時折私も神社仏閣を訪ねます。信仰心はなくとも不思議と心身が洗われる気がします。

■「つい、他人と比べてしまう」「自分のしたいことがわからない」という人は、ご神仏に祈ってみるといい!
ご神仏のメッセージを受け取れる尼僧が教える、本当の「ご利益」とは何か

悟東あすか

真言宗の尼僧である悟東あすか氏は、幼い頃から「見えない存在」を感じ取っていたが、そのことで生き辛さを感じ、得度した際にお大師さまに祈って以来は霊感的に何かを見ることはなくなり、そして徐々に祈る時にご神仏からのメッセージを受け取れるようになったという。

 ご神仏にお参りしたり祈りを捧げたりすると、いろいろな人とのご縁がつながったり、願いがかなったり、ピンチを救ってもらったり、健康になったりと、神さま仏さまの「ご利益」はたくさんあります。

 でも、まずあなたに知ってもらいたい、大切なご神仏の力があるのです。

 それは何かというと、ご神仏は、あなたが本当は何をしたいのか、どうやって生きていきたいのかをわからせてくれるということです。「自分自身の人生」を歩めるようにしてくれることなのです。

「いや、自分の望みや願いくらいわかっている」「私は自分の人生を生きている」と思うかもしれませんね。

 でも、自分で自分の人生を歩いているつもりでも、実際には、他人や世間のために生きているケースも少なくありません。

 実は、周囲の視線を気にしたり、他人の価値観で人生を選んだり、他人との比較をベースにして生きていることも、意外に多いのです。

 たとえば、あなたは「人に認められたい」「競争に勝ちたい」「親に喜んでもらいたい」「自分だけ得をしたい」といった気持ちから、人生の選択をしたり行動したりしたことはないでしょうか。

 または、「周囲が自分を認めてくれない」「幸せそうなあの人に比べて、私は不幸だ」「私ばかり損をしている」と悩んだことはないでしょうか。

 健全な競争意識や向上心は大切ですが、他人の意見や周囲の価値観を基準にしてしまうと、とてもつらいですね。

 でも、こんなふうに考える人が少なくないのです。

 というのも、私自身もずっとそうでした。

 小さい頃から母親に「男に負けてはいけない」と教えられ、学生時代は勉強だけでなく武道にも精を出し、母に認められたいと、つねにがんばり続けてきました。

 だからよくわかるのですが、比較や競争の中で生き、人の視線を気にしている時は、自分の人生を生きていない時です。

 自分が本当は何をしたいのかがわかっていないので、あるいは自分の本音にフタをしているので、周囲を気にして悩んでしまうのですね。

 本来、「自分」という存在はかけがえがなく、人と比べようなどない尊いものです。

 そのことがわかっていれば、他人の評価や損得から自由になれます。

 そして、自分自身が心からやりたいことをやり、生きたいように生き、「自分の人生」を歩めます。

 そんな人生を歩ませてくれるようにガイドしてくださるのが、神さま、仏さまなのです。

 これからあなたが、好きなお寺にお参りしたり、ご神仏に祈りを捧げたりするようになると、薄紙がはがれるように心が軽くなっていき、安心感が生まれるでしょう。

 そして、「人生はこういうもの」「こう生きなければならない」といった古い思い込みがはがれていくでしょう。

 なぜ、私がそう言えるのかといえば、お寺にお参りしていらっしゃる方たち、毎日の中でご神仏に祈っている方たちがどんどん変わっていくのを目のあたりにしてきたからです。

 私自身も修行を終え、家に戻ってご神仏に祈り続けるうちに、少しずつ昔の思い込みがはずれていくのがわかりました。

 そして、自分の心を素直に見つめられるようになり、自分自身を大切にすることや、人と和して生きることを学んでいったのです。

 そのうち、神さまや仏さまにおまかせして自分のやるべきことをやっていれば、人間が生きていくうえで心配することは何もないとわかってきたのです。

  といっても、まだアタフタすることもあれば、「どうすればいいのだろう」と悩むこともあります。それでも心は、「何があっても大丈夫」という大きな安心感に包まれているようになりました。

 一番の変化は、毎日の暮らしの中に小さな喜びを感じられるようになったことです。
「今日の空は、なんてきれいなんだろう」
「風が気持ちいい」
「ごはんがおいしい」
 と、日々の中にはたくさんの幸せがあります。
 その幸せをていねいに感じる毎日も、ご神仏からいただいている大きな「ご利益」のひとつなのです。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2018年02月20日 16:39

知らぬは仏か否か。。。/言わずもがな、、、日本の名だたるホテルも。。。

■トイレ掃除したブラシでコップ磨き・・・中国5つ星ホテルの清掃隠し撮り

1泊2万円~4万円はする中国ハルビン市の外資系五つ星の「シャングリ・ラホテル」で、トイレ掃除に使ったブラシでうがい用のコップを洗っていた。中国人記者が清掃員の就職希望を装って潜入取材し、ずさんな清掃の様子をカメラに収めた。

女性清掃員は便器を洗ったブラシでバスタブやコップを洗い。同じ雑巾で便器、ゴミ箱、コップを拭いた。記者を就職希望者と思い込んだ女性清掃員は、こんな忠告までした。「客がいるときはこうやって洗ってはダメ。規則違反になるから。普通は浴槽とトイレのブラシは違うものを使わないといけないけど、面倒くさいからね」

ハルビン市のドイツ系5つ星「ケンピンスキーホテル」では、客の使用済みタオルでコップや便器、バスタブを拭いた後、最後に床を拭き始めた。ベッドのシーツも「汚れていなければ交換しないわ」と澄ましたものだった。女性清掃員は「普通は部屋の清掃は1日12部屋がノルマ。12部屋を超えて清掃すれば1部屋につき12元(約200円)の手当てがつくので、一部屋にかける時間を短縮するため」と話している。

ハルビン市当局は立入検査して行政処分を行い、ホテル側も謝罪した。

賃金安く手抜き

モーリー・ロバートソン(国際ジャーナリスト)「ここで働いている人たちの賃金が安いのは、よく知られています。5つ星は名ばかりで、搾取されているからというのが弁明なんですけど、これはないですよねえ」

坂口孝則(経営コンサルタント)「マニュアルのある外資系ですらこうですから、他のホテルはもっと酷いことが行われている可能性が邪推できます」

とにかく、中国のトイレの汚さは有名だ。あのトイレを掃除したタオルやブラシで・・・と考えただけでも気持ち悪くなる。

文 モンブラン

[Jcast テレビウォッチ]

Posted by nob : 2018年02月06日 16:27

結局のところ珈琲は???

■ビジネスパーソンのコーヒー学 ~コーヒーと健康最前線~
「からだに悪いコーヒー」が「飲むべきくすり」に!

第1回 “コーヒー悪者説”が覆された歴史――東京薬科大学名誉教授 岡 希太郎さんに聞く

柳本操=ライター

みんなが毎日飲んでいる香り高いコーヒーは、体にいいことづくめだった! 以前は「カラダに悪い」と言われていたコーヒーが、最新の研究により「カラダにいい」ことが明らかになっている。日経グッデイでは、最新の「コーヒーの健康効果」を専門家の方々に直撃して話を聞いた。第1回目となる今回は、12年間にわたりコーヒーの薬理効果を研究してきた“コーヒーの伝道師”岡 希太郎さんにコーヒー悪玉説が覆った経緯などを伺った。

 最新の研究により、「コーヒーは健康にいい」ことが次々と明らかになっている。「コーヒーを飲む習慣があるとがんにかかりにくい」「肝臓にいい」「脂肪燃焼効果がある」など、“コーヒーの健康効果”が相次いで発表されている。

 とはいえ、「子どもは飲んじゃダメ」「妊婦には危険」などとよく言われるように、タバコや飲酒などと同様、健康を損ねるというイメージがいまだにある。コーヒーはカラダにいいのか悪いのか――半信半疑の方も多いと思う。

 日経グッデイのコーヒー特集では、「コーヒーの健康効果」の最新事情を専門家の方々に聞いた。初回にご登場いただくのは、東京薬科大学名誉教授でコーヒー研究家の岡 希太郎さん。「毎日コーヒーを飲みなさい。」(集英社)、マンガ「珈琲一杯の元気」(医薬経済社)などコーヒーと健康に関する著書を多数手掛けている “コーヒーの伝道師”だ。

         ◇       ◇       ◇

「コーヒーが健康にいいのは間違いない」

ここ数年、「コーヒーは健康にいい」というニュースを目にする機会が増えました。「がんにかかりにくい」「肝臓にいい」「糖尿病にもいい」「脂肪を燃やす」など効果もさまざまですね。

岡さん 「コーヒーはカラダにいい」という研究成果が毎年のように出てきています。多方面にわたって健康効果が確認され続々と報告されるので、コーヒーの研究をしている私自身が、その多さに参ってしまうくらいです。コーヒーが健康にいいのは間違いないでしょう。私自身は「コーヒーはくすり」だとよく言っています。

 最近、一番話題になったのが、昨年5月の東京大学と国立がん研究センターによる発表です。「緑茶やコーヒーを飲む習慣のある人は、心臓病や脳卒中などによる死亡リスクが低下する」という疫学調査です。「コーヒーを1日3~4杯飲むと、心臓病死の危険性が4割減る」と新聞・テレビなどで大きく取り上げられました。私はコーヒーの健康効果について取材を受けることが多いのですが、このときは各メディアから取材依頼が殺到して大変でした。この発表で、「コーヒーはカラダにいい」という認識がより一層定着してきたように感じます。

岡さん コーヒーとお茶は、ともに世界中の人々に飲まれている存在ですが、どちらにも共通するのが、カフェインとポリフェノールという炎症予防作用と抗酸化作用がある物質を両方含んでいることです。カフェインやポリフェノールは、脂肪を燃やす働きがあるなど、さまざまな薬理効果を持っているのですが、両方あると相乗効果が出るのです。「カフェインとポリフェノールの相乗効果」と呼ばれるものです。

 コーヒー1杯に含まれるカフェインとポリフェノールは、浅煎りのレギュラーの場合でそれぞれ100mg、200mg程度です。緑茶(煎茶)の場合はそれぞれ半分の50mg、100mg 程度となっています。コーヒーほどではありませんが、お茶も両成分を多く含みますから、健康効果を期待できます。ただ、疫学研究ではコーヒーの研究が圧倒的に多いため、コーヒーの健康効果の方がマスコミなどで多く取り上げられるのです。日本で緑茶の疫学研究が少ないのは残念ですね。

いま注目は「血液サラサラ」効果!

さまざまあるコーヒーの健康効果の中で、今、岡先生が一番注目しているものは何ですか?

岡さん コーヒーの健康効果は、がん予防や2型糖尿病の改善、脂肪燃焼の予防などいろいろあります。それらの中で、私が今、最も注目しているのが「血液サラサラ効果」です。

主なコーヒーの健康効果 がん予防(肝がん、子宮体がん)
2型糖尿病の予防
気分しゃっきり、覚醒効果
血液サラサラ効果
脂肪燃焼の促進
運動時のパフォーマンスを上げる

コーヒー特集ではこれらの効果のうち代表的なものを順次取り上げていきます。次回は、誰もが気になる「がん」との関係を取り上げます

血液サラサラですか? コーヒーには、タマネギや納豆のような効果があるのでしょうか。

岡さん コーヒーにも、血液サラサラ成分が入っています。コーヒーにはポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が多く含まれています。クロロゲン酸は、コーヒーの健康成分として一番知られている存在です。クロロゲン酸は、体に入ると肝臓で代謝されて半分以上がフェルラ酸という成分に変わります。これが血管内で血小板が固まるのを防ぎ、血液をサラサラにするのです。

 脂っこい食事を取ると血液はドロドロになり、血小板が活性化して血が固まりやすくなります。これによって血栓ができて血管を塞ぐと、脳梗塞や心筋梗塞などの突然死につながる病気となるわけです。ところが、食事といっしょにコーヒーを飲んでおけば、フェルラ酸が血液をサラサラにしてくれます。

 コーヒーの香り成分も血管の若返りに貢献します。コーヒーのなんともいえない馥郁(ふくいく)たる香りは、鼻腔から脳に到達し、リラックス回路を活性化します。このコーヒーの香り成分は空気中に漂う分の何百倍もの量がコーヒーの液体中に溶け込んでいます。コーヒーの香りの中心的存在であるピラジン酸は、血小板が固まるのを強く抑制することがわかっています。

 「人は血管とともに老いる」といわれます。「しなやかで丈夫」な血管をキープしたいなら、毎日コーヒーを飲んでおくといいわけです。
昔は発がん性があると考えられていた

「コーヒーが健康にいい」という認識が定着したのは比較的最近のことのように思います。個人的な印象ですが、20~30年くらい前は、カラダに悪いという印象が強かったように思います。いつごろから変わったのでしょう。

岡さん 「コーヒーが健康にいい」と言われるようになったのは、ここ10年ぐらいのことです。それまでは、医師の間でも「健康のためにコーヒーは控えたほうがいい」という意見が多くありました。

 コーヒーは、昔は「がんを促進する食品」と思われていたんです。コーヒーは見た目も黒いですし、カラダにいいイメージは持ちにくかったのでしょう。

岡さん 日本の病理学者、山極勝三郎博士は、1915年に世界で初めて人工的にがんを作り出すことに成功したのですが、彼は、煙突掃除夫に皮膚がんの罹患者が多いことに着目して、すすの成分であるコールタールをウサギの耳にひたすら塗り続ける実験を行いました。ほかの研究者が半年、1 年であきらめる中、彼は3年間コールタールを塗り続け、世界で初めて人工的にがんを発生させることに成功しました。コールタールが発がん性物質だということを明らかにしたわけです。

 コーヒーは真っ黒だし、焙煎して焦がすから、何となくコールタールに似ていますよね。コーヒーは発がん物質に違いない、という考えが世の中に広まって行ったのです。

調べ始めたら、実は「カラダによかった!」

岡さん コーヒーは欧米を中心に多くの人に飲まれていましたから、当然、コーヒーのカラダに対する影響を調べる研究も盛んに行われました。そして実際に研究を進めたところ、出た結果は逆だったのです。つまり、コーヒーはがんだけでなく、生活習慣病を防ぐし、パーキンソン病などの神経疾患も予防するようだ、といったポジティブな研究成果がどんどん発表され始めたのです。

 私が研究テーマをコーヒーに絞ることに決めたのは2004年のことです。当時、コーヒーが健康にいいという研究が世の中に出始めていて、そこに関心を持ったわけです。

 2002年には、オランダのヴァン・ダム教授らが「コーヒーを1日7杯飲む人は、1日2杯以下の人に比べて2型糖尿病の発症リスクが50%下がる」という報告を出しました。同教授の追跡調査によって、「コーヒーを1日6杯まで飲んだ人でも、がんや心血管疾患などあらゆる原因による死亡リスクには関係しない」という結果が出ています。

 2005年には、日本の国立がん研究センターから「コーヒーをよく飲んでいる人は肝臓がんの発症率が低い。1日5杯以上飲む人は肝臓がん発生率が4分の1になる」という発表も出ました(次回で詳しく紹介します)。

 「コーヒー悪者説」は、このように続々と明らかになる研究成果によりひっくり返されることになるのです。今では、医者の間でもコーヒーの健康効果は広く認知されるようになりました。例えば、肝臓関係の医師なら、コーヒーは肝臓にいい効果を及ぼすから、1日1~2杯程度を飲むことを勧めるという人が増えました。

津軽藩士の命を救ったコーヒー

コーヒーはカラダに悪いという前提で研究が始まったのに、出てきた結果は逆だったのですね。科学の進歩で従来の常識が逆転することはありますが、コーヒーはその典型ですね。

岡さん もっと以前は、コーヒーは「くすり」として扱われてきたのですよ。コーヒーが9世紀から10世紀ごろ アフリカ・エチオピアからアラビア半島にわたってきたとき、イスラム教の僧院ではコーヒーを秘薬として珍重したのです。コーヒーを飲めば徹夜の修業にも耐えられるためです。

 日本にコーヒーが入ってきたのは江戸時代のことですが、コーヒーはビタミン不足による壊血病に効くという記録が日本にも残っています。

 江戸時代末期の文化2年(1805年)。帝政ロシアは植民地を開発しようと、当時鎖国していた日本の蝦夷地(北海道)周辺にまでロシア船を出没させていて、これに対抗するため、江戸幕府は本州最北端の津軽藩士に宗谷岬の北方警備を命じました。ところが、苛酷な自然環境により一冬で100人中72人の越冬死者が出ました。ビタミン不足による壊血病が原因です。

 それから50年後の安政2年(1855年)には幕府は蘭学者の指導のもと、コーヒー豆を藩士に配給しました。その結果、一人の死者も出なかったのです。当時の記述には『和蘭コーヒー豆、寒気をふせぎ湿邪を払う。黒くなるまでよく煎り、細かくたらりとなるまでつき砕き二さじ程を麻の袋に入れ、熱い湯で番茶のような色にふり出し、土瓶に入れて置き冷めたようならよく温め、砂糖を入れて用いるべし』と記されています。

         ◇       ◇       ◇

 次回 からは、コーヒーと病気予防の関係について、さらに掘り下げていく。明日、1月27日には、コーヒーとがんの最新事情について、国立がん研究センター 社会と健康研究センター予防研究部部長 笹月静博士に話を聞く。コーヒーは特定のがんに対する予防効果があることが、国立がん研究センターの長年にわたる研究から明らかになっている。

[日経Gooday]

Posted by nob : 2018年01月24日 20:46

意識してこそ。。。

■寒い冬の水分補給、それほど気にすることはない?

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ

夏は発汗も盛んで、喉が渇くという自覚症状がありますし、熱中症対策などの観点からも水分補給の習慣ができていますが、冬はおろそかになりがちです。

実は、人間の身体に必要な水分量というのは一年中変わりません。

ですから、冬こそ水分補給を怠らない意識づけが大切になります。

また、冬ならではの水分補給の必要性もあります。

今回は冬の水分補給について、確認していきましょう。

◆身体に必要な水分

人間の身体の水分が占める割合は、成人男性で体重の約60%、女性は約55%、新生児は約75%、高齢者は約50%といわれています。

そのうちおよそ3分の2が細胞の中に、残りの3分の1が、血液・リンパ・唾液・細胞間質液に配分されます。

「脱水症」とは体内の水分が不足する状態ですが、体重の2%(50㎏で1リットル)の水分が失われると、口やのどの渇き、食欲不振などの不快感に襲われます。

さらに、6%以上失われると「脱水症状」に陥り死に至る危険性もでてきます。

ちなみに、人間は食べ物がなくても水があれば2〜3週間は生きられますが、水分を一切摂取しないとせいぜい4〜5日で死んでしまうといわれています。

◆基本的な水分補給

環境省熱中症環境保護マニュアルによると、体重約70㎏の成人男性の場合、1日の水分の出入りは「2.5リットル」とされていて内訳は次のとおりです。

●入ってくる水
 ・食事に含まれる水分:1リットル
 ・たんぱく質、炭水化物、脂肪が体内で燃焼して出る水分:0.5リットル
 ・飲み水:1リットル

●出ていく水
 ・呼気:0.5リットル
 ・皮膚からの蒸発:0.5リットル
 ・尿や便:1.5リットル

このように、通常は1日に1リットルほどの水分補給をしていれば脱水状態には陥りません。

喉が乾いたときに200mlくらいを1日5回飲めばよい計算となります。

夏場は暑さや運動などにより発汗が促進されますので、その分余計に水分補給をする必要がありますが、身体も自然と水分を欲してくれます。

【参考】
環境省熱中症予防情報サイト『熱中症環境保健マニュアル』

◆冬の脱水

それに対して、冬の場合はどうでしょうか。

いくつか脱水にいたる重要な要因がありますので見てみましょう。

・乾燥による脱水

外気の乾燥、エアコンや暖房の使用による室内の乾燥、住宅の気密性により湿度が低いなど、冬は外的な要因から乾燥しやすくなります。

また、身体の体感温度が低くなり喉の渇きを感じにくい、身体を冷やしたくないために水分を控える…などといった状態になりがちです。

呼気や皮膚からの水分の蒸発は夏場でも感じることはなく、「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」と呼ばれていますが、まさに冬は脱水状態に気がつきにくくなるのです。


・ウィルス感染などによる脱水

風邪やインフルエンザなどの感染症は、脱水症発症の原因となります。

嘔吐や下痢などの症状から大量の体液が体外に排出されたり、高熱による体温調節のため発汗が促進されたりするためです。


・脱水による脳卒中や心筋梗塞のリスク

冬は脳卒中や心筋梗塞が増加します。

これは、寒くなって血圧が上昇することに加え、水分の摂取不足から血液の粘度が高くなり、いわゆる血液ドロドロ状態になることが要因として挙げられています。


・アルコールによる脱水

冬場も飲酒の機会は多いでしょう。

お酒を飲むと喉が渇く、という現象はご存知だと思いますが、アルコールには利尿作用がありお酒を飲むと脱水状態になっていきます。

お酒を水分とみなして「水分補給をしているから大丈夫」、という解釈は誤りです。

最近では、飲酒しながら水分補給をする「和らぎ水」(洋風にいえばチェイサー)が奨励されています。

【参考】
二本酒造組合中央会「『和らぎ水』のすすめ」

◆冬の水分補給

寒い上に汗をかかないため、タイミングがつかみにくい冬場の水分補給。

夏と同じように、通常であれば1日1リットルほどの水を、ちびちび(1回にコップ一杯半ほど)飲みましょう。

ただし、冷たい水は身体を冷やしますから、常温や白湯などがよいでしょう。

また、大量に汗をかきネラル分を失う夏場とは違いますので、スポーツ飲料の常飲はおすすめしません。

さらに、風邪やインフルエンザにかかったときやお酒を飲むときにも、適切な水分補給を忘れずに。

冬は夏以上に意識して、水分補給を心がけてください。

[Mocosuku Woman]

Posted by nob : 2018年01月20日 20:19

簡単そうで最も難しいこと。。。

■いらぬことを考えず、今、この瞬間を懸命に生きることです

【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】

先のことを思い煩(わずら)うことはありませんし、昔のことをくよくよしたってしょうがありません。今、この瞬間が大切なのです。

[ニッポン放送]

Posted by nob : 2018年01月17日 12:19

睡眠はやはり時間よりも質。。。

■“深い眠り”を導く! 3分間でOKの快眠ストレッチ
深部体温と自律神経の状態を改善、心地良く深い眠りに

伊藤和弘=フリーランスライター

仕事やプライベートの時間をやりくりするために、真っ先に削ってしまうのが「睡眠」ではないだろうか。また、年齢とともに、眠りが浅くなったり、目覚めが悪くなったりする人も多いに違いない。もう眠りで悩まないための、ぐっすり睡眠術をお届けしよう。

 なかなか寝付けなかったり、就寝できても夜中に目が覚めてしまったり…。睡眠の質の低下に悩む人が増えている。

 企業向けに睡眠コンサルタントを行うニューロスペースが、2017年11~12月に、20~50代の男女846人に「睡眠に関するアンケート」を行ったところ、「睡眠に満足していない」と答えた人は実に58.0%と半数以上だった。睡眠に関する悩みは、多い順に「夜中に目が覚める」(中途覚醒)が32.5%、「寝つきが悪い」(入眠困難)が30.1%、「朝の目覚めが悪い」が29.1%、「しっかりと寝たはずなのに体がだるく爽快感がない」が27.8%という結果だった。

 また、2016年の国民健康・栄養調査を見ても、19.7%の人が「睡眠で休養が十分にとれていない」と感じている。

 睡眠時間を7~8時間確保することはもちろん大事だが、睡眠には量だけでなく、質の問題もある。時間的には十分眠ったはずなのに満足感がない、という経験は多くの人が持っていることだろう。そもそも“ぐっすり眠る”とは、どういう睡眠を指すのだろう?

 「結論から言えば、“深睡眠”がよく取れている状態のことです」と明快に答えるのは、RESM(リズム)新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック(横浜市港北区)院長の白濱龍太郎さんだ。

最初の4時間で深睡眠を2回以上

 睡眠には、筋肉は休んでいても脳は活動して夢を見ているレム睡眠と、脳も体もともに休んでいるノンレム睡眠がある。ノンレム睡眠は俗に「深い睡眠」と呼ばれるが、深さによってさらに3段階に分かれており、それらの中で最も深い眠りが深睡眠(徐波睡眠)だ。レム睡眠とノンレム睡眠は90分から120分で1セットになっており、深睡眠は眠った直後に現れ、明け方には見られなくなっていく。

 「脳内にたまった疲労物質(アミロイドβ)の除去、細胞を修復する成長ホルモンの分泌は、深睡眠のとき最も盛んになります。そのため、この時間が長いほど疲れが取れて睡眠の満足感がある。1000名以上の脳波(終夜睡眠ポリグラフ検査)と眠気(ESS検査)の関係を調べた結果から、ぐっすり眠るためには、眠りについてから4時間以内に深睡眠を2回以上取ることが必要と考えています」(白濱さん)

 睡眠時間が少々短い日でも、最初の4時間で深睡眠を2回取れれば「検査データを見ると、脳と体の疲れの8割程度は取れています」と白濱さんは言う。

 睡眠の質を確認したければ、目が覚めたとき布団の中で脈を測ってみるといい。ぐっすり眠れたときは、いつもより脈の回数が少なくなっているはずだ。また、電車の座席に座るとたいてい眠ってしまう、昼食後は必ず眠くなる、布団に入るとバタンキューで意識がなくなる、といったことが多い人もきちんと深睡眠が取れていない可能性が高い。

深部体温と自律神経のリズムを整える

 では、どうすれば“ぐっすり眠る”(眠ってから4時間以内に深睡眠を2回以上取る)ことができるのだろう? ポイントは「深部体温と自律神経にあります」と白濱さんは続ける。

 深部体温とは、内臓など体の内部の体温。これは1日の中でも規則的に変動する。最も低いのが明け方で、目覚める前から上がり始め、起床11時間後に最も高くなる。夜になって深部体温が下がると眠くなる。

 「睡眠の質が悪い人は、この深部体温のリズムが乱れていることが多い。夕方になっても体温が上がらない、眠る時間になっても体温が下がらないので眠くならないというわけです」と白濱さんは指摘する。

 一方、血圧、呼吸、代謝などを調節する自律神経には、活動状態にあるときに優位に働く交感神経と、休息状態で優位になる副交感神経がある。

 健康な人は夜になると副交感神経が優位になって、体がリラックスした状態になる。しかしストレスが強く、遅くまで働いている現代人は、眠る時間になっても交感神経が優位のまま。そのためベッドに入ってもなかなか寝つけず、眠っても良質な深睡眠が得られない。

3分ストレッチで浅い眠りを改善

 そこで白濱さんが考案したのが“ぐっすりストレッチ”だ。

 夜になったら3種類のストレッチをそれぞれ1分ずつ行うだけ。ぐっすり眠るために必要な深部体温のリズムを整え、副交感神経を優位にする効果があるという。では早速、具体的なやり方を説明しよう。

首もみストレッチ

(1)シャワーを固定し、少し熱めのお湯をうなじに当てる。湯船に首を沈めてもOK。(2)親指以外の指を組む。(3)シャワーは当てたまま。うなじの横のくぼみに親指を当てて、手をゆっくり上下に動かしてマッサージする。強すぎると逆効果なので、あくまで優しく行う。

 このストレッチは浴室で1分行うとよい。最初に深部体温を上げておくと、寝るときに下がりやすい。多くの血管が集中しているうなじを温めることで、効率よく血行を改善し、深部体温を上げることができる。マッサージによってさらに血行を良くするとともに、首の筋肉の緊張をほぐし、リラックス効果も得られる。

腕まわしストレッチ

(1)眠る準備を整え、部屋の明かりを消す。(2)腕を曲げ、脇を開いてひじを上にあげる。(3)そのまま後ろに向かって、ひじを大きくゆっくり回す(A)。左右の肩甲骨を寄せるようなイメージで。次に、(4)ひじが体の前に来たら手を組み、前方に腕を伸ばす(B)。(5)そのまま腕を頭の上まで持ち上げ、ぐっと伸ばす。2~3秒間キープしてから手を下ろす。(6)以上の動作を5~6回繰り返す。

 このストレッチは寝室で行う。肩甲骨の周辺には褐色脂肪細胞が多く、ここを刺激することで深部体温が効率よく上がる。肩の筋肉の緊張をほぐすことでリラックス効果もある。

足首曲げ深呼吸

(1)布団に入る。(2)3秒ほどかけて鼻からゆっくり息を吸いながら、左右の足首を手前に曲げる(C)。(3)3~5秒ほどかけて口からゆっくり息を吐きながら、ふくらはぎと足首から力を抜く(D)。(2)(3)の動作を5~6回繰り返す。

 仕上げのこのストレッチも寝室で行う。手足の末端から熱が放散されることで深部体温が下がる。足の血行を良くすることで熱が放散されやすくなり、スムーズに深部体温が下がる。さらに、ゆっくり息を吐くことで副交感神経が優位になり、リラックスすることができる。

 以上、浴室で1分、寝室で2分、計3分間で3種類の“ぐっすりストレッチ”は手軽に行える。「40人の患者さんに2週間続けてもらい、9割以上の人が睡眠改善効果を感じました」と白濱さん。寝る前の習慣にしてしまえば、条件反射でより眠りやすくなっていく。今の睡眠に満足していない人は、早速今夜から実行してほしい。

白濱龍太郎(しらはま りゅうたろう)さん
RESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック 院長

[日経Gooday]

Posted by nob : 2018年01月09日 19:20

生き方(逝き方)の一つの選択、、、私の両親も登録しています。。。

■死後の「献体」希望者が年々増加中、注目を集める理由とは
死後の「献体」希望者が年々増加 費用は大学持ちで棺桶代や霊柩車代もかからない

死後の「献体」希望者が年々増加中、注目を集める理由とは

 人が亡くなってからの“後始末”について、常識が大きく変わりつつある。親族や友人に葬式で見送られ、家の墓に入る──そんな“逝き方”が、当たり前ではなくなるかもしれないのだ。都内在住の会社員A氏が困惑気味につぶやく。

「60歳を前に保険の見直しプランを練っていたら、妻から『高い保険料を払って死亡保障を手厚くするのはもったいない。“献体”なら火葬費用もいらないようだし、考えてみたら?』と冗談交じりに言われました。1人娘にも『私が嫁いだらお墓を継ぐ人もいなくなるし、いいんじゃない』と追い打ちをかけられ、返答に窮しましたよ」

 近年、死後の「献体」が注目を集めている。献体とは、医学・歯学の研究や教育のために遺体を無条件・無報酬で提供すること。医学部や歯学部のある全国91の大学と「献体篤志家団体」と呼ばれる57の組織などが窓口になり、2017年3月末時点で28万人超が登録済みだ。10年前に比べて7万人増で、登録は年々、増加している。

「登録者が亡くなると葬儀業者らが遺体を引き取り、腐敗を防ぐためにホルマリン溶液を注入・保管し、大学で解剖に備えます。ご献体は尊い意志によるものですから、実習前には必ず教員・学生がご遺体に合掌し、敬意と感謝の念を捧げます」(国際医療福祉専門学校・増茂誠二主席顧問)

 篤志解剖全国連合会会長の松村譲兒・杏林大学教授は、現状をこう語る。

「制度が始まった50年代に比べて献体の社会的な認知が進み、最近は団塊の世代の登録者が増えている。解剖学教室の保管スペースが足りず、登録を制限する大学も出ています」

◆迷惑をかけたくない

“献体希望者”が増えている理由について、松村教授は「とくに東日本大震災後は、『人生の最後に人様の役に立ちたい』という登録者が増えた」と説明する。ちなみに献体者の遺族には、文部科学大臣から感謝状が贈られる。

 また、“子供や孫に迷惑をかけたくない”という理由で献体する人も増えているという。

「昔と比べて“墓を守る”という価値観が薄れ、『葬儀後にお骨があると、子供や孫の負担になるのでは』と考えた結果、献体という結論に行き着く方が多い」(葬祭ディレクターの寺尾俊一氏)

 遺体を解剖して火葬した後、原則として遺骨は遺族に返却されるが、引き取り手がいなかったり、返還を拒まれた場合は、大学の納骨堂などに合祀される。

「大学では毎年、合同慰霊祭が行なわれます。ある80代女性は、『大学が慰霊してくれるなら、無縁仏ではないので安心だ』と献体に登録しました」(葬送ジャーナリストの碑文谷創氏)

 日本消費者協会の調べでは、2016年の葬儀費用の全国平均は195万7000円。墓や葬儀関連の情報を紹介するウェブサイト運営などを行なう「鎌倉新書」によると、墓石建立費と永代使用料の全国平均は181万5000円だった(2016年)。

 通夜や葬儀を省いて、火葬のみを行なう「直葬」は10万円台のケースもあるが、献体はさらに負担が少ない。

「保管や解剖後の火葬費用は1体数十万円ほどかかりますが、費用はすべて大学持ちとなり棺桶代や霊柩車代もかかりません。『費用ゼロと聞いたけど、どうしたら献体できますか』という問い合わせが少なくない」(前出・寺尾氏)

 希望者の急増による波紋は広がっている。

「大学の用意した納骨堂が満杯になり、遺骨の引き取り手がいないと献体登録できない大学が多くなりました」(第一生命経済研究所主席研究員の小谷みどり氏)

[週刊ポスト]


■火葬から埋葬まで無料でやってくれる献体 20年で登録者倍増

 現在、葬儀費用約200万円、お墓代約280万円(東京都)といわれる高額な葬儀ビジネス。だが、火葬から遺骨の埋葬まで、「無料」で対処してもらえるのが医療機関の解剖実習などのために遺体を提供する「献体」である。「各大学の医学部で組織される『

 現在、葬儀費用約200万円、お墓代約280万円(東京都)といわれる高額な葬儀ビジネス。だが、火葬から遺骨の埋葬まで、「無料」で対処してもらえるのが医療機関の解剖実習などのために遺体を提供する「献体」である。

「各大学の医学部で組織される『白菊会』が献体の窓口です。本人が登録し、亡くなってから家族が連絡すれば遺体を大学側が引き取りに来てくれます」(ノンフィクションライター・大宮知信氏)

 大学によって様々だが、解剖実習は概ね1年に1~2回。早くて半年、遅くても2年ほどでお骨は遺族の元に戻されるという。

「身寄りがなくお墓がない人は、大学の合祀墓に納骨してくれます」(同前)

 ここ20年で登録者は倍増、現在は24万人を超える。最近では希望者が増えすぎ、登録を制限する都市部の大学もあるほどだ。

「父親の遺体を引き取りに来た大学スタッフが3万円の“寸志”を置いていったという経験を持つ友人もいる。香典代わりということでしょう」(同前)

 遺された者の厄介になるどころか、献体は社会貢献になりうる。一つの選択肢としても考えてもいい時代かもしれない。

[週刊ポスト]


■細川俊之さん 自分の遺体を解剖学実習の教材として「献体」

 1月12日に東京・品川区の自宅の居間で転倒し、14日、急性硬膜下血腫のために亡くなった俳優の細川俊之さん(享年70)。突然の訃報だったが、それよりも驚くべきはその身の処し方だった。ある芸能リポーターはこう話す。

「細川さんは生前に献体を希望していて、お通夜や葬儀も行われませんでした。ご遺族もその遺志に同意していて、ご遺体の返還は1年後、火葬も終えて遺骨になってからだそうです」

 細川さんが選択した献体とは、大学の医学部や歯学部で行われる人体解剖学実習の教材として自分の遺体を無条件、無報酬で提供することをいう。篤志解剖全国連合会・常任理事、順天堂大学医学部解剖学・生体構造科学の坂井建雄教授はこう説明する。

「献体には事前の登録が必要です。申し込み先は大学病院ではなく、献体の会である献体篤志家団体または医科および歯科の大学。登録には必ず家族の同意を求め、同意書に署名・捺印をしてもらう必要があります。ただこの“家族”が誰にあたるのかは規定がありません。生前同意を得ていたとしても、死後遺族が納得して手配していただけなければ、遺体を提供することはできないんです。同意書には署名・捺印したものの、提供を取りやめるというご遺族も実際にいらっしゃいました」

[週刊女性セブン]

Posted by nob : 2018年01月03日 05:55

私もかつては日暮れから就寝まで毎日呑んでいたものです。。。(苦笑)

■睡眠の質を落とさないお酒の楽しみ方…飲酒の適量は?

不眠に悩む人の3割がお酒を不眠解消法として活用しているようです。特に社会人になると忘年会や新年会、送別会など、夜遅くまで飲酒する機会が増えますが、アルコールは寝つきをよくする一方で、飲む量や飲み方を間違えると睡眠の質を下げる恐れがあります。いびき、頻尿を含め、寝酒で起こりうるリスクと、睡眠の質を落とさないための上手な晩酌方法、お酒の適量をご紹介します。

坪田 聡
医師 / 睡眠ガイド

不眠解消法の3割を占める?日本人の寝酒習慣

あまり知られていないようですが、日本人は世界一寝酒好きな民族のようです
アルコールには、不安を減らしたり、気持ちを落ち着けて眠りに誘ったりする働きがあります。そのため、世界各地で眠る前にお酒を飲む風習があるようです。

欧米では、寝酒としてリキュールや蒸留酒などアルコール度数が高いものが好まれ、寝酒そのものを意味する「ナイト・キャップ」というカクテルまであります。

世界の中では特に日本で、寝酒が好まれています。2002年に行われた欧米やアジアの10か国を比較した調査によると、日本人は不眠のために医療機関を受診する割合が極端に少なく、そのかわり、不眠を解消するためにアルコールを摂取する割合がダントツに高く、3割を占めました。

また、久留米大学病院の睡眠障害外来を受診した50歳以上の不眠症患者さんのうち、実に8割以上が睡眠薬代わりにお酒を飲んでいた、という調査結果もあります。

どうやら日本人には「睡眠薬よりお酒のほうが安全」という思い込みがあるようですが、それは本当でしょうか?

飲み方や飲む量に注意! アルコールは睡眠の質を下げる恐れも

寝酒を続けていると、アルコール中毒になる危険があります
少量のアルコールを飲むと、寝つきが良くなるのは事実です。アルコールは脳の中で、興奮系の神経伝達物質であるグルタミン酸の働きを抑え、抑制系の神経伝達物質であるギャバの受容体を刺激することで、鎮静や催眠の作用を発揮します。

この効果のために、昔から世界中で寝酒が愛好されてきました。

ところが、アルコールは量が増えると、睡眠の質を悪くしてしまいます。体重1kgあたり1gほどの中等量のアルコールでは、睡眠前半の深い睡眠が増えますが、後半には浅い睡眠が増え、夜中に目覚めやすくなります。

さらに、多量のアルコールを毎日飲み続けていると、はじめにあった催眠効果が次第に弱まり、アルコールに対する耐性ができてしまいます。数日後には、飲み始める前よりも睡眠時間が短くなるため、睡眠時間を確保しようとしてお酒の量が増えてしまい、結果としてアルコール依存症になるリスクが高まります。

しばらくお酒を毎日飲んだあと、「これではいけない」と思って急に飲酒を中断すると、一時的に不眠がひどくなります。このときも正しい不眠治療のために、医療機関を受診すればよいのですが、「時間がない」とか「面倒だ」などと思っていると、再びアルコールに依存した生活に陥ってしまいます。

ビールの飲みすぎが招く睡眠中の頻尿といびき

ビールの飲みすぎで夜中にトイレへ……。睡眠の質が悪くなってしまいます
お酒を飲んだ夜は、トイレが近くなって夜中に目覚めてしまう人もいると思います。ビールをたくさん飲むということは、水分をたくさん摂っているということなので、その水分を出すためにトイレへ行くのは自然なこと。しかし、水分摂取量以外にもトイレが近くなる理由があります。

通常、眠っている間には、おしっこが作られないようにするためのホルモン(抗利尿ホルモン)が分泌されます。しかし、アルコールはこのホルモンの働きを邪魔してしまうため、眠っているうちにもだんだんおしっこが溜まります。睡眠の後半になると、眠り自体がアルコールために浅くなるので、トイレへ行くために目が覚め、睡眠が分断されてしまうのです。

また、アルコールは舌の筋肉を麻痺させるので、仰向けで眠ったときに舌がのどに落ち込みやすくなります。さらに、鼻の血行が良くなりすぎて、粘膜が腫れて鼻が詰まります。これらが合わさって、鼻からのどにかけての空気の通り道が狭くなり、イビキをかきやすくなります。イビキをかいているときは、体に酸素を十分に取り込めないので、睡眠が浅くなり中途覚醒が増え、熟睡感が減ってしまいます。

お酒の適量目安と休肝日のススメ

あまり遅い時間まで飲まないほうが、よく眠れます。寝る前3時間前までの適度の晩酌がオススメです
アルコールには、ストレスを解消して気分をリラックスさせ、親密な人間関係を作るきっかけとなる効果があります。ですから、飲み方に気をつければ、人生に彩りを加えてくれるはずです。

寝つくときにアルコールの血中濃度がゼロであれば、少なくともアルコールの悪影響は防げます。そのためには、体重60kgの健康な人の場合、眠る3時間前までに日本酒なら1合、ビールなら中~大ビン1本、ワインならグラス2杯が限度として楽しみましょう。

少なくとも眠るための寝酒はやめて、夕食のときに晩酌としてお酒をたしなむのが良いようです。また、アルコール分解で負担のかかる肝臓のために、週1~2日はお酒を飲まない休肝日を作っておきましょう。

[AllAbout]

Posted by nob : 2018年01月03日 05:42

この国には、安全な場所などどこにもない。。。(哀)

■北海道沖で超巨大地震の可能性、30年内の確率7~40%
M9級、地震調査委が公表

政府の地震調査委員会は19日、北海道東部の十勝沖から択捉島沖の太平洋に横たわる千島海溝で、マグニチュード(M)9級の超巨大地震が今後30年以内に7~40%の確率で起きるとの予測を公表した。平均340~380 年の間隔で繰り返してきたとみており、前回の発生から約400年が過ぎていることから「切迫している可能性が高い」とした。

東日本大震災(M9.0)や南海トラフ巨大地震に加え、北海道でも海溝型地震の大きなリスクの可能性が出てきた。

千島海溝では陸側のプレート(岩板)に海側のプレートが沈み込み、ひずみがたまると地震を起こす。調査委は2004年の長期評価で、千島海溝に沿う十勝沖や根室沖、色丹島、択捉島沖で巨大地震を想定してきた。

それぞれの発生確率を十勝沖など3つに分けて見直すなか、東日本大震災のような大津波を伴う超巨大地震を検討。3つのうち複数の震源域が連動して広がるなどの条件から超巨大地震(M8.8程度以上)の可能性が浮かんだ。

平田直委員長は「東日本大震災のような大きな地震が北海道でも起こり、津波が発生する可能性を覚えておいてほしい」と語った。

ただ、地震時期や規模を巡っては情報が十分ではない。南海トラフ巨大地震の長期評価ではM8~9級が30年以内に60~70%の確率で起きると予測されている。

今回の北海道東部沖では発生間隔が100~800年とばらつき、30年以内の発生確率は7~40%と幅がある。津波の高さなどは分析を続けている。

調査委は北海道大学などが内陸の堆積物を調べた研究から、北海道東部の太平洋側で約400年前に沿岸から4キロメートルの内陸まで大津波が押し寄せたと推定した。津波は海抜20メートル超に達したとみられる。津波の大きさなどから超巨大地震があったと考えられると結論づけた。

震源域が南に広がると、複数の原子力施設がある青森県の沖合に近づく。日本原燃の使用済み核燃料再処理工場は海岸線から陸地に5キロメートル入った場所に建つ。原子力規制委員会の安全審査では従来の想定で「津波は到達しない」という判断だが、超巨大地震の評価が進めば対策が課題になってくる。

規制委の事務局の原子力規制庁は「すぐに規制基準を見直すことはないが、最新の知見を反映させる点がないか議論が必要だ」と説明する。

今回、調査委は一回り小さい巨大地震が30年以内に発生する確率も発表した。十勝沖ではM8~8.6程度が7%、根室沖ではM7.8~8.5程度が70%程度、色丹島および択捉島沖ではM7.7~8.5前後が60%程度とした。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2017年12月20日 16:29

隠れていても兆候は至るところに、、、自らの心身との対話力こそすべて。。。

■見逃すと過労死の恐れ 「隠れ疲労」蓄積に3つのサイン

 長時間労働による「過労死」の問題が相次ぎ、政府は躍起になって働き方改革を推進している。とはいえ、これで労働環境がどこまで改善されるかはわからない。自分自身で過労死から身を守る必要がある。そのためには「隠れ疲労」を見逃してはいけない。「東京疲労・睡眠クリニック」院長の梶本修身氏(大阪市立大学大学院医学講座特任教授)に聞いた。

 仕事や運動をした後は、誰もが「疲れた」と感じる。エネルギーを消費したことで体が疲れてしまったと思っている人がほとんどだろうが、これは大きな勘違いだという。

「仕事や運動くらいでは、エネルギーが枯渇して疲労を起こすことはほとんどありません。それでも疲れたと感じるのは、脳の中にある自律神経の中枢に大きな負担がかかったからです。自律神経は、脈拍、呼吸、血圧、体温、睡眠といったあらゆる身体活動をコントロールしています。仕事や運動によってその自律神経が酷使されると、脳は『疲労感』を自覚させようとします。それ以上、体を動かすなどして自律神経に大きな負荷をかけないようにするためです。疲労というものは実は脳の疲労なのです」

 脳疲労によって発せられる疲労感は“危険信号”といえる。しかし、疲労感という生体アラームを無視してそれ以上の無理を続けると、最悪の場合、過労死を招く結果になりかねない。

■前頭葉が疲れを隠してしまう

 ただ、実際に疲労が蓄積していても、人間は疲労感を覚えないケースがあるという。

「自律神経の中枢が疲弊し、『疲労した』という情報を収集して疲労感として自覚させるのは大脳の前頭葉にある眼窩前頭野という部分です。前頭葉は『意欲や達成感の中枢』と呼ばれていて、人間は他の動物にはみられないほど前頭葉が発達しています。そのため、眼窩前頭野で発した疲労感という生体アラームを意欲や達成感によって隠してしまう。実際は疲労が積み重なっているのに、疲労を感じなくなるのです。これは人体にとって最も危険な状態で、『隠れ疲労』と呼んでいます」

 過労死は、前頭葉が発達して疲労感を隠してしまう人間だけにしか起こらないという。過労死を避けるためには、隠れ疲労が蓄積していないかどうかをチェックすることが重要だ。

?飽きる

 長時間のデスクワークやパソコン作業で脳を使い続け、「飽きた」という感覚を覚えたことが誰にでもあるだろう。この飽きるという感覚は、脳が疲労し始めている最初のサインだという。

「仕事や勉強などで使い続けている特定の脳の神経細胞を休ませてほしいというシグナルです。『飽きた』というサインを無視して作業を続けていると、特定の神経回路が疲弊して機能が低下し、全身がだるいなどの症状が表れるようになります」

 飽きたらすぐに作業は中断して、休息をとることが大切だ。

?寝落ちが増える

 飽きるというサインを無視すると、次は「眠くなる」サインが出る。

「電車で席に座った途端、隣の駅に着くまでの間に眠ってしまったり、大事な会議中なのにウトウトしたりするなど、公的な場で無意識に寝落ちしてしまう場合は、隠れ疲労を抱えているケースが多い。疲労が蓄積してピークに近い状態になると、脳は強制的に意識をシャットダウンして休ませようとするのです」

?毎日の習慣が面倒に感じる

 脳に疲労がたまると「疲れる」というサインが出る。隠れ疲労の場合は疲労を感じないが、無意識のうちに表面に表れるという。

「たとえば、駅から自宅までといった普段は歩いている1キロ程度の区間なのに、『なんとなく、きょうは歩きたくない』と感じてタクシーに乗ってしまう。普段は楽しめる友達や彼女からお誘いがあっても、『きょうは出向くのが、おっくうだ』と感じて断ってしまう。こうした衝動的な『面倒くさい』という感覚は、隠れ疲労が表面化している可能性が高いといえます」

 ◇  ◇  ◇ 

 これら隠れ疲労の3大サインが表れたら、無理はせずに休息をとり、しっかり睡眠をとる。蓄積した疲労を回復させるには、ぐっすり眠ることが何よりも効果的だ。

[日刊ゲンダイDIGITAL]

Posted by nob : 2017年12月17日 06:13

常に人命再優先!

■赤ちゃんポストの慈恵病院、「内密出産」受け入れ検討

 親が育てられない子どもを匿名で預かる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)で知られる慈恵病院(熊本市)が、妊婦が匿名で出産し子には後に出自を伝える「内密出産制度」の導入を検討していることが15日、分かった。望まない妊娠で孤立する女性が安全に出産できる態勢を整えたい考えだ。

 内密出産は、妊娠を誰にも知られたくない女性を医療機関が匿名で受け入れることで母子の安全を図り、子どもが一定の年齢になれば母親の身元を知らせる仕組み。ドイツで制度化されている。

 「自宅や車中などでの危険な出産が多い」「子の出自を知る権利が奪われる」など赤ちゃんポストの課題を解決する手段の一つとして熊本市も注目している。慈恵病院はすでに市に実現したいとの意向を伝えた。市は病院側の求めに応じて1月に会合を持つ予定。

 病院の構想では、女性に身元を記した書類に封をして行政機関に預けてもらい、病院では匿名で出産。出産時に女性が亡くなったり重篤な状態になったりしない限り、子どもが一定の年齢になるまで開封せず保管して匿名性を守る。子どもは特別養子縁組をした家庭で育てるという。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2017年12月17日 06:10

すべてはバランスに尽きると、、、正解はあくまで自らの心身との対話を重ねていく先にあります。。。

■炭水化物「毎食7割超え」死亡リスク上昇、脂質の摂取多いと死亡リスク低いと調査結果

記事まとめ

* 11月7日付NIKKEI STYLEで『「炭水化物が毎食7割超え」は注意 死亡リスク上昇』掲載
* 元の論文は、世界18の国と地域の13.5万人以上を対象にした食と死亡リスクの観察調査
* 植物油には健康を害する負の作用があると指摘も、砂糖の有害性の米研究打ち切りも話題

日本人が年間13リットルも飲む「植物油」が体を壊す

 先日、興味深い記事が発表されました。それは11月7日付NIKKEI STYLE記事『「炭水化物が毎食7割超え」は注意 死亡リスク上昇』で、8月29日付ランセット誌電子版に掲載された論文を基にした記事です。ちなみに、ランセットは世界五大医学雑誌のひとつです。

 元の論文は、世界18の国と地域の13.5万人以上を対象にした食と死亡リスクの観察調査です。低所得国、中所得国、高所得国を網羅し、人数も多く期間(中央値で7.4年)も長いので、今までに例のない調査といえます。

 記事では主な調査結果として、次の2点を取り上げています。

(1)炭水化物については、最低群(総エネルギーに占める炭水化物の割合の中央値が46.4%)と比較した最高群(同77.2%)の総死亡のリスクは28%高く、摂取量が多いほど死亡リスクは高い傾向が見られました。

(2)脂質については、炭水化物とは反対に、最低群(総エネルギーに占める脂質割合の中央値が10.6%)に比べ最高群(35.3%)の総死亡リスクは23%低くなっていました。

 記事では、この結果を受けて、炭水化物の摂取が非常に多いと死亡リスクが高く、脂質の摂取が多いと死亡リスクが低いことが「意外」と受け止めています。しかし、筆者はこの結果を「意外」とすることにかなりの違和感を覚えます。

●栄養素は単独では働かない
 
 私たちが生きてゆく上で必要な三大栄養素は「たんぱく質、脂質、炭水化物(糖質)」で、どれもエネルギー源ともなります。これにビタミン、ミネラルを含めた五大栄養素の相互作用で生命活動を維持します。その際に重要なのは、栄養の摂取バランスです。調査では、栄養素を単独で扱っているので誤解しがちですが、実際には栄養素は単独では働かないので、摂取バランスで捉えないとあまり意味がありません。

 栄養の摂取バランスで捉えると、炭水化物の摂取量が多いというのは、その他の栄養素は必然的に少なくなります。脂質もたんぱく質も少ないと考えられます。炭水化物摂取の最高群(同 77.2%)の死亡リスクが高いのは、栄養バランスが悪い、もしくはかなり偏っているためだと考えられます。

 逆に、脂質の摂取量が多い群(35.3%)は、炭水化物が少なくなります。脂質は肉類や卵などに多く含まれます。これらにはたんぱく質も豊富に含まれるので、その摂取量も自動的に増え、摂取される栄養バランスが良くなると考えられます。つまり、死亡リスクの少ない脂質摂取の多い群は、栄養バランスが良いと言い換えられます。

 したがって、この調査結果は決して「意外」なものではなく、栄養の摂取バランスが悪い群は死亡リスクが高く、栄養の摂取バランスが良い群は死亡リスクが低いという栄養学の常識と一致した結果にすぎないのです。

●日本人は栄養バランスの変化と寿命の関係を体現した

 今回の調査の特徴のひとつは、対象に低所得国、中所得国、高所得国を加えたことです。低所得国と高所得国では摂取する栄養バランスの良し悪しに差があることも、平均寿命が違うことも容易に想像ができます。

 低所得国が経済発展し、中所得国、高所得国へと姿を変えると、食糧事情も変化し、栄養バランスも変わり、寿命も延びることは、我々日本人がこの70年の間に体験しています。

 米を主食とした日本人の食生活は、世相の安定した江戸中期以降、少ないおかずで大量の米を食べる炭水化物偏重の食生活が戦前まで続き、その間、平均寿命が50歳を超えることはありませんでした。この食生活が急変するのは、第二次世界大戦以後のことです。

 前述の調査結果の死亡リスクが高い群と符合するように、炭水化物の摂取割合が78%と高率だった1955年の平均寿命は63歳で、脂質の摂取量が増えるとともに寿命は延び続けます。

 平均寿命を延ばす要因は食生活ばかりではありませんが、1955年は高度経済成長の始まりの年であり、経済大国になるにつれ食卓にいろいろな食材が並ぶようになったことは事実です。ちなみに、日本人の平均寿命が50歳を超えたのは1947年で、今からわずか70年前のことです。

●寿命が延びると病気が増える

 摂取する栄養バランスがよくなり寿命は世界のトップクラスまで延びましたが、新たな問題として、病気が増えました。特に慢性疾患である高血圧、脂質異常症、糖尿病は「三大生活習慣病」と呼ばれ、罹患者は増加の一途をたどっています。これらの病気は直ちに死に結びつくものではなく、長い時間をかけて合併症とともに重篤な状態に至るのが特徴です。つまり、ある程度の長生きはできるが、不健康な時間も長いというおかしな時代になっています。

 生活習慣病の原因として、偏った食生活、運動不足、喫煙、過度の飲酒、過度のストレスなどが挙げられますが、なかでも食生活の占める割合は大きく、最近はがんや認知症なども食生活に原因があるケースが指摘され、生活習慣病の範疇に入れる傾向にあります。
 
 栄養豊富な飽食の時代なのに病気が増えているのは、食生活における栄養の質と食の安全性に関する誤った情報に問題があると考えられます。本連載で一貫して指摘しているように、ヘルシーだと誤認識され多量に消費される植物油はその筆頭です。サラダ油やマヨネーズの主原料である大豆の輸入自由化は1961年で、キャノーラ油の原料である菜種の輸入自由化は1971年です。この時期を境に植物油の大量消費が始まっていますが、生活習慣病が急増する時期と一致します。今では一人当たりの植物油の年間消費量は13リットルにも及んでいます。

●調理油以外にも加工食品には大量の“隠れ油”

 糖尿病の原因は炭水化物の過剰摂取にあるといわれますが、上図から読み取れるように炭水化物の摂取量は減り続けており、炭水化物だけでは増える糖尿病の説明がつきません。動物実験の結果から、糖尿病の原因としてキャノーラ油などが指摘されています。これは植物油の消費量の増加と合致します。

 厚生労働省が推奨する「食事バランスガイド」などでは、動物性の脂肪を控え、植物性の脂肪に置き換えることを推奨していますが、こうした一見“常識”とも思える指導が生活習慣病を助長する原因にもなります。植物油には健康を害する隠された負の作用があるからです。

 先日も、砂糖の取りすぎの有害性について指摘しようとした研究を、米国の砂糖業界が50年前に打ち切っていたという事実が報道されたばかりです。

 食材に含まれる成分には、判明している栄養素以外に解明されていない未知の成分があり、人体への影響も解明されていません。栄養の摂取と死亡リスクの関係が解明され、それが公正に発表され、正しく活用されることを望みます。

(文=林裕之/植物油研究家、林葉子/知食料理研究家)

[ビジネスジャーナル]

Posted by nob : 2017年12月13日 15:00

いやはやそこまでですか。。。(驚)

■「若者の恋愛離れ」を考える 「割に合わない嗜好品に」

 街角にクリスマスソングが流れる季節。かつて、当日、誰と過ごすかで盛り上がったが、いまは若者の恋愛への熱意が薄れてきたという。それって本当なの?

■恋しなくてもつながり 牛窪恵さん

 若者の恋愛観を、実際に当事者に話を聞きながら調べ続けてきました。今の20〜30代は、恋愛を必需品ではなくて嗜好(しこう)品と捉えており、手間やリスクを考えると割に合わないもの、と考える人が多くなっていると感じます。

 21世紀に入り、まず変わったのが男性の恋愛観です。景気低迷と将来不安の高まりから、無用な消費を嫌がり、わざわざ恋をしてお金や時間を使いたくない。初めから男女平等の教育を受けており「男が引っ張る」感覚も弱い。

 それでも、少し前まで女性には恋愛願望がみられましたが、最近は男女を問わず「恋愛は面倒」という声が多くなりました。おそらく最大の理由は、常にスマホでネットや人とつながっている「超情報化社会」になったことです。

 まず、満たされやすくなっています。私の大学時代は、授業以外はサークルかバイト、あとはデートぐらいしか楽しみがなかった。でも今は無料の動画やゲームも多く、友人とも常時つながっている。恋をしなくても、いくらでも楽しく過ごせます。性愛への関心も、今はスマホで満たせる。困り事も、助けてくれた誰かにときめく前にスマホが解決してしまい、ロマンチックな瞬間が訪れにくい。

 職場ではハラスメント扱いされるのが心配で誘いにくいし、やっと告白しても、内容を転送されて恥をかいたり。付き合えば、行動がスマホ上で筒抜けで束縛されやすく、別れれば、相手のスマホに自分のデータや画像が残っているからストーカーやリベンジポルノも怖い。これだけの面倒やリスクを背負ってまで、特定の人と深い関係になる必然性が薄れているのです。

 だから、上の世代は「恋愛しない方がおかしい」と自分たちの感覚で見ず、そうした現代的な難しさを理解した上でサポートする必要があります。当の若者には、パートナーを見つける動物的本能を取り戻すため、時々は「スマホ断ち」も大切だと伝えたい。ネットと切れた状態で、「あの人に会いたい」といった自分の自然な感情に、静かに耳を傾ける時間も必要です。

 もともと、昔の日本は西欧型の大恋愛ではなく、一緒に暮らしてから情が移っていくタイプの文化でした。トレンディードラマが全盛だったバブル前後が、むしろ例外的だったのかもしれず、恋愛より情愛を重視するのは決して悪いことではありません。

 ただ、私の経験上も、結婚後に「思っていたのと違う」という瞬間は必ずある。その時、「あれだけ好きになった人だから仕方がない」という割りきりも支えになります。今の若者は賢く先読みしがちですが、人生を納得させるためにも、一度は後先考えずに「燃え上がる恋」をするのも悪くないと思うのですが。(聞き手・吉川啓一郎)

[朝日新聞]

Posted by nob : 2017年12月13日 14:53

運動は健康の源。。。

■運動はがんの進行を抑えるってホント?
「運動とがん」

 がんは長年、日本人の死因第1位の座を独占し続けています。多くの人にとって最も怖い病気でしょう。

 では、がんだと宣告されたら、私たちはどうしたらいいのでしょうか。もちろん、医師と相談しながら、積極的に治療に取り組むことになりますが、自分でできることもあります。そのひとつが「運動」です。

 がんといえば重病です。運動なんかしていいの? と思われるかもしれません。確かに症状や進行度にもよりますが、「運動できる人はした方がいい」というのが最近の定説になっています。

 報告されているエビデンス(科学的根拠)をいくつか紹介しましょう。1つは、大腸がんと診断され、転移のない男性668人を20年間観察した研究です。20年間で258人が死亡し、うち88人は大腸がんが原因でした。「1週間の運動量」を見ると、運動量が多いほど死亡率が低く、最も運動量が多かったグループは、まったく運動しなかった人たちに比べて大腸がんによる死亡リスクが47%も下がっていたそうです(*1)

 前立腺がん患者を追跡調査した米国ハーバード大学の研究でも、「週3時間以上のウォーキング」をしている人たちのがん再発・転移、死亡のリスクは57%下がっていたそうです(*2)。

*1 Arch Intern Med. 2009 Dec 14;169(22):2102-8.
*2 Cancer Res.2011 Jun 1;71(11):3889-95.

 ドクターランナー(事故にそなえて選手と一緒に走る医師)として多くの市民マラソン大会やトライアスロン大会に出場している、よこすか女性泌尿器科・泌尿器科クリニック(神奈川県横須賀市)院長の奥井識仁さんは、「運動によって大腸がんや前立腺がんの進行は抑えられます。実際、米国にはランニングやウォーキングでがんを抑えようという患者のサークルがいくつもあります」と話します。

 奥井さん自身も、長いこと前立腺がんと運動の研究を続けています。前立腺がんと診断された患者102人(平均74.8歳)に、ホルモン治療と併行してウォーキングを指導しました。8年間で48人が死亡、うち20人(41.7%)は前立腺がんが原因でしたが、「1カ月に120km以上のウォーキング」をしている人たちは、死亡率が半分に抑えられたそうです。

ウォーキングは前立腺がん患者の死亡リスクを抑える
walking.jpg
平均74.8歳の前立腺がん患者に、治療と併行してウォーキングを指導した。1カ月120km以上のウォーキングを実行した人たちは死亡リスクが半減。前立腺がんによる死亡はゼロだった。(データ提供:奧井院長)


 「雨の日も風の日もやる必要はありません。1日6km、月20日を目安に指導しています」(奥井さん)

筋肉の成長に男性ホルモンが使われる?

 では、なぜ運動によって前立腺がんの進行が抑えられるのでしょうか? 奥井さんはテストステロン(主要な男性ホルモン)が筋肉で消費されるからではないか、と考えています。

 前立腺がんはテストステロンをエサにして増殖する性質を持ちます。そのため、治療はテストステロンの分泌を抑えることが基本になります。運動によってテストステロンが筋肉で使われると、前立腺がんのエサになる量が減るのではないか、というのが奥井さんの仮説です。「大腸がんの場合も同じく、運動でIGF(インスリン様成長因子)が筋肉で使われることが、がんの進行を抑える大きな要因になっているように思います」(奥井さん)。

 これらはまだ解決しないといけない問題が多くあります。運動とがん抑制の関係については、いまだにメカニズムがほとんど分かっていないためです。「もっと多くのサンプルを集めて、日本全体で考えていくべきテーマだと思います。米国のように、がん生存者が積極的に治療データを後世の研究のために残して、日本のがん治療に役立てるシステムが必要です」と奥井さんは話します。

[日経Gooday]

Posted by nob : 2017年11月28日 12:03

目指せPPK!

■「ピンピンコロリ」を実現する5つの習慣

長寿国・日本の現実は「寝たきり大国」だ。ほかの国に比べて「ピンピンコロリ」は少なく、「ネンネンコロリ」が際立って多い。なぜなのか。そして、「ピンピンコロリ」を実現するための5つの習慣とは――。

日本は世界でも指折りの長寿国として知られています。しかし、その実態は、最期まで元気に活動して天寿をまっとうするピンピンコロリ(PPK)は少なく、男性は平均9年、女性は同12年も介護された末に死んでいくという、ネンネンコロリ(NNK)が他国に比べて際立って多い「不健康長寿国」なのです。

■病院は決して安全な場所ではない

なぜでしょうか。最大の理由は、病院などの病床数の多さにあります。日本では人口当たりの病床数がアメリカの4倍以上あり、患者の入院期間も3倍近く長いのです。

病床数が多ければ、いざというときすぐに入院できるので安心だと日本人は考えがちですが、後期高齢者の場合、病院のベッドで点滴の針を刺したままトイレにも行かず過ごしたら、間違いなく寝たきりになるでしょう。ベッドがたくさんあってすぐに入院できる一見理想的な環境が、逆に寝たきりの高齢者を増やしている。これが日本の現実です。

また、これも多くの人は誤解していると思いますが、病院は決して安全な場所ではありません。病院に近づけば医療事故や薬害などの危険にさらされます。

たとえば肝臓がん。酒の飲みすぎが原因だと思われがちですが、男性の肝臓がんによる死亡率を見ると、新潟、岩手、秋田など酒どころといわれる県では低く、比率の高い福岡や大阪の3分の1程度でしかありません。実は、肝臓がんは飲酒ではなく、医療事故によるC型肝炎ウイルスの感染が最大の発症要因なのです。

医療事故がどれくらい起こっているか知ったらびっくりすると思います。EUの公式資料によれば、病院の医療事故で死亡した人数は年間約15万人。そのため、EU域内に住む人の約53%が、病院は危険なところだと認識しています。

わが国の実態は公表されていませんが、数十万人規模での医療事故や薬害が起こっていると思われます。

■歯科医にはこまめにかかったほうがいい

では、どうすればNNKを避け、PPKを実現できるのでしょうか。それはなんといっても医師に頼りすぎず、自分の健康は自分で保つのだという気概が持てるような支援環境を公的に整備することです。そのうえで各種の情報を調べ、納得のいく治療を受けるようにしましょう。

一方で、歯医者さんにはこまめにかかったほうがいいようです。私たちの調査では、「かかりつけの歯科医師がいる」と答えた人が長生きでした。どんなメカニズムが働いているのか明確なところはわかりませんが、私は次のような仮説を立てて追跡調査をしています。

まず、歯科医の支援を受けることで望ましい口腔ケアの知識が得られ、高齢になっても歯と口の健康を保つことができる。食は生きることの基本ですから、歯や口が健康であることには大きな意味があります。また、定期的なケアを受けるため、歯医者さんへ「お出かけ」していることも健康長寿には望ましいのです。

■「ピンピンコロリ」を実現する5つの習慣

生活習慣という切り口から見ると、次の5つの習慣を身に付けることがPPKには大事だということがわかってきました。

1、運動。毎日やらなくても週に1回運動していれば、生存率がかなり高くなることが証明されています。

2、質のいい睡眠。

3、朝食。食べないと脳や身体機能が活性化しません。その際、納豆、ヨーグルトなどの発酵食品を食べ腸内細菌を増やして体温を高めると免疫力が高まり、がんになりにくくなります。

4、禁煙。発がん物質を含むたばこは百害あって一利なし、確実に寿命を縮めます。

5、適度な飲酒。私たち研究チームが高齢者1.3万人を対象に3年間追跡調査したところ、男性では毎日飲酒する群、女性では週に1、2回飲酒する群の死亡率が最も低く、逆に死亡率が高かったのは男女とも「ほとんど飲まない」と回答した人たちでした。

■「地域活動にも積極的」がPPKの必須条件

日本では多くの人が誤解しているのがコレステロール値の評価です。高コレステロール群と低コレステロール群では、明らかに前者のほうが長生きです。コレステロールはビタミンDや細胞膜、がん免疫細胞の材料であり、体の中で重要な役割を担っています。その一方、コレステロールを下げる薬の服用により死亡率が高まることが証明されています。

環境や住居も健康長寿に大きな影響を与えます。都市部よりも長野県のような地方で平均寿命が長いのは、水や空気がきれいだというのも理由のひとつ。夏になるとホタルが乱舞するなど、多様な生物が生きられるところでは、人間も長生き。考えてみたら当たり前のことなのです。

日本では毎年約1万7000人がヒートショックで亡くなっていますが、風呂場が寒すぎるなど家の中の温度較差が原因です。これは住宅の断熱・気密性能を向上させる無垢材の活用で改善します。また、クロス張りの壁を珪藻土や土壁に変えればホルムアルデヒドなどの害がなくなり、湿度調整もうまくいくため睡眠の質が高まります。こうした住環境の良質化もPPKのためにはぜひ取り組みたいポイントです。

そして、忘れてはならないのが心の健康。年をとっても生きがいを持ち、地域や趣味の活動にも積極的に参加しているというのはPPKの人の特徴であり、必須条件だともいえます。65歳を過ぎても生きがいを持って働くというのも、要介護にならないための賢明な選択だといっていいでしょう。

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▼これがピンピンコロリの条件だ!

・かかりつけの歯科医師を持つ

・口腔をケアし良好な状態を保つ

・やや太めの体形である

・総コレステロール値が高い

・お出かけが好き

・断熱に優れ土壁を使った健康住宅に住む

首都大学東京名誉教授
放送大学客員教授
星 旦二

[PRESIDENT online]

Posted by nob : 2017年11月23日 15:30

なるほど、、、あらためてダウン。。。(納得)

■ダウンの下にたくさん服を着込むのが残念な理由

リスク対策.com

寒さが本格的になってきました。今回は防寒の話について、アウトドア流防災ガイド・あんどうりす氏が解説します。

 本日は、中間着の断熱についてお話します。

 実は断熱の話は「テントと車中泊、どっちがあったかいと思いますか?」という記事ですでに触れてあります。答えられなかった方、こちら↓をどうぞ。

■「災害対策もかねて、テント泊デビューはいかが?夏のキャンプにも災害時にも使えるテント選びを楽しもう!」(2016年7月21日

 世の中に断熱材はたくさんありますが、動かない空気の層が優秀な断熱材ということを書きました。ですので、中間着として効率よく動かない空気の層を作れば、断熱材になるから暖かいという訳です。

 冬になると、重ね着をします。それは、薄い服でも、重なった服の間に空気の層を作り出すことができ、暖かくなるからです。

 フリースは、風のある日にアウターとして着ると寒いですが、風を防げば、空気を繊維にためこむことができるので、暖かい中間着になります。ウールも発熱機能があるし、加えて、空気をためることができるので、ウールのセーターはあったかいのです。

ダウンジャケット、たくさん服を
着こんだ上に着てませんか?

 ところで、山ではたくさん空気をためる人気の素材なのに、都会では空気をためずに着られている残念素材があります。

 それは、ダウンジャケットです。たくさん服を着込んだ上にダウンを着ている人、いませんかー?

 ダウンはみなさんの体温で暖まると羽をふくらませます。その膨らんだ羽が空気をたくさんつかまえて動かない空気という断熱層を作るから暖かくなる素材です。熱源である体温から離してしまうと、せっかくのダウンの性能が発揮できなくなってしまいます。

 もちろんファッションでどのように着るのもアリですから、普段は寒くてもどんな格好でもいいのです。でも、イザという時は、もしダウンを持っているなら、汗を素早く吸収・発散し、快適な状態を保つインナーのすぐ上に着るか、素肌に直接着てしまってください。羽がふくらむので、少ない衣類で効率良く暖がとれます。

 体温で温めて羽をふくらませるので、体温が普段から低い人、寝たきりの方にダウンの服や布団を用意してあげても暖かくできません。鳥類は37度くらい平均体温があるということなので、しっかりふっくら羽をふくらませますし、体温が高めの元気な子どもが着ると、力士に変身できる仮装の服みたいにダウンをふくらませることができるのはそのためです(笑)。

 布団といえば……当然、羽布布団は肌の近くに着てくださいね。ダウンの中に毛布なんてありえないです。ダウンである意味がなくなります。どうしても毛布を使いたいならダウンの上に置くべきですが、その時に毛布が軽ければいいのですが、重ければせっかく膨らんだ羽をつぶしてしまって、やっぱり意味がなくなります。

 同じことは衣類でもありました。2年前、「インナーダウン」という言葉がでてきました。いよいよ、アウトドアみたいに、みんな、ダウンを効率よく着るように変化してきたのかな!と、喜んだのもつかの間、こんな事例を数多く電車で見てしまいました。

 重たい背広の下にダウン着てるし……。そこには羽がつぶされ、ちっとも空気層ができていないインナーダウンがあったのでした。

 何が違っていたかというと、インナーであることが大事なのではなくて、ダウンをインナーにすることで、体温を伝えて動かない空気という断熱層を作りだすことが大事だったのです。なのに、インナーにすればいいとだけ覚えた方が失敗した例でした。

ダウンの縫い目は水に弱いものも。
雪の日は要注意。絶対濡らしちゃダメ!

 失敗例はまだあります。ダウンはまだまだ理解されていないのかなあと思います。

 レインウェアの記事で、最近、災害現場でのニュースキャスターは全員、アウトドアのレインウェア(透湿防水素材)を着ていることを書きました。でも、大雪の現場ではまだ間違っています。

 雪でもダウンを一番上に着ている方、多いです。寒いといえば、ダウンって感じなんでしょうかね。

 ダウンは、水に濡れると羽をしぼめてしまいます。空気を蓄えられません。こんな時、ダウンをつつむ素材が、透湿防水素材なら濡れません。撥水性能があるものも増えましたが、ダウンが偏らないよう小分けされた縫い目から水が染み込みやすいので、完璧ではありません。そして撥水性能は落ちやすいものでもあります。山では命に関わるので、ダウンは絶対に濡らしてはならないものです。大雪の現場であるなら、濡れないためにダウンは一番外に着る服ではないほうがよいでしょう。

 大雪の中継で、「ダウンを着ていますが、寒いです」とお話しされていることが結構あるのですが、「それはダウンで濡れて水が染みているから寒いのでは……」とつっこみたくなる場面はいまだに多いです。

 ところで、北海道や海外のパウダースノーの場合、撥水性能があればコロコロっと落ちていく感じなので、縫い目から染みてこなければしばらくは大丈夫です。でも、水分を含んだ本州の雪ですと、すぐ染みてきます。雪質によっても判断を変えていただければと思います。

ダウンはきちんと
たたまなくてもOK!

 さて、ダウンは空気を蓄えますが、圧縮すると、空気をためないので、コンパクトに収納できます。だからこそ、シュラフ(寝袋)としても人気です。化繊のシュラフも空気をしっかりためてダウンに劣らない保温性能を持つものが出てきましたが、収納のコンパクトさではまだまだダウンが上という状態です。自然のメカニズムのすごさを感じてしまいます。

 ちなみに、ダウンの収納の仕方、講演後に収納している場面を目撃されると目を白黒されたりします。そして、「この講師、雑にダウンをしまっている」という心の声が聞こえてきます(笑)。

 きちんとたたむと同じ部分がシワになってしまいます。そうすると、そこの断熱性能が劣化します。野外では、そんなことが命に関わる場面もあります。だから、ぐちゃぐちゃに、収納袋につめこむのが正しいアウトドアでの収納方法なのです!雑ではなく、命を守る、正しい、そして楽な収納方法なんです。

 ぐちゃっとしてしまうと「シワは?」と気にされる方も多いようですが、ダウンの性能がいいと、そしてきちんと体温の近くにあると、すぐ膨らんで復活します。ダウンがシワになるなら、たたみ方より、膨らませて着ていないからかもしれません。

 とはいえ、たくさん着るとへたってきます。そんなダウンが家にあれば、お洗濯したのち、部屋着やパジャマにしてあげるのもおすすめです。夜にトイレなどに行ったとき温度差が気にならなくなるくらい、最強あったかパジャマになります。暖房代も節約できます!夜中の授乳も、寒くなかったです!

 ということで、持っている人がたくさんいるダウンの服、ちゃんと動かない空気で断熱層をつくることで、災害時や寒い時、寒くないようにしてください。

 その寒さ、グッズが足りないのではなく、着方がまずいのかもしれません!

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2017年11月22日 09:38

確かに、、、私の心身は共感しています。。。

■「睡眠は90分サイクル」は誤り、眠りの科学は俗説だらけ
『最新の睡眠科学が証明する 必ず眠れるとっておきの秘訣!』

「90分の倍数の睡眠時間をとれば、目覚めがよい」「22時から深夜2時までが睡眠のゴールデンタイム」「7時間睡眠が寿命を延ばす」。知ってる、知ってる、とうなずく人が大半なのかもしれない。が、実はこれらすべて間違い、もしくは不正確な「睡眠神話」なのだそうだ。本書『最新の睡眠科学が証明する 必ず眠れるとっておきの秘訣!』では、「睡眠神話」はじめ、睡眠にかかわる俗説が次々に論破されていく。その過程を読み進めると、私たちはなんとたくさんの根拠のない話に縛られてしまっていることか、と驚くことになるだろう。

 著者は、脳内物質の研究をしていたが、発見した物質がたまたま覚醒にかかわっている物質だったため、睡眠研究の道に入ったという(ちなみに、要約本文でも紹介している、覚醒を維持する「オレキシン」という物質が、著者が発見したものだ)。以後、睡眠について、学問的に研究を積み重ねてきた。著者の提案する、必ず眠れる睡眠法は、「眠りへのこだわりを捨てる」ことを基本に据えた、ごくシンプルな方法だ。けれどそれこそまっとうな方法なのだろう、と自然に納得させられる説得力が、本書にはある。

 また、本書は、病としての不眠の解説や、睡眠薬の種類や使い方にまで言及している。眠りについて真剣に悩んでいる方には、まず本書をおすすめしたい。人間の健康は、よく食べて、よく活動して、よく寝ることで成り立っている。その要素のひとつである「眠り」について、誠実に、真摯に語られた1冊である。(熊倉 沙希子)

本書の要点

(1)睡眠システムと覚醒システムは互いに抑制しあっており、優勢なほうに切り替わるようになっている。この切り替えに影響するのが、体内時計と、睡眠負債という概念である。加えて、覚醒を促す要素としてストレスや情動がある。
(2) 眠りを意識しすぎると、その情動によって覚醒が促されてしまうので、眠りにこだわりすぎないことが安眠へつながる。
(3) 寝ないといけないと意気込まず、寝室で15分眠れなかったら居間にいったん戻り、眠気を感じたら寝室に行く、というふうにするとよい。

要約本文

◆巷にあふれる睡眠神話
◇「睡眠は90分周期」ではない

 睡眠にまつわる話の中には、根拠が乏しいのに多くの人が信じている、「睡眠神話」と呼ぶべきようなものがある。

 そのうちのひとつが、「睡眠のサイクルは90分周期である」というものである。睡眠の状態として、「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」があることはよく知られている。眠っているときには、この2種類の状態が規則正しく交互に繰り返されるのだ。繰り返しの1単位が「ノンレム睡眠+レム睡眠」であり、それが90分だというのが、「90分周期」という俗説の根拠となっている。

 しかし、じつは、「ノンレム睡眠+レム睡眠」にかかる時間には個人差があり、また日によっても変わってくる。1時間以内のこともあれば120分のこともあるのだ。

 加えて、ノンレム睡眠とレム睡眠が、それぞれ深い眠りと浅い眠りだという言い方も間違っている。それぞれの状態は、質的に全く異なるものなのだ。ノンレム睡眠のあいだは脳の活動が低下しており、そのため筋肉の活動も低下している。自律神経は副交感神経が優位になっているので、心拍数や血圧や、呼吸数も下がっている。一方で、レム睡眠のあいだ、脳は覚醒しているとき以上に強く活動している。自律神経も激しく変動しているが、体が暴走しないように神経系や感覚系は完全に遮断されている。そのため、こちらは金縛りのように体に力が入らない状態となっている。

◇睡眠に「ゴールデンタイム」はない

 よく「22時から深夜2時までが睡眠のゴールデンタイム」であり、そのあいだに「成長ホルモンが活発に分泌される」から、ゴールデンタイムにきちんと眠ろうと言われる。こちらも根拠がない睡眠神話である。

 成長ホルモンが睡眠中に分泌されるのは確かだが、それは特定の時間に起こることではなく、就寝後最初にあらわれるノンレム睡眠のときに起こる。睡眠中、「ノンレム睡眠+レム睡眠」の組み合わせは4~5回繰り返されるが、そのうちで一番深いノンレム睡眠があらわれるのが、就寝後最初のサイクルなのだ。そのときに成長ホルモンが分泌されるので、「何時に寝るか」はじつはあまり関係がない。要は深いノンレム睡眠に入れるかどうかなのである。大切なのは寝る時間帯ではないのだ。

◆睡眠をつくりだす脳、覚醒をつくりだす脳
◇なぜ夜眠くなって、朝起きるのか?

 私たちは、朝起きて、夜眠くなる。このことには、2つの要素がかかわっているという。

 ひとつは、「概日時計」、つまり体内時計である。24時間ぴったりの周期ではないが、おおむね1日周期で、昼夜で覚醒の出力を調整するリズムを刻んでいる。もうひとつは「睡眠負債」である。これは一種の考え方で、起きている時間が続くにつれて脳内になにかが溜まっていって、睡眠をとるとそれが解消されるという概念だ。睡眠物質の存在について研究が進められているが、今のところその正体については明らかになっておらず、物質が存在するにしてもひとつの物質では説明できないということがわかってきている。

◇脳内のシステム

 「概日時計」と「睡眠負債」が睡眠と覚醒に影響を与えているとして、そのとき脳ではどのようなシステムが働いているのだろう。

 睡眠にかかわるのが「視床下部」という領域だ。視床下部は4グラム程度しかない、ごく小さい領域だが、自律神経系の中枢であり、様々なホルモンの分泌をコントロールしている。視床下部の前のほうにある「視索前野」では、睡眠中に、神経細胞から「GABA」という抑制系の神経伝達物質をつくっている。その物質が覚醒にかかわる領域を抑制するため、睡眠という状態がつくりだされるのである。

 一方、覚醒にかかわる領域が、視床下部と隣り合う「脳幹」である。脳幹は、呼吸や血液循環などを統制する中枢であり、生命維持を司る。この中の、「脳幹網様体」という部分には神経細胞が集合しており、ここから脳全体へさまざまな命令が出されている。そのなかで、「モノアミン」や「アセチルコリン」といった神経伝達物質を介した命令は、覚醒状態をつくりだしながら、睡眠にかかわる領域を抑制している。

 睡眠システムと覚醒システムは、お互いに抑制しあっており、どちらかが優勢になるとスイッチがパチンと切り替わるという関係だ。そして、覚醒を適切に維持するための脳内物質が、オレキシンという物質である。

◇時間帯や状態によって眠れないときがある

 体内時計の時刻に合わせて、体は体温や血圧、ホルモン濃度などを調整している。前述のオレキシンも、体内時計の情報を受け、朝に活発になる。

 ただ、この体内時計をもとにした、覚醒のための体の出力は、単純に昼にピークがあって夜に下がるというものではない。午後2~3時ごろは一時的に出力が下がり、毎日の就寝時間の前にはぐんと上がり、寝る直前から急に下がる。

 意外なことだが、就寝数時間前は眠くならない時間帯なのだ。これは、おそらく、就寝時間に向けてどんどん増えている睡眠負債を抑えるために、覚醒のための出力が上がるのだと考えられている。

 しかし、こうした時間帯に関係なく、授業中に眠くなったり、夜中に見たい番組があれば起きることができたりする。これは、モチベーションや気持ちの高ぶり、ストレスによる興奮などが、脳幹の覚醒にかかわる機能や、オレキシンをつくる神経細胞に影響するからである。また、満腹と空腹の場合の血糖値の違いは、オレキシンの生成に影響するため、栄養状態も覚醒に大きくかかわるといえる。このように、睡眠と覚醒には、体内時計と睡眠負債に加え、モチベーション・情動・ストレス・栄養状態も関係しているのだ。

【必読ポイント!】
◆よりよい睡眠をとるためのTips
◇眠りにこだわりを持たない

 よりよい睡眠をとるためのコツを考える前に、不眠のしくみについて著者はページを割いている。

 何か気になることがあって眠れない、というのは自然なことだ。というのは、前述したとおり、感情の高ぶりやストレスが、脳に作用して覚醒状態をつくるからである。この場合、眠れるようになるには、ストレスや不安のもとになっているものを解決するしかない。

「夜に眠れなくて日中に障害がある」ということが週3回以上、3ヵ月以上続くと、臨床上不眠と診断される。眠れない原因が解消されているのに、不眠が続いてしまうのは、「眠れない」ということ自体に意識が向いてしまうからだ。毎日同じ寝室で「眠れない」苦痛を味わうと、いつの間にか寝室と苦痛な体験が結びつき、無意識に操作されてますます眠れなくなってしまうのである。

 以上をふまえると、逆説的に、眠りにこだわりを持たなければ、不眠恐怖をつくらないで済む。睡眠をとらないとうまくいかない、とか、特定の時間に眠らなければ、という思い込みをなるべく排し、眠りに関心を向けすぎないことが安眠への第一歩である。

◇15分眠れなかったら居間に戻る

 ほかにも、本書で紹介されているTipsの中から、いくつかを紹介しよう。

 不眠に陥るのを避けるためには、寝室で眠れない体験を繰り返さないようにするのが大切だ。だからこそ、眠くてしょうがなくなるまで寝室には行かず、また、寝室で15分眠れなかったら居間に戻ってみるとよい。寝つけないのに寝ようとすると、情動が高まって、体が覚醒状態に向かってしまう。

「寝ないといけない」と意気込まず、眠くなったら寝室に行く、15分眠れなかったら居間に戻る、ということを淡々と繰り返す。すると、眠気は溜まっているはずなので、最終的には必ず眠れる。

 ワンルームに住んでいる人は、「寝室」を「寝床」と考えて、同じように15分眠れなかったら寝床を離れるというふうにすればだいじょうぶだ。

◇必要以上に早く寝ようとしない

 スムーズに眠りにつくためには、「いつ寝るか」も大切である。体内時計のくだりで述べたように、夕方から夜にかけて、人間には「眠れない時間帯」がある。溜まってくる睡眠負債に対抗するために、覚醒出力が上がる時間帯である。たとえば、夜11時に寝る人ならば、直前の8時から10時くらいにかけては、一日で一番眠れない時間帯だ。これは「睡眠禁止帯」と呼ばれている。

 そのため、翌朝早く起きなければいけないという場合に、早めに寝ようとすると寝つけなくなってしまう。睡眠禁止帯にあたってしまうからだ。翌朝早く起きる必要がある時にも、普段どおりの時間に寝て、次の日の睡眠で睡眠不足を解消するのがよい。

 また、睡眠禁止帯は、夜に明るい光を浴びると後ろにずれてしまう。体内時計そのものが光によって後ろにずれこむからだ。そうすると、いつも寝る時間が睡眠時間帯に入ってしまって眠れなくなる。睡眠に悩んでいる人は、夕方以降明るい光を浴びるのは避けたほうがよいだろう。

◆眠りのギモン
◇忙しくて寝る時間が取れないときにはどうすれば?

 OECDの調査によると、日本人は世界で2番目に睡眠時間が短い国だという。一律何時間眠れば健康ということはなく、一人ひとり最適な睡眠時間があるものだが、それよりも短い睡眠時間でやりくりしている人は多くいることだろう。

 短い睡眠時間に慣れるという人もいるが、残念ながら、短時間睡眠が習慣になったとしても脳や体が慣れるということはない。夜間の睡眠時間を一定の時間に制限して反応速度を観察する実験でも、日を追うごとに反応は遅くなるだけで、慣れるという現象は起こらなかったという。

 したがって、7時間睡眠が必要な人は、じゅうぶんなパフォーマンスをするには7時間寝るしかない。休日にリズムをくずさないよう「プラス30分以内」に多く寝るか、平日のすき間の時間で短い睡眠をとるしかない。足りない睡眠は別のなにかで代用することはできないのだ。

◇シフトワーカーは不眠になりやすい?

 現代人の眠りの特徴のひとつとして、仕事の都合で生活リズムが不規則な人も多いということがある。

 体内時計によっていろいろな機能が低下している夜に働くというのは、本来は良くないことだが、シフトワーカーを続けていても普通に生活できているのなら、心配はいらない。日中の活動に支障がないのなら、睡眠は十分にとれているということなのだ。

 多くの動物は、まとめて夜眠るのでなく、寝たり起きたりしている。人間も、大昔は今とは違ってまとめて眠るスタイルではなかったかもしれない。

 だから、シフトワーカーの人は、多少負担があるとしても生体として適応する能力があるのだといえる。したがって、普通に生活できているとしたら問題はない。ただ、シフトワーカーの人には一方で不眠症やうつ病が多いことも知られており、そうなってしまった場合は働き方を変えることだ。

櫻井武(さくらい・たけし)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2017年11月10日 16:03

それなら働きましょっ!趣味や特技を生かした生活レベルの投資による起業がベストですが、そもそもそれができる人は退屈しない?昨今シニアのワーキングステージは拡がっています。

■「一人ぼっち」で過ごす定年退職者の哀愁、午前中の図書館、カフェ、ジム…

楠木新
ビジネス書作家 

 定年後~60歳からの「黄金の15年」をどう生きるか

 「いつかは、その日が来る」。それはだれもがわかっているが、近づかないとピンとこない。いつまでも「この仕事」が続くかのように感じていても、それは、いずれ終わる。60歳が定年だとすると、家族の扶養義務からも解放されて、かつ他人の介助も受けずに裁量をもって活動できる75歳位までは案外と長い。それを「黄金の15年」にできるなら、人生の締めくくりとして素晴らしい。では、その15年をどのように生きるか。また、その時が来てから慌てないために、いつから、どんな備えをすればいいか。書籍『定年後』(中公新書)の著者である楠木新氏が語る。

定年後、人はどこで何をするのか。新たな仕事や、これといって趣味を持たない人は、どうやって時間をやり過ごすのか。フィールドワークを通して、定年退職者が多く集う場所がわかった。そして、そこにいる多くの人がみな「一人ぼっち」だった。

図書館で目撃した小競り合い

 私は2年半前に、60歳で定年退職してからどこの組織にも属さずに過ごしてきた、「毎日が日曜日」状態である。

 『定年後』(中公新書刊)を執筆する前に、定年退職者は普段はどのように活動しているのだろうかと考えた。しかし資料などでは実態がわかるものはなかったので自分で動き始めた。

 まずは地元の図書館を訪れた。朝10時の開館前に行くとすでに7~8人の男性が玄関前にある椅子に座って待っていた。60代、70代とおぼしき男性ばかりだった。もちろん定年退職者ばかりとは言えないが、60代と思われる男性たちは私の目には元会社員であるように見えた。

 10時になって扉が開くと、全員が新聞コーナーに行く。全国紙とスポーツ新聞を合わせると人数分はあるので各自一紙ずつ手に持って読み始める。

 一人の男性が経済新聞を長く読んでいたので、待っていた人が「もう少し早く読んでくれないか」と話しかけると、男性は株価のページを読んでいた手をとめて「順番だから仕方がないだろう」と言い返して軽い小競り合いになった。館内に一瞬緊張感が走ったがそのまま収まった。

 地元の図書館と比較する意味で、日比谷図書文化館の開館時間前にも行ってみた。10時の開館時間には27人が列をなしていたが、定年退職者と思しき人は半数もいなかった。

 開館と同時に新聞コーナーに行ったのは6人だけだった。受験や資格試験の勉強のために来ている人が多くて、間もなくすると、眺めのよい窓際の席はテキストをひろげる若い人でいっぱいになった。同じ図書館でも場所によって風景は異なるのである。

 一方、ハローワークの利用者は高齢者が多いわけではない。定年退職者と思しき人はパソコン画面を少し見てすぐに帰る人が目に付く。失業保険の受給要件を満たすために来ている人が多いそうだ。

 平日の大型ショッピングセンターでは高齢の男性の姿が目立つ。

 休日とは違って広々としたスペースは閑散としており、午前中にゆったりとしたソファーに座っているのはほとんどが高齢の男性だ。住宅地にある喫茶店にも定年退職したと思われる人は少なくない。子どもたちを連れたママ友のグループとは違って、一人で新聞や週刊誌を読んでいる人が多い。

スポーツクラブは大繁盛

 住宅地に近いターミナル駅にあるスポーツクラブは、開館の9時には長い行列ができる。男性、女性を問わず高齢者が並ぶ姿は壮観でもある。私もこのクラブに加入して通ってみた。すると、午前中は見事なまでに高齢者が中心である。

 私は定年退職するまでは、スポーツクラブは勤務時間後に汗を流す場所かと思っていたが、認識を改めさせられた。

 昼間であれば何回使っても定額のコースがあり、朝から夕刻近くまでクラブで過ごしている人もいる。サウナや浴場もあるので「昼食を持ち込めば本当にゆっくり過ごせる」という男性定年退職者もいたのである。

 以前、利用者の意見を掲示するボードに、「スポーツクラブだと思って入会したのに、ここは養老院なのか」と批判する意見が書かれた用紙が貼られていたことがあった。それに対して、クラブ側は「この施設はいろいろな世代の人に利用してもらうものです」と回答をしていたのを覚えている。こんな意見はわざわざオープンにしなくても良いと思ったが、批判する意見を書いた女性の気持ちは分からないでもなかった。

都心のカフェで定点観測

 大阪市の中心部にある決まった場所から行き交う人を何日も眺めていると、それらしき人は多くはないが確認することができる。ただ時間は大体限られている。

 朝のラッシュアワーが終わって午前10時位になると、街中では人の流れは極端に少なくなる。その頃から明確な目的なく歩いている人の姿がやや目立つようになる。午前中にはそうした人を目にするが、午後になると行き交う人が多くなってもうわからなくなる。

 もちろん外見から定年退職者かどうかは確定できないが、長く勤め人をしていたかどうかはなんとなく雰囲気でわかる。私も定年退職者なので同じにおいがするのだ。

 外見の特徴は、リュックまたはショルダーバッグを肩にかけて、靴はウォーキングシューズか運動靴を履いている人が多い。ビジネスかどうかの区分は靴が一番見分けやすい。

 喫茶店に入った時に思わず靴を見る癖がついた。手提げのカバンを持っていないことも一つの特徴だ。手提げのカバンはビジネス用なのだ。帽子をかぶっている人も少なくない。

 その他の定点の観測地点として、喫茶店・カフェなどを中心にした。それ以外では映画館、カラオケ店、証券会社や(信託)銀行窓口、書店、百貨店、スーパー銭湯などもまわってみた。

 大手ハンバーガーショップの午前中は年配男性の一人客が多かった。おそらくたった100円でコーヒーが飲めて、一人の時間を過ごせるからだろう。席と席との間が狭いので、声をかけるには適している。

「最近リタイアされたのですか?」と聞いてみると「そうです。昨年退職してときどきここに来ています」といった会話を交わすことができる。

「この椅子だと長い時間座れないので普通の喫茶店に行くことも多い」とか「高級な店でモーニングを頼むのがゆっくりできて一番いい」という人もいた。

 混んでいるカフェでも午前中は閑散としているので、高年齢の男性の姿をチラホラ見かける。日刊紙やスポーツ紙などを広げている人、本を読んでいる人、何もせずに煙草をくゆらせている人など、過ごし方はさまざまだ。

 ある外資系企業のカフェでは、ノートに何かをせっせ書きこんでいる60代半ばくらいの男性がいた。彼はほぼ毎日来ていた。

 たまたま隣に座ったのでわかったのだが、経済新聞の株価や為替の数値を転記していた。スマホではなくて新聞とノートで情報と格闘していたのである。

 午前中は、高級な喫茶店がモーニングをやっているので退職者と思しき人を見かけることが少なくない。コーヒーのおかわりができる店もあり、ゆっくり過ごせるからだろう。

 こういう店では寝ることは禁止になっているのだろう。眠ってしまって店員さんに注意されて、「わかった、わかった」と言いながら、しばらくするとまた寝入ってしまうオジサンもいた。

 この人は後日も出会ったが、やはり眠っていて注意されていた。ナルコレプシー(眠り病)ではないかとか、店員さんに相手になってほしくて無理に寝ているのだろうかとか、いろいろ連想させてくれるオジサンだった。

 ゆっくりできるせいか、囲碁の手が書かれた用紙を見ながらパソコンと格闘している人や、カラオケ店にあるような分厚い歌の冊子を一ページずつめくりながらノートにメモを取っている年配の男性もいた。

 何をしているのか非常に興味が湧いたが、一つ離れたテーブルだったので話しかけることはできなかった。また午前中のスーパー銭湯などでも中高年の男性が多い。

誰もが一人ぼっち

 それぞれの場所における男性定年退職者の特徴を一言で言うと、一人ぼっちだということである。午後になれば高齢者のグループがカフェなどで話している姿を見ることがあるが、それは稀なケースだ。

 カルチャースクールの講座にも行ってみたが、女性はグループでワイワイ楽しそうにおしゃべりをしているが、男性はやはり一人でいる人が多かった。

 もちろん一人ぼっちであることに問題があるというわけではない。一人でゆったりと時間を過ごすことが心地よい人もいるであろう。人と群れることを好まない人もいるに違いない。どちらかと言えば、私も一人が好きなのである。

 ただ、定年退職者を取材した時に、私の問いに正面から答えてくれた人たちのなかには、「毎日やることがなくて困っている」、「一番自由な今が一番しんどい」、「家で居場所がない」、「暇になったのに焦る」、「嫌な上司もいないよりはマシ」などと語られることがある。なかには「このままの毎日が続くと思うと、自分の人生は何だったのかと思うときがある」とまで発言した人もいたのである。

 彼らの発言と住宅地や都心をまわった取材を重ね合わせてみると、在職中は組織内での上司や同僚、部下との濃密な人間関係を築いているにもかかわらず、退職後はその関係が切れてしまい、自分の居場所が見つからなくなっている、ということだ。

 今まで長い間、企業社会のなかで朝から晩まで共同作業をやってきた人たちが、いきなり一人ぼっちになっては、力も意欲も湧かないのは当然であろう。

 定年退職者には、まず何よりも、“他のメンバーのために”何かをやらなければならない義務や役割、すなわち、人との「関係をつくる」作業が求められるのではないか。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2017年10月17日 17:00

あらためてワインについて、、、勉強になりました。。。Vol.4

■ホントはどうなの? ワインと健康

ワインの健康効果は価格と関係あるか
醸造方法や酸化防止剤の役割、自然派ワインを理解する

大塚千春=フリーエディター・ライター

 今、ワインが人気だ。実はここ数年は「第7次ワインブーム」と言われ、日本のワインの消費量は過去最大を更新している。今なぜ、ワインが人気なのか? その背景には、安くて美味しいワインが手軽に入手できるようになったという面もあるが、忘れてならないのが「健康にいい」というイメージだ。特集では、知られざるワインの健康効果を紹介していく。
 今回は、ワインの醸造方法と価格、製造過程で加える酸化防止剤、そして最近話題の自然派ワインについて詳しく見ていこう。

 最近は、安くておいしいワインが手軽に入手できるようになった。しかし、ワインと一口に言っても、価格はもちろん、味わいはさまざまだ。ワインに健康効果があるといっても、どんなワインでも等しく健康効果があるのだろうか。また、醸造過程で加えられるという「酸化防止剤」を気にする人も少なくない。最近では、「自然派ワイン」「ビオワイン」などと呼ばれるワインも人気で、専門店も増えている。これらは普通のワインと何が違うのだろうか。

 今回は、前回に引き続き、メルシャン酒類研究所所長を務め、醸造と健康効果両方の研究に取り組んできた山梨大学ワイン科学研究センターの佐藤充克客員教授にこれらの疑問を聞いていく。

安いワインと高いワインは何が違う?

赤ワインの製造過程

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赤ワインは果皮や種子も含めて発酵させるのがポイント。発酵後のワインは、酵母や酒石などのオリ(澱)が沈降する。これを取り除くのがオリ引き

 まずは、ワインの製造方法を簡単におさらいしておこう。ワインの原料は、ご存じの通りブドウ。ブドウを搾った果汁を酵母によりアルコール発酵させてできたお酒がワインだ。

 赤ワインを例にもう少し詳しく説明しよう。赤ワインの場合、材料になるブドウは黒ブドウ。カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、ピノ・ノワールなどが代表的な品種だ。このブドウの実を破砕し、果皮や種子ごと発酵槽に入れる。ここに酵母を入れ(ブドウについている天然酵母を使うケースもある)、アルコール発酵させる。アルコール発酵とは、ブドウに含まれる糖分が酵母によりエタノールへと変化する過程のこと。この過程によりブドウに含まれる糖分は消費されるため、ワインに含まれる糖質は少なくなる(第1回を参照)。

 発酵槽では、数日から1カ月程度かけて発酵(主発酵)およびポリフェノールなどの抽出(醸し)を行った後、乳酸菌によってリンゴ酸を乳酸と炭酸ガスに分解するマロラクティック発酵(乳酸発酵)が行われる。

 その後、液体部分(ワイン)と果皮や種などの固形部分に分離する。固形部分にもワインが含まれているので、圧力をかけて、ワインを搾り取る(圧搾)。なお、高級ワインの場合は、圧力をかけずに、自然と流れ出た液体部分のみ使うケースもある。こうしてできた若いワインは、樽などの中で寝かして熟成させる。一般に樽での熟成期間は、数十日程度から3年程度と幅がある。底にたまったオリ(澱)は取り除かれ、フィルターなどでろ過して不純物などを取り除いて、瓶詰めされる。なお、フィルターをかけると、美味しさに影響する成分まで取り除くことになるということで、フィルターを通さない無ろ過(ノンフィルター)のワインも多くある。

 一方、白ワインは、シャルドネやソーヴィニヨン・ブラン、リースリングなどの白ブドウから作られる。ただし、赤ワインのように、果皮や種子ごと発酵させるのではなく、先に圧搾して搾汁したブドウ果汁をアルコール発酵させる点が異なる。詳しくは次回以降に紹介するが、白ワインが赤ワインに比べてポリフェノールが少ないのはこの製法による違いが影響している。ちなみに、白ワインは白ブドウから作られると説明したが、黒ブドウからも作ることができる。黒ブドウの果皮を含まないように搾汁した果汁を発酵させれば白ワインになる。

一番安いワインは、ブドウの濃縮ジュースから作られる

 最近は、フルボトルのワインでも、1本500円程度からととてもリーズナブルに購入できるようになっている。これら安いワインは、数千円以上する高級ワインと何が違うのだろうか。佐藤教授に聞いてみた。

 「銘柄によっても異なるので一概には言えませんが、最も安い価格帯のワインはブドウの濃縮ジュースを発酵して作られています。チリやアルゼンチンなどで栽培されたブドウを現地でジュースにして、濃縮させて日本に輸入し、これを国内で酵母を入れ発酵させて製造したものです※。これだけ安くできる理由は、ワイン用の濃縮ジュースがとても安いためです」(佐藤教授)
※こういったワインは、背面のラベルなどに、輸入されたブドウ果汁を使用していることが書かれている。

 こうして作られたワインは、ブドウから直接製造するワインに比べて、やはり味わいの面では劣るという。「果汁を濃縮する段階で、ブドウに含まれる旨み成分が落ちてしまうのが原因です。しかし、最近では、発酵に使う酵母の選別技術も進み、以前に比べて香りや味わいは確実に向上しています」(佐藤教授)

 「次に安いのが、近年、輸入量が急増しているチリ産など、南米で生産されているワインです。こちらは、ブドウの濃縮ジュースを使って製造されているものではなく、(前ページで紹介したように)ブドウから直接醸造しているワインですが、フランスなどに比べて、ブドウそのものが安く購入できるため、最終成果物のワインも安くできます。チリなどでは、大量に生産できるうえに人件費も安い。安いものだと500円程度からあります。近年は品質の向上が著しく、フルボトルで1000円くらいから美味しいワインが手に入ります。私も普段楽しんでいるのはこのクラスのワインですね」(佐藤教授)

高額ワインは生産本数が少なく、“希少性”で高くなる

 「ワインというと、フランスを思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、フランスは、人件費も安くはありませんし、畑の面積も限定されます。生産する本数も少ないため、安くはなりにくいのです。有名なロマネ・コンティというブルゴーニュ産のワインは、年間にたった5000~6000本程度しか生産していません。それだけ少ないワインを、世界中のワイン愛好家が欲しがるため、驚くほど高くなるのです」(佐藤教授)。ロマネ・コンティは世界で最も高価と言われるワインで、1本数十万円以上で100万円を超えて取り引きされることも珍しくない。

 佐藤教授によると、同じヨーロッパでも、スペイン産のワインは高品質なものが安価に購入できるのでお薦めだという。「スペインでは、現地の人は『フルボトルで1本5ユーロを超えると高くて買えない』と話しています。もちろんスペインにも数万円以上する超高級ワインもありますが、一般にスペインで高級と言われるワインでも20ユーロくらいで購入できます。その数倍以上するようなフランスワインに引けを取らない味わいのものが、日本でも数千円で買えますよ」(佐藤教授)

健康効果は安いワインと高いワインで違う?

 では、「健康効果」という面で、高いワインと安いワインに違いはあるのだろうか。

 佐藤教授によると、「安くても健康効果は基本的に同じです。ただし、濃縮ジュースを発酵させて造った場合は、果汁を濃縮する段階を経ることで味わいは落ちます。ポリフェノールの量も少なくなるので、健康効果も低くなります」(佐藤教授)

 「ブドウの品種による違いはあります。赤ワインの健康効果の代名詞となっているポリフェノールの含有量はブドウの品種により異なります。濃厚でしっかりした味わい(フルボディ)のカベルネ・ソーヴィニヨンはポリフェノールが多く含まれていますから、健康効果が高いといえるでしょう。チリなどで生産されているフルボディのカベルネ・ソーヴィニヨンなどは、割安なのでお薦めです。また、赤ワインに含まれるポリフェノールは、数年程度熟成させることで抗酸化作用が向上します。ポリフェノールの総量は同じでも、より効くようになるのです。このため、数年熟成させた高額なワインはより健康効果が高くなると言えます」(佐藤教授)

酸化防止剤の使用量は減少傾向にある

 ワインの成分表示をよく見ると、ほとんどのワインに「酸化防止剤(亜硫酸塩)」などと書かれている。この酸化防止剤の健康への影響を気にする人も少なからずいる。この影響はどうなのだろうか。

 ワインに使われる酸化防止剤とは主に亜硫酸塩で、硫黄を燃やした気体である二酸化硫黄(SO2)が液体に溶けたものだ。これは、ワインが酸化して劣化するのを防ぎ、ワインに好ましくない雑菌などが繁殖するのを防ぐために添加する。

 「亜硫酸を使った酸化防止は、近年になって使われるようになったわけではなく、古代ローマ時代から使われています。亜硫酸により雑菌の繁殖を防ぎ、ワインの劣化を防いだわけです。健康に害がないかと不安に思われる方もいらっしゃいますが、使用が認められている基準では、長年にわたって日常的にワインを摂取しても、健康に害を及ぼすことはありません」(佐藤教授)という。

 「最近は、酸化防止剤を必要最小限にしようと生産者が努力を重ねています。日本では、亜硫酸塩の添加は350ppm(1リットルあたり 350mg)以下まで認められていますが、最近のワインを調べた範囲ではほとんどのワインで50~100ppm程度です。確実に使用量は減少傾向にあり、 20年ほど前と比べると半分程度に減っています」(佐藤教授)

酸化防止剤は数万円以上の超高級ワインにも使われている

 「酸化防止剤の添付は、ワインの高い安いには関係ありません。高級ワインは長期熟成を前提にしたものが多くありますが、これらのほとんどに酸化防止剤が添付されています。数万円から数十万円するような超高額ワインにも添付されています」(佐藤教授)

 最近は健康志向の中、酸化防止剤無添加をうたうワインも店頭で目にする。各ワインメーカーは、消費者のニーズにこたえて、無添加のワインもラインナップとして用意しているのだ。

 佐藤教授によると、「酸化防止剤を使わないワインは製造可能ですが、酸化を防ぐための設備なども必要になります。無添加で美味しいワインを造るのは簡単ではありません」という。「ワインは空気(酸素)に晒されていると酸化して味が劣化します。特に、ワインの保存状態で酸素を完全に抜くことが必要です」(佐藤教授)

人気の「ビオワイン」は生産者を選んで買う

 最近は、有機栽培されたブドウの使用し、農薬を使用しない(もしくは使用を抑える)、天然酵母を使うなどの人工的な処置を極力しないことを特徴にする自然派ワイン(ビオワイン)が数多く登場して、人気になっている。

 実は、自然派ワイン(ビオワイン)には明確な定義がなく、生産者や団体によって方針は異なっている。「自然」「ビオ」といっても、生産者の考えや捉え方に幅があるのだ。 EUでは2012年に、域内で生産される自然派ワインの一種、オーガニックワインの基準を定めたが、二酸化硫黄はここでも酸化防止剤として使用を認められている。自然派ワインだからといって、酸化防止剤が使われていないわけではないのだ。ただし、従来のワインより上限が抑えられており、1リットルあたり最低でも30~50mg少ない。上限は1リットル当たり赤で100mg、白・ロゼで150mg(残糖度により多少上限値が変わる)。

 佐藤教授によると、自然派ワインで高品質なものも登場しているが、自然派ワインはその製法上、高品質のワインを安定して作るのが難しい面があるという。

 「ワインの質を決めるのは何と言ってもブドウの品質です。ブドウが病気になったり腐敗したりすると、いいワインはできません。しかし、雨が多く続くような環境では、農薬に頼らず、完熟した高品質のブドウを収穫するのはとても難しいのです。当然、その年の天候によって大きく左右されるわけですが、フランスや日本のように、ある程度の降雨が避けられない環境では、毎年健全なブドウを安定して収穫するのは簡単ではありません。自然派ワインにはすばらしいものもありますが、高品質のワインを生産するには技術やノウハウが欠かせません。きちんと勉強せずに造った品質の悪いワインもあります。生産者選びには注意が必要です」(佐藤教授)

乾燥した場所では健全なブドウが収穫しやすい

 「一方、アメリカやオーストラリアのワイナリーなどのように、雨が少なく乾燥しているエリアでは、栽培しているブドウにカビが生えたり、病気になったりしにくいのです。このため、農薬などに頼らずとも毎年安定していいブドウができます。このように雨の少ないエリアでは、高品質な自然派ワインを造りやすいといえるでしょう」(佐藤教授)

 フランスなどの有名ワイナリーで自然派ワインを造っているところもあるが、そういったワイナリーでは、ブドウ畑に必ず人がいて常に手入れを欠かさないなど、畑の管理に非常に手間をかけているそうだ。「これを実現するには当然コストがかかります。そこまで手間をかければ、素晴らしいものができる可能性があります」(佐藤教授)

 自然派ワインに限った話ではないが、ワインを選ぶ際にはやはり生産者を選んで買うのが大切だ。最近では、自然派ワインを扱うワインショップやレストランも増えている。まずは“プロ”に相談しよう。場合によっては、試飲させてもらえるケースもある。また、ワイン専門誌などでも頻繁に特集を企画している。話題の作り手がどこで、どんな方法で造っているかも詳しく紹介しているので、参考にするといいだろう。

佐藤充克(さとう・みちかつ)さん
山梨大学ワイン科学研究センター・客員教授

[日経Gooday]

Posted by nob : 2017年10月13日 17:47

あらためてワインについて、、、勉強になりました。。。Vol.3

■ホントはどうなの? ワインと健康

白ワインにも健康効果はあるのか
「牡蠣にはシャブリ」と言われる理由とは? 侮れない効能!

大塚千春=フリーエディター・ライター

 今、ワインが人気だ。実はここ数年は「第7次ワインブーム」と言われ、日本のワインの消費量は過去最大を更新している。今なぜ、ワインが人気なのか? その背景には、安くておいしいワインが手軽に入手できるようになったという面もあるが、忘れてはならないのが「健康にいい」というイメージだ。特集では、知られざるワインの健康効果を紹介していく。
 今回は、白ワインの健康効果に迫る。ワインの健康効果というと、もっぱら赤ワインばかりクローズアップされるが、白ワインはどうなのだろうか。さらに、食前酒などでもおなじみのスパークリング・ワインについても見ていこう。

 最近、ふと気が付くと手にしているのは白ワイン、ということが増えた。この傾向は私だけのことではないようだ。ワインバーなどでカウンターを見回すと、白ワインを飲んでいる人ばかりという光景もたまに見かける。特に暑い時期にはキリッと冷えた白ワインが飲みたくなるものだが、気候にかかわらず、最近、白ワインを選択する人が増えているように感じる。

 実際、少し前の調査になるが、国税局による「ワインに関するアンケート」(2007年5月31日~2008年11月22)によれば、最近の日本人は赤ワインより白ワインの方を好む傾向がみられる。同アンケートでは、30.9%が白ワインが好きと回答したのに対し、赤ワインは28.8%だった(有効回答数171件・複数回答、20代以上の男女が対象)。

 ワインが日常的な食卓に取り入れられるようになった結果、和食に合いやすい白がより好まれるようになっているという声も聞く。「フレンチ・パラドックス」(第1回参照)の影響で、圧倒的に赤ワインの消費が多かった1990年代後半とは状況が異なるようだ。

 しかし、今回のテーマである“健康にいい”という面では、白ワインの影はちょっと薄い。記事を書くに当たって、周りの知人に「ワインのイメージは?」と聞くと、「赤ワインは健康にいいよね」という返事がすぐに返ってくるが、「白ワインは?」と聞くと、「好きだけどカラダにいいのかよくわからない」といった回答が多かった。

 「健康にいいワインは赤ワイン」というイメージが強いが、実は白ワインにも優れた健康効果がある。「牡蠣にはシャブリ(白ワインの一種)が合う」とはよく言われることだが、それには味わいだけではない、健康に関係する立派な理由があるのだ。

 今回も、前回に引き続き、メルシャン酒類研究所所長を務め、ワインの醸造と健康効果両方の研究に取り組んできた山梨大学ワイン科学研究センターの佐藤充克客員教授にご登場いただき、白ワインの健康効果について聞いていく。佐藤教授によると、ある製法で作った白ワインには、他のワインにはない“いいこと”もあるという。今回は、こうしたあまり知られていない白ワインの効能について紹介しよう。

果皮と種子を除いて仕込む、だからポリフェノールが少ない

 先に、白ワインと赤ワインの違いを簡単におさらいしておこう。違いは大きく2つある。一つはブドウの違い。赤ワインはカベルネ・ソーヴィニヨンなどの黒ブドウを使って作るが、白ワインはシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリング、甲州などの白ブドウから作られる(厳密には、黒ブドウからも白ワインは作ることができるがここでは割愛する)。

 そしてもう一つは、赤ワインはブドウの実を果皮や種ごと発酵槽に入れて発酵させるが、白ワインは、収穫したブドウを破砕したらすぐに圧搾機で搾汁する。そして、その果汁を発酵槽で発酵させるのだ。

 つまり、白ワインは果皮や種にある成分があまり抽出されない。ブドウに含まれるポリフェノールの多くは果皮や種に含まれている。このため、白ワインは赤ワインに比べてポリフェノールの量が少なくなってしまうわけだ。実際、佐藤教授らがさまざまなワインのポリフェノールの含有量を計測した結果によると、300~700ppm程度で、赤ワインの半分から数分の1程度となっている。

白ワインのポリフェノールは少ないが性能がいい

 佐藤教授によると、白ワインに含まれるポリフェノールは量は少ないが、ある特徴があるという。

 「白ワインのポリフェノールの総量は赤ワインに比べて少ないのですが、赤ワインのポリフェノールに比べて分子量が小さいという特徴があります。このため、胃や腸内で吸収されやすく、抗酸化作用が早く現れます。つまり、量は少ないのですが性能がいいわけです」(佐藤教授)。特に、日本で栽培されている甲州種の白ワインは、低分子ポリフェノールが多く含まれているという。

 ちなみに、白ワインの中でも「樽」で熟成させたタイプのものは、ポリフェノールの含有量が少し増えるという。樽に使われる木に含まれるポリフェノールがワインに移るためだ。一般に、カリフォルニアなどのニューワールド産の白ワインは、樽の香りが強いものが多いが、そういったタイプはポリフェノールが多いそうだ。

白ワインには強い殺菌効果がある

 白ワインならではの優れた健康効果もある。それが、大腸菌、サルモネラ菌などの食中毒菌に対する強い抗菌力だ。

 「白ワインには、赤痢菌、サルモネラ菌、大腸菌などの食中毒菌に有効であることは古くから知られています。これは、白ワインに含まれるアルコールと有機酸の相乗的な働きによるものです」と佐藤教授。

 実際、佐藤教授が実験したところ、白ワインでサルモネラ菌、大腸菌をそれぞれ培養したところ、サルモネラ菌は10分間、大腸菌は20分間で10万個の細菌が数個まで減少したという。佐藤教授によると、「赤ワインでも同じように殺菌効果がありますが、殺菌力は白ワインの方が強い」という。

 食いしん坊なら、「生牡蠣にはシャブリ」というフレーズを聞いたことがある人も多いだろう。シャブリとは、フランスのシャブリ地区(ブルゴーニュ地方の最北端)で生産されるシャルドネ種で造った白ワインのことだ。一般に「味、おいしさ」の面で相性がいいという意味で使われることが多いが、それだけではなく、「雑菌汚染が問題になる生の魚介類を、即効性の殺菌効果が高い白ワインと一緒に食べることで安全が高められる」(佐藤教授)という側面もあったわけだ。

 白ワインの健康効果はこれだけではない。第1回で紹介したように、ワインには赤白を問わず血圧を下げ新陳代謝を活発にしたり、腸内環境を整えたりする効果がある。新陳代謝を活発にする効果は、ワインに多く含まれるカリウムによるものだ。カリウムには利尿作用があり、体外にナトリウム(塩分)を排出してくれる働きがある。また、赤白ワインいずれにも多く含まれる有機酸により、腸内細菌群のバランスを整え、ビフィズス菌などの善玉菌を増やす効果も期待できる。

日本固有の「甲州」種はアミノ酸が豊富

日本固有のブドウ品種「甲州」。アミノ酸成分「プロリン」を多く含む。(©amanaimages inc. -123rf)

 白ワインにはその製造法により、健康効果が高まるものもある。その一つが、最近人気の白ワイン用のブドウ「甲州」種を醸造する際に使われる「シュール・リー」という製法だ。

 シュール・リー製法とは、フランス・ロワール地方で、「ミュスカデ」というブドウなどから白ワインを造る際に伝統的に使われる手法で、ワインの香りやボディーを豊かにするために用いる。甲州は山梨を中心に栽培されている日本固有の品種だが、これまで味わいが平板だといわれ長い間評価が低かったことから、この製法が導入されたのだという。

 シュール・リーとは「オリの上」という意味。通常、発酵が終了したワインはタンクや樽の底に酵母や酒石などがオリとして沈むため、その上澄みだけを別のタンクなどに移すが、シュール・リーはワインを沈殿したオリの上で半年ほど熟成させる。「こうすることで、酵母から抽出されたアミノ酸が増え、栄養価が高いワインになります」と佐藤教授。「私が行った実験では、アミノ酸の中でも、アスパラギン酸、ヒスチジン、リジンが特に有意に増加しました」という。

 また、甲州種には、「プロリン」というアミノ酸が多く含まれている。「プロリンは、破壊されたコラーゲンを修復する力を持ち、肌に潤いをもたらす天然保湿成分です。甲州ワインには多量のプロリンが含まれていて、シャルドネなどのヨーロッパ系ブドウ品種を用いて醸造されたワインと比較すると、2~3 倍多く含まれています」(佐藤教授)

スパークリング・ワインの健康効果は?

 最後に、食前酒などでおなじみ、最近では専門のバーがあるほど人気のスパークリング・ワインについて佐藤教授に聞いてみた。健康効果は、その味わいや色合いから白ワインに近いように思えるが、実際のところはどうなのだろうか。

 「スパークリング・ワインは、まず白ワインを作り(一次発酵)、これに糖分と酵母を加え、瓶やタンク内で二次発酵させます。このため、健康効果は白ワインとほぼ同じになります。しかし、酵母と接している時間が長くなり、アミノ酸などの成分がワインに溶け出すため、通常の白ワインに比べて、アミノ酸成分が豊富になります。殺菌効果も白ワインと同じなので、魚介類と合わせるのにも適しています」と佐藤教授は説明する。

 なお、スパークリング・ワインに含まれる炭酸(二酸化炭素)は、この二次発酵によりできるのだが、安価なスパークリング・ワインでは、白ワインに二酸化炭素を吹き込んだだけという製法をとっていることもあるそうだ。そのため、健康効果を考えるなら、伝統的な製法で作られるシャンパン(フランス)、カヴァ(スペイン)、スプマンテ(イタリア)、ゼクト(ドイツ)や、それに相当する製法をうたっているワインを選びたい。

佐藤充克(さとう・みちかつ)さん
山梨大学ワイン科学研究センター・客員教授

[日経Gooday]

Posted by nob : 2017年10月13日 17:33

あらためてワインについて、、、勉強になりました。。。Vol.2

■ホントはどうなの? ワインと健康

健康効果の王様は、やっぱり赤ワイン?
ブドウの品種で異なる効果、抗酸化効果ならカベルネ

大塚千春=フリーエディター・ライター

 今、ワインが人気だ。実はここ数年は「第7次ワインブーム」と言われ、日本のワインの消費量は過去最大を更新している。今なぜ、ワインが人気なのか? その背景には、安くておいしいワインが手軽に入手できるようになったという面もあるが、忘れてはならないのが「健康にいい」というイメージだ。特集では、知られざるワインの健康効果を紹介していく。
 最終回となる今回は、大本命である“赤ワインの健康効果”を紹介する。赤ワインに多く含まれる抗酸化物質「ポリフェノール」の本当の効果、そして、赤ワインの中でもブドウの品種によって健康効果がどう変わってくるかについて解説していこう。

赤ワインの健康効果の要「ポリフェノール」

 これから、季節が秋、冬となると、赤ワインが恋しくなってくる。グリルした肉などしっかりした味わいの料理と合わせるならやはり赤ワインがいい。前回も紹介したように、最近はワインといっても赤ワイン一辺倒ではなく、白ワインやスパークリング・ワイン好きも増えた。健康効果の面からも、白ワインにも優れた面があることもわかった。だが、大本命ともいえる赤ワインと比較するとどうなのだろうか。

 ワインの醸造と健康効果のスペシャリストである、山梨大学ワイン科学研究センターの佐藤充克客員教授は、「殺菌効果など白ワインの方が優れた面もありますが、ワインの健康効果の中心にあるのはやはりポリフェノールです。ポリフェノールが多く含まれる赤ワインの方が健康効果が高いと言えるでしょう」と言い切る。「強い抗酸化作用に加えて、認知症予防効果など幅広い効果が期待できます」(佐藤教授)

 そこで今回は、赤ワインのポリフェノールの効果と、ぶどうの品種による違いについて詳しく解説していこう。

赤ワインのポリフェノールは量が豊富、白ワインの数倍!

 ポリフェノールとは、活性酸素による酸化を防ぐ、植物由来の抗酸化物質。緑茶に含まれるカテキン、コーヒーに含まれるクロロゲン酸などもポリフェノールだ。

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赤ワインは、アントシアニン、レスベラトロール、カテキン、タンニン類などのポリフェノールを豊富に含んでいる。コーヒーに含まれるクロロゲン酸や、緑茶に含まれるカテキンなどもポリフェノールだ。アントシアニンはブルーベリーにも含まれている

 「ワインに含まれる代表的なポリフェノールは、アントシアニン、レスベラトロール、カテキンや、カテキンなどの重合体であるタンニン類などです。ポリフェノールはほとんどの植物に含まれ、野菜や果物にも多く含まれています。その中でも、赤ワインはポリフェノールの含有量が非常に多い。ブドウの種類やワインの銘柄によっても異なりますが、赤ワインの場合1000~3000ppm程度と、緑茶と比べると2倍~数倍になります」(佐藤教授)

 「白ワインと比較すると、数倍以上になります(3ページ目のグラフを参照)。ブドウのポリフェノールは果皮と種子に多く含まれています。赤ワインの場合は、果皮や種子ごと発酵槽で発酵させるため、果皮や種子に含まれるポリフェノールが抽出されるのです」(佐藤教授)

 「さらに、ワインに含まれるポリフェノールは、他の植物由来のポリフェノールに比べて、カラダに吸収されやすい形で存在しているという特徴があります。ただし、吸収されやすさでは、赤ワインより白ワインに軍配が上がります。これは白ワインのポリフェノールの分子が小さいためです」(佐藤教授)

赤ワインは活性酸素を取り除く効果が高い

 第1回でも触れたが、赤ワインの健康効果を全世界に知らしめたのが、1990年代初頭の、フランスのルノー博士らによる「フレンチ・パラドックス」についての発表だ。「フランス人は喫煙率が高く、バターや肉などの動物性脂肪の摂取量が多いのに、心疾患による死亡率が低い」というフレンチパラドックスの理由として、赤ワインのポリフェノールの存在が指摘されたのだ。1991年11月に米CBSの「60 Minutes」で放映されたところ、アメリカの店頭から赤ワインがなくなったという。これが日本に伝わり、第6次ワインブームにつながった。

 ルノー博士らの報告の後、赤ワインの健康効果に関する論文発表が相次ぐ。その1つは、米カリフォルニア大学デービス校のエドウィン・フランケル博士らによる研究だ。

 フランケル博士は、赤ワインに多く含まれるポリフェノールの抗酸化能力を検証した(E.N.Frankel,et al;Lancet,341,1103-1104,1993)。具体的には、赤ワインからアルコールを飛ばした濃縮物をポリフェノールとして、同じく抗酸化能力を持つビタミンEと比較。酸化することが動脈硬化につながるLDL(低密度リポタンパク質)コレステロールへの影響を調べた。

 LDLコレステロールは活性酸素などにより酸化されると、動脈硬化の原因になる可能性がある。つまり、LDLコレステロールの酸化を抑制できれば、動脈硬化の予防につながる可能性あるわけだ。フランケル博士はヒトのLDLコレステロールに赤ワインのポリフェノールとビタミンEをそれぞれを添加する実験を行った。すると、ワイン由来のポリフェノールは、ビタミンEの半分の濃度でLDLコレステロールの酸化を防いだ。つまり2倍強力に酸化を阻害したわけだ。

 ヒトが実際に赤ワインを飲んで効果が出るかどうかの検証も進められた。マックスウェル博士らは、健康な学生10人に約350mLのボルドーの赤ワインを昼食とともに与えて、食後4時間にわたり血清の抗酸化活性を調べた(S.R.J. Maxwell,et al;Lancet,344,193-194,1994)。すると、赤ワイン摂取直後から、抗酸化活性は高まり、約90分で最大になった。平均では約15%有意に上昇したという。

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健康な学生10人を対象に、約350mLのボルドーの赤ワインを昼食とともに与え、30分おきに採血し、血清の抗酸化活性を調べた。すると、赤ワインを摂取した人は抗酸化活性が有意に上昇した

 「これだけではありません。日本でも、国立健康・栄養研究所による研究で、赤ワインによりLDLコレステロールの酸化が抑制されたという報告が出ています。赤ワインは活性酸素を取り除く効果が高い(抗酸化能力が高い)と言えるでしょう。これがワインが動脈硬化などに効果が期待できるという理由です」(佐藤教授)

 「私自身、赤ワインに含まれるポリフェノールのどの成分が活性酸素消去能が強いかを調べました。12種類のワインを調べた結果、アントシアニンとその重合体が活性酸素を消去する能力が高いことが確認できました」(佐藤教授)。アントシアニンは、赤ワインの色素になっている成分で、ブルーベリーなどにも含まれているポリフェノールだ。

ブドウはどの種類を選べばいい?

 では、数ある赤ワインの中で、どれを選べばいいのだろうか。まず見るべきなのが「ブドウの品種」だ。赤ワインの元となるブドウは、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ピノ・ノワール、ネッビオーロなどをはじめとして非常に多い。

 佐藤教授は、生産地域や製造年が異なるさまざまなワインのポリフェノールの量と、活性酸素消去能(SOSA)を測定比較している(下のグラフを参照)。薄い紫の棒がポリフェノールの量、濃い紫が活性酸素消去能(SOSA)を示している。「ワインのポリフェノール含有量とSOSAには高い相関関係があることが確認できます」(佐藤教授)

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ワインの銘柄によるポリフェノール含有量と活性酸素消去能(SOSA)の違い(1995~1996年に佐藤教授らが発表)。活性酸素消去能は、実際に活性酸素を消去する能力を示す。この値が大きいほどより強い抗酸化能力がある。熟成を重ねたワインの方が活性酸素消去能が大きい。ブドウの品種別にみると、カベルネ・ソーヴィニヨンが一番多いことがわかる。白ワインにもポリフェノールは含まれるが、赤ワインに比べると量は少ない

 このグラフから、全体的な傾向として、カベルネ・ソーヴィニヨンが、ポリフェノール量、SOSAともに多く、次にネッビオーロが多いことがわかる。銘柄にもよるが、ピノ・ノワールやメルローは、カベルネ・ソーヴィニヨンに比べるとやや少ない。

 「ブドウの品種の中では、カベルネ・ソーヴィニヨンが最もポリフェノールを多く含み、抗酸化作用も高くなります。一般的に、赤ワインならどれでも抗酸化作用が期待できますが、より多くの効果を期待するならカベルネ・ソーヴィニヨンを選ぶといいでしょう」(佐藤教授)

カベルネのワインはどう探す?

 とはいえ、「カベルネ・ソーヴィニヨン」と言われても、どのワインを買っていいかわからないという人も少なくないだろう。カベルネ・ソーヴィニヨンは、最もポピュラーなワインの品種の1つで、世界各地で栽培されている。

 一番有名なのは、フランス南西部のボルドー地方で造られるワインだ。特に、この地方を南北に流れるガロンヌ川とその上流のジロンド川左岸は、水はけが良く、熱を蓄える砂利のような表土を持つため、カベルネ・ソーヴィニヨンの栽培に適しているとされる。

 著名なボルドーワインである「シャトー・ラトゥール」「シャトー・マルゴー」などは、カベルネ・ソーヴィニヨンをメインに使ったワインだ。一般にボルドーのジロンド川「左岸」で生産されたワインはカベルネの比率が高い(銘柄や生産年にもよるが、カベルネの比率は6~9割程度のことが多い)。一方、同じボルドーでも、サンテミリオン地区やポムロール地区(一般に右岸と総称される)のワインはメルローの比率が高い。

 カベルネ・ソーヴィニヨンは、ボルドーに限らず、アメリカのカリフォルニアやチリ、オーストラリアなど世界各地で広く栽培されている。

 「カベルネ・ソーヴィニヨンは、気温が高く乾燥した場所の方がいいブドウが収穫できます。気温が高く降雨量が少ない、チリなどの南米やオーストラリア、カリフォルニアなどは、まさに栽培適地です。高品質のカベルネ・ソーヴィニヨンを使ったワインが安く購入できますのでおすすめです」(佐藤教授)

 フランスやイタリアなどでは、使っているブドウをラベルなどに表記しないケースが多い。一方、カリフォルニアやチリ、オーストラリアなどのワイン(これらは一般に「新世界」と分類される)は、たいていの場合、ラベルにブドウの品種が明示されている。このラベルを見て「Cabernet Sauvignon」と書いてあるワインを選べばいい。

 前ページのグラフで、ポリフェノールの量がカベルネに次いで多かったネッビオーロは、北イタリアのピエモンテ地方で栽培されているブドウの品種だ。「バローロ」「バルバレスコ」という有名銘柄に使われているブドウだ。高品質だが価格は高めとなっている。

熟成させた赤ワインの方が抗酸化作用が高くなる

 「ワインの抗酸化作用で、ブドウの品種のほかに、もう一つ重要な要素となるのが『ワインの熟成年数』です。第2回でも少し触れましたが、若いワインより、熟成を重ねたワインの方が、抗酸化作用が高くなります。ポリフェノールの総量は同じだったとしても、熟成させた方がより効くようになるのです。このため、数年熟成させた高額なワインは健康効果がより高くなります」

 「(前ページのグラフで)同じ銘柄を比較すると、例えば、Chポンテカネ(ボルドー左岸の有名ワイン)は、1988より1990年の方がポリフェノールの総量は多いですが、抗酸化能力は1988年の方が高くなっています。抗酸化作用のピークは5年くらいで、その後は緩やかに効果は下がります」(佐藤教授)

※ 熟成させることで品質が高まるのは、主に2000円以上の高級ワイン。数百円から1000円台くらいで購入できる安価なワインは、熟成させずに楽しむのが一般的。

注目の「レスベラトロール」の効果とは

 ここまでは抗酸化作用を中心に見てきたが、赤ワインの健康効果を語る上で欠かすことができない重要な成分がある。それが、「レスベラトロール」というポリフェノールだ。認知症などに効果があるとされており、近年非常に注目されている。

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ワインと認知症やアルツハイマー病との関係(ボルドー大学中央病院にる調査結果)。65歳以上の3777名を対象に3年間にわたって調査したもの。論文筆者の1人、J.-M.Orgogozo氏から佐藤教授がデータを受け取ったものを改変して掲載

 仏ボルドー大学中央病院の研究チームは、65歳以上の3777名に対して、死亡率、認知症、アルツハイマー症のリスクと、飲酒量の関係を3年間にわたり調査した。ワインを毎日3~4杯(375~500ml)飲んでいる人は、飲んでいない人に比べ、認知症の発症リスクが約5分の1、アルツハイマー症の発症リスクが4分の1、死亡率が約30%低下していたという(Rev. Neurol. (Paris): 153(3),185-192,1997)。

 1999年には、伊ミラノ大学の研究チームが、「毎日グラス1杯半のワインを飲み続けると、記憶力の回復に効果があり、アルツハイマー病などの神経細胞の変性が原因とされる病気にかかりにくくなる可能性がある」と発表した。これは、レスベラトロールが外界刺激を伝達する酵素「MAPキナーゼ」を7 倍活性化し、脳の細胞同士を結び付ける作用をするためだと報告している(M.Miloso,A.A.E.Bertelli, et al.:Neurosci. Lett.,264,141-144,1999)。

赤ワインが寿命を延ばす?

 レスベラトロールは、寿命を延ばす働きがあるとされるサーチュイン遺伝子を活性化するという報告もある。「サーチュイン遺伝子は、抗老化遺伝子と呼ばれるもので、飢餓、カロリー制限により活性化されるといわれています。しかし、レスベラトロールを摂取すると、カロリー制限をしなくても、サーチュイン遺伝子が活性化することが明らかになってきたのです」(佐藤教授)

 2000年代にはレスベラトロールの寿命を延ばす効果についての論文が相次いだ。「当初は、酵母の寿命を延ばすという報告があり、その後、多細胞動物、線虫、小魚などの報告が続きました。そして2006年には、哺乳類であるマウスの寿命がレスベラトロールによって延びるという論文が発表されました(J.A. Baur, D.A. Sinclair et al.:Nature 444,337-342,2006)。これは高カロリーのエサを与えるとマウスは短命になるが、レスベラトロールを同時に与えると普通食と同様に生存したという報告です」(佐藤教授)

 「ただし、2008年には、老化や肥満による障害予防にはレスベラトロールは有効だが、健常な人の寿命は延ばさないという報告がされています(K.J. Pearson,J.A.Baur,K.N.Lewis et al.:Cell Metabolism,8,157-168,2008)。レスベラトロールは健康な人に投与することでより健康が増進されるというものではなく、健康上何かしら問題を抱えている人に効くのです」(佐藤教授)

レスベラトロールはピノ・ノワールに多い!

 これだけの効果があるとなると、どの品種にレスベラトロールが多く含まれているのかが気になるところだ。佐藤教授によると、ワインの品種の中でこの成分が多いのが、「ピノ・ノワール」なのだという。

 実際、佐藤教授は、ワインに含まれているレスベラトロールの量を計測している。「白ワインには平均約0.1mg/L、赤ワインには1~10mg/Lのレスベラトロールが含まれています。赤ワインの中では、ピノ・ノワールに多く含まれています」(佐藤教授)

 「ピノ・ノワールは果皮が薄いという特徴があります。カビが生えるとすぐ病気になるので、ブドウは自分を守るために抗カビ成分を一生懸命作ります。この抗カビの役割を担う成分が、レスベラトロールなのです。皮が厚くカビに強いカベルネ・ソーヴィニヨンと比べるとその含有量は10倍ほど違います。やはりカベルネ・ソーヴィニヨンより皮が薄いメルローも、カベルネの2~3倍のレスベラトロールが含まれています」(佐藤教授)

 ピノ・ノワールは、フランス・ブルゴーニュ地方で生産される赤ワインの主原料。ブルゴーニュ産の赤ワインだったらほぼ、ピノ・ノワールだと考えてよい(※ボージョレ地区はガメイ種)。第2回で登場したロマネ・コンティもピノ・ノワールを使ったワインだ。ピノ・ノワールは、世界的に見るとカベルネ・ソーヴィニヨンほど広く栽培されていないものの、ニュージーランドや南アフリカ、それにカリフォルニア、チリなどでも栽培されている。ラベルに「Pinot Noir」と書いてあるものを選べばいい。

          ◇          ◇          ◇

 赤ワインの健康効果はまだある。カリフォルニア州立大学フレズノ校の研究により、ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の殺菌作用も確認されているし、佐藤教授らの研究によって、血液の柔軟性が増し、毛細血管の血流が促進されることも明らかになっている。赤ワインは、さまざまな面から健康にいい影響を及ぼす。ただし、健康にいいからといって飲み過ぎは厳禁。1回の飲酒でグラス2杯程度を目安にして、ワインを楽しんでほしい。

佐藤充克(さとう・みちかつ)さん
山梨大学ワイン科学研究センター・客員教授

[日経Gooday]

Posted by nob : 2017年10月13日 16:48

あらためてワインについて、、、勉強になりました。。。

■ホントはどうなの? ワインと健康

ワインは低糖質だった! ポリフェノールだけじゃない、これだけの効能
知られざるワインの健康効果! 血圧を下げる、腸内環境を整える効果も

大塚千春=フリーエディター・ライター

 今、ワインが人気だ。実はここ数年は「第7次ワインブーム」と言われ、日本のワインの消費量は過去最大を更新している。今なぜ、ワインが人気なのか? その背景には、安くて美味しいワインが手軽に入手できるようになったという面もあるが、忘れてならないのが「健康にいい」というイメージだ。「せっかく飲むならカラダにいいものを」と考える人は少なくないだろう。

 ワインの健康効果というと、赤ワインに含まれるポリフェノールばかりが脚光を浴びるが、ワインにはそれだけにはとどまらないさまざまな健康効果がある。特集では、知られざるワインの健康効果を紹介していこう。

今、日本は過去最大のワインブームの渦中

 突然だが、現在日本のワイン市場は、過去最大の大ブームになっているということをご存じだろうか。実は、2012年以降、国内の消費量は過去最大を更新中だ。

 1990年代後半、赤ワインに含まれるポリフェノールの健康効果が大々的に取り上げられて爆発的なブームになったことを記憶されている方も多いと思う。これが第6次ワインブームだ。このブームは1999年以降、徐々に落ち着きを見せ、その後の消費量は減少傾向となった。

 その後、リーマンショック後あたりから、消費量が再び増加に転換、2012年の年間消費量は第6次ブームを越え、現在に至っている。今は「第7次」ワインブームの真っただ中にある。

品質の高いワインが、安価に楽しめるようになった

 第6次ワインブームの爆発的な人気ぶりをご記憶の方からすると、「ブーム」といわれてもピンとこない人もいるかもしれないが、ここ数年で、街角のワインバー(バル)などは格段に増えたし、居酒屋のメニューでもワインが充実してきた。スーパーでもワインの品ぞろえを充実させてきたところが増えている。

 チリやスペインなどから、安くても品質の高いワインが輸入され、手軽に楽しめるようになったことがその背景にある。ここ数年で、スーパーなどで扱っている低価格ワインも明らかにおいしくなっている。

 例えば、1000円台のワインというと、昔は「安かろう悪かろう」の典型で、正直美味しいものにはなかなか出会えなかったが、最近は違う。チリなどの南米産で1000円台のワインでも「美味しい」と感じるものが増えた。実際、ワインの輸入元の推移を見ると、ここ数年のワインの輸入をけん引しているのがチリであることわかる。2015年には、チリからのワインの輸入量がフランスの輸入量を超え、国別の輸入数量の第1位になっている。

ワインブームの主眼が「健康」にシフト

 今、ワインが人気を博している背景として、忘れてはならない要素が「健康」だ。ワインは他のお酒に比べても、「健康にいい」というイメージが定着している。筆者もそうだが、「どうせ飲むなら、カラダにいいものを」と考える人は少なくないだろう。

 ワインというと、昔は「特別なときに飲むちょっといいお酒」だったが、今は健康のために日常的にワインを飲む人が増えている。食文化の歴史に詳しい著述家の速水健朗氏も、ワインブームをけん引した要因が、「ステイタス」から今では「健康」へと変化したと指摘している。

白ワインに健康効果はないのか? 酸化防止剤の影響は?

 ワインの健康効果としてよく取り上げられるのが、赤ワインに含まれる「ポリフェノール」だ。「フランス人は喫煙率が高く、バターや肉などの動物性脂肪の摂取量が多いのに、心疾患による死亡率が低い」という“フレンチパラドックス”の理由として、赤ワインのポリフェノールの存在が指摘され、第6次ワインブームの牽引役となった。

 これにより“赤ワインの健康効果”が不動のものになったわけだが、ワインには赤ワインだけでなく、白ワインやスパークリング・ワインもある。これだけ暑い日が続くと、白ワインやスパークリング・ワインでスッキリ楽しみたいという人も少なくないだろう。同じワインでも、白ワインやスパークリング・ワインには健康効果はないのだろうか。また、赤ワインと一口にいっても、ブドウの品種もさまざまだ。どれも健康効果は同じ、ということはないだろう。

 また、ワインに詳しい人なら、ほとんどのワインに「酸化防止剤」が含まれていることをご存じの方もいるだろう。昔から使われてきた成分で、カラダへの影響は心配しなくていいなどと言われるが、実際はどうなのだろうか。また、最近では、「自然派ワイン」「ビオワイン」などと呼ばれるワインも人気で、専門店も増えている。これらは普通のワインと何が違うのだろうか。

 今回の特集では、赤ワインのポリフェノールにとどまらないワインの健康効果を山梨大学ワイン科学研究センターの佐藤充克客員教授に話を伺った。佐藤教授は、メルシャン酒類研究所所長を務め、醸造と健康効果両方の研究に取り組んできたワインのスペシャリストで、これまでワインの健康効果についての論文を数多く発表してきた。

 佐藤教授によると、赤ワインに多く含まれる抗酸化物質「ポリフェノール」の効能だけでなく、多くの健康効果があるという。ワイン特集では、今回と次回はワインの健康効果の全体像を紹介、後半では白ワイン、赤ワインに絞った健康効果に迫っていく。

ワインの主な健康効果
動脈硬化や心疾患の予防(抗酸化作用)
認知症の予防
糖質が他の醸造酒に比べて少ない
利尿効果があり、新陳代謝を活発に
血圧を下げる効果
腸内環境を整える効果
大腸菌、サルモネラ菌に対する抗菌力
ピロリ菌の殺菌効果

ワインは低糖質だった! 醸造酒の中でも圧倒的に少ない

 お酒は飲みたいが健康にも配慮したい――そんな人が気にする大きなポイントが「糖質」だ。最近は、パンやラーメンから甘さが決めてのスイーツに到るまで、あらゆる食品で低糖質(ローカーボ)が空前の大ブームとなっている。メタボが気になるビジネスパーソンも、仕事帰りや自宅の晩酌のお供に飲むなら、低糖質のものにしたいと思っている人は多いだろう。

 「あまり知られていませんが、ワインは醸造酒の中でも圧倒的に糖質が少ないお酒です。糖質を気にする方はワインを選ぶといいでしょう」――と佐藤教授は話す。
 
日本酒、ビール、ワインに含まれる糖質

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赤ワイン、白ワインの糖質は100g当たりそれぞれ1.5と2.0gと他の醸造酒の60%から3分の1程度と低い。糖質の量は炭水化物の総量から食物繊維を引いて算出した(出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂))

 「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」(文部科学省)によれば、赤ワイン、白ワインの糖質は100g当たりそれぞれ1.5と2.0gと少ない。これは、日本酒の3.6~4.5g、ビールの3.1~4.6g(いずれも、純米酒と本醸造酒、淡色とスタウトなどタイプによって異なる)の60%から3分の1程度だ。ちなみに、100g当たり糖質1.5gというのは、糖質が少ない食品として知られるシイタケ(菌床栽培・生、1.5g)と同等の数値だ。

 しかし、ワインの原料は果物であるブドウだ。ブドウは糖度も高く、ブドウのジュース(ストレート)の場合は、100g当たり14.4gも糖質を含んでいる(日本食品標準成分表2015年版(七訂)より)。それなのになぜワインの糖質は高くないのだろうか。佐藤先生は、「ブドウに含まれる糖分はアルコール発酵により、分解されエタノールになります。この発酵過程でほとんどの糖分が消費されるため、ワインの糖質は少なくなるのです」と説明する。なお、実際にワインを飲むと、甘口のデザートワインなどではない通常のワインでも甘さを感じるものも少なくないが、佐藤先生によると「うまみ成分であるアミノ酸が多く含まれているから」だという。

※ワインは低糖質だと説明したが、貴腐ワイン(ソーテルヌなど)やアイスワインなどの甘いデザートワインは糖質を多く含んでいる。デザートワインを食事と一緒に大量に飲むということは通常あまりないが、糖質を気にする方は気を付けたい。

 なお、寒冷な土地などで収穫したブドウからワインを造る場合は、ブドウの糖度が低く十分なアルコール濃度が得られないことがある。この場合は、「補糖」といってワインを発酵させる前に糖を加えることがある。補糖により「ワインの糖分が増えるのでは?」と思う人もいるかもしれないが、佐藤教授によると、これらはすべて発酵の段階で分解されアルコールになるので糖分が増えることはないそうだ。

 糖質の量だけでいえば、焼酎やウイスキーは0(ゼロ)gと断トツに低いが、トータルのカロリーで比較すると、焼酎は100g当たり 146~206kcal(単式か連続式蒸留かで異なる)、ウイスキーは237kcalなのに対して、ワインは赤白共に73kcalと低い。ワインは全体のバランスがとれたお酒なのだ。

適量のワイン摂取が血圧を下げる!?

 佐藤教授は、注目のワインの健康効果として「血圧を下げる効果」と「腸内環境を整える効果」を指摘する。 

 「適量のワインは血圧を下げる効果が期待できます」と佐藤教授。「イギリスのリバプール・ジョン・ムーアズ大学の研究者が、6000人を対象に、運動、食事、肥満度と血圧の関係を調べたところ、ワインを多く摂取する人は血圧が統計的に有意に低かったという調査結果が出ました。一方、ビールの場合は血圧は上昇しました」(佐藤教授)。この調査では、ワインを飲む人の中で1日約250ml程度たしなむ人が最も血圧が低いという結果が出ている(Annals of Human Biology;24(3):1997,229-247.)。なお、ワイン1日約250ml以上になると、血圧は上昇したという。

 なぜ、ワインに血圧を下げる効果が期待できるのだろうか。佐藤教授は、「ワインにはカリウムが多く含まれています。カリウムには、ナトリウム(塩分)を体から排出する働きがあります」と説明する。赤ワインの場合、ワイン100g中に110mg、白ワインの場合は60mgのカリウムを含んでいる(日本食品標準成分表2015年版(七訂)より)。日本酒(5~7mg)やビール(34~65mg)より豊富に含まれている。

ワインには腸内環境を整える効果も

 ワインの味わいの特徴の一つに、その酸味がある。この酸味の基となっているのが、ワインに多く含まれる酒石酸、乳酸などの有機酸だ。「酒石酸、乳酸などの有機酸には、腸内で悪玉菌の生成を抑え、善玉菌を活性化させる働きがあります。つまり、腸内環境を整える効果が期待できるのです」(佐藤教授)

 さらに、ワインに豊富に含まれるポリフェノールも腸内環境を良くするのに一役買っているという。「ポリフェノールは、分子が大きく腸でなかなか吸収されません。実は、腸内にいる善玉菌であるビフィズス菌や乳酸菌はポリフェノールを食べて増殖するのです。つまり、ポリフェノールには食物繊維を摂るのに近い効果があり、便秘予防などの効果が期待できます。ポリフェノールが多い赤ワインの方がより多くの効果を期待できます」(佐藤教授)という。

      ◇      ◇      ◇

 9月9日公開の次回は、ワインの価格と生産方法の関係やワインに添付される酸化防止剤などについて詳しく見ていく。ワインと一口に言っても価格はさまざまだが、健康効果に違いがあるかをレポートしよう。

佐藤充克(さとう・みちかつ)さん
山梨大学ワイン科学研究センター・客員教授

[日経Gooday]

Posted by nob : 2017年10月13日 16:03

平和条約は核よりも強し、、、ヒト、モノ、カネ…他国の文化と経済が流入すれば北朝鮮の独裁体制は自滅する。。。Vol..3

■「米国と対決とか、どうでもいい」金正恩氏の暴走に北朝鮮国民はウンザリ
金正恩氏の暴走に国民ウンザリ?

北朝鮮の朝鮮中央通信は9月28日、トランプ米大統領の国連演説に「反撃」した金正恩党委員長の声明が発表されてからわずか6日間で、全国で470万人余りが朝鮮人民軍(北朝鮮軍)への入隊、復帰を志願したと報じた。労働新聞が先月12日に報じた時には347万5000人だったので、1ヶ月半で122万5000人も増えた計算となる。

「やってらんねえ」の声

記事によると、志願者らは集会を開き「500万個の核爆弾を炸裂させて悪の帝国、米国を地球から跡形もなく吹き飛ばそう!」「火取り虫のようにあわてふためく米国の狂人らをひとり残らず撲滅しよう!」などの文章を書き込んだ志願書類を提出したという。

まさに開戦前夜のノリだが、北朝鮮の実際の雰囲気に緊張感はさほどないようだ。

両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋によると、声明発表後、緊急講演会、学習会、生活総和(総括)などが慌ただしく行われているが、軍事訓練や避難訓練の類は一切行われていない。

平壌の内部情報筋も、群衆大会に動員されるだけで、それ以外は何の措置も取られていないため、今にでも戦争が起きるという雰囲気は感じられないと現地の状況を伝えた。

情勢が緊張するたびに「敵が攻めてくる」と緊張感を煽り、防空訓練などを行うことで、国内の結束を高めるというのが北朝鮮当局の常套手段だ。ところが、情報筋によると、当局は住民からの「やってられない」との反発を恐れて何もできずにいるというのだ。

労働者を虐殺

訓練に動員されれば、市場で商売をする時間がなくなり、経済的に困窮する。また、韓国や米国からのラジオを通じて情報を得ている人が多くなり、北朝鮮がどういう状況に置かれているかを曲がりなりにも理解している人が多いため、プロパガンダが通用しづらくなりつつある、などといった事情がある。

ガソリン価格が高騰し、コメ価格が上がれば、金正恩氏の「核の火遊び」に対する批判がさらに高まることを、当局もよくわかっているのだ。そのため、政治講演会、学習会も市場の営業時間が終わった後に行うという。

それでも、せっかくの当局の「配慮」も功を奏さず、住民の不満は高まる一方だ。

情報筋によれば、生きていくだけで精一杯なのに、動員されて「反米対決がどうのこうの」という話を聞かされるのウンザリしているという人がほとんどだという。

中には「今の政権にいる人(金正恩氏)は、祖父(金日成主席)、父(金正日総書記)よりも核とミサイルに執着している」と体制批判をする人すらいるとのことだ。

本来、権力への不満を公に語ったらどうなるかを、北朝鮮国民は過去の教訓からよく知っている。1990年代の大飢饉に際しては、食糧を求めただけの労働者たちが無残に戦車で轢き殺された。

それにもかかわらず、無謀な核兵器開発に対する庶民の不満は日に日に強まっているもようだ。

[デイリーNKジャパン]

Posted by nob : 2017年10月02日 16:32

楽しいことを楽しいときに楽しめてるだけやることから。。。

■「頑張らなくてもできる」自己投資の3カ条

藤野 英人 ,
CONTRIBUTOR
カリスマファンドマネージャー「投資の作法」

「自己投資」とは必ずしもお金や時間をかけなくてはできないものではない。好きこそものの上手なれー。少し肩の力を抜いたほうが人は成長できるのだ。

本連載では、「投資」というテーマについてさまざまな切り口で展開している。これまでも述べてきたが、私は「エネルギーを投入して未来からお返しをもらう」ことが、広い意味での投資だと考えている。今回は、投資の中でも、人生において非常にリターンの高い「自己投資」にフォーカスしてみたい。

自己投資という言葉から、教育・学術機関に通ったり、資格の勉強をしたりというようなことを連想する人が多い。もちろん、それらは立派な自己投資であるが、スキルの習得には体力とお金がかかる。強い意志や根性も必要だ。

私は「自己投資はそんなに頑張らなくていい」と思っている。そこで、私が実践している自己投資のコツをご紹介しよう。それは以下の3カ条である。

(1)自己投資はゼロ円でもできる
(2)自己投資は三日坊主でいい
(3)自己投資はプロセスを楽しむ

お金がなくても自己投資はできる

まず、(1)から見てみよう。大事なのは、「自己投資はお金がすべてではない」ということ。「お金はないけれど時間や情熱はある」といった人でも十分に自己投資はできる。お金をかけずに自分を磨く手段は、山ほどあるのだ。

これまで私は成功した経営者を大勢見てきたが、多くは「お金もモノもないが、情熱だけはあった」という人である。元からお金持ちであったケースはむしろ少数派。ほんの小さなことでも、今までの自分を変えようとすることが大事だ。

例えば、毎朝会社に行ったら「おはようございます!」と元気にあいさつしてみよう。周りの人の気持ちを明るくできる。周りの気持ちが明るくなれば、きっとあなたもそうなる。1日を明るい気持ちでスタートできれば、あらゆることに前向きに取り組める。

さらに、人はあなたのことを「周囲を明るくさせる存在」として評価するようになるだろう。少し行いを変えるだけで確実にリターンが見込めるのだ。私もフェイスブックやツイッターで、毎朝のあいさつとして「はろはろやっほー」とつぶやいている。これも私にとっては「自己投資」である。たったひと言で明るい人という印象を持ってもらえるかもしれない。

ほかにも、「人を褒める」「メモを取る」など“ゼロ円”でできる行動を心がけている。いずれも相手との円滑なコミュニケーションが生まれるだけでなく、「相手から学ぶ」姿勢を身につけることもできる。私が尊敬する経営者の方々はこうした行動が徹底しているように思える。

NHK の語学講座なども、廉価なテキストで優良な講義を受けることができる。一流の先生がわかりやすく、懇切丁寧に教えてくれる。NHKのラジオ講座を徹底的に勉強して英語を話せるようになった人はいくらでもいる。多くの人が、うまくいかない理由として資金や才能がないことを嘆いたりしているが、本当の理由はただやらないということが多いのではないか。

三日坊主になってもガッカリしない

次に(2)だが、「人は必ずしも完璧である必要はない」という意味である。「継続は力なり」だが、しばしば「完璧主義」が私たちの成長を阻んでしまう。

私はいつも「三日坊主上等!」といっている。途中で諦めることがあっても、継続できないのは当然、と自分を許してあげよう。続けられない人ほど、自分への期待値が高すぎるのだ。

「続けられなかったこと=挑戦に失敗した」と捉えて必要以上にガッカリし、自己嫌悪に陥ってしまう。それは何だかもったいない。そもそも続けられなくて当然、というくらいの気持ちを持とう。やろうと思っていたことが途切れても再開すればいいだけのことだ。

先ほどの語学講座も三日坊主になる典型的な例だが、しばらく聞いていなくても、がっかりせずに再開できるかが重要なのではないか。継続できない理由のほとんどは“完璧主義”にある。継続するために重要なのは「再開力」である。

これに加えて、「5分だけやる」というルールも有効だ。例えば、◯◯の勉強をするというと、だいたい1時間くらいの予定を立てがちだが、なかなか1時間も取れない。ならば、まずは5分やる習慣を身につけるほうが意味はある。

1時間を毎日やるのは大変だが、5分捻出するだけならばなんとかなる。まずは5分だけやることを習慣化できれば、それを10分、15分、30分と、月を追うごとに増やしていけばいい。

1時間やらなければいけないと思うと気持ちの準備が必要だが、5分ならば気持ちの準備などいらない。すぐに着手できる。すぐに着手する習慣が身につけば、継続への道は開けたも同然だ。

結果でなくプロセスを楽しむ

最後の(3)もとても大事な考え方である。確かに、自己投資は自分のスキルを磨く「手段」ではあるのだが、同時に、その行為自体を「目的」として楽しめることがベストだろう。

ジャーナリストの立花隆氏はこんなことを話している。

「私にとって取材は本を書くための手段である。でもじつは違う。私は取材そのものが楽しいのだ」(文藝春秋編『立花隆のすべて』より)

私はこの言葉にとても共感する。自己投資に限らず、投資という行為は結果だけを求めてしまうと、報われないときの失望が大きく、つらいものになる。また、効率のよい方法ばかりを追い求めると、その時間が味気ないものになってしまうのだ。

私自身は調査の仕事は、投資で成果を上げるための苦役ではなく、調査そのものが楽しみであり、目的でもある。立花氏とまったく同じだ。プロセスを楽しんでいるからこそ、長く現役で仕事ができている。そして長く現役で仕事ができれば、ノウハウもたまるし、そういう経験値の蓄積が誰にも負けない武器になる。

人は楽しいからこそ熱中するし、成長意欲がわいて工夫し続けることができる。結果や効率にこだわりすぎず、プロセスを楽しむことに取り組むのがいい。

いかがだろうか。自己投資が少し気楽になったのではなかろうか? 楽しむことで人生そのもののチャンスが増え、人生をより良くすることにつながると思う。自己の成長を感じることこそ、人生の極上の喜びだ。

文=藤野英人

[フォーブスジャパン]

Posted by nob : 2017年10月02日 16:20

すべては諸刃の剣、良薬も過ぎれば毒薬に、、、そして個人差、何よりまず自らの身体を知ることから。。。Vol.3

■ビジネスパーソンのコーヒー学 ~コーヒーと健康最前線~
「コーヒーはがんに効果あり」は本当か?

“肝臓がんを抑制する”は「ほぼ確実」――国立がん研究センター 笹月静さんに聞く

柳本操=ライター

みんなが毎日飲んでいる香り高いコーヒーは、体にいいことづくめだった! 以前は「カラダに悪い」と言われていたコーヒーが、最新の研究により「カラダにいい」ことが続々と明らかになっている。日経グッデイでは、最新の「コーヒーの健康効果」を専門家の方々に直撃して話を聞いた。第2回となる今回は、わが国の大規模疫学調査によって明らかになってきた「コーヒーとがん」について。日本のがん研究の総本山ともいえる国立がん研究センターに最新事情を伺った。

 「健康な状態で長生きしたい」と思いつつも、誰もが「いつかかかるのでは」と心配になるのが「がん」という病気。今や、日本人の2人に1人がかかるといわれる国民病だ。

 若いうちは「自分には無縁」と思っていても、40代、50代になり、身近な人や有名人ががんにかかったという話を耳にすれば、「発症を防ぎたい」「予防できる方法があるなら知りたい」と思うようになる。コーヒーががんに効くなら、コーヒーを飲む機会を増やそうと思う人も少なくないはずだ。

 前回の記事でも触れたように、以前、コーヒーは「発がん性がある」と思われていた時期がある。しかし最近では、コーヒーは「がんに効果がある」という報道を耳にするようになった。最新の研究ではどう判断されているのか。効果があるとしたら、どの部位のがんなのか――。

 先に結論をいうと、肝臓がんと子宮体がんの予防に効果が期待できる。国立がん研究センターによる調査・研究によると、肝臓がんを抑える効果は「ほぼ確実」、子宮体がんを抑える効果は「可能性あり」と判定されている。肝臓がんのような特定のがんについては、コーヒーを日々飲むことで発生リスクを抑えられる可能性があるわけだ。

 今回は、「日本人にとってどのような生活習慣ががん予防につながるのか」をテーマに研究を行っている国立がん研究センター 予防研究部部長の笹月静さんに詳しく話を聞いた。

         ◇       ◇       ◇

日本人の生活習慣とがんの関係を20年以上にわたって調査

そもそもの話になりますが、国立がん研究センターでは、食事などの日々の生活習慣とがんとの関係について、どのように調査、研究しているのでしょうか。

笹月さん 国立がん研究センターでは、がんなどの病気と生活習慣との関連を長期間にわたって研究してきました。ここで用いられているのが「コホート研究」という手法です。国立がん研究センターでは、1990年から国内で開始、現在も追跡調査が続けられ、研究結果が日々蓄積されています。

 「コホート」とは、年齢や居住地など一定の条件を満たす特定の集団のことです。現在、岩手県、長野県、東京都、沖縄県、大阪府、高知県など全国の一般住民14万人を対象に研究が行われています。余談ですが、「コホート(cohort)」の語源は古代ローマの歩兵隊で、300~600人ほどの兵隊の群を意味します。

 最初に対象者に主に対面でアンケート用紙を配布し、健診に参加する方の場合は血液試料や健診データについても提供していただきます。さらに5年後、10年後、というふうにアンケート調査を行っていきます。その中で、がんにかかる方、糖尿病にかかる方などが出てくるので、それらの病気と生活の関連をみていく研究です。扱う内容は、食事内容はもちろん、喫煙や飲酒、体格、運動、さらに睡眠やストレスといった社会心理学的要因など、多岐にわたります。

 お酒が好きな人、喫煙者、熱心に運動をする人などが混在する一般住民の大集団を対象に、まっさらの状態からスタートし、10年、20年と追跡していくわけです。

時間も手間もかかりそうな調査ですね。

笹月さん だからこそ研究結果の信頼性が高まると考えています。

 私達の研究グループは、国内で行われている研究を基に、日本人のがんと生活習慣との因果関係の評価を行っています。同様の研究は国際的な研究機関でも行われていますが、欧米人と日本人は体格も違うし、食べているものも違うために、海外の研究が主体の評価基準をそのまま日本人に当てはめて考えるのは難しい面があります。日本人を対象とした研究に限定して、がんとの因果関係を評価し、がんを予防する手立てをお伝えすることが重要と考えています。

 国立がん研究センターのコホート研究は、10年、20年という追跡期間を経て、2000年代から続々と結果がまとまってきました。その研究を含めて、科学専門誌などに掲載されたがんの研究結果から、評価の対象になる方法(コホート研究と症例対照研究)で実施された論文をピックアップして、それぞれについて科学的根拠や信頼性なども併せて評価しています。

 その評価の結果を、全体および個々の部位について、国立がん研究センターのホームページで公開しています。

コーヒーの「肝臓がんのリスクを下げる」効果は「ほぼ確実」

具体的に、コーヒーとがんの罹患については、どんなことがわかってきたのですか。

笹月さん 現在は、肝臓がん、子宮体がん、大腸がん、子宮頸がん、卵巣がんの評価を掲載しています。それぞれ以下のような評価になっています。

* 「肝臓がん」のリスクを下げる効果=ほぼ確実
* 「子宮体がん」のリスクを下げる効果=可能性あり
* 「大腸がん」「子宮頸がん」「卵巣がん」のリスクを下げる効果=データ不十分

 「ほぼ確実」「可能性あり」といった言葉は「科学的根拠としての信頼性の強さ」を示す指標のことです。最も信頼性が高い評価から順に「確実」→ 「ほぼ確実」→「可能性あり」→「データ不十分」となっています。例えば、「喫煙」と「肺がん」との因果関係の評価は、最も信頼性が高い「確実」。つまり、たばこは肺がんのリスクを高めるのは確実というわけです。昨年話題になった「保存肉/赤肉」は、大腸がんのリスクを高くする「可能性あり」になっています。

コーヒーについては、肝臓がんに対する予防効果が「ほぼ確実」になっています。つまり、コーヒーをよく飲む人は肝臓がんにかかりにくいわけですね。

笹月さん 肝臓がんのがん予防効果は、2000年代から「効果あり」というエビデンスが集まり始めました。これ以降、複数のコホート研究によって一致して「コーヒーはがんに予防的に働く」となったために、上から2番目の「ほぼ確実」の評価となっています。

 国立がん研究センターのコホート研究では、40~69歳の男女約9万人について、調査開始時のコーヒー摂取頻度により6つのグループに分けて、その後の肝臓がんの発生率を比較しました。調査開始から約10年間の追跡期間中に、肝臓がんにかかったのはそのうち334名(男性250名、女性84名)です。

 その結果は、「コーヒーをほとんど飲まない人と比べ、ほぼ毎日飲む人は肝臓がんの発生リスクが約半分に減少する」というものでした。1日の摂取量が増えるほどリスクが低下しました。1日5杯以上飲む人では、肝臓がんの発生率は4分の1にまで低下していました。

 これらの結果からも、コーヒーをたくさん飲んでいる人が肝臓がんの発生リスクが低くなるのは、おそらく事実といっていいでしょう。特に「ほとんど毎日」「毎日1~2杯」「毎日3~4杯」「毎日5杯以上」飲む人についてのデータは、統計学的に有意なデータが出ています。「ほとんど毎日」以上の方々は、はっきりリスクが下がっていると言えます。さらに、多く飲んでいる人ほどリスクは下がっているという傾向も出ています。

 世界のがん研究をとりまとめる米国がん研究機構による最新の要約を見ても、肝臓がんリスクを下げる飲み物としてコーヒーが浮上しています。肝臓がんの最大のリスク要因である肝炎ウイルス感染の有無で分けても、同様に肝臓がん発生リスクが低くなることがわかっています。

大腸がんに関しては、以前はリスクを下げる「可能性あり」に分類されていましたが、最新の情報では「データ不十分」となっています。

笹月さん 一昨年まとめられたコホート調査によって、がんリスクを上げるという新たな結果が出てきたためです。多くの結果はがんリスクを下げるか、中立的なものなのですが、研究を統合して解析するメタ解析の結果、関連性は見えなくなり、研究班で討議を行い、判定を下げたほうがよいだろうという結論になりました。このように、常に新しい研究結果も追加しながら判定して、その都度情報を更新しています。

 子宮体がんについては、2008年の多目的コホート研究の結果から、1日1~2杯、3杯以上飲むグループではそれぞれ、罹患リスクが低下しているという結果や、他の研究結果から「可能性あり」に分類しています。

 このように、大腸がんについては「データ不十分」となりましたが、がん予防に効果的な部位も示されています。コーヒーを適度に飲むことは予防的な手段の一つと判断できるでしょう。

「糖尿病予防」効果と「抗酸化作用」の両面から効いている?

数あるがんの中で、なぜ肝臓がん、子宮体がんに対して、効果が期待できるのですか。

笹月さん 私たちは、コーヒーががんに作用するメカニズムの研究を直接しているわけではありませんが、肝臓がんや子宮体がんは糖尿病を発症するとかかりやすくなるがんであることがわかっています。一方で、コーヒーが糖尿病を予防することも、すでに多数報告されています。コーヒーによって糖尿病リスクが下がればがんリスクも下がる、ということは十分に考えられます。

 また、コーヒーにはポリフェノールの一種である抗酸化物質のクロロゲン酸が豊富に含まれています。クロロゲン酸には、血糖値を改善するほか、体内の炎症を抑える作用があります。クロロゲン酸を継続摂取することもがんに予防的に働いているのではないかと考えています。あくまで推測ですが、コーヒーは「糖尿病予防」効果と「抗酸化作用」の両面からがんを抑制する働きをしていると考えられます。

コーヒーを飲むと、心臓病のリスクが軽減

話が変わりますが、国立がん研究センターは昨年5月に、「コーヒーを飲むと、心臓病のリスクが軽減する」という研究報告を発表されましたね。ニュースなどで大きく取り上げられました。

笹月さん 緑茶やコーヒーなどについての研究結果に対する関心は一般に高いのですが、予想以上に大きくマスコミに取り上げられたので驚きました。

 この調査も、国立がん研究センターのコホート研究に基づいて導き出されたものです。緑茶とコーヒーの摂取と、全死亡リスク、がん、心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患などの死亡リスクとの関連を解析しました。

 コーヒーについては、「1日3~4杯飲む人は、ほとんど飲まない人に比べ、心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患の病気で死亡するリスクがそれぞれ4割程度減少する」といった結果が出ています。全死亡リスクについては、コーヒーを1日3~4杯飲む人の死亡リスクは、24%低いという結果になりました。ただ、今回の取材のテーマであるがん死亡の危険度については、この調査では有意な関連性は見られませんでした。

         ◇       ◇       ◇

 国立がん研究センターでは、数年前に新たなコホート調査を立ち上げた。1990年代当時に比べ国民のコーヒー摂取量は増えていることもあり、今後、新たな知見が報告される可能性は十分にあるだろう。

 来週のコーヒー特集では、コーヒーの糖尿病などの生活習慣病への効果について、国立健康・栄養研究所の古野純典所長に話を聞く。コーヒーは糖尿病だけでなく、痛風や肝機能にも効果があるという、ミドル必見の効果が明らかになる。

[日経Gooday]

Posted by nob : 2017年10月02日 15:34

すべては諸刃の剣、良薬も過ぎれば毒薬に、、、そして個人差、何よりまず自らの身体を知ることから。。。Vol.2

■ビジネスパーソンのコーヒー学 ~コーヒーと健康最前線~
カラダにいいコーヒーの淹れ方とは!?
煎り方によって成分が違う? 飲むベストタイミングは?

柳本操=ライター

みんなが毎日飲んでいる香り高いコーヒーは、カラダにいいことづくめだった!以前は「カラダに悪い」と言われていたコーヒーが、最新の研究により「カラダにいい」ことが続々と明らかになっている。日経グッデイでは、最新の「コーヒーの健康効果」を専門家の方々に直撃して話を聞いた。最終回となる今回は、実践的なコーヒーの「淹れ方」「飲み方」を紹介する。“カラダに効く”飲み方のノウハウを習得して、コーヒーのよさを余すことなく引き出そう。

 これまで7回にわたってコーヒーの健康効果について紹介してきた。専門家の方々から話を伺い、糖尿病や痛風などの生活習慣病から、肝臓がん、血液サラサラ、シミ予防の可能性まで驚きのコーヒー効果が明らかになった。カフェインの摂り過ぎに気をつけつつ、成人なら1日3~5杯程度を目安に適量のコーヒーを楽しむことはカラダにいい影響を及ぼす。

 最終回となる今回は、これまでインタビューでご登場いただいた専門家の方々直伝の、実践的なコーヒーの飲み方を紹介する。同じ1杯のコーヒーでも、コーヒー豆の煎り方によって成分は違ってくる。また、コーヒーをお湯で抽出する際、フィルターを使うかどうかによっても健康への影響は変わってくる。コーヒーの健康効果を引き出すには「淹れ方」がとても大切だ。さらに、「どのタイミング」で飲むかを意識することで、コーヒーパワーを最大限に取り込むことができる。

「浅煎り」と「深煎り」、カラダにいい成分はどう違う?

 まず、コーヒーの“煎り方”による成分の変化から見ていこう。ご存じのように、コーヒーは、生豆を焙煎したものを挽いて、お湯で抽出する。この焙煎には、浅煎りのライト、シナモンなどから、深煎りのフレンチ、イタリアンまでさまざまな煎りの度合いがある。一般に、浅煎りは酸味が強く、深煎りになればなるほど苦味が強くなる。エスプレッソなどに使われるのは深煎りだ。

 焙煎の度合いにより熱を加える時間が変わるため、コーヒー豆に含まれる成分も変化する。コーヒーの重要成分の一つであるカフェインは熱を受けてもほとんど変化しないが、コーヒーに含まれるポリフェノール「クロロゲン酸」は熱により変化するという。

深煎りにはクロロゲン酸はほとんど含まれていない

 その変化について、第1回でご登場いただいた東京薬科大学名誉教授の岡希太郎さんが説明してくれた。

 「コーヒーに含まれるポリフェノールであるクロロゲン酸は生豆に多く含まれています。焙煎して熱を加えることによって、その含有量は低くなります。私が行った実験では、焙煎を開始して最初のパチパチというハゼ音が終わった浅煎りの段階で、クロロゲン酸の含有量は半分程度になりました。クロロゲン酸を摂取するなら浅煎りで飲むのがおすすめです。フレンチロースト(深煎りの焙煎)やエスプレッソなどにはほとんどクロロゲン酸は含まれていません」

 一方、焙煎することによって増える成分もあるという。

「生豆に含まれるトリゴネリンという成分は、焙煎する熱によって分解され、抗血栓作用を持つニコチン酸や、副交感神経を刺激してリラックス作用をもたらす NMP(N-メチルピリジニウムイオン)といった物質に変化します。特にNMPは焙煎するほどに含有量が増え、シティロースト(第2ハゼ音の始まりで浅めの深煎り)なら1杯あたり10mg程度。数杯飲めば、薬理学的に意味のある量に達します」

 このような結果を踏まえ、岡さんは「浅煎りと深煎り、いずれにもいい成分が含まれています。ですから、過度に意識する必要はありません。可能なら1日の中で深煎りと浅煎りの両方を飲むと理想的ですね」と話す。

 自宅で飲むときには、両方の煎り方の豆を用意して、組み合わせて飲むのも一つの方法だ。なお、深煎りと浅煎りの成分を同時に摂取できるように、両方をブレンドしたコーヒー豆も販売されている(愛知県豊橋市の会社ワルツが販売している「カラダ想いブレンド<爽><快>」)。

健康を意識するなら「フィルターで抽出」

 自宅でコーヒーを楽しむ際に、健康に配慮するならぜひ気を配りたいのが「抽出する方法」について。フィルターを使うかどうかは実は大きなポイントなのだ。ペーパーフィルターやネルなどでドリップしている、という人は大正解だ。

 東京薬科大学名誉教授の岡さんは、「コーヒー豆には、ジテルペン類(カウェオール、カフェストール)という精油成分が含まれていて、コレステロール値や中性脂肪値を高くする働きがあります。水やお湯には溶けませんがコーヒーの油分に溶けて液面に浮かびます。抽出する際にフィルターを使っていれば、この油分がフィルターに引っかかって除去されるので心配する必要はありません。抽出液に粉が混ざっていたり、沸騰させて強く煮出したコーヒーを飲むと高脂血症につながる可能性があります」と話す。

 そもそも、1980年代前半まで「コーヒーはカラダに悪い」と思われていたのは、当時、北欧で、「コーヒーは心筋梗塞を引き起こしやすい」という報告があったためだ。北欧では挽いたコーヒー豆を鍋で煮出してして抽出する飲み方が行われており、精油成分を摂取していたのが原因だと考えられている。

 日本ではコーヒー豆を鍋で煮出してして飲む習慣はないが、最近は、コーヒーの粉を容器に入れ、プランジャーという金属フィルターを押し下げて抽出する「フレンチプレス」という方式で楽しむ人も増えている。「フレンチプレスでは抽出された精油成分が十分に除去されません。蒸気で勢いよく抽出するエスプレッソにも精油成分は含まれるので、飲む頻度は控えめにしたほうがいい」と岡さん。

 その点、ペーパーネルでドリップすれば安心してコーヒーを飲むことができる。コーヒーのさまざまな有効成分を余すことなく抽出するには、「蒸らし時間を長くとりながら、ゆっくり抽出するのがコツ」と岡さんはアドバイスする。

 「カラダが弱っているときは、いつもより湯量を増やして薄めにして飲む」「苦くして飲みたいときは挽いた粉の量を多めにして湯温を熱めにする」など、自分で好みに調節できるのも、ハンドドリップの醍醐味だ。

飲むタイミングを考慮して、効果を最大に!

 次に、コーヒーを飲むタイミングを見ていこう。第5回では運動の1時間前にコーヒーを摂取すると脂肪燃焼効果が高まるという話を紹介した。このように、目的に合ったタイミングでコーヒーを飲むと、その効果をより多く享受できる。我々ビジネスパーソンがコーヒーを飲むタイミングで意識するといいのは、以下の4つのタイミングだ。

* ベストタイミングその1:昼寝と組み合わせる
* ベストタイミングその2:運動と組み合わせる
* ベストタイミングその3:食後に飲む
* ベストタイミングその4:飲酒の後に飲む

昼寝前に飲んで、午後の集中力を高める

 それでは順に見ていこう。まずは、「ベストタイミングその1 昼寝との組み合わせ」だ。

 「朝食時にコーヒーを飲んでいる人は多いと思います。カフェインの覚醒作用で、寝起きの頭がスッキリします。この覚醒作用を朝だけしか使わないのはもったいないですね。“昼寝の前”に飲むことで、その後の集中力をぐっと高めることができます」とアドバイスするのは、ネスレ日本の福島洋一さん。

 広島大学大学院総合科学研究科行動科学講座の林光緒教授らの研究では、10人の大学生が「昼寝なし」「昼寝あり」「昼寝+目覚めた直後に洗顔する」「昼寝+目覚めた直後に明るい光を浴びる」「コーヒーを飲んでから昼寝する」という5つの条件で実験が行われた。その結果、洗顔や光を浴びるなど、いかにも覚醒効果が高そうな方法よりも、「昼寝前にコーヒーを摂取」したときがもっとも昼寝後の眠気が抑えられ、作業ミスも減少することがわかったという。

 また、イギリスの研究でも、ドライバーの眠気対策として、「コーヒーを飲んで15分までの昼寝をすると、コーヒーを飲まなかった場合よりも眠気が低減された」という報告がされている(Psychophysiol,33(3),306-9,1996)。

 「コーヒーに含まれるカフェインが脳に届くまでには20~30分かかるといわれます。眠気を感じたときにコーヒーを飲んでも、すぐには覚醒効果は表れません。そこで、昼寝前にコーヒーを飲み、すぐさま短時間眠るのです。すると、起きるころにカフェインが効きはじめるので、しゃきっと起きられるのです。このコーヒーの活用法は、 “コーヒーナップ”(ナップとは昼寝の意味)」として世界的な話題になっています」と福島さん。

運動の1時間前に飲んでダイエット効果を高める

 次に、押さえておきたいタイミングは「運動前」だ。第5回で紹介したように、コーヒーは、クロロゲン酸とカフェインという2つの脂肪燃焼効果がある成分を含んでいる。運動習慣がある人や、今日は出先でたくさん歩くぞ、というようなときにはぜひ、運動前にコーヒーを1杯飲んでおこう。

 「運動する1時間前ぐらいにコーヒーを飲んでおくと、運動することによって脂肪が燃焼し始めるころに、カフェインも血中でピークになり、脂肪燃焼効果を高められます」と、日本ポリフェノール学会の理事長で、品川イーストワンメディカルクリニック理事長の板倉弘重医師は話す。

 コーヒーの抗酸化物質であるクロロゲン酸は、肝臓での脂質の代謝を活発にし、脂肪燃焼によるエネルギー消費を増加させる。カフェインも、脂肪細胞にあるリパーゼという酵素を活性化することによって脂肪をエネルギーとして活用しやすくする。

食事と合わせて血液サラサラ

 コーヒーを食事と組み合わせるのも有効だ。東京薬科大学名誉教授の岡さんは、「食事と一緒にコーヒー」をおすすめしている。

「コーヒーには血液サラサラ効果があります。クロロゲン酸などのコーヒーポリフェノールは体内に入ると肝臓で代謝され、フェルラ酸という成分などに変わります。これが血管内で血小板が固まるのを阻止し、血液をサラサラにする作用があると考えられています」

 飲酒の後もコーヒーを飲むといい。国立健康・栄養研究所所長の古野純典さんがおすすめするのが、「お酒の後はラーメンで〆ずに、コーヒーで〆る」方法だ。

 「コーヒーには肝機能を保護する効果があります。その効果は飲酒量が多い人ほど高くなります。そこで、お酒の後はラーメンで〆ずに、カフェイン抜きのデカフェのコーヒーで〆てはどうでしょうか。また、翌朝、コーヒーを飲めばアルコールの代謝で疲れた肝臓を元気づけることができますよ」

飲酒時はカフェインに注意、クスリはコーヒーで飲まない

 覚えておきたいのは、飲酒時のカフェインの摂取には注意が必要だということ。ネスレ日本の福島さんは、「アルコールと同時にカフェインを摂取すると、カフェインの覚醒作用により酔っている実感を得にくくなります。つまり、酔っているのにそれが自覚できず、ハイペースでアルコールを摂取しかねないので、飲み過ぎに注意しましょう」とアドバイスしてくれた。

 また、薬とコーヒーの同時摂取についても注意が必要なことも覚えておきたい。コーヒーのカフェインは肝臓で代謝されるが、同じく肝臓で代謝される薬の成分の効果を邪魔する可能性があるからだ。またカフェインが入った薬もいろいろとある。コーヒーをたくさん飲んでいる人は、いつも通りコーヒーを飲んでよいか、処方してくれる医師や薬剤師に確認したほうがよいだろう。

         ◇       ◇       ◇

 2016年1月から8回に渡ってお届けしてきたコーヒー特集も、今回でひとまず終了します。1日3~5杯という適量を意識しながら、コーヒーを楽しんでいただければ幸いです。なお、コーヒーの健康効果はまだまだあります。日経グッデイでは今後も引き続きコーヒーを取り上げていきます。ご期待ください!

[日経Gooday]

Posted by nob : 2017年10月02日 15:13

ウィスキーなら糖質はゼロです。。。

■日本酒、ビール、ワイン、糖質が一番低いのはどれ?
クイズで学ぶ「お酒と糖質」

みなさん、「カラダにいいこと、毎日プラス」していますか? このクイズでは今知っておきたい健康や医療のネタをQ&A形式でおさらいします。ぜひ、今日からのセルフケアにお役立てください。では、さっそくクイズを始めましょう。

「お酒と糖質」に関する問題

ダイエットのために、食べ物や飲み物の糖質を気にしている人も多いかと思いますが、では、日本酒、ビール、ワインのうち、最も糖質が低いのはどれでしょうか?

* (1)日本酒
* (2)ビール
* (3)ワイン

 正解は、(3)ワイン です。

赤ワインの糖質は“シイタケ”並み

 ここ数年は「第7次ワインブーム」と言われ、日本のワインの消費量は過去最大を更新しています。その人気には、「健康にいい」というイメージが定着してきたことも背景にあります。

 ワインの健康効果としては、赤ワインに含まれる「ポリフェノール」がよく取り上げられますが、低糖質であることも大きなメリットです。山梨大学ワイン科学研究センター客員教授の佐藤充克さんは、「あまり知られていませんが、ワインは醸造酒の中でも圧倒的に糖質が少ないお酒です。糖質を気にする方はワインを選ぶといいでしょう」といいます。

日本酒、ビール、ワインに含まれる糖質

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赤ワイン、白ワインの糖質は100g当たりそれぞれ1.5と2.0gと他の醸造酒の60%から3分の1程度と低い。糖質の量は炭水化物の総量から食物繊維を引いて算出した(出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂))

 「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」(文部科学省)によれば、赤ワイン、白ワインの糖質は100g当たりそれぞれ1.5と2.0g。これは、日本酒の3.6~4.5g、ビールの3.1~4.6g(いずれも、純米酒と本醸造酒、淡色とスタウトなどタイプによって異なる)の60%から3分の1程度です。ちなみに、100g当たり糖質1.5gというのは、糖質が少ない食品として知られるシイタケ(菌床栽培・生、1.5g)と同等の数値なのです。

 糖質の量だけでいえば、焼酎やウイスキーは0(ゼロ)gと断トツに低いですが、トータルのカロリーで比較すると、焼酎は100g当たり 146~206kcal(単式か連続式蒸留かで異なる)、ウイスキーは237kcalなのに対して、ワインは赤白共に73kcalと低く、ワインは全体のバランスがとれたお酒なのだといえます。
適量のワイン摂取が血圧を下げる!?

 佐藤さんによると、「適量のワインは血圧を下げる効果が期待できます。イギリスのリバプール・ジョン・ムーアズ大学の研究者が、6000 人を対象に、運動、食事、肥満度と血圧の関係を調べたところ、ワインを多く摂取する人は血圧が統計的に有意に低かったという調査結果が出ました。一方、ビールの場合は血圧は上昇しました」(Annals of Human Biology;24(3):1997,229-247.)。この調査では、ワインを飲む人の中で1日約250ml程度たしなむ人が最も血圧が低いという結果が出たそうだ。

 ワインの血圧を下げる効果について、佐藤さんは「ワインにはカリウムが多く含まれています。カリウムには、ナトリウム(塩分)を体から排出する働きがあります」と説明する。

 また、ワインの味わいの特徴の一つである酸味の基となっている酒石酸や乳酸などの有機酸は、腸内で悪玉菌の生成を抑え、善玉菌を活性化させる働きがあり、腸内環境を整える効果が期待できるそうです。さらに、ワインに豊富に含まれるポリフェノールも腸内環境を良くするのに一役買っているとか。

 低糖質であり、血圧を下げたり腸内環境を整えたりする効果も期待できるとなれば、健康が気になる人にワインが人気なのも納得ですね。
この記事は、「ワインは低糖質だった! ポリフェノールだけじゃない、これだけの効能」(執筆:大塚千春=フリーエディター・ライター)を基に作成しました。

[日経Gooday]

Posted by nob : 2017年09月26日 17:49

こればかりは一度死んでみないと。。。(苦笑)

■死ぬってどんな感じ?

アメリカ政府によると、この地球上では1時間に約7000人が死亡しています。

当然ではありますが、私たちは死という体験についてあまり知りません。死ぬとき、私たちの体と心にはいったい何が起こるのでしょうか? いろいろな情報を総合すると、それほど恐れることはなさそうです。

身体に起こること

死に方は実にさまざま。そこでこの記事では自然死を前提とします。

最初に強調しておきたいのが、正確な「死の瞬間」というものは存在しないこと。死とは一連のプロセスであり、私たちにはわからないグレーな領域もたくさんあります。

とはいえ、法律上の死は2段階に分けられます。最初にあなたの身体に訪れるのが「臨床死」と呼ばれる状態で、心拍、呼吸、血液が止まります。その後、「生物学的死」が訪れるまでの4〜6分間、体の細胞は生き続けます。生物学的死を迎えると脳細胞が死にはじめ、蘇生が不可能になります。

では、そのプロセスにおいて、私たちは何を感じるのでしょうか? スタンフォード大学で緩和ケアを専門とするJames Hallenbeck氏によると、最後の数日は「アクティブ・ダイイング」(積極的死亡)段階と呼ばれているそうです。その間に、次のような順序で欲求と感覚が急速に失われていきます。

1. お腹が空かなくなる。
2. 喉が渇かなくなる。
3. 言葉が話せなくなる。
4. 目が見えなくなる。
5. 耳が聞こえなくなる。
6. 触られた感覚がなくなる。

BuzzFeedBlueによると、ほかにも「息切れ」「抑うつ」「不安」「極端な疲労」「精神錯乱(おそらく酸素不足のため)」「便秘あるいは失禁」「吐き気」などの症状が表れます。

基本的に脳は、少しでも延命を図るために重要度の低いものからゆっくりと機能を停止していくのです。死の兆候は、皮膚にも表れます。皮膚が冷たく青白くなり、場合によっては斑点が出ることもあります。

やがて、咳や飲み込みができないほど弱ってきます。息をすると、喉の後ろのほうで濁った不快な音がしはじめます。これは、「死前喘鳴(しぜんぜんめい)」と呼ばれるもの。他者からは非常に苦しそうに聞こえますが、The Atlanticによると医師が判断できる範囲では死前喘鳴に痛みは伴わないようです。

ただ、死ぬときの痛みまでは医師にもわかりません。もちろん、焼死や銃殺は痛いでしょうが、自然死の場合は何ともいえません。通常であれば、死ぬ直前の痛みは医療関係者が管理してくれます。最後の数時間は意識がないことが多いので、おそらく痛みは感じないでしょう。

ついに身体に死が訪れると、わずかに残されていた脳の機能が急速に失われます。Gizmodoによると、脳は身体を抑えきれなくなり、尿や便が出たり、ごくまれに射精をすることもあるそうです。そう聞くだけで不快感と恐怖を覚えるかもしれませんが、実は脳には秘策があるのです。

心に起こること

身体が死にはじめると同時に、脳もあの世に行くための準備をはじめます。最後の瞬間、多くの人は幽体離脱し、穏やかな場所で親戚とランデブーし、トンネルの向こうに明るい光を見るといわれます。でも実際、何が起きているのでしょうか?

まず、そのような精神状態では、自分に起きている現象を怖いと思うことはなさそうです。ノースカロライナ大学チャペルヒル校の研究では、末期患者と死刑囚に死ぬことを想像してもらい、そのときの精神状態を比較しました。その結果、死が近づくほど、ポジティブな展望を持つことがわかりました。その理由は、死が具体的になるにつれて現実として向き合わざるを得なくなり、受け入れられるようになるからと考えられています。

あるいは、平和な夢や幻想を見ているからかもしれません。ニューヨーク州バッファローのホスピスセンターで行なわれた研究では、死が近い人は通常よりも夢を多く見ていることがわかりました。研究に参加した人の88%が、通常の夢よりもリアルに感じられる夢や幻想を見たことがあると答えたそうです。その内容は「すでに死んだ知人との再会」「どこかへ旅立つ準備をしている夢」「人生の重大な出来事の追体験」などでした。多くの人にとって、それらの夢や幻想は心地よく、死の恐怖を和らげるものでした。

臨床死がはじまると、脳は過熱状態になります。BBC Newsによると、急に電気が流れ、脳全体のさまざまな部位の活動が活発になります。やがて通常よりもはるかに強い興奮を引き起こす神経化学物質が放出されはじめます。「明るい白い光」が見えるのはこのときです。

学術誌Journal of Near-Death Studiesに掲載された論文によると、臨死体験をした人は、文化的・宗教的信念によって変わるものの、同じものを目撃する傾向があるそうです。また、別の学術誌Frontiers in Human Neuroscienceの論文では、そのような体験が起こる時期や順序は人によって異なるそうです。ですから、以下に記す体験が、順不同で起こると考えてください。

* 意識の異常な覚醒状態。起きているときでも夢を見ているときでも起こりえます。
* 幽体離脱体験。通常は自分の体の上を飛んでいる形で訪れます。原因は、側頭頭頂接合部(TPJ)が酸素不足で損傷したためと考えられています。
* 走馬燈。多くの人が、人生の重要な瞬間のプレイバックを見ます。
* 先立たれた家族との再会。会ったことのない先祖に会うこともあります。不思議な世界を訪れ、光でできた生き物と会う人もいるようです。脳の酸素不足により、幻覚が見えていると考えられます。
* 圧倒的な安らぎと安心感。エンドルフィンの分泌によるものと考えられています。
* トンネルの先に明るい光。視覚系が過剰に興奮すると二酸化炭素が増え、光への感度が高まります。また、短時間ですが、他の感覚も強化されます。

全部を体験する人もいれば、一部だけの人もいます。いつ起こるのか、どの順序で起こるのかはわかりません。臨死体験者に聞くと、これらの体験によって死を受け入れられるようになるばかりか、歓迎すらできるようになるそうです。

心がお別れの儀式を終えると、準備完了です。死後の世界があったとしても、私たちはそこに何があるかを知ることはできません。ただ、少なくとも脳は、できるだけ快適な死を迎えようとするようです。

Source: United Nations, The Atlantic(1, 2), BuzzFeedBlue, Crossroads Hospic, Gizmodo, SAGE Journals, NCBI, BBC News, Springer Link, Frontiers

Patrick Allan - Lifehacker US[原文]
(訳:堀込泰三)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2017年09月26日 17:32

すべては諸刃の剣、良薬も過ぎれば毒薬に、、、そして個人差、何よりまず自らの身体を知ることから。。。

■「コーヒーもう一杯」で死亡リスク数%減 欧州調査

 コーヒーは世界で最も多く飲まれている飲料の1つで、さまざまな成分を含んでいます。これまでにも、コーヒーの摂取は健康に良い影響を及ぼすという報告は複数ありましたが、それらは主に米国人を対象に行われた研究の結果でした。

 そこで、フランスの国際がん研究機関(IARC)のMarc J. Gunter氏らは、コーヒー摂取と死亡の関係が、他の人種や他の地域に住む人々にも見られるのかどうか、そして、コーヒーの摂取が特定の死因による死亡のリスクを減らしたり高めたりするのかどうかを明らかにしようと考え、欧州10カ国の市民を対象に研究を行いました。

■欧州45万人のコーヒー摂取頻度を調査し、16年間追跡

 分析対象にしたのは、欧州10カ国(デンマーク、フランス、ドイツ、ギリシャ、イタリア、オランダ、ノルウェー、スペイン、スウェーデン、英国)の一般市民で、主に35歳以上の45万1743人(男性13万662人と女性32万1081人)です。

 コーヒーの摂取量は食物摂取頻度調査の中で尋ね、ライフスタイル質問票を用いて、学歴、喫煙、飲酒習慣、運動量などに関する情報も収集しました。

 当初のコーヒーの摂取量に基づいて、国ごとに対象者を分類しました。まず、全く飲まないグループを参照群として設定し、残りの人々を、摂取量が最も少ない人から最も多い人まで並べて4等分しました。主に比較したのは、参照群と、最もコーヒー摂取量が多かったグループ(1日当たり摂取量の中央値は男性 855mL、女性684mL)です。

 コーヒーの摂取量調査から平均16.4年追跡したところ、4万1693人(男性1万8302人、女性 2万3391人)が死亡していました。うち1万8003人ががん、9106人が循環器疾患、2380人が脳血管疾患(脳梗塞、脳出血など)、3536人が虚血性心疾患(心筋梗塞など)、1213人が消化器疾患、1589人が呼吸器疾患で死亡しており、1571人が外傷性の死亡、418人は自殺による死亡でした。

■死亡リスクは男性で12%、女性で7%低下

 これらの死亡とコーヒー摂取量との関係を分析したところ、コーヒーを全く飲まない人々に比べ、コーヒーを最も多く飲む人々の、あらゆる原因による死亡(総死亡)のリスクは、男性で12%、女性では7%低下していました(表1)。これらの差は、統計学的に意味のあるレベルでした。また、コーヒーを飲む量が多い人ほど総死亡リスクが低いことも示唆されました。コーヒー1杯を237mLとすると、1日の摂取量が1杯増加するごとに、総死亡リスクは、男性が3%、女性は1%低下していました。

https_imgix-proxy.n8s.jp_content_pic_20170918_96958A9F889DE0E2EAE5EAE3E2E2E2E5E2EBE0E2E3E5E2E2E2E2E2E2-DSXZZO2088278007092017000000-PN1-1.jpg

統計学的に意味のある数字になったものを抜粋して記載。下向きの矢印は、コーヒーを多く飲む人においてリスク低下が見られることを意味し、上向きの矢印は、逆にリスク上昇が見られることを意味する

 欧州では国ごとに、好まれるコーヒーの抽出方法が違っています。しかし、各国のコーヒー摂取量と死亡との関係に差はなく、抽出方法にかかわらず、より多く飲む人の死亡リスクが低い現象が一貫して認められました。

 コーヒーの摂取は、消化器疾患による死亡リスクの低減とも関係していました。1日の摂取量が1杯増加するごとのリスク低下は、男性が23%、女性は14%でした。

 消化器疾患による死亡の3分の1強は、肝臓の病気による死亡でした。男女合わせて分析したところ、コーヒーを全く飲まない人と比較して、最も多く飲む人々の肝臓病による死亡リスクは80%も低いことが明らかになりました。一方で、肝臓病以外の消化器疾患による死亡のリスクは、統計学的に意味のある低下を示しませんでした。また、コーヒーを最も多く飲む人では、肝硬変による死亡のリスクも79%低くなっていました。

 また、男女ともに、コーヒー摂取量が多い人の肝臓がんによる死亡リスクは、全く飲まない人に比べ40%前後低いことが分かりました。

 男女に差が見られた項目もありました。循環器疾患による死亡と脳血管疾患による死亡では、女性においてのみ、コーヒー摂取量が最も多いグループでリスク低下が認められました。一方で、がんによる死亡、および卵巣がんによる死亡は、いずれも女性においてのみ、コーヒー摂取量が最も多いグループでリスクが上昇していました。

 以上のような関係は、カフェインを含むコーヒーと含まないコーヒーの摂取量を別々に分析しても同様に認められました。

■コーヒー多飲者で肝臓の病気が少ない理由は?

 著者らはさらに、対象者の中から無作為に選んだ1万4800人を対象に、コーヒーの摂取と、血液中の肝機能や炎症、代謝の状態を示す検査値との関係を調べてみました。

 すると、コーヒーの摂取量が多い人々では、肝機能の指標である、ALT(アラニンアミノ基転移酵素)、AST(アスパラギン酸アミノ基転移酵素)、γ- GTP(γ-グルタミルトランスフェラーゼ)、ALP(アルカリホスファターゼ)の値が低く、肝機能は良好であることが示されました。

 さらに女性では、コーヒー摂取量が多い人で、炎症の指標であるCRP(C反応性蛋白)や、動脈硬化の危険因子であるリポ蛋白(a)、血糖値を反映する HbA1c(糖化ヘモグロビン)が低く、いずれも状態は良好であることが明らかになり、コーヒーが健康に利益をもたらす仕組みがおぼろげながら見えてきました。

 得られた結果は、コーヒーの摂取が、総死亡といくつかの死因別死亡の低減に関係していること、ただし女性では、がんによる死亡のリスク上昇に関係することを示しました。

 論文は、2017年7月11日付の「Annals of Internal Medicine」誌電子版に掲載されています[注1]。

[注1] Gunter MJ, et al. Ann Intern Med. 2017 Jul 11. doi: 10.7326/M16-2945.


■知っていますか? 自分のカフェインの「安全量」

 多くのビジネスパーソンが、「あと一息頑張ろう」というときにエナジードリンクや栄養ドリンクを手に取り、「ほっと一息」というときにコーヒーに手を伸ばす生活を送っているのではないでしょうか。そんな日常に一石を投じたのが、先ごろ報道された、20代日本人男性の「カフェイン中毒死」の事故でした。

 カフェインの大量摂取による死亡は非常にまれといわれても、実際に死亡例がでてしまうと、心配になります。自分にとっての安全なカフェイン量とはどのくらいなのでしょうか。

■眠気をはらい、集中力を高めるカフェイン、取りすぎると…

 カフェインは、コーヒー豆、茶葉、カカオ豆、ガラナなどの成分で、それらを原料とするさまざまな飲料や食品に含まれています。また、抽出されたカフェインが、食品添加物としてコーラなどに使用されています。

 カフェインは、中枢神経系を興奮させて眠気をはらい、集中力を高めるといった効果をもたらします。一方で、摂取しすぎると、頭痛、心拍数の増加、不安、不眠、嘔吐(おうと)、下痢などを引き起こします。妊婦の場合には、流産のリスクが高まったり、胎児の発育が阻害されたりする可能性があります。

 繰り返しカフェインを摂取していると、体が反応しにくくなり(カフェイン耐性)、より多くのカフェインを求めるようになります(カフェイン依存症)。そうなった時点でカフェインの摂取をやめると、頭痛、眠気、神経過敏、便秘、うつ、悪心・嘔吐、不安、集中力の低下といった離脱症状が現れます。

■安全に摂取できるカフェインの量は、体格によって異なる

 悪影響を心配することなく、日常的に安全に摂取できるカフェインの量はどのくらいなのでしょう。厚生労働省と食品安全委員会によると、日本では、カフェインの食品添加物としての使用量や、1日当たりの摂取許容量の基準はありません。現在、食品安全委員会などが、カフェインの健康被害に関する情報を収集している段階です。一方、海外のいくつかの国は、成人が摂取しても体に影響がないとみられる1日当たりの最大摂取量を設定しています。

 表1は、欧州食品安全機関(EFSA)が2015年5月27日に発表した、カフェインの安全性に関する科学的意見書に記載されている、健康な成人が摂取しても安全と考えられるカフェインの量を示しています。体重によってかなりの幅があることが分かります。

表1 欧州食品安全機構(EFSA)が、健康な成人が摂取しても安全とみなしたカフェインの量

安全とみなされる量

成人:1回に3mg/kgまで
体重40kgの人なら1回120mgまで
体重60kgの人なら1回180mgまで
体重80kgの人なら1回240mgまで

成人:1日に5.7mg/kgまで
体重40kgの人なら1日228mgまで
体重60kgの人なら1日342mgまで
体重80kgの人なら1日456mgまで

小児~青年:1日に3mg/kgまで
体重40kgの人なら1日120mgまで
体重60kgの人なら1日180mgまで
体重80kgの人なら1日240mgまで

妊婦・授乳婦:1日200mgまで

参考文献:EFSA explains risk assessment. Caffeine

 続いて表2で、日常的に摂取している、または摂取する機会がある製品のカフェイン含有量を確認してください。
表2 主なカフェイン含有製品とカフェイン含有量(その1)

飲料/食品/薬剤
カフェイン量
備考

レギュラーコーヒー抽出液
約60mg
100mL当たり

インスタントコーヒー
約60mg
同上(粉末2gを溶かす)

ピュアココア(無糖)
約10mg
同上(粉末5gを溶かす)

ミルクココア(加糖)
微量
同上(粉末20gを溶かす)

玉露
約160mg
同上

煎茶
約20mg
同上

紅茶
約30mg
同上

ウーロン茶
約20mg
同上

コーラ
10~19mg
同上

ミルクチョコレート
25~36mg
100gあたり

高カカオチョコレート
68~120mg
同上

カフェインサプリメント
200~600mg/日
輸入品

燃焼系サプリメント
100mg/日
国産品

缶コーヒー
100~150mg/本
ショート缶

エナジードリンク
22~142mg/本

栄養ドリンク
30~50mg/本
ほとんどが50mg/本

眠気覚ましドリンク
100~150mg/本

(社団法人全日本コーヒー協会、五訂増補日本食品標準成分表、飲料会社、国民生活センター、製薬会社などが提供している情報に基づく)

表2 主なカフェイン含有製品とカフェイン含有量(その2)

薬局で買える製品
カフェイン量(1回量、1日に使用可能な最大量)
備考

眠気予防薬
 錠剤
 100~200mg/回、300~500mg/日

 口腔内速崩壊錠(SP錠)
 167mg/回、500mg/日
 水なしで飲める

 ドロップタイプ
 167mg/回、500mg/日
 水なしで飲める

 顆粒
 200mg/回、200mg/日
 水なしで飲める

 アンプル剤タイプ
 200mg/回、200mg/日
 20mL/本

 ドリンク剤タイプ
 200mg/回、200mg/日
 50mL/本

総合感冒薬
25mg/回、75mg/日
ノンカフェイン製品あり

解熱鎮痛薬
80mg/回、240mg/日
ノンカフェイン製品あり

鼻炎用カプセル
100~150mg/日
ノンカフェイン製品あり

(社団法人全日本コーヒー協会、五訂増補日本食品標準成分表、飲料会社、国民生活センター、製薬会社などが提供している情報に基づく)

 いかがでしょうか。表1と表2を参考にすると、体重が40kg程度の痩せた女性では、缶コーヒー1本、またはエナジードリンク1本でも、安全な1回量を超えてしまうことが分かります。鎮痛薬などの市販薬を買うときは、ノンカフェインの商品を選んだほうが良いかも知れません。また、薬局で購入できる眠気予防薬は、カフェイン含有量が群を抜いて高いことに注意が必要です。

 カフェインの半減期(*1)は4~6時間です。安全な1回量以下でも、短時間のうちに繰り返し摂取すると、体内にあるカフェインが代謝・排せつされる前に新たに取り込まれることになるので、血中濃度が上昇することに注意してください。

*1 体内で代謝されることにより、血中濃度が半分に低下するまでに要する時間

■カフェイン感受性が高い人は“安全量”でも不眠や頭痛が出現

 さらに注意してほしいのは、個人差です。表1はあくまで参照値で、同じ体格なら安全なカフェイン量も同じとは限りません。なぜなら、カフェイン感受性は人ごとに異なるからです。もし、表1に記載されているより少ない量を摂取した後に不快な症状を感じたら、あなたはカフェイン感受性が高いといえます。健康な成人には有益な量のカフェインでも、感受性の高い人には不眠や頭痛などの害をもたらします(カフェイン不耐症)。

 カフェイン感受性に影響を与える要因としては、年齢、病歴、医薬品の使用、心身の健康状態などが知られており、子どもはカフェインに対する感受性が高く、女性より男性の方が感受性が高い可能性も示されています。さらに近年、いくつかの遺伝子がカフェイン感受性レベルに関係していることが明らかになりました。

 たとえば、日本人においては、4人に1人が、カフェイン150mgを摂取した後に、不安感が高まる等の害が現れる可能性が高い遺伝子を持っていることが示唆されています(筑波大学技術報告. 2011;31:33-38.)。

 また、米国人12万人を対象に、カフェインを摂取したときの反応と摂取量に関係する遺伝子を探した研究では、カフェインの代謝にかかわる遺伝子など、計6個の関与が明らかになりました(Molecular Psychiatry. 2015;20:647-656.)。

■非常にまれだがカフェインアレルギーも起こりうる

 最後に、極めてまれではありますが、カフェインに対するアレルギーの患者が日本で報告されています。カフェイン摂取後にアナフィラキシー(*2)を経験したそうです(Asia Pac Allergy. 2015;5:55-56.)。アレルギーになったら、ごく微量の摂取でも症状が起こる危険性があります。

 すでに日常生活になくてはならないものになっているカフェインですが、安全とされている量が意外に少ないことに驚いたかと思います。取りすぎは健康被害をもたらすことを忘れずに、その利益を上手に引き出すことが大切です。

 *2 蕁麻疹(じんましん)、皮膚のかゆみなどの皮膚症状、咳(せき)、ゼーゼー、くしゃみ、息苦しさなどの呼吸器症状、目のかゆみ、唇の腫れなどの粘膜症状、血圧低下などの循環器症状が組み合わさって出現する
※参考文献:食品安全委員会 ファクトシート 食品中のカフェイン


いずれの記事も大西淳子
医学ジャーナリスト


[日経Gooday 30+]

Posted by nob : 2017年09月26日 09:25

平和条約は核よりも強し、、、ヒト、モノ、カネ…他国の文化と経済が流入すれば北朝鮮の独裁体制は自滅する。。。Vol..2/米国の三人の知性派の見解

■武力は必要なし、北朝鮮の核を止める方法 3人の専門家のアイデアとは

【東京・AP通信】 もし米国が北朝鮮を攻撃したら、世界は新たな核戦争に突入しかねない。しかし交渉では解決できないだろう。北朝鮮の指導者、金正恩がたとえ何か公約したとしても、それが守られることはないだろう。そして、中国。この国がもっと手助けしてくれればいいのだが!

 多くの人はこのように考え、絶望的になって肩をすくめてしまっている。北朝鮮は、米国全土を攻撃できる能力を持つ核ミサイルの開発に向け急速な進歩を遂げているとみているからだ。

 しかし米政府は、あらゆる対策を試みたわけではない。

 以下、米国は北朝鮮に関して政治的な意味で独自性を発揮できるかについて、3人の専門家の意見を紹介する。

 いずれも、戦火を交える必要性はないとしている。

◆抑止力:米国にとって手慣れたゲーム

 抑止力とは、敵に対し軍事行動を起こしても意味がないと思わせることだ。金正恩自身、この力をうまく利用していることは実証済みである。

 核戦略・不拡散の専門家であるマサチューセッツ工科大学(MIT)のヴィピン・ナラング(Vipin Narang)教授は、このことを米政権は理解するべきだと考えている。

 「今回の核プログラムは、北朝鮮がとりわけ体制変化や侵攻、軍縮といった特定の行動を抑止する能力を拡大、もしくは向上させていないという主張はただの現状否定で、差し迫る危機を直視するものではない」(ナラング教授)

 米国がかつて抑止力というゲームを実践したという事実は、明るい材料だ。

 「米国は抑止力の扱い方を心得ている。中国やソ連でこれを実践し、冷戦中は西ドイツや欧州を安堵させることができた。北朝鮮で同じことができない道理はない。金(委員長)は変わり者でも非合理的な人物でもない。戦略的かつ国内の動機には反応してくるだろう」

 ゲーム遂行には2つの要素が必要だが、現在はこれが欠けているとナラング教授は考えている。それは、ドナルド・トランプ大統領政権から北朝鮮への理路整然とした、まとまりのあるメッセージと、米国の地域同盟国に対する強力で信頼のおける説得材料だ。

 北朝鮮の核兵器やミサイル実験は、米国からの攻撃を回避するとともに、米国、日本、韓国、さらに米国の同盟国ではないものの中国との間に不調和を作りだすことを目的としている。もし韓国や日本が米国の北朝鮮への対処能力に疑念を感じるとしたら、両国は単独での戦略を追求し、さらには自ら核兵器開発を検討する圧力につながるだろう。

 さらに、トランプ大統領による「炎と怒り」の脅し文句からレックス・ティラーソン国務長官による融和的な発言をみてもわかるように、ホワイトハウス、国務省、国防省から異なるメッセージが出されているため、北朝鮮は相手の弱みとみなす部分を利用するか、起こるかどうかわからない侵攻を恐れる前に能力増強を図り迅速に行動しようとする動機をいっそう持つようになる。

 「そのため、この不調和が継続する限り、明白かつ効果的に抑止力のポジションを作りだすのは非常に困難になる。私がみるところ、今後の対応は、抑止力行為を実践しつつ同盟国に再確認しておくのと同時に、交渉に向けたチャンネルを常にオープンにしておくことのようだ」

 さらにもう1つ。それはツイートの表現のトーンダウン。

 「韓国は北朝鮮との『融和政策』を打ち止めにするよう、水素爆弾実験が行われた後にトランプ大統領がツイートしているが、北朝鮮は戦略がうまくいったと喜ぶだけだ」

◆中国の仕事ではない

 北朝鮮に核兵器開発を諦めさせようとするこれまでの取り組みは、中国に過度に依存しつつ、いくらかはロシアにも頼る形で行われ、それによって制裁が発動され政治的圧力が課されてきた。この手法は、トランプ大統領が心底、賛同しているようだ。大統領は9月3日の核実験直後に、北朝鮮が「中国にとっての大きな脅威、そして迷惑な存在になった。北朝鮮を支援しようとしているのにほとんど成功していない」とツイートした。

 しかし中国およびロシアの国益は、米国とは異なる。問題解決の負担を両国に転嫁すれば米国のリーダーシップと統制力を損なうと、ジョンスホプキンス大学高等国際問題研究院の上級研究員で、1990年代の北朝鮮による核兵器開発プログラムでの危機に対処する戦略を立案した元国務省高官のジョエル ・ウィット(Joel Wit)氏は述べている。

 「中国は最善の状況下において、北朝鮮に対し限定的な圧力と外交的な接触により側面支援をすることができる。しかし、これまで米国が望むことをすることはなかったし、今後もそれはないだろう。米国が望むのは、圧倒的に大きな圧力を作り出して米国のために問題を解決してくれることだ」

 ウィット上級研究員によると、たとえ中国が共同歩調をとってもうまくいかないとみている。「体制にとって明白な脅威を目の当たりにしたら、北朝鮮の人々は倒れ込んで死んだふりなどしないだろう。きっと激しく対抗してくる」

 さらに続けて、もし北朝鮮を自制させることが主に中国の問題だと主張するのなら、トランプ政権は「中国の協力確保に向けた見通しを実質的に何も示していない」という。北朝鮮はすでに米中間にくさびを打ち込みつつあり、「WMD(大量破壊兵器)というゴールに向けたレース」が始まっていると彼はみている。

 米国は中国を非難するのではなく、問題の核心は米・北朝鮮間にあることを受け入れ、自ら着実に主導していくべきだと彼は考えている。

 「この国には良好な選択肢がないという考えは、誰もが前向きに動くことにつながる。米国が直面しているほぼ全ての外交課題はこれと同じだと言えよう。しかし、こうした運命に任せるような態度がここ10年の米外交で広くみられたため、現在このような事態となっているのだ」(ウィット上級研究員)

◆取引の手腕

 もし米国が望みのものを得ようとするなら、それが何かを知る必要がある。そして、それを手に入れるためには、おそらく何かを諦めなくてはならないだろう。

 韓国・ソウルにある延生大学校のジョン・デルーリ(John Delury)准教授(中国研究)は、今後の最も現実的なアプローチは「対話、交渉、同意」の3段階になると考えている。

 「金正恩もしくは彼の上級顧問と話をしなければ、交渉相手の存在のほか、その肩書、相手の希望でこちらが提供できること、見返りとして得られるものを知ることができない。次に交渉に移る。これは短期間で、リスクを軽減し、敵対意識を少なくし、さらにはわずかだが信頼関係を構築する」(デルーリ准教授)

 米国は、注力する分野を明瞭、明確にすべきだ。交渉により、ミサイルや核実験の一時中断、核兵器の製造凍結、核査察官の派遣、透明性の向上に向けて動きだすだろう。核不拡散の公約も求めるに違いない。

 お互いがいくらか妥協し合わなくてはならないとデルーリ准教授は強調している。

 「複数の要素について、米国やトランプ政権にとっての関心事項、韓国や日本と緊密な調整をすべき事項のうち何を実行し、何を控えるかを検討しなくてはいけないだろう」

 北朝鮮は、ある種の安全保障および朝鮮半島からの米国による核の脅威の撤廃を求めると主張している。いずれも取りかかりのテーマとして適切なようには思えないが、米韓共同の年次軍事演習の規模縮小もしくは中止という、北朝鮮が求めているもう1つの要望リストについては、少なくとも交渉の議題となるかもしれない。

 准教授によると、長期的には、米国は「問題の真の核心」に直接的に対応しなくてはいけないという。それは、米・北朝鮮関係を根本的に変化させる政治問題の解決への取り組みでもある。

 「適切なフレーズが見つからないのなら、これを『和平交渉』と呼ぶことにしよう」

 厳密に言えば、両国は1953年、平和条約ではなく停戦協定により朝鮮戦争を終えたときから交戦状態にある。

 デルーリ准教授によると、交渉は 「経済協力にも深く関与するものでなければならない。なぜなら、金正恩にアピールできる唯一の現状変革は、北朝鮮がただ安全であることだけでなく、繁栄することであると思われるからだ」

 希望的観測だが、政治・経済面での関与がなされると、時間はかかるが北朝鮮の独裁統制が落ち着く方向に作用するのではないか。しかしその交渉プロセスでは間違いなく、両国で複雑な感情や抵抗を呼ぶだろう。

 「お手軽な回答、迅速な解決策、特効薬などないのは事実だ。関係改善に向けた取り組みをすると決めたとしても、それは困難で、時間がかかる道のりとなるだろう」

 「そのため、北朝鮮問題に対しては現実的であることが賢明だ。しかし現状レベルの運命論は、良好なアプローチの採用という意味で逆効果を招いてしまう」

By ERIC TALMADGE
Translated by Conyac

[NewsSphere]

Posted by nob : 2017年09月20日 16:57

平和条約は核よりも強し、、、ヒト、モノ、カネ…他国の文化と経済が流入すれば北朝鮮の独裁体制は自滅する。。。

■「アメリカ軍に勝てるはずない…」北朝鮮の幹部に動揺広がる

北朝鮮の朝鮮労働党や行政機関の中堅幹部たちの間で、「戦争勃発が近づいている」との見方が広まっていると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋はRFAに対し、「平壌などでは水爆実験の成功を祝う行事が目白押しだが、一部の幹部らの間では、米国との間で戦争が起きるかもしれないとの見方が広まっている。主に中堅幹部が不安を募らせているようだ」と語り、次のように続けた。

「中央は『仮に米国が攻撃してきても、米国を撃破し勝利するであろう』と宣伝しているが、地方の幹部らはこれをまったく信じていない」

労働者を虐殺

慢性的な経済難の中にある北朝鮮において、中央政府は地方政府の面倒をほとんど見られない状態にある。中央集権と計画経済を標榜する体制である以上、本来は中央が地方に対し、政策の実行に必要な予算と資源を配分する必要がある。しかし現状はこれができず、一方的に政策を下達し、「あとは自分たちで解決しろ」と押し付ける状態になっているのだ。

それでも国がどうにか回ってきた理由は、主に3つある。

一つ目は、恐怖政治である。中央からの命令がいかに理不尽であっても、服従しなければ命に危険が及ぶ。スッポン養殖工場を視察した金正恩党委員長が、管理の不備に激怒し、支配人を処刑。その視察時の動画を公開したエピソードが象徴的である。

二つ目は利権だ。現場の幹部たちは言わば、金正恩氏の指示を実行する代理人である。下手に幹部に逆らうと、どんな目に遭わされるかわからない。なので密輸などを生業とする商人たちは、幹部にワイロを渡すのを怠らない。またそのような仕組みの中で、幹部は商人の力を借り、自分の役目を全うする。そうすることで権力を維持し、収入(ワイロ)を維持することができるわけだ。

ただ、このような仕組みの中に身を置いている中堅幹部だからこそ、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)内部での物資の横流しや性的虐待といった、軍紀びん乱についても知り抜いている。

彼らが「戦争には勝てない」と判断するのは、根拠のないことではないのだ。

そして三つ目は、愛国心、あるいは国民を思う心である。どんなに閉塞した社会にも、このような人々はいる。例えば数十万人とも数百万人とも言われる餓死者の出た1990年代の大飢饉「苦難の行軍」の最中において、ある工場の幹部たちは、労働者を救おうと決死の努力をした。もっともその後、幹部たちも労働者たちもスパイ容疑をかけられて虐殺されてしまうのだが。

このようなことが続いたためか、最近では愛国心を持ち続けている幹部も少なくなったようだ。RFAの情報筋によれば、戦争勃発を恐れる中堅幹部たちは、ワイロを貯めて築いた不動産などの資産を処分し、今のうちに金塊に変えて置こうと血眼だという。

金塊に変えてどうするかと言えば、戦争が始まったらそれを抱えて、中国にでも逃げようと考えているのだろう。

戦争は、軍隊だけで戦うものではない。各種の行政を支える中堅幹部がこの体たらくでは、北朝鮮が積極的に戦争計画を立てるのは不可能と言えるだろう。


■「もうウソは聞き飽きた」北朝鮮国民、金正恩氏の弁明に不満

国民の生活苦を顧みず、核兵器とミサイルにばかりカネを注ぎ込む金正恩政権。北朝鮮の庶民とて、それを快く見ているわけではない。北朝鮮の人々の間でも、不満が鬱積してきている。

北朝鮮当局は、それが無視できないレベルに達したと判断したようで、世論をなだめる方策に出た。しかし、効果は全くと言っていいほど出ていないようだ。

核実験やミサイル発射実験が行われるたびに、日本のテレビでは、北朝鮮メディアが流した平壌市民の「喜びのコメント」を紹介する。しかし北朝鮮において、テレビカメラを向けられた人がホンネを語るわけがない。

権力への不満を公に語ったらどうなるかを、北朝鮮国民は過去の教訓からよく知っている。

それにもかかわらず、無謀な核兵器開発に対する不満は日に日に強まっているもようだ。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋が、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)に語ったところによると、地元の朝鮮労働党組織の宣伝部は、高級中学校(高校)の教師を講師にして、人民班(町内会)で当局の立場を説明する講演会を開いている。

その場で語られている内容は概ね次のようなものだ。

「これまでは、核兵器の開発に天文学的な額の資金を費やさざるを得なかった。元帥様(金正恩党委員長)は、人民にひもじい生活をさせないという約束が守れなかったことに対して心を痛めている。しかし開発が成功したので、これからは人民生活の向上に力を入れられることだろう」

最高指導者の反省の弁を伝え、今後の生活向上を改めて約束することで、怒れる世論をなだめようというものだが、話を聞いた住民たちは「過去に国民を餓死させたのは、核兵器が完成していなかったからとでも言い訳するつもりか」などと言って笑い飛ばしているという。

北朝鮮が核兵器の開発を本格化させたのは、経済が傾き始めた1980年代からだ。数十万とも数百万とも言われる餓死者を出した1990年代後半の大飢饉「苦難の行軍」のころにも、開発は続けられていた。北朝鮮の人びとは、国が自分たちのためにカネを使わないことをわかりきっているのだ。

咸鏡北道の西隣の両江道(リャンガンド)でも、当局による同様のプロパガンダが行われている。

現地の情報筋によると、当局は「核兵器が完成したから、残りの軍事費は人民生活の向上に回す」と宣伝しているが、情報筋は「そんなものは怒れる世論をなだめるための弁明に過ぎない」「そんな使い古されたプロパガンダは、もはや人民には通じない」と吐き捨てた。

人民生活の窮乏は「苦しい」というレベルを超え、「深刻」なレベルに達していると情報筋は伝えた。具体的にどのように深刻なのか情報筋は伝えていないが、ガソリンのみならず物価全体が高騰していることを指すものと思われる。

当局は、軍部隊における食糧不足の解消のために、インディカ米を輸入して配給しているが、それすらも市場に横流しされている有様だ。それを見た人々は「兵隊のためのコメすら横流しするのに、核開発に使っていた軍事費を人民生活向上に回す余裕などあるのか」と語っている。


いずれの記事も

高英起 | デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト

[デイリーNKジャパン]

Posted by nob : 2017年09月20日 16:31

モバイルデータ以外はすべてオフが基本、、、そもそも見られてますい情報はスマホ&クラウドに置かないこと以外に自衛手段はありません。。。

■スマホ乗っ取りに注意を 短距離無線通信にもろさ

 人混みの中、ハッカーが短距離無線通信「ブルートゥース」を使って行き交う人々のスマートフォン(スマホ)を次々と乗っ取っていく――。

 こんな危機が世界的に広がる可能性があることが明らかになった。原因は「BlueBorne」と名付けられたブルートゥースの不具合(脆弱性)。日本では内閣サイバーセキュリティセンターが12日夜からツイッターで注意警戒情報を流すなど、関係者は大流行する前の危機封じ込めを急いでいる。

 現在、ブルートゥースは大抵のスマホやパソコンに標準搭載されている。コードレスのヘッドホンやキーボード、マウス、ハンズフリーの通話装置、スマホ画面をテレビ画面に映すシステムなど、多様な使われ方をしている。

 ブルートゥースの不具合に気付き、最初に警鐘を鳴らしたのは米カリフォルニアに拠点を置く情報セキュリティー会社のArmis。2分弱のパソコン操作で簡単にスマホを乗っ取り、写真などの情報を抜き去るデモンストレーション動画を12日に公開した。

 同社によると不具合は8点あり、これらを無線通信を通じてハッカーに突かれると、持ち主に気付かれることなくスマホ内の情報が抜き取られたり、遠隔操作されたりするという。

 一般的にハッカーがパソコンなどの情報端末を乗っ取る場合は、悪意のあるソフトウエアを相手に送りつけ起動させるといった前作業が必要だが、BlueBorneでは不要。ブルートゥースの機器同士を認証し合ってつなぐ「ペアリング」という作業も不要だ。

 ハッカーの無線が届く範囲に、ブルートゥース機能を有効にしたスマホがあるだけでよく、駅のホーム、ホテルのロビー、喫茶店など日常の生活エリアでハッキングにあう危険性がある。

 さらにハッカーは、乗っ取ったスマホを踏み台にして、ブルートゥース機能が付いている周辺機器を次々と乗っ取ることもできる。ビルの受付ロビーから、複数の社員のスマホを介して企業のネットワークに忍び込み、機密データを盗み出したり、情報システムを破壊したりするといった工作も理論上は可能だ。

 同社は乗っ取られる可能性が高い具体的な端末として、基本ソフト「アンドロイド」搭載のスマホ、最新の基本ソフト(iOS10)を使用していないiPhoneのほか、タブレット端末やウィンドウズのパソコンを挙げている。

 既に端末メーカーは対策に乗り出したもようだが、対策ソフトなどが配布され利用者に行き渡るまでには時間がかかる可能性がある。内閣サイバーセキュリティセンターでは、基本ソフトを最新のものに更新すること、安全が確認されるまではブルートゥースの機能をオフにすることなどを当面の対応として推奨している。

(石塚史人)

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2017年09月20日 16:22

常に自分自身こそが最大の束縛Vol.2/自らと離れるために(真の自らと出遇うために)カネやモノから離れてみる、、、但し、目的になるとまた不自由な自らに囚われてしまう。。。

モノを手放したら不安が消えた——家電製品もガス台もなくなったら快適で幸せな日々が待っていた

稲垣えみ子さん

古いマンションには全く収納がない。それでもモノがないので、困らないという。

「妙な暮らしをしている。きっかけは原発事故であった。あまりの惨事に、我々は原発がなくても生きられるはずだと勝手に節電を始めた。恐る恐る家電製品を手放し始めたら止まらなくなった。最後には冷蔵庫も洗濯機もテレビも捨て、ついには会社員という地位も手放し、築50年近いワンルームマンションへ引っ越しを余儀なくされた」(引用『寂しい生活』p.20)

「アフロ記者」として有名な稲垣えみ子さんは、2016年に朝日新聞社を退社。2017年6月に出版された最新刊『寂しい生活』には、原発事故をきっかけに、稲垣さんが家の中のものを一つ一つ手放していく過程が綴られている。なぜ「手放す」ことをやめられなくなったのか。「手放す」過程で稲垣さんは何に気づき、何を得たのか。本当の豊かさとは何なのか。朝日新聞社時代の元同僚で、Business Insider Japan統括編集長の浜田敬子が聞いた。
自分で整えられる暮らしのサイズは決まっている

Business Insider Japan(以下、BI):(自宅を訪れて)わ、本当に何もない! 東日本大震災の直後から節電を目標に始めた当初、今のような生活に至ると想像してました?

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モノがなくすっきりとした稲垣さんのアパート。

稲垣:いやー、もう全くこんなことになろうとは、という感じです(笑)。本にも書きましたが、最初は原発に反対するなら、まずは原発のない暮らしなんて本当にできるのか、自分でやってみなくちゃ説得力ゼロだと思って単純に節電を始めただけだった。ところがそれがどんどん面白くなってきてしまって。それまでずっと「ないと生きていけない!」と思っていた家電製品が、「意外となくても大丈夫じゃないか!」となるのが楽しかったんですね。例えば、掃除機がなくても、ほうきがあれば全然オッケーじゃないかと。その、ある種ゲームのような面白さに病みつきになってしまって、いろいろなモノを手放しちゃったんですよね。

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ほうきと雑巾によって嫌いだった掃除が大好きになり、掃除機を捨てるに至った。

でも途中からは、手放していく生活に新たな可能性を感じるようになったんだと思います。それまでは、お金を稼いで欲しいモノを手に入れて、また稼いでさらに次のモノを買って……、というのが豊かな暮らしだと信じきっていた。でも、実はモノを手放していく方が豊かなんじゃないかと。例えば、掃除のことで言えば、ほうきで掃除を始めたら、なんと生まれてはじめて掃除が大好きになって、家がどんどん綺麗になった(笑)、そんなことに、何か光明のようなものを感じたんですね。

BI:昔の洋服を毎日取っ替え引っ替えしている稲垣さんを知っている立場としたら、なんかこの“転換”が本当に驚きです……。

稲垣:いや私にしてみれば、毎日違う服を来ている浜田さんの方が「すごいなー」と(笑)。私にはもうそんなしんどいことはできません。自分で自分を整えられる暮らしのサイズって決まっていると思うようになったんです。暮らしを大きくすればするほど、自分ではコントロールできないものが増えてしまう。例えばすごい豪邸に住んでモノがいっぱいあったら、掃除だけで1日が終わっちゃいますよね。でも今までみんなそういう暮らしを求めてきて、結局暮らしのサイズが自分の手に負えなくなって、家電を買うとか家事のために人を雇うという方向になる。でも、「それって本当に快適なの?」と思い始めたら止まらなくなった。

月1万円で食べていけることが私を支えている

BI:豊かさや生活のサイズについて考えるようになるのに、「冷蔵庫」が転換点だったみたいですね。

稲垣:冷蔵庫って、人々の欲望の拡大を一心に受け止めてきた装置だったと思うんですよ。欲望っていっても良い悪いじゃなくて、お母さんが家族のために美味しい料理を作りたいとか、そういうことまで含めて全部冷蔵庫に詰め込んできたんじゃないかな。

「冷蔵庫があれば、明日や、明後日や、はたまた1週間後のことまで視野に入れて買い物することができる。さらに冷凍すれば1カ月後まで見渡すことだってできるなるほど冷蔵庫とは、時間を調節する装置だったのだ。我々は冷蔵庫を手に入れることで、時間という本来人の力ではどうしようもないものを「ためておく」という神のごとき力を手に入れたのである。(引用『寂しい生活』p.131-132)

BI:稲垣さん、自炊派ですよね? 食材を買い置きできない不自由さをどうしているんですか?

稲垣:いやいやそもそも買い置きはしないんです! そこが浜田さんのような現代人にはなかなか理解されない(笑)。でも実際にやってみると、その日食べる分だけ買う暮らしって、遅くまでお店が開いている現代の東京では難しいことでもなんでもなかった。それでも使い切れないものは干すか、漬けるかですね。これで十分。むしろ冷蔵庫はモノを腐らせるのを長引かせるだけで、結局最後は腐ってしまうけど、干せば干すほど乾いて保存性は高まる。大発見をした気分というか、騙された気分というか。むしろ冷蔵庫を手放してから、ものを腐らせることがほとんどなくなりました。変な話なんですけど。

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ガスの契約もしてない。キッチンにはカセットコンロと鍋一つだけ。

そして、その日食べるものだけ買おうとすると、スーパーに行ってもせいぜい数百円しか使えないんです。それまではカゴにどんどん食品を放り込んでいて、自分が食べていくのにいくらかかるかって考えたこともなかった。でも、その日食べるものしか買えないってなったときに、1日にかかる金額があまりに少なくて驚きました。「え、これっぽっちか!」と。これで生きていけるなら、明らかに給料もらいすぎじゃないかと。いくら稼いでもまだ足りないというお金や会社に対する強迫観念が失われた瞬間です(笑)。いや真面目な話、なんだか悪い魔法から解かれたような、肩透かしを食らったような、うん、すごく爽やかな気分でした。

月に1万円あれば問題なく食べていける。そのことが、何よりも今の私を支えていると思います。月に何十万なきゃいけないって考えるのと、1万円でいいやって考えるのでは生活の立て方が全く変わってきます。で、これまでそんなふうに考えたことすらなかったのは、やっぱり冷蔵庫の存在が大きかったんじゃないかと。

毎日同じものを食べると圧倒的な時間が生まれる

BI:でも、料理をするって「楽しみ」でもあったわけですよね。「今日、何作って食べよう」ということは「生きる」ために「食べる」という目的だけではない「愉しさ」もあるわけです。それを手放すのは、つらくなかったですか。

稲垣:もともと料理が好きだったので、以前はレシピ本もたくさん持っていて、それこそ毎日違う「世界の料理」を作ってました。食材や香辛料も数え切れないほど持ってたし。でも今はガス契約もやめてしまったので、コンロ1つ鍋1つで、しかも冷蔵庫がないから作り置きもできない。となると、単純な料理を作るしかないんです。で、結果的に江戸時代みたいな食生活に。つまりは一汁一菜。ご飯とお味噌汁と漬物とあと一品。で、浜田さんはきっとそれはあまりに侘しいと思われるでしょうが(笑)、これが驚いたことに、全然そんなことなかったんですよ。どうしてなんだろうと自分でも不思議なんですが、どうも料理が単純になった分、味付けではなく食材本来の味を感じられるようになったんじゃないか。というのも、気づけばやたら噛んでるんですよね。噛んでいるうちにちょっとした野菜の甘さにも「甘い!」と感動したりしている。つまりは、自分自身が調理道具になったような。まるで自分の内側の資源を絶えず発見しているみたいな感じです。

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炊飯器の代わりに導入されたおひつ。冷めても玄米の美味しさは保たれる。

というわけで、毎日決まったものを食べても全く飽きません。むしろ、お昼ご飯を食べるのが楽しみで走って家に帰る(笑)。世のお母さんたちは、かつでの私と同じように、昨日と同じものを出したらいけないと思って毎日献立を考えるのに悩んでいるんだと思うんですが、意外と毎日同じものでも、やってみたらみんな満足なんじゃないかと思うんです。作るのも楽だし、献立を考える時間いらない。買い物する時間もかからない。圧倒的に時間が生まれます。

BI:『寂しい生活』の中で、家電は女性の社会進出を助けたと考えられてきたことについて、稲垣さんは「本当にそうなの?」と疑問を呈しています。確かに自身を振り返っても、インターネットの発展などテクノロジーによって全く仕事は楽になるどころか、四六時中仕事をしなくてはならなくなった。テクノロジーは本当に人を幸せにしているのか、と考えています。

「それに、自分自身の過去と現在を比べてみても、『家電があった時代』より今のほうが家事の負担感は減っているのだ。いやー、もしかして……。家電……全然家事を楽にしてないんじゃないの!?いやむしろ負担を増やしているんじゃないかという疑惑が!」(引用『寂しい生活』p.242)

稲垣:今の社会は、経済や働く女性の地位向上なんかも含めて、「もっと上がある」「もっとできることがある」とどんどん上を見させることで、成長を遂げて来たんだと思うんです。そこへテクノロジーの進化も加わって、さらに今のままじゃだめだ、もっともっと上にと際限なく欲望を掻き立てていく。それでみんな、自分にとって本当に必要なものが一体何なのかを考えなくなってしまったんじゃないか。企業が導くままに、多ければ多いほど、速ければ速いほどいいと思ってしまう。

さらにSNSなどで情報がとめどなく溢れ出す中で、仕事だけじゃなくて、結婚しなきゃいけない、子どももいなきゃだめだ、と、求められるものはどんどん増える一方です。でも人生の時間って限られているから、何もかも手に入れることはできない。何でも手に入れようと思って、手に入らないことばかりに目を向けて不安に思ったり、惨めに思ったりするのは、やっぱり情報が多すぎるからなんじゃないかな。みんな今の自分じゃだめなんだって思って、自分で自分を肯定できなくなっていますよね。

私はモノを手放していく生活を体験して、自分が何でもかんでも手に入れようとしなくてもいいんだと感じることができるようになりました。暮らしのサイズが、自分でコントロールできる範囲に収まっているとすごく快適です。むしろ自分に必要なモノがそれほどないんだとわかった分、収入が減っても余裕は増えた。そうなると、余ったモノやお金を人にあげたいと思うようになったんです。利己的でケチな私がこんな「いい人」になっちゃって(笑)、自分が一番驚いているんですが。

半径1キロの自分経済圏があれば不安はなくなる

BI:稲垣さんの生活は、単に節約をして生活を切り詰めていくのとは違うんですね。

稲垣:よく単にお金を使わない人と勘違いされるんですが、そうではなくて、っていうか確かに自分のためにはお金は使わないけれど、でもその分、自分を助けてくれる人、自分にとって大切な人たちのためにはお金を使いたいと思っているんです。例えば1円でも安く買うとか送料無料とか、自分は確かに得するんだけど、その裏で絶対に誰か損しているわけですよね。そういう「自分だけが得すればいい」みたいな行動をとっていると、いつのまにか自分の周りは敵だらけになってしまう。それって地獄です。豊かさを求めたはずが、気がつけば反対の結果になってしまう。

でも、いろいろなものを自分で抱え込まずに人に与えていくと、周りも得するから私を大事にしてくれるし、友達も増えるし。みんなが良くなれば、結局自分も良くなるんですよね。例えば、近所に老夫婦で営んでいる古い酒屋さんがあるんですが、私はちょっと高くてもできるだけそこで買うようにしているんです。あのお店がなくなったら困る人がたくさんいるんじゃないかと思って。そこには近所のお年寄りがよく来るんですが、足元のおぼつかない人や話し相手が欲しくて来ている人もたくさんいて、でもご夫婦は一生懸命話し相手になって、配達してあげようかって言ったり、みんなにすごく親切なんですよ。すごいなーと思って。で、そういうお店がある地域で暮らしているっていうことが本当に贅沢だし、私にとっても安心なんですよね。だから、そこにお金を使いたい。

自分が応援したい人やお店や品物にお金を回していくことで、自分の半径1キロの世界を変えていきたいと思っているんです。私はこれまでの人生で今一番ちっちゃい家に住んでいるんだけど、一番大きな暮らしをしている感覚があります。この街全体が私の家だと思っているんです。

BI:近所のお店が冷蔵庫になったり、ブックカフェが書棚になったり、家の中のものを捨てて、外に持つようになったんですね。

稲垣:近所に稲垣経済圏を作っている感じです。ひとりTPP(笑)。みんな家の中だけですべてを完結させようとするけど、そうすると外に出なくなって、どんどん周りとの溝が広がっていっちゃう。周りとの溝があると、老後が不安だからお金を貯めなきゃとかどんどん自分の利益だけを考える方向に動いていく。で、さらに溝が広がっていく。これだと未来がありません。本当はそんなふうに不安を感じてる暇があったら、もっとできることがたくさんあると思うんですね。

私は今不安定だけど、なんの不安もありません。というのも、今みたいな生活をするようになったら、友達が本当に増えて、「食い詰めたら、いつでもうちにおいで」と言ってくれる人まで現れた。まあ本当に行ったら嫌がられるかもしれないけど(笑)、モノを手放していって初めて、人ってこんなに親切なんだと、と気づきました。

BI:いきなり稲垣級の生活を送るのはハードルが高いかもしれないけれど、まずこういうことから始めてみたら、ということは?

稲垣:私自身も心がけていることですが、「相手が喜ぶことは何かを考えること」じゃないでしょうか? 最近良く思うんですが、人は自分を幸せにすることはできないけれど、他人を幸せにすることはできる。例えば買い物をしてそのお店の人が親切にしてくれたら、その次に近くを通った時に、ちょっと立ち寄って、「この前買ったやつ、すごくよかったですよ」とお店の人に伝えたら、もうめちゃくちゃ喜ばれますよ。もうその人はあなたの友達です(笑)。その他なんだっていい。メールをもらったら相手が喜ぶような一言を返信するとか。すれ違う人とは目を合わせてニッコリするとか。そんなことなら、ちょっと努力すれば私だってできる。

そうするとですね、これは実際に体験しているので、自信を持って言えるんですが、結局自分に幸せが返ってくるんです。つまりは自分を取り巻くみんなが明るくなって、私にも優しくしてくれる。これこそを幸せというんじゃないかと。 お金じゃなくても、言葉一つ、笑顔一つで本当に世界が変わる。だから騙されたと思って是非(笑)。老後のために1億円貯めるよりずっと簡単です。失うものもない。人を信頼し、信頼されることができたら、怖いものなんてなくなります。

浜田 敬子 and 分部麻里 [Business Insider Japan]

[Business Insider Japan]

Posted by nob : 2017年09月12日 14:09

出掛ければ、、、何かをすれば、、、生きて行くこと自体が疲れます、、、、、それでも。。。(苦笑)

■「週末のアウトドア」が
絶対おすすめできないたった一つの理由

梶本修身:医学博士 

なぜあなたの疲れはとれないのか?

 同じような生活をしているはずなのに、「あの人は疲れていないのに、私はすっごく疲れている」と思ったことはないでしょうか。そう、世の中には、「すごく疲れている人」と「ほとんど疲れていない人」がいるのだ。なぜそのような違いが生まれるのか? 実は、日々の「習慣」がその違いを生んでいたのです。本連載では、その具体的な違いをまとめた書籍『なぜあなたの疲れはとれないのか?――最新の疲労医学でわかるすっきり習慣36』から、疲れとは無縁の生活を手に入れるための方法を一部紹介する。

「あの人はまったく疲れていないのに、私はどうしてすごく疲れているのだろう」
そんな経験をしたことはないだろうか。それには、実は理由がある。疲れていないあの人は「疲れない行動」をしていて、疲れている人は「疲れる行動」をしていたのだ!
では、どんな行動が疲れを生み、どんな行動なら疲れないですむのか?
たとえば、アウトドア。週末は外に出かけて、気分をリフレッシュしてエネルギーを養う、という人は、いますぐやめたほうがいい。
その理由を、日本で唯一の疲労医学の教授・梶本修身氏が、最新科学にもとづく「疲れない習慣」についてまとめた話題の新刊『なぜあなたの疲れはとれないのか?』から、一部抜粋して紹介する。

1日を過ごすなら、「家の中」「家の外」どっち?

「疲労」をコントロールするうえで、一番に考えたいのが「習慣」です。

 疲労は、何か大変な作業をしたあとにドシッと体にのしかかってくる感じがあるので、常日頃の習慣を変えたところで、あまり大した影響がないように思うかもしれません。

 でも、日々の小さな習慣を見直すことは、「疲労」をとるうえで実に効果的なのです。

 そのうえで、まず考えたいのは、1日の過ごし方です。

「遠くに出かけて、思い切り気分転換したい」
「山あいの宿で温泉につかってのんびりしたい」
「家の中に1日いると、体がなまってしまう」

 そんなふうに考えて、外に出かけようという人は多いと思います。

 確かに家の中でごろごろしていると、なんだか穴倉にこもっているようで、心も体もなまってしまうような気にもなるかもしれません。

 外に出かければ、いろいろな刺激や新しい発見もあるわけで、気分もリフレッシュして、また仕事をする元気が出てくるかもしれません。

 ところが、外に出かけると、疲れがとれるどころか、もっと疲れてしまうのです。

 ですから、疲れているときに遠出するのは基本的にNG。自分の家でくつろいでふだんの疲れを癒すというのが正解です。

なぜ「アウトドア」がおすすめできないのか?

 なぜアウトドアが疲れてしまうのかを考えてみます。

 そのために、まずは「ホームとアウェイ」についてお話ししたいと思います。

 日常生活の中で、ホームとアウェイを意識したことはあるでしょうか。

 サッカーや野球などのスポーツで、ホームやアウェイという言葉はよく使われますが、ふだんの生活の中においては、ホームが文字通り「家」「自宅」などで、アウェイはそれ以外の「外」すべてです。会社であったり、学校であったり、スーパーであったり、「家」の外のすべての空間がアウェイです。

 何の気兼ねもなく自由にくつろげる自分の家(ホーム)と比べ、アウェイ、すなわち家の外は危険がいっぱいです。

 いつどこで不測の事態に遭遇するかわかりませんし、他人の目にさらされることもあって、無意識のうちに常に「緊張状態」を強いられます。つまり、交感神経が常に優位な状態になっているわけです。

 家から外に出た瞬間、もうそこはアウェイの世界。ということは、毎日8時間以上、外で働いている人は、通勤時間を含めると1日10時間以上をアウェイで過ごしていることになります。

 アウェイで過ごす時間が1日10時間以上もあるということは、動物にとって大きなストレスです。

「外出時の◯◯」が、さらに脳を疲れさせる!

 アウトドアには、他にも私たちを疲れさせる原因が隠れています。

 目的地までの移動手段は電車、自動車、バスなどが考えられますが、そこに着くまでの間、常に緊張した状態が続きます。とくに初めて行く場所への移動は不安や緊張で交感神経が高ぶっています。これが脳を疲れさせるのです。

 目的地に着いたら着いたで、「見知らぬ土地に来た」ということで、警戒する意識が働きます。初めての場所は、本能的に警戒するように脳ができていて、これはヒトに限らず、動物はすべてそうです。

 旅行などで初めての土地に行くと、多くの人がホテルに着いたら1回はホテルの周りを探索します。

「周りにどんなお店があるのか」
「夜の買い出しはどこでしようか」

 そうした動機があるにせよ、本能的には、自分が寝泊まりするところが安全かどうか、危険はないかを調べたくなっているのです。

 こうした行動すべてが疲労の原因です。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2017年09月12日 11:42

どんなものでも諸刃の剣、、、あらゆるものをバランス良く。。。

■飲酒が大腸がんのリスクを上げるのは確実!?
酒量は日本酒2合程度までに抑え、葉酸、食物繊維を積極的にとろう

エッセイスト・酒ジャーナリスト 葉石かおり

数あるがんの中でも、ミドル以上のビジネスパーソンが最も気にするがんは「大腸がん」ではないだろうか。大腸がんにより、毎年約5万人もの人が命を落としている。この恐ろしい大腸がんが、飲酒と深い関係があることをご存じだろうか。一昨年には赤身・加工肉による大腸がんリスクがマスコミで盛んに取り上げられたが、飲酒も大腸がんのリスクを高める要因の1つだという。そこで、日本人の飲酒と大腸がんリスクについて論文を発表している国立国際医療研究センターの溝上哲也さんに話を聞いた。

 こよなく酒を愛し、日々、酒を愛飲する左党にとっても、「がん」はやはり気にせずにはおられない病気である。

 何といってもがんは日本人の死因のNo.1、生涯でがんになる確率は男性63%、女性47%にも達する(詳しくはこちらの記事を参照)。そして、飲酒はがんのリスクを上げる大きな要因の1つであることは、多くの方がご存じだろう。特に、喉頭がんや食道がんのリスクが飲酒によって上がることはよく知られている。この連載でも以前紹介したが、私の身近にも、ウイスキーのロックを水のごとく飲んでいたことが原因で食道がんにかかったと思われる知人がいた。

働き盛りの世代を襲う「大腸がん」

 さて、数あるがんの中でも、ミドル以上のビジネスパーソンの多くが気にするがんというと「大腸がん」ではないだろうか。国立がん研究センターが2016年8月に発表したデータによると、がんの部位ごとの罹患数では、大腸がんは男女ともに2位、男女合わせると大腸がんが最多となっている。さらには女性のがん死亡原因の1位になっている(男性は3位:詳しくはこちらの記事を参照)。大腸がんは50歳を過ぎたころ、そう「働き盛り」とも言える年代から発症率が高くなるという。

 ううむ、アラフィフの私としても、黙って見過ごせない。そういえば自分の周囲の左党たちからも、「人間ドックで大腸にポリープが見つかった」だの、「大腸がんの初期で手術した」という話を聞く機会が増えたように思う。昨今は、著名人でも大腸がんを患った方や、闘病の末、惜しくも大腸がんが原因で他界された方も少なくない。

 大腸がんというと、私は肉や脂質を多く摂取する食生活が原因だとばかり思っていた。2015年には、「赤身肉や加工肉の摂取が大腸がんのリスクを上げる」と発表され、マスコミなどで広く取り上げられたのは記憶に新しい。しかし、どうやらそれだけではないらしい。

 この大腸がん、飲酒と深い関係があるとも聞くが、これは本当なのだろうか。そして、なぜ飲酒が大腸がんに影響するのだろうか。詳しく知りたいところだ。そこで今回は、国立国際医療研究センター 臨床研究センター 疫学・予防研究部 部長の溝上哲也さんに大腸がんとアルコールの関係について話を伺った。

今や大腸がんによる死亡者数は約5万人に!

 まずは大腸がんの現状について溝上さんに聞いてみた。

 溝上さんは、「かつて大腸がんは欧米に多いと言われていましたが、近年は日本でも大きな問題となっています。日本における大腸がんによる死亡者数は、最近では約5万人に達しています」と話す。

 ううむ、やはりそうか。これは、食生活の欧米化が主たる原因なのだろうか?

 「ご指摘のように、生活習慣の変化が影響していると考えられます。腸の長い日本人が欧米型の食事、つまり赤身肉や脂質の多い食事をすることが腸に悪影響を及ぼすと言われていました。一昨年の赤身肉・加工肉のリスクが指摘されて、話題になったのはご存じでしょう。しかし、大腸がんのリスクを上げるのはそれだけではありません。意外と知られていないのですが、飲酒も大腸がんのリスクを高める重要な要因の1つです」と溝上さんは話す。

飲酒が大腸がんのリスクを高めるのは「確実」

 前回も紹介したように、国立がん研究センターでは、日本人のがんと生活習慣との因果関係の評価を行っている。国内外の最新の研究結果を基に、全体および個々の部位のがんについてリスク評価を「がんのリスク・予防要因 評価一覧」としてホームページで公開している。「データ不十分」⇒「可能性あり」⇒「ほぼ確実」 ⇒「確実」の順に科学的根拠としての信頼性が高くなる。

 この評価によると、大腸がんのリスクを高める要因の中で「確実」になっている唯一の要因が飲酒だ。次に信頼性が高いのが「肥満」で「ほぼ確実」となっている。

 では、アルコールの摂取は大腸がんのリスクをどのくらい上げるのだろうか。

 溝上さんたちの研究グループは、5つのコホート研究のデータを合わせた合計約20万人を対象にしたデータを解析して、日本人の飲酒と大腸がんのリスクを評価、2008年に専門誌に発表している(Am J Epidemiol. 2008;167:1397-1406.)。それによると、「男女ともに過度の飲酒で大腸全体、そして結腸、直腸がんのリスクが上がるという結果になりました。特に男性の場合は顕著に現れています」(溝上さん)

 溝上さんの解析結果を見ると、男性では、純アルコールに換算して23~45.9g/日、46~68.9g/日、69~91.9g/日、92g以上/日のグループでまったく飲まないグループよりもそれぞれ1.4倍、2.0倍、2.2倍、3.0倍と、アルコールの量に比例して、リスクが確実に高くなっていることが分かる。女性の場合も、男性ほど顕著ではないが、アルコール摂取量が23g以上/日のグループは、飲まないグループよりリスクが1.6倍に高まるという結果になっている。

 正直なところ、飲酒の影響がここまではっきり出るとは思わなかった。これは、大腸がんを気にする左党にとっては、かなり厳しいデータではないか。純アルコール23gは日本酒にして約1合。左党からすれば大した量ではない。

 なお、大腸は大きく、肛門近くの直腸と、その上の急カーブしている部分(S状結腸)より上の結腸に分けられるが、そのいずれも飲酒によりがんのリスクが高くなる傾向が見られた。

なぜ飲酒が大腸がんを引き起こすのか?

 溝上さんは、日本人と欧米人に分けて、飲酒量と大腸がんの関係性を分析している。これによると、日本人は明らかに酒量が増えるほど極端に右肩上がりになるが、欧米人は実に緩やかである。

 これは、やはり日本人はアルコール耐性が弱いことが原因なのだろうか?

 「ご存じのように、日本人は人種的に見てもアルコール耐性が弱い方が多くいます。アルコール耐性の強い欧米人は、1日2合未満の飲酒では大腸がんのリスクが上昇していないのに対し、日本人は1.4~1.8倍もリスクが上がっています」(溝上さん)。「人種による違い」と割り切るしかないのだが…、日本人としてはとても残念なデータである。

 ではいったい、どんなメカニズムによって大腸がんが引き起こされてしまうのだろうか?

 溝上さんによると、「飲酒が大腸がんを引き起こすメカニズムはまだはっきりと解明されていない」のだという。

 「まず原因として考えられるのは、アセトアルデヒドによる毒性です。アルコールの代謝産物であるアセトアルデヒドには発がん性があることが実験でも確認されています。日常的に多量飲酒が習慣化している方、そしてアルコールを飲んで、顔が赤くなるような方は、アセトアルデヒドの毒性にさらされる時間も長くなることから危険が高まる可能性があるわけです」(溝上さん)

 「しかし、アルコールの代謝に関わる遺伝⼦型と⼤腸がんの関連性を調べた最近の研究では、必ずしも明確な関連性は出ていません。このため遺伝的な体質ではなく、腸内細菌の働きによってアルコールから生成されたアセトアルデヒドが葉酸の吸収や働きを阻害することにより、⼤腸がんの発生リスクが高まるのではないかという説が有力になっています」(溝上さん)

葉酸は積極的に摂取するといい

 「葉酸はビタミンB群の一種で、名前の通り葉野菜などに多く含まれています。葉酸は、細胞の合成や修復に深く関わる重要な栄養素で、細胞の遺伝情報が入ったDNA(遺伝子)の合成に必要な成分です。ところが、前述のようにアセトアルデヒドは、腸内の葉酸の吸収を妨げる効果があります。これにより、細胞の合成・修復作用が阻害され、大腸がん発生の初期段階となる遺伝子の損傷が引き起こされるのではないかと考えられています」(溝上さん)

 メカニズムこそ明確になっていないものの、がん予防と葉酸に何らかの関係があることは確かなようだ。葉酸の登場で何だかちょっと明るい兆しが見えたような気がする。では日常的に葉酸を摂取すれば、飲み続けていても大腸がんを防ぐことができるのだろうか?

 「残念ながら、葉酸をたくさん摂取しても、大腸がんの罹患リスクが下がるとは言い切れません。タバコが明確な要因である肺がんとは異なり、大腸がんの場合、要因が非常に複雑に絡んでいるためです。とはいえ、葉酸不足にならないよう積極的に摂取するといいでしょう。葉酸はブロッコリーやホウレン草や小松菜などの青い野菜、そして柑橘系のフルーツに多く含まれています。できれば、サプリメントに頼らず、食物から摂取することをお勧めします」(溝上さん)

やはり飲み過ぎは避けたほうがいい

 最後に、溝上さんに、大腸がんを防ぐためのポイントを整理していただいた。

 溝上さんがまず指摘したのが、酒量である。「前ページのグラフからも明らかなように、酒量が増えると大腸がんのリスクが上がります。まずは酒量を純アルコールに換算して23~45.9g未満(日本酒1~2合程度)に抑えること、これが大前提です」(溝上さん)。ああ、やはり今回も「節酒」を免れることはできなかったか…。

 食事については、食物繊維も重要なポイントになるという。「穀物由来の食物繊維を積極的にとることをお勧めします。かつては、ゴボウなどをはじめとする野菜からの摂取がいいとされていましたが、最新の研究によって米や麦などの穀類に含まれる繊維が有効なことも分かってきました。⽩⽶に雑穀を混ぜるなどして⾷べるといいでしょう。その他、牛乳などカルシウムを豊富に含んだ食品も積極的にとってほしいですね」(溝上さん)

 玄米や大麦などは、すでに日々の食生活に取り入れられている方も多いだろう。特殊なものでなく、誰もがすぐに実践できる食材なのがありがたい。

 また、肥満も大腸がんのリスクを高めると溝上さんは警告する。「BMIが25を超えないよう注意してください。そのためにも週 150分を目安に運動することを習慣づけましょう」(溝上さん)。肥満はがんをはじめ、様々な病気の元凶だ。メタボと診断されている方は、さらに注意が必要だ。溝上さんが推奨する週150分の運動は、1日に換算すれば20分ちょっと。1駅分歩く、エレベーターより階段を使うなど、少し意識することで無理なく達成できそうである。

        ◇        ◇        ◇

 大腸がんは昔に比べ、確実に増えている。多くの人が心配するのも無理はないが、その一方で、「大腸がんは早期発見であれば治る確率が高いがん」だと溝上さんは指摘する。だからこそ「早期発見がとても重要です。40歳を超えたら年1回、大腸がん検診を受けてください」と溝上さん。過度に恐れることなく、定期的にがん検診を受けながら、日々の食生活に留意し、酒と長く付き合っていってほしい。

溝上哲也(みぞうえ てつや)さん
国立国際医療研究センター 臨床研究センター 疫学・予防研究部 部長

[日経Gooday]

Posted by nob : 2017年09月09日 11:24

休煙という禁煙のすすめ、休んでいるだけと思えば止められる。。。ホントに美味しく呑めば、自ずと飲酒量も減らしていける。。。

■飲み続けたいならまず禁煙 がんのリスクたばこが助長

  2020年の東京オリンピックを控え、喫煙問題が改めて注目されている。喫煙が、がんをはじめとした様々な病気の原因になることは広く知られている。一方で、お酒の飲み過ぎが体に悪いことも繰り返し紹介してきた。では、タバコと飲酒の2つが重なるとどうなるのだろうか。がんになる危険性が一層高まるといったことはないのだろうか。酒ジャーナリストの葉石かおりが、日本のがん研究の総本山である国立がん研究センターに取材して話を聞いた。

◇  ◇  ◇

■タバコと酒、ダブルになったときのリスクは?

 昔と比べ、今はだいぶ少なくなったものの、左党には喫煙者が案外多い。現に新橋あたりの渋い居酒屋に行くと、タバコの煙で視界が曇るほどである。実際、「お酒を飲むときはタバコも吸わずにはいられない」という左党の読者も少なくないだろう。

 私的なことだが、実父は喫煙が主な原因のCOPD(慢性閉塞性肺疾患)で他界していることもあって、個人的にはタバコの煙がもくもくの中での飲酒は苦手である。タバコはアルコール同様、嗜好品なので、個々が楽しむ分には問題ないと思っている。しかし以前から問題視されている受動喫煙の被害を考えると、クリーンな空気の中で心おきなく酒をおいしく飲みたいと思う。国でも2020年の東京オリンピックを前に、受動喫煙防止の法整備の議論が交わされている。国レベルでの対策となると、気にせずにはいられない。

 タバコが体に悪影響をもたらし、がんをはじめとした様々な病気の原因になることは、論をまたないところだと思う。また、飲酒も適量以内ならいい影響もあるとはいえ、飲み過ぎが体に悪いことは、これまで記事で幾度となく紹介してきた。では、タバコと飲酒の2つが重なるとどうなるのだろうか。

 実際、私の周囲の左党で、かつ喫煙する人の中には、がんに罹患した人が何人かいる。このため、私はかねがねタバコと飲酒の因果関係を疑っていた。それぞれ単独ではよくないことは分かっているが、ダブルになるとリスクがより高まるのではないだろうか。具体的には、タバコががんの原因になることは周知の事実だが、飲酒によってその危険性がより高まるのではないだろうか。

 そこで今回は、国内におけるがん研究の総本山ともいえる国立がん研究センターで、がんや慢性疾患の疫学研究や大規模コホート研究[特定の集団(コホート)を対象として長期的に経過を追跡する調査手法のこと]を手がけてきた、社会と健康研究センター コホート連携研究部部長の井上真奈美さんに、タバコと飲酒のコンビによるリスクについて話を伺った。

■タバコは百害あって一利なし

 まずは、タバコのがんへの影響を改めて井上さんに確認してみた。

 「タバコにはニトロソアミン、ヒ素、カドミウムといった発がん物質が約70種類含まれています。このため、肺がん、咽頭・喉頭がん、胃がん、食道がんなど、さまざまな部位のがんの発症リスクを確実に高めます」(井上さん)

 国立がん研究センターでは、日本人のがんと生活習慣との因果関係の評価を行っている。国内外の最新の研究結果を基に、全体および個々の部位のがんについてリスク評価を「がんのリスク・予防要因 評価一覧」としてホームページで公開している。最も信頼性が高い評価から順に「確実」→「ほぼ確実」→「可能性あり」→「データ不十分」となっている。

 「タバコとがんの罹患については、全がん、肺がん、肝がん、胃がん、食道がん、膵臓がん、子宮頸がん、頭頸部がん、膀胱がんの発症リスクの信頼性が、最も高い『確実』と評価されています。他の部位のがんについても、乳がんや大腸がんが『可能性あり』となっており、リスクがあると考えられます。そう、タバコは百害あって一利なしなのです」(井上さん)

 百害あって一利なし――。

 ある程度予測できたこととはいえ、ここまでハッキリ断言されると、改めてその怖さがよく分かる。実際、上のがんのリスク評価の表を見ても、信頼性が「確実」である濃い茶色の欄が、圧倒的に多いのが「喫煙」であることがよく分かる。さらに井上さんはこう続ける。

 「世界的には、今は、タバコにはどういった健康への害があるかを研究する段階を脱し、『どうやってタバコのない環境を実現するか?』という『対策』のフェーズにあるといえます。言い換えれば、それほどタバコによる健康被害は甚大で、確実に体に影響があるということです」(井上さん)

 喫煙リスクをはっきり示されると、周囲の愛煙家に禁煙を勧めたくなる。では、ここに飲酒によるリスクが加わると、どうなるのだろうか。

■飲酒とタバコを同時進行させると、がんのリスクが2倍以上に!

 「コホート研究の結果から、飲酒量が多くなると、将来がんになりやすいことが明らかになっています。飲酒量が1日2~3合の男性は、時々飲む人に比べて、がん発生率が1.4倍に、1日3合以上の人は1.6倍になっています。そして、ここに喫煙が加わると、がんに罹患するリスクがさらに高まるのです」(井上さん)

 「ああ、やっぱり……」という声が聞こえてきそう。予想通り、喫煙と飲酒のセットは最悪のリスクなのだ。それはデータにも明確に表れている。

 「喫煙習慣別に飲酒とがんの発生率のデータを見てみると、非喫煙者と喫煙者とでは大きな差があります。『時々飲む』人を1としたときの相対リスクは、適量といわれる『1日1合未満』では非喫煙者が0.87であるのに対し、喫煙者は1.69と、この段階でも倍近い差が出ています。1日3合以上の多量飲酒の場合、非喫煙者は1.02に対し、喫煙者では2.32と倍以上のリスクがあります。非喫煙者は、飲酒量が増えてもがんの発生率はそう高くならないのに対し、喫煙がプラスされると確実に高くなっていきます。つまり飲酒によるがんのリスクは、喫煙によって助長されるのです」(井上さん)

 バブル時代のトレンディードラマ(既に死語?)では、主人公が酒を飲みながらタバコをふかすシーンが当たり前だったが、それはもはや過去のこと。飲酒と喫煙のセットは超危険なのだ。

■セットにすると、なぜがんのリスクが上がるのか?

 では、喫煙と飲酒をセットにした際、がんの発生率が上がる原因は何なのだろうか?

 「詳しいメカニズムは分かっていませんが、現時点で示唆されているのが、アルコールの慢性摂取によって酵素誘導[酵素の合成が誘導され、酵素量が増加すること]される薬物代謝酵素CYP(チトクロームP450)の影響です。アルコールを飲むと、特にCYP2E1の酵素誘導が進みます。CYPは、ニトロソアミンをはじめとする、タバコ中のがん原物質を活性化する作用があると考えられています」(井上さん)

 また、アルコールが体内で代謝される際に生じるアセトアルデヒドにも発がん性があることが知られている。酒を飲んで顔が赤くなる、いわゆる酒に弱い人は、アセトアルデヒドの分解能力が弱いため、アセトアルデヒドが残りやすい。つまり、発がん性のあるアセトアルデヒドにさらされる時間が長くなるわけだ。井上さんは、「このように酒を飲んで赤くなる人は、喫煙とセットにするとがんになる危険性がさらに上がる可能性があります」と話す。

 以前「お酒で赤くなる人、ならない人 がんのリスクも違う」という記事でも紹介したように、日本人は、黒人や白人に比べて、顔が赤くなる人(アセトアルデヒドの分解能力が低い人)の割合が多いので、より気をつけたほうがよさそうだ。しかし、こうなると、もうタバコをやめる以外に対策はないということだろうか……?

 「そうですね、やはりタバコをやめる以外に選択肢はありません。先ほどのデータからも明らかなように、アルコールとタバコのセットは厳禁。酒とタバコのどちらをやめたほうがいいかと言われれば、間違いなくタバコです」(井上さん)

 読者の中にも、酒とタバコを両方とも愛してやまない人は少なからずいると思う。もし、酒を飲み続けたいなら、やはりタバコはやめたほうがよさそうだ。

■受動喫煙による肺がんの発症リスクも「確実」に

 ここで受動喫煙についても触れておきたい。日本の居酒屋や喫茶店では、いまだ喫煙可の店が目立つ。国民健康・栄養調査(2013年)によると、受動喫煙が月に1回以上ある人の割合は家庭で16.4%、飲食店で46.8%、職場で33.1%と、ダントツで飲食店での受動喫煙率が高い。私のように非喫煙者であっても、タバコの煙もくもくの居酒屋で飲んでいたら、どんなリスクがあるのだろうか?

 「受動喫煙による肺がんの発症リスクの信頼性も昨年の8月に『ほぼ確実』から『確実』へと格上げされました。他のがんの発症リスクについてはデータがまだ不十分ではありますが、副流煙のほうが主流煙より有害物質が多いので、安心とは言い切れません。配偶者が喫煙者だと、家族に喫煙者がいない人の1.3倍も肺がんの発症率が上がるという報告もあります」(井上さん)

 ◇  ◇  ◇

 飲酒は「適量(1日1合)を守ろう」という救いの言葉があるが、喫煙の場合、残念ながら卒煙または禁煙以外、手立てがない。現在、日本において男性のがんの30~40%、女性のがんの3~5%がタバコが原因のがんだという。酒を長~く、おいしく飲むためにも、タバコとの付き合い方をちょっと考えてみてはいかがだろうか?

(エッセイスト・酒ジャーナリスト 葉石かおり)

[日経Gooday]

Posted by nob : 2017年09月09日 11:14

生涯労働と一億総自営業者化への発想の転換、、、真の生活力と仕事力を養うべき時。。。

■完全に"詰んだ"「貧困高齢者」が爆増する

「高齢者は裕福だ」というイメージはもう間違いだ。高齢者が裕福だったのは「団塊の世代」の以前まで。50歳代では5割近くが「国民年金未納」となっており、この先「無年金」や「低年金」のまま退職することになる。10年後には「職なし貯蓄なし年金なし」という三重苦の高齢者が大量発生することになる――。

情報通信関係に勤務し、昨年定年を迎えたA氏。40代後半から始まった給与の減額は60歳の定年時まで続き、年収はピーク時の半分まで減少した。5年間の定年延長も選択できたが、業務内容はほぼ同様で給与は退職時の半分と会社側に言われ、「自分で仕事を探そう」と、退職の道へ踏み切った。

見込み違いだったのは、会社の業績が悪化していた時期に退職金制度の変更が行われたため、考えていたよりも退職金がはるかに少なかったこと。それでも何かしら仕事に就けば老後の生活はなんとかなると思っていたが、職業安定所や就職媒体、知人のツテなどを使っても、いまだに職は見つかっていない。A氏は、「年金だけでは、老後の生活が成り立たない。いつか、生活保護を受けることになるかもしれない」と暗い表情で話す。

これから、こうした「貧困高齢者」が爆発的に増加しそうだ。2016年末には、生活保護受給世帯の半数以上が高齢者世帯となっている。そして、今後ますます、生活保護を受給する高齢者が増加すると見込まれている。

■「生活が苦しい」高齢者世帯が過半数超え

「高齢者は裕福だ」というイメージはもう間違いだ。「団塊の世代」を分水嶺として、前後で状況は大きく変わる。特に1950〜60年代前半に生まれた世代は、90年代のバブル経済崩壊以降、国内外の経済危機の局面で減給されたり、リストラの対象となったりしたため、老後資金を十分に蓄えられなかった人が多い。

厚生労働省(以下、厚労省)の「国民生活基礎調査」を見ると、65歳以上の高齢者世帯の生活が、年々苦しくなっていることがわかる。生活意識について「大変苦しい」と「やや苦しい」の合計は、95年に37.8%だったのに対して、99年に46.1%、04年には過半数の50.0%と上昇し続け、10年後の14年には58.8%に達し、過去最悪となった。15年、16年にはやや改善しているが、「ややゆとりがある」「大変ゆとりがある」と答えた人たちが増えていて、2極化していることがうかがえる。

同じく厚労省の「国民年金被保険者実態調査」によると、40年代後半生まれの団塊の世代では年金未納・免除者率が30%程度であるのに対し、それ以降は、50年代前半生まれ(65歳前後)で35%前後、50年代後半生まれ(60歳前後)で45%前後、60年代前半生まれ(55歳前後)で40%台後半と上昇する。保険料を納めていないのだから、受給できる年金額はわずかでしかない。年金受給額が最低生活費に満たないのであれば、「生活苦」を感じるのは当然だろう。

こうした無年金や低年金は、現役時代の低収入が原因だ。その象徴が非正規雇用者の増加だろう。現在、賃金労働者の4割がパートや派遣などの「非正社員」となっている。1990年には2割だったことを考えると、25年間で倍増している。この「非正規雇用率」について、「若者が非正規雇用を強いられている」と扱われることもあるが、実は団塊世代の定年が背景にある。定年延長で、正社員から非正規雇用に切り替わった人が多いからだ。

現在では、バブル経済崩壊のアジア通貨危機や、ITバブルの崩壊、リーマンショックなどの経済危機に巻き込まれ、減給やリストラを経験した50年代生まれが年金生活の高齢者に仲間入りし始めたことで、収入が最低生活費(現在の東京都では200万円程度)に満たなかったり、満たしてはいてもギリギリで貯蓄がない世帯といった、「貧困高齢者」「貧困高齢者予備軍」の増加が顕著になっている。

■2030年には貧困高齢者世帯が500万世帯超に

先の「国民生活基礎調査」から、無年金世帯と主収入を年金・恩給に頼る低所得(年収200万円以下)世帯数を概算すると、「貧困高齢者世帯」は97年には211万世帯だったが、12年には倍以上の445万世帯に増加している。すでに、高齢者世帯(1327万世帯:16年現在)の4世帯に1世帯が「貧困高齢者世帯」ということになる。

そして、50年代、60年代生まれが本格的に年金生活に突入すると、30年には「貧困高齢者世帯」は500万世帯を超えると予測されている。厚労省が2月に発表した16年の「賃金構造基本調査」では、一般労働者の所定内給与は前年比0.0%と横ばいだった。問題なのは、性別・年齢階層別では、45〜54歳男性と60代前半男性、60代女性の賃金が下落していること。労働者数を勘案すれば、40代後半〜50代前半の男性が最大の賃金押し下げ要因となっているのは明らかだ。また、企業規模別にみると、大企業の男性賃金のみが全体を押し下げている格好だ。

60代前半男性と60代女性の賃金下落の要因は定年延長だろう。では、40代後半〜50代前半の男性の賃金はなぜ下落しているのか。この年齢階層は、バブル期前後の「売り手市場」で大量採用された世代であり、昇進率の低下などで平均賃金が下がっている可能性が高い。そして、大企業の場合、従来は昇進が止まっても「給与据え置き」だったものが、現在は「給与引き下げ」が行われるようになっている。これが冒頭のA氏のケースだ。

一応は60歳の定年まで働き続けることができ、定年を迎えても本人が希望すれば継続雇用を受けられる。だが、企業はそのために40代後半〜50代前半の時点で給与の引き下げを行い、さらに定年延長後の給与も大幅に引き下げるケースが多いのだ。

40代後半〜50代前半は、子どもの進学や親の介護が始まる時期でもあり、出費がかさむ。同時に、老後の生活費を考えなければならない年齢でもある。貯蓄に力を入れたいが、賃金が上がらないのだからそれも難しい。

■給与は上がらず貯蓄もできず、退職金もない世代

現在の40代後半〜50代前半はいわゆるバブル世代。その次の40代前半〜40代半ばは、就職氷河期だった団塊ジュニア世代(70年代前半生まれ)だ。

いま正規雇用であっても、年俸制でボーナスがなく、退職金制度もない欧米型の雇用契約をとる企業が増えている。そうした企業の社員は、定年を迎えても退職金がないため、退職と同時に貯蓄を取り崩す生活に突入する。

十分な貯蓄があれば「豊かな老後」を迎えられるが、貯蓄がなければ「悲惨な老後」が待っているだけだ。団塊ジュニア世代が年金生活者の仲間入りを始めた時、貧困高齢者の爆発的な増加が起きる可能性は非常に高い。

生産年齢人口の減少が進むなかで、現役世代が高齢者を支えるという現在の年金制度は成り立たないだろう。政府は、高齢者の所得確保に向けた対策を、早急に進める必要がある。後手にまわれば、「職なし貯蓄なし年金なし」という三重苦の高齢者が大量発生することになる。

(ジャーナリスト 鷲尾 香一)

[プレジデントオンライン]

Posted by nob : 2017年08月11日 06:07

これも前向きな一つの選択。。。

■がん 治療受けていない高齢者が年々増加

 高齢者のがん患者の中で、治療を受けていない人の割合が年々増えていることが、国立がん研究センターの調査でわかった。

 この調査は、全国のがん診療を専門とする病院で2015年、がんと診断された約70万人を対象としたもの。85歳以上で、がんが他へ転移している「ステージ4」の患者を調べたところ、治療を受けていないことを意味する「治療なし」の患者が、肺がんでは58%、胃がんでは56%と半数を超えていたことがわかった。

 また、治療を受けていない高齢の患者は年々増えており、ステージ4の大腸がんの患者の場合、「治療なし」が36.1%と、3年前に比べて約4ポイント増えていた。

 国立がん研究センターでは、高齢者は他の病気を併発していたり、治療による体への負担が大きかったりするため、個別性を重視した治療を考える必要があるとしている。

[日テレNEWS24]

Posted by nob : 2017年08月11日 06:00

賛が否を大きく上回ってきている昨今の珈琲健康論議。。。Vol.4

■ビジネスパーソンのコーヒー学 ~コーヒーと健康最前線~
コーヒーを飲むと痩せる!? ダイエット効果はあるか
第5回 コーヒーポリフェノールの脂肪燃焼効果とは――日本ポリフェノール学会理事長の板倉弘重さんに聞く

柳本操=ライター

みんなが毎日飲んでいる香り高いコーヒーは、カラダにいいことづくめだった! 以前は「カラダに悪い」と言われていたコーヒーが、最新の研究により「カラダにいい」ことが続々と明らかになっている。日経グッデイでは、最新の「コーヒーの健康効果」を専門家の方々に直撃して話を聞いた。第5回となる今回は、コーヒーに含まれるポリフェノールの脂肪燃焼効果に迫る。日本ポリフェノール学会の理事長で、品川イーストワンメディカルクリニックの理事長の板倉弘重医師に、コーヒーポリフェノールの効能や効果的な摂取方法について聞いた。

 これまで4回にわたって、がん予防、糖尿病予防、血液サラサラ効果など、コーヒーの多彩な働きをお届けしてきた。取材した専門家の方々が口を揃えたのが、「クロロゲン酸」という、コーヒーの健康効果を支えるポリフェノールの一種の働きについてだった。

 そもそもポリフェノールとは何なのか。コーヒーに含まれるクロロゲン酸はどういったポリフェノールなのか。そしてその効果は――。こう聞かれても漠然と「ポリフェノールはカラダにいいらしい…」くらいにしか説明できない人が多いのではないだろうか。

 そこで今回は、赤ワインやチョコレートなどの「ポリフェノールブーム」の火つけ役の1人で、日本ポリフェノール学会の理事長も務める板倉弘重医師に詳しく話を聞いた。板倉さんは、国立・栄養研究所 臨床栄養部に在籍していた時に、赤ワインに含まれるポリフェノールの抗酸化パワーを世界に知らしめた1人だ。

 クロロゲン酸は、強い抗酸化作用によって体内の炎症を抑えたり、LDLコレステロールを低下させるといったさまざまな効果がある。また、肝臓にいい影響を及ぼすことも第3回でも紹介した。

 今回特に注目したいのが「脂肪燃焼効果」だ。クロロゲン酸には、脂肪を燃やす働きがある。つまり、コーヒーはダイエットにも効果があるのだ。さらにコーヒーには、脂肪を燃やす働きがあるもう1つの成分「カフェイン」も多く含んでいる。これらが両方あると相乗効果が出る。そのダイエットパワーの神髄に迫っていこう。

         ◇       ◇       ◇

そもそもポリフェノールとは?

今回は、コーヒーに含まれるポリフェノールについて伺いたいと考えています。板倉先生は、長年にわたってポリフェノールの抗酸化作用について研究されてきました。まず、そもそも「ポリフェノールとは何か」から教えていただけますか。

板倉さん ポリフェノールは、植物由来の抗酸化物質の1つです。植物が自らを守るために作りだした成分なので、ほとんどの野菜や果物に含まれています。その種類は7000~8000種類ともいわれています。ちなみに、フェノールというのはベンゼン環にOH基(ヒドロキシ基)が1つ付いた有機化合物で、これが複数つながったのがポリフェノールです(詳しくは「健康効果というと、なぜ赤ワインばかりが取り上げられるのか」を参照)

 コーヒーのクロロゲン酸をはじめ、大豆のイソフラボン、お茶のカテキン、タマネギのケルセチン、赤ワイン、ブルーベリーに含まれるアントシアニンなどもポリフェノールの仲間です。植物由来の抗酸化物質には、ポリフェノール以外にも、ビタミンCやE、色素成分のカロテノイドなどがあります。

 ポリフェノールは、活性酸素による酸化からカラダを守ってくれます。これが抗酸化作用と呼ばれているもので、カラダにいい影響を及ぼすのです。

 そもそも私がポリフェノールに着目したのは、動脈硬化についての研究を始めたことがきっかけでした。

 1960年代に大学を卒業して医師になったばかりのとき、私は東京大学の第三内科に入局したのですが、そこで教授から「動脈硬化について研究しないか」と誘われたのです。当時は、動脈硬化を促進する要因となる「油」についての研究を主に行っていましたが、その後、国立健康・栄養研究所に移ってからは、「動脈硬化を促進するのは活性酸素によって血管内にできる酸化コレステロールである」という視点で研究を進めました。

 そこで赤ワインに豊富に含まれるポリフェノールの抗酸化作用に注目して研究を進め、赤ワインのポリフェノールが動脈硬化を予防する作用があることや、脂肪の吸収を抑制する効果があることなどを明らかにしたのです。その結果を、1994年に英国の医学雑誌「Lancet(ランセット)」において発表しました。その後は、ココアポリフェノール、お茶のカテキンなど、さまざまなポリフェノールの研究をしてきました。

コーヒーは日本人最大のポリフェノール源

コーヒーのポリフェノールには、どういった利点があると先生は考えているのですか。

板倉さん コーヒーに含まれるポリフェノール「クロロゲン酸」は、日本人にとってとても重要な役割を果たしていると考えています。なぜなら、日本人のポリフェノールの摂取量の多くはコーヒーによるものだからです。

 ネスレリサーチセンターが日本人の男女8768人を対象に行った研究があります。1日に摂取する全ての飲み物のうち、どの飲料からどのくらいのポリフェノールを摂取しているかを調べたものです。第一位の飲み物はコーヒーで50%、緑茶からは35%、ということがわかりました。また、1日あたりのコーヒー摂取量が多いほど、ポリフェノール摂取量が多くなることもわかっています(J Agric Food Chem. 25;57(4):1253-9.2009)。

日本人の食品・飲料からのポリフェノール摂取比率
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首都圏在住の主婦109人、食事、飲料などを1週間記録してもらい、ポリフェノールをどこから摂取しているかを算出した(Fukushima Y et al.,J Nutr Sci,2014)
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 飲み物だけでなく野菜や大豆製品なども含めた食事全体からのポリフェノール摂取量の調査を見ても、ポリフェノール摂取量の47%がコーヒーからの摂取になっています。コーヒーは日本人にとって最大のポリフェノール源なのです。これはネスレが2010年に、首都圏在住の主婦109人に、食事、食材、飲料を一週間記録してもらったデータから算出したものです。主婦を対象にした調査ということでデータに多少偏りがあるのではないかと思われますが、それを差し引いても、コーヒーが最大級のポリフェノール源であることは間違いないでしょう。

クロロゲン酸は強い抗酸化力で動脈硬化を予防

コーヒーと緑茶に含まれるポリフェノール量
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コーヒーには、緑茶の倍近くのポリフェノールが含まれている(Fukushima Y et al.,J Agric Food Chem,2009)
[画像のクリックで拡大表示]

日本人がコーヒーから最もポリフェノールをとっているとは、驚きですね。緑茶や野菜などのほうが多いのかと思っていました。

板倉さん そうですね。コーヒーは、緑茶のおよそ2倍のポリフェノールを含んでいることも、ポリフェノール源として寄与率が高い要因ではないでしょうか。

 コーヒーのポリフェノール「クロロゲン酸」は、その強い抗酸化作用によって体内の炎症を抑え、血管壁にプラークを作りにくくし、血管壁の内皮細胞に作用して血管をしなやかに保ちます。動物実験によって、クロロゲン酸を投与すると動脈硬化を抑え、LDLコレステロールが低下する、肥満を改善するといった研究が集積されてきました。その他、コーヒーによる肝機能への効果は、クロロゲン酸によるものと言われています(詳しくは第3回を参照)。

板倉さん 最近は、「コーヒーがカラダにいい」というのはもはや周知の事実になっていて、現在は飲む量と病気の関係についてさかんに研究が進められています。多くの研究を見渡すと、どうやら1~2杯では足りないようで、3~4杯ぐらいが適当ではないかという意見が多いようです。

 私が医師になった1960年代は、医学会でも「ポリフェノールは人間の必須栄養素ではないから、あまり役に立つ成分ではない」というふうに考えられていました。しかし、それ以降、世界中で疫学調査が行われ、「コーヒーをある程度飲むと心筋梗塞を予防できる」「死亡率も低くなる」という事実が続々と発表されたため、その意識も大きく変わりました。

 欧米では心臓病が死因のトップであるため、動脈硬化を予防することは非常に重要な課題となっています。また、糖尿病や肥満については、日本を含む先進国だけでなく、アジアやアフリカなどの途上国でも深刻な事態となっています。特に中国とインドでは糖尿病が今後爆発的に増加すると予測されています。そんな中、コーヒーを飲む習慣は糖尿病予防にもつながるとして、世界的にも注目されています。この血糖値を下げる効果も、クロロゲン酸によるものと考えられています(詳しくは第4回を参照)。

コーヒーには脂肪燃焼効果がある

クロロゲン酸にはさまざまな効果があるのですね。コーヒーには脂肪燃焼効果があるという話を聞きますが、これもクロロゲン酸によるものですか?

板倉さん ご指摘のように、コーヒーには脂肪燃焼効果があります。飲むと、脂肪の燃焼が促進されるわけです。そうした効果をうたった商品も登場しています。

 コーヒーの脂肪燃焼作用を詳しく見ると、クロロゲン酸の働きとカフェインの働きという2つの側面があります。両方とも脂肪を燃焼させる効果がある成分ですが、それぞれ働き方が異なります。

クロロゲン酸とカフェインがダブルで効く

板倉さん クロロゲン酸を摂取すると、肝臓での脂質の代謝が活発になり、結果として脂質の燃焼によるエネルギー消費が増加します。つまり、脂肪が燃えやすいカラダを作る。これはトクホでもおなじみのお茶のカテキンと共通する働きです。

 一方、カフェインは、体内に入ると交感神経が優位になります。眠気が覚めるのはこのためですが、同時にカフェインは体内にあるリパーゼという酵素を活性化させます。このリパーゼにより、脂肪がエネルギーとして活用されやすい遊離脂肪酸に分解され、血液中に放出されます。そして、エネルギー源として消費されるのです。つまり、カフェインによって、脂肪がエネルギーとして消費されやすくなり、脂質の代謝が高まるのです。

 コーヒーには、このような脂肪をエネルギーに変えていくための2つの成分が同時に、しかも豊富に含まれています。ここが大きなポイントです。

運動とセットで摂取するのが効果的

個人的な疑問になってしまうのですが、よろしいでしょうか。私は毎日3~4杯はコーヒーを飲んでいます。ですが、ちっとも体重が落ちないのですが…。

板倉さん 脂肪燃焼効果があるといっても、それだけで痩せるわけではありません。体重を落としたい場合は、まずエネルギー摂取量とエネルギー消費量のバランスを考えないといけません。

 当たり前の話ですが、エネルギー消費量よりもエネルギー摂取量のほうが多いと、消費しきれなかった分のエネルギーが体脂肪として蓄積されます。反対に、消費エネルギーが摂取エネルギーを上回れば、体脂肪が燃焼しエネルギーとして利用されるので、体重を落とすことができます。食べ過ぎているのに、コーヒーを飲むだけでダイエットできるというわけではないんですよ。

 もちろん脂肪燃焼効果はあるわけですから、それをうまく引き出せばダイエットにつなげることはできますよ。効果を高めるポイントは「運動との組み合わせ」です。「運動とコーヒー摂取を組み合わせると、体重減少、内臓脂肪や皮下脂肪の減少効果が出る」という報告が複数出ています。つまり、運動による脂肪燃焼効果をコーヒーが底上げしてくれるわけです。

 話が少しそれますが、「運動前にカフェインを摂取すると運動能力がアップする」という研究成果もあります。だからこそ、以前はスポーツ競技でドーピングの対象となる薬物にカフェインが含まれていたのです。ただし、2004年以降禁止物質から除外されています。つまり、運動前にカフェインを含むコーヒーを飲むことは、脂肪の燃焼を促進すると同時に、運動能力がアップするのでおすすめです。

痩せ効果を得たいなら、運動の1時間前に飲む

運動と組み合わせて飲むならどのようなタイミングが良いでしょうか。

板倉さん クロロゲン酸は、やや溶けにくいものの、水溶性の性質を持っています。口から入ると1~2時間後に血中でピークになり、4 時間後ぐらいにはカラダの外に排泄されてしまいます。もともとポリフェノールは異物とみなされるので、カラダはすぐに排泄しようとするのです。体内への吸収率も高くはなく、数パーセントほどしか吸収されない、といわれています。カフェインも、クロロゲン酸と同様に1~2時間後で血中においてピークになります。

 ですから、運動する1時間前ぐらいにコーヒーを飲むのがおすすめです。ちょうど運動をして脂肪が燃焼しはじめる頃に、クロロゲン酸とカフェインも血中でピークとなり、その燃焼効果を高められると考えられます。

 また、運動時には活性酸素もたくさん体内で生じますから、クロロゲン酸の抗酸化作用によって活性酸素の害を抑えられるというメリットもあるでしょう。

 クロロゲン酸はタンパク質と結合しやすい性質を持っているため、コーヒーにミルクをたくさん入れると、牛乳のカゼインというタンパク質と結合して、その吸収が落ちる可能性があります。クロロゲン酸のパワーをフルに引き出したいなら、ブラックで飲むのがおすすめです。

コーヒーの有効成分は、素早く吸収され、排泄される。この性質を知っておくことで、うまく体内で効かせられそうですね。

板倉さん 人間は、ポリフェノールのことなど知らないずっと昔から、ティータイムの習慣を持っていました。イギリスやオランダでは紅茶、アメリカではコーヒー、日本では緑茶、というふうに、種類は違えど、こまめにポリフェノールを体内に入れることによって健康効果が得られることを知っていたのだと考えると、人間の知恵はすごいと思いますね。

 時代は変わり、現代は飽食で運動不足の時代です。メタボなどの“現代病”の予防効果を持つコーヒーの価値はより高まっているように感じます。

[日経Gooday]

Posted by nob : 2017年08月01日 19:10

賛が否を大きく上回ってきている昨今の珈琲健康論議。。。Vol.3

■ビジネスパーソンのコーヒー学 ~コーヒーと健康最前線~
コーヒー習慣は血糖値も下げる! 驚きのコーヒー効果
第4回 メタボに悩むビジネスパーソンはコーヒーを!――国立健康・栄養研究所 古野純典さんに聞く(後編)

柳本操=ライター

みんなが毎日飲んでいる香り高いコーヒーは、体にいいことづくめだった! 以前は「カラダに悪い」と言われていたコーヒーが、最新の研究により「カラダにいい」ことが続々と明らかになっている。日経グッデイでは、最新の「コーヒーの健康効果」を専門家の方々に直撃して話を聞いた。今回は、前回に引き続き国立健康・栄養研究所所長の古野純典さんに、生活習慣病とコーヒーの関係について話を伺っていく。コーヒーは、肝機能や痛風に効果があるだけでなく、糖尿病にも効果があるという。

前回のお話を聞くと、コーヒーには、肝機能に効果があり、さらに痛風の原因となる尿酸値も下げる、といいことばかりですね。しかし、昔はカラダに悪いという印象が強かったですよね。

古野さん そうですね。ご指摘のように、1980年代前半ぐらいまでは、今とは逆で、カラダに悪いと思われていました。だから、コーヒーの研究が盛んに行われたわけです。当時北欧では「コーヒーは心筋梗塞を引き起こしやすい」という研究も発表されていました。

 北欧には、挽いたコーヒー豆をボイルして(沸かして)、固形成分を沈殿させた上澄みを飲む「ボイルドコーヒー」を飲む習慣がありました。このような飲み方では、コーヒー豆に含まれる特殊な脂質成分を体内に取り込むことになります。実はこのコーヒーの脂質成分は、コレステロール値を高め、脂質異常をもたらす一因となるのです。だから、こういったネガティブな研究結果が出たわけです。

 ただ、安心してください。この脂質成分はフィルターを通すと除去されます。日本や米国ではコーヒーはフィルターを通して飲む方法が一般的なので、心配する必要はありません(編集部:コーヒーの飲み方と健康効果については、特集の後半で紹介する予定です)。

 当時はこのような理由から「コーヒーは体に良くない」という論調が優勢でした。しかし、前回もお話ししたように、私どもが実際に研究を始めてみると、飲酒による肝機能障害の保護効果がわかり、さらに痛風の原因となる尿酸値も下げることもわかってきた。実は、「コーヒーを飲んでも悪いことは何もないのではないか」と思ったわけです。「コーヒーの効果をもっと探りたい」と私の中での興味が高まっていったのです。

糖尿病患者、予備軍は2000万人!

古野さん そんななか、2002年にオランダのヴァン・ダム教授らが「コーヒーを1日7杯飲む人は、1日2杯以下の人に比べて2型糖尿病発症リスクが50%下がる」という発表を「ランセット(Lancet)」という科学雑誌に発表しました。約1万7000人のオランダ人男女を平均で7年間追跡した結果をまとめたものです。この研究結果は世界中に大きな影響を及ぼしました。

 それ以降、フィンランド、スウェーデン、米国でも続々と糖尿病に対して効果があるという報告が発表されました。それらによって「コーヒーが2型糖尿病の発症を予防する」ことはほぼ確実ではないか、と考えられるようになったわけです。

すみません。2型糖尿病というのは…。

古野さん 糖尿病には、遺伝的素因が強い1型糖尿病と、生活習慣病としての2型糖尿病があります。成人で発病する糖尿病のほとんどは2型糖尿病です。

 厚生労働省の2012年「国民健康・栄養調査」結果の推計によると、糖尿病が強く疑われる人が約950万人にも達しています。病気の可能性を否定できない「糖尿病予備群」も1100万人と非常に多い。

 ヨーロッパなどの研究は、患者の自己申告や薬を投与しているかどうかなどのデータを基に行われていました。しかし、糖尿病かどうかを正しく判定するには、「75g経口ブドウ糖負荷試験」を行う必要があります。

 「75g経口ブドウ糖負荷試験」というのは、空腹時血糖値を測定した後に、ブドウ糖を投与して、血糖値がどう変化するかを測定する検査です。ブドウ糖を投与した2時間後の血糖値をみると、その人の糖の処理能力、つまり血糖値を下げるインスリンがしっかり機能しているかという「耐糖能」を見ることができます。2時間後の血糖値が200mg/dLを超えていたら完全に糖尿病です。140mg/dL未満なら正常、140以上200未満は「耐糖能障害」と診断されます(なお、空腹時血糖値が126mg/dL以上なら、2時間後血糖値の値によらず糖尿病と判断される)。

 75g経口ブドウ糖負荷試験の結果を基に、コーヒーと糖尿病の関係を調査した研究はそれまではありませんでした。私どもは、前回お話しした男性自衛官の研究で検討しました。その結果、コーヒーを飲まない人に比べて、コーヒーを1日に1~2杯飲む人は4割も耐糖能障害が少ないことがわかったのです。この結果は2004年に発表しました。

コーヒー1日5杯で血糖値が下がった

古野さん 2008年からは九州大学で「介入研究」に着手しました。介入研究というのは、病気と因果関係があると考えられる要因に積極的に介入して、その有効性を検証しようというものです。つまり、コーヒーを飲まないようにしたグループと飲んでもらうグループで、糖尿病に関わる数値がどう変化するかを実際に確かめたわけです。

 研究に参加してくれた対象者は、新聞などに広告を出して募集しました。その中から、40~64歳の男性で、BMIが25~30の太り気味の人、コーヒーを毎日飲む習慣がない人などの条件をクリアした人を選び、49名が試験に参加しました。最終的に、43人を対象にして結果を分析しました。

試験は、具体的にどのように進められたのですか。

古野さん 被験者には、インスタントコーヒーを1日5杯ずつ、16週間にわたって飲んでもらいました。海外の同様の研究では、2週間、4週間といった短期間の研究ばかりだったので、思い切って16週継続したのです。参加者は無作為に3グループに分けました。ちなみにコーヒーには砂糖やミルクは一切入れないというルールです。

* 1. 普通のコーヒー(カフェインを含む)を毎日5杯飲むグループ
* 2. デカフェコーヒー(カフェイン抜き)を毎日5杯飲むグループ
* 3. 非コーヒー(ミネラルウォーター)グループ

 試験開始前の2週間は、全員にカフェイン摂取を禁止してもらい、飲用期間の前後3回にわたって「75g経口ブドウ糖負荷試験」を行いました。実施された負荷試験によって、飲用スタート前と16週後の変化率を示したのが次ページのグラフです。

デカフェでも効果あり!

古野さん 普通のコーヒーを飲んだグループは、2時間後の血糖値が実験前、つまり16週前よりも平均で10%弱低下し、非コーヒーのグループはプラスとなりました。つまり、コーヒーを飲まなかったグループは、時間経過によって血糖値が上がり、コーヒーを飲んだグループは血糖値の上昇が抑えられたわけです。デカフェコーヒーを飲んだグループは、血糖値に変化はなかったものの、肥満度の変化を補正したデータを見ると、通常のコーヒーとほぼ同等の結果になりました(グラフ内のデータは補正済みのもの)。

調査開始時と16週後の血糖値の変化(九州大学調査、2008-2009年)
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普通のコーヒーを飲んだグループは、「75g経口ブドウ糖負荷試験」の2時間後の血糖値が 16週前よりも平均で10%弱低下した。デカフェコーヒーを飲んだグループは、血糖値には変化はなかったが、肥満度の変化を考慮して調整したところ、通常のコーヒーとほぼ同等の結果となった(グラフは肥満度の変化を調整した数値、Journal of Nutrition and Metabolism 2012)
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なるほど、何もしないでいるとじわじわと上がっていく血糖値を、コーヒーが抑えたのですね。血糖値上昇を抑える効果も、コーヒーのクロロゲン酸によるものなのですか?

古野さん そうですね。血糖値上昇を抑える効果も、おそらくクロロゲン酸の作用が効いているのではないかと考えています。インスリンを分泌する「膵β細胞」にクロロゲン酸が保護的に働く、クロロゲン酸が腸管での糖の吸収を抑制する、血糖値を上昇させる酵素の働きを抑えるなどの報告があります。

 私は主に、コーヒーの肝機能、痛風、糖尿病への効果を研究してきましたが、他にも肝臓がんの予防に効果があるなどコーヒーの効用は多く報告されています。人間が長く飲み続けてきた日常的な飲み物が、このようにいろいろな側面で健康に役立つというのは素晴らしいことだと思います。

           ◇      ◇      ◇
     
 次回は、男女を問わず誰もが気になるコーヒーのダイエット効果に迫る。ポリフェノールや体内の脂質の代謝に詳しい、品川イーストワンメディカルクリニックの理事長で、日本ポリフェノール学会の理事長も務める板倉弘重医師に詳しく話を聞いた。

[日経Gooday]

Posted by nob : 2017年08月01日 18:53

賛が否を大きく上回ってきている昨今の珈琲健康論議。。。Vol.2

■ビジネスパーソンのコーヒー学 ~コーヒーと健康最前線~
「コーヒーはがんに効果あり」は本当か?

第2回 “肝臓がんを抑制する”は「ほぼ確実」――国立がん研究センター 笹月静さんに聞く

柳本操=ライター

みんなが毎日飲んでいる香り高いコーヒーは、体にいいことづくめだった! 以前は「カラダに悪い」と言われていたコーヒーが、最新の研究により「カラダにいい」ことが続々と明らかになっている。日経グッデイでは、最新の「コーヒーの健康効果」を専門家の方々に直撃して話を聞いた。第2回となる今回は、わが国の大規模疫学調査によって明らかになってきた「コーヒーとがん」について。日本のがん研究の総本山ともいえる国立がん研究センターに最新事情を伺った。

 「健康な状態で長生きしたい」と思いつつも、誰もが「いつかかかるのでは」と心配になるのが「がん」という病気。今や、日本人の2人に1人がかかるといわれる国民病だ。

 若いうちは「自分には無縁」と思っていても、40代、50代になり、身近な人や有名人ががんにかかったという話を耳にすれば、「発症を防ぎたい」「予防できる方法があるなら知りたい」と思うようになる。コーヒーががんに効くなら、コーヒーを飲む機会を増やそうと思う人も少なくないはずだ。

 前回の記事でも触れたように、以前、コーヒーは「発がん性がある」と思われていた時期がある。しかし最近では、コーヒーは「がんに効果がある」という報道を耳にするようになった。最新の研究ではどう判断されているのか。効果があるとしたら、どの部位のがんなのか――。

 先に結論をいうと、肝臓がんと子宮体がんの予防に効果が期待できる。国立がん研究センターによる調査・研究によると、肝臓がんを抑える効果は「ほぼ確実」、子宮体がんを抑える効果は「可能性あり」と判定されている。肝臓がんのような特定のがんについては、コーヒーを日々飲むことで発生リスクを抑えられる可能性があるわけだ。

 今回は、「日本人にとってどのような生活習慣ががん予防につながるのか」をテーマに研究を行っている国立がん研究センター 予防研究部部長の笹月静さんに詳しく話を聞いた。

         ◇       ◇       ◇

日本人の生活習慣とがんの関係を20年以上にわたって調査

そもそもの話になりますが、国立がん研究センターでは、食事などの日々の生活習慣とがんとの関係について、どのように調査、研究しているのでしょうか。
笹月さん 国立がん研究センターでは、がんなどの病気と生活習慣との関連を長期間にわたって研究してきました。ここで用いられているのが「コホート研究」という手法です。国立がん研究センターでは、1990年から国内で開始、現在も追跡調査が続けられ、研究結果が日々蓄積されています。

 「コホート」とは、年齢や居住地など一定の条件を満たす特定の集団のことです。現在、岩手県、長野県、東京都、沖縄県、大阪府、高知県など全国の一般住民14万人を対象に研究が行われています。余談ですが、「コホート(cohort)」の語源は古代ローマの歩兵隊で、300~600人ほどの兵隊の群を意味します。

 最初に対象者に主に対面でアンケート用紙を配布し、健診に参加する方の場合は血液試料や健診データについても提供していただきます。さらに5年後、10年後、というふうにアンケート調査を行っていきます。その中で、がんにかかる方、糖尿病にかかる方などが出てくるので、それらの病気と生活の関連をみていく研究です。扱う内容は、食事内容はもちろん、喫煙や飲酒、体格、運動、さらに睡眠やストレスといった社会心理学的要因など、多岐にわたります。

 お酒が好きな人、喫煙者、熱心に運動をする人などが混在する一般住民の大集団を対象に、まっさらの状態からスタートし、10年、20年と追跡していくわけです。

時間も手間もかかりそうな調査ですね。

笹月さん だからこそ研究結果の信頼性が高まると考えています。

 私達の研究グループは、国内で行われている研究を基に、日本人のがんと生活習慣との因果関係の評価を行っています。同様の研究は国際的な研究機関でも行われていますが、欧米人と日本人は体格も違うし、食べているものも違うために、海外の研究が主体の評価基準をそのまま日本人に当てはめて考えるのは難しい面があります。日本人を対象とした研究に限定して、がんとの因果関係を評価し、がんを予防する手立てをお伝えすることが重要と考えています。

 国立がん研究センターのコホート研究は、10年、20年という追跡期間を経て、2000年代から続々と結果がまとまってきました。その研究を含めて、科学専門誌などに掲載されたがんの研究結果から、評価の対象になる方法(コホート研究と症例対照研究)で実施された論文をピックアップして、それぞれについて科学的根拠や信頼性なども併せて評価しています。

 その評価の結果を、全体および個々の部位について、国立がん研究センターのホームページで公開しています。

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国立がん研究センターの「科学的根拠に基づく発がん性・がん予防効果の評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究のエビデンス評価」の一部。コーヒーの評価は図下側の飲料の欄にある(国立がん研究センターのホームページより一部抜粋)
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コーヒーの「肝臓がんのリスクを下げる」効果は「ほぼ確実」

具体的に、コーヒーとがんの罹患については、どんなことがわかってきたのですか。

笹月さん 現在は、肝臓がん、子宮体がん、大腸がん、子宮頸がん、卵巣がんの評価を掲載しています。それぞれ以下のような評価になっています。

* 「肝臓がん」のリスクを下げる効果=ほぼ確実
* 「子宮体がん」のリスクを下げる効果=可能性あり
* 「大腸がん」「子宮頸がん」「卵巣がん」のリスクを下げる効果=データ不十分

 「ほぼ確実」「可能性あり」といった言葉は「科学的根拠としての信頼性の強さ」を示す指標のことです。最も信頼性が高い評価から順に「確実」→ 「ほぼ確実」→「可能性あり」→「データ不十分」となっています。例えば、「喫煙」と「肺がん」との因果関係の評価は、最も信頼性が高い「確実」。つまり、たばこは肺がんのリスクを高めるのは確実というわけです。昨年話題になった「保存肉/赤肉」は、大腸がんのリスクを高くする「可能性あり」になっています。

コーヒーについては、肝臓がんに対する予防効果が「ほぼ確実」になっています。つまり、コーヒーをよく飲む人は肝臓がんにかかりにくいわけですね。

笹月さん 肝臓がんのがん予防効果は、2000年代から「効果あり」というエビデンスが集まり始めました。これ以降、複数のコホート研究によって一致して「コーヒーはがんに予防的に働く」となったために、上から2番目の「ほぼ確実」の評価となっています。

 国立がん研究センターのコホート研究では、40~69歳の男女約9万人について、調査開始時のコーヒー摂取頻度により6つのグループに分けて、その後の肝臓がんの発生率を比較しました。調査開始から約10年間の追跡期間中に、肝臓がんにかかったのはそのうち334名(男性250名、女性84名)です。

 その結果は、「コーヒーをほとんど飲まない人と比べ、ほぼ毎日飲む人は肝臓がんの発生リスクが約半分に減少する」というものでした。1日の摂取量が増えるほどリスクが低下しました。1日5杯以上飲む人では、肝臓がんの発生率は4分の1にまで低下していました。

 これらの結果からも、コーヒーをたくさん飲んでいる人が肝臓がんの発生リスクが低くなるのは、おそらく事実といっていいでしょう。特に「ほとんど毎日」「毎日1~2杯」「毎日3~4杯」「毎日5杯以上」飲む人についてのデータは、統計学的に有意なデータが出ています。「ほとんど毎日」以上の方々は、はっきりリスクが下がっていると言えます。さらに、多く飲んでいる人ほどリスクは下がっているという傾向も出ています。

コーヒー摂取量と肝臓がんの発生率の関係
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コーヒーをほとんど飲まない人と比べ、ほぼ毎日飲む人では肝臓がんの発生リスクが約半分に減少した。1日の摂取量が増えるほどがん発生リスクが低下した。また、リスクの低下は男女に関係なく見られた(国立がん研究センターの多目的コホート調査による結果、2005年)
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 世界のがん研究をとりまとめる米国がん研究機構による最新の要約を見ても、肝臓がんリスクを下げる飲み物としてコーヒーが浮上しています。肝臓がんの最大のリスク要因である肝炎ウイルス感染の有無で分けても、同様に肝臓がん発生リスクが低くなることがわかっています。

大腸がんに関しては、以前はリスクを下げる「可能性あり」に分類されていましたが、最新の情報では「データ不十分」となっています。

笹月さん 一昨年まとめられたコホート調査によって、がんリスクを上げるという新たな結果が出てきたためです。多くの結果はがんリスクを下げるか、中立的なものなのですが、研究を統合して解析するメタ解析の結果、関連性は見えなくなり、研究班で討議を行い、判定を下げたほうがよいだろうという結論になりました。このように、常に新しい研究結果も追加しながら判定して、その都度情報を更新しています。

 子宮体がんについては、2008年の多目的コホート研究の結果から、1日1~2杯、3杯以上飲むグループではそれぞれ、罹患リスクが低下しているという結果や、他の研究結果から「可能性あり」に分類しています。

 このように、大腸がんについては「データ不十分」となりましたが、がん予防に効果的な部位も示されています。コーヒーを適度に飲むことは予防的な手段の一つと判断できるでしょう。

「糖尿病予防」効果と「抗酸化作用」の両面から効いている?

数あるがんの中で、なぜ肝臓がん、子宮体がんに対して、効果が期待できるのですか。

笹月さん 私たちは、コーヒーががんに作用するメカニズムの研究を直接しているわけではありませんが、肝臓がんや子宮体がんは糖尿病を発症するとかかりやすくなるがんであることがわかっています。一方で、コーヒーが糖尿病を予防することも、すでに多数報告されています。コーヒーによって糖尿病リスクが下がればがんリスクも下がる、ということは十分に考えられます。

 また、コーヒーにはポリフェノールの一種である抗酸化物質のクロロゲン酸が豊富に含まれています。クロロゲン酸には、血糖値を改善するほか、体内の炎症を抑える作用があります。クロロゲン酸を継続摂取することもがんに予防的に働いているのではないかと考えています。あくまで推測ですが、コーヒーは「糖尿病予防」効果と「抗酸化作用」の両面からがんを抑制する働きをしていると考えられます。

コーヒーを飲むと、心臓病のリスクが軽減

話が変わりますが、国立がん研究センターは昨年5月に、「コーヒーを飲むと、心臓病のリスクが軽減する」という研究報告を発表されましたね。ニュースなどで大きく取り上げられました。

笹月さん 緑茶やコーヒーなどについての研究結果に対する関心は一般に高いのですが、予想以上に大きくマスコミに取り上げられたので驚きました。

 この調査も、国立がん研究センターのコホート研究に基づいて導き出されたものです。緑茶とコーヒーの摂取と、全死亡リスク、がん、心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患などの死亡リスクとの関連を解析しました。

コーヒー摂取と全死亡リスク
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コーヒーをほとんど飲まない人と比べ、コーヒーを飲んでいる人の死亡率は低下する傾向が確認された。コーヒーを1日3~4杯飲む人の死亡リスクは、ほとんど飲まない人に比べ24%低い。飲む量が増えるほど危険度が下がる傾向が、統計学的に有意に認められた(国立がん研究センターの多目的コホート調査による結果、2015年)
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 コーヒーについては、「1日3~4杯飲む人は、ほとんど飲まない人に比べ、心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患の病気で死亡するリスクがそれぞれ4割程度減少する」といった結果が出ています。全死亡リスクについては、コーヒーを1日3~4杯飲む人の死亡リスクは、24%低いという結果になりました。ただ、今回の取材のテーマであるがん死亡の危険度については、この調査では有意な関連性は見られませんでした。

         ◇       ◇       ◇

 国立がん研究センターでは、数年前に新たなコホート調査を立ち上げた。1990年代当時に比べ国民のコーヒー摂取量は増えていることもあり、今後、新たな知見が報告される可能性は十分にあるだろう。

 来週のコーヒー特集では、コーヒーの糖尿病などの生活習慣病への効果について、国立健康・栄養研究所の古野純典所長に話を聞く。コーヒーは糖尿病だけでなく、痛風や肝機能にも効果があるという、ミドル必見の効果が明らかになる。

[日経Gooday]

Posted by nob : 2017年08月01日 17:59

賛が否を大きく上回ってきている昨今の珈琲健康論議。。。

■ビジネスパーソンのコーヒー学 ~コーヒーと健康最前線~
「からだに悪いコーヒー」が「飲むべきくすり」に!

第1回 “コーヒー悪者説”が覆された歴史――東京薬科大学名誉教授 岡 希太郎さんに聞く

柳本操=ライター

みんなが毎日飲んでいる香り高いコーヒーは、体にいいことづくめだった! 以前は「カラダに悪い」と言われていたコーヒーが、最新の研究により「カラダにいい」ことが明らかになっている。日経グッデイでは、最新の「コーヒーの健康効果」を専門家の方々に直撃して話を聞いた。第1回目となる今回は、12年間にわたりコーヒーの薬理効果を研究してきた“コーヒーの伝道師”岡 希太郎さんにコーヒー悪玉説が覆った経緯などを伺った。

 最新の研究により、「コーヒーは健康にいい」ことが次々と明らかになっている。「コーヒーを飲む習慣があるとがんにかかりにくい」「肝臓にいい」「脂肪燃焼効果がある」など、“コーヒーの健康効果”が相次いで発表されている。

 とはいえ、「子どもは飲んじゃダメ」「妊婦には危険」などとよく言われるように、タバコや飲酒などと同様、健康を損ねるというイメージがいまだにある。コーヒーはカラダにいいのか悪いのか――半信半疑の方も多いと思う。

 日経グッデイのコーヒー特集では、「コーヒーの健康効果」の最新事情を専門家の方々に聞いた。初回にご登場いただくのは、東京薬科大学名誉教授でコーヒー研究家の岡 希太郎さん。「毎日コーヒーを飲みなさい。」(集英社)、マンガ「珈琲一杯の元気」(医薬経済社)などコーヒーと健康に関する著書を多数手掛けている “コーヒーの伝道師”だ。

         ◇       ◇       ◇

「コーヒーが健康にいいのは間違いない」

ここ数年、「コーヒーは健康にいい」というニュースを目にする機会が増えました。「がんにかかりにくい」「肝臓にいい」「糖尿病にもいい」「脂肪を燃やす」など効果もさまざまですね。

岡さん 「コーヒーはカラダにいい」という研究成果が毎年のように出てきています。多方面にわたって健康効果が確認され続々と報告されるので、コーヒーの研究をしている私自身が、その多さに参ってしまうくらいです。コーヒーが健康にいいのは間違いないでしょう。私自身は「コーヒーはくすり」だとよく言っています。

 最近、一番話題になったのが、昨年5月の東京大学と国立がん研究センターによる発表です。「緑茶やコーヒーを飲む習慣のある人は、心臓病や脳卒中などによる死亡リスクが低下する」という疫学調査です。「コーヒーを1日3~4杯飲むと、心臓病死の危険性が4割減る」と新聞・テレビなどで大きく取り上げられました。私はコーヒーの健康効果について取材を受けることが多いのですが、このときは各メディアから取材依頼が殺到して大変でした。この発表で、「コーヒーはカラダにいい」という認識がより一層定着してきたように感じます。

岡さん コーヒーとお茶は、ともに世界中の人々に飲まれている存在ですが、どちらにも共通するのが、カフェインとポリフェノールという炎症予防作用と抗酸化作用がある物質を両方含んでいることです。カフェインやポリフェノールは、脂肪を燃やす働きがあるなど、さまざまな薬理効果を持っているのですが、両方あると相乗効果が出るのです。「カフェインとポリフェノールの相乗効果」と呼ばれるものです。

 コーヒー1杯に含まれるカフェインとポリフェノールは、浅煎りのレギュラーの場合でそれぞれ100mg、200mg程度です。緑茶(煎茶)の場合はそれぞれ半分の50mg、100mg 程度となっています。コーヒーほどではありませんが、お茶も両成分を多く含みますから、健康効果を期待できます。ただ、疫学研究ではコーヒーの研究が圧倒的に多いため、コーヒーの健康効果の方がマスコミなどで多く取り上げられるのです。日本で緑茶の疫学研究が少ないのは残念ですね。

いま注目は「血液サラサラ」効果!

