ものの適正量は人それぞれ、、、試行錯誤を重ねて最適量を見つけ出していく。。。

捨てすぎてわかった、ものの最適量。下着は3日分、靴は3足

 

生活に必要なものの量ってどのくらいだと思いますか?
家族構成やライフスタイルによってもまちまちですが、適正量がわかれば、ものに振りまわされることなく快適に暮らせるはず。

失敗をバネに、その適正量を見極めて心地よい暮らしを手に入れた、ライフオーガナイザー・香村薫さんのケースから、そのセオリーを学びましょう。

家にあるすべてのものを使い倒して、ムダなものをもたない暮らしに

結婚当初は家事に費やす時間を短縮するために、ものをたくさん捨てたという香村さん。結果、捨てすぎて家の中の居心地が悪くなるという事態に。

「本当になにもない空間になったら、家にいるのが苦痛になってしまって…。ある意味、ものに振り回された経験です。その失敗をもとに、ものとの向き合い方を試行錯誤し、わが家の暮らしに合った適切な量を見つけることが肝心、と気づきました」

そこで、適正量を知るために家にあるものをすべてカウントしてみたという香村さん。
「1つ1つ数えたら、全部で約1800個ありました。この数は娘が生まれて、家族が1人増えても変わらなかったので、わが家のサイズにちょうどいい適正量なのだと思っています。

1日の間に触れられるものの量は決まっているから、自分たちが管理できる量だけにして、すべてのものを大事にしたい。結果、片づけに追われることもなくなり、ちょうどよい暮らしを満喫しています」

自分に必要な量を決めることが暮らしやすさの秘訣

家の大きさに合った量をキープすれば、散らかりにくく片づけやすい家に。香村さんが見つけた基準を紹介します。

●グラスは6個だけにし、使ったらすぐ洗う

「8個だと洗い物がたまり、5個だと来客時にまったくたりず、落ち着いたのがこの数です。来客が多いときは潔く紙コップを使います」

●下着は3日分あれば生活できる

香村家ではドラム式洗濯乾燥機を使用。夜寝る前にタイマーをセットしたら翌朝には乾いているので、下着は3日分あれば困りません。
「朝、家族が洗濯機から直接取って着ることもあり、たたむ手間もなくてラクですよ(笑)」

●靴はオンシーズンに1人3足まで

「1段に入る限界の3足だけを、とことん履きまわします。少なくとも2足は履きつぶして処分し、次のシーズン用を買いたして、常に3足をキープ。もちろん、気に入った靴は手入れをしながら保管します」

●本や雑誌はボックスに入る分だけ

同時進行で読める本や雑誌の数には限りがあるので、そのとき関心のあるものを夫婦でそれぞれボックス1つ分だけ選んでリビングに。
「それ以外の本は、スーツケースにまとめています。ボックスの中身とときどき交換して、楽しみます」

●タオルは最小限の数で半年に1回買い替える

体をふくためのタオルは6枚。それ以外のタオルも洗面用やトイレ用を含め6枚だけ。毎日洗って、半年で買い替えます。
「手前から取って、しまう際は奥に入れると、劣化の度合いがかたよらずに一気に交換できます」

もらった温泉タオルは、その日のうちに掃除に活用。
「水をよく吸収するので掃除に最適。使ったら処分します」

ものをもちすぎると、その管理に追われてムダな労力ばかりがかかりがち。暮らしに合った適正量を見つけて、生活のスリム化をはかりましょう!

<取材・文/ESSE編集部>

 

日々活用しています

一日二分爪をもむだけで不調が解消!?どこでもできる「爪もみ」療法

「爪もみ」療法とは、爪の生え際を押して刺激し、働きすぎや悩みごとなどによる心身のストレスで、交感神経優位に傾いた自律神経を整えること。でも、なぜ爪をもむといいのでしょうか?実は、爪の生え際には神経線維が密集していて、刺激が自律神経に伝わりやすいのです。

誰でも手軽にできる 免疫力を回復させる健康法

自律神経とは、全身の血管や内臓の働きを無意識のうちに調整する神経のこと。リラックスしている時に働く副交感神経と、緊張・興奮している時に働く交感神経があり、その両者がバランスを保ちながら働いています。

