たくさんの些細なものを捨てて
たった一つの本当に大切なものを手に入れること。。。
パーマネントトラベラー(終身旅行者)のhikaruとフリーランスコンセプトデザイナーのnobのコラボブログです。 オンオフの区別なく綴っていきます。
たくさんの些細なものを捨てて
たった一つの本当に大切なものを手に入れること。。。
40歳は人生の折り返し地点などと言いますが、たとえ80歳まで生きるとしても、60歳からあと20年、100歳まで生きると考えれば60歳から40年も生きなければならないのです。もし老後に何も生きがいがないとしたら……と思うとゾッとしてしまいます。
そんな中、ある90歳くらいの女性が話したという「人生で公開していること」が、深くて考えさせられる!とツイッター上で話題になっています。
投稿したのは、ツイッターユーザーのHRKさん。
一体、どんなことを話したのか、まずは当該ツイートを早速ご覧ください。
昔読んだ記事で90歳くらいのお婆さんが、人生で後悔していることを聞かれて「バイオリンを60歳の時にやりたいと思ったけど、もう遅いと思ってやらなかった。あれから始めてれば30年も演奏できてたのに」てのがあった。
こ、これはいろいろ考えさせられますね。。。年をとってからが人生、まだまだこれからなのかもしれません。
このツイートは、2万いいね!、1万以上のリツイートが集まっています。
[livedoor NEWS]
糖質制限「老化説」が抱える根本的な大問題
江部 康二:高雄病院理事長
「ご飯、うどん…炭水化物減らすダイエット 60代後半で老化顕著に 糖質制限ご用心」という 記事が、3月15日付で日本農業新聞のネット版にリリースされました。東北大学大学院・農学研究科の都築毅准教授(農学博士)らのグループが「マウス」を 使って行った試験では、炭水化物を減らした食事を長期間続けると、老化が早く進み、寿命も短くなるというものです。
都築准教授は、19日の「とくダネ!」(フジテレビ)にもゲスト出演され、同様の発言をされました。29日発売の『週刊新潮』でも都築准教授は、同じ研究をもとに糖質制限で老化、短命化すると断言されています。
当初は特に取り上げるほどの研究でもないと思ったのですが、私のブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」にも複数の読者さんからコメントをいただきましたので、16日の同ブログに下記のような反論の記事を書きました。
そもそも、東北大学大学院・農学研究科のグループ は根本的な間違いを犯しています。それは、「そもそもマウスの食事実験の結果はヒトには当てはまらない」という基本的なことを無視していることです。
どんな研究においても、手軽なマウスやラットが実験動物として使われやすいのは事実です。
しかし、マウスやラットで糖質制限食(高脂肪・高タンパク食)の実験をすること自体が、根本的な間違いだと言わざるをえません。なぜなら、マウスやラットなどネズミ類の本来の主食は草の種子(すなわち今の穀物)だからです。
草原が地球上の有力な植生として現れる鮮新世(510万年前)以降、ネズミ科の動物が出現して爆発的に繁栄します。510万年間、草原の草の種子(穀物)を食べ続けてきたネズミに、高脂肪・高タンパク食を与えれば、代謝が破綻するのは当たり前です。
ネズミの主食はあくまでも「穀物=低脂質・低たんぱく食」なのです。ネズミは、「穀物=低脂質・低たんぱく食」に特化して、消化・吸収・代謝システムが適合しているのです。
東北大学大学院の実験は単純に、マウスの代謝に合わない(主食でない)糖質制限食(高脂肪・高タンパク食)をマウスに与えて、寿命や老化を観察するという実験にすぎません。
すべての代謝が狂って老化が進み寿命が短くなるのも、言わずもがなです。
食事についてヒト以外の動物を使って実験することがいかに見当はずれなことか。わかりやすい例として、ゴリラを例にご説明します。
ゴリラの主食は「棘(トゲ)の多い大きな蔓(つる)や大きな草」です。
つまりゴリラは超低脂質・低たんぱく食が主食なのです。このゴリラに、糖質制限食(高脂肪・高タンパク食)を食べさせたら、代謝はガタガタになり、マウスやラットと同様、老化も進み、寿命も短くなるでしょう。
東北大学大学院の実験は、わかりやすく言うと、ゴリラにステーキを食べさせるというイメージになります。
ゴリラだと、糖質制限食(高脂肪・高タンパク食)を食べさせることの間違いが、マウスやラットよりわかりやすいのではないでしょうか。
人類の主食が何であったかはともかくとして、農耕が始まる前の700万年間は、穀物ではなかったことは確実です。農耕が始まる以前の狩猟採集生活では、糖質を取ることはまれにしかありませんでした。