さまざまあるコーヒーの健康効果の中で、今、岡先生が一番注目しているものは何ですか?

岡さん コーヒーの健康効果は、がん予防や2型糖尿病の改善、脂肪燃焼の予防などいろいろあります。それらの中で、私が今、最も注目しているのが「血液サラサラ効果」です。

主なコーヒーの健康効果

がん予防(肝がん、子宮体がん)
2型糖尿病の予防
気分しゃっきり、覚醒効果
血液サラサラ効果
脂肪燃焼の促進
運動時のパフォーマンスを上げる

コーヒー特集ではこれらの効果のうち代表的なものを順次取り上げていきます。次回は、誰もが気になる「がん」との関係を取り上げます。

血液サラサラですか? コーヒーには、タマネギや納豆のような効果があるのでしょうか。

岡さん コーヒーにも、血液サラサラ成分が入っています。コーヒーにはポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が多く含まれています。クロロゲン酸は、コーヒーの健康成分として一番知られている存在です。クロロゲン酸は、体に入ると肝臓で代謝されて半分以上がフェルラ酸という成分に変わります。これが血管内で血小板が固まるのを防ぎ、血液をサラサラにするのです。

 脂っこい食事を取ると血液はドロドロになり、血小板が活性化して血が固まりやすくなります。これによって血栓ができて血管を塞ぐと、脳梗塞や心筋梗塞などの突然死につながる病気となるわけです。ところが、食事といっしょにコーヒーを飲んでおけば、フェルラ酸が血液をサラサラにしてくれます。

 コーヒーの香り成分も血管の若返りに貢献します。コーヒーのなんともいえない馥郁(ふくいく)たる香りは、鼻腔から脳に到達し、リラックス回路を活性化します。このコーヒーの香り成分は空気中に漂う分の何百倍もの量がコーヒーの液体中に溶け込んでいます。コーヒーの香りの中心的存在であるピラジン酸は、血小板が固まるのを強く抑制することがわかっています。

 「人は血管とともに老いる」といわれます。「しなやかで丈夫」な血管をキープしたいなら、毎日コーヒーを飲んでおくといいわけです。
昔は発がん性があると考えられていた

「コーヒーが健康にいい」という認識が定着したのは比較的最近のことのように思います。個人的な印象ですが、20~30年くらい前は、カラダに悪いという印象が強かったように思います。いつごろから変わったのでしょう。

岡さん 「コーヒーが健康にいい」と言われるようになったのは、ここ10年ぐらいのことです。それまでは、医師の間でも「健康のためにコーヒーは控えたほうがいい」という意見が多くありました。

 コーヒーは、昔は「がんを促進する食品」と思われていたんです。コーヒーは見た目も黒いですし、カラダにいいイメージは持ちにくかったのでしょう。

岡さん 日本の病理学者、山極勝三郎博士は、1915年に世界で初めて人工的にがんを作り出すことに成功したのですが、彼は、煙突掃除夫に皮膚がんの罹患者が多いことに着目して、すすの成分であるコールタールをウサギの耳にひたすら塗り続ける実験を行いました。ほかの研究者が半年、1 年であきらめる中、彼は3年間コールタールを塗り続け、世界で初めて人工的にがんを発生させることに成功しました。コールタールが発がん性物質だということを明らかにしたわけです。

 コーヒーは真っ黒だし、焙煎して焦がすから、何となくコールタールに似ていますよね。コーヒーは発がん物質に違いない、という考えが世の中に広まって行ったのです。

調べ始めたら、実は「カラダによかった!」

岡さん コーヒーは欧米を中心に多くの人に飲まれていましたから、当然、コーヒーのカラダに対する影響を調べる研究も盛んに行われました。そして実際に研究を進めたところ、出た結果は逆だったのです。つまり、コーヒーはがんだけでなく、生活習慣病を防ぐし、パーキンソン病などの神経疾患も予防するようだ、といったポジティブな研究成果がどんどん発表され始めたのです。

 私が研究テーマをコーヒーに絞ることに決めたのは2004年のことです。当時、コーヒーが健康にいいという研究が世の中に出始めていて、そこに関心を持ったわけです。

 2002年には、オランダのヴァン・ダム教授らが「コーヒーを1日7杯飲む人は、1日2杯以下の人に比べて2型糖尿病の発症リスクが50%下がる」という報告を出しました。同教授の追跡調査によって、「コーヒーを1日6杯まで飲んだ人でも、がんや心血管疾患などあらゆる原因による死亡リスクには関係しない」という結果が出ています。

 2005年には、日本の国立がん研究センターから「コーヒーをよく飲んでいる人は肝臓がんの発症率が低い。1日5杯以上飲む人は肝臓がん発生率が4分の1になる」という発表も出ました(次回で詳しく紹介します)。

 「コーヒー悪者説」は、このように続々と明らかになる研究成果によりひっくり返されることになるのです。今では、医者の間でもコーヒーの健康効果は広く認知されるようになりました。例えば、肝臓関係の医師なら、コーヒーは肝臓にいい効果を及ぼすから、1日1~2杯程度を飲むことを勧めるという人が増えました。

津軽藩士の命を救ったコーヒー

コーヒーはカラダに悪いという前提で研究が始まったのに、出てきた結果は逆だったのですね。科学の進歩で従来の常識が逆転することはありますが、コーヒーはその典型ですね。

岡さん もっと以前は、コーヒーは「くすり」として扱われてきたのですよ。コーヒーが9世紀から10世紀ごろ アフリカ・エチオピアからアラビア半島にわたってきたとき、イスラム教の僧院ではコーヒーを秘薬として珍重したのです。コーヒーを飲めば徹夜の修業にも耐えられるためです。

 日本にコーヒーが入ってきたのは江戸時代のことですが、コーヒーはビタミン不足による壊血病に効くという記録が日本にも残っています。

 江戸時代末期の文化2年(1805年)。帝政ロシアは植民地を開発しようと、当時鎖国していた日本の蝦夷地(北海道)周辺にまでロシア船を出没させていて、これに対抗するため、江戸幕府は本州最北端の津軽藩士に宗谷岬の北方警備を命じました。ところが、苛酷な自然環境により一冬で100人中72人の越冬死者が出ました。ビタミン不足による壊血病が原因です。

 それから50年後の安政2年(1855年)には幕府は蘭学者の指導のもと、コーヒー豆を藩士に配給しました。その結果、一人の死者も出なかったのです。当時の記述には『和蘭コーヒー豆、寒気をふせぎ湿邪を払う。黒くなるまでよく煎り、細かくたらりとなるまでつき砕き二さじ程を麻の袋に入れ、熱い湯で番茶のような色にふり出し、土瓶に入れて置き冷めたようならよく温め、砂糖を入れて用いるべし』と記されています。

         ◇       ◇       ◇

 次回 からは、コーヒーと病気予防の関係について、さらに掘り下げていく。明日、1月27日には、コーヒーとがんの最新事情について、国立がん研究センター 社会と健康研究センター予防研究部部長 笹月静博士に話を聞く。コーヒーは特定のがんに対する予防効果があることが、国立がん研究センターの長年にわたる研究から明らかになっている。

[日経Gooday]

Posted by nob : 2017年08月01日 17:41

歯の健康Vol.4/結局のところは日常の自らのケアと信頼できる歯科医探し。。。

■本当に「いい歯医者」を見分ける5つの条件
「自宅の近所だから」と選んでいませんか?

日本全国に約6万9000カ所。何の数字かといえば、これは歯医者(歯科医院)の数だ。何とコンビニエンスストアの1.3倍にも上るだけに、街のあちこちで見かける。虫歯や歯周病の治療、歯の矯正、親知らずの抜歯など、口腔内にかかわる何らかの悩みを解決してくれる存在である。

歯医者をどんな基準で決めていますか?

ここで、読者の皆さんに伺いたい。あなたはどんな基準で「かかりつけの歯医者」を決めていますか?

「自宅や仕事場に近いから?」「知人が紹介してくれたから?」

人それぞれに事情はあるだろうが、いい歯医者の見つけ方がわからず、「何回通っても治療が終わらない」などという不満を抱えていても、ズルズル同じところに通っている……そんな人も多いのではないだろうか。

いい歯医者と、そうではない歯医者。見分ける方法はあるのだろうか。TBSテレビ「この差って何ですか」(6月14日<日>放送)取材班は、この差を徹底調査。全国174人の現役歯科医に、「いい歯医者だと思う条件」を聞いた。現職のプロが考える本当にいい歯医者。そのベスト5を紹介しよう。

【第5位】すぐに虫歯を削ろうとしない(38人/174人が回答)

聞いたことがある人も多いかもしれないが、虫歯だからといってすぐに歯を削るのはどうやらあまりよくないらしい。基本的に歯は削れば削るほどもろくなり、削ったところからまた細菌に感染して虫歯になりやすい状態になってしまうようだ。

どうしても削るなら、マイクロスコープを使う

そのため、どうしても削らなければならない場合は、マイクロスコープなどの拡大鏡をのぞきながら、なるべく虫歯のところだけを削るように努力するのが、いい歯医者。

さらに今は、ドックスベストなどという薬を使って虫歯の進行をおさえるなど、従来であれば削る虫歯でも、削らなくても大丈夫なケースも出てきている。ただし、この治療は保険がきかないようなので、主治医との十分な相談が必要になる。

【第4位】治療前に歯科衛生士が口の中を掃除する(52人/174人が回答)

歯科衛生士とは、虫歯の予防などを指導する専門職であり、医師による診察・治療の前に患者の口の中をきれいに掃除をしてくれる専門スタッフ。口の中は細菌だらけのため、十分なクリーニングをせずに治療を行った場合、汚れごと歯の型をとったり、汚れを巻き込んだ状態で詰め物をしたりして、治療の結果がよくならない。

今回取材したクリニックの中には、3名の医師に対して9名の歯科衛生士がいるところも。歯科衛生士による口内クリーニングは医師による治療と同じぐらい、とても重要なのだ。

【第3位】治療のたびに歯の写真を撮影する(66人/174人が回答)

歯の写真といわれて「レントゲンのこと?」と思う人も多いかもしれないが……「写真」である。専用のマウスピースをはめて口の中をカメラで撮影するのだ。
レントゲンを撮るのではなく・・・

これには一体どういう意味があるのか。実際、写真撮影を行っているクリニックに聞くと、歯の写真を撮影することで、患者自身に自分の口の中をしっかりと確認してもらい、治療の方針説明などに使うという。

中には患者が帰ったあと、撮影した写真を見ながら症例を振り返り、スタッフ一同で検討会をするというケースも。「ボクの中で写真撮影のない臨床は考えられない!」と断言する歯医者さんもいた。

丁寧な診察を心がける歯医者は良い

【第2位】自分が不得意な治療は断る(81人/174人が回答)

いちばん意外だったのがこれ。なんと、本当にいい歯医者は自分が不得意(専門性が低い)と思う治療が必要な患者にはきちんとその旨を伝え、診察・治療は行わず、患者が希望すれば、適任の医者を紹介するというのだ。

私たち患者側からすれば、ちょっと意外だが、「歯医者」といっても虫歯や歯周病治療を主とする一般的なクリニックから、審美歯科専門のクリニック、抜歯・インプラントなどを得意とするクリニック、さらには手術を必要とするようないわゆる口腔外科治療が中心のクリニックまでさまざま。

いまどきは病院のホームページなどをチェックすると、そのクリニックの先生の経歴などが記載されていて、どんなジャンルの治療をより得意としているかが分かるが、そうした情報をチェックしないまま来院した患者には、より適したクリニックを紹介する必要があるというのだ。

ちなみに、今回取材したインプラント専門の歯医者さんは、「もう何十年も虫歯治療はしていない。自分の家族に頼まれてもやらない!」と衝撃の告白。もちろん、インプラント治療をメインに掲げているクリニックの先生でも、虫歯が治療できないということはないのだが、自分が治療してもらうなら、やはりより専門性の高い先生に診てもらいたいものだ。

【第1位】初回の診療時間が長い(96人/174人が回答)

最も多くの歯科医師が「いい歯医者」を見分けるためのポイントとして挙げたのが、「初回の診療時間の長さ」だった。

歯の痛みが改善しない原因は2つあるといわれる。「診断を間違えている」または「治療を間違えているか」。そのため、治療の技術は勿論のこと、大事なのは正しい診断をすること。そのためには患者の話をよく聞きよく会話をする必要があるのだという。ケースによっては、初診時は説明だけで終わってしまうこともあるというから驚きである。

「あの歯医者は話ばかり長くて、さっさと削ってくれない!」などと思ったら大違い。その歯医者さんは素晴らしい歯医者さんかもしれません。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2017年08月01日 17:27

虫に刺され易く、また極端に腫れ易い私にとっては深刻な課題です。。。Vol.2

■“蚊に刺されやすい人”必見! 専門家がすすめる蚊刺され対処法
子どもはダメ? 蚊の虫よけ剤、選び方、塗り方のコツ
成分濃度の差は何か…などプロに聞いた!

足立雅也=日本防疫殺虫剤協会技術委員

 肌の露出が増える夏は、蚊も血を吸おうと活発になる季節。蚊に刺されないためには、人の体に直接使い、血を吸わせないようにする「虫よけ(忌避剤)」をうまく使うことが重要です。虫よけの選び方・使い方について、日本防疫殺虫剤協会技術委員を務める足立雅也さんにお話を伺いました。「虫よけはこまめに塗り直して、効果を持続させるようにしてください」と足立さんは話します。

この記事のポイント

* 蚊の防除には「医薬品」または「防除用医薬部外品」を使用する
* 有効成分「ディート」の濃度の濃度の違いは持続時間。蚊の忌避効果の程度に差はない
* 蚊は虫よけのかかっていないわずかな隙間を刺してくる。「塗りムラ」はなくす
* 子どもにディートを使用する際は回数に制限があることに注意
* 天然成分は栽培の時期や方法によって品質にバラつきが出ることがある

虫よけは医薬品または防除用医薬部外品を選ぼう

 蚊の防除対策の一番の目的は、感染症の発生と流行を防ぐことです。そのため、まずは蚊に刺されないための対策から始めましょう。一般的に「虫よけ」と呼ばれる市販の忌避剤にはさまざまなタイプがありますが、その効果や品質、安全性の面から、厚生労働省の製造販売承認を受けた「医薬品」または「防除用医薬部外品」を使用してほしいと思います。

医薬品と部外品の違いは「対象の虫」と「濃度」

 虫よけ(忌避剤)の医薬品と医薬部外品の違いは、簡単にいうと、適用害虫(*1)と有効成分の濃度によります。医薬部外品は「人体に対する作用が緩和」なものと定義されており、防除用医薬部外品の適用害虫は、蚊成虫、ブヨ(ブユ)、サシバエ、ノミ、イエダニなどが中心です。一方、医薬品は防除用医薬部外品の適用害虫に加えて、重大な感染症「ツツガムシ病」を媒介するツツガムシに対する忌避効果が適用されています。
*1 適用害虫とは、対象となる虫のことを指します。

 体に使用する虫よけの多くは、「ディート(ジエチルトルアミド)」という有効成分が含まれています。現状では、ディートの濃度が12%以上のものは「医薬品」、10%以下は「医薬部外品」と医薬品医療機器等法(旧薬事法)上の分類が異なります。

 「濃度の高いほうが、効果が高い」と思われるかもしれませんが、実は蚊の忌避効果に違いはありません。濃度の高いほうが、持続時間が長いということです。

 持続時間は、医薬品では6~8時間、医薬部外品でディートの濃度が8%以上だと3~4時間が目安になります。なので、一般的な医薬部外品の場合は、3時間程度を目安に付け直すといいでしょう。また、汗をかいたり、肌を拭いたりした場合は、その都度付け直します。

 ディートはもともと、米軍がマラリア予防のために開発したもので、海外では以前から濃度30%以上の虫よけも使用されています。日本では最近まで 12%が最高濃度とされていましたが、厚生労働省が2016年6月に30%まで高めることを通知。製造販売承認の審査を経て、2016年秋には30%濃度の製品が発売されました。

 ディート濃度12%と30%の違いも、効力の持続時間です。ディート濃度12%の製品は6時間程度、30%の製品は8時間程度となります。蚊が媒介する感染症(デング熱やジカウイルス感染症など)の流行地域を訪れる場合や、本格的なアウトドアを楽しむ場合などは、より持続時間の長いディート濃度 30%の製品を選ぶとよいでしょう。ただし、汗や水遊びの水で流れてしまうことがあるので、その場合は塗り直す必要があります。

 よく勘違いする人が多いのですが、「虫よけは蚊を寄せつけない」わけではありません。塗った皮膚からディートが揮発することで、寄ってきた蚊の感覚をマヒさせ、刺せないようにするものです。

蚊に狙われないよう、虫よけはまんべんなく塗る

 ディートが入った虫よけは、高圧ガスが充填してある「エアゾルタイプ」、霧状にミストが広がる「スプレータイプ」、「液体・ジェルタイプ」、「シートタイプ」など、商品の剤型(種類)は多岐にわたります。

 「エアゾルタイプ」や「スプレータイプ」は、吹き付けることができます。しかし、ムラができてしまうので、吹き付けた直後に手のひらで塗り広げることがポイントです。蚊は塗りムラを感知して、虫よけのかからなかったわずかな隙間を刺してきます。顔の付近に吹き付けると目に入ったり、吸い込んだりして刺激を受けることがあるので、顔や首筋、耳などには、一度手のひらに吹き付けてから塗り広げるといいでしょう。

 「液体・ジェルタイプ」と「シートタイプ」は、手にとって肌にムラなく塗り広げるように使用します。ただし、「エアゾルタイプ」「スプレータイプ」よりディートの濃度が低い傾向があり、1~2時間ごとに塗り直す必要があります。

 このほかに、シールタイプやバンドタイプといった身に付けるタイプのものもありますが、ユスリカやチョウバエを対象とし、蚊成虫が対象になっていないものが多く見受けられます。たいていは医薬部外品ではありません。身に付けるタイプを使用する場合は、適用害虫に蚊成虫が表記された医薬品、または、防除用医薬部外品を選ぶようにしましょう。

子どもにディートを使っても大丈夫?

 ディートを12歳未満の子どもに使用する場合は、以下のような使用回数の目安と、顔には使用しないことが決められています。これは、カナダ保健省農薬管理規制局の規制に準じたものです。デューク大学の研究で子どもに対する健康被害が報告されたことから、カナダではこのような規制が設けられていますが、厚生労働省による検討会の検証では、その事実は確認されていません。しかし、安全性と適正使用を考慮して、カナダの規制を参考にすることになりました。

子どもへの使用の目安

* 生後6カ月未満:使用しないこと
* 生後6カ月以上2歳未満:1日1回
* 2歳以上12歳未満:1日1~3回

新しい成分「イカリジン」、子どもに年齢制限なく使用できる

 ディートの使用に不安がある人には、「イカリジン」の虫よけがお勧めです。イカリジンは、日本では2015年に承認されましたが、1980年代にドイツで開発されたもので、世界50カ国以上で使用実績があります。30年以上にわたって、子どもに対する大きな健康被害の報告もないため、より安全に使用できるといえます。

 イカリジンの虫よけには、濃度5%と濃度15%の2種類の製品があり、いずれも防除用医薬部外品です。ディートと同様に、濃度の高いほうが効果の持続時間が長く、濃度5%は6時間程度、濃度15%は5~8時間程度です。

 虫よけは原則的には、肌に使用するものです。特にディートは、衣類の上から吹き付けると、繊維を傷めて変色変形が生じることがあるので注意が必要です。一方、イカリジンにはそのような影響はないため、生地の薄い衣類やストッキングの上から蚊が刺してくるような場合には、使用してもよいかもしれません。

天然成分=安全・安心というわけではない

 市販の虫よけには「ディート無添加」「化学物質不使用」とする、天然植物由来の製品も多く出回っています。確かに、ユーカリ油(レモンユーカリ油)は、厚生労働省も虫よけ剤成分として推奨しています。ただし、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、ユーカリ油に含まれるシネオールという物質には中枢神経系や呼吸の問題を引き起こす可能性があるため、虫よけに関して、3歳未満の子どもには使用しないよう注意喚起しています。また、これらの天然植物由来の抽出物を、人の皮膚に塗って、蚊による虫刺され予防の効果効能を表すことは、医薬品医療機器等法上の違反になります。

天然成分は栽培時期や方法などによってバラつきが出る

 このほか、レモングラス、ローズマリー、ローズゼラニウム(蚊連草:かれんそう)、ゼラニウム、ミントなどにも虫よけ作用があるといわれていますが、天然植物やそこから抽出したオイルなどは、いつ、どこで、どのように栽培・収穫したかなどによって、品質にバラつきが生じることがあります。

 冒頭でもお話ししましたが、蚊の防除対策の一番の目的は、感染症の発生と流行を防ぐことです。その効果と製品の安定性が確かめられているのは「医薬品」「防除用医薬部外品」の承認を受けている虫よけです。天然成分の虫よけは、メーカーによってその効果をアカイエカを使って検証していますので、ある程度の満足感が得られるかもしれません。しかし、中には効果や安全性などの検証をしていないところもありますので、お勧めできません。

(ライター 田村知子)

[日経Gooday]

Posted by nob : 2017年07月28日 16:49

歯の健康Vol.3/歯と歯茎と舌の状態は健康のバロメーター。。。Vol.2

■歯周病という身近な病気の恐ろしすぎる真実
成人の8割がかかる国民病を甘く見るな

小林 保行
歯科医師/キーデンタルクリニック院長

真冬の風物詩でもあり、流行のピークを迎えているインフルエンザ。学校や職場でマスクをする人も増えてきて、日本全国を見渡すと学級閉鎖を余儀なくされている地域もあります。空気が乾燥しやすい季節でインフルエンザに限らず、ノロウイルスなどの細菌・ウイルスによる感染症の警戒ムードが高まっています。

一方、インフルエンザやノロウイルスのように突発的なニュースにはなりにくいものの、厚生労働省の調べによると成人(30~64歳)の7~8割がかかっているとされる感染症をご存じでしょうか。それは「歯周病」です。筆者は歯科医師としての知見や経験を基に、歯や口周りの情報を「ムシバラボ」というサイトで発信していますが、その中でも強く訴えていることのひとつが、歯周病の予防と治療の重要性です。

歯が抜けるだけではない!? 歯周病が及ぼす影響

そもそも歯周病とは何でしょうか。耳にしたことがあっても、正しく知っている人は少ないかもしれません。日本歯科衛生士会ホームページより概要を抜粋しますと、「歯肉・歯根膜・セメント質・歯槽骨で構成される歯周組織が、口の中の細菌感染によって破壊される慢性炎症性疾患のこと」で、成人だけではなく小・中学生などの若年層も多く罹患しているとされています。

適切に歯磨きができていないと、健康な歯ぐき(歯肉)に炎症が起こり、それを改善しないまま深部の歯周組織まで炎症が波及すると、歯と歯肉の境目の溝が深くなり、歯周ポケットが形成されます。これが重症化してしまうと歯がぐらつき始め、残念ながらたくさんの歯を失ってしまうことになりかねません。しかも歯をしっかり磨いていても、気づかずに歯周病になっている人がかなり多いのです。

歯周病を「単に歯が抜けるだけの病気」と片付けてしまうのは大間違いです。最近の研究で歯周病は全身に悪影響を及ぼすことがわかってきているのです。特に糖尿病と密接な関係があるほか、突然死の原因になりかねない心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めたり、失明や手足の切断につながるような重症になってしまったりするのです。

歯周病菌を顕微鏡で観察すると、粒状の物やヘビのようにクネクネ動くものなどさまざまなタイプを無数見ることができます。ある研究によるとこの種類と数が増えるほど歯周病の症状は悪化するようです。ありふれた細菌として見過ごされてきましたが、最近はこの歯周病菌が「さまざまな病気と密接にかかわっているのではないか」と世界中の研究者から報告されています。

恐怖のスパイラルを作り出す! 糖尿病と歯周病の関係

まずは糖尿病です。頻尿や喉の渇き、倦怠感のほか足がつるのは糖尿病の症状。食べ物が歯に挟まる、歯ぐきから出血するのは歯周病の症状です。この2つの病はお互いを悪化させていくという恐怖のスパイラルを作ります。

何がお互いを悪化させてしまうのでしょうか? そのメカニズムを説明しましょう。歯周病になってしまったことで形成された歯周ポケットに歯周病菌が溜まってしまうのが発端となります。ここに免疫細胞である白血球が菌を退治しに集まってきます。

この時、白血球が歯周病菌の出す毒素に触れることで、「TNF―α」と呼ばれる阻害物質を出します。これが血液中のインスリンの働きを妨げてしまう作用があるのです。インスリンは健康な人の体内で変動する血糖を適度に調整する役割があるのですが、この働きが低下すると、糖尿病の症状が悪化してしまうことがあります。

そして糖尿病が悪化すると血糖値が高くなり、今度は歯ぐきの毛細血管の血流が悪化して、血液が行き渡らず歯周病菌を退治できなくなってしまいます。こうして歯周病による歯ぐきの炎症が糖尿病を悪化させ、さらに歯ぐきの炎症を進行させる――。という悪循環に陥りかねません。わずか半年で重度の糖尿病で倒れてしまった患者もいるぐらいです。

逆に糖尿病患者に歯周病菌を減らす治療をしたところ、それまでよくならなかった「ヘモグロビンA1c」と呼ばれる過去1~2カ月の血糖値の状態を示す指標が劇的に改善して、症状がよくなったケースが報告されています。

歯周病菌が血管内に入ると血栓ができやすくなり、突然死を引き起こしかねない心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めるという研究結果も出ています。歯周病菌は心筋梗塞の原因である動脈硬化を進行させることがあるのです。

メカニズムを説明しましょう。口の中に住んでいた歯周病菌は、食事中などで傷ついた口の中の粘膜の毛細血管から血管内に入り込みます。その歯周病菌の刺激により動脈硬化を誘導する物質が出てきて、血管内にプラークと呼ばれるお粥状の沈着物ができることで血液の通り道が狭められ、心臓の冠動脈を硬化させると言われています。このことはヒトの大動脈の動脈硬化症と呼ばれる患者さんの血管の中から5~20%ぐらいの割合で歯周病菌の遺伝子が見つかっていることからも確認されています。

難病・バージャー病の患者は歯周病も診断されていた

もうひとつ、おそろしいのは「バージャー病」という聞き慣れない病気と歯周病の関係です。手足の末端の血管が詰まり、炎症がおき、皮膚に痛みや潰瘍を起こし、最悪の場合は手足を切断しなければならないこともある病気です。

実はバージャー病にかかったすべての患者が歯周病だと診断され、その進行度合いは中度から重症です。痛み、または潰瘍がある部分の血管から採血し、検査を行った結果、血液からは歯周病菌が検出された一方で、正常な箇所からは歯周病菌が検出されませんでした。

歯周病菌は血栓をつくりやすく、皮膚の内側の細胞に進入するとの報告がされています。口の中にとどまらず、体全体に行ってしまい、最悪の場合バージャー病を引き起こすとみられます。これが心臓の近くで起これば心筋梗塞、脳の近くで起これば脳梗塞となる可能性があるのです。

このように放置できない歯周病を予防・治療するにはどうしたらよいでしょうか。まず基本は歯磨き=ブラッシングです。歯と歯ぐきの間を意識して、1 本1本丁寧に磨く意識が必要です。こまめなうがいも欠かせません。一度のうがいでお口の中の細菌がかなり出て行くと言われています。ガラガラうがいだけでなくブクブクうがいもこまめに行いましょう。

とはいえ、毎日しっかりブラッシングしていても、必ず歯石はついてきます。目安としては3カ月に1回、つまり季節ごとに定期検診を受診して歯石を取っていくのが理想です。しっかりと定期的な検診で歯のクリーニングを行い、口の中全体の細菌数を減らすことが免疫力の低下を防ぐことにもつながります。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2017年07月27日 12:01

歯の健康Vol.2/歯と歯茎と舌の状態は健康のバロメーター。。。

■頭痛、肩こり、腰痛の原因は「舌」かもしれない
噛み合わせの悪さが引き起こす体調不良

安藤 正遵
安藤歯科クリニック院長

原因不明の体調不良に悩んでいませんか

「長年、原因不明だった頭痛や肩こりが嘘のように消えました」。筆者が経営する歯科クリニックの患者Aさんは、喜びを口にしました。

頭痛や肩こり、慢性疲労、腰痛など、はっきりとした原因がわからず、なんとなく体が不調だという人は少なからずいます。これを専門的には「不定愁訴」といい、一筋縄では治療できないとても難しい症状とされています。整体や鍼灸などで改善しようとしている患者も少なくないようです。

一方、私は長年の研究と実体験から歯科治療のノウハウが不定愁訴の改善に有効性を示すケースをいくつも知っています。治療から15分足らずで症状が改善した例もあるほどです。ポイントは噛み合わせと「舌」の位置。実際に1996~2013年までに私の経営する歯科クリニックで噛み合わせ治療を行った295人のうち、76%が偏頭痛を、67%が首のこりを改善するなど、さまざまな症状に対する有効性を示しました。無気力、難聴、背中の痛み、肩こり、腰痛などが改善した人も少なくありません。

つらい不定愁訴は、下あごの位置のズレが原因になる場合があります。下あごにズレが生じると頭蓋骨が傾き、首や肩や脊椎のバランスが崩れます。これが不定愁訴に繋がります。

その下あごのズレは、どのようにして引き起こされるのでしょうか。歯科大学では、上下のあごの位置は歯で決まると教えられています。しかし、私はこれまで300人以上の患者さんの噛み合わせ治療を行う中で、この理論に疑問を抱いてきました。

今、これを読んでいるあなたは、つねに上下の歯を食いしばっているでしょうか。答えは「ノー」だと思います。私たちの上下の歯は、食べ物を噛むとき以外は触れ合ってはいません。2mm程度の隙間が空いた状態をキープしています。普段は、下あごは咀嚼筋群という噛むための筋肉によってブランコ状態となっているのです。

歯が下あごのズレの原因でないならば、本当の原因は何なのでしょうか。そうです、その理由が「舌」なのです。「歯並びが悪い」「かぶせものをしている」などの理由で、舌が収まるスペースが狭くなったり、鋭利な歯が舌にストレスをかけていたりすると、舌はつねに緊張した状態を強いられることになります。その舌の状態によって、下あごの位置は左右されているのです。

以前、右下の歯が舌側へ倒れ込むように生えている症例を目にしたことがあります。舌は刺激を避けるために、左へ逃げるようになり、それにともなって下あごも左へずれていました。大きな歪みが生じ、頭痛や腰痛などの体の不調も抱えていました。

歯のアーチが小さく、歯が直立して生えることができずに舌側に倒れ込んでいる症例の治療にあたったこともあります。舌に歯がめり込んでいる状態のため、舌が受けるストレスが相当なもので、不定愁訴の症状も重度なものでした。

戦後、食生活が改善し、飽食の時代に突入したことにより、現代人の歯は変化しました。そのさまざまな変化により、現代人はあごのズレを引き起こしやすくなっています。

あごのズレを引き起こす原因

あごのズレを引き起こす原因は以下の4つが挙げられます。

①歯が大きくなった

現代は栄養状態がよくなったため、日本人の平均身長は50年前に比べて1.08倍になり、それにともなって歯も大きくなりました。歯が大きくなれば、必然的に舌の収まるスペースは狭くなり、舌へのストレスは増大します。

②あごが細くなった

食生活の変化により、噛む回数が減ったことで、現代人のあごは細くなりました。現代人の咀嚼回数は縄文時代の7分の1にまで減っています。あごが細くなったことで、舌の収まるスペースはますます狭くなっているのです。あごが小さくなったため、歯がきれいに収まらず、舌側に倒れ込んでしまう傾向にあります。

③歯が尖っている

現代人はやわらかいものを食べる機会が多いため、歯がすり減らずに尖っている傾向にあります。歯が尖っていると、舌は口の中でつねに緊張状態になり、下あごのズレにつながるのです

④舌の肥大化

現代では、熱中症や健康維持のために水を飲むことを勧める傾向にあります。水を飲むこと自体はいいのですが、舌は血管が豊富な組織のため、体内の水分量に敏感に反応します。水分過多になると、舌も大きくなる傾向にあります。

このように、現代の食生活の変化により、舌が置かれている口内環境は悪化の一途をたどってきました。舌の収まるスペースが狭くなり、さらに舌の肥大化も相まって、下あごのズレが引き起こされています。現代では、ほぼすべての人が何らかの形で舌にストレスをかけているといえます。まさに、下あごのズレとそれにともなう不定愁訴は現代人特有の現代病だといえるのです。

下あごのズレが原因の不定愁訴は、舌が歯から受けるストレスを取り除くことで症状を改善させることができます。私の経営する歯科クリニックでは、わずかに歯を削ることで舌のストレスを無くす独自の咬み合せ治療を実施しています。

従来の咬み合せ治療では、歯の矯正やマウスピースを活用していましたが、その治療法では、歯と舌の関係に問題がある場合は改善ができませんでした。そこで、舌の問題を解決するため、歯の高さだけでなく、大きさ・傾き・尖り具合・被せ物の状態など総合的に診たうえで治療を行っています。

この治療法では、舌のストレスを大幅に取り除くことが期待できます。治療の際は、歯の一番外側のエナメル層を0.1~0.5ミリ程度削って調整します。エナメル層には神経が通っていないので、治療には痛みはありません。早い人は、治療後15分程度で不定愁訴の症状改善を実感できます。他ではどうしても治らなかった不定愁訴の原因を解消し、症状の改善が見込めるのです。

もし、あなたが原因不明の体調不良に悩まされているなら、下記の項目にどれだけ当てはまるかチェックしてみてください。

チェックしてみましょう
□ 噛んだ時のカチカチ音が小さいか、二重音である
□ 首か肩がいつもこっている
□ 口が開きにくい
□ 口を開けるとあごが痛い
□ 口を開けるとあごで変な音がする
□ 腰痛がある
□ 胃腸の調子が悪い
□ 歯ぎしり、食いしばりがある
□ いつもあごの周りの筋肉がこっている
□ 歯科で詰めたかぶせものが高いと感じている
□ 口の中で歯の尖りや邪魔を感じる

【チェック判定】
当てはまる項目の数
●3個未満 噛み合わせの影響は少ないようです
●3~5個 噛み合わせが影響しています
●5~7個 不調は噛み合わせからもきています
●8個~ すぐに咬み合わせ治療を受けることをお勧めいたします

医療機関で治療を試みたにもかかわらず、効果が見られない肩こりや腰痛、偏頭痛、慢性疲労などの症状をお持ちの人は、一度、噛み合わせを疑ってみる必要があるかもしれません。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2017年07月23日 17:41

歯の健康/へえっ〜(驚)

■注意!その体の不調、銀歯が原因かもしれない
アレルギー性皮膚炎や脱毛症だってありえる

小林 保行
歯科医師/キーデンタルクリニック院長

あなたは虫歯を治療したことがありますか?

心当たりのある人の多くは、口の中に金属の詰め物が入っているかもしれません。いわゆる「銀歯」と呼ばれるアレです。

金属のアクセサリーをつけてかぶれてしまう人は、「自分は金属アレルギーじゃないか?」と自分で気づきやすく、アクセサリーをつけることを極力控えることでしょう。歯科治療においても金属はよく使われていますが、この歯科金属も例外なく金属アレルギーを引き起こすことがあります。

ところが、問題は歯科金属がアレルギーの原因になっていても自分では気づきにくいということにあります。自分で気づかなければ対処のしようがありません。筆者は歯科医師としての知見や経験を基に、歯や口周りの情報を「ムシバラボ」というサイトで発信していますが、その中でも強く訴えていることのひとつが、歯科金属アレルギーのこわさです。その特徴や症状、またその対処法について詳しくご説明していきます。

歯科金属アレルギーの特徴

歯科治療では、詰め物やかぶせ物以外にも根の治療後につける土台や、ブリッジ、入れ歯などありとあらゆるものに金属が使用されています。この歯科金属アレルギー患者が日本で年々増加しているという報告があります。

①歯科金属がアレルギーの原因になっていても気づかれにくい

皮膚に身につける金属アレルギーと違うのは、「口の中だけでなく、金属の触れていない全身にも症状が出ることがある」というところです。そのため、症状の原因が歯科金属アレルギーと分からずに苦しんでいる人も少なくありません。

②保険の金属は口の中で錆びやすい

保険で使われている金属は、高温多湿の口の中では錆びて唾液に溶け出してしまいやすいという欠点があります。その溶け出した金属イオンが体のタンパク質と結びついてアレルギー源となってしまいます。

③長年入れていることで体内に蓄積される

口の中に入っている金属は何年、何十年と入りっぱなしになるため、溶け出した金属は体に蓄積され、それが過剰になることでアレルギー反応が起こるとされています。

④2種類以上の金属が入っているとアレルギーになりやすい

口の中でよく使われる金属にはパラジウム、ニッケル、コバルト、銀などがあります。口の中に種類の違う金属が入っていると、微弱な電流である「ガルバニー電流」が発生し、アレルギーが起こりやすくなることがわかっています。

⑤口の中に炎症があると金属アレルギーが起こりやすい

重度の歯周病や口内炎などの炎症状態が続いているお口の中では特に金属がイオン化しやすく、金属アレルギーを起こしやすいと言われています。
口の中・周囲だけでなく全身にも出る

そして、歯科金属アレルギーの症状は口の中やその周囲に出る場合と、全身に出る場合の2つに大きく分けられます。

口の中・周囲に出る場合は、唾液に溶け出した金属イオンが口の中や周囲にアレルギー反応を起こします。次のような病気があります。

●口内炎・舌炎

口内炎が頻繁にできたり、舌に炎症を起こすことがあります。

●口唇炎・口角炎

唇の周りが赤くただれたり、口の両端(口角)が赤く炎症を起こして切れたりすることがあります。

●口腔扁平苔癬(こうくうへんぺいたいせん)

口の中の粘膜(特に頬っぺたの粘膜)に白い線状、レース状、網目状の模様が現れ、周囲が赤くただれます。触れるとピリピリ痛むことがありますが、無症状の場合もあります。

●味覚障害

アレルギー反応が舌の表面の味の受容体(味蕾)に起こると、味が分かりづらくなることがあります。

全身に出る場合は、体に取り込まれた金属イオンが体内のタンパク質と結合してアレルゲンとなり、汗として排出されるときにその皮膚の表面でアレルギー反応を起こします。重篤化すると鎮痛剤も効かないくらいの痛みを伴う状態になることもあります。

●掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)とは手のひら、足の裏に多数の膿疱ができる難治性の慢性炎症性疾患です。膿疱は数日で乾燥し、黄褐色となりぽろぽろと皮がめくれてきます。 爪にも膿疱が出来ることもあり、爪が分厚く変形したり、褐色に変色することもあります。掌蹠膿疱症は周りの人にうつることはありません。膿疱はウイルスや細菌によって起こるものではなく無菌性であるからです。また、家族で体質が似て発症することはありますが、遺伝することはないといわれています。

●アトピー性皮膚炎、湿疹

アトピー性皮膚炎、いわゆるアトピーは、花粉症などのアレルギー疾患とともに増加しています。アトピー性皮膚炎の原因としてダニやハウスダストなどが有名ですが、意外に知られていないのが歯科材料(特に金属)です。一般的な治療を行っても、改善が見られない場合は、歯科材料が影響している可能性があります。アトピー性皮膚炎の治療は、現在もなおステロイド外用剤を中心とした対症療法ですが、最も大切なのは原因を見つけ出し除去する事です。

●脱毛症

蓄積された金属が一定のアレルギー許容量を超えると、一気に髪の毛が抜けてしまうことがあることが分かってきています。銀歯による金属アレルギーから円形脱毛症を発症し、髪の毛がほとんど抜け落ちてしまったケースがあります。皮膚科で円形脱毛症と診断され、ステロイド剤による治療を行ないましたが、全く効果が出ず、別な医師による診断で、金属アレルギーであることが発覚し、お口の中の歯科金属を除去したところ、抜け毛が止まり完治に至ったというケースの報告があります。

どうやって治療すればいいか?

口の中に金属が入っていて、上記の症状に心当たりがある人は歯科金属アレルギーの可能性があります。そのような場合はまず、原因となっている金属を特定する「パッチテスト」と呼ばれる検査を行います。これは、皮膚の表面に金属を含んだ試薬を貼り付けて、アレルギーの反応が起こるかどうかを調べるものです。もしもそれでアレルギー反応の出た金属があれば、原因となる金属を全て取り除く必要があります。

原因となる金属を取り除いた後は、アレルギーを起こさない材料で詰め替えやかぶせ直しを行います。具体的にはプラスチックやセラミック、パッチテストで金属アレルギーを起こさないと分かった金属などです。金属アレルギーを起こさないような入れ歯や矯正治療の装置もあります。

もともとアレルギー体質の人、例えば花粉症や喘息、食物アレルギーなどがある人、またはアレルギー体質の人が家系にいる場合には金属アレルギーになりやすい傾向があります。ずっと治らない原因不明の皮膚のただれや湿疹などで悩んでいる人はもしかしたら歯科金属アレルギーが原因かもしれません。放置してしまうと全身へも症状が広がってしまいます。心当たりのある人は一度歯科医院で相談してみることをおすすめします。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2017年07月23日 17:40

虫に刺され易く、また極端に腫れ易い私にとっては深刻な課題です。。。

■蚊、ネコノミ、ヒアリ… 虫に刺されたらどう対処?

夏秋優
兵庫医科大学皮膚科准教授

 蚊に刺された後のあのかゆみ。人によっては、長い間かゆみに悩まされます。虫刺され用の市販薬は数多く販売されていますが、どのように選べばよいのでしょうか。虫刺されに詳しい、兵庫医科大学皮膚科准教授の夏秋(なつあき)優先生に、蚊などの吸血性の虫の話を中心にお話を聞きました。最近話題のヒアリについても最後に少し触れています。「蚊などに刺されてかゆい場合は、保冷剤などで刺された所を冷やすと局所の感覚を鈍らせ、かゆみを感じにくくすることができます」と夏秋先生は話します。

■刺されてかゆい蚊はアカイエカ? ヒトスジシマカ?

 日本ではアカイエカやヒトスジシマカに吸血されることがほとんどですが、ヤブカの仲間のヒトスジシマカのほうが、かゆみや赤みといった炎症が強く出るのが一般的です。刺された部位による違いはあまりありませんが、例えばまぶたや指など、もともと炎症が起こると腫れやすい部位や、感覚が敏感な部位では、かゆみや腫れがひどくなります。

■炎症がひどい場合はステロイド

 蚊に刺された後、症状が軽い場合は自然に治るのを待つとよいですが、かゆみが強いときには、虫刺され用の市販薬で対処するとよいでしょう。

 炎症によるかゆみには、原因となるヒスタミンをブロックする抗ヒスタミン成分(ジフェンヒドラミンなど)、スーッとした刺激でかゆみを感じにくくする清涼成分(l-メントールなど)の入ったものが有効です。かゆみが強いときや、もともと炎症が強く出やすい人は、炎症を抑えるステロイド(デキサメタゾン、プレドニゾロンなど)が入った外用薬を選びます。市販薬のパッケージには、有効成分が記載されているので、そこを参考にしてください。薬剤師や登録販売者に尋ねてもよいでしょう。

 もし、かき傷があるときは、清涼成分がしみて痛むことがありますが、必ずしも使わないほうがよいというわけではありません。多少しみる程度の刺激があるほうが、かゆみが和らいでよいという場合もあります。それぞれの好みで判断するとよいでしょう。

■かゆみがぶり返す人は予防的にステロイドを塗っておく

 刺されてすぐにかゆくなり、一度治まるが翌日再びかゆくなる「ステージ3」(表)の人は、刺されてすぐのかゆみが一旦治まった後に、ステロイド外用薬を塗ると、翌日に再び来るかゆみや赤みがかなり軽くなります。

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蚊を含む虫刺されに対する反応と日本人に見られやすい年齢の目安(夏秋先生による)

■爪でバツ印をつける、たたく、冷やす、温める…効果はある?

 薬剤を使わずにかゆみに対処するとき、いろいろな方法を見聞きします。爪で押さえてバツ印をつける、たたく、冷やす、蒸しタオルで温める、ばんそうこうを貼る、お茶のティーバッグや出がらしを当てる……果たしてこれらに本当に効果があるのか? と聞かれれば、「かゆみを和らげる」という意味では、効果があるといえるものもあります。

◇「爪でバツ印」は傷をつけない程度ならOK

 爪でバツ印をつけるというのは、私自身もやることがあります。これは、爪で刺激を与えることで、かゆみを痛みに替えて和らげているのです。ただしこの場合、かゆみから逃れることはできても、力を入れ過ぎて皮膚に傷をつけてしまうと、そこから細菌に感染する可能性があるという別の問題が出てくるので、注意する必要があります。

◇お茶の成分がかゆみを抑えるかは不明

 お茶のティーバッグや出がらしをのせるという方法は、お茶の渋みの成分であるタンニンに、炎症を抑える作用があるといわれていることからかもしれませんが、科学的な根拠による実証はされていません。

◇ばんそうこうはかゆみを抑えないものの、かき壊し防止に有効

 ばんそうこうを貼るという方法は、それでかゆみがなくなるわけではありませんが、かけなくすることで、患部を守ることになります。特に、子どもの場合はかゆみを我慢できずにかきむしってしまうと、傷から細菌が入ってとびひ(伝染性膿痂疹:でんせんせいのうかしん)になることも多いので、有効かもしれません。ただし、蒸れてしまわないように、通気性のある紙タイプのものを選ぶようにしてください。

◇保冷剤などで皮膚を冷やして感覚を鈍らせるのがベスト

 かゆみを抑えるのに一番よいのは、冷やすことです。冷やすと血管が収縮して、かゆみの神経伝達も遅れるので、局所の感覚を鈍らせ、かゆみを感じにくくすることができます。家庭などでは保冷剤を使ったり、外出時なら冷たい缶飲料を買ったりして、刺されたところを冷やすといいでしょう。

 人間の知覚には、「生命に危険を及ぼす感覚を優先する」という原則があります。極端な話をすれば、左手がかゆくてたまらないときに、右手を針で刺されたら、左手のかゆみは吹き飛びます。つまり、爪でバツ印をつけるほか、たたく、冷やす、温めるといったほとんどの方法は、かゆみに替わる刺激を与えることで、かゆみを感じにくくさせているのです。

■蚊をつぶしたときの血は、拭き取るか洗い流す

 「蚊をつぶしたらどうしたらいいか」ということも、よく患者さんから尋ねられます。吸血中の蚊に気づいてつぶしたとき、自分の血がついてしまったら、ティッシュなどで拭き取ります。

 飛んでいる蚊をつぶして、手に血がついた場合は念のため、せっけんで洗い流しておくといいでしょう。例えば、病院の待合室などで吸血して満腹になった蚊をつぶしたときは、その蚊がウイルス感染症の人の血を吸っていた可能性もあります。自分の手に傷があれば、感染のリスクはごくわずかとはいえ、ゼロとは限らないからです。

■蚊以外の虫に刺された場合はどう対処する?

 虫に刺された現場を見ていないと、赤みやかゆみが蚊によるものなのか、それ以外の虫によるものなのか、判断するのは難しいもの。人間が薄着になり、虫たちが活発に動き回る夏場は、蚊以外の虫に刺されることも少なくありません。

 今の時期に蚊刺されと似た症状が出るのが、ネコノミによる刺症です。ネコノミは、ネコやイヌの体に寄生して吸血します。特にノラネコの移動とともに、庭や公園などに発生していて、そこを通りかかると足元を刺されます。足首やすねのあたりに症状が集中していて、水ぶくれもできるような場合は、ネコノミの可能性が高いでしょう。素足にサンダル履きで出かけるようなときは注意してください。

 また、数日前に野山に出かけていたようなときはブユ(ブヨ)に刺された可能性もありますし、家にいて脇腹や下腹部、大腿部の内側などにかゆいブツブツなどの症状があるときはイエダニの可能性も考えられます。

 こうしたノミ、ブユ、ダニなど吸血性の虫(有害節足動物)に刺されたときは、基本的にはかゆみや赤みといった局所の炎症が主な症状なので、蚊と同様に対処すればいいでしょう。

 ただし、最近話題のヒアリやハチ、あるいはムカデといった虫の場合は、刺咬(しこう)による激しい痛みや腫れだけではなく、体質によっては「アナフィラキシーショック」と呼ばれる、命にかかわる恐れのある強いアレルギー症状が表れることもあります。刺されてから30分以内にじんましんや吐き気、腹痛、呼吸困難といった症状が表れた場合は、速やかに救急車を呼び、医療機関を受診するようにしてください。

[日経Gooday]

Posted by nob : 2017年07月23日 17:39

あくまで主治医は自分自身、、、自らの生を救えるのは自分自身だけとの覚悟をして初めて、医療スペシャリストたちや家族や友人といったサポーターたちを最大限有効に活用できる。。。

■小林麻央さんも悩んだ、日本のがん医療の「運任せ」な側面

窪田順生:ノンフィクションライター

乳がんで亡くなった小林麻央さんが度々、ブログで触れた「後悔」の思い。「もっと別の治療法があったのではないか」とは、多くのがん患者や家族たちが抱く思いなのだが、そもそも日本のがん医療は、病院や医師によって質のばらつきが大きく、運任せのような側面がある。

ステージ4でも回復する人も
なぜがん患者の明暗が分かれるのか?

 先月、34歳の若さで亡くなった小林麻央さんが闘病中に綴っていたブログは、人々の心にさまざまなメッセージを突きつけた。

 筆者が特に考えさられたのは、4月13日の「浪漫飛行」と題した記述である。

癌だって、ステージ1の時点で診断される人もいれば、気づいた時にはステージ4の人もいる。順調に治る人もいれば余命宣告から奇跡みたいに治る人もいて、そうでない人もいる。

良い方をみても きりがないし、悪い方をみても きりがない。良い方をみてしまうとき、私は、なぜここまでにならなければならなかったのかな、と思うことがありました。もちろん自分自身の過ち 積み重ねなどあるにせよ何故、順調に治っていく道ではなかったのだろう、と。

2010年の結婚から7年、34歳の若さでこの世を去った小林麻央さんの闘病ブログからは、一般人よりも遥かに金銭的に恵まれていても、必ずしも良い病院、医師に最初から出会えるというわけではない、ということが読み取れる

 筆者の周囲にも、がんが発覚してから、あっという間に亡くなってしまった人もいれば、ステージ4で余命宣告を受けてから奇跡の回復を遂げた人もいる。彼らの運命を分けた「差」は何だったのか、という思いがかねてからある。

 このような「がん格差」に、本人の決断が関係していることは言うまでもない。麻央さんもブログで、「あのとき、もうひとつ病院に行けばよかった あのとき、信じなければよかった」と綴っている。

 もし自分が「がん」を宣告された時、果たして悔いのない決断ができるだろうか。なにか「がん格差」を是正するような仕組みはないものか。そんなことをぼんやりと考えていたら、先日発売された『日米がん格差 「医療の質」と「コスト」の経済学』(講談社)の中に、自分なりの「答え」を見つけた。

日米でがん治療を体験した
著者の提案とは?

 筆者が見つけた答えが何なのかということを説明する前に、まずはこの仕組みを教えてくれたこの本について簡単に触れておこう。

 本書は米スタンフォード大学で医療政策部を設立し、医療ベンチマーク分析の第一人者として知られる医療経済学者・アキよしかわ氏が、医療ビッグデータに基づいて日米の医療を比較し、日米の「がん治療」を巡るさまざまな問題を考察している。

 それだけでも十分に興味深いのだが、さらにこの本の価値を高めているのは、筆者自身ががん患者だという点だ。日本とアメリカを行き来きしながら、自らが行ってきた「がん闘病」を赤裸々に語っている。

 2014年10月、アキ氏は「ステージ3B」の大腸がんを宣告される。がん研有明病院で手術を受けるも、その後の治療は、ハワイのクィーンズメディカルセンターで受けることとなった。家族と自宅はアメリカで、自分が設立した医療経営コンサルティング会社「グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン」が日本にあるということで、その中間点で治療をすることにしたのだ。

 この「日米両国でのがん治療体験」が、本書にさらなる深みを増している。医療経済学者という立場からの客観的なデータ分析をベースに、実体験に基づく調査も加わったことで、データから読み取ることができない、がん患者が直面する問題が浮かび上がり、その具体的な解決策まで導きだされているからだ。

 それこそが「キャンサーナビゲーション」である。

 アキ氏自身が「本当にこの本で紹介したいこと」と語り、日本にも導入すべきだと主張するこの制度について、端的に説明している箇所があるので、引用させていただく。

「これは現在、アメリカの医療現場で注目されているがん患者支援サービスのひとつです。ひと言でいうと、がんの闘病生活に必要な知識を有する専門家が、がん患者一人ひとりを個別にサポートする仕組みです。たとえば、低所得者層のがん患者が金銭的な問題から治療の継続を断念していた場合、キャンサーナビゲーションの担い手である「キャンサーナビゲーター(Cancer Navigator)」は患者の自宅を訪れてヒアリングし、本当に治療が困難か検討します。そのうえで、必要であれば医療の専門家、財務アドバイザー、地域の支援団体への橋渡しを行う――というようなサポートを行います」(P25)

 キャンサーナビゲーターは、がん拠点病院で研修を受けるが、治療法を提案したりすることはなく、あくまで患者自身を支えることに徹する。

 だから、身につける知識は、患者やその家族を「誘導」しないという、支援者ならではの「話法」や「表現」から、心の悩みに対する向き合い方、さらには怪しい治療法などの情報が溢れかえるネット上での「信頼できるサイト」の見極め方など多岐にわたる。

ビッグデータ解析で明らかに!
「日本の病院は当たり外れが大きい」

 小林麻央さんのケースからもわかるように、日本のがん患者とその家族は、「本当にこの選択でいいのか」という不安を抱えながら孤独な戦いを強いられる。あくまで決断するのは本人だが、その決断を後押ししてくれる「伴走者」がいない。だから、時に「あのとき、もうひとつ病院に行けばよかった」という後悔も生まれる。

 つまり、アキ氏が提言するように「キャンサーナビゲーション」という仕組みが日本にも導入されれば、「がん格差」に悩む人たちの苦しみが軽減される可能性があるのだ。

 そう言うと、「アメリカみたいな医療を受けられない人がたくさんいるような国ならそういうサポートも必要だろうけど、日本のような誰もが質の高い医療を受けられる国では余計な混乱を招くだけじゃない?」というような人もいるだろうが、個人的にはアメリカよりも日本の方が、この仕組みを必要としていると感じている。

 なぜかというと、アキ氏の専門分野である日米の医療ビックデータで分析してみると、実は日本の「がん医療」というのは、アメリカよりもはるかに「質」のバラつきがあるからだ。本書に詳しいデータが多く掲載されているので、ここでは詳述しないが、この現象をアキ氏は以下のように総括している。

「(アメリカの)多くの学会では病院のガイドライン遵守率を調査し、公表しています。その結果、アメリカの患者は等しく最新の標準治療を受けることができるようになっているのです。一方で、日本にも専門分野ごとの学会があり、それぞれの学会で診療ガイドラインを出しています。しかし、それが遵守されているかといえば、遵守率の調査は行われておらず、結果も公表されていないためわかりません。日本では、病院のやり方、医師個人の判断や経験に左右され、ガイドラインが遵守徹底されているとはいいがたい現実があるのです」(P85)

 もちろん、アキ氏は日本の医療の「質」が低いなどということを主張しているわけではない。むしろ、がん研有明に術後入院した際には、アメリカでは見られない日本の医療従事者の献身ぶり、特に看護師の役割の大きさを評価し、ベンチマーク分析では見えてこない、患者の「救い」となっていると指摘している。ただ、事実として、医師や病院の個人によっておこなわれている医療にバラつきが多いということを指摘しているのだ。

 要するに、当たり外れが激しいのだ。

金持ちであっても
「ハズレ医師」に会う

 よく日本の医療は「世界一」といわれる。その評価についてはここでとやかく言うつもりはないが、もし日本の医療が「世界一」だとしても、あなたの目の前にいる医師が「世界一」だという保証はないのだ。
医療ビッグデータによる分析とともに、著者自身が日米両国で受けたがん治療の実体験からは、日本のがん治療の弱点が見えてくる

 このように病院や医者ごとの格差の激しいがん医療を受けなくてはいけない日本人は、外れを少しでもリスクヘッジしなくてはいけない。

 かといって、がんになってから本人と家族が専門書を読み漁って勉強をしても間に合わない。患者とその家族が悔いのない決断をするための、正しい知識を提供してくれる「キャンサーナビゲーター」は、大きな手助けになるはずだ。

 さらに、「信頼できる相談相手」という存在も大きい。人生で初めての「戦い」を前に、心が折れそうになるのは当然だ。医師との話し合いももちろん大切だが、それ以外の「(正しい知識を身につけた)伴走者」がいてくれれば、患者本人のみならず、家族も心を落ち着けて、納得のいく方策を選び取っていくことができる。

 日本人にとって「がん」はもはや国民病であり、金持ちも貧しい者も関係なく誰もが等しくかかる。そして金持ちだからといって、「当たり医師」に診てもらえるとは限らないのだ。社会主義国家ではないので、経済的な「格差」はいたしかたないとしても、「がん格差」くらい国家の力で是正していただきたい、と思うのは筆者だけだろうか。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2017年07月12日 13:41

まずは(夫が結婚前から)一人ですべての家事をこなせる真の生活力を身に付けることから。。。

■妻が「お尻を拭いてもいい」夫の共通点5

熟年離婚で妻に“捨てられる夫”が少なくないが、一生添い遂げ「来世も一緒になろうね」と言い合える理想的夫婦もいる。その差は何か?

■妻に何の興味を持たれなくなる夫の共通点5
夫婦の危機というものは、30歳前後で結婚したとするならば、30代半ばくらいから始まり、長い時間の不平不満の熟成期間を経て、定年と同時に結論を迎える。これは「金の切れ目が縁の切れ目」ということを指すが、ここで「添い遂げる」という結論を下す女もまた多い。

なぜなら、妻は夫に全く興味がなくとも共に「生活」していくことが可能な生き物だからだ。夫に「あなたのことは嫌いなの」という本心を悟らせないように演技を続けて、最終的に夫の骨を拾うことも朝飯前でできてしまうのが女である。

幸せな男たちは何の根拠もなく「妻は夫である僕を永遠に好きでいる」という勘違いをして死んでいくのだ。

それはそれで八方丸く収まるので悪くはない。悪くはないが、できれば、妻も夫も相思相愛。「来世も一緒になろうね」と言い合えるカップルが理想であることには違いないので、今回は「妻から愛され続けるために」もっと言えば「遠い将来、妻があなたのお尻を拭いてくれるようになるために」というテーマで綴ってみたい。

マザー・テレサの有名なお言葉に「愛の反対は無関心」というものがある。あなたの妻が今現在、毎日のようにあらゆる日常の不平不満をあなたにぶつけてきたならば、まだあなたは愛されている段階にある。

しかし、あなたがこの段階を華麗に「右から左で受け流す」ならば妻の愛は急速に冷めるだろう。妻がある日、突然、文句らしい文句を言わなくなったなら、もうそれは夫婦関係のレッドカードを指している。あなたにとってはいきなりのレッドカードかもしれないが、妻にしてみれば何百枚ものイエローカードを提示済みなのである。

この段階で妻はあなたに関する興味を生涯に渡って失くす。では、一体どういう夫が見限られるのかのパターンを示そう。

■妻の話を聞き続ける体力なき夫はアウト
(1)共感能力が皆無な夫
夫婦には「共感」と「共有」がマストだと思うが、特に子育て期においては夫の「共感」があるかないかが最も重要になる。

私ごとで恐縮であるが、息子が3歳のときに娘が生まれた。そのときに私はご近所トラブルを抱えていたのだ。毎朝、毎朝、近所の4歳児が家に遊びに来ては夕方まで居付くという事態に見舞われたのだ(この顛末にご興味がある方は、筆者のブログ「湘南オバちゃんクラブ」内の記事 http://to-rinko-houmonki.blogspot.jp/2016/01/blog-post_12.html にどうぞ)。

当然、私はその木村さんという名のご近所さんに憤激したが、私は外面が異様に良いので、このトラブルを上手く回避することができなかったのだ。そこで、そのストレスを少しでも軽減するために、夫の夕飯時を見計らって「今日の出来事」として木村さんの「今日の罪状」をご報告申し上げる日々を送っていた。

そうしたら、ある日、夫がこう言ったのだ。
「頼むから、木村さんをオカズにするのはやめてくれ!」

私はそこでひとつの結論を下した。
「この人に言っても無駄!」

そのことが多分に影響して、以降、夫に「わかってもらおう」という気持ちがなくなった。「共感なき人」には期待もしない。愛の対極にある「無関心」に一歩、駒を進めるには「共感」しなければいいのである。

(2)結論ありきで話す夫
以前、どこかの夫婦のお悩み相談の回答で「夫は妻の悩みにはわからないなりに真剣に答えましょう」とあったのを見たが、笑ってしまった。そんなの火に油で逆効果なのに、なんでそう回答するのかなぁ? と思ったのだ。

女は結論なんて欲してない。ましてや事情もよく知らない夫に「答え」なんて求めちゃないのだ。欲しているのは「民謡の合いの手」だ。

「はぁ〜、それからどした?」「ハ、ヨイヨイ、ヨーイトナ」「ドッコイ、ドッコイ」

くらいの絶妙な合いの手で、思い切り歌い切らせてもらいたいだけだ。ただそれだけでいいのに男は余計なことをする。

よくあるケースが妻が話し出した途端に、不機嫌度マックスで「だから結論を言え! 結論を!」と言う夫である。絶対、女にもてないタイプだ。なぜなら、女の話に「結論」はないのだから。

こういう夫を持つと余計に話がこじれるので、妻は何も言わない、相談しない、という方向に舵を切る。

もし、あなたが玄関先で妻に笑顔で「はいはい、わかったから、行ってらっしゃい」と言われるならば、もう相当アウトに近いのだ。

■病床の妻に「俺の飯は心配するな」で離婚
(3)基本的会話ができない夫
最近、うちの近所の自動車ディーラーの営業さんに赤ちゃんが生まれた。お祝いがてら「どんな子育て方針なのか?」を聞いてみた。そうしたら彼はこう言ったのだ。

「おはよう、おやすみ、ありがとう、ごめんね、この4つが言えれば、もう生きて行けると思うので、それだけですね」

大いに共鳴したが、大人になると、家族に対してだけできなくなる男が増えるのはなぜだろう。特に「ありがとう」という発声方法は忘れ去られる運命にある。

妻は我が子が誰かから何かをしてもらった瞬間に「なんて言うの?」と声をかけながら子育てをしているのに、夫にもしないといけないのかと思うだけで気が重くなるというものだ。

大人を躾け直さなければならないなんて、結婚したとき、誰が考えただろう。

(4)自分のことしか考えない
「中学受験をすると離婚が増える」というのは私の発した格言だが、何か家族の一大事に自己中心的な態度を取られた妻は夫の行状を忘れない。

例えば、何の協力もしなかったくせに合格発表のときだけ参加して、手柄を横取りするタイプに代表される。もっとありふれた例を出すならば、妻の病気のときに「寝てろよ! いいよ、いいよ、高熱なんだから、俺の飯は心配しなくて!」と言い放つ夫である。

その瞬間、妻の脳裏には「離婚」の2文字が浮かぶだろう。こういう夫を持つと始末が悪い。「病気の妻にやさしくできる俺さま」に酔っている分、悲惨度がレベルアップする。まだ「俺の飯はどうなるんだ?」の方がマシである。

これの何がいけないのかがわからない御仁に模範解答を教えて差し上げるならば、こうである。

「頑張り過ぎちゃったから、神様が休めって言ったのかな? いつも家族のために頑張ってくれてたからだな……。何が食べたい? 俺、自信はないけど○ちゃんが食べたいもの、作ってみるから。栄養付けて、早く良くなってくれよ! もちろん、片付けもバッチリやるから、安心して寝てろよ!」

解説しよう。正しいステップは次の通りだ。

(A)病気になったということを肯定し、まずは妻の罪悪感を払しょくする
(B)日ごろの妻の苦労をさり気なく労う
(C)自分に出来ることはやらせてほしいというアピール
(D)大事な人の一大事と捉え、家族としての愛情を示す
(E)早期回復を願って、万全の態勢で安静状態を作ろうとする心意気

これらA〜Eのステップを踏んだ気持ちを入れ込むことが大切である。

人は弱っていれば弱っているときほど「自分のことだけを心配してくれる」人を欲する生き物なのだ。

それなのに、この期に及んで、弱っている者を奈落に突き落とす夫のなんと多きことだろう。

■向田邦子が描いた「昭和の夫」は絶滅したのに
(5)おもしろみのない夫
結婚する前はとても楽しい会話をしてくれた男が結婚後に豹変するのはよくあることだ。妻に対してだけの「無口」で「無表情」な男に変身し出す。

目の前にいるはずの人に受け入れてもらえないという状態はやがて2人でいてもひとりでいる以上に寂しいという結論を導き出す。

妻の髪色の変化にも気付かず、お洒落をしたとしても何も言わない。

判を押したように決まった時間に出かけ、決まった時間に帰り、何も言わずに黙々と妻が作った飯をむさぼり、そのまま寝ころび、テレビのチャンネルを頻繁に変えながら、やがてそのまま寝落ちする。

「この人と居ても楽しくない」

そう感じた妻はやがて面白いと思う自分だけの世界を開拓していくだろう。その世界にあなたは存在しない。向田邦子が描いた「昭和の夫」は絶滅したのだ。あなたは「平成の夫」を生き抜かなくてはならない。

以上、代表的なケースを5項目挙げてみた。

妻の「愛」を末永く望むのであれば、妻を中心とした家族に「関心」を持ち続けることだ。それには日々の出来事を妻と「共有」し「共感」することが大切になる。逆に言えば、これさえできたなら、あなたは結構幸せな人生を歩んだと今際の際に思えるだろう。

(エッセイスト、教育・子育てアドバイザー、受験カウンセラー、介護アドバイザー 鳥居 りんこ)


■家事を「手伝う」から、妻はイラつく

日本の夫の家事時間は、欧米の夫の半分以下。共働き世帯が増える中、これは大問題だ。家事=妻の仕事という考えを、どう捨てればいいのか。日本総合研究所のアナリスト・小島明子氏が考察する――。
■なぜ、家事を「やらされている」と感じるのか?
内閣府によれば、欧米諸国で、6歳未満の子どもを持つ夫が家事に費やす時間は下記のようになっています。

・スウェーデン3.21時間
・ノルウェー3.12時間
・ドイツ3時間
・アメリカ2.58時間
・イギリス2.46時間
・フランス2.30時間

これに比べ、日本は1.07時間。

家事時間という点からみても、男女の家事負担には、未だに大きな差があることが窺えます。女性が仕事と子育てを両立させながら就業を継続する、あるいは、一度、子育てなどを理由に離職をした女性が再就職を行うためには、男性の家事参画をより一層進めることが求められています。

本稿では、国民生活産業・消費者団体連合会(以下、生団連)(*注1)が製作した、『男の「ちょいカジ」マニュアル』(2016年12月発行)(*注2)について、生団連 事務局長・佐藤聡司氏、業務部長・佐原信雄氏、新東通信 プロモーションプランナー・八木啓太氏にご協力をいただき、子育て夫婦の家事分担を成功させる秘訣について、夫ができることを考えてみます。

*注1:生団連は、平成23年に設立された、産業界と消費者団体が共に構成員となる日本初の団体。「大災害への備え」、「食品廃棄問題への対応」、「エネルギーと環境問題への対応」、「人口減少と超高齢社会」など日本が直面する諸課題解決に向け、生活者視点で取り組んでいる。*注2は文末に記述。

【こうすると妻が喜ぶ! 夫の家事分担 成功の秘訣1】
▼「ひとり時間」がほしい妻の気持ちを“忖度”する

生団連が、全国の25〜39歳の専業主婦・兼業主婦の子供のいる家庭の夫と妻(計400人)に対して行ったアンケート調査によれば、夫婦の家事分担の理想は、妻が65%、夫が35%であるのに対して、現実は、妻が80%、夫が20%です。夫の家事分担に対する妻の満足度は100点中、58.5点であり、夫の家事分担に対する妻の満足度は決して高いとはいえません。さらに生団連の調査によれば、妻が夫にやってもらいたい家事と夫が得意な家事が大きく異なることが分かっています(次ページ図表1)。

佐原氏は、夫婦の意識のギャップに関してこう語ります。

「家事に対して夫はやらされている感や、やっているつもりになっているのが現状です。一方で、妻は、夫が家事を行うためにはお膳立てが必要である、自分が結局最後の仕上げをしなければ終わらないといった悩みを持っています。夫婦の意識の差を埋めることが重要だと考え、私たちが製作した『男の「ちょいカジ」マニュアル』では、『ママの気持ちを知ることからはじめよう』をキーに掲げています」

■妻の要望は、「洗濯(洗う)」ではなく「食器洗い」
実際に、『男の「ちょいカジ」マニュアル』のなかに取り上げられている家事は、夫が得意な家事ではなく、妻が夫にやってもらいたい家事が中心になっています。

例えば、夫にやってほしい家事1位は「食器・調理器洗い」ですが、夫の得意な家事1位は「洗濯(洗う)」。妻のやってほしい家事ランキング10位内に「洗濯(洗う)」は入っていません。夫の得意な家事2位「ゴミ出し」、5位「買い物」についても、夫にやってほしい家事ランキングの順位は、それほど高くありません。

一方、妻が夫にやってほしい優先度は高いけれど、逆に夫はそれほど得意ではない家事というのが、「子どもと外出」「子どもの入浴」です。育児負担の重さから、わずかでも休息時間を持てるように、家事の参加してほしいと感じている妻もいるのではないでしょうか。

以上のような夫婦の意識差を分析すると、夫婦の家事分担を上手に進めていくためには、夫にやってもらいたいと妻が望んでいる家事の内容など、夫が妻の要望を理解することが成功の秘訣のひとつであるといえます。

■家事を「手伝う」(やらされている)感覚では……
【こうすると妻が喜ぶ! 夫の家事分担 成功の秘訣2】
▼「妻がいつも買うモノ」のリストを持ち歩く

生団連が実施したアンケート調査によれば、夫から自主的に「何か買って帰ろうか?」と一言連絡があったときの反応として、「自主的(に夫から連絡)の方がうれしい」と回答した妻の割合は78%でした。

会社からの帰りがけに、買い物が必要か自主的に尋ねることについて、夫が思っている以上に、妻は喜んでいる状況が窺えます。さらに、買い物について、夫に頼みづらいと感じると回答した妻は35.6%であり、買い物というひとつの行為を取り挙げても、夫への家事の頼みづらさを感じる妻が一定の割合で存在していることが分かります。夫が自発的に家事参画することは、夫が考える以上に、妻の精神的負担を減らすことにつながるといえるでしょう。

現状、家事を手伝う男性のなかには、家事をやらされている感を持つ人も少なくないと考えます。そのような状況で、もし夫が妻のことを気遣って家事に取り組むことができれば、妻はきっと喜ぶのではないでしょうか。

『男の「ちょいカジ」マニュアル』のなかでは、秘訣1で紹介した妻が望む家事を踏まえて、家事を大きく3つのタイプに分類し、夫ができる家事の自己チェックができるようにしています(図表2)。

妻が望む家事のなかから、夫が得意な家事を選び、それを率先してやる体制ができれば、夫婦の家事分担は、より円滑に進めることができるといえます。

しかし、なかには、家事経験が乏しいがゆえに、自分ができそうな家事をイメージしづらい男性もいるでしょう。そのような方に対して、お勧めの家事は何かについても尋ねてみました。

「会社帰りにメールをして、必要なものがあれば、買って帰ることは、所要時間も短くすみますし、家事が初心者の男性でもやりやすいと考えます。さらに、普段から妻が買っている家事愛用品リストを持っておくと、買い間違いを防ぐことができます」(佐藤氏)

「妻が夫にやってもらいたい家事の第2位でもある『休日の晩ご飯づくり』は、実は、初心者でも挑戦することができます。今は、冷凍食品の種類も豊富で、調理時間も短く簡単に料理をすることができます。料理に慣れて、料理の楽しさを知るきっかけづくりにもなるので、お勧めです」(佐原氏)

買い物は、「スキマ時間を活用したい人のおすすめの家事」(図表2)のひとつです。家事にかけられる時間がそもそも少ない方にも、お勧めできる家事だといえます。

また、料理に関しては、冷凍食品でなくても、インターネットに掲載されているビギナーでも簡単にできる手順紹介付きのレシピ情報を利用するといいかもしれません。

家事経験の乏しい男性でも、まずは買い物や簡単な料理を、少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。

■妻が泣いて喜ぶ、入浴後のちょっとした「家事」
【こうすると妻が喜ぶ! 夫の家事分担 成功の秘訣3】
▼担当した家事は最後まで仕事感覚でやり抜く

生団連が実施したアンケート調査のなかでは、手伝ってくれた夫の家事に対して、様々な自由意見も寄せられています。

例えば、「休日の晩ご飯づくり」については……。
「予算度外視の高価な食材より、家にある食材で作ってほしい」
「後片付けしながら作ってほしい」

食器・調理器洗いについては……。
「シンクまわりが水でビチョビチョになっているので気をつけてほしい」

などが挙げられます。夫としては、せっかく家事を手伝っても妻が喜んでくれないことに対して、残念な気持ちになるかもしれませんが、受け持ち分は最後まで責任を持つという、仕事感覚が家庭内でも重要なのかもしれません。

『男の「ちょいカジ」マニュアル』では、各消費者団体からの助言を元に、家事のコツを掲載しています。

お風呂掃除のコツであれば、

「入浴後、お風呂場全体に水(*お湯ではなく)をかけ流すことを習慣にすると、カビの予防になる」
「排水溝に溜まった髪の毛は、匂いやパイプ詰まりの原因にもなるので毎回捨てる」

などが例として挙げられます。

最後のひと手間、それをやることで妻の夫に対する評価は上がるのではないでしょうか。また、賢い家事の智恵を知っていることでも、評価は高まるに違いありません。

「夫婦の家事分担では、夫が一人で担当した家事を遂行できないことで、夫婦の対立構造(家事を教える側と教えを乞う側)が生れてしまうことがあるため、マニュアルには、具体的な家事のアドバイスを入れています。夫が担当した家事を一人でやり遂げることが、夫婦の家事分担を継続するためには必要だと考えます」(八木氏)

夫が手伝える家事を増やすことも大切ですが、最初の段階ではあまり欲張らず、担当すると決めた家事に関しては、妻の支援を得ずに完遂できるようになることが、家事分担を継続的に上手に行う重要なポイントであるのです。

■理想は、「家事分担を何も決めない」家庭
▼最後に

佐藤氏からは、このような意見も頂きました。

「現在の日本社会では、家事をほとんどやらない男性が多いので、そのような男性に少しでも家事参画をしてもらいたいという思いで、非常にベーシックな内容を盛り込んでマニュアルを製作しました。しかし、本来は、夫婦で細かい分担を決めなくても、早く帰ってきた方が食事の準備をするといった自然体で家事分担ができることが理想であり、そのように夫婦の形が変化することを望んでいます」

本稿では、子育て夫婦の家事分担を成功させる秘訣に向けて、夫ができることを考えてみました。今後の理想は、男性の家事参画が当たり前の社会をつくることです。夫婦の家事分担の在り方について、さらに議論を深めていければと思います。

*注2:『男の「ちょいカジ」マニュアル』は、「人口減少と超高齢社会」対策の一環として、家事の知識や経験が不足している男性をターゲットに、家事参加のきっかけ作りとして、家事の初歩、第一歩にフォーカスした小冊子。その製作にあたって、各消費者団体(一般財団法人 消費科学センター、公益社団法人 札幌消費者協会、埼玉県地域婦人会連合会、堺市消費生活協議会、特定非営利活動法人 関東シニアライフアドバイザー協会、特定非営利活動法人 東京都地域婦人団体連盟)の協力を得ている。

(日本総合研究所 創発戦略センター ESGアナリスト 小島 明子 日国民生活産業・消費者団体連合会/(株)新東通信=取材協力)


[いずれもプレジデントオンライン]

Posted by nob : 2017年07月05日 07:49

何よりもまず患者と家族の関係性の問題が第一。。。

■小林麻央さんが選んだ「在宅ホスピス」の実態
どんな医療ができるの?容態が急変したら?

加藤眞三
慶應義塾大学看護医療学部教授

小林麻央さんは、5月末から在宅医療に切り替え、6月22日夜に家族に囲まれて最期を迎えました。いったいどのような医療が行われ、どのような利点があるのでしょうか。

乳がんで闘病中だった小林麻央さんが、2017年6月22日夜に旅立たれたことが報じられました。麻央さんは自分のがんを公表し、その闘病生活をブログ上でつづってこられました。そして、200万人を超える人がその記事を読み、共感し、励まされ、勇気づけられました。

人生の最期を迎えようとするその生き方を、リアルタイムでこれ程多くの人から注目されてきた人は、今までいなかったのではないでしょうか。幼いお子様を遺して他界しなければならなくなったことに悔しい思いをされてきたことと思いますが、心からご冥福をお祈りしたいと思います。

小林麻央さんがブログにつづってきた闘病生活は、多くの人にとって病気になったときの生き方を考えさせられるだけでなく、人生そのものについて再考させられるよい機会となりました。

「自宅で最期を迎える」という選択

麻央さんは、2017年5月29日に病院を退院され、在宅医療に切り替えられました。

在宅で麻央さんが受けた医療とは、いわゆるホスピス医療であり、現在は「緩和ケア」や「エンド オブ ライフ・ケア」と呼ばれているものです。がんなど病気に伴う症状を緩和することによって、最後の時間を少しでもよりその人らしく生活してもらうことを目指します。がんを治すという有効な治療法を失った時、医療の中心が治療を優先する「キュア」から生活を大事にする「ケア」へと向かうのです。

緩和ケア病棟(いわゆるホスピス)は、わが国では1990年に施設の認定が始まり、その後飛躍的に増加してきました。2016年11月の集計では 378施設7695床あります(日本ホスピス緩和ケア協会調べ)。そして、このような終末期医療の専門施設である緩和ケア病棟ではなく、麻央さんのように自宅で最期を迎える人も次第に増えてきています。全死亡の中でがんの病気により自宅で亡くなる人の割合、がん在宅死率は2007年までは6%台でしたが、 2015年には10.4%となり急速に増加しています(厚生労働省「人口動態統計」)。

緩和ケアの中で、大きなテーマとなるのが身体の疼痛コントロールです。WHO方式の「がん疼痛治療法」が発表されてからすでに4半世紀が過ぎ、現在は世界各国で実施されて、70~80%で鎮痛効果が得られると報告されています。特にここ10年間、疼痛治療に使うことのできる薬物の種類も増え、急速に進歩してきた領域です。

特に患者さんに知ってもらいたいことは、身体的な痛みのコントロール目標として次の3つの状態があることです。 

① 痛みにより夜間の睡眠が妨げられない状態
② 静かにじっとしていれば痛みがない状態
③ 体を動かしても痛みがない状態

つまり、身体を動かす生活をできる状態へもっていくことが疼痛コントロールの最終目標になるのです。

さらに、症状緩和においては、痛みのコントロールだけでなく、呼吸困難、咳、吐き気と嘔吐、下痢や便秘、脱水、悪液質(衰弱状態)と食思(欲)不振、腹水、吃逆(しゃっくり)など、その他の症状を和らげることも目標となります。

患者さんが、このような症状コントロールの目標を知っておくことは大切です。なぜなら、医療者と共通の目標をもつことによって、医療が患者と医療者の協働作業となり、よりよい緩和医療を実現することが可能になるからです。そのためには、患者さんが医療者に対して遠慮することなく対話をできることが前提となります。また、そのようなことが可能な医療者を探すことが大切です。

在宅でも施設と同程度のケアが可能に

ただ、自宅で死を迎えることに対して不安を抱く方も少なくないでしょう。自宅でも痛みのコントロールはきちんとできるのだろうか、容態が急変した時にはどうすればよいのだろうか、家族が介護で疲労してしまうのではないか、医療者はすぐに対応してくれるのだろうか、などです。

わが国で在宅ホスピスを開拓してきた第一任者である川越厚医師は、現在では制度も整備され、在宅でも施設ホスピスと同程度のケアを提供できると断言されています。そして、在宅ホスピスの利点を、次のように述べられています。

・自宅では束縛のない“生”を全うできる
・家には最期までその人の役割(生きる希望)がある
・住みなれた場所であり最も居心地が良い
・いつも家族がそばにいるため孤独から開放される
・家族は病院と家の二重生活をしないですむ

麻央さんも在宅医療であったからこそ、家族と濃密な時間を過ごすことができたのではないでしょうか。

さらに、在宅ケアをする家族をサポートする「レスパイトケア」というサービスも注目されてきています。レスパイトケアとは、難病をもつ乳幼児を在宅でケアしている家族の精神的疲労を軽減するため、小児ホスピスなどで一時的に子供をあずかりケアの代替を行うサービスです。在宅ケアで介護につかれた家族にとって、そのケアを持続して行うためには、このようなサービスが必要でしょう。このようケアもあることを知っておくと、将来必要となったときに自分の身近に見つけることができ、利用が可能となるかもしれません。

「心の痛み」のケアにも注目が集まってきた

最後に、緩和医療の分野で今起きてきている大きな変化についても知っておいて欲しいと思います。それはスピリチュアルケアにようやく焦点が当てられるようになってきたことです。

がんなど、いのちに関わる大病や進行性の難病を抱えたとき、「なぜ私はこんなに苦しまなければならないのか」「何のために生きているのだろうか」「自分の一生は何だったのだろう」「私が死ねば、残された家族はどうなるのだろう」「他人(家族)に迷惑をかけたくない」「他の人にお世話になるのはつらい」「もう逝かせて欲しい」「死んだ後はどうなるのだろう」など、様々な悩み、すなわち「スピリチュアルペイン」を抱えます。スピリチュアルケアはそれらに対処しようとするケアです。

欧米の病院では、病院の中に祈る場所やこころのケアをする人(チャプレンなどと呼ばれる)が存在することが当たり前になっています。ただ、明治の初期にわが国に西洋医学を導入し病院が創られたとき、スピリチュアルケアをすっかりはずす形で行われたのです。それ以来、医療が科学中心となりスピリチュアルなことは疎まれてきたのです。

1990年頃からようやくその重要性が注目されはじめ、2007年には、日本スピリチュアルケア学会が起ち上がり、教育や認定の制度が整えられてきました。また、2016年2月にスピリチュアルペインに関わる宗教者の会、臨床宗教師の会も発足しました。

このようなこころのケアが医療の中に導入され、上手く機能することになれば、患者さんが受ける終末期医療自体に大きな変化が訪れるだけでなく、医療そのものが人間全体をみるものになることでしょう。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2017年07月03日 17:13

安倍さん、、、まず一つ約束を守ることから。。。

■拉致被害者の蓮池薫さん、翻弄された壮絶な体験赤裸々に…「核・ミサイルとは切り離して交渉を」 愛媛で講演

 北朝鮮による拉致被害者、蓮池薫さん(59)=新潟産業大学准教授=は27日に開かれた愛媛拉致議連(森高康行会長)の記念講演会で、北朝鮮によって翻弄された自らの壮絶な体験を赤裸々に語った。

 「拉致問題の本質と解決への道」の演題で話した。蓮池さんが北朝鮮の工作員によって拉致されたのは1978年。当時、中央大学法学部3年で20歳だった。帰省していた新潟県柏崎市の海岸で、現在の妻、佑木子さんとともに無理矢理拉致され、2002年に帰国を果たすまで24年間、北朝鮮での生活を余儀なくされた。

 「7月31日に工作員と戦闘員のグループに拉致された。7月下旬に柏崎に派遣されていたようだ。野宿などをしながら、夕方には海岸で物色していた。(佑木子さんと)久しぶりのデートで、前の日に5、6人で海水浴に来ていた海岸に2人で行った」と、蓮池さんは忘れたくても忘れれない当時のことを証言した。

 砂浜に向かう時、土手の上を数人の男がついてくるのを感じていた。座っていると波打ち際から1人の男が接近し、「すみません、たばこの火を貸してくれませんか」と日本語で声をかけてきた。

 蓮池さんは背後から顔を殴られ、「静かにしなさい」と脅された。「これは女を海外に売り飛ばそうとしている。男は海に放り込まれるのではないか」と恐怖で声も出なくなったという。

 ゴムボートに乗せられ、沖合の工作船に乗り移らされ、北朝鮮の秘密の港へ。佑木子さんの行方は教えられないまま、山の谷間に一軒ずつある「招待所」と呼ばれる家に入れられた。

     ◇

 「ものすごい絶望。死んでしまいたいが、死にたくない」。指導員の男は「まあ、落ち着け。勉強すれば立派な革命家になれる」と言った。拉致の目的は日本人を北朝鮮の工作員(スパイ)として養成することだったのだ。

 朝鮮語の勉強を始め、1年9カ月経ったころ、「おい、結婚するか」と突然、言われた。「お前の彼女はうちにいる」と。佑木子さんと結婚し生きてゆく希望はできたが、「待遇はがた落ちした」という。工作員としての養成が中断したからだ。当時、北朝鮮が拉致したレバノン人女性が海外で工作員の実習をしていたとき、レバノン大使館に逃げ込んだ「レバノン人拉致事件」が起きていた。現地の人間を工作員とする北朝鮮の思惑は失敗したのだ。

 その後、蓮池さんは日本語教師として暮らした。87年、これもストップする。同年11月の大韓航空機爆破のテロ事件だった。実行犯の工作員が田口八重子さん(78年拉致)から日本語を教わったことが明るみに。工作員に日本語を教えると秘密が漏れると判断した当局は日本語教育をやめた。

 90年にはソ連が崩壊。中国は改革路線に舵を切り、韓国に接近していた。「北朝鮮は大きな影響を受け、追い込まれた。国連入りし、日本との関係改善を図った。国交を正常化して、植民地時代の賠償金を取ろうとした」という。しかし、日本政府が拉致問題を交渉に持ち出したために頓挫。北朝鮮は非常に厳しい状況に追い込まれ、95〜98年には大飢饉で多くの人々が亡くなった。米のブッシュ政権は「悪の枢軸国」として対応を強めた。

     ◇

 「2002年の小泉訪朝を前に、北朝鮮は準備を着々と進めていた。私は日本海をボートで漂流中に北朝鮮の船に救われたというシナリオを3月から5月にかけて頭にたたき込まれた。そして、家族に会う場所として、平壌のマンションに移された」

 2002年10月、蓮池さんは帰国を果たした。1年半後に北朝鮮に残していた子供2人も取り戻した。「心配だった。子供と生き別れでは、日本に残れないと思った。兄と大げんかしたこともある」と、厳しい選択を迫られた当時を振り返る。

 現在も拉致被害者、特定失踪者を含め北朝鮮には日本人800人以上がとどめられているとされる。

 「今、残っている人たちは私たちより何倍も辛い思いをしている。もう帰った人がいるのに、なんで自分は帰れないのかと思い15年間過ぎた。北朝鮮は死亡したと日本政府に説明している。この恐怖感。一日も早い帰国を望むが、政府に交渉で頑張ってもらうしかない。国民世論が北を上回らなければ負けてしまう現実がある」と言葉に力を込めた。

     ◇

 北朝鮮は核実験と弾道ミサイルの発射実験を繰り返している。蓮池さんは「核・ミサイルと拉致問題は切り離さなければ。核・ミサイルは日本の安全上、重要なのでプレッシャーをかけるべきだ。一方、拉致は北朝鮮が応じるのであれば、積極的に交渉を進めるべきで、国際社会に対して、日本にとって拉致は重要なのだということをアピールして理解を求めなければ」と力説した。

 さらに、日本人が北朝鮮のどこにいるのか、情報収集と分析を進めた上で交渉に当たる重要性を指摘した。「北朝鮮に対し、拉致問題を先にやって、核・ミサイルという道筋を示す。そうすれば日朝間の国交正常化につながると。それなりに北朝鮮に有利な条件が生まれることを示して導くべきだ」と述べた。

 「もう時間がない。拉致被害者は60代、70代。家族も高齢化している。私は帰国したが、24年間の空白を埋めるには何年もかかった。一目でいいからと言うが、一目でいいわけがない」

[産経新聞]

Posted by nob : 2017年07月03日 16:55

喫緊の全世界的食料対策が不可欠。。。

■世界人口2100年に112億人=印、7年以内に中国抜く―国連報告書

 【ニューヨーク時事】国連経済社会局は21日、2100年に世界人口が112億人に達すると予測する報告書「世界人口展望2017年版」を発表した。現在の76億人から30年に86億人、50年には98億人に増加。現在2位のインドが24年ごろまでに中国を抜き首位に立つほか、同7位のナイジェリアが50年までに3位に浮上すると推定した。

 日本は現在11位(1億2700万人)だが、50年に17位(1億900万人)、2100年に29位(8500万人)に順位を下げるとしている。

 後発開発途上国47カ国の総人口は現在の約10億人から50年には19億人に増えると推定。1人の女性が生涯に産む子供の数(合計特殊出生率)が4.3と比較的高いことが背景にある。このほか、アフリカの26カ国も50年までに人口が現在の倍以上に増加する見通しだ。

[時事通信]

Posted by nob : 2017年06月23日 10:09

そもそもいつの時代も不確実性に満ち満ちている、、、自らが変われば時代も変わる。。。

■大いなる不確実性の時代へようこそ

 マッテオ・レンツィ、デビッド・キャメロン、テリーザ・メイ――。全員が世論調査にだまされた。問題は、世論調査が間違っていたことではない。一部の調査はかなり正確だったし、これらの指導者が政治的に運命を決する判断を下した時点では、大半が正しかった。イタリアのレンツィ前首相と英国のキャメロン前首相は、国民投票の実施を決めた時点では明らかに有権者の過半数の支持を得ており、勝てると確信していた。現職のメイ英首相が解散総選挙を決めた今年4月には、確かに保守党が労働党を大きくリードしていた。有権者が心変わりしたスピードが、世論調査そのもの以上に結果を大きく左右した。

■世界金融危機が転機に

 フランスの有権者はどの国よりも極端だった。短期間に順次実施された選挙で、政界エスタブリッシュメント(支配階級)を事実上丸ごと全滅させたのだ。このむごさは、伝統的な二大政党がまだ政治を支配している米国や英国で我々がこれまで目の当たりにしたものを凌駕(りょうが)する。フランス国民は、選択肢をすべて使い果たす過程にある。もし彼らがエマニュエル・マクロン大統領に幻滅するようなことになれば、一体どうするのかと考えると胸が痛む。

 これらすべての国で、世界金融危機が歴史的な転換点となった。危機対策が所得分配と公的部門の質に与えた影響によって引き起こされたものだ。これがグローバル化と現代流の貿易協定に対する持続的な政治的反発を引き起こし、経済政策と金融規制に関して従来抱かれていた考えを試すことになった。そして今では、政治に対する我々の考え方を試している。

 共産主義に対する資本主義の勝利は、筆者のような今日のコメンテーターやアナリストの多くにとって、自分の考えを形成する唯一最大の出来事だった。我々の世代は、1990年代に広まった「歴史の終わり」の高揚感については懐疑的だったかもしれないが、グローバルな金融資本主義のパラダイムを完全に受け入れた。中道左派の実利主義と新世代の中道左派の指導者の誕生を祝った。

 我々の失敗は、政治的に有用なものを普遍的な事実と取り違えたことだ。金融危機は、表向きは安定した政治・金融環境に見えたものを、数学者や物理学者が「ダイナミックなシステム」と呼ぶものに変えた。このシステムの最大の特徴は、大いなる不確実性だ。そうしたシステムは必ずしも混沌としたものにはならない―― もっとも一部はなるかもしれない――が、間違いなく予測不能だ。このシステムは、いくつかの数式でモデル化することはできない。せいぜいできることと言えば、局地的な不安定性を特定し、それらを避け、何とか困難を切り抜け、しっかり目を開いておくことくらいだ。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2017年06月20日 09:50

初めの一歩は、依存従属心からの脱却。。。

■何をやっても安倍政権の支持率が下がらない理由

 濫用の危険性を孕んだ共謀罪法案を委員会採決を省略したまま強行採決したかと思えば、「存在が確認できない」として頑なに再調査を拒んでいた「総理のご意向」文書も、一転して「あった」へと素早い変わり身を見せたまま逃げ切りを図ろうとするなど、かなり強引な政権運営が続く安倍政権。ところがこの政権が、既に秘密保護法、安保法制、武器輸出三原則の緩和等々、政権がいくつ飛んでもおかしくないような国民の間に根強い反対がある難しい政策課題を次々とクリアし、危ういスキャンダルネタも難なく乗り越え、その支持率は常に50%前後の高値安定を続けている。

 確かにライバル民進党の長期低迷という特殊事情もあろうが、なかなかそれだけでは説明がつかないほど、政権の支持基盤は盤石に見える。

 ビデオニュース・ドットコムでは、一橋大学大学院社会学研究科の中北浩爾教授と、過去の一連の「政治改革」が権力を首相官邸に集中させたことが、結果的に安倍一強状態を生んでいることを議論してきた。(マル激トーク・オン・ディマンド 第841回(2017年5月20日)「安倍政権がやりたい放題できるのはなぜか」 )

 しかし、制度や法律の改革によって永田町や霞が関を支配下に収めることができても、自動的に国民の高い支持率を得られるわけではない。安倍政権の高い支持率が続く理由はどこにあるのか。

 政治とメディアの関係に詳しい社会学者で東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授の西田亮介氏は、安倍政権の安定した支持率の背景には自民党の企業型広報戦略の成功と日本社会に横たわる世代間の認識ギャップの2つの側面が存在すると指摘する。

 第二次安倍政権がマスメディアに対して度々介入する姿勢を見せてきたことは、この番組でも何度か問題にしてきたが、それは自民党の新しい広報戦略に基づくメディア対策を着実に実行しているに過ぎないと西田氏は語る。

 支持率の長期低落傾向に危機感を抱いた自民党は、1990年代末頃から企業型のマーケッティングやパブリック・リレーションズ(PR)のノウハウを取り入れた企業型広報戦略の導入を進め、2000年代に入ると、その対象をマスメディアやインターネット対策にまで拡大させてきた。

 特にマスメディア対策は、個々の記者との長期の信頼関係をベースとする従来の「慣れ親しみ」戦略と訣別し、徐々に「対立とコントロール」を基軸とする新たな強面(こわもて)戦略へと移行してきた。その集大成が2012年の第二次安倍政権の発足とともに始まった、対決的なメディアとは対立し、すり寄ってくるメディアにはご褒美を与えるアメとムチのメディア対策だった。

 マスメディアの影響力が相対的に低下する一方で、若年世代はネット、とりわけSNSから情報を得る機会が増えているが、自民党の企業型広報戦略はネット対策も網羅している。西田氏によると、自民党は「T2ルーム」と呼ばれる、ネット対策チームを党内に発足させ、ツイッターの監視や候補者のSNSアカウントの監視、2ちゃんねるの監視などを継続的に行うなどのネット対策も継続的に行っているという。

 こうしたマスメディア・インターネット対策も含め、自民党の企業型広報戦略は、企業の広報担当者が聞けばごく当たり前のことばかりで、言うなれば企業広報の初歩中の初歩を実行しているに過ぎないものだという。しかし、ライバル政党がその「初歩中の初歩」さえできていない上に、マスメディアが「政治のメディア戦略」に対抗する「メディアの政治戦略」を持ち合わせていなかったために、これが予想以上の成果をあげている可能性が高いのだという。

 また、安倍政権の安定した高支持率を支えるもう一つの要素として、西田氏は世代間の認識ギャップの存在を指摘する。

 民放放送局(TBS系列JNN)による最新の世論調査では20代の若者の安倍政権の支持率は68%にも及んでいるそうだ。また、2016年の総選挙の際の朝日新聞の出口調査でも、若い世代ほど自民党の支持率が高いことが明らかになっている。これは、若年世代と年長世代の間で、政治や権力に期待するものが異なっていることを示している可能性が高い。

 自身が34歳の西田氏は、若者ほど政権政党や保守政治に反発することをディフォルトと考えるのは「昭和的な発想」であり、今の若者はそのような昭和的な価値観に違和感を覚えている人が多いと指摘する。実際、「若者は反自民」に代表される昭和的な価値体系を支えてきた「経済成長」「終身雇用」「年功序列」などの経済・社会制度は既に社会から消滅している。にもかかわらず、年長世代から昭和的な経済・社会情勢や制度を前提とした価値規範を当たり前のように強いられることに多くの若者が困惑していると西田氏は言う。

 思えば、かつて時の政権が安全保障や人権に関わる政策でこれまで以上に踏み込んだ施策や制度変更を実行しようとするたびに、強く反発してきたのは主に若者とマスメディアだった。若者とマスメディアの力で、与党の暴走が抑えられてきた面があったと言っても過言ではないだろう。しかし、マスメディアは新たな戦略を手にした政治に対抗できていないし、若者も経済や雇用政策などへの関心が、かつて重視してきた平和や人権といった理念よりも優先するようになっている。

 そうなれば、確かにやり方には強引なところはあるし、格差の拡大も気にはなるが、それでも明確な経済政策を掲げ、ある程度好景気を維持してくれている安倍政権は概ね支持すべき政権となるのは当然のことかもしれない。少なくとも人権や安全保障政策では強い主張を持ちながら、経済政策に不安を抱える他の勢力よりも安倍政権の方がはるかにましということになるのは自然なことなのかもしれない。

 しかし、これはまた、政治に対する従来のチェック機能が働かなくなっていることも意味している。少なくとも、安倍政権に不満を持つ人の割合がより多い年長世代が、頭ごなしの政権批判を繰り返すだけでは状況は変わりそうにない。

 安倍一強の背景を広報戦略と世代間ギャップの観点から、西田氏とジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。

何をやっても安倍政権の支持率が下がらないのはなぜなのだろうか。
https://youtu.be/1xr0zZ-BXQQ

[BLOGOS]

Posted by nob : 2017年06月18日 15:49

そこに原発があるかぎり、、、事故は綿々と繰り返される。。。

■肺から最大2万2000ベクレル 5人搬送 内部被ばく検査へ

6日、茨城県大洗町にある日本原子力研究開発機構の核燃料の研究施設で、袋の中から放射性物質の粉末が漏れ出し作業員5人の手袋や服などが汚染されたトラブルで、このうち1人の肺から最大2万2000ベクレルの放射性物質が計測され、原子力機構は5人を専門の施設に移し詳しい検査を行うことにしています。

茨城県にある日本原子力研究開発機構の「大洗研究開発センター」の施設で6日午前、5人の作業員が燃料の貯蔵容器の点検をしていたところ、実験で使ったプルトニウムやウランを含む放射性物質の粉末が入った袋が破裂し5人の手袋や服が汚染され、このうち3人の鼻の中から最大24ベクレルの放射性物質が確認されました。

文部科学省によりますと、体外に出てくる放射線を測定する機器で調べたところ、このうち1人の肺から6日の時点で確認された値より大幅に高い、最大2万2000ベクレルの放射性物質が計測されたということです。

原子力規制庁によりますと、この放射性物質はプルトニウム239だということです。

どのくらい被ばくしているかは、まだわかっておらず、この1人を含む5人全員について体内に入り込んだ放射性物質の影響で被ばくする内部被ばくについての詳しい検査が必要だとして、千葉市にある放射線医学総合研究所に搬送したということです。

5人は当時、燃料研究棟と呼ばれる燃料の研究開発などに使われていた施設で作業をしていて、原子力機構は漏れ出した放射性物質による外部への影響はないとしています。
【「被ばく限度を超えるのはほぼ確実」】日本原子力研究開発機構の核燃料の研究施設で、袋の中から放射性物質の粉末が漏れ出し、作業員5人の手袋や服などが汚染されたトラブルで作業員の1人の肺から2万2000ベクレルの放射性物質が計測されたことが7日の原子力規制委員会で報告されました。

これについて、規制委員会の放射線の安全規制が専門の伴信彦委員は「肺に吸い込んだ放射性物質の測定で、こうした値が出てくるのは半端な状況ではなく、作業員の被ばく限度を超えるのはほぼ確実だ。だからといって、命に関わる急性影響が出るということではないと思うが、事態としては決して軽微なものではない」と述べました。

そのうえで、「今回の作業の手順が、どこまで妥当だったのか厳しく見る必要がある。顔を半分覆う半面マスクをしていたのに体内の汚染が生じたということなので、マスクの装着が十分だったのかなどについても情報を確認したうえで監督、指導してほしい」と述べました。
【「2万2000ベクレル 聞いたことがなく大きな値」】内部被ばくの問題に詳しい量子科学技術研究開発機構の明石真言執行役は「2万2000ベクレルという数字は、事実なら国内では私は聞いたことがなく大きな値だ。ただ、健康への影響については体内に取り込んだ放射性物質がどのような核種なのかによって数倍違ってくるので評価のためにはこうした点を明らかにする必要がある」と話しています。

[NHKニュース&スポーツ]

Posted by nob : 2017年06月07日 15:09

また旅立つ君へVol.129/もはや旅に出ようすらしない君へ、、、他人の瞳の中のどこを探したところで君の幸せは見つからない。。。

■いまの若者たちにとって「個性的」とは否定の言葉である
ゆとり世代との付き合い方

土井 隆義
筑波大学教授
社会学者

「個性的だね」は差別語なのか?

2〜3年前、毎日新聞記者の小国綾子さんからこんなエピソードをうかがったことがある。LINE株式会社の出前授業に付き添い、中学校を訪問した時のことだそうだ。

「友だちから言われて最もイヤな言葉は? (1)まじめだね (2)おとなしいね (3)天然だね (4)個性的だね (5)マイペースだね」との問いかけに対し、一番多かった回答は「(4)個性的だね」だったという。

「まさか!」と耳を疑った彼女に向かって、生徒たちは口々にこう語ったそうだ。

「個性的と言われると、自分を否定された気がする」「周囲と違うってことでしょ? どう考えてもマイナスの言葉」「他の言葉は良い意味にも取れるけど、個性的だけは良い意味に取れない」「差別的に受け取られるかも」等々――。

驚かれるかもしれないが、どうやらこの中学生たちだけが特殊というわけでもないらしい。

昨年、日本生産性本部が実施した新入社員「働くことの意識」調査では、昇進したいポストを「社長」と答えた者が過去最低の10.8%、最多は「役職につきたくない」の20%だった。

働き方を尋ねた設問では、「人並みで十分」が過去最多の58.3%、「人並み以上」は34.2%にすぎなかった。

考えてみれば、先の中学生たちもすでに高校を卒業した頃だ。すでに社会人になっている者もいるだろうし、大学へ進学した者も数年後には社会に出るだろう。

もちろん、この世代の人たちに「個性的な人間でありたい」と切望する気持ちがないわけではあるまい。どんな人間だろうと自分の存在意義を求めようとするものだ。

しかし、その思いをストレートに口に出すと、周囲から自分だけが浮いてしまう。みんなと同じでなければ安心できず、たとえプラスの方向であったとしても自分だけが目立つことは避けたい。

そんな心性が広がっているように見受けられる。

変容するコミュニケーション様式

ネットの発達も相まって、若者世代では人間関係の希薄化が進んでいる――。近年は、そんな指摘もしばしば耳にする。

しかし、実際に彼らに声をかけてみれば、意外と付き合いの良いことに気づかれるだろう。

統計数理研究所が実施している「日本人の国民性」調査の最新データによると、「上役と仕事以外の付き合いはあったほうがよい」と考える者の割合は若年層ほど高く、20代ではじつに70%を占める。

「家族的な雰囲気のある会社に勤めたい」と考える者も同様の傾向を示しており、20代の50%がそう思うと回答している。

もっとも、彼らのコミュニケーション様式が上の世代と異なっていることには留意しておくべきである。おそらく現在40代から上の世代は、濃密な関係を取り結ぶためには相手のことを総体的に理解しておかなければならないと考えるだろう。

しかし、20代から下の世代は違う。当面の付き合いにとって必要な情報だけを共有できていれば、それで十分に濃密な関係を築くことができると考える。いわば全面総括型ではなく、一極集中型のコミュニケーション様式へと変貌している。

このような違いが生じているのは、昨今の日本では人間関係の流動性が高まっており、その最前線にいるのが若年層だからである。かつて人間関係が固定的だった時代には、人々は親密な相手と否応なく全人的に付き合わざるをえなかった。

しかし、流動性が高まってくると、その前提は崩れ去っていく。各々の局面で付き合う相手を切り替えることが容易なため、その場面で必要とされる情報だけで十分に親密な関係が成立しうると感じられるのである。

上の世代から眺めたとき、若年層の人間関係が希薄化しているように映るのは、おそらくこの感覚の相違によるところが大きい。総体的な関わり合いを前提としていると、部分的につながっている関係はどうしても希薄なものに見えてしまう。

しかし、そもそもアイデンティティが普遍不動の一貫したものではなくなり、場面ごとに切り替わる変幻自在なものになっているとすれば、現在とは違う場面における自分を目前の相手にあえて呈示しないことは、その相手に対してむしろ誠実な態度といえなくもない。そんなものを顕わにされても、相手は戸惑うだけだからである。

「一匹狼」より「ぼっち」の回避

ところで、人間関係の流動性が高まったという事実は、それだけ制度的な枠組みが拘束力を失っていることを意味する。

裏を返せば、制度的な枠組みが人間関係を保証してくれる共通の基盤ではなくなり、それだけ関係が不安定になってきたということでもある。

既存の制度に縛られることなく、付き合う相手を勝手に選べる自由は、自分だけでなく相手も持っている。関係の自由度の高まりは、自分が相手から選んでもらえないかもしれないリスクの高まりとセットなのである。

冒頭で紹介した「個性的であること」が忌避される理由も、じつはここにある。

「個性的であること」は、組織からの解放を求めるには好都合だが、組織への包摂を求めるには不都合である。自分の安定した居場所が揺らぎかねなくなってしまう。

今日の若者たちは、かつてのように社会組織によって強制された鬱陶しい人間関係から解放されることを願うのではなく、その拘束力が緩んで流動性が増したがゆえに不安定化した人間関係へ安全に包摂されることを願っている。

もちろん、前者が後者へと完全に入れ替わったわけではないが、少なくともその比重は大きく移り変わっている。

かつて人間関係が不自由だった時代の若者たちは、強制された関係に縛られない「一匹狼」に人間的な魅力を感じて憧れたものだった。

しかし、今日の若者たちは、一人でいる人間を「ぼっち」と呼んで蔑みの対象とするようになっている。一人でいることは関係からの解放ではなく、むしろ疎外を意味するからである。

既存の社会制度の束縛から解放され、自由な関係を築けるようになったのに、それでも一人でいる者は、誰からも選ばれない人間的魅力を欠いた人物とみなされ、否定的に捉えられてしまう。

逆にいえば、人間関係に恵まれているという事実こそが、人間的魅力を示す重要な指標となっている。

一人ぼっちでも充実していることを意味する「ぼっち充」という言葉があるのも事実である。しかし、それも負け犬の遠吠えという感がぬぐえない。あるいは、「ぼっち」回避の疲弊感からくる反動といえなくもない。

かつてと比較すれば、現在の日本は確かに一人でも生活しやすい社会になった。しかし、そうやって人間関係の自由度が高い社会になったからこそ、つねに誰かとつながっていなければ逆に安心できなくなっている。

それを欠いた人間は、価値のない人物と周囲から見られはしないかと他者の視線に怯え、また自身でも価値のない人間ではないかと不安に慄くようになっている。その意味で、じつは今日は、一人で生きていくことがかつて以上に困難な時代なのである。

ゆとり世代といかに接するべきか

日本能率協会が実施している新入社員調査には、理想の上司像を尋ねた設問がある。その近年の回答を見ると、仕事について丁寧な指導をする上司の人気が高く、仕事を任せて見守る上司の人気は低い。

ところが現在の上司に同じ質問をすると、まったく逆の回答が得られる。おそらく現在の上司は、かつて自分たちが若かった頃に、上司を鬱陶しい存在と看做していたからだろう。

ここに世代間の大きな意識ギャップがある。端的にいえば、今日の若者には、上司や仲間から「見られているかもしれない不満」よりも、「見られていないかもしれない不安」のほうが強いのである。

社会的動物である人間は、他者からの承認によって自己肯定感を育み、維持していく存在である。その構造は昔も今も変わらない。

ただし、個性的であることが憧れでありえた時代に私たちに強力な承認を与えていたのは、社会的な理想や信念といったいわば抽象的な他者だった。その評価の基準は普遍的で安定しており、いったん内面化された後は人生の羅針盤として機能しえた。

それに対して今日では、抽象的な他者のリアリティが失われた結果、身近な周囲にいる具体的な他者の評価が前面にせり出してきた。しかも、その評価の基準は場の空気次第で大きく揺れ動くので、その都度ごとに相手の反応を探らなければならなくなっている。

今日の若者たちがゆとり世代と呼ばれ、その生き方が生ぬるいと批判される理由もここにある。確かにこの世代の人たちは、がつがつとしたハングリーな生き方を「意識高い系」や「ガチ勢」と呼んで揶揄したりする。

しかしそれは、一人だけが頑張って周囲から浮いてしまうと、コミュニケーション能力の欠如した空気が読めない人物と看做されかねないからである。逆に言えば、みんなが一緒に頑張っているときに一人だけが怠惰なのも、今日ではかつて以上に嫌われる。

「そんなことやってられねえよ」と、斜に構えた態度が不良的で格好よく見えた時代もあったが、今日ではまったく事情が異なっている。良くも悪くも周囲から目立つことは、自分の居場所を不安定にすることであり、ともかくご法度なのである。

ゆとり世代の若者たちは、やる気の足りない人間というわけではなく、人間関係に対して過剰な気遣いを示す人々だと考えたほうがよい。「個性的であること」が忌避されるとしても、周囲から承認されるための自己有用感は互いに強く求め合っている。

したがって、チーム全体でやる気を出し、創造力を発揮するのはOKだともいえる。事実、クール・ジャパンとして世界に誇る日本発のコンテンツの多くは、若者たちがチームを組んで共同作業で生み出したものであることを想起すべきである。

職場の中でゆとり世代の若者たちと向き合う上司の方々は、そんな彼らの心情を察しつつ接するべきだろう。それが感性の豊かな彼らの創造力をうまく活かす道であり、企業の業績アップにもつながっていくはずである。

彼らの生きてきた環境に想像力を巡らせることなく、ただ単に憂えてみせているだけでは、新旧どちらの世代にとっても、したがって日本の社会全体にとっても、結局は不幸な結果に陥ってしまうこととなるだろう。

[現代ビジネス]

Posted by nob : 2017年06月07日 14:55

お茶は人生の友、、、その時々の気分とそれぞれの効能に応じて様々なお茶がいつも私の傍らに。。。♪

■ダイエットから腸活まで 侮れない「緑茶」の健康効果

近年、お茶に秘められた健康パワーが次々と明らかになっている。

 お茶(緑茶)は世界に誇れる日本の文化の一つです。「緑茶がダイエットに効く」「緑茶でうがいすると風邪の予防になる」――といったうれしい話を耳にする機会が増えました。今、緑茶の健康効果についての研究が国内外で進行しており、緑茶に秘められた健康パワーが次々と明らかになっています。

 2015年5月には、緑茶を飲む習慣が死亡リスクを減らし、長寿につながるという研究結果が国立がん研究センターから発表され、マスコミなどで大きく取り上げられました。

 がんや循環器疾患にかかっていなかった40~69歳の男女約9万人を、約19年間にわたって追跡調査した結果、緑茶を飲む量が多くなるほど、死亡率が下がることが明らかになっています。さらに、死因別で見ると、心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患では緑茶を摂取する量が多くなるほど危険度が有意に低下しています。
緑茶を飲まない人に比べ、緑茶を飲んでいる人の死亡率は下がる傾向が確認された。さらに摂取量が多くなるほどリスクは低くなる傾向も確認された(国立がん研究センターの多目的コホート調査による結果、2015年)

 そのほかにも様々なことが分かってきています。そこで、最新の「緑茶の健康効果」と摂取のポイントをまとめました。

■お茶をちょこちょこ飲むといい理由

 緑茶の健康効果というと、まず挙がるのが「カテキン」です。カテキンは、植物中に数千種類あるといわれる「ポリフェノール」の一種で、緑茶の渋みの主成分。ダイエットや、血圧、血糖値の抑制から、抗菌、抗ウイルス効果(インフルエンザ予防)にいたるまで、さまざまな効果があるといわれています。

 大妻女子大学名誉教授の大森正司さんによると、カテキンのさまざまな効果の秘密は、カテキンの2つの特徴によるものだそうです。1つは吸着性の強さ。これにより、虫歯菌にくっつき増殖を抑えたり、ウイルスの体内への侵入を防いだりするのです。腸内では悪玉菌に付着してやっつけるため、腸活効果も期待できます。2つ目は、体内で生まれる活性酸素を消去する抗酸化機能です。ストレスや紫外線、疲労などによって発生した活性酸素を消去する作用が期待できます。

 大森さんによると、カテキンの血中濃度は、緑茶を飲んだ後、およそ1~2時間でピークになるそうです。このため、緑茶を机において、ちょこちょこと飲むのがいいそうです。

■今、注目の成分「テアニン」とは?

テアニンをたっぷり抽出する「氷水出し茶」。水80~100cc(氷を除く)に対して茶葉10gを急須に入れ、10分待って湯飲みに注ぐ。カフェインはほんのわずかしか抽出されない

 お茶の健康効果で、最近注目されているのが、うまみ成分である「テアニン」です。テアニンにはリラックス作用があり、ストレス緩和や睡眠の質を改善する効果なども期待できるといわれています。

 テアニン入りの水溶液を摂取後、40分くらいすると脳波にアルファ波(α波)が出るという研究結果があります。さらに摂取後、40分後くらいまで副交感神経の活性度が増すことも明らかになっています。

 大森さんによると、テアニンをしっかりとりたい場合は、“氷水出し茶”にするといいそうです。低温で抽出すると、渋み成分であるカテキンが少なくなるため、テアニンによるうまみがより強く感じられるとのこと。

■緑茶は「血液サラサラ」食材の基本

 「血液サラサラ」という言葉の名付け親である、栗原クリニック東京・日本橋院長の栗原毅さんは、緑茶は血液サラサラ食材の「基本」となる存在だと話してくれました。

 「血液をサラサラにするには、血液の材料となる日頃の食事を改善することが極めて大切です。なかでもお茶は、食品と健康、という視点で考えたときに基本中の基本となるとても重要な存在です」(栗原さん)

 がんに関しても、説得力のある国内の研究報告が積み上がってきています。栗原さんが注目しているのが、厚生労働省が発表する市区町村別の「がん死亡率」のデータです。「がんによる死亡率が少ない市区町村ランキングで、男性の2位と3位に静岡県の掛川市と藤枝市、女性の1位と2位に掛川市と藤枝市が入っています。いずれも緑茶の産地として有名な場所です。緑茶を飲む習慣ががんを遠ざける、と考えて正解だといえるでしょう」(栗原さん)

■緑茶は、肝臓をダメージから守ってくれる

 緑茶はビジネスパーソンの多くが気になる「肝臓」への効果も期待できます。

 「肝臓は活性酸素に極めて弱い臓器で、ストレスの影響も受けやすいのです。そこで患者さんにお勧めしているのが、緑茶です。緑茶に含まれるカテキンには、肝臓を攻撃する活性酸素を消去する強い抗酸化作用があります。つまり、肝臓をダメージから守ってくれるわけです」(栗原さん)

 さらに栗原さんは、インフルエンザや風邪予防のために「お茶うがい」を推奨しています。お茶に含まれるカテキンが、インフルエンザウイルスの表面にある突起にくっつき、粘膜にウイルスが吸着するのを邪魔して感染を防ぐのだそうです。

■抗アレルギー作用を持つ注目のお茶とは

 日本のお茶の7割以上は「やぶきた」という品種です。日本人なら、多くの人が「やぶきた」という言葉を聞いたことがあるでしょう。その一方で、最近では、香味や機能性などに優れた品種の開発も進んでいます。今注目されている品種が「べにふうき」という品種です。

 べにふうきには抗アレルギー作用があり、べにふうき緑茶を日々飲んでいると、ハウスダストや花粉などによるアレルギー症状を抑える効果が期待できます。2015年4月から始まった「機能性表示食品」制度で受理された商品も登場しています。

 農業・食品産業技術総合研究機構 食品研究部門の山本万里さんによると、花粉が飛び始めてから飲むより、飛散する前から飲んでおいたほうがいいそうです。「早めに飲むことによって症状はより効果的に抑えられます。スギ花粉が辛いという人は、クリスマス前後を目安に飲み始めるといいでしょう」(山本さん)

(日経Gooday編集部)

[NIKKEI STYLE]

Posted by nob : 2017年06月07日 14:28

都会人の意識と都会の構造との関係性

■ニューヨークにあって東京にない、都会人の「選択権」
この保守性の原因は何なのか?

寺田 悠馬
株式会社CTB代表取締役

東京オリンピックの不意打ち

東京オリンピックをやり過ごすこと。無理に無関心を装うのでなく、斜に構えて批判するでもなく、2020年にこの街に到来すると誰もが知る催事について、その存在すら忘れてしまったような涼しい顔でやり過ごすこと。それが難しい。油断すると、東京オリンピックが意外な時と場所に現れて、善意を振りかざして迫って来るからだ。

先月、都内の国立大学の入学式に参列し、久しぶりに訪れたアカデミアの荘厳な雰囲気に快く浸っていると、東京オリンピックの不意打ちにあった。

学長の式辞をはじめ、雛壇に整列した学者らのスピーチに聞き入り、胸中に密かに抱く研究職への憧れと、いつかは自分も大学院受験を試みたいという夢想に興じていた時、唐突に、オリンピックのフラッグを携えた政治家の入場がアナウンスされたのだ。

駆け上がるように壇上に現れた政治家は、学者たちに代わってマイクを握ると、「東京2020オリンピック・パラリンピックフラッグツアー」という都内62区市町村を巡回中のイベントが、まさにその日、大学がキャンパスを構える地区を訪れている幸運について語り、さらには、入学式に参列する我々一人ひとりが、一丸となって東京五輪を「盛り上げる」重要性を熱心に説き始めた。

つい先刻まで会場を満たしていた繊細な空気がたちまち掻き消されていく様子に狼狽しながらも、筆者は、政治家の顔に張り付いた笑顔を頼りに、なんとか自分も、オリンピックが東京にやって来る事実に、健康的な興奮を覚えられまいかと試みた。

だが、繰り返し使われる「盛り上げる」という動詞の軽薄さに目眩を覚え、アカデミアにいささか暴力的な不調和をもたらす政治家への嫌悪感を、克服することができなかった。

政治家に対する嫌悪感は、やがて彼のノリ、ひいては東京五輪そのもののノリについていけない自分へと矛先を変え、いたたまれない罪悪感だけが後味として残る。筆者はまたしても、東京オリンピックをごく涼しい顔でやり過ごすことに失敗したのだ。

都会と都会人の関係性

生まれ育った街にオリンピックがやって来る。生涯に一度あるかないかの一大イベントを素直に喜べない罪悪感に悩む時、筆者は、高校時代にすがるように読んだ、E.B.ホワイトのエッセイを思い出す。

日本では主に『スチュアート・リトル』(1945年)や『シャーロットのおくりもの』(1952年)といった児童文学の作者として知られるホワイトが、1949年に刊行したエッセイ『Here is New York』は、当時全盛期にあった文芸誌「ニューヨーカー」のジャーナリストとして、都市生活について書き続けたホワイトの真骨頂である。

単行本にしてわずか十数ページの短編の中で、ホワイトは、都会と都会人の関係について、次のように書いている。

「ニューヨークは、独りになる幸せと、参加する興奮とを、同時に許容する。同じく密度の濃い他の共同体に比べて、ニューヨークは、街でつねに起こり続ける壮大で暴力的で素晴らしいイベントのすべてから、個人を隔離すること――もし個人がそれを望むなら。そして大抵の個人は、それを欲するか、必要としている――に長けている・・・

・・・ニューヨークは、どんなできごとが到来しても(東から1000フィートの航路船がやってこようと、西から2万人の党大会がやってこようと)、これらを個人に強要せずに、すっかり吸収してしまう構造にできている。

だからそこに暮らす人々にとって、あらゆるイベントは選択肢に過ぎず、居住者は、参加するスペクタクルを随意に選択することで、己の魂を保全する。大小問わず、多くの都市において、個々の居住者にはこの選択権が与えられていない」

ホワイトの『Here is New York』を読んだ高校時代、筆者は、人口約1万3千人の小さな町の外れにキャンパスを構えるアメリカの寮制高校で、わずか250人の高校生に混じって共同生活を送っていた。狭い共同体を窮屈に感じながらも、その圧迫感をどう言葉にしたら良いか分からず苦しんでいたさなか、ホワイトが言う「選択権」の不在に、息苦しさの正体を発見した。

つまり、筆者が暮らす小さな共同体では、「独りになる幸せ」が許容されず、「参加する興奮」だけが、唯一の選択肢としてあらかじめ提示されていた。参加を免れない以上、すべてのイベント――1000フィートの航路船や2万人の党大会こそ訪れないものの、小さな町でも日々何かしらが起こる――に、健康的な興奮を覚えるのが圧倒的な正解として存在する。

そのため共同体の居住者たちは、個々の好き嫌いを思慮するまでも無く、とにかく一定の興奮状態を装い、事前に決められた設定を忠実になぞり、すでに書かれたあらすじを示し合わせたようになぞるロールプレイを演じるしかない。かくして完成する「物語」から逸脱する身振りは、あらかじめ選択肢から排除されているからだ。

無論こうした環境下では、あえて斜に構えた態度を選択し、共同体で起こるイベントを批判することも可能だろう。筆者自身、ささやかな反抗に甘んじたこともある。

だがそうした振る舞いは、反対意見を述べる配役という形で、たちまちイベントの一部として組み込まれ、共同体の完全性を補強する結果しか生まない。些細な反抗など訳なく吸収してしまうほど、共同体を支配する「物語」の単一性が強力だからだ。

かくして反対意見さえ容易に体内に取り込む怪物に抗うには、まるでその存在など忘れてしまったかのように、涼しい顔で「物語」をやり過ごすのが唯一の戦略である。だが「参加する興奮」以外の選択肢をあらかじめ排除する共同体は、そんな振る舞いを決して許容してはくれない。筆者はそれがたまらなく窮屈で、非都会的に感じたのだ。

7年の尺を持つ「物語」

ホワイトのニューヨークに勝るとも劣らない大都会、東京にいま、「オリンピックを心して待ち望む」という威圧的な「物語」が覆いかぶさっている。

2013年にブエノスアイレスで開かれた国際オリンピック委員会総会で東京五輪が決定した瞬間、東京の都市生活は、2020年というあくまで恣意的な年を境に、「オリンピック前」と「オリンピック後」に――まるでダイエット食品の広告のように――分類されてしまった。そして7年の尺を与えられた「オリンピック前」の「物語」は、いまちょうどその中盤――五幕劇であれば第三幕――に差し掛かっている。

この「物語」は、東京の居住者が期待に胸をふくらませて、大きな笑顔で2020年を待ち望むという、もっぱら肯定的な気配に支配されている。

無論、時に膨張する大会予算が問題視され、不祥事の一つや二つも発覚しようが、これらは「物語」のドラマ性を際立たせる小細工に過ぎず、東京に限らずどの大会でも起きる伏線として、オリンピックという説話の大枠にあらかじめ織り込まれている。多少のドラマを許容しつつも、大会の根本的な善性は決して疑われることなく、「オリンピック前」の直線的なあらすじは、2020年に向かって突き進むだろう。

やがて「物語」は、事前に定められたクライマックスへと収束する。個々の選手の勝敗や、各国のメダル獲得数、さらには大会予算の最終的なROI(投下資本利益率)にかかわらず、閉会式が催される2020年8月9日には、オリンピックが平和の祭典として祝福され、圧倒的に肯定される以外の結末は許容されていないからだ。

つまり、高まる興奮に身を委ね、一丸となってオリンピックを「盛り上げる」熱量を装いつつも、じつはすでに書かれたあらすじから何ら逸脱せず、あくまで無難に展開する保守的な「物語」が、近年の東京の都市生活に覆いかぶさっているのだ。

そして、東京に暮らす我々は、オリンピックの招聘と運営に直接的に関与するか否かにかかわらず、この融通の利かないあらすじから逃れることができない。2020年を何かの節目と意識せずには東京で生活できない我々は、

「オリンピックが来る頃、自分は何歳になっているだろう?」
「オリンピックが来る頃、自分はどんな仕事をしているだろう?」

と、ついオリンピックの説話に自らを照合してしまう。2020年というあくまで恣意的な年が、いささか唐突に、特権的な時点として未来に出現したため、我々はそこから逆算した直線的な「物語」を捏造せざるを得なくなるのだ。

だが、そんな「物語」に抗おうとして、オリンピックを批判する身振りには間違っても転じまい。当初7000億円と言われた予算が2兆円弱に膨れ上がったという報道を見て、投下資本のROIを冷笑しようとは思わない。

あるいは、人や思想の国境を超えた流動性が増し、戦争でさえ必ずしも国家間で争われると限らない今日において、国民国家単位の競争という極めて前世紀的なイベントの時代錯誤性を、揶揄することもしまい。

そうやって東京五輪に水を差すことは、すでに強固な「オリンピック前」の「物語」に、反対意見を述べる役柄で積極的に参加し、説話の補強に加担する結果しか生まないことを、我々は知っている。

オリンピックの予算や時代錯誤性について、ことさら強い憤りを感じるわけではないにもかかわらず、「物語」の暑苦しさに屈して、これに取り合う身振りをみせてしまえば、あらかじめ決められたあらすじを忠実になぞる退屈な運動に、たちまち引きずりこまれてしまうのだ。

東京の生活に組み込まれたもの

国立大学の入学式のように、意外な時と場所でオリンピックの不意打ちにあう時、筆者は、もう明日にでも東京五輪が開幕してしまわないかと虫のいいことを考える。トップアスリートのパフォーマンスを目撃する快楽について、以前この連載でも書く機会があったが、代表選手たちが大舞台で見せる一瞬の輝きは、堪らなく魅力的なことだろう。

対照的に、「オリンピック前」という7年の尺を持つ「物語」は、スポーツの潔さ、清々しさとは一切無縁の身振りで、東京の都市生活に重くのしかかる。そして、何の節目もなく、ただ雄大に広がっていた未来の時間とごく無責任に戯れる贅沢を、東京の都市生活から奪い取っていく。

「物語」の強固な単一性によって、尺もあらすじも決められていなかった未来の未知性に、本当の意味で興奮する権利を、都会人は失ってしまうのだ。

筆者が高校時代を過ごした小さな共同体とは異なり、地球上でも有数の大都会であるはずの東京において、たった一編の「物語」が肥大化している。それは、オリンピックの招致が決まる遥か以前から、あらかじめ書かれた「物語」の予定調和性に対する非都会的な需要を、東京という都会が内包していたからだろう。

つまり、まだ訪れぬ未来から未知性を排除して、安心で、安全で、そして極めて退屈なあらすじを捏造し、これを忠実になぞろうとする保守的な運動が、東京の都市生活に組み込まれているのだ。

世界の大都会に照らした際に露呈する、東京のこうした保守性の原因は、一体何だろうか?

2020年に控える東京オリンピックに考えが及ぶと、そんな疑問が頭をよぎってしまう。

だがあえて我儘を言えば、そのような到底解明できない疑問など、すっかり忘れてしまう身振りを、筆者は選択したい。「独りになる幸せ」と、「参加する興奮」の両方を許された都会人の特権に甘んじて、まるで東京にオリンピックなど到来しないかのような涼しい顔で、静かに未来に怯え、そして興奮していたいからだ。

参考文献)
White, E.B. Here is New York. New York: Little Bookroom, 2001. (引用部は筆者訳)

[現代ビジネス]

Posted by nob : 2017年06月04日 17:15

もう今や小池さんもあざとさ丸出しですが、、、舛添さんも今更どの口で語っているのでしょうか。。。

■舛添氏 「小池氏は都民騙すのをやめよ、都民は目を覚ませ」

 政治資金の公私混同問題などをめぐって昨年6月に辞任してから1年、舛添要一・前都知事は当時の批判やその後の小池百合子都知事旋風に何を思うのか。新刊『都知事失格』が話題の舛添氏が、本誌に独占手記を寄せた。自身の辞任劇を「最高のサーカスだった」と述懐する同氏は東京五輪の大会組織委員長であり、小池氏との確執が報じられる森喜朗氏を“政治の師”とし「森オヤジ」と呼ぶ。そんな同氏が小池氏とその意を汲むメディアによって悪者にされている現実に異議を唱える。

 * * *

 森オヤジと同じく、小池知事やメディアに標的にされたのが都議会のドンといわれた内田茂である。彼ほど世間のイメージと実像が異なる人も珍しい。

 私は、考えていることを何でも率直に言い過ぎるので軋轢をよく生む。そんな私と対極にあるのが内田だ。直接、苦情は言わない。何かあれば、たとえば森オヤジに告げる。そして、オヤジがそれを私に伝える。

 内田と初めて会ったのは、2009年夏の都議会選挙だった。当時、私は厚労大臣として内田候補の応援に入った。この選挙で自民党は敗北して、内田も落選した。その後は何度か顔を合わせたという程度の間柄だった。

 2014年の都知事選で、私は自民党の推薦で立候補した。「離党した舛添を応援できない」と都連内部で猛反発があったが、最後に「舛添さんは、私の選挙応援に来てくれた」という内田の鶴の一声で反対が鎮まったという。

 彼の真骨頂は、国や都に張り巡らせたネットワークを活用したフィクサー機能である。内田は、親交を結ぶべき人物や組織を次々と私に紹介してくれた。

 ここでなぜ、森オヤジや内田の名前を出したか。古い自民党に先祖返りするような土建政治をやれ、といっているわけではない。要は、付き合い方なのだ。

 内田からの要請に関して、私はできないものはできないと断わった。あまりにはっきり言い過ぎて、不興を買ったこともある。

「全部断わるのではなく、内田の言い分の3つに1つくらいは聞いてやったらどうだ」。森オヤジのお叱りを何度受けたか。

 敵・味方と色づけするだけでは政治はおろか、改革は果たせない。その意味において、彼女が豊洲問題で苦戦していることに、ポピュリズム政治の限界を感じる。誰か側近が、小池知事に「これはネタになりますよ」とでも囁いたのかもしれないが、そう甘くはなかった。

 2016年9月10日、小池知事は豊洲市場で盛り土が行なわれておらず、厚めのコンクリートを敷いている箇所があったと発表した。

 私の都知事就任に前後して、豊洲の工事は始まっており、そのような工法の変更があったとも知らされていなかった。これに関しては、コンクリートで掩われた空間のほうが安全性も高く、メンテナンス作業も容易という発想だったと聞く。いずれにしても、その変更が公にされていなかったのは、大きな問題だ。

 だがここで立ち止まって考えたい。工法を変えた経緯や理由を都の職員は、なぜ公にしなかったのか。様々な事情が介在しているのだとは思う。そこには、石原慎太郎や猪瀬直樹ら異色知事による都政が生みだした闇がある。

◆目を覚ませ!

 週1、2日の登庁、気分を害する職員を更迭・降格させる身勝手な人事、自分の興味分野だけにしか注意を払わない姿勢……。そんな都知事のもとでは、職員は萎縮してしまう。

 外部から招いたイエスマンだけが重用された結果、知事と職員はコミュニケーション不全に陥り、信頼関係が構築できなかった。

 豊洲新市場の工法の変更が必要になったとき、知事はもちろん都民に説明すべきだ。しかし、そこには知事が都民を納得するように説得してくれるはず、という職員の信頼が必要だ。その信頼関係を築けなかったから職員は工法の変更を隠蔽したのではないか。

 もう一つ、「盛り土なし」という報道が出たとき、その工法の有用性をなぜ専門家は主張しなかったのか。

 いま私にはその気持ちが痛いほど分かる。それは、生殺与奪の権を握るマスコミが怖いからだ。「盛り土なし」という単純化された言葉はマスコミを通して一気に拡散し、都に対する不信感がさらに高まっていった。そんななか、工法変更の利点など言える雰囲気ではなくなっていたのだろう。

 そのマスコミと連携して、劇場型ポピュリズムを政治に活かしているのが小池知事である。この「盛り土問題」の責任をとらせる形で、小池知事は、市場長を更迭・降格する屈辱的な処分を下した。彼は、将来の都庁を担うべき優秀な人物だった。

 他にも有望な職員が冷遇されているともきく。今後、豊洲の安全性が確認されたら、人事の責任を、どう取るつもりなのか。

 小池知事は知事報酬削減も発表している。知事報酬や議員報酬の削減競争を続けていけば、金持ちしか政治家になれない。結果として「職業としての政治」が成り立たなくなる。優秀な人材は、いかに高い志を持っていようが、生活もできない政治の世界に集まらないだろう。小池都知事の人気取りは、民主主義の土台を破壊することにつながる。

 知事と同じように報酬を削減する議員は増えるだろうが、逆にいえば、その程度のパフォーマンスに有権者は騙されると考えているのだ。そこには、政策の判断も何もない。豊洲を含めた小池劇場が長引くほど、財政を含めた様々な面で大きな負担を強いられるのは、都民だ。「サーカス」に騙された都民は、そのツケを自ら払わなければならないのである。

 もちろん分かっている。私が辞任した結果、都政に混乱を招き、都民を失望させてしまったのだ。それに関しては、心から申し訳ないと思っている。

 さきほど職員と都知事の信頼関係構築を説いたが、私にそれができたという自信はない。そんな私が、最後に私心を捨てて言う。小池知事は都民を騙すのをやめたほうがいい。そして都民よ、いい加減目を覚ましてほしい。

[週刊ポスト]

Posted by nob : 2017年06月04日 17:05

酷い話です。。。

■<原発事故>避難者住宅、退去拒否 山形の8世帯

 東京電力福島第1原発事故の自主避難者に対する住宅無償提供が3月末に打ち切られたことをめぐり、山形県米沢市に避難中の福島県民8世帯計24人が3日、雇用促進住宅の家賃支払いと退去を拒否していることを明らかにした。8世帯のうち3世帯は母子避難で、経済的に困窮しているという。

 8世帯は住宅を管理する独立行政法人「高齢・障害・求職者雇用支援機構」(千葉市)に対し、居住費は国、東電に請求するように求めているという。

 代理人らによると、8世帯は2011年4月ごろから、米沢市内の雇用促進住宅に入居中。今年3月に4月以降の家賃支払いなどを拒否する文書を通知したため、同機構が4月13日付文書で▽住戸不法占有にかかわる家賃相当額の損害金を支払うこと▽明け渡しに応じない場合は管轄裁判所に訴訟提起する−−などと要請してきた。

 これに対し、8世帯は代理人を通し、6月2日付で回答書を同機構に送付した。原発事故を巡って国と東電に賠償責任を認めた前橋地裁判決(17年3月)などを挙げ、同機構による無償提供の打ち切りは違法とした。

 福島市からの自主避難者で、住民代表の男性(76)は記者会見で「数万円の家賃負担が発生すれば、母子避難者の生活は成り立たない。経済的窮状は深刻だ」と訴えた。

 山形県によると、福島県からの避難者は4月時点で767世帯2159人。避難指示区域外からの自主避難者が595世帯1724人を占めている。【野間口陽】

[朝日新聞]

Posted by nob : 2017年06月04日 16:38

クールですね、、、未来くんだからできる感もあれど。。。

■森山未來の携帯電話無し生活にスタッフが不満

 俳優でダンサーの森山未來(32)が3日、TBS系「サワコの朝」に出演し、携帯電話を所持していないことを明かした。持っているのはテレホンカード1枚で「最近は公衆電話を見つけるのが難しい」と嘆いた。

 中学時代は携帯電話を持っていた森山だが、20歳になったころに手放した。「1日中、携帯で麻雀のゲームとかやってるんですよ。気付いたら、もう夕方。こりゃあかんわと思って」と携帯を持たない生活を選んだ。以来、10数年、持たずに過ごしている。

 司会の阿川佐和子が「この番組も、なかなか連絡がつかずに困ってた」と訴えると、苦笑いを浮かべた森山。「テレホンカード1枚持ってます」と明かしたが、最近は携帯の発達で、街中からどんどん公衆電話が無くなっている現状に肩をすくめた。また仕事のやりとりは携帯の代わりに、パソコンのメールで、仕事のやりとりをしていると明かした。

[デイリースポーツ]

Posted by nob : 2017年06月03日 16:44

大企業偏重という現政権の愚策の果ての歪な現象の一つ。。。

■60歳以上の2割、子や孫へ生活費 ほぼ賄うケースも

 60歳をすぎても、18歳以上の子や孫の生活費を一定以上負担している人が2割いることが、内閣府の調査でわかった。近く閣議決定される今年の高齢社会白書に盛り込まれる。生活費をもらう子や孫の8割は働いていて、収入が足りない若い世代を親世代が支え続けているようだ。

 調査は昨年6月、全国の60歳以上の男女約2千人から聞き取りで実施した。83・4%は学生を除く18歳以上の子どもや孫がいて、生活費について尋ねたところ、16・3%が「一部まかなっている」と答え、「ほとんどまかなっている」も4・6%いた。

 生活費を出してもらっている子や孫は72・9%が同居していた。20・7%は無職だったが、8割は働いており、正社員・職員が47・5%、パート・アルバイトは19・8%、自営などが7・6%だった。

 子や孫の収入状況は調べていないが、60歳以上の平均収入は年金を含めて月10万〜20万円未満がもっとも多く32・9%。20万〜30万円未満が26・4%、5万〜10万円未満の15・2%が続いた。経済的な暮らし向きについて「心配ない」は64・6%に上り、「心配」の34・8%を大きく上回った。(松川希実)

[朝日新聞]

Posted by nob : 2017年06月03日 16:31

もっともながら、しかしそれはロシアも同じ、、、現保有国が存在し続ける以上、核の連鎖は拡がり続けます。。。

■プーチン氏、北朝鮮の核武装に理解? 米国批判の文脈で

 ロシアのプーチン大統領は2日、北朝鮮の核開発問題に関連し、「小さな国々は自分たちの独立と安全、主権を守るために、核兵器を持つ以外の方法がないと考えている」と述べた。北朝鮮などに軍事的圧力をかける米国を批判する文脈の中での発言で、北朝鮮の核武装に一定の理解を示したと受け止められかねない内容だ。

 プーチン氏はサンクトペテルブルクで開かれた国際経済フォーラムの討論の中で、米国を念頭に「力の論理、暴力の論理が幅をきかせている間は、今北朝鮮で起きているような問題が起きるだろう」と指摘した。

 ロシアは、北朝鮮の核開発とミサイル開発は認められないという立場をとっている。だが、今回のプーチン氏の発言は、問題の根本的な原因は米国にあるという北朝鮮の主張への共感を示したと言える。(サンクトペテルブルク=駒木明義)

[朝日新聞]

Posted by nob : 2017年06月03日 16:25

また旅立つ君へVol.127/私の見果てぬ夢は世界平和です。。。(笑)

■「大風呂敷」を広げる若者ほど大きく伸びる
周囲が驚くほど気宇壮大な夢を持つべきだ

江口 克彦 :故・松下幸之助側近

将来に向かっての「とてつもなく大きい風呂敷」は、大いに広げてほしい

「最近の若い人たちには夢がないなあ」――。こんなふうに盛んに嘆く年長の経営者や評論家をよく目にします。しかし、私はそうでもないと思っています。

いまの若い人たちは、若い人たちなりの夢を持っている。ベンチャーをやるんだ、独立して事業を始めるんだ、海外の貧しい人たちのためにボランティアをするんだとか、熱い思いを聞かされることが頻繁にあり、そこには夢があふれています。

日本には優秀な若者がたくさんいる

私の若い友人の1人に海外の大学に6年間留学し、その間にITについての技術を身に付けた、まさに私にとっては「雲の上の若者」がいます。当然、各企業から引く手あまた。ところが、彼自身は世界各国を回り、人脈をつくって、時が来れば、グローバルな会社を立ち上げたいと考えているようで、いずれの会社からの誘いも断っているようです。

日本が独走しているBNCT(Boron Neutron Capture Therapy 中性子捕捉療法)は、次世代のがん治療装置として脚光を浴びています。その完成に夢を懸けて取り組んでいるのも若い先生で、本当にすばらしいと思っています。

幾人の若い友人が、企画会社や出版会社を立ち上げており、それぞれに成功を収めています。16歳のときにレンタルサーバー事業を起業し、今年創立 20周年を迎える友人もいます。イチロー選手でも練習を重ね重ねて、日本のプロ野球で、そしてアメリカのメジャーリーグで、しかも、超一流のプレーヤーになり、子どもの頃に描いた夢を実現しました。

こう考えると、本当にスケールの大きい夢を持った若い人がいかに多いことか。この頃の若い人には、若い人なりの夢があるのです。ところが年長者が、あまりそのことを評価していない風潮があります。

先日の調査によると、子どもたちがなりたいもののトップはサッカー選手。2番目が学者、博士、3番目が警察、警官、4番目が野球選手、5番目がお医者さん、食べ物屋さん、7番目が大工さんなどとなっています。

こんなニュースを一緒に観ていた知人が、「夢がないなあ」とこぼしました。しかし、本当にそうでしょうか。サッカーで世界に名を馳せる大選手を夢見ているとすれば、すごい夢ではないでしょうか。学者でも博士への夢でも、ノーベル賞を目指すんだ、警察官や刑事でも、インターポール(国際刑事警察機構)で活躍することを目指すんだ、お医者さんでも、今も世界を飛び回っている有名な脳外科医の先生のようになるんだ、大工さんへの夢でも世界的な建築家になろう、などなど、そのようなことを思っているならば、「夢がない」どころか「とてつもない大きな夢」といえます。

かつては「大企業の社長になる」が夢だったが…

私がPHP研究所の社長をやっているときに、ひとりの若い社員が「十数年後には、自分が社長になります」という人がいました。結構優秀な人でしたから、面白いと思っていましたが、数年経つと退職しました。最近、彼の話を聞くと、なにやら父親から一刻も早く、「人から使われる人間」ではなく「人を使う人間」になれと言われたということ。そして、今は、その夢を果たし、2つの会社の社長をこなしながら、相当な成果を挙げています。

「この頃は夢がない」という人は、自分の生きた時代の基準で考えているからで、数十年前は、大企業の社長になるとか、大物政治家になる、あるいは総理大臣になって国を動かすとか、「末は博士か大臣か」ではありませんが、そういうようなことが「大きな夢」、まさに青雲の志を持って、天下に号するような人物になることが、夢だと考えられていました。

しかし、もうその時代ではない。以前から言っていますが、超価値観多様化の時代、超複雑・超高速の時代に、「夢」の種類も内容も変わっているということを考えて「今の夢」を語る必要があると思います。その人の言うような「夢のない時代」ではなく、「夢の多様化の時代」なのです。とは言いながら、もし小市民的な夢であるとすれば、それはやがて泡沫のように、儚(はかな)く消えて「夢を持っていない彷徨(ほうこう)の人」ということになります。

松下幸之助さんが「棒ほど願って、針ほど叶(かな)う」とよく言っていました。最初は、周囲が驚くほどの気宇壮大な夢を持つべきだ、そういう思いを持って努力しても、結果はその何分の一しか実現しないものである。だから、100を実現したいなら、1000万ほどの大きな夢を持たなければならないということでしょう。

織田信長も『信長公記』によると、26歳のとき、桶狭間の合戦で勝利すると、33歳のときに天下統一を目指しています。そのときの状況からすれば、まさに大言壮語。坂本龍馬も25歳のころに、尊王攘夷の方向に舵を切って「日本を今一度洗濯し候」と大風呂敷を広げています。まあ、信長も龍馬も、その時代的背景が、天下国家を考えせしめたのでしょうが、大事なことは、その「棒ほど願った」ということです。

そういうことを考えると、夢を持つなら、とてつもなく大きな夢を持つべきだということです。若ければ若いほど、大風呂敷を広げるべきだと思います。最初から「なんとかすれば、なんとかなるだろう程度の夢」ではなく、「なんとかしても、どうにもならないかもしれないというほどの夢」を持つべきでしょう。

会社のなかで、それほどの大言壮語で「夢」を語る。周囲から、また上司から、あるいは社長から変人と思われても、こうしてこの会社を発展成長させる、将来はこの俺がこの会社を1人でしょって立ってやる、イギリスの英雄、ウィンストン・チャーチル卿ではありませんが、俺1人で十分だと考える。そして、この会社を日本の人たちのみならず、世界中の人たちの幸福に役立つ会社にしてやる。そういう大風呂敷を広げることこそが大事ではないかと思います。

あるいは、100年後には、火星かどこかに支社をつくると言い出してもいいかもしれません。事実、イギリスの理論物理学者、スティーブン・ホーキング博士が「人類は別の惑星に移住を始める」などと言い出しています。そのための夢を語り、その夢が実現する方向を仕事に取り入れていく。そういうスケールの大きい人材が、今の時代、一層必要であるということです。もし、そういう夢を理解できない社長、上司であるならば、さっさと電車に乗って次の「駅」に行けばいい。

夢がないのではない。夢は多様化している。それぞれの若い人たちが時代に合った夢を持っているということです。

ただ、中途半端な夢ではダメです。正真正銘の大きな夢を語ってほしい。虚言はいけませんが、将来に向かっての「とてつもなく大きい風呂敷」は、大いに広げてほしいと思います。

およそ「人間は歳をとるにつれて、角が取れて丸くなる」と言われますが、実感としてそのとおり。若い者が悟り切った雰囲気で、したり顔をして語る。まるで聖人君子のようなことを言う。そういう若いビジネスマンと接すると、ああ、この人は先はないと感じたりします。性格もまろやかなんて、なんの魅力もありません。これ以上年月が経てば、もうこの人は摩滅して、消えてしまうのではないかと思うこともあります。尖(とが)っているのが青年。やがて尖ったものが取れてくる。さらに50、60歳ともなると、ボールのようになり面白くなくなるものです。

「完成された器」は成長できない

そういえば、松下幸之助さんが「人を採用するときには、キミの好みの人ばかりを採ったらあかん。キミが、どうもならんかもしれんと思う人も採れや」と言っていましたので、これはいかがかと感じた人も結構採用したものです。その中でも、応募の理由を聞くと「私1人で、この会社をさらに発展させ、将来は世界を飛び回って、この会社の活動を拡大成長させていきたいので」という答え。ほかの4人の面接員は「傲慢だ、生意気だ」とオール×でしたが、私が「採用」ということで合格にしました。

その後、彼はASEAN諸国、米国NYに支社をつくり、大いに活躍してくれました。彼は、私の退職後まもなく彼も退職してしまいましたが、いまはNYに移り住んで、自由に翼を広げて大活躍しているようです。

要は、若いときから「完成された器」はもうそれ以上、成長はおぼつかないこと。大風呂敷の夢を広げて、金平糖のように尖ったところがある若い人材が長い目で見ると伸びるし役に立つ。

私の実際の経験から、そのようなことを自信を持って断言できるということです。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2017年06月03日 16:14

それにしても困った問題ですね。。。

■中国人が日本の医療にタダ乗り!高額のがん治療で

中国人による“爆買い”が一段落付く一方で、昨今、日本で検診や病気の治療を行う「医療ツーリズム」が活気づいている。しかし、制度の盲点を突き、日本の医療制度に“タダ乗り”している中国人も急増しているという。その実態を取材した(ダイヤモンド・オンライン副編集長 田島靖久)

「中国からの患者が押し寄せ、とにかく大変。言葉が通じず、しかも『はるばる来たのだから先に見ろ』などとわがままを言う人も多く、日本人の患者にしわ寄せが及んでいる。しかし、日本人へのしわ寄せはそれだけではない…」

 こう語る医師が所属するがん専門の大手病院には、ここ数年、中国人のがん患者が大挙して訪れている。中国では承認されていないクスリの投与を望む患者や、最先端の治療を受けたいという患者が多いためだ。

 中国でも、がんは死因の上位を占める国民病。中国の研究チームが米国がん協会発行の学術誌に発表した報告書によれば、2009~11年に収集された全人口の6.5%にあたるデータに基づいて推計した結果、中国全土における浸潤性がんの2015年の新規診断例は429万2000例に上るとみられている。

 つまり、がんの新規診断は毎日1万2000例近くに上り、7500人が日々命を落としている計算だ。それだけの病気となった中国のがん患者たちにとって、日本の医療レベルは高く信頼性も高いため、検診や治療を望む人たちが殺到しているというわけだ。

 ところが、である。こうした中国人たちの中に、“招かれざる客”が多数紛れているというのだ。

 先の医師は匿名を条件に語る。

「がんの治療費、なかでも最先端治療の費用は高く、中国人でも超富裕層しか受けられないはず。しかし、ここ数年、そうでもない一般の患者が急増している」

経営・管理ビザで入国し
健保に加入して「3割負担」

 たとえば、悪性黒色腫と非小細胞肺がん、腎細胞がんなどに適応する薬として承認された「オプジーボ」。病状やステージなどにもよるが、薬代だけで 1日当たり3万9099円はかかる。年間で見てみると、体重40キログラムの人の場合約1144万円、60キログラムの人で約1792万円かかる計算だ。

 そのライバル薬としてMSDが発売、悪性黒色腫と非小細胞肺がんなどに適応するとして承認された「キイトルーダ」でも、年間1427万円はかかるとされている。しかも、あくまでこれらの薬は症状を悪化させない意味合いが強く、長期間にわたって投与する必要があるのだから、その費用はかなりの金額に上る。
 
 もちろん、がんの種類や症状によって治療法や薬は異なり、すべての患者がこれだけの費用を負担しているわけではないが、いずれにしても治療費は高額だ。では、こうした費用を、なぜ一般の中国人が負担することができるのか。そこにはあるカラクリがある。

 中国でがんと診断され、2ヵ月前に夫と一緒に来日、がんの専門病院で治療を受けている40代の女性は明かす。

「渡航費、滞在費、治療にかかる費用など、合わせて300万円程度でいいと業者に誘われ、日本にやってきた」

 関係者によれば、この女性が日本で治療を受けた場合、実際にかかる費用は一般的に見て1000万円程度だとみられる。それが3分の1程度の負担に収まっているのは、来日する際の「ビザ」に理由があるのだ。

 通常、日本で病気を治療する際には、「医療滞在ビザ」で入国する。しかし、この女性の場合、「経営・管理ビザ」で入国していた。

 これは、日本で会社を経営するため滞在する場合に発給されるビザ。こうしたビザで入国し、3ヵ月以上合法的に滞在していれば、国民健康保険の加入が義務付けられる。もちろん、保険料を負担しなければならないが、同時に医療費が「3割負担」で済むという“恩恵”を受けることができるのだ。負担する必要がある保険料についても、前年に日本で所得がない場合、月額わずか4000円だ。

 この女性は、決して日本で会社を経営しているわけではない。事情に詳しい医療関係者によれば、「経営・管理ビザは、資本金500万円以上で会社を設立、その代表取締役が申請できるもの。そこでペーパーカンパニーを設立して、ビザを申請しているのだ」という。

 さらに、「会社設立に必要な資本金の500万円は、患者が用意できなくても、あたかも持っているかのよう見せる“見せ金”として用意する業者がいる。あくまで見せ金だから、業者は一時的に貸し付けて、ビザが発給された段階で回収して次の患者に回す。そうしたことを繰り返し、何人もの中国人を来日させている」と明かす。

 この関係者によれば、「がんや肝炎など高額治療の患者を集めて斡旋、ツアーを組む業者までわんさかいる。もちろん、日本の行政書士などとグルになってやっている」という。

 入国制度の盲点を突き、中国人が日本の健康保険を使って高額ながん治療を行っているというわけで、前出の医師が語るように「日本人にしわ寄せが及んでいる」形だ。

生活保護を受給し
1円も払わないケースも

 それだけではない。国民健康保険の加入者が海外で医療費を支払った場合、一部を加入者に返す「海外療養費支給制度」という制度がある。海外でけがをした、病気にかかったといった場合、帰国後に申請すれば療養費の一部が返還されるというものだ。

 この制度を、国民健康保険に加入している中国人が悪用し、中国に一時帰国した際に入院したかのように装って虚偽の申請を行い、療養費をだまし取ったりするケースが後を絶たないのだ。これまで、大阪府警などが詐欺容疑で摘発したりしているものの、「海外の病院に確認を取るのも大変だし、現地の医師とグルになられると虚偽の証明が容易ではない。だから摘発されたのはあくまで氷山の一角だ」と、事情に詳しい関係者は明かす。

 さらには、「一円も払わずがん治療を受ける中国人もいる」(別のがん専門病院の医師)という。この医師は、「中国残留孤児が呼び寄せた中国国籍の家族が生活保護を受け、高額のがん治療を受けている。その数は決して少なくない」と明かす。生活保護受給者なので医療費はタダ。国民健康保険に加入する必要もないので、完全な “タダ乗り”をしているというわけだ。

 もちろん、きちんと医療費を支払って治療している中国人も少なくなく、不正を働いているのは一部であろう。だが、複数の医師は、「現場では、決して無視できないほどの人数が治療に訪れている」と危機感を強める。

 今や国民医療費は40兆円を突破し、日本の財政は危機的な状況にある。しかも、健康保険の原資は日本人が納めているお金だ。それを“食い物”にされている状況は看過できないだろう。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2017年06月03日 15:45

私にもかつて身体を壊してしまう以前にこんな頃が。。。

■遅めの夕食・夜食が常態化! 危険すぎる夜食症候群

遅めの夕食や夜食が習慣化している人はもしかしたら厚生労働省も警鐘をならす「夜食症候群かもしれません。治す方法はあるのでしょうか?

夕食は遅めでも仕方ない? 夜食症候群のメカニズム

名前の通り、夜遅くに多くの量の食事をとってしまう「夜食症候群」。1日の摂取カロリーのうち、25%以上を夕食および夜食で摂ることを言います。さらに、夜食症候群の状態になると、睡眠中に起きて、何かを食べたくなることもあり、実際に食べてしまうことも。習慣化してしまうと、肥満などのメタボリックシンドロームの原因にもなるため、厚生労働省も注意を呼びかけています。

体の中には、脂肪を溜める脂肪細胞があり、この脂肪細胞は、体の現状を維持するために、食欲を抑制したり、エネルギー代謝を促進させるレプチンというホルモンを出したりしています。しかし夜遅い食事が習慣化すると、レプチンの作用が低下してしまいます。レプチンの作用が低下すると食欲が増し、さらに夜食が食べたくなってしまいます。一方でエネルギー代謝は低下し、肥満になりやすくなってしまうのです。睡眠中は体の代謝が低下するため、寝る前の食事による余分なエネルギーは脂肪として蓄積されてしまいます。さらに夜間は、消化管の吸収もよくなります。

飲み会、晩酌も多い人は注意! お酒と夜食の負の関係

さらに気をつけたいのが晩酌などの習慣がある場合。お酒などのアルコール飲料は、胃への血流がよくなり、消化酵素が多く分泌され、動きもよくなるために、胃の内容物は腸に流れます。胃が空になると、当然ながら食欲が増します。さらにアルコールは、血液中の糖分を減らすインスリンの作用を強めますので、血液中の糖分が少なくなります。つまり、ただ空腹を感じるだけでなく、甘い物や炭水化物を食べたくなってしまうのです。

炭水化物を中心とした夜食を取ってしまうことで、高血糖を起こし、これは糖尿病の危険性につながります。寝る前の高血糖状態は睡眠中も続いてしまうために、睡眠障害も引き起こします。夜寝る前にお酒と一緒につまみなどを食べてしまうのも夜食症候群の一因になります。

増加している夜食症候群……その原因は?

今、私たちの身の回りには、24時間営業や深夜営業の店、コンビニが当然のようにあります。そうした店舗で深夜に働いている人も増えているということですし、それらの店やコンビニの利用者も増え、生活時間のボーダレス化が進んでいます。

朝食欠食者を対象にした国の調査によると、40代男性の36.6%、女性の19.2%が、21時以降に夕食を摂っていることがわかりました。さらに、男性全体では、10.8%もの人が23時以降に夕食を摂っているのだそうです。つまり、遅い夕食を摂る人が多く、その傾向は男性に強いと言えます。女性がやや少ないのは、ダイエットを意識している割合が男性より多いからかもしれません。

いつでも、食べ物を買うことができる環境、夜遅くまでの仕事をすることで、全体的に夜食症候群が増えていると言えます。

習慣化すると危険! 夜食症候群が招く病気

肥満からメタボリックシンドローム、高血糖などから糖尿病、高コレステロール血症などから動脈硬化、高血圧など、まさに生活習慣病になり、脳梗塞、脳出血、心筋梗塞などの心血管の病気を起こすことになります。夜食症候群と思ったら、まずは、食生活を見直す必要があります。

太らない夜食の取り方に似ている? 夜食症候群の対策法

まずは、食事時間を早くすることができないかどうか生活を見直しましょう。できれば、寝る2時間前には食事を終えておきたいものです。夜食として食べるにしても低脂質、低炭水化物で消化に良い良質なタンパク質を含むものを選ぶようにし、カロリーを抑えておきましょう。1日の食事バランスも、できれば、朝食をしっかりと摂るようにしましょう。

残業が避けられない時には「残業前に軽食を摂っておく」「残業後に食べるものは考えて選ぶ」ことが大切です。残業後に食事を取る場合、魚の練り物、豆腐、おでんなどタンパク質を中心とした食材、春雨やコンニャクなどの満腹感が得られやすいカロリーの少ない食材を選ぶようにしましょう。遅い時間に食べ過ぎてしまうことを防ぐためにも、残業がある日には昼食をしっかりと摂っておくようにすることも大切です。生活習慣や仕事の時間はすぐには変えられないかもしれませんが、健康に直結する毎日の食生活、できることから自分でできる対策を取っていきましょう。
(文:清益 功浩)

[AllAbout]

Posted by nob : 2017年05月24日 23:41

良識ある世界の潮流

■「脱原発」、賛成が多数=スイスで国民投票

 【フランクフルト時事】スイスで21日、原発の新設を禁止し、再生可能エネルギーを推進する改正エネルギー法への賛否を問う国民投票が行われた。開票結果は賛成58.2%に対し、反対41.8%と、「脱原発」支持の民意が示された。投票率は42.4%。

 スイスは2011年の東日本大震災での東京電力福島第1原発事故を受け、脱原発方針を決定。改正法はこの方針に基づくもので、昨年9月に議会で承認されたが、その後国民負担増加への懸念を理由に反対派が署名を集め、国民投票に持ち込んだ。

[時事通信]

Posted by nob : 2017年05月23日 14:35

なかなか良い気がします。。。

■「第二の心臓」ともいえる臓器が疲れると体の中が…

J-WAVE月曜−木曜朝6時からの番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「SUNSTAR PLEASURE PICK UP!」。9月12日のオンエアでは、整体・マッサージなどを行う寺林治療院の院長、寺林陽介さんをゲストにお迎えしました。

さて、人間の内臓の中で、「第二の心臓」ともいえる大切な臓器は次のうちどれでしょう?

①腎臓 ②脾臓 ③小腸 ④肝臓

みなさんご存じですか? ちなみに別所が選んだのは③の「小腸」。このとき「あ!小腸は『第二の脳』だったかな…どっちだったかな…」と、記憶が少し曖昧そうでしたが、結局③をチョイス。

さて、寺林先生からの正解は…①の「腎臓」でした! 別所の選んだ③の「小腸」は、迷った通り、「第二の脳」。惜しかったですね(笑)。

では、なぜ「腎臓」は「第二の心臓」といわれているのでしょうか? 寺林先生に詳しく解説していただきました。

「腎臓は老廃物が混じった血液をろ過し、いらないものを尿として体の外に出してくれます。腎臓の働きが悪くなると、血液の中がゴミだらけに。お風呂の水を 2〜3日変えていないようなものです。血液を全身に送るポンプの役目をするのは心臓ですが、汚れた血液を掃除してくれるのは腎臓なのです」

そんな「第二の心臓」といわれる腎臓、できるだけ健康な状態にしておきたいですよね。そこで寺林先生に“腎臓に負担がかかってしまう原因”、そして“腎臓の疲れを取るマッサージ”を教えていただきました。

■腎臓に負担をかける原因

「夏の暑い日にクーラーに当たりすぎたり、こってりラーメンが好きでついつい塩分を摂り過ぎてしまう。また、仕事が忙しくて寝不足になっている。これらはいずれも腎臓に負担をかけてしまいます」

中には全部、当てはまってしまう人もいるのでは? しかし、オフィスやお店のクーラーの温度設定や仕事の都合は、自分一人ではなんともできませんよね…。

そういったお疲れの腎臓の人にオススメなのが「腎マッサージ」!

■カンタン1分! 腎マッサージのやり方

① 握りこぶしを作り、おへそのすぐ横に当てる
② 止まるところまでこぶしをグッと押し込む
③ そのままこぶしをグリグリと3回ほど上下に動かす
④ 次に指二本分ほど外側にずらして、同様に握りこぶしをグッと押し込み、3回ほどグリグリと動かす
※これを3セット繰り返す

これで腎臓の疲れが取れ、冷えやむくみ、お通じも良くなるそうです。腎臓の疲れを意識している人はあまり多くないと思いますが、「第二の心臓」と言われると、健康を心がけないと! と思ってしまいますよね。そんな方はまずは腎マッサージから始めてみてはいかがでしょうか。

[J-WAVE NEWS]


■自分で簡単にできる腎臓マッサージ

東洋医学では、腎臓が疲れると老化が進むといわれています。
腎臓は身体の老廃物を排出する重要な役目があり、この機能が低下すると、老廃物が溜まり疲れも
取れにくくなります。それにより身体に不要なものがたくさん取り込まれてしまい腎臓が疲れてしまいます。
その結果、水分代謝がうまく機能しなくなり身体にに余剰な水分が停滞し、むくみ・だるさ・体重増加に
繋がるとされています。又、腎臓は、からだが冷えると一番最初に影響を受ける臓器とも言われています。

身体が冷えると、途端に腎臓の働きが悪くなります。つまり「冷え」と「むくみ」には密接な関係があり、
腎臓に血液が十分送られないと、腎機能は徐々に低下し病気の症状が現れます。
腎臓は第3チャクラ・太陽神経叢(たいようしんけいそう)みぞおちの部分、まさに太陽の如く「自己価値」を
認識するパワーがあるところです。
そこで・・・・・

●腎臓マッサージの方法を習いました● 自分で簡単にできる腎臓マッサージ
やや前かがみに腰を曲げ、背中側の腰より少し上の腎臓がある部分に左右手の平を当て、約1分程激しく
擦ります。(手のひらで背中からお尻にかけて、じかに肌の上から摩擦します)すると手も腰の上部も
暖かくなるので、次に動きを止め、その熱を感じながらしばらく手をその場に当てたまま大きく深呼吸。
暖かくて気持ちいい感触を全身で受け止めながら、大きく息を吐くことで、腎臓がほぐれていきます。

更にこの部分を叩いてみて、強く痛みを感じる方は、腎臓が弱っている可能性があります。
外傷等がなければ、大きく息を吐きながら軽く叩くのもお勧めだということでした。
腎臓マッサージ → 膀胱マッサージ の順番でやるとさらに代謝が上がります。

●膀胱マッサージ●
横向きに寝ます。両手をよくこすり合わせ、温めた手の平で上になった足の付け根の上部をよく摩擦します。
反対向きになり、同じように温めた手のひらで、上になった足の付け根の上部をよく摩擦します。
最後に仰向けになり両手でそれぞれの足の付け根の上部を摩擦します。1か所30回程やります。
必ず腎臓マッサージのあとに膀胱マッサージをすること!

自分で簡単にできる腎臓マッサージ自分で簡単にできる腎臓マッサージこのマッサージは朝起きて食事を取る前に行うと有効的とのこと。
もちろんヨガやチベット体操など、流れのあるものを全体を通して
バランス良く行うのが大切ですが  この腎臓マッサージ→ 膀胱マッサージで、素早い機能UPも
これからぜひ取り入れていこうと思います

[ビビアンさんのプログ]

Posted by nob : 2017年05月20日 15:59

逝き方は生き方の帰結、、、これも一つの本人が選択した逝き方(=生き方)。。。

■亡くなる直前もラーメン、35年前に姿を消した父の「迷惑な」最期〈孤独死大国・上〉 父親の遺体の近くには・・・

いま日本は「孤独死大国」になろうとしている。国立社会保障・人口問題研究所の調査で、生涯未婚率が過去最高を更新したとメディア各社が報じた。生涯未婚率は50歳時点で未婚である人の割合を示す。その後、結婚をすることになる人もいるが、まだ少数派。また、配偶者や子どもがいても、「おひとりさま」になることもあるだろう。つまり、誰にとっても「おひとりさま」は他人事ではないのだ。

そこで、懸念されているのが、家で亡くなって死後何日も遺体が発見されないという「孤独死」というデッドエンドだ。民間のシンクタンクであるニッセイ基礎研究所の調査によると、孤独死の数は年間3万人。

そんな悲劇が実際に身内に生じたらどうなるのか。父親の孤独死に直面した会社員の徳山和也さん(仮名・55歳)の生々しい経験をもとに、“縁なき社会”の現状を追った。(ノンフィクション・ライター 菅野久美子)

●アル中、借金、35年会っていない父親

「突然、警察から電話があってオヤジが孤独死していたことを知ったんですよ。土曜の朝の8時半くらいに電話がきて『お父さんが亡くなったんです』と。しかも、電話口の相手は捜査1課だと言うんです。殺人事件を手掛ける部署ですよね。とにかくびっくりしましたね」

寒さの残っていたその日のことを、徳山さんはそう語り始めた。

私と徳山さんとは、彼が依頼した千葉県の遺品整理業者を通じて知り合った。遺族への孤独死の取材というと、一般的な反応としてあからさまに嫌な顔をされ拒否されることが多い。孤独死という結末が、通常ならば他人には触れられたくない家族関係の根幹に関わる部分であるからだ。それは、取材者である私でも、痛いほどよくわかる。

しかし、徳山さんは「孤独死の現状を知ってもらえるなら」と、二つ返事で取材を快諾してくれたのだ。

「たまたま仕事も休みで、趣味のウォーキングか温泉でも行こうかなんて思っていたところに、そんな電話。そのまま父親が住んでいたという千葉県内の警察署に遺体の引き取りに行くことになりました」

徳山さんの父親はかつては大手自動車メーカーに勤務し、製造ラインで自動車の部品を作っていた。しかし、あるときからアルコールに入り浸るようになり、複数の飲み屋などにツケを抱え、消費者金融に足繁く通い借金を作るようになる。しまいには住宅ローンの返済も滞るようになった。

一家の家計は火の車となり、両親は33年前に離婚。当然ながら、徳山さん自身、父親に関する良い思い出は全くない。さらに以後ずっと音信不通だったため、こういってはなんだが、他人同然だという。

そのため、降って湧いたような突然の父親の訃報に徳山さんは困惑した。母親はとうに離婚しているので、実子で長男である徳山さんに警察から連絡がいったのだが、その事態を理解するまでに、少し時間がかかったのは言うまでもない。母親も父親の死を後ほど知らされたが、あからさまに関わりたくなさそうな態度だった。

「だって、今まで散々家族に迷惑をかけてるんですよ。オヤジに対して、心情的には恨みつらみだけしかないんですよ。全く良いイメージがないですからね。だからできるだけ関わりたくなかったんです。どこかで借金しているかもわからないしね」

●焦げ付いた鍋の中にはラーメンが…

徳山さんのようなケースは決して珍しい話ではない。通常孤独死が発覚すると、警察は徹底的に身内の連絡先を調べ上げ、実子だけでなく、甥や姪までもいとも簡単に突き止め、遺体の引き渡しを求めて連絡をしてくる。縁遠い甥や姪にしてみれば寝耳に水であろう。

徳山さんは、父親の遺体の引き取りを承諾し警察に赴いたが、ずっと疎遠な状態が続いていれば、親類による遺体の引き取り拒否も少なくないという。 

徳山さんの父親が暮らしていたというアパートに、遺体が発見されて数日後という状況にも関わらず、お邪魔させてもらえることになった。

築30年は下らないと思われる古びたアパートは、日当たりが悪く、室内は寒々しかった。部屋はガランとしていて、モノは少なく、キッチンのガス台には、鍋にラーメンがそのままの状態で置き去りにしてあった。

それが父親の身に起こった出来事を伝えていた。

鍋の中のラーメンは、黒く焦げ付いている。台所の冷蔵庫を見ると、中は空っぽ。父親は、まるで、玄関の方に助けを求めるようにして、突っ伏していたのだという。ガスの火は安全装置が起動して、しばらくして自動停止したのだろう。

その日も、いつも通りインスタントラーメンを作ろうとしたが、突発的な異変に見舞われ、そのまま倒れてしまったということが、現場の状態から一目でわかった。

晩年は年金生活だったようだが、最後まで飲み歩く生活はやめられずに、困窮した末、毎食ラーメンという不摂生な生活を送っていたことが浮かび上がってくる。遺品整理の際に、押し入れから出てきたのは、段ボールいっぱいの袋入りのあのインスタント麺だった。

「このキッチンの床に、オヤジは目を見開いた状態で、仰向けで倒れていたみたいです。ほんと、毎日ラーメンだけの生活だったんだなぁ…」

ため息をつくように、徳山さんはポツリとそうこぼした。その荒れた食生活からは、ごみ屋敷に代表されるような「セルフ・ネグレクト(自己放任)」に陥っていたと推測される。セルフ・ネグレクトは、孤独死の8割を占めると言われており、近年深刻な社会問題となっているのだ。

●孤独死のコスト

たまたま真冬の時期に死後1日で発見されたため、かろうじて遺体の腐敗は進行していなかったのが、せめてもの救いに思われた。これが真夏となると、また状況は違ってくる。何日も遺体が発見されず、床下まで体液が染み込むなどすると、清掃費用が跳ね上がり、ゆうに100万円を超えることもあるからだ。

そして、こうした費用の負担を巡って、遺族と大家がトラブルになるケースも近年頻発している。さらに悪質なのが、後払いであるのをいいことに、親族が費用を払わずに、そのまま逃げるケースだという。

徳山さんは、知り合いの葬儀社の提案で、火葬から納骨までを一括で依頼できるコースを選択した。父親の骨が火葬場から最後にどこにいったのかは知らないし、特に知りたくもないと思っている。

「オヤジが死んでホッとしたというのが正直な心境です。こんな面倒くさい死後のゴタゴタが全部、お金で解決できるなら、それでいいですよ」

これらの費用を捻出する理由は、亡くなったのが曲がりなりにも実の父だったこと。それに尽きるのが徳山さんの偽らざる心境だ。しかし、これが現在の孤独死の遺族を取り巻く現実である。

●35年ぶりに会った父、死の精算は「60万円」

大阪の特殊清掃業者によると、孤独死のほとんどが、こうした離婚後の男性だという。この業者は、孤独死の清掃で一度も遺族が悲しむ姿を見たことがないと断言していた。

徳山さんは言葉を続ける。

「昔のオヤジの勤め先の人に、オヤジが亡くなったって伝えたんです。警察の名刺を見せて『警察の世話になっちゃったよ』ってね。そしたら、『最後までほんとにあいつは世話を掛けるなあ』と言われたんです。自分でも、そう思いますよ。せめて、少しでもお金を残して置いてくれれば良かったのに思いますね」

徳山さんの口からは最後まで、死者を悼む言葉は聞くことはなかった。しかし、これまでの経緯を踏まえると、それも致し方ない気がする。

葬儀社へ支払った埋葬代込みの費用が10万8000円、斎場代(棺桶台と、冷蔵庫2日分込み)が1万9744円。家財道具処分費用が28万円、死体検案書3万5000円。その他にも、父親が滞納したクレジットカード代、アパートのハウスクリーニング費用など、徳山さんは諸々総計すると、60万円近くを支払った。

これが、世間ではあまり知られていない孤独死のコストだ――。そして、それが跳ね返ってくるのは、まぎれもなく血縁関係にある家族である。しかも実子がいない場合は、会ったこともない甥や姪にくることもある。

「死は生の鏡」と教えてくれたのは、孤独死対策で先陣を切っている常盤平団地(千葉県松戸市)の中沢卓実会長だ。いわば“発見されない死”とは、生前築いてきた社会における関係性の「薄さ」の反映といえるだろう。それが先鋭化したのが孤独死という結末に他ならないのだ。


■墓地を求め、漂流する遺骨…独身中高年「明日は我が身」の不安〈孤独死大国・下〉 「終の棲家なき遺骨を救う会」に寄せられた相談

自宅で誰かに看取られることなく息を引き取り、そのまま放置される「孤独死」が年々、増えている。「平成27年版高齢社会白書」によれば、東京23区内で一人暮らしで65歳以上の人の自宅での死者数は2013年に2869人。2002年には1364人だった。

孤独死の要因としては、生涯未婚率の上昇だけでなく、非正規雇用の拡大など様々な要因が挙げられるが、単身世帯の増加に伴い、孤独死の数も今後増えていくと予想されている。未婚者だけでなく、たとえ既婚であっても死別によって最後は夫婦のどちらかが「おひとりさま」になる。そう、孤独死という結末はもはや、誰にでも襲いかかる現実なのだ。

前編では35年間会っていなかった父親が孤独死したケースについて、実の息子から話を聞いた。後編では、発見された後、孤独死した人の亡骸はどのような経緯を経て、埋葬されるのか。実際にある孤独死をした人の火葬の場をたずねてみた。(ノンフィクション・ライター 菅野久美子) 

●親族が誰も立ち会わない孤独死の火葬

孤独死の火葬はどのように行われるのか。2016年8月、私は都内のある火葬場で、孤独死の火葬の瞬間に立ち会わせてもらうことになった。亡くなったのは鹿児島県出身の70代の男性とのことだった。男性は、九州の出身だが、都内のアパートで孤独死して引き取り手がなかったという。その人の最期を見届けるのは、行政から依頼された葬儀社の女性職員だ。

女性によると、一般の火葬では亡骸は霊柩車で運ばれてくるが、孤独死や身寄りのない人の遺体は、ワゴン車の荷台に乗せられてひっそりと運ばれてくるという。

幸いにもこの男性は、腐敗の進行は進んでいなかった。しかし、孤独死の場合は、蛆(うじ)や虫まみれのことも多く、その場合は、チャック付きの袋で厳重に密封された状態で棺に入れられて、そのまま火葬となるケースも多いのだという。つまり、棺を開けることすらできない状態というわけだ。

ワゴン車の荷台から棺が下ろされると、火葬場の職員によってストレッチャーのようなものに乗せられて一列に並んだ炉の前まで運ばれていく。あっという間に、ストレッチャーは炉の前に到着し、葬儀社の職員と火葬場の職員が一礼をして、炉の扉が閉まり、火葬が終わるのを待つ。

しばらく経つと、葬儀社の職員に、収骨室へ呼び出された。かなりの高温に達した台の上に、跡形もないほどに崩れた骨が並んでいた。隣の部屋では、納骨室に入りきらないほど大勢の遺族で溢れ、すすり泣きの声が聞こえる。

家族に看取られた人も、孤独死をした人も、火葬は同じ場所で執り行われるからだ。

そのあまりに大きなギャップに、何とも言えないもの悲しさを感じた。骨を拾うのは、火葬場の男性職員だ。とても丁寧でありながら無駄のない動きで、それでも夏場とあって大量の汗をかきながら、職員は骨を一つずつ骨壺に納めていく。

「よければ骨壺を持ってみますか?」

あまりの手際の良さを見とれていると、葬儀社の職員の女性にそう言われたので、骨壺を両手で持たせてもらった。それは意外にもずっしりと重く、まだ熱を持っていてじんわりと温かかった。両手で抱えて包んで、男性の骨壺を業者の車まで運んだ。男性の遺骨は共同墓地で合祀になるとのことだった。

孤独死で遺族による遺体の引き取り拒否があった場合や、身寄りがない場合は、最終的に行政がその費用も負担する。早い話、これらの費用は我々の税金から支払われることになるというわけだ。

●孤独死者の「漂流遺骨」

孤独死は、このようにとりあえず火葬はしたものの、行き場のない「漂流遺骨」という形になって如実に現れる。

それを引き受けるのが、合祀(ごうし)墓と呼ばれる超低額の共同墓地だ。

3万円で遺骨を引き取る「終の棲家なき遺骨を救う会」(東京都世田谷区)には、引き取り手のない遺骨に関しての相談が毎日のように、電話やメールで寄せられる。その数は、月に約200件。さらにその中の3割が孤独死した親族の遺骨を持って、途方に暮れる遺族たちであるという。「終の棲家なき遺骨を救う会」の担当者は内情をこう語る。

「うちのお墓を利用されるのは、ほとんどが、生前は何らかの原因で疎遠になっていた人ばかり。家族関係は昔とだいぶ様変わりしたと感じずにはいられません。亡くなった方には、全く思い入れがなくて、本当にただただ遺骨を抱えて困っている、そんな人たちなんです。

だから中には、1000万円を超えるような車でドーンとうちの会社に乗りつけられる富裕層の方もいらっしゃいますよ」

よく知らない親族が孤独死し、さらに遺骨を押し付けられたので、できるだけ安く簡単に済ませたい――。そんな親族の心情が見え隠れする。孤独死した後の遺骨についての相談は、いずれも切迫したものばかりだ。

「離婚して、疎遠だった父が孤独死していた。生活保護受給者だったため、火葬は行政で行ったが、母は受け取りを拒否。骨が手元にある。できれば急いで手放したい」(50代男性)

「疎遠になっていた叔父(父の弟)が亡くなったと市役所からTEL。他に親類がいないため火葬等の面倒を見た。送骨(ゆうパックなどで、お骨を送ること)で埋葬をお願いしたい。市役所から直接骨をそちらに送りたい」(40代女性)

「叔父が孤独死したのですが、実子が引き取りを拒否したため、甥である私に警察から連絡がきました。送骨を検討としています」(60代男性)

「一年前に孤独死で亡くなり、最近発見された叔母の遺骨が手元にあるので、永代供養をお願いしたい。費用について聞きたい」

こうした相談内容からは、降って湧いたような自分には関係ない孤独死した身内の、いわば“お荷物”を押し付けられた、遺族の切実さが伝わってくる。

●孤独死予備軍の「縁なき人々」

また、最近多いのが孤独死予備軍ともいえる“縁なき人々”の生前からの相談だ。意外に思われるかもしれないが、40代や50代からの相談も少なくない。離婚、もしくは未婚で単身のまま生涯を終える可能性が高いと考える人々だ。子どもや助けてくれる親族、親しい友人などもいないことから、病気や健康不安などをきっかけに相談してくるのだという。

「50代独身です。最近、病気で体調を崩すことが多くなり、近親者もいないため事前にご相談したいと思ってメールいたしました」(50代男性)

「独り身のため、今後何かあったときのことが心配でたまりません。自身の生前契約を検討しています」(50代女性)

このような“縁なき人々”による生前の相談が、毎日ひっきりなしに押し寄せているのだ。

これは日本の社会が、何十年も前から顕在化していた「社会的孤立」の問題を、ずっと放置し続けていたことの結果といえる。未婚率の上昇や雇用の不安定化などの要因を伴いながら、この状況は加速度的に悪化しており、大げさな表現に聞こえるかもしれないが、いわば「視界ゼロ」の未知の領域に突入したといっていい。

担当者の言葉がそれを物語っている。

「ほんの数十年前は、生まれた時から宗教的な関わりを常に持っていたし、家には、仏壇があったり、お坊さんがきたりするのが普通だった。そんな時代は、死んだ後のことは心配する人はあまりいない時代でした。

しかし、人口の流動化、少子高齢化などによって、昭和の高度経済成長のときに上向いていたものが一気に下向きになったんです。もはや、かつての日本とは見える風景がガラッと変わったといえるでしょう」

実のところ、今の時代は以前と違って人間関係というものが「自然に」成り立たなくなっている。

世話好きおばさんに代表される隣人に関心を持つ地域社会の崩壊はまさにその一つだ。これまで自明だったものがどんどん揺らいでいく中で、実のところ、そのことの重大性に気付かない人が多いこともある。そして、縁なき孤独死者、漂流遺骨は私たちの目に見えぬところで着々と増え続ける。これが、今の社会を取り巻く現状だ。

その一方で皮肉なことに、見守りサービス、監視カメラなど様々な予防策は進化を辿っている。しかし、それでも最後に亡くなった人を見送るのは人である。生前から「助ける・助けられる」といった「つながり」を意識的に作って、もしものときの準備をしておくべきだろう。今日からでも決して遅くはない。


【筆者プロフィール】
菅野久美子(かんの・くみこ)
ノンフィクション・ライター

[いずれも弁護士ドットコムニュース]

Posted by nob : 2017年05月20日 15:41

趣味も本気で、、、生活レベルの投資から、事業化するための健全かつ着実な方法。。。

■副業を成功させるコツは、
友人の友人をお客様にすること
「お金の種」をまく方法

近年急増中の「大金持ちになるより、お金の心配をせずに暮らしたい」という人に対して、「お金のカリスマ」田口智隆さんがすすめるのが、趣味や特技など自分の“好き”なことで収入を得る「幸せな副業」です。最新刊の『“好き”がお金に変わる33の方法』では、果実の生育過程に即しながら<趣味⇒プチ副業⇒副業(⇒起業)>がうまくいくコツを解説します。本連載ではいちばんのポイントになる「お金の種の見つけ方」「お金の種のまき方」を11回にわたってご紹介します。

田口智隆(たぐち・ともたか)
投資家。

副業を始めようとする人に「集客はどうするんですか?」と聞くと、かなりの確率で「広告にお金をかけようと思います」という答えが返ってきます。

副業の内容には慎重な人でも、集客に関しては意外と楽観的な人が多いのです。

しかし、現実はそれほど甘くありません。

「お金の種」をまいた人の中には、「実」がなる時期に向けてインターネットに予告広告を出したり、チラシを配ったりすれば、それまでにお客様が集まってくれると安易に考えている人が少なくありません。

しかし、さまざまな商品・サービスがあふれかえる市場の中では、よほど個性的で魅力的なもので、なおかつ大量に広告を出さないかぎり、興味をもってもらうことはむずかしいのが現実です。

それは、あなたが消費者の立場になってみればわかるはず。

たまたまインターネットやチラシで、ある商品・サービスの広告を見たからといって、すぐに購入することはまずないでしょう。
初めて見た商品・サービス、会社であればなおさらです。

本気で“好き”をお金に変えようと思ったら、まず「誰に買ってもらうか」を明確にしなければなりません。

では、誰に対して商品・サービスをアピールすればいいのでしょうか?

STEP1 「友人・知人」を最初のお客様にする

副業をスタートさせる段階でお客様となってくれるのは、不特定多数の人ではありません。
これまでの人生で何らかの関わりをもってきた友人・知人です。

本連載の「第9回」で紹介した、パン教室を始めたOLの前田あかねさんも、最初のお客様は大学時代の同級生や近所の友人でした。

もともと彼女のパンのファンだった人たちにSNSなどで「パン教室を始めます」と告知することで、宣伝費を使うことなく集客に成功しました。

友人・知人であれば、あなたがどれほど“好き”なのか、あるいはどれだけの専門知識やノウハウをもっているかを知っているはずです。

前田さんの場合も、教室を始める前からブログやフェイスブックに「こんなパンをつくってみました!」などとおいしそうなパンの情報を頻繁に投稿していたので、「彼女がパン教室を開くなら教わってみたい」と思う友人・知人が続出したのです。

また、友人・知人の場合は「〇〇さんがビジネスを始めるなら応援してあげよう」という人が最初のお客様になってくれます。

もちろん商品やサービスそのものに魅力がなければ、一度きりのお付き合いで終わってしまうかもしれませんが、好印象をもってもらえば、そこから口コミが広がる可能性があります。

STEP2 「友人の友人」をお客様にする

友人・知人にある程度、情報が行き渡ったら、彼らの友人・知人にも情報をシェアしてもらいましょう。

つまり、「友人の友人」にも知ってもらうのです。

先の前田さんも、友人・知人がリピーターになってくれるだけでなく、口コミを通して新しいお客様を連れてきてくれました。

情報拡散のために有効なのが、副業に関する作業の進捗状況をこまめに報告することです。

それを、「私の友達でこんな面白いことを始めた人がいるよ!」と友人の友人にもシェアしてくれるように頼みましょう。

ビジュアルを中心にすると、反響も大きくなるでしょう。

“好き”がお金に変わった人  8
不動産会社に勤めるOL・立花京香さん(仮名)は、(自分は副業として)フリーライターの友人と二人で雑貨店を始めることにしました。

一緒に北欧を旅行したときに見つけたキッチングッズやステーショナリーを個人輸入して集めたショップです。

仕事柄、手ごろな物件がすぐに見つかり、自分たちで内装も手掛けることに。

立花さんは、記録も兼ねてお店ができていく進捗状況をフェイスブックにアップしました。

「今日は、壁と天井のペンキ塗りをしました。多少のムラもデザインのうち!」
「夕方、注文していたテーブルとイスがやってきました。カワイイ」

すると、友人・知人はもちろん、その周辺の人たちからも「がんばって!」「ステキ!」「オープンはいつ?」といった応援メッセージが届き始め、中には「私にも手伝わせて」と協力者まで出てきました。

その応援の輪はどんどん広がり、3ヵ月後のオープン時には大勢の来客でにぎわったそうです。

商品やサービスを本格的に販売する前の準備段階を公開することによって、それを見た人は興味をもってくれます。

たとえば、手づくりアクセサリーを販売しようと考えているなら、その制作過程を逐一SNSにアップするのです。

最初は単なる材料でしかなかったモノが、しだいに美しいアクセサリーとして完成されていく。そうしたプロセスを目にした人は……。

「こんなに手間がかかっているなんて感動的だ」
「やはり手づくりならではの味わいがある」
「こんなにかわいらしいアクセサリーなら、私も身につけてみたい」

SNSの記事を通じて「自分がどれだけアクセサリーづくりを楽しみ、情熱を注いでいるか」といったようなことが伝われば、ファンになって、商品を購入してくれる人が出てくるに違いありません。

また、失敗談や苦労話も隠すことなくオープンにすることも大切。
「頑張っているから応援したい」と思うのが人情です。

「〇月〇日からスタート(発売、開催など)」に向けて、自分がやっていること、考えていることを公開していきましょう。

STEP3 「一般の人」をお客様にする

不特定多数の人に向けて告知をするのは、もう少し副業が軌道に乗ってからでかまいません。

それでも、この段階から「プライベート名刺」「チラシ」「カード」などをつくっておくと、一般の人へ告知するときに役立ちます。

最初は手書きのものやパソコンソフトで作成したもので十分です。

むしろ、手づくり感のあるほうが好感をもってもらえます。

●まとめ
最初のターゲットは、すでにあなたを知っている友人・知人

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2017年05月20日 15:10

生きていればこそ、、、子供は世界の宝。。。

■「赤ちゃんポスト」10年、預けられた赤ちゃんの今

TBS

 親が育てることのできない赤ちゃんを匿名でも預けることができる、いわゆる「赤ちゃんポスト」。「こうのとりのゆりかご」が熊本の病院にできてから、10日で10年です。預けられた赤ちゃんは今どんな思いでいるのか、1人の少年が取材に応じてくれました。
 「預けられた子どもたちしか言えない言葉とか、言えない気持ちとかあると思うので、それはみんなに伝えるというか、そういうのは大切なのではないかと」(ナオキくん 仮名・10代)

 10代のナオキ君。「こうのとりのゆりかご」に預けられました。里親の下で育ち、毎日楽しく学校に通うようになった今、JNNのカメラの前で初めてかたりました。

 10年前、熊本市の慈恵病院に開設された「こうのとりのゆりかご」いわゆる「赤ちゃんポスト」。扉を開けるとブザーが鳴り、駆けつけた病院スタッフが保育器に預けられた赤ちゃんを保護するというものです。これまでに125人が預けられました。

 「赤ちゃんの命を救う、守るということだけじゃなくて、『赤ちゃんの幸せ将来の幸せ』をという思いを強く持って始めた」(慈恵病院 蓮田太二理事長)

 9日、会見でこう語った慈恵病院の蓮田理事長。ナオキ君は自分が預けられたということと、どう向き合っているのでしょうか。

 「それも過去の記憶というか記録なので、心のどこかには持った状態でこれから大人になっていくにつれて、生活していかなければいけないかなと」(ナオキくん 仮名・10代)

Q.今どんな夢があります?
 「子どもと関わる仕事に就きたい。預けられた子ども以外も、悩みとか不安な気持ちを持って生活している子もいると思うので、そういう子どもたちの悩みを聞いてあげたりしたい」(ナオキくん 仮名・10代)

 慈恵病院でおととしまで看護部長を務めていた田尻由貴子さん(67)。こうのとりのゆりかごの開設から運営まで深く関わってきました。田尻さんはこの日、毎年会っているという過去にゆりかごの扉を開けた美樹さん(仮名)のもとを訪ねました。あの時預けた我が子は、今、児童養護施設で暮らしています。美樹さんが会えるのは週に1日か、2日です。美樹さんは10代だった頃、予期せぬ妊娠から人知れず自宅で出産。誰にも頼ることができず、育てることはできないと中部地方から赤ちゃんを預けに来たのです。産後すぐの美樹さんは、ゆりかごの前で力尽きるように倒れていたといいます。

 「私はハグした」(元慈恵病院看護部長 田尻由貴子さん)
 「ショックすぎて、その日のことあんまり覚えていない。断片的にしか覚えてないけど、してもらってますかね?」(美樹さん 仮名)
 「もちろん。泣いていた」(田尻由貴子さん)

 「本当は自分で育てたい」。美樹さんは身元を明かした上で、赤ちゃんを乳児院に預けました。

 「最初は預けてさっと立ち去ろうと思ったんでしょうけど」(元慈恵病院看護部長 田尻由貴子さん)
 「でも、私あそこでさっとそのまま帰っていたら一生後悔だった。良かったそれは本当に。一生あの子はどうしているか、あの子は今どこにいるんだろうとか」(美樹さん 仮名)

 現在は1人暮らしの美樹さん。安定した生活を手に入れ、少しでも早く我が子を引き取りたいと望んでいます。そんな親子を田尻さんは見守ります。
Q.見守りの終着点は?
 「やっぱり子どもが二十歳になった時、成人した時ですね。それはゆりかごを開設した時に覚悟してましたね。20年間この子たちを見守ることが、自分の責任」(元慈恵病院看護部長 田尻由貴子さん)

 ゆりかごに預けられ里親のもとで育ったナオキ君は、伝えたいことがあると言います。
 「これから預けるお母さんへの メッセージというか・・・、大人になっていくにつれて疑問とかもたくさんわいてきて、もしかしたらそういうのに悩んだり苦しんだりする子も出るかもしれないので、写真とかを1枚だけでも一緒に託す、預けてくれることによって、その子どももその時かわいがられたとか大切にされていたというのが、やっぱり目に見える形で残した方が子どもにも良いことではないかと」(ナオキくん 仮名・10代)

[BIGLOBEニュース]

Posted by nob : 2017年05月11日 06:24

不安は自らがつくり出す幻想、、、『 汝の立つところ深く掘れ、そこに必ず泉あり』自らを生きんとする人生は、愉しいこと好きなことをせんとするところからしか始まらない。。。

■片岡鶴太郎「定年後に遊ぶのでは遅すぎる」
自分の魂を喜ばせるのは何か知っていますか

片岡鶴太郎
芸人

片岡鶴太郎さんに「本気で遊ぶ」ということについて聞きます
「おまえは芸人として、役者として成功したから、そんなのんきなことが言えるんだろうと叱られるかもしれません。それでも私はこう言いたい。もっと根源的に自分の魂を喜ばせるために何ができるかを追い求めましょうよ、と。私自身が昔も今も追い求めているものは、ただその1点のような気がします」
そう語るのは、お笑いタレントでもあり、俳優、画家、ボクサーなどさまざまな顔を持つ片岡鶴太郎氏。『50代から本気で遊べば人生は愉しくなる』の著者でもある鶴太郎さんに、「愉(たの)しい人生の見つけ方」について聞きました。

仕事をしている今から、定年後のことを考えてみる

立派に子供を育て上げ、無事に定年まで勤め上げた──。一見、幸せなことのように思えるのですが、その一方で「定年後、毎朝起きてからやることがない」と嘆いている中高年がとても多いと聞きます。

地域のコミュニティに溶け込んでいる奥さんのほうは、毎日生き生きとしている。それなのに夫のほうは、退職して仕事の付き合いが絶たれると人間関係がリセットされ、立ち往生してしまうようなのです。

特に趣味もなければ、これといって用事もない。だから妻が外出しようとすると「どこへ行くの? オレもついて行くよ」などと言っては、妻から疎まれる……。

こういうことは、今に始まったことではありません。定年退職後に妻にまとわりつく夫は“濡れ落ち葉族”と称され、だいぶ前から取りざたされてきました。

まだ会社勤めをしている現役の人にしてもそう。週末になれば暇を持て余してしまう自分がいる。平日は仕事で忙しいからいいものの、この先、60代になって定年退職したら、どうなることか。そんな不安が頭をよぎる人も多いようです。

私は1954年生まれの62歳ですが、毎朝、起きるのが楽しみでしょうがありません。やりたいことがあって、毎日時間が足りないと思うくらいです。この歳になってテレビの仕事に恵まれていることもありますが、その仕事を抜きにしても、毎日やりたいことがあって時間が足りないのです。

ご存じの方も多いと思いますが、私はもともと声帯模写(物まね)をするお笑い芸人です。その後、お笑いだけでなく、プロボクサー、役者、書家、画家、ヨーギ(ヨーガをする人)といくつもの顔を持つようになりました。まるで5人分、6人分の人生を楽しませてもらっているともいえるでしょう。

もちろん、ただ単にそのような楽しみに巡りあったわけではありません。そのときどきの境遇に安住することなく、新しいことにチャレンジしてきた結果、62歳になる今も「毎朝、起きるのが楽しみだ」と断言できる人生を歩むことができているのです。

新しいことにチャレンジすることはエネルギーがいりますし、時には悩んだり苦しんだりすることもあります。でも、その先には大いなるギフト(贈り物)が待っています。その贈り物とは“魂の歓喜”です。

誰もが心の中に、自分の魂を歓喜させるシード(種)を育んでいます。ただその存在に気づいていないだけ、あるいは気づこうとしていないだけです。

まずは自分の心に「私の魂は何をすれば歓喜するのか」と問いかけてシードの存在に気づくことです。そして、やりたいことのシードを見つけたら、毎日コツコツと水やりをしていくことです。

すると、やがて芽吹き、魂の歓喜がもたらされるようになります。ちょっとしたきっかけで始めたことが、人生最大の楽しみになります。

物まねから入って上達する

「本気で遊べば人生は愉しくなる」

そのために、まずは物まねをしてみてはいかがでしょうか? もちろん、誰か有名人の声帯模写をお勧めするわけではありません。後にも触れますが、物事を始める、そして上達していくには、まずまねてみることが大切だと言われます。芸ごとの世界でも、型をまねることから始めるのが上達の第一歩となります。

それは「守破離」(しゅはり)という師弟関係の基本を説く言葉にもあります。

まずは師匠の型をとことんまねます(守)。

まねるのが上達したら「自分としてはこうしたい」と工夫しながら磨きをかけ、師匠の型を破る段階に発展します(破)。

さらにはその型から離れ、自分の独自性を発揮する境地に達するのです(離)。

「人生を愉快にするのは、物まねから」といっても過言ではありません。

私自身、大好きな人たちの声や姿をまねるうちに、役者として演じることにつながりました。幼い頃から大好きだった世界チャンピオンをまねるうちにボクシングのプロライセンスを取得。尊敬する画家の絵をまねるうちに、今度は画に引き込まれていきました。

あくまでも自分の心が歓喜することは何かを問いながら、楽しく、自由に、心からやりたいと思うことをやる人生を歩んでいます。

「まねる」ということは「学ぶ」ということ

私は芸人になる前もなった後も、「自分は絶対にできるんだ」というある種のうぬぼれや思い上がりに近い気持ちで、物まねに取り組んでいたような気がします。

そのうえで、私は何かを会得していくには「反復練習」しかないと思っています。これはどんな仕事、どんな物事でも同じ。「匠」と呼ばれるような達人でも、最初からうまくできたわけではなかったはずです。毎日毎日繰り返しているうちに、何かが見えてくるようになる。そこに至るまでの早道は反復練習以外にないと思うのです。

後にのめり込んでいくボクシングを始めたときも、絵や書に取り組んだときも、最初はあこがれの人の所作や作品をまねることから始めて、あとはひたすら反復練習に打ち込みました。

考えてみれば、これは私がずっとやってきた物まね芸の修練と同じです。

「まねる」ということは「学ぶ」ということにつながります。先輩や師匠のいいところをまねていくことが、自分が欲する物を手に入れるためのいちばんの手段なのです。

人間は「オギャー」と生まれて、まずはいちばん近い存在の母親から言葉を学んでいきます。母親が「ママ」といえば、「ママ、ママ」とまねをし、やがて母親の仕草や表情をまねするようになり、成長すると価値観もまねするようになってきます。そうして大人になって外に出て、今度は先輩や師匠をまねるようになる。これが物事の上達の本質だと思うのです。

そのとき、何を選択するかがとても大事になってきます。ただまねればいいわけではありません。間違ったところ、そんなところをまねしてもしようがないということをまねてしまうと、思っていたこととまるで違う方向に行ってしまうかもしれないからです。

最終的に自分が何を欲して自分の物にしたいと思うのか。その「肝」のようなものを意識することが大切だと思います。

私に最初に絵を描かせてくれた赤い椿の花は、私が気づくずっと前からそこに咲いていました。

普段は気づかなかったその存在に気づくことができたのは、心が自分の内に入っていたからだと思います。調子がよくてイケイケのときほど、そういうものに目が行かないものです。

そう考えると、がむしゃらに働く20代、30代を過ぎて、少し余裕が出てくる頃こそチャンスではないでしょうか。それはある意味、神様からのプレゼントだと思うのです。

30代後半ですべてをなくした孤独感、無力感、焦燥感がなければ、私は椿の存在に気づかなかったでしょう。周りの人間も、いえ私自身でさえ、絵を描くことになるとは思っていませんでした。それがあの日、早朝に気づいた椿の存在で、道が開けたのです。

「ボクシングの次は絵なんかやって、今度は芸術家気取りかよ」

と口さがないことを言われたこともあります。でも、何を言われても構いはしません。私の魂の根源的な欲求なのですから、どうしようもないのです。

まったく不安はない

そして今の私には、まったく不安はありません。さまざまな人との出会いやたくさんの贈り物によって、魂の歓喜を感じることができているからです。

おカネがあって、大きな家があって、高級車に乗って、贅沢な料理を口にして、すてきな家族に囲まれてと、多くの人が信じる幸福像は、ひょっとして自分自身の幸福ではないかもしれません。

そのことに気づかず、自分の魂に背いた生き方をすることで、不安になる。その不安を打ち消そうとすると、ますます不安になる。少なくとも私はそうでした。

自分の魂が歓喜するシード(種)は、自分の中に必ずあって、自分にしか気づくことはできません。もしも小さなシードの存在に気づいたら、水をやり、声をかけ、慈しんで育ててください。失敗してもめげず、周りの人が何と言おうと振り回されずに。最後に私の大好きな言葉を記します。

汝の立つところ深く掘れ、そこに必ず泉あり

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2017年05月10日 11:35

魑魅魍魎たちそれぞれの思惑の鬩ぎあい。。。

■小泉純一郎が総仕上げで動く女性初の小池首相誕生と脱原発

 4月18日20時過ぎ、首相官邸から直線で約1キロほどの場所にある東京・赤坂の日本料理店『津やま』周辺は多くのSPに囲まれ、緊迫した空気に包まれていた。それもそのはず、同店にはこの夜、政界重鎮や時の人らが、一同に会していたからだ。
 そのメンバーは、小池百合子都知事、敵対関係にあるはずの自民党の二階俊博幹事長、山崎拓元副総裁、武部勤元幹事長。しかし、それ以上に目立ったのは、小泉純一郎元首相だ。

 いったいこの場で何が話し合われたのか。自民党関係者がこう明かす。
 「会食の主宰は小泉氏。表向きの会食理由は小泉政権時代の“同窓会”ですが、都議選を巡り対立を深める小池氏と自民党の手打ちという、明確な狙いがあった。その先にあるのは、数年後、自民党の支持を得て小池氏を担ごうという動きですよ」
 つまり、日本政界史上初の女性首相の誕生に向け、破局話の出ていた小池氏と安倍首相をもう一度握手させようという、小泉氏の仕掛けというわけだ。

 先の関係者によれば、その動きを思わせる出来事は、この会合の中と外で何度か起きていたと話す。
 「小泉氏は、この料亭の家庭的な味が大好きで、特に首相時代はひいきにしていた。いわば自分の“庭”に、今回、まず小池氏と二階氏が差しで話ができる場を設けたということ。そこでは、“都議選までは小池新党と自民党は、ガチンコで正々堂々と戦いましょう”という話が切り出されたといいます。対して二階氏は、問題は都議選後の関係をどうするとかという点と、豊洲市場の問題を解決しなければ、最終的に窮地に立つのは小池氏だと、早期の決着を求めたという」

 これに小池氏はどう反応したのか。関係者が続ける。
 「小池氏としては都議選後はノーサイドで、自民党都議らが協力してくれれば一緒にやっていきたいということ。さらに4年間の都政がうまくいくように、二階氏に頭を下げたといいます。二階氏も“安倍首相も小池さんとは上手くやっていきたい”と応え、席が暖まったところで二階氏が都議選後について、“小池新党と自民党が手を組めば最強になる”と、連携まで持ちかけたそうです」(同)

 そこまで話が進んだ時、個室に突然、安倍首相が登場したという。
 「同店の別室でニトリHDの似鳥昭雄会長らと会食を開いていた安倍首相が、小泉氏らの会合を聞き、挨拶をしに顔を出したのです。『お手柔らかにお願いします』とにこやかに話し掛けた安倍首相に対し、小池氏も笑顔で応じた。このでき過ぎた流れは、都議選後を見据えた小泉氏と二階氏の連携によるものと見られているのです」(全国紙政治部記者)

 ただ、安倍首相と小池氏も、実は対立を望んでいないというのが周囲の見方だ。
 「会合直前の 17日、2人は銀座に完成した複合商業施設『GINZA SIX』のオープニングイベントに招かれ、やたらと親密な雰囲気をアピールしていましたよ。安倍首相からは『銀座と言えばデュエット曲の“銀座の恋の物語”。小池さんと一緒に歌ってもいい』、『東京五輪もしっかりと協力していきたい』と、暗に今後の共闘を思わせる発言まで飛び出しましたからね」(同)

 つまりは、東京五輪までは自分が首相だが、その後は小池氏を、といった安倍首相の思惑も見え隠れし始めているというのだ。
 「それこそ初の女性首相に、ということ。安倍首相が可愛がってきた稲田朋美防衛相は、南スーダンの日報問題や森友学園問題で今や首の皮一枚。そんなことも、安倍首相が小池氏に傾き始めた理由でしょう」(同)

 この状況を察知した小泉氏が、小池氏を立てて、一気に流れを自分に引き寄せようとしているという。
 「それぞれをつなぐキーマンとして、安倍首相と会食した似鳥氏が急浮上しています。小泉氏は東日本大震災の際に放射能被害に遭った米兵救済基金を募っているが、似鳥氏はこれにポンと1億円を寄付している。さらに似鳥氏は、安倍首相とプライベートでゴルフもする仲であり、二階氏とも何度も会食を重ねるほど昵懇。小泉氏としては、うってつけのパイプ役として似鳥氏を選んだと言えます」(同)

 前出の関係者によれば、会食では小池氏に「きちんと実績を残せば次のステップもあるし、それを応援する」との檄も飛ばしたという小泉氏は、一方で持論の反原発の動きも活発化させている。4月14日の「原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟」(会長=城南信用金庫・吉原毅相談役)の顧問就任もしかりだ。
 小泉氏周辺関係者は、こう語る。
 「小泉さんは、世界も日本も、いずれ反原発、脱原発が主流になると見ている。その旗を小池新党、自民党に掲げさせ、ポスト安倍に自民党と連携した小池首相誕生を思い描いているということ。今はそれをスタートさせる好機と見て、あの場を仕掛けた。小池首相で官房長官が小泉進次郎というのも面白いんじゃないか」

 小泉氏最後の大勝負となるのか。

[週刊実話]

Posted by nob : 2017年05月10日 11:30

私も休煙中、、、きっぱり止めようと考えずにしばらく休むつもりで気楽に取り組めば止められ、いや休み続けられます。。。Vol.2

■喫煙者の「口の中」で一体何が起きているのか
口臭、歯周病、虫歯・・・リスクはてんこ盛りだ

小林保行
歯科医師/キーデンタルクリニック院長

タバコのさまざまな悪影響が問題視されています。国立がん研究センターではタバコを吸う人は吸わない人に比べて4倍以上肺がんになりやすいと報告していますし、厚生労働省でも喫煙と低出生体重児・早産との因果関係、周囲の人への健康侵害について指摘しています。

数え切れないほどの害があるとまでいわれるタバコ。筆者は歯科医師としての知見や経験を基に、歯や口周りの情報を「ムシバラボ」というサイトで発信していますが、その中で紹介していることのひとつが、タバコが歯や口の中の環境に与える害です。

タバコを吸うとヤニ(タール)が歯に付着しますので、歯全体が黄色っぽく見えてしまいます。ヤニは粘着性が高いので歯の表面についてしまうと、簡単には落ちません。また、歯の表面についたヤニはほかの汚れもくっつけてしまいますので、歯の黄ばみが徐々に濃くなっていったり、黄色いのを通り超えて黒ずんでしまったりすることもあります。

ヤニが吸着するのは食べ物などの汚れだけではありません。虫歯菌も吸着してしまいます。そのため、表面にヤニがついていない歯と比べると、虫歯にかかりやすくなってしまうのです。

また、タバコに含まれるニコチンによって唾液の分泌量が落ちてしまうことも、虫歯菌の繁殖を誘発しています。唾液には虫歯を予防する効果がありますので、唾液量が少なくなると虫歯になりやすくなるのです。

タバコは歯茎などにも悪影響を与えます。タバコを吸うことで口内環境にどのような害が起こりうるのでしょうか。

(1)歯周病が発見しにくくなる

タバコに含まれるニコチンには、血管を収縮させる作用があります。血液の流れを悪くしてしまいますので、傷口があっても出血しにくくなり、病気やけがの治りも遅くなってしまうのです。

歯周病は歯茎の病気ですが、早めに発見することで適切な治療が可能となります。ところがタバコを吸っていると出血や歯茎の腫れといった歯周病を見分ける症状が出にくくなりますので、すぐには発見することができません。

歯周病が重度に進行すると、タバコを吸っていても痛みや腫れ、出血などの症状が出るようになりますので大抵の人は気づきます。しかし、その時には重篤な状態になっているために治療が思ったよりも進まないことや、タバコによって白血球の働きも抑制されているために治りが遅くなることもあり、つらい状態が長く続くことになるのです。

(2)歯が抜けやすくなることも

歯周病が重度に進行すると、歯茎が後退し、歯が抜け落ちてしまうこともあります。タバコによって歯周病の進行に長く気付かないでいると、歯が抜け落ちる確率も高まると言えるでしょう。

(3)口臭の原因にもなる

タバコのヤニは、独特の悪臭を発します。繰り返し喫煙することで、口内に付着するヤニの量が増え、悪臭も増えていきます。粘着しやすい成分ですので、長期にわたって口内に残り、悪臭もますます強くなっていくのです。

また、唾液には、虫歯を予防するだけでなく口臭を予防する効果もあります。朝、起きたとき、口臭が強いと感じたことはありませんか? これは消化がうまくできていないこと等も関係がありますが、起きたばかりのときは唾液の分泌量が少なく、口の中が渇いていることも原因の1つです。タバコに含まれるニコチンは唾液の分泌量を減らしてしまいますから、結果的に口臭が強まることになるのです。

(4)歯茎に色素沈着することも

タバコを吸っていると、歯の色が黄色っぽくなるだけではありません。ヤニは歯茎にもしっかりと吸着しますので、歯茎の色も黒っぽくなってしまいます。とは言っても、歯茎は歯とは異なり丈夫な組織ではできていません。汚れを取ろうとこすりすぎてしまうと、歯茎を傷つけ、擦り傷のようになってしまいます。

タバコをやめれば口内環境は変化するか

歯と歯茎の色を着色させ、見た目を悪くするタバコ。もちろん害は見た目だけではありません。虫歯や口臭、歯周病の悪化などの悪影響を与えます。では、タバコをやめれば、すぐに口内環境は良好になるのでしょうか?

タバコをやめることで、血液中のニコチン濃度が徐々に下がっていきます。すると、血液は正常に流れるようになりますので、赤血球のヘモグロビンに乗って末端まで酸素が運ばれるようになります。顔や肌の色が明るくなり、歯茎の血行も良くなりますので、歯茎の色の黒ずみも徐々に解消されていくでしょう。

血流が正常になると、皮膚や歯茎の色が良くなるだけではありません。傷ができたときには正常に出血しますので、歯周病の発症もすぐに気づくことができるようになります。

白血球も正常に作用するようになりますので、口内に傷や病気ができたときも、早く正常な状態に治癒することが期待できます。

歯についてしまったヤニや汚れは歯科医院で

タバコをやめれば徐々に体内環境も改善されますので、歯周病などの口内トラブルの早期発見と治癒が期待できます。ですが、歯にくっついてしまったヤニは、放っておいては取れません。歯ブラシを使っても限界がありますので、歯科医院で歯のクリーニングをして取ることがオススメです。

歯のクリーニングは、審美歯科はもちろん一般的な歯科でも実施しています。一般的な歯科では、虫歯と歯周病との検査も同時に行ってくれ、しかも保険適用になりますので、3000円~3500円ほどの自己負担で済みます。

喫煙歴が長くなると、歯茎も黒っぽく着色していきます。これも、歯科医院でキレイに落とすことが可能です。歯茎の着色除去に特化したレーザー治療や、歯茎のピーリングを行っている歯医者さんで処置は受けられます。保険適用外で1万~5万円ほどの自己負担で歯茎のヤニを除去できます。

歯茎が黒い原因が歯周病の場合は、レーザー治療等で瞬時に歯茎の黒ずみを解消することはできません。歯科医院に通い、時間をかけて歯周病の治療に取り組みましょう。もちろん、治療中の喫煙はNGです。タバコによって治癒力が低下してしまいますので、歯周病治療が長引いてしまいます。タバコをやめ、歯周病を治療し、健康な歯茎と口内環境を取り戻してくださいね。

ニコチンやタール以外にも、タバコには健康を害する成分がたくさん含まれています。また、健康を害するだけでなく、歯や歯茎への色素沈着や口臭悪化など、見た目やにおいなどへの悪影響もあります。

確かに、タバコには中毒性があります。大勢の人が禁煙を決意しては脱落していくことも、タバコの中毒性を証明しています。ですが、タバコをやめることができれば少なくとも、美しく健康な歯と歯茎を取り戻せるのです。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2017年05月10日 11:20

大往生ですね(拍手・合掌)

■「最高齢エベレスト登頂」奪還狙った85歳死亡

 【ニューデリー=田尾茂樹】AFP通信などによると、世界最高峰エベレスト(8848メートル)の史上最高齢登頂記録に挑戦していたネパール人の男性登山家ミン・バハドゥール・シェルチャンさんが6日、エベレストのベースキャンプで死亡した。

 85歳だった。心臓発作とみられる。

 シェルチャンさんは2008年に76歳でエベレスト登頂に成功、当時の最高齢記録を打ち立てたが、13年にプロスキーヤーで冒険家の三浦雄一郎さん(84)が80歳で登頂し、記録を更新していた。

[読売新聞]

Posted by nob : 2017年05月10日 10:10

桁外れ(驚)

■高橋英樹、スーツ1000着など4トントラック8往復分の断捨離を敢行

 俳優・高橋英樹(73)が4日放送の日本テレビ系「ダウンタウンDX」(木曜・後10時)に出演し、自宅の豪快な断捨離(だんしゃり)作業を行ったことを告白した。

 総重量33トン分、4トントラックが8往復するほどの「財産」を処分したという高橋。スーツ1000着、ネクタイ600本、本1500冊、テレビ7台、靴150足をいっぺんに捨てたと明かし、「スッキリしました」と、何もなくなった自宅映像を披露。

 ソファーも全部、処分したため、丸太に座り、一服。何も置いていない床全体を使って、書道にいそしむ姿にMCの「ダウンタウン」浜田雅功(53)も「思い切りましたね〜」と、心の底から感心していた。

[スポーツ報知]

Posted by nob : 2017年05月10日 10:07

かねてよりの疑問(苦笑)

■他人のお尻を洗った「温水洗浄便座」……衛生面を専門家が解説!

他人のお尻を洗った「温水洗浄便座」……衛生面を専門家が解説!先日、「教えて!gooウォッチ」で「職場のトイレの『温水洗浄便座』、あなたは使う?」
という記事をリリースした。毎日、不特定多数の人間が使用する職場や駅の公衆トイレ。「他人のお尻を洗った水がノズルに飛び散ってしまうんじゃ……」「古くて汚いトイレも多いし、衛生的にどうなの?」との理由で抵抗がある人が多いようだが、本当にトイレのノズルは汚れているのだろうか。北里大学医療衛生学部 公衆衛生学研究室の伊与亨さんにお話を伺った。

■トイレのノズルは汚い?公衆衛生の専門家による見解

「ノズルの衛生面は、温水洗浄便座の吐水の水質に大きな影響は与えません。仮にノズル表面をエタノールや塩素水で洗浄したとしても、吐水の水質には大きな影響を与えません。温水洗浄便座は水道水を使っていますので、加温によって水道水に含まれる環境系の細菌が増えることはありますが、それは風呂のお湯程度のものであり、病原性はありません」(伊与さん)

ノズルを清潔にしたからといって、水が綺麗になるというわけではないらしい。そもそも温水洗浄便座に使用される水道水自体が無菌ではないが、たとえ細菌が増殖しても生活用水程度の細菌数のため、体への害は無いという。

■日本のトイレメーカーの「きれい」への探究心

「また、温水洗浄便座には使用前と使用後にノズルを洗浄する機能がありますし、取扱説明書にも定期的なお手入れが必要と記載されています。したがって、公共施設のトイレがしっかりと管理されていれば、温水洗浄便座の吐水の衛生性は保たれます。最も、抵抗感のある人は、科学の問題でなく感性の問題となりますので、その抵抗感はなくならないでしょうが」(伊与さん)

除菌水によるノズルの自動クリーニング機能を搭載するなど、日本のトイレメーカーの「きれい」への探求心には目を見張るものがある。生理的に抵抗がある人は無理に使う必要はないが、

「一般家庭、公共施設などでの使用については、使用を禁止した方が良いという科学的な根拠はありません」(伊与さん)

とのことなので、「使う派」の人たちはこれからも堂々と使用しよう!しかしながら伊与さんによると、肛門周辺を洗い過ぎると肛門付近の粘膜に悪影響を与えることがあるという。洗い過ぎにはご注意を。

(酒井理恵)

[教えてgoo]

Posted by nob : 2017年05月10日 10:03

リスクを分散する以外に確実な手法はない。。。

■日本人の多くが考えていない有事の資産防衛
北朝鮮危機で起こる最悪事態を想定してみる

岩崎博充
経済ジャーナリスト

挑発するアメリカ、一歩も引かない北朝鮮

今年のゴールデンウイークほど、さまざまなリスクを抱えながらの大型連休は過去、記憶にない。その背景にあるのが、米国民が選んでしまったドナルド・トランプ大統領だろう。就任100日が経過するというのに成果といえばTPP(環太平洋経済連携協定)からの脱退ぐらいで、打ち出す政策がすべて世界を混乱に陥れている。国家運営と企業経営をいまだに混同し、裁判官よりも選挙で選ばれた自分が偉いと本気で思っている……。大統領でありながら三権分立を理解できていない。

そんな大統領がいきなり始めたのが「北朝鮮」に対する容赦ないプレッシャーだ。オバマ政権が採り続けてきた「戦略的忍耐」を具体的な根拠も示さずに破棄し、本来なら表面化しないはずの「地政学リスク」を顕在化させた。空母カール・ビンソンを2時間で攻撃できる位置にまで近づけて、すべての選択肢は机上にあると脅す……。

しかも、脅す相手があの金正恩だ。側近や肉親さえも、躊躇なく抹殺する残忍さを持つ北朝鮮のドンは、予測不能、計算不可の人物だ。もともと金正恩は、金日成、金正日も成し遂げられなかった「祖国統一」を実現させたいと思い続けている。そのためには、手段を選ばないことが当然だと思っている。

第2次世界大戦の悲劇も、わずか数人の政治家の狂気がもたらしたものだ。北朝鮮から日本にいつミサイルが飛んでくるのかわからない、と言われる状況の中で、安倍晋三首相は「北朝鮮のミサイルにはサリン搭載能力がある」と国民を脅したが、その対応策はといえば、自治体レベルで「地面に伏せろ」とか「窓のない部屋で待機」といった能天気な警告しかない。

北朝鮮からミサイルが飛んで来ればどんなことになるのか。韓国を中心に少なくとも400万人が死傷する、とも予測されているが、現実はそんなものではないかもしれない。ミサイルが飛んできても、生き延びられるサバイバル術を身に付けておくしか方法はない。

日本のメディアの大半は、記者クラブで配布された資料程度の方法しか報道しないが、実際の有事の際にはどうすればいいのか。21世紀になってから最大の地政学リスクに直面するいま、有事の際の身の振り方を考えてみるのもいいかもしれない。

「有事」に強い資産とは「現金」それとも「金」?

たとえば、有事の際には大きく分けて「戦争中」と「戦争後」に分けて考える必要がある。そもそも戦争中は通常使えたものが利用できるのか、という疑問がある。たとえば、考えたくもないがもし首都圏などが戦渦にまみえれば、銀行のATMやクレジットカードといった専用回線を使うものは利用できなくなる可能性もある。バックアップ体制はあると言われるが、通信インフラが壊滅状態になることも想定しておかなくてはならない。そういう意味では、次のような最悪の事態を想定しておく必要があるだろう。

●現金しか使えなくなる可能性がある?

●金融機関が閉鎖して現金が引き出せなくなる?

●あらゆるATMが使えなくなるリスクがある?

●クレジットカード、デビットカード、電子マネーが使えなくなる?

どんなに多額の現金が銀行にあったとしても、銀行から引き出せなければ何の意味もない。銀行の決済システムに影響が出ればあらゆる取り引きがストップし、金融不安が拡大する可能性も出て来る。

また、戦争には「預金封鎖」といった金融機関の「モラトリアム(支払い猶予)」がつきものだが、日本が戦争に巻き込まれればそういった事態も覚悟しなければならない。

2016年11月にインドで起きた高額紙幣廃止、預金封鎖のケースでは、預金封鎖解除後も銀行のATMから現金が引き出せるようになるには相当の日数がかかったと言われる。銀行が閉鎖されていれば送金などもできない。専用回線で結ばれているはずの銀行も、通信網がダメージを受ければ弱い。高度に発展した情報化社会も、戦争には弱いはずだ。

というのも、東日本大震災のような自然災害の時は、被災地以外のスタッフがバックアップに奔走してくれるが、戦争の場合どうなるのか不透明だ。実際にそういう事態になってから考える、という方法しかないのだが、事前に準備できることはしておいたほうが良いだろう。

ちなみに、クレジットカードもかつてはカード自体が認証ツールになっていたのだが、現在では専用回線による認証を行っているために使えなくなる可能性もある。そもそも戦争中に現金以外の小切手やカード類が使えるのか。ネットが利用できても、物流が遮断されては意味がない。ビットコインなどもどんな値動きになるのか、まだ誰も知らない。

やはり戦争中は「現金」がいちばんということになるのか……。

あるいは、紙幣すら信用がなくなって、最終的には貴金属になる可能性もある。そう考えると、現金だけではちょっと不安かもしれない。

内戦状態のシリアのケースを見てもわかるように、戦争は市民生活に壊滅的なダメージを与える。日常生活に不可欠なものが役に立たなくなる可能性があることを覚悟すべきだ。

ちなみに、金融庁はこの4月に発表した「金融商品取引業者向けの総合的な監督指針」の中で「自然災害」や「テロ・戦争」への危機管理マニュアルを策定するように明記しているが、どの程度まで各金融機関が対応しているのか、はっきりした内容はわからない。

たとえば、りそなホールディングスは自然災害などの非常時に際して「東西相互バックアップ」体制を整備しており、グループ各社の本社、システムセンターを首都圏と近畿圏に分散設置している。金融機関の中には、首都圏だけに分散しているケースもあり、気になる人は確認しておくといいかもしれない。

戦争後の「預金封鎖」や「超インフレ」に警戒?

一方、メディアなどで盛んに報道されているのが、戦争への備えというのではなく「戦後への備え」だ。自分の資産をどう守ればいいのか。北朝鮮と米韓との戦いを考えたときに、敗戦は考えられないが無傷での勝利はありえないだろう。日本も無傷では済まないはずだ。

戦後の混乱による物価上昇、社会保障制度の停止や停滞、防衛費の増大による財政逼迫などなど、あらゆる影響が出て来る。その結果、有事の際の資産防衛法としては、インフレによる資産の目減りを恐れて「米ドル投資」や「金の現物購入」を進める方法が指摘されている。

実際に、戦争状態に突入した時に、米ドルは買われるだろうが、同時に円も買われるケースを考えるべきだ。いったんは円安になるが、東日本大震災のように世界中に投資されていた日本のマネーが還流されるのではないか、という思惑から円が買われて円高になった。

金価格は徐々に値を上げているが、円高になれば日本国内での価格は下落する。金も一本調子で上がるとは考えにくい。

そもそも、金はなぜ有事に強いのか。持ち運びに便利なために、宝石類や金、プラチナなど貴金属全般が有事=戦争には強いと思われがちだ。難民となって逃げ惑う場合、不安定な紙幣よりも機能的に便利だという考えがあった。

しかし、現在この「有事の金買い」が通用するかといえば、近年の戦争や紛争時の金価格の推移を見ると、大して関連性がないことがわかる。その背景には、米国の軍事力が強大になりすぎたこと、そして被害が大きすぎて使えなくなった大量破壊兵器などの浸透によって、簡単に勝敗がわかる戦争ごときでは金価格は動かなくなった、と言って良いかもしれない。

実際に、米国同時多発テロ事件や米軍がイラク侵攻したイラク戦争では、瞬間的に金は買われたものの、金を手放す投資家も大量に現れて、有事=金価格の高騰、という図式は真実味がなくなってきている。

むしろ、金価格が大きく動いたのは2008年のリーマンショック時だった。100年に1度の恐慌といわれたリーマンショックでは、金価格まで下落。その後になって、米ドル下落、金価格高騰となった。

金価格には国際価格と国内価格がある。ドル安円高になると金の国内価格は下落するのだが、リーマンショック時には国際価格を追いかける形で国内価格も上昇してきた。

簡単に言うと、戦争のような有事では金価格は動かないが、金融危機に対しては効果的と考えていいのかもしれない。金が有事に強いのは、あくまでも社会インフラがガタガタになって、食料品や武器と交換できるのが現金や金ぐらいしかなくなるような状況の時であり、物流が高度に発達し、機能している社会では資産防衛として役立つかどうかわからない。

そもそも金は、保有しているだけでは1円も利息が付かない。ただし、金は今も昔も一定の価値を持つ「貨幣」であり、紙幣と違って紙くずにはならない。ハイパーインフレのような事態には強い。

国債市場が暴落する事態も頭に入れておくべき

今回の北朝鮮をめぐる地政学リスクで考えたいことは、日本本土に対して攻撃があるかどうかが大きな問題だ。北朝鮮の軍事力は、すでに米国と対等に戦えるほど成長しているという意見もあれば、瞬時に終結するという考えもある。

日本は、第2次大戦で敗戦した時に、物価が500倍に跳ね上がるハイパーインフレを経験しているが、その際には預金封鎖も実施された。

今回の北朝鮮にまつわる地政学リスクから、いきなり預金封鎖というシナリオはありえないだろうが、万一北朝鮮からのミサイルが日本本土を直撃した時には、円や株式、国債市場が暴落する事態も念頭に入れておくべきだろう。

そのためには、やはり5%程度、最大限でも10%程度の資産は「いざという時のための金投資」が必要なのかもしれない。

いずれにしても、実際に戦争が起きたときには、現金にせよ、地金や地金型金貨にせよ、そうそう多額の資金は持ち運びできない。銀行や証券会社に預金や有価証券という形で保管してもらう方法がいちばん安全と言って良いだろう。そういう意味では、タンス預金は向いていない。あくまでも平時の資産管理法だ。

もっとも戦争が終わるまでは、キロ単位の金の延べ板などを持っていても換金してくれる業者や人がいるかどうかが心配だ。地金型金貨なら10分の1オンスから4分の1オンス、2分の1オンス、1オンスといった単位の金貨を持って移動できる。資産を装飾品として身に付けることができるのも金やプラチナの強みだ。

海外の口座へ資産を移しておく方法も

この他、自分の財産を戦争の起きないような安全な地域に移しておきたい、という人もいるだろう。全財産というわけではないが、4分の1とか3分の1 程度の資産であれば、海外の口座に移しておく、という方法もある。最近では、すべて日本語で対応してくれる日系銀行が香港に誕生している。

ただし、海外口座の場合は、世界情勢の変化にも要注目だ。北朝鮮と米韓が全面戦争になった時に中国がどんなスタンスを取るのかで、世界情勢はまたがらりと変わる可能性がある。

戦後のインフレを見越して、不動産投資を考える人がいるかもしれないが、不動産投資はあくまでも投資する地域や国が戦場にならないことが重要だ。第 2次世界大戦終了直後、ホテルや旅館といったインカムゲインが期待できる物件を買い漁って、財産を築いた新興富豪がいたと言われるが、その手がいまも通用するかどうかは不透明だ。

トランプ米大統領は、アメリカファーストというよりも「トランプファースト」と考えればわかりやすい。自分の支持率を上げるためなら、戦争でも何でもする可能性が高い。覚悟だけはしておいたほうが良いのかもしれない。いまこのタイミングで何ができるのか……。簡単にまとめておこう。
1.いつ何があるかわからない状況になった時は現金を多めに手元に置く
2.金やプラチナなど、換金性の高いモノを保管しておく
3.万一の金融機関閉鎖、預金封鎖に備えをしておく
3.株式、債券は市場暴落の可能性を考えてポジションを減らす
4.戦後インフレに警戒して金(モノ)や米ドル(外貨)に分散投資する
5.余裕があれば海外口座を開設しておく

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2017年05月10日 09:37

私もグルテンは最小限に、(酵素)玄米と雑穀白米の恩恵を最大限に享受しています。。。

■グルテンフリー食の功罪、2型糖尿病の発症率上昇リスクも

 プロテニス選手、ノバク・ジョコビッチ氏の著書で注目されたグルテンフリー食。

 タンパク質の「グルテン」を含むパンやシリアル、うどんなど麦類を排除、制限することで、体重が減るばかりか「集中力や記憶力が高まる!!」と、ダイエット情報に敏感な女性だけでなく、ビジネスマンの間にも広まっている。

 米国では2009~14年の間で、グルテンフリー食を実践する人が3倍にも増えたそうだ。

 グルテンフリー食はもともと、グルテンに対する免疫反応で小腸の粘膜が傷つくセリアック病の患者を対象とした食事療法だ。アレルゲンを排除し、過剰な自己免疫反応(炎症)を抑えることを目的としている。

 食物をアレルゲンとする消化管アレルギーが重症化すると、慢性の下痢や栄養不良のほか、感染症にかかりやすくなるなど影響があり、生活の質が大きく低下する。近年は、非セリアック性グルテン過敏症の人にも食事療法が行われている。ただ、消化機能が正常で、グルテン過敏症ではない人にメリットがあるかは不明だ。

 コメや雑穀を主食とする習慣が薄い米国では、グルテンフリー食を「加工品」に頼らざるを得ない。グルテンを除く加工過程で、必要な栄養素が失われるばかりか、グルテンの「口当たりの良さ」を補うために添加物や余分な糖質が加えられる。ダイエットどころか「エンプティ・カロリー」を摂ることになりかねないのだ。

 先日、米国心臓病学会誌に掲載された報告でも「健康な人に良いという根拠はない」とばっさり。

 また、米国で30年以上続く医療従事者(男女合計およそ20万人)を対象とした疫学研究のデータから、グルテン摂取量が1日4グラム未満の場合、 12グラム未満の場合と比較し、2型糖尿病の発症率が上昇するという知見が得られた。研究者は、グルテンを制限すると、2型糖尿病の予防に働く食物繊維の摂取量が減る、と指摘している。

 一つの食品や一つの栄養素に焦点を当てたダイエット法には思わぬリスクが付きものだ。食べる量には気を配りつつ、雑食の幸せを噛みしめましょう。

(取材・構成/医学ライター・井手ゆきえ)

[DIAMOND男の健康]

Posted by nob : 2017年05月01日 15:54

老若男女、何も中高年に限ったことではありませんが、昨今富みに著しい。。。

■キレる中高年、精神科医が指摘する哀しき理由

光浦晋三[フリーライター]

インターネットの登場以来、以前にもまして巷にはニュースがあふれ返っています。そうしたニュースや出来事の中から、DOL編集部が気になる出来事を厳選し、正面のみならず右から左から、価値あるニュース、楽しいニュースをお届けします。

駅のホームや病院の窓口など、公共の場所で激昂し、キレる中高年が増えている。しかもそうした人たちは一見、見た目も普通で良識がありそうな男性に多いという。なぜ中高年はキレるのか。
(フリーライター 光浦晋三)

中高年だからこそキレる
その危ない実態

血気盛んな若者がキレやすいと思いきや、些細なことでキレるのは、むしろ中高年が多いという。その心の底には、意外な理由が潜んでいた

 ごく最近、70歳過ぎの男性がキレる瞬間を見たことがある。夕方のスーパーで、幼稚園の女児が商品棚に隠れ、母親相手に1人でかくれんぼを始めていた。母親は女児に「やめなさい」と小声で叱るのだが、女児はニコニコ笑って遊び続けている。冷静に見て、それほどうるさいという感じではなかったと思う。

 
ところが突然、女児の近くにいた男性が「うるさい。クソガキ!ここは遊ぶ場所じゃない!」と大声で女児に怒鳴ったのだ。母親が女児のもとに急行すると、男性は母親に対しても「前から言おう言おうと思ってたんだ。最近のガキはうるさい。親のしつけもなってない。そもそもな…」と激怒。母親は「すいません」と謝るのみだった。男性はなおも「こんなんじゃ気持ちよく買い物ができないだろ。お前らのせいで、食べ物がおいしくなくなるんだ」などと怒鳴り続けた。


 恐らく店内の別の棚を見ていたのだろう、そこに女児の父親が戻ってきた。見知らぬ男性が妻子を“罵っている”ところを見るや、「やめろ。うちの子どもも悪いけど、あなたの声もでかいですよ。子どもが怯えてますよ」とキレる男性の前に立った。すると男性は急に黙り込み、そのまま店を出て行ってしまった。


 中高年のキレやすさを端的に示すデータはない。しかし、全国のJRと私鉄計33社が2016年夏に発表した「鉄道係員に対する暴力行為の件数・発生状況について」によると、15年度の暴力行為は792件で、20代以下は127件(16%)、30代は149件(18.8%)、40代は140件(17.7%)、50代は153件(19.3%)、60代以上は188件(23.8%)、不明は35件(4.4%)となっている。

 40代以上の中高年が481件で60%を占めている計算となる。駅員にキレるのは自制心がなく、精神的に未熟な若者のイメージだが、実は中高年が多くキレているのだ。

 ブログ「プラセボのレシピ」での情報発信を行う医療法人社団榎本会榎本クリニック池袋の山下悠毅院長は「なぜ、いい年をした中高年がキレるのか。そんな思いの方は少なくないと思います。しかし、私に言わせれば、むしろ中高年だからこそキレるのです」と指摘する。


ビビリな人ほどキレる!
中高年を取り巻く「不安」の正体

 そもそも怒りをコントロールできないのが“キレる”ということ。その怒りを理解するには、大まかに3つの視点があるという。


 まず始めに、「怒りは二次感情である」という点だ。

 私たちは「楽しい」「おいしい」「悲しい」「驚き」といった様々な感情を日常の中で体感している。これらは一次感情と呼ばれ、反射的・反応的な感情だ。しかし、こと「怒り」に限ってはこれらと異なり、二次的に自分が生み出す感情なのだ。山下院長は「怒りはあくまでも二次感情です。そして、その二次感情を生みだす一次感情は不安です。つまり、すぐ怒る人は極めて不安耐性の低い、いわば『ビビリな人』なのです」と話す。


 たとえば、道を歩いていて、乱暴な運転手のせいで車とぶつかりそうになり、歩行者が「危ねーじゃねーか!」と運転手にキレたとする。しかし、歩行者の本音は、実は「怖かったじゃねーか」なのだ。まずは「怖かった」という一次感情が湧き、その後「次はしないでほしい」という防衛本能から、怒りという二次感情が生まれ「危ねーじゃねーか!」と怒鳴るというわけだ。


「長年生きてきた中高年は、多くの不安を抱え続けています。頼るべき親もいない、先生もいない。そして、人は先が見えないと不安になりますが、実は先が完全に見えきってしまっても、同じくらい不安になるのです」

「この先も同じ会社にいて、給料はいくら、お小遣いはいくら、買えるものはこんな感じ、妻とはこう、子どもとはこう、そしてそのまま定年を迎えて死んでいく…。こんな状況では誰も希望は見出せません。つまり、先が見えない不安、そして先が見えきってしまう不安、この2つの状況が相まって不安が強くなってしまう方がいるのです」

 こうして常日頃から、中高年が心に抱き続けている不安。それはいつ爆発するとも知れないマグマだまりのように、心の中に溜まり続ける。


「人の心の中には“不安を溜めるバケツ”があり、私たちが日常の中で感じている様々な不安はそのバケツに溜まっていきます。そして、それがいっぱいになったところに別の不安が生じると、ついには不安がそのバケツから溢れ出し、それが「怒り」という二次感情となって出現するのです」(同前)

 つまり、直前に起きた出来事だけでキレるのではなく、むしろ問題の本質は、日常的にその人の心のバケツが不安で満たされてしまっていることにあるのだ。実に些細なことも、人間には「不安」として認識される。たとえば睡眠不足や疲労、残業やネットなどでの夜更かしも、中高年のキレを加速させる要因なのだという。


キレるのは別の理由
無意識に相手を探している?

 次に「人が怒る理由の9割は別の理由だ」という点がある。

 たとえば、サラリーマン中高年にとって、“かわいい後輩”と“いけすかない後輩”がいるとする。かわいい後輩が遅刻しても、「しょうがねえなあ」と思う程度だ。しかし、いけすかない後輩が遅刻すると、「あのバカ、なに遅刻してるんだ」と腹が立つ。つまり、後輩の“遅刻”という出来事自体は、怒りとは関係がない。いけすかない後輩を怒るためのアラを日頃から秘かに探していて、それ見えた瞬間、「待ってました!」とばかりに怒り、キレるわけだ。


 山下院長は「キレる人の心には、怒っても反撃できない人を見つけると『チャンス!』となり、その相手がミスなどをした瞬間『オレの日常の怒りをぶつけよう!』といった無意識の構造が働いています。それで駅員や窓口の係員、子どもなどにキレるわけです」(同前)

 確かに、駅員にキレる中高年も、ヤクザがどんなマナー違反をしたからといって、キレたりしないだろう。

「それはヤクザを見ても『チャンス』とはならいからです。つまり、不安の強い人は、本人の中の無意識が、キレる相手や理由を探しているのです。そして、そうした心の動きについて、人は自分では気がつくことができないのです」(同前)


 最後に「怒りは自己紹介である」という点だ。

「他人の遅刻に厳しい人は自分も遅刻魔なんです。後輩の服装に厳しい人は自分が若いときに服装がだらしなく注意されていますし、『空気読め』が口癖の人も同様で、自分はどこか空気を読めていない人だと思っています」

 なにか逆さまにも見えるロジックだが、ここにも人間心理の微妙なアヤがある。

「そもそも『自分は空気を読むことが苦手』というコンプレックスがなければ、空気を読む、読まないということに、意識のアンテナが立たない。そして、そんな人は 空気を読めてない人を見つけて怒ることで、『自分は空気を読めている』と安心したいのです。つまり、駅員さんに『仕事をちゃんとしろ』とキレる人は、『自分は仕事をちゃんとしていない』と心のどこかで思っているのです」(同前)

 この3つのどれか、もしくは複数が、中高年が公共の場にもかかわらず、突然キレてしまう理由だという。では、どうしたら“キレない中高年”になれるのか。

キレない大人になるために
怒りをマネジメントする方法

「自分が本当にやりたいことがある人は、それ以外のことはすべて雑音(どうでもいいこと)になります。目標に向かって動いている人は、他人が何をしてようと、人から何を言われようが、そんなことには無関心になれる。結果、他人にキレないわけです。せいぜい、『あー、世の中にはそういう人もいるよね』程度です」

「加えて、自分の進むべき方向性が明確になっている人は、日々の生活の中でも充実感が生まれ、心のバケツに不安も溜まらないのです。そして、これは怒りのマネジメントとして大切な話なのですが、その目標は壮大なものである必要はなく、はたから見たならほんの小さな目標でもいいのです。しかし、それが他人から与えられたものではなく『自分が設定した』、ということが重要なのです」(同前)


 近年、キレる中高年が増えているのは時代的な側面も関係しているという。

「終身雇用や年功序列制度の時代には、年を重ねるごとに給与や役職は上がり続け、尊敬も得られるという不文律が存在していました。しかし現在、終身雇用の制度は崩れ、年功序列もなくなり、パソコンができなければ無能のレッテルを貼られてしまう時代になってしまった」

「加えて、昔はいわゆる『年の功』というものがありました。年を重ねれば自然と知識量も増え、質問されたり、それがゆえに尊敬もされたのです。しかし、現代は知識がものを言わない時代です。知識量でスマホに勝てる人は存在しませんからね」(同前)

 あらゆる職場や個人にパソコンやスマホを普及させた、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズの功績がキレる中高年を大量生産しているのか。いずれにしても、現代の中高年が充実感や安心感を抱きにくくなっていることは間違いないようだ。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2017年04月26日 13:07

呼吸、姿勢、歩行が健康づくりのキホンのキ。。。Vol.4/実践している方も多いかと思いますが、私もお薦めします。。。

■健康や美を損なう「口呼吸」を「あいうべ体操」でストップ!
第1回 お風呂や就寝前に舌の体操を!

「口をぽかんと開けて無意識に行う“口呼吸”が、健康や美を損なう元凶」──そう確信する医師が、口呼吸をストップさせるメソッドを考案。そのメソッドとは、口呼吸の原因である“たれ下がった舌”を引き上げるというもの。不調が改善するほか、顔のたるみがなくなる人が続出! 驚くほど簡単な舌の体操、ぜひ身に付けて。

舌の体操で顔のたるみは取れる!

 「口呼吸の害に向き合うきっかけは、関節リウマチ患者特有の“におい”だった」と話すのは、みらいクリニックの今井一彰院長。「病気が治るとにおいが消えることから、においの一番のもとと思われる口臭を消せば病気が良くなると考えた」(今井院長)。

 今でこそリウマチの症状の悪化は歯周病が関係し、歯周病菌を増やす原因となる口腔乾燥を防ぐことが大切だと分かってきた。しかし、2000年当時は口呼吸を止めるとリウマチの症状が改善するのが不思議だったという。今井院長は、花粉症やアトピー性皮膚炎なども、口呼吸をやめて劇的に良くなる患者を数多く見てきた。

 どうすれば口呼吸をやめられるのか─と考えたところ、自然と口が開く人は、舌の位置が下がっていると判明。「原因は、舌筋(ぜっきん)が弱くなっていることだった」(今井院長)。

 舌の筋肉には下あごを支える働きもある。舌の筋肉が弱って舌の位置が下がると、下あごの上にべったりのって、その重みで下あごが下がり、口が自然と開いてしまうと分かった。「舌が下がっている人は女性全体の9割」(今井院長)という。あなたも、舌の位置を知るチェック法(次ページに紹介)でぜひ確認しよう。また舌が下がる要因には、舌の筋肉の構造も大きく関係するようだ。

新発見! 口呼吸は「舌のたるみ」が原因だった

舌が下がり、前歯の裏についている

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舌が上の歯の裏側についているのが分かる。これは舌が下がっている証拠で、口呼吸をしている可能性が高い。もっと舌が下がっている人は下の歯の裏側につく。

舌が上あごにべったりつく

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上あごの歯茎の上にあるくぼみ、硬口蓋(こうこうがい)に舌がぴったりくっついている。この状態だと自然と口が閉じ、逆に開けづらい。

 美容面でも大きな影響がある。“舌のたるみ”で、あごがたるみ、ほうれい線やシワができてしまう。さらには乾燥肌を招く一因にも。「口呼吸は体内の水分をどんどん気化させ、水分量を減少させてしまう一因に」(今井院長)。まさに顔のエイジングにかかわる舌のたるみ。舌の体操で舌を引き上げて口呼吸をストップさせよう!

あなたの「口呼吸」レベルをCheck!

確かめてみよう! 正しい舌の位置はココ

音を鳴らしたときの場所が正解!

 舌先を丸め、上あごにつけ、「カッ♪」と音を出そう。最初に舌が当たる場所が、本来舌があるべき位置になる。

 次回は、あいうべ体操の実践編を紹介する。


■「あいうべ体操」で舌筋を鍛えて舌と顔のたるみをとろう!
第2回 舌はどこででも鍛えられる!

「口をぽかんと開けて無意識に行う“口呼吸”が、健康や美を損なう元凶」──そう確信する医師が、口呼吸をストップさせるメソッドを考案。そのメソッドとは、口呼吸の原因である“たれ下がった舌”を引き上げる「あいうべ体操」。今回はいよいよ「あいうべ体操」を実践してみよう!

あいうべ体操で、舌&顔のたるみをとる!

 前回の記事(「健康や美を損なう「口呼吸」を「あいうべ体操」でストップ!」)では、口呼吸が美容や健康に与える悪影響を紹介した。口呼吸の原因は「舌のたるみ」。みらいクリニックの今井一彰院長は、「舌のたるみは顔のたるみに直結する」という。だから、下あごを支える舌筋と口まわりの表情筋をストレッチして、舌とフェイスラインをぐ~んと引き上げよう。まずは上の「あ」「い」「う」「べ」の動作を1セットとし、連続して10回行ったあと、口を閉じて舌の位置を確認してほしい。舌の先が引き上がっているのが分かるはずだ。

 大げさなくらいに大きく口を動かしゆっくり行うのが効かせるコツ。お薦めは入浴時や就寝前だ。「浴室は湿度が高く口の中が乾燥しない。また就寝前に行うことで、就寝中に極端に少なくなる唾液の分泌をカバーする効果もある」(今井院長)。顔や首の血行も良くなる。

 舌先が上あごについているか、そうでないかの舌の位置は1cm差。「この1cmが顔のたるみや健康を大きく左右する」(今井院長)。さあ始めよう!

step 1 : 「あ~」と口を大きく開ける。

縦の楕円形に近くなるようにして、のどの奥が見えるくらい口を大きく開ける。

step 2 : 「い~」と口を横に開ける。

ほおの筋肉が両方の耳の前に寄る感じがするくらいが目安。首に筋が浮き出るくらいに。

step 3 : 「う~」と口をとがらせる。

思い切り唇を前に突き出すようにする。

step 4 : 「べ~」と舌を伸ばす。

舌の先を舌あごの先端まで伸ばすような気持ちで、舌を出す。

「あいうべ体操」のポイント

* 口を大きく動かすことを意識する。
* 1つの動作(例:「あ」)を約1秒で。1セット(「あ」「い」「う」「べ」)を約4秒かけて行う。
* 1セットを10回続けて行う。
* 1日に3度に分けて(10回×3=計30回)行うのがお薦め。
* お風呂や就寝前がベスト。
* 声は出さなくてOK、少し声を出して行うとストレッチ効果がアップ。

あいうべ体操直後、下あごが持ち上がった。

さらに舌を鍛えるなら…
舌を唇と歯の間でぐるぐる回そう。

 舌先を出す角度を変えても複数の舌筋が鍛えられる。どこでもできるので、気付いたときにどんどんやろう。

「あいうべ体操」終了60分後も、表面皮膚温度が持続。

 29歳の女性があいうべ体操を30回行った直後と60分後のサーモグラフィーによる表面温度の測定結果。あごや鎖骨のデコルテ部分の血流改善効果が長時間持続した。

寝ているときに口が開いてしまう…
マウステーピングをして寝よう。

 「うつぶせ寝や横向きに寝ると、口が開きやすい」(今井院長)。12mm幅のテープを5cmの長さに切り、唇の真ん中に縦に貼って寝る。「あくまで対症療法であることを忘れずに」(今井院長)。

 テープはなんでもOK。サージカルテープだと、はがすとき痛みが少ない。


いずれの記事も

今井一彰さん
みらいクリニック(福岡市博多区) 院長

[日経Gooday]

Posted by nob : 2017年04月26日 12:01

呼吸、姿勢、歩行が健康づくりのキホンのキ。。。Vol.3/そして生活習慣。。。Vo.2/まずは睡眠。。。Vol.2/8時間睡眠も昼寝もなかなか難しい。。。

■人間が本当に必要な「睡眠時間」は何時間か?

Popular Science : 睡眠には本当に時間を取られますよね。推奨されている1日の睡眠時間(成人の場合は8時間)に平均寿命(アメリカでは78.8歳)を掛けると、なんと約9,587日になります。人生の3分の1は意識の無い状態で過ごすわけです。

進化論的見地からは、睡眠は文字通り時間の無駄ですが、そうは言っても、果てしない歳月を重ねて地球上のほとんどすべての生物が睡眠を取るように進化してきたわけですから、きっと重要に違いありません。

現に、身体のほぼすべての器官が機能するには睡眠が極めて重要な役割を担っていることが科学的に実証されています。

同時に、病気の有無、多忙なスケジュール、そして、加齢という単純にして回避不可能な現象により、睡眠に充てられる時間が違ってきます。そうなると、私たちには実際には何時間の睡眠が必要なのでしょうか。睡眠時間を短くする訓練はできるのでしょうか?

世間一般に知られている8時間睡眠

睡眠時間は何時間でもいいというわけでは決してありません。8時間は、間違いなく人間が自然に必要とする睡眠時間数であり、これには確固たる論拠があります。

太陽の光も一切の視覚的手がかりも無い実験室に被験者を入れて、夜は必ず9時間の睡眠を取る機会を与えるという実験が行われました。数週間にわたり被験者が毎晩これを実行したところ、常に同じ結果が出ました。それは、人間はどれだけたくさん時間があっても、睡眠に費やす時間は通常平均8時間になるということです。

8時間睡眠を支持する研究は他にもあります。さかのぼること1938年、Nathaniel Kleitmanという名の睡眠学者とその学生の1人がケンタッキー州のマンモス洞窟で32日間過ごしたという研究があります。

マンモス洞窟は、世界で一番深い洞窟で、太陽の光が完全にシャットアウトされた環境です。そこで過ごした期間の睡眠パターンを分析した結果、やはり1晩に8時間から8時間半の睡眠を取っていたことがわかりました。

では、睡眠時間が8時間より少ないとどうなるのでしょうか? 

それに関しては、多くのことがわかっています。2003年に、ペンシルべニア大学の睡眠学者、David Dinges氏と『Walter Reed Army Research Institute』の睡眠学者、Gregory Belenky氏が睡眠不足の結果に関して極めて重要な研究を行いました。この研究の目的は、人間は認知能力に影響を及ぼすことなく、どこまで睡眠時間を減らせるか調べることでした。

睡眠については多くの実験で証明されている

2週間にわたって実施されたこの2つの研究では、被験者の睡眠時間をさまざまに変える実験が行われました。実験を始める前に、被験者に8時間睡眠を取らせ、翌日一連の認知テストを受けてもらいました。

これにより、被験者の回答速度、文章の読解力、1秒か2秒ウトウト居眠りをする回数(専門用語では『マイクロ睡眠』といいます)を測定して、各被験者の平常時の認知能力の基準値を割り出しました。

Dinges氏の研究チームは被験者を4つのグループに分け、それぞれのグループに8時間、6時間、4時間の睡眠時間を割当て2週間観察しました。最後のグループには全く睡眠時間を与えずに最長で連続3日間観察しました。

カリフォルニア大学バークレー校睡眠神経画像研究所のディレクター、Matthew Walker氏によれば、最後のグループを観察することで、たった1晩全く睡眠を取らなかっただけで認知能力がどれだけ低下するかがわかりました。Dinges氏のチームは、1晩徹夜しただけで脳の認知能力が酩酊状態とされる状態と同じぐらい低下することを発見しました(これは、その後に続く諸研究でも証明されています)。

残りのグループから得られた結果もそれほどかけ離れたものではありませんでした。

8時間睡眠のグループは2週間の実験期間を通して認知能力に目立った変化は見られませんでした。6時間睡眠のグループは、実験を初めて10日目以降は、1晩全く睡眠を取らなかった人たちと同じ程度の認知能力の低下が認められました。それと同程度の認知能力の低下が4時間睡眠のグループの場合は、たった3日目で起こり、実験10日目には、2日間徹夜した人たちと同程度に認知能力が低下しました。こうした認知能力の低下は日を重ねても緩やかになることはありませんでした。

「データのグラフを見ると、どこまでも限りなく低下していきます。これは実に恐ろしいことです。」とWalker氏は語っています。

『Walter Reed』でも同時期に全く同じ実験が、睡眠時間を7時間、5時間、0時間という奇数の時間数にして行われましたが、得られた結果はDinges氏のチームが得た結果と基本的には同じでした。

1晩に7時間睡眠を取ったグループでさえ(7時間も眠るなんて贅沢だと考える人もいますが)、実験5日目にして、ウトウト居眠りをする率が8時間睡眠のグループに比べて3倍も高くなったとWalker氏は言います。ですから、認知能力を低下させずに睡眠時間を8時間から何時間減らせるか、と言えば、その答えは、1時間未満ということになります。

残念ながら「例外なく、1日8時間は睡眠を取るべきだ」ということに確定のようです。

そうは言っても、誰もが特に平日はとても忙しい生活をしています。週末だけエクササイズしているのに健康でいられるツワモノの例もあることから、平日に不足した睡眠を週末に補うことはできるのでしょうか。それにより平均睡眠時間を8時間にできるなら何よりです。この疑問の答えを見つける研究も実施されました。

睡眠時間を削る実験をした後で、同じ被験者に「睡眠を取り戻す」ために3日間を与え、その間はいくらでも好きなだけ眠っていいことにしました(予想通り、ほとんどの被験者は8時間以上寝ました)。

3日目の終わりに、同じ認知力テストを受けてもらうと、最初に割り出した各人の基準値レベルには戻っていませんでした。言い換えれば、睡眠時間が1日7時間以下だと睡眠不足になり、週末に補完しただけでは本来の認知能力には戻れないということになります。どれだけ長く回復期間を取れば本来の能力に戻れるのかは、わかっていません。

「睡眠は貯金できると思われています。借金がかさんでも、ある時点で巻き返せると思いたいからです。しかし、睡眠に関してはそうはいかないことがわかっています。」とWalker氏は言います。

脳には失ったものを全部取り戻す能力はありません、とWalker氏は説明しています。なぜでしょうか。カロリーを脂肪にして蓄えることで飢えをしのぐのと同じやり方で睡眠不足を補う方法が進化しなかったのはなぜでしょうか。

「その答えは簡単です」とWalker氏は言います。「意図的に睡眠時間を削る種は唯一人間だけだからです。」地球上の生物は睡眠を蓄えるシステムを作る必要が無かったので、脳の中にそういうシステムがないのです。

この記事を読んで、「いつも6時間睡眠で問題なく暮らしているのに、どうしてそれ以上の睡眠時間を無理に作らなければならないのだ。そんなことは時間の無駄だ。」と冷笑している人も多いことでしょう。

そんな人には、こんな実験結果をご紹介しましょう。Dinges氏の実験チームが、6時間睡眠の被験者が6時間睡眠の夜を1晩経た後で受けた認知テストの出来栄えを聞くと、誰もが「良くできた」と回答しました。

しかし、実際には、8時間睡眠後に受けた実験開始前のテストの結果と比較すると、著しく劣っていました。

「睡眠不足のときは、自分が睡眠不足だと自覚していないのです」とWalker氏は言います。

「多くの人が、自分は6時間睡眠かそれ以下で大丈夫だという誤った考えを持ってしまうのです。」睡眠時間を削る効果的な訓練の方法は存在しないとWalker氏は主張しています。慢性疲労に慣れてしまうことはあっても、疲労を実際に抑制できるわけでもなければ、認知力テストで8時間眠ったときと同じ成績を出せるわけでもありません。

午後の昼寝はパフォーマンスを上げる

さらに、タンザニアのハッツア族のような、いまだに電気が全くないままの文化に目を向けてみると、特に夏場は、2回に分けて睡眠を取る傾向があることがわかりました。

夜に6時間眠り、午後に2、3時間眠るのです。これにより、人間は果たして16時間連続して起きていた方が良いのかという問題が提起されるとWalker氏は言います。

実際、誰でも午後はちょっと能力が低下する時間帯があります。このように注意力が生理的に低下することは専門用語で食後性低下と呼ばれており、代謝システムの変化や脳波や認知反応時間の調整を通して測定できます。

誰でも認知能力が一時的に低下するなら、その時間帯に昼寝をすると良いのかもしれません。「まだ明確にはされていませんが、もしかしたら、人間のパフォーマンスを真に最適化するためには、睡眠を2回に分ける必要があるのかもしれません。」とWalker氏は語っています。

1点科学的に実証されていることは、毎晩の睡眠が少ないほど、日を追うごとに認知能力が低下し続けるということです。

Walker氏いわく、睡眠が1時間減ると人間にどの程度の影響が及ぶか立証したいなら、アメリカなら毎年3月に冬時間から夏時間に変わった直後の感覚を思い出してみることです。そのときは、全国一斉に睡眠時間を意図的に1時間減らすことになるからです。

しかしWalker氏に言わせれば、一番覚えておくべきことは、「やるべきことが多すぎて睡眠時間は5時間しか取れない」と言う人に対して、次のように言い返すことです。

「残念ながら、それは皮肉な話だね。そんなにやることがたくさん残っているのは、5時間しか眠らないせいで認知機能が低下しているからかもしれないよ。だからいつまでたっても仕事が終わらないんだよ。」

How many hours of sleep do you actually need? | Popular Science

Claire Maldarelli(訳:春野ユリ)

[ライフハッカー]


■夜の睡眠は「5時間」でもOK グーグル、ヤフーが勧める「昼寝」の方法

□睡眠のプロが提案する「5時間快眠法×朝5時起き」とは

2017年の年明けから、はや4カ月。皆さんは、毎日、「自分の時間」を確保できていますか? このまま時間に追われてしまえば、あっという間に年末です。それを避けるために、自由な時間をつくる方法を考えてみたいと思います。キーワードは「睡眠」です。

日本睡眠学会所属の医師・坪田聡さんは、著書『朝5時起きが習慣になる5時間快眠法 睡眠専門医が教えるショートスリーパー入門』(ダイヤモンド社)のなかで、「5時間快眠法×朝5時起き」というスタイルを提案しています。睡眠の質を向上させれば5時間でもぐっすりと眠ることができ、朝早く起きることもできる。また、睡眠時間が5時間になれば、自分が自由に使える時間も確保しやすくなります。

たとえば、23時に寝て7時に起きるようなサイクルだと、勉強やワークアウトに使える時間、趣味にあてられる時間などはほとんど確保できないはずです。ベッドのなかでスマホを見るくらいがせいぜいでしょう。

これを24時に寝て5時に起きるサイクルに変えるとどうなるでしょう。寝る前と起きた後、合計で3時間の余裕が生まれることになります。これを「自由に使うことができる時間」として活用するわけです。

朝の時間帯はしっかりと休んだ後なので頭がよく働きます。また、日を浴びれば心身も活性化します。早朝は周囲も静かですから、集中して物事に取り組むこともできます。語学や資格の勉強には最適でしょう。こうした時間をつくるためには何をすればいいのか。大切なのは睡眠の質を上げることです。

坪田さんは、著書の中で「いたずらに長いだけの睡眠に費やす時間の多くは『無駄」」と指摘しています。

睡眠のよしあしは、単純に「時間」だけで測れません。一般的に「1日の疲れをとるには6時間〜8時間程度の睡眠が必要」などといわれますが、坪田さんの考えによれば、重要視すべきは「睡眠時間の長さ」よりも「睡眠の質」だというのです。

これを数式にすると<時間×質=満足度>。仮に睡眠時間が短くても、睡眠の質が高ければ得られる満足度は同じという考え方です。

同書では次のような例が紹介されています。これまで7時間睡眠をしていたとしましょう。1時間あたりの睡眠の質が50点だった場合、7時間×50点で満足度は350ということになります。一方、睡眠の質が70点だったとしたらどうでしょう。5時間睡眠でも、同じ満足度が得られるわけです。

□朝5時起きはクリエイティブな作業と相性良し

その他、坪田さんが推奨する、睡眠の質を上げるための条件はこちらです。

・寝付きを良くするために就寝3時間前までには食事を終える。
・ラベンダーの香りなど寝室でアロマを焚く。
・興奮を鎮める効果がある緑色の寝具に揃える。

さきほど「就寝前にベッドの中でスマホをみる」という生活スタイルを例に出しましたが、そんな方は要注意。この行為は「エスプレッソ2杯分の興奮状態になる」と説明されています。

睡眠の質を高めるには、部屋着ではなくパジャマで寝る、というのも効果的なようです。オムロンヘルスケアとワコールが行った実験によると、スウェットやジャージなどの部屋着で寝た場合は一晩で平均3.54回目覚めてしまう一方、パジャマで寝た場合は平均3.01回と、中途覚醒(夜中の目覚め)の回数が約15%も下がりました。

筆者も、この3年ほど朝5時起きに挑戦しています。この原稿も朝5時から書き始めました。3歳の子供が起きてくるのは毎朝7時ごろ。それまでの2時間は、本当にひとりになれる時間だと実感しています。

まだ家族が寝ているうちに、コーヒーを淹れ、気になっていた本を開き、窓の外を眺める。そうすると、とてもリフレッシュできるのです。また、クリエイティブな作業とも相性がよく、原稿執筆や企画書作成も非常に捗ります。とはいえ、私の場合は24時まで起きていられず、22時〜23時には寝入ってしまうので、坪田さんの提案する効率的なショートスリープはまだ実践できていません。

筆者の周囲にも短時間睡眠を上手に取り入れている人がいます。ハフィントンポスト編集長・竹下隆一郎さんは、24時ごろに寝て、朝5時に起床するスタイル。早朝の時間は、ニューヨークで暮らす仕事仲間とSkypeで会話しながら現地の最新情報を収集したり、子どもの朝ごはんを作ったりして過ごしているといいます。子どもの宿題をみてあげることも多く、「朝は雑音が少ないので、普段より集中して勉強してくれる」と語ります。

「早起きのため、寝る前にはユーカリの香りを嗅ぎながら瞑想します。息の色を想像しながら、ゆったりとした呼吸を繰り返し、心を落ち着かせるんです」(竹下編集長)

ショートスリープを実践している人の多くは、眠りに入るためのルーティンを持っているようです。寝室には、心地のよい香りやリラックスできる音楽、落ち着いて過ごせる照明を用意します。そして、歯を磨き、パジャマに着替え、ベッドに座って瞑想する……。自分なりの“眠りの作法”を見つけることができれば、睡眠の質も自ずと高まるのでしょう。

□グーグルやヤフーは社員に仮眠を推奨

睡眠の満足度をあげる方法は、夜だけではありません。日中の「仮眠」も重要です。『朝5時起きが習慣になる5時間快眠法』には、「中世のころには1日の睡眠を2、3回にわけてとっていた」「多くの動物も、1日に短時間の睡眠を繰り返す『多相睡眠」をおこなっている』という記述があります。

現在、日米のIT企業では、社員に仮眠を推奨する企業が増えています。たとえばグーグルは、米シリコンバレー・マウンテンビューの研究機関に「睡眠マシン」を導入しています。上半身をドームが覆い、睡眠を促す音楽が流れて、外部からの光と音を遮断。体を休めるのに最適の姿勢をとることができ、短時間でもぐっすり眠ることができるのです。タイマーをセットしておけば、振動でやさしく起こしてくれるので、寝過ごす心配もありません。

また日本では、昨年9月に社屋を移転したヤフーが、千代田区紀尾井町の新オフィスに「仮眠スペース」を設けました。従業員が好きな時に「昼寝」のために利用できるスペースで、予約制の「個室」もあるそうです。狙いは、従業員の集中力を高め、生産性を向上させること。就業時間のなかで「昼寝」をとったほうが残りの就業時間の効率が高まる、という考え方のようです。

こうした「昼寝」の効果に、科学的な根拠はあるのでしょうか。睡眠に詳しい東京福祉大学の栗原久教授は、「仕事中の仮眠にはメリットが多い」といいます。

「仕事を続けると脳が疲れて集中力や記憶力が低下して、間違いや事故のリスクが高まります。とくに、午後は疲労の影響が強まります。そこで、午後の早い段階で仮眠をとると、脳の疲労を解消することができ、仕事の能率を保つことにもつながるのです」

つまり仕事で高いパフォーマンスを発揮したい人ほど、仮眠を積極的に取り入れたほうがいいようです。具体的にはどんな環境で「昼寝」をしたほうがよいのでしょうか。栗原教授は次のように解説します。

「刺激が多いと脳は休まりません。通常、脳に入力される刺激の内訳は、視覚が85%、聴覚が10%、皮膚・筋肉感覚が4%、嗅覚・味覚が1%です。そのため、仮眠をうまく取るには、刺激がマイルドな淡い暖色系の照明、超音波(※1)を含む適度な音楽、心地よい香り、そして身体全体を均等に支えてくれる自分にフィットした寝具が大事です。すべてが整った環境を用意するのは難しいと思いますが、できるだけ脳への刺激が少ない場所を選ぶことで、仮眠の質は高まりますよ」

「昼寝」をとる時間帯にもコツがあるそうです。

「午前中に一仕事を終えて、昼食を済ませた12時から14時ごろは生理的に眠気が出てくる時間帯です。そのため、ランチ後に仮眠をとり、脳機能を回復させることが、午後の仕事の効率アップに有効となります。ただし、深い眠りは覚醒までの時間が長くなるので逆効果になりかねない。寝入りすぎてしまうのを回避するには、昼寝の前にコーヒーを飲んで眠り、カフェインの効果が強まる30分後くらいに目覚めるようにするのが効果的でしょう。昼食後の仮眠は生産性の向上に大きく寄与しますから、その仕組みづくりに真剣に取り組んだ企業ほど、成長できる可能性も上がると考えます」

栗原教授は「今後、社員に仮眠をすすめる企業はますます増えていくだろう」といいます。日々の忙しさにてんてこ舞いの皆さん。思い切って「昼寝」を取り入れてみてはいかがでしょうか。

※1:超音波は2万ヘルツ以上の音。人間の耳では音として聞き取れないが、音波が脳に働きかけ、リラックス感を向上させるという説もある。MP3などのデジタル音源は、人間が聞き分けられない音域をカットしてデータ量を圧縮しているが、最近広まりつつあるハイレゾ音源はデータ量も多く、超音波域まで収録している。なお、テープやレコードには超音波が含まれているので、従来からリラックス効果が高いとされてきた。

(上沼祐樹=文)

[プレジデントオンライン]

Posted by nob : 2017年04月19日 10:54

確かに運動後のリセット体操は面倒そうですが、早速試してみたいものです。。。

■【ニッポン柔道式】最先端トレーニングで体力復活!

仕事や運動の疲れを速攻回復、日本柔道式エクササイズを伝授
長時間の仕事で凝り固まった筋肉を伸ばして疲れを取る

松尾直俊=フィットネスライター

2016年のリオデジャネイロ五輪で全7階級でメダルを獲得し、復活と躍進を遂げた柔道男子日本代表。これには科学的なトレーニングによるフィジカル強化に加え、疲労を素早く回復させて、次の日も効率的な練習を繰り返すことができるようになったことも大きい。そこで、井上康生監督のもと、総務コーチとしてトレーニングプログラムの組み立てや疲労回復メニューの指導に当たった日本体育大学准教授の岡田隆氏に、ビジネスパーソンが仕事やオフタイムの運動で感じる疲れの回復にも役立つ“日本代表式ストレッチ”を教えてもらった。

 トレーニングや練習を行うと、大きな力を出した筋肉には小さな損傷が起こり、エネルギー代謝によって作り出された代謝物が残る。これらが疲労を感じる主な原因だ。できるだけ早く回復させないと、筋肉痛が長引いたりして、次の練習が効率的にできないことになる。また、回復しきらないうちに新たな負荷がかかることで、筋肉の損傷が重なって大きなケガにつながることにもなりかねない。

 「練習や筋トレで大きな力を出した後は、以前より筋肉が短くなったままの状態になります。すると、血管が圧迫されて血液の流れが悪くなり、老廃物の排出が遅くなる可能性があります。また、損傷を起こした筋肉を補修するために必要な、たんぱく質を中心とした栄養の補給も滞るかもしれません。それが選手たちのパフォーマンスを落とす原因となるのです」

 こう語るのは柔道男子日本代表の総務コーチを務める、日本体育大学の岡田隆准教授。疲労回復を促すには、筋肉が何度も強く収縮し硬くなって阻害された血流を、いかに早く元に戻すかが大切ということだ。

縮んだままの筋肉が疲労につながる

 「シンプルに考えれば分かることですが、筋肉が収縮して固まっているのですから、伸ばしてあげるストレッチが最も適した方法です。意外に思われるかもしれませんが、一流アスリートの中にも、練習前の準備運動は念入りに行っても、練習後のリカバリーやケアをおろそかにする人が結構いるのです。選手たちには、それがパフォーマンスを落とし、けがの原因になることを伝え、練習後のケアをしっかりするように言いました」

 これは、一般のスポーツ愛好家も陥りがちなミスだ。例えば久しぶりにジョギングなどを行う時、走り出す前にはストレッチを行うのに、終わってしまえばそのままシャワー、そしてビール…というパターンになる人が多いだろう。すると、翌日からは筋肉痛が続くということになってしまうのだ。

 選手たちも同じだ。キツイ練習が終わった後は、早く食事をしてリラックスしたいがために、リカバリーのためのエクササイズを軽く終わらせてしまうことが多いのだという。

 「練習を始める前にはできるだけ体を動かす動的ストレッチや、以前にも紹介したHIITなどを行って体を温めることが必要です。しかし練習で動かし、力を出して収縮固定の状態になっている筋肉に対しては、ゆっくり静的ストレッチをすることで血行を回復させてあげるほうが、柔軟性を取り戻すことができて、疲労回復の役に立ちます」(岡田さん)

 これはスポーツを行う時だけではない。ビジネスパーソンであれば、長時間のパソコン作業や会議、海外出張時の長時間のフライトなどによって同じ姿勢を強いられることでも、筋肉は収縮して硬くなってしまう。それが筋肉の不快感やコリとして現れ、疲れと感じるのだ。

オフィスでもできる疲労解消ストレッチ

 柔道の日本代表選手たちも、練習後に収縮した筋肉を伸ばすストレッチを日々実践している。今回は、一般ビジネスマンの疲労回復にも有効なストレッチを、岡田准教授が実演してくれた動画で見ていこう。

1.胸部と肩甲骨周辺のストレッチ

 長時間のパソコン作業で固まりがちな肩周辺の疲労を取る。

動画
両腕を左右に開き、背骨が動くことを意識しながら背中を丸めて行き、顔の前で手のひらを顔のほうへ向けて合わせるようにする。元に戻す時は、肩甲骨を背骨に向かって引き寄せるような感じで動かし、胸を広げる。5往復1セットが目安だが、気持ちよく感じるのであれば、数セット行ってもいい。※音声は入っておりません

2.股関節周辺のストレッチ

 意外と盲点。座りっぱなしで動きが悪くなる股関節を回復させる。

動画
膝からすねにかけて、脚を椅子の座面に載せる。反対の脚を曲げていき、太ももの内側にある内転筋とお尻の大臀筋をゆっくりと伸ばしていく。15秒程度伸ばしたら、反対側も同様に行う。※音声は入っておりません

3.ハムストリングスのストレッチ

 太もも裏を伸ばし、脚の血流を促進する。

動画
椅子の背もたれに片手を添えて立つ。膝を軽く曲げるようにして、少しお尻を突き出しながら上半身を前に曲げていく。太ももの裏のハムストリングが伸びるのを感じるはず。15秒程度伸ばしたら、反対側も同様に行う。※音声は入っておりません

4.上部体幹のストレッチ

 肩甲骨周辺と首後面の疲労感を軽減する。

動画
椅子に浅く座る。背もたれに背中をつけて両腕を上げ、その重みで体を後ろに反らせるイメージで上半身前面の筋肉群を伸ばし、背面の筋肉を押しほぐす。力で無理やり伸ばすのではなく、脱力する感じで15秒程度その姿勢をキープする。ゆっくり元の姿勢に戻す。※音声は入っておりません


 どのストレッチもオフィスで簡単にできるものだ。少し疲れを感じたら、どれか一つでもいいので実行すると、疲れが蓄積して不快感が強くなるのを防げるはず。また、仕事中にこのような小さなブレイクタイムを入れることで、作業の効率もアップするはず。ぜひ試してみてほしい。

岡田隆(おかだ たかし)さん
日本体育大学 准教授

[日経Gooday]

Posted by nob : 2017年04月18日 20:05

最低限の消極的対策として、、、何より参戦しないさせないという積極的基本的対策から。。。

■【北ミサイル】有事で身を守るためには 情報見極め、地下街へ避難、地面に伏せる…

 朝鮮半島をめぐる緊迫感が増す中、日本に影響が及びかねない有事が万一起きた際に身を守る方法を、確認しておくことは大切だ。識者は確度の高い情報が提供される必要性を指摘している。

 北朝鮮によるミサイル発射が確認された場合の避難先について政府の担当者は「堅牢(けんろう)な建物。理想は地下街」とするが、自然災害のように避難場所が定められているわけではないため、混乱も予想される。

 政府の担当者によると、周囲に建物や地下街がない場合は、頭を抱えて地面をはったり、しゃがんだりするのが有効という。こうした対応は、イスラエルの民間防衛組織のパンフレットにもあるという。また、車に乗っている場合はガソリンに引火する恐れがあるので、下車して地面に伏せる必要がある。

 東京都が作成した防災ブック「東京防災」でも、テロや武力攻撃の際の対策や避難方法を紹介している。

 爆発に対しては、姿勢を低くして頑丈なテーブルなどの下に身を隠す。爆発は複数回続く可能性もあり、安全な場所への避難が必要だ。閉じ込められた場合は配管などをたたき、居場所を周囲に知らせるといいとしている。また、化学剤や生物剤を使った攻撃が疑われる場合には口と鼻をハンカチで覆い、密閉性の高い屋内や風上の高台など、汚染のおそれのない安全な場所へ避難する。

 情報の見極めにも注意が必要だ。東京女子大の広瀬弘忠名誉教授(災害リスク学)は「仮にミサイルが着弾すれば、『次はどこに来るんだろう』といった臆測や噂が拡散し、パニックにつながるおそれがある」と指摘。「大事なのは、国などが確度の高い情報を国民に十分に提供すること。受け取る側も、正確な情報なのかをきちんと判断しなければいけない」と話す。

 また、普段から家族や学校などで緊急時の連絡方法や集合方法について話し合い、「有事の際には常に警戒心を失わず、絶えず情報や状況を把握することが必要だ」としている。

[産経新聞]

Posted by nob : 2017年04月18日 12:14

ほどほどにバランス良く。。。Vol.2/尽きぬ珈琲と緑茶論議。。。

■何杯飲めばいい? 飲むタイミングは? コーヒーVS.緑茶

 日本人が好む飲み物の代表格であるコーヒーと緑茶。2015年の国内でのコーヒーの消費量は約46万トン、緑茶の消費量は約8万トンだ。1日にどちらかを必ず飲んでいる人は多いのでは。この2大嗜好飲料は健康にもいいと、ニュースにもなっている。いったいどれだけ飲めばいいのだろうか。

 まずは国立がん研究センターの「多目的コホート研究」を見てみよう。この研究では長期観察型の疫学調査を行い、これまでに約14万人を追跡している。

「1990年から調査を続けていて、5年に1回、生活習慣に関するアンケートをとっています。開始時から追跡してデータを蓄積しているので、たとえば病気になった人が20年前にどんな生活をしていたのかがわかるというのがコホート研究です」(同センター社会と健康研究センター疫学研究部室長・澤田典絵氏)

 直近のコーヒーと緑茶に関わる調査では、「コーヒーを1日に3杯以上飲む人は脳腫瘍(しゅよう)のリスクが低下する」という結果が出た。

 一方で、緑茶をよく飲む人には同様の結果は見られなかったという。

 なぜだろうか。東京大学医学系研究科特任助教の齋藤英子氏は言う。

「コーヒーに含まれているクロロゲン酸という抗酸化物質が作用しているのではないかと考えられます。クロロゲン酸はほかにも血糖値の改善や血圧を適切にする効果があると言われています」

 では、がぶがぶとコーヒーを飲めば脳腫瘍リスクはぐんぐん減るのか。どうやらそうでもないようだ。澤田氏は言う。

「脳腫瘍に関して言えば答えは出ていないです。海外ではコーヒーを7杯以上飲むとリスクが上昇するという報告もあるんです」

 センターでは、日本人の主要死因であるがん、心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患と、大きなくくりでの全死亡リスクも調査している。それによれば、1日にコーヒーを3〜4杯飲む人はまったく飲まない人に比べて24%低いという。やはり量をたくさん飲めばいいのかと希望を持ちたくなるが……。

「1日4杯の人まではリスクが下がっているのですが、5杯以上の人になると結果がぼやけているんです。まったく飲まない人と5杯以上飲む人で効果に差はないように見えます」(齋藤氏)

 とはいえ、無類のコーヒー好きでも1日に5杯以上飲む人はなかなかいない、と語るのは全日本コーヒー協会専務理事の西野豊秀氏だ。もちろんコーヒーミルで豆をひいていれるコーヒー党だが、それでも毎日4〜5杯だという。

「午前中に2杯、昼に1杯、午後に1〜2杯です。あくまでも嗜好品ですから、健康のためと言って義務的に飲むことはやめてほしいですね。エナジードリンクなどに含まれるカフェインの過剰摂取でアメリカや日本でも死者が出ています」

 コーヒーといえば、カフェイン効果を期待して眠気覚ましに飲むという人も多いだろう。その際の注意点はあるのだろうか。

「カフェインの錠剤を併用したり、極端な量を飲んだりというのでなければ問題ないです。140ミリリットルのカップ1杯で約80ミリグラムのカフェインが入っているのですが、カフェイン摂取にうるさいヨーロッパでは、1日400ミリグラムに抑えましょうと言われています。これは単純計算でも5杯以上。やはり飲みすぎはよくないですね」(西野氏)

 対して、緑茶はどうだろうか。前述どおり、脳腫瘍に関する調査では緑茶を飲む人にリスクの低下は見られなかった。

「ただ、主要死因による全死亡リスクの調査では、緑茶を飲めば飲むほどきれいにリスクが下がっているんです。これはコーヒーとは異なる点です」(齋藤氏)

 緑茶については、1日1杯未満から5杯以上までの調査で、男女ともに摂取量が増えるにつれリスクが低下しているが、特に脳卒中との関連性に注目したい。

「データを見ると、1日に4杯以上飲む人には脳卒中や脳梗塞、脳出血に対して有効に働いています」(澤田氏)

 飲めば飲むほど効果抜群!とも言えそうな緑茶だが、飲みすぎることで弊害はないのか。大妻女子大学「お茶大学」校長で農学博士の大森正司氏に聞いた。

「飲みすぎて悪いということはないです。嗜好品として飲む形であれば、飲みたいだけ飲んでください。ただし、実際にはものすごく飲む人でも5杯から10杯。現実的な量で、ということです」

 また大森氏によれば、緑茶に含まれているカテキンは、がんの抑制や認知症予防にも効果があるとされているという。

「がん細胞を植え付けたネズミによる実験で、緑茶を飲ませたほうが発がんしなかったんです。加齢による衰えを調べるために迷路の出口に餌を置いた実験では、飲ませていないネズミは出口まで来られなかったんですが、飲ませたほうはちゃんとたどり着くといった結果が出ています」

 カテキンにはコーヒーに含まれるクロロゲン酸と同様に抗酸化作用があるため、体によいとされる。バランスのいい摂取方法はあるのだろうか。

「体に吸収されるカテキンの量は飲んだ量の約100分の1です。ですので一気に大量の茶を飲むのではなく、1日に何度もこまめに飲めば、成分を効率よく吸収できます」(大森氏)

 緑茶のいれ方にもコツがあると大森氏は力説する。

「お湯の温度によって成分のバランスが変わってくるんです。カフェインは熱湯でしか溶け出しませんが、カテキンはぬるま湯でも溶けます。ですので、カフェインを抑えてカテキンをとりたければ50度ぐらいのぬるま湯でいれるのがいいです。味も温度によって変わりますから、なんでもかんでも熱いお茶というのではなく、おいしいいれ方を探してほしいですね」

 コーヒーと緑茶。どちらも共通して言えるのは「1日にほどよい量」を「好んで飲む」のが肝要なようだ。澤田氏は言う。

「私たちのデータは無理やり飲むことをおすすめするものではないです。飲んでいればよい効果があると言えますが、人それぞれの適量があると思いますし、普通に飲んでいただくのなら害はないと言えますね」

[週刊朝日]

Posted by nob : 2017年04月18日 12:09

呼吸、姿勢、歩行が健康づくりのキホンのキ。。。Vol.2/そして生活習慣。。。/まずは睡眠。。。

■あの習慣は逆効果? 睡眠を改善する「4つのNGと3つの法則」
「4つのNG」を回避、「4-6-11の法則」を守ればOK

伊藤和弘=フリーランスライター

仕事やプライベートの時間をやりくりするために、真っ先に削ってしまうのが「睡眠」ではないだろうか。また、年齢とともに、眠りが浅くなったり、目覚めが悪くなったりする人も多いに違いない。もう眠りで悩まないための、ぐっすり睡眠術をお届けしよう。

 作業療法士・睡眠健康指導士の菅原洋平さんが、企業の依頼を受けて「睡眠マネジメント研修」を行うユークロニアを設立したのは5年前のこと。当初は外資系企業が中心だったが、最近は国内企業からの依頼も増えてきたという。

 「事故防止、社員のメンタルヘルス、生活習慣病の予防、生産性の向上、といった目的で依頼される企業が多いです。特に外資系では“スリープ”はビジネススキルの一つと見なされていますので、社内研修に取り入れる企業が多かったのですが、日本でもストレスチェックの義務化をきっかけに昨年から睡眠改善に関心を持つ企業が増えてきました」(菅原さん)

 菅原さんが睡眠研修を担当した出光興産で研修に参加した人たちに聞くと、82%が研修による睡眠の改善を自覚したという。加えて、生産性の向上も確認された。

 その菅原さんが指導する睡眠改善法の基本は、「4つのNG」を解消することと、「4-6-11の法則」を守ることだ。それはどんなものなのか、順番に説明しよう。

良かれと思ってやっている習慣が逆効果に

 まず、「4つのNG」から。例えば「眠る前にコーヒーを飲むと良くない」なんていうのは誰でも知っているだろう。問題は「いい睡眠を取ろうとして逆効果になっている習慣」だ。

1. 寝室で本を読む

 眠る前に本を読む習慣がある人は少なくない。それ自体は悪くないのだが、「まずいのはベッドの上で読むこと」と菅原さん。テレビを見る、スマホをいじるといった行為も同じ。要するに、「ベッドの上で眠ること以外の何かをやる」のが良くないという。

 菅原さんは「脳にはフィードフォワードという働きがあり、場所と行為をセットで記憶するんです」と説明する。その結果、次にその場所に行ったとき、よりスムーズに同じ行為ができるようになる。本を読んでいれば「ベッドは本を読む場所」、テレビを見ていれば「ベッドはテレビを見る場所」と脳は思い込んでしまうわけだ。それが安眠を妨げてしまう。

 それを防ぐには、眠らないうちはベッドに入らないこと。睡眠以外の行為は極力しない。そうすることで、「ベッドは眠る場所」と脳に覚えさせるのだ。

 ただし、これまでの生活習慣をやめろというわけではない。「ワンルームマンション暮らしだったら、就寝前にベッド以外のイスなどに座って本を読んだり、テレビを見てもいい。とにかく、ベッドの上でしなければOKです」と菅原さんはアドバイスする。

2. 眠くないのに早起きするため早くベッドに入る

 翌朝、出張で早く起きなければいけないときなど、睡眠時間を確保するためにいつもより2時間も早くベッドに入る。ところが、なかなか眠れず、深夜になるまで悶々と過ごしてしまった――こんな経験はないだろうか?

 「人間は目覚めて光を見てから16時間後に眠くなるようにできています。無理に早く眠ろうとしても、なかなか眠れるものではありません」と菅原さん。眠れないと、いろいろなことを考える。それが前述のフィードフォワードによって、「ベッドは考え事をする場所」と脳が信じてしまうと、慢性の不眠症にもつながりかねない。

 例えば、朝7時に起きたとしたら、「寝るのに丁度よいのは、16時間後の午後11時くらい」などと計算してベッドに向かうといい。多少の早寝は構わないが、眠くもないのに、いつもより早い時間にベッドに入って、無理に寝ようとしてはいけない。

3. 毎日同じ時刻にベッドに入る

 規則正しい睡眠リズムを作るため、毎日同じ時刻にベッドに入る。いいことに思えるが、まず意識すべきなのは就寝時刻ではなくて起床時刻が正解だ。一般的には目覚めて光を見てから16時間後に眠くなるので、「就寝時刻ではなくて、起床時刻を一定にすることが大切なんです」と菅原さんは話す。

 毎日同じ時刻に眠って同じ時刻に起きられれば確かに理想的だが、仕事に追われるビジネスパーソンが毎日同じ時刻に就寝するのは難しい。ときには眠くならない日もあるだろう。そんなときに無理にベッドに入っても、なかなか快適な眠りはやって来ない。

 一方、毎日の起床時刻を同じにして、同じ時間に朝日を見ていると、少しずつ就寝時刻もそろってくるようになるという。

 特に注意してほしいのは休日だ。平日は出社のため早く起きなければいけないが、休日なら昼まで寝ていることもできる。しかし、そうすることで平日にできていた体内時計のリズムが崩れてしまう。平日と同じ時刻に起きるのは無理でも、「寝坊による起床時刻の遅れはせめて3時間以内に。そうしないとメンタルの不調が起こりやすくなります」と菅原さんは注意する。それでは足りないという人は、前日に少し早めに寝るようにしよう。

4. 帰りの電車で睡眠不足を補う

 通勤電車で睡眠不足を補っているビジネスパーソンも多い。行きの電車で寝るのはまだいいが、帰りの電車で寝るのはいけない。睡眠圧といって、起きている時間が長いほど直後の睡眠は深くなる。「夕方以降に眠ると睡眠圧が減って、夜間のメジャースリープが浅くなってしまうんです」と菅原さん。

 特に通勤時間の長い人は要注意だ。夕食後のうたた寝も同じく良くない。夕方以降は眠くてもガマン。たっぷり睡眠圧をためて爆睡しよう。

3種類の生体リズムを整える

 「4つのNG」を覚えたら、次は「4-6-11の法則」を実行してほしい。これは睡眠に関係する3つの生体リズムを整える方法で、数字はそれぞれの時間を表している。

■起床後4時間以内に光を見る(メラトニンリズムを整える)

 夜になると、脳の松果体からメラトニンというホルモンが分泌されて眠くなる。一方、早朝を迎えて強い光を見ると、メラトニンの分泌が止まって眠気が消える。だから、起きたら光を見ることが大切なわけだ。前に触れたように、光を見ると16時間後に再びメラトニンが増加する。

 起きても窓を開けずに薄暗い部屋で過ごしていると、メラトニンの分泌が止まらず、いつまでも目が覚めない。メラトニンを止める感度が最も高いのは起床後1時間以内。時間が経つほど感度が落ちて、起きてから4時間以上経つと光を見ても反応しなくなる。起きたら1時間以内に朝日を浴びるのがベスト、自宅に籠もりっきりの日でも4時間以内には光を見るようにしよう。

■ 起床後6時間経ったら仮眠タイム(睡眠-覚醒リズムを整える)

 目覚めてから最初の眠気がやって来るのは8時間後。朝7時に起きている人なら午後3時頃だ。「この時間に眠くなりやすい人は、起床後6時間が経った頃、一般的には昼休みの時間に仮眠を取るといいでしょう」と菅原さん。

 昼間の仮眠のポイントは「眠くなる前に」「1~30分以内」「イスに座ったまま」「起きる時刻を3回唱える」ことだ。

 わずか1分目を閉じるだけでも、脳を休めることができる。6分以上の仮眠で、その後のパフォーマンス低下を防ぐことも確認されている。ただし、30分以上寝ると睡眠が深くなって、夜のメジャースリープに影響するのでNG。仰向けにならず、イスの背もたれにもたれて寝たほうがいいのも同じ理由だ。

 「自己覚醒法といって、寝る前に起きる時刻を3回唱えると意外とスムーズに起きられます。夜の就寝前にも、ぜひやってみてください」と菅原さん。目覚まし時計を使わずに決めた時刻に起きると、気分がいいのはもちろん、日中の居眠りも少なくなるという(Psychiatry Clin Neurosci. 2002 Jun;56(3):223-4)。

■起床後11時間経ったら体を動かす(深部体温リズムを整える)

 睡眠中は体温が下がる。起床後は体温が上がり出し、起床してから11時間経つと、体温が最も高くなる。このタイミングで運動すると、さらに体温が上がり、眠るときスムーズに下がりやすい。逆にこの時間帯に眠ってしまうと、夜中に体温が下がりにくくなり、眠れなくなってしまうという。

 朝7時に起きた場合、11時間後となるのは午後6時だ。快眠のためには、運動は夕方から夜のほうがいい。会社からの帰りに、一つ前の駅で降りて歩くのもいいだろう。特に気をつけてほしいのは休日の夕方だ。つい家でゴロゴロしがちな時間帯だが、散歩でも買い物でもいいので体を動かすことを心がけてほしい。

 この「4-6-11の法則」すべてを実行しようと思わなくてもいい。「一つ整えば自然と他のリズムも整っていきます。やりやすいものを一つ注意するだけでも効果はあるはず」と菅原さんは話す。睡眠を改善したい人は早速今日から試してみよう!

菅原洋平(すがわら ようへい)さん
ユークロニア社長、作業療法士、睡眠健康指導士

[日経Gooday] 

Posted by nob : 2017年04月16日 23:40

生前の関係性の問題かと。。。

■遺骨の「送骨サービス」 申込は4年間で数千件に到達

【遺骨の扱いにも変化が現れている】

 多くの友人、知人が葬儀に参列し、親しかった人たちに骨を拾ってもらう。そして毎年、墓参りには子や孫が訪れる──かつて当たり前だったそんな「死に方」が、もうすぐできなくなるかもしれない。

 話題書『無葬社会』の著者で浄土宗僧侶でもある鵜飼秀徳氏がいう。

「きちんと地縁や血縁に根ざした供養を受けられず、誰にも見送られず、宗教的な弔いもなく送られていく。そういうケースが、年々増えています。それを私は“無葬社会”と呼んでいます」

 葬送をめぐる実態の深刻さは、こんなニュースにも表われている。2015年4月、東京都練馬区のスーパーの屋外トイレで人の頭蓋骨が発見された。骨は焼かれた状態で、洋式便座の中に転がっていたという。

「骨を捨ててしまう事件は後を絶ちません。遺棄される場所でとくに多いのは、電車内です。網棚に骨壺を乗せ、置き忘れたフリをして去っていく。近年、骨壺は警察に届けられる遺失物、拾得物の定番になっている」(鵜飼氏)

 兵庫・大阪・京都の2府1県における遺骨の拾得物は10~15年で少なくとも91件にのぼり、うち69件、76%が所有者が不明だと報じられた。

 お骨をどうするか。そんな悩みに応えるために、NPO法人「終の棲家なき遺骨を救う会」が2013年4月にスタートさせたのが、「送骨サービス」、通称“ゆうパック送骨”である。

 申し込むと、3万円の代金引き換えで「送骨セット」が送られてくる。骨を入れた骨壺の蓋をガムテープで固定して桐箱に入れるなどし、火葬証明書と埋葬承諾書とともに段ボール箱に入れて送る。すると、「終の棲家なき遺骨を救う会」にお墓を開放している南春寺(東京・新宿)に埋葬され、永代供養してもらえるという仕組みだ。同会理事長の柿崎裕治氏が説明する。

「火葬場からお骨を持って帰宅し、そのまま何年もご遺骨を自宅に置いているという人が少なくありません。一説によると100万人分のご遺骨が自宅に眠っているともいわれています。

 新しくお墓を建てようにもお金もない。そうした方のための埋葬支援としてこの方法を考えました。3万円の永代供養の申し込みは、この4年間で数千件。こちらからお骨を取りにうかがう迎骨(手数料別)もやっています」

 ゆうパックで南春寺に送られてきた遺骨は、1週間分をまとめて僧侶が供養してから、永代供養墓である「有縁塔」に埋葬される。

「骨壺からお骨を取り出して塔の内側のカロート(納骨室)に撒いていきます」(柿崎氏)

 さらには「骨も残さない」という選択肢すら出てくる可能性がある。欧米では1200度以上の高い温度の炉で遺体を焼いて、骨が灰になるまで焼き切ることも多い。

「都心部を中心に、遺骨を焼き切って引き取りの必要がない状態にしてほしい、といったニーズも出てきています。火葬場に遺灰がある程度溜まったら、僧侶がお経を上げて埋葬してくれればいい。そんなスタイルがこれから主流になるかもしれません」(前出・鵜飼氏)

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2017年04月16日 23:31

神経ガスとトマホーク、そもそも攻めても攻められてもそこで人が死ぬのは同じ、大国や時の権力者の思惑に翻弄され抑圧され犠牲になるのはいつも戦争など決して望まない一般国民。。。

■米国のシリア攻撃、一番得をするのは中国だ

北野幸伯:国際関係アナリスト

米軍は4月7日、シリアのシャイラト空軍基地をミサイル攻撃した。理由は、アサド軍が4日、イドリブ県ハンシャイフンを空爆した際、化学兵器を使用したとされること。唐突に感じる米軍のミサイル攻撃だが、これで世界はどう変わるのだろうか?(国際関係アナリスト・北野幸伯)

過去6年にわたって
内戦が続いてきたシリア

 少し詳細に、何が起こったのかを見てみよう。シリアでは、2011年から内戦が続いている。「アサド派」と「反アサド派」の戦いだ。ロシアとイランはアサドを支援し、米国、欧州、サウジアラビア、トルコなどは、反アサド派を支援している。

 13年8月、オバマは、「アサド軍が化学兵器を使った」ことを理由に、シリア攻撃を実行しようとした。しかし、翌9月、戦争をドタキャンして世界を仰天させた。

 その後、反アサド派から分かれた「イスラム国」(IS)が勢力を拡大。14年8月、米国と有志連合はISへの空爆を開始した。さらに15年9月、有志連合とは別に、ロシアがIS空爆をはじめた。

 つまり現在、シリアには、ロシア、イランが支援するアサド派、欧米、サウジ、トルコなどが支援する反アサド派、そしてIS、大きく分けて3つの勢力が存在している。

 米国とロシアは、シリア問題での協力関係を深め、16年2月には、「停戦合意」がなされた。しかし、この合意は破棄され、現在は、ロシア、イラン、トルコがアサド派、反アサド派の仲介をしながら、停戦に向けた努力が続けられている(米国は、事実上このプロセスに関わっていない)。

 アサド軍は4月4日、シリア北西部イドリブ県の反体制派支配地域を空爆。86人が死亡した。この時、化学兵器サリンが使われた疑惑が浮上している。

 トランプ大統領は、「文明世界は、この事件を看過できない」とアサドを批判。英国のジョンソン外相は、「わたしが目にした全ての証拠は、アサド政権が自国民に対し違法な兵器を使用したことを示唆している」と語り、アサドの仕業と断定した。国連のグテレス事務総長は、「シリアで戦争犯罪が続いている」と化学兵器使用を非難。フランシスコ・ローマ法王は、「受け入れられない虐殺だ」と嘆いた。

鵜呑みにするのは危険
米国もウソをつくことはある

 非常に苦しい立場に立たされたアサドだが、彼自身は化学兵器の使用を否定している。では、アサドを支持するロシアの主張は、どうだろうか?時事通信4月5日付を見てみよう。

<ロシア国防省はシリア軍が「テロリストの倉庫」を標的に空爆を実施し、倉庫に毒性物質が含まれていたと主張している。報道官は国連安保理の緊急会合で「われわれの国防省の資料を示す」と語った。>

 つまり、アサド軍が空爆をしたのは事実だが、化学兵器は使っていない。反アサド派の倉庫に化学兵器があり、それが漏れたのだと。

 このような2つの矛盾する情報に接すると、日本人はほとんど無条件に、「米国は本当のことを語っている」「プーチンとアサドは、ウソをついている」と信じがちだ。

 しかし、実をいうと、米国もウソをつくことはある。

 例をあげてみよう。米国は03年、フセインが「アルカイダを支援している」「大量破壊兵器を保有している」ことを根拠に、イラク戦争を開始した。しかし、この2つの理由が「大ウソ」だったことは、米国自身が認めている。読売新聞06年9月9日付には、以下のようにある(太線筆者、以下同じ)。

<米上院報告書、イラク開戦前の機密情報を全面否定

[ワシントン=貞広貴志]米上院情報特別委員会は八日、イラク戦争の開戦前に米政府が持っていたフセイン政権の大量破壊兵器計画や、国際テロ組織アル・カーイダとの関係についての情報を検証した報告書を発表した。>



<報告書は『フセイン政権が(アル・カーイダ指導者)ウサマ・ビンラーディンと関係を築こうとした証拠はない』と断定、大量破壊兵器計画についても、少なくとも一九九六年以降、存在しなかったと結論付けた。>

 もう1つ例を。既述のように、オバマは13年8月、アサド軍が「化学兵器を使った」ことを理由に、「シリアを攻撃する」と宣言した。今回と同じパターンだ。ところが、国連調査委員会は、「化学兵器を使ったのは、アサド軍ではなく、反アサド軍」と報告していた。

<シリア反体制派がサリン使用か、国連調査官

AFP=時事5月5日(月)配信

[AFP=時事]シリア問題に関する国連(UN)調査委員会のカーラ・デルポンテ調査官は5日夜、シリアの反体制派が致死性の神経ガス「サリン」を使った可能性があると述べた。
 スイスのラジオ番組のインタビューでデルポンテ氏は、「われわれが収集した証言によると、反体制派が化学兵器を、サリンガスを使用した」とし、「新たな目撃証言を通じて調査をさらに掘り下げ、検証し、確証をえる必要があるが、これまでに確立されたところによれば、サリンガスを使っているのは反体制派だ」と述べた。>

国際機関の調査を待たずに
トランプは空爆に踏み切った

 もちろんこの報告書は、「アサド軍が化学兵器を使っていない証拠」にはならない。しかし、アサド派も反アサド派も化学兵器を使っているとすれば、米国は、なぜアサド派を責め、(同じく化学兵器を使う)反アサド派の支援を続けるのか?米国の論理は、非常に矛盾している。

 筆者も、「米国は常にウソをつく」とか「アサドやロシアは正直だ」と主張するつもりは、全くない。ただ、米国は、過去にイラクやシリアの件で、はっきりとウソをついたのだから、「即座に米国の主張を妄信するのは危険」と言いたいのだ。

 では、どうすればいいのか?常識的に考えれば、化学兵器禁止機関(OPCW)の調査結果を待つべきだろう。実際、OPCWは、すでに調査を開始している。

<シリア化学兵器疑惑、調査を開始 OPCW
朝日新聞デジタル 4/7(金) 18:03配信
 シリアの反体制派が拠点とする北西部イドリブ県で化学兵器が使用されたとされる問題で、オランダ・ハーグの化学兵器禁止機関(OPCW)は6日、調査に着手したと発表した。すでに情報の収集や分析を開始。シリア当局とも連絡をとり、情報提供を求めているという。>

 しかしトランプは、調査結果を待たず攻撃することを選択した。トランプは4月7日、シリア攻撃に関する演説を行った。曰く、

<火曜日(4日)、シリアのアサド大統領は恐ろしい神経ガスを使って、罪のない市民に恐ろしい化学兵器を発射した。>
 
<シリアが禁止された化学兵器を使用し、化学兵器禁止条約に違反し、国連安全保障理事会の説得を無視したことは疑いの余地がない。>

 トランプはOPCWの調査結果を待たず、アサドの仕業と断定した。

 <かわいい赤ん坊までもが、この非常に野蛮な攻撃によって無情にも殺害された。どんな神の子も、このような恐怖に苦しんではならない。>

 キリスト教徒が大部分の米国民は、この部分を聞いて同意したことだろう。そしてトランプは、「シリア攻撃」を指令したことを明かした。

<今夜、化学兵器による攻撃をしたシリアの航空施設に標的を定めた軍事攻撃を命じた。>

<多くの困難を抱える世界の挑戦に直面する我々に、神の英知を求める。負傷者や、亡くなった人々の魂のために祈る。米国が正義と平和、調和の側に立つ限り、最終的に勝利を得ることを望んでいる。米国と世界全体に神のご加護を。>

 米国が、正義と平和、調和の側に立つというのは、大いに疑問のあるところだが、大部分の米国民は、トランプを支持するだろう。

 こうして、米軍によるシリア攻撃が実施された。巡行ミサイル「トマホーク」59発が、シャイラト空軍基地に向けて発射された。この基地は、アサド派が化学兵器を使った空爆を実施したとされる戦闘機の拠点である。

米軍のシリア攻撃で
世界はどう変わるか?

 次に、米軍のシリア攻撃で何が変わるかを見てみよう。

1.シリア情勢は、あまり変わらない

「米国が決意したのだから、アサドは終わりだ」と考える人も多いだろう。 しかし現時点では、米国がアフガン、イラク戦争並みの兵力をシリアに投入してアサドを倒すという話にはなっていない。

 シリア内戦は、始まってからすでに6年が経っている。そして、今後もダラダラと続いて行く可能性が高い。哀れなのは、犠牲者になるシリア国民だ。

2.トランプ人気は上がる

 一方、トランプの人気は上がる可能性が高い。前述した、13年のオバマのシリア戦争ドタキャンは、「オバマ最大の失態」とされ、彼は「史上最弱の大統領」と呼ばれることになった。トランプは、オバマの失敗を繰り返さないために、シリア攻撃を即決したのだろう。

 これまでトランプは、政権基盤が非常に脆弱だった。民主党は全部敵。共和党の「反ロシア派」も敵。ことあるごとに「フェイクニュース」と批判するので、マスコミも概して敵。特に、CNN、ABC、ニューヨーク・タイムズなどは、はっきりと反トランプである。

 しかし、「シリア攻撃」でトランプは救われるかもしれない。「化学兵器を使った」という衝撃的な事件ゆえ、マスコミもトランプを強く批判できないだろう。
 
 とはいえ、リスクもある。OPCWの調査で、「化学兵器を使ったのはアサド軍ではなかった」との結果が出れば、今度は逆に厳しい批判にさらされることになる。支持率は、一転急降下することになるだろう。

3.米ロ関係は悪化する

 アサドを支援し続けるロシア。アサドを攻撃する米国。当然、米ロ関係は悪化する。

 プーチンは7日、米軍のシリア攻撃について、「主権国家に対する侵略だ!」と強く非難した。大統領選挙戦中、トランプは「プーチン愛」を語り続けてきたが、就任後わずかな期間で米ロ関係はボロボロになってきている。

早くも米ロ関係はボロボロ
漁夫の利を得る中国

4.一番得をするのは、また中国

 元「世界の警察官」米国は、世界3つの地域で問題を抱えている。

 中東では、イラン、シリア問題。
 欧州では、ウクライナ、ロシア問題。
 アジアでは、中国、北朝鮮問題。

 オバマは、シリア、ウクライナ問題に深入りし、中国を放置した。彼が、シリア、ウクライナで、ロシアと「代理戦争」を戦っている間、中国は着々と南シナ海を埋め立て、軍事拠点化していたのだ。

 オバマは、15年3月のAIIB事件でようやく目覚め、中国へのバッシングを強めた。そして、彼はロシアと和解し、ウクライナ、イラン、シリア問題解決への道筋を作った。

「ロシア好き、中国嫌い」のトランプ大統領が誕生し、「ようやく米国が中国の暴走を止めてくれる」との期待が高まった。しかし、蓋を開けてみればトランプは、15年以前のオバマと同じ過ちを繰り返している。すなわち、シリア問題でロシアと激しく対立しているのだ。

 米軍がシリア軍基地を攻撃したその日、トランプは習近平と会談している。「シリア攻撃」の命令を出し、夕食中にそのことを習近平に伝えた。習はトランプの説明に謝意を示し、攻撃に理解を示したという。

 このタイミングでシリアを攻撃したのは偶然ではないだろう。

 米国は、「間もなく米本土に届く大陸間弾道ミサイルを完成させる」と宣言している金正恩を放置するだけでなく、支援し続けている中国に憤っている。今回のシリア攻撃は、「もし中国が北を放置するなら、米国はシリア同様、北朝鮮攻撃を開始するぞ!さっさと金正恩をなんとかしろ!」というメッセージだったのではないだろうか。

 それにしても、米国のシリア攻撃を「侵略だ!」と強く非難したプーチンと、「理解を示した」習の反応はずいぶん違う。(習の場合は、唐突に切り出され、アドリブで適切な反応ができなかっただけかもしれないが)

 ロシアは米国の行動に「敵対的」であり、中国は米国に「融和的」である。シリア攻撃で米ロ関係は悪化するが、米中関係は、これまでと変わらない。

 中国の「理想的な戦略」は、「2頭のトラの戦いを、山頂で眺めること」といわれる。つまり、「米国とロシアを戦わせ、中国が漁夫の利を得ること」。中国は、またもや理想的なポジションを確保しつつある。 

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2017年04月12日 08:31

重傷ですね、、、薬剤は即効性はありますがあくまで対症療法、私はじっくりと自然療法で克服というよりも協調できるようになりました。。。

■ライブ続行で荒療治…円広志さん「パニック障害」を語る

「パニック障害」と診断されるまでが苦しかったですね。診断されたときはホッとしました。「気持ちの問題じゃなくて病気なんだ」とわかって、とてもうれしかったんです。

 この病気は、脳の中の不安や危険を感じたりする神経が誤作動を起こし、不安や危険がないのに恐怖や回避行動を起こしてしまう病気です。今でもトイレが怖い日もあるのですが、薬で劇的に良くなりました。

 発症したのは、約20年前。そのころは、毎日の生放送を含め週10本以上の仕事があって、ものすごく忙しかったんです。にもかかわらず、金曜は学生時代の友人とほぼ毎週、夜遊びに興じていました。当時は二日酔いと寝不足を楽しんでいたんです。忙しいのがうれしかったし、仕事がどんなに忙しくても夜遊びもちゃんとするのが“ザ・芸能人”みたいなね(笑い)。「たぶん、関西で一番寝不足なのは俺ちゃうかな」なんて言っていた時期でした。

■スタジオが怖くて生放送では時計ばかり見ていた

 いつごろからか、クルマを運転していたらなんとなくトンネルが怖くなっていて、「嫌だな」と思っていたら、ある日異変が起こりました。渋滞でブレーキを踏んでいるのに景色の方が動いている感覚になったのです。「このままじゃぶつかる」とブレーキをさらに踏むけれど、止まっているからぶつかるわけがない。でも、景色はまた動きだす。そんな現象が帰宅するまで続いたのです。それをきっかけに、急にすべてのことが怖くなりだしました。

 症状としては、小さい音がやたら大きく聞こえてびくびくするとか、夕暮れになるとなぜか怖くて泣いてしまうという状態。仕事でもスタジオが怖いのです。1時間の生放送の前半はずっと怖くて、「倒れるんじゃないかな」「いつ終わるんだろう」と時計ばかり見ていました。最後の10分ぐらいになると落ち着くんですが、日に日に恐怖感が増していくばかり。

 そしてある日、番組終わりのテレビ局の駐車場で「俺を責めないでくれ!」と号泣してしまったんです。景色が動きだした症状が出てから、たぶん半年後ぐらいでしょうか。マネジャーもさすがにおかしいと思って、すぐにすべての番組を降板。病院へ行きました。

 でも、当時はパニック障害という病気はあまり知られていなくて、「精神的な病気」と言われました。確かに食欲もなくなるし、ゴハンの味もない。一番ひどいときは「死ぬんじゃないか」とか「本当に生きているんだろうか」と思ったりして、「鬱」のようにもなりました。

 脳の検査もしました。過呼吸や心臓が痛くなったりもしたので、心臓の検査もやりましたけど異常なし。トイレはドアを開けっぱなしにしても怖いし、散髪も怖い。行きつけの散髪屋ですら、店内が怖いので路上で切ってもらっていたほど。店内で大丈夫になったのは最近です。でも、10分ぐらいが限界ですよ。

 故郷の高知に帰った時期もありました。それでも、夕暮れになるとメソメソ泣く症状は治まりません。ただ、お酒を飲むと落ち着くのです。だから、この病気でアルコール依存症になる人もいるらしいですよ。

■番組降板後もライブは続行。“荒療治”が運よく功を奏した

 病名がわかったのは、番組降板から2〜3カ月後のことで、とある病院の「めまい科」でした。ふらつきがあったので受診したら三半規管に異常はなく、「パニック障害」と診断されました。処方された薬は毎食後に飲む安定剤のような薬と、症状が出たときに飲む頓服薬。で、その頓服薬がすぐ効きました。神経を鈍らす薬なんでしょうかね。そこから少しずつ楽になりました。

 実は番組降板後も、ライブはキャンセルすると違約金が発生してしまうのでやるしかなくて、ステージ脇にベッドを置いたり、ピンスポットが怖いので客席が見えるように明かりをつけてもらったりしながら続けました。普通は外出なんてできず、今日は1歩だけ外へ、明日は2歩……といった経過をたどるわけですから、いわばかなりの荒療治です。でも、その荒療治が運よく功を奏したことと、頓服薬のおかげで今に至っています。運転も大丈夫になりました。

 ただ、寝不足になるとお約束のように体調が悪くなります。医師には「君の病気は死ななきゃ治らないよ」と言われました。つまり、病気は自分そのもの。顔と同じで「持って生まれたものなんだ」と病気を受け入れました。多くの人は今の社会のスピードや仕組みに追いついているけれど、それに馴染めない人もいる。私も若いころははね返せたけれど、年齢とともに無理ができなくなったのだと思います。

 今言えるのは、「がむしゃらに頑張るのもいいけれど、勇気を出して自分の生き方を探すことがあってもいい」ということ。私にとってのパニック障害は、今や体調のバロメーターです。

▽まどか・ひろし 1953年、高知県生まれ。78年、自身が作詞・作曲した「夢想花」でレコードデビュー。森昌子の「越冬つばめ」など数々の作曲を手掛ける。現在は関西テレビ「よ〜いドン!」にレギュラー出演中。著書に「パニック障害、僕はこうして脱出した」がある。

[日刊ゲンダイDIGITAL]

Posted by nob : 2017年04月11日 15:32

同感です、、、自ら話す分だけしか英語は身に付きません。。。Vol.2

■英語を話せる人は何を「音読」しているのか?
話せない「根本的理由」から見える対策

青野 仲達 :ビジネス・ブレークスルー大学経営学部教授

これからは、英語が不可欠だ。
そう言われ始めてから、はたしてどれくらいの時間が経っただろうか。中学校・高校だけでも、多くの日本人は1000時間以上、英語を勉強している。しかし、「英語を話せる日本人」は、なぜいまだにこれほど少ないのだろうか。
大前研一監修、ビジネス・ブレークスルー大学編の新刊『プロフェッショナル イングリッシュ』が刊行された。執筆者の1人である青野仲達氏は、日本人が英語を話せない「根本的な理由」を知ることが、「話せるようになる」ための最短ルートだという。どういうことか、解説してもらった。

英語が話せない。そう悩んでいる人は多いのではないでしょうか。私は多くのビジネスパーソンと日々お付き合いをしていますが、胸を張って「英語を話せる」と言える人は、本当に一握りにすぎません。

では、中学校、高校、大学受験であれほど勉強し、社会人になってもTOEICなどの学習をこれほど続けているのに、なぜ多くの日本人ビジネスパーソンが「英語を話せない」のでしょうか。その理由を考えてみましょう。

主な理由は3つあります。最初に、発音ができない。次に、話したことがない。最後に、話すことがない。意外に思われるかもしれませんが、私はこの最後の理由が最大の障壁だと考えています。

順番に見ていきましょう。

「発音」「経験」はいくらでも克服できる

理由1:発音ができない

最初の理由が「発音ができない」です。

英語と日本語はいろいろな意味で「かけ離れた」言語です。その違いは音声面でも顕著です。日本語に比べて英語には圧倒的に多彩な音があります。訓練を受けていない日本人が「発音できない」のも当然です。

ただし、発音に関しては解決策があります。書店に行けば、発音に関する多くの本が並んでいます。敵を知り、己を知れば、百戦危うからず。英語の音の特質を知り、日本語との違いを理解したうえで練習を重ねることによって、道は開けます。

さらに言うと、世界にはさまざまな英語話者が存在します。たとえば米国の人とオーストラリアの人、シンガポールの人では、その発音はかなり違います。つまり、「正しい発音」などというものに、それほど神経質になる必要はないのです。

ですから、「発音ができない」ことは大きな問題ではありません。

理由2:話したことがない

次の理由が「話したことがない」です。

やったことがないことは、うまくできません。できてしまうとしたら、その人は天才です。話したことがないのに「英語が話せない」と悩んでいる人は、「なぜ自分は天才ではないのか」と考え込んでいることになります。ソファに寝転び、テレビでオリンピックの体操を観ながら「あの演技がなぜ自分にはできないのか」と悩む人はいないでしょう。

そして、この理由についても解決策があります。話したことがないのであれば、話す練習をしましょう。

とにかく、英語を話してみる。その方法を考えましょう。そう言われても、自分の周囲には英語のネーティブスピーカーがいない。英会話スクールに通う時間もおカネもない。いろいろと「できない理由」を挙げることは簡単ですが、要はやる気の問題です。

たとえば、外国人をほとんど見かけることがない地域に住んでいても、ネットでスカイプ英会話を利用することができます。料金が気になる人には格安のサービスもあります。

また、わざわざ有料サービスを使わなくても、たったひとりでできる練習があります。それは音読です。音読とは「英語の文章を声に出して読む」ことです。黙読では、頭で内容を理解したつもりでいても、いざ話そうとしたときに英語が口から出てきません。

野球の打者は素振りをします。ボクサーはシャドーボクシングを欠かしません。どちらも、本番を想定しながらひとりで行うトレーニングです。

英語も同じです。話すことは口を動かす運動ですので、話すためには普段から口を動かしておく必要があります。英語を読むときは音読する。まずはそこから始めてみてください。

「話すネタ」を仕込んでいますか?