免疫が低下するのは、交感神経が緊張し、リンパ球が減少(顆粒球が増加)するためです。交感神経と副交感神経の働きのバランスが取れている状態を、「健康」と呼ぶのです。

「爪もみ」療法は、爪の生え際を押して刺激し、働きすぎや悩みごとなどによる心身のストレスで交感神経優位に傾いた自律神経を整えます。そしてリンパ球を増やして(顆粒球を減らして)、免疫力を回復させる健康法です。

でも、なぜ爪をもむのでしょうか?実は爪の生え際には神経線維が密集していて、刺激が自律神経に伝わりやすいのです。一日たった二分でOK。まずは気軽に始めてみましょう。

◇爪のもみ方
爪の生え際を、反対側の手の人さし指と親指で挟み、少し痛いと感じる程度に刺激する。親指から順番に両手とも10秒ずつ。その後、症状に対応する指を20秒ずつ刺激する。一日2〜3回、毎日行うことが大切です。

各指と症状の関係

■親指=肺などの呼吸器
■人さし指=胃や腸などの消化器
■中指=耳の症状
■薬指=交感神経
■小指=心臓や腎臓などの循環器

薬指は交感神経を刺激し、残りの四指は副交感神経を刺激します。複数の症状を改善したい場合は、最もツライ症状に対応する指を刺激しましょう。

腹式呼吸を加えると、リラックスしている時に働く副交感神経が優位になり、自律神経のバランスが整いやすくなります。息を吐きながら、指に力を入れましょう。

一時的に痛みが出たり、症状が悪化することがありますが、これは病気がよくなる前の反応です。心配せずに毎日続けましょう。

【親指】
アトピー/せき/ぜんそく/リウマチ/円形脱毛症、など

【人さし指】
胃・十二指腸潰瘍/胃弱、など

【中指】
耳鳴り/難聴、など

【小指】
肩こり/腰痛/椎間板ヘルニア/頭痛/不眠/生理痛/子宮筋腫/子宮内膜症/更年期障害/腎臓病/高血圧/糖尿病/肝炎/うつ状態/物忘れ/目の病気、など

気づいたら、常に指をもむようにしていれば、全身のバランスが取れるようになりますよ。

ライター:幸雅子

[YOU ONLY LIVE ONCE]

ちょうどこのくらいの摂取量でしょうか?豆のグラム数評価が適切かと。。。

1日3杯以上コーヒーを飲むと白髪が増える!?

 

こんにちは。メンズ美容協会の山川アンクです。今回は老化による白髪によるお話。

日本人は世界で最もコーヒー好きな国民と言われていますが、その飲み方によっては白髪が加速することをご存知ですか?

一日3杯以上は要注意?!

街中にカフェが増え、誰でも気軽にコーヒーをテイクアウトして飲むことが一般的になった今、毎日飲んでいる男性も多いのではないでしょうか。しかし、ご用心ください。一日に3杯以上を毎日飲み続けると、通常より白髪が増えやすくなります!

その理由は髪のブリーチなどで使用される、過酸化水素が多く含まれるから。これは主に加熱された食品に多く、豆を焙煎しお湯を通して飲むコーヒーはその代表です。(生鮮野菜や魚、肉には基本的にあまり含まれません。)

コーヒーを飲んだ後の尿中は、他の飲料より多く過酸化水素が含まれており、飲む前と比較するとその量は3~10倍。長年の積み重ねでこれが蓄積され、髪の黒い色素(メラニン色素)を破壊して、白髪の原因となるのです。

老化と過酸化水素のダブルパンチ

人間は生きる上で呼吸しますが、過酸化水素は体内に酸素が取り込まれることで必ず発生します。すなわち、過酸化水素は活性酸素の一種で、本来は体内 に侵入した菌やウィルスと闘い健康を保つために白血球から造られるもの。しかし食物からの摂取が多すぎると、私たちのカラダを形成している細胞まで攻撃し てしまい、老化を加速させてしまいます。

さらに、加齢により過酸化水素を分解して無害化する酵素も減少。歳を重ねるごとに白髪が増えるスピードが早く感じるのはこのせいなのです。

コーヒーは飲んではいけないのか??