つまり歴史的事実として、農耕が始まる前は人類皆、実質的に糖質制限食を実践していたのです。
また、ヒトの進化の過程で脳が急速に大きくなり、シナプスが張り巡らされるためには、EPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)の摂取が不可欠でした。
EPAとDHAは、地上の植物性食品には含まれておらず、動物性食品にしか含まれていません。
したがって少なくとも、肉・骨髄・昆虫・地虫・魚貝……などの高脂肪・高たんぱく食を、脳が急速に発達した20万年前頃、必要充分な量、食べていたことは間違いないでしょう。
このように人類は本来、高脂肪・高タンパク食に慣れているので、糖質制限食の安全性は高いのです。
マウスやラットやゴリラと、ヒトの食性はまったく異なっているのです。
結論を簡潔に申しましょう。
薬物の作用や毒性をネズミ類で動物実験するのは、研究方法として比較的問題は少ないと思います(動物実験自体の是非は置いておきます)。
しかし、本来ヒトと主食がまったく異なるマウス・ラットなどネズミ類で、人類の食物代謝の研究を行うのは、出発点から根本的に間違っている可能性が高いので注意が必要です。
研究者の皆さんにおかれましては、「薬物の動物実験」と「食物の動物実験」はまったく意味が異なることを認識してほしいと思います。
この辺のことは厚生労働省も認識されているようで、私のブログに中嶋一雄先生(医師)から次のようなコメントをいただきました。
「厚生労働省の食事摂取基準に引用された文献は、すべてヒトの研究論文です。私が読んだ限り、動物実験の論文は一切引用されていません」
今回のマウス実験の発表は、東北大学大学院の医学系研究科ではなく農学研究科によるものであること、JAグループの広報紙ともいうべき日本農業新聞の記事であることなども割り引いて考える必要があるのかもしれませんが、少し乱暴だったという感は否めません。
なお、私、江部康二は現在68歳です。まさに日本農業新聞の記事のいう「60代後半から老化が顕著」にピッタリの年齢です。
しかし、52歳から続けているスーパー糖質制限食のおかげで、現在も皮膚の若さは52歳相当と好ましい状態です。このほか、
歯はすべて残っていて、虫歯はありません。背は縮んでおらず、夜間の尿もありません。目は裸眼で広辞苑が読め、聴力も低下していません。階段は駆け上がります。
一般に老化現象と言われる事柄に関して私の場合、スーパー糖質制限食で、かなり好ましい状態が維持できているのだと思います。京大医学部時代の同期生たちからは、私だけ「(良い意味で)異常だ」と言われているくらいです。
こうした糖質制限によるアンチエイジング効果は、多くの実践者から報告されております。血色が良くなるなど、若返り効果もよく聞きます。糖質制限により血行が良くなることなどから、さまざまな病気の予防改善効果も期待できます。
逆に、糖質の取りすぎは健康寿命を縮めると報告されており、一流医学雑誌『ランセット』にも「炭水化物の摂取増加で死亡リスク上昇」という記事が出たことについては、昨年10月3日の記事(「糖質制限」論争に幕?一流医学誌に衝撃論文)でご紹介しました。『週刊新潮』のタイトルとはまったく逆に、糖質を制限しないと「老ける」「寿命が縮まる」というのが国際的な新常識なのです。
全世代について言えることですが、特に50代以降の健康維持の鍵を握るのは「糖質制限」だと言っても過言ではありません。
皆さまにおかれましても、自信を持って正しい糖質制限食を実践していただきたいものだと思います。
[東洋経済ONLINE]
一夜にしてひっくり返された糖質制限の万能説
こんにちは!肥後庵の黒坂です。
3月15日付の日本農業新聞でどでかいニュースが飛び込んできました。「ご飯やうどんなどの糖質制限をすることで、60代後半以降で老化が顕著になる」という東北大学大学院が発表したというのです。
この記事のリリースを受け、ネット上は大変な盛り上がりを見せています。これまで「糖質制限こそが、老化を防止して理想的な体系を維持できる魔法のような食事法だ」と言わんばかりに、様々な書籍や記事が出ていましたが、その定説がひっくり返すような発表です。
今回、感じたことをお話ししたいと思います。
報道されたのはマウスを使った食実験です。
マウスに日本人の一般的な食事に相当する餌を与えた場合と、糖質制限食を与えた場合を比較した。
一般的な食事を与えたマウスは多くが平均寿命よりも長生きしたが、糖質制限食では平均寿命まで生きられなかった個体が多かった。死んだ個体は平均寿 命より20~25%ほど短命だった。また、糖質制限の個体は見た目も同齢の一般食の個体と比べて背骨の曲がりや脱毛などがひどく、老化の進度が30%速かった。