理由3:話すことがない

さて、最後の理由が「話すことがない」です。

私は、これこそが多くのビジネスパーソンが「英語を話せない」根源的な理由だと考えています。

みなさんの中には、英会話スクールに通っている方がいるかもしれません。以前通っていた方もいるでしょう。慣れてくると、講師との会話が続くようになり、英語が話せるようになってきたと感じます。

ここで、少し冷静に考えてみてください。それはもしかして、決まり文句やあいさつ文を覚えただけではないでしょうか。英語を趣味として楽しみたい人が、海外旅行に役立つ会話を覚えるのであれば、それで十分かもしれません。しかし、それだけでは仕事の現場で「結果を出す」ことはできません。ビジネスでは発言の中身が問われます。内容のある発言をするためには、当然ながら事前の準備が不可欠です。

ビジネスで成果をあげる人たちは、話すべきことの整理収集を習慣にしています。いわば「ネタの仕込み」です。うれしいことに、それは仕事以外にも役立ちます。持ちネタが増えると、外国人とも自然に「中身のある」会話が続けられるようになります。英語が話せている実感が生まれるので、義務だと思っていた英語が楽しくなります。

自分は英語が話せない。そう思っている人は、自分自身に問いかけてみてください。あなたは「話すネタ」を持っていますか。

「自分が書いた文章」を音読しよう

では「話すネタ」は、どのように仕込んでいけばいいのでしょうか。

まず大前提として、英語学習(というよりも語学全般)において、音読は圧倒的に重要です。音読とは「自分が読んだことを自分の口で話し、それを自分の耳で聞く」ことです。「読む」「話す」「聞く」を同時にこなすことになる音読は、英語の実践力強化に直結します。

この音読をさらに一歩進める方法があります。それが「自分が書いた文章の音読」です。先ほどの「読む」「話す」「聞く」に「書く」が加わりますので、英語の4技能がそろい踏みすることになります。これで力がつかないはずがありません。ちまたではやりの「英語の聞き流し」とは、その効果に雲泥の差があります。

一般的な音読の素材としては、英文講読用の教科書やニュース記事などが挙げられます。また、洋楽を口ずさむことも立派な音読です。ただし、いずれにしても、それは「他人が書いた文章」です。自分の意見でもなければ、声を大にして言いたいことでもありません。

一方、自分が書いた文章は自分の意見そのものです。ビジネスパーソンが書くべき英文は、「自分の考え」をあらかじめ整理しておくものです。当然、他の音読素材に比べて実際に話す可能性が高くなります。

そのようにして作った文章は、音読を重ねることによって「自分の言葉」として定着していきます。話す必要があることを、あるいは話したいことを、最初から話すつもりで書いているのですから、そこには不要な語彙も文法もありません。すべてが実践に直結します。

具体的な文章の書き方は、以下「英語がペラペラになる『魔法の5行エッセイ』」という記事でご紹介しました。新刊『プロフェッショナル イングリッシュ』でも、詳細に解説しています。

これらを参考にしながら書いた文章を、自信を持って音読する習慣をつけてください。「話せる人」は、そこから始めています。


■英語がペラペラになる「魔法の5行エッセイ」
ハーバード流「非ネイティブ」の英語勉強法

青野 仲達 :ビジネス・ブレークスルー大学経営学部教授

ビジネスシーン、学校など、今やどこでも「英語を話す」ことが求められているが、英語を話すための近道は「英語を書く力」を鍛えることにあるらしい。これは意外に感じられるが、ハーバード大学をはじめとする世界に冠たる教育機関では、標準的な学習法だとのこと。『グローバル時代を生き抜くための ハーバード式英語学習法』(秀和システム)の著者であり、自身も外資系企業勤務後にハーバード大学でMBAを取得し、現在はビジネス・ブレークスルー大学(BBT大学)経営学部で教授を務める青野仲達氏に話を聞いた。

書けない英語は話せない

――「英語を話す」ためのいちばんの近道が「英語を書く」ことだというのは、意外ですよね。

今、英語学習法というと、とにかく「英語を話す」ということからスタートすると思うのですが、実は英語を話す前に書く力を鍛えるほうが、はるかに効率がいいのです。

というのも、英語を話すことより、英語を書くことのほうが、ハードルが低いのですね。書くときは、しっかりと時間に余裕を持って自分の考えを整理することができます。一方、話すとなると相手が目の前にいるので、ゆっくりと考えている暇もありません。

逆に言えば、そもそも書けない英語は、どんなに頑張っても話すことができないのです。ですから、英語を話したいのであれば、まずは書くことから始めるほうが入りやすいですし、何より簡単なので、挫折しにくいのです。

――ハーバードといった世界的に有名な教育機関でも、「書く」からスタートしているのでしょうか?

はい。ハーバードのビジネススクールには、英語を母国語としない「非ネーティブ」の学生を対象に、「英語で生き抜く技術」を教えるプログラムがあります。その最重要項目が「エッセイの書き方」なんですね。

ここで言う「エッセイ(essay)」は、日本語の「随筆」ではありません。気ままに思いついたことを書きつづったものではなく、相手に伝えることを前提に「自分の考えを整理して書いたもの」です。

エッセイの書き方を習得すると、それまでは自信なげにうついむいていた人も、理路整然と話すようになっていくのです。欧州出身者も、中南米出身者も、アジア人も同じです。

――話す前に、自分の考えを整理する必要があるのですね。ただ、エッセイと聞くと、少し難しく感じられますが。

たった5行で書けるエッセイ

そうですね。本格的なエッセイとなると難しいのですが、エッセイの基本的な部分はたったの5行で書くことができます。たとえば、「私は夏が好きだ」ということが言いたいのであれば、こんなエッセイが書けます。

I like summer best.(私は夏がいちばん好きだ)
The days are longer.(日が長い)
We can dress down.(楽な服装ができる)
I can travel with my family.(家族と一緒に旅行ができる)
My favorite season is summer.(私の好きな季節は夏だ)

特に難しい単語や文法を知らなくても、こうして自分の考えを伝えることができます。

――なるほど、これならすぐに実践できそうですね。何かコツのようなものはあるのでしょうか?

5行のエッセイを書くのは、とても簡単です。次の3つのルールに沿って書いていくだけです。

ルール1 結論を書く

「要は何が言いたいか」を書きます。「私は◯◯が好きだ」「◯◯はこうあるべきだ」という表現を使うと、うまく結論を導くことができます。たとえば、「夏が好きだ」と言いたいのであれば、シンプルに次のように書けばOKです。

I like summer best.(私は夏がいちばん好きだ)

ルール2 理由を3つ挙げる

結論を述べたら、理由を3つ挙げます。結論の後に理由を挙げるのは、それが自然な流れだからです。理由を3つにするのは、「それくらいがちょうどいいから」です。ひとつや2つだと頼りないけれど、「3つあると安心」という心理が人間にはあるからです。

夏が好きな理由は人によってさまざまだと思いますが、あまり難しく考えず、思いつくままに書いていきましょう。たとえば、こんな簡単なものでOKです。

The days are longer.(日が長い)
We can dress down.(楽な服装ができる)
I can travel with my family.(家族と一緒に旅行ができる)

ルール3 結論を繰り返す

結論を述べ、理由を3つ挙げたら、最後にまた結論を繰り返します。結論を繰り返す方法は2つあります。ひとつ目は「反復」です。これは、単純に結論とまったく同じことを書きます。この場合だと、単純に次のように書けばいいわけです。

I like summer best.(私は夏がいちばん好きだ)

もうひとつは「換言」です。1行目の結論と同じことを、言い方を換えて書いてみます。「夏がいちばん好きだ」は、「好きな季節は夏だ」と同じ意味ですので、最初の結論は次のように言い換えることができます。

My favorite season is summer.(私の好きな季節は夏だ)

「最初に結論を述べる」「理由を3つ挙げる」「最後に結論を繰り返す」。たった3つのルールですが、自分の考えを伝えるための次のようなエッセイが完成します。

I like summer best.(私は夏がいちばん好きだ)
The days are longer.(日が長い)
We can dress down.(楽な服装ができる)
I can travel with my family.(家族と一緒に旅行ができる)
My favorite season is summer.(私の好きな季節は夏だ)

5行エッセイで作る「自分の意見」

――とてもシンプルな方法ですね。これは英語学習だけでなく、「自分の意見や考えを整理する」のにも役立ちそうですね。

そうですね。英語が話せない人の特徴として、そもそも「話すことがない」というものがあります。日本では空気を読んだり、あいまいさを理解する気遣いがよしとされます。

しかし実際に世界へ出ていくと、つねに自分の意見が求められますし、意見は明確な理由がないと通りません。つまり、ロジカルであることが要求されるのですね。そうした意味で、さまざまなトピックについてこの5行エッセイを書いておくと、「自分の意見」が持てるようになるはずです。

文法や単語の勉強は「最重要」ではない?

――5行エッセイを書いていれば、「文法」や「単語」、「発音法」の勉強はしなくてもよいのでしょうか?

しなくてよいというわけではないのですが、文法や単語の勉強というのは、個別にやるべきものではありません。

5行エッセイを書くうえで、これは英語で何と言うのだろうと立ち止まることが必ずあると思います。その際は、ネットなどを使って、単語や文章を調べることができます。

たとえば、「サッカーが好きだ」と書きたいのであれば、「サッカー 好き 英語」と調べれば、Web辞書の例文を調べることができます。そうして5行エッセイを書くうえで、つまり自分の考えを伝えるうえで、必要な単語や文法を調べるだけで十分です。

むやみに単語を2000個覚えたり、英文法をすべて暗記するのは時間がかかるうえに、それを使う機会が訪れないので、頭に残りません。

5行エッセイであれば、それは自分の考えや意見ですし、何より自分で書いたものなので、使った単語や文法はしっかりと頭に残ります。おまけに海外では自分の意見が求められることが頻繁にありますので、使いながら覚えていくこともできます。

5行エッセイを会話やスピーチで使う

――実際に、この5行エッセイを会話やスピーチに応用することは可能なのでしょうか?

もちろんです。書いた5行エッセイは何度も音読・暗誦してください。そうすることで、一つひとつの英文が頭の中に残っていきます。たとえば、「コーヒーが好きだ」ということについて、次のような5行エッセイを書いていたとします。

I like coffee.(私はコーヒーが好きだ)
It tastes and smells good.(味や香りがいい)
It keeps me awake.(眠気が覚める)
It is good for health.(健康にいい)
Coffee is my favorite drink.(私のお気に入りの飲み物はコーヒーだ)

食後に会話がコーヒーの話題になったときに、書いておいた5行エッセイの中から「It tastes and smells good.(味や香りがいい)」と言ってみるだけでも、会話がつながっていきます。

大切なのは、普段からさまざまなトピックについて、5行エッセイを書き、自分の意見を整理しておくことです。そうしてしっかりと準備をしておくことで、世界中のどこへ行っても通じる形で、英語が話せるようになるはずです。


[いずれも東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2017年04月11日 09:56

同感です、、、自ら話す分だけしか英語は身に付きません。。。

■英語が聞き取れない人に共通する5つの弱点
ただ英語を聞いているのは時間の無駄

谷口 恵子 :英語学習コーチ

いくら英語の勉強をしても、なかなか聞き取れるようにならない、と感じることはありませんか。外国人に電話をかけなければいけない時、相手の言っていることがわからない。1対1の会話なら聞き返せるけれど、大人数のミーティングになると、聞き取れなくて置いていかれてしまう……。そうした「聞き取れない」悩みを持っている人は少なくありません。

こうした悩みを解決するにはどうしたらいいのでしょうか。『3ヶ月で英語耳を作るシャドーイング』の著者で、英語学習コーチの谷口恵子氏が、英語が聞き取れない原因と、その効果的な対処法を紹介します。

英語の電話が怖くてかけられない!

仕事で使えるレベルの英語力を身に付けたい、と思っている方は多いと思いますが、中でも「聞き取れない」という悩みは切実です。ある程度の文法力と辞書があれば、読み書きは何とかなりますが、「聞き取り」に関しては、タイミングやスピードなどを自分がコントロールできないうえに、そもそも聞き取れなければ会話にもなりません。そのため、リスニング力を上げていくことが緊急の課題という方は多いでしょう。

私も、今では英語学習コーチとして英語のトレーニング法を広めていますが、かつては、どうしたら仕事に使える英語力を身に付けられるのか、悩みながら社会人生活を送っていました。

新卒で入社したIT企業では、ときどき米国やインドの同僚に英語で電話をしなければなりませんでした。自分が言いたいことは練習すれば何とか言えますが、相手の英語が聞き取れないときの焦りを想像すると、なかなか受話器を上げることができませんでした。「Sorry? 」と何度も聞き返してもダメなときには、「念のため今の内容のサマリーをメールでも送ってください」とお願いして電話を切るようにしていました。

英語が聞き取れないのは、英語を聞く絶対量が足りないからに違いない、とたくさん英語の音声を聞いている人も多いでしょう。しかし、残念ながら、聞き流しだけでは聞き取れるようになりません。多少英語の音に耳が慣れる、という効果はあっても、それだけではリスニング力が劇的に伸びることはないのです。

私も、効果的な英語のトレーニング法に出合うまでは、通勤時間や自宅で、Podcastやニュース、英語のリスニング教材など、とにかくいろいろな英語を聞き続けました。でも1年やってもリスニング力はまったく上がりませんでした。聞き流しが効果を発揮するのは、意識的なリスニングのトレーニングもしっかり行っている場合だけです。聞き流しだけで聞き取れるようになることはありません。

やはりリアルな英語に触れたほうがいいだろうと、英会話スクールに通っている方もいらっしゃるでしょう。英会話スクールはうまく活用できれば、とても良い実践の場として使えますが、英会話スクールに通うだけではリスニング力はアップしません。

なぜでしょうか。まず週に1回や2回では、英語に触れる頻度として少なすぎます。また、英会話スクールのような実際に英語で会話をする場は「試合」のようなもので、それ以外の日に「自主トレ」をした成果を試す場なのです。試合では、場馴れをして度胸がつくことはありますが、英語力自体はそれほど伸びません。英語力を本当に伸ばすには自主トレが欠かせないのです。

英語力を向上させるには、体を変える必要がある?

自主トレとして、どんなトレーニングが有効なのでしょうか。特に忙しいビジネスパーソンの方々には、リスニングを柱として伸ばしていくことをお勧めしています。それは、リスニング力を伸ばすためには、単語力、文法力、発音力、そして情報処理のスピードなど、さまざまな力が必要となるからです。リスニング力を伸ばした結果、英語の総合的な力をつけることができます。

では、リスニング力を効果的に伸ばすためには、どんなトレーニングが必要か。ここを勘違いしてしまうと、大切な時間を無駄にしてしまいます。「聞けるようになりたい、ではたくさん聞こう」ではダメだということを、まず知ってください。

聞けるようになるためには、実は「音声を聞いて真似すること」がいちばん効果的なトレーニング法です。まず、真似をするつもりで集中して聞くことで、音の特徴をしっかりつかむことができます。また、その特徴を真似して話すことで、しっかりと音の特徴が定着します。自分で正しく言えるようになった発音は聞き取れるようにもなります。聞いて真似をするトレーニング法として有名なのが、「リピーティング」や「シャドーイング」です。

英語を「勉強」だと思っている方も多いと思います。文法や読解などの基礎力は確かに勉強で身に付けることができるので、ある意味でそれは正解なのですが、勉強だけでは身に付かないスキルがあるのも事実です。特にリスニング、スピーキングにおいては、スポーツの練習と同じように、自分の体を変えていくための意識的な「トレーニング」が必要です。

そして、忙しいビジネスパーソンが限られた時間で英語力を上げたいと思ったら、できるだけ自分の弱点を知って、効果的なトレーニングをすることも大切です。一日中英語に浸っていられるわけではないからです。

ただし、リスニング力を上げる前に、1つやらなければいけないことがあります。それは、「聞き取れない原因」を突き止めることです。自分の弱点を知ることが、効果的なリスニングトレーニングの出発点となります。ここでは、ありがちな5つの原因と、効果的なトレーニング法をご紹介します。

「聞き取れない!」が起こる5つの原因

(1)使われている単語や表現を知らない

「聞き取れない」という前に、そもそも使われている単語や表現は知っていますか? まず、英文を読めば100%理解できるのかをチェックする必要があります。使われている単語や表現を知らなければ、いくら音としては聞き取れたとしても、自分の中にその意味が入っていないので、マッチングができません。

【効果的なトレーニング】

「単語や表現を知らない」というのが原因で聞き取れなかったら、その単語や表現の意味を知り、覚える必要があります。ただし、意味を日本語で丸暗記するよりも、できるだけイメージを結びつけて、反射的に意味を思い浮かべられるようにするのが効果的です。そして、必ず正しい発音も一緒に覚えましょう。オンライン辞書などで正しい発音を聞いて、真似してみたり、イメージをしながらその単語を繰り返し発音してみるのがお勧めです。

「単語は知っているけれど、そういう表現を知らなかった」という場合もありますね。たとえば、”Our project is running behind schedule.” という一文を聞いたとします。すべて知っている単語でも、”run behind schedule” =「予定より遅れている」という表現だということを知らなければ、この文の意味を理解することができません。

英語の音声を聞いたときには、できるだけ自分の知っている単語や表現に置き換えようとしますので、running behind scheduleの部分が違う単語に聞こえてしまうかもしれません。こうした「表現」も、単語と同じように、正しい発音で口に出しながら、意味をイメージしながら定着させていくのがお勧めです。

(2)正しい発音を知らない

単語も表現も知っているけれど、音では聞いたことがなかったり、自分の思い込んでいる発音が正しい発音と違ったりすると、聞き取れません。それもやはり、聞こえてくる音と、自分の中にある音とがうまくマッチングできないからです。このときには、「正しい発音をしっかり覚え直す」必要があります。

【効果的なトレーニング】

正しい発音を覚え直したいときには、音声を聞いてから真似をする「リピーティング」をしましょう。真似をしようと思って聞くことで、聞くときの精度、集中力がグンと上がります。また、どこが強くなるのか、どこが上がるのか、というアクセントやイントネーションの特徴がつかみやすくなります。

「英語の発音は大事ではない」と言う人もいますが、私は仕事で使える英語力を身に付けたい人には、発音に敏感になることを強くお勧めします。英語らしい発音を身に付けていくと、リスニングにもスピーキングにも効果が現れるからです。ただ、発音といっても、LとRの使い分けや、thの発音といった、「発音記号どおりに正しく言えること」よりも、アクセントやイントネーションなどの「英語の音の特徴をしっかりとらえること」のほうが、実は即効性があります。英文スクリプトにアクセントやイントネーションの特徴を書き込んで印象づけるのも効果的です。

英語の音に慣れるには?

(3)英語の音の特徴に慣れていない

アクセントやイントネーションをしっかりつけたり、リズミカルに話したりする英語特有の話し方自体に慣れていないと、英語を聞いたときに、どの部分に注目して聞けばいいのかわかりません。また、イントネーションの付け方によっては、同じ文章でも意図が変わることがあります。同じ “Why didn’t you do it?” でも、単に理由を聞かれている場合もあれば、責められている場合もあります。

【効果的なトレーニング】

こうした英語の音の特徴に慣れるためには、英文を見ながら聞いて繰り返す「リピーティング」、英文を見ながら音声と重ねて話す「オーバーラッピング」、英文を見ないで音声のすぐ後を真似して話していく「シャドーイング」のトレーニングが効果的です。

リピーティングでは、しっかり落ち着いて英語の音を聞き、真似をすることができます。オーバーラッピングでは、音声と重ねて話すので、イントネーションやリズムのずれが見つけやすく、自分の弱点を把握して集中的に練習することができます。シャドーイングでは、英文を見ないで音だけを聞いて真似するため、自分の思い込んでいる発音から離れて、聞いた音声の発音に近づけていくことができます。ですから、できるだけ自分が得意になりたい英語の音声に近いものを教材として使うのがお勧めです。

(4)単語と単語がつながって音が変化している

「単語と単語がつながる」ということが英語では頻繁に起こります。英語の場合、基本的には単語ごとに切って話すのではなく、一文や、カンマまでの区切りを一気に話して、少しポーズを置く、という話し方です。このとき、なめらかに話すために、単語と単語がつながる部分で「音の変化」がよく起こります。

たとえば、What are you doing here? という文章の場合、「ワット・アー・ユー・ドゥーイング・ヒア?」のように区切って話すのではなく、「ワラユードゥーインヒア?」のようになめらかにつなげて話します。ここで、What areの部分がワラのようになるのが、「音の変化」です。音が変わる場合もあれば、音が省略されて聞こえない場合もあります。

【効果的なトレーニング】

こうした「音の変化のパターンに慣れる」ために効果的なのが、音声だけを聞いて、そのすぐ後を追いかけるシャドーイングです。ただし、いきなりシャドーイングで真似をしようとすると、自分が話すのに一生懸命になってしまい、しっかり音を聞くことができません。そこで、この場合にも、(3)と同じようにリピーティング、オーバーラッピング、シャドーイングの順でトレーニングをしていくことがお勧めです。

スピードについていけない場合は?

(5)スピードが速すぎて理解が追いつかない

話されるスピードが速いと、自分の頭の中で情報処理が追いつかない、という状態になります。前の文を理解しているうちに、話は次に進んでしまいます。単語力はあるし、音の変化や、英語の音の特徴にも慣れているものの、速く話されると聞き取れない、という人は、これが原因になっている可能性が高いでしょう。特に頭の中で和訳をしてしまうクセがある人は、どうしても理解に時間がかかるので、スピードが速いと追いつけなくなってしまいます。

【効果的なトレーニング】

この場合には、英語を聞くときの情報処理のスピードを上げる必要があります。そのために効果的な方法が2つあります。1つは「意味をイメージしながらの速音読」です。速音読とは、できるだけ早口での音読のことですが、意味を意識しながら速音読ができるようになると、情報処理のスピードは上がっていきます。

ただし、いきなり意味を意識しながらの速音読にチャレンジするのは難しいので、3段階でスピードを変えた音読をお勧めします。順番は「速音読」→「意味を意識しながら、やや早口の中速音読」→「意味をしっかり意識しながら、普通音読」です。

2つ目の方法は、「意味を意識しながらのシャドーイング」です。最初のうちは意味を意識せずに音の特徴だけを真似するシャドーイングで構わないのですが、余裕が出てきたら「意味を意識しながらのシャドーイング」に移りましょう。これができると、そのスピードで情報が処理できる、という状態になっていきます。

私自身、かつて「英語が聞き取れない」ために、仕事で何度も悔しい思いをしてきました。だからこそ、今そういう思いを持っている方には、一刻も早く、効果的なトレーニングを始めていただきたいと思っています。原因を突き止めて効果的なトレーニングをすることで、必ず英語は聞き取れるようになっていきます。自分の体がトレーニングで変わっていくことを実感しながら、英語力をアップしていきましょう!

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2017年04月11日 09:04

ほどほどにバランス良く。。。

■「酒は百薬の長」はあくまで“条件付き”だった
「適量の飲酒なら健康にいい」は、すべての病気でいえるわけではない

葉石かおり=エッセイスト・酒ジャーナリスト

お酒は一般に、「適量の摂取なら健康にいい」といわれている。左党の多くにとって、これがお酒を飲む際の安心材料の一つとなっている。しかし、これは本当なのだろうか。そして、すべての人に対して言えることなのだろうか。そこで今回は、“適量飲酒”の健康への影響をまとめた。

「適量の飲酒は長生きにつながる」は本当か

 「酒は百薬の長」―。

 そんな言葉を裏付けるよう、昔から「お酒は適量摂取」なら健康効果があるといわれている。まさに左党にとっては印籠のような言葉になっているといってもいいだろう。「酒を飲まないより、飲んでいるほうがカラダにいい」と勝手に解釈し、飲む言い訳にしている人も多いのではないだろうか。

 この「適量の飲酒は長生きにつながる」ことを裏付けるデータがある。専門用語で「Jカーブ効果」と呼ぶものだ。飲酒量を横軸に、死亡率を縦軸にとると、グラフの形状が「J」の字に似ることからそう呼ばれている。

 つまり、適量を飲む分には死亡率が下がるが、一定量を超えてくると、死亡率が上がってくるというものだ。このグラフは、酒の健康効果を示す図としてさまざまなシーンで登場するので、左党はもちろん、そうでない方も少なからず目にしたことがあるのではないだろうか。かくゆう筆者もそうで、酒を飲む際の安心材料の一つとして、ありがたく崇めている。

 しかし、ふと冷静になって考えてみると、このJカーブ効果は、実際のところどうなのだろうか。死亡率が下がるというのはもちろんだが、すべての病気、すべての人に対して同じ傾向を示すのだろうか。世の中には、例えば高血圧などの持病を抱えている人は多いし、アルコールに対する耐性が強い人もいれば弱い人もいる。男女差、年齢などなど、考え出すときりがない。

 うううむ、ここはひとつ、より安心して酒を飲むためにも、真偽を確かめねばならない。ということで独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター院長の樋口進さんにお話をうかがった。

Jカーブ効果は、すべての病気にいえるわけではない

 「結論から言いますと、コホート研究などにより、飲酒と総死亡率についてはJカーブ効果が認められています。ただし、すべての疾患に対してあてはまるわけではありません。つまり、病気によっては、少量の飲酒でも悪影響を及ぼす可能性があります。少量の飲酒がすべてに対していい効果が出るというわけではないのです」(樋口さん)。コホート研究とは、一般住民の集団を対象にした長期にわたる観察型の疫学研究のことだ。

 樋口さんによると、飲酒量と健康リスクについては、欧米や日本で研究が進められており、飲酒量と総死亡について「Jカーブ」の関係にあることが示唆されているそうだ。「欧米人を対象とした14の研究をまとめて解析し、1996年に発表された報告では、男女ともに1日平均アルコール19gでの飲酒者の死亡リスクは非飲酒者より低くなっています」(Holman CD,et al. Med J Aust. 1996;164:141-145.)。

 国内でも、大規模コホート研究により、適量飲酒が死亡リスクを低下させているという結果が出ている(Ann Epidemiol. 2005;15:590-597.)。これは国内の40~79歳の男女約11万人を9~11年追跡した結果で、総死亡では男女ともに1日平均23g未満(日本酒1合未満)で最もリスクが低くなっている。

 このような国内外での報告から、「適量飲酒は死亡率を下げる」ということが通説となっているわけだ。なお、樋口さんは、次のように補足する。「コホート研究の結果によって、少量飲酒者の死亡率が低いという結果が出ていることは確かです。しかし、これは飲酒との因果関係を示すものではありません」。また、「Jカーブ効果が認められているのは、先進国の中年男女だけ」(樋口さん)だという。

高血圧、脂質異常症などは少量飲酒でもリスクは高まる

 先ほど樋口さんが話したように、Jカーブ効果が認められるのは、ある一定の疾患に限られるという。

 私はこれまで、「酒は百薬の長」で、「適量飲酒はカラダにいい!」と長年信じてきたが、樋口さんの一言でかなり怪しくなってきた…。では一体、少量飲酒であってもリスクが高くなるのはどんな疾患なのだろう。

 「少量飲酒であっても、リスクが上がるのは主に高血圧、脂質異常症、脳出血、乳がん(40歳以上)などです。これらの疾患は、飲酒量に比例してリスクは直線的に上がっていきます。つまり、少量でも飲酒すればリスクは上がります。乳がんは遺伝的な要素が強い疾患ですが、それでもアルコールを飲まないより、飲むほうが罹患リスクは上がります」(樋口さん)

 「肝硬変の場合は、指数関数的な傾向を示します。飲酒量が増えるとリスクが上がるのは同じですが、少量の場合のリスクの上がり方は穏やかで、ある水準を超えると一気にリスクが高くなります」(樋口さん)

 樋口さんの挙げる疾患名を聞いて、恐れおののく。高血圧も脂質異常症も乳がんも、いずれもミドル以上におなじみの病気だ。しかしそうであれば、なぜ全体の死亡率については、「適量の飲酒でリスクが低くなる」という傾向が見られたのだろうか。

 「上のグラフにあるように、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患、脳梗塞、2型糖尿病などは、少量飲酒によって罹患率が下がる傾向が見られます。そして、心筋梗塞などの心疾患が死亡率に及ぼす影響はとても大きいのです。つまり先に挙げた少量飲酒によってリスクが上がる疾患より、心疾患などリスクの下がる疾患の影響が大きいために、全体の総死亡率としては、Jカーブのパターンになっているのです」(樋口さん)。このほか、樋口さんによると、(高齢者の)認知機能低下についても、発症するリスクが低くなることが確認されているという。

 なるほど、そういうことだったのか。では、これらの結果をどう受け取り、飲酒をどうしていけばいいのだろうか。樋口さんに聞いてみた。

 樋口さんは、「高血圧、脂質異常の持病を持った方、肝機能の数値がおもわしくない方、乳がんに罹患した人が身内にいる方などは、少量飲酒でもリスクが高まるわけですから、通常の方より飲酒量を抑えるように注意したほうがいいのは確かです」と話しながら、こう続けた。「とはいえ、飲酒はコミュニケーションツールであり、日常のストレスから解放してくれる楽しみの一つでもあります。例えば高血圧の方が飲酒量を抑えた方がいいのは確かですが、過度に神経質になる必要はありません」(樋口さん)

 注意するに越したことはないが、過度に神経質になり過ぎることはない。これを聞いてちょっとホッとする。ムチャ飲みせず、楽しむ程度にたしなめば、酒は決して怖いものではないのだ。

お酒を飲んで顔が赤くなる人は注意

 ここまでの説明で、飲酒によるリスクが病気により異なることはよくわかった。では、アルコールに対する耐性が弱い人、つまりお酒を飲んですぐ顔が赤くなる人はどうなのだろうか。
久里浜医療センター院長の樋口進さんは、「高血圧や脂質異常症などの疾患がある方はもちろん、アルコールが弱い方、高齢者の方も飲酒量を抑えた方がいいでしょう」と話す。

 「アルコールを飲んで顔が赤くなる人、つまり生まれつきアルコールの分解能力が低い人は注意が必要です。こうした体質の人は飲酒によって食道がんなどのリスクが高まることがわかっています。飲酒量は、飲める人に比べて抑えた方がいいでしょう」(樋口さん)

 さらに、樋口さんによると、リスクがより高いのは高齢者なのだという。「高齢者はアルコールを分解するスピードが遅く、体内の水分量も少ないため、血中アルコール濃度が高くなりやすいからです。持病を抱えている人が多いですしね。また、飲酒時の転倒リスクも高まります。これが原因で骨折して、寝たきり生活になってしまうというケースも少なくありません」(樋口さん)

 高齢者の飲酒は、さまざまなリスクとの背中合わせということか…。筆者はまだ高齢者に分類されるに至ってないが、確かに年齢を重ねるごとに、酒が抜けにくくなっているのは事実。樋口さんの言葉がザクザクと突き刺さる。

 「結局、飲まないに越したことはないの?」と悲観的になってしまいそうだが、樋口さんは「無理に断酒することはない」と話す。飲み過ぎの人は飲む量を減らすことから始めてほしいと話す。

 「アルコール健康障害で病院を訪れる患者さんにも同じことが言えるのですが、習慣化している飲酒をいきなり断つことはストレス以外の何ものでもありません。『飲酒をやめなさい』という上から目線の指導は逆効果です。ではどうしたらいいか? それは“無理のない範囲”で量を減らすこと。その量も本人が決めることが大切です」

少しでもいいから減らすことが大切! 記録をつけよう

 「よく飲酒量の目安として、男性の場合、アルコール換算で20g程度(ビール中瓶1本、日本酒なら1合程度)などと言われますが、いつも飲んでいる量をいきなり3分の1や2分の1に減らせと言われてもなかなかできません。ですから、目標をつけて、少しでもいいから減らすことが大切です。お酒の量を多少減らしただけでも、リスクは確実に下がります」

 「例えば、一日に焼酎を2合飲むのが通例なら、1.5合に減らすといった具合に小さな目標を設定するのです。そして、さらに大切なのが目標をクリアできたら手帳に〇(マル)をつけること。すると、自然と飲む量を頭でモニターするようになります。そうした日々の小さな成功体験を重ねることで、飲む量は自然と減っていきます」(樋口さん)

 ダイエットにも言えることだが、飲酒においても「レコーディングする」ことで飲酒量を減らす成功率はアップする。また樋口さんによると、「周囲に公言することも効果的」だという。公言してしまった手前、やらずにはいられなくなるからだ。

 なるほど、断酒はできなくとも、これだったらすぐにでも実践できそうだ。

 前述のように、アルコール摂取の適量は、男性なら純アルコール換算で20gだが、女性は半分の10g(ビール小1缶)程度だ。「す、少ない…」と思う方も多いだろう。左党にとって、この量を守るのはかなりハードルが高いが、飲み過ぎの自覚がある人は、この量に少しでも近づこうとする努力はしたほうがよさそうだ。

 しかし、量を減らしたり、休肝日を作ったりすると、やってしまいがちなのが「どか飲み」。左党は「昨日、休肝日だったから倍の量を飲んでも大丈夫」と自分に都合のいい言い訳をつけてしまいがちだ。

 「適量である20gを一週間続けるのと、一日にまとめて140g飲むのとでは、後者のほうが数段、カラダに負担がかかります。休肝日をつくりつつ、まとめてどか飲みするのではなく、日々適量を守ることが大切です」(樋口さん)

 樋口さんによると、そもそも休肝日という言葉は日本だけのものだという。「欧米では肝臓を休めるというよりも、アルコールに依存しないために飲まない日を作るという考え方をします」(樋口さん)

         ◇        ◇        ◇

 地道に毎日、適量を守る。飲み過ぎの人は少しずつでも量を減らす―。

 結局のところ、さまざまな疾患のリスクを減らすには、これ以外の得策はないようだ。といってもJカーブのからくりを知ってしまった以上、少量、適量であっても安心はできないということを心しておかねばならない。「酒は百薬の長」という言葉は、あくまでも条件付きなのだから。

樋口 進(ひぐち すすむ)さん
独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター院長

[日経Gooday]

Posted by nob : 2017年04月09日 17:30

呼吸、姿勢、歩行が健康づくりのキホンのキ。。。

■あの人のカラダマネジメント術
正しい姿勢で「ドローイン」それだけで体幹は鍛えられる
人気トレーナー・木場克己さんのカラダメンテ術

松尾直俊=ライター

 年齢を重ねるに従って筋力は低下し、そのまま高齢になると健康な生活を送れなくなってしまう。それを防ぐために日々できることと、自らが実践している方法を体幹トレーニングで有名なトレーナー、木場克己さんに聞いた。

 木場克己さんは、サッカーの長友佑都選手をはじめ、多くのアスリートや有名人、将来を有望視されるサッカーのジュニアユース選手などに“体幹バランストレーニング”を指導し、実績を上げている人物。第1回「腹を凹ますだけ! プロ直伝、太りにくい体になる体幹トレーニング」では「ドローイン」を紹介したが、今回は、体幹部や下肢の強化につながる「姿勢の正し方のコツ」について教えてもらった。

◇     ◇     ◇

 第1回では「ドローイン」について話しましたが、ちょっとしたコツを覚えると、より効果的にドローインで体幹深層部にある筋肉、インナーマッスルを鍛えることができます。そのコツとは「姿勢を正すこと」です。実は、日常生活の中で正しい姿勢を意識するだけでも、体幹を強化していくことができるのです。

 最近は会社での長時間のパソコン作業や、電車の中などでのスマートフォン(スマホ)いじりなどの影響で、背中の丸まった、いわゆる「猫背」の人が増えています。猫背は見た目が悪いばかりでなく、胸を圧迫するために呼吸が浅くなり、体に十分な酸素を取り入れられない状態を作り出します。また、頸椎(けいつい)の自然な湾曲がなくなる「ストレートネック」の原因にもなり、肩こりや頭痛、ひどい場合は頚椎ヘルニアになることもあります。さらに、脳から頸椎を通って全身に張り巡らされている神経を圧迫したり、脳への血行を阻害したりするために、内臓の不調やうつ症状を促すという医療関係者もいます。

正しい姿勢のコツは、肩甲骨を意識すること

 猫背になっていないかをチェックするには、まず、いつも通りの姿勢でまっすぐに立ってみてください。この時に、ご自分の手が太ももの横にまっすぐに来ていれば、まず大丈夫です。しかし、猫背になっている人は、手が太ももの前に出ます。この状態だと頭が前に下がって重心が前になるので、脚を引き上げられずに階段や段差でつまずきやすくなるんです。

まっすぐに立った時、自分の手が太ももの真横に来ていればOK。猫背になっている人は、手が太ももの前に出る。

 正しい姿勢を作るコツは、胸を張るよりも肩甲骨を意識することです。多くの人が長時間のパソコンやスマホ操作のために肩が前に入り、肩甲骨周りが広がっています。つまり胸の大胸筋が縮んでしまっているんです。それが猫背の原因ですが、是正するにはまず腰に軽く手を当てて、肩甲骨を背骨に寄せるようにします。肩こりがある人は、それだけでも気持ちがいいはずですよ。

 そして自然に肩周りの力を抜き、頚椎の上に頭部がのるように意識します。すると横から見た時に、背骨が自然なS字を描く姿勢をつくることができるのです。

 姿勢を正して体を固定すると、体幹部や腰の周りの筋肉を使うので、その強化につながります。そうして膝とつま先をまっすぐに前に向け、膝をしっかり引き上げて歩けば、全身に刺激が入ります。

 これは私も意識して実行していることで、特別な時間を作らず、日常生活の中でできる体幹バランストレーニングの方法です。そうした姿勢で日々過ごしていると、体幹にある太ももを引き上げるインナーマッスル(腸腰筋)が強くなりますから、下肢もよく動かせるようになります。すると、脚全体の筋肉の衰えを防ぐこともできます。買い物や通勤途中の移動、散歩の時などに試してみてください。

正しい姿勢でドローインをすると、より効果的
今こうして話している間もドローインをしています。

 正しい姿勢でドローインをすると、インナーマッスルの腹横筋や多裂筋、腹斜筋群、腸腰筋などをうまく刺激することができます。時間がある時には、ドローインをしたまま3秒で鼻から息を吸って、5秒かけて吐き出すというのを10回くらい繰り返してみてください。息を吐き出す時に、ドローインした腹部が緩まないように気を付けることが、効かせるためのコツです。そうすることで効率良くインナーマッスルが鍛えられます。

 正しい姿勢を保つことやドローインは、今こうして話している間にもできます。実際に私も取材や打ち合わせの時、そして移動で電車に乗っている時や歩く時にも、肩甲骨を引いて胸を開き、ドローインを実践しています。そうすればわざわざトレーニングの時間を取らなくても、常に体幹を鍛えることになりますから。

 ただ、最初のうちは四六時中やっているのは難しいかもしれません。その場合は、日常生活の中で気がついた時に、正しい姿勢とドローインを30秒から1分くらい維持することから始めるのでもいいです。

 インナーマッスルは加齢とともに衰え、その衰えは、首・肩のこりや腰痛、脚の筋力低下、ダイエット後のリバウンドしやすさなど、様々な体の不調につながります。そのインナーマッスルを鍛えるのに役立つ体幹トレーニングは、1回や2回で効果を出すことを求めるのではなく、地味な運動と心がけを継続することが大切です。選手たちにもそう言って指導しています。私も50歳を過ぎましたが、インナーマッスルを意識しながらここで紹介したような方法で日々体を鍛えています。こうしてメンテナンスしながら、求められる限りはトレーナーとしての仕事をやっていこうと思っています。

木場克己(こば・かつみ)さん
鍼灸師、柔道整復師、日本体育協会公認アスレティックトレーナー

[日経Gooday]

Posted by nob : 2017年04月06日 21:17

移住セカンドライフの現実/私の知り合いにもリターン組は少なくない。。。/何処で何をするかではなく、何処ででも何事にもどのように取り組むのかということ。。。Vol.2

■人気番組『人生の楽園』 出演に至るまでの道とその反響

 長い老後をどう過ごそうか。いつか訪れる夫の定年や子供の独立に、「第二の人生」をふと考える人も多いだろう。それを前向きにとらえるか、後ろ向きにとらえるか…いずれにしても知っておくべきは、そんなに甘くはないということ。

 2月20日、2016年度の「移住先希望ランキング」が発表された。1位山梨県、2位長野県、3位静岡県。いずれも風光明媚で都会にも出やすい地域が選ばれた。

 昨今の移住ブームもあってか、ふるさと暮らしを希望する都市住民と地方自治体のマッチングを支援するNPO法人「ふるさと回帰支援センター」に相談に来る人は、前年から20%以上増加。男性が80才、女性は87才と平均寿命が延びる中、「第二の人生」に思いを馳せる人がそれだけ多いのだろう。

「子供が独立したり定年退職を迎える年齢にさしかかったかたはシニア期をどのように生きていくかを考え始めます。そんななかで『新しいことを始めたい』との気持ちから起業の相談に来るかたは、毎年1.5倍くらいずつ増えています」

 そう語るのは、「銀座セカンドライフ株式会社」でシニア世代の起業の相談に乗る、片桐実央さん。

「“やりがいのある仕事をしたい”“今までの仕事や趣味で培った経験を生かしたい”と起業にチャレンジするかたが多い印象です。実際、商品開発の仕事をしていた男性が、趣味のジョギング関連の商品を開発する会社をつくったり、“ケーキ作りが趣味で得意だけど、パティシエ並みではない”という女性がペット用のスイーツを作って売ったりする例もあります。

 健康を維持しつつ生きがいを見つけて働くのが“第二の人生”の理想だと思っていらっしゃるのだと思います」

◆高視聴率番組『人生の楽園』

 そんななか、「自分にとっての人生の楽園」を見つけ、充実した第二の人生を歩む人たちの暮らしぶりを紹介する番組、『人生の楽園』(テレビ朝日系)が人気だ。放送が800回を超えた今も、土曜夕方6時という時間帯に、平均視聴率11%台をキープしている(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。番組プロデューサーの森川俊生さんは、好調の理由をこう見ている。

「高齢化が進む今の日本で、“第二の人生をどう生きていくのか?”は大きな社会的関心事。この番組は時代の要請に応えているのではないかと考えています。放送開始から16年ですが、“第二の人生”は多様化しています。妻が都会に残り、夫が田舎で新しい暮らしに挑戦しながら適度の距離感で暮らしたり、“冬は都会、夏は田舎”のように、季節ごとに生活場所を変えるなど、同じ“2地域居住”でも、時代とともにそのスタイルは変わってきています。そういった変化を番組で見られることも人気の理由なのではないでしょうか」

 石川県でどぶろく造りをしながら冬季限定で農家レストランも営む夫婦や、少年時代の夢を追いかけて薪ストーブ職人になった夫とそれを支える妻など、どの人もうらやましいかぎりのセカンドライフ。ただし、番組では“その先”は描かれていない。

 本誌・女性セブンが調べてみると、実はせっかく始めた「第二の人生」からひっそりと手を引いている人も少なくなかった。店や旅館などを閉めていたり、ブログの更新が止まり、電話がつながらなくなっているところも…。なかには経営している宿泊施設を、「別の人にゆずりたい」と発言している人もいた。

『笑顔育む木曽馬の楽園』として2009年に同番組に出演した『吉良の赤馬牧場』の河井弘康さん(69才)、裕子さん(70才)夫婦も2015年に牧場を閉鎖し、第二の人生に幕を引いていた。“楽園”でいったい何が起きたのか…。

◆「まるで昔の彼女に再会したような気持ち」
 
弘康さんが馬に興味を持ったのは、高校3年生のとき。

「農業高校だったので、北海道に酪農実習に行ったんです。裸馬で走る先輩の姿が、格好よくて、うらやましくて。ぼくも何日か馬に乗せてもらって、すごくうれしくて、“馬と一緒に暮らせたらいいな”と思ったことをよく覚えています」

 しかし、その後、進学・就職と人生のコマを進めるうちにいつしか馬のことは忘れ、妻子のため、公務員として忙しく働く日々が続いた。

「だけど35才の時に家族で『木曽馬トレッキングセンター』に行ったとき、“やりたかったことはこれだ!”って感動したんです。女房はいるけれど、まるで昔の彼女と再会したように、胸がドキドキと高鳴りました(笑い)」

 それからは週末の休みを利用して地元・愛知県から長野県まで通い、乗馬や馬の扱い方を教えてもらう日々が始まる。

「基礎的なことから教えてもらって、乗れるようになったのが40才くらい。この頃から、“仕事を辞めて、牧場を始めようかな”と思っていたんです。だけど子供がまだ学生だったし、財産なんてなかったから、がまんしました。子供が就職して給料をもらうようになったら、好きにやらせてもらおうと、心の中で決めていました」

 シニア向け宿泊予約サービスを提供する『株式会社ゆこゆこ』が行った「第二の人生に関する調査」を見ると、「今、第二の人生が始まっていると思う」と答えたのは、70代以上が92.5%、60代が78.6%であるのに対して、50代は28.7%だった。

 弘康さんもまた、50代のうちは決心がつかなかった。

 平均寿命だけでなく、健康に暮らせる年齢「健康寿命」が男性71才、女性74才と大幅に延びている今、「第二の人生」をスタートさせる年齢も延びているのだ。

「50代に入ると、気力と体力が落ちてくるのを実感して、早く始めたいと焦りました。でも、仕事の給料もよくなってくるし、途中で辞めると退職金が減ってしまうことになるから、踏ん切りがつかなかった。結局、牧場を始めたのは退職後、61才の時でした」

 こうして木曽馬3頭とともに、弘康さん念願の「赤馬牧場」が2009年4月にオープンした。

「牧場は、自宅から車で5分の山の中腹にありました。お客さんが来てくれるか不安でしたが、地元の新聞が取り上げてくれて、初日は大盛況。10時から17時の営業時間中、馬を引きっぱなしでした」

 営業時間外も馬の世話や牧場の掃除で忙しく、牧場のゲル(テント)に寝泊まりし、朝6時に起きて23時に眠るハードな日々。しかし、弘康さんの心は高揚していた。

「“やった! おれの人生、61才からだ!”という感じで、就職した時より、ひょっとしたら結婚した時よりもうれしかったかもしれない(笑い)。やり遂げた達成感や満足感もありました」

 そんな幸せ絶頂のなか、『人生の楽園』のオファーが舞い込んだ。

「牧場を始めて1か月くらいの頃、電話で出演依頼がありました。実はずっと見ていた好きな番組だったから、すごくうれしかったです」(弘康さん)

 出演後の反響は大きかった。放送の途中から友人・知人などから電話が鳴り続け、来場者数も、放送後の土日が、約7年の営業のうちでいちばんのピークに。

「放送から1か月は、本当に休む間もないくらい忙しかった。人を乗せている馬も相当疲れたと思います(笑い)」(弘康さん)


■『人生の楽園』その後の現実 馬牧場経営者の例

◆「借の字」はやらないと決めていた

 弘康さんの赤馬牧場のスタッフは、基本的には夫婦と弘康さんの兄。あとはたまに娘や息子が手伝うという「一族経営」だった。定年まで公務員としてコツコツ働き続けた真面目な夫が、61才にして牧場を開くと宣言した時、妻はどんな気持ちだったのか?

「何を考えてるのって、大反対しました。私は犬や猫が好きで飼っていますけど、犬猫を飼うのと、車で5分もかかる山奥で馬を飼うのとじゃあ違うでしょ」(裕子さん)

 ここ25年で、熟年離婚率は7割も上がった。健康寿命が延びた今、「第二の人生」はひとりで自由に過ごしたいという人も多い。自由すぎる自分勝手な配偶者に愛想を尽かして別離を選ぶ夫婦も増えている。

 不満気な妻を横目に弘康さんは「実際に始めたら、やってくれるだろうという下心があった」と笑う。その目論みどおり、実際に馬が来ると、妻はかいがいしく世話を始めた。

「40才くらいから、酒を飲んだときに“馬を飼うぞ”って言っていたんです。その時は“何言ってるの”って感じで、相手にされませんでした。けど、女房は捨て犬や捨て猫の里親を探す活動をしているし、動物のふんが嫌だというタイプじゃないから、馬が来ればかわいくなって、手伝ってくれるだろうと(笑い)。本気で“離婚する”とでも言われたらあきらめていたけれど、これは口だけだなという、ぼくの読みが当たっていたね(笑い)」

 ふたりが離婚に至らなかったのは、弘康さんが妻の性格を熟知していたのはもちろん、「お金」の問題がなかったところも大きい。

 2015年度司法統計によると、妻から離婚を言いわたす場合の理由ランキングでは、1位は「性格の不一致」だが、2位「生活費を渡さない」、6位「浪費する」と、10位以内に2項目もお金がらみがランクインしている。

 その点、弘康さん夫婦は職場結婚で、ふたりとも定年まで勤め上げた。「お互いのお金はお互いで管理する」という決まりがあり、月に一定金額ずつ生活費として出し合う生活をしてきた。

「はじめから“借の字”はやらないと決めていました。借金、借地、借用。借りるとお金を返さなきゃいけませんからね。だから、退職金のうち約1500万円を使い、馬代はもちろん、ゲルや柵、軽トラやビニールハウスなどもすべて購入しました」(弘康さん)

 弘康さんは一から牧場をつくったため、特にお金がかさんだ。「第二の人生」で新しいことを始めるにはかなり高額な費用が必要だと思われるかたも多いかもしれないが、実際はそうでもない、と「銀座セカンドライフ株式会社」でシニア世代の起業の相談に乗る、片桐実央さんが言う。

「50代60代のかたは、小規模で起業する人が多く、起業にかける初期投資は、200万円から500万円、少ないと50万円というかたもいらっしゃいます。若者の起業とは違い、家を抵当に入れたり多額の借金をするかたが少ないため、大きな損失を生むことはありませんが、5年以上続く会社は半分くらいです」

 半分──つまり、2人に1人は“楽園”の夢を挫折するわけだ。長い老後を暮らす“虎の子“である退職金を使うリスクを裕子さんはどう考えていたのか。

「お互い長年勤めていて手に入れた、自分の退職金ですからね。使い方に口を出したことはありません。それに牧場の規模は小さくて、大きい赤字も出なければ儲けもない。私は、起業というよりも、道楽の延長だと思っていました(笑い)」

 馬の飼育費など、月にかかる経費は20万円くらい。収入は、『人生の楽園』に出た直後は50万円くらいになったが、ひと月しか続かなかった。

「年収にすると200万~250万円でしたし、経費もかかっているから利益はありませんでした。お客さんの“ありがとう”“楽しかった”“また来ちゃった”の言葉が、何よりの収入でした」(弘康さん)

 今回弘康さんは地元でセカンドライフを始めたが、移住の末に起業する人は、また違った苦悩を抱えることも多い。

 新たな地に移住して新たな生活を始めたものの、地元の人たちになじめなかったり、特にご近所づきあいが濃すぎる田舎ではプライバシーもないためそんな生活に耐えられず、都会に戻る人は多い。たとえば、リタイア後の移住先として人気のある沖縄は、3年以内に6割が地元に戻っていくという調査もある。

 その上、そこでビジネスを始めるとなれば、状況はさらに厳しくなる。東京から『移住先希望ランキング』2位の長野に移住して10年以上経つある夫婦は「雑貨屋を開いているけれど、開店休業状態」と苦笑する。

「東京で貯めたお金と長野で買った家があるから野垂れ死にすることはないけれど、お店としての収入はほぼありません。お店を開けても、やって来るのは道を聞きたい人ばかり…。観光客が来る夏はいいけれど、冬は閉めてしまう飲食店も多くて、正直暮らしづらいです。それでも、他のお店が東京から出店してきても利益が出ずに撤退してしまうのを見ると、とどまれているだけまだいいのかな、と思ったりもします。商店街の中にお店を構えているのですが、この10年で数えきれないほど“お隣さん”が変わりました」

◆やめる時は、始める時の10倍のエネルギーが必要

 なんとか営業を続けてきた弘康さんだったが、牧場を開園してから丸6年経った頃、目に異変が起きた。

「犬の散歩をしていたら、視界の上半分に黒い緞帳が下がったように、急に真っ暗になったんです」

 網膜裂孔だった。網膜に生じた破れ目のことで、放置すると網膜剥離を引き起こす可能性がある。高齢者になると発症しやすい病気だ。すぐに手術をし、日常生活に支障がないほどに回復した。しかし、激しい運動をして再発してしまえば、網膜にひびが入ったり、失明のおそれもある。

「重いものを持ったり、馬に乗って駆け足をするのはだめだと主治医に言われました。どうしたらいいのか悩み、眠れない夜が続きました」

 もし牧場を継続するなら、人を雇わなければならない。しかしそのお金はなかった。いつまでも元気に楽しく、幸せな日々が続くと疑ってやまなかった弘康さん。まさかたどり着いた人生の楽園で、病気に襲われるとは夢にも思わなかった。

 しかしそういった“想定外”は、シニア世代にはよく起こる。起業しているいないにかかわらず、これが老後破産や下流老人転落のきっかけとなるのだ。弘康さんは厳しい現実を突きつけられた。

「岐阜や名古屋など、遠くから来てくれる常連さんのことを思うと、やめたくなかったんですけどね…結局、採算が合わず、牧場を引き継いでくれる人も見つからなかったから、牧場を閉鎖せざるをえませんでした。やめるときの方が、始めるときより決断のエネルギーが10倍くらい必要でした。精神的な苦労で、体重が5kgほど減りました。これはなってみないとわからない心持ちですね。苦渋の選択で、最終的には馬ではなく、自分の体を取りました」(弘康さん)

 目の手術を受けて3か月たった12月20日、この日が赤馬牧場最後の日となった。その後、馬は岐阜と軽井沢の個人に引き取られた。

「別れる当日、馬はどこかに連れて行かれるってわかるから、全然、馬運車に乗らないんです。雨の降る1月の寒い日なのに、大人数人がかりで汗だくになって、馬を押したり引っ張ったりしました。1時間半くらいかかって、やっと馬が車に乗った時、ぼくは廃人のようになっていました。疲れと、信頼できる人に馬を引き渡した安心感で。その後は、未練が残るから、1回ずつしか馬に会いに行っていません」

 今は妻とふたりで、退職金を出し合って建てた家に住み、ささやかな家庭菜園を作っている弘康さん。そこには、飼っているニホンミツバチの姿もある。

 今でも、『人生の楽園』は毎週の楽しみの1つだと言う。

「最近は蕎麦屋とか喫茶店とか、飲食店が多いですね。うちより立派にやっとるな、とか思いながら見ています(笑い)」

 最後に、もしも退職前の決断の日に戻れたらどうしますか? と聞いてみた。

「やっぱりもう一度牧場をつくりたいです。廃業した今でも連絡を取り合う常連さんが何人もいるんですけどね、その中のカップルが今度結婚するから、牧場の跡地でお祝い会をやる予定なんですよ。馬が人を連れて来てくれた、牧場がなくなってもそんなふうに思うんです」

 自分だけの“楽園”が見つかって、運よくたどり着けたとしても、そこには幸せだけがあるわけじゃない。それでも思わずにはおれない。“楽園“を見つけられる人は、そうでない人より幸せなのではないかと


[いずれもNEWSボストセプン]

Posted by nob : 2017年03月18日 16:45

安楽死と尊厳死/私も自らの生き方(⊃逝き方)は自分で決めたい。。。Vol.2

■筒井康隆vs長尾和宏対談 安楽死と尊厳死の違いとは

 日本で「死に方」の議論が過熱している。これまでタブー視されてきた「安楽死」の“解禁論”も叫ばれ始めた。作家・筒井康隆氏(82)が、月刊誌『SAPIO』(小学館刊)に寄稿した論考「日本でも早く安楽死法を通してもらうしかない」(2017年2月号)も大きな反響を呼んだ。この論考に注目した、日本尊厳死協会副理事長の長尾和宏医師(58)の要望で、終末期医療と尊厳死、安楽死を巡る二人の対談が実現した。

長尾:先生ご自身は、理想の死に方ってありますか?

筒井:15年くらい前に、自分が死んだという想定で、著名人が架空の死亡記事を書く『私の死亡記事』という本が文藝春秋から出て、私も書きました。杖をついて原宿を歩き回り、気に入らない若者を杖でぶん殴っていたら、最後は若者たちの返り討ちに遭い、袋だたきにされて死ぬと。若い頃はそんなことを書いたんだけど、やっぱり痛い目に遭うのは嫌(笑い)。

長尾:袋だたきにされても、そう簡単に死ぬとは限りませんからね。

筒井:そうなんですよ。だから、やっぱり一番理想なのは、安楽死が法制化されることなんですね。

長尾:いや、私は安楽死に反対ですよ。ところで先生の最期はがんを想定されていますか? 認知症ですか?

筒井:認知症にならない自信はありますね。MRIで脳を診てくれたお医者さんが、「少なくとも90歳まで脳は大丈夫」と太鼓判を押してくれた。頭ははっきりとしているのだから、やはり安楽死がいい。がんにしても、尊厳死だと苦痛が伴うこともあるわけですよね。

──医師が薬物を投与することで患者を死に至らしめる「積極的安楽死」は、日本では認められていない。一方、「尊厳死」は回復の見込みのない患者が延命治療を拒否して亡くなることを指す。長尾氏は「尊厳死には苦痛が伴う」という筒井氏の言葉に敏感に反応した。

長尾:それが違うんです。

筒井:違うんですか?

長尾:『SAPIO』の論考でも、尊厳死は〈治療を絶つことによる苦痛が伴うから安楽死ではない〉と書かれていますが、それは間違いです。無理に延命治療をやるから苦痛が起きる。延命治療をやめて、緩和ケアに専念すると苦痛がなくなって穏やかに死ねます。これが尊厳死なんです。

筒井:本当?

長尾:本当です。医師の多くは、延命治療を断つと苦痛が増すと信じているけど、実際は延命治療を最後までやるから苦痛が大きくなる。

 ここに尊厳死協会の私の会員証がありまして、裏に宣言書が書かれているんですが、自分が意思を示せない状態になった場合、無駄な延命治療はやめてくれ、モルヒネを打つなど十分な緩和ケアをしてくれという意思を示すものです。

筒井:それはいいですね。

長尾:先生は『SAPIO』で〈苦痛を和らげる薬を貰いながら死ぬ方がずっとまし〉と書かれています。それこそ我が国では安楽死ではなく、尊厳死なんです。

筒井:日本では尊厳死は許されているんですか?

長尾:法制化されていないのでグレーゾーンといえます。ただ現実には、在宅医療だと尊厳死は可能です。私は在宅で1000人の尊厳死を看取ってきて、逮捕されたことはありません。

 だけど、病院の先生はやりたがらない。病院には人の目がたくさんあって、尊厳死を行なった場合に、その医者に恨みを持つ看護師などが警察に密告したら、逮捕される可能性がある。

筒井:在宅医療でも、家族がチクるってことはないんですか。

長尾:家では医者と看護師と患者、家族の距離がものすごく近いんですよ。在宅医療の中で一体感が生まれるので、そういうリスクは少ないんです。だから、末期がんの人を100人受け持ったら、95%は最期まで在宅で看取ることができる。

筒井:在宅で死ぬのと、病院で死ぬのとでは、費用はどのぐらい違いますか。

長尾:一般に在宅のほうが安いです。高額になった場合、在宅でも病院でも、高額医療の自己負担額は上限が決まっているので、同じになります。しかし、尊厳死(平穏死)がどういうものか、世間ではまだまだ知られていない。リビングウィル(*注)も同様です。

【*注:終末期医療に関する意思を、生前にあらかじめ記しておく文書】

筒井:安楽死の議論にも誤解が多い。『文藝春秋』(2017年3月号)に「安楽死は是か非か」という記事が載っていますが、アンケートに答えている著名人の大半が、安楽死について勘違いしているように見えます。

 この記事で社会学者の上野千鶴子さんは、〈生まれる時も生まれ方も選べないのに、死に時と死に方を選ぶのは人間の傲慢〉といっていますが、痛いのや苦しいのは誰でも嫌なもの。子供でも「死ぬときは、楽に死にたい」と思うでしょう。それを傲慢だというほうが傲慢です。

長尾:上野さんは、どうやら尊厳死について誤解されているようです。著書『おひとりさまの最期』では、「在宅ひとり死」と名付け、24時間対応の訪問医療などを用いた在宅医療を提言している。それはつまり、「尊厳死」そのものなのですが、一方の『文藝春秋』のアンケートでは尊厳死にも安楽死にも反対と答えています。どうも主張が一貫していないように思います。

筒井:他にも、アンケートでは「認知症になったら安楽死したい」という人がいるけど、現実的にできるわけがないじゃないですか。認知症になってから自分で意思を伝えられるはずがないし、家族が許すわけがない。

長尾:だからこそのリビングウィルなんですけどね。

筒井:彼らにはこの記事を読んで、もう少し深く考えてほしいね。

[NEWSポストセプン]

Posted by nob : 2017年03月18日 16:37

起きてしまったことを消してしまうことはできないし、残された問題点は解消していかねば私たちは前に進めない。。。Vol.2

■廃炉について、デマと誤報を乗り越えるための4つの論点(下)

開沼 博:社会学者

>>(上)より続く

論点2:ほかの被災地の6年遅れで
福島の復興は始まる

 次に、福島問題のターニングポイントとなる、廃炉の3つの作業について取り上げる。

 今年は福島復興・1F廃炉にとって大きな転換点になる。復興から5年の節目だった去年よりも、今年の重要性は遥かに大きい。というのは、1Fとその周辺地域における実質的な復興作業が始まる年と言っていいからだ。具体的には、「相当な範囲で避難指示解除がかかること」と「廃炉作業の主軸が、汚染水対策から原子炉内の燃料取り出しに移っていくこと」の2点がある。

 まず、相当な範囲で避難指示解除がかかることの意味は大きい。3.11後の福島では、1Fから半径20km以内を中心に立ち入りができない警戒区域が設定され、その後、避難指示解除準備区域、居住制限区域、帰還困難区域の3区域に再編され今に至る。いずれの区域も許可なしに居住はできないが、汚染の度合いの低い避難指示解除準備区域、居住制限区域の避難指示が解除されることになるのが今年だ。

 ここで何が起こるのかというと、端的に言えば、宮城、岩手、その他地域も含む地震・津波被災地域が11年からはじめていた生活の復興、つまり仕事や教育、医療福祉の再建と、それらを基盤にしたコミュニティづくりを、6年たったいまから後追いで始めるということだ。

 6年間も人が住まなかった地域は、あらゆるものが消滅している。店も病院も人のつながりも、もっと目に見えない、例えば地域の魅力や、そこで暮らす人の生きがいのようなものも。建物の老朽化もひどく、取り壊される家も多いだろう。津波で流された町の再建ももちろん大変だが、原発被災地には廃炉の仕事で3.11後にやってきた人や、避難先との往復を続ける2拠点居住をする住民もいて、また別な課題が山積する。

 もう1つが、廃炉作業の主軸が汚染水対策から原子炉内の燃料取り出しに移っていくこと。ニュースなどを見ていてわかるだろうが、この6年間あらゆるリソースが集められてきた汚染水の問題に一定の目処がつき、いよいよ原発内部の本格的な調査が始まっている。これは汚染水対策から燃料取り出しへと軸が移りつつつあることを指す。

汚染水対策が一段落して
燃料取り出しに焦点が移った

 福島第一原発で何が起こっているのか。断片的な情報が飛び交い、総括的な議論がなされる機会が少ないので混乱している人も多いかもしれないが、基本的には以下の3つの作業が行われていると考えればよい。

(1)汚染水対策
(2)燃料取り出し(使用済み燃料&燃料デブリ)
(3)解体・片付け

 よく分からない動きがあっても、基本的にはこの3つの作業につながることをやっている。そういう目でニュースを見ればいい。いずれも廃炉工程が続く限り必要な作業だ。

 1つずつ見てみよう。まずは(1)汚染水対策。これが一定程度落ち着いたのは、話題の中心から去ったということだけではなく、例えば、1F内部で働く人の数からも読み取れる。昨年度までは1F内では7000~8000人程度の人が働いていた。これは凍土遮水壁の設置工事や、事務作業をする建物などの土木・建設工事が大掛かりに行われていたからだ。しかし、それらが終わった今年度は6000人ほどに減っている。作業が労働集約的なものから、燃料取り出しのような、より知識集約型のものに移りつつつあるからだ。

 (2)燃料取り出しには、2種類あることは押さえておきたい。1つが使用済み燃料の取り出し。これはその名の通り、一度発電で使ってエネルギーを失っている燃料だ。4号機ではこの燃料の取り出しが終わっている。次は3号機で取り出し作業が行われる予定で、近いうちに動きがあるのでニュースでも報じられるだろう。

 もう1つがいわゆる「燃料デブリ」、溶け落ちた燃料の取り出しだ。これはややこしい。今はどういう戦略で戦うのかを、事前調査をしている段階。具体的に取り出し作業をするのは20年の東京五輪以降になる。

 ちなみに、今も土木工事は続いている。どこで続いているかというと、航空写真で見るとわかるが、福島第一原発構内の北側、自治体で言うと双葉町側の森だったエリアで廃棄物を保管・処理するためのスペースを作っている。森だったところは全部木を切って、整地されている。そこには、これまで6年間の作業で使った、いわゆるタイベックスーツ(防護服)や構内で出た汚染の低い廃棄物を置く。

 (3)解体・片付けは、最終的には、取り出した燃料や建屋自体にも及ぶ。それらを私たちは最終的にどう処理するべきなのかは、まだ全く議論を始められていない。次世代以降に押し付けないためにも、議論だけでも始めておく必要がある。

 (1)汚染水対策、(2)燃料取り出し(使用済み燃料&燃料デブリ)、(3)解体・片付け――。この3つ作業のうち、何がどこまで進んでいるのか、いま起こっているトラブルはどの作業のトラブルで、他の作業にどんな影響をおよぼすのか。そんなモノサシを持って見ると、今後1Fで起こることの根本的な問題を把握しやすくなるだろう。

論点3:最先端の優秀な人材が
廃炉作業に集結するか?

 次に見るのは、必要な人材について。これも新たな戦略が必要な時期になっている。

 ここまで述べたように、時間の経過とともに作業の内容も質も変わってきている。はじめは土木作業などが中心で、とにかく頭数が必要だった。現場の放射線量も高かったから、一人一人が長時間働くにも限界があった。

 しかし、現在の作業は、また別の人材の確保が必要になってくる。1つは高度な技術を研究・開発し、イノベーションを起こし続けるような人材。燃料取り出し、特に燃料デブリの取り出しには高性能ロボットやドローン、バーチャルリアリティ(VR)など、先端技術が関わってくる。それらを操ることができるかどうかで、作業進捗は大きく変わる。

 石棺化したチェルノブイリの事例のみを見て「人類に燃料デブリ取り出し実績なし」と思っている人もいるだろうが、過去に原発事故後の燃料デブリ取り出しの実績はある。1979年に起きたスリーマイル島原発事故の処理だ。1Fでのデブリ取り出しに関する予算や工法は、スリーマイルを参考にして試算されている。

 社会に存在する技術は、当時よりは充実していることは言うまでもない。それはアドバンテージだ。一方、スリーマイル島原発事故と違い、3つの建屋が同時に事故を起こしている上に、原子炉内部でのデブリの溶け方に関しては、明らかに福島のほうが状況が悪い。つまり、作業は圧倒的にしづらい。ここはディスアドバンテージだ。アドバンテージを享受しつつ、ディスアドバンテージをクリアして廃炉を進めるためには、先端技術に精通した優秀な人材が必要になる。

 それでどうやって人材を集めるのかということだ。紋切り型すぎる言い方かもしれないが、分かりやすく言えば、グーグルやアップルに行くような、あるいはトヨタや日産に行って自動運転をやりたいというようなレベルの人材だ。最先端技術を開発しながら実用化に落とし込む知識と技術力が求められる。

 昔は、宇宙産業などと並んで原発も最先端技術だった。しかし、今の福島にそんな人材が集まるだろうか?「厳しい」――これは現場で働く多くの人が口にすることだ。廃炉という後ろ向きな作業に、若くて野心ある人材が集まるのか。しかし、これはどうにかして集めなければならないし、集めれば廃炉作業は様々な展開が可能になる。

地元出身人材の確保も
廃炉の未来を左右する

 さらにもう1つ、必要な人材がある。長期にわたる作業を地元に根づいて支える人材だ。現時点で1Fで働く人のうち、地元住民の割合は5~6割程度だ。

 原発内には様々な業務がある。原発作業と言われて多くの人がイメージするような仕事ばかりではない。6000人が働く場所だ。自動車整備工場やガソリンスタンド、コンビニや食堂もあるし、ガードマンもいる。こういう作業を長期に渡って支える地元人材の層が厚いことは、作業の中長期の安定につながる。

 しかし、この地元人材の確保も、現状は厳しい部分がある。決して魅力ある労働環境ではないから、人が定着しないのだ。

 現在、1Fで働く人の多くは午前3時、4時から起きる生活をしている。1Fと、住宅地やスーパーなどが充実しているいわき市などの居住地が40km以上離れているような人も多く、通勤に時間がかかる。

 さらに、全面マスクにタイベックといった格好での作業が続いた時期が長く、夏場の熱中症が労働災害として多かったことも、この早朝の涼しいうちから働きだす慣習につながっている。それが冬でも変わらずに定着した。1F構内に何時に何人入っているのか、というのは各作業員がつける線量計の貸出数で推計できるが、それによれば、ピークは朝9時、10時。つまり、夜明け前に現場に入り、昼前には作業を終えて帰るというリズムで生活をしている人が多いことがわかる。朝は渋滞も起こるから、我先にと現場に入る。

 まだ若くて独身だったり、子育てが終わった世代ならまだしも、そうでない人には厳しい勤務条件だ。

 この問題を解決するには、家族と住んでも生活に不便がなく、通勤もしやすい場所に町がないとだめだろう。ただ、その復興の見通しはまだ立っていない。先に述べた通り、1F周辺の地域の復興はやっとこれからはじまるのだ。

 そういった意味では、1Fの構内=「オンサイト」だけを見ていては、廃炉の全体像は見えない。「オフサイト」も含めた全体像を見る必要がある。そして、廃炉を直接担っている、そこで働く人々にとって、そこでの生活がどれだけ魅力があるものになるのかが問われる。

 そこに求められているものを端的に言えば、「夢」だ。私は1Fの状況を呑気に楽観視しているのではない。しかし、ネガティブな課題の中に、いかに創造性や最先端性を見い出せるのか。あるいは、周辺地域の生活に子どもたちとの未来を感じること、老後も住む魅力を感じることができるのか。実際に、 3.11以前は、長年発電所で働いた技術者が生活環境がいいからと、わざわざ双葉郡に移住するケースもあった。廃炉が未来に「夢」を描ける形で進んでいるのか、いないのか。そのモノサシは現場の人はもちろん、それを外から見る私たちにも求められる。

論点4:廃炉が無事に済んだら…
豊洲問題から1Fを考える

 最後に、議論されてこなかったことだが、意識しておくべき問題に触れる。仮に、1Fの廃炉が進んでいったとして、最終的にあの場所をどうするのか、という問題だ。

 当然、東電は答えを用意している。「更地にして返す。それが福島の被災者との約束だ」と。事故当事者である東電の立場からそう言うのは当然だ。地元住民の中にも、そうしてもらわないと困るという心情が確実にある。

 しかし、更地にして返すことだけが唯一のゴールなのかというと、議論の余地はある。

 ここで言う更地を「グリーンフィールド」と呼ぶことがある。これと対になる「ブラウンフィールド」という言葉もある。グリーンフィールドとは廃棄物、汚染物質などが残っていない環境になった土地のことだ。一方、ブラウンフィールドとは一定の汚染が残っている土地を指す。厳密な定義の議論はあるが、ここでは割愛する。

 分かりやすくするために、あえて話を時事ネタに飛ばす。私たちは築地市場の豊洲移転問題で気づいたことがある。日本国内で何らかの施設を開発するのに有用な土地で、完全にグリーンフィールドの土地がどれだけあるのかということだ。東京だけではない。地方でも、よほどの過疎地に行っても空き地・山林に産業廃棄物が置かれているのを目にすることは多い。

 豊洲移転の話を私たちが初めて知った時に、まずは完全にきれいにするべきだと思ったのは当然だ。しかし、その汚染のレベルが、飲水の環境基準で見てどうなのか、コンクリートで遮蔽してどうなのか、という議論が進んでいき、ましてや、汚染を完全になくして更地にするための予算が、青天井と言ってもいいぐらいに膨れることを知る中で、立場は分かれていく。

 じゃあ、豊洲はやめにしよう、築地こそがゼロリスクだ、と思って話を進めようとしたら、戦後進駐軍のクリーニング店があった影響で汚染土壌が見つかり、でもそこで長年飲食物を扱ってきた事実もあり…。そんな話が繰り広げられる。

 この件についてこれ以上議論は深めない。グリーンフィールドだけがベストアンサーではない、という視点は、私たち素人には持ちにくい。事実として、豊洲を当初そうしようとしたように、1F跡地もブラウンフィールドにしつつ、リスクを抑える策を最大限施し、折り合いをつけながら利用する可能性を探っていく方法もある。

 ブラウンフィールドでも問題がないと言っているのではない。仮に完全なグリーンフィールドを目指すとして、誰が膨大な費用負担をするのか。他に折り合いをつける方法があるなかで、敢えてグリーンフィールドを目指すとするなら、その社会的合意を誰がどう取るのか。

 1F廃炉についても、そういう議論は視野に入れていく必要がある。21.5兆円。それがさらに増えるという時に、どこをゴールにするのか。その設定の仕方次第で全く先行きは変わる。実質的にかかる費用と、いわば「不安・不満解消費」とを分けながら、どう見ていくのか。これは「理科・数学」の問題ではなく「社会・国語」の問題だ。

 廃炉のゴール設定について、これまで「石棺化すればいい」という議論をしばしば聞いた。この議論には大きく2種類ある。

 1つが「どうせ廃炉は無理なんだから、チェルノブイリのように、とにかく今すぐ周りをコンクリートで固めて石棺化しろ」という感情論レベルのもの。これは論外だ。チェルノブイリの場合は、ああせざるをえなかったし、ああすることで一定の安定状態になる状態だった。しかし、福島の場合は同じことをしても汚染水の問題をはじめ、リスク管理ができなくなる。議論の前提が違うもの(チェルノブイリと福島第一原発)を無理に並べて語ってみたところで、全く的外れな話にしかならない。

 もう1つは、石棺といっても、チェルノブイリのようなものを指すのではなく、一定の手を加えた上で、原子炉やデブリの一部をリスク管理可能な形にして残す、ブラウンフィールド的なものを目指すべきだという議論だ。見た目も、チェルノブイリの石棺とは大きく違ったものになるだろう。

 これは議論としてありえる。デブリを全量きれいに取り出すことができるのか、できるとして、その作業をコスト・リソースを大量にかけてでも完遂すべきなのか。その点を追求していった時に、ここまではやって、ここからはやらない。やらない部分は、例えば、人が簡単には侵入できないように、何かあったらメンテナンスできるように覆いとなる建物で囲むなどする。そういう落とし所を目指す議論だ。

 現状では、デブリを全て取り出し更地にする可能性を追求すべきだ。住民の思いもあるし、あらゆるリソースを投入することに大きな反発はない。しかし、数十年単位で見ればその前提は変わる可能性はある。その中で、リスクとコストのバランスを見ながら柔軟な議論をしていく余地を残しておく必要はあるだろう。

なぜメディアは
デマにつながる報道をしたか

 皆が合意できる点を見つけていく作業を、時間をかけて成熟させて行く必要がある。当然、豊洲移転の問題で指摘されているように、裏でコソコソやるようなことは許されない。徹底的に透明性を確保し、住民の参画も促しながら議論をすべきだ。

 そのためにも、1人でも多くの人が最終的にどうするのか、というモノサシも持つ必要がある。その中で、長期的な先行きが見えてくる。

 冒頭では650シーベルトのデマ報道による2次被害について触れたが、メディアが何の躊躇も反省もなくそうなっているわけではない。

 2月に日本記者クラブが主催する福島視察に全国の新聞・テレビの記者が来た。彼ら一人ひとりを見れば、本当に悩みながら報道している。これは間違いない事実だ。県内メディア、自治体関係者、私のような研究者と違い、日常の仕事があるから、ずっと福島を見ているわけにもいかない。でも、福島や廃炉を伝えなければならないと思っている。

 彼らもどうにか分かりにくいものを分かりやすくしたい、そして多くの人に問題意識をもってほしいとモノサシを提示しようとしている。その結果が残念ながら「その場に数十秒いただけで死に至るレベル」という表現になってしまった。ただ、議論を深めれば「報じないわけにはいかない話だったが、次からは活かしたい」「人が死に至るレベルといった上で、『それが外に漏れることはない』と付け加えればよかったのかもしれない」など、具体的な改善のアイディアが出てくる。こちらも、多くのことを考えさせられた。

 コミュニケーションを取り、学び合いながら次につなげる。これはメディアだけではなく、多くの人が1F廃炉を見る際に意識すべきことだろう。

 福島の復興や廃炉に限った話ではない。あらゆる社会問題は、時間が経つほどに追い続ける人が少なくなっていく。記者も行政官も、数年経てば人事異動で去っていく。ただ、その中で人が変わっても皆で共有する知見の水準を高め、引き継いでいくことを、より意識していく方法はあるはずだ。今後はそのことをますます意識する必要があるだろう。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2017年03月15日 16:14

起きてしまったことを消してしまうことはできないし、残された問題点は解消していかねば私たちは前に進めない。。。

■廃炉について、デマと誤報を乗り越えるための4つの論点(上)

開沼 博:社会学者

3.11から6年。いまだに福島第一原発を巡っては誤報やデマが頻発し、福島の復興を遅らせ、廃炉作業の足も引っ張っている。廃炉が一筋縄でいかないことは事実。しかし、事実を正確に知ったうえで、「性急に判断せずに粘り強く議論を続ける」姿勢が醸成されれば、道は開けていくはずだ。(社会学者 開沼 博)

今も止まらない誤報・デマ
2月に起きたドタバタ劇

 650シーベルト――。2017年2月、東京電力福島第一原発(以下、1F)では、2号機の内部を調査する過程で過去にない高放射線量が検出された。新聞はこぞって「その場に数十秒いただけで死に至るレベル」などと報じた。

 たちまち、1Fは「絶望の淵に立たされた」存在に立っているかのように扱われた。海外メディアは福島全体、あるいは東京までも放射線量が上昇したかのように報じ、再び原発事故が起こっているかのように語られすらした。明らかな誤報・デマの嵐に、米原子力学会はそれらの報道を「明らかな間違い」と冷静に対応するように声明を出したほどだ。

 しかし、それは単なる誤報・デマで止まらない。韓国の済州(チェジュ)航空は、今月18日に福島空港を出発、仁川空港に着いてソウルに向かい、20日に再び福島空港に到着するツアーのチャーター便を運行する予定だった。

 しかし、1Fの放射線量の「上昇」を受けて福島空港発着を拒否。福島空港ではなく仙台空港を利用するよう、ツアー主催のHISに要求し、客室乗務員も搭乗を拒否した。インターネット上では、済州航空への非難の声が上がったという。これを受けて日本政府は、韓国政府に3度に渡って抗議するも埒があかず、結局、HISは運航航空会社を日本航空に変更した。用意していた185席は、ほぼ満席だった。

 福島空港の放射線量は国内外の空港と同レベル、というか、むしろ福島空港よりも高い空港はいくらでもある。

 3.11前には福島空港から韓国への定期便が存在したが、6年間止まったままだ。日本全体ではインバウンド観光の激増が喜ばしい話題として扱われるが、福島は完全に取り残されて6年間を過ごしてきた。日本全体の外国人観光客数は、10年に比べて15年は238.5%と飛躍的に伸びた。しかし、同期間で福島県への外国人の観光客は58.7%へと減ったまま。その差は大きい。

2号機650シーベルトを
どう捉えるべきか?

 では廃炉の現場で働く者たちは、この2号機内部の650シーベルトをどう捉えたのか。彼らの言葉に耳を傾けてみると、意外な反応が返ってくる。

 端的に言えば「特にどうとも捉えていない」人が大部分。むしろ、これまで誰も見たことがなかった未踏領域への到達を喜ぶ声さえ聞く。

 当然だ。今になって1Fの構内で放射線量が上がったという事実は微塵もない。むしろこの6年間、構内の放射線量は下がり続け、空間を飛ぶ細かいチリ、ホコリの放射線量も都内・霞が関周辺と同程度になっている。

 原発の運転中は、原子炉内部で650シーベルトどころではない高放射線量が日常的に存在する。問題は、それを外部に漏れ出ないように隔離できているかどうかだ。今回、650シーベルトを発見できたのは、作業が進み、厳重に外部に漏れ出ないように隔離されていた原子炉を格納する容器の内部まで、遠隔操作をもって計測しに行くことができたからだ。

 もちろん、安全だという話ではない。そこに人間が行けば「その場に数十秒いただけで死に至るレベル」のは間違いない事実だ。ただ、原発が運転していた状態から6年たち、原発内で発生する熱エネルギーも放射線量も当然大きく減り、なおかつ、その放射性物質がザルのようにバンバン外に漏れ出る状態ではないことは自明だ(もし内部の放射能が外に漏れ出る構造にあったら、むしろ、もっと内部の放射線量は下がっている)。

 誤解を恐れずに例えるならば、「エベレストに登りました、人が長時間そこにいれば死に至るような過酷な環境がそこにありました」と言っているようなものだ。エベレストの未踏領域に行けばそういう状況があることは、その山を登る人は当然知っている。それがどのような環境なのか、はじめて現場に行って具体的にわかりました、やっとそこまで到達したんですねという話だ。

 もし、いま稼働している火力発電所のタービンの上に行って「ここに人がいれば数秒で死にます」と言えば「そりゃそうだ」と答えるだろう。元からそこにあった、わざわざ人が行く必要もない場所でもある。650シーベルトが見つかったことは「大発見!」などではない。

 先に言っておくが、今後作業が進む中で、もっと高い線量が出る可能性は高い。それは、作業が核心部の未踏領域に近づき、「Unknown」が「Known」になるからだ。例えば、1、3号機は今回調査した2号機よりも溶け落ちた燃料の量は多いと言われている。より事故状態の時間が長かったのだ。そういう事実関係を事前に把握しておく人がどれだけいるかどうかで、受け止め方は変わる。誤った方向に社会が進むリスクは減る。

マスコミや専門家の機能不全が
福島に「2次被害」をもたらす

 デマと差別は、無知と不安から生まれる。「その場に数十秒いただけで死に至るレベル」という情報自体は、正確な事実。ただ、それを聞いて、デマを含めた誤った情報が世界に流通するのは十分事前に想定できた話だ。

 一方、「6年経ってやっと作業がそこまで進んだのか」という現場の認識も正確な事実。しかし、両者には大きな乖離がある。どちらを考え、判断するためのモノサシとするのかで、社会が進む方向は大きく変わる。今回は明らかに被災地・被災者への偏見を助長し、済州航空の一件のような、具体的な経済的損失も出したと言わざるをえない。

 本来、メディア=媒介はこういうモノサシが複数存在する現象に対して、ズレた複数の世界観同士をつなぐ役割をもっているはずだった。専門家の役割もそう。しかし、福島の問題、とりわけ廃炉の問題についてはその役割が機能していない。

 いわゆる「風評被害」と呼ばれる福島忌避による経済的損失や、それを引き起こすデマ・差別は問題だと世間は言う。ではそれを何が作り出しているのかと言えば、バランスの取れた世界観を得られずにいる世間自体でもある。背景に、モノサシの機能不全があることは明らかだ。

 福島からの避難者へのいじめもそうだ。「福島から来たお前は菌だ、病気になる」と言われるのは、子どもの無知が原因だということになっている。だから、道徳の教科書を読ませておけば、いじめはなくなるという対処療法がとられている。しかし、あまりに皮相的かつ責任転嫁も甚だしい対応だ。これは大人自身の問題だ。大人が「福島から来た人間や一次産品が汚染されていることはない」とモノサシ・根拠をもって言い返せる前提がなければ、今後も問題は続く。

 3.11以降、日本はその前提を整えて来なかったから、現にそこに起こった災害・原発事故そのものとはまた別の、2次被害が起こっている。

 前置きが長くなった。1Fには6年たっても福島に残った問題、そして今後も中長期に渡って残り続ける問題が凝縮されている。安全かどうかを大声で叫び合う前に、「不安だ」「とんでもないことになる」「廃炉なんか無理なんだ」と錯乱する前に、そもそも私たちはどういうモノサシを持って、現実に向き合えばいいのか考えておくべきだ。以下、いくつか1F廃炉が抱える課題をあぶり出しながら、私たちが持っておくべきモノサシをまとめる。

論点1:外れ続けてきた
1Fへの「負の予言」

 最初に取り上げたいのは、1F廃炉の失敗を願う人々が喧伝する「絶望の象徴」化だ。

 1Fが「絶望の淵に立っている」という設定で語られたのは、今回の「650シーベルト大発見!」問題に始まったわけではない。オオカミ少年が「オオカミが来た」と何度も叫ぶように、「1Fは絶望の淵に立っている」と叫ぶ声が何度も聞こえてきたのが1Fの6年間だった。

 例えば、「大量の被曝による廃炉作業員の人員不足で作業が継続できなくなる」「4号機が崩壊して使用済み燃料が原子炉建屋の外にこぼれ落ちて再避難」「多核種除去設備(ALPS)が完成せず汚染水問題は窮地に陥る」といった話が、その時々のトレンドになる。

 マスメディアはそれを匂わす。SNS等はそれをデマ混じりに拡散する。「4号機 崩壊」などで検索していけばその残骸はいまでも観察可能だ。それを見れば「このままいけば、日本滅亡」とでも言わんばかりの、煽りと虚偽にまみれたものが多数存在することに気づく。喜々としてネガティブな情報だけを選別してTwitterなどSNSで流し「こういう話を求めていた。これが福島の現実だ」などと、したり顔をする「有識者」「思想家」も多数いた。

 しかし実際には、作業の進捗と時の経過のなかで、それらの予言は外れ続けてきた。現在、作業員の確保も4号機もALPSも、安定的な状態にある。

 もちろん、それは現場での多大な努力があったからだ。人員確保も4号機の安定化も多核種除去設備の稼働も、様々なリソースを結集したからこそ成立したことだ。手放し無策のままでも大丈夫でした、という話ではない。

 ただ、この手の予言が厄介なのは、無責任なオオカミ少年たちが手を替え品を替え、デマを通して恐怖の共感を集めようとする中で、本当に必要な課題への注視がなされず、必要な手立てが看過されてしまうということだ。

 そろそろ外れたことが明らかになる予言は「凍土壁は絶対に失敗する」というものだ。凍土壁が完成すれば、汚染水管理などの大きな課題の解決に向けて前進することは間違いない。ただ、ここから先に問題となるのは、膨大な量のタンクに貯蔵されている浄化済み水の処理とデブリ取り出しという、具体的な、より難度の高い課題だ。

 そもそも原子力規制委員会もしばしば指摘してきたことだが、凍土壁は根治療法ではない。よりハードルの高い課題を解決すべき状況が目の前に迫ってくるということこそが、私たちがもっと早い時期から意識すべきだったのを、「予言」は覆い隠してしまう。

 1F廃炉の話は難しい。だから多くの人が口をつぐむ。饒舌に話す一部の人間の言葉には、明らかな偏りがあった。一般レベルでの1F廃炉を取り巻く言説は、その失敗を願う人ばかりに固められてきた。失敗を願って拝んでいれば思考停止できるから楽だ。デマには事実を持って反駁し、失敗を願うことしかしない思考停止の愚者は放っておけばいいが、一方で、いかにすれば前に進むのか頭を悩ませ、汗をかく人の層を厚くしていく必要がある。

「失敗か成功か」の二択クイズでは
廃炉の真実は見えてこない

 先日の2号機内部のサソリ型ロボットによる調査は最終的に想定していた作業を完了できず、結局、ケーブルを切って内部に放置することになった。その後開かれた記者会見では、どうにかして東電の担当者に「失敗した」と言わせようという問答が繰り返された。東電が「成果があった」という態度を取り続けたからだ。

 果たして失敗したのか、それとも本当に成果があったのか。ここでも正しいモノサシでもって考える姿勢が必要になる。

 途中でロボットが動かなくなったということは、当初の想定通りにことを進めるという意味では明確に失敗だった。一方で、今回は1F内部の情報を、カメラなどを入れながら細かく捉えることが目的であり、その意味では、一定の成果があったとも言える。

 東電が「失敗しました」と涙を流しうなだれる姿を見たい人はいまでも多いだろう。それでスッキリする人もいるかもしれない。ただ、この問題を追いかけ続け、どうにかしたいと思っている私にとっては、そんなものを見せられても何の得もない。知りたいのは、どんな情報が取れて、それがどれだけ意義あるもので、次の工程にどんな影響を与えるのか、ということだ。近日始まる予定の1号機内部の調査をはじめ、デブリ取り出し前の作業の今後につながる何かがあるのかということだ。さらに、それがどのように地域の復興に影響しうるのかということだ。

 成功か失敗か、という二択クイズをやっていては見えてこない、クロともシロともつかないことの中で、私たちは考え続けなければならない。同じようにシロクロで評価できない出来事は、今後も繰り返し起こるだろう。

 廃炉費用は21.5兆円で、当初想定していた額の倍になった。これは問題だ。電力消費者や国民の負担が出ることの正統性も、熟議されるべきなのは当然である。一方で、「こんな膨大な額の無駄遣いはだめだ。削減しろ」とでも言わんばかりの議論がある。

 では単純にカネをかけない、そして、技術もヒトも集まらなくていい、という話になったらどうなるか。ただでさえ30~40年かかると言われる廃炉の計画がさらに長期化するだろう。「そもそも30~40年なんて無理なんだ」という議論もあるが、現状ですら無理である可能性があるものが、さらに難易度を増すということだ。

 いかに効率的にカネをかけるか、あるいはこれだけの額をかけるからには、いかなるアウトプットを得られるのか。こうしたことを具体的に考えるには、相当な知力体力が求められる。

 とは言っても、普段から経済政策や外交防衛、医療福祉を考えて議論するのと大きなレベルの差はないと思う。ただし、最初に学んで前提知識をつけるためのツールが、廃炉に関しては大きく不足しているのも事実だった。だから私は『福島第一原発廃炉図鑑』という本を昨年刊行した。「いかにすれば前に進むのか頭を悩ませ、汗をかく」というモノサシをもち、思考停止しない人が求められているからだ。

>>(下)に続く

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2017年03月15日 15:48

私は極端に身体が固いのですが、特に疲れやすくはありません、、、それでも柔らかくなりたい。。。

■疲れやすいのは「体が硬い」せいかもしれない

べたーっと開脚したり前屈する姿を見ると感心しますが、体が柔らかいことは健康面でメリットがあることを知っていますか?

「私は体が硬いもので」「歳のせいかめっきり体が硬くなって」などと嘆く人は多い。確かに硬いより柔らかいほうがいいような気がするが、実際のところ体が硬いとどのような不都合があるのだろうか。そもそも体のどこがどのように硬いのだろうか。

 体の「柔軟性」という言葉があるように、柔らかさの定義を調べたほうが話が早そうだ。厚生労働省によれば、柔軟性とは「筋肉と腱が伸びる能力」のことで、筋力、瞬発力、持久力、調整力とともに基本的な運動能力のひとつとされている。つまり体が硬いということは、筋肉と腱が伸びる能力に欠けるということである。

体力テストの「前屈」の意味
柔軟性は代謝や血行に影響する

 柔軟性には「静的柔軟性」と「動的柔軟性」がある。静的柔軟性はいわゆる体の柔らかさで、一般に柔らかいほど普段の生活でのケガが少なく、疲労も回復しやすいとされる。動的柔軟性は体の動かしやすさ、つまり運動のしなやかさのことで主に競技能力に関わるものだ。言い換えれば、体が硬いと動作が不自由なだけでなくケガをしやすく、疲れやすいということになる。また体が硬く緊張状態にあると代謝や血行が悪くなりやすい。つまり腰痛や肩こりなどの不調や、免疫や代謝などあらゆる体機能の低下につながるとの説もある。

 体力テストの立位体前屈で体を深く曲げられたとして、「それに何の意味があるの?」とお思いの人もいるかもしれないが、柔軟性が高いということには大きな意味があるわけだ。

 前述のように体の柔軟性は「関節可動域」により左右される。関節可動域とは字面のとおり、体の各関節が自然に動くことのできる範囲のことで、「骨格構造」と「軟部組織(筋肉や関節など)」によって決まる。骨格の構造は生まれつきのものであり、努力によりどうにかなるものではないが、体の組織なら変えることはできる。

 関節可動域を変えるための手段がストレッチ運動だ。私たちはストレッチをすると関節が動きやすくなったり、筋肉が伸びやすくなること、運動前や後のストレッチが大切であることを経験から知っているが、もともと筋肉や関節の柔軟性を高めるための運動なのである。

ラジオ体操は優秀なエクササイズ
過度な効能を謳うストレッチにはご用心

 ストレッチには、比較的軽い運動というイメージがある。やりようによってはいくらでもキツくできるのだが、一人でもできる、時間や負荷を簡単に調節できる、場所を選ばないという意味でとっつきやすい運動なのは確かだ。

 運動の習慣がなく体の硬い人が、どれストレッチでも始めてみようというとき、困るのが選択肢の多さだ。ほとんど「効能」に近いことを謳う様々なストレッチやその類があり目移りしてしまう。

 無難なのは定評のあるストレッチを選ぶこと。例えばラジオ体操第一・第二もいいだろう。全身の筋肉や関節を動かすようにデザインされた体操だから、ストレッチとしても優秀である。体が覚えているはずだからとっつきやすく、見かけ以上にカロリーを消費するのでダイエット向きでもある。

 あえて流行に乗ってしまうのもよい。メディアに当たれば、ここ最近話題となっているストレッチがいくつかみつかるはず。現在は背中柔軟性ストレッチ、横隔膜ストレッチが話題に上り続けている。極端な内容だったり、ありえないほど多くの効能を謳っていない限り、どれでもいい。その場で試してみて「キツいけれど気持ちいい」と感じたら、そのストレッチに決めてしまおう。続けるにはまず始めてみることだ。

(ライター 工藤 渉)

[DIAMOND男の健康]

Posted by nob : 2017年03月15日 15:30

アレルギーとまでは言わないまでも、私の場合はウェイトロスはもちろん、乾燥肌や蕁麻疹などが大幅に改善しました。。。

■ジョコビッチ選手を変えたグルテンフリーの食事法の効果(前編)

文:山本奈緒子

錦織圭選手の大活躍とともに、テニスが注目を集めています。その錦織選手が2014年、準優勝をした全米オープンで、決勝進出をかけて死闘を繰り広げた相手が、現在、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ選手。

そのジョコビッチ選手の著書が、いま驚異的な売り上げを記録中です。その著書のタイトルは、『ジョコビッチの生まれ変わる食事〜あなたの人生を激変させる14日間プログラム』というもの。10万部を超え、Amazonでも総合3位に入るなど、その勢いはとどまるところを知りません。

実は世界トップのアスリートであるジョコビッチ選手、ある食事法を取り入れた途端、劇的に成績がアップ。いきなり3つのグランドスラム大会を制し、一躍、世界ランキング1位に躍り出ました。好調は現在も続いており、2015年もウィンブルドンや全米オープンなどグランドスラム大会3勝。さらに4度目の年間世界ランキング1位が確定するなど、まったく他を寄せ付けません。

ではジョコビッチ選手は、一体どんな食事法を実践したのでしょうか?それこそが、ダイエットだけでなく、実は今や多くの一流スポーツ選手やアスリート達が取り入れ始めている食事法、“グルテンフリー”なのです。

そこで、グルテンフリーの目を見張る効果と、実践する上でのポイントなどを、その著書から抜粋してご紹介しましょう。「疲労感が抜けない」「いつも頭がボンヤリしている」という人は、ぜひ試してみてください。

そもそもグルテンフリーとは?

グルテンとは、小麦や大麦、ライ麦といった穀物に含まれるタンパク質のこと。実は、自分では気付いていないことも多いのですが、このグルテンのアレルギーを持っていて、小麦などの穀物を食べると、息切れやめまいといったさまざまな不調を起こす人が、意外にも多いのだそうです。

ジョコビッチ選手は、まさにそのアレルギーの持ち主だったのです。そこで、パンやパスタなど、グルテンを含むあらゆる小麦製品を断って、健康を取り戻そうとしました。それが、グルテンフリー食事法というわけです。

グルテンフリーで得られる効果

ジョコビッチ選手は、グルテンフリーの食事法を14日間取り入れたところ、1週間たったあたりから、次のような効果があったそうです。

・身体が軽くなり、やる気が湧いてきた
・体重が減少した
・脳内の霧が晴れ、思考が明瞭になった
・長年悩まされていた鼻詰まりが消えた

その後、試しに再びグルテン製品を摂取したところ、あっという間に、めまいとさまざまな不調が再発したといいます。

このグルテンアレルギーは、気付きにくいのですが、「5人に1人が持っている」といわれています。いつも身体が重い、すぐ気弱になる、という人。「ストレスのせいだ」と片付けているかもしれませんが、実はグルテンアレルギーによるものかもしれません。試しに14日間だけ、小麦製品をやめてみてはいかがでしょうか?

グルテンアレルギーか調べるテスト方法

「もしかしたら、自分もグルテンアレルギーかも」と思った人には、簡単に調べられるテストがあるので、ご紹介します。それは、以下の方法です。

1.まず、左手をお腹に当て、右手は真横にまっすぐ伸ばす。
2.誰かに右手を下方向へ押してもらい、自分は右手を下へ押されないよう抵抗する。このときの右手の反応が、健常な状態のときの身体の反応である。
3.次に、左手にパンを持ち、お腹の前に当てる。右手は2と同じく、真横にまっすぐ伸ばす。
4.再び、右手を上から下方向へ強く押してもらう。このとき、パンを持っていないときより抵抗する力が弱い場合、身体がパンに含まれる小麦を拒絶している証拠といえる。

このテストは、パン以外の物でも応用できます。試しに携帯電話を持ってやってみると、「その電磁波が腕の力を弱めていることに気付くだろう」とのことです。

グルテンフリーはダイエットに最適

アレルギーでなくても、小麦は糖分が多いので、血糖値を急激に上げてしまうという弊害があります。糖質の多いものを食べると、身体は血液から血糖を取り除こうとします。そして脂肪細胞を血中にたくさん送り込んで、血糖を取り込ませようとするのです。

逆に考えれば、小麦製品を食べないようにしさえすれば、血糖値が急激に上がることもなくなるし、脂肪細胞を血中に送り込む必要もなくなる。つまり、太りにくくなるということです。

実際にジョコビッチ選手は、グルテンフリーの食事を始めてから、それまでなかなか落ちなかった体重が5kgも落ち、身体が軽くなったそうです。グルテンフリーは健康的に体重を落とせるので、ダイエットをしている人にもお勧めの方法といえます。

グルテンを含む食べ物

では、グルテンはどんな食べ物に含まれているのでしょうか?例を幾つか挙げてみましたので、参考にしてください。

・パン
・パスタなど小麦から作られた麺類
・揚げ物の衣
・ケーキやドーナツなど小麦から作られたスイーツ
・クッキーやクラッカーなどのスナック
・ビールなど麦芽から醸造されたアルコール飲料
・醤油や味噌などの調味料
・加工チーズ
・インスタントのお茶やコーヒー
……などなどです。

ひと口にグルテンフリーの食事をとるといっても、グルテンを含む穀物は実に多くの食品に使われているので、常に原材料をチェックする必要がありますね。

今回は、ジョコビッチ選手の著書から、グルテンフリーの効果と実践する上でのポイントを、簡単に抜粋してみました。

原因不明の体調不良に悩まされていたり、ダイエットしてもなかなか痩せないという人は、ジョコビッチ選手にならって、まずは14日間だけ、グルテンフリーを取り入れてみてはいかがでしょうか?


■ジョコビッチ選手を変えたグルテンフリーの食事法の効果(後編)

現在、世界ランク1位のテニス選手、ノバク・ジョコビッチ。その彼が著書『ジョコビッチの生まれ変わる食事〜あなたの人生を激変させる14日間プログラム』で明かした“グルテンフリー(小麦や大麦、ライ麦といった穀物に含まれるタンパク質を一切摂らない食事法)”は多くの人の注目を集め、今や一流スポーツ選手、アスリートの多くが取り入れるようになっています。

前回は、そのグルテンフリーについて、効果や実践法などを中心に解説しました。

後編の今回では、実際にジョコビッチ選手がおこなっている食生活の内容について紹介したいと思います。

起きたらまず摂取するもの

ジョコビッチ選手には、朝の習慣が2つあります。

1つ目は、グラス1杯の常温の水を飲むこと。寝ている間、身体は何時間も水分を摂っていません。そのため、起きて活動を始めるための水分を必要としています。

ただし、このとき氷水を飲むことは避けているそうです。身体は、入ってきた水を体温と同じ温度まで温めようとして、消化器官へ血液を送り込んできます。冷たい水を飲むと、そのプロセスに多くの血液が使われ、消化が遅くなるだけでなく、筋肉への血流が妨げられてしまうのです。

ちなみにジョコビッチ選手は、朝だけでなく、一日を通して温かい水を飲むようにしているそうです。

2つ目は、スプーン2杯の蜂蜜を摂ること。身体は糖分を必要としていますが、悪い糖分を摂ると、血糖値が乱高下することになります。そこで良い糖分である蜂蜜を毎朝摂っているそう。さらに、ジョコビッチ選手は、通常の蜂蜜より抗菌作用の高いマヌカハニーを、できるだけ摂るようにしているそうです。

ジョコビッチ選手の朝食

それではジョコビッチ選手は、どんな朝食を摂っているのでしょう?彼は“パワーボウル”と称して、普通サイズのボウルに次の材料を混ぜて、毎朝食べています。

・グルテンフリーミューズリー、またはオートミール ※ オーツ麦を脱穀し、平たく押し潰したものがオートミール。そのオートミールにドライフルーツやナッツを加えたものがミューズリー。
・一握りの分量の様々な種類のナッツ(アーモンド、クルミ、ピーナッツなど)
・ひまわり、またはカボチャの種
・スライスした果物(バナナや様々な種類のベリーなど)
・ココナッツオイルをスプーン1杯
・ライスミルク、アーモンドミルク、またはココナッツウォーター

毎朝、これらの材料の割合を変えて、味に変化を付けています。日本人には馴染みの薄い食材も多く含まれていますが、輸入食品を扱うお店やネットショップなら、入手が可能です。ぜひ試してみてください。

これだけでは足りず「もう少し何か食べたい」と思ったときは、パワーボウルを食べてから20分後に、グルテンフリーのトーストやツナ、アボカドを食べているそうです。

20分の時間を空けるのは、消化を良くするため。胃は、炭水化物とタンパク質を同時に消化することができません。そのため、このパワーボウルのような炭水化物と、間食に含まれるタンパク質を同時に摂取すると、消化にエネルギーと時間を要します。

すぐにタンパク質が入ってくると、胃に負担をかけてしまうので、胃が適応できる時間を20分与えているのです。

ジョコビッチ選手のランチ

ジョコビッチ選手の典型的なランチは、“野菜入りグルテンフリーパスタ”です。グルテンフリーパスタは、キノアかソバで作られています。

野菜は、次のものを混ぜています。

アブラナ、トマト、キュウリ、ブロッコリー、カリフラワー、インゲン豆、ニンジンなど。このグルテンフリーパスタと野菜に、オリーブオイル、少量の塩を混ぜるのが定番です。

反対にジョコビッチ選手が食べないのは、トマトソースなどのソース類。とくに缶詰のトマトソースは添加物が多く含まれているうえ、胃がもたれるので消化が遅れてしまうそうです。

ジョコビッチ選手の夕食

夕食は、肉か魚といったタンパク質を中心に摂ります。具体的には、牛肉のステーキか鶏肉、サーモンが多いそう。肉はローストかグリル、魚は蒸すか短時間茹でる、という調理法を取ります。これに、蒸したズッキーニやニンジンなどの野菜類、またはヒヨコ豆やレンズ豆、スープなどを加えます。

アルコールは、ときどきグラス1杯の赤ワインを飲むのみ。ビールやウォッカなどは、麦から作られているので飲むことができません。

摂取していい水分は?

お茶は、いつ飲んでもOKな飲み物です。とくにジョコビッチ選手は、リコリスティーとジンジャーレモンティーを好んで飲むそう。リコリスティーはカフェインが入っていないのに目覚まし効果があるので、オススメです。

“食べ方”で心がけていること

ジョコビッチ選手が食事を摂るときのルールとしているのが、「ゆっくりと意識的に食べること」です。

早く食べると、胃に一度に大量の食べ物が押し寄せてくるため、胃は得た情報を処理する時間がなくなり、消化が遅くなってしまいます。そのため「満腹」のサインが出なくなり、食べ過ぎてしまうのです。

さらにジョコビッチ選手は、食事中は次のことを実施しています。

・テレビを観ない
・メールを見ない、送らない
・誰かと長々話さない

このようにして、食事中は噛み砕くことに集中します。それにより、唾液に含まれるエンザイムが食物と混ざり、より正確に胃に「情報」が伝わるからだそうです。

いかがですか?ジョコビッチ選手もそうであったように、自分では気付いていないけれど、実は小麦アレルギーを抱えており、それによって様々な不調に悩まされている人は意外と多いようです。ぜひ、彼の食事内容を参考に、14日間のグルテンフリーを試してみてください。


[いずれもRhythm(リズム)]

Posted by nob : 2017年03月04日 17:01

すべての人に敬称敬語で話すことから始めれば難しくありません。。。

■アドラー心理学に学ぶ仕事との向き合い方

『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』の売れ行きが止まらない。ビジネスパーソンは「アドラー心理学」をどのように役立てるべきなのか。本には記されていない「14の教訓」も紹介していく。

アルフレッド・アドラー
オーストリアの精神医学者(1870~1937年)。フロイト、ユングと並ぶ心理学の3大巨頭のひとり。フロイトの性欲中心の学説に反対し、「個人心理学」を立ち上げた。

◎アドラー心理学は対人関係の処方箋

『嫌われる勇気』が世に出たのは、2013年12月のこと。哲学書のジャンルに入る本でありながら、たちまちベストセラーとなり、世にアドラー心理学ブームを巻き起こした。

 著者の岸見一郎さんいわく、アドラー心理学は、「対人関係に焦点を当てたシンプルかつ実践的な心理学」とのこと。

「私たちは、職場や家庭、日常生活で様々な悩みを抱えていますが、それを丁寧に紐解いていくと、すべて対人関係の悩みに帰結するのです」

 上司や部下との人間関係、妻(彼女)との関係、子どもとの関係……。たしかに、人間関係のつまずきが、そのまま人生のつまずきとなっている。

 では、どうしたらいいのか。岸見さんと一緒にアドラー心理学による解決策を見ていこう。

岸見一郎
1956年京都府生まれ。哲学者。

【テーマ1】上司や先輩とのつきあい方

《対人関係は肩書で区別しない。人はみな対等》

ヨコの関係
「上司だから部下だから取引先だからと、対人関係を肩書で区別していてはうまくいきません」(岸見さん)。タテの関係を築かず、ヨコの関係――これが理想の関係だ。

◎上司の感情的な発言につきあってはいけない

 職場での人間関係――特に上司や先輩との人間関係は、目上の相手のことだけに、なかなか難しいものがある。

 岸見さんは、「上司と部下の関係をタテの上下関係で捉えることに間違いがある」と言う。

「アドラー心理学では、タテの対人関係は精神的な健康を損なう最も大きな要因であると考え、ヨコの対人関係を築くことを提唱しています。職場の人間関係で間違いやすいのは、職責の違いを、人間関係の上下で捉えてしまうことです」

 上司と部下では、求められる役割も責任も異なる。経験や知識の量も違うだろう。だが、こうした違いを人間関係に持ち込まないのがアドラー心理学だ。

「あくまで人として、対等でなければならないのです」

 とはいえ、上司がタテに固執し、怒鳴りつけてきたらどうするか。

「まず、立場に関係なく〝怒り〟は人と人との距離を引き離す感情だと理解してください。望遠鏡を反対側からのぞくようなもので、相手はどんどん離れていき、関係は悪化します」

 そのうえで岸見さんが提案する方法は次のとおりだ。

(1)何を言っているか、その中身にだけ着目する。

「感情を爆発させる人は、そうすることによって相手より優位に立ちたいと思っているのでしょう。怒りは権威づけなのです。怒られた際は感情面を無視し、中身にだけ注目するのです。正当な指摘であれば従い、不当ならば指摘し返せばいい」

(2)「普通に話していただけませんか?」と上司に注進する。

「関係性の改善を求めるのも手です。こちらが感情的にならず、あくまで冷静に接すれば、向こうも『こいつの前では威張らなくてもいいんだ』と学習してくれる可能性があります」

 それでも「嫌な上司」はいる。

「基本的に、〝悪い上司〟はいない、と考えてください。コミュニケーションの下手な上司がいるだけなのです。雨が降ったら傘を差すのと同じように、上司の怒りは冷静に受け流してしまいましょう」

望遠鏡を反対からのぞく
岸見さんいわく、「怒りは、ちょうど望遠鏡を反対からのぞくように、自分に怒りを向けた人を遠くへと離してしまいます」。

◆アドラー心理学的3つの教訓

一、 責任の大小はあっても人間関係に上下はない
一、〝怒り〟は人と人との距離を引き離す感情
一、 悪い上司はいない。〝下手な〟上司がいるだけ

【テーマ2】部下や後輩の育て方

《相手をほめてはいけない、叱ってもいけない》

叱ってはいけない
アドラーは「叱る」ことも「怒る」ことも、決してやってはいけないこととして否定する。「部下が失敗した時は、叱らずに、そのことだけを注意すれば事足ります」(岸見さん)

◎ほめるという行為は相手を見下している

 上司や先輩との人間関係のあり方は、そのまま、部下や後輩との人間関係にも重なってくる。後輩とのつきあい方、育て方もまた、職場では悩みの種だ。

「対人関係はヨコ関係なので、怒ってはいけない、と言いましたよね? こう言うと、『怒ってるんじゃない、叱ってるんだ』と反論する方がいますが、この2つに違いはありません。もし、あなたが部下を叱り続けているとしたら、きっとその部下は、叱られないために、自分に与えられた必要最低限のことしかしなくなるでしょう。『指示待ち族』の誕生です」

 岸見さんは、部下が失敗した際は、次の3つの対応を取るべきだという。

(1)可能な限りの原状回復。

(2)関係者への謝罪。

(3)同じ失敗をしないよう話し合う。

 叱っても、何も解決しないのだ。

 では、部下はほめればいい?

「そうではありません。アドラーはほめることも否定します。なぜなら、ほめることは、〝上から目線〟で相手を見下し、評価しているということだからです」

 岸見さんは「ほめる」ことで、相手をダメにしてしまう恐れがあると説く。

「アドラー心理学では、承認欲求を否定します。なぜなら、承認欲求にとらわれた――つまりほめられたい人間は、他人から認められたいと願うあまり、いつの間にか、自分の人生を見失ってしまうからです。『ほめられたい=承認されたい』という欲求は尽きることがありません」

 会社には、上司の鵜(もしくはポチ)のような人間がたくさんいる。彼らは、自分の承認欲求を上司に利用され、コントロール下に置かれているのだ。

 ほめてもダメ、叱ってもダメ。ならば、どう部下に接すればいいのか。

 岸見さんは、「部下を尊敬すること」だと言う。

「冷静に部下を観察してください。きっと、『自分より秀でた分野』を持っているはずです。その部分を認め、何なら教えを請うてもいいのでは?」

上司が部下をコントロール
上司が部下をコントロールする場合、相手の「ほめられたい」という承認欲求を利用していることが多い。

◆アドラー心理学的3つの教訓

一、 叱り続けた部下は「指示待ち族」になる
一、 承認欲求にとらわれると利用される危険性
一、 部下や後輩の尊敬できる部分も見つける

【テーマ3】自分の仕事との向き合い方

《あらゆる仕事に貴賤はない。取り組む態度が肝心 》

あらゆる仕事に貴賤はない
例えば、一国の宰相と専業主婦の間には、職業としての差はない、というのがアドラーの立場。「私たちはそれぞれ役割を分担しているだけです」(岸見さん)

◎社会も職場も「分業」によって成り立っている

 いくら職場では、「タテ関係ではなく、ヨコ関係だ」と言ったところで、頭では理解できても、実際の行動に移すのは難しい。

「職場での人間関係を、ビジネスライクな仕事上の関係なのか、友人に近い関係なのか、分けて考えるほうがいいでしょう」と岸見さんはアドバイスを送る。

「アドラー心理学では、『仕事の関係とは〝信用〟の関係であり、交友の関係とは〝信頼〟の関係である』と規定しています。仕事の関係とは、利害の絡んだ条件付きの関係ですね。一方、交友関係は、利害に関係なく『好きだ!』という感情で結ばれた関係です。つまり、仕事では信頼は必ずしも必要ありません」

 では「信用」とは?

「アドラーは、人は『分業』という画期的な働き方を手に入れたのだと言っています。どんな仕事でもそうですが、分業によって成り立っています。社会もそうです。なくていい仕事はひとつもありません。つまり、職場とは、お互いがそれぞれの役割を担い、協力し、貢献し合っている関係といえるのです。だって否が応にも、信用して協力し合わなければ、仕事は成立しないのですから」

 信用関係が成立する条件は?

「前提として、このことを理解してください。人間の価値は、『どんな仕事に従事するか』で決まるのではなく、『どんな態度で取り組むのか』によって決まるのです。だからどんな職種であろうと、自分を卑下する必要はありません。そして、もうひとつのポイントは、『能力』ではなく『態度』が重要だということです。なぜなら、人は、その人のスキルの高さのみで相手を信用するのではなく、『この人と一緒に働きたい!』という感情を重視しています。スキルが高い嘘つきの人よりも、スキルがそこそこでも誠実な人を私たちは仕事仲間として選ぶのではないでしょうか。『能力=人間性』ではないのです」

他者と「分業」して働く
他者と「分業」して働くためには、仲間を信用しなければならない。一方、この世で生きていくためには、友人を信頼する――どんな相手でも自分から尊敬しなければならない。

◆アドラー心理学的3つの教訓

一、 仕事とは、互いに信用し合うことである
一、 仕事の中身ではなく態度で評価しよう
一、「能力=人間性」ではない。「態度」が重要

文/編集部

[@DIME]

Posted by nob : 2017年02月25日 11:14

なるほど、、、今後ますます増えそうですね。。。Vol.2/怖っ。。。

■「死後離婚」しても義父母が持つ財産を手に入れる方法アリ

 本誌・週刊ポスト前号で取り上げた「死後離婚」についての特集が、“想定外”の反響を呼んだ。「死後離婚」とは、夫の死後に妻が夫の親族との親戚関係を解消する「姻族関係終了届」の書類を役所に提出すること。これにより、妻は夫の親族との縁が切れ、義父母の介護等にかかわる必要はなくなる。本誌は、「自分が死んだ後に離婚されるなんて怖すぎる」という夫側の反応を期待していたのだが、予想に反して妻たちから「いい情報だからもっと知りたい」という問い合わせが殺到してしまったのだ。

 死後離婚しても、義父母が持つカネや財産は手に入れたいという女たちもいた。

「夫の両親にはさんざんイビられて来ました。夫が死んだら姻族関係を終わらせたいのですが、今までの気苦労代として義父母からの財産分与を受ける方法はありますか?」(60歳・主婦)

 夫の両親の財産は、そもそも妻に相続権がない。しかし、妻には「子供を利用する」という手があるという。

「夫が死んでいる場合、義父母の遺産は夫の子供(義父母の孫)が『代襲相続』します。たとえ母親が義父母と姻族関係を解消したとしても、孫と祖父母の血族関係は切れていない」(家族問題に詳しい弁護士・加藤泰氏)

 つまり、子供を通じれば遺産を得ることは可能となる。4年前に夫と死別した都内在住の田中道代さん(仮名・55)はこんな計画を明かす。

「私自身は夫の両親と絶縁状態にありますが、息子にはおじいちゃん、おばあちゃんの遺産を受け取ったら半分は家に入れるように言ってあります。半分と言っても、夫の実家は九州の資産家。老後の心配は要りません。バレないっていうなら、死後離婚しちゃおうかしら」

 あぁ、やっぱり恐ろしい。

[週刊ポストセブン]

Posted by nob : 2017年02月25日 11:02

心がけてはいても7時間はなかなか難しい、、、夢を見ないで眠ることもほぼ皆無ですし。。。

■「7時間睡眠」がもっとも長生きできる理由

満尾 正 [満尾クリニック院長・医学博士]

質の高い人生は
「脳の休養」から生まれる

「7時間睡眠がもっとも長生きする」

 これは、日本やアメリカ、イギリス、それぞれの国の研究チームの調査で明らかにされていることです。

 もとより、人には個体差がありますから、6~8時間が健康的な睡眠時間と考えてよいでしょう。

 脳は、さまざまな心の作用と結びついています。

 睡眠が足りずに脳の疲労が回復されないと、たちどころに心が不安定になります。感情のコントロールが効かなくなる障害も出てきます。倦怠感や集中力の欠如などの不調も現れてきます。

 日中、働きづめの脳は、十分な休養、つまり「睡眠」が与えられることで、いくつになっても最高のパフォーマンスを発揮します。

 感情や気力は、生命力の構成要素です。脳の休養は、強い生命力を保つうえで欠かせない条件なのです。

 睡眠時間がどうしても短くなりがちな人は、昼寝をとり入れるといいでしょう。ただし、長時間ダラダラと寝るのは禁物です。せいぜい20~30分ほどの昼寝が、脳の休養にとても有効とされています。

 寝すぎも、無気力などの気分障害を引き起こします。

睡眠時間以上に
熟睡できているかが重要

 良い睡眠とは、睡眠時間の長さではなく、むしろ「熟睡」できているかどうかといった睡眠の質の問題と考えられています。

 睡眠には体を休める「レム睡眠」と、脳を休める「ノンレム睡眠」があります。レム睡眠は浅い眠り、ノンレム睡眠は深い眠りです。ノンレム睡眠から始まって徐々に眠りの深度を増し、熟睡度のピークを過ぎると浅くなってレム睡眠に変わります。約90分を1サイクルとして、4~5サイクル経て、心地よい目覚めに至ります。

 ぐっすり眠る脳は、夢をほとんど見ることがありません。このノンレム睡眠の間に、成長ホルモンが分泌され脳の機能回復や細胞の新陳代謝を高めたり、免疫力を増強したりといった体のメンテナンスが行なわれます。

 いつも決まった時間、夜10時に就寝し、朝5時に目覚める――。入眠して3時間の間にしっかりと成長ホルモンが分泌する眠りが、理想的な熟睡です。

 過不足ない睡眠は、朝の目覚めの状態でわかります。前向きな気持ちがあふれた目覚めであれば、熟睡が得られた証拠です。朝目覚めたときの気分を尺度に、自分に合った睡眠時間を見つけるといいでしょう。

「質の良い眠り」を
与えてくれるメラトニン

 規則正しい起床・就寝の習慣は、「誘眠ホルモン」とされるメラトニンの性質を活用してつくります。

 メラトニンは、脳の中心部の「松果体」と呼ばれるところから分泌されています。大量に分泌されると眠気をもよおし、少なくなってくると目覚めます。

 メラトニンの分泌量は7歳ごろをピークに、50代以降では半減しますが、「幸せホルモン」と言われるセロトニンを増やすことで分泌量が高まります。

 セロトニンは、納豆をはじめとした大豆製品や、ゴマ、しらす干しなどに豊富なトリプトファン(必須アミノ酸の一種)を原料につくられます。セロトニンからメラトニンへの合成は暗くなると始まると言われています。

 規則正しい睡眠習慣をつけるとともに、こうした食品を積極的にとって、脳を健康に保っていきたいものです。

 メラトニンにはまた、「不老長寿ホルモン」の異名があります。強力な抗酸化作用を持ち、脳細胞を守る働きがあります。さらに熟睡を得ることで免疫力が増強するという間接的な効果で、がん、骨粗しょう症、心臓血管疾患、糖尿病の合併症、肥満にもかなりの予防効果があることが報告されています。

朝日を浴びることで
ストレスから解放される

 昔から、日本人の勤勉さは「早起き」に象徴されています。江戸・元禄時代に井原西鶴が著したわが国初のビジネス小説『日本永代蔵』には、「金持ちになる秘訣5カ条」が書かれています。そのなかで「いの一番」に挙げられているのが、早起きです。

 じつは朝は、ストレスと闘う「ストレスホルモン」の分泌量がもっとも多くなります。体に活動のエンジンがかかる際にエンジンの役割を果たすのです。

 しかし、ストレスをためやすい人だと、体は一日中、ストレスホルモンであふれてしまいます。気持ちがうしろ向きになり、愚痴っぽくなったり、ひがみっぽくなったりして、ストレスがさらにストレスを呼ぶといった「ストレススパイラル」にはまってしまいます。

 そうならないためには毎朝、決まった時間に起床して朝日を浴びます。いわば「心を洗う朝の儀式」です。

 朝日を浴びると、前述のセロトニンが脳内に分泌されます。セロトニンは、ストレスが生まれにくい体内環境をつくります。このとき、笑顔をつくれば、ストレスホルモンの分泌量がスーッと下がります。心を洗う儀式は、脳をリフレッシュする習慣でもあるのです。

[DIAMOND男の健康]

Posted by nob : 2017年02月23日 10:27

これからがそれまでを変える。。。/闘病のかたちは千差万別十人十色、、、負けない人々はまずそれまでの自分と決別する。。。

■会社を辞めたらガンになりました、ついでに治療も止めました
でも8年経った今でも元気です

山口 ミルコ
文筆家

8年前に会社を辞めた。

オバマ氏が「チェンジ」を世界に呼びかけて、アメリカ大統領になった頃のことだ。

リーマンショックの折、20年に亘る出版社勤めをやめようと決意した筆者は、2009年初頭、会社に辞表を出した。と同時に、乳ガンに罹患していることが判明し、退社後は闘病生活を送った。

「リーマンショックからさほど経っていないのに、なかったことのようになっていないか?」

これは会社を辞めて闘病生活に入った私――毎日を静かに暮らしていた私から見えた世の中、の感想だった。

自分と同じく会社を辞めた人たちが、いまどこでどうしているのか気になっている。

あの日「世界の終わり」に気づいた人は少なくないはず、しかし私は彼らになかなか会えない。

バブル期に向かって思春期を過ごし、雇用機会均等法で就職、充実した社会人生活と賑やかな業界でのキャリアを手にして、その経験の貯蓄を元手に、失われた20年以降には自分なりのアイディアで食いつないだ――筆者と同世代の、会社の中核的存在だった人も多かったにちがいない。

そういう人たちがなかなか出てこられない世の中になっているのか、私が孤立しているせいなのか、何事もなかったかのようになっているこの世界。

リーマンショックが突き破った袋から弾け飛んだ、生き残りを賭けた闘いの空気は、オバマが4年2期をつとめるあいまにみるみるよどんで地球上をただよい、世界各地に沈澱、いよいよ不気味な様相を呈するなかトランプ米大統領が誕生した。

会社を辞めた直後から、私はガン治療を受けた。

主なメニューは手術→放射線治療→抗ガン剤、それと並行してホルモン治療と作業療法(リハビリ)。やりたくなかったが、やるしかなかった。その体験は、拙著『毛のない生活』(2012年)に書いた。

ぜんぶ合わせると入院・通院していたのが1年、その後の歯の治療や口内炎の頻発の繰り返しや手の不自由、免疫不全、帯状疱疹……などなど、いろんな回復を待つこと約3年、再発におびえながらも「まあ調子いいよね」となるまでになんだかんだかかってしまい、現在に至っている。

それでものらりくらりとやってきたせいか、ぼちぼち<がんを克服した>と言っていいだろうラインに、ようやっと立つことができた。

あのとき会社を辞めなければどうなっていたかと考えてみる。

会社を辞めたのは、もう辞めようと思ったからであり、ガンになったからではないが、筆者の場合、退社とガンの発覚がほぼ同時期だったので、すぐに周囲の人びとの知れるところとなった。

多くの関係者が思ったにちがいない。

「あのひとはもう、仕事できないよね」

そういった目にさらされることは、独立したばかりの者にとって、こたえた。

社長に朝から電話で叩き起こされることは当然なくなり、誰からも連絡が来なくなった。

朝は寝床でグーグーグー、昼はのんびりお散歩、しけんも仕事もなんにもない、ゲゲゲのおばけ状態になるのにそう時間はかからなかった。以前がモーレツ社員だった分、すがすがしくさえあり、変わり果てたライフスタイルには我が事ながら、ときおり呆れた。会社時代の自分は、幻だったのではないかと。

それでもあのまま会社にいては治らなかったと、いま振り返ってハッキリ言える。

ガンと会社はある意味似ているからだ。

ガンになったら「チェンジ」せよ

ガンは人によって違い、治療も違う。

ガン治療には波があり、体調にも波がある。

調子の良い時もあるので仕事できそうな気がするし、じっさいすることも可能かもしれないが、筆者の体験をもって言わせていただくならば、やっぱりやらないほうがよい。

会社を辞めずにガンと戦うことは、2つ会社に行くようなものだ。

「ながら」が通用しないのがガンであり会社――たいていの日本の会社では、同種療法は無効、ということだ。

冒頭の「チェンジ」を、ここであえて挙げたい。リーマンショック後に叫ばれて、いまだになされていないそれ、である。

ガンになったら、いったんぜんぶをやめること。

会社が大事なのは、よくわかる。筆者も会社を愛していた。会社員の人で自分の会社を愛してない人などいないと思う。しかしそんな人間がガンをこさえたのだ。

会社にいれば、日々目の前にやるべきことが生まれ、会いにくる人もいる。

そうした場所を持っていた人が持たなくなると心身不安定になることも自ら退社したいまではわかる。

また、お金のことは当然ある。ご承知のとおり、がん治療にはお金がかかる。

同時期に治療を受けていた筆者の友人のなかに、会社員は少なからずいた。仕事を続けなければ治療も続けられない、そう言っていた。

彼女たちは独身であったり、独身でなかったのに乳がんになったことで離婚に至ったりした。筆者も独身であったが、退職金がまとめて入ったこと、そして実家があったことで治療に専念できたのは幸運だった。

“無収入”の時代が訪れる不安なく仕事できた自分は、これまでずっと会社に助けられてきたのだと、よくわかっている。

それでも一度すべてを絶つことをおすすめするのは、<過去と決別する>ためである。もうそれ以外にすることなど、ほとんどないと言っていい。

いったん素(す)になる必要がある。

1人になって、閉じこもり、じっと考える。

ガンは自分の細胞の変貌なので、本来の自分を取り戻す時間が必要なのだ。

孤独と向き合い、徹底的に考える。

そうしないと、そもそも自分はなんだったのか、わからないからだ。

生きていると、いろんなものがくっついてくる。元のかたちを分らなくさせているそれをはがしてゆく作業が闘病であったと振り返る。

自分をとりまく環境、人間関係、ライフスタイルすべてを見直した。

変わらなければならない、しかしそれができたなら終わりも同然、あとやることは、決まっていた。

1) 病人である自分と、とことんつきあう。
2) 病院をよく検討したうえで、この主治医についていくと決めたらば、その方針に従い、覚悟して治療を受ける。

治療中の方がマシだった!?

この病気が難儀なのはある時期、戦争になるところであり、そこも会社とそっくりだ(前ページの1)と2)、病人を会社員に、病院を会社に、主治医を社長に、「治療を受ける」を「仕事する」に置き換えて読むことができる)。

戦闘や混乱は免れない。

人によってガンは違い、100人いたら100通りのガンがあるので、戦い方や期間も100通りあるだろう。人それぞれなのだけれど、あるときには激しく必死で戦わねばならない。そこを戦わないと、ガンはどこまでも追いかけてくる。

戦闘中は、真剣に戦う。そして、ここで和平と思ったら、ただちに武器を置いて戦場から去る。いつまでも戦場に立ち尽くし、呆然としたり、戦友と傷をなめ合ったり、異国に立ち入って勝手に国境線を引いたりしてはならない。去るタイミングを逃してしまうと、平時より戦時のほうがよかった、なんてことに。こうなるとタチがわるい。戦後が長引く。

和平を決めたら武器は保持しない。同じ手は二度と使えない。戦力は全て戦場に置いていくことになる。ここも会社と似ている。

私は治療を途中でやめているので、戦闘のさなかにガンと和平協定をむすんだようなことになっている。そのことについては、次回書かせていただこうと思う。

さて、戦場を去ってどこへ行くか?

待ってくれる人がいたらそこに帰れるが、よく考える必要はある。

会社に戻るな、とは言わない。しかし以前と同じ生き方では、敵はまた追いかけてくるので、居ながらにしてやり方を変えることをおすすめする。

会社を辞めなかった人には会社が、離婚にならなかった人は家庭が、そこがもしもあたたかく迎え入れてくれる場合それに越したことはないにしても、乳がんのように長期間治療の病ほど、そのサイクルに呑み込まれ、うっかりすると治療の世界が居心地よくなってしまうケースがあることも、ここで言っておきたい。

とかく人は慣れた場所にいてしまうものだ。

病院の中にいれば守られるし、みんな優しくしてくれる。同じ病の友もいる。精神的なケアサポートとして同じガンの患者同士が交流できる場を設けている病院も多い。そこに専門医や経験者が出入りして、患者にヒアリングをしたり、アドバイスをしたり、の交流が生まれる。その交流がいっとき患者を支えることも否定はしないが、批判をおそれず書くならば、用が済んだらとにかくその場から離れるほうがいい。

一歩病院を出れば、外の世界が待っている。

そこにあらゆる問題が待ち受けていることはいうまでもない。

治療中のほうがまだよかったというほど、厳しいことがそこには待っているかもしれないが、治療の世界が居心地いいからといって居座らず、とっとと社会復帰したほうがいい。

素(す)に戻った本来の自分が、必ず新しい場所を引き寄せるはずだから。

おさらいする。ぜんぶをやめて、ひたすら治療に専念、そして治療が済んだら、そこもやめる。闘病前の自分と決別し、闘病中の自分とも決別する。この道しかなかった。

退社から8年、いまになって、会社がどういう場所だったのか、思い返すことが多い。

元気になった証拠かもしれない。

では、次回は「なぜ私は治療をやめたのか?」について書かせていただきます。


■「ガン再発」と「副作用」を天秤にかけた結果、治療をやめました
後悔なんてしてません

8年前、勤めていた出版社を退社したと同時に乳ガン罹患が発覚した文筆家の山口ミルコさん。手術、抗がん剤、放射線、ホルモン剤、リハビリなど、辛い治療をこなしつつも、快方に向かっていた。が、山口さんは途中で治療を一切放棄してしまった。そのココロは一体?

ガン探偵ミルコの捜査結果

退社することなく、ガンになったと仮定してみる。

おそらく丸1年は会社を休まなければならなかったし、その後の不調を抱えながら前と同じ仕事を続けるに困難がつきまとったことは想像に難くない。

闘病は身体の厄介だけでない、心が厄介だ。

それに会社というのは待ってくれるものだろうか、以前のようには稼げなくなった人を。

なぜガンになったのか? それをずっと考えてきた。

<私がなぜ?>の問いは、多くのガン経験者の方々にも共通のものと思う。

ストレスか、食生活か、何者かの怨念もしくは邪気なのか、はたまた自らの行ないの悪さによるものか、前世からの因縁か……自問自答は止まらない。

けっきょく自分自身を責めることになる。私もはじめはそうだった。

ところが年数が経つにつれて、ほんとうにそうだろうか?と思うようになった。

考えてばかりいるうちに、自分がいいとか悪いとか、そういうものを超えた真相に迫りたい、どうにかしてそこへたどり着けないだろうかということになった。ヒマだったのだ。

原因は何か?

犯人は誰か?

犯人逮捕までの捜査プロセスについては、これから出る新しい本に書いた。

ガン探偵ミルコは、日本で、中国で、ロシアで、考えた。

考えに考えぬいてわかったことの1つには、結果はもう出ている、ということがある。

<ガンになった>は結果だ。

原因はどうであれ、結果が出ている。

ガンになったことも、会社をやめたことも、もう済んだこと。

なのになぜ私はそこにいつまでもこだわり続け、本まで書いたのだろう。

会社も治療もやめたのに、考える続けることはやめられなかったのである。

私を導いたものがなんであるのか、そこも知りたい。

ひとつ、いいアイデアが浮かんだことがある。

「私は嵌められた」というものだ。

私は罠にかかった小動物のようだった。

まったく自分は悪くない、すべて私以外の何者かのしわざであると。そこで片づけられたらすぐに終わったのだが、しかしそうはならなかった。

私もいつか再発するのかな……?

<ガンを克服した>と言っていいだろうラインにようやっと立つことができたと前回書いた。筆者は会社を辞めると同時にガンが発覚、闘病をへて現在に至っている。

ここまでに、まる8年。退社からもガンからも、まる8年。

この時間の長さをどうみよう?

ずいぶんかかってしまったという気もするが、こんなもんだとも思える。

ガンができるのにはそれ相当の時間がかかっているのだから、ガンが治るのにもそれ相当の時間がかかる、ものごととはきっとそういうものだろう、といまならわかる。

<いままでの自分>がガンをこさえたのだから、<いままでの自分>とは変わらなければ、そうすることでしかぜったいに治らない、そうきつく我を戒めて、この8年を暮らしてきた。

入院中に、「7年で再発した」と言って病院に来た人と一緒になったことがあった。

「ああ、私もいつかまた、なるのかなあ……」

初発を治してもいないのに私は再発を心配した。

あれ以降「7年で再発」の話がなかなかアタマから離れず、再発におびえてきた。

退社以降、ときおりガンについて書いたり発言する機会をいただいてきたが、その中で「克服」という言葉を、私は使ったことがない。むしろまだ病人なのだ、調子にのるなよと自分に言い聞かせてきた。それがここへきて<ガンを克服した>と言っている。わけがわからない。ただ、<終わり>だと思う自分がいる。

私は長年編集者としての仕事に注いでいた全力を、一気にガン研究へ傾けていたので、治療が一年も経つころにはすっかりクタクタになっていた。

もう私はじゅうぶんやったのではないか?

そんなずうずうしい考えがうかんでいた。

当初、主治医の方針では、2種類のクスリをやることになっていた。

パート1は入院で点滴、およそ4ヵ月。

パート2を通院で点滴、およそ半年の予定。

パート1では完全に脱毛し、吐いて吐いて吐きまくったが、なんとかノルマを終えた。

そしてパート2に入ると、全身がグラグラし、耳の奥に痛みを感じた。これまでに経験したことのない、具合の悪さだった。

このままでは耳が聞こえなくなるかも――?

「私、やめます」

医師に言った。

治療も社交もやめたら体質改善

たしかあのときも――会社をやめるときとも、おんなじだった。

もう戦えないのなら、そこに居場所はないのである。

あえて言葉にするなら、もうここには呼ばれない、この場所には来なくていい、いなくてもいい、自分。

自分を失う一歩手前で、私は逃げた。

「私、やめます」の宣言は、この肉体から発せられた言葉であるはずなのに、自分が言った気がしない。それは神かご先祖様か、誰かがクレーンのような恰好で私をひょいと摘(つま)み上げ、私を危機から救い出した。

クレーンで私はいったん高い所へ引き上げられて、その直後に地面に落とされた。

高い場所から勢いよく落ちたので、ダメージは大きかったが、大怪我も辞さないその助けがなければ私はいつまでもあの場でモタモタした。だから救われた。生と死の境を超えたのである。

そして私は会社からもクスリからも引き離されて、あらためて自分のかたちを眺めることになったのだった。

そこには少々まちがったかたちの、歪んだ私がいた。

まだ数回残っていた抗がん剤をこうして途中でやめた私は、どうしたか?

こたえ、何もしなかった。

なにもかも、やめてしまったのである。

経口の抗がん剤も、ホルモン剤も、検査に行くことも、やめてしまった。

ガン治療というのは主治医の決めたスケジュールをまっとうしないと再発率がぐんと上がるといわれており、再発はおそろしいのだが、何もする気がおこらなかった。

ついでに社交もやめた。

こうでなきゃいけないものとかお金や知名度が価値基準になっている場所ともあいついでお別れした。それは、ある意味カンタンだった。向こうからさよならしてきたからである。

ウソは前から嫌いだったがいっそう嫌いになった。

あとは自然にまかせた。

するとふしぎなことに、本来のかたちにもどっていった。

贅肉が落ち、視覚、聴覚、嗅覚が冴え、いったんゴワゴワになった髪質がサラサラになった。

啓蟄が近づくと、手術跡の古傷に痒みをおぼえるようになった。

こうなるともう、大きな地球のサイクルにのっかっていくしかなく、私がずっとこだわってきた「なぜ?」の問いには、すでに何の意味もなかったのだと、解明されるのは時間の問題だった。

以前のように稼げるかなど、質問自体がばかげていると、わかっただけでもガンで儲けたものだった。


[いずれも現代ビジネス]

Posted by nob : 2017年02月23日 09:50

なるほど、、、今後ますます増えそうですね。。。

■妻が喜ぶ「死後離婚」 10年で1000件以上も増えている

【妻たちはなぜ「死後離婚」を選ぶのか】

 神奈川県に住む町田より子さん(61・仮名)は昨年、肺がんで35年間連れ添った夫を亡くした。葬儀では夫の親や兄弟と共に悲しみに暮れた彼女だが、この2か月後に彼らと縁を切ることを決意した。

「夫の家族とは折り合いが悪く、お盆とお正月にも顔を合わせないぐらい疎遠になっていました。大きなトラブルはなかったけど、好きになれなかった。夫がいなくなった今、もう彼らと親族である必要はないのだからと、“死後離婚”したのです」

 こうした事例をまとめた『死後離婚』(洋泉社刊)が、女性たちの間で密かに話題となっている。

 妻にとっての死後離婚とは、夫の親や兄弟との親戚関係(姻族関係)を、夫の死後に解消することを指す。

 通常、妻は夫を亡くしても、仮にその親族が生活に困窮すれば、民法の規定で彼らを助ける義務が生じる。お金に困れば、ある程度は生活を支えなければいけない。それは逆も然り。親族という繋がりがあるからこそ、万が一の時、生活の支え合いが可能となる。

 亡夫としては「親族で互いに助け合って生きていってもらえる」と安心してあの世へ逝けるというもの。しかし、この関係をたった一枚の紙が寸断する。

「姻族関係終了届」という書類を役所に提出すれば、法律上、妻は亡夫の親族とは赤の他人になる。これが死後離婚である。未亡人が提出すれば、亡夫の親族に拒否する権利はない。

 2005年に1772件だった姻族関係終了届の提出数は、2015年には2783件と、10年で1000件以上も増えている。共著者の一人である行政書士の中村麻美氏が言う。

「死後離婚は、夫婦どちらかが死んだ後の自由を約束するものですが、相談者は60~70代の女性が圧倒的に多い。それぐらいの年齢で夫を亡くすケースが多いからでしょう。また、長寿社会になり、夫の親が生きていることが多いのも理由のひとつです。亡夫、あるいはその家族からの解放を求める女性が多いことがうかがえます」

 死後離婚の理由として多いのは次の4つだという。

【1】生前夫とうまくいっていなかったが、遺産と遺族年金を受け取るために夫が死ぬのを待っていた。
【2】夫と仲は悪くはないが、夫の実家と折り合いが悪かった。
【3】夫の死後、お墓の管理や親族の介護などをしたくない。
【4】姻族との繋がりから自由になりたい。

 都内に住む森本薫さん(60・仮名)は、【2】と【4】の理由だった。白血病で夫を亡くした後、義父母と共に実家で暮らす必要性を感じなくなり、死後離婚した。

「義父は商売をしており、夫は家業を継いでいました。夫がいた頃から、同居していた義父母のために家事の一切をやるのが私の務め。今までは二代目の妻としての仕事だと割り切っていたけど、子供も独立し、もう母でも妻でもなくなった私にその義務はないと気づいたんです。“死後離婚したい”と言った時に、義父母は“30年以上一緒に暮らしたのに薄情だ”と言ってきたけど、義理の家族を続ける理由はどこにもない。ようやく自由になれた気がします」

[週刊ポストセブン]

Posted by nob : 2017年02月23日 09:43

すべての食材は諸刃の剣、、、何が正しいのか、何がその時々の自分に合っているのかを見極める目を養うことが肝要。。。

■日本人が実践する健康法の「大ウソ」このままでは寿命が縮みます!
ウコンは肝臓に悪い、海藻で髪は生えない…

週刊現代の特集「逆さま健康法」には大きな反響があった。信用に足るかどうか怪しい情報が溢れているのは、食品も同じ。身体に良かれと思っていた食生活が、実は寿命を縮めていた――。

ウコンは肝臓に悪い

二日酔い対策のため、飲み会の前にウコン入りのドリンクをコンビニで買って飲む――。ウコンは肝臓の機能を回復させ、アルコールの分解を促進するため「身体にいい」と思い込んでいる人は少なくない。ところが近年そのウコンが人によっては、健康被害をもたらしていることが明らかになっている。

「以前、全国の肝臓学会の会員施設に対して、健康食品が原因となった肝障害について調べた結果、原因の1位になったのがウコンだったのです」

こう語るのは名古屋大学大学院医学系研究科・教授の石川哲也氏だ。同氏によれば肝機能が落ちている人は、ウコンを飲むことでかえって肝障害を悪化させる危険性もあるという。

「肝機能の数値が悪いのを回復させようとしてウコンを飲むのはおすすめしません。特に、C型慢性肝炎や非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は肝臓に鉄分が溜まりやすい病気です。そのため鉄分を多く含むウコンを飲むと余計に悪化してしまう危険性がある。

肝臓の数値が悪いからと自己判断でウコンを飲み続けると、知らないうちに肝障害がより悪化する危険もある。

まずは医者に相談し、正しい診断を受け、ウコン入りの健康食品を摂る場合は成分表示をしっかり見て鉄分量を確認してください」(石川氏)

ウコンは、別名ターメリックと呼ばれ、胆汁の分泌を促すというメリットもある。しかし、それ以上に「同時に鉄分を摂りすぎてしまう」というデメリットのほうが大きいのだ。

帝京大学ちば総合医療センターで消化器内科を専門とする小尾俊太郎医師が解説する。

「体内の鉄分が多くなってくると、肝臓の中に余剰となった鉄分が蓄積されます。すると活性酸素というタチの悪い酸素ができやすくなる。活性酸素は大気中に含まれる酸素に比べ、反応性が高く、周囲の細胞(DNA)を傷つけます。

こうなると肝臓の働きがますます悪くなり、肝臓に沈着した脂肪が活性酸素に刺激され脂肪肝炎を引き起こし、肝硬変や肝がんの原因になりかねないんです。

もちろん、鉄分は人間にとって必要な栄養素の一つです。特に女性の場合は月経により貧血になりやすいので、鉄分を多めに摂っても問題ないのですが、男性の場合は普通に食事をしていれば鉄分が不足することはありません。むしろ摂りすぎに注意するべきなんです」

実際、飲酒による肝機能低下を防ぐ目的でウコンとシジミエキスを毎日摂取した結果、数ヵ月後に劇症肝炎を発症した例もある。

さらには、二日酔い防止にウコンを多量摂取したら肝機能が劇的に低下し死亡したり、肝硬変を患っていた女性が、ウコンの粉末を毎日スプーン1杯程度飲み続けたところ、かえって症状が悪化し、3ヵ月後に多臓器不全に陥って死亡したケースもある。

昔から二日酔いにはシジミの味噌汁がいいと言われ、シジミ=「肝臓にいい」と思いがちだが、これもウコンと同じく、鉄分の摂りすぎにより、よけいに肝臓が悪くなる危険性がある。肝臓そのもののレバーも肝臓にいいとされがちだが、鉄分が多いので注意が必要だ。

前出の小尾氏が言う。

「肝炎や肝臓の病気の原因となっていたものが、昔と今とではガラっと変わっています。歴史的にみると、日本は栄養が不足する時代がありました。そうしたことから古来より、ウコンも肝臓に良いとされてきたわけです。

ところが、現代では生活の質も変わってきて、肝臓が悪くなる原因はむしろ肥満やアルコールといった生活習慣病による脂肪肝になってきた。そのためウコンの鉄分が逆に体を害するようになってきたのです」

社会の変化と共に、病気も変化している。過去の常識にとらわれず、まずは自分の体と向き合うことが先決だ。

ブルーベリーは目の健康に無関係

ブルーベリーは目にいい――。いつの間にか常識のように刷り込まれている情報である。だが、実際はそれを証明する客観的データはない。

彩の国東大宮メディカルセンターの眼科医である平松類氏が言う。

「巷にはブルーベリーは目にいい、視力が回復すると謳った健康食品が溢れていますが、視力回復にはあまり効果がないのが事実です。ブルーベリーに含まれるアントシアニンが目にいいとされていますが、目に特異的に効くものではありません」

国立健康・栄養研究所のホームページには「ブルーベリーは、視力回復に良い、動脈硬化や老化を防ぐ、炎症を抑える、などと言われているが、ヒトでの有効性・安全性については信頼できるデータが十分ではない」といった趣旨のことが明記されている。

そもそもなぜ「ブルーベリーが目にいい」と言われるようになったのか。そのきっかけは第二次世界大戦中のこと。イギリス人のあるパイロットが『暗がりでも敵機がよく見える』と言うので、彼の食生活を調べると、毎日ブルーベリージャムを塗ったパンを食べていたという。

そういった逸話が現在まで一人歩きしてきたにすぎない。そこにブルーベリーのサプリメントが発売され、NHKやワイドショーが紹介したことで一気に火がついたのだ。

「確かにアントシアニンには、抗酸化作用と、視神経の伝達物質であるロドプシンの再合成を助け、疲労を回復する作用があるので、目の疲れによる景色のかすみやぼやけなどの症状を改善する可能性はあります。ただしそれはあくまで一時的なもので、ブルーベリーをいくら食べても、視力自体が回復することはありません」(平松氏)

では、本当に目の健康に効果がある食材は何なのか。

「近年注目されているのは『ルテイン』という成分です。これはほうれん草などに多く含まれる成分で、白内障や黄斑変性の予防に効果的であることが明らかになりつつあります。また青魚に含まれるDHAも目の健康にいいとされています」(平松氏)

昨今、パソコンやスマホの使用時間が増えたため「ドライアイ」に悩まされる人が増加。眼球が乾いた状態が続くと、目の老化を早めると指摘されている。効果が実証されていないブルーベリーを無理に食べるより、定期的に目を休めることに気を配ったほうが、よっぽど効果的だろう。

海藻を食べても毛は生えない

海藻をたくさん食べると毛が生えてくる。逆に海藻を食べないと薄毛になる。昔からよく言われていることだが、こちらもブルーベリーと同じく、根拠がはっきりしない。真実はどうなのか。

発毛治療を専門とするAGAスキンクリニック新宿アイランドタワー院の西垣匠院長が語る。

「髪の毛は主にタンパク質の一種であるケラチンを主成分としています。このケラチンの合成を促進する作用を持つのがミネラルです。海藻類はミネラルを多く含んでいるので『ワカメなどの海藻が髪にいい』のは間違いではありません。ただ海藻を一生懸命に食べると髪が増えるかというと、それはまったく別次元の問題です」

薄毛には遺伝的要素や普段の生活環境、ストレスなど様々な要因がある。そのため海藻を食べたからといって髪が生えるほど単純なものではない。

それどころか海藻を食べすぎることによって、思わぬ弊害が身体に出ることもあると、西垣氏は言う。

「海藻はヨウ素を含んでいます。このヨウ素を取り込みすぎると、甲状腺の機能にダメージを与えます。ホルモンバランスを司る甲状腺に異常が出ると、すぐにイライラする、手足が痺れる、無気力で鬱状態になる、などの症状が現れます。

本来、ヨウ素にはタンパク質や炭水化物、脂質の代謝を高める働きがありますが、摂りすぎると、それが過度に働きすぎて逆効果になってしまうのです」

海藻に多く含まれるヨウ素だが、その中でも昆布に含まれる量は、ワカメやひじきに比べて極端に多い。特に昆布の食べすぎには注意が必要だ。

髪の毛を生やすために効果的なことは何か。

「人間の体は、基本的に主要な臓器に優先的に栄養が行き渡るようになっています。つまり心臓や脳にまっさきに栄養分が行き、髪の毛は最終地点なのです。髪の毛まで栄養分を巡らせるためにも血流を良くすることが大切です。

また、髪の毛の成長を促すホルモンは、夜の10時~2時に最も多く分泌される。この時間にいかに睡眠を取っているかが重要です」(西垣氏)

ひたすら海藻を食べるより、普段の生活を整えることが、髪にも健康寿命にも効果がある。

油っこいものは食べたほうがいい

ダイエットの天敵といえば「揚げ物」。痩せたいのなら、まず油っこいものを控えるのは常識だ。

しかし「それは大きな間違い」と語るのは、沖縄徳洲会・こくらクリニック院長の渡辺信幸氏。同氏は『唐揚げダイエット』の提唱者でもある。

「未だに多くの人が肥満の原因は油だと思っていますが、それは誤解で、実は太る一番の要因は、白米やパンなどの『糖質』なんです。そのため油っこいものを食べてもまったく問題はないのです。我慢しているほうがよくない。

肉の脂身もしっかりと摂ることで、身体の代謝が上昇し、脂肪燃焼の働きも良くなるので、痩せやすく太りにくい体質に変わっていくのです。まずはお腹がすいたら、コンビニでおにぎりを買うところを唐揚げに代えてみてください」

タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルは「必須栄養素」と呼ばれる。つまり、痩せるためだけでなく、人間が健康に生きるためにも肉や油はちゃんと食べる必要がある。

ただ、一つ注意したほうがいいのは油の種類だ。

「揚げ物などをする時は、植物性油より、ラードやバターなどの動物性油を使用することをおすすめします。理由は動物性油のほうがより人間の脂に近いからです。そのため吸収、消化がよく健康的です。さらに植物油より必須脂肪酸のバランスもいい」(渡辺氏)

とはいえ、そんなに揚げ物ばかりを食べていると、コレステロールが気になるという人もいるだろう。だがそれも心配ない。基本的に摂りすぎた脂質は、肝臓で分解されて水分と二酸化炭素として排泄される。コレステロールは悪だという考え方はもはや古いのだ。しかも、こんな相乗効果もある。

「高齢者の中には便秘に悩んでいる人も少なくありませんが、実は脂質をしっかり摂ることで便秘も解消できるのです。大概の人が食物繊維の豊富なゴボウやニンジンなどの根菜類を一生懸命食べていますが、それでは便秘は改善されません。

なぜなら人間は元来、食物繊維を消化する酵素を持っていないから。特に根菜類は固い細胞で覆われているので、消化しきれず、便がより大きくなってしまうのです。その解消法が実は油なんです。吸収しきれなかった油は排出されるので、それによりお通じが良くなります」(渡辺氏)

油は体を元気にする。まさに「潤滑油」なのだ。

野菜ジュースよりコーヒーのほうが身体に良い

一本で一日分の野菜が摂れるとして、毎日市販の野菜ジュースを飲み続け満足している人は多い。だがそれは実は危険な行為だとしたら……。管理栄養士の梅原祥太氏はこう警鐘を鳴らす。

「ジュースにすることで、野菜に含まれる水溶性ビタミンなどが、かなり壊れて無くなってしまう。野菜は本来アルカリ性食品ですが、ジュースにすると酸性食品に変化するため、野菜本来の恩恵がほとんど受けられません。

それどころか野菜ジュースは糖質がほとんどです。100%の野菜ジュースでも、たいていは糖質が入っている。野菜ジュースに含まれるのは、ショ糖(ブドウ糖+果糖)が多く、そういった液体の糖質を空腹状態で飲むと、急激に吸収されてしまい、脂肪になりやすくなってしまいます。

また一時的に血糖値も上昇してしまう。すると体は血糖値を下げようとするので、血糖値の上げ下げが激しくなり、体に負担がかかるのです」

健康にいいと思って飲んでいた野菜ジュースが、知らぬ間に肥満を促進し、糖尿病や高血圧のリスクを上昇させているのだ。

一方でコーヒーはどうか。コーヒーは大好きだけど、健康によくないからと我慢している人もいるだろう。

だが、近年の研究によると、コーヒーには、害どころか様々な効能があることが解明されてきた。

たとえば'15年にはハーバード大学が「コーヒーを一日4杯以上飲んでいる人は、大腸がんの再発リスクが抑えられる」と発表。さらに国立がん研究センターの研究によれば、「コーヒーをまったく飲まない人に比べ、一日3~4杯飲む人は、死亡リスクが24%も低い」ことが明らかになった。

健康増進クリニック院長の水上治氏が力説する。

「私はコーヒーを『天然の薬』だと考えています。コーヒーには、カフェインとクロロゲン酸が含まれていますが、このクロロゲン酸はポリフェノールの一種で、老化の原因となる活性酸素を抑えることがはっきりと証明されている。

つまりコーヒーは、がん予防だけでなく、動脈硬化を防ぎ、血糖値を下げる効果もあるので生活習慣病も改善する可能性があるのです。

それでいて薬と違って副作用もないので、安心して飲める。もしコーヒーがダメな人は、日本茶やココアでも同じ効果が得られます」

砂糖たっぷりの野菜ジュースを飲むより、コーヒーを飲んだほうが、メリットは明らかに多い。

サプリメントにも気をつけろ

最近、「トクホ」という言葉をやたらと見聞きする。トクホとは「特定保健用食品」の略称。血圧、血中のコレステロールを正常に保つことを助ける、お腹の調子を整えるなど、国から特定の保健効果があると科学的に証明されている健康商品だ。

普通に考えれば「国がお墨付きを出しているのだから、当然効果がある」と思うだろう。しかし、実際はそうとは限らない。

文教大学・健康栄養学部教授の笠岡誠一氏が解説する。

「たとえば、あるメーカーのトクホ炭酸飲料などは、食後の中性脂肪の上昇が抑制されると謳っていますが、その実験条件としては、一日に必要な脂質を一度に摂るような食事をしてから、トクホの炭酸飲料と普通の炭酸飲料の効果を比べていたりするんです。

つまり、かなり限られた条件下で実験が行われている可能性があるのです。それにもかかわらず、誰にでも効果があるかのように、メーカー側が販売している点には疑問を持っています」

管理栄養士の梅原祥太氏はトクホについて、さらに手厳しい。

「トクホは、健康に何の意味もないと思います。トクホのコーラやお茶は、水溶性の食物繊維である『難消化性デキストリン』というものを添加しただけ。ただの水にこれを入れたら、もうトクホになっちゃうんです。

トクホのコーラを飲み続けるとよけいに脂肪過多になる可能性もある。なぜならコーラ自体に糖質や人工甘味料が含まれているからです。難消化性デキストリンで脂質を抑えるメリットより、コーラを飲むことで摂取する砂糖のデメリットのほうが大きい」

手軽に足りない栄養素を補えるとして今や多くの現代人が飲んでいるサプリメント。様々な種類が出ているが、その効果のほどは定かではない。

「人間の体は、いわゆる体内でエネルギーを作ることができる物資以外は、異物として認識します。サプリメントは、そういった体の条件を無視したものが多い。そのためいくらサプリを摂っても、体が必要ないと判断し、便として体外に排出してしまうのです」(吉備国際大学・地域創成農学部教授の金沢和樹氏)

『病気になるサプリ』の著者である左巻健男氏もこう指摘する。

「今、高齢者の間で一番人気なのが『グルコサミン』です。関節の動きを滑らかにして膝などの痛みを軽減させると宣伝されていますが、効果はないとする研究もあります。それどころか長期にわたり摂りつづけると、血糖値、血圧、コレステロールが上昇するリスクもある。

老化を防ぐとして、売り上げ上位に位置する『コエンザイムQ10』も、実際に効果があるというデータはない。肌を綺麗にするコラーゲンも定番の人気サプリですが、体内でアミノ酸などになって吸収されるため、飲んでも肌にそのまま届くわけではない。

以前『この商品を飲めばうるおう』と宣伝していた健康食品メーカーに問い合わせたところ『飲むときに喉がうるおう』と回答されました。このようにいい加減なサプリメントは、世の中にごまんと出回っているのです」

飲むだけで健康になる――そんな魔法のようなサプリは存在しない。

[週刊現代]

Posted by nob : 2017年02月14日 10:39

あらためてキホンのキ。。。

■昆布・かつおぶし・煮干しだし おいしいだしの取り方

 うま味成分は、さまざまな食材に含まれているが、その量が圧倒的に多いのは3つ。昆布のグルタミン酸(煎茶の約10倍)、かつおぶしのイノシン酸(牛肉の約8倍)、干ししいたけのグアニル酸(帆立貝の約10倍)だ。 どれも乾燥させてあるのが特徴。「

 うま味成分は、さまざまな食材に含まれているが、その量が圧倒的に多いのは3つ。昆布のグルタミン酸(煎茶の約10倍)、かつおぶしのイノシン酸(牛肉の約8倍)、干ししいたけのグアニル酸(帆立貝の約10倍)だ。

 どれも乾燥させてあるのが特徴。「乾燥させると素材の細胞が壊れ、アミノ酸や核酸が抽出しやすくなる。つまり、うま味成分が出やすくなるのです」そう語るのは、味の素の二宮くみ子さんだ。

 そんなうま味をたっぷり取る、基本のだしの取り方から、驚きの合わせだしレシピまで、だしをもっとおいしくするワザを管理栄養士の浜本千恵さんに教えてもらいました。

 まずは、昆布だし(約5カップ分)について。

(1)水5カップに昆布15~20gを入れ、30分~1時間つける。
(2)中火にかけ、ぬめりや昆布臭が出ないよう、煮立つ直前に取り出す。

 昆布だしは、鍋料理、湯豆腐、すし飯を炊く時、魚介類を薄味で煮る時などにオススメ。

 続いて、かつおぶしだし(約5カップ分)について。

(1)水5カップを煮立て、かつおぶし30gを入れ、すぐ火を止める。
(2)1~2分おき、沈んだらこす(濃く出すなら弱火で2~3分煮る)。

 吸い物、茶碗蒸し、濃く出したものは煮物全般にうってつけ。

 さらに、煮干しだし(約5カップ分)。

(1)煮干し40gは頭と内臓を取り、水5カップに30分~1晩つけおく。
(2)中火にかけ、煮立ったら弱火で5分ほど煮てからこす。

 みそ汁、うどんやそばのつゆ、煮物などに合う。

 干ししいたけだし(約5カップ分)の使用方法はこの通り。

(1)干ししいたけ40gは汚れをふき、水5カップにつけて冷蔵庫で1晩おく。
(2)干ししいたけを取り除き、つけ汁をこす。しいたけは煮物に使える。

 昆布やかつおぶしのだしと合わせた上で、煮物、すきやきなどにオススメ。最後に、昆布×かつおぶし合わせだし(約5カップ分)をご紹介。

(1)水5カップに昆布10gを30分~1時間つける。中火にかけ、煮立つ直前に昆布を取り出す。
(2)かつおだしを取る。火を止めて、かつおぶし20gを加え、2分ほどおいてこす。

 お吸い物、うどんのつゆ、そばつゆなどが抜群に美味しくなりますよ!

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2017年02月14日 10:25

どの国に生まれても、どの国に暮らしても、依存従属心からの脱却こそが幸福への第一歩。。。

■「韓国人に生まれなくて良かった」元駐韓大使が心底思う理由

武藤正敏 [元・在韓国特命全権大使]

なぜ韓国の国民は
格差問題に激しく反応するのか

 韓国では、崔順実容疑者の国政への関与と大統領府が絡んだ収賄疑惑で百万人規模の朴槿恵大統領退陣要求が発生した。そのため国会で朴大統領弾劾が決議され、大統領職は停止されている。現在、憲法裁判所の裁判と特別検事による捜査が続けられており、憲法裁判所で弾劾が可決されれば、朴大統領は失職し、2ヵ月以内に大統領選挙が行われる。

 現在立候補すると見られている人々は、黄教安大統領代行を除くといずれも反朴の野党系であり、新政権の下では北朝鮮との融和姿勢や日韓関係への強硬な姿勢が懸念されている。

 朴大統領が弾劾されたのは、数百万といわれる市民のデモである。5000万人の国民によって選出された大統領が、支持率が5%前後に落ち込んだとはいえ、本人の有罪が確定していない時点で、一部の市民のデモで退陣に追い込まれるのは民主主義国家と言えるのか疑問が提起される。日本でこのようなことが起きることはないであろう。

 しかし、韓国はこれが現実である。その背景として、「7放世代」(格差社会によって、就職、恋愛、結婚、出産、マイホーム、夢、人間関係という人間として基本的な希望を失った世代)の存在や、政界と財閥の癒着、崔順実容疑者の娘の不正入学などの問題が指摘されている。

 とはいえ、格差はどの社会でも多かれ少なかれ存在する問題であり、何故韓国の国民が他国とは比較にならないほどこのように激しく反応するか、それは韓国社会の実態を見ないと理解できないと思う。

 私は、韓国人に生まれなくて本当に良かったと思う。韓国は過酷な競争社会である。大学の受験戦争、就職難、結婚難、老後の不安、OECDの中で最も高い自殺率……。加えて男性が虐げられた社会である(女性はそうは思わないかもしれないが、男性にとって悲しい現実)。

 私は、日本で試験に合格して外交官になり、最後には大使にもなった。しかし、韓国に生まれていたなら、その過酷な競争社会のプレッシャーに勝てなかったかもしれない。家族全員で、子どものために大変な犠牲を払っても報われない現実。しかし、一部のエリートはそうした競争を回避していい思いをしているとの羨望。そうした不満が鬱積しているのが韓国社会である。

 そうした現実の中、朴大統領は経済民主化を旗印に、格差是正を公約して大統領に当選した。しかし、そのスローガンはいつの間にか消え、密室の中で大統領が正体不明で胡散臭い崔容疑者に操られて国政を危うくし、政界と財閥が癒着して一部の人だけが良い思いをしていると、失望感が広がっていた。そのため、崔容疑者の事件がなくても次の大統領選挙では野党が有利と言われてきた。

 韓国は隣国であり、北朝鮮という脅威に対抗するためには否が応でも付き合っていかなければならない国である。そうした国とどう向き合うべきか考える前提として韓国社会を見てみたい。

人生を決める大学受験
常軌を逸した教育費

 韓国ではどの大学を卒業するかによって「人生が決まる」と言われており、大学進学率は短大・専門学校を含めると80%台(日本は約50%)という超高学歴社会である。

 韓国で日本の大学入試センター試験にあたる「大学修学能力試験」が行われる日には、パトカーがサイレンを鳴らし遅刻しそうな受験生を試験場まで連れていく、ヒアリング試験の行われている約30分間は飛行機の離着陸まで禁止される、という日本では考えられないことが起きている。大学入試は、各大学でも内申書を参考とし、面接、小論文の試験を行っているが、「大学修学能力試験」の成績の占める割合は高く、高校3年間の努力が一日で決まるのである。

 しかもその努力たるや。高校生は、朝、2つの弁当を持って登校する。放課後、夜の10時まで図書館に籠って自習し、その後は「学院(ハグォン)」で勉強を続ける。まさに人生を懸けた戦いである。

 しかしその戦いは受験生ばかりではない。韓国では、受験戦争の弊害を和らげるために1974年に「高校平準化」を導入し、中学、高校受験をなくして、抽選で地域の高校に振り分ける方式を導入した。しかし、規制の強化で受験戦争の弊害を取り除くことはできない。代わりに課外授業が活発となり、家庭に収入に占める教育費の割合は一層高まった。韓国では家庭教師に月100万ウォン、150万ウォンを払っても1科目か2科目であり、有名教師ならもっと高くつく。学院(ハグォン)という塾でも週2〜3回の進学塾的なところで月30〜50万ウォンくらいになる。

 韓国で、中流といわれる家庭では月収が月300万ウォン程度であるから、そこから一人の子どもに月100万ウォンを払う家庭の生活はどうなるのか。少し収入の多い家庭でも余裕はない。小学校から母子で海外に留学する子も多く一歩でも先に出ようとする。韓国では、共稼ぎをするか、借金をするか、財テクで成功しないと子どもを大学にやれないのが現実である。

サムスンの就職倍率は700倍
過酷な就職事情

 韓国では、このように苦労し大学を出ても厳しい現実が待っている。

 韓国は主要財閥10グループの総売上高がGDPの約75%を占める。しかしソウル大学を卒業すれば、サムスン電子や現代自動車に就職できると期待しても、全求人のうちそうした財閥系企業が占める割合は1%に過ぎない。ある程度の企業に就職しようとすれば、TOEIC800点以上は最低条件、大手企業ともなれば900点以上が必要である。入社試験の倍率はサムスン電子では700倍といわれている。

 2015年の韓国の若年失業率は9.2%と史上最高を記録している。ソウル大学の卒業生でも就職率は50%といわれ、就職できない人は、大学院に行くか、海外留学するか、親族企業で働くか、就職のための留年をするかである。そうした余裕のない人は非正規社員として働くしかない。その割合は正規社員よりはるかに高いのが現実である。

 韓国人は非常に見栄を張る人々である。自分が期待する就職先が得られないと、あたかも落伍者のような気持になる。ソウルの日本大使館で、電話交換兼受け付け業務の職員を募集したことがある。一人の応募に対して30人ほどの応募があったが、その応募者は、日本語はもちろん英語もでき、日韓関係に関する質問も的確に答えていた由である。韓国の名もなき中小企業に就職するよりも、日本大使館の方が恥ずかしくないということのようである。

エリートでないと結婚も難しい
過酷な結婚事情

 韓国では、大学を出ていないと結婚も難しいといわれる。しかも、いい結婚相手を見つけようとすれば、一流大学を出て、一流企業に働いていないといけない。結婚に関わる経費も膨大である。新居は新郎側、家財道具は新婦側が持ち寄るのが習わしである。新居がないと嫁をもらえない、新婦側の家財道具や持参金が足りないとして離婚するケースも生じっている。

 朝鮮日報が「親の涙で挙げるウェディング」という見出しの特集記事を掲載したが、それは親の全財産をはたいても結婚費用が足りず、多額の借金を背負うことになった話である。韓国は体面を重視するため、派手な結婚式をしたがる。しかし、そのことが韓国人の生活を苦しめているのである。

 経済的理由から「非婚」を選ぶ人も増えている。就職が厳しいので安定した収入がない、結婚の費用が賄えない。

子育てで散財の末
過酷な老後の事情

 韓国では、子どもの教育費に散財し貯えの乏しい家庭が多い。加えて子どもの結婚費用にそれまでの蓄財を使い果たし、借金までする親がいる。 2014年に基礎年金制度が発足し、所得が下から70%までは月に10〜20万ウォンが支給されているが、国民年金や公務員年金を受給する高齢者はわずか 32%である。

 高齢者の収入を比較すると日本は16万円、韓国は36万ウォン(3万6000円)であり、高齢者の貧困比率は48.6%である。日本では、高度成長期に会社勤めをしていた人ならば、国民年金と厚生年金に加入していたはずである。韓国では、非引退世帯の12%は国民年金・退職年金・個人年金のいずれにも加入していない。

 韓国では、高齢者の生活費の53.1%は働いて得なければならない。日本の高齢者の経済活動参加率は28.7%だが、韓国では41.6%と高い。しかし、40歳を過ぎて早期退職をした後雇ってくれるところはない。その多くは、単純労働や農林水産業である。

 飲食店や商店を起業する人もいるがその多くは失敗し、老後の貧困に拍車をかけることが多い。韓国は儒教社会である。以前であれば、子どもが親の面倒を見た。しかし、今は子どももその子どもの教育費でアップアップしている現実がある。親の面倒は見てくれない。

 一生子どものために働き、子どもには面倒を見てもらえない。50代で退職してお金がなかったらどうするか。30坪のマンションを売って10坪のマンションに引っ越し、その差額で生活していくしかないというのが現実である。

 2011年の65歳以上の高齢者の自殺率は人口10万人あたり、韓国81.9人、日本17.9人であり、韓国はOECDの中で1位である。韓国で老後を送りたくないものである。

徴兵制が生んだ男女格差
過酷な韓国人男性の実態

 これは番外編である。意外と知られていないが、昨年、韓国外務省の合格者の7割超が女性であった。一般的に筆記試験の成績を見ると女性の方がいい。しかし、韓国の状況は驚きである。他の国家試験についても資料はないが、同様な傾向だと聞く。

 その一つの要因は、男性に科された徴兵制ではないか。男性が兵士に取られている間に女性は試験準備をしている。ある時、韓国の人に、女性についても同じ期間、社会奉仕活動に従事してもらうかしないと、男性はますます不利になるのではないか、と問うたことがある。その時の先方の答えは、そのようなことを言えば、女性団体の激しいバッシングを受ける、「それならあなた、子どもを産んでごらんなさい」と言われれば、答えようがない。

 韓国ではますます女性が男性よりも高い地位に就いていくのではないか。

 男性にとって何より不幸なことは、「キロギアッパ(雁になった父)」と呼ばれる現象である。子どもの教育のため、母子で幼少期から海外留学をする。父親は韓国内に残り、インスタント食品を食べながら、せっせとお金を稼ぎ仕送りをしているのである。それでなくても子どもができると家の中で居場所のない父親がいるのに、幼少期から子どもと離れているとますます、家庭の中で存在感をなくしていく。

超競争社会に対する不満が
日本に飛び火

 このように、韓国の中で、競争し成功を収めていくことは並大抵のことではない。韓国ではなく日本に生まれたことをつくづく幸せに思う。

 競争社会の中で必死にもがいても報われないとの不満。その不満が朴大統領に向いているというのが今の韓国の状況である。さらに、その不満の対象である朴大統領が在任中、日韓関係を改善しようとしてきたことから、攻撃の先が日本に飛び火しているのであって、朴大統領とはかかわりのない歴史問題、政治問題以外について韓国人の対日感情は決して悪くない。

 次期大統領については、今の候補者の顔ぶれから見て、誰がなっても日韓関係は一層厳しくなると思われる。しかし、朴大統領という不満の対象がなくなれば、あるいは現在の格差問題が多少でも和らげば、そこから別の可能性が芽生えてくるかもしれない。

 いずれにせよ、韓国をより客観的に、より深く理解することが重要である。

(元・在韓国特命全権大使 武藤正敏)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2017年02月14日 10:13

また旅立つ君へVol.125/捉えない囚われない生き方/頼れるとすれば、、、それは死ぬまで働いていけるだけの自らの健康のみ。。。

■40代は「一生食える力」の最貧困世代である 佐々木俊尚が語る「ゆるいつながり」の大切さ

佐々木 俊尚(ささき・としなお)/ジャーナリスト

これからの時代、私たちはもっと上を目指す上昇志向でもなく、もっと外を目指すクールなアウトサイダー志向でもなく、「いまこの瞬間に全意識を傾けながら」ゆるくつながる生き方が普通になると説く佐々木氏に、その考え方とベストセラー『ライフ・シフト』の共通点を語ってもらった。

日本の企業システムは、長い老後を考えていない

長寿社会というと、多くの日本人はネガティブな印象をもっているのではないでしょうか。認知症や孤独死などの問題がメディアでも取り上げられ、「老後」というと何となく不安感が漂う。でも『ライフ・シフト』は長寿社会をポジティブに捉えているところが今までになかった視点で、面白いと思います。

日本でも、大企業に就職できれば一生安泰という時代は終わりました。グローバリゼーションで業界構造も様変わりしましたし、昔のように企業にぶら下がっていれば何とかなる時代ではなくなりました。しかも100歳ライフなら定年後の人生は約40年も続く。その間どう生きていくのか。

じつのところ、日本の産業構造は、それを考える仕組みにはなっていません。役所でも大企業でも、専門性がないまま定年を迎えてしまう人が多い。たとえば大企業の出身で、外回りや管理部門をひと通りやって「私はゼネラリストだ」と胸を張る人がいる。しかし人材コンサルタントにいわせると、そういう人は役に立たないそうです。彼はゼネラリストではなく、“その会社のスペシャリスト”だから。

日本の企業は調整の仕事がやたらと多い。「この話はまずあの人に通せ」とか「俺はそんな話聞いていないぞ」などと言い出すオジさんが必ずいるから(笑)。トップダウンなら1カ月でやれるのに、調整が必要で3カ月かかってしまう。日本の労働生産性の低さはこうしたところに起因します。

いずれにせよ、調整の仕事を懸命にこなして定年を迎えても、その人がやってきた仕事は企業内の人間関係というインフラのうえでしか成り立ちませんから、一歩会社の外に出るとその能力は発揮されない。つまり自分の専門性を育てるような仕事をしていかないと、定年後にあまり明るい人生は開かれないのです。

一方で、すべての人が会社に依存せず個人の力で食べていこうとすると、弱肉強食の世界になってしまいます。ここが難しい。とりわけフリーランスの世界では、しゃべりのうまいやつが成功する傾向にあります。コミュニケーション能力に長けていて、交渉するのが上手。

日本でも1990年代に成果主義だと盛んに言われていましたが、結局、自分の成果をでかい声で言える人が勝つ。成果が見えづらい管理部門の人はどうなるのかと問題視され、いつの間にか言われなくなりました。

私は、個人が専門性を意図的に高めていくと同時に、「ゆるいつながり」が必要だと思っています。仲間とかチームといった共同体です。第2の人生は、そういうところに目を向けてもいいのではないでしょうか。ノマドワーキングについて書いた拙著『仕事するのにオフィスはいらない』(光文社)でも触れているのですが、フリーランスはいずれ単体ではなく、チームによる仕事が当たり前になってくると私は考えています。プロジェクトごとに結成したり解散したり、再結成したり。

企業でもそうした組織論が語られるようになってきました。従来のように部長、課長、係長といった縦割りの構造ではなくて、プロジェクトごとにチームを作り変えるという仕組みです。今は長期計画が立てられない時代といわれています。何が売れるかもわからない。短期的に小ロットで試してみて、うまくいったら量産するし、失敗だったらすぐに撤退する。機動力が求められますから、組織もそれに対応できるように変わっていくのだと思います。

40代にとっての安定とリスク

『ライフ・シフト』では世代の違う3人が登場しますよね。70代のジャックは「教育・仕事・引退」という3つのステージを歩み、従来の価値観のままで逃げ切れる世代です。20歳目前のジェーンは、偶発的な出会いを大切にして、自分の専門性を高めていっています。

日本でも35歳以下の世代はこうした世界観をもっている人が多い。1980年代生まれの「ミレニアルズ」ですね。彼らはシェアハウスに住むことに抵抗がない。プライバシーの感覚とか、見知らぬ他人への信頼感とかが上の世代とは異なります。大企業志向がある一方で、一生そこにしがみついていこうという感覚もなく、多様な生き方があることを知っている。生まれたときから不況ですから、結構あっけらかんとしているんです。

問題は今の40代、『ライフ・シフト』でいうならジミーの世代です。たとえば今45歳だとしたら、定年まであと15年。いまさら劇的に生き方を変えられません。家族もいるし、今の年収を維持したい。守るものがあるから、思いつきで会社を辞めてIターンするという冒険もできません。

でも本当にそうでしょうか。あと15年の間、組織の中でここまでのポジションにいくだろうという青写真を描いていても、だいたい外れますよ(笑)。もはや安定した業界も企業もない、先行き不透明な時代です。そんななかで会社員人生を送るのと、いきなりIターンして田舎に行くのと、どちらが重い決断かなんて誰にもわかりません。むしろ誰かと偶然の出会いで意気投合して、会社を辞めて田舎に行くほうが明るい老後が待っているかもしれない。

漫然と会社勤めを続けるより、すばらしい出会いがあって人生を切り開いていけるなら、少なくとも後者のほうがモチベーションは上がりますよね。

持ち家があるとか、結婚しているとか、貯金があるとか、それらが安定した人生の証しという価値観は変わりつつあります。個人的にはおカネよりも人間関係のほうが大事だと思っているんです。リンダ・グラットン氏のいう無形資産にも通じます。いい友人がたくさんいて、共同体感覚をもっていれば、そんなに困ることはないんじゃないか。

その共同体では何もかも自分で背負うのではなく、自分のできることを共同体に提供できればそれでいい。コミュニケーション能力が高くなくても、共同体の中でその能力に秀でた人に助けてもらえばいいんです。そうした相互作用が今後、社会のセーフティネットになっていくのではないかと私は見ています。

テイカーでなくギバーになれ

では、これから40代がどこに共同体を求めるか。会社共同体はすでに崩れかかってきているし、シェアハウスにも抵抗がある世代です。拙著『レイヤー化する世界』(NHK出版)にも書いたんですが、まずは複数の共同体に所属することです。スポーツのチームとか、ボランティア活動とか、あるいは飲み仲間でもいい。顔が見えていることが大事。

ちなみにインターネットはその共同体を維持するための手段です。疎遠にならない仕組みがSNSによって可能になりました。リアルの関係性とそれを支えるネットの存在という相互作用で、コミュニティが形成されている。こうした共同体感覚を複数の場でもつことが重要です。

もうひとつは「奪おうとしないこと」です。アダム・グラントが『GIVE & TAKE』(三笠書房)という書で指摘したとおり、これからはテイカー(自分の利益を優先する人)ではなく、ギバー(惜しみなく与える人)が成功する。インターネットの存在やフラット化した組織で、テイカーは可視化されやすくなってきましたから、最終的には「あの人はずるい」と信頼を失うでしょう。逆に自分の損得を考えずに人に情報を提供したり助けたりしている人は、短期的には損をしているかもしれないけど、長期的には信頼度が高まって得をする。そういうギバーになることが大事です。

私自身、人に何か頼まれたとき、引き受けるかどうかの基準って、その人がいい印象だったかどうかが結構重要なポイント。損得で考えないとおカネがなくなるのではないかと思いきや、意外にそうでもない。またどこかから仕事の依頼が降ってきて収入につながる。この 10年くらいで学びました。

また今の時代、大事なのは経済的貧困ではなく文化的貧困に陥らないことです。たとえばIターンして年収200万円という人は少なくありません。では、彼らは貧困かというと、そうとは限りません。

彼らにはコミュニティがあるし、近所の農家から野菜や米をもらって生活しているから、おカネもそんなにかからない。一方、年収が400万円あっても、都心に住んで高い家賃を払って友人も少なくて、毎日コンビニ弁当を食べている。どちらが文化的貧困かは明白でしょう。

先日、NPOグリーンズ代表の鈴木菜央さんと可処分所得の話をしていたんですが、年収1000万円を稼いでいても、専業主婦の奥さんと子供が2人いたら、結構カツカツです。そのうえ、多くの人は年収に見合った生活を送ろうとしたがる。やたらと高層のマンションに住んでみたり、輸入車を買ってみたり。すると日々の生活がますます苦しくなる。

でも年収200万円で、生活にかかるおカネが100万円。残りが可処分所得になるのだとしたら、月に1度は東京の高級フレンチにも行ける。車だって、とりあえず走れば中古のカローラでいい。そっちのほうが、よっぽど豊かな生活といえるのではないか。

もちろん文化的貧困の度合いを定量的に測ることは難しいのですが、少なくとも「こうあらねばならぬ」という呪縛から抜け出してみてもいいんじゃないかな、と思いますね。

私は20代の友人がたくさんいるんですが、彼らを見ていると、人と仲良くなるのが非常にうまい。あっという間に知らない者同士でつながっていくし、年齢なんか誰も気にしないんですよね。ヒエラルキーの世界で生きていないんです。

役所や大企業にいる人は、入社年次をやたらに気にする。自分より上か下か、その序列で関係性が決まるからです。要するに自分のポジショニング。でも今は、年齢による感覚の違いはなくなりつつあります。40代でも60代でも、20代と同じ音楽を聴いていたりする。フラットな社会では自分のポジションを規定しにくいんです。何を軸にしていいかわからないから、ともかく知らない人とでも仲良くなっておく。彼らが意識しているかどうかは別として、それがフラットな社会の生存本能だと思います。

ヒエラルキーが壊れると死ぬまで働ける

「若い世代とどう付き合っていったらいいかわからない」という声も耳にしますが、そういう人は年齢とか経験値でマウンティングしているんじゃないかな。大事なのは、自分が偉いと思わないことです。

私自身、会社員時代はそうした序列にどっぷり浸かっていましたけど、テクノロジーやメディアなど、常に動き続ける対象を取材してきたせいか、自分がかつてもっていた知識や経験にあまり価値を置かなくなりました。新聞記者時代の経験で役に立っていることといえば、インタビュー力ぐらい。

ヒエラルキー構造が崩壊すると何が起こるか。死ぬまで働けるんですよ。相互作用の社会は特にそうです。ヒエラルキーの中では自分の居場所が固定されますが、相互作用の社会なら、その人の能力や人柄、あるいは人間関係によってその都度、居場所が変わっていく。40歳のときにできる相互作用もあれば、80歳のときに生まれる相互作用もあります。そう理想どおりにいくかどうかは別としても、全体としてそういう方向にいかざるをえない。『ライフ・シフト』の100年人生の生き方にも通じると思います。

これからの長い人生をどう生きるか。ロールモデルとなる存在はいません。従来の価値観に縛られている人は、暗澹(あんたん)たる気持ちになるかもしれない。でも変化を楽しめるかどうかが大事。どうせ価値観も働き方も激変していくんですから、楽しまないともったいないと思いますよ。

[東洋経済オンライン]

Posted by nob : 2017年02月07日 17:37

野菜をたくさん食べる(ことは当然として)、、、それからの話。。。

■「野菜をたくさん食べる」べき本当の理由

 健康に(少しは)気をつけているビジネスパーソンから「野菜が健康にいいことはわかっているんだけど、なかなか食べられないんですよね〜」という言葉をよく聞く。本当に野菜は健康にいいのか、今回は驚くべき事実をお伝えする。

野菜がヘルシーだというのは勘違い

 最初にお伝えしたいのは野菜の「栄養的価値」だ。テレビ等では食品として野菜が登場すると、出演者(タレント、アナウンサー、料理研究家、ときには栄養士や医師までも)が「野菜たっぷりなのでヘルシーですよ」などと発言することがきわめて多い。しかし、これは勘違いである。少なくとも「野菜を食べれば健康になれる」という証拠はない。

 それどころか、野菜ばっかりの食生活では「健康で長寿」は望めない。たとえば、アフリカや南アメリカや東南アジアには、ほぼ毎日、野菜と穀物だけを食べて暮らしている子供たち(子供だけに限らない)が大勢いる。その子たちは健康でもなければ長寿でもない。タンパク質(とりわけ動物性タンパク質)や適度な量の脂肪などが不可欠である。彼ら(彼女ら)にとってはタンパク質や脂肪こそがヘルシーな食材なのであり、野菜はヘルシーでも何でもない。

 ビジネスパーソンは「野菜を食べてさえいれば健康になれる」などと勘違いしないことが、まず肝要。動物性脂肪やタンパク質やアルコールや糖類を過剰に食べている現代人は、野菜不足のためにバランスが偏っていることが多いので、バランス上「野菜をたくさん食べましょう」というだけの話である。

「野菜一日350グラム」にたしかな根拠はない

 カタイ話になって恐縮だが、ビジネスパーソンの皆さんは、厚生労働省が「健康のためには一日350グラム以上の野菜を食べましょう」といっているのをご存じだろうか? 知っている人でも「350グラム」という数値がどこからきているかは、おそらく知らないだろう。それもそのはず、「野菜一日350グラム」にはたしかな根拠がないからだ。

 たとえば、一日に「野菜350グラム以上食べるグループ」と「350グラム未満のグループ」を作り、長期間その食生活を続けてもらう。そして5年後あるいは10年後に「350グラム以上食べていたグループ」の人が健康で、「350グラム未満」の人が不健康になった、という実験があれば、「野菜を一日350グラム以上食べれば健康になれる」といえることになる。しかし、そういう実験は、日本には(世界にも)1つもない。なので「野菜350グラムを食べれば健康になれる」という根拠はない。

「野菜ジュースを飲むこと」は
「野菜を食べること」と同じではない!

 ただし、「健康で長生きしている日本人」の食事内容を調べたら「一日に野菜を約300グラム以上食べていた」という調査はある。現在、日本人の野菜の摂取量は一日に平均290グラムくらいなので、「もう少し野菜を多く食べましょう。できれば350グラムくらい」という目標が設定されている。

 また(これはアメリカの調査だが)野菜と果物を合わせて400グラム以上食べた女性(看護師)のほうが、それ未満の野菜摂取量の女性よりも健康だった、という研究もある。アメリカは、栄養上、野菜と果物を分けては考えないが、日本では野菜と果物をかなり明確に分けてある。そのうえ、日本では果物の摂取量がかなり少ないため「野菜で350グラム以上を摂取」しないと、この「アメリカの研究結果」を生かすことができない。その点からも「健康のために野菜を一日 350グラム以上食べよう」という目標が設定されてある。

 これらの研究からも推察できるように、健康のためには「野菜350グラムに含まれる栄養素」を体内にとり入れればいい、というわけではない。野菜(と果物)をたくさん(数値でいえば、日本人ならばだいたい350グラム以上)食べることが健康にいいらしい、ということがわかっているだけなのだ。

 「野菜350グラム分の栄養素を摂取すれば健康になれる」という科学的事実はない。つまり、野菜350グラム入りのジュースを飲めば健康になれるという保証はない。野菜ジュース(青汁も)を飲むことは野菜を食べることとは同じではないからだ。

野菜ジュースが逆効果を招く“落とし穴”

 「野菜をたくさん食べる」という行為(とりわけ食習慣)の中には(野菜の栄養素を摂取できるということ以外に)さまざまな要素が含まれる。野菜をたくさん食べる人は、たとえば(その分だけ)主食の食べすぎになっていないかもしれない。たとえば、脂肪やタンパク質の過剰摂取になっていないかもしれない。結果的に「栄養バランスがいい人」なのかもしれない。

 さらにいえば、このご時世に「野菜をたくさん食べている」という人は、食事以外でも健康に気をつけている人なのかもしれない。運動もしっかりやっている人なのかもしれない。それらの総合的な習慣が、その人を健康にしているという可能性もある。野菜の栄養素だけの影響ではないかもしれないのだ。

 この点を理解しないで「野菜ジュースさえ飲めば健康問題は解決する」と思ってはならない。ただし「野菜ジュースは健康的に何の役にも立たない」というわけではない。ふだん健康的な食生活を心がけている人が、たまたまその日は野菜不足になるからという理由で野菜ジュースを(補助的に)飲用する、ということであれば、きわめて有効な使い方(食べ方)になるであろう。

 しかし、多くの人は逆になる。どういうことかというと「野菜ジュースを飲んだから(飲んでいるから)野菜を食べなくてもいい」となる。さらには「健康を考えた食生活などしなくてもすむように、とりあえず野菜ジュースを飲んでおく」という人さえいる。これではまさしく逆効果で、野菜ジュースを飲むことが不健康を招くことになりかねない。

 忙しいビジネスパーソンこそが陥りやすい落とし穴なので、充分に気をつけたい。

[Wedge]

Posted by nob : 2017年02月07日 17:14

私も自らの生き方(⊃逝き方)は自分で決めたい。。。

■安楽死について知ることは自らの「逝き方」を考える第一歩

 80歳になる知り合いの老人がぽつりとこう口にした──「俺は本当はもう安楽死したいんだよね」

 切羽詰まった表情ではない。しかし冗談めいた口調でもない。

 昨年、老人はがんの摘出手術を受けた。手術自体は成功したが、術後の体力低下は著しく、昨年末には下血して救急車で搬送され、再入院する日々を過ごした。今は自宅に戻って暮らしているが、日々思うように動かなくなっていく自らの体を感じながら、この先どうなるのかという不安に苛まれているという。

 サラリーマン時代は仕事で名を上げ、退職後も精力的に活動してきた。家族にも恵まれた。絵に描いたような「理想的で充実した人生」と誰からも思われてきた老人が漏らした「安楽死」という言葉に、頭を殴られたようなショックを受けた。

 91歳になる脚本家の橋田壽賀子氏は、月刊誌『文藝春秋』に「私は安楽死で逝きたい」と寄稿した。

〈ベッドに寝ているだけで、生きる希望を失った人は大勢います。(中略)そういう人が希望するならば、本人の意志をきちんと確かめたうえで、さらに親類縁者がいるならば判をもらうことを条件に安楽死を認めてあげるべきです〉(2016年12月号)

 橋田氏は、日本では安楽死が認められていないため、海外に行って安楽死したいという。

 この主張は大きな反響を呼んだ。作家の筒井康隆氏が「日本でも早く安楽死法を通してもらうしかない」(『SAPIO』2017年2月号)と賛同したのに対し、スピリチュアルカウンセラーの江原啓之氏は「安楽死をしたいなんて言ってはいけません」(『女性セブン』2017年1月1日号)と反論するなど、賛否両論入り乱れた大激論となっている。

 終末期医療の専門家で日本尊厳死協会副理事長を務める長尾和宏医師は言う。

「そもそも安楽死については、定義すら理解せずにその言葉を使っている人が多い。しかし、こうした議論がなされること自体、かつてなら考えられなかったことです。どのように死ぬかは、どのように生きるかと同じぐらい大事なこと。これを機に安楽死や尊厳死について正確な理解を広げていく必要があります」

 日本では、「少しでも長く生きたい」という高齢者の願望を叶えるために、医者も家族も行政も、一丸となって取り組んできた。どれだけ長く生きるかを求めるなかで、「死の自由」を認めることになりかねない安楽死の議論はタブーとならざるを得なかったのだ。

 しかし、それを避けたまま10年、20年の月日が過ぎたらどうなるか。安楽死に関する制度も、哲学も、知識も持たぬまま、多くの人々が「安らかに、楽に死にたい」という希望を表明すれば、「死に方が分からなくて彷徨う老人」があふれかえる事態にもなりかねない。

 安楽死について知ることは、自らの「逝き方」について考える、大きな第一歩となる。


■オランダで認知症を理由とした安楽死が認められる理由

 ベルギー、ルクセンブルク、アメリカ、メキシコなど、世界的に容認(「事実上」も含む)が広がりつつある安楽死だが、どこの国でも、安楽死を実施する医師が遵守すべき条件は厳しく定められている。

 たとえば、自殺幇助を含む安楽死を認めているオランダでは、「患者の自発的で熟慮の上の要請である」「患者に回復の見込みがなく、耐え難い苦痛がある」「独立した立場の医師も含めて2人以上に相談する」など、多くの条件を満たす必要がある。

 それでも、オランダでは2015年に5516人が安楽死を選んだ(うちがん患者は4000人)。これは同年の全死亡者数の3%程度とされる。

 世界各国の安楽死の現場を取材しているジャーナリストの宮下洋一氏は、認知症を発症したオランダ人男性(79)が、それを理由に自殺幇助を受け安楽死した例も取材した。

「いいかい、人間はみんな個人の生き方があるんだ。死ぬ権利だってある。誰ひとりとして、人間の生き方を他人が強要することなんてできないんだ。それだけは理解してくれ」

 男性はそう話し、家族に見守られるなかで、致死薬の液体を飲み干して長い眠りについたという。しかし、認知症は致命的な疾病ではなく、身体的苦痛もない。それなのに安楽死が認められたのはなぜか。

「肉体的苦痛ではなく、精神的な苦痛が耐えがたいと本人が感じているということ。自分の親が認知症になって苦労した経験があることが多く、患者自身がその姿を家族に見せたくないという本人の意思が決定的なんです」(前出・宮下氏)

 彼らは徹底した個人主義で、「自分の命のことは自分で決める」という意識が強いのだという。


■安楽死 世界的に広がりつつある容認の実態

 安楽死には、大きく分けると「積極的安楽死」と「消極的安楽死」の2つがある。不治の病で余命わずかな患者に対し、苦痛から解放するために医師が致死薬を注射するなどして死に至らしめるのが積極的安楽死。ここでは単純に「安楽死」と呼ぶことにする。医師が致死薬を処方し、患者が自分の意思で服用するのは「自殺幇助」だが、これも積極的安楽死に含むことがある。

 一方、同じような患者に対して、治療をしない、あるいは延命措置を停止して、結果的に死に至らしめるのが消極的安楽死で、日本では「尊厳死」と呼んでいる。

 尊厳死の措置は世界的にも一般化していて、日本でも行なわれるようになったが、安楽死まで法的に認めている国はまだ少ない。

 現在、自殺幇助を含む安楽死を認めている国は、オランダ、ベルギー、ルクセンブルクである。自殺幇助のみ認めているのが、スイスと、アメリカのオレゴン州、ワシントン州、モンタナ州、バーモント州、カリフォルニア州の5州だ。

 さらに、この6月にカナダの議会下院で安楽死を認める法案が可決されたので、カナダもこのグループに加わることになる。世界各国の安楽死の現場を取材しているジャーナリストの宮下洋一氏は「法律で認めてはいないもののコロンビアやメキシコでも実態として行なわれている」といい、安楽死の容認は世界的に広がりつつある。


[いずれもNEWSポストセブン]

Posted by nob : 2017年02月07日 16:53

90度は開くけれど、、、それにしてももう少し柔らかくなりたい。。。

■プロが断言! 「180度開脚は必要ありません」
90度くらいで柔軟性は十分

話題の「180度開脚」にはリスクがある? 日本を代表するトップアスリートの指導も行うパーソナルトレーナーの第一人者、中野ジェームズ修一氏が解説します。

 健康診断で思わしくない結果が出てしまったときや、お腹についた脂肪が気になり始めたとき。ウォーキングやランニングとともに、チャレンジしようとする人が多いのが「ストレッチ」だと思います。脂肪を燃焼させることを考えると、ストレッチではなく筋力トレーニングと有酸素運動を行ってほしいのですが、“今まで運動をしていなかった人がストレッチを始める”というのはすばらしいことです。ストレッチをすることで、ウォーキングや筋トレへの意欲が出てくることもあるでしょうから、ぜひチャレンジしてほしいと思います。

 ストレッチをして体の柔軟性を高めようとするとき、よく聞く目標の1つが「180度開脚ができるようになりたい」というもの。バレエダンサー、フィギュアスケーター、体操選手などの肉体美と華麗な動きに憧れて、ということなのかもしれませんが、特殊な競技スポーツやダンスなどをする方以外にはお薦めできる目標ではありません。

 まず知っていただきたいのは、関節には可動域というものがあること。関節ごとにどの方向にどれだけ動かせるかというのは決まっていて、それ以上は人体の構造的に制限がかかります。実際に手首の関節や肘関節を動かして観察してみてください。当たり前ですが、手の甲が腕につくまで反らせることはできませんし、肘が360度ぐるりと回転することもありません。言うまでもなく、それは悪いことではありません。骨と骨がぶつからないように、骨と骨をつないでいる靭帯が伸びて切れてしまわないように、構造的に動かせないようになっているのです。

 股関節に話を戻しましょう。股関節の可動域を考えると、横方向に開脚した場合、股の間の角度は90度ほどあれば柔軟性は十分。90度と書きましたが、これもあくまで基準の一つ。当然個人差はありますし、大腿骨頸部や大腿骨骨頭を骨折したことのある方は可動域が狭くなっていることが多く、無理に開こうとする必要はありません。

なぜバレエダンサーは自在に開脚ができるのか?

 それでも「実際に180度開脚をしている人がいるし、気持ちが良さそうだ」と思う方もいるでしょう。しかし、可動域を超えて無理に関節を動かそうとすると、クッションの役割を果たしている軟骨や、骨と骨をつないでいる靭帯を傷つけてしまいます。典型的な例が「捻挫」です。捻挫とは外部からの圧力によって関節可動域を超えて関節が動いてしまったことで、靭帯を損傷したということです。

 では構造上制限があるはずなのに、どうしてバレエダンサーや体操の選手は自在に開脚ができるのでしょうか。

 成人の骨は骨と軟骨がはっきりと分かれており、骨の中には血管が通っているのですが、軟骨部分には通っていません。よって、骨折しても骨は修復されますが、軟骨部分が一度すり減ってしまうと修復は困難です。一方、成長期にある子供たちの骨は全体的にまだ軟らかく、骨と軟骨の境界があいまいです。この段階で過度な負荷を徐々に与えると構造自体が少々変形し、本来の可動域よりも関節を動かせる範囲が広がるのです。まさに“鉄は熱いうちに打て”といったところでしょうか。

 180度開脚によって直接的に「脚のむくみがとれる」「脚が細くて美しくなる」「歩くのがラクになる」といったメリットがあるのであれば目指す価値がありますが、現在そのようなことは科学的に証明されていません。軟骨や靭帯を損傷するリスクがあるのに、メリットがないことをやろうと思う人はいませんよね。

軟らかすぎると老後に関節が不安定になる?

 過剰な柔軟性によって、老後に関節が不安定になるリスクもあります。

 靭帯が骨と骨をつないでいるという話を先ほどしましたが、筋肉はそれらを覆うサポーターのような役割をしています。筋肉は筋線維という線維状の細胞の集合体で、これを筋膜が覆っています。筋線維は無数の筋原線維で構成され、筋原線維はサルコメア(筋節)からできています。ストレッチを定期的かつ継続的に行うとサルコメアの数が増えると考えられていて、増加したぶんだけ筋原線維が長くなり、柔軟性が高まるのです。サポーターが少し弛むぶん、可動域が広がるというイメージですね。

 筋肉量が多くてサポーターが厚いうちはいいのですが、老化とともに筋肉量が減ってサポーターが薄くなると、関節が不安定になってしまいます。それが股関節であれば、脚に力が入れにくく、歩きづらくなってしまうでしょう。

 特殊なスポーツをしている人以外には180度開脚は必要ありませんが、適度な柔軟性は必要です。体全体をバランス良くストレッチしていただきたいですが、特に念入りに行ってほしい部位を挙げるとするなら「腸腰筋」です。

 腸腰筋とは骨盤と大腿骨、腰椎を結ぶ筋肉群で、歩くときなどに脚を持ち上げる動作で働く場所です。加齢とともに硬くなりやすいとされていて、腸腰筋が硬くなると骨盤が前傾して前かがみになり、いわゆる“老化姿勢”になってしまいます。

 どの部位が硬いのか、硬くなりやすいのかというのは、個人差があります。お勧めしたいのは、一度専門家にストレッチをしてもらうこと。スポーツジムでパーソナルトレーナーに見てもらうのもいいでしょうし、近年増えているストレッチサロンでもいいでしょう。自分のどの部位が硬く、どこが柔らかいのかが分かれば、より効率的に柔軟な体になれるはずです。

 ストレッチ関連の書籍を購入する場合は、1カ所の部位に対していくつかのポーズが載っているものがおすすめです。同じ筋肉をストレッチする場合でも、体格などによって“伸びる”と感じるポーズが違うからです。

(構成/神津文人)

[日経トレンディネット]

Posted by nob : 2017年01月31日 13:55

今ここにあるかけがえのない幸せ、、、今元気でここにいるということ。。。

■『嫌われる勇気』の著者が、母の死を機に辿り着いた「ある答え」
日々の何気ない幸福を感じるために
岸見 一郎

「あらゆる悩みは対人関係の悩みだ」

そう語ったのは『嫌われる勇気』で一躍有名になった心理学者、アルフレッド・アドラーだ。哲学が扱う「幸福とは何か」「人生とは何か」というテーマを日常の延長線で優しく語りかける。

「人は幸福に『なる』のではなく、すでに幸福で『ある』」

アドラーが教える「幸福」のありかたを学べば、自分の「生き方」が変わってくるだろう。100万部を突破しドラマ化もされた『嫌われる勇気』の著者・岸見一郎氏の最新刊『幸福の哲学』から冒頭を特別公開する。

父への反発・母の死

いつのことだったか覚えていないのだが、ある年の十二月、後数日で正月を迎えようとしていたその日、父と家の前で焚き火をしたことがあった。

「今年は暖かいなあ」

「本当に」

こんな言葉を少し交わしたことしか今では思い出せないのだが、父がこんなに暖かくては、もうすぐ正月がくるとは思えないといったことに私も強く同意したことだけは覚えている。今になって振り返ると、父と過ごしたこんな何気ないひとときが貴く思える。

「何のために生きるのか」というような話になった時、成功するためなどと勇ましい話をする人がいる。だが、私にはそんな大それたことはどうでもよく、幼い頃、父と一緒にいて幸福を感じたような瞬間さえあればよいと思う。

しかし、父とこんなふうに初めから関係がよかったわけではなかった。小学生の頃、父から殴られたことがあった。そのことを私はずっと引きずっていて、いつまでも父に心を開くことができなかった。

他方、母との関係はよかった。私が哲学を学ぶと言い出した時には父が猛反対した。おそらくは父は哲学が何であるかは知らなかったが、哲学では食べていけないことは誰かから聞かされていたのだろう。

また、父の年代であれば、「人生不可解なり」という意味の言葉を残して自ら命を絶った旧制一高の学生、藤村操のことなども頭にあったのではないだろうかと思う。

その時、間に入って私を守ってくれたのが母だった。母もまた哲学がどんなものか知っていたとは思われないが、私がすることはすべて正しいのだから見守ろうと父を説得してくれたことを後に知った。

その母が四十九歳で脳梗塞で亡くなった。当時私はまだ学生だったが、やがては結婚して、親と一緒の幸福な人生を送れるものと思っていたので、それまで漠然とではあったが思い描いていた人生設計が崩れ去った気がした。

それと同時に、母のように死を前にしてベッドで動けなくなれば、たとえお金があったとしても、高い社会的地位についていたとしても、まったく意味がないことに思い至らないわけにはいかなかった。

くる日もくる日も母の病床で、ベッドの上で身動きが取れず意識もない母を見て、私はこのような状態にあってもなお生きる意味はあるのか、幸福とは何かを考え続けた。

母が突然の病に倒れた時、私は哲学を専攻する大学院生だった。当時、毎週哲学の先生の自宅で行われていた読書会に参加していたのだが、母の看病のために出られなくなった。先生にしばらく読書会に行けないことを伝えるために電話をしたら、先生は私に「こんな時に役に立つのが哲学だ」とおっしゃった。

およそ哲学は役に立たないと世間ではいわれることが多い中、「役に立つ」という言葉は思いがけないもので、私に強い印象を残した。

この先生の言葉を聞いて私が思い出したのは、次のベルクソンの言葉だった。

「私たちは、いったいどこから来たのか。この世で何をするのか。私たちは、いったいどこへ行くのか。哲学がもし、本当にこれらの非常に重大な問題に対して何も答えられないとすれば、〔中略〕哲学というものは一時間の労苦にも値しないものだと言っても、まあさしつかえないことになります」(『心と身体』)

私は母の病床でプラトンのいう魂の不死についての、そしてベルクソンの脳について論じた失語症についての著作を読みふけった。たしかに私の先生がいうように、哲学は「役に立った」。

私は小学生の時に、祖父、祖母、弟が一年内外で次々と病気で死ぬという経験をして以来、その答えを哲学に求めてきたが、そのことが間違ってはいなかったことを実感したのだ。

三ヵ月の間、母の病床で過ごし、母の遺体と共に家に戻った時、私は目の前に敷かれていると思っていた人生のレールから、自分が大きな音を立ててすでに脱線していたことを知った。

アドラーとギリシア哲学

母の死後、父との関係は緊迫したものになった。間に入る緩衝役だった母がいなくなり、直接父とぶつかることになったからだ。しかし、父との関係も、私の人生におけるもう一つの邂逅によって変わることになった。

母の死後、私はすぐに結婚し、五年後、子どもが生まれた。思うようにいかない子育ての最中に知ったのが、オーストリアの精神科医であるアルフレッド・アドラーが創始した個人心理学だった。

アドラーは、心の分析に終始したり現実を事後的に解釈したりするだけの心理学者ではなく、人生の意味、幸福について真正面から論じている。その思想は、二十世紀初頭に突如としてウィーンに現れたのではなく、私が専門としているギリシア哲学と同一線上にある、れっきとした哲学である。

やがて見るように、アドラーは原因論ではなく目的論に依っている。プラトンも生きることの目的として幸福を据え、幸福の可能性を、魂のあり方に結びつけて目的論的に論じている。

そしてプラトンは、知が魂を導くことによって幸福になることができるので、何が善なのかを知ることが、幸福になるためには必須であると考えた。しかし、では、実際に何を知ることが幸福を結果するのかということになるとプラトンの論には具体性が欠けている、そう私には思われた。

それで、アドラーがこの知の内実を対人関係に求め、目的論を教育や臨床の場面で実践的に応用している点に興味を覚えたのだった。アドラーと邂逅することで、それまで私が人生について持っていた問題意識を全うできそうだという強い予感を持てたのだ。

私が初めてアドラー哲学についての講義を聞いた時、講師のオスカー・クリステンセンはこんなことをいった。

「今日、私の話を聞いた人は、今この瞬間から幸福になれる。しかし、そうでない人は、いつまでも幸福になれない」

私は驚き、同時に強く反発しないわけにいかなかった。母が若くして亡くなり、父との葛藤もあり、その上、子どもとの関わりが大きな負担になっていたからだ。だがその一方では、そのような状況で、もし私が幸福になれたなら、クリステンセンが語った言葉は決して誇張ではないことがわかるだろう、とも思った。

哲学者の肖像画や写真を見ると、率直にいってあまり幸福そうには見えない。誰もが気難しい表情をしていて、笑顔の哲学者をすぐには思い出すことはできない。それなら、私自身がまず幸福になろうと決心した。

しかし、そんな決心をしてみたところで、ただ手を拱いてじっとすわっていても、やはり何も起こらない。どうすれば幸福になれるのかを考えた時、父との関係をまず何とかしたいと思った。アドラーの思想に触れた私は、対人関係が幸福の重要な鍵であることを学んだのだ。

幸福が潜む瞬間

対人関係の中に入ると摩擦を避けることはできない。嫌われたり、憎まれたり、傷つけられたりする。だから、そんな目に遭うくらいなら、いっそ最初から誰とも関わろうとは思わないという人がいても不思議ではない。

しかし、他方、人間は、対人関係の中でしか生きる喜びも幸福も感じることはできない。ましてや他人ならいざ知らず、父との関係がよくないからといって実の父を避けることはできない。それなら、父との関係を避けるのではなく、むしろ、あえてその中に入っていこうと思った。

もとより一朝一夕で父との関係が改善したわけではない。だが、前のように同じ空間に居合わせるだけでも空気が緊迫するような関係ではなくなった。そして、ある年末、最初に書いたような父との穏やかな日を迎えたのである。

しかし、その後も私が心筋梗塞で倒れたり、さらには父がアルツハイマー型の認知症であることがわかり、私が介護をすることになるなど苦難は続いた。

だがこの頃には、すでに私は、人は何かの出来事を経験するから不幸になるのでも幸福になるのでもないことを学んでいた。プラトン、アドラーは目的論を採ることで、何かを経験することが不幸の、そして幸福の原因になるのではないと考える。人は幸福に〈なる〉のではなく、もともと幸福で〈ある〉のだ。

母は病気になって、しかも回復しなかったから不幸なのではなかった。私の場合も、寛解したけれども、寛解したから幸福なのでもない。父も長く認知症を患ったが、そのことで不幸になったのではない。たとえ闘病が、本人にとっても家族にとっても苦難であることは間違いないとしても。

そもそも、病気に限らず、生きること自体が苦しみなのである。だから、今は苦しいがやがて楽になる時がくるとは考えなければよいのである。苦しいけれど、その苦しみをただ苦しいとだけは見ないで、苦しみこそ幸福の糧であると思える生き方はできるのだから。

どんなに苦難に満ちた日々でも、ともすれば見逃してしまうかもしれない瞬間にこそ、本当の幸福は潜んでいる。ささやかな幸福以外に幸福はない。たとえその人が、どんな状況にあっても。

母が病床で私に教えてくれたのはまさにこのことである。病気で倒れる前、私は母にドイツ語を教えたことがあった。ある時、母が、その時に使っていたテキストを病院に持ってきてほしいといった。母に再びドイツ語を教えていた時、母の病気にもかかわらず、私は幸福だった。そして、おそらくは母も。

生きているだけでありがたい

私が心筋梗塞で倒れた時にも、母が病床で過ごした日々のことを思い出さないわけにはいかなかった。母はやがて意識を失ったが、私は、母が生きているだけでありがたいと思った。

母と同じく病床で動けなくなった私が、自分自身についても、生きていることが他者にとっての喜びであると思えるようになるまでにはたしかに時間がかかったが、それでも、たとえ何もできないとしても、自分は他者に貢献できるのだということを知った。

入院中、最初の頃は、夜眠ると再び目を覚ますことはないのではないかと思って怖かった。だが、何もできなくてもそのままの自分を受け入れることができるようになると、安心して眠れるようになった。

そして、一度は死にかけたことも、またいつかは死ぬことも忘れて、今日という日を今日という日のために生きることができるようになった。

このように思えればこそ、日々の何気ない瞬間に幸福を感じられ、何かの実現を待たなくても、今ここで幸福であることに気づくことができる。そしてこのような幸福は、何が起こっても失われることはない。

生きることの目的は、父と焚き火をしていた時の、また母とドイツ語を学んでいた時のような、ささやかな幸福を感じた瞬間と矛盾するものであってはならない。

だが、このような幸福とは違う幸福があると思う人がいる。日常のささやかな幸福など一顧だにせず、成功することこそが幸福だと思う。私は成功について考える時、よく次の逸話を思い出す。

ディオゲネスの答え

マケドニアのアレクサンドロス大王が、ソクラテスの流れを汲むギリシアの哲学者であるディオゲネスの元に赴いた時のこと。ディオゲネスは生活上の必要を最小限にまで切り詰め、自足した生活を送っていた。

アレクサンドロスは、マケドニア王に即位した後、ペルシア征伐の全権将軍に選ばれたが、多くの政治家や哲学者が彼のところに祝いにやってきたのに、ディオゲネスだけは、アレクサンドロスをまったく問題にせず閑暇を悠々と過ごしていたので、自らコリントス(ギリシアの都市)にいたディオゲネスの元へ足を運んだのだった。

ちょうどディオゲネスは日向ぼっこをしていた。そこに多くの人がやってきたので、彼はちょっと身を起こしてアレクサンドロスをじっと見た。アレクサンドロスは彼に挨拶をして「何かほしいものはないか」とたずねた。するとディオゲネスは、「その日の当たるところから少しばかりどいてくれないか」といった。

日光浴をしていたら、物々しく武装した兵士たちが突然踏み込んできて、のみならず七十歳にもなろうとするディオゲネスに、二十歳そこそこの若いアレクサンドロスが、「何かほしいものはないか」というというのは、ずいぶん無礼な話である。

とはいえアレクサンドロスは、ディオゲネスの誇りと偉大さに感服し、「もしも私がアレクサンドロスでなかったら、ディオゲネスでありたかったのだが」、そう語ったと伝えられている。

片や大帝国の王、片や何も持たない哲学者。アレクサンドロスは何も持たず権威をものともしないディオゲネスの人となりに心底驚嘆し、自分もディオゲネスのようになりたいと望んだのではないだろうか。もしかしたらディオゲネスも、今ここでディオゲネスになれるとアレクサンドロスにいいたかったのかもしれない。

しかし、アレクサンドロスはアジアへの遠征に出かけなければならなかった。結局、二度とギリシアの地を踏むことなく、アレクサンドロスは三十四歳の若さで急逝した。

アレクサンドロスは、今ここで幸福であることができたはずだった。おそらくディオゲネスの前に立った時、アレクサンドロスにもそのことはわかったのだろう。それなのに、それとはまったく別の幸福があると彼は信じた。

アレクサンドロスにとって、それは敵と戦い、敵を征服するという成功だった。成功などしなくても、すでに幸福なのに、である。

本書では、私はもっぱらプラトン哲学とアドラーの思想を踏まえ、私自身の見解を加えて幸福について論じてゆきたいと思う。プラトンは目的論に立ち、自由意志を認め、人間の責任の所在を明確にしている。

アドラーも基本的に同じ考えだが、プラトンが十分に論じていない対人関係を問題にしている。幸福が対人関係を離れては考えられないとすれば、アドラーの思想は幸福の問題をより実践的に考える時に有用である。

私はたった一度でも、相談にきた人の人生が変わらないようなカウンセリングをしてはいけないと考えている。本書を読めば、幸福はどこか遠くに探しに行かなくても、初めからここにあったことがわかるだろう。

[現代ビジネス]

Posted by nob : 2017年01月31日 13:46

また旅立つ君へVol.124/言い得て妙。。。Vol.29

Q.夢はもっていたほうがいいと思いますか?

「急に持たないほうがいいね。何かやってて夢が見えてくるわけじゃん?見えてくるまでは見ないってことだよ?」


Q.反省はしますか?

「反省っていうのは結果が出て、反省じゃん。結果が出てないから反省に及ばないんだよね」


Q.運命とは?

「答えが見当たらなかった時に使う言葉だね。本当は一生懸命考えれば分かるのに、一生懸命考えるのを止めた時に『運命』って言っちゃうね」


Q.今の日本どうですか?

「おもてなしとか言って、みんな…でも、おもてなしの前に“かたづけもの”をいっぱいしないと駄目じゃん?片付いてもないのにおもてなしもなにもないよね」


[サッポロ生ビール黒ラベルCM/所ジョージ談]

Posted by nob : 2017年01月31日 09:28

最近なかなか行けませんが。。。

■サウナで認知症リスク低下、本場フィンランドの報告

 お父さんたちの疲労回復に、若い女性の美肌・痩身にと根強い人気がある「サウナ」。さらに昨年末、サウナの本場フィンランドから「認知症予防に良い」という報告があった。

 研究者らは、フィンランド在住の中年男性(42~60歳)2315人を対象に、サウナを利用する頻度とアルツハイマー型認知症(以下AD)および、その他の認知症リスクとの関係を検討。サウナの利用頻度は(1)週に1回、(2)週に2~3回、(3)週に4~7回の3群で比較している。参加者の登録時期は1984~89年。平均20.7カ月間追跡が行われ、この間に327人が認知症を発症、このうち123人がADと診断された。

 2型糖尿病の病歴や高血圧、飲酒・喫煙歴などの影響因子を排除して、認知症発症リスクとサウナ習慣との関係を調べた結果、(1)週に1回の群の認知症発症リスクと比べて、(3)週に4~7回の群の発症リスクは66%低下、ADに限っても65%の低下率を示した。また、(2)週に2~3回の群でも(1)と比較して、認知症発症リスクは22%、AD発症リスクは20%それぞれ低下している。

 今回の研究は、フィンランドの「Kuopio(クオピオ)」地域に住む男性の生活習慣と虚血性心疾患──心筋梗塞や狭心症との関係を調べた研究のいわば「スピンオフ」調査。

 本調査では、サウナの利用が増えるほど心疾患が原因の突然死が減り、心血管疾患の発症リスクが低下することが示されている。

 研究者は「サウナの頻繁な利用は心臓と脳機能を保護する可能性があり、サウナに入っているときのリラックスした感じが良いのかも」としている。

 ADの発症予防と治療法の開発は全世界の課題だが、ADの新薬が承認されたのは14年前の2003年が最後。それ以降の開発成功率は0.5%にも満たない。しかも現在、使えるAD治療薬はすべて「症状を抑える」のみ。日々の発症予防が何よりも重要なのだ。

 普段の生活で実践できる予防法は禁煙と食生活の改善とウオーキングなどの運動。これにサウナの適度な活用を加えてもいい。

(取材・構成/医学ライター・井手ゆきえ)

[DIAMOND男の健康]

Posted by nob : 2017年01月31日 09:15

物事の実を知ることがすべてのはじまり。。。

■多くの人が知らない「諦める」の本当の意味 悩み、苦しみを減らす「仏教の智恵」

数多くのベストセラーで知られ、老若男女問わず読者の多い名取芳彦和尚。名取氏は、東京都江戸川区にある元結不動 密蔵院の住職であり、写仏・読経の会や法話を主宰する傍ら、聲明ライブ、講演なども精力的にこなし、地域に密着したユニークな和尚さんとして知られる。

近著『あきらめる練習』もある芳彦和尚に、怒り、妬み、悲しみ、こだわり、後悔などの感情に苛まれる現代人が心の重荷を軽くするために、積極的に「諦める」ことの意義を語ってもらった。

諦めるという言葉は、本来悪い意味ではない

日本語で”諦める”は放棄、断念、ギブアップなど、マイナスイメージで使われることが多いと思いますが、漢和辞典で「諦」を調べると悪い意味はひとつもありません。

〔つまびらかにする。いろいろ観察をまとめて、真相をはっきりさせる。まこと〕

さらに仏教語ではsatya(サティア)の訳語として、真実、真理、悟りを意味する素晴らしい言葉です。

諦の意味は日本語では「明らか・明らかにする」に近いのです。実際に日本語の「諦める」と「明らか」は言葉として同源。物事の真実の姿やありさまを明らかにすることで、やっと諦められるというニュアンスを、もともと含んでいました。

ところが、日本語ではいつの間にか「明らかにする」という大切な土台がゴッソリ抜け落ちて、望んでいることを途中でやめるという意味ばかりで使われるようになってしまいました。もったいないと思います。

仏教では「諦」と「明」の合体した「あきらめ」こそ、いつでも、どんなことが起こっても、心が苦しまず、おだやかでいられる境地(悟り)に至るために大切だとします。

私たちが「苦しい」「つらい」「嫌だ」「つまらない」など、マイナスの感情を抱くのは、ことごとく自分の都合通りにならない時です。こうした状況を仏教で「苦」と言います 。

では、どうすれば自分の都合を“諦め”られるのか。

先述のとおり、仏教では、自分の都合について“明らか”にする必要があると考えます(諦めたいというのも都合のひとつですが、哲学的迷路に入るのを避けるためにここでは触れません。興味がある方は仏教の唯識〈ゆいしき)をひもといてみてください)。

たとえば、会社勤めをしていて、日々暮らすだけのお金はあるけど「もっとお金が欲しい 」という都合(欲)があって、常日ごろからイライラしているとします。

お金がないのでお金が欲しい、もっとお金が欲しいと日々考えていれば、誰だってなかなか心が落ち着かないでしょう。もし心穏やかに生きたいと望むなら、とことん自分の都合を明らかにしないとお金への過度な欲は諦められません。

具体的には、まず、自分はお金があったら何をしようとしているのだろうと考えるのです。家を買う、車を買う、旅行に行く、美味しいものを食べる……。これらはすべて自分が幸せになりたいという夢であり、都合であり、欲です。つまり、自分が幸せになるための手段としてお金が欲しいのです。

ここで明らかになるのは、“お金は手段であって目的ではない”ということ。これがわかれば、手段でしかない目先のお金の周囲を右往左往している自分の姿がありありと浮かびあがります。

古歌に“わけのぼる 麓の道は 異なれど 同じ高嶺の 月を見るかな”というものがあります。高嶺の月を見るための登山道はたくさんあるということです。幸せになるにも、きっとさまざまな道があるでしょう。

もちろん、生活をするのに必要なお金というのはもちろんあるでしょう。お金を全否定するわけではありません。でも、それが自分の幸せとどう関係があるのかを考えてみれば、少しは心に平穏が訪れるのではないでしょうか。

手段が目的になっていないかチェックする

目先のことばかりに目が向いてしまい、手段が目的になってしまうことはよくあります。

小学校のPTAをやっていた時、学校の周年行事用の資金調達のためにバザーをやりました。模擬店を出店してもらう地元の町会や子供会とどう交渉するのか、雨で校庭が使えない時のオペレーションはどうするか、テント設営はどうするのかなど、ボランティアの素人集団が行う一大イベントですから、てんやわんやの大騒ぎです。その時、PTA会長が言いました。

「バザーをやることが目的なのではありません。バザーはあくまで手段です。目的は周年行事の資金調達、子どもの健全育成、地域との協力、PTAの親睦であることを忘れないでください」

バザーの真相を明らかにしてくれた言葉でした。本来の目的を踏まえて行えば、バザーはそのまま、目的に向かうまっすぐな道になります。

小学校からやってきたテストも、目先の良い点数を取るのが目的ではありません。テストの目的は「わからない所をはっきりさせる」ことです。80点取ることが目的ではなく、間違った20点について勉強し直すことが目的なのです。ここをはき違えると、誰かさんのように良い点数を取った時だけ親に見せるずるい子どもができあがるという寸法です。

状況を明らかにする勇気

人間関係が面倒だと思う人も多いでしょう。そんな人は、自分がどんな人間関係を望んでいるのかをまず明らかにしてみましょう。

たとえばもっとさっぱりした人間関係を望んでいるが、それができないとします。その場合、なぜつらいのかを分析し、明らかにします。

本音と建前が違う人が周囲に多くいる、他人に依存したい人が多くべたべたした関係になってしまうなど、いくつか思いあたる原因があるでしょう。

そこから、ではなぜそうなるのかを考えてみるのです。「人は思っていることをそのまま言えば大変なことになるから、思っていることと言うことが違うのは仕方がない」「弱ければ他人に頼ろうとするのは当たり前だ」などと明らかになるでしょう。そうすれば、人間関係が面倒なのは仕方がない、人間関係がごちゃごちゃするのは当たり前だと、少しは諦められるのではないでしょうか。

そこにどーんと腰掛けて、人間関係を楽しめるようになります。これが「明らか」にして「諦める」ということです。

“損得”という言葉を日常の中で使ってしまう人も、苦が多くなるでしょう。なぜなら、損得で動く人は、得をするためには人も裏切ることがあります。そんな人を信用する人がいないのは当たり前です。損得は経済の用語であって、人生に当てはめても仕方がないのです。

このように、物事が明らかになった時のキーワードが「仕方がない」や「当たり前」という言葉だと思うのです。私は「あきらめる」ための魔法の言葉だと思っています。

中途半端な諦めではなく、物事の真相を明らかにした上で諦めたことは、堅固な屋台骨として人生を支え、心おだやかなに人生を歩く上で堅牢な杖になります。

同じ諦めるなら、ただ諦めるのではなく、状況を明らかにする勇気を持ちたいものです。

[東洋経済オンライン]

Posted by nob : 2017年01月23日 16:36

病状は千差万別、、、自分自身を主治医とする医療専門家や家族・友人など、周囲との信頼関係で結び付く共闘チームを如何に築き上げるかということ。。。

■故・川島なお美さんの「選択」に惜しむこと
医師への「反発」でも「従属」でもない関係とは

加藤眞三
慶應義塾大学看護医療学部教授

川島なお美さんが2015年9月24日に胆管がんのために亡くなって、もう1年以上が経ちます。同年12月には、ご主人でパティシエの鎧塚俊彦さんとの共著として『カーテンコール』が出版されました。その本の中には、川島さんがご自分の病気に対して正面から真剣に向かい合ってきた様子が詳細に書かれています。

「納得のいく」療養生活を続けたことには意味がある

川島さんが亡くなられた後に、マスコミは川島さんのがんの闘病生活に関して、あれこれと報じていました。がんの手術後に抗がん剤治療を受けなかったこと、発酵玄米や豆乳ヨーグルトを中心とする食事療法をしたり、ビタミンCの濃縮点滴治療・電磁波などを使った民間療法を受けていたことなどが、主な批判の内容です。

私はこれらの民間療法に効果があると思っていません。それでも川島さんが療養生活について自分で一生懸命に調べ、納得しながら続けてこられたことを高く評価します。亡くなられる直前の9月7日、シャンパンの発表会でご夫婦がそろってにこやかにテレビカメラの前に出ることができたのは、このような療養生活を送っていたからこそではないかと考えます。

悔やむべき点があるとすれば、最初にMRI検査で1.7センチの腫瘍が見つかったときに早く手術を受けていれば、ということです。その決断をしていれば、もしかしたら現在も再発することなくお元気に舞台生活を送ることができていたのではないでしょうか。

では、なぜ手術に踏み切れなかったのか。闘病記の中には、医師から100%がんであるとの言質を得られなかったから、がんであることを信じたくないから、女優として・楽器としての体に傷をつけたくないから、舞台の仕事を中止できなかったから……など、いくつもの理由が挙げられていました。

一方、同じく俳優の渡辺謙さんは、2016年のニューヨーク・ブロードウェーでのミュージカル「王様と私」が3月1日に開幕するという直前の2月上旬に人間ドックで胃がんが発見され、2月8日に内視鏡手術を受けました。ブロードウェーの開幕を延期してでも直前に手術を受けるということは、大変な決断であっただろうと想像できます。

渡辺さんの場合、それ以前にも白血病を患った経験があり、夫人の南果歩さんも乳がんの経験があります。こうした経験の中で「患者力」を身につけていたことが、勇気ある決断につながったのかもしれません。医師と十分に対話し、自分の中での優先順位をつけることは、「患者の力」としての大きな要素です。

川島なお美さんも、腫瘍が見つかった段階で生検(直接体内のがんの一部を取って調べる検査)を受け、がんであることを確信できていれば、舞台を中止してでも手術にもっと早く踏み切れたのではないでしょうか。そして、そのための対話を医師との間で最初からうまくできていたならば、川島さんの決断も違ったものになったかもしれません。科学的思考を持つ医師が、画像だけを見て100%がんであると断言することはまずない、ということを知るだけでも、川島さんの対応は違っていたかもしれません。

医師に言われたことに従うだけ、あるいは反発するだけではなく、患者が医師とうまく対話をできる協働作業の関係を創りあげていくことが、これからの医療に望まれます。

これからの医療に必要な「コンコーダンス」って何?

「コンコーダンスの医療」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。医療者の間にもまだ十分に浸透していない用語ではありますが、私はこれが、これからの時代に必要な新しい医療のキーワードだと考えています。患者と医療者の関係性を表す医療用語のトレンドは、「コンプライアンス」から「アドヒアランス」、そしてこの「コンコーダンス」へと移り変わってきました。そういっても、多くの方には何が何やらわからないでしょう。そこで、これらの用語の普及に関して、歴史的な変遷をたどってみましょう。

患者と医療者の関係性において、最初に問題になったのは、「患者コンプライアンス」の問題でした。コンプライアンスとは一般的に、「法令順守」と訳され、企業の活動の中で法令に従って行動するという意味で使用されます。しかし、医療の中でコンプライアンスといえば、通常「医療者の処方や服薬指導、療養生活の注意に従わない」という意味で使われます。たとえば、医師が「あの患者はコンプライアンスが悪い」と言ったとき、「あの患者は医師の言うことに従わない、困った患者だ」という意味が含まれています。

病棟や自宅などで医療者の期待に背き、療養生活を勝手に(自由に)行動する患者の場合も「病識がない患者」と呼ばれてきました。病人であることの意識が欠如しているという意味です。患者に病識があれば、医療者の言うことに従うのが当然であり、病識がないからコンプライアンスが悪いという論理です。

ここでは、患者は医療者の指示や命令に従うことが当然であるという、上下関係が前提とされています。「医療者の指導に従わないのだから、従わない患者がいけない。従わないのは患者側の問題である」といった考え方がされてきたのです。こうした患者に対して医療者はあきらめの境地に至り、いずれ責任を放棄する態度で接することになります。

医療者たちがこのような考え方をする背景には、患者は医療を提供される、あるいは学校や仕事を休むことが許されるという恩恵を社会から受けるのだから、患者は医療者のいうことに従い、自分の楽しみなどは我慢するのが当然であるという社会全体の意識もありました。まさに、我慢(patience)するのが患者(patient)の務めであったわけです。

しかし、現代の社会では病気が多様化し、慢性病が多くなっています。患者であるからと働かないことが許されるわけではなく、病気を抱えながら生活することが要求されます。また、社会の成熟とともに患者の教育レベルが高まり、自律心が高まっています。多様性を重んじることの必要性が社会全体に認識され、患者中心の医療が進められてきた過程の中で、欧米諸国の医療ではコンプライアンスがアドヒアランスに置き換わってきたのです。

アドヒアランスは、固守、執着などと訳される単語です。医療においては、処方された薬を処方どおりに服薬するという意味で使われます。しかし、その前提として、いくつかの選択肢の中から患者が主体的に選び、納得・同意したうえで、服薬する意思を固守し継続するという意味が含まれます。したがって、治療の決定権がより患者側にあります。患者自身が納得したうえで治療を続けようとする気持ちがアドヒアランスと表現されるのです。

私が専門とする飲酒に関連する身体問題のある患者に対しても、私はあえて「禁酒」ではなく「断酒」という言葉を使います。禁酒と断酒の間には、コンプライアンスとアドヒアランスに似た違いがあると考えているからです。

アドヒアランスを重視する医療では、医療者側のやるべき仕事が増えてきます。アドヒアランスの悪さは、単なる患者側の資質の問題ではなく、治療者側の要因、薬物側の要因、周囲の人や環境の問題なども挙げられ、それぞれの要因への対処が要求されるのです。

アドヒアランス向上のために、たとえば、患者へ病気や治療に関する十分な情報提供を行い、処方の簡便化や剤型の工夫を進め、家族や周囲の人の協力を得るように調整し、患者が持つ固有の服薬に対する不安について一緒に考え、援助することなどが必要となります。

患者にも努力と責任が要求される

一方で、患者の側にも、それなりの努力と責任が要求されます。自分の病気について理解し、療養生活や治療についても十分の知識を備え、自ら決定することが要求されるのです。アドヒアランスを重視する医療は、患者がより主体的・能動的になることが要求され、患者側にも責任が生じます。同時に医療者の側も、情報提供などやるべき仕事が増え、それに対する責任も生じるのです。

アドヒアランスを高める医療が欧米諸国で普及する中で生まれてきた概念がコンコーダンスです。コンコーダンスは、一般的には一致や調和と訳されます。1996年に、英国の保健省と薬学会でつくられた薬剤パートナーグループ(Medicines Partnership Group)は、コンコーダンスを「病気について十分な知識をもつ患者が病気の管理にパートナーとして参加し、医師と患者が合意に至った治療を協働作業として行うプロセスである」と定義しています。

コンコーダンス医療では、医療者と患者が対等の協働する関係性にあります。医療者が処方を一方的に決定し、それに患者を説得して従わせるのではなく、患者も自分の状況や希望を医療者に説明し、医療者はそれに基づき、いくつかの案を提案するなど、対話と合意が大切にされます。

はたして、このようなコンコーダンス医療がわが国で可能となるでしょうか。私は楽天的に考えています。青山学院大学の駅伝チームも、原監督の業界の常識を疑うチーム作り、選手の自主性と対話の重視により優勝に導かれました。わが国の医療においても、業界の常識の先にあるのがコンコーダンス医療であり、遠からず(今後10年以内?)徐々に普及し始め、20年後にはそれが当たり前になるだろうと信じています。

“患者側”の意見が「治療ガイドライン」を変えた!

コンコーダンス医療につながる一つの兆しを、日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン」に見ることができます。2004年版で使われていた「コンプライアンス」という用語は、2009年版では「アドヒアランスとコンコーダンス」に置き換わっています。その後に改訂された2014年版においても、「コンコーダンス」の医療を続けるための方法が詳細に書かれています。

たとえば、治療の有益性について話し合うこと、わかりやすく情報提供すること、患者の合意、自主的な選択を尊重すること、処方の単純化をすること、患者による血圧測定(家庭血圧)を励行し、それに基づいて処方すること、家族を含めた支援体制を作ること、服薬忘れの原因や理由について話し合い、不安があれば必要に応じて薬剤の変更を考えることなどが挙げられています。

高血圧症は、わが国において最も頻度の高い疾患の一つであり、その治療ガイドラインは当然多くの医師の目に触れます。また、医学教育にも今後大きな影響を与えるだろうと考えられます。

実は、高血圧学会がコンコーダンスをガイドラインにとりあげるきっかけとして、患者の自立・成熟を目指すNPO法人「COML」の理事長であった辻本好子による提言があります。ガイドラインの策定過程において、辻本さんから「コンプライアンスは医者目線でパターナリズム(父権主義)の言葉であって、コンコーダンスの概念を採り入れるべき」との発言があり、まさに鶴の一声によって、コンプライアンスを服薬アドヒアランスに改め、コンコーダンスの重要性が加えられたというのです〔萩原俊男(2009年版ガイドライン作成委員長)「私と高血圧」〕。こうして作られた高血圧治療ガイドラインは他の領域のガイドライン作りにも大きな影響をもたらしました。

新しい時代が要求する医療は、その医療の専門家だけで創るものではなく、専門家に反対する医師や市民などからの多様な意見が反映されて開かれていくのです。エンドユーザーである患者が社会で声を上げること、医療者と対話をしていくことが、そのための第一歩でもあるのです。

[東洋経済ONLINE]


■小林麻央さんの「後悔」から一体何が学べるか
医療の不信を煽る週刊誌で患者は進化した?

加藤眞三
慶應義塾大学看護医療学部教授

医者に治療方針を丸投げする患者からはもう卒業して、「協働」の関係を築くべきです。

小林麻央さんのオフィシャルブログ、「KOKORO.」 が注目を集めています。以前、ニュースキャスターを務めていたことや、人気歌舞伎俳優、市川海老蔵さんの夫人であることもその一因でしょう。

ただ、注目されている最大の理由は、進行性乳がんという大病を抱えながらも、敢えてそのことを公表し、病気とわかってからの日々の思いを赤裸々につづっていることで、感性豊かな麻央さんの言葉の中に多くの人がハッと気付かされ、共感を覚えていることにあるのではないでしょうか。

小林麻央さんがつづった「患者としての後悔」

特に、9月4日の「解放」と題する記事には、患者としての気持ちが見事に表されており、心が揺さぶられます。
私も
後悔していること、あります。
あのとき、
もっと自分の身体を大切にすればよかった
あのとき、
もうひとつ病院に行けばよかった
あのとき、
信じなければよかった
あのとき、、、
あのとき、、、          
「KOKORO.小林麻央のオフィシャルブログ」byAmeba 9月4日

病気であることが発覚すると、その日から突然色々な問題に巻き込まれ、各局面で決断を迫られます。しかも、それらは普段考えてもいなかったことであり、てきぱきと判断するだけの心の準備も十分ではありません。

病気発覚後の患者には、次から次へと疑問がわいてくるのです。「わたしの病気は、一体どんなものなのだろう」「私の状態はどの程度なのか。その病気に対してどんな治療法があり、それにはどんな副作用がある?」「これからの経済的な負担はどうなるのか」「仕事は続けられるのだろうか」「安静にしていた方がよいのだろうか。あるいは、身体を動かしてよいのだろうか。動かしてよいのなら、どの程度まで?」「食事は制限されるのか」「医師にこんなことを質問して聞いてもよいのだろうか。自分の希望を伝えて、生意気だと思われないだろうか」「他の医療職の方に相談できる機会はあるのだろうか」「一体、どこの病院で診療を続けるのが良いのだろうか」「あの時の決断があるいは間違っていたのかもしれない。もう、手遅れだろうか。あるいは、もっといい方法があるのでは」…。

われわれは、「患者学」で武装するべきだ

このように、患者としての悩みはつきません。そして、これらの問題に対して時間の猶予なく決断していかなければならないのです。いや、決断することに時間の猶予があるのかないのかさえ、よく判らないかもしれません。 

そんな患者さんに対し、私は「患者のための患者学」を学びませんか、と呼びかけてきました。患者学の前に「患者のための」とわざわざ付けているのは、医療者が患者から学ぶ患者学、すなわち「医療者のための患者学」と区別するためです。患者と医療者の双方が患者学を学ぶことにより、よりよい医療が実現するのではないかと、考えているからです。

そして、小林麻央さんの後悔を知ると「患者のための患者学」は患者になる前からしっかりと身につけておく必要性があることに気付かされます。ですから、むしろ「市民のための患者学」と名付けて、一般市民の方にも準備してもらいたいと考えるようになりました。

「市民のための患者学」で身につけるべき内容を、わたしは以下の3つに分類してみました。
(1)患者と医療者の関係性
(2)医療情報の集め方・読み方(医療情報リテラシー)
(3)病気を抱えた自分の生き方の決断
3つの分野はお互いに関連し合いますし、これだけを学んでおけば完璧だというものではありません。しかし、少しずつでも前進できていれば、いざ患者になった時に役立つことは間違いありません。そこで、ここから「市民のための患者学」の入門編について、解説し紹介していきたいと思います。

現在、医療の現場では、医療者に対する患者さんの不信感が募っています。週刊誌などで、医療の不信を煽る特集記事が頻繁に組まれているからです。

「高血圧の薬は飲まない方がよい」、「がんになっても手術は受けてはいけない、抗がん剤治療は受けてはいけない」――。こうしたセンセーショナルな特集を組めば、その雑誌がよく売れ、よく売れるから次号にも特集記事を続けるという状況が続いているのです。そして、一つの雑誌が医療の特集で売れると、それを見た他の週刊誌もこぞって同様の特集を組むという現状です。

週刊誌の医療特集に「煽られる」のも1つの進化

実際、私の外来にも、これまで副作用の症状が現れていないのに「高血圧のこの薬は飲んでいて大丈夫ですか」と心配してたずねてくる患者さんがいました。「この高コレステロール血症の薬は、週刊誌に筋肉が壊されると書いてあり、怖いのでやめたい」と言われたこともあります。医療機関に助けを求めて訪れた患者さんが、医療者を信用できないとしたら、それはとても不幸なことです。何とかしなければなりません。

ただ、医療の歴史を俯瞰的に眺めてみると、このような対立は生じるべくして生じていることがわかります。この対立を経ることで、次の時代の医療に移らなくてはならないのです。

それでは、今までの医療はどんなものだったのでしょうか。それは専門家に患者が「お任せ」する、依存的な医療であったということができます。患者は受け身で説明を受け、ただ同意をするだけ。医師のいうことには逆らえません。「先生にすべてお任せしますから、魔法の薬で治して下さい」。そんな気持ちで医療機関を訪れる患者も多いのも事実です。

実際、ある程度治療方針の決まった病気なら、専門家に判断を委ねて患者は受け身となっているだけでも、問題はさほどありません。たとえば、肺炎になったり、膀胱炎をおこしたりすると、診療により投与される薬で菌が排除され、病気が軽くなります。骨折を起こしても、医師に任せて固定してもらったり、手術をうけることで、具合が良くなります。

ただ、自覚症状に乏しい慢性病の場合は、患者さんの療養生活が大きな鍵を握ります。たとえば、糖尿病や高血圧などの生活習慣病では、日々の生活をどう変えられるかが大切なのです。あるいは、がんやその他難病になったときの療養生活でも、患者さんの意志が大きくその経過を変えてしまいます。

1956年に、米国のサッシュ博士とホレンダー博士が論文に発表した医師(医療者)と患者関係のモデルによれば、病気の種類や状況に応じて、医師と患者関係は変わってくることを予言しています。

この表が作られたのは、60年も前のこと。それにもかかわらず、日本では現時点でやっと「説明ー協力」の関係の医療が出来つつある段階であり、まだ「協働作業」の医療は実現できていないことに驚かされます。しかも、60年前と比べて、今はメタボリック症候群などに代表される慢性病が一般的になっています。がんも、診断されてから5年以上生存する人が多くなっています。こうした病気の療養生活では、医師と患者の協働作業こそが大切なのです。

しかし、患者の側も医療者の側もその準備が充分にはできていないのが、現在の状況ではないでしょうか。

[東洋経済ONLINE]


■日本全国で「がん難民」が生まれる深刻な理由
「専門医を見つけたから安心」という勘違い

加藤眞三
慶應義塾大学看護医療学部教授

専門医だから安心して任せられる。そう思っていませんか?

「がん難民」という言葉をご存知ですか。全国各地のがんセンターや大学病院などの高機能病院で、治療ができなくなったがん患者が、医師から見放されてしまい、行き場をなくしてしまうという問題です。

がんセンターで「がん難民」が発生している?!

高機能病院には、一般的な病院にはないような高度な治療機器があり、専門医がいます。一見治療が困難な患者を受け入れてくれそうなイメージがあるのにも関わらず、患者が「難民」になってしまうのはなぜなのでしょうか。その理由を理解するには、専門医の思考法を知ることが必要になります。

現代の医師が患者を診療するとき、その思考法にもっとも影響を与えているのは、言うまでもなく「科学」です。言い換えれば、医師は科学者として教育され、働いているのです。

科学者としての医師に期待されるのは、①論理的である(理屈が通る)、②実証的である(科学的手法により確率・統計的に証明できる)、③普遍的である(世界のどこでも、誰にでも当てはまる)、④客観的である(冷静である)ことです。そして、そのような医師を育てる医学教育が行われます。このことによって、ある一定以上の医療水準を維持することにつながっている面もあります。客観的である(冷静である)ことであり、そのように医学教育がなされます。これによって、ある一定の医療水準を維持することにもつながっている面もあります。

こうした科学を主とする現代医療は、「医学モデル」と呼ばれます。医学モデルでは、病気には(1つの)原因があり、その原因の結果として病気が生じていると考えます。そして、病気の原因を見つけ出して、それを取り除くことが医療の目標となります。感染症であれば、細菌やウイルスを薬により除去すること、がんであればがんの組織を手術で切り取ったり、放射線でたたいたり、薬でつぶすといった具合です。そして、このモデルにおいて医療を行う主体は、専門家である医療者となります。

こうした科学的な医学においては、専門分化が進んできました。医学の進歩とともに、知識と技術の範囲が広くなり、奥が深くなってきたための当然のことです。医学全般を1人の医師で全てをカバーすることなど、とてもできません。専門医として、専門分野を決めてカバーする範囲を狭くすることで、その専門分野における知識と技術に精通することができるのです。

専門医は専門分野に対して責任を持つ

専門医は、自分が専門分野とする病気に対して責任感を持ちますが、専門でない分野の病気に対しては、自分には関係ないし、責任もないと考えがちになります。そして、専門分野の病気であっても科学的に治療効果などのエビデンス(科学的証拠)が積み上げられた問題の範囲内で、医療をしようとします。治療法が確立していない病気や治療が望めない進行度になると、どうしても興味を失いがちになります。

例えば、私が過去に経験したこんなケースがあります。ある日救急外来に来た患者さんは、主に心不全の症状が見て取れました。そこで、私は循環器内科の医師に、この患者さんを診てくれないかと依頼しました。しかし、その医師は、一般内科で診てもらえばよいと、その依頼を断りました。彼の発想はこうです。心臓カテーテルなどによる治療が必要な心筋梗塞や狭心症であれば、その専門である自分の出番だけれども、そうでないならば自分が診なくても良い、という考え方をするのです。

話だけ聞くと、ずいぶん了見の狭い医師のように見えますが、これは専門医にとってけっして珍しい考え方ではありません。患者が専門医を受診すると、専門医はまず、自分の専門分野の対象となる患者かどうかを判断するものです。そして、対象から外れてしまうと、関心を失ってしまいます。専門外のことはよく解らないから、なるべく関わりたくないと逃げ腰になるのです。

自分の専門の範囲内の患者であることが解れば、次に、命に関わる病気かどうかを判断します。そして、命に関わらないものであれば、まあ放置しておいて良いのではないかと考えがちです。専門医は、原因を明らかにして対処する「原因療法」を第一と考えますから、症状を抑えておくだけの治療は「対症療法」として軽視しがちになります。

したがって、血液検査や画像検査で異常が見つからなければ、とりあえずは命に関わる病気ではないと判断し、「検査をしたけれども、どこも悪いところは見つからない」と答えてしまいます。

また、専門の範囲内ではあっても、自分が治せない、あるいは治せなくなった患者とは関わりたくないという気持ちが働いても不思議ではありません。医師にとって、治せないことは「敗北」となるからです。

医師という職業は、自分が提供した医療によって治すことのできる患者が相手であれば、治療が成功したあかつきには喜ばれ、感謝されます。しかも、医師不足の状態が続いていますから、治療の可能な患者がいつも沢山待っている状態にあります。そんな状況の下で診療をしていると、治せない、あるいは治せなくなった患者とは関わりたくないという気持ちがはたらいても不思議とは言えません。

冒頭で紹介したように、現在全国各地のがんセンターや大学病院などでは、治療ができなくなって患者が医師から見放されてしまうという「がん難民」の発生が問題になっています。これは、上に述べてきたように治すことのできない患者が医師の「自己効力感」を打ちのめすことを避けようとする、医師側の心理の問題でもあるのです。

治せる患者を優先して診療、という使命感の裏返し

ただ、これは単に医師が敗北を嫌うだけではなく、治せる患者を優先して診療しなくてはならないという使命感の裏返しでもあります。重装備の医療機器を備えた急性期病院であるほどそう考えるでしょう。また、重装備の病院では、重装備を必要とする医療を行わなければ無駄が出てしまう、という医療経済や保険診療上の問題もあるのです。つまり、「がん難民」の発生はある程度仕方がない面があるのです。

では、それを避けるためにはどうすれば良いのでしょうか。高機能病院がその規模を大きくして、治療ができない進行したがんや難病の診療を行う部門をつくることは解決法の1つです。しかし、それはおそらく医療経済的にも実現は難しいと思います。また、進行したがんの患者が、家族のいる自宅から離れた場所で医療を継続して受けなければならないという問題も生じます。私は、その様な方向に医療が進んでいくことは理想ではないと考えています。

それに代わる解決法は、患者ががんセンターや大学病院などの医師に頼りすぎず、「かかりつけ医」をほかに持つことです。高機能病院はあくまで、その機能を患者が利用するだけの場所であると割り切ってしまい、自分が心から頼りにできる主治医は別に持つのです。そうすれば、高機能の病院での医療の対象とならないような病状になっても、その後の医療について相談できることができます。

つまり、高機能病院から離れることになっても、自分は「がん難民」とは感じないような仕組み作りをすることが必要なのです。高度な専門医は、その機能を利用するだけだ、と患者側が見限ることが1つの解決法です。

さて、ここまで専門医に頼りすぎないようにということで話は進めてきましたが、もちろん専門医の中にも素晴らしい医師が沢山いることは事実です。治療の難しい病気であればなおさら、専門医の中からよい人を見つけることが一番大切になります。

『治るという前提でがんになった』(幻冬舎)の著者、高山知朗さんは、40歳代前半に悪性脳腫瘍と白血病という2つのがんを発症しましたが、IT関連会社を立ち上げたその経験と能力、そして人脈をフルに活用して、両者を克服してこられました。患者学を自然に身につけているお手本となる方です。

高山さんは、治療法に関する情報の収集を行い、どの病院が良いかを的確に判断し、良い主治医に巡り会っています。脳腫瘍を治療した脳外科医も、白血病を治療した血液内科医も、専門医でありながら高圧的な態度をとることはなく、患者の自律性を重んじ、患者の気持ちをとても大切にしておられるようです。

両方のがんが治ったからこそ、「がん難民」にならなかったと言うこともできますが、おそらく高山さんなら高度機能病院での治療法がなくなったときでも、その病院にしがみつくことなく、別の道を探されるのではないかと思います。

専門医の悪口(本当は悪口を書こうとしているのではありませんが、悪口のように聞こえる人もいるでしょう)をさんざん書いていながら、専門医にもこんなに人間的な医療を提供する医師がいることを知ることで、ホッと胸をなでおろす気持ちになりました。

患者が医者を見限ることも大切

加えて、わたしが研修医だった30年以上前にはごく当たり前な存在だった患者に高圧的な医師は、今では少数派になっています。時代とともに医師の側も変化してきています。

そのような変化の時期だからこそ、自分に合った医師を主治医として選択することが、よい医療を受ける上で決定的に大事となるのです。

医療者に変化を促すのも患者の力です。高圧的な医師は見限ってあげれば次第に絶滅機種となっていくのですから。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2017年01月17日 13:37

後ろ向きな他者への否定はまた新たな自らへの否定を生みだすだけ、、、私もトランブ政権の起爆効果に大いに期待しています。。。

■小泉進次郎氏、トランプ現象に「わくわく」 
大衆主義台頭に政治の重要性強調

小泉進次郎氏「わくわくした」 トランプ現象に見た希望

 トランプ米大統領の誕生が決まった昨年11月のニュースに、衆院議員の小泉進次郎さん(35)は「少しわくわく」したと話す。トランプ氏支持の広がりに象徴されるポピュリズム(大衆迎合主義)が世界に広がっているいまこそ、むしろ政治の出番だという。同世代議員の村井英樹さん(36)と小林史明さん(33)も同調する。

■日本人の底力が試される時代がきた

 ――世界では、ポピュリズムの台頭が目立ちます。政治の未来に、希望はもてますか。

 小泉さん「政治家が政治に希望を失ったら、終わりですよ。常に政治の可能性を信じているから、政治家であると。昨年はまちがいなく世界の転換点になった年だと思っています。次の新たな国際秩序ができあがるまでの調整期間のスタートだと。英国のEU離脱もそうです。さらにイタリアの首相が辞任し、フィリピンの大統領もああいうタイプの方になり、アメリカとの同盟関係だって再考するような発言を繰り返している。韓国も次の体制がどうなるかわからない。中国も引き続き、日本の主権に対する挑戦を繰り返しています。北朝鮮も昨年は30発以上も、ミサイルを撃った。不確実、不安定な時代への突入の決定打が続く、難しい時代だと思います」

 「しかも日本は人口減少と少子化、高齢化という構造的な大変革がよりきつく効いてくる。2020年以降、特にその下押し圧力が効いてきます。さあ、そのなかで日本はどう生きる? 裏を返せば、政治の出番じゃないですか。いままで以上に、政治の力が問われます。健全な危機感を持ちながら、楽観主義は忘れない。このメッセージを発し続けることがすごく大事。僕はむしろトランプ氏勝利のニュースを見て、ちょっと語弊があるかもしれないけれど、少しわくわくしたんですよ」

 小林さん「私もです。おもしろくなったな、チャンスだなって。そう言っていた議員は他にもいました」

 村井さん「たしかに、我々の出番だ感はありましたね」

 ――わくわく、ですか。

 小泉さん「とうとう、日本人の底力が試される時代がきたぞ、と。この時代を生きる僕らの世代は、新しい日本の発展の土台をつくる役割を負っているんだろうな、と。答えがある時代だったら、政治ってつまんない。政治の力なんて、発揮しどころがないですよ。それなら官僚がやればいい。『いままでやってきた通りにやればうまくいきます、大丈夫ですよ。国際秩序も安定していますから、なんにも不安はございません』って」

■野党は胸を張れることばかりですか?

 ――政治の力をいま発揮できていますか。自民党内では、言いたいことを言えない風潮、物言えば唇寒しの傾向がありませんか。

 小泉さん「党内の部会では、政府の方針と違っても自分の思いを言う人は、かなりいますよ。物言えば唇寒しみたいな状況だったら、昨年の農業改革だってあんなに反対論は押しかけてきません。政府の規制改革会議が出した案に対して、反対の大合唱だったじゃないですか。言いたいことを言いまくっているから、たいへんなんじゃないですか」

 ――与党の中でのチェック機能は、きちんと果たされていると。

 小泉さん「完全でないところはもちろんあると思う。一方でね、もう一つの大切なチェック機能は野党なんですよ。この部分に触れずして、僕は議論は成り立たないと思う。昨年の国会だって野党は胸を張れることばかりですか? なんであんなに退席するんですか。反対なら反対と採決すればいいじゃないですか。マスコミのみなさんも、記事に取り上げていないところがありますよ」

 ――取り上げてないですか?

 小泉さん「取り上げていないと思います。僕は2009年に政権交代して自民党が野党になったときに議員になった。チェック機能を果たすという、野党としての責務を感じていた。僕ら同期は4人、自民党の全議員でも119人しかいない。それでも、やりがいをもっていた。野党によるチェックというのは、政治のなかでは不可欠な機能です」

■政治は職業ではない。生き方だ

 ――ケネディ元米大統領も英国の元首相のブレア、キャメロン両氏も、43歳で国家リーダーになりました。小泉さんも、5年後には首相をねらうくらいの意気込みでないと困ります。

 小泉さん「困りますって言われても……(笑)。いや、日本でも40代の総理がでたって、不思議なことじゃないですよ」

 ――昔、「長嶋茂雄をずっとやっていくのも大変なんです」と長嶋さんが言っていました。小泉進次郎を続けるのも大変でしょう?

 小泉さん「僕は政治を職業だと思っていない。生き方だと思っています。自分でこの道を選んで本当に良かった。もし親から跡を継げと言われて政治の世界に入っていたら、おそらく途中で心が折れていたんじゃないかな」

 「総理をやった父がいたので、いかに職責が重く厳しいか見てはいた。けれど自分がその世界に入り、世の中から見られ続ける環境に身を置くことは、予想をはるかに超える重みと負荷がありました」

 「世の中の若者にも大切にしてもらいたいのは、自己決定です。自分の道は自分で決める。その世界で嫌なことがあっても、苦しいことがあっても、最後は自分が決めたという事実が自分に力となって返ってくる。僕だって……苦しいなとか、自分の能力の限界を感じることもありますよ。迷いながらもね、最後に自分を支えてくれるのは、この道は自分が選んだということ。弱音を吐いていられない、という思いがあります」

 ――前向きですね。

 小泉さん「昨年の農業改革の議論では、本当にヒリヒリする神経戦がいっぱいあって、精神的にも体力的にもかなりピークの状態でした。でも、同時にやりがい、うれしさのようなものがあった。将来を考えたら、どんどん課題は大きくなる。経験知を積んでおかないと、次の高さは跳べません。昨年1年間は大きな糧を得たと思っています」

 ――自民党と巨人は似ている、と言っていたことがありました。両者の共通点は、何ですか。

 小泉さん「三つあります。どちらも熱烈なファンがいる、必ずアンチもいる、強くないとその世界全体がおもしろくなくなる。ついでに言えば、ライバルが強くないとおもしろくない」

 村井さん「強すぎない程度に、ね」

 ――父の小泉純一郎さんはかつて「自民党をぶっ壊す」と言いました。政策を完遂するために進次郎さんは自民党で何をしますか。

 小泉さん「僕は(社会保障改革の提言を出した自民党の)2020年以降の経済財政構想小委員会の議論に入って、優秀な人たちがいて、すごく自民党の可能性を感じました。世の中にまだあまり知られていない同世代の議員の中には、この人もあの人もいるという評価は必ず生まれると思うし、そうすれば、なんだ小泉進次郎たいしたことないじゃないか、となりますよ。それは日本にとってもプラス。これからの日本、だれか一人の力でどうなるものでもない。老いも若きも、男性も女性も、総力戦の時代です」(聞き手・編集委員 原真人)

[朝日新聞デジタル]

Posted by nob : 2017年01月17日 11:46

利益と弊害はいつも共存する、、、結局何を目指すのかということ。。。

■ゆるやかな糖質制限食「ロカボ」で健康的に痩せられる理由

今年こそはダイエットを! そう誓いながらも、ビールやから揚げ、ケーキの誘惑に負け、新年早々に挫折してしまう――、そのような経験はありませんか。「お酒も揚げ物もスイーツも食べて大丈夫」。そう話すのは、ゆるやかな糖質制限食「ロカボ」を提唱する北里大学北里研究所病院糖尿病センター内分泌・代謝内科センター長の山田悟さんです。おいしく痩せて健康になるロカボについて山田さんに聞きました。

ダイエットだけじゃないロカボの効果
「ロカボ」で正月太りを解消!

 糖質制限という言葉を耳にしたことのある方は多いのではないでしょうか。私の提唱するゆるやかな糖質制限食「ロカボ」は、英語で低糖質の意味を持つ「ロー・カーボハイドレート(Low Carbohydrate)」の略称です。毎日の食事から糖質を抑え、たんぱく質、脂質などを満腹感が得られるまで食べて、無理せず、おいしく、ダイエットできる食事法です。

 2012年、国際肥満学会(ICO)の機関紙『Obesity Reviews』に掲載された、最も信頼性の高い研究試験法である無作為比較試験のメタ解析(複数の研究を統計的に分析する手法)の結果によると、糖質制限食は体重減量だけでなく、脂質、血糖、血圧の改善にも有効であるとされています(*1)。

 糖質とは、多糖類(デンプン、グリコーゲンなど)、二糖類(麦芽糖、ショ糖など)、単糖類(ブドウ糖、果糖など)、そしてオリゴ糖、糖アルコール類に分類されます。糖質を多く含む食品は、ごはん、芋類、根菜、果物、お菓子、ジュースなどで、みりん、蜂蜜などの調味料にも多く含まれます。

 一方で、糖質含有量の少ない食品は、肉、魚、大豆製品、葉野菜、ナッツなどです。

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出典:一般社団法人 食・楽・健康協会

糖質量を守れば満腹感を得るまで食べてOK

 ロカボは、1日3食とし、1食当たりの糖質量を20~40g、おやつとしてのスイーツは糖質10gまでとし、トータルの糖質を1日に 70~130gとする食事法です。日本人は平均で、一食当たり90~100g、1日270~300gの糖質を取っているので、その半分弱と考えてください。

 ごはんやパンなどを通常の半分~3分の1程度にして、おかずを満腹感が得られるまで食べます。肉、野菜、乳製品、植物性脂質、動物性脂質などは、栄養バランスやカロリー、コレステロールを気にせずに摂取してください。

 なお、マーガリンやショートニングなどのトランス脂肪酸、過酸化脂質は避けましょう。食品100g当たりの糖質量(g)については、「食・楽・健康協会」サイト内の表「食品100g中の糖質量」(PDF)が参考になると思います。

 お酒も「百薬の長」程度であれば、ロカボの面では問題ありません。比較的糖質の多い日本酒でも1合に含まれる糖質は8~9gなので、主食を抜けば 2合程度までは楽しめます。スイーツも大丈夫。糖質の少ない人工甘味料の活用した「ロカボスイーツ」もコンビニや洋菓子店でも販売されています。

血糖値を上昇させるのは糖質のみ

 糖質制限の目的は、血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)の上昇を抑えることです。血糖値を上げる唯一の栄養素である糖質は体内でブドウ糖に変換され、血糖値を下げることができるホルモン「インスリン」により、細胞のエネルギー源として活用されます。

 しかしエネルギーとして使い切れないブドウ糖は肝臓と筋肉にグリコーゲンとして貯蔵され、さらに余剰のブドウ糖は脂肪細胞(特に内臓脂肪)に運ばれ、中性脂肪として蓄えられます。糖質の摂取過多がメタボリックシンドロームにつながるのはこのためです。

 通常、食後約2時間で血糖値は低下し、空腹時の状態に戻ります。食後高血糖とは、インスリンが何らかの原因で効かず、血糖値が140mg/dL以上に上昇することです。食後高血糖や極端な血糖値の上下動は、血管を傷つけ、心臓病や脳梗塞などのリスクを高めます。

 さらに、食後高血糖により生じる酸化ストレスは、がんの発症に関わっています。また、食後高血糖は糖尿病の初期にみられ、放っておくと空腹時血糖値も高い状況が続く糖尿病へと進行していくのです。

 日本人は、約2000万人、6人に1人が血糖異常であると言われています。特に、東アジア人は欧米人に比べ、インスリンを分泌する力が弱い人種です。糖質を抑えることで、血糖値を低く抑えるのが特に日本人で大切なのはそのためです。

 血糖値を上げないためには、食べる順番も重要。最初に脂質とたんぱく質、最後に炭水化物を取ると血糖値の上昇を抑えられます。ご飯も単品ではなく、魚や肉などと一緒に食べましょう。

 100gの糖質を単独で摂取した時に比べ、同量の糖質を「たんぱく質と一緒に摂取したとき」の方が、さらに「たんぱく質と脂質と一緒に摂取したとき」の方が、血糖値が上がりにくくなります。ご飯だけよりも卵かけご飯、卵かけご飯よりチャーハンの方が血糖値は上がりにくいのです。

栄養バランス、カロリー制限神話を疑え

 食事は栄養バランスが大切、と聞いたことはありませんか。厚生労働省の『日本人の食事摂取基準(15年版)』では、三大栄養素の構成比率を、たんぱく質13~20%、脂質20~30%、炭水化物50~65%と定めています。しかし、この数値にそもそも科学的根拠はありません。

 カロリー制限食に関しても同様です。肥満症の人が治療目的で医師のもと安全性を確保しながら行うのであればその意義を否定しませんが、一般の人にはお勧めできません。

 13年に米国糖尿病学会(ADA)で報告された「Look Ahead研究」では、10年間、腹八分目のカロリー制限を続けた結果、体重は減り、HbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー:1~2ヵ月の血糖の平均値を示す数値)も低下しましたが、心臓病のリスクは全く減っていませんでした(*2)。逆にカロリー制限により、大腿骨近位部の骨密度は減少してしまっていたのです(*3)。

ゆるやかな糖質制限を目指す理由

 ロカボでは糖質の摂取量に下限(1食20g、1日70g)を設けていますが、それには理由があります。

 細胞はブドウ糖と脂肪酸をエネルギー源にできるものの、赤血球はブドウ糖のみをエネルギー源とします。また、脳には血液脳関門という障壁があり、脂肪酸が入れません。脳と赤血球が使うブドウ糖の量は1日約130g~150gです。一方、たんぱく質や脂質の摂取により、肝臓は150gのブドウ糖を生成できるので、理論的には、糖質を口から摂取する必要はありません。

 ただし、糖質の摂取量を50g以下に抑えると、肝臓は脂肪酸からケトン体という物質を生成します。ブドウ糖が枯渇すると、ケトン体は脳のエネルギー源となります。そのため、糖質摂取量が少ない際にブドウ糖を利用するのは赤血球だけとなり、脳を含め、赤血球以外の細胞はブドウ糖の利用を避けることができるのです。

 しかし、ケトン体産生食により血管内皮細胞に障害を起こす可能性(*4)や、ケトアシドーシスという危険な状態を引き起こす可能性もあります(*5)。そのため、現時点では安全性は担保されていないと考えられ、私はケトン体の生成を避けるべく、糖質摂取量の下限を設けています。

 今年、米国糖尿病学会の機関誌『Diabetes Care』に、血糖降下作用を持つ「SGLT2阻害薬」の投与により、体内で増加したケトン体が心臓や腎臓でエネルギー源として利用された結果、心不全、心血管死亡や腎臓病を防いだ可能性があるという2つの報告が掲載されました(*6)。

 これから、ケトン体が生体内に及ぼす医学的な影響についての研究がさらに進展することになるでしょう。その結果を待ってから、改めてケトン体産生食の意義、安全性を判断したいと思っています。

 一方、野菜や乳製品などにも糖質が含まれています。厳密に糖質をカットするとビタミン不足になる恐れがあり、サプリメントが必要になります。さらに、食べられる食品が極めて限られてしまうことになり、食事の楽しみを奪う可能性が高くなります。これらが極端な糖質制限食の最大の問題点だと言えるでしょう。

なぜ糖質制限は批判されてきたのか

 1970年代に糖質制限を世界で初めて実践したのは、アメリカ人医師のリチャード・K.バーンスタインです。同時期に、アメリカ人医師のロバート・アトキンスも、肥満の治療食として糖質制限を導入し、『ダイエット・レボリューション』という書籍を出版しました。

 しかし当時、脂質の摂取量と動脈硬化の発生頻度が比例関係にあるという研究データが報告されており(*7)、糖質制限食は批判されました。

 時を経て07年3月、米国医師会雑誌『JAMA』に、BMI値(Body Mass Index:日本肥満学会ではBMI25以上を肥満と定義(*8))27を超えるアメリカ人女性311人を対象に行われた4つの食事法の比較試験(ATOZ試験)において、糖質制限食が最も減量に成果があったとする研究論文が掲載されました(*9)。

 08年には、糖質制限食の検証試験(ダイレクト試験)の結果が臨床医学雑誌『The New England Journal of Medicine』に報告されました(*10)。

 BMI値27を超える322人のイスラエル人を対象に行われた減量法の実験において、体重減少に最も一番効果があったのが「C.カロリー、脂質、たんぱく質を気にせず摂取。糖質のみ上限120g」、続いて「B.脂質をしっかり摂取するカロリー制限食」、最も効果がなかったのが「A.脂質を控えたカロリー制限食」でした。また、最も血糖中の中性脂肪、HbA1cを低下させ、善玉コレステロールを増やしたのもCでした。

 私たちも、200人の日本人にロカボを実践してもらい、体重と血糖の改善度合いを体格別に見ました。すると体格にかかわらず、ロカボ食によって血糖が改善。肥満度の高いグループは大幅に体重が減り、肥満度が中程度のグループでも体重は減り、普通体形では変化なし、低体重のグループでは体重が増えました。ロカボは全ての人を理想的なプロポーションにする食事法であることが判明しました。

 私自身も、カロリー制限でダイエットを試みた経験がありますが失敗しました。その後、糖質制限を実践して成功。米国糖尿病学会では08年から糖質制限食を糖尿病の正規の治療法として取り入れています。そこで私も糖尿病の患者さんにもロカボを勧めたところ「これなら続けられる」と喜んでくれました。

 私たちは、おいしく楽しく食べて、健康になれる世界を実現し、広めていくことを目的に、一般社団法人食・楽・健康協会を設立しました。ロカボを実践しやすいロカボフーズや、ロカボメニューのあるレストランなどの最新情報を提供しています(https://locabo.net/dictionary/)。

 手軽に誰でも実践できるロカボでおいしく健康な毎日を実現しましょう。
(*1)Obes Rev 2012,13,1048-1066
(*2)N Engl J Med 2013,369,145-154
(*3)Diabetes Care 2014,37,2822-2829
(*4)Br J Nutr 2013,110,969-970
(*5)N Engl J Med 2006,354,97-98
(*6)Diabetes Care 2016,39,1108-1114、Diabetes Care 2016,39,1115-1122
(*7)J Mt Sinai Hosp NY 1953,20,118-139
(*8)BMI=体格を表す指数。算出方法は、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
(*9)JAMA 2007,297,969-977
(*10)N Engl Med 2008,359,229-241

山田悟(やまだ・さとる)/北里大学北里研究所病院糖尿病センター内分泌・代謝内科センター長。一般社団法人 食・楽・健康協会理事長。

(取材・構成/西田佐保子)

[DIAMOND男の健康]

Posted by nob : 2017年01月16日 15:43

歳を重ねていく愉しさ。。。

■年齢を重ねても「むなしくならない」働き方とは?

水産業界にIT技術による新しい流通プラットフォームを再構築し、注目されるフーディソン。卸売市場にある魚や産地で水揚げされた魚をデータベース化し、スマホから簡単に注文できるシステムの開発などを手掛けている。

社長の山本 徹氏は、不動産や介護などの業界に携わってきたが、水産業が置かれている状況の厳しさに触れたことから同社を起業。「世界の食をもっと楽しく」というミッションを掲げている。そんな山本氏の働き方は、これからのキャリアに悩む若手ビジネスパーソンにも刺激を与えてくれるかもしれない。

●学生時代の恩人の死が生き方と向き合う転機に

山本氏が仕事を選ぶうえで大事にしてきたのは、「人生の終わりを意識すること」だという。命が尽きる瞬間までに自分はどうなっていたいのか? そう考えれば、自ずと答えは出ると考えている。

「仕事に不満を感じている人に、『そもそも、どうなりたいの?』って聞くと、答えられないことがほとんど。それを決めることから逃げているケースが多いのかなって思います。人生には終わりがあるから、ラストを決めていないと走りようがないはずなんですけどね。キャリアに行き詰まってしまう根本の原因は、そもそも自分のなりたい姿について悩んでいないことなんじゃないでしょうか」

そう語る山本氏自身も自然とこうした考えに至ったわけではない。12年前、大きな転機があった。

「自分の結婚式に、10代の頃からお世話になっていた北海道の老夫婦を招待したのですが、おじいさんが式の1週間前に亡くなってしまっていたんです。その人は、大学受験の際に親切にしていただいてから交流が始まり、ご飯をご馳走になったり家電をプレゼントしてくれたりと、赤の他人なのに実の祖父母のように接してくれた恩人でした。感謝の気持ちを伝えようと招待したけど、間に合わなかった。人生ってこんなふうに“終わっちゃう”んだと。それが人生の終わりを考えながら行動するきっかけになりましたね」

●「今の働き方は、満ち足りています」 死ぬまで達成されないミッションとは

また山本氏は、ビジネスマンの働き方について、内面の成長と老いの“逆回転の相関”を踏まえることが大事だと語る。

「年をとると体力が落ち、能力的にもやれないことがどんどん増える。であれば、“自分が関わることで社会が今より良くなっていく”という感覚を持つことで、ひいては自分の幸せも担保されるようになるのではないでしょうか。僕は“世界がより良くなること”にコミットしています。自分がそこに関与していると、老いて死に向かう過程でも、世界を良い方向に変えている感覚を持つことができる。それって幸せかもしれないって思ったんですね」

山本氏のミッションは“世界の食をもっと楽しくする”というものだ。

「たとえば、今までより魚が美味しくなったり、安く叩き売りされている魚が適正価格になって産地の人が豊かになったりすること。そういう方向に向かうよう人生をかけて取り組んでいる今の働き方は、とても満ち足りています。

僕はどの業界で仕事をするか、という点にはあまりこだわりはありません。大事なのは自分が介在することで差を生み出せるかどうか。それが水産業界でした。もともと漁業にまったく縁がなかった僕が、岩手で出会った漁師に漁業の現状を聞くなかで『これだ!』って思えた。僕のミッションには終わりがなく、きっと死ぬまで成し遂げられないでしょう。でも、だからこそ“今より良くなり続ける”イメージは持てる。そんな仕事ができていることが幸せです」

(末吉陽子/やじろべえ)

[R25]


■樹木希林、家族について語る「最期ぐらいは裕也さんの歌を聞きながら」

 老夫婦の素敵な暮らしを描いた映画『人生フルーツ』でナレーションを担当した樹木希林さん。ご自分の人生には、どんな果実を思い描いているのだろうか。長い別居生活を過ごしつつ、今も夫婦でいる夫・内田裕也さんとの葛藤、娘と本木雅弘さんとの生活、そして自身の今後について語ってくれた。

☆  ☆  ☆

「私、女性週刊誌に出るのが嫌いなのよね。売るために面白いタイトルをつけるじゃない? 書かれるほうはつらいのよ」

 “週刊女性です”と名乗ったスタッフに、いきなりカウンターパンチをくださったのは樹木希林さん(73)。

「若いころ、マスコミから逃げ回っていたことがあるんだけど。夫に“会社で見るな、人として見ろ。そのうえで考えろ”って言われてね。あれで、たまにはいいこと言うのよ。私も作り手なら、気をひくタイトルをつけちゃうだろうしね」

 とフォローもあって、その押し引きは絶妙─。

「何かあるたびに、ここで記者会見を開くことになっちゃってるのよね(笑)」

 という、渋谷区にあるご自宅の応接間には、モノは持たない主義ということでグランドピアノと最小限の家具しかない。その中で、ひときわ目立つ木製のテーブルは平幹二朗さんが使っていたものを、人づてにもらったのだとか。

「だから、何か事件があってうちで会見をするたびに平さんが“僕のテーブルが映ってる”と言ってたそうなんですよ(笑)。直接面識はなかったけど、魅力的な方でしたね。肺がんにかかられたのに、最期まで立派な役者として生きられて……」

杖はどこいった? じゃ、夫婦ゲンカにもならない

 自身もがんを患いながら仕事を続けている希林さんは、1月2日に公開された映画『人生フルーツ』でナレーションを担当。完成品を見たプロデューサーが、

「地上と天空の間から発せられるような見事なナレーション。これは、呪文だ」

 と驚嘆したほどの、沁(し)みる声だった。

「渡された台本を下読みもせずに、ただ読んだだけ。まぁ、60年近く声で人を騙(だま)してきてるからね(笑)。ナレーションはセリフを覚えなくていいからラクだと思ってたのに、年とったら耳も遠くなるし、滑舌(かつぜつ)も悪くなるし。もう限界だと、スタッフには言ってるんだけど」

 映画で描かれているのは90歳の夫・津端修一さんと、87歳の妻・英子さんの暮らしと人生。建築家の夫が建てた丸太小屋に住み、雑木林と畑で育てた約70種類の野菜と50種類の果物を季節に応じて収穫し、妻が丁寧に作った料理を、ふたりで食べる。お互いに“さん”づけで呼び、ほぼ自給自足の生活を支え合い、ゆっくり豊かな時間を過ごしている。そんな夫婦に、やがて別れの時が訪れ─。

「英子さんは可愛らしい人でね。映画が完成した後、初めてお会いして一緒に居酒屋に行ったんですけど、いいエネルギーに満ちあふれていた。ああいう女性は、修一さんのようないい旦那さんがちゃんと来るのね。散らかさなくてつつましくて始末がよくて、でも大胆なところもある旦那さんで、本当に素敵なご夫婦。

 映画を見て“こんな人生を歩めたら言うことなし”だって、みんなそう思うんじゃない? もちろん、その人生がうらやましいとか、自分の人生がイヤだとか、そういうことはないのよ。でも、それはそれ。こういうふうな道しか歩けない私は私。だけど、津端さんのような人生も見事だなぁと思いますね」

 反骨のロックンローラー・内田裕也さんとの結婚生活は43年になる。

 “私の不満の人生の中で、危険なものをつかんだ。ここなら生きられると思った”という相手。警察ざたになるほど大ゲンカをしたこともあるし、離婚しかけたこともある。しかし、長い別居生活を過ごしつつ、今も夫婦でいる。

「うちは年をとっても若いときと変わらない。性格がまったく同じだから、何を考えてるか読み取れるし、争いにもなる。ただ、最近は年とってきてエネルギーがなくなったからケンカしなくなっただけ。“この野郎!”となっても、“杖はどこいった?”じゃどうしようもない。そのうちに“面倒くさいかぁ”で終わり。別に仲よくなったわけじゃないのよ。

『人生フルーツ』の英子さんは旦那さんのことを“年とっていい顔になった”と言ってるんだけど、うちは両方ともそんな境地じゃないわね。たまに顔を見ると“この人、昔はもうちょっと男前だったのに。どうしてこうなっちゃったのかなぁ”なんて思うもの。それはお互いだろうけど、決していい顔にはなってない。むしろ“奇っ怪(きっかい)”。とんでもないキャラクター商品って感じ(笑)」

 30歳のときに出産したが、子育ても希林さん流だったという。

「私は、相手の気持ちに入り込むのが面倒くさいの。一歩引いてるというか。子育てもそう。例えばケーキをもらったら、私はまず自分が好きなのを取っちゃう。娘に“どれがいい?”と言って先に選ばせるなんてこと絶対にしない。だから、早く嫁に行ったんじゃない? きっとうちが居心地悪かったんだと思う」

 娘の也哉子さんは19歳のとき、俳優の本木雅弘さんと結婚。長らく二世帯で同居し、3人の孫にも恵まれた。

「今、娘一家はイギリスに行っちゃったけど、それまではうちの上に住んでました。家族円満に見える? なんかねぇ。円満になっちゃったのよね。最初はそうじゃなかったのよ。本木さんとは全然性格が違うから、よくわからなかったし。ただ、みんな調整しながら、譲り合いながら乗り越えてきたんだわね。

 別に我慢や無理はしてないですよ。ああ、そうなんだ、この人はこういう性格なんだと思うだけで、どうこうしようと思わない。それは子どもや孫に対しても同じ。まぁ、二世帯住宅で、台所も玄関も違うし、まったく会わない日がいっぱいあった。距離がおける暮らしだから、やってこれたんでしょうね」

 同居しているときから、自分のことは自分でする主義。石けんはひとつしか持たず、それで身体も食器も衣服も洗う。お経をあげるのと、掃除をするのが日課だそうだ。仕事もマネージャーはつけず、ひとりで現場に向かう。

「病気してからも普通に食べるし飲むし。無理してる感じはないのよね。年をとっていくことに対して何も抵抗ないから、苦労もないし。もともと少欲なの。仕事については、基本的に来た順番に引き受けているだけ。あまり先のことだと、わからないからお断りすることもあるけどね」

最期ぐらいは花を持たせてあげないと

『人生フルーツ』では、夫と最期のお別れをするシーンがあるが、希林さん自身の人生の最期には、裕也さんが歌う『朝日のあたる家』を聴いて逝(い)きたいという。

「最期ぐらいは花を持たせてあげないと、怒るだろうと思って。まぁ、歌自体がいい歌だしね。私が先にボケると信じてるので、もし、裕也さんが最期に駆けつけてくれたら、“まぁ、ご親切にしていただいて。……ところでおたくどちらさま?”と言って死ぬのが理想なんですよ。ただ、本当は向こうが先に逝かないとあとが困るかなぁという心配もあるんですけどね。向こうは向こうで“おまえ、ハンコのあり場所だけはちゃんとしとけよ”って言ってるから、自分のほうが長く生きるつもりらしいですよ」

 というところで、取材時間終了。この後は、映画宣伝のため、自分で戸締まりして出かけることになっている。

「『週刊女性』としては、こんな話じゃもの足りないんじゃない? もっと中吊り広告のタイトルになるようなこと言えばよかったわね(笑)」

 女性週刊誌が嫌いと言いながら、キャッチになる言葉もけっこうしれっと語ってくれた、サービス精神旺盛な希林さんだった。

◎取材・文/伊藤愛子

[週刊女性PRIME]

Posted by nob : 2017年01月12日 16:30

がんや病気とは一緒に生きていく時代、、、まずはすべてを受け容れてさてそれからというスタンスで。。。

■全身がんの樹木希林、元気なときの姿は「あれは瞬間芸」

【樹木希林、がんを語る】

 鹿児島県にあるクリニック『UMSオンコロジークリニック』で最新がん治療「四次元ピンポイント照射」により、全身がんの治療をした女優の樹木希林(73才)。そんな樹木に本誌・女性セブンは幾度かにわたって「がんと生きる」ことについて話を聞きたいと

 鹿児島県にあるクリニック『UMSオンコロジークリニック』で最新がん治療「四次元ピンポイント照射」により、全身がんの治療をした女優の樹木希林(73 才)。そんな樹木に本誌・女性セブンは幾度かにわたって「がんと生きる」ことについて話を聞きたいと取材依頼をしてきた。毎回固辞されたが、このたび「なんだかあまりにも電話が来ないから、こっちからかけちゃったわよ」と電話が来た。

「ずっと死ぬ死ぬ詐欺をやっている」と言う樹木は、全身がんでありながら、2016年も映画『海よりもまだ深く』に出演し、カンヌ国際映画祭にも出席した。娘婿の本木雅弘(51才)が主演した映画『永い言い訳』の完成披露試写会にも応援に駆けつけ、正月に公開する映画『人生フルーツ』でもナレーションを担当するなど、相変わらず私たちに元気な姿を見せてくれている。

 2016年11月、樹木は『UMS』開業10周年のパーティーに出席した時、ついでに胃や腸の検査をしたというが、もしやがんが消えていたのではないか?

「いやいや、大丈夫じゃないよ。あれは瞬間芸だもん(笑い)。だってあなた、舞台挨拶に行ってさ、『いやぁ、もう。ほんとに大変なんですけど来ました』って言うのなら、行かないほうがいいじゃない。人と会うとき、こうしてしゃべってるときだけ元気で、あとはぐて~んとしてるんだから、瞬間芸なのよ(笑い)。こうやってしゃべってると、おかしいね(笑い)。

 でもまあ、大丈夫じゃないけど、だいたい、これ(がん)をやっつけようとかって思わないのよ。『がんと真剣に向き合って』とかも思わない。こんないい加減な感覚で生きてるから、私がお話できることはないんですよ。

 まして責任がある命のことなんかに、私がそんな、あなた。私だって明日をもしれない身なんですから、無責任なことは言えないんですよ」

 ここまで話してくれたのだ。記者は改めて会って話を聞きたいと切り出した。しかし…。

「今日は、養老院に入ってる人のところに行くの。その人はお金がなくて、散髪できないから、私がはさみと櫛とコンビニの袋を持って行って、毛を切ってあげるのよ。だから、もう、すぐ出るのよ。

 もう、自分も面白く生きてるからさ、私は。『女性セブン』の意向に沿えないのよ。沿えないっていうか、沿う気がないんだね。まあ、だいたい何でもそうだけどさ、だから、自分の本も書けないのよ。どうせまあ、考えが変わるんだろうなと思うから、自分自身に対してもね。

 だから、そのときの話っていうだけで、一過性のものっていうふうに、世の中に出ているものはだいたい思ってるのね。もう、そこにいちいちかかわっていくのは、くたびれるなっていうふうに思うの。

 そういうわけだから私のことは放っておいて。もう、佐藤愛子さんとか、黒柳徹子さんとか、パワーがあってさ、元気な人から話を聞いてちょうだい」

 それでも誰しもが「がんと生きる」可能性のある時代に、闘病しながらも元気に働く樹木の話をまだ聞いていたい。

 そこで、「死ぬときぐらい好きにさせてよ」とのキャッチコピーが話題になった樹木の広告について聞いた。それは2016年1月5日、全国紙に掲載された宝島社の企業広告。そこには樹木の写真とともに、こんな文章が綴られた。

《人は必ず死ぬというのに。長生きを叶える技術ばかりが進化して、なんとまあ死ににくい時代になったことでしょう。死を疎うとむことなく、死を焦ることもなく。ひとつひとつの欲を手放して、身じまいをしていきたいと思うのです。人は死ねば宇宙の塵芥。せめて美しく輝く塵になりたい。それが私の最後の欲なのです》

「あのコピーは、『私は違うよ』と言ったんです。だって私は死ぬときじゃなくって、普段から好きにしてるから。でもそのあとの文言は、まあそんなもんだったのでオッケーしたけど。でもね、自分勝手に生きてるとみんな長いんです。これからはがんや病気とは一緒に生きていく時代ですよ」

※女性セブン2017年1月5・12日号

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2017年01月05日 17:04

福島と広島・長崎の違い、、、放射能と放射性物質の違いについて

■プルトニウムの半減期について

全くの科学素人ですので出来れば小学生レベルの言葉で失礼致します。

広島・長崎に原爆が落ちましたよね。
例えばですがプルトニウムには放射能が半減するのに2万年位かかるそうです。

どうして現在広島や長崎の人は普通に暮らせるのですか?
野菜とか作って食べていらっしゃると思いますし魚介類も普通に収穫していらっしゃいます。
大丈夫なのですか?

自分なりに調べてみたのですが「残留放射能」というのが現在では自然界にある
放射能よりも少し高いレベルのものしか検出されないとの事。

ますます疑問が膨らむばかりです。

どうぞ宜しくお願い致します。


質問者が選んだベストアンサー

> 放射能が半減するのに2万年とはいってもその地(土)に留まるわけでなく
> プカプカと空気中を漂ったということですか?

「放射能」という用語と、「放射性物質」という用語がごっちゃになっているように思います。

「放射性物質」とは、内部で原子(放射性元素)が崩壊し、放射線を放出する性質をもった物質のことを指します。放射性物質に含まれる不安定な原子は崩壊して別な原子が生成され、最終的に安定的な原子(ほとんど崩壊を起こさない原子)にたどり着き安定します。その崩壊過程でα線、β線、γ線といった放射線を出します。

「放射能」とは、放射線を出す能力そのものを指す用語で、本来数字で表されるものではなく、物の性質を示します。よって「放射能が半減する」という文は誤解の元ですし、「放射能が土壌にとどまる」、あるいは「放射能が空気中を漂う」というのも変です。

正しく言うのであれば、数字で表されるものは「放射線の強度」や「放射性元素の数」です。また、土壌にとどまる、あるいは空気中を漂うのは「放射性物質」なのです。


で、ご質問への回答ですが、原爆の炸裂によってばらまかれた「放射性物質」は、キノコ雲に乗って成層圏まで吹き上げられ、そのまま大気中をぷかぷか漂ったり、原爆のもたらした物理的破壊によって空中に吹き飛ばされた埃に付着して地表に降り注いだりしました(死の灰、黒い雨)。地表に降り注いだ放射性物質の一部は雨水とともに土壌に染みこみ、また風で吹き飛ばされて広く拡散したことでしょう。原子のレベルではα崩壊・β崩壊によってしか放射性物質は減少しませんから、広島・長崎の原爆でばらまかれた放射性物質は、空中に吹き飛ばされようが土壌に染みこもうが、未だに地球上のどこかには存在するはずです。
ただ、α崩壊、β崩壊によって徐々に放射線を放出しながら安定化していき、長い時間の後には半減(1/2)→半減の半減(1/4)→さらに半減(1/8)と放射性元素の数は減少していくはずです(それにより放射線の強度も減少していく)。

なお、広島・長崎の爆発後に環境に放出された放射性物質の総量は、チェルノブイリ事故でそれの400分の1に過ぎなかったと言われています。元々、少量の核物質(せいぜい十数キロ)を急激に反応させて一気に破壊力を得る原爆は、その爆発の瞬間に放出される放射線こそ強力無比ですが、ウラン・プルトニウムの残り滓である各種放射性物質は大した量ではありません(燃料が十数キロだとすれば、残り滓も同程度です)。爆発時の強力な放射線照射により淡い放射能を持った爆弾の破片なども多少はあるでしょうが、強力な放射性物質はウラン・プルトニウム由来の残り滓であると考えられ、量的には決して多くないのです。
ところが大量の核燃料(何トン・何十トン)を長時間にわたって反応させ巨大なエネルギーを生む原子力発電所は、そもそも核燃料の残り滓が非常に大量に生じ、万が一の事故の際はその大量の放射性物質が外部に漏洩しますから、放射能汚染の程度で言えば原爆の比ではないでしょう。

やや蛇足かもしれませんが、広島・長崎の被爆者に放射線障害をもたらした最大の原因は爆発したその瞬間に放出された強力な放射線(主にγ線)であって、爆発後に降り注いだ放射性物質のα崩壊・β崩壊による放射線による被害は、前者に比べれば少量だった(それでも決して軽い被害ではありません。特に放射線源が体内に入った場合)と思われます。広島・長崎の残留放射能が少ないのは、死の灰が地球上に広く拡散していったというだけでなく、そもそも飛び散った放射性物質の総量がもともとそれ程多くなく、汚染は比較的小規模だったということが理由としてあげられるでしょう。

チェルノブイリの場合、爆発の規模は広島・長崎に比べ遙かに穏やかでしたが、爆発によって飛び散った放射性物質の総量は広島・長崎より遙かに多かったでした。よって、土壌は広い範囲で深刻に汚染され、また風によって近隣諸国にまで運ばれた大量の死の灰の影響は、今後広島・長崎よりも遙かに長期間、あの地域を悩ませるはずです。


[OKWAVE]

Posted by nob : 2017年01月05日 16:51

可能な範囲で賞味期限の近いものから買う、、、なるほど。。。(驚)

■卵は常温で2ヵ月保つ!大量の食品廃棄を生む賞味期限のウソ

奥田由意

年末年始は宴会が続く。罪悪感を持ちながらも、食べきれずに残したり、捨てたりする人も多いだろう。ところが、賞味期限内であっても、「業界の商慣行」によって大量の食品が廃棄されている実態があるという。そこで、食品ロス問題に詳しく、『賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか』(幻冬舎新書)の著作もある井出留美氏に聞いた。(聞き手/ライター 奥田由意)

卵は冬場なら2ヵ月保つ!
賞味期限の驚きの実態

――本書にはいくつか衝撃的な数字が挙げられています。例えば、卵は本来、冬場(10度程度)は常温で約2ヵ月(57日)保つと書かれています。

 はい。産卵日から1週間以内にパックすることになっていますので、パックしてから7週間保ちます。

 しかし、実際に売られている卵は、パックしてから2週間が賞味期限となっているのが実情です。

――冬場だと、5週間も前に賞味期限が来てしまうことになります。

 だから卵は、仮に印字されている賞味期限が過ぎていても、加熱調理すればまだまだ食べられます。

――ところで、「賞味期限」と「消費期限」は違うのですか。

「消費期限」は、生鮮食品や日持ちしないお弁当、お惣菜などが対象で、その日までに消費する必要のある「食べても安全な期間」となります。一方、賞味期限は、日持ちする加工食品など「おいしく食べられる期間」で、期限を過ぎても食べられます。

――「消費期限」は期限内に食べる。しかし、「賞味期限」は過ぎても大丈夫なんですね。

 はい。賞味期限は、微生物試験などを基に算出した、実際に日持ちする日数を1として、「安全係数」という係数をかけて決めるのが一般的です。加工食品では、安全係数が0.8のものが多いです。つまり、10日保つ食品なら8日。

 これは法律ではなくあくまでもガイドラインで、実は、消費期限や賞味期限の決め方は企業に任されています。加工食品でも何年も日持ちするものも、卵のように数週間のものもあるので、本来一律に決めるのは実情には合わないはずなのです。

誰も声を大にして言わなかった
賞味期限の「3分の1ルール」とは

――まだまだ食べられる期間であっても、かなり余裕を持った期限が設けられているのですね。

 実はそればかりではなく、「3分の1ルール」という食品業界の暗黙のルールがあります。

 スーパーやコンビニなど小売店の多くは、賞味期限を3で割り、最初の3分の1を納品期限、次の3分の1を販売期限としています。

 納品期限までに、メーカーから小売店に納品しなければ、小売店は受け取らず、販売期限までに売り切らなければ、棚から撤去してしまうのです。メーカーは小売店から目をつけられたくないので、その習慣が根付いているのです。

――3週間が賞味期限のお菓子なら、最初の1週間以内にコンビニや百貨店やスーパーに納品しなければならず、次の1週間以内に売れなければ棚から引いてしまう。賞味期限のはるか手前なのに売り場にも並ばないのですね。

 納品期限のためにメーカーに返品される食品の額は年間821億円、販売期限のために、小売店から卸に返品されるのは年間432億円という推計があります。

 いままで誰も声を大にして言わなかったのですが、法律の規制ではなく、あくまで食品業界の商習慣です。それは、出荷後の保存環境をメーカーではコントロールできないので、一括して余裕をもった処理をしたほうが安全で効率的という面もありますし、少しの不備も許さない、日本の消費者の「ゼロリスク」志向の反映とも言えるのではないでしょうか。

――賞味期限前に大量の商品が廃棄されることになりますね。

 まだ食べられるのに、賞味期限など、さまざまな理由で廃棄せざるを得ない食品を「食品ロス」と言います。日本の食品ロス量は、632万トン(2013年度、農林水産省調べ)で、世界の食料援助量(320万トン)の2倍に当たり、3分の1ルールの影響が大きいと見ています。そして、その無駄になった分のコストや廃棄コストは、販売価格に転嫁されているわけですから、消費者にとっても大きな問題なのです。

――3分の1に縛られないでロスを減らす動きもあるようですね。

 2012年以降、農林水産省や消費者庁など4省庁連携の「食品ロス」削減のチームが発足し、菓子と飲料など35企業が、納品期限を「3分の1」から「2分の1」に延長すれば、87億円相当のロスをなくすことが可能であると試算されました。これは企業から出る食品ロスのうちの、1~1.4%。これを受けて納品期限を延長したスーパー・コンビニが11企業あります(2014~2016年度)。

忘年会、新年会で考える
3010運動

――賞味期限とは別に、レストランなどでの食品廃棄もありますね。

 私の受け持ちのゼミの学生17人のうち、食品関係のアルバイトをしている人が16人。全員が業務のなかで大量の食品廃棄をしているとのことでした。

 例えば、20合炊きのごはんがほぼ全部余って捨てるとか、オムライス店では、卵がきれいに焼けなければ捨てるとか、パン屋では毎日45リットルのゴミ袋2袋分パンを捨てているとか…いくらでもあります。

――レストランでの食品を持ち帰る「ドギーバッグ運動」というのもありますが、なかなか日本では根付きにくいですね。

 お店の人に尋ねてみて、一度でも嫌な顔をされると「心が折れて」、二度と言い出せない人が多いようです(笑)。

 ドギーバッグは、お店も消費者も積極的に取り組みたいという状況だとしても、食中毒を出したくない保健所と管轄省庁とのバトルで実現しないということもあるのです。

――フランスでは、大手スーパーで食品廃棄を禁じる法律が成立したといいます。

 売れ残ったものは、フードバンクといって、余った食品を無償で福祉施設に提供する団体に寄付するか、飼料として再利用します。

 ただ、フードバンクにまわったものも、結局、捌き切れずに廃棄しているのが実情です。それでも、イタリアでも法制定の動きに追随するなど、先進国で食品ロス削減の立法が実現したこと自体は意義があると思います。

――2016年11月に食品関係の国際学会に出席されたとのことですが、ほかに海外で意外な事例などはありますか。

 開発途上国では先進国に輸出するための設備は、国の投資で整えていても、国内流通の冷蔵庫や輸送など、ロジスティックスのインフラが遅れていて、廃棄されているようです。

 加工食品は利権のように役人などが余ったものを引き取るのですが、野菜など生鮮食品は引き取り手がないのでとくに廃棄が多いと聞きます。

――可能な範囲で賞味期限の近いものから買うなど、個人レベルで、消費者にもできることはありますね。

 本当は賞味期限や消費期限、余らせない食品の買い方、腐りやすい食品の知識などは中高時代に学ぶべきです。家庭科の教科書にはちゃんと載っているのですが、受験科目でないことや、過去には、家庭科は女子だけが必修だった時代もあり、残念ながら見過ごされていますね。

 ところで、先日荒川区の小学校の先生でおもしろい試みをした人がいます。給食で牛乳を残す子どもが多かったので一計を案じて牛を小学校に連れてきました。

 そしてペットボトル200本に水を入れて、「牛一頭からこれだけの牛乳をもらっています」と教え、乳搾りをさせたりしたところ、その後牛乳を残す子どもはなくなったというのです。そういう小さな試みがちょっとずつ人の意識を変えていくことがあります。

――新年会の季節ですが、「3010運動」という試みもあるそうですね。

 会食や立食パーティなどでは、せっかくおいしそうな品が並んでも、挨拶や商談などに専念しなければならず、食べてはいけないような雰囲気になりがちです。

 それを、「最初の30分と最後の10分は出された料理を集中して食べる時間」と決めて、食べ物を残さないという運動です。先日厚生労働省の知り合いが、省内の忘年会でも実践したと言っていました。

 とにかく、メーカーが印字した賞味期限が来たから「一律に捨てる」という態度ではなく、この本が「消費者が主体的な判断をする」ための一助となり、食品ロス削減につながれば…と願っています。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2017年01月05日 11:11

また旅立つ君へVol.123/まずはすべてをあるがままに受け容れることから。。。

仏教には「業」という思想があります。

「業に生まれ、業で生き、業で終わる」と考えられています。

この「業」とは、「言葉や行動、心の中で思うこと、それらすべての行いが自分に及ぼす影響力」とでも言うのでしょうか?


そして、その行為は、後になって新たな業となって自分に返ってきます。

自業自得とは、このことを言います。


業の中でも、両親のもとに生まれたという、あなたが持って生まれたが持って生まれた変わらない業を「宿業(しゅくごう)」と言います。どんなに自分が考え決めて行動しても、上手くいかない時は、この宿業が影響しているのです。


どんな人も、この宿業を背負って生きています。ならばそれを良い宿業に変えていかなければなりません。


お父さんやお母さんが大好きだから・・・

「私はこの世に父母の娘として、生まれて本当に良かった」

「お母さんのもとに願って生まれてきたことへの感謝」


ここに、この業の影響力を解く、ひとつのヒントがあるのです。


[「金剛院和尚の一言」より]

Posted by nob : 2017年01月01日 16:13

そのとおり!!!Vol.53/「肉体的・精神的に私たちが行うそのほかのあらゆる選択が、総合的な健康の増進に役立つ」

■健康な食事も「ストレス」で台無しに? 新たな研究結果

あなたは、あなたが食べたものでできている――ここ数年、この栄養学の鉄則に反する指摘が幾つかなされている。

例えば、「何を」食べるかだけでなく、いつ食べるか、何を飲むか、日々どのような習慣を実践しているかも重要だという指摘などだ。

こうしたなか、分子精神医学の学術誌「モレキュラー・サイカイアトリー(Molecular Psychiatry)」に発表された新たな研究報告では、ストレスによって健康的な食の選択に悪影響が及ぶ可能性があるという所見が示された。

ストレスが健康な食事を阻害する

オハイオ州立大学が実施したこの研究で、研究チームは乳がんを克服した女性を含む中年女性グループに、2種類の朝食を食べてもらった。

いずれの朝食にも卵、七面鳥のソーセージ、ビスケットとグレイビーが含まれる(そもそも最も健康的な部類に入る朝食ではないが)。片方の朝食(A)はパームオイルを使用して飽和脂肪が多く、もう片方の朝食(B)はヒマワリ油を使用して不飽和脂肪が多かった。

女性たちは2つの異なる状況の中でどちらか一方の朝食を食べ、研究所で血液検査を行い、自分たちの精神衛生に影響を及ぼし得る出来事について報告した。ストレスフルな出来事には、たとえば子どもが床にこぼした絵具の掃除や、認知症の親の介護などの自然発生的なストレス要因が含まれる。

その結果、不飽和脂肪が多い朝食(B)を食べた女性の方が、飽和脂肪が多い朝食(A)を食べた女性よりも4つの異なる炎症マーカーの数値が良かった。だが検査前日にストレスフルな出来事があったと報告した参加者には、より健康的な油を摂取した(B)効果はみられなかった。

研究者たちは報告書で「ストレス要因がヒマワリ油を使った食事(B)に対する反応が高まり、飽和脂肪を含む食事(A)に対する反応により近くなった」と指摘した。

ストレス要因がなぜ、食べ物に対する私たちの身体の反応に影響を及ぼすのかは興味深い問題だ。

ひとつ考えられるのは、ストレスによる炎症反応の高まりが、不健康な脂肪の心理的効果を”真似て”、より健康的な油の効果を弱める可能性だ(特定の脂肪や加工食品、過剰な糖分は体内の炎症反応を上昇させる)。

しかしストレスを感じている上に、さらに不健康な食事をとった女性については、炎症マーカーのさらなる上昇は確認されなかった。研究者たちはこの理由について、これらのマーカーに何らかの天井効果がある可能性があると考えている。

だが、だからといってストレスを感じた時に何を食べてもいいということにはならない。これはむしろ私たちが、自分のストレスレベルを深刻に受け止め、ストレス軽減に役立つと分かっていることをすべきだということを示している。慢性的なストレスも不健康な食の選択も、蓄積されていくと思われるからだ。

研究の1つの限界は、いずれの種類の食事も不健康だったということだ。実際にはこれは、意図的に現実の欧米の食事を真似たものだった。だが真に健康的な食事(たとえば野菜や魚)の場合はどうなるのかが分かりにくい。

ストレスフルな出来事が、単に油を変えただけの食事ではなく、真に健康的な食事の効果をいかに弱めるのか(あるいは弱めないのか)の解明が、次のステップになるだろう。またどのような種類のストレスが小さな”健康的な選択を台無しにし得るかということも不明瞭なままだ。

これらの問題が解明されるまでは、健康的な食事をして心の健康にも気を配るのが最善の策だろう。健康のためには、食の選択は確かに重要だが、私たちが日々行っているそのほかのあらゆることも同様に重要だ。

「あなたは、あなたが食べるものでできている」だけではなく、肉体的・精神的に私たちが行うそのほかのあらゆる選択が、総合的な健康の増進に役立つのだ。

Alice G. Walton

[フォーブス ジャパン]

Posted by nob : 2017年01月01日 15:15

主治医は自分自身、、、自らの生を救えるのは自分自身のみ。。。

■余命は半年…がん治療医ががん患者になって分かったこと

 医師が理解できるように説明してくれない――。医師への不信感を抱いた人は少なくないだろう。もしかしたらそれは、医師と患者の認識の違いが原因かもしれない。

 西村元一氏(58)は、2015年3月、突然の下血で検査を受けたところ、根治不能の胃がんが発見された。肝転移もしており、治療をしなければ余命半年との診断だった。大腸がん専門の外科医としてがん患者と接してきたが、一転、がん患者に。余命半年の宣告から1年半が経過した。

■質問しなければ医師は「理解している」とみなす

 この間に得たのは、(1)「今まで通りお任せします」は成り立たない(2)何も言わないと、何もしてもらえないかもしれない(3)理解できないことはしっかり確認(4)主治医以外にだれが自分のこと全体を把握しているか確認を(5)患者が参加できる、関われる部分があれば積極的に参加する――の5つのことだ。

「患者が変わらないと医療者も変わらない。自分の命は、ある程度自分で責任を持つ覚悟が必要なのです」

 医師の立場で「患者はこのように理解しているだろう」と考えていたことが、患者の立場からすると、必ずしもそうではない。

 たとえば、抗がん剤として処方される口腔内崩壊錠。飲みにくい錠剤を口の中でラムネのように溶けて吸収しやすくなるように開発された薬で、医師として処方している時は、「非常に有用な薬」と思っていた。

 しかし、自分が患者になって使い始めると、飲みづらい。口腔内崩壊錠は溶け出すと甘くなるが、抗がん剤の副作用による味覚障害で甘味の閾値が低下しているためだ。自分と同様に「ありがた迷惑な薬」と感じている人がいることも知った。

「理解できないことがある。しかし医師が忙しそうだから、質問をしたら悪いから、と黙っている。医師からすれば、『患者さんは理解しているから黙っている』となりかねません」

■患者の苦しみは口に出さないと伝わらない

 少しでも疑問に思ったら、口に出す。抗がん剤の副作用にしても、「つらい」「耐え難い」と医師に言うことで、そのつらさを軽減する方法を提案してくれる可能性は十分にある。医療技術は進歩しており、現在は、抗がん剤の副作用を軽減する薬も多数出ており、効果を発揮している。

 情報があふれ過ぎている時代だ。西村医師は「不要な情報をシャットアウトし、正しい情報を得ることが重要」と指摘。

「専門知識を持っていないと、どの情報が正しいか分からない側面もあります。病気になる前からかかりつけ医をつくる。同級生や知人などの医療関係者との関係をつくっておくことも大切」

 西村医師は免疫療法も受けている。エビデンスがない免疫療法には賛否両論があるが、さまざまな情報から「毒にはならない」と確認し始めた。

「ただし、標準治療が大前提。それも『正しい情報』につながりますが、『……をすれば治る』といった聞こえのいい情報は、疑ってもいいと考えています」

 医師、がん患者、双方の立場から感じるのは、「変な情報の方が魅力的。それゆえに、そちらに流れてしまっている人が多い」ということだ。がん治療は時間との闘いでもある。変な情報に踊らされ、その時最も効果を発揮する治療を受けられなかった、という人は決して珍しくない。

▽にしむら・げんいち 金沢赤十字病院副院長。抗がん剤、手術による胃全摘、放射線治療、免疫療法を受ける一方で、がん患者を支援する「金沢マギー」の施設づくりと人員確保のための「元ちゃん基金」を創設。著書に「余命半年、僕はこうして乗り越えた!」。

[日刊ゲンダイDIGITAL]

Posted by nob : 2016年12月28日 17:43

また旅立つ君へVol.122/諦めるまえにまずは受け容れること。。。

諦め切れない何か・・・、それは「欲」以外の何物でもありません。

「欲」に心が奪われていると、「今、ここ」が見えなくなります。

執着がなくなればなくなる程、心の安定が得られる・・・

[Mariaさんのブログより]

Posted by nob : 2016年12月25日 18:09

Hello for good-bye...

別れはすぐそこにある【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】

別れは、いつでもすぐ一分後にあると考えるべきです。

大好きな花びんを、かわいい猫が落として一分後にはこわしているかもしれない。花びんひとつでもそれは別れです。

すぎていくこの一瞬も、別れでなくて何でしょう。

一瞬一瞬に心をこめて、真剣に悔いのないよう生きていくしかないのです。

瀬戸内寂聴

[ニッポン放送「しゃベル」]

Posted by nob : 2016年12月14日 13:47

気付きはいつも唐突に、、、

その日、日常は冒険になった。。。

[CYGAMES CM]

Posted by nob : 2016年12月14日 13:44

諸悪の蔓延を断ち切る第一歩は、私たち一人一人の気付きと学び。。。

■『もんじゅ』廃炉でも核燃料サイクルは維持…利権が文科省から経産省へ移るだけ!

夢のままで終わりそうな“夢の高速炉”もんじゅ。しかし、この利権に食らいつこうとする連中がまだうごめている…

先月、政府は高速増殖炉「もんじゅ」の廃炉に向けて動きだすことを決めた。無尽蔵にエネルギーをつくり出せる“夢の高速炉”は、夢のまま終わりそうだ。

しかし、この利権にまだ食らいつこうとする連中が、霞が関、永田町、財界にはうごめいている! そんな諦めが悪い姿を全部暴く!

* * *

高速増殖炉「もんじゅ」が廃炉になる。

菅義偉官房長官や茂木敏充自民党政調会長ら、政府与党の幹部が相次いで「抜本的見直しの必要性」に言及、年内をメドに「もんじゅ」廃炉の基本方針が打ち出されることになりそうなのだ。

原発の使用済み核燃料を再処理してプルトニウムを取り出し、再び核燃料として利用する。これを「核燃料サイクル」と呼ぶ。

「もんじゅ」はその要となる施設で、使用した以上のプルトニウムを得られることから、“夢の高速炉”と呼ばれてきた。

しかし、ナトリウム漏れなどの事故が相次ぎ、初臨界に達した1994年からの22年間で、運転できたのは250日間だけ。「もんじゅ」にはこれまでに1兆2千億円の国費が投入されている上に、年間200億円の維持費もかかる。まさに役立たずの金食い虫だ。これでは廃炉は当然だろう。

この動きに「もんじゅ」の立地する福井県敦賀市は上を下への大騒ぎとなっている。立地自治体にとって「もんじゅ」は巨額の交付金などをもたらす打ち出の小づち。その大切な金ヅルがなくなってしまうのだ。敦賀市内のホテル業者がこう悲鳴を上げる。

「夏の海水浴客を除けば、宿泊客は電力会社や原子炉メーカーの社員など原発関係者がメイン。ただ、3・11以降は市内の原発が稼働停止となり、その原発関係者の姿もめっきり少なくなっていた。そこに『もんじゅ』が廃炉となれば、『もんじゅ』関連客も泊まらなくなってしまう。今後も経営を続けることができるのか、心配でなりません」

9月28日に国に意見書を提出した敦賀市議会の田中和義市議もこう憤る。

「(廃炉は)寝耳に水。弁当屋から飲食店、ホテル、タクシー業界にまで打撃を与える話で、地元では『仕事がなくなる』という不安が広がっています」

とはいえ、不安におののいているのは立地自治体のみ。最も大きな影響を受けるであろう原子力ムラは、意外にも「もんじゅ」廃炉のニュースに涼しい顔なのだ。

一体、なぜ? 元経産官僚の古賀茂明氏が答える。

「原子力ムラが余裕なのは、『もんじゅ』を廃炉にするだけで、原発政策の根幹である核燃料サイクルが変更されるわけではないとわかっているからです。これさえ維持できれば、原発が止まることはありませんから」

核燃料サイクルに詳しい原子力資料情報室の澤井正子氏がこう補足説明する。

「高速増殖炉の『もんじゅ』は22年間、使用済み燃料を再処理する青森県六ヶ所村の再処理工場も20年間動いていません。核燃料サイクルはとっくに破綻し、“フィクション”になっています。それでも国や原子力ムラが核燃料サイクルを放棄しないのは、原発から出る使用済み燃料や高レベル放射性廃棄物などの『核のゴミ』が行き場を失い、原発の運転がストップする事態を防ぐためなのです」

六ヶ所村の再処理工場は全国の原発から出る使用済み核燃料を受け入れている。その総量は約2800t。受け入れ量の上限は3千tなので、あと200t足らずで満杯になる計算だ。それでも青森県や六ヶ所村が受け入れを拒まないのは、持ち込まれた使用済み燃料は再処理して県外に持ち出され、「もんじゅ」や全国の原発で再び燃料として使用するという核燃料サイクルがあるからだ。

「再処理が放棄されれば、使用済み核燃料は六ヶ所村にとどまることになる。当然、青森県は『約束が違う』と、使用済み燃料の撤去を要求することになるでしょう。そうなれば、電力会社は管内の原発に持ち帰るほかないが、施設内の保管プールもすでに容量の8割が使用済み燃料でいっぱいの状態。そのため、電力会社はこれ以上使用済み核燃料が増えないよう、原発を停止するしかない。

逆に言えば、技術的に完成していなくても、核燃料サイクルというフィクションさえ維持できれば、原子力ムラは六ヶ所村を事実上の『核のゴミ置き場』にし、原発を運転できるのです」(澤井氏)

つまり、核燃料サイクルとは「核のゴミ置き場」の別名というわけか。だから、「もんじゅ」が廃炉になっても核燃料サイクルが維持されている限り、原子力ムラは核ゴミ対策を心配することなく、原発運転に専念することができるのだ。

■河野太郎議員が「もんじゅ」の悪口を好き放題言えたワケ

「もんじゅ」廃炉の陰に、経産省と文科省の省益バトルがあった――。

そう指摘するのは前出の古賀氏だ。

「『もんじゅ』を管轄するのは文科省。今回、その文科省の利権を横取りすべく、経産省が動いたんです。フランスが進める改良型ナトリウム技術炉『アストリッド』の共同開発を合意した上で、『もんじゅ』廃炉を仕掛けました。安倍官邸を仕切っているのは今井尚哉(たかや)首席首相秘書官ら、経産官僚です。彼らを使えば、文科省など敵ではありません」

今井秘書官は資源エネルギー庁次長も務めたバリバリの原発推進派で、財界の実力者でもある今井敬(たかし)経団連名誉会長(新日本製鐵元社長)のおいっ子。安倍首相の信頼も厚く、第1次安倍政権以来、政務秘書官として官邸を差配している。その実力は「首相を振り付ける豪腕秘書官」と呼ばれるほどだ。

「この今井秘書官を筆頭に、長谷川栄一広報官、宗像(むなかた)直子秘書官と、安倍官邸に経産官僚が3人も詰めているんです。こんな状況はかつてなかったこと。今や安倍官邸は経産省が牛耳っていると言っても過言でありません」(古賀氏)

経産省の「もんじゅ」バッシングを物語るエピソードがある。自民党関係者が言う。

「第2次安倍改造内閣で、原発に批判的な河野太郎氏が行革担当大臣に就任したときのことです。河野大臣は安倍内閣の一員になった以上、持論は封印するとして反原発の思いを書いたブログなどを閉鎖した。

ところが、なぜか、『もんじゅ』批判だけは“フリーパス”だったんです。そのひとつが『もんじゅ』に試験燃料を運搬するために建造されながら、ほとんど出番のなかった大型船『開栄丸』批判です。河野大臣はこんな船に年間12億円もの税金が支出されていると、不要論をぶち上げた。彼がこんなに自由に振る舞えたのは、今井秘書官らを通じて『もんじゅ』を排除したい経産省の意図を首相周辺が了解したから、と聞きました」

なんのことはない。「もんじゅ」が廃炉になっても、核燃料サイクルは堅持される。しかも、「もんじゅ」の代わりに「アストリッド」プロジェクトが新しくスタートする。高速炉利権が文科省から経産省へ移っただけで、原発政策はまったく変わらない。これが「もんじゅ」廃炉の正体なのだ。


■8兆2千億円は国民負担?「もんじゅ廃炉」後に生まれる霞が関の新利権とは…

先月、政府は高速増殖炉「もんじゅ」の廃炉に向けて動きだすことを決めた。無尽蔵にエネルギーをつくり出せる“夢の高速炉”は、夢のまま終わりそうだ。

しかし、この利権にまだ食らいつこうとする連中が、霞が関、永田町、財界にはうごめいている! 前編記事『もんじゅ』廃炉でも核燃料サイクルは維持…利権が文科省から経産省へ移るだけ!』に続き、そんな諦めが悪い姿を全部暴く!