では、コーヒーは「若々しさを保つのに飲んではいけないのか?」と聞かれますと、私の答えは「NO」です。コーヒーに含まれるクロロゲン酸はダイエット効果があり、ポリフェノールに老化防止効果があります。朝のボーッとした頭を醒ますのにカフェイン、ほろ苦い香りにはリラックス効果があり、ホッと一息つく時のコーヒーは実に美味しいものです。

コーヒーは一長一短、良いところもあれば不都合なこともある二面性を持った飲み物なのです。どんなに健康に良いとされる食品でも「過ぎたるは、及ばざるがごとし」というように、何でも摂り過ぎはよくありません。コーヒーもその一つなのです。

コーヒー好きが白髪を増やさないために

「コーヒーは飲みたい。でも白髪は増やしたくないし、老けたくない。」というのであれば、1日にカップ1〜2杯程度(150〜300ml)を飲む程度にしましょう。

また過酸化水素を過剰に増やさないようにするには、鉄分補給がオススメ。過酸化水素を無害化する酵素(カタラーゼ)は、鉄分を主体としたものです。

〈鉄分を多く含む食べ物〉
・ 豚肉レバー
・ 鶏肉レバー
・ ひじき
・ キクラゲ
・ あさり など

白髪スピードを加速させたくないのにコーヒーをよく飲んでいた人は、是非これから飲む量と食事やサプリなどでの鉄分摂取を意識してみてください。

白髪とコーヒーの関係:まとめ

・ コーヒーの飲み過ぎは白髪を加速させる
・ 飲むなら1日1〜2杯(150〜300ml)が理想的
・ 食事やサプリで鉄分補給をする

メンズ美容家 山川アンク
一般社団法人 日本メンズ美容協会 グランド アンバサダー

[Men’s Beauty]

知られざるトラックドライバー事情/知ることで優しくなりたい

女性ライターが語るトラックドライバーの過酷さ 眠気覚ましは喘ぎ声

宅配など市民の日常生活を支えるトラックは、運転の場面になると途端に邪魔な存在となってしまう。ノロノロ運転に路上駐車、そして大きな車体自体が恐怖でもある。

そんなトラックにまつわる“なぜ?”に答える『トラックドライバーにも言わせて』(新潮新書)が発売された。かつて女性トラックドライバーとして鳴らしたフリーライターの橋本愛喜さんが、その体験をまとめた。

過酷な労働環境や、昨今の宅配便・再配達の問題をはじめ、トラックドライバーが一般車の運転手に分かってもらいたいこと。そして日常生活に役立つ眠気覚ましの方法とは。返ってきたのは“まさか!”といわざるを得ない回答だった。

ノロノロ運転の背景にある切実な事情

――トラックのノロノロ運転に苛立ってしまうという人は多いのではないでしょうか。

ノロノロ運転をしたくてしているわけではなく、速く走れない背景があることを理解していただければ。

大型トラックの法定速度は時速80キロ。さらに同車にはリミッターというものがついていて、どんなにアクセルを踏んでも時速90キロしか出ないようになっているんです。一方で一般車の実勢速度(実際に出されている速度)は、大体時速120キロといわれてます。なので、乗用車から見たら、大型トラックはどうしてもノロノロ運転になってしまう。まず、そんな背景があります。

高速道路だけではなく、一般道でもノロノロ運転をしなければならない理由として、荷物を守るためということがあります。突然急ブレーキをかけると、「荷崩れ」というのですが荷物が崩れてしまう。急ブレーキをかけないようにゆっくり走らないといけないので、ノロノロと走ることになる。

さらには、車間も取らなければならない。車間が開いているからといって、一般車がキュッと割り込んでしまうことが多いのですが、それがドキッとする。十分に前に出てウインカーを出して入るのであれば心の準備もできますが、急にすっと入られてしまうと、「お前ウインカー出してないだろ」とイライラ感 も出てしまうかもしれません。

破損させれば損害賠償は億単位 ドライバーが退職金で支払う例も

――荷物が精密機械などの場合、荷崩れして壊れでもしたら億単位の賠償になるそうですね。

運送業者が支払うべき対象になるのですが、トラックドライバー自身が損害を賠償しなければならない例も結構な率であるのが実情です。正しいマナーで 運転していても、急に割り込まれたりすると、「自分たちの状況分かってくれや」「あんな高額を払えるのか」とカッとなってしまうこともあります。