ということで、一般的な食事を与えられたマウスと、糖質制限食を与えられたマウスでは、後者の方が寿命も短く、老化も早かったとあります。
これをみて「うわ、怖い!糖質制限食は危険だ!」と脊髄反射的に考える前に、どうか冷静になって下さい。こうした実験の多くは結果の違いを明確に出 すため、極端に糖質制限をしたものと考えられます。また、炭水化物はご飯やうどん以外にもあらゆる食物に含まれていますから、一般的な人が今回のマウス実 験の時ほど極端な糖質カットをした食生活を送ることはあまり現実的ではないと思います。ですので、この実験結果が、そのまま糖質制限ダイエットをしている 人間に当てはまるとは言い切れません。
しかし、そうはいっても過剰な糖質制限ダイエットに励んでいる人にとっては、無視できる話でもないようです。今回の発表を読んだ私は「マウス実験の 結果を人間に置き換えて考えても良いのだろうか?」と疑問が湧いたので調査してみました。こうした実験で使用するマウスは高度に管理されており、そこらに いるネズミなどではないのです。ネズミの遺伝子は90%以上が人と共通なので、同じことを人にやると近い結果が得られるということです。
結論的には、人が糖質制限マウスとまったく同じ食生活をすると、マウスと同様に短命で老化が早まる可能性が高そうだということです。
より厳密で詳しい話は栄養学や医学の専門家にお任せするとして、私から言えることがあるとすれば、「定説はいつの時代もひっくり返されることを理解しておく」ということでしょうか。
ポリフェノールが健康に良いと言われて、赤ワインがめちゃめちゃ売れたと思ったら「アルコールの害の方が、ポリフェノール摂取効果より大きい」と言 う話が出てきて赤ワイン健康ブームの盛り上がりはどこかへいってしまいました。また、牛乳はカルシウムが豊富!というお話も、「飲みすぎて骨粗鬆症」とい う真逆の話が出てきたりしており、最近は牛乳の健康効果を疑問視して子供に飲ませるのを躊躇している人も多くいるようです。
定説がひっくり返るのは食事だけではありません。筋肉隆々でかっこいいイメージのティラノサウルスは、実はどちらかといえば鳥の見てくれに近くてフ サフサの毛で覆われていたとか、二酸化炭素は地球温暖化の原因ではなかったとか、うさぎ跳びはめちゃめちゃ健康に悪いとか、マイナスイオン効果なんて全く なかった。こうした話は枚挙にいとまがありません(最終的に何が正しいのかははっきり分からないものもありますが…)。
このように科学技術や歴史の世界でも、それまでは「絶対に正しい」と思われていたことが、後からひっくり返されてしまうことがいくらでもあるので す。百歩譲って歴史は間違っていても、個々人に大きなダメージはないでしょう。しかし、これが食事とか健康となるとこれがシャレになりません。今回の糖質 制限食も、「これこそが最先端で医学的に効果が証明された最高の食事だ!」と思って取り組んでいた人にとっては冷水を浴びせられたように感じたのではない でしょうか。
今回、大きな話題を呼んだ記事を読んだ人が知りたいと思ったことは「結局、糖質制限は良いのか?悪いのか?」という結論でしょう。
この問いに対する答えは、すぐに出てくるものではないと思います。実験結果はマウスを使ったものであって、人体実験ではありませんし、そもそも糖質制限食がブームになったのがごく最近のことですので、信頼のおける結論が出るのはまだ先になるでしょう。
「なんだよ、結局分からないのか!?」と思われたかもしれませんね。分からないからこそ、一つ確実なことが言えます。それは、「食事は極端に走らない方がいい」ということです。
今回のようにブームになった糖質制限ダイエットも、それまで日本人が長い歴史の中でおいしく食べてきたご飯やうどんをバッサリカットしてしまうのは 考えものです。一時は痩せても、その後に病気や短命になってしまっては元も子もありません。私はフルーツビジネスを営んでいる立場から、フルーツの素晴ら しさをあちこちで説いているのですが、それでも「健康のためには、3食全部フルーツを食べなさい」、みたいな極端なことは決して言うつもりはありません。 どんなに健康的なものでも、極端に食べ過ぎる、制限しすぎることは返って毒になるということです。今はOKと言われていても、ある日突然に「実は間違えて いました」と定説が覆る可能性があるのですから。
人の体は複雑系です。いつの時代も色んな食材をバランスよく、そして何よりおいしく食べるという事に勝る健康法はないと思います。
黒坂岳央
[アゴラ 言論プラットホーム]