* * *

核燃料サイクルを死守したいメンツは官邸や霞が関の官僚だけではない。安全保障を重んじる国防族議員らもその一派だ。

使用済み核燃料の再処理を進めた結果、日本は約48tものプルトニウムを保有することになった。元経産官僚の古賀茂明氏が言う。

「非核国の日本が核兵器に転用可能なプルトニウムをこれだけ大量に保有できるのは、日米原子力協定でアメリカが例外的に再処理を認めているからです。しかし、『もんじゅ』廃炉に続いて核燃料サイクルまでやめたら、2年後に予定される協定改定の席で、アメリカが『もんじゅ廃炉で行き場を失うプルトニウムはどうするのか』と、プルトニウム保有を認めない恐れが出てくる。

北朝鮮が核開発を進めていることもあって、安倍首相はもちろん、国防族も将来の核武装オプションとしてプルトニウムは持っておきたい。国防族もまた、安全保障上の理由から核燃料サイクルを手放すことはないでしょう」

もちろん、電力会社も核燃料サイクルの守護者だ。ただし、こちらの動機は電力各社が保有する1万7千tもの使用済み核燃料を財産として持ち続けたいから。

「使用済み核燃料は再処理すれば、貴重な原発のエネルギー源となる。そのため、使用済み核燃料は会計上、資産として計上されているのです。

その簿価(ぼか)は2兆円近くにもなります。ところが、核燃料サイクルをやめた途端、使用済み燃料はただの『核のゴミ』となってしまう。その損失は各社、数千億円に達します。しかも、『核のゴミ』になれば、安全に保管する貯蔵所も造らなければいけない。その建設費や維持費は膨大です。その支出まで考えると、確実に経営は圧迫される。電力会社にとって、核燃料サイクルの維持は原発の運転を担保するだけでなく、経営上のリスクを避けるためにも絶対に欠かせないものなのです」(電力会社幹部)

そして、財界にとってはビッグビジネスとして魅力的だ。

「原発関連メーカーなど、財界は経産省が打ち出した『アストリッド』プロジェクトに大きな期待をかけています。日本メーカーの品質は高く、原子炉に使う特殊な鋼材など、『アストリッド』向けのプラント部品供給が期待できるんです。そのビジネスは莫大(ばくだい)な利益を生むだけでなく、研究員や技術者をフランスに派遣し、原子炉技術のアップも期待できる。財界も核燃料サイクルは大歓迎なのです」

さらにもうひとつ、核燃料サイクル継続はウエルカムなメンツがいる。文科省だ。

「『もんじゅ』廃炉によって、経産省との省益争いで敗者になった文科省ですが、実はダメージはそれほどでもない。というのも、文科省はこれから『もんじゅ』廃炉という一大利権を手中にすることになるからです。『もんじゅ』は冷却材として液体ナトリウムを使っている。

ところが、ナトリウムは空気や水に触れると激しく燃焼し、取り扱いがとても難しいんです。そのナトリウム、しかも放射化してより危険度が増したものを抜き取らないといけない。その技術について、世界のどの国もわずかな知見しか持っていないだけに、長期的に資金と人材を投入して研究する必要がある。

試算では『もんじゅ』廃炉に30年間、3千億円の費用がかかるとされていますが、果たしてそれで済むかどうか? へたをすると、予算が青天井で膨らむ恐れもあります。核燃料サイクルが維持されるかぎり、高速炉の廃炉も必要となる。文科省にとってはおいしい新利権です」(前出・澤井氏)

こうした原子力ムラの体質を、前出の古賀氏がこう批判する。

「原発を再稼働させるために、なりふりかまわない動きが続いています。『原発のコストは安い』と宣伝してきた原子力ムラですが、つい最近、8兆2千億円もの原発の廃炉費用を全額、国民に負担させる議論を経産省主導でスタートさせました。廃炉コストを電気料金に含まれる送電網の利用料金『託送料』に上乗せしようというのです。万事がこの調子。原発コストの請求書は国民に押しつけ、利権や儲けは自分たちへというのが、原子力ムラのやり口なのです」

「もんじゅ」廃炉は脱原発への第一歩なんかじゃない。むしろ、原子力ムラの新たな利権構築の第一歩なのだ。

(取材協力/横田 一)


[いずれも週刊プレNEWS]

Posted by nob : 2016年12月13日 10:39

責任が追及されないところに公正公平な社会は成立しえない。。。

■原子力ムラの「大嘘」にだまされるな! 国民負担を強いる前に、東電株を買った株主や銀行の責任を問うべき

11月末、都心降雪による使用電力量増加のため、東電が節電を呼びかけた。

しかし、『週刊プレイボーイ』でコラム「古賀政経塾!!」を連載中の経済産業省元幹部官僚・古賀茂明氏は、発電量はあらかじめ増やすことができたと指摘する。あえて国民の危機感を煽ろうとする東電と経産省の思惑とは?

* * *

11月24日に東電が公表した節電要請にはあきれた。

この日は大雪のため、ピーク時電力供給4967万kWに対して最大需要電力は4821万kWと予測された。数字だけを見ると、その差はわずか146万kW。電力の安定供給には最低でも3%の余裕が必要なので、節電要請は正当なものに見える。

しかし、この秋に経産省で開かれた今冬の電力需給に関する検討会合の資料によれば、今年12月と来年1月の最大供給量は、なんと5350万kWもあるという。

もちろん発電所を稼働するには、多少の準備作業が必要だが、大雪の予報は数日前から出ていた。東電はそれにもかかわらず、発電量を増やさなかったのだ。

なんのことはない。東電は自ら発電量を絞り込んでおいて、降雪当日になって「電気が足りないから節電しろ」と利用者に呼びかけ、危機感を煽(あお)ったのだ。

その6日前、東電はこんなアクションを起こしている。福島市内の高校生13人を福島第一原発構内に招き、廃炉現場を見学させたのだ。11月28日付の日本経済新聞には、その際のやりとりが掲載されている。

「もし、東電が破産したら、廃炉事業はどうなるんですか?」

そう質問する高校生に、東電幹部はこう答えた。

「廃炉が進まないと、復興は進まない。東電を潰せばいいと言う人がいるが、東電がやらなくてはほかの誰が(廃炉を)やるのか。そのために3万3千人の社員ががんばっている」

東電の経営が安定するよう、みんなで支えないといけないーーこんな認識、ムードが世間に広まること。これこそが東電、そして管轄省庁である経済産業省の狙いだ。その理由を説明しよう。

当初、11兆円とされていた廃炉関連費用は20兆円を大きく上回ることが確実となった。東電が負担する廃炉の直接費用だけでも、年間800億円から数千億円に上ぶれするとされている。東電の純資産は2兆2千億円(16年3月現在)にすぎず、このままでは債務超過となる。

そのため、経産省は東電が経営破綻しないよう、廃炉費用の国民負担を画策している。新規参入の電力小売会社(新電力)が大手電力の送電網の使用代として支払う「託送料」に廃炉費用を上乗せしたり、特別の基金を設けるというアイデアもそのためのものだ。

いずれにしても、最終的には電気代に転化され、利用者=国民の負担となる。

ただ、このスキームづくりには“締め切り”がある。来年の3月末だ。そのときまでに東電の廃炉費用を国民につけ回す法的な根拠や仕組みが完成していないと、東電は決算ができない。監査法人が「廃炉費用調達のメドがないままでは資金不足となり、破綻しかねない」と、承認のはんこを決算書に押してくれないためだ。「破綻しかねない」と書かれれば、東電は信用を失い、銀行からの金融支援も受けられなくなる。

廃炉や損害賠償を国民負担なしで処理することは不可能だ。しかし、国民負担を強いる前にやらないといけないことがある。それは東電を破綻処理して、東電株を買った株主や債権者である銀行の責任を問うことだ。そうすれば、最終的な国民負担は兆円単位で減る。

「東電が破綻すると重たい国民負担が生じる」と原子力ムラは主張するが、それは大嘘なのだ。

古賀茂明(こが・しげあき)

[週刊プレNEWS]

Posted by nob : 2016年12月13日 10:05

私もかつて痛い目に、、、声を大にして言う、虫歯や歯周病ケアは大切だけれどそもそも審美治療は不要。。。

■なぜ街の歯医者は「矯正」「インプラント」を勧めるのか

虫歯の治療に訪れた歯医者で、高額なインプラントや矯正を勧められることが少なくない。なぜなのか。業界の裏事情を明らかにする。

■講習会に出れば「認定医」になれる

チタン製のボルト(人工歯根)を顎の骨に埋め込む、インプラント治療。強く噛めて、入れ歯のように取り外す手間もない。「ブリッジ治療(抜歯した後に人工の歯をはめ込む)だと周囲の歯を削るので、歯の寿命を短くしてしまう可能性がある」とインプラント治療を勧める歯科医も多く、インターネットで派手に宣伝を繰り広げている。

歯科医院が1カ月に得る保険の診療報酬は、平均約292万円(厚労省・第20回医療経済実態調査より算出)。保険対象外のインプラント治療は、1本あたり20万〜50万円。売り上げの多いクリニックでは、1日で保険診療の1カ月分以上を稼ぎ出す。インプラント治療は極めて利益率が高いのだ。

それでも満足のいく治療を受けられればいいのだが、実際は経験の浅い歯科医を寄せ集めて手術を担当させ、コストダウンをしている施設もあると元関係者が証言する。歯科医であれば、誰でもインプラント治療を行うことが許されているからだ。

きちんとしたインプラント手術を受けられるクリニックは、どう見分けたらいいか。ホームページでインプラントの「専門医」「認定医」をアピールする歯科医は多い。だが、そこにはカラクリがある。インプラント関連の学会が、おのおのの基準で「専門医」「認定医」の称号を出しているのだ(表参照)。メーカーが実質的に運営しているコースでは、そこに参加するだけで認定証が与えられるので、「認定医」であってもインプラント初心者という冗談のような現実がある。

インプラント治療の先駆者として、カリスマ的存在である小宮山彌太郎氏(ブローネマルク・オッセオインテグレイション・センター院長)。彼のもとに、現在の状況を反映した患者が訪ねてくるという。

「ブリッジが適応症の部位にインプラントが埋入される、あるいは上顎の骨を突き抜けて副鼻腔にインプラントが入り込んでしまい、感染をきたした例もありました。許せないのは、不適切な治療を行った歯科医が責任を取らず、見放してしまうことです」

ただ、2007年にインプラント治療による死亡事故(動脈損傷による出血多量)が発生して以降、様々な問題点が報道されるようになって、歯科医たちのターゲットが変わりつつあるという――。それが矯正歯科だ。

■高額費用と5年の我慢がすべてムダ

「このところ専門的なトレーニングや経験を積んでいない歯科医が安易な矯正を行って、失敗するケースが目立つようになりました」

こう話すのは、西東京市で矯正歯科の専門クリニックを経営する三村博氏。専門外の歯科医による矯正の犠牲となった子供たちを数多く診察し、強い危機感を抱いている。

たとえば、歯列を広げる「拡大床」という取り外しのできる装置を口の中に5年間も装着したものの、上の糸切り歯が一番前歯の上から出てきてしまい矯正に失敗した子供がいる。三村氏のもとで再治療を行い、幸いにもリカバリーできたが、その子が5年間も口中の違和感に耐えてきたことは無駄でしかなかった。しかも、100万円近く支払った費用は戻らない。

「今、急速に普及しているのが、マウスピース型のアライナー矯正です。2週間に1回程度、形が異なるマウスピースを装着して少しずつ歯を動かす方法で、ワイヤータイプの矯正装置より目立たず、食事や歯磨きのときは取り外せます。ただし、患者さんが常にアライナーを装着していなければならず、適応症も限られています。抜歯しなければ矯正できないケースなどは、アライナー矯正では難度が高く、矯正専門医でも難しい。なのに、十分な経験もないのにやってしまう歯科医がいるんです」

これには裏事情がある。アライナー矯正は、歯科医が歯型をとるだけで、後はコンピュータが自動的にマウスピースを設計、作成してくれる。この手軽さを武器に、メーカーは、一般歯科医にアライナー矯正のマーケットを拡大させているのだ。

日本臨床矯正歯科医会が517人を対象に行った調査では、56%が不適切な治療を受けていた、と判明した(同会公式HPより)。矯正治療も基本的に自由診療で、費用は70万から200万円ほど。インプラント同様に利益率が高い。

現在、矯正治療を標榜する歯科医は2万人超だが、専門性を持たない歯科医が大半を占めている。信頼できる歯科医を見分けるにはどうしたらいいか。三村氏はこう指摘する。

「矯正治療には、正確な診断と治療計画が必要です。特に顔の側面から撮影したセファログラム(写真)の画像がなければ、正確な診断も治療計画を立てることもできません。セファログラムも撮らずに、すぐ矯正治療に入ろうとする歯科医は要注意です」

とはいえ、小・中学生の子を持つ親にとって歯科医から「お子さんは歯並びが悪いから、今のうちに矯正をしたほうがいいですよ」と言われたら、本当に悩ましい。

東京医科歯科大学の小野卓史教授は、こんな話をしてくれた。

「子供の頃から矯正治療が必要かどうかの議論には、まだ決着がついていません。ただ、鼻で呼吸できず噛み合わせが悪いなどの機能的に問題がある場合には矯正治療が必要です。また、前歯の上の歯肉に犬歯が埋まっているような場合、そのままだと前歯の歯根が吸収されてしまう(歯根がなくなる、または細ってしまう)おそれがあり、早めに矯正治療をしないと取り返しがつきません」

最近、「スピード矯正」を謳い短期間で治療できると広告を出す歯科医もいるが、これには明確な根拠がないと小野教授は指摘する。

昨年の日本の医療費は41.5兆円、うち歯科は2.8兆円だった。20年間で医療費全体が約15兆円増加したのに対して、歯科は微増に止まる。その一方、歯科医師は毎年2000人ほど誕生しているので、限りあるパイを奪い合うゼロサム状態に陥っている。

そこに目をつけたのが経営コンサルタントだ。彼らは、経営改善の解決策として「矯正、インプラントを患者に勧めて、自費率を上げましょう」と歯科医たちに提案している。コンサルタントの指導でプロが作成するホームページは洗練されて隙がなく、SEO(検索エンジン最適化)対策も十分だ。ネットでは誰もが“名医”になれる。

でも、その歯科医が誠実に患者と向き合っているか、見極める方法がある。SNSのチェックだ。HPで理想を語っていても、SNSでフェラーリや豪華な自宅を自慢している歯科医は、選ばないほうが賢明だと思う。

(ジャーナリスト 岩澤倫彦 撮影=岩澤倫彦)

[プレジデントオンライン]

Posted by nob : 2016年12月13日 09:32

私もかつてそれまでの人生のすべてをリセットしたことが、、、消えるべきものは消え去り、残るべきものは残り、新たに生まれるべきものは自ずと生まれてきました。。。

■古いものを捨てるということ【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】

長い生涯には古い友情、古い付き合い、古い恋、そんなものを捨てなければならない人生の曲がり角もやってきます。思いきって捨てて曲がってみると、意外に心身のさわやかさに恵まれたりもします。目に見えない垢や苔のようなものを時々、物心ともに捨てる技術も、生活の知恵のひとつかもしれません。

瀬戸内寂聴

[ニッポン放送「しゃベル」]

Posted by nob : 2016年12月07日 10:11

無条件の愛に包まれることが根拠に頼らない自尊心をつくりあげる。。。

■子を“甘えさせるはOK”、“甘やかすはNG”その理由は?

昔から、“しつけ”に厳しい文化の日本では、“甘え”をあまりいいイメージでとらえない人も多いのでは? しかし、子どもの成長においては、“甘えさせること”は、とても意味あることであり、一方、“甘やかすこと”はやはりよくないそう。その理由とは? 『一人でできる子が育つ テキトー母さん流 子育てのコツ』の著者・立石美津子さんにお話しを伺いました。

●十分に甘えさせてもらった人が自立する

「子どもの“甘え”は、親の愛情を求める行為です。つまり、“甘えさせる”ことは、必要な欲求に応えてあげることなのです。ママにスキンシップを求めてきたり、抱っこをせがんだり、“見て見て!”と何度も話しかけてきたり。これはすべて、自分の存在価値や親の愛情を確認している行為=基本的愛着形成なのです。だからこそ、子どもが甘えてきたときには、とことん甘えさせてあげることがとても大切です」(立石さん 以下同)

つまり、甘えを親に受け止めてもらい育った子は、“自分は大切にされている”という安心感と自信を持ち、“自分でがんばろう”という意欲が出てくる。そして、その意欲がやがて自立につながっていくのだという。

「“甘えさせないこと=自立すること”だと思われがちですが、実は“十分甘えることができた人が自立する”のです、逆に、小さいときに“甘えるんじゃないの!”と拒否された子は子は、なかなか自立できなかったり、人の気をわざと引こうと悪さをしたりするなど様々な問題を抱えたまま大人になってしまう人も少なくありません」

●“甘やかし”は、自立をさまたげ、我慢のできない人間にしてしまう

一方、“甘やかす”ことがいけない理由とは? 

「“甘やかす”ことは、不必要なものを与えることです。例えば、自分でできることをさせず、大人が先回りしてやってしまう“過保護”や“過干渉”。我慢しなくちゃいけないことを我慢させなかったり、子どもが欲しがるおもちゃやお金など、物質的な欲求をすぐに受け入れ、無制限に与えてしまったりすることですね。これでは、なかなか自立もできませんし、何より困るのは我慢することが身に付いていないので自分の感情コントロールが出来ずに、どんどんわがままな人間になってしまいます」

“甘えさせること”の重要性と、“甘やかすこと”の弊害をしっかり理解し、区別し、日々の子育てをすることがとても重要だと、立石さんは話します。では、“甘えさせる”のは、何歳くらいまで必要なのだろうか?

「年齢は関係ないと思います。子どもの成熟度にはそれぞれ個人差があります。その子の自立のペースに合わせていけばいいのです。子どもが親の愛情を求めてくるなら、小学生になっても中学生になっても受け止めてあげればいいのです。そして、子どもが自立しようとしているときには、先回りしたり、余計な手出しをせず、温かく見守ってあげましょう!」

“甘えさせること”と“甘やかすこと”。似て非なるこのふたつの行為を区別して、親としてしっかりと導いてあげましょう!

(構成・文/横田裕美子)

[ママテナ]

Posted by nob : 2016年12月07日 09:55

治療をしないという、生き方(逝き方)の一つの選択。。。

■放置してもなかなか進まない高齢者のがん 安らかに死ねる

 よく「高齢者はがんの進行が遅い」と耳にするが、実際にはどうなのだろう。横浜悠愛クリニック理事長の志賀貢医師の話。

「進行が遅いのは間違いない。胃がんから肝臓に転移するとか、肺に転移するということが少なくなります。患者が若いと別の部位に飛び移る力が強いのに、年齢が高くなるとその力が衰える」

 がんに伴う疼痛も、高齢になると薄らいでいくという。在宅医療を実践する長尾クリニック院長・長尾和宏氏がいう。

「若い末期がん患者は痛みが強いため、ほぼ全員がモルヒネなどの医療用麻薬を要します。

 しかし80~90代以上の超高齢者になると、3~4割は医療用麻薬を使わなくても在宅で看取ることができます。高齢になるほどに痛みに対して鈍感になっていくのではないでしょうか」

 家族の負担も少なくなると長尾医師が続ける。

「がん死は壮絶だという印象があるかもしれませんが、超高齢者になると、平穏に死を迎えられる。最後まで自宅で食事をして、老衰のように穏やかに亡くなることができるのが高齢者のがんなのです」

 前出の志賀医師が振り返る。

「ある80代半ばの患者さんが胃がんであることが分かりました。その方は達観しており、自然に任せると決め、一切治療を受けませんでした。

 3年間元気に暮らしたのち、最後は胸に転移しましたが、家族に見守られて苦しむことなく眠るように亡くなりました。このように、放置してもなかなか進まないのが高齢者のがんなのです」

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2016年12月02日 11:47

また旅立つ君へVol.119/もうひとりどころか、私には何人もの自分がいて、孤独を感じる余裕もありません。。。(苦笑)

■もうひとりの自分【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】

「もうひとりの自分」に気づくことは、ほんとうにむずかしい。

たとえ家族と住んでいようと、友達に囲まれていようと、もうひとりの自分を発見しない限りは孤独です。

もうひとりの自分を発見できたら、巡礼ではありませんが、同行(どうぎょう)ふたりです。孤独ではありません。

お釈迦さまは自分を灯りとしなさいとおっしゃいました。

自分を灯りとするためには「もうひとりのわたし」にマッチを擦って火をつけなければなりません。

瀬戸内寂聴

[ニッポン放送「しゃベル」]

Posted by nob : 2016年11月27日 15:30

私も入浴後就寝まではできる限りモニター画面を見ないように心がけています。。。

■スマホの「ブルーライト」は何がマズイのか
害するのは「目」じゃなくて「健康」だ

小木曽 健
グリー 安心安全チームマネジャー

「スマホの「ブルーライト」は何がマズイのか 害するのは「目」じゃなくて「健康」だ | インターネット、正しく怖がろう!

パソコンやスマホの「ブルーライト」は何がマズイのか

突然ですが、読者のみなさんに質問です。

「ブルーライトは好きでしょうか」

「目に悪いものだから嫌いに決まっている。当たり前のことを聞くな」と怒ることでしょう。では「今度一緒に、ブルーライトをたっぷり浴びに行こう」と誘われたとしたらどう思いますか。「身体に悪いから浴びたくないよ」と思うかもしれません。

でも、天気がいい日の青空の美しいスカイブルーは、ブルーライトの「ブルー」と同じなのです。つまり日光浴をする、ということはブルーライトをたっぷり浴びる、ということ。そもそも、太陽から届く光の中でも青は特に大気中で拡散しやすいため、空は青いのです。

ここで疑問が浮かび上がります。ブルーライトは本当に目に悪いものなのでしょうか。

ブルーライトは目に悪い?

みなさん、どこかしらで「スマホやパソコンのモニターから出ているブルーライトは目に悪い」という話を聞いたことがあると思います。

でも、実は一般的なスマホ・パソコンの使用時間で、ブルーライトが許容範囲を超えるダメージを目に与えるかというと……。筆者の知る限り客観的・長期的な検証データは、今のところありません。

もちろん、パソコンやスマホで目を酷使するのは良くないですし、その結果、目の疲れや老化、場合によっては目にダメージが発生する可能性があるのは間違いありません。ですが、その原因を考えた場合、目の焦点を長い時間にわたって固定化することによる悪影響のほうが大きいのです。少なくとも、ブルーライトだけのせいにするのは、無理がありそうです。

一般的なスマホ・パソコンの使用時間なら、ブルーライトだけのせいで目が損傷する、という決定的なデータはありません。それなのに……世間には、何がなんでもブルーライトが悪いといわんばかりの情報があふれており、ちょっと違和感を持ってしまいます。

しかもブルーライトの問題点について書かれているウェブページを見ると、なぜか極端な条件下での検証データを多用していたり、なぜかブルーライト対策の商品・サプリの広告が貼られていたりします。「ブルーライト悪玉説」で誰かが得をするのだろうな、と考えてしまいます。

もちろん別にブルーライトに義理立てするつもりはないし、肩を持つ気もありません。もし誰かが客観的で科学的で長期的な検証を行ない、ブルーライトの「ワル」判定がされれば、受け入れます。回りくどくなってしまいましたが、ブルーライトが健康を害するかどうかについては、科学的な検証の余地があるのです。

「目」じゃなくて「健康」を害する

しかし、少なくとも寝る前にスマホやパソコンのブルーライトを見ることが「健康」を害するというのは、ほぼスジの通った話です。「目」ではなくて、「健康」を害するのです。

青空のもとで日光浴をしたら、誰だって頭が冴えます。同じように「寝る前のスマホ」も、まぶしいスマホ画面が脳を活性化させます。そんな状態で眠りにつけば、睡眠の質が下がるわけです。つまり、「ブルーライトが目に悪い」のではなくて、「寝る前のブルーライトは、睡眠の質を下げて健康に悪い」ということなのです。

筆者はこれを逆手にとって、朝は寝床でスマホを手に取り、アプリを立ち上げ、ブルーライトをガンガンに浴び、頭をスッキリさせてから起きているくらいです。

家庭のスマホルールをどう作るべきか

この「寝る前のブルーライト」は、子育てや家庭のルール作りとも関係があります。

家庭のスマホルールでよくあるのが、「我が家では〇時以降、スマホ禁止」というものです。このルールは「子どもがスマホで夜更かし → 翌朝に寝坊 → 朝ごはんも食べずに学校へダッシュ → 母親が激怒」という手続きを踏んで作られることが多いと思いますが、残念ながら効果をあげずに失敗するケースが多いのです。

たとえばある家庭で、「夜9時以降スマホ禁止」というルールが作られたとします。すると、かなりの確率で、こんなことが起きます。ルール初日、この家庭のお子さんは、夜9時ギリギリまで大慌てでLINEをやりまくっています。バタバタです。そして夜9時になった瞬間、「あ~間に合った、疲れたぁ!」って言いながらマンガを読み始めます。結局、寝る時間が早まることはないのです。

でも、これは仕方がないのです。そもそもルールが必要になるのは、何らかの弊害が起きているときです。その弊害を解決するために作られるのがルールですが、「夜9時以降スマホ禁止」には弊害のことが触れられていないのです。ルール作りには、「弊害の見極め」がものすごく重要です。そして多くの家庭で「弊害の見極め」でミスをしているのです。

スマホを夜遅くまで見ていることの「弊害」は何か。弊害はズバリ、「睡眠の質を悪化させて健康を害すること」です。

極端な話、夜更かしだろうが、朝食抜きだろうが、健康であればいいのです。しかし、そんな人は例外的な存在ですから、ほとんどの人にとって、スマホを夜遅くまで見ていることの弊害は、「寝不足によって健康を害すること」です。だからこの弊害に直結したルールを作らないと、問題は解決しません。

先ほどの「夜9時ルール」は睡眠時間の確保にまったくつながっていないため、失敗するのも仕方がないのです。では、どうすればいいのか。

弊害:寝不足で健康を害する状態

対策:質の良い睡眠を△時間以上、摂らなきゃダメというルール

になります。これに「ルールを〇回破ったら、スマホは解約、没収」というペナルティでも加えておけば完璧です。

「やり方は任せるから、ちゃんと睡眠時間を確保するんだよ。もしルールを守れなかったら……わかっているよね」

こんな感じで、シンプルなルールを作ればいいのです。あまり細かい条件は付けないほうがいいです。なにしろ子どもは、ルールに物言いつけるのが仕事みたいなものですから、ルールが細かければ、「このルールの、この部分のせいで失敗した」と言い訳できる逃げ道を作ってしまいます。だから、なるべくシンプルにしましょう。

「やり方は任せるから」もポイントです。裁量権を与えられているんですから、失敗しても自分のせいです。言い訳できません。誰だって、裁量権を与えられれば「挑戦してみるか」という気になります。
軸はブレずに「弊害は何?」

ここでブルーライトの話に戻ります。質の良い睡眠のためにはどうすればいいのか。

「寝る前のブルーライトは質の良い睡眠を害する」ということを説明し、「寝る〇時間前にはスマホを見ない」「〇時以降はベッドにスマホをもちこまない」といった約束をしましょう。この約束を守った場合に限って質の良い睡眠と認めればいいのです。

うまくいかなかったら、なぜ失敗したのかを親子で話し合って検証し、改良していけばいいわけです。ただし、「寝不足で健康を害する状態」という弊害を取り除く、という軸を変えてはいけません。「ブルーライトは目に悪い(=スマホは目に悪い)からスマホの使用時間を2時間に限定する」といった方向にブレてしまいがちだと思いますが、それだと弊害(寝不足)を取り除くという本来の目的から離れてしまうのです。

この連載のタイトルは、「インターネットを正しく怖がろう」ですが、ブルーライトも正しく怖がるようにしてください。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2016年11月19日 10:14

私もグルテンフリーで乾燥肌やアレルギーの解消など体調が劇的に改善、、、ただ選べる限りは、出された際には美味しくいただきます。。。

■「パンばかり食べる人」がひそかに陥る不調
小麦の多い食生活は簡単なコツで変えられる

フォーブス弥生
一般社団法人グルテンフリーライフ協会 代表理事

ビジネスマンにとって、コンディションは大きな課題です。 しかし、どんなに睡眠や食べ物に気を使っても、頭痛、腹痛、疲労が抜けない人は多いもの。そんな人は、思ってもみない食材が悪さをしているかもしれません。その食べ物こそが、「パン」。パンをつくる小麦の成分が、体に大きな負担となっている可能性があります。

ジョコビッチの食事法で一躍有名になり、世界中の一流セレブが実践している小麦抜きの食事法、「グルテンフリー」。夫のグルテン過敏症を機にこの食事法を8年前から実践している第一人者であり、『長生きしたけりゃパンは食べるな』の著者でもあるフォーブス弥生氏が、日本のビジネスパーソンに合わせた現実的な食事法を提案します。

頭が重い、肩こり、疲れがとれない、集中できない。メタボ、糖尿病、肌荒れ、不眠、生理不順、ボケ、食事のあとの下痢――。

医者から「異常はありません。ストレスはためないでくださいね」と言われ、対処法も見当たらず、あきらめてしまった持病はありませんか?

実は、あなたの不調の原因は、もしかしたら「毎日のパン」にあるかもしれないのです。

小麦の成分「グルテン」が原因かも

近年、小麦に含まれるたんぱく質「グルテン」が、脳に炎症を起こし、腸に小さな穴を開けると注目されています。米国でベストセラーになった神経科医デイビッド・パールマター氏などがその著書の中で指摘しています(邦訳『「いつものパン」があなたを殺す』)。世界屈指のテニスプレーヤー、ジョコビッチが実践し、話題になった小麦抜き食事法「グルテンフリー」という言葉を聞いた人もいるかもしれません。

ケーキやラーメン、パスタ、うどん、クッキー、菓子パン……。小麦粉の食品は私たちの生活に深く入り込んでいます。知らず知らずに、グルテンを大量に摂取しているのが現代人の食生活です。それだけではありません。

●グラノーラは塩分が控えめだから、朝食にピッタリ!
●全粒粉のパンはカラダにいい
●パスタの食物繊維で美容効果が期待!

そんな間違った情報や思い込みが一般に広がっています。では、いったいなぜ、これほどの症状が現れてしまうのでしょうか。

小麦の主成分はブドウ糖ですが、グリアジンとグルテニンという2つのたんぱく質も含みます。グリアジンとグルテニンは水を含むと、ネバネバとしたグルテンとなります。この「グルテン」が、腸の粘膜を傷つけ、リーキーガット症候群と呼ばれる症状を生みだすといわれています。

リーキーガット症候群とは、腸管壁における過度の浸透状態のことをいいます。腸壁の粘膜に細かな損傷があるため、腸内にあるべき物質が分子レベルで漏れだしてしまう状態のことです。

こうなると、腸は十分に働けず、消化と吸収の作業が妨げられてしまいます。グルテンの消化も進まなくなります。

グルテン不耐症が見つかりにくいのはなぜ?

「もしかしたら、私もグルテンが原因で不調になっているのかもしれない」

ここまで読み進めてきて、そう感じた方も多いかもしれません。しかし現状、症状とパンの害を結びつける診断は、難しいことが多いのです。

現在、米国では、グルテンに耐性がない患者さんは、20人中に1人と言われています。しかし、実際にそれと診断されている人はわずか。ほとんどの人が、心身の不調に悩みながらも、何が原因かもわからず、日常を過ごしている可能性があります。

なぜでしょうか。理由は、遅発型のアレルギーだからです。アレルギーには、摂取後わずか数分のうちに症状が現れる「即時型」と、時間が経ってから症状が現れる「遅発型」があります。

人によっては、少量では発症しない場合があります。摂取後、数日が経って、症状が現れることさえあります。こうなってしまうと、何が原因で症状が起こっているのか、本人も医師もわかりにくいという事態が生じます。

しかし、小麦を一切食べずに、外食や食事を楽しむことなどできるのでしょうか。

「さすがに無理だ」「現実的じゃないんじゃないか」

私たちグルテンフリーライフ協会を訪れる人の多くが、そうおっしゃいます。しかし、難しいことはまったくありません。

なぜ、私がそこまで断言できるのか。それは、私自身がもともと、「大のパン好き」だったからです。

私の夫は、グルテン不耐症、つまり小麦を口にしただけで体調を崩す体質です。私は夫との生活をきっかけに、小麦抜きの生活を始めました。しかし、いくら夫婦の仲とはいえ、自分がパンやパスタをいっさい食べない生活をするなど想像もできません。当初はそう考えていました。

しかし、試しに行った14日間の小麦抜き生活のあと、私の考えは、180度、変わりました。あんなに大好きだったパンを、「食べたい」といっさい思わなくなったのです。

前述の神経科医デイビッド・パールマター氏は、小麦の成分、グルテンには、依存性があると指摘しています。

「小麦をやめる!」と大きな決断をするのではなく、1食1食、小麦を食べなくてすむメニューを考えていくようにすることです。

とにかく14日間、小麦を口にしない食事を積み重ねましょう。そして14日後に、始める前と、今の体調や心の状態を観察してみてください。

忙しい人は、これだけでOK!実践のコツ

「グルテンフリー」健康法は、いくつかの翻訳書が出版されており、ベストセラーにもなっていますが、一方で問題もあります。日本と米国とでは、スーパーの品ぞろえから食への認識までまったく異なるため、実施に際してはなかなか参考にしづらいことが多いのです。

そこで、日本の食卓に合った〈ズボラな人向け〉食事のコツを提案します。それは、「和食中心」の食事にする、これだけです。

いつも朝はパンやシリアルで手軽に済ませていた人は、朝から和食の準備をするのは大変に感じるでしょう。しかし、難しく考えないでください。まずは、朝食のパンやシリアルをやめてみてください。

「和食は塩分が多いので、高血圧になりやすいのではないですか?」

よくそう聞かれます。たびたびやり玉に挙げられるのは、味噌汁です。日本の伝統食でありながら、「味噌汁は血圧に悪いから、あまり飲まないようにしている」という人も多いでしょう。

しかし、最近の研究によって「味噌汁は血圧に影響しない」「味噌汁を1日1杯程度飲む食生活は、血管年齢を10歳ほど若返らせること」が確認されています(出典:共立女子大学上原誉志夫教授による「習慣的味噌汁摂取が血管年齢に与える 影響」、第36回日本高血圧学会総会)

和食以外でも、グルテンフリー生活はもちろん可能性です。そのコツを以下にご紹介します。

① イタリアで話題の「ゼンパスタ」で健康に!

グルテンフリー生活をする私たちも、パスタやラーメンを食べたくなります。そこでグルテンフリーのパスタやラーメンを常備しています。
『長生きしたけりゃパンは食べるな』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

グルテンフリーの食材は日本ではあまり流通していませんが、ネットショップなどから簡単に入手できます。

グルテンフリーの麺は、主に米粉やトウモロコシ粉を使って作られています。最近は、玄米粉を使ったパスタやペンネも出てきました。本来のものよりも白っぽいものが多いですが、味は一昔前より格段においしくなっています。

パスタの本場であるイタリアでも、小麦抜き生活を実践する人も増えているようです。その影響で、「ゼンパスタ」という麺が大ブームになっています。原料はなんと、「乾燥しらたき」。試してみてください。

② 「米粉パンケーキ」を試してみる

私はもともとパン好きです。今、食べないのは、「小麦粉」でつくったパンだけです。米粉のパンは食べます。昨日も、米粉の食パンでサンドイッチを作りました。最近は、米粉のパンを町のパン屋さんでもよく見かけるようになりました。インターネットを使って購入することもできます。

ただ、小麦粉も扱っているパン屋の場合、米粉だけで焼いたパンであっても、小麦が混入してしまう心配があります。

私は、日本ハムの「米粉パン」をインターネットで購入しています。食物アレルギー対応の専用工場でつくられている米粉のパンです。小麦粉より少々高価ですが、グルテンをいっさい含まないため、安心して食べられます。

大切なのは、諦めないこと

グルテンフリーの効果を実感するためには、まずは14日間続けてみて、その後に小麦食品を一口だけ食べてみるのが、体調の変化を知る、わかりやすい方法です。

「14日目を待たずして小麦食品を食べると、リセットしてしまうのでは?」

そんな心配もいりません。もしも食べてしまったのならば、体調にどんな変化が現れるのか、観察してみましょう。そして、再び始めればよいのです。

グルテンをどの程度許容するのかも、ご自身で決めていきましょう。
ある人は、友人と食事に出かけた時だけは、ほんの少し口にするのは「よし」としているといいます。友人が「おいしいよ」とすすめてくれたものを、「小麦粉は食べられないから」と断り、その場の雰囲気を壊したくないためです。こうした考え方は、とても素敵だと思います。

まずは朝食のパンだけやめてみて、慣れてきたところで、昼、夜と小麦をやめる回数を増やす方法もあります。

「こうしなければならない」という決まりはありません。ご自身が楽しく続けていける方法をどうぞ見つけていってください。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2016年11月16日 14:46

愚かしさの極み。。。

■日印原子力協定
「世界の信頼、なくす」被爆者、福島避難者ら憤り

 日印原子力協定が11日に署名され、核拡散防止条約(NPT)に加盟していないインドへの原発輸出に道が開かれた。日本は唯一の戦争被爆国で東京電力福島第1原発事故も経験しているだけに、広島や長崎の被爆地から怒りの声が上がり、関係者から「日本は恥ずかしい国だ」などと厳しい指摘が相次いだ。

「恥ずかしい国だ」

 広島県原爆被害者団体協議会(広島県被団協)の坪井直理事長(91)は「NPT未加盟のインドとの協定は危険だ」と不安視。「モディ首相は広島と長崎を訪れ、被爆者の声に耳を傾けるべきだ」と話す。もう一つの広島県被団協の佐久間邦彦理事長(72)は「日本は原爆と福島原発事故で核の恐ろしさを体験した。核被害者が出る恐れがある原発を新たにつくるのは許せない」と憤る。

 広島市の市民団体「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」共同代表の森滝春子さん(77)は、インドのウラン鉱山で働く核被害者の支援活動などのため現地に行ったことがある。「公害がひどく、ずさんな印象。原発の安全性に疑問がある」と懸念を示した。

 協定締結に向けた交渉の中止を繰り返し要請してきた広島市の松井一実市長は「被爆者をはじめ市民の考えを踏まえ、要請してきた事実を重く受け止めてほしい。核兵器開発への転用の懸念は残る。NPT体制に加入するよう働きかけてほしい」とするコメントを発表した。

 一方、長崎の被爆者5団体は協定締結を受け、「このような非倫理的行為は、『日本の名誉』を著しく傷つけることとなる。絶対に許されない」とする安倍晋三首相ら宛ての抗議文を郵送した。

 5団体の一つ、長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会の川野浩一議長(76)は「(原子力関連の)技術が核兵器に使われないとも限らない。核兵器を持ち、NPT未加盟のインドに協力するとは何事か。『唯一の被爆国』と言いながら、言葉と実際の行動が合っておらず、世界からの信頼はなくなる」と話した。【山田尚弘、竹内麻子、加藤小夜】

「核廃絶の流れ、逆行」

 福島第1原発事故で被災し、福島県浪江町から兵庫県三木市に避難した菅野みずえさん(64)は「絶対に事故が起きないというのは有り得ない。まだ避難者がいる自国の足元を直視せず、他国に輸出というのは、事故から何も学ぼうとしない姿勢で情けない」と話した。

 インドはNPTに加盟せずに核実験を実施してきた。南アジア情勢に詳しい岐阜女子大南アジア研究センターの福永正明客員教授は「核実験をした場合は協力停止と政府は言っているが、提供した物資を返してもらうわけにもいかず、実質的に効力はない。NPTの下での監視もなく、物資が平和利用されたか軍事利用されたかも分からない。中途半端な条件だ」と批判。「核廃絶の流れから逆行し、日本がインドを核兵器国として認めたようなもの」と指摘した。

 アジア各国の反原発団体と交流している市民団体「ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン」の佐藤大介事務局長は「福島第1原発事故後、国内で新しい原発を建設できる状況ではなくなったから他国へ輸出するというのは非倫理的だ。事故を起こし、被爆国の日本がNPTに反することをして、恥ずかしい国だ」と批判した。

 インドの反核団体「核廃絶と平和のための連合」のクマール・スンダラムさん(36)らは7日、国会内で開かれた外務省との折衝で「協定はインドの核の力を増強し、その正当化を許す結果になる。パキスタンも日本の対応を注視しており、核紛争の引き金にもなりかねない」と締結中止を訴えていた。【鳥井真平、中西拓司】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2016年11月14日 16:44

生涯労働、、、誰のためでもない、自分自身の幸せのために。。。

■そろそろ本気で考えたい「65歳以上の働き方」 小泉進次郎氏らの提言に思う

自民党の小泉進次郎農林部会長ら若手議員による2020年以降の経済財政構想小委員会が、「人生100年時代の社会保障へ」と題した社会保障制度全般の改革に関する提言をまとめました。「痛みを伴う改革から逃げてはならない」として年金支給開始年齢や、70歳以上の高所得者の自己負担額の上限、さらに介護サービスの自己負担額の上限の引き上げなどを主張。中期的な改革を求めたことが話題になっています。

「定年」から30年以上セカンドライフを過ごす

こうした提言がなされた背景には「人生100年を生きる」長寿化時代の到来があります。日本で100歳以上の人口は過去最多6.5万人で、46年連続で増加中。仕事をリタイアするメドとなる「定年」から30年以上、セカンドライフを過ごすことになります。

現在における定年のメドは65歳。実際は60歳が定年で、希望者全員の65歳までの継続雇用制度の導入を企業に義務付ける改正高年齢者雇用安定法が成立しています。よって、65歳定年制の時代に突入したと言われています。

1970年代は大企業であっても55歳が定年退職でした。ちなみに1970年に突入したタイミングで日本人の平均寿命は男性69歳、女性74歳。これは戦後間もない頃、人生50年と言われた頃に比べて、劇的に寿命が延びて話題になっていた時期でした。ただ、日本の平均寿命は延び続けて、2015年に男性も 80歳を超え、女性は 87歳と1970年から10歳以上も延びました。こうした背景も踏まえて「いつまで働くか?=定年の設定」は1980年以降60歳に引き上がり、2013年から現在の65歳に引き上げられてきました。が、

平均寿命の延び>定年の延び

なので、さらに見直す必要があると考えて、小泉氏たちは提言をまとめたのでしょう。

この提言では、定年は廃止すべきと書かれています。65歳以上を高齢者とする考え方を見直し、生涯現役と考えてのことなのでしょう。また、定年廃止が提言されたのは生涯働きたいという高齢者の要望に応えたいという側面があるようです。

厚生労働省の調査によると、過去1年の定年到達者約43.5万人のうち、継続雇用を希望した人は全体の75.4%、継続雇用を希望しない人が24.6%となっており、4 人のうち3人が引き続き働きたいという意向を示しています。こうした、調査結果を踏まえれば定年廃止の提言はもっともかもしれません。

65歳が働く年限の目安

ただ、これから65歳を迎える世代は、生涯働きたいと考えているのか? 厚生労働省の高齢期における社会保障に関する意識等調査結果によると、「何歳まで働きたいか」について、「65歳まで」とする人が27.3%と最も高く、次いで「60歳まで」が19.6%、「70歳まで」が17.6%となりました。「生涯働き続けたい」とする人は7.7%。生涯現役!というよりは65歳が働く年限の目安になっています。

ただ、年齢が上がると「もう少し働こう」と目安が徐々に後ろ倒しになります。29歳以下では60歳まで、50代で65歳までが、60代になると70歳までが最も高くなります。おそらく「70歳」が働きたい目安なのかもしれません。また、体力的に70歳までは働ける自信が出てくるのでしょう。

取材していても70歳前後で週5日のフルタイム勤務している方々の大半は「問題はない」と回答してくれました。ただ、70歳から80歳まで働けるか?と訊ねると??な回答が増えてきます。働きたいけれどもフルタイムは厳しいと感じるのが、このあたりの年齢のように感じます。おそらく、生涯現役を自身も国も目指すなら70歳までフルタイム、それ以降は可能な限り働ける環境づくりが望ましいのではないでしょうか。

では、60歳から70歳までの10年をフルタイムで働くとして、どのような仕事で働くか?一番の前提は既存の会社で継続雇用されて働くパターン。改正高年齢者雇用安定法の施行以降、7割の企業が継続雇用制度を導入しています。

これまでの経験を生かして「安定した収入」を得て「健やかな生活」が確保したいのであれば賢明な選択と言えます。ただ、なかには「残りの人生で別の経験をしてみたい」とキャリアチェンジをしたいと考える人もいます。雇用延長よりもリスクのある選択です。この選択をする人は意外にも手堅い業界で長く勤務していた人が多いようです。別の人生を歩んでみたい衝動をおさえてきたのかもしれません。

取材したSさんは製造業で工場長まで務めた人物。雇用延長も選択できたにもかかわらず、退職を決断。ホームヘルパーの資格を取得して、介護会社に転職しました。慣れない仕事に戸惑いを感じた時期もあったようですが、現在は「ありがとう」と言われることに喜びを感じて、仕事に邁進しています。ちなみに工場長時代には「ありがとう」とユーザーの声を直接に聞くことは皆無だったとのこと。Sさんのように新たな資格を取り、その専門性を生かすキャリアチェンジを目指す人は徐々に増えています。

なかには会社勤めをやめて、開業をする人もいます。たとえば、飲食店やリサイクルショップを開店。やりたいことを突き詰めようとすると求人が見当たらないので、自分でやる、という選択になるようです。

こうしたキャリアチェンジの道を選ぶと環境も大きく変わり、収入面の不安もはらんでいますが、「楽しい」「やりがいがある」と前向きな声を継続雇用を選んだ人よりも多く聞きます。

女性も70歳まで働くことを希望している

みなさんはどちらのセカンドキャリアを選びますか? また、男性だけでなく女性も70歳まで働くことを希望している人は同じくらいいることを忘れてはいけません(厚生省の調査でも働きたい年限は男性と大差ありません)。

取材していて、子育てのために50歳まで専業主婦で「50歳で社会人デビュー、20年以上は働きたい」という女性や、パートタイムでさまざまな仕事を経験しながら生涯現役を目指したいと語る女性に出会いました。働き方の選択が柔軟で、働くことに意欲的なのが印象的でした。

ただ、男性のように長年勤めた会社の継続雇用が、70歳まで働きたい女性の受け皿になりにくいのは明らか。女性の勤務年数は男性に比べてはるかに短く、結婚・出産などのライフイベントで働くことを諦めているケースも多いからです。小泉氏の提言を実現するには、女性が70歳まで働ける仕事を増やしていく方法を考えなければいけないことは押さえておくべきでしょう。

[東洋経済オンライン]

Posted by nob : 2016年11月09日 14:01

内にも被害者

■原発賠償「とにかく謝れ」 激務で睡眠不足うつ病に 東電社員が体験証言

 東京電力の社員で福島第一原発事故の損害賠償業務を担当した東京都の一井唯史(いちいただふみ)さん(35)が本紙の取材に応じ、職場での過酷な体験を語った。一井さんは三年前にうつ病と診断され休職中。東電から休職期間終了のため十一月五日付で解雇すると通知されており、三十一日に中央労働基準監督署(東京)に労災申請をする。 (片山夏子)

 一井さんによると、二〇一一年九月から、避難区域内外で営業していて廃業や移転を余儀なくされた会社や個人事業主らを対象に、事故で発生した逸失利益を計算して賠償金を支払う業務を担当した。東京都多摩市内の職場で、審査内容や賠償金額に納得してもらえない場合に電話で対応するのが仕事だった。

 多いときには一人で百八十社を担当。相手から三時間、しかられ続けたこともある。それでも、上司からは「審査内容や賠償金額は変えられない。とにかく謝れ」と言われたという。

 「国は賠償の支払いを早めるよう求めていたが、東電の賠償金額を審査する部門が急ぐと、審査が雑になり、支払われるべきものが支払われないなどの間違いが起き、自分たちが受ける苦情の電話が増えた」

 一三年二月からは江東区内の職場に移り、特殊な案件について、賠償基準の適用の仕方を社員にアドバイスする担当になった。十一グループ四百五十人から相談を受ける係だった。

 どこまでが賠償の対象になるかなどの判断が難しいケースが多く、深夜帰宅が続いた。家に帰っても神経が張り詰めていて眠れず、睡眠時間は毎日三、四時間になった。

 朝、寝床から起き上がれなくなり、視野が狭まり、吐き気を覚えた。「忙しすぎて倒れそう」「帰って寝て通勤で勉強してまた帰る感じ。フラフラです」。家族や友人に出したメールが携帯電話に残っている。

 同年七月、立川支社に異動したが、めまいや激しい嘔吐(おうと)で早退や休みを繰り返した。上司に勧められて九月、心療内科を受診すると、うつ病と診断され休職した。直前の二〜六月の給与明細に記録された残業時間は月五十八〜八十九時間だが、休日に仕事を持ち帰った時間などは含まれておらず、一井さんの計算では九十一〜百六十九時間に上った。

 今も週に数回、起き上がれない日がある。東電の上司や労務担当者に労災だと訴えたが、「『多くの社員が事故対応をしてきて特別なことではない』と労災申請をしてくれなかった」という。

 一井さんは「原発事故を起こした会社の社員として申し訳なく、被災した人たちに少しでも多く賠償したいと思った。でも自分がどこまで力になれるかというと…。苦情の窓口では、ひたすら謝って聞くしかできないのがつらかった」と語った。

<福島第一原発事故の損害賠償> 被害に遭った人や企業、個人事業主などへの賠償金は、国の認可法人「原子力損害賠償・廃炉等支援機構」から資金の交付を受けて東京電力が支払っている。東電によると10月21日現在、延べ約250万件、計約6兆3000億円。東電を含む大手電力会社が負担金を機構に納付している。

[東京新聞]

Posted by nob : 2016年11月04日 11:55

また旅立つ君へVol.117/孤独は自由への扉

■心が強い人は「孤独は妄想」と知っている
簡単な練習で、「独り=至福の時間」になる

草薙龍瞬
僧侶

「独りの時間」は、人生には案外多いものです。仕事の合間や、プライベートなひととき。特にソーシャルメディア全盛の現代では、「つながり」を求めるあまり、逆に疎外感やストレスを感じている人も増えています。

仕事を失ったり、人と別れたりして、不意に孤独におそわれることもあります。

「これからどうなるんだろう?」という将来・老後への不安が、ふとよぎることも――「孤独」が胸に重くのしかかってくるのは、こんなときです。

一般にマイナスのイメージで語られることの多い「孤独」――しかし仏教では、「孤独」は恐れるものではない。孤独は「使いみち次第」で、幸福な時間に変えることができる、と考えます。

独立派の出家僧・草薙龍瞬氏(近著に『これも修行のうち。』がある)が、孤独を「人生の最強の味方」に変える方法を語ります。


「あなた、孤独ですね」といわれて、気持ちいい人はいないですよね。むしろ、ショックを受ける人が大半だと思います。

「孤独」は「人に好かれていない」証拠。人づきあいの希薄な自分には「価値がない」。何より「他人にそう思われることがイヤだ」――人が孤独を恐れることには、そんな心理が隠れている気がします。

はて、しかし? 一般常識にとらわれない自由人・ブッダなら、どう考えるでしょうか。きっと明るくこう答えるはずです――「ぜんぜん良いではありませんか」。

その真意は、「よいか悪いかは“孤独の使い方”による」ということ。今回は、孤独の「合理的な活かし方」を考えてみましょう。

孤独を「上手に使う」方法がある

そもそもなぜ「孤独」には、つらくて寂しいイメージがあるのでしょうか?

・話を聞いてくれる友だちがいない。思いを、ひとりで噛みしめないといけない――というつらさ。

・友だちの多い「ソーシャルな」人が大勢いる。リアルな人づきあいも、ネット上のつながりも、「こんなに頑張っている!」(ように見える)人たち。でも私は……というつらさ。

さらには、

・自分には、恋人も、結婚相手もいない……ということは、自分には魅力がないということ?(と考えてしまう)。

・このまま独りで年を取っていくのかと思うと、不安・寂しさが募ってくる。

といった思いもあります。こうした思いが、「孤独はよくないもの」というマイナスのイメージ(判断)を作り出しているように思えます。

しかし、「孤独」とは、本当につらいものなのでしょうか。仏教では、①ありのままの「事実」と、②それ以外の「妄想」とを、分けて理解します。

「つらい」と感じるのはなぜか

「孤独」と呼ばれる状態を、まずは「事実」として理解してみましょう。たとえば、

・世の中には、孤独に生きている生き物はたくさんいる(むしろそっちのほうが多数かもしれない)のが「事実」――なのに、自分は孤独をつらく感じている。

・そもそも、ひとは、脳も体も違う。個体としては、独りであることが、普遍的な「事実」――なのに、私は孤独を苦しく感じている。

・本来、ネット上のお付き合いなんて、なくても生きていけた(問題なかった)というのが「事実」――なのに、今はどっぷり浸かって、期待通りのリアクションが返ってこないことへのストレスや、振り向いてもらえない寂しさを感じている。

「事実」だけを見てみたら、孤独というのは、案外ふつうの状態です。なのに、「つらい」と感じるのはなぜか――その原因になっているのは「客観的に存在せず、アタマの中にしかない思い」です。つまりそれは、「妄想」だということになります。

つまり、「孤独がつらい」というのは、妄想が生み出す“ちょっとした心の風邪”といっていいかもしれないのです。

「孤独って、妄想なの?」――この発想が、ちょっと違った展開を人生にもたらしてくれます。

【孤独病からの抜け出し方①――とにかく「妄想しない練習」をする】

「孤独は妄想」だとしたら、孤独に悩まなくなるには、「妄想しない練習」が一番効きます。その方法を、いくつか紹介しましょう。

○まずは、「目をつむる」

目を閉じて、アタマの中に浮かんでくる「言葉」や「イメージ」に気づいてください。「目をつむったときに見えるものは、妄想である」と理解します。

「ああ、いま自分は考えているな。何かを追いかけようとしているな」と自覚しましょう。それは「妄想状態」です。

「相手のリアクションが欲しい」「他人の動向が気になる」というのも、「これは妄想」と理解します。「自分って、孤独だな(さみしい)」という思いがふとよぎった時にも、「あ、妄想した」と気づいてください。

できればその上で、深呼吸して「お腹のふくらみ・ちぢみ」を感じとる、歩いているときの「足の裏」を感じとる、目を開いて外の景色・光をよく見つめる――というように、心を向ける先をシフトしてください。

ポイントは「妄想状態に気づいて、体の感覚に意識を向けかえる」ことです。

○孤独こそが“人生の基本”と知る

目をつむったとき、外の世界は見えなくなりますね。仕事も家庭も、社会の動きも、「お付き合いすべき相手」も、その瞬間は、いなくなります。

実は、その「何も見えない(存在しない)」状態こそが、心の基本です。人は、得てして「外の関係」――世間の付き合い・つながり――ばかりに心を奪われがち。しかし、実は「心」――外の世界(関係)とは、別の領域――が、最初に存在するのです。

ひとりでいる自分の心が、基本。

つながり・関わりは、「心」の次にくる“さずかりもの”ということです。

【孤独病からの抜け方②――他人の動向を追いかけない】

「ひとりでいる自分の心」が基本だとすると、周りの人たちの言動や、世間のうわさ話やニュースなど、外の世界・他人の動向は、「おまけ」の部分です。

「おまけ」の部分は、追いかける必要のない「他人事(ひとごと)」であることが多いものです。知ったところで、「へぇ、そうなんだ」「だから何なんだ?」という話がけっこうあります。

「だから何なんだ?」というオマケの部分に振り回されているのは、もったいない話です。

そこで、「基本」と「おまけ」に分けるという発想に立ちましょう。他人の動向は、「自分に必要な情報か、それとも“おまけ”でしかないのか?」と考えてみるのです。

おまけの部分は、時間が空いたとき、ちょっとリラックスしたいときに“時間を決めて”お付き合いする程度のもの。「なくても平気」でいられる自分を、心がけていきたいものです。

つながりは、別の世界にもある

ちなみに、「つながり」だけなら、人間でなくても手に入ります。動物を可愛がる。夜空の星々を見上げる。仮に真夜中に深い森にさまよいこんだとしても、頭上には星々が輝き、木々の緑は呼吸し、大地には無数の命が活動しています。

どこまでも見渡すかぎり命(つながり)の中にある――というのが、仏教が教えてくれる真実です。

孤独は、まったく恐れるものではないのです。

【孤独病からの抜け出し方③――沈黙タイムを保つ】

独りに慣れるために“沈黙タイム”を積極的に作りましょう。

たとえば、仕事帰りや、休日の午後に、ひとりで喫茶店にいって本を読むとか、禅瞑想をするとか。

ほんとは職場でも「沈黙タイム」を作ってみるべきなのです。たとえば、「午後の一時間は、互いに話しかけずに作業に集中する」ことをルールに据えるとか。

ちなみに、古代のインドの修行者たちは「孤独こそ大の親友」という超ポジティブな生き方をしていました。原始仏典に、こんな言葉が残っています――
「三年の間、私が言葉を発したのは、一回だけ。その最後に“無知の闇”――自分の心が見えない状態――を打ち破った」
<「テーラガーター(長老の詩)」より>

極端な話ですが(笑)、それくらい「沈黙=孤独は、心を成長させてくれる」ということです。

【孤独の積極的価値を知る】

孤独だからこそ得られる“積極的な価値”も、たくさんあります。たとえば……

○ムダな反応が減る

独りになることで、ムダな反応は、確実に減ります。心をかき乱すような刺激・情報・他人の目に、いちいち反応しなくてすみます。

これは「心の平穏」という、心にとって何よりも大事な価値――“心の健康”――を、もたらしてくれます。

○大事な物事に集中できる

心が落ち着けば、大切な物事に集中できるようになります。仕事であれ、勉強であれ、趣味であれ、家事であれ、「いっときに、ひとつのことを、集中してやる」ことが、心にとっては、一番の快(すっきりした喜び)なのです。

○ムダなく考えられるようになる

さらに、当面の課題や、将来のゴールを達成するために、自分は何をすればいいか。予定、段取り、交渉、具体的な作業……それらを「正しく(ムダなく)考える」ために、独りの時間は、大切な意味を持ちます。

孤独こそは人生の基本です。そのひとときを、いかに、充実・静寂・集中・クリアな思考などの高い価値に活用するか――そこに目を向けようではないですか。
孤独を人生の味方につけよう

もともと、ブッダの合理的な考え方では、孤独を大事にします。
「犀の一本角のように、ただひとり歩め」
「自らをよりどころとし、ダンマ(真実・方法)をよりどころとして、他の何ものをもよりどころにするな」

つまりは、自分自身の中に「こういう心がけ・心の使い方が大事なんだ」という確かな土台をすえて、そこだけに立って、ひとり毅然と歩んでいけ、というのです。

ひとり歩むというのは、孤立ではありません。むしろ自分にとって本当に大切なつながり・生活・将来を見据えて、それを守ることを第一とする生き方です。

孤独とつながりは、両立できます。孤独――自分自身を軸とすること――が基本であって、その上でいい関係を“さずかって”(育てて)いくのです。

孤独は、孤独としての活かし方がある。孤独だからこその幸せもある。そういう考え方ができれば、孤独は、恐いものではなくなります。

孤独にあっても、つながりの中にいても、自分を肯定できること――それがカギになります。

そのための“心の使い方”を学んでいきましょう。楽しいですよ。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2016年10月28日 11:18

秋バテにご注意を

■秋は体が「老化」する!? 内臓の冷えにご用心

吉岡 名保恵

秋は老化の季節だから気を付けて―ー。そんなドキッとする話をするのは、漢方養生学の専門家、小野満幹彦さん。暑苦しかった夏が終わり、ようやく過ごしやすくなった、と喜んでいる人が多いはず。けれど肌で感じる体感的な心地よさと、体が受ける影響は別のものと考えたほうがいいらしい。

まずポイントとなるのは体温。私たちの体温は、いつも36.5度ぐらいに維持されている。夏の暑さは不快だけれど、無理なく体温をキープできていたので「体にとってはよい季節だったんですよ」と小野満さん。

一方の秋は涼しくなるにつれ、体は体温を保つために頑張って代謝を上げなければいけない。代謝を上げるには酸素を使うので酸化が進み、実はとても老化する季節なのだそうだ。

それに、すがすがしい秋晴れの日は心地よい反面、空気が乾いている。体の中では特に肺が乾燥の影響を受けやすく、咳が出やすいので注意が必要。もちろん肌にとっても乾燥は大敵だ。

日中も温かい食べ物を

「特に注意したいのは、夏のうちに冷房の空間で長い時間を過ごし、肉などをたくさん食べていた人です」。そう小野満さんから指摘され、ギクッとした。冷房の寒さに対応したり、肉を消化したりするには代謝を上げる必要があるので、本来なら体が休息できていたはずの夏にも、体が休まっていない。そのツケが夏バテという形で現れ、秋になった途端、どっと疲れが出て風邪をひきやすくなるという。

また9~10月は気温の変動も大きく、日中は夏のように暑い日もある。汗をかくと毛穴が緩んで冷えが体内に入りやすくなるため、冷たいものを口にしたり、夜間に涼しかったりすると、内臓はいつも以上に冷たくなってしまう。「とにかく温かいものを食べること。日中、暑いと感じる日でも、冷たい飲み物や食べ物は避けるべきです。いまの時期に内臓を冷やしてしまうと、いい状態で冬を迎えられませんよ」(小野満さん)。

体温の面からすると、寒い冬は体にとって過酷な季節。その冬を乗り切るため、秋にしっかり養生して体のコンディションを整えておく必要があるのだという。秋の養生がうまくいかないと、免疫力が下がってウイルスに感染しやすくなるらしい。もちろん風邪もひきやすくなる。

夏に不養生したなら運動

夏に不養生した人も、頑張って養生すれば体の状態を“修復”できる。修復に必要なのは運動だ。夏に食べすぎて蓄えてしまった脂肪など余分なものをそぎ落とし、体をクリーンな状態にする。晩秋の11月ごろ、さまざまな食べ物をおいしく食べて、体に栄養を行き渡らせるようにする準備のひとつでもある。

「実りの秋の恵みを、万全な状態で体内に取り入れることができれば、すべて自分の身になり、パワーになります。パワーとは、体温を36.5度に維持する力のこと。それができれば、寒い冬でも元気に過ごせるんです」(小野満さん)

運動するなら、少し「しんどい」と感じるぐらいのジョギングや速足でのウォーキング、縄跳びなどがお勧め。基礎代謝だけでは間に合わないので、運動をして代謝量を増やし、体温を上げることが秋の養生のポイントになる。

キノコや豆腐、豆乳がいい

秋の始まりは食べすぎず、体を整えることを意識する。お勧めは、キノコや豆類、海藻。豆類は、栄養価が高くて、体に潤いを与えてくれる豆腐や豆乳など大豆製品がいい。

晩秋から冬に向かっていく頃は、食べ物がなんでもおいしく感じられる時期。キノコや果物など秋の味覚を取り入れながら、バランスの良い食事をすることが、冬の乾燥と寒さに耐えられる体を作ることにつながる。秋から冬にかけては栄養を蓄えるため、肉、魚、野菜がしっかり食べられる鍋料理がお勧めだ。

食材は体を温め、潤いをもたらすものを意識して選ぶ。組み合わせるとさらにいい。たとえば、脂の乗ったサンマを焼いて食べるときには、大根おろしと一緒に食べると効果的だ。また、乾燥でダメージを受けやすい肺を潤すには、野菜ではユリ根や白きくらげ、山芋。果物ならミカンや梨、柿がいい。

読書の秋、芸術の秋でもあるけれど、悲しくなるもの、暗い気持ちになるようなことは避けたほうがいいそうだ。冬に向かって日没は早くなり、自然と「気」は下がりがち。小野満さんは「落ち込まないためには、動くこと」と言い、仲間と楽しくバーベキューをする、秋祭りに参加するなど、ワイワイ楽しい時間を過ごすのがよさそうだ。

都会で生活しているなら、休日は秋の自然に親しむといい。フルーツ狩りや酒蔵見学など、実りの秋を実感できる体験をすれば、人間の体は本能的に秋を意識できるようになる。

日本には四季があるため、私たち日本人にはもともと、秋冬で老化した体を、春夏で戻す、というサイクルが自然にできていたそうだ。「四季の意味を知ること、それが養生なんです」という小野満さんの話は、やはりスッと心に入ってくる。

漢方養生学について学べば、涼しくて心地よい秋は、乾燥していて老化を招く厳しい季節でもあることに気づく。だから秋の養生は「冷えと乾燥」への対策が大切。このことをしっかり頭にインプットして、心身ともに心地よい秋を楽しみたい。

[ハレタル]

Posted by nob : 2016年10月24日 19:57

免疫力=精神力、まさにそのとおり!

■がん(ステージ4)からの生還者に共通すること〜小林麻央に奇跡を!

生きたい理由が奇跡を起こす

告知を受けてから2年。今年9月からはブログも開始し、闘病生活を公表している小林麻央。その気丈さ、そして幼い2人の子供を想う母の強さには誰もが心を動かされる。

まだ希望はある

「麻央さんの場合は授乳期の乳がんという非常に特殊ながんです。授乳期は胸が張っていますので、しこりに気づきにくい。そのまま放置されたり、または乳腺炎ということで母乳マッサージをしてしまうんです。

マッサージをすると、がん細胞が皮膚全体に飛び散る。麻央さんのブログを見ると、当時、母乳マッサージをやっていたと書いてありました。遠隔転移すれば根治が不可能ですから、麻央さんはかなり厳しい状態だと言わざるをえないでしょう」(乳腺専門医でナグモクリニック院長の南雲吉則氏)

小林麻央(34歳)は自身のブログに、9月20日、『告知日』というタイトルをつけて、こう書き込んだ。

〈診察室に入った時の先生の表情で、「陽性だったんだな、癌なんだな」と分かった。

心の準備は意外とできており、冷静に先生のお話を伺った。

この時点では、まだ脇のリンパ節転移のみだった。(その後、現在肺や骨などに転移あり)〉

'14年10月に告知を受けた日のことをそう振り返りながら、現在は乳がんが転移していることを自ら明かした。

ステージについて言及はしていないが、肺や骨に転移している段階はステージ4(末期がん)であり、一般的に5年生存率は約30%だと言われる。

「現在の麻央さんは、複数の抗がん剤治療を約2年間も受けて、副作用に苦しんでいます。食欲こそありますが、髪の毛はもちろん、眉毛もすべて抜け落ちていますし、顔も黒ずんでいます。またブログにあるとおり、手指の痺れに悩まされている」(歌舞伎関係者)

麻央は9月23日のブログでこう書く。

〈ごめんね。

病気になっちゃった妻で。

病気になっちゃった娘で。

病気になっちゃった妹で。

きっと、病気になって、皆が一番に思う言葉かもしれない。

「ごめんなさい。。。」〉

胸を打たれる文章だ。もう絶望的なのか。いや、希望がないわけではない。

東京慈恵会医科大学附属病院・乳腺・内分泌外科の鳥海弥寿雄准教授が語る。

「これまでの報道などを見ると、麻央さんの治療は一定の効果を上げていると思います。臨床の現場では、逆転ホームランのように効果がでる薬に巡り会えることがあるんです。

私も乳がんの多発転移で手術をあきらめた患者さんが化学療法ですべてのがんが消えてしまった経験があります。10年以上経った今もその患者さんはお元気ですよ。麻央さんは若いだけに様々な治療にチャレンジできる。

性質のよくないがんであっても抗がん剤などが効くことはよくあることですし、いまは新薬が次々に発売される傾向がありますから、これからも、前向きに治療に臨んでほしいと思います」

現在、麻央や夫である市川海老蔵、家族は最新の治療法を必死に探しているという。実際、最先端の治療法を求めて転院もしているようだ。

乳腺外科医で新宿ブレストセンタークサマクリニック院長の日馬幹弘氏はこう語る。

「麻央さんのお母さんも乳がんの経験者なので、遺伝性のがんの可能性が高い。そうなると、ホルモン療法や分子標的薬は効果がなく、使える抗がん剤も限られる『トリプルネガティブ』だと思われます。

ただし最新の抗がん剤が効くかもしれません。遺伝性のがんに対して、一番新しいものは『ハラヴェン』と『オラパリブ』という薬の併用です。これはまだ承認されていませんが、一部の病院で治験を行っています。麻央さんもこの 2つを試している可能性があります。『ハラヴェン』は比較的副作用も少ない。トリプルネガティブへの効果が期待できます」

がんが消えるとき

さらに日馬氏は、麻央の前向きな姿勢が、大きなプラスだと指摘する。

「英国のデータで、がん患者を(1)闘争心、(2)否定、(3)受容、(4)絶望という4つの心理タイプに分けて、生存率を調査したものがあります。すると(1)闘争心という気持ちの患者さんは5年後の生存率が7割でした。今の麻央さんの姿勢が生存率を上げていることは間違いないでしょう」(日馬氏)

麻央は別の日のブログでこうも書いている。

〈この子たちのママは私ひとりなんだ、という喜びと怖さに、心がふるえた。絶対治す!と誓った〉

実際に進行がんと宣告されながら、手術を受けずに奇跡的に生還した例は世界中にいくらでもある。そうした患者100人以上をインタビューして著書『がんが自然に治る生き方』を書いた、カリフォルニア大学バークレー校博士でがんの研究家であるケリー・ターナー氏はこう語る。

「感情による身体への作用は驚異的です。愛やよろこび、幸福を感じると、脳内の分泌細胞から身体を治癒させるホルモンが血中へと放出されます。この作用による免疫システムが、がん細胞除去の力を向上させることがわかっています。抗がん剤治療中、笑うと免疫細胞が増加することも明らかになっているんです」

ターナー氏によれば、乳がん患者を対象にした大規模調査で、治療に一人きりで対応した人は、10人またはそれ以上の友人からサポートを受けた人よりも、死亡する率が4倍も高かったという。

「人とのつながりは免疫システムの強化をうながします。また身体のふれあいにも治癒を促す要素があります」(ターナー氏)

「生きたい理由」があるから

ターナー氏が出会ったダイアナは、61歳のときに子宮頸がんのステージ4と診断された。彼女はさまざまな治療を受けたものの効果がなく、最期を自宅で迎えるために退院した。

そんなダイアナのために夫は、毎日、ひたすらそばにいたという。体調が悪いときはベッドでずっと抱きしめていた。そして友人や家族を自宅に呼び、ダイアナのために祈ってもらった。

「すると驚くことに彼女の病状は回復に向かったのです。それから5年でがんは消えました。ある研究では一日10秒のハグが血圧を下げ、治癒ホルモンの分泌を増やすことが分かっています。

そしてなにより大切なことは『死にたくない』ではなく、『どうしても生きたい理由』を持つことです。数多くの研究が、抑うつ状態にある、または無力感をいだいているがん患者は、そうではない患者より生存期間が短かったと報告しています。

強烈な生への渇望が、様々な治療に取り組む気力を与え、がんからの生還につながっていくんです」(ターナー氏)

がんに勝てるかどうかを決めるのは、最後は免疫力=精神力である。

元アイドルで現在も歌手活動を続けている、谷ちえ子(57歳)も乳がんから生還した一人だ。

「医師からは『ステージ4』だと言われました。その病院で、すぐに治療に入ることを勧められましたが、私は姉に相談して、別の医師を紹介してもらいました」(谷)

その医師からこう言われたことで、谷はついていこうと決めた。

「患者さんの病気を治そうとする気持ちのお手伝いをしているんです」

谷は抗がん剤治療を1年弱受けた後、手術を受け、さらに放射線治療やホルモン治療を続けた。そして3年前に治療をしなくてもいい段階まで回復した。

「治療期間中は、好きなことをやろうと思いました。カツラを被って派手な洋服を着て、初めてプリクラも撮りました。それまで歌をやめていたのですが、『また歌いたい』という気持ちも生まれました。

麻央さんもどんどん家族に甘えて、その一方で自分で治すんだという強い気持ちを大切にしてほしい。そのためにはとにかく楽しいことを考えることです」(谷)

ステージ4の膀胱がんを克服したボクシングの元世界王者・竹原慎二(44歳)は麻央に激励のメッセージを送り、彼女も「どストレートに深く響きました」と送り返した。

「抗がん剤治療にも賛否両論があります。でも、最後は結果論でしかない。決めたのなら、『効くんだ』と信じて続けるしかありません。

実際にがんになると、『あのときこうすれば良かった』ということばかり、頭に浮かんできます。辛いとは思いますが、麻央さんにはいっぱい笑って、前向きでいてほしいと思います」(竹原)

最愛の家族をはじめ、日本中が麻央を応援している。奇跡が起きる準備はできている——。

「週刊現代」2016年10月15日・22日合併号より

[現代ビジネス]

Posted by nob : 2016年10月24日 19:42

一体誰の台詞なのでしょう?/彼女をしても人はないものねだりなのでしょうか?

■自然で幸福な女の一生とは? 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】

一番自然で幸福な女の一生とはどういうものでしょう。

やはり、年ごろに適当な男にめぐりあい、結婚し、愛する夫の子供を何人か産み、途中、あれこれ波風はあっても、がまんしたりされたりして添いとげ、年老いて、夫が病気で倒れたときは心ゆくまで自分で看病し、あの世に夫が旅立つ時には手を握ってなぐさめてやる。

さて、ひとりになって、孫に小遣いをねだられたり、子供たちの家をあちこち訪ねたりして、やがて病気になった時は、子供(出来れば嫁でなく自分の娘)に看病され夫のあとを追う─というものなのでしょう。

瀬戸内寂聴

[ニッポン放送「しゃベル」]

Posted by nob : 2016年10月24日 19:34

また旅立つ君へVol.116/素敵です

■大半の財を寄付し、身なりを構わないハリウッドスターは誰?

 17歳から映画の世界に入り、「スピード」で一躍有名になったキアヌ・リーブスは、後の「マトリックス」3部作で巨万の富と名声を得ました。しかし、他のハリウッドスターと違って、彼は豪邸に住まない、ボディガードを雇わない、ブランド品を身に付けない、時々ボロボロの靴を履いて、ホームレスのような格好で街をうろついたりもします。

ハリウッドで屈指のイケメンだが、身なりを気にせずスターらしくない

 彼はよく一人で行動をします。ベンチで一人寂しそうにサンドイッチを食べたり、物乞いにお金を渡したりすることを、どこかの街で見かけるときがあります。彼は46歳の誕生日に、自分に買った小さなカップケーキにロウソクを立てて、道端に座って一人誕生日を祝いました。ホームレスに声をかけられると、自分のケーキを分け与えました。

 彼は質素に暮らします。地下鉄に乗って移動するし、礼儀正しく女性に席を譲ったりします。この1幕は電車に乗っていた乗客に撮られ、ネット上に流されて話題を呼びました。飾り気のない行動が本物のジェントルマンだと女性ファンがさらに増えました。

常に低姿勢で、金銭を必要な人に与えた

 高級車を買わない、自分の好きなバイクだけに乗る彼は「マトリックス」の報酬の7割を病院に寄付しました。また、「この映画の成功はスタントマンがいたおかげだ」という理由で、スタントマンを務めた12人にそれぞれハーレーダビッドソンをプレゼントしました。そして、2作目「マトリックス リローデッド」で得た報酬1億ドル(約100億円)のうち7500万ドル(約75億円)を映画のSFXスタッフや衣装デザイナーたちに均等に与えました。彼曰く「裏方の彼らが最も大変な仕事をし、最も偉大なのだ」そうです。

 彼は素晴らしいと認めた俳優を全力で支持し、自らの報酬を減らして彼らにチャンスを与えます。「ディアボロス/悪魔の扉」でアル・パチーノを招くため、自ら180万ドル報酬を減らしました。「リプレスメント」でジーン・ハックマンに出演してもらうために自分のギャラを大幅に減額しました。「マトリックス」でアクション指導を務めた陳虎(タイガー・チェン)のために、一流映画製作会社の依頼を2本も断ってまで、映画「ファイティング・タイガー」の脚本を編集し、監督の役割まで担いました。

 「金銭は私にとって最も気にしないものだ。今の富は数世紀も生きていけるほどなのだ。ならば、最も必要とする人に差し上げた方が良い」とキアヌ・リーブスは語りました。

人生を分かり易くしている

 キアヌ・リーブスは1964年9月2日生、レバノン出身のカナダ人、父親はハワイ出身のアメリカ人地質学者で、イギリス、ハワイアン、ポルトガル、中国の血を引いています。彼の母親はイギリス人でダンサー、デザイナーで、彼も多国の血を引いており、外見は格好良く185センチの長身で、超が付くイケメンです。

 彼は3歳の時に両親が離婚したため、各国を転々とする生活をしました。幼少の頃、父親が刑務所に収容されてから、父親と会うことはありませんでした。27歳の時に親友を亡くしました。35歳の時に恋人ジェニファー・サイムが妊娠8カ月で女児を死産。その1年半後、彼女は交通事故で帰らぬ人となってしまいました。

 彼は白血病を患っている妹のために、自宅に設備の整った病室を作り、大部分の収入を白血病の専門病院に寄付しました。彼はできるだけ時間を作って妹の面倒を見るようにしています。

 キアヌ・リーブスは今年52歳。無精髭、髪はボサボサ、ブランドの服を着ない、金銭に執着心がまるでなく、履き潰した靴をテープで巻いて気にせずに履き続けます。身なりを構わない気ままな彼は、時にはどう見てもハリウッドスターには見えません。しかし、そういうスターらしくない素振りこそが人々に親近感を抱かせるのかもしれません。外見はクールな彼のさりげない行動がたくさんの人の心を温めました。

(翻訳編集・豊山)

写真と動画はこちら

[Epoch Times in Japan]

Posted by nob : 2016年10月18日 08:08

また旅立つ君へVol.115/自分の中にある内なる島に帰る/変えられるのは自分自身の未来だけ。。。

自分自身の心の中に平和を育てない限り、外の平和は生まれません。

外の世界にある糾弾すべき多くの出来事に、怒りを以て声を上げたとしても・・・真の平和には到達する事はありません。

無力な私たちに出来る事は・・・

自分自身が平和になる事により、周囲の人々を感化していく事・・・。

[Mariaさんのブログより]

Posted by nob : 2016年10月09日 12:53

無駄なものを作り続けることが芸術、、、つまりは芸術それ自体が無駄。。。されど無駄は文化であり豊かさの象徴。。。

■芸大合格者を入学後に待ち受ける衝撃の言葉

(文:内藤 順)

 大学に関するノンフィクションは数あれど、藝大がテーマというのも珍しいなと思い読み始めたのだが、中に登場する人物たちは、もっと珍しかった。まさに珍獣、猛獣のオンパレードである。

 本書『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』の舞台となる東京藝大は上野にキャンパスがあり、芸術家を志すものたちにとっての最高学府である。上野駅を背にして左が美術学部で、右が音楽学部。美術と音楽、2つの芸術がまさにシンメトリーのように共存しているのが、特徴の1つだ。

 まるで町工場のような美校の校舎と厳格なセキュリティに管理された音校の校舎。ほぼ全員遅刻の美校と、時間厳守の音校。なんでも作ろうとする人と、洗い物さえしない人。何もかも自前で飲み会をする人と、鳩山会館で同窓会をする人。 普通なら交わることのなかった両者が、同じ校舎に通う。それが東京藝大なのだ。

 著者は、現役の藝大生を伴侶に持つラノベ作家。一緒に暮らしていく中での、あまりに不思議な暮らしぶりに興味を持ち、妻を案内役としてキャンパスへ足を踏み入れた。本書は、東京都心「最後の秘境」と言われる東京藝大に潜入し、全学部・全学科を完全踏破した前人未到の探訪記である。

元ホストクラブ経営者、口笛の世界チャンピオン・・・
 藝大への入学は、80人の枠を約1500人が奪い合う狭き門だ。しかも入試問題で出題されるのは、珍問・奇問の数々。

“問題:自分の仮面をつくりなさい。 
※総合実技2日目で、各自制作した仮面を装着してもらいます”

 さらに問題の続きには、

“解答用紙に、仮面を装着した時のつぶやきを100字以内で書きなさい。
※総合実技2日目で係りの者が読み上げます”

と、書かれていたという。

 また、鉛筆、消しゴム、紙を与えられて、「好きなことをしなさい」という問題に出くわした受験生もいるというから、もう驚くよりほかはない。

 そして難関を突破した彼らたちを入学後に待ち受けているのは、この言葉だ。

“芸術は教えられるものじゃない”

 しかし、そんな言葉に動じるような彼らではなかった。日々、常識と非常識の境界線を動かしつつ、たくましく生きる未来の芸術家達が、本書には続々と登場する。

 絵画科日本画専攻の高橋雄一さん(仮名)は、元ホストクラブ経営者。スプレーで壁やシャッターに絵を描くグラフィティにハマっていたところ、警察に補導されてしまい少年院へ。その後夜の世界へ転じるも、刺青に興味をもち、日本画の道を志すようになる。

 音楽環境創造科の青柳呂武さんは、口笛の世界チャンピオン。名実ともに口笛会の頂点に立つ彼は、1日3、4時間を口笛の練習に費やす。クラシック音楽に口笛を取り入れることを真剣に考えながらも、口笛は遊びと言い切る。

 この2人だけをみても、頂点だけを目指して一心不乱に邁進するエリート達とは、少し異なる様子が見てとれるだろう。何をしてもいいよと言われても、いつの間にかそれをやっている。本当に好きなのか、自分でもよく分からないのだが、なぜかその世界に戻ってきてしまう。志したのではなく、逃れられなかった。そんな自分たちの運命に、彼ら自身も戸惑っているようである。

「楽器を荒川に沈めようと思ってます」
 その戸惑いから解き放たれ、湧き上がってくる何かがエスカレートしていく様も、見どころの1つだ。まさに芸術と犯罪は紙一重である。藝大生の多くに知られる仮面ヒーロー、それがブラジャー・ウーマン。

 ブラジャーを仮面のように顔をつけ、上半身はトップレス。乳首の部分だけ赤いハートマークで隠し、下半身は黒いタイツというヒーローである。悪の組織、ランジェリー軍団と日々戦っているそうだ。本当にお疲れ様です! 

 音楽環境創造科の黒川岳さんも、結構キテる。 著者の「今はどんなことをされてるんですか?」という質問に対して、「今は楽器を荒川に沈めようと思ってます」という回答。楽器を沈めて、錆びついたところで引き上げ、展示したり演奏したりということをやりたいそうなのだが、まだ国土交通省から許可が下りないそうだ。

 一方で、先端芸術表現科の村上愛佳さんも負けてはいない。彼女の作品は、アスファルトで車を作って、駐車場に置くというもの。思い立ったきっかけは「アスファルトの上にアスファルトの車があるのって、面白いかなって。」というものであったそうだ。 本当にお疲れ様です!

目的を持って読んではいけない
 こうなると気になってくるのは、そんな彼らの将来である。

“他の人は卒業後、何をしているの? ”

“半分くらいは行方不明よ”

 もう言うことないっす! ビバ藝大!! 素晴らしすぎる!!!

 本書を読んでも、決して藝大に入れるようにはならないだろうし、こういう風に自分がなりたいとも思わないだろう。ましてやクリエイティブに仕事をするためのヒントなど、一切得られない。全く役に立たない。本当に役に立たない。これっぽっちも役に立たない。つまり、目的を持って読んではいけない本の典型的な例だ。

 ビジネスの世界では、手段と目的を履き違えると非難されることが多い。だがそれは、効率性という基準のみに基づく判断である。ひとたび経済合理性の外へ広がる世界を見渡して感じるのは、手段そのものが目的化している人には「勝てっこないわ」という畏敬の念である。

 そのうえ彼らは表現という手段のみを通じて、「目標のある人生」「目的のある行為」という当たり前の常識に疑問を投げかけてくる。だから、それぞれの生き方を媒介としたメッセージに思わずシビれるのだ。

 一刻も早く、まだ境界線付近にいる彼らの姿を瞼に焼き付けておくことをオススメする。なにせちょっと目を離しているうちに、半数以上は行方不明になってしまうのだから。

 無駄なものを作り続けること。それ自体は、本当に無駄なことなのか? 深淵な問いを投げかけながらも、読むだけで童心に帰らせてくれる。まさに現実逃避にうってつけ、ファンタジーのようなノンフィクションだ。

ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか
作者:ピーター・ティール 翻訳:関 美和
出版社:NHK出版
発売日:2014-09-25

作者:「東大理III」編集委員会
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発売日:2016-06-21

「音大卒」は武器になる
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その島のひとたちは、ひとの話をきかない
精神科医、「自殺希少地域」を行く
作者:森川すいめい
出版社:青土社
発売日:2016-06-24

◎こちらもおススメ!
・『FIFA 腐敗の全内幕』ブラッターさん、あなたは賄賂をもらったこと、ありますか?
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・『謎のアジア納豆 そして帰ってきた<日本納豆>』 豆から生まれたメンタリティ
・【連載】『真相:マイク・タイソン自伝』第1回 不良少年の覚醒──マイク・タイソンが初めて力に目覚めたとき
・『極限高地』天空の街で、祈るように暮らす人々

(HONZ)

[JBpress]

Posted by nob : 2016年09月29日 13:09

高齢者対策は火急的問題ながら、、、真面目にやってきた人々が馬鹿を見ない公正かつ公平な今後の政策に期待。。。

■年金受給資格期間、10年に短縮=関連法案閣議決定

 政府は26日の臨時閣議で、年金の受給資格を得るのに必要な保険料納付期間を25年から10年に短縮する関連法案を決定した。同日開会の臨時国会に提出、成立すれば、来年10月から支給を始める。

 新たに約64万人が年金を受け取れるようになる。来年10月に9月分を支給し、それ以降は偶数月に2カ月分を一括支給。予算は年間約650億円を見込む。

 年金受給資格の短縮は消費税率の10%への引き上げと同時に実施する予定だったが、引き上げ延期で一時実施が不透明になっていた。安倍晋三首相が7月の会見で「無年金問題は喫緊の課題」と表明し、実現が決まった。

[時事通信]

Posted by nob : 2016年09月28日 14:39

悪意に満ちた搾者も世間には少なからず存在しますから要注意です。。。

■哀川翔「人生うまくいってないなら、まず今の自分を捨てろ」

 LINEやSNSが主要なコミュニケーションツールとなり、人対人のコミュニケーションのあり方が10年前とは比較にならないくらい変容した現代。あら探しをしようと思えば、すぐにできてしまう「何かと大変な時代」に生きづらさを感じている人は、さぞ多いに違いない。しかし、時代がどんなに変わろうと、ブレずに生き続ける男は少なからず存在する――。こと芸能界において、その代表格といえば、哀川翔だろう。芸歴31年、自身の人生訓を詰め込んだ書籍『ブレずに生きれば道は拓ける! 一翔両断!!』を発売した翔アニキに、混沌とした現代を生き抜く秘訣を聞いた!

哀川翔――今って何かと生きづらい時代になってた…と感じている人は多いと思うんですが、翔さんはご自身が10代、20代だった頃と比べて、生きづらい時代になったと感じるようなことはありますか?

哀川:全然生きづらくないよ、俺は。ネットがどれだけ盛んになろうが、いろんなことを検索されようが、別に俺にとっては関係ないもん。LINEなんて、めちゃくちゃ便利じゃん! 俺が10代、20代の頃にあってほしかったよ(笑)。

――生きづらいとは感じてないんですね。もし、今の時代に翔さんが若者だったとしたら、生き方は変わってないですか?

哀川:たぶん変わってないね。俺はテレビゲームが出たときにも、一切テレビゲームやってないから。みんなテレビゲームにどっぷりハマったときに、毎晩、外で酒飲んでたんだもん(笑)。今、俺が若かったとしても、たぶん同じなんじゃないかな。

――確かに、そのライフスタイルだと変わりようがないですよね(笑)。翔さんはブレない生き方を貫いているなーと思うんですけど、自分の信念を貫く生き方っていうのは、なかなか容易ではないと思うんですよ。

哀川:うーん、どうなんだろうなー。でも、俺、信念はないんだよね。高校のときは学校の先生を目指してたのに、それがダメになって、とりあえず上京したんだけど、最初の目標も『とりあえず社長になりたい。何かの』だったし(笑)。根本は、むっちゃユルいんだよ。だから、行き詰まってる人って、『明日がない』みたいな言い方するけど、明日はあるよ。仕事だって、選ばなきゃいっぱいあるんだから。選ぶからダメなんだって。

――でも、翔さんも、選んではきたんじゃないですか?

哀川:選んでないよ。俺は明日来る仕事を選んだことないし、「どうですか?」って向こうから来る仕事を、来た順番に受けてるだけなんだから。俺たちは供給側だからね。需要に則ってやってきた結果、今の俺があるだけで、生き方自体は結構流動的だよ。だって、あんなに売れたカップヌードルだって、ずっと同じ味なわけじゃなくて、何度も味変わってるじゃん。いざってときに、そういう柔軟さもないと、生きてはいけないってことだよ。なんの世界でもそうだと思うよ。大体、今の人たちは、携帯1コなくなったぐらいでバタバタしちゃうでしょ?

――バタバタしちゃいますね。相当、焦ります。

哀川:それじゃダメだよ。俺なんて、まったくバタバタしないもん。300人くらい友達は携帯に登録されてるけど、そんなの誰かに聞いたらすぐわかるし、そうじゃなかったら、別にまた1から積み上げればいいんだもん。それでも連絡取れなかったら、こいつはいらないっちゅうことか、みたいな(笑)。

――(笑)。では、今の時代を生きづらいと感じていて、人生がうまくいっていない人は、何をどうすべきでしょうか?

哀川:うまくいってないって人は、どこかで甘えてんじゃないかな。俺が見てきた限り、いつも大変とか言ってるヤツは、まず人の話や言うことを聞かないよね。そりゃ、大変にもなるって。人の話や言うことを聞いてりゃ、そんなに大変になるはずないよ。

――ただ、いろんな人の意見を取り入れすぎると、今度は逆にどれを信じたらいいかわからなくなったりもします。

哀川:いやいや、現場で自分の上司をひとり決めればいいんだよ。『この人の言うことは聞こう』って。俺はそれでしか生きてないから。現場に行ったら、監督の意見は全部聞くぞって思って行ってるから。

――翔さんの、人生の師匠みたいな人はいるんですか?

哀川:人生の師匠はいないけど、その時々の師匠はいっぱいいるよ。俺はそういう人たちの言うことを聞いてきただけだから。そもそも下の人間が腹が減ったって顔をしてたら、「おまえ腹減ってんだろ?」って言ってくれる。それが師匠だから。「すみません、お腹空いてるんですけど」って、こっちから言わなくちゃいけないような上司を師匠にすることないよ。そういうことができない上司は、上司じゃないよ。成功してる人は、みんな気遣いがすごいから。そこは共通してる。

――自分も信頼できる相手を間違えちゃダメですね。

哀川:あと、今がうまくいってないって人は『まず自分を捨てなさい』っちゅうことだよ。だって成功してねえんだから、 1度捨てるしかないじゃん。これまで、自分の考えで失敗してんだから。まず1回捨ててみて、そこで誰が拾ってくれるのか。『誰も拾ってくんなきゃ、あなたは終わり』って話だから。

――終わっちゃったら、どうするんですか? それ…。

哀川:しょうがないよ、またそこから考えるしかないよ。終わってないから、考えられないんだよ。完全に終わったら考えるだろ、ヤッベー!! って。無人島にバーンと投げられてみな? みんな必死で生きようとするぜ? その覚悟がないからダメなんだよ。だから、ぬるいって言うんだよ、俺は。

――それぐらいのショック療法じゃないですけど、1回終われと。

哀川:そう。みんな、あまりにも自分をかわいがりすぎなんだよ。実は誰もがそんなにできてはいないし、できるように生かされてる、って思ったほうがいいよ。俺だって、現場でやることはわかっていても、その場で作品を作り上げる人がいないと生かされないわけよ。ただ、俺は「呼ばれた」っていう自負はある。「俺が来たんじゃない、おまえらが呼んだ。でも、俺はなんでも言うこと聞くぜ」って、そういうふうに構えてるから、現場が終わるんだ。終わるってことは、やり遂げたから帰れるんだよ。

――確かに。

哀川:俺、30数年間、現場やってるけど、1回も帰れなかった日はないから。言うこと聞きゃ終わるのよ。みんな言うこと聞かないから終わらないんだよ。だから、おまえが作ってんじゃないよ、ってことをまず頭の中に入れろって。まず、作り上げる人がいて、俺たちはその部品として働いてるから、モノができてるんだっていう回路を持ちなさいっちゅう話よ。

――これはサラリーマンも一緒ですよね。

哀川:一緒だよ。会社がなかったら、おまえはなんなんだよ。ひとりで会社やれば? っていう話じゃない。だから、文句ばっかタラタラ言ってるヤツには、いつも言うんだ。「おまえ監督やって、映画1本つくってみろよ。大変だぜ?」って。誰もが簡単にできないことを監督はやってるんだから、役者は言うこと聞いときゃ、いいじゃん。「こうやってください」って言われた通りにやってれば役者として成り立つんだから、100倍楽だよ、監督より。それでお金もらえるんだから、ラッキーじゃん。

――そう考えるとサラリーマンも使う側より、使われる側のほうが楽かもしれませんね。

哀川:絶対そうだと思うよ。言うこと聞いてりゃいいんだから。ただ、誰の言うこと聞くかは決めなさいよ、ってことだよ。

 これまで、ブレずに己の信念を貫いて生きてきた人と思っていたが、意外にも、自分の立場に合わせた柔軟な生き方をしていた翔アニキ。しかし、その考え方のベースは、すべてがシンプルで1本芯が通っている。時代は変われど、本質は決して変わらぬ生き方。だからこそ、哀川翔は多くの人に「アニキ」と慕われるのだろう。

[日刊SPA!]

Posted by nob : 2016年09月28日 14:31

また旅立つ君へVol.113/自らを手放すことが幸福への最後の一歩でありまたはじめの一歩。。。

■般若心経 「五蘊皆空」という言葉の解釈

 2014年10月に最も進んだステージのすい臓がんが発見され、余命数か月であることを自覚している医師・僧侶の田中雅博氏による『週刊ポスト』での連載 「いのちの苦しみが消える古典のことば」から、『般若心経』の「五蘊皆空(ごうんかいくう)」という言葉の解釈を紹介する。

 * * *

 本連載の第3回に書いた仏陀の言葉「諸法は我でない」を、仏陀の死後千年を経て著された般若心経の言葉として再び取り上げます。般若心経は、非常に多くの人々によって千年以上も読み続けられている言葉なので、その内容を重ねて紹介したいのです。

 第3回では、ギルバート・ライルの「範疇誤謬(はんちゅうごびゅう)」を参照しました。オックスフォード大学を初めて訪問した外国人が、各学部や図書館や運動場や事務棟などを案内された後で、「学生が勉強する所や学籍係が仕事をする場所は解りましたが、大学はどこに在ったのですか?」と質問したという話です。「私の身体」や「私の思い」等は「私という主体」と範疇が異なるのです。それは、デカルトの「我思う、故に我あり」が論理学的に間違っていることの証明でした。

 オックスフォード大学でギルバート・ライルの先生であったウィトゲンシュタインは著書『論理哲学論考』で「私の身体は有る。しかし私という主体は私の世界に属さない、それは世界の限界である」と言っています。

 般若心経には「五蘊」という言葉が出てきます。色(私の身体)・受(私の感覚)・想(私の表象)・行(私の意思)・識(私の認識)という5つの自己執着の要素の集合のことで、自己執着が空っぽになった状態が般若心経の「五蘊皆空」です。

 この五蘊皆空(自己執着が無くなった状態)が般若(知恵)の波羅蜜多(完成)です。前回紹介したように、知恵の完成は「筏の譬喩(いかだのひゆ)」を使って説かれました。旅人が、仏教という筏に乗って、苦しみの此岸から涅槃(安楽)の彼岸に渡った。彼岸に渡った後、旅を続けるには筏(仏教)を捨てる。自己執着を捨てることを説く仏教は、仏教自身に執着しないのです。

「知恵の完成に於いて」という文が「般若波羅蜜多時」と漢訳されました。「筏の譬喩」に当てはめれば「彼岸に於いて」という意味です。

 般若心経は「舎利子是」と続きます。「シャーリプトラ(お釈迦様の、知恵に優れた年上の弟子)よ、ここでは」という意味です。「ここでは」は「彼岸に於いては」です。般若心経の内容は、すべて「知恵の完成に於いて」の話なのです。彼岸においては筏(仏教)も捨てるので、仏陀が説かれた「苦集滅道」さえも捨てるのです(無苦集滅道)。

 明治維新以後のいわゆる日本の近代化は、実際には西洋化でした。言葉も外国語の翻訳に使われて西洋化し、素晴らしい日本文化が忘れられています。仏教という翻訳語(元来は仏法、および仏道といわれた)が、キリスト教などの一神教のように一つの価値観を信仰する宗教と混同されています。仏法(現代語では仏教)は、「我こそ正しい」という自己執着を離れ、あらゆる価値観を尊重する宗教(生き方、価値観)なのです。

●たなか・まさひろ/1946年、栃木県益子町の西明寺に生まれる。東京慈恵医科大学卒業後、国立がんセンターで研究所室長・病院内科医として勤務。1990年に西明寺境内に入院・緩和ケアも行なう普門院診療所を建設、内科医、僧侶として患者と向き合う。2014年10月に最も進んだステージのすい臓がんが発見され、余命数か月と自覚している。

[NEWSボストセプン]

Posted by nob : 2016年09月25日 18:00

オジサンオバサン世代はもうビックリポンや。。。

■性交渉の経験がない人が4割超え!恋人を作らない理由3選

grinvalds/iStock/Thinkstock 国立社会保障・人口問題研究所が独身者5,276名の男女に調査をした結果、「交際相手がいない」男性が69.8%と約7割、女性が59.1%と約6割にも増加したと報じられた。

さらには、「性交渉の経験がない」独身者の割合も男性42.0%、女性44.2%と男女とも増えているそうだ。

この話題に関連し、しらべぇ編集部ではしばらく異性と交際していない男女に「恋人を作らない理由」を取材してみた。

①2次元しか好きになれない

「僕はアニメが好きで、異性に対するトキメキも、そういう行為もずっとアニメで発散してきました。そのうち、生身の異性に対して何も感じなくなってきたんですよね。

モテないわけではないので彼女がいたことはあるけど、そういう行為ができないんです。

女性に対して理想が高くて夢見がちな傾向があると友人から指摘されますが…そのことに関して、自分自身深刻には悩んではいません」(20代男性)

2次元が充実し過ぎて、すべてをそこで解消できるという。このことを本人が悩んでいないことが、もしかしたら問題なのかもしれない。

②与えたり与えられたりがわからない

「私は恋愛をしていなくても、日常が忙しくて充実しているというのもあるかもしれません。でも、昔から与えたり与えられたりという感覚がわからないというのが大きいのかも。

人に頼るのが得意ではないんですが、何でもひとりでこなしていくうちに、何のために恋愛をするのかがわからなくなったというのもあります。

結婚はいずれしたいと考えているんですが、別れる可能性も考えると時間を費費やせないです」(20代女性)

彼女は常に多忙なために、恋愛には時間をかけられないという。女性が社会に出るようになり、夢に対する自己実現とのバランスがうまく取れないのかもしれない。

③異性への接し方がわからない

「女性との接し方がそもそもよくわからなく、デートをしてみても付き合うまでいたらないことが多々あって。『面倒くさい』『お金が掛かる』などのイメージがつくようになりました。

たぶんですが、恋人がいる男性は性欲が自分より強いんだと思います。性欲が面倒くさいを上回ることがないのも問題だと自分で感じています。

また、恋人がいて本当に良かったと思う経験をしたことがないのもあるかもしれませんね。今では恋人を作りたいという気持ちも皆無になっています…」(30代男性)

恋愛は学校でも会社でも教わることはないので、どうすればいいのかわからないという人も少なからずいるのかもしれない。

本記事の取材のような理由で恋人を作らない人もいるが、国立社会保障・人口問題研究所の調査では、いずれ結婚をしたいと考えている独身男女は9割以上という結果が出ている。

このような状況の背景には、「日本人は働きすぎだけど貧しい」ということもあるのかも。

政府が1ヶ月の残業時間に上限を設定する検討に入ったが、少子化を食い止めることができるのか注目したい。

・あわせて読みたい→他人の悲しみに共感できない人の特徴 交際経験の有無も関係か

(取材・文/しらべぇ編集部・ニートgoma)

[NEWSボストセプン]

Posted by nob : 2016年09月25日 17:53

また旅立つ君へVol.112/孤独を知ることが幸福へのはじめの一歩。。。

■人とはさみしい生きもの 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】

「犀の角のようにただ独り歩め」。

何か自分が行きづまったときや、たとえようもなくさびしいときに、ふっとわたしの口をついて、このお釈迦さまのことばが出てきます。すると不思議に心はなだめられ、不如意も、怒りも怨みも消えてしまうのです。わたしはひそかにこれを自分の呪文としてきました。哀しみや怨みやさびしさに捕らわれている自分が、荒野をさまようただ独りの一角獣に見えてくるのです。

しょせん人間は孤独な動物だったんだという諦念が、あらためて胸によみがえってきます。

瀬戸内寂聴

[しゃベル]


■犀の角のようにただ独り歩め
(スッタニパータ「蛇の章」)

『犀の角』一切の生きものに対して暴力を加えることなく、一切の生きもののいずれをも悩ますことなく、また子女を欲するなかれ。況んや朋友をや。犀の角のようにただ独り歩め。

交わりをした者には愛恋が生ずる。愛恋にしたがってこの苦しみが起る。愛恋から患(うれ)いの生ずることを観察して、犀の角のようにただ独り歩め。

朋友・親友に憐れみをかけ、心がほだされると、おのが利を失う。親しみにはこの恐れのあることを観察して、犀の角のようにただ独り歩め。

子や妻に対する愛著は、あたかも枝の茂った竹が互いに相絡むようなものである。筍が他のものによりつくことのないように、犀の角のようにただ独り歩め。

あたかも林の中で、縛られていない鹿が食物を求めて欲するところに赴くように、智ある人は独立自由をめざして、犀の角のようにただ独り歩め。

同伴者の中におれば、休むにも、立つにも、行くにも、旅するにも、つねにひとに呼びかけられる。ひとの欲しない独立自由をめざして、犀の角のようにただ独り歩め。

同伴者の中におれば、遊戯と歓楽とがある。また子女に対する情愛 (pema) は甚だ大である。愛しき者と別れることを厭いながらも、犀の角のようにただ独り歩め。

四方のどこにでもおもむき、害心あることなく、何でも得たもので満足し、諸々の苦難に堪えて、恐怖することなく、犀の角のようにただ独り歩め。

出家者でありながらなお不備の念をいだいている人々がいる。また家に住まう在家者でも同様である。だから他人の子女に執心すること少く、犀の角のようにただ独り歩め。

葉の落ちたコーヴィラーラ樹のように、在家者のしるしを棄て去って、在家の束縛を断ち切って、勇者はただ独り歩め。

もしも汝が、賢明で、協同し律儀正しい明敏な同伴者を得たならば、一切の危難にうち勝ち、こころ喜び、念いをおちつけて、かれとともに歩め。しかしもしも汝が、賢明で協同し行儀正しい明敏な同伴者を得ないならぱ、あたかも王が征服した国を捨て去るようにして、犀の角のようにただ独り歩め。

われらは実に朋友を得る幸を讃称(ほめたた)える。自分よりも勝れ或いは等しい朋友には親しく近づくべきである。このような朋友を得ることができなければ、罪のない生活を楽しんで、犀の角のようにただ独り歩め。

金工がよく仕上げた二つの輝ける黄金の腕輪が一つの腕においては相打つのを見て、犀の角のようにただ独り歩め。

このように二人寄っているならば、われに饒舌といさかいとが起るであろう。未来にこの恐れのあることを察して、犀の角のようにただ独り歩め。

実に欲望は色とりどりで甘美であり、心に楽しく、種々のかたちで心を攪乱する。欲望の対象にはこの患(うれ)いのあることを見て、犀の角のようにただ独り歩め。

これはわたくしにとって災害であり、腫物であり、禍であり、病であり、矢であり、恐怖である。諸々の欲望の対象にはこの恐ろしさのあることを見て、犀の角のようにただ独り歩め。

寒さと暑さと飢え歩渇(かつ)えと風と太陽の熱と虻と蛇と、—— これらすべてのものにうち勝って、犀の角のようにただ独り歩め。

あたかも肩がよく発育し斑紋ある巨大な象が、その群を離れて、欲するがままに森の中を遊歩するように、犀の角のようにただ独り歩め。

集会を楽しむ人には、暫時の解脱に至るべきことわりもない。太陽の末裔(ブッダ)のことばをこころがけて、犀の角のようにただ独り歩め。

相争う哲学的見解を超え、(さとりに至る)決定に達し、道を得ている人は、「われは智慧を生じた。もはや他のものに指導される要がない」と知って、犀の角のようにただ独り歩め。

貪ることなく、詐ることなく、渇することなく、(他人の徳を)覆うことなく、濁りと迷妄とを除き去り、一切世間において愛執のないものとなって、犀の角のようにただ独り歩め。

義ならざるものを見て邪曲にとらわれている悪い朋友を避けよ。貪りに耽って怠惰な人に、みずから親しむな。犀の角のようにただ独り歩め。

博学で真理をわきまえ高邁・明敏な友と交われ。いろいろとためになることがらを知り、疑惑を除き去って、屋の角のようにただ独り歩め。

世の中の遊戯や娯楽や快楽に満足を感ずることなく、心ひかれることなく、装飾を離れて、真実を語り、犀の角のようにただ独り歩め。

妻子も父母も、財宝も穀物も、親族やそのほかすべての欲望までも、すべて拾てて、犀の角のようにただ独り歩め。

「これは執着である。ここには楽しみは少く、快味も少くて、苦しみが多い。これは魚を釣る鉤である」と知って、賢者は、犀のようにただ独り歩め。

水の中の魚が網を破るように、また火がすでに焼いたところに戻って来ないように、諸々の(煩悩の)結び目を破り去って、犀の角のようにただ独り歩め。

。俯して視、とめどなくうろつくことなく、諸々の感官を防ぎ、こころを護り、(煩悩の)流れ出ることなく、(煩悩の火に〉焼かれることもなく、犀の角のようにただ独り歩め。

葉の落ちたバーリチャッタ樹のように、在家者の諸々のしるしを除き去って、出家して袈裟の衣をまとい、犀の角のようにただ独り歩め。

諸々の味を貪ることなく、欲求することなく、他人を養うことなく、戸ごとに食を乞い、家々に心をつなぐことなく、犀の角のようにただ独り歩め。

こころの五つの覆いを断ち切って、すべての随煩悩を除き去り、たよることなく、愛念の過ちを絶ち切って、犀の角のようにただ独り歩め。

。以前に経験した楽しみと苦しみとを擲ち、また快さと憂いとを擲って、清らかな平静と笑らいとを得て、犀の角のようにただ独り歩め。

最高の目的を達成するために努力策励し、こころ怯むことなく、行いに怠ることなく、毅(つよ)い活動をなし、体力と智力とを具え、犀の角のようにただ独り歩め。

独座と禅定を捨てることなく、諸々のことがらについて常に理法のとおりに行い、諸々の生存における患いを確かに知って、犀の角のようにただ歩め。

愛執の消滅を求めて、怠らず、唖ではなくて、学問あり、こころをとどめ、理法を明らかに知り、自制し、努力して、犀の角のようにただ独り歩め。

音声に驚かない獅子のように、網にとらえられない風のように、水に汚されない蓮のように、犀の角のようにただ独り歩め。

歯牙強く百獣の王である獅子が他の獣にうち勝ち制圧してふるまうように、辺地の坐臥に親しめ。犀の角のようにただ独り歩め。

慈しみと平静とあわれみと解脱と喜びとを時に応じて修し、一切世間に背くことなく、犀の角のようにただ独り歩め。

貪欲と嫌悪と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失っても恐れることなく、犀の角のようにただ独り歩め。

ひとびとは自分の利益のために交わりを結び、また他人に奉仕する。今日、利益をめざさない友は、得がたい。自分の利益のみを知る人間は、きたならしい。犀の角のようにただ独り歩め。

岩波文庫『ブッダのことば』−スッタニパータ−第1 蛇の章 3、犀の角(16〜21頁)

[仏教再考/犀角独歩]

Posted by nob : 2016年09月22日 15:34

摂ることよりも余分なものを摂らないこと、、、そして運動と睡眠。。。

■便と尿の排出に勝る「デトックス」はない

 ハリウッドセレブや成功者に続けと言わんばかりに、巷には意味不明な横文字の健康法が溢れる昨今。そうした「意識高い系」健康法にハマる健康オタクたちに残念なお知らせを発表する。

「毒出し」は日常生活の中で十分できる!

 体内に蓄積した重金属や残留農薬、活性酸素などの有害物質を排出して「解毒」することで健康を取り戻すというのがデトックス。血液にオゾンガスを混合して体内に戻す「血液クレンジング」、コールドプレス製法で作ったジュースと水だけで数日間過ごす「ジュースクレンズ」などは、有名人の実践者が多い。

森林浴「体内をキレイな酸素で満たしたいなら森林浴で十分。僕が考案したゾンビ体操をすれば血管が広がってすべての細胞に血液が行き渡りますから、そこでしっかりよい空気を吸えば不要な二酸化炭素などが排出される。これが本当のデトックスだと思いますね」(池谷医院院長の池谷敏郎氏)

 おおたけ消化器内科クリニック院長の大竹真一郎氏は「そもそも毒素が何なのか」と根底から疑問を呈する。

「何が決定的な毒素になるかは個人差があるし、コールドプレスジュースの酵素が毒素を排出するなどありえない。本当のデトックスと言えそうなものは、体内に溜まった重金属をキレート剤の点滴で抜く療法や、水銀を抜く薬の服用ぐらいでしょう。ちなみにこちらは1錠10円程度で、慢性肝炎の治療でも使用されるもの。また、汗をいくらかいても有害物質は数パーセントしか排出されません」

「便と尿の排出に勝るデトックスはない。そのためには健康的な食生活と運動」(大竹氏)だそうで……。

【池谷敏郎氏】
医学博士。池谷医院院長。

【大竹真一郎氏】
消化器内科医。おおたけ消化器内科クリニック院長。

Posted by nob : 2016年09月22日 15:27

私も日常的に感じ取っています。。。

■虫の知らせ「亡くなる人がテレパシーで伝えている」説の真偽

「虫の知らせ」とは、『大辞泉』によれば〈よくないことが起こりそうであると感じること〉。「よくないこと」の最たるものとして、「身近な人が死ぬ予感」という意味で使われることが多い。

 2012年、NPO法人・プライマリヘルスケア研究所が「家族や親しい人の臨終に居合わせなかった経験がある人」を対象にアンケート調査を実施した。その結果、207人中87人、実に42.0%が「虫の知らせ」があったと回答したのだ。

「虫の知らせ」には、「亡くなる人物が自分の死をテレパシーのように伝えている」という説があるが、ヴァージニア大学のイアン・スティーブンソン教授は、英国心霊研究協会やアメリカ心霊研究協会などによる報告事例などを、著書『虫の知らせの科学』にまとめた。その中で、

〈意識にのぼらないところで、超感覚的プロセスを介した感情の重要なやりとりが、大半の人間同士の間で四六時中行われており、おそらくは、われわれの情動や行動に相当な影響を与えていることは想像に難くない〉

 として、「テレパシー説」を後押ししている。

 一般社団法人日本看取り士会代表で、これまでに約200人の人を看取ってきた柴田久美子氏の話。

「仕事柄でしょうか、虫の知らせの話はたくさん見聞きしてきましたし、私自身も不思議な体験をしました。

 ある夜、入院中の母が私の名前を呼ぶ声が聞こえたんです。『母のもとに行かなくてはならない』と直感し、すぐに支度をして病院に向かっていると、その電車の中で兄から母の危篤を知らせる電話が入りました。

『もう向かってるから』と伝えると兄はとても驚いていました。到着したときにはすでに母の意識はありませんでしたが、看取ることはできました」

 悪い予感は外れるに越したことはない。しかし、「虫の知らせ」がプラスに働くことだってある。悪いことと決めつけずに、前向きに「虫の知らせ」と向き合うことも必要なのかもしれない。

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2016年09月22日 15:18

人は聞きたいことだけを聞きたいように聞き、、、話したいことだけを解ってほしいように話している。。。

■「カン違いの多い人」が知らない会話の本質
人は自分が「聞きたい」ように聞いている

宇都出 雅巳 :トレスペクト教育研究所代表・学習コンサルタント

「ええっ!この資料、午前中までだったんですか? てっきり今日いっぱいまでだと……」。
こうしたコミュニケーションでの勘違いで起こる仕事のミスは、かなりやっかい。どちらも正しいと思っているために、「言った」「言わない」の問題で議論が泥沼化したり、上司や取引先から一方的に怒られたりと、重大化しがちです。
『仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方』の著者であり、脳科学・認知科学に詳しい学習コンサルタントの宇都出雅巳さんが、コミュニケーションによるお互いの勘違いの原因と対策を解説します。

「コミュニケーションはキャッチボール」ではない

仕事においてコミュニケーションは必要不可欠です。大半の仕事は一人で完結するものではありませんし、人とかかわるサービス業が増えています。さらにチームの垣根が平気で国境をまたぐような時代です。ビジネスシーンではコミュニケーションの重要性がますます高まっています。

それと比例してコミュニケーションミスも増えています。コミュニケーション頻度が高まる一方で、対面でのリアルタイムのやり取りは減って、メールやSNSでの文章ベースのやり取りが増えているのも、コミュニケーションミスの増加に拍車をかけているのでしょう。

そしてこのコミュニケーションミスは、「きちんと伝える」「きちんと聞く」といった心構えのレベルで改善できるものではありません。実はきちんと伝えてもその通りには伝わらないし、きちんと聞いても正確には聞けないのです。

「そんなバカな……」と思う人もいるでしょうが、これが脳科学や認知科学がここ数十年の間で明らかにしてきた事実です。まずはこれを受け入れることがコミュニケーションミスをなくすスタートラインです。

あなたは「コミュニケーションはキャッチボールである」と思っていませんか?これはコミュニケーション研修などでよく使われるたとえですが、実はコミュニケーションはキャッチボールのようなものではありません。それとは全く違うものです。

コミュニケーションを何かボールのやり取りのように考えることが、コミュニケーションについての誤解を生み、結果的にコミュニケーションミスを誘発する要因にもなっています。では、コミュニケーションとはどういうものなのでしょう。

他人の話は、無意識に自分の記憶を元に理解している

コミュニケーションでは、やり取りされる言葉(キャッチボールでのボール)に注意が向きがちですが、重要なのはそれぞれの人の中で思い出されている「記憶」です。それこそがコミュニケーションで伝えようとしていることであり、伝わっていることなのです。具体的な例も挙げながら解説していきましょう。

話し手が自分の記憶にある経験を他人に話すとき、その記憶のすべてを言葉にするわけではありません。たとえば、「昨日、渋谷で友人とお酒を飲んだ」と誰かに話すとしましょう。しかし、「昨日」といってもそれが朝なのか昼なのか夜なのかわかりません。また渋谷といっても渋谷のどこなのか、そもそもお店だったのか自宅だったのかも省略されています。

こうしたすべてを言葉にしていては会話が成立しません。ですから、そのとき話し手は必ず情報を「省略」します。

普段は「何が省略されている」ということをわざわざ意識しなくてもコミュニケーションは成立します。それは、話し手の言葉の省略された部分を、聞き手が無意識に記憶を連想し、自動的に補完しているからです。

ただ、話し手が話した記憶と、聞き手が連想した記憶は、もちろん異なります。蓄積してきた「記憶」が違うわけですから連想ゲームのように結果が違って当然です。

普段のコミュニケーションでは、聞き手は自分の記憶を頼りに相手の言葉の省略されている部分などを補完し、解釈を加えて理解(したつもり)となります。

こうした思い出していること自体が意識にのぼらない記憶のことを認知科学では「潜在記憶」と呼びます。(ちなみに意図的に思い出そうとする記憶のことを「顕在記憶」といいます。)

職場におけるコミュニケーションミスはそれなりに知識や経験が増えてくると起こりやすくなります。というのも、相手の言葉を聞くことによって引き出される記憶が、知識や経験がある人ほど多くなるからです。そのせいで、相手が意図していた言葉の意味とは違う記憶が無意識に反応してしまいがちになります。

たとえばあなたが後輩から仕事の相談を受けたとします。あなたの頭の中にはその相談に関連する知識や経験が豊富にあります。すると関連する記憶が次々と活性化され、「ああ、あのことね」「後輩の悩み所はここだろう」といったように「わかったつもり」になってしまうわけです。これが勘違いのもとになります。

逆に記憶のストックの少ない新人は、相手の話のキーワードが自分の記憶に結びつきにくいので、省略された部分を補完することができません(だから上司は丁寧に説明しないといけないのです)。

仕事でのコミュニケーションミスといって真っ先に思い浮かぶのは、情報の伝達ミスではないでしょうか。つまり相手に伝えたと思ったのに実は相手が正しく理解していなかったケースです。

簡単な仕事の指示やアポの日取りといった情報なら、情報をできるだけ省略せず、かつ相手が間違えそうな箇所を強調するなどして説明すれば、おおかた伝わります。

しかし複雑な仕事の手順など、相手の理解力が問われる情報はいくら丁寧に説明しても完全に伝わるかどうかわかりません。そこで効果的なのが相手に復唱してもらうことです。

『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(KADOKAWA)の著者で、学習塾教師である坪田信貴氏は、その著書のなかで生徒に教えたことを復唱させることの重要性を説いています。

復唱するためには教わったことを完全に理解していないとできません。あいまいな理解のままだと論理展開が組めないので、説明もアヤフヤになります。何度も指摘しているように、人は脳の補完機能があるため、すぐにわかったつもりになります。復唱によって自分がどこまでを理解して、どこから理解していないのか、はっきり認識することができるのです。

仮にすべてを理解して難なく復唱できたとしても、復唱したことによって記憶を定着させやすくする効果もあります。仕事の現場でも後輩などに何かを指導して、それが伝わったかどうか確認したいのであれば、復唱してもらうことが最も確実です。

また復唱は自分自身で行うこともできます。たとえば研修やセミナーで何かを学んだり、本を読んだりしたとき、本当に自分がそれを理解したかどうかをチェックするには実際にアウトプットしてみることをおすすめします。

誰かに口頭で説明してみてもいいですし、文字に書き出しても構いません。SNSを使って「備忘録」と題して学んだことを簡単な文章にまとめてみてもいいでしょう。他人が読んでも理解できる文章を書くには、確実に自分自身が理解している必要があるわけですから。

また、ビジネスのコミュニケーションにつきものなのが「言った」「言わない」のトラブルです。相手と自分の記憶が異なるわけですから、互いの正当性を主張したところで結論は出ません。

そういった事態を防ぐためには客観的な事実として記録を残すしかありません。最近はスマホで手軽に録音ができますが、すべての会話を録音するのも現実的ではないので(マナー上の問題とデータ容量の問題で)、ここはやはり、もっとも原始的、かつ手軽なメモがいいでしょう。

とくにメモであればその場で書き込みつつ、相手にもそれをリアルタイムで見せることができます。実はこれが非常に重要です。一般的に会議の席などで相手にも見えるようにメモをとる人は少ないですが、あえて相手にも見えるように堂々と書き出す方が、経験上、絶対におすすめです。

もちろん、ホワイトボードやフリップチャートがあれば、そこに書き出していくのもおすすめです。ホワイトボードはスペースがなくなったら、写真に撮って新たに書き出しましょう。

対面のコミュニケーションにこだわる意味

いくら当人が「伝えたつもり」「聞いたつもり」でもミスは起きます。対面でのコミュニケーションですらそうなのですから、顔の見えない電話やメール、SNSではどれだけコミュニケーションミスが起きているか、恐ろしくなったかもしれません。

非対面型コミュニケーションの弱点は、相手の反応がリアルタイムでわからないことです。対面で意識を相手に向けていれば、相手の顔色が変わったり、言葉の前に微妙な間が入ったりとわずかな異変にも気づくことができます。そうやって反応がわかるからこそ臨機応変に軌道修正がかけられるわけですが、相手の顔が見えないメールであったら反応を想像するしかありません。

まだ電話であれば口調で反応がなんとなくわかりますし、LINEやメッセンジャーでリアルタイムに短文の応酬をするのであれば若干はマシかもしれませんが、それでも対面での会話に勝るものはありません。

仕事のスピードアップのためにさまざまなコミュニケーションツールを活用することはいいことです。しかし、相手に誤解されるおそれがある場合や、相手の反応を見ながらではないとうまく伝えられない込み入った話などは、手間がかかっても電話なり対面での会話を心がけましょう。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2016年09月19日 13:46

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.46/自衛隊員も同様です。。。

■小泉純一郎氏「米兵の被ばくは常識でわかる」トモダチ作戦の見舞金1億円調達へ

2016年9月7日、元内閣総理大臣・小泉純一郎氏が記者会見を行いました。小泉氏は、アメリカ海軍による東日本大震災の復興支援「トモダチ作戦」で、米兵が被曝した可能性を示唆。健康被害に苦しむ米兵のために設立した、「トモダチ作戦被害者支援基金」について説明しました。

「トモダチ作戦被害者支援基金」設立の経緯

小泉純一郎氏(以下、小泉) あーあー、大丈夫かな?(笑)。これでいいか。ご紹介いただきました小泉です。本日はお招きいただきまして、ありがとうございます。 私はここに初めて来たと思ったんですが、今、写真を見たら、現役の総理のときに1回来てるんですね(笑)。 最近は過去のことをほとんど忘れてますけどね(笑)。ちょっと気にかかってるのは、最近、何を言おうとしてるかも忘れることがあるんですよ(笑)。 (会場笑) 今日は1時間といっても、ブライアンさんが通訳をしてくれますから、中身は30分のようですので、「トモダチ作戦」と、それから私が原発ゼロ運動をしていますから、その点についてできるだけ簡単にお話しして、あとは質問を受けたいと思っております。 私は、今日通訳していただくブライアンさん、奥様のエイミー(辻本)さん、お子息のジュリアンさんの3人のみなさんと、城南信金の吉原さんと一緒に、5月に4日間の予定でサンディエゴにうかがいました。 それは、エイミーさんから、この(「3.11」の)救援作戦で被害に遭った兵士たちがかなり出てきていて、それがあまり知られてないということを聞いたんですね。アメリカのメディアにおいても、日本のメディアにおいても知られてないと。 そこで、エイミーさん曰く、元総理の小泉さんがサンディエゴに行って、じかに被害者の兵士の方々と話しあえば、あるいは実情を聞けば、少しはメディアでも報道してくれるんじゃないかという話だったんです。 本当に「トモダチ作戦」で放射能による被害に遭った兵士がそんなに多くいるのかと。それはやっぱり人から聞くよりも、じかに聞いたほうがいいかなと思って、「行こうか」という話になったんです。 その話を聞いたのは3月のことでした。そこに城南信金の吉原さんも同席してたもんですから……。私は城南信金のシンクタンクの名誉所長を仰せつかっているんですね。 初代の所長が、私の慶應の時代の先生で、政府の税制調査会長をしていた経済学者の加藤寛先生でした。加藤寛先生というのは、名前を聞けば日本人は全部知ってますよ。有名な人だから。もう説明する必要ない(笑)。 私も総理時代、経済政策等でいろいろご指導いただいた先生です。その方が亡くなったあと、「小泉さん、2代目の名誉所長どうか?」という吉原さんの話で引き受けたんです。 その吉原さんが、ブライアンさんとエイミーさんを紹介して、この会談になったんですね。3月に初めてお会いしたんです。 それで「サンディエゴに行って、じかに兵士の話を聞いてくれ」って話のとき、ちょっと考えたんです。ところが、吉原さんがすぐ「ホテル代と飛行機代は私が出します」と言ってくれたんです。城南のシンクタンクの名誉所長をしていますけれども、給料は一切もらってないんですけど(笑)。 (会場笑) そこまで熱心に言っていただくんだったら、やっぱり聞く必要があるなと思って行ったんですよ。5月に4日間ですね。10名の健康被害に遭った兵士のみなさんとお話をいたしました。だいたい20代〜30代の方ですね。

東日本大震災における米兵の被ばく疑惑

その方々が、トモダチ作戦で韓国に行く途中、日本政府からの要請で、(航空母艦の)「ロナルド・レーガン」が「すぐ東北沖へ行け」という司令を受けたと。 東北沖合で停泊して、ヘリコプターで被災した地域等に行ったり来たりしながら、救援活動に励んでくれたんです。 約1ヶ月間、そこに滞在しながらさまざまな救援活動に励んでくれて。その後、しばらく経ってから、体の調子がおかしいという状況だったようです。半年後、1年後、病院でお医者さんに診てもらったんだけども、原因不明と言われたと。 そのうち日が経つにつれて、鼻血が止まらない、下血が止まらない、そういう状況のようだったようです。それで「これは放射能の被害じゃないかな」とだんだん感じてきたようですよ。 3月にこの話を聞いたときに、ブライアンさん、エイミーさんが、あのレーガンで、その状況を映していたビデオがあったんですね。残ってるんですよ。ビデオも拝見しまして。 彼らは放射能が来てると知らないものですから、福島の原発でメルトダウンが起きたとき、海のほうへ風が吹いてたんですね。彼らは、まさか放射能が出てるとは知らないものですから、防護服を着ないで救援活動をしてたわけです。 帰って来たら、原子力空母ですから、当然ガイガーカウンターなり、放射能測定機能を載せてますよね。それが鳴り出してるわけですよ。「すぐ服を脱げ、シャワーを浴びろ」というような話も、ちゃんと音声も入ってるんですよね。 だから、東北地方の人よりも放射能の風、「放射能プルーム」って言うんですか? それが海に行ったもんですから、もろに放射能の汚染のなかにいるんじゃないかという状況を恐れてたわけですね。話に出てるわけですよ。「ことによると、俺たちは放射能のなかにいるんじゃないか」って。 「服を脱いでシャワー浴びろ」と言われても、今から考えると、シャワーを浴びるの海水ですから、海水の塩分を除くシャワーを浴びてたと。放射能の物質は除けないんですよね。 なおかつ、料理は海水を真水にして、淡水にして、海水を使って料理してるんですから、当然放射能の汚染された海水、塩分だけ取った真水ですけれども、放射能物質が残っている、汚染された汚染水によって料理してたわけですよね。それを食べてるわけですよ。 日が経つにつれて病気の症状は重くなる。しかし、「この病気は放射能の被害によるものとは断定できない」というのが、病院においても医者においても共通の言葉だったようです。

頑強な海兵隊員の体に起きた異変

彼らとじかに会ってお話を聞いたんですが、彼らは海兵隊ですから。聞くところによると、海兵隊というのは一番厳しい訓練を要求される部隊のようですね。 だから、みんな頑健な兵士だったんですよ。20〜30代ですから。頑健で健康状態が良くなきゃ海兵隊員に採用されないわけですよね。 その頑健な兵士がもう軍隊の隊員としての活動も十分にできなくなった。日々体の症状が悪くなってるのはよくわかってる。そういう状況の話をじかにうかがいました。 私が行ったときは、もうすでに7名の方が病気でなくなったと。300人も病気で苦しんでいる兵士たちが出てきたと。そういう話で、サンディエゴに来てくれるという人は限られてたようですね。 さまざまな病状の方から聞こうと思ったんですけれども、最後もう1人来る予定の人は、病状が重くて来れないという人、その人は来ませんでしたけれども、だいたい症状の比較的軽い人が来てくれたようです。 女性兵士の1人で、妊娠しながらその救援活動をしていた女性がいたと聞いています。その方は、本人は見えませんでしたけれども、生まれたときは障がい児で、もうその子供は亡くなったと。本人も今病気で、除隊しているという話でした。 それぞれ若い兵士が、頑健な体にもかかわらず思いがけない放射能に汚染されて、病状に苦しんでいる姿。 会ってみてね……1つ驚いたことには、病気を抱えながらも、あきらめというか、なにか明るいんですよね。みんな暗くないんですよ。「仕方がない」と言って。 しかし、軍隊の隊員として、病気が重くなっていくと、ふだんの正常な活動ができない。体が思わしくないので自分から除隊した人もいるし、あるいは外から見てても、これはもう活動できないだろうと思えば除隊せざるをえない。そういう状況のようですね。 除隊すると、お医者さんにかかった場合、医療保険がきかないという人がいましたね。兵士のなかで、自分が除隊させられると。今までは軍隊にいた限り、軍の病院で面倒を見てくれた。しかし除隊しちゃうと、もう軍の病院と関係なくなって、民間の病院に自分で行かなきゃいけない。 どちらかというと、海兵隊員のみなさんは比較的裕福ではない家庭の方が多いと。アメリカは日本のように国民皆保険じゃないですから、医者にかかるだけで相当なお金がかかるようです。 あの頑健な兵士がね……こういう活動ができないで苦しんでる姿をどうしてもっと早く知らなかったのか、またあんまり新聞で報じられてないのはなんだろうかのかと、不思議に思いましたね。

病気に苦しむ米兵は300人以上

ロナルド・レーガン空母にいる乗組員は5,000人ぐらいいるようです。そのほか、空母ですから、付随する艦隊も一緒に来てます。 あとで聞いたことによると、あのトモダチ作戦1〜2ヶ月の間に、米軍は日本政府の要請にもとづいて、海兵隊のみならず、海軍、陸軍、空軍、約2万人を超える兵士が、あのトモダチ作戦に参加して、救援活動に励んでくれたようです。 しかし、放射能があれほど漏れて、防護服を着ないまま活動をしていた兵士が、放射能被害によると思う病に苦しんでいるというのをじかに聞いて、「これはほっとけないな」と思ったんです。 兵士たちは淡々と話してましたね。「私は任務としてこういう活動をしている」と。「ヘリコプターに乗った」あるいは「ヘリコンプターを整備していた」とか、そういう任務について淡々と話してましたよ。しかし、これが病気になっちゃって、「仕方がないな」というわけですね。 私は行くとき、300人と聞いたのもビックリしたんです。病的に苦しんでる人が300人も出ているなと。 お見舞いに行くんだから、行く前に吉原さんと相談して、お見舞い金かなにがしか持っていかなきゃ悪いなと。お菓子とか持っていったってしょうがないだろうと思って、200〜300万円持っていけばいいかなと思ったんですよ。 「10人かそこらじゃないかな?」と思ったら、300人を超えてると聞いてね。これは200〜300万円だったら恥かいちゃうなと思って。じゃあ、手ぶらで聞こうと。なにも持っていかない。聞いただけです。 (会場笑) ところが、行ったときは300人を超えた。4日間ですけど、帰るときは400人を超えたって話を聞いたんです。 それで話を聞いて、又聞きじゃなくて、じかに病気で苦しんでる兵士に聞いて、「お気の毒ですね」とか「かわいそうですね」と言って、それでおしまいにするわけにはいかないなと思ったんです。 今、兵士たちは裁判を起こしてますよね。兵士はいかなる被害に遭っても、アメリカ政府を訴えることはできないという制度なようですから、東電とGEとか会社を訴えているようです。それは日本で裁判するのか、アメリカで裁判するのかというのを今、争ってる最中のようです。

日本政府は「放射能による健康被害とは断定できない」

私は5月にサンディエゴに行く前に、外務省の北米局長担当を訪ねて、「こういう事態だけど知ってるか?」と聞きました。聞いてみると、事情は正確に把握していたようです。 「じゃあ、私たちはこれからサンディエゴに行って、じかに兵士に聞いて、また話をする」と言って行ったんです。そして、帰って来てからまた報告に行きましたよ。 北米局長は同情はしてくれましたけどね、「せっかくトモダチ作戦に救援して来た方々がこういう苦しい事情というのは、本当に残念だ、かわいそうだ」という話はしてましたけれども、「政府としてはこれはなにもできないんだ」という話でした。 そこで、政府の考え方もわかりますし、それからアメリカの上下両院も国防総省に「どうなってるのか?」と聞いてるんですよね。 アメリカは国防総省のその問いに対する返答は、だいたい東電やGEと言ってることが同じことでした。「これは放射能による健康被害とは断定できない」という結論です。 しかし、医者でない私が言うのもなんですけどね、断定できないにしても、頑健な兵士がこれほどの被害に浴びて、鼻血が出て、しかもレントゲンを撮ると、「内部に腫瘍ができてる」とか言われてる状況、これを見ればだいたい「あ、これは放射能による被害だ」というのはわかりますよ。常識で。 そこで、政府はなにもできないんだけれども、じかに聞いた私としては、なにか自分にできることをやらなきゃいかんと思ったから、「なにがしかの治療に役立ててくれるような基金を立ち上げて、わずかでも感謝の気持ちを表さなきゃいかんな」と思って、この「トモダチ作戦被害者支援基金」を立ち上げたんです。

基金によって1億円程度の見舞い金を渡したい

私は政府の人間じゃありませんから、もう一民間人ですから、そんな資金もないし、できるだけ多くの国民にこの実情をわかってもらって、少しでも寄付してもらえればいいなと思って、7月5日にこの支援基金を立ち上げました。 200〜300万円じゃ笑われちゃいますからね、なんとか1億円を集めて、ミリオンダラーを集めて、それを今後の治療かなにかに役立ててもらえればなと思って、今、吉原さんとかと協力しながら募金活動を始めております。 それでも足りないことはわかってますけれども、感謝の気持ちだけでも、日本人が感謝してるんだと。帰ったときは、「トモダチ作戦ありがとう」日本国民が賞賛の声でしたね。 トモダチ作戦に参加してくれた米軍の兵士たちに、政府も賞賛の声をあげて「ありがとう、ありがとう」感謝の念を伝えてましたよ。 しかし、実際に実情を聞いて、「なにもしてない。これはまずいな」と思って、そのような基金を立ち上げたわけです。 政府でもないし、ダラダラ長く続けるわけにはいかない。ただ、気持ちだけでも少しかたちに示そうかなと思って、来年の3月31日までに1億円ぐらいを集めて、お見舞い金として渡そうかなと思って、今、その活動を進めています。 私の記者会見をテレビで見て、「感銘を受けた」と言っていち早く協力してくれた、ある有名な人がいます。それは建築家の安藤忠雄さんです。 安藤忠雄さんから連絡があって、「小泉さん、自分も協力するよ。1,000万円ぐらい寄付しようか?」と言うんですよ。「1人でそんな出せるのか?」と言ったら、安藤さん曰く「いや、俺が1人で出すんじゃないよ。1万円で1,000人集める。1万円の会費を取って、1,000人の講演会を開く。小泉さんが来てくれれば1,000人集めるから。1万円が1,000人だったら1,000万円じゃないか」と。「なるほどな」と。 「しかし、1万円のお金を出して、私の話を聞いてくれる人なんか1,000人もいないよ」と言ったら、「いやいや、俺は大阪で集めてみせる」と。 さる8月18日、大阪で「日本を考える会」で、小泉が講演をするというチラシを作って、会費・入場料は1万円。「これは全部、トモダチ作戦に寄付します」というチラシを作ってくれたんです。 だいたい券は1,000枚買ってくれる人がいたとして、まあ10〜20枚買ってくれる人もいるでしょうけど、実際に1,000人その会場に来てくれるのかと心配しましたけれども。実際の会場は、当日1,000人の椅子が足りないというんですよ。 椅子が足りないから300足した。1,300人……1,300万円集まっちゃったんです。たいしたもんだなと。「安藤さんみたいな人はいないだろう」と思ったら、最近、「安藤さんの話を聞いた。東京でやりたい」という人が出てきましたよ。なるほど。「そのチラシ、参考にしたいから教えてくれ」と。ありがたいなと思ってます。 今、だいたい4,000万円近くそういう基金が集まりましたから、なんとか来年までには1億円達成しようと思ってがんばってます。

[logmi]

Posted by nob : 2016年09月19日 13:38

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.45

■「日本は原発ゼロでやっていける」小泉純一郎氏が語った“専門家のウソ”

原発ゼロ運動を始めた理由

小泉純一郎氏(以下、小泉) 今日はせっかくの機会だから、私がなぜ原発ゼロ運動をしてるのかというのを、時間がもうちょっとあるから話します。 私に対する批判の一番大きな点は、「なぜ総理のときは『原発必要だ』と言っていながら、やめたら『原発必要ない』と言い出したのか?」という、この批判ですよね。 それはね、専門家の意見を信じてたんですね。まず「原発は安全」「コストは他の電源に比べて一番安い」「CO2を出さない、永遠のクリーンエネルギー」。専門家が言うのは、この3つですよね。 確かに日本は資源をほとんど外国から輸入している。文明生活を送るためには、これからも原発が必要だという意見を信じてたんです。 しかし、5年前の3月11日の東北大震災。地震、津波、そして福島原発のメルトダウン。これを見て、私は自分で勉強し直しましたよ。 これを調べていくうちに、この3つの推進論者・必要論者が言ったのは全部ウソだとわかったんです。原発の導入の経緯、実情、歴史、それを調べてみて、よくもこんなウソを信じていたと自分を恥じました。 (会場笑) 昔からこういう言い古された言葉がありますよ。「過ちを改むるに憚ることなかれ」「過ちを改めざる。これを過ちという」。過ちとわかったんだから、改めなきゃいかんと思って、この原発ゼロ運動を始めたんです。

「日本の原発は大丈夫」という専門家のウソ

まず、原発が導入されて50年。その間、大きな事故が世界で3つありました。 まず最初、1979年、アメリカ、スリーマイル島。これはアメリカですよ。原発の本場。依然として、あの地域は人が住めませんよね。あのスリーマイル島は今でも人が住めませんよ。 1986年、チェルノブイリ。これまた原発事故。今でもひどい状況ですよ。最近、チェルノブイリは30年経ったけれども、25年目に、あのチェルノブイリ事故において、けっこう病人が出ている。後追いしていたお医者さんたちがいたわけですね。その資料もいろいろ見てみました。 そのチェルノブイリの実情・健康被害を調べていって、25年だから子供も大人になってます。そういう状況を、日本の北陸の医師会が日本語に訳してるのが、私のところに送られてきましたよ。日本語に訳されている。 1986年ですから、まだソ連崩壊の前です。隠されていたこともけっこうあった。その当時の甲状腺がんとか白血病は、大人には出てましたけれども、その子供が今20代、30代になっています。その子にも影響が出てるのはわかってきましたね。 そのスリーマイル、チェルノブイリ事故が起こったあとも、「日本の原発は違うんだ」「日本のは絶対安全なんだ」「多重防護されてるんだ」と。これが専門家の意見でした。 ところが5年前のあの福島のメルトダウン。これは最悪のチェルノブイリ級、それに勝るとも劣らない、そういう被害でしょう? 「日本は大丈夫だ」と。そうじゃなかったんですよ。

「安全第一」ではなく「利益第一」

今、50年間にこれだけ大きな事故が起きてるんですけれども、それ以外に人為的なミス、機械の故障、これを数え上げればもうきりがないほど、原発というのは事故なり故障なり、ミスを起こしてるんですよ。 推進論者は「小泉さん、機械に、産業に絶対に安全なものはない」と言ってる。「飛行機にしても自動車にしても、みんな絶対安全でやってるんだけれども、事故は起こるんだ」と。そう言ってますよ。そのリスクと恩恵、それを勘案しながらさまざまな技術が発展してきたんだと。 しかし考えてみれば、原発というのは、ひとたび事故が起これば、飛行機とか自動車の事故とは桁外れに違う大きな被害を現す。 福島のメルトダウンにおいても、広島・長崎の原爆を落とされたあとの放射能に関して言えば、100倍以上の放射能が拡散したっていうんですから。 いまだに福島近辺の住民のみなさんは帰れませんよ。これから何年経ったら帰るのかわからない。大人の人も5年10年いけば、もう年取っちゃって帰れない。若い人は、移ったところで新たな生活ができる。帰りたくない。故郷がなくなっちゃうというのはわかったわけですね。 最近わかったのは、「安全第一」と言いながら、「収益第一」なんですよ。東電も原発会社も。安全第一じゃない。安全第一じゃなくて利益第一。経営第一。利益第一。安全二の次! 社長も安全よりも原発会社の経営が第一なんですよ。それがわかったんです。 あの福島のメルトダウンが起きる前から、「これ安全対策不十分じゃないか」という声はあったんです。しかし、「チェルノブイリと違って、1つ来られてもまだ多重防衛してるから大丈夫だ」というのが専門家の答えだったんです。 良い例が、あの事故が起こった直後……原発は原則廃炉40年、40年経ったものはもう廃炉にしろ。なぜか? 長い年月経てば、あの原子炉が劣化する。事故が起こりやすくなるから、40年で廃炉しなきゃいかない。今、変わっちゃったよ。 今は例外じゃなくなっちゃった。どんどん申請してくれれば、政府も認めるようになっちゃった。原発を動かさないと、原発会社は利益が上がってこない。ところが……。

司会者 すいません。Q&A……。

小泉 Q&Aね。時間どおりやるから。なぜならね……どこまで話したっけな? (会場笑)

司会者 40年間で。 小泉 そうそう。

司会者 すいません。

日本は原発ゼロでやっていける

小泉 (原発廃炉)40年が「60年まで認めてくれ」とか言ってきてるわけですよ。ところが、「小泉さん、原発ゼロなんて無責任ですよ」。3年前私が原発ゼロ運動をしていたとき、財界のある人が言ってきましたよ。 「2〜3ヶ月ならともかく、ずっとゼロにする。将来の先ならまだだけど、ただちにゼロというのは……。それは寒い冬がくれば、暑い夏がくれば、みんな国民も電気がほしくなる。冷房・暖房、さまざまな電気のありがたさがわかる。そんなのは長くは続きませんよ」と言ってましたよ。 ところがどうですか? 2011年3月に事故が起こった。それ以降、2013年の9月まで原発は日本はたった2基しか動いてなかったんですよ。2013年9月から去年の9月、2年間まったくゼロですよ。 去年の9月から2016年、今、9月に伊方の原発が1基動いたから3基といっても、10月、12月に仙台が止まりますから。ということは1基しか動かないんですよ。 ということは、2基か1基、これは推進論者が馬鹿にしていた、「30パーセント原発が担ったものを、2〜3パーセントの自然エネルギーで代わりになるわけがないだろう」という批判をしてたんですよ。今まで原発が30パーセントの電源を供給していたんですよ。事故前は。 ところが、5年以上経ってたった2基しか動いてないにもかかわらず、暑い夏も寒い冬も、東京も大阪も、全国1つも停電が起きていない。 日本はゼロでやっていけるんですよ。ゼロ宣言してないけども。原発ゼロで5年以上、なんの停電も起きない。電気余ってるの。足りないどころじゃない。余っちゃってるの。自然エネルギーがどんどん増えてる。原発を進めようと思ったら、安全対策でどんどん金がかかる。

日本の原発は一番の金食い虫

もう(会見の)時間を過ぎて、「やめろ、やめろ」というからやめますけど。ただ、「安い」というのはウソよ。原発はますます一番高い。あらゆる産業のなかで一番の金食い虫。とんでもない。よくもこういうウソをついてたなと。 東電なんていうのは事故の時点で、自分たちだけじゃ賠償を払えないと、人や被害に払えないから支援してくれと政府に言った。あの2011年の事故直後ね。じゃあ、5兆円まで政府が支援すると言った。上限が5兆円……5兆円って英語で訳すの難しいか。 (会場笑) それが去年2015年に9兆円に上げた。9兆円まで支援しようと。そしたら最近、東電は「9兆円でも足りないからもっと支援してくれ」って要請してるよ。 賠償とか除染とか、それから廃炉があるんですよ。廃炉って東電だけじゃできない。原発会社だけじゃできない。政府の金を作らなきゃならない。原発産業というのは、いくら金がかかるかわからない。あとは、言いたけれども、もう時間がないので言わないで……。 ともかく原発はどんどん金がかかる。国民の税金を使う。(高速増殖炉の)「もんじゅ」なんて、永遠のエネルギー、ゴミを使ってまたエネルギーになるんだからと言ってもんじゅをやった。30年前ですよ。 10年後に完成した。(そして)故障。30年経った。一度も動いていないと言っていい。維持費だけで1日5,000万円。これを規制委員会から「もう経営主体を変えろ」と言われながら、まだ文科省はうだうだうだうだしてる。呆れちゃうよね。 (会場笑) 1兆2千億円かかってる。これ全部税金。一度も動いてないと言っていい。2〜3ヶ月動いたんだけど故障してパー。30年経ってできないんですよ。よく「もんじゅ」って名前つけたと。 (会場笑) もんじゅというのは、お釈迦様で賢い知恵のある言葉ですよ。文殊。「3人寄れば文殊の知恵」、3人集まればいいアイデアが出るという意味ですよ。300人集まろうが、3,000人集まろうが、ぜんぜんいいアイデアが出てこない。 時間過ぎましたので、これでやめますけど。もっと話したいことあるんだけども。あとは質問であるけれども。 ともかく原発は日本じゃやっちゃいけない産業です。ピンチをチャンスに変える一番良いチャンスなんだ。この事故は確かにピンチだけれども、日本は自然エネルギーでやっていける、証明しちゃったの。 自然エネルギーはどんどん増えてくる。無限にある。太陽・風力・水、これを使っていけばさらに日本は発展できる。5分超過しましたけれども、あとは質問を受けますので。 (会場拍手)

[logmi]

Posted by nob : 2016年09月19日 13:28

まだまだ酷暑厳しい折、、、「24時間30℃点けっぱなし状況に応じて一時的に手動で下げそして戻す」を実践中。。。

■エアコン「つけっぱなし節電」成功報告がネットに多数

暑い夏には欠かせないエアコン。近頃では「つけっぱなしにしたほうが電気代が安くなる」との説が広まっており、実践する人も増えている。ダイキン工業の公式サイトにある「空気のお悩み調査隊」というコンテンツでは、「エアコンは“つけっぱなしがお得”と

暑い夏には欠かせないエアコン。近頃では「つけっぱなしにしたほうが電気代が安くなる」との説が広まっており、実践する人も増えている。

ダイキン工業の公式サイトにある「空気のお悩み調査隊」というコンテンツでは、「エアコンは“つけっぱなしがお得”という説は本当なのかを検証せよ」と題して、エアコンをこまめに切った場合と、つけっぱなしにした場合との消費電力を比較している。

その結果によると、9時から18時の間であれば、こまめに切るよりもつけっぱなしのほうが消費電力が少ないとのこと。ただし、この実験でエアコンを切る時間は30分程度に設定されており、それより長い時間切っている場合は、必ずしも「つけっぱなし」のほうが節電になるとは限らないという。

また、24時間つけっぱなしにしている場合だと、こまめに切るよりも消費電力が多くなるという結果になっている。

様々な条件下でエアコンの消費電力は変わるものであり、絶対に「つけっぱなし」のほうが節電になるというわけではないが、やはり「つけっぱなし」のほうがやや節電につながりやすいという傾向はありそう。ツイッターでも、

「確か7月の下旬あたりから、外泊時を除きエアコンを常につけっぱなしにしていたんですよ。で、今回届いた8月分の電気代を見たんですけどね、6033円となっておりました。ちなみに昨年同月は8258円」
「今月エアコン一日中つけっぱなしにしてみたら昨年比で-17%の使用量になった」
「今年も去年に続きエアコンはつけっぱなし 毎年の領収書が保存してあるので比べてみると冷房つけっぱなしにしたほうが2000~3000円安い ドライ運転は高くなるので冷房のまま」

など、エアコンをつけっぱなしにしたことで、例年より電気代が安くなったという人が多く、それなりに節電効果はありそうだ。

しかし、気をつけなければいけないのが、エアコンに当たり続けることの体への影響だ。

「エアコンつけっぱなしの方が安いときいてもいるし実際そうだなとも思うんだが、あんまり当たってるとなんかもやもやしてくるからううん」
「エアコンつけっぱなしで 寝たら 全身関節と頭がクッソ痛くなった…」
「昨日の夜暑かったからエアコンのドライモードつけっぱなしで寝たら風邪引いた説」

などと、エアコンをつけっぱなしにしている部屋にいるせいで、体調が悪くなったという声も多い。

これから季節は秋から冬へ。果たして暖房でも同じように「つけっぱなし」を実践する人はいるのだろうか?

(小浦大生)

(R25編集部)

[NEWSポストセブン]


■ぐっすり眠れるコツ3。クーラーはつけっぱなしor消すべき?

 もはや猛暑を超えて“酷暑”と呼ばれている今年の夏。さらに、日が沈んでも気温は下がることなく熱帯夜が続き、眠れぬ日々を過ごしている読者も多いはず。

 日中の暑さはともかく、せめて夜くらい快適に眠りたい! ということで、睡眠改善シニアインストラクターとして活躍する、株式会社エス アンド エー アソシエーツの安達直美さんに、夏の睡眠改善策を伝授してもらいました。

コツ1)クーラーは26℃で一晩中つけっぱなし

「人の睡眠にとって室内の温度はとっても重要な要素。人間の体は体温を下げて代謝を下げることで、深い睡眠ができるようになっています。そのため、眠るために必要なのは“体温を下げること”なんです」

 体温を下げるためには、手や足を伝って体内の熱を放出する必要があるとのこと。でも、一体どうやって熱を放出すればいいのでしょうか?

「夏場に深く眠りたいという方には、一晩中26℃設定のままクーラーをつけておくことをオススメしています。じつは、室内の温度が28℃を超えると体温と外気温の差が少なく熱放散ができなくなり、外気温が高ければ高いほど、睡眠が浅くなってしまうんです」

睡眠 一方で、節電や健康によくないという理由で、クーラーを止めて扇風機にしたり、オフタイマーをつけて寝ている人も多いはず。

「たしかに、“健康のため”とクーラーを止めてしまいがちですよね。でも本来は暑さで眠れない日が続くことのほうが、健康には悪いはずなんです。たとえ、窓を開けて扇風機を回したとしても外の気温は高いし、防犯上危険ですよね。電気代が気になるかもしれませんが、しっかり眠るためにも室温調節は必須です」

コツ2)風の向きに気を付ける

 その一方で、クーラーの冷たい風そのものには注意が必要、と安達さん。

「寝ている間にクーラーの風に直接あたるのは禁物。冷たい風が直接あたっていると体温が奪われ続け、目が覚めても体がダルくなってしまうんです。

 人の体は、起床後すぐに活動できるよう、目が覚める1~2時間前から、少しずつ体温を上げていきます。しかし、クーラーの冷たい風にあたりすぎると、上手に体温を上げることができず、体は活動するのに適さない状態のままになってしまうんです」

コツ3)七分丈のパジャマを着る

 では、冷えすぎを予防する方法は?

「ちょっと不経済に感じるかもしれませんが、七分袖七分丈のパジャマを着たり、厚手のタオルケットを手足まで掛けるなどの対策があります。また、サーキュレーターの風をクーラーの風にぶつけて室内の空気を循環させる方法も有効です」

 さらに、近年製造のエアコンのなかには「快眠モード」なる便利な機能があるそう。

「機能の名前やプログラムはエアコンごとに異なりますが、目が覚める少し前から設定温度を自動で上げてくれる機能です。体が体温を上げるタイミングで室温も上がるので、目覚めがスムーズになります。ご自宅のエアコンに快眠を促す機能があれば、ぜひ活用してみてください」

 この数年は、深夜になっても気温が下がらない日がとても増えおり、寝ている間に熱中症になる人も。自分の睡眠は自分で調整して、満足する睡眠を手に入れましょう。

【安達直美さんプロフィール】
エス アンド エー アソシエーツ取締役・常務執行役員。日本睡眠改善シニアインストラクター。

<TEXT/谷口京子(清談社)>

[女子SPA]

Posted by nob : 2016年09月06日 11:44

あらためてナッツの効能

■「太った」「肌あれが気になる」「疲れた」「むくんだ」時に効くナッツの選び方

ナッツといえば、ダイエット中のおやつに最適といわれる存在。しかし、その種類の多さと、それぞれのナッツの効能は多岐にわたり、覚えきれないところがある。そこで、我々が日々直面する「太った」「肌あれが気になる」「疲れた」「むくんだ」などのシーン別に、どのナッツが良いのかを、管理栄養士にピックアップしてもらった。

■ナッツの種類と効果の組み合わせ別!こんなときにはこのナッツ!

こんなときにはこのナッツ!ダイエット、肌あれ、疲れ、むくみにはどれがいい?

一般的なビジネスパーソンが生活の中で直面する次のようなシーンには、それぞれ、どのようなナッツが有効なのだろうか。管理栄養士の鈴木絢子さんによれば、それぞれ、次のようなナッツがおすすめだという。その理由と合わせて見ていこう。

●疲れたなと感じたとき
【クルミ】
クルミにはビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、葉酸などのビタミンB群が多く含まれています。特にビタミンB1は疲労回復に欠かせません。体の代謝がスムーズに行われ、疲労物質が排出されます。

●ストレスを感じているとき
【アーモンド】
アーモンドにはカルシウムが豊富。カルシウムには、イライラを緩和する効果があるため、ストレスが高まってきたら摂っておきたいですね。

●ちょっと太ってきたかもと感じたとき
【ひまわりの種】
ひまわりの種に含まれるリノール酸は、コレステロール値の上昇を抑えてくれます。よって、生活習慣病の予防効果が期待できるため、太りにくい体づくりにつながります。

●ダイエット中
【ブラジルナッツ】
ブラジルナッツ1粒(約4g)の糖質含有量は、たったの0.1g。ダイエット中に糖質を控えたい方の間食として最適です。また、ブラジルナッツに含まれるセレンには、強い抗酸化作用があるため、美容効果も期待できます。

●むくみが気になるとき
【ピスタチオ】
ピスタチオに豊富に含まれるカリウムが、体内の余分な塩分や水分を体の外へ排出してくれます。これにより、むくみの解消につながります。

●肌の調子が良くないとき
【ピスタチオ】
ピスタチオに含まれるルテインという抗酸化成分は、細胞の老化を防ぐ働きがあるため、肌の不調を助ける心強い味方になります。

●朝食のとき
【カシューナッツ】
他のナッツと比べて、糖質が多めなカシューナッツは、朝食に食べるエネルギー原としてオススメです。また、鉄分も豊富なので、「朝は貧血気味…」という方には、重要な栄養源です。

●3時のおやつ
【マカダミアナッツ】
淡白な味と独特の香りは、お茶菓子として最適です。さらに、不飽和脂肪酸が豊富に含まれているので、健康効果も期待できます。

●飲み会の前後
【ピーナッツ】
ピーナッツに含まれるナイアシンが、肝臓内の代謝をサポートしてくれるため、二日酔い予防になります。

●二日酔いの朝
【ひまわりの種】
ひまわりの種には、二日酔いの原因の一つであるアセトアルデヒドの解毒に効果があります。飲みすぎた翌日に食べると良いでしょう。

●寝不足のとき
【アーモンド】
寝不足が続くと頭痛が起きることがあります。アーモンドには、神経の働きを安定化させ、頭痛の痛みを和らげる効果のあるマグネシウムが豊富に含まれています。

●寝つきが良くないとき
【クルミ】
良質な睡眠をとるためには、セロトニンという神経伝達物質の分泌量を増やすことが大切です。クルミには、セロトニンの原料であるトリプトファンというアミノ酸を含んでいます。さらに、糖質量も少ないので夜間の間食にもオススメです。

こんなときにはこのナッツ!ダイエット、肌あれ、疲れ、むくみにはどれがいい?

今回紹介してもらったナッツ類は、コンビニやスーパーで手軽に買えるものがほとんど。ぜひ手に取ってシーンごとに活用してみよう。

また、最近では、ナッツ専門店も多く登場している。一度ナッツを一通り買い揃えてみるのもいいのではないだろうか。

ただし、いずれも食べ過ぎは控えるべき。鈴木さんによれば、一日の目安量として、アーモンドでは20粒前後、クルミは7粒、ピスタチオは30粒前後と、ナッツの種類や大きさによっても適量が変わってくるという。
それぞれの適量を確認し、美味しく食べて、健康・美容に役立てよう。

鈴木絢子さん
“正しく、楽しいロカボ生活”を提案する管理栄養士。ビジネスパーソン向けの食育活動に力を入れている。その活動の一環として、「人生を変える一皿。体質改善ボウル、サラド」のプロジェクトに関わっている。
https://www.makuake.com/project/salad/

取材・文/石原亜香利

[@DIME]

Posted by nob : 2016年08月23日 15:23

皆さん、マッ…マジですか!?

■何歳までSEXしていたい?恋愛寿命が長いのは男か女か

BLUEBIRDがコンサルティングを務める、20~30代女性向け総合恋愛情報サイト『愛カツ』は、サイトを訪問するユーザーに対して、「何歳まで恋愛をしたいか」という「恋愛寿命」を調査した。

< 【女性限定】何歳まで恋愛したいですか?>の問いについては、圧倒的に「生涯恋愛」の回答比率が高く(61%)、女性はどの年齢になっても恋愛を必要としていることがわかる。一方で、「40歳まで」(14%)、「50歳まで」(13%)と早期で恋愛をリタイアしたい層もいることがわかる。

恋愛の中でも、特に性交渉意欲について、<【女性限定】何歳までセックスしていたいですか?>の問いで調査したところ、「生涯ずっと」の回答比率が最多(34%)となった。しかし、セックスについては、「40歳まで」(16%)、「50歳まで」(23%)、「60歳まで」(21%)と、60歳までの合計で60%と過半数を占めており、必ずしも、シニア世代になってからの恋には肉体的なつながりが必要とされていないことも示唆されている。

男性にも同様の質問<【男性限定】何歳まで恋愛したいですか?>をしたところ、同じく「生涯恋愛」が最多の回答(53%)となった。男性の年齢と性交渉意欲に関しても、<【男性限定】何歳までセックスしていたいですか?>とアンケート調査を実施した。その回答でも「何歳でもずっとしていたい」が38%と一番多く、その割合は女性よりも若干多い結果となった。

<バツイチ(離別・死別者)が恋愛対象となりますか?>については、愛カツユーザーでは、女性で70%、男性で65%、と大半の人がバツイチの人との恋愛・結婚を検討できると回答している。

文/編集部

[@DIME]

Posted by nob : 2016年08月23日 15:16

自身の身体との対話力が高まってくると、コップ一杯の水が与えてくれる様々な効能をもコントロールできるようになります。。。

■夏の快眠に不可欠!「質のいい寝汗」のかき方
汗っかきの人には「煎餅布団」が最適な理由

寝苦しい夏の夜。「汗の不快感で目が覚めた」「起きたら汗でびっしょりだった」ということもあるのでは?

そんな夏の不快な寝汗を最小限に留めるにはどうしたらよいのでしょうか? 五味クリニック院長で体臭・多汗研究所所長も務める、五味常明先生に伺いました。

季節にかかわらず、人間は寝る間に汗をかく!

五味先生によれば、睡眠時の汗は下記の4種類に分けられるそう。

①寝入りばなにかく汗

②夢を見ているときなどにかく汗

③病気のときにかく汗

④気温など外部の要因によってかく汗

夏の夜は気温が高いため、他の季節に比べ④の温熱性発汗に悩まされます。熱帯夜は200ml〜600ml、多い人は1リットルもの汗をかくことがあるのだとか。④の汗が多い場合は、寝室の気温の調整で対応できますが、重要なのは①の汗なのだと五味先生。

「寝るためには、脳の温度を下げる必要があります。そのためにかくのが①の汗。これは、快眠には不可欠な汗なのです」(五味先生)

①の汗をかかなければ、脳温が高いままでスムーズに入眠できません。例えば、入浴してすぐに寝るつもりでも、脳も含めて身体全体の温度が高い状態なので寝つくのに苦労することがあります。

夏はお風呂上がりにすぐエアコンの効いた部屋へ移動する人も多いと思いますが、そうしてしまうと汗腺が閉じて“必要な”汗をかけず、脳温が下がらないために寝つきが悪くなってしまうのだそう。

「脳温が高いまま寝ようとすると、身体が一生懸命温度を下げようとするので、余計にたくさん寝汗をかくことになります。入浴後、1時間ほど時間を置き、うちわや扇風機を使って自然に脳温を下げてから寝ると、①の寝汗は少なくなりますよ」(五味先生)

脳温を下げるには、外から冷やすことも効果的です。冷やしたタオルや保冷剤などを枕にして、入眠時に頭を冷やすと寝つきやすくなるそう。

ちなみに、五味先生いわく、ふかふかなベッドで寝ている人のほうが汗をかきやすいのだそう。

「身体には“半側発汗(はんそくはっかん)”という仕組みがあり、身体の一部が圧迫されていると、その反対側だけ汗をかくようになっています。例えば、背中側が圧迫されているならお腹側、左半身が圧迫されているなら右半身という具合です。蒸発しやすい方に汗をかくようになっているんですね。しかし、柔らかい寝具だと身体があまり圧迫されないため、身体全体に汗をかいてしまいます。布団と接して蒸発しにくい面にもムダな汗をかいてしまうのです」(五味先生)

この働きを利用して敷布団を固めにし、上掛けは圧迫感がなく汗が蒸発しやすいものにすると、効率的に体温を下げられ、結果的に寝汗の量を抑えられるそうですね。「汗っかきの人はいわゆる“煎餅布団”のような固めの寝具を使うと、身体が圧迫されてムダな汗が少なくなります」(五味先生)

寝る前に必ず水分補給!冷蔵庫には麦茶と牛乳を常備

眠っている間の汗が必要だということはわかりましたが、ただ汗をかくばかりでは、脱水症状になってしまう可能性も。だからといって、寝る前に水を飲み過ぎても夜中にトイレで起きてしまいそう……。どうするのが正解なのでしょう?

「まず、寝る前の水分補給は絶対に必要です。量の目安としては、喉の渇きが収まる量にプラス1、2口くらい。夜中にトイレで起きた時も、ひと口水分を補給して下さい。夜中にトイレに行きたくないからといってあまり水分をとらないと、脳梗塞や心筋梗塞につながる可能性もあります。また、朝起きたときもすぐに水分をとるようにしてください」(五味先生)

寝る前の水分はつい量をセーブしてしまいがちですが、脱水症状防止のためには飲んでも大丈夫そうですね。では、どんなものを飲めばいいのでしょうか。

「“汗をかく=スポーツドリンクを飲む”と思っている人が多いですが、それはビショビショになるほど汗をかいた場合の話です。寝る前に飲むなら、カフェインが少なく身体を自然に冷ましてくれる麦茶がよいでしょう。起きた時に飲むなら牛乳がおすすめ。牛乳に含まれるアルギニンという成分が血管内の水分を増やしてくれるので、脱水対策には非常に効果的なんです。飲むなら牛乳瓶1本分(約200ml)くらいが目安です」(五味先生)

朝の1杯はコーヒーという人も多いと思いますが、起き抜けの1杯は牛乳を飲む習慣をつけるとよさそうですね。

では、びっしょりと寝汗をかいてしまう人もいれば、まったくといっていいほどかかない人もいます。この違いは、何が影響しているのでしょうか。

「人間の汗腺は生まれつき約500万ありますが、そのうち実際に働いている“能動汗腺”は約半分の230万ほど。この能動汗腺の数により、汗のかきかたが変わってきます。能動汗腺は子どものころに汗をかくことで増えるのですが、最近は汗をかかせない親が多いため、能動汗腺が少ない子どもが増えてきているんです」(五味先生)

能動汗腺が少ないと、汗をかけないために身体の熱が発散できず、暑さに弱くなってしまうのだとか。部活中に熱中症になってしまう子どもが増えているのも、そうした背景が考えられるとのこと。

汗腺の機能が弱っていたり、汗腺が少ないことで暑さに弱くなると、寝ている間に熱中症になってしまうこともあります。しかし、五味先生は「汗腺の機能が弱っている人は、トレーニングで汗腺を鍛えれば、少しの汗でも体温の調整ができるようになり、汗のニオイも抑えられる」といいます。

入浴方法を工夫して汗腺を鍛えよう!

教えてもらった汗腺トレーニングの方法はこちら。

(1)43~44℃の熱めのお湯を浴槽の1/3から半分くらいためる。

(2)四つん這いになり、両手は肘から手先まで、両脚はひざから下までを10~15分ほどお湯につけ、手足浴をする。

(3)手足浴が終わったら、ぬるま湯を足して浴槽のお湯を36度ほどにし、今度は普通に10~15分ほど湯船につかる。

能動汗腺の数が少ない人は、「熱中症体質」とも言えます。こうした人は、体温調節がうまくできないため、エアコンを使わないと熱中症になってしまう危険が。

「タイマー機能なども活用して、我慢せずにエアコンを使用するようにしてください」(五味先生)

毎日かいている汗がこんなに重要だったとは! 寝汗をかかないようにするのではなく、汗腺トレーニングなども取り入れて「よい寝汗」をかけるようになることが、気持よく寝るためには必要です。今年の夏は健康的に汗をかいて、ぐっすり眠りましょう!

監修:五味常明(五味クリニック 院長)

[Fuminners/東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2016年08月19日 15:24

かねてより私も真剣に人生120年計画を立てています。。。

■50歳程度で「引き算」の人生をしてはならない

松下幸之助は「160歳まで生きる」と考えた

江口 克彦 :故・松下幸之助側近

松下が「160歳まで生きる」と言いだしたのは80歳のときであった。誕生日にある人からお祝いをもらったところ、その熨斗(のし)に「半寿」と書いてあった。「半」という字を分解すると「81」になる。満80歳は数えで81歳だから、それで半寿という。言葉の遊びにすぎないが、80歳が半分ならば「全寿」は160歳。それでは自分は全寿をまっとうしよう、と言いだしたのである。

松下がこのようなことを言いだしたのは、これが初めてではなかった

130歳まで生きると言い出したことも

その前には106歳まで生きるのだ、と言ったこともある。106歳まで生きると、19世紀から21世紀までの足かけ3世紀にわたって生きることになるからであった。あるいはそののち、130歳まで生きると言ったこともある。日本の長寿記録が124歳だから、その記録を破りたい。125歳まででもいいけれど、まあ、切りのいいところで130歳までにしようということであった。

130歳まで、と松下が言いだしたころ、私は京都・大徳寺の立花大亀老師に呼びだされたことがあった。「松下さんが130歳まで生きるとか言っておるようだが、もし生きれんかったらみっともない。ああいうことを言わないように伝えてくれ」ということであった。

しかし私はそれを松下に伝えることはしなかった。なぜなら、松下はたとえそれより早く死ぬことになったとしても、そのぎりぎりまで全力を尽くして生きぬくだろう。しかしもし、死ぬのが明日かもしれない、1年先かもしれないなどと考えていれば、その生き方も必然、力弱いものになってしまう、と思ったからだ。

実際、松下は満94歳で亡くなったが、そのぎりぎりまで全力を尽くして生きぬき、最後まではっきりとした意識でその人生をまっとうすることができた。

160歳まで生きるという強い気持ちがあるから、亡くなる直前であっても精神が前向きであった。だから松下は、息を引き取る寸前、松下病院の横尾院長が「これから管を入れます。ちょっと苦しいですが、どうぞ我慢してください。よろしくお願いします」と言ったところ、病床で横になりながら、「いやいや、お世話になるのは私のほうだ。私のほうこそお願いします」 と言った。

「まだまだ成功したとはいえん」

最後の瞬間まで、相手の気持ちを思いやる、はっきりとした意識を持っていた。最後まで人を思いやることができたのは、松下が「106歳まで生きる、いや130歳まで生きる、いやいや160歳までも生きるんだ」という気持ちを持っていたからだと思う。

たった3人で始めた事業が、最後には関係先まで含めると数十万人の大きな会社になったとき、人びとは松下を成功者、今太閤、経営の神様とほめたたえた。しかし松下自身は、決して成功とは考えていなかった。

「人間として生まれてきた以上は、人間としての成功が大事や。そういう意味ではまだまだ成功したとはいえん」と思い続けていた。松下は、人よりも高い山を極めた人であったが、しかし、その先にはもっと高い山を見ていた。

亡くなる年の正月のことだった。1月4日、私は伊勢神宮にお参りに行き、その夜、御札と御神酒を持って松下の自宅を訪問した。正月料理をすすめてくれた松下は、大学建設の夢について話しはじめた。それも、その大学の理事長になるということではなく、自分が第1号の学生になりたいという夢であった。

「まだまだ勉強せんといかんもんが、いっぱいあるわけや。勉強しようと思うんや。それでまず時間割な、あれを考えてみたらどうやろな」。学ぶ姿勢、そして熱意は最後までとどまることがなかった。

人は誰でも50歳を過ぎると、引き算の人生になりがちである。保身に走りやすくなる。70歳を越えると、桜の花をあと何回見ることができるだろう、もう最後も近い、と思う人が多いらしい。そう考えれば、生き方も消極的にならざるをえない。元気もなくなるし、弱気になる。

しかし、160歳まで生きるのだと思えば、引き算の人生どころではない。まだ80年も生きるのだと思えば、やりたいこと、やらなければならないことが、つぎつぎと湧き起こってくる。気力も出てくるし、ぼけている暇もない。実際、松下は晩年までたくさんの夢を抱き、その実現のために行動を起こし続けた。

「松下政経塾」を創ったのは、85歳のとき

松下が政治家を養成する「松下政経塾」を創ったのは、85歳のときであった。いままでにその政経塾から十数名の衆議院議員が誕生し、活躍している。また、結局は実現しなかったとはいえ、新政党の結成を最終的に意図したのはなんと90歳のときであった。多くの人びとが、そのように精力的かつ積極的な松下の提案と実行に驚嘆した。

松下が最後までいろいろな発想と実行ができたのは、ひとつには160歳まで生きるのだという強い意志があったからだということを、私は間近に見てきた。そして、目標を大きく設定することによって、松下は最後まで死にとらわれることがなかった。

だから、満80歳のときに160歳まで生きようと思った松下の決意は、さまざまな形で実を結んだと言っていいと思う。そして、人間としての成功も見事に果たした、と言っても、おそらく誰からも許していただけると思う。私もまた、同じようにありたいと思っている。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2016年08月12日 17:50

慣れてくれば街中でじっと立ったままでもできるようになります(笑)

■誰でも5分でできるリラックス「自律訓練法」とは?

 よく眠れない、身体がだるい。こういった症状の背景には、日頃のストレスからくる身体の緊張があるかもしれません。しかし、原因を根本から排除するというのもなかなかむずかしいですよね。自分で自分の身体をうまく休ませる術を身につけておくことが、現実的な対処法と言えるのではないでしょうか。

●自分をリラックスさせる自己暗示、自律訓練法

 自律訓練法とは、1932年にドイツの精神科医により開発され、現在ではリラクゼーション方法としてたいへん有効とされているものです。方法としては、自己暗示により、穏やかな眠りにつくことを目指しています。これは、他者から誘導される催眠法と異なり、自分自身でいつでもどこでも行えることが特徴です。

 単にリラックスする、といっても効果は様々なところにあります。疲労が回復する、過敏状態が沈静化する、自己統制力が増し、衝動的な行動が少なくなる、身体の痛みや精神的な苦痛が緩和される、向上心が増す、といったものです。

●簡単な手順に沿って行ってみましょう

 では自律訓練法はどうやって行えばいいのでしょうか。その手順を、九州大学心療内科の方法などを参考にまとめると、以下のようになります。より詳しく知りたい方や体調に不安のある方は医療機関に相談されることをおすすめします。

 まず、体全体の筋肉が弛緩しやすいような姿勢をとります。椅子に深く腰をかけた姿勢や布団の上で仰向けになって行うとよいでしょう。気持ちが落ち着いてきたら、以下の手順で気持ちを向けていきます(人によって、めまいや脱力感などが生じることもあるので、訓練の後は必ず「消去動作※以下8番」を行います)。

1. 気持ちがとても落ち着いている
2. 右腕が重たい→左腕が重たい→両脚が重たい(利き手の方から行います)
3. 右腕が温かい→左腕が温かい→両脚が温かい(利き手の方から行います)
4. 心臓が静かに規則正しく打っている
(心臓に疾患のある人、心臓が気になる人は省略してください)
5. 楽に呼吸している
(気管支喘息、過換気症候群など呼吸が気になる人は省略します)
6. お腹がとても暖かい
(糖尿病の人は,主治医と相談してください)
(胃・十二指腸潰瘍や胃炎がある場合は、医師に確認。また、妊娠中の人は省略します)
7. 額が気持ちよく涼しい
(頭痛、てんかん、その他頭部に疾患のある人は省略します)
8. ここまで進んだら、「消去動作」を行います
  両手の開閉運動 → 両肘の屈伸運動 → 大きく背のび → 深呼吸

 2番目以降は、2、3分でそれぞれの反応(重たい、温かい)が起こるようになったら、次の手順を付け足していきます。慣れてくると最後まででも2〜3分でできるようになるようです。3番目までスムーズにできるようになると、緊張がほぐれてリラックスした気持ちのよい状態を体験できるようになります。

●試してみて、その効果を実感

 実際にスタッフが2週間ほど行ってみたので、報告します。

 はじめは2番目、3番目それぞれになんとなく重たく感じるかな、暖かい気もするな、という程度でしたが、繰り返すうちにしっかり感じられるようになりました。3番目までは比較的すぐにできるようになりました。ただ、催眠にかかりやすい体質なのか、ここでついつい眠ってしまいます。それだけ効果があるととらえていいのかもしれません。このあたりは、体質や状態などにより個人差はありそうです。

 夜、横になってから行うと深く眠れるようになりました。ということで眠る前に行うといいのではないでしょうか。この場合、消去動作は不要です。

 ただ、電車の中で行うとリラックスしすぎて、目的地を乗り過ごすおそれがありますので、十分に気をつけてくださいね。

<参考サイト>
・九州大学心療内科:自律訓練法
http://www.cephal.med.kyushu-u.ac.jp/methods/AT.htm

[10 M TV オピニオン]

Posted by nob : 2016年08月01日 20:57

私のレシピ/豆乳ヨーグルド、バナナスライス、甘酒、スキムミルク、リブレフラワー、ハチミツ、シナモンパウダーのミックスVol.2/今朝はバナナをキウイ&桃に♪

■バナナじゃない!? ダイエットや生活習慣病予防に毎日食べたいフルーツは?

●ビタミンCや食物繊維、女性注目の葉酸がたっぷり!

ゼスプリ インターナショナル ジャパンはこのほど、キウイフルーツ・メディアセミナーを開催した。同セミナーでは、国内におけるキウイフルーツ研究の第一人者である、駒沢女子大学 人間健康学部 健康栄養学科の西山一朗教授が登壇し、「最新のキウイフルーツの栄養と健康に関する研究成果」について講演を行った。

○卓越したビタミンC含有量

キウイフルーツは、1個(約100g)あたり50〜60kcal程度と低カロリー。一年中入手が可能で、熟していないものであれば冷蔵庫で1カ月程度の長期保存ができる。半分にカットするだけで手軽に食べられ、基本的に生食のため、栄養素の損失が少ないのも特徴とされている。

キウイフルーツの代表的な品種には、ゼスプリ・グリーン(ヘイワード種 ※以下グリーン)、ゼスプリ・サンゴールド(ZESY002種 ※以下サンゴールド)、ゼスプリ・ゴールド(ホート16A種 ※以下ゴールド)がある。

その栄養価で驚くべきところは、ビタミンCの含有量だ。100gあたりのビタミンC含有量は、グリーンが約85mg、サンゴールドが約160mg、ゴールドが約110mg(「New Zealand FOODfiles 2014 Ver.01」「日本食品標準成分表2015年度版/七訂」より)。これはフルーツの中で卓越した含有量であり、食品全体で比べた場合でもトップクラスだという。厚生労働省が定める成人のビタミンC推奨量は、1日100mg。キウイフルーツ1個は約100gであることから、1日1個のサンゴールドもしくはゴールド(グリーンの場合は2個)を食べれば、推奨量を満たすことができるというわけだ。

このほか、食物繊維やカリウム、葉酸、ビタミンEなども豊富に含まれる。「キウイフルーツはコンパクトな実の中に、食生活で不足しがちな栄養素をバランスよく含んでいることがおわかりいただけると思います」と西山教授。

○免疫力アップの可能性

今年4月、キウイフルーツの効果に関する国際シンポジウムがニュージーランドのタウランガで開催された。西山教授は、同シンポジウムで報告された内容をもとに、キウイフルーツにおける「ビタミンCと健康効果」「血糖値上昇の抑制作用」「消化器系の働き」について解説した。

まず、ビタミンCには、酵素の働きを助ける作用や抗酸化作用といった生理作用がある。ビタミンCが不足すると、皮膚や歯肉からの出血、倦怠(けんたい)感、衰弱などの症状が起こる壊血病の原因になるといわれるが、その予防のために推奨される血漿(けっしょう)中ビタミンC濃度は30μM程度。一方で生理作用を十分に発揮させ、生活習慣病予防や免疫機能の強化といった機能を期待するためには、血漿中ビタミンC濃度を飽和状態まで高めておく必要があるという。

18〜30歳の非喫煙男性を対象とした実験では、1日2個のゴールドを6週間摂取したときに血漿中ビタミンC濃度は飽和状態となった。また、1日3個食べてもそれを上回る効果は見られず、余剰のビタミンCは尿中へ排出された。このことから、「1日2個のキウイフルーツを摂取することによって、生活習慣病の予防効果などが期待できます」と西山教授。

さらに別の実験において、1日2個のゴールド摂取で気分の改善が認められる可能性が示され、1日2個のサンゴールド摂取で免疫力向上の可能性が示唆されたことにも触れた。

●糖質が気になる人にもおすすめ!
○血糖値を上げにくいフルーツ

ダイエットや糖尿病などの生活習慣病の予防として、「食後血糖値のコントロール」がポイントだといわれることも多い。西山教授はこれを踏まえ、キウイフルーツが血糖値を上げにくい食品であることを指摘する。

食品に含まれる炭水化物は、小腸でグルコース(ブドウ糖)に分解され、血液中に吸収される。食後に血糖値が上昇すると、すい臓からインスリンが分泌され、通常、食後2時間程度で血糖値は元のレベルまで低下。しかし、インスリンの量が少なかったり、分泌されるタイミングが遅かったりすると、食後血糖値がすぐ下がらず、食後高血糖をきたすことがあるという。この食後高血糖は動脈硬化を進行させ、心血管疾患や脳卒中のリスクを高めるとされている。

西山教授は「食後高血糖を防ぐためには、血糖値を上げにくい食品を選ぶことが有用とされています」と話す。

血糖値の上昇度を示す1つの指標とされているのが、「GI(glycemic index: グリセミック・インデックス)」だ。その値が低いほど血糖値が上がりにくい食品であることを表しており、値が70以上は「高GI食品」、56〜69は「中GI食品」、55以下は「低GI食品」にカテゴリーされる。そして、キウイフルーツは低GIに該当する。

「食品1食あたりの血糖値上昇への影響を比較した研究でも、キウイフルーツ100gは、パン30gや白米150g、バナナ120gなどと比べて、血糖値を上げにくい食品であることが明らかになっています」と西山教授。

これを裏づける研究に、ビスケット(炭水化物)のみを食べた場合と、ビスケットとキウイフルーツを一緒に食べた場合とで、食後血糖値の変化を調べたものがある。結果として、どちらも同じ量の炭水化物を摂取したにもかかわらず、キウイフルーツを一緒に食べたほうが血糖値の上昇が緩やかになったことが示された。

○胃に優しく、腸内環境も健やかに

最後に西山教授は、キウイフルーツの消化器系の働きについて語った。

タンパク質を分解する酵素の一種である「アクチニジン」は、グリーンの果肉には100gあたり約300mg含まれているが、ゴールドにはほとんど含まれていない。この酵素の働きによるキウイフルーツの消化促進効果を示す研究として、ヒトの消化器系の環境を模倣した試験管内実験(in vitro)と、ラットや成長期のブタを使った動物実験(in vivo)が発表されている。

試験管内の実験では、消化酵素である「ペプシン」を含む人工胃液にタンパク質を入れ、pH2の酸性条件で30分消化したのち、pHを8に変え、パンクレアチン(消化酵素)を添加して人工腸液の組成とし、さらに120分間の消化を行うという方法で実施した。その結果、人工胃液にグリーン抽出物を添加した場合、カゼイン(乳タンパク質)や食肉タンパク質、大豆タンパク質などのタンパク質において、消化促進効果が観察された。

一方、動物実験では、タンパク質のエサと一緒にキウイフルーツを与えた場合の消化に対する影響を検証。その結果、アクチニジンを豊富に含むグリーンを与えた場合では、アクチニジンをほとんど含まないゴールドを与えた場合に比べて、消化促進効果が認められた。

国際シンポジウムでは、ヒトを対象にした臨床試験結果の速報も発表された。それによると、健康な成人男性を対象に臨床試験を行ったところ、赤身ステーキと一緒にグリーンを食べたグループでは、膨満感など胃における不快な症状が軽減したという。

「これら複数の研究結果から、グリーンにはタンパク質の消化促進作用があると考えられます」と西山教授。

さらに別の研究において、グリーンおよびゴールドは腸内フローラ(腸内細菌叢)の改善効果をもつことが示唆され、グリーンは便秘改善効果を示したことを挙げている。

なお同セミナーでは、キウイフルーツを使ったアレンジメニューもふるまわれた。ハーフカットで手軽に取り入れるのもよいが、パスタや生春巻き、スイーツに添えるなどアレンジを加えてみると、より飽きずに摂取することができるだろう。

手軽に食べられて、栄養バランスにも優れたキウイフルーツ。今回、その栄養機能だけでなく、低GI食品としての評価や、腸内環境を整える役割なども認められつつあることがわかった。まずは健康のために、そしてダイエット・美容のためにも、1日2個の"キウイフルーツ生活"を始めてみてはいかがだろうか。

(須藤妙子)

[マイナビニュース]

Posted by nob : 2016年07月26日 15:22

今さらですけど。。。

■薬と一緒に飲んではいけないものは

スポーツドリンクにも注意

「薬は水で飲む」。だれもが一度は聞いたことのある「常識」ですが、日ごろの忙しさや面倒くささで、つい手近な飲み物と一緒に飲んでしまう人が少なくないようです。しかし、安易な行動が思わぬ悪影響を招いてしまうことも!? 

◆かぜ薬や頭痛薬、便秘薬、胃薬に抗アレルギー薬など、薬を飲む機会は日常的にあります。薬の持つ効果を安全に、最大限に引き出すために大切なのは、用法や用量を守る正しい服用。なかでも見落としがちなのが、薬の飲み方です。

◆内服薬の正しい飲み方は、まずコップ1杯の水を用意します。錠剤・カプセル剤・散剤など、どんな内服薬でも、最初に少量の水を飲んで口やのどを湿してから、薬剤を口に含み、飲み込む際に水で追いかけるように服用しましょう。

◆水なしで飲むと、薬がのどや食道にひっかかり、予定外の場所で溶け出してしまうために食道炎などの炎症を起こす場合があります。また、水の量が少ないと、薬の吸収がスムーズにいかず、効き目が低下するケースもあります。ですから、コップ1杯程度の水で追いかけることを心がけてください。

▽▼▽次頁「水以外で飲んだ場合の副作用」など▽▼▽

◆では、水以外で飲んではいけないのでしょうか? 薬の処方せんなどには、「水と一緒に服用する」と明記されています。それには、ちゃんとした理由があります。薬には飲み合わせ(相互作用)があり、水以外の飲み物と一緒に飲むと、薬効が低下したり、逆に増強してしまったり、さらには深刻な健康への影響が生じる場合もあるからです。

◆薬と飲み合わせの悪い飲みものを具体的にあげてみましょう。まずは牛乳です。抗生物質(抗菌薬)、骨粗しょう症の薬と一緒に飲むと、牛乳に含まれるカルシウムがこれらの薬と結合してしまい、薬の吸収が低下することが指摘されています。

◆また、腸で溶けるタイプの下剤などと一緒に飲むと、吐き気などの副作用を起こす場合もあります。牛乳は胃の中のpH値を上昇させてアルカリに傾くためで、本来なら腸で溶ける薬剤が胃で溶けてしまい、吐き気につながるとされています。

◆カフェインを含む飲料も、飲み合わせがいいとは言えません。胃腸薬(H2ブロッカー)と一緒にのむと、カフェインの体外への排出が遅くなり、脈が速くなるなどの症状がみられる場合があります。

◆痛風の治療薬の働きを低下させることも指摘されています。カフェインは、尿酸の排泄を妨げる作用があるためで、薬効が弱まってしまいます。カフェインはコーヒー、紅茶、緑茶、コーラなどの飲料にも含まれていることにも注意。薬の服用期間中はなるべく控えめにしましょう。

◆ほかにもスポーツドリンクやアルコール、グレープフルーツジュースなども薬との飲み合わせが指摘されています。一見、スポーツドリンクは悪くなさそうな印象がありますが、カルシウムなどミネラルが多く含まれており、薬の成分の吸収を妨げる可能性があります。また、体内への水分吸収をよくするため、薬によっては成分の安定性に悪影響がでる懸念もあります。

◆身近な飲料に、薬と飲み合わせが悪く、相互作用を引き起こすものは意外と多いことがわかると思います。薬の注意書きに「薬は水や白湯で飲むこと」が明記されているのは、きちんとした理由があるからです。薬は水以外では飲まないことを徹底するようにしましょう。

(監修:東京医科大学病院 総合診療科准教授 原田芳巳)

[ケータイ家庭の医学SP]

Posted by nob : 2016年07月22日 10:36

日進月歩

■食道がん、ウイルスで破壊…患者に治療効果

 がん細胞だけを破壊する特殊なウイルスを使った治療で、食道がん患者7人のうち5人で腫瘍が消えるなどの効果があったとする成果を、岡山大学のチームがまとめた。

 28日から東京都内で開かれる日本遺伝子細胞治療学会で発表する。

 ウイルスは正常な細胞では増殖しないため副作用も起こりにくいとし、2020年頃の薬事承認を目指す。

 このウイルスは、岡山大の藤原俊義教授(消化器外科)らのチームが02年、風邪の原因となるアデノウイルスの遺伝子を操作して開発した。がん細胞に感染して増殖し、細胞を破壊するが、正常な細胞に感染した場合は自然に消える。

 また、ウイルスには、がん細胞が放射線などで傷ついた自らのDNAを修復する機能を阻害し、細胞を死滅させる働きもある。放射線治療の効果を高めることも期待できるという。

[読売新聞]


■<膵臓がん>発見に新手法 血液2.5CC 数時間で判定

 石川県野々市市末松の医療系ベンチャー企業「キュービクス」が、少量の採血だけで膵臓(すいぞう)がんを見つけ出す新たな検査手法を開発し、金沢大付属病院などと共同で臨床試験に取り組んでいる。膵臓がんは発見が難しく、見つかった時には既に進行しているケースも多い。血液を基に遺伝子レベルでがんの有無を早く正確に識別する方法で、3年後の実用化を目指している。【金志尚】

 国内では年間3万人以上が膵臓がんで亡くなっている。胃や腸など他の臓器に囲まれているため発見が難しい上、発症初期には目立った自覚症状も現れないため、気付きにくいという特徴がある。

 キュービクスは2004年に設立され、医療関連機器や診断薬の開発を手がけている。がんの検査手法の開発にも力を入れ、11年には血液から抽出したRNA(リボ核酸)と呼ばれる遺伝物質を解析し、膵臓など消化器系がんの有無を調べる「マイクロアレイ血液検査」を実用化した。この検査は1回当たり7万〜10万円程度で、数日で結果が判明する。

 今回はより短時間で膵臓がんの有無を識別する手法を開発した。同社が着目したのが、膵臓がんに反応して血液細胞から分泌される特定のRNAだ。特殊な装置でRNAの有無を検査し、膵臓がんの発見につなげる。判定に必要な血液量は2.5CCとわずかで、数時間で結果が出るという。

 ◇19年の実用化目指す

 今年4月からは患者50人と健康な人100人を対象にした臨床試験を金沢大付属病院など北陸地方の10病院と共同で始めた。来年3月まで続け、検査の有効性を確かめる。

 検査費用は1回当たり3万〜3万5000円を見込み、2019年中の実用化を目指している。

 同社の丹野博社長は「国民の2人に1人ががんになる時代。早期発見は社会的意義がある」と話している。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2016年07月22日 10:23

早期発見率と医療技術の向上により今後も自然増が見込まれるかと。。。

■がん5年生存率62.1% ゆるやかに向上 過去2回比

熊井洋美、川村剛志

 国立がん研究センターなどの研究班は22日、がん患者を追跡した5年後の生存率(全国推計)を発表した。地域がん登録をしている都道府県のデータを集計するのは3回目。今回は2006~08年にがんと診断された21府県の約64万人を調査、全てのがんの5年生存率は62・1%で、過去2回より3~5ポイント高く、緩やかに向上している。

 5年生存率は、がん患者で診断から5年後に生きている人の割合が、日本人全体の5年後に比べてどのぐらいかを示すもの。割合が高いほど治療で生命を救える効果があり、5年が治療や経過観察の目安の一つとされる。前回は03~05年に診断された7府県の約19万人で58・6%、初回は00~02年診断の6府県15・4万人で56・9%だった。

 今回の集計を部位別にみると、前立腺が97・5%で最も高く、甲状腺、皮膚、乳房、子宮体部が続いた。膵臓(すいぞう)、胆囊(たんのう)・胆管、肺、肝臓が低かった。一方、悪性リンパ腫、白血病、口腔(こうくう)・咽頭(いんとう)、肝臓などで初回からの改善幅が大きかった。

 性別で見ると、女性は66・0%で、男性の59・1%より高い。同じ部位でも肺(女性43・2%、男性27・0%)や食道(女性43・9%、男性36・0%)で差が大きかった。

 5年生存率が緩やかに向上した背景には、予後がよい乳がんや前立腺がんが増えている面もあるが、部位別でもほとんどで過去2回より改善している。国立がん研究センターの若尾文彦・がん対策情報センター長は「治療法が改善され、検診で早期発見ができるようになった」と分析する。例えば、白血病で新しい薬が治療に導入され、肝臓がんでは局所療法に効果が出ているという。

 若尾さんは「大腸がんや肺がん、乳がんでその後に分子標的薬や新しい抗がん剤が登場しており、次の集計ではさらに生存率の向上が見込まれる」と話す。

 ■主な部位別のがん「5年生存率」(%、年は診断された年)

 2000~02年/03~05年/06~08年(今回)

    *

◇口腔(こうくう)・咽頭(いんとう)

 54.6/54.3/60.2

◇食道

 33.2/33.7/37.2

◇胃

 64.3/63.3/64.6

◇大腸

 68.4/69.2/71.1

◇肝臓

 27.1/27.9/32.6

◇胆囊(たんのう)・胆管

 21.8/21.1/22.5

◇膵臓(すいぞう)

  5.5/ 7.0/ 7.7

◇喉頭(こうとう)

 77.8/75.9/78.7

◇肺

 29.0/29.7/31.9

◇皮膚

 90.9/90.9/92.4

◇乳房

 87.7/89.1/91.1

◇子宮頸部(けいぶ)

 72.2/72.2/73.4

◇子宮体部

 79.2/79.8/81.1

◇卵巣

 53.3/55.0/58.0

◇前立腺

 84.6/93.8/97.5

◇膀胱(ぼうこう)

 77.2/73.5/76.1

◇腎臓・尿路

 65.4/65.7/69.1

◇脳・中枢神経系

 32.7/32.6/35.5

◇甲状腺

 92.1/92.2/93.7

◇悪性リンパ腫

 54.6/58.7/65.5

◇多発性骨髄腫

 29.0/32.6/36.4

◇白血病

 32.1/37.3/39.2

◇全体

 56.9/58.6/62.1

 (対象者は00~02年が15万4022人、03~05年が19万404人、06~08年が64万4407人)

<アピタル:ニュース・フォーカス・その他>
http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(熊井洋美、川村剛志)

[朝日新聞]

Posted by nob : 2016年07月22日 10:05

私のレシピ/豆乳ヨーグルド、バナナスライス、甘酒、スキムミルク、リブレフラワー、ハチミツ、シナモンパウダーのミックス

■「ヨーグルトは身体に良い」はウソだった!?

夏目幸明 [経済ジャーナリスト]

論文を読むのが日課という「めんどくさいお医者さん」、東京大学病院の地域医療連携部の循環器専門医・稲島司先生。彼は、世に流布する「健康的なイメージ」と、科学的「効果が証明されたもの」を区別するため、今日も人の生活習慣にケチをつけ始めた――。

夏目 前のお話にあった、糖分を少なめにして、とは言ってもやりすぎないっていう食生活は良いですね。お腹周りもすっきりしてきたし、我慢もそれほどしないのに体調が良いです。実は最近もっと身体のことを考えて、毎日ヨーグルトを食べているんですよ。一般的に「ヨーグルトは身体にいい」イメージがあるじゃないですか。

稲島 それ、エビデンスあるんですか?

夏目 え? 

稲島 この連載は何回目になりますか?その「イメージ」に科学的根拠があるか、調べましたか? 仕事と同じで、会社のお金を何億円も投資するなら「この会社はよさそうなイメージがある」なんて理由で投資を決めないですよね。業績を徹底的に調べるでしょう。なのに多くの方が身体とか健康のことになると――。

夏目 (相変わらずめんどくさいなぁ…)

「ヨーグルトは身体にいい」は
古典的な医学情報によるもの!?

稲島 ヨーグルトは健康にいい、という通説はよく耳にします。「腸の調子が良くなる」とか、「アレルギーが改善する」、さらには「免疫が高まる」、なんていう説もありますね。

夏目 いかにも身体に良さそうじゃないですか。

稲島 結論を先に言ってしまうと、私はこの3つのうち2つは眉唾だと考えています。

夏目 ええ!?本当ですか?

稲島 そもそもヨーグルトに「身体にいい」イメージがあるのは、イリヤ・メチニコフ(1845~1916)というロシアの学者の研究からのようです。彼は腸は便を貯める袋で、その中にいる、今でいう「悪玉菌」によって老化が進む、と考えたのです。

夏目 「大腸はただの袋」とは、ずいぶんな暴論ですね。

稲島 でも、この時代に常在菌に着目したのはすごいですよね。悪玉菌があるといっても大腸を取ってしまうわけにはいかないので、メチニコフは今でいう「善玉菌」を入れれば良いと考えます。そこで注目したのが「乳酸菌」。乳酸菌は、自分が生き延びるために周囲に弱酸性の環境をつくりだし、周囲に悪玉菌が生きにくい環境をつくります。

夏目 だから、乳酸菌は菌の中でも「善玉菌」なんですね?

稲島 彼はブルガリア地方に長寿の方が多いことに着目します。そして「ブルガリア人が長寿なのは食事に関係があるはず」と考え、様々な食物を調べます。そこでヨーグルトが長寿に影響がある、と考えたんですね。メチニコフ自身も、ヨーグルトを常食していました。そして、この説が注目を集め、世界中で「ヨーグルトは健康にいい」と言われ始めたのです。

世界中で食べられているが
科学的根拠は一部のみ

夏目 先生の話を聞くと、やっぱり、単に「食べていい」感じがしますが?

稲島 たしかに、感染性(菌などによって起こる)腸炎については、1990年代以降の世界中の35論文をメタ解析してみると、ヨーグルトを摂っていると治るまでの期間が短くなる傾向があるという結果でした(Chochrane Database 2010)。しかし、これはあくまでも感染性腸炎に限ってのデータです。いつもヨーグルトを摂っている人が、そうでない人よりも身体的(PCS)にも精神的(MCS)にも健康であるというわけではなさそうなんです。

 その調査のあらましをまとめたものが下の図です。詳しい説明は省きますが、この「p値」というのが0.05を下回っていなければ「有意差がない」、つまり効果がないと解釈します。

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夏目 つまり、ヨーグルトは腸の感染症には多少効くけれど、そのほかの効果は限定的だということですか?

稲島 そういうことです。ヨーグルトは免疫強化に良いとも言われているようですが、そもそも免疫は身体にとっての外敵を排除する力のことですよね。簡単に言えば感染症に対する防衛力のことです。現代日本人は他の時代や地域と比較して、感染症に苦しむリスクは比較的小さいですよね。むしろ、免疫が高すぎて困っている方々の方が多いかもしれません。

夏目 え!?そうなんですか!防衛力なんだから、高い方がいいに決まってるじゃないですか。

稲島 いいえ、リウマチなどの膠原病やアレルギーといった疾患は、免疫過剰によって自分の身体の一部を攻撃してしまうことで発症するんです。こういった疾患に対しては、免疫を抑える治療をすることもあります。

 ヨーグルトはアレルギーに効くという説もありましたね。マイアミ大学では、代表的なアレルギー疾患であるアトピー性皮膚炎と気管支ぜんそくを患う子どもたちを対象とした調査を発表しました。ヨーグルトだけでなく、ヒトに良いだろうと思われるいろいろな微生物(プロバイオティクス)を対象にしたのですが、結果、アトピー性皮膚炎(2797人)、気管支ぜんそく(3143人)のどちらも、プロバイオティクスが有効だという結果が得られませんでした(Pediatrics.2013 Sep;132(3):e666-76)。

夏目 うーん、アレルギーにも効果なしか…。

食べていいヨーグルトと
食べなくていいヨーグルトの違いは?

稲島 そもそもヨーグルトが効果的なら、ヨーグルトの売上が増えるとともにアレルギー疾患が減っていくはずじゃないですか?この2枚の表を見てください。実際には、ヨーグルトの販売数が増えても、疾患は減ってないし、むしろ一部は増えているんです。

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夏目 これだけ見ると、「ヨーグルトが売れるほどアレルギー疾患が増える。アレルギーの原因はヨーグルトだ!」なんて言い出す人もいそうですね。

稲島 あ、敵を作りそうなコメントですね。

夏目 ちょ、ちょっと待ってください!だって、この表は先生が…。あ、でも、エビデンスがないからといって、身体にいい効果がゼロって決まったわけでもありませんよね?

稲島 もちろんそうです。ここから先は「今後の研究が待たれます」としか言いようがありません。それに、先に少しご紹介したように感染性の下痢はヨーグルトを食べると治りやすいという、ゆるやかなエビデンスはあります。

夏目 じゃあ、稲島先生はヨーグルトなんか食べないんですか?

稲島 いえ、毎日のようにヨーグルトを食べてますよ。

夏目 !?

稲島 混乱させてごめんなさい。実は、ヨーグルトにはちょっと期待しているんです。腸炎に関しては良さそうですしね。しかも、以前に説明したある種のサプリのように有害な方向に行く結果はなさそうです((「βカロテン摂取で肺がんが増える!データで読み解く食品のウソホント」を参照)。そして、私はヨーグルトが好きです。

夏目 じゃあ、僕がヨーグルトを食べているのを見て、なんでケチをつけたんですか?

稲島 ヨーグルト自体がダメではないんです。ただ「嗜好」ではなく「健康のため」で摂るなら、一部の商品には気をつけてはいかがかなと思っています。ちょっと考えてみたチェックポイントは2つあります。

夏目 2つ!

稲島 まず、その商品、甘くないですか?精製された糖分の摂りすぎには、夏目さん普段から気をつけてますよね。コーヒーにも砂糖は入れないって言ってたじゃないですか。でもヨーグルトを通して糖分をいっぱい摂っていることになる!その「味」が好きなのではないのに、健康のためと思って。オヤジさんが糖尿病で苦しんでいるアナタがね!!

夏目 ひー!探偵みたいだ!

食べてもいいヨーグルトには
「発酵臭」がする!

稲島 次はもっと大事です。その商品、「発酵臭」はしますか? 納豆やナチュラルチーズは、いずれも独特の「発酵してるんだな」という臭いがしますよね?でも、世の中で売られているヨーグルトのほとんどはいい「匂い」がする。「臭い」じゃなく「匂い」です。それの原因は2つ、微生物や発酵食品が少ししか含まれていない、あるいは発酵臭が帳消しになるほど香料がたくさん使われているから!あなたは健康イメージがあるからといって、香水を飲むようなことをしているんですよ。

夏目 ひー!先生、僕以上にいろんなメーカーを敵に回しそうです!じゃあ先生が食べているヨーグルトは何か別のモノなんですか?

稲島 いえ、特殊なモノではないですよ。牛乳にボチャンと入れると、翌日ヨーグルトになっているタイプです。特別カラダに良いという根拠があるわけではないですが、自宅で作れば余計なものが入りませんし、何より安いですからね。流行った時期もあるようですが、ステマになるのは嫌だから、あえて一部伏せます。「カスピ海ヨ○グルト」ってご存じですか?

夏目 マルの意味がない!

稲島 企業の回し者じゃないですし、他の物でも別にいいのです。この味や香りが好き、という商品であれば、効果や添加物を気にせず食べるのもありだと思います。しかし健康のため、という目的なら、無添加で甘味料も入ってない方が良いのでは?

 夏目さんは最近、糖分を頑張って減らして体調が良くなったと言っているにもかかわらず、「健康のため」にヨーグルト風味の甘味料を定期的に摂取してしまっているなら…ちょっと、もったいないように思えます。

夏目 なるほど…。では先生の家のヨーグルトの素を分けてください!

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2016年07月22日 09:45

私も昨年までの二年間断酒するまで長年この思い込みに囚われて生きてきました。今はまたごく少量嗜んでいます。

■酒豪の筆者が、酒をやめて気づいた10のこと

宮崎智之 [フリーライター]

「わかっちゃいるけど、やめられない」のが、お酒の魔力

飲んでいなくても、飲み会を楽しめる

 自他共に認める酒豪で、「酒をやめるくらいなら、死んだほうがまし」とうそぶいていた筆者が、3ヵ月前に酒を断った。アルコールによって体を壊し、医者から断酒を説得されたためだ。

 基本的には365日、休みなく飲んでいた。休肝日という発想はなく、仕事がない日には昼間から飲んでいたことも度々だ。家系は酒飲みばかりで、同じく体を壊した親戚も多い。「お日様が沈むまでは、飲んではダメ」という母からの忠告も、上の空で聞いていた。

 そんな調子だったから、まさか自分が酒をやめられるなんて思ってもみなかった。というか、酒のない生活が、どういったものなのか想像もつかなかったのである。

 適度の飲酒は、コミュニケーションを円滑にするなどのメリットがある。しかし、過剰に飲み過ぎれば、筆者のように体を壊すリスクが高まるほか、問題行動を起こしたり、人間関係にひびが入ったりして、社会的信用を著しく損なう事態に発展することもある。

 ここ数年を思い返しただけでも、数々の悪行を犯してきた。財布をなくして一文無しになり、友人にお金を借りたこともあったし(そして、そのお金でまた酒を飲むわけだが)、記憶をなくして路上で寝ていたこともあったし、「絶対に言ってはならない暴言」を酒の勢いにまかせて口走ったこともある。連載のタイトルではないが、「めんどい人々」の一員になってしまっていたのだ。同じような心当たりがある人もいるのではないか。

 問題なのは、「わかっちゃいるけど、やめられない」ことだ。筆者が、まさにそうだった。

 しかし、今となってみれば「○○だから、絶対に無理」と言い訳にしていた理由のほとんどが、思い込みだったことがわかる。むしろ、酒を飲み続ける口実として、そう思い込もうとしていた節があるように感じる。まだ断酒して3ヵ月と日が浅いものの、酒をやめたくてもやめられない人のために、筆者が気づいた10のことを紹介していこう。

 酒をやめると、意外に良いことが多いのだ。筆者のようにドクターストップがかかるまでいかずとも、「そろそろ、酒を卒業したいな」と思っている人にも参考にしてほしい。

「酒をやめられない理由」のほとんどは思い込み

・飲んでいなくても、飲み会を楽しめる

 一番重要なことなので、真っ先に書いておきたい。このことが、最も驚いた発見だった。

 酒を飲むと、気分が良くなり、楽しくなる。気が大きくなり、全能感が味わえる。普段よりも積極的な性格になって、いろいろな人と仲良くなれる。酒のない人生なんて、なんて空虚で華のないものだろう。死んだも同然だ。筆者は、そう強く思い込んでいた。

 しかし、実際はそうではなかった。もちろん、酒をやめた直後は手持ち無沙汰になったり、酒への渇望感でイライラしたりするが、慣れてくればなんてことはない。飲んでいる人のテンションが上がっているのだから、それに合わせて自分も少しギアチェンジすればいいだけのことだ。もともと酒の場に慣れているので、楽しみ方は身についている。

 むしろ、最近では、以前より酒の場を楽しめるようになった感じすらある。記憶が鮮明に残っているため、楽しい思い出の余韻は翌日まで続くし、気づかぬうちに失態を犯しているのではないかと気を揉むこともなくなる。人の話を、じっくり聞けるのも楽しい。

 ついでにいうと、先日あるDJパーティーに参加した時、ノンアルコールビールを飲んでいたのだが、2本目を注文したところ、もう品切れとのことだった。周りを見渡してみると、ノンアルコールビールの瓶がそこかしこのテーブルに置かれていた。思っていたより、多くの人が酒を飲まずにその場を楽しんでいたのだ。これも一つの発見だった。

・「酒を飲むと、なにかが降りてくる」は幻想

 筆者はライターを職業にしているため、常に企画を出さなければいけない。別に、ライターではなくとも、なんらかのアイディアを求められる仕事に就いている人も多いと思う。

 そのプレッシャーもあり、酒を大量に飲んでしまうことが度々あった。酔っ払った頭に突然、企画が「降りてくる」と信じていたのだ。しかし、そうやって思いついた企画は、翌日に冷静な頭で考え直してみると、たいてい使い物にならない。ならば、初めから素面の頭で考えたほうが効率もいいし、そのほうがより尖った企画が出てくると感じる。

 長年、脳がアルコール漬けだった著者にとって、素面の頭のほうがよっぽど「狂気」だ。酒になにか「特別なもの」を求める趣向の人は、そう発想を転換してみてはいかがだろうか。

 また、人との会話の中で生まれるアイディアも同じである。筆者の経験によれば、「なにか面白いことを一緒にやりましょうよ」といった酒の場での話は、たいてい「面白いこと」にはつながらない。もっとも、片方が素面であるならば、アイディアがしっかり記憶され、その後の展開に変化が見られるかもしれない。今後はそれを楽しみにしている。

・酒を飲まなくても、普通に寝られる

 もともと寝つきが悪く、ある時期から「酒を飲むと寝られる」と思い込んでいた筆者。そのことが酒を断てない大きな一因となっていたが、酒がない生活に慣れ始めた今では、普通に寝られるようになった。眠りも深く、夜中に起きてしまうこともなくなった。

 はじめは慣れないかもしれないが、そのうち以前より快適な睡眠が得られるようになる。どうしても寝られない場合は、酒に頼るよりも医者に相談したほうがどれだけ建設的か。

酒をやめれば、バラ色の人生が待っている?

 ここまでは、筆者が「酒をやめられない理由」として考えていたことが、いかに幻想かについて説明してきたが、以降からは酒をやめることで得られた「副産物」を紹介する。

・酒を飲んでいるときに沸き起こる感情は、本心なんかではない

 これは2つ前の項目にも関連することだが、酒を飲んでいた時に感じていた不満や憤りは、本心なんかではない。酒を飲んで沸き起こってきた感情は、その場の空気に左右されていることが多く、よくよく考えてみるとどうでもいいことだ。ただの一時の感情に過ぎず、本心ではないように思う。

 酒をやめてから些細なことで怒らなくなり、安定した精神状態を得られるようになった。愚痴っぽさがなくなり、前向きになった気がしている。

・二日酔いではない状態が、どのようなものか

 毎日飲んでいたから当たり前のことだが、筆者は年中、二日酔いの状態で過ごしていた。「二日酔いではない状態が」どういったものだったのか、久しぶりに思い出して、頭と体の軽さを実感している。たとえるなら、「小学生の夏休みの朝」といった感じだろうか。

・お金と時間が節約できる

 これも当たり前のことだが、思ったよりもずっとお金が節約できる。新生銀行が発表した「2016年 サラリーマンのお小遣い調査」によると、男性会社員の1回の外飲み代は、平均で5102円にものぼるそうだ。浮いた酒代で自分への「ご褒美」を買うのもいいだろう。ちなみに筆者は、今度、新しいデスクトップパソコンを購入する予定である。

 また、酒をやめてから時間も有効的に使えるようになり、読書や運動などといった自分に投資できる時間も増えた。酒飲みが思っているよりも、1日の時間は長いのである。

・酒を飲まないと痩せる

 筆者は専門家ではないため、医学的な根拠はないが、酒をやめて4キロほど痩せた。暴飲暴食がなくなったせいだろうか。さらに、顔色が良くなったと言われることも増えた。

・「お茶」という概念の存在

 飲酒を続けていた頃は、「お茶」という概念が皆無だった。「人と会って話すなら飲む」。これが基本だったからだ。しかし、世の中には「お茶」という文化が存在する。東京には、美味しいコーヒーやデザートを出すカフェが多いことに、今さらながら気がついた。

・お酒を飲めない人の気持ちがわかるようになった

 世の中には体質的にお酒を受け付けない人もたくさんいる。筆者は、そういう人の気持ちがまったくわからなかった。酒を無理強いすることはなかったが、「せっかく楽しい場なんだから飲めばいいのに」くらいに心の中では思っていた。しかし、今は違う。むしろ、彼らは同志だ。そして、もともとが酒飲みだったため、そちら側の気持ちもよくわかる。

 飲めない側も、飲める側の気持ちも理解できる。最強のノンアル・ファイターになったのだ。

・記憶力が悪いのは、酒のせいではなかった

 筆者は、人の顔や名前を覚えるのが苦手で、それらをすべて酒のせいにしていた。しかし、酒をやめた今でも、まったく治っていない。すべて酒のせいにするのは、酒に失礼である。自分の弱点にはしっかり向き合い、改善していかなければならないことを断酒から学んだ。

 最後になったが、アルコール依存症は歴とした病気である。個人の性格や根性のせいにせず、どうしてもやめられない場合は、専門機関への受診をお勧めする。「断酒するなら飲み会の参加は禁止」と指導を受ける場合もあるそうだ。筆者は人間関係が変わるストレスのほうが高いと自身で判断したため、参加しても飲まずに済む方法を模索しているが、依存度によって変わってくると思うので、そこは医者の指示に従って決めてほしい。

 筆者がこの記事で伝えたかったことは、酒がない生活は「死んだも同然」ではないということだ。酒のない人生も、けっして悪くない。酒のない人生を、楽しんでほしい。自身や周囲の人の飲酒に悩みを抱えている人にとって、少しでも参考になれば幸いである。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2016年07月20日 10:09

立ち向かうのではなくしなやかに受け流す。。。

■心が強い人は「無感情」を習慣にしている 簡単!マイナス感情はこうしてリセットする

梅雨から夏にかけては、疲れがたまりやすい時期です。体の疲れ以上に、厄介なのが心の疲れ――ストレス、憂鬱、怒り、不安。「癒したくても、癒し方がわからない」ことが、一番の問題です。

しかし、2500年前にすべての苦悩から解放された、あのブッダなら、答えを知っています。

日常のちょっとした工夫で、心の疲れをきれいさっぱり洗い流すには――。中卒→大検→東大→永田町シンクタンク勤務→インドで得度という経歴を持つ独立派の出家僧・草薙龍瞬氏(近刊に『これも修行のうち。』がある)が、その秘訣を語ります。

ストレスや憂鬱は、現代人にはつきものです。欲や怒りを刺激する情報はあふれているし、苦手な人づきあい、気の進まない仕事・残業も次々にやってきます。特に4月から変化が続いたあとの梅雨の時期は、いっそう心が重たくなる季節です。

しかし「何事にも、きっと方法はある」というのが、ブッダの考え方。ストレス・憂鬱を上手に解消して、心を軽くしていく方法を“メンタルヘルスのエキスパート”ブッダは教えてくれます。

悩みの最大の理由は「マイナスの感情」

心が疲れる最大の原因は、「マイナスの感情」です。ムカついたり、緊張したり、落ち込んだりといった負の感情におそわれると、やる気を失い、物事に集中できなくなります。

こうしたとき、多くの人が「元気を出そう」「楽しもう」と考えます。「憂さ晴らしにお酒」とか「ストレス解消にスイーツを」とか。「気分転換についネットサーフィン」が、定番の人もいますね。

ただ、これだと効果は一時的ですし、度をすぎると健康を害したり時間をムダに使ったりします。ネットサーフィンで余計にストレス・モヤモヤが増す、というのはよくある話です。

ブッダなら、まったく違う発想をとります。マイナスの感情を癒す秘訣は、驚かれるかもしれませんが、「感情のない状態をとりもどす」ことなのです。

つまり、怒りも喜びもない“ニュートラルな”精神状態――ここに戻れるようになったら、心は劇的に健康になります。詳しく説明しますね。

感情のないニュートラルな状態がなぜ大事かというと、それが「心の基本」だからです。

実は、感情には3種類しかありません。つまり、

①快の反応 ―― 喜び・うれしさ・楽しさなど
②不快の反応 ―― 怒り・不満・憂鬱・くやしさなど
③快でも不快でもない“ニュートラルな”状態

このうち、人が追いかけるのは、①の快=喜びの反応。食べる、遊ぶ、他人の評価・リアクションを求めて頑張るなどです。

もともと心には、承認欲も含めた「欲求」があります。だから人間は、つらいときや疲れたときでも「欲求の満足」を求めます。結果的にごく自然に「快の反応」――楽しいこと・快楽――を求めようと考えます。

しかし、快の反応は「長続きしない」もの、そして「すぐ元に戻る」ものです。

現実に引き戻されたとき、そこに待っているのは「不快な反応」です。仕事がうまくいかない、人間関係が苦手、人の目が気になる、失敗して落ち込んでしまう……。日々の生活の中では、不快な反応のほうがむしろ多いのが現実ですよね。

つまり私たちの日常は、「快を追いかけながら、実際には不快に反応してばかり」です。人はいつだって「感情に振り回されている」のです。
現代人は、感情の「反復横跳び」で疲れきっている

しかし、「快か、不快か」しかない日常は、かなり疲れます。昔学校でやった「反復横跳び」を思い出してください。端から端まで速足で移動する――人間は「感情」でも、同じことをやっています。

ムカッとして、楽しんで、褒められると舞い上がって、叱られると凹んで……こうした感情的な反応を、休むことなく繰り広げています。

怒って、喜んで、怒って、喜んで、の繰り返し。まるで反復横跳びではありませんか。しかも「真ん中」(ニュートラル)が抜けている(!)。これで心が消耗するのは、ごく自然ですよね。

家に帰ったら、鏡を見てみましょう。「疲れているな」と思ったら、「感情で反応しすぎているのかな」と考えてみてください。

「これからは、感情で反応しない。“ニュートラルな心”を大事にしよう」と唱えましょう。この発想が、これからの人生を変えます。ラクに過ごせる時間が増えていくのです。

ニュートラルな心に帰るプチ修行

では、感情のないニュートラルな心は、どうすれば育つのでしょうか。コツは、「感覚に意識を向ける」ことです。

そのスタンダードな方法は、深呼吸して、①鼻孔の感覚や、②おなかのふくらみ・縮みを感じ取ること。

最近、注目を浴びているマインドフルネスです。その元祖は、もちろんブッダです。【前回の記事:心が強い人が持つ「他人に反応しない」技術】

「感覚に意識を向ける」という発想は、いろんな形で応用できます。たとえば、

①手をグーと握って、パーと開く。その「手の感覚」を意識する。

②「吸う」を「1」、「吐く」を「2」と数えて、10まで数える(感情をリセットするために、50、100まで数えてもOK)。

③道を歩くときに、歩数を1、2と数えて、100までやってみる。

数を決めれば終わりが見えるので、集中しやすいかもしれません。スマホのタイマーを使うのもよいかもしれませんね。

「感情で反応しない。ニュートラルに帰る」ことを方針に、試してみてください。

ちなみに「感情がない」状態といえば、禅の修行僧や、試合に挑むアスリートを思い浮かべるかもしれません。

確かに、その場面の彼らに感情はほとんどありません。なぜならそれが「目的達成に欠かせない」からです。禅僧がめざすのは悟り。アスリートがめざすのは、最高の成果・勝利です。このとき「感情的な反応」は、邪魔にしかなりません。だからニュートラルな心境で、目の前のターゲットに集中しているのです。

こうした心掛けは、私たちの日常にも欠かせません。作業に集中する心。相手をよく理解する心。ムダな考えに気を取られない心。人前で緊張しない心。落ちこまない心――。これらは、仕事・プライベートに大きな力を発揮します。

こうした心の「土台」を作るのが、ニュートラルな精神状態なのです。

ニュートラルな精神状態に戻ることができれば、そこから「ポジティブな方向に」考えることも可能になります。元気も回復していきます。

多くの人が勘違いしていることですが、「ネガティブ」からいきなり「ポジティブ」にもっていこうとするのは間違いです。「ニュートラル」から「ポジティブな反応」に向かうことが、正しい(ムリのない)道なのです。

たとえば、梅雨の季節は、心の健康を回復するチャンスです。雨降りしきる日の駅のベンチに座って、「プチ座禅」をやってみましょう。目を閉じて、雨の音を聞きます。だんだんニュートラルな境地に入っていきます。

もし感情で反応するだけなら、「雨の日ってジメジメしてイヤだな」と思うかもしれません。でも「感覚を意識する」発想に立てば、「空気の潤い」を感じることができます。これは、緑深い禅寺で目を閉じているのと、実は変わらないのです。

ちょっとした心掛けで、心は劇的に回復する

感覚を意識できれば、気が滅入りそうになる梅雨だって心を浄化することに使えるのです。これぞプチ座禅。

他にも簡単に実践できることがあります。

これから猛暑に突入したら、コンビニの冷気に当たって気持ちをリセットする、冷やしたビールやスムージーで気分を変える。こうした日頃のちょっとした動作を「感覚を意識して」やる。そうすることで、マイナスの感情をきれいにリセットするのです。一年中いつでもできる、心の健康回復術です。

辛いことがあるのは、頑張っている証拠。そんな自分を、責めず、裁かず、感情で反応せず、そっと受けとめてあげましょう。そしてこう考えるのです――「きっと方法はある」と。

今回は「感情の疲れを癒す方法」を紹介しました。カギは「感覚を意識して、ニュートラルに帰る」こと。

さっそく練習して、これからの季節を乗りきっていきましょう。イザ、プチ修行!

[東洋経済オンライン]

Posted by nob : 2016年07月19日 18:44

自律神経の乱れは万病のもと。。。

■「自律神経」を整える6つの習慣

プレゼン技術など、スキルアップをしたいビジネスマンは多いのですが、「実力をつける」と同じように「今ある実力を100%発揮すること」の大切さと難しさに気がついている人は、残念ながら少ない。ご存じのように一流のアスリートは、コンディションの調整を怠りません。

スポーツトレーニングは、筋力アップや技術向上を図る「ストレングス」。疲労を取り、故障を治す「ケア」、そして持っている力を発揮するための「コンディショニング」。この3つのアプローチで成り立っています。

練習したことをいかに本番に結びつけるか。これはビジネスの世界でも同じです。100の実力を120に増やしても、70しか発揮できなければ、力がついたとはいえません。調子をあげ、実力を出し切る。コンディショニングのポイントになるのが自律神経です。

自律神経は体を活動させるときに優位になる交感神経と、逆にゆったりしているときに優位になる副交感神経からなります。この2つがバランスよく働くことで健康を維持しているのですが、健康だけではなく、自律神経が整っていてこそ、持っている力を発揮できるのです。アスリートは「ゾーン」という表現をしますが、これは本来、逆の働きをする交感神経・副交感神経がともに高まっている状態で、集中しているにもかかわらず、落ち着いて周りも見えている極限の境地です。

現代人は交感神経が活性化しっぱなしで、副交感神経が高まらない、常にテンパった状態にある人が多い。原因を一言でいえば、ストレス社会だからです。

自律神経を整えようと思っても、頭でコントロールはできません。自律神経へのアプローチ方法は体を動かす運動・行動です。自律神経が乱れない行動を心がけ、必要なときに交感神経や副交感神経を活性化させる方法をご紹介しましょう。

まず窮屈な服装は交感神経の働きを上げます。疲れが取れないときは、通勤時にはネクタイをせず、シャツの一番上のボタンも外して、ネクタイは会社で締めましょう。

シャツといえば、私は「基本的にシャツは白しか着ない」と決めています。服選びの時間が短くて済むということもありますが、ささやかなことでも、なにかを選択する行為はストレスを生みます。「考えるべき重要な問題」と、「考えることなくオートマチックに行動すること」を区別し、さほど重要でないことは徹底的にルール化し、オートマチックに処理する。余計なストレスを招かないというのは、自律神経を乱さないためにとても重要なことです。

これからの季節、外は猛暑、室内は冷房と温度差が激しくなりますが、これも自律神経を乱す要因です。涼しくても、気持ちいいこと=自律神経にいいことではありません。薄手のセーターを着るなどして、温度変化に対応しましょう。

嫌なことがあったら、ゆっくり階段の上り下り

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現代社会で、もっとも大きなストレスとなるのが人間関係。ビジネスシーンでも上司や取引先とトラブることがあるでしょう。落ち込んで、心がざわざわしたまま仕事に戻っても作業ははかどりません。上司に叱られた時点で自律神経は乱れ、コンディションは最悪です。

そんな状態では作業能率は上がらず、判断力も低下していますから、ミスを誘発するだけです。しかも、自律神経はいったん乱れると3~4時間は元に戻りません。結局、なにもはかどらず無駄な時間を過ごしてしまうことになります。

「気持ちを切り替えよう」と思っても効果はありません。メンタルの問題をメンタルで処理しようとしても無理です。そういうときこそ体を動かすべきなのです。いったん席を離れ、階段を1~2階分、ゆっくりとリズミカルに上り下りしてください。血流がよくなり、副交感神経の働きが高まり落ち着きます。ミスの後処理をどうするかなどの事後対策は、こうして体を動かしてから考えたほうが、いい方法が見つかります。

現代人はリラックス(副交感神経優位の状態)が苦手ですが、寝る前の正しい入浴は副交感神経を高めます。

湯は39~40度のやや温めにし、掛け湯をした後、ゆっくりと湯船に入り、5分間、首まで浸かります。次に半身浴を10分。これが基本です。半身浴で体を芯から温めると、お風呂から出たときの冷えを感じることが少ないので、温度差の影響を受けずに済むのです。

緊張を和らげるには
●副交感神経を活性化
(1)人さし指、中指、薬指の3本を使って側頭部からおでこ、顔の全体を、軽く触れる程度の力でやさしく叩く。
(2)手で三角形を作り、頂点がへその下に当たるように置く。4秒かけて息を吸い、8秒かけて息をすべて吐き切る。

やる気をアップするには
●交感神経を活性化
(1)足を肩幅ほど開いて真っ直ぐに立つ。頭の上で手首を交差させる。肩甲骨が内側によるのを意識し、息を吸いながら全身を上に伸ばす。
(2)次に息を吐きながら腹に力を入れ、上体を前にゆっくり倒し、ゆっくり吐きながら戻る。

小林弘幸(こばやし・ひろゆき)
順天堂大学医学部教授

[PRESIDENT online]

Posted by nob : 2016年07月19日 18:29

二人に一人が罹患し、三人に一人が亡くなる癌、、、今後ますます身近な病に。。。

■新規がん患者が初の100万人超 高齢化で増加 大腸・胃・肺が上位

 国立がん研究センターは15日、2016年に新たにがんと診断される患者は101万200人、がんで死亡する人は37万4000人になるとの予測を発表した。新規の患者が100万人を超えるのは初めてで、高齢者の増加に伴い、発症する人が増えるとみている。

 予測は、国や地域のがん対策の目標設定などに役立てるのが目的。患者数の予測は昨年より2万8000人増えた。実際の統計でも患者数は1970年代から一貫して増え続けているという。

 予測された部位別の患者で最も多いのは、大腸がんの14万7200人。胃がん(13万3900人)、肺がん(13万3800人)、前立腺がん、乳がんと続き、上位5位は昨年と同じだった。男性
は計57万6100人、女性は計43万4100人。

 さらに男女別でみると、男性の1位は前立腺で、胃、肺、大腸と続く。女性は乳房が最も多く、大腸、肺、胃の順となり、5位は子宮だった。

 死亡する人は、昨年より3000人増加。肺がんの7万7300人が最多で、2位は大腸がん、3位は胃がんだった。

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[東京新聞]


■がん新規患者100万人超す 国立がんセンター、16年予測

 国立がん研究センターは14日、2016年に新たにがんと診断される人は100万人を初めて突破するとの予測結果を発表した。がんで今年亡くなる人は37万4000人で、過去最高になる。高齢化を背景に、30年ごろまで新たながん患者は増える見通しで、早急な対策が求められる。

 実際の統計がまとまるまでに数年かかることから、同センターは毎年春に新規の患者数と死亡者数の予測を公表している。人口動態統計や全国がん罹患(りかん)モニタリング集計などをもとに算出した。

 今年新たにがんと診断される人は101万200人で、昨年より約2万8000人増える。男性は57万6100人、女性は43万4100人。部位別では、大腸、胃、肺、前立腺、乳房の順に多かった。死亡者数は37万4000人で、昨年より約3000人増える。部位別では肺、大腸、胃、膵臓(すいぞう)、肝臓の順になった。今後、胃が減り、大腸と肺は増え続ける見通しだ。

 米国がん協会が昨年公表した資料によると、米国では、死亡者が過去20年間で22%減った。1980年代にがん検診が普及し、早期発見されやすくなったためとされる。

 東京大学の中川恵一准教授は「死亡数が減らないのは問題だ。がん検診の受診率を高めるとともに、生活習慣を改善してがんになりにくくすることも大事だ。そのためには学校での啓蒙が重要になる」と指摘する。

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[日本経済新聞]

Posted by nob : 2016年07月15日 08:45

美しい水か美しい身体をつくる。。。

■肌荒れは水が原因? 水の質を変えて改善しよう!

肌荒れ悩みの盲点。それが、「水」。生きているものすべてに必要不可欠な水ですが、実は、肌荒れを引き起こす原因になることがあるのです。

●水が肌にもたらす影響

成人した大人の場合、約60%の水分で体が作られているいいます。老人になってもそれは10%程度しか減りません。私たちは一生を通じて、大量の水分を抱えて生きているのです。水の質が悪ければ、当然、肌のコンディションも落ちてしまいます。天然の水には、ミネラルなどの栄養分が豊富です。本来、体に取り込むべきはそのような水であったはず。

しかし、衛生などの問題もあって、日常で使うのは水道水が主流です。現在、水道水には消毒のために、微量の塩素が含まれています。塩素で刺激を受けると、弱い肌は荒れ始めます。それに気づかずに水道水を使い続けると、ダメージが回復するひまなく刺激が蓄積してしまいます。

アトピーの原因とも言われる塩素水。敏感肌でなくても、蓄積されたダメージで肌荒れを起こす可能性はあるのです。

●触れる水を変えて肌荒れを防ぐ!

一日のうち、直接水を肌につけるのは、まず朝の洗顔。手洗いや食器洗い、夜の入浴なども考えられます。その水を変えるだけで、肌荒れが止まることがあります。

もっとも簡単なのは、蛇口に装着するタイプの浄水器をつけること。また、お風呂では大量の水が必要になりますから、塩素除去にひと工夫すると良いでしょう。

お風呂に入れるだけで、塩素が除去できる物をご紹介します。

・ビタミンC(小さじ1杯程度)
・備長炭1~2kg
・セラミックボール

備長炭は入浴の1~2時間前、セラミックボールは30分ほど前から入れて、お湯を作っておくといいでしょう。塩素は蒸発しやすい性質があるので、汲み置きして半日~1日空気に触れさせれば自然と消えてしまいます。もし追い炊き機能がついているなら、入浴の6時間前くらいから水を張っておくだけでも効果があります。

ビンやボトルに詰めた水は空気に触れられないので、バスタブや洗面器など、口の広い容器でなければできませんが、時間に余裕があるなら、余計な光熱費もかからないオススメの方法です。

●飲む水を変えて肌荒れを防ぐ!

肌に触れる「外側の水」を変えたら、体を作る「内側の水」も意識してみましょう。まず、水道水をコップに注いですぐに飲むのはやめましょう。一度沸騰させれば塩素が抜けるので、湯冷ましを作っておいて、冷蔵庫にいれておくと便利です。

しかし、本当に体に良い水を摂りたいと思うなら、浄水器やウォーターサーバーを利用するか、ミネラルウォーターを購入してみてください。水は透明なので栄養も何もないと思われがちですが、体内では作れないミネラルを含んでいるのです。ミネラルウォーターで肌パックすれば、手触りが格段に変わるほど。

1日1.5~2リットル飲めば便秘の解消にもなりますから、飲む水を変えることで、デトックス効果も感じてみてくださいね。

記事提供/『エンジョイコンプレックス』
(R25編集部)

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2016年07月14日 11:38

常に最良の主治医は自分自身。。。

■医者に任せっきりの「二流患者」は損をする 最高の医療を受けるには「患者力」が必要だ

病院ランキングや名医ガイドのたぐいが相変わらず人気を集めている。だが、『一流患者と三流患者』を書いた米テキサス大学MDアンダーソンがんセンター永代教授の上野直人氏は、こうした風潮に異論を唱える。

同氏は、最高の医療を保証するのはランキングでもブランドでもなく、患者自身がいかに医療に参加するかの「患者力」だと力説する。

一流と二流、三流の違いは

 ──タイトルの「一流患者」「三流患者」とは?

医者と一緒に考え、治療を選択し、納得のいく治療を選び取れる患者さんを一流患者としました。それに対し、医者の言うことはすべて受け入れ、自ら考えることなしに一言「お任せします」の患者さんを二流患者、文句ばかりで病院との信頼関係を作れないモンスター患者を三流患者としました。最低限のことしか病院から引き出せず、本人が損するタイプです。

あえて一流、三流と呼びますが、その意図は患者間に優劣をつけることではなく、自分の患者力がどのレベルにあるかを見直して、よりよい医療を受けられるよう、スキルを上げることです。

──「お任せします」はもう通用しない?

自分の身を守るためにも、二流患者の物言わぬスタンスは、ぜひ改めてほしいです。新しい治療法や薬が出て治療の選択肢が増え、医療はどんどん高度化、細分化している。医者は膨大な情報と日々格闘しており、正直手いっぱいです。医者も人間。国家試験は医療従事者として最低限の能力を保証するものであって、運転免許証を持っていても自動車事故が起きてしまうのと同じ。丁寧な運転の人もいれば暴走癖の人もいる。この医者は大丈夫か、本当に自分のことを考えてくれているか、患者はつねに質問をぶつけて突っつくことが大切です。医者との会話で医者を試す、といってもいい。

この治療法でいいか、ほかの治療法はないか、組み合わせはどうか。自分の生き方に合った最適な治療を医者から引き出していくのです。

みんな遅かれ早かれ病院の世話になるときがやってくる。病気に向き合う準備を先延ばしにせず、たとえば風邪を引いて受診するときなど、今から練習を始めてほしいのです。

──まずは、この薬は何のための薬ですか、と聞くことからですね。

そう、とにかく質問です。何となく引っ掛かったら必ず聞くことを習慣にする。なぜこの病名か、なぜこの診断か、なぜこの検査をするのか、なぜこの薬か、なぜ効かなかったのか。Why(なぜ)をつねに問う。自分が直面している事実を理解するためです。専門用語の羅列でわからないなら、わからないとハッキリと言う。なぜ?を重ねることで、自分の理解も深まっていく。医者にとっては、質問が気づきのきっかけにもなります。見落としや別の可能性に気づいて、より多くの選択肢が提示できるかもしれない。

それから診察時には必ずメモ帳とペンの持参を。一言断って会話を録音するのもいいし、誰かに付き添ってもらって話の受け手を増やすのもいい。医者とのコミュニケーションは真剣勝負。一言も漏らさず聞くぞという意気込みでいきましょう。疑問は放置せず、その場でも次回でもよいので、必ず聞くようにしてください。

話を理解できたかどうか確認するのにいちばんいい方法は、自分が受けた説明を他人に話すこと。聞かされた側が要領を得ないようなら、自分がちゃんと理解できていないってこと。次回受診時に、医者相手に話して反応を見る。僕の場合は大抵僕のほうから聞きますね。どう、ちゃんと理解してる?ちょっと話してみて、と。これは必ずやります。

ネットで得た情報は医者と共有を

──病気の医学的な正式名を必ず聞くことも強調されていますね。

ネットで調べるとき、正式な病名で検索したほうが情報が精査されます。セカンドオピニオンを取る際にも意思疎通がスムーズになる。

それから、ネットで得た情報は医者と共有し、わからないところは医者に聞くようにしてください。僕の患者さんはネットで見たものをプリントアウトして持ってきますよ。僕もそれを歓迎していて、必ず情報共有しようと約束します。ネットで見つけたサプリメントや代替療法を試したいなら、その前に絶対見せてくださいと。プリントアウトを見ても判断がつかない場合は、自分でもサイトを見に行きます。そこまでするのが医療従事者の責任ですから。

──日米の差は患者力の差だと書かれていますが。

実際には米国の患者だって一流ばかりでは全然ない。ただ米国では、患者力を与えることが重要だという意識を医療側が持っていて、病院全体で患者を一流に引き上げていく仕組みというか、サポートが日本よりはある。まず医者が患者に質問を促します。小児科なら、子供の患者に対し「質問はないか」と必ず聞く。親がいると話しにくいなら席を外してもらう。そうやって医者に質問することが当たり前という感覚を育てていく。そうした中で、優れた患者がキャッチボールを通して育つ可能性が高いというだけ。

 ──日本ではまだ、躊躇してしまう患者も多いかもしれません。

でも、質問し情報を正しく把握することは、日常生活のあちこちでやっていることでしょう。医者に対してだけ、恐縮して言えないとか遠慮してしまうとか、聖域視する必要はないし、そんな神話はなくさないといけない。医者には説明責任が、患者には医者の言葉を理解しようとする責任があります。

医者が投げたボールをきちんと受け止め、しっかり投げ返す。説明下手だったり面倒がったりするような医者の悪投は「ちゃんと投げて」と投げ返す。大事なのはキャッチボールです。キャッチボールする理由の一つは、相手がまっとうな医者かどうかを見極めることでもある。

患者が要求しないから医者が変わらない

──何といっても「3時間待ち3分医療」の現実があります。

現状のシステムを変えるためには、患者側からの突き上げが必要です。医療側には大きなプレッシャーになる。10年経っても20年経っても何も変わらないのは、誰も要求しないから。もっと説明を受ける時間が欲しい、それが要求である、とわからせないといけない。動かすのは患者団体などではなく、やはり個々の現場です。消費者ベースの市場なのに、消費者が声に出さないから市場ニーズが低い状態のままなんです。

日本のモノやサービスの質が成熟しているのは消費者が要求したから。それと同じ。医療だけを聖域視するのはおかしい。現実に、患者とともに医療を進めていきたいと考える若手や中堅の医者はとても多くなっています。医者が患者の面倒を見る時代から、医者のよさを最大限引き出すために、患者が医者を試し育てる時代へと移行しているのです。

上野 直人(うえの なおと)/1964年生まれ。和歌山県立医科大学卒業。ピッツバーグ大学付属病院にて米国内科専門医取得。現在は腫瘍内科医として研究、臨床に携わ り、専門は乳がん、分子標的療法開発。チーム医療推進にも力を入れ、日本でも医療従事者と患者向けの教育活動を行う。著書に『最高の医療をうけるための患 者学』。

[東洋経済オンライン]

Posted by nob : 2016年06月25日 16:46

それまでの生き方の完結としての逝き方。。。

■畳の上で生まれ、死ぬのは今どきどれだけ希有なことか

本川 裕 [統計データ分析家]

終戦直後は9割以上が家で生まれ、家で死んでいた

「畳の上で死にたい」という言葉がある。これは、本来は、非業の死を迎えることなく、普通に家で死にたいという意味であるが、今では、持病が悪化して入院している病院、あるいは危篤で運び込まれた病院ではなく、日ごろ住み慣れた家で安らかに死にたいという意味だと勘違いしてもおかしくない状況となっている。

 戦後の大きな変化のひとつは、生まれたり死んだりする場所が家から病院に変わったことである。いつごろ変わったのか、どのようなテンポで変わったのかなどを知るため、こうした変化をデータで追ってみよう。出生届や死亡届を集計している厚生労働省の人口動態統計では出生や死亡の場所も集計しており、図1はこのデータにもとづいて描いたものである。

◆図1 生まれるのも死ぬのも今では家でなく病院
   ──家で生まれる人・家で死ぬ人の割合の推移

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 図を見れば分かる通り、終戦直後は9割以上の人が家で生まれ、家で死んでいた。

 その後、出生場所が高度成長期の1960年を挟む10年間ぐらいで一気に病院に移り、1980年以降、家はほとんどゼロとなった。そして死亡場所の方は、変化は出生場所より遅く、2000年代半ばまでだんだんと病院が多くなっていった。そして2005年ごろから約15%で横ばいとなった。

 最新データの2014年には、出生場所については、実家を含め家での出産(生母の実家での出産を含む)は0.2%とゼロに近い。また、死亡場所については、自分の子どもの家を含め家で亡くなるのは14.9%にすぎない。家以外の死亡場所としては、病院が主であるけれども、老人ホームが5.8%、介護老人保健施設が2.0%と病院以外の施設も増加傾向にある。

 こうした変化は、日本人にとって、医療が技術的、施設的、制度的に充実して身近な存在となり、極力安全な出産の確保、および死亡直前の救命の可能性の追求から、生死に関し医療の介入を不可欠とするに至ったからである。

日本では家で亡くなる人が特に少ない

 しからば、こうした傾向は先進国共通なのかが気になる。図2にはヨーロッパの参加国と死亡場所を比較したデータを掲げた。これを見ると、日本は特に病院での死亡が多く、自宅での死亡が少ないことが分かる。

◆図2 死亡場所の世界比較

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 病院で死亡する人はフランスでも6割以下、スウェーデン、オランダでは4割、3.5割とずっと少ない。海外では、自宅やナーシングホームなどで死亡する人が多いからである。

 ナーシングホームは、医療・福祉が一体化された、要介護者のための施設の呼称である。特に米国で発達したシステムで、生活の介助や機能訓練を行う。日本においては介護老人福祉施設や介護老人保健施設がその役割を果たしている。日本の場合、こうした施設で暮らしていても、最後の段階では病院に搬送する場合がほとんどなので、病院での死亡が多くなっていると考えられる。

 高齢者の多くが希望する通り、家や普段の暮らしの場で死を迎えることができない理由としては、在宅医療・介護の体制や住宅の質が十分でないことが挙げられている。これに加え、在宅の看取りについて、本人希望の優先度や延命措置の限度に関する本人・家族・医療介護関係者の社会的合意ができていないため、死に臨んではともかく病院へ移送し、病院でもいったん受け入れたからには対処するからという側面が無視できないだろう。

畳の上で死ねる都道府県は?

 次に地域別の特徴を見てみよう。出生場所はどの地域も病院が主なので省略し、死亡場所の構成比の上位都道府県を調べ、結果を表1に整理した。

◆表1 死亡場所割合の上位県(2014年)

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 以前は家で死亡することが多かったことから、最初は私も、古くからの慣習が残る地方圏の方が家で亡くなる人が多いだろうと考えながら都道府県別のデータを整理していたが、結果を見ると、家の割合が高いのは、上から、奈良、兵庫、東京、神奈川となっており、むしろ、大都市圏、特に近郊地域で、家での死亡が多い。

 これに対して、病院で亡くなる人が多いのは、北海道や四国・九州といった遠隔地の諸県である、また、病院以外の施設で亡くなる人が多いのは鳥取、大分、長野である。病院やその他の施設での死亡は、このように、地方圏の特徴なのである。

 理由を考えてみると、やはり、人口当たりの施設数として、病院やその他の施設が多いか少ないかが大きく影響していると思われる。つまり、死亡場所が家である割合が大都市圏で高いのは、畳の上で死にたいという望みがかなえられての結果というより、施設のキャパシティ上の余儀ない結果である側面が強いといえよう。また、大都市圏では独居老人の孤独死が多いことも影響している可能性があろう。現在の「死亡場所が家」である14.9%の者の中には、不本意なまま家で亡くなった人が、かなりの割合を占めていると考えられえる。

 残された子どもに迷惑をかけないように事前準備を進めたり、臨終の方式に当人の希望を反映させようとする「終活」が、人生の最期を過ごす場所の選択を含めさかんに議論されている。自宅での死については、本人の希望と家族が求める死亡直前の救命の可能性の追求とのバランスが求められるので、在宅診療や時間制約のない訪問診療が人的、制度的、コスト的に可能かが重要であろう。

 就職活動を「就活」と呼ぶのになぞらえて、結婚へ向けての活動は「婚活」、出産へ向けての活動は「産活」とも呼ばれるが、「終活」へ向けて自宅診療を容易にする円滑・柔軟な医療的支援体制が充実してくれば、出産についても、赤ちゃんが生まれてはじめて目にする風景が重要だととらえ、かつてのように自宅での出産が「初活」としてブームになるかもしれない。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2016年06月24日 09:46

常識っ!、、、かと思ってました。。。(苦笑)ご自身を護るために実践をおすすめします。。。

■トイレのフタは流す前に閉める!?英国研究チームの警鐘

トイレ掃除も小まめにして

トイレのフタってなんだか不潔そうで、「外では触りたくない」という人も少なくないのでは? しかし、用を足した後、フタをきちんと閉めてから水を流すことで、食中毒などの感染症リスクを軽減できるという研究が報告されています。

◆腸管出血性大腸菌O-157やノロウイルスなど、下痢や嘔吐を引き起こす食中毒は、幼児や高齢者、抵抗力の下がった人が罹患すると命の危険も。そのリスクを、「トイレで用を足した後、フタを閉めてから流す」ことで軽減できる、とする興味深い報告があります。

◆英国リーズ大学のマーク・ウィルコックス教授率いる研究チームは、細菌に感染した排泄物のサンプルを用い、水洗トイレに流して実験。水を流す際にトイレのフタを閉めなかった場合と、フタを閉めた場合では、空気中に漂う細菌の量にどれだけの違いがあるかを測定しました。

◆その結果、フタを閉めなかった場合では、流したときに汚水が便座の上、最大26cmまで細菌が飛び散り、便座や床に付着することが映像で確認されました。さらに、細菌を含むミクロな飛沫は、90分経った後でも個室内の空気中に浮遊していると判明しました。

◆一方、フタを閉めた状態で流すと、便器内の空間では細菌が確認されたものの、空気中に漂う量は、フタを閉めなかった場合と比べものにならないほど減少していました。

◆ウィルコックス教授は、「不特定多数の人が触れるトイレのフタからの感染を防ぐために、あえてフタのないトイレを設置している公共施設などもあるが、今回の結果から考えるとそれは逆効果で危険だ」と警鐘を鳴らしています。

◆さらに、「フタを開けっぱなしにしたからといって必ずしも病気になるわけではないが、少なくともウイルスに感染している時は、フタを閉めて流すようにするべき。フタに触れても、その後に手を洗えば問題ない」と述べています。

◆家族や職場、学校など、トイレを共有する人の間で病気の原因となるウイルスを拡散させないためにも、日常的にトイレの後はフタを閉めてから流すことを習慣づけておくといいでしょう。

◆和式トイレの場合は、多くはフタがなく、便器が浅いため、飛散が大きいという別の調査結果もあります。また、便器の位置が足元に近く、ズボンの裾などに飛沫がついて細菌を運ぶことになりやすいと考えられます。除菌効果のあるウェットティッシュなどを携帯すると便利です。

◆トイレ掃除でも普段から除菌を心がけるといいでしょう。ノロウイルスなどはアルコール消毒では効果が薄いので、感染者が発生した場合は、塩素系漂白剤を水で250倍に希釈したものを使用します。

◆便器や便座、フタ、水洗レバーのほか、手洗いシンクやカラン、ペーパーホルダー、ドアノブなども忘れずに。必ずビニールやゴム製の手袋とマスクを装着し、十分な換気を心がけてください。

(監修:目黒西口クリニック院長 南雲久美子)

[ケータイ家庭の医学SP]

Posted by nob : 2016年06月10日 15:27

技術はもとより心と身体のセルフコントロール力に長けておられる、、、自律神経の切り替わりが迅速かつ円滑なのでしょうね、、、素晴らしい。。。

■トップクラスの心臓外科医が伝授“集中力を保つ”4つの秘訣

今や、残業するほど仕事ができないと思われる時代。限られた時間で最大の成果を出すには──。経営トップ、心臓外科医、3つ星シェフ……斯界のプロにそのテクニックを聞いた。

■30分の昼寝で頭がすっきり

日本の心臓外科医でトップクラスの手術数を誇るのが、埼玉医科大学国際医療センター心臓血管外科の新浪博士教授だ。年間の執刀数は300例を超えている。

「世界に出れば標準的な数ですよ」と新浪医師は謙遜するが、日本の心臓外科医の平均が年間30例ほどなので、その10倍以上は突出した手術数だ。

極めてデリケートな心臓手術を数時間、ときには10時間以上にわたって行うには大変な集中力が必要だろう。しかも、1日に1度しか手術しない外科医も多いなか、新浪医師は必要とあらば2度、3度の手術を平然とこなす。その疲労度は相当なものだと想像できるが、どの手術も集中力を切らすことができない大事なものばかり。彼の集中するための秘策は、なんなのだろうか。

1日数回の手術で集中力を維持する秘策は、「昼寝」だ。

「先の手術が終わって自分の部屋に戻り、ソファに座ってお茶や食事をしていると知らないうちに寝ています。ふと気がつくと30分から1時間過ぎていて、頭がすっきりしています」

手術と手術の間に少し寝るという方法は、新浪医師が順天堂大学の助教授時代に師事した天野篤氏から直々に伝授されたのだという。

「天野先生は、手術と手術の合間に少しでも暇があったら寝たほうがいいよ、とアドバイスしてくれました。天野先生自身も寝るのですが、みんなのいるところで寝るから誰もリラックスできない(笑)。だから私は自分の部屋に戻って寝るようにしています」

それにしても、すぐに寝られるというのは一つの才能だろう。昼寝だけでなく、夜の寝つきもすこぶるいいそうだ。そんな話を実兄でサントリーホールディングス社長の新浪剛史氏にするととてもうらやましがられるという。

「彼はよく『どうやったら寝られる?』と聞きます。逆に、どうして寝られないのかわかりませんね。寝られないならその時間をもらいたいくらいです(笑)」

集中力を高めるためには、新浪医師が習慣化している2つの“儀式”も役立っているようだ。

一つは手術前に必ず達磨にお祈りすること。

「別に宗教を信じているわけではありませんが、難しい手術も多いので、最後は神頼み、仏頼みだと思っています。小さいころから川崎大師にお参りしていた関係で、そこで買ってきた達磨を教授室に置き、『今日の手術もうまくいくようにお願いします』と手を合わせてから手術に向かいます」

もう一つの方法が、夜寝る前に翌日の手術のプランを考えること。

「電子カルテなどをパパッと見て、頭の中でプランを設計します。ここが手術のキモだなとか。それが集中力アップになるかはわかりませんが、決まったパターンに持ち込めるので、最初の手術が何時からで、次は何時からでとスケジュールが組みやすいんです。もちろんイレギュラーも起きますが」

新浪医師は自分で執刀するようになってからの約20年間、この習慣を繰り返してきた。年間300例を超すほどの実績があるので、それに裏打ちされたパターンは豊富なバリエーションを持つ。数が質を担保しているのだ。

プラン通りに手術が進む確率は「通常は95%くらいですが、緊急手術の場合でも80%くらい」とかなりの高率だ。

寝る前に明日の仕事のプランを立てておくことは誰でもできる。翌日スケジュール通りに仕事をこなすためには参考にすべき習慣だ。

■集中と弛緩のメリハリを

だが、いくら昼寝をしたり事前準備をしても、長時間にわたる仕事では集中力が途切れることもあるだろう。

新浪医師の場合は、長い手術の中にオンとオフを設けるという。たとえば心臓の手術は、冠動脈バイパス手術は人工心肺を使用せずにできるが弁の修復や大動脈の手術は心臓や大動脈の中にアプローチするため、人工心肺で患者の心臓をいったん止めることとなる。心臓が停止している間の手術は緊張感、集中力ともにマックスの状態だ。だが、その前後で体温を下げる時間や体温を戻す時間などがあるので、そこはあえてリラックスし、集中力のメリハリをつけている。それによって本当に必要なときに力が発揮できるのだ。

「3〜4時間の手術なら、高い集中力が発揮できるのは、そのうち1時間半ほどです」

一般のビジネスマンは、外科手術ほど緊張感が高まる場面はないかもしれないが、一つの仕事の中で集中すべき大切なところを見極めて、集中するところと気持ちを緩めるところをつくると、うまく集中力を維持できるのではないだろうか。

集中力を長く保つためにはやはり体力も必要だ。心臓の手術が何時間にもわたれば、その間は立ちっぱなしになる。

「最近、週に1度か2度、スポーツジムに通っています。これは兄貴の推薦でね。体力増進だけでなく、栄養面でもアドバイスがもらえるので食生活も改善できます。これはよい仕事につながっていくと思います」

いくらオン、オフのメリハリをつけても、基礎的な体力が不足していれば、集中力は途切れてしまう。日ごろから健康に留意し、体力を高めているからこそ、ここぞというところで最高のパフォーマンスを発揮できるのだ。

▼新浪博士流“集中力を保つ”4つのコツ

[1]昼食後やスキ間時間に寝る
少しでも暇があったら、本を読んだりテレビを見るのではなく、30分でも潔く寝る。そのことで頭がすっきりして次の仕事に集中できるように。

[2]前日の夜に段取りを考える
頭の中で翌日の仕事のプランを練ることで、優先事項がはっきりして、集中すべきポイントが明確に。他の作業効率もあがる。

[3]一つの仕事の中でオンオフを設ける
長時間作業となると、ずっと集中はできない。「ここが一番のキモ」と思われるところにあわせて集中力を高め、ほかでは少しリラックスする。

[4]ジム通いで基礎体力をつける
どんなに集中しようとしても、基礎体力がなければ続かない。新浪教授は実兄の新浪剛史氏推薦で週に1度か2度、ジムに通っている。

[PRESIDENT online]

Posted by nob : 2016年06月07日 15:48

ギャップイヤーとサバティカル、、、素晴らしい。。。

■有給休暇で仕事効率が倍増!? 休むと成果が上がる、の実証結果とは

■「ギャップ・イヤー」認める米国

先日、オバマ大統領の娘マリアがハーバード大学への入学を決め、注目を集めたのは入学が2017年になることだった。本来ならば今年2016年の入学のはずが1年先に見送っている。これはアメリカでは「ギャップ・イヤー」と呼ばれる、大学入学前に1年ほど休暇を取り、見聞を広めてから学業に戻る制度だ。アメリカン・ギャップ協会の調査によると、年間およそ3万〜4万人が1年のギャップ・イヤーの後に大学に入学しているという。多くの学生は学業を休んでボランティアをしたり、旅行をしたり、企業インターンをしたりと自由な1年を過ごす。

マリア・オバマが入学予定のハーバード大学は、むしろ学生に1年休んでから学業に復帰することを促している。1年休養して教科書を離れて社会に目を向けることは、自分が何を学びたいかを理解する機会になるからだ。さらにインターンなどから自分の仕事への興味や向き不向きも感じるようになるかもしれない。何よりも、受験で無我夢中だった自分を冷静に見直す時間になるだろう。

社会人にもこうした疲れた頭を冷却する制度はある。たとえば大学の職員には、サバティカルという、一定期間勤務したのち1年ほど研究などに打ち込む時間が与えられる。ずっと勤務するよりも、リフレッシュすることでより発想が豊かになることを期待するものだ。組織にもよるが、給料はおよそ1学期分かそれ以上になる。

そして最近は日本の企業でも、介護休業などさまざまな休暇の取得を認めるようになった。たとえば育児休業は上限で1年まで。給料は得られないが、給付金は最初の6カ月は月給の67%、7カ月目からは50%になる。必要に駆られてのことかもしれないが、仕事から頭を切り替えるいい機会にはなるだろう。ほか、日本の年次有給休暇は半年勤務で10日発生する。それから1年勤務するごとに1〜2日増え、最高20日程度になる。ところが、こうした公の休業ですら、日本では連続して取りにくいのも事実。たとえ取ったとしても、戻ってきたときに果たしてどうなるかを考えると手を出しにくい。

グラフィックデザイナーのステファン・セグメイスターは、仕事におけるこうしたオフを、ちょっとおもしろい形で提唱している。それはこんなものだ。

■休暇をとりながら働くことの効果

たとえば人生の始め25年ほどを勉強に費やし、その後40年を働くことに使い、老後をおよそ15年ほどと試算する。ステファンが提唱するのは、この15年のうちの何年かを分割して、働いている現役時代に配分することだ。たとえば、表のようなイメージだ。

これなら退職は先に伸びるが、その分働いている期間をより充実した形にできるわけだ。あくまでもサンプルに過ぎないが、ひとつの働き方の例といえるだろう。ときにじっくり休んで充電をして、また仕事に戻ることで集中して仕事ができるだけでなく、休養中に得た経験から新しい発想が生み出せるようになる。

イスラエル、アメリカ、ニュージーランドの研究チームが、サバティカルで休業をとった研究者の健康状態、ストレスレベル、対人関係について調査をして発表している。それによると、休業をとった職員は、よりエネルギッシュになり、新鮮な気持ちで研究にとりくみ、プロとしての意識がより高まっている。何よりも、健康状態がよくなり、ストレスレベルが在職中よりもはるかに下がっているそうだ。

さらには、できる限り街を離れ、仕事と関係のない場所で過ごした職員のほうが、どこか仕事につながっているよりもよい結果になっているという。そのためこの研究者たちは、企業に対してもサバティカルの制度を推奨している。

1年の休業はより仕事の能率を上げ、発想をクリエイティブにしてくれるものだが、企業に居ながらの休業はそう簡単なものではないだろう。ならば、もう少しだけ短くして、休業により効果的に“脳休め”をする、こんな研究も発表されている。

■仕事から“離れる”と成果が上がる理由

インディアナ大学の心理学者Lile Jia氏らは「遠方の教訓――創造的な認識に対して、空間的な距離が持つ効果」という論文を発表している。実験の方法は、数十人の学部生をふたつのグループにわけ、各々が思いつく限りの交通手段を挙げてもらうというもの。

グループ1:この課題は「ギリシャで学ぶ」インディアナ大学生が考案したと伝える。

グループ2:「地元インディアナ州で学ぶ」インディアナ大学生が考案したと伝える。

このふたつのグループには明らかな違いが見られ、グループ1「ギリシャで考案」と聞いたグループのほうが、思いつく交通手段のほうが多かったという。

なぜ、「課題がどこで考案されたか」が重要なのだろうか。

それは、遠くで考案されたという意識から、地元の交通手段だけでなく、さまざまな手段へと思考が広がっていったからだ。つまり、インディアナ州の中を動くのではなく、世界中を動く手段を考えたというわけだ。

今回のように地理的な距離ばかりでなく、時間や確率的な距離でも、人は同じ反応を示すそうだ。「距離的に近く感じられる」ことで、より具体的でイメージ通りの意味でとらえて考えてしまう。ところが「距離が遠い」ことによって、より抽象的に発想することが可能になるというわけだ。

これこそが、休暇が仕事の効率を高め、発想を豊かにする理由である。

つまり、“日常”を離れて距離をおくことで、思考はふいに“何がどこにある”“ここはどこだ”といった具体性をなくして抽象的になり、空間がひろがり、今までと違うアイデアが浮かぶようになる。仕事から離れて初めて、今まででは考え付かなかったようなことに思いを巡らせるようになるのだ。

■休んで思い込みから脱却する

いつものメール、いつもの電話、何も考えずとも思い浮かぶ電車の名前……ある型にはまったことで、別の考えはそこには存在しなくなり、ただひとつのやり方を“正しい”と思い込んでしまう。そこを抜け出て漠然と名も知らない“乗り物”に乗り、説明ができない美しい波音を聞くことで、探していた答えが浮かぶかもしれない。

長期の休暇は難しくとも、堂々と「発想の転換をして、より仕事の効率をあげるために休んできます」と、そんな風に言ってみてもいいのかもしれない。

ステファンは「これから何をしたいか考えていて一番役に立つのは 周りにいる経験済みの人と話すこと。1人で想像するよりずっと効果的です」と語っていた。日本では、どうもそのあたりのコミュニケーションはとりにくいものだが、周りに長い休みをとった人がいたなら思い切って聞いてみたい。それは、どんな風なものなのか。

[脚注・参考資料]
CNNPolitics.com, Malia Obama to attend Harvard after gap year, 2016
Wired, Importance of Vacation, 2011
Psychology today, Do Sabbaticals Lead to Positive Work Outcomes?,by Ronald E Riggio Ph.D. 2010
Stefan Sagmeister, The power of time off, TED, Oct 2009
(上野陽子=文)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2016年06月07日 14:54

変革につながるのは、リーダーとしての流麗な弁舌ではなく愚直な実行。。。

■ハーバード大教授が徹底解説!オバマ広島訪問の本当の理由
サンドラ・サッチャー教授に聞く

佐藤智恵 [作家/コンサルタント]

ハーバードビジネススクールでリーダーシップの専門家として数多くの講座を受け持つサンドラ・サッチャー教授。特にリーダーの決断とモラルについて議論する選択科目「モラル・リーダー」は、ハーバードの看板授業だ。授業でトルーマン大統領(当時)の原爆投下について教えているサッチャー教授は、今回のオバマ大統領の広島訪問をどのように評価したのか。徹底解説してもらった。(聞き手/佐藤智恵 インタビュー〈電話〉は2016年5月29日)

オバマ大統領の広島訪問に対する
ハーバード大教授の評価とは?

佐藤 サッチャー教授はハーバードでトルーマン大統領の原爆投下について教えていますが、今回のオバマ大統領の広島訪問をどのように評価しますか。

サッチャー オバマ大統領はとても勇気ある決断をしたと思います。中国や韓国など、日本政府が日本の戦争責任をめぐる論議を終わらせてしまう口実になるのではないか、という懸念を示した国もありましたから、複雑な政治状況であったことは確かです。そんな中で大統領は現在の政治状況を包括的に見た上で、広島訪問を決断しました。

 リーダーシップの観点から見ても、オバマ大統領は正しい決断をしたと思います。なぜなら彼は広島で3つの重要なメッセージを世界に伝えることができたからです。

 1つめは、原爆投下という歴史から学ぶこと、原爆の犠牲者や遺族に人間としての思いやりを示すことがいかに大切かということ。2つめが、アメリカは自国の行動について責任をとる国なのだ、ということ。そして、最後に、どの国にとっても、自国の歴史と向き合い、歴史から学ぶことは重要だ、ということです。

佐藤 オバマ大統領は、世界の模範となるリーダーシップを示したと言ってもいいのでしょうか。

サッチャー とても力強い「モラルリーダーシップ」(道徳的なリーダーシップ)を示したと思います。現職大統領の広島訪問は、オバマ大統領のリーダーシップなくしては実現できなかったでしょう。

広島訪問に込められた5つの目的

佐藤 広島でのオバマ大統領の演説は、私たち日本人だけではなく世界の人々の心を打つ歴史的なスピーチであったと思います。サッチャー教授は、この演説内容をごらんになって、オバマ大統領のどのような思いを感じましたか? 大統領の広島訪問の真意はどこにあったのでしょうか。

サッチャー オバマ大統領のスピーチの全文を注意深く読み解いていくと、広島訪問には5つの目的があったことが分かります。

 まず1つめは、原爆投下の犠牲者を哀悼することです。オバマ大統領は多くの方々が亡くなったことだけではなく、死に至るまでの過程でどれほど苦しんだかについても言及しています。例えば、次のような箇所です。

「私たちは、(原爆投下によって亡くなった)10万人を超える日本人の男性、女性、そして子どもたち、数千人の朝鮮半島出身者、12人の米国人捕虜を悼むために(広島を)訪れるのです。

 ここ広島の中心に立てば、原子爆弾が投下された瞬間、人々がどんな思いをしたか、想像せざるをえません。目の前で起きた出来事に、子どもたちはどれほど混乱し、怖い思いをしたか。それを感じ、彼らの無言の叫びに耳を傾けるために広島を訪れるのです。あの恐ろしい戦争で、それ以前、あるいは、それ以降に起きた数々の戦争で、多くの罪なき人々が亡くなりました。私たちは犠牲となった全ての人々のことを忘れないために、ここを訪れるのです」

(出所:ホワイトハウス公式ウェブサイト、翻訳:筆者、以下同)

 2つめは、人間の絆、つまり、すべての人間は、人間性という共通の絆でつながっていることを伝えることです。それは次のような箇所に象徴されています。

「私たちが広島を訪れるのは、愛する人々のことを思うためです。朝一番に笑顔を見せてくれる子どもたち、食卓越しに優しく手を触れてくれるパートナー、そして、愛情いっぱいに抱きしめてくれる父親や母親。こうした人たちのことを思い浮かべれば、71年前、亡くなった人々にも同じように大切な人との大切な時間が流れていたことが分かります」

 3つめは、“人類が抱える根源的な矛盾”について語ることです。彼はその矛盾を次のように説明しています。

「私たちの思考力、想像力、言語能力、道具を作る能力、自らを自然と区別し、自然を意のままに変化させる能力、これらは人類だけが持つ特別な能力ですが、同時にとてつもない破壊力をもたらすものでもあるのです」

サッチャー 4つめは、世界の国々にとって、自国を防衛することは必要不可欠なことですが、武力を行使する際には、道徳的なルールに基づいていなければならないということです。意見が違う人々に対しても、人間性を尊重しなさい、というメッセージが、次のような箇所から読み取れます。

「広島はこの真実を教えてくれます。人間社会が科学技術と同じスピードで進化していかない限り、技術が人類を破滅させることもあるのです。科学の分野で原子分裂という革新がおこったのであれば、同じように人間社会のモラルもそれに応じて革新していかなければなりません。

 私たちは戦争そのものへの考え方を変えなくてはなりません。外交によって紛争を防ぎ、すでに始まった紛争については終結させる努力をしなければなりません。世界の国々はますます相互依存を高めるようになっていくことでしょう。しかしそれは、暴力的な対立ではなく、平和的な協力関係につなげていくべきです。他の国を破壊する能力ではなく、何を築き上げてきたかによって、国としての価値を評価されるべきなのです」

 そして5つめは、歴史から正しい教訓を学び、よりよい世界を築き上げることに貢献してほしいという願いを世界の人々に伝えることです。

「なぜ私たちはここ、広島を訪れるのでしょうか。そう遠くない昔に、この地に放たれた恐ろしい力について深く考えるためです。(中略)ここで亡くなった方々の魂が私たちに語りかけます。自らの心の中をのぞき、あなたは何者で、何ができるかを考えよと。

 私たちには、歴史を直視する責任があります。こうした悲惨な出来事が二度と起こらないようにするために何が出来るかを自問すべきなのです。

 何よりも大切なのは、私たちが人類の一員であることを認識し、お互いの関係をよりよいものにしていくことです。これもまた、人類だけがもつ特殊な能力です。私たちの運命は遺伝子によって決まっているわけではありません。過去の失敗を繰り返すように定められているわけではないのです。私たちは学ぶことができるし、選択することもできる。子どもたちに新しい物語を伝えることができます。戦争が起こることもなく、残虐な行為が許容されることもなくなった、新しい世界の物語を伝えることができるのです」

すべてのリーダーをめざす人々に
模範的な行動を示したオバマ大統領

佐藤 確かにサッチャー教授に分析していただいた上で、演説をあらためて読み返すと、「広島を訪れる理由」が何度も強調されていることが分かります。

 戦後71年たった今年、現職の大統領による広島訪問は、なぜ実現したと思われますか。やはりオバマ大統領でなければ実現できなかったでしょうか。

サッチャー オバマ大統領の行動から判断するに、彼は何よりも被爆者の方々に直接会いたかったのだと思います。彼は思いやりに満ちたリーダーで、これまでもアメリカ国内でも様々な事件の犠牲者のもとに自ら出向き、面会しています。

 アメリカが冒した行為によって苦しんできた人々に、大統領自らが会いに行き、彼らのことを思いやる。これはすべてのリーダーをめざす人々にとって模範になるのではないでしょうか。

 日本の被爆者、そして、遺族の方々もまた、オバマ大統領の気持ちを思いやっていたように思います。現職のアメリカ大統領として広島を訪れ、「広島で起きた悲惨な出来事から教訓を学びましょう」というのは、道徳的な葛藤もあったと思います。しかし、そうした葛藤や大統領の思いを被爆者の方々も深く理解していたように感じました。

佐藤 アメリカ国内でも事件の犠牲者に直接、会いにいったとのことですが、最近ではどのような例がありましたか。

サッチャー 最近では米カリフォルニア州の福祉施設で発生した銃乱射事件で犠牲者となった方々の家族に直接会いに行きました。

佐藤 2015年12月、カリフォルニア州サンバーナディーノで14人が犠牲者になった銃乱射事件ですね。ミシェル夫人とプライベートで訪れ、犠牲者の遺族らと3時間近くにわたって面会したそうですね。

サッチャー そうです。アメリカでは銃規制が不十分であるために、銃による事件が後を絶ちません。そのため、オバマ大統領はいわゆる“銃犯罪による犠牲者の喪主”としての役割を担い、犠牲者や遺族に思いやりを示すことによって、銃がもたらす危害を訴えているのです。アメリカだけではなく他国でも同じ問題を抱えていますが、オバマ大統領は、銃規制を強化しなくてはならないという姿勢を明確にしています。

 オバマ大統領は、共感力の高いリーダーであり、傷ついている人々の気持ちに寄り添うことができる人なのだと思います。広島訪問は、こうしたオバマ大統領の人間性を象徴していると思います。

オバマ大統領のモラルリーダーシップは
いかに形成されたか

佐藤 オバマ大統領はなぜ犠牲者や弱者に対して、特別な思いやりを示すのでしょうか。やはり彼が国際的な環境で育ってきたことも影響していますか?

サッチャー オバマ大統領が最初に執筆した自伝『マイ・ドリーム―バラク・オバマ自伝』には、彼が若い頃、アイデンティティー問題に苦しんだことが書かれています。

 彼は「自分が何者であるか」について常に考え、その現実をありのままに受け入れようとしてきた人です。ケニア出身の父親とアメリカ人の白人の母親との間に生まれたことが、自分の人生にどのような影響を与えてきたか、について、かなりのページを割いて書いています。『こうした両親のもとに生まれたことは、多くの利点をもたらしたが、同時に人生を複雑にもした』『自分は何者であるかを問い続けることで、ようやく人生が満たされた』といった内容が書いてありました。

 オバマ大統領は、ハーバードロースクールを修了後、シカゴのコミュニティーオーガナイザーになります。そこで恵まれない黒人の人々が、必要な社会資源が得られるように、行政に訴えかける活動をはじめたのです。コミュニティーの人々がお互いに協力しながら生活を向上させ、生活環境を改善するための手助けをしました。

 つまり彼には政治家になるまでの過程で、自分のアイデンティティーを追求してきた長い歴史があるのです。自分の生い立ち、インドネシアでの居住経験、家族環境などすべてを受け入れようとしました。だからこそ、彼の考え方は国際的なのだと思います。世界には様々な人々がいて、それぞれ自分とは違っている点もあれば、共通点もある。その事実を偏見なく受け入れられるのです。

佐藤 オバマ大統領が広島訪問を決断するにあたって、最も大切にした価値観は何でしょうか?

サッチャー 人間にとって最も重要な価値観とは何か、を考えて、決断したと思います。人間同士をつなげている価値観とは何だろう。人々がよりよい市民となり、お互いの意見を尊重するような世界にするために必要な共通の価値観とは何だろう。私たちが過去、そして、未来の行動に対して責任をとるために、そして、人間がさらに学び、変化し、成長していくためには、どんな価値観が必要だろうか。こうしたことを考えて決断したと思います。

「平和」と「核なき世界」というのは単なるスローガンではありません。どれほど実現が困難で、多大な時間と労力を要したとしても、現実的な目標であるべきなのです。

佐藤 「人間にとって最も重要な価値観」とは、一言でいえば、道徳観のことでしょうか。

サッチャー そうです。人間としての道徳観です。モラルリーダーシップの核心は、他人の人間性を尊重することです。それはまさにオバマ大統領が広島での演説で伝えたことであり、広島を訪問するという行動で示したことです。同じように、オバマ大統領を受け入れた被爆者の方々もまた、高い道徳観を示されたと思います。

 私は個人的に被爆者の方々が謝罪を求めるのではなく、核なき未来を実現してくださいと伝えたことに、とても感銘を受けました。被爆者の方々は、私たちには現在だけではなく、次世代のために未来を築き上げる責任があることを示しました。これは非常に重要で、道徳的な行為であったと思います。

佐藤 被爆者の方々もまた、モラルリーダーシップを示した、と考えますか。

サッチャー そのとおりです。これほどの苦しみを与えた相手に対して、怒りや恨みを持ち、「生きている限り、絶対に許さない」と思うのも当然のことです。にもかかわらず、被爆者の方々は、「核なき世界の実現に向け、一緒に取り組みましょう」とおっしゃった。これは人間の精神の偉大さや高い品格を象徴する姿勢であり、被爆者の方々は日本だけではなく世界中の人々の模範となるリーダーシップを示したと思います。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2016年06月07日 13:52

呼吸・姿勢・歩行は、健康生活の根幹です。。。

■日本人の9割ができていない!?「正しい立ち方」

竹下雄真 [デポルターレクラブ代表]

「正しい立ち方」できていますか?

 あなたは「胸を張って立ってください」といわれたら、きちんと胸を張れるだろうか。普段、デスクワークが多い人は胸を張っているつもりでも、うまくできていないことが多い。

 そういう方が胸を張ろうとすると、胸やアゴが突き出ていたり、お腹が出てしまうこともある。正しい胸の張り方をしている人は、私から見ていてもかなり少数だ。

 ここでは、ヨガの「ターダ・アーサナ」という直立したポーズをご紹介する。これは山のポーズとも呼ばれ、立位のポーズのベースとなる。

 一見ただの「気を付け」の姿勢に見えるが、実際にやってみると体がグラグラして、まっすぐ立っていられないことに気付くはずだ。現代人は、まっすぐ長時間立つという習慣がなくなってきているのである。

 仕事で疲れて家まで帰るとき、電車内では片方の足に体重を乗せて立っていたり、吊り革にだらしなくつかまっていたり、とまっすぐ立っている人は少ない。こういったところから体のゆがみが生じてしまう。

 ターダ・アーサナでまっすぐ胸を張って立つ習慣をつけるだけで体のゆがみは取れ、心身ともに健康になっていく。

「正しい立ち方」=「ターダ・アーサナ」とはこれだ!

 正しい立ち方(ターダ・アーサナ)とは、以下のとおりだ。

(1)足をそろえて、背筋を伸ばしてまっすぐに立つ。このとき、両足の親指の内側をつけ、足の指はぴったり床につける。
(2)内もも、おしりを締めて下半身全体を安定させる。両手は両脇に下ろし、肩に力が入らないように注意する。
(3)胃が引っ込むように鼻から息を吸い、肋骨を左右に開く。
 このとき、頭が上からつられているように背骨をまっすぐにする。肋骨を左右に広げるように意識すると、胃が引っ込む。
(4)吐く息で背中が丸まらないように意識しながら、左右の足全体に体重を乗せたまま呼吸を繰り返す。

 ポイントはまず、アゴが出ないようにすること。横から見て、耳たぶのラインから、肩の骨、腰の出っ張っている骨、くるぶしまでのラインがまっすぐになっていることだ。慣れないうちは壁に背中をつけて立ってみるといい。かかとを壁につけて立つと腰が前に出てしまうので、おへその下にある「丹田」を意識してグッとお腹をひっこめると背中がムリなく壁につくはずだ。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2016年06月07日 11:43

私も実践中、、、おすすめします。。。

■家にあるアレを使うだけ!ニキビを早く治すための簡単スキンケア

あのスキンケアでNO MORE!ニキビの悩み

疲れが溜まってしまった時、寝不足が続いている時、お酒や油っこいものを食べ過ぎてしまった時、太陽を浴びすぎてしまった時…など、必ずといっていいほど現れるのが「ニキビ」です。
そんな時に限って、大事な日を控えていたりすることが多く、焦ったことのある女性はたくさんいると思います。
でも、実はニキビは集中ケアをすればいつもより早く治すことだってできるのです。
今回はそのオススメスキンケアについてお話しします。

ニキビを良くするにはコレを使おう!おうちで簡単スキンケア

どこの家庭にもあるといわれるあのアイテムで、ニキビの箇所を集中ケアしましょう。
そのアイテムとは、「絆創膏」です。
まさに傷を守り、治癒する絆創膏ですが、実はニキビにもとても有効的だと言われているのです。
ニキビに薬を塗っても、一晩たつと寝相で薬が落ちてしまいがちですよね。
でも、絆創膏をしっかりと貼っておけばそれを防ぐこともできます。
また、ニキビはとても刺激に弱いです。
寝ている間に枕やシーツで無意識にこすってしまって悪化させている場合があるので、絆創膏を貼り守ってあげましょう。

では、早速ですが絆創膏を使ったニキビ集中スキンケアをしてみましょう!
やり方はとってもシンプルで誰でも簡単にできます。

1.顔全体をしっかりと洗顔し、顔の汚れを落とします。
2.ニキビの箇所に薬をしっかりと塗ります。
3.少しだけ乾いたところで、絆創膏をピッタリではなく、少しスペースの余裕をもたせ貼ります。

たったこれだけの3ステップです!
これなら苦労もせず、簡単に、そして誰にでもできますよね。

たった1つのニキビでも、女性にとっては命取りといっても過言ではないほど大きな存在です。
でも、これからは絆創膏を上手に使いニキビを一気に治し、美しい肌をキープするようにしましょう。

[美BEAUTE]

Posted by nob : 2016年06月07日 11:21

それが一番いい

■ビートたけし、苦笑いで東京五輪返上を提案…一番偉い“知事”は「IOCに返還というヤツ」

 タレントのビートたけし(69)が5日に放送されたテレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」(日曜・前11時55分)に出演し、2020年の東京五輪返上をぶち上げた。

 番組では、東京都の舛添要一知事(67)の政治資金の私的流用疑惑や辞任論について議論。現時点で舛添氏が辞任して都知事選となると、4年後の都知事選が東京五輪の時機と重なることが指摘された。さらに番組に出演していた前宮崎県知事の東国原英夫氏(58)が、もし舛添氏が辞任した場合の都知事選に出馬するかを問われ「全然ないです。ないです」と否定する一幕などがあった。

 番組は出演者が口々に持論を語って収拾が付かない状況となり、たけしが「一番えらいのは五輪をIOC(国際オリンピック委員会)に返還というヤツ。一番えらい。東京都はお返ししますと。五輪をやっている状態じゃなくなったから、お返ししますと」と、混乱する都政の現状について苦笑いしながら極論をぶち上げた。

 これに対し、元参院議員の田嶋陽子氏(75)が「それでいいよ」と真顔で同調。スタジオは笑いに包まれていた。

 なお東京での五輪開催を巡っては、東京で開催予定だった1940年大会を日中戦争の影響などで38年に返上した歴史がある。

[スポーツ報知]

Posted by nob : 2016年06月07日 11:08

何処で何をするかではなく、何処ででも何事にもどのように取り組むのかということ。。。

■阿部寛 現在の居場所で幸せを見つけることが肝心

 是枝監督最新作『海よりもまだ深く』で、阿部寛(51才)が“なりたかった大人”に“なれなかった自分”を演じ、感じたこととはどんなことか?

「みんな理想通りの人生を歩めるわけじゃない」…そう話す、阿部。今作では15年前に文学の新人賞を1度取ったという過去にしがみつき、“今”となかなか向き合えない主人公、良多を演じた阿部が、不器用な主人公と自分とを照らし合わせた。

 いつまでも夢を諦めきれない中年男の良多。15年前に文学賞を受賞したきりの自称作家だが、現実に向き合えずに「小説のための取材」と言い訳をして探偵事務所で働く、うだつがあがらない日々。

『海よりもまだ深く』は、“なりたかった大人”になれなかった大人たちの物語。主演の阿部寛は自身が扮する、大人になりきれない良多を「共感できる」と、語る。

「やっぱりどうしたって、人間は楽しかった時代のことをよく覚えている。不調な時は『昔はよかった』『なんでおれはだめなんだろう』なんて、過去の記憶を引きずりますよね。それが人だろうし、ぼく自身も不遇の時代が多かれ少なかれあったので。

 そういう時は何をしても空回りして、みじめな行動もしていましたよ。振り返ればとても貴重な経験ですが、当時は気持ちの切り替えができなかった」

 めざした未来を掴めなかった人生は、不幸なのだろうか。

「ぼくもかつて描いた“理想の人生”ではなかったですが、違う生き方をしてみて、こだわりを変えてみたら、今にすごく満足している。広い視野で考えれば日本人であることも幸せなことでしょうし、立場はどうであれ、現在自分が立っている居場所で“幸せ”をみつけることが肝心な気がします。そうして足元さえ見えれば、あとはもう先へと進むだけなのでね」

 6月には、52才になる。

「ぼくが幼い頃、実家の上に怖いおじさんが住んでいて、おじさんの持ち物の木に勝手に登っていると『コラァッ!』と、叱られた。50代というと、その怖いおじさんのイメージです。でも、そうやって社会の大人がしつけをするのは大切なこと。自分もああなりたいけど、都会ではなかなかね」

 不遇時代も乗り越え、がむしゃらに走ってきた30~40代。

「30代は必死に走り抜け、40代は結果を出そうともがいた。ようやく少しだけ気持ちの余裕ができた50代は、人生でいちばん勉強する時代になるような予感がしています。まだまだギラギラしながら、60~70代で芝居を、そして人生を円熟させるための努力をしたい」

 21日の公開を控えて、11日に開幕した第回カンヌ映画祭では、独自の視点の作品を集めた「ある視点」部門に選出された。

「いつかカンヌ国際映画祭で上映される作品に出演できたら――と願った、ぼく自身の夢が叶った」

 と、喜びをにじませた阿部。「なりたかった自分」へのこだわりを捨てたことで、いつしか「なりたい自分」への道を歩んでいた。

【映画情報】『海よりもまだ深く』
5月21日(土)丸の内ピカデリー、新宿ピカデリー他 全国ロードショー

【プロフィール】
あべ・ひろし
1964年6月22日、神奈川県出身。モデルを経て、1987年に映画デビュー。是枝裕和監督作品には2008年の『歩いても 歩いても』を皮切りに4作目の参加。昨年はドラマ『下町ロケット』(TBS)が2015年民放連ドラ最高視聴率を記録し、大ヒット。待機作に『疾風ロンド』(11月26日公開)、『恋妻家宮本』(2017年公開)がある。

※女性セブン2016年5月26日号

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2016年05月25日 11:10

楽しくないことは多々あれども、、、つまらないことなど何一つありません。。。

■「毎日がつまらない」中年男性の72%が回答

 35~49歳の中年男性300人に聞いたところ、普段の生活で「つまらない」と感じる頻度が「増えている」「どちらかといえば増えている」と答えた男性は、実に全体の72%。中でも約半数の男性が、つまらない原因は「仕事」にあると答えている。

「昔は結果を気にせず全力でがんばれた。今は『できないものは仕方ない』と割り切っている」(42歳・旅行代理店)といった声からうかがえるのは、気力や体力をなくした中年男性のうつろな姿だ。

 男の生きづらさを研究する男性学の武蔵大学助教・田中俊之氏はこう語る。

「彼らは、将来の“先が見えない”不安より、すでに結果が出ていてこれ以上の展望が望めない“先が見えてしまった”喪失感のほうが強い。男性は子供の頃から大きな夢を持てと言われて育つため、無限の可能性があった過去を美化してしまい、さまざまなものを“失った”と感じているのでしょう」

 習慣化コンサルタントの古川武士氏は、中年男性の喪失感について次のように分析する。

「人間には“変化領域”と“現状領域”がある。20代は、変化にさらされるストレスの代わりに成長感が得られる“変化領域”にいるが、30~40代は安心や安定と引き換えに停滞感を感じる“現状領域”に入っていき、そのカラは厚くてなかなか抜け出せません」

 また、スキルが上がってできることが増えると、かえって仕事の喜びを失うともいう。心療内科医の海原純子氏は、人が物事に没頭した状態についてこう説明する。

「人は、達成した結果ではなく、達成するためのプロセスにしか楽しみを見出せない。10回中10回成功するような課題には退屈してしまうので、10回中5回成功し、努力すれば7回になる、くらいの課題がもっとも心地いいんです」

 この没頭状態を“フロー感覚”と呼ぶが、「若い頃は、能力は低くても挑戦している実感があるが、中年になると能力が上がるぶん挑戦している手応えはなくなり、退屈さが勝るようになります」(古川氏)。

 つまり、中年はどうしたって物事に夢中になれなくなるのだ。こうした要因により、日頃の姿勢が以前より「守り」「どちらかといえば守り」に入ったと答えた男性は68.7%にも及んでいる。

「社会全体がリスクを恐れるようになり、『これ以上ひどい目に遭いたくない』『今までと同じことをしていれば間違いないだろう』という気分が蔓延している。しかし、適度にリスクを取って新しいことに挑戦しないと、現状維持のつもりがむしろ後退になってしまうでしょう」(田中氏)

 海原氏も、「人は未知のものに出会って緊張を感じると交感神経が刺激され、脳も体も活性化する。リスクを避けて保守的になると老化も早まります」と警告する。

〈取材・文/週刊SPA!編集部〉

[日刊SPA!]

Posted by nob : 2016年05月25日 11:00

日本人は、老後のことを考えるのが不得手以前に、そもそも自らの幸せを追い求めることが不得手、、、自らの生を救えるのは自分自身だけ。。。

■定年後の「8万時間」は、会社で過ごす時間と同じ量!日本在住30年のスイス人作家が見た日本人の「老後下手」

「定年後の老い支度」「終活という死に支度」を考えたことはあるだろうか? そんなテーマに向き合った1冊の本が話題になっている。書いたのはスイスから日本に移住して30年になる芥川賞候補作家デビット・ゾペティ。テレビ局はじめ日本で仕事をしてきたゾペティ氏に、「日本人と終活と老後」について聞いた。(聞き手:編集部)

半年かけて「終活」を取材

――ゾペティさんの『旅立ちの季節』では、あるきっかけで「終活」を始めた64歳の男性・楠木が、エンディングノートを書いたり、勉強会や模擬葬に参加したりする様子が描かれています。ゾペティさんが終活を小説のモチーフにしたのはどうしてですか?

「終活」という言葉が話題になったのは2009年頃だったと思いますが、そのころから、不思議な習慣が日本にはあるなあと興味を持っていたんです。テレビで終活関連の番組があれば観ていたし、雑誌や新聞の記事も読んでいました。

以前から僕は、「人生の最終章、仕事を退いてからの人生をどう生きるか」ということをテーマに小説を書こうと思っていたんです。実際に書こうとしたとき、終活ってそれにふさわしい題材じゃないかと、本格的に半年かけて取材をしました。

――どんな人を取材したのですか?

たとえば、公証役場の公証人、終活カウンセラー、葬送ディレクター、海洋散骨を扱っているクルーズ会社、特別養護老人ホームのスタッフ、「認知症とセックス」に詳しい専門家、サービス付き高齢者向け住宅のスタッフ、高齢者向けの生き甲斐探しの集いを主宰されている方などです。

小説には「安心いきいきの会」という団体を登場させていますが、そのモデルにしたのは、従来の葬送のありかたに疑問をもった人たちが立ち上げたNPO団体で、何度も取材させてもらいました。都内で毎月開かれていた、別の団体の終活セミナーにも通ったりしました。

参加者のいきいきした様子にびっくりした

――その一連の取材を通してどんなことを感じましたか。

まずびっくりしたのは、終活の会やイベントに参加している皆さんが、いきいきしていて、楽しんでいたことです。なかには終活に燃えている人もいるように見えたんですね。

たとえば、陶芸教室で毎年自分の骨壺を作り直したり、一緒に墓に入る墓友をつくって、生前からおつきあいしたり。一緒に食事したり、カラオケしたり、遠足に行ったりするんですね。

模擬葬も取材したのですが、あまりの盛り上がりに「でもあなたの葬儀のときあなたはいないのでは?」って思ってしまったり、着物を死に装束にリメイクしたりするのを見ると、そこまでしなくてもって思ったりしてしまいました。入棺体験というのがあると聞いてびっくりしました。意味不明。そんなことして何になるのって。

取材していて、終活はやり始めるといろいろすることがあるし、仲間もできて楽しくなるのはわかるけど、それ自体に打ち込んでしまうのは、少し違和感というか、違うんじゃないかなとも思いました。

――ゾペティさんは、終活はしたほうがよいと思いますか?

そう聞かれたら、とくに相続に関しては、やっぱりしたほうがいいと思います。僕の生まれ育ったスイスと日本を比べると、日本のほうがあいまいで、遺族の間で裁判沙汰になったりすることもある。家族を愛しているなら、財産の額に関係なく、きちんとしておいたほうがいいかもしれない。

保険も入らないよりは入ったほうが安全だと思うんですけど、同じ意味で終活もしないよりしたほうがいいとは思います。

それから、散骨には魅力を感じました。散骨は、肉体を自然の大循環に戻す営みです。僕はクリスチャンで、キリスト教ではからだの復活を信じているんですが、自分の遺骨は自然に返すのがいいなと……。

日本人は老後のことを考えるのが不得手?

――そもそも「第二の人生をどう生きるか」というテーマで、日本人を主人公に小説を書こうと思ったのはなぜですか?

理由は大きく二つあるんです。

ひとつは自分に関することで、僕はいま54歳ですけど、50代になって、自分の老年期について意識するようになったんですね。少し気が早いと言われそうですが。

僕はいま、リフレクソロジーの施術院を開業しているんですが、僕にとっての本業は、小説を書くことなんです。30代で発表した「いちげんさん」以来ずっと小説を書き続けていて、日本語で原稿用紙の桝目を万年筆で埋めていって虚構の世界を創り出すことが生き甲斐なんです。

だから、もし文章を書く意欲やインスピレーションが消えてしまったら、そのときが僕にとっての定年だと思っています。老後の金銭的な心配や健康上の不安がないと言えば嘘になるけど、それよりも、いつか小説を書けなくなるときがくるだろう。その後人生をどう過ごすかということを想像すると、不安な気持ちになるんです。

もう一つの理由は、日本で30年暮らしてきて感じたことです。日本人は勤勉で几帳面だけれども、そのわりには、先のことを想定するのが不得手だという印象を受けているんです。老後のこともそうなんですよね。

僕は、20代初めに日本に来て、大学を卒業したあと日本のテレビ局で働いたり、いろいろな仕事をして、自分なりにこの国を見てきました。そのなかで、仕事ひと筋で家庭を顧みず、趣味らしいものもなくて定年を迎えたような人は、その後の人生をどう過ごすのだろうということに関心を持つようになったんです。

実際に、熟年離婚した人や、テレビ局の報道の現場でバリバリやっていた人が退職後に会うと枯れた花みたいになってしまったりするのを見ると、地位も名誉も人間関係も会社があってのことであって、それがなくなったら孤立してしまうのかなと思いました。そんな定年後の人生への関心も、小説を書いた動機だったんです。

定年後は第二の人生というけれども、そこでの新しい生き甲斐ってすぐに見つかるものではない気がするんです。

僕の生まれ育ったスイスでは、早くから会社の外の人との交流や、仕事以外の話題も持っている人が多いし、いろんなアンテナを張っている印象を受けます。ヨーロッパは個人主義と言われるけど、日本と比較すると、個人と個人の交流はヨーロッパのほうが深いと思う。家族でも子供たちが大きくなっても毎週食事をしたり。

月から金は会社、土日はゴルフ。批判するつもりはないけれども、そんな生活でいつ家族と会話するんだろうか、人生観とか希望とか言葉にするとおおげさだけど、そういうことをいつ家族と話し合うんだろうかって、思います。

人生の残りの8万時間

――でも、老後の生き甲斐とか、そんなに前もって決めておかなくても、という人もいますよね。

もちろんそういう人もいると思います。でも「8万時間」という考え方をご存知ですか?

ひとりの人が20歳から60歳まで働いたとします。もちろん個人差はありますが、日本人は1年間で約2000時間働くそうです。そうすると60歳の定年までに働く時間は、2000時間×40年=8万時間になります。

一方、定年後の時間はというと、いま日本人の男性の平均寿命は80歳、女性は86歳を超えています。1日24時間のうち、睡眠や食事などの時間を引いた時間を11時間とします。11時間×365日×20年は約8万時間です。ちなみに女性は約10万4000時間になります。

つまり、会社で働いていた時間と同じ時間が、人生には残っているんですね。だからその8万時間、10万4000時間を楽しく過ごすには、それなりの準備が必要だと思うんです。

――なるほど、ゾペティさんにとって、終活は第二の人生の準備みたいなものなのでしょうか。

終活って、それ自体がやりがいになるものではなくて、あくまで手続きだし、元気なうちにぱっぱとやればよいと思う。大事なのは、その手続きをひと通りすませたあとなんじゃないか、と思うんです。

誤解してほしくないのは、生き甲斐といっても社会的に輝かなくてはいけないと言っているのではなくて、地味でも何か自分らしさを発揮できるものがあればいいと思うんです。何かの収集でもガーデニングでもいいと思う。

いま僕は毎日、リフレクソロジーの施術をしているのだけれども、そういうものがあるお客さんはいきいきしているし、気持ちも若いし、僕は医者ではないけれども、傾向としてそういう人のほうが健康です。

もちろん僕の見方だけが正しいと思っていないし、主人公・楠木の終活のゆくえや生き甲斐探しを読んでいただいて、共感できるとか、全然リアリティを感じないとかの感想は読者の方にゆだねたいと思っています。

僕はスイス人ですけれども、老後の生き方を探る楠木に将来の自分を重ねたところがないわけではないんです。だからこの小説を書いた、というところもあるんですね。

デビット・ゾペティ David Zoppetti
1962年、スイス生まれ。1986年、ジュネーブ大学日本学科を中退して来日、同志社大学文学部国文学専攻に編入。卒業後、テレビ朝日の記者兼ディレクターとして働く。「ニュースステーション」にもスタッフとして出演。1996年、「いちげんさん」ですばる文学賞受賞、芥川賞候補になる。1998年、テレビ朝日を退社。現在、日本語で執筆活動を続けるかたわら、若石健康法のリフレクソロジストとしても活動中。他の著書に『アレグリア』(三島由紀夫賞候補)、『命の風』、『不法愛妻家』、『旅日記』(日本エッセイスト・クラブ賞受賞)など。

[現代ビジネス]

Posted by nob : 2016年05月24日 12:32

過ぎたるは、、、便利も越えれば、、、私はSNSやツイッターとは遠く距離を置いています。。。

■SNS依存は「牛と牛が首輪で繋がれているのと同じ」と専門家

【約50万人の中高生がなっていると言われるネット依存症】

 FacebookといったSNSで日々投稿される食レポ、子供の写真、旅行報告、仲間とのパーティー、仕事の宣伝など、溢れるリア充アピールや自慢大会にうんざりしてSNSを辞める人が後を絶たない。近年、「僕を見て」「私を見て」のアダルトチルドレン

 FacebookといったSNSで日々投稿される食レポ、子供の写真、旅行報告、仲間とのパーティー、仕事の宣伝など、溢れるリア充アピールや自慢大会にうんざりしてSNSを辞める人が後を絶たない。近年、「僕を見て」「私を見て」のアダルトチルドレンや愛着障害が増えているという声が心理カウンセラーなどの専門家からもあるが、自慢大会の場となっているSNSでは特にその傾向は顕著だ。

 承認欲求は人間誰もが持つが、SNSの登場によって現代人の承認欲求はますます強まっていると、明治大学教授で臨床心理士の諸富祥彦さんは語る。「自分を見て」が強い人には、甘やかされて育ってきたわがままな人と、親の愛情を受けられずに育ち、障害を抱えている人がいる。

 急増している愛着障害の特徴としては、人の反応に過敏でびくびくしている。自分の非を認められない。自信がなく、気分の浮き沈みが激しい。嘘をよくつく。尊大な態度に出たがる。人をコントロールしたがる。自分の気持ちがわからず、人がいいというものを真似する--などがあるという。

「愛着障害はSNSと相性がよく、依存症になりやすいんです。『自分』が育っていないから絶えず周りを気にして、人からの承認でかろうじて自分を支えているんです。構ってほしい人には絶好のツールですね」(諸富さん、以下「」内同)

 また、友達親子が増えて親が子供を叱らないため、自己中心的な性格に育つ子供が増えていることも大きな要因だという。

「子供に嫌われると面倒くさいから、親が子供を叱らない。ちゃんと躾るのは、手間暇かかりますから。つまり、親をコントロールしながら生きてきた子供が増えていて、だいたい思い通りになる前提で育ってきたから、他の人にも同じように振る舞うんです。現実生活では友達は少ないと思います。だからこそ、仮装空間を作れるSNSに依存するのです。

 本来、思春期に大人からガツンと叱られる体験をしないと発達課題がこなせません。昔は学校の先生に威厳がありましたが、今はクレームに怯えて生徒に言いたいことも言えない状況です。子供たちが誰からも叱られることなく育ってきたことが問題ですね」

 元来、日本人の美徳として謙虚さがあり、認めてほしい気持ちを表すことははしたないと抑制してきたところがあるが、SNSという「構って」を出せる場が増え、認めて欲しい気持ちを出し始めた人が、止まらなくなっている場合もあるという。だが、無邪気にしている幸せ自慢や自己アピール投稿によって、フォロワーから嫌われているケースは多々あるので注意が必要だ。

「立て続けに投稿してしまうのは、自分の承認欲求に振りまわされている状態です。周りからは不快に思われている場合もあるので、自分を客観的に見る時間を作ることです。スルーされたり、周りの人が離れていったなら、それはひとつの気づきの機会ですね。グループのサイズも選ぶべきです。例えば子供自慢も、少数のグループで全員に子供がいて、みんながしている場ならいいでしょう。そうでないなら、いろいろな状況の人がいることを想像して、他者の視点に立って投稿を。何百といるグループなら、何百人の前で話しているという自覚を持ちましょう」

 そもそも、「SNSは人の気持ちに鈍感な人向き」と諸富さんは続ける。

「SNSは鈍感な人たちが『いいでしょう?』『いいね』と自慢し合うのに向く場です。鈍感になれない人や、それが嫌な人は離れるのが正解です。彼らに気づかせてあげようと思うのは無駄です。注目や関心がほしい人たちですから、反応をしないのがいちばんです」

 最近では熊本地震後の不謹慎狩りが問題になっているが、ネットは顔が見えないためか、何かと批判したり攻撃する人が多く目立つ。

「人を攻撃することで快感を覚える人にも、愛着障害あるいは発達障害のどちらかの傾向が強い人が少なくありません。いずれの傾向が強い人も、自分が非難されることにすごく敏感で、非を認めるのが苦手で、ちょっとしたことにこだわりやすい。こうした傾向のある人に非を認めさせようとするのは、あまりお勧めできません。SNSというのは、ある意味で、空気が読めない人がなじめ安い場です。そこでやりあっても、無駄骨に終わることが多いので、賢明な人は、SNS でむきにやりあったりしません。それが大人の対応です」

「イイね」してほしいがために投稿を繰り返しする、その数が気になる、片時もSNSをチェックしていないと気が済まない――そこまでの強い承認欲求やSNSに依存してしまう正体とは何なのだろうか。

「SNSが好きな人達は、つまりリアルの世界で承認が得られないから、そこに求める人が多いんです。心が空っぽな人がなりやすい。何かに依存するのは、心が空虚な人の特徴です。アルコール依存やドラッグ依存もそうですが、空っぽな自分を支えるためにずっと刺激を求めている刹那の繰り返しです。今、スマホを取り上げると暴れ始める子が増えています。家庭内暴力の大半がスマホを巡る問題なのです。ネット依存症はアルコール依存症などと同じく脳の病気ですが、そのネット依存症に今、約50万人が中高生がなっていると言われています」

 ネット依存の治療を行っている久里浜病院のサイトでは、複数のチェック項目に答えてネット依存かどうかスクリーニングする「ネット依存度テスト」が公開されている。「依存」状態として一番わかりやすい状態は、ネットと引き離されたらイライラや落ち込みを感じるかどうか。まずはスマホを一週間やめて過ごせるか試してみるといい。

 同じく大きな社会問題となっているのが、親のスマホ依存によるスマホ・ネグレクトだ。

「母親がスマホに夢中になりすぎて、赤ちゃんが泣いても無視してしまう問題が起きています。0~3才の心の土台が作られる時期に、大事な親と子の感情の絆が作られないことで、人の気持ちがわからなかったり、人を操作しようとしたり、感情の抑制がきかない子供に育ってしまう。愛着障害を大量生産している状態です。子供たちの心がどんどん壊れていっています。このままいくと、日本の美徳やおもてなしの心は失われますね。

 実際に幼稚園や保育園では、落ち着きがない子供や泣きやまない子供、癇癪が止まらない子供が多発的に騒いでいる状態があります。ちゃんとした養育を受けなかった子供たちが小学校に上がり始めて、これから手が付けられない学級崩壊は増えていくでしょう」

 かつて、哲学者のニーチェは「1日のうち3分の2以上を自分のありたいようにある時間として使えていない人は、精神的な奴隷と同じことである。人間には自ら望んで奴隷化されたがる真性がある」と警鐘を鳴らした。ネット依存症の拡大により、今の日本はニーチェのいう“一億総家畜化”に近づいていると諸富さんは危惧する。

「ニーチェの言う精神の奴隷、つまり人が隷属したがるのは、周りに合わせている方が楽だからです。それは牛と牛が、逃げないように首輪で繋がっているのと同じこと。頻繁にネットでやりとりして、お互いに家畜になっていることを安心し合いたいんです。それをやめることは協調性がないのではなく、主体性を回復したということ。主体性のある人は、ネットの世界に長くいられないですから。ネットをすることによって、人の目を気にして縮こまる不自由な状態にわざわざ自分たちを追い込んでいるように思えますね。スマホ断薬が必要な状況にあると思います」

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2016年05月24日 12:24

何を今さら、びっくりポンや、、、珈琲とあんこの相性はオイシーヘルシーです。。。

■「コーヒー×和菓子」の相性は「牛肉ステーキ×赤ワイン」よりも良いらしい

“珈琲・和菓子発掘プロジェクト”実行委員会は、“珈琲と和菓子を愉しむ”という新しい食文化の創造をコンセプトに、全国の20代~60代の男女600人を対象とした「コーヒーと和菓子に関する意識調査」を実施した。

さらに、味覚に関する分析・コンサルティングが専門のAISSY株式会社 味博士の協力のもと、「AGF煎」を使用してコーヒーと和菓子の味覚的な相性分析を行なった。

「実は、和菓子にコーヒーが合うことを知っていますか?」という質問をしたところ、67.2%の人が「知らない」と回答し、約7割にあたる人がコーヒーと和菓子の相性の良さを知らないことが判明した。

■約半数が組み合わせ自体を未経験と回答

また、「コーヒーと和菓子の組み合わせを試したことはありますか?」との質問には、全体の半数近い49.7%の人が「試したことがない」と回答した。

■若い世代ほど和菓子好きが少ない結果に

「あなたは和菓子が好きですか?」と質問したところ、「嫌い/どちらかというと嫌い」と回答した人が20代で18.3%、30代で23.3%という結果になった。割合として多くはないものの、上の世代と比較すると和菓子を好む人が減っている傾向にあることがわかった。

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■和菓子はコーヒーと一緒に食べたいスイーツの中で最下位

「あなたがコーヒーを飲むとき、一緒に食べたいスイーツは何ですか?」(複数回答可)という質問をしたところ、「和菓子(21.2%)」と回答した人は最も少なく、コーヒーには「ケーキ(65%)」、「ドーナツ(43.8%)」、「クッキー(43.3%)」といったスイーツを選ぶ傾向が判明した。

■20代女性、約9割が和菓子とコーヒーの組み合わせが合わないと思うと回答!

さらに、「コーヒーと和菓子の組み合わせは合うと思いますか?」と質問したところ、20代女性の61.6%が「合わないと思う/どちらかというと合わないと思う」と回答した。これらの結果から、20代女性の多くはコーヒーと和菓子が合わないと考えており、コーヒーと和菓子の組み合わせを避ける傾向がうかがえる。

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コーヒーと和菓子の相性度をAISSY株式会社の味博士協力のもと、導き出した。和菓子は、代表的な和菓子6種類を抜粋し、餅物(柏餅)/蒸し物(饅頭)/焼き物(どら焼き)/流し物(羊羹)/打ち物(かぶき打)/練り物(練り切り)を使用した。コーヒーは、AGFのドリップタイプコーヒー、「<煎>レギュラー・コーヒー淡麗薄口珈琲」、「<煎>レギュラー・コーヒー香醇濃口珈琲」の2種類を使用し、味覚実験を行なった。

■コーヒーと和菓子の組み合わせ、牛肉ステーキと赤ワインよりも味の相性が良いことが判明

味覚分析の結果、コーヒーと和菓子の相性度は、全ての和菓子において平均93.5ptと、高い相性度であることがわかった。一番相性度が低かった組み合わせとしては、薄口コーヒーと練り切りで89.3pt、一番相性の良かった組み合わせとしては、薄口コーヒーとどら焼きの組み合わせで97.8ptであることがわかった。

一般的に相性が良いとされる牛肉と赤ワインの組み合わせは同じ実験で94.0ptという相性度が出ており、コーヒー(薄口、濃口ともに)と、柏餅、饅頭、どら焼き、羊羹の組み合わせの方が高い相性度であることが判明した。

同実験によると、85pt以上の組み合わせが相性が良いものと分類されており、90pt以上の組み合わせは特に相性が良い組み合わせになる。また、相性が悪いとされる組み合わせは70pt代となり、牛肉と白ワイン(69.9pt)や、ご飯に牛乳(73.0pt)などが挙げられる。

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味覚分析結果一覧表

 今回の調査結果について、AISSY株式会社の味博士は以下のようにコメントしている。

「薄口コーヒーの苦みや酸味と饅頭やどら焼きの甘さがお互いのおいしさを引き出しあい、相性度は95pt以上と非常に高いものとなりました。また、濃口コーヒーの酸味と苦みと、柏餅、どら焼き、羊羹の甘さの相乗効果が起きて、相性95pt以上と高いスコアをマークしました。かぶき打と練り切りは他の和菓子よりも低い相性度となりました。

これはコーヒーと比較して和菓子の甘味が強かったためと考えられます。最後に、こどもの日に食べる柏餅は、濃口コーヒーとの相性が非常によい結果となっています。こどもの日に試してみてはいかがでしょうか」

【調査概要】
調査期間:2016年3月19日
調査エリア:全国
調査対象者:20代~60代の男女
味覚実験期間:2016年4月7日
調査会社:クリエイティブサーベイ

文/編集部

[@DIME]

Posted by nob : 2016年05月12日 14:13

最善の主治医は自分自身、、、すべては自らのファイナルジャッジのためのセカンドオビニオン。。。Vol.4

■近藤誠氏の「抗がん剤全否定」は間違っている
「がん患者放置」は、あまりに無責任だ

高野利実
虎の門病院臨床腫瘍科部長

「抗がん剤に延命効果はなく、ひどい副作用で命を縮めるだけ」

「抗がん剤が有効だという根拠があったとしても、それは、人為的に操作されたものなので、信用してはいけない」

「医者に殺されないよう、がんは治療せずに放置すべき」

――以上が、放射線治療を専門とする医師、近藤誠氏の主要なご意見だ。

近藤氏の武器は「わかりやすさ」

近藤氏は1996年に著書『患者よ、がんと闘うな』(文藝春秋)で話題を呼んで以来、抗がん剤を否定する主張を展開。ここ数年は、『抗がん剤は効かない』(文藝春秋)、『がん放置療法のすすめ』(文春新書)、『医者に殺されない47の心得』(アスコム)などの本を出した。刺激的なタイトルもあって、よく売れているようだ。

もともと、抗がん剤に良いイメージを持つ人はあまりいないので、「抗がん剤なんて受けちゃダメだ」という、大学病院の医師によるわかりやすい主張は、多くの人にすんなりと受け入れられたように思う。

実際、近藤氏の影響を受けて、「抗がん剤は絶対にやりません」と言う患者さんが増えている。

しかし、連載の第1回でお伝えしたように、抗がん剤には、副作用というマイナス面がある一方、それによって症状が楽になり命が延びるプラス面もある。大事なのは、プラスとマイナスのバランスを考えて、適切な治療を選択することなのだ。

私は医者になりたての2000年ごろに、近藤氏と論争する機会があった。当時の近藤氏にはまだ、抗がん剤のプラス面とマイナス面を論じる姿勢があり、きちんと議論になっていた。若造の私の意見にも耳を傾けてくれたことに対して、それなりの好感を持っていた。

しかし、最近は、どんどん主張が過激になり、今や、抗がん剤を全否定するだけでなく、医療そのものも否定するようになっている。プラスとマイナスのバランスを考えようという姿勢はなく、ただ、原理主義的な信念をもって突き進んでいるだけのようだ。

批判的な主張に対しては、揚げ足をとるような反論ばかりして、本質的なところは取り合おうとはせず、不毛な議論だけが展開されている。

思考停止と偽装、そして...

近藤氏の主張には、3つの問題がある。

一つ目は、「抗がん剤は絶対ダメ」で思考が停止してしまっている点だ。この大原則は全く揺るがないため、抗がん剤の有効性を示す科学的な根拠があったとしても、その根拠が間違っているという話になる。これでは、科学的な議論は成り立たない。

臨床研究で得られたデータ(科学的な根拠)は「エビデンス」と呼ばれ、今の医療は、信頼度の高い「エビデンス」に基づいて行うのがルールなのだが、このルールが通じないのだ。

近藤氏に共感する患者さんは、「抗がん剤についてこれ以上考えなくてよい」という部分に惹かれ、同じく思考停止してしまっているのかもしれない。確かに、がんという病気と向き合い、人生の目標や自分の価値観に照らして、プラスとマイナスの微妙なバランスを考えるのは楽ではないが、それを避けて安易な結論に流れてしまうのは得策ではない。

近藤氏の二つ目の問題点は、エビデンスを偽装していることだ。同氏は、自分の主張と合わないエビデンスを「腫瘍内科医が人為的操作を加えた結果なので信頼できない」と否定した上で、他のエビデンスを、自分の主張に沿うように都合よく解釈し、しばしば偽装して提示する。これは重大なルール違反と言わざるをえない。

偽装例を1つ挙げよう。近藤氏の著作『がん放置療法』(文春新書)には「進行肺がんを治療しないで様子を見た場合の予想生存曲線」が紹介され、1年後の生存率は100%となっている。この曲線は「抗がん剤を受けたりしなければ、すぐに死ぬことはない」という思い込みを形にしている。

近藤氏は、この思い込みの曲線を、抗がん剤の臨床試験で示された現実の生存曲線と比較して、抗がん剤を受けた方の多くが1年以内に亡くなっているのは、抗がん剤で命を縮めたせいだと主張している。「思い込み」と「現実」を比べるのは科学的ではないのだが、同氏の本には、このような「エビデンスの偽装」が多数登場する。

数年前、バナメイエビを「芝エビ」、ブラックタイガーを「車エビ」と表示するなどの「エビの偽装」が社会問題になった。「エビデンスの偽装」は、多くの人の運命を左右するという意味で、「エビの偽装」よりもずっと重大な問題である。私たちは、この問題にもっと敏感になるべきではないだろうか。

小保方氏は厳しく糾弾されたのに...