――ドライバーを高額な損害賠償から守る制度は十分とはいえない。

賠償金を給料ではとても払えないから、退職金を充てるドライバーも結構います。自分のせいじゃないのに支払いを免れない状況ですから、それは改善の余地があると思います。

オートマ車のトラックが増加 高齢者や女性の雇用目指し

――急ブレーキの話に関連して、トラックはやはりマニュアル車ばかりなのでしょうか。

実はオートマ車が増えています。半分まではいかないでしょうが、業界としてはオートマ社の導入を進めているのが現状です。その背景には人手不足があります。

マニュアルとオートマ車のどちらが運転しやすいかというとやはりオートマ車で、運転がそれほど得意じゃない高齢者や女性に雇用の幅を広げようという狙いがあるのです。

昨年4月に兵庫県神戸市の三ノ宮駅近くでバスの事故がありました。東京・池袋で高齢者の事故があった2日後です。あのバスはオートマ車なのですが、 マニュアル車であればあの事故は起きなかったと思います。特に停車している状況で踏み間違えて事故につながるというのはマニュアル車では考えにくい。今後、高齢化社会が進むことを考えると、個人的には業界のオートマ化を一概に賛成することは難しいです。

女性はわずか2.5% 女性に合う環境が必要

――女性の参画を目指すということですが、今もトラックドライバーはいわば“男社会”なのでしょうか。

女性ドライバーは2.5パーセントしかいません。著書では体を休める方法についても記しましたが、足がすごくむくむのです。むくみを治すために停車中はハンドル上に足を上げているのです。むくみ予防のために水を飲まない人もいます。

――著書からは想像を遥かに超える過酷さが伝わりました。

女性を増やすべきだとは思います。ただ業務の内容に合う、合わないというのはどうしても出てくる。私は金型を運んでいましたが、重くて危険な作業が多かったので女性の仕事としては向いているものではなかった。

例えば、重くない荷物ならば女性の負担にならず、問題ないかもしれません。しかし、長距離を寝る間も惜しんで走らなければならないとなると向かないでしょう。状況に応じて合う環境ならば、積極的に女性を増やすべきだと思います。

トラックの駐車スペースはどこ? 過酷労働の遠因に

――長距離の運転は睡魔との闘いもあり、過酷です。路上駐車して仮眠を取るトラックの事情も紹介しています。

トラックが停車できる場所が無い点は深刻です。乗用車であればコインパーキングがありますが、大型トラックにはそれがありません。

加えて、トラックの業務的な背景もあります。約束の時間に遅れる“延着”が許されないことは当然ですが、早く着いてもいけない。これを“早着”といいます。遅れないために一生懸命に時間を調整して現場に到着するのですが、その現場近くに行った後は今度は残った時間が自分の睡眠時間や休憩時間になる。 その時間を目的地の敷地内で過ごせるかというと、そうではないのです。

荷主自体が営業を始めていないからそもそも入れないということと、荷主によってはスペースの問題もある。“ジャストインタイム”という物流の流れ方があるので、荷主としては、「必要な時に必要なものだけ必要なタイミング」でというのがあって、時に入構を分単位で決められてしまうこともある。

「工場に来るまでは構外で待機していてね。でも近所はご迷惑だからやめてね」ということになってしまい、ドライバーがなんとか探し求めた場所が、ゼブラゾーンであったり3車線ある左側だったりして、迷惑だといわれてしまうのです。

――高速道路のパーキングエリアが休憩中のトラックでごった返す背景に、ETCの深夜割引制度があるのですね。

ETC深夜割は0時から4時までの間に1秒でも高速道路内にいたら料金が3割引になる。これは彼らにとって非常に大きいのです。中には同サービスを利用し、毎月数百万円以上の高速代を浮かせる業者もいます。それならば、経営者もドライバーに対して「ちょっとパーキングエリアで休んでくれ」となりますよね。