科学の世界では「エビデンスの偽装」は厳しく取り締まられる。わかりやすい例は、「STAP細胞」を作製したという小保方晴子氏の研究である。科学誌に掲載された論文に捏造や改ざんがあったとして厳しい対応がとられ、マスメディアも過剰なまでに糾弾した。

近藤氏の「エビデンスの偽装」は、STAP細胞と比べても決して軽いものではなく、影響力はむしろ大きいのだが、偽装の舞台が科学誌ではなく、一般向けの雑誌や書籍だったため、何のおとがめもなく、今も野放しの状態だ。小保方氏と近藤氏へのマスメディアの対応が正反対なのは、この社会が、科学的なルールではなく、雰囲気やイメージに流されていることを象徴しているようだ。

近藤氏の三つ目の問題点は、がん患者を放置していることだ。同氏は抗がん剤を使わず、手術なども行わない「がん放置療法」を提唱している。私の患者さんの中にも、抗がん剤を使わず過ごしている方は多数いるので、それを「がん放置療法」と呼ぶのであれば、私も、「がん放置療法」を積極的に実践していることになる。

だが、私は、がんを放置することがあったとしても、患者さんを苦しめている症状や患者さん自身を放置することは、けっしてない。緩和ケアを積極的に行いながら寄り添っていくのが、腫瘍内科医の大事な仕事だ。

近藤氏は「病院には近付かない方がよい」と言って、ほとんどの医療を否定している。その言葉を信じて、病気を抱えながらも医療を遠ざけ、家に引きこもっている患者さんも多くおられるようだ。病状が進み厳しい状況に陥ったところで、救急車で病院に搬送される例も増えている。これは、「がん放置」というよりも「がん患者放置」で、あまりにも無責任だ。

家に引きこもっている患者さんの中には、不安を募らせながらも、「こんな状況で病院にかかったら、医者から怒られそう」と、受診できずにいる方もおられると思う。だが、これまでの選択を咎めたり、受けたくない治療を無理やり勧めたりする医者はあまりいないので、怖がらずに、早めに受診してほしい。

不毛な論争に終止符を

近藤氏の主張が広まったことで、思考を停止させてしまう患者さんが増え、「抗がん剤は善か悪か」という不毛な神学論争だけが展開され、医療不信はさらに深まり、患者さんと医者の距離はさらに広がっている。

でも、この状況は、近藤氏を批判すれば解決するようなものではない。世の中が彼のような存在を求めていた事実もきちんと理解した上で、私たちは、医療不信を払拭するための取り組みをしていかねばならない。

今のマスメディアは、感情を煽る「センセーショナリズム」や、白黒をはっきりさせる「善悪二元論」をもてはやしすぎている。近藤氏の主張は、この風潮にうまく合致したため、重宝されたのだと思う。

だが、生老病死の現実と向き合う医療現場では、センセーショナリズムよりも、科学的な根拠(エビデンス)と一人ひとりの価値観に基づく議論が求められる。善悪二元論でスパッと割り切るのではなく、リスクとベネフィットのバランスをぎりぎりまで判断しながら、前に進まなければならないのだ。

いつの日か、近藤氏とも、エビデンスに基づいてリスクとベネフィットの微妙なバランスについて語り合えるときが来ることを願っている。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2016年05月12日 13:58

最善の主治医は自分自身、、、すべては自らのファイナルジャッジのためのセカンドオビニオン。。。Vol.3

■がんの血液検査には「有害無益」な項目がある
「早期発見」の声に流されず、賢い選択を!

高野 利実
虎の門病院臨床腫瘍科部長

「がんの血液検査には「有害無益」な項目がある 「早期発見」の声に流されず、賢い選択を!

がんという奴は本当に厄介な病気だ。その疑いがあると考えただけで精神的なダメージを受けるし、取り越し苦労に終わる場合も多い。この手のドタバタ劇を映画やドラマでもよく見かける。
腫瘍内科の第一人者で『がんとともに、自分らしく生きる』の著者でもある、虎の門病院臨床腫瘍科の高野利実部長による3回連載の2回目は、健康診断のオプションである「腫瘍マーカー」がテーマだ。要は血液を調べて、がんの存否を判定しようというもの。高野氏いわく、この検査は非常に罪つくりな代物で、振り回されないためには注意が必要だ。

健康診断や人間ドックを受けたことのある方は、その結果報告書をみてほしい。血液検査に「腫瘍マーカー」あるいは「CEA」「CA19-9」といった項目が入っていないだろうか。

オプションとして、なんとなくやっておいた方がよさそうだと、いろいろな腫瘍マーカー検査を追加した方もいるかもしれない。

「早期発見」には使えない

実は、この腫瘍マーカー、一部の例外を除くと、がんの早期発見の役には立たず、デメリットを考えると、検査しない方がよいものがほとんどだ。「有害無益」と言っても差し支えない。百歩譲って「百害あって一利くらい」はあるのかもしれない、という程度だ。

今回はその理由を詳しく説明する。これまで、何も考えず漫然と検査を受けてきた方の、お役に立てば幸いである。

腫瘍マーカーは医療現場で広く活用されている。しかし、一般に、がんの勢いを調べて治療に生かせるのは、全身にがんが広がっている「進行がん」の場合に限られる。「早期がん」で腫瘍マーカーの数値が上昇することは、ほとんどないのだ。

腫瘍マーカーが正常であったとしても、がんが存在していない根拠にはならず、それだけで安心してしまうのは、正しい理解とは言えない。

一方で、がんがない健康な人でも、一定の割合で腫瘍マーカーが上昇することが知られている(「偽陽性」と言う)。そういう人が健康診断で腫瘍マーカーを測ってしまうと、そこから悲劇が始まる。

実際、「健診で腫瘍マーカーが高いので精密検査を受けるように言われました」といって、病院にやってくる人は、かなりの数にのぼる。

血液検査で異常があり、「体のどこかにがんができている可能性がある」と言われる不安は、相当なものだ。不安を解消するために、CT検査、PET検査、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)、大腸内視鏡検査などで、全身をくまなく検査する羽目になる。

その結果、明らかな病気が見つからなければ、医師から、「検査の結果、がんは見つかりませんでしたので、腫瘍マーカーが高かったのは『偽陽性』だったと考えられます。よかったですね。どうぞ安心してください」と説明を受ける。

心の「後遺症」は深い

しかし、一度「がんの疑いがある」と言われた不安は簡単には消えない。体のどこかにがんが潜んでいるかもしれないという疑念は完全には拭い切れず、精神的な「後遺症」が残ることが多い。

「あの日以来、気持ちが晴れることはなく、悶々と過ごしています。一生、腫瘍マーカーの呪縛から解かれることはなさそうです」と言って、私の外来に通い続けている「患者さん」もいる(実際に病気ではないので、「患者」ではないのだが....)。

本来は不要だった数々の検査を受け、本来味わう必要のなかった不安に苛まれている方々を目の当たりにしていると、人間の幸せのためにあるべき医療が、逆に人間を傷つけている現実に愕然とする。

検査というと、何でも受けた方がよさそうに思いがちだが、検査によって、このような不利益が起きうることを理解した上で、その不利益を上回るだけの意義のある項目に限って検査を受けるべきなのだ。

腫瘍マーカーの多くは、早期がんの発見には使えないが、例外もある。前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSAは、早期から数値が上昇することが知られている。

ただ、前立腺がんの早期発見のための「PSA検診」をめぐっては、世界中で賛否両論の議論が起きている。検診をするグループとしないグループを比較した2つの大規模な臨床試験で、否定的な結果と、肯定的だが微妙な結果が示されたからだ。

約8万人の男性が参加した米国の臨床試験では、「PSA検診をしても、前立腺がんによる死亡を減らせない」という結論が出た。

一方、約16万人の男性が参加した欧州の臨床試験では、「PSA検診で前立腺がんによる死亡を減らせる」との結果が出たが、1人の命を救うには、 1410人が検診を受け、339人が前立腺に針を刺して組織を採取する「生検」を受け、48人が(検診を受けていなければ不要だった)治療を受ける必要があるとされた。

救える命があるとしても、その恩恵を受けるよりもはるかに多くの人に、前立腺生検や治療による肉体的・精神的・時間的・経済的な負担がもたらされるということだ。この不利益を考えると、PSA検診は、一律に推奨できるものではない。受けるかどうかは、各個人の判断にゆだねられるべきだろう。

虚しく響く「早期発見・早期治療」

世界的な議論になっているにもかかわらず、日本では、PSA検診の是非に関する議論が盛り上がっているのをみたことがない。たまに見かけるのは、PSA検診を推進する広告くらいだ。

PSA検診に限らず、日本では、がん検診の利益と不利益のバランスが議論されることはほとんどなく、ただ、「早期発見・早期治療」というスローガンが連呼されているだけだ。国民の理解が得られぬまま、がん検診の受診率は低水準で推移している。

そして「早期発見・早期治療」という言葉は浸透していても、その実態を理解できている人は必ずしも多くはない。

真の「早期発見・早期治療」とは、放っておけば、進行して命を奪うようながんを、早期の段階で見つけ、根治させることであり、これが実現できれば、がんで死亡する人を減らせる利益がある。

しかし、早期がんをたくさん見つけても、死亡する人が減らなければ、見せかけの「早期発見・早期治療」すなわち「過剰診断・過剰治療」を行っていることになり、これは不利益である。早期発見したつもりでも根治できない場合もある。

子宮頸がん検診や大腸がん検診のように、真の「早期発見・早期治療」で多くの命を救っていると考えられているものから、PSA検診のように、一部の命を救っているとしても、「過剰診断・過剰治療」が多いもの、さらには、命を救える根拠が皆無なものまで、検診の意義はバラバラである。

なんでも「早期発見・早期治療」が大切だと叫ぶのではなく、それぞれの検診について、受けるべきかどうかを、データに基づいてきちんと議論するべきなのだ。

そうした議論が社会全体で盛り上がれば、一人ひとりが、がん検診を「自分の問題」として考え、納得した選択ができるようになり、結果として、本当に必要ながん検診の受診率も上がるはずである。いずれにしても、個別の検診の利益と不利益を伝えずに「早期発見・早期治療」のスローガンを連呼しても、何の意味も、説得力もない。

たかが血液検査、されど...

私のアドバイスをまとめると、「健康診断では、CEAやCA19-9などの腫瘍マーカー検査は受けない方がよい」「PSA検診は受ける意義が僅かにあるかもしれないが、受けることの不利益を理解した上で慎重に判断すべき」となる。

検査を受けるのが「絶対によい」とか「絶対にダメ」と言いたいのではない。むしろ、強調したいのは、検査の意味、すなわち、検査によって得られる利益と、それに伴う不利益をきちんと知り、そのバランスを考えて、自分自身で納得した選択をすべきだということだ。

たかが血液検査と侮るなかれ。検査一つで人生が変わることもありうるのだ。前回論じた抗がん剤の是非と同様、一つの検査についても、科学的データや、一人ひとりの価値観に基づいて、リスクとベネフィットのバランスを考えることが重要である。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2016年05月12日 13:42

最善の主治医は自分自身、、、すべては自らのファイナルジャッジのためのセカンドオビニオン。。。Vol.2

■「抗がん剤の是非」を巡る論争は、不毛である
がん患者にとって一番大事なものは何か

がんが日本人の死因の第1位となって久しい。家族ぐるみで考えれば、この病気と無縁なままで済む人はまず、いないだろう。だが、その割には、うまく付き合えている人は少ないのではなかろうか。そこで、腫瘍内科の第一人者として、数多くのがん患者に接してきた、虎の門病院臨床腫瘍科の高野利実部長に、3回にわたって問題の本質を語ってもらう。
今回はその第一弾。抗がん剤治療がテーマだ。抗がん剤に対する患者側の対応は、すがりつくか全否定するかの二極に分化しているのが実情だが、こうした極端な風潮の裏には何があるのだろうか。そして、流されないための心構えとは。

もし、あなたや、あなたの大事な人が、抗がん剤治療を勧められたら、どう思うだろうか。

抗がん剤というと、髪の毛が抜けてしまう、ゲーゲー吐いてしまうなどのきつい副作用のイメージが強い。最近は、副作用を軽減する治療が発達したとはいえ、つらい治療であるのは間違いない。

医師は悪魔ではない

つらいだけであれば、それは「悪魔の薬」であり、患者さんを苦しめるためにそんな薬を使う医師がいたら、それは悪魔だ。だが、多くの医師は、悪魔なんかではない。患者さんにプラスになると考える場合に限って、抗がん剤を使っている。

抗がん剤をうまく使うことができれば、使えば使うほど、がんの症状がやわらぎ、患者さんは元気になる。もし、使えば使うほどつらくなり、何もいいことがないという場合には、その治療をやめた方がよいだろう。

抗がん剤に限らず、すべての医療行為には、利益(ベネフィット)と不利益(リスク)があり、リスクがあっても、それを上まわるベネフィットがあれば、その治療を行う意義がある。

重要なのは、リスクとベネフィットのバランスであって、どちらかだけを強調するのは適切ではないが、抗がん剤は、その激烈なイメージゆえに、両極端なとらえ方をされることが多いようだ。

「抗がん剤は絶対に受けません!」。最近、そういう患者さんが増えている。

その一方で、「とにかく何でもいいので、抗がん剤を使ってください!」
と懇願する患者さんもいる。

私が担当する「腫瘍内科」の診察室では、抗がん剤をめぐる話し合いが、日々繰り広げられている。

腫瘍内科とは、がんを専門とし、主に、抗がん剤治療や緩和ケアを担当するする内科系の診療科だ。抗がん剤で根治(完全に治すこと)を目指すこともあるが、根治が難しい「進行がん」を担当することが多く、治療方針の話し合いでは、しばしば難しい決断を迫られる。

治療方針を考えるときは、まず治療の目標を患者さんと医療者とで確認・共有した上で、治療によって目標に近付ける可能性(ベネフィット)と、副作用(リスク)を予測し、リスクとベネフィットのバランスを慎重に検討することになる。

リスクやベネフィットは、過去に世界中で行われた臨床試験の結果に基づいて予測するわけだが、パーセントで示される数値で単純に判断できるものではなく、患者さん自身の価値観や治療目標によって、その判断は違ったものになる。

ギリギリの判断の連続

「とにかく1日でも長く生きたい」

「残された時間をできるだけ穏やかに過ごしたい」

「髪の毛が抜けてしまう治療で命を伸ばしたいとは思わない」

「子どもが大きくなるまでは元気でいたい」

「生きがいにしている仕事を続けたい」

そういった想いに耳を傾け、腫瘍内科医からは、治療法の選択肢、判断の根拠となるデータ、専門家としての見解をお伝えし、納得できるまで、時間をかけて話し合った上で、治療方針を決めていく。

患者さんの人生がかかった重い決断となることもよくあるが、どんな場面でも第一に考えるのは、「患者さんの幸せ」である。納得した判断であっても、期待通りの結果になるとは限らず、進行がんゆえの厳しい現実もあるが、患者さんとともに、語り合いを重ね、ときに試行錯誤しながら、目標に向かって歩み続ける。

患者さん一人ひとりに、かけがえのない人生があり、大切なものがあり、揺れ動く想いがある。病状もさまざまで、それに対する治療法の選択肢も無数にあり、単純に治療方針を決められるような場面はほとんどない。リスクとベネフィットの微妙なバランスを慎重に評価して、ギリギリの判断が続いていく。

抗がん剤がプラスになると判断すれば使うし、マイナスになると判断した場合は使わないわけだが、使うかどうかよりも、治療目標に向かって進んでいくことこそが重要である。

ところが、最近は、上述のように、「抗がん剤を『絶対に』やりません」とか、「抗がん剤を『絶対に』やってください」という患者さんが増えている。

絶対にやらないという患者さんに理由を聞くと、「絶対にやらない方がよいと主張する医師の本を読んだから」だと言い、絶対にやってほしいという患者さんに、何のために使うのか聞いてみると、「何のためかなんて関係なく、とにかく抗がん剤を使うことが自分の希望のすべてであって、それをあきらめたら絶望しかない」と言う。

まずあるべき「治療目標」を思い描くこともなく、「抗がん剤をやるかどうか」にだけ結論を出し、それ以上の思考を停止させてしまっているようである。

ややこしいことは考えず、病気に身を任せ、あるいは、抗がん剤に身を任せて、人生を送るのも、一つの生きざまかもしれない。

「どう生きていくか」から考える

しかし、多くの患者さんの生きざまを見てきた腫瘍内科医の立場からすると、自分らしく生きるために、もっと病気との向き合い方を考えてもよいのではないかと思う。患者さんが、抗がん剤をめぐる「イメージ」や、偏った主張の影響を強く受けている場合、その思いはより強くなる。

「抗がん剤は効かない」「がんは放置すべき」

「いや、抗がん剤は効く」「がんは放置してはいけない」

今、世の中では、抗がん剤の是非を問う論争が起きている。誰もが自分の問題として考えられるような生産的な議論になればよいのだが、最近は肯定派と否定派の間で、とても科学的とは言えない不毛な議論が展開され、患者さんにも影響を与えている。

そもそも、抗がん剤は、がんという病気と向き合う際の道具の一つにすぎないし、さらにいえば、病気と向き合うことも、大きな人生の中のごく一部分にすぎない。人生全体を見渡すことなく、抗がん剤を使うかどうかだけにこだわるのは、得策ではない。

まず考えるべきは「これからの人生をどう生きていくか」ということだ。その目標にプラスになるなら抗がん剤を使えばいいし、マイナスになるなら使わなければいい。プラスかマイナスかは状況次第で違う。「どんな場面でも絶対にプラス」とか「どんな場面でも絶対にマイナス」というように、一般論として白黒つけることに意味はない。

いいと決めつけてすがりついてしまったり、悪いと決めつけて全否定してしまったりして、思考を停止させてしまうのではなく、いい面と悪い面を知り、そのバランスを考えることこそが重要なのだ。

頼りすぎず、怖がりすぎず

抗がん剤は、「希望のすべて」でも「悪魔の毒薬」でもなく、使い方次第でプラスにもマイナスにもなる道具だ。頼りすぎず、怖がりすぎずに、活用すべきときに活用すればよい。
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抗がん剤に対して、いいイメージを持っていても悪いイメージを持っていても、また、医療に対して肯定的でも否定的でもよいが、そういったイメージや善悪二元論のために、バランスのとれた思考ができなくなっているとしたら、それは考え直した方がよいだろう。

不毛な抗がん剤論争は、もう終わりにすべきなのだ。

それよりも、「幸せ」「希望」「安心」を感じられるような医療のあり方、自分らしく生きるための、がんとの向き合い方について、一人ひとりがきちんと考えていくことの方が、よほど重要だ。

高野利実
Toshimi Takano
虎の門病院臨床腫瘍科部長 1972年東京都生まれ。1998年、東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院内科および放射線科で研修。2000年より東京共済病院呼吸器科、 2002年より国立がんセンター中央病院内科レジデント。2005年に東京共済病院に戻り、「腫瘍内科」を開設。2008年、帝京大学医学部附属病院腫瘍内科開設に伴い講師として赴任。2010年、虎の門病院臨床腫瘍科に最年少部長として赴任し、3カ所目の「腫瘍内科」を立ち上げた。「日本一の腫瘍内科をつくる」ことを目標に、乳癌・消化器癌・泌尿器癌・肺癌など悪性腫瘍一般の薬物療法と緩和ケアに取り組んでいる。また、日本臨床腫瘍学会(JSMO)がん薬物療法専門医部会長として、日本における腫瘍内科の普及と発展を目指しているほか、西日本がん研究機構(WJOG)乳腺委員会委員長として、乳癌に関する全国規模の臨床試験に取り組んでいる。著書に「がんとともに、自分らしく生きる―希望をもって、がんと向き合う『HBM』のすすめ ―」(きずな出版)がある

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2016年05月12日 13:25

私たちの無関心という無責任、、、諸悪がはびこり続ける根源的要因。。。

■震源から80km!「川内原発は安全」というウソ
〜フクイチの教訓が何も生かされていない
【熊本大地震】元原子炉技術者らが警鐘

大地震が襲った直後、即座に「川内原発に異常はありません」と発表されたことに、違和感を覚えた人も多かっただろう。なぜそうまでして動かそうとするのか。どう考えても、一度止めたほうがいい。河合弘之氏(弁護士)と後藤政志氏(元東芝・原子炉技術者)が警鐘を鳴らす。

「大丈夫」と言う政治家たち

後藤 熊本での大地震について、気象庁は「観測史上、例がない」「先を見通せない」と、お手上げ状態です。にもかかわらず、菅義偉官房長官や丸川珠代環境相、そして原子力規制委員会の田中俊一委員長など、政府や原子力関係者は、川内原発を「停止する理由がない」と言って憚りません。

4月19日には、川内原発の80km圏に入る八代市で、震度5強を記録する地震が起こりました。それでも「万が一のために、一応止めて様子を見る」という気さえないらしい。

河合 この期に及んで、まだ原発を動かしたいという人々が考えているのは、まずは何よりも経済的な事情でしょう。

川内原発の1号機・2号機を両方とも止めてしまうと、九州電力は1日あたり3億円の損をするといいます。ただでさえ九電は、昨年8月まで原発を動かせず経営に苦しんでいましたから、それだけは避けたいのです。

政府や経済産業省、規制委は、九電の経営を助けるということに加えて、「ようやく生まれた原発再稼働の流れを、止めるわけにはいかない」ということも考えている。

事実、地震が頻発していた19日に、愛媛県の伊方原発が再稼働に向けた審査をクリアしました。ご存知の通り、伊方原発は、地震が多発している大分県と海をはさんで向かいにある。何としても、再稼働の流れに水を差したくないのでしょうね。

後藤 識者の中にも、「揺れのデータを見ても、今回の地震で川内原発はそれほど揺れていない。だから大丈夫だ」と言う人が少なくありません。彼らは、「『危ないかもしれないから止めろ』というのは、非科学的な感情論だ」「危ないという証拠を見せろ」とも言う。

しかし私は彼らのほうこそ、原発を何としても動かし続けたいあまり、理性ではなく感情でものを言っているのではないかと指摘したいですね。

今回の地震は、過去の観測史上、様々な点で異例です。4月14日と16日に起きた2つの大きな地震は、どちらが本震か分からない。「2つの別々の地震かもしれない」という学者もいます。次にどこでどのくらいの地震が起きるのか、予想もつかないわけです。

河合 しかも、中央構造線沿いに震源が動いています。川内原発からわずか50kmのところには、今回の地震を引き起こしたとされる日奈久断層帯がある。川内原発も、強い揺れに襲われる危険性は決して小さくない、と考えるのが当然ですね。

後藤 もうひとつ、「原発を止めるな」という人々の論拠には「福島第一原発だって地震には耐えた。津波が来なければ、メルトダウンはしなかった」というものがあります。

しかし、福島第一が本当に津波のせいで破壊されたのか、どの程度地震の影響があったのかという点は、いまだにはっきり分かっていません。

河合 今回の地震も東日本大震災も、そして福島第一原発の大事故も、当たり前ですが、誰一人予測できませんでした。

本来、天災というのは予測のつかないもので、しかも今回の場合、さらに大きな地震がやってくるかもしれない。そんな時に、ただただ「怖くない怖くない、大丈夫大丈夫」と唱えるばかり。

政府も電力会社も、「チキンレース」を国民に強いている。「怖いから止めよう」と言うやつは意気地なし、根性なしだとでも言いたいんでしょう。

「停電する」とウソをつく

後藤 技術的なことを言えば、福島第一原発事故の際、事故対応の拠点となった「免震重要棟」が川内原発にはありません。

東京電力の社長だった清水正孝氏は、のちに「もし免震重要棟がなかったらと思うと、ゾッとする」と証言しています。それほど重要なものを、作らずに済ませている。

河合 原子力規制委は、再稼働の要件で「免震重要棟など耐震性のあるものを設置する」と定めています。この「など」が抜け道になっている。九電がやったのは、「ゆくゆくは作ります」と言って再稼働の許可だけ取り付けて、後で勝手に撤回するという騙し討ちです。私に言わせれば許可の「詐取」ですよ。

福島の事故の教訓を本当に学んでいるのなら、真っ先にやらなければいけないことを、ウソまでついて誤魔化している。

後藤 「川内原発を止めたら、九州の電気が足りなくなる」と言う人もいますが、これも明らかなウソですね。

河合 川内原発はつい最近まで止まっていたのに、停電なんて起きていません。せめて非常時だけでも、火力発電でまかなえばいい。火力で九州は滅びませんが、原発事故が起きたら滅ぶんですから。

結局は、安全よりも目先のカネを取っているわけです。ひどい話ですよ。

後藤 百歩譲って、政府や九電が正直に「経済的な事情があって、どうしても動かさないといけないんです」と言うなら、まだ多少は議論の余地があるかもしれません。

しかし、たった5年前にあれだけの大事故を経験したにもかかわらず、「事故が起きる可能性は小さいから、心配ない」なんてよく言うものです。

今の九州での地震発生リスクを平常時と比べたら、何十倍、何百倍にも高まっていると考えるのが普通でしょう。「原発は壊れるまで安全だ」という皮肉を地で行っている。

避難計画も穴だらけ

河合 どうして日本人は、原発となると「安全」に関する考え方が逆になってしまうんでしょうね。

普通は「安全が確認できないものは、止めておく」でしょう。地震が起きてすぐ、火元を止めない人はいないはずです。それなのに、原発については「危険が目に見えて大きくならない限りは、動かし続ける」というのがまかり通っている。

後藤 一般の技術者でも、安全に少しでも不安があれば、立ち止まって検討するのが常識です。

河合 そうした「大事故が起きるその瞬間まで、対策はしなくていい」という倒錯した考え方は、鹿児島県のずさんな避難計画にも表れています。

川内原発の周辺住民は、事故の際、主にバスに乗って避難するということになっている。しかし、バス会社が運転手に「命がけで行け」と命令することはできません。

後藤 それは原発の現場職員も同じですよ。過酷事故が起きて、放射能汚染が深刻なとき、上司が「お前が止めに行け」と命じることはできません。

河合 何百台もバスを用意して、まずは5km圏内の人が逃げて、他の人は家の中で待機する—そんなことが、大混乱の中でできるとは思えない。「怖いけど、我慢して待ちます」なんて人、いないでしょう。「5km圏内の住民は全員避難した」ということを、誰が調べに行くのかも分からない。

今回の大地震でも、九州新幹線が脱線したわけです。当然、自動車事故や渋滞も起きる。役所が考えた避難計画など絵空事だということが、この地震で明らかになった。それでも手を打たないんですか、と言いたい。

後藤 福島のときもそうでしたが、原発で過酷事故が起きれば、放射性物質の飛散状況や、原子炉の状態もよく分からないまま、皆がとにかく逃げるということになる。

現状の避難計画は、「事故が起きても原子炉はある程度コントロールできる」ということが前提ですが、本来ならば、最悪の事態を考えてこその避難計画のはずですね。

河合 そういうふうに本気で突き詰めていくと、原発が動かせなくなってしまうから、現実から目を背けているんですよ。そうでなければ、40年も前に作った高浜原発を、あと20年も使い続けようなんて狂った判断をできるはずがない。

真面目に考えると、原発なんてデタラメだと分かってしまう。だから原発を動かすには、「真剣にものを考えないこと」が必須になる。5年経ってもいまだに福島の事故原因を本気で究明せず、誰も責任を取らず、「大丈夫」「安心」と繰り返しているのがその証拠ですよ。

かわい・ひろゆき/'44年生まれ。東大法学部卒。ビジネス弁護士として活躍する傍ら、映画『日本と原発』『日本と原発 4年後』の製作など脱原発運動に携わる
ごとう・まさし/'49年生まれ。三井海洋開発を経て東芝に勤務し、原子炉格納容器の研究・設計に従事。東日本大震災後、原子力安全・保安院委員を務める。

「週刊現代」2016年5月7日・14日合併号より

[現代ビジネス]

Posted by nob : 2016年05月12日 13:01

私は、私自身のためにトイレ前に、他人のためにトイレ後にと二度手を洗います。。。

■トイレ後に手を洗わない人は何を考えているの?

用をたした後、皆さんは手を洗う? それとも洗わない? 「洗うのがあたりまえ」と考える人は、洗わずにトイレから立ち去る人を見ると、脳内に「?」が浮かんでくるもの。一体なぜ洗わないのか。手が汚れているはずなのに……などいろいろ考えてしまう。今回は、「教えて!goo」に寄せられた相談「トイレから出て手を洗わない人に質問です」を紹介しよう。

潔癖症というほどではないものの、トイレ後に手洗いを欠かさない、と話す相談者さん。デリケートな部分に直接・間接問わず触れた手を洗わないまま、いろいろなものを触る人は、他人に対して配慮がないのでは、と考えている。

■男性の手は汚れない!?

これに対し、意外と賛同意見は少なかった。寄せられた多種多様な回答を見てみよう。

「男性の場合、小便器ならドア等どこにもに触れないで用が足せるから全然、気にならない人もいるのかと」(zipang_styleさん)

小便器とはあまり縁のない女性は、ピンとこないかもしれない。ただ、想像してみると小便器の場合、ボトムスのチャックの上げ下ろしだけで済むことがわかる。

「トイレの後は気にしませんが、外出から帰ってきて手を洗わない人はとっても気になります。元々、人の皮膚にはたくさんの常在菌が存在しています。それが皮膚の防御反応を助けていますからね。そんな事を気にしてたら握手なんて出来ないですよ」(ORUKA1951さん)

気になるポイントは人それぞれである。だが、回答者の言う通り、神経質になりすぎると「手を洗わない人がここを触っていたらどうしよう……」と想像し、何にも触れなくなってしまいそうだ。

■用をたす前に洗う派も

どうして手を洗うのか――理由や主張を書いてくれた人もいる。

「私、原則的に洗いません。手は、用を足す前に洗います。一日誰とも会わないこともありますので、エチケット的に洗うのは、人のいるところでトイレに行った時だけです。洗わなければならないと言うより、他の人に洗っているところを見せるために洗っているようなものです」(organic33さん)

「トイレ前に手を洗う」派も一定数いるのだろう。デリケートな部分に触れる可能性があるからこそ、手を清潔にしておきたい、という考えがベースにあるのだろうか。手を洗うタイミングに関しても、各々の「思想」があるのだと考えさせられる。

「洗わない人は洗わないんです。それだけです。但し、自分の場合はそれを“エチケット”として守ったことはありません。自分が気持ちが悪いからです。単にそれだけです。外から帰ってキッチンテーブルの上のお菓子をそのまま摘む人が居ますが、同じくらい気持ち悪いですね」(wayway0111さん)

人様に対するエチケットというより、自分が落ち着かないから、という理由で洗う人もいる。この方のように「清潔さを保ちたい」と考えるタイプも多いだろう。

幼い頃、親から「トイレを済ませたら手を洗いましょう」と教えられ洗ってきた人、途中でその習慣をやめた人――いろいろいるだろうが、なぜそれを選択しているのか、今改めて考えてみると面白いかもしれない。

オーロラ・スシ(Ikeda Sonoko)

[教えてgooウォッチ]

Posted by nob : 2016年05月04日 14:02

これからの様々な暮らしのカタチ。。。

■田舎の一戸建をタダ同然で手に入れる!?
堀江 康敬 田舎暮らし ガイド

田舎暮らしをスタートするには、住まいの確保が絶対条件。手っとり早く公営住宅や農家の空き家などを借りる方法もありますが、入居基準が厳しかったり情報が少なかったりと、クリアしなければならない課題が多いのが実情です。

「100%の田舎暮らしを実現するためには、やっぱり一戸建て。しかし予算は押さえたい」。限りなく予算0円を目指したい人のための、住まいの確保術をご紹介します。

家づくりも楽しめるセルフビルド一戸建て
仲間や家族とワイワイと住まい造りの過程も楽しみたい人には、セルフビルドがお薦めです。通常の住宅コストは半分が人件費といわれていますから、仲間内でやれば半分の金額で済むということになります。一般工事と較べ単純比較で建築費の15~25%のコストダウン。余暇を利用することで施工費の軽減も可能になります。

やはり時間はかかります。100平方メートル内外の住宅を作るためには、短くても1、2年はかかると言われています。しかし自分の家を自分で創りあげることは、新天地で体験する暮らす喜びの第一歩。他の何ものにも較べようがないものです。

住まいの全てが完成していなくても、さっさと入居して暮らし始めましょう。暮らし方は時間が経つと変化していきます。子供の誕生、親との同居、ライフスタイル…完成してしまった住まいでは、将来のリフォームのためのコストや使い勝手などマイナス面が多くなってきます。

セルフビルドの目的は、住宅のコストダウンということもありますが、家造りを体験し楽しむことで我が家への愛着を高めること。そして将来の計画の変化にも自由に対応させること。「造りながら暮らす」。これがセルフビルドの一番のメリットではないでしょうか。

【セルフビルドの種類】
・2×4工法
長所/使用する部材をしぼることでコストダウンが可能。施工方法が分かりやすく一人からでも施工できる。耐火構造が可能。
短所/増改築時の自由度に制約がある。棟上までに時間がかかる。窓や開口部に関して一定の制約を守る必要がある。
・ログハウス
長所/自然素材のため健康に優しい。断熱性、耐久性が高い。湿気の吸排出効果で室内をエア・コントロール。
短所/間取りの自由度が低い。棟上までに時間がかかる。開口部の制限があるため窓が大きく取れない。木が縮みその隙間のほこり掃除に手間がかかる。

【関連サイト紹介】

自分で造りたい人をサポート>>趣味で造るログハウス
自分で造るキットハウス>>キハタトレーディング

全国の町村が提供・支援する一戸建て
あこがれの田舎に住むだけで、融資や奨励金を受けられたり、破格の値段で土地や建物が購入できたり。日本各地の自治体が競って定住者確保のための支援策を実施しています。過疎化が進む田舎も喜び、引越したい移住者にも嬉しい、双方両得の持ち家助成制度。田舎で一戸建てを!と目指す人は要チェックです。

自治体の支援・助成制度は、その地域の内外からの移住・定住を促進し、町村の活性化を図ることを目的としています。町村合併等で既に終了した制度もありますが、2005年度までに実施された住まいに関する支援策は百花繚乱。

・都市生活経験を持つシルバーエイジに、起業支援と宅地取得についての優遇措置。
・農業を目指す若者に、5アールのハウス施設を10年間無償貸与。
・宅地1平方メートルが年間100円で、20年後の無償譲渡。
・移住者が家を新築すると100万円を支給。
・宅地を3年間無償で貸し付け後、家を建てたら土地はタダ。
・15年間家を借りれば、その家が無料でもらえる。
・家を建てれば100万円の補助金、宅地の賃貸料が10年間無料。

知らなきゃ損!不動産支援制度 (2006年1月17日現在)
※期間切れや支援条件等があります。内容についての詳細は各市町村へお問い合わせ下さい。

・宅地100坪をタダで差し上げます。
 ふるさと定住促進宅地制度(北海道・浜頓別町)
・オホーツク海のほとり、一坪当たり4,000円から分譲。
 小清水で暮らしてみませんか?(北海道・小清水町)
・宅地料金10年間タダ!100万円の住宅建設奨励補助金を交付。
 村の取り組み(北海道・西興部村)
・10年以上の定住確約者に30万円。小学生以下の子供が同居、町内建設業者に発注等で項目ごとに30万づつ加算。
 宅地取得助成事業(北海道・津別町)
・賃貸料は約一坪あたり50円、15年貸付後に無償で譲渡。
 馬籠住宅団地借受者募集(宮城県・本吉町)
・賃貸料一坪当たり月額100円、契約期間20年で自分の土地に。
 さつま町優良宅地のご案内)(鹿児島県・さつま町)

次は運んで置いて暮らせる一戸建てです。

運んで置いて直ぐ暮らせるトレーラーハウス
トレーラーハウスは、輸送の為の鉄骨土台に2×4工法で造られた住宅が乗っている居住機能を持つ住宅。家具、照明、カーテン、ブラインド、網戸まで標準装備されており、設置したその日から暮らすことが可能です。

車両であるため固定資産税や建築確認は不要、動力も無いため重量税もかからない。設置場所は宅地以外でもOK、調整区域でも可能です(地域によっては役所の相談が必要となる場合もあります)。キャンプをしながら移住候補地を探し歩く、そして定住に利用する。田舎暮らしのための移動する一戸建てと言えます。

業者によっては間取り・サイズのフリープランもあり、ロフト付きやカフェバー仕様など、自分や家族の希望に合わせたイメージで変更ができるのも魅力です。住まいは建てるより設置する、不要になったら中古車として売ってしまう!新しく家を建てるより時間もコストも大幅に削減できます。

【関連サイト紹介】
美しい利用例写真が充実>>トレーラーハウス -カンバーランドジャパン-
アメリカ・カナダからの輸入トレーラーハウス>>アメリカントレーラー ディベロップ
店鋪・SOHOモデルが豊富>>オーガスト ジャパン
自由設計のトレーラーハウスを増産>>トーエイ・インターナショナル
究極のコストダウン一戸建て!?ハウジングコンテナ>>サニープレイス

廃校になった校舎に暮らす。
過疎による児童数の減少でやむを得ず閉校となる学校。地域の人々にとって学校は単なる教育施設というより、心の拠り所であり交流の場といった思いがあります。一方、木の香が漂う木造校舎に魅力を感じる田舎暮らし希望者も少なくありません。

個人でも廃校を借りることが可能なのか?ポイントは、再活用に際して地元住民の合意を得やすいアイディアを提案することにあるようです。役場としては学校という公の財産で地域の活性化を促進したい、住民はその卒業生として深い愛着が持っている。こうした心情を優先した提案ができれば、受け入れられる可能性があるのではないでしょうか。

校舎の間取りをそのまま残した民宿、ギャラリー、工房、校庭でのキャンプ、民芸博物館・・・校舎を舞台にした田舎暮らしの夢はふくらみます。実現するには、あなたのアイディアと情熱が重要です。

関連サイト紹介

学校跡地を活用してみませんか?>>旧三和小学校/北海道和寒町
(2005年12月末で募集締め切りですが、まだ間に合うかも)

廃校になった校舎を利用した宿泊施設情報>>学校に泊まろう!

次は、地球をちょっと離れた田舎暮らし!?

スペシャル版/宇宙の田舎の土地を買う!
月の土地を販売しているのは、アメリカ人のデニス・ホープ氏。同氏は宇宙に関する世界条約「宇宙条約」の盲点を突いて、LunarEmbassy.LLC(ルナ・エンバシー社:ネバダ州)を設立。月の土地を販売し、権利書を発行するという「地球圏外の不動産業」を開始しました。

元アメリカ合衆国大統領や有名ハリウッドスター、有名企業も次々と購入。世界中に販売を続け、現在全世界175ヵ国、約130万人の「月の土地」の所有者がいます。火星の田舎も販売中、遅れをとるな!

月の土地を買いたい人はココで>>月の土地|火星の土地|ルナエンバシージャパン

その他関連サイト紹介
県レベルで定住者確保のための支援策を打ち出しているところが探せます。各自治体独自の支援制度も豊富です。ここも要チェック!
UIJターン情報/全国
UIJターン情報/地域別


■田舎の一戸建てを0円で手に入れて暮らす!?
堀江 康敬 田舎暮らし ガイド

「100%の田舎暮らしを実現するには、やっぱり一戸建て。しかし、予算はしっかり押さえたい」。こんなワガママな要望をクリアするための、住まいの確保術をご紹介します。限りなく予算0円を目指すために、家を買うか?借りるか?それとも自分で造るか……

前回ピックアップしたのは、「家づくりも楽しめるセルフビルド一戸建て」「全国の自治体が提供・支援する持ち家助成制度」「運んで・置いて・直ぐ暮らせるトレーラーハウス」「木の香が漂う木造校舎の再活用」等々。

今回は、新たに注目される、「小屋(タイニーハウス)」、「コンテナハウス」、「0円空き家」について紹介します。

フロなし、トイレなし、5平方メートルから始めるミニマムライフ「小屋(タイニーハウス)」

タイニーハウスでミニマムな生活
2015年、東京・虎ノ門に日本初となる「小屋展示場」がオープンして話題になりました。自分だったら「どういう住まいを建てたい?」「どんな風に暮らしたい?」「本当に必要なものはナニ?」という、従来の一戸建ての住まいの常識をひっくり返す、新発想の住宅展示イベントです。

会場には「基礎工事を必要としない自立構造」「大人のリアルプラモデル」「茶室のような佇まい」「究極のモバイル空間」「災害用避難シェルター兼用」「DIY 1畳ハウス」等々、何とも魅力的なコンセプトが飛び交っています。

セルフビルド・キットのシンプルな「小屋」で、50万円台から。完成品を設置するタイプでは200万円台というケースが多いようです。建具や材料の一部を、各地で集めた古材や廃材を使ったモデルもあり、建材を自己調達できれば一戸建を、限りなく予算0円で手に入れるのも夢ではありませんね。

リフォームして書斎を造るより趣味に没頭するための小屋を庭に建てようという、リタイアを切っ掛けにして自分の趣味を始めたい人たち。そして、平日は都会の賃貸で暮らしながら、休日には地方の安い土地を確保して小屋を建てるという若い世代が、興味津々で来場したとか。

設置面積は5平方メートルほど、手の届く範囲に全てがある。このサイズ感がミニマムな田舎暮らしを目指す人にとって、最初のケーススタディになるかもしれません。

参考サイト:SuMiKa 小屋市場>>

タフで、キューブな、田舎暮らしの基地づくり「コンテナハウス」

コンテナは田舎暮らしの基地になる
JR貨物で海上中古コンテナの購入ができます。耐震・防犯に優れ耐久性はバツグンで、荷物の保管や自治会の防災用具の収納、倉庫などでの活用にはオススメでが、一昔前まで「夏は灼熱、冬は極寒」と室内温度管理が難しいとされていました。

そこで登場したのが、店舗、事務所等として利用できるように基本構造を改造したコンテナハウス。断熱材を入れて壁、床、天井を張ることで環境を整え、プラス換気口を設けることで風通しを良くし、快適な換気が保たれるようになりました。

ネットで調べてみると、12ft(約5畳)程度で、コンテナ(箱のまま)で18万前後から、コンテナハウス(改造済み)で20~30万円から、販売されているようです。別途、輸送費が必要になります。

基礎工事が不要で、大型車両に搭載して簡単に移動することが可能。多額な解体費用がかかる既存の一戸建てと比べ、別の場所でそのまま活用ができて経済的。災害時の仮設住宅としても使える耐震性もあり、もしもの時も安心・安全です。

専門業者に依頼すれば、インテリアデザイン・設計から内外装の工事、メンテナンスまでやってもらえます。しかし、ココから田舎暮らしの基地として始めるんですから、是非とも家族と仲間とワイワイと、DIYでスタートアップを!

コンテナを「保管する・運搬する」ためだけではなく、「過ごす・くつろぐ・集う」ための空間に変身させましょう。

参考サイト:驚きの変身!貨物コンテナでつくった家いろいろ(Seven5)>>

見逃すな、先を越されるな、田舎の超レア物件「0円空き家」

無償譲渡の空き家を探せ!
全国の空き家は820万戸で過去最高となり、全国の住宅の13.5%を占めていることが分かりました(平成25年度/総務省統計局の統計結果)。増加する一方の管理が行き届いていない空き家が、防災、衛生、景観等の生活環境に影響を及ぼすという社会問題も起きています。

そんな中、都会より安い価格で自然に囲まれた住まいを求めて、空き家を(限りなく)0円で譲り受け田舎暮らしを始める若者が出てきています。数十年の風雪に耐えたきた空き家ですから、メンテナンスは必要ですが、彼らを常に悩ませる家賃という負担から解放されることは歓迎すべきことですね。

それでは、ガイドが見つけた超レア物件をどうぞ!(事業によっては募集が終了しているものもあります)

・森林のまちの、一部二階建ての車庫・庭付きの無償譲渡4DK。(数年の間に希望者が無ければ解体予定)
新着空き家02-031(北海道下川町)>>

・市有宅地を25年間有償貸付し、貸付期間満了後は無償譲渡します。
子育て世帯定住宅地貸付け事業(島根県雲南市)>>

・町が最大350万円かけてリフォームして、移住者に貸出します。
移住支援制度の紹介(山形県遊佐町)>>

・土地及び家屋(家屋内の物品すべて)を無償譲渡。有効に活用していただける方を探しています。
空き家情報>物件No.7(北海道愛別町)>>

・木造一戸建て家賃3万円、宅地面積400平方メートル。20年住めば住宅を、25年住めば宅地を無償譲渡します。
くらしまねっと>市町村別UIターン支援施策>美郷町>住宅・空き家>若者定住住宅(島根県美郷町)>>

田舎暮らしで、住まいに何を求めるかは人それぞれです。まずは今回紹介した「0円一戸建て」をベースに田舎暮らしをスタートしてみたらどうでしょう。

その土地に暮らすことで、「やっぱりココが素晴らしい!」と感じたら腰を据えることもできるし、「思っていたのと違ったな?」と残念な場合でも、「0円一戸建て」ならヒョイと新しい楽園探しに出かけることができます。


[いずれもAllAbout]

Posted by nob : 2016年05月03日 17:14

憤懣遣る方なし。。。(呆・泣・怒)

■発症率は通常の146倍以上! 福島で多発する甲状腺がんと原発事故の“不都合な”因果関係

福島県で甲状腺がんが多発している。福島原発事故後に始めた検査で、現在までに166人ががん、もしくはがんの疑いと診断され、これからも人数が増えていくのは確実な情勢だ。

県は放射線被曝(ひばく)と発症の因果関係を認めていないが、その根拠をめぐっては専門家からも疑問の声が上がっている。福島で起きている甲状腺がん発症が原発事故由来なのかどうかを徹底検証するーー。

***

福島第一原発事故以後、県は当時18歳以下だった約38万人の県民を対象に甲状腺検査を続けている。1986年に起きたチェルノブイリ原発事故では、地元周辺で甲状腺がんが多発した。福島でも同様のことが起きる可能性があるため、子供たちの健康を長期的に見守るための検査だ。

その検査で甲状腺がんが多数見つかっている。2011年10月から2014年3月まで実施した「先行検査」と、2014年4月から継続中の「本格検査」を合わせると、現在までに甲状腺がんかその疑いがあると診断されたのは166人に上る。 甲状腺がんは大人の女性に多い病気で、子供がかかるのは100万人に2~3人程度といわれる。つまり、福島では146倍から218倍という高い確率で発症していることになるのだ。

甲状腺とは、「喉仏(のどぼとけ)」の下にあるチョウの羽を広げたような形をした臓器。ここから体の新陳代謝や成長ホルモンを促す甲状腺ホルモンが分泌される。甲状腺がんの約9割はがん細胞の形が乳頭に似た「乳頭がん」と呼ばれるもので、進行が遅く、手術後の経過もよいとされる。

甲状腺がんの原因のひとつとされるのが被曝だ。特に原発事故や原子爆弾から放出される放射性ヨウ素は、甲状腺がホルモンをつくる際に材料となるヨードと勘違いして吸収され、がんの原因になる。このため、原爆が落とされた広島や長崎では周辺の住人に甲状腺がんが多発し、チェルノブイリ原発事故後も患者が急増した。

こうした理由から県は甲状腺検査を始めたはずなのに、166人という異常な多発を目にしても、いまだ被曝の影響を認めていない。

「(甲状腺検査を行なう県民健康調査の)検討委員会においては、これまでに検査で発見された甲状腺がんについては、放射線の影響とは考えにくいとの評価で一致していると受け止めています」(福島県の県民健康調査課)

その検討委員会の星北斗(ほくと)座長は、放射線の影響を完全に否定はしないというものの、「わかっている範囲で現時点では考えにくい」と影響を認めることに消極的。検討委が3月末にも出す中間とりまとめでも「数十倍多い甲状腺がんが発見されている」としながら、原因については「放射線の影響とは考えにくい」との見解を盛り込む予定だ。

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甲状腺がんデータ

検討委が被曝との因果関係を考えにくいとする理由は、「県内の地域別発見率に大差がない」「チェルノブイリと違い、当時5歳以下からの甲状腺がんの発見がない」「チェルノブイリ事故に比べて被曝線量が少ない」などだ。

つまり、チェルノブイリで甲状腺がんが大量発症した時の状況と違うから、福島は放射線での影響ではないというのである。その代わりに多発の原因として挙げているのは「過剰診断」。要するに、いずれ発症するがんを検査で先に見つけたり、放置しても問題ないがん細胞をがんと診断したりするから多数発見されているというのだ。

だが、こうした検討委の考え方には、専門家からも異論が出ている。

環境疫学を専門とする岡山大学の津田敏秀教授は、検討委の「県内の地域別発見率に大差がない」との指摘に「地域によって数倍ほど発見率が違う」と反論する。

県はエリアを大きく4つに分けて発生率を分析した結果、地域別発見率に大きな差がないとする。だが、津田氏は県の先行検査のデータを使い、県内を9つにエリア分けして分析すると、子供の甲状腺がんの発生率が地域ごとに異なり、だいぶ高いエリアもあることがわかった。

「発症率が全国平均で100万人に年間3人といわれる水準と比べた場合、福島市と郡山市の周辺で約50倍にも上がりました。また、地域によって検査時期が最長で2年半近くも違うため、分析に補正をかけたところ『量―反応関係』がよりはっきりしました」

「量―反応関係」とは、被曝が多くなれば甲状腺がんの発生率が高まる傾向にあるという意味だ。ただし、空間線量が高い浪江町(なみえまち)や飯舘村(いいたてむら)などの地域は検査も早く始まった分、がんもまだ小さく見つかりにくかった。その分を計算で補正した結果、浪江町、飯舘村、大熊町(おおくままち)などを含む地域では約30倍となることがわかったというのだ。

(取材・文/桐島瞬)

Posted by nob : 2016年05月03日 16:56

自然劣化に対する永年無償補修制度は、私も迷えばパタゴニアを選択する基準の一つ。。。

■パタゴニア、新しい形の消費を後押し

パタゴニアのCEO、Rose Marcarioは昨年、米国で消費が最も増える年末のホリデーシーズンに「所有」と「消費」についてのメッセージを発表しました。

入手、製造、廃棄を繰り返すことで生態系を破産に追いやる「消費者」でなく、購入したものに対して手入れや修理までの責任をとる「所有者」になることを呼びかけるものです。

「消費」に拍車をかけるビジネス(独占的な部品を開発して修理を能動的に妨害するなど)を批判し、パタゴニアは「所有」という行為を取り戻すためにより高品質の製品をつくると同時に、修理部品を入手可能にし、修理を簡単にする責任があることを強調しています。

パタゴニアは北米で最大の衣服修理工場を持つだけでなくiFixit*と提携し、個人が自分で製品を修理できるようウェブサイトで製品ごとの無料の修理ガイドを公開しています。

※iFixit:製品の修理に役立つ情報を人々が交換し合うプラットフォームを提供し、修理に必要な道具や部品を販売する企業

また、人々が大切に着続けるパタゴニアの服を持ち主のストーリーとともに、SNSやウェブサイトで紹介する取り組みも話題になっており、パタゴニアは、オンラインでの効果的なサステナビリティ情報発信度をランキング化する英国の企業Sustainlyの「第6回 Social media sustainability index」で世界の475社中、GE、ユニリーバに続いて3位に選ばれています。(ランキング結果はこちら=http://sustainly.com /content/6th-annual-social-media-sustainability-index=で登録するとダウンロードできます)

パタゴニアは、拡大が進むシェアリングエコノミーのさらなる成長にも積極的に貢献しています。代表的なのが、シェアリングエコノミー型ビジネスの急先鋒Yerdleとのコラボレーション。

Yerdleは不用品を提供して獲得したポイントで他の人の不用品を買うことができるアプリです。

同社では”sharing is the new shopping. ”(シェアは新しいお買い物)というコンセプトに基づき「人々が買うものを25%削減すること」をミッションに掲げています。

パタゴニアはYerdleに投資するとともに中古製品や余剰在庫を寄付しています。この活動は、余剰在庫を流通させて廃棄物を減らすだけでなく新しい顧客層に高品質で長く使える製品をつくっていることを伝えるアピールになります。またアプリの利用者はYerdleの製品をSNSに共有することが多く、そこからさらなる潜在顧客へのアウトリーチも期待できるようです。

シェアリングエコノミーにおいては、製品を再販した際の価値が重視されるため、耐久性のある高品質の製品を求める消費者が増えていくと考えられます。

多くの消費の形が、「所有」から「シェア」に移っていくなかでも、人々が「ほしい」と思えるような製品をつくり消費者といっしょに持続的な社会実現に向かっていくパタゴニアの戦略にこれからも期待です。

参照
Yerdleとパタゴニアのコラボレーションについて
https://www.greenbiz.com/blog/2014/04/15/yerdle-patagonia-collaborative-economy

提供:EcoNetworks

[政治山]

Posted by nob : 2016年05月01日 10:50

やりたいこと、好きなように、自由にできる夢♬…但し人や社会との調和のなかで、、、それが真の豊かさ。。。

■「世界でいちばん貧しい大統領」が日本の学生に語った4つの人生訓

昼下がりのキャンパスに300人以上の学生と多くの市民が集まりました。ウルグアイの前大統領、ホセ・ムヒカ氏の講演を聞くためです。

ホセ・ムヒカ前大統領は、その質素な暮らしぶりから「世界でいちばん貧しい大統領」として知られ、2012年にブラジルのリオで行われた国連会議でのスピーチでは「世界が抱える諸問題の根源は、我々の生き方そのものにある」と説いて、世界にその名が知られるようになりました。

そんなムヒカ氏が先日、書籍『ホセ・ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領』(角川文庫)の発売を記念して初来日を果たし、東京外国語大学(東京都府中市)で講演会を行いました。

80歳を迎えたムヒカ氏が、真剣な眼差しで聞き入る学生たちに語ったのは「世界を変えるために戦った経験から得られた4つの教訓」です。以下、日本の若者に向けたムヒカ氏の言葉をまとめました。

1. 消費主義に支配されるな

現代の消費主義に支配されてはいけません。でもこれは、言うのは簡単です。消費主義は、蜘蛛の巣に引っかかるようなものです。企業はこれを買え、あれを買えとあなたにお金を使うように仕向けてきます。それに甘んじてモノを買い続ければ、あなたはもっとお金を稼ぐために、もっと長い時間を、お金を稼ぐために費やすことになるでしょう。そうなると、あなたの自由な時間はどんどん減ってしまいます。

本当に必要なものだけを買うようにしてください。そうすれば、あなたの自由な時間はもっと増えます。貧乏とは、多くのものを必要だと思ってしまう心のことです。無限にモノをほしがってしまう欲こそが「貧しい」ということなのです。

2. 歩き続けよ

人生でもっとも重要なことは、勝つことではありません。歩き続けることです。それはつまり、転んでも毎回起き上がること、新たに何かを始める勇気を持つということ、何かに打ち負かされたときにまた立ち上がるということです。

私は若い時、世界を変えるために戦いましたが、残念ながら世界を変えることはできませんでした。そして私は牢獄に入れられて10年以上を過ごしました。これは私にとって非常につらい時でした。でも、その辛い時間がなかったら、今の自分はなかったと思っています。

3. 同じ志を持つ仲間を見つけて闘争せよ

社会は集団というツールがないと変わりません。もしあなたが今の現状に不満を持っているなら、同じように不満を持っている人を見つけて仲間にしてください。仲間を集めて集団を作って主張すれば、大きな力はなくても、社会に意識を植えつけることができます。

これまでも、社会はこうして少しずつ変化してきました。100年も前は、労働者は15時間も18時間も長時間の労働をするのが当たり前でした。そんなとき、ある人がこんなことを言い出したのです。「1日の労働時間が8時間にして、寝る時間は8時間必要で、それ以外のプライベートな時間が8時間は必要だ」と。当時の人々の多くは「コイツはなんて頭のおかしいことを言うんだ」と思ったことでしょう。

でも、その人は仲間を集めて、闘争を始めたのです。今では8時間労働が当たり前になっていますが、自由な時間のために戦った人がいるのです。今ではそんな闘争をした人は忘れ去られているのかもしれませんが、彼らは闘争することで他の人の意識を変えたのです。

社会が変わり続ければ、1日の労働時間は4時間が当たり前になることも十分起こりうることです。

日本では、人々があまり希望が持てないと聞きました。若者の多くが投票にいかないそうですね。彼らは、社会が変化するということを信じていないのでしょう。

何か魔法のようなものが社会を変えてくれると考えないでください。あなたと同じ志を持つ人はたくさんいます。仲間を見つけて集まってください。そして、戦ってください。

4. 自分の利己主義を抑えよ

私は「最後の審判」を信じていません。でも何らかの人生の時点で、鏡の前に立ち止まって自分自身を見つめるときが来ることはあると思っています。そんなとき、これまで何かをやろうとして、何度も失敗したけど、行動に移した数々のことを思い出すかもしれません。「100やりたかったことがあるとすれば、5しかできなかったけど、行動に移すことができて有意義だった」と思えるかもしれません。

でも反対に、「私は人生で何もしてこなかった」「私の人生は浪費の連続だった」、「誰に対しても、手を差し伸べなかった」、「誰かのために時間を費やすことなんてなかった」と思うこともあるかもしれません。そんな人は、鏡の前に立ち止まったとき、自分の姿を見て失望するでしょう。そこに映っているのは、自分のエゴイズムでしかないからです。

すべての生命はエゴイズム(利己主義)を持っています。それは自分自身を守るために、自然が私たちに与えてくれたものです。でも、人間はひとりでは生きていけません。必ず他者を必要とする生き物なのです。

他人に勝つために戦うのはやめてください。そうではなくて、自分自身の心の中にあるもののために戦うのです。

講演や質疑応答の間、ムヒカ氏が何度も繰り返していたのは「闘争せよ」という言葉でした。「闘争を生まないことが理想だ」と教えられてきた人にとって、この言葉には抵抗感があるかもしれません。でも、ムヒカ氏はこう続けます。

あなたが生きている限り、他者との衝突は避けられません。大事なのは、コンフリクトを起こさないことではなく、どうやってコンフリクトを解決していくかということです。

あなたが闘争しないと社会は変わっていかない。ムヒカ氏のメッセージは、平和すぎる日本に向けられた警鐘なのかもしれません。

(文/大嶋拓人)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2016年04月12日 15:10

最善の主治医は自分自身、、、すべては自らのファイナルジャッジのためのセカンドオビニオン。。。

■「がん」の診断は、そんなに簡単なものではありません~ある病理医の警告

がんで死亡する人の数は、日本で年間36万人を超える。これは年間総死亡数の3割に当たる数だ。がんの治療法や向き合い方についての情報は氾濫しているが、しかし、がんであるかどうかの診断がどのように行われているかについては、あまり知られていないのではないか。

がん治療といえば、手術を行う外科医や、放射線治療を担当する放射線医などをイメージする人が多いだろう。そうした治療の根拠となる大事な医療が、「病理診断」だ。

例えば患者にがんの疑いがもち上がった場合、疑わしい部分から採られた組織にガンがあるかどうかを診断する。それが「病理診断」である。そしてその診断を行う専門医は、「病理医」と呼ばれる。

この冬、フジテレビで『フラジャイル 病理医岸京一郎の所見』というドラマが放映された。2002年のドラマ『サトラレ』でも病理医が主人公として描かれたことがある。時々にそうした露出はあっても、いまだに病理医の認知度は高くはない。

病理医は、がん診断における「縁の下の力持ち」であると同時に、がんを見つけ出す「最後の砦」だと言える。そして病理医は、私たちとは違う角度から最前列でガンと対峙している存在なのである。

その「最後の砦」のひとり、国内外で活躍する病理医で医学博士である福嶋敬宜・自治医科大学教授が『振り回されない「がん」医療 病理医だけが知っている”本当”の診断最前線』を出版した。福嶋氏に、病理医の見るがん治療の最前線から、巷に伝わるがんに関する情報の危うさまで、話を聞いた。

――まず、「病理医」とは何をする医師なのか、教えてください。

病理医は、病院などで「病理診断」を行う医師です。全身の臓器や細胞、組織など患部の様子をミクロレベルで検査・診断し、患者を直接診療する担当医に病気の診断を与えます。医療における「司令塔」または「審判」のような役割をするのが病理医で、アメリカなどでは「Doctor’s doctor (医師のための医師)」と呼ばれることもあります。

病理診断は、病気の中でも特にがん診療との関わりが強く、重要な役割を果たします。病理医ががんを適切に診断しなければ、その後の治療方針も立てられませんし、間違った治療が行われることにもなりかねません。

――病理というと、組織を精査するだけでなく、病気で亡くなった方の解剖(病理解剖)をイメージしますが。

ご遺族の承諾を得て、病死した患者さんを解剖し、生前の診断の正確性や治療効果などをミクロレベルで細かく調べることもします。解剖して調べてみると生前の診断が間違っていた、ということもあります。

例えば、抗がん剤の投与でも小さくならないと思っていた肺がんの影が実際にはがん細胞はなくなっており線維の塊だけだったと判明したり、がんで死亡したと思っていたが実は病院内での感染症で死亡していたというケースもありました。

間違った認識が広まる危機感

――がんの場合、病理診断ではっきりと分かるものですか?

一目でがんと分かるものから、そうでないものまで色々あるというのが実際です。おそらく、一般の方が思われるよりは、腫瘍が良性なのか悪性なのか、判然としないものが多いと思います。だから、主治医がつける「臨床診断」が誤っていることもありますし、病理医同士でも病理診断に関する意見が分かれることもあります。

患者さんの中には、「担当医がいつもはっきり説明してくれない」、とか「診断もわからないのか」という不満をもつ人もいるようです。ですが、舞台裏では、病理医も担当医も様々な情報から、「病気の実像」を慎重に見極めようとしているのです。

――分かりにくいがんとはどんなものですか?

いくつかのパターンがあります。非常に珍しい病気の場合は、もちろん診断に手こずります。その他では、単純なことのようですが採取した病巣の部位がズレていると正しい診断に到達できません。CT画像などをもとに組織を採取してもがんの周辺部だったということは珍しくないのです。また、がんは進行しながら悪性度を増していくものが多いため、非常に早期にはがんかどうかの判別が難しい場合もあります。

――ということは、治療も個々のがんやその状況で変わるということですね。

そうです。がんの病理診断も単に「〇〇がん」というだけではなく、それぞれのがんで治療のために調べる細かい項目が増えてきています。さらに、患者さんの年齢や他の持病との兼ね合いなどでも治療法の選択は変わってくるでしょう。

ですから、インターネットで闘病記を綴ったブログなどもあふれていますが、鵜呑みにするのは危険だと思います。他人のがん治療などの情報が自分の場合に役立つのか否かの判断は、患者さん自身ではますます難しくなってきているからです。

もちろん発信者は善意で行ってらっしゃる場合もあると思いますし、心構えなどは参考になるかもしれませんが、その治療や経過などについてはあくまで一つの例だと思っておくのが無難でしょう。

――芸能人のがん闘病ニュースは大きな影響力があります。そういう報道を病理医の立場からどう見ていますか?

マスコミの影響力は本当にすごいと思います。それだけに、ニュースやワイドショーで情報を発信する側が、がんについて理解していないな、と感じるケースも時々あり、気になりますね。説明や用語の使い方が間違っていることもありますし…。

例えば、ある女優さんの訃報で、「血液検査でも見つけにくい10万人に1、2人の希少がん」と伝えられていましたが、こういう報じ方をすると、知らず知らずに「珍しいがんでなければ血液検査で見つけられる」と思ってしまうなど、誤った情報が刷り込まれていってしまう危険があるのです。このような積み重ねが、がんに対する誤解を生む原因の一つではないかと思います。

「食事でがんが治る」といったようなタイトルの本もたくさんありますね。さすがに「がん」が食事でなくなることはないと思いながらも、目にする頻度が高くなると、潜在意識の中に入り込んでしまうのではないかと危惧します。

「絶対」がないことの苦しさ

――病理医の視点から、がん治療で気をつける点は?

本著で一番お伝えしたいことは、がんの実像をしっかり把握しようとする事です。そこで大きな役割を担うのが病理診断であり、ここを押さえて初めて適切な治療に進めます。

病理医の岸先生を主人公にしたドラマ「フラジャイル」では、病理医と主治医は敵対関係のように描かれていましたが、実際には連携しながら行っています。また、岸先生のように「ボクの言葉は絶対だ!」と言えるほどの責任感は大切ですが、人の体に起こることに絶対はないのも事実です。

日進月歩の医療にも限界があることを理解しつつ、きちんと主治医などから情報を集めて、そのときどきの選択は自分で行うべきだと思います。どの治療を受けるとか、治療自体を受けないということも含めて。

――今注目されている治療とはどんなものですか?

免疫療法は国際的に注目されています。自分の免疫力を正常化させる免疫チェックポイント阻害剤「抗PD—1抗体」やがんのワクチンである「がんペプチドワクチン療法」などです。ただ免疫療法を謳ったものには怪しげなものもたくさんあるので、ここでも信頼できる情報を得ることが重要なのです。

福嶋敬宜
医師・医学博士(東京大学)、病理専門医・指導医

[現代ビジネス]


■がん治療「革命」の旗手!
夢の薬「オプジーボ」はこんなに効く
皮膚がんに続き、肺がんにも保険適用

人が本来持つ免疫力を利用してがんを退治する新薬が、がん治療の世界で革命を起こしつつある。一回の投与で100万円前後と超高額だが、効果は絶大。人類とがんとの闘いに決着がつく日は近い!?

副作用もほとんどない

「'13年の夏、太ももに大きなホクロのようなものができました。とくに痛くもかゆくもなく、近所の医者で診てもらいましたが、何だかわからなかった。

冬までそのままにしておいたのですが、今度は足の付け根のところにグリグリとしたしこりができた。これは何か変な病気だと思い、慌てて大きな病院に行きました。そこでメラノーマという皮膚がんだと診断されたのです。表面にできたものは手術で取れるけれども、奥のほうのものは手術できない、全部取るには足を切断するしかないといわれました」

こう語るのは千葉県在住の70代の男性。治療法で悩んでいるときに紹介されたのが、国立がん研究センター中央病院で免疫治療を積極的に進めていた山﨑直也・皮膚腫瘍科長だった。

「山﨑先生も、手術では全部取りきれないという判断でした。でも新薬があるからそれで治療しましょうということになった。その薬がオプジーボ(一般名:ニボルマブ)だったのです」

オプジーボを点滴投与し始めて約2年、男性のがんはCTスキャンでもほとんどわからないほど小さくなった。

「今は2週間に一度、病院で点滴をしていますが、副作用もほとんどなく、少し皮膚が赤くなってかゆくなることがあるのと、投与した日に眠気が出るくらいのもの。食事も美味しく食べられて、とても健康です」

腎臓がんにも適用が間近

がん治療の世界で、革命が起こりつつある。その革命の旗手になっているのが、このオプジーボという薬だ。前出の山﨑科長が語る。

「オプジーボが出てくる前は、メラノーマの治療といえば一にも二にも手術という風潮でした。手術で取れないときは、抗がん剤を使うしかなかったのですが、これが30年以上進歩していなかった」

オプジーボが最初に日本で保険適用薬として認可されたのは、'14年7月、メラノーマに対しての使用についてだった。メラノーマは、日本人では10万人に1人といわれる珍しい病気だ。

しかし、オプジーボが効くのは、メラノーマだけではない。

すでに昨年12月に厚労省は切除不能な肺がん(非小細胞肺がん)の治療にオプジーボの使用を認可している。肺がんの患者は、メラノーマの患者に比べて二桁多く、日本人の肺がんのうち85%は非小細胞肺がんなので、今後、がんの治療現場で本格的にオプジーボが使用されることになるのは確実。ちなみにメラノーマの患者3割、肺がんの患者2割に対してオプジーボが有効だとわかっている。

オプジーボの販売元である小野薬品工業広報部によると、すでにアメリカでは腎臓がんにおいても承認されているという。

「国内でも承認申請は終わっています。腎細胞がんについては新薬ではなく、効能追加という扱いになりますので、審査期間はそれほどかからない。年内にも承認される可能性があります」

がん治療の世界で、いま最も熱く語られるオプジーボとは、そもそもどのようなクスリなのか? 慶應大学医学部教授で先端医科学研究所所長の河上裕氏が語る。

「オプジーボは免疫治療薬の一種ですが、これまでのクスリとは、仕組みがまったく違います。これまでの免疫療法は科学的な根拠のない、効果の怪しいものがほとんどでしたが、オプジーボは科学的に効果があることが証明されている」

がんの治療には、がんになった細胞を切り取ったり、殺したりする局所療法(手術や放射線治療)と、クスリを使った全身治療(抗がん剤)がある。免疫療法は後者の治療法だが、いわゆる抗がん剤とは仕組みが異なる。

抗がん剤はクスリの力で直接がん細胞を殺したり、細胞の増殖を防ぐものだ。しかし、免疫療法はそもそも人体に備わっている免疫システムに働きかけて、自分の力でがんを退治させるという治療法である。

免疫力の「ブレーキ」を外す

かつてアメリカのジョンズ・ホプキンス大学に在籍し、オプジーボ開発前の基盤的研究に携わった国立がん研究センター・免疫療法開発分野長の吉村清氏が解説する。

「免疫というのは、病原体やがん細胞といった異物を排除する機能のことです。がんはジワジワと体の中でできていきます。そして、がんができていく過程で、本来がんを攻撃すべき免疫機能が弱まって、がんの存在を許してしまうのです。つまりがんから『返り討ち』にあうのです」

病原体やがんなどを攻撃する機能を担うのが、「キラーT細胞」と呼ばれる免疫細胞だ。体の中にがんができると、「体内にがんという異物ができた」という信号を受けて、キラーT細胞は自動車のようにアクセルを踏んでがん細胞を攻撃しようと近づく。

「ところが、がん細胞は非常に巧妙でキラーT細胞が近づいてくると、『攻撃の必要はない』という偽の信号を送って、攻撃の手をゆるめさせてしまうのです。このブレーキ作用が原因でがんは生き延びることができる。

従来の免疫療法は、キラーT細胞のアクセル部分を強化させようという発想で作られてきました。ところがオプジーボは、『どんなにアクセルを踏んでもブレーキがかかっていれば動かない。ならばブレーキを外してしまおう』という発想で開発されたクスリです。その結果、今までとは段違いによく効く免疫薬が生まれました」(吉村氏)

キラーT細胞はPD-1、がん細胞はPD-L1というブレーキ役の分子を持っている。この二つが手を結んでしまうと免疫チェックポイントが働き、攻撃にブレーキがかかってしまう。

オプジーボはこの二つの分子が結合しないようにする抗PD-1抗体を含む。そのため、オプジーボが効くと、キラーT細胞は偽の信号に惑わされずブレーキが解除され、アクセル全開でがん細胞を攻撃することができるのだ。

「免疫療法の有効性はこれまでずっと『眉唾もの』だと言われてきました。実際、効いていると思われる症例もありましたが、統計学的に有意な差がなかなか出てこなかった。

それがこの3年ほどで、ようやく免疫療法が本当に効く時代がやってきました。手術、化学療法(抗がん剤)、放射線に次ぐがん治療の第4の柱として認められたのです。

'13年には世界的な科学雑誌の『サイエンス』が、科学界における最も画期的な事象を決める『今年一番のブレイクスルー』に免疫療法を選び、一般的にも認知されるようになりました」(吉村氏)

まさに時代の最先端をいく夢の新薬。だが、このクスリを開発し始めて実用化にいたるまでは15年という長い年月がかかっている。当然、そのあいだに費やされた研究開発費は莫大なものになり、それが薬価に反映されることになる。

「オプジーボの国内販売価格は、100mgがワンボトルで73万円です。肺がんの場合、患者さんの体重1kgに対して3mgが必要になり、60kgの人であれば1回の投与あたりで180mg、約130万円の薬代がかかります。投与量は患者さんの体重とがんの種類によって大きく変わってきます」(小野薬品広報部)

仮に体重67kgの男性が2週間に1回、1年間の治療を続けた場合、かかる薬価は約3500万円にも及ぶ。

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冒頭のメラノーマ患者は130万円分のオプジーボを2週間に1回、2年にわたって投与してきた。48回の投与で、計6240万円ものクスリ代がかかった計算になる。

あらゆるがんに効く!

もっとも、本当にこの金額を、患者が支払うわけではない。

厚労省が保険適用を認可しているクスリには高額療養費制度が適用されるので、患者は自己負担限度額を超える分は払う必要がないのだ。自己負担額は収入によっても異なるが、平均的には月15万円を超えることはまずない。

そうなると、患者負担分を除く3000万円超は国民の健康保険料から出ることになる。「薬価については、2年に1度見直しがあるので、今後、オプジーボの値段も変動する可能性があります」(小野薬品広報部)という声もあり、クスリが多少安くなることもあるだろう。

だが今後、オプジーボの保険適用範囲が拡大されることを考えると、新薬が国庫にかける負担は巨大なものになることは間違いない。

「'13年2月に経産省が発表した日本の再生医療や免疫療法の市場予測によると、今後、がんの免疫療法関連の市場がすべての医療分野の中で最も大きくなるだろうと見られています。'20年で950億円、'30年に1兆円、'50年には2・5兆円という具合です」(前出の吉村氏)

高額な薬価は今後、社会的に議論されるテーマとなるだろう。だが、どんなに高くてもがんが治るとなれば、それを求める人々の気持ちは抑えられない。前出の山﨑氏が語る。

「オプジーボはリンパがん、頭頸部がんなどあらゆるがん種に効くことがわかってきました。私は皮膚科としてメラノーマが治る時代がやってきたなと実感しましたが、今後、おそらく人類ががんを克服する日もやってくると感じています。

かつて抗生物質がなかった時代は結核を治療するのに、感染症であるにもかかわらず外科手術をするようなこともあった。現在、結核で死ぬ人がほとんどいなくなったように、がんも克服できるはずです」

医学は着実に進歩しつつあり、夢の治療薬が一般の患者でも使用できる時代がきた。がんを恐れる必要がなくなる日は、もうそこまで来ている。

[現代ビジネス]

Posted by nob : 2016年04月12日 14:51

貯金は最低の投資。。。

■「貯金に走る人」は経済的な成功者になれない
一流は考え方や行動、習慣がやっぱり違う

鳥居 祐一 :パーソナルブランディングコンサルタント

筆者は長年、人間の行動と心理を研究し、日米で多くの成功者や富裕層と交流して20年以上になります。彼らはどうして経済的な成功者になりえたのでしょうか。拙著『一流の人はなぜ、そう考えるのか?』(PHP研究所)でも解説しているのですが、一流の人と一般の人にはその考え方や行動、習慣に大きな違いがあります。

自問から始まる理想のライフスタイル

筆者の住んでいる東京都内のマンションには外国人の居住者も多いのですが、その中に日本の航空会社で国内線パイロットを務めているアメリカ人の友人がいます。彼の自宅はアメリカ・カリフォルニア州のレイクタホにあり、東京には単身赴任しています。

以前、彼はアメリカを拠点とする航空会社に勤めていましたが、今は2週間、日本の国内線で乗務すると、その足で家族の待つレイクタホに帰ってそこで 2週間を過ごし、また日本に戻ってくる――という生活をしています。以前に比べると給料は多少下がったようですが、「集中して仕事することで、毎月2週間もの長期休暇が得られるこのフレックススタイルがお気に入りだ」と話しています。

彼のような一流の人は考え方に柔軟性があり、「ライフスタイルに応じた生き方」を実践しています。「夏にはヨットやゴルフ、冬はスキーもできるレイクタホに住み、好きなアウトドアスポーツをしながら人生を送るにはどうすればいいか?」と問いかけた結果が、アメリカに家族を残しながらも異国の地である日本の国内線パイロットとして、柔軟な働き方を得るという選択肢でした。日本人には馴染まないかもしれませんが、理想の人生は、「どういうライフスタイルを送りたいのか?」という自問から始まります。

一流の人は望むライフスタイルなど、目的のためなら手段を選ばないという考えを持っています。もう10年以上前ですが、「どうしてもアメリカ西海岸に住みたいんです!」という日本人が筆者のもとへ相談にやってきました。「とにかくあの気候とライフスタイルが大好きなんです!どうしたら実現できますか?」と問われたのです。

グリーンカード(永住権)を持たない非居住者が、合法的にアメリカに住むのは決して簡単ではありません。まずは就労ビザが必要で、当時スポンサーをつけずにいちばんハードルが低いのは、専門的な職業に携わる外国人向けの「H1ビザ」でした。

明確な理由こそが、成功へのモチベーション

彼の意志は固かったので、私は少し考えて「では、寿司職人になったらどうですか?」とアドバイスしました。冗談ではなく本気で言いました。なぜなら、当時は日本の伝統文化を伝える寿司職人であれば、ビザが下りる可能性が高かったからです。

彼にとってはまったく予想をしていなかったアドバイスだったのでしょう。少し戸惑いもあったようですが、最終的に彼はアメリカで寿司職人への道を歩むことに決めました。どうしてもアメリカに行きたいという思いからの決断でした。その後、2年ほどは現場で修業を積み、やがて彼は念願の自分の店を持つことになりました。そして店を次々にオープンし、今や5店舗のオーナーです。彼は当初の夢を実現し、もう現場では握っていません。立派な経営者となり、南カリフォルニアで悠々自適な暮らしをしています。

もちろん最初は寿司など握りたくなかったでしょう。しかし彼は「長い人生の一時、やりたくないことも夢を実現させるために必要だと思った」と話しています。「どうしても成し遂げたい!」というこのあくなき執念こそが、不可能を可能にさせます。

その執念を引き出すためには「なぜそこまでやる必要があるのか?」という強い理由が必要です。これが英語でいうところの Big WHY ? でありCompelling reason (絶対にやらなければいけない強い理由)なのです。「あなたは、なぜそれをやりたいのですか?」。この明確な理由こそが、成功へのモチベーションとなります。一流の人はこれが明確に定まっており、次々と目標を達成していきます。

一流の成功者は「運」を大切にしています。私は複数の米国の超富裕層に、「あなたの成功の要因は何だったと思いますか?」と聞いたことがあります。彼らの多くは、

I was lucky. I was at the right place at the right time.

つまり、「自分は運が良かった。正しい時に正しい場所にいたからこそ成功できた」と答えます。

ただし、これは彼らが単に運を引き寄せたということではありません。「自ら運を取りに行った」というような積極的な言葉を意味します。彼らの言う運の定義とは、「最高の情報を最高のタイミングと、最高の環境、条件で受け取れるかどうか」です。「運」と「実力」は明確に区別されるものであり、彼らは「運」とは自分の心掛け次第でコントロールできることも知っています。

もし「運命を変えたい」あるいは「良くしたい」と考えるのなら、最も手っ取り早いのは付き合う人を変えることです。「運」にかかわっているのは、人間関係であり、運をよくするには運のいい人と付き合うことだからです。自分自身が「与える人」となることはもちろん、「与える人」と付き合うことが運を引き寄せる重要なポイントです。

「与える人」は運のいい人であり、運のいい人の周りには、運のよい人が集まるという好循環が生まれます。いかに「運のいい人と長時間付き合うか?」そして「人の悪口や不平不満ばかり言っている人を避けるか」こそが人生を成功に導く秘訣だと、一流の人たちの生き方から学べます。

また経済的に豊かになる人とそうでない人で、顕著な違いが表れるのは「おカネ」への意識です。一流の人たちを見ていると、普段は質素な生活をしていても、ここぞというときには大胆に使います。彼らはおカネを正しく使うことの重要性を知っており、貯める人よりも使う人に対して金運は引き寄せられることも知っているからです。

また彼らはどんなにおカネを持っていても、必要のないものを買うことは決してありません。彼らは「おカネを使う基準」を明確に持っています。それは「経済合理性」です。簡単そうに聞こえるかもしれませんが、実践するには広く深くモノの価値を知らなければなりません。つまり合理的におカネを使えるようになるまでは長い鍛錬が必要であり、成功者は富を得る前からこうした訓練を続けています。

一方で、金銭的に豊かになれない人は、必要以上におカネを守っています。極端なまでの貯金に走っているのです。ただし、貯金とは「最低の投資」です。おカネを銀行に眠らせることで、目標を実現させたり、刺激的な人に出会ったりといった、未来を充実させる機会を失ってしまうのです。

実は経済的に成功している人に「おカネを守る」意識は薄いのです。自分の快楽や欲求のための消費はしませんが、学びや体験、人脈に対しては積極的におカネを投じる。ひたすら貯める人よりも、おカネを正しく使い、人生の選択肢を広げていける人のもとおカネは吸い寄せられることを成功者は知っています。

「遊べば遊ぶほど富が増える」多くの成功者はこう言ってそれを実践しているのですが、なぜでしょう?実は本当の人間関係というのは、交渉術やテクニックからは生まれません。そういう打算的なつながりは、深く長い付き合いには発展しにくいのです。富裕層とお付き合いして感じることは、彼らはこういうアプローチに対して非常に敏感だということです。

成功者と仲良くなるにはどうしたらいいでしょう? それは仕事抜きで、ゴルフや釣りに行ったり、BBQパーティーをしたりなど「遊びの時間」を共有することです。旅行に行くなんて最高でしょう。実際にこの遊びの中でお互いに理解し合い、その結果、自然とビジネスの話に発展することが多いのです。こうした遊びの中で、仲間として越えなければいけないハードルが自然と越えられ、それが徐々に強力な応援力となっていきます。こうした友情こそが、やがてビジネスの大きな力となってくれるのです。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2016年03月26日 11:45

戦う以上は、確実に一撃で、そして間髪を置かず逃げましょう。。。

■ギャッ!もしも襲われたときに「相手を一撃で倒す」働き女子の秘技4つ

現在、テロなどが増えて世界情勢はかなり荒れています。いつ危険が自分の身に降りかかってくるか分かりません。そのとき助けてくれる人がいればいいですが、そうはいかない場合も。自分の身は自分で守らなければなりません。

とはいえ、やはり女性は男性に比べれば非力。取っ組み合いになれば勝ち目はない。その前に、一撃で相手を倒す必要があります。

今回は、筆者が格闘家から教わった“襲われたときに相手を一撃で倒す秘技”についてご紹介します。

あまりにも強力な技なので、本当に本当に困ったときだけに限定して使ってくださいね……!

■1:目つぶし

多くの女性は、男性の急所である股間を狙えばいいと考えるかもしれません。しかし、それは男性も承知済み。反撃されたら、まず股間をガードするでしょう。その一撃が防がれてしまうと、もうなす術がありません。

ですから、まず一発目に目を突くのです。相手は確実にひるみます。視界を奪われ、のたうち回っているうちに逃げてしまいましょう。

■2:頭突き

女性が襲われる際、長い髪を引っ張られることが多いです。するともう逃げられません。しかも接近しているため、攻撃も制限されてしまう。しかし、逆にこの距離を有効に使うのです。

相手の鼻のあたりめがけて、頭突きを食らわしましょう。鼻へのガツンとした衝撃は、かなりダメージがあります。相手が怯んで手を離したら、股間に追撃してもいいかもしれません。

■3:引っ掻く

女性の武器である爪を使いましょう。むき出しの顔面を思い切り引っ掻いてやってください。このときも、目などにダメージが与えられるといいですね。

この引っ掻くという戦法は、相手の皮膚が爪の間に残ります。すると、何かあったときにDNA鑑定も回せるので、とても効果的です。

■4:噛みつく

顎の力というのは、女性であってもかなりのもの。肉を噛みちぎるくらいは朝飯前です。どの部分でも構いません。目の前にある部位に思い切り噛みついてください。

そして、猛獣のごとき顎力で歯型をつけるぐらい噛んでやりましょう。そのあと「ウォー!」と雄叫びをあげれば、危険人物と見なされ、それ以上危害を加えてはこないでしょう。

以上、“襲われたときに相手を一撃で倒す秘技”をご紹介しましたが、いかがでしたか?

これらのやり方は、相手にかなりのダメージを与えます。自分の身は自分で守る必要がありますが、過剰防衛にならないように気をつけましょう。

……くれぐれも、良識ある皆さまの、自己責任の範囲内でお願いします。

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2016年03月26日 11:17

誰のものでもない。。。

■富士山は「静岡or山梨」どっちのもの!?全国の多数決で決定

日本を代表する山と言えば「富士山」だが、非常に厄介な問題を抱えている。それは、富士山が山梨県と静岡県の間にまたがっているということだ。

■両県のキャッチコピーも同じ

日本を代表する山と言えば「富士山」だが、非常に厄介な問題を抱えている。それは、富士山が山梨県と静岡県の間にまたがっているということだ。

■両県のキャッチコピーも同じ

静岡県公式ホームページと山梨県観光ページを比較したところ、静岡県では「ふじのくに」、山梨県では「富士の国」。表記のブレはあるものの両者共に一歩も引かず、日本の歴史に大きく影響を与えた富士山を誇りに思っているようだ。

■静岡県民と山梨県民の主張
では、それぞれの主張を直接県民に聞いてみよう。

①山梨県民の主張

「1000円札に描かれている富士山は山梨側。登山数最多の吉田ルートも山梨側。富士五湖はすべて山梨側。どう考えても、富士山は山梨のものです」(20代男性)

②静岡県民の主張

「富士山がどっちのものだとか主張しだすのは山梨県民。静岡県民は当然のように富士山は自分たちのものだという自覚があるから、そんなことは考えない。山梨県民も、本当は静岡県民のものだって分かっているから、引け目を感じて卑屈になっているんでしょうね」(20代男性)

■勝敗は全国の多数決で!
これほどまでに両者が譲らないのであれば、しらべぇが全国の男女1301名に調査を行って白黒はっきりとつけよう!

もちろん、公平差を保つため山梨県と静岡県の票は除外しているのであしからず。多数決の結果は…

7:3の割合で、多数決では静岡県に軍配があがった。静岡県民にとっては当たり前の結果なのだろう。山梨県民にとっては納得の行かない結果となってしまったのだが、富士山は日本を代表する山であり、みんなの山でもある。

富士山の美しい姿をいつまでも見られるように、日本国民全員で大切にしていきたい。

(取材・文/しらべぇ編集部・ふふふふ)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」

調査期間:2016年2月20日~2016年2月24日

対象:全国20代~60代の男女1301名

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2016年03月26日 11:05

白湯、、、私の暮らしにもなくてはならないもの。。。

■お湯を飲むだけ!「白湯」が健康に良いのは本当か

 白湯(さゆ)とはある辞書の定義によれば「沸かしただけで何も入れない湯」のことだ。この言ってみればただのお湯を飲むだけで体調を整えることができるというのが、白湯健康法で、この数年静かなブームとなっている。

正しい白湯の作り方と飲み方とは?

白湯健康法、あなたも実践したことがありますか?

 まず白湯の作り方。この健康法でいう白湯は、ただ沸かしただけではダメなようだ。水道水をレンジやポットではなく、やかんで10分から15分沸かすのが一般的で、沸騰したお湯は保温ポットなどに移す。

 水道水ではだめという説、やかんに蓋をしてはいけないという説、ポットで沸かしても構わないとう説、など諸説ある。要は水道水を適当に沸かしてから、少し冷まして飲めばいいのではないか。

 次は飲み方。飲める程度に冷ました150cc程度の白湯を、身体に負担をかけないため少しずつすするように飲むのが基本だ。特に朝起きて一番の白湯は、なるべくゆっくり15分程度かけて飲むこと。水分補給だけではなく起き抜けの身体を温める効果や、便通を促す効果、血液をサラサラにする効果があるという。

 さらに一日3回の食事中にも同程度の白湯を、ゆっくりと飲む。これは身体を温め消化力を上げるためとされる。トータルで一日5杯から6杯程度が標準で、これより多いと(白湯健康法としては)飲みすぎということになる。

 これらの効果から考えると冷え性や便秘気味の人、胃腸の弱い人、生活習慣病を予防したい人向けの健康法だ。だが加えて、いわゆるデトックス効果、ダイエット効果、免疫力を上げる効果もあるとされるので、万人向けのものともいえる。

なぜ“ただのお湯”が健康によいのか

 ただのお湯を飲むことがなぜ「効く」のだろうか。白湯健康法について書かれた書籍では、次のような解説がなされている。アーユルヴェーダ(インドの伝統医学)では人間の身体も、自然界も「水」「火」「風」の3つの要素で成り立つ。水を火にかけることで火の性質が加わる。沸騰することにより気泡が出てさらに風の性質が加わる。つまり白湯は「水」「火」「風」の3要素を完全に満たすものであり、飲むことにより身体の3要素もバランスを取り戻すというのだ。

 この説明ではよくわからない人も多いだろう。もちろん別の解釈も成り立つ。まず「水分補給」そのものの効果だ。厚生労働省が昨年から展開している「健康のため水を飲もう」推進運動はその名のとおり水分補給を促すものだ。

 熱中症や中高年に多い脳梗塞・心筋梗塞などは、水分摂取量の不足が大きなリスク要因だ。これら脱水による健康障害や重大な事故などの予防として、件の厚生労働省の運動では寝る前、起床時、運動時やその前後、入浴の前後、のどが渇く前などの様々な機会でのこまめな水分補給を奨励している。

 さらに水ではなく湯を飲むことで水分補給の効果が高まる。内臓と手から身体を温めることで、胃腸が活性化されるし血行も良くなる。文字通りのウォームアップで、目覚めを促し気分転換にもなるだろう。また身体を温めることには(異論もあるが)代謝機能や免疫力を高める効果もあるとされるから、デトックスやダイエットはもちろん万病に効くということになる。

 毎朝ゆっくりと白湯を飲む習慣、それ自体が効くという面もあるだろう。自然と早起きになるし、生活のリズムも整う。毎日の食生活などをトータルに見直す時間と気持ちの余裕も生まれる。結果として心身ともに健康に、という流れも考えられるのだ。生活のバランスを取り戻すという意味では、アーユルヴェーダの発想とさほど変わらない。

 いずれにせよ白湯健康法は、手間も費用もさほどかからず、副作用も考えにくいという意味では始めやすい健康法といえる。何か健康法にトライしたいという人にはうってつけの存在である。

(工藤 渉)

[DIAMOND男の健康]

Posted by nob : 2016年03月26日 08:22

「ツイッターやSNSにいちいち反応してしまう自分が苦しい」ことに気付くことから、、、充実感は自身の小さな納得の積み重ねからしか生まれてこない。。。Vol.3

■なぜ「つながる」ほどに「疲れ」を感じるのか?

小川和也 [グランドデザイン&カンパニー代表取締役社長]

つながることは本当に幸せか
――「つながり疲れ」を感じていませんか?

「最近、つぶやくのに疲れてきたんだ……」
「気がついたらFacebookをチェックしている自分がいる」
Twitter、そして全世界での利用者数が10億人に迫る勢いのFacebook。これらソーシャルメディアは、日本でも日常のコミュニケーションの場として随分定着してきたかに見える。しかし一方で、急速に普及したがゆえの「ひずみ」からか、疲労やモヤモヤを感じ始めている人も増えている。

その「いいね!」、本当に「いいね!」ですか?
――ある日の通勤電車にて

 朝の通勤電車の中では、ずっとiPhoneと対面している。元々は、本や新聞を読むことが日課だった。しかし最近は、iPhoneでFacebookとにらめっこすることがほとんどだ。昨日、Facebookに投稿したのは3つ。1つ目は最近観た映画の感想。2つ目は飼い猫の写真。3つ目は先週釣った魚の写真。それぞれに17、24、31の「いいね!」がついている。ありがたいことに、自分のささやかな日常に、昨日もたくさんの共感をしてもらえたようだ。

 心のどこかでほっとしながら、みんなの「いいね!」に応えるかのように、自分もいろいろな投稿に「いいね!」を押す。もちろん、そこには感心や共感が伴っている、はずだ。

 当然、すべてのものに「いいね!」を押している訳じゃない。ちゃんと選別して押している。そう、まさしく「いいね!」と思っている、はずなんだ。そう、みんなも「いいね!」と思ってくれているはず……。

 しかし、改めてそんなことを考えてみると、いささか不安になってきた。何となく義理で押している時がないわけじゃない。特に、上司の投稿にはできる限り「いいね!」を押すようにしている。「いいね!」という表現とイコールではない気持ちのときもある。ただ、「いいね!」という表現しかしようがないから(ボタンがそれしかないから)、「なるほどね」というのが本当の感想だったとしても、「いいね!」で代用しているときがある。

 ということは……。自分の投稿につく「いいね!」にも、同じような「いいね!」――本当は「いいね!」じゃない「いいね!」――が含まれているのかもしれない。そう思うと、何だかもやもやしてきたし、ちょっとした虚しさが込み上げてきた――。

 gooリサーチが2011年11月に調査した「ソーシャル疲れ」「つながり疲れ」の原因に関するランキングがある。それによると、トップは「毎日Twitterにベッタリ張り付きでみている」だった。以下、3位が「毎日フォロワー数をチェックしている」、4位が「いいね!をつけてほしくて投稿ばかりしている」などが挙げられている。

 また、メール、Twitter、Facebookをすべて利用している人の42%が「孤独を感じる」と答えている。コミュニケーションを豊かにするはずの手段が、逆に疲れや孤独を生み出しているのだとすれば、何とも皮肉な現象だ。

 この調査が実態を示しているとすれば、先のもやもやも、虚しさが込み上げてくることも、おかしな話ではない。実際、コミュニケーションを楽しんでいるはずが、いつのまにか疲れと孤独を深めているという人は少なくない。

自分がさらされるということ。
それは福音なのか、疲れのもとなのか

「Facebookをやるようになってから、自分がどう思われるかについて、以前より気にするようになったんですよね」

 これは、実際にソーシャルメディアに関する講演などの現場で、よく耳にすることだ。

 FacebookやTwitterに投稿するようになってから、いままでになく自分がさらされるようになったと感じている人は、かなり多い。それも初めは、新鮮だった。自分という人間、自分が発するものに、人が目を向けてくれる。ささやかな日常や、ちょっとした自分の考えに、誰かが賛同してくれる。時には、思いがけずたくさんの人の支持が集まることもある。それらは、今までにない満たされた気持ちをもたらしてくれた。ああ、これが「つながる」ということなんだな――。

 にも関わらず、ちょっと疲れを覚えるようになったのはなぜだろうか。

Facebookの中で、賛同してもらえる自分を意識的に作るようになったから?
多少なりとも、ウケのいい自分作りに勤しむようになったから?
実名制で、プロフィールも公開しているため、下手なことは書けないから?

 確かに、これらの視点はある程度は正しい。つながることと引き換えに抱え込んでしまったジレンマだとも言えるからだ。

 とはいえ、誰かもわからない人にけなされた経験なんて、今までにはなかった。「Twitterをやってから、初めて見ず知らぬの人に自分の投稿をけなされてヘコんだ」、なんて話はもはや珍しくない。

 つながることは、裏を返せば「さらされる」ということ。そのソーシャルメディアの「裏の顔」がもたらす「疲れ」は、多くの人にとっては初めて味わう類いの「疲れ」だ。

 サナカクションというロックバンドがいる。彼らの「エンドレス」という曲の歌詞に、次のようなフレーズがある。

「誰かを笑う人の後ろにもそれを笑う人 それをまた笑う人と悲しむ人」

「後ろから僕は何て言おう? 後ろから僕は何て言われよう?」

 ソーシャルメディアの中で自分がさらされる。さらされること、それにより時に、自分のコンテンツ(コメントや写真)が揶揄され、さらにそれを揶揄した人もまた揶揄されていく。そのように、「人の目」によって「自分(のコンテンツ)」が無限にさらされ、拡散されていく場所の中には、福音だけではなく一定のリスクがあるし、それが疲れのもととなる。そのループの中に自分が生息し、自分をさらし続けることの息苦しさを、人は感じ始めているのかもしれない。

 先ほど引用した「エンドレス」という曲も、まさにそのような状況を意図して作られたようだ。その息苦しさを表現した歌が、若い世代を中心に支持されているのも、今の時代ならではと言えるだろう。

さらされているのは「人間関係」
――「Facebook離婚」に見るすべてが「見える化」された時代

 Facebookの中では、自分の投稿だけではなく、自分の人間関係もさらされる。

 友達に誘われ、Facebookをやり始めたとしよう。初めは数人の大学時代の友達とだけつながっているが、しばらくすると高校時代の友達や、懐かしい幼なじみが自分を発見して申請してくる、という事態へと発展していく。

 一方で、Facebookが「友達では?」と推挙してくるリストの中には、職場の上司や部下、取引先の人も含まれていることもよくある。悩んだ末に思い切って自分から申請してみた、という人も多いだろう。

 Faceboookの中には、友達が一覧で表示される場所がある。これは非公開にもできるのだが、公開されていることも多い。ある人の友達の中に、自分の友達がいること、つまり共通の友達もわかってしまう。自分の人間関係も友達の人間関係も、丸見えだ。一見すると、共通の友人を探せることは、とても画期的なことに思える。だが、ここにも裏表が存在する。

 とりわけ海外で社会現象となっているのが、「Facebook離婚」というものだ。

 全米婚姻関連弁護士会(AAML)が、アメリカ国内で2010年に行った調査によると、弁護士会に所属する81%の弁護士が、「SNS上で交わされた会話などを離婚訴訟の証拠として使うケースが過去5年間で増加した」と回答している。

 同様の現象は、イギリスでも起きている。

 離婚に関する情報提供を行っている「離婚オンライン」というサイトによると、2011年の離婚訴訟で提示された訴状5000通中、33%が「Facebook」という単語を含んでいたという。このうち、離婚に至ったケースで上位を占めたのが、「別居中の夫婦がFacebook上で相手を罵倒した」「配偶者の行動についてFacebookの友人から報告を受けた」などというものだ。

 これらは、もしもFacebookが人間関係を「見える化」しなかったら、起こらなかった事象かもしれない。

人間関係がこれほどまでに人目にさらされる時代はなかっただろう。
しかも、人間関係がさらされることで、人間関係そのものが影響を受けてしまっている。

 離婚や喧嘩、親交や再会。人間関係がさらされることで、それは毒にも薬にもなるのだ。

「さらされる時代」をどのように生きるか
――自分なりの「膜」を持とう

 自分もその人間関係もさらされるソーシャルメディアの時代。時にポジティブに、時にネガティブに作用するその狭間で、人は戸惑い、疲れを覚える。その毒性に蝕まれず、うまく「薬効」を享受する。そんな知恵と工夫が、ソーシャルメディアの中で過ごす上で必要だ。

 ソーシャルメディアの「薬効」は、たとえば情報収集やコミュニケーションを豊かにすることにある。

 僕の知人の中には、TwitterとFacebookさえあれば、情報収集と発信、コミュニケーションには困らないと豪語する人もいる。もはや、ビジネス上の重要な人脈もFacebookの中に持ち込み、アポイントもその中でやり取りしてしまう。ビジネスもプライベートも、たいていの情報共有はその中で済ませている。もっとも、彼は会社の経営者であるし、人前に出ることが多い立場の人間だ。どちらかといえば、さらされることのメリットがあるし、それに慣れてもいる。だから、その「薬効」を目一杯に享受しているように映る。

 しかしどうだろう。一般的には、「毒」の方を意識する人が多いはずだ。

 大企業に勤務している僕の友人は、まさにそうだ。Facebookの個人アカウント上で会社名を出してよいか否かは、会社では特に定められてはいない。ただ、プロフィールはなるべく入れた方がいいと聞いたことがあるので、一応勤務先を入れている。生年月日、血液型、住んでいる場所、出身校、自己紹介なども公開している。

 ここまでプロフィールを公開していることで、彼はリスクを意識せざるを得なくなったという。それがお堅い企業の勤め人の性だ、などと彼は自嘲する。会社の上司や同僚に見られている可能性を考えると、ざっくばらんなプライベートは露出しにくい。友達向けに仕事のちょっとした話も書き難い。仕事に関しては、社内機密だらけだから当然だ。

 多種多様な関係にある人々の目に触れる中で、プライベートのことも仕事のことも気ままに投稿することははばかられる。結果的に、なんとなく奇麗ごとばかりの投稿になる。彼の場合は、「毒」を恐れる側面が強いように映る。

 この対極にいるかのような2人については、実は善し悪しでは語れない。

 大事なことは、ソーシャルメディアの中でのさらされ方において、「自分なりの膜」を持つことなのだ。露出を高めたければ薄い膜、露出を弱めたければ厚い膜と、自分に適した形で持つべき膜を調整する。それは、利用するソーシャルメディアでのつながりをもっと小規模なものに変えることなのかもしれないし、投稿内容やスタンスを変えることなのかもしれない。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2016年03月23日 12:09

「ツイッターやSNSにいちいち反応してしまう自分が苦しい」ことに気付くことから、、、充実感は自身の小さな納得の積み重ねからしか生まれてこない。。。Vol.2

■香山リカの「ほどほど論」のススメ

香山リカ [精神科医、立教大学現代心理学部教授]

SNSを自在に使いこなす若者が
SNSに傷つき悩んでいる

文脈は無視され単語だけが重視される時代に

 先日、ダボス会議に出席した方と話す機会がありました。この方がそこで感じた「格差」は、「南北格差」でも「民族格差」でもなく、デジタルネイティブとそうでない人との「格差」だというのです。物心ついたときからネットを使いこなし、フェイスブックなどをベースに社会活動を行なっている若きリーダーたちには、話し方に同じような特徴がある、と指摘していました。

 それは、発言が言い切り口調で、ひとつのセンテンスが短いということです。アメリカ在住か中東の人か、男性か女性か、年齢はいくつかなどにはあまり関係ないのだとか。

 私も若い世代の人は、言葉を「文脈」ではなく「単語」で捉える傾向が強くなったような気がします。この傾向が広がっているのだとすれば、単語だけで文意を受け取られるという前提に立って発言しなければならない時代になっていくのかもしれません。

 すると、次のような表現は許されなくなります。

「○○首相を馬鹿というのは言い過ぎですが、決して賢い首相ではないと思います」

 全体の文意を解釈するのではなく、「馬鹿」という単語だけがつかまえられて「○○首相を馬鹿呼ばわりした」と断定されてしまう、といったことがツイッターなどではしばしば起こります。いくら「~というのは言い過ぎですがと言っています」と否定のニュアンスを説明しても、「つまりは馬鹿ということじゃないですか」と解釈されてしまうのです。

 ニュアンスや行間に潜ませた意図を汲んでもらえなければ、電報のような最低限の単語を羅列した言葉しか通用しないことになります。上の表現を相手に誤解なく伝えるためには「○○首相はごく平均的な総理である」となってしまいます。

 これでは、何も言っていないのと同じことにはならないでしょうか。

若者は「SNS疲れ」に悩んでいる

 現代社会は情報があふれている一方、ツイッターをはじめとするソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)というシンプルに表現しなければならないメディアに若い人が集まっています。

 ツイッターなどでは字数の制限があることから、余計な言葉は極限まで削ぎ落し、目に見える形で、しかも理解しやすい表現に整理しなければなりません。この意識が過剰に働くことが、単語重視の言い切り口調に向かっている原因なのかもしれません。しかし、私には微妙なニュアンスを伝える豊かな表現方法が劣化しているようにしか思えないのです。

 その一方で、若い世代には異なる傾向も顕著になりつつあります。

 デジタルネイティブの先頭集団を走る現在の大学生は、ツイッターやフェイスブックやブログなどを自在に使いこなしています。

 ところが、彼らの内面は非常に複雑で揺れているようです。外に向けた表現とは裏腹で、はっきりと白黒つけられないような状態にいるように見えるのです。

 最近、日経ビジネスで「SNS疲れ」という特集が組まれていました。内容としては企業がツイッターなどSNSを使いこなせないという切り口ですが、雑誌の記事とは違った意味合いで、大学生に「SNS疲れ」が現れています。

 ここ数年、大学生に「若者の生きづらさの原因を述べよ」というテーマでレポートを書かせています。レポートを読むと、2人に1人はこう書いています。

「ツイッターやSNSにいちいち反応してしまう自分が苦しい」

 これが現代の学生の「SNS疲れ」です。使いこなせないのではなく、身近になりすぎて逃れられなくなってしまったのです。

他者とのつながりを求める一方で対応に苦慮する

「苦しかったら、一度やめてみたら?」

 学生にそう水を向けても、やめてしまったら自分の知らないところで勝手に悪い噂を流されてしまうのではないかという恐怖があるといいます。彼らは、見ても苦しく、見なくても苦しい自分に悩んでいるのです。

 若い世代は、SNSを介して人とつながることに意味と喜びを見出しています。

 しかし、その裏返しとして、自分がどこまでも監視されているような感覚に陥っているのかもしれません。

 メールを誰かに送った場合、返事がないときは相手が忘れているか、何らかの意図があるのだろうと、ある程度の想像を働かせることができます。ところが、ツイッターでつぶやいて誰も反応してくれなかった場合、それをどう受け止めればいいのかわからないというのです。

 必ずしも反応を返さなくていい「ゆるさ」がツイッターの特徴です。だから反応がないのか、あるいは意図的に無視されているのかがわからない。若者たちは、反応が返ってこない原因について妄想を膨らませ、考え込んでしまうのです。

 現代の若い世代の姿を見ていると、単純明快で絞り込まれた発言をする一方で、こころの中まで合理的に割り切れていないように見えます。

 もちろん、悩みが多いというのはどの時代も若者の傾向ではあります。しかし、それだけでは結論づけられないほど、彼らはソーシャルメディアとの向き合い方で葛藤しています。

 ソーシャルメディアを自在に使いこなし、一見すると軽やかに他者とつながっているように見えますが、若者の実情は必ずしもそうとは言い切れないのかもしれません。

他人と自分の生活を比較して劣等感に苛まれる若者たち

 大学生が書いたレポートには、ツイッターを見ていると劣等感が増幅されるという悩みも登場します。

 ある学生は、ツイッターで誰かが書いているものを見て、その人の1日が組み立てられるといいます。朝早くから起き出し、大学に行って勉強し、授業が終わるとアルバイトに精を出し、夜は仲間と飲みに行って楽しく過ごす。それに比べて自分は朝も起きられなかった、大学にも行かなかった、アルバイトもせず、友だちとも遊ばなかった。今日も1日ダラダラ過ごしてしまったことに、ひどく落ち込んでしまうというのです。

 そんな学生にはこう尋ねてみます。

「あなたは、ツイッターにすべて本当のことを書いているの?」

 学生は、都合の悪いことは書いていないと答えます。ほかの人も同じではないでしょうか。他人の目を惹きそうなことを選んで書き、なかには事実を脚色して書いている人もいるかもしれません。滅多にないアクティブに行動した日のことだけを書いている可能性だってあるのです。

 私たち大人は、そういう書き込みに対して「またぁ、カッコつけちゃって」と色眼鏡で見ることができます。しかし若者は、自分の場合は真実を書いていないのに、他人の記述は真実と思い込んで自分と比較して悩んでいるのです。

 若者には、他者と自分を比較して他者と同じレベルになりたいという同化願望と、他者より少しでも良い状況でありたいという個性化願望があります。

 そのせめぎ合いのなかで、「人と比較するなんてつまらない」「人は関係ない。俺は俺でいいんだ」と考えようとするほど、余計に人のことが気になってしまうという悪循環にはまりこんでいるのかもしれません。

 状況も条件も立場も違うのですから、他人との生活ぶりを比較してもあまり意味はありません。アクティブに行動することがよくて、一日家でダラダラするのが悪いと、言い切れるものではありません。

 ソーシャルメディアによって他者と四六時中つながっていることで、自分の生活を良く見せることを24時間意識しなければならない苦しみがあるような気がします。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2016年03月23日 11:37

「ツイッターやSNSにいちいち反応してしまう自分が苦しい」ことに気付くことから、、、充実感は自身の小さな納得の積み重ねからしか生まれてこない。。。

■若者のフェイスブック離れが進む“SNS疲れ”の深層

唐仁原俊博[ライター]

SNS疲れ、あなたはしていませんか?

 最近話題の「SNS疲れ」「ソーシャル疲れ」。皆さんもお疲れだろうか。私は今のところ、SNSをいいように使えているようで、疲れを感じることはほとんどない。今日も一日でLINEのスタンプを30回ぐらい押している。ひどいときには100回ぐらい押す日もあるし、100回ぐらい押されるときもある。あるLINEグループでスタンプを200連打されたときにはさすがに疲れたが。

20代、30代のSNS利用率低下中
若者の間で進むフェイスブック離れ

 さて、ネットリサーチ会社の株式会社マクロミルは、毎年1月に「新成人に関する調査」を発表している。今年の調査結果のうち、現在利用しているSNSについての質問では、利用率上位のSNSで軒並み利用率が減少しているとの結果が出た。

 新成人の男女それぞれ250名に対して行われた調査だが、LINEの高い利用率に驚くと同時に、落ち込みが激しいミクシィとフェイスブックにも目が行く。フェイスブックが日本語化されたのが2008年。当時はミクシィ全盛だったと記憶しているが、あれよあれよと言う間に逆転し、新成人での利用者は10%を切っている。そして、敵役だったフェイスブックも、この2年で10%以上の利用減だ。

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参照:マクロミル「新成人に関する調査」

 日経MJが実施し、昨年10月に発表された「第4回ネットライフ1万人調査」でも、フェイスブックの利用率減が目立つ世代があった。20代と30代が、それぞれ前年比7.5%、4.9%の減少となっている。そして意外にも、60代以上の利用率は63.6%と年代別では最も高い。どうやらついに「若者のフェイスブック離れ」まで始まっているようだ。

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参照:日経MJ「第4回ネットライフ1万人調査」

やめたいと思う一番の理由は
「友達」の充実っぷりだった

 フェイスブックに何か問題があるのか、今のところ疲れていない私にはピンと来ないのだが、株式会社タイムカレントが行った「フェイスブック疲れ」に焦点を当てた調査結果を見てみたい。

 20代から40代の男女半数ずつ、計655名のうち、フェイスブックを使用していて、「疲れてしまう」「休みたい」もしくは「やめたい」と思ったことがある人は43.7%と、半数近くに上った。そして、そう思った理由の第1位は「他人の『リア充』投稿にうんざりしてしまう」(40.2%)というものだった。

 えっ。

 ここで言う「リア充」というのは、「いい人生を送っている」ぐらいの意味だが、みんな、そんなに他人のリア充っぷりに参っているとは想像していなかった。2位以下の「情報のチェックが追い付かない」「常にチェックをしていないと不安になる」「苦手な人とも繋がらざるを得ないわずらわしさ」あたりは、わからなくもない。巷でよく言われている、典型的なSNS疲れだ。

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参照:タイムカレント「SNS投稿のリア充疲れ」&「リア充盛り」に関する調査

 確かに仕事が煮詰まっているときに、「××ちゃんと一緒に温泉来たよ。ふひひ★」なんて投稿を見ると、若干の憤りは感じるが、それでフェイスブックやめたいと思うほどのダメージを負ったことはない。もしくは、私の「友達」たちには非「リア充」しかいないのだろうか。ほかの人のタイムラインはとんでもない「リア充」であふれているのだろうか。

 驚きの結果はまだ続く。「『リア充投稿』を見てイラッとすることはありますか?」という質問に対して、「したことはない」と回答した人は全体で37.6%。なんと「毎回イラッとする」と回答した人は6.4%いる。SNSに向いてないんじゃないか。

 さらにSNSの業の深さを感じるのは、「“自分自身の状況”を『投稿』した際に実態よりも『盛った』投稿をした事はありますか」という質問だ。「よくある」が10.8%、「たまにある」が36.5%、「一度だけある」という控えめなんだかよくわからない人も6.9%いた。

「リア充」を装うことで
一層疲れているのでは?

 つまり、「楽しそうな人生を送ってるように見える投稿をしている人」が「幸せそうな人生を送ってるように、ちょっと誇張した投稿をしている人」の投稿を見て、「フェイスブックやめたい」と思ったり、「なんでこんな幸せそうな写真見せられないといけなんだ」と思っている。そんなこじれた状況がまさに起こっているのだろう。ちょっとした地獄である。前世でどんな罪を犯したというのか。

「リア充」に擬態することをやめれば、それだけでストレスが随分軽減しそうにも感じる。そもそもフェイスブックはハーバード大学の学生交流を目的として生まれたサービスだったし、どちらかというと、我が世の春を謳歌している人のためのサービスなのでは、という気がしないでもない。先ほど、60代の利用率が高いというデータを紹介したが、リタイアしたシルバー世代が「これからの人生、思いっきり楽しんじゃうぞ」と意気込み、リタイア後の第二の人生に対して「いいね!」を押し合っているというのなら、納得もいく。

 私もフェイスブックを利用しているが、「友達」になっているのは、大学時代以前の友人・知人までだ。高校までは鹿児島、大学は京都、現在は東京住まいなので、「友達」たちの大部分とは物理的な距離がある。そういう人たちが結婚してたり、子どもが生まれたのをフェイスブックで知ると、イラッよりも、「へー、あいつがとうとう」「うわ、よかったなあ」みたいな気持ちが先に立つ(「ふーん」で終わることもあるが)。遠方の人に対して、わざわざ見栄を張る気も起こらない。そして、ここら辺が、SNS疲れに陥らないために重要なのではないかと感じる。

 すぐ近くにいる人が充実した毎日を送っているのを見たり、すぐ近くにいる人に対して、SNS上でもいろいろなりアクションを取っていれば、そりゃあ疲れもするだろう。物理的に近い人は「友達」からはずしたり、自分が最高に楽しいときだけ投稿して、そのついでに人の投稿も覗いてみる。SNSとはそれぐらいのつきあい方がいいのではないか。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2016年03月23日 10:16

言わずもがな、、、福島の現実Vol.3/まずは実情を知ることから。。。

■水源に浸した布から高濃度セシウムを検出…福島の汚染地域はいまだ“住んでいい”レベルではない!

イチエフから1.5km沖の海水はセシウムに汚染されていた。海水をただ測っても検出されないが、布を長時間浸すと吸着する。この付近の魚に放射性物質が濃縮される恐れがある。

福島では住民の意思を無視して、避難指示区域の解除が着々と進む。前回記事『強制帰宅で被曝…福島での絶望的な“棄民”政策』ではそのことをリポートした。

多くの住民が町へ戻りたくない理由として挙げるのは、被曝(ひばく)への不安だ。国や自治体は累積被曝が100mSv(ミリシーベルト)以下なら健康被害は起きないとし、福島の放射線量はもはや十分に下がったと主張している。しかし、その実態はどうなのか。現地を徹底取材した。

居住制限区域の飯舘(いいたて)村西部から南相馬(みなみそうま)市を経由して、太平洋に注ぐ新田川(にいだがわ)。市民の水源として使われるこの川は、前々回のレポート『イチエフをドローンで空撮! 原発事故から5年を経た事故処理の現状は?』で伝えた除染廃棄物を処理する蕨平(わらびだいら)焼却場のすぐ近くを流れている。

福島県や国の発表では、新田川の川底にたまる泥からは、1600Bq(ベクレル)/㎏ほどの放射能が計測されているが、水からは1Bq/㎏も出ていない。

しかし、昨年9月、市民団体が南相馬市原町区・中川原橋付近でこの川に麻布(リネン)を8日間浸した。回収した布の放射能を測定したところ、3430Bq/㎏という高濃度のセシウムが検出された。

放射性物質の基準は、食品が100Bq/㎏(乳幼児用は50Bq/㎏)、牛乳が50Bq/㎏、飲料水が10Bq/㎏だ。つまり、後々、飲み水となる川の水に浸した布には、飲料水の343倍もの放射性物質が付着していたことになる。

長崎大学大学院工学研究科の小川進教授は、水中のわずかなセシウムをリネンが吸い取ったからだと指摘する。

「リネンを長時間浸しておくと、流量×断面積×時間分の放射性物質が吸着します。水中の粘土鉱物、菌類、落ち葉などの浮遊物、プランクトンにセシウムが付着しているのです」

つまりそれは、水単体の検査では放射性物質が不検出でも、その水を飲み続ければ、少しずつ体内にセシウムが蓄積することを意味する。取り込んだ放射性物質は体内から排出されるが、毎日取り込むと排出量を上回ってしまうからだ。

新田川の水は一度地下に染み込み、今回の計測ポイントから1㎞ほどしか離れていない大谷(おおがい)浄水場で井戸からくみ上げられた後、上水として処理され飲料水となる。現時点では市の検査で飲み水から放射性物質は検出されていないが、当然、不安を漏らす市民もいる。

リネンでの測定に関わった南相馬・特定避難勧奨地点の会の小澤洋一氏(59歳)もそのひとりだ。

「布の断面積などから計算すると、リネンには1時間当たり20・9Bq/㎏のセシウムがついていたことになります。いくら地下に染み込む段階でろ過されたとしても、新田川を水源とする大谷浄水場の水に、放射性物質が混入しないとは言い切れないわけです。

もうじき避難指示区域が解除される小高(おだか)区には簡易水道の浄水場がありますが、ここではろ過施設はなくフィルターを通しているだけです。大雨が降って川の底にたまったセシウムが巻き上げられたら、飲み水に混入するのではないでしょうか」

水だけではない。農林水産省などは被災地の「食べて応援しよう!」キャンペーンを実施し、福島県産食品は安全とのアピールに余念がないが、食品の汚染もまだ続いている。

2月9日現在で、国の出荷制限がかかっている食品は、東日本の13県と静岡県を合わせて126品目ある。品目では、露地栽培シイタケ、タケノコ、ホウレンソウ、キャベツ、キウイなどの野菜や果物、魚ではウナギや天然もののイワナ、クロダイなどが地域によって出荷できない。

49品目が出荷規制されている福島県では今年1月、本宮(もとみや)市の野生のフキノトウから110Bq/㎏、昨年9月には桑折町(こおりまち)のあんぽ柿から240Bq/㎏が検出されている。県は昨年12月に自家消費野菜5666検体を調べたが、そのうち6.6%に当たる376検体から50Bq/㎏を超える汚染が見つかっていた。

規制値の半分だが安心はできない。県自ら、「簡易的な測定数値のため、50Bq/㎏超となった場合には100Bq/㎏を超えている可能性もある」と言っているからだ。だから自治体によっては、50Bqを超えた食品を自粛要請するところもある。

放射能で汚染されたものを食べたからといって、すぐに何かの健康被害が出るわけではない。だが、この先5年、10年と内部被曝を続けていけば、どこかで病気が発症する可能性は捨てきれない。それは1986年に大事故を起こしたチェルノブイリ原発周辺で、いまだに体の不調を訴える人々が多いことからもわかる。

では、汚染食品を食べると、どのくらい内部被曝するのか?

汚染の単位でよく出てくるベクレルとは、1秒間に放たれる放射線の数だと思ってもらえばいい。例えば、コメが100Bq/㎏ならば、1㎏を食べた場合、体内で1秒間に100本の放射線が放たれ、細胞や遺伝子を傷めつける。

セシウム137の場合、口から入って排出されるまで、大人で平均70日といわれるから、単純計算で6億480万回、内部被曝をすることになる。

しかも、原発から放出されたのはセシウムだけではない。骨にたまりやすいストロンチウムや、アルファ線という至近距離で強力な放射線を発するプルトニウムなども含まれている。

遺伝子は損傷しても、人体には修復機能が備わっている。しかし、たまにエラーが起きる。それががんなどの病気につながるのだ。

だが国は、こうした汚染の実態には全く触れなくなった。とにかく放射線量は十分に下がったから安心としか言わない。

(取材・文/桐島瞬)


■学校での放射線量が新潟の6千倍以上…福島の汚染地域はいまだ“住んでいい”レベルではない!

飯舘村の仮置き場には積み上げられたフレコンバッグがまだ山のように。汚染はひどいが、それでも村は来年3月までの避難指示解除を目指している。

避難指示区域の解除が着々と進んでいるが、多くの住民が町へ戻りたくない理由として挙げるのは、被曝(ひばく)への不安だ。国や自治体は福島の放射線量はもはや十分に下がった、健康被害は起きないと主張している。

だが、その実態はどうか? 福島県の水源のひとつ、新田川(にいだがわ)の放射能汚染の現状を伝えた前回記事「水源に浸した布から高濃度セシウムを検出…」に引き続き、今回は福島の“海水と土壌”の汚染状況をリポートする。

法律では、4万Bq/㎡以上に汚染された場所は「放射線管理区域」に指定され、区域内に一般人は入れないようにしている。18歳以下の就労も禁止だ。理由は、それだけの放射線を浴び続ければ人体に悪影響があるから。

しかし、福島の土壌を検査すると、多くの場所でこの基準をいとも簡単に上回ってしまうことがわかっている。

2017年3月から避難指示区域解除を予定する飯舘村で、除染を終えた農地を昨年12月に測定した。それによると、トウモロコシ畑の深さ5㎝までで1㎏当たり7900Bqが検出された。1平方メートルに単純換算すると約51万Bqに達する。しかも空間線量は除染済みなのに毎時1.5μSv(マイクロシーベルト)あった。

農地では、放射能レベルを下げるために汚染されていない土を混ぜることがある。この対策を済ませた土を測ると、深さ5㎝までは413Bq/㎏(約2万6千Bq/㎡)に下がっていたが、5㎝から10㎝までの土は1200Bq/㎏(7万8千Bq/㎡)と高い汚染があることがわかった。これでは村に戻っても、農作物など作れない。

南相馬・特定避難勧奨地点の会の小澤洋一氏(59歳)も県内各地の土の調査をしているが、県内の放射能レベルは極めて高いという。

「一例を挙げると、南相馬市から葛尾(かつらお)村に抜ける県道沿いにある鉄山ダム近辺の土からは、9610万Bq/㎡が検出されました。学校やその周辺の汚染も深刻です。南相馬市の高倉にある通学路の土からは400万Bq/㎡のセシウムが検出され、飯舘村の学校からは1千万Bq/㎡を超えるような土も見つかっているのです」

福島の放射能汚染のすごさを比較するために、本誌は2月下旬、福島原発事故当時に放射能プルームが飛ぶコースから外れた新潟県を訪れ測定した。見附(みつけ)市にある高校の校庭裏を測定すると、空間線量は毎時0・03μSv、土の汚染は1624Bq/㎡で、小澤氏が測定した福島の学校より6100~2400倍以上低かった。この低い基準が原発事故前の放射能レベルなのだ。

汚染は福島第一原発(イチエフ)のある大熊町や双葉町といった帰還困難区域となると、さらに深刻だ。

2月中旬、イチエフから約1.5㎞地点まで近づき、地表1mの空間線量を測定した。すると測定器の針は上限値の毎時30μSvを振り切り、測定不能となった。1年間ここにいれば、最低でも263mSv(26万3千μSv)も被曝することになる。

現場の土も高いレベルで汚染されていて、測定すると5380万Bq/㎡という途方もないセシウムが検出された。これだけ汚染されていれば、人はこの先10年は戻れないだろう。なのに国は住民からの要望という理由を使い、大金をつぎ込んで除染を始めている。地元では、そんなことをするぐらいなら、故郷を失った人たちへの賠償をもっと手厚くしたほうがいいとの意見も目立つ。

イチエフから沖合1.5㎞地点の海水も測定してみた。これまでイチエフ周辺の海水を測定したが、セシウムは検出されなかった。比重が水より重く、海底に沈むからだ。

だが今回、新田川で行なったリネン法を用いて放射能測定をすると、海水を含んだ布から37Bq/㎏のセシウムが検出された。やはり海水中にセシウムは含まれていたのだ。長崎大学大学院工学研究科の小川進教授によると、

「セシウムを含んだプランクトンを回遊魚が食べると、エラの部分に吸収されます。こうして魚類の体内には、海水の100倍以上の濃度で蓄積されるのです」

現在、イチエフから20㎞圏内の海域では漁業は自粛されている。当分、自粛は続くだろうが、今の国の強引な住民帰還策を見ると、魚のサンプル調査で汚染が確認されなければ、再開する可能性は十分にあるだろう。

2月下旬、4月からの避難指示区域解除が予定されていた南相馬市小高区で住民への説明会が開かれた。住民からは「除染が終わっておらず、まだ放射線量が高い所もあるから解除は早い」とする声が相次いだ。ところが国の担当者は、住民を突き放すようにこんな趣旨で答えた。

「空間線量が年間20mSvを下回り、なおかつ生活環境の整備と自治体の同意が得られれば、避難指示は解除できるのです。除染が終わらないと、解除ができないということではありません」

こうした話を聞いた参加者の中には、話にならないと怒りだす人もいた。国が住民をどう考えているかを象徴するシーンだった。

これだけ放射能汚染があっても避難指示解除を進める姿勢を崩さないのは、国が住民の健康よりも、町は元通りになったという体裁を取り繕うことしか考えてないからだろう。そもそも年間20mSv以下という基準は、原発作業員の実質的な年間被曝上限と変わらない。それを放射線防護の基礎教育さえ受けていない子供や妊婦にも一律に適用すること自体、異常だとしか言えない。

このように福島の汚染地域の水、食べ物、土壌の放射能汚染は相変わらずだ。となると、住民が戻っても農業はできない。昨年9月に避難指示が解除された楢葉町(ならはまち)には、元からいた人口の6%に相当する440人しか戻っていないことを考えれば、南相馬市小高区も飯舘村も結果は見えている。

だが、それは安全と健康を考えれば、現時点では望ましいことだといえる。いくら国が100mSvまでは被曝しても安全といっても、これはICRP(国際放射線防護委員会)の基準を日本政府が都合のいいように解釈したものにしかすぎないからだ。

だからこそ、住民はそんな根拠のない国の安全宣言など無視して自分の身を守ってほしい…のだが、実は汚染は福島だけにとどまらない。首都圏にもいまだに放射性物質が吹きだまる汚染スポットがあちこちにあるのだ。

(取材・文/桐島瞬)


[いずれも週プレNEWS]

Posted by nob : 2016年03月21日 15:08

言わずもがな、、、福島の現実Vol.2/復興政策という名の利権事業

■強制帰宅で被曝…福島での絶望的な“棄民”政策。復興特需で潤うのはゼネコンだけ!

来年3月までの避難指示解除を目指す飯舘村では、至るところで解除に備えた道路工事が進行中だが、線量が高いなどの理由で住民が帰らなければ、無駄もいいところ。工事を請け負う業者が潤うだけだ。

福島第一原発(イチエフ)事故から5年が経とうとしている現在、被災地では何が起きているのか。

週プレ取材班は前回記事(「東電が隠したがったイチエフ“謎のタンク”の正体」)でドローンから見たイチエフをリポートしたが、同時に陸からも被災地の現状をつぶさに取材した。

そこから見えてきたのは、避難指示解除を進めたい国や自治体の思惑とは裏腹に、諦めや困惑の思いを強くする住民たちの姿だった。

本誌が原発事故当時の総理大臣、菅直人氏と福島の避難地域を巡ったのは昨年7月(参照記事「元総理・菅直人が福島のホットスポットへ」)。原発から30㎞圏の町や村の至る所で除染が行なわれ、除染廃棄物を入れたフレコンバッグの保管は仮置き場だけでは足りず「仮・仮置き場」と呼ばれる奇妙な施設もできていた。

あれから半年。取材班があらためて被災地を訪れると、まず目についたのは復興工事がますます増えていたことだ。除染だけでなく、これから避難指示の解除が行なわれる南相馬市と飯舘(いいたて)村を結ぶ県道沿いなどでは、道路工事があちこちで行なわれていた。作業用の重機やトラックがひっきりなしに行き交う。道行くクルマは、乗用車よりもダンプカーのほうが圧倒的に多い。

そのせいで、たびたび交互通行のための工事用停止信号に引っかかり、移動に時間がかかってしまった。

復興のために国から投じられた予算は巨額だ。2011年から2015年までの集中復興予算は25兆円に上る。さらに今年の4月からの5年間は「復興・創生期間」と名づけられ、新たに6兆5千億円の予算投入が決まった。

福島県にはそのうちの3割を超える2兆3千億円が注がれる。だが、そのお金が本当に有効に使われているかは大いなる疑問で、その最たるものがこの道路工事だ。例えば、南相馬市から浪江(なみえ)町や葛尾(かつらお)村方面へ抜ける、鉄山ダム沿いの県道49号線。

ここは本誌が何度も取材に訪れている。道路脇の草むらにホットスポットがあり、本誌が3年前に測定したときには毎時200μSv(マイクロシーベルト)、昨年7月にも100μSv近くの高線量を記録している。

その場所は今回、草木が刈り取られて大型重機が入り、工事が進んでいた。県に尋ねると、斜面の落石防止工事と道路の拡幅工事をしているのだという。

避難指示解除を待つ葛尾村と南相馬市をつなぐ道なので、住民の安全を考えて落石防止工事をすることはわかる。だが、原発事故前でもそんなに車の往来がなかったであろう狭い県道を今、国費を投じて拡幅工事までする必要はあるのだろうか。

取材に同行した元東芝社員で原子炉格納容器の設計者である後藤政志氏は、この光景を見ながらこう漏らした。

「除染やそれに伴う作業が、原発建設の中核企業やゼネコンに任せられ、原発事故の後始末まで商売にしているところにとても違和感を覚えます。もちろん、放射性物質の管理などで、それら企業の知識が必要な面もありますが…」

膨大な予算を費やして復興工事を進めることが、本当に被災者のためにつながるならまだいい。だが、避難地域の現状は、住民が戻り、生活していいような環境とはとても思えない。となると、この工事はなんのために行なわれているのか?

南相馬市原町区馬場のある民家を訪れた。この地区の一部はかつて「特定避難勧奨地点」と呼ばれ、避難指示区域外ではあるものの、年間20mSvを超えそうだと指定された場所があちこちにあった。しかし、除染が行なわれて放射線量は十分下がったとして、この地区全体の勧奨地点指定は2014年12月に解除された。

丸川環境大臣が「根拠がない」と言い放った(後に撤回)一般公衆の被曝限度である「年間1mSv」以下に抑えるためには、毎時0.23μSv以下でなければならない。だが、この民家の裏庭を測定すると空間線量は毎時1μSvを超えた。つまり、今でも基準の4倍を超えるのだ。

それなのに「いいかげんとしか思えない測定の仕方をされた」(住人)挙句、3度目の測定で指定基準の数値が出たにもかかわらず、最後まで特定避難勧奨地点の指定世帯にはならなかったという。

この民家に限らず、避難勧奨地点には入らなかったが、線量の高い場所はあちこちにある。前述した鉄山ダム脇の県道49号線もそうだ。車内から測定しても空間線量は毎時3μSvを超えていた。

南相馬市から県道を南下し、国道114号線と接する場所には検問所がある。その先は葛尾村か浪江町への通行許可証を持った人しか入れない。検問所のプレハブ小屋の外壁は、許可証をチェックする人がなるだけ被曝しないよう鉛で覆われていた。そんな状態でも、葛尾村は今年春から避難指示区域の解除が予定されている。

このような場所は他にもある。

来年3月の避難指示区域解除を目指す飯舘村の中心部にある中学校を訪れた時だ。山間部にあるため、南相馬市とは違って深い雪に覆われているにもかかわらず、空間線量が0.7μSvを超える場所が校内には何ヵ所もあった。

試しに校舎入り口にあった雨水をためるマスをのぞき、そこに線量計をかざすと毎時6μSvを超えた。後日、この雨水を精密測定すると80Bq(ベクレル)/㎏という数値が出た。飲料水の基準が10Bq/㎏だから、その8倍も汚染された水が、1年後には子供が戻ろうとする場所にあることになる。この学校の除染はこれからだが、本当にこんな場所に住民を戻してもよいのだろうか。

南相馬市や飯舘村の汚染状況を調べている市民団体の小澤洋一氏(59歳)が言う。

「私が今年1月に校内を測定した時には、毎時20μSvの場所がありました。村はまずこの中学校を再開して、小中学生の授業を始めると聞いています。子供たちが避難する福島市や川俣町からスクールバスでここまで送迎するようです。ですが、これではわざわざ被曝させるために通学するようなもの。

子供たちが戻りたくないと言うと、村長は『村の復興のためにお願いだから戻ってほしい』と懇願したのです。いくら村を復興したいとしても、子供が犠牲になるのはおかしいのではないでしょうか」

村長は村の維持のために子供を戻したいというが、そもそもこんな立派な中学校が建てられたのも、村の産業振興がうまくいっていたからだ。だが、その産業ももはやない。

除染して線量が下がったから帰ってきても安全と宣伝し、帰ってこられるように工事もしてインフラも整えた。だから元の自治体に戻ってこない住民には補助を打ち切る。これでは体裁を整えるためだけに無駄金だけが突っ込まれ、住民は命の危険にさらされることになる。

それを国、福島県、そして住民と最も近い存在である村長、市長が行なっているのだ。彼らの頭にあるのは「自治体の維持」ばかりで「住民を守る」ことはない。

こんな状態だから、避難指示の解除に対しても住民から不安の声が上がる。

2月20日、南相馬市の小高区で政府の住民説明会が開かれた。小高区と原町区の一部は、放射線量が年間20mSv以上50mSv以下に当たる「居住制限区域」。ここも今年4月に居住制限を解除すると決められた。市は、帰還は強制ではないと言うが、解除が決まれば賠償金も打ち切られる。中には避難先の家賃を払えず、仕方なしに戻る人も出てくるだろう。

説明会では解除は時期尚早ではないかとする意見が続出し、予定終了時間を30分オーバーした。説明会に参加した60代の女性が説明する。

「市からは除染が終わりインフラも整ったので、4月に解除したいと説明がありました。しかし、被曝が心配だとする若い人の声や、家の周囲を除染しても手つかずの山から放射性物質が流れてくるから意味がないといった質問が飛び、市長は4月の解除は難しいと断念したようです。

私は小高に戻りたいのですが、若い人が帰ってくるのは反対です。現に、自分の子供や孫は戻りません」

そもそも避難指示の解除に向けて昨年8月から始まった、住民が家で寝泊まりできる「準備宿泊」の登録者は1600人程度にとどまっている。同地区の人口約1万1600人の1割程度しかいない。1600人の内訳も高齢者の比率が多いという。

同じ問題は、避難指示区域の他の場所でも出ている。昨年9月に避難指示を解除した楢葉町も、避難先から戻った住民は町の全人口の1割ほどしかいない。若い人は近接する避難先のいわき市などに家を建て、仕事を持つなど生活基盤ができてしまい、もう町へは戻らないからだ。必然的に戻ってきた人の中心は高齢者で、これから町を活気づけることは難しくなっている。

それに、国や自治体がいくら「除染が終わったから安全」「健康被害は心配ない」と言っても、リスク面を一切話さないそうした姿勢に住民は納得していない。

現に、放射能汚染はまだかなりある。市民団体が2月に小高区の小学校敷地内の土を測定したところ、1平方メートル当たり30万Bqの汚染が見つかった。

「原発事故前の測定値はおよそ100Bq/㎡相当」(小澤氏)だったことを考えると、3千倍に汚染されてしまったのだ。一般の人が立ち入りできない放射線管理区域の基準は4万Bq/㎡。それよりも7倍以上高い場所を「安全」と言い、子供たちを遊ばせようとしているのが今の政策だ。

「住民を戻すなら土の汚染度なども細かく調べて、高い所は高いときちんと市民に伝える。それをやらずに、空間線量だけ下がったからもう安心と言われても不信感が増すだけです」(南相馬市在住の南相馬・避難勧奨地域の会会長・末永伊津夫氏〈67歳〉)

前出の後藤氏も「これだけの汚染地域に人々を戻すことは、多くの人を危険にさらす許されざる行為」と憤る。

国による避難指示の解除は帰還困難区域を除いてこれから着々と進み、来年3月には自主避難者への住宅支援も打ち切られる。国は「解除は自治体の要請」というが、小高区を見てもわかるように住民はそんなに早い帰還を望んでいない。だとしたら、一体、誰のための復興なのか。

住民からは「政府は東京オリンピックまでに福島の問題はすべて片づいたと対外的にアピールしたいだけ」との声も聞こえてくる。今のままでは肝心の住民が置き去りにされ、復興工事に携わるゼネコンばかりが潤う。これでは「福島棄民政策」が進むばかりだ。

(取材・文/桐島瞬)

[週プレNEWS]

Posted by nob : 2016年03月21日 14:43

言わずもがな、、、福島の現実/外国人たちの偏りのない視点

■「東電やマスコミの嘘が許せなかった」外国人記者たちが見た3.11とその後の日本

日本に長年住み、3.11を経験した外国人記者たちは、あの大災害とその後の日本をどのように見つめ、海外に伝えてきたのか?

「週プレ外国人記者クラブ」第25回は、英紙『エコノミスト』などに寄稿するアイルランド出身のデイビッド・マックニール氏、同じく英紙『ガーディアン』などの日本・韓国特派員を務めるイギリスのジャスティン・マッカリー氏、そして中国・香港に拠点を置く「フェニックステレビ」東京支局長の李(リ)ミャオ氏が語り合った。

***

―2011年3月11日の14時46分は、何をしていましたか?

李 私は渋谷にあるフェニックステレビの支局で、当時話題になっていた「菅直人首相の外国人献金問題」に関する原稿を書いていた時でした。急に大きな揺れが起きて、しかもなかなか収まらない。スタジオのライトなどもすごく揺れて、これは大きな地震だなということで、NHKをつけたらすごい光景でした。

すぐに生中継を始め、私たちは中国メディアで一番早く地震の様子をリポートしたのですが、実は私、その後の中継中に泣いてしまったんです。

もちろん、ジャーナリストとしては自分の感情を表に出すのはよくないこととわかっていたのですが、家や車が波に巻き込まれていく現地の中継映像を見ながら、声が詰まって言葉が出なくなってしまったんですね…。

それが中国のネットで話題になって、「なんで日本人のために涙を流して悲しむのか?」という声もありましたが、9割以上の人が同情を示しました。多くの中国人が日本に対して思いやりの情を持ったことが忘れられません。

マッカリー あの日は取材で大阪にいたんですけど、大阪でも結構揺れました。僕は以前、大阪と神戸の間ぐらいの所に住んでいて、1995年の阪神・淡路大震災を経験しているんですよ。3.11は大阪にいたけれど、だからこそリアリティがありました。

これは危ないなと思って家から出て、しばらく待ってから家に戻ってTVで津波の映像を見た。すぐ東京に帰らないといけないと思ったけど新幹線が止まっていた。翌朝一番の新幹線に乗って品川まで戻りました。

東京に戻って1週間後くらいに『ガーディアン』の同僚がアメリカと中国から来て、彼らは岩手と宮城の現場を取材しました。僕は東京で東電の記者会見に行ったり、枝野官房長官の生中継を見て記事を書いたり、東北に行ったふたりの記事をまとめたり、毎日ほとんど寝ずに母国に記事を送っていました。

マックニール 僕は地震が起きた時、妊娠中の奥さんと品川駅にいました。駅の天井が落ちるかなと心配するくらい揺れて、揺れが終わった後は電話がつながらなかったでしょう? 彼女はお母さんにも連絡が取れないものだから、不安でヒステリックになってしまった。

寒かったし、まずは安全な場所に行かないと…と思って、品川から4㎞ぐらい歩いて有楽町にある外国人特派員協会に避難しました。その時、ふたつの気持ちがあったんです。家族のことを心配する気持ちと、これほどの大地震だからこれから忙しくなるぞ…と。

僕は『エコノミスト』『インデペンデント』、ふたつの媒体で書いています。地震の後、すぐに電話がかかってきて「誰か送ろうか?」と言われたけど、「いいよ、ひとりでやる」と答えて、地震の翌朝、クルマで東北に向かいました。

まず、いわき市に入って1泊して、原発を迂回(うかい)しながら宮城の南三陸に入ったんですけど、そこで目にしたのは見たこともない光景。どうやって記事を書けばいいか困惑しました。最初に感じたのは「沈黙」。本当に音がない、カラスの鳴き声だけ。それが一番印象に残っています。

山あいから海に下りていく途中、破壊された家の下に遺体を見つけたんです。カメラマンは撮るべきかどうか迷っていた…。その後、海沿いから戻る時に仙台から来たという人たちに会った。「何を探しに来たんですか?」と尋ねたら、彼らは「ウチ」と。おじいちゃんやおばあちゃんがここに住んでいる…と。僕たちは彼らに「街は壊滅している」と言うことができず、そのまま別れたことを今でも覚えています。

マッカリー 僕は地震の10日後に現地に入りました。宮古、釜石、陸前高田、南相馬、仙台と回る長い取材だったんですけど、一番覚えているのは陸前高田の瓦礫(がれき)です。「ニオイ」がすごかった。瓦礫と、海から打ち上げられて死んだ魚のニオイとか…。今でも思い出せば鼻先によみがえる気がします。

お寺や学校などの避難所に行き、子供を亡くした方などを取材していたんですけど、編集長から「明るい話は全くないと思うけど、立ち上がっている人を見つけて、何かポジティブな記事を書いてほしい」と言われました。

それで、醤油(しょうゆ)メーカーの若い社長さんが津波で全てを流されながらも醤油造りを諦めていない姿や、両親を亡くした子供たちの面倒を見ているおばあちゃんとか、高齢者のために料理を作っている姉妹などを取材しました。

これらの記事に対して、母国の読者から「被災者のために私たちにできることはないか」という声が編集部に数多く寄せられ、中には募金を送ってきた人までいたそうです。自分の書いた記事が多くの共感を呼んだことは、ジャーナリストとしてとても嬉しいことでした。

マックニール 被災地を含めた日本の人たちが助け合って困難に立ち向かう姿には、イギリスでも多くの称賛の声が上がっていたよね。

一方で、原発の記事に関しては、「この記者は重要な事実を隠していて、実際はもっと深刻な状況なんじゃないか」という反応や、逆に「実際より大げさに危機を煽(あお)っているんじゃないか」という声もあった。原発に対するスタンスの違いによって、同じ記事でも受け止め方が180度違うんだなと思いました。

―李さんは、震災直後は何をしていたんですか?

李 東京の支局に残って、ほぼ24時間ずっと中継をしていました。当時は赤ちゃんを産んでまだ6ヵ月で、現場に復帰したばかりだったんですが、赤ちゃんと日本語の話せない私の母を家に置いたまま、地震直後は毎日休みなく中継を続けていました。

中国からも数名のスタッフが送られてきて彼らが東北の現場取材に当たったのですが、私は支局長として彼らの安全にも責任がありますから、官邸などいろんなルートから福島の情報を収集していました。

今でも忘れられないのが、枝野官房長官の「直ちに人体に影響することはありません」というコメントです。どうして断言できるのか、どこに根拠があるのか聞きたかった。現実には官邸も原子力保安院も東電もあの時、原発で何が起きているか誰もわかっていなかったんですよ!

私のジャーナリスト人生の中で、あの当時は一番大きな試練でした。原子力保安院も東電も本当のことを言わないし、延々と記者会見をやっているのに何が真実かわからない。本当に暗黒の日々でした。

―被災地、あるいは東京の人も含め、日本人の反応で印象に残っていることは?

マックニール すごく印象に残っているのは、原発事故が一番危険な状況だった3月16日にツタヤから電話がかかってきたんです。「マックニールさんの携帯でしょうか? DVDのご返却がまだのようなのですけど」って。「マジで?」と思った。彼女はすごくマジメに仕事をしていただけなんですけど、数日後にも電話がかかってきて、すごく丁寧に「DVDをご返却ください」と。これは、すごく日本的だと感じました。

どんな状況でも仕事をマジメに最後までやり抜くというか、サラリーマンも普段通りに会社に行こうとしていたでしょう。彼らはたぶん、会社から自宅待機を命じられるまで、どんなに状況がひどくなっても仕事に行くと思う。これは皮肉で言っているんじゃなくて本当にすごいと思った。

マッカリー 確かに、多くの日本人の対応はマジメでストイックでした。もちろん、現実には被災地で盗難事件などがなかったわけじゃないけれど、あれだけ厳しい状況でもきちんと秩序を維持する日本人はすごいと感じました。

その一方で、被災地で再会を果たした中年の男性ふたりがハグし合って喜ぶ姿を見たり、ケガ人の救急処置を手伝っていた男性が僕たちの取材に積極的に協力してくれて、その彼が自分のふたりの子供を津波で失ったということを後から知ったり…。

あの震災では、それまで僕が知っていた、あまり感情を表に出さず、どちらかといえば控えめな日本人よりも、エモーショナルで積極的な姿に触れたことも印象的でした。

もうひとつ感じたのは、東北とその他の地域の「温度差」です。震災直後、東京では人々が「水がない」とか「スーパーに商品がない」とか文句を言っていましたが、大阪は普段通りでした。もちろん、みんな「東北の人たちは大変だなぁ」とは言っていたけど、どこか遠い世界の話みたいな雰囲気があった。

そもそも震災が起きる前から東北地方は無視され、見捨てられているようなところがあったと思います。震災時にもその温度差は強く感じたし、5年経った今も感じています。

李 秩序を守り行動する日本人の姿は、中国のネットでも賛美の嵐だったんですよ。あんな大地震が起こったのに、みんな電話ボックスの列にちゃんと並んでいたり。帰宅困難者は駅の階段の左側に真っすぐ座って右側を空けていたり。ただ、私から見ると安全な環境に慣れすぎて、やや感覚が麻痺(まひ)しているところがあるんじゃないかなとも思いましたね。

その一方で、私は長年日本で生活をしていて、日本人はすごく誠実な民族だと思っていたのに、あの時の東電の対応を見ていると、本当のことを言わない。とにかく平気で嘘をつく!

一番覚えているのは原子力保安院のプレス担当の方。汚染水を海に放出するという時に単独インタビューをしたんです。「事前に外国に説明しています」と彼は言ったのですが、後から全く説明していなかったことがわかった。そんな重要な問題で、すぐバレる嘘をついて、本当に日本は大丈夫なのか?と、それまでの誠実なイメージとのギャップを感じました。

マックニール 東電の嘘はもちろん、マスコミも嘘をついていたことが許せないよね。原発事故の直後、NHKは毎日のように東大などの専門家を番組に招いて「放射能の問題はないですから、パニックにならないで」と適当なことを言い続けていた。

にもかかわらず、事故3日後の14日から大手マスコミのTVと新聞の記者たちはみんな南相馬から避難したんです。これには桜井勝延市長が怒った。マスコミは「問題ない」と報じながら、自分たちは逃げた…と。

マッカリー 海外の専門家などからは比較的早い段階で「メルトダウンの可能性が高い」と言われていたのに、政府や東電はそれを認めようとはしなかった。そうすると大手メディアも横並びで「メルトダウン」という言葉を使わなかったでしょう?

マックニール 初めの頃は日本の専門家にもメルトダウンの可能性を指摘していた人が何人かいたのに、ある時期を境に原発を支持する「御用学者」ばかりがメディアに登場するようになった。その結果として、一般の人たちのマスコミに対する信用にもすごく打撃を与えたと思う。

李 日本は秩序を大切にする一方で、ある種の同調圧力みたいなものもあると思います。TVで専門家が「人体には影響がない」とか「北京はこれくらい放射能があるのに日本にはこれだけしかない」などと発言すると、メディアはそこに同調して、国民は当たり前のようにそれを受け入れてしまう。日本は民主主義の国なのに、これは非常に残念な一面だと思いますね。

―そして3.11から5年、その間の日本の歩みをどう見ていますか?

李 先日、福島県知事の記者会見に行ってきました。知事は福島の現状を「光と影」という言葉で表現していましたが、5年経った今でも福島を含め被災地から全国各地に避難している人の数は全国で17万4千人もいます。私自身、震災の年に被災地に行って、今年もドキュメンタリー番組の取材で福島までクルーが行きましたが、今でも仮設住宅に住んでいる人がたくさんいる。復興は私たちの想像よりもずっと遅い。

震災以来、復興庁とかいろいろできましたけれど、ただスローガンを掲げるだけじゃなく、政府がもっと地方と協力して、被災地が本当に何を必要としているのか?ということをより真剣に考える必要があると思うんですよね。

マッカリー 被災地の市民たちや自治体のリーダーたちが本当に努力をして復興を進めてきたことには心から敬意を感じていますが、すごく残念なのはそうした地方自治体と中央政府との連携が全くうまくいっていないことです。

ただでさえ、もともと東北地方は高齢化が深刻で、経済的にも多くの問題を抱えていた。希望を失いつつある地域なのに、あの震災でさらにひどい状況に追い込まれている。ところが、政府には「東北地方の20年後、30年後をどうするのか」といった具体的なビジョンが全くないように見える。相変わらず東北は見捨てられていると思います。

マックニール 復興の失敗を象徴するものとして、国が進める「防潮堤の整備」を挙げたい。調べてみたら日本の海岸線は総延長約3万5千㎞、そのうち約1万4千㎞は防護する必要があるという。つまり、ものすごい予算がかかるんですね。でも、巨大な津波に対して防潮堤は本当に有効なのかという大事な点がちゃんと議論されていない。

原発の問題も同じで、日本はあれほど深刻な事故を経験して、その事故はいまだに収束していないのに、原発の是非に関する根本的な議論もないまま再稼働が進められて、国は将来的なエネルギーの20~22%を原発で賄(まかな)うという方針を決めてしまう。

これって全く信じ難い話だけど、結局、復興という名目で大金を使いながら、政府は建設会社や原発産業を優先しているんだと思います。

李 日本は戦後ずっと平和だったので、人々は「自分たちは守られていて安全な場所にいる」という安心感があるのかもしれません。でも、そうやってリスクを自分で判断しないから、事故から5年経った今も、きちんとした議論もなく物事が「なんとなく」動いている。

メディアも含めて日本人自身がもっと現実を直視し、3.11から学ぶべき教訓と誠実に向き合えば、それは他の国にとってもよい教訓になりますし、日本が原発事故関連で失った海外からの信頼を回復するきっかけにもなると思います。

●デイビッド・マックニール
アイルランド出身のフリージャーナリスト。東京大学大学院に留学した後、2000年に再来日し、英紙『エコノミスト』『インデペンデント』などに寄稿

●ジャスティン・マッカリー
ロンドン大学東洋アフリカ研究学院で修士号を取得し、1992年に来日。英紙『ガーディアン』『オブザーバー』の日本・韓国特派員を務めるほか、テレビやラジオでも活躍

●李ミャオ
中国吉林省出身。1997年に来日し慶應義塾大学大学院に学ぶ。2007年、香港に拠点を置くフェニックステレビの東京支局を立ち上げ、現在は支局長

(取材・文/川喜田 研)


■海外メディアが見た被災地の今。復興事業が被災者の障害になっている皮肉な現実とは

東日本大震災発生から本日でちょうど5年になる。「週プレ外国人記者クラブ」第24回は、震災直後から何度も被災地に足を運び、取材を続けているフランス「ル・モンド」紙の東京特派員、フィリップ・メスメール氏に話を聞いた。

被災地の「今」はフランス人記者の目にどう映っているのか? そして「フクシマ」の原発事故は、ヨーロッパ随一の原発大国フランスにどんな影響を及ぼしているのか?

***

―メスメールさんは最近、東北の被災地取材に再び行かれたそうですね?

メスメール 先週、岩手と福島の各地を6日間かけて回ってきました。津波被害にあった地域を見ると、新たな防潮堤の整備や、いわゆる高台移転のための宅地かさ上げ工事があちこちで行なわれていたり、一部ではすでに完了していました。そうした公共事業がもたらす「復興需要」で地元経済もそれなりに潤(うるお)っていて、復興に向けた作業はダイナミックに進んでいるようにも見えます。

しかし、被災者たちの生活再建、例えば仮設住宅からの自立はあまり進んでいません。復興需要によって労働者が大量に地域に流入したことで、アパートなどの家賃相場がかつての3倍近くにまで高騰してしまい、新たな生活を始めようとする地元住民にとって大きな障害になっているというケースもあるのです。

また、新たに整備された高台の住宅地に家を建てようと思っても、労働力や建築資材の不足が深刻で「最低2年以上待たなければならない」と言っている人もいました。

―復興のための公共事業が家賃を高騰させ、被災者の障害になっているとは、なんとも皮肉な状況ですね…。

メスメール 一部の地域では新たな住宅地ができあがり、そうした場所にはイオンなどの大手ショッピングセンターが進出していますが、その一方で、津波に流された元の市街地には住宅が建設できなくなったため、かつての商店主たちが店を建て直しても、そこにはもう住民がいない。とはいえ、新たな住宅地に出店すれば大手ショッピングセンターに対抗できない…というのが彼らの直面している現実です。

今はまだ復興工事の労働者がいるので、復興商店街なども繁盛していますが、工事が終われば労働者たちは「東京オリンピック需要」で首都圏へと去ってしまうでしょう。その後の経済はどうなるのか? 被災地の人々は将来に対する大きな不安を抱えていました。

―被災者の生活再建を考えると、「5年」という年月は重く厳しい意味を持つ気がします…。

メスメール その通りです。地元を去った若い世代の人たちの多くはすでに移転先で新たな生活を始めていて、故郷に戻っては来ないでしょう。また住民の中にはPTSDや、将来への不安からうつ病を患っている人もたくさんいる。そして、福島の状況はさらに深刻です。彼らは放射能汚染によって住む場所を奪われ、そこに帰ることもままならない生活を送っているわけですからね。

―ところで、あの「フクシマ」の事故の後、フランスではどんな反応があり、原発政策は今どうなっているでしょう? 隣国のドイツは3・11の後、「脱原発」に大きく方向転換しましたよね?

メスメール 残念なことに、あまり変化がありません。フランスは1960年代に当時のドゴール大統領が原発推進の政策を打ち出して以来、基本的に右も左も原発に関しては前向きで、あのチェルノブイリ原発事故の後でさえ、「反原発運動」が盛り上がることも、大きな議論を呼ぶこともありませんでした。

フクシマの事故の後には一部で原発の危険性を心配する声もありましたし、全く議論が起こらなかったわけではないけれど、基本的な「原発推進」の方向性は相変わらずで、ドイツのように脱原発という話には全くならなかった。

オランド大統領は原発依存度を「現在の75%から50%にまで削減する」という方針を表明していますが、本当に実現するかどうかは疑問です。「フクシマの事故を受けて、原発の安全基準を高めたから大丈夫」というのが国の基本的な考え方で、国民の多くもそれを受け入れているというのが現状です。

―脱原発を決めたドイツと正反対の反応なのは、なぜなのでしょう?

メスメール ひとつには、フランスの原子力産業には政府、産業界、メディアが強く結びついた「原子力ムラ」が存在し、強い力を持っているからだと思います。僕が子供の頃から、TVでは原子力発電をポジティブに宣伝するコマーシャルが流れていました。

また、普段は多様性と自由な議論を尊重するフランスのメディアやフランス人が原子力に関してそうではないのは、ドゴールの時代から原子力の存在がフランス人のプライドやナショナリズムと微妙に結びついているせいもあるかもしれません。

―なるほど、60年代にドゴール大統領がフランスの核武装を積極的に進めたのと同様、自前の原子力発電を持つというエネルギー安全保障上の立場が、フランスの「大国」としてのプライドと結びついているんですね。「原子力ムラ」が強い影響力を持ち、自由な議論を妨げているというのは日本とそっくりで意外ですね。

メスメール 個人的にはフランスがそうした「原子力依存」の古い戦略にしがみつくのは、経済的な観点からもあまり得策ではないと思います。確かに、原子力から他の「新エネルギー」へと移行するのは簡単なことではありませんし、実際、脱原発を決めたドイツも、古い石炭火力の比率を増やすなど問題がないわけではない。ただ長期的に見れば、ドイツはこの方向転換によって再生可能エネルギーを含めた様々な新エネルギーに関する技術力を高め、その技術が将来、経済的な意味で大きな武器になっていくと思います。

そう考えると、あれだけの事故を経験しながら、再稼働を始めるなど原発推進の方向に戻りつつある今の日本の状況は、非常にもったいない気がします。元々、日本は新エネルギーの分野で世界トップレベルの技術力を持っていたはずです。

震災の後、原発の維持に固執するのではなく、エネルギー政策を大きく転換して、そのアドバンテージを積極的に活かす方向に舵(かじ)を切っていれば、それは日本にとって大きなプラスになったのではないでしょうか? しかし現状はフランスも日本も「原子力ムラ」の存在が新たな選択肢の可能性を狭めている…これは本当に残念なことだと思います。

●フィリップ・メスメール
1972年生まれ、フランス・パリ出身。2002年に来日し、夕刊紙「ル・モンド」や雑誌「レクスプレス」の東京特派員として活動している

(取材・文/川喜田 研)


[いずれも週プレNEWS]

Posted by nob : 2016年03月21日 14:07

終わらない珈琲論議/如何なるメソッドも諸刃の剣、バランスこそがすべて。。。

■コーヒーは結局「1日何杯」なら健康的なのか
適量を守っていても「不健康」の落とし穴が

丸田 みわ子 :シニア野菜ソムリエ

10年ほど前には「体に悪い」と言われていたのに、近年はすっかり「健康飲料」として認識されるようになったコーヒー。コンビニ各社の販売合戦も手伝い、おいしいコーヒーをより気軽に楽しめるようになりましたね。

実際、「脳血管疾患や呼吸器疾患による死亡リスクが、毎日3杯のコーヒーを摂取することで下がった」という研究報告が、国立がん研究センターから出されています。これらの作用は、「コーヒーポリフェノール」とも呼ばれるクロロゲン酸によるものです。

ポリフェノール以外にも注目の健康成分が

クロロゲン酸は、摂取量については諸説ありますが1日500mgも摂取すると、血液をサラサラにしたり、体脂肪を燃焼したりという働きが高まると報告されています。これはマグカップで3~4杯分のコーヒーに含まれる分量。セブン-イレブンのホットコーヒーであれば、R(レギュラー)サイズなら3~4 杯、L(ラージ)サイズなら2~3杯といったところでしょう。

ただ、この分量に収まっている場合でも、飲み方によっては逆効果をまねくことがあります。健康を目指すうえで注意していただきたい点は、のちほど詳しく触れることにして、もう少しコーヒーの健康成分について解説していきましょう。

コーヒーの成分といえば、ポリフェノール以外に真っ先に思い浮かぶのが「カフェイン」ではないでしょうか。よく知られていることですが、カフェインには覚せい作用があるため、仕事の効率アップ、記憶力アップ、脂肪燃焼の促進などに効果を発揮します。

もうひとつ、「ニコチン酸」も健康にいいと言われる、コーヒーの代表成分です。「ニコチン酸アミド」とも呼ばれるこの成分、タバコに含まれるあの「ニコチン」とは、まったく別モノです。

コーヒー豆にはもともと「トリゴネリン」という成分が含まれていますが、豆が焙煎される過程で、これがニコチン酸に変わります。ニコチン酸の主な働きは、血液中の遊離脂肪酸の濃度を下げること。そのため、継続的な摂取は脂質異常症や動脈硬化などの予防につながります。

このようにコーヒーの健康効果が次々と明らかになっていますが、一方で以前から言われているとおり、コーヒーには「弊害」もあります。

先ほど「コーヒーは1日3~4杯が適量」と紹介しましたが、これを超える量を飲んでしまうと、カフェインが血液の生成を阻害するなどして、体内の各器官に疾患リスクが高まるという報告があります。特に心臓疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患が心配な方は注意する必要があります。

適量を守っていても、落とし穴が

コーヒーの飲み過ぎは精神面にも悪影響を及ぼします。カフェイン依存症は胃痛や吐き気だけでなく、不安、不眠、ひいては幻覚、幻聴に発展することもあるのです。

また、妊婦の方は、カフェインを摂り過ぎることで流産や早産、低出生体重児、発達障害のリスクが高まるとされています。摂取量が1日200mgを超えないよう、1~2杯に留めておくか、ノンカフェインのコーヒーを飲むようにしましょう。

そして忘れてはいけないのが、妊娠中の方以外でも、たとえ目安の3~4杯に摂取量を抑えていても健康を害する場合があるということ。コーヒーの健康効果の報告は、いずれもブラックコーヒーを調査対象としています。毎回砂糖をたっぷり入れていたりすれば、当然健康効果どころの話ではなく、糖尿病やメタボを引き起こす原因になりかねません。

とはいえ、砂糖を入れなきゃ苦くて飲めない……という方も多いことでしょう。そこで今回は、コーヒーの苦味をまろやかにしてくれるコンビニアイテムをご紹介。健康効果を手に入れつつ、オフィスでのコーヒータイムを楽しんでみましょう。

〈みわ子流、コーヒーにプラスワンすべきコンビニアイテム!〉

・はちみつ
甘くして飲んでいるという方は、砂糖をはちみつにチェンジしてみましょう。
はちみつは砂糖よりカロリーが低いうえ、「幸せホルモン」と言われるセロトニンの分泌を促すなどリラックス効果も抜群。カフェインとの相乗効果で、落ち着いた気分で仕事が進められるでしょう。

・牛乳、豆乳、アーモンドミルクなど
店頭でカフェラテをオーダーするのもよし、ご自分で淹れて牛乳、豆乳、アーモンドミルクを足すのもよし。砂糖なしでもまろやかにコーヒーが味わえるうえ、3点ともカルシウムを補えます。

・ココナッツオイル
ブームから少し時間が経ち、最近ではコンビニでも買えるようになりました。カップ1杯のコーヒーにティースプーン1杯程度を溶かすのが適量。
ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は体内ですぐに燃焼して、体脂肪を燃やし、血管に詰まった脂質を溶かし出してくれます。牛乳や豆乳と混ぜても美味しくいただけます。

・黒砂糖、てんさい糖、ラカント
店舗によっては、腸の動きを活発にするオリゴ糖やミネラルが含まれる黒砂糖・てんさい糖が見つかります。ラカントはカロリーゼロの天然甘味料。この3つの甘味料ならコーヒーの健康効果を邪魔することなく、甘味も楽しめるでしょう。

朝の通勤時や仕事の合間に飲むコーヒーは、気分転換や眠気覚まし、集中力アップに必須アイテムという方は多いでしょう。コーヒーと上手に付き合い、さらに健康効果を高められれば、言うことなしですね!

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2016年03月16日 15:27

歯と歯茎のケアは身体づくりの礎。。。

■スペシャリストが明かす「歯のケア」新常識〜「口内フローラ」が健康に直結していた!

心筋梗塞、脳卒中にも効果あり

口の中に棲む多種多様な細菌。もしこの細菌たちのバランスが崩壊したら……待ち受けているのは恐ろしい病気の数々だった! 歯のスペシャリストたちだけが知る「口内フローラ」の秘密が明らかに。

菌が口から血管へ侵入する

「腸内フローラ」という言葉を近頃よく耳にする読者も多いはず。腸内細菌叢(そう)と呼ばれる多種多様な腸内細菌の集合体を指すもので、このバランスが悪くなると人間の体に様々な影響を及ぼすと、今注目を集めている。

だが、同じように細菌がたくさんいて、腸内以上に多くの病気と関連した場所があることは、あまり知られていない。

「体の中で唯一、日常的に細菌が体内に入り込む場所、それは口の中です。口内にある無数の細菌がバランスよく保たれた環境、すなわち『口内フローラ』の維持が何よりも健康の近道なのです」

こう指摘するのは、鶴見大学歯学部探索歯学講座の花田信弘教授だ。

口の中には約1000億個の細菌が棲んでいる。そのうち、歯が生える前の新生児期や乳児期から棲みついている菌が優勢な状態にある、赤ちゃんと同じような口の中が、健全な「口内フローラ」といえる。花田教授が続ける。

「虫歯や歯周病を口腔内の問題でしかないと侮ってはいけません。腸内と違って、口の中は細菌が容易に血管へと侵入できるのです。これを『歯原性菌血症』と呼びますが、これが種々の病気の原因になるのです」

歯原性菌血症——聞き慣れない言葉だが、これこそが今、口内フローラを破壊する「元凶」として注目されている症状なのだ。

一般的に歯の悪化に起因する症状といえば、歯肉炎や骨髄炎など歯の周辺部が思い浮かぶ。ところが近年、それまで無関係と考えられてきた病気と、歯原性菌血症との因果関係が認められ始めている。

「虫歯や歯周病などによって口腔内にできた傷口から侵入した細菌が、そのまま血管に入り込み、全身を巡ります。すると気づかぬ間に血管で炎症が起きて、動脈硬化を引き起こします。口の中から侵入した細菌が心臓の血管で血栓をつくると心筋梗塞が、脳なら脳卒中が起こってしまう、というわけです」(花田教授)

歯原性菌血症は命の危機にまで及ぶ。そのメカニズムはこうだ。

血管内に侵入した細菌が炎症を起こす。そこに血管を修復しようとやってきたLDLコレステロールが、活性酸素によって酸化し、悪玉コレステロールに変化。すると今度はそれを除去しようと、細菌を消化する能力をもつ細胞のマクロファージが集まってくる。

そうして凝集したマクロファージが死んで堆積すると、血栓がつくられる。結果的に、多くの病気の原因となる動脈硬化をもたらすのだ。

歯と認知症の密接な関係

そうはいっても、細菌が体内に侵入するのは何も口だけではないはず。たとえば冒頭で説明した腸内で同様の症状が起きることはないのだろうか。

結論から先に言うと、それはほぼない。口から入った細菌が腸とは比較にならないほど危険だと断言できるのには、れっきとした理由があるのだ。

「確かに腸内の血管に細菌が侵入することはまれにあります。しかし、侵入したとしても必ず肝臓に続く門脈という栄養分の通り道に合流するため、肝臓に運ばれた細菌は解毒されてしまうんです。だからそれほど心配する必要はありません。

一方、口の中から細菌が侵入する場合はこの門脈は通りません。したがって解毒されることもなく、直接体内へと運ばれてしまいます」(花田教授)

これだけでも十分恐ろしい歯原性菌血症だが、その影響は動脈硬化だけにとどまらない。なんと細胞内のがん抑制遺伝子の機能にも影響を与えるというのだ。

「これまでがんという病は発がん性物質や紫外線、ウイルスなどが原因で、細胞内の遺伝子に欠損・変異が起こり、がん化すると考えられてきました。ところが、歯原性菌血症による血管内の慢性的な炎症でも、細胞内の遺伝子が後天的変化を起こし、がん抑制遺伝子が機能を停止し、細胞のがん化が進行することが近年わかったのです」(花田教授)

こうした恐ろしい歯原性菌血症の大本にあるのが歯周病だが、その歯周病自体がどうやらアルツハイマー型認知症とも関係があるようなのだ。

波多野歯科医院の波多野尚樹院長が解説する。

「ものを噛むという行為は顔や頭の筋肉を動かしますが、これがポンプの役割となって脳に大量の血液を供給し、活性化させます。もし、歯周病などで歯がなくなってしまうとその働き自体が失われてしまい、アルツハイマー型認知症を促すとされています。

名古屋大学の研究グループがおこなった調査では、70歳後半の健康な高齢者の歯の本数は平均9本だったのに対し、アルツハイマー型認知症患者の歯の本数は平均3本という結果が出ています。加えて認知症の脳にたまるアミロイドβの増加も同様の研究で確認されています」

咀嚼による刺激が脳の劣化を防ぐということはすでに言われてきたことだが、口内フローラが保たれていないと認知症に直結してしまうリスクが生じるわけである。

唾液は副作用のない万能薬

口腔内細菌の増殖を許すことがいかに危険か分かっていただけただろうか。

それではどうすれば増殖を阻止できるのか。ここで威力を発揮するのが唾液である。竹屋町森歯科クリニックの森昭院長も唾液の重要性を示している。

「唾液は、副作用のない唯一の万能薬だと私は断言します。唾液には殺菌効果があり、口内環境を正常に保つのに大きな役割を果たします。この唾液が少ない状態、つまり口の中が乾燥してしまうと、細菌が増殖して虫歯や歯周病が起こりやすくなってしまうのです」

日頃から唾液について意識することは少ないだろうが、生活習慣によって唾液量は大きく変わってくる。唾液を増やす方法を森昭院長が教えてくれた。

「現代人の中には、軟らかい料理の増加による顎の筋力の低下や、運動不足に起因する肥満の影響などで、口呼吸を行う方が増えています。ところが、この口呼吸が唾液量を減少させる原因なのです。

そこでふだんからきっちり口を閉じ、深い呼吸を意識することで鼻呼吸をしましょう。また、唾液が出るためには副交感神経を活発化させることも大切です。入浴時には熱いお湯ではなく、38度くらいのぬるめのお湯に半身浴で浸かることをおススメします」

意外な習慣が唾液を少なくさせていることもある。スマートフォンを操作する姿勢もその一つだ。

「スマホをいじっているときは、うつむき加減でじっとしていますよね。こうすると唾液腺の出口が圧迫されて、唾液が出にくくなってしまいます。メールやゲームに集中していると、緩い過緊張状態に陥り、交感神経が優位になって、さらに唾液が出にくくなるんです」(中城歯科医院の中城基雄院長)

食事の習慣を変えるだけでも、口内の悪玉細菌を減らすことは十分に可能だ。その方法とは糖質中心に偏っている食生活から脱却することにある。

「砂糖などの糖類が虫歯といった歯の病気に影響すると考えがちですが、それは小児期まで。成人以降はむしろ白米の主要成分であるデンプンなどの多糖類も歯に悪い影響を与えます。

多糖類は加熱された状態で口腔内に入ると、唾液により麦芽糖に分解されますが、これが悪玉細菌にとっては絶好のエサになります。白米に加えて、雑穀米や未精製の玄米などを積極的に取り入れてください」(前出の花田教授)

白米を我慢するのは辛いという人は、食べた後こまめに歯みがきしたほうがよさそうだ。

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最先端の口腔ケア

では、その歯みがきの方法だが、正しくみがくかどうかで口内フローラの状態はまるで異なってくる。

ポイントとなるのは歯の表裏だけではなく、左右、つまり「歯のすき間」も加えた4面をきちんと磨くこと(上図参照)。歯ブラシでは磨けない歯のすき間には歯間ブラシやデンタルフロスが必須になってくる。

歯だけでなく、舌にも細菌は潜んでいる。特に舌の表面に付着した「舌苔」と呼ばれる汚れも歯ブラシで掃除する習慣をつけることも忘れずに。

正しい歯みがきの仕方を覚えたら、タイミングにも気を付けよう。

「歯みがきのタイミングですが、極端に言えば磨けるときに何度でも磨くべきです。必ず食後に磨かなくてはいけないわけではありません。大切なのは菌の数を減らすことなので、食前でも構いません。歯茎から血が出ても菌の除去のため、血が出なくなるまで磨きます。

ただし就寝前には必ず磨いてください。就寝中は菌が増えますから、その前にできるだけ菌を減らしておくのが重要になります」(前出の波多野院長)

最後に最新の口腔ケアを紹介しよう。それが「3DS」(「デンタル・ドラッグ・デリバリー・システム」の略)という治療法だ。開発者でもある前出の花田教授はこう解説する。

「毎朝、歯みがきのかわりに、歯型をとって作ったマウスピースに殺菌消毒薬を塗布して5分間装着してもらう方法です。この3DSで連日歯の表面を除菌していくことで、虫歯菌も歯周病菌も取り除くことが可能になります。また除菌効果は、一般的な歯みがきの数倍長持ち。前述の歯原性菌血症の予防にも絶大な効果を発揮しますよ」

健康保険はまだ使えないため、歯のクリーニングとマウスピースの作製および各種検査で、合計費用はやや高めのおよそ10万円程度。現在全国約200ヵ所での受診が可能となっている。

口内フローラを健康に保つことが全身の病気予防になる。誰もが知りたかった長生きの秘訣は、「歯」にも隠されていたのだ。

[現代ビジネス]

Posted by nob : 2016年03月14日 15:24

遅すぎる!(怒)直ちに!!

■原発事故とがんの関係「解明を」 - 国際学会、政府と県に

 東京電力福島第1原発事故の健康影響を調べる福島県の県民健康調査に関連し、米国に事務局を置く国際環境疫学会が日本政府や同県に、原発事故とがんの関係を解明するよう求める書簡を出していたことが7日までに分かった。書簡は1月22日付。

 学会には約60カ国の研究者が参加。昨年10月、岡山大の津田敏秀教授が「福島県の子どもの甲状腺がん発症率は日本全体と比べ、12倍以上」などとする分析結果を学会誌に発表。書簡では「リスクが従来の推定よりはるかに高いことを示す科学的証拠を憂慮している」とした。

 住民の健康を記録・追跡調査し、原発事故によるリスクを評価するよう求めた。

[共同通信]

Posted by nob : 2016年03月07日 17:41

今さらですが、、、Vol.4/自律神経についてVol.3

■心も体もよい状態にシフトできる。自律神経の調整方法(おうち編)

だるい、寝付きが悪い、朝起きられない......。こんな症状はありませんか? 単なる疲労と片付けないで。ひょっとしたら自律神経が乱れているせいで起きている不調かもしれません。詳しいお話を自律神経研究の第一人者である小林弘幸先生に伺いました。

「#1 自律神経とはどんな働きをする神経なの?」、「#2 自律神経の調整方法(オフィス編)」に続く今回は「自律神経の調整方法(おうち編)」をご紹介します。

●過去や未来に想いを馳せる「3行日記」でチャージ

「3行日記」でストレスを客観視する

自律神経の働きについては、#1でご紹介しましたが、交感神経が優位になることがイライラにつながります。

心の状態を文章にして客観的に見つめることで、スーッと冷静になることができるのだそう。このとき、気をつけるポイントは、自分を偽ってきれい事ばかり書かないこと。日記の中まで自分を作っていると精神的にキツくなります。少し言葉が汚くなっても構わないので、正直にストレスを書き出してみましょう。

「3行日記」を続けるコツ

「3行日記」のつけ方はとても簡単。下記の3つを簡潔に書くだけです。

(1)今日1日失敗したこと

(2)今日1日感動したこと

(3)明日の目標

実際に「3行日記」を続けている小林先生に続けるコツと活用方法を伺いました。

「日記は継続しなくてはならないのでプレッシャーに感じてしまうかもしれませんが、忘れた場合は次の日にまとめて書いても構いません。あまり難しく考えずに、気軽に書いてみましょう」

「毎日書かなきゃ」と考えると億劫ですが、次の日にまとめて書いてもいいやと思うと気持ちが楽ですね!

「私は3年間継続して書ける日記帳を使っています。時折読み返して、自分の状態を確認できますよ。どれだけ成長したか確認できるので便利です」

折に触れ読み返せば、成功パターンや失敗パターンも見えて、自分を冷静に分析できますね。自律神経が整うだけでなく成長も実感できる3行日記。気軽にはじめられそうです。

●静かに自分を見つめる「瞑想」

最近話題の瞑想も、自律神経を整えるのに効果的です。眠る前や朝起きてすぐなど1日のうちで時間を決めて、3分間目を閉じてみてください。部屋の明かりを暗くして、静かに自分を見つめます。不思議と心が落ち着くはずです。

小林先生も眠る前に3分、目を閉じて1日のことを振り返るのを習慣にしているのだそうです。自分が実践しやすいタイミングで取り入れてみるのがよさそうです。

●ぬるめのお風呂にゆったり入るのが効果的

1日の終わりにお風呂につかるのも自律神経を整えるのによい方法です。39~40度のお湯をお風呂に張り、そのままじっくりと浸かります。お湯の量は、みぞおちがつかる程度の半身浴がよいそうです。

ぬるめのお湯は体の芯まで温めてくれるので全身ポカポカ。このとき軽いストレッチを取り入れると、さらに血行が良くなって◎。体が心地よく温まったらそのまま眠ります。きっといつもよりぐっすり眠れるはずです。

●無理は禁物、スポーツは楽しめる範囲で

スポーツも自律神経を整えるよい方法ですが、からだによいからといって無理にはじめないのが続けるコツ。

「どんなことでも「〜しなければならない」と思いはじめると辛くなります。自分が心地よいと思える範囲で好きなスポーツを楽しんでください」と小林先生。

●自律神経を整える「音楽」を聞く

人間の脳は、本能的に音楽を「快」と感じるようにプログラムされています。そのため、音楽を聞くことだけで自律神経も整うのだそう。「自分の好きな音楽をよく聞いている」という人は、心に余裕がある状態なんだとか。たしかに反対に不安や心配事があると、音楽を聞く気になれませんよね。

そんなときでも聞きやすいのが自律神経を整える音楽。小林弘幸先生の著書『聞くだけで自律神経が整うCDブック』(アスコム)には、自律神経を整えることを目的として作られた音楽CDがついています。ヒーリング音楽とは違い、自分の過去や未来に想いを馳せることができる音楽。このCDは気分をしみじみさせるメロディーラインをリフレインさせています。それにより、次に来るメロディーを予想できるので、脳内でも過去や未来のイメージを喚起する部分が刺激されるような作りになっているのだそう。

CDを聴くだけで、交感神経と副交感神経の動きが活発になり、自律神経のバランスが取れます。毎日の生活でちょっと空き時間ができたときや、就寝前、満員電車にイライラしたときなどに聞くのがおすすめなんだとか。

●1日の終わりにホッとできる習慣を

日記をつける、瞑想をする、半身浴をする、音楽を聞く。どれも1日の終わりにほんのすこし時間があればできることばかり。特別な道具も技術も必要ありません。全部やろうとするのは大変でも、目を閉じて3分じっとしてみるだけ、3行日記をつけるだけなど、少しずつならできそうな気がしませんか?

夜はインターネットやテレビをついダラダラと見てしまいがちですが、ときには早めに切り上げて、明日を充実させる準備をはじめることも重要です。日々のケアで自律神経の乱れを整えて元気を取り戻し、すこやかな毎日を送りたいですね。

お話を伺った方:順天堂大学医学部教授・小林弘幸先生

[MYLOHAS]

Posted by nob : 2016年03月07日 17:31

今さらですが、、、Vol.3/自律神経についてVol.2

■心も体もよい状態にシフトできる。自律神経の調整方法(オフィス編)

だるい、寝付きが悪い、朝起きられない......。こんな症状はありませんか? 単なる疲労と片付けないで。ひょっとしたら自律神経が乱れているせいで起きている不調かもしれません。詳しいお話を自律神経研究の第一人者である小林弘幸先生に伺いました。

自律神経の基本を伺った#1に続き、今回は「オフィスでできる自律神経の整え方と、ここぞというときの調整法」をご紹介します。

●切っても切れない間柄「呼吸」を味方につける

忙しく仕事をしていると呼吸が乱れてくる、ということがありませんか? 呼吸が乱れると自律神経も乱れます。しかし、ゆっくり呼吸をすれば、自律神経は整うというのです。

小林先生のおすすめは、「1対2の呼吸」。

「ゆっくり息を吸ったら、その倍の時間をかけてゆっくり息を吐いていくだけです。このとき、口からでも鼻からでも良いのであまり気にせず、リラックスをして行うことが重要です」

呼吸を整えるのは、乱れた自律神経を整える最も手っ取り早い方法。ちょっとした隙間時間に試せます。

●仕事や家事もゆっくりとした動作で

仕事や家事をするとき、時間がないと急いでいるとついつい動作が荒っぽくなってします。そんなときは、意識的にゆっくりとした動作に切り替えてみます。動作同様、喋り方もゆっくりにすると、自分のベースが整い呼吸も穏やかに。また、少し立ち止まって深呼吸をするのも効果的だそうです。

●イライラしたらタッピングで自分を取り戻す

机の上などトントンと一定のリズムで叩くタッピングも◎。イライラしてきたら、片手でタッピングをしてみましょう。これなら、仕事や家事をしながらでもできるのでお手軽ですね。

●無理して苦手な人と付き合わない

誰でも、苦手な上司や同僚は少なからずいるもの。仕事でのやり取りは社会人として必要なことですが、飲み会やランチの時間まで無理してお付き合いしていませんか? 苦手な人となるべく付き合わないのも自律神経を整えるのには重要なことです。

一方、友人とのお付き合いなら安心と、馴れ合いでダラダラ会ったりしていませんか? いくら好きな人でも目的もなく会うと逆に疲れて自律神経を乱してしまうのだそうです。

「時間を自分のために使う」「会いたいと思わなければ付き合わない」というのも大切なこと。心当たりのある人は、気をつけてください。

●「ここぞ!」というときの調整法

「明日はプレゼン」「会議で発表しなくてはいけない」など、「ここぞ!」という時の調整法を小林先生に伺いました。

「そういう特別な場では、『意識を変える』ことが緊張を解きほぐします。たとえば、その部屋にある時計を探すなど
一旦意識を変えることで呼吸が深くなります」

小林先生も、「ここぞ!」という時に実践されている方法なのだそう。ぜひ参考にしてみてください。

●自律神経の乱れは日々の積み重ねでリカバリー

「自律神経を整える」と聞くと、特別なトレーニングが必要と感じていましたが、じつは手軽な方法で整えられることがわかりました。毎日意識して、ちょっとだけゆっくり動いてみる。会社の休憩中に深呼吸をしてみる。など、ほんの少し心がけるだけで効果があるようです。

どれも本来の自分の力を呼び戻せる手軽な方法。いまから少しずつ実践してみてはいかがでしょうか?

お話を伺った方:順天堂大学医学部教授・小林弘幸先生

[MYLOHAS]

Posted by nob : 2016年03月07日 17:25

今さらですが、、、Vol.2/自律神経について

■目指すは心も体も心地よい私。自律神経研究の第一人者小林ドクターに聞く自律神経の整え方

だるい、寝付きが悪い、朝起きられない。こんな症状に悩まされている人は要注意。単なる疲れではないかもしれません。

最近、私も同じような症状が気になり、興味を持って調べたら「自律神経の乱れ」が招く体の不調にあてはまり......。でも、自律神経について何も知りません。そこで自律神経研究の第一人者である小林弘幸先生にお話を伺いました。

今回は、自律神経についての基本的な疑問に答えていただきました。

●自律神経の働きとは?

最近、自律神経という言葉をよく耳にしますが、どんな働きをする神経なのかわからない人も多いのでは? そもそ自律神経とはどんな働きをしているのでしょうか?

「自律神経は、心臓や腸、胃、血管などの臓器を24時間休まずコントロールしている神経です。交感神経と副交感神経という2つの神経が、綱引きのように両サイドから影響しあって臓器の動きを調整しています。

たとえば血管の動きですと、交感神経が血管を収縮して心拍数や血圧を上げます。一方、副交感神経は血管を拡張させて心拍数や血圧を下げます。このような反対の役割を持つ2つの神経がうまくバランスをとりながら、ちょうど良い心拍数と血圧に調整しているのです」

●交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキ

自律神経は交感神経と副交感神経の2つが影響しあってうまく、臓器をコントロールしているのだということがわかりました。では、どのような状態が良いバランスなのでしょうか?

「交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキのような役割をしています。緊張する場面では交感神経が優位になり、夜間などゆったりした場面では副交感神経が優位になります。両方のバランスが高いレベルでキープされているのがベストな状態です。日中は交感神経が、夜間は副交感神経が少し高くなるぐらいが理想です」

●自律神経のバランスが崩れると起こる症状

緊張するシーンが多い現代人は、交感神経が高い状態が続き、副交感神経の機能を落としバランスを崩してしまいがち。このような悪い状態が続くと以下のような症状が出てきます。

・冷え
・疲労感
・むくみ
・イライラ
・肌荒れ(ニキビ、吹き出物、カサカサ肌)
・自律神経失調症

さらに私たち30~40代の女性は、めまいや火照りなど更年期障害に近い症状が出てしまうこともあるそうです。

●うつと自律神経失調症は違うの?

自律神経の乱れが原因で起こる自律神経失調症と、最近メディアでよく取り上げられるうつ病。この2つの病気には関連があるのでしょうか?

「全くの別物ではありません。自律神経失調症はあらゆる不調の前兆です。放っておくと、うつに繋がる可能性も大いにありますよ。サインは、朝起きられない、慢性的な体調不良など。冷え性も自律神経失調症の前触れです」

朝ベッドから起き上がれない人は要注意ですね。

●自律神経はセルフコントロールできる

自律神経を整えるにはどのようにすれば良いのでしょうか? また、自分でコントロールできるのでしょうか?

「生活を見直し、自律神経のバランスを整える習慣を身につければ自律神経はコントロールできます」と小林先生。

お話を伺った方:順天堂大学医学部教授・小林弘幸先生

[MYLOHAS]

Posted by nob : 2016年03月07日 16:17

今さらですが、、、/耳揉み、効きます。。。

■耳マッサージで体ぽかぽか!花粉症にも効くその効果

耳には沢山のツボがあり、耳全体を軽く揉みほぐしてマッサージをするだけで、体が温まるといわれています。しかし本当は体が温まるだけではなく、ダイエットや肩こり、花粉症までも効果が期待できるのだとか。具体的な方法と、どんな効果があるのかをまとめます。

●耳が硬いのはお疲れのサイン?

普段あまりマジマジと触る機会がない耳ですが、実は耳にはツボがたくさんあり、耳をもむだけでもいろんな効果が期待できます。ものは試しで自分の両耳を触ってみてください。もし冷たかったり、固いと感じたときは疲れがたまっているかもしれません。

●マッサージ方法

耳マッサージの方法は簡単! 耳全体を軽くもみほぐしてから耳をぐるぐる回すだけ。耳を包むようにやさしく触りながら、気持ちよい、と思うところを指で強く押していきましょう。すぐに、体がぽかぽかしてきたと感じられるはず。これは耳には110ものツボが集まっているそうで、耳への刺激はツボを通じて内臓に伝わり、体全体を活性化してくれるのだとか。

●耳マッサージの効果

耳マッサージは体が温かくなるだけではありません。その効果はダイエットや肩こり腰痛の改善、肌荒れや小顔効果、冷え性対策に目の疲れ、胃もたれや花粉症対策まで耳のツボを刺激することで効果を得られるそうです。それぞれの効果を最大限に得るためには、具体的に効果のあるツボの位置を調べて、そこを重点的に刺激するのが一番ですが、なんとなく耳のあちこちを押してみて、気持ちの良い場所を重点的に刺激するだけでも効果を期待できるでしょう。そして大事なのは続けること。3週間くらいから効果を実感しやすくなってくるので、飽きずに続けることが大事ですね。

●恋愛運も向上?

そんなバカな…と思うかもしれませんが、耳マッサージはデートの前にも最適です。耳マッサージを行うと、全身がぽかぽかしてきて代謝がよくなり、それにしたがって顔色もよくなります。そして耳もほんのり赤くなるのですが、人がドキドキしたり気分が高揚したときには、頬だけではなく耳たぶも赤くなります。このようなほのかに顔を赤らめた表情は、男性が本能的に可愛いと思う表情であり、思いがけず男性にもててしまうこともあるかも?

耳をもんだり押すだけで、びっくりするほど沢山の効果が期待できる耳マッサージ。これからの季節、冷え性などもつらくなるので、耳マッサージでこの冬を乗り切ってみてはいかがでしょうか?

(文・姉崎マリオ/考務店)

[R25]

Posted by nob : 2016年03月07日 16:06

パニック発症前には、肩甲骨から首、後頭部にかけての極端なこりが来ることから、私も自らの日常的な軽度首こりに着目してこのところ試行錯誤中です。。。

■原因不明の体の不調「不定愁訴」の原因は、ズバリ「首こり」だった

首のこりを解消して、全身の健康を取り戻す

 首こりは「うつ症状」だけでなく、様々な体の不調をもたらす。ドライアイやめまい、胃の不調など、自律神経の変調から引き起こされる症状は驚くほど多い。いわゆる「不定愁訴」を改善させるためには、首のこりに着眼することが肝要だ。

監修:松井孝嘉・医学博士
(東京脳神経センター理事長)
構成:宇都宮ミゲル

 不定愁訴は、広辞苑で調べると[明白な器質的疾患が見られないのに、さまざまな自覚症状を訴える状態]となっている。医学辞典(南山堂)をみても、[不定愁訴症候群はいわゆる自律神経失調症]と出ている。

 そこで、同辞典で自律神経失調症を調べると[自律神経症状や不定の身体的愁訴が見られるが、十分な身体的検索を行っても症状を説明するに足る十分な器質的病変を見出せない全身倦怠、眩暈、のぼせ、冷え症、発汗、頭痛、頭重感、動悸、息切れ、胸部圧迫感、下痢、不眠など多彩であり、通常は複数の臓器、器官にまたがる多愁訴を示す。症状は質、程度とも変動しやすく、他覚的所見に比し自覚症状が強い]となっている。

 「不定愁訴が今まで治せなかったのは、眼科、耳鼻科、消化器科、循環器科、整形外科、脳神経外科(神経内科)、精神科などのたくさんの症状が1人の患者さんに出現するので、どこの病院へ行っても受診した診療科だけの症状を少しやわらげる対症療法の薬を投与されるだけだったためです。体のどこに異常があって起こるのか分からないので、治すことができない難病でした。最近、多数の患者さんがいくつもの病院を訪れるのは、この難病が大きな原因の一つでした。世界中、どこの病院でも治せないのです。ところが、私の40年近い研究で不定愁訴の原因の一つは、首の筋肉にあることが分かったのです。首の筋肉は病気を起こさないというのが医学の常識だったのですが、これが誤りでした。今まで、治療法のなかった17疾患が首の筋肉が原因だと分かり治るようになったのです」(松井孝嘉医師、以下同)

 「3年前の外来診療の日本の医療費は13兆5000億円でした。外来患者さんの4人に3人が不定愁訴のため、この医療費の4分の3が不定愁訴に使われたと考えられます。つまり、10兆1000億円が不定愁訴に使われたのです。これは国家予算の10%に当たります。そして、不定愁訴の治療法はないので、毎年10兆円以上をドブに捨てているのと同じだと言っても過言ではないのです。このほとんどが治せない不定愁訴の診療に関わった医師とナースの人件費と言えるでしょう。今の外来診療は、無駄ばかりと言われても仕方がない状態です」

首こりの解消できれいに消えていく、緊張性頭痛

 うつ症状を感じる原因が、実は首こりにある。この事実にも驚くが、首こりはそのほかおよそ関係ないとも思える症状を多数、引き起こす元凶でもある。

 「長年の研究と治療実績によって、首こりを原因とした主な体の不調は17にも及ぶことが分かってきました。これらは、今まで治すことができなかったか原因不明の病気であったのです。うつ症状をはじめ、慢性疲労症候群、頭痛やめまい、パニック障害、ドライアイ、ドライマウス、多汗症、血圧不安定症など、その原因が首にあることはまだほとんど知られていません。特にパニック障害は治らなかったケースがないほど完治しています」

 頭痛には代表的なものに片頭痛、緊張型頭痛、群発性頭痛の3種類があり、このうち緊張型頭痛は慢性頭痛の7割を占めるとされている。松井医師によれば、緊張型頭痛の原因はズバリ、首こり。つまり頭痛持ちの7割程度は、首こりを解消することで治せるというのだ。

 緊張型頭痛の典型的な症状は、頭がキリキリと締め付けられるように感じたり、頭が重い、圧迫感を感じる、額や目の奥に鈍痛を感じるといったものだ。松井医師の病院ではこれを「頸性頭痛」と呼び、首こりを治すことで症状を劇的に完治させているという。

 「首の筋肉の触診で34カ所をチェックしていますが、毎週チェックしていると、この中のCP-1というポイントの異常が消えると頭痛が消失することが経験的に分かってきました。その部位を解剖学的に研究すると、頭痛を起こす原因の神経である大後頭神経(首の2番目の神経)が頭半棘筋という筋肉の中央を貫通しているところだと分かりました。頭半棘筋が異常を起こして、固くなり、大後頭神経を締め上げることが緊張型頭痛の起こるメカニズムであることが分かりました。このことは第38回日本頭痛学会に報告してあります」

 長年、薬でだましだまし頭痛を抑えてきた患者でも、首こりを改善することできれいさっぱり頭痛を解消できた例は多いとか。だが残念ながら、緊張型頭痛であるにもかかわらず、薬だけで対処しようとする医師が多すぎると松井医師は嘆く。

 「全国に頭痛専門外来がたくさんできていますが、薬で一時しのぎの治療しかできておりません。東京脳神経センターでは、緊張型頭痛はほとんど完治しております。物心ついてから30年も50年も頭痛持ちで頭痛薬を手放せなかった人が生まれて初めて完全に頭痛から解放されて、涙を流して喜んだというケースが多数あります」

目が乾く、目が疲れるといった症状も、首の不調が原因かも

 液晶画面を長時間、眺めることで涙の量が減り、目が乾くというドライアイ。この症状にも首こりが深く関わっていると松井医師は指摘する。

 「パソコンを眺め続けるとうつむき姿勢になり、首こりになりやすい。そのことで副交感神経の働きが悪くなり、涙の量をコントロールすることが難しくなるのです。瞳孔を収縮させるのは副交感神経ですから、目が疲れるとかぼやけるといった症状が起きます。普段、感じている目の不調が、実は首のこりからきているケースは非常に多いのです。ドライアイは頚筋症候群の治療で90%治癒しております」

 我々は、目を酷使しているから異常をきたしたと思いがちだが、こうした症状の背景には多くの場合、頚筋の異常による副交感神経の不調がある。ドライアイだからといってすぐ眼科に駆け込むのではなく、首こりを疑う方が得策かもしれない。

 「近年、増え続けているVDT(ヴィジュアル・ディスプレイ・ターミナル)症候群も新疾患として発表された頃は、ディスプレイから目に入る光が原因だと考えられていましたが、実は首こりが原因であることが分かったのです。でもVDT症候群は、パソコンの画面によって目が刺激されて生じるものだという誤解が広まってしまったため、VDT症候群だと診断されれば、目のリフレッシュを勧める眼科医も多いのです。もともと首こりが原因なので、目を休めたところで根本的な改善ができるわけがありません。治療すべきは首こりなのです」

何十年も悩み続けた症状が、1週間で完治する

 「めまいに関しても、誤った治療が横行していると言えるでしょう。耳鼻科のドクターは30年前には、メニエール病かメニエール症候群と診断していました。メニエール病は内耳の異常で起こるのですが、数は非常に少ない。そのほかの数多くのめまいはメニエール病に似ているので全部メニエール症候群と診断していました。東京脳神経センターには、メニエール病という診断を受けた患者さんでイソバイドという頭蓋内の水分を少なくする薬を何年も飲まされているにもかかわらず、めまいが治らないという患者さんが多くやってきます。手術までしたけれども治らないという患者さんさえいる。ところが首の治療をしてみると、きれいさっぱりめまいが消えていくのです。耳鼻科の医師は頚の筋肉が原因のめまいが、いかに多いかを知らないのです」

 体のあちらこちらに小さな不調を抱え続けているにもかかわらず、複数の病院を訪れても原因がわからないという患者は少なくない。いわゆる不定愁訴と診断されれば、効果的な治療がないと宣告されたも同然だ。

 「どこの病院でも外来患者さんの4人に3人までが不定愁訴の患者さんです。でも首こりに着目すれば、不定愁訴は治すことができます。何十年も悩み続けた頭痛やめまい、うつ症状が、1週間で完治したというケースだって少なくない。首はそれだけ重要なのです」

日頃からうつむき姿勢を減らし、首を守る必要がある

 たとえば過去、首のケガを経験したことで、何十年も経った後に不定愁訴が表れることもあるという。首こりについての知識がなければ、今、感じているうつ症状と、10年前のムチウチが関係しているとは、なかなか考えにくいだろう。こうした状況を打開するには、自ら熱心に情報収集するしか方法はない。

 「様々な病気を診療するはずの総合病院には眼科、神経内科、脳外科、耳鼻科といった専門がそれぞれあるのに、それぞれを横断するような知識を持った医師がほとんどいません。ですから不定愁訴の患者はたらいまわしのような状態になり、どこで診てもらっても治らない。こうした医療のあり方も患者さんを不幸にしています。また、ムチウチは『頚筋症候群』の代表です。追突事故により首の筋肉の異常が起こり、副交感神経が働かなくなり、たくさんの複雑な症状が出るのです。『頚筋症候群』の治療をきっちりすることで、90%以上の人が事故前の状態に戻っています」

 不定愁訴やうつ症状に悩まされる前に意識すべきは、長時間のうつむき姿勢を極力減らすこと。そして日頃から、首の筋肉を意識的に休めるといった行動が必要だ。さらに推奨されるのは、首の筋肉を少しでも鍛えるとか、首を冷えから守るといった対策を行うことだ。ほんの少しの意識で、無数の病気から身を守ることができるかもしれないのだ。

首こりから起こる17疾患(頚筋症候群の治療で治癒)

(1)頭痛(緊張型、一部片頭痛)
(2)めまい(頚筋性)
(3)自律神経失調症
(4)うつ(自律神経性)
(5)パニック障害
(6)ムチウチ
(7)更年期障害(難治性)
(8)慢性疲労症候群
(9)ドライアイ
(10)多汗症
(11)機能性胃腸症
(12)過敏性腸症候群
(13)血圧不安定症
(14)VDT症候群
(15)ドライマウス
(16)不眠症
(17)食道嚥下障害(機能性)

[nikkeiBPnet]

Posted by nob : 2016年03月02日 13:29

言わずもがな、、、拡散された放射性物質は30種類以上、検出されないことと存在しないことは似て対極的に非なるもの。。。

■<福島沖>セシウム基準超の魚 ほぼ0%

 福島県沖で捕れる魚から、東京電力福島第1原発事故の影響とみられる放射性セシウムが国の食品基準値以上に検出される可能性はほぼ0%で非常に低いとする推計を、水産総合研究センターの岡村寛・資源管理グループ長らがまとめ、29日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。

 ただ、淡水魚のイワナや海の底にすむシロメバルなど福島県の魚の一部で基準値を超える可能性が比較的高いものもあった。

 研究は、厚生労働省が公開した水産物中のセシウム134、137の検査結果を利用。2015年9月時点の状況を推定した。

 福島県では、原発事故以降、1キログラム当たり100ベクレルの基準値を超える可能性は一貫して低下しており、「海の生物」「淡水の生物」とまとめて見た場合、ほぼ0%だった。

 ただ、20ベクレルを超える可能性を見ると、海の生物はほぼ0%だが、淡水の生物は7.5%だった。川や湖にすむ生物は放射性セシウムを排出しにくいことが原因とみられる。

 魚種別では、イワナは基準値を超える割合が1万匹に約8匹、シロメバルが千匹に約7匹と、他の種より頻度が高い計算になった。

[河北新報]

Posted by nob : 2016年03月02日 12:57

どれだけ同じ時間と空間をとおして同一の価値観を共有できるか、、、真の友人も生涯の伴侶や家族も、かけがえのない親密な関係づくりには、膨大な手間暇がかかります。。。

■「本当の友達」が0人…孤独を感じる大人の特徴が明らかに

「あなたには、本当の友達はいますか?」

こう聞かれて、素直に「はい」と答えられる人は何人いるのだろうか?

しらべぇ編集部では「本当の友達は0人だと思っている人」がいるのかを知るべく、アンケート調査を実施。友達の定義は、いったいどのようなものなのかと、深く考えさせられる結果になった。

■女性よりも男性の方が孤独を感じている
調査の結果、「本当の友達が0人だ」と答えた人はおよそ3割。約3人に1人はまったく友達がいないか、あるいは付き合いがあっても心の底から信頼しあっている関係ではないらしい。

男女別で見ると、女性よりも男性のほうが友達がいないと感じている人が多いようだ。

女性はよく「おしゃべりだ」と言われるが、おしゃべりの中から自然と人間関係を構築しているのかもしれない。男女年代別で見ても、すべての年代で女性より男性のほうが友達がいないと思っている割合が高いとわかる。

とくに40代、50代の男性で割合が高くなっているのが印象的だ。この年代は会社である程度のポジションがあり、周囲にたくさんの人がいるはずだが…。

仕事を通しての付き合いでは友達と呼べる関係を築くのは難しく、孤独を感じているのだとすれば悲しい話だ。

■草食系は恋人どころか友達を作るのも困難…?
最後に傾向別の特徴を見ると、納得のいく結果だった。

コミュニケーション力が高いと思っている人は、当然ながら友達作りもうまいようだ。一方、草食系な性格の人は、4割以上も友達が0人だと思っている。

草食系であれば、自分から積極的に人と絡むことも少なそう。人々の草食化が進むと結婚率が下がるだけでなく、友達さえできない割合が増えるようだ。

心から信頼の置ける友達を作るのは、簡単ではない。自分には友達がいないと深く悩んでいる人は、世の中の3人に1人は本当の友達がいないと思えば、少しは気持ちが楽になるのではないだろうか。

(文/しらべぇ編集部・ニャック)

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年1月22日~2016年1月25日
対象:全国20代~60代の男女1,340名

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2016年03月02日 10:57

またまた珈琲の話題(苦笑)、、、毎日いただいていますが、こうした効能を実感したことはないのですが。。。

■仕事、運動、セックスライフまで!コーヒーに秘められた素晴らしい効能

 仕事をはじめる前や、ひと段落ついた時の休憩にコーヒーが欠かせないという人は多いだろう。もちろんコーヒーの効能は仕事面だけではない。時には億劫になる運動に対しても、コーヒーで“ヤル気”を起すことができるという。

■コーヒーを飲むと運動が億劫ではなくなる

 年明けから早くも2か月が過ぎようとしているが、今年の抱負に運動不足の解消という目標を掲げた向きも少なくないのではないだろうか。しかしお正月太りが話題になる時期を過ぎた今、ちょっとばかりモチベーションが落ちてくることもあるだろう。マラソン大会出場などの目標が設定できれば日頃の運動の励みになるかもしれないが、忙しいビジネスパーソンにはそこまでのスケジュールの余裕がない人も多い。だがそんな向きにも嬉しい研究が先頃発表されている。ついつい億劫になりがちな日々の運動も、コーヒーを飲むと俄然ヤル気が沸き起こってくるというのだ。

 英・ケント大学のスポーツ運動科学部が行なった研究によれば、スポーツの練習計画にコーヒーを有効活用できることが指摘されている。例えば新年の抱負などで、現在よりも運動量を増やそうと心に誓う人は多いのだが、残念ながらそのうちの大部分は6ヵ月以内に挫折してしまうということだ。しかしこの事態を避けるのにカフェインが有効に働くという。コーヒーを飲んでカフェインを摂取することで、「身体を動かすこと=億劫なこと」という認識が薄れてくるというのである。

 必要に迫られない運動を億劫と感じることは、なるべく“省エネ”状態を保とうする人体にとってはごく自然であり、我々は本質的に怠惰な存在であるとも言える。しかし英・ケント大学のサミュエル・マルコラ教授によれば、カフェインによって運動が努力を伴うものであるという認識が薄らぎ、むしろ身体を動かしたい気分にもなるという。つまりコーヒーが、エンジンのスターターのような役割を果たすのである。運動に限らず特に寒い時期などは身体を動かすのが面倒に感じられることもあるだろうが、やはりそういう時は一杯のコーヒーがまるで“気付け薬”になることを覚えておいても良さそうだ。

 しかし今回の研究では、コーヒーがスターターになるのは今のところ日頃から運動や肉体労働をしている人々のみに適用されるということで、机に向かう時間が長い人々にも同じような効果を及ぼすかどうかが判明するのは今後の研究次第であるという。しかしコーヒー好きにとっては、運動をするしないに関わらずコーヒーブレイクが気分をリフレッシュしヤル気を復活させてくれるものであることは周知の事実ではないだろうか。仕事に運動にと、様々な局面でコーヒーをうまく活用していきたいものだ。

■コーヒー好きはストレスに強いことが科学的に判明

 このように人をヤル気にさせるなど、コーヒーには様々なポジティブな効能があるのだが、どうしてカフェインがこのような働きを見せるのか、実はこれまであまりよくわかっていなかった。しかし最新の研究によって、コーヒーが身体に影響を及ぼすメカニズムが解明されつつある。その秘密はアデノシンにあるということだ。

 細胞の中にあるアデノシン受容体と体内で分泌される化学物質のアデノシンは、お互いに結びつくことで細胞間の情報伝達を行なっているのだが、その中でも興奮や覚醒状態を制御しているのがアデノシンA2a受容体である。このアデノシンA2a受容体にアデノシンが結びつくことで、平静時の人間はあまり興奮することなく過ごすことができるのだが、アデノシンの代わりにカフェインもこのアデノシンA2a受容体と結びつくことができることがわかってきているのだ。ということは、カフェインを摂取することで普段は抑えられている興奮状態や覚醒状態が遮られることなく身体に現れてくるということになる。これによって血圧が上昇して代謝が促進され、眠気覚ましや疲労感の軽減、計算や記憶の効率化などにつながるのだ。

 ポルトガル、アメリカ、ブラジルの研究者たちが合同で行なった研究では、マウスを使った実験が行なわれている。マウスを2グループに分け、一方のグループには飲み水にカフェインを混ぜて日常的に摂取させ、まさにコーヒー好きの人間のような状態にしたのである。このグループのマウスにカフェインを与え続けて3週間が過ぎた後、両方のグループのマウスを同一条件の劣悪な環境下に置いたという。その環境とは例えば湿った寝床、傾いた床、狭い空間での共同生活、食糧と水の欠乏といった条件だ。マウスにとってみれば突然“ストレス”が襲ってきたことになるが、カフェインを摂取していないグループのマウスは寝場所を移動するなどそれまでの行動様式を変化させた一方、カフェインを摂取していたマウスは特にこれまでと変わった様子を見せなかったという。つまり、カフェインを摂取していたマウスはよりストレスに強くなっていることが確認されたのである。

 この研究によって、カフェイン摂取とストレスへの耐性には因果関係があることが証明されたと、ポルトガル・コインブラ大学のロドリゴ・クンハ准教授は主張している。眠気防止や疲労の軽減、頭脳の明晰化のほかにも、クンハ准教授によればカフェインにはうつ的な気分を遠ざける働きもあるということだ。ただし誤解してはいけないのは、カフェインの摂取で本来持っている能力が向上するわけではなく、眠気など能力を低減させる要素を取り除く働きをしているということだ。そしてもちろん、就寝前にはカフェイン摂取を避けるなどの配慮も必要である。

 今回の実験はマウスを使ったものだけだったが、近い将来には人体を使った実験でより詳細なカフェインの“効能”が研究されることになるということだ。コーヒー好きにとっては、1日のカップ数がますます増えてしまいそうな話題が続いている。

■コーヒーを飲んでいる者はEDになり難い

 あらためてコーヒーの素晴らしさを確認させられる話題が続いたが、男性にとってはさらに喜ばしき研究も報告されている。日常的にコーヒーを飲むことは、男性機能の向上、維持に多大な貢献をしているというのである。

 昨年に米・テキサス大学健康科学センター・ヒューストン校の研究チームが実施した調査によれば、日常的にコーヒーを摂取することと、男性器の機能には関係性があることが発見された。コーヒーを愛飲している男性には嬉しい話題ではないだろうか。

 調査で判明したのは、20歳以上の男性で1日に2、3杯以上のコーヒーを飲んでいる者は、まったくコーヒーを飲まない者よりもED(勃起不全)になり難いというということだ。この傾向は体重が重い男性のグループで特に顕著であるという。オーバーウェイト気味の男性はもちろんダイエットを意識すべきであるが、ひとまずはコーヒー(砂糖無し)を飲むことでいろいろな恩恵を受けられることになる。

 研究論文の共同執筆者であるワン・ラン博士によれば、実はコーヒーはED治療薬である「バイアグラ」と同じ効能があるという。コーヒーのカフェインが動脈を弛緩させて血流の流れを良くし、男性器の勃起を手助けするということだ。

 もちろんカフェインの摂り過ぎや糖分には注意しなければならないが、コーヒーの効能は仕事から運動、セックスライフにいたるまで日々の生活の中で多岐に及ぶものであったのだ。いろんな局面で“コーヒーブレイク”のちょっとした時間を活用していきたいものだ。

文/仲田しんじ

[@DIME]

Posted by nob : 2016年03月02日 10:46

10年生存率データ、、、二人に一人、貴方か私、癌は誰にも身近な病です。。。

■がんの10年生存率を読む
長期戦か短期決戦かで生活設計を

 がん診療、研究を実施する国公立病院など32施設が加盟する全国がん(成人病)センター協議会(全がん協)が28種類のがんの10年生存率を公表した。

 1999~2002年に診断と治療を受けた約3万5000例のデータで、これだけ大規模な情報公開はわが国では初めて。

 それによると、全臓器・全ステージ(病期)の10年生存率は58.2%だった。臓器別では甲状腺がんの90.9%に続き、前立腺がん84.4%、子宮体がん83.1%、乳がん80.4%と続く。

 このところ増加傾向の大腸がんの10年生存率は69.8%、がん死因トップの肺がんはぐっと下がって33.2%、ワースト1位は膵がんの4.9%だった。

 データを利用する際は、全病期を丸めた生存率を鵜呑みにするのではなく、病期別のデータを参考にする必要がある。病期が1期の「早期」と4期の「進行・末期」とでは条件が違い過ぎるからだ。

 実際に経過途中の5年生存率を見ると、前立腺がんの場合1~3期は100%だが、4期では5年生存率でも54.5%まで下がる。

 前立腺がんは治療の選択肢が多いこともあり、他の臓器や骨への転移が深刻ではない限り「手を替え、品を替え」余命を引き延ばすことが可能だ。言い換えれば「転移」を抑える長期戦に耐える覚悟が必要だということ。

 一方、肺がんの5年生存率は、全病期を通じて39.5%。1期は77.9%と8割近いが、4期になると5.6%と衝撃的な数値が出てくる。しかも病期が進むほど治療開始1、2年目の生存率ががくっと落ちる。早期発見の重要性は言うまでもないが、短期決戦で濃厚な治療を覚悟すべきだろう。

 逆に女性の乳がんは10年生存率でも8割以上と高いが、ジワジワと低下し続けるのが特徴。一般に治癒の目安といわれる5年を過ぎても再発・転移の可能性があり、10年、20年はがんと付き合う心構えと経済計画が必要だ。

 なにせ、2人に1人ががんにかかる時代。このデータはいたずらに余命に怯えるのではなく、がん発症を織り込んだ生活設計を立てる際の参考にしたい。

(取材・構成/医学ライター・井手ゆきえ)

[DIAMOND男の健康]

Posted by nob : 2016年03月02日 10:38

うつも一過性の病、風邪が治るようにうつも治りますが、また風邪を引くように心身が弱ればまたうつにもかかります、、、焦らずゆったりいきましょう。。。

■冬はひきこもる季節です。冬うつの対処法

樫出恒代
漢方薬剤師・漢方ライフクリエーター。

新年を迎え、

みなさまいかがお過ごしですか?

漢方薬剤師・漢方ライフクリエイターの

樫出恒代です

1月に入ってすぐに

漢方の勉強会で、宮崎県の高千穂に

行ってまいりました。

パワースポットとして

神話のふるさととして有名なところ。

樫出さん 風景

朝の高千穂。冬の冷たい空氣と朝日。

こんもりした山々がまるで、

日本むかし話を彷彿させてくれます。

氣持ちもおだやかに

ふぅーっと、深呼吸。

山の中で不便だから、

ここに高速道路を作ろう、と計画しても

いろいろな事情で中断してしまい

できないのだそう。そんなお話を聞いたら

神様がこの場所を守っているからなのかな、と

思いました。

高千穂のエネルギーをいただいた

静かな冬の1日でした

さて、

漢方的に「冬」は

閉じる季節といわれます

寒い時だから、寒さから身を守るために

門を閉じる

中国最古の医学書の

黄帝内経・素問に書かれているように

冬は「閉蔵」(へいぞう)といわれます

すなわち

臓器が閉じる

内臓のはたらきが

おやすみしたい時

動物たちは冬眠し

植物たちは土の下で養分を吸収しながら

じっと春を待ってます

人だって、本当は

わたしだって、本当は

あったかいお布団の中でぬくぬくと

していたい

北風ピープー吹く中へ出かけないで

こもっていたい

もぐっていたい

夜は早く寝て、朝はゆっくり起きたい

そんな気持ちについつい

なります、冬は寒いから。

でも、それが正解なんです

漢方ではOK。

なるべく動かない、キャピキャピして

エネルギーを出しすぎない

汗もだらだらかかない(汗もエネルギー)

疲れることをしない

これをやらなければ!とか思わなくていい

ダイエットなんてもってのほか

いまの自分にあ〜、満足。

その心境でいることが、

自分の奥を養うこと。

それが

冬の漢方的過ごし方

そして、次の季節の春にむかって

たくさんエネルギーためておくことが大事です

それでも

冬になると

落ち込んだり、やる氣がなくなったり

引きこもりになったり

多くの時間うつうつする

悲しい・虚しい

なにをするのもおっくう

甘いものや炭水化物が無性に食べたい

太る

などのご相談、増えます

こんな症状「冬うつ」ともいわれます

もし、そうなったらの対処法は?

「冬うつ」の対処法

①自分を責めないで

ただただ悪循環にはまるだけだから

②晴れた日には

あったかい太陽のひかりを浴びる

③少し気分のよい日は

ちょっとでも歩いてみよう

④ぬるぬる、ねばねばの食べ物を食べる

例えば—納豆・山芋・オクラ・モロヘイヤ・もくなど

これらには疲れをとり、氣力をあげるパワーがあります

⑤漢方薬も試してみる

例えば、

双参(そうじん)—配合されているエゾウコギが幸せホルモンのβエンドルフィンを出す手助けをしてくれます

などなど

無理をせず、できることからはじめてみて

ください

こころだけに注目せず、

少しづつ

体力をつけていくことをはじめてみましょう

からだとこころはひとつだから。

冬うつで悩んでいて

朝は12時にしか起きられなかった方が

だんだん、自分を責めることをやめ

自分を認めることを受け入れて

自分の人生で

やりたいことを考えはじめて

少し歩く時間をつくって

漢方も飲んでくださって

いまでは、冬でも

朝4時起きでホテルの朝食の仕事を

始めるまでになった

すばらしいですね。

過去と他人は変えられない

未来と自分は変えられるんだから。

今年も漢方の知恵

どうぞよろしくお願いいたします。

[OurAge]

Posted by nob : 2016年02月24日 17:08

まずは今、そして明日に不安を感じることから、、、大丈夫、いつからでもどこからでもやり直せるし、新たに始められる。。。

■40代で下流老人としての未来が確定しつつある人たち

『下流老人』とは社会福祉士・藤田孝典氏の著書で、その定義は「生活保護基準相当で暮らす高齢者およびその恐れがある高齢者」のことだが、人生のボタンを掛け違え、早くも下流老人としての未来がほぼ確定しつつある40~50代の人たちがいる。その胸中に迫った。

「下流老人」が決まりつつある人の胸中とは?

 高校卒業後、ドラマーを目指し上京した田山健二さん(仮名・45歳)は、30歳で結婚をするも「嫁に甲斐性のなさを責められ」離婚。その後35歳で再婚。前回の教訓を生かし、バンドは続けつつ東京ガスに就職した。15歳年下の二番目の妻は従順で、夢の実現も望んでくれていたが……。

「子供が欲しいと毎日言われて……。子供を養えるほどの収入ではなかったのでプレッシャーでした」

 そうして二度目の離婚。それ以降は生活保護受給者の道を選んだ。

「とにかく、音楽を諦めきれなかったので、今の生活はすごくラク。まあ最終的にはホームレスになって野垂れ死にするんだろうけど」

 三田恵理子さん(仮名・50歳)は昨年、15年以上勤めていた外資系の会社から突然リストラされ、失業保険と貯金で生活している。もう一つの悲劇は、高額だった給料をブランド品や外食などで派手に散財していた頃の金銭感覚が抜け切れていないこと。

「まさか50歳でリストラされるなんて思わなかったから」

 彼女の財布からは、今も大量の高額領収書が。「こないだ友人に不幸があったので喪服を買った」という領収書の額面は18万円。先行きが不安ではないかと尋ねると、「私はお金に困ったことが一度もないしすごく運のよい人生を送ってきているから今回も大丈夫。専属の占い師に毎月開運してもらっているし」と話す。一度メンタルバランスを崩すと、下流に転落しても自覚できなくなる。自覚症状はさほどないが、下流老人への道をひたすら突き進んでいる。

 某美術大学卒の千石アキラさん(仮名・47歳)は大学時代の同級生と駆け落ち同然で結婚したが、ほどなくして離婚。その後は、裕福な両親のもとへ戻りイラストや挿絵の仕事をしながら暮らしていた。しかし、42歳の時に父親が肝臓がんに冒され、その後半年もしないうちに母親も倒れそのまま認知症を発症。妹は結婚して遠方にいるため頼りにならず、介護によって職も一気に失う。父親が他界すると、遺産の半分以上を使って自宅をリフォームしカフェを併設。母親の介護をしつつ、できる仕事を考えた結果だった。しかし、母親の通院や突発的な用事などでカフェの定休日は不定期。これでは固定客もなかなかついてくれない。

 また「美大卒」、「芸術家」ということにプライドがあるため、派遣などで働くことは断固拒否。正社員になったことがないので、厚生年金も受給されない。遺産がなくなるのは時間の問題だが、「母が死んだら生命保険3千万円が入るから老後は大丈夫」とすまし顔だ。妹と分けると、老後資金としては微妙な額だが……。

40代で「下流老人」が決まりつつある人の胸中とは?

「カフェは個展を開いたり、作品の展示もできて美術と一体になれる仕事だから」(千石さん)。肝心のカフェは開店休業状態だが……
 皆、今のところ平静を保っているが、体の自由が利かなくなる頃には何を思うだろうか。2/23発売の週刊SPA!では「[下流老人]になる人の意外な徴候」という特集を組んでいる。その徴候は早くも40代で表れるという。気になる方はぜひチェックしてほしい。 <取材・文/週刊SPA!編集部>

[日刊SPA]

Posted by nob : 2016年02月24日 16:59

言わずもがな、、、しかし自らが信じることを信じるように実践する他はない。。。Vol.2/如何なるメソッドも諸刃の剣、バランスこそがすべてだと思います。。。

■やっぱり危ない!?
「糖質制限ダイエット」第一人者が急死した

真っ二つに分かれる評価

炭水化物さえ食べなければ、何を食べてもいい。簡単でしかもすぐに痩せられて糖尿病も治る。だが、甘い謳い文句ばかりを信じると、思わぬ落とし穴が待ち受けているかもしれない。本当に大丈夫か。

あんなに元気だったのに

「『糖質制限ダイエット』で急激に痩せられた頃は、心配したんです。打ち合わせをしていても、痩せる前に比べてぼーっとしてるかなと思うこともありました。やはり糖が足りてないのかなと。でも見た目は元気そうだったので、まさかこんなことになるなんて……」

桐山氏と10年来の付き合いのある担当編集者は、こう言って肩を落とした。

2月6日未明、ノンフィクションライターの桐山秀樹氏が逝去した。享年61。関係者によれば、宿泊先のホテルの部屋で亡くなっていたという。

「今度一緒に飲む約束もしていたのに、あまりに突然のことで言葉もありません。死因は、はっきりとは分かっていませんが、心臓系の疾患だと伺っています」(知人)

桐山氏は、1954年愛知県生まれ。学習院大学を卒業後、ホテルジャーナリストとして活躍。旅行、リゾート、レストランのサービスについて多くの批評と著書を執筆してきた。ホテル業界でその名を知らぬ者はいないほど、業界に精通した人物だった。

数年前からは妻と二人で軽井沢に拠点を移し、執筆活動に勤しんでいた。

ホテルジャーナリストとして活躍する一方で、近年、桐山氏が一躍注目を浴びたのが、炭水化物を一切取らない「糖質制限ダイエット」である。

桐山氏がダイエットを始めたのは'10年、56歳の時。当時は、身長167・5㎝で、体重は87kg。ウエストは100㎝超もあった。痩せることを決意したきっかけを、桐山氏は、かつて本誌にこう語っている。

「咳が出るので、最初は風邪だと思っていたんです。だが症状は次第に重くなる。呼吸も苦しくなり、食べたものを咳とともに吐くようになった。

医師から告げられた病名は「糖尿病」—。やはり来たかと、頭をガーンと叩かれたような衝撃を受けた。さらに心臓肥大という診断まで出た。糖尿病による動脈硬化で、心臓にまで影響を及ぼしていたという。異常なまでの息苦しさはそれが原因だった」

飲食のルポを書くことも多く、深夜の執筆中に揚げ物やパスタなど高カロリーなものを食べ続けていた。糖尿病は、長年の「不摂生」な生活の結果だった。睡眠不足、運動不足も明らかだった。

糖尿病と診断された時の検査結果は、血糖値が215(正常値は109以下。カッコ内以下同)。糖尿病の指標である過去2ヵ月の血糖平均値、HbA1c(へモグロビンエーワンシー)は9・4(5・8以下)と非常に高い数字が出た。

血圧は上が200以上、下が100近くあり、いつ倒れても不思議ではない状況だったという。

「このままの状態で放っておくと生死に関わる」

と医師から忠告され、桐山氏が実践したのが、前述の「糖質制限ダイエット」だった。

3ヵ月で15kg痩せた

その日以来、あれほど食べていたご飯や蕎麦、パスタなどの炭水化物を一切食べないようにした。代わりに主食として食べるのは、豆腐やチーズ、肉、魚。酒は焼酎、ウィスキーはOKで、赤ワインも少量なら問題ない。そして日々の散歩も欠かさないように努めた。

「結果はすぐに出た。なんと1週間で5kg痩せ、3ヵ月後には血糖値は93に半減、体重は15kgも減った。数値の上では糖尿病を脱したことになる。おかずを満腹食べて酒を飲んで、しかも痩せられる。糖尿病は良くならないと諦めている人には、短期間でここまで改善することは『奇跡的』と感じられるはずだ」(桐山氏)

糖質ダイエットをする際、桐山氏が参考にしたのが、京都の高雄病院理事長の江部康二医師の著書『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』だ。

「糖質制限ダイエット」の提唱者である江部医師は、そのメリットをこう強調する。

「ご飯やパンなどの糖質を抜けば、あとは満足するまで何を食べてもいいので、他のダイエットに比べて、圧倒的に楽に誰でも簡単に始められるのです。

糖質摂取を減らすと主な栄養素は脂肪とたんぱく質になり、食後の血糖値は上昇しません。この場合、肝臓でアミノ酸や乳酸などからブドウ糖を作るので低血糖にはなりませんし、その際一定のエネルギーが消費されるので寝ている間に痩せていくのです。

さらに脂肪が分解され、脳や体のエネルギー源となるケトン体の血中濃度が、非常に高くなる。つまり糖質を摂らなくとも脳はちゃんと働き、体重はどんどん減少するのです」

その後、桐山氏は同じく肥満で糖尿病を患う中年男性たちと「おやじダイエット部」を結成。皆で集まり楽しく食事をしながら、我慢せず痩せるダイエットを実践してきた。その活動を綴った『おやじダイエット部の奇跡』はシリーズ化され、テレビでも取り上げられた。

糖尿病も改善され、体も軽くなったはずだった……。にもかかわらず、なぜ今回のような事態が起こったのだろうか。

「桐山さんは亡くなるまで、糖質制限をずっと続けていました。リバウンドもなく、体重をキープされていましたね。痩せて健康になったはずなのに、なぜ急に亡くなってしまったのか分かりません」(前出の知人)

糖質制限ダイエットの旗手であった桐山氏が亡くなったことで、誰もがこの食事療法に「不安」を覚えてしまうのは、当然のことだろう。

真っ二つに分かれる評価

現在、糖質制限ダイエットについては、専門家の間でも肯定派と否定派、真っ二つに意見が分かれている。

京都大学大学院の森谷敏夫人間・環境学研究科教授はこう警鐘を鳴らす。

「糖質は摂らないほうが良いと言う医者がいますが、これは大きな間違い。そもそも医学部には栄養学を学ぶ機会がないので、食生活に関する知識が不足している医者が多いんです。ラットの実験では糖質を摂らなくても問題ない事が証明されているので、多くの医者は人間の体にも当てはまると言うのですが、それは無理がある。ラットと人間では脳の大きさが全然違うんですから。

言っておきたいのは、脳を動かすエネルギーは100%、『糖』だということです。炭水化物を食べずに、脳を正常に保つためには、一日に大量のたんぱく質や脂質を摂らなければなりません。数kgもの肉を食べ続けることは現実的じゃない」

とはいえ、痩せれば血糖値も下がり、健康になるのではないか。

「痩せたのは脂肪が落ちたからではなく、体内の水分が無くなっただけなんです。糖エネルギーが不足すると、それを補うために、筋肉を分解してアミノ酸に変えて脳に送ります。その時に水分を使用するので、体重が落ちるんです。でも脂肪は減っていない。

糖質制限ダイエットをしている人は、慢性的な眠気を抱えており、すぐ眠ってしまうのが特徴です。これは脳が極力エネルギーを使わないように指示を出すためなんです。動かないのが一番エネルギーを使いませんからね。

一方で筋肉量はどんどん落ちるので、骨がスカスカになり骨粗しょう症になる危険性もある」(森谷氏)

さらに愛し野内科クリニック院長で、糖尿病を専門に診ている岡本卓医師は、「糖質制限ダイエットは死を招く恐れまである」と忠告する。

「'06年に『ランセット』『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』という世界の二大医学誌に、糖質制限ダイエットを厳格に実行すると、体内に老廃物が溜まり、体が酸化し非常に危険な状態に陥るケースが報告されました。

スウェーデンの医師は、たんぱく質ばかりを摂ることで、悪玉コレステロールが溜まり、動脈硬化を招き、心筋梗塞や脳梗塞が増えたという結果を発表しています。

短期的にみれば体重も減るからいい数値が出る可能性がありますが、一年以上の長期にわたって実行する場合は、悪影響が出る可能性が高い」

実際に体の不調が表れた医師もいる。医療法人再生未来Rサイエンスクリニック広尾院長の日比野佐和子医師だ。

「私が糖質ダイエットをしたのは36歳の時でした。あっという間に15kgも痩せたので喜んでいたのですが、しだいに頭がぼーっとする状態が続くようになりました。

そしてある朝、目覚めると右半身が麻痺してまったく動かなくなったのです。しばらくしてなんとか動けるようになったので、病院に行きMRIを撮った結果、脳梗塞の一歩手前の一過性脳虚血発作を発症していることが分かりました」

検査の結果、たんぱく質や油分を摂りすぎることで、脂肪飽和になり、一時的に脳の微小血管が詰まったことが原因だと判明した。

「炭水化物以外なら、なんでも好きなだけ食べていいという言葉に踊らされるのは危険です。大切なのは糖質制限のやり方なんです。たとえばサラダから食べて、最後にご飯を食べるように、食べる順番を変えるだけで食後の血糖値の上昇を抑えることができる。

日本で認識されている糖質制限ダイエットは、とにかくご飯を含む炭水化物を一切食べないという間違った認識が独り歩きしている気がします」(日比野氏)

「特に高齢者の場合は、太っているからといって無理に痩せる必要はない」と語るのは、食物学学術博士の佐藤秀美氏だ。

「高齢者のほうが、消化吸収能力が落ちているため、若い人より内臓組織の原料となるたんぱく質を多く摂る必要があるのです。ですから炭水化物を摂らず、たんぱく質を糖質に変えていては、本来摂取されるべきたんぱく質が吸収されず、他の臓器に負担が出てくる。

それでも健康のために痩せる必要がある人は、いきなり糖質をまったく摂らないようにするのではなく、お菓子や甘い物などの間食を減らせばいいのです。数値に惑わされず、何のためにダイエットするのかをもう一度、考えてください。痩せることより、長生きすることのほうが重要なのです」

もし痩せていなければ……

このように糖質制限ダイエットのデメリットを指摘する声は多い。だが仮に、桐山氏が体重を減らさず、血糖値を下げていなければ、糖尿病はさらに悪化していただろう。もしかしたら、より死期を早めたかもしれない。

桐山氏の良き相談相手で、糖質制限ダイエットを推奨してきた前出の江部医師は、今回の死因をこう推測する。

「桐山さんが亡くなられたのは本当に残念ですが、直接的な原因は、糖質制限ダイエットではないと考えます。

桐山さんの場合、もともと心臓が苦しくなり、医者に駆け込んだところ糖尿病が発見されましたが、そうなるまでに何年間、高血糖の期間があったかが問題です。

『高血糖の記憶』と言うのですが、いくら血糖が正常になっても、過去に一旦発症した血管の狭窄は、簡単にはなくならないのです。痩せて安心する人も多いのですが、定期的に検査をしないと、心筋梗塞などを起こす可能性があるのです」

即効性があり、楽に痩せられる糖質制限ダイエットには、もちろんリスクも生じる。かといって、そのまま肥満を放置していれば、病気を悪化させるばかりだ。

桐山氏の葬儀は、遺族の意向により密葬で執り行われた。桐山氏と親交のあったホテル関係者が語る。

「桐山さんの取材スタイルはとにかく『現場主義』。年間100泊ほどホテルに泊まり、実際に自分で体験し、そのホテルの問題点を鋭く突っ込んでくれました。

一方でユーモアのある方で、よくコンシェルジュの女の子たちに駄洒落を言って笑わせていました。あと、とにかく博識で歴史からスポーツまで詳しかったですね。神経が細かすぎるくらい、いろいろと気配りをする人でした」

何のために痩せるのか、健康のために優先すべきは何なのか。桐山氏の死は、それをもう一度考える機会を、私たちに与えている。

[現代ビジネス]

Posted by nob : 2016年02月24日 16:48

言わずもがな、、、しかし自らが信じることを信じるように実践する他はない。。。

■桐山秀樹さんの急死で波紋 「糖質制限ダイエット」専門家はリスク指摘

 ご飯やパンなど炭水化物を控える「糖質制限ダイエット」の第一人者として知られたノンフィクション作家、桐山秀樹氏が今月6日、心不全のため61歳で急死したことで波紋が広がっている。桐山氏の関係者は死因と糖質制限との関係を否定しているが、専門家からは、極端な糖質制限を長期に行うリスクを指摘する声も上がっている。

 糖質制限とは、ご飯やパン、麺類、ジャガイモなど炭水化物(糖質)の多い食品を食べない糖尿病患者のための食事療法。糖質だけを控えれば肉や魚は制限なく食べてもよく、カロリー計算のいらない手軽さから糖尿病患者だけでなく、ダイエットをしたい人にも人気となっている。

 桐山氏は糖質制限食の実践者として、中高年向けのダイエット本を多数出版。夕刊フジでもその効果について「医者いらずで糖尿病を克服し、メタボからも脱出できた」などと語っていた。

 一方、糖質制限食をめぐっては、日本糖尿病学会が「総エネルギー摂取量を制限せずに炭水化物のみを極端に制限して減量を図ることは、長期的な食事療法として安全性などの重要な点についてこれを担保するエビデンス(科学的根拠)が不足している」などと指摘。「現時点では勧められない」とする提言を公表している。

 これに対し、桐山氏は2013年4月の夕刊フジへの寄稿で反論した。糖尿病治療にはこれまで、カロリー制限食と薬物療法が用いられてきたものの、糖尿病腎症で透析などに陥る患者が後を絶たないなどと主張。「なぜ、肥満解消を含め効果の出ている糖質制限のみを否定するのか」「私は断固支持し実践し続ける」と結んでいた。

 糖質制限食の効果を宣伝してきた“生き証人”の突然の訃報は、衝撃を持って迎えられている。

 桐山氏の公私にわたるパートナーで文芸評論家の吉村祐美氏によると、桐山氏は今月5日朝に仕事場がある神戸市のマンションを出発。6日朝に東京都内のホテルの室内で発見されたという。死因は心不全。吉村氏は夕刊フジの取材に、糖質制限と死因との因果関係について「関係ないと聞いている」と否定した。

 こうした中、専門家からは糖質制限が及ぼすリスクを指摘する声も上がる。

 山野医療専門学校副校長で医学博士の中原英臣氏は「脳の活動を維持する栄養素となっているのがブドウ糖で、私たちは砂糖などを通じて摂取している。それを取らないということが『体にいい』とはいえない。さらに、長期的に摂取しないともなれば、個人差はあっても、体にいろいろな影響が出ても不思議はない」と話す。「健康的にやせるには、バランスの取れた食事をし、運動でカロリーを消費するということが基本だ」と中原氏は強調している。

[ZAKZAK]


■糖質制限ダイエットと「突然死」の因果関係は

『おやじダイエット部の奇跡』などの著書があり、“糖質制限ダイエットの伝道師”として知られるノンフィクション作家の桐山秀樹氏が急死していたことが分かった(享年62)。死因は心不全で、滞在中のホテルのベッドで倒れていたという。

 桐山氏は2010年に糖尿病と診断されたことをきっかけに、ご飯やパン、麺類、ジャガイモのような糖質(炭水化物)を多く含む食品を食べない糖質制限を実践。3週間で20kgのダイエットに成功した体験を広く紹介し、人気のダイエット法として定着させた。

 ネット上では、今回の悲報を伝えるワイドショーなどに批判が集中した。

〈まるで糖質制限ダイエットのせいだと言わんばかりの内容〉
〈ダイエットと死因の因果関係ははっきりしてないはず〉
〈心臓発作などの急死の原因に糖質制限ダイエットを加えようとしている〉

 糖質制限自体はもともと糖尿病を治療する食事法として一般的に行われているものだが、桐山氏の死去と過度な糖質制限ダイエットへの警告を結びつける報道に違和感を抱く視聴者が多かったのだ。

 では、糖質制限ダイエットは安全なのか危険なのか――。この議論はこれまでも度々繰り返されてきたが、じつは糖尿病の専門医でも「推進派」と「反対派」が拮抗しているのが現状だ。2014年5月に開かれた糖尿病学会の学術集会で糖質制限食の是非が話し合われた際も、意見は完全に割れた。

 推進派の医師は、糖質制限によって短期間で体重を減らすことができるメリットのほか、血糖や血圧、脂質の値がすべて改善し、糖尿病のさまざまな合併症予防も期待できると主張した。

 一方、反対派の医師からは、糖質を抑える代わりにタンパク質や脂質の摂取量が増えれば、腎機能や骨密度の低下、悪玉コレステロールの増加による動脈硬化や心筋梗塞のリスクが高まる、と真っ向から対立。糖尿病学会としては、〈長期的な食事療法としての遵守性や安全性などを担保するエビデンスが不足しており、現時点では薦められない〉(2013年に出した提言)と慎重な立場を崩していない。

 栄養学の観点から見た場合はどうか。栄養学博士の白鳥早奈英氏がいう。

「人間が考えたり動いたり、体全体の機能に指令を送っているのが脳で、その重要なエネルギー源になっているのが、糖質から作られるブドウ糖です。炭水化物の理想的な摂取比率は50~60%で、残りを脂質とタンパク質でバランス良く取ることが大切です。

 このバランスを極端に崩してしまうと、さまざまな体の異常をきたす原因となります。米やパンなどの主食を減らせば脳の働きが鈍くなりますし、その分、肉など脂質を多く取ると脂肪が増えてダイエットには逆効果となります。また、タンパク質の取り過ぎはプリン体を生んで尿酸値を高めたり、カルシウム不足になったりする弊害を招きます」

 白鳥氏によれば、「糖質も上手に取ればダイエット効果がある」と指摘する。

「たとえば、ご飯を食べる前に食物繊維を多く含んだ野菜を取る習慣をつけると、糖質の吸収や血糖値の上昇をおだやかにして、太りにくい体質をつくることができます。うどんなどの麺類を食べる場合も、食物繊維の豊富な海藻や山菜と一緒に食べれば心配ありません」

 さらに、白鳥氏は著書などで1日1回の『冷やごはんダイエット』を推奨している。

「ご飯やジャガイモが冷めると、でんぷんの一部が『レジスタントスターチ』という食物繊維に似た成分に変わるため、ダイエット効果が出てきます。

 そのため、コンビニでお弁当を買ってもレジで温めないほうがいいですし、うどんも冷やしうどん、ジャガイモも温かく煮たものよりポテトサラダのような冷たいメニューを選んだほうが太りにくいといえます」

 どんなダイエットでも「やり過ぎ」は禁物。糖質制限ダイエットも安全性の“お墨付き”がない以上、成功者のケースをそっくり鵜呑みにするのではなく、人それぞれ体調に合わせて工夫することも必要だろう。

[ガジェット通信]

Posted by nob : 2016年02月17日 19:44

白湯、私もお薦めします、、、私は保温力の高いサーモス山専ボトルを使用しています。。。

■ぼくが試している白湯の美味しい淹れ方や飲み方

先日yaottiさんがドリップコーヒー環境2015というエントリを書いていたのが記憶にあたらしいが、コーヒーはエンジニアだけでなく一服を必要とするすべての人にとってよく飲まれている嗜好品であろう。

ぼくもコーヒーは好きだし一服時によく飲んでいたのだけれど、最近はそれよりももっと飲んでいるものがある。

それは白湯だ。僕はいま猛烈に白湯にハマっている。今は冷たい飲み物はほぼ飲まず、白湯を2リットル/日のペースで飲んでいる。

この生活をはじめてからまだ腹痛に悩まされていないので一定の効果はあるらしい。

ところで、コーヒーには淹れ方や飲み方があるようだが、白湯にもまた淹れ方や飲み方があるはず。なので今回はぼくが現在試している淹れ方や飲み方について紹介したいと思う。

■ティファール
白湯を飲む上で欠かせないのは飲みたいと思った時にサッと白湯が飲めること。ティファールなら500mlを沸かすのに1~2分だ。快適な白湯ライフを送るためにはティファールは欠かせない。

■マグカップ
白湯は熱いので取っ手がないと飲みづらいためマグカップが良い。また、300ccくらいの大きさがちょうど良い。これより大きいと注いだ白湯が後半冷めた状態になるし、小さすぎると何度も注ぐのがめんどくさい。300ccくらいのマグカップに2~3回注いだらティファール内の白湯が空になるといったペースがよい。

■白湯+冷水
白湯はだいたい熱湯だからとても熱い。なにも考えずに飲むとやけどする。だからやけどが怖い場合は大抵水を足す。白湯8:冷水2くらいの割り方でちょうど良い。

■白湯+氷
白湯に氷を入れるという割り方もある。これは氷が溶けていく様をみていると落ち着いて良い。

■ゆっくり何度も飲む
喉をぎりぎりまで乾かせて、一気に飲むとビールなどは気持ち良いのだけどそれは体に良くない。いきなり冷たいものが胃に流し込まれると内蔵に脂肪がつきやすいという話もあるし一気飲みはやめたほうがよい。だからおすすめしたいのはずっと胃に白湯がはいっていてぽかぽかしている状態にすること。そのためにはゆっくりと何度もすこしずつ飲みつづけること。そうするとトイレにいく回数は増えるんだけど別に困ることはない。

■白湯毒出し健康法
白湯毒出し健康法というのがあって、アーユルヴェーダにもとづいて白湯を飲むと幸せになれるとか、慣れると甘く感じるとかかなりとんでもないことが書いてある。「正当な白湯」とか「水にヴェータを入れる」とか聞きなれない言い回しが多いのでコンテンツとして白湯のツマミに読むと良い。

■最後に
ここまでマグカップがいいとかティファールがいいとか色々書いたんだけども、結局のところ白湯の最も良い点は手軽ということなので何も考えず好きに飲むのが一番良い。白湯原理主義みたいなめんどくさい人にはならないためにもこだわりながらも適当につづけていけたらなと思う。

[All About News Dig]

Posted by nob : 2016年02月17日 19:37

「考えにくい」じゃない、、、「わからない」でしょっ。。。

■<甲状腺検査>放射線の影響「考えにくい」

 東京電力福島第1原発事故による放射線の影響を調べている福島県の県民健康調査検討委員会は15日、事故当時18歳以下だった約36万7000人を対象とした甲状腺検査で、がんまたはがんの疑いと診断された人について、放射線の影響とは考えにくいとする中間報告を取りまとめた。

 報告書によると、チェルノブイリ原発事故の例から、事故による甲状腺がんが4年以内に発症することは考えにくく、地域別の発見率に大きな差がないことなどから、因果関係を否定している。

 星北斗座長は会議後、「今の知見では被ばくの影響とは考えにくい」と従来の見解を示した上で「放射線との因果関係は完全に否定できるものではなく、今後も調査を継続していく必要がある」と述べた。

 甲状腺検査は、子どもの甲状腺の状態を把握する目的で2011年10月から実施した1巡目の先行検査と、原発事故の影響を調べるため14年4月に始めた2巡目の本格検査がある。

 検討委は15日、がんの確定診断を受けた子どもは2巡目で昨年11月の発表時から1人増え16人になったと報告した。1巡目は100人で変わらなかった。がんの疑いは1巡目が2人増の15人、2巡目が11人増の35人となった。

[河北新報]

Posted by nob : 2016年02月16日 14:09

万能の良薬、、、それはプラセボ(≒思い込み)。。。

■「ゴジラ」を想像したら胃がんが消えた?
「病は気から」ウソみたいな本当の話
作家・高橋三千綱さんインタビュー

病気って「ありがたい」!?

―糖尿病、肝硬変、さらに食道がんに胃がんという大病相手の闘病をつづった、自伝的小説です。病気と闘う過程は、やはり人生を見つめなおす機会になったのですか。

いや、そんな大仰なものじゃないんです。僕はもともと特別な人生観は持ち合わせていないんです。思い出を作ることが人生だと思ってきたから、若いころからやりたいことをいろいろやってきた。馬で40日もロッキー山脈を旅したり、映画を作ったり、ゴルフにのめり込んだり。

医者から「余命4ヵ月」と宣告されて死を意識するようになると、頭に浮かんでくるのはそういう昔の思い出ばかりなんです。この作品はその思い出を書いてみたわけですが、「なんだ、俺の人生って大したことないな。なんとなく愉快に過ごしてきただけじゃないか」と。

でも、昔の思い出に浸るのもなかなかいいものです。そういう意味じゃあ、一度大病を患ってみるのもいい。若い頃の思い出が自然によみがえってきますからね。だからこの本は、健康な人に「一度、病気に罹ってみたいな」と思わせるための本なんです(笑)。

―大の酒好きだった主人公が、糖尿病になって医者から止められている酒をなかなか断ち切れず、肝硬変になって苦しめられる様が描かれています。

フィクションの部分はほとんどないんですよ。実際、酒はなかなか止められませんでした。

闘病もそれなりに大変でした。一番まいったのは食道がんの手術の2ヵ月後、胃の中にあった静脈瘤の処置のため再入院した頃でした。手術を受けようとしていたのに、医師から「血糖値が高くて手術できない」と言われて、自宅に帰された。そうしたらその3日後、肝性脳症になってしまった。肝機能が低下しており、処理されるはずのアンモニアが脳に回って、意識障害を起こしてしまったんです。

夜中に下着のまま庭を歩き回ったり、お腹に激痛が走るのでトイレに行ったら脂汗が一升くらい流れ出たり。結局その時は救急車に乗って緊急入院する羽目になりました。

こんなに家族に迷惑をかけるのなら、こっそり毒キノコでも準備しておいて、いっそ自分で死んでしまえばよかった、と本気で思いました。

―終盤では、保険適用されていない再生医療の一種、幹細胞療法も試したことが書かれていますが、その先は描かれていません。現在、体調が安定されているのはその治療効果のお陰ですか。

結論から言えば、期待したような効果は上がりませんでした。本来、自分の皮下脂肪から抽出した幹細胞を培養してまた体に戻すというやり方なのですが、私の場合は幹細胞自体が弱っていたので、他人の幹細胞を使ってやったのです。

そのせいもあるのかもしれませんが、私の場合、どうやら功は奏さなかったようです。いま体調をなんとか維持しているのは、「大丈夫だ」と自分で自分に暗示をかけているからです。あとは何もしていません。

胃にがんが二つあったんですが、その一つは毒蛇のような形をしていたので、「これをやっつけるにはゴジラだ」とひらめいた。頭の中で、ゴジラに放射熱線を浴びせられた毒蛇が溶けていくシーンを何度も何度も想像していたんです。で、1ヵ月後に検査をしたら、がんが消えていた。

嘘みたいな話ですが、本当なんです。医者が、腫瘍マーカーの値を見て「おかしい、おかしい」と言うほど。内視鏡検査をしきりに勧められていますが、病気で血液中の血小板が少なくなっているので、もしも検査の時に出血したら大事になる。だから内視鏡検査も断っています。

―ラストは、主人公が家族宛てに「リビングウィル(生前の意思)」を書く場面で終わっています。「痛み止めを打ってもまだオレに意識があるようだったら、そっと一本燗酒をつけてくれ」という一文が胸に迫りました。

どこかは言えませんが、僕は自分の死に場所をすでに決めているんです。そこで大好きな日本酒を飲んで逝くのが理想の死に方なんです。

そのときのために、とっておきの徳利からぐい飲みまで全部用意してあります。友人の陶芸家にいろいろ作ってもらったけどなかなかしっくりこない。尾道の古道具屋でたまたま見つけた江戸時代のぐい飲みがとても良かった。5000円くらいのものですが、これで最後に燗酒を飲んで死のうと決めているんです。

―お酒への愛が深いのですね。

酒は僕の親友だったんですが、病気で飲めなくなってその親友を失ってしまった。

そうなると時間を持て余しちゃってしょうがない。だったら仕事をしようか、と思い至ったんです。僕はそれまで長い間小説を書いていなかったから、世の中からは忘れ去られたような作家でした。

その僕が入院してからは3冊も出しましたからね。「ありがとう肝硬変」というのはちょっと言い過ぎかもしれませんが、病気のお陰で執筆のエネルギーが増大したのは間違いありません。

この作品は確かに闘病記なのですが、病気の人ではなく、むしろ健康も仕事も人生のピークにあると自覚しているような人に読んでもらいたい。人は誰しも絶頂期には傲岸になりやすい。そういうときには気づきにくい、人間を重層的に見る視点を今作では描いたつもりです。読めばきっと、他人への接し方が柔らかくなると思います。

(取材・文/阿部崇)

[現代ビジネス]

Posted by nob : 2016年02月15日 19:21

ただ判らないというだけの声明(愚)

■「発がん率上昇は予測されず」 国連科学委、原発事故影響で認識

 原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR=アンスケア)は9日、東京電力福島第1原発事故の健康への影響に関する2013年福島報告書の追跡調査結果を説明し、「原発事故で発がん率が明確に上がるとは予測されない」との認識をあらためて示した。

 いわき市で同日、放射線の影響などについて学校や自治体、医療関係者らに説明した。同委員会のマルコム・クリック事務局長、報告書作成にあたった専門家らが登壇した。

 同委員会は、本県で現在見つかっている子どもの甲状腺がんについて「スクリーニング効果(集団検診による有病率の上昇)」の影響を指摘。一般集団に対して感度の高い検査を実施すると小さながんも検出され、有病率が上がったかのような傾向が示されるとした。

 同委員会は2014(平成26)年4月、12年10月末までの情報に基づく「2013年福島報告書」を公表。それ以降14年12月までに得られた知見を踏まえ、昨年10月に今回の調査結果を盛り込んだ白書を取りまとめた。同委員会は、調査を長期間続ける必要性も強調し、今後もデータを分析して報告書を更新し続けていく考えも示した。

[みんゆうNET]

Posted by nob : 2016年02月10日 14:47

ちょっと種類の違う人生が続く、、、そのとおりだと、突然死や事故死を思えば癌で逝くのは悪くないと、私は思います。。。

■竹田圭吾さんの遺稿、未完のまま「文芸春秋」に掲載

 1月10日、膵臓(すいぞう)がんのため、51歳で急逝したジャーナリスト竹田圭吾さんが、亡くなる直前まで自らの病気に向き合い、執筆していた「遺稿」が、未完のまま、10日発売の月刊誌「文芸春秋」に掲載される。

 タイトルは「がんになってよかった100のこと」。昨年12月に編集部の依頼を受け、単行本出版を念頭に執筆を続けていたが、完成させることはかなわなかった。

 竹田さんはその中で、昨年9月、コメンテーターとして出演していたフジテレビ系「Mr・サンデー」で初めて、病気を告白した際のことを振り返っている。「仮に検診で見つかるのが遅かったり、病状が進んだりしても、それで人生終わりというわけではない。ちょっと種類の違う人生が続くだけのこと」「がんというのは必ずしも『襲われて』『闘う』ものではないと思う」などとコメントしたことに、放送後、反響があったと記した。

 それに対し「がん患者は、必ずしも『闘病』するわけではないし、するべきでもない」と持論を示し、治療に身体的、精神的な苦痛を伴うものと認めた上で、「『闘病』と形容するのは飛躍があるのではないか」と、指摘している。

 編集部によると、遺稿は、裕子夫人から託されたという。記事の後半では、告知後の竹田さんの生活や、昨年12月28日から亡くなる1週間前の1月3日まで、家族で米ニューオーリンズに旅行し、アメフットの試合を観戦していたことなどを、夫人が振り返っている。

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2016年02月10日 12:45

ますます多様化する生き方(逝き方)

■火葬後、遺骨を引き取らない「0葬」のススメ

「終活」といった言葉が登場するようになり、生きているうちから葬儀について考える機会が増えた。葬儀は一般的なものでも平均200万円程度かかるとのことで(2014年の日本消費者協会の調査で平均約189万円)、その負担は決して小さくはない。最近では通夜や葬儀を行わない「直葬(ちょくそう)」など、低予算できるものも増えているが、そんななか、『0葬――あっさり死ぬ』(集英社)などの著書もある宗教学者の島田裕巳さんが提案するのが「0(ゼロ)葬」だ。一体どんなものなのか。

* * *

 遺骨は火葬場に引き取ってもらい、墓を造らなければいいのではないか。私が提案している「0葬」は、そういうやり方だ。
 そんなことができるのかと思われるかもしれないが、欧米では遺骨を引き取るかどうかは遺族の意思に任されている。

 日本でも、東日本では遺骨をすべて持ち帰る「全骨収骨(拾骨)(ぜんこつしゅうこつ)」だが、西日本では「部分収骨」で、全体の3分の1、あるいは4分の1程度しか持ち帰らず、残りは火葬場で処分される。

 確かに多くの火葬場では遺骨を引き取ることが原則になっているが、遺骨を遺族が引き取らなくてもよいという火葬場もある。考えてみれば、部分収骨では、遺骨の半分以上は火葬場で処分されているわけなので、全部を処分してもらっても構わないわけである。東日本にも、一部だが、そういう火葬場があり、私の知っている葬儀社では、0葬のプランを設けているところもある。

 直葬にした上、0葬では寂しいと感じる人もいるかもしれない。だが、そのときにはすでに本人は死んでいるわけで、寂しさを感じるわけではない。すべては生きている人間の想像力によるもので、土葬されることを考えると、寂しいどころか恐ろしいと感じる人もいるだろう。逆に、イスラム教では、火葬は地獄の火に灼(や)かれるようだと考え、必ず土葬を選択する。イスラム教の国には、そもそも火葬場がない。

※AERA 2016年1月25日号より抜粋

[朝日新聞]

Posted by nob : 2016年02月01日 16:23

いつまで私たちはこの暴挙を看過し続けるのでしょうか!?

■安倍首相、憲法改正「いよいよ、現実的な段階に移ってきた」

首相、改憲「現実的な段階」 条項絞り込む必要性を指摘

安倍晋三首相は21日午前の参院決算委員会で、憲法改正について「いよいよ、どの条項について改正すべきかという、新たな現実的な段階に移ってきた」と述べ、国会などの議論で改正項目を絞り込む必要があるとの認識を示した。

首相は、憲法について「必要な改正は行うべきものと考えている」と改めて強調。改正項目に関しては「国会や国民的議論の深まりが必要で、その中でおのずと、どこをどう変えていくべきか、あるいは変えていかないほうがいいという議論が深まっていくものと考えている」と述べた。自民党の二之湯智氏の質問に答えた。

首相は19日の参院予算委で、災害時の国会議員任期の扱いなどを定める緊急事態条項の新設を挙げて「緊急時に国民の安全を守るため、国家、国民自らがどのような役割を果たしていくべきかを憲法にどのように位置づけるかは、極めて重く大切な課題だ」と答弁していた。

[朝日新聞デジタル]


■首相「改憲」発言 改正ありきは慎まねば

 安倍晋三首相が夏の参院選で憲法改正を争点に掲げる方針を鮮明にしたが、どの部分の改正が必要か必ずしも明確ではない。国民の命運を左右する憲法である。改正ありきの姿勢は厳に慎むべきだ。

 首相は四日、恒例の年頭記者会見で「憲法改正はこれまで同様、参院選でしっかりと訴えていく。その中で国民的な議論を深めていきたい」と述べ、十日放送のNHK討論番組では「未来に向かって責任感の強い人たちと三分の二を構成したい」と語った。

 夏の参院選では憲法改正を重要争点に掲げ、与党と、おおさか維新の会など改正に前向きな「改憲派」と合わせて、改正の発議に必要な三分の二以上の議席を確保したいとの考えを示したものだ。

 憲法改正は一九五五年の自民党結党以来の党是だ。衆参両院で三分の二以上の議席を得て改正に道を開きたいのは、自民党総裁を兼ねる首相としては当然なのかもしれない。衆院では与党が三分の二以上を確保し続けており、夏の参院選こそ好機と考えたのだろう。

 現行憲法は改正手続きを条文で定めており、一般論で言えば、改正自体は否定されていない。

 しかし、今、改正しなければ国民の暮らしが脅かされるような条文がどこにあるというのか。

 首相自身も具体的な改正項目について「国会や国民的な議論と理解の深まりの中でおのずと定まってくる」と述べるにとどめる。改正自体が目的化してはいないか。

 自民党内で浮上しているのが、大規模災害や外国からの武力攻撃発生時の政治空白を避けるための緊急事態条項の追加だ。国民に根強い反発がある戦力放棄の九条改正ではなく、理解を得やすいとされる緊急事態条項を改正の出発点にしたいとの思いがあるようだ。

 とはいえ自民党がまとめた改正草案は、緊急事態の宣言時に、国会議員任期の延長に加え、内閣が法律と同じ効力を持つ政令を制定できることや、一時的な私権制限を認めることを盛り込んでいる。

 憲法は主権者たる国民が権力を律するためにある。いくら非常時とはいえ国会から立法権を奪ったり、基本的人権を侵害する憲法を認めるわけにはいかない。

 与党内では衆参同日選の可能性も取り沙汰されるが、その間「緊急事態」が起これば、国権の最高機関たる国会が機能しなくなる恐れがある。改憲派は、だからこそ改正が必要だと言いたいのだろうが、国民のことを考えるなら、そもそも同日選は理屈に合わない。

[東京新聞]

Posted by nob : 2016年01月22日 11:53

共感支持します、、、君たちは正しい。。。

■戦争行かない、行かせない 安保法抗議 高校生2・21一斉デモ

 安全保障関連法に反対する高校生らのグループ「T−ns SOWL(ティーンズ・ソウル)」のメンバーが二十一日、東京都内で記者会見し、東京・渋谷や東北、大阪などで二月二十一日に安保法に抗議する高校生の一斉デモを実施すると発表した。三万人の参加を目指す。

 メンバーは「安保法で戦争に行ったりして当事者になるのは私たち。今の政治に将来をゆだねられない」と訴えた。

 選挙権年齢が十八歳以上に引き下げられる今夏の参院選に向け、都内の高校に通う十五〜十八歳の五人が会見。都立高三年、福田龍紀(りゅうき)さん(18)は「違憲の安保法は百時間審議しても認められない。高校生だろうと、大人だろうと、国民が団結して法を止める。デモで声を上げた先に参院選があると思う」と語った。

 デモのほか、模擬投票などのイベントも予定している。高校二年のあいねさん(16)は「十八歳選挙権も、同世代が呼び掛けた方が伝わると思う。どんな政治や暮らしがいいのか、無関心な大人も含め一人一人に考えてほしい」と訴えた。

 ティーンズ・ソウルは昨年七月に発足。六十五人のメンバーは、無料通信アプリ「LINE(ライン)」などで連絡を取り合い、都内でのデモや勉強会開催などの活動を続けている。関西を拠点にしているメンバーもいる。

[東京新聞]


■国民も野党もメディアも「とりまユナイト」で——安保反対の高校生が「団結」呼びかけ

安保関連法制に反対する高校生グループ「T-nsSOWL(ティーンズソウル)」が1月21日、東京・永田町の参議院議員会館で記者会見を開き、今夏の参議院選挙に向けて、国民と野党・政治家とマスメディアが団結するよう呼びかけた。キャッチフレーズは「とりまユナイト(とりあえず、まあ、団結)」だ。

ティーンズソウルは昨年7月、安保法制の廃案や安倍政権の退陣を求めて、東京都内の高校生のメンバーを中心に結成されたグループ。国会前などでおこなわれた安保法制反対デモに参加して、「とりま廃案(とりあえず、まあ、廃案)」などと訴えて、メディアの注目を集めた。メンバーは全国に60人ほどいるという。

●「2016年になって、違憲なものが合憲になったわけではない」

メンバーのたくやさん(高校2年生・男性)は会見で「安保法制は、自分たちや自分たちの子どもが当事者として関わる問題だと考えている。安保法制は立憲主義に反している。いけないことはいけないと言わないといけない」と話した。

メンバーのりゅうきさん(高校3年・男性)は「安保法制のニュースも減り、過去のことになりつつある。だけど、2016年になって、違憲なものが合憲になったわけではない」と強調した。そのうえで、「国民と野党の政治家とメディアの団結がないと、安保法制はとまらない」と訴えた。

グループの呼びかけ人のあいねさん(高校2年生・女性)は「政治を考えるのは、難しいことでも、かっこ悪いことでもない。家族や友だちを守るために政治を考えることが大事だ。同世代には同世代の声が一番響く。もっと多くの人に訴えかけていきたい」と話した。

ティーンズソウルは、全国にある他の高校生グループに呼びかけて、今年2月下旬に「全国一斉高校生デモ」を計画している。また、今年から「18歳選挙権」が始まることから、今後もデモや勉強会を通じて、高校生が政治について考える機会を作っていくとした。

[弁護士ドットコム]

Posted by nob : 2016年01月22日 11:45

結局は自己免疫力の問題、、、生活習慣と食生活からの体質改善により、もうまったく発症しません。。。

■冬の肌に起こりやすい謎のブツブツ…。それって「寒冷じんましん」かも!

入浴後や自宅から外に出たときに起こる謎のじんましん…。「かきむしって赤くなってしまった」など「ぶつぶつとした小さな発疹がなくならない」と困っている人もいるでしょう。冬だけでなく、冷たい金属や水に触れたときなどにじんましんなどの症状を引き起こすことを「寒冷じんましん」といいます。

◆冬場に発症しやすい「寒冷じんましん」とは

寒冷じんましんは、体温よりも低い温度の冷気や水、氷、金属などを接触した際に発症する、非免疫系のアレルギーです。気温の低い冬場に発症しやすいですが、エアコンの冷風が原因で起こることもあります。

皮膚が赤くなり、鳥肌に似た小さな腫れとかゆみが起こるのが特徴です。温かい場所から寒い場所へと移動したり、お風呂からあがったりするときにかゆみが発症する人は、寒冷じんましんの可能性が高いです。

◆どうして「寒冷じんましん」が起こるの?

寒冷じんましんは、急激な温度の低下により、皮膚の下の血管周辺にある肥満細胞が刺激されることが原因で起こります。肥満細胞が刺激を受けると、免疫機能が働きヒスタミンという化学物質を放出します。ヒスタミンはかゆみを引き起こすと同時に、皮膚の血管を拡張させます。これにより、血液中の液体成分が外にもれだし、皮膚を赤くふくらませ、じんましんとなって現われるのです。

手足だけでなく、首やお腹、顔などにも出ることがあり、はじめはピリピリとした痛みやかゆみを感じます。かいてしまうと、じんましんが広がることもあるので注意しましょう。

◆「寒冷じんましん」を防ぐにはどうすればいい?

寒冷じんましんは放っておくと症状が悪化することもあれば、悪化せずにたまに出る程度で留まることもあります。何度も起こる場合は、ヒスタミンを抑える抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を病院で処方してもらいましょう。また、寒冷じんましんを起こさないために予防することも大切です。

□冬は冷たい地面に裸足で歩くことがないようスリッパを履いたり絨毯を敷いたりする
□暖房がきいているところでは薄着で過ごす
□寒い外に出るときは温かい格好をして急激な温度差を感じないようにする
□気温の低い外に出るときはマフラーや手袋を使用し、露出する面積を少なくする
□室内で汗をかいた直後に寒い外には出ない

体調が悪いと刺激に対しても敏感になるため、日頃からストレスをためず、万全な体調でいることも大事です。辛いかゆみやブツブツを脱することができるよう、冬は特に気温の変化に気を付けたいですね。

監修:岡本良平(医師)

[Mocosuku Woman]

Posted by nob : 2016年01月14日 16:27

一億総認知症!?

■40才以上の3割が「一昨日食べた晩ごはんを思い出せない」

「中鎖脂肪酸 認知症リスク対策PJ(プロジェクト)」を運営する日清オイリオグループ株式会社は、高齢化の進展に伴い、2025年に認知症患者数が700万人になると言われている中、40歳以上の男女1200人に対して「認知症予防に関する意識調査」を実施した。その結果、約8割の人がもの忘れやど忘れを自覚していることが分かった。また、自身が「歳」だと感じている人は約9割にも達し、「あれあれ言葉になってしまう」こと「歳」を感じる瞬間の第一位となった。その他にも日常生活の様々なシーンで「歳」を感じているようだ。

■約8割の人がもの忘れやど忘れをすることがあると自覚。週に一回以上「もの忘れ」や「ど忘れ」をすることがある人は約56%、項目別では「ドラマや映画のタイトルが思い出せない」が1位に

 今回の調査で、もの忘れやど忘れに関する調査をしたところ、79.5%の人が「もの忘れやど忘れをすることがある」と回答。さらに、55.5%もの人が週に一回以上もの忘れやど忘れをしていることが明らかになった。また、具体的にどのようなもの忘れやど忘れをするかを調査した結果、第1位は「ドラマや映画のタイトルが思い出せない」(62.5%)、第二位は「何かをしようと思って立ち上がったのに、何をしようとしたのか忘れた」(59.4%)と、昔のことだけでなく、直前に考えた事を思い出せない人も半数以上にのぼることがわかった。

■「歳」かなと思うことがある人は約87%。「あれあれ言葉になってしまう」ことが「歳」を感じる瞬間の1位に

 自身が「歳」を感じることがあるかについて調査したところ、「歳」かなと感じる人は86.8%という結果に。また、具体的にどんなときに「歳」を感じているかを聞いたところ、1位の『会話の途中で「あれ、あれだよ」とモノの名前が出てこないとき』(63.8%)、4位の「探しものをしていて、何を探そうとしていたか思い出せないとき」(29.5%)など記憶にかかわるものが多いという結果となった。一方で2位「徹夜作業の翌日がつらく、もう徹夜は無理だなと思うとき」(47.2%)、3位「テレビで見た同世代のミュージシャンが老けて見えたとき」(31.3%)など、日常生活の様々なシーンで「歳」を感じていることがわかった。

■約3割の人がおととい食べた晩ごはんを思い出せず、10人に1人は初恋の人の名前を忘れてしまう?

 全体の調査対象者 (n=1200)の中から、もの忘れやど忘れをすることがある人(n=954)を対象に、おととい食べた晩ごはんの内容を思い出せるかを調査。約7割(68.3%)の人は思い出すことができたが、残りの3割(31.7%)の人は「思い出せない」という結果となった。

さらに、「現在の総理大臣のフルネーム」に関して、思い出せる人は94.7%であったのに対し、「前任の総理大臣のフルネーム」は38.5%もの人が思い出せないと回答した。また、「初恋の人の名前」を10人に1人は思い出せないそうだが、それはむしろ今が幸せだからだろうか。

【調査概要】
対象エリア:全国
対象者:40歳〜69歳の男女1200人(有効回答数)
調査期間:2015年7月21〜22日
調査方法:インターネット調査

[@DIME]

Posted by nob : 2016年01月14日 16:19

これからの主流。。。

■【あの有名人から学ぶ!がん治療】愛川欽也さん たくさんの器具に繋がれた最期ではない

 2014年12月に末期の肺がんが発見された愛川欽也さんは2015年の年明けより在宅医療を受けられました。3月に、自宅に介護ベッドや点滴器具が入るのが目撃され「重病説」流れました。このあたりから、愛川さんのがん闘病が世間に知られることになりました。

 しかし、在宅療養の場合は、家に出入りする人は限られています。愛川さんのように介護者(奥様のうつみ宮土理さん)がおられる場合は、主治医と1〜2名の訪問看護師くらいなので、終末期を静かに過ごしたい人や、有名人の愛川さんのようにプライバシーを大切にしたい場合には在宅療養は適しています。

 しかし、未だに、「在宅療養だとがんの痛みが心配だ」と危惧される人がおられます。私はそれは杞憂にすぎません、と申し上げたい。今や、病院やホスピスと全く同じ質の緩和ケアが自宅でも受けられる時代なのです。モルヒネに代表される医療用麻薬も、自宅でも病院と同じように使えますし、夜間などに急に痛みが強くなった時にいつでも使えるように、在宅医は予め頓服薬(レスキュー)を用意しています。

 そして、在宅医療の場合は、自然の経過にまかせて徐々に枯れていく最期、つまり“平穏死”になります。肺がんの末期と聞くと、酸素吸入や痰の吸引器など、たくさんの器具に繋がれた最期を想像する方がいるかもしれませんが、在宅医療の場合、それらの管とはほぼ無縁です。こうした事実は、2014年の日本肺癌学会において、私は肺がんの専門医の方達にも講演しましたが、病院の専門医の方でも、私の話に首を傾げる人がいましたから、市民にはあまり知られていない真実かもしれません。

 愛川さんは自宅に介護ベッドが搬入されてから1ケ月程度で旅立たれています。これは自費でなく介護保険を使えばその日のうちに搬入できます。自己負担は1ケ月、2000円程度。市役所に介護認定の申し込みをすれば末期がんの場合は、すぐに認定結果が出ますし、出る前(つまり申し込んだ当日)から介護保険が使えることもあまり知られていないことです。肺がんに限らず、末期がんの平均在宅療養期間は1〜1.5ケ月です。認知症の場合は、介護のために仕事を辞める介護離職が社会問題になっていますが、がんの場合は介護休暇で済むことが大半です。私の診療所では、年間約90名の人を在宅でお看とりしていますが、半数が末期がんで、半数はがん以外の病気、つまり老衰などです。しかも末期がんの場合、在宅看取り率は9割以上なので、ほとんどの方が最期まで在宅で過ごされているのが実態です。愛川さんがなぜ病院でなくて在宅で亡くなられたのか? 疑問を呈する週刊誌の記事もいくつか見かけましたが、こうしたケースは珍しいことではありません。芸能人や有名人ならば尚の事です。愛川さんが亡くなられた後、妻のうつみさんが記者会見を開きました。

■ご家族の言葉と大病院の医師の言葉から考えよう!

 <うつみさん記者会見から(2015年5月10日)>

− 私は病院へ行く、入院させるという考えは、頭にちらとも浮かびませんでした。自宅で、私の横で、私も頑張ってなんとか元気にさせたいと思いました。病院に、なんていう2文字は浮かんだことがありません。病院へ行ったら治るものですか? それよりも、愛川が家が好きだということを知っているし、私の横にいるのが好きなことを知ってるので、うちに来てくれるお医者様と一緒に頑張りました。手を握っていました。ずーっと。手を握って、ずーっと。

 「病院に行けばもっと長生きできたのでは?」という記者の質問を受けて、うつみさんは、「病院へ行ったら治るものですか?」と返しました。この言葉に、うつみさんが在宅療養という選択肢になんの後悔も持っていないことが伺えます。私も日々、愛川さんご夫婦と同じようなケースの患者さんを診ていますが、皆さん迷いがありません。迷いが生じるのは、遠くに住んでいる長男や長女が「今すぐ大病院へ行こう」と突然介入し、夫婦の決断を壊すときです。そういうときは、在宅医も彼らとの話し合いに多くの時間を費やすことになります。

 さて、もう一つご紹介しましょう。愛川さんの死を受けて、民放の某人気情報番組で大病院の肺がん専門医の方がお話されたことです。

 <某人気報道番組でのキャスターと大病院の専門医のやりとり>

 キャスター:60%以上の方がご自宅で療養したいって言われていますが、現実にはなかなかないというのは、どこが原因ですか?

 大病院の専門医:まずひとつは介護する人がいないということです。実際にいないのではなく、やりたいんだけど体力的にはなかなかできない。精神的にもつらい。急に何が起こるかわからないので怖いと。そういう状況があります。

 キャスター:家族の承諾もいると。

 大病院の専門医:ただまあ、その状況でなかなか踏み切れないんですよね。お金もかかる。しかも、一番困るのは突然、急変した時にどうしていいかわからない。

 キャスター:病院よりも(医療費が)安くなるっていうことはあるんですか?

 大病院の専門医:国が払うお金は安くなります。しかし、保険のカバーされている中では、なかなか十分な介護ができないという現実もありますね。

 キャスター:お医者様に定期的に来てくださいって言ったら、来てくださるんですかね?

 大病院の専門医:それは来てくれるのですけど、抗がん剤に対応できる在宅医が周りにいるかという問題もあります。我々が行くわけにいきませんので。対応してくれる在宅医がいる場合は、僕らはもう任せています。対応できない場合は必ず我々のところ(大病院)に戻ってきていただいて、相談させていただく。

 キャスター:やっぱり病院に相談するのが一番ですか? 自宅でやりたい場合は。

 大病院の専門医:ただ、全部できる在宅医もおられますので……なかなか医者(在宅医)のスキルと言いますか、一様ではないので。

 この病院の専門医はおそらく在宅医療の現場を一度も見たことがないのでしょう。“肺がん”はよく知っていても“肺がんの在宅療養”に関してはご存知ないようです。こうしたネガティブなコメントをテレビで披露されてしまうと、在宅での希望が萎える患者さんも出てくるはずで、在宅医の私としては非常に残念です。  「何かあれば病院に戻って来てもらう」ということですが、私の場合はそのような指示をすることはありません。患者さんや家族がそれを希望された時のみ病院に戻ることが稀にあります。

 一方、「在宅医のスキルが一様でない」という指摘はその通りかもしれません。医療用麻薬は在宅でも普通に使えますが、現実には医師のスキルに差があるので啓発や再教育が急がれているところです。私は、今回の出来事で、笑顔で満足して在宅療養を楽しんでおられる患者さんの様子を、病院の医師にもっとフィードバックしなければいけないと改めて思いました。

 愛川さんは、肺がんでも大切な最期の時間を大切な人と住み慣れた自宅で生活できることを多くの国民に教えてくれたように思えてなりません。愛川欽也さん、ありがとうございます。ご冥福をお祈り申し上げます。

■ 長尾和宏(ながお・かずひろ) 長尾クリニック院長。1958年香川県出身。1984年に東京医科大学卒業、大阪大学第二内科入局。阪神大震災をきっかけに、兵庫県尼崎市で長尾クリニック開業。現在クリニックでは計7人の医師が365日24時間態勢で外来診療と在宅医療に取り組んでいる。趣味はゴルフと音楽。著書は「長尾先生、「近藤誠理論」のどこが間違っているのですか?」(ブックマン社)、「『平穏死』10の条件」(同)、「抗がん剤10の『やめどき』」(同)。

[夕刊フジ]

Posted by nob : 2016年01月07日 22:10

なるほどね。。。

■1回だけも数十秒もダメ! 正しい体温の測り方って?

36度以下の平熱が続いている状態を「低体温」といいますが、そのままにしておくと心身のトラブルも! そこで自分が低体温かどうかをチェックするには、なにはともあれ体温を測ってみること。

といっても、体温は一日のうちで結構大きく変動する。一般的には深夜に最も低くなって夕方から夜にかけて最も高くなる。その差はおよそ1度。つまり、いつどんなタイミングで測るかによって数値にバラつきがあるので、たまに体温を測ってもその数値が必ずしも自分の平熱とはいいきれない。「クリニック真健庵」院長の吉村尚美先生に直撃!

「正確な体温を計測するには、昔ながらの水銀柱の体温計がおすすめです。皮膚の中でも温度が高い腋の中心に正しく体温計を挟んで、10分間測ります。朝、昼、晩と3回測り、平均値を出しましょう。その数値が平熱となります」

現在では数十秒で測れる予測式体温計が主流。予測式による数値は10分後の実測値を予測したもの。このタイプの体温計には10分間の実測検温ができるものもあるので、一度は時間をかけてしっかり実測してみましょう。

※『anan』2016年1月13日号より。取材、文・石飛カノ

[ananNEWS]

Posted by nob : 2016年01月07日 12:26

健全だなあ。。。

■【初詣】若者は神様に遠慮してお願いごとができないと判明

年が明け、すでに初詣を済ませてきた人もいるはず。そんな初詣に関する驚くべきデータがひとつある。最近の若者たちは控えめな性格が影響してか、神様に遠慮してお願いごとができないようなのだ。

■9割は「神頼み」に抵抗がないが…

しらべぇ編集部が全国の20代~60代の男女1353人にアンケートを行なったところ、「初詣、神様に遠慮してお願いごとができない」と答えたのは全体の8.9%。

ほとんどの人は、お参りするからには「何らかいいことをお願いしたい」という心情のようだ。

■20代は神頼みに抵抗感?

しかし、年代別調査では大きな差がでることに。20代が17.3%と、およそ5人に1人が遠慮して神様にお願いできないと判明したのだ。

実際に「神様にお願いできない」と語る20代の若者たちに話を聞いてみると…

「ほしいものがないから」(23歳・男性)

「神様も忙しいだろうし、私なんかの願いを叶えてる暇はないと思って」(21歳・女性)

「たまにしか来ないのに、たった10円程度であれこれお願いごとするのは虫がよすぎると思う。神様に対してブラック企業だなと」(28歳・男性)

「神様を信じる前に、自分を信じれるようになりたい」(21歳・女性)

といった声も。「欲が少なく、将来に対して冷静、冷めている」と言われる若者の特徴は、初詣にも現れていたようだ。

一方、もっとも低い数値を叩きだしたのは50代で3.7%。狂乱のバブル時代に青春を謳歌したこの世代は、たとえ神様であっても「もらえるものはもらう」という姿勢なのだろうか…?

脅威のがめつさではあるが、力強く生きていく上では大事な姿勢なのかも。

■そもそも、神様にお願いごとしていいの?
「さとり世代」の若者のたちの初詣への姿勢がわかった今回の調査であるが、そもそも「神社でお願いごとをすること」は、正しい行動なのだろうか?

全国各所の寺社仏閣参拝ツアーを企画するA氏に話を伺うと…

「初詣へ行くと、どうしても我欲のお願いごとをしてしまうものですが、それはNG。むしろ、神様に対して日々の感謝をすべきでしょう。一年の始まりだし、昨年の感謝を伝えるのもいいですね。

そこから、自分の今後の誓いを胸の中で何度も繰り返す。そうすることでやっと、神様も目をかけてくれ、『こいつは頑張ってるな』と思って、手を差し伸べてくれるものではないでしょうか」

とのこと。やはり、そう都合のいいものではないらしい。

となると、若者たちの初詣観はじつは案外まともで、「謙虚」だと神様に好かれる態度なのかもしれない。今年一年が良い年になるように、日々努力と感謝を積み重ねていきたいものだ。

(取材・文/しらべえ編集部・岡本拓)

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2016年01月06日 12:29

また旅立つ君へVol.106/創造という自らを探す旅

■夢を追う人が忘れてはいけない5つのこと

 どんな人にでも「なりたい自分」や「理想の人生」があるはず。そこに向かってあくまで突き進むか、諦めて自分の身の丈に合った生活を送るかは人それぞれで、どちらの生き方がいいという問題ではない。
 しかし、もし「○○で日本一になりたい」「××で世界に出たい」という理想像がはっきりとあるならば、それは「身の丈に生き方」を求めるということ。どんな苦労があろうと、その理想の状態に到達するために訓練を続けるほかない。

 では、想像を絶する努力によって「理想の自分」「最高の人生」を実現させてしまった人は、どのように考えて毎日を過ごしてきたのか。
 「世界の誰も作っていない新しいものを作ってやる」という決心のもと、緑内障の原因遺伝子「ミオシリン」を発見、現在は「飲み薬による失明の治療」を目指している医学博士・窪田良さんは「理想の自分」を追い求める生き方を選び、成功を収めたといえる。
 では、さまざまな困難に突き当たりながらも、自分の意思を貫き通せた秘訣はなんなのか? 氏の著書『「なりたい人」になるための41のやり方』(サンマーク出版/刊)を見てみよう。

■限界だと決めつけているものを取っ払う
 夢や目標があっても、心のどこかで「自分では無理だろう」「実現の可能性は低い」と思うことはよくあるが、これでは自分で自分の成長を阻害することになってしまう。
自分で自分にブロックをかけていては、努力を重ねても理想の自分には届かないということだろう。

■他人の目は気にしない
 理想を追い求めるという生き方は、皆がやっていそうで実はほとんど誰もやっていないものだ。だからこそこれを本気でやろうとしたら、その過程で孤立したり、孤独を感じることもある。しかし、それでも「なりたい自分になる」と決めた以上、周囲の人の目など気にしている余裕はないはずだ。

■「あとちょっとの努力」を惜しまない
 努力というと「苦しいもの」だと思われがちだが、自分がどうしてもやりたいことや、自分にとってたまらなく魅力的なものをゴールに据えていれば、その努力は決して苦にならないどころか、ゴールに向かうまでのプロセスを楽しむことができる。
 「あとちょっとの努力」ができるか、というのは「自分が心から欲していることをやれているか」ということなのだ。

■不器用さは努力でカバーするしかない
 同じ努力でも、成果に結びつきやすい人とそうでない人がいる。前者を「要領のいい人」と呼ぶのだろうが、何かを目指すということは「要領のいい人たち」と競っていくということだ。もし自分が不器用な人間だと思うならば、当たり前だが彼らの何倍も努力するしかない。

■一点集中でとことん掘り下げる
 どんな物事に取り組むのであれ、そこには流行がある。ビジネスにもスポーツにも芸術にも、その時々の「流行り」がある一方で、どんな時代にも変わらない本質的な要素もあるはずだ。
 何をやるにしても、その「本質」の部分を把握していないと、流行に流されて目指す自分や理想の人生から逸れていってしまう。

 窪田さんが「世界の誰も作っていない新しいものを作ってやる」という理想の生き方を定めたのは少年時代。その時期に決めた目標を大人になるまで持ち続けて、達成する熱意と根気は並大抵のものではない。しかし、何であれ目標を追うということは窪田さんと同じ生き方を選ぶということ。理想を現実にするために、氏の大事にしてきたことに触れるのは刺激になるはずだ。

[新刊JPニュース]

Posted by nob : 2015年12月31日 15:31

前回いつかかったのか記憶がないほど久しぶりに風邪をクリスマスプレゼントに、ここぞ体内清掃とばかりに医薬品なしで静養中の雑炊で極度の発汗、人生4度目の失神してしまいました。

■失神

失神(気絶)は、突然起こる短時間の意識の消失です。

*失神は脳の機能が障害を受けると起こります。
*めまいやふらつきが一般的ですが、失神の原因によっては他の症状が出ることもあります。
*失神の原因を突き止めるために、チルト試験や心機能の検査が行われます。
*通常、横になることで意識は戻りますが、基礎疾患の治療が必要になるかもしれません。

失神は、脳に十分な酸素や他の栄養素が供給されないために起こる症状で、普通は一時的な血流量の減少によって生じます。体が血圧の低下を急速に回復できない限り、脳への血流は減少します。

原因

脳の機能が全体的に障害されない限り、意識を失うことはありません。このような障害は、通常は脳への血流量の減少によります。脳への血流量の減少は心疾患が原因で発生することもありますが、より一般的には何らかの原因により心臓に戻る正常な血流が妨げられ、それによって脳(および体の他の部分)への血流が減少することで起こります。まれに、脳底部の血管の疾患によって脳への血流量が減少することがあります。脳疾患であるてんかんによっても意識は失われますが、これは失神とはみなされません。慎重に検査しなければ、患者も医師も失神とてんかんを区別できないことがあります。

心機能の障害: 血圧を正常に保つのに十分な量の血液を心臓が送り出せなくなると、失神することがあります。たとえば、不整脈や心臓弁障害は心臓の機能を損ないます。このような障害がある人は、安静時には問題を感じません。しかし、運動時には失神しそうになったり、実際に失神したりします。これは運動によって体の酸素需要量が増え、それに見合うだけの血液を心臓が送り出せないためです。こうした失神は労作性失神と呼ばれます。このような障害がある人は、運動後に失神することもあります。運動中は心拍数が増えるため、心臓は血圧を適切に維持するのに十分な血液をなんとか送り出すことができますが、運動をやめると心拍数と心拍出量が減り始めます。しかし、運動中に多量の血液を筋肉とやりとりするために拡張していた筋肉内の血管は広がったままです(具体的には、筋肉内の細動脈は筋肉組織へ酸素と栄養素を供給するために拡張したままであり、静脈は運動中に生じた老廃物を取り除くために拡張したままです)。心拍出量の減少と細動脈や静脈の拡張が同時に起こると、血圧が低下して失神します。

肥大型心筋症(心筋症: 肥大型心筋症を参照)と呼ばれる心臓の異常も、運動中に起こる失神の原因となります。大動脈弁の重度の狭窄も同様の影響を及ぼします。これらの疾患は高齢者にも若年者にもみられますが、とりわけ高血圧の人に多くみられます。治療しないと死に至る可能性があります。

血流量の低下: 血液量が減りすぎると失神が起こる場合があります。血液量が低下する主な原因は出血です。その他に、下痢、多量の発汗、水分の摂取不足、多量の排尿(無治療の糖尿病[糖尿病(DM): 糖尿病を参照]やアジソン病[副腎の病気: アジソン病を参照]でみられる一般的な症状)などによる脱水症も原因となります。高齢者では、特に暑い季節や病気のため十分に水分を摂ることが難しい場合などに利尿薬を使用すると、脱水症を起こすことがよくあります(利尿薬は腎臓からの塩分と水分の排出を促し、尿量を増やして体内の体液量を減らします)。

加齢による影響

低血圧は、心臓に影響を及ぼす多くの疾患によって起こります。心疾患の多くは高齢者に一般的にみられるため、高齢者は低血圧になりやすい傾向があります。

心臓発作で心筋が衰えると、送り出すことができる血液の量が減り、低血圧につながります。感染症や心臓弁障害、心臓にダメージを与える薬の使用によっても、心機能は低下することがあります。また、心膜炎では、心臓を包む心膜(心嚢)の中にたまった体液が心臓を圧迫するため、血液を送り出す能力が低下します。

異常に遅い、または異常に速い心拍によって低血圧が起きることもあります。心拍が遅い場合(徐脈)、心臓は十分な量の血液を体に送り出すことができません。また、心房細動などにより心拍が速くなると、拍動の間隔が短くなり心室は血液で満たされず、十分な血液を体に送り出すことができません。

心疾患の治療に用いるカルシウム拮抗薬やアンジオテンシン変換酵素阻害薬、利尿薬、パーキンソン病治療薬などの薬の中にも、血圧を下げるものがあります。

起立性低血圧は、高血圧の治療薬を服用している高齢者に特に多く見られます。高齢者では、排尿時(排尿失神)や食事の後(食後低血圧)に低血圧や意識の消失がみられる傾向もあります。

体は低血圧を予防する多くの機構を持っていますが、高齢者ではこの機構がうまく働かなくなります。

迷走神経への刺激: 首、胸、腸へとつながる迷走神経が刺激されると失神が起こることがあります。迷走神経が刺激されると心拍が遅くなります。またこの刺激により、吐き気、皮膚が冷たく湿っぽくなるなどの症状がみられます。このような失神は、血管迷走神経性(血管運動性)失神と呼ばれます。迷走神経は、痛み、恐怖、血を見たことなどによる不快感、嘔吐、多量の排便、排尿などによって刺激されます。排尿中または排尿直後の失神は、排尿失神と呼ばれます。まれに、食べものを勢いよく飲みこむことで迷走神経が刺激されて失神することもあります。

血流量の減少: 緊張によって、心臓に戻る血液の量が減少した場合にも失神することがあります。せきによる失神(咳嗽失神)は通常、そのような緊張によって起こります。排尿後や排便後の失神の一部は、緊張と迷走神経の刺激が原因です。前立腺肥大のある高齢の男性が、排尿時に膀胱を空にするためにいきむ必要がある場合、この種の失神を起こしやすくなります。重いものを持ち上げたときに起こる失神(重量挙げ失神)は、運動中に十分な呼吸をせずに重いものを持ち上げたり押したりしようとするときの緊張が原因です。

血圧の問題: 急に座ったり立ち上がったりしたときに起こる失神は起立性失神といいます。特に高齢者に多くみられます。起立性失神は起立性低血圧が原因です(低血圧: 起立性低血圧を参照)。起立性低血圧とは、立ち上がったときに重力により脚の静脈に血液がたまって生じる低血圧を、血管の収縮や心拍数の増加などの代償機序によって十分に回復できない状態です。これと似た失神に閲兵場失神があります。閲兵場失神は、暑い日に長時間立ったままでいるために起こります。脚の筋肉を使わないでいると、心臓に血液を戻せなくなります。その結果、脚の静脈内に血液がたまって血圧が低下します。

高齢者では、食後に血圧が下がりすぎる食後低血圧(低血圧: 食後低血圧を参照)によって失神することがあります。

その他の問題: 不安などによって非常に呼吸が速くなる過呼吸あるいは過換気によっても失神が起こることがあります。この失神は過換気性失神と呼ばれます。過呼吸では、体から大量の二酸化炭素が吐き出されます。二酸化炭素の血中濃度が低下すると、脳内の血管が収縮し、気が遠くなったり失神したりします。

まれに、脳の一部(底部)への血流が突然減少する軽度の脳卒中によって失神が生じます。脳卒中による失神は高齢者でより多くみられます。赤血球の不足(貧血)、肺疾患、血糖値の低下(低血糖)、糖尿病など、他の多くの疾患によって、特に代償機序も損傷した場合には失神が生じます。

特定の薬も失神の原因となります。そのような薬の中には高血圧、狭心症、心不全の治療に使われる薬が多数含まれています。これらの薬を使用する場合は、血圧を下げすぎないように慎重に投与量を調整する必要があります。

症状

特に立っているときには、失神する前にめまいがしたり、ふらついたりします。失神して倒れた後は血圧が上昇しますが、その理由の1つは、横になることで血液が重力に逆らわず脳へと流れるようになり、失神の原因が取り除かれるということです。しかし、あまり急に起き上がると再び失神します。

不整脈による失神は通常、突然始まって突然回復します。場合によっては、失神する直前に動悸を感じることもあります。

血管迷走神経性失神は座っているときや立っているときに起こります。失神する前には、吐き気、脱力感、あくび、視力障害、発汗などがよくみられます。皮膚は冷たく湿っぽくなり、顔色は非常に青白くなり、脈拍が非常に遅くなって失神します。

前兆症状とともに徐々に始まり、同じようにゆっくりと回復していく失神は、血液中の変化、たとえば糖濃度の低下(低血糖)や二酸化炭素濃度の低下(低炭酸ガス血症)などが原因で発生します。低炭酸ガス血症が起こる前にはたいてい、指先や唇の周りにしびれてチクチクするような感覚があります。

診断

失神を起こす原因の中には重大なものも含まれるため、医師は原因の特定を試みます。不整脈や大動脈弁狭窄症などの心疾患は命にかかわります。その他の原因であれば、それほど心配する必要はありません。

症状の特徴から原因が示唆されることもあります。その場に居合わせた人の話も役立ちます。深刻な疾患が懸念されるのは、前兆症状なしに(特に運動時に)発生する失神、息切れや胸痛などを伴う失神、けがにつながる失神、失神した患者に心臓や神経系の検査で異常な所見が認められた場合です。また、何らかの疾患を有するかどうか、処方薬や市販薬を服用しているかどうかも確認する必要があります。

ストレスの多い状況で起こった失神や、吐き気、発汗、冷たく湿っぽい皮膚、蒼白など、血管迷走神経性失神の症状がみられた後で起こる失神は重症ではないことが多く、診断のための検査や治療が必要になることはまれです。

心臓の電気的活動を記録する心電図検査(ECG)により、原因となっている心疾患を検出できることがあります。失神の原因を決定するには連続的な心電図検査が必要となる場合があります。この検査では、電池式の小型の装置(ホルター心電計)を装着します。ホルター心電計は、普通に日常生活を送っているときの心臓の電気的活動を24時間以上記録します(ホルター心電計による心電図の連続記録イラストを参照)。もし、失神と一致して不整脈がみられる場合は、必ずとはいえませんが、不整脈が失神の原因と考えられます。

超音波により心臓の画像を映す心臓超音波検査(心エコー検査—心血管系の病気の診断: 心臓超音波検査(心エコー)とその他の超音波検査を参照)など、その他の検査では、心臓に構造的または機能的な異常があるかどうかを検出できます。血液検査では、低血糖症や貧血の有無がわかります。

てんかんによる意識消失(けいれん性疾患を参照)は、失神とは原因も治療法も異なるため識別が必要です。これら2つを識別するために、脳の電気的活動を記録する脳波検査(EEG)を行うことがあります(脳、脊髄、神経の病気の診断: 脳波検査を参照)。また、てんかんの後は意識消失から回復するのが遅く、意識がもうろうとした状態が少なくとも10分は続きます。

失神の原因であると考えられる障害を特定するため、医師は安全な条件の下で失神発作を再現してみることがあります。たとえば、患者に速く深く呼吸してもらう場合や、心電図検査で心拍を監視しながら頸動脈洞(血圧を監視するセンサーがある内頸動脈の一部)の上を静かに圧迫する場合があります。この圧迫で頸動脈洞内の血圧が一時的に上昇するため、体は全身の血圧が上昇したと思いこみます。頸動脈洞は血圧を下げるように脳へ信号を送り、その結果、意識が遠のいたり失神したりします。

チルト試験(心血管系の病気の診断: チルト試験を参照)は、失神の原因を突き止めるために一般的に行われます。モーターのついた検査台の上に患者をベルトで固定し、その後、検査台をほぼ立っている状態まで傾けます。この位置で最大45分間静止し、血圧と心拍数を連続して監視します。血圧が下がらない場合は、心臓を刺激するイソプロテレノールを投与し、検査を繰り返します。この薬を投与すると検査に反応しやすくなります。

治療

多くの場合、体を水平に寝かせておくことで意識は回復します。脚の位置を高くすると、心臓と脳への血流が増して回復が早くなります。急に起き上がったり、何かに寄りかかったり、直立の姿勢で運ばれたりすると、再び失神する可能性があります。したがって、失神した人は完全に回復するまで寝かせておくべきです。

心拍があまりにも遅い場合は、心拍動を刺激する電子装置、ペースメーカを植え込む手術を行って心拍を適切に調節します(正常な拍動を保つ人工ペースメーカについてイラストを参照)。心拍があまりにも速い場合は、アテノロール、メトプロロールなどのベータ遮断薬(ベータ・ブロッカー)などの薬で心拍を遅くします。心拍が不規則な場合は、正常な律動を回復させるために除細動器を植え込むことがあります(不整脈: 正常な律動の回復を参照)。低血糖や貧血など、その他の原因による失神も治療できます。血液量が非常に少ない場合は点滴で輸液を補給し、心臓弁障害の場合には手術を考慮します。

[メルクマニュアル医学百科]

Posted by nob : 2015年12月28日 12:53

愚かしさの極み、、、正義や誇りの欠片もない。。。

■UPDATE 1-高浜原発の再稼働認める 福井地裁が仮処分覆す 大飯も差止め却下

(住民側弁護団の説明など追加)

[福井市 24日 ロイター] - 関西電力 高浜原発3、4号機の再稼働差し止めを命じた今年4月の仮処分に対する関電からの異議申し立てについて、福井地裁(林潤裁判長)は24日、4月の判断を覆し、関電の主張を認める判断を示した。差し止めを請求した福井県の住民らの弁護団が報道陣に明らかにした。この結果、高浜原発は今冬にも再稼働することがほぼ確実になった。

住民側代理人の河合弘之弁護士によると、福井地裁は今回、原子力規制委員会が定めた新規制基準について「不合理ではない」との判断を示した。今年4月に、樋口英明裁判長(当時)は新規制基準について、「合理性を欠く」として、再稼働差し止めの仮処分の住民請求を認めていた。河合弁護士は、高浜3、4号機について今後、名古屋高裁金沢支部に抗告する考えを示した。

名古屋家裁に異動になった樋口判事の後任として、関電からの異議申し立て審理を担当した林裁判長が樋口氏とは逆の判断を示した。

併せて住民側が差し止め請求をしていた関電大飯原発3、4号機(福井県おおい町)についても請求を却下した。

河合弁護士によると、差し止め請求の却下は、大飯3、4号はまだ原子力規制委の審査で合格判定を受けておらず、再稼働が切迫していないため、差し止めの必要性はないことが理由という。

原発再稼働をめぐっては今年4月に、差し止め仮処分となった高浜3、4号機と、九州電力 川内原発1、2号機の計4基について、2件の司法判断が出ている。川内原発について、鹿児島地裁(前田郁勝裁判長)は住民側の差し止め請求を却下。川内原発は今年8月に再稼働した。

<高浜3号、1月下旬にも再稼働へ>

高浜3、4号については原子力規制委が新規制基準に適合していると判定済みで、今月22日までに再稼働に必要な「地元同意」が成立している。大飯3、4号機は原子力規制委の審査が続いている。

裁判所が4月の決定を覆す判断を出したことで、高浜3、4号機が再稼働することはほぼ確実。関電は今月末に3号機の原子炉に燃料を搬入し、来年1月下旬に再稼働させたい考え。4号機は2月下旬の再開を目指している。

福井地裁以外にも、隣接する滋賀県の住民らが大津地裁に運転差し止めの仮処分を申し立てている。住民側の弁護士は、来年3月ごろに判断が出ると予想しており、大津地裁による司法判断は高浜原発の再稼働後になる見通し。

[ロイター]

Posted by nob : 2015年12月24日 17:01

私も同感、、、住むのは都心、遊びは田舎へ。。。

■1都3県のシニア世代4人に1人が「老後は都心部に住みたい」、田舎暮らし希望は1割に満たず

 アルヒ株式会社と株式会社オールアバウトは、1都3県で持ち家(一戸建て、マンション)に住んでいる50代~60代のシニア男女1200名を対象に、現在および今後の住居に関する意識調査を共同で実施した。調査の結果、シニア世代の新築神話はいまだ健在で、老後でも「便利な街に住みたい」意見が多数見られた。人気を集めているエリアは「東京23区南部」と「横浜・川崎エリア」となっている。

 1都3県で持ち家在住の方1200名に対し、現在の住居に満足しているかどうかについて尋ねたところ、全体平均では約8割が満足( “とても満足している”“まあまあ満足している”の合計)と回答。居住年数で比較すると5年未満の方は約9割が満足している一方、40年以上経過すると満足度は6割近くまで減少した。居住年数が長くなるにつれて満足度も減少している。

 現在の住居に満足している理由を聞いたところ、1位は「周辺環境が落ち着いている(55.3%)」になり、「コンビニ・スーパーが近くにある(55.2%)」、「電車・バスなど交通インフラが整っている(54.0%)」が僅差で続いた。シニア世代にとって住宅エリアは、閑静であると同時に、利便性が高いことが重要だと言えそうだ。

 またエリア別に満足理由を比べた場合、東京都と神奈川県が「電車・バスなど交通インフラが整っている」が共に一位となり、千葉県と埼玉県では、「周辺環境が落ち着いている」「コンビニ・スーパーが近くにある」が交通インフラよりも重視される結果になった。

 一方、不満理由も聞いたところ、利便性の悪さではなく、「災害に対して、住宅・土地に不安がある」が一位になり、将来的に起こるリスクを実感している地震に対しての懸念点が浮き彫りになった。エリア別にみた場合でも、1都3県全てで「災害に対して不安がある」が1位になり、関東近県に在住しているシニア世代にとって、地震やそれに伴う津波などの災害は今後の生活の上で一番の心配事だと言えそうだ。なお、埼玉県については、「エリアとしてのステータス・ブランドがない」、「現在の住宅・土地に愛着がない」が他エリアに比べ上位にランクインしている。

 また今後希望する住居形態について尋ねたところ、「新築一戸建て(39.2%)」、「新築マンション(24.7%)」が、「現在の住居をリフォーム(13.8%)」のほか、「中古マンション(8.4%)」、「中古マンションを購入してリフォーム(7.3%)」、「中古一戸建て(6.7%)」を大きく上回った。公益財団法人東日本不動産流通機構のレポートによると、首都圏の中古一戸建て、中古マンションの成約件数が軒並み前年を上回るなど、団塊ジュニア世代を中心にリフォーム・リノベーション市場が盛り上がっているが、ことシニア世代においては新築への思い入れが非常に強いことがわかった。

 老後の居住先として意向が高いエリアを尋ねると、半数が「現状の場所で良い(52.3%)」を選択。次に多かった回答は「都心部に住みたい(26.2%)」となり、「田舎に住みたい(6.2%)」は1割にも満たないことが明らかになった。エリア別に見てみると、東京都における都心志向は強く、他エリアより「都心部に住みたい」が約10ポイント高く出た。なお、神奈川県については現状の場所を好む傾向が他エリアよりも強いと言えるだろう。

 今後の居住先エリアに「都心部」「郊外(1都3県の)」を選んだ人に対して、具体的なエリア名を尋ねたところ、23区内では「世田谷区」が 23.3%と最も多くの支持を集めた。また、世田谷区を中心に品川区、目黒区などの南部エリアに加え、千代田区、文京区、港区、渋谷区といった都心部に近いエリアも上位に入っている。一方で、北部や東部エリアの区は居住意向率が10%を下回るなど、同じ23区内でも人気にバラつきがあることが読み取れる。また、23区外では「横浜・川崎エリア(25.5%)」が群を抜いて高い結果になり、神奈川県在住のシニア世代だけでなく、周辺の住民からも将来の居住先候補として注目を集めていることが明らかになった。

 今回の調査結果について、All About「最新住宅キーワード」ガイドの山本久美子氏は以下のようにコメントしている。

 まず、50代・60代の方が今後希望する住居形態として「新築」志向が強いことに驚きました。シニア世代が住宅を取得するまでの年代は、新築住宅が大量に供給され、マイホームは新築が当然という時代だったので、新築神話が刷り込まれているということもあるでしょう。一方、築30年以上経つと「建て替え」を検討する時期に入ってきます。

 特に、昭和56年6月に改正された建築基準法よりも前、いわゆる旧耐震基準の住宅も多いので、耐震性への課題もあります。築年数が古いほど満足度が下がり、「災害」に対する不安が高いというのも、こうした影響を受けていると考えられるでしょう。古くなった住宅に住み続けるにしても、大がかりなリフォームや建て替えで費用がかかるなら、住み替えて安心を得たいと思うものの、中古を吟味するスタイルに慣れていないので、新築住宅を希望するという構図になっているのかもしれません。

 老後の居住エリアとして、友達もいる住み慣れた地元を離れたくないということはもちろんですが、4人に1人は「都心部」を希望しています。50 代・60代といえば、まだまだ元気です。今後も仕事をしたり、趣味を楽しんだり、ボランティアを始めたりと意外に活動範囲は広がります。どこにいくにも交通アクセスがよく、買い物にも便利な都心部が好まれるのは当然でしょう。シニア世代の中には、専門医のいる大学病院などが多いという理由で、都心部を希望した方もいました。

 老後を考えると、どこにでも徒歩で行ける場所やコンパクトな住まいを検討するとよいと思います。荷物を捨てられない、子どもが泊まる部屋がほしいと考える傾向があるようですが、広い家は価格も高くなりますし、掃除などの手間もかかります。セカンドライフを楽しむためにも、思い切って荷物を処分し、気持ちを切り替えて、身軽な暮らしを心がけてはいかがでしょうか。

 老後は意外に長いものですから、耐震性や省エネ性、バリアフリーなど、快適に暮らせる住宅の基本性能に加え、愛着が持てるエリアで積極的に外に出ていける住まいという観点も重要だと思います。

【調査概要】
・調査日程:2015年8月14日~8月16日
・調査地域:東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県 各300名
・有効回答者数:1200名
・調査方法:インターネットリサーチ
・年代:50代599名、60代601名
・性別:男性600名、女性600名

[@DIME]

Posted by nob : 2015年12月19日 23:35

そのとおり!!!Vol.52

■室井佑月 安倍内閣の支持率アップに「どういうこと?」

 マスコミ各社から世論調査が発表され、安倍晋三内閣の支持率が上昇した。作家の室井佑月氏は、「なぜ」といぶかしがる。

*  *  * 

 共同通信社が11月28、29日に行った世論調査によると、安倍内閣の支持率は48.3%で、10月に行った調査より、3.5ポイントもアップしたようだ。

 なぜだ、なぜなんだ!

 国民の半数以上が反対、8割が説明不足とした安保関連法を押し通し、野党が国民への説明のため臨時国会を開けというのに、逃げ切った。

 安倍政権発足前と比べると、非正規社員が178万人増えて、正社員は56万人も減っている。

 大変だといわれている介護者の報酬は引き下げられた。

 法人税は下げるくせに、消費税は上げる。

 社会保障費は財源が足りないといっつもいっているくせに、防衛費は来年度概算要求で5兆円もつけた。

 低所得者や生活保護受給者が増えた。若年層で世帯収入300万円未満の人の数が問題になっている。無貯金者もかなり増えた。国民の暮らしの大変さがわかるエンゲル係数は、じわじわと上がっている。

 あげてもきりがないぐらいだ。

 少子高齢化が進み、介護離職が問題になっているのに、「一億総活躍社会」。アベノミクスによって雇用は100万人以上増えたと豪語するが、増えたのは非正規社員。

 企業に「賃金上げろ」といいながら、労働改悪を進めている。

 おまけに、ちゃっかり自民党への企業・団体献金は増やしている。

 安倍政権はいってることと、やってることが違う。はじめに国民のための理想があって、それが大変で断念しているわけではない。はじめから国民を騙そうと画策しているようにあたしには見えてしまう。

 たとえば、消費税を上げるにつけ、低年金者には3万円のバラマキをするんだとか。

 それで増えつづける低所得者が今後、浮上できるようになるのだろうか。なんの解決にもならない。ただのその場しのぎだ。

 けど、今回の世論調査の結果を見れば、そういうことで騙される人はたくさんいるみたいだ。

 なにしろマスコミが政権批判をしなくなった。ニュースも新聞も、政権からのリークネタばっか。「アベノミクス新三本の矢」を大々的にニュースにするなら、その前に以前大々的に取り上げた「アベノミクス三本の矢」の総括をしなくてはならないのに。

 確実に多くの国民が貧乏になっていってるんじゃないか。あと、何年くらい我々はのほほんと騙されていられるんだろう。

 2020年、オリンピックまでか。つーか、この国は借金が1054兆円もあるってーのに、まだ使える大箱の施設を壊し、新しい大箱をつぎつぎに建てる。もちろん、それも借金だ。

「どこか狂ってる」「なにかおかしい」。そう思い、変わらぬ今日に不安を覚えるのは、あたしだけじゃないはずだ。と思うけど……安倍政権の支持率は上がっているんだよなぁ。どういうこと?

[週刊朝日]

Posted by nob : 2015年12月19日 23:30

その時は遅かれ早かれ必ず来る。。。

■南海トラフ、超高層揺れ最大6m…長周期地震動

 内閣府の専門家検討会は17日、南海トラフ巨大地震が発生した場合、東京、大阪、名古屋の3大都市圏の超高層ビルが、最大6メートル揺れる可能性があるなどとする予測を初めて公表した。

 検討会は「ビルの揺れは東日本大震災時を上回るだろう」として、ビルの安全対策の徹底を求めた。

 南海トラフの広い範囲で断層がずれ、マグニチュード9級の地震が起きたと想定した。主に高さ100メートル以上の超高層ビルを対象に長周期地震動という特殊な揺れの影響を推計した。

 東京23区では、高さ200~300メートルのビルの最上階が最大2~3メートル揺れる。大阪市住之江区では最大6メートル。揺れの継続時間は、東京23区は3~5分程度だが、大阪市や神戸市では約7分以上の場所もある。

[読売新聞]


■南海トラフ、長周期地震動 超高層、被害見通せず

 内閣府の検討会が17日公表した南海トラフ巨大地震による長周期地震動の予測は、大都市圏の超高層ビルが最大でどの程度揺れるかなどを初めて推計した。だが、過去のデータが不足しているため被害の予測には限界がある。関係省庁やビル会社、住民らには、想定外の事態が起こりうることを見据えた対策が必要だ。

前例少なく対策必要

 「長周期地震動が検討され始めたのは最近。経済的、人的損失がどの程度になるかや、必要な対策までの予測は難しい」。内閣府の検討会委員を務めた古村孝志・東京大教授(地震学)は予測の限界を訴える。南海トラフ地震で国は2012年、最悪の場合は32万人が死亡し、240万棟が倒壊・焼失するとの被害想定を発表したが、今回はこうした推計はしなかった。

 被害予測が難しいのは、参考になる過去の例が少ないからだ。

 大きな長周期地震が発生するのは、マグニチュード(M)7以上で、震源の深さが10〜30キロ程度の浅い場所という条件がある。日本で初めて高さ100メートルを超す「霞が関ビル」が東京都心に建ったのは1968年。その後の地震で長周期地震動による被害が大都市で出たのは、83年の日本海中部地震(M7・7)▽2004年の新潟県中越地震(M6・8)▽11年の東日本大震災(M9・0)−−などで、東日本大震災を除けばいずれも局地的で軽微だった。

 だが、30年以内に70%程度の確率で起こるとされる南海トラフ沿いのM8〜9級地震は、長周期地震動の発生条件に合致する。しかも特に揺れが大きく、時間も長いとされる東京、名古屋、大阪の3大都市圏には超高層ビルが集中する。

 日本建築学会の09年の集計では、高さ60メートル以上の建築物は全国に約2500棟あり、長周期地震動の影響を受けやすい固有周期が2秒以上の建物は約1100棟。うち6割が関東平野に、2割が大阪平野に建っている。その後も、あべのハルカス(大阪市阿倍野区)、虎ノ門ヒルズ(東京都港区)などの超高層ビルが建設され、国土交通省によると今は3000棟前後あるという。

 ビルの中では、どのようなことが起きるのか。報告書によると、長周期地震動で倒壊することはないが、エレベーターの停止や火災などの恐れがあるという。揺れが長く続けば、中にいる人は避難がなかなかできず、船酔いのような自律神経の失調が起きる恐れもある。揺れ幅が6メートルに達すると、固定していないと部屋の隅から隅へ飛ぶ家具もあり、負傷の危険も高い。

 北村春幸・東京理科大教授(建築構造学)は「想定外の事故も起きかねず、けが人が出た時の救助方法や、中にいる人を帰宅させる順番など、いろいろな面を想定した対策が必要だ」と警戒を促す。

 また、長周期地震動は、ビルの固有周期や築年数、構造などで揺れに差が出るため、必要な備えも一様ではない。久田嘉章・工学院大教授(地震工学)は「高層ビルの管理者は、今回の推計を基に揺れがどの程度かを把握し、設計者と一緒に被害を小さくする方策を考えてほしい」と呼び掛ける。【久野華代】

改修民間任せ 法令基準なし

 日本建築学会の09年の集計では、固有周期2秒以上の建物約1100棟のうち、制振・免震装置があるビルは約半数にとどまった。しかし、11年の東日本大震災などを機に、長周期地震動に備えた改修を進めるビルが増えている。

 70〜80年代に次々と超高層ビルが建った東京・西新宿。74年に完成した新宿三井ビル(地上55階、高さ225メートル)は、東日本大震災で最上階が約2メートル揺れた。所有する三井不動産(東京)は鹿島と共同で開発した制振装置を15年に屋上部へ6基設置した。この装置は、振り子式のおもり(300トン)がビルの揺れと逆方向に揺れることで全体の動きを抑えるもので、室内工事がないためテナントへの影響を軽減でき、眺望を損なわない利点もあった。

 三井不動産の担当者は「テナントのニーズは震災を機に『安全なのは当然。さらに安心感を持ちたい』にまで高まった」と話す。

 森ビル(東京)はソフト面の対策にも力を入れる。03年完成の六本木ヒルズ森タワー(同54階、同238メートル)など所有する都内の11棟で、ビルに設けた地震計からすぐに建物の揺れ幅などを計算し、メールで社員に伝えるシステムを構築し、館内放送などに活用。担当者は「専門家でなくても影響が分かり、迅速な対応につながる」と説明する。

 しかし長周期地震動対策は、現状では構造設計上の基準などが法令で明確に定められておらず、所有者らの判断に委ねられているのが実情だ。ビルの改修を検討しているある会社の担当者は「改修をしようにも統一化された基準や制度がないため、テナントへの影響やコスト面を考え、ためらう部分もある」と漏らす。

 国土交通省は10年末、超高層ビルの設計で、長周期地震動も念頭に置いた構造計算を求める対策案を示し、意見を募っていた。だが、内閣府が長周期地震動の影響予測をすることになり、検討を保留。当面は所有者らに自主対策を促す通知を出していた。今回の報告を踏まえ、基準作りなどを改めて検討する方針だ。

 テナントや住民の対策では、家具などの固定が最重要だ。防災グッズの製作などを手がけるNPO法人プラス・アーツは、行政が勧める強度の高いL字型金具の設置が難しい場合、身の回りにある物で代用する方法を講座などで紹介している。例えば、家具の上に滑り止めシートと段ボールを置いて天井との隙間(すきま)を2センチ以内にし、家具の下にも滑り止めシートを敷くと転倒防止に有効という。【狩野智彦】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2015年12月18日 09:53

自ら学び、考え、(治療方法を)決める、、、自らの生を救えるのは自分自身のみ。。。

■“がん治療”偏った考え方に陥らないようにするには?

 今年9月、肝内胆管がんで亡くなった女優の川島なお美さんは、2013年8月に健康診断で腫瘍が見つかり、翌年1月に手術を受けたものの、その後は外科手術や抗がん剤治療を拒否。高濃度ビタミンC濃縮点滴や温熱療法といった代替医療や、金の棒を患部にあててさする「ごしんじょう療法」といった民間療法に取り組んでいたという。
 しかし、代替医療や民間療法は効果を科学的に証明する「エビデンス」が十分ではなく、その治療を選択することに対して懐疑的な意見も飛び交っている。

 書店の「家庭の医学」の棚にいくと、さまざまな人がさまざまな立場から書かれた本が並んでおり、何が一体正しく、何が一体正しくないのか悩ましく感じることもある。

 医師といっても、その専門領域は様々だ。
 例えば、アスコムの『医者は自分や家族ががんになったとき、どんな治療をするのか』は、西洋医療と代替医療を組み合わせた“統合医療”の実践を進める川嶋朗氏が執筆しており、「どんな治療法であっても、それによって健康を損なうリスクがなく、また経済的に余裕があるなら、どんどん試してみてよいのではないか」という私見を表明している。
 川嶋氏は東洋医学や自然医療を専門としている医者であり、その視点に基づいて本が書かれている。そのため、代替医療についての記述は深く、本書では「手を出してはいけない代替医療」についても触れられている。

 がん治療専門医の大場大氏は『東大病院を辞めたから言える「がん」の話』(PHP研究所/刊)の中で、「標準治療」を最善の治療とした上で、「先端医療」や「先進医療」が持つ「ハイグレードな治療」なイメージに対して警鐘を鳴らす。
 がん治療における「標準治療」とは「抗がん剤治療」「放射能治療」「外科手術」のことで、どの先進国であっても通用する推奨レベルの最も高い治療を指す。ところがそうした「標準治療」を否定する主張をする人たちもいる。
 大場氏は、特に“がんもどき理論”を提唱する近藤誠氏の「がん放置療法」に対して厳しい批判を加えながら、メディアを通して「がん治療」が歪んだ形で一般大衆に広まっていることを指摘する。

 「がんの治療」は生命にそのまま直結することであり、どうしても情報はセンセーショナルに広まってしまいがちだ。そこに医療不信が覆いかぶさり、世間はネガティブな情報に敏感になってしまう。
 長尾和宏氏は『抗がん剤が効く人、効かない人』(PHP研究所)の中で、かつて抗がん剤が大嫌いだったが、ここ数年いい薬が開発され、「もしもがんになって、抗がん剤が効くタイプであれば受けてみよう」と思うようになったと述べている。つまり、自分が触れている情報が一体いつのものなのかという視点も必要になってくるのだ。

 「がん治療」にまつわる様々な情報は、私たちの生活の至るところに転がっている。しかし、それぞれ主張することが違うため、どの医師の言うことを信じればいいのか分からず、詐欺まがいの治療法をすすめる人につけこまれる可能性もある。
 しかし、いかなる情報をあさっても「確実」「絶対」はない。メディアが使う「効く」という言葉も、必ずしもそれはイコールとして「治る」ではないだろう。では、そういった不確定な情報ばかりの中でどう判断すればいいのか?