サービスエリアでも数少ない大型トラック用の駐車スペースは先着順で埋まってしまうから、枠を確保できなかったドライバーがどこに行くかとなると、 サービスエリアから本線に戻る合流地点で邪魔にならないように過ごすことになるのです。他にも、自分が降りる予定の出口の手前ですごい数のドライバーが休んでいる。そして、午前0時を回った途端に高速を降りていくのです。

“トラック野郎”の時代は年収1千万円も今は・・・

――4時間働いたら30分の休憩を定めた「改善基準」がドライバーには不評だというのも皮肉な話です。

業界では通称“430”といわれています。経営者にとってはこれを守らせることで「ドライバーをしっかり休ませた」という証になって必要なものです が、ドライバーの立場としてはやはり疲れを感じたタイミングで休ませてほしい。実は4時間というのは運転する側からしたら、“のってくる”タイミングなの です。

ちょうど運転の疲れも越えて、「よし、いくぞ!」という時間。それなのに、4時間を迎える30分ほど前から停車する場所を考えなければならないプレッシャーに苛まれることになる。「ここら辺で停まった方がいいのかな、いや、もうちょっと行った方がいいかも」とあれこれ考えることになってしまう。4 時間走って30分休みという時間縛りはやめてほしいようです。

トラック業界をめぐる規制緩和は1990年のことです。その規制緩和がトラックドライバーを苦しめる元凶にもなっています。労働環境も悪くして、いわゆる“トラック野郎”最盛期の時代には1千万円ほどあった年収も低下しました。“ルール!ルール!”の縛りが環境を悪化させたのです。

――1千万円は今では考えられない。

現在では平均年収で450万ほどです。本来の運送業務以外に細々とした作業も任されるようになり、加えて過酷な労働環境。新しい人が来ないのも当然で、人手不足が加速している状況です。

――しかも駐車できるスペースが見つけられないなどしてフラストレーションもたまる。

本当にイラッとしますよ。せっかく見つけた大型トラック用のスペースに車が停まっていると、クラクションも鳴らしたくなります。実際、過去に鳴らしたこともあります。今は言葉も丁寧になりましたけど、昔はやんちゃだったんで。

やんちゃが多いドライバー 車中では何を?

――ドライバーはやんちゃな人が多いのでしょうか。

やんちゃというより、すごく熱い人が多い。自分なりの正義を持って働いていますね。今回の本を書くにあたって、TwitterやFacebookなどを使い現役のトラックドライバーさんたちから意見を伺いましたが、やはり熱い人が多いなあとしみじみと。

みんな初めからトラックドライバーになりたくてなった人が多くて、生涯“ガテン系”という人も多い。でも、最近はホワイトカラー出身の人も増えています。

――高速道路の運転は景色が変わらずつまらないと感じます。

私は色々と物を考えながら運転するタイプで、めちゃくちゃ好きでした。逆に、一般道を走っている時は怖いんです。周りに人がいたり、自転車が飛び出して来たりするかもしれないから。高速道路は余程のことがない限り、人が歩いていることはない。頭の中を整理する時間にしていました。

私だけではなくて、トラックドライバーには考えることが好きな人が結構多いんです。運転中に音楽系と語り系、どちらのラジオを聴いているか尋ねたら、群を抜いて語り系でした。人の話と自分の状況を比較しながら、人生を考えたりする。

運転中は自由にできるのが頭と口だけなのです。だから、喫煙率はすごく高い。そして、色々なことを考えることが多くてポエマーも結構いるんですよ。 ちゃんとした詩を考えてTwitterのDMで送ってくれる人もいます。あとは、色々な土地に行くので素敵な写真を撮って送ってくれる方もいますね。

定番の眠気対策はスルメとガム

――トラックドライバーにとってラジオは必要不可欠ではないでしょうか。

全然聴かない人とめちゃくちゃ聴く人で両極端です。ニッポン放送の吉田照美さんの大ファンだから全て聴くとか、吉田さんのイベントが大阪であるから「一緒に来てください」と誘われもしました。

――橋本さんはどうしていたのでしょうか。

私は語り系もすごく好きだったんですが、歌を歌っていたので音楽系もよく聞いていました。車内ではR & Bも歌ってました。運転しながら歌う人は多いです。あとは独り言をいう人とか。