 重要なことは、自分の治療法について医師からじっくり説明を受けた上で、納得のいく決断をすることではないだろうか。セカンドオピニオンを仰ぎつつ、自分にとって適切な方法を選ぶ。戦うのは患者本人なのだから。

 人間はセンセーショナルな言葉に弱い。それに負けないようになるためには、がんについての正しいリテラシーを持つことが大事だろう。さまざまな主張や情報を目に通しながら、納得のいく結論を導き出すことが必要だ。
(新刊JP編集部)

[新刊JPニュース]

Posted by nob : 2015年12月16日 19:07

テキトー快適ライフ、、、何事もしてもしなくてもたいしたことはないことを知ればこそ、したいことをしたいようにできるようになる。。。

■物を捨てる!家事を手放す!「持ちすぎない暮らし」のすすめ

◆「持ちすぎない暮らし」は40代が始めどき!

・人生の「繁忙期」を生きている

40代の暮らしは、とにかくやるべきことがたくさんあって忙しいものです。そして、やることの分だけ物があふれ、やることの分だけ時間が足りなくなっている人も多いでしょう。

結婚して子どもが生まれ、毎日が新しいことだらけの30代までは、いわば模索期でした。何が必要な物なのかも、家事にどれだけ時間をかけてやるべきかも、迷いながらこなしていたと思います。

40代はその模索の時期をすぎて、忙しすぎる時期=繁忙期を生きています。もう「何をどうしたら?」と迷うことはないでしょう。その代わり、「どうやってこなせというの?」と言いたくなるほどの、大量のやるべきこととの格闘が続いているのではないでしょうか。

・「見極める目」ができるとき

でも、だからこそ、40代は物や家事と向き合ういいタイミングです。いらない物は、じょうずに手放してみてください。

家族や家になじんで、自分なりのやり方がわかってきた今だから、必要な物がわかってきたはずです。以前なら、レシピもあれこれ試してみたでしょうが、毎日料理を作り続けてきた今は、得意料理ができてきて、使う調理器具も決まっていますね。

また、忙しい今だから、あれもこれもと欲張りにならず、「これだけできれば上等」と見極める目もできるでしょう。いわば家事に慣れたからこそ、手抜きができるようになるのも、今だからなのです。

そうやって、物や家事をじょうずに手放すと、「あれもこれも、できていない」と自分を責めることもなくなります。「今日もよくがんばった」と納得しながら眠りにつけるような毎日を過ごせるといいですね。

◆物を捨てて得られる3つのこと

1. 今がすごしやすくなる
いうまでもなく、掃除も片づけもしやすくなります。いらない物を追い出すだけで、部屋がすっきり見えますし、いる物だけなら使った物を元に戻すのも楽なのです。その分、家族に「片づけて!」といらだつこともなくなりますね。

2. 自分らしい空間になる
好きなレシピを作る道具、落ち着いて座れる椅子、夫が愛用するクッション......、いる物とは自分や家族が大切にしたい物でもあります。物は、自分や家族が生きる価値観をそのまま表しているのです。だから、自然に「いごこちいいなあ」という空間になるわけです。

3. 物がさらさらと流れ出す
きちんと捨てることで、きちんと入ってくるのが自然の理です。捨てないでため込んでいると、入ってくるべき物も入る余地がなくなります。持っている物の量が多いか少ないかを気にするよりも、使わない物が家のなかで滞っていないかを気にしてみてください。

◆いる家事

家事も「いる」「いらない」を見極めることが大切です。「いる家事」は、"自分と家族の幸せにつながるもの"です。

まず、どこまできちんと家事をすればいいのか?私は、家事の合格ラインは「死なない・病気にならない・近所に迷惑をかけない」だけだと考えています。それ以上は、それぞれの好みにすぎません。

今の時代はいろいろなサービスもあるし家も外も清潔です。今や「ぜったいしなければならない家事」はないのだと言えます。だからこそ、判断基準は自分と家族の幸せです。

(1)しないと自分が気になる家事
洗濯は二日に一回だけど、トイレ掃除は毎日しないと気が済まない人。料理は手作りじゃないと罪悪感があるけど、少々のほこりは気にならない人。家事の好みは人それぞれです。自分にとって大切な家事は何ですか?

(2)しないと家族(とくに夫)が気にする家事
家族にも同じように「自分が気になる家事」があるものだ、と考えてください。そこは取り入れたほうが、みんなが幸せです。

◆いらない家事

「いらない家事」は、あなたの思い込みで必要以上に多くしているかもしれません。一度振り返ってみましょう。

一言でいえば「やっていなくても自分や家族がそう気にしない家事」がいらない家事です。掃除をさぼっていて、ほこりが目に付いたら「掃除してないって言われるんじゃないかしら」と気が咎めますね。けれど、夫や子どもはほこりの存在にも気が付いていないかもしれません。自分だって、家族の目がなければ、気にしないのではないでしょうか。

であれば、「少々のほこりでの掃除機かけ」は「いらない家事」なのかもしれません。つまり、「やらねばならない」と思い込んでいるだけの家事は、けっこうたくさんあるものだ、ということです。思い込みを修正するには、

(1)家族に聞いてみる
いつもは家事の話なんてしないかもしれませんが、あえて話題にしてみましょう。

(2)友だちに聞いてみる
バスタオルを毎日洗う?何日おき?なんて話題でも、意外にもりあがります。

◆暮らしを心地よくするコツ

いらない物を手放した後に暮らしをすっきりと整えるのは、じつはとても簡単です。

(1)自分の暮らしを好きになる
日々の暮らしを愛おしいな、大切にしたいな、と思う気持ちが何よりも原動力になります。

(2)家族との暮らしを好きになる
わずらわしいこともあるけれど、やっぱり家族のために毎日をがんばれるのですから。

(3)手を動かすこと
暮らしは、自分の手を動かすことでさらさらと動きます。それは面倒とも言えるけれど、確実な手ごたえがあることですね。

・片づけの三原則を守る
すっきりした暮らしは、やはり片づけがほどほどにうまくいっているほうが、達成しやすいものです。片づけは、「定位置・定量・捨てる」の三原則に尽きます。戻しやすいところに場所を決め(定位置)、量を増やさないようにして(定量)、きちんと出していく(捨てる)。ちょっと心がけるだけで、物の流れが違ってきます。

・除機頼みをやめてみる
掃除といえば掃除機、という家庭は多いのですが、掃除機はとても重く、コードを差し替えたりしなければならなくて、気合のいる作業です。掃除をもっと気楽に、まめにできるようにするには、はたき・ほうき・ぞうきんといった道具を取り入れてみましょう。掃除道具を手に取るのが気楽だと、意外に掃除は楽しい作業です。

・洗濯のルールを作る
洗濯は、「洗って・干して・取り込んで・片づける」までに1日近くかかる、長い作業です。その分、途中途中がつっかえてしまいがち。とくに取り込んだ洗濯物をたたむまでのあいだが、滞るものです。そのための一時置き場を作って、「さぼっている」と思わないようにするなど、洗濯全体のルールを見直してみましょう。

・料理のハードルを下げる
子どもが小さいころは手作りで、栄養バランスを考えて......とがんばってきたかもしれません。でも、いつも完璧な食卓なんてたいへんです。子どもが育ってくれば、多少、手抜きでも量があれば喜んでくれたりします。買い物や野菜の皮むき、米とぎなどに子どもの手を借りるのも、将来のための仕込みにもなって一石二鳥です。

・タオルにお金をかけてみる
毎日使うタオルが上等で気に入ったものだと、それだけで暮らしにゆとりができます。タオルだけでなく、シーツでもエプロンでもマグカップでも。家族がそれぞれに好きなものを買うだけで、自分のものを大切にするぶん、家族の暮らしにも気持ちが向くのではないでしょうか。

【著者紹介】
辰巳 渚(文筆家、家事塾代表)
2000年に『「捨てる!」技術』(宝島社新書)を刊行以降、ほんとうに豊かに生きるための新しい生活哲学と具体的な暮らし方を提案している。著書に『暮らしを整える44の秘訣』(エクスナレッジ)など多数。

[PHPファミリー]

Posted by nob : 2015年12月11日 14:26

言わずもがな、、、想像力の欠落。。。

■さまようマイナンバー 返送500万通、焦る自治体

 「こんなに多いとは……」。マイナンバー(社会保障・税番号)を個人に知らせる「通知カード」が、全国で500万通も返送されるという異例の事態に、自治体の担当者から悲痛の声が漏れる。今後さらに増える見込みだが、運用開始は年明けに迫っている。

 通知カードは簡易書留で送られ、受取人が不在で、郵便局の保管期間が経過したり、住民票の住所から転居していたりした場合は、各市区町村に返送される。マイナンバーは「転送不要」との扱いで、転居先には転送してもらえない。

 神戸市には9日現在で約6万3千通が返送された。転居先がわかる人には本人確認書類などを郵送してもらい、市役所で確認して通知カードを郵送。郵便局での保管期間が過ぎた人には簡易書留で再送している。今後も増える見込みだ。「1月に食い込んでしまうかも。対応が遅れそうなら、やり方も再検討する」

 すでに約10万通が返送されてきた大阪市。多いときは1日数千通規模で増える。「これからも郵便局での保管期限がすぎた分が返送されてくるので、どこまで増えるかわからない」。区役所の窓口で対応できる時間帯も限られる。「年末も近く、なるべく郵便局での保管期限内に再配達の申し込みをしたり、取りに行ってもらったりしてもらえれば」と担当者は願う。

 高松市の担当者は国から返送率の想定は「5%程度」と聞いていたという。郵便局の配達作業は終了したが、約1万5千通が返送され、実際の返送率は約7%超だった。「ここまで多いとは予想していなかった」と話す。

 東北地方では、東日本大震災の影響も出たとみられる。各県によると、少なくとも宮城県内で約7万5千通、岩手県内では約3万7千通がすでに返送された。宮城県はまだ集計中だが、いずれも沿岸部での割合が高いという。通知カードは転居先に転送ができない「転送不要」のため、仮設住宅などに移った後に住民票を移していないケースが想定されるという。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2015年12月11日 14:12

そもそも老後を他者に依存しようとすること自体が大間違い。。。

■本当にいいのは20ヵ所に1ヵ所!
間違えない老人ホームの選び方

上岡榮信・有料老人ホーム入居支援センター理事長に聞く

入所者3人が転落死をしたほか、虐待を受けていた例もあったとして大騒動になった有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」。国内1500ヵ所以上の老人ホームを訪問してきた上岡榮信氏に、「正しい老人ホームの選び方」について聞いた。(ダイヤモンド・オンライン編集部 津本朋子)

「看取りに対応します」は本当か?
老人ホームで死ぬ、という現実

――川崎市の老人ホーム事件は、比較的大手が起こしただけに、業界内でも波紋を呼んだと聞いています。良いホームを選びたいというニーズは多いはずですが、日本の老人ホームは種類も複雑で、何をどう選んだらいいのか、分かりにくいですよね。

 公的施設である「特別養護老人ホーム」や民間の「有料老人ホーム」、最近増えている「サービス付き高齢者向け住宅」、「介護老人保健施設」など、さまざまなくくりがありますが、私はこんなカテゴリー分けはおかしいと思っています。消費者からしたら、何のことか、さっぱり理解できないでしょう。

劣悪な環境の「終の棲家」で苦しむ高齢者は少なくない。老人ホーム選びに失敗しないためには、どんなポイントに気をつけるべきなのだろうか?
 カテゴリーに惑わされるのではなく、「元気なうちに入るのか、それとも要介護状態になってから入るのか」、まず入居希望者は、ここを考える必要があります。

 そして、「死ぬまでいられるのか」、「どんな認知症の状態でも受け入れてもらえるのか」を確認すべきです。たとえば、認知症対応型共同生活介護、いわゆるグループホームはたいてい、認知症で徘徊する人は受け入れません。看取りもしません。

――「看取りに対応します」と掲げているホームも増えていますが。

 そこに惑わされてはいけません。看取りを1件でもしたら、「やれます」と答えるホームが多い。年に1人では、やっているうちに入りません。3~4人でも少ないかもしれない。また、ホーム側の体制だけでなく、老衰で静かに死なせてくれるような死生観を持つ、良質な訪問診療の医者と連携をしているかどうかも大切なポイントです。

 入居を希望する側も、自らの死生観を明らかにする必要がありますね。まずは、ホームへの入居のきっかけをどの段階にするのか。どこまでも家庭で、というのは現実問題として難しい。老夫婦2人だけで暮らしていて、気がついたときには1人が倒れ、もう1人が栄養不良でうずくまっていた、というようなケースは後を絶ちません。

 また、後見人を選ぶことも、元気なうちにやっておかなければなりません。最近、悪徳弁護士を後見人に選んでしまい、危うく認知症で精神病院に入れられそうになった方のご家族が相談に来られました。

ハードや現場だけを見てもダメ!
「良いホーム」に必須の条件とは?

――川崎の事件は比較的大手が起こしました。大手は信頼できそうだ、と考えがちだと思いますが、これは間違っているのでしょうか?

 大手の特徴は「最低限、押さえるべきポイントを押さえる」といったところでしょうか。逆に言うと、必要最低限以上の心の通ったサービスは、あまり期待できません。たとえば外出や外食。「居酒屋に行きたい」「夫のお墓参りをしたい」といった細かなニーズに、いちいち対応してくれないのです。しかし、良いホームは、こうした“ワガママ”にもちゃんと応えます。

 また、デイサービスや訪問介護をルーツに持つ大手は多いのですが、1日数時間のサービスと、老人ホーム業はまったく異なります。中には、大手の系列であっても良いサービスを提供しているホームもあるのですが、そうしたところは価格が高めですね。

――やはり現場を実際に訪問して決めるのがベストなんですね。

 もちろんそうです。一般の方々は「施設(ハード)の豪華さ」や「現場スタッフのサービス(ソフト)」あたりに視線が集中するのではないでしょうか?私はホームを評価する際、「ハード2割、ソフト8割」と考えます。特に男性は「ハードが立派だから」「上場している大手が運営しているから」といった理由でホームを決めたがりますが、これはまったく間違っています。

 ではソフトを重要視すればいいのでしょうか。確かに入居者の満足度を作るのは現場です。良いホームは入居者の満足度が高く、家族も安心して預けられる。そうした口コミが広がって行き、CMを打たずとも、いつもほぼ満室――というような好循環になっているものです。しかし、そのためには経営者の姿勢、理念が立派であることが必要不可欠です。

 たとえば、首都圏のあるホームは、経営者の姿勢はイマイチでしたが、現場の施設長がすばらしかったので、ある時期は非常に良い施設でした。しかし、こうしたケースは、転勤や転職などで施設長がいなくなると、途端にダメになるものです。経営者が優れていない限り、長期に渡って入居するに耐えうるレベルの施設にはなりません。

良いホームは経営者が違う!
刑務所のようなホームは経営者も最悪

――では見学訪問の際には、経営者にも面会した方がいいんですね。

 大手では難しいでしょうが、私は基本的には経営者に会うことをお勧めします。私が訪問する際には、2~3時間ほど、みっちり話を聞きます。ビジネスへの情熱や展望はもちろんですが、老人ホーム運営に欠かせない死生観や使命感、加齢への理解と共感、そして宗教観や倫理観、さらには哲学や思想などを評価の対象にして、A~Fまで6段階で格付けをしています。

 もちろん、ホームの施設長の能力や職員(現場)の評価、そしてハード面といった、現場施設評価も行い、点数化します。面白いことに、経営者格付けがA~Bの高評価だった会社は、現場施設の評価もだいたいにおいて高いのです。逆に、経営者格付けがC以下と低いのに、現場施設の点数が高い場合は、先ほども触れたように、「たまたま、今の施設長の能力が高い」だけ。現在の高レベルが永続する可能性は低いでしょう。

 結局、経営者が高い理念と能力を持っていてはじめて、職員にきちんと給料を払い、教育研修を充実させ、さらには公正な人事評価や、やりがいのあるキャリアパス作りが可能になります。介護職は過酷な現場だという認識が広がっていますが、優れた経営者は、生涯働ける環境をきちんと整えているものなのです。

――そんなホームはどのくらいの割合であるのでしょう?

 決して多くありません。だいたい20ヵ所に1ヵ所くらいでしょうか。経営者格付けがCやDの会社のホームの入居者の方に、Aのホームをご紹介して一緒に訪問すると、ご家族よりもまず、入居者ご本人の顔がパッと輝き「私、ここならいいわ」などとおっしゃいます。辛いホームで我慢してこられた方ほど、良いホームは直感で分かるようです。

 経営者格付けがEやFともなると、まるで刑務所のような雰囲気です。こちらもある意味、分かりやすいですね(笑)。判断が難しいのはCあたりでしょうか。見た目は良くて、入居してみて初めて酷いと分かる、といった感じです。

90歳以上の割合が高いと良いホーム!
優良施設の意外な条件

――良いホームには、ほかにどんな特徴があるでしょうか。

 私が多くのホームを訪問して発見したのは、良いホームは「90歳以上の入居者が3割を超える」という事実です。

 というのも、数百万円、数千万円の入居一時金を取るタイプでは、償却し切った頃に「もう85歳にもなられて、病気も増えたから、24時間看護師が常駐していないウチよりも、もっと良い施設を探した方が安心では…」といった具合に、相手の不安感をあおりながら親切を装って、退居・転居を勧めるホームも結構あるのです。

 年を取れば、病気が幾つもあるのは当たり前です。「終身ケア」を謳っているはずなのに、このやり方はおかしいのですが、ここで納得してしまう入居者は意外に多い。

 一方、良いホームは、こんなやり方はしません。もちろん、退去してもらって新しい入居者を募集した方が、ホームは儲かるでしょう。しかし、良いホームは口コミで常にほぼ満室ですから、そんなことをせずともソロバンが合うのです。

 また、介護事故への対応も、良いホームは特徴的です。「なるべく事故のないホーム」を望むのは当然の心理ですが、残念ながら経営者格付けがAであっても、「つまづいて転んでしまった」「職員がほんの少し目を離した隙に、認知症の入居者が、隣の入居者の薬を勝手に飲んだ」というような事故は、やはり起きます。

 しかし、良いホームは、その後が違う。きちんと病院に連れて行って、家族にも報告・謝罪をすることはもちろんですが、家族の方も、「あのホームはいつも、とても良くしてくれている」と分かっていますから、ちょっとやそっとでは訴訟は起きません。

 良いホームは事故やトラブルを隠しません。きちんと記録も取っています。入居前に数回訪問して顔なじみになれば、こちらが求めれば記録をちゃんと見せてくれますから、ぜひトラブル対応についてもヒアリングしてみてください。

うえおか・しげのぶ
1949年愛媛県生まれ。通訳を経て83年から27年間、厚生労働省や全国有料老人ホーム協会、高齢者住宅財団、民間企業などとともに、国内外の高齢者施設を多数訪問した。2010年、一般社団法人・有料老人ホーム入居支援センターを設立。依頼者の「終の棲家」選びを支援している。東京大学市民後見人養成講座の講師を務めるほか、「老人ホーム診断士」資格の立ち上げを準備中。著書に「絶対に失敗しない優良老人ホームの選び方」(河出書房新社)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2015年12月11日 13:28

ナイスアイディア、、、賃貸版も開設してほしい。。。

■「空き家売ります」掲示板サイト『家いちば』をオープン、エアリーフロー

不動産コンサルタントである藤木哲也氏が運営する株式会社エアリーフローは、2015年10月11日、空き家の掲示板サイト「家いちば」をオープンした。
同サイトは、売りたい空き家がある人がサイト上に物件の投稿をして、サイトを閲覧した人がその物件を買いたいと思ったら、売り手と直接交渉をすることができる、というサービスである。

※商談成立後に指定の宅地建物取引業免許会社に媒介業務を依頼いただき、所定の手数料をお支払いただきます

「家いちば」の特徴は、売りたいと思った人が気軽に掲載できる点にある。また、掲載にあたっての基準などを設けずに、投稿のハードルを低くすることで、全国に眠っている空き家を市場の目に触れさせ、既存建物の流通を活性化させることを目的としている。

「家いちば」でできること
・いつでも思いついた時に、気軽に掲載可能
・売り出し価格が決まっていなくても掲載可
・自分の不動産でなくても(親や親戚の所有でも)掲載可(※ただし本人の許可は必要)
・掲載にあたっての基準はなくどんな場所、どんな物件でも掲載可
・家の中が片付いていない、などすぐに売れない状態でも掲載可
・売ろうと決めたわけではない、金額次第で売ってもいいという場合でも掲載可

「家いちば」で扱う空き家の特徴
1 価格が安い物件
2 売りにくい物件
3 売ることを急いでいない物件
4 築年数が極端に古い物件

また、買い手の不安解消のために、商談開始から契約・引き渡しまでの間に「空き家取引きサポーター」として、宅地建物取引士、建物診断士(インスペクター)、地盤調査、鑑定士などが土地・建物の状態を専門家の視点でサポートする予定だ。

ニュース情報元:家いちば 

[SUUMOジャーナル]

Posted by nob : 2015年12月10日 13:09

解りやすい。。。

■知っておこう!がんの基礎知識

がんを治すなら早期発見

がんは、正常な細胞のブレーキが壊れ、増殖し続けるようになったものです。私たちはもともとがんになりやすい遺伝子と、がん抑制遺伝子を持っています。生活習慣の改善で、ある程度、がん遺伝子を活性化させないようにできることがわかっています。

◆ 悪性腫瘍は脳、内臓、皮膚、骨、筋肉、血液など、からだのあらゆるところに発生します。医学的には、悪性腫瘍のうち「がん」は内臓の粘膜や皮膚などの上皮細胞というところに発生するものを指します。一方、「肉腫」と呼ばれるものもあり、骨や筋肉など、上皮細胞ではないところに発生し、非上皮性悪性腫瘍とも呼ばれます。骨肉腫や軟部肉腫、また白血病なども含まれます。ここでは、悪性腫瘍全体を指して、「がん」といいます。

◆ 私たちの細胞は必要に応じて増殖し、必要数に到達したら増殖をやめるようにプログラミングされています。しかし、なんらかの誘因でこのプログラムが障害され、細胞の増殖が止まらなくなってしまうのががんです。がん細胞は遺伝子の変異を続け、性質を変化させ、さらに広がって増殖を加速させるようになります。

◆正常な遺伝子ががん遺伝子になる可能性のあるものを「がん原遺伝子」と呼びます。一方、細胞の増殖を抑制し、遺伝子に生じた傷を修復する、いわばがん化を防ぐものもあり、これは「がん抑制遺伝子」と呼ばれます。

◆ がん原遺伝子ががん遺伝子になってがんを発生させるには、進行の速いがんを除いて、5年以上、10年単位の時間が必要です。がん遺伝子が発生しても、がん抑制遺伝子や自己免疫の働きで、がん遺伝子を消滅させて増殖を食い止めることも可能です。体内では目に見えない攻防が日々繰り広げられているといってもいいでしょう。

◆がんの発生・進行にかかわるリスク要因は、
①喫煙(ほぼすべてのがん)
②肥満(食道がん、結腸がん、乳がん、腎臓がんなど)
③過度の飲酒(口腔がん、咽頭・喉頭がん、食道がん、肝がんなど)
④運動不足(結腸がん)
などです。また、紫外線が皮膚がんの原因になり、放射線や化学物質などもさまざまながんの発生に関与しています。

◆ 一般的に早期発見のがんほうが標準治療が確立され、治療法の選択肢も多いので、仕事や家庭など、事情に合わせた治療法を選ぶこともできます。もっとも進行の速いがんの場合、健診と健診の間にがんが発生して大きくなっているようなケースもありますが、統計的な頻度としてはそれほど多くないといえるでしょう。

◆がん発生機序の解明や抗がん剤をはじめ治療法の開発は日進月歩です。治療だけでなく、予防という観点でも調査・研究が進んでいます。医療を受ける側からも、2人に1人の発症リスクをしっかりと受け止めて、がんを予防するヘルスケアに努めたいものです。

(監修:東京医科大学病院 総合診療科准教授 原田芳巳)

[ケータイ家庭の医学SP]

Posted by nob : 2015年12月10日 13:00

なるほど、、、でも私は炊きたてごはんを美味しくいただきます。。。

■カロリーを60%カット!ココナッツオイルごはんがスゴイ!

最近、巷でブームを巻き起こしている「冷やごはんダイエット」。
お米に含まれるでんぷん質は、冷やすことでレジスタント(消化されない)スターチ(でんぷん)に変わります。これは、その特性をいかしたダイエット方法です。

温かいままだと吸収されやすいお米も、レジスタントスターチに変わった冷えたお米を食べることで、小腸で吸収を抑えて、大腸まで届かせることができます。
つまり、お米を我慢することなく、血糖値の上昇を抑制し、摂取カロリーを制限することができるというわけですね。おまけに、便秘の改善効果も大!

ですが……

「寒い季節に冷えたごはんなんて食べたくない!」
「そもそも、まずい!」

なーんて声がチラホラ……。

女性は“冷え”の悩みを抱えた人も多いので、「冷やごはんダイエット」は、どちらかというと筋肉質の男性におすすめのダイエット法といえるみたいです。

そこで今回、筆者が女性に強くおすすめしたいのが「ほかほか☆ココナッツオイルごはんダイエット」なんです!

■冷えごはんと同等の効果がある「ココナッツオイルごはん」

これまで、レジスタントスターチの効果は、冷えたお米でないと発揮されないといわれていました。
ですが、アメリカ化学会で行われたスリランカのコロンボ大学のサットヘア・ジェームズ氏の最新の研究発表によると、ココナッツオイルを使用して炊いたお米は、再加熱しても同等の効果が得られることがわかったとのこと。

さらに、ココナッツオイルを入れたお米は、通常よりも、レジスタントスターチが10倍増加。これ、カロリーに換算すると50〜60%ものカットになるんだそうです!

というわけで、さっそくココナッツオイルごはんを作ってみましょう!

【ココナッツオイルごはんのつくり方】

【材料】
米……1カップ
熱した湯……200ml
エクストラバージンココナッツオイル……小さじ2

1 鍋もしくは炊飯器に米と湯を入れる
2 ココナッツオイルをくわえてよく混ぜる
3 炊飯する
4 冷蔵庫で12時間冷やす

食べる際は、電子レンジで加熱すればOK!

ココナッツオイルごはんは、ほんのりとココナッツの香りがするので、カレーなどにもよくあいそう……。ごはん好きにはたまりません〜。ココナッツオイルの香りが苦手という人は、香りカットのココナッツオイルを使ってくださいね。

塗ってよし、食べてよしの万能のココナッツオイルを使ったごはんで、空腹知らずに美ボディGET!みなさんも是非、試してみてはいかがでしょうか。

YUE
YUEビューティ&ライフコラムニスト
渋谷生まれ渋谷育ち。モデル、アパレル会社、編集プロダクション勤務を経てライターに。10キロの体重増減を繰り返した体験によりダイエット、美容に対する探求心が旺盛。美容ニュースやムック本等で執筆中。

[GODMake]

Posted by nob : 2015年12月07日 10:53

そもそも男はヨセフ、、、内緒にしなければ何ら問題にもならないのに。。。

■妻が産んだ子が自分の種でなくても育てる聖人『ヨセフ男子』が急増

喜多嶋舞さんと大沢樹生さんの元夫婦の子供が実子でなかったことが、先日から大きな話題となっていた。

それに伴って通称『托卵女子』と呼ばれる、夫以外の男性と作った子供を夫に育てさせている女性も話題に。調査によると約1割の人が知人に『托卵女子』を持っているというデータが明らかとなった。

托卵女子の女性に話を聞くと「托卵は女性の本能」ということだが、世の中の男性はもし娘や息子が本当は自分とのあいだにできた子供でなかったらどう思うのだろうか?

■2割の男性が自分との子供でなくても育てるという結果に
気になったので調査ツール「マインドソナー」で『かわいければじつは自分との子供でないことを妻が黙っていても育てられると思うか』について男性にアンケートを取ったところ、衝撃的な結果が返ってきた!

なんと210名中45名、2割を超える男性が、子供がかわいければ自分との子供でなくても育てられるというのだ。 世の中の男性は心がひろいなぁ…。

記者の感覚では1割に満たない数しか許せる人はいないと思ったのだが、これは想像以上に多い割合。この結果について自称托卵女子候補の、こうの鳥子(仮名・50代)さんに話を聞いたところ、以下のコメントを頂くことができた。

■托卵女子のコメント
「2割ですか。私は3割から5割ぐらいが許せると思っていましたが、ちょっと少ないですね。それでもバブル期の男尊女卑社会から比べると、男性のレディファースト的意識も向上してきたのではないかと思います。

托卵女子のあいだで托卵を許せる男性は、妻のマリアが自分との子供ではない神の子を妊娠しても立派に育て上げた聖人・ナザレのヨセフの名前を取り、通称『ヨセフ男子』と敬意を払って呼んでいるんですよ。

カトリック教会では、労働者を守護する聖人の名を冠したヨセフ男子は、まさに妻と子供、最終的には日本のために自分を捨てて労働するまさに聖人と言っても過言ではないのではないでしょうか。

私たちのような女性がイケメンの子を宿しても許してくれるヨセフ男子がもっと増えてくれればいいですね。いつもはブサメンだキモメンだとさげすまれているヨセフ男子ですが、托卵女子と結婚すれば癒しを与えてあげられるんですから。

え、ヨセフはキリスト以外にもマリアと子供を作ったじゃないかって? いやいや、私は聖母マリアのように甘くはないんですよ。キモメンと子作りなんて無理! アンタも自分の顔を鏡で見てから物を言ってくださいね」

ということであった。なんだか最後に関係ないところでキツいことを言われてしまった気がするが、こういった気が強い女性が増えて相対的に男性が優しくなったことで、通称『ヨセフ男子』が増えたのだろうか?

最近は草食男子なども話題になっていたが、数年後には女尊男卑社会がさらに進んでいるのかもしれない。恐ろしいことである。

(取材・文/しらべぇ編集部・雨間ゆうすけ)

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2015年12月07日 10:45

言い得て妙。。。Vol.28/歩き始め歩き続けていく先に見えてくる景色。。。

■「怠け者になりなさい」 故水木しげるさん「幸福の七か条」

「あきらめと一緒に生きるのが、幸せの原則ですよ」──。生前、口癖のようにそう言っていた。11月30日、漫画家の水木しげるさん(享年93)が東京都内の病院で亡くなった。多臓器不全で眠るように逝ったという。

 93年間の生涯は、激動の一言だった。鳥取県境港市出身の水木さんは、学校の勉強はからきしダメだが、昆虫採集や紙相撲、海藻収集など好きなことには何時間でも夢中になれる少年だった。

 小学校時代、地元の祈祷師「のんのんばあ」から聞かされた妖怪の話で、彼の人生が決まった。霊魂や妖怪の研究に明け暮れるようになった水木さんは、高等小学校卒業後、大阪で働きながら漫画家を目指すが、21才の時、太平洋戦争でラバウルに出征。米軍の爆弾で左腕を吹き飛ばされた。

「終戦後に帰国し、片腕で懸命に漫画を描き始めましたが、なかなかヒット作に恵まれなかった。40才を過ぎるまで、妻の布枝さんと赤貧の生活に耐えたのです」(出版関係者)

 1960年、『週刊少年マガジン』で連載を始めた『ゲゲゲの鬼太郎』が大ヒット。以後、妖怪や戦争体験を描いた作品を発表し続け、2010年には布枝さんの書いたエッセイ「ゲゲゲの女房」がNHK連続テレビ小説として映像化された。

 水木さんの知人によれば、晩年の彼は穏やかで、死を恐れず、達観していたという。

「水木さんはよくこう言っていたんです。“自分自身が自分を運転してるわけじゃない”って。この世には見えない力があって、それに引っ張られて生きていけばいいんだと」(水木さんの知人)

 物欲もなく質素で、精神の充足を大切にしていた。「金があると邪心が生まれ、見えない力が逃げていく」。そう言って、若者には貧乏生活をすすめていたという。そんな水木さんは生前、『幸福の七か条』をまとめていた。

第一条 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。
第二条 しないではいられないことをし続けなさい。
第三条 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし。
第四条 「好き」の力を信じる。
第五条 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。
第六条 怠け者になりなさい。
第七条 目に見えない世界を信じる。

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2015年12月07日 10:36

好きになるに一秒もいらない、、、時間をかけてよく知ることで愛せるようになるのは自分自身だけ。。。

■石原さとみ「一目惚れしかない」恋愛観が話題に

 女優の石原さとみが、月9ドラマ「5→9 ~私に恋したお坊さん~」(フジテレビ系)の共演者と共に、11月30日に同局で放送された「SMAP×SMAP」に出演。「一目惚れしかない」という恋愛観を告白し、話題になっている。

 この日は石原をはじめ、山下智久、紗栄子、中村アン、速水もこみちらキャストがそろって「ビストロSMAP」に出演。モテ期が到来した英会話教師の女性(石原)と、彼女に恋をしたイケメン僧侶(山下)が繰り広げる恋愛模様を描いたドラマにちなみ、番組では出演者たちが恋愛にまつわる本音トークを披露した。

 「一目惚れをするか、しないか」というお題を振られた石原は、迷うことなく「一目惚れしかないです」と回答。司会の中居正広や観客から驚きの声が上がるも、本人は「え、何?」とその反応に戸惑った様子で、「だからなかなか人を好きにならないんです」と明かした。さらに「(第一印象では)わかんなくない? 裏切られない?」と中居から興味津々に尋ねられると、「一瞬でわかります。絶対裏切られないです」と断言した。

 また、紗栄子も「わたしは一目惚れというか、初めて会ったときに『この人のこと好きになるな』とか『付き合うんだろうな』とわかります」と話し、会っているうちに「やっぱりこの人違うな」ということも「ないですね」という。そんな女性陣二人の恋愛観に中居は「その第六感みたいな嗅覚すごいな」と感心しきりだった。

 放送終了後、ネット上では「石原さとみが一目惚れって、どんな男前なんや?」「ってことは…俺も会ってみないと 分かんないっちゅーことか」「石原さとみに一目惚れされるぐらいのイケメンに生まれ変わりたい」などと反響を呼んでいる。(編集部・中山雄一朗)

[シネマトゥデイ]

Posted by nob : 2015年12月02日 11:33

どこからのどんな情報を良しとして選択するか、、、自らの生を救うための第一歩。。。

■減塩する必要はなくコレステロール制限も無意味と近藤誠医師

「女性は医療産業のターゲットになりやすいので、気をつけたほうがいいですよ」と語るのは、『先生、医者代減らすと寿命が延びるって本当ですか?』を上梓した、医師の近藤誠先生だ。

「女性は体の変化の波が大きい。生理による毎月の変動に妊娠、出産。閉経を迎えても、やれホルモン補充療法だ、骨粗鬆症だと常にゴールがなく、人生のさまざまな局面で商売の的にされやすい。だからこそ、本当に正しい健康知識で身を守ってほしいんです」(近藤先生、以下「」内同)

 そんな近藤先生に、巷で信じられている健康法に関し、意見を聞いてみた。

“塩分控えめが体にいい”というイメージが定着しているが、近藤先生は否定する。

「昨年、17か国の約10万2000人を対象に塩分摂取量と死亡率の関係を調べたデータで、1日の塩分摂取量を「10g以下にすると寿命が短くなる」と判明しました。総死亡率がもっとも低かったのは、1日の塩分摂取量が10~15gの人たち。それに比べ、7.6g未満の人たちは27%増しという結果となっています」

 日本高血圧学会は、1日の塩分摂取量6gの減塩生活を推奨している。塩分の摂りすぎが高血圧の原因となり、脳出血や脳梗塞、心疾患、慢性腎臓病を招くという理由からだ。しかし、近藤先生は「高血圧が脳出血の原因とする点がまず疑わしい」ときっぱり言う。

「その昔、東北地方の人々はしょっぱい漬物や干物をたくさん食べるために高血圧となり、脳出血になると考えられていましたが、実際には低栄養のため血管がもろくなって破れていたようです。

「女性は医療産業のターゲットになりやすいので、気をつけたほうがいいですよ」と語るのは、『先生、医者代減らすと寿命が延びるって本当ですか?』を上梓した、医師の近藤誠先生だ。

「女性は体の変化の波が大きい。生理による毎月の変動に妊娠、出産。閉経を迎えても、やれホルモン補充療法だ、骨粗鬆症だと常にゴールがなく、人生のさまざまな局面で商売の的にされやすい。だからこそ、本当に正しい健康知識で身を守ってほしいんです」(近藤先生、以下「」内同)

 そんな近藤先生に、巷で信じられている健康法に関し、意見を聞いてみた。

“塩分控えめが体にいい”というイメージが定着しているが、近藤先生は否定する。

「昨年、17か国の約10万2000人を対象に塩分摂取量と死亡率の関係を調べたデータで、1日の塩分摂取量を「10g以下にすると寿命が短くなる」と判明しました。総死亡率がもっとも低かったのは、1日の塩分摂取量が10~15gの人たち。それに比べ、7.6g未満の人たちは27%増しという結果となっています」

 日本高血圧学会は、1日の塩分摂取量6gの減塩生活を推奨している。塩分の摂りすぎが高血圧の原因となり、脳出血や脳梗塞、心疾患、慢性腎臓病を招くという理由からだ。しかし、近藤先生は「高血圧が脳出血の原因とする点がまず疑わしい」ときっぱり言う。

「その昔、東北地方の人々はしょっぱい漬物や干物をたくさん食べるために高血圧となり、脳出血になると考えられていましたが、実際には低栄養のため血管がもろくなって破れていたようです。

 実のところ、塩分摂取量と血圧の関係は解明されていないんです。相関関係はあっても、因果関係があるとはいいがたい。少なくとも、健康な人が1日6g以下に減塩する必要はありません。根拠もなく、むしろ危険。減塩のしすぎは、逆に寿命を縮める可能性があります」

 卵のコレステロールや乳脂肪分を気にしている人も多いが…。

「コレステロールは細胞膜やホルモンの原料となり、生命に欠かせない重要な成分。閉経すると卵巣からのホルモン分泌が止まりますが、副腎や脂肪細胞で女性ホルモンは作られ続ける。

 コレステロールが少ないということは体内の細胞がもろくなることも意味し、低コレステロールの人はがん死亡率が高いというデータもあります」

 1976年から、“長寿地域”として有名だった東京都小金井市の70才の人の食事を追跡した調査がある。10年後に80才を迎えた人の「1日の総摂取エネルギーに対する脂肪の比率」をみると、男性は10年間で23.7%から26%へ、女性は22.5%から26%に増えていたという。

「年をとって、むしろ、こってり系をよく食べ始めた人が長生きしているんです。食事でコレステロールを制限するのは無意味・有害です。肉、魚、卵や牛乳など、脂肪とたんぱく質を毎日しっかり摂ることが、健康に長生きする秘訣ですよ」

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2015年11月30日 17:03

言わずもがな、、、でしょっ。。。

■タバコ級にヤバい!毎日飲むと「4.6歳も細胞が老化」する飲み物とは

疲れたときにプシュッと開けて飲む、いいですよね~。 えっ? ビールの話ではありません。炭酸飲料水の話です!

全国清涼飲料工業会がまとめた“清涼飲料水品目別生産量推移”を見ると、他の清涼飲料水を押さえて近年は炭酸飲料が群を抜いて生産されていると分かります。

ただ、この炭酸飲料、飲み過ぎると実は細胞の老化原因になるとご存じでしたか? そこで今回は米カリフォルニア大学サンフランシスコ校の情報を基に、飲み過ぎに要注意の炭酸飲料とその量をまとめます。

■1:砂糖入りの炭酸飲料が細胞を老化させる

炭酸飲料と言っても色々な種類が売られていますが、老化の原因になると指摘される炭酸飲料は砂糖の入ったタイプ。

米カリフォルニア大学サンフランシスコ校によると、この手の炭酸飲料は細胞の老化を早める原因になるのだとか。

そもそも細胞とは学校で習った通り、人間の体そのものです。人体は60兆個の細胞が積み上がってできているのですね。

そうした細胞は全て、分裂を繰り返して死んでいく“寿命”があります。この寿命は細胞によって違い、1日半で死んでしまう細胞もあれば、神経細胞や心筋細胞のように100年以上生き続ける細胞もあります。

■2:老化の悪影響はタバコ級

しかも同大学の調べによると、500mlペットボトルの砂糖入り炭酸水を1日1本程度のペースで摂取するだけで、4.6年分も細胞の寿命が短くなってしまうと分かったとか。

言い換えれば細胞が4.6歳も老け込んでしまうのですね。この悪影響はなんと喫煙と同程度……。

まだ同調査には課題が多いと研究者たち自身も認めていますが、これから炭酸飲料水を飲む際には成分表をチェックし、炭水化物(糖質+食物繊維)の量を確かめてください。

炭酸飲料水には基本的に食物繊維は含まれていないと考えられますので、ほぼ炭水化物=糖質の量なのです!

■3:細胞の寿命のメカ二ズム

前述の通り、細胞は分裂を繰り返しながら寿命をむかえます。この細胞分裂と寿命の鍵を握る物質が“テロメア”と呼ばれるもの。

細胞の核の中には遺伝子がギュッとまとまった、普段はこけしのような形をした染色体があります。この染色体の両端に被さっているニット帽のような存在がテロメアです。

テロメアは長さが重要で、細胞分裂のたびに短くなってしまいます。長~いニット帽が巻き上がってどんどん短くなってしまうイメージ。

そして一定のサイズをテロメアが下回ってしまうと、その染色体(&テロメア)を抱え込んだ細胞は分裂できずに死んでしまいます。

実は砂糖の大量に入った炭酸水の日常的な摂取は、正確な仕組みは分かっていないそうですが、このテロメアを短くしてしまうと指摘されているのですね。

いかがでしたか? 今は清涼飲料水のメーカー各社も消費者の健康を考えて、さまざまな商品を出してくれています。できるだけ炭水化物(糖質)が少ない炭酸飲料をチョイスする習慣を作りたいですね。

(ライター 坂本正敬 )

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2015年11月30日 16:42

私がバニック障害を発症したのも爆弾低気圧の日でした。。。

■そのうつ、実は天気のせいかも…本当は怖い「天気痛」

「雨が降る前は片頭痛が悪化する」「低気圧が来ると、昔ケガをしたところが痛む」など、これらは気象の変化によって持病が悪化することを指すもの。昔から天気と人の体調には相関関係があるが、近年、大型台風の増加などの異常気象により、天気痛を訴える人が増えているとう。

 しかも実は、「天気痛」という言葉の名付け親でもあり、愛知医科大学病院で「天気痛外来」を開設している医師の佐藤純氏によると、頭痛や関節痛だけでなく、うつや不安症、不眠症といった心の病気も、天気の変化に左右されるのだそうだ。

そのうつ、実は天気のせいかも!? 本当は怖い天気痛「気圧が上がったり下がったりすると、自律神経が乱れ、不調が生じるのが天気痛のメカニズムですが、『心の不調』といわれる諸症状も、気圧の変化に大きく左右されます。例えば、最近増えている新型うつ。また、心の中にもやもやとした感情を抱えている不安症、人と話をするのが得意ではない、過去の出来事にショックを受けて引きずっている、パニック発作など、広範囲に及びます。重症患者さんじゃなくても、天気の変化が激しい春、梅雨、秋などは、『何故か気持ちが落ち込む』『だるくて起き上がれない』となる方は多いです」(佐藤氏)

10年以上も悩まされていたうつが、ある日突然……

 これを裏付けるような、実際の診療例がある。原因不明のうつが、実は気圧由来だったというケースだ。

 佐藤氏の診療室の門をたたいた50代のある男性は、10年以上も原因不明のだるさやうつ的な症状に悩まされていた。その男性は理科系の研究開発をしており、仕事の内容は緻密さを要求される厳しいもの。産業医からの診察を受けて休職したものの、復職してもしばらくするとまた心身の不調が起こり、10年のうちに5~6回休職と復職を繰り返したという。

「そのうち、自分の症状が『天気にも左右されているのではないか』と思うようになったのだそうです。というのも天気が悪い日は、あからさまに起き上がれなくなってしまう。産業医や精神科の先生にそう訴えたものの『まあ、天気も関係あるんだろうが、今のところは天気にはなすすべがない』と言って、睡眠薬や精神に作用する薬、内科的な症状に合わせた薬を処方してもらうしかなかったそうです。そして薬を服用していても、特に劇的な改善がないまま月日だけが過ぎていきました」(佐藤氏)

 そんなある日のこと。テレビで佐藤氏が天気痛について解説しているのを見た男性は、「自分の症状はこれなんじゃないか!?」と思い当たった。

「私がテレビで紹介した『天気痛には、内耳の働きをおさえる酔い止め薬が効く』という方法をとりあえず試してみようと、これから具合が悪くなりそうだなと思ったときに、市販の酔い止め薬を飲んだそうです。すると、モヤモヤ・うつうつとしていた頭が、みるみるうちにパーッと明瞭になって、驚かれたそうです」(佐藤氏)

 この経験によって、男性は「自分のうつは、内耳に関わる天気依存の症状に間違いない」と確信。その後、医師の紹介で佐藤氏の外来を受診したが、その時点でうつはかなりラクになっており、「復職できます」と笑顔を見せていたという。

「私の外来に来るのは女性のほうが多いですが、男性も潜在的な患者さんがいると思います。特に働き盛りの男性は、具合が悪くても我慢する傾向にあります。原因不明の体調不良に悩まされるようになったら、『自分は天気痛かも』と疑ってみることが大切です」(佐藤氏)

【佐藤純氏】
愛知医科大学病院で「天気痛外来」を開設。著書に『天気痛を治せば、頭痛、めまい、ストレスがなくなる!』などがある。

[日刊SPA]

Posted by nob : 2015年11月30日 16:36

言わずもがな、、、属国からの脱却こそが真の危機管理の第一歩。。。

■安保法制で急進する日米軍事一体化 防衛省も驚いた安倍政権の米兵器2兆円の“爆買い”

 安保法制の施行を控え、9.11の再来のような仏同時多発テロが勃発(ぼっぱつ)。日本人にも危機が迫っている。米国率いる有志連合の一員として地球の裏側までお供すれば、自衛隊員の“戦死”は免れないという厳しい現実があるのだ。急ピッチで進む、日米軍事一体化の裏を探る。

 有志連合を率いる米軍と行動すると、国内に多くの米軍基地を抱える日本本土がいつの日か、テロの標的にされてもおかしくはない。

 現在、日本の米軍基地は130施設あり、うち米軍専用は81施設。約300平方キロメートルにも及ぶ。

 残りの49施設は米軍が現在、共同利用している自衛隊基地だ。逆に米軍専用施設の中に自衛隊の部隊や施設が併設されているところもあり、こうした日米の一体化は急ピッチで進められている。防衛省関係者の解説。

「自衛隊と米軍の一体化は00年代前半からはじまり、財政が苦しい米軍はコスト削減のため、基地を将来的に自衛隊へ返し、米軍が自衛隊の基地を間借りするという方向に転換。外務省、防衛省、財務省などの担当官僚と在日米軍司令部幹部が出席する日米合同委員会の席で、あうんの呼吸でこの流れは決まった。沖縄にある米軍基地、キャンプ・シュワブ、ハンセン、北部訓練場もいずれ、自衛隊に返されることは暗黙の了解となっている。辺野古も同様です」

 今年4月に改定した新ガイドラインでも「日米両政府は自衛隊及び米軍の相互運用性を拡大し(中略)施設・区域の共同使用を強化」がうたわれ、その布石は近年、着々と打たれてきた。

 戦闘機部隊などを指揮・統括している航空自衛隊の航空総隊司令部は12年3月、米軍横田基地(東京都福生市など)に移転し、在日米軍司令部と同居。

 両司令部間の連携を向上させることを理由に「共同統合運用調整所」なるものが設置された。これは弾道ミサイルへの迎撃など対処を指揮するために設けられた調整所で、室内には大型スクリーンを備えている。

「憲法上、自衛隊は米軍と一体化してはならないとなっている。ミサイル防衛は画面を見ながら作戦を立てる『コモンピクチャ』と呼ばれる作業があるが、9条のため、所内で日米の部屋は別々にしてあり、両部屋の真ん中にわざわざ共同部屋を作っています。在日米軍の各司令部にも計28人の自衛官が連絡調整要員として常駐しています」(防衛省関係者)

 防衛相直轄の陸自の中央即応集団という司令部も13年にキャンプ座間(神奈川県相模原市など)に移った。

 在日米海軍司令部のある横須賀基地(同横須賀市)には10月、横須賀を事実上の母港とする原子力空母としては2隻目となるロナルド・レーガンが入港し、米船舶数は過去最多になった。

「湾岸戦争やイラク戦争の時も、米軍は日本から出撃した。ISとの戦線が泥沼化し、拡大すれば、米国本土よりセキュリティーが脆弱な日本が狙われる可能性も出てくる」(元自衛隊員)

 沖縄を犠牲にした日米軍事の一体化、自衛隊の隷属化を進めることは、大きなリスクを背負うことになる。だが、安倍政権は米国に要求されるまま、従属し続けている。

 日本は約40年間毎年、いわゆる「思いやり予算」を支払ってきた。95年以降は2千億円前後、計上している。

 思いやり予算で負担するのは、基地で働く日本人従業員の賃金、米軍人の水道光熱費だ。ほかにも、基地内のゴルフ場やテニスコート、映画館など娯楽施設、教会、小学校や幼稚園などの建設費も賄う。しかも、米軍住宅は3LDKで広さは120平方メートル、駐車場とバーベキュースペースまで付けている。

 思いやり予算の支払額は、5年ごとの日米両政府による特別協定で決められ、日本側は今年700億円の減額を提案したのに対し、米国は逆に30%(約570億円)の増額を要求した。

 その上、安倍政権になると、米国から輸送機・オスプレイを17機、無人偵察機グローバルホーク、ミサイル迎撃に対処できるイージス艦など計2兆円以上を次々と“爆買い”。軍事ジャーナリストが言う。

「オスプレイは当時の防衛相がボタン一つでヘリの羽根が閉じることに感動した、と購入した。現場はどうするんだと頭を抱え、配備計画に頭を悩ましている。空中給油機など高価な買い物をローンでどんどんしている。有志連合に加盟する他国やゲリラも同様に米、仏から兵器を購入。軍事利権が裏で蠢(うごめ)く限り、テロは終息しない」

(本誌・亀井洋志、西岡千史)

[週刊朝日]


■IS戦線 自衛隊が“戦死”する日

 フランスのパリで起きた同時多発テロで、EUが11月17日、初めて相互防衛条項を発動した。今後は米国への9・11テロで集団的自衛権を発動した北大西洋条約機構(NATO)の対応が焦点となる。

 フランスが過激派組織「イスラム国」(IS)の「全滅」を呼びかけ、国際包囲網が敷かれる中、日本も何らかの役割が求められる可能性は高い。元内閣官房副長官補の柳澤協二氏はこう分析する。

「地上軍の派遣は、オバマ米大統領は今のところ否定している。ただ、空爆だけではシリアの内戦が治まるとは思えない。今後、地上軍を派遣すべきとの議論も出てくるだろう。国際社会がシリアの内戦にどう対処するか。地上軍の派遣ということになれば、何らかの支援を求められることは間違いないだろう」

 ISは新たなビデオ声明を発表し、米国の首都ワシントンを攻撃すると警告。

 そんな中、共和党の大統領選指名候補獲得を目指すジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事はIS打倒のため、シリアなどへの地上部隊の派遣を声高に主張した。

 米国がISに攻撃を受ければ、慎重なオバマ大統領も地上戦に突入せざるを得なくなる。安保法制を批判してきた軍事評論家の前田哲男氏はこう懸念する。

「アメリカがテロの標的となったとき、安倍政権が安保法制を発動する可能性がある。戦闘地域への捜索・救援活動などの任務があって、この場合、戦闘現場であっても活動を継続することができるようになります」

 憲法違反との批判を振り切ってまで安倍政権が成立させた安保法制で、自衛隊がいよいよ地球の裏側まで米軍に駆り出される可能性が現実味を帯びてきた。IS取材でシリアなど現地をルポしたアジアプレスの坂本卓氏も指摘する。

「実戦経験のない自衛隊がいきなり地上軍の戦闘に参加することはなく、最初は後方支援で輸送機などを派遣する形になるだろう。米国からの要求も段階的に上がり、最初はNGOなど民間人や食料品、次は武器、やがては兵士の輸送となってくる。後方支援なら安全かというと、そうではない。ISはミサイルの装備も整えていて、7月にはエジプトの艦船に小型ミサイル攻撃を仕掛けている。自衛隊の航空機も攻撃される可能性はある」

 2001年の9・11当時、小泉内閣は海上自衛隊の護衛艦と補給艦をインド洋に派遣して補給支援を行わせた。03年からの対イラク戦争でも陸上自衛隊をサマワに派遣し、復興支援をさせたが、死者は出なかった。

 だが、安保法制により、他国部隊などが襲われた場合、助けに向かう「駆けつけ警護」などの任務が解禁となる。そのため、「自衛隊員の犠牲は避けられない」と軍事ジャーナリストの田岡俊次氏は警告する。

「もし、シリア政府が他国の地上部隊を受け入れるならば、日本がそれに加わってもどこの国からも非難は受けない。だが、日本の部隊が駆けつけ警護や輸送、補給、検問などをすれば、数十人程度の死傷者が出る可能性はある」

 前出の坂本氏は、自衛隊が自爆テロの対象となる危険性もあると指摘する。

「IS は最近では少年兵も養成している。仮に自衛隊がサマワのときのような支援をすることになった場合、少年兵として訓練された子供が、市民にまぎれて自衛隊と接触してくるかもしれない。自衛隊員も、明らかな自爆目的の車両であれば、対戦車砲などで阻止できるが、農家が使うようなトラックに擬装して攻撃を仕掛けてきたときは、攻撃していいのか、判断がつかない。実際にそういうことは起こりうる」

 あるいは逆に現地で人々を誤射するリスクもある。

「仮に一般車両を自爆車両と間違えて誤射すれば、地元民との信頼関係が失われてしまう。誤射と隣り合わせの任務は、隊員にもかなりのプレッシャーとなる。それとも、『一般市民の多少の犠牲はしょうがない』と割り切って攻撃するのか。自衛隊員は苦悩すると思う」(坂本氏)

 来年3月にも予定されている安保法制施行に向け、内閣法制局や防衛省などが新たな交戦規定を極秘協議。テキスト作りを進めているという。

「武器使用基準を拡大し、自分たちの身を守りやすくしただけでは戦場で身は守れない。駆けつけ警護や検問、補給などの際、敵と対峙してしまったら、まず最初は足元を狙い、次は急所の胸を撃つとか、そういうシミュレーションも決めていかないといけない。相手を殺すことを前提に考えなければ、命を落とすのは自衛隊員だ」(防衛省関係者)

(本誌・亀井洋志、西岡千史)

[週刊朝日]

Posted by nob : 2015年11月27日 23:10

因果応報/そのとおり!!!Vol.51

■田原総一朗「IS問題の根源は侵略行為の責任を取らない欧米諸国だ」

 欧米にテロ予告をするイスラム国。各国で応戦の動きをみせているが、大国の思い通りに決着はつかないのではないかとジャーナリストの田原総一朗氏は懸念する。

*  *  *

 11月13日の夜、パリ市内と近郊の6カ所で同時多発テロが起き、129人が死亡し、300人以上が負傷した。新聞やテレビは連日、この同時多発テロを大きく報じている。

 犯人は3チームに分かれ、ベルギー在住のフランス人たちが中軸になっていたようだ。IS(「イスラム国」)がテロを行ったと声明を出した。フランスのオランド大統領は「これはフランスに対する戦争だ」と断言し、「フランスは断固戦う。ISに報復措置をとる」と強調した。

 だが、「断固戦う」とはどういうことなのだろうか。もちろん、フランス大統領としては「テロ」に屈しない強い姿勢を取らざるを得ないだろう。だが、空爆の強化では同時多発テロへの対応にはならない。さらに今後、フランスで、いやアメリカやイギリスでもISのテロが起きる危険性がある。

 ところで、シリアの状況は極めて複雑である。アメリカやフランスはアサド大統領の失脚を図って、反アサド勢力を支援している。それに対してプーチン大統領のロシアはアサドを全面的に支持しているのである。そしてISはアサドとも、アメリカ、フランスやロシアとも対立しているのである。

 アメリカやフランスがアサドの勢力地帯とISの勢力地帯を爆撃しているのに対し、ロシアはISを爆撃すると見せかけて、実は米仏が支持している反アサド勢力地帯を爆撃している可能性も大いにある。アメリカとロシアが対立し、間接的にではあるがお互いに爆撃し合っているのでは、ISの勢いは増大するだけだ。そこでオランド大統領は16日、ISと戦うためにアメリカとロシアが協力することを要請したようだ。

 私は率直に言うと、アメリカがなぜアサドを潰そうとしているのか、よくわからない。「独裁だから」というのが要因のようだが、実はアメリカはそれで大失敗しているのだ。

 イラクのフセイン大統領は独裁者であった。だが、その独裁下でイラクは安定していたのだ。ブッシュ大統領のアメリカは、大量破壊兵器を隠し持っているとか、アルカイダと緊密な関係にあるとか、ありもしない理由をつけてフセイン大統領を潰した。そのためにイラクは大混乱し、混乱の中で、ISが生まれたのである。いわば、ISをつくったのはアメリカなのだ。

 アサド大統領が潰れれば、シリアはさらに混乱することになり、ISが事実上の権力を握る可能性だってある。

 話が脱線した。オランド大統領の要請で、オバマのアメリカとプーチンのロシアが協力する可能性はある。

 だが、私はイスラムの世界はアメリカ、ロシア、フランスといった大国に都合の良い戦略では決着しないのではないかととらえている。

 日本は太平洋戦争に敗れ、1928年のパリ不戦条約以後の戦争の責任を全面的に取らされた。そのため、シリアの空爆になど参加しない「平和国家」となった。だが、アメリカ、イギリス、フランス、ロシアなど戦勝国は、実は第1次世界大戦前のアフリカ、アジア、中米での数々の侵略行為の責任をまったく取っていないのだ。

 例えば英仏ロの3大国は1916年に「サイクス・ピコ協定」という密約を結び、中東地域の国境の「線引き」を勝手に定めてしまった。ISはそれに怒って、イスラムの独立の旗印を掲げているのである。

[週刊朝日]

Posted by nob : 2015年11月27日 23:02

食事法おさらい/コンビニスローカロリーセレクション

■「食べる順番」食事法、1品で実践する技がある
外せないキーワードは「スローカロリー」

丸田 みわ子
美養食研究家/シニア野菜ソムリエ(野菜ソムリエの最高峰)
自身の体調不良により、健康でスリムで美肌になる 野菜や果物の効果をもっと追究したいと、野菜ソムリエの最高峰であるシニア野菜ソムリエを取得する。
「真の“美”体質」をテーマに、 カラダの中から"美"を養う料理を発信。
「美養食研究家」として、料理教室やセミナー、レシピ開発、 商品プロデュースなどを手掛けている。これまでに考えたレシピは400点、スムージーレシピ100点以上。

「食べる順番」食事法を、コンビニアイテムで実践するには?

今年4月に施行された「機能性表示食品」制度。半年が経過し、届け出件数は300件、受理商品は100件を超える規模になりました。これにより「食事のあり方」が国をあげて見直されているわけですが、忙しいビジネスパーソンの食事にも変化が見られています。

なかでも「糖質オフ」や「食べる順番(最初に野菜類を食べ、その次に肉や魚、最後にご飯やパン、麺類を食べる、というもの)」の考え方は、ただのブームにとどまらない食事法として根付いた感があります。

「スローカロリー」な食べ方とは

また、機能性表示食品制度の開始をにらみ、食品メーカーや医療関係者のグループが研究を進めてきたのが、「スローカロリー」という分野。これもやはり、生活習慣病予防をはじめとする、健康的で規則正しい食生活を推奨するためのものです。

「スローカロリー」は、ゆっくりと消化吸収される糖質の摂り方をしましょうという考え方。具体的には、血糖値が急に上がったり下がったりしない甘味料、糖質が含まれていても食物繊維が多く血糖値が上がりにくい食品(果物、玄米、全粒粉、シリアルなど)を推奨しています。

糖尿病や高血圧、メタボなどの生活習慣病を予防するには、糖質制限が最重要。ただ、たとえばスポーツをする場合などを考えると、糖質はなくてはならないエネルギー源でもあります。どうしても一方に偏りがちですが、そこを「二兎とも追う」ことのできる食事法こそが、スローカロリーな食べ方なのです。

では早速、気をつけるべき点を具体的に見ていきましょう。

基本は「食べる順番」でお馴染みになりましたが、まず野菜料理を最初に食べること。これにより食物繊維がお腹にたまるので、次に食べる物の消化吸収をゆっくりと行い、血糖値の急上昇を防いでくれます。

次に摂るべきは、肉や魚、大豆製品などのタンパク質。お肉については脂質の摂りすぎにならないよう気をつけなければいけませんが、食物繊維が先にお腹に入っていると、高脂肪のリスクがいくらか軽減されます。

タンパク質はスポーツをする人だけでなく、人が生活をする上で必要な筋力をつけてくれる大事な栄養源。そして最後に摂るご飯やパン(糖質)は脳のエネルギーになるので、成長期のお子さんやスポーツ選手に必須の栄養源になります。

また、スローカロリーの考え方では糖質の「質」を上げるために、白米を玄米や雑穀入りご飯に、白いパンを全粒粉やライ麦入りパンに、甘味料は白砂糖ではなくオリゴ糖(てんさい糖)、パラチノース、ラ・カントなどの天然成分でできた甘味料を摂ることを推奨しています。

コンビニで探せる「スローカロリー」な食品

コンビニや食品メーカー各社は日々、この食べ方にあった製品を開発、商品化していますので、チェックしてみてください。

おかずが複数入ったお弁当なら、「食べる順番」でスローカロリーな食べ方を実践できますし、一品で済ませたいなど、食べる順番を無視せざるを得ないときのための「スローカロリー食品」もありますよ。
〈みわ子流、「スローカロリー」の助けになるコンビニアイテム!〉

・バータイプの菓子類
ソイバーやシリアルバーは、忙しくて昼食が取れない時やおやつにピッタリ。大豆やシリアル、雑穀、ナッツ、ドライフルーツには食物繊維が含まれています。
その上大豆はタンパク質、ドライフルーツや雑穀には糖質も含まれるので、スローカロリーな食品と言えるでしょう。

・おむすび類
忙しい時のデスクでのランチに食べやすいおむすびは、玄米のものや、雑穀入りのもの、大麦ご飯のものなど、単品でも食物繊維がとれるものも登場しています。
白米のおむすびでも、五目御飯や豆ごはんなら野菜がたくさん炊き込まれているので、いくらかスローカロリーなおむすびと言えるでしょう。

・ゆで卵
おむすび中心のランチの際、一品加えるといいのがコレ。複数あるアミノ酸(タンパク質)がすべて揃っているうえ、1個あたり約75キロカロリーと安心できる範囲です。高血圧予防のためにも、塩はつけすぎないようにしましょう。

・ドライフルーツ、冷凍フルーツ
糖度はやや高めですが、食物繊維が豊富なので、消化吸収が緩やかで血糖値の上昇も緩やかに抑えられます。おまけにビタミンやミネラルも摂取できます。お菓子を我慢したいけど甘いものが欲しいときに重宝する健康おやつです。
また冷凍フルーツコーナーでは、もともと糖度が低いイチゴ、ブルーベリー、アサイーなども見つかります。

・買い置きの砂糖類
オフィスで飲むコーヒー・紅茶に砂糖を入れる習慣がある方は、白砂糖系(スティックのグラニュー糖、角砂糖など)ではなく、オリゴ糖(てんさい糖)、ラ・カント、スローカロリーシュガー(パラチノース)にチェンジしてみましょう。

11月も後半に入り、来週からはいよいよ師走。忘年会シーズンは暴飲暴食をしがち。冬太りは生活習慣病リスクを高めるので、食べ方を少し工夫して、体の負担が少ない食生活を身につけておきましょう。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2015年11月27日 20:11

酵素 VS ファイトケミカル、、、すべては諸刃の剣、バランスが何より肝要です。。。

■がん予防 野菜は皮ごと煮込み汁ごと食べるのが効果的と医師

 がん予防に効果的な栄養素、“ファイトケミカル”とは、植物が作り出す天然の機能性成分。毎日意識してしっかり摂ることで、がんを作り出す原因は撃退できる。

「健康な人でも、体内では毎日5000~6000個の“がん細胞の芽”が生まれています」(麻布医院院長 高橋弘さん・以下同)。

 つまり、誰もががんのリスクを持っているというのだ。1つのがん細胞が成長して、がんになるには、平均9年かかる。いち早くその芽を摘み取り、成長を食い止めれば、がんを防ぐことができる。

 がんによる死は、約35%が食事、約30%が禁煙、約10%がウイルス感染の予防で防ぐことができるといわれる。中でも重要なのが食事で摂る野菜の量だ。野菜の消費量とがんの発症率は密接な関係があると高橋さんは指摘している。

「野菜の色や香り、辛みなどの成分をファイトケミカルといいますが、この成分がすごいのは、活性酸素を除去する抗酸化作用、免疫力を高める作用、がん細胞の増殖を抑える作用、そのいずれもが非常に優れている点です。がんを防ぐには、このファイトケミカルを含んだ野菜を毎日350~400g摂ることが必要です」

 ファイトケミカルは、硬い細胞壁で覆われた細胞の中にあるため、野菜を生食したのでは、体内には吸収されにくい。

「加熱すれば、成分が細胞の外に溶け出てきます。特に豊富なのは皮や芯ですから、できるだけ皮ごと煮込み、汁ごと食べるのがおすすめです」

 逆に控えたいのが、鉄の多い肉類や魚介類。鉄は体内に酸素を取り込むのに欠かせないミネラルだが、取り込んだ酸素の約1%は活性酸素になるため、鉄が多すぎると、活性酸素が増えてしまう。しかも、鉄を介してできる活性酸素は毒性が強い。

「女性は閉経後、がんの発症率が上がります。それは、生理によって鉄が排泄されなくなるのも一因。特に閉経後は、鉄分の摂りすぎに注意。また、がん細胞の成長を進める高GI値(糖質が多い)の食品も控えめにしましょう」

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2015年11月25日 10:38

(既得権層に)不都合な真実が自ずと伝えられることはない。。。Vol.5

■東京が壊滅する日 ― フクシマと日本の運命

広瀬隆 [ノンフィクション作家]

3人の元総理は、
なぜ「脱原発」に転向したのか?
――吉原毅×広瀬隆対談【最終回】

脱原発に転向した
3人の元首相

広瀬 私たちはこれからも吉原さんはじめ、城南信金のみなさんがどんどん表に出て発言してくださることを、とても期待しています。金融機関ですから、心強い味方です。

 吉原さんは今年6月に理事長を退任されましたが、今の役職は何ですか?

吉原 「城南信用金庫相談役」であり「城南総合研究所所長」。「所長」兼「小使い」です(笑)。

広瀬 たしか、元首相の小泉純一郎さんが「名誉所長」ですよね。

吉原 はい、小泉純一郎さんも『東京が壊滅する日』を読んでいます。「素晴らしい本だ」とおっしゃっていました。
『二酸化炭素温暖化説の崩壊』(集英社新書)も含めて、かなり広瀬さんの本を熟読されていますよ。

広瀬 私は過去に小泉さんの悪口をいっぱい書いているので、会いにくいのですが(笑)。

吉原 小泉さんは常々、「民主主義だからいろんな意見があっていい」と言っています。いちいち感情的にならずに、自分の意見は堂々と言う。「他人が反対意見を言ったからといってつぶしてはいけない」と。

広瀬 うれしいことに、私が批判してきた総理候補と、歴代首相3人が次々反原発に変わってくれました。
 小沢一郎、細川護煕、小泉純一郎、菅直人の4人を批判してきましたが、現在は4人とも私たちの味方ですからね。この変化が大事な進歩だと思います。安倍晋三は退歩だけ!!

吉原 私は一般の方を対象に脱原発をテーマに講演をしています。
 女性には原発反対の人が多いのですが、大学生などの若い男性、働き盛りのビジネスマンや経営者を中心に「原発は必要」という声がまだあります。
 その理由を聞くと、「原発がなくなると経済が悪化し、文化的な生活は維持できない」とか、「景気が悪くなって就職できなくなり、仕事がなくなる」など、誤解をしている人がいっぱいいます。

広瀬 原発を止めるためには、その人たちにこそ正しい知識を持ってもらう必要があります。
 私が吉原さんに講演をお願いしてきたのは、そうした原発推進論者を、吉原さんが経済的な面から正しく説得して、原発無用という結論を信じてくれるようになるからです。

 今、愛媛県の伊方原発の再稼働問題がクローズアップされていますが、地元紙「愛媛新聞」の世論調査では、うれしいことに県民の7割が反対しています。
 今年の10月9日に愛媛県議会が再稼働に賛成しましたが、「愛媛新聞」は社説で、「この県議会の決議はなんの意味もない」
とはっきり書いていました。

 でも、残り3割が反対してくれればもっと大きな力になります。再稼働反対を8割から9割に増やしましょう。できますよ。
 推進論者は、ほとんどが経済的な理由ですから、「原発ゼロのほうが自分に利益が出る」とわかれば、私たちの味方になってくれます。そのためには、誤解している人、無関心な人に正しい知識を持ってもらいたい。

 そういう意味で吉原さんは、我々にとって異色のスターです。稲盛和夫さんが浜岡原発反対署名に参加してくれましたけど、先頭に立って実践活動をしてくれた企業人は、吉原さんが初めてですから。

なぜ、1000万円以上の寄付が集まったのか?

吉原 広瀬さんと初めてお会いしたのは、2012年6月27日でした。当金庫に口座を開設したいとおっしゃって。

広瀬 国会前での大飯原発の再稼働反対デモの様子をメディアがきちんと報道しないので、腹が立って、NHKたちにプレッシャーをかけるために、自分たちでヘリコプターをチャーターして、抗議活動を空撮しようと考えたときでしたね。その寄付金を集めるために、世の中で最も信頼されている城南信金に口座を開設してもらったのです。

「正しい報道ヘリの会」というのは吉原さんの命名で、第1号として、吉原さんがへそくり10万円を寄付してくださったので、私も10万円入れてスタートしました。

吉原 わずか数日間で1000万円以上の寄付が集まって、志のある方が本当に多いのだと改めて感動しました。心強いですね。

広瀬 城南信金だからあれだけの人気になったと思います。名の通り信用があるから、お金を集めるなら吉原さんしかないと思って、あの日、頼みに行ったのです。

吉原 最近では、話題となっている、SEALDs様にもご用命いただいているようです。

広瀬 そうですか。

吉原 するとネット右翼が攻撃してくるのです。ネットに悪口雑言が書いてありました。「そのうち金融機関も痛い目に遭うぞ」というような脅迫も。ああいうのはよくないですね。「我々は絶対に屈しないぞ」と社内で言い合っています。

広瀬 気にすることはありません。あんなのは「張り子の虎」です。
 どこかから金をもらって騒いでいるチンピラで、本当の右翼じゃない。ヘイトスピーチをやっている連中もそうです。だから大丈夫。こっちは強いですから、絶対ゆるがない。

電力会社の地域独占体制を
崩す方法

広瀬 今後は原発反対運動をどう展開しようと考えていますか?

吉原 これから一番大事なのは、電力会社の地域独占体制を崩すことでしょう。電力会社の地方支配力はものすごい。

広瀬 確かにすべての経済を握っていますからね。電力会社は就職の斡旋までやる。

吉原 お祭りのときの奉納金、議員には盆暮れに商品券、土建業や旅館業には利幅の大きな仕事、高校生には就職の斡旋……。

 でも、2016年4月1日に電力が自由化されますから、一部の人間がおかしな使い方をすることはできなくなります。そのために私たちは、新しい電力会社とタイアップして拡販を推進していこうと考えています。また、自然エネルギー事業を多くの国民の方々に拡めることです。

 その1つがソーラーシェアリングです。
 農地に支柱を立てて太陽光パネルを設置します。耕作しながら発電も行います。農業をしながら電気を生む。これが一番採算性もあり、成功する可能性があるのです。

 もし日本のすべての農地に設置すると、原発700基分の発電力になります。1割の農地でも70基分です。

広瀬 農地の上にソーラーパネルをつけると、日よけをつけたことになり、収量は下がりませんか?

吉原 実際やってみると、なんと逆に増産になりました。
 農林水産省から、日よけをつけても、「80%程度の出来高が設置の条件」と言われていましたが、実際には120~150%の作物ができました。

 植物は一定の光飽和点を超えると光合成を止めてしまいます。また、太陽熱から身を守るために水分を蒸散して自らを冷却します。

 その結果、光合成に使う水がなくなり、夏場はある程度日よけをかけたほうが植物はよく育ち、農家にとっては食料増産につながる。しかも売電収入で現金収入が10倍になります。こんなうまい話はありません。

広瀬 設置コストはどのくらいかかりますか?

吉原 ソーラーパネルを設置する際の最大のコストは整地費用です。したがって、山を削ったり、コンクリートを打ったりすると大変です。
 しかし、ソーラーシェアリングの場合、もともと整地されている農地の上に設置します。農地の上に立てる支柱、その上に載せる太陽光パネルも、キットを買えば自分で簡単に作れます。コンクリートも使いません。ですからコストは極めて安いのです。

 まして農家は毎日農地を見ていますから、そのときにソーラーパネルの角度調整や、ちょっとしたメンテナンスはできます。

 これを推進することで農家の力がアップします。若い人たちが後継者として帰ってくる。地域の活性化、耕作放棄地の復活、TPP対策にもなります。そして、個々の農家が売電するのですから、原発は農家の邪魔になります。
 結果として、原発反対の大きな力となると思うのです。

新電力自由化は
すごいビジネスチャンス!

吉原 一般家庭では、積水ハウスなど、エネルギーゼロ住宅がいっぱい出てきています。世田谷、川崎では水素スマートシティ構想があります。

 トヨタやホンダの開発した水素自動車は、生産が追いつかず、大人気です。
 水素が主役になれば、太陽光や風力も水素に転換して保存流通できるので、自然エネルギー100%でも安定的な電力提供ができる。

「ブルータワー」といって、森林バイオマスから水素をつくるプラントもすでに稼働しています。水素から都市ガスもつくれます。ドイツでは自然エネルギー比率を2050年に80%まで引き上げる構想もあります。

 ただちに原発をやめれば、いろいろなビジネスがどんどん生まれてきて、すごいビジネスチャンスだと思います。

広瀬 東京・品川のマンションでも、電気とお湯を生み出す全戸エネファーム(燃料電池)つきのタイプが売り出されていますから、電力会社離れが進んでいます。

 電力会社への依存度が下がれば、自然と原発ゼロに向かって社会は動くでしょう。吉原さんは、中小企業の方と手を組んで、色々なイベントもしてきましたから、このエネルギー革命を実現できますね。

吉原 どうせ生きていくのであれば、子どもたちの未来につながる生き方をしていきたいというのは自然の感情です。そういうものを大切にしていきたい。
一部の人が利権で主導するのではなく、みんなが健全だと思う社会を底辺からつくっていきたいです。

 大企業の経営者、ビジネスマンの方々に言いたいのは、あなた方は、子どもたちに誇れるような立派な仕事をしたくありませんか、ということです。
 東芝でも日立でも、テレビのCMで「自然エネルギーで環境をよくしている企業」というPRをしていますが、「原発を推進している」ことはPRしていません。

 それほど「原発は後ろめたい事業」なのでしょう。それなら会社の方針を転換して、原発から撤退し、自分たちが誇りを持てる企業、子どもたちが笑顔で暮らせる未来をつくる企業、そして日本を代表する立派な企業になってください。

広瀬 吉原さんの主張は、金融の元締めで、なおかつ実績をあげてきたから、とても説得力があります。あとひと息です。百万の味方を得た気分です。原発ゼロで日本経済を再生しましょう!

吉原 11月4日(水)には城南信用金庫本店で、細川護煕さんがやっている自然エネルギー推進会議と共催で、小泉元総理、香山リカさん、ロバート・キャンベルさん、河合弘之弁護士と、自然エネルギーシンポジウムを行い、大変盛り上がりました。

 お客様である中小企業の方々による自然エネルギー事業の事例発表と『日本と原発』の映画上映。そういう形で、あちこちで活動を展開して、気焔をあげていこうと思います。みなで一緒に、世の中を変えてゆきましょう。

(おわり)

<著者プロフィール>
広瀬 隆(Takashi Hirose)
1943年生まれ。早稲田大学理工学部卒。公刊された数々の資料、図書館データをもとに、世界中の地下人脈を紡ぎ、系図的で衝撃な事実を提供し続ける。メーカーの技術者、医学書の翻訳者を経てノンフィクション作家に。『東京に原発を!』『ジョン・ウェインはなぜ死んだか』『クラウゼヴィッツの暗号文』『億万長者はハリウッドを殺す』『危険な話』『赤い楯――ロスチャイルドの謎』『私物国家』『アメリカの経済支配者たち』『アメリカの巨大軍需産業』『世界石油戦争』『世界金融戦争』『アメリカの保守本流』『日本のゆくえ アジアのゆくえ』『資本主義崩壊の首謀者たち』『原子炉時限爆弾』『福島原発メルトダウン』などベストセラー多数。

吉原 毅(Tsuyoshi Yoshiwara)
1955年、東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、城南信用金庫に入職。1996年、41歳で常務理事となり、2010年、理事長に就任。ともに助け合う協同組織である信用金庫の原点回帰を打ち出し、理事長の年収を支店長の平均以下である1200万円、全役員の定年60歳、現場による経営計画の策定など、異色の改革を行っている。2011年4月1日には「原発に頼らない安心できる社会へ」を発表。職員による被災地支援も続けている。著書に『原発ゼロで日本経済は再生する』(KADOKAWA)『信用金庫の力――人をつなぐ、守る』(岩波書店)、『城南信用金庫の「脱原発」宣言』(クレヨンハウス)がある。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2015年11月22日 15:00

武力によりもたらされるのは、果てしなく連鎖増幅していく哀しみと憎しみだけ、、、テロなどとは先進国連合側の一方的な論理、もとより戦争なのです。。。Vol.2

■パリ同時多発テロの根底にある100年の歴史

高橋洋一 [嘉悦大学教授]

終わらぬ根深い憎しみの連鎖
発端は第一次世界大戦

 今月13日、パリで130名近くもの死者を出すテロが起こった。直後に「イスラム国」から犯行声明が出され、フランス空軍による報復爆撃が行われたというニュースも流れている。

 ちなみにテロが起こった11月13日は、1918年、英仏軍がオスマン帝国のイスタンブールを制圧した日である。つまり聖戦を掲げるイスラム国にとっては、キリスト教徒にイスラム教徒が侵略された恥辱の日であり、復讐にふさわしい日と見ることもできる。

 首謀者にはヨーロッパ国籍をもつイスラム国シンパも含まれているといい、戦争の歴史が作り出してしまったヨーロッパ移民社会の複雑さ、暗部をも垣間見るようである。

 根深い憎しみの連鎖は、まだまだ終わりそうもない。卑劣きわまりないテロの犠牲者に対しては、哀悼の念を強くするばかりである。

 ただ地政学的に見れば、1916年のサイクス=ピコ協定でわかるように、ヨーロッパ諸国がアラブ世界を民族無視で勝手に分割したこと、さらにその後、しっかりコントロールしきれなかったことが、さまざまな形をとって現在にまで及んでいる。例えば、アメリカがイラク民主化のためにフセイン政権を倒したが、その残党が「イスラム国」を作った。このたびのパリのテロもまた、それらがもたらした大きな悲劇の一つであると見るべきだろう。

 こうした現代の難問を理解するには、高校レベルの世界史をおさらいしておくといい。

 発端は第一次世界大戦である。

中東問題の大元を作った
イギリスの「三枚舌外交」

 第一次世界大戦後にドイツの力が弱まり、オーストリア=ハンガリー帝国、オスマン帝国、ロシア帝国が崩壊したことで、バルカン半島から東欧にかけての地域には小さな独立国家が乱立した。

 ドイツの同盟国として参戦したオスマン帝国の解体では、現代にまで続く中東問題が芽生えてしまった。それを説明するには、第一次世界大戦中のイギリスの多重外交にまで遡らなくてはならない。

 1915年、イギリスはフサイン・マクマホン協定によって、オスマン帝国からの独立をアラブ人たちに約束した。

「オスマン帝国との戦いに貢献し、勝利した暁には自分たちの領土を持てる」とアラブ人たちに思わせることで、イギリス陣営への協力を取り付けたわけである。

 しかし、これが虚構であったことは、その直後にイギリスがフランス、ロシアと結んだ協定を見れば明らかだ。

 1916年、オスマン帝国領アジアをイギリス、フランス、ロシアとで分割、パレスチナは国際管理下に置くというサイクス=ピコ協定が結ぼれる。下図で、青がフランス、赤がイギリス、緑がロシアである。

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 これは、オスマン帝国の支配下にあるアラブ人が独立できるという、フセイン=マクマホン協定と明確に食い違っている。しかも、定規で引いたような人為的な国境線が後で火種になる。

 さらに1917年には、イギリスは、パルフォア宣言によってユダヤ人がパレスチナに独立国家を築くことを認めた。アラブ人にしたように、「独立国家を持てる」と約束することで、ユダヤ人からの協力も得ようとしたのだ。

 このようにイギリスは、戦争を有利に進めるために、それぞれの利害関係者に異なる言質を与える「三枚舌外交」を行った。そして、今日にまで続く中東問題の大元を作ってしまったのである。

統治国の勝手が生み出した
クルド人問題とパレスチナ問題

 ちなみに、サイクス=ピコ協定でオスマン帝国の分割案に参加していたロシアは、戦中にロシア革命が起こったため、単独でドイツと講和条約を締結していた。

 ロシアはバルカン半島で勢力拡大し、オスマン帝国までも分割統治することで黒海方面への南下を狙っていたが、その野心は、自国内の革命という足元から崩れることになったのである。

 ロシアが途中で戦線離脱したことで、オスマン帝国はイギリスとフランスの決定によって分割統治されることになった。

 そこで生じた中東問題の一つは、クルド人問題だ。イギリスとフランスが勝手にそれぞれの委任統治領を決めたせいで、クルド人の地域は、トルコと、イギリス、フランスの勢力下にあるイラクとシリア、イランなどに分断されてしまった。

 実は、最初に結ぼれたセーブル条約ではクルド人の独立国家の建国が認められていた。ところが、トルコ共和国の領土回復が認められたローザンヌ条約で、取り消されてしまったのだ。

 自分たちの国を持たないクルド人は、各国では少数派だが、全体を合わせれば約3000万人にもなると推定されている。彼らの独立問題は、第一次世界大戦以降、今も中東における最大懸念の一つとなっている。

 第一次世界大戦が元となった中東問題は、パレスチナ問題だ。現在のヨルダンを含むパレスチナは、第一次世界大戦後、イギリスの委任統治領となり、パルフォア宣言に基づいてユダヤ人たちはパレスチナに向かった。といっても、この当時は、もともとパレスチナに住んでいたアラブ人と移植してきたユダヤ人は、比較的穏やかに共存していたとされる。とごろが、ユダヤ人入植者が増えるにつれて、次第に土地争いなどが起こりはじめ、バレスチナ人との対立が強くなっていく。

 それを、統治国であるイギリスはコントロールしきれなかった。困り果てた末、第二次世界大戦後に責任放棄して国連に丸投げにしたために、パレスチナ問題はますます混迷を極め、いまだ解決されていない。

テロは決して認められない
だが100年間の歴史も知っておこう

 ひとくちにイスラム教徒といっても、内側は非常に複雑である。彼らの帰属意識は国よりも部族に対してのほうが強く、しかも、先に挙げたクルド人に代表されるように、国境と部族が必ずしも一致していない。

 さらに、イスラム教にはスンニ派とシーア派という二大宗派があり、多数派のスンニ派と少数派のシーア派が対立を続けているという長い歴史がある。この宗派とは別に、トルコ主義、アラブ民族主義、ペルシャ主義といった、少しずつ異なる民族意識もある。

 宗派や民族意識が異なっても、最大概念であるイスラム共同体「ウンマ」への帰属意識は共有している。しかし、イラン・イラク戦争のように、同じイスラム教国同士で起こった戦争には、スンニ派とシーア派の歴史的対立が絡んでいる場合もある。

 こうした背景をいっさい斟酌しようともせず、戦勝国が勝手に勢力図を決め、分け合ってしまったのが、第一次世界大戦の一つの結果だった。アラブ世界の人々は、宗教心や帰属意識もろとも、列強の手前勝手な領土欲に振り回されたのである。

 現在では中東は、かつてのバルカン半島をしのぐといってもいいほどリスクの高い「火薬庫」となってしまった。目下、最大の懸案は、やはりイスラム過激派組織「イスラム国」の台頭である。「イスラム国」は、サイクス=ピコ協定の終焉を目指している。

 ヨーロッパでは、今回のパリのテロ以外にも、これまでにロンドンやマドリードで一般市民をターゲットにしたイスラム過激派によるテロが起こっている。また言うまでもなく、それ以上の数、規模のテロが、中東の国々では今や日常茶飯事となっている。

 この問題は簡単に解決しない。以上で見たように、100年前の話が発端になっていて、100年間も解決されなかったからだ。

 テロはいかなる理由があっても認められない。ただ、この100年間の歴史も同時に頭に入れておこう。

[DIAMOND online]


■パリ同時多発テロが起きるほどに IS膨張を許した戦犯は誰か?

北野幸伯 [国際関係アナリスト]

11月13日、世界は「9.11」以来の衝撃に襲われた。パリで「同時多発テロ」が起こり、129人が犠牲になったからだ。イスラム国(IS)による犯行と見られるこの事件によって、世界はどう変わっていくのだろうか?

突如現れて広大な地域を占領したIS
米国は過去に彼らを支援していた

 今回のテロについて、フランスのオランド大統領は、即座にISの犯行と断定。そして、IS自身、「犯行声明」を出している。

 2014年に「どこからともなく」現れ、いきなりイラクとシリアにまたがる広大な地域を占領したIS。日本人には、「唐突に」登場したように見える。

 しかし、ある集団が強い勢力を持つには、「金」と「武器」が必要だ。彼らは、どこでそれらを得たのだろうか?まず、ここから話をはじめよう。

 以下は、AFP-時事2013年9月21日付からの引用。「シリアの反体制派同士が、ケンカし、戦闘になったが和解した」という内容である(太線筆者、以下同じ)。

<シリア北部の町占拠、反体制派とアルカイダ系勢力 対立の背景
トルコとの国境沿いにあるシリア北部アレッポ(Aleppo)県の町、アザズ(Azaz)で18日に戦闘になったシリア反体制派「自由シリア軍(Free Syrian Army、FSA)」と国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系武装勢力「イラク・レバントのイスラム国(ISlamic?State of Iraq and the Levant、ISIS)」が停戦に合意したと、イギリスを拠点とするNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatoryfor Human Rights)」が20日、明らかにした。>([AFP=時事])

 短いが、ISに関する「2つの重要な事実」(知らない人にとっては衝撃的な)を含んでいる。まず、ISは、13年9月時点で「アルカイダ系」であった。(その後、アルカイダから独立)。2つ目は、この時点で、ISはシリアのアサド政権と戦う「反体制派」(=反アサド派)に属していた。

 これがなぜ「衝撃的」なのか?「アルカイダ」については、説明する必要もないだろう。米国で01年9月11日「同時多発テロ」を起こしたとされるテロ組織だ。「米国最大の敵」とされた。ISは「アルカイダ系」なので、「米国の敵」なのはわかる。しかし…。11年にシリアで内戦が起こった時、米国はアサド現政権ではなく、「反アサド派」を支援した。その時のことを思い出していただきたい。

 米国は、「悪の独裁者アサド」「民主主義を求める善の反アサド派」という構図を、全世界で宣伝した。ところが、その「善の反アサド派」の中に、「アルカイダ系」の「IS」も入っていたのだ。つまり米国政府は、「最大の敵であるはずのアルカイダ系ISを含む勢力を、『善』と偽って支援していた」ことになる。

ISを含む「反アサド派」に
6000億円もの支援をしたのは誰か?

 もう少し詳しく、ISのルーツを見てみよう。ベストセラー「イスラーム国の衝撃」(池内恵著)にISの組織と名称の変遷が記されている(65~68p)。

 1999~2004年10月:「タウヒードとジハード団」
 2004年10月~2006年1月:「イラクのアルカイダ」
 (この時点では、はっきり「アルカイダ」を名乗っている)
 2006年1月~10月:「イラク・ムジャーヒディーン諮問評議会」
 2006年4月~2013年4月、:「イラク・イスラム国」
 (ここで、「イスラム国」という名に変わった)
 2013年4月~2014年6月、:「イラクとシャームのイスラム国」
 2014年6月~、:「イスラム国」 

 次に、ISが急速に勢力を拡大できた理由を見てみよう。既述のように11年、シリアで内戦がはじまった。ロシアとイランは、アサド現政権を支持、支援した。

 一方、欧米は「反アサド派」を支援した。さらに、トルコ、サウジアラビア、ヨルダン、エジプト、アラブ首長国連邦、カタールも「反アサド派」を支持、支援した。これらは「スンニ派」の国々である。アサドは「シーア派」の一派である「アラフィー派」。彼らは、アサドを政権から追放して「スンニ派政権」 をつくりたいのだ。

 ところで、一言で「反アサド派」といっても、さまざまな勢力がある。そこで12年11月、「反アサド諸勢力」を統括する組織として、「シリア国民連合」がつくられた。著名なアラブ人ジャーナリスト・アトワーン氏の著書「イスラーム国」には「どの国が、反アサドを支援したのか」に関して、こんな記述がある。

<サウディアラビアとカタールが革命勢力に資金、武器支援を行った。『ニューヨーク・タイムス』は、二○一二年一月、カタールが武器を貨物機に載せてトルコに運び、革命勢力に供与していたと報じた。サウディアラビアも軍用機でミサイルや迫撃砲、機関銃、自動小銃をヨルダン、トルコに運び、シリア国内に送り込んでいた。
非公式の情報に基づけば、サウディアラビアは五○億USドル(約六一五○億円)を、武器支援などのシリア反体制派支援に費やしたという。>(203~204p)

 アトワーン氏は「非公式の情報」と断っているが、6000億円以上の金、武器が「反アサド派」に提供され、その一部が(反アサド派にいた)ISに流れたとすれば、彼らが突然「勃興した理由」もわかる。

 ここまでで分かるように「シリア内戦」は欧米vsロシア、そして、スンニ派諸国vsシーア派の「代理戦争」と化した。そして、欧米や、サウジアラビアなどスンニ派諸国からの支援こそが、ISを短期間で一大勢力に成長させたのだ。

 ちなみにオバマは13年8月、「アサド軍が化学兵器を使った」ことを理由に、「シリアを攻撃する」と宣言。しかし翌月には、「やはり攻撃はやめた」と戦争を「ドタキャン」して世界を驚かせた。この頃からISは「反アサド派」や「アルカイダ」の枠を超え、独自の動きをするようになっていく(アルカイダは14年2月、ISに「絶縁宣言」をした)。

やる気のない欧米の空爆を尻目に勢力を拡大
プーチンの本気の攻撃でピンチに

 独自勢力になったISは、次々に支配地域を拡大し、さらなる金と武器を手にしていく。14年6月10日には、イラク第2の都市モスルを陥落させた。ここには大油田があり、ISは重要な「資金源」を得ることに成功する。同年6月29日、ISのリーダー、アブー・バクル・アル=バグダーディーは「カリフ宣言」を行った。つまり彼は「全イスラム教徒の最高指導者である」と宣言したのだ。

 ISの現在の資金や武器は、どうなっているのだろうか?前述の本「イスラーム国」によると、資金源は以下の通りである。

 ・ イラク中央銀行から、5億ドルを強奪した。
 ・石油販売で、1日200万ドルの収入を得ている。
 ・支配地域の住民約1000万人から税金を徴収している。

 武器については、

 ・イラクとシリア両国政府軍拠点を制圧し、米国製、ロシア製の武器を大量に奪った。
 ・2700を超える、戦車、装甲車、軍用車両を所有している。

 さて、米国は14年8月、「ISへの空爆を開始する」と発表した。同年9月には、今回テロが起こったフランスが空爆を開始。その後、「有志連合」の数は増えていった。しかし、米国を中心とする空爆は、あまり成果がなく、ISはその後も支配領域を拡大していった。

 米国を中心とする空爆に「やる気」が感じられないことについてロシアは、「ISを使ってアサド政権を倒したいからだ」と見ている。

 15年9月30日、状況を大きく変える出来事が起こる。ロシアが、シリア領内のIS空爆を開始したのだ。ロシアの動機は、親ロ・アサド政権を守ること。そのため空爆も「真剣」である。1ヵ月半の空爆の結果、シリアのISは大打撃を受け、アサド政権は息を吹き返した。

 アサド軍は現在、着実に失地を回復している。追いつめられたISのメンバーが、難民に紛れ込み、欧州に逃亡を図っている可能性は高い。こんな状況下で11月13日、「パリ同時多発テロ」が起こったのだ。

「パリ同時多発テロ」で
世界情勢はどう変わるか?

 次に、「パリ同時多発テロ」で「世界はどう変わるのか?」を考えてみよう。

<フランス>
 まず、テロが起こったフランスは、ISに復讐しなければならない。ここで空爆を止めれば、「テロに屈した」ことになるからだ。実際、テロ翌々日の11月15日、フランス軍は、ISが「首都」と称するシリア北部の都市ラッカを空爆した。これは、今までで最大規模の攻撃だった。また、フランスは、原子力空母「シャルル・ド・ゴール」をペルシャ湾に派遣し、4ヵ月間駐留させることを決めている。オランド大統領は、今回のテロを「戦争行為」と断じ、最後まで戦い抜く決意を示した。

<欧州全体>
 欧州全体を見ると、今後難民に対する姿勢が硬化するだろう。難民の中にISメンバーが多数含まれている可能性は高い。とすれば、欧州は、「便衣兵」(敵を欺くために私服を来ている兵士)を大量に受け入れていることになる。規制が強まるのは、やむをえない措置といえるだろう。

<ロシア> 
 不謹慎な言い方だが、事実として、「楽になる」のがロシアである。1年8ヵ月前、「クリミア併合」を決断したプーチンは、「ヒトラーの再来」「世界の孤児」と呼ばれていた。しかし、現在、「クリミア」「ウクライナ」のことを思い出す人は、ほとんどいない。それどころか、プーチンは、欧米にとって「対IS戦争の同志」になりつつある。

 ロシアが空爆をはじめた当初、欧米は、「『IS』ではなく、『反アサド派』を攻撃している」と批判した。ところが1ヵ月半の空爆で、実際にISは著しく弱体化している。オバマとプーチンは11月16日、G20が開かれていたトルコ・アンタルヤで会談。そこで、オバマは、ロシアの空爆に理解を示した。

<<米露首脳会談>「シリア和平必要」…露IS空爆に米が理解
米国のオバマ大統領とロシアのプーチン大統領が15日、主要20カ国・地域(G20)首脳会議が開催中のトルコ・アンタルヤで会談し、シリア内戦の終結に向け、国連の仲介によるアサド政権と反体制派の交渉や停戦が必要だとの認識で一致した。? オバマ氏はロシア軍が9月末にシリアで始めた過激派組織「イスラム国」(IS)への空爆にも一定の理解を示した。>(毎日新聞11月16日(月)12時28分配信)

 さらに、オランド大統領は11月17日、米国だけでなく、「ロシアと協力して」「イスラム国」と戦う意志を明確にしている。

<仏米ロ、シリア北部のIS空爆 軍事的連携を強化へ
フランス、米国の空軍は17日、過激派組織「イスラム国」(IS)が首都と称するシリア北部ラッカを空爆した。
パリの同時多発テロ後、仏空軍による空爆は2度目。
これとは別に、ロシア空軍もラッカを空爆した。
仏ロ関係はウクライナ紛争で冷え込んだが、オランド仏大統領は16日の演説で、対ISで従来の米国に加えてロシアとの軍事的連携も強化すると述べた。>(朝日新聞デジタル11月18日(水)2時0分配信)

自称“国家”のISは消滅するが
テロは今後も続く

<米国>
 米国は、今までの「ダラダラ空爆」を改めざるを得なくなるだろう。このままロシア軍がISを征伐してしまえば、超大国の威信は失墜する。これから米国は、「有志連合軍」を率い、真剣にISと戦うことになる。

 ちなみに、「反IS」で欧米ロが一体化することは、米国に「もっと大きな利益」をもたらすことになる。現在、米国最大の問題は、「中国の影響力が米国に迫っていること」である。実際、57もの国々が、中国主導「AIIB」への参加を決めた。その中には、英国、ドイツ、フランス、イタリア、イスラエル、オーストラリア、韓国など、「親米国家群」も含まれる(彼らは、米国の制止を無視して参加を決めた)。

 特に、伝統的に「親米」だった欧州が、「米中の間で揺れていること」は、非常に問題だ。米国は、ISとの戦いを主導することで、欧州との関係「再構築」をはかるだろう。そして、「中国と対抗するためにロシアと和解する」のは、筆者が4月28日の記事で予想したとおりである(記事はこちら)。つまり、「パリ同時多発テロ」がなくても、両国は和解に向かっただろう。しかし、テロはそのプロセスを速めた。

<IS>
 では、「パリ同時多発テロ」を起こしたとされるISはどうなるのだろうか?欧米ロが一体となって、全力をあげて攻撃をしかけるのだから、どう考えても勝ち目はない。結局彼らは、支配地域を失い、欧州、ロシア、旧ソ連諸国などに散らばっていくだろう。支配地域を持たない古巣のアルカイダ同様、世界のさまざまな地域でテロ行為を続ける。

 ISという、自称“国家”は消滅するが、そのメンバーは、これからも世界各地でテロを行い、民衆を恐怖させるだろう。

[DIAMOND online]


■「誤爆もテロ」「安保法制で日本が標的」 現実離れなテレビ報道も

パリ同時多発テロ

 テレビ各局は連日、パリ同時多発テロを時間を割いて報じている。テロの背景や難民問題、テロ対策に焦点を当てた番組が目立つ一方、コメンテーターがテロ組織との対話を呼び掛けたり、安保法制と結びつけて日本への影響を不安視したりと、現実離れした意見を紹介する番組も出ている。

 テレビ朝日系「報道ステーション」は連日、テロをめぐる動きを伝えつつ、各国のイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」掃討作戦による誤爆の問題も取り上げた。

 古舘伊知郎キャスターは16日、「許すまじきテロ。一方、有志連合の誤爆で無辜(むこ)の民が殺される。これも反対側から見ればテロだ」と、空爆の効果を疑問視。17日には、自民党が共謀罪新設に向けた検討を始めたことに、古舘氏が「疑わしきはしょっぴくことへの懸念を感じる」と述べた。

 一方、15日のTBS系「サンデーモーニング」では、国際社会の対応を疑問視したり、テロ組織との対話の必要性を訴えたりするコメンテーターが相次いだ。フォトジャーナリストの安田菜津紀氏は「(難民問題の)責任がイスラム国を生んだ国々にあり、日本も例外ではないとの声を耳にした」と発言。法政大総長の田中優子氏は「(国際社会はテロ組織と)対話を進めるための努力はしているのか」と疑問を呈した。

 田中氏はまた、「安保法制成立後、日本が(テロの)標的になっているということをとどめておかねばならない」と主張。ただ、イスラム国が日本人2人を殺害し、日本もテロの標的と表明した今年初め、安保法制は成立していない。

 このほか、日本総合研究所理事長の寺島実郎氏が「宗教的な寛容さが日本の文化だ」と語り、日本独自の立ち位置を探るべきだと訴える場面もあった。

[産経新聞]

Posted by nob : 2015年11月21日 11:56

(既得権層に)不都合な真実が自ずと伝えられることはない。。。Vol.4

■東京が壊滅する日 ― フクシマと日本の運命

広瀬隆 [ノンフィクション作家]

再稼働、安保、TPP……
安倍“駐日アメリカ大使”の本当の罪
――吉原毅×広瀬隆対談【パート4】

銀行は「営利法人」、
信用金庫は「非営利法人」

広瀬 僕は吉原さんに出会う前は、信用金庫という存在を深く考えたことがありませんでした。
 つまり、協同組合組織で、互いに助け合うための金融機関だとは。

吉原 信用金庫は、地域を守って、地域の人を幸せにすることを目的とした社会貢献企業です。
 信用金庫は、銀行と同じ金融機関の一業態、銀行の小型版だと考える人が少なくありませんが、そうではありません。

 銀行が利益追求を目的とした株式会社であるのに対し、信用金庫は、株式会社に対抗し、お金の弊害を是正するために生まれた、会員出資による協同組合組織の「非営利法人」なのです。

 もともと1900年に欧州から日本に伝えられた、社会改革を目的とした協同組合運動の金融部門であり、生活協同組合や農業協同組合の仲間なのです。

広瀬 原発には巨額の金が絡んでいるから、原発廃絶運動は銀行にはできませんが、独立した信用金庫にはできますね。吉原さんは哲学者ですよ。

吉原 そもそもは、小原鐵五郎(おばら・てつごろう、1899~1989)が城南信金の第3代理事長で全国信用金庫協会長を長年務め、「金融界のご意見番」と言われた人ですが、信用金庫業界が存亡の危機に立たされたとき、彼が大蔵省の役人にこんな発言をしています。

「富士山の秀麗な姿には誰しも目を奪われるが、白雪に覆われた気高い頂は大きく裾野を引いた稜線があってこそそびえる。
 日本の経済もそれと同じで、大企業を富士の頂としたら、それを支える中小企業の広大な裾野があってこそ成り立つ。その大切な中小企業を支援するのが信用金庫であり、その役割は大きく、使命は重い」

広瀬 「裾野を引いた稜線があってこそそびえる」という表現はすばらしいですね。

吉原 はい。私自身が当時80歳を超えた小原さんのそばで働いていた頃、利益の出るアイデアを出すと「冗談じゃない」と一括され、消費者向けローン企画をボツにされました。そのとき、こう言われたのです。

「私たちはいつから銀行に成り下がったのですか。
 銀行は利益を目的とした企業だが、私たちは町役場の一角で生まれた、世のため、人のために尽くす社会貢献企業なのです。もともとはイギリスのマンチェスターに起源を持つ、公共的な使命を持った金融機関なのです。そのことを絶対に忘れてはいけませんよ」

 お金は人の心を狂わせ、暴走させ、良識的な判断を失わせる麻薬です。お金の魔力にとりつかれると、社会や仲間のこと、先祖や子孫のことなど気にかけず、「自分さえよければ」「今さえよければ」という発想に陥りがちです。それが、フクシマ原発事故で多くの人を苦しめる発端になった原因です。

 原発が「不良債権」であると知りながら、目先の利益を求めて間違ったことをやり続け、将来に大きなツケを残す判断をしている人たちは、まさにお金の魔力にとりつかれていると言っていいでしょう。しかも誤った経済学のもとで。

広瀬 「カジノ資本主義」と同じ構造ですが、私は原発だけでなく、ドシロウトの安倍晋三の経済政策がとてもコワイです。

 全世界に徘徊するヘッジファンドや、タックスヘイブンに隠されてきた巨大なマネーの動きを知らずに、デタラメの出費を続けていますからね。あの男に任せておくと、もうじき、またしても日本はごっそり金を盗まれますよ。

吉原 まさにそうなんです。戦後日本がものづくり大国になってアメリカを圧倒すると、1980年代以降、アメリカは金融、情報、軍事力による「カジノ資本主義戦略」へ転換しました。

 それが金融自由化です。日本人が溜め込んだお金を使って、世界中にデリバティブ商品による賭場を開き、世界中でバブルを起こして大儲けしました。
 しかし、2008年には自分たちまで「毒まんじゅう」を食べて腹下しを起こした。それが「リーマン・ショック」です。

“駐日アメリカ大使”が
首相をやっている!

広瀬 そして真犯人は、売り逃げして隠れてしまいました。莫大な金を持ってね。再びその金が動き出すとコワイですよ。
 私は11月に郵政三社が上場されるのが心配です。上場すれば、ウォール街のハゲタカファンドが入ってくるでしょう。そして、投資先を彼らが支配して、ウォール街がその大金をつかむ。郵便貯金と簡易保険の金は、莫大な額ですからね。そのうえ、今度は年金をジャンクボンドに投資しようっていうんだから、国民の金が盗まれっぱなしです。

吉原 それは十分考えられます。それで政府に多少お金が入るにしても、買った株主が郵政をどう変えてしまうのか怖いところです。
 金融は暴走を何度も何度も繰り返してきた歴史があります。特に、資本主義経済は産業革命以降に暴走し、「自分さえよければ」という発想を世の中に広める麻薬みたいなものです。

 それをやめて自分で生産し、自分で経営し、自分で消費する。お金による分業ではなく、全体像を見る。これが全体を取り戻し、人間性を回復するという協同組合運動の本質です。

 信用金庫はそういうことをやっている金融機関なので、協同組合運動の一環として、原発に反対するのは当たり前のことです。
 現在の経済は、本物の経済ではありません。地に足をつけて、社会の健全な発展、人々の幸せにつながる健全な付加価値が増えていくことが、本当の意味での経済成長です。
 中小企業も、その哲学で動いています。現代社会はマーケットが発達しすぎて、それとともに自己中心主義が発達して、どんどん人格が崩壊していっています。そういう意味では、みんな奴隷化しているともいえます。

広瀬 日本は完全にアメリカの奴隷になっています。
 1970年代の日米繊維交渉では、首相の佐藤栄作がきちんとアメリカとケンカしました。歴史を調べてみると、日本のバカな政治家たちも、アメリカとちゃんとケンカしていました。

 でも、今は、安倍晋三みたいな「駐日アメリカ大使」が総理大臣をやっている。これでは国民は救われません。
 原発も集団的自衛権もTPPも全部、アメリカの富豪の言いなりですから。 19世紀に跋扈したフランスのサン・シモン主義は、「資本家が文明をリードしてゆくことによって、社会全体の富が増え、貧者もまた救われてゆく」という理論でした。
 サン・シモン伯爵が唱えたこの説が横行した結果、19世紀以来、全世界で労働者に対する資本家の搾取が著しく横行するようになりました。
 今まさに安倍晋三が唱えてきた経済活性化政策は、それです。

「大企業中心の経済成長が、日本全体の経済を発展させる」という、実に古くさい、19世紀の回顧主義にすぎないもので、よくもこんな古い経済思想を取り出してきたものだと驚きますが、日本の経済学者は誰も批判していない。
 サン・シモン主義が、ますます貧富の差を拡大することは、数々の歴史が実証してきた通りで、現在の日本で、労働者の格差が急激に広がっているのは、そのためです。

 喜ぶのは、経団連(日本経済団体連合会)に所属して、社内留保を増やせる上部の大手企業幹部だけですよ。

自由化、規制緩和の先は、
デフレ、戦争へという末路

吉原 そうですね。それに経団連といっても彼らは大企業を代表していません。それと安倍政権は、選挙のときは「経済第一」「TPPは反対」と言っておきながら、権力を握ると急に安全保障の話を持ち出し、TPPはアメリカの言い分を丸呑みにしてしまいました。TPPというのは日本では自由化、規制緩和だと考えられています。

 でも、TPPの真相は、日本は自由化や規制緩和をさせられ、アメリカにとっては保護主義です。他国から利権を収奪するための保護主義政策なのです。

広瀬 そうです。あのルールを1つずつ見れば、アメリカに都合のいいルールだけを取り込んで、黒幕の多国籍企業が利益を得る、それがTPPです。

吉原 そもそも自由化、規制緩和をやっても顚末は見えています。竹中平蔵さんが講演で力を込めて「0.1%でも高い経済成長が大事だ。だから規制緩和が大事だ」と言っていました。

 私も経済成長を決して否定しているわけではありませんが、「だから規制緩和が大事」という竹中さんの論には飛躍があると思います。

 歴史を見ると、今から100年ほど前にイギリス帝国による第1次グローバリゼーションがありました。経済がグローバル化して世界中でものが動いた結果、イギリスをはじめとする先進国まで生産過剰になって、世界的な恐慌や大デフレにつながり、第一次大戦、第二次大戦という戦争を引き起こしました。

 今の第2次グローバリゼーションも同じです。
 1970年代までは経済成長してきましたが、規制緩和を行ったために世界経済は1990年代から失速しました。韓国は経済破綻しましたし、中南米諸国の経済成長は止まりました。そして湾岸戦争が起きました。
 自由化、規制緩和が、実は世界中にデフレと大不況をもたらして、戦争によって終わるという帰結です。歴史は繰り返しているのです。

広瀬 湾岸戦争は、米ソの冷戦が終って、軍需産業の崩壊も原因でした。
 私は吉原さんが登場してはじめて信用金庫が何かを知って城南に口座を開いたのですが、「原発反対」を高らかに宣言した後、城南信用金庫の預金者が増えていますか?

吉原 はい、増えました。心ある人たちがファンになっていただいています。
お金がある人も、ない人もファンになっていただいています。それは、どちらもありがたいと思います。

 私は多くの人に応援していただいていることを業界でも話しています。
 それによって、ほかの地方の信用金庫にも、協同組合の理念をもっと大事にしてもらいたいと思っています。

広瀬 そうですね。

 次回がいよいよ最終回です。なぜ、3人の元首相が「脱原発」に転向したかと、いよいよ2016年4月1日に迫った電力自由化で広がる知られざる世界についてお話ししましょう。

(つづく)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2015年11月17日 17:10

武力によりもたらされるのは、果てしなく連鎖増幅していく哀しみと憎しみだけ、、、テロなどとは先進国連合側の一方的な論理、もとより戦争なのです。。。

■「イスラム国」壊滅戦略を続行=地上部隊派遣は否定−米大統領

 【アンタルヤ(トルコ)時事】オバマ米大統領は16日、トルコで開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議の閉幕後に記者会見し、パリ同時テロの発生を踏まえ、過激派組織「イスラム国」に対する壊滅戦略を続けると明言した。また、米地上部隊をシリアに派遣する考えはないと改めて強調した。

 オバマ氏は、「イスラム国」への空爆作戦と併せ、シリア内戦を外交解決する取り組みやテロ組織の人・金の流れを遮断することなどを含む現在の戦略は「機能している」と力説。「私の関心は米国人の安全を守ることだ」と述べた。

 「イスラム国」のテロ実行力については「彼らの潜在力は十分に認識していた」と説明した。ただ、13日に起きたパリ同時テロに関する脅威情報は事前に伝えられていなかったという。

 オバマ氏はこれに先立ち、英仏独伊の首脳らと5カ国会談を開催。首脳らは対「イスラム国」戦を強化することを申し合わせ、米ロなどが主導するシリア内戦の外交解決を目指す動きを「全面的に支援する」と表明した。

 また、米仏両政府は16日、テロや軍事作戦に関する情報の共有を加速することで合意。米国のカーター国防長官とクラッパー国家情報長官は、既存の法律の枠内で最大限フランスと協力するため、新たな指示を出した。空爆の標的情報を共有する手続きの迅速化などが柱となる。

[時事ドットコム]


■「フランスは戦争をしている」 ISと全面対決へ

パリ=神田大介、渡辺淳基
パリ=青田秀樹、梅原季哉
ワシントン=佐藤武嗣
カイロ=翁長忠雄

 パリ同時多発テロについて、仏政府は、過激派組織「イスラム国」(IS)がシリアで計画を立て、戦闘員に実行させたとの見方を固め、全面対決を決めた。仏捜査当局は国内各地で捜索を実施し、次々と身柄を拘束。シリアのIS拠点を空爆し、軍事介入を強める姿勢も鮮明にした。米国主導のIS封じ込めは新たな段階に入った。

■国際テロへ、ISが戦術転換か

 バルス仏首相の発言や、フランスやベルギーの捜査からは、今回のテロ事件をISが組織的に計画し、自ら指揮した疑いが強まっている。

 仏警察は13日夜のテロ事件発生直後から警戒態勢を敷き、15日夜から16日にかけて、イスラム過激派の拠点を一斉に捜索。168カ所で23人を拘束し、AK47など自動小銃4丁、ライフル銃8丁、短銃19丁、防弾チョッキなどを押収した。殺傷能力の高いロケット砲も見つかった。

 1月の仏週刊新聞シャルリー・エブド襲撃事件や、その後に欧州で起きたテロ事件は、いずれも「一匹おおかみ」型犯行の性格が色濃い。実行犯は単独か2人のケースが大半で、ISと直接の関係があるという形跡はなかった。

 ISがテロの戦術を変えた背景には、「支配地」での劣勢を外国でのテロで取り戻そうとする意図が垣間見える。

[朝日新聞デジタル]


■米へのテロ予告、「イスラム国」がビデオ声明

 【カイロ=溝田拓士】イスラム過激派組織「イスラム国」は16日、インターネット上にビデオ声明を公開し、「フランスの中心部にあるパリを攻撃したように、米国の中心部にあるワシントンを攻撃する」と述べて、米国へのテロ攻撃を予告した。

 シリア、イラクで「イスラム国」空爆を続ける国々への攻撃にも言及した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2015年11月17日 10:00

(既得権層に)不都合な真実が自ずと伝えられることはない。。。Vol.3

■東京が壊滅する日 ― フクシマと日本の運命

広瀬隆 [ノンフィクション作家]

原発とは、国家ぐるみの
壮大な「粉飾決算」である。
――吉原毅×広瀬隆対談【パート3】

原発が止まって、経済がよくなった!?

吉原 原発問題はイデオロギー問題ではありません。きわめて科学技術的な話であり、経済的な問題です。

 原発推進派の政治家、財界人、学者は口をそろえて「原発を止めると日本経済は大変なことになる」と言いますが、実際、原発が止まっても大変な事態など起こらなかったじゃないですか。今の日本を見てごらんなさい。

広瀬 原発を止めて、経営が大変なことになるのは電力会社であって、日本経済そのものは、むしろはるかによくなっています。

吉原 そうなんです。東京証券取引所の日経平均株価を見ると、原発が止まった間、株価は上昇しています。
 東日本大震災後の最安値は2011年11月25日につけた8160円1銭ですが、2013年の最後の取引である大納会における終値は、1万6291円31銭とほぼ倍増しています。

 2012年の大納会の終値が1万395円18銭でしたから、2013年だけで56.7%上昇したことになります。

経済オンチの安倍晋三

広瀬 それなのに安倍晋三は、「原発ゼロのために国富が流出した」などと主張し、経済が悪くなるというウソのプロパガンダを繰り返している。

吉原 安倍首相は2013年10月24日に放送されたテレビ朝日系の「スーパーJチャンネル」で、「1年間で4兆円近い国の富が海外に出ていっている。ずっと続いていくと大変だ」と発言しましたが、これは経済学の基本を知らない発言です。

 国内の原発が止まって火力発電にシフトし、海外から購入する化石燃料が急激に増えたがゆえに日本の円安が進み、輸出産業を後押しする状況が整ったことになります。
 国際貿易というのは、売っただけではダメで、買って初めて成り立つということを安倍首相は理解していません。

広瀬 なるほど。それは面白い見方ですね。経済のことをまったく知らない安倍晋三が、経済の舵取りをしていることが問題ですね。

吉原 2011年度、貿易収支が約2兆5000億円と31年ぶりに赤字に転じました。貿易赤字額はその後も増え続け、2012年度は約6兆9000億円、2013年は過去最大の11兆4745億円でした。でも、これ自体は悪いことではないのですよ。

 日本はこれまで長年にわたって貿易黒字、経常収支を続けてきました。
 その結果、為替はどんどん円高になり、産業は空洞化し、失業が増え、デフレ不況が深刻化していきました。つまり、20年以上にわたるデフレ不況の原因は、貿易黒字と経常収支黒字を続けてきたことにあります。

 原発停止によって貿易赤字に転換したことで、為替が円安になり、デフレ不況が解消しつつあります。貿易赤字、経常収支の赤字は、経済学的にはまったく問題ないのです。

 まさに「原発即時ゼロで日本経済は再生する」のです。これは私の師匠で、初代日本経済政策学会会長、歴代総理のブレーンとして活躍し、政府税調会長だった加藤寛慶應義塾大学名誉教授の最後の遺言です。
 よくないのは、消費税の増税だったのです。

アダム・スミスの
「重商主義の罠」

広瀬 吉原さんのおっしゃるように、原発がないほうが日本経済にとっていい。そのことは実証されたのだから、早く経済人がそれを常識にしてくれないと困ります。

吉原 国富が流出するというのは、18世紀の経済学でアダム・スミスの言う「重商主義の罠」です。
 当時のスペインがどんどん輸出し、金銀財宝を対価として稼げば自国は豊かになります。これが、大航海時代の重商主義です。
 ところがその結果、どうなったかというと、そうやって金銀を集めたら、世界各地から金銀が失われてデフレになり、スペインのものを買ってくれなくなりました。重商主義で自分が金銀を集めすぎると、買い手の誰もが貧しくなってしまうのです。

 日本がやってきたことも同じです。
 輸出だ、輸出だと騒ぎ、輸出重視で貿易黒字ならOKと考えていた。すると円高になり、海外から安いものが入ってきた。そうすると、産業は空洞化し、失業者が出て、デフレになった。「国富が失われる」というのは、古色蒼然とした重商主義の亡霊であり、経済学的にナンセンスです。
 貿易収支はプラス・マイナスゼロが一番いいのです。

原発とは国家ぐるみの
壮大な粉飾決算だ

広瀬 それに、なぜ電力会社の経営が悪化したかというと、明確な理由があります。
 彼らは停止中の原発の維持・管理だけで年間1兆2000億円(3年間で3兆6000億円)を使い、さらに危険な原発を再稼働させるための安全対策費で2014年末まで2兆4000億円を使ってきました。

 燃料費の増加分などよりはるかに巨額の無駄金6兆円以上を1ワットの電気も生んでいない原発に浪費して、経営が苦しくなったのです。
 しかも、この再稼働対策費のほとんどは、大事故を防止できない欠陥工事だらけなので、今後も果てしなく泥沼の出費が続きます。

吉原 そうですよね。私は講演先でいろいろな人と話をしますが、まだまだ原発は経済的だと思っている人が多い。
 原発は燃料費が安いといっても、それは一面でしかなく、設備の建設コストや使用済み核燃料の処理費、これから必要な膨大な廃炉費用など、間接的コストがトテツモナイ巨額になるのです。
 なのに、メディアも国民も日本政府も、まったくこの間接費を見ていない。

 しかも今回のような原発事故が起きた場合、損害賠償費用はトテツモナイ額になり、民間の保険では対応できません。
「異常に巨大な天災地変」(原子力賠償法)が起きた場合、電力会社の責任は免責され、被害者の国民に巨額のツケが押しつけられるという不条理な仕組みで、かろうじて成り立っています。

 したがって、もし原発事業を民間ベースで行ったら、これに融資をする金融機関は1つもないでしょう。それほど原発はリスクもコストも高いのです。原発は採算に合うわけがない。
 私は、それをテレビ朝日系列の「報道ステーション」のゲストで呼ばれた時に主張しました。
 また、金融のプロが注目するロイターでも述べ、世界中に発信されました。
しかし、反論はゼロです!! 原発は国家ぐるみの壮大な「粉飾決算」なのです。

 こんなおかしなビジネスは、普通成り立つはずがない。
 金融マンとして考えれば、こんなおかしな事業が「融資対象」になるはずがありません。

広瀬 その粉飾も、化けの皮が剥がれてきました。
 フランスの原子力総合企業・アレヴァは4年連続の赤字を続け、2014年に6700億円の膨大な損失を記録し、実質的に経営破綻して大量解雇の方針を打ち出しました。
 フランスの原発比率はすでに現在75%に下がりました。今後10年で58基のうち20基を廃炉にする計画です。

吉原 日本でも東芝の粉飾決算はひどいものです。商法違反の堀江貴文さんが2年6ヵ月の懲役ですから、東芝の罪はさらに重いはずでしょ。しかし、小物は捕まったけれど大物は捕まらない。おかしな世の中ですよね。

広瀬 その東芝で粉飾決算の原因になったのが原発ですからね。

吉原 2006年に、東芝は当時社長だった西田厚聡前相談役の「選択と集中」の号令のもと、半導体と共に、原子力を事業の2本柱に位置づけました。
 アメリカの原子力大手ウェスティングハウスの買収は、原子力事業に投資を集中させる目玉中の目玉でした。

 でも、この買収は、当時から「高値づかみ」の見方が強かったのです。
 なにしろ、三菱重工に2000億円で売るはずだった会社を東芝は8000億円で買ったのですから。ウェスティングハウスを売りつけたロックフェラー財閥は、笑いが止まらなかったでしょうね。

 しかし、福島第一原発事故で原発事業計画の見直し機運が高まり、想定していた新規受注が難しくなりました。

広瀬 オリンパスが「飛ばし」という手法で巨額の損失を10年以上にわたって隠し続け、不正な粉飾決算で処理していた事件がありました。
 電力会社もあれと同じです。原発を廃止すれば、彼らは原発資産の特別損失を計上しなければなりません。つまり、電力会社が過去に原発にのめりこんだ失敗によって自ら生み出したのが、その損失です。

 この損失を隠すために、電気料金の値上げで消費者を恫喝し、無用で危険きわまりない不良資産の原発を再稼働できる資産に見せようとしているだけなのです。ここにきて、顧客の企業が次々電力会社離れを起こしています。いいことです。

 さらに、2016年4月1日から実施される電力の完全自由化によって、電力会社が7割の利益を上げてきた家庭用でも選択が可能になります。
 東京電力管内では、38%の消費電力の一般家庭から91%の利益を得てきたのですから、来年からは、50%以上の利益が吹き飛びます。

 つまり、われわれが契約を電力会社から新電力に切り替えて、新しい産業を味方につければ、この勝負は勝てます。電力会社が打てる手は、電気料金値上げしかない。すると、ますます企業が電力会社離れを加速します。その結果、電力会社は、存亡の危機に立たされますよ。新電力への契約切り替えを、どんどん呼びかけましょう。

 電力会社は原発に見切りをつけない限り、膨大な数の顧客を新電力に奪われ、ますます経営が悪化し、経営破綻に追い込まれるでしょう。

吉原 原発を廃絶して、特別損失で困るのは電力会社だけです。しかし彼らも、もうそろそろ頭を使って、未来を考えるべきだと思いますがね。原発をやめるなら、われわれも電力会社に味方してあげられるのに……。

広瀬 そうですよね。

 次回は、信用金庫と銀行の違いと、再稼働、安保、TPP……と亡国へ導く安倍晋三の本当の罪について、お話ししましょう。

(つづく)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2015年11月11日 19:46

(既得権層に)不都合な真実が自ずと伝えられることはない。。。Vol.2

■東京が壊滅する日 ― フクシマと日本の運命

広瀬隆 [ノンフィクション作家]

原発依存に反旗を翻した
金融界に1人だけの「超」異端児
――吉原毅×広瀬隆対談【パート2】

壮大な史実とデータで暴かれる戦後70年の不都合な真実を描いた『東京が壊滅する日――フクシマと日本の運命』が増刷を重ね、第6刷となった。
本連載シリーズ記事も累計270万ページビュー(サイトの閲覧数)を突破し、大きな話題となっている。
このたび、新著で「タイムリミットはあと1年しかない」とおそるべき予言をした著者と、城南信用金庫の前理事長で「反原発」をかかげ、小泉純一郎元首相からも信頼の厚い吉原毅(よしわら・つよし)氏が初対談!
吉原氏の著書『原発ゼロで日本経済は再生する』のオビには、ベストセラー『デフレの正体』や『里山資本主義』著者の藻谷浩介氏が、「経済人ならわかる、原発は採算割れだと。だがそう語れる真の経営者は吉原さんだけだ」とある。
吉原氏は慶應義塾大学出身のエリート金融マンだと思っていたら、それだけではなかった!
従来の金融マン像とは似ても似つかない、歯に衣着せぬ物言いで政府や東京電力へ迫る。
フクシマ原発事故後、城南信用金庫は東京電力と縁を切り、信金内の電力をガス会社主体の「エネット」というPPSへ切り換え、1000万円以上の節減に成功。大きな話題を呼んだ。
これこそ、ほんとうの“ラストバンカー”ではないか。
そんな折、8月11日の川内原発1号機に端を発し、10月15日の川内原発2号機が再稼働。そして、愛媛県の中村時広知事も伊方原発の再稼働にGOサインを出した。
再稼働後、豪雨による鬼怒川決壊、東京で震度5弱、阿蘇山噴火、南米チリ沖マグニチュード8.3地震、アフガニスタン北部のマグニチュード7.5地震など、今なお自然災害が続出している。
本誌でもこれまで、32回に分けて安倍晋三政権や各県知事、および各電力会社社長の固有名詞をあげて徹底追及してきた。
これまで「原発が止まると電力不足になる」と言われてきたが、本当なのか?
気鋭の論客同士の対談2回目をお届けする。
(構成:橋本淳司)

大手マスコミによる
電力不足プロパガンダ作戦

吉原 今でも多くの人が誤解しているのが、原発が止まると電力不足になるという迷信です。
 川内原発や伊方原発を再稼働すべきかどうかの議論している時、地元の方が、「電力が不足するので仕方ない」と言っているのを聞きましたが、そんなことはまったくないのです。
 実は、電気はあり余っているのです。

 2011年3月11日に起こった福島第一原発事故のあとに、あの原発は廃炉となり、その他の原発も2012年5月までにすべてが運転を停止して、定期検査に入りました。

 電力需給の厳しさなどを理由にして、野田政権は、動かさなくてもいい関西電力の大飯原発3、4号機が2012年7月~2013年9月に稼働しましたが、それ以外は川内原発が再稼働するまで、すべての原発は停止が続きました。
 それでも電力不足は起こりませんでした。この2年間は、完全に原発ゼロですよ。

広瀬 そのとおり。2年間、原発ゼロを続けて電力供給にまったく支障がなかったのです。

 2014年度は電力の47.5%を天然ガス、31%を石炭火力によってまかないました。

 この比率は2015年現在ではさらに大きくなっていますし、トヨタをはじめ大企業の自家発電もどんどん増えています。
 吉原さんが広めている自然エネルギーも長期的には相当な電力量をまかなえるので、原発を動かさなくても電力不足など起きるはずがないのです。

吉原 「原発が止まると電力不足になる」というのは、ウソのプロパガンダだったのです。

 振り返ってみると、フクシマ原発事故の直後には「原発が止まったら電力不足になる」「この夏は乗り切ることが難しい」「江戸時代のような生活になる」などと、根拠のないデマ記事が大手新聞に繰り返し掲載されました。

広瀬 そういう新聞記事が次々と出ましたね。あの記者たちは、今日まで一度も記事を訂正していません。

吉原 いわゆるリーク記事です。「関係者筋によると」「専門家筋によると」などと表現され、責任の所在を明確にしない記事やニュースは、デマの記事が多いのです。

 そして、世論を誘導するために、そうした手法がよくつかわれるのです。

 私は、企業内で宣伝・広告の仕事もしてきたプロですから、手口がよくわかります。

 原発に関するリーク記事が数多く流れているということは、未曾有の大事故を受けてもなお、原発を推進させたいと望む人間が大勢いることの証でした。

城南信用金庫内での「徹底節電」は
どう実現したのか?

広瀬 マスコミが味方になってくれないなかで、原発廃絶を訴えるために、吉原さんが次々と行動を起こしたのですが、その成果を語ってください。

吉原 まず、城南信用金庫の店舗での節電です。
 電力使用量を減らせば、原発がなくても大丈夫と言えます。電力消費が高まる夏場のピーク時には、ロビーやオフィスの温度を29度にしましたが、さすがに暑かったので28度にし、家電量販店で買ってきた扇風機を回しました。

 店舗内の無駄な電灯もほとんど消しました。ロビーの電灯を消したらお客様に申し訳ないと思ったのですが、年配のお客様から「戦争中はもっと厳しかった。徹底的に節電しなさい」と背中を押されたこともありました。

 フクシマ原発事故を起こして、東北の人が苦しむことになった責任者は、その電気を使ってきた首都圏の私たちですから、電力消費のピーク時に対応するためにはエネルギーの地産地消、つまり地域で生産された資源をその地域で消費することが必要だと気づきました。

 そのために、本店と事務センターの屋上にソーラーパネルを設置し、本店におけるLED照明200本分の電力を太陽光発電でまかなうようにしました。

 また、日本の家電メーカーのエコ技術や省エネルギー技術は世界最高峰の水準を誇っています。とりわけエアコンは日進月歩で技術が開発されています。最新のエアコンの電気消費量は、何と旧型の4分の1以下です。

 私は全店舗の空調設備を買い換えることを決めるとともに、一部店舗の空調を電気から、電気を使わないガスヒートポンプ(GHP)エアコンに切り替えました。

広瀬 私も吉原さんと同じように、具体的な方法で原発ゼロを実現したかったので、フクシマ原発事故のあと、市民運動の講演会だけでなく、エネルギー業界からのたくさんの講演依頼を引き受けてきました。
 そこで、この人たちが電力問題の救世主だと知って、さまざまな技術を教えてもらいました。

 その一つが、今おっしゃった、ガスを使って冷暖房を行う空調システムのガスヒートポンプエアコンでした。家庭用では電動エアコンにコストで勝てないので、企業用として大普及していると教えてもらいました。GHPで真夏のピーク電力を大幅に下げられる、と。

 原発の電気は、発電時と送電時にそれぞれ膨大なロスが生じるので、最終的に、つくられたエネルギーの30%しか、電気として利用者のもとに届きません。

 これがガスの場合は、導管を使用するためにほぼ100%のエネルギーを届けられるため、従来の電動式エアコンに比べて冷房電力の消費量を10分の1に減らすことができます。

吉原 こうした努力を積み重ねていった結果、全店における2011年度の電気使用料を前年比で23.5%削減できました。2012年以降は、1000万円以上のコストカットですよ。当たり前の改善をすれば、いくらでも無駄な出費を省けるのです。

どうすれば、マスコミがくるか?

広瀬 節電を促すような金融商品を、色々開発したそうですが、どんなものでしたか。

吉原 原発廃絶を訴えようと思ってもマスコミは取り上げてくれません。
 そこで新商品をつくり出すのはどうだろうと考えました。報道機関は新商品なら報道しやすいのです。
 ゴールデンウイーク前の2011年4月28日に「節電三商品」を発表し、5月2日の月曜日から窓口での取り扱いを開始しました。

広瀬 節電三商品?

吉原 「節電プレミアム預金」「節電プレミアムローン」「節電応援 信ちゃん福袋プレゼント」の3つです。

「節電プレミアム預金」は、省電力および省エネルギーのために10万円以上の設備投資を行った個人のお客様を対象に、通常は0.03%の1年ものスーパー定期預金(一世帯最大100万円)の金利を1%にするというものです。

「節電プレミアムローン」は、ソーラーパネル、蓄電池、自家用発電機、LED照明を新たに設置するお客様をサポートする個人向けローンです。最大300万円を最初の1年間は金利0%、2年目以降は1%で融資します。

「節電応援 信ちゃん福袋プレゼント」は、前年比で30%の節電に成功した個人のお客様が、電気料金の明細書を持ってきてくだされば、信用金庫のキャラクターである信ちゃん貯金箱と福袋をプレゼントするというものです。

広瀬 「節電プレミアムローン」の「最大300万円を最初の1年間は金利0%」というのは、金融機関としては大変な決断ですね。

吉原 当初から赤字になるのは織り込み済みでした。それでもマスメディアに注目してもらい、原発ゼロ実現への断固たる決意を示すことが何よりも大切だと考えました。「節電応援 信ちゃん福袋プレゼント」には、こんなメッセージを記したパンフレットも同封しました。

「原発はとてもリスキーなものなので、原発に頼らない安心な社会をつくりましょう」

 いいでしょ。子どもたちにも興味を持ってもらい、わかりやすいように、商品で注意を惹いて、パンフレットで言いたいことを伝えました。
 営業活動は同時に社会を変革する活動につながります。85の店舗ネットワークと渉外活動の営業を使って、商品の推進と同時に原発を止めようというキャンペーンを行いました。

広瀬 吉原さんのすばらしいところは、こうした具体的な行動によって、一般の方を原発反対に導いているところです。

 次回は、原発とは、国家ぐるみの壮大な「粉飾決算」である、というテーマでお話しさせていただければと思います。

(つづく)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2015年11月11日 16:56

(既得権層に)不都合な真実が自ずと伝えられることはない。。。

■東京が壊滅する日 ― フクシマと日本の運命

広瀬隆 [ノンフィクション作家]

「変人」小泉純一郎もたまげた!
ほんとうの“ラストバンカー”の志
――吉原毅×広瀬隆対談【パート1】

壮大な史実とデータで暴かれる戦後70年の不都合な真実を描いた『東京が壊滅する日――フクシマと日本の運命』が増刷を重ね、第6刷となった。
本連載シリーズ記事も、累計266万ページビュー(サイトの閲覧数)を突破し、大きな話題となっている。
このたび、新著で「タイムリミットはあと1年しかない」とおそるべき予言をした著者と、城南信用金庫前理事長で「反原発」をかかげ、小泉純一郎元首相からも信頼の厚い吉原毅(よしわら・つよし)氏が初対談!
吉原氏の著書『原発ゼロで日本経済は再生する』のオビには、ベストセラー『デフレの正体』『里山資本主義』の著者・藻谷浩介氏が、「経済人ならわかる、原発は採算割れだと。だがそう語れる真の経営者は吉原さんだけだ」とある。
吉原氏は、慶應義塾大学出身のエリート金融マンだと思っていたら、それだけではなかった! 従来の金融マン像とは似ても似つかない、歯に衣着せぬ物言いで政府や東京電力へ迫る。
フクシマ原発事故後、城南信用金庫は東京電力と縁を切り、信金内の電力をガス会社主体の「エネット」というPPSへ切り換え、1000万円以上の節減に成功。大きな話題を呼んだ。
これこそ、ほんとうの“ラストバンカー”ではないか。
そんな折、8月11日の川内原発1号機に端を発し、10月15日の川内原発2号機が再稼働。そして、愛媛県の中村時広知事も伊方原発の再稼働にGOサインを出した。
再稼働後、豪雨による鬼怒川決壊、東京で震度5弱、阿蘇山噴火、南米チリ沖マグニチュード8.3地震、アフガニスタン北部のマグニチュード7.5地震など、今なお自然災害が続出している。
本誌でもこれまで、31回に分けて安倍晋三政権や各県知事、および各電力会社社長の固有名詞をあげて徹底追及してきた。
地元の7割が伊方原発再稼働反対という民意を受け、「愛媛新聞」も再稼働反対の社説を展開。だが、大手マスコミはこの事実を報道せず、着々と再稼働が進められていく。
いったい民意はどこにあるのか? 気鋭の論客同士の対談1回目をお届けする。
(構成:橋本淳司)

東日本大震災前まで
「原発肯定派」だった吉原毅

広瀬 吉原さんは、『原発ゼロで日本経済は再生する』(角川oneテーマ21)という本をお書きになっていますが、中身が濃いので私は何度も何度も読み返しました。

 人生哲学を基本として、含蓄のある言葉が次々と出てくるので、今でも、読み返しています。
 今日は、聞き役に徹しますので、ダイヤモンド書籍オンラインを読む人に、存分に、改めてお考えを語ってください。

 そもそも吉原さんは、フクシマ原発事故が起きてから、原発の危険性に気づかれたのですね?

吉原 東日本大震災が発生するまでは原発肯定派でした。

 今から思うと自分でも腹立たしいのですが、政府、電力会社、マスコミ、学者によってつくり上げられた原発の「安全神話」を盲信していたのです。

 慶應義塾大学経済学部の加藤寛先生(1926~2013)のゼミで経済学を学んだのがオイルショックの1973(昭和48)年頃でした。
 同じ経済学部F組の10年上で、加藤先生と大変親しかった大先輩があの小泉純一郎元首相です。
 学生当時は、石油が枯渇する時代に対応するには原子力しかない、夢のエネルギーを活用することが日本経済発展の道である、と思い込んでいました。

広瀬 多くの人がそう思わされたのです。大変なトリックなのですが……。
けれども、その考えに疑問を持たれたスタート点は、どこにありましたか?

吉原 何よりも、2011年3月11日に東日本大震災が発生し、福島第一原発が爆発しました。高濃度の放射能汚染により、福島県内には長期的に帰還できない地域ができ、東京はじめ全国的にも空気や土壌が、そして食品などが汚染されました。

 そのとき、福島県南相馬市に本店を置くあぶくま信用金庫から相談の電話をいただきました。

「4月に入社予定の新入社員10名の内定を取り消さなければならないので、城南信用金庫で彼らを採用してくれないか」

 と言うのです。話を聞くと、原発事故によって、あぶくま信用金庫の営業地域のおよそ半分が放射能汚染のため立入禁止区域になり、6店舗が閉鎖を余儀なくされたということでした。
 これには、大きな衝撃を受けました。原因が、津波でなく、放射能ですからね。

広瀬 事故によって人が住めなくなり、自分の住む地域そのものが失われた。
 それは文化の喪失という重大事です。絶対にあってはならないことです。

吉原 はい。信用金庫は地域を守り、地域の人たちを幸せにするのが大きな使命です。その大切な場所が一瞬の事故で失われてしまいました。

 しかし、「安全神話」が崩壊したにもかかわらず、どの報道を見ていても、政治家、官僚、電力会社は、誰一人謝らない。責任をとろうともしない。そこに学者とマスコミも加わって「原発事故は想定外」というデタラメの大合唱です。マスコミから批判の声が上がることもありませんでした。

広瀬 想定外どころか、大津波は想定されていたんですよ。

吉原 そうです。本当にひどい話です。こうした現象を見て、ゾッとしました。

 どうして、このような無責任とデタラメが流布するような異常な事態になるのかを調べてみると、政治家も学者もマスコミも、「原子力ムラ」という巨大な利権組織に組み込まれ、電力会社、つまり電気事業連合会(電事連)からの巨額のお金がコマーシャルに注がれ、それによって情報が操られていることがわかりました。

「OurPlanet-TV」で
10万PVの大ブレイク

広瀬 原子力シンジケートは、一種のマフィアで、日本の政財界、マスコミ、学会を全部支配し、さらには地域社会も支配しています。シカゴのギャング、アル・カポネと同じです。金を握らせてね。

吉原 そうです。そこで、原発事故が起こったとき、私たちの城南信用金庫では、どのように行動すべきか考えました。
 信用金庫とは、ただの金融機関ではなく、協同組合組織であり、社会貢献企業です。

 信用金庫の生みの親で幕府の重鎮だった上総一宮藩主、加納久宜(かのう・ひさよし)と、城南信用金庫の3代目理事長・小原鐵五郎(おばら・てつごろう)は「世の為、人の為」を唱え、正しいことを実現するために、いつも命がけで戦ってきました。

 こうした伝統を受けて、私たちは日頃から「地域のみなさんを守り、地域を幸せにするために存在する」と言っていましたから、こんなときに私たちが何もしなかったら、なさけないじゃないですか。

 2011年4月1日、城南信用金庫のホームページに、「原発に頼らない安心できる社会へ」というメッセージを掲げ、原発を止めるための節電キャンペーンを開始しました。

広瀬 私が吉原さんに惚れたのは、そうした具体的な行動力です。反応はどうでしたか。

吉原 新聞記者やテレビ局に声をかけ、節電キャンペーンの取材を受けました。なじみの記者は、みんな興味を持って取材に駆けつけて熱心に原稿を書いてくれました。

 ところがですよ、どの新聞にもまったく記事が掲載されず、各テレビ局も録画撮りまでしたのに結局ボツになりました。
 いったい、この世はどうなっているのかと驚き、ゾッとしました。

広瀬 マスコミの営業部は、原子力産業の圧力の前に、何も言えなくなっているのです。それで、デスクも引いてしまうのですね。

吉原 そうしたなかで、非営利のインターネット放送局「OurPlanet-TV(アワープラネット・ティービー)」の代表を務める白石草(しらいし・はじめ)さんが取材にきてくれました。
 私は白石さんの質問に答えながら、脱原発と節電の呼びかけを行いました。この動画がネットにアップされると、10万ページビュー(PV:サイトの閲覧数)を超すアクセスとなり、大きな反響を呼んだのです。そこからキャンペーンがブレイクしました。

「脱原発」を堂々と表明する
“変わった”金融機関トップ

広瀬 その後、静岡県にある浜岡原発の廃炉訴訟にも参加されたそうですが、あれはどういうキッカケだったのですか?

吉原 浜岡原発廃炉訴訟の弁護団長を務める河合弘之弁護士から、
「厳正な裁判を行うために、ぜひ原告として参加してもらいたい」
 と依頼を受けました。

 金融機関のトップとして、そこまでやるべきかと迷いましたが、浜岡原発は福島原発より関東圏の近くにあります。事故があれば、うちの営業エリアである東京と神奈川がやられます。直下には東海大地震の震源断層もありますし、出力も大きく危険性も高い。
「困っている人がいるなら助けるべきだ。何も逃げることはない」と考えて、原告団に参加することを決めました。

広瀬 運動に参加してくださることは、私たちの仲間にとって大いなる励ましでした。

吉岡 その後、2011年6月ごろになると、一部のマスコミからも取材の要請がくるようになりました。
 現場の記者は原発反対の記事を書きたいけれど、会社の方針でそれは難しい。でも、原発反対を表明している「変わった金融機関のトップ」のインタビューであれば、これを批判する形で取り上げることができるという苦肉の策でした。
 私は「変わりもの」役を引き受けて、新聞、雑誌、テレビで原発反対を訴えました。

広瀬 吉原さんが声をあげてくれたおかげで、勇気を与えられた仲間がたくさんいました。初めてこの問題に関心を持って、新たに活動を始めた人もいます。

吉岡 同じ金融業界内でも、「本当にいいことをやっていると思う」と多くの方に声をかけてもらいました。
 あの人たちも、やむにやまれぬ事情から積極的に声をあげないだけで、心のなかでは賛成している人たちがたくさんいたのですね。
 住友銀行や三井住友銀行で頭取を務めた“ラストバンカー”の西川善文氏はご自身のブログで、

「金融機関がここまでは働きかけるのは異例である。城南信用金庫のこの英断は、原発依存から脱却するため再生可能な代替エネルギーへシフトする意識の大転換に貢献すると評価される。国として脱原発に取り組むのであれば、こうした動きが大銀行をはじめ全金融機関に波及することを期待する」

 と高く評価していただきました。

広瀬 西川さんはハートがあったからそう発言しましたが、その後、彼は銀行の内部で、大変だったのではないでしょうか?

吉原 その後で、現役の経営陣から寄ってたかって叩かれたと聞きました。
後輩たちから「余計なことを言わないでください。困るじゃないですか」と。
 事故を起こした東京電力が救済された経過を見てもわかるように、三井住友銀行が原発に多額の金を貸していますからね。ハートがある人がいても、社内で足を引っ張る人がいっぱいいる。

 なぜかというと、目先の金儲けを最優先するからです。
 なぜそうするかというと、会社は「自分の目先の利益」を最優先させるべきだと思っているからです。そうすると、金儲けに少しでも差し障りがあるようなことは言わないし、やらない。事なかれ主義が正しいと思っているのですでも、私はそう思いません。
 会社は世の中に貢献するためにあると思っています。

広瀬 私は吉原さんを知るまでは、信用金庫と銀行の違いを知りませんでした。それで、世の中のために活動する城南信用金庫に貯金を移そうと、みんなに呼びかけました。
 吉原さんの素晴らしいところは、金儲けのためじゃないと言いながら、きちんと城南信用金庫の経営を成り立たせてきたところです。そこが最大のポイントです。

 次回は、今でも多くの人が誤解している、原発が止まると電力不足になるという迷信と、「脱原発」に向け、城南信用金庫内での徹底節電キャンペーンの具体的な行動について、お話しいただければと思います。

(つづく)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2015年11月11日 16:39

各人の個々の考えに拠けばいいだけのこと、、、私は、選択可能な限りは心と身体に良くないものは摂りません。。。

■発がん性認定のソーセージやハム、怖がる人は交通事故防止に外出を一切やめるべき

 今回は「極端君」に登場してもらいます。極端君は「今日から加工肉は一切食べない」と宣言しています。彼の意見は先日、世界保健機関(WHO)が出した報告に機敏に対応したものです。WHOは国際連合の一機関です。そんな権威ある組織が、「ハムやベーコン、ソーセージなどの加工肉は、人に対して発がん性がある」と正式に認定したのです。たとえば、毎日50グラムの加工肉、つまりホットドッグ1本、ベーコンスライス2枚を食べると大腸がんのリスクが18%上昇するというのです。

 22人の専門家が800件近い研究結果を分析し、そして「The LANCET Oncology」という一流英文誌に発表されたものです。権威ある機関が、権威ある雑誌に、そして統計的な明らかな有意差をもって出された結論です。テレビのバラエティ番組などで取り上げられる「○○は××に良い」といった根拠のない話とは雲泥の差があります。

 極端君は、このWHOの発表を受けて、今日から加工肉は一切口にしないそうです。私はそんな選択肢もOKだと思います。バラエティ番組を見て、特別な医学的根拠や統計的有意差などまったくないのに、「○○が××にいい」と放映されると次の日にその食品が欠品するような国に私たちは住んでいるのですから。

 極端君のような人はどこにでもいるので、「確かにそんな意見もある」ということで納得するとして、では一般的な人はどうすればいいのでしょうか。

 まず、発がんの「%」ですが、「18%」という点が大切です。たった18%しか上昇しないのです。これが、「2〜4倍」などとなるのであれば、当然に食することはやめたほうがいいと思います。ホットドッグ1本で18%ということは、毎日ホットドッグを5本食べてやっと2倍のリスクになります。毎日ベーコンを10スライス食べて、2倍のリスクになるのです。それほど食べる日本人は一般的ではありません。

 そして国立がん研究センターも、私の直感と同じ以下のコメントを先日出しました。
「日本人の平均的な摂取の範囲であれば影響はないか、あっても小さい」

●バランスよく考える

 さて、極端君の意見を無視するのではありませんが、ひとつ極端君に質問があります。
「交通事故で毎年何人が亡くなっているか知っていますか?」

 答えは、「最近は毎年4000人強」です。4000人も毎年亡くなっているのです。もしも年間4000人以上が亡くなっている交通事故に遭いたくなければ、外出を一切控えればよいのです。しかし、私たちはそんなリスクは承知の上で、必要だから、楽しいから、ただなんとなく、当たり前のように外出します。

 バランスよく考えるとはそういうことです。極端を通すのであれば、危険を避けることを徹底するのであれば、極端君は今日から外出をやめて家に閉じこもっていたほうが、加工肉の摂取をやめるよりもはるかに効果的です。

 つまり、私たちはある程度の危険は承知で生きているのです。今回の報道もWHOが世界に向けたものであって、加工肉の摂取が比較的少ない日本では、あまり心配する必要がないと思います。

(文=新見正則/医学博士、医師)

[Business Journal]

Posted by nob : 2015年11月09日 11:28

同感です。。。

■問題だらけのマンション大崩壊! 所有するのは愚か、“賃貸”が正しい

横浜市のマンション欠陥工事問題で揺らぐマンションへの信頼ーー。

不動産コンサルタントの牧野知弘氏は、著書『2020年マンション大崩壊』で「オリンピック後にマンションの空き家は激増し、コミュニティの崩壊が始まる」と予測する。

今、首都圏でも人気の都心部タワーマンションですら、その価値は安泰でないという(前編⇒「オリンピック後にマンション空き家が激増する!」)が、マンション市場で何が起きているのか?

■格安物件は危険な買い物

―では、郊外の格安中古物件はどうでしょう。すでに1千万円を切る物件も珍しくありません。

牧野 200万円、300万円などもありますね。でも、これを買うのは大変危険。1千万円を切る築40年の郊外物件を買った友人は「建物は朽ち果てないし、中だけキレイになればハッピーだよね」と、物件価格より高いお金をかけてフルリノベした。ところが住んで1年、奥さんは「もう出たい」と。

部屋はキレイにしても、オートロックはなく共用部分は老朽化している。管理組合で壁の塗替えやオートロックの設置を提案しても、住人は年金暮らしの高齢者ばかりで「そんなもんいらん。余計なことするな」とあっという間に否決。挙げ句の果てに、「あの家はうるさい」と無視されるようになったとか。

安いのは「買いたい」という需要がないから。僕はこの仕事をしていて、不動産ほど「安物買いの銭失い」という言葉がぴったりくる分野はないと思っています。

―でも、やはり考えてしまうのは、家賃は払い捨てだけれど購入すれば資産になるということです。

牧野 その議論が起こるのは、時間軸をゼロで考えているから。マンションは買った時に7千万円でも、月17万円のローンが払い終わる35年後には、建物としての価値は大幅に落ちています。しかもその間、修繕積立金、管理費、固定資産税、金利など実際は7千万円以上支払います。

買った時は新築ピカピカでも35年たつとボロボロ。そろそろエレベーター替えないと、外壁も打ち替え、配管も取り替えないといけないので、追加で修繕費用を出してください…という世界。空き家が増えてスラム化の状態になってしまうと、売れない、貸せない上、自分が住んでいなくても管理費や固定資産税は払い続けなくてはなりません。

さらに、もし地震やテロがあってもなかなか身動きがとれない。頑丈なはずのタワーマンションでも構造や躯体になんらかの損傷が生じれば建物ごとアウトになる。僕はデベロッパーに16年いましたけど、建物についてはあまり信用してきませんでした。非常用発電があるから大丈夫というけど、フルで動かしてもエレベーターのうちの半分、3日しか持ちません。オフィスならまだしも生活を営むマンションでは不安ですよね。

―タワマンでも? そう聞くと、買うのが怖くなってきます…。

牧野 一方、賃貸は家賃が月15万円だとして、人口がどんどん増えて景気が良くなれば賃料は上がりますが、日本はどうでしょう? すでに都心でも空き家だらけの状態で、築年が経つにつれ家賃は下がり、今後15万円が10万円になるかもしれない。この金額は生活するためのコストだと割り切ってしまえばよい。

これまでは賃貸は仕様が悪いのが常識でしたが、これから分譲で買われた人が高齢になって空き家になると、都心の便利な場所で質の高いファミリー向けがどんどん賃貸マーケットに出てくる。賃貸なら、子供が独立して部屋が余ったり、転勤があっても、ライフスタイルに合わせて気軽に借り換えできます。

―確かに、いつでもリセットできるのは気楽でいいですね。

牧野 2020年にマンションが大量に売りに出る頃には、家賃は一部のエリアを除いて少しずつ下がってくると思われます。中古売買マーケットでは、すでに春くらいから湾岸部では買いより売りが多くなっている。もう地下でマグマは動きはじめています。

僕がこの本を書いた最大の感想は、「マンションは賃貸資産」。都心のマンションを賃借して住むために使いこなす。これが正解だと思います。

●牧野知弘(まきの・ともひろ)
オラガHSC株式会社、株式会社オフィス・牧野代表取締役。東京大学経済学部卒業。ボストン・コンサルティング・グループを経て、三井不動産に勤務。2006年、J‐REIT(不動産投資信託)の日本コマーシャル投資法人を上場。現在はホテルや不動産の開発・運用アドバイザリーのほか、事業顧問や講演活動を展開。主な著書に『空き家問題--1000万戸の衝撃』(祥伝社新書)ほか

[週プレNEWS]

Posted by nob : 2015年11月08日 17:41

一部の既得権層のみと相互擁護を謀るだけの、、、虚構にさらなる虚構を塗り重ねるアベノミクス。。。

■アベノミクスの矢がいつまでも的外れな「本当の理由」

嶋矢志郎 [ジャーナリスト]

現実離れした新・三本の矢は
旧・三本の矢の失政隠しか?

 アベノミクスが第2ステージへ移った。安倍首相は「強い経済」を最優先に、新たな3本の矢を提唱した。これまでの「大胆な金融緩和」「機動的な財政出動」「民間投資を喚起する成長戦略」という3本の矢に加えて、「希望を生み出す強い経済」「夢を紡ぐ子育て支援」「安心につながる社会保障」という新たな3本の矢を掲げて、「誰もが家庭で職場で地域で、もっと活躍できる1億総活躍社会」を目指す、と宣言した。

 強い経済では、2014年度に約490兆円であったGDP(国内総生産)を2020年には同600兆円に増やすことを目標に掲げている。子育て支援では、欲しい子どもの数をもとに算出する希望出生率1.8の実現を提案している。社会保障では、介護離職ゼロをはじめ、生涯現役社会の構築、待機児童ゼロや幼児教育無償化、3世代同居拡大などの支援策を掲げ、50年後も人口1億人を維持するという国家としての意思を明確にする、と明言した。2017年4月に予定している消費税率の10%への引き上げについても、「リーマンショックのようなことが起きない限り、予定通り実施する」と強気である。

 来年夏に参院選を控えているとはいえ、安倍首相は先の第3次内閣の発足に際し、国民へ向けて発したメッセージとしてはいかにも軽く、言葉だけが踊り過ぎていて、空しさを禁じ得ない。とりわけ「GDP600兆円」とか「希望出生率1.8」とか、揚句には「介護離職ゼロ」に至っては、いずれも現実離れした無責任な夢物語で、いかにも客寄せのセールストークに近い。

 国民が切望しているのは、地道で実現可能な政策目標であり、より具体的な施策の着実な有言実行である。そのためにも、第1ステージの総括が必要不可欠であるが、安倍政権には今のところ総括する気配はない。むしろ、第2ステージの「新・3本の矢」は第1ステージの失政を覆い隠すための目くらまし政策であり、プロパガンダ(喧伝、吹聴)ではないのか、との厳しい批判も広がっている。

 アベノミクスの第1ステージがスタートしたのは、2012年12月のこと。間もなく3年になるが、結論を先に言えば、3本の矢はいずれも初めから的が外れており、焼き石に水ではなかったのか、と言わざるを得ない失政である。

 第1ステージでは当初、円安や株高が進み、企業業績は回復、改善し、好転した。しかしデフレ脱却を決意して掲げた、物価を2年以内に2%へ上昇させるというインフレ目標はいまだ叶わず、GDPも今なお伸び悩んでいる。待望の景気回復や経済成長の押し上げ効果も芳しくない。打ち出してから2年半に及ぶ異次元緩和の第1の矢は、年80兆円の国債購入など、かつてない大胆な施策を繰り出したが、笛吹けど踊らずで、物価にも景気にも響かず、期待外れに終わっている。最近は、追加緩和への待望論まで取り沙汰されている。

 機動的な財政運営の第2の矢は、計19兆円規模の3度にわたる財政出動などで、いわゆる有効需要政策を繰り出したが、これも眼に見えるほどの需要効果を発揮しているとは聞いていない。民間投資を喚起する成長戦略の第3の矢に至っては、規制改革をはじめ、女性が輝く社会の実現など、多くの施策を次々と公表したが、そのほとんどが手つかずのままで、期待を裏切っている。

 円安効果は、確かに外国人観光客の増大で「爆買い」が低迷する内需を下支えしているが、その一方で輸入価格の上昇が個人消費を冷やしている。異次元緩和による国債の大量購入も、課題解決の負担を先送りしているだけで、決して賢い善政ではない。日銀が大量に買い入れた国債はいずれ売却しなければならず、それまで国債価格を下落させずにいかに保全するか。いわば出口で軟着陸するための出口戦略が至難である。出口戦略は米国でも10年、20年の先行き見通しを要しており、日本ではさらなる歳月を要することは必至である。

アベノミクスの放つ矢は
なぜ的が外れているのか?

 それにしても、アベノミクスはなぜ、的が外れているのか。その要因には3つある。1つには、政策立案の大前提となる現状認識に決定的な事実誤認があること。2つには、日本経済の長期低迷の要因分析をあえて怠り、そのすべてを非科学的な「バブルの崩壊」で片づけ、それ以上の真摯な追求を蔑ろにしていること。そして3つには、視点と問題意識が総じて、企業などの供給や生産サイドへの配慮を優先し、消費者や生活者などの需要や消費サイドへの配慮を無意識のうちに後回しにしていることである。

 安倍政権にとっては、いずれもその背後に「不都合な真実」が隠されているため、故意に覆い隠したかったがための手抜き策ではなかったか、と勘繰っている。

 さて、前述の第1の要因は、アベノミクスの原点から検証していく必要がある。2013年1月の国会において、安倍首相は所信表明演説の中で、次のように述べている。

「我が国にとっての最大かつ喫緊の課題は、経済の再生です。(略)これまでの延長線上にある対応では、デフレや円高から抜け出すことはできません。だからこそ、私はこれまでとは次元の違う大胆な政策パッケージを提示します。断固たる決意を以って、強い経済を取り戻していこうではありませんか」

 これがアベノミクスの趣旨と狙いであるが、そのアベノミクスを必要としている日本経済の現状認識については、閣議決定した「基本方針」の中で次のように記述している。

「1990年代初頭におけるバブル崩壊を大きな節目として、日本経済は現在に至る約20年間、総じて低い経済成長に甘んじてきた。(略)我が国が取り組むべき課題は、先ず第1に長期にわたるデフレと景気低迷から脱出することである。(略)安倍内閣は相互に補強し合う(略)3本の矢、いわゆるアベノミクスを一体として、これまでと次元の異なるレベルで強力に推進していく」

「失われた20年」は事実誤認?
日本経済は1997年まで成長を維持した

 この現状認識には極めて基本的な事実誤認があり、看過できない。真実は1つなので、いかなる統計を見ても同じであるが、事実は1990年から1997年までは一貫して右肩上がりで成長を続けているということだ。90年を100とすると、97年は112で、この間の年平均成長率は2.2%であった。それが右肩下がりの低迷期に陥るのは98年からである。97年を100とすると、2013年は91で、この間の年平均成長率は0.6%のマイナス成長である。

 したがって、日本経済が長期停滞に陥り始めたのは、98年以降のことなのである。「失われた20年」と言われてからすでに久しいが、その起点は決して90年ではなく、実は98年からのことであったわけである。今、改めて「失われた20年」を正確に言い換えれば、今年は「失われてから18年」目を迎えている。

 日本経済の長期低迷を脱して、再生させる狙いはアベノミクスの本命中の本命の狙いで、3本の矢はいずれもこの的を射抜くために集中させていたと言っても過言ではない。それにもかかわらず、肝心な長期低迷の実態把握を「90年代の初頭におけるバルブ崩壊を大きな節目として、日本経済は現在に至る約20年間、総じて低い経済成長に甘んじてきた」とは一体、どういうことか。あまりにも大雑把で、事実を大きく誤認、逸脱している。

 これでは、長期低迷から脱して、再生させるために欠かすことができない要因の分析、究明も正確にできなければ、把握もできず、ましてや的を射た政策や対策を打ち出すことができるはずもない。

1998年から始まった長期低迷で
雇用者報酬と国内民間需要が下落

 では、日本経済はなぜ1997年をピークに、98年から右肩下がりのマイナス成長に陥ったまま、浮上できずにきてしまったのか。国民所得統計によると、長期低迷の背後には98年を起点に低迷傾向を辿り出したGDP(国内総生産)の増減傾向とほぼ軌を一つにして、雇用者報酬の下落傾向と国内の民間需要の減少傾向を見て取ることができる。

 雇用者報酬とは、国内で雇用されて働く人々が1年間に受け取る給料や賞与、手当などの総額である。これが97年までは一貫して右肩上がりで、それも急カーブで増え続けるが、98年からは右肩下がりに転じて、下降線を辿っている。

 国内の民間需要とは、家計の消費支出と住宅建設で、全体の8割を占めている。これも97年までは右肩上がりで増化傾向を辿るが、98年からは若干の増減を繰り返しながらも、減少傾向を辿っている。

 雇用者報酬と国内の民間需要とGDPの相関関係は、極めて高い。雇用者報酬が下がれば、国内の民間需要は減るし、国内の民間需要が減れば、日本経済の総需要が減る。総需要が減ればGDPを減らし、押し下げることになる。逆も真なりで、雇用者報酬が上がれば、最終的にGDPを増やし、押し上げることになる。

 総需要は、国内の民間需要と政府需要と輸出の合計で、国内の民間需要が全体のおよそ65%、ほぼ3分の2を占めているため、国内の民間需要の増減がGDPのそれに与える影響力は大きい。

 日本経済が97年をピークに、98年以降は長期低迷に陥り、「失われてから18年」を余儀なくされているのは、よく世界経済のグローバル化や新興国の台頭など、その主因を外圧に求める向きもある。しかし、国際比較統計からはそれを認めることはできない。なぜならば、97年を100として98年以降のGDPと平均賃金の推移を国際比較すると、欧米の主要各国はいずれも右肩上がりの上昇傾向を辿っている中で、日本だけが取り残され、GDPも平均賃金も共に緩い下降線を辿っているからである。

 98年からの日本経済の長期低迷の要因は、紛れもなく国内要因によることは明白である。だからと言って、これをも非論理的な「バブルの崩壊」でフタをして、終わりにしては真相の究明にならない。

「賃金の上がらない」構造が体質化
これこそが日本経済の長期低迷の主因

 実は第2の要因はこの真相の中に隠されていたのである。つまり、総需要やGDPを押し下げてきた先行要因の雇用者報酬が97年までは順調に増加傾向を辿ってきたのに、98年からは急に下降線を辿り出したのはなぜか。この背景にこそ、真相の核心が隠されている。

 結論から先に言えば、その時々の政権が96年以降に繰り出してきた日本経済の構造改革政策が、日本経済の秩序をいわば「賃金の上がらない」構造へ改革し、体質化させてすでに久しく、その構造と体質が今や骨肉化して、今日に及んでいる事実と現実こそが日本経済の長期低迷の主因である、と確信している。

 それはどんな事実で、現実なのか。ひとことで言えば、戦後の高度成長以来、日本経済の成長、発展の歯車を底辺から支え、推進してきた企業戦士といった、いわゆるエンジン役を果たしてきた「雇われ軍団」が、取り返しのつかないモラールダウン(やる気の委縮)に陥っていることである。

 歴代の政権が歳月を費やして労働者派遣法の相次ぐ執拗な改正で同軍団を正規、非正規に分断し、差別と格差で疎外し、労働分配率の低下で蔑ろにしてきたため、雇われ軍団のやる気をはじめ、生産性の向上力や購買力、さらには生活力から生きる力まで萎えさせてきた事実と現実は、日本経済の足腰を弱め、再生への復元力を失わせている。「失われた20年」で言うところの失ったものとは何か、と問われれば、残念ながら「雇われ軍団」のモラールダウンと言わざるを得ない。

 当時の構造改革政策は、橋本政権の96年からの同政策をはじめ、2001年から09年にわたる小泉、安倍(第1次)、福田、麻生の各政権がそれぞれに同名の政策を次々と繰り出して、日本経済を「賃金の上がらない」構造と体質へ、いわば上塗りしてきた経緯がある。このことは、07年版の『経済財政白書』や12年版の『労働経済白書』も認めている。両白書とも、企業業績や景気が回復、改善して、企業の収益構造には賃上げの余地が十分に出てきているにもかからず、雇用者の賃金が上がらなくなっている実態を分析している。

 ただ、白書はこの実態分析の結果を客観的に認めているだけで、これがその時々の各政権が繰り出してきた構造改革政策によってもたらされたものとは、触れていない。しかし、日本経済を「賃金の上がらない」構造と体質へ十数年にわたって改革し、その構造と体質が日本経済を長期低迷へ追い込んだ悪循環の因果関係は疑う余地もなく、この事実と現実に対する現状認識への欠如が的外れの元凶である、と筆者は確信している。

 政府の繰り出す規制緩和策が労働者派遣法の相次ぐ改正などで、企業の雇用形態を大幅に緩和、多様化した結果、非正規雇用労働者がこの十数年にわたって緩やかに増え続け、14年には全雇用者の37.4%、1920万人に及んでいる。非正規雇用とは、臨時、契約、派遣、パートタイマー、アルバイトなど、いわゆる正規雇用以外の有期雇用のことである。最近の雇用形態は正規雇用を減らして、相対的に賃金の低い非正規雇用を増やす傾向へ傾いているため、雇用者数は増えても、賃金水準を下げて、購買力を弱め、内需やGDPを押し下げるだけで、押し上げることはない。

労働者派遣法改正が象徴する
強きを扶け、弱きを挫く政策

 これが、的外れの第3の要因である。安倍首相は「アベノミクスで雇用は100万人以上増えた」と自画自賛する。安倍政権が発足する前の12年春からの3年間で、非正規雇用者は確かに約178万人増えたが、正規雇用者は逆に約56万人も減っている。企業は正規雇用者が退任しても、新規採用は非正規雇用者で補充し、なかには企業側の都合だけで正規社員を非正規へ、勝手に切り下げる傾向も広がっている。

 先の国会で成立した労働者派遣法の改正では、企業は働く人材さえ代えれば、派遣社員を雇い続けることができるようになるため、労組側は「正規を非正規へ置き換える動き」に拍車がかかるのは必至、と恐れている。

 労働者派遣法は、価値観やライフスタイルが一段と多様化していく中で、働き方や社会参加への選択肢を豊かにしてくれる点で、ごく一部の人たちにとっては確かにプラス面も無視できない。しかし、同法の思想をはじめ、趣旨や狙い、理念や目的が非正規の雇用形態を法的に正当化する点で、雇う側には圧倒的に利するが、雇われる側には絶対的に不利となる悪平等な法律である。

 アベノミクスは、意図的か否かは別として、結果として紛れもなく「強きを扶(たす)け、弱きを挫(くじ)いて」いるのが最大の欠点であり、労働者派遣法の規制緩和はその象徴である。

 アベノミクスは、日本経済の「賃金の上がらない」構造と体質からの脱皮策を最優先課題として、出直しを急ぐべきである。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2015年11月04日 15:19

コンビニ飯でもここまでできる、、、何をどう摂る以前に、まずは悪いものを摂らないことから。。。

■最新がん予防策、「ハーバード式スープ」とは
コンビニ飯なら「条件を絞って」選んでみよう

丸田 みわ子 :シニア野菜ソムリエ

日本人の2人に1人が「がん」になると言われている現代。そしてがんの原因の35%が食事にあると言われています。その原因というのは主に、体内にある食べ物の残留物。老廃物とも言いますが、それらが酸化することで、様々な疾患を生み出してしまうのです。

そんな老廃物を掃除してくれるのが、野菜や穀物の食物繊維。これ自体はよく聞く話ですが、その摂取方法を工夫することでより抗酸化作用が高まり、生活習慣病の罹患リスクが減るということがわかってきました。

毒素から体を守る救世主、どう摂取する?

ハーバード大学では、がん研究と共に「免疫栄養学」という学問を打ち立て、日本人医師の高橋弘先生も交え野菜に含まれる「ファイトケミカル」の研究を行っています。その結果、老廃物から発生する「活性酸素」を撃退できるのはファイトケミカルだけだという結論に達したそうです。

ファイトケミカルはタンパク質や炭水化物(糖質)、脂質、ビタミン、ミネラルの五大栄養素の中には含まれず、体の筋肉や骨の生成、糖質や脂質の代謝などの働きはありません。しかし、抗酸化作用、抗がん作用、免疫力強化という3つの作用があり、体内の毒素から体を守ってくれます。

このファイトケミカル、動物性食品にはほとんど含まれないので、野菜や穀類から摂取するのが効果的。さらに病気予防や治療食として活用するには、年中手に入りやすいキャベツ、タマネギ、ニンジン、カボチャを「野菜スープ」にしていただくのがいちばんのようです。

これら4つの野菜で作る野菜スープを毎日・毎食いただくと、生活習慣病の罹患リスクが確実に減り、血圧や肝機能値の適正化、体重の減少まで望めるそうです。そのうえ、病気がちで薬を手放せない人の「減薬」にもつながるとのこと。

「スープ」という調理法を推すのには理由があります。水から加熱調理すると野菜の切断面からファイトケミカルが溶け出すので、汁まで飲むスープであればムダなく摂取することができます。そして具として野菜を食べることで、食物繊維もしっかりいただけるのです。

キャベツ、タマネギ、ニンジン、カボチャの4つが選ばれた理由は、様々な野菜の組み合わせを試した結果いちばん食味がよかったことと、年間を通して手に入りやすいこと。ただ、ほかの野菜にもファイトケミカルは入っているので、好みや補いたい栄養素に応じて、皆さんでアレンジしてみてください。

風邪予防に効果的なビタミンCは、葉もの野菜なら(多少の含有量の差こそあれ)ほぼ含まれています。キャベツやタマネギの代用としては、レタス、チンゲン菜、サツマイモ、ジャガイモなどがいいでしょう。

粘膜の健康維持、夜間の視力維持などの助けになるビタミンA(野菜ではβカロテン)は、ニンジン、カボチャに含まれます。ほかの野菜なら、トマト、パプリカ、緑黄色野菜で代用できるでしょう。

体内の脂質の酸化を防ぎ体を守るビタミンEは、ニンジン、カボチャなどに含まれています。これらの代役としては、パプリカ、赤ピーマン、ほうれん草あたりが適切です。

コンビニで探すなら、条件を絞ろう

キャベツ、タマネギ、ニンジン、カボチャが必須!と考えてしまうと、見つけるのが難しくなってしまいますので、「野菜をカットして加熱調理してあること」「ファイトケミカルとビタミンA・C・Eが溶け出ていること」の最低条件に絞って探してみましょう。

〈みわ子流、ファイトケミカルを摂れるコンビニ飯!〉

●クラムチャウダー
摂れる野菜はニンジン、タマネギ、ジャガイモ。アサリやミルクも含まれるので、一緒にタンパク質と鉄分、亜鉛も摂取でき、冷え予防にもなるでしょう。

●野菜が摂れる餃子スープ
摂れる野菜はニンジン、ほうれん草、タマネギ。餃子や卵もいただけるので、タンパク質補給はもちろん、満腹感も得られるでしょう。

●豚汁
摂れる野菜はネギ、ニンジン、サツマイモ、もやしなど。豚肉からビタミンB群が摂れるので、疲れやすい体の回復にいいでしょう。

●フォー
摂れる野菜はパクチー、ニンジン、タマネギ、もやしなど。鶏肉でタンパク質、米麺で炭水化物も摂取。一皿で五大栄養素が摂れ、栄養バランス抜群です。

●スンドゥブ
摂れる野菜はほうれん草、ニンジン、タマネギなど。卵や海老も入っていて具だくさん。生姜、ニンニク、唐辛子といった香辛料はエネルギーを燃やしてくれるので、新陳代謝もよくなるでしょう。

●カボチャスープ
摂れる野菜はカボチャ、タマネギ、パセリ。カボチャは加熱すると炭水化物化するので満腹感も得られ、体が温まるでしょう。

「ハーバード式野菜スープ」は確かに健康的ですが、が毎日続くと飽きてしまいそうですよね。そんなときにこそ、機能成分はそのままに外出先でも理想に近いスープをいただけるよう、上のメニューを参考にしてみてください。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2015年11月03日 18:17

すべては偏った結果論、、、結局は患者本人の決断こそが唯一無二の正しい選択。。。

■川島なお美さん 手術遅かったとの指摘は間違いと近藤誠医師

「もっと早く手術していれば…」の指摘は正しいのか

 9月24日、川島なお美さんが胆管がんで54歳にして亡くなった。川島さんが胆管がんと診断されたのは昨年8月のことだが、その翌月に近藤誠医師のセカンドオピニオン外来を訪れていたことがわかった。

 近藤誠医師といえば、手術も抗がん剤も患者にとって有害だとする「がん放置療法」で知られる。他臓器に転移しないがんを「がんもどき」と名づけ、治療せずに放っておいた方が長生きできるというのだ。

 そんな近藤医師から川島さんはどんなセカンドオピニオンを受けたのだろうか。取材にあたり、近藤医師は患者のプライバシーに関わること、亡くなった人に対する守秘義務は生じないことを説明した上で、「話しておかなくてはならないことがある」と取材に応じてくれた。

「テレビの報道を見ていると、もっと早く手術していればとか、抗がん剤治療を受けていれば助かったのに、という趣旨のコメントが目立ちます。これでは視聴者が誤った認識に誘導されてしまうと危惧を抱いています。川島さんのケースから明らかなことは、手術が遅かったことではなく、手術をしても救えなかったという事実です。なぜそこを誰も突っ込まないのでしょうか」

 川島さんは一昨年の8月半ばに人間ドックのPET-CTで胆管がんを発見された。近藤医師のセカンドオピニオン外来にはCT画像などの検査データを持参していた。近藤医師のセカンドオピニオンはいかなるものだったのか。

「その時点で症状は出ていなかったのですが、確かにがんだとわかりました。胆管がんは肝臓、膵臓などと並んで予後の悪いがんのひとつです。症状がなくても、いずれ転移が出てくる可能性が高い。

 考えられる治療法は4つ。1、手術。2、ラジオ波焼灼術。3、放射線治療。4、様子を見る、です。川島さんはミュージカルの舞台を優先したいこと、そのためには今手術は受けられないこと、抗がん剤治療は体を傷めるので受けたくないことなど、はっきりした意志をお持ちでした。

 ぼくは『ラジオ波なら手術をしないで済むし、1ショットで100%焼ける。体への負担も小さい。そのあと様子を見たらどうですか?』と提案しました。『手術しても十中八九、転移しますよ』ともお伝えしました。むしろ手術することで転移を早めてしまう可能性もあるからです」

 セカンドオピニオンを受けて約4か月後の今年1月、川島さんは手術を受けた。しかし半年後の7月に再発。抗がん剤治療を拒否し、舞台に立ち続けた。そして9月、激やせした姿で記者会見を行った。川島さんの再発がどのようなものだったのか、施術した病院や医師からの発表はないが、近藤医師は再発の理由をこう分析する。

「手術後わずか半年で再発したのは、やはり手術が原因だったのではないでしょうか。手術することでがん細胞が暴れ出し、再発が早まることはよくあります。また、転移先のがんの増殖を抑える物質が初発巣(初めにがんができた部位)から出ている可能性についても近年わかってきました。テレビに出てくる医者には、川島さんはもっと早く手術するべきだったと言う人がいますが、もっと早く手術していたら、もっと早く再発し、死期を早めていた可能性もあります」

 もう1点、他の医師たちから疑問の声が上がった川島さんの“抗がん剤拒否”については、「賢明な選択だった」と近藤医師は言う。

「医者からはかなり強く勧められたようですね。でも、もし手術後におきまりの抗がん剤治療を受けていたら、あのように舞台に立ち続けることはできなかった。抗がん剤を受けなかったからこそ、彼女は死の1週間前まで舞台に立ち、毅然とした態度で記者会見を行うことができたのです。実にあっぱれな生き方だったと思います」

 最後に、川島さんも毎年受けていたという有名ブランド病院の人間ドックについて。「これだけは言っておきたい」と、近藤医師は警告する。

「高級な人間ドックに行くと、最先端の検査機器がたくさんありますから、胆管がんのような見つけにくいがんも発見されます。川島さんの胆管がんも、ご本人がおっしゃっていたように早期発見でした。それでも治らないのですから、早期発見しても意味がない。早期発見するほど手術も早まるから、人間ドックでがんを見つけられると早死にすることもあるわけです。川島さんのケースも残念ながら、人間ドックの被害者と言えるかもしれません」

◆近藤誠(こんどう・まこと):1948年生まれ。慶應義塾大学医学部放射線科講師を2014年3月に定年退職。「乳房温存療法」のパイオニアとして知られ、安易な手術、抗がん剤治療を批判。現在「近藤誠がん研究所・セカンドオピニオン外来」を運営。著書に『がんより怖いがん治療』、近著に倉田真由美氏との共著『先生、医者代減らすと寿命が延びるって本当ですか?』など。

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2015年11月03日 18:04

支持。。。(3/3)

■東京が壊滅する日 ― フクシマと日本の運命

史上最低の「アベ政治」と
「SEALDs」という名の希望の光
――木内みどり×広瀬隆対談【後篇】

反原発集会、安保反対集会の
定番司会者になったのは……

広瀬 木内さんは反原発集会、安保反対集会などの司会をやってくだっています。
 僕も木内さんの司会をかなり聞いていますが、本当にいい! 会場の笑いを誘いながら、僕らが思っていることをズバリとストレートに言ってくれます。

木内 4年前に初めて司会をお引き受けしたときはびっくりしました。
 司会といっても進行台本はありませんし、段取りの打合せもありません。話す人の順番を書いたリストだけ渡されます。

 それなのに突然「3分間フリートークでつないでください」なんて言われるんですから(笑)。
 トンデモナイことを引き受けてしまったと思いました。

広瀬 でも、木内さんは、すでに物事の本質を理解しているし、話し手の考えをすぐに理解して、即興で元気に怒りを伝えてくれるから、こっちも「そうだ! そうだ!」と盛り上がるんです。

木内 ありがとうございます。でも、最初の頃は、3日くらい前から勉強してから行きました。「大江健三郎さんってどんな方なんだろう。最近はどういう発言をしているんだろう」とか、登壇される人たちのことをたくさん調べていきました。
 だって話す内容も、いくつもいくつも持っていないと、「3分間つないでください」と言われた瞬間に真っ白になってしまいますから。

広瀬 木内さんはカンパを集めるのも上手ですよね。

木内 今年5月3日に横浜で行われた「憲法大集会」のときは、スゴイ金額が集まったと聞きました。

 私は司会を始めたら、絶対に舞台から降りません。参加している人をずっと見ています。
 あのときは、カンパを入れる袋が透明のビニール袋で、1000円札を入れているのが見えたのです。
 それで「みなさんの怒りが本物になってきました。1000円札を入れてくださっているのが、ここからよく見えます」と言いました。
 そう言われると、次の人は1000円札以外を入れにくい(笑)。
 そんなことを3回くらい言ったのです。
 そうしたら数日後にスゴイお金が集まった、と連絡を受けたのです。みんなびっくりして、3回数えたそうですけど。

広瀬 あの日は大変盛り上がりましたね。

木内 普段は丁寧な言葉で話される大江健三郎さんが初めて「安倍総理」と言わないで、「安倍」って呼び捨てにしたのです。
 そんなことはそれまで一度もなかったので、驚きました。

普通の人が
「自分の言葉」で話す集会に

広瀬 木内さんが司会を始められた頃と、現在とを比べて集会の変化を感じますか?

木内 参加者のみなさんが変わってきていると感じています。
 最初は組織から動員されてきている人が多かったように思います。
 高齢の方の割合も多く、自主的に参加しているわけではないので、なんだかつまらなそうな方もいたし、なかには寝ている人もいました。
 そういう人たちをなんとか盛り上げようと思って、大きな声を出したり、ときにはちょっと黙ってみたり。

 黙ると、「どうしたの? この人、言うことを忘れちゃったの?」と思ってこっちを見てくれます。
 そんなふうに人の気持ちをつかもうという努力はしてきたつもりです。

広瀬 さすがに女優です。舞台をつとめる役者ですよ。

木内 そのうちに、登壇してくれる人たちに愛情が湧いてきたのです。
 本当に日本の宝のような人たちだと思う。
 ギャラはないし、交通費も自腹。だからこの人たちが話しやすい場をつくろうと一生懸命でした。そのうち、「いい司会でした」と何人もの方が言ってくださるようになり、大江健三郎さんが「ありがとう」と言ってくださったりと、うれしいことがあるのです。

 でも、困難なこともありました。
 2014年2月の都知事選で、舛添要一さんが圧勝したときです。
 あの時期、私も相当いじめられました。「おまえが余計なことをするから票が割れた」と言われて、本当に辛い時期があったのです。
 それで、二度とこんなことをやるものかと思ったりもしました。

広瀬 反原発派が、2つに割れてしまいましたからね。

木内 でも、その後の集会で、もう一度、参加者に本気でお願いしたんです。

「私たちは脱原発という同じ目的を持っている。労働組合だ、共産党だとこじれて仲違いしてしまったけれど、もう一回、元に戻りましょうよ」と。
「内輪の対立なんか、乗り越えていきましょう。本当の敵は、あっちです!」と国会議事堂を指差したのです。

最悪の状況と
「SEALDs」という希望

広瀬 その通りです。だって、敵は好き放題やって、日本が現在のようなひどい状態になったのですからね。その敵を倒さなきゃ。

木内 安倍さんが、ここまで日本をメチャクチャにするとは思わなかったですよね。
 アメリカの経済誌『フォーブス』が作成している2014年版「世界で最も影響力のある人物」ランキングで安倍さんは63位。「国家指導者」としての国際社会での地位が、こんなに低いなんて、恥ずかしいと思います!
 国際的な政治・経済の世界において、安倍さんの順位の低さは、ただごとではありません。先進国ではなく、滅亡に向かっている国家のようです。

広瀬 そう言われると、世界の首脳で魅力ある人間が一人もいないのが、今の地球です。僕らが若い頃はいましたよ。ホー・チミン、周恩来、ナセル、ネルー、スカルノ……。今は魅力ある政治家が一人もいないけれど、安倍晋三がそのクズの中で一番ひどいんだから。

木内 でも、最近のSEALDsの登場は、集会参加者の雰囲気を大きく変えてくれました。彼らが登場する前に、こんなことを話をしたことがあります。

「○○はやめろっ!」というのは古すぎるし、音楽をもっと使いたい。それに、有名な人ばかりがしゃべらなくてもいい。若い人が自分の言葉で自分のことを話してほしい。そのほうが多くの人の賛同を得られるはずだから、と。

広瀬 たしかにSEALDsは、木内さんが言っていたことを全部やっています。奥田愛基《あき》さんの話には、ユーモアがあっていい。真剣で、しかも愉快ですよ。

反骨の報道写真家・
福島菊次郎の生涯

木内 反骨の報道写真家・福島菊次郎さんが入院されていたことは知っていましたが、具合が悪いと聞いて、SEALDsのことを伝えなくてはと思いました。
 菊次郎さんは、被爆者、自衛隊、公害、祝島の原発反対運動、震災後の福島などを取材し、問題点を訴え、国にずっと逆らって生きてきた人です。

 その反骨ぶりたるや、ものスゴイ。
 軍需工場に潜入して写真を撮ったときも、「写真家は法律を破ってもいい。本当のことを国民に見せるのが仕事だから」と言うくらい「気骨のある人」です。
 でも、60歳のときに、日本というこの国に絶望して以来、瀬戸内海の無人島でひとり暮らしをしていたのですが、ガンになって……。それからは故郷の山口県柳井市に戻り、ひとり暮らしを続けていました。
 90歳をすぎた頃、『ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳』というドキュメンタリー映画ができて、それが評判になり、いろんな映画祭の賞も受賞しました。90歳をすぎて「時の人」になったのです。
 東京での上映会、大規模な写真展、そして講演会はいつも満席でした。
 94歳をすぎて体力も落ちてしまったある日、病院に入院しました。
 私も、そのことは知っていましたが、具合があまりよくないと聞いたある日、映画のプロデューサー・橋本佳子さんと二人でお見舞いに行きました。
 ベッドの上の菊次郎さんは体重が29キロまで減ってしまっていて、ベッドから起き上がることすらできませんでした。
「遠いのに、よくきてくれたね」と幾度もそうおっしゃって、繋いだ手を離そうとされませんでしたから、ずっと、手を繋いでいました。
 私は、iPadで国会前の様子の動画や写真をたくさん見てもらい、こう報告しました。

「今、国会前で安倍政権に抗議の声をあげている人たちの数は日々増えています。新聞・テレビは報道しようとしませんが、インターネットの時代です。フェイスブックやツイッターでの拡散力はすさまじく、次から次へと伝わっていきます。
 そして、SEALDsという大学生たちが立ち上がりました。今までの抗議にない運動のスタイルで、新鮮で感動します。自分のことを自分の言葉でスピーチします。
 本気の言葉はやはり聴く人に響きます。ずっと見てきて感じたのですが、彼らの本気の抵抗には、菊次郎さんの本気の抵抗が受け継がれてると思うのです。菊次郎さんのこれまでの抵抗は無駄ではなかったのです。菊次郎さんの反骨の種は、これからもずっと受け継がれていくと思います」

 菊次郎さんの目には、涙がにじんでいました。

「若い人たちに、何か言うことがありますか」と聞くと、
「僕はこんなになっちゃったからもうそこには行けないけれど、みんなにありがとうって伝えてね。よろしくって」とおっしゃっいました。

 お見舞いから帰ってきた日、国会前では深夜2時半をすぎても、雨の中、デモが続けているSEALDsとたくさんの人がいることを知って、私は菊次郎さんのエールを伝えなくてはと思い、深夜の雨の中、温かい飲み物を差し入れに持っていきました。
 流れに乗っていつの間にかスピーチ台に乗って、みなさんに話しました。
 菊次郎さんのお見舞いに行ったこと、みんなががんばっていることを伝えたこと、菊次郎さんが涙をにじませて、みんなに感謝と激励の言葉をくださったことを伝えました。
 その場にいた全員に、菊次郎さんの最後の想いが伝わったと思います。

 9月23日の代々木の安保法制反対抗議集会で、私は司会でした。
 菊次郎さんの容態が悪化して、点滴と酸素吸入が入っていると聞いていましたから、菊次郎さんのお世話をしてくださっている森田さんに電話でお願いしました。
「明日の集会には3万人もの人が集まります。その人たちに何か伝えたいことがありますか……と菊次郎さんに聞いてください」と。
 もう菊次郎さん、想いはあっても言葉にはならず、ただ、拍手をしてくださったそうです。
 23日の集会でそのことをみなさんに伝えました。
 そして翌日、9月24日に亡くなったのです。

広瀬 福島菊次郎さんの魂は、SEALDsをはじめとする若い世代に受け継がれていくでしょう。

木内 そうですね。彼らは超・優秀だけれども、普通の大学生。自分の言葉で自分のことを、なぜ抵抗するのか、何に抗議するのかをしゃべる。だから、力がありますよね。
 彼らはものすごく先を見ています。代々木公園の集会で、奥田愛基さんはこう言いました。
「安保法制が通っちゃった日、朝5時までずっとデモしていました。なぜかと言うと、終電を逃しちゃったからです。電車がないから、タクシーでは帰れないから、始発が出るまでコールを続けた。でも夜があけたら、まるで新年を迎えたようにさわやかだった」って。疲労感もないし、挫折感もないって。
 ここに新しい希望がある、そう思いました。
 その後、奥田愛基さん、本間信和さん、牛田悦正さん……私がつながりを持てた3人には、福島菊次郎さん最後の写真集『証言と遺言』(DAYS JAPAN刊)を送りました。
 こうやってこれからも本当のことはつながっていくのだと思います。
 本気の人から本気の人へと、本気の種が。
 そう、つなげていかなければ……。私たちのこの国のために。この国のこれからの人たちのために……。

(おわり)


□なぜ、『東京が壊滅する日』を
緊急出版したのか――広瀬隆からのメッセージ

 このたび、『東京が壊滅する日――フクシマと日本の運命』を緊急出版した。

現在、福島県内の子どもの甲状腺ガン発生率は平常時の70倍超。

 2011年3~6月の放射性セシウムの月間降下物総量は「新宿が盛岡の6倍」、甲状腺癌を起こす放射性ヨウ素の月間降下物総量は「新宿が盛岡の100倍超」(文部科学省2011年11月25日公表値)という驚くべき数値になっている。

東京を含む東日本地域住民の内部被曝は極めて深刻だ。

 映画俳優ジョン・ウェインの死を招いたアメリカのネバダ核実験(1951~57年で計97回)や、チェルノブイリ事故でも「事故後5年」から癌患者が急増。フクシマ原発事故から4年余りが経過した今、『東京が壊滅する日――フクシマと日本の運命』で描いたおそるべき史実とデータに向き合っておかねばならない。

 1951~57年に計97回行われたアメリカのネバダ大気中核実験では、核実験場から220キロ離れたセント・ジョージで大規模な癌発生事件が続出した。220キロといえば、福島第一原発~東京駅、福島第一原発~釜石と同じ距離だ。

 核実験と原発事故は違うのでは? と思われがちだが、中身は同じ200種以上の放射性物質。福島第一原発の場合、3号機から猛毒物プルトニウムを含む放射性ガスが放出されている。これがセシウムよりはるかに危険度が高い。

 3.11で地上に降った放射能総量は、ネバダ核実験場で大気中に放出されたそれより「2割」多いからだ。

不気味な火山活動&地震発生の今、「残された時間」が本当にない。

 子どもたちを見殺しにしたまま、大人たちはこの事態を静観していいはずがない。

 最大の汚染となった阿武隈川の河口は宮城県にあり、大量の汚染物が流れこんできた河川の終点の1つが、東京オリンピックで「トライアスロン」を予定する東京湾。世界人口の2割を占める中国も、東京を含む10都県の全食品を輸入停止し、数々の身体異常と白血病を含む癌の大量発生が日本人の体内で進んでいる今、オリンピックは本当に開けるのか?

 同時に、日本の原発から出るプルトニウムで核兵器がつくられている現実をイラン、イラク、トルコ、イスラエル、パキスタン、印中台韓、北朝鮮の最新事情にはじめて触れた。

<著者プロフィール>
広瀬 隆(Takashi Hirose)
1943年生まれ。早稲田大学理工学部卒。公刊された数々の資料、図書館データをもとに、世界中の地下人脈を紡ぎ、系図的で衝撃な事実を提供し続ける。メーカーの技術者、医学書の翻訳者を経てノンフィクション作家に。『東京に原発を!』『ジョン・ウェインはなぜ死んだか』『クラウゼヴィッツの暗号文』『億万長者はハリウッドを殺す』『危険な話』『赤い楯――ロスチャイルドの謎』『私物国家』『アメリカの経済支配者たち』『アメリカの巨大軍需産業』『世界石油戦争』『世界金融戦争』『アメリカの保守本流』『日本のゆくえ アジアのゆくえ』『資本主義崩壊の首謀者たち』『原子炉時限爆弾』『福島原発メルトダウン』などベストセラー多数。

木内みどり(Midori Kiuchi)
女優。1965年劇団四季に入団。初主演ドラマ「日本の幸福」(1967/日本テレビ)、「安ベエの海」(1969/TBS)、「いちばん星」(1977 /NHK)、「看護婦日記」(1983/TBS)など多数出演。映画は、三島由紀夫原作『潮騒』(1971/森谷司郎監督)、『死の棘』(1990/小栗 康平監督)、『大病人』(1993/伊丹十三監督)、『陽だまりの彼女』(2014/三木孝浩監督)、『0.5ミリ』(2014/安藤桃子監督)など話題 作に出演。コミカルなキャラクターから重厚感あふれる役柄まで幅広く演じている。3・11以降、脱原発集会の司会などを引き受け積極的に活動中。Web Magazine :「木内みどりの発熱中!」

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Posted by nob : 2015年11月02日 10:30

共感。。。(2/3)

■東京が壊滅する日 ― フクシマと日本の運命

国道6号・常磐道を走るクルマが、
東京に“死の灰”を運んでいる!?
――木内みどり×広瀬隆対談【中篇】

「もう一回原点に戻りたい」
と思って書いた本

木内 『東京が壊滅する日』を手にとったとき、最初は戸惑ったんです。
 ここに書かれている現実を、受け入れなくてならないだろう、と思ったからです。
 読みはじめてみると、やっぱりスゴイ事実がいっぱいあって。事実に目を背けてはいけないなと思いました。それで広瀬さんにお礼を言わなきゃと思いました。

広瀬 なぜですか?

木内 この本に出てくることは、広瀬さんの長く激しい人生の努力の結晶。それを抽象論ではなく具体的な固有名詞で断罪! 惜しげもなく闇の世界のことを全部出してくださって。覚悟の度合いが違うと思いました。

広瀬 僕は、どうすれば本当に原発を止められるか、いつも考えてきたつもりです。
 ところが、世論調査では100%勝っているのに原発が再稼働してしまう。

 そこで僕は、政治運動でなく、デモのような大衆行動で、一人ずつが社会を変えなければダメだと思っています。青森ではそういう体験があります。

 僕は再処理工場の核燃サイクル反対のために1985年から青森に入り、あらゆる農協を回りました。
 真冬が農閑期なので、寒い日々の中でしたが、10人くらいの集まりでも、100人の集会でも、絶えず放射能の危険性について、くわしく話しました。
 すると、やがて保守ゴリゴリの青森県が変わり始め、1988年の選挙のときは再処理工場反対の人が大勝したのです。
 つまり、選挙というのは、日々の活動があって、その結果が出るのです。

木内 それはすごいですね。

広瀬 でも次の選挙では、みんなが放射能のことは言わず、「誰々に投票してください」という、例の選挙運動になりました。
 僕は「これは危ない」と感じました。具体的な内容を言わずに「この人に投票してください」と言っても、人の心は動かせません。
 現在でも、中身のあることをどんどん言っていけば、人は変わるはずです。絶えず、言い続ける必要があります。

 先月、木内さんが本ステージで司会をした代々木公園の大集会でも、第二ステージでたくさんの人が、被曝問題を語ってくれていたので、うれしかったです。あの中身が大事なのです。

 同じように、もう一回原点に戻りたいと思って書いたのがこの本です。
 担当編集者から、嫌になるくらいしつこく質問されました。
 これは忍耐だと思って、忍耐に忍耐を重ねて丁寧に加筆していきました。この編集者を変えないと、世の中を変えるなんて夢のまた夢ですからね。

 結果として、それがよかった。僕にとっては当たり前のことになっていたことも、改めてわかりやすく書くことができました。苦労はしましたけど……。

東京でガン、心筋梗塞、
白内障、白血病が激増する!

木内 そうだったのですね。おかげで、とっても読みやすかったです。
 スゴイ事実が書かれていますけど。東京でも放射能の影響が出ているのですね。

広瀬 結論を言うと、東京を含む東日本地域住民の中で、これからガンや心筋梗塞などが必ず激増します。いやもう、その段階に入っています。

木内 放射能の影響というと、甲状腺ガンに代表されるガンの話になりがちですが、心筋梗塞も増えているんですか?

広瀬 セシウムは、ナトリウム系列の元素で、体に吸収されやすいという特徴があります。筋肉にたまりやすいので、絶えず筋肉が動いている心臓にたまります。

 心筋梗塞はすでに福島ではかなり増えています。ときどき福島から「また若い人が心筋梗塞で死んだ」という電話がかかってきます。
 そのたびに暗澹たる思いになります。また、放射性セシウムが角膜に付着すると微量でも、3~5年ぐらいから白内障が出始めます。子どもたちの目が混濁してきて見えなくなり、最悪の場合、失明をします。

木内 フクシマ原発事故のとき、東京にも放射性物質が飛んできたんですよね。

広瀬 福島から首都圏の千葉・東京に至るまでの太平洋側は、途中にまったく山がないので、事故後、4月になっても5月になっても、東京の新宿高層ビル街には、南下した高濃度の放射能雲が直撃し続けました。

 そのとき都内の人の多くは、ごく普通の生活をしていました。通勤・通学していたり、外で遊んでいたり。そのときに放射性物質を吸い込んでしまったのです。これは時限爆弾ですから、時間とともに身体を蝕んでいくでしょう。

木内 国道6号線と常磐自動車道を通る自動車が、東京に放射性物質を運んだという話も聞きました。

広瀬 自動車の群と、東北新幹線が、タイヤと車体によって広範囲に「死の灰」を拡散しています。今でもです。
 一番怖いのはプルトニウムや、ストロンチウムのような「ホットパーティクル」です。ホットというのは「エネルギーが大きい」という意味です。

 プルトニウムを吸いこんでしまうと、気管支や肺にへばりついて、同じ場所に放射線を浴びせ続けるという結果になります。一度、肺に入って付着したホット・パーティクルが、体の外に出ることは、まずありません。

 ストロンチウムやプルトニウムのような物質は、「遠くに飛ばない。おそらく敷地内にたまっている」なんて話をする学者もいますが、まったくのデタラメです。

 微粒子となったガスなので、空気に乗って遠くまで運ばれますし、細胞を直撃するアルファ線やベータ線を発する放射性物質です。アメリカで検出されているのだから、プルトニウムは重いから遠くに飛ばないなんていう話には、根拠がありません。
 セシウムは「測定できる」から騒いだけれど、ストロンチウムやプルトニウムは「簡単に測定できない」から、話題にならなかっただけです。
 2011年3月の連続爆発でまき散らされたのは、ガス状のあらゆる放射性物質です。さまざまな「時限爆弾」が体をむしばんでいることは間違いありません。

 東京都文京区にある順天堂病院では、2011年に比べて、2013年のあらゆる疾患が2倍から10倍近くに増えています。

 この事実は、重いです。来年から、「時限爆弾」はいよいよです。

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Posted by nob : 2015年11月02日 10:20

感動。。。(1/3)

■東京が壊滅する日 ― フクシマと日本の運命

避難中の11歳男子が
「アベ政治を許さない」と
デモに参加した姿に涙!
――木内みどり×広瀬隆対談【前篇】

『原子炉時限爆弾』で、福島第一原発事故を半年前に予言した、ノンフィクション作家の広瀬隆氏。
壮大な史実とデータで暴かれる戦後70年の不都合な真実を描いた『東京が壊滅する日――フクシマと日本の運命』が増刷を重ね、第6刷となった。
本連載シリーズ記事も累計250万ページビュー(サイトの閲覧数)を突破し、大きな話題となっている。
このたび、新著で「タイムリミットはあと1年しかない」とおそるべき予言をした著者と、女優の木内みどり氏が初対談!
木内みどり氏は、原発問題に関して、各種市民集会の司会を務めている。
8月11日の川内原発再稼働後、豪雨による鬼怒川決壊、東京で震度5弱、阿蘇山噴火、南米チリ沖マグニチュード8.3地震による津波余波など、日本列島を襲う自然災害が続出している。
これを受け開催された、10月23日の広瀬隆氏の緊急特別講演会も大盛況だったという。
本誌でも、これまで計28回に分けて、安倍晋三政権および各電力会社社長の固有名詞をあげて徹底追及してきた。
だが、なぜ再稼働をするのか? いまだ明確な説明がなされていない。
地震や自然災害が多発する中、注目の対談1回目をお届けする。
(構成:橋本淳司)

夫の県知事選の手伝いで
気づいたこと

広瀬 木内さんが原発反対だということを、僕は、フクシマ原発事故が起きるまで知りませんでした。

木内 私は事故後に反原発になりました。原発の真実や事故の影響について知るうちに、「こんなものはあってはいけない」と、遅まきながら気づいたのです。

広瀬 ご主人の水野誠一さんが静岡県知事選に出られたとき、浜岡原発停止を訴えていたことは知っていたのですが、水野さんと木内さんが、僕の頭の中では結びついていませんでした。

木内 14年前、水野が静岡県知事選に出たときに、候補者の妻として暑い暑いひと夏、朝から晩まで一緒に走りました。

 あのとき、どこへ行っても水野が「浜岡原発を止めたい」と言うのです。すると、聞いている人たちが「厄介な話を始めたな……」とシラケて、引かれてしまうことに気がつきました。

 当時の私は、原発についてまったく理解していませんでしたから、
「ねぇ、原発の話はやめましょうよ。みんなシラケるでしょう」
 なんて言うほど無知でした。

広瀬 事故が起きるまで、多くの人が原発は安全だと思っていましたから。

木内 じつは、水野の父が浜岡に原発を誘致した人なのです。
 当時の多くの人たちと同じように「原子力 明るい未来のエネルギー」と考えていたのでしょう。

 しかし、チェルノブイリで原発事故が起きました。水野は驚いていろいろ勉強しまして、「父が生きていたら絶対に止めたいに違いない」と思い、原発に反対するようになりました。

広瀬 今では、木内さんが反原発集会や安保反対集会の司会をしてくださったり、鹿児島市内で、誰もいないところで、一人でビラを撒いてくださっている姿を見て、この人は本物だなと思いました。

木内 以前は国会議員に何か言ったりするなんて考えられなかったし、怖かった。自分はただの一市民で、国会議員さんなんて2つも3つも上のステージ上にいる人という感覚があったんです。
 でも、 少しずつわかっていきました。
 自分の思うことを自分のできる範囲で動けばいいんだって。人生は一度きりで終わりがある。
 だから、自分らしいやり方でこれからも行動していきたいと思っています。

ロンドン、ニューデリーで
反原発スピーチ

広瀬 木内さんは外国も走り回っていますね。イギリスの日本大使館の前でスピーチしたという「東京新聞」の記事を見て、ビックリしました。

木内 なんだか、あれよ、あれよという間に、そういう流れになっちゃったのです。私も逃げるわけにいかないと思ってスピーチしました。
 そうしたら、「東京新聞」と「中日新聞」のヨーロッパ総局長がやってきて、記事にしてくれました。
「木内みどり、英国の日本大使館の前で日本政府を批判」って。
 あれから私も、覚悟しないとダメだなと思いましたけど(笑)

広瀬 筋金入りだ。そのあとはインドのニューデリー?

木内 ニューデリーで、たまたま2日間、時間が空きました。
 私、何もしないのは時間がもったいないから、ニューヨークに住んで原発のことをやっている友達と、ロンドンに住んで原発のことをやっている友達2人に、「ニューデリーで脱原発運動をやっている人を紹介して」とメールをしたら、2時間後に2人とも同じ人物を紹介してくれたのです。会いにいったら、その人は日本から反原発の活動家が会いにくると思ったみたいです。
 私が女優だとわかるとびっくりしていました。それで、ニューデリーでも英語でスピーチしちゃって。
 自分でも、変わった人生を歩んでいるなあと思います。

広瀬 行動力がありますね。
 でも、木内さんだけでなく、いまの日本中の運動を見ていると、リーダーが率いる運動ではなく、どこの土地でも一人ずつが知恵をしぼって、次から次へと勝手に行動を起こして、私も追いつけないほど、集会やデモや、ハンストが行われています。
 このような個々の人の、個性的な、自分の年齢と、体験からにじみ出てくる活動力が、まったく衰えないというのは、たいしたものです。
 ところで、外国で演説する木内さんは、英語はペラペラですか?

木内 全然なんです(笑)。自分で文章を組み立てて、英語のできる人に直してもらって、原稿を持って読んでいます。

広瀬 女性は度胸があって、ものおじしないからいいです。外国にゆくと、どうも男はプライドが高くて、会話がダメですよ。

11歳の少年が掲げた
「アベ政治を許さない」

木内 でも、この4年近く続けてきて、私の本気さをわかってもらえるのか、最近、福島で被災した人や、避難している人が話しかけてくださるようになりました。
「脱原発のことを本気でやってくださってありがとう」と言っていただくと、やはり、うれしいです。

広瀬 私の福島の仲間たちも、木内さんのことを本当に頼もしい人と思っていますよ。

木内 先日、福島から避難しているお母さんと話をしていたら、彼女が涙を流されたのです。
 その様子を小学高学年くらいの息子さんが行ったりきたりしながら見ていたのです。
「夏休み、長いんでしょう。東京に私の家に泊まりにこない?」
 って考えもなしに言ったら、「行く」ってその少年が言うんですよ。
 結局、2泊3日でうちに泊まりにきてくれました。

 浅草に行ったりとか、六本木ヒルズに行ったりとか、ギャラリーを見に行ったり、ほとんどの時間一緒にいて冗談ばかり言って一緒に笑っていました。
 うちには「アベ政治を許さない」というあの大きなチラシを、どこからでも見えるように貼ってあるので、その子が帰るときに、「この前で写真撮ろうか」となにげなく言うと、「うん」と言って「アベ政治を許さない」と並んで立ったら、顔がすっと変わりました。
 冗談を言っていたときとは全然違う顔をしていました。

広瀬 その少年は、何か言っていましたか?

木内 そのときは、そのことには触れずに別れました。
 ところが、その子が家に帰ったら、お母さんに、「安保反対のデモはどこであるの?」と聞いたそうです。「行きたい」って言うんですって。
 あとからお母さんが、彼が「アベ政治を許さない」と書かれたプラカードを掲げてデモに加わっている写真を送ってきてくれました。
 それを見たら涙が出ちゃって……。原発事故以来、彼の中にあったモヤモヤした怒りみたいなものが、こういう形で表れたんじゃないかなって思います。

広瀬 木内さんの本気が、言葉にしなくても伝わったんじゃないですか。

木内 そうだとうれしいです。その後もお母さんからメールがきて、
「また息子がデモに行きました。今度は友達を誘って行きました」
 って。今度は2人の少年が「アベ政治を許さない」と書かれたプラカードを掲げていました。感動しましたね。
 人は、人の本気が響いて初めて動く。お金や物や地位で動く人ばかりじゃない、ということですよね。

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Posted by nob : 2015年11月02日 10:01

健康はあらゆる創造の源。。。

■健康的なライフスタイルを送ることが仕事にも良い影響を与える理由

Dumb Little Man:どんな仕事でも、体だけでなく精神的にも感情的にも健康であることが求められます。しかし残念ながら、健全なライフスタイルを送っている人ばかりではないでしょう。また、私たちは仕事以外のほかの義務や責任も果たしていく必要があるので、それらがストレスにもなってしまいます。しかも、私たちはそのような状況のせいで、健全なライフスタイルを持つことの重要性を認識できないのです。

このような状況は、大きな影響をキャリアに及ぼします。ですから、健全でポジティブなライフスタイルを送ることは、確実にキャリアに良い影響を与えるのです。

体力がつき、仕事の生産性・効率が上がる

取り組んでいる作業を、これ以上続ける体力が足りないと感じたことがありますか? 認めるかどうかは別として、体力の有無は仕事のパフォーマンスに影響しています。運動を定期的にしない人は、1日がんばり通す体力が足りないので、たびたび停滞感を感じることになるでしょう。私たちは、体を鍛えないと疲れやすくなるのです。

仕事の生産性と効率を高めたいなら、健康に気を遣いましょう。まずは、興味が持てるエクササイズなどで、運動する時間を定期的に取りましょう。しっかりと運動していると、1日中がんばれる体力がついてきます。健康的な体で体力が満ちあふれていると、倦怠感を感じないので仕事に身が入ります。

病気になるリスクを減らす

デスクワークばかりの生活だったり、不健康な食事を好む人は、病気になるリスクが高くなります。仕事で多忙なときは、健康な状態である必要があります。いつも具合が悪かったり、何らかの病気を抱えたりすると、どうなるでしょうか? 医者に診察してもらうにも、会社を休まなければなりません。また、もっと最悪なケースは、キャリアを諦めなければならないかもしれません。そのようなことは、絶対に起こって欲しくないはずです。健康的なライフスタイルを送ることで、健康を害するリスクを回避したり、軽減することができます。

ストレスに簡単には負けないくらいポジティブになれる

どんな仕事でも、たまに燃え尽き感とストレスを感じるときがあります。これはどんな職場にもあることです。ストレスは誰も避けることができないものですが、軽減する方法はたくさんあります。健康的なライフスタイルの人は、そうでない人に比べてストレスの感じ方が弱いことを示す研究がたくさんあります。エクササイズをしたり体を使う活動をしているとき、体は幸せホルモンと呼ばれる「エンドルフィン」を分泌します。このことは、エクササイズを定期的にする人が、ストレスに強い理由を示しています。

ストレス耐性が強いと、どんな作業においても、エネルギーを集中して使うことができます。私たちはストレスを感じると、気分屋になりがちで集中力に欠けることさえあります。ですから、仮に、私たちがストレスを低くする効果的な方法を知っていると、重要なことに集中するのがずっと楽になります。

物の見方が良い方向に変わる

健全な精神は健全な肉体に宿ります。ポジティブな生活を送っていると、自己満足が高くなり、自信がわいてきます。このような一連の流れで、人生における物の見方もさらにポジティブになります。また、仕事だけでなくプライベートなことでも、頓挫してしまいそうなとき、ポジティブな物の見方ができると随分と役に立ちます。

目標を達成したり、挑戦したりしたいと思うどんなことでも、ポジティブになることで成功するのが楽になります。自信があって物事のポジティブな面を見ると、はるかにはっきりした意見が持てるようになります。仕事の効率と生産性が高まるのです。

健康的なライフスタイルを持つ秘訣

健康は、さまざまな実践と良い習慣の組み合わせによってもたらされます。健康になるためにはまずは、エクササイズをする時間を取ることをオススメします。興味のあるスポーツだろうと定期的なワークアウトだろうと、いつもエクササイズをする時間をとりましょう。

そして、定期的なエクササイズに加え、摂取する食べ物にも気を付けなければなりません。食事は良かれ悪かれ健康に影響を与えます。ぜひ、油っぽい食べ物や加工食品を食べるのは避けましょう。その代わりに、心身の健康に良いビタミン、ミネラル、そのほかの栄養素が含まれている食品を食べてください。

健康であることは、いろいろな形でキャリアに確実なメリットをもたらします。仕事がはかどるだけでなく、プライベートにまでポジティブな影響を与えてくれます。

How a Healthy Lifestyle Affects Your Career|dumblittleman.com

Kiara Halligan(訳:春野ユリ)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2015年10月28日 12:04

つい洗ってしまいがちですが(オリーブオイル石鹸もしくはハーブパウダーにて)、なるべく実践しています。。。

■シャンプーを使わないことで髪質改善!?海外セレブ発の「ノー・プー」は試す価値あり!?

「余計な刺激物を取り除くことでキレイを手に入れる。」
あの佐伯チズさんも提唱した肌断食は、スキンケアをやめることで肌を休め、美肌を目指すという、それまでの常識を覆すものでした。
この全く新しい考え方、実は肌ケアだけではなくヘアケアにまで広がっているのをご存知ですか。
ノーシャンプーの略でノー・プー。シャンプーを使わずにお湯だけでシャンプー(湯シャン)するというノー・プーは、果たして本当に髪に良いのでしょうか。
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ノー・プーについてよく知らないのがみんなの本音!?
そもそも、ノー・プーを取り入れたいと思っている人はどの程度いるのでしょうか。世の女性たちの本音とは・・・?
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肌断食ならぬ髪断食「ノー・プー」やってみたいと思いますか?
Yes:44人
No:56人
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Noが半数以上と、取り入れたくないという人が圧倒的という結果に。
­
“よく分からないので、やりたいと思いません。良いものならやりたいと思います。”(30代女性・パート)
­
“どんな内容か良く分からないので、あえてやってみたいとは思いません。”(30代女性・会社員)
­
取り入れたくない方の意見を見てみると、「あら?実はよく知らないだけ?」というコメントが。
「シャンプーをしない」とだけ聞けば良い印象はなかなか持てないですよね。それでは、ノー・プーがなぜ髪に良いのかについて紹介します。
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コツもテクニックも必要なし!ノー・プーについて知ろう!
­
●ノー・プーのやり方・流れ
1.髪をブラッシング
2.先髪前に軽く頭皮マッサージ
3.ぬるま湯で丁寧に洗髪(もちろんシャンプーやトリートメントは使いません)
4.念入りにタオルドライ
5.ドライヤーで乾かす
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やり方はとても簡単で、通常の洗髪の流れでシャンプーを使わないだけ。
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実は普段の洗髪でも、シャンプーを付ける前にお湯で丁寧に髪を洗えば、7〜8割の汚れが落ちると言われています。
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普段「髪のために」と思って使っているシャンプーですが、硫酸塩や鉱物油、アルコールなどを含むものが多く、これらが髪を乾燥させる原因となっているんだそう。
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また、シリコン入りのシャンプーは髪をコーティングすることで、水分が髪に吸収されるのを妨げてしまうため、髪が乾燥してしまうと言われています。
美髪のために使っているシャンプーにはマイナスな面も多く存在しているんですね。
それなら、マイナス面を取り除くノー・プーは髪に良い気がします。
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早速今日からノー・プーを始めよう…?ちょっと待った!向き不向きがあるんです!
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“1年ほど前からあまりにも髪がパサつくので、シャンプーを2日に1回にしていますが、以前より明らかにパサつきが改善されました。”(40代女性・専業主婦)
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“1日もしくは2日おきに、シャンプーせずに湯シャンのみにしています。ベタつきや臭いが気になりましたが、家族や友人からは反応はありません。以前よりも頭皮の痒みや毛髪のきしみが解消されました。美容院でも髪をほめられます。”(50代女性・専業主婦)­

既に湯シャンの効果を感じている方も!
コメントから分かるように、髪のパサつきやきしみが気になる方には効果があるようですね。

そうなんです!ノー・プーに適しているのは頭皮や髪が乾燥している人!
乾燥に悩んでいる人は、シャンプーなどに含まれる成分によって、余計に乾燥を引き起こしている可能性が高いので、使わないことによって改善する効果が期待できます。
反対に油脂性の人は、湯シャンだけでは十分に油脂を取りきれない可能性が高いので、ノー・プーをすることでトラブルを引き起こす可能性があります。
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準備物不要で手軽なノー・プー!とにかく一度やってみては?
これまでの海外セレブ発のブームといえば、ジュースクレンズやココナッツオイル、スムージーなど、お金が掛かるものや準備が面倒なものばかり。
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「セレブだからできるのであって、庶民の私には結局向かない。」
そんな風にあきらめてきませんでしたか?
­
ノー・プーは今使っている余計なケアをやめるだけ。あなたの日常にとっても取り入れやすい庶民派ブームなんです。
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夏には「湯シャンだけでは臭うのでは?」「汗をちゃんと取りきれるのか」なんて心配もあったでしょうが、これからの涼しい気候なら試しやすいのでは?
本当に効果があるのか、あなた自身の髪で確かめてみてくださいね。
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­文/暮らしニスタ編集部 日高

[暮らしニスタ]

Posted by nob : 2015年10月28日 09:58

言わずもがな。。。Vol.2/加工肉食品業界のダメージは大きい。。。

■ハムなどの発がん性指摘 「適切ではない」

WHO=世界保健機関の専門機関が肉の加工食品などに発がん性があると指摘したことについて、国の食品安全委員会は、「この結果だけでリスクが高いと捉えるのは適切ではない」とする見解を発表しました。

WHOの専門機関、「国際がん研究機関」は26日、食肉とがんに関する調査結果を発表し、ハムやソーセージなどの肉の加工食品について、「発がん性がある」としたほか、牛や豚などの哺乳類の肉についても「おそらく発がん性がある」などと指摘しました。

これを受けて国の食品安全委員会は27日、インターネットのフェイスブック上で見解を発表しました。

それによりますと、調査の詳細な結果が公表されていないため、引き続き検討が必要としたうえで、今回の発表は主に、肉の加工品などに含まれる物質に発がん性があるかどうかを解析したもので、発がん性の強さや、日常生活で肉を食べるだけでもリスクがあるかどうかなどについてはあまり考慮されていないと指摘しました。

そして、この結果から「食肉や加工肉はリスクが高いと捉えることは適切ではない」として、食品としてのリスクについて専門の機関で食べる量などのデータに基づいて、改めて評価する必要があるとしました。
食品安全委員会では、健康な食生活のためには「多くの種類の食品をバランスよく食べることが大切です」と呼びかけています。

[NHK NEWSWEB]

Posted by nob : 2015年10月28日 09:41

取捨選択していく他ありませんね。。。

■「渋谷駅」「スマホ」「映画館」これって改悪?! 社会人が怒りを感じる「新しくなって不便になったこと」

日々、めざましく変化し続ける現代社会。少し前までは「新しくなる」=「便利になる」でしたが、最近は「改悪」という言葉がよく聞かれるように、変わったことで不便になることも多いようです。そこで社会人の皆さんにこんな質問をしてみました。

Q 時代の変化に伴って、新しくなったけど逆に不便になった、昔の方がよかった施設や商品などを教えてください

■交通インフラ

(鉄道)

・「渋谷駅の通路が複雑になり、電車の乗り換えに時間がかかるようになった。昔の方が分かりやすかった」(女性/23歳/その他)

・「上野東京ラインが開通したせいで、上野駅始発が減って、座れなくなった。上野駅で電車を待っていれば確実に座れた時代が懐かしい」(男性/42歳/自動車関連)

・「駅が高架になって改札から乗るまでが長い。歩く距離が増えた」(女性/33歳/金融・証券)

・「夜行列車の廃止。新幹線は味気ない」(男性/50歳以上/情報・IT)

(バス)

・「バスの案内板が幕から電光掲示板になったが、前のほうがよかった。電光掲示板は斜めや遠くから見にくい」(男性/29歳/不動産)

(道路)

・「中央分離帯の道が増えて、反対側の店に行くのが大変。中央分離帯がなかった時は、信号までいかなくても、右折で済んでいたので」(男性/48歳/電機)

社会人の皆さんにとって毎日使うものだからか、交通に関する意見が多かったです。特に地下化したり高架化することは、空間を有効に使う上では重要なのでしょうが、利用者にとっては不便極まりないようで、「変わってよかった」という人は殆どいない気も……。

■電話

・「スマホ。複雑になりすぎて使い辛い。動作が重い、使わない機能が多すぎる」(男性/32歳/商社・卸)

・「携帯電話の普及で公衆電話がなくなったこと。たまに携帯の電源が切れて大ピンチなときにどこにも公衆電話がない」(女性/28歳/通信)

・「黒電話の方が良かった。停電でも使える」(女性/26歳/学校・教育関連)

今や、時代の最先端を行く電話の世界。スマホ一台で何役もこなすことから、電話であってもかけることが主でなくなる中、ガラケーどころか、昔ながらの電話を惜しむ声も聞かれました。

■デジタルツールによる、コミュニケーションの変化

・「メールの普及による会話の減少。昔はちゃんと会話をしていた」(男性/29歳/その他)

・「スマホ。外でうつむいている人ばかりになった。SNSでウケる写真を撮ることが目的の人が増え、おもしろい人が減った」(女性/42歳/不動産)

・「携帯電話が普及し、待ち合わせ時間がいいかげんになった。時間を昔の方が大事にした」(男性/50歳以上/電機)

・「LINEがない時代の方が楽だった。迅速に反応しなければいけない風潮がめんどくさい」(女性/25歳/団体・公益法人・官公庁)

・「そもそも電話が嫌いなのに、携帯電話があることを前提とした業務や日常生活行動が多くなった。電話連絡がつかないことがあること前提とした昔の方がよかった」(男性/50歳以上/学校・教育関連)

携帯電話があることで、便利になることばかりかと思えば、逆に不便さを感じることもありますよね。色々と世知辛くなったという意見をききました。

■何でもデジタル化

・「改札の電子カード化。接触が悪いとすぐ詰まるから。磁気定期なら確実に入るから止まらない」(女性/25歳/情報・IT)

・「デジタル読書。長時間字を追うのにディスプレイは向いていない(男性/30歳/情報・IT)

・「インターネットバンキングの普及による紙の通帳の廃止。今まで紙の通帳を利用していた銀行が、ネットで入出金等を確認出来るWeb通帳に切り替えたため、いちいちホームページにアクセスしなければならなくなった」(男性/22歳/食品・飲料)

何でもデジタル化することによって、世の中が便利になるかと思いきや、「それって企業側の都合じゃない?」と思うようなサービスの低下もたまに見られますよね。

■ショッピング

・「商業施設が増えたが、同じような店ばかりで面白みがない。商店街のほうが面白い」(女性/31歳/その他)

・「たくさん種類のあるポイントカード。貯め方、使い方がややこしくてわかりづらい。現金で値引きして欲しい」(女性/24歳/食品・飲料)

・「買い物の時に、スマホで登録すると割り引きなどが増えてメルマガ登録が多くて面倒。昔はなんでもスマホで登録じゃなかった」(女性/27歳/電機)

こちらも毎日のことだけに、気になるショッピング関連。サービスが多様化するなかで、

「それって必要?」と思うようなことがあるようです。

■モノ

・「歴史手帳。中身は良くなったけど、大きくて不便。昔はカバンのちょっとしたポケット

にも入ったけど、今のだと入らない。まぁ見やすく中身も充実して一長一短かも」(男性

/30歳/人材派遣・人材紹介)

・「液晶テレビ。ブラウン管テレビのほうが残像もなく映像も綺麗だった」(男性/49歳/情報・IT)

・「IHコンロ。ガスコンロの温かい感じがない。すっきりはするけれど、微妙な調節が難しい」(女性/30歳/医療・福祉)

・「お菓子全般。昔の方が量が多かった。現在、入っている分量が少ない」(男性/41歳/食品・飲料)

バージョンアップするたび、お気に入りのモノや性能がなくなったりするのは、アナログでもデジタルでも一緒。それが明らかに“バージョンダウン"だとしても買い続けなくてはいけない辛さがありますよね。

■レジャー施設

・「映画館の入れ替え制。私が高校生の頃までは、映画館の席にずっと居られた。時間が許せばもう1回見ることができたし、1回目ではわからなかったことをもう一度見て理解できるところがよかった」(女性/41歳/金融・証券)

・「鈴鹿サーキットの時代の変遷。レーシングヒストリーができたが、できる前は絶叫アトラクションがあったので楽しめた」(男性/22歳/電力・ガス・石油)

・「ディズニーランドでファストパスができたけど、かえって混雑している気がする。待ち時間は増えた気がする」(女性/28歳/商社・卸)

レジャー施設に関しては人によっては「便利になった」と考えるサービスでも、人によっては「変わらなくていいのに!」と思うことがあるようです。さまざまな人が訪れる分、難しいですよね。

いかがでしたでしょうか? 昔は新しくなるといえば「便利になる」とワクワクしたものですが、最近は、年代に関係なく「え―変わっちゃうの?」というとまどいの声の方が大きいような気がします。それだけ時代が流れが早いのかもしれませんが、本当の「便利」の意味を考えさせられる結果になりました。

文●もにょるん

調査期間:2015年9月
アンケート:フレッシャーズ調べ
集計対象件数:社会人男女 348件(ウェブログイン式)

[マイナビスチューデント]

Posted by nob : 2015年10月27日 19:48

おでんがほぼ原価なんて知らないだけだと思うけれど。。。

■屋台で酒を飲まずに帰る人たち おでんが「酒の肴」から「おかず」に

昔から冬の屋台の定番と言えば「おでん」。大根、ちくわなどおでん種をつまみながら、日本酒が温まるのを待つ。そんな楽しみ方は昔の話になるかもしれない。

最近は、お酒を注文せず、おでんだけ食べて帰る人が目立つのだという。

「おでんはほぼ原価で販売している」と悲鳴を上げる店主

群馬県前橋市天川大島町の駐車場にあるおでん屋台の「きこり」。この場所はもともとラーメン屋台「好(ハオ)」があり、その隣に店主の小池剛義さんがラーメン屋台との相乗効果を狙って2015年5月に始めたものだ。15年9月からは金曜日と土曜日に店を開けている。客層は20代から60代の男女と幅が広い。賑わっているが、利益の柱になるはずの酒類の注文が少ない。「酒離れ」が言われる若い層だけでなく、年配者も頼まない。もちろん酒を飲みながら1時間半ほど屋台を楽しむ人はいる。ただ、おでんだけ注文して15分くらいで帰って行ったり、女性2人で来ておでんとジュースを頼んだり、ノンアルコールビールを飲んだりしている。だいたい客の半分ほどが「ノンアル」だ。これには店主の小池さんも驚いていて、

「おでんはほぼ原価で提供している状態ですので、お酒を注文してもらわないと利益が出ません。せめてワンドリンクは、と言いたいのですが、強要するわけにはいきませんし、このままではかなり苦しい」

と窮状を説明する。ラーメン屋台との相乗効果が出ていることが救いだという。なぜお酒を注文しないのか。おでん屋台は珍しいので雰囲気だけ味わって帰ろうとする人や、屋台でお金を使いたくないと考えている人もいる。さらに、大きいのは「コンビニのおでん」の影響なのではないか、と小池さんは考えている。酒の肴ではなく、おでんそのものでお腹を満たすという若者も多い。屋台のおでんにお酒は付き物だという感覚が薄くなってしまっているのだろう、というのだ。
「お酒が飲めない」「車で来ている」「おでんだけが目当て」

居酒屋でも同じ事が起きているのか。愛知県にあるおでん老舗店に聞いてみたところ、おでんだけ注文して食べて帰るお客はいるという。ここも、お酒の注文が無ければ採算的に厳しいそうで、

「そもそもお酒が飲めない、車で来ている、おでんだけが目当て、などといった様々な理由が語られます。お酒と一緒に召し上がってほしいのですが、せっかく来ていただいたお客ですので...」

と店主は話していた。

おでん屋台でお酒を頼まないことについてネットでは、

「店を困らせに行ってるようなもんなんだよなあ。今の若い奴は自分さえよければそれでいいからな」
「コンビニおでんが100円~150円で買えるからなぁ。酒類もコンビニ定価でもまだ安いし」
「酒いらねー、おでん3個食ったら帰るわ」
「酒を呑むのを前提でのオカズのサービス料金だからな。それを安いからとおでんだけ食べるというのは恥ずかしい行為」

といった様々な意見が掲示板などに出ている。

[JCASTニュース]

Posted by nob : 2015年10月27日 19:43

自分で行ってみなさいよ。。。(怒)

■被ばく線量1ミリシーベルト未満 警察官・消防隊員88% 自衛隊員61% 内閣府調査

 東京電力福島第一原発事故直後に住民避難の支援に当たった警察官と消防隊員計167人のうち88%が、一般の年間被ばく線量限度である1ミリシーベルト未満だった。26日に東京都内で開かれたオフサイトの防災業務関係者の被ばく対策検討会で内閣府の担当者が調査結果を示した。自衛隊員は2800人のうち61%が1ミリシーベルト未満だった。

 警察官・消防隊員と自衛隊員の被ばく線量は【表】の通り。内閣府によると、原発の敷地外で住民の支援などをした警察官らの詳細な被ばく調査は初めて。

 調査は平成23年3月12~31日に第一原発の半径20キロ圏で住民の避難誘導や救出、除染などに当たった県警の警察官48人、相馬、双葉両地方広域市町村圏組合消防本部の消防隊員119人、全国の自衛隊員2800人が対象。警察官・消防隊員は1ミリシーベルト未満が88%、1~2ミリシーベルトが11%、2~3ミリシーベルトが1%で、最高は2・2ミリシーベルトだった。

 警察官・消防隊員の1日当たりの被ばく線量は3月15日ごろまでが高く、同18日以降は0・1ミリシーベルトを下回っていた。

   ◇  ◇

 国は今後事故が起きた場合、バスの運転手など民間人らの被ばく限度を1ミリシーベルトにする方針。原発がある地域のバス協会などは1ミリシーベルト以上の被ばくに難色を示しているが、内閣府は調査結果により「作業工程や被ばく管理を行うことで1ミリシーベルト以下に低減できる可能性が示された」としている。


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[福島民報]

Posted by nob : 2015年10月27日 19:37

言わずもがな。。。

■加工肉摂取に「がんリスク」=毎日50グラムで18%増―WHO

 【ベルリン時事】世界保健機関(WHO)の専門組織である国際がん研究機関(本部フランス・リヨン)は26日、ハムやソーセージなどの加工肉を食べると、がん発症リスクが高まるという「十分な証拠」があると発表した。

 加工肉を毎日50グラム食べた場合、直腸や結腸のがんになる可能性が18%増すという。個人にとってのリスクは「小さい」ものの、摂取量が増えれば高まると指摘した。また、牛や豚など赤身の肉にもがんを誘発する恐れがあると言及した。

 国際がん研究機関は、赤身の肉は栄養価が高いとした上で、リスクとのバランスを踏まえながら当局が「食事に関する最良の勧告を行う」必要性を訴えた。同機関は800以上の研究結果を分析し、見解をまとめた。

[時事通信]

Posted by nob : 2015年10月27日 17:23

管理監督側の問題。。。

■除染作業:マスクや手袋がコンビニ投棄 福島県内

 ◇常態化に環境省が指導

 東京電力福島第1原発事故に伴う国の除染作業で使用されたマスクや手袋が、福島県内の複数の地域でコンビニなどのごみ箱に捨てられるケースが常態化していることが、関係者への取材で分かった。厚生労働省福島労働局は、被ばく対策や汚染廃棄物の扱いを定めた労働安全衛生法に違反する疑いもあるとしている。

 共同通信の取材に複数のコンビニや除染業者が、除染が本格化した2012年から投棄が続いていると認めた。

 環境省によると、これまで郡山市、田村市、南相馬市、楢葉町から苦情や通報があり、今年3月と8月に業者に改善を指導。環境省は「業者には法令順守を求めており、引き続き適切に指導したい」としている。

 捨てられたマスクや手袋には放射性物質が付着している可能性があるが、ごみ箱に捨てられたものは一般廃棄物として処分されている。コンビニ従業員らの健康被害は確認されていない。

 コンビニ経営者の一人は「業者に苦情を言っても、なくならない」と投棄が常態化している実態を訴える。

 国直轄の「除染特別地域」で使用されたマスクや手袋は使用後、放射線量を計測することが法令で義務付けられている。一定以上の汚染が確認されれば地域外に持ち出すことは禁じられ、汚染土壌と同様に中間貯蔵施設で保管される。

 厚労省や環境省によると、煩雑な手続きを嫌って使用後のマスクや手袋の汚染計測を実施していない業者も多く、コンビニなどへの投棄は後を絶たない。

 環境省への通報事例がない伊達市でも、除染作業を終えた作業員が立ち寄るコンビニで、屋外のごみ箱に除染で使われたとみられるマスクや手袋が捨てられていた。

 飯舘村で除染作業に当たる作業員は「現場に手袋やマスクの汚染計測の設備はあるが、やっていない。面倒なのでそのままコンビニや宿舎で捨てている」と証言した。(共同)

[毎日新聞]

Posted by nob : 2015年10月26日 18:02

言わずもがな。。。

■38%が被曝1ミリシーベルト以上 原発事故時の自衛隊員ら

 内閣府は26日、東京電力福島第1原発事故直後に住民避難の支援に当たった自衛隊員や警察官、消防隊員計約3千人のうち38%の被曝(ひばく)線量が、一般の年間被曝限度である1ミリシーベルト以上だったとの調査結果を明らかにした。

 内閣府によると、調査は2011年3月12~31日に第1原発の半径20キロ圏で住民の避難誘導や救出、除染などに当たった2967人が対象。1ミリシーベルト未満が62%、1ミリシーベルト以上が38%だった。1ミリシーベルト以上のうち1~2ミリシーベルトが19%、5~10ミリシーベルトも5%いた。

 国は今後事故が起きた場合、バスの運転手など住民避難を支援する民間人らの被曝限度を1ミリシーベルトにする方針。原発がある地域のバス協会などは1ミリシーベルト以上の被曝に難色を示しているが、内閣府は調査結果により「作業工程や被曝管理を行うことで1ミリシーベルト以下に低減できる可能性が示された」としている。〔共同〕

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2015年10月26日 18:00

私も無という宇宙に同化すると思います。。。

■死んだらどうなる?4割以上の人が答えた意外な死生観【現代日本人のリアル】

こればかりは試したことがなければ、試した人にも聞けないので、誰もがその事実を知らない「死後」。つまり、死んだあと人はどうなるのかということ。みなさんは考えたことがありますか?

Woman Insight編集部は今回、さまざまな方に「死んだらどうなると思いますか?」という質問をし、現代の人々は「死」というものに対してどのような考え方をもっているのかを調査してみました。

約半数の人が同じ回答をしたのですが……何だかわかりますか?

◆死んだらどうなると思いますか?

無になる……45%

死後の世界へ行く……15%

生まれ変わる……10%

その他……30%

その他で挙げられたのは「地球の出汁になる」(22歳・大学生)、「現生の自我は消滅する」(51歳・ライター)など。では、「無になる」「死後の世界へ行く」「生まれ変わる」と答えた方々は、なぜそのように考えるのでしょうか?

◆「無になる」派の理由

「生まれる前は無だったから」(49歳・自営業)

「無であってほしい。地獄には行きたくないから」(22歳・大学生)

「幼少期から親にそう言われ育ったため」(21歳・大学生)

「そう言われてきたから」「そういうものだから」といった、理由が漠然としている人が多いのが「無になる」派。

◆「死後の世界へ行く」派の理由

「幽霊の存在を信じてるから」(23歳・事務職)

「天国や地獄があると思うから」(19歳・大学生)

「死後の世界があると思わないと怖くなってしまうから」(25歳・会社員)

死ぬのが怖いから、死後の世界があると信じたいという様子。

◆「生まれ変わる」派の理由

「過去とのつながりを考えたときには輪廻がいちばんわかりやすいとおもうから」(32歳・会社員)

「亡くなった方がそうであってほしいと思う」(23歳・会社受付)

「死んだ人に関して、また巡り合いたいと思うから」(26歳・自営業)

生まれ変わりたい、生まれ変わってほしいといった「願望」であるパターンが多いようです。

ただ、「無になる」「死後の世界へ行く」「生まれ変わる」いずれも、やっぱり誰も体験したことがないため、もちろん事実はどうなるかわかりません。わかったとしても、うまく想像はつかなそうですが。

むやみに不安になるよりは、想像つかないことは考えず楽しい未来を想像して、今この瞬間から悔いのないよう生きましょう! (鈴木 梢)

[Woman Insight]

Posted by nob : 2015年10月25日 17:35

体感的にはごく自然に納得できます。。。Vol.2

■がん糖尿病急増の「本当の原因」とは?水をこまめに飲んで血液サラサラのウソ?

 日本人の死因の2位(心筋梗塞)と4位(脳梗塞)が「血栓症」なので、血液をサラサラにするために「水分をこまめに補給するべし」「1日2リットル以上飲むべし」などという指導がなされている。20年くらい前からこうした「水を飲め」という指導がなされているが、この間、心筋梗塞、脳梗塞による患者数と死者数は増加し続けている。

 筆者が少年時代、サッカーや草野球をする時、炎天下にもかからず練習途中で水を飲むと、監督から「力が出なくなるので水は飲むな」と一喝されたものだ。筆者はサウナが大好きで週2〜3回は東京・両国や錦糸町のサウナ風呂に行くが、みんな滝のような汗をかいているが脳梗塞や心筋梗塞で倒れる人など見たことはない。

 血栓症は、血液中のコレステロール、中性脂肪、赤血球、フィブリン(タンパク質)を血小板(血球の一種)が硬めることによってつくられる。よって、水分をたくさん摂って血液中の水分を多くして血液をサラサラにするというのが、「西洋医学」の論理のようだ。

 たくさん水分を摂ると、胃腸から血液に吸収され、一時的に血液中の水分は多くなる。しかし、体には「恒常性」があり、1日中、1年中血液中の水分量は一定に保たれている。よって、血液中の水分が多くなると、水分はすぐ腎臓から膀胱を経由して尿として排泄される。

 その時、血液の病因物質のコレステロール、中性脂肪、赤血球、フィブリン等々は、尿と一緒に排泄されるわけではない。コレステロール尿、中性脂肪尿などというのは聞いたことがないし、赤血球やフィブリンが尿として出ていくと、「血尿」「タンパク尿」ということになり、それは「病気」ということになる。

 つまり、水分をいくら多く摂っても血液はサラサラにならないし、血栓症は防げないわけだ。冒頭でも述べたように、「水分を多く摂れ」との指導が始まってから約20年間、脳梗塞や心筋梗塞をはじめとする血栓症は、むしろ増え続けている。

●体温と病気の関係

 では、血栓症の原因は何か?

 もちろん1960年以降、日本人の食生活が西洋化し、肉、卵、牛乳、バター、マヨネーズに代表される高脂肪食物の摂取が急増し、高脂(高コレステロール、高中性脂肪)血症の人が増えたことが大きな要因だ。ラードやバターも加熱すると液状になる。逆に水を冷やすと氷になる。食物を冷蔵庫に入れると硬くなる。つまり、一応36.5℃前後が平均体温とされている人体の中で、「血液が固まる」ということは、「体の温度」が大いに影響している、ということになる。

 日本人の脇の下の平均体温は、約50年前は36.9℃プラスマイナス0.34℃とされていた。しかし、今では35.8℃前後と、約1℃低下している。この「低体温」こそが血栓症の大きな要因といってよい。

 よって、血栓症が1年のうち、寒い時期である12月、1月、2月に最も多く発症しやすいことは、これにより首肯である。しかし、7月、8月の暑い時期にも多発する。その理由について西洋医学は、「夏は暑いから、発汗が多くなり、血液中の水分が少なくなるため」と説明している。

 しかし、クーラーがなかった40年前までの日本では、夏は一日中大量の汗をかいたものだが、脳梗塞や心筋梗塞はほとんど存在しなかった。
 
 7月、8月に血栓症が増加するのは、「冷房による体の冷やしすぎ」といってよいだろう。

 いずれにしても、日本人の体温がこの50年で約1℃低下したことが、代謝を低下させ、免疫力を落とし、高脂血症、高血糖(糖尿病)、ガン、うつ、アレルギー等々、ありとあらゆる病気の要因になっている。

 最後に整理すると、日本人の低体温化の要因としては以下の点が挙げられる。

(1)交通の発達、家電製品の普及による肉体労働、ウォーキングの不足
 体温の40%は筋肉で生産されるので。

(2)塩分の制限のしすぎ
 東北地方の人々は寒いがゆえに体を温める塩分を多量に摂っていた。

(3)水分の摂りすぎ
 雨に濡れると体が冷えるように、水分の摂りすぎは体を冷やす。

(4)体を冷やすの食物の摂りすぎ
 外観が青白緑の食物は体を冷やし、赤黒橙の食物は体を温める。

(文=石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士)

Posted by nob : 2015年10月20日 13:31

逝き方は生き方の完結、、、自らがどう思うかだけでなく、〈看取る〉周りにどう思われる生き方をしてきたのかが問われる。。。

■在宅死、病院死。幸せな「最期」を迎えるにはどちらがいい?
~究極の難問。答えを出した人たちに聞いた

新藤兼人監督の場合

どんな家族も、大切な人を見送る時には、悩み苦しむ。一秒でも長く生きてもらいたいが、治療で苦しむ姿を見るのも辛い。簡単には答えは出ない問題。だからこそ、家族を見送った人たちの言葉から、改めて、家族の、そしてあなたの幸せな結末を考えてみて欲しい。

「亡くなる直前まで仕事を続け、自宅で孫娘に見守られながら、スーッと息を引き取った。息子である私も憧れるくらい、パーフェクトな最期だったと思います」

日本を代表する映画監督・新藤兼人氏の次男で、近代映画協会社長の新藤次郎氏はこう語る。

新藤監督は、'12年5月29日、先立った妻で女優の乙羽信子さんと共に暮らした都内のマンションで、静かに亡くなった。

そのひと月前の4月22日には、柄本明や大竹しのぶといった縁の深かった俳優や映画関係者を集めた、100歳の誕生パーティを行ったばかりだった。次郎氏が続ける。

「父は94歳のとき、映画の撮影の準備中に肺炎を起こして入院したんです。そこで検査してみると、血糖値の異常や胆石が見つかりました。

入院前から、独り暮らしの父のマンションにはお手伝いさんが通い、食事の準備をしていました。退院後には要介護3と認定され、糖尿病のためのインスリン注射が必要だったり面倒も増えるので、私の住む家で一緒に暮らそうと持ちかけました」

しかし、「息子の世話にはならない」と監督は断った。そこで、次郎さんの娘で同じく映画監督の風さんが、監督のマンションで付き添うようになった。

「父は孫娘とは気が合い、風は下の世話からいろいろ面倒を見てくれました。車椅子生活を余儀なくされながらも、98歳で『一枚のハガキ』をクランクイン。その現場にも娘がつきっきりでした。

ただ、すべてを娘がやっていては根を詰めてしまうので、食事はヘルパーさん4人でシフトを組み、面倒をみてもらいました。

父には老人ホームなどの施設の資料を見せたこともありますが、見ず知らずの人と一緒に生活できる性格ではなかった。正直言えば、施設に入るよりカネはかかったと思います」(次郎氏)

次第にベッドに横たわる時間は長くなったが、映画の構想のため常に頭を働かせていたという。

「食は細っていきましたが、最期まで自分で食べていました。死の前日の晩も、映画を撮影する夢を見ていたようで、『ここは英語と日本語で2回撮るよ』と寝言で言っていたそうです。

最期は定期的に診てくれていた訪問医が看取り、老衰と死亡診断書も書いてくれました」

次郎氏は、そう穏やかに語った。「父の最期に憂いがないのは、しっかり送ってあげられたという思いがあるからです」

約束は守りたい、でも…

ただし、すべての人が、新藤監督やその家族のように、納得できる看取りや、最期を迎えられるわけではない。看取る側、看取られる側が共に在宅死を望みながら、叶わなかったケースもある。千葉県在住の主婦・杉森栄子さん(66歳・仮名)が言う。

「独り暮らしをしていた母は、83歳で大腸がんを患って手術しました。お医者様からは、余命は半年と言われました。最期は住み慣れた我が家で死にたい。ことあるごとに母は私にそう言っていたので、在宅で介護を続けることにしたんです」

杉森さんの母親は、ヘルパーや訪問診療、訪問看護を利用しながら、半年どころか3年間を我が家で過ごすことができた。

「でも、母が少し風邪をこじらせて入院したところ、心身ともに一気に弱ってしまったようで、病院で『家に帰る自信がない』と言い出したんです。

大丈夫よ、家でみんなで交替で看るから、と何度も説得しました。でも、母はうんとは言わず……。

いま考えると、やっぱり私たち家族に遠慮していたんだと思います。結局その後すぐ、病室のベッドの上で眠るように亡くなりました」

それは、本当に母にとって幸せな最期だったのか。亡くなって4年が経ついまでも、杉森さんの頭からは苦悩が離れない。

「もしあの時、無理にでも連れ戻していたら、本人の『最期は家で』という願いを叶えてあげられたのではないか。そうふと考えてしまうんです。ずっと相談に乗っていただいた訪問看護の方は、『あなたは間違ってなかった』と言ってくれました。でも、どこかで違った道があったんじゃないかって」

都内の家電メーカーで部長まで勤め上げた北川豊さん(67歳・仮名)は、90歳で他界した母親の「死に方」について、逡巡を重ねた。

「元気なうちから母とは何度も話し合い、『延命治療はいらない。病院には入らない』と決めていました。母は80代の後半に入ってから認知症が悪化し、私とヘルパーさんとの区別もつかなくなり、ほとんど寝たきりになってしまいました」

動きまわったり、暴れたりしない分、介護はしやすくなった。北川さんはそうプラスに考えるようにもなった。覚悟はできているつもりだった。

「そんな中、娘が妊娠したんです。私にとっては初孫、母にとっては初めてのひ孫です。どうしてもひと目、顔を見せてあげたい、なんとか持ってくれと願っていましたが、母の調子は目に見えて悪くなっていった。

出産予定日まであと3ヵ月という時、母は誤嚥性肺炎を起こした。事前の約束など忘れて、病院に駆け込みました」(北川さん)

容態を持ち直した北川さんの母親は、経口で食事はできるものの、摂取できる量が明らかに減った。点滴や、胃瘻(腹部に管を通して直接栄養を送る)に頼れば、活力を取り戻せるかもしれない。このまま入院させれば、初ひ孫の顔も見せてやれる—そう北川さんは考えた。

「でも、前々からのかかりつけ医に『本当にそれでいいの?』と言われたんです。胃瘻をすれば、味わう力が落ちて、考える力もなくなる。点滴をして、元通りに食事ができるようになる人もいるけれど、心臓に負担がかかって寿命を縮めるケースもある、と」

結局、散々悩んだのち、北川さんはいちばん最初の約束どおり、母親を入院させず、自宅で自然に任せることを選んだ。

「母はひ孫が2歳になるまで、生きてくれました。結果としてですが、老衰で死んでいく母を傍らで看取ることもでき、納得しています」(北川さん)

もちろん、入院・治療を選択して命を長らえ、救われる家族もいる。長尾クリニック院長の長尾和宏氏がこう言う。

「私自身は高齢者や老衰では『在宅での自然な最期』がお勧めです。しかし胃瘻については否定しません。胃瘻のおかげで最悪期を乗り越えられた方もいるし、人それぞれの綺麗事ではすまない状況、考え方があるので、ご家族とはしっかりと話し合うことが大切。

ただ、胃瘻のメリット・デメリットを説明しても『私は手を汚したくありません。先生が決めて下さい』という家族も多い。最愛の家族の人生に責任を持とうとしない家族には、正面から向き合って欲しいと願います」

在宅死か病院死か—。どちらが正解ということはないが、医療法人社団悠翔会理事長の佐々木淳氏によれば、在宅で看取ったことを後悔する人が少ないのは事実だという。

「看取ったご家族のお宅にお焼香に伺ったり、四十九日を過ぎてから挨拶に伺うと、『大変だったけれど、家で看取ってよかった』という方がほとんどです。当社団が行ったアンケートでも、96%の人が、『家で看取るという選択をして良かった』と答えています」

「在宅」にこだわりすぎない

「最期は家で」と家族で話し合っていても、現実の介護という問題にぶち当たったとき、老人ホームなどの施設を頼らざるを得ないことも多い。特別養護老人ホーム・芦花ホーム常勤医の石飛幸三氏は言う。

「私たちのようなホームに入居する人の多くは、家族での在宅介護が難しくなって飛び込んでくる人たちです。

いまは核家族化が進んでいるので、家族での介護も夫婦の老老介護や、親子でも一対一の関係が多い。すると、精神的にもどんどん疲弊していく。家族だからこそ長年積もり積もった感情がある。そこから、DV紛いのことが起きているのが実態です。そんな経験を経てホームに入居された人やその家族は、それはホッとした表情をされます」

施設の役割をそう強調しながら、「ただし」と石飛氏が続ける。

「在宅死を望むのは自然な感情です。このホームの方も、入居後しばらくは夕方になると『お家に帰りたい』と口々に言い出す。私は『夕方症候群』と呼んでいます」

老人ホームでは本格的な医療行為はできない。

「入居者の方には、病院に移らず、『自宅は無理でも、ホームで自然な最期を』と望まれる人は多い。

しかし、ホーム入居を決断したご家族ではなく、離れて暮らしていた親族が、『なぜ病院に入れないんだ!』と無理に連れだしてしまうケースもあります。そうしてチューブだらけになった親の姿を見て、心を痛める人も多いんです」(石飛氏)

どんな家族も、大切な人を見送る時には、悩み苦しむ。家族としては、「本人の希望」はもちろん叶えたい。一秒でも長く生きてもらいたいが、治療で苦しむ姿を見るのも辛い。そして、そんな考えすべてが、親への思いではなく、自己満足なのかもしれない……。

簡単には答えは出ない問題。だからこそ、家族を見送った人たちの言葉から、改めて、家族の、そしてあなたの幸せな結末を考えてみて欲しい。

[現代ビジネス]

Posted by nob : 2015年10月20日 13:20

体感的にはごく自然に納得できます。。。

■「早起き」すると寿命が縮む!オックスフォード大学の研究で判明
~心筋梗塞、脳卒中、糖尿病のリスクが倍増賢者の知恵

早起きは健康である—誰もが信じきっていた通説を覆す研究発表が全世界で話題だ。そこに示されていたのは早起きによって起こる病気の数々。一流学者が本誌に語った、驚くべき「睡眠の新常識」。

体にも心にも悪い

「『早起き』が健康に良いものだと思っているのならば、それは大きな間違いです。朝6時に起きて、日課のジョギングを1時間ほどこなしてから、余裕をもって会社に向かい、9時から仕事に取りかかる。誰もが理想的だと考えるそんな生活が、重大な病気を引き起こし、命取りになることもあるのです」

朝早く起きることは、人体にとって「拷問」に等しい—そんな衝撃的な研究結果を発表したのは、英オックスフォード大学の睡眠・概日リズム神経科学研究所の名誉研究員、ポール・ケリー博士である。

同博士が、イギリスで行われた科学イベントで発表したレポートが英ガーディアン紙などで報じられ、いま世界中で話題となっている。

この記事の注目すべき点は、一般的な会社員にとっては当たり前のものとして受け入れられている「9時5時」という就業時間が、実は人間の体内時計と全くかみ合っていないということだ。

さらにそれが原因となって、さまざまな病気を引き起こす恐れがあるほどに、精神にも肉体にも悪影響を与えるという。

ケリー博士は言う。

「世界中のあらゆる人たちの睡眠パターンを分析して、年齢層ごとの推奨すべき起床時間と起床後の活動開始時間をはじき出すことに成功しました。それによれば、個人差はあるものの、起床時間は青年期(15~30歳)であれば朝9時、壮年期・中年期(31~64歳)なら8時、高年期(65歳以上)だと7時となっている。

また起床後の活動開始時間は青年期11時、壮年期・中年期10時、高年期は9時が最適だと分かっています。この数値を見れば明らかなように、すべての年齢層の人に言えることは、6時よりも前に起床することは人間として本来あってはならないということです」

人間、年を重ねていくほど眠れなくなって、朝が早くなりがちだが、こうした習慣が身体に重大な影響を及ぼすというのである。

これまでの研究から、早起きすることで起こりうる病気の数々についてケリー博士はこう続ける。

「わたしのいるオックスフォード大学だけでなく、米国のハーバード大学やネバダ大学などの研究機関で、早起きが病気のリスクを高めることに関する実証研究がすすめられています。

現時点でもすでにメタボリック・シンドロームや糖尿病、高血圧、より重篤な病気であれば、心筋梗塞や脳卒中、心不全などの循環器疾患やHPA(視床下部-脳下垂体-副腎皮質)機能不全によるうつ病などが判明しています」

集中力も落ちる

早起きのせいで、病気にかかりやすくなる—なぜこんなことがわたしたちの身体で起こりうるのだろうか。ケリー博士によれば、その原因は「人間の体内時計の『ズレ』」にあるという。

体内時計とは、「概日リズム」とも呼ばれる、生物に生まれながらにして備わった生命活動のサイクルである。これがあるおかげで、人はもちろん、あらゆる生物は意識しなくても活動状態と休息状態を一定のリズムで繰り返すことができる。

ケリー博士はこの体内時計の周期と人間の実生活における行動周期とにズレが生じることが、人の身体に悪影響を及ぼすものだと考えている。そして早起きこそが、このズレを生むのだという。

「体内時計は身体のあらゆる部位に存在します。例えば脳の視交叉上核という場所に体内時計が備わっていますが、早起きすることによってこれがズレてしまうと、著しく脳の機能が低下します。すると集中力や記憶力、コミュニケーション能力などが著しく減退してしまうのです」

ハーバード大学医学部において、朝から夕方までの勤務シフトで働く医者と、昼から夜までの勤務シフトで働く医者の仕事ぶりを比較する実験をケリー博士らが行った。すると、前者の医者は後者に比べて集中力の欠如が見られ、医療ミスが36%も増加したという。

博士らの研究の正しさは、ビジネスエリートたちも証明している。

世界最大のIT企業、グーグルはとりわけ社員の能力と睡眠の関係性を重要視している企業の一つだ。フレックスタイムを導入しているグーグルは、社員が自由に出社時間と退社時間を決められるようにしている。

そのため、午前中のオフィスは人もまばらで、昼過ぎになってようやく社員たちが姿を見せ始めるという。

「脳に加えて、心臓や肺などのあらゆる臓器にも体内時計は備わっています。ただでさえ早起きをすることによってこれらの体内時計にズレが生じる上に、そのズレは年齢を重ねるごとに自然と大きくなります。

そうなると、必要以上に臓器を酷使してしまうことになり、病気を誘発するリスクがさらに高まるのです」(ケリー博士)

実際に65歳以上の高齢者で平常時の起床時間と病気の発生リスクの関係を調査したケリー博士の研究結果がある。

博士が先に述べた高齢者の理想的な起床時間である7時以降にいつも起きている人と比べて、それよりも早い6時以前に起きている人は、心筋梗塞や脳卒中などの循環器疾患の発症リスクが最大で約4割、糖尿病やうつ病といったその他の病気に関しても2~3割高くなり、またその多くが重篤化しやすいという驚きの結果が出た。

早起きが習慣化してしまったばかりに、脳や心臓に負担をかけ、その寿命を縮めてしまうのだ。

高齢者は「遅寝遅起き」を

今回のケリー博士の研究発表と同じく、日本の睡眠医療の専門家である遠藤拓郎・スリープクリニック調布院長も、早起きが病気を引き起こす恐れがあると指摘する。

「人間のパフォーマンスというのは体温に依存します。体温が低い時は身体中の機能が著しく低下します。人間の一日のなかでの最低体温というのは、個人差もありますが朝の4時から6時。一方で最高体温となるのが夕方4時から6時。したがって、ケリー博士の言う通り、朝早くから活動をするのは年齢に関係なく危険なのです」

とはいえ年齢を重ねれば、自分の意思とは関係なく、つい朝早くに目が覚めてしまうものだ。遠藤氏は続ける。

「高齢の方が朝早く起きてしまいやすくなるのは、メラトニンという眠気を誘発するホルモンが加齢によって減少してしまうからです。また体力の低下が、そのまま寝る力も奪ってしまっています。

むしろ高齢の方は早寝早起きよりも『遅寝遅起き』のほうがずっと健康にいいんですよ」

遠藤氏によれば、早起きすることなく深い眠りを実現する一番の方法は、昼間から夜にかけて、時間を忘れるくらい趣味に没頭することだそうだ。

ウトウトしながらテレビを眺めているのは最悪で、例えばプラモデル作りなどの集中力を要する趣味に時間をかけると、朝まで深く長く眠ることができるという。

ケリー博士は特に日本社会に対して危機感を抱いている。

「統計的にも、日本人は世界中で突出して睡眠時間が短い。加えて早く起きる人の割合も多い。しかも学校や政府、企業がそれを主導しているように思えます。『早起きは三文の徳』ということわざが日本にはあるようですが、とくに高齢の方には、それは科学的に間違いだということを十分理解してもらいたいです」

健康に長生きするため早寝早起きを心がけよう—その思い込みが、実は、あなたの命を脅かしている。

[現代ビジネス]

Posted by nob : 2015年10月19日 00:36

頑張れ沖縄!この国の明るい未来に繋がる沖縄県民の総意に共感支持します。。。

■<辺野古承認取り消し>「やっとこの日が」県民、期待と不安

 「やっとこの日が来た」「これからが本当の闘いだ」。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の県内移設阻止に向け、同県の翁長雄志(おながたけし)知事は13日、名護市辺野古沿岸部の埋め立て承認の取り消しを正式決定した。翁長知事が移設反対を掲げて昨年11月の知事選に当選してからほぼ1年。承認取り消しを待ち望んできた移設反対派の県民らからは決断を喜ぶ声が次々と上がった。一方で本当に工事を止めることができるのかと不安視する声もあった。

 「政府を相手にすることが簡単でないことはよく分かっている。政府が埋め立てをどう進めてくるか分からないが、新辺野古基地は造れない」。午前10時から県庁で承認取り消しの会見に臨んだ翁長知事は、詰めかけた報道陣に対して決意を語った。

 移設先の辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前では移設に反対する県民らが抗議の声を上げた。知事の承認取り消しの正式決定が伝えられると、拍手や歓声が沸いた。しかし辺野古の埋め立てを強行する姿勢を崩さない政府との対立が長期化するのは必至で、ゲート前で座り込んできた県民たちは口々に抵抗を貫く決意を語った。

 沖縄本島南部の八重瀬町の病院職員、神谷栄子さん(58)は「これからが私たちの踏ん張りどころ。辺野古に基地が造られてしまえば、沖縄はもう日米両政府の要求を拒否することができなくなる。覚悟を決めて知事を支えたい」と力を込めた。沖縄本島中部のうるま市の伊波義安さん(73)も「知事の判断が延びていたのでやきもきさせられたが、やっとこの日を迎えることができた。今まで以上に強く抗議の声を上げたい」と話した。

 政府との攻防が正念場を迎え、抗議に参加し始めた人も多い。仕事の合間を縫って今月に入って初めてゲート前に足を運んだ那覇市の会社員、金城修さん(41)は「今声を上げないと後悔する。沖縄の民意を選挙だけでなく、さまざまな行動で示したい」と話した。県外からの参加者も多く、静岡市の稲葉博さん(65)は「沖縄だけでなく基地負担を押しつけてきた日本全土の問題だ」と語った。

 一方、国は法的な対抗手段を講じてくるとみられ、取り消し決定によって移設工事を止められるかどうかは不透明だ。沖縄本島中部の金武町の比嘉定正さん(64)は「法廷闘争で裁判所にきちんと沖縄側の主張を聞いてもらえるかどうか分からず、承認取り消しだけでは工事を止めることはできないかもしれない。私たちは座り込みを続けて抵抗を貫くしかない」と厳しい表情を見せた。

 普天間飛行場の危険性除去のために辺野古移設を容認する自民党沖縄県連の具志孝助幹事長は「非常に残念。19年間取り組んだ普天間の返還がようやく動くと思ったが、取り消しで白紙に戻された」と、知事の承認取り消しを批判した。【川上珠実】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2015年10月14日 13:58

私たちだって変わっていける、、、もう少しずつ変わり始めている。。。

■スウェーデンにはなぜ「寝たきり老人」がいないのか
幸福度世界1位「北欧の楽園」に学ぶ老いと死

高福祉・高負担の国で知られるスウェーデンが実は「寝たきりゼロ」社会だとご存じだろうか。幸福度調査で常に上位にランクインする「幸せの国」の住民は、どのように老い、死を迎えているのか?

最後まで人生を楽しむ

「この施設には40人ほどのお年寄りが暮らしています。8割以上が認知症を患っていますが、寝たきりになっている人は一人もいません。自分の力で起き上がれない人でも、毎朝必ずスタッフが手伝って車椅子に乗せます。そして食堂で一緒に食事を楽しむのです」

こう語るのは、スウェーデンの首都ストックホルム郊外にある、介護サービス付きの特別住宅で働く介護士のアンナ・ヨハンソンさん。この住宅に暮らす人たちは、ほとんどが80歳以上のいわゆる後期高齢者で、在宅で介護サービスを受け続けることが難しいほどの要介護状態にある。

しかし、車椅子に乗っている人でもきれいな服に着替え、パジャマでうろうろしているような高齢者はいない。日本の後期高齢者が集う施設に比べるとずっと穏やかで、明るい雰囲気だ。

「ここでは、何より本人の意思が一番に尊重されます。散歩に出るのでも普通は誰かが付き添いますが、どうしても一人で散歩したいという人がいれば、家族の同意のもと、GPS付きの携帯を持たせて出かけるのを許可します。それで本人が事故に遭ったとしてもあくまで自己責任なので、施設の責任が問われることはありません。

もちろん、ベッドにしばりつけるようなこともありません。私たちが行うのは介護であって拷問ではないのですから。アルコールを飲みたいという人には、よほど健康上の理由がない限り、飲ませます。最後まで人生を楽しめるように助けるのが、私たちの仕事なんです」(ヨハンソンさん)

高福祉国家として知られるスウェーデンは、OECD(経済協力開発機構)が行う国別幸福度ランキングでも上位の常連だ('13年度はオーストラリアと並んで1位。日本は21位)。

スウェーデン人の平均寿命は81.7歳。日本人の83.1歳に比べれば短いが、それなりの長寿国である。にもかかわらず、この国には寝たきりになる老人がほとんどいないという。

子供と暮らさない

スウェーデンの高齢者ケアに詳しい東京経済大学の西下彰俊教授が語る。

「日本では寝たきり状態にある高齢者が150万人から200万人ほどいると言われています。一方、スウェーデンはそもそも寝たきりになる人がほとんどいない。いたとしても、終末期ケアが行われる数日から数週間の短期間だけです」

この驚くべき違いは、どこからくるのか?

スウェーデンの人が特別に健康的な生活を送っているというわけではない。例えば食生活。厳しい冬が長く、食材も貧しいため、北欧の食事は日本のそれほど豊かなものではない。東京にある北欧料理レストラン「ALLTGOTT」のオーナーシェフ矢口岳氏が語る。

「スウェーデン料理にはアンチョビに代表される塩蔵、スモークサーモンといった燻製、ニシンのマリネのような酢漬けなど塩分濃度が高いものが多い。日照時間が短く野菜もあまり採れないので、荒れ地でも育ちやすいディルのようなハーブ類を多用します。またアルコール消費量も多く、日本人と比べて健康的な食生活を送っているとはとてもいえません」

どうやら、食事・健康面に原因があるわけではなさそうだ。寝たきりゼロの秘密は、むしろ介護と医療システムそれ自体にある。

基本的な前提としてスウェーデンの高齢者は、子供などの親族と暮らすことをしない。夫婦二人か、一人暮らしの世帯がほとんどで、子供と暮らしている人は全体の4%に過ぎない(日本は44%)。

これは「自立した強い個人」が尊ばれる伝統に根差したもので、高齢者に限らず、若者も義務教育を終えた16歳から親の家を出て一人暮らしを始めるのが普通だ。だからといって家族関係が希薄というわけではなく、近くに住んで頻繁に交流する家族は多い。

「胃ろう」は虐待になる

独立して生活している高齢者が体調を崩し、誰かの世話が必要になった場合でも、家族が全面的に介護することはありえない。

「コミューン」と呼ばれる市町村にあたる自治体が高齢者の希望に沿う形で、サービスを提供することになっている。そして介護は在宅サービスが基本だ。

「日本では要介護認定されれば、在宅サービスを利用してもいいし、施設サービスを利用してもいい。これは、当該の高齢者や家族が自由に選べる『選択モデル』です。

一方でスウェーデンでは要介護状態になったら、できるだけ在宅での介護が行われます。介護付きの特別住宅に入りたいと申請しても、それを認めるかどうかは『援助判定員』というコミューンの専門職員の判断に任せられる。本当の人生の終末期にしか施設に入ることが許さない、『順序モデル』が基本なのです」(前出の西下氏)

「順序モデル」が取られているせいで、日本だったら確実に施設に入っているような認知症の高齢者でも、在宅介護が行われる。症状や要介護状態に応じて、一日に5度も6度も介護士がやってきていろいろと面倒を見るというケースが一般的だ。65歳以上の高齢者で特別住宅に暮らしているのは6%。つまり、高齢者の9割以上は自宅で暮らしている。

スウェーデンがここまで在宅介護と順序モデルにこだわるのには、2つの理由がある。1つは先ほども述べた「自立した個人」を尊ぶ文化。できるだけ最後まで自分の家で自分の力で暮らしたい、暮らしてほしいという考え方からくるものだ。

そしてもう1つは財源の問題だ。スウェーデンでは、介護の財源はすべて税金でまかなわれている。老人になれば誰でも少ない自己負担(上限が月1780クローナ=約2万5600円)で、介護サービスを受ける資格がある。

ただし、いくら税率の高い高負担国家でも、老人の面倒をすべて税金で見るのは限界がある。施設で24時間介護を行うよりも、在宅で何度も介護士を派遣するほうが結局はコスト的に安く上がるため、在宅介護が推奨されるのだ。

だが、そのことが結果として寝たきり老人の発生を防いでいる。寝たきりになってしまえば在宅介護は不可能になるからだ。

従って、介護士たちはできるだけ高齢者が自立した生活を送り、自分の口で食事をできるようにサポートする。国際医療福祉大学大学院の高橋泰教授が語る。

「スウェーデンを始めとした北欧諸国では、自分の口で食事をできなくなった高齢者は、徹底的に嚥下訓練が行われますが、それでも難しいときには無理な食事介助や水分補給を行わず、自然な形で看取ることが一般的です。

それが人間らしい死の迎え方だと考えられていて、胃に直接栄養を送る胃ろうなどで延々と生きながらえさせることは、むしろ虐待だと見なされているのです」

国を一つの「家族」と考える

現在の日本の病院では、死ぬ間際まで点滴やカテーテルを使った静脈栄養を行う延命措置が一般的。たとえベッドの上でチューブだらけになって、身動きが取れなくなっても、できるだけ長く生きてほしいという考えが支配的だからだ。

しかし、そのような日本の現状を聞いた冒頭のヨハンソンさんはこう語る。

「スウェーデンでも'80年代までは無理な延命治療が行われていましたが、徐々に死に方に対する国民の意識が変わってきたのです。長期間の延命治療は本人、家族、社会にとってムダな負担を強いるだけだと気付いたのです。

日本のような先進国で、いまだに無理な延命が行われているとは正直、驚きました」

北海道中央労災病院長の宮本顕二氏は、「スウェーデンの終末医療が日本と根本的に違うのは、たとえ施設に入っても原則的に同じ施設で亡くなるという点にある」と語る。

「日本の場合だと介護施設に入っても、病状が悪化すれば病院に搬送され、本人の意思にかかわらず治療と延命措置が施されます。施設と病院を行ったり来たりして最終的に病院で亡くなるケースがほとんどです。自宅で逝きたいと思っても、延命なしで看取ってくれる医師が少ない。

一方、スウェーデンではたとえ肺炎になっても内服薬が処方される程度で注射もしない。過剰な医療は施さず、住み慣れた家や施設で息を引き取るのが一番だというコンセンサスがあるのです」

介護する側もされる側も、寝たきりにならないように努力をする。それでもそのような状態に陥ってしまえば、それは死が近づいたサインだということで潔くあきらめる。それがスウェーデン流の死の迎え方なのだ。

このような介護体制を根底から支えているのは、充実した介護福祉の人材である。介護士は独居老人の家を頻繁に回り、短い場合は15分くらいの滞在時間でトイレを掃除し、ベッドメイクを済ませ、高齢者と会話をして帰るというようなことをくり返す。

日本では介護というと、どうしても医療からの発想になりがちで、手助けよりも治療という対処に傾きやすい。

スウェーデン福祉研究家の藤原瑠美氏は語る。

「日本の場合は病院経営をする医師などが主導権を持っているケースが多く、すぐ投薬・治療という方向になる。

しかし、スウェーデンの場合は介護士たちが大きな権限を与えられていて、認知症の場合には薬を使うよりも、本人がどんな助けを必要としているか汲みとることが重視されています。

例えば私が調査した3万人ほどの自治体では2300人の職員がおり、そのうち400人が介護福祉士でした。介護は重要な雇用創出の機会にもなっているのです」

日本では介護士というと薄給なわりにきつい仕事というイメージだが、スウェーデンでは安定した公務員で、経済的に困窮するようなこともない。

藤原氏によると、スウェーデンでは認知症の人のうち約半数が独居しているという。しかしそれで大きな問題が起きたこともない。

日本では'07年に認知症患者が徘徊して起こした鉄道事故で、監督責任を問われた遺族が鉄道会社から損害賠償を求められるという裁判があったが、このようなケースはスウェーデンでは考えられない。

「この国では、介護の負担はすべて国や自治体がします。『国は一つの大きな家族である』という発想が定着していて、家族が介護のために経済的負担を強いられるということもありません。

また、施設を訪れた家族が、食事や入浴の手伝いをすることもまずありません。家族は一緒に楽しい時間を過ごしてもらえばそれでいいのです」(前出のヨハンソンさん)

老後破産や孤独死、老老介護による共倒れなどがますます深刻化している日本の現状から見ると、まさに「北欧の楽園」だ。

後編では、このような「幸福国家」を支える社会システムに迫ろう。


■消費税25%でも、相続税はナシ! ゼロからわかるスウェーデン「超合理的な社会」のしくみ

スウェーデンの幸福度が高いのには明確な理由がある。いうまでもなく、世界トップレベルの福祉制度の充実だ。

教育費は大学まで含めてすべて無料。医療は18歳以下は無料、成人も自己負担が年間で最大900クローナの診察料(約1万3000円)、1800クローナの薬代(2万5900円)と安く抑えられている。前編で見たように安心して介護を受けられる体制も整っている。

当然ながら、このような充実した福祉サービスを支えるためには、しっかりとした財源が必要となる。

国民の所得全体に対する社会保障費と税金の割合を示す「国民負担率」を見れば、わかりやすい。スウェーデンの負担率は58・9%と日本の43・4%を大きく上回っている。スウェーデン人が大きな負担にたえていることは明らかだ。

具体的には例えば、消費税は25%。現在の日本の3倍の負担だ。ただし軽減税率も導入されており、食料品や宿泊費は12%、公共交通、書籍・新聞、コンサートやスポーツのチケットなどは6%となっている。

他に主たる財源になっているのは、地方所得税と呼ばれる日本の住民税にあたる税だ。日本総合研究所副理事長の湯元健治氏が解説する。

「スウェーデンは地方分権が確立されており、ランスティング(日本でいう都道府県)とコミューン(市町村)で成り立っています。

税率は自治体によって違いますが、ランスティング税が約10%、コミューン税が20%程度が平均です。他に国に払う税金もありますが、高収入の人しか課税されないので実際に国への所得税を払っているのは、国民の15%程度です」

一方で相続税は'04年に廃止された。これはもともと相続税が税収全体に占める割合が極めて低く(贈与税と合わせて全体の0・2%)、富裕層が税金対策のために海外に逃げ去ってしまっては逆に税収全体が落ち込む懸念があるという合理的な考えから廃止された。

相続税が廃止された時も、「金持ち優遇策だ」という批判は起きなかったという。今年から相続税が強化された日本とは正反対の政策だ。

「スウェーデンの政策は極めて合理的に決められています。財源をどう使うかは基本的に、各自治体に委ねられていて、様々な議論が行われる。

例えば、ある医療サービスが足りないという意見があれば、今の税率を何%上げないと、そのサービスは行えませんがどうしますか、という議論になり、住民の理解が得られれば税率を上げてサービスを充実させる。

逆に税率が高すぎるということになれば、どのサービスを廃止しますかという議論になる。受益者は自分たち自身であり、その見返りとして当然、負担が生じるということを住民はよく理解し、納得しているのです」(湯元氏)

ひるがえって日本の場合は、医療保険制度があるので、保険料を徴収し、それでも足りない部分を税金で補っており、カネの流れが複雑だ。財務省は社会保障を充実させるために消費税を引き上げると説明しているが、具体的にどんなサービスが拡充されているのか、よくわからない。

だから増税の議論になると、国民は反対せざるを得ない。払った税金が汚職で消えたり、利権まみれの政治家や官僚のポケットに入っているかもしれず、結果として日本人は、負担にふさわしい福祉を受けているという満足感がまったく得られないのだ。

皆一緒に森へ還る

スウェーデンの政治の面白い点は、ランスティングやコミューンの議会の議員の大部分が、政治家とは別に本業を持つ兼業議員であるという点だ。

「彼らは議員職を通じて、歳費をもらっているわけではなく、会議に出席した時間に応じて時間給をもらっています。本職は会社員、医師、看護師、大学教員、農家だったり様々で、いわばパートタイムの政治家たちなのです。議会は月に一度、議員たちが本業の仕事を終えた17時頃から開かれます」(湯元氏)

中には執行委員会のメンバーの一部に専業の議員もいるが、わけのわからない出張をくり返し、釈明の会見で涙交じりにわめき散らすようなダメ議員が皆無であることは言うまでもない。


[いずれも現代ビジネス]

Posted by nob : 2015年10月03日 11:19

言わずもがな。。。

■福島第一2号機、核燃料7割以上が溶融か 名大など発表

 東京電力福島第一原発事故で放射性物質を放出した2号機について、核燃料の7割以上が炉心から溶け落ちている可能性が高いとする解析結果を、名古屋大などのチームが26日、大阪市であった日本物理学会で発表した。大気中を飛び交うミュー粒子という素粒子を使ってX線のように原子炉を透視する手法で調べた。

 原子炉を透視する調査の結果は東電などが1号機で3月に発表した例がある。名大は昨年から東芝と共同で調査を開始。事故を免れた5号機との比較で、2号機の炉心に核燃料がほぼ存在しないとの結果を得た。解析の誤差も考慮し、溶け落ちた核燃料は70〜100%の可能性が高いと結論づけた。落ちた核燃料がどこにあるかは確認できていないという。

 東電は2号機の核燃料について、コンピューター解析などから一部は炉心に残っていると推定している。今後、ミュー粒子を使ったより精度の高い透視やロボットによる内部探査でさらに調べる予定だ。名大の森島邦博特任助教は「今回の結果を将来の溶融燃料の取り出し方法の検討に役立ててもらえれば」と話す。

 ミュー粒子は、コンクリートや鉄は突き抜けるが、ウランなど密度の高い物質には遮られやすい性質があり、核燃料の位置を調べるのに使われている。(熊井洋美)

[朝日新聞]

Posted by nob : 2015年09月28日 23:05

長年7項目すべて実践していますが究極滝に貧乏なのは何故!?(苦笑)

■「金持ちになる人」の金遣い7カ条

【「お金持ちが時にドケチに見えるのは、不要な支出をとことん抑えるから。反対に浪費家に見える場合は、必要なモノには惜しみなくお金を投じるから。どちらも理由があるんです」(加谷さん)】

「お金持ちになる人は、お金の使い方がうまい」なんて話を耳にすることもある。その「使い方」に独特のこだわりがあるのだとか…。よい使い方を学ぶことで、お金持ちへ近づけるかも? コンサルタントで評論家の加谷珪一さんに「お金持ちのお金の使い方の特徴」について教えてもらった。

■お金持ちの「お金の使い方」7つの共通点
1. 食事は基本的におごる
2. 会社の経費を使いすぎず、自腹を切る
3. 時間に対してお金を使う
4. ブランド物への出費に費用対効果を求める
5. 情報に対してお金を使う
6. プレゼントには特に大きな金額を使う
7. 飛行機のファーストクラスには乗らない

「お金持ちに共通するのは『欲しいモノではなく、必要なモノに惜しみなくお金を使う』というところ。目先の欲を満たすためではなく、どうしても必要不可欠な『コスト』もしくは、将来さらなるお金として返ってくる可能性がある『投資』に対して、合理的にお金を使うのです」(加谷さん)。それぞれの項目の理由について、解説とともに見ていこう。

1. 食事は基本的におごる
「多くのお金持ちにとって、食事は情報交換や相手との関係を深める大事な場。相手との関係もあるので実際にどちらがおごるかは別として、『この人と食事をする時間には、おごってもいいぐらい価値がある!』と思える相手と食事をするべき、ということですね」

2. 会社の経費を使いすぎず、自腹を切る
「会社の経費など、他人のお金での飲み食いや買い物行為は、一種の麻薬。本当に必要なものか、適正な価格かどうかを意識する感覚を鈍らせてしまいます。お金持ちの多くは、『モノやサービスの本当の価値は、自分のお金を投じてみないと分からない』と考えています」

3. 時間に対してお金を使う
「『時は金なり』を感覚として身につけているのもお金持ちの特徴。自分の収入を時給換算した場合の高価さを知っているため、貴重な時間をムダにするのを嫌います。公共交通機関ではなくタクシーを使ったり、多少家賃が高くても中心部の家に住んだりするのも、移動時間短縮のために他ならないのです」

4. ブランド物への出費に費用対効果を求める
「人は外見や服装から強い印象を受けるため、ブランド品を身につけることによって良い効果がもたらされる場合も。たとえば、会社経営者が高級車に乗ることで“経営が順調なアピール”につながるなどもこのケース。見栄や物欲のためではなく、自分の利益につながる“装備”としてブランド物の威力を活用するのです」

5. 情報に対してお金を使う
今や「情報にお金を払うのはバカバカしい」「情報は無料で手に入る」と考える人が多数派なのに対し、お金持ちは情報の大切さを知っており、出費を惜しまないという。「特に本を買うことに対しては躊躇せず、ある分野のことを知るために関連本を10冊大人買いすることも珍しくありません」

6. プレゼントには特に大きな金額を使う
「プレゼントは相手を喜ばせると同時に、アピールのためのものでもあります。効果を見込んで、インパクトの大きい高価なプレゼントを購入するお金持ちは少なくありません」。言い換えれば、大金を投じることを迷ってしまうような相手へのプレゼントや、印象に残らないようなプレゼントは、贈る価値がないため購入しないのだという…。

7. 飛行機のファーストクラスには乗らない
「費用対効果に敏感なお金持ちの間では、意外にも『ファーストクラスは金額に見合わない』というのが定説。豪華な機内食などのサービスも、地上での料理に比べれば圧倒的にコストパフォーマンスが悪い。かといってエコノミークラスでは、値段は安いが快適とは言いがたい…というわけで、値段とサービスのバランスがよいとされるビジネスクラスを選ぶお金持ちが多いのです」

加谷さんは「これらに共通するのは、必要な出費、不要な出費を見分ける『合理性』。出費の基準を作ることが、お金持ちへの第一歩です」と話す。高価なブランド物やビジネスクラスには縁がないかもしれないが、会社の経費や自分の時間へのコスト感覚など、見習えるところから普段の生活に取り入れてみては?

[R25編集部/有栖川匠]

Posted by nob : 2015年09月26日 14:53

表現の自由の弊害的一側面。。。

■元少年AがHP公開 教祖と化し信者続出する可能性との分析も

 神戸連続児童殺傷事件の犯人、「元少年A」。手記『絶歌』(太田出版)を上梓してから3か月がすぎ、落ち着きを取り戻した様相であったがAはまたも動いた。

 8月29日、女性セブン宛に手紙が届いたのである。手紙には、被害者への謝罪などはなく、饒舌に(当初出版を持ちかけた)幻冬舎・見城徹氏に対する手紙の内容も含め、出版経緯が綴られていた。さらに手紙の最後には、ホームページを立ち上げたことが書かれていた。そこにアクセスすると、贖罪意識のかけらもない自己紹介文と全裸も含める数々の写真が掲載されていた。このような少年Aの行動に対して、犯罪心理学者の矢幡洋氏に分析を依頼した。

 * * *

 この手紙に書かれているのは、表現者として自分が表舞台に出たいという願望のみです。Aには罪悪感や贖罪意識というものがまるでない。

 自分を“異端者”と表現しており、あくまでも共同体という平凡なものから排除される行為をやってしまっただけで、悪いことをしたという認識がないんです。

 また、自分を巡る人間関係をドラマ化している。『「近いうちに自分は、この見城徹という底しれない怪物と接触することになる」そうはっきり確信しました』など、単に“一度お会いしたいという気持ちが高まりました”と一言で済むことを、あえてドラマチックに描きたがる。自分をヒーロー視している証左です。

 手紙では見城氏への憎悪が綴られていますが、彼に対して本当に怒っているかどうかも疑わしい。怒りの文章にしては凝りすぎている。

 Aが手紙で本当に言いたいのは、ホームページを立ち上げたという告知です。それを最も効果的にアピールするために、“真の出版プロセスを暴露する”という話でメディアを釣ったのでしょう。見城氏への怒りの部分は、単に自分のホームページに最大限の注目を集めようとする手段でしかない。

 ホームページの中身に関していえば、犯行前から彼の自己像が変わっていないという印象を受けます。

 Aは犯行前から、醜いナメクジこそが自分の“心象生物”だと定義しています。自分なんか人間じゃないという思いと同時に、自分は人間の領域を超えたことができるんだという思いが共存していた。これは、シゾイドパーソナリティ(統合失調症)の一種です。今もナメクジにこだわっているあたり、その内面に変化はないのでしょう。

 それから、セルフポートレートの中に月と太陽のイラストがありますが、犯行時にAが自ら創り出して崇めていた『バモイドオキ神』のイラストの中にも、同じように太陽と月が描いてある。

 このセルフポートレートでは、当時バモイドオキ神を描いていた位置に、自分の身体を置いている。今の自分は神に成り代わったという意識の表れなのか。いずれにせよ、Aの中にある崇めるべきイメージは18年前から変わっていない。

 ただ、今のAが再び犯罪に向かうかといえば、その可能性はないと思います。過去の犯罪を栄光として、今度は表現という形で花咲かせようとしている。

 問題なのは、このホームページが青少年にどれだけの悪影響を与えるか想像もつかないことです。

 あれだけの犯罪を犯した人間が、露骨な自己主張を潜めた情報発信を開始する。Aにアンチヒーロー的なあこがれを感じている一部の人間にとっては聖なるサイトと化し、必ず崇拝者が現れるでしょう。Aは一種の教祖的存在になり、社会に影響力を行使し続けることになる。

 今後の日本社会の中で、青少年の精神風土のネガティブ面での大きな核となっていってしまうのではないか。このホームページには、それほどの恐怖を感じます。

[女性セプン]

Posted by nob : 2015年09月26日 14:36

私たち一人一人の無自覚こそが、すべての巨悪の温床。。。Vol.2

■東京が壊滅する日 ― フクシマと日本の運命

安倍晋三の
「世界で最も厳しい基準」は、
まっ赤なウソだった!
――広瀬隆×田中三彦対談

『原子炉時限爆弾』で、福島第一原発事故を半年前に予言した、ノンフィクション作家の広瀬隆氏。
壮大な史実とデータで暴かれる戦後70年の不都合な真実を描いた『東京が壊滅する日――フクシマと日本の運命』が第5刷となった。
本連載シリーズ記事も、累計171万ページビューを突破し、大きな話題となっている。
このたび、新著で「タイムリミットはあと1年しかない」とおそるべき予言をした著者が、元福島第一原発設計者で、現在、翻訳家・サイエンスライターの田中三彦氏と対談。
田中氏は、福島原子力発電所国会事故調査委員会の委員をつとめた。
1960年代に設計された老朽原発を再稼働させる意味と、安倍晋三内閣総理大臣の罪を追及する。
(構成:橋本淳司)

1960年代に設計された老朽原発を
再稼働させる恐怖

田中 安倍晋三総理は、2014年1月24日の第186回国会の施政方針演説において「世界で最も厳しい水準の安全規制を満たさない限り、原発の再稼働はありません」と所信表明しました。
 同年10月7日の参議院予算委員会でも、原発の再稼働について「世界で最も厳しい基準」をもとに判断すると言っています。
 しかし、日本の規制基準は世界一どころか世界標準にも遠く及びません。

広瀬 まったくそのとおりです。
 でも「世界で最も厳しい基準」という「デタラメ基準」を次々にクリアしています。

田中 それが厳しい基準ではないことを逆に証明しているようなものです。現在43基ある日本の原発には古いものが多い。

 1970年代に稼働した原発のうち、敦賀原発1号機(1970年)、美浜原発1号機(1970年)、美浜原発2号機(1972年)、島根原発1号機(1974年)、玄海原発1号機(1975年)は廃炉が決定しましたが、東海第2原発(1978年)、美浜原発3号機(1976年)、高浜原発1号機(1974年)、高浜原発2号機(1975年)、大飯原発1号機(1979年)、大飯原発2号機(1979年)、伊方原発1号機(1977年)はまだ残っています。

広瀬 いずれも設計されたのは、1960年代半ばから70年代前半でしょう。耐震性も安全設計の考え方も甘すぎる時代です。

田中 日本で基本的に動いている沸騰水型原子力発電所、加圧水型原子力発電所というのは、米国のエネルギー省の分類に従えば、「第2世代」と呼ばれている機体に属しています。
 現在は、その機体の事故やトラブルの経験を経て、「第3世代」の原子力発電所をつくるという時代になっています。
 そんなときに老朽原発も再稼働させてやろうという「親心」が原子力規制委員会にあるわけです。

 それが適合審査の基本的な精神です。
 だから、彼らが世界最高の規制基準なんてつくるわけがない。まともな基準をつくると、大改造が必要になって、再稼働にトテツモナイ大金と時間がかかり、結局運転できなくなります。

広瀬 原子力規制委員会は、本来、安全性を第一に考えて安易な再稼働にストップをかけなくてはならない組織ですが、その正反対のことしかしていないのは、それが原因なのですね。原発推進派だけを集めた委員会ですからね。

危機対策「未着手」
オンパレードの日本

田中 世界的には、放射能大量放出を防ぐフィルターベントや、溶けてしまった炉心を受け止める「コア・キャッチャー」をつけることも義務づけられています。
 コア・キャッチャーは、耐熱性の材料で格納容器の下部のコンクリートをカバーし、コア・コンクリート反応を防ぐのが目的です。三菱重工も東芝も日立も、輸出用の原発にはコア・キャッチャーをつけるはずです。

広瀬 えっ、輸出用には設置されるのですか?

田中 海外仕様はこれがないと建設できなくなりつつある。中国で建設中の最新の原発にもコア・キャッチャーがついています。
 日本でコア・キャッチャーの設置が問題にならなかったのは、過酷事故対策を軽視して規制対象から外してきたからです。既設の原発にいまからコア・キャッチャーを追加設置することは、簡単ではないが、時間と金をかければ、たぶんできなくはない。それをしないのは、大改造のため長期間運転が止まるからです。

広瀬 米国では福島事故以前に対応済みだったが、日本では現在も「未対応」の事項を雑誌『科学』(2015年7月号/岩波書店)に、元GEのエンジニアだった佐藤暁《さとし》さんがリストアップしています。
 これを読むとビックリします。

 たとえば、「緊急時の自衛消防隊」は、米国では当初から設置されていますが、日本ではいまだに未着手。「プラント個別の内部事象、外部事象に対するリスク評価」や「SBO(全電源喪失)に対する専用の恒設バックアップ電源」は、米国では1990年代に完了していますが、これも日本では未着手です。
「敷地内地下の地質構造の把握。土壌、地下水汚染を監視するサンプリングの強化」については、米国では2000年代に完了していますが、日本ではこれも……。ほんとうに日本の原発は、今日にも大事故を起こしそうだ。そんな状況なのに規制委員会の審査はクリアされてゆく。

田中 どうクリアしたのかわからない。「世界一だ」なんてウソも100回言えば本当になってしまう。

テロ対策も
まったくできていない現実

広瀬 ヒットラーの宣伝相ヨーゼフ・ゲッベルスが「何度でもウソをつけば、それがやがて真実として受け入れられるようになる。ウソは大きければ大きいほど、真実として受け入れられやすい」と、ドイツ人を欺いた手法と同じですね。世界的には、テロ対策は常識ですよ。

 たとえば、複数箇所からテロリストに同時進入される、高度な武器や戦術をもったテロリストに攻撃される、原子力施設がテロリストに制圧される、職員がプラントの管制室に入ってテロ行為を行う危険性などへの対応も進んでいます。
 ところが日本では、まったく対応していません。

田中 10年計画で優秀な職員を送り込み、ある日突然、一番脆弱な部分で機関銃を乱射するというようなことも考えられます。

広瀬 海外では、航空機テロへの対応も進んでいます。米国では航空機テロなどによる敷地内での大規模火災・爆発に対する対応指針もできています。
 日本では航空機がつっこんできても、プラントの外で爆発するから大丈夫などと言う“自称”専門家もいますが、ミサイルで狙われたら簡単に外壁を吹き飛ばされ、内部を破壊されます。
 欧米では航空機事故の衝突対策として、二重格納容器が一般的になっていますが、電力会社は、航空機の激突はほとんどあり得ないとして切り捨てています。

田中「新規制基準」の要求に従い、事故対応を強化しているといっても、消防車を並べた、仮設の発電機を設置したというレベルなのです。そんなものが、大地震で、一体どうなりますか。
 それを、世界一厳しい基準ということ自体、噴飯ものです。

田中 三彦
(Mitsuhiko Tanaka)
1943年、栃木県生まれ。
1968年、東京工業大学工学部生産機械工学科卒。同年バブコック日立入社。福島第一原子力発電所4号機などの原子炉圧力容器の設計に関わる。1977年退社。2012年、東京電力福島原子力発電所国会事故調査委員会委員。翻訳家であり、科学評論家、サイエンスライターでもある。
『科学という考え方』(晶文社)、『原発はなぜ危険か』(岩波新書)、『空中鬼を討て』『複雑系の選択』(以上、ダイヤモンド社刊)などの著書がある。
おもな訳書には、『複雑系』(M・M・ワールドロップ、共訳・新潮社)、『スピリチュアル・マシーン』(R・カーツワイル、翔泳社)、『デカルトの誤り』(A・R・ダマシオ、ちくま学芸文庫)、『無意識の脳 自己意識の脳』(同、講談社)、『感じる脳』(同、ダイヤモンド社)、『たまたま』(L・ムロディナウ、ダイヤモンド社)などがある。

広瀬 隆
(Takashi Hirose)
1943年生まれ。早稲田大学理工学部卒。公刊された数々の資料、図書館データをもとに、世界中の地下人脈を紡ぎ、系図的で衝撃な事実を提供し続ける。メーカーの技術者、医学書の翻訳者を経てノンフィクション作家に。『東京に原発を!』『ジョン・ウェインはなぜ死んだか』『クラウゼヴィッツの暗号文』『億万長者はハリウッドを殺す』『危険な話』『赤い楯――ロスチャイルドの謎』『私物国家』『アメリカの経済支配者たち』『アメリカの巨大軍需産業』『世界石油戦争』『世界金融戦争』『アメリカの保守本流』『資本主義崩壊の首謀者たち』『原子炉時限爆弾』『福島原発メルトダウン』などベストセラー多数。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2015年09月26日 14:24

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.44

■「原発推進、責任感じる」 小泉元首相「即ゼロ」に思い

関根慎一、冨名腰隆

 首相退任から丸9年。小泉純一郎元首相へのインタビューから感じられたのは、「原発ゼロ」社会実現への強い思いだった。「政治が決断すれば必ずできる」。予定時間を大きく超え、約90分間にわたって小泉氏は語り続けた。

「原発は環境汚染産業」 小泉元首相、再稼働を批判

 ――川内原発1号機が再稼働しました。政府は福島の原発事故を教訓に再稼働の審査基準を厳しくしましたが、それでも「原発ゼロ」ですか?

 「再稼働は間違っている。全国で1基も稼働しない『原発ゼロ』の状態は2年近く続いていたが、寒い冬も暑い夏も停電したことはなかった。日本は直ちに原発ゼロでやっていけることを証明してしまった。原発を止めると『電気料金が上がる』と言う人がいるけれど、多少料金が上がっても原発ゼロがいいと考える国民は多い。政府はできる限り原発ゼロに近づけていくべきなのに、維持しようとしている。それが自然エネルギーの拡大を阻害しているんだ」

 「しかも、政府は『世界一厳しい原子力規制委員会の安全基準に基づく審査をパスしたから安全だ』と言うが、(田中俊一)原子力規制委員長は『絶対安全とは申し上げない』と言っている。責任がどこにあるのかあいまいな点が多い。米国と比較しても、避難計画やテロ対策は不十分ではないのか。よく『世界一厳しい』なんて言えるなあ」

 ――小泉政権だって原発を推進していましたよね。

 「当時は推進で、なぜ首相を辞めたら原発ゼロなんだって、いまだに批判される。私も4年半前の福島原発事故が起きるまでは専門家の話を信じていた。でもね、自分なりに勉強して分かったんだよ。政府や電力会社、専門家が言う『原発は安全でコストが一番安く、クリーンなエネルギー』。これ、全部うそだ」

 「なぜうそか。例えば、新潟県中越沖地震や東日本大震災など、マグニチュード7前後の地震は最近10年でも頻繁に起きている。それを考えただけで、原発は安全じゃない。対策を講じようとすれば、さらに莫大(ばくだい)な金がかかる。あの津波が来る前の福島原発も、『安全対策が不十分ではないか』と指摘されていたが、東電が採算が取れないとけちった結果、甚大な被害を引き起こした。いまだに家に戻れない福島の状況を見ても原発がCO2より危険なものを生み出しているのは明らかで、全然クリーンじゃない。原発は環境汚染産業なんです」

 「かつて原発を推進してきた1人としての責任は感じている。でも、うそだと分かってほっかむりしていていいのだろうか。論語にも『過ちては改むるに憚(はばか)ることなかれ』とあるじゃない。首相経験者として逃げるべきじゃない、やっていかなければと決意した」

■なぜ「即ゼロ」論に

 ――福島原発事故の直後は「原発依存度を下げるべきだ」という主張でしたが、今は「即、原発ゼロ」論者ですね。なぜですか。

 「2年前、フィンランドのオンカロにある高レベル放射性廃棄物の最終処分場予定地を視察したんだ。硬い岩盤を400メートル掘って地下で管理しようとしているが、湿気が入ると将来腐食して外に放射能が漏れる可能性があるといい、まだ稼働していない。全国各地で温泉が湧く日本のどこに、そんな管理ができる場所があるのか。ああ、これは無理だなと確信した」

 「使用済み核燃料から出る高レベル放射性廃棄物を日本で管理する最終処分場は、まだ1カ所も決まっていない。もし『政府が決めるから承知してくれ』なんて思いがあるなら、かなり甘いんじゃないか。本当は情報を公開しなきゃいけないのに、今もコソコソやっているでしょう。本来、『原発ゼロにするから受け入れてくれ』と政治側から国民を説得するのが筋です。それもせずに再稼働だけ進めれば、ますます『核のゴミ』が増えるだけ。今すぐゼロにしても、廃炉だ中間貯蔵施設建設だってお金はかかる。コストが安いなんて、これはとんでもないうそを言ってるよ」

[朝日新聞]

Posted by nob : 2015年09月26日 14:15

がん難民68万人!?(驚)、、、他者への依存が迷いの元、すべては不完全ながらも有効な選択肢、他の何ものでもない自分自身の決断こそがいつも正しい。。。

■なぜ「がん難民」は生まれる? 医師が指摘する2つの理由

 がんの治療法が確立したとされる日本でも、よりよい治療を求め、医療界をさまよう「がん難民」が生まれている。それはなぜなのか。がん研有明病院放射線治療科副医長の加藤大基医師、さぬき診療所院長の讃岐邦太郎医師、日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科教授の勝俣範之医師、さらにがん体験者の大久保淳一さんが集まり、意見を交わした。

──「治療方針に悩んだり、よりよい治療をしてくれる医師や病院を探し求めたりして、途方に暮れながらさまよう」。民間シンクタンク「日本医療政策機構」の調査(2006年)によれば、そうした「がん難民」は推計約68万人いるといいます。科学的根拠に基づいた標準治療が確立している日本で、「途方に暮れる」がん難民が生まれるのはなぜでしょう。

加藤:がんを発症するのは人生の一大事です。ですから、ベストの方向を見つけ出す
というのは当然、必要な過程だと思います。ただ問題は、そこから先。途方に暮れる患者さんが出るのは、端的に言うと、医師と患者さんのコミュニケーション能力が問われているからだと感じます。

勝俣:私は理由が二つあると思います。一つは、加藤先生がおっしゃったコミュニケーションの問題。近年、医師と患者さんとの間のコミュニケーションはどんどん希薄になってきています。なぜかといえば、医師が忙し過ぎるからです。私は一日20人弱のがん患者を診ていますが、他の医師と比べて少ないと思います。患者さんと納得いくまでとことん話し合うためです。

 それでも、私は腫瘍内科なので時間に少し余裕がありますが、外科医になると一日100人近いがん患者を診る医師はざらにいます。そのような状況で患者とコミュニケーションをとるのは難しい。そのため、医師と患者さんとの間にギャップが生まれ、話を聞いてくれないとか、見放されてしまったと感じてしまう場合があると思います。

 もう一つは、情報の問題。治療に関する正しい情報ががんの患者さんにきちんと届いているかといえば、必ずしもそうではありません。ともすると、「がんは放置したほうがいい」などという間違った危険な情報も少なくありません。そうしたものが野放しにされている結果、患者さんは惑わされてしまうのだと思います。

──それは、標準治療をやり尽くした後の話でしょうか。

勝俣:標準治療を手術、抗がん剤、放射線の3大治療だけに限って考えると問題があります。「緩和ケア」も標準治療の一つです。緩和ケアと聞くと、もう積極的な治療法がなくなった末期の患者向けと誤解されがちですが、緩和ケアをしっかりやることで患者のQOL(生活の質)も上がり、生存期間を延ばすことができる、つまり治療効果がある、というエビデンスが最近出てきて、アメリカの臨床腫瘍学会は声明まで出しています。

讃岐:私は1年半前に地域のホームドクターとして、東京の町田市に診療所を開業しました。それまでは、慈恵医大附属病院をはじめ大病院で勤務してきましたが、開業して思うのは、がん患者さんにとって重要なのは、専門的な話より生活のことまで相談に乗ってくれる医師が近くにいてくれることです。その意味では、身近に相談できるホームドクターがいれば、がん難民になる可能性は低くなってくると思います。

大久保:私は07年、42歳の時に睾丸がんを発症しました。しかし、幸い「がん難民」にはならず、標準治療を受け社会に戻ることができました。私個人の経験と、多くのがん患者さんから聞いた情報を交えて話をさせていただくと、がん難民が生まれる背景には二つあると思います。まず、患者にとって、医療が「非日常」だということ。そのため、知識も情報もない中で最善の選択をするには相当な壁があります。もう一つは、親戚や友人たちが「あの治療のほうがいいんじゃない?」などと、親切心からお節介を焼くことです。そうすると、自分の選択は正しいのかと迷いがちになります。

[AERA]

Posted by nob : 2015年09月26日 14:01

私たち一人一人の無自覚こそが、すべての巨悪の温床。。。

■負担額ナント1兆円!
それでも日本政府が辺野古に新基地を作りたい理由
米海兵隊は完全撤退の可能性すらあるのにわき道をゆく

ここは、日本だと思っていますか

辺野古バスの車内で

もし機会があったら、一度乗ってみられるといい。那覇市の沖縄県庁前から毎朝10時に出発する辺野古バス(「島ぐるみ会議」運行)に、である。

予約は不要で料金は往復1000円。たったそれだけで辺野古(那覇から約60km北東)の美ら海を眺め、新基地反対運動の現場を見ることができる。

私が乗ったバスの同乗者は30人。6割強が那覇市近辺の住民で、あとは北海道や東京、大阪などから来た人たちだった。

乗車前、私の気持ちは少し重かった。だって沖縄に基地を押しつけているのは「本土」の私たちだ。基地を引き取ろうともせず、現場を見学に行っても地元の人たちには迷惑なだけだろう。冷ややかな視線を向けられても仕方ないと思っていた。

ところが車内の空気はまるでちがった。和やかだ。60代後半と思しき沖縄の女性が仲間とマイクを握る。

「私たち、ぴちぴちの辺野古フラワーズです。ドライフラワーじゃないですよ(笑)。歌いたくてうずうずしてるんですが、いいですか」と断って、山本リンダのヒット曲「どうにもとまらない」の替え歌をノリノリで歌いだした。

♪噂はまったくその通りおいらの狙いは9条さ いつでも戦のできる国 それがおいらの夢なのさ
♪ああ憲法は変えればいいさ お友達で決めればOKさ 魔法の言葉 解釈改憲 もうどうにもとまらない

これを皮切りに皆が替え歌を次々と歌う。その中には抵抗の志気を鼓舞する歌もあれば、自分たちの姿を戯画化して笑い飛ばす歌もある。傑作だったのはやはり辺野古フラワーズの「呆けない小唄」である。

♪辺野古 辺野古で今日もゆく笑い忘れず よくしゃべり頭と足腰使う人 辺野古大学呆けません
♪入れ歯入れても 白髪でも頭はげても まだ若い ゲート前での座り込み 座るだけなら まだできる
♪ゲート前での座り込み 後ろ機動隊迫り来る 駈けてるつもりが ノロノロと 息を切らして 呆けません

爆笑の渦である。ああ、こうして「本土」の人間をもてなしてくれているんだなと私は感じた。彼女たちにも心の底では言いたいことが一杯あるだろう。でも、そんな素振りは微塵も見せない。どこまでも朗らかだ。

毎朝、機動隊と攻防

午前11時半、キャンプ・シュワブの第1ゲート前に到着した。国道沿いの土手にブルーシートのテントが並び、総勢200人ほどがいた。

昨年、辺野古の新基地建設が始まって以来、約400日、24時間態勢でつづく座り込みの現場である。

ここが最も緊迫するのは毎朝7時前後だ。工事用トラックが基地に入るのを阻止しようと人々が座り込む。機動隊がそれをごぼう抜きするのでけが人が絶えない。私たちのバスが着いたのは、その機動隊との攻防が終わって数時間後のことだ。

それでも炎天下のゲート前でデモが断続的に行われる。デモのない時でも必ず何人かが歩道際に座り込み、ゲートから出てくる米兵らにプラカードを掲げて訴えかけている。そのプラカードの一枚に書かれた英語を読んで私は思わず息を呑んだ。

「ウィ・リスペクト・ユー・バット・ノット・ユア・ジョブズ」。

あなたの人格には敬意を払うが、任務は尊敬できない、とでも訳したらいいのだろうか。

徹底して非暴力・不服従を貫く沖縄の抵抗運動を象徴するような言葉である。決して相手の人格を全否定しない。国籍や立場が違っても、同じ心情を共有できるはずだというメッセージが込められている。

米兵にとっては敵意をむき出しにされるよりよほど胸に応えるだろう。

あらためて、新基地は本当に必要なのか?

昼食後、「本土」組はバスで1・5Km離れた辺野古漁港に向かった。ここには11年前からつづく座り込みテントがある。テント内にはさまざまな資料が展示されていて、担当の女性がわかりやすく解説してくれる。まさに「辺野古大学」である。

彼女によれば、ここに計画されているのは普天間基地の代替施設なんて代物じゃない。オスプレイ搭載の強襲揚陸艦が接岸できる軍港と、在沖海兵隊の全必要量を賄う弾薬庫を備え、オスプレイ100機が駐機できる最新鋭の機能を持った基地だ。

いまの普天間基地には軍港がない。そのため海兵隊は佐世保にいる強襲揚陸艦の到着を待ってしか海外遠征できない。弾薬の出し入れも既存の辺野古弾薬庫で行わなければならぬ。そんなデメリットを一気に解消するのが辺野古の新基地だという。

でも、米軍再編で海兵隊は5年後にグアムなどへ分散配備される。しかも沖縄に残る海兵隊の主力は年中、海外を回っていて沖縄には3ヵ月前後しかいない。場合によっては完全撤退する可能性まである海兵隊のため、なぜ日本が1兆円も投じて新基地を作る必要があるのか。

そう訊こうと思ったら、彼女が先回りして説明してくれた。

「日本側にもメリットがあるんです。1兆円の公共事業は自民党の利権になるし、新基地は海兵隊がいないとき自衛隊が使えますからね。現実にキャンプ・ハンセンなどでは日米共同訓練が以前から行われています。今の集団的自衛権の問題と新基地建設は直結しているんですよ」

なるほどそういうことか。名目は米軍基地でも、実際には日米共用になる。将来、海兵隊がいなくなっても、自衛隊の基地として使える。政府の目論見では、情勢がどう変わっても沖縄は「基地だらけの島」でありつづけるというわけだ。

第1ゲート前に戻ると「西原町から来た前期高齢者」と名乗る男性が哀切なハーモニカの音を響かせながら、沖縄のフォーク歌手・安里正美さんの歌を路上で歌っていた。その声に耳を傾けるうち目頭が熱くなった。

♪癒しの島だと言いながら 多くの人が訪れるけど 足早に通り過ぎていく 冬の風のように 日本人でしょうか 僕は 日本だと思いますか ここは……

[週刊現代]

Posted by nob : 2015年09月26日 13:51

まずは減らしていくだけでも効果は出ますが、、、私は主体的には摂取ゼロにしたところ、もはや心も身体もそれらを求めなくなりました。。。

■40男の敵は小麦!? 話題の「グルテンフリー」ダイエット

朝トースト、昼はサンドイッチというように、多忙な40男はその手軽さから、つい「パン食」が多くなりがち。しかし、パンには主原料の小麦粉のほかに、砂糖やバターが含まれ、少ない量でも高カロリーなものが多いためダイエットの大敵なのだという。そこで注目したいのが、小麦製品をカットすることでダイエット効果を狙う「グルテンフリーダイエット」だ。ダイエットコーチのEICOさんに詳しく話を聞いた。

今回のアドバイザー
ダイエットコーチEICOさん
1年で20kgのダイエットに成功した後、準ミス日本を受賞。現在は日本初のダイエットコーチとして活動し、ダイエットサロン桜梅桃李を主宰。

小麦製品の“粘り”がグルテンの正体

EICOさん「グルテンフリーダイエットとは、パンやうどんなどの小麦製品を食べないダイエット法です。グルテンとは、小麦や大麦、ライ麦に含まれるタンパク質の一種。小麦をこねて発酵させると出る粘りがグルテンの正体で、うどんの“コシ”もグルテンによるものです。このグルテンには、小腸の消化吸収を妨げる、という特徴があります。

また、小麦加工食品の多くは砂糖やバター、塩分や油も多く含んでいるものがほとんど。それらをセーブするだけでも、摂取カロリーや塩分は大幅に削減できるので、減量にもつながります。製造過程で大量の塩と小麦粉を使ううどんも、グルテンフリーダイエットでは避けたほうがいいでしょう。グルテンと同時に塩分をカットすることができます。高血圧が気になる人にもぴったりなダイエット法です」

食事選びが重要なポイント

EICOさん「小麦製品の摂取を控えるうえで重要なのが、食べ物の選び方です。パン食はもってのほかですが、男性が忘れがちなのが揚げ物類でしょう。唐揚げやなんこつ揚げは、小麦粉で打ち粉をするし、天ぷらやとんかつにはつなぎにパン粉を使います。どれも居酒屋の定番メニューなので、外食の際は避けてください。また、パスタやラーメンの麺にも小麦粉が使われているので、注意しましょう。

グルテンフリーダイエットの主食としてベストなのは、グルテンが含まれていないお米です。また、肉や野菜、魚も揚げ物以外ならば問題ありません。より摂取カロリーを低く抑えたい場合は、お刺身がおすすめ。米や魚など、グルテンフリーの食生活は日本食と親和性が高く、和食好きな方ならシンプルに実行できるはずです」

最後にアドバイザーからひと言

「どんなダイエットもそうですが、短期間に無理をして実践するのは危険です。長くつづけられる、自分に合った方法を見つけてください」

[エディトゥール]

Posted by nob : 2015年09月21日 07:12

他者や体制への依存従属からの脱却のための主体的意識と行動のきっかけとして、デモを積極的評価。。。

■SEALDsが浮き彫りにした「個」と「忠誠」の相克

 安保法制をめぐる国会の中央公聴会で、大学4年生の奥田愛基氏が堂々とした意見を述べた。彼の意見には、安保法制への賛否の立場を超えて、耳を傾けるべきだ。彼は一個人として、自分の頭で考え抜いて、自分の言葉で主張した。さらに、彼と同様に自分で考え、自分の言葉で語る若者が全国で行動を始めた。これまで、日本の政治的舞台において、個人に基礎をおくリベラルな主張がこれだけの力を持ったことはなかった。しかし一方で、議論は依然としてかみあっていない。なぜ議論はかみあわないのか、どうすればこの対立を克服できるかについて考えてみたい。

日本に存在しなかった本当の「リベラル」政党

 欧米社会には、リベラルと保守の二大潮流がある。このうちリベラルは、個人の自由を重視し、国家は原則としてこれを制限してはならないと考える。これに対して保守は、国家があってこそ個人も守られると考える。もちろん個人の自由は尊重するが、国家の利益のための義務を果たすことを重視する。日本における自由民主党の立場は、保守主義である。一方、戦後の日本において自由民主党と議席を争ってきた革新政党もまた、かなり強い集団主義的な立場にあった。

 そもそも日本は非常に同調圧力が強い社会だ。「郷に入れば郷に従え」「出る釘は打たれる」など、社会的同調を求める言葉はあっても、個人が自由にふるまうことを讃える標語は聞かれない。この社会的特徴を背景として、これまでの日本の政治において、自由な個人に基礎をおくリベラルな政党は存在しなかったと言える。

 この日本の政治史を考えれば、SEALDs(シールズ:Students Emergency Action for Liberal Democracy - s)の登場は大きな事件だ。私は8月30日の国会前行動を契機に彼らの活動に興味を持ち、彼らの主張に耳を傾けてみた。その結果、よく分かった。彼らは一人ひとりが自由な個人として考え、討論し、活動している。彼らは個人の自由を制約する党派に所属するつもりはないし、党派を作るつもりもない。しかし、自由な個人でありながらも全国に支持をひろげ、100万人規模で市民を動かすことに成功した。このスタイルは、日本の政治史においてまったく新しいものだ。

なぜ多くの市民がSEALDsの呼び掛けに答えたのだろうか。それは、直接的には、奥田氏らSEALDsメンバーの言葉に説得力があったからだ。彼は公聴会での意見陳述の最後に、議員に対してこう呼びかけた。

 「どうかどうか、政治家の先生たちも、個人でいてください。政治家である前に、派閥に属する前に、グループに属する前に、たった1人の個であってください。自分の信じる正しさに向かい、勇気を出して孤独に思考し、判断し、行動してください」

破られた2つの道徳的規範

 しかし、個人の声で個人に呼びかけるだけでは、100万人を超える市民が行動することはなかっただろう。SEALDsはなぜここまで支持されたのか? この理由について、奥田氏は公聴会において以下のように述べた。

 「SEALDsは確かに注目を集めていますが、現在の安保法制に対して、その国民的な世論を私たちが作りだしたのではありません。もしそう考えておられるのでしたら、それは残念ながら過大評価だと思います。私の考えでは、この状況を作っているのは、紛れもなく現在の与党のみなさんです。つまり、安保法制に関する国会答弁を見て、首相のテレビでの理解しがたい、たとえ話をみて、不安に感じた人が国会前に足を運び、また全国各地で声を上げ始めたのです」

 彼は実に冷静に状況を認識している。国会前に足を運んでいる多くの市民は、安保法制に関する与党の態度に不安を感じた無党派層だ。では、多くの無党派層が感じた不安の正体は何だろうか? それは、欧米の社会で広く支持され、そして戦後の民主主義教育を通じて日本にも根付いた2つの道徳的規範が破られたことである。その2つとは、他人に危害を加えないこと、そして嘘をつかずルールを守ることだ。道徳心理学の研究によれば、この2つの道徳的規範は、保守とリベラルの違いを超えて、広く支持されている。

 集団的自衛権を認めれば、日本が攻撃されていない場合でも、他国を攻撃することが可能になる。政府がいかに「存立危機事態」に限定したものだと説明しても、戦争に巻き込まれる危険が大きくなるという市民の不安は払拭されていない。

 また、改憲派の憲法学者も含めて、多くの憲法学者が違憲だと判断する法律を政府がつくるのはルール違反だ、ルールを守らない政府の主張をどうやって信じれば良いのか、この疑問が市民の不安を掻き立てている。

 さらに、政府の説明は二転三転している。法案提出当初に必要性の理由にあげていたホルムズ海峡の機雷撤去や軍艦により輸送される邦人保護という説明は撤回された。政府は嘘の説明をしていたと市民は感じた。

なぜ議論はかみあわないか?

 多くの無党派層が批判の声をあげ、行動を起こした結果、今国会での安保法案採決に反対する声は世論調査で過半数に達し、メディアによっては約7割に達している。

 しかし、国会はもちろんだが、テレビ番組やネット上での議論はかみあっていない。奥田氏の意見陳述に対して、歴史に残る名スピーチだという高い評価がある一方で、国際社会の現実を見ないポエムだという批判がある。議論はなぜこれほどかみあわないのか? それは、安保法案に賛成する保守派が、別の道徳規範に基づいて善悪を判断しているからだ。

 人の道徳規範は、実は上記の2つだけではない。忠誠というもう1つの重要な規範がある。読者にも経験があるはずだ。あなたが巨人ファンなら、アンチ巨人を快く思わないだろうし、AKBファンならももクロを格下に思うだろう。私は九州大学で働いているので、他の大学に対してついライバル意識を持ってしまうことがある。そして日本人なので、オリンピックやワールドカップでは日本チームを熱心に応援する。

 厄介なことに、リベラル派がこの規範にあまり重きを置かないのに対して、保守派はこの規範を重視する。保守派の多くが隣国に対して敵対心を燃やす心理はまさにこれである。安保法制に賛成する人の多くは、中国の軍事的脅威に対抗する上では、集団的安全保障は善であると判断している。一方で、安保法制に反対する人の多くは、他人・他国に危害を加える可能性を拡大する点で、集団的安全保障は悪であると判断している。

 このような善悪の判断は、理性的判断に影響することが分かっている。多くの憲法学者が違憲だと説明しても、集団的安全保障は善であるという結論が先にあれば、理性はこの結論に都合の良い別の説明を探すのだ。科学的判断と違って、善悪の判断は事実によって反証できないので、いかに理性に訴えても相手の判断を変えることは難しい。これが、安保法制をめぐる議論がかみあわない理由である。

保守・リベラルの対立を超えて

 ではどうすれば、かみあわない議論を収束させて、保守・リベラルの対立を乗り越えることができるだろうか。

 まず第1に必要なことは、忠誠心の大小が人の個性であるという理解を共有し、そして互いの価値を認め合うことだ。忠誠心が高い人は、チームの協力を強める上で大きな役割を果たせる。しかし忠誠心が高い人ばかりのチームは失敗しやすく、創造性も低下しがちだ。これに対してチームの方針に批判的な人は、チームの失敗を未然に防いだりイノベーションを起こしたりする能力が高い。要するに多様性が重要なのであり、どちらか一方が他方を排除する社会ではみんなが損をする。この点を共通の理解にして多様性を認め合うことが、対立を乗り越える第一歩だ。

 第2に、「嘘をつかずルールを守る」という道徳規範については、保守・リベラルの立場を超えて厳守すべきだ。今回の安保法制をめぐっては、与党側がこの道徳規範を軽視したために、議論が混乱した。立憲主義は長い歴史を経て作り出された基本的ルールであり、これを軽視した点で、与党の提案は改憲派の憲法学者や自民党の長老議員からも批判を浴びた。

 第3に、常に複数の選択肢を考え、これらのベネフィットとコストやリスクを比較することだ。中国の軍事的脅威に対する政策として、集団的安全保障が唯一の選択肢ではない。経済的連携を強めることも、抑止力になる。二国間の貿易量が増えれば、戦争をするコストが大きくなり、その結果戦争が抑止されることが分かっている。

 一方で、軍事同盟にはリスクも伴う。126の戦争事例に関する統計的な分析の結果、軍事同盟が大きければそれだけ戦争に巻き込まれる確率は高くなることが分かっている。このような統計的な根拠に基づいて、複数の選択肢のメリットとデメリットを冷静に比較することが必要だ。前述の通り、善悪の判断が理性的判断を抑えてしまう弱点を我々は持っている。複数の選択肢を比べることは、この弱点を乗り越えて理性的判断を行う上で、有効な手続きだ。

 SEALDsの登場は、自由な個人に依拠するリベラルな考えが日本に深く根付いていることを明らかにした。一方で、伝統的な集団主義的価値観もまた、日本社会に深く根付いている。そして大部分の市民は、両者を兼ね備えているのだ。リベラルと保守の二項対立を乗り越えて、ルールに則った理性的対話を通じて、次の社会を作っていきたいものだ。

[JBPRESS]

Posted by nob : 2015年09月21日 06:46

ほぼ毎日いただいています。。。

■1か月に1回ナッツを食べるだけ 死亡率、がん死亡率が下がっていた

イタリア国立神経学研究所の研究者らは、少量のナッツを月に1〜2回食べるだけでも全死亡率(あらゆる死因を含めた死亡率)とがん死亡率が低下すると発表した。

研究者らはイタリア在住の成人1万9368人を対象に、地中海食と肥満や疾患の関係を調査している「Moli-sani Study」を利用し、4年間にわたってナッツの摂取量とがんや心血管疾患、脳卒中などによる死亡率の関係を分析した。

その結果、ナッツをまったく食べない人と、1か月に2回以下は少量でもナッツを食べている人を比較した場合、食べている人は全死亡率が32%低下しており、がん死亡率が36%低下していた。また、月に8回以上食べている人では全死亡率が47%低下していたという。

研究発表は2015年8月27日、英国栄養学会誌「British Journal of Nutrition」オンライン版に掲載された。

参考論文
Nut consumption is inversely associated with both cancer and total mortality in a Mediterranean population: prospective results from the Moli-sani study.
DOI:10.1017/S0007114515002378 PMID:26313936

[Aging Style]

Posted by nob : 2015年09月20日 23:35

今はまだ少数派のムーブメントがやがては多数派に、、、日本国民の良心と自尊心に期待。。。

■「おかしいだろ、これ」新潟県弁護士会、安保法に猛抗議

田中恭太

 安全保障関連法が成立した19日、反対を訴えてきた新潟県弁護士会は、安倍政権を厳しく批判した。

 「おかしいだろ、これ。」。平哲也会長が発表した会長コメントは、この一言だけ。「端的に思いを表して多くの人に伝えたい」と、約700字にわたる同会の抗議声明と同時に発表した。

 声明では「立憲主義、民主主義を真っ向から否定する暴挙で、断じて許されない。法律の廃止、改正を求めていく」と強調。同会のホームページに掲載し、SNSで広がり始めている。

 平会長は「世論の関心が高まったのはいいこと」と話す。今後はイベントなどを通じ、法律について広く知ってもらえるよう取り組んでいくという。(田中恭太)

[朝日新聞]


■安保法「廃止へ追い込む」=学者の会が抗議声明

 さまざまな分野の学者らでつくる「安全保障関連法に反対する学者の会」が20日、都内で記者会見し、「政権の暴挙に抗議し、この違憲立法を廃止へ追い込む」とする声明を発表した。

 呼び掛け人の一人、水島朝穂早大教授(憲法学)は「野党が一体となって、安全保障関連法廃止法案を提出することを求める」と提起。「憲法研究者として、違憲の法律は耐え難い苦痛。学問的生命を懸け、廃止になるまで奮闘したい」と力を込めた。

 間宮陽介青山学院大特任教授(経済学)は「われわれの運動は、針の穴ほどの可能性に対する運動だった」としつつも、「運動の第2ステージは廃止にすることが目的。賛成議員の落選運動など、私たちのコントロールが及ぶ範囲にある」と意気込んだ。

 会見には計171人が出席。終了時には、発起人の一人である佐藤学学習院大教授(教育学)が「廃止するまで頑張るぞ」と呼び掛け、出席者らが「頑張るぞ」と声を合わせて気勢を上げた。

[時事通信]


■<安保関連法>横浜デモ、大学生ら1300人参加

 安保関連法に反対するデモ行進「さよなら、戦争法案。神奈川学生デモ」が20日、横浜市内であり、約1300人(主催者発表)が参加して「あきらめずに反対し続けよう」と訴えた。

 神奈川県内の大学に通う学生約10人で作る実行委が、法案可決前から主にツイッターで呼びかけ、さまざまな年代の人が集まった。観光客でにぎわう山下公園や、みなとみらい地区などを約1時間かけて行進。「違憲な法律絶対無効」「賛成議員はふるえて待て」「これから始まる民主主義」などと訴えた。

 実行委の一人で神奈川大学2年、加藤有紗さん(20)は「私は(学生団体の)シールズに入っていないが、全国の若者が反対していると示したかった。今回の理不尽さを絶対に忘れない。この法律がなくなるまで声を上げ続けたい」と話した。【丸山博】

[毎日新聞]


■寂聴さん、法話で安保法批判 「安倍さん民意聞かない」

 僧侶で作家の瀬戸内寂聴(じゃくちょう)さん(93)が20日、京都市右京区の寂庵(じゃくあん)で開いた毎月1回の「法話の会」で、19日未明に成立した安全保障関連法について「今の政治は間違っている。戦争しないという憲法9条は世界の珍しい宝で、世界が認めている。憲法9条を放棄して戦争ができるようにするなんて、馬鹿なことだ」と批判した。

 寂聴さんは骨折やがんで約1年間の療養生活を続けたが、今年4月に法話を再開。6月には国会前で抗議の声を上げ、その後も被爆地・長崎や出身地・徳島などで廃案を訴えてきた。

 この日、約160人の聴衆を前に「(参院特別委での)強行採決は見苦しかった。安倍さんは自分の名前を後世に残したい、そればっかりで、民の心を考えていない。自分のことは忘れて、民がどういうことを求めているか察し、その望みをかなえてやるのがいい政治家。安倍さんは民意をちっとも聞こうとしない。今のままでは戦争になる。安倍さんが行けばいい」と非難。一方、学生団体「SEALDs(シールズ)」ら若者が立ち上がったことに触れ、「日本はまだ大丈夫。若い子が立ち上がって、政府のいいかげんなことに反対している。すばらしいこと。彼らは『これからが勝負。今度の選挙で勝負をつけよう』と言っている。今の国会議員は私たちが選んだ人。(国会議員を)選ぶ時には気をつけなければ」と話した。

 また、聴衆の多くを占めた女性に対し、「子ども、孫、ひ孫を守ってください。女が力を出してやらないと、男だけに任せてられない。頑張ってください」と語りかけた。今後も法話や作家活動のなかで訴えていくという。(岡田匠)

[朝日新聞]

Posted by nob : 2015年09月20日 23:10

現政権に付託したのは大多数の私たち国民、、、潜在的な反対派へ、そして支持派の意識改革に向けて行動する小数派の今後に期待。。。

■安保反対派はデモよりも
「政権交代こそ常道」を痛感せよ

上久保誠人 [立命館大学政策科学部准教授]

 連立与党の自民、公明両党は、安全保障関連法案(安保法制)について、参院特別委員会・本会議で強行採決して可決成立させた。民主党、維新の党、社民党、共産党、生活の党の野党5党は、「あらゆる手段を講じて成立を阻止する」として、9月16日から18日にかけて、鴻池祥肇委員長を野党議員が取り囲んでの委員会開催阻止(16・17日)、理事会開催場所を巡る野党の猛抗議(17日)、委員長不信任動議提出(17日)、その審議における福島みずほ氏、山本太郎氏の長時間に渡る賛成演説(フィリバスター)、首相・閣僚への問責決議案の次々の提出(18日)、内閣不信任案提出(18日)と枝野幸男氏らのフィリバスター、参院採決における山本氏の「一人牛歩戦術」と、参院本会議における法案可決成立まで、まさに、野党は「あらゆる手段を講じた」といえる。

 筆者は、安倍晋三政権が安保法制を成立させることに反対の立場である。しかしながら、国会で法律が成立することは、仕方のないことだと考えている。自民・公明の連立与党は、2012年12月の衆院選、2013年7月の参院選、2014年12月の衆院選と、国政選挙で3連勝し、衆参両院で安定多数を確保してきた。どの選挙でも、安倍首相は安全保障関連を「争点外し」しておいて(もちろん、マニフェストには明記してあったとしても)、選挙後になると「すべて信任を得た」と言った。これには、言いたいことがたくさんある。

 それでも、安保法制は現在の議会多数派が提案した法律なのだ。国会で成立しなかったらおかしな話だ。仮にこれが「廃案」となるようなら、それは「議会制民主主義」の破壊だったのではないだろうか。

反対派による「少数派の横暴」に
民主的正当性はない

 安保法制反対派は、「国民全体に法案への反対が広がっている」と主張する。強行採決を「多数派の横暴」だと批判するのだ。しかし、筆者にはむしろ、「少数派の横暴」に見えて仕方がない。

 世論調査によれば、国会周辺など各地で行われている安全保障関連法案に反対する集会に参加した経験がある人は「3.4%」だという。その「7割」が「廃案を訴える政党」の支持者だ。年代別にみると、最も高いのは60代以上の「52.9%」で、40代の「20.5%」、50代の「14.7%」と続く。若者のデモ組織が話題となっているが、実は20代の参加はわずか「2.9%」に過ぎない。

 また、集会に参加したことがない人で、「今後参加したいと思わない人」は「79.3%」だという。これらから言えることは、要するに安保法制への反対集会は「国民全体」のものではなく、「特定政党の支持層」「60年・70年安保闘争経験者」の集まりというのが実像だということだ(産経新聞・FNN合同世論調査)。

 この世論調査が、「安保法制に好意的なメディアによるものだ」という反論があるだろう。それでは、他のメディアによる、安保法制への賛否をダイレクトに尋ねた世論調査で、法案への「反対」はどれくらいの割合かを見てみる。読売新聞「50%」、日本経済新聞・テレビ東京「57%」、共同通信「58・7%」だ。安保法制に対して、特に批判的な立場とされるメディアでさえ、毎日新聞「58%」、朝日新聞「56%」なのだ(朝日新聞)。

 更に、安倍内閣の支持率を見ると、いまだに40%台を維持しているではないか(不支持率も約40%)。しかも、先月よりも6ポイント支持が上がっている(NHK)。世論調査の結果が示すものは、「1億人が反対している」(岡田克也民主党代表)という反対派の主張が、明らかに言い過ぎだということだ。どう贔屓目に見ても「国論を二分している」というのが正しい認識だろう。

 そして、「国論を二分している」問題であるならば、「国権の最高機関」である国会の議論・採決を通じて結着を付けるのが、議会制民主主義の「常道」ではないだろうか(もちろん、その国会の決定は、次の選挙で国民の審判を受けて、ひっくり返ることがあるということも含めての「常道」だ)。それを反対派が、「国会だけが民主主義じゃない」という言い方で圧力をかけ続けて、国会外から国会を制圧し、支配しようとすることの、どこに「民主的正当性」があるというのだろうか。

「声の大きな」反対派に比べて、賛成派は基本「静か」だということもある。表面的な印象だけなら「国民に反対が広がっている」が、それが本当の多数の民意なのかは、客観的にはわからない。それならば、多数の民意がどこになるのかは、ベストではないにしても、ベターなものとして、議会制民主主義のルールで決めるしかないではないか。表面的な印象やある種の空気で、ルールを破ってでも国家の重要課題の意思決定をしろというのは、恐ろしいことだ。筆者には到底容認できない。

議会制民主主義の本家本元・英国に倣えば
安倍政権の国会運営は全く問題がない

 この連載で何度も指摘してきたが、安倍政権の安保法制を巡る「強引」とされる国会運営は、「議会制民主主義の本家本元」である英国ならば全く問題とならないものだ。英国政治の特徴は「交代可能な独裁」だ。端的に言えば、英国議会の法案審議は、党首討論など激しい論戦で知られているが、法案の与野党修正はなく、日本的な見方をすれば「すべてが強行採決」なのである。

 英国では、首相や財務相など政治指導者には、日本以上に広範な権限が与えられている。指導者の決断が発表されるまで、基本的にすべて「密室」で非公開に進められる。各省庁間や政治家間の調整があっても、それは一切外部からわからない仕組みになっている。例えば、英国の予算審議は、毎年3月に財務相から予算案が発表されることから始まる。だが、それまでの予算案編成過程は「密室」で、外部からはわからない。発表後も出てこない。そして、予算案は議会で審議されるが、審議時間は日本の10分の1程度だ。

 また、日本の感覚では信じられないことだが、財務相の予算案発表時に、増税などの新政策も合わせて発表される。そして、それが議会での法律成立なしに即日施行することもあるのだ。実際、ディビッド・キャメロン政権は、2011年1月に消費増税を突如発表し、財政再建を断行した。そして、2015年5月の総選挙では、その成果が国民から評価されて大勝利したのだ。英国であれば、安倍政権のような強引な国会運営など、日常茶飯事なのだということだ。

 英国の議会制民主主義に対する基本的な考え方をまとめると、「選挙によって、ある人物なり、ある党に委ねた以上、原則としてその任期一杯は、その人物なり党の判断に任せるべき。間違っていたら、次の選挙で交代させればいい」ということだ。英国人は政治の「独裁」を認める一方で、「失政を犯した政権は、選挙で交代させることができる」ということに、強い自信を持っている。そして、実際に政権を交代させた豊富な実績を持っているのだ。

 従って、議会制民主主義・英国に倣えば、国政選挙で3連勝し、国会で多数派を形成した安倍政権が「やりたい政策」である安保法制を国会に提出し、成立させるのは当然のことである。法案に反対でも、一旦成立してしまうのはやむを得ない。

 ただし、野党には国会論戦を通じて、法案にさまざまな問題点があることを国民に対して明らかにする機会が与えられている。実際に、衆参両院とも100時間を超える審議時間が確保された。野党は、その成果を次回の国政選挙で問えばいいのだ。野党が国民の支持を得て勝利するならば、政権交代の実現を通じて、法律を撤回させることができる。それが議会制民主主義の「常道」だということだ。

リベラル陣営こそ、「英国流」の導入を
20年にわたり取り組んできたのではなかったか

 ここで強く主張しておきたいのは、「英国流・議会制民主主義」の日本政治への導入は、今回、安保法制に実力行使で反対している「リベラル陣営」の政治家の多くが取り組んできたことだということだ。

 約20年前の「政治改革」以来、2009年の民主党政権の登場まで、日本政治の大きな潮流の1つとなってきたのは、「政権交代ある民主主義」の実現だった。この中心となってきたのは、当時民主党だった政治家たちだ。例えば、菅直人元首相はかつて著書で「選挙によって、ある人物なり、ある党に委ねた以上、原則としてその任期一杯は、その人物なり党の判断に任せるべきである。間違っていたら、次の選挙で交代させればいい」(菅直人『大臣』岩波新書)と主張した。

 小沢一郎元民主党代表・幹事長(現・生活の党代表)も、自由党時代に自自公政権で「副大臣・政務官制度」を導入したし、民主党政権でも「政務三役への権限集中」「政調会廃止」「幹事長室への陳情一元化」に取り組んだ。

 これらはすべて、「英国流の意思決定システム導入」であり、政治の権限強化を目指したものだ。民主党には若手・中堅にも「英国政治マニア」が少なくなかった。民主党政権発足前には、「100人程度が各省庁に入って、政府・与党が一体となる英国型の政策立案システムを目指す」と、さまざまな議員が主張していたではないか。

 民主党政権のスローガンは「政治主導」であり、その肝は「任期中の首相の強力なリーダーシップ」だったはずだ。彼らが野党となった今、なぜ、安倍首相の強力なリーダーシップ行使を否定するのか、筆者には理解不能なのである。

安保法制の国会論戦は非常に充実
あとは国民が選挙で審判を下せばいい

 筆者は、今国会での安保法制の審議を、高く評価している。政府と野党の間で議論が深まらなかったという批判は当たっていない。

「政権担当経験」持った野党は、なにが政府にとって答えづらい、難しいポイントなのか、政府の立場を理解できるようになったようだ。その強力な野党が、法案を徹底的に潰そうとした。「存立危機事態の定義」「存立危機事態認定のタイミング」「存立危機事態における武力行使が第三国に及ぶ可能性」「後方支援における自衛隊員のリスク拡大の懸念」など、さまざまな問題点に対する野党の質問は非常に厳しかった。政府は曖昧に答えざるを得なくなり、何度も窮地に追い込まれた。

 また、国会論戦を通じて、野党の考え方が多様なことも明らかになった。民主党は、集団的自衛権は「違憲」であるとして、安保法制の「廃案」を主張した。だが、国際的な安全保障環境の変化と、それへの対応の必要性についての認識は、安倍政権とそれほど変わらないものだ。明確な違いは、「国民の命と平和な暮らしを守るのに必要なのは個別自衛権であり、集団的自衛権は必要ない」というところだと整理できる。

 最後まで与党との修正協議を試みた維新の党は、「集団的自衛権の限定的行使容認」自体には賛成である。つまり、集団的自衛権自体は「違憲」ではないと考えているということだ。維新の党が問題視したのは、「集団的自衛権行使の要件をめぐり、自国防衛の目的を明確にする」ことだ。要は「ホルムズ海峡を行使の対象から除外せよ」ということなのだが、最終的に与党から「神学論争」と切り捨てられてしまった。

 一方、「次世代の党」「日本を元気にする会」「新党改革」の3党は、自衛隊の海外派遣の際の「国会の関与」を重要視し、与党が法案の付帯決議、閣議決定でその旨を明記することで妥協し、法案採決に賛成した。この3党は安保法制を「合憲」とみなしている。

 結局、「なにがなんでも反対」というのは、社民党・共産党だけだ(もっとも、公平に見て、社民党・福島瑞穂氏や共産党・志位和夫委員長らの質問も非常に鋭く、充実した内容だったと評価できる)。安保法制の審議において、国会は機能しなかったのではない。むしろ、審議を通じて、野党はそれぞれ、安保法制の問題点を専門的に整理できたといえる。後は、国民1人1人が、今国会の審議内容をしっかり理解し、次の国政選挙で審判を下せばいいのである。

 筆者は、国会外でのデモのような「大衆闘争」を否定するつもりはない。議会制民主主義と本来矛盾するものでもないと考える。しかし、議会制民主主義における大衆闘争は「国権の最高機関」である議会の補完機能として位置づけられるべきである。大衆闘争は、政権与党の問題点を厳しく批判し、次の選挙を通じて合法的に政権交代を起こすためのものだ。

 国会の外で「戦争は嫌だ」「命を守れ」「戦争法案絶対反対」「今すぐ廃案」と単純に叫ぶだけで、そのリーダーがテレビ出演して、司会者から少し突っ込まれたら答えられず「これから勉強する」としか言えないような運動が、非常に充実した論戦を行っていた国会に対して「国会だけが民主主義じゃない」「選挙だけが民主主義じゃない」などと言うのは、いささか調子に乗りすぎではないかと強く批判したい。

 大衆闘争が、議会制民主主義の補完機能を超える時、いったい何をするだろうか。それは、歴史的に見れば、傷害、放火、器物損壊などを伴う大規模な「暴力」である。そんなことにはならないと言うかもしれないが、それでは暴力なしで何ができるのか。何を根拠に「暴力にはならない」と言い切れるのだろうか。大衆運動が暴力となり、大衆自らが選んだはずの国会を制圧し、引きずりまわすという事態になるならば、断じて許されることではない。

与党は「60年安保」を徹底的に研究
反対派が次の選挙に向けて歩む茨の道

 それでは、安保法制反対派が、次の参院選・衆院選での勝利によって安保法制の廃棄を目指すという、議会制民主主義の常道に戻るとすれば、どうだろうか。

 正直に言って、この先反対派には茨の道が待っているだろう。安倍政権は、安保法制成立後、「アベノミクス」に集中するとしている。「60年安保」を徹底的に研究しているのだろう。安保改定が成立し、岸信介政権が退陣した5ヵ月後、池田勇人政権は「寛容と忍耐」「国民所得倍増」を打ち出して、選挙に圧勝した。この前例に倣おうとしている。一方、反対派は「60年安保とは違う」というが、アベノミクスに対する国民の「消極的支持」を甘く見すぎていないだろうか。

 アベノミクスにいろいろな問題点があるのは明らかだ。だが、それが「失われた20年」の長期経済停滞に苦しむ国民に一息つかせたという事実は侮れない。国民は、長年のデフレとの戦いに疲弊し切っており、なによりもまず、そこから解放されたがっている。経営者も現場も、アベノミクスを簡単に否定しがたい心情があり、それが国政選挙での安倍自民党の3連勝につながってきた。

 端的に言えば、経済の切実さに比べて、安保法制に対して「今すぐ戦争になる」という切実感はない。しかし、野党に、アベノミクスに代わる魅力的な経済政策はない。今のまま選挙をやれば、またもや安倍政権が「まだマシ」という消極的支持を受けることになるだろう。

 そして、「60年安保」からもう1つ教訓を挙げるとすれば、安保改定以降、93年の細川政権の登場まで、33年間に渡って、ずっと社会党が選挙で敗れ続け、議席を減らし続けたことだろう。それは、日本が高度成長期となり、社会党を支持する「労働者」が減少し、「一億総中流」の社会が出現したためである。

 その後、日本経済は「失われた20年」の長期低迷に陥ったが、いまだに社会のマジョリティは「中流」である。中流の支持を獲得することが、選挙での勝利につながる状況は変わらない。2005年の郵政解散総選挙、2009年の総選挙での民主党への政権交代、2012年総選挙でのアベノミクスの登場は、すべて中流の動きによって起こったものだ。

野党は選挙で「アベノミクス支持・デモ嫌い」な
サイレントマジョリティーの支持を得られない

 それでは、選挙の勝敗を左右するマジョリティの「中流」とはどんな人たちだろうか。それを突き詰めると、野党は全国に広がったデモの扱いに、頭を悩ますことになる。前述の世論調査で、デモに参加した人が国民全体のわずか「3.4%」だったが、筆者はこれについて実感がある。かつてサラリーマンだった頃、周りの同僚は皆、市民運動が嫌いで、デモが嫌いだったことをよく覚えているからだ。

 当時、サラリーマンからすれば、市民運動やデモは、暇な人間がやることだと思われていた。多忙な人や、経営が大変な中小企業の人ほど、こういう運動が嫌いだった。昔、たくさんそういう人たちに会った。今も、それほど変わらないだろう。そして、この人たちこそが、「中流」であり、日本のサイレントマジョリティなのである。

 この人たちこそ、アベノミクスを「野党よりまだマシ」と考える人たちでもある。彼らは、市民運動側からすれば「政治意識が低い」人たちとされがちだ。だが、むしろ市民運動側よりも切実な問題意識を持っている人たちだ。食べていくため、家族を養うため、非常に現実的に社会を見ている。この人たちの票を動かさない限り、安倍政権を倒すことはできないのだ。筆者はアベノミクスを評価しない。だが、アベノミクスがサイレントマジョリティの切なる心を鷲掴みしたことは、認めざるを得ないのである。

 そして、このサイレントマジョリティは、デモが広がれば広がるほど、「俺らはそんなに暇じゃない」と、シラけてしまうのだ。デモは、彼らに不快感を与えているのである。安保法制反対派は、サイレントマジョリティの票を、どうやって取っていこうとするのだろうか。戦略はおそらくないであろう。民主党や維新の党の政治家は、選挙が近づくにつれ、事態の深刻さに気づいていくことになる。だが、その時にデモがお化けのように肥大化していて、全くコントロール不能になったら、どうするのだろう。

 結局、次の国政選挙で、共産党が議席数を増やして喜び、他の野党は壊滅することになるのを、筆者は非常に恐れるのである。この論考は、今、頭に血が上っている反対派にとって、非常に不快なものだろう。だが、筆者は「安倍政権による安保法制の実現」に反対の立場だからこそ、これからの「本当の闘い」のために、あえて言いにくいことを強く訴えておきたいのだ。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2015年09月20日 23:01

初めの一歩として評価。。。

■「派遣」の働き方、変わるかも

 派遣労働という働き方が変わるかもしれない。政府が今国会での成立を目指す労働者派遣法の改正案が、国会で審議されているからだ。

 派遣労働者の働き方は正社員とも異なる。分かりにくい派遣労働の仕組みや法改正の主な問題点などを改めて整理してみた。

そもそも派遣労働って何?

[答] 派遣労働者は、パートなどと同様の非正規労働者だが、給料をもらう雇用主と、実際に働く職場が異なる点が特徴だ。派遣労働者の雇用主は派遣会社で、給料も派遣会社からもらう。職場は、派遣会社が契約を結んだ派遣先企業。働く人は、派遣先から仕事上の指揮や命令を受ける。

 派遣労働者にとって最大の利点は、派遣会社が代理人のようなサポートをしてくれる点だ。職務の内容や勤務時間、場所などを登録すれば、派遣会社が、適した仕事を紹介し、派遣先と時給引き上げなど処遇の交渉もしてくれる。

 東京都荒川区の植田映里子さん(41)は、派遣会社「ビースタイル」から派遣された都内の企業で週3日、午前10時から午後4時まで経理などの仕事をこなす。大卒後に正社員で働いた経験もあるが、10歳と5歳の子どもを持つ今は「家族との時間の確保」が最優先。「条件交渉は個人では言い出しにくい。派遣会社を通じて、希望に沿った安心して働ける職場が見つかった」と話す。

 一方、企業側には、派遣会社を利用することで、人材を自前で探す手間を省けるなどのメリットがある。

雇用の安定につながるか?

[答] 派遣労働は、柔軟な働き方ができる反面、正社員と比べて賃金が低く、働く期間も限られている面もある。このため、厚生労働省の2012年の調査では、派遣で働く人の4割は「正社員になりたい」と考えている。

 こうした点を踏まえ、厚労省は改正案を通じて、不本意ながら派遣で働く人たちが、安定した仕事に就けるよう後押ししたい考えだ。

 その目玉の一つが、派遣会社に義務づける「雇用安定措置」だ。具体的には、派遣期間終了時、「派遣先に直接雇用してもらうよう依頼する」「新たな派遣先を紹介する」「派遣会社で無期雇用する」などの選択肢のうち、いずれかの実施を求めている。

 また、派遣労働者への計画的な教育訓練や希望者には働き方に関する相談を実施することも、派遣会社に義務づける。

 さらに、一部は届け出で開業できた仕組みを、すべて許可制に改めることで悪質な派遣会社を排除し、業界の健全化につなげる対策も盛り込んでいる。

不本意派遣は解消される?

[答] 法改正案には、懸念の声もある。厚労省が目玉とする「雇用安定措置」について、「派遣ユニオン」(東京)の関根秀一郎書記長は「雇用が安定するとは思えない」と話す。

 なぜなら、〈1〉措置の義務化は派遣期間が3年の場合で、1年から3年未満では努力義務〈2〉直接雇用に応じるか否かは派遣先次第――などのうえ、「新たに紹介する派遣先が働く人の希望に沿うとは限らない」(関根書記長)からだ。

 また、改正案では、業務内容を問わず、派遣で働ける期間は原則3年までとしている。この結果、通訳など、これまで期間の制限なく派遣で働いてきた人は、派遣会社で無期雇用されない限り、同じ職場で3年を超えて働けなくなる。

 さらに、現在、企業が派遣を受け入れられる期間は業務によっては最長3年だが、改正案では人を入れ替えれば事実上、制限がなくなる。このため、「雇用が不安定な派遣が増える」との指摘もある。

 ただ、派遣で働く人は、雇用者(役員を除く)の2・3%。中央大学の阿部正浩教授は、改正案に一定の評価をしながらも、「派遣労働者だけ雇用の安定を図ればいいという話ではないし、正社員になれば安泰、という時代でもない。パートや正社員も含めて、能力開発や処遇のあり方を議論すべき」と話している。(石原毅人)

◎労働者派遣法

 1986年に施行された。当初は通訳など13の専門的な業務に対象を限っていたが、「景気動向にあわせて人手を確保したい」という経済界などの意向を受け、99年に原則自由化した。今回の改正案は、今秋の施行となる見通しとなっている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2015年09月13日 06:01

少数派の無視や弾圧こそが民主主義の否定、、、改革は常に少数派から始まる。。。

■橋下氏、国会前デモ「ほぼ数字にならない」 影響警戒か

 安全保障関連法案に反対する市民らが東京の国会議事堂前で行ったデモについて、橋下徹大阪市長(大阪維新の会代表)は31日、自身のツイッターで「日本の有権者数は1億人。国会前のデモはそのうちの何パーセントなんだ? ほぼ数字にならないくらいだろう」とつぶやいた。デモにより、法案の審議に影響が出ることへの警戒感を示したものとみられる。

 さらに橋下氏は「こんな人数のデモで国家の意思が決定されるなら、サザンのコンサートで意思決定する方がよほど民主主義だ」と言及した。30日のデモの参加者は主催者発表で12万人。警察関係者によると、国会周辺だけで約3万3千人が集まった。

 橋下氏は「デモは否定しない。国民の政治活動として尊重されるのは当然」としつつも、「デモで国家の意思が決定されるのは絶対にダメだ。たったあれだけの人数で国家の意思が決まるなんて民主主義の否定だ」とも書き込んだ。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2015年09月13日 05:53

朝・夕食後には、普段珈琲と他くるみ・黒無花果・ダークチョコレートといっしょにいただいていますが、、、アーモンドだけ朝食前に変えてみようかしら。。。

■善玉、悪玉コレステロールを改善するには 朝食前に「アーモンド」

朝食前に10グラム(およそ9〜10粒)のアーモンドを食べ続けると、HDL(善玉)コレステロールが増加し、LDL(悪玉)コレステロールが減少すると、パキスタンのアーガー・ハーン大学の研究者らが発表した。

心臓に血液を送る冠動脈で血液の流れが悪くなり、心臓に障害が起こる「冠動脈疾患」の発症リスクは、LDLコレステロールが高い人や、HDLコレステロールが低い人で高いといわれている。

研究者らはアーモンドを食べることでHDLコレステロール値を高めることができるか検証するため、冠動脈疾患を発症したことがあり、LDLコレステロール値が100 ミリグラム/デシリットル以下、HDLコレステロール値が男性で40ミリグラム/デシリットル以下、女性で50ミリグラム/デシリットル以下の成人150人を3つのグループに分類。それぞれ毎日朝食前に10グラムのパキスタン産のアーモンドを食べる、米国産のアーモンドを食べる、アーモンドを食べない生活を12週間送ってもらい、6週目、12週目の時点でのコレステロール値を計測した。その結果、アーモンドを食べていた2グループは6週目、12週目いずれの時点でもHDLコレステロール値が12〜16%上昇し、LDLコレステロール値は減少していた。アーモンドの原産国による効果の違いはなかったという。

研究結果は米栄養学会誌「The Journal of Nutrition」オンライン版に2015年7月22日掲載された。

参考論文
Dietary Almonds Increase Serum HDL Cholesterol in Coronary Artery Disease Patients in a Randomized Controlled Trial.
DOI:10.3945/jn.114.207944 PMID:26269239

[Aging Style]

Posted by nob : 2015年09月13日 05:41

遅きに失するものの一定の評価、、、因果関係が確定してからではもはや手遅れなのだから。。。

■甲状腺検査、将来の傾向推定 県が新研究

 県は、東京電力福島第一原発事故を受けて平成23~25年度に実施した甲状腺検査の先行検査の対象者のうち、将来的に「がん」「がんの疑い」となる可能性がある人数を独自に分析し、今後の健康管理の在り方に反映させる。新たな調査研究は県から委託を受けた福島医大などの専門家による合同チームが実施する。県内のがんの増加は「予想していない」と結論付けた国連放射線影響科学委員会などの見解を検証する形となる。

 8月31日、福島市で開かれた県の県民健康調査検討委員会で示した。先行検査は原発事故当時18歳以下の約37万人が対象で約30万人が受診した。これまでに98人が「がん」、14人が「がんの疑い」と診断された。これらの積み上げたデータを基に、今後の変動の見通しなどを探り、必要な対応を検討する。

 具体的には、国立がん研究センターが甲状腺がんの全国的な患者数や傾向などをまとめた統計と県民健康調査のデータを突き合わせ、特徴や相違点などを明らかにし、将来の患者数を予測する。

 研究チームは福島医大のほか大阪大、名古屋大、放射線影響研究所の専門家で構成する。研究成果は論文として今年度中にまとめて公表するとともに、速やかに検討委員会に報告する。

 甲状腺検査をめぐっては、これまで調査結果のみが公表され、将来的な見通しなど詳細な分析はされてこなかった。県や福島医大が県民の健康を見守ることを検査の主眼に置いてきたためで、検討委では被ばくの影響の解明を求める意見が出ていた。

 さらに、保護者からも「低線量被ばくは、甲状腺がんに、どう影響するのか詳しく知りたい」などの声が相次いでいた。県は、本県調査を客観的に分析することで、子どもと保護者の疑問解消の一助につながると判断した。

 このほか、県は地域ごとの甲状腺がんの発生状況について、相関関係の研究も進める。原発事故前の各地域の発生状況をあらためて調査するとともに、甲状腺検査の結果を比較し、原発事故前後の変化も確認する。各地域の喫煙率や塩分摂取量などの生活習慣との関連性の調査も視野に入れている。

 県県民健康調査課は「先行検査では98人が、がんと確定した。しかし、この数字が将来も大きく変動する可能性はないのか精査していきたい」としている。


[福島民報]

Posted by nob : 2015年09月01日 17:32

分煙の徹底あるのみ。。。

■受動喫煙の男性は喫煙者と同程度、歯周病の危険

 他人のたばこの煙を吸う受動喫煙をしている男性は、喫煙者と同程度、歯周病になる危険が高まるとする研究結果を国立がん研究センターと東京医科歯科大のグループがまとめた。

 同グループは2005年~06年に歯科検診を受けた1164人を対象に受動喫煙と喫煙、歯周病の関連を調べた。受動喫煙は「家庭で10年以上喫煙者と同居」「職場などで1日1時間以上喫煙者とほとんど毎日接する」などとした。

 分析の結果、重度の歯周病になる危険は、受動喫煙をしていない男性に比べ、家庭で受動喫煙をしていると約3・1倍、家庭とそれ以外の場所で受動喫煙をしていると約3・6倍高かった。喫煙者が歯周病になる危険は約3・3倍でほぼ同じだった。女性における受動喫煙と歯周病との関連はみられなかった。

[読売新聞]

Posted by nob : 2015年09月01日 17:26

お互い納得し合ってのことなら何でもありだけれど、、、因果応報、相手にしたことは廻っていずれ自らに還ってくる、、、そもそもそれ以前に自らを救えるのは自分自身だけ。。。

■数年に一度、夫をチェンジする「機種変婚」が急増中!

夫もスマホのように替えてしまう!?

 新しいものはやはり使い心地がいい―今、スマートフォンを機種変更するように、幾度となく婚姻を繰り返す女性が目立っているようだ。婚姻の度に幸せを掴む“幸福のキャリアアップ”をはかる彼女たちの心理とはいかなるものか。その真相に迫ってみた。

 スマホであれ、ガラケーであれ、そもそも2年に満たない短期間で機種変更することは得なのか、それとも損なのか。複数の携帯電話ショップに尋ねると、「契約時2年ごとに機種変更したほうがお得だ」と口を揃える。

 理由は単純かつ明快だ。長期間、同じ機種の使用であれば壊れてもサポートもない。利用料金の割引率も低い。だが2年ごとの機種変更ならばその都度、最新機種の利用も可能だ。それに利用料金の割引率も高くなる可能性もある。契約時から2年後の解約であれば違約金もかからない。だから携帯電話会社(キャリア)を問わず2年ごとの機種変更がお勧めというのだ。

 大手広告代理店に勤務する北澤美樹さん(仮名・40歳)も、そんなスマホの機種変更同様、結婚と離婚を繰り返してきたひとりだ。誰かと結婚しても常により自分にベストなパートナーを探す“肉食系女子”である北澤さんは“機種変婚”の良さを次のように語る。

「より自分の魅力を引き出してくれたり、癒やしを与え続けてくれるパートナーを求めることはごく自然なことではないでしょうか。互いに人としての成長の歩幅が揃わなければ、生活を共にする上で違和感を覚えるものです。次のパートナーを求めることは自身の成長の証でもあります」

 過去、結婚生活は、長くても5年、短いものでは2年、3年と過去3度の結婚経験がある北澤さんには、高校1年の息子を筆頭に3人の子どもがいる。子どもの目からみて母親はどう映っているのか。

「何度も名字が変わったので、正直、面倒でした。でも3度目の結婚の時はテレビにもよく出ていたタレントさんが父になった。学校で自慢できたし、ちょっと誇らしかったです。今はシングルの母ですが、今度はどんな“父”を連れてきてくれるのか、楽しみでもあります」

 しかし、中1の娘、小6の息子は、まだ幼さゆえ短期間の婚姻を繰り返す母の生き方を理解できないようだ。それも無理はないだろう。

「でも、私は自分に正直に生きてきただけです。人を殺めたわけでも、モノを盗ったわけでもありません。私の幸せな姿をみせることで子どもたちからもきっと理解が得られると信じています」(北澤さん)

 機種変婚を繰り返す女性は、皆、ポジティブシンキングだ。結婚も離婚も、「より良い私」になれる好機と捉えている。離婚理由を作ったとの理由で夫への慰謝料支払いも厭わない。

 その額は婚姻のケースによって違うが、離婚問題に詳しい弁護士によると、「50万円程度が一般的。夫の側が婚姻を機会に家を買ったとか、職を変えたなど、何がしかの特段の事情があれば高額になるが、それでも2年程度の婚姻期間なら100万円程度が相当」という。

 婚姻期間が短ければ、夫に支払う慰謝料も少なくて済む。2年という婚姻期間がちょうどいい頃合いだという。なるほど、スマホの機種変更とそっくりだ。

「より幸せになれるのなら、決して高い金額ではありません。ずっと不快な気持ちでパートナーを続けることこそ時間とお金の浪費です」

 こう話すのは大井典子さん(仮名・44歳)だ。過去、4度の結婚生活では元夫はもちろんのこと、時には不倫相手の配偶者への慰謝料も支払ってきた。

 一流大学卒、大手医薬品メーカー総合職と安定した高い収入があるからこそだが、それでも度重なる慰謝料を支払ってまで婚姻を繰り返すのには理由がある。

「ずっと私を女として見てくれる人と生活を共にしたいから。ひとつ屋根の下で24時間生活していると、いつしかその関係は家族となってしまいます。過去、通い婚も経験しました。でも、婚姻という形をとる限り男と女ではいられなくなってしまう。私は妻であり、母である前にひとりの女性として生きていきたいのです」(大井さん)

 違約金を支払ってでも、機種変更をするように、相性が合い、トキメキを感じさせてくれる新たなるパートナーを求める。そこには一度きりしかない人生、悔いを残したくないとの思いが大きい。

 もっともスマホも長年用いることで、ようやくそのよさがわかることもある。その一方で、機種変更を繰り返しても「使いこなせない」ということもしばしばだ。同様に、婚姻期間が短い“機種変婚”ではパートナーの良さがわからないまま次に乗り換えてしまうとのリスクも孕む。

 そうしたリスクはさておき、今、高学歴、高収入女性に目立ってきた“機種変婚”は、これから定着するだろうか。

「機種変婚したいけれど踏み出せない気持ちの妻は少なからずいるでしょう。一人の女としてみないで『お母さん』と呼んだり、家の中でゴロゴロしていれば、2年ごとの機種変更でなくても、ある日突然、夫に嫌気をさして別の男性にチェンジしてしまうかもしれません」(結婚相談業者の「良縁コンシェルジュ町田」代表・佐野浩一氏)

 機種を変更するように新しく乗り換えていく「パートナー」は常に新鮮で、新たな発見や学びをあなたに与えてくれる。そのパートナーにももちろん欠点はあるし、いいことばかりではない。だが、空気が澱んで冷え込んだ夫婦生活を悶々と送るよりは、勇気を出して一歩踏み出し新しい環境で生活を始めてみるのもアリかもしれない。

(ライター・志村ひな子)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2015年09月01日 17:13

自らの主治医はあくまで自分自身、、、医療の活用と依存との間には天地の開きがある。。。Vol.2

■「1滴」でがん、うつ病、アルツハイマーまでわかる 血液検査は驚くべき進化を遂げていた【ドクター注目記事】

将来の疾患リスクがすべてわかる日も近い?

健康診断でおなじみの採血。今日では、血糖値や血中コレステロール値などを調べるにとどまらない。

日本や海外の研究機関では、1滴の血液からがんやアルツハイマー、うつ病、さらにこれまでのウイルス感染歴までわかるほど「進化」を遂げている。

206種類のウイルス判別で早期治療可能に

米ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学の共同研究チームは科学誌「サイエンス」2015年6月号で、1滴に満たない血液から、過去に感染したすべてのウイルスが判明する血液検査「VirScan」を開発したと発表した。ウイルスに侵入された際に免疫系が出した抗体の有無を調べる。これまで、同様の分析方法では数種類が判別できる程度だったが、VirScanでは人が感染する206種類のウイルスを判別できる。感染歴がわかると、後天性免疫不全症候群(エイズ)やC型肝炎のような感染から発症までの潜伏期間が長い疾患の早期発見や、各ウイルスに対応する抗体の有無で今後の感染や発症のリスクがわかり、早期治療も可能になる。

血液検査の技術や精度向上によってわかるのは、ほかにもある。がんもそのひとつだ。 一般的に、大腸がんなら便潜血検査、胃がんなら内視鏡や胃X線検査、乳がんならマンモグラフィーと、がんの部位によって必要な検査は異なる。しかしここ数年、血液1滴から主要ながんを判定できる血液検査が、千葉大学や神戸大学、昭和大学、国立がんセンターから次々と発表、実用化されており、全国の医療機関で受診できるようになっている。アミノ酸の濃度やがん細胞が出す特定の物質の有無など、分析方法は異なるものの、どれも3〜7日と早い期間で判定できるのが特長だ。がんの有無だけでなく、発症リスクや従来の検査では見落としていたかなり早期のがんも発見できる可能性がある。

血液検査に加えて従来のがん検診も受診すれば、さらに精度が上がるという。

誤診による誤った投薬や治療の防止に

10年後の脳梗塞、心筋梗塞の発症リスクが高い精度でわかる血液検査も実用化されており、疾患予防のためにも欠かせない検査になりつつある。

血液検査の可能性はさらに広がる。例えば「うつ病」のように、進行しなければ診断できないとされてきた疾患も、正確かつ早期発見できるかもしれない。

うつ病は問診による診断が基本だが、うつ状態や躁うつ病と誤診して誤った投薬や治療法を続け、いつまでも改善がみられない場合もある。より正確な診断のための検査方法として、世界中で血液検査の研究が進められている。日本では臨床研究段階ではあるが、血液中のエタノールアミンリン酸という物質の濃度から診断する検査法が一部の病院で受診できる。

現在は治療法がなく、症状がかなり進行しなければ診断できないアルツハイマーも、健康な人が3年以内に発症するリスクを、90%以上の精度で判定できる初の血液検査法が2015年3月に米国で発表された。早期から発症を予測できれば、進行を阻止、症状を改善する方法も発見できるのではないかと期待されている。[監修:山田秀和 近畿大学医学部 奈良病院皮膚科教授、近畿大学アンチエイジングセンター 副センター長]

参考論文
Viral immunology. Comprehensive serological profiling of human populations using a synthetic human virome.
DOI: 10.1126/science.aaa0698. PMID: 26045439

[Aging Style]


■がん細胞を直に集中攻撃 極小カプセル「ナノマシン」の威力

 今年6月、がん治療の現場に朗報が舞い込んだ。切らずに治療できる「ナノマシン」の開発が発表されたのだ。このナノマシン、未来の医療に大変革を起こす可能性を秘めている。

 直径わずか50 nm(1nmは100万分の1mm)の「ナノマシン」が医療に革命を起こしている。

 ナノマシンとは、抗がん剤など様々な機能を詰め込んだ高分子の極小カプセルのこと。東京大学大学院工学系研究科/医学系研究科の片岡一則教授を中心とする研究チームがナノテクノロジーを駆使して開発している。

 その最大の特徴は、体内に取り込まれると自動的にがん細胞を検出し、抗がん剤を用いて「狙い撃ち」することだ。

 臨床ではまず、静脈注射や点滴でナノマシンを人体に注入する。通常、体内に入りこんだ異物は除去されるが、ナノマシンは生体適合性が高く、除去されない仕組みになっており、血管内をスイスイと泳ぐ。

 がん細胞の周辺には、高分子物質が集まる性質(EPR効果)がある。高分子の集合体であるナノマシンはこのEPR効果を利用して、血管の隙間からがん細胞内に侵入する。

「がん細胞の周囲は血管の目が粗く透過性が高い。ナノマシンは血管の目が細かい正常な細胞には届かないが、目が粗いがん細胞には届く絶妙な大きさになっています。そしてがん細胞の核に近づき、集中的に攻撃します」(片岡教授)

 がん細胞は正常の細胞とは違い、やや酸性だ。ナノマシンはpH値の絶妙な違いを感知し、抗がん剤を放出する。

「魔法の弾丸」と呼ばれるナノマシンは、ターゲットとなる組織や細胞に薬を効果的に到達させる「ドラッグデリバリーシステム(DDS)」を高度に発展させたもの。がん細胞のみを標的とするため、健康な細胞への副作用が少ないことが最大のメリットだ。通常の抗がん剤治療や放射線治療の難点を克服できる。

 さらにナノマシンと放射線を組み合わせた治療法も開発中だ。体外から中性子線を当てると反応してがん細胞を壊す放射線を出す物質をナノマシンに載せ、がん組織に集めるのだ。そのうえで患部に中性子線を当てれば、がん細胞だけが破壊される仕組みである。片岡教授らは、マウスでそれを実証した。この成果は今年6月に公表されたばかり。

「この治療法はMRIでナノマシンががん細胞に集まっていることを確認しながら中性子線を照射して、ピンポイントの放射線治療ができるのでより精度が高い。通常、がんの開腹手術は1か月近くの入院期間で費用もかさみますが、ナノマシンを利用した“切らない手術”が普及すれば、患者の負担を心身とも大幅に軽減できる。将来的にはがんの日帰り手術も期待できます」(片岡教授)

 すでに現在、ナノマシンを利用した5つの抗がん剤臨床試験が進んでおり、乳がん用のナノマシンは今年中にも厚労省に承認申請される予定だ。長寿命にとって大きな壁となるがんを克服する日は一歩一歩近付いている。今後はアルツハイマー病や再生医療への展開も考案中という。

[NEWSポストセブン/SAPIO]

Posted by nob : 2015年08月23日 13:04

何歳からでも、どんな健康状態からでも、まずは始めて、そして続けていくことのすべてが、やがて自らに還ってくる。。。

■暑さに負けずトレーニングをしたほうがいい理由

汗だくでぐったりな状態が好きな人なんていません。太陽にじりじりと焼かれるような日は、エアコンの効いたジムでワークアウトしたくなるのも当然です。けれども、暑さを耐え抜けば、トレーニングが楽になるだけでなく、気温が下がった時の持久力もアップします。

暑い中でのトレーニングは危険をともないます。気温が高い時に走る場合の常識的な注意事項はおわかりですよね。なかでももっとも大事なのは、十分な水分補給です(飲みすぎるくらいでも良いのです)。また、吐き気やめまい、だるさなどの熱中症の症状を感じ始めたら、すぐにトレーニングをやめて助けを求めることです。暑い環境でも走れる体力をつけるのは素晴らしいとはいえ、ムリは禁物です。

また、我慢できないほど気温が高い時は外に出ないでください。また、都会に住んでいる人は光化学スモッグやオゾン濃度に注意しましょう(気温が上がると悪化します)。

暑い日の運動がつらいのはなぜか

ランニングも暑さも両方身体に堪えるものです。さらに、暑い日のランニングはなおさら辛いですよね。でも問題はそれだけではありません。暑い日の運動は、必要以上にきつく感じられるのです。

暑い日に頑張ると、脳は通常とは異なる受け取り方をするので、オーバーヒートする前でもだるさを感じます。学術誌『European Journal of Physiology』で発表されたある研究によれば、被験者のサイクリストたちは摂氏35度の研究室でトレーニングをした時のほうが、摂氏15度で同じトレーニングをした時よりスピードが落ちました。これに関しては納得できます。でも、不思議なのは、オーバーヒートしたためにスピードが落ちたわけではなく、始めから動きが鈍かった点です。脳が暑さを感知し、エネルギーを節約しようとしたのです。この作用により、身体の動きをあえて鈍らせたわけです。

トレーニングを続けると、身体は熱を帯びてきます。別の研究にて、被験者たちに疲れ果てるまで自転車を漕いでもらいました。すると、スタート時の気温に関係なく、被験者たちが完全に体力を消耗したのは、深部体温が摂氏40度に達した時でした。学術誌『Journal of Applied Physiology』に掲載されたこの研究で、深部体温が40度に達するまでにもっとも時間がかかったのは、水分に反応するクーリングウェアを着ていたアスリートでした。運動する時に、キンキンに冷えた飲み物を飲み、頭から水をかぶると、これと同じ効果が得られます。体温を低く保てば保つほど、つらいトレーニングを長く続けられるのです。

とはいえ、ただ身体を冷やせば良いというわけではありません。コップ1杯の冷たい水を頭やお腹にかけたところで、涼しいのはほんの一瞬ですし、クーリングウェアは、生理学の研究室から一歩外に出れば実用的とは言えません。では、実際の状況で何が起きるのかを見ていきましょう。

身体は、汗をかくことで体温を下げようとします。皮膚の表面から汗が蒸発する際に、熱も一緒に奪っていくからです。しかし、蒸し暑い日は空気中がすでに水蒸気でいっぱいなので、汗はなかなか蒸発しません。ですから、「暑さ」といっても、実際は「暑さという感覚」であって、熱と湿気が結びついた状態を指しています。下の暑さ指数チャートを見るとその関係がわかります。

高温多湿の環境下では、走るスピードが落ちます。こちらのようなチャートを見れば、どのくらいスピードが落ちるのかを正確に予測することも可能ですが、実際は、暑さに対する慣れと、身体のサイズで変わってきます。

落ちるスピードは、どれだけ鍛えているかではなく、身体のサイズによって変わるのです。体格の良い人は筋肉や脂肪、またはその両方が多くなります。筋肉は熱を生み出し、脂肪は断熱材の役割を果たします。一方、身体の小さい人は熱の発生量は少なく、熱を発散させる皮膚面は増えます。古くから知られている、体表面積と熱発散の関係を示すアレンの規則のことですね。暑い日のレースでは、小柄なランナーのほうが速く走れます。

鍛えたほうが暑さに強くなると考える人もいますが、その反対もまた然り。鍛えれば鍛えるほど、激しい運動が得意になり、身体が発する熱も増えていくからです。

体型を変えずに暑さに耐えて運動できるようになるにはどうしたら良いでしょうか。その答えは簡単。暑い中でトレーニングを積めばいいのです。

暑さに慣れる方法

暑い時にトレーニングを積めば、暑さに負けず走れるようになり、ひいてはもっと速く走れるようになります。

仮に、自分が今年の夏中、すべてのトレーニングを屋外でこなすと想定します。一方、自分の双子の片割れは、エアコンの効いたジムでまったく同じ内容のトレーニングをします。そして、真夏の真っ盛りに5 マラソンに出場した場合、どちらが勝つと思いますか? 勝つのは、涼しい室内でトレーニングした双子の片割れではなく、自分です。

万が一、マラソン当日、季節外れの涼しさだったとしても、暑さの中でヒート・トレーニングを積んでいますから、勝つのは自分です。ヒート・トレーニングには、血管の血流量を増やすという魔法の効果があります(身体を冷やすためには皮膚の血流を促したほうがいいのですが、筋肉にエネルギーを運ぶための血流も十分にあるわけです)。その効果は言わば、合法的な血液ドーピングといった感じです。

とはいえ、良いことばかりではありません。暑さに慣れるには努力を要します。夏中ずっとエアコンの効いた室内にいて、たまに思い切って外に出て運動するだけでは不十分です。ウェブサイト「European Journal of Applied Physiology」に掲載されたある研究によれば、暑さの中での運動に取り組まなかった人は、暑さに対する耐性が春と秋で変化しないことがわかっています。ヒート・トレーニングで効果を得たいなら、そのための努力が必要です。

アメリカ陸軍が開発した、「暑さに順応するトレーニング計画案」は、暑さに慣れたい人にとっての良い手引きです。この計画案によると、毎日最低でも2時間は外で活動し、その一環として、心血管運動(ランニングやサイクリングなど、心拍数が上がるエクササイズなら何でも)を行わなければなりません。

2週間ほど経てば、暑さに慣れてくるでしょう。ただし、トレーニングの効果は始めてから数日で実感できるかもしれません。

始めからトレーニングをすべてこなせるわけではありません。トレーニング初期の脳は、まだ暑さを察知し、身体が疲労しているからスピードを緩めようと、指令を出してきます。労働者向けセーフティーガイドラインで、トレーニングが現実的であるかどうかチェックしてください。労働安全衛生管理局(OSHA)は、ヒート・トレーニング初日は通常の作業負荷の20%のみに抑え、1週間かけて徐々に100%に持っていくよう推奨しています。

また、暑さへの耐性をキープするためには、引き続き暑い環境下でトレーニングを積まなければなりません。数日なら休んでも構いませんが、1週間サボったら、暑さに耐える驚異的なスーパーパワーが失われ始めます。陸軍の推算では、3週間サボるとスーパーパワーの75%が失われてしまうそうです。

涼しい季節でもヒート・トレーニングを続けたいなら、長そでとタイツを着用しましょう。これは、2007年世界陸上競技選手権大会の開催地である蒸し暑い大阪でのレースに備えて、一流ランナーのKara Goucherが取り入れた方法です(1万m走では、アメリカ人初の銅メダルを獲得しました)。Goucherはさらに、レース前の数週間を大阪で過ごしています。熱心なランナーで、有給休暇が余っている方は、ぜひこの方法を参考にしてみてください。

また、以前、米ライフハッカーの記事「身体を涼しく保つ方法」を紹介していますが、それと正反対のやりかたを試してみてもいいでしょう。1日でもっとも暑い時間帯に、日の当たるアスファルトの道路を走ってみてはどうですか? いずれにせよ、ムリをせずに、新たに獲得したスーパーパワーを楽しんでください。

Beth Skwarecki(原文/訳:遠藤康子/ガリレオ)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2015年08月23日 12:40

自らの主治医はあくまで自分自身、、、医療の活用と依存との間には天地の開きがある。。。

■がん検診を受けると早死にする?放射線検査と「過剰な医療」が寿命を縮める

「胃がん検診を受けたら、偶然、早期のがんが見つかって命拾いした」などと言っている人が、身近に結構いたりしませんか? 乳がんの撲滅をうたったピンクリボン運動をご存じと思いますが、その宣伝塔を務めるタレントも同じようなことを言っていますね。「だから、乳がん検診を受けましょう」って。

 今から30年ほど前のことです。米国ミネソタ州にある有名な総合病院「メイヨー・クリニック」が中心になって行った、大規模な追跡調査のデータが世界に衝撃を与えました。この調査は、肺がん検診の効果を確かめるため、タバコを吸っている9211人の男性ボランティアを対象に行われたものでした。

 調査では、まずボランティアたちが公平に2つのグループに分けられました。年齢や性別、タバコを吸っている本数などが両グループで揃えられ、人数も同じになるよう調整されたのです。次に、一方のグループに年4回の胸部レントゲン検査を受けてもらうように約束をしました。このグループを「検診群」と呼ぶことにします。もうひとつのグループには、地域で行われている年1回の一般的な健康診断だけを受けるように依頼しました。こちらは「対照群」としましょう。

 6年後、「肺がんで死亡した人数」を調べたところ、検診群で122人、対照群で115人となっていることがわかりました。一生懸命に肺がん検診を受け続けた人たちのほうが死亡率は高かった、という驚きの結果だったのです。

●過剰な診断

 このようなデータを見せられた時、考えるべきことがいくつかあります。

 ひとつは、偶然そうなっただけかもしれないということです。もうひとつは、データにねつ造や隠ぺいがあったかもしれないということです。昨年のSTAP細胞論文問題では、論文に掲載された写真に不自然な点があったことから一連の不祥事が暴露されましたが、数値データが中心の追跡調査の論文では、ねつ造などを見抜くのは至難の業です。

 幸い、ほとんど時を同じくして、同じ目的の調査が英国、米国、それに旧チェコスロバキアの3カ所で独自に行われていて、結果もまったく同じだったのです。「肺がん検診を受けると、死ぬリスクが高まる」のは、間違いのない事実と考えてよさそうです。

 理由もほぼ明らかにされていて、検査で使われるレントゲン線が放射線の一種であるため、発がんリスクを高めてしまうからです。

 もうひとつあります。ひとたび「がん」と診断されてしまうと、精密検査、手術、抗がん剤治療、放射線治療など、ありとあらゆる医療が施されますが、中には放置しても構わない腫瘍が相当数あったと思われます。だとすれば、過剰な医療が命を縮めてしまったのではないでしょうか。欧米の専門家は、これを「overdiagnosis(過剰な診断)」と呼び、深刻な事態だとしています。しかし、日本ではまったく話題にされず、この言葉の訳語すらありません。

●「肺がん検診を毎年受けると、死亡率が半分に」は正しいのか?

 その日本では、40歳以上のすべての人に毎年、肺がん検診を受けるよう勧奨が行われています。厚生労働省のホームページには、次のように書かれています。

「きちんとした科学的データをもとに検討が行われ、その結果を踏まえて市町村で実施されているものです」

 科学的データとは、厚労省研究班という名のもとに宮城、群馬、新潟、岡山の4県で一斉に行われた、ある調査の結果を指しているようなので、その概要をまとめておきましょう。

 4つの地域では、コンピューターを使えば「肺がんで死亡した人」を簡単に抽出することができ、かつ過去3年間に肺がん検診を受けていたかどうかがわかるようになっていました。そこで、不幸にして肺がんで亡くなった人たち(1035人)が、どれくらい検診を受けていたのかが調べられたのです。ただし比べる相手がいないと評価ができませんから、「現在のところまったく健康」という6713人を同じコンピューターで選び出し、同じ要領で検診歴をカウントしました(対照群)。

 その結果、肺がんで死亡した人たちは、前年に検診を受けていた割合が、対照群に比べ半分くらいだったことがわかったというのです(2年前と3年前の検診歴には差がなかった)。当時、この話は全国ニュースとなり、新聞各紙の1面に「肺がん検診を毎年受けると死亡率が半分に!」という見出しが躍っていました。

 さて、メイヨー・クリニック調査との違いがどこにあるか、考えてみてください。

 その答えは、本連載のタイトル『歪められた現代医療のエビデンス』にも通ずるものですが、簡単ではないため、回を重ねながら明らかにしていきたいと思っています。

(文=岡田正彦/新潟大学名誉教授)

[Business Journal]

Posted by nob : 2015年08月23日 12:23

過ちは悔い改め謝罪(補償を含めて)してこそ、、、新たな未来への一歩が踏み出せる。。。

■ドイツと日本「過去との向き合い方」その違いは

「過去」との向き合い方で日本と比較されることが多いドイツ。歴史に対するその厳しい姿勢は、どこから来るのか。

 7月上旬、日本記者クラブの取材団に参加してドイツを訪れた。ベルリンの街を歩くと、「過去」を突きつけるモノや施設の多さに圧倒される。

 中心部のベルリン上級地方裁判所。玄関に近い路面に10センチ四方ほどのネームプレートが九つ埋め込まれている。生年月日、そして死亡した強制収容所の名前。刻まれているのは、ナチスに迫害され、殺された人たちの情報だ。

 真鍮(しんちゅう)製のプレートは「つまずきの石」と呼ばれる。この場所から9人のユダヤ人裁判官らが連れ去られたことを示す。最初の石ができたのは 1996年。いまでは欧州の19カ国で5万3千個に。6月9日には連邦議会の全会派が出席し、敷設の式典が開かれた。主宰団体のクリスティーネ・キューンル=ザーガーさん(69)は言う。

「犠牲者を知る人たちが高齢化でどんどん亡くなっている。今やらなければという使命感です」

 市内の学校、ハンナ・アーレント・ギムナジウム。ハイディ・ゾウ教諭(60)は、16〜17歳の生徒を対象に、犠牲者や加害者たちの生き様を調べさせる授業を30年前から続けている。成果は「石」に刻まれていく。 いま多くの州の学習指導要領で歴史教育が義務づけられ、学生たちはナチを記録した博物館や強制収容所などを訪れる。

「私たちの世代こそが、ドイツの社会を大きく変えてきたのです」(ハイディさん)

 もっとも、国をあげての「過去の克服」の背景には、実利を求める政治家の判断もあった。

 戦後初の西独首相アデナウアーは51年、連邦議会で「ドイツ民族の名において、筆舌に尽くしがたい犯罪がなされた」と演説し、多くのユダヤ人が逃れていったイスラエルへの賠償を決めた。ドイツ国際政治安全保障研究所のムリエル・アッセブルクさんは、こう解説する。

「ドイツ製品を世界で再び受け入れてもらうには、後悔や償いを示し、特に米国のユダヤ人社会に認められる必要があった」
 
 85年、コール首相が武装親衛隊の眠る墓地を訪れてユダヤ社会などから批判を浴びるや、3日後にはワイツゼッカー大統領が歴史的な演説を行い、沈静化させた。東欧諸国や強制労働の被害者への補償を次々と打ち出し、周辺国に懸念が強かった東西ドイツの統一も成し遂げた。

 何がドイツを過去に向かわせるのか。答えはひとつではないが、確かなのは、隣国と深刻な摩擦を起こすことなく、この国が再び欧州の中核を担い始めているという事実だ。

[AERA]

Posted by nob : 2015年08月22日 15:52

112万7000柱。。。

■遺骨113万柱、今も異国に=戦後70年手つかずの地も

 海外で戦没した日本人の遺骨のうち、半数近い約113万柱が今も異国の地で眠る。中国や北朝鮮など一部地域では収集に着手する見通しが立たず、遺族が望む「全員帰還」への道のりは遠い。

 厚生労働省によると、海外戦没者は軍人と民間人の計約240万人。これまでに収容した遺骨は、復員兵らが持ち帰った分を含め約127万3000柱にとどまり、約112万7000柱は帰還を果たせていない。

 未帰還のうち約30万柱は軍艦とともに海に沈むなどして収容は事実上不可能。約23万柱は「相手国の事情」で難しく、収集可能性があるのは約60万柱とされる。

 「相手国の事情」はさまざまで、北朝鮮は国交がない上、日本政府は拉致問題の解決を優先する姿勢を崩していない。中国は対日感情から収集を認めてもらえないという。宗教上の理由で埋葬地を掘り返せない国もあり、厚労省幹部は「手付かずの状態が続いている」と話す。

 一方、自民党の特命委員会は昨年、遺骨収集を「国の責務」とし、今後10年間を「集中実施期間」と規定するなど収集を推進するための法案をまとめた。収集作業を担う法人の新設も盛り込み、議員立法での法案提出を目指すが、安保法制をめぐる与野党対立で、今国会の成立に暗雲が漂う。

[時事通信]

Posted by nob : 2015年08月15日 20:28

言葉ではなく行動に真実は表われる。。。

■村山元首相、安倍談話を痛烈批判「さっぱりわからん」

平塚学、稲垣千駿

 「談話は出す必要がなかった」。14日、安倍晋三首相が発表した戦後70年談話について、記者会見した村山富市元首相(91)から批判の言葉が次々と発せられた。「何を言いたかったのか」「中身について評価するところはない」。20年前の首相当時、戦後50年に際して談話を発表した村山氏。「各国から評価された」という自負がある村山氏にとっては、許容できないものに映ったようだ。

* 安倍談話「おわび」「侵略」言及 目立つ引用・間接表現
* 村山元首相、安倍談話を批判 「引き継がれた印象ない」
* 安倍首相の戦後70年談話全文

 安倍氏が首相官邸で談話を発表したのは同日午後6時。村山氏はその2時間後の午後8時から、大分市中心街にある「全労済ソレイユ」ビルの会議室で記者会見した。会場には、中国のテレビ局を含む県内外の記者が詰めかけた。

 会見で村山氏はこう言った。「全体を通して見ると、焦点がぼけて言葉を薄めて述べている」

 「植民地支配」や「侵略」への「痛切な反省」という村山談話の理念について、「言葉は使っているが抽象化して不明確になっている」。批判は続いた。「過去の歴史に対する反省を素直に認めて端的に表現すべきだった」「村山談話を否定も踏襲もしていない。さっぱりわからん」「最初から『継承する』と言えば出す必要もなかった」

 自身が出した戦後50年の談話について「節目に清算して、けじめをつける必要があると思った。内閣に課せられた歴史的な課題だった」と振り返る村山氏。かねて、安倍首相が出そうとしている戦後70年談話について「なぜ、いま出すのか」と批判してきた。今年に入ってから、国内だけでなく、海外メディアからも取材依頼が殺到。取材対応や講演のため、東京に頻繁に足を運んできた。

 安倍政権が進める安全保障関連法案や、集団的自衛権の行使容認の憲法解釈変更についても、村山氏は護憲の立場から反対する。国会周辺の集会にも顔を出し、現在も精力的に活動を続けている。この日の記者会見では、こんな言葉も口にした。

 「(安倍談話は)美辞麗句を並べているが、安保法案との関係で、また懸念を深めると思う」「未来志向といったって、『積極的平和主義』とひとこと言っただけ。憲法を変えて戦争のできる国にしようと言ってるんだから」(平塚学、稲垣千駿)

     ◇

 〈村山談話〉 自社さ連立政権時代の1995年、当時の村山富市首相が戦後50年を機に閣議決定を経て日本政府の公式見解として出した首相談話。歴史認識については「国策の誤り」と「植民地支配と侵略」を認め、「痛切な反省」と「心からのおわび」を表明した。談話の内容は戦後60年の小泉談話も踏襲し、歴代政権で政府の基本路線になってきた。

[朝日新聞]


■中国「直接のおわび回避」、韓国「誠意がない」

 【北京=五十嵐文、ソウル=宮崎健雄】中国外務省は14日、同省の張業遂(ジャンイエスイ)次官が木寺昌人中国大使に対し、安倍首相の談話に関して中国の「厳正な立場」を表明したとウェブサイトで発表した。

 同省の華春瑩(フアチュンイン)副報道局長は「日本は当然、被害国の国民に誠実におわびすべきだ」と主張、「実際の行動でアジアの隣国と国際社会の信頼を得るよう促す」と述べた。

 中国国営新華社通信は14日、安倍首相の談話は「直接のおわびを回避」と報じ、「首相は日本が今後おわびを続ける必要はないと表明した」と解説した。中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報(電子版)も社説で「中日関係をさらに悪化させる導火線にはならないが、大きく改善させる動力にもならない」と論じた。

 習近平(シージンピン)指導部は、安倍首相が村山首相談話などに盛り込まれた「おわび」「反省」などを盛り込むよう求めていた。習指導部は、天津市の大爆発や中国経済の後退で社会不安が高まることを警戒しており、政権批判につながりかねない反日世論の広がりを避ける狙いもあった。

 「おわび」などが明記されたことで、習政権は日本との経済協力や民間交流は引き続き推進しながら、首相の歴史観にはなお不信が残るとして歴史をめぐる対日圧力は緩めない可能性が高い。

 一方、韓国の主要紙電子版やテレビは、安倍首相談話について、「誠意がない、過去形の謝罪」(公共放送KBSテレビ)などと一斉に批判した。聯合ニュースは、安倍首相が「我が国は繰り返し、痛切な反省と心からのおわびの気持ちを表明してきた」と発言したことについて、「自分の声で謝罪する代わりに、『過去形』で謝罪に言及するにとどまった」と指摘。その上で、「村山、小泉談話よりも大幅に後退した」と不満を示し、「歴史認識をめぐる日韓間の葛藤は相当の間続く見通しだ」と報じた。

[読売新聞]


■首相70年談話:四方気配りの末に=政治部長・末次省三

 14日に閣議決定した安倍晋三首相談話から、外交的配慮はうかがえる。しかし、多方面への気配りからか、焦点がぼけた印象は否めず、また、いろんな読み方ができる余地を残した部分があるなど、20年前の村山富市首相談話と比べて訴求力は今ひとつのものとならざるを得なかった。

 節目の終戦記念日を迎えるにあたり、日本の首相が談話を発する。基本的に歓迎すべきことだろう。

 「植民地支配」と「侵略」を明確に認め、「反省」と「おわび」を盛り込んだ村山談話。異論があることを承知で言えば、「日本の外交資産」と言ってもいい存在となった。毎年の靖国神社参拝で物議を醸した小泉純一郎元首相も10年後、ほぼ踏襲する談話を出すことになる。

 ところが、安倍首相は当初、「全体として引き継ぐ」としながらも、一方で「同じ言葉を入れるなら談話を出す必要はない」と繰り返した。さらに「今まで使った言葉を使わなかった、あるいは新しい言葉が入ったというこまごまとした議論にならないよう、70年談話は70年談話として新たに出したい」という踏み込んだ発言もあった。

 村山談話の上書き−−。安倍首相にその思いが強かったのは間違いない。

 しかし、物事は出発点とは違う方向に進んでいく。中国などの近隣諸国、欧米をはじめとする国際社会、さらに「丁寧な議論」を目指して招集した私的諮問機関のメンバーら。一方で、首相のもともとの支持基盤である保守系の政治家、評論家など……。多方面に気を配る必要は日に日に増していった。

 その結果、いろんな要素を盛り込まなければならなくなるのは必然で、村山談話、小泉談話の3倍程度の長さになる。「がんじがらめ」になったと言っては言い過ぎだろうが、強く訴える内容にすることの優先順位は下がっていったとみられ、メッセージ性は薄れることになった。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2015年08月15日 05:45

自らの過ちを悔い改め謝罪するのは至極当然のこと、、、中傷批判を怖れず信念を通す鳩山氏に賛同支持します。。。

■鳩山氏、ひざまずき合掌=植民地時代の刑務所跡で―韓国

 【ソウル時事】国際会議出席のため韓国を訪問中の鳩山由紀夫元首相は12日、日本の植民地時代に独立運動家が投獄されたソウルの西大門刑務所の跡地にある歴史館を訪れた。聯合ニュースによると、鳩山氏は独立運動家らを追悼するモニュメントの前で靴を脱いで献花した後、ひざまずいて合掌し、頭を下げた。

 鳩山氏は記者会見で「日本が韓国を植民統治していた時代に、独立運動家ら多くが収容され、拷問を受け、命まで失った事実を思い、心から申し訳なく、おわびしたい」と述べた。

 一方、安倍晋三首相が14日発表する戦後70年談話については「韓国への植民統治、中国への侵略などが歴史的事実として入らねばならず、当然、反省と謝罪の気持ちも入らねばならない」と語った。

 歴史館には、当時の刑務所で行われた拷問の様子や独立運動家に関する資料が展示されている。 

[時事通信]


■鳩山元首相、「地に平伏」して謝罪・・・韓国・ソウルの刑務所跡地で=中国メディア

 鳩山由紀夫元首相は12日、韓国のソウル市内にある西大門刑務所歴史館を訪問し、館内を見学した後に屋外にある独立活動家らを記念するモニュメントに献花し、靴を脱ぎ正座したうえで、手を合わせ、平伏した。同ニュースは中国・人民日報系のニュースサイト「人民網」も速報で伝えた。

 西大門刑務所歴史館は、日本統治時代の1908年に、朝鮮初の近代的刑務所として建造された西大門刑務所の跡地。同刑務所には、日本当局に反抗したり独立運動を行った政治犯に対する拷問が行われたとして、拷問の様子などが多く展示されている。韓国内でも、「日本に対する憎悪と恐怖を育てる場所」との批判が出たことがある。

 記念モニュメントの周辺はレンガ敷きだが、鳩山元首相の訪問時には黒い布が用意されていた。鳩山首相は献花をし、所歴史館を訪問し、館内を見学した後に屋外にある独立活動家らを記念するモニュメントに献花し、靴を脱ぎ正座した上で、手を合わせ、平伏した。いわゆる“土下座” しての謝罪をしたと理解できる。

 鳩山首相は西大門刑務所歴史館訪問を「ひとりの日本人、人間として」だけでなく、「元日本の総理としてここに来ました」と説明したという。

人民網は「日本の鳩山由紀夫元首相が地面にぬかずいて抗日義士を悼んだ」との見出しで伝えた。本文は短く「ひざまずいて祈った」と伝えた。跪いたり合掌した写真は掲載したが、「平伏」して頭を深々と下げた写真は、速報では伝えなかった。(編集担当:如月隼人)

[サーチナ]

Posted by nob : 2015年08月13日 10:23

動かし続けることが生きること、、、停滞は麻痺へ、そして停止は死へ。。。

■若者に増える「デジタル認知症」の危険性

最近、コメディアンの萩本欽一さんが73歳にして大学に合格したというニュースが、世間をあっと驚かせました。
現在は50歳以上年下の同級生たちに囲まれ、充実した日々を過ごしているといいます。

年をとっても遅すぎることはないということを自ら証明し、多くの人に元気と勇気を与えた萩本さんですが、もともとは「認知症を予防するため」に勉強を始めたといいいます。

実際に、勉強をすることは認知症の予防にどんな効果をもたらすのでしょうか。また頭を使わないことで若者にも起こる「デジタル認知症」の危険性とは。

◆固いアタマもやわらかくなる

はじめは、勉強しても何も頭に入らなかったという萩本さん。
「脳が4か月くらい抵抗しました。『今さら覚えない』って。でもね、しつこくやってたら、脳が『わかった。お前がそうするなら付き合うよ』と答えてくれたような気がしました」
人間の脳は、幼い頃からの急速な発育・発達をへて、成人までにひとたび完成しますが、それ以降も、外からの刺激や環境によって、さらなる変化や成長をすることができることが分かっています。

脳には「可塑性」と呼ばれる性質があり、一度固くなったアタマも、やり方次第でまた子どものようにやわらかくなるのです。

また、年を取ると脳の機能は低下し、記憶力は悪くなると思われがちですが、最近の研究で「年齢を重ねても、記憶力は低下しない」ことが分かってきています。

オランダで115歳で亡くなった女性の脳を解剖したところ、脳の機能がほとんど老化していないことが判明。脳の寿命は120年くらいと考えられるようになりました。

高齢になると増える脳梗塞も、脳そのものではなく、血管が衰えることによって起こる病気です。
年を取ると物忘れをする回数が増えるように思いますが、実際には、度忘れの回数は大人も子どももさほど変わりません。
大人は忘れることを「老化」と捉えて深刻になってしまう一方、子どもは思い出せなくても特に気にしていないだけなのです。

◆97歳の大学院生も

世界には、萩本さんもびっくりの高齢大学生もいます。
オーストラリアの元歯科医、アラン・スチュワートさんは、2012年に97歳にして大学院を卒業。

「頭を常に活発にしておくのが好きなんだ」と語るスチュワートさんは91歳のときにも大学を卒業していて、世界最高齢での学士号取得者としてギネス世界記録に登録されています。

萩本さんやスチュワートさんのように頭を使うことが、認知症予防に効果的と思われる研究データもあります。
例えば、カナダの大学などの研究チームは、認知症の患者を対象にした調査で、2か国語を自在に操る「バイリンガル」は、1か国語しか話さない人より認知症の発症が遅いことを発見しました。
また、1日30分程度の「読み書き」や「計算」などの簡単な学習によって、認知症の予防や改善をはかる「学習療法」は多くの高齢者施設などで取り入れられ、一定の成果が報告されています。

◆デジタル認知症の危険性

一方で、アタマを使わないことによって発症する新たな認知症も出てきています。
それが、「デジタル認知症」。

デジタル認知症とは、「デジタル機器を長時間使用することによって発症する、認知症に似た症状」のことで、進行すると本当に認知症になってしまうリスクが指摘されています。

パソコンやスマートフォンが発達した今、何か分からないことがあってもネットで検索すればすむため、自ら本を読んで調べたり、記憶したりする必要もなくなったことが原因とされます。

同時に、ネット上で脳の処理能力を超えるほどの膨大な情報を目にすることで、記憶や思考を放棄した結果、その機能が低下することや、他者とのコミュニケーションが減ることも影響していると考えられます。

こうした状況は未発達な脳であるほど影響を受けやすく、IT社会の韓国では、脳がバランスよく成長せず情緒不安定になったり、記憶力が極端に低下する若者もあらわれているといいます。
そんなデジタル認知症になってしまうのを予防するには、 意識的にスマホやネットから離れる時間をつくること。

欽ちゃんのように記憶や読書を必要とする学習や遊びを積極的に行ったり、リアルな空間で他者と触れ合い、コミュニケーション能力を磨くことが効果的と考えられます。
74歳の大学生に負けないよう、普段から自分のアタマをあまり甘やかさないようにしたいですね。

<参考>

ロート製薬

http://fufufu.rohto.co.jp/feature/12/

KUMON

https://www.kumon-lt.co.jp/

<監修>
岡本良平(医学博士 東京医科歯科大学名誉教授)

[Mocosuku Woman]

Posted by nob : 2015年08月12日 17:26

共感応援します。。。

■SEALDsならぬ「OLDs」 巣鴨で静かに訴え

市川美亜子

 猛暑が和らいだ8日の夕暮れ時、「おばあちゃんの原宿」東京・巣鴨に、プラカードを持った人たちが集まってきた。参加者は次第に増えて100人を超えたが、木陰に座って水筒のお茶を飲んだり、「どこから来たの」とおしゃべりをしたりと、国会前の喧騒(けんそう)とはほど遠い。

 主催したのは60~70代の「OLDs(オールズ)」。大学名誉教授の高橋正明さん(70)は「どうせ世の中は変わらない」とふて寝の日々を送っていた6月、学生団体「SEALDs(シールズ)」のデモを見た。「感動なんてもんじゃない。ケツを蹴飛ばされた」

 好きでもないSNSを使って声をかけ、「若者が渋谷なら、巣鴨で」と7月半ばから土曜に駅前に立つ。団体名は、若い彼らへのオマージュ(賛辞)だ。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2015年08月12日 17:11

知らない解らないことの恐ろしさ、、、自ずと伝えられる事実は既得権者たちの都合のみ、彼らに不都合な真実には自ら模索して初めて触れられる。。。

■射能漏洩はトテツモナイ量に!
全く報道されない「トリチウム」の危険性

広瀬隆 [ノンフィクション作家]

頻発する地震、活発な火山噴火の中、新たなリスクが「東京を含む東日本地域」に差し迫っているという。
発売当日から大きな話題となり、発売5日で増刷が決定した『東京が壊滅する日――フクシマと日本の運命』のなかで、「タイムリミットはあと1年しかない!」と予言した著者が、日本の報道界には封印された「トリチウム」のおそるべき危険性を緊急警告する!

「原子力緊急事態宣言」が発令中!
現在も大量放射能放出が続いている!

 すでに事故から4年をすぎた現在、日本に住むほとんどの人は「事故と被害は終った」と勘違いしているが、「福島第一原発」の事故現場では、大量の放射能放出が続いており、東京電力が発表する放出量は変動が大きすぎて信頼できないのだ。

 現場では、現在も「原子力緊急事態宣言」が発令されたままであり、メルトダウンした燃料が地中で臨界反応を起こしている潜在的危険性は、まったく去っていない。

 福島第一原発のすぐ近くには、福島県から宮城県にまで達する70キロメートルという長大な双葉断層があって、マグニチュード8近い巨大地震を起こすおそれが高い。
 というのは、東日本大震災からちょうど一ヵ月後に、その周辺断層が動いて1メートルを超えるズレを起こしたからである。

 今後も、ここで大きな地震が発生すれば、福島第一原発に何が起こるか分らないのである。
 その現場では、毎日6000~7000人の作業者が、汚染地帯で身を削って働いている。

 ここから漏れ出している放射能汚染水は、ハンパな量ではない。

 東京電力は必死になってそれを回収しているが、この4年間で貯蔵量が75万立方メートルというトテツモナイ量に達しているのだ。

 1立方メートルとは、一辺が1メートルのサイコロの大きさだから、それを縦に積み上げると、75万メートルになる。富士山の高さは3776メートルだから、75万メートルは富士山の200倍の高さになる。
 大型飛行機が飛行するのは、1万メートルだから、75万メートルはわれわれにちょっと想像もできない量だと、分るだろう。

 この汚染水の貯蔵量は、これからも、歳月ときれいに比例しながら増えてゆくのだ。なぜなら、放射能を除去する対策がないまま、水を流しこんで、内部を冷やし続けなければならないからだ。

 しかもそのメルトダウンした燃料の放射能を洗い出した水が、地下に流れこんで、そこから外洋にどんどん流れ出している。

 海岸線の地下水は、太平洋の沖合とつながっているからである。
 しばしば報道されてきた「汚染水の大量漏洩」は、陸上で漏れ出している話だけで、地下から漏れ出している大量の汚染水については、まったく無視している。

 報道内容には、あきれるほかない。
 そこで、自称専門家のバカな学者連中は、海側の地下まで巨大な壁を築いて外洋への漏水を止めなければならない、などと言っているが、トンデモナイ話だ。

 壁を築けば、地下に水がたまって、原子力発電所ごと水の中に浮いてしまい、大きな浮力を受けて、最後には建物ごとひっくり返ってしまう。
 要するに、打つ手がないのである。

知られざるおそるべき
トリチウムの危険性とは?

 問題は、その汚染水に含まれている放射性物質の量と種類である。
 大量に漏洩している放射性セシウムと放射性ストロンチウムは、いずれも、人体に重大かつ深刻な影響を与える。

 この二つの放射性物質の危険性については、『東京が壊滅する日――フクシマと日本の運命』にくわしく述べたので、必ず読んでいただきたい。しかし、よく知られていないのが、トリチウムの危険性なので、ここで説明しておきたい。

 これが放射性セシウムと放射性ストロンチウムと共に、汚染水に大量に流れこんでいるのだ。

 トリチウムという放射性物質は、元素としては水素である。
 しかし通常の水素は原子核が陽子1個でできているが、トリチウムの原子核は、そこに中性子が2個くっついている。

 重い水素なので、「三重水素」とも呼ばれる。普通の水素とトリチウムの違いを模式的に描くと、この図のようになる。

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 この放射性物質トリチウムがなぜおそろしいかというと、化学的には水素なので、水素のように振る舞うからだ。

 つまり人間の体は、大部分が水でできている。水は、水素と酸素の化合物H2Oである。

 血液であれリンパ液であれ、細胞をつくっている中心部分の染色体であれ、その遺伝情報を伝えるデオキシリボ核酸(DNA)の分子であれ、水素なしには存在しない。

 DNAを構成する究極の原子は水素H、炭素C、酸素O、窒素N、リンPである。その水素が、放射線を出す水素になってしまえば、体内で、どれほどおそろしいことが起こるかは、誰でも想像できるだろう。

簡易式の放射線測定器では感知できない
「ベータ線」を出すトリチウム

 このトリチウムが酸素と結合すると、「トリチウム水」という放射能の水になるので、水蒸気となって東日本全域の空気中を漂っているのだ。

 それがわれわれの体内に入って、自由に移動している。
 そしてトリチウムの原子核についていた中性子が、“マイナスの電荷を持った電子”を放出して、“プラスの電荷を持った陽子”に変化し、水素がヘリウムHeになる。

 その時に出される電子が、ベータ線と呼ばれる放射線なのである。
 この放射能が半分に減るまでの期間、半減期は12.3年なので、安全な1000分の1になるのに123年かかるから、この影響はほぼ一世紀続くと思ってよい。

 フクシマ原発事故が起こってから、自分の身を守ろうとして、多くの人が日本中で放射線の測定器を持つようになった。
 危険な汚染地帯に住む人にとって、それ自体は、重要な自己防衛手段である。

 しかしほとんどの人が持っている簡易式の放射線測定器は、放射性のセシウムやヨウ素が出す「ガンマ線」しか測定できないので、ストロンチウム90やトリチウムが出す「ベータ線」を測定していないのである。

 トリチウムが放出するベータ線の電子は、エネルギーが小さいので安全だと言う自称「原子力の専門家」がいて、彼らを新聞記者が取材するので、困ったものだ。

 取材する側も、取材される側も、彼らは人体への医学的な作用機序をまったく知らないのである。

トリチウムによる催奇形性の確率は
致死性癌の確率の6倍!

 カリフォルニア州ローレンス・リヴァモア国立核研究所での研究(1991~1993年)では、トリチウムによる催奇形性(奇形を生じさせる性質)の確率は、致死性癌の確率の6倍にものぼるのだ。

 つまり、次世代に奇形を生み出す影響が非常に大きいと、重大な警告が出されている。
 フクシマ原発事故現場から大量に放出されているトリチウムは、ほとんどの人が無意識に体内に取りこんでいる危険な状態にある。

 特に人体の有機物と結合したトリチウムは、容易に代謝されずに、その分子が分解されるまで15年以上もベータ線を出し続ける。15年とは、生まれたばかりの赤ん坊が、中学を卒業するまでの長さだ。

 またトリチウムHが最終的にはヘリウムHeに変化するが、ヘリウムはいかなる原子とも結合しない。

 そのため、トリチウムHに結合していたDNA構成原子の炭素C、酸素O、窒素N、リンPなどは、トリチウムと結合していた箇所が切断されることになる。

 これによって、DNAが破断して、染色体異常が引き起こされる。

 もともと人体は、男性の「精子」と女性の「卵子」が受精して1個の細胞ができるところからはじまる。

 その時、この細胞には、男女(精子・卵子)から受け継がれた染色体が23組46個ずつ含まれている。それぞれの染色体は、二重らせん構造のDNAからできていて、その中に多数の遺伝子が含まれている。

薄めて海に放流してしまえ」
という許されざる犯罪者たちの暴言

 ところが、ソ連のチェルノブイリ原発事故で大汚染したゴメリなどの地帯では、住民の染色体を調べると、この顕微鏡写真のように、左側の正常な染色体に比べて、右側の染色体のように明らかに異常な状態になっていたのである。

 父母の体内の染色体がこのように異常になれば、当然、その両親のあいだに生まれる子どもには、大きな障害が発生することになり、大被害が発生してきたのである。

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 このトリチウムは、化学的には容易に除去することができないので、福島第一原発では、どんどんたまっている。

 そこで、原子力規制委員会の田中俊一委員長と、委員の田中知《さとる》は、福島第一原発の事故現場で大量に発生しているトリチウムを、「薄めて海に放流してしまえ」と、苦しまぎれの暴言を吐いている。

 大量の海水を持ってきて薄めれば、流していいだって?
 放流するトリチウムの量は変らないだろう!
 そんなことが分らないのか。実に、おそるべき犯罪者たちである。

なぜ、『東京が壊滅する日』を
緊急出版したのか

 このたび、『東京が壊滅する日――フクシマと日本の運命』を緊急出版した。

 現在、福島県内の子どもの甲状腺ガン発生率は平常時の70倍超。2011年3~6月の放射性セシウムの月間降下物総量は「新宿が盛岡の6倍」、甲状腺癌を起こす放射性ヨウ素の月間降下物総量は「新宿が盛岡の100倍超」(文科省2011年11月25日公表値)という驚くべき数値になっている。

 東京を含む東日本地域住民の内部被曝は極めて深刻だ。
 映画俳優ジョン・ウェインの死を招いた米ネバダ核実験(1951~57年で計97回)や、チェルノブイリ事故でも「事故後5年」から癌患者が急増。フクシマ原発事故から4年余りが経過する今、『東京が壊滅する日――フクシマと日本の運命』で描いたおそるべき史実とデータに向き合っておかねばならない。

 1951~57年に計97回行われた米ネバダの大気中核実験では、核実験場から220キロ離れたセント・ジョージで大規模な癌発生事件が続出した。220キロといえば、福島第一原発~東京駅、福島第一原発~釜石と同じ距離だ。

 核実験と原発事故は違うのでは? と思われがちだが、中身は同じ200種以上の放射性物質。福島第一原発の場合、3号機から猛毒物プルトニウムを含む放射性ガスが放出されている。これがセシウム以上にタチが悪い。

 3.11で地上に降った放射能総量は、ネバダ核実験場で大気中に放出されたそれより「2割」多いからだ。

 不気味な火山活動&地震発生の今、「残された時間」が本当にない。
 子どもたちを見殺しにしたまま、大人たちはこの事態を静観していいはずがない。

 最大の汚染となった阿武隈川の河口は宮城県にあり、大量の汚染物が流れこんできた河川の終点の1つが、東京オリンピックで「トライアスロン」を予定する東京湾。世界人口の2割を占める中国も、東京を含む10都県の全食品を輸入停止し、数々の身体異常と白血病を含む癌の大量発生が日本人の体内で進んでいる今、オリンピックは本当に開けるのか?

 同時に、日本の原発から出るプルトニウムで核兵器がつくられている現実をイラン、イラク、トルコ、イスラエル、パキスタン、印中台韓、北朝鮮の最新事情にはじめて触れた。

 51の【系図・図表と写真のリスト】をはじめとする壮大な史実とデータをぜひご覧いただきたい。

「世界中の地下人脈」「驚くべき史実と科学的データ」がおしみないタッチで迫ってくる戦後70年の不都合な真実!

 よろしければご一読いただけると幸いです。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2015年08月04日 11:53

心身に良いことづくめのウォーキング。。。

■頭脳にはウォーキングが必要だ

99u:私たち現代人の仕事を、常にクリエイティブにしてくれたり支えたりしてくれる万能薬は存在しません。しかし、それに近い効用を持つ方法があります。ウォーキングです。

神経科学者のAndrew Tate氏はCanvaのブログ記事で、長距離ウォーキングがもたらす効用について以下のように述べています。

クリエイティブになる

米国スタンフォード大学の2014年の研究において、人はじっと座っているときより、歩き回っているときの方が、はるかにクリエイティブであることが示されています。Marily Oppezzo氏とDaniel Schwartz氏によると、トレッドミルでも屋外でも、人は歩いているときの方が座っているときよりも60%もクリエイティブだそうです。

素晴らしいコミュニケーション法になる

スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグ氏は、二人とも最初のミーティングを動きながら行うことを好みます。これは、歩きながら会話することで、他の形式の会議よりもはるかに自然で気が散らないからです。血流が良くなることで、クリエイティブなアイデアや問題の解決策が浮かぶだけでなく、より上手にそういったアイデアを表現することができ、同僚とのコミュニケーションにも役立ちます。

偉人たちと同じ道を辿ることができる

ベートーベンはウォーキング愛好家で、午後の間はずっとウィーンを歩き回っていたようです。いつも紙と鉛筆を持ち歩き、ひらめいたことをすべて書き留めていました。他にも、ウォーキング愛好家で有名な人物は小説家のチャールズ・ディケンズです。ロンドンや故郷のケント州の自宅では、いつも長い散歩を好んでいました。ディケンズは1日に30マイル(約48km)も歩きます。彼の作品で最も素晴らしいキャラクターの何人かは、ウォーキングの際に思いついたものです。

さらに、進化論を唱えたチャールズ・ダーウィンは、考え事をするための散歩道として自宅にレーストラックならぬ砂利道を設けていました。彼はウォーキング開始時に石を積み、1周するごとに1個ずつ崩し、問題の困難度を石3つ分、4つ分、5つ分と言い表していたようです。Twitter の共同設立者で、現在デジタルファイナンス企業Squareを率いているジャック・ドーシー氏は、入社した新入社員を「ガンジーウォーク」に連れて行きます。これはサンフランシスコの通りからSquareオフィスまでの壮大なウォーキングで、Squareの指導原則として彼が信奉していることなのです。

つまり、将来のプロジェクトに関するものであろうと、既存の問題に対する革新的な解決策であろうと、アイデアは動き回っているときにひらめくものなのです。また、動いているとそういったアイデアを自分自身や一緒に歩いている人に、より明瞭に伝えられます。

ウォーキングには、また別の大きな効用も存在します。頭を働かせすぎて生理的にもう何も考えられない場合は、一人で歩いて頭脳をクリアにするしか方法はありません。携帯電話もヘッドフォンも、(何かを見つけて衝動的に買ってしまわないように)財布も持っていってはいけません。長距離ウォーキングは頭脳のパワーアップだけでなく、頭をフル充電させることができる健康ツールなのです。ですから、頭をすっきりさせてリセットした後は、以前よりはるかにクリエイティブになれるのです。

あなたが最後に一人でウォーキングしたのはいつですか? 目的地を考えず、その身にガジェットなど持たず、何も思いを巡らさずに。あなたが今必要としているのは、これだけのことかもしれません。

The Power of the Long Walk|99u

Allison Stadd (訳:コニャック)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2015年08月04日 11:47

健康増進維持管理は、最もクリエイティブかつバリュアブルなライフワーク。。。

■健康を長続きさせるのに最適な5つのモチベーション

健康に対するモチベーションは不意にやってきて、すっと消えてしまいます。もしも皆さんのモチベーションが目標に達するまで続かないのだとしたら、他の人たちはどうやっているのでしょう?

まず初めに、人生のあらゆることと同様に健康な体作りとは学習である、ということを理解してください。次に、自分のモチベーションが何処にあるのかをはっきりさせることで、必要なときにモチベーションを得られるようになります。ブログ・Zen HabitsのLeo Babauta氏は、新たなスキルを習得するのに最善のモチベーションとして5つの指標を挙げています。これを少しアレンジして、健康増進に当てはめてみました。こちらです。

好奇心:

皆さんの中には、純粋に、より健康で強い体を作るための方法を知りたいという気持ちがあるはずです。大切なのは、何をすれば快適で、活動しやすく、快食・快眠ができ、そしてより良く生きることができるのかを問いながらこの好奇心に付き合うことです。たとえば、新しい方法やコツを学ぶとき、それをいきなり鵜呑みにするのは避けたいと思ったり、自分のライフスタイルや好みに合うかどうか試してみるだけにしたいと思ってもよいのです。

新しいものへの探究心:

Leo氏は、これは好奇心と関係があると述べています。楽しく視野を広げることで、エクササイズや行動そのものの中に楽しみを見つけ、うんざりするようなルーチンをいきいきと活気づかせることができます。「文句はやってみてから言うもんだ!」とはこのことです。

誰かと一緒にやってみる:

仲良く競争しましょう。もっと重要なのは、仲間に対して責任感をもつことです。Leo氏はこう付け加えています。「...自分自身のために何かをすることもすばらしい目標ではありますが、誰かのためにするというのはまた、大きなモチベーションになるのです。」

健康について深く考える:

たいていの人が気にしているのは、おそらく全体的な健康を向上させることでしょう。それは良いモチベーションですが、長続きしにくいものです。より健康的になるために、なぜそうなりたいのか、繰り返し自分自身に問いかけて、本当の理由にたどりつくまで掘り下げてみましょう。たとえば、「体重を5キロ落としたい」と言う代わりに、なぜ5キロ落としたいのかと問いかけるのです。きっと、容姿を良くしたいからでしょう。それなら、なぜ容姿を良くしたいのか問いかけ、いちばん大きな「理由」にたどりつくまで質問を繰り返していきます。

難しいことにも取り組める自分であることを証明する:

難しい課題には心が折れるものです。Leo氏はこう述べています。

長年、私は学ぶことが難しくなると、諦めてしまいました。しかし、難しくなってからが、真に学べるものなのです――難しいことをやり通そうとするとき、そして、失敗してもうやめたいと思っているようなとき。私たちはやっかいな場所に身を置くことで学ぶのです。

もし、毎回諦めてしまっていたら、決してものごとを深くまで学ぶことはできないでしょう。したがって、最近の私にとって最善のモチベーションは、自分が難しい学びにも粘り強く挑戦できると自分に証明することです。今のところ、私は正しいようです。

The Best & Less-than-Best Motivations for Learning | Zen Habits

Stephanie Lee(原文/訳:コニャック)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2015年07月29日 11:27

私たち一人一人が変わらなければ、この社会は変わらない。。。Vol.5/まだこれだけの支持がある。。。(呆)

■内閣支持最低43%

 読売新聞社は24~26日、安全保障関連法案の参院での審議入りを前に全国世論調査を実施した。安倍内閣の支持率は43%で、前回調査(7月3~5日)の49%から6ポイント下落し、2012年12月の第2次安倍内閣発足以降で最低となった。不支持率は49%と前回の40%から9ポイント上昇して最高となり、初めて不支持率が支持率を上回った。

 与党が安保関連法案を、野党の多くが参加しない中で衆院本会議で採決したことを「適切ではない」とした人は61%に上っており、国会運営への批判が支持率低下につながったようだ。

 安倍首相が新国立競技場の建設計画を白紙に戻して見直すと決めたことについては、「評価する」が83%に達した。ただ、評価すると答えた人の内閣支持は、支持率が46%、不支持率が47%と拮抗(きっこう)しており、首相の決断も、支持率低下に歯止めをかけられなかったようだ。建設計画を白紙撤回するまでの政府の対応は、「適切ではなかった」が79%に達している。

 安保関連法案の今国会での成立については、「反対」が64%(前回63%)で「賛成」の26%(同25%)を上回っている。政府・与党が法案の内容を「十分に説明している」は12%(同13%)にとどまり、「そうは思わない」は82%(同80%)と依然として高かった。

 安保関連法案の審議での野党の対応を「評価する」と答えた人は23%にとどまり、「評価しない」は65%に上った。

 首相が今夏に発表する「戦後70年談話」で、これまでの首相談話にあった過去の植民地支配や侵略に対する反省やおわびについての表現を「入れるべきだ」とした人は55%で、「そうは思わない」の30%を上回った。

 政党支持率は、自民党36%(前回35%)、民主党8%(同9%)、共産党5%(同3%)、公明党3%(同4%)などだった。

[読売新聞]

Posted by nob : 2015年07月28日 18:03

健康管理キホンのキ、、、何かする前に、身体に良くないことをしないことから。。。

■ああっ…それは食べちゃダメ!栄養士が「全力で避ける」体に悪い食品4つ

あなたは毎日どのような基準を持って、食品を購入して料理を作ったり、外食したりしていますか?

「家族の大好物だからいつもコレ」「特売で安かったから今日は●●にする」という方は多いと思います。でも、食品に入っている成分や材料、製造過程まで厳密に調べている方は、少ないのではないでしょうか?

しかし、食と栄養のプロは、食品を選ぶときに別の基準を持っているようです。そこで今回は、海外の女性誌『Glamour』ウェブ版などの記事を参考に、栄養士が「体によくないから」と避ける食品をご紹介しましょう。

■1:“低カロリー”食品

ダイエットをしている人が多いためか、市場にはヨーグルトや清涼飲料水、アイスクリームなど、さまざまな“低カロリー”を謳った商品が出回っています。

しかし栄養士に言わせると、「ひと口食べただけで人工甘味料とわかる甘みで、後味もよくない」とのこと。手を加えられたカロリー控えめ食品よりも、カロリーが多少高くてもより自然に近い食品を食べたほうがいいそうです!

■2:冷凍食品

「あ~、今日はごはん作るの面倒だな……」という時便利なのが、チンするだけで食べられる冷凍食品。

しかし、「冷凍食品には塩分、糖分、脂肪分が高く、さまざまな保存料などが入っています」とは栄養士の弁。これではお腹が膨れても、食べた後にいい気分にはなれそうもありません。

やはり、食事はできたて新鮮なものに限るのです!

■3:パッケージ入りのチーズ

スーパーで購入する便利なパッケージ入りチーズ。でも、一体いつどんな材料を使って作られたのやら……!?

「加工されているからいかにも人工的な味で、保存料もいっぱいだから食べない」と栄養士は証言。多少値は張っても、チーズを作る牧場などから直接買うのはいいアイデアですね。

■4:市販のサラダドレッシング

「健康のために……」とさまざまな野菜を入れて作ったサラダ。でもそこに市販のドレッシングをドバドバ……なんてかけていませんか?

最近ではオーガニック製品も出ていますが、一般のサラダドレッシングのラベルを見ると、なんだかよくわからない材料がたくさん入っています。中には糖分・脂肪分が高いものや、不健康なオイル、人工甘味料、着色料などが入ったものも!

ドレッシングはオリーブオイルやバルサミコ酢などからも簡単に作れます。自作したほうが健康にも経済的にもいいですね!

以上、栄養士が避けている食品をご紹介しましたが、いかがでしたか?

健康と美容に大事なのは、加工された食品は避け、なるべく自然に近い食品を食べること。次回食品を購入する際は、カゴに入れる前にラベルをよく読んでみてくださいね!

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2015年07月28日 17:51

nothing to say...

■前世の記憶を持つ3歳の少年が、殺人犯を特定。「僕はあなたに殺された」

輪廻転生は起こりうるのか?毎年、夏が近づくとちょっと背筋のしびれるような話題をよく耳にするようになるものだが、どれもにわかには信じ難く、エンターテインメント化しているのは正直なところ。

しかし、インターネット上で大きな注目を集めたある少年の話を聞くと、立証できないながらどう考えても生まれ変わったとしか思えない事実が複数挙げられている。

3歳の少年が語った
「4年前に殺された記憶」

数々のミステリーを紹介するYouTube動画チャンネル「Strange Mysteries」によれば、なんと「前世の記憶」を持つ少年がいるという。しかも、数世紀前の話というのではなく、少年にとってはたった4年前の記憶だった。つまり、生まれる直前の記憶ということになる。

少年は前世で殺されたと話していた。そして、自分が殺された土地を両親へと語っており、額にある母斑はその時に受けた傷だと主張していた。

前世の名前や
住んでいた村は実在した

問題の場所は、シリアのゴラン高原。当初は誰も信じてはいなかったが、彼が該当する地域へと大人たちを誘導したことで少しずつ周囲の考えが変わっていった。

事件に立ち会ったのは、ガザ地区の医療システムを構築した人物としても知られているドクター・アイラッシュ。彼は2009年に亡くなっているが、その体験を十年来の友人であるTrutz Hardo氏が記事で書いている。

3歳の少年は自分が暮らしていた村の名前や、以前の自分の名前を知っていた。その情報を元に、直接村へと問い合わせてみたところ、4年前に失踪した男性の名前と一致した。

少年の証言により、
犯人が自白へ!

当初、少年は自分を殺した相手の名前を覚えてはいなかったが、村を訪ねて前世の自分の家を尋ねたところ記憶が徐々に蘇ってきたようだった。そこには多くの見物人がいたそうだが、ある男性を見てこう発言したそうだ。「アナタは****(名前)さん?」と。

男性はその質問にイエスと答えたそうだが、次の瞬間少年が発した言葉に顔が青ざめたという。
「以前、ぼくはあなたの家の近くに住んでいた。よく喧嘩をしていて、それであなたに斧で殺されたんだ。ぼくの体が今どこにあるのかもわかるよ」

そして、証言通りに
遺体や斧も発掘された…

彼が誘導した地点を掘り起こしてみると、そこには地面に埋められ白骨化した遺体があった。少年は額に母斑を持っているが、頭蓋骨の同じ箇所に大きな損傷があった。

遺体の近くには、農家の男性の衣服が発見され、付近では殺害に利用された斧も発見。そうして遂には、少年に加害者だと指名された男性は自身の犯行を認めたという。

前世の記憶を科学的に立証することは難しそうだが、以上に紹介されていた数々の情報の一致。偶然と呼ぶには度が過ぎていやしないだろうか。

Reference:Strange Mysteries , esolibris

[TABI LABO]

Posted by nob : 2015年07月25日 18:12

冥王星♪

■幻想的に輝く冥王星のもや…大気の存在確認

 【ワシントン=中島達雄】米航空宇宙局(NASA)は24日、無人探査機「ニューホライズンズ」が撮影した冥王星表面にある大気のもやの画像を公表した。

 もやは探査機が冥王星に最接近した翌日の15日、約200万キロ・メートルの距離から撮影された。太陽を背にした冥王星のもやが、太陽光を受け、指輪のように幻想的に輝く姿を写した。冥王星に窒素やメタンなどの大気があることは知られていたが、画像ではっきり観測できたのは初めて。

 NASAによると、もやの厚さは冥王星の表面から約130キロ・メートルで、成分はメタンが紫外線で変化してできるエチレンやアセチレンなどの炭化水素とみられる。これらの炭化水素が冥王星の表面付近で冷やされて凍り、粒子になってもやに見えるという。NASAと共同研究している米サウスウェスト研究所のアラン・スターン主任研究員は「信じられないほど美しい画像」と話している。

[YOMIURI ONLINE]


■冥王星に“氷河”か NASAが画像公開

NASA=アメリカ航空宇宙局は、無人探査機が撮影した冥王星の画像を新たに公開し、窒素でできた氷の固まりが地球の氷河のように動いている様子を初めて確認できたとしていて、次々と明かされる冥王星の姿に注目が集まっています。
NASAの無人探査機「ニューホライズンズ」は、今月14日に史上初めて冥王星に1万2000キロの距離まで近づき、観測したさまざまなデータを地球に向けて、少しずつ送っています。

NASAは24日、新たに届いた複数の画像を公開しました。このうち、冥王星の南側にあるハートの形をした地形では、窒素でできた氷の固まりが地球の氷河のように動いている様子を初めて確認できたとしています。画像では、薄い氷の層が山を回り込んで流れているように見えるほか、別の画像ではクレーターの中に氷が流れ込んで、凍った湖のように見えます。

NASAの研究者は「氷の層は今も動いている可能性がある」としたうえで、「冥王星の内部に、液体の形で水が存在する可能性を示唆する成果だ」と指摘しています。

さらに、探査機が冥王星を通り過ぎたあとに撮影した画像では、太陽の光を受けて冥王星の縁がかすみ、冥王星の大気をはっきりと捉えています。
探査機からこれまでに届いたデータは全体の5%程度だということで、今後の新たな発見への期待が高まっています。

[NHK NEWS WEB]

Posted by nob : 2015年07月25日 17:59

子どもを望まない独身の若者ではなく、、、結婚し子どもを持てるだけの経済的未来を描けない若者。。。

■「子どもいらない」独身の若者、増える傾向 厚労省調査

 子どもを望まない独身の若者が10年間で増えている。厚生労働省が若者を対象に実施した調査で、2013年は希望する子どもの数を「0人」と答えた人が独身男性の15・8%、独身女性の11・6%。03年調査では独身男性が8・6%、独身女性が7・2%で、いずれも数ポイント上昇した。

 厚労省が実施した「21世紀成年者縦断調査」で明らかになった。03年は調査当時21〜30歳だった1万820人の回答。13年も調査当時21〜30歳だった1万2284人の回答を集計した。同じ質問をして、10年間での若者の意識の変化を分析。厚労省が15日に結果を発表した。

 子どもを望まない独身者が増えた一方、既婚者は逆の傾向にある。03年調査で既婚者のうち「3人以上」の子どもを希望する男性は31・4%、女性は30・4%だったが、13年調査で男性は46・2%、女性は47・4%にそれぞれ増えた。

 厚労省世帯統計室の担当者は「独身で子どもを望まない比率が高まったのは、非正規雇用の広がりや結婚を望まない人の割合が増えていることなど、複合的な要因が影響したと考えられる」と話している。(久永隆一)

[朝日新聞]

Posted by nob : 2015年07月25日 13:13

1400光年って、、、どんな距離?

■地球のいとこ発見=似た位置に「太陽」も―NASA

 【ワシントン時事】地球から1400光年離れた宇宙で、これまで発見された中では、地球と太陽に大きさや位置関係などが最も似た惑星と恒星が見つかった。米航空宇宙局(NASA)が23日発表した。NASAの専門家は「地球のいとこ」と表現している。

 ケプラー宇宙望遠鏡で観測された惑星は、直径が地球の1.6倍で、恒星の周りを385日周期で回っている。位置関係も地球・太陽間の距離より5%遠いだけ。恒星は直径が太陽より10%大きく、温度は同程度だが、20%明るいという。

 惑星の組成などはまだ確認されていない。ただ、大きさから地球と同じ岩石質である公算は大きい。さらに、恒星との位置関係など地球に条件が近いため、生命の存在に必要な液体の水がある可能性もある。

 恒星は太陽より15億年古い「60億歳」とされる。ケプラー観測チームの専門家は「この惑星に全て必要な物質と条件があったなら、生命体が生まれるのに十分な時間といえる」と話している。

[時事通信]

Posted by nob : 2015年07月25日 13:03

10年でなかったことに。。。

■喫煙による糖尿病リスク、禁煙10年で解消 5万人調査

 たばこを吸っていると、糖尿病にかかるリスクが高まる一方、禁煙を10年以上続ければリスクは吸わない人と変わらなくなる――。国立国際医療研究センターなどのグループが、そんな報告をまとめ、22日付の米科学誌で報告した。禁煙による糖尿病の予防効果を大規模調査で確認したのは珍しいという。

 関東などに本社のある八つの企業に勤める男女約5万4千人について、喫煙状況を含む健診データを提供してもらい、その後を4年間ほど追跡した。この間に約2400人が、生活習慣も原因とされる2型糖尿病を発症していた。

 肥満の度合いといった、糖尿病の発症にかかわるほかの要因が影響しないようにして解析したところ、たばこを吸う人では吸わない人に比べ、1日に11〜20本の人で36%、21本以上の人では50%、2型糖尿病にかかるリスクが高かった。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2015年07月23日 18:45

自己責任による選択の問題

■安いなら「ジェネリック医薬品で…」
その選択があなたの寿命を決めている?

クスリを処方されるときに、ジェネリック医薬品を勧められたことはありませんか? 中には「同じ成分で値段が安いなら……」と勧められるがままに、ジェネリック医薬品を選んでいる人も多いのではないでしょうか? 果たしてジェネリック医薬品は本当に安全なのか……。『「先生が患者ならどうします?」医師が自分のために選ぶクスリ・治療法』の著者であり医学博士の岡田正彦氏にジェネリック医薬品の安全性について伺いました。

安いなら……と安易に
ジェネリック医薬品を選んでいませんか?

 今、ジェネリック医薬品の品質を懸念する声が高まっています。なぜなら、新薬のように厳格な臨床試験を行う必要がなく、成分が同じだからという理由で簡単に発売が認可されているからです。
 成分が同じなら、わざわざ臨床試験をする必要はないのでは?というのが、大方の意見かと思います。ジェネリック医薬品とは、特許の切れたクスリを模したものです。製造・販売しているのは専業メーカー、大手製薬企業など合わせて約20社。一番の特徴は値段が安いことです。

 しかし、クスリを製品化するには、薬用成分の化学構造だけでなく、ほかにも大切な技術が必要となります。たとえば服用したあと、さっと効くクスリもあれば、徐々に吸収して一日中、ゆっくり効果を発揮するクスリもあります。胃では溶けずに腸から吸収するようにしたクスリもあるなど、高度なノウハウが結集されていて、それらは別途、特許が申請されています。その製法特許が切れていなければ、それまでのクスリをそっくりまねをすることができません。

 つまり、ジェネリック医薬品は、新薬と同じもの、ということは言えないのです。

ジェネリック医薬品の効果を
追跡調査した結果……

 ジェネリック医薬品は、「後発医薬品」とも呼ばれますが、その発売後、新薬のほうも少し高い薬価で発売は続けられ、呼び方も「先発医薬品」と変わります。米国では、ジェネリック医薬品の製造・販売の認可を受ける際、次の諸点を証明しなければならないことになっています。

・先発医薬品と剤形、分量、服用方法、品質、効能、適応疾患が同じこと
・服用後の血中濃度変化を24~36人の健康人で調べ、先発医薬品と80~125%の範囲で一致していること

 日本でも、これに準じた基準があるようです。
 しかし、これだけの条件で先発医薬品とジェネリック医薬品が同等であるとは、とても言えません。長期間、服用を続けるとどうなのか、健康でない人が飲んでも同じなのか、などの疑問がいろいろ思い浮かびます。

 幸い、高血圧症の患者を2グループにわけ、それぞれ先発医薬品とジェネリック医薬品を服用してもらった追跡調査が多数行われています。それらの論文を集めて検証したレポートによれば、先発医薬品とジェネリック医薬品との間に、「血圧を下げる効果」と「心臓病、脳卒中を予防する効果」において、有意差はないと結論される、とのことでした。

本当にジェネリック医薬品は
先発医薬品と同じ効果をもたらすのか?

 しかし、これらのレポートには問題がいくつかあります。血圧のクスリについて行われた調査の多くが、数週間~数ヵ月しか追跡が行われていなかったことと、対象者数が数十人程度でしかなかったことです。

 血圧のクスリのように、長期間にわたって服用するとコレステロール値や中性脂肪値が上昇する人がごくわずかに増える、など微妙な副作用のせいで「総死亡率が改善しない」という事実がありますから、もっと大規模に、もっと時間をかけて調査を行ってほしいものです。高血圧のクスリ以外では、このような調査さえ行われていないのが実情で、ジェネリック医薬品についてはわからないことだらけです。

 したがって安心して服用できるのは、新薬でもジェネリック医薬品でもなく、(発売後かなり時間が経っている)先発医薬品ということになります。

 もし私が患者さんに「ジェネリック医薬品は安全ですか?」と問われたら、「今のところ、不明です」とお答えするでしょうし、私自身、安いからという理由で、安易にジェネリック医薬品を選ぶことは決してしません。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2015年07月23日 15:33

私たち一人一人が変わらなければ、この社会は変わらない。。。Vol.4

■【全文】「世界がもっと根元の方でみしみしと悪くなっていくようです」〜宮﨑駿監督が会見

もっと違う方法を考えなければいけない、そのために私たちは平和憲法を作ったんだと思います。その考えは今も変わっていません。

ー来月予定されています70周年談話。これについてはどうお考えでしょうか。どういう内容を盛り込んでいただきたいと思いますか。

その談話は、中国の現在の政治情勢・経済情勢、日本の政治情勢・経済情勢の反映であって、その精神は歴史に学ぶということからずいぶん離れていると思います。ですからあんまり期待していません。

ーよくわからないのは、原発政策について、安倍首相の人気は低い。しかしながら選挙では必ず勝ちます。その理由は日本の左翼、リベラル派があまり強くない現状があるのではないか。監督もクリエイターでインテリなので、どちらかといえばリベラル派に属していると思いますが、なぜ日本では左派が大きな政治的な力を結成できないのだと思いますか。

民主党の最初の総理は、沖縄の基地の問題についても、"日本全体で背負うべきで、沖縄だけに負担させるのは間違いである"、とはっきり言った方です。しかし、たちまち党内の勢力争いで引きずり降ろされた。そして、その後、地震と原発と立て続けに災厄に見舞われて、その混乱の中で、とうとう自民党がずっとやりたくてもやれなかった消費税を民主党が決める羽目になってしまったんです。

この結果、長い政治的な無力感、不信感がこの国にはびこったんだと思います。自民党は過半数の支持を得たのではなくて、多くの人間が投票しなかったことによって天下を獲ったんです。ですから、また変わります。永続的なものではないと思います。

安倍首相は、自分は憲法の解釈を変えた偉大な男として歴史に残りたいと思っているんだと思いますが、愚劣なことだと思っています。

ー一番海外のメディアに伝えたいことはなんでしょうか。

私はこの役目、辺野古基金の共同代表の人間としてここに臨んでおりますから、辺野古の基地の問題、沖縄の人々が基地を撤去したいと思っているそのことをお伝え願えたら、本当に嬉しいと思います。

もうひとつ、先ほどの、日本と中国の問題、共同声明について、私はあの侵略戦争は完全な間違いで、多大な損害を中国の人々に与えたことについて深く反省していると明言しなければならないと思っている人間です。これを政治的な駆け引きとして双方で何かごちゃごちゃやるのは良くない。あらゆる政治と関係なく、この日本は長期に渡る、大陸における愚劣な行為について深く反省しなければいけないと思っています。

それを忘れたがっている人ががいっぱいいることも知っていますが、忘れてはいけないことです。

ー安倍首相は、憲法解釈を変えた偉大な人として歴史に残りたいと思っている?

本人が思っているんです。でも残らないでしょう。

ちょっとお話をさせてください。この紙切れが、私の所に突然届いたんです。共同代表を就任することについての依頼状、それと承諾する・しないに◯を付けろという紙が入っていました。

私は共同代表になるような資格や能力を持っていないので、本当に当惑したんです。ただですね、沖縄の問題というのは、ここにいればなかなか伝わって来ませんが、実は自分の大事な友人に沖縄の人がおりまして、この人が沖縄返還の年、1972年5月1日に返還されましたが、東京の大学に入るために4月28日にパスポートと黄色い伝染病の予防注射の紙を持って東京にやってきた。その時にその人間が感じた、ありとあらゆる感情、非常に抑えたられた感想でしたが、その時の話を思い出すと、私は沖縄の人にものすごく申し訳ないと思っています(ここで監督は涙を浮かべ、声を詰まらせる。)。ですから、この代表を引き受けることにいたしました。

「アメリカの文化は好きではありません。」

ー安倍政権は、基地問題も安保法制も、いずれもアメリカとの関係上、それが必要だという立場を取っていると理解しています。監督は、日米関係について、どのようにお考えでしょうか。このままでいいのか、もっとこうあるべきだ、というのがあれば、教えてください。

それについて、つまり僕はアメリカに非常に大事な友人たちがずいぶんいるんです。極めて誠実な、本当に友情に厚い友人ですが、アメリカの文化は僕は好きではありません。アメリカの生活様式も 日本に多く浸透している色々な生活のやりかたも、基本的に好きじゃない人間なので、そういう色眼鏡だけで見てしまいます。

今、具体的にどういう方針をめぐってどうなのかとここで述べることはできませんが、僕はいつか大量消費文明に終りが来るだろうという予感の中で生きていますので、それでお答えをご勘弁してください。

ー安保連法案も多くの国民はよくわからないと言っていますし、憲法学者のほとんども反対だと言っている。強制採決されようとしているそのやりかたも疑問視されている。そしてまた自民党の一部の会合で沖縄の新聞に対すする発言もありました。少しずつ民主主義が壊れていっているのではないかという人がいます。監督は、表現をする立場としてどうお感じになっていますか。

もともとその程度のレベルのひとたちなんです。それが自分たちが数が多いと思ってのさばって姿を現しただけだと思います。

あまり良い返事じゃないですが(笑)非常に悲しいお答えですが(笑)

ー「風立ちぬ」で、監督の意図としましては平和主義的な考え方を打ち出していたと思いますが、中には軍事的なことを美化していると誤解した受け止め方もあったと思います。

昔、三島由紀夫にフランスのメディアが質問をしたときに、日本人とは"invisibleである"と答えました。監督は、日本人というものは何であると思いますか。

社会の右側の端っこにいる島の人間たちで、平和に暮らせるはずの人間たちなんです。僕はそれだけです(笑)。

この水と緑と、資源と言ったらコメが穫れるくらいです。でも今僕らがやっている生活は、他所からかきあつめてきて、それを使い尽くしていくという、そういう生活です。それは長く続かないでしょう。

日本人であるということは僕にはよくわかりません。わかりませんが、本当の必要な知恵は、世界の隅っこでひそやかにいようというのが一番正しいと僕は思っています。

ー文部科学省が、すべての人文社会科学を廃止する方針を打ち出しました。その方針についてはどう思いますか。

歴史というものに対する感覚がひどく鈍くなっているんだと思います。いま、歴史のある場所にいるんだという感覚が鈍くなっていて、このままずっと続くんだろう、みたいな感じがこの国に蔓延しているんだと思いますね。

第二次大戦の後、日本は冷戦の狭間で、保守と革新というのは、民主主義か社会主義かというそういう冷戦構造のなかで揺れ動いてきたんです。それが冷戦が終了したあと、つまりソ連が崩壊した後、はっきりとした根拠、つまり保守と革新を分ける根拠を失ったんだと思います。その再建がまだ革新の側にできていないんだと思いますよ。

ー原発が近く再稼働される予定です。どうお考えでしょうか。日本は原発を放棄すべきだと思いますか

ええ。こんな地震だらけで火山だらけの国で、原発なんてもってのほかです。

この土地だって、本当にわずかな前に火山の噴火によって出来た土地ですから。私は東京と埼玉の間に住んでいますが、そこの川沿いの小さな土地にいますけど、実は東京湾に津波か高潮が起こった場合、東京都のハザードマップによると、私の家も沈没することになっています。そのスケールたるや、壮絶なスケールなんです。そういうことが起こりうる、いや、起きるだろうと確実に。そういう国にいいるんです。

"ここは津波が来るか"というと、意見の分かれるとこですが、友人たちの多くはそんなことははないだろう言いますが、実際いつかは富士山が爆発して巨大な阿蘇山のようになるんですから、この国は本当にわからないんです。

わからないということを前提に生きないといけないところなんです。そんなとこで原発なんてもってのほかです。

ましてですね、沖縄をなんのために基地にするかと言ったら、それは中国の封じ込めの最前線でしょ。だけどなぜアメリカがグアムに海兵隊を持って行こうとしているかといったら、それは最前線に最強部隊を置くことはできないでしょう。だって、パールハーバーもクラークフィールドも、そこに最強の基地があったから日本海軍が攻撃したんです。必ずそういうことになりますがから。沖縄を拠点にすることは、もはやアメリカの戦略でもよくないことになっていると思います。ベトナム戦争の時とは違うんです。

結局それは、自衛隊が使うことになるでしょう。そう考えると、僕は辺野古に埋め立ての基地を作るのは本当に反対です。本当に。そこは標的を作るようなものです。というのも入っています。

ー先ほど、アメリカの大量消費文化について、あまり好きではないとおっしゃいました。しかしながら、アメリカは監督の映画を大好きですし、非常に成功しています。そうは言っても、ハリウッドでは翻訳などを通しますから、何か本来の意味、監督が打ち出したいという意味が少しでも変えられていると思うことはありますか。

いや、アメリカに紹介するについては、Pixarのジョン・ラセターが非常に友情と責任を持ってやっていますから、彼を本当に信頼しています。本当に一番の親友です。

ついでにちょっとひとつ。僕がイギリスのブリストルにある、アードマン・スタジオのスタッフと交流したときに、彼女たちがサインしてくれとDVDを持ってきました。完全な海賊版でした(笑)。どういう風になっているのかわたしには見当も付きません(笑)

「(若者の右傾化は)スマホを手放してくれれば変わります。」

ーさきほど引退後の生活はあまり変わっていないとおっしゃっていましたが、今、取り組んでいるクリエイティブなプロジェクトについてお話いただけないでしょうか。将来的には大きなプロジェクトにも関わりたい思っていますか。

いま、ジブリの美術館で短編映画作っていますが、その10作目に関わっています。これは従来のスタッフ少しと、CGの新しいスタッフたちとでやることになっています。プロデューサーは3年かかると言っているんですが、若いスタッフを3年も拘束するのは良くないので(笑)、私は早く終わらせたいと思っているんですが、それだけでも精一杯ではないかと思っているんです。

ー辺野古、そして自衛隊、そしてまた米軍との関係ですが、中国を脅威としてご覧になりますか?そして中国の台頭、軍事拡大に、どう対応すべきだと思いますか。

中国は膨張せざるを得ない内圧を持っています。それをどういう風に時間をかけてかわすか、というのが日本の最大の課題だと思います。

答えになっていませんか(笑)?

ー日本の若者をどう見ていらっしゃいますか。他の国見ていても、若い人には右傾化が出てきています。日本でも若い人の中で田母神氏が大きな人気を得ていますが、一方では多くの若者が政治に無関心と言われています。これは今後どういうふうに発展すると思いますか。若者が政治のプロセスに熱狂的に参加するような時代がくると思いますか。

スマホを手放してくれれば変わります。(会場から笑い)

ー日本国憲法は、やはり占領国が日本に押し付けたと言われています。しかし、今回の動きを見ていると、日本人はこの憲法を非常に深く愛しています。どうして日本人はこんなに強い思いを憲法に持っていると思いますか。

15年に渡る日本の戦争は、惨憺たる経験を日本人にも与えたんです。300万人の死者です。この経験は、多くの、つまり私たちのちょっと上の世代にとっては忘れがたいことです。

平和憲法というのは、それに対する光が差し込むような体験であったんです。これは今の若い日本人にはむしろ通じないくらいの大きな力だったんです。平和憲法というのは。

平和憲法というのは、占領軍が押し付けたというよりも、1928年の国際連盟のきっかけにもなった不戦条約の精神を引き継いでいるもので、決して歴史的に孤立しているものでも、占領軍に押し付けられただけのものでもないと思うんです。

ー日本の教科書は加害に関する部分が少ないと中国やアジアから指摘されています。監督はその加害の部分も大変重く感じている日本の一人ですので、映画に、そういう観点に関して入れたりするというビジョンというのはありますか。または、アジアの人たちと映画を作っていきたい、ということはありますか。

アニメーションは、いろいろな作品が考えられますが、今、私が作ろうとしている作品は、こんな小さな毛虫の話です。指でつつくだけで死んでしまいます。この小さな毛虫が葉っぱにくっいている生活を描くつもりです。それはアニメーションが生命の本質的な部分に迫ったほうが、アニメーションとしては表現しやすいのではないかと思っているからんです。あの…意味わかりますか(笑)?

それで、100年や200年の短い歴史よりももっと長い、何億年にもつながる歴史をアニメーションは描いたほうがいいと思っています。

ー今までのアニメ制作につきまして、監督としてはまた実現していないことはありますか。オタク向けの作品がたくさん出てきていますが、この状況についてどう思いますか

ははは(笑)。

フィルムがなくなって、私たちが使っていたセルもなくなって、絵の具で塗ることもなくなりました。それから背景を描く時にはポスターカラーを使っていましたが、ポスターカラーすら、もう生産は終わるだろうと言われています。筆も、良い筆が手に入りません。それから、紙がこの1、2年で急速に悪くなりました。私はイギリスの「BBケント」というケント紙を、ペンで描くときは愛用していました。とても素晴らしい、僕にとっては宝者のような紙が、すっと線を引くと、インクが滲むようになりました。

インクが使えなくなりました。

何か、世界がもっと根元の方でみしみしと悪くなっていくようです。ですから、アニメーションのことだけ論じてもしょうがないんじゃないかなと思います。

いつでも、どうしてこれが流行るのか、よくわらかないものが流行ります。それもいろいろあっていいんじゃないかと僕は勝手に思っています(笑)。

ー今後基地がなくなって、軍事的プレゼンスが小さくなりましたら、沖縄はどうなると思いますか。不動産業や観光業の発達も考えられますが。

僕は、沖縄は日本と中国が両方仲良くするところになるといいと思います。それが一番ふさわしいです。そして交易する。非常におおらかな心を持っている人たちですから、ちゃんとやっていけると思います。

私は自分の子どもたちが小さかった時に、二度ほど小さな島に行きました。その時の宿のおじさんとおばさんが、どれほど子どもたちに良い印象を与えたか。かくもおおらかかで、優しい人々がいるんだというのが、驚くべきことでした。本当に。

二度目の時は、大人は僕一人で4家族の10人の子どもたちを連れて行きました。みんないつも喧嘩している兄弟が、兄さんや姉さんの言うことをきちんと聞いて、本当に感心な子ともだちだと褒められました。僕は沖縄のことを考えると、いつもその人とたちのことを思い出します。

ー辺野古基金の共同代表として、政府は辺野古に基地を作れないとなると、普天間に基地が固定化される可能性があると脅しとも取れることを言っていますが、宮崎監督としましては、解決策はどのような形で解決されるべきだと思いますか。

普天間の基地は移転しなければいけません。それから辺野古を埋め立てるのはいけません。それで、第一次民主党内閣の鳩山総理は「日本全体で負担しよう」という風に発言したんです。僕はそれがまだ生きていると思っています。

ー戦後70年という節目の年ですが、監督から見ればあの戦争、あれは70年前のあの歴史は一体どういうものだと思いますか。あれからどういう教訓が得られたと思いますか。

あの戦争に至る前どこで止められたんだろうという風によく考えます。そうすると、だんだん遡っていって、ついに日本とロシアの戦争にまで至ります。実はその前に日清戦争というのもありますが、これは結局、東アジアにヨーロッパが来て、大砲で開国を迫ったことによる、"文明の衝突"から始まったんです。でも、それを言っていると、責任が曖昧になります。

ですから、僕はやっぱり、やっていけないことはやっていけいないんだということでしかないんじゃないかと思います。

他国を自国のための犠牲にして侵略することは、絶対やってはならない。どんな理由をくっつけても、どんなに美化しても美化しきれない。その原則だけは絶対守るべきであると思います。侵略してはいけないんです。それで、私たちは島国ですから一番やりやすいはずです。

ーアニメーションの未来について質問させてください。監督は長編に特化してきたわけですが、今、視聴者のニーズに答えてすぐ作品を作れる会社も出てきています。こうしたものがアニメーションの未来像になると思いますか。それとも、これまで関わってきた、制作するのに時間がかかる、ハイリスクながらハイリターンも期待できるような作品が良いと思いますか。

幸運と才能さえあれば、何とかなると思います(笑)

[BLOGOS]

Posted by nob : 2015年07月23日 14:14

私たち一人一人が変わらなければ、この社会は変わらない。。。Vol.3

■安保法案強行採決!
安倍総理に虚を突かれたのは国民の責任

政治ジャーナリスト・松井雅博

「違憲」なのになぜ可決?
ついに衆院を通過した安保法案

 衆院特別委に始まる今回の強行採決には、確かに批判を浴びても仕方のない側面がある。しかし、それを許したのも我々国民だ。

 前日の平和安全特別委員会では、野党議員たちが「自民党感じ悪いよね」などと書かれたプラカードを持って委員長に詰め寄るシーンがテレビで報道された。そして、夜には数万人の人々が国会議事堂を取り囲み、深夜までデモを続けた。

 多くの学者が「違憲」だと主張し、野党が採決をボイコットする中で、安保法制を「強行」に可決させたのはなぜなのか。本会議後、安倍総理はぶらさがり会見でこう述べた。

「日本を取り巻く安全保障環境は厳しさを増しています。この認識の中において、日本国民の命を守り、そして戦争を未然に防ぐために絶対に必要な法案であります」

 つまり、安倍総理が「違憲」と言われつつも採決したのは、「必要」と判断したから、ということだ。だとすれば、「憲法」とはいったい何なのか。憲法の理念とは、必要であれば破ってよいものなのだろうか。そもそも、この法案は本当に「必要」だったのだろうか。

 もし本当に大多数の国民が反対なら、選挙を気にする政治家が「大多数」の声を無視するはずがない。なぜ安倍総理は、国会議事堂を取り囲む数万人の有権者を無視できたのか。

 今回の「強行」採決劇の背景に見え隠れする、日本の民主主義の危機的状況を読み解きたい。

 今回の採決に対する批判として、「強行採決」という言葉が目立つ。確かに、数の力に頼り、野党の意見をほとんど聞かず、学者から憲法違反と指摘されても意に介さない態度は、「強行」と批判されるべきかもしれない。しかし、その状況を選んだのは、実は国民ではなかったか。

 筆者が知る限り、安倍晋三総理は長年自らの政治信条をはっきりと国民に示し、説明を続けてきていた。昨夏、集団的自衛権の行使を閣議決定したときにも散々マスコミが報道し、つい7ヵ月前に衆議院を解散して総選挙もやっている。その上で安定多数の議席を得て、今回の法案を可決している。

そもそも「強行」だったのか?
安倍政権に国民は舐められていた

「国民の理解が深まっていない」という批判もあるが、ではいつになったら国民の理解は深まるのだろうか。おおよそ一般の国民全てが法案をきちんと読み、中身を理解することなど考えにくい。もちろん説明責任は政府側にあることは言うまでもないが、むしろ集団的自衛権の行使を容認した閣議決定から1年の月日を経て、多額の税金をかけて総選挙までやって、なお「理解が深まっていない」というのは、むしろ有権者の怠慢のようにも思う。

 まして「自民党感じ悪いよね」などというのは、批判にもならない。ただのイヤミである。国民の命に関わる法律を採決しようとしているときに、なんと幼稚な姿だろうか。野党に投票した有権者は、そんなパフォーマンスを期待して投票したわけではないだろう。

 とにかく筆者がここで言いたいのは、民主主義の名の下、日本の「大多数」によって選ばれたのが今の与党であるということだ。いや、さらに正確に言えば、「昨年12月に投票へ行った人」の中で大多数の有権者からの信託を得て、与党は今回の法案を可決させている。

 つまり、今回の採決は自民党や安倍総理が一方的にやったわけではなく、「あなた」が選んだ結果だということを忘れるべきではないということだ(もちろん、読者の中には自民党に投票してない方もおられるだろうが)。

 安倍総理は、この法案を通したところで、次の選挙で勝つ自信があるのだろう。国民の「大多数」はそれでもなお自民党を支持し続けてくれる、と考えているからこそ、批判されても断行できるのだ。安保法制に反対する人の多くが「選挙に行かなくなる」だけならば、自民党にとっては驚異ではないのだ。

「野党がだらしないから投票したい政党がない」と言う人もいるかもしれない。確かに、気持ちはわかる。民主主義とは「多数決」ではない。話し合いこそが民主主義の本質である。にもかかわらず、なんの説得力もない言葉を掲げて詰め寄るしかできない野党の姿は、支持するに値しないと筆者も感じる。

 しかし、だったら「あなた」が選挙で立候補することだってできるはずだ。立候補したってどうせ勝てない、と思うのならば、やはり「あなた」は大多数の民意を得る自信がないわけで、少数派でしかないということになる。

 国会議事堂の周囲に何万人もの人が集まっても、結局彼らは「ごく一部」の人でしかないことを与党はよく知っている。「アベ辞めろ!」とマイクで叫んだって、日本人の大多数が安倍政権を支持する限り、安倍総理が辞める筋合いはない。そして大多数の人々は、政治なんかに全く関心もなく、すぐに忘れてしまう。

 つまり、「あなた」は政治家から舐められているのである。

砂川事件をめぐる奇妙な解釈
安保法制が憲法違反である理由

 とはいえ、今回の法案が多くの学者から「違憲」と指摘されていたことは事実である。日本が集団的自衛権を行使することに前向きなアメリカの学者(コロンビア大学のジェラルド・カーティス教授)でさえ、「安倍総理が完全に憲法を無視している」と懸念していた。

 客観的に見て、政府の見解は滅茶苦茶であった。安倍政権は、安保法制の合憲性を語る根拠として砂川判決を引用したが、どこをどう読めばこれが集団的自衛権を認めたことにつながるのか、不明である。

 まず、砂川事件とは何か。

 1955年、米軍の飛行場の拡張計画を収容対象地域である砂川町(現東京都立川市)の反対を無視して強行したため、約300人が飛行場境界内に抗議のために立ち入り、7名が起訴された事件である。

 この裁判により、一審判決は「憲法9条は自衛のための戦力の保持をも許さない」と断言し、米軍についても「わが国が自国と直接関係のない武力紛争の渦中に巻き込まれ、戦争の惨禍がわが国に及ぶ怖れは必ずしも絶無ではない」として、米軍を違憲とした。

 だが、最高裁でこれが覆された。「わが憲法の平和主義は決して無防備、無抵抗を定めたものではない」とし、「自国の平和と安全を維持しその存立を全うするために必要な自衛のための措置をとりうることは、国家固有の権能の行使として当然のこと」と述べた。安倍政権は、この文言をもって「集団的自衛権も合憲」と主張したのだ。

 だが、この砂川判決はこう続けている。

 憲法9条2項が「その保持を禁止した戦力とは、わが国がその主体となってこれに指揮権、管理権を行使し得る戦力をいうものであり、……外国の軍隊は、たとえそれがわが国に駐留するとしても、ここにいう戦力には該当しない」

 つまり、砂川事件はあくまでも日米安保条約を「高度の政治性を有するもの」として合憲とした判決であって、自衛隊について述べた判決ではない。

現行憲法は「賞味期限切れ」?
根底にあるのは「あなた」の無知や無気力

 にもかかわらず、なぜ安倍総理は法案を見直すことなく採決に踏み切ったのか。

 たとえ「違憲」だと学者に言われても、実は、そもそも多くの国民が現行憲法に信任を与えているわけではない。ただ単に、厳しすぎる改正規定のために改正できないだけで、多くの人は現行憲法にさほど執着しているわけではないと、安倍総理も考えているのかもしれない。憲法は国民が信託したものであって、初めて意味がある。

 日本国憲法第96条には、改正規定についてこう定められている。

「この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行われる投票において、その過半数の賛成を必要とする。」

 しかし、現行憲法は別に衆参両院で総議員の三分の二以上の賛成で発議されたわけでもなく、国民投票で過半数をとって成立したわけでもない。戦後のどさくさに紛れて、大日本帝国憲法の改正手続きに基づき、「各議院の出席議員の三分の二以上の賛成」で成立しただけにすぎない。

 個人的には,成立させたときより厳しい改正規定をつけるのはフェアではないと思う。出席議員の3分の2の可決のみで成立させたのなら,同じ要件で改正できなければおかしいのではないか。厳しい改正要件をつけたいなら、それと同じ要件で成立させるべきである。

 憲法は聖書ではない。現行憲法を盲目的に守ろうとするのもまた、思考停止なのである。「憲法を守れ」「憲法を変えろ」と叫んでいる人の中で、何割の人が憲法を読んだことがあるのだろうか。

 本来、権力機関を縛るための道具であるはずの憲法だが、そもそも有権者が憲法を読んだことさえなければ、立憲政治そのものが単なる形式的なものということになる。それでも「憲法は憲法」と開き直って、戦後70年間不磨の大典として崇められてきた現行憲法も、ついに賞味期限が切れようとしているのかもしれない。

 もはや国政選挙でさえ有権者の半数が選挙に行かなくなってしまった今、現行憲法に基づく国家体制が有権者の信託を受けることができていないとも考えられよう。事態を打開するだけの気力がないから惰性で存続しているとすれば、「憲法を守れ」「憲法を変えろ」のかけ声がなんと空虚なものに聞こえることだろう。

 安倍総理は「あなた」の不信感や無気力を突いたのである。

集団的自衛権は本当に必要か?
「あなた」も議論や覚悟を怠っている

 ただ、アンケート調査などによれば、今回の法案が不人気であることは確かだ。いくら有権者を舐めているとはいえ、専門家に憲法違反と指摘され、短期的に支持率を落としてまで、今回の安保法制を可決するだけの必要性は、どこにあったのだろうか。

 冒頭で述べたように、今回の安保法制の前提には「日本をとりまく安全保障環境が厳しさを増している」という現状認識がある。しかし、それは本当だろうか。

 まず、安全保障というのは起こり得るリスクを想定するところから始まる。だが、リスクは想定し始めるとキリがない。

 たとえば、「泥棒に入られる」というリスクを想定して「鍵をかける」のである。さらに「鍵をかけてもピッキングされるかもしれない」と思えば、さらに「チェーンをかける」だろう。ところが、「ドアを壊される」「窓を壊される」「壁ごと壊される」「実は家族に泥棒がいる」とリスクを拡大し始めると、キリがない。どこまでのリスクを考慮するのかというのは、対応方法の実効性とコストを天秤にかけて決めることになる。

「鍵をかける」というのは、安いコストで泥棒に入られるリスクをかなり低減させることができるだろう。犬を飼ったり警備会社に頼むのは、さらにリスクを低減させるかもしれないが、それなりのコストがかかる。

 では、今回の安保法制の実効性とコストはどうだろうか。集団的自衛権を認めれば、日本の安全を守ることができるのか。そして、それに伴うコストは1000兆円もの借金を抱える日本にとって、支払えるものなのか。いったい、いくら防衛費を増やせば中国や北朝鮮と正面から戦える軍事力を持つことができるのだろう。中国と戦争が始まると本気で考えている人が、どれだけいるのだろう。

 本件は、これらの議論をした上で国民に問うべき課題ではなかったか。なぜなら、戦争が起きたとき、死ぬのは安倍総理でも、安倍総理の親族でも、国会議員の先生方でもない。「あなた」だからだ。守られるのも死ぬのも「あなた」なのだ。

 将来起きるかもしれない大惨事を回避するために、今誰かの命を犠牲にするか。それとも、今の命を大切にする代償として、将来のリスクを負うか。それは、戦争が起きたときに危機に晒されるであろう「あなた」が決めることだ。

 今回の強行採決には、確かに批判を浴びても仕方のない側面がある。しかし、それを許した我々国民も、自らの立ち位置や覚悟をもう一度振り返ってみる必要がある。

 安保法制の議論は舞台を参議院に移してまだまだ続く。

 今、「あなた」も筆者自身も、有権者としての覚悟が求められている。

[PRESIDENT online]


現政権を支持するこれだけ多くの人々の見解(コメント欄)も、併せてご参照ください。

Posted by nob : 2015年07月23日 12:35

私たち一人一人が変わらなければ、この社会は変わらない。。。Vol.2/まだこれだけ支持している人々が。。。(呆)(泣)

■<本社世論調査>内閣支持率急落35% 不支持51%

 毎日新聞は17、18両日、安全保障関連法案の衆院通過を受けて緊急の全国世論調査を実施した。安倍内閣の支持率は今月4、5両日の前回調査より7ポイント減の35%で、第2次安倍内閣発足後で最低となった。不支持率は前回より8ポイント増の51%と初めて半数に達した。与党が15日の衆院平和安全法制特別委員会で安保法案を強行採決したことについては「問題だ」との回答が68%で、「問題ではない」の24%を大きく上回った。安保法案への世論の批判は強まっており、政府・与党の一連の対応が内閣支持率を押し下げたとみられる。

 ◇安保強行採決「問題」68%

 集団的自衛権の行使などを可能にする安保法案に「反対」は62%(前回比4ポイント増)、「賛成」は27%(同2ポイント減)で、前回より賛否の差が広がった。法案成立によって日本に対する武力攻撃への「抑止力が高まる」は28%にとどまり、自衛隊の海外での活動拡大で「戦争に巻き込まれる恐れが強まる」が64%に上った。「戦争に巻き込まれる」と答えた層では9割近くが法案に反対した。抑止力と考えるか、戦争に巻き込まれると考えるかは、法案の賛否に密接に関連している。

 安保法案を9月27日までの今国会で成立させる政府・与党の方針には「反対」が63%(前回比2ポイント増)を占め、「賛成」は25%(同3ポイント減)だった。政府・与党は衆院での議論は尽くされたと主張したが、国民への説明が「不十分だ」は82%となお高率だ。こうした中での強行採決には自民支持層でも「問題だ」(43%)と「問題ではない」(47%)が拮抗(きっこう)した。

 今後始まる参院審議で野党に望む対応は、「法案の撤回を求める」38%▽「法案の修正を求める」32%▽「法案の審議に協力する」20%−−と分かれた。野党支持層では「撤回」が目立って多いが、維新支持層では「修正」が4割で最多だった。

 政党支持率は、自民28%▽民主10%▽維新6%▽公明4%▽共産5%−−など。「支持政党はない」と答えた無党派は39%だった。【今村茜】

 調査の方法 7月17、18日の2日間、コンピューターで無作為に数字を組み合わせて作った電話番号に、調査員が電話をかけるRDS法で調査した。福島第1原発事故で帰還困難区域などに指定されている市町村の電話番号は除いた。有権者のいる1760世帯から、1048人の回答を得た。回答率は60%。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2015年07月23日 12:27

そのとおり!!!Vol.50/過去への反省と謝罪は、健全な未来への第一歩。。。

■「日本が過ち、潔く認めるべきだ」学者ら74人が声明

 戦後70年の節目に安倍晋三首相が出す「安倍談話」をめぐり、国際政治学者ら74人が17日、共同声明を発表した。1931〜45年の戦争を「国際法上、違法な侵略戦争だった」と指摘し、侵略や植民地支配への反省を示した「戦後50年談話」や「60年談話」の継承を求めた。

 発起人代表として声明をまとめた大沼保昭・明治大特任教授(国際法)は、記者会見で「安倍首相は『侵略の定義は定まっていない』などと逃げるのではなく、国際社会でも共有されている通り、日本の戦争は違法な侵略戦争だったと明確にすべきだ」と語った。

 もう一人の発起人代表で文化勲章受章者の三谷太一郎・東京大名誉教授(日本政治外交史)は「談話は安倍首相の個人的所感ではなく、重要な国際法的意味を持つ」と強調。「過去の首相談話を『全体として継承する』とはどういう意味か、具体的な言語表現で明らかにするよう要望する」と述べた。

 戦後70年談話について安倍首相は、戦後50年の1995年に村山富市首相が出した村山談話を「全体として引き継ぐ」と語る一方、「植民地支配」「おわび」といった文言について「同じことを入れるのであれば談話を出す必要がない」との考えも示している。

 声明は「日本が台湾や朝鮮を植民地として統治したことはまぎれもない事実」「過ちを犯したことは潔く認めるべきだ」「違法な侵略戦争であったことは国際法上も歴史学上も国際的に評価が定着している」としている。大沼、三谷両氏ら10人が発起人となり、歴史学、国際法学、国際政治学の研究者ら計74人が署名した。

 会見に参加した毛里和子・早稲田大名誉教授(中国政治)は「日本国内の安倍政権批判の動きが中国で報道され、結果として対日世論の緩和が出てくると期待する」と語った。声明には緒方貞子・元国連難民高等弁務官、入江昭・米ハーバード大名誉教授(アメリカ外交史)、藤原帰一・東大教授(国際政治)、作家の半藤一利氏や保阪正康氏らが署名している。(北野隆一、清水大輔、後藤遼太)

[朝日新聞]

Posted by nob : 2015年07月23日 12:19

医療は外傷や急性疾患時の緊急避難手段として、、、慢性疾患には生活習慣の見直しと食養生、自らつくりだした疾患は自ら解消できる。。。Vol.4

■がんを克服するための感情マネジメント
全米ベストセラ―『がんが自然に治る生き方』(3)

ケリー・ターナー=文

治癒不能といわれたガンが自然治癒する現象が、実際の医療現場で話題になることはまずない。 しかし筆者が目を通した1000本以上の医学論文において、ガンが自然に治癒した事例を報告していた。医師は治すのが仕事なのでこうした事例を追跡研究することはなく、「たまたま」治ったという話は「偽りの希望」を与えるだけだとして積極的に口外することもなかったために、自然治癒事例は事実上放置されてきたのである。全く科学的にメスを入れられていないこのテーマを解明するために、「劇的な寛解」事例を報告した医学論文をくまなく分析し、日本を含む世界10カ国で寛解者と治療者のインタビューを行った結果、ガンの自然治癒を体験した人々には、「9つの共通する実践事項」があった。それらは、がんの治癒のみならず、予防としても役に立つものである。発売と同時に米アマゾン1位“がん部門”にランクイン、ニューヨーク・タイムズ・ベストセラーとなった話題の書『がんが自然に治る生き方』。
デカルトの心身二元論はもう古い――心と身体を別ものとして考える時代は完全に終わりました。過去50年のあいだ、科学者たちは心と身体が単に結びついているだけではなく、密接に絡み合っていることを明らかにしました。

心身二元論に最終的に決着をつけたのは、心、脳、免疫システムの相互作用を研究する精神免疫神経学(PNI)から得られた知見でした。1991年にニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに掲載された初期のPNI研究で、研究者たちは大規模なグループを対象に質問用紙に記入させ、その後一般的な風邪のウイルスか塩水の入った点鼻薬スプレーを渡しました(被験者は自分がどちらかのスプレーをもらうことを了解していました)。その結果、ストレスの大きい人は風邪を発症し、ストレスの少ない人は風邪ウイルスを撃退しました。そしてこの結果には年齢、体重、食生活など他の多くの要素にはまったく関係なかったのです。

なぜストレスが病気を引き起こすのか

それから15年後、研究者たちはなぜストレスが身体の病気を引き起こすのかを突き止めました。PNIの研究は、恐れや怒りなどストレスをもたらす感情は脳下垂体にコルチゾール、アドレナリン、エピネフリンなどのホルモンを放出するようシグナルを送ります。これらのホルモンは、敵と戦ったり、敵から逃げたりするような緊急事態であると身体に伝えます。 休息したり回復したりしている場合ではないというわけです。その結果、わたしたちの体は食べ物を消化吸収したり、体内の病原菌と戦ったりすることをいったんやめて、目の前の猛獣から逃げるために血圧を高めようとするのです。

私たちは猛獣に追いかけられるような生活をもはやしていませんが、終わりなき「TO-DOリスト」に追われています。そして何かに失敗するのではないか、誰かに嫌われるのではないかと常に怯えています。そしてやっと休暇を取って「戦うか逃げるか」というモードを休暇モードに切り替えたときに何が起こるでしょう。そう、病気になるのです。なぜなら「TO-DOリスト」から過去何カ月も逃げているあいだに、あなたの身体はあえてウイルスの侵入やバクテリアへの感染を「時間ができるまで」放置していたからです。休暇になってほっとした途端、病気になるのはそのためです。

なぜ幸福な人は健康なのか

どうすればよいでしょうか。脳下垂体は私たちがストレスや不安を感じるたびに免疫を抑制するホルモンを出しますが、私たちが幸せや安らぎを感じているときには免疫を増進するホルモンを出します。これらの「自家製ドラッグ」にはセロトニン、ドーパミン、リラキシン、オキシトシンなどがあります。これらの強力なホルモンが血液中に放出されると、より多くの免疫細胞をつくるように指令を出します。たとえば1日5分間笑ったり、嬉しいと感じたりするだけでも白血球やナチュラルキラー細胞の数は大幅に増えるのです。

がんを克服するための感情マネジメント

PNIの研究からわかった感情と免疫系の関係を考えれば、私が研究しているがんの劇的寛解者たちが回復の途上で自分の感情にとりわけ関心を寄せたのは当然のことだといえるでしょう。過去10年間、私は非常に厳しい状況からがんを自力で克服した何千人という人たちの事例を研究しています。拙著『がんが自然に治る生き方』では、彼らに共通する9つの実践事項を抽出しましたが、そのうち3つは感情と直接的な関係がありました。

●抑圧された感情を解き放つ
●より前向きに生きる
●周囲の人の支えを受け入れる

運動をしたり、ユーチューブを見たり、ペットのネコと遊んだり、方法はさまざまですが、がんの劇的寛解者たちは毎日ストレスから自らを開放して深い呼吸をすることを毎日魚油のサプリメントや処方された薬を飲むのと同じくらい重要であると考えていました。 がんと闘うには免疫力を強めておくのはなによりの戦略です。がんの劇的寛解者たちはあらゆる方法でそれを試みています。そしてRNIの研究が明らかにしたように、感情をうまくコントロールするのは免疫力を高めるのに非常に有効です。

そしてがんの患者だけでなく、健やかに生きたいすべての人にとって、免疫力を高めることは理にかなっています。だから今日1日、5分だけでも自分を甘やかしてあげてください。

※この原稿はケリー・ターナー博士のオフィシャルブログ http://www.drkellyturner.com/blog/ を翻訳したものです


■最善のがん治療は「直感」が教えてくれる
全米ベストセラ―『がんが自然に治る生き方』(4)

ケリー・ターナー=文 長田美穂=訳

治癒不能といわれたガンが自然治癒する現象が、実際の医療現場で話題になることはまずない。 しかし筆者が目を通した1000本以上の医学論文において、ガンが自然に治癒した事例を報告していた。医師は治すのが仕事なのでこうした事例を追跡研究することはなく、「たまたま」治ったという話は「偽りの希望」を与えるだけだとして積極的に口外することもなかったために、自然治癒事例は事実上放置されてきたのである。全く科学的にメスを入れられていないこのテーマを解明するために、「劇的な寛解」事例を報告した医学論文をくまなく分析し、日本を含む世界10カ国で寛解者と治療者のインタビューを行った結果、ガンの自然治癒を体験した人々には、「9つの共通する実践事項」があった。それらは、がんの治癒のみならず、予防としても役に立つものである。発売と同時に米アマゾン1位“がん部門”にランクイン、ニューヨーク・タイムズ・ベストセラーとなった話題の書『がんが自然に治る生き方』から抜粋してお届けする。
私は、医師に「あらゆる手を尽くしたがこれ以上はなすすべがない」と言われながらも自分で生活を変えたり代替治療法を実践したりしてがんを克服した人たちについて研究をしています。彼らのほとんど全員が、回復過程で自らの直感に従って決断を下していました。直感や第六感といったものの研究から、彼らがなぜそのような行動をとったかが見えてきます。

直感は危険を察知する

科学者たちは人間の脳は2つの運転システムを備えていることを発見しました。第1のシステムは、高速稼働し、直感的で、無意識的に働きます。第1システムを支配するのは、右脳と、脳の中でも太古から存在する「大脳辺縁系」と「間脳」です。第2システムは、ゆっくり稼働し、分析に力を発揮し、意識的に動くものです。左脳と、有史以降に発達した新しい部分「前頭葉」がこのシステムを支配しています。

直感は第1システムから生じるということが、科学的に明らかになっています。直感の訪れが唐突で、合理的なものに思えないことが多いのはそのためです。要は直感的な判断とは、慎重に状況判断をして下すものではなく、本能的に沸き上がってくるものなのです。

けれども腹で感じる直感が「信頼に足る」という根拠はあるのでしょうか。脳の第1システムが「答え」を出す速度は、実は第2システムよりずっと速かったということを報告した研究があります。「勝てば賭け金がほぼ全額手に入る」というルールのカードゲームを使った実験がありました。

実はこの実験には、被験者には知らされていない仕かけがほどこされていました。カードの山は2つ。片方の山は、勝てば大きいが負ければ大損をする山です。もう片方は、勝っても儲けは少ないが、損はほとんど出ない山です。被験者は、50回ほどカードをめくったあたりで安全な山はどちらかを勘づきはじめ、80回目には2つの山の違いを説明できるようになりました。興味深いことに、10回目の時点で、被験者の手のひらの汗腺は、危ない山のカードを触るたびに少しだけ開いていました。

また被験者は10回目あたりから、なんとなく安全なカードの山の方を好むようになっていました。つまり被験者の分析的な脳が状況を認識するずっと前に、被験者の身体は危険を感じ取り、自然と安全なほうへと向かっていたのです。

人間は本能で2、3秒後に起きることを予測している

類似の実験を、コンピューターでおこなったものもあります。モニターを見て、被験者は2枚のカーテン画像のどちらの背後に絵が隠れているかを当てます。カードの実験と同じように、研究者は被験者の身体反応を調べました。

驚いたことに、被験者の手の汗腺は、コンピューターがどちらのカーテンに絵を隠すか決める2、3秒も前に、答えを正しく予測していたのです。もっとも手の汗腺の開きをみるかぎり被験者はほぼ正解を予測していたのに、自分の手のひらの反応に気づくことができず、誤答していました。人間には、2、3秒後の未来の予測能力があったのです。カードゲームをするギャンブラーにとっては、貴重な教訓でしょう。自分の手のひらの汗腺の動きがわかるほど身体の声に耳を澄ませば、次に来るカードを予知できるようになる、というのですから。

直感に従って決断した人の満足度は高い

直感は信頼に値すると示す実験を、さらに紹介しましょう。ある実験によると、どの家を買うか、誰と結婚するかといった人生における大きな決断では、頭で論理的に考えた末の選択よりも直感で決めた方がよい結果をもたらすことがわかりました。車の購入時、情報収集をして熟考の末に決めた人のうち、買ったあともその車に満足していた人は、わずか25パーセントでした。それに対して直感で即決した人は、60パーセントが満足していたのです。

似たような実験に、複雑な問題に対してじっくり考える時間を与えられた被験者群と、急に答えを出すよう求められた被験者群では、直感で即座に答えた後者のほうが概して正解率が高かった、とするものがありました。

この研究に取り組んでいるあいだ、わたし自身も、さまざまな直感を得たおかげで、ずいぶん作業がはかどりました。そのときは不思議な感じがしましたが、研究するうちに、わかってきました。直感とは、わたしたちが頭で答えを出す前に、どうするのがいちばんいいかを教えてくれるものなのです。直感を司る脳の部位は、人間が藪に潜む猛獣を避けながら暮らしていたような太古の時代に発達しました。差し迫った危険を感知したり、安全な場所を見きわめたりする能力を備える部位です。

幸いにして、現代のわたしたちの日常は、格段に安全になりました。脳のこの部分を稼働させる必要はほとんどなくなったので、いざというときにも、わたしたちには使い方がわかりません。脳からのメッセージにも気づきません。けれども、わたしたちは直感力を失ったわけではありません。実際、劇的な寛解を遂げた人々は、直感力をうまくつかって生命の危機を克服した人々なのです。

※この原稿は、『がんが自然に治る生き方』からの抜粋です。


[いずれもPRESIDENT online]

Posted by nob : 2015年07月20日 00:05

医療は外傷や急性疾患時の緊急避難手段として、、、慢性疾患には生活習慣の見直しと食養生、自らつくりだした疾患は自ら解消できる。。。Vol.3

■余命宣告から「自然治癒」に至った事例が放置されてきた理由
全米ベストセラ―『がんが自然に治る生き方』(1)

ケリー・ターナー=文 長田美穂=訳

治癒不能といわれたガンが自然治癒する現象が、実際の医療現場で話題になることはまずない。 しかし筆者が目を通した1000本以上の医学論文において、ガンが自然に治癒した事例を報告していた。医師は治すのが仕事なのでこうした事例を追跡研究することはなく、「たまたま」治ったという話は「偽りの希望」を与えるだけだとして積極的に口外することもなかったために、自然治癒事例は事実上放置されてきたのである。全く科学的にメスを入れられていないこのテーマを解明するために、「劇的な寛解」事例を報告した医学論文をくまなく分析し、日本を含む世界10カ国で寛解者と治療者のインタビューを行った結果、ガンの自然治癒を体験した人々には、「9つの共通する実践事項」があった。それらは、がんの治癒のみならず、予防としても役に立つものである。発売と同時に米アマゾン1位“がん部門”にランクイン、ニューヨーク・タイムズ・ベストセラーとなった話題の書『がんが自然に治る生き方』から抜粋してお届けする(全2回)。

「逸脱した事例」がわたしたちに教えること

がんと診断されたことのあるすべての人に
そして愛する人のがん治癒を支える人に

こんな話を聞いたことはありませんか。

進行がんと診断されて、手術や抗がん剤といった病院での治療はすべて試したけれども効果はなく、自宅にもどされた。ところが5年後に医者を訪ねたその元患者は、がんから解放されてすっかり元気になっていた。

わたしが初めてこうした事例に遭遇したのは、サンフランシスコのがん専門病院で患者のカウンセラーをしていたころでした。昼休みにわたしはアンドルー・ワイル博士の『癒す心、治る力――自発的治癒とはなにか』(角川文庫ソフィア、1998年)を読んでいました。そこには、医学的には手遅れだったはずのがん患者が、見事に回復を果たす事例が載っていたのです。わたしはのちにこうした事象を「がんの劇的寛解」(Radical Remission)と名付けました。

驚きのあまり、凍りつきました。こんなことがありうるの? 進行がんを現代医療を使わずに克服した? もしそうなら新聞の一面に載るような話じゃない? たとえ極端な事例だったとしても、画期的な出来事です。

その事例の当事者は、たまたま何かの方法に出合って、治癒に至ったのです。いったい、この人は何をしたのか。自分が担当しているがん患者の方々のためにも、なんとしてもこの現象について知りたいと思ったわたしは、劇的な寛解の症例を探し始めました。

そして衝撃的な事実を発見しました。

なんと、これまでに1000件以上の症例報告が、実際に医学雑誌には掲載されていたのです。けれどもわたしはそんな話を聞いたことがありませんでした。わたしの勤めていたのは有名ながんの研究機関ですが、こうした現象はまったく話題になっていませんでした。

調べれば調べるほど、いらだちが募っていきました。実際、医師たちはこういった症例について調べることもなく、追跡さえしていなかったのです。

わたしは少しずつ、がんから劇的に寛解した人々を探して、直接話を聞きはじめました。彼らは言いました。主治医はよろこんではくれたけれど、どうやって回復したかについては一切関心を示しませんでした。それどころか、「ほかの患者には話さないでください」と主治医に頼まれた人さえいたのです。その理由は、「あらぬ希望を与えたくないから」。

もちろん医師が特殊な事例から得た情報で患者をミスリードしたくないと考えるのはもっともなことです。けれどもだからといって、現実に起きた回復の症例を黙殺すべきではないはずです。

「治るためなら、何でもしたい」という最後の望み

がんが治った人たちから直接話を聞きはじめてしばらくしてからのことでした。抗がん剤治療を受けつつわたしのカウンセリングにやってきた女性がいました。31歳、双子の赤ちゃんがいながら、悪性度の高いステージ3(全4段階)の乳がんと診断されたばかりでした。わたしの目の前で、彼女は泣き出しました。

「治るためなら、何でもしたいの。子どもたちには母親が必要なんです」

彼女は疲労困憊し、最後の望みを求めてわたしに思いをぶつけてきたのです。泣きじゃくる彼女を前に、わたしの脳裏に浮かんだのは、医師たちから見向きもされずに放置されていた1000件以上の劇的な生還の症例のことでした。わたしは一息つき、彼女を見つめて言いました。

「確かなことは言えない。でも、何か方法があるか探してみるわ」

がんの劇的寛解の研究のために、大学院博士課程に進み、人生を捧げると決意した瞬間でした。がんから劇的に生還した人々の症例を探し、分析し、この現象について語っていこう。そう決めたのです。

「がんとの闘い」に勝利するために、すでに勝利した人の体験談を聞く。もっともなことですよね。がんからの生還という驚異的な体験の裏には、どんな秘訣があったのか。それを解き明かすため、思いつくかぎりの質問をぶつけて、科学的な検証をしてみるべきでしょう。説明がつかないからといってその事実を黙殺したり、口封じしようとするのではなく、事実に向き合うのです。

「逸脱」した現象に目を向けた科学者といえば、アレクサンダー・フレミングを思い出します。1928年、フレミングがバカンスを終えて実験室にもどると、菌の培養皿の多くにカビが生えていました。長期休暇の後にはよくあることです。フレミングは皿を消毒して、実験をやり直そうとしました。けれども、ここが運命の分かれ道でした。ちょっと待てよと、彼はカビの生えた皿を注視しました。するとなかに一つだけ、皿の中の培養菌がすべて死んでいた皿があったのです。フレミングは、「たまたまだ」とその皿を放置したりはしませんでした。それが抗生物質の先駆け、ペニシリンの発見につながったのです。

本書では、わたしが手がけているがんからの劇的な寛解についての研究成果を、みなさんにお伝えします。アレクサンダー・フレミングに倣って、わたしは標準から逸脱した事象を無視することなく、より詳細に検討していきます。

本題に入る前に、まずは自己紹介をさせてください。わたしが何によって導かれ、このテーマに人生を捧げることになったのかお話しします。

小児病棟でのボランティアで決意したこと

「がん」との最初の出合いは、3歳のときでした。叔父が白血病だと診断されたのです。叔父の闘病は5年におよびました。親族が集まるたびに、わたしたち子どもは「がん」という恐ろしい病について聞かされ、震え上がりました。わたしが8歳の時、叔父は亡くなり、いとこは父親を失いました。大人の男の人たちは、「がん」で死ぬかもしれない、とわたしは思いました。

14歳のとき、学年末の終業式の直後に、仲のよかった男の子が胃がんと診断されました。ウィスコンシン州の小さな町には衝撃が走りました。募金集めのためにパンケーキ朝食会を何度も開き、彼のお見舞いに行きました。大丈夫だよと言う友だちもいましたが、わたしには「あのときと同じことになるかもしれない」という、いやな予感がありました。男の子は副作用に2年も苦しんで、17歳で亡くなりました。町中が悲しみに暮れました。その後何年間か、わたしは友だちと彼のお墓に花を供えに行きました。彼の死によってわたしは、がんは年齢に関係なく誰をも死に追いやる病なのだと悟ったのでした。

ハーバード大学の学生だったとき、わたしは代替医療やヨガ、瞑想と出合いました。それは初めて体験する不思議な世界でした。それまでのわたしは、心の世界と身体の状態とは別のものだとして、2つを切り離して考えていました。けれどもしだいにそうした考え方に違和感を覚えるようになりました。

ハーバードでの4年間はすばらしいものでした。卒業後の最初の仕事として、わたしは地球温暖化をテーマにした本を共同執筆する予定でした。ところが気がつくと、学生時代に謳歌していた人的なつながりを一切失い、ただコンピューターに向かうだけの生活をしていました。あるとき、その孤立感を友人に話したところ、彼女は、ボランティアをしたらとすすめてくれました。それで、がん患者の役に立つためのボランティアをしようと思い立ったのです。

ニューヨークにあるメモリアル・スローン・ケタリングがんセンター小児病棟で、最初にボランティアをした日のことは、いまもはっきりとおぼえています。わたしの仕事は、静脈注射による抗がん剤治療を受けている子どもたちと、ボードゲームのモノポリーで遊ぶ、というものでした。たったそれだけです。けれどもその数時間のあいだ、子どもたちは、病気のことをすっかり忘れて夢中になっていました。わたしにとっては、人生を変えるほどの意義のある出来事でした。これが天職だと感じました。数週間のボランティアを通じて、わたしはカリフォルニア大学修士課程に進むことを決めました。腫瘍社会福祉学、なかでもがん患者へのカウンセリングを専門に学ぶことにしました。

大学院で学ぶうちに、わたしは改めて代替医療に関心を持ちました。多くの本を読み、ヨガのインストラクターの資格も取りました。日中はがん患者のカウンセリング、夜は勉強とヨガの時間に充てました。当時、わたしの夫は鍼(はり)や漢方など中国伝統医学の学位をとるため勉強をしつつ、身体エネルギーを活用した難解な治療法を学んでいました。代替医療の学習材料には事欠かない環境でした。

人生の転機となったアンドルー・ワイル博士の本に出合ったのはこの時期のことです。ワイル博士の説く「自発的治癒」という現象に興味を持ち、このテーマを追求するため博士課程へ進むことにしました。医学的には不可能だとみられた状態からがんを克服した人々は、いったい何をしていたのか。その探求に人生を捧げる決意をしたのです。

がんの「劇的な寛解」とは何か

がんの劇的な寛解とは何を意味するのか。これを考えるにあたって、まずは「標準的な」寛解、あるいは「劇的ではない」寛解とは何なのかを考えてみましょう。

医師ならこう考えるでしょう。初期に発見された、治療しやすいタイプのがんなら、寛解は期待できる、と。たとえばステージ1の乳がんで、手術、抗がん剤と放射線という標準的な治療を受けた女性の場合、統計的にいえば、その後5年間はまず再発しないだろうという予測が成り立ちます。でも、もし同じ女性が膵臓がんのステージ1だと診断されたら、同じく標準治療を受けたとしても、5年生存率はわずか14パーセントにすぎません。なぜなら現代医学には、ステージ1の乳がんほどの治療効果を上げる膵臓がんの治療法は、存在しないからです。

わたしは「がんからの劇的な寛解」の定義を、次のように定めました。

・がんの種類は問わず、「寛解」が統計的に極めて稀であること
・その統計とは、がんのタイプ、ステージ、受けた治療によって異なるものとする

さらに具体的に記しましょう。

「がんの劇的な寛解」とは、次のいずれかの事態が起きた状態を指します。

1 医学の標準治療(手術、抗がん剤、放射線)を一切用いずに、がんが検知できなくなった場合
2 標準治療を受けたががんは寛解せず、代替医療に切り替えてから寛解に至った場合
3 統計的にみて余命が極めて短い(5年生存率で25パーセント未満)がん患者が、現代医療と代替医療を併用したところ、統計を上回って生存している場合

統計的予測を覆してがんが寛解するのは、たしかに稀ではありますが、体験者は数多く存在します。

わたしは腫瘍内科医に会うたびに、「がんを劇的に寛解させた患者を診たことがありますか」と聞いています。これまでのところ、全員の答えが「イエス」でした。そこで「ではその症例について医学雑誌で報告しましたか」と聞くと、全員が「ノー」と言いました。

思ったとおりです。劇的な寛解の症例を追跡するシステムでもつくらないかぎり、こうした現象が実際にどのくらいの頻度で起きているのか、わたしたちには知る由もないのです。

この目標を実現するため、本書のウェブサイト(RadicalRemission.com)では、がんを克服した人、医師、治療者、読者の皆さんが手軽に劇的寛解の症例を投稿できるようにしました。データベースは無料で一般公開しています。データは研究者も自由に使えます。またがん患者やその家族にとっては、ほかの人がどうやって劇的な寛解を遂げたか、調べることができます。


■末期がんから自力で生還した人たちが実践している9つのこと
全米ベストセラー『がんが自然に治る生き方』(2)

ケリー・ターナー=文 長田美穂=訳

「治った」人の1000件以上の医学論文

寛解症例の研究に着手してまず驚いたのは、1000件超の医学論文において、2種類の人々がほぼ黙殺されていたことでした。

一つは、劇的に寛解した患者本人の一群です。大多数の論文では、患者自身が劇的な寛解の原因をどう考えているかについて一切言及していませんでした。劇的な寛解を遂げた患者の身体の生化学的変化については、何本もの医学論文が詳細に記していました。しかし、患者に「あなたは自分がなぜ治癒したと思うか」と聞き、その答えを記したものは皆無だったのです。患者たちは、意識的だったかどうかはともかく、がんを治すため何かに取り組んでいたはずです。医師はなぜそれに興味を持たなかったのでしょうか。

そこでわたしは劇的な寛解を遂げた20人にインタビューし、「あなたはなぜ自分が治癒したと思うか」を聞くことにしました。

医学論文で黙殺されていたもう一群は、代替療法の治療者たちです。がんからの劇的な寛解は、当然のことながらほとんどの場合、現代医療では打つ手がなくなった患者に起きています。それなのに、西洋医学外の治療者や代替療法の治療者たちががん治療にどう取り組んできたのかを誰も調べてきませんでした。この事実にわたしは驚きました。

わたしが会った劇的寛解の経験者は、世界の隅々まで、それこそ血眼になって治療者を探し出していました。そこでわたしも世界中を旅して回り、非西洋医学の治療者、代替療法の治療者50人にインタビューをしました。10カ月かけて10カ国(アメリカ“ハワイ”、中国、日本、ニュージーランド、タイ、インド、英国、ザンビア、ジンバブエ、ブラジル)を回りました。ジャングルや山の中、そして都市を旅し、治療者と話をしました。各地のすばらしい治療者がわたしに話してくれた経験を、読者のみなさんにご紹介します。

がん治癒を目指して実行していた9項目

劇的な寛解について記した医学論文は1000本以上分析しました。博士論文の研究を終えてからもさらにインタビューを続け、その対象者は100人を超えました。

わたしは、質的分析の手法で、これらの症例を何度も詳細に分析しました。その結果、劇的な寛解において重要な役割を果たしたと推測される要素(身体、感情、内面的な事柄)が75項目、浮かび上がりました。

しかし、全項目を表にして出現頻度を調べると、75のうちの上位9項目は、ほぼすべてのインタビューに登場していることに気づきました。

たとえば登場回数が73番目に多かった「サメ軟骨のサプリを摂取する」。これは調査対象中の、ごくわずかな人が話してくれただけでした。かたや語られる頻度のもっとも高かった9つの要素については、ほぼ全員が、「がん治癒を目指して実行した」と言及していたのです。

その9項目とは次のとおりです。

・抜本的に食事を変える
・治療法は自分で決める
・直感に従う
・ハーブとサプリメントの力を借りる
・抑圧された感情を解き放つ
・より前向きに生きる
・周囲の人の支えを受け入れる
・自分の魂と深くつながる
・「どうしても生きたい理由」を持つ

この9項目に順位はありません。人によって重点の置き方が異なるものの、インタビューで言及される頻度は、どれも同じ程度でした。わたしが話を聞いた劇的寛解の経験者はほぼ全員が、程度の差はあれ9項目ほぼすべてを実践していたのです。

そこで本書は9章に章立てし、1章で1項目ずつ説明していきます。

各章では、まずその章のテーマについての解説と、それを裏付ける最新の研究報告を紹介します。次に、劇的な寛解を遂げた人の実話を記します。章末には「実践のステップ」と題して、その章のテーマを実践しやすいかたちにして、いくつかの方法をご紹介します。

偽りの希望と真の希望とは

9項目の詳細に入る前に、はっきりさせておきたいことがあります。

まず、わたしは手術、抗がん剤、放射線の「三大療法」を否定する者ではないということです。

たとえ話をしましょう。ふつう、フルマラソンを走るとき、人は靴を履いて走ります。けれどもごく稀に、自分なりのこだわりがあって裸足で走る人がいます。なかには裸足のまま元気に完走してしまう人もいます。

同じように、がんにかかった人は、普通は現代医療に頼るものです。けれどもときおり、ほかの方法を試そうとする人が存在します。わたしは後者に関心を持ちました。何を実践して、彼らは医師の予想を覆す偉業を達成したのか。それを突き止めることがわたしの仕事です。

二つ目に、わたしは本書によって、患者の方々に偽りの希望を与えるつもりは一切ありません。

劇的な寛解をした患者のほとんどが、医師から「ほかの患者には黙っていてほしい」と言われたと告白しています。ひどい話ではありますが、その医師の立場になって考えれば、わからなくもありません。来る日も来る日も、生存の見込みの乏しい患者を診察するのは、想像するだにつらい仕事です。

けれども劇的に寛解する人が現にいるという事実を黙殺するのは、偽りの希望を患者に抱かせるよりも、ずっと罪深いことではないでしょうか。

カリフォルニア大学で、研究方法についての授業の初回に、教授はこう言いました。

仮説から逸脱した事例に遭遇したとき、研究者にはそれを吟味する科学的責務がある。そしてその逸脱事例を吟味してから、研究者がとるべき道は2つ。

一つ目は、なぜ仮説に合わない事例が生じたのかを公に説明すること。二つ目は、その事例を説明できる新しい仮説を考え出すこと。

要するに、仮説に合わない事例は無視してよい、という選択肢は存在しないのです。

がんの克服は人類共通の目標です。現代医療なしで治癒した症例を黙殺することは、科学的に無責任な態度なのです。

次に、「偽りの希望」について検討します。「偽りの希望を人に与える」とは、事実かどうかわからないことや、明らかな虚偽を人に伝えて、希望を抱かせるということです。がんからの劇的な寛解が起きる理由は、いまのところ説明不能ですが、それを体験した人が存在するのは事実です。現代の医学では説明のつかない方法で、彼らは自分のがんを治したのです。

9つの仮説から私たちは何を学べるか

この違いを理解したうえで、わたしたちは、「偽りの希望を抱くことになりそうで怖い」と考えるのではなく、がん治癒の鍵となるかもしれない症例を、科学的に検証していこうではありませんか。

9つの要素は、がんからの劇的寛解が起きた理由についての仮説であり、まだ科学的に十分裏付けされた理論ではありません。この9項目によってがん患者の生存率が上がると断定するには、データの量的分析や無作為な臨床試験が必要で、残念ながらあと何十年もかかるでしょう。

それでもわたしはこの仮説は重要だと考えています。これを読者と共有するのに、あと何十年も待とうとは思いません。それよりも、質的分析を使ったわたしの研究結果を公表し、がんからの劇的寛解を遂げた症例はなぜ黙殺されてきたのか、わたしたちはこの症例から何を学べるのかという、より重要な議論へとつなげていきたいのです。

もしもわたしが、「この9項目を実践したらあなたのがんは確実に治ります」と言ったなら、それは人に偽りの希望を抱かせる行為です。わたしはそうは言いません。わたしに言えるのは、「がんの劇的寛解の起因になったと考えられる9つの仮説を検出しました」ということだけです。

次に、わたしが本書の執筆によって何を期待しているかをお話しします。

まず、研究者たちの手で、がんからの劇的な寛解についてのわたしの仮説が、少しでも早く検証されること。それからがん患者本人、そして大切な人ががんを患ってしまった人々が、治癒を遂げた人々の真実の体験談から勇気を得てほしいと思います。

わたし自身、初めてがんの劇的寛解の症例に出合ったとき、その事実の持つ力に大いに勇気づけられました。医学的常識に反してがんを克服する人が、本当に存在するのですから。

がんの予防や健康全般に関心のある人にも、本書は役立つはずです。そして現在病院で治療中の方々、そして打つ手がなく別の方法を探している患者のみなさんにとって、本書が励みになることを願っています。さらに本書がきっかけとなって劇的な寛解をめぐる議論がはじまり、人々が黙殺をやめてこれらの症例から学ぼうとすることを心から願っています。

症例を見ていて不思議に思うことがあります。なぜ、ある人に効く方法がほかの人には効かないことがあるのか。いまのわたしたちには、その理由はわかりません。けれども説明不能を理由に劇的寛解の現象から目を背けるのではなく、真摯に研究していけば、少なくとも人間の自然治癒力について何らかの知見を得ることができるでしょう。うまくいけば、がん根治の治療法の発見につながるかもしれません。いずれにせよ、黙殺からはどんな知見も得ることはできません。

もしアレクサンダー・フレミングがカビの生えた培養皿を捨ててしまっていたら、社会はいま、どうなっていたでしょう。彼の逸脱事例の研究が時間の無駄ではなかったことは、歴史が証明しています。

あまたの歴史的発見は、逸脱事例の研究からはじまりました。逸脱した事例には、真の希望が宿っている可能性があるのです。

Dr. Kelly A. Turner ケリー・ターナー博士
腫瘍内科学領域の研究者。学士号を取得したハーバード大学時代に統合医療に関心を持ち、カリフォルニア大学バークレー校にて博士号取得。博士論文研究では奇跡的な回復を遂げた1000件以上の症例報告論文を分析し、1年間かけて世界10カ国へ出かけ、奇跡的な生還を遂げたガン患者と代替治療者を対象に、治癒に至る過程についてのインタビューを行った。本書はそこから得られた知見を患者や家族、そして健やかに生きたいすべての人のためにわかりやすくまとめた著者初の書籍。


[いずれもPRESIDENT online]

Posted by nob : 2015年07月19日 23:54

医療は外傷や急性疾患時の緊急避難手段として、、、慢性疾患には生活習慣の見直しと食養生、自らつくりだした疾患は自ら解消できる。。。Vol.2

■「がんからの生還者」から学ぶ「治る人」の共通点

医師、医学博士 岡本裕氏

がんというのは、特殊な病気です。
ほかの病気と決定的に違う点は、「治し方」が患者さん一人ひとりによって異なることです。もちろん、ガイドラインに沿った標準治療は存在します。しかしそれ以上に「患者さんが心に抱えている問題」にまで踏み込む必要があることが多いのです。平たく言うと、心の持ちようで、治るペースが遅くも早くもなります。
『がんが自然に治る生き方』(ケリー・ターナー著/プレジデント社)には、医学的・科学的には説明のつきにくい劇的な寛解の事例が「逸脱した事例」と総称して、数多く登場しています。

私自身も、本書に挙げられていたような「逸脱した事例」を目にしたことは多々あります。今まで、のべ約4000名のがん患者さんの医療相談に応えてきましたが、体感では年間4〜5例、逸脱した事例に接したと記憶しています。

■「知らない間にがんが消えた」という人も

私が実際に患者さんに接した例は、大きく2つのグループに分けられます。

まずは、ある老人福祉施設に入所中のがん患者さんの場合です。

年齢を重ねている患者さんの場合、おなかにメスを入れるだけで、相当な負担となることがあります。

そのため、手術が可能な範囲であっても、本人やご家族と話し合い、積極的な手術には挑戦せず、あえて見守ることもあります。

「手術に挑まず、経過を見守る」という選択に、ご本人もホッとされる部分もあるのでしょうか。そういう方の中には「なぜかがんが見当たらなくなっていた」、もしくは「進行しないがんと数年間共存して、老衰で亡くなった」ということがよくあります。

もっとも、その老人福祉施設は「食養生」や運動を実践しています。それらの努力が、がん細胞の消滅や、肥大抑止に、功を奏しているのかもしれません。

一方で、この本の「9つの実践項目」に相当するような事柄に留意をせず、切除手術もしていないのに「がんが知らない間に消えた」という人たちにもお目にかかります。これらも「逸脱した事例」です。

私はこれらの「逸脱した事例」には、共通した理由が、必ずと言ってよいほど存在していると感じています。

■3大治療は「時間稼ぎ」にすぎない

私たちは、「e−クリニック」というウェブサイト上で、日々個別の相談を受け付けています。そのため、一度相談に乗ったことのある方が「サバイバー」(がんからの生還者)となり、連絡をくださることも少なくありません。実は、サバイバーの方こそ、がんとうまく付き合うコツを知っています。

私は彼らと接しながら、このような問いかけをよく繰り返しています。

「がんが治る人と治らない人との決定的な違いは?」と。

やはり「考え方を変えた」「食事を変えた」という違いが、よく挙げられます。つまり、「今までのままでは駄目」ということなのです。今までの自分がストレスを増長させ、病気になったわけなのですから、積極的に患者さんが「自分自身」を変える必要があるのです。

まずは食生活を変えることから始め、趣味や旅行、働き方、人とのお付き合いの仕方まで。具体的なことを変えると、「考え方」は大きく変化し、それまでに負荷としてかかっていたストレスを減らすことにもつながるのです。そして、どうしても「時間稼ぎ」が必要な場合には、がんの3大治療(西洋医学)も上手に利用すればよいのです。

そもそも、3大治療とは万能なものではなく、「時間稼ぎ」にすぎないことを理解しておく必要があります。3大治療は、ほとんどが対症治療です。がんには対症治療だけでなく根本治療が不可欠です。

がんの根本治療とは、すなわち自身の自己治癒力を高めて、がんの病勢に打ち勝つこと。そのためには3大治療とは別にどうしても自己治癒力を高める手段が不可欠となります。今までの生き方や過度なストレスが、自己治癒力を低下させ、がんを発生させたのですから、今までの生き方や考え方を変えることが大切です。

私たちは自己治癒力を有意に高めるため、がん患者さんに中医学(気功、中医薬)などの補完代替療法を奨めています。もちろん、3大治療を頭ごなしに否定するわけではありません。上手に活用すれば非常に有用です。

しかしながら、主治医の言いなりに3大治療を受けるのではなく、必ず次に述べる2点をしっかりと押さえて欲しいのです。

1点目は、「やろうとする治療法の目的」「メリットとリスク」「治療の根拠」「代替案の有無」を担当医に訊いておくことです。

また目指すところが「根治」か「微々たる延命治療」か、はたまた「機能回復」「緩和治療」か、「形ばかりのアリバイ治療」かも、確かめておきましょう。

2点目は、「匙加減が可能かどうか」を確認しておくことです。今や欧米では標準治療を基準にしながらも、抗がん剤の投与量を微調整するなど、個人に合った治療を行っています。そのような小まめな配慮をしてくれるかどうかも最初に訊いておきたいところです。

■医師と患者で異なる「治る」の意味合い

そして患者さんは「治る」ということに関して、正しく認識してほしいと思います。

実は「治る」という言葉は、医師サイドと患者サイドで、大きな差があるのです。

多くの患者さんにとって「治る」は「元気で長生きする」ことであるはずです。

しかし、たとえば抗がん剤を手がける医師から見た場合、抗がん剤によってがんが50%以上縮小した期間が最低4週間あれば、「効果あり」と認められます。

極端なことを言えば、患者さんのがんが50%以上小さくなって、抗がん剤治療の4週間後に亡くなったとしても。医師からすると、そのケースは「抗がん剤は効いた」、そして「抗がん剤によってがんが治った」ということになるのです。これは、患者さんにとっての「効く」とは、かなりかけ離れたイメージではないでしょうか。

医療の現場においては、患者さんと医師の認識の間に、このような乖離がしばしばあります。

そして突き詰めて考えると、優秀な医師が最先端の医療を活用しても、「治す」ことができない病も少なからずあります。

私自身、若い頃は脳外科の道を選んで脳外科のスペシャリストを目指しました。ところがどれだけ技を尽くしても、治したい人を思うようには治せないのです。脳外科医だった当時、「医療とは何のためにあるか?」という根本的な問いに自分自身が答えられなくなり、医療の最前線から「降りる」ことにしました。そして、患者さんの患部に限らず、人格をも含めた全体を捉える方向へと考え方をシフトしました。すると、違った風景が見えてきたのです。サバイバーを目の当たりにしたとき、私は彼らから多いに学ぶべきだと気付いたのです。

一般的な医療の現場では、標準治療以外で治った患者さん(「逸脱した事例」)は「例外」とされ、「なぜ治ったのか」という点に関してはまったく関心を持たれなくなります。それは非常にもったいないことです。

本質的なことを言えば、たとえ「例外」でも治ればいいはずです。「例外」というレッテルを貼るのなら、その「例外」の事例を増やせばよいのです。どうしたら「例外」が増えるか、どのようなことで「例外」が増えるか、本書のように共通項を探して、広く一般に広めればよいのです。

「例外」となる確率が上がることには、本書にあったようなヨガや呼吸法、食生活の改善など、さまざまな要素があります。

私たちは、ときにサバイバーを含むがんの患者会の皆さんと共に活動しています。結局のところ、本書にあるような「治っている人がいる」という事実こそ、がん患者さんの直接的な励みとなるからです。

サバイバーが気軽に情報を発信したり、誰もがアクセスできるウェブ上のシステムや、リアルなコミュニティーが各地にできれば、がんに対するイメージも変わってくると思います。

※本稿で紹介している『がんが自然に治る生き方』原作(ケリー・ターナー著)のウェブサイト(http://www.radicalremission.com/)では、劇的な寛解(がんが自然に寛解したり進行しない例)について、誰でも投稿・公開できるようになっています。

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岡本裕(おかもと・ゆたか)
医師、医学博士。1957年生まれ、大阪大学医学部、同大学院医学部卒業。麻酔科、ICUの研修を経て脳外科専門医になり、悪性脳腫瘍の治療に取り組む。細胞工学センターでがんの免疫療法、遺伝子治療の研究を行う。その後、現在の医療・医学に疑問を持ち、仲間の医師たちと「21世紀の医療・医学を考える会」を設立。 2001年から、本音で応える医療相談ウェブサイト「e−クリニック」(http://www.e-clinic21.or.jp/)を運営する。

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(岡本裕 構成=山守麻衣)

[PRESIDENT online]


■「がんが消える」患者は決してゼロではない
『がんが自然に治る生き方』を医師として読んで(1)

著者=川崎市立井田病院・かわさき総合ケアセンター医師 西 智弘 
構成=山守麻衣

「アメリカでベストセラーとなり、日本でも版を重ねている」と聞いたのが、『がんが自然に治る生き方』(ケリー・ターナー著/プレジデント社)を手にとるきっかけでした。医師として、その人気の理由を知りたいと思いました。精読したあと、多くの方と本書の発するメッセージと、本書を読む際の注意点を共有したくて、患者さんや医療関係者を対象とした読書会で取り上げるに至りました。

本書では、著者が調査・取材した「劇的な寛解」の100余りの事例から導き出された9つの共通点が仮説として示されています。世界中に、厳しい余命宣告を受けながらも、そこから劇的な快復を見せ、がんが消えたり長期生存したりする方たちがいるのです。

また、著者が出会った腫瘍内科医たちは皆「がんを劇的に寛解させた患者」を診たことがある、と回答したそうです。

かくいう私も、ここ10年ほどでがんが自然に寛解したり進行しない例については何件も目の当たりにしてきました。

たとえば悪性リンパ腫と宣告され、抗がん剤治療をすすめられていたAさんという男性の患者さんがいます。Aさんは抗がん剤治療を頑なに拒み、途中からぱったりと病院に現れなくなりました。そして「具合が悪くなっては受診し、抗がん剤治療をすすめられると、姿を消す……」ということを繰り返していました。

まるで“いたちごっこ”のような日々の末、ようやく抗がん剤治療に踏み切ろうとしたAさんの患部のCTを撮ったところ、進行しているに違いない……と思っていた病巣が見当たらなくなっていたのです。当時の私は主治医ではなく担当医として関わっていたのですが、「そもそも最初の診断が誤診だったのではないか?」と問うAさんの怒りの表情は、今も瞼に焼き付いています。

※注:きちんと組織検査はしていましたしAさんは数年後、同じところにがんが再燃したため、誤診ではありませんでした。

緩和ケア病棟から退院する人も

また、次のような例もあります。ホスピスに入所してきたBさんという女性の「末期がん」と他院で宣告された患者さんのケースです。

彼女は、余命約3カ月と宣告されていて、緩和ケア病棟に入るために自宅を売り払い、身辺整理を済ませてきました。しかし、入院後に何度検査をしても、がんの影は小さいまま。3カ月で亡くなるどころか1年以上たってもがんは大きくならず、日常生活にも支障はないので、ご自身の人生のためにも退院することをおすすめしたところ「資産も戻る家も処分してしまって帰る場所も無いのに」と、困惑していらっしゃいました。

最終的にBさんは緩和ケア病棟から退院となり介護施設に移りましたが、その後もしばらく、がんは全く進行せず数年間長生きすることができました。

もちろん、これらは一般的なことではなく極めてレアなケースです。しかしこのような自然な寛解だったり「進行しないがん」の可能性がゼロではない、という事実は、もっと知られてもよいと感じます。それに、抗がん剤治療をすることで寛解にいたる例も、固形がんであったとしても決してゼロではありません。

しかも、AさんもBさんも、本書に挙げられている「9つの実践項目」、たとえば「抜本的に食事を変える」などの取り組みを、意識的に実践してはいなかったはずです。

このように、がんとはある意味不思議な病気で、統計的な予測を覆す側面を少なからずはらんでいます。それにもかかわらず、本書では最初に「これは仮説です」と前置きしていながら、読んでいると「明日から実践しましょう」と書かれているところ、そして「これが『がんが自然に治る生き方』です」とタイトルに示しているところが、注意して読むべき本と思った理由です。

「治療の手引き」として読むべきではない

本書に挙げられていた「劇的な寛解」のある事例についても指摘すべき点があります。

ドンナさんという58歳の女性のケースです。

彼女はステージ3の進行性結腸がんと診断され、腸の切除手術を経て、人工肛門を形成するに至ります。そして術後数週間後から、再発を抑えるための抗がん剤治療に挑みます。しかし白血球減少などの副作用で集中治療室に入院することになってしまった彼女は医師から、今後の抗がん剤治療の中断と帰宅をすすめられることになります。

そこでドンナさんが選択したのは、カナダの「クーガーマウンテンセラピー・センター」で行われる、鍼とハーブによる集中治療のプログラムです。それは「抗がん剤を身体から出しきったほうがよい」という瞑想サークルの友人の助言によるものでした。

プログラムの期間中、ドンナさんは健康的な野菜と魚の料理を楽しみ、磁器パルサー発生装置による治療を受け、さらには参加者との交流で過去の感情を発散させていたそうです。

当初は、「歩くのもままならない」という状態で到着した彼女でしたが、10日間のプログラムが終了したときには何キロも歩けるようになっていたといいます。

それから彼女は通常の生活に戻り、愛する孫の成長を見守り、肉や小麦、砂糖、乳製品を控えた食事療法、ビタミン剤の摂取や瞑想を続けます。そして退院から2年目、人工肛門を外せるまでに快復を遂げます。さらにそれから6年以上経っても、ドンナさんは小康状態を保ち、孫の子守りやボランティア活動に励んでいるのだそうです。

この描写から、「クーガーマウンテンセラピー・センターのプログラムに参加した結果、元気になった」というメッセージを一般的には読み取るかもしれません。しかし、こういったケースを「劇的な寛解」と取り上げていることも、本書を注意して読んだ方がいい理由のひとつです。

もちろん、このプログラムがドンナさんのメンタル面を強化してくれたということはあるかもしれません。しかし厳密に言えば、彼女がこのプログラムに参加をしていなくても、快方へと向かっていた可能性は高いのです。

なぜなら一般的に、抗がん剤治療の副作用で体調が悪かったのであれば、それを中止するだけでも、体調の快復が得られることは珍しくはないからです。そして、ステージ3で手術をしたのであれば、その後抗がん剤をしなくても再発しない、という可能性も少なくはなく、つまりはこのプログラムで治った、というよりはがんの手術でがんが治った、という可能性の方が高いのです。

この9つの実践で万人が治るわけではない「仮説」である以上、この本をそういった「治療の手引き」としてとらえるならそれはやはり注意した方がよいと言わざるを得ません。でも、その点に注意したうえで、前向きに生きるためのヒント、がんを持ちながら生きるためのヒントを得るための本としては、読む価値があるかもしれません。

我々医療者は、科学者として伝えるべきことはきちんと伝えるべきだし、危険な治療法や詐欺に患者さんが向かおうとしているのなら、それは止めるべきと思っています。しかし一方で、患者さん達がいかに前向きに人生を生ききることができるかを常に考え続けないとならないとも思っています。この本を読んだことをきっかけに、患者さんが前向きな希望を持てた、というのであれば、この本はひとつの役割を果たしたと言えると思いますし、その「希望」自体を私が否定するものではありません。それならば私は、人間としてその希望を支えつつ、医学の科学者としてアドバイスをしつつ、患者さんの生きる道に寄り添って行きたいと思います。

西 智弘(にし・ともひろ)
川崎市立井田病院・かわさき総合ケアセンター医師。2005年、北海道大学医学部卒。家庭医療を志した後、緩和ケアに魅了され、緩和ケア・腫瘍内科医として研修を受ける。2012年から現職。緩和ケアチームの業務を中心として、腫瘍内科、在宅医療にも関わる。日本内科学会認定内科医、がん治療認定医、がん薬物療法専門医。http://tonishi0610.blogspot.jp/

[PRESIDENT online]

Posted by nob : 2015年07月19日 23:15

私たち一人一人が変わらなければ、この社会は変わらない。。。

■<反「安保」>拡大 全国で一斉抗議「アベ政治を許さない」

 安全保障関連法案に反対して作家の澤地久枝さん(84)らが呼びかけた安倍政権に対する抗議行動が18日、全国各地であり、「アベ政治を許さない」と記したポスターを午後1時ごろに一斉に掲げた。主催したスタッフは「全国各地の1000カ所前後で実施されたと見込まれる」と話している。

 澤地さんの提案にジャーナリストの鳥越俊太郎さん(75)、作家の落合恵子さん(70)らが賛同。俳人の金子兜太(とうた)さん(95)が書いたポスターをインターネットのサイトに掲載し、それぞれが印刷して持ち寄った。

 メイン会場の国会前には澤地さん、落合さん、鳥越さんらも駆けつけ、主催者発表で5000人以上が集まった。時折小雨が降る中、参加者はポスターを一斉に掲げて「安倍政治を許さない」とシュプレヒコールをあげた。

 壇上に立った澤地さんは「政治を変えるのは(政権に)反対する人たちが手をつなぐ時だ」と呼びかけた。落合さんが「平和の破壊を私たちは許さない。2015年7月を新しい一歩にしよう」と語りかけると、講談師の神田香織さんは「新国立競技場の建設案だけでなく、安保法案も撤回すべきだ」と訴えた。最後に鳥越さんが「我々が心を一つに連帯し、声を上げることが国会を動かすことになる」と締めくくった。

 東京都杉並区の男性(65)は「傍観者じゃいられないと思い、初めて抗議行動に参加した。安倍政権は安保法案が違憲だと言われても耳を貸さない」と話し、東京都江東区の女性会社員(58)は「一緒になって立憲主義を覆す政治をやめさせたい」と語った。

 名古屋市東区では市政資料館前に市民約100人が集まり「戦争反対、憲法守れ」などと声を合わせ、午後1時にポスターを一斉に掲げた。講演で同市に来ていた上野千鶴子・東京大名誉教授は「今怒らないで、いつ怒るの。このまま法案が通れば、子どもたちに顔向けができない」と訴えた。

 福岡市中央区では、終戦間際に旧満州(現中国東北部)に渡った満蒙(まんもう)開拓団の苦難を描いた映画「望郷の鐘 満蒙開拓団の落日」の上映会後、観客約150人がポスターを掲げた。主催者がポスターを配って賛同を呼びかけた。観客の川添緋砂子さん(79)は「戦争が起これば市民はみな苦しめられる。戦争につながりかねない安保法案に強く反対しているので、抗議行動で意思表示ができてよかった」と話した。

 大阪市北区の扇町公園では、安全保障関連法案の廃案を求める弁護士らが呼びかけた集会があり、約1万1000人(主催者発表)が参加した。「憲法9条をいかす壮大な運動を巻き起こす」との決議を採択し、周辺の約2キロをデモ行進した。【一條優太、花岡洋二、川上珠実、山口朋辰】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2015年07月19日 13:32

原発も安保も、ゼロペースでの見直しを。。。

■<新国立競技場>安倍首相「ゼロベースで計画を見直す」

 安倍晋三首相は17日午後、2020年東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場の建設計画について「現在の計画を白紙に戻し、ゼロベースで計画を見直す」と表明した。首相官邸で記者団に明らかにした。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2015年07月17日 16:55

憲法学者の所見

■安保法案「違憲」104人、「合憲」2人 憲法学者ら

集団的自衛権の行使を容認する安全保障関連法案は憲法違反にあたるか

 安全保障関連法案の合憲性をめぐり、朝日新聞は憲法学者ら209人にアンケートをした。回答した122人のうち「憲法違反」と答えた人は104人、「憲法違反の可能性がある」は15人。「憲法違反にはあたらない」は2人だった。

 調査は先月下旬、判例集「憲法判例百選」(有斐閣、2013年発行)を執筆した210人のうち故人1人を除いてメールなどで実施。一部無回答を含め122人(実名85人、匿名希望37人)が回答した。法案と憲法との整合性を問う質問は四つの回答から選ぶ選択式で、「憲法違反にはあたらない可能性がある」は0人、回答なしが1人だった。

 違憲か違憲の可能性があると答えた計119人は「集団的自衛権の容認は、解釈の限界を超える」「憲法は武力行使を政策的に判断する権限を政府に与えていない」などを理由に挙げた。一方、合憲と答えた2人は「国家を守るために必要な範囲に限定されている」「従来解釈と論理的整合性が欠如しているだけでは憲法違反の理由にならない」とした。

 法案に先立ち、安倍内閣は昨年7月、集団的自衛権の行使を可能にする閣議決定をした。この妥当性について尋ねたところ、回答した116人が「妥当でない」とした。「都合のよい憲法解釈は法的安定性を失う」といった批判があった。法案が合憲と答えた2人を含む6人は無回答だった。

 政府は集団的自衛権行使容認の根拠として1959年の砂川事件の最高裁判決を挙げている。この判決が集団的自衛権行使を「認めていない」と答えた人は95人で、「認めている」は1人。「判決は判断していない」などとして「その他」を選んだ人が24人、無回答が2人だった。

 自衛隊については「憲法違反」が50人、「憲法違反の可能性がある」が27人の一方で、「憲法違反にはあたらない」は28人、「憲法違反にあたらない可能性がある」は13人だった。憲法9条改正が「必要ない」は99人、「必要がある」は6人だった。

 憲法判例百選は重要判例の概要を紹介し、意義を解説する専門書。13年発行の第6版はI、II巻合わせて210人が執筆した。衆院特別委員会で法案の合憲派として菅義偉官房長官が名前を挙げた3人は執筆していない。

 法案をめぐっては、衆院憲法審査会に参考人招致された憲法学者3人が憲法違反と発言するなど法的正当性に疑問の声が出ている。

[朝日新聞]


■憲法学者らから見た安保法案 「曲解」「政策論に期待」

集団的自衛権をめぐる政府と憲法学者の考え方

 解釈の限界を超えている――。朝日新聞が実施した憲法学者らへのアンケートでは、安全保障関連法案を大多数が「違憲」と判断した。成立を目指す安倍政権は、法の専門家からは立憲主義を脅かす存在と映る。

■法案の合憲性

 法案について、違憲や違憲の可能性があると答えた119人のうち40人以上が自由記述で現行憲法下での集団的自衛権行使は違憲と強調した。野坂泰司・学習院大法科大学院教授は「『他衛』を本質とする集団的自衛権行使の容認は、解釈の限界を超える」。市川正人・立命館大法科大学院教授は「集団的自衛権の一部を個別的自衛権の延長線上のものと位置づける政府解釈は論理的に破綻(はたん)している」と指摘した。

 一方、法案を合憲とする2人のうち、井上武史・九州大院准教授は、集団的自衛権について「憲法の文言からは明らかに違憲とする根拠は見いだせない」「違憲かどうかではなく、日本や国際社会の平和と安定に真に貢献するかという政策論議を国民は期待している」と述べた。

 法案は集団的自衛権行使のための「武力行使の新3要件」を定め、政府は「厳格な歯止め」とするが、20人以上が定義があいまいだとした。若尾典子・佛教大教授は「漠然としており、制限規定となっていない」。大津浩・成城大教授は存立危機事態について「政治的多数派の主観的な『危機』の判断で拡大する基準」とする。

 これに対し、法案を合憲とした元衆議院法制局法制主幹の浅野善治・大東文化大院教授は3要件を「厳格」と評価し、「国家を守るために必要な範囲に限定されている」とした。

 政府の憲法解釈を変更して集団的自衛権行使を可能にした手法についても約40人が疑問視した。井上典之・神戸大院教授は「憲法の最高法規としての性格を無視した行為」とした。

[朝日新聞]


■「憲法学者の中で改憲論者は警戒されている」安保法案「合憲論」百地教授に聞く

集団的自衛権の行使を可能にする安保法案をめぐって、多くの憲法学者から「違憲」の大合唱が聞こえてくる中、少数ながら堂々と「合憲論」を主張する憲法学者がいる。「合憲」とする学者は、憲法をどうとらえているのか。日本大学の百地章教授に聞いた。

●護憲派のヒエラルキーができている

――なぜ、「少数意見」になってしまったのか。

安保法制を合憲だと考えている憲法学者は、私のほかにも結構います。だけど、声を上げられない雰囲気があります。

憲法学者の学界では、護憲派のヒエラルキーができています。その中にいて、「あいつは改憲論者だ」ということになると、警戒、排除されるおそれがあります。発表の場が失われたり、論文の執筆の機会を奪われたりということもありえます。そうなると、賢明に対処しようという学者は、声を上げられないのです。

私は、この国の憲法の成立過程に疑問を感じています。憲法を改正する必要があると考えています。平和憲法が、そんなにいいものだったら、世界中が輸入してくれそうです。でも、そうなってはいません。

自らを守ることができない国家なんてありえません。世界の歴史から見ても、はたしてこれでいいのかという疑問がありました。憲法をなんとか改正したいという思いで、これまで主張を続けてきました。

●新しい安保法制で「ポジティブリスト」を増やす

――従来と異なる安保法制が、なぜ必要なのだろうか。

これまでの日本は「集団的自衛権を保有しているけれど行使できない」という状態でした。それを国際標準に合わせて、行使できる状態にするのが、今回の安保法制です。

政府見解では、憲法9条1項は、侵略戦争を放棄しており、戦力をもつことは認めていませんが、2項で、戦力にいたらない実力は保持できるとされています。つまり、自衛隊は「戦力」(軍隊)ではなく、「実力」だから認められるということです。

軍隊は「ネガティブリスト」で行動します。「してはいけない」と、国際法で禁止されたこと以外は、主権と独立を守るために自由に行動できるということです。これが軍隊の特色です。逆に、警察は「ポジティブリスト」、つまり、具体的に「これとこれはしていい」と書いてあることしかできません。

自衛隊は法制度上、警察と同じ発想にたっています。ですから、具体的に「ポジティブリスト」として、法律に書いてあることしかできません。今回の安保法制は「してもいいこと」を増やすためです。「集団的自衛権は保有しているけど行使できない」という、これまでのいびつな状態を解消するために必要なのです。

ただし、本当にやるべきことは、9条2項を改正して、自衛隊を軍隊とすることです。

――改憲をしなければ、集団的自衛権を行使できないのではないか。

そうではありません。今の憲法の枠内でも、集団的自衛権の限定的行使は可能です。それが今回の安保法制なのです。集団的自衛権は、国連憲章51条によって、すべての国連加盟国に認められた、国際法上の固有の権利です。

そのため、憲法に明記されていなくても当然に行使することができます。当たり前のことをわざわざ明文化することはありません。調べた限りですが、他の国でもそんなことをわざわざ規定している国はありません。

――国際法のほうが、憲法より上ということなのか。

国際関係においてどちらを優位にするのかという問題と、国内においてどちらを優位とするのかという問題は、分けて考える必要があります。

国内的には、条約よりも憲法が優位だというのが政府見解なので、憲法に違反するような条約は違憲無効になります。

ところが、国際社会においては、国際法が優位しています。だから、国際社会では、各国とも国際法にしたがって行動しています。国際関係においては、憲法を引き合いにだしたら国際秩序が成り立ちませんから。

●「お抱え学者が徴兵制合憲を主張している」報道に「そんなわけない」

――一部の報道では、「お抱え学者の百地教授は徴兵制も合憲だと主張している」と伝えられているが、真意なのか。

全くの事実無根です。徴兵制は憲法違反だといっています。ただ、政府のいう違憲論は理屈に合わないと考えているということです。

憲法18条には「何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない。又、犯罪に因る処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服させられない」とあります。

政府の理屈では、徴兵制は「意に反する苦役」にあたるから違憲だというわけです。しかし、そうだとすると、自衛官は、自ら率先して、自らの意思で「苦役」についているということになる。国を守るという神聖な任務に就いている人に対して、「あなたがやっていることは苦役だよ」というのは失礼極まりないと思います。

国際的に見ても、強制的な労働の中には、軍務的な役務は含まれないと国際人権規約に書いてあります。徴兵を苦役と考えている国は、私の知る限りありません。

私は、憲法で軍隊の存在が認められていないので、徴兵制も認められていないと考えています。つまり、徴兵制は9条違反ということです。また、現実問題として考えても、仮に改憲したとしても、徴兵制を定めることはないでしょう。

今日の軍隊は極めてハイテク化しています。素人の国民を連れてきて、1年2年鍛えたところで、なんの役に立つというのでしょうか。かえって足手まといになります。いい加減なことを報道するのはやめてほしいですね。

[弁護士ドットコムニュース]

Posted by nob : 2015年07月16日 20:41

いかなる要因と経緯にかかわらず、とちらから宣戦布告しようとも、戦争それ自体が未来永劫にわたり無条件に回避すぺき巨悪の根源。。。

■<ノーベル平和賞>昨年に続き「憲法9条」が候補に

 主婦や元教員らでつくる市民団体「『憲法9条にノーベル平和賞を』実行委員会」(相模原市)が15日、東京・永田町の参院議員会館で記者会見し、ノルウェー・ノーベル委員会から先月、平和賞候補に選ばれたと発表した。受賞を逃した昨年に続き2度目。

 会見は集団的自衛権の行使などが可能となる安全保障関連法案の国会審議が続く中で行われた。実行委員の主婦、鷹巣(たかす)直美さんは「憲法にとって危機的な状況だが、みんなで声を上げ続ければ、現実が9条に近づくと信じる」と話した。

 ノーベル委員会への推薦人には今年から超党派の国会議員61人が名を連ねる。平和賞推薦の署名は54万筆以上。受賞対象は昨年同様「憲法9条を保持している日本国民」としている。【川上晃弘】

[毎日新聞]


■<安保関連法案>「国民が問題あると気づいて…」長谷部氏

 先月4日の衆院憲法審査会で、自民党推薦の参考人として安全保障関連法案を違憲だと指摘した憲法学者の長谷部恭男氏(早稲田大大学院教授)が、毎日新聞のインタビューに応じた。「立憲主義の危機が深まった」と安倍政権を批判する一方で、「国民が法案に問題があると気づき始めている。悲観するのはまだ早い」と、今後の国会審議への期待感も語った。【聞き手・川崎桂吾】

 <自民党推薦の参考人でありながら、法案に「ノー」を突きつけて反響を呼び、国民の関心を高めた。「潮目が変わった」とも言われている>

 私はずっと前から、集団的自衛権は違憲である、と言い続けてきました。あの場でも同じ主張を繰り返しただけです。参考人として呼ばれた際、自民の推薦とは知らされておらず、正直、あんな騒ぎになるとは予想していませんでした。

 もともと国民の間に「こんな法案を通していいのか」という違和感、エネルギーがたまっていた。そこへ私や他の先生方の指摘があって、「やっぱりそうなのか」と人々が納得したということだと思います。背景があったということです。

 <安倍政権をどう評価すべきか>

 政権の存在自体が、立憲主義を脅かしているのではないでしょうか。政治権力が好き勝手に振る舞えないよう憲法で拘束する、というのが立憲主義の最低限の要請です。安倍政権は憲法改正の要件を緩和しようとし、人事権を振りかざし、違憲かどうかのチェック機能を担ってきた内閣法制局を言いなりにさせようとした。つまり、憲法の拘束を外そうという試みです。立憲主義への攻撃と言っていい。その結果、明らかに憲法違反である安保法案が出てきたわけです。

 <長谷部さんの指摘後、自民党内から「人選を誤った」との声が上がった>

 私の考えは新聞にも掲載されていますが、読んでおられないのでしょうね。一連の経緯で印象に残っているのは、「砂川判決」を集団的自衛権が合憲であることの根拠として主張し始めたことです。

 <砂川事件最高裁判決(1959年)は、日本が主権国家として固有の自衛権を持つことを認めた。これを前提に政府は72年「(個別的自衛権は認められても)他国への武力攻撃を阻止する集団的自衛権は憲法違反で認められない」との見解を示した。だが安倍政権は合憲とした>

 全くでたらめな議論です。政府も合憲の根拠付けに困っているのでしょう。

 <今回の強行採決については>

 立憲主義の危機が新たな段階に入った。憲法が無視されるということは、その時々の政権の都合で憲法の意味がくるくる変わるということです。

 極端な例ですが、安倍政権の閣僚も徴兵制は違憲だと今は言っていますが、これもどうなるか分からない。安保法制が成立し、自衛官のリスクが高まれば成り手は少なくなるでしょう。

 <安全保障についてどう考えるか>

 国民の生命や財産に加え、その国のあり方を守ることも安全保障です。国のあり方を左右するのは憲法です。日本国憲法は、さまざまな価値観を抱く人々が、それでもフェアに社会生活の便宜とコストを分かち合える枠組みを提供しています。そんな憲法を壊して安保法案を成立させようとするのは、本末転倒ではないでしょうか。

 ◇はせべ・やすお

 1956年、広島市生まれ。東京大学法学部卒業。著書に「憲法と平和を問いなおす」「憲法とは何か」など。

[毎日新聞]


■「戦争の実情分かってない」=元自衛官、シンポで講演―東京

 安全保障関連法案に反対するシンポジウムが都内で開かれ、元自衛官の井筒高雄さん(45)が講演、「政府は戦争についてのリアルな認識がない」と訴えた。日弁連が主催、井筒さんら7人が登壇し、約300人が参加した。

 井筒さんは陸上自衛隊のレンジャー部隊に所属していたが、1992年の国連平和維持活動(PKO)協力法成立を機に、翌年「海外派兵は契約違反だ」と依願退職。現在は集会で講演するなどの活動を続けている。

 井筒さんは、レンジャー隊員の経験を披露。「自衛隊は専守防衛の戦略しか持ち合わせていない。アフガン戦争などでは後方支援の部隊の犠牲の方が大きく、危険なんだ」と強調。その上で「戦争の実情が分かっていない安倍(晋三)首相の言うように自衛隊を運用すれば、小隊は全滅する」と断言した。

[時事通信社/JIJI PRESS]


■<安保法案>理解得られず、任務果たせぬ 元イラク派遣隊員

 政府が15日に衆院特別委での採決に踏み切った安全保障関連法案。自衛隊の活動範囲は今まで以上に拡大され、武器使用など危険な場面も予想される。イラク派遣の経験を持つ50代の元陸上自衛官は「任務に向かう隊員の気持ちの支えは、国民の支持。国民の多くの理解が得られない中での採決は、新たな任務を課される隊員のことを思うと残念」と話す。

 中学卒業後、入隊し、近畿や北海道の駐屯地で約40年間勤務した。陸上自衛隊は2004〜06年、人道復興支援活動として、隊員をイラクに派遣。元自衛官もその一員に加わった。世論は賛否で二分され、日本を出発する空港に向かうバスの車窓から「派兵反対」のプラカードが見えた。当時階級は3佐で多くの部下がいた。「国民の大多数は自衛隊を応援している」と言って隊員を励ましたが、内心は複雑だった。

 3カ月間、活動したイラク南部のサマワは「非戦闘地域」とされた。だが、元自衛官は「万が一、隊員が亡くなった場合にどう対処するか、部下と検討した」と明かす。「国際貢献をしているという充実感があった」。一方で、宿営地の近くに迫撃砲が撃ち込まれることもあった。帰国後に自殺した隊員もいた。元自衛官は「ストレスを感じていた隊員もいたかもしれない」と話す。

 今回の安保法案が成立すれば、自衛隊の活動範囲は広がる。隊員のリスクは増えるが、元自衛官は「たとえ危険な任務でも、それが国益にかなうなら、命をかけるのが自衛官の仕事だ」と指摘する。

 だが、そうした犠牲を払ってでも、新たな法整備が必要なのか。「政府の説明では、国民に理解は広がらないでしょう。政府の危機感が国民に伝わらない」

 多くの憲法学者が今回の法案を「違憲」と指摘したことも気にかかる。「集団的自衛権を認めるなら、やっぱり憲法を変えるしかないんでしょう。そもそも今の憲法で自衛隊は合憲なのか。時間を区切って強引にやる話じゃない」【遠藤孝康】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2015年07月16日 20:17

一人一人の民意を結集すれば、必ずや流れは変えられる。。。

■<安保法案可決>若者たちが国会前で怒りの声「言うこと聞かせる番だ、俺たちが」

集団的自衛権の行使容認を盛り込んだ安保法案が7月15日、衆議院の平和安全特別委員会で、可決された。この日の夕方から、安保法案に反対する人たちが東京・永田町の国会周辺を埋め尽くした。

集まった人たちが「戦争法案絶対反対」「強行採決徹底糾弾」と怒りの声をあげる中、10代、20代の学生グループ「自由と民主主義のための学生緊急行動(SEALDs)」も声をあげた。

メンバーは国会前に仮設された壇上でマイクを握り、「安倍政権は民主主義を理解していない。徹底してノーといいたい。めっちゃ声だしていきましょう」と呼び掛けると、「イエー」「フー」と声があがった。

若者たちは「自由を守れ」「未来を守れ」「安倍はやめろ」「勝手に決めるな」「言うこと聞かせる番だ、俺たちが」「何か自民党、感じ悪いよね」などと声をあげた。

現場には社会学者の上野千鶴子さんも応援にかけつけ、「国会議員の主人は国民です」と政府の対応を批判した。

政治家も登壇し、共産党の志位和夫委員長は「若いみなさんがこの国の前途を考えていることを頼もしく思っています。安倍政権を倒そうじゃないですか」と呼び掛けた。社民党の吉田忠智党首も「憲法違反であることに変わりはありません。強く抗議していきましょう」と力を込めた。民主党の枝野幸男幹事長も「国民的な大きなうねりをつくってほしい」と語った。

●古賀茂明氏「30万人集まったら、流れが変わる」

デモを訪れていた元経産官僚の古賀茂明氏は弁護士ドットコムニュースの取材に対し、「SEALDsに期待している。国会じゃ数で負けるが、この運動を続けて30万人集まったら、流れを変えることができると思う」と話していた。

精神科医の香山リカさんも取材に対し、「解釈改憲と安保法制は、国民と学問を愚弄している」「若い世代が参加する抗議運動は素晴らしい。この熱気を保ち続けて、来年の参院選に影響があると思わせないといけない」と語っていた。

[弁護士ドットコムニュース]


■「民主主義って何なんだ」 強行採決に抗議、全国で

 この道はどこへ行き着くのか。ヤジと怒号の渦。しかし与党側からも高揚感の見えぬまま、安全保障関連法案が15日、衆院特別委員会で可決された。「民主主義って何なんだ」。抗議の意思を示そうと、人波が国会前へ向かい、その輪は各地に広がった。

 「9条守れ」「安倍政権の暴走とめろ」。

 衆院特別委員会での採決から6時間余り経った午後6時半、日中の暑さが残る国会正門前でこの日4回目の集会が始まった。仕事を終えたサラリーマンや親子連れなど、様々な世代の約2万5千人(主催者発表)が数百メートルにわたって歩道を埋め、声を上げた。

 訴えは午後11時半まで続いた。雨が降るなか、傘もささずにいた京都市の大学院生藤井美保さん(24)は「きょう行かないと後悔すると思って来た。反対の声を国会に届けたかったから」と話した。集会は3度目という大学院生の女性(22)は「きょうの雰囲気はこれまでと全然違う。参加者も増えた」。

 東京都大田区の警備員半沢英雄さん(68)は、40代の娘夫婦と小学生の孫の3世代でやってきた。デモにそろって参加するのは初めて。抗議する人たちの姿を、子や孫たちとともに目に焼き付けたいと、連絡を取り合って駆けつけた。「今まで生きてきた中で、政治が一番危うい。何か行動しなくてはと思った」

 集会は、国会周辺で五月雨式に続いた。午後7時半からは学生団体「SEALDs(シールズ)」が開催。授業後、友人2人を誘って来た都内の大学3年生木村茜(あかね)さん(21)は、「強行採決反対」と書かれたプラカードを掲げ、声を上げ続けた。「大学でも、安倍政権のやり方はおかしいと思っている友人は多い。民意を無視しているようにしか見えない」

 今回の審議を見ていて、次の選挙には必ず行こうと決めた。「若者だって、政治に無関心ではないというメッセージを伝えたい」と話した。

 正門そばの演台では、学者や作家、若者、野党幹部らが代わる代わるマイクを握った。13日の中央公聴会で意見を述べた山口二郎・法政大教授(政治学)は「(公聴会での意見を)その後の審議にどう反映させたのか。政治が劣化し、民主主義が脅かされる。危機感を持って闘い抜く」と訴えた。

 抗議の動きは、各地でも起きた。

 広島市中区の原爆ドーム前。午後2時ごろから、市民ら約130人が「抗議! 戦争法の強行採決を許さん!」という横断幕を掲げて座り込んだ。祖父母が被爆者という会社員石本直(なお)さん(28)=広島市東区=は「戦争は過去のものだと思っていたが、最近は状況が変わってきて怖い」と話した。

 安倍晋三首相の地元、山口県下関市の首相の事務所前では、市民ら約40人が抗議した。神父の林尚志さん(80)は「安倍首相は法案の必要性を国民に説明しきっていない。強行採決はやり方が未熟だ」と批判した。

 熊本市中央区の辛島公園での座り込みに、平村和子さん(44)は3歳の長女を連れ、勇気を出し、参加した。「SNSで法案のことを拡散したり、知人に話したり、できることをしていきたい」。26日は東京・渋谷で開かれるママの会のデモに参加するつもりだという。

[朝日新聞]


■「憲法を壊すな」「廃案へ戦うぞ」  安保法案強行採決 高崎市で抗議集会

 衆院特別委員会で十五日、他国を武力で守る集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法案が与党単独で強行採決がされたことを受け、市民らによる抗議集会がJR高崎駅前であった。約七十人が「米国の戦争に日本を巻き込む法律で憲法を壊すな」「群馬から廃案に向けて戦うぞ」とシュプレヒコールを上げた。 (川田篤志)

 民主と社民両党、県内労組などでつくる団体「戦争をさせない1000人委員会・群馬」が企画した。強行採決に抗議するチラシ五百枚を駅利用者らに配り、代表者が演説して反対運動への協力を求めた。

 マイクを握った団体共同代表の一人の角田義一元参院議員は「違憲とされる法案を数の力で押し切った」と批判。法案が成立すれば、米国による戦争に日本が加担するリスクが高まると指摘し、「日本が戦争をする直前にあるが、今ならまだ止められる。国民の力によってつぶそう」と声を張り上げた。

 ほかの演説者も「戦後七十年目にして戦争の道に進むことを何としても阻止しないといけない」「県選出の歴代首相が守ってきた専守防衛を破るもの。自衛隊が海外派兵されれば隊員の命を危うくし、日本がテロにさらされる危険が高まる」などと次々と主張した。

[東京新聞]


■<安保法案>54議会、廃案などの意見書可決

 安倍政権が来週中の衆院通過を目指す安全保障関連法案をめぐり、東北6県の県議会と市町村議会のうち少なくとも54議会が、廃案や徹底審議などを求める意見書・請願を6月定例会や臨時会で可決、採択したことが10日、分かった。秋田県議会は唯一、法案の早期成立を求める意見書を可決した。

 東北の各議会の審議状況は表の通り。岩手県議会は8日、都道府県議会で初めて廃案を求める意見書を賛成多数で可決。「集団的自衛権の行使容認が前提であり、武力行使の一体化につながりかねない」と批判した。

 これに対し9日、長崎県議会とともに全国初となる早期成立を求める意見書を可決した秋田県議会は、「切れ目のない安全保障体制を構築する必要がある」との文言を盛り込んだ。

 青森、宮城、山形、福島の4県議会は廃案や徹底審議を求める意見書、請願を審議したが、いずれも否決か継続審査となった。

 市町村議会は6県の計227議会のうち101議会で審議された。青森では県労連提出の意見書を5町村が可決。岩手は10市町が廃案を訴える意見書、3市村が慎重審議を求める意見書を可決した。秋田は3市町が法案反対の意見書を可決、1市は同趣旨の請願が継続審査となった。

 宮城は8市町、山形は7市町が意見書を可決。徹底審議は可決したが、廃案は否決した議会もあり、意見書の内容によって判断は分かれた。福島は17市町村で可決、採択となった。

[河北新報社]


■<女性弁護士>安保関連法案に反対…140人ズラリ大集合

 ◇集会のゲストはこの人、小林節・慶応大名誉教授

 国会審議中の安全保障関連法案に反対する女性弁護士たちが10日、「women Love peace〜集団的自衛権にNO! 女性弁護士101人大集合」(東京の3弁護士会主催)と銘打ち、東京・有楽町で街頭宣伝して「法案は憲法違反だ」と訴えた。

 街頭宣伝に先立ち東京・霞が関の弁護士会館で開かれた集会には、女性弁護士約140人が参加した。ゲスト参加した小林節・慶応大名誉教授は、今回のタイトルのヒントになったディズニーアニメ映画「101匹わんちゃん」での犬たちの活躍を引き合いに、「先生方は訴訟だって勝とうと思ってやっている。負けて言い訳は嫌ですよね。今回は勝ちたいと思います」と呼びかけた。【和田武士】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2015年07月16日 20:04

原発推進、沖縄普天間、安保法案強行採決etc.、民意に背を向け続け、すべての政策が姑息さに満ちた現政権、、、それを看過し続けるのは、覚悟を持てない私たち国民一人一人。。。

■集団的自衛権、安倍流「普通の国」とは、どんな国か
大前研一の日本のカラクリ

日本の若者の血が流れても厭わない

安倍晋三首相の私的諮問機関である「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会(安保法制懇)」が集団的自衛権の行使容認を求める報告書を提出、これを受けて安倍首相は5月15日に記者会見し、「国民の命と暮らしを守るための法整備が、これまでの憲法解釈のままで十分にできるのか、さらなる検討が必要」と集団的自衛権の行使容認に向けた検討をさらに進める姿勢を強調した。与党にも協議を呼びかけ、必要があれば閣議決定で憲法解釈を変更する考えを示した。

もともと安倍首相は憲法改正によって集団的自衛権の行使容認を実現しようと目論んでいて、そのための地ならしが国民投票法だった。しかしながら、安倍首相は、国民投票法案を通す過程で改憲の厳しさを痛感したため、路線を切り替えて、憲法解釈によって集団的自衛権の行使容認を目指したのである。

ちなみに安保法制懇は第一次安倍政権時代の2007年に首相の肝煎りで設置された機関で、座長の柳井俊二元外務事務次官以下、メンバー全員が集団的自衛権の行使容認派だ。つまり、今回提出された安保法制懇の報告書というのは安倍首相の思想を慮って作り込まれたものであって、安保法制懇の提言自体には何の哲学もない。現行の憲法九条の下でも集団的自衛権の行使は許される、という首相の“御意”に沿った結論を出したものに過ぎないのだ。

安保法制懇の報告書を「政府の考え方とまったくイコールではない」と安倍首相は弁明しているが、そのあたりは阿吽の呼吸で、要するに子飼いの安保法制懇の提言を梃子に、集団的自衛権の行使容認に向けた議論を前に進める腹づもりだろう。しかも憲法解釈を変更する必要があれば閣議決定で行えばいいという、これまた姑息なやり方だ。

憲法解釈の変更だけで集団的自衛権の行使を容認してよいのかどうか、連立を組む公明党のみならず、自民党の中にも反対意見が存在する。本来なら、国会の場で与野党交えて議論を尽くすべき重要なテーマだ。それをたまたま安倍首相に任命された閣僚だけで決定していいものか。閣議決定となれば、自民党内の反対派も手が出せない。

尖閣諸島の帰属をめぐって揉めることになった理由の一つは、日清戦争の最中の1895年に尖閣諸島を閣議決定で日本に編入したことにある。しかし、日本の閣議で決まったことなど世界の国々は知らない。本来、議会で決議するなり、国際法に照らして法律を整備するなり、きちんとした議論の場を経て日本国の総意として、世界に発信する形を取るべきものなのだ。

防衛費を1%以内で経済成長に特化

憲法解釈の変更によって日本の集団的自衛権が解禁されることに対して、アメリカのへーゲル国防長官は歓迎の意を表明した。キャロライン・ケネディ駐日大使も憲法解釈の見直しを評価し、来日したオバマ大統領も安倍政権の取り組みを支持すると明言した。

当然だろう。集団的自衛権の行使容認は、もともとアメリカが軍事負担の軽減を求めて、日本に応分の負担をしてほしい、と強く要請してきたことである。安倍首相はそれをハッキリと言えばいいのだ。

戦後日本の安全保障はアメリカに大変お世話になってきた。アメリカのおかげで防衛費をGDPの1%以内に抑えることができ、経済成長に特化できた。冷戦を首尾よく切り抜け、台頭する中国と張り合っていられるのもアメリカのおかげ。しかし、そのアメリカもだんだん国力が弱まって、国防予算をかけられなくなってきた。従って今後は日本も応分の負担をしていく。在日米軍に対する思いやり予算のような形ではなく、もっと積極的に、と。

金銭的負担ばかりではなく、「boots on the ground(地上のブーツ:比喩で派兵)」で人的な貢献もしていく。時に日本の若者の血が流れることがあるかもしれないが、それも厭わない。我々はそういう決断をしなければならない――と。

集団的自衛権の議論が迷走しているのは、「アメリカの負担を減らすための集団的自衛権を今年中に日米ガイドライン見直しに盛り込みたい」という本音を政府が押し隠して、「普通の国になるための集団的自衛権」という建前に終始しているからである。アメリカからどういう要望がくるかわからないので、いろいろなケースを想定しているうちに、「地球の裏側までいくのか」「グレーゾーンはどうする?」などとわかりにくい抽象論にはまり込んで、議論が空転してしまっているのだ。

「アメリカの負担を減らすための集団的自衛権」という前提なら、アメリカの具体的な要望に沿って集団的自衛権を行使できるかどうかをその都度議会で議論すればいいのだ。安倍首相がそう腹を決めれば、いま15ものケースを並べ立てるなど無駄な議論をしなくて済む。

しかし、安倍首相としてはそれはやりたくない。なぜなら、「それならば湾岸戦争のときに、集団的自衛権の行使容認を閣議決定していたら、あなたは自衛隊を派遣したんですか?」と問われるからだ。「集団的自衛権が行使できるとしたら、イラク戦争やアフガン戦争に自衛隊を出したのか?」と具体的に聞かれたら安倍首相は答えに窮してしまうだろう。

野党にIQがあれば、そういう質問をしているはずだ。イラク戦争もアフガン戦争も何の大義名分もない戦争だった。あんな無意味な戦争でも、アメリカに頼まれたら自衛隊を出すのか――。安倍首相としては過去の事例を引き合いに出されて、集団的自衛権の定義を迫られるのが一番困ることだからだ。

韓国はベトナム戦争で犠牲者5000人

続いて議論しなければいけないのは、国連の平和維持活動(PKO)との兼ね合いである。現行のPKO協力法では自衛隊に許されるのは後方支援だけで、武力行使はできないことになっている。集団的自衛権が解禁された場合、自衛隊はどこまでPKOに従事できるのか。

これも過去の事例からエグザンプルを挙げて問い詰めるのが効果的。私ならこのように質問する。

「安倍さんが頭の中に描いている普通の国とは、どこの国ですか? 韓国ですか?」

過去10年のPKOを振り返っただけでもソマリア、アンゴラ、西サハラ、東ティモール、レバノン、ハイチ、アフガニスタンなど10回以上実施されているが、アジア太平洋地域でPKOに積極的なのが韓国とオーストラリアだ。韓国は現国連事務総長を出していることもあって熱心だが、東ティモールでは5 人、アフガンでは3人の死者を出している。もっと言えば、韓国はベトナム戦争に最大5万人派遣して約5000人(10%)の犠牲者を出しているのだ。

「5000人の犠牲者を出すのが普通の国か?」と安倍首相を攻めれば、「いやいや、韓国は特殊な国だ」と絶対に言い始めるはずだ。

ではオーストラリアはどうか。オーストラリアはほとんどのPKOに派遣しているし、多国籍軍にも率先して参加している。オーストラリアのジョン・ハワード元首相とイギリスのトニー・ブレア元首相は「ブッシュのポチ」と呼び称されたほどだ。

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恐らく安倍首相は「オーストラリアも違う」と言うだろう。同様にPKOに積極的に参加しているイギリス、フランス、ポーランドなども決して、「普通の国」などではない。同じ敗戦国のドイツにしてもアフガンで54人の犠牲者を出している。実際、アメリカに要請されてアフガニスタンに派兵した国は14カ国になるが全ての国が2桁以上の戦死者を出している(表参照)。日本が「普通の国」ではなかったことの幸せをこの表を見ながら感じてもらいたい。

エグザンプルを挙げていくと、結局、安倍首相は答えられなくなる。最終的には「普通の国ではあるが過去に事例はない」と認めざるをえなくなるのだ。つまり、安倍首相の言う普通の国とは「安倍首相の御意のままにアメリカ軍に協力する“特殊な国”」ということになるだろう。

国民の目の前できちんと議論せよ

東ティモールのPKOは東ティモールの独立を阻止しようとするインドネシアを抑える目的でスタートした。もし日本が東ティモールに自衛隊を派遣していたら、ASEANの盟主にして日本の最大の友人であるインドネシアと戦うことになったのだ。東ティモールのPKOはアメリカではなく、インドネシアと仲の悪いオーストラリアの要請によるものだった。集団的自衛権に基づいて国連PKOに参加しようというのなら、アメリカではない盟友に協力する、というケースもありうる。

一方でベトナムと中国の関係がキナ臭い。ベトナムには多くの日本企業が進出しているし、そこで働く邦人も多い。日本の国益そのものだ。ベトナムと中国の間で戦争が起こり、友好国ベトナムから要請があった場合、日本は自衛隊を派遣するのか。

憲法解釈の変更で認められる集団的自衛権とはどこまでを言うのか。閣議決定で押し通そうというのなら、安倍首相はこれを定義する義務があるだろう。私自身は集団的自衛権の行使容認に反対でも賛成でもない。どちらでもいいが、ここで一度決着をつけるべきだと思っている。

大事なのは国民の目の前できちんと議論をすること。野党や反対派は私が上記に提起したような論法で安倍首相を攻め、政府が目指している「普通の国」を定義させるべきだろう。

ありもしない事態を想定して、「そのケースは含まれる」「含まれない」などと政治家と役人が決めていくことではない。これまで、世界の国々がどれだけ多くの血と汗を流して「普通の国」をつくり上げてきたか。この議論を通じて、過去50年の諸外国の経験を学んでほしい。

朝日新聞的な戦後民主主義というものが、いかに日本人の目を現実から逸らしてきたか。そのことに少しでも早く気付いて、世界にキャッチアップしてもらいたい。


■沖縄から基地がなくならない隠された理由
大前研一の日本のカラクリ

国相手の裁判になったら沖縄に勝ち目はない

沖縄県の米軍普天間基地(宜野湾市)を辺野古(名護市)に移設する問題をめぐって、政府と沖縄県の対立が深まっている。昨年11月の知事選で、辺野古沖の埋め立て申請を承認した現職の仲井眞弘多氏が敗れ、辺野古移設反対派が全面支援した翁長雄志氏が当選した。続く12月の衆院選では県内4つの小選挙区すべてで移設反対派の候補が勝利、自民党候補は比例区での復活当選に回ることになった。

しかし永田町に就任挨拶に訪れた翁長知事は安倍晋三首相以下、主要閣僚から面談を拒まれ、さらには財政難を理由に2015年度の沖縄振興予算が減額されるなど、辺野古への移設作業が進まない沖縄に対して政府は圧力を強めてきた。3月には辺野古沖の海底ボーリング調査を再開、夏に着工予定の本体工事に向けた動きを加速させている。

一方、第三者委員会による埋め立て承認手続きの検証が終わるまでボーリング調査を行わないように政府に要請していた翁長知事はこれに強く反発。ボーリング調査のために投入したコンクリートブロックがサンゴ礁を破壊した可能性が高いとして、現場調査の名目で移設作業を停止するように防衛省沖縄防衛局に指示。従わない場合、移設作業の前提になる「岩礁破砕許可」(昨年8月に仲井眞前知事が認可)を取り消す考えまで示した。

すると今度は防衛省が「停止指示は不当」として、関連法を所管する農林水産大臣に(行政不服審査法に基づく)審査請求を行い、併せて審査結果が出るまでの間、県の指示の効力をストップするための「執行停止」を申し立てた。これを受けて、林芳正農水相は暫定的に県の停止命令の効力を停止する決定を下した。翁長知事の停止命令が正式に無効かどうか、引き続き農水省が審査して裁定を下すことになるが、政府の意向を踏まえた裁決になる可能性が高い。

その場合、翁長知事サイドが移設工事を止める手立ては、裁決の取り消しや工事の差し止めを求める訴訟を起こすぐらいしかない(審査請求が棄却された場合、逆に防衛省が岩礁破砕許可取り消しの無効確認を求める行政訴訟を起こすこともありうる)。だが、国相手の裁判になったら沖縄県に勝ち目はない。そもそも辺野古移設は国の安全保障や外交に絡んだ国政案件であって、憲法第8章(地方自治)にもあるように(沖縄)県は国から委託された種々の事務作業を行っているに過ぎない。一地方自治体の一首長の判断で右から左には動かせない。翁長知事もそれは重々承知していると思う。

12年、垂直離着陸輸送機オスプレイを普天間基地に配備する問題が起きたときも、沖縄の反発は大きかった。しかし、結局は普天間基地にオスプレイは配備された。スピードは従来の輸送ヘリの2倍、航続距離は5倍のオスプレイは今や引く手あまたで米軍全軍に配備され、自衛隊も購入を決めたほどだ。オスプレイなら尖閣諸島まで簡単に行って帰ってこられる。つまり尖閣問題がこじれるほど普天間基地に配備されたオスプレイが抑止力になる(と勝手に勘違いする)のだ。小泉純一郎元首相の頃に合意された日米ガイドラインでは、日本周辺の島嶼部分は日本の担当となっているので、海兵隊に期待することはできない(ハズな)のである。一方、アメリカは尖閣が日米安保条約の対象となっている、とも言っている。対象ではあるが、担当は「おまえだ!」ということらしい。最近の集団的自衛権の解釈では、米軍の指揮のもとに日本も世界中に出かける、ということらしいので、今やこうした議論はあまり重要ではないのかもしれない。

辺野古移設問題にしても行き着く先は同じだ。政府と沖縄の溝がどれだけ深まっても翁長知事は、あるいは他の知事に代わったところで、最終的には辺野古移設を承認する。

膨れ上がる中国の脅威に真っ先に晒されるのは尖閣であり、沖縄だ。その抑止力になっているのが米軍基地であり、特に攻撃能力の高い海兵隊の存在である。仮に尖閣を奪われた場合、今の自衛隊ではとても奪い返せない。それができるのは上陸作戦が得意な米海兵隊。その拠点が普天間基地、という見立てなのだ。これがどのくらい信憑性がある筋書きなのか、あるいは軍事に疎い人間の錯覚なのか、明確には説明されていない。

実は06年の在日米軍の再編をめぐる日米合意で、普天間基地の辺野古移設を条件に、海兵隊の一部(沖縄駐留海兵隊約1万3000人のうち、8000 人とその家族9000人)を14年までにグアムに移転することが決まっていた。しかし尖閣問題の緊迫化もあって、海兵隊の重要性を再認識した日本側が残留を望んだために、グアム移転が遅れた、と言われている。一方、前述のように同じ頃に締結された日米ガイドラインによると「島嶼部分」は日本の担当、となっている。尖閣が攻撃された場合に米軍に頼ることはできないはずであり、尖閣が占領されたとしても海兵隊が出撃して取り返してくれる、という筋書きにはなっていない。だから辺野古に普天間の代替基地をつくり海兵隊に残ってもらいたい、というのは誰の希望なのか、が明らかではない。米軍は海兵隊をグアムまで後退させる、という独自の展開を当初から想定していたわけで、辺野古に移転して一部を沖縄に残留させる、というのは(沖縄県の要望でないのなら)日本政府の意味不明の筋書きだ。

翁長知事や名護市の稲嶺進市長は辺野古移設を否定しているが、当の辺野古では受け入れ容認派が多い。漁業者とも補償金で手打ちが済み、沖縄防衛局は名護漁業協同組合と総額36億円の漁業補償契約を結んだと報じられている。

沖縄の産業振興、雇用創出に役立つ解を

沖縄の基地問題は日本のカラクリの最たるものだ。基地問題で沖縄が炎上を繰り返す根本的な理由は、沖縄返還の真実を政府が国民に説明してこなかったことにある。72年の沖縄返還に際して、アメリカ政府は「軍政がこれまで通りなら、民政については返還する」という条件を出した。だが、そのことを時の自民党政府は国民に一切説明せずに、「我々が沖縄を取り戻した」と返還の手柄だけをアピールした。軍政が残された以上、米軍が沖縄の基地に核を持ち込もうが、貯蔵しようが、日本政府は文句を言えない。

アメリカは「民政は返してやったけど、軍政は自分たちの権利」と考えているから、日本の防衛とは直接関係のないベトナム戦争や湾岸戦争にも沖縄の米軍基地を使ってきた。当然、オスプレイの配備を日本政府に相談する理由はないし、「普天間基地が危ないというなら辺野古でもどこでも、さっさと代替施設を用意しろ。それから移転経費はおまえたちが払え」というのがアメリカの言い分。好きなように使えて、思いやり予算で駐留経費の面倒まで日本が見てくれるのだから、こんなに条件のいい在外基地はない。

一方、「民政だけ返す」という日米両政府の密約について、日本政府は国民に対して口をつぐんできた。代わりに、先の大戦で唯一の地上戦の地となったための戦禍や戦後長らく米軍の施政下に置かれた歴史的事情、さらにわずか0.6%という狭い国土に在日米軍基地の約70%が集中する基地負担の重さなどを理由に、政府は沖縄振興特別措置法(12年4月に22年まで延長する改正法を施行)を制定して、これに基づいて莫大な補助金や助成金を沖縄に投じてきた。 72年の本土復帰から40年以上続いてきた沖縄振興予算の総額は10兆円超。だが、そのほとんどが公共事業に費やされて、沖縄の産業振興、雇用創出には役立ってこなかった。また沖縄県民も補助金に甘えてまともに産業振興に取り組んでこなかった。振興予算以外にも軍用地代、各種税金の軽減措置など、さまざまな形で特別扱いを40年以上受け続けてきた。その結果、地場産業が育つこともなく、県財政の約75%を補助金に頼る依存体質が染みついてしまった。

25年ほど前、私は「ユイマールビジョン」という沖縄の経済的外交的自立ビジョンを提起した。当時は沖縄の政財界も盛り上がったが、補助金漬けで麻痺した今の沖縄には気概の欠片も感じられない。補助金と基地で働く人々の給料を入れても、県民1人当たりGDPは断トツ最下位。そんな沖縄から米軍基地がなくなれば、どうやって食べていくのか。辺野古移設問題はそういう前提に立ち、政府も、沖縄の人々も理性的かつ現実的な解を見つけるしかない。


[いずれもPRESIDENT Online]

Posted by nob : 2015年07月16日 17:44

また旅立つ君へVol.101/それまでの仕事すべての人間関係を断ち切ってしまうことで、切っても切れない真の絆が自ずと明らかになる。。。

■人間関係を「断捨離」するススメ。昔の友だちに執着してはいけない、6つのワケ

藤井紗良

世の中には、さまざまな「別れ」があります。相手が恋人でも、友だちでも、家族でも、それはとてもつらいもの。

私たちは、友だちを選ぶとき相手がどういう人でどういうことをしているか考えながら選びます。そして手間ひまをかけて友情をはぐくんだ分、その関係は長く続いてほしいと当然ながら思います。友情が終わるのを、恋人との別れよりももっとつらいと感じる人もいますし、なんだか「恥ずかしいこと」のようにとらえる人もいます。

しかしなぜ、カップルが別れるのは不思議だと思わないのに、友だちと別れるとなると、恥のように考えたりするのでしょうか?

友情が終わるのは、恥ずかしいことではありません。それはごく自然なことで、避けられないものでもあります。カップルが別れるように、タイミングによって友だちとも別れた方がよい6つのワケをご紹介します。

01.
環境が変われば
求めるものも変わる

人として成長し、変化して成熟していくと、だんだんとそれまでとは違う方向を向いて生きていくようになります。

同じ学校へ通い、同じ授業を受け、同じことで笑いあっていた友だちとは、一つ、また一つと共通点が減っていきます。

お互いの価値観も少しずつ異なっていきます。もしも何も共通点がなく、一緒に楽しめることがなかったら、今までのように友だちでいる必要はあるのでしょうか?

02.
あなたを取り巻く人間関係は、
友だちだけじゃなくなる

私たちには仕事場や、家庭、または恋人同士など、さまざまな人間関係があります。コミュニティが増えるにつれて、人間関係も複雑になっていきます。それは、自分を成長させてくれます。

その中で、昔の友だちのためにいつも立ち止まっていては、身動きが取れなくなってしまい、自分がなりたいと思う人になることができません。時に昔からの友だちは足かせになることもあるのです。何もメリットを与えない人間関係にしがみついている必要はないのです。

03.
価値のない人間関係に構っていられるほど
ヒマじゃない

悲しい現実ですが、年齢を重ねるにつれて、人間関係にさいていられる時間は少なくなっていきます。仕事に家族との時間がどんどん増えていくからです。でも、親友とドライブしたり、食事を楽しみたいという気持ちはまだ持ち合わせているものです。しかしその時間も限られたものになっているはず。

人生は30,000日ほどしかありません。昔の友人だけにこだわるよりも、今目の前にある人間関係に時間と余力を使うほうが面白く特別なもになるかもしれません。

04.
魅力を感じられない人と一緒にいるくらいなら、一人でいたほうが良い

旅に出て、もしも自分よりすぐれた者か、または自分にひとしい者にであわなかったら、むしろきっぱりと独りで行け。愚かな者を道連れにしてはならぬ。 仏陀の名言

若い頃は、一人でいるのをなるべく避けたりしていたものでした。一人でもんもんと考え込んでしまうような時間は過ごしたくなかったのです。大人になった今は、一人の時間を楽しむことができます。一人で考えごとにふける時間が癒しの時間だったりします。

魅力を感じられなくなった相手と過ごすよりも、一人で気ままに自分の時間を過ごした方が、より健康的な人生を送れると言えるでしょう。

05.
プライドを満足させるためだけの、
お飾りの友だちはいらないから

昔は、友人がたくさんいればいるほど、自分の価値が上がるように感じられたものでした。Facebookの友だちの数が重要だと思っていました。投稿のいいね!の数が気になっていました。でも今では、友だちの数で評判が左右されることはありません。また、一人で過ごす時も、友人といる時と同じくらい自信を持てるようになったはずです。

06.
心の余地をつくるために、
人間関係を整理すべきだから

モノが多いとどこに何があるのかわからなくなってしまいます。同時に友だちの数が増えてくると誰がどこで、何をしているのか?どんどん分からなくなってしまいます。

昔の友だちと仲良くしないといけないという執着を捨てて、「心の余地」をつくりスッキリしましょう。新しい価値観を吸収して、いままでにない人間関係を作るには、心に余裕を持つことが必要です。よりよい人生を送るために、いらない人間関係を切ってしまうのは、何も悪いことではないのです。

友だちと別れて、
新しい自分を発見しよう

最後に、アイデアは移動距離に比例すると言われたりします。移動することで今までに触れたことのない新しいコトやモノに触れて自分の考えていなかったことや五感を刺激してくれるからです。だからこそ、新しい場所に移動することは大切なのです。

新しい友だちや今までにいったことのないコミュニティに参加する事も同じことが言えるでしょう。今までと同じところにいるのではなく、新しいコミュニティや友だちに触れることで今までにない新しい自分を発見することもできるのです。

いままでの友だちに執着せず、断捨離してみてはいかがでしょう?

[TABI LABO]

Posted by nob : 2015年07月03日 16:54

まずは食生活改善と適度な運動から、、、ドローイン、私もお勧めします。さらに捻りを加えれば完璧です。。。

■産後のお腹のたるみを解消!家事をしながらキュッと引き締める方法

大野えりか
コスメ薬事法管理者/美容ライター

引き締まったウエストと腰にかけて美しい曲線を描くくびれは女性らしさの象徴といっても過言ではありません。しかし、産後を期に体型が崩れてしまってからというもの「ぽっこりお腹」に悩まされている女性は多いのではないでしょうか。かくいう私も、産後のぽっこりお腹に悩まされた一人です。
そこで今回は女性らしい曲線美を叶えるべく、家事や買い物の最中でもできるお腹の引き締めテク「ドローイン」を紹介いたします。
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「ドローイン」ってご存知ですか?

ドローインはお腹をへこませた状態で行う腹式呼吸のことで、へこませた状態を数十秒間キープすることでインナーマッスルを鍛え、お腹がへこむ癖をつけることができることで知られています。また、呼吸の仕方に工夫を加えるだけなので、時間や場所も選ばず気軽に始めることができるのも魅力のひとつ。
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「ドローイン」の効果

息を吸ってお腹をへこませるとお腹の一番深層にある腹横筋を鍛えることができます。この腹横筋は「ウエスト」をつくる筋肉のため、ドローインを行うことでお腹まわりのサイズダウンが期待できるのです。
また、腹横筋が鍛えられてくるとカラダの軸となる「体幹」も自然と安定し、背中や腰の痛みを改善できるほか、基礎代謝が上がり1日の消費カロリーもアップすると言われています。
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「ドローイン」の呼吸法

ドローインには様々な呼吸法がありますが、ここでは基本をベースに、私が実際に行い効果のあった方法を紹介いたします。
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1:姿勢を正し、胸を張る。そして、お腹をへこませた状態でゆっくり、たくさんの息を吸い込む
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2:息を吐きながらさらにお腹をへこませる。このとき、お腹を背中側に引き寄せるようなイメージで
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3:息を吐ききりお腹もへこませきったら、お腹の状態をキープしたままゆっくりと息を吸う
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4:息を吐きながらさらにお腹をへこませる。息を吐くときはおへそから5〜8センチほど下を意識する
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5:お腹をへこませた状態をキープしながら10〜20秒ほど軽く呼吸を続ける。慣れてきたら30秒、40秒とへこませる時間を徐々に伸ばしていく
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これをお皿を洗っている時、テレビを見ている時、街中を歩いている時など、ふと思い出した時に行います。
また、基本とされるドローインには3と4の動きはないのですが、さらに引き締めを強めたいときに行うとお腹がプルプル震える感覚があり、腹横筋の強化を実感することができますよ。
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「ドローイン」の注意点とコツ

いつでもどこでもできると紹介したドローインですが、食後のお腹がいっぱいの状態ではへこませにくく、苦しさを感じてしまうため避けた方がよいでしょう。
また、ドローインを行うとどうしても呼吸が深くなってしまうため、電車の中など人が多いところでは人目が気になり恥ずかしさを感じることもあるでしょう。その場合はドローインではなく、「ただお腹をぐっとへこませる」だけでもお腹に意識を向けることが習慣化できるためオススメです。
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女性は「ながら作業」が得意といわれていますから、慣れてきたら意識せずとも続けることができるはず。みなさんも、ドローインで引き締まったウエストとくびれを手に入れてみませんか?

[暮らしニスタ]

Posted by nob : 2015年07月01日 18:49

まだ看過し続けるのでしょうか。。。Vol.4

■余録:論語に「君子は矜にして争わず、群して党せず」と…

 論語に「君子(くんし)は矜(きょう)にして争わず、群(ぐん)して党(とう)せず」とある。君子はおごそかだが争わず、大勢といても徒党(ととう)や朋党(ほうとう)を組まないとの意味である。「党」とは自分たちの利益をむさぼるための一味であった▲明治の人が「政党」に戸惑ったのは、徒党や朋党による国政の支配と考えたからだ。政党を初めて理論的に解説したのは小紙の前身、東京日日新聞の社説という。主筆の福地桜痴(ふくち・おうち)は政党とは国政に害をなすものではないと強調した(季武嘉也<すえたけ・よしや>ほか編「日本政党史」)▲福地によると政党とは「上下の勢力を平均し君民の責任を堅牢(けんろう)ならしむ」もので、主義を異にする政党が互いに制し合うことで公平、公正な政治ができると説く。しかし政党間のバランスが崩れ、一党が権力を独占したりする時に、国政は混乱に陥ると主張したのだ▲では、これは政党の公論か、徒党の私議か。安倍晋三(あべ・しんぞう)首相に近い若手議員の勉強会で、安保関連法案への国民の理解が広がらない現状をふまえた参加議員の発言である。「マスコミを懲(こ)らしめるには広告料収入をなくせばいい。文化人が経団連に働きかけてほしい」▲政府に批判的な沖縄の地元紙についても講師の作家、百田尚樹((ひゃくた・なおき)氏の「沖縄の二つの新聞はつぶさないといけない」との発言があった。念のためにいうが時の政権を支え、国の政策を動かそうという「党」の会合でのことである。何ともあなどられた報道の自由である▲「その所為(しょい)たるや朋党と何ぞ異ならんや」。これは先の福地が自党の主張にこだわって異論を排除しようとする政党を難じた言葉である。明治の初めの社説がまたまた役に立ったのが情けない。

[毎日新聞]


■報道規制発言、批判相次ぐ…「おごりの結果」

 自民党の保守系若手・中堅議員らで作る勉強会「文化芸術懇話会」(代表・木原稔党青年局長)が25日に開いた会合で、報道機関への圧力を求める発言が相次いだことが分かり、野党は「情報統制につながる」として批判を強めている。

 政府・与党は、安全保障関連法案の国会審議への影響を最小限に抑えるため、沈静化に追われた。

◆百田氏が講演

 安倍首相に近い議員ら約40人が集まった25日の勉強会では、作家の百田尚樹氏が安保関連法案の必要性などについて講演した中で、「破廉恥とか売国とか、日本をおとしめる目的を持って書いているとしか思えない記事が多い」と報道機関への批判を展開した。

 出席者によると、講演後の質疑で議員の一人が、「同感だ。マスコミを懲らしめるには広告収入がなくなるのが一番だ。(百田氏のような)民間人が経団連に働きかけてもらいたい」と述べた。井上貴博衆院議員も「子どもたちに悪影響を与えている番組のワースト10を発表し、(広告を)出している企業を列挙すればいい」などと述べた。

 また、出席議員から米軍基地問題などに関する沖縄県の地元紙、沖縄タイムスと琉球新報の報道姿勢を巡る質問が出され、百田氏は「沖縄の新聞社はつぶさなあかん」と語った。

◆首相「大変遺憾」

 一連の発言について、首相は26日の衆院平和安全法制特別委員会で「事実ならば大変遺憾だ」と表明した上で、「自民党が企業に圧力をかけて、スポンサーを降りろとか、そんなことは考えられない」と釈明した。

 政府・与党内では「野党は攻撃材料にしてくる。審議に影響するだろう」(内閣官房幹部)との懸念が出ている。自民党の佐藤勉党国会対策委員長は26日、国会内に木原氏を呼び、「何てことをしてくれたんだ。委員会に迷惑をかけているから反省してほしい」と述べ、勉強会の慎重な運営を求めた。木原氏は記者団に「後ろから鉄砲(を撃った)という状態だと言われても仕方がない」と語った。

 井上氏は「発言が誤解を招いたとすれば申し訳ない。報道を規制する考えはない」との談話を発表した。

◆勢いづく野党

 野党は、「自民党は自滅している」(民主党中堅)と勢いづいている。民主党の岡田代表は26日の記者会見で、「情報統制は小さなところから始まる。メディアを自由に左右できるというおごりの結果だ」と批判した。衆院平和安全法制特別委で一連の発言を追及した民主党の辻元清美氏は「見過ごせない。自民党として恥ずかしいと思わないのか」と首相を突き上げた。

[読売新聞]


■自民勉強会発言 異論抑え込み、正しさだけ叫ぶ党の空気

■視点

 安倍晋三首相に近い自民党議員による勉強会「文化芸術懇話会」(代表=木原稔・党青年局長)で、参加議員や講師として招かれた作家の百田尚樹氏から沖縄をおとしめたり、報道機関を威圧したりするような発言が出ていたことが分かった。与野党双方から批判が上がり、首相は国会で「事実であれば大変遺憾だ」と答弁。ただ、野党から求められた自民党総裁としての謝罪には応じなかった。

 一連の発言の舞台になった「勉強会」は、単なる一政党の私的な会合で講師と国会議員が自由に意見交換したもの、と見逃すことはできない。

 勉強会は自民党本部で開かれ、安倍首相を支持する議員や加藤勝信官房副長官や萩生田光一・総裁特別補佐ら首相側近も出席。講師は首相と共著を出すなど思想的に共鳴し、首相官邸がNHK経営委員に推した百田尚樹氏だった。主催議員の一人は朝日新聞の取材に「安倍さんのやっていることが正しいと発信してもらう。安倍さんを応援する会だ」と明言。実際、百田氏の発言に笑い声は起きたが、たしなめる声は出なかった。百田氏が何を言うかは自由だが、政権を担う国会議員がそれを容認したと受け取られても仕方がない。

 一方、党内では勉強会と同じ25日、安全保障関連法案に反対する識者を招いたリベラル系議員の勉強会も予定されていたが、党執行部の働きかけもあり、中止になった。

 昨年の衆院選の際、自民党がテレビ各局に「公平中立」を求める文書を出したり、4月にはテレビ局幹部を党本部で事情聴取したりしたこともあった。また、今国会では首相自らが審議の場で野党議員にヤジを飛ばすなど、自民党内では、異論を抑え込む一方で自らの正しさだけを声高に叫ぶような空気が強まっているように感じる。勉強会での数々の発言には、こうした党の現状が示されている。

 政権党には、異論があっても謙虚に聞き、説得によってできるだけ多くの人々の合意を形成していく姿勢が求められるはずだ。

 普天間移設をめぐり真剣に向き合うべき「沖縄」をおとしめ、言論の自由を揺るがすかのようにメディアの「懲らしめ方」を議論する――首相はこうした党の現実をどう考えるのか。

 そこにあるのは「政権」という重い権力を担う自覚に欠けた、自民党の姿だ。(西山公隆)

■沖縄2紙が共同抗議

 沖縄タイムスと琉球新報は26日、武富和彦、潮平芳和両編集局長名で「百田氏発言をめぐる共同抗議声明」を発表した。声明では「沖縄の2つの新聞はつぶさないといけない」という発言について「政権の意に沿わない報道は許さないという“言論弾圧”の発想そのもの」と批判。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)と周辺住民にかかわる見解には「沖縄の基地問題をめぐる最たる誤解が自民党内で振りまかれた」として訂正を求める考えを示した。さらに「批判的だからつぶすべきだ―という短絡的な発想は極めて危険であり、いずれ全国のマスコミに向けられる恐れのある危険きわまりないものだ」と指摘し、「今後も言論の自由、表現の自由を弾圧するかのような動きには断固として反対する」と表明した。

■他のメディアも抗議声明

 自民党の勉強会での発言を受け、日本新聞労働組合連合(新聞労連)や日本民間放送労働組合連合会(民放労連)は26日、抗議声明を相次いで出した。

 新聞労連は「新聞メディアへの弾圧であり、報道の自由への侵害だ」と指摘。出席議員から政権に批判的な報道機関の規制を求める声が上がったことについて、「憲法軽視も甚だしく、立憲主義国家の国会議員としての識見が問われかねない」と批判した。

 民放労連も「このところ自民党の議員はテレビ局に政治的圧力を頻繁にかけ続けている」として、各放送局に対して「萎縮せずに市民の立場から批判すべきは批判するジャーナリズム精神をさらに発揮するよう求める」と呼びかけた。

     ◇

 〈文化芸術懇話会〉 自民党の保守色の強い国会議員が立ち上げた勉強会。設立趣意書では「心を打つ『政策芸術』を立案し実行する知恵と力を習得する」と掲げる。安倍晋三首相の考えに近い保守系の文化人や芸術家を講師に招き、政権への支持を発信することで、幅広い層への支持拡大を目指す。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2015年06月27日 11:31

本来あるべき順序、、、そもそも行政の果たすべき責務。。。

■赤ちゃんポストいらない社会を 悩む女性の相談窓口開設

岡田将平

 親が育てられない赤ちゃんを匿名で預かる熊本市の病院の赤ちゃんポスト「こうのとりのゆりかご」。その運営に長く携わった元看護部長の女性が病院を退き、相談窓口の充実に取り組んでいる。目指すのは「ゆりかご」のいらない社会だ。

 「何よりも、責めないことが重要です。特に、中学、高校、大学で『妊娠してどうしよう』という人の相談に、『あなたがこんなことするから』と言うのはとんでもないことです」

 今月6日、福岡県久留米市の大学で、田尻由貴子さん(65)が呼びかけた。妊娠に悩む人の話を聞いて的確にアドバイスできるようになってもらうためのセミナーで、行政や医療機関の関係者ら約200人を前に講演した。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2015年06月27日 11:10

私も、出先で白米を出されない限りは、もうすっかり玄米と雑穀米を食べ分けています。。。

■若返り、デトックス、顔やせ……最も効果が高いのはどれ? 白米VS玄米・雑穀米

柴田真希
管理栄養士・雑穀料理家

 日本人にとって毎日の食生活で欠かせないのが、お米。一口にお米といっても、白米・玄米・雑穀米など、様々な種類があります。でも、どうせ毎日食べるなら、身体にも美肌にも良いものを選びたいですよね!

 そこで、「白米VS玄米・雑穀米」をテーマに、美肌に良い食べ方をご紹介します。今回は、管理栄養士で雑穀料理家の柴田真希さんにお話を伺いました。

■白米は逆から書くと「米白」→「粕」

 一般的に、最も多くの方が食べているのが白米ではないでしょうか? でも実は、白米は文字通り「粕」の状態。玄米に含まれている豊富な栄養素(ビタミンB群やEなど)が取り除かれてしまっているのです。

 もちろん、エネルギー源である炭水化物は含まれていますが、食べやすさを追求した結果、身体にとってはとても勿体ない状態になってしまっているのが白米なのです。

■玄米のメリット・デメリットとは?

 そうなると、「栄養価が失われていない玄米を選べばいい!」と考えがちですが、玄米には加工されていないが故のデメリットもあるそう。

 「玄米は栄養価は高い一方、白米に比べて調理時間が長いのが難点。また、よく噛まないと栄養価が吸収できないため、お子さん・お年寄り・胃腸の弱い方にとっては食べにくい上に栄養が摂取できていないことも考えられます」。

 そんな不便さを伴うことから、玄米を摂り続けることに抵抗感を示す人も少なくありません。

 しかし、玄米も栄養価が優れていますので、しっかり浸水した後に十分に炊きあげて、よく噛んで食べて玄米の栄養をきちんと消化・吸収するようにしましょう。白米にも玄米にも、良いところと悪いところがあるのですね。そこで、良いとこどりなのが「雑穀」というわけです。

■白米に雑穀をプラスして栄養価アップ!

 雑穀は特別な品種のお米というわけではなく、白米の一部です。そのため、雑穀を加えてもカロリーは変わらず、ビタミン・ミネラル・食物繊維などの栄養価がグンとアップするのが特徴!

 また、通常通りご飯に混ぜて炊くだけなので余分な手間もありません。さらに、どんな食事にも合わせられ、毎日・毎食取り入れることが可能なので、続けやすく・効果を感じやすいのが魅力です。

■旬の野菜との組み合わせて「美肌ビタミン」を網羅

 「美肌ビタミン」と呼ばれている、ビタミンA・C・E。しかし、これらをバランスよく摂るのは意外と難しいもの。雑穀(穀類全般)にはビタミンA・Cは含まれていませんが、逆に野菜類に少ない、代謝アップのビタミンB群や、「若返りビタミン」と呼ばれるビタミンが雑穀には豊富に含まれています。

 ビタミンAやビタミンCを豊富に含んだ、旬の野菜や緑黄色野菜を雑穀と合わせて摂れば、美容に良いビタミン類をくまなく摂ることが可能に。野菜だけ・お米だけといった偏った食事では成し得ない、美肌効果をもたらしてくれるのです。

■雑穀で全身デトックス!

 雑穀の嬉しい効果はそれだけではありません。ほかにもカルシウムや鉄分などのミネラルが豊富なことから、ストレス軽減、貧血防止などにも役立ちます。また、食物繊維も豊富なので、多くの女性が悩んでいる便秘解消に繋がるというメリットも。

 どんなに高価な美容サプリを摂っても、余分なものを出さなければ美肌にはなれません! そんなデトックス効果も担ってくれるのが、雑穀なのです。

■雑穀の色には栄養の秘密がいっぱい!

 雑穀には黒米・赤米・あわ・きび・はと麦など、たくさんの種類があります。色とりどりの美しさも雑穀の魅力ですが、これらは単に見て楽しむだけでなく、それぞれに栄養素を含んでいるもの。サプリメントのように、その時々によって摂りたい成分で選んでみるのも良いかもしれません。

□色の保つ成分「フィトケミカル」

・黒米の紫色……瞳の健康維持に効果的なアントシアニン
・赤米のピンク色……ビタミンEの5倍の抗酸化力! プロアントシアニジン
・あわやきびに含まれる黄色……エイジングケアに有効なポリフェノール

■雑穀で顔やせも!?

 雑穀ごはんをたべていると、白米に比べて自然と良く噛むようになります。そのため、満腹中枢を刺激するためダイエットにも効果的。噛む回数が増えるとあごのシェイプアップにも繋がります。

 ちなみに柴田さんによれば、パン食、麺食はよく噛むことが難しいので、アゴ周りに締まりがない人が多いのだそう。思い当たることがあった方は、雑穀ごはんに挑戦してみてください。

 このように、毎日食べている白米に雑穀をプラスして炊くだけで、美肌のために良いことがたくさん! また、雑穀ごはんを並べるだけで、食卓の彩りもよくなり、楽しい食卓になること間違いなしです。

 白米派だった皆さんも是非今晩から、美容と健康のためにも「雑穀食ライフ」を始めてみてはいかがでしょうか?

[AllAbout]

Posted by nob : 2015年06月27日 10:56

まだ看過し続けるのでしょうか。。。Vol.3/なかなか報道されないこの種のニュースVol.2

■「殺すのイヤだから戦争反対」 19歳女性呼びかけ、札幌で700人「ふるえる」デモ

 札幌在住の19歳のフリーター高塚愛鳥(まお)さんが安全保障関連法案に反対しようと呼び掛けたデモ「戦争したくなくてふるえる」が26日、札幌市内で行われた。「戦争は怖い」という若者の率直な声はインターネット上で大きな反響を呼び、初めてデモに参加する人を含め約700人が集まった。

 大通西8丁目からススキノまで「死にたくないから戦争反対」「殺すのイヤだから戦争反対」などと声を合わせてデモ行進した。札幌市東区の高3生藤田涼香(すずか)さん(17)は「日本が戦争するような国になったら最も影響を受けるのは私たち若い世代だから」と初めて参加した理由を話した。

 ススキノでは10~20代の7人が演説。北海学園大4年の伊藤聖泰(まさよし)さん(22)は「戦争のことなんて1ミリも考えたくない」。高塚さんは「私たちの未来は私たちが決めたい」と訴えた。デモは今後も続ける予定だ。

[北海道新聞]


■「戦争が怖い」 19歳女性が呼びかけたデモに700人

 茶髪にラメが輝くまぶた、たっぷりのつけまつげ。19歳の高塚愛鳥(まお)さんが26日夜、札幌市の繁華街・すすきののネオンを背にマイクを握った。「デモなんかうるさいだけだと思っていた私がここに立っているのは、戦争が怖いからです」

 大学を半年で中退。留学したり飲食店のアルバイトをしたりしている。安保関連法案反対のデモを思い立ったのは9日前。戦争の当事者になるのは若い自分たちなのに、人任せでいいのか――。「法案について知ってる若者ってどれくらいいるんだろ」。SNS「インスタグラム」に書き込んだ。「アクションしなきゃ」。友人の反応に勇気づけられた。

 翌日、警察にデモを申請。その夜、バイト仲間が友達を10人集めてくれた。デモの名は「戦争したくなくてふるえる」。人気歌手西野カナさんの歌詞「会いたくて震える」にかけた。フェイスブックで参加を呼びかけると「いいね!」が3千を超えた。当日の参加者は約700人(主催者発表)。若者とともに親子連れも高齢の夫婦も練り歩いた。(伊木緑)

[朝日新聞]

Posted by nob : 2015年06月27日 10:49

事実は遅かれ早かれいずれ明らかになる。。。

■ビンラディン暗殺の真実を暴露した記事が全米で大波紋、これはオバマへの警告なのか?

アメリカがアルカイダに勝利した「栄光の瞬間」が、一転してオバマ政権の最大の汚点となる可能性が出てきた。

アメリカの著名ジャーナリストが「ビンラディン暗殺作戦は茶番だった」とする記事を発表し大きな波紋を呼んでいるのだ。

掲載されたのは、今年5月10日発売の英誌『ロンドン・レビュー・オブ・ブックス』。筆者は、ピュリツァー賞も受賞した大物ジャーナリストのシーモア・ハーシュだ。

これまで、ビンラディン暗殺作戦に関する報道はほとんど黙殺してきたオバマ政権も、さすがにハーシュは無視できなかったようだ。ホワイトハウスやペンタゴンのスポークスマンは「ほとんどは作り話」「間違いだらけ」などと火消しに躍起になっている。

ハーシュの主張はこうだ。

これまでオバマ政権は「アメリカの諜報機関がビンラディンの潜伏先を発見。本人の確証は得られなかったが突入に踏み切り、銃撃戦の末、殺害した」と公式発表してきた。

しかしハーシュの記事によると「ビンラディンを見つけ出したのは、アメリカではなくパキスタン軍の情報機関。ビンラディンは難病を患っており、彼の主治医からDNAがパキスタン軍を経由してアメリカに渡り、本人を特定した。さらに突入時も銃撃戦はなく、実際は無抵抗な状態で射殺した」という。

その真偽のほどは不明だが、なぜ今これが暴露され、そこまで波紋を呼んだのか…少し視点をずらし、「ハーシュの記事が出たことで、誰が得をするのか」が問題となる。

中東の対テロ戦争の最前線で戦う、ある日本人コントラクター(傭兵)はこう語る。

「記事が出てアメリカとパキスタンの関係がギクシャクすれば、パキスタンは保有する核兵器をサウジアラビアなど湾岸諸国に渡しやすくなる。これはオバマ政権が事実上、核開発を黙認したイランに対する牽制(けんせい)となります。

では今、イランを牽制したい国でこれだけの仕掛けができるのはどこか? そう考えると、どうも背後にはイスラエルの影が見える気がしてならない。ハーシュはユダヤ系で、かつてイスラエルの核保有を真っ先にスクープしたように、イスラエルに強いパイプを持っていることは間違いありませんから」

国際ジャーナリストの河合洋一郎氏も次のように補足する。

「アメリカの大統領は、2期目に入ると歴史を意識する。オバマはすでにノーベル平和賞を受賞していますが、まだ外交の実績に乏しいためパレスチナ和平交渉やイランとの関係正常化に本腰を入れる可能性は十分にある。

しかしこれはイスラエルにとっては迷惑この上ない話。そんなオバマへの最初の“牽制球”が、この暴露記事だと考えることもできる。まだまだおまえのスキャンダルは握っているぞ、というメッセージというわけです」

臆測が臆測を呼ぶ謀略の世界。「真実」は永久に闇の中なのだろうか…。

(取材/小峯隆生 世良光弘)

[週プレNEWS]

Posted by nob : 2015年06月22日 20:51

(驚)

■<少子化白書>若者4割「恋人欲しくない」

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 「今、恋人が欲しいですか?」の問いに若者の約4割がNO−−。結婚適齢期の20〜30代を対象にした内閣府の意識調査で、未婚で恋人のいない男女の37.6%が「恋人は欲しくない」と答えたことが、22日に閣議決定された少子化社会対策白書に盛り込まれた。4年前の同種調査より上昇傾向がみられ、男女ともに“草食化”“絶食化”をうかがわせる結果となった。

 調査は「結婚・家族形成に関する意識調査」。全国の20〜39歳の男女7000人を対象に、昨年12月から郵送で実施。2643人から回答を得た。

 「恋人は欲しくない」と答えた未婚で恋人のいない人の割合は、男女別でみると、女性が39.1%と男性の36.2%を上回った。年代別でみると男女とも30代よりも20代の方が恋人が欲しくない率が高く、男性20代は39.7%、女性20代は41.1%に上った。

 収入別では、男女とも収入がない層は約半数が「欲しくない」と答えたが、収入が高くなるほど恋人が欲しい率が高まり、男性は年収400万円以上で79.7%、女性は200万円以上で70.7%が「欲しい」と回答した。

 「恋人が欲しくない」とした人の理由(複数回答)は、多い順に「恋愛が面倒」が最多で46.2%、次いで「自分の趣味に力を入れたい」(45.1%)▽「仕事や勉強に力を入れたい」(32.9%)▽「恋愛に興味がない」(28%)だった。

 4年前の同種調査は統計処理の方法がやや異なるため、単純に比較はできないが「恋人が欲しくない」とした人は31.6%で今回より6ポイント低かった。

 白書は、子育て支援のみならず、結婚についての情報提供など、きめ細かな少子化対策の推進が必要としている。【山田泰蔵】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2015年06月22日 20:44

愛すればこそ。。。

■浩市さんを1人にしない/佐藤浩市の妻の手紙全文

 佐藤浩市(54)が20日、都内で行われた主演映画「愛を積むひと」(朝原雄三監督)初日舞台あいさつで、妻からのサプライズの手紙に男泣きした。

<佐藤浩市の妻の手紙全文>

 浩市さん…心臓が飛び出るくらい、ビックリしていることと思います。すみません。私はこの作品を見るのが、今日で3回目。きっとまた、客席で号泣していると思います。

 もし自分が、夫より先に旅立つことになったら…ふと、そんなことを考えてしまいました。良子さんのように大きな愛を持ったウソを、浩市さんや息子たちに突き通せるでしょうか? 最後まで、あんなに強く凜(りん)としていられるでしょうか? 罪を犯した若者を、大きな愛で許せるでしょうか? そして、自分がいなくなった後を想像し、あんなに優しい手紙を書くことができるでしょうか? 私には、とても自信がありません。

 結婚した当初、体があまり丈夫でない私は、「自分が死んだら、保険金で好きな映画を作ってね」と、あなたに言ったことがありました。もちろん当時は、まだ若く、死という存在が遠くにありました。でも、自分が浩市さんよりも、先に逝ってしまうような気がしたのは本当です。今の私は、違います。篤史さんと似ていて、役者の仕事しかできない浩市さん…あなたを残して旅立つことは、家族はもちろん、事務所のマネジャーさん、映画関係者の皆さまに、とてつもないご迷惑をおかけすることになり、それを思うと、とても先に逝くことなどできません。

 この作品を通じて、命には…限りがあるということを痛感しました。当たり前の日常が、突然なくなることもあるということも。その時、後悔しないように、健康を大事に、感謝しながら、大切な家族や大切な方たちとの時間を、丁寧に過ごしたいと思います。

 23年前に浩市さんからいただいたお手紙にあった「僕は一生あなたの味方です」という言葉を、今も忘れません。私の一番の味方は、浩市さんです。だから、どんな困難も乗り越えていけます。これからも、家族でいろんな形の愛を積み上げて、たくさんの笑顔につなげていきましょうね。

 「愛を積むひと」は、ご夫婦はもちろん、恋人たち、子どもの立場から…そして迷える若者と、幅広い層のお客さまの心に残る作品だと思います。1人でも多くの方に見ていただいて、もう1度、大切な方との人生を見つめ直す、ひとつのきっかけになるといいなと思います。浩市さん…私は、浩市さんを1人にしないように、浩市さんよりも1日でも長く生きることを約束します。(原文のまま)

[日刊スホーツ]

Posted by nob : 2015年06月22日 20:39

まだ看過し続けるのでしょうか。。。Vol.2/なかなか報道されないこの種のニュース

■安保法案反対 怒れる「人間の鎖」 国会前デモに1万5千人

 安全保障関連法案に反対する多くの女性たちが20日、怒りを示す赤色の服やスカーフをまとい、「人間の鎖」をつくって国会議事堂を取り囲んだ。約1・5キロにわたり、約1万5千人(主催者発表)が参加し、プラカードを掲げるなどして「戦争法案、絶対廃案」「9条守れ」と訴えた。

 呼びかけ人の音楽評論家、湯川れい子さんは「後方支援は戦闘行為というのが世界の常識。どんな理由でも戦争はいけないし、その芽をつくってはいけない」と強調。青井未帆・学習院大大学院教授は「自衛隊を外交の道具にしようとしているのではないか。9条を持つ日本ならではの国際貢献がある」と指摘した。

[北海道新聞]


■「戦争いや」女性たち結集 安保法制に抗議、各地で声

 戦争を知る世代、子を持つ母親……。集団的自衛権を使える新たな安全保障法制をめぐり、女性たちが20日、各地で声を上げた。子どもたちが戦地に行くことになるの? 男性目線で議論が進んでいない? 不安や懸念、疑問が残ったままの現状を訴え、国会に届けようとの思いがある。

 「誰ひとり、戦争に行かせません」「よその国の戦争に加わりません」。午後2時すぎ、手をつないだ女性たちが国会周辺を取り囲んだ。その数は主催者発表で約1万5千人。赤色の服やスカーフを身につけて、「怒り」を表した。

 杖をついて参加した矢田京子さん(76)=東京都府中市=は戦争で父を亡くしたといい、「戦争に参加するようになっても誰も幸せにならない」。6歳と4歳の娘を連れた竹川由梨乃さん(32)=横浜市=はデモでの抗議は初めて。「テレビの前で文句を言っていても、何も変わらないと思った」と話していた。

 国会正門前では、学習院大教授(憲法学)の青井未帆(みほ)さんが「政権は憲法で政治を縛るという立憲主義を無に帰そうとしています」と訴え、音楽評論家の湯川れい子さん(79)は「いかなる理由であろうと、正しい戦争はあり得ません」と語った。

 東京での動きがフェイスブックに載ると、各地に広がった。大阪市の繁華街にある公園には、赤いTシャツやワンピースを着た約200人が集った。呼びかけ人で、前大阪弁護士会長の石田法子さん(66)の「憲法をないがしろにする今回の安保法制案を許せません。おかしいという声を広げよう」というメッセージが読み上げられた後、御堂筋を練り歩いた。

 「法案に反対する人がこれだけいるんだ、と示したかった」と話したのは、デモの参加が初めてという会社員の沢岻(さわし)智子さん(34)=大阪市。中国の海洋進出を警戒する現政権が新たな安保政策を急ぐ状況も理解できるが、「軍事力に頼らず、日本が率先して友好関係をつくるべきではないでしょうか」と考える。

 大阪であった抗議行動の呼びかけ人には、スペイン人シスターのマリア・コラレスさん(78)も名を連ねた。

 日本での生活が56年になるコラレスさんは取材に対し、新たな安全保障法制の関連法案について「たくさんの憲法学者や国民が『憲法違反』と声をあげているのに、政権がまったく聞こうとしないという事態は異常だと思う」と話す。そして、力を込めた。「憲法9条は日本だけのものじゃない。世界の、人類の宝だと思う」

 札幌市中央区の大通公園ではこの動きとは別に、安保法案に反対する「戦争をさせない北海道大集会」があり、約5500人(主催者発表)の男女が参加した。北海道出身の作家、雨宮処凛(かりん)さんは「安倍政権は、命を軽んじる政治をしている」と主張。参加した女性公務員(36)は「弱者が犠牲になる戦争に結びつく法案には、絶対反対」と語った。

 名古屋・栄で午後1時から始まった「安倍政権いかんがね 怒れる女子デモ」には約150人が参加。真っ赤なショルダーバッグを携えた愛知県瀬戸市の造園業、木下輝子さん(39)には、小学生の息子と娘がいる。「自衛隊が戦場に行くようになるかもしれない。隊員のお母さんの気持ちになると、行動したくなった」

 名古屋市東区の主婦、草地妙子さん(36)も小学生と中学生の2人の子を持つ。「今の時代を戦前のようにしたくない。子どもから、あの時、親として何をしていたのかと言われたくない」とデモに加わった。

 高校教員だった愛知県春日井市の安達葉子さん(68)は「教え子を戦場に送りたくない。男性は社会のしがらみで行動しにくい。女性だからこそ声を上げたい」。デモを呼びかけた一人、山本みはぎさんは「安倍さんの政治は命を大事にしない。それが根底にあるから間違う」と話した。

 長崎市の中心部では「女の平和」長崎集会があり、女性100人以上が参加。「私たちは人を殺し合うのは許しません」「レッドカード、安倍総理」などと声を上げた。

 ただ、立ち止まる人は多くない。呼びかけ人の一人、安達和美さん(53)はマイクを握り、こう訴えた。「戦争が起きるわけがないと思っている人が圧倒的かもしれない。しかし、(戦争が起きた後に)あのとき反対をしていればと苦しみ、命が奪われるのは私たち国民です」。さらに、70年前には与えられていなかった女性の選挙権が今はあると語り、「自分自身で未来の子どもたちのことを考え、声を大きく出してほしい」と呼びかけた。

■集まり、京都や富山でも

 一つ一つのモヤモヤに立ち止まり、言葉にしようよ――。こうした思いで、新たな安保法制と向き合う女性たちもいる。インターネットのツイッターやフェイスブックなどを通じて集まる「怒りたい女子会」だ。

 先月31日の日曜。京都市に約30人が集まった。「YES PEACE(平和がいい)」と書いたボードを持って街を歩いたり、「政治は男のものじゃない」と声を上げたり。その中に大学時代は途上国支援に関心があったという女性会社員(29)がいた。

 「女性の声が政治にもっと反映されていたら、こんなに急ピッチで事は進まなかったかも……」。集団的自衛権を使えるとした新たな安保法制の関連法案に対し、後悔の念に似た気持ちがあるという。「これまで70年間、戦争で殺すことも殺されることもなかったことが日本の誇り。それが壊されるかもしれない危機感を覚えます」

 同じ日、富山市では別の市民団体などが呼びかけた集まりに約200人の女性が足を運んだ。安保法制に加えて、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の辺野古移設にも抗議。こうした集会に初めて参加したという会社員の永島ひろみさん(43)は長男(5)と長女(1)を見つめ、「漠然とした不安があるんです」と話していた。

■女性週刊誌も特集

 芸能人や皇室の話題を多く扱う女性週刊誌も、安保法制を取り上げる。

 「あなたの子供が“アメリカの戦争”に命を捨てる!」。こうしたタイトルの特集を3ページにわたって載せたのは、「女性自身」(光文社)の6月2日号だ。

 現政権が成立をめざす安保法案について「強引な手法で日本の進路を決めるのは、あまりに国民無視、国会軽視」「米国のために日本が戦争するという内容。これは明らかに憲法違反」とする識者の指摘を掲載。小見出しで「母が声を上げれば 日本は救える!」とうたい、「戦後70年。私たちは今、重大な岐路に立っている」と結んでいる。

 特集を組んだ理由について、編集長の田辺浩司さんは「『女性自身』の読者は子育て世代の女性が多く、子どもの未来に関わるテーマに敏感です」と説明。そのうえで「女性たちが『子どもを守りたい』という視点で安保法制の行方を見ているのは、取材現場からも伝わってきます」と話す。

 別の女性誌も、編集会議で安保法制をどう扱うか議論しているという。ある編集者は「難しい問題だが、子どもたちの将来にも関わる身近なこととして、今後取り上げていかなければならない」と話した。

 今だからこそ憲法について考え、知ろうというメッセージを発するなどしたファッション雑誌も。インターネット上で話題になり、関心を集めている。

[朝日新聞]


■自衛官、海外で戦う約束したっけ 子供が2人「命の対価示して」 首相説明に違和感

 安全保障関連法案が憲法違反かどうかで揺れる国会の議論を、現場の自衛隊員はどうみているのか、道央の陸自駐屯地に勤務する40代の男性隊員に聞いた。男性は「個人的には違憲だと思うし、専守防衛という自分たちの任務を逸脱する」と法案を疑問視した上で「それでも法案を通すなら、せめて隊員の命の対価を明示してほしい」と訴えた。

 男性は道内の高校を卒業後、陸自に入った。隊員は自衛隊法53条で全員が入隊時に「服務の宣誓」を義務付けられている。「私は、我(わ)が国の平和と独立を守る自衛隊の使命を自覚し、日本国憲法及び法令を遵守(じゅんしゅ)し…」。男性は記者の前で宣誓文をそらんじてみせた。

 中学や高校だけでなく入隊後の教育でも、憲法9条の定める専守防衛や戦争放棄について習った。自衛隊の任務も治安出動と防衛出動、災害派遣と聞いていた。法案が成立して海外で戦うとなると「『そんな約束で入ったっけ』という思いを持つ隊員は多いだろう」と言う。

 専守防衛を超える集団的自衛権の行使について、違憲でないとする政府の主張に対し、歴史が好きな男性は「関ケ原で勝ったのは豊臣側だったと言われているみたい」と表現した。「習ったことと全然話が違う」

 事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に努め、もって国民の負託にこたえる。安倍晋三首相が好んで引用する、自衛隊員の宣誓文の一節だ。

 過去の海外派遣でも隊員は事前に意向を聞かれ、多くが「熱望する」と答えた。だが法案が通れば激減すると男性はみる。「次は行ったら死ぬっしょ」と過去に海外に派遣された隊員が言う。妻や親からも「大丈夫か」と聞かれる。妻は「行けと言われたら辞めていい」と言ってくれている。

 自衛隊員の士気も訓練の質も「首相が思うほど高くはない」と男性は言う。

 男性は、機関銃の実弾の下を進む訓練を受けたことがある。前進の合図で4秒、約20メートル走って、伏せ、また立ち上がって進む。多くの隊員が受ける基本訓練だ。しかし弾が飛ぶのは頭上20メートルの高さ。これが自分めがけて弾が飛んでくる戦場だったら、立ち上がれるのか。「おれは立てない」

 男性には2人の子供がいる。「どうしても法案を通して、自衛隊員に危険を押しつけるなら、『絶対安全』とか『リスクはない』といった建前の抽象論ではなく、子供が何歳になるまで毎月いくら補償してくれるのか、具体的に示してほしい。隊員の命の値段を明確に示してほしいんです」(報道センター 関口裕士)

[北海道新聞]

Posted by nob : 2015年06月22日 20:23

まだ看過し続けるのでしょうか。。。

■室井佑月「安倍さん、そこを説明してみやがれ」

 集団的自衛権の行使容認を含む安全保障関連法案をめぐって、憲法学者が「違憲」と指摘した問題。作家の室井佑月氏は、改憲にこだわる理由を安倍晋三首相に説明してほしいという。

*  *  *

 5日付の朝日新聞によると、「衆院憲法審査会で4日、自民党など各党の推薦で参考人招致された憲法学者3人が、集団的自衛権を行使可能にする新たな安全保障関連法案について、いずれも『憲法違反』との見解を示した」らしい。

 招致された憲法学者というのは、自民推薦の長谷部恭男早大教授、民主党推薦の小林節慶大名誉教授、維新推薦の笹田栄司早大教授の3人だ。

 長谷部さんは、

「個別的自衛権のみ許されるという(9条の)論理で、なぜ集団的自衛権が許されるのか」と述べた。

 小林さんも、

「憲法9条2項で、海外で軍事活動する法的資格を与えられていない。仲間の国を助けるために海外に戦争に行くのは9条違反だ」と述べた。

 笹田さんは、

「内閣法制局と自民党が(憲法との整合性を)ガラス細工のようにぎりぎりで保ってきた。しかし今回、踏み越えてしまっており違憲だ」と述べた。 小林さんは自衛隊による他国への後方支援についても、

「後方支援というのは日本の特殊概念。要するに戦場に後ろから参戦する、前からはしないというだけの話。露骨な戦争参加法案だ」とまで言い切った。

 つまりさ、政府がやっきになって成立させようとしている安保関連法案は、そもそも現行の憲法では認められないってことでしょう。

 前出の新聞には、

「国会の場で法案の根幹に疑問が突きつけられたことで、政府・与党からは、今国会中の成立をめざす法案審議に影響を及ぼしかねないと、懸念する声が上がっている」

 とも書かれておった。懸念もなにも、集団的自衛権の行使は違憲。閣議決定で解釈を変え、多数決取っても、それは駄目ってことじゃんか。

 そう思っていたら、その後、菅義偉官房長官は会見で、

「法的安定性や論理的整合性は確保されている。全く違憲との指摘はあたらない。全く違憲でないという著名な憲法学者もたくさんいる」だとさ。

 見苦しいな。自民党が呼んだ学者先生まで、違憲だといってるのに。じゃ、はじめから「全く違憲でない」という著名な憲法学者を連れてくればよかったじゃん。

 つーか、現実として、全国の憲法学者200人近くが、法案に反対する声明を出しているんですけど。

 こういう議論になると、「今のままじゃこれから先、国は守っていけない」、そんなことをいいだすんだよ。なんですかね、ここまで来てそのざっくりした反論は?

 実際のところ、安倍総理が米国で演説し、「夏までに」と約束してしまったってのがムリクリ頑張る理由じゃないのか?

 だとすれば、国家の基礎・ルールである国民のための憲法より、アメリカさんとの約束が重い国ってどんな国なん?

 そこを説明してみやがれ。

 でないと、わからん。


■安保法制「違憲」の憲法学者 高村副総裁に「ふざけんな」

 衆院憲法審査会で3人の憲法学者が安保法制を「憲法違反」と述べたことが、大きな波紋を広げている。違憲性が改めて問われ、政府与党は動揺。長谷部恭男早稲田大教授(58)と小林節慶應義塾大名誉教授(66)、注目の2人が緊急対談した。聞き手は朝日新聞論説委員・小村田義之。

*  *  *

小村田:今回、なぜ自民党の参考人だったのですか。

長谷部:私はいつだって、自分が正しいと思うことを言うだけです。

小林:書類を見て「え、なんで長谷部先生が自民党の推薦? ウソだろ」と思ったけどね(笑)。長谷部先生が何を言うか非常に興味津々で。大丈夫かな、と思っていたら、ああいうことになってしまって。

小村田:米軍への自衛隊の後方支援について、小林先生は「長谷部先生が銀行強盗をして、僕が車で送迎すれば、一緒に強盗したことになる」と言ってました。

長谷部:ものの例えですからいいんですけど。私でなく自民党の船田元・憲法審査会筆頭幹事が強盗でも同じことです。

小村田:後方支援というとおにぎりを握っているようなイメージですが、米軍に弾薬を提供でき、攻撃対象にもなるでしょう。

長谷部:(憲法違反の)米軍の武力行使との「一体化」そのものですよ。

小林:戦争が始まったら撤退する友軍なんてありえない。逆に米軍に撃ち殺されますよ(笑)。よくそんな子供だましがやれるな、とイライラしていたんですよ。

小村田:憲法違反とのご指摘に対して、反論する政府見解が出ました。教え子に官僚も多いと思いますが、これが大学の試験だったら何点つけられますか?

長谷部:そもそも反論になっていないんですよ。小林:そう、採点対象にならない。

長谷部:同じことの繰り返しで、要するに、反論できないということを示したんですよ。

小村田:落第ですか?

小林:答案の形で出てきたら「失格」と言いますよ。「自分は間違ってない!」という確信だけ強くて、一種の「バカの壁」ですね。論争になっていない。

小村田:自民党の高村正彦副総裁は「憲法学者はどうしても憲法9条2項の字面に拘泥する」と発言しました。

小林:ふざけんな、と。条文というのは、憲法であれ法律であれ、不完全な人間が将来に向かって間違いを犯さないように話し合って書いた約束なんですね。字面に拘泥(こうでい)しないということは、こう書いてあるけど、俺は違ったようにやりたいから四の五の言うな、ということでしょ。独裁政治の始まりなんですね。民主主義の否定なんですよね。彼らは字面を無視して自分の思いに拘泥する。独裁者の発想じゃないですか。

長谷部:日本を取り巻く安全保障環境が危険になっていると言うのなら、日本の限られた防衛力を全地球的に拡散するのは愚の骨頂です。サッカーに例えれば、自分のゴールが危ない時に味方の選手を相手陣営に拡散させる行為。どこにそんなチームがありますか。全世界的に米軍に協力すれば、いざという時に米国が日本を真剣に守ってくれるなんて、全くの希望的観測だと思います。

小林:おっしゃるとおり。

長谷部:米国は憲法によって本格的な軍事行動には連邦議会の承認が必要です。日本が想定しているのは、お隣の大国でしょうが、そんな承認を連邦議会がするでしょうか。シリアへの空爆でさえ、オバマ大統領は連邦議会の承認を取りつけられなかった。日本政府の人たちは、どうして米国をそんなに信用できるのか。非常に不思議です。


■田原総一朗「安倍首相の安保政策は米国『対日レポート』の丸写しだった」

 集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法案が国会で議論されているが、ジャーナリストの田原総一朗氏は、米国のあるレポートと日本の安保関連法案の内容が同じだと指摘する。

*  *  *

 国権の最高機関である国会の場で、自民党が推薦した長谷部恭男氏を含む3人の憲法学者が、いずれも安保関連法案を「憲法違反」だと指弾した。

 政府、自民党は「『違憲じゃない』という著名な憲法学者もいっぱいいる」などと主張したり、1959年の砂川事件の判決を持ち出したりして、世論、マスコミ、野党の批判を強引に封じ込めようとしているが、「いっぱい」とは誰かと問われた政府の答弁者は3人の学者の名前しかあげられなかった。まるで子供のケンカだ。それに、砂川事件の判決を引き合いに出すことは、昨年7月の閣議決定のときには公明党が反対したため封印していたはずである。

 とにかく安倍内閣は、何が何でも、それも急ぎに急いで安保関連法案に決着をつけようとしているようだ。各紙の世論調査で国民の約8割以上もが「説明が十分でない」と答えているにもかかわらずである。

 なぜ安倍内閣はこうも強引なのか。そのことを日米間の表裏の事情に通じた元外務官僚に問うと、「第3次アーミテージ・ナイ・レポート」なるものを紹介された。アーミテージは共和党政権時代の国務副長官であり、ナイはハーバード大学教授で元国防次官補(民主党系)だ。私自身、アーミテージには2度インタビューしたことがある。日本政府に強い影響力を持っている人物である。 そのアーミテージとナイが、2012年の8月15日に日米同盟に関する「第3次レポート」を発表しているのだ。海上自衛隊幹部学校の「戦略研究会」がホームページ上のコラムで概要を紹介している。

 それによると、レポートの内容は「日本が今後世界の中で『一流国』であり続けたいのか、あるいは『二流国』に甘んじることを許容するのか」と厳しく問いただすものだという。そして、日本は今後とも「一流国」として国際社会で一定の役割を果たすべきだとし、そのためには自衛隊について「時代遅れの抑制」を解消すべきだと主張している。「時代遅れの抑制」とは、私が思うに「専守防衛」「一国平和主義」のことではないか。

 さらに、中国が尋常ならぬ軍備拡大をはかる中で、日米同盟の強化が必要だとも指摘している。この時期にはまだ南シナ海での中国の強引な人工島づくりは進んでいなかったが、埋め立てが進み、もしもフィリピンなどの国々と何らかの事態が起きれば、日本がしかるべき行動をとることを求めているのであろう。

 そして、いきなりホルムズ海峡が登場する。「ホルムズ海峡におけるイランの動向に鑑み、封鎖の意図が明らかとなった際には、日本は単独で海上自衛隊の掃海艇を派遣し、当該海峡の通航の安全を確保する」というのだ。この指摘で、私は安倍内閣が周辺事態法を改革して、自衛隊の活動範囲を地球の裏側にまで伸ばしたこと、そして安倍首相が繰り返しホルムズ海峡の機雷撤去に言及していることが理解できた。「アーミテージ・ナイ・レポート」がそれを強く求めているのである。

 さらに、このレポートでは「武器輸出3原則」の緩和、そして集団的自衛権行使の容認の必要性を強調している。こうして見ると、安保関連法案は、「アーミテージ・ナイ・レポート」と見事なほど重なっているのがわかる。あるいは、こうしたかたちになるのが同盟関係というのかもしれないが。


[いずれも週刊朝日]

Posted by nob : 2015年06月19日 17:42

稼働する以上最低限の責務/廃炉とこれまでの核廃棄物処分ビジネスの推進こそ日本がこれから進むべき道。。。

■「原発のトイレ」:準備万端のフィンランドと停滞する日本

人間の驕りの産物に国民の7割が反対

村沢義久
立命館大学大学院客員教授

 5月22日、使用済み核燃料など「原発のごみ」の処分(特定放射性廃棄物の最終処分)について、国が7年ぶりに基本方針を改めた。2000年に制定されて以降、2008年にも軽微な修正がなされているが、本格的な改定は初めてのことだ。

 大きく変わったのは最終処分場の選定方法。従来は、自治体が手をあげるのを待つ公募方式をとっていたが、高知県東洋町が一度応募(後に住民反対により撤回)した以外は事例がなく、全く進展がないままだった。そのため、今後は国の主導で候補地を決めると言う。

 最終処分場が未定の日本の原発は「トイレなきマンション」とも言われている。国が前面に出て決めるのは当然だが、動きがあまりにも緩慢すぎる。「トイレ」が間に合わないことは明白だ。

フィンランドでは「オンカロ」年内着工へ

 日本の無作為ぶりと対照的なのが、この分野の最先進国フィンランドだ。「オンカロ」と呼ばれる最終処分場が年内に着工し、2022年にも完成する見通しとなった。

 「オンカロ」とはフィンランド語で、「洞窟」という意味。原発から出る使用済み核燃料を、地下約450メートルに10万年にわたり閉じ込める。処分場を建設するのはポシバ。フィンランド産業電力が60%、フォルタムが40%を出資して設立した合弁会社だ。フィンランド政府は今夏にも、南西部オルキルオトに造る地下施設本体の建設許可を出す見込みだ。

 放射能が安全なレベルに下がるまで数万年かかると言われ、オンカロでは10万年間保管することになっている。今年中に建設を始め、2022年に最終処分を始める計画だ。容量は最大9000トンに達する。

 フィンランドでは現在、オルキルオトとロビーサという2つのサイトで4基の原発が稼働し、総発電量の33%を賄っている(2013年実績)。だが、ほかに建設中のものが1基(オルキルオト3号機)と計画中のものが2基ある。オンカロは、これらすべてを50~60年間運転した場合に発生する核のごみの量を処分でき、100年後に施設が満杯になった段階で完全に封鎖する予定。極めて周到な計画だ。

オンカロの地下構造

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出所:ポシバ

原発稼働と同時に計画開始

 フィンランドの最初の原発は1977年に操業を開始している。フィンランドがすごいのは、原発の操業開始と同時に最終処分場の議論を始めたことだ。

 1994年に自国で発生する核のごみは自国で処分することを盛り込んだ法律を制定。翌1995年には、ポシバが設立された。ポシバは、フィンランドにおける使用済み燃料の最終処分に関する実施主体として、サイトの選定から、最終処分地の特性調査、建設、操業、閉鎖までのすべてについて責任を有する。

 2000年には、処分場地としてオルキルオト(エウラヨキ市)を選定、2001年には市が受け入れを表明し、議会が原則承認した。2012年12 月にフィンランド雇用経済省に処分場本体の建設を申請。2015年2月11日、核の安全を管轄する機関であるSTUKが雇用経済省に対し、「安全な建設が可能」との審査意見書を提出した。

 このように見てくると、結構時間がかかっているようだが、STUKの調査官は、「新しいタイプの施設なのだから、時間をかけてステップバイステップで推進することが必要」と言っている。学ぶべき点は多い。

 2100年に施設が閉鎖された後は、年間の放射線量が0.1ミリシーベルト以下でなければならないと法律で定められている。関係者は、容器破損など最悪の事態が起こった場合でも、実際の放射線量は、0.1ミリシーベルトの1万分の1にしかならないとの分析結果を発表している。

フィンランドにおける処分場建設までの経緯と今後の計画

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出所:ポシバ サイトなどを基に筆者作成

スウェーデンとフランスが続く

 最終処分場建設でフィンランドに続くのはスウェーデンだ。スウェーデン核燃料・廃棄物管理会社のSKBは、2009年6月3日、使用済み燃料の最終処分地として、エストハンマル自治体のフォルスマルクを選定した。

 SKBは、処分地選定のため、2002年よりサイト調査を実施してきた。早ければ2015年から処分場の建設を開始し、2025年頃から操業を開始できるとの見通しを示している。フィンランドから数年遅れで操業できることになる。

 原子力大国フランスでは、北東部ビュール村に最終処分場の設置を計画している。この地が候補にあがったのは1991年。これまで20数年に及ぶ議論の末、2025年ごろに試験運用を始める予定である。しかし、反対派の運動もあり、操業開始時期は不透明だ。

 その他の国はずっと遅れている。具体的な候補地が挙がっているのは、ドイツとスイスだけ。米国では、一時候補地になったネバダ州のユッカマウンテンは、現在では中止の方向だ。広大な国土を持つ米国でさえ候補地の選定で行き詰っている。狭い日本で実現できる可能性は低い。

世界の高レベル放射性廃棄物処分計画

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[出所:電気事業連合会、原子力・エネルギー図面集 8-3-12]

日本は到底間に合わない

 我が国では、2000年に成立した「特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律(最終処分法)」に基づき、原発から出る高レベル放射性廃棄物については、地下300メートル以深の安定した地層に処分(地層処分)する方針が決定されている。

 この決定に基づき、原子力発電環境整備機構(NUMO)が、2002年以来、受け入れる自治体を公募してきたが、前述のように、現在に至るまで処分地選定調査にも着手できていないのが実情だ。こうした状況を踏まえ、最終処分に関する政策を抜本的に見直し、今回の改定に至ったわけだ。

 今後は、国が前面に立って取り組んでいく。まずは、新たな方針について国民の理解を得るために、地域ブロックごとに全国シンポジウムや自治体向けの説明会などを開催していく。しかし、一部自治体からは既に反発の声が上がっており、今回の改正が功を奏するかどうか不明だ。

 経済産業省資源エネルギー庁が6月1、2の両日、札幌市内で道内市町村を対象とする説明会を開催した。だが、北海道は、放射性廃棄物を持ち込まない「核抜き」条例を設けていることから、説明会の開催自体に反発の声も出ていた。

 今回の改正のポイントの一つが、「将来世代に負担を先送りしない」ということだが、政府も電力会社もこれまで先送りを続けてきた。フィンランドより10年早く最初の原発を稼働したことを考えると、日本は最終処分場の準備において、フィンランドより25年も遅れていることになる。

 もう一つ、日本には、フィンランドのような地盤の安定した土地がほとんどないことも根本的な問題だ。フィンランドのあるスカンジナビア半島は地質学的に安定した広大な盾状地の上にある。オルキルオト島の岩盤ができたのは約19億年前。地震はほとんど発生しない。この時代の岩石は日本では存在しない。

 政府は火山帯や断層のある場所、地盤の軟らかい所などを避けた「科学的有望地」を選び、対象となる自治体に提案するという。しかし、そんなに都合のよい場所がどれだけあるのか疑問だ。
本当は今すぐ必要なのだが

 日本各地の「トイレのない」原発には、2014年9月末現在、1万4490トンの使用済み燃料が行き場のないまま保管されている。そして、多くの原発で、間もなく保管場所が満杯になるという状況だ。

 東京電力の福島第2原発では、あと2年分、柏崎刈羽原発では3年分しかない。この夏にも再稼働の可能性がある九州電力の川内原発はあと9年分、関西電力の高浜原発は6年分だ。つまり、日本の原発は「今すぐトイレが必要」な状況であり、これ以上ゴミを増やせないのだ。

 にもかかわらず、政府は2030年に総発電量の20~22%を原発で賄うという目標を掲げ、再稼働に積極的だ。原発が動き続ければ、ごみもまた増え続けることになる。処分場を自治体に押し付けなければならないとすれば、少なくともこれ以上事態を悪化させないために、原発依存度を極小化する前提が必要だ。

各原子力発電所の使用済核燃料の貯蔵量

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[出所:電気事業連合会、原子力・エネルギー図面集 7-7-1]

川内再稼働に待った!

 九電川内原発の再稼働に必要な3つの許認可の審査が5月27日、終了した。九電は7月下旬に1号機、9月下旬に2号機を再稼働させる方針だが、そう簡単にはいかないだろう。

 実際、現場での設備検査が難航しており、時期がずれ込む可能性もあるとみられている。それに加えて、原発の再稼働はゴミをますます増やすことになる。

 「原発はバベルの塔」とローマ法王が言った。人間の驕りの産物だ。学者と民間調査会社が今年4月に共同で実施した調査によると、原発再稼働に対して、反対70.8%、賛成27.9%という結果が出ている。「福島が収束していない今、再稼働はあり得ない」というのが平均的な国民感情だ。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2015年06月19日 15:55

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.43/明日のこの国を創るのは私たち一人一人。。。

■「再稼働の発想はおかしい」小泉、細川両元首相が新潟市のメガソーラー視察 再生エネ推進訴え

 小泉純一郎、細川護煕両元首相は15日、新潟市東区の大規模太陽光発電所を視察し、「脱原発」に向けて再生可能エネルギーを推進する必要性を改めて訴えた。視察前、両元首相は新潟市内で泉田裕彦知事と会談し、東京電力福島第1原発事故の原因解明や放射性廃棄物の処分場選定が進まない状況下で再稼働の議論を急ぐのはおかしいとの認識で一致した。

 小泉氏は原発に頼らない社会への転換を目指す「自然エネルギー推進会議」発起人代表を、細川氏は同会議代表理事。視察したのは県と昭和シェル石油が共同運営する出力1メガワット規模国内初の商業用メガソーラー「新潟雪国型メガソーラー」で、年間発電量は一般家庭約180世帯分に相当する100万キロワット時以上。両元首相は隣接する防災・エネルギー研修センター屋上で説明を受けた。

 視察後、細川氏は国が2030年時点の電源構成比率「エネルギーミックス」の再生エネを「22〜24%」とする方針を示したことに触れ、「20、30、40%と高められる。国はしっかりしてほしい」と指摘。小泉氏も「自民党は原発の依存度をできる限り低減し自然エネルギーを拡大する選挙公約を忘れている」と疑問を呈した。

 小泉氏は放射性廃棄物の最終処分場が決まらないまま再稼働に突き進む国の姿勢について「福島事故の原因もまだわからない。処分場も見つからない。再稼働すれば核のごみは増える。安全対策も十分でない。再稼働の発想はおかしい」と批判した。

 また、両元首相は泉田知事との会談で、福島事故の検証と総括がない上、東電が情報開示や安全対策が不十分であると説明を受けたという。知事が再稼働を巡る態度を明確化していないことについて、小泉氏は「知事は再稼働の判断に必要な説明も相談もないと言っていた」と述べた。


■【小泉、細川両元首メガソーラー視察】視察後発言 一問一答

 小泉純一郎、細川護煕両元首相は15日、昭和シェル石油と新潟県が共同運営する出力1メガワット級の「新潟雪国型メガソーラー」(新潟市東区)を視察し、「脱原発」に向けた再生可能エネルギーの推進をあらためて訴えた。視察後に記者団の取材に応じた。やりとりは次の通り。

 −−視察の感想は

 小泉氏「新潟で最初のメガソーラーということで、(新潟県の)泉田裕彦知事を激励がてらの視察を実現した。国が支援とか奨励すれば、(電源構成に占める再生可能エネルギーの比率を)20%、30%の供給力で実現できると実感した」

 細川氏「今までの雪国型でないものは、いくつかみているが、初めて雪国型をみせてもらい、なるほどなあと勉強になった。ここが先駆けとなって新潟県内、それから北国でもソーラーパネルが増えてきているが、もっともっと増えていって、今の話のように20%が30%、40%と。それくらいに国のかじ取り次第でうまくいくのではないか。国はしっかりしてもらいたい」

 −−自然エネルギーをどのように進めたいか

 小泉氏「福島の事故以来、国民全体が自然エネルギーを拡大していこうという気持ちは強いと思う。日本はわずかだからできないよと原発の必要論者は言っているが、必要論者も2年間も原発なしでできると思わなかった。泉田知事の話を聞くと、経産省出身だけあって原発のことに実に詳しい。それを聞いてみても、もっと国が支援すれば太陽光なり風力も、さまざまな自然エネルギーが日本は豊富なので。数%どころか、今はドイツ、スペイン、デンマークは30%に近づいているので、30%の電源というのはそんなに困難ではない。50年、100年かからないだろう。むしろ20、30年で30%にして、今までの原発の供給力は十分にカバーできると感じている」

 細川氏「農業やっている方々が畑の上にパネルを設置することができるようになれば、大変な広がりになる。もちろんいろいろな規制を考えなければいけないが、そういうことができればいくらでも広げる余地があると思う。今日の太陽光パネルとは直接関係ないが、いま私たちの自然エネルギー推進会議では、とくに水力の取り組みを一生懸命やっている。だいぶん全国から水車を利用した発電についての問い合わせがあり、また私たちも実際に現地に行って、いくつもの自治体からぜひ進めていきたいという話をもらっている。私たちもできる限り、サポートさせてもらっている。その他の自然エネルギーについても、できる限りこれから少しでも広がるようにやっていきたい」

 −−新潟県では忠犬タマ公という有名な犬がいるが、知っているか

 小泉氏「新潟ではかなり有名で、新潟県の将校か軍人が横須賀にいた。それで、こういう犬がいるんだといって、もっとタマ公をわかってもらいたいということから、横須賀でタマ公は感心な犬だなあということで、横須賀に碑ができた。そういうつながり。それで横須賀市と新潟のタマ公のところと協力関係、友好姉妹都市のようなことをやっているのでは。不思議な縁だなあと思っている」

 −−泉田知事ときょう会ったか

 小泉氏「もちろん」

 −−会談内容は

 小泉氏「それは自然エネルギーを今後もっと普及していくし、東電はもっと開示しないとおかしいと。詳しいですよ。さすが経産省出身で内部事情に詳しいね。もっと情報を出して安全対策をしっかりとやってくれと。まだまだ安全対策は不十分なところがたくさんあることをじかに聞いた。再稼働するにしても事故の検証ができていないと。第一ね、産業廃棄物の会社は知事が許可しないと、会社をつくれない。産業廃棄物の会社が自分で処分場を見つけないと許可されないのに、原発の再稼働は産業廃棄物よりもはるかに毒性が高い。その処分場がないのにどうして許可するのか。それ一つとってもおかしい。皆さんおかしいと思わない。こういうことをぜんぜん報道しないね。おかしいと思わないか」

 −−自治体を原発で縛っている電源3法を見直すなどしないと地域で再生可能エネルギーは普及しない。手詰まり感がある再生エネの普及を2人でどう進めるつもりか

 小泉氏「細川氏と2人でやっているわけではない。国民に向かって原発ゼロの社会ができるんだと。国民が立ち上がれば、日本は民主主義の国家なので、必ず原発ゼロでやっていける。いまは自民党も選挙の公約を忘れて、原発の依存度をできるだけ低減させ、自然エネルギーをできるだけ拡大していくということを忘れたせいか、自然エネルギーをのばすことを経産省も阻止している。おかしい」

 −−再生可能エネルギーで地域を含め経済成長を成し遂げる代案を出すことも必要ではないか

 小泉氏「それは政治が決めれば、日本国の英知が結集する。1人や2人で代案だすほど、狭い問題ではない。実に大きな問題だ。政府が、最終処分場をいま決めると言っているが、決められると思うか。再稼働して、ごみをどんどん増やしていく。いまだにごみの処分場ない。その増やす中で政府が決めて処分場が見つかるという発想は、無責任で楽観的すぎる」

 −−新潟県の柏崎刈羽原発の再稼働に向けて安全審査が進んでいるが、事故を起した東京電力が再稼働を目指していること、国が原発を再稼働をさせようと動いていることについてどう感じているか

 細川氏「とんでもない」 小泉氏「あきれている。どうかしているのではないかと。事故の原因もまだわからない。処分場も見つからない。再稼働すれば、また核のごみは増える。こういう中で安全対策も十分でない。どれをとっても再稼働の発想していくのはおかしい。不思議でしようがない。理解に苦しんでいる」

 −−泉田知事は再稼働についてどういう話を

 小泉氏「東電から十分に説明がないといっていた。情報をもっと開示すべきだとも。安全対策にしても、避難路の確保一つにしても。地元の意見を良く聞かなければできないはずだと」

 −−国会で審議中の安保法制、集団的自衛権の行使についての考えは

 小泉氏「今日はね。控えたほうがいいと思う」

 −−泉田知事は東電への不満をいうが、再稼働に対して反対、賛成の立場を明らかにしていない。知事の対応について考えは

 小泉氏「それは、泉田知事は詳しいからね。原発に。その再稼働の前段の説明がないと言っていた。本当に再稼働して大丈夫なのかという。まだ情報提供はなされていないし、相談もないと。判断する前段階であると。そういう話しだった」

 −−泉田知事とはどこで会ったのか。県庁か

 小泉氏「いやいや市内」         (完)


[いずれも産経新聞]

Posted by nob : 2015年06月16日 17:53

そのとおり!!!Vol.49/私たちが闘わなければならない本当の敵は、「既得権益」などという架空の敵ではない。「どうせ変わらない」という、私たち自身の中にある意識である。

■橋下徹が「引退」できない3つの理由

都構想はあの住民投票で終わったのか?