それは眠気対策もあります。スルメの力は絶大ですね。世の中の物流を支えているのはスルメです。スルメを噛む人は多いです。眠気対策としては実は缶コーヒーはあまり評判は良くないです。あくまでも嗜好品の一つですね。

実はみんな聞いてた喘ぎ声 “ある!ある!!”と賛同の嵐

――スルメ以外にはガムとかですか。

スルメ、ガム以外では中にはティッシュを噛むと答えてくれた人もいます。あとは自分の体をつねるとか。私は女性なので気づきませんでしたが、喘ぎ声も効果絶大だそうです。

――実に興味深い。

スマホかポータブルDVDを使ってかは分かりませんが、大音量で聴いて3大欲求の一つである性欲を刺激すると。興奮すると眠気が吹っ飛ぶそうです。

これもTwitterで教えてもらったのですが、今回の本には絶対に盛り込もうって。Twitterで眠気覚ましの方法を聞いたら、喘ぎ声って答え が返ってきて、「ある!」「ある!!」「ある!!!」「ある!!!!!」とすごい反響でした。運転中なので動画は見られないはずですが、声だけでも眠気が 吹っ飛び運転に集中できるのではないでしょうか。

私自身は労働には男女の性差を入れるべきではないとの考えですが、これだけは仕方ないと思いました。喘ぎ声で命を守ってもらえるのですから。

見直すべき顧客至上主義

――喘ぎ声の次に話すべきことではないかもしれませんが、楽天市場の送料無料化の騒動など、物流の現状をどう見ていますか。

ドライバーが負担を強いられる背景には、顧客至上主義というものがベースにあると思います。「送料無料」と銘打っても必ず運賃は発生しているのです。

にもかかわらず、わざわざ送料無料としてしまうのは、顧客であるお客様が“無料”に食いつくからです。そこに、すごく過酷な環境にあるトラックドライバーの価値がないがしろにされていると思わざるを得ません。実際、「あんなに苦労しているのに、俺たちの存在価値はなんなのか」というメッセージをくれた人もいます。

――Amazonや楽天などに対し、何か提案はありますでしょうか。

置き配については、積極的にやるべきという人も多いですが、浸透しない原因の一つが日本の文化なのでしょう。地面に荷物を置いて帰ることに抵抗を持つ人が特に高齢者に多く、手から手に行き渡らなければならないというおもてなし文化みたいなものもあります。

他にも、盗難にあったらどうしようという不安も根強い。マンションなどでは、宅配ボックスの設置も進みましたが、どうしてもすぐ満杯になってしまう。

捨て去るべき“宅配は自宅で”の概念

――宅配の利用者としては何度も再配達に来てもらうのは申し訳ないです。

重い荷物、例えば水のペットボトルかなんかを届けに行って、1度目は不在。再配達で指定の日に行っても不在、そこに雨でも降っていようものなら「なんで約束の日時にいないんだ」とかちんともくるでしょう。

――ネットでの買い物が普及した中で、物流の課題に対して消費者が考えるべき視点とはなんでしょうか。

現状では、置き配が最も新しいサービスでしょう。駅の近くなどにロッカーを設置してそこで受け取るというサービスもありますが、いかんせんものを選びます。消費者にとっては重いものは不便だし、ナマモノは扱えない。

そんな中で、自宅の玄関で直接受け取るべきものという概念を捨てることが一番かと思います。それこそ、コンビニの負担については十分な検討が必要ですが、コンビニで受け取るだけでも大分変わるでしょう。

今、顧客至上主義を全体的に見直そうという風潮は確実に広がっています。例えば、スーパーのレジ袋は有料化して、コンビニの24時間営業も見直されている。“消費者はそんなに神様ではないよね”というと、「何いってんだ」という声が絶対に出てきます。でも、それをやらない限り、物流はいつか絶対破綻してしまう。“サービス=無料”という概念を払拭しなければならないと今は感じています。

橋本愛喜(はしもと・あいき):大阪府生まれ。工場経営者、日本語教師などを経て、フリーライター。大型免許を取得後、トラックで200社以上のものづくりの現場を訪ねた。ブルーカラーの労働環境問題、ジェンダー、災害対策、文化差異などについて執筆や講演を続ける。

岸慶太

[BLOGOS]

効果大であることは日頃体感していますが。。。

「肩凝り」「首凝り」「目の疲れ」を足の指から解消する

リフレクソロジー式 不調別マッサージ

足裏は“体の調子を映し出す鏡”であることを知っている人は多いかもしれない。そこで、足裏をほぐす基本のケアから、肩や首の「凝り」や、頑固な脚の「むくみ」などに効果的なセルフマッサージを紹介。リフレクソロジー式の反射区を使って、足裏から体の不調をリセットしよう。今回は、「肩凝り」「首凝り」「目の疲れ」。肩が凝っている人は、首の凝りや目の疲れも抱えていることが多い。足の指に近い「反射区」をマッサー ジすると効果的。凝りと疲れを一気に取ろう。

頑固な「肩凝り」「首凝り」は 目の反射区も加えて一気に解消

現代人にはもはや“付き物”ともいえる、「肩凝り」「首凝り」「目の疲れ」──。こうした首から上に出る不調の解消も、足裏の反射区を知っていると便利だ。

もちろん、首、肩、目にはそれぞれに関連しているとされる「反射区」(イラスト)はあるが、リフレクソロジストの市野さおりさんによれば「肩や首の凝りには、目の反射区を加えてマッサージするのがお薦め」だという。

「首や肩の凝りは目の疲れが原因だったり、反対に肩凝りから頭部への血流が悪くなり、目の疲れを生むこともある」(市野さん)。

該当する反射区に触れてみて、コリコリとした所を見つけたら、重点的にマッサージをしてみよう。肩や首の凝りに加えて、手が届きにくい肩甲骨まわりの凝りが足裏の反射区からほぐせるのも、足裏マッサージならではの特徴だろう。

足裏の反射区は左と右で関連している器官が違う

しっかり押してもみほぐし「肩の凝り」を取る

肩凝りを感じている人は、肩と肩甲骨(けんこうこつ)の反射区を集中的にマッサージしよう。

肩凝りは、主に肩甲骨の周りや、大胸筋(だいきょうきん)といった胸にある筋肉などが固まり気味で、肩の血液循環が悪くなっている状態。凝りがひどければ、肩の反射区も硬くなり、コリコリとしたしこりが見つかるはず。

しこりや痛みのある所は、凝りのひどいところ。柔らかくなるまで、しっかり押してもみほぐす。

足の小指と第4指の付け根付近が肩甲骨の反射区。手の親指を使い、指元に向けて下から上に3方向を押し進めて1セット。これを3セット繰り返す。
肩の反射区は足指の付け根にある。手を使って足指全体を反らし、足指の下にある肩の反射区にもう一方の手指を当て、押しこむように10回もむ。

親指の根元から側面に向けて押し「首の凝り」を取る

「首周辺が凝ると、脳に送られる血液の流れも滞り、頭痛やめまいが起きることもある」(市野さん)。

首の凝り取りは、親指の付け根にある後頸部の反射区から側面にある頸椎にある反射区までの小さなエリアを押す。凝っているとかなり痛いことがあるので、時間をかけて十分にもみほぐそう。

親指の根元にある、少しくびれた部分を手の親指で押しさする。最低5~6回、付け根から側面まで満遍なくほぐそう。

第2指の側面と下側を4方向にこすり「目の疲れ」を取る

長時間のパソコン作業や携帯電話でのメールなど、目を酷使する場面の多い現代では、いつも眼精疲労に悩まされるもの。

足の第2指の親指側と第3指側の根元から関節までが目の反射区。「指の側面と下側を満遍なくマッサージしましょう」(市野さん)。

手の親指を滑らせるように押し進めると痛い場合は、付け根部分を押しこんでもよい。目の奥のどんよりした疲れや、重いまぶたもスッキリしてくる。

足の第2指の付け根から関節までが目の反射区。手の親指を付け根から指先に沿わせて滑らせる。指の下側と側面の4方向を、押しさするように満遍なくマッサージしよう。

(取材・文:船木麻里/写真:岡崎健志/モデル:小町あかり)

市野さおり
看護師 リフレクソロジスト
[日経Gooday]