――政治ジャーナリスト・松井雅博

史上最大の住民投票を振り返る
橋下徹は政界を引退すべきなのか?

 5月17日、大阪都構想の住民投票否決――。

 橋下徹大阪市長が提案した「大阪市を廃止し、5つの特別区に分割する」という壮大な行政区の改革は、反対70万5585票、賛成69万4844票という僅差で否決された。

 政治生命を懸けた橋下徹大阪市長は、敗北記者会見で政界からの引退を表明。国政政党である維新の党の江田憲司衆議院議員も、代表を辞任した。

 この敗北により、「維新」の存在感が著しく低下することは免れない。看板政策である「都構想」が頓挫し、党の顔であった橋下徹市長が引退することで、政党としての存立基盤が崩壊してしまうからだ。維新の党の代表には、23年前、政界再編の先駆けとなった日本新党のリーダー・細川護煕元総理大臣の秘書でもあった松野頼久氏が就任した。いわば、1990年代から続く政界再編の闘争を見続けてきた政治家であるが、そのわりに頼りなさは否めない。

 橋下徹や「維新」を批判するのは簡単である。「それ見たことか」「やっぱり失敗か」「責任をとれ」と騒ぎ立てる人も多いかもしれない。しかし、大きな改革に挑戦した政治家に対して、その態度は有権者としてあまりに不誠実ではないか。

 明治維新以来、市町村合併を除けばほとんど変わらなかった行政機構を変えることは、それだけ難しいことだったのだ。武力や戦争で物事を決する時代ではなく、投票や論争で物事を決める民主主義の時代では、抜本的に制度を変えるということは極めて難しいとも言えるのではないか。

 都構想を問う住民投票から1ヵ月が経った今、改めてその意義を振り返ると共に、維新と橋下徹市長が歩むべき道、そして私たち有権者がなすべきことについて、筆者なりに提言したい。

 170万人もの大阪市民が参加した史上最大の住民投票から、我々は何を学んだのか、あの住民投票は無駄だったのか、それとも意味があったのか。そして、橋下徹大阪市長は本当に政界を引退すべきなのか。だとしたら、それが何の「責任」をとることになるのだろうか――。

 結論から言うと、橋下徹市長は政界から去るべきではない。それについて3つの理由を提示していこう。

 ちなみに、筆者はマッキンゼーでコンサルタントとして働いた後、国会議員政策担当秘書として政治の世界へ飛び込んだ。与野党の国会議員事務所で2年半働いた後、兵庫県第10区(加古川市、高砂市、稲美町、播磨町)より衆議院議員選挙へ出馬し、5万1316票を獲得するも落選。一民間人の感覚で政治の現場や裏側を見た経験を活かし、政治をできる限りわかりやすく面白く読者にお伝えする。

橋下徹が引退できない理由【その1】
都構想否決は「民主主義」の宿命だから

 まず、橋下徹が引退できない第一の理由は、都構想の否決は、橋下氏の責任というより「民主主義」の宿命によるところが大きいと思うからだ。

 大阪都とは、ひとことで言えば「大阪市をなくして5つの区に分ける」というもの。そのことにより、大阪府と大阪市の権限争いに終止符を打ち、「大阪」を1つに統一することで無駄をカットすると共に、都市計画を一元化しようという行政の仕組みの改革だ。政令指定都市を解体し、都道府県の名称まで変えてしまおうというのだから、明治維新以来の大改革と言っていいだろう。

 だが、この改革によって「得をする」のは誰なのだろう。

 政令指定都市を解体して特別区を設置してしまえば、当然「大阪市」としての行政上の一体感はなくなるし、権限・財源も大阪府へ移行する。つまり、大阪市民にしてみれば、どちらかと言えばマイナスの改革なのである。ただ、そのことによって「大阪」が全体として効率的になり、いわば「グレーター大阪」(大きな大阪)が東京都と並ぶ大都市として存在することになるというのが、大阪都構想だったはずだ。

 大阪市に納められていた税金(固定資産税など)は、大阪市が廃止されれば大阪府に納められ、特別区に再分配される仕組みとなる。反対派の論客は、特別区の財源の多くを占めることになる「財政調整交付金」の20%(おおよそ2200億円)ものお金が広域サービスの名の下に特別区の外に使われることになる、と指摘していたが、これはその通りだろう。

 この批判に対して、大阪維新の会は「特別区内の広域サービスに使う」「府に移る広域行政の事務や市債の返済にあてる」と説明したが、特別区内にとどまるならば、そもそもそれは「広域サービス」とは呼ばない。もし、大阪市以外にお金が流れないなら、それこそ大阪市を廃止する意味がない。

 橋下徹市長も、街頭演説などで懸命に「大阪市のお金は外に流出しない」と説明したものの、それはちょっと無理がある話だ。つまり大阪都構想は、大阪市民にとって「直接的には」損をする話だということは否定できない。

「グレーター大阪」(大きな大阪)が、大阪府、ひいては日本全体にとって得になる話だとすれば、「直接的には」大阪市民にとっては損だと感じる人が多くて当然のことだ。「あなたにとってマイナスのことをしますが、いいですか?」と尋ねて「はい、どうぞ」と言う人は少ない。その時点で、「大阪市廃止」を大阪市民に問うことは、相当に分が悪い戦いと言えよう。

 この不利な状況の中で、69万4844人の支持を集め、僅差に追い詰めたというのは、責任をとるどころか、むしろあっぱれなことではないか。

 この民主主義の下では痛みを伴う改革を実行することが極めて難しい現象、言うならば「民主主義のジレンマ」とも呼べる現象は、国政にも存在する。たとえば、グローバル都市東京に世界の企業を誘致すべく法人税を大胆に下げようとしても、東京の税収の再分配の恩恵を受けている地方がなかなか納得してくれない。若者の負担を下げるために年金支給額をカットしようとしても、高齢者はなかなか首を縦には振ってくれない。直接的に損をする人たちは、必ず反対する。民主主義の下では、その「損をする」人達の数が「得をする」人達を上回れば、その改革は極めて難しくなってしまうことが宿命付けられているのだ。

 筆者はかつて、ハーバード大学ケネディスクールの授業で、「最前線のリーダーシップ」を著したマーティ・リンスキー教授に、こう質問したことがある。

「民主主義の下で、政治リーダーが痛みを伴う改革を断行することは可能なのでしょうか」

 この質問に対して、マーティ・リンスキー教授はJ.F.ケネディ・第35代米国大統領のエピソードを話してくれた。

人々は改革に抵抗しているんじゃない
「損すること」に抵抗しているのだ

 ケネディ大統領と言えば、「Ask not what your country can do for you, ask what you can do for your country」(国家があなたのために何ができるかを問うのではなく、あなたが国家のために何ができるかを問うてほしい)」という名言で有名だ。

 だが、実はこの言葉は大統領就任式で出た言葉である。

 すなわち、選挙後にケネディはこの名演説をぶったのであって、選挙前には「ニューフロンティア」という耳触りのいい言葉(実は意味は同じなのだが)を、キャッチコピーとして大きく打ち出している。簡単に言えば、民主主義における政治リーダーが有権者に負担を求めるのは、それだけ難しいということだ。

 ちなみに、ケネディ大統領は4年の任期を一期も満了することなく、1963年11月22日、テキサス州ダラスにて暗殺されている。

 ケネディスクールの教授は、最後にこう言った。

「People never resist Change. People resist LOSS」(人々は改革に抵抗しているんじゃない。損することに抵抗しているのだ)

 そう考えると、損することを堂々と人々に訴え、僅差まで追い込んだ橋下徹市長は、民主主義のリーダーとしては新しい存在であるし、69万4844人の人がそれに賛同した事実は、むしろ驚愕すべきことなのである。

【橋下徹が引退できない理由 その2】
10年待てば「大阪都」は実現できるから

 橋下徹が引退できない第二の理由は、もう10年待てば「大阪都」を実現できる可能性があるからだ。そもそも、橋下徹人気の根拠は何だったのだろう。

 橋下氏の政治手法は、従来の政治家と比べると極めて異色だった。大阪の街中で堂々と標準語で演説し、ふわっとしたキャッチコピーを捨てて歯に衣着せぬ物言いを貫き、「統治機構」など難しい単語も遠慮なく使う。マスコミの前で真っ向から議論をふっかけ、ツイッターなどを通じてネット上で議論を炎上させ、民衆の目を惹きつける。

 それに対して、従来の政治家のステレオタイプはどういったものだったろうか。誰も聞いていないのに駅前でマイクを握って働いてるフリ。地元の行事や冠婚葬祭に足しげく通うことばかりに時間を使う。口先でカッコいいことを言っても、結局何をしてるのかさっぱりわからず、影では私腹を肥やす――。まるで「民主主義」を大義名分とした壮大なる詐欺商売のようだ。

 当然、従来の政治家の価値観や生き様を否定するもりはない。しかし、従来の政治家の姿が、人々に政治との距離を感じさせ、政治離れを促してきたのは事実ではなかったか。都構想の否決そのものよりも、今回の失敗で残念なのは、「やっぱり政治は何も変えられないんだ」という強烈なメッセージを全国に発信してしまったように感じることだ。

 そして、ネット上で盛んに論争を呼んでいるのが「シルバーデモクラシー」と揶揄される現象である。産経新聞の投票日当日の出口調査の結果では、大阪都構想に対して若い世代は過半数が賛成しており、反対派は現役を引退した高齢世代が大多数を占めた、という話である。大阪の未来を考える選挙で、もう現役を退いた人々の声が結果を左右してしまうのは、極めて残念である。

 今回、全体の投票率は66.83%に及び、普段は選挙に行かない若い世代の有権者も多くが投票所に足を運んだ。しかし、人口そのものの絶対数が多い高齢者には勝てないことが露呈したのである。

 極論・暴論と批判されることを覚悟で言えば、現役を引退した人たちが投票権を持つことは本当に妥当なのだろうか。もうすぐ選挙に行ける年齢が20歳から18歳へと下げられるが、「判断能力のなさ」を根拠として未来を担う子どもたちに選挙権が与えられないのが許されるならば、現役を退いた人たちの選挙権を制約することも、一定の条件の下で許されてよいのではないか。

 筆者自身、選挙に出馬した際、多くの高齢者と触れ合った。年齢にもよるが、彼らの中に判断能力を疑問に思う人もいたのが正直な感想だ。現役を退いたことで情報収集へのモチベーションが著しく低下した方や、そもそもインターネットを使うことができない方もいた。「新党さきがけですか?」と大昔の政党の名前を真顔で出してきたり、「昔からの付き合いだから」と平然としがらみを言ってのける方も、10人や20人ではなかった。かつ、彼らは選挙にはきちんと行くのである。

 こうした状況をどう捉えるべきか――。

 そもそも、戦後年金の受給年齢がかつて60歳と定められたのは、その頃の日本人の平均余命が60代前半だったからだ。平均余命が80歳を超えるようになった今、年金を受給する人たちの意見がその財源を払う世代の意見よりも大きく政治に反映される仕組みは、改善されるべきではないだろうか。たとえば、年金を受給するようになったら、選挙へ行くためには一定の判断能力テストを課すといった制度も、1つの解決策として議論の価値があるように思う。(注)

「地方切り捨て」「高齢者切り捨て」と声高に批判する人は多いが、政治的マイノリティである「若者」「現役世代」を切り捨てていいはずがない。「老いては子に従え」なのか、「老いたる馬は道を忘れず」なのか――。もし、橋下徹が引退することで、「結局、若者は高齢者に勝てない」という強烈なメッセージを発信してしまうとするならば、そのこと自体、社会にとってマイナスなことだと思う。

 橋下徹はまだ45歳。10年経ってもまだ55歳である。今の安倍晋三総理大臣が第2次安倍内閣を組閣したのが58歳だから、政治家の中ではまだまだ若手。やり直しが認められてもいいのではないか。ちなみに筆者は35歳。10年経っても今の橋下徹市長と同じ年齢。45歳で失敗が認められる社会なら、筆者だって勇気をもらえる。

 もし本当に自らが提示した「大阪都」が正しいと信じるならば、ぜひあと10年、戦ってもらいたいと思う。敗けても敗けても、なお立ち向かっていく――。その姿に多くの若者が共感し、変革の原動力となっていくと思うからだ。あと、0.4%をひっくり返せば、大阪都は実現できる。たとえば、いったん大阪から身を引き、国政に出て、10年後にもう一度勝負を賭けたら、結果は逆転する可能性が高いように思えてならない。

 逆に、この未来への可能性を明確に示した点で、今回の住民投票は大いに意味があるものだったと筆者は思う。

(注)読者諸氏には、この意見が極論・暴論であることは筆者自身十分承知した上で、問題提起のためにあえて述べていることをご理解いただきたい。

【橋下徹が引退できない理由 その3】
改革勢力のリーダーが他にいないから

 そして、橋下徹が引退できない第三の理由は、改革勢力のリーダーが他にいないからである。橋下徹がいなくなることで最も直接的に負の影響を受けるのは「維新の党」であり、「大阪維新の会」であろうことは冒頭で述べた。はっきり言って、橋下徹のいない「維新」なんて、アンコの入ってないアンパンみたいなものである。

 自民党政権が安定感を増し、野党勢力の弱体化にもはや歯止めが効かない状況の中、政界再編は起きざるを得ないだろうが、果たしてこの野党勢力を率いるだけの逸材が今の政界いるだろうか。同じような顔ぶれがいつの間にやら政党を変えて居座っているため、なんだか使い古された印象しか受けないという方も、正直多いのではないか。

 維新の党の松野頼久新代表の師である細川護煕元総理らが、政界再編闘争を始める1990年初頭までは、「保守」VS「革新」というわかりやすい対立軸があった。この軸があまりにもわかりやすすぎたために、ベルリンの壁やソ連が崩壊して20年以上が経つにもかかわらず、今でも高齢の有権者や「政治通」ぶった有権者に会うと、「で、君は保守なの?」と尋ねられたりする。言うまでもないが、こんな軸は昭和の遺物でしかなく、何の意味も持たない。

 代わって1990年初頭から、先に挙げた細川護煕元首相や小沢一郎氏、そして民主党が政界再編闘争をしかけ、自民党を「既得権益と結びついた古い政党」とみなした「守旧」VS「改革」という軸を提示した。その結果、2009年に民主党が政権交代を実現することになる。

 ところが、民主党政権があっけなく崩壊したことによって、有権者からすれば何を判断の軸として政治を選んでいいのか、さっぱりわからなくなった。今の安倍政権だって、今年度の国会を「改革断行国会」と名付け、改革を進めている。それでいいのではないかと思う有権者もいるだろう。

 有権者の多くは、わかりやすい軸がないと政治に興味を持てないものだ。最近、国会では安保法制が盛んに議論されており、「憲法を守れ」「憲法を変えろ」という声が飛び交っているが、日本国民の何%の人が憲法をちゃんと読んだことがあるのか、正直はなはだ疑問である。本当にシンプルでわかりやすい軸を提示しない限り、有権者に選択を迫っても無理があるのではないか。正直、筆者だって、候補者のことをほとんどわからないまま名前を書いて投票していることがほとんどである。特に地方選になると候補者が多すぎて、もはや誰が何者なのか、正直、さっぱりわからない。

「破綻を容認する」VS「破綻を避ける」
住民投票を機に出現した新たな対立軸

 そんななか、大阪での住民投票は大阪市民を真っ二つに分けた。これはまさに、二大政党政治が確立したのと同じ意味合いを持つ。そこに見られた、21世紀の日本の政治に存在している軸は「破綻を容認する」VS「破綻を避ける」というものではないか。

 1000兆円以上の借金を抱えているにもかかわらず、依然として100兆円を超える予算を組む今の与党。日本銀行がこれまでの経済理論では考えられないほどの量のお金を印刷してばらまくことで、株価が上がって喜んでいる人たちは、もはや「財政破綻」を容認しているとも言える。大阪都に反対するだけで対案を全く示さない人たちも、「お金がない」という現状から目を逸らした=大阪の破たんを容認した人たちと言えまいか。

 民主主義の思想の下では、有権者に負担をお願いするのが極めて困難ならば、破綻しない限り、人々は何かを変えようとしないだろう。ならば、いっそ破綻を容認して、どんどんお金を使ってしまえばいい。その考えには一理あると思う。

 一方で、「お金がない」という現状を直視し、理性的に支出を抑制しようというのが野党であるはずだ。大阪都に賛成した人たちも、自分たちにとってそれが直接的には損をすることだったとしても、自立する覚悟を決めた人たちである。特に大阪市民の若い世代の中で、その覚悟を決めた割合が高かった点は見逃せない。

「軸」が不透明な時代に、この「軸」をはっきりと示したという点でも、今回の住民投票は極めて重要な意味を持っている。

 そもそも二大政党を否定する人もいるかもしれないが、「2つ」以上の選択肢を選べるほど、有権者は十分な情報を持ち得ないし、ほとんどの有権者はそこまで政治に関心がないのが現実である。「無党派」などという言葉があるが、選択する以上有権者は常に「無党派」であるべきだ。そしてほとんどの有権者は、基本的に「ノリ」で選挙へ行く。テレビや新聞で得た情報を基に、賛成派と反対派の区別もよくわからないまま、なんとなく投票する人が多いのも選挙の実態だ。

 この軸に立脚すれば、政治の一翼を担うべき日本の野党勢力はバラバラで弱すぎる。この勢力をまとめあげ、「ノリ」で選挙へ行く有権者たちを惹きつける求心力を持つ人材が、橋下氏以外に見当たらないとするならば、彼が政界を去ることは、日本の政治に致命的な打撃を与えるだろう。首長や議員としてでなくても、法律顧問や評論家として、これからも日本の政治をリードする存在であって欲しい。

 また、完全に引退するというならば、69万4844人の大阪都に賛成票を投じた有権者の想い(ノリ)を引き継げるだけの後継者を、これまでに育てておくべきだった。後継者を育てなかったのは橋下氏のリーダーとしての責任であるため、逆に言えば、それこそ「責任をとって」リーダーを続けてもらわなくてはいけない。

 ちなみに、ここまで読んで、筆者が橋下氏に強いシンパシーを持っており、政界に引き留めようとしている、と感じた読者もいるかもしれない。しかし、だとしたらそれは誤解だ。正直、橋下徹氏は筆者の友達にはあまりいないキャラだし、絶対に友達になりたくないタイプの人である。あくまで、客観的な視点から橋下氏を評価しているつもりだ。

大阪は東京の「真のライバル」になれるか?
やはり大阪は変わらなくてはいけない

「トライ!『おおさか』の笑顔へ」

 今から7年前、橋下徹市長が大阪府知事選挙に立候補したときのキャッチコピーだ。果たして大阪は、そして日本は笑顔になったのだろうか。

 ここまで、筆者が都構想の住民投票から学んだことを徒然なるままに書いてきたが、最後にそれらを踏まえて、大阪も含めた日本に対する筆者の提言を行い、本稿を締めくくりたい。

「大阪市廃止」は単なる行政区域の変更であって、良くも悪くもそれだけで何か大きな変化が起きるわけではない。それは逆に言えば、今回の住民投票の結果、大阪都構想が否定されたからと言って、やるべきことが変わるわけではないといということだ。これまでと変わらず、行政のムダは省かれるべきだし、大阪は日本第二の都市圏として生まれ変わるべきだ。大阪市ではっきり露呈した「軸」は、今後もしっかりと対峙しながら政治を前に進めていかなくてはいけない。大阪都はあくまで手段の1つでしかないのだから、それが否定されただけで、この大きな軸の一翼を捨てるのはナンセンスだ。

 まず、大阪はもはや「地方」という意識を捨てなければならないだろう。大阪「都」という名前には、その意味が込められていたはずである。大阪のように、人もいて、企業もあり、大学もある都市が、国からもらう再分配を当てにした予算を組んでいること自体がおかしいのだ。大阪は、これまでのような「東京」を過剰にライバル視した「地方都市」から脱却し、直接海外の都市と競争できるような、東京の「真のライバル」へと転身しなくてはいけない。

 大阪周辺の関西地方も、変わらなくてはいけない。大阪が元気になるということは、周辺のヒト・モノ・カネが大阪に集中することを意味するため、それは単純に考えれば、京都や兵庫などの隣県にとってネガティブな意味合いを持つ。だが、大阪が世界から資本を集められるグローバル都市に成長することができれば、当然その経済効果を「いかに周辺地域に波及させるか」という考えを、自然に持つようになる。これまで関西の府県はバラバラだと言われていたが、それは良くも悪くも大阪の求心力が弱かったからだ。関西のそれぞれの府県が、関西州も含めた新しい連携の形を検討せずして、世界と戦える都市圏には成長できない。

 一方で、東京もこれまでのように「何もしなくても自然と若者や企業が集まってくる街」という位置付けに甘んじていてはいけない。東アジアで最も綺麗で安全な街であるものの、生活コストが高いのが東京の難点だ。コスト競争力に勝る大阪が、次々と都市戦略を講じるようになれば、東京もうかうかしてはいられない。そもそも日本全体で少子化が進み、若者が減り、人口が激減しているのに、日本の中で人を取り合っていても未来はない。海外からの移民を大胆に受け入れられる態勢があるのは、今のところ東京のみであり、グローバル都市へと脱皮する覚悟も持たなくてはならないだろう。

 そして、地方議会の政党は国政政党の「足元」などと呼ばれて選挙で楽をしていてはいけない。そもそも、小選挙区制度が導入され二大政党に集約されていく宿命を背負っている国政とは違い、地方議会で中選挙区・大選挙区制度が採用されているのは、多党政治を前提としているからだ。今のように国政政党と地方政党が同じでは、地方議会の選挙は政党名だけで決まってしまい、ほとんど選挙の意味がなくなってしまうではないか。各地方はローカルパーティをつくり、国政から距離を置き、地域ごとの課題を本気で議会でぶつけあうべきだ。

面白きこともなき世を面白く――。
「おおさかの笑顔」は蘇るか

 色々と論じてきたが、いずれにせよ「大阪市廃止」は否決されたのである。その是非は、時代が判断することだろう。

 橋下氏は大阪で敗北したが、彼が記者会見で述べた「大阪市民に受け入れられなかった」という言葉は間違っている。実際は、69万4844人の大阪市民が彼を受け入れた。10年後にもう一度勝負をかけるために、「改革のアプローチ」を変えるのもありではないか。たとえば一度国政に立ち、中央から都市制度や地方分権改革といった改革を進めるのもいいと思う。

 私たちが闘わなければならない本当の敵は、「既得権益」などという架空の敵ではない。「どうせ変わらない」という、私たち自身の中にある意識である。確かに、私たちは厳しい時代に生まれたかもしれない。だが、それは同時に「変革」の時代でもあり、面白い時代でもある。

「面白き ことも無き世を 面白く」――。

 維新の世を生きた高杉晋作の辞世の句が、今の時代に再び輝きを放つ。

 明治の世と違って、平成の世は民主主義の時代である。「御一新」は極めて難しい。

 だが筆者は、それでもなお「笑いの本場」大阪が笑顔を取り戻し、再び全国に笑顔を振りまいてくれることを期待してやまない。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2015年06月13日 16:35

何者でもない、何者にもなりうる自らを全面的に肯定する絶対的価値基準が、他者による客体的価値基準という根源的要因を霧散させる。。。

■当てはまる人は要注意! 「働き過ぎ」のサイン5つ

MakeUseOf:ワーカホリックは深刻な問題です。心疾患や偏頭痛などの症状のほか、どちらかがワーカホリックの夫婦は、その半数以上が離婚に至っているというデータがあります(ワーカホリックの夫婦の離婚率は、そうでない夫婦の3倍)。あなたも同じ運命をたどりたいですか?

米国人の平均就労時間は、1970年代以降増え続けています。仕事を終えるために長く働かざるをえないだけでなく、キャリアのトーテムポールを登りつめるには、他を犠牲にしてでも働く必要がある時代なのです。

仕事中毒の根幹にあるのは、仕事への没頭です。では、ワーカホリックとハードワーカーの違いは何でしょう。ワーカホリックは、スキー場にいても仕事を夢見ている人で、ハードワーカーは、仕事をしながらスキーに行くことを夢見ている人です。
WebMDより

実は、これを書いている筆者は、ワーカホリックです。では、読んでいるあなたはどうでしょう? 以下の5つのサインが1つでも当てはまったら、ワーカホリックかもしれません。私が克服した方法も書いておきますので、当てはまる人は参考にしてください。

非生産性の恐怖

問題点

ふつうの労働者は、できれば仕事から逃げたいと思っているものです。帰宅と同時にテレビにかじりつき、ぼーっとしながら心と体を休めたり、友人と街を歩いて時間を忘れたり。買い物に行くのに、「時間をムダにしている」なんて思うことはありません。

ワーカホリックの場合、そのようなことはほとんどありません。仕事以外に費やす時間はすべて、「非生産的」だと感じてしまうのです。

リラックスしようとすると、病気になってしまう人がいます。2002年にオランダで行われた調査によると、人口の約3%が、この「休暇病」になるそうです。休暇病になると、疲労、筋肉痛、吐き気、それからインフルエンザのような症状が現れます。

また、偏頭痛の3分の1、緊張性の6分の1が、「週末頭痛」だと言われています。
The Wall Street Journalより

仕事をしなかった時間を、仕事に充てることができたかもしれない。ワーカホリックは、その感覚を恐れます。非生産性の恐怖が頭をもたげ、仕事をしていないと不安になってしまうのです。休暇のような楽しいはずの時間でさえ、非生産的でムダな時間だと思えてきます。

解決策

非生産性の恐怖は、どこに行っても何をしていても付きまといます。そこでたとえば、毎日3時間、仕事をしない時間を作るという方法があります。しかし、それだけでは不安が募るばかりでしょう。

そんなときは、マインドフルネスがオススメです。これは、「今この瞬間」に意識を集中させる、瞑想のようなテクニック。「忍耐強さ」「信頼」「頑張らない」のほか、全部で7つの要素があります。

とはいえ、自由な時間を確保して、意識的に仕事から離れることが重要です。「生産性がすべてではない」と受け入れるためには、非生産的な状態に慣れる必要があるのです。

「故意の非生産性」を実践するには、オンラインのリラクゼーションツールや、休憩向けのウェブサイトがオススメです。それに少しのヨガを組み合わせれば、不安は消えずとも、ある程度は解消されるでしょう。

でも、何よりも大切なのが、「自分はリラックスする権利がある」と自分に言い聞かせ、信じること。成功する起業家は、それを知っています。目標を達成したければ、100%の力で休みなく動き続けることはできません。休みがなければ、いつか壊れてしまうのは目に見えているのです。

テクノロジー中毒

家族や友人と一緒にディナーを食べたのはいつですか? レストランでも自宅でもいいので、食卓を囲み、積極的な会話を交わした時間のことです。ほとんどの人は問題ないと思いますが、きっと数人は、iPhoneを見ながら食べたという人がいるはず。

自分でそれに気づいていますか? そうでなければ、あなたはスマホ中毒かもしれません。そのスマホは、あなたの人生をむしばんでいるのです。

ワーカホリックは、テクノロジー中毒に陥りやすいことで有名です。常にメールをチェックしないと気が済まない癖は、プッシュ通知やアクセスの容易化により、このところ増加傾向にあります。テクノロジーのおかげで、上司や同僚、クライアントとのメッセージのやり取りに追われている人がたくさんいるのです。

でも、このような方法での生産性の追求は、健全とはいえません。いえ、生産性を目指すことそのものは健全なのですが、余すことなく生産性を絞り出そうとするのは不健全だと言いたいのです。

解決策

あらゆる中毒に共通することですが、まずは自分が中毒でだと気づくことが必要です。以下の質問が当てはまるなら、スマホ中毒の可能性があるので要注意。
起きてから1時間以内にスマホをチェックしますか?寝る前の1時間以内にスマホをチェックしますか?メールが来た瞬間にチェックする必要はありますか?人と面と向かって話しているときに、スマホを使うことはありますか?1週間スマホを手放せと言われたら、手放すことができると思いますか?

中毒であることがわかったなら、次はスマホの奴隷状態から抜け出しましょう。そのためには、ちょっとした我慢と、家族や友人のサポートが必要です。それさえあれば、すぐに依存症を退治できるはずですから。

テクノロジー中毒のもうひとつの症状が、最新ガジェットがほしくてたまらなくってしまうこと。そんなあなたは、アーリーアダプターだと言えるでしょう。趣味であればいいのですが、そうでない場合、アーリーアダプションは生産性への没頭を意味します。

生産性を目指しすぎると、限度がありません。終わりのない追求を続けているうちに、燃え尽きてしまうのです。制御不能になる前に、生産性への没頭から抜け出しましょう。

新しいプロジェクトを追いかける

問題点

非生産性の恐怖は、さまざまな形で現れます。その中でもいちばんわかりやすいのが、いつでも心の中で計画やリサーチをしていること。フリーランサーであり起業家である私は、常に新しいプロジェクトを求めている状態です。

私がもっとも仕事中毒だったころ、MakeUseOfでの責任と小説執筆、ビデオゲームのコーディング、デジカメアートの勉強を、毎日やりくりしていました。しかも、それだけでは事足りず、もっとたくさんのプロジェクトをやりたくて、アイデアを追い求めていました。

正直に言うと、それらのプロジェクトはすべて、失敗に終わりました(MakeUseOfでのポジションは残りましたが)。時間が足りないばかりか、睡眠不足で効率どころではなかったのです。

でも、こんな事例は世の中にあふれています。ワーカホリックは世界中のあちこちに存在しており、多くの人が、自分の限界を超える仕事を請け負っているにもかかわらず、さらなる仕事を探しています。

解決策

人生を整理することです。これ、言うのは簡単ですが、なかなか実行は難しいものです。

多くの研究で明らかになっているように、効率と生産性の面で、マルチタスクは有害です。注意力が散漫になり、すべてが中途半端になるだけ。また、ストレス、罪悪感、不安のもとにもなります。あなたの脳は、それほどの処理能力を持っていません。

あわただしさの最大の罪は、時間を奪うこと。その時間は返ってきませんし、ダメージは永遠に続くこともあります。

ワーカホリックのエネルギーをもっとうまく使うには、ミニマリズムを身につけましょう。時間とお金の節約になるだけでなく、ストレス解消にもなるはずです。

健康や衛生を無視してしまう

問題点

いろいろなことが面倒になり、健康をおろそかにしてしまうことがあります。運動をせず、食べもせず、眠りもしない人もいます。毎朝カフェインに頼らなければ目を醒ませない人も多いでしょう。

とにかく、座っているのは健康によくありません。さまざまな疾病のもとになるだけでなく、姿勢が悪くなり、コンピューター病も引き起こします。

食生活も重要です。ワーカホリックの多くが、仕事を中断しないために、デスクでランチを食べています。時間も短く、たいてい20分以内に食べ終えます。それどころか、米国人労働者の29%は昼食抜きであるという調査結果も出ています。

さらに、仕事に心を奪われるあまり、不眠症になることもあるのです。

解決策

健康のための時間を、毎日少しは確保しましょう。ハードワークのせいで早死にしてしまったら、たとえその先に成功が待っていたとしても、そこまで到達できませんよ。

何よりも、料理を学びましょう。最初は手間取るかもしれませんが、コツを身につければ、ヘルシーな食事を手早く作れるようになるはずです。ディナーを多めに作って、残りをお弁当にするのがオススメです。

職場では、ランチを抜かないこと。食べる時間を確保しましょう。昼休み中は、仕事のことを考えないように。

睡眠は、毎日決まった時間に取るようにしましょう。それは思ったよりも簡単です。Windows、Linux、iOSの場合は「F.lux」を、 Androidの場合は「Twilight」をインストールして、睡眠を妨げるスクリーンライトを減らします。ホワイトノイズアプリも便利です。毎朝のリフレッシュのための習慣も、最大限に活用しましょう。

最後に、運動は絶対に必要です。最初はシンプルでかまいません。デスクでのエクササイズや簡単な筋トレから始めましょう。調子がよくなってきたら、YouTubeの筋トレチャンネルを見るのもいいでしょう。

仕事に満足できない

問題点

ワーカホリックが仕事をし過ぎてしまうのは、自分の成果に満足できないから。完ぺきの追求にこだわってしまうのです。それ自体は褒められるべきことかもしれませんが、それが人生に悪影響を及ぼし始めたら、褒められることではなくなります。

私がまさにこの状態です。どんなものを生み出しても、たとえそれが1回目の挑戦でも1000回目の挑戦でも、満足できません。そのせいで、いつか誇れるものを生み出すために、日々努力、練習、仕事を続けてしまいます。

もちろん、高い基準を自分に課しながら、ワーカホリックにならないことも可能です。そこに到達するにはどうしたらいいでしょう? その高い水準を保つために学ぶのか、挑戦をやめてしまうのか。前者の方が望ましいでしょう。

解決策

具体的な目標を立てることから始めましょう。長期的に達成したいことは何ですか? そこにたどり着くために、短期的にはどのようなステップを踏めばいいのでしょう? 毎晩、翌日すべきことを考えましょう。その日のタスクを終了したら、それ以上手を出さないこと。目標を達成したのだから、あとは休むことを考えてください。

そのためには、Todoistなどのようなシンプルなタスクアプリや、Googleタスクのようなタスクマネジャーを使うといいでしょう。

ここで大事なのが、結果ではなく、努力に注目すること。結果は質的です。うまく行くこともあれば、行かない日もあるでしょう。一方、努力はやったかやらないかのどちらかです。「やった」と言えるのであれば、それを祝福しましょう。

当然、質の高い結果を出す努力は続けるべきですが、両者の間の微妙な違いは、どこにプライドをかけるかです。インプット(努力)か、アウトプット(結果)か。

診断やいかに?

どうでしたか? あなたはワーカホリックだったでしょうか? 上記の解決策がうまく行かない場合、もっとちゃんとしたセラピーを受けた方がよさそうです。長期的な健康を望むのであれば、仕事中毒とは別れを告げるべきなのです。

たとえ完全なワーカホリックじゃなくとも、モチベーションの焦げ付きや、生産性が原因のストレスにさいなまれることはあるはずです。それらが大きくなる前に、芽のうちに摘んでしまいましょう。

5 Signs That You're Working Too Hard (And How to Fix Them) | makeuseof

Joel Lee(訳:堀込泰三)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2015年06月13日 16:01

不健康な制汗対策はもう止め、吸湿即乾下着はもちろん、頭部バンダナや帽子、首にはスカーフなど、発汗前提の迎える対策に切り替え、今日も元気に汗をかいています。。。

■【あなたはどっち?】質のよい汗・悪い汗の違いを知ろう!

まだ6月なのに蒸し暑い日が続いています。暑い日に汗をかくのは仕方がないことですが、同じ汗でも“質”があるって知っていますか?

汗っかきの人ほど汗の質がいい

私たちの汗は、実は血液から作られています。体が“暑い”と感じると、体温を下げるために、血液中の水分とミネラルが汗腺へと運ばれ、汗腺から水分が吹き出ます。この吹き出た水分が、いわゆる「汗」です。このとき大切なミネラルを血液に戻し、水分だけが表面に出るのが理想的です。

汗の質が悪いと汗ジミや体臭の原因になることも…

質のいい汗は、たっぷりの水分とちょっぴりの塩分でできているので感触はサラサラ。ところが汗腺の働きが低下していると、本来血液に戻るはずのミネラルが汗と一緒に外に出てしまい、いわゆる質の悪い汗となります。そのため、質の悪い汗は、濃厚でベタッとしているのが特徴です。

なかなか落ちない汗ジミができる、鉄っぽい体臭がする、サウナに入ってもなかなか汗が出ない、暑い日でも少ししか汗をかかない…という人は、汗の質が悪いのかもしれません。

1日1回はしっかり汗をかく習慣をつけよう!

いい汗をかくには、“汗腺”の働きを活性化することが大切。汗をかけばかくほど汗腺は活性化し、質のよい汗をかくことができます。夏は冷房の利いた部屋で過ごしがちですが、スポーツや半身浴などで1日1回は汗をドッとかいて、汗の質をあげましょう!(TEXT:中島祐美)

[クックパッドニュース]

Posted by nob : 2015年06月13日 15:41

以前は終日何杯となく、今は朝夕1日2回に、さらにこれまでの半量の豆で淹れることで1回カップ1杯に、、、満足度は落とさずに快調です。。。

■カフェイン断捨離のすすめ

目を覚ますためについつい、起き掛けにコーヒーを飲んだりしませんか?最新の研究で、朝9時前にコーヒーを飲むとカフェイン耐性ができることがわかりました。コーヒーを美味しく飲んで、上手く日常生活に取り入れるにはどうすれば良いでしょうか。

◆コーヒーでリラックス…と思いきやストレス増!!

朝8時から9時は、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールの分泌量がピークになります。このピーク時にコーヒーを摂取すると、コルチゾールの分泌量が50%も増加し、カフェイン耐性を作りやすくしまうことが、最新の研究でわかりました。(脳神経科学博士課程Steven Miller氏より)

目覚まし代わりに朝コーヒーを飲む人は多いと思いますが、カフェイン耐性ができてしまっては、意味がなくなってしまいます。なおかつ、ストレスホルモンまで増えてしまうとは、リラックス効果があったと思っていたのに、体内では真逆の現象が起きていました。

また、午後には仕事に気合を入れるために、ランチの後にコーヒーを毎日飲んでいるビジネスマンも多いのではないでしょうか。

◆カフェインを断捨離して効果を最大活用

コーヒーに含まれるカフェインの量は、カップ1杯でおおよそ、インスタントで50〜60mg、ドリップで140〜160mg含まれているそうです。成人の1日のカフェイン摂取量は200〜300mgが理想です。

しかし、カフェイン効果が体内から消滅するまでに8〜12時間、完全に体内からカフェインが消滅するには数日かかります。

これでは毎日コーヒーを飲んでいたら、カフェインの効果が感じられなくなってしまいます。

カフェインの効果を有効的に活用するには、まずは週末だけでもカフェイン断ちをしてみると良いかもしれません。

◆コーヒーなしで目覚められるカラダに

朝は気持ちよく爽やかに起きるのが理想ですが、忙しいビジネスマンや主婦に平日の朝からそんな悠長なことはなかなかできません。爽やかな朝を迎えたい時間帯にストレスホルモンのコルチゾールの分泌量が多いのは、なぜでしょうか。

生物は寝ている間も心臓を動かしたり、細胞内の活性を維持するために血液中にブドウ糖が必要です。コルチゾールは、寝ていて食事からエネルギーが摂取できない間も、血糖値を維持する役割を果たしているのです。

朝3時頃からコルチゾールが分泌しはじめ、体温が徐々に上昇して目が覚めます。そしてコルチゾールの分泌量がピークになるのが、朝8時から9時なのです。つまりカラダは、自然と目覚めるような仕組みになっているのです。

寝る前にカフェインが体内に残っていると、自律神経が高ぶってなかなか寝付けなくなり、コルチゾールの分泌する時間もずれてきます。

コルチゾールは食事によっても分泌量が変動します。朝8時〜9時以外にも食前後1時間は同様に、コーヒーを飲むとコルチゾールの分泌量が50%増える可能性があります。

カフェイン摂取量と摂取時間を上手く調整して、カフェインの効果を上手く享受してみませんか。

参考
https://www.jstage.jst.go.jp/article/shokueishi1960/30/3/30_3_254/_pdf

監修:山本 ともよ(管理栄養士)

[Mocosuku Woman]

Posted by nob : 2015年06月13日 15:22

国民がこの政権を許容していること、、、嘆きと怒り遣る方なし。。。

■小泉元首相が激怒「地震と火山の日本で原発やってはいけない」

 小泉純一郎元首相(73)が4日、鹿児島市内のホテルで講演会を行った。8月中旬とされる川内原発の再稼働を控え、改めて「反原発」を猛アピール。特に、口永良部島をはじめとした活発化する火山活動を憂慮し、こう語気を強めた。

「ここ最近、想定外の噴火が頻発している。特に、口永良部島の噴火が大きい。九州には阿蘇もあるし桜島もある。地震もこの10年間、マグニチュード7クラスが5回も起きている。『地震国・日本』に加え、火山もいつ噴火するのか分かりません。日本は原発をやってはいけない国なのです」

 桜島、霧島連山が噴火し、火砕流が川内原発に到達すれば壊滅的な事故が予想される。それに対し、原子力規制委が「予知できるので問題ない」と判断を下した。このことについて質問が出ると小泉元首相はこう言った。

「政府は規制委の判断に基づき『安全だから再稼働』と言っているが、先日、規制委員長は『安全とは申し上げられない』と発言した。国民も迷うだろうし、私自身も全く理解できない」

 これがまっとうな感覚というべきだろう。それでなくても、日本列島は今や、火薬庫のような状況だ。

 昨年9月に57人の死者を出した御嶽山だけでなく、神奈川県・箱根山や福島県・吾妻山、宮城、山形県境の蔵王山も相次いで噴火レベルが引き上げられている。

 火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣会長は日経新聞紙上で、3・11が火山の活発化に影響を与えたと推察し、「今後100年間に数回またはそれ以上の大きな噴火が起きるだろう」と話している。

 安倍政権はそんな「火山列島」で、原発再稼働を躍起になって進めているのだから、狂気の沙汰だ。小泉元首相は講演の中で安倍首相を含む歴代首相らと会食した時のことも話していた。

「私が『原発ゼロにすべきだ』と主張すると、(安倍首相は)笑いながら聞いていました。追及するという感じではないですよ」

 国民がこの政権を許容しているのが不思議である。

[日刊ゲンダイ]

Posted by nob : 2015年06月06日 12:47

いつまで看過し続けるのか。。。

■室井佑月「怖いを通り越すと笑けてくるのね」

 ポツダム宣言を「つまびらか」に読んでいないという発言で話題となった安倍晋三首相と志位和夫委員長(共産党)の国会党首討論。作家の室井佑月氏は、ほかにも「おもしろ見所は満載」だったと皮肉る。

*  *  *

 某学校。

先生「はい、××君、教科書の○○ページから読んでみて」

 生徒、おずおずと立ち上がる。ところどころつっかえながら、教科書を読む。わからない漢字もいくつかあるようで、隣の席の子に小声で教えてもらう。

先生「どうした? 予習してくるようにいったよな」
生徒「してきました」
先生「嘘つけ」
生徒「してきましたとも。ただつまびらかにしてきていないだけです」

 某家庭。

 帰宅した夫に、妻が声をかける。

妻「コンビニで、牛乳とパン買ってきてくれた?」
夫「あ、忘れた」
妻「なんでよ。わざわざメールしたじゃない」
夫「メール、つまびらかに読んでない。すまん」

 このように今、失敗したとき「つまびらか」という言葉を出せばウケるような気がしてる。

 ま、そんなことどうでもいっか。5月20日の国会の党首討論見た? 閣議決定でつぎからつぎへと先に進められている安全保障法制の整備について、野党党首が安倍首相に質問しておった。

 安倍さんはこれまで通り質問にはきちんと答えないけどね。

 けど、彼らのやり取りは感慨深かった。

 法整備で、自衛隊が後方支援する地域や支援内容が拡大すんじゃん。そのことについて、民主党の岡田代表が、「自衛隊が戦闘に巻き込まれるリスクが高まるのではないか」と安倍さんに質問した。

 安倍さんは、

「戦闘が起きればすみやかに活動を一時中止、あるいは退避する。戦闘に巻き込まれることはない」

「リスクとは関わりがない」

 だってさ。戦闘の最中、自衛官は忍者みたいに消えるって? 無理だろう、てか、ぎゃはは笑かすんじゃねぇ、そう思って聞いていたら、安倍さんはもっとすごいことをいいおった。

「何をもって間違っているといっているのか分かりませんが、法案についての説明は全く正しいと思いますよ。私は総理大臣なんですから」

 最高責任者の総理大臣のいうことに間違いはない、それが質問の答えだって。

 ほかにも、おもしろ見所は満載で、共産党の志位委員長が過去の日本の戦争の善悪をポツダム宣言を用いて質問したら、安倍さんは、その部分はつまびらかに読んでないから、論評は差し控えたいと答えた。

「戦後レジームからの脱却」を謳う安倍さんがポツダム宣言をちゃんと読んでいない。けど、問題ない。総理大臣に間違いはないらしいから。

 怖いを通り越すと、笑けてくるのね。それにしても、安倍さんて最強だ。野党がいくら追いつめても、それに答えられないのが恥ずかしいとは思ってないようで。これじゃ、まともに攻撃しても、無駄だな。どうすればいいんだか。

[週刊朝日]


■憲法学者から思わぬレッドカード 安保法案審議に影響か

 「集団的自衛権の行使は違憲」。4日の衆院憲法審査会に招かれた憲法学者3人は、安全保障関連法案に「レッドカード」を突きつけた。政府・与党内には、今後の衆院特別委員会の審議に冷や水を浴びせかねないとの見方が広がり、「委員会の存立危機事態だ」との声も出た。

 この日の憲法審査会は本来、立憲主義や憲法制定過程を巡る議論について、各党推薦の専門家から意見を聴く参考人質疑だった。しかし、野党議員の質問をきっかけに議論は衆院特別委で審議中の安保法案をめぐる議論に集中していった。

 小林節・慶大名誉教授は、今の安保関連法案の本質について「国際法上の戦争に参加することになる以上は戦争法だ」と断じ、平和安全法制と名付けた安倍晋三首相や政府の姿勢を「平和だ、安全だ、レッテル貼りだ、失礼だと言う方が失礼だ」と痛烈に批判した。

 憲法や安全保障についての考え方が異なる3人の参考人だが、そろって問題視したのは、昨夏の閣議決定で認めた集団的自衛権の行使だった。集団的自衛権は「違憲」との見方を示し、憲法改正手続きを無視した形で推し進める安倍政権の手法を批判した。

 長谷部恭男・早大教授は、従来の政府解釈が個別的自衛権のみを認めてきた点を踏まえて「(閣議決定は)どこまで武力行使が許されるのかも不明確で、立憲主義にもとる」と批判した。

 笹田栄司・早大教授は、内閣の判断で憲法解釈を変えることについて、戦前のドイツでナチスの台頭を許した「ワイマール(体制)のことを思う」と言及。専門の違憲審査の問題を踏まえて、憲法解釈については「少しクールに考える場所が必要」などと指摘した。

 教授らは、新たな安保関連法案が、「戦闘現場」以外なら米軍などへの後方支援を拡充する点についても問題点を指摘した。

 長谷部氏が「(憲法9条に抵触する他国との)武力行使の一体化が生ずるおそれは極めて高くなる」と発言。小林氏は、戦争への協力を銀行強盗を手伝うことにたとえて、こう皮肉った。

 「一体化そのもの。長谷部先生が銀行強盗して、僕が車で送迎すれば、一緒に強盗したことになる」

[朝日新聞]

Posted by nob : 2015年06月05日 21:16

また旅立つ君へVol.98/人は自分自身に還るために旅に出る。。。

■シンプルな人生を送る為に、捨てるべき「7つの習慣」

shingoogawa

人生をシンプルに過ごすって
どういうことだろう?

一口にシンプルな生活、ミニマルな生活と言ってもいろんな捉える方がある。でも減らすことの利点に関して確実に言えるのは、「余裕」ができるということだ。街も、部屋も、生活も、スペースには限界がある。

身の回りをシンプルにして、空白のある人生を感じること。物やイベントや小道具やアクセサリー。そして周りにいる人々に深入りし過ぎないでいることができると、ずっとキモチは軽くなる。

シンプルでいることは、自分の周りにある小さな存在をきちんと味わいながら楽しみ、今起こっていることに積極的に自分から関わっていける余裕と機会をあたえてくれる。

1
やりたくないこと

自分が楽しいと思うことをするのはいいことだよね?でもやりたいことをやれと言われると、ちょっと面倒くさくなる。そんなときに簡単にできることは、「やりたくないことをやらない」というコト。無理矢理頑張る必要なんてない。「いいえ」の一言が大事なのだ。

人生に起こる最高のことは
いつも予想していなかったときに起きる

期待していなかったからこそ、最高なのだ

エリ・カマロフ

義務や約束を減らして、最高の出来事が起きた時に反応できる余裕を持っておこう。

2
期待しすぎること

自分が持ってるものによく注意して目を向けてみると、十分だってことに気づく。持っていないものばかりに集中してしまったら、ただただ自分を惨めな気分にしてしまうだけだ。目の前にあるものを噛み締めよう。

3
余分なモノを持つこと

空間とは、ものをひとつにまとめられる場所だし、ものをおいておけるところだ。空間がないといろんなものがそれぞれの上に重なり合ってしまう。自分の環境から取り除けるものを少し取り除いて、人生にも少しスペースをつくろう。きっと、そうしてよかったと後で思うはず。

4
答えのでない悩みごと

悩むことと、考えることは違う。時間が経っても答えがでずに、行き詰まってしまう悩みごとに追われると、目の前のことに集中できる様になる。どんな結果が出るのかは、結果が出るまで分からない。わからないことを悩んでも意味がないし、わかっていることを悩んでも意味がない。目の前のことに本気になれれば、もっともっと好奇心旺盛で想像力豊かな人生になる。

人生は偶発的、突発的な変化の連続だ
抵抗するな

抵抗は悲しみしか生まない
現実は現実のままにしておきなさい

そしてそれがどんな道であれ
物事が自然に前へと流れるようにしなさい

荘子

5
綿密過ぎる計画

考えた通りに物事が運ぶ計画なんてない。自分の願い通りにいくことは絶対にない(本当だ。何度も何度も何度も試した経験から言っている)。未来はだれにも予測できない。計画を減らせば、もしなにかが実際に自分の思い通りに行ったとき、それが大きな喜びになるし、まるでプレゼントみたいに感じることができる。

上手な旅人はなんの計画もせず
どこに辿りつこうとも思っていない

荘子

6
嘘の常習犯

嘘をつくと、いつまでも真実を胸に秘めて置かなければならなくなる。本当のことを話せばそんな余計な悩みがなくなる。ずっと覚えておかなきゃいけないことが減るだけでなく、自分が本当に思うことをはなすことで、自分のありのままの姿を受け入れられるようになる。難しいのは、嘘が言葉だけではないというところ。

嘘をつくことの本質は
その言葉ではなく感覚にある

ジョン・ラスキン

7
受け売りの自分

「ありのままでいよう」と聞くと、大抵の人は自分のことをアイデンティティや、個人が信じている自分像を思い浮かべる。でも大抵の場合、私たちは自分を間違って認識していて、それを自分のアイデンティティと混ぜ合わせている。がんばって「なろう」としているのだ。

でも、いつかは「そうである」ということに気づく。なにかになる必要はなくて、そこにいるだけで十分だ。本当のあなたらしさは、あなたじゃないものになろうとしていない時、なんの努力の必要もなしに際立ってくるものだ。

所有することで、反対に所有されてしまう。シンプルになるというアイデアに自分が慣れてくれば慣れてくるほど、ありとあらゆる物事に対する無駄な執着心が無くなっていく。

私たちの幸せは、一定の結果や状況、所有物や物事に頼らなくても、そこにあるものだ。何かに左右されるのではなく、何もないことに満足できてこそ、幸せを実感することが出来る。

やらなきゃいけないことばかり追い求めがちだけど、その分やらなくて良いことも見つけなければ、どんなスペースもパンクしてしまうのだから・・・

[TABILABO]

Posted by nob : 2015年06月05日 17:05

また旅立つ君へVol.97/今ここに貴方が、そして私もいる、これこそがすべて、、、明日そこに貴方が、そして私も、それが未来。。。

■明日できることは、今日やらないほうがいい理由

「過去はもう仕方がないけれど、せめて未来はなんとかしなくちゃ。」そんな努力はポジティブにも思えるけれど、未来の計画に振り回されて、ちょっと疲れてしまうこともあります。

未来がまだない今を遊ぶ

『荘子』のなかには「不測に立ちて無有に遊ぶ」という言葉がでてきます。それを踏まえ、僧侶にして芥川賞作家である玄侑宗久さんはこういいます。

「無有に遊ぶ」に込められた意味は、未来はここにはないのだから、「ないという今を遊ぶ」ということです。

(「『荘子』2015年5月 (100分 de 名著)」P51より引用)

いくら頭のなかで計画をたてても、それは所詮頭の中での話。未来は今ではないのに、そのことに頭を悩ませていても意味がないということでしょうか。

とくに悪い方へ考えてしまって、今は最悪のケースでもないのに未来の想像だけで胃を痛めるようなことのないようにしたいですね。

明日できることは今日やらない

また玄侑さんはつづけてこんなことも書かれています。

多くの人は、今日やるべきことが終わると、明日やるということをつい引き寄せてしまいます。「明日できることは今日やらない」という強い信念がないと、人間は休めない。

(「『荘子』2015年5月 (100分 de 名著)」P51より引用)

たしかに不思議とひとつのことが終わればまた、明日でもいいはずの次やることが目に入ってくるものです。でも、やるべきことに集中するためには、しっかり休む時間も必要。

次のやるべきことが目に入った瞬間に「はぁっ」とため息がでてしまったときは、「明日できることは今日やらない」という言葉を思い出し、「荘子に書かれているんだから」と言い聞かせながら、しっかり休みたいと思います。

[MY LOHAS]

Posted by nob : 2015年06月05日 16:49

また旅立つ君へVol.96/まずは自分自身による完全な束縛が初めの一歩、、、そしていずれその自分自身という呪縛から解き放たれる時こそが。。。

■「人生は耐えるものでなく、楽しむもの」。幸せのために、いますぐ捨てるべき「15の習慣」

鴨下ゆかり

「人生は耐えるものではない、楽しむためのものだ」
――Gordon B. Hinckley

30,000日(82歳まで生きたと仮定して)の人生を幸せなものにするか、ただツライものにするかはあなた次第だ。でもそのためには、どうしたら良いのか?

ここでは、marcandangelの記事を参考に、TABI LABOの視点を交えつつ「幸せで成功している人が捨てている、15のコト」を紹介していこう。輝いてみえるあの人は、こんな考えや習慣を捨てているだけかもしれない。

01.
自分以外はどうでもいい
無関心

無知よりも怖いのは、無関心かもしれない。夢を持つこともない、人に優しくできない、世界の問題に目を向けることもない。そんな人間が増えてしまったらこの地球はどうなってしまうだろう。無関心を捨てることで、人生はより楽しく興味深いものとなる。いろいろなことに関心を持ちわくわくすることが、私たちを前に進めてくれる原動力になるのだ。

02.
1日2時間!?
SNSにしばられる時間

SNSを1日に10回以上眺めたり、投稿したりしている場合、軽く1日1~2時間は費やしていることになるだろう。その少しの時間でも運動や勉強、趣味に当てられたらどんなに毎日が豊かになるか。

世界の成功者はいち早くSNSの危険性に気づき、使用時間を決めたり、週末デジタルデトックスを行うなどの対処を始めているようだ。

03.
自分の意志がない
人の意見に左右されること

人の意見を聞くのは大切なこと。しかしそれですべてを決めてはいけない。あなたはあなたの直感にしたがうことで初めて、 真の成功を掴むことができるのだから。

04.
今すぐ結果が欲しい!
焦る気持ち

高い山を登るには、頂上が見えなくても都度小さなゴールを目指しながら進むしかない。人生はそう簡単に進展しないものだから、焦ってはいけない。仕事もダイエットも恋愛もすべて、努力を続けることで成果があらわれる。「急がば回れ」ということを忘れずに・・・。

05.
人生は仕事だけ・・・
無意味なハードワーク

夜遅くまで働くことが偉いわけではない。時間をきっかり決めて、いかに効率良く進められるかを考え、あとはリフレッシュや家族との時間に当てた方がずっと良いだろう。自分の時間を持てば、より良いアイデアが浮かぶことだってある。人生を振り返った時に、働きすぎたと後悔をしないように。

06.
なにごとも、一番がいい・・・
完璧主義

人生はマラソンのようなもの。常に完璧を求めていては、いつか疲れてしまうときがくる。時には休んだり、苦手なことは人に頼んでみてもいい。成功者がすべて完璧だったわけではない。完璧主義になりすぎると、準備が整わないと挑戦できなくなる傾向にある。その結果、何もできなくなってしまうので注意が必要。

07.
ストレスがどんどんたまる
ネガティブな心

人生には良い日も悪い日もある。幸せな人はそれを分かっているから、小さなことはいちいち気にしない。何だか良くない日は美味しいご飯を食べて、ぐっすり寝てしまえばいい。

平凡な日々もたくさん笑うようにすればいい。世界と接する際にもしネガティブな気持ちで接していたらすべてが悪く見えてしまう。反対に、良いところを見るようにすると世界はバラ色に変わる。毎日を幸せに生きるとはそういうことだ。

08.
あの頃は良かった・・・
過去の栄光

「今」を生き「未来」を輝かせたいなら、過去の栄光に浸っていてはいけない。素晴らしい人ほど、自ら過去の自慢話は口にしないものだ。一つの成功で終わらないのが、真の成功者である。

09.
不安で前に進めない
根拠のない恐怖

成功をイメージできない人に、成功は訪れない。悪い想像ばかりして恐怖に怯えている人は、リスクをとって挑戦することができず、当然何も成し遂げられないのだ。ポジティブな未来予想をすることで、自然と幸運を引きせせられるようになる。根拠のない恐怖を持つのではなく、根拠のない自信を持とう!

10.
今も忘れられない
恨みや怒り

人間は恨みや怒りといった負の感情に支配されやすい。そうなれば世界は歪んで見え、小さな幸せにも気づけないようになってしまう。許すことは相手のためではない。自分自身を自由にし、希望を持って生きていくために必要なことなのだ。

11.
自分も他人も信じられない
疑いの心

自分自信を信じ、仲間を信じ、挑戦をした人だけが成功をおさめることができる。私なんかにできるのか?あの人に任せていいのか?と疑っていたら前には進めない。人に信頼して仕事を任せられないようでは、一向に成長できない。

12.
差別や思い込みで決める
固定概念

差別や固定概念は、あなたの可能性に限りをつけてしまうだろう。選択肢を狭め、経験できたかもしれないことや新たな出会い、世界や知恵を自ら拒んでしまうことになる。既存概念に縛られていれば、ある種の安心感があるのは分かる。でももっと柔軟になることで、あなたの人生はより開けるはずだ。見たことや、やったことのないことに挑戦していこう。

13.
この通りに進めなきゃ
年密な計画を立てること

多くの成功者も始めは計画を持ち1歩ずつ足を進めるが、やがて人生はほとんど思い通りにならないということを悟る。ある程度の計画はあってもいいだろう。ただ安全策をたくさん用意する必要はないし、計画通りじゃないからと焦って絶望することもない。柔軟に対応し、挑戦を辞めないことが大切だ。

14.
人の心も傷つける
ネガティブな言葉

ネガティブな言葉は口にだした瞬間、人を傷つけたり不快にしたりする凶器となる。あなたの印象を下げることになることにもなるだろう。疲れた、あの人嫌い、気に入らない、美味しくない、楽しくない、そんなネガティブな言葉を口に出すのはもうやめよう。それを意識するだけで、あなた自身も明るく前向きになれるはずだ。

15.
空気を読みすぎ
遠慮しすぎてしまうこと

自分がやりたい仕事があるなら、積極的に手を上げよう。意見があるなら、相手が誰でもきちんと伝えよう。恋愛だってそうだ。好きな人には、好きと言おう。もっと自分の気持ちに素直になることで、人生はより素敵なものになるだろう。

[TABILABO]

Posted by nob : 2015年06月05日 16:36

手段は人それぞれ、、、最期まで自力で歩けてこそのすへての人々の幸福。。。

■「認知症1000万人時代」に備えよ!最後まで自分の足で歩く10の鉄則

結局、これができるかどうかが分かれ目です

高さ40cmほどの椅子に腰かけ、手を使わずに片足だけで立ち上がれるだろうか。できなかったら、近い将来、車椅子が必要になるかもしれない。そうなれば、認知症のリスクも急上昇。今から対策を。

95歳で杖も一切必要なし

「私の生活習慣なんて、メチャクチャ。これ以上ないくらい不規則なんですよ。夜2時まで起きていたり、朝ごはんがお昼になったり……ってね。

2週間に1度、仲間で集まって麻雀をやっています。それが朝10時から夜中の0時になっちゃうこともあってねぇ。一緒に住んでいる娘から『もう少し早く帰ってきて』と言われるんだけど、そうはいきません(笑)。

それから、気功、デッサン、絵手紙、ワインの勉強会も、それぞれ月に1度、仲間と一緒にやっています。スポーツ観戦も大好き。阪神ファンですから野球も必ず観ますし、サッカー、ラグビー、テニス……なんでも観ますよ。ルールも全部知っていることは、自慢できるわね。

もう、毎日忙しくって死んでる暇なんてないわ、っていつも言っているんです(笑)。1日38時間、1ヵ月が50日欲しいくらい。長生きするためには、早寝早起きで三食きちんと食べないと、なんて言うでしょう。私の場合、それにはまったく当てはまらないですね」

こう話すのは、滋賀県大津市に住む伊東綾子さん。今年で95歳になるというのだが、背筋はシャンと伸び、早口でてきぱきと話す姿は、実年齢より20歳は若く見える。

「昔よりは体力は衰えてきましたけれど、杖なんて一切使いません。元気で長生きする秘訣?みんなに聞かれますけどね、気をつけていろいろとやっているわけではないんですよ。でも、ちゃんと自分の足で歩いていることがいいんでしょうねぇ」

平均寿命が延びているとはいえ、伊東さんのような「スーパーおばあちゃん」はごく一握り。現実は深刻だ。

いま、認知症の患者が急増している。厚労省の発表によれば、'12年の時点で65歳以上の認知症患者は推計462万人。「認知症予備軍」と言われる軽度認知障害を含めると800万人を超えている。このままいけば、10年後には1000万人を超えるとみられており、「認知症1000万人時代」が間もなく到来するのだ。

たとえ長生きできたとしても、ボケてしまっては元も子もない。だが、自分の足で歩き続けることができれば、死ぬまでボケずに人生を全うできる可能性は広がる。じつは、歩くことこそが認知症の予防につながっているのだ。認知症専門医で、おくむらクリニック院長の奥村歩医師が言う。

「そもそも、人間の脳が発達して頭が良くなったのは、二足歩行によるところが大きいと言われています。認知機能に重要な前頭葉の働きは、歩くことと深く関係している。逆に言えば、自力で歩けなくなると、前頭葉の働きが著しく低下するということです。馬は歩けなくなると死んでしまいますが、人間も寝たきりになるとボケてしまうので、人間的な生活が送れなくなる。それくらい、自分の足で歩くことは大切なのです」

今回本誌は、90歳を過ぎて、ボケることなく杖も車椅子も使わずに生活している全国の高齢者たちを取材した。すると、ある「共通点」が浮かび上がってきた。彼らの生活習慣から、「最後まで自分の足で歩くための10の鉄則」を探っていこう。

筋肉が1週間で20%低下

冒頭の伊東さんの場合、〈1〉毎日のように外出する趣味を持っていることが、一つの大きなポイントとなる。順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授の白澤卓二医師が解説する。

「何事にも好奇心を持ち、趣味が多い人は、高齢になっても元気な方が多いんです。日常生活の活動と肉体機能には関連性があるので、とくに人に会ったり、外に出かける趣味は、最後まで自分の足で歩くためにはいい。健康な人でも、1日中じっとしていると、下肢の筋肉が1週間で20%、3週目には60%も低下するというデータがあります。さらには、体中の関節がスムーズに動かなくなり、歩くことができなくなっていくのです」

取材した日、伊東さんは身に着けた青い洋服に合わせて、ブルーがかった銀色のマニキュアを塗っていた。

「出かけるときはもちろんお化粧もします。赤い口紅をひいてね。マニキュアは洋服や指輪の色なんかに合わせて、変えていますよ。麻雀をするときにも爪は目立つでしょう。この歳になっても女ですから(笑)」

女性であれ男性であれ、身なりに気を遣うことで、人に会うのも楽しみになり、行動範囲は広くなる。〈2〉おしゃれをすることで、自然と活動量は増えていくのだ。

「自分で洋服を選び、女性ならお化粧をすることで、気持ちも若々しく保てます。身なりに気を遣わなくなると、人に会うのもおっくうになり、外出も少なくなっていく。おしゃれをして社会性を保つことが、認知機能を維持し生活の質を高めることに役立ちます」(前出・白澤医師)

転ぶのを防ぐために

90歳を過ぎても自分の足で歩ける元気な高齢者たちは、毎日の生活の中で自然と体を動かす習慣を持っていた。たとえば、茨城県水戸市に住む黒川幸二さん(仮名)は、90歳になった今も、自宅の2階に寝室があるという。

「転んだら危ないので、娘に『1階で寝てよ』と言われるんですが、もう40年以上の習慣ですし、変えられません。昔に比べたら時間がかかりますけど、上がれないわけではありませんからね」

紺色のジャケットを羽織り、取材現場に颯爽と現れた黒川さんだったが、背筋も伸び、〈3〉歩くのが速いことに驚いた。それを伝えると、こんな答えが返ってきた。

「私は昔から車を運転しないんです。自宅から最寄りの駅が遠くて、出かけるときは徒歩で片道20分はかかりますし、近場であればどこへ行くのも歩いていきます。それに、せっかちな性格なので速足なのかな」

NTT東日本関東病院の整形外科主任医長の大江隆史医師は、この「速足」がポイントだと話す。

「米国で発表された研究ですが、65歳以上の男女を対象に歩行速度と寿命の相関関係を調べたところ、速く歩く人ほど5年生存率、10年生存率が高く、元気で長生きできるということがわかったのです」

死ぬまで自分の足で歩き続けるには、足腰の筋力を維持することがもっとも重要になるが、速く歩けるということは、筋力が衰えていないということ。自分で歩く速度を測るのは難しいが、それに代わるこんなチェック方法がある。「2ステップテスト」というものだ。

まず、できるだけ大股で2歩歩き、距離を測る。その値を身長で割ったものが「1・3を下回るようなら要注意」(大江医師)。たとえば身長160cmの人なら、2歩の距離が208cm未満なら、筋力が低下していると言える。

前出の伊東さんは「何もやってない」と言いながらも、話を聞いていると、じつは毎日、気功を続けているということがわかった。

「15年ほど前からやっているかしら。朝に20分、夜に20分、講習会で先生に習った気功をしていますが、気持ちいいんですよ。たしかに、これは私の健康法ね」

東京都調布市に住む松原洋二郎さん(89歳・仮名)は、仕事を辞めてから30年近く、毎朝のラジオ体操を欠かさない。

「朝は6時に起きて、ラジオ体操をして目を覚まします。気候がよくなってきたから、最近は外でやりますよ。旅行先でも欠かさないので、ラジオはどこにでも持っていくんです」

こうした〈4〉ゆったりした運動を続ける習慣は、中高年にとって転倒を予防するためにお勧めだ。

「車椅子や杖に頼らずにいるには、まず、転ばないことが大切です。高齢になるほど筋力の衰えと共にバランス感覚が失われるので、転倒の危険性が高くなります。気功やラジオ体操、太極拳といった体全体を使ったゆったりした運動も高齢者では効果があるでしょう」(桜美林大学大学院老年学研究科教授・新野直明医師)

転ばないために、体操のほかに簡単に始められる習慣がある。今回話を聞いた一人、東京都杉並区に住む笠井正美さん(91歳・仮名)の「こだわり」がそれだ。

「私は、出かけるときは〈5〉いつもスニーカーを履くんです。だって、歩きやすいでしょう。とくに運動はしていませんが、息子夫婦と孫夫婦、保育園に通うひ孫と暮らしていて、食事作りは私の仕事。ほぼ毎日、6人分の食材を買いにスーパーに行きますが、いつもスニーカーで歩いて行っていますよ」

この日も、春らしい花柄のシャツに細身のズボンをはき、足元は白いスニーカー。ショートカットの白髪にはパーマがかかっており、ピンク色の口紅と頬紅をつけた顔は、とても90代には見えない。

前出の新野医師が言う。

「転倒防止のために、スニーカーなどかかとが入る靴は非常にいい。サンダルや草履などは、脱げやすく転びやすいですし、脚を上げずに歩く癖がつくので、筋力も弱まって転倒しやすくなってしまいます。家の中でスリッパを履くのも、高齢者の方にはお勧めしません」

痩せすぎはよくない

食事については、これまでの「常識」と反対のことがわかってきた。まず、高齢になったら「粗食はNG」。歳をとったら消費カロリーが減るので、昔ながらの粗食がいいと思われがちだが、そうではない。取材したお年寄りたちには、〈6〉肉をよく食べる人が多かった。

「筋肉量を維持するためには、たんぱく質を継続的に摂取しなければいけません。また、体を支えている骨は、半分がカルシウム、半分がたんぱく質でできています。メタボを気にして肉は控えるという方が多いですが、高齢の方が粗食をすると、筋肉や骨を作るたんぱく質が不足してしまうのです」(前出・大江医師)

では、実際にはどれほどの量を摂らなければならないのか。厚労省が提示しているたんぱく質の食事摂取基準の推奨量('15年)は、20代でも70代でも変わらず、男性で一日60g、女性は50gが必要とされている。

「たとえば赤身の牛肉の場合、たんぱく質の含有量は20%程度なので、60gのたんぱく質を摂ろうと思ったら、300gのステーキを食べる必要があります。こ れほどの肉を食べるのは難しいですが、たとえば豆腐は一丁20gほど。魚のたんぱく質含有量は15%程度なので、組み合わせて摂取するようにしましょう」 (大江医師)

前出の黒川さんは、60歳で奥さんに先立たれてからずっと一人暮らしをしているというが、毎日自炊をしており、「手の込んだ料理はしませんが、魚と肉を毎日交互に食べています」と話す。

また、あまりに太っていたら腰や膝に負担がかかってしまうが、自分の足で歩き続けるためには、高齢になったら少し太めくらいがいい。とくに、〈7〉60代以降は、痩せすぎないことが重要だ。

「肥満度を示すBMI(体重〈kg〉÷身長〈m〉÷身長〈m〉)の値が19未満の人は、骨粗鬆症になりやすいことがわかっています。そうなると、骨折して自分 の足で歩けなくなります。太りすぎはいけませんが、BMI25以下であれば、体重を減らさないほうがいいでしょう」(前出・大江医師)

食品では肉のほかに、牛乳やヨーグルトなどの〈8〉乳製品を積極的に摂ることもいい。前出の伊東さんは、毎朝フルーツに牛乳をかけて食べており、松原さんはヨーグルトを欠かさないという。前出の白澤医師が言う。

「私が以前所属していた東京都老人総合研究所の調査では、乳製品を習慣的に摂る人は、摂らない人に比べて寝たきりなどの介護状態になりにくいという結果が出て います。良質のたんぱく質や骨を作るカルシウムなどを多く含み、最後まで自分の足で歩くためにはパーフェクトな栄養食品です」

楽しみながら腹筋強化

埼玉県川越市に住む野上和夫さん(90歳・仮名)は、60代から市民農園の
趣味を始めた。

「昔から趣味がなくて、仕事を辞めてから暇を持て余していたんです。娘から勧められて始めたんですが、だんだん面白くなってきた。枝豆やトマトから始めて、大根、白菜、と徐々に種類が増えていった。毎日欠かさず畑仕事をしていますね。このおかげか、脚も丈夫だし食欲もある。畑仲間と、たまに青空の下で飲むビー ルも最高ですよ」

60代から始めた趣味が、野上さんの健康にいい影響を与えている。それは、歩くための筋力を保つということだけではない。〈9〉毎日、日光に当たるということが秘訣だ。

「骨粗鬆症を防いで最後まで自力で歩くには、紫外線が重要な役割を持っています。骨の生成には、カルシウムだけでなく、カルシウムを体に取り込むためのビタミ ンDが不可欠。干しシイタケなどにも含まれますが、皮膚が紫外線に当たることで、人間はビタミンDを体内で生成できる。紫外線は悪とされていますが、日光に当たることは大切なのです」(前出・大江医師)

国立環境研究所が行った調査によれば、必要なビタミンDを生成するには、7月の昼間だと6分、12月の昼間だと41分の日光を毎日浴びないといけない(関東圏・つくばでのデータ)。もちろん日焼け止めはつけない状態で、だ。食事やサプリで摂取するのも手だが、毎日30分以上の畑仕事をしている野上さんは、自然に必要なビタミンDが生成されているようだ。

最後まで自分の足で歩くためには、こんな意外な要素もある。昭和大学藤が丘病院副院長の佐々木春明医師が話す。「男性ホルモンのテストステロンに、筋肉や骨の老化を防ぐ効 果があることがわかってきています。自分の足で歩き続けるためには、男性ホルモンの低下を防ぐことが重要です。そのためには、まずストレスを溜めない生活を送ること。ストレスが脳に作用して、男性ホルモンの分泌を妨げてしまうのです」

千葉県流山市の村本泰三さん(89歳・仮名)は、趣味のカラオケでいつもストレスを発散している。

「カラオケボックスに行くことも多いけど、月に1度はレッスンを受けに行っている。歌うのは、やっぱり演歌だね。女性の先生に褒めてもらうために、みんな必死で歌うんだよ(笑)。気持ちもいいし、こんな安上がりな楽しみはないでしょう」

ちなみにカラオケには、こんな利点もあるので、歩き続けるために一層効果を発揮する。「〈10〉お腹の底から大きな声を出して歌うことで、脳下垂体を刺激し て自律神経が整うだけでなく、自然に腹式呼吸になるので心肺機能も高まります。力一杯歌うと、1曲で100mのジョギングをするのと同じくらいの有酸素運 動になるんです」(前出・白澤医師)

歌うのが嫌いな人が無理にやっても効果はないというから、やはり、楽しんでやるというのが一番の秘訣のようだ。

ボケずに幸せな人生を全うするためには、最後まで自分の足で歩くことが不可欠。そのためにも、いま挙げた10の鉄則を実践してみるところから始めてみてはどうだろうか。

[現代ビジネス]

Posted by nob : 2015年06月03日 16:56

福島の甲状腺癌の子どもたち、自殺自衛隊員のこの異常なまでの数、、、怒り遣る方無し。。。

■海外派遣の自衛官:54人自殺 防衛省「要因特定困難」

 防衛省は27日の衆院平和安全法制特別委員会で、特別措置法に基づいてインド洋やイラクに派遣された自衛官のうち、54人が自殺していたことを明らかにした。防衛省によると、インド洋が海自25人で、イラクが陸自21人、空自8人の計29人。

 同省は「自殺はさまざまな要因が複合的に影響して発生するので、派遣任務と自殺の因果関係を特定するのは困難」としている。

 自衛隊の海外派遣をめぐっては、2001年10月、2年間の時限立法としてテロ対策特別措置法が成立した。政府は海自隊員延べ約1万3000人をインド洋に派遣。また04年1月からは、陸自隊員延べ約5500人をイラクに派遣。(共同)

[毎日新聞]

Posted by nob : 2015年06月03日 16:42

また旅立つ君へVol.95/自分だけが出逢える「本当の自分」

■「本当の自分」を見つけ、自分らしく生きるには

自分らしく生きることがどういうことかは、自明のように思えます。起きたいときに起きて、やりたいことをやる。誰にも流されず、他人の目なんか気にしない。でも、世界はそれを許してくれません。誰もが気づかぬうちに、本当の自分を隠して生きているのです。そのため、クリエイティビティ、創意工夫、自意識が抑圧されてしまいます。

親といる時、クライアントといる時、恋人といる時など、きっとあなたも、シチュエーションによってさまざまな自分を使い分けているでしょう。このような「自分のでっち上げ」は普通のことであり、誰でもある程度はやっているものです。

しかし、これに慣れてしまうと、本当の自分がわからなくなります。特に、SNSで自分をポジティブに見せることが「自分らしい」とされることが多い現代では、その傾向が強いようです。さらに悪いことに、最近のメディアは「自分らしく生きる」ことを、ほら吹き、道から外れた若者の代表、ヒステリー嗜好で変わった身なりのアウトサイダーのような取り上げ方をしています。

でも、それは本当の自分などではありません。自分らしく生きることとは、ところかまわず自分の意見を発言することではなくて、自分の意見に対する確固たる自信を持っていることなのです。

このように「自分らしさ」が流行るずっと前から、数々の哲学者が、その答えを求めてきました。ルソー、カミュ、サルトル、キェルケゴール、マズロー、メイ、バジェンタルなど、そうそうたるメンバーです。「Philosophy Now」では、これについて以下のように総括しています。

自分らしくあることは、各個人のミッションである。なぜなら、それぞれが人間らしくあるための自分なりの方法を持っており、自分らしさとは個々によって違うからだ。

さらに、自分らしさというものは、文脈によって大きく変わるもの。社会的、政治的、宗教的、文化的な特徴によるところも大きい。しかし、各個人の個性は、当人の中にではなく、当人がなる者の中に見つけることができる。

自分らしく生きることとは、1回のイベントなどではなく、継続的なプロセスなのだ。そのためには、自分を知るだけでなく、他者を知り、個人間の相互的な影響を認識することが必要だ。

本当の自分を求める目的が自己実現だけだとしたら、それは個人主義的なエゴである。しかし、そこに他者や広い世界への認知が伴うのであれば、それは価値ある目標になる。

要するに、本当の自分を見つけるには、自分に正直になるだけでなく、自意識を高め、謙虚になり、他者からのフィードバックを受け入れる覚悟が必要なのです。それは厳しく、終わりのないプロセス。なぜならあなたのアイデンティティは常に進化しているから。でも、それによって得られるのは、よりハッピーで、よりクリエイティブな自分です。心理学者によると、自分らしさを持つことで、優れた対処戦略、自己肯定感、自信、最後までやり抜く力が身につくそうです。

自分の経歴を振り返る

「自分のことぐらい知ってるよ!」と思うかもしれませんが、過去の自分をじっくり振り返ったことはありますか? 今のあなたを作っているのは、過去のさまざまな出来事であり、価値観であり、経験なのです。

「The Harvard Business Review」は、自分を定義するために、過去の経歴を詳しく振り返ることを勧めています。これまでの人生、どんなふうに育てられましたか? 新しい状況にはどのように対処してきましたか? コンフォートゾーンから飛び出したことはありますか? 自分の価値観をじっくり見つめなおしたことはありますか?

これを実施するには、心のエクササイズや日記を書くなどの方法がありますが、大事なのは、自分の過去をできるだけ客観的に見つめること。時間をかけて自分の過去の判断を批判し、そのような選択を下した理由を分析します。友人や同僚からもらったフィードバックについても考えましょう。

でも、いちばん大切なことは、過去の失敗を詳細に振り返ることです。自分がどれだけ自己中心的で無礼だったか。なぜそんな振る舞いをしてしまったのか。最終目標は、自分についてもっと知ること。だから、できるだけたくさんのことを振り返ってください。きっと、自分についてあまりにも知らなかったことに驚くと思います。

クリティカルシンキングの癖をつける

哲学者セーレン・キェルケゴールは、複数の本において、自分らしさ(authenticity=主体性と訳される)を、人が現実に向き合い、決断を下し、それにコミットし、責任を持つための目的であると述べています。つまり、キェルケゴールの言う自分らしさとは、現実に向き合い、自分の意見を形成することなのです。

クリティカルシンキングを身につけることが、自分らしさを見つけるうえで決定的な要素になります。批判的思考とは、細部に注意を払い、適切な質問をすることで、言われたことを鵜呑みにするのではなく、独自の意見を持つことを意味します。世界に対する自分なりの意見を持つことができれば、人任せではなく、自力で現実を読み解くことができるのです。そうすることで、自分の世界観を定義している先入観を知ることができるため、自意識を高めることができます。

クリティカルシンキングは、非常に骨の折れる作業です。現実と先入観の両方について考え始めると、対処しなければならない不一致があまりにもたくさんあることに気づくでしょう。たとえば、30歳までには家族を持つものと考えていたにもかかわらず、自分の気持ちと向き合ってみると、そうしたいと思えない。それは、子どものころから刷り込まれた先入観なのです。

いま自分が持っている世界観と同時に、自分の中で大切にしている原則にも注目しましょう。誰もが、何かしらの信念のもとに育てられてきました。でも、その多くは、今の自分の考えとは一致しないはず。たとえば、仕事のときはスカートをはきなさいと両親に教えられ、それに従っていたら、自分がスカート嫌いだという事実に気がつかなかったなんて話も耳にします。

これは暢気な例ですが、人種、宗教、セクシャリティなど、もっと重大な問題を抱えている人もたくさんいます。このように、小さなころから続けている習慣や世界観を、少し疑ってみましょう。昔ながの信念を見つめなおすチャンスはめったにありませんが、詳しく振り返ることで、自分のことがもっとわかるようになるはずです。

目標を定義しなおす

今の自分が大切なのは確かですが、どんな人間になりたいかという目標も、同じくらい大切です。恐れずに自分らしく生きるには、目指す先を知っておく必要があるのです。かねてから、なりたい自分が、今の自分を示す最良の指標だと言われてきました。Joshua Knobe准教授は、「New York Times」への寄稿で、こう述べています。

哲学的な伝統を見れば、この質問には比較的わかりやすい答えを見つけることができます。多くの哲学者が支持するその答えでは、人間の最も特徴的かつ根本的な性質として、合理的な内省ができる能力を挙げています。

人は、衝動や気まぐれなど、つかの間の感情をたくさん抱えています。しかしこれは、その人の最も根本的な部分ではありません。本当の自分を知りたければ、立ち止まり、自分の中の最も深い部分にある価値観について考えることです。

ヘロイン中毒に苦しむ人を例にとりましょう。その人は、誘惑に負けてまた注射に手を伸ばしてしまいます。これを「あの人らしい」とか「人となりを表している」と言うのは、いささかばかげています。その人は、自分をだまして、大切にしていることをあきらめているのです。

やりたいことを見つけるのは簡単ではありません。でも、自分が将来ほしいものを知ることで、本当の自分が見えやすくなります。ここでは、自分の目標と価値観を知りましょう。

いつか引退したい? 結婚したい? 無人島に暮らしたい? お金持ちになりたい? こんな風に、自分の目標について時間をかけて考えたのはいつですか? 今の目標は、5年前と同じでしょうか? きっと違うでしょう。価値観や目標は、時とともに変わるもの。行動は、それについてくるのです。

目標ややりたいことがわからないなら、やりたいことを見つける方法について書いた過去記事をご覧ください。

その中でも、私は個人的マニフェストをオススメします。個人的マニフェストを書くには、机の前に座り、自分なりの価値観を定義したいトピックをいくつか選びます。他人に定義してもらわずに、とにかく深掘りしてください。倫理、性格、その他あなたが重要だと思うものであれば、何でも構いません。

トピックを選んだら、自分の信念、モチベーション、意図を書き出します。自明のようでいて、いざ書き出してみると、自分の予想とは違う内容に驚くこともあるでしょう。

リアルワールドで行動に移す

自分について詳しくなっても、引き続きこの世界を航海しなければなりません。それは多くの人にとって、今の仕事を甘んじて続けることを意味します。一見、それは難しいことのように思えます。少なくともある研究において、自分の社会的アイデンティティを隠して働くことは、仕事に対する不満の原因になりやすいという結果が出ています。

自分らしくあることは、自分の心を何から何まで包み隠さず話すことではありません。誠実であることは大切ですが、私たちは常に攻撃しあっているわけではありません。職場でも同じです。声に出して言いたいことを言う必要がありますが、相手が誰かをいつも考えてください。

たとえば、銀行の役員室で初めて会った人に、昨夜行ったストリップクラブについて話すのはやめた方が無難です。これは、社会的なアイデンティティを隠しているのではなく、相手によって情報開示の方法に気をつけることを意味します。

友人関係や恋人との関係でも同じことが言えます。正直で誠実、かつ自分らしくあること。そして、どんなに奇抜なアイデアでも、自分の考えを話すこと。自分が心を開くと、相手も開いてくれることに驚くでしょう。そして、そのプロセスで、自分についてもっと詳しく知ることができるようになるのです。

Thorin Klosowski(原文/訳:堀込泰三)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2015年05月28日 16:20

また旅立つ君へVol.94/愛と風のように

朝がきたら出かけよう

今が通りすぎてゆく前に

Posted by nob : 2015年05月26日 16:52

以前は完全夜型だった私も、今ではすっかり朝型に、、、貧乏暮らしは相変わらずですが。。。(苦笑)

■朝型人間vs夜型人間! 人生の損得比べ

年収が増えるにつれて、朝型人間が増える/貯金が多い人は夜型人間が少ない

「早起きは健康にいい」「仕事がはかどる」というのはよく言われることだ。しかし、本当にそうなのだろうか。朝早く起きれば、夜はその分早く眠くなるのだから、朝型であろうが、夜型であろうが、実質的な差はないようにも思える。

体質もあるだろう。「私は朝型」あるいは「夜型」という自己認識を持つ人は多い。それが正しければ、夜型の人が無理に朝型に変えるのは、意味がないことになる。

読者の方に「早起き」を提案するのであれば、「何となく良さそう」という以上の「証拠」が必要だ。そこでプレジデントでは今回、500人を対象とした調査を実施。朝起きることが、仕事や健康、プライベートにどのような影響を与えているかを分析した。

まず、「朝型」「夜型」であることと、年収の関係(グラフ)を見てみよう。年収が増えるにつれて、朝型である人の比率が上昇しているのがわかる。年収400 万円未満では朝型人間が3割程度であるのに対し、年収900万円前後では5割近くが朝型。年収1400万円では6割以上が朝型という結果になった。

貯金額の違いはもっと鮮明だ。貯金ほぼゼロ(100万円未満)層だと、朝型人間が約2割、夜型人間が約5割であるのに対し、貯金5000万円以上では、朝型が約4割、夜型が約2割と、ほぼその比率が逆転している。

つまり、朝型の人は夜型の人に比べて、平均的に「年収が高く、貯金も多い」のだ。

なおこの結果には、年齢が高い人ほど早起きの傾向があることも影響しているが、その影響を除いても、大きな傾向は変わらない。たとえば、40代に限定して比較した場合でも、年収600万円未満では朝型が3割であるのに対し、年収1000万〜1400万円の層では朝型が6割近い。

■朝型人間は「よく寝る人」だった

では次に「朝型人間」と「夜型人間」は、その生活パターンや考え方がどのように違うのかを見てみよう。この調査における「朝型」「夜型」は、回答者の自己認識(自分は朝型だと思うか、夜型だと思うか)に基づいている。そこには、単純に起きる時間が早いかどうか、寝る時間が遅いかどうかというだけでなく、朝、余裕を持って起きて、自分のために時間を使っているのか、それとも朝はただ始業時間に間に合うよう「ぎりぎりまで寝ているのか」といった意識が反映されている。

まず平均起床時間は、朝型が5時45分、夜型は6時47分。約1時間の違いがある。また、朝型は「目覚めは良く、起きるのはつらくない」が、夜型は「目覚めが悪く、起きるのがつらい」と答える傾向がある。休日はどちらも平日より遅く起きる傾向があるが、2時間以上も遅く起きる人は、夜型人間が圧倒的に多い。

次に就寝時間。朝型は平均で23時5分に就寝し、夜型は0時46分に就寝する。1時間40分の差がある。起床時間は1時間しか差がなかったわけだから、睡眠時間は朝型人間のほうが平均で40分も長い。早起きの人は睡眠時間が短いイメージがあるが、実際には「よく寝る人」だったのだ。

すると、夜型人間が「朝起きるのがつらい」と感じるのも、無理もない。夜型の人は「朝起きるのが苦手」だから「自分は夜型体質だ」と考える人が多いが、この結果からは、単に睡眠時間が短いから「早起きが苦手」で「夜型体質だ」と誤解している可能性も推測できる。当然ながら、夜型人間は「睡眠時間が足りない」と感じている比率も高い。

もちろん、睡眠時間が短くても、あるいは年収や貯金が少なくても、本人がそれで構わなければ問題ない。

アンケートによれば、夜型は健康状態が良い人が少なく、精神的に不安定な人が多い(図上)。配偶者や交際相手がいない人の比率が高く(朝型16%、夜型 29%)、幸福度も低い。一方で、朝活をしている人には出世が早く、人間関係もうまくいきやすい(図下)。しかし、仮にそうだったとしても、夜型生活は本人が選んだ道である。

ただ、夜型人間は、「生活パターンを変えたい」と考えている人が圧倒的に多い。では、なぜ変えられないのか? 夜型人間が早起きのデメリットとしてあげたのは、朝起きるのがつらい(30%)、昼間眠くなる(19%)、夜の付き合いができない(14%)といったことだ。どのようにすれば、これらのデメリットを乗り越えられるのだろうか。

■欲望コントロールと段取り力

朝時間の有効活用を提唱している池田千恵氏は、「早起きは楽しまなければ続かない」と話す。

「たとえば朝走る人は、一生懸命やっているのではなく、楽しくてやっているんです。それは、きっと裏で自分の『欲』を満たしているから。欲の中身は、『SNS に記録をアップして自慢したい』かもしれないし、『腹を凹ませて女の子にモテたい』かもしれない。あるいは、頭の中でグラフを作って、『月間100キロ達成した!』とゲーム感覚を楽しんでいるのかもしれない。最初のうちはナマナマしい『欲』であるほど良いのです。その人なりの楽しさを朝に見つけるのが大事です」

早起きは禁欲的にも見えるが、実際には欲望を向ける方向を変えているだけのようだ。人間の三大欲求の一つ、食欲に働きかけるという意味では、朝食の食べ方も重要だ。

「肉が好きなら、朝から肉でいいと思いますよ。朝食の会などでは、ホテルオークラのボリュームたっぷりのフレンチトーストが人気です。甘いものが好きな人なら、前日にケーキやチョコレートを買って帰って『朝起きたら食べよう』と思って寝ればいいんです。最初は早起きしても頭がボーッとするだけですが、それは体が慣れていないから。10日から2週間ぐらいすると慣れてきて、運動や読書などにも『欲求』が向かうようになると思います」(池田氏)

また、夜型は睡眠時間が少ないことからわかるように、朝型に変わるには、夜早く寝ることも大事だ。どうすれば早く寝られるのだろうか。

「早く寝るには、『段取り力』が必要です」と池田氏は指摘する。「11時に寝るには、10時にお風呂に入り、会食は何時までに終わらせるとか、目標から逆算して段取りするスキルが必要です。これは仕事にも必要なスキル。朝型の人はそういう能力が高いので早く寝られるし、仕事もできるという相関関係があるのではないかと思います」(池田氏)

頑張れば夜起きていることはできるが、頑張っても寝られない、頑張るのは得意だが段取りは苦手だという人は要注意だ。

では、「仕事の飲み会があるから夜は早く寝られない」という人はどうすればいいのか。

「新人だったら『僕、朝キャラなんで早く帰ります』というわけにはいかないですよね。そしたら3年ぐらいは諦めて馬車馬のように働いて、君が言うことなら、と認められるようになってから徐々に朝キャラを認めてもらうしかないですね……」(同)

また、夜型人間は「寝つきが悪い」と答える人が多い。仕事などのストレスで眠れず夜更かしし、お酒などに頼っているのだとしたら、一考の余地がある。

「実は私自身が早起きを始めたのは、上司に対する『クソー、今に見てろよ』っていう思いだったんです(笑)。『あなたは会議に出ても意味ないから掃除してて』と会議に出してもらえなかったのが悔しくて、仕事ができる人になりたくて朝に勉強しようと……。すると、夜思い悩んでいたときは、上司の言い方が頭にくるとか、口の曲がり具合がいやだとか、感情が渦巻いて出口が見つけられなかったんですが、翌朝、上司に言われたことを一字一句紙に書き出してみたら、冷静に受け止められたんですね。『上司が言うのももっともだ』と」(同)

嫌なことがあったらさっさと寝て、翌日考えるのが賢いようだ。

「夜中に他人に怒りのメールを送って、翌朝反省するようなことは、誰にもあるんじゃないでしょうか。『イライラ』『クヨクヨ』は朝しましょう、と言いたいですね」(同)

(プレジデント編集部=文)

[PRESIDENT online]


■朝の1時間で昼の3時間分の仕事をこなせる
最新脳科学が実証「才能は朝、開花する」

野澤 正毅 
ジャーナリスト

朝早く起きたほうがいいことはわかっているのだが、具体的なメリットとは何か──。
朝活のプロの実践方法からそれらを引き出すとともに、脳科学で早起きによる潜在能力を引き出すメカニズムを解明する。

朝一番の連絡で顧客の信頼を獲得
弁護士 高井伸夫氏

ビジネス以外の世界でも、朝時間を活用して成功を収めた人は少なくない。

その一人が弁護士の高井伸夫さん。法曹界における、朝活プロフェッショナルの代表選手ともいうべき存在だ。

高井さんは、63年に弁護士登録、73年に独立し、自分の法律事務所を開設した。弁護士としてのキャリアは半世紀に及び、人事・労務問題のエキスパートとして知られている。現在も数多くの企業の法律顧問を務めて活躍している。

朝活のキャリアにも年季が入っていて、弁護士として独立以来、約40年間も続けてきたという。いまでも午前4時半~5時に起床して、午前6時に事務所に行く。天候がよければ、出勤前に散歩をする。気になる情報は、早朝に資料や新聞を読んで先取りしておく。午前10時までには、その日の決裁と指示をあらかた済ませてしまうそうだ。ちなみに、筆者が取材で高井さんの事務所を訪問したのも、午前7時半だった。

「実はね、僕はもともと典型的な夜型人間だったんですよ。けれども、それでは人から後れを取ってしまうと考えました。競争社会で勝ち残るにはスピードがカギ。早起きは三文の徳。どんな仕事でも先手必勝です。孫子の兵法にも、『拙速は巧遅に勝る』という教えがあります。上手にできても時間がかかるのはだめで、下手でも早くできたほうがいいということ。世のなかが変化するスピードは、どんどん速くなっています。夜型人間は後手に回らざるをえないから、どうしても不利になる。しかも、僕のクライアントは大半が経営者で、ビジネスマンだから朝型人間です。彼らの相手をするなら、さらに一歩先の早朝に手を打っておかなければならない。それで独立を機に、思い切って朝型人間に変身しました」

高井さんはこれまで、数多くの経営者との交流があったが、財界の大立者には「超朝型人間」が多かったという。なかでも感銘を受けたのが、石川島播磨重工業や東芝の社長、臨時行政調査会会長などを歴任した土光敏夫氏だ。

「土光さんに初めてお会いしたとき、アポイントメントは午前7時20分でした。当時、僕はすでに朝型人間だったのですが、『それにしても早すぎる』と思いました。ところが、聞いてみると、土光さんは、午前6時半には出社しているとのこと。これには正直驚きました。そして土光さんに触発されて、僕もそれからは午前6時には事務所に行くようになったのです」

高井さんは、早起きにはいろいろなメリットがあると力説する。まずは[1](http://president.jp/articles/-/13281)の佐々木さんと同じく、充実した自分の時間が持てること。昼間は来客があったり、電話がかかってきたりするので、自分の時間がなかなか確保できない。朝ならそういうことがないので、仕事に集中できる。

また、朝は頭がよく働くので、仕事の効率もいい。朝の1時間で、昼間の3時間分の仕事がこなせる感じだという。頭がさえているせいか、いいアイデアも次々と湧いてきて、それをメモに取って後で役立てられる。それに、早起きは営業でも有利で、クライアントに朝一番で連絡を取ると、「あの法律事務所は朝早くから仕事をしている」と信用してもらえるようになる。

朝活を始めて、常に先手、先手を打てるようになってから、高井さんは弁護士の仕事でも大きな効果を実感した。裁判では、相手側がどんな証拠を掲げてくるのか、どんな質問をしてくるのかを想定し、事前準備をしておくことが何よりも重要。勝訴に導けるかどうかは事前準備の差で決まるといってもいい。高井さんは、法廷で相手側がタジタジになるような鋭い反対尋問を繰り返し、「反対尋問の名人」という異名を取ったのだが、これも朝活で丹念に事前準備した賜物だという。

朝活の6番目と7番目のメリット「先手必勝癖」「早朝電話で顧客の信頼獲得」をフルに活用した高井さんの勝ちパターンは、企業の経営戦略にも相通ずるところがある。ビジネスマンも大いに参考になるはずだ。

[PRESIDENT online]

Posted by nob : 2015年05月26日 16:12

クリエイティブとは、その時々の過渡的状況を指すのではなく、自らの心の声に従い、思い迷い悩みながらも歩み続ける人達の在り様を表す言葉。。。

■表現者となることを阻む6つの障害と克服法

Pick The Brain:きっと皆さんにも、語りたい物語や湧き起こる感情、人の心を魅了するような想像力など、何かしら表現したいことがあるかと思います。しかし、アーティストとしての成功の前に立ちはだかる障害も数多くあります。自身が探求したいことについて語るのは簡単ですが、いざ実行に移すとなると、それらの障害が行く手をはばむのです。

とはいえ、その状況に甘んじ続ける必要はありません。この記事では、創作への情熱を阻害する障害となりがちな事柄トップ6と、それらを克服する方法をご紹介します。

障害1.時間が足りない

誰にでも1日は24時間しかありません。ですから、人生で追求したいことができるかどうかは、十分な時間が取れるかの問題ではなく、限られた時間の中で大切なことに集中できるかによって決まるのです。

そこで、80/20ルールに沿って考えてみましょう。馴染みがない人のために説明すると、80/20ルールとは、世の中や人生におけるほとんどのことは、以下の例のように不均等に配分されているという法則です。
顧客の20%が利益の80%を生む社員の20%が仕事の80%をする人口の20%が富の80%を所有している

これが自分の人生にどのように適用されるかを考えてみましょう。自分の目標に近づくためにどんなことができるでしょうか? また、今はどんな作業が時間のムダになっているでしょうか?

日常生活の中で些事にどっぷりと浸かってしまうのは簡単です。しかし、目標に向かって進歩するには「大きな成功」に人生の焦点を当てる必要があります。極論するならば、他のことは全部後回しでいいのです。

どうやって優先順位をつけたらいいか迷っているなら、「これをするのが明日だと後悔するかな?」と自分に問いかけてください。もし、その答えがYESなら、それを最優先事項にしましょう。

障害2.お金が足りない

お金の管理については山のようにアドバイスがありますが、特に私自身が長年大切にしてきたことは「まず自分自身にお金を払え」ということです。

私はブログを書いたり写真撮影をすることに専念するため、前職であった心理療法士の仕事を辞める前に6カ月分の生活費を貯金しました。収入が入るたびにその15%が自動的に貯金用口座に入るようにしたのです。

あなたもこれをやってみてください。給料日ごとに貯金用口座にいくら振り込まれるようにしたいのかを、あらかじめ決めておき、自動振替を設定しましょう。そうすれば、いつの間にか、かなりの金額が貯まっているはずです。

でもちょっと警告をしておきますと、もっとお金を手にすれば創作活動の障害を解決できると考えるのは短絡的すぎるかもしれません。本当は、銀行口座に大金がなくても自分のアイデアは実現できるものです。

たとえば、Facebookに広告を出すために大金を払ったり、写真の勉強をするためにと、いきなり大金を投じて高いカメラを手に入れようとは考えない方が良いでしょう。今持っているあり合わせのものを使って仕事をしなければならない時もあるのです。

お金は成功の結果としてもたらされるものであり、その逆はないということを覚えておきましょう。ぜひ自分の経済状況をきちんとコントロールして、基盤を築き始めてください。でも、資金不足のせいで目標に向かえない状態にはならないでください。

障害3.アイデアが足りない

時には創造性の井戸が枯渇することもあります。座ってアイデアを考えても何ひとつ閃かないように思えることもあります。どんな優れた人にでもそういうことはあります。こんな時に、クリエイティブな閃きを再燃させるにはどうしたらいいでしょうか?

まずは悩み込んだ状況から飛び出して、現実の世界を生きてください。物事を実行したり探求したり、モチベーションのある人たちと交流しましょう。

こういったことを全部調子よく行っていると、クリエイティブな相乗効果が生まれ始めます。滞留していたアイデアが流れ始め、気づくと今までにないやり方で点と点を結んで全体像を作り上げることができているはずです。

そうすれば、結果的に何もかもが失敗に終わっても、また挑戦してみたくなるでしょう。私はアイデアに詰まると、自分の仕事への追求心に刺激を与えてくれる他のアーティストたち(作家、画家、音楽家、映画製作者、アスリートです)の作品に浸ることを好みます。

ですから、ぜひ本を読んだり映画を観たり、音楽を聴いてメロディに心を委ねることをしてください。普段は表現をする立場にあっても、時には芸術を受け取る側に立つことも必要で、それにより自分が芸術家として何を目指しているのかを思い出すことができるのです。

障害4.独りでやろうとしている

クリエイティブな作業をするのは孤独なプロセスになりがちです。孤独は生産性を高めることもありますが、ただの行き詰まりになることもあります。この点について幸いなのは、今の時代は自分以外のクリエーターとつながるのが、かつてないほど容易だということです。

たとえば、最近ある記事を読んでとてもおもしろかったので、私はその筆者に連絡をしてみることにしました。まず、Twitterでその人にコンタクトを取り、その人の仕事を自分がどれだけ高く評価しているかを伝えて一緒に仕事をしようと持ちかけてみました。

すると、相手から返事が来て、最終的にはGoogle Hangoutで一緒にブレーンストーミングをすることになったのです。今ではお互いのブログにゲスト投稿をする計画を立てていて、それぞれが取り組んでいるクリエイティブなプロジェクトの状況を定期的に報告しあう間柄になっています。

テクノロジーを有利に使いましょう。Twitterで自分と合いそうな会話をしている人を探し、それに対する意見を述べましょう。フィードバックを出して経験を共有し、誰かとチームを組むことを提案しましょう。

忘れないでください。本当に1人ぼっちの人は誰もいません。仲間からのサポートと激励ほどすばらしいものはないのです。自分の仕事と似たようなことをしている人にコラボレーションをもちかけましょう。どんな素晴らしい出会いになるかわかりませんよ。

障害5.自信喪失に苛まれる

「自分には才能がない」

これはどんな人の成功の夢も抹殺してしまうほど破壊力のある言葉です。

ほとんどのクリエーターは自分独自の声を過小評価するという過ちを犯します。「自分の作品は世界で一番優れていなければならない」、あるいは「自分のアイデアは完全に自分のオリジナルのものでなくてはいけない」と思い、そうでない限りは追求する価値がないと思い込んでしまいます。

たとえばフィットネスの専門家が何人この世にいるかを考えてみてください。お金のことに関する専門家やヨガの先生はどうでしょう? 何万人もいますよね? その人たちは全員世界一でしょうか? 全員がオリジナルのアイデアを持っているでしょうか?

もちろん違います。

支持してくれる人たちを持つことイコール自分の仕事で世界的に有名になることではありません。作品の後ろにいる自分という人格が大切なのであり、だからこそ人の注目を集めるのです。

だから、人々が気にかけたくなるような理由を作って下さい。リアルな存在になってください。あなた自身の物語を語ってください。何か価値のあるものを創ってください。これだけ多くの人がトレンドを追う世の中で、自分だけの道を記し、人とは違うことをしてください。それが他人と一線を画す最上の方法です。

障害6. 自分の仕事が、努力に見合った注目を浴びていない

アーティストであるということは、人から批判されやすいということですが、恐れずに自分の作品を世に出すべきです。時として、結果ではなくプロセスが物を言うこともあります。

最近私は毎日写真を撮り、そのうちの少なくとも1枚はどのようにして撮影したかの説明を添えてソーシャル・メディアに投稿することにしています。これに対して膨大なフィードバックが来ます。「どんな機材を使って撮影したのか?」とか「そのショットを撮るのにどんなテクニックを使ったのか?」というような、ありとあらゆる種類の質問が寄せられるのです。

それによって、作品を創作するということは撮影した写真を投稿して終わりというわけではなかったと気づきました。フォロワーたちとやり取りを交わしながら、創作のプロセスを垣間見ることができるようにすることが大切だったのです。

結論

以上のような障害に屈して成功を逃さないでください。人生は自分で思っているよりもコントロールできるものです。やりたいことは必ず行動に移して自分の道を歩み続けましょう。あなたの夢は実行するに値するのですから。

6 Obstacles Keeping You From Pursuing Your Passion (and How to Overcome Them)|pickthebrain.com

KEVIN KLEITCHES(訳:春野ユリ)
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[ライフハッカー]


■誰でもクリエイティブになれる!「創造性の筋肉」を鍛える3つの方法

Crew Blog:クリエイティビティは、芸術家、音楽家、作家、デザイナーだけのものではありません。実は、誰もがクリエイティブになれるのです。

クリエイティブで有名な人は、生まれつきクリエイティブかのように思われがちです。まるで「一夜の成功」のように、何の苦しみもなく作品を生み出していると見られてしまうのです。

私は今、それが間違いであることを示すためにこの記事を書いています。

そう。実は誰でも、「創造性の筋肉」を鍛えることができるのです。もちろん、比喩としての筋肉であり、ボディビルダーが鍛えるあの筋肉とは異なります。生まれつきギリシャ神話の神のような身体を持っている人もいますが、多くの人はそうではありません。筋肉を育てるには、懸命な努力が必要なのです。

ここで重要なのが、ポテンシャルは誰にでもあるということ。ただ、心の底からそれを望む必要があります。

以下に、創造性を伸ばす3つの方法をお伝えします。いずれもお金はかかりませんし、すぐにでも実行に移せる方法です。

「悪いアイデアはない」ブレインストーミング

創造性の筋肉を育てる方法の1つです。簡単に紹介しましょう。
2 人以上6人以下で集まる(直接会うのがベスト)。紙とペン、あるいはホワイトボードを用意する。30分間アイデアを出す。批判は禁止。ここで出たアイデアに、悪いアイデアはありません!30分たったら、すべてのアイデアを15分程度で振り返る。特に目立ったアイデアはないか。大まかに振り返ったら、アイデアを批判的に見る。あなたやグループにとって、特に目立つアイデアはないか。どれを進めたいか。

エクササイズと同じで、このブレインストーミングを頻繁にやるほど、クリエイティブなアイデアがたくさん生まれます。

このエクササイズをやるとすぐにわかりますが、クリエイティブになるには、自分のやり方から抜け出す必要があります。

筋肉の比喩に続いて、体重を減らすことについて考えます。トッピングたっぷりのチーズバーガーとLサイズのフライドポテトを、砂糖たっぷりの飲み物と一緒に食べていては、体重を落とすことはできません。食生活に気を付けないと、自らが持つ痩せる能力を制限してしまうのです。

悪い生活習慣は意思があれば克服できますが、創造性に関してはもっと漠然としています。チーズバーガー、フライドポテト、ソフトドリンクは、目に見える形では存在しないのです。

あなたの創造性を妨げているものは何ですか? それを特定し、積極的に避けなければなりません。努力なくして、腹筋は割れません。創造性だって一緒です。プロセスを信じ、そこに努力を投じることが、あなたの創造性を妨げる障害物を回避する方法なのです。

自分の殻を破る

私たちは、自分が心地よい場所からなかなか出ようとしません。

人は生まれながらにして、群れる心理を持っています。同じプラットフォームの同じ人からの情報を好み、賛否を呼びそうな話題にはできるだけ近寄りません。形だけ取り繕って、不快なことはまるで伝染病のように避けるのです。

でも、形だけ取り繕っていても、クリエイティブになれません。目に見えない境界線を越えて、冒険に出なければならないのです。

真の意味でクリエイティブになるには、勇気を出してコンフォートゾーンから飛び出す必要があります。未知の領域に、足を踏み出すのです。幸いなことに、今はそれがしやすい時代です。なぜなら、新しくてエキサイティングな情報が、信じられないほど簡単に手に入るのですから。

かつては、インスピレーション得るためには、自らの足で探しに行かなければなりませんでした。プライスレスなアートを見たければ、ギャラリーに足を運ぶか、写真が載った本を見にいくしかなかったのです。

今や、ポケットからスマホを出して、ガラスの画面を何度かタップするだけで、世界中の巨匠たちの絵を見ることができます。でも、そこで疑問が浮かびます。ほとんど努力もせずに見つけたものに、私たちは感動できるのでしょうか? そこから、インスピレーションを得ることができるのでしょうか?

SNS、メール、リアルライフなど、何でもいいので、友人が読んだものを毎日シェアしてもらうことをオススメします。もちろん重複もたくさんあると思いますが、そうでもしなければ出会えなかった、新しいリソースもたくさん見つかるでしょう。

それから、読書も大事です。特に、ノンフィクション(フィクションもインスピレーションをくれますが)。1日30分でもいいので、いつもと違うコンテンツに触れるといいでしょう。

ちょっと考えてみてください。メールの受信箱やFacebookを見ながら、素晴らしいアイデアやを思いついたり、新発見をしたことはありますか? きっと、ないはずです。

創造するスペースを持つ

心の余裕の話です。でも、ただ心の余裕を持つだけでクリエイティブになれるのなら、誰でもすごい発明ができるのではないでしょうか? いいえ、そうではありません。そのためには、不安になるほど大量の余裕が必要なのです。

私は数年前、クリエイティブなアイデアをもとに、事業を経営していました。毎日のように新しいコンテンツを考えなければならないのは大変でしたが、アイデアは無尽蔵に出てきました。いま思えば、あれだけのアイデアに恵まれたのは、自分の中にあるクリエイティビティのバケツを埋められるだけの、心の余裕を持っていたからでしょう。

クリエイティブなエネルギーが低くなってくると、犬やガールフレンドとビーチを散策しました。そこにはケータイなどを持ち込まず、脳を自由にさまよわせていたものです。

散歩するたびに素晴らしいアイデアを思いついたわけではありませんが、散歩のおかげで脳を動かすことができました。そうやって、クリエイティビティの筋肉が鍛えられたのです。

そうしているうちに、数日、数週間、あるいは数か月後に、素晴らしいアイデアがひらめいたこともありました。それらのアイデアは、ほかでもない、心の余裕から生まれたものだったのです。

ビーチがなければ、家の近くの小道、ハイキングトレイル、森など、静かで雑念の入らない場所を選びましょう。私の場合、外を歩いていれば、心の余裕が生まれます。

ただし、心の余裕を持つために、わざわざへ森の中のキャビンに何日もこもる必要はありません。ほんの10分の散歩でいいのです。あるいは、瞑想もいいかもしれません。

最後に、クリエイティブであるために何よりも大切なことをお伝えします。それは、作品を作ること。

アイデアだけではクリエイティブになれません。たくさんの発明をしたけれど、何ひとつ生み出さなかった発明家を、誰が覚えているでしょうか。実際に物を作った発明家こそ、歴史に名を残すのです。

真の創造力は、アイデアに命を吹き込むチャンスを与えられたときにやってきます。アイデアに命が吹き込まれれば、勢いを得るチャンスが与えられます。勢いは、勢いを生むのです。

クリエイティブになるためには、心の余裕を持ち、実践し、意図的にアイデアに命を吹き込む努力が必要です。

Creativity conditioning: The secrets to consistent creation|Crew Blog

JASON ZOOK(訳:堀込泰三)
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[ライフハッカー]

Posted by nob : 2015年05月26日 15:54

諸悪の根源的理由の一つ。。。

■1世帯の貯蓄、過去最高1798万円 14年、株高効果

 総務省が19日に発表した2014年の1世帯あたりの平均貯蓄残高は、13年より59万円多い1798万円で過去最高となった。デフレ下で高まった貯蓄重視の傾向に加え、安倍政権の経済政策「アベノミクス」による株高の恩恵も受けたとみられる。

 平均貯蓄残高は、2人以上の世帯が対象の家計調査によるもの。現在の調査方式になったのは02年で厳密な比較はできないが、同様の調査で過去最高だった00年の1781万円を17万円上回った。

 内訳は、定期預金が758万円(13年比34万円増)、普通預金が380万円(同24万円増)、株などの有価証券が251万円(同11万円増)。アベノミクスの始まったここ2年間では、有価証券が58万円増と特に膨らんでいる。

 世帯主が60歳以上で働いていない家庭の平均貯蓄残高は2372万円で、全体の平均額を押し上げた。世帯主が会社や官公庁などで働いている家庭の場合は1290万円だった。

 家庭の年収は614万円で、00年と比べると107万円減ったが、貯蓄に回す割合が増えた。年収に対する貯蓄の割合は約2・9年分で、00年の約2・5年分を大きく上回っている。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2015年05月26日 15:44

安定は依存にさらには従(隷)属に、、、自立した私達国民のうえにしか自立した政府は成立しえない。。。

■室井佑月 安倍首相の演説は「こっ恥ずかしいラブコール」ー

 先月の訪米演説で株を上げた安倍晋三首相。しかし、作家の室井佑月氏は、その称賛がアメリカ本位であることに怒りを露わにした。

*  *  *

 4月29日に安倍首相が米連邦議会で行った演説を、メディアでは「100点満点の大成功」みたいに取り上げていたが、あたしにはアメリカに対する熱烈なラブコールにしか見えなかった。

 改めて新聞に載っていた演説の全文を読んでみたが、やっぱりこっ恥ずかしいほどの熱烈なラブコールにしか見えない。

 あたしは専門家ではないから、安倍さんの演説の価値はわからない。

 ただ、唯一わかったことは、この国の100点満点とされる外交とは、アメリカへの熱烈なラブコールってことなんだ、ってこと。

 メディアに登場する評論家たちもこぞって安倍さんのラブコール演説を誉めそやしたってことは、この国の知識人たちもおなじ考えである人が多いのか。

 だとすると、この国の様々な問題に、我々の思う解決などない。

 政府は、沖縄の基地移設問題や、TPPの交渉、集団的自衛権の行使容認など、多くの国民の意見にまったく耳を貸さない。

 これからのことについて政府は、

「丁寧に説明していく」 と我々に答えたまま。けど、本音は「馬鹿なこといい出しやがって」なのかもしれない。あの人たちがいう解決って、アメリカに喜ばれるってことみたいで。

 あたしは今回の安倍さんの演説と、その後の報道を見ていてふと思った。

 政府がほんとうに丁寧に説明すべき相手は、我々じゃなく、アメリカなんじゃないかと。この国の立場や、この国としてどうしたいかを、こんこんと話し合わなきゃならない相手はアメリカじゃないの?

 この国の政府の人間には、我々の代表として、我々の利益をぶんどってきて欲しい。そこが腕の見せ所じゃんと思うが、そうではないらしい。

 米連邦議会での演説が、どれだけ安倍さん自身の評価につながったかなんて、我々には関係ない。

 でも、帰国後、アメリカから約3600億円でオスプレイを17機買うということは、関係ある。

 税金を払っているからだ。

  5月9日付の日刊ゲンダイに、安倍さんが米連邦議会で演説を行った代償に、米国でも世界でもお荷物扱いのオスプレイを、「初の輸出先」と浮かれて、高値で押し付けられた、と書かれておった。一機30億〜50億円が相場(軍事ジャーナリスト談)のものを、一機211億円で買うらしい。ひゃ〜。

 先輩にカツアゲされる小学生だって、「その額は……。ちょっと酷過ぎるよ」って、それくらいはいうだろう。

 ま、安倍さんとその取り巻きには、「演説の代償」という言葉に、「捏造だ」「証拠をあげよ」とか反応する人もいるのだろうね。

 じゃ、逆にお聞きしたいけど、安倍さんいわく最高の友達であるところのアメリカは、なぜお友達の懐ばっか狙ってくんの?

[週刊朝日]

Posted by nob : 2015年05月26日 15:30

同感、、、流動資産すら持たない私の暮らしはさらに徹底しています(苦笑)。。。

■自宅やモノの資産を持たないことが震災対策【ホリエモン的常識】

Q.ネパールで大規模な地震が起こりました。東日本大震災を思い起こさせますが、堀江さん個人としては災害へはどう備えていますか。資産の置き場や常備グッズ、非常時用の対策、心構えなどお教えください。
東京の住宅はリスク高い。モノの資産も持たない

A.正直、そういう種いの対策は全くしていません。

 とはいえ震災というのは必ず起こると思うので、対策というわけではありませんが、定住をやめて基本的にホテルに宿泊しています。

 ホテルは耐震設計がしっかりしていますし、おそらく備蓄などもちゃんとしているであろう高級ホテルに泊まるようにもしています。

 モノの資産はほぼ持っていません。東京の住宅なんかはめちゃくちゃ震災のリスク高いと思いますので、当然買いません。

 もちろん、津波が到達しそうな場所には極力近づかないようにしています。

 もし、大地震が起きたら、落ち着いて状況を把握して対策することですね。

 大抵の人はパニックになりますし、正しい知識を持ち合わせておらず感情で判断するので、トイレットペーパーや食料の奪い合いになったりしますが、そういうのには加担しません。たとえ天災に巻き込まれたとしても、冷静に行動すれば助かることはできると思います。

[DIAMOND onlineより抜粋]

Posted by nob : 2015年05月19日 10:59

言わずもがな、、、立腹(怒)。。。

■福島の子供、甲状腺がん新たに16人

甲状腺がん新たに16人 福島の子、確定は103人に

福島県は18日、東京電力福島第一原発事故に伴う被曝(ひばく)の健康影響をみる甲状腺検査で、今年1月から3月末までに新たに16人が甲状腺がんと確定診断されたと発表した。検査対象となる事故当時18歳以下の約38万5千人のうち甲状腺がんが確定したのは計103人。

甲状腺がんは手術を受けて確定する。昨年3月末までの1巡目検査でがんの疑いがあると診断され手術を受けた12人と2巡目検査の4人ががんと確定した。

がんやがんの疑いがあるとされた人は1巡目112人、2巡目15人で計127人となった。2巡目検査は来年3月まで続く。県検討委員会では、1巡目と2巡目以降の結果を比べて被曝の影響を判断するが、「現時点で事故の影響は考えにくい」とする。

県によると1巡目では、原発周辺自治体と他の地域で、疑いも含めがんが見つかった人の比率に差はないという。チェルノブイリ原発事故後に甲状腺がんが多発した、放射線の影響を受けやすい乳幼児には、がんは見つかっていない。(大岩ゆり)

[朝日新聞デジタル ]

Posted by nob : 2015年05月19日 09:24

ソロ男とソロ女の健全な結婚生活に期待。。。

■容姿、条件は問題なし!なのに増加する「ソロ男(そろだん)」とは?

ソロ男は、親とは同居せず自分の収入範囲内で暮らす男性

少し前、女性の「おひとりさま」という言葉が流行し「最近の女性はたくましいな」と考えていたら、男性のおひとりさま「ソロ男(そろだん)」という人も急激に増えているということです。

ソロ男(そろだん)とは、大手広告代理店の博報堂によって作られた造語で、ニートや年金パラサイトとは区別されます。「年齢は20代から50代で親とは同居せず、自分の収入範囲内で暮らす男性」というのがその定義だとされていて、「結婚したくてもできない」もしくは「そもそも結婚に興味がない」など、恋人の有無や本人の意思は関係ありません。私達の周囲にも「あの人、どうして結婚しないんだろ?」と不思議がられる素敵な男性っていませんか?それがソロ男なのです。

コンビニでは男性向けコーナーが広くなり洗顔フォームなどを販売

昔はスーパーで老人の男性が買い物をしていると、何かしら気の毒に見えたりしていましたが、今や男性が買い物をする姿から「独身者のわびしさ」といった趣は感じられなくなりました。

そう言えば最近、コンビニで男性向けのコーナーが以前より広く取ってあることに気づきます。並んでいるのは、男性専用洗顔フォームや日焼け止め商品など。また女性好みのスイーツも「俺シリーズ」と銘打ち、「俺のプリン」というジャイアントカップの商品も販売されています。テレビ番組でも、プロレスラーの真壁刀義さんや本間朋晃さんがスイーツを紹介し人気を集めています。男性がデートの際、女性のパフェをつまみ食いしなくてもいい時代が来たようです。

結婚は人と一緒に暮らすこと、わずらわしさよりひとりを選ぶ

では、このソロ男は何が問題かと言うと、その数は「女性のおひとりさま」の2倍近くという説もありますから、高齢者の増加が叫ばれる日本において、生涯独身者同士が増えることはいろんな問題が危惧されるということが想像できます。

そして、なぜソロ男が増えてきたのかを考えると「人と深く関わり合うこと」を避ける傾向が男女ともにあると思います。わずらわしさとさみしさは表裏にあり、わずらわしさよりはひとりが楽ということなのでしょうか。

時間を問わず食事が買えるコンビニが第二の冷蔵庫。留守の間に掃除をしてくれるルンバが心強い友達として家にいるので不便が少ないのです。要は、最近は便利になったと言うことです。結婚とは人と一緒に暮らすことです。普段は友人とお酒を飲み、休日はひとりで趣味を楽しむなどおこづかいは自由に使えます。このようにひとりの方がやりやすいなら、ますます人と一緒に生活をする必要がなくなります。

誰にも迷惑をかけず、自分の好きなことをするのは問題ではない?

「老後はどうするの?」となっても、結婚している人が「パートナーがいるので安心」という時代でもなさそうです。そう考えると自分ひとりで人生を思いっきり謳歌する人たちを、わざわざ眉間にしわを寄せて問題視するのは大きなお世話と言えそうです。

最近は女性の夢のひとつ「結婚式を開いてウェディングドレスを着たい」というのは、「ソロウェディング」という写真屋さんの企画で叶えることができます。もしかしたら今度は独身者同士で「エアーウェディング」と称し、写真に残すだけで満足するコスプレのような結婚式ができるようになるかもしれません。

「誰にも迷惑をかけず、自分の好きなことをする」。これは、まわりがとやかく言えることではありません。でも、「自分の子どもはかわいくて何ものにも代えがたい。子どもを育ててこそ一人前」と言うように、このかけがえのない存在を知らないのも「人生つまらないんじゃないのかな?」と老婆心ながら思ってしまいます。

(村越 真里子/夫婦問題カウンセラー)

[JIJICO]

Posted by nob : 2015年05月11日 20:38

暫し休酒してみれば実感できます。。。

■薄毛・肌荒れ・口臭…アルコールによる10のデメリットって?

「酒は百薬の長」という言葉もありますが、適度なお酒ならリラックスや人とのコミュニケーションというメリットがあるかもしれません。でも、行きすぎてしまうとデメリットが大きくなってしまいます。お酒を飲みすぎることによる10のデメリットを紹介します。

【1】薄毛、肌荒れになりやすい

アルコールを体内で処理するには、ビタミンB群を中心に多くのビタミンを消費します。ビタミンが消費され不足してしまうと、健康な肌や毛髪を作ることができなくなってきます。

【2】疲れやすくなる

アルコールの処理で消費されるビタミンB群は、エネルギーを作るのに欠かせない栄養素です。また、神経が正常な状態を保つのにも重要な働きをしています。アルコールを飲むことでビタミンB群が不足すると、体が重く感じたり、心身ともに疲れを感じやすくなります。

【3】口が臭くなりやすい

アルコールの持つ利尿作用で体の水分が失われると、唾液の量が減り、口臭の原因になることもあります。もちろん、しっかり水分補給(アルコール以外の利尿作用がない飲料)することや、唾液が出やすくなるガムをかむことで予防できます。

【4】取り返しのつかない失敗をする……かもしれない

お酒を飲むことで気が大きくなる人や、記憶を無くしてしまう人は、大きく後悔するようなことをしてしまうかもしれません。

【5】生活習慣病になりやすい

脂肪肝や高コレステロール血症、高血圧などの生活習慣病の原因になります。また、アルコールの刺激は、食道や胃などの消化器官を荒らします。頻繁に荒らしてしまうと消化器系のガンなどがおこりやすくなります。また、糖尿病や痛風なども起こりやすくなります。

【6】脳の病気になりやすい

少量のお酒は脳をリラックスさせてくれますが、量が増えるとダメージの方が大きくなってしまい、脳の委縮が起こります。アルコールによる脳の委縮は、認知症との関係が報告されています。

【7】妊娠、赤ちゃんの健康に影響する

妊婦の飲酒は、胎児性アルコール症候群(アルコールの影響で胎児に脳の発達障害等が起こる疾患)や発育障害を引き起こします。授乳中も、血中アルコールは母乳に出てしまいます。また女性だけでなく、男性のEDの原因になったりもします。

【8】睡眠の質が低下する

お酒を飲むとよく眠れるような気がするかもしれませんが、それは眠りの入り口だけ。睡眠の質という面では、アルコールによって眠りが浅くなることがわかっています。

【9】翌日の効率が下がる

お酒が残っている感覚はなくても、睡眠の質が落ちたり体が軽い脱水状態になることで、普段より思考力や集中力が低下してしまいます。

【10】中毒性と依存性がある

一時的に体の処理能力以上のアルコールを摂ることで起こるのが急性アルコール中毒です。アルコール処理能力には遺伝的な差もあるので、深酒をする前に自分のタイプを調べておくことも大切です。

依存によって飲酒のコントロールができなくなった状態がアルコール依存症です。飲酒量が増えれば依存症になるリスクも増えます。また、同じ量の飲酒の場合、女性の方がアルコールの処理能力が低く、依存症になりやすいこともわかっています。

「お酒は飲んでも飲まれるな」と言われるように、お酒とは「お金と時間と健康を失わない程度のお付き合い」にしたいですね。

(文/健康食品アナリスト 小浦ゆきえ)

[マイナビスチューデント]

Posted by nob : 2015年05月11日 20:31

いつでもどこでもできるストレッチVol.2/身体は隅々まで繋がり合っている。。。

■一石二鳥! 運転中の眠気対策になるエクササイズ

イビキも減らす口の体操
欠伸

あくびをするなら、思いっきりしましょう

単調な運転が続くと眠くなって、アクビが出ます。アクビが出ると、さらに眠気が強くなると感じる人もいますが、実はアクビには眠気を覚ます効果があります。

アクビをするときは、口を大きく開けます。口の周りの筋肉が引き伸ばされると、神経を伝って脳に電気刺激が届きます。この刺激によって、脳が目覚めようとするのです。

この原理をうまく使って、体の筋肉を伸ばしたり縮めたりすると、脳に刺激が伝わって目が覚めてきます。運転中に手足を動かすと危険ですが、顔の運動ならあまり問題にはなりません。顔の運動にはいろいろなありますが、なかでも「あいうべ体操」がお勧めです。

「あいうべ体操」は、福岡にある「みらいクリニック」の今井一彰院長が考案した、口の体操です。口呼吸をしていた人が「あいうべ体操」を行うと、鼻呼吸をしやすくなります。イビキをかく人の大半が口呼吸をしていますが、鼻呼吸に変わるとイビキが減ります。ですから、「あいうべ体操」を習慣化すると、眠気覚ましになるだけでなく、イビキが減って夜の睡眠の質も高まるのです。

あいうべ体操のやり方

アゴが悪い人は、「い」と「う」だけでも効果があります

「あいうべ体操」のうち、「あいう」は口の周りの筋肉の、「べ」は舌を突き出す筋肉のトレーニングです。

まず、口を楕円形にして、のどの奥が見えるまで大きく開き、「あ~」といいます。つぎに、前歯をむき出しにして、首の筋が浮き出るくらい口をグッと横に開いて、「い~」といいます。

「う」は口を閉じる筋肉の体操で、唇を尖らせて前に突き出して、「う~」といいます。最後の「べ」では、舌の付け根が引っ張られるくらい、思い切り舌を前に突き出して、「べ~」といいましょう。

「あ・い・う・べ」それぞれに、おおむね5秒間くらいずつかけて行います。体操を習慣化するなら、「あいうべ」の4つの動作を1セットとして、1日30 セットを目安に行います。慣れるまでは、30セットを2~3回に分けて行ってもかまいません。もっと回数を増やしたいときには、1回30セットを朝晩や朝昼晩に行うとよいでしょう。

ダイエットにも役立つエクササイズ
ウエスト・腹横筋

メタボ対策にも、有効な運動です

下腹がポッコリ出ているのを何とかしたいと思って、いわゆる腹筋運動(クランチやシットアップなど)をしても、なかなかお腹はへこみません。下腹部を効率的にへこますには、お腹を縦に走る腹直筋だけでなく、横に走る「腹横筋」も鍛えなくてはいけません。

腹横筋のトレーニングを行うときには、体を大きく動かす必要はありません。また、手足を動かす必要もありません。ですから、自動車の座席などに座った状態でも、十分にトレーニングができます。

運動の前に、「横へならえ」をするように、手をウエストに当ててみてください。このとき、人差し指から薬指が当たる部分の、お腹の柔らかさを確認します。おなかに力を入れていなければ、柔らかいですよね。

ここから、エクササイズです。まず、お腹をへこまします。特に下腹を意識的にへこませ、お腹のラインが地面と垂直になるようにします。この状態で、トイレで踏ん張るように、下腹部に力を入れます。思いっきりいきみますが、呼吸は止めずにゆっくり続けてください。

指をあてた部分のお腹は、硬くなりましたか? ここが十分に硬くなるよう、頑張っていきんでください。この状態を10秒間ほど続け、短い休憩をはさんで2~3回行うと、眠気も減ってきます。

運転中にエクササイズを行うときは、安全のため、しっかりハンドルを握った状態で行ってください。

[All About]

Posted by nob : 2015年05月11日 20:13

眼精疲労、首や肩の凝り、頭痛、ストレスなどの解消にも効果があります。。。

■頭皮の血行促進方法

頭皮の血行促進方法1:頭皮マッサージ

血行不良の頭皮は、髪や毛根に栄養が行き渡らず髪の成長を妨げてしまいます。太くてコシのある毛髪を育てるために、頭皮マッサージやツボ押しで血行を促進させましょう。

頭皮マッサージをするとき、まず耳を包み込むように親指以外の4本の指をあて、親指は後頭部で固定させます。そのまま親指を固定した状態で、頭皮全体を動かすように、円を描いてマッサージしていきます。それから少しずつ指をずらして頭全体をまんべんなく押していきます。

マッサージのやりすぎは頭皮に負担となり逆効果ですので、1日5分程度を目安にしましょう。最近では頭皮マッサージ専門のブラシもあるので、それらを試してみてもいいかもしれません。

頭皮の血行促進方法2:ツボ押し

・百会(ひゃくえ)

血行促進でもっとも重要なツボです。多くの気が集まる場所にあり、自律神経を整えるツボとして広く知られています。両耳の延長線と眉間の中心から伸びたラインが交わる頭頂部にあります。

・角孫(かくそん)

頭皮の血行促進や抜け毛予防のほか、目や耳、歯の病気にも効くといわれています。耳の穴をおおい隠すように耳全体を折り曲げたとき、耳の先端があたる、耳の上の髪の生え際辺りにあります。

・玉枕(ぎょくちん)

血行を促進し頭頂部の薄毛に効果的なツボで、緊張性頭痛や眼精疲労にも効果があるとされています。玉枕は、後頭部に2か所あります。仰向けに寝たときに、枕に頭があたる位置にあります。

ツボは、正式には「経穴(けいけつ)」といい、穴という字が入っていることからわかるように基本的にくぼんでいます。ツボを押すときは、そのくぼみを最初浅めに、次第に深く5秒間前後かけてゆっくり押していきましょう。健康な頭皮であれば、弾力があり気持よく感じます。硬かったり、痛みを感じたりする場合は、1日のうち複数回行いましょう。

頭皮の血行促進方法3:育毛剤

育毛を促進するには、毛母細胞やその周辺を活性化させることが重要です。毛母細胞などの分裂を促進する方法は、育毛剤に配合されている有効成分によって変わってきます。たとえば、血行促進効果のある成分として「センブリエキス」や「ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)」が入った育毛剤を試してみてもいいでしょう。

シャンプー後の頭皮が湿った状態で使うと、浸透しやすくなります。一日1〜2回の塗布を目安にしてください。

[メンズスキンケア大学]

Posted by nob : 2015年05月11日 20:03

股関節を緩める、、、日々のストレッチに是非とも加えたい。。。

■股関節ストレッチでリラクゼーション効果と美脚を手に入れる!

美脚のためのストレッチやマッサージなどケアの方法は色々ありますが、股関節の柔らかさが美脚にとても重要な役割を持っていることを知っていますか?

股関節が硬いと足の動きが少なくなり、そのため足の筋肉が衰え脂肪がつきやすくなります。筋肉が衰えていると血行が悪くなって老廃物が流れにくくなることで、太ももにびっしりとセルライトがつき、ヒップラインまで影響が出てしまいます。

その結果、下半身ばかりが太くなってしまうことに…。股関節を柔らかくするストレッチで下半身太りを解消させて、誰もが羨むような美しいレッグラインを作ってしまいましょう。

手軽にできる股関節ストレッチ

テレビを見ながらできる、ながらストレッチをするならこの方法がおすすめです。

・両足を開いて床に座ります(リラックスしながら)。
・膝を曲げ、力を抜きながら両方の足の裏を合わせます。
・両膝を床に押し付けるようにゆっくり上下させます。

上下させる時はゆっくりと、股関節が伸びているのを意識しながらストレッチしましょう。股関節が硬く、足の裏を合わせるのが辛い人はあぐらをかいた姿勢から始めてください。

バレリーナストレッチ

バレエのように足を高く上げてやるストレッチです。ちょうどいい手すりやバーがなければ、机や棚など安定性のある丈夫なもので代用してみてください。

・腰の高さくらいの手すりやバーなどに片方の足をかけます。
・もう片方の膝を曲げて腰を落とします。
・股関節が伸びているのを意識しながら30秒そのままの体勢を維持します。
・終わったらもう片方の足で同じアクションを行います。

股関節が硬い人は少し難しいかもしれません。低めの場所から練習してみましょう。

開脚前屈ストレッチ

足を広げて身体を前に倒すストレッチです。少し負荷がかかる方法ですので無理なくできる範囲で行いましょう。

・無理のない範囲で足を開いて床に座ります。
・足首を上に向けて、膝が曲がらないように股関節を意識しながら上半身を前に倒します。

身体を前に倒す時は、首からでなく胸から倒すようにしましょう。

股関節の前面を伸ばすストレッチ

背中側だけでなく前部分を伸ばすストレッチです。

・床に仰向けに寝ます(リラックスしてください)。
・片方の足を抱え込むようにお腹に近づけ30秒維持し、ゆっくりとしたスピードで足を戻していきます。
・反対側も同様のアクションを行います。

床につけたほうの足が浮いてしまわないよう気をつけましょう。

ももの内側を伸ばすストレッチ

太ももの内側を伸ばすストレッチです。

・両足を外側に開いて立ちます。
・お尻をゆっくりと下ろしていき、無理のないところで30秒維持します。
・その後、ゆっくり元の体勢に戻します。

ももの内側もしっかりとストレッチすることで、股関節の柔軟性がアップします。さらにストレッチを習慣にすることで脳からα派が放出されやすくなるので副交感神経が活発になり、リラクゼーション効果が期待できます。毎日少しのストレッチで、美脚を手に入れましょう!

[かみまど]

Posted by nob : 2015年05月11日 19:50

姿勢と呼吸、、、キホンのキ。。。Vol.2

■口臭の原因!? 口呼吸をしている人は今すぐ鼻呼吸に!

無意識のうちに口が開いていたり、やたらと口の中が乾いたり…。こんな症状に思い当たる方は、鼻呼吸ではなく口呼吸になっているのかもしれません。

身体にさまざまな影響を及ぼす口呼吸の原因と対処法、鼻呼吸のメリットについて詳しくご紹介します。

口呼吸は免疫力の低下や口臭などを引き起こす

人は呼吸をする時、普通は鼻で空気を吸ったり吐いたりして鼻呼吸をしています。

鼻毛や鼻の奥にある繊毛は、ホコリや花粉を取り込まないようフィルターの役目を果たしており、吸い込んだ空気を加温・加湿することで喉や気管を守っています。

しかし、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎など鼻に慢性的な疾患があると、鼻ではなく口で呼吸をしてしまうことがあります。これがいわゆる口呼吸です。では、口呼吸になると身体にどんな影響が現われるのでしょうか?

1.口から空気を吸うことで、ウイルスや菌が入りやすくなり、扁桃腺(リンパ組織)がダメージを受けて免疫力が低下。風邪をひきやすくなる。

2.口が乾くことで雑菌が繁殖して口腔内のバランスが乱れ、虫歯や口臭が発生しやすくなる。

3.いびきをかきやすくなったり、舌が喉のほうに下がることで気道が塞がれ、睡眠時無呼吸症候群を引き起こす可能性も。

口呼吸の主な原因と対処法

口呼吸を治すためには、口呼吸の原因を見直すことが必要です。口呼吸の主な原因と、その対処法をご紹介します。

1.鼻疾患の治療をする

子どもの頃から慢性的な鼻疾患がある場合、口呼吸が習慣化していることがあります。自分では口呼吸に気付きにくいため、鼻水や鼻づまりなどの症状が気になる場合は、早めに耳鼻科を受診して治療を。

鼻でしっかりと空気を吸うことができるようになると、自然に鼻呼吸ができるようになります。

2.歯列矯正をする

前歯が出ていたり、上下の歯の噛み合わせが浅かったりと歯並びが悪いことで、口呼吸になってしまうことがあります。この場合、歯科を受診して歯列矯正をすると、口呼吸の改善につながります。

鼻呼吸をすることでダイエット効果も

鼻からきちんと息を吸うことは、実はダイエットにも効果的。鼻呼吸をすることで、横隔膜や腹横筋などの呼吸筋を刺激することができ、自然と体幹トレーニングになるのだとか。

また鼻からゆっくりと息を吸い、おなかをへこませながら口から息を吐くドローイン・ダイエットも、おなかやせ効果大。

口呼吸には多くのデメリットがあり、身体への影響も大きいと言われています。口呼吸を治して正しい鼻呼吸を身につけ、健康的な生活を送っていきましょう。

[かみまど]

Posted by nob : 2015年04月28日 22:14

いつでもどこでもできるストレッチ/姿勢と呼吸、、、キホンのキ。。。

■腹凹の最終手段【吐いてひねる】。 これでダメならあきらめて!

残念ながら、食事節制だけではお腹は凹みません。ダイエットしたいけど、腹筋なんて面倒、というワガママさんの為に、どこでも出来て、みるみる引き締まる体操をご紹介します。

ジュディ

「筋トレしなくても、ただ常に凹ませてればいいの。」
私の通っているヨガのスクールに、縦割れのラインが入った腹筋が特に美しい先生がいました。
彼女に、どんな筋トレをしたらそんなお腹になるのか聞いたことがあります。
その時に返ってきた言葉が上の一言。

ぽかーん、としてしまった私。

彼女は確かにヨガインストラクターなのでお腹が見苦しくたるんでいる筈はないのですが、普段筋トレの代わりにあることをしているというのです。
「常にお腹を凹ませた状態をキープする。」
意識して、「お腹を凹ませた状態」をイメージ出来ますか?
力を入れておへそを背中の方に引っ込めた状態です。
歩いている時も、座っている時も、電車に乗っている時も、常にこの「お腹を凹ませた状態」をキープし続けているんだとか。

え?それだけ? と思いますよね。
でもこれ、案外大変なんです。そもそも腹筋が弱い人は、自力で十分にお腹を凹ませることが出来ないことも。

皆さんはぎゅっとお腹を凹ませられますか?
「凹ませて、ひねると効果倍増。」
常に腹筋を凹ませて生活するだけでも、お腹は確実に凹みます。
しかもこれは、床に横になってする腹筋運動より遥かに身体に負担が掛からないだけでなく、同時に背筋も使うので、バランス良くインナーマッスルを鍛えられるから、美しいS字ラインのボディになれるんです。

そして、これに更に効果をプラスするのが「ひねる」運動。

「吐き切って、ひねる。」これも言葉にすると、それだけですが、効果絶大。

オフィスなどで疲れた時や、同じ姿勢を続けて体が凝った時のストレッチにもなるから試してみて。
やり方は簡単。4ステップ
Step1:まずは足を肩幅に開いてまっすぐに立ちます。手は軽く腰に当てましょう。
Step2:そのままお腹を凹ませながら、「ふぅー」と言うつもりで、とにかく息を吐き出します。
Step3:限界の手前まで吐き出したら、上体を左右どちらかにひねります。
※この時、腰は正面に向けておいてください。腰から上だけをひねるつもりで。
Step4:ひねった状態で、残した息を思い切り吐き出します。
※ステップ4の段階で腹筋にマックスの負荷が掛かるので、ぐぐっとこらえましょう!

これを左右何回でも繰り返します。
1日に何回やってもOK。
インナーマッスルが十分に刺激され、腸も動くので、便秘の方にも効果的です。

夏までひたすら絞ってぺたんこなお腹を目指しましょう!

[美BEAUTE]

Posted by nob : 2015年04月28日 22:09

安定は依存にさらには従(隷)属に、、、何もメディアに限ったことではない。。。

■室井佑月「メディアの正義が信じられない」と落胆

 作家の室井佑月氏は、かつて育ててもらった出版社を含めて、マスコミの機能破綻をこう嘆く。

*  *  *

 そろそろそろそろ、メディアは頑張るべきじゃないか。わざとそろそろを2回つづけていう意味は、痛いくらいわかっているだろう。いや、わかってないのかな。忖度(そんたく)とやらでみんなわからないフリをしているのかな。自分ひとりが頑張っても馬鹿をみる、とか思って。

 官邸から圧力を受けたという番組があって、その証拠の文書まであがっているのに、どうしてみんなそれを大きく報道しないのか。さわがないの。てか、政府がメディアを脅すなんて、あってはならないことだ。戦争に突き進んでいった時のことを忘れてしまったか。今の状況は怖いし、異常ではないか。

 こういうときこそスクラムを組んで協力し合えばいいのに。叩くのは殴り返してこないやつだけか? 権力の監視役の座はもう捨てた?

 そんな感じであることが、多くの国民にバレてきている。なにしろ自分たちの首を直接絞める秘密保護法が出てきたときも、ただの見物役みたいだった。 国民に支持されなくなれば、もっと権力にすり寄らなきゃならなくなるだろう。生き残りを図って。自分の会社だけは存続しつづけられるかもという希望にすがって。

 けど、その過程も国民はじっと見ているわけで、結局、「うちらの味方じゃないしね」と見放される。そしたら存在意義がない。

 あたしはもう、メディアのいう正義とやらが、信じられなくなっている。

 ついこの間、「少年犯罪の加害者の実名報道は是か否か」という討論番組に参加した。実名報道をした週刊誌の会社のお偉いさんが番組に出てきて、どうしてそうしたかという大層な説明をしていた。が、それをあたしは信じることができなかった。

 彼は「被害者のことを考えると」といっていたが、それは違うとあたしは思った。だって、あたしはその週刊誌で、被害者の家庭環境を知った。それは子を亡くした母親に追い打ちをかける内容だった。そのことは辛うじて反論できた。

 ほんとうは震災後のその週刊誌の在り方まで、踏み込んで発言したかった。福島原発事故後、原子力ムラの方々の座談会が載っていた。もちろん内容はあちらサイドの一方的なものだった。その後の訂正らしきものはない。

 お偉いさんは「公憤」という言葉を何度か使った。公憤とは社会の悪に対して、自分の利害をこえて感じる憤りだ。家に帰ってその意味をきちんと調べ、よけいに悲しくなった。

 じつは、あたしのデビューはそこの出版社で、その社の人に育ててもらった。だから、対立するのは悲しい。こうして原稿にするのも2週間ほどかかったぐらいだ。

 しかし、あたしは書くことにした。一人前に鍛えてくれたのは、そこの社の人。

 きみはもうホステスをあがるのだから、曖昧な笑みも媚(こび)もいらないと、背中を押してくれたのもその社の人。

[週刊朝日]

Posted by nob : 2015年04月28日 22:00

また旅立つ君へVol.90/人の在り様になど囚われることなく、、、自らの在り様を楽しみ尽くすことに粉骨砕身していきたい。。。

人の己を知らざることを患えず

己の人を知らざることを患う


これを知る者は

これを好む者に如かず

これを好む者は

これを楽しむ者に如かず


[いずれも「孔子/論語」より]

Posted by nob : 2015年04月22日 22:54

1以外は私も実践確認済みです。。。

■必要なのは5分だけ。すぐにストレスを減らす5つの行動

皆さんがストレスを感じている理由の1つは「1日の時間が足りないと思っているから」です。そのため、安易にストレス解消をしようと思っても、それをするのに時間がかかるので、さらにストレスを感じてしまう可能性が大いにあります。
少ししかない時間でどうすればストレスを軽減することができるのでしょうか? 燃え尽き症候群予防の専門家になった元弁護士、Paula Davis-Laack氏が最近ハフィントンポストに寄稿した素晴らしい記事には10の対処法が紹介されています。

1. パスワードを変更してみる

離婚後にクリエイティブなパスワードを使って心の傷を癒やした男性の話があります。Davis-Laack氏は、ストレスにさらされている社会人でも同様のテクニックを使ってちょっと違う結果をもたらすことができると提案しています。"Forgive@h3r(彼女を許す)"のようなものではなく、皆さんを元気づけてくれる、あるいはストレス レベルを下げるよう注意してくれる、クリエイティブなパスワードを選びましょう。「一日のうち、何度パスワードを入力するかを考えてみてください。皆さんが求める環境を作り出すのに役立つようなパスワードを考えてください」とDavis-Laack氏は書いています。

2. 抱きしめてみる

このアイデアは、抱きしめることのできる誰かが側にいるかどうかにかかっているため、皆さんの同僚との関係によっては、夜になるまで待たなくてはならないかもしれませんが、この記事によると、安心して寄り添えられる人を見つけられたら、簡単なハグだけでもストレス退治効果を大いに発揮するということです。
「誰かを抱きしめると、リラクゼーション、信頼感、そして思いやりの一因となる、社交的な行動を促すホルモン、オキシトシンが分泌されます。Paul Zak博士の人気のTEDトークでによると、人との強い関係を維持するためには、1日8回以上ハグすることが必要です」とDavis-Laack氏は説明します。

3. 書き出してみる

書くことを試すのも良い方法です。たったの5分間、考えを全て書き出すだけでいいのです。「非生産的な思考や感情は、日中に蓄積します」と、記事は主張します。「最悪のシナリオに思考がとらわれた状態は、頭からそれらを全部出してしまうまでは好転しません。問題を紙に書き出してみると、いかに違って見えるかに驚かされます」。

4. 「4-7-8 呼吸法」

瞑想するだけの時間がないと思っていませんか? もしそうなら、この方法は集中するのに役立つ代替策です。「背筋を伸ばした状態で椅子に座るか、床に座ります。4つ数えながら息を吸い込み、7つ数えながら息を止め、8つ数えながら息を吐き出します。この呼吸法を5分間繰り返します」とDavis-Laack氏が呼吸法を伝授してくれましたが、このテクニックのコツをつかむには少し時間がかかる場合があるとしています。

5. 何かを味わってみる

「何かを味わうということは、ポジティブな出来事やポジティブな感情を高める効果のある考えや行動に注意深く集中することに関わっています」Davis-Laack氏によると、このアイデアは将来的な出来事を予測することにも、その瞬間を最大限に活用すること、または、過去の幸福な記憶からより多くの喜びを引き出すことにさえ役立てられるということです。時間をとってランチがいかにおいしいかということに気づいたり、最近行った素敵なバケーションを思い出したり、と、人生に幸福をもたらすものを単に味わうことも即効性のある簡単なストレス軽減法になるのです。
お気に入りの即座にストレスを解消できる方法は何ですか?

5 Ways to Bust Your Stress in Less Than 5 Minutes|Inc.
Jessica Stillman(訳:コニャック)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2015年04月22日 22:13

これはホントです、、、私も実践中。。。Vol.2

■【HEALTH HACKS】飲むだけで得られる「白湯」の効果とは?

 白湯(さゆ)というと、赤ちゃんや体の弱っている人が飲むものというイメージがあるのではないだろうか。実際、インドの伝承医学アーユルヴェーダにおいても、白湯は内臓の機能や血液循環を高めるものとして考えられている。そんな白湯だが、有名女優やモデルたちをはじめとし、取り入れる人が増えてきている。何の変哲もない、ぬるいお湯=白湯だが、これを飲むことで内臓が温まり代謝がアップ、血液循環を良くする、老廃物が排出されやすくなるデトックス効果、冷え性改善、便秘解消、むくみ解消、ダイエットなど様々な嬉しい効果があると言われている。ダイエット食品『マイクロダイエット』を展開するサニーヘルス株式会社は、同社が運営するダイエット情報発信サイト「microdiet.net」で「女優やモデルも「白湯」の虜に!飲むだけで得られるその効果とは?」と題し、情報を公開している。その一部を紹介したい。

■効果的な飲み方とは?

 まず50度前後の白湯を用意しよう。わざわざ温度計で測る必要はない。飲んでみて、少しぬるいながらも温かいと感じる程度が目安。10分間沸騰させて冷ましたものが推奨されているが、自分が続けやすい方法で作ればOK。やかんで軽く沸かす程度でも良いですし、電子レンジで加熱してもかまわない。ポットで保温したものでも、もちろんOK。使用する水は、水道水でもミネラルウォーターでも可。浄水器の付いていない水道水の場合は、5分ほど沸騰させ、冷ますこと。カルキ臭が抜けて飲みやすくなる。飲むタイミングは以下の通り。特に起床時に白湯を飲むと、効果を実感する人が多いようだ。

◎起床時
朝起きてすぐに1杯、100〜150ccほどの量をゆっくりと飲む。睡眠中に失った水分の補給と、体を内側から温め代謝を上げる効果、腸を刺激してぜん動運動を促し便通を良くする効果もある。

◎食事中
食事中の飲み物として白湯を飲む。量は100〜150cc程度。食べた物の消化吸収を助ける作用がある。

◎就寝前
眠る前にも白湯をゆっくりと体に染み込ませよう。量はやはり100〜150cc程度。副交感神経が優位になりリラックスできるので、質の良い眠りが得られる。

[@DIME]

Posted by nob : 2015年04月22日 22:08

「愛川欽也パックイン・ジャーナル」私も観て共感していました、、、合掌。。。

■世の中の軸が右に 愛川欽也さんが募らせた危機感

 ひょうきんで優しく、共演者や後輩から慕われていた愛川欽也さんが肺がんで亡くなった。うつみさんとは「おしどり夫婦」として注目を集めていた。そんな愛川さんには、こんな緻密な面もあったという。

「欽也さんはとにかく自分をどう売ればいいかを気にしている人でした。アドバイスを求められ、どの局のどの時間があいているとか、キャスターが代わる情報などを教えたことがあります」(放送局関係者)

 もうひとつ、近しい人たちは口をそろえて、愛川さんには常に「反戦」というテーマがあったと言う。鞄に入れて持ち歩いていたのは「日本国憲法」だった。

 98年から始まったCS放送「朝日ニュースター」の討論番組「愛川欽也パックイン・ジャーナル」では、徹底して反戦、反権力の姿勢を貫き、「地上波では放送できない」ものを出した。

 毎週土曜11時からの放送を前に、愛川さんは9時45分ごろにはスタジオに到着していた。一番乗りになることもあった。当時、朝日ニュースター報道制作局長だった朝日新聞の岡崎哲也さんはこう話す。

「一番やりたいのは映画、2番目にやりたいのはこの番組だと言っていました。2時間の放送でギャラは他と比べると決して高くはないけれど、テーマやタイトルまで自分で決めて、パッションがものすごかった」 番組はCSチャンネル中でも「最強コンテンツ」で、他の番組を軽く10倍は超える視聴率だったという。

 その中でも、愛川さんには疎開した戦争体験の影を感じたという。

「原動力はやはり反戦でした。政治のことはよく取り上げました。言い合いになると、口をワナワナさせて怒る。コメンテーターの人選など、意に沿わないことは曲げなかった。生放送でしたが私が担当していた間は一度も欠かさず、遅刻もなかった」

 コメンテーターとして同番組に参加していたジャーナリストの山田厚史さんも、こう話す。

「朝日ニュースターでの放送が終了した際、番組をテレビ局に持っていくという話がありました。ところが、2時間の生番組だったものを、1時間にして生ではなく編集したものにする、とテレビ局が言ったので、愛川さんは『権力を恐れて、ハサミを入れるようなところには出られない』と断った。それでインターネットテレビを立ち上げたのです」

 愛川さんと同じ昭和9年生まれで、男性芸能人の親睦会「昭和九年会」などで公私ともに付き合いが長かった大橋巨泉さんが言う。

「彼の場合、反戦とか平和を発言するようになったのは菅原文ちゃんもそうだけど、晩年ですよね。11PMで一緒だったとき、そういう話をしたことはない。文ちゃんもキンキンにしても日本の世の中の軸が右のほうへぶれてきたので、危機を感じたんじゃないかな。僕もキンキンも戦時中、疎開してさんざんいじめられた体験がある。この戦争は負けるなんて言うとすぐに憲兵にひっぱられる時代だったからね。そんな時代に絶対、なってはいけないという思いが2人とも強かったと思います」

 巨泉さんが最後に愛川さんと会ったのは昨年秋、「アド街」のゲストで出演したときだという。

「そのときは全然変わった様子はなかったが、今年に入り、番組を見る限り元気がないかなという気はしました。ケロンパ(うつみさん)とは番組で共演し、一時期、毎週のように会ってましたし、うちの家内とケロンパもずーっと友達です。今、僕が一番心配なのは、ケロンパが体調を崩すこと。一人でおいとくのは危険だから、ずーっとそばにいてあげる人がいたら、いてあげたほうがいいと思う」

(本誌・上田耕司、山岡三恵)

[週刊朝日]

Posted by nob : 2015年04月22日 18:34

同感です、、、がんに至るまての様々な病の元かと。。。

■体内時計を無視するから、日本人はがんになる
「時計遺伝子」の力を知っていますか

藤田 紘一郎 :東京医科歯科大学名誉教授

今、日本ではがんになる人が増えています。一生のうち2人にひとりはがんになり、3人にひとりはがんで亡くなっています。

理由はいろいろ考えられますが、私は日本人が生体のリズムを無視した生活をしていることが、がん発生の一因になっていると思っています。近年の研究により、体内時計を無視した生活が発がんを促していることが明らかにされてきたからです。

私たちの体は、約60兆個の細胞によって構成されています。一つひとつの細胞核のなかには「生物の設計図」と言われる膨大な数の遺伝子が詰め込まれています。その一部には、「時計遺伝子」と呼ばれる十数個の遺伝子が含まれています。がん細胞は、時計遺伝子に異常が起こると発生することがわかってきたのです。

人間の体を構成する60兆個の細胞は、細胞分裂によって日々、新しいものへと入れ替わり、働きを維持しています。これを新陳代謝といいます。1日に新旧が入れ替わる細胞は全体の約2%です。つまり、1.2兆個もの細胞が細胞分裂によって毎日生まれていることになります。

体内時計が狂うとがんになる

これほど膨大な数の細胞が、周期的に正しく分裂を行えるのは、時計遺伝子がすべての細胞に組み込まれ、正常に働いているためです。しかし、時計遺伝子に異常が生じると、細胞が分裂するまでの周期に狂いが生じます。これが、がん細胞が発生する大きな要因のひとつだろうと考えられるようになってきたのです。

京都府立医科大学の八木田和弘教授のチームは、時計遺伝子が細胞分裂と密接にかかわっていることを研究しています。細胞内に存在する「ピリオド」という時計遺伝子は、マウスの正常な皮膚細胞では周期的に増減して、約24時間のリズムを刻んでいました。ところが、体内時計を持っていないES細胞(胚性幹細胞)では、「ピリオド」が体内時計を作ることはできませんでした。この研究によって、がん発生と体内時計の関係性についての研究がますます進むことが期待されています。

私たち人類は、体内時計を持つことができたからこそ進化をとげることができた唯一の生物種です。しかし、大半の現代人は、体内リズムには目もくれず、昼夜関係なく好き勝手な生活を送っています。大勢の人々が次々にがんで亡くなってゆく背景のひとつに、体内時計を無視した生活環境があるのは間違いないと思います。

過去の生物の歴史を見ると、体内時計を獲得できなかった生物は地球上から淘汰されています。体内時計のリズムに素直に従わない日本人が次々とがんという難病に侵されています。これは自然の営みを無視し続けている日本人に対する、地球からの警告であると私には思えてならないのです。

私たち人類は、太古の昔は時間に単位という明確な物差しを持っていませんでした。ただ、宇宙のリズムを全身で体感しながら生きてきただけだったのです。やがて人類は、文明を創造するなかで、時間の単位を構築し、単位によって時の流れを計算するようになりました。その単位を上手に使って生活を心豊かに彩りつつも、一方では、自然現象から宇宙のリズムを感じながら生きてきました。

私たちの体は、宇宙のリズムに呼応して動いています。この規則性を「サーカディアンリズム」といいます。「サーカ」とは「おおむね」、「ディアン」は「1日」という意味です。この生体リズムをコントロールしているのが、「体内時計」です。

つまり、「時間」とは、宇宙のリズムがもたらす現象であり、人が身勝手に制御できるものではないのです。だからこそ、私たちは宇宙のリズムとサーカディアンリズムに調和をもたらしてくれる体内時計に、もっと謙虚な気持ちで向き合うべきだと思うのです。

時計は、1日24時間ときっちり計算します。しかし、私たちの体内に埋め込まれたサーカディアンリズムはそうではありません。サーカディアンリズムは、「おおむね1日のリズム」で、きっちり24時間ではないのです。その理由は、地球の自転周期がだんだん延びていることにある、とされています。

地球が誕生したのは、約46億年前と考えられています。そのとき、地球の自転周期はなんと5時間だったそうです。10億年前は約 20時間、5億年前は約21時間という周期で、1日が徐々に長くなってきました。人間の祖先である霊長類が生まれた約3500万年前は、約23.5時間だったとされています。そして今は、おおむね24時間の周期で1日が繰り返されています。

このように地球の自転周期は、ほんのわずかずつですが、日々、伸びています。こうしたズレに未来永劫に対応できるように「だいたい1日」という、伸びしろの大きいサーカディアンリズムが組み込まれたと考えられます。私たち人間は、24時間11分というサーカディアンリズムを持っているのです。

光を浴びて、サーカディアンリズムをリセットする

地球上で、私たちが生きていくには地球の自転周期とサーカディアンリズムのズレを、毎日リセットしなければなりません。そのリセットの役目を果たしているのが、起床時の太陽の光です。

「早起きは三文の得」と昔から言われていました。「規則正しい生活が大事」とは、当たり前すぎるほど健康の常識ですし、早寝早起きが体調をよくすることも私たちは体験的に知っています。

しかし、なぜ早寝早起きが体によいのか考えたことがあったでしょうか。朝、太陽の光を浴びて体内時計をリズミカルに始動させることこそが、体内時計の老化を防ぐからです。体内時計が若々しくあれば、時計遺伝子は正常に働き、リズムよく活動することができるのです。

もうひとつ、サーカディアンリズムのズレをリセットする方法があります。それは、1日3度の食事を決まった時間に取ることです。

電気を獲得した現代生活では、光刺激に依存する体内時計は、どうしても崩れやすくなっています。常に強力な光を目に受けてしまう生活では、体内時計のリズムの振幅が小さくなり、活動と休息の時間のメリハリがなくなってしまうからです。しかし、3度の食事によって「腹時計」をしっかり動かすことで、たとえ体内時計が乱れてきても、食事のたびにズレをリセットできるのです。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2015年04月22日 18:00

おすすめ◎、、、私が普段している体操よりも効果大です。。。

■腰痛予防に簡単ストレッチ
“ひねる”運動で痛みを防ぐ

“ひねる”動作、やってますか?

 腰痛に悩むみなさんにぜひ役立ててほしい腰痛予防ストレッチ。今回は『ひねる』をテーマにお届けします。

 指導してくださるのは、貴乃花親方考案のシコアサイズやランニング指導を手がけるフィットネストレーナーの内田英利先生。さっそく教えていただきましょう。

「日々の生活で、私たちは“ひねる”という動作を意識する機会がなかなかありません。そうすると、腰や背骨周りの筋肉も凝り固まってしまい腰痛になってしまうんです」

体をひねるストレッチ

 そこで効果的なのが以下のストレッチ。まず、写真1のように仰向けに寝て、両ヒザを立てます。このとき、肩をリラックスさせて、首を長く保つようにしましょう。「首の筋肉に緊張も腰痛につながっていくんです」と内田先生。

【写真1】

1koshi.jpg

この体勢から、写真2のように両ヒザをゆっくりと横へ倒していきます。無理をせず倒せるところまでで大丈夫です。

【写真2】

2koshi.jpg

 そして、“ひねる”運動を増すために今度は、両ヒザを倒している方向と逆方向へ首(顔)を倒します。写真3のような体勢になります。

【写真3】

3koshi.jpg

 さらに、写真4のように、ヒザを倒している方向の腕で太腿の横を押さえ、首(顔)を倒している方向の肩は床から上がらないように気をつけましょう。

【写真4】

4koshi.jpg

 そこから発展して、写真5のように、上になっている足の股関節を更に曲げ、ヒザから下を伸ばしてみましょう。

【写真5】

5koshi.jpg

 どうでしょうか? これを左右両方向で行えば体がよくひねられると思います。僕個人としてはコレがすごく気持ちいいストレッチでした。

「首や背中周りの筋肉の緊張が腰痛の原因にもなっているので、首、胸、腰の周りの筋肉をひねることでなるべく緩めてあげる。これが腰痛予防につながっていくんです」

“ひねる”ストレッチで腰痛よサラバ! ぜひとも、みなさんお試しください。

(取材・文:森永淳洋/スポーツナビ)

[Sportsnavi Do]

Posted by nob : 2015年04月22日 17:58

他人(医師)に訊いても判らない腰痛の原因、、、自分の身体に訊き続ける他はない。。。

■慢性的にツライ…"腰痛"に効く5つのツボ

執筆者画像鍼灸マッサージ指圧師:青木 秀人

腰痛の原因は…?
腰痛には、
・原因を特定できる特異的なもの
・原因を特定できない非特異的なもの
の2種類があります。

特異的なものには、
・腰椎椎間板ヘルニア
・腰部脊柱管狭窄症
・腰椎分離すべり症
などがあげられます。
ぎっくり腰は「腰椎捻挫」と診断されますが、どの組織がケガしているのか医師がみても特定できないため、非特異的腰痛に分類されます。

実は「腰が痛い」という場合の約85%、つまりほとんどがこの非特異的腰痛に分類されると言われているのです。[※1]

特異的腰痛は原因が分かっているため、どこをどのように治療すればよいのか分かりますが、非特異的腰痛は決定的な原因が分からないため、治療法が確立されていません。
ただし、体幹を鍛えたり、鍼やマッサージ、ストレッチすることで腰痛の軽減、または予防することは可能です。

今回は腰痛にはこのポイントが効果的!というツボをお伝えしたいと思います。

腰痛に効く5つのツボ
腰痛に効く5つのツボを教えます!

topicImage_920_1.jpg

1:腎兪(じんゆ)【膀胱経】
第2腰椎棘突起の下から約指2本分外。生殖器疾患にも有効。

2:胞膏(ほうこう)【膀胱経】
第2仙椎棘突起下から指4本分外。子宮をつかさどるツボとして婦人科疾患にも有効。

3:委中(いちゅう)【膀胱経】
膝関節の裏側。横ジワ中央。腰痛の代表的なツボ。

4:承山(しょうざん)【膀胱経】
膝裏とかかとのほぼ中央。アキレス腱から指を上に滑らせとまるところ。むくみにも有効。

5:太谿(たいけい)【腎経】
内くるぶしとアキレス腱の間、動脈拍動部。水分代謝に重要なツボ。

ツボ以外で腰痛に効果的なことは?
私もひどい腰痛持ちだったのですが、必要な体幹トレーニング、ストレッチ、メンテナンスをすることで今はもうほとんど腰が痛く感じることはありません。

体を局部でみるのではなく、トータルでみることが大切かと思います。
これは「肩こり」でも述べた根本的な部分にアプローチする、ということです。

私は来院される方の体をみて、マッサージが必要なのか、トレーニングが必要なのかを判断し、様々な方法を組み合わせて治療することにしています。
何か1つだけやっても、なかなか良くならないからです。

例えば、腰痛がある人は「腹筋運動をすると良い」ということをよく聞くかと思います。
なぜ腹筋運動が腰痛に効果的なのか?
簡単に言うと、腹筋が弱まると腹圧が下がり、お腹が前に出て反り腰になり、腰に負担がかかるためです。

腹筋運動は確かに効果的な方法の1つですが、なぜ腹筋運動をすると良いのか理解する必要があります。

また、おしりや脚の筋肉が弱くても腰痛になりやすいです。ゆえに、上にあげた5つのツボのうち1つはおしり、3つは脚です。

これら例のように、腰痛は腰以外の部分も重要であり、トータルでバランスを取る必要があります。
1度きちんとした治療院で見てもらって、アドバイスをもらうのもいいかもしれませんね。

[Doctors me]

Posted by nob : 2015年04月22日 17:39

共感できる要素がおよそ何一つとしてない現政権、、、呆れや怒りももはや悲しみに。。。

■こんなにいた! 「安倍首相嫌い有名人」(秘)一覧

もはや抑えきれないほどに高まっている政権への不満と怒り。暴走する為政者にこそ読んでほしい珠玉の言葉を集めた!

安倍晋三首相への批判が噴出している。
そして、それは"テレビ番組ジャック"という形にまでなってしまった。

3月27日放送の『報道ステーション』(テレビ朝日系)にコメンテーターとして出演していた元経産官僚の古賀茂明氏が突然、キャスターの古舘伊知郎氏が話すのを遮(さえぎ)って、痛烈な安倍政権批判を展開。古舘氏が反論すると、両者は、視聴者無視で丁々発止の喧嘩を始めたのだ。

古賀氏の「菅(義偉)官房長官をはじめ官邸の皆さんには、ものすごいバッシングを受けてきた」という発言は波紋を広げ、安倍政権の"批判封じ込め圧力"が世間の目に晒されることとなった。

この騒動のキッカケとなったのは、1月23日放送の同番組内での古賀氏の"プラカード"だ。
「この日、"イスラム国"による後藤健二氏らの人質事件で多くのメディアが政権批判を控えているなか、古賀氏は安倍首相の外交姿勢を批判。7分間にもわたった"批判演説"の最後に、世界的な"表現の自由運動"をもじった〈I am not ABE〉のプラカードを掲げるパフォーマンスまで演じたんです」(政治記者)

しかし、この一連の古賀氏の行動に官邸が激怒。菅官房長官は3月30日の定例記者会見の席上、
「(古賀氏の官邸圧力報道に)事実無根だ」としたうえで、「放送法という法律があるので、まずテレビ局がどう対応するかを見守りたい」とスゴんで見せたのだ。
「テレ朝が古賀氏を追放するなどの"明確な対応"を取らなければ、放送免許取り消しなどもあるという事実上の脅し。同時に、このような安倍批判は許さないという、他局への圧力とも言えます」(同政治記者)

実は、これと時を同じくして、お笑いコンビ『爆笑問題』の太田光も安倍批判を展開していた。
3月29日放送のTBSラジオ『爆笑問題の日曜サンデー』で、沖縄・普天間基地の辺野古移設問題に触れ、「安倍っていうバカ野郎は」と、いきなりバカ発言を切り出したのだ。
続けて、
「(翁長沖縄県知事が)会おうと言っているのに、会おうともしない。幼稚すぎると思うんだよね。自分の都合が悪くなったら会いませんみたいなのは、いくらなんでもバカにし過ぎなんじゃないの」

など、時の首相に対してバカを連発したのである。
「太田さんの"安倍アレルギー"はかなり強い。昨年3月に『笑っていいとも!』(フジテレビ系)に出演した安倍首相を"クソ面白くもなんともねえトークしやがって"とこき下ろしていますしね」(キー局社員)

また、昨年暮れのNHK紅白歌合戦で"衆院解散なんですとむちゃを言う"と替え歌を熱唱し、「安倍批判だ!」とバッシングを浴びたサザンオールスターズの桑田佳祐に対しても、
「"あれを、なぜ安倍政権批判と思うのか"と全面擁護しています」(同社員)

こうした"安倍嫌い現象"は、もともと庶民の間ではかなり高まっていた。
たとえば、『女性セブン』(14年5月8・15日号)の世論調査『女性が選ぶ嫌いな男』では安倍首相が1位に輝いており、男性としてはかなり悔しい"称号"を手にしている。
また、13年の年初発売の『週刊SPA!』や14年末発売の『サンデー毎日』の嫌いな政治家調査においても、安倍首相が1位に輝いてしまっている。

さらに、最近問題になっているのがJR電車内での"反安倍シールテロ"。安倍首相の写真に〈頭が幼稚なこども総理〉〈戦争が起きる国へ自民党〉などとポスターふうにコラージュされたシールが、山手線の車両内などに相次いで貼られたのだ。
「市井のアンケート結果や一部の動きだけならまだ理解できますが、著名人や芸能人がテレビやラジオなどの公の電波に相次いで批判を乗せるのは、やはり特殊としか言いようがありません」(政治部デスク)

人気女優までもが恐怖を抱く

実は、前出の3人以外にもまだまだ"安倍首相嫌い有名人"は多くいる。
たとえば、歯に衣着せぬ発言で、いまやテレビで見ない日のない、タレントでコラムニストのマツコ・デラックスも、その一人。
「マツコは、『5時に夢中!』(TOKYO MX)や井筒和幸監督との各種対談など、幾度となく、政治姿勢から世襲していることまで幅広く批判を展開しています」(前出のキー局社員)

政治とは無縁と思われていた人気女優の藤原紀香も、安倍首相の政治信条に恐怖を隠さない。
かつて、安倍首相が秘密保護法案の導入を進めていた際、自身のブログで、〈秘密保全法案を各所で読んでみたら、その適用範囲が曖昧〉〈とても不安です〉〈国民は知る権利がある〉と強く嘆いていたのだ。

また、芸能界一温厚で鳴る蛭子能収氏も、自書『ひとりぼっちを笑うな』(角川oneテーマ21)で、〈安倍首相の右翼的な動きが恐ろしい〉〈手出せば倍返しされる〉と嘆息する。

これに輪をかけ、さらなる鋭い舌鋒で安倍批判を展開するのは作家の室井佑月氏だ。
安倍政権が行っているとされる"マスコミへの圧力"については週刊朝日の連載コラムで、
〈うわ~っ、なんつー大人げない政権〉(14年12月1日号)
と、呆れ果てている。

さらに、安倍首相が今年2月12日に行った施政方針演説での「テロと戦う国際社会において、日本としての責任を毅然として果たしていきます……この道しかない」との言には、
〈あたしには不気味な号令のように聞こえるけどな(中略)(この国は)終わったな」(週刊朝日15年3月6日号)

問われる"批判への対処法"

かたや、「私のデスノートの一番上!」と公言して憚らない作家の岩井志麻子氏は、本誌の取材に対し「好きでも嫌いでもない、どうでもいい存在」としたうえで、
「見たことないけど、絶対に安倍首相のチ○コはちっちゃい!」
と男の沽券を切り捨てるのだ。

「私の想像では、10センチにも満たないんじゃないかな。でも、私が言いたいのは、実際のチ○コの大きさじゃないの。彼に漂っている"小さい感"が、一国の首相として情けないの」
ちなみに、「私の友達がサウナで偶然目撃したんだけど、大きさも形も印象に残らないほど、どうでもいいモノだったみたい」というから、あながちウソでもないかもしれない……!?

極めつきに、かつての親分であった小泉純一郎元首相までもが、安倍首相への不満を爆発させている。
「小泉元首相は、まだ当選回数の少なかった当時の安倍氏を官房副長官に大抜擢し、現在の首相への道をつくった大恩人です。なのに、安倍氏は自らが首相(第1次)となるや、小泉元首相が"政治生命を賭けて"実行した郵政民営化を骨抜きにし、恩を仇で返しました」(政治評論家の浅川博忠氏)

それだけに言葉は厳しく、今年3月11日、視察先の福島県で記者団を前に、
「(安倍首相は)汚染水はコントロールされていると言っていたが、全然、されていない。よくもあんなマヤカシが言えるもんだ」
などと口角泡を飛ばしたのだ。

「その安倍首相は、第1次政権の崩壊をマスコミ対策の失敗にあったと総括。その反省をもとに、現在はマスコミを"完全制圧"せんと意気込んでいます。ただ、マスコミ制圧と反比例するかのように、識者たちからは安倍批判の大合唱が上がり、今では集中砲火状態です。内心、アップアップですよ」(浅川氏)

批判を受け入れて政権運営に生かすのか、それとも、ただ強権的に封殺していくのか、一国の首相として、その器量が問われる。

[日刊大衆]


■古賀茂明が安倍政権の改革逆行を糾弾!「天下り天国を復活させ、官僚に忠誠を求めているだけ」

『報道ステーション』の発言でも波紋を呼んだ古賀茂明氏が、『週刊プレイボーイ』のコラム「古賀政経塾!!」で安倍政権をバッサリ斬っている。

***

改革を断行すると叫ぶ安倍政権。しかし、その言葉とは裏腹に、現実には改革の先送り、後退が際立つ。その象徴が政府系金融機関の民営化後退、そして天下りポストの復活だ。

今、主だった政府系金融機関は「日本政策投資銀行」「日本政策金融公庫」「国際協力銀行」「商工組合中央金庫」(商工中金)の4つがある。

もともと政府系金融機関は政策目的に沿って長期資金や中小企業向けの融資を行ない、戦後の日本経済の高度成長を支えるという大切な役割を果たしてきた。

しかし、日本が先進国となってからは民間銀行の業務を圧迫したり、本来は市場で淘汰(とうた)されるべき企業にまで融資をし、結果的に日本の経済構造改革を阻害するなどの欠点が目立ってきた。

そのため、2005年に当時の小泉内閣が政府系金融機関を統合、再編してスリム化、あるいは政府の持つ株式を売却し、完全民営化するとの方針を打ち出していた。

ところが今年2月20日、安倍政権は閣議決定で2022年までに民営化すると定められていた日本政策投資銀行と商工中金について、その期限を「できる限り早期に」と書き換え、代わりに「当分の間、株式を保有する」「株式保有の必要がなくなったら速やかに売却する」と書き込んだ法改正案を国会に提出したのだ。

これは政府系金融機関の民営化はほぼなくなったということを意味する。官僚の理屈からすると、政府が保有の必要性があると考えれば、いつまでも株を売却しないでよい=民営化しないでよいという理屈になるからだ。

民営化後退と軌を一にして、トップの座も再び官僚OBが天下るようになってしまった。

それまでは民営化方針に伴い、「政府系金融機関のトップへの官僚天下り廃止」が打ち出され、民間人経営者が登用されていた。

ところが、安倍政権になって政府系金融機関4行のうち、3行で天下り人事が復活してしまった。

●日本政策金融公庫総裁=細川輿一(こういち)元財務省事務次官。

●国際協力銀行総裁=渡邊博史(ひろし)元財務官。

●商工中金社長=杉山秀二(しゅうじ)元経産省事務次官。

といった具合だ。残る日本政策投資銀行のトップの座に官僚OBが返り咲くのももはや時間の問題だろう。

政府系金融機関トップのポストは官僚にとって最上級の天下りポストのひとつだった。官僚の巻き返しを安倍政権があうんの呼吸で見過ごしたおかげで、官僚機構は民間に明け渡していたそのポストを再び手中にすることができた。

官僚の退官後の暮らし向きは、天下りポストがあるかないかで大きく変わる。彼らにとって、天下りポストの確保は至上命題といってもいい。だから、「政策の実現と天下りポストの確保のどちらを取るか?」と政権から聞かれたら迷うことなく天下りポストの確保に走る。

安倍政権はそんな官僚機構の習性を熟知している。民営化先送り、天下りポストの復活を許す代わりに、官僚に政権へのさらなる忠誠、忠勤を求めているのだ。

しかし、行政改革は国民との約束である。それを無視し、官僚優遇を復活させることは明らかな国民への公約違反だ。

首相は今国会を「改革断行国会」と名づけたが、もはや看板倒れ。「改革逆行国会」と呼ぶのが実情に合っている。

[週プレNEWS]

Posted by nob : 2015年04月20日 20:41

相手の視点、、、的を射てます(辛)。。。

■日本人を「全面服従」させる方法・・・「力で屈服させればよい」

 中国メディアの新民網は15日、「日本の謝罪、なぜ難しいのか? 馮〓が語る。日本の『歴史反省』問題とその根源」と題する論説を掲載した。馮〓氏は復旦大学歴史科教授で、日本研究の専門家。馮教授は日本人には「戦争で徹底的に敗北して屈服させられた後に、全面的に服従する」特徴があると指摘した。(〓は王へんに「韋」)

 馮教授は、日本が1951年9月に署名したサンフランシスコ条約第11条で、日本は東京裁判の判決を受け入れているにも関わらず、53年8月の「戦傷病者戦没者遺族等援護法」で戦犯遺族と一般軍人遺族の待遇を同一にしたとして、日本は「国内法で国際法を転覆させた」と主張。

 また、日本の右翼は東京裁判を「勝利者の裁き」などとして認めていないと紹介。さらに、米国の意向で、国家元首だった天皇の戦争責任を不問にしたことや、1956年には獄中のA級戦犯全員を、58年にはB・級戦犯全員を釈放したと指摘。

 さらに、戦前の近衛内閣と東条内閣で大蔵相を務めた賀屋興宣が戦後の池田内閣で法務相に就任したり、東条内閣で商工相を務めた岸信介が戦後に首相になるなど、戦後の日本の状況はドイツと大きく違ったと指摘。安倍首相も祖父の岸信介の「政治的遺伝子」を引き継いでいると述べたと。

 馮教授は、日本の民族主義について、江戸時代当初は「海防論」という国防が主眼だったが、後に「富国強兵」に変化し、さらに「八紘一宇」の考え方などにより、国外侵略が正当化されるようになったと主張した。

 馮教授は、日本の国民性の重要な特徴に「実力第一主義」があると主張。まず、663年の「白村江の戦い」で大敗した後、日本は669年に遣唐使を派遣するなどで中国の「生徒」になったと指摘(解説参照)。「薩摩藩は1863年の薩英戦争で敗れると、英国から懸命に学んだ」、「太平洋戦争で米国に敗れると、日本は米国の『しもべ』になった」と指摘した。日本人は戦争で徹底的に敗北して屈服させられた後に、全面的に服従するとの主張だ。

 馮教授はさらに、第二次世界大戦で日本は米国に敗北したと強烈に感じ、ソ連に対しても同様だったとした上で「中国に敗れた感覚は非常に希薄」と指摘。作家の石川好氏が1995年に「日本はアジアに敗れた」と表明した際には、「袋叩き状態」になったと紹介した。

 馮教授は、日本の「祟りの思想」にも触れ、「大きな恨みを持って死んだ者の魂はこの世にとどまる。ねんごろに祭れば、たたりを避けることができる」とする日本人の伝統思想を紹介。その影響で、日本人の間では「死者の行いは水に流す」との歴史観が生じたことも、日本人にとって歴史問題の謝罪が難しくなる一因と指摘した。

 論説の結びの部分では文化学者の加藤周一氏の考えを引用し、「侵略の歴史を認識することは、日本の戦後に残された『宿題』。この宿題をやり残したのでは、日本に未来はない」と主張した。

**********

◆解説◆

 日本の政界要人が靖国神社を参拝した際の中国や韓国での猛反発に対して、違和感や反感を抱く日本人は珍しくない。馮教授は、日本における同現象が、日本人の宗教観あるいは死生観が関係していると説明した。研究者として、善悪や好悪からいったん離れて「原因の分析」に努めたと評価してよい。ただし結論としては「それでも歴史問題について周辺国が納得できる言動をしなければ、日本の立場は極めて悪くなる」との考えを示した。

 白村江の戦いと遣唐使の関係については誤解があると思われる。まず白村江の戦いだが、現在の韓国では「倭国による侵略戦争」と主張されている。実際には日本はそれ以前から、新羅と対立していた百済から要請を受け、同国を支援していた。現在の国際情勢でもよくある構図だ。

 劣勢局面もあった新羅だが、唐を宗主国とすることで強力な軍事支援を得て、660年に百済を滅ぼした。日本が半島に派兵したのは百済王子をはじめとする亡命百済人の強い要請を受けたからだった。

 日本は659年、665年、667年、669年に派遣している(いずれも出発年)。663年の白村江の戦いの前後には他の時期よりも回数が多く、「朝鮮半島問題」について唐との折衝や敗北後の“戦後処理”をしたと理解するのが自然だ。

 日本は600年の遣隋使派遣から、隋・唐に官僚、学者、技術者、仏僧を贈り、国家の統治システムや技術、仏教を始めとする宗教と思想を学んだ。私的に朝鮮半島や大陸に渡る者もいたと考えられている。したがって、白村江の戦いでの敗北の結果、「中国一辺倒」に転じたとの見方には、無理がある。(編集担当:如月隼人)

[サーチナ]

Posted by nob : 2015年04月17日 11:19

沖縄普天間、福井高浜、、、民意を無視する現政権の暴挙をいつまで看過し続けるのか。。。Vol.2/頑張れ沖縄!!!

■翁長沖縄知事だけでなく経済界も「沖縄が日本を見限る日」

 官房長官が知事にここまでコケにされたことはないだろう。安倍晋三政権に沖縄が反旗を翻した。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の辺野古移設問題で翁長雄志(おながたけし)知事(64)は菅義偉官房長官(66)と会談し、積年の怒りをぶつけたのだ。

 菅長官は、翁長知事との面会を拒否し続けて「翁長スルー」と陰口をたたかれていた。それが、会談後に立場は逆転。いまや沖縄が安倍政権を突き放している。翁長知事の側近は言う。

「基地問題の解決には米国に直接沖縄の問題を訴える必要がある。知事も就任後にケネディ駐日米大使に面会を求めていた。ただ、米国からは『知事が日本の政府高官と会う前に会うことはできない』と言われていた。菅長官と会談を終えたことで、これからは米国要人と交渉ができる」

 その後の動きも速かった。7日には、アルフレッド・マグルビー在沖縄米総領事と在沖縄米軍トップのジョン・ウィスラー四軍調整官と3者会談した。内容は非公開だが、ケネディ大使との会談や5月中に目指している訪米について日程調整したものと思われる。

 さらには、米国内での情報収集と、沖縄問題を米国高官に直接伝えるロビイングのために県はワシントン事務所を開設。駐在員として、在沖縄米総領事館に長く勤めた平安山(へんざん)英雄氏に4月1日付で辞令を交付した。

「外交は政府の専権事項だが、安倍政権は沖縄の考えを米国に伝える気がない。だから、『辺野古移設は不可能』ということを米国に直接働きかけるのです」(前出の知事側近)

 日本政府との交渉を見限った翁長知事は、県民から高い評価を受けている。3〜5日に行われた沖縄タイムスの県民世論調査では、翁長知事の姿勢を83.0%が支持し、辺野古移設にも76.1%が反対しているとの結果が出た。

 沖縄経済界も、翁長知事に歩調を合わせている。

  9日には、新基地建設阻止を目的とする「辺野古基金」が創設された。企業や市民からの寄付で集める基金は数千万円から数億円にのぼる見通し。米国の有力新聞などに意見広告を載せ、日米両国での世論喚起に使われるという。国連の人権理事会にも出向き、基地問題を人権問題として取り扱うようアピールする。基金の共同代表には、建設・小売り大手の金秀(かねひで)グループの呉屋守将(ごやもりまさ)会長や県内ホテル経営大手のかりゆしグループCEOの平良朝敬氏のほか、元外務省主任分析官の佐藤優氏、俳優の故菅原文太さんの妻文子さんらが就任した。平良氏は言う。

「これまで沖縄県民は基地を挟んで右(保守)と左(革新)にわかれてきました。今は、基地問題をこえて県民の心が一つになった」

 平良氏は、自他ともに認める沖縄の保守政治家を支えてきた経済人の一人で、沖縄経済界の重鎮だ。


■粛々とではなく黙々と作業強行? 沖縄は日本の植民地なのか

 米軍普天間飛行場(宜野湾市)の辺野古移設問題を巡る翁長雄志(おながたけし)知事(64)と菅義偉官房長官(66)と会談がようやく実現した。しかし、翁長知事は「上から目線の『粛々』という言葉を使えば使うほど県民の心は離れ、怒りは増幅していく」と日本政府の意向を一蹴。さらに9日には、沖縄経済界も新基地建設阻止を目的とする「辺野古基金」を創設した。

 精神的に、経済的に、沖縄は日本から自立しようとしている。菅長官は、沖縄から戻った翌日の会見で、「粛々と」という表現について「不快な思いを与えたということであれば、使うべきじゃない」と表明せざるをえなくなった。

 だが、言葉を慎んだからといって、現実が変わるわけでもない。

 7日夜、移設反対派市民の座り込み抗議活動が続く米軍キャンプ・シュワブゲート前(名護市辺野古地区)で、突如として国道の歩道がふさがれ、車道にせり出す形で白いフェンスが設置された。市民によるゲート内の監視を防ぐ措置だと思われる。

 警備にあたった県警機動隊や警備員は約60人。ゲート内にも数十人が待機していた。説明なく公道で作業が始まったことで、市民と一触即発の状態になった。反対派市民は、

「『粛々と』という言葉は使わないから、『黙々と』やるということか!」

 と怒りの声をあげた。

 抗議行動に参加しながらも、その光景を遠巻きに眺めていた那覇市在住の20代女性がいた。彼女は、この光景に「沖縄は植民地なんです」と話す。

「あそこに並んでいる機動隊に、私の友達がいるんです。本土の人間はいつもそう。自分たちはゲート内の安全な場所にいて、反対派の制圧は沖縄の人にやらせる。彼らだってこんな仕事はやりたくない。3月には、沖縄の監視員を監督するために、東京からわざわざ人を派遣してきた。基地問題を使って、沖縄の人同士を対立させる。どうして私たちが引き裂かれないといけないんですか」

 政府は強行突破を“粛々と”進めているが、翁長知事は「辺野古に新基地はできない」と断言している。その根拠は何か。辺野古で抗議活動を続ける沖縄平和運動センターの山城博治議長は「勝利は見えている」と言う。

「埋め立て工事を始めるには、埋め立て予定地に流れている美謝(みじゃ)川の水路を変更しないといけない。それには名護市の許可が必要ですが、環境の負荷が大きく、承認されることはない」

 稲嶺名護市長も移設反対で、現在は沖縄防衛局は申請書類すら出せていない。さらには工事の継続も難しい。

「埋め立てが始まると、土を運び入れるために、1日500台以上のダンプが4年間もゲートを通過する。本土から運ばれた土には外来生物がいるので、ジュゴンの住む辺野古の海に重大な影響を与える」(県幹部)

 キャンプ・シュワブゲート前の抗議活動には、那覇市から毎日貸し切りバスが運行されている。ダンプが走るようになれば、反対派市民が集結し、体を張って土砂の搬入を阻止する可能性が高い。

「あの場所には、これまで反基地運動に縁のなかったおじい、おばあや普通の母親がたくさん参加している。命がけで抗議活動をしていて、頭が下がる。流血の事態になって犠牲者が出る前に、あらゆる方法を使って埋め立てを阻止しないといけない」(知事周辺)


[いずれも週刊朝日]

Posted by nob : 2015年04月15日 16:28

原発を推進するのであれば、最終処分場は東京都心に建設する覚悟で。。。

■<最終処分場>「長期管理」に名称変更

 環境省は14日、福島第1原発事故で発生した指定廃棄物を保管する施設の名称を「最終処分場」から「長期管理施設」に変更すると発表した。指定廃棄物の放射線量が減った後に、施設を撤去して原状回復する案を13日の有識者会議で提示したことを受けた措置。

 同省は指定廃棄物の放射線量が減った後、再処理や再利用するまでの保管施設と位置付けたい考え。最終処分との印象を薄め、建設に反対する地域住民の理解を得たい狙いがある。

 望月義夫環境相は14日の閣議後の記者会見で、「より実態に即した名称にした。(最終処分場との)心配を払拭(ふっしょく)できる言葉と思う」と説明した。

 宮城県では、最終処分場の候補地絞り込みのためのボーリング調査を加美町が拒否し、栗原市、大和町の両候補地とともに調査が昨年秋から中断している。


■<最終処分場>名称変更は「子どもだまし」と反発

 望月環境相が指定廃棄物の「最終処分場」の名称を「長期管理施設」に変更すると表明した14日、宮城県内の3候補地からは「名前を変えただけの子どもだまし」「ただの先延ばし」と反発や疑問の声が上がった。

 栗原市深山嶽地区に近い栗駒文字地区の住民団体代表菅原敏允さん(82)は「『長期』とはどのぐらいの年数を示すのか、国は明らかにしていない。名前を変えても根本は何も変わらない」とあきれる。

 加美町田代岳地区の詳細調査実施に反対する猪股洋文町長は「名称を変えただけでは地元の理解は絶対に得られない。子どもだましだ」と批判。「県内1カ所に集約し、燃やして埋めるという処理方針を変えない以上、風評被害は必ず起こる」とあらためて建設阻止を訴えた。

 大和町の浅野元町長も「候補地の下原地区は陸上自衛隊王城寺原演習場に近く誤射の危険があり、長期管理でも受け入れられない。廃棄物を最終的にどう処分するのか見えず、(名称変更は)ただの先延ばしのように感じる。これで態度を軟化させる自治体があるのか」と疑問を投げ掛けた。

 県にも環境省から正式な連絡はなく、担当者は「詳細は分からない」と困惑する。「国には国の考えがあるのだろうが、丁寧に説明してほしい」と話した。


[いずれも河北新報]

Posted by nob : 2015年04月15日 16:12

言わずもがな、、、真実は自ら探すもの、いつの世も待っていて真実が伝えられることなどそもそもありはしない。。。

■やっぱり…「報ステ」に自民党が“圧力文書” その後に異例人事

 官邸からの圧力があった――「報道ステーション」のコメンテーターだった古賀茂明氏に“番組降板”の真相をバクロされたテレビ朝日は、いまだに混乱が続いている。「報道ステーション」の打ち切り説も流れている。

 圧力をかけたと名指しされた菅義偉官房長官は「まったくの事実無根」と否定しているが、すでに昨年末、安倍自民党が「報道ステーション」に“圧力文書”を送りつけていたことが分かった。この文書にテレビ朝日は震え上がったという。本紙はそのペーパーを独自入手した。

 文書が送りつけられたのは、2014年11月26日。11月21日に衆院を解散した直後だった。自民党の福井照報道局長の名前で、「報道ステーション」の担当プロデューサーに送られている。

 文書は、〈11月24日付「報道ステーション」放送に次のとおり要請いたします〉というタイトルがつけられ、〈アベノミクスの効果が、大企業や富裕層のみに及び、それ以外の国民には及んでいないかのごとく……〉と番組を批判し、さらに〈放送法4条4号の規定に照らし……十分な意を尽くしているとは言えません〉と、放送法まで持ち出して牽制している。

 テレビ朝日は相当ビビったらしく、安倍自民党に“恭順の意”を示すためか、その後、担当プロデューサーには異動を命じている。異例の人事だった。

「自民党は11月20日、在京キー局各社に対し、中立な選挙報道を求める、いわゆる“圧力文書”を送っています。その直後、“番組”に対してまで文書が送られてきたことで、テレ朝は真っ青になったはずです。自民党からの文書の趣旨は、テレ朝の中堅幹部のなかで周知徹底されました」(テレ朝関係者)

 しかし、権力がメディアを脅し、報道機関が屈しているとしたら恐ろしいことだ。

「放送法を持ち出し、中立に報道しろと要請するのは“こちらは目を光らせているぞ”という威嚇に等しい。どうかしているのは、テレ朝以外の報道各社です。これは他人事ではないですよ。なぜ、問題にしないのか。いま傍観していたら、圧力はどんどん強まる一方です」(政治評論家・山口朝雄氏)

 自民党とテレ朝は、それぞれ文書を送り、受け取ったことを認めた。この国のメディアは、正念場に立たされている。

[日刊ゲンダイ]

Posted by nob : 2015年04月15日 15:53

美味しいものは糖と脂肪でできているVol.2/人工甘味料のさらなる恐怖

■ゼロカロリーに潜む罠 がん、脳腫瘍、白血病の危険 砂糖より肥満リスク高い果糖ブドウ糖液糖

文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事

 4月3日付当サイト記事『命を蝕む砂糖、がんや糖尿病の原因に…栄養素なく高カロリー、コカインと同様の依存性』では、缶コーヒーやペットボトルのジュースに入っている砂糖の問題についてお伝えしましたが、「砂糖が入っていないゼロカロリーの飲み物を飲んでいるから大丈夫」などと言っている人は要注意です。

 ゼロカロリーの飲み物は、実は砂糖を摂取するよりもリスクが高いかもしれないからです。アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムカリウムなどの合成甘味料が、ゼロカロリーの飲み物には使われています。

 アスパルテームの構成成分の一つにメタノールがあります。このメタノールは劇物に指定されており、体内でアスパルテームから分離されて吸収されますが、摂取量によっては死に至ることもあります。実際に戦後の食糧難だった時には、酒類にメタノールを混ぜて売っていたそうですが、飲んだ人が命を落としたり、失明するということが頻繁に起きたようです。

 アスパルテーム入りの缶コーヒーやジュースを飲んだからといって、すぐに重大な疾患につながるわけではありませんが、そういった事実を知っておいたほうがいいでしょう。また、アスパルテームはがん、脳腫瘍や白血病との関連も強く疑われています。

 スクラロースとアセスルファムカリウムは、自然界には存在しない完全な化学合成物質で、私たちの体内では分解することができません。したがって、そのまま吸収されて異物として体内をめぐり、肝臓や腎臓に多大なダメージを与え、免疫力を低下させてしまいます。

 スクラロースもアセスルファムカリウムも、強い甘みがありますが、分解されて糖分が吸収されるわけではないので、カロリーとしては計算できません。これが「ゼロカロリー」の意味なのです。「カロリーがないので、体によさそう」と思う人もいるかもしれませんが、決してそうではないということを肝に銘じておきましょう。

恐ろしい高果糖コーンシロップ

 さらに、私たちが日常的に口にする甘味料で注意しなければならないのが、高果糖コーンシロップです。これは異性化糖、果糖ブドウ糖液糖、あるいはブドウ糖果糖液糖などとも呼ばれます。呼び名によって、ブドウ糖や果糖の含有量などに多少の違いはありますが、ほぼ同じと考えていいでしょう。

 高果糖コーンシロップは、飲み物だけでなく、スイーツ、惣菜や冷凍食品などの加工食品にも幅広く使われています。アイスコーヒーやアイスティーなどに入れるガムシロップも、この高果糖コーンシロップです。原材料はコーン、つまりとうもろこしですが、そのとうもろこしは遺伝子組み換えによって作られたものです。

 高果糖コーンシロップは、実は砂糖よりも激しく血糖値を上昇させるといわれています。しかし、コストが安いため、あらゆる食品に甘みをつけるために使われているのです。血糖値の問題だけではなく、その延長線上にある肥満や糖尿病などの原因になることもあり、アメリカでは使用禁止の運動も展開されています。

 ただし、果物などに含まれている果糖と、高果糖コーンシロップの甘みの主体である果糖は違うものなので、果物は安心して食べてください。果物などに含まれる果糖は、食物繊維などの働きもあり、体内にゆっくり吸収されていきます。果物には、私たちの体に必要なビタミンやミネラル、植物栄養素などが豊富に含まれており、健康的な食べ物といえます。

 一方、高果糖コーンシロップは私たちの体に多大な負担をかけるので、飲み物や加工食品などを通じた取りすぎに注意したいところです。高果糖コーンシロップは低温で甘みが増すという特徴があるため、アイスクリームや清涼飲料水、冷たい菓子類などにもよく使われており、知らない間にたくさん摂取してしまう危険性もあります。

 高果糖コーンシロップの日本での市場規模は、年間約800~1000億円といわれていますが、日本スターチ・糖化工業会に加盟している十数社で約 9割のシェアという寡占状態にあります。砂糖と同様に利権がからんでいるため、この問題がマスメディアで取り上げられることはほぼありません。だからこそ、私たちは自主的に高果糖コーンシロップを遠ざけなければならないのです。特に、子供たちには摂取させないような配慮が必要です。

 国際糖尿病連合(IDF)の報告によると、世界の糖尿病人口は爆発的に増え続けており、2014年現在で糖尿病有病者数は3億8670万人、世界人口の8.3%が罹患しています。また、このまま有効な対策を施さないと、その数は35年までに5億9190万人に増加すると予測しています。

 糖尿病の増加率は先進国で20%、発展途上国では69%にも上るといわれています。厚生労働省の発表によると、日本人の5人に1人は糖尿病およびその予備軍です。糖尿病は決して対岸の火事ではありません。糖尿病との縁を断ち切るために、まずは高果糖コーンシロップ入りの飲み物を手に取らないことから始めましょう。

[Business Journal]

Posted by nob : 2015年04月15日 15:26

美味しいものは糖と脂肪でできている/世間に蔓延する糖の恐怖

■命を蝕む砂糖、がんや糖尿病の原因に…栄養素なく高カロリー、コカインと同様の依存性

文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事

 オフィスで集中して仕事をした後や、営業の外回りから戻ってきた時、退屈で長い会議が終わった時に、ホッと一息つきたくて、缶コーヒーやペットボトルのジュースを一気に飲み干した――こんな経験を持っている人も多いと思います。

 しかし、その缶コーヒーやジュースにはどれくらいの砂糖が入っていて、その砂糖がどんな影響をもたらすか、というところまではあまり考えたことがないでしょう。例えば、一般的な缶コーヒーには角砂糖約3個分、「コーラ」のような清涼飲料水には同じく約10個分の糖分が入っています。

 では、スポーツドリンクのほうがいいのかというと、そうでもありません。一般的なスポーツドリンクにも、角砂糖6~7個分の糖分が入っています。さらにいえば、ファーストフード店などで販売しているシェイク状のドリンクには、角砂糖20個分以上は入っているといわれています。

「砂糖の取りすぎは体によくない」という事実は知られていますが、世界保健機関(WHO)のガイドラインによると、成人および子供の1日当たりの糖類(炭水化物とは別)の摂取量は、全カロリー中の5%未満にすべきとされています。一般的な成人の1日の摂取カロリーは、1800~2200キロカロリーといわれています。仮に2000キロカロリーとした場合、その5%となると100キロカロリーで、缶コーヒー1~2本分に当たります。

 計算上、缶コーヒーを2本も飲めば、その日はもう糖類を摂取できないことになってしまいます。ただし、実際にはそれで済むわけはないので、摂取カロリーに占める糖分の割合はどんどん増えてしまいます。そして、それが結果的に体に大きなダメージを与えてしまうのです。

 砂糖にはカロリーはありますが、私たちの体に必要な栄養素はほとんど含まれていません。そういった食品のことを「空のカロリー」といいます。アルコール、白米や白く精製された小麦粉なども空のカロリーの一種です。一部で「空のカロリーは体内に残らないので太らない」などと考えている人もいますが、これは大きな間違いです。

 必要な栄養素を含まない空のカロリーは、体内に摂り込むと大きな負担になってしまいます。カロリーがあるということは、体のエネルギー源になるということであり、なんらかの経路でブドウ糖に変化するということです。ブドウ糖がエネルギー源になるには、体内のさまざまな機能や物質を使う必要があります。

 その一つが、クロムという必須ミネラルの一種です。このクロムが、細胞膜にあるブドウ糖を受け入れるドアを開ける鍵の役割をすることで、ブドウ糖を細胞の内側に取り込むことができます。砂糖(アルコールも同じ)には、クロムはまったく含まれていないので、砂糖に含まれるブドウ糖をエネルギー化するためには、他の食品から摂取したクロムを使うことになります。

 つまり、砂糖はクロムを体内にもたらさないどころか、他から摂取したクロムを浪費してしまうのです。その上、エネルギー化のために必要なもうひとつの栄養素であるビタミンB1も含まれていないので、体には多くの負担がかかります。

砂糖の過剰摂取で脳機能にも変化

 アメリカの保健指標評価研究所が2010年に発表した「世界疾病負荷調査報告書」によれば、糖分を含む飲み物の過剰摂取が原因とされる死亡例のうち、糖尿病は13万3000人、心血管疾患は4万4000人、がんは6000人となっています。注目すべきは、その78%が低~中所得国で発生しているということです。今、日本では貧困率の悪化が問題になっていますが、この仲間入りだけは避けたいところです。

 また、アメリカのプリンストン大学で行われた、ラットを用いた実験では、砂糖を過剰摂取することによって明らかに依存性が認められた上、一度砂糖の投与をやめて再び与えた際には、以前よりも摂取量が増加したそうです。さらに、砂糖の供給を絶たれたラットはアルコールの摂取量が増え、脳機能に変化が起きていることがわかったといいます。空腹時に多量の砂糖を摂取するラットの脳内では、コカイン、モルヒネ、ニコチンなどの依存性薬物による変化と同様の神経化学的な変化が起こっていることもわかっています。

 ラットの実験がそのまま人間に当てはまるわけではありませんが、まったく無視するというわけにもいかないでしょう。そもそも、無視するぐらいなら最初から実験をする意味がありません。こういったことを鑑みると、仕事の合間や息抜きに砂糖たっぷりの缶コーヒーなどを飲み干す習慣は、やめたほうがいいのではないでしょうか。

[Business Journal]

Posted by nob : 2015年04月15日 15:15

人の数だけの旅がある。。。Vol.2

人は旅をする

だが、その旅はどこかにあるものではない

旅は旅をする人が作るものだ

[沢木耕太郎/旅する力]

Posted by nob : 2015年04月14日 21:50

カズ、、、流石のかわしが冴えています。。。(笑)

■カズ 張本氏の勧告に「光栄です」

 J2横浜FCのFW三浦知良が14日、TBS系「サンデーモーニング」12日放送回で、野球評論家の張本勲氏から「お辞めなさい」とする“引退勧告”を受けたことについて言及した。

 当日は練習後にインターネットで張本氏の発言を知ったというカズ。「もっと活躍しろと言われているんだと。引退しなくていいと言わせてみろという思いで(張本氏が)言ってくれたと思ってやります」と発奮材料にすることを誓った。

 幼少期からの野球ファン、とりわけ巨人ファンだったカズにとって張本氏は「あこがれ」だったという。長嶋氏が引退した後、76年に日本ハムから巨人へ移籍した張本氏のことを「独特の構え方でね。王さんと組んですごく活躍したのを覚えています」と少年のように振り返った。

 そんな人物からの厳しい言葉は自らにとって発奮材料になる。「そういう人に言われるのは光栄ですよ。激励と思って頑張ります」と力強く言い切った。

 張本氏は「カズファンには悪いけど」とした上で、「スポーツマンとしてもう魅力もないしね、(J2は)野球で言えば2軍だから。2軍で頑張っても話題性もないしね」、「若い選手に席を譲ってやらないと。伸び盛りの若い選手が出られないわけですよ。だからもう、お辞めなさい」、「しがみつく必要がない。立派な指導者になれますから」とカズの実績を認めながらも、後進に道を譲るべきとする発言をしていた。

[デイリースポーツonline]

Posted by nob : 2015年04月14日 21:26

言わずもがな、、、困ったを通り越してもはや痛い。。。

■カズ引退勧告で大炎上! “困ったOB”は張本氏だけじゃない

野球評論家の張本勲氏が、TBS系の番組内で、カズの愛称を持つサッカーの三浦知良選手に引退を促すコメントをして、物議を醸している。ネット上では大炎上となったが、プロ野球界には困ったOBがたくさんいるようで……。

[臼北信行,ITmedia]

 我が耳を疑った人は多かったのではないか。野球評論家の張本勲氏が12日、レギュラー生出演中のTBS系『サンデーモーニング』の番組内での“問題発言”。「カズ」の愛称を持つ、サッカーJ2横浜FCの元日本代表FW・三浦知良選手に引退を促すコメントをしたからである。

 張本氏は自身がコメンテーターを務めるスポーツコーナー「週刊御意見番」で、4月5日のジュビロ磐田戦において48歳1カ月でJ最年長ゴールをマークしたカズの話題が取り上げられた際に「カズファンには悪いけど、もうお辞めなさい」とコメント。

 その後も困惑する他の出演者をヨソに張本氏のカズに対する舌鋒は止まらなかった。「スポーツマンとして、もう魅力もない」「(J2は)野球で言えば二軍だから、二軍でがんばってもそんなに話題性もない」「若い選手に席を譲らないと。団体競技だから伸び盛りの若い選手が出られない。だから、もうお辞めなさい」——。

 毒舌に火が付いてしまった張本氏はカズについて「彼はあれほどの選手だから(今後は)指導者としてね」と一応の敬意を示しながらも一方的な持論をまくし立て、最後は「(現役に)しがみつく必要はない」とバッサリ切り捨ててしまった。

 当然ながらネット上は大炎上。「サッカーの『サ』の字も知らないアンタが言う資格はない」「一生懸命頑張って結果残しているカズをけなすな」「J2が二軍と同じという発言はありえない」などと張本氏への批判がすさまじい数で飛び交い、大きな騒動へと発展した。

 同コーナーで張本氏は毎回「喝!」と言いながらスポーツの話題に過激な苦言を呈することをウリにしている。これまでも何度か物議を醸した言動はあったが、結局は「まあ、あれはアノ人のキャラだからねえ……」というムードに流されて半ば済し崩し的にスルーされる傾向が強かった。しかし今回のカズへの引退勧告は明らかに行き過ぎだ。世間から大ブーイングを浴びせられても同情の余地などまったくない。完全な「アウト」である。

プロ野球界の“悪しき慣例”

 巨人、日本ハム、ロッテで活躍した張本氏は現役23年間で通算3085安打の日本プロ野球記録を打ち立て、野球殿堂入りも果たした「レジェンド」。日本球界に多大な功績を残した偉人であることは多くの人が認めるところだ。しかし、その張本氏ならば何を言っても許されるのか。その答えは「NO」としか言えない。しかもカズは、張本氏が門外漢のサッカー界で活躍中の選手。これまで多くの功績を残し、今も年齢を感じさせないプレーで限界に挑戦し続けているサッカー界のレジェンドに上から目線で「お辞めなさい」と言う資格など張本氏にはない。

 実は今から2年ほど前、テキサス・レンジャーズのダルビッシュ有投手が同番組で過激な発言を繰り返す張本氏に関するファンからのツイートに対し「てかあのコーナーは何のためにあるのかな?けなすため?わからん」「メジャーのOBでそういう人たちいないなぁ」などと返答したことがあった。
(出典:ダルビッシュ有(Yu Darvish)のTwitter)

 ダルビッシュのツイートはまさにその通りで、日本プロ野球界にはOBたちが過剰なまでに幅を利かせ過ぎてしまう“悪しき慣例”がある。セ・パの両リーグで監督、コーチを務めた経験を持つ球界OBはこう嘆く。

 「日本プロ野球で古株と呼ばれるOBの中には『自分こそが絶対であり正しいんだ』と思い込んでいる人が残念なことに多い。そういう人たちは指導者になれないか、もしくはコーチや監督になったとしてもチーム内から反発を食らって結局は球団にクビを切られてしまうケースが大半です。

 指導者になっても今の時代背景を受け入れようとせず、ロクに勉強もしないで選手たちに『オレの若いときはこうだった。だからオマエのやり方は間違っている』と決め付けて強要するから総スカンを食らってしまう。選手側の立場になって相手を理解しようということがまるでできないのです。理論そっちのけでただ文句を言ったり、イチャモンをつけたりすることだけが自分の義務であり仕事なんだと勘違いしてしまっている。

 昭和時代のど根性論が当たり前とされていたころはそれでOKだったかもしれませんが、今の時代はNGです。そういう人が野球評論家としてワーワー言うのはメディア側からすれば“オイシイ”のかもしれませんが……。名監督、名コーチにはなれないでしょうね」

ぞんざいな態度に閉口

 現代スポーツの監督、コーチには選手との相互理解を持つ関係性が求められる。それを許容できる姿勢がなければマネジメント能力があるとはいえず、チーム内に忠誠心も生まれない。「ID野球」の提唱者で、かつてヤクルトスワローズや楽天イーグルスなどを率いた名将・野村克也氏が指揮官時代に次のような言葉を口にしていたのを思い出す。

 「自分はジジイで昭和の人間だが、生涯勉強家。預かっている選手を納得させなければいけないから、野球理論は今も勉強している。そしてもちろん選手がどういうタイプの人間であるかを把握し、理解することも大切だ。(自分は)よく“ボヤきの監督”と評されているようだが、ただそれだけでは絶対にいけないと肝に銘じていますよ」

 野村氏のような考え方をプロ野球界の古株たちが全員持っていればいいのだが、悲しいことにそうではないのが現実のようだ。実際に筆者もある古参の野球評論家X氏と接した際、その余りのぞんざいな態度に閉口させられた経験がある。

 以前、古巣チームの春季キャンプを訪れたX氏に同行取材した時のことだ。X氏はそのチームで伸び悩む若手の主力野手を見つけると、打撃ケージ裏で何を思ったのか突然叱り飛ばし始めた。内心で「余計なことはやめてください」と思っていたはずのチームスタッフは古参OBのX氏を気遣う余りに何も言えず、その様子を黙って見ているだけ。X氏から「気合が足りない」「オマエはボールに向かっていく姿勢がない」とさしたる説得力もないまま技術についての説明抜きでガミガミ言われ続けた若手はすっかり萎縮して逆に極度の打撃不振に陥ってしまい、その後は開幕一軍の座を逃してしまったのだから本末転倒だ。

「面白いから」と野放しにして助長するメディア

 「いい気になっていたから、少しお灸をすえてやった。アイツにとっても勉強になったはずだし、これで良くなるはずだ」

 上から目線での“熱血指導”を終えた直後のX氏はこう言い放ったが、そう思っていたのは当人だけ。周りが全く見えておらず「自分こそが絶対に正しいんだ」と思い込んでしまっている“困ったOB”の一例である。

 ちなみにくだんのX氏はその昔、某球団で鬼コーチとして異名を持った人物。指導歴はあるものの時代錯誤の根性論ばかりを強要したほか、ベンチ裏での選手に対するパワハラ行為や他のスタッフとの軋轢(あつれき)なども問題視されてからは契約を更新されず、それ以降はどこの現場からも煙たがられてお呼びがかからなくなった。現在は“毒舌評論家”として一部メディアで細々と活動を続けている。

 上から目線での過激な発言は毒があってインパクトが強いのは事実。だが、そこに相手に対するリスペクトがなければ、当然ながら相互理解も生まれない。こういう自己中心的な姿勢を貫こうとするプロ野球界の古参OBも困ったものだが、彼らのキャラクターを「面白いから」と野放しにして助長するメディアにも大いに問題がある。ビジネスの世界で上に立とうとする人たちは、あくまでも悪い例としてどうか反面教師にしていただきたい。

[ITmediaビジネスONLINE]

Posted by nob : 2015年04月14日 21:14

沖縄普天間、福井高浜、、、民意を無視する現政権の暴挙をいつまで看過し続けるのか。。。

■菅氏、原発再稼働に変更なし 「粛々と進める」

 菅義偉官房長官は14日の記者会見で、福井地裁が高浜原発3、4号機の再稼働を認めない仮処分を決定したことに関し「国は当事者ではない。あくまでも仮処分であり、事業者の対応を注視したい」と述べた。同時に「粛々と(再稼働を)進めていきたい」と強調し、原発再稼働方針に変更はないとの考えを示した。

 福井地裁が仮処分決定で、原子力規制委員会による新規制基準の適合性審査は「合理性を欠く」と指摘したことについては「規制委が専門的な見地から十分に時間をかけて、世界で最も厳しいといわれる基準に適合するかどうかという判断をした」と説明。

[北海道新聞]

Posted by nob : 2015年04月14日 19:03

そのとおり!!!Vol.48/拍手っ!!!

■高浜原発再稼働を差し止め 福井地裁が仮処分決定

 関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町、定期検査中)について、福井地裁の樋口英明裁判長は14日、再稼働を差し止める仮処分決定を出した。原発の運転をただちに禁じる司法判断は初めて。2基の原発は当面動かせず、関電がめざす11月の再稼働も難しくなる可能性がある。

 仮処分を申し立てたのは福井、京都、大阪、兵庫4府県の住民9人。

 住民側は、高浜原発の使用済み核燃料プールは原子炉のように堅固な施設に囲われていないなどとして、その安全性は「確たる根拠がない脆弱(ぜいじゃく)なものだ」と主張。「重大事故が起きれば、生存権を基礎とする住民らの人格権が侵害される」と訴えていた。

 一方、関電側は、津波の被害を受けても原子炉の冷却ができるよう発電装置を準備していることなどを挙げ、安全性を強調。「具体的な危険はない」と申し立ての却下を求めていた。

 樋口裁判長は昨年5月、関電大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の運転をめぐる訴訟で差し止めを命じる判決を出した。だが、関電が控訴して判決は確定せず、原子力規制委員会が新規制基準にすべて適合すると判断すれば再稼働できる状態にある。

 このため住民らは昨年12月、より法的な即効力がある仮処分の手続きをとり、大飯、高浜両原発の再稼働差し止めを求めて訴えた。樋口裁判長は、再稼働に向けた規制委の審査に今年2月に合格した高浜原発についての判断を先行させる考えを表明。慎重な検討を求める関電側の主張を退け、3月に審理を打ち切っていた。(室矢英樹、太田航)

[朝日新聞]

Posted by nob : 2015年04月14日 18:44

花は毎年咲く、、、人も何度でも咲ける。。。Vol.3

■人生相談:先生に裏切られた記憶、心の傷に=回答者・白川道

 中学校時代、尊敬した先生にいたずらされそうになり、私の人生は一転しました。教師になりたいという夢もこわれ、心の奥が痛みます。この年齢になって初めて同級生に話して、少し心が楽になりました。あのことさえなければ、といまだに悔しい思いです。(60代・女性)

 今でこそ、教師の不祥事は親や子供の訴えによってすぐに露見するようになっていますが、むかしは今と違って、教師というのは絶対的な存在でしたから、貴女(あなた)のようなケースはとても多かったのではないかとおもいます。

 小生の小学生時代の教師にもいました。女の子を膝の上に乗せていたずらばかりしていましたが、噂(うわさ)にはなっても、それを訴えるような人はなく泣き寝入りをして、その教師は無事定年を迎え、「恩給」の栄誉を受けていたかとおもうと腹立たしいかぎりです。

 教師は聖職とも言われます。しかしその自覚を持った人がすべてかというと、残念ながらそうではない。昨今の教師の起こしている事件を見聞きするたびに、嘆かわしい気持ちでいっぱいです。ですが、なかには立派な教師もいるはず。お気の毒ですが、貴女は最悪の教師にぶつかったのですね。教師は子供の夢を聞いてやり、その夢を実現するように導くのが仕事なのに、貴女はそれがために、教師になりたいという夢までもブチ壊されてしまった。そして長年、それを胸に抱えて生きざるを得なかった。慰みの言葉など、貴女にとってはなんの意味もないかもしれない。

 しかし過去のことをいつまでも引きずって生きることには感心しません。時間は取り戻せないかもしれない。でも、人生は一度きり。残された人生を、精一杯生きることです。すべてを忘れて前向きに生きないかぎり、その教師によって蹂躙(じゅうりん)された人生は取り戻せません。(作家)

[毎日新聞]

Posted by nob : 2015年04月13日 18:03

そのとおり!!!Vol.47

■生活・小沢氏が米誌に辺野古新基地不要論

 【平安名純代・米国特約記者】生活の党の小沢一郎代表は3日、アジア太平洋地域の政治・安保問題専門の米オンライン誌「ザ・ディプロマット」に論文を寄稿した。名護市辺野古の新基地建設計画を強行する安倍晋三政権を批判。在沖米海兵隊のグアム移転計画は、沖縄の負担軽減ではなく、米軍事戦略の変化を反映した結果だとし、新基地の必要性を否定。日米両政府に計画の再考を促した。

 小沢氏は、辺野古沖で反対活動を展開する住民らに海上保安庁が過剰対応を繰り返し、緊張が高まる沖縄の現状に警鐘を鳴らした。

 在沖海兵隊のグアム移転計画について、「米国はアジアだけではなく欧州の前線からも部隊を撤退させている。これは米国が恒久駐留から即応部隊の配備により緊急事態に対応する戦略へ転じたことを示したものであり、在沖海兵隊のグアムや他地域への移転はこうした米軍事戦略の一環であり、日本や沖縄を考慮したものではない」と指摘。こうした変化に逆行する新基地建設は不必要と論じた。

 また、安倍政権が辺野古移設計画を堅持するならば、まず沖縄と対話すべきだとし、意見の相違を理由に翁長知事との会談を拒否する安倍首相は「非常に幼稚」と批判。在沖米軍のプレゼンスを最低限に縮小する必要があると主張したうえで、実現には日本が自主防衛の方法などを検討する必要があるとし、こうした議論を避けたい安倍政権は米政府の要求に従ってばかりいると強調。日本全体が沖縄の負担を共有する断固たる決意を示せば米国は新基地計画を見直す議論に応じるとの考えを述べ、「辺野古移設をめぐる問題は日米関係に悪影響をもたらすとの日本政府の主張は間違いだ」と断じた。

[沖縄タイムス]

Posted by nob : 2015年04月13日 16:55

花は毎年咲く、、、人も何度でも咲ける。。。Vol.2

■「好きなことをやれ」という言葉は信じるな–夢がない人のための、やりたいことの見つけ方

起業家・奥田浩美氏の著書、『会社を辞めないという選択』の出版を記念して行われたトークイベント。このパートでは、参加者からの質疑応答を全文書き起こしでお伝えします。20代の若者へのアドバイスとして奥田氏は、一見無駄だと思えることをやったり、とにかくいろんな人と会うことで「夢」の選択肢を広げてほしいと語りました。(奥田浩美講演会【戦略的に生きていく―創造的会社員のススメ】より)

【part1】「こんな会社、辞めてやる!」と思ったら–辞表を出す前に読んでおきたい”創造的会社員”のススメ

【part2】嫌いな相手は「否定」も「同意」もするな–価値観の違いを学びに変える“戦略的処世術”

【part3】ユーザーテストは、おばあちゃんにやらせなさい–サービス開発者が見失いがちなもの

【スピーカー】
株式会社ウィズグループ 代表取締役 奥田浩美 氏

「好きなことをやれ」と言う大人は信じるな

司会:では、ここからは質疑応答の時間とさせていただきます。せっかくの機会ですので、奥田さんに直接お聞きしたいことある方、いらっしゃいましたら、挙手をお願いします。

奥田浩美氏(以下、奥田):何でもいいですよ。本の内容でもいいですし。今日は本まだ買ってない方、逆にウェルカムなので、どんな話でもいいです。あ、いたいた。

質問者:お話ありがとうございました。

奥田:ありがとうございます。

質問者:僕、小さいながら会社を経営してまして、インターン生がすごくたくさん来ていただいてるんですね。で、インターン生で自分の人生に悩んでいる方がすごく多いんですけど。

そういった人たちに対し、僕は何か引き出すような形で、どうしたらいいのか。そして「実践の中で見つけていくもんだよね」みたいな形で話をするんですけど、奥田さんはそういった方が来た場合とか、あるいは、これまでもすごくたくさんの方に関わられてると思うんですけど、どういうふうにお伝えされてきたのかなって、ぜひ伺いたいなと思いますので、よろしくお願いします。

奥田:それはインターン、若い、例えば20代とかの人に、よく言う言葉、みたいな感じですね。

質問者:そうです。

奥田:そうですね、私は娘15歳だし、周りに学生さんいっぱいいるんですけれども、一番よく言ってるのは「職業に対する夢を持たなくていい」と言っています。

「夢を持つな」と。なぜかと言うと、夢を持つ人は勝手に持つので、持ってない人に夢を探す必要はないと。どういう意味かと言うと、自分の娘とか学生さんを思い浮かべると。

あと、自分が20代の頃を思い浮かべると、職業で「これになりたい」「あれになりたい」という職業がどれだけ狭いものだったか。

私はインドに行って帰ってきて、今の職業に就いて、ITの世界に行ってっていうので広がりましたけれども。鹿児島にいた22歳の時に、恥ずかしながら、弁理士っていう職業知らないんですよ。東京にいたら当たり前のように知っている弁理士という職業も、鹿児島の田舎、鹿児島の鹿児島大学にいるのに、知らない。

でも、そんな中でみんな職業を選択して、皆さんの会社に入ってきて、みたいな方に、いろんな夢を持て、夢を持てって言うよりは、夢を持つためのたくさんの人に会いなさいと。たくさんの人を見て、そんな中からいつか出会えた中で、これおもしろそうだなっていう先に夢があるかもしれないって思って生きればいい、と言っています。

私がちゃんと「私には夢があります」っていうことをこの表紙のほうに書いてるんですけども、私の夢はってちゃんとこうやって堂々と語れるようになったのは45歳です。

え、あります? 皆さん、夢ってこと。私みたいにこの本の中で超堂々と書いてるんですけど、それぐらい言える夢って、そりゃあ当たり前に持ってる方もここに半数ぐらいいらっしゃるかもしれないし、持ってない方もいるかもしれない。

ってことは、まだあなたがそのときに誰かと出会ってなくって、一緒にやりたいことに出会えてないのかもしれないから、インターンぐらいの年齢で夢なんて、持ってなければ持たなくていいと。

いつか会うかもしれないし、でも目の前のことを、無駄なこと、どんどんどんどんやり散らかしていく中で「あれ? これ、無駄じゃなくて何か役に立つかも」って思ったことが夢につながるかもしれないっていうようなことはいつも言っていて。なので、自分の思いとかを逆に狭めないことを言ってますね。

「軸を持て」とか「好きなことをやれ」とか、そういうふうに言う大人のことは信じなくていいよと。だって自分の好きなことを探したら、好きでないことが全部こぼれていきます。自分の軸を持てって言って、軸じゃないと思ったものは全部こぼれていきます。

ってことは、あなたが好きなこと×あなたの軸であなたの得意なこと掛け算したら、0.0何%…こんな狭ーい選択肢の中で生きていくってナンセンスじゃないですかっていうことをいつも言っているので。

いろんな人に出会って、いろんな経験をして、無駄と思った中から何か新しいものが出てきて「あ、私はこれ使命感だ」って思うことに出会えたら、夢を持てばいい、ということを言っています。

質問者:ありがとうございます。

奥田:はい。

嫌いな人には100回ぐらい笑顔を向ける

司会:先ほど挙手をされてた後ろの方、はい。

質問者:ありがとうございます。先ほど嫌いな人とこそしゃべれっていうお話があったと思うんですけれども、まるで話がかみ合わなくて。

自分が言ってることも通じてないし、相手の言ってることも納得できないっていう状況で対話を続けるって、すごく難しいことだと思うんですけども、その辺りもうちょっと、どういうふうにやるのか詳しくお聞かせいただけたらと思います。

奥田:もうね、嫌いな人って当然いるわけですよね。いる中で対話して、自分は全力でやったっていう、自分を肯定できるぐらいまでやれば、もう相手、どうでもいいんですよ(笑)。

自分が、もう自分が説明できることはやりましたっていうところまでやったら、「あ、合わない人もいるのね」って思って先に行けるけれども、みんなそこまでやらずに「あ、何かやだ」って言いながらその辺をふらふらしてるから、説明できるだけは一方的にでも説明して、相手のこともわかろうとして。

私は100回ぐらい笑顔を向けてみるとか、100回ぐらいその人を引き出してみようと。もうロールプレイングゲームに近いですね。ことをやって、ダメだったらいいやっていうぐらいやって、やると、意外とコロッと何かいったりすると。

次がまたいけるんですけど、それやってもダメな人もいるので、自分の満足のために、ちゃんとケリを付けながら先に進んで行くイメージです。

質問者:ありがとうございます。

奥田:はい。

シニアほど可能性がある世代はない

司会:他にご質問のある方、いらっしゃいますか。

質問者:先生のこの本もちょっと買って読まさしていただきました。それで、私は企業に勤める「シニア」って言われてる世代にもう入っちゃって、ちょっともう出世ってこと自体おぼつかなくなって。

で、先生の書かれた本「あ、これだ」と思って読んでいて、その中にシニアほど可能性がある世代はないんだと。シニアほど可能性が上がっていくんだっていうようなこともちょっとここに書かれていて「頑張りたい」とすごくやっぱり思うわけですよ。

だけど、具体的にじゃあ、その可能性っていうか、自分の求めているものっていうのは、どうやってこれから。もう残されている会社生活のほうが短い中で、「さて、どうしたらいいんだろう」っていうことで。

ちょっとまだやりたいことをこれからまた見つけながらやっていこうっていう気持ちはあるんですけれども、その辺で特に今日アドバイスって、何かありましたら、ちょっとお願いしたいな、と思いまして。

奥田:わかりました。シニア、シニア言われますけど、私50ですけど、おいくつですか?

質問者:56です。

奥田:ああ。でも、変わんないじゃないですかっていう。でも、これからやっぱり65歳定年はもう当たり前。でも、その65歳では到底年金で暮らしていけない社会になるのは、もうここにいらっしゃる方ってわかってますよね。

ってことは、会社の定年っていうところで終わりに思っちゃダメで、今22歳ぐらいだと思ってないと、生き延びられないんじゃないかなと。でも、そういうときに、私は素晴らしいなと思ったのは、こういうことをやっぱり素直におっしゃって、ここに来てるわけですよね。

それがすごいなあと思うんです。だから、やるべきことのアドバイスがあるとすれば「もう56」っていうのはやめて、56の自分だからこそ、26とつながる意味があるとか、いろんな世代とつながって、いろんな価値観を学ぶというよりは与え合うみたいな気持ちで、いろんなとこに行くといいと思います。

「おじさん56なんだけど、何かできる?」とか言ったらおもしろがる人いっぱいいるので。堂々と言って。

シニア、シニアって言ってたら、私もだんだんめげてくるんですけど。でも「シニアっておもしろいよ」って言ってるのは、できるだけど真ん中の価値観じゃない人が、これからおもしろい世代になってくると。

今、私が先ほど言ったみたいに、今スマホの中にあるものって、若い子の洋服店みたいなもので、キャミソールとか、タンクトップとか、ショートパンツみたいなのしか売ってないのを「お前ら使え」って言われてるようなものだと思ってるんですよ。

そんなこと言われたって、使いたいものがなきゃ使わないですよね。っていうところで、やっぱり自分たちの感覚が、何らかの役に立つんじゃないか、っていう場所に行くと。

あとはだから、上だから偉いと思わずに、みんなと会話する。今この中でも多分、56のおじさん、おもしれえなって思ってる人いっぱいいるなって思っていて。

なので、意外と年とかも素直に言って、でも「おもしろいこと何かやりたいんだし、やれると思うんだよ」って言い続けていたら、おもしろい人集まってくると思うので。

その見つけ方なんですけど、そうは言っても「じゃあ、どうやって見つけるの」って話なんですけど、自分の周りで、ちょっとこいつムカつく、楽しそうにしてるっていうような人の、そのムカつく感みたいなのすごくポイントになって。

ムカつくってことはうらやましさと、なりたい感があったりするので。その人がやってることを全部外して「あ、この方向って自分は好きなんだ」とか言って、素直にとけ込んでみるとか。

あるいは、すごくこの人、大好き、みたいな。すごくこの活動いいな、と思うのをストレートに飛び込んでもいいし。その両方だと思います。

年を取れば取るほど「何か、あいつも」っていうところが実を言うと、自分が行きたいところだったりするんで。ムカつく回数があればあるほど、そこに飛び込んでみる、みたいなことを目指すといいと思います。

質問者:あの、わかりました。はい。ぜひ、実行したいと思います。

奥田:はい。ありがとうございます。

司会:ありがとうございます。上の世代の方にも響いてくださって、すごく感動しました。

奥田:まだ上じゃない、上じゃない。

司会:上じゃないですね。はい。じゃあ、他にご質問のある方お願いします。

嫌いな人とは格闘するな

質問者:よろしくお願いします。私も、先ほどの嫌いな人ともとことん付き合って、辞書を非常に厚くするっていうお話だったんですけども。私は逆に、私自身はピンときたのは、わりと好きな人ととことん付き合って、それで自分もわりと好きなものを追求していくタイプなんですけれども。

それでも結構、奥が深くて。好きで、さらにそれがまた広がって、広がって。で、私が興味を引く人もやっぱり何かを追求していたりとか、そういうおもしろい人が多いんですけれども。

そのときに例えば、権威主義的な人であったり、あるいは、何か本当は好きじゃないんだけど、グループに属してなくちゃいやで、それとか見た目をすごい気にしたり、そういう人とか、いろんなものの辞書を広げることに、すごい、多分私は理解してないと思うんですけれども。

どういう意味があるのかなとか。「あ、この人はこんな人だな」ぐらいで私は何かすごい良かったりして。人生がすごくそういう人たちで、いろんな情報を集めても、ジェネラリスト的に自分がなって、これもわかる、わかる。

でも、何かおもしろくないような気がして。多分おっしゃってる意味を私が理解してないからだと思うんですけども、そこをお伺いしたいなと。

奥田:はい。私が言ってる意味を多分、一番理解してるんだと思うんですけど。多分、どこのページを開くかだけが違って。つまり、私は「この人はそんなに好きじゃないわ。でも、この人のこういう方法もあるんだ」っていうのは、ただ置いとけばいいんですっていうふうに思って。

なので、そこと格闘するなって意味ですよね。格闘せずに、意味づけをすっごい一生懸命やるんじゃなくて、352ページに置いとけ、みたいな。

質問者:あ、なるほど。なるほど。

奥田:自分が使う辞書って本当狭いよね、って話をさっきしましたよね。だからやっぱり自分が使う語彙とか、好きな言葉とか。それはやっぱり何ページも何ページも手垢が付くように辞書ってなると思うんですけど。

人生そういうことで、好きなページだけ開けているうちはいいんだけれども、いざそういう好きだと思ってた人からとんでもない仕打ちをされて「はーっ」て傷ついたときに、もしかすると325ページに置いてあった、あの対処法がいつか役に立つかもしれないな。ぐらいの置き方。

質問者:あ、ちょっとピンとくるところがありました。

奥田:っていう感じなので、そこは手垢付けなくても置いておきましょうっていう。

質問者:なるほど。わかりました。

奥田:はい。なので、言ってる意味は一緒だと思います。開き方の違いだと思います。

質問者:わかりました。ありがとうございます。

高齢者でもチャレンジできる

司会:じゃあ、先ほど手上げてくださった方。

質問者:ええと、私は鹿児島の出身で。

奥田:ああ、そうなんですね。

質問者:今日たまたま奥田先生が鹿児島出身ということと、私、今67歳なんですよ。それで、さっき50何歳でシニアって……。

奥田:年をね、自慢したがるんですよ、こう。

質問者:そう。だからね、50何歳でビックリされたら、私は60歳だなんつったら、なおビックリされちゃうかなって。わざとだったんですけれども。で、私は去年の11月に一般社団法人国際ビザ実務研究会っていうのを立ち上げたんですね。

それはやろうと思ってずっと夢を描いてきたわけじゃなくって、今までの仕事の集大成として、よし、こういうものが世の中に役に立つだろうなって。ビザっていう査証ですね。観光。観光以外の就労ビザとか、学生ビザもあると思いますけど。

そのビザっていう言葉は知ってても、内容までよく知ってる方が少ないんじゃないかっていうことが、ビザの仕事をして15年ぐらいになりますけど、その中間ぐらいで思ってまして。それで退職して、細々した顧客をやっていきながら、ビザの重要性に目覚めて、昨年そういう一般社団法人を立ち上げたわけなんですね。

ですから、まだ人を使える雇用力は持ってませんので、それみんな、バックに必要があったときにはお手伝いしてくださいと。必要に応じたお支払いはします。という形でやってるんですけれども。

アメリカ大使館とか、中国大使館とか、今度フィリピン大使館の領事招いたセミナーをするようになってますけれども。私も、だからね、私の年忘れてたんですけど、皆さん「え、その年になって起業するの」と言われたの、ものすごくやっぱり珍しいのかな、と思って。

ですので、ここにいる方々、皆さんお若い方ばっかりだと思いますけれども、やっぱり何か目的とか、何か自分のできるものを掘り下げていくとか、そういうことやってると、必ず何か自分が世の中で生きていける場所が見つかるっていうような感情を持ってます。

これは高齢者として、今までいろんな体験して、生きてきた中で言えることだと思うんですけれども。やっぱり常にいくつの年代になっても、自分の実現スイッチというか、自分のやりたいこととか、自分の得意なこととか、それが社会にどれだけ受け入れられるかとか、そういうことを念頭に持ってると、その人なりの生き方ができてくるんじゃないかなと。

まあ、これ老婆心ながら、言わさせていただきました。どうもありがとうございました。

奥田:はい。ありがとうございます。

司会:ありがとうございます。じゃあ、最後にお一人ぐらいですかね。時間的に、ご質問のある方。

奥田:いいですよ、質問じゃなくても、自分が大丈夫だと。こういう何かみんながしゃべれる場所になってるのが私は嬉しいので。「私は何歳なんだけど」みたいな、言える場ってなかなかないので、何でもいいです。ていうかもうあと5分で終わりになるので、最後かな。

司会:はい。

自信は行動した結果からしか生まれない

質問者:貴重なお話、ありがとうございました。

奥田:いえいえ。

質問者:私、転職して今の会社に入ったんですが、今の会社選ぶにあたっての一番の基準が、残業がないことという条件で探して決めました。

というのも、その時は独身だったんですが、結婚してから仕事を続けていくにあたって、残業がない会社でなければ続かない、と思ったからそうしたんですけれど。

というのも、子どもができることを前提に考えていたので、結婚というものに対して。でも結婚して、子どもができなくて、それで残業がないような職場を選んだので。非常に楽というか、時間的にやりやすいんですけれど、反面もの足りない部分も感じています。

ただもう、そういった方向選んで、年齢的にもこの先また転職っていう、会社辞めるっていうのは、なかなかリスクも大きいと思うので。ここで方向を変えるというよりはもう、価値観を変えなければいけないなと思うんですけれど。

でも、なかなか結婚して子どもができて働き続けるというのが今すごく、世の中でも推奨されているので、それではなくて、子どもがいないけど堂々としていられる、というのが難しく感じるんですけれど。

今まで自分がこれがいいと思って考えていたけど、そうはならなかったときに立ち直れるというか、ガラッと価値観が変わるような、何かアドバイスがあればな、と思います。

奥田:はい。リスクがあるから行動しないわけですよね。でも、これからって「行動しないことがリスク」ってよく言葉では言われて。

みんな「その言葉は知ってるわ」と思うと思うんですけど。私は自信っていうものは、行動した結果からしか生まれないと思っています。だから、いくら本を読んでも、まあ、本屋さんで言う話じゃないですけど、本読んだって自信出ませんよ(笑)。ね。

でも、本は大事なんです。行動するきっかけになるから。なので、行動して、私はここがいいんだ。こういうことができるんだ。っていうことしか自信にならないし、その先の選ぶ自信もできない。

と考えると、今もう、そこまで口にできているんであれば、全てを守ること、私は残業しないっていうことで選択したことは、良かったんじゃないかと思います。ちゃんと理由があって選択したんだから。

で、その次に行きますと。もう変化してるんですよね。変化してく中では、選択をし続けることがリスクになんないんだと。今どんどん変化して、子どもを欲しいと思ったけれども、子どもがいない状況で、ってもうどんどんいるはずだったものが変わっていく中では、自分がその速度と同じように、選択を変えていく。

でも、選択を変える時に、別にいきなり会社を切らなくてもいいじゃないと。残業しない選択をまずしたんであれば、そこに何かバッファとか余りが出ますよ。

余りがあるんだったら、あ、だったら次の仕事に役立つような何か勉強をするとか、勉強会に出るとか、単純に違うお友達とつながる時間を得るとか。

なので、ふらふらともう、全部パッて切らなくても「あ、ここが変わったんだ。隙間ができたな」と思ったら、その隙間に何か行動を埋めていく。なので「あ、私はもう動けません」じゃなく、「あ、時間が3時間できました。この3時間を何の行動で埋めようか」っていうことって、これは変化です。

だから、わざわざすごく頭でっかちに考えなくても、何か一つ昨日と違った行動をそこの隙間に埋めていくことをずーっとやってたら「あ、何かここまでできたんだったら、次に行こうかな」と思って積極的に転職をするかもしれないし。

そうこうするうちに、子どもがいる生活になるかもしれないし。そうこうするうちに何か破局になるかもしれないしっていう。わからないわけですよ、だから、ね。極端な話をすると。ってことは、動けるようになった自分が一番強い。

だから動く練習をするっていうのが多分今、すごく一生懸命勇気を持って伝えてくれたと思うので。そこに対する、今一番私が言える回答です。

質問者:どうもありがとうございました。

奥田:はい。

司会:ありがとうございました。じゃあ、ここで一度質疑応答は一区切りとさせていただきまして、本日の講演をここで一旦終了させていただきます。本日はどうもありがとうございました。

奥田:ありがとうございました。

(会場拍手)

[logmi]

Posted by nob : 2015年04月13日 16:40

花は毎年咲く、、、人も何度でも咲ける。。。

憧れたものには もうなれないとしても
この道を歩いてみよう 旅を続けよう

正直に生きることの難しさを
噛み締めながら それでもまだ
私を続けよう

春がきた
今年もまた新しい花が咲くのです
同じ春など二度とないから

何度でも花が咲くように
私を生きよう

[「何度でも花が咲くように私を生きよう/福山雅治」より抜粋]

Posted by nob : 2015年04月13日 16:25

未知なるものの価値

新たに知ることが

新たな行動を生みます


できるということは

すでに知っているということです


できなければ

反復しましょう


[吉田松陰]

Posted by nob : 2015年04月11日 21:50

幸せとは、心の中に自ら種を蒔き大切に育んでゆくもの、、、幸せを願うも、種蒔きを始めず、不幸せに留まり続けんとする自らに気付くことから。。。

■自分にとっての幸せを見つけるヒントになる質問

99U:多くの人が「幸せを見つけることが難しい」と感じるのは、自分が幸せになるために何が必要かということについて、時間を取って真剣に考えられていないからです。

仕事で行き詰まったり、失敗してイライラしたりすると、多くの人は、その怒りの気持ちや絶望感に浸っているだけで、具体的に何を変える必要があるのか? と自分に問いかけることをしません。

ですから、幸せになるために必要なものは何かを考える時間を取ってください。そうすることで、生きるのが楽になるだけではなく、幸せであることで生産性は高まり、熱心に仕事に取り組むことができ、創造力も豊かになります。

「Thought Catalog」でKo Im氏は、自分が幸せを感じるパターンを多く見つけるのに役立つ質問を提示しています。いくつかお気に入りを紹介します。

・自分の身に起きた1番良い出来事は?
これに答えることで、幸福な記憶を思い出すだけではなく、自然に感謝の気持ちが生まれます。また、皆さんの視野の広さもわかります。その出来事は、特定の出来事ですか? それとも「生まれてきて良かった!」というような全体的なことですか?

・自分の好きな所ベスト5は?
そうです、自分で自分のことをほめちぎりましょう。

・他の人が3つの形容詞であなたを言い表すとしたら?
皆さんを表す形容詞には、良いものもイマイチなものもあるでしょう。主観的な認識と現実は相反します。大切なのは、自分を知った上で自信を持つことです。

・次の文章を完成させてください。「私の夢は○○です」
怖がらずに書いて声に出して言ってみてください。なんだったら屋根の上から叫んでください! もし、自分以外に誰も読まないし見ても聞いてもいないとしたら、空欄に何を入れますか?

何をすれば楽しくなり、心が満たされ、刺激を受けるか? といった自由回答式の問いについて考えることで、あなたが感じる幸せの尺度が明らかになります。

しかし、幸せの本当の意味とは一体何なのでしょうか? 満足感や充実感、情熱や喜び、それとも、その組み合わせでしょうか?

皆さんにとって意味のあることこそが幸せなのは1つの真理です。幸せにたどりつくためには、自分が幸せを感じ、幸せな状態を生み出してくれる物や行動が何であるかに気づくことです。まずは、上に紹介したような質問を使いながら幸せについてじっくり考える時間を作ることから始めましょう。

How To Find What Makes You Happy|99U

Allison Stadd(原文/訳:コニャック)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2015年04月11日 09:41

何もせずとも、何にもならずとも、何も持たずとも、、、明るく楽しく生きられることを知ること。。。

「自分」というものが、自分の自由にならない

これが依存している状態です


すべてがぼんやりとしており

自分が何をしてよいのか

何をしたいのかわからない

あるいは、わかっているとしても、それができない


自由に生きているという人も

ただ自分の欲に突き動かされて行動しているだけで

真に自由な心を手に入れているわけではない場合がたくさんあります


[吉田松陰]

Posted by nob : 2015年04月07日 12:32

私は何時も何事もただ成り行きに心身を委ねています。。。

■「眠れなくてもベッドに入ってたほうが良い」は嘘!眠れない時にすべき唯一のこと

睡眠コンサルタントの友野なおです。

世の中には“睡眠神話”なるものがいくつも存在していますが、そのひとつが、「眠れなくてもベッドに入っていたほうが良い」という話。皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

確かにベッドに横になっていれば体は楽ですし、さらに目を閉じていれば視覚からの情報をシャットアウトすることができるので、脳を多少なりとも休ませることが可能です。しかしそれ以上に、この行為は不眠を助長させてしまう恐れがあるので、おすすめはできません。

長時間眠れずにベッドに横になっていることで、どんどん「眠れない」ことを意識するようになり、交感神経が優位になってベッドが「リラックスモードの場所」から「戦闘モードの場所」に切り替わってしまうことも…。

こうなると、その日の晩だけでなく、翌日からも「また眠れないのでは?」という不安に襲われ、快眠を得ることが難しくなってしまうのです。

■羊を数えても眠れません

雄大な草原でのんびり暮らす羊を思い浮かべながら数を数えると入眠がサポートされそうですが、羊の数が増えれば増えるほど眠れていないことを実感してしまい、かえって焦りから入眠が妨げられることも!

そもそも、羊は英語で「シープ(sheep)」と発音するときに深く呼吸を吐くので副交感神経が優位になるとか、「シープ」と「スリープ」の発音が似ているから数えている間に眠りの暗示を自分にかけられる、などといったようなことがこの話の由来だといわれています。よって、残念ながら日本語で数えても意味はないのです。

■なかなか眠れないときの対処法

では、なかなか寝付けないときにはいったいどうすれば良いのでしょうか?

答えはとてもシンプル! ベッドに入ってから30分以上眠れない場合は、一度ベッドから出ることがベストです。ベッドから出たあとは、自然と眠気が訪れるまで本を読んだり、洗濯物をたたんだり、アイロンや靴磨きなどの単調な作業を行うのが理想的。

間違っても、眠れないからとスマホをいじったり、テレビを観たりしないように注意してくださいね。そして、少しでも眠気を感じたら速やかにベッドに戻りましょう。

「眠れない」背景にはストレスが大きく関係しているケースが多いので、日々ストレスを溜め込まぬよう、上手に発散することを心がけてください。

(文/睡眠コンサルタント・友野なお)

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2015年04月07日 12:08

語りかければ応えてくれる、、、自らの心身との対話力は日々高めてゆける。。。

■「午後の睡魔」に打ち克つには、これをしよう
ガムを噛んだりしなくても、これなら簡単

安達 純子
医療ジャーナリスト

ガムや飲み物がないとき、午後の眠気をどう振り払う?

新年度が始まった。電車に乗るとわかるが、いろいろな行事で何かと多忙なのか、お疲れ気味の人が少なくない。加えて、春のポカポカ陽気で、特に午後になると強い眠気に襲われることがある。

頭の回転はスローになり、まぶたも下がり気味。飲物があれば、ひと口飲んで眠気を吹き飛ばすことも可能だが、そういうときに限って飲み物がない。しかも、ガムや清涼菓子を気軽に口に入れられる雰囲気ではなく、こっそり手の甲をつねっても、痛みよりも眠気が勝る。さて、こんな「午後の睡魔」に対し、道具を使わずに打ち勝つ方法があるのだろうか。

日本ブレインヘルス協会理事長でもある、古賀良彦・杏林大学医学部教授(精神神経科学教室)がアドバイスする。

「生体リズムには、眠くなる時間帯が昼も夜も2時~4時で、これを睡眠圧力といいます。午後の2時~4時の会議では、眠くなりやすいのです。このとき、自律神経のひとつ交感神経を優位にすると、眠気を覚ますことは可能です。一般的に、リラックスするため副交感神経を優位にする自律訓練法は、よく聞かれるでしょう。それを逆にすると交感神経を優位にすることができます」。

古賀教授が伝授する眠気を吹き飛ばす方法は次のとおり。①心の中で「額が温かくなる~」と、自分に言い聞かせる。②次に、「お腹が冷える~」と思う。たったこれだけ。

「交感神経が優位になると、額は温かく、内臓は冷える傾向にあるのです。それを意識して心の中で自分に言い聞かせると、緊張感も高まり、眠くなりにくくなるといえます。もうひとつ、たくさん息を吸い込むことでも、交感神経を高めることは可能です。ただし、息を吸い込み過ぎると、特に若い女性は、過呼吸になりやすいので、あまりお勧めはできません」(古賀教授)。

昼休みに「目覚めの条件づけ」をする

とはいえ、「額を温かく、内臓を冷やす」、と自己暗示をかけても、簡単に眠気を吹き飛ばせない人もいるだろう。そんなときには、昼休みを活用するのが一考だ。

「人間の身体は、『条件づけ』をすることで、眠ったり、覚醒したりすることができます。朝起きたときに、歯を磨き、コーヒーを飲みながら朝食をとり、スマホなどをチェックする。これを繰り返すと、条件的に脳の覚醒が促されるようになるのです。それを昼休みにも応用すると良いでしょう」(古賀教授)。

たとえば、昼食後にコーヒーを飲み、ハミガキをして、スマホやパソコンを見る。スマホやパソコンのブルーライトには、睡眠を妨げる作用もある。その作用を最大限に活かすには、朝起きてスマホを見るときに、天気予報、通勤電車状況、ニュースなど、順番を決めておく。そのサイトを昼休みにも見るのがコツ。「朝のスマホの目覚めの儀式」を昼休みに繰り返すことで、睡眠圧力を退けることも可能になるそうだ。

「お昼休みに5分程度スマホのゲームをするのも良いでしょう。職場でスマホをチェックしづらいのであれば、ストレッチなどで身体を動かすのも効果的です。コミュニケーションと運動は、目を覚ますのに役立ちます。それでも眠気が強い場合は、20分以内の『ショートナップ』を活用しましょう。昼食を食べると、副交感神経が優位になって眠気が強くなる傾向があります。ちょっとだけ睡眠をとることで、午後の眠気を防ぐことができるのです。ただし、20分以上寝てしまうと、夜の睡眠に影響を及ぼすので注意が必要です」(古賀教授)。

昼間の睡魔をつくっている原因は何だろうか。例えば夜にスマホのSNSやゲームを行うと、前出のように睡眠を妨げる作用があり、目はギラギラ。深夜2時の睡眠圧力によって眠りにつくものの、早朝6時台の起床時間では頭がボーッとしてしまう。このような睡眠不足の状態では、昼間の眠気も強くなりがちだ。

夜しっかり眠るための条件とは?

「日本人の平均睡眠時間は6時間台と報告されています。米国の疫学調査で、7時間の睡眠時間は死亡率が低いとの結果もあるだけに、日本人は睡眠時間が短いといえます。20代~50代の睡眠障害の人も多い。しっかり目覚めるには、まずは夜の睡眠を7時間とることをお勧めします」(同)。

夜ぐっすり寝るためには、昼間の目覚めるための方法を逆にするだけだ。夕食をとり、歯を磨き、スマホは見ずに翌日の準備を整え、本を読み、音楽を聞くなどして、副交感神経を優位に導き、リラックスする。そして、布団の中で「額が涼しくなる~」「お腹が温かくなる~」と、昼間とは逆のことを繰り返すと、寝つきが良くなりやすいそうだ。

「睡眠不足の状態が続くと、食欲を増進させるホルモンの一種グレリンが分泌されやすくなり、体重が増えるだけでなく、生活習慣病などに結びつきます。不眠による糖尿病や高血圧の発症リスクは、そうでない人と比べて2倍以上といわれているのです。昼間しっかり起きるためだけでなく、健康のために毎日7時間の睡眠時間を確保するようにしましょう。また、うつ病の人の自覚症状として、不眠や食欲不振なども特徴的です。夜眠れないだけでなく、早朝覚醒といって夜中に目が覚めてしまうのです。眠りたいのに眠れないときには、一度、専門医に相談してみると良いと思います」と古賀教授はアドバイスする。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2015年04月07日 11:54

人の数だけの旅がある。。。

旅は一つの実体である。

そこには性格があり、気風があり、個性があり、独自性がある。

旅は人間である。

同じものは二つとない。

[スタインベック/大前正臣訳]

Posted by nob : 2015年04月07日 11:51

すべては幻想。。。

窓の外を見たり、なにかほかのものを見るとき、自分がなにを見てるかわかるかい?

自分自身を見てるんだ。

ものごとが、美しいとか、ロマンチックだとか、印象的とかに見えるのは、自分自身の中に、美しさや、ロマンスや、感激があるときに限るのだ。

目で見てるのは、じつは自分の頭の中を見ているのだ。

[フレデリック・ブラウン『シカゴ・ブルース』/青田勝訳]

Posted by nob : 2015年04月04日 14:51

「栄養のバランス&糖と脂肪のコントロール」が食生活の根幹。。。

■“内臓脂肪”と“代謝の低下”が原因だった?
年を取ると腹まわりから太る理由

内臓脂肪とは、文字通り内臓の周囲に分布する脂肪のこと。つまり内臓がたくさん詰まったお腹まわりは、加齢によって代謝が低下することで、いっそう脂肪がつきやすくなる部位なのだ。突き出たお腹は実年齢以上におっさん臭く見えるのでご注意!

日々の乱れた食生活や運動不足がたたり、ちょっと油断すると途端にお腹まわりがキツくなるお年頃。

それにしても、年齢を重ねるごとにお腹まわりにばかりぜい肉がつきやすくなるのは気のせいか。それとも、お腹の脂肪は実感しやすいだけで、全身まんべんなく脂肪が増えているのだろうか?

「気のせいではありません。加齢とともに腹部にばかりぜい肉がつきやすくなるのはれっきとした事実です。これは皮下脂肪の影響も当然あるのですが、どちらかといえば“内臓脂肪”が増えていることによって起こる現象なんです」

そう語るのは、新宿ライフクリニックの須田隆興先生だ。一体どういうこと?

「皮下脂肪とは別に、内臓脂肪というものがあるのはよく知られていますが、これは文字通り、腸や肝臓など内臓の周囲に分布する脂肪のこと。皮下脂肪と同じ白色脂肪(中性脂肪を溜め込む組織)で、内臓が偏在する腹部につきやすく、他の部位よりも相対的に胴まわりが肥えているケースでは、この内臓脂肪の比重が無視できません」

つまり、お腹は内臓が詰まっている場所だから、内臓脂肪もそこに溜まるという理屈だ。

「この内臓脂肪がつく要因としては、糖分の過剰摂取や運動不足などと並び、加齢が大きく影響します。代謝特性を比較した場合、内臓脂肪は皮下脂肪よりも代謝によって分解されやすい性質があるため、加齢とともに代謝そのものが低下することで、腹部の肥満につながりやすくなるわけです」

結論として、年を取るとお腹まわりから太るというのは、医学的にも根拠のある現象だった。…だからといって、「しょうがないか」とあきらめてはいけない。食生活の見直し、運動の習慣付けなど、できるかぎりの努力をしよう。

(友清 哲=取材・文)


■北嶋佳奈のビジネスマン栄養学
糖質過多で肥満や骨の老化が加速

糖質は重要なエネルギー源 肥満などをもたらすが、不足も問題 本間昭文=イラスト糖質は重要なエネルギー源 肥満などをもたらすが、不足も問題 本間昭文=イラスト

でんぷんや果物などに多く含まれる糖質は、たんぱく質、脂質と並ぶ三大栄養素のひとつで、エネルギー源として欠かせないものです。糖質を大幅に制限することには賛否がありますが、いずれにせよ摂りすぎは肥満以外にも、体に様々な悪い影響を及ぼします。

糖質はブドウ糖に変化してエネルギーになります。しかし摂りすぎると血中の中性脂肪が増えたり高血糖状態が続き、血流が悪化して肩こりなどを招きます。また、過剰な糖質と体内のタンパク質が結合することを「糖化」といい、骨の老化などが加速するといわれています。

一方、極端な糖質制限もおすすめできません。脳のエネルギーとなる糖質が不足すると、頭がぼーっとするなどの可能性があります。

1日に摂るべき糖質摂取量は、男性(18~49歳)の場合だいたい350gほどが目安といえますが、ごはん1杯(150g)だけでも55gもの糖質が含まれているので、摂りすぎに注意した食事を心がけましょう。

富永玲奈(アート・サプライ)=取材・文


■身体にまつわる都市伝説 第218回
米を食べ過ぎても糖尿病になるの?

米もうどんも、要はバランスが大切。炭水化物だけを過剰摂取することは、生活習慣病の原因になる。

米は日本人の主食。炊きたての美味しい白米にありついた時、「日本人でよかった!」としみじみ感じ入る人は少なくないはず。

しかし、炭水化物の摂り過ぎはダイエットの大敵といわれ、昨今はごはんやパン類・麺類を控えめにする人も増えてきた。うどんの消費量No.1を誇る香川県が、人口当たりの糖尿病患者数で全国ワーストなんて話を聞くと、炭水化物の摂り過ぎを心配する気持ちもわからなくはない。ただ、大好きな米を控えなければいけないのはちょっと寂しいが…。

実際のところ、炭水化物にはどのくらいのリスクがあるのだろう? 新宿ライフクリニックの須田隆興先生に聞いてみた。

「炭水化物というのは糖質ですから、過剰に摂取すれば、糖尿病をはじめとする生活習慣病の原因になるのは事実です。それは米やうどんにかぎらず、パンやソーメンなども同様。また、炭水化物を摂り過ぎて肥満化するとインスリンというホルモンの動きが悪化し、それが糖尿病の発症リスクを高めることにもなります。体調がすぐれない時など、“今日は軽めに素うどんですませよう”という人もいますが、これは生活習慣病の予防を目的とした場合、ほぼ糖質だけを摂取しているのに近いので逆効果ともいえます」

もちろん、人が活動するうえで炭水化物は重要な栄養分だが、過ぎたるは及ばざるがごとし、ということだ。

「食事において重要なのは栄養バランス。生活習慣病を予防するためには、脂質・タンパク質・炭水化物・食物繊維をバランスよく摂取し、かつ、全体のカロリー量を控えめにすることが大切なんです。その意味では、汁物やサラダ、その他のおかずとセットアップしやすいお米は、バランスさえとれていれば決して健康に悪いものではありません。また、食べる時間帯にも気をつけたいですね。朝食で摂取する炭水化物は、消費されやすく体内に蓄積されにくいですから、白米が大好物だという人は、朝の米食を習慣にしてはいかがでしょうか」

末永く美味しい食事を満喫するためにも、今のうちから肝に銘じておいた方が良さそうだ。

(友清 哲)


■食欲を抑え、メタボや肥満を予防する!
ナッツ類はダイエットの味方?

メタボの診断基準は日本とアメリカでは腹囲の基準が異なるだけで、ほかは同じ基準が用いられているメタボの診断基準は日本とアメリカでは腹囲の基準が異なるだけで、ほかは同じ基準が用いられている

「アーモンドやくるみなど、ナッツ類は美しく痩せるために摂取するといい」と、よく耳にします。どちらかというと、油分が多くてカロリーが高いイメージのナッツ類ですが、その噂は本当? 医学博士の白澤卓二先生に聞きました。

「アーモンドを食間のおやつに食べると、血糖値の上昇度合いを抑えられることが、オーストラリアとアメリカの大学の共同研究から判明しています。午前と午後のおやつに43gのアーモンドを食べたグループと食べていないグループとを比較したところ、食べたグループは血糖値の上昇度合いが抑えられていたのです」

血糖値とは、血液内に含まれるブドウ糖の値のこと。ごはんやパスタ、スイーツなどから糖質を摂取すると、体内で分解されてブドウ糖になります。ブドウ糖は生活に必要なエネルギー源ですが、糖質を摂取しすぎると血糖値が急上昇! 血糖値を下げるために、体内でインスリンが大量に分泌され、血中のブドウ糖が中性脂肪として溜めこまれてしまうそう。食間にアーモンドを食べることで血糖値の上昇を抑えられるとは、嬉しい事実です!

「ほかにも、ナッツを多く食べている人(1日平均16g)は、ほとんど食べていない人(1日平均5g)に比べ、メタボリックシンドロームの発症率が低いことが、アメリカの大学の研究からわかっています。前者は後者に比べ、メタボ発症率が32%も低かったのです」

白澤先生によると、この結果には「ナッツの食欲を抑える効果も関係している」のだとか。ナッツを食べることで、血糖値の上昇が抑えられて脂肪を溜めこまないだけでなく、そもそもの食欲を抑えるから過食を防ぐという、ダブルの効果が得られるということ!

「また、ナッツに含まれる成分も要注目です。ナッツに含まれる栄養素、オメガ3脂肪酸が動脈硬化や心臓病の予防に効果的とされるほか、健康維持に有効なファイトケミカルも豊富に含まれています」

ナッツは種類により異なる栄養成分を含んでいて、アーモンドは活性酸素を取り除くビタミンEが豊富。ピスタチオは塩分によるむくみを改善するカリウム、マカダミアナッツは糖尿病を予防するパルミトレイン酸、カシューナッツにはアンモニアなどの毒素を排出してミネラルを運ぶアスパラギン酸、ヘーゼルナッツにはイライラ解消に役立つビタミンB1が豊富。また、くるみはオメガ3脂肪酸の含有量がナッツのなかで断トツだとか。

「ナッツは1日50gほどの摂取が理想的。たくさん食べる予定があるときは、その前に食べておくといいでしょう。ひと口に15回を目安によく噛んで食べると、少量でも満腹感がありますよ」と白澤先生。ダイエットどころか、健康に長生きするためにも、ナッツを取り入れた生活は効果がありそう。小腹がすいたときは、ナッツを食べてみましょう!

(富永明子)


[いずれもwebR25]

Posted by nob : 2015年04月04日 14:35

常に体内では良性と悪性細胞増殖の鬩ぎ合いが、、、そもそも癌は病ではありません。。。

■ゲッ…拍子抜け!がん患者が増えているのは単に「日本人が●●」だから

いまや“3人に1人”がかかり、昭和56年から日本人の死因第1位になっているがん。1/3の確率ですから、誰でもなる可能性があり、もはやひとごとではありません。

ところで、なぜ日本人にがんが増え続けているのか、疑問に感じませんか?

そこで今回は、国立がんセンターがん予防・検診研究センター・センター長の津金昌一郎さんの著書『がんになる人 ならない人 科学的根拠に基づくがん予防』などを参考に、日本人にがんが増え続けている理由とそれに伴う予防法をご紹介します!

■“がんによる死亡が増え続けている”理由は?

“がんによる死亡が増え続けている”原因というと、日本人の体質変化、環境汚染、がんの悪性度が増していることなどが理由ではないか、と考える方もいらっしゃることでしょう。同著によれば、上記はいずれも科学的な根拠はなく、がんが増えている単純な理由は、“日本人が長寿になった”からとのこと。

<(略)日本でがんになる人やがんで死亡する人が多くなったのは、寿命が伸び、人口構成が高齢化していること、すなわち、がんになる確率の高い年齢層の国民が増えていることを反映しているのです。>

健康長寿はたいへん喜ばしいことですが、上記のとおり、長生きによるがんなどの病気のリスクは、今から念頭に入れておく必要がありそうです。

■日本人が80歳までにがんになる確率は?

また、同著によると、日本人が80歳までにがんになる確率は、男性で3人に1人、女性で5人に1人になるとか。

<さらに、85歳までとなると男性では2人に1人、女性では4人に1人とがんのリスクは一段と増大します。>

最新のデータを見ると、2012年の日本人の男女合わせた平均寿命は84歳で、世界長寿になっています。上記の確率を見ると、風邪を引くのと同じか、もしくはそれ以上にありふれた病なんだということがわかりますね。

■日本人のためのがん予防法!

これまでのなかで、がんは誰にでもなりうる病だということがわかりましたが、私たちが予防のためにできることって具体的に何があるのでしょうか? 国立がん研究センターがん予防・検診研究センターのHPを参考に、“日本人のためのがん予防法”をご紹介します。

(1)たばこは吸わない。他人のたばこの煙をできるだけ避ける

(2)節度のある飲酒(日本酒なら1日1合、ワインならボトル1/3程度)

(3)食塩の摂取は最小限に、野菜や果物をよく摂り、バランスの良い食生活を

(4)1日60分を目安に適度な運動を行う

(5)中高年期男性のBMI値は21~27、女性は21~25の範囲内を目指して体重管理

(6)一度は肝炎ウイルスの検査を受けること。機会があればピロリ菌の検査も

なんといっても、がん予防の最も大きな効果が期待できるのは、(1)の禁煙なんだそうですよ。たばこを吸っている人は健康のことを考え、できるだけ吸わないように心がけたいですね。

以上、日本人にがんが増え続けている理由と予防法をご紹介しましたが、いかがでしたか?

がんは老化現象により起こるものとも考えられているので、誰しも年をとれば、がんになる可能性があることになります。ですから、がんになるリスクを極力下げるためには、日ごろの地道な取り組みが重要といっても過言ではないでしょう。ご参考にしてみてくださいね。

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2015年04月04日 14:18

最強の執着は「私」/Vol.2

捨てるためには、自我が実在しなければなりません。

ですから、「自我が錯覚であることを発見しなさい」と言います。

言い換えれば、「解脱に達しなさい」という意味になります。

自我は錯覚であると発見した時点で、自我に対する執着も消えるのです。


自分を捨てる必要も、自我を捨てる必要もありません。

自我は錯覚なので、捨てられるものではありません。


しかし、「自分」という気持ちは実感なのです。

この実感は、感覚から生まれるものです。

物ごとを感じることが感覚なのです。

その感覚は、瞬間、瞬間に変わってゆくものです。


私たちは、感覚に対して「私」という言葉を使っています。

楽しい、悲しい、寂しい、羨ましい、などの言葉も、感覚を表しています。

ありのままに見る人々は、感覚は瞬間瞬間生まれては消えるものだと、原因によって感覚が現れるのだと、感覚をありのままに見ないから自我という錯覚が起こるのだと、発見するのです。


[執着の捨て方・「私」を手放して自由になる/アルボムッレ・スマナサーラ]

Posted by nob : 2015年04月04日 10:46

最強の執着は「私」

みんな誰でも「私」がいると思い込んでいますが、「私」は存在しません。

自我があるとは、科学的に証明されていません。

脳の中を調べても、自我がどこに存在しているかわかりません。

「私」というのは幻覚なのです。


身体は常に変化し続け、感情も変化し続けています。

さっきの私の身体と、今私の身体は別ものです。

さっきの心と今の心も別ものです。

身体も心も実体がありません。

だから、「私」と思い込んでいるものは、じつはすべて無常で変化し続けているもので、実体がないのです。


誰でも、こうした自分に執着しています。

実体がない錯覚とはいっても、自分に対する愛着(=執着)は捨てられませんし、捨てたくありません。

だから、強烈で最強です。

しかし、こうした「自分はいる」という「我論」があるために、そのほかのすべての執着が生まれ、すべての苦しみをつくるのです。


[執着の捨て方・「私」を手放して自由になる/アルボムッレ・スマナサーラ]

Posted by nob : 2015年04月04日 10:16

流れを変えるのは自分の行動

幸運とか不運というものは

天から無差別に降ってくるものではなく

すべて自分の方から求めているものなのです


そのことを思い出すことができれば

他人のせいにしたり

組織のあり方に腹を立てたりすることなく

「自分の行動を変えよう」
という発想に行き着くことができるはずです


[吉田松陰]

Posted by nob : 2015年04月03日 10:04

健康で暮らせてこその老人天国。。。

■都内の高齢者 10年後は「4人に1人が介護必要」 現役世代の負担激増

 団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる平成37年には、東京都内の高齢者の4人に1人に介護が必要となり保険費負担が増加する。そんな推計が27日、都が公表した「都高齢者保健福祉計画」で示された。支えるためには現役世代(15~64歳)の35人に1人が介護職に従事しなければならない。だが、全国平均に比べれば、高齢化率はまだ低い水準という。

 同計画は、都が平成27年度から3年間の福祉政策の指標とするために策定。今回は団塊の世代が75歳を迎える10年後の「2025年問題」に焦点を当てた。これによると、後期高齢者は5年後の32年に171万人となり、65~74歳の前期高齢者(153万人)を超過。37年には約198万人に及び、都内の人口の15%を占めるようになる。

 さらに要介護認定者は27年の約57万人から20万人増の約77万人に。これは65歳以上の高齢者の24.5%にあたる数字という。

 また、これに伴い、各種サービスにかかる介護保険給付費も27年度の8363億円から1兆2107億円に増加。65歳以上の都民が支払う介護保険料の平均月額は現在の4992円から、10年後には8436円に上昇する見通しという。

 要介護者の増加に対応するため、都は37年までに特別養護老人ホーム1万8千人分▽介護老人保健施設9700人分▽認知症高齢者グループホーム1万600人分-を新たに整備し、10年後には17万4374人に上るとされる施設・居住系サービス利用者を受け入れる計画を示した。

 一方、それを支えるためには32年度の介護人材が、同年度の生産年齢人口(15~64歳)854万人の約3%にあたる計24万7786人必要といい、学生や主婦も含めた現役世代の35人に1人がヘルパーなどの介護職に就くことが求められるという。

 だが、これでも37年の都内の高齢化率は25.2%で、全国平均の30.3%よりは低い。都は「介護職員の昇級を促すキャリアパス制度などを活用し、これまでの増加率に加え、さらに年間3千人の介護従事者を確保すればいい。実現可能な数字だ」としている。

[産経ニュース]

Posted by nob : 2015年04月03日 09:58

私も普段から舌で免疫力を簡単チェックしています。。。

■「舌苔」がんリスクか 原因化合物、口中で高濃度 岡山大など発表

 舌の表面にできる白い汚れ「舌苔」が多い人は、口や喉(のど)のがんの原因になるとされる化合物「アセトアルデヒド」の口中濃度が高いことを岡山大と北海道大のチームが突き止め、発表した。舌苔を取り除くと、濃度が下がることも確認しており、舌をきれいにすることが、がん予防につながる可能性があるとしている。

 チームによると、舌苔は食べかすや口の中からはがれ落ちた粘膜細胞、細菌がたまったことによる汚れ。口の中が乾燥しやすいと付着しやすく、口臭の原因ともされる。

 研究は健康な男女65人を対象に実施。その結果、舌苔が舌全体の3分の2以上付着した人の呼気中のアセトアルデヒド濃度は、付着が3分の1以下の人の約3倍に達していた。口の中のアセトアルデヒドは喫煙や飲酒などで発生するとされるが、チームは舌苔に含まれる細菌もアセトアルデヒドを作り出しているとみている。

 チームの岡山大病院歯科医師、横井彩さんは「舌苔と発がんとの詳しい関連性や、どんな細菌が関与しているのかさらに調べたい」と話した。研究成果は海外の科学誌電子版に掲載された。

[産経ニユース]

Posted by nob : 2015年04月03日 09:48

拍手っ!/全員でゴールを目指す、、、たったこれだけのことながら、これまで日本代表が一度もできなかったこと。。。

■ハリル監督5発連勝 日本に魔法? 改革手応え

<国際親善試合:日本5−1ウズベキスタン>◇3月31日◇味の素スタジアム

 バヒド・ハリルホジッチ監督(62)率いる日本代表が、2連勝でチーム改革を軌道に乗せた。日本(FIFAランク53位)はウズベキスタン(同72位)と対戦。MF青山敏弘(29=広島)の代表初得点などで完勝した。3月27日のチュニジア戦から先発全員を入れ替え、本職とは違うポジションでの選手起用も試すなど大胆なテストも敢行。この2試合で招集したフィールド選手全員を起用し、06年のオシム監督以来となる就任からの2連勝を飾った。

 魔法のタクトが日本のファンに示された。後半。日本の攻撃スピードが、一気にアップした。同9分。自陣でボールを奪って速攻につなげると、DF太田の左クロスからFW岡崎がチーム2点目。その後も前線のスペースに選手が走り、スピード感あふれるカウンター攻撃を連発した。

 得点シーンで。そして得点には至らないシーンで。ハリルホジッチ監督は満足げに、拍手でプレーをたたえた。「後半は効果的で素早い攻撃ができた。戦術を変えて、何点かとれた。ゴール自体もスペクタクルだった」とうなずいた。前半から攻撃が一変したのには、理由があった。試合後の会見で「ワナをしかけました」とタネ明かしをした。

 ハリルホジッチ監督 高い位置からプレスにいけと指示してきたが、試合では修正もする。ワナをしかけないと。守備ブロックをあえて下げた。これがワナ。相手を前に来させて、その後方にスペースをつくった。ボールを奪ったら、すぐにそこを狙うように。

 ピッチサイドで指揮者のように両手を振り続けていたのは、相手のボールを奪いにいく高さを細かく指示するためだった。もくろみ通り、カウンター攻撃の威力は一気にアップ。「これがタクティック(戦術)をコントロールするということです」と澄まし顔で語った。

 1週間強の初合宿にも手応えを感じている。チーム改革のため、思い切った手を打ち続けた。ミーティングでは映像やデータを駆使し、これまでの日本代表に “ダメ出し”をした。その上で、従来のポゼッションサッカーとはかけ離れた「堅守速攻」を求めた。そして全選手横一線とばかりに2試合で先発を全員変え、合計27選手を出場させた。

 お家芸とも見られてきたセットプレーも「統計を取ったらFKから得点が決まっていない」とバッサリ。この日はCK、FKを、すべて本田以外の選手に蹴らせテスト。本職はセンターバックのDF水本には、後半からボランチを任せた。本人は驚いたが、守備を引き締めるだけでなく、攻撃の起点にもなった。試合後には水本を呼び「ほら、できただろう」と伝えた。また、ボランチが本職のMF柴崎をトップ下で途中出場させた。

 常識を打ち破り続け「何かが変わりそうだ」という予感を持たせる。試合を決めたマジック以上に、合宿を通じてかけた魔法は選手たちの心をとらえている。初合宿はすべてがうまくいったと言っていい。それでもハリルホジッチ監督は「まだ何かを成し遂げたわけじゃない」と眉間に深いしわを刻んだ。【塩畑大輔】

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2015年04月01日 23:16

小さな肉体、、、無限の心。。。

この肉体は自分、かつ一時的なものであり、
この心は宇宙、かつ永遠のものである。

いつか肉体が消失したとしても、
まっすぐに生きた心は滅びません。
未来永劫、人々の心の中で生き続けるのです。

[吉田松陰]

Posted by nob : 2015年04月01日 23:11

変えるためには、まずは現状を受け容れることから、、、否定から生まれるものは新たな否定のみ。。。

■性格は、自身の個性に合ったものに変えよう 『性格は捨てられる』

 「昔からの怒りっぽい性格が抜けない……」と、つい嘆いてしまうことはありませんか?

 性格リフォーム心理カウンセラーの心屋仁之助氏によれば、昔は必要だった性格が必要ない今も残ってしまっていることがあるそうです。心屋氏もかつては「怒りっぽい」性格のために、周囲の多くの人を傷つけ苦しんでいたと言います。

 今回は、そんな心屋氏の著書『性格は捨てられる』の中身を、「必要のない性格を変える」をテーマにして一部お伝えしていきます。

変えられる「性格」、変わらない「個性」

 著書によれば、変えられないのが「個性」で、変えられるのが「性格」。そのことを著者は、料理を例にして伝えています。

 例えばカレーを作るとき、まずは「今ある材料」を確認します。そして、肉・玉ねぎ・人参を鍋の中に入れて煮込みはじめます。このときの、肉・玉ねぎ・人参が「個性」です。どんな料理を作るとしても、肉が魚に、また人参がキャベツになることはありえません。

 反対に、どんどん変えていけるのが味つけです。辛さや濃さなどは、教わった人やリクエストの発生などで変わっていきます。このような「料理の味つけ」が「性格」。そして料理は、素材を生かしたものが一番美味しいと話しています。

 たとえ他の人の口には合わなくとも、自分の「個性」に合った自分だけの「性格」こそが、最高の味つけであると言えるのではないでしょうか?

性格を変える手段の一つ、「自分の感情に向きあう」

 他人によって作られた性格を変えるには、異なる価値観や自身の弱さなどを受け入れる必要があります。そのための手段の一つが「自分の感情に向きあう」こと。ここでは、著者が薦める、ネガティブな感情の「使い方」をご紹介します。

 怒り・悲しみ・嫉妬などが湧いたときは、抑えようとせず「あぁ、いま私は怒っているんだ」と収まるまで感じてみます。それでも鎮まらないときは、「くやし―!」「うらやましい―!」と、スッキリするまで大声で叫んでみましょう。

 もし叫ぶ場所がないときは、抱いている感情を込めて「ふ―ーーっ!」と大きく息を何度も吐いてみてください。喜怒哀楽のエネルギーは、内に溜めすぎることで溢れたり鬱になったりしてしまいますので、こまめに出すことが大切です。

[U-NOTE]

Posted by nob : 2015年03月20日 16:20

嘘ばっかり、、、洗わない男のほうがはるかに多い。。。

■げげっ…マジぃ?トイレ行った後「手を洗わないオトコ」●割もいた

あなたは、お手洗いのあと手を洗いますか?

時々、洗わずに急いで出て行く女性を見掛けることがありますが、汚くて嫌ですよね。

それが、“一物に直接触れる”男性なら尚更です!

そこで、『Menjoy!』では男性500人に「お手洗いのあと、手を洗う?」と聞いてみました(協力:クリエイティブジャパン)。

■いくら好きな人でも……嫌だよ! 手を洗わない男性が2割?

お手洗いのあとに、手を洗わない男性はどのくらいいるのか? 調査結果を発表します!

「必ず洗う」・・・79%

「大便のときのみ洗う」・・・9%

「小便のときのみ洗う」・・・1%

「ほとんど洗わない」・・・9%

「全く洗わない」・・・3%

「必ず洗う」と答えた男性は、500人中393人、79%という結果に!

8割の男性は、毎回きちんと洗うことが分かりましたが、残り2割の男性はというと、場合によっては洗わなかったり、全く洗わなかったりする男性も存在することが判明……。

いくら好きな人でも、“お手洗いのあとに手を洗わない”のは嫌ですよね……。

そこで! なぜ、洗わないのか? 理由を聞いてみました。

■自分の物だから汚くない!ってマジ?

「自分の体だから汚いなんて思わない」

「水を出す蛇口が汚いから」

「冷え性で水に触れたくないから」

「手に汚い物はつかないから」

「めんどくさい」

手を洗わない男性の理由として、「面倒」「自分の物だから汚くない」と考えている男性が多いことが判明。

確かに、“自分の物だから汚いとは感じない”と思うお気持ちも理解できますが、電車で隣に座った男性が手を洗っていなかったら……。と考えると、嫌なはずです。

「手を洗わない!」と回答した男性は、もう少し想像力を働かせて、周囲の気持ちも考えられる男性になって欲しいものですね!

いかがでしたか?

5人中1人は“お手洗いのあとに手を洗っていない”ことが判明した、今回の調査結果。

ますます、電車のつり革や、手すりに触れるのをためらうようになりそうですが、せめて、好きな人と手を繋ぐ“デート”のときくらいは、しっかりと手洗いをお願いしたいものですよね。

あなたの彼は大丈夫?次に会ったとき、ひっそりチェックしてみては。

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2015年03月06日 17:43

欽ちゃんっ!拍手っ!!

■萩本欽一さんが駒沢大に合格 「野球部にも入りたい」

 タレントの萩本欽一さん(73)が、駒沢大学仏教学部の社会人入試に合格、4月から大学生になることが分かった。昨年3月、東京・浜町の明治座公演で大劇場から引退。4月から勉強を始め、今年1月に入学試験を受けて合格通知を受け取った。受験科目は英語と小論文。面接も受けたという。

 所属事務所によると、萩本さんは「認知症対策のつもりで勉強した。本当にうれしい。大学には一日も休まずに行く。野球部にも入りたい」などと話しているという。入学式も出席する予定だ。

 萩本さんは、高校卒業直後に芸人修業を開始。1980年代前半には自らの名前を冠した3本のバラエティー番組がすべて視聴率30%を超えたことから「視聴率100%男」と呼ばれた。その後の充電期間に大手予備校に通った時期があったことを明かしている。(岩田智博)

[朝日新聞]

Posted by nob : 2015年03月06日 17:38

私もこの数年実践中、、、少量の塩歯磨きペーストも使用しますが。。。

■1日1回でOK!? 「虫歯知らずの歯みがき」5つの鉄則

松尾典明

最近、こんな記事が話題になってます。

「歯磨きは1日3回」ひと昔前の常識はウソ 1回でも時間をかけることが大切–Peachy–ライブドアニュース

みなさんの歯みがきスタイルはどんな感じですか?

わが家では、今回ご紹介する歯みがきスタイルになって3年。結果的には歯の状態はとても良好で、虫歯知らずです。昨年、虫歯チェックに歯医者さんへ行った時にも「虫歯ありませんね。歯も良く磨けています」と夫婦でほめられました。

■3年前の日経の記事を読んで、スタイル変更

ちょうど今から3年前、2012年上旬に下記の2つの記事を読みました。


食後すぐの歯磨きはNG 虫歯予防の新常識:日本経済新聞

フッ素には一杯くわされました。| I歯科医院の高楊枝通信。–楽天ブログ

これに加えて、今までの歯医者さんに言われたことや、ちょうどその時期に参加したパパママ学級で聞いた話から、歯みがきのポイントを自分なりに出してみました。

(1)1日1回でいいから、睡眠前に汚れを徹底的に落とすことが大切
(2)歯みがきは食後、30分以上あけてから
(3)歯みがき粉はいらない
(4)強い力はいらない
(5)歯ブラシの毛は「硬い」必要まったくなし。「やわらかい」で十分に汚れは落ちる

それでは、実際にどんな感じか具体的にご紹介します。

■歯みがきは1日に1回、寝る前に時間をかけてしっかりみがく

きっかけは、先ほどの日経の記事です。

口の中が酸性になっても、唾液の力で中和されて溶けたエナメル質も復活する。ただし、30分ほど時間がかかる。食後すぐに歯をゴシゴシと磨くと軟らかくなったエナメル質を削り落としかねない。とはいえ、自分が食べた食事が酸性かどうか見分けるのは難しい。そこで「食後は歯磨きまで30分ほど置くのが安全策」(北迫助教)。

(中略)

歯を磨くタイミングだけではなく、回数についても常識は変わりつつある。よく「毎食後すぐに3分間」といわれたが、「なんとなく3回磨くよりも1日1回、特に寝る前に口の中から徹底的に汚れを出すことが大事」と鶴見大学の桃井保子教授は強調する。

食後すぐの歯磨きはNG 虫歯予防の新常識:日本経済新聞

「なるほど。1日1回なら(ちゃんと集中して)しっかり磨けそう」と、このスタイルでやってみようということになりました。

歯を磨く時間に関しても、「夕飯→片付け→お風呂→(歯みがき)→就寝」の流れにして、夕飯から歯磨きまで1時間以上あけています。

ただ例外的に、1日に2回以上磨くときもあります。心身が極度に疲労した時や、高熱などの体調不良の時です。

冒頭でご紹介した記事を読むとよくわかりますが、口の中を正常に保つのに欠かせないのが「唾液」です。経験則ですが、心身の不調は唾液の分泌にも影響しています。そのため、極度の疲労時や不調時など、特に昼寝する必要がある時には、その前に歯を磨きます。

■歯みがき粉はいらない

「歯みがき粉は特に必要な物ではない。むしろ、その清涼感で歯を磨いた気になって、しっかりと歯を磨けないのならいらない」

これは、歯医者さんでの歯みがき指導やパパママ学級で聞いた内容です。

そして、よく聞く「フッ素」についても、冒頭でご紹介した歯医者さんの下記記事を読んで、「必要なさそうかな」と思いました。


フッ素には一杯くわされました。| I歯科医院の高楊枝通信。–楽天ブログ

歯みがき粉を選んで買う手間やお金がかかりませんし、無駄に水を汚さなくてすむので、いいことばかりです。

■歯みがきに力はいらないし、硬い毛もいらない

これも、あらゆる情報源がそう言ってますし、磨いていてもそう感じます。子供の仕上げ磨きをやっていると特に感じます。

歯みがき粉の時もそうですが、「磨いてる感(達成感)」のようなものは、硬い毛で力を入れてゴシゴシッとしているほうが感じるかもしれませんが、歯にも歯茎にもあんまりいいことはありませんよね。

■「食のスタイル」

重要な関連項目として「食のスタイル」があげられると思います。今回取り上げた日経の記事のとおり、「酸性に偏りがちな飲食」は歯への影響がとても大きいようです。

わが家で、酸性の強い飲み物で注意するものといえば、暑い季節に大人たちがビールを飲むくらいです。さらには、食事のスタイルが「ほぼほぼベジタリアン」なのも影響しているかもしれません。

■おわり

ということで、わが家の歯みがきスタイルをご紹介しました。結果的に良い歯の状態がキープできていて、ラクちんで、お金もかからないので気に入ってます。

みなさんの歯みがきスタイルの参考になれば、嬉しいかぎりです。

[AllAbout/newsdig]

Posted by nob : 2015年03月06日 17:18

言わずもがな、、、何事にも原因と経緯がある。。。

■IS:覆面男「ジハーディ・ジョン」 好青年、本当の過激派に 各国でテロリスト扱い/MI5監視「死刑囚のよう」

【ロンドン小倉孝保】イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)で「ジハーディ(聖戦士)・ジョン」と呼ばれる人質殺害役の覆面男が、イスラム過激思想に染まった経緯が英メディアの報道や人権団体関係者の証言から明らかになってきた。「テロリスト」と疑う各国当局に繰り返し尋問を受けたことなどから過激派になった可能性が指摘されている。

 英BBC放送などによると、男はクウェートに生まれ、ロンドンで育ったモハメド・エンワジ容疑者。米連邦捜査局(FBI)も身元を特定しているという。

 1988年に生まれ、94年に渡英し英国籍を取得した。比較的裕福な家族の住むロンドン北部の高校を卒業し、首都のウェストミンスター大学で情報工学を学んだ。イスラム教よりもサッカーに興味を持つ青年だった。

 人生の転機は2009年8月、大学を卒業して友人2人と一緒にアフリカ・タンザニアに野生動物観光に行ったとき。首都ダルエスサラームの空港に到着したエンワジ容疑者は、地元治安当局に拘束され尋問を受けた。そのままアムステルダムに移送されオランダの治安機関に尋問された後、英国に戻って治安・情報機関の尋問を受けた。ソマリアのイスラム過激派組織アルシャバブとの関連を疑われたようだ。

 翌9月にエンワジ容疑者はクウェートに渡り、父の家族と暮らしながらコンピューター関連の仕事を見つけた。結婚も考えたようだ。しかし、10年5月に英国に短期間帰国し、クウェートに戻ろうとしたところ、ロンドンの空港で当局に尋問を受け出国できなかった。

 このときエンワジ容疑者の法的支援をしたロンドンの人権団体「CAGE(ケージ)」によると、英情報機関MI5はエンワジ容疑者に繰り返し、イスラム過激派のテロやアフガニスタンでの戦闘についてどう考えているかを尋ねたという。当時、容疑者の相談に乗っていたCAGEのアシム・クレイシさん(32)は、「とても穏やかで謙虚な好青年だった」と語った。

 その後、エンワジ容疑者はMI5の監視対象となった。英ガーディアン紙などによると、MI5は容疑者をイスラム過激派を監視するスパイとしてリクルートしようとしたこともあったが、容疑者が拒否したという。

 メール・オン・サンデー紙は1日、エンワジ容疑者は2010年と11年、同紙記者に電子メールを送っていたと報道。MI5に私生活を執拗(しつよう)に監視され、「まるで死刑囚だ。できるだけ多量の薬を飲んで永遠の眠りにつきたい」と訴えた。

 13年5月、名前を変えてクウェートに再度渡ろうとして拒否されて以降、行方不明に。その後、シリアへの入国が確認された。

 CAGEは、エンワジ容疑者が過激思想に染まった背景として、MI5にテロリストと疑われたり、スパイにされそうになったりしたためと主張した。だが、英メディアでは、MI5など当局側を批判する論調はほとんどない。

 キャメロン英首相も英情報機関の手法に問題はなかったとの認識を示した。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2015年03月06日 17:14

まだXP!?、、、かく言う私も未だMac/BootCampにて。。。

■Windows XPのシェアが増加 - 2月OSシェア

Net Applicationsから2015年2月のデスクトップOSシェアが発表された。2月はWindowsとLinuxがシェアを増やし、Macがシェアを減らした。バージョン別に見ると、それぞれ最新のバージョンへの移行が進んでいることがわかる。

Windows ではWindows 7、Windows XP、Window 8.1がシェアを増やし、Windows 8とWindows Vistaはシェアを減らした。注目されるのはすでにサポートが終了したWindows XPがシェアを増やしている点。これは先月にも見られた現象であることから、一時的なものではなく何らかの原因があってシェア変化が起こっていると思われる。

Mac OS Xでは古いバージョンのシェアが減少し、最新の10.10への移行が進んでいることがわかる。Appleは低価格または無償で最新版を提供することで最新版への移行促進に取り組んでおり、Windowsと比較して最新版への移行が早いという特徴がある。

[マイナビニュース]

Posted by nob : 2015年03月04日 18:26

出世を望まない若者が半数以上、、、価値観は変遷します。。。

■「役職につきたくない」がトップ! 若者の出世願望調査

就活中のみなさんは、志望企業に晴れて入社したあかつきには「出世」したいですか? 憧れの企業のトップにのぼりつめたい、出世よりも自分の目の前の仕事に没頭したい、それぞれの価値観があると思いますが、先輩の内定学生たちはどうなのでしょうか。20代の学生にアンケートしてみました。

■入社する企業では、将来どの役職まで出世したいですか?

会長 12人
社長 13人
専務 16人
常務 13人
本部長 22人
部長 39人
課長 29人
係長 5人
主任 11人
役職にはつきたくない 59人

「役職にはつきたくない」という人がダントツという結果に! まだ働き始める前の彼らですが、「役職」に魅力を感じないという人も多いようです。それぞれに理由を聞いてみました。

■「役職にはつきたくない」理由は?

・面倒だから(女性/情報・IT内定)

・派閥争いに巻き込まれたくないから(女性/食品・飲料内定)

・責任が大きいのはイヤ(女性/情報・IT)

・役職につくと、いろいろと仕事が大変になりそう(男性/小売店内定)

・結婚して子供を育てたいから(女性/金融・証券内定)

・給料はあがらないのに、責任だけ増えるから(男性/団体・公益法人・官公庁内定)

・耐えられる精神がない(女性/建設・土木)

・役職につくと辞めたいときに辞められなさそう(女性/ホテル・旅行・アミューズメント内定)

・忙しくなるから(男性/ソフトフェア内定)

・技術職なので、役職につくのではなく、それを極めたいから(女性/情報・IT内定)

・昇進よりワークライフバランスをとりたいから(女性/団体・公益法人・官公庁内定)

・一般社員で気楽にワイワイやっていたい(男性/機械・精密機器内定)

「責任を負うのがイヤ」「きつそう」「忙しそう」と、役職につくことで責任や業務が増え、自分が理想とする生き方ができなくなってしまうのが嫌だという意見が多く見られました。

■それぞれの役職を選んだ人に、その理由を聞いてみました。

【会長】

・何事もトップを目指さないヤツは成長しないと思う(男性/情報・IT内定)

・できる限りえらくなりたいから(女性/建設・土木内定)

・「どこまで行きたいか」ではなく、自分の実力で行けるところまで行きたいので(男性/団体・公益法人・官公庁内定)

【社長】

・給料が高そうだから(男性/ホテル・旅行・アミューズメント内定)

・意思決定をする立場になりたい(男性/金融・証券内定)

・社長として日本を引っ張っていきたい(男性/電機内定)

【専務】

・なんとなく偉そうだから(男性/情報・IT内定)

・出世しないと稼げないし、長く働くからには上に行きたいから(女性/運輸・倉庫内定)

【常務】

・ある程度出世したいが、責任が重くなりすぎるのも嫌だから(男性/団体・公益法人・官公庁内定)

・周囲から尊敬されてみたいから(男性/情報・IT内定)

・ある程度会社に対して責任ある立場にはなりたいから(男性/商社・卸内定)

【本部長】

・かっこいい(男性/金融・証券内定)

・内定先では、女性で本部長の役職についている人がまだいないから(女性/運輸・倉庫内定)

【部長】

・そのくらいまではなんとなくいきたいというか、いけると思っている(男性/マスコミ・広告内定)

・部署をまとめられるくらいまでは成長したい(女性/サービス内定)

【課長】

・このくらいまでが現実的だから(男性/団体・公益法人・官公庁内定)

・世間体のため(男性/食品・飲料内定)

・ある程度の役職に就き、キャリアウーマンとして働き続けたいから(女性/情報・IT内定)

【係長】

・あまり上の役職だと責任を取らされるので(男性/農林・水産内定)

・役職にはまだ興味を持てない(女性/不動産内定)

【主任】

・信頼されたいから(女性/機械・精密機器内定)

・現場の仕事を極めたいと思っているので(女性/ホテル・旅行・アミューズメント内定)

・とりあえず役職につければ安定した収入は確保できると思ったから(女性/通信内定)

出世がすべてではありませんが、中には役職について会社や日本を引っ張っていきたいという志を持った人も少なからず存在するようです。どのように働くかは、どのように生きるかということ。自分の納得できる働き方を見つけたいですね。

文●編集部

調査期間:2015年3月

アンケート:フレッシャーズ調べ

集計対象件数:20代の内定学生219件(インターネットログイン式アンケート)

[マイナビスチューデント]

Posted by nob : 2015年03月04日 18:12

働き続ける力、、、稼ぎ続ける力。。。

■老後破産しないために40代でやるべきこと

野田 稔 [一般社団法人 社会人材学舎 代表理事]

 前回は、40代のビジネスパーソンがリストラ対象にならないためには、どのようなキャリアを達成していなければいけないかについて紹介した。今回は最初に、リストラ対象になったと思っていい端的な指標を紹介しておこう。前回のシリーズ「50代からの人生リセット術」でも紹介した基準ではあるのだが、これが最も致命的になる年代が40代なのだと思う。

 それは、自分より2階層上の役職に就いた同期が誕生した瞬間だ。

 もっとも、この瞬間は、言ってみれば不安が現実化したにすぎない。出世で差がつくのは結果であって、予兆はその前からある。その予兆が前回示したように、40代の自分がどのような存在になっているのか。社内だけでなく、社外にもその名は売れているのかどうかなのだ。

 出世の階段も複雑系の時代に入ってきた。大企業でも、いったん本流から外れて関連会社などに出た人間が、本社に呼び戻されて社長になるというケースが出てきている。

 つまりは、現在は傍流であっても、数年後の本流には決してならない、とは言い切れないのだ。逆もまた同じだが、自分が今は本流にいないからと出世を諦めるのは早い。

 考えてみれば、業界で評判の人間がその会社の本流であるとは限らないものだ。しかし、傍流だが一言居士で業界の有名人、という例も多数ある。

 むしろ、本流にいないからこそ、成功体験や既存事業の呪縛が薄く、新しい価値を生める人間であることが多い。社内だけでなく、業界の別の場所でも通用するような人間こそが、会社の次代のリーダーになるべきなのだ。

 すなわち、傍流にいるからダメとも限らないし、本流にいるから安心とも限らないということ。ただ一つ確かなことは、どこであろうと、成果が出ていないのはやはり問題だ。

 そう言うと、今の仕事が合わないから成果が出ないと短絡的に考え、青い鳥を追いかけて、自己申告を繰り返し、社内で次々と異動を繰り返す例がある。

 しかしながら、今の仕事で成果が出せない人間が、外に出て急に活躍できるわけはない。だから、この場所が嫌だからという理由で今の職場から出るのはあまり賢い選択ではない。よほど合わないなら別だが、まず今の職場での働き方を見直して、成果を出す努力をすべきだろう。

40代になってこそ見つめるべき
等身大の自分と原寸大の現実

 多くのビジネスパーソンは、それなりに自信があって、少しだけ不安があるものなのだが、その自信の根拠は果たして正しいだろうか。現実を直視した時に、将来にわたって自分のキャリアは安泰だと言い切れるだろうか。

 逆に、あまりに自信を喪失し、過大に不安を抱えている人もいる。いずれにしてもバランスが悪い。まずは等身大の自分と、原寸大の現実を見つめてほしい。

 私の目から見ると、自分のキャリアについて無責任な人があまりに多い。20代では考えていても、40代にもなると、あまり考えなくなるのが常だ。会社の居心地が、それまでよかったからかもしれない。「いい年をして、いまさら……」と思うのかもしれない。しかし、キャリアデザインに本来、終わりなどない。

 終身雇用という制度はもはや存在しない。60歳まで会社にいたとしても、人生は80年以上。男性でも、4人に1人は90歳まで生きる世の中だ。40歳はまさに人生の折り返し地点にすぎない。

 人事主導の適材適所もできない。もはや会社が個人を守ってくれない時代にあって、40歳代で自分のキャリアに無責任になるなどということはあってはいけないことだ。

 いつだって、リストラの対象になり得るし、あるいは部署移動もままならない塩漬けにされるリスクもある。出向になり、その最中に本籍である事業部が取り潰されて、行き場を失うことだってある。

 だから社内であれ、グループ内であれ、社外であれ、自分のキャリアデザインをしっかりと行う。その前提として、等身大の自分を見つめ、自分は何ができて、何をやりたいのかを明確に認識しておく必要がある。

 その上で、今いる会社に対しても、自分には何ができて、何をやりたいのか。自分にはこういう特性と指向性があるということを、しっかりと主張すべきなのだ。それで初めてキャリア自立ができる。

 そう、大事なのは自己認知とキャリア自立だ。

 まずは自己認知をして、自分の強みを把握し、また自分の意志を確認して、将来自分がどうなっていきたいのかを知る。そこまでできれば、次に自分がどうすべきなのかが見えてくる。

いくつになっても大切なのは
自分が何をしたいか、だ

 従来のキャリア論では、若い人たちは将来を見つめないとキャリアを考えたことにはならないという風潮があるので、根拠のない未来を描き始める。その描いた未来にしっかりとしたハシゴを掛けられればいいのだが、あまりに目標が遠いと、偶然の要素が多すぎて、それはあまりにリアリティがない。

 だから若いうちは、むしろ足元を見つめたほうがいい。

 一方で年齢を重ねていくと、だんだんキャリアについては気にしなくなって、目先の、超現実的なことしか語らなくなる。Can(できること)やWill(やりたいこと)は忘れ去り、Must(やらなければならないこと)の要素だけがどんどんと大きくなってしまう。

 しかし、中年から壮年になればなるほど、本来であれば社会貢献への関心を深め、若い世代の育成に努めるべきである。そしてますます、内ではなく、外からの評価が大切になっていく。自分自身の価値を最大化すべき時期に差し掛かっているはずだ。

 つまりはMustではなく、Willを大事にすべきなのだ。そのWillを達成するために、今いる会社には自ら愛され方を提案し、さらにセカンドキャリアの可能性もよくよく吟味する。場合により、近い将来のキャリアチェンジの準備を開始することも必要になる。

 そのための棚卸しは、頻繁に行ったほうがいい。人間、その気になればいくつになっても学べる。いくつになってもCanは増えるし、Willを研ぎ澄ますこともできる。

貯金があっても大丈夫、ではない
必要なのは「80歳まで月10万円稼ぐ力」

 これは、40代、50代になっても、まだまだ自己実現を忘れないでほしいという意味に加え、常にそのようにアグレッシブでいなければ、今後はますます老後破産も増えていくという警告でもある。60歳以降のキャリアデザインは、40代の今に掛かっている。

 貯金があるから大丈夫と考える人もいるだろう。それは甘い。今後はますますインフレ傾向に拍車がかかると予測されている。ご承知のとおり、年金の支給額もどんどん減っている。だから、ストックに頼るのは実はかなりリスキーだ。

 さらに言えば、人生何があるかわからない。病気や事故、子どもの不始末から大きな借金を背負ってしまった人もいる。だから、ストックがあっても、月々わずかでいいからフローの収入を得る道があったほうがいい。たとえば80歳まで月10万円稼ぐ術があれば、かなり安心なはずだ。

 根底にあるメッセージは、もはや会社には頼れないということ。前回もお話したように、30代後半、40代になればどうしたってキャリア自立しなければ先が描けない。会社はそもそも合目的に人が集まって成り立っている組織だから、それは仕方がないことだ。

 そうは言っても、個人も会社を利用できる。会社は学び、人脈を増やすための場所でもある。会社の目的にも合致して、そして自分の将来のためにもなる仕事を冷静に選んでいく。それを会社に提案し、認めさせて、自分の腕も磨く。

 そうすれば、将来的に、キャリア自立できるフロー力を身に着けることができる。まだまだアジアの時代が続くと思うのであれば、たとえばベトナム語を話せるようになる。そして、40代だろうが、50代だろうが、ベトナムに出向してさらに力をつければいい。

 だから、老後のために貯金をするのもいいかもしれないが、これからでもさらに、自分のために投資をしてほしいと思う。

 今の会社の中だけで、いわばローカルカルチャーの中だけで通用するようなスキルではフロー力としては弱い。自分は、果たして、会社の看板を外しても稼ぐことができるのか。それを問うてほしい。大金を稼げる必要はない。数万円でも稼げるかどうか、そこを問うてほしいのだ。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2015年03月03日 17:50

私も細心の注意を常に払っています。。。

■ネットに自分の痕跡を残さない方法

Bob Violino CSO
翻訳:内山卓則=ニューズフロント

 現代は、あらゆるコミュニケーションや商取引がインターネットに大きく依存し、モバイルやデスクトップのデバイスを通じて人々がさまざまな形でつながっている。そうした中で、ネット上に自分の痕跡を残さないままでいることは可能なのだろうか。これは多くの人にとって難題かもしれない。だが、プライバシーに敏感なユーザーがサイバー空間で行動の足跡をできるだけ残さないようにするための方法はある。

 プライバシーの専門家で、『How to Disappear(完全履歴消去マニュアル)』という著書もあるFrank Ahearn氏は、自分にとって何が重要なのかをまず評価し直すことが、プライバシーに関しては重要だと話す。

 「アプリが持つアクセス権の中に、GPSの位置情報、カメラ、写真、連絡先へのアクセス権があっても大丈夫だろうか。プライバシーとは奇妙なものだ。形がある物体ではないし、目に見えないせいで意識からも消えてしまうことがある」

 インターネット、監視カメラが設置されたエレベーター、ネット接続を必要とするモバイルアプリなど、第三者が所有または運営する媒体や手段を利用するケースについては、やはり入念な検討が重要だ。「現時点では、こうした状況ではプライバシーがないということを受け入れる必要がある。したがってこれは、防御の問題というよりは、個人の意識の問題だ」

 インターネット利用者が自らのプライバシー保護を強化する方法について、「自分の個人情報は金銀のように貴重なものだと考えることだ。ただで譲り渡してはいけない」とAhearn氏は言う。「本人が個人情報に価値を置く必要がある。また、利用者から手に入れた情報でサイト側は収益を上げたいのだということを、利用者側が認識する必要がある。これに対抗する策として一番よいのは、偽の情報を渡すことだ。デジタルの世界では、偽装には積極的な意図がある」。実のところ、オンライン情報を万全に保護するうえで、ユーザーにとってこれは最大の武器である。

 Ahearn氏は、プライバシー関連のソフトウエアやツールの類を信用していない。「匿名化ツールやプライベートメールサービスがきちんと機能するのかどうか、あるいは自らのサービスについて真実を伝えているのかどうかは、我々には分からない。ベーブ・ルースのサインの真贋は、普通の人が見ても分からない。ソフトウエアやWebサイトの主張が正しいのかどうかは、普通の人にはテストできない」

 ネット上で追跡されない唯一の方法は、紐付けが行われないようにすることだとAhearn氏は言う。同氏が例に挙げるのは、プリペイド式携帯電話である。

 「自分の身元を示すものが携帯電話と紐付けられていないため、通話しても身元が割れないというのがその考え方だ。これは完全には正しくない。店舗でその携帯電話を購入した時に、その様子がカメラで撮影されているので、その携帯電話と本人は紐付いている。この行動から、身元を割り出すことができる。本人が代わりの者に買いに行かせた場合、その人が携帯電話と紐付いている」

 プライバシーツールで問題なのは、そのツールがプライバシー保護に本当に役立つのかどうか、ユーザーには分からないことだと同氏は言う。「私がすべての顧客に話しているのは、実証できないツールであれば、それは役には立たず、別の戦略を検討する必要があるということだ。確かSnapchatは、写真はすぐに消去されると約束していたはずだ。だが同社は嘘をついていた。その後何が起きたかを考えてみてほしい」

 とはいえ、ネット上のプライバシーを守るための製品は数多く登場しており、情報が漏れないようにするためのさまざまな機能を備えている。

 偽装戦術に頼らずにネットを利用したいというユーザーには、こうした製品のほかにも、プライバシーを高める方法がいくつかある。

 1つは、ネット利用時にVPNを使うことだ。「そうすれば、データトラフィックが暗号化されるため、スパイやハッカーによる探索は難しい。携帯電話、コンピューター、タブレットのいずれを使うにしてもだ」と、ID盗難に詳しいRobert Siciliano氏は言う。「広告に伴うデータ伝送は引き続き生じるかもしれないが、VPNが足かせになる」

 「あまり費用がかからず簡単に使える匿名VPNサービスもある」と、情報セキュリティに関する研究やコンサルティングを行う米NSS Labsの調査ディレクター、Randy Abrams氏は言う。「こうしたサービスでは利用者のIPアドレスが隠蔽されるので、プライバシーが大幅に高まる。インターネット上の一般向けサービスを利用する場合も含めてだ」

 もう1つの方法は、ネットワーク上で安全な通信を行うためのプロトコルであるHTTPSを導入することだ。プライバシーを求めるのであれば、 Webブラウザー用のHTTPSプラグインは可能な限りインストールすべきだとSiciliano氏は話す。「プラグインは無料だが、現時点ではスマートフォンでは使えない。HTTPSにより、閲覧したWebサイト上でのセキュリティが確保される」

 また、ネット上で入力する情報を限定すれば、自分の痕跡を減らすことができる。

 「『必要最小限の原則』に従うことだ。例えば、オンラインフォームを入力する時には、必須のフィールドのみ入力するとよい」と、中立的な立場でセキュリティ製品のテストや認証を行う米ICSA Labsのクラウドセキュリティプログラム担当マネージャー、Vinny Sakore氏は言う。「オプトインの確認を求められても、絶対的に必要である場合以外は許可しないようにする。また、個人情報の入力を求められるコンテストや無料プレゼントの類には関わらないことだ」

 ソーシャルネットワークから退会したり、活動を控えたりという手もある。Abrams氏は次のように話す。「自分の痕跡を減らすうえで最も普遍的かつ効果的な策の1つは、ソーシャルネットワークを一切やめることだ。そうすれば、ターゲティング広告とストーカー行為の両方を減らすことができる」

 プライバシーを守りたいのは山々だが、ソーシャルメディアも楽しみたいというユーザーの場合は、職場や自宅で、パスワードで保護された安全な Wi-Fi接続を利用している時にのみ投稿するとよいとSiciliano氏は言う。「場合によっては、スマートフォンではなくパソコンでの投稿が必要かもしれない」

 「Instagram、Facebook、Google+といったサイトでは、承認ユーザーのリストに含まれている人以外は自分の情報を閲覧できないようにプライバシー設定を変更しておく必要がある」とSakore氏は言う。「また、自分が『タグ付け』された投稿や写真の承認にも注意が必要だ」

 モバイルデバイスのプライバシーを高めるうえでは、ゲームなどのアプリを使う時には、機内モード(データ通信をすべて停止するモード)にするとよい。「ネット接続はすべてのゲームで必須ではない。オフラインならば、個人情報が送信されることもない」(Siciliano氏)

 また、携帯ネットワークのデータ通信もオフにしておくとよい。「外出中もメールの着信を1通残らず確認することが絶対不可欠ということでなければ、携帯ネットワークのデータ通信をオフにしておく。メールチェックは、セキュアなネットワークで接続している時にのみ行うことだ」(同氏)

 さらに、モバイルデバイスのGPSとWi-Fiをオフにするという対策や、携帯電話を「レベルダウン」させるという対策もある。

 「GPS、Wi-Fi、ジオロケーションでは、自分の居場所がピンポイントで瞬時に特定される。必要がなければオフにしておくとよい。ジオロケーションをオフにするには、まずは写真撮影を行うアプリから手をつけ、その後で残りに対処するとよい。そうすれば、政府機関に自分の居場所を見つけられるという心配をせずに済む」(同氏)

 スマートフォンを捨ててフィーチャーフォン(従来型携帯電話)に変えるというのも1つの手だ。「基本的な携帯電話も、利用者を追跡するデバイスになり得るものの、自分の居場所や情報を誰もが知るということは難しくなる。これらの携帯電話ではソーシャルメディアやオンラインゲームの利用が困難だからだ」(同氏)。

[COMPUTERWORLD]

Posted by nob : 2015年03月03日 17:24

また旅立つ君へVol.87/受け容れようと受け容れまいと、万人がみな孤独。。。

いかなる状況もそれ自体として善でも悪でもないということ。

いかなる状況も、当人の考え方によって善にも悪にもなりうるということである。

「何ごとも起こったことを肯定せよ。一度起こったことはそれを永遠回繰り返すことを肯定せよ」という「運命愛」と名づけられている思想である。

つまり、私に起こったことすべてを「私の意志がもたらしたもの」として捉えなおすことだ。

それまでの自分の行動を点検してみるがよい。いかに、自分はこの状況をつくることに加担してきたかがわかってこよう。

他人は決してあなたの孤独を解消してくれないこと、一時あなたの孤独を巧妙に隠蔽するのを手伝ってくれるかもしれないが、あなたの孤独自体を根絶してはくれないことである。


あなたはまもなく死んでしまうのだ。

あなたをまもなく襲う死をおいてほかにもっと大切な問題があるのだろうか?

あなたは死とともにまったく無になってしまうかもしれないのだ。

そして、何億年たっても二度と生き返らないかもしれないのだ。

もうじき終わってしまうこの人生が、あなたに与えられた唯一の生きる機会、考える機会、感じる機会なのかもしれないのだ。

もうすぐ死んでしまうあなたが、必死に日常的な問題にかかずらっていること、それはたぶん最も虚しい生き方である。死を目前に控えて震えている死刑囚よりも虚しい生き方である。キルケゴールとともに言えば、日常に絶望していないことこそ絶望的なのだ。


[孤独について・生きるのが困難な人々へ/中島義道]

Posted by nob : 2015年02月25日 13:13

また旅立つ君へVol.86/自分の考えを自分の言葉で。。。/聞くだけではダメ、工夫して自らの言葉で話した分だけが英語力に、、、"Oh my god!"などとは私は死んでも言いません。。。Vol.2

わたしたちの社会には、「まるでネイティブのように話す」ことがかっこいいと評される傾向がある。

だが、真似たりなぞったりすることは、情報を正確に伝える力にはなりようがない。

わたしは個人的に、「マザー・テレサが話す英語」のような文章を書きたいと常にそう思っている。

たとえどんなにたどたどしくても、伝えたいことが正確に伝わる文章である。

[伝える力/村上龍]

Posted by nob : 2015年02月16日 18:08

また旅立つ君へVol.85/成果は自ずと後から付いてくる。。。

最高傑作という言葉に値する仕事をするためにはまず多作であることが求められるわけだが、それだけではない。「体系的・重層的」な作品群であることが必須で、要するにルーティンワークを拒絶していなければならないのだ。

表現者は、新しいモチーフを獲得して、それまで培った情報と知識と技術を総動員し、「結果的に」自らの限界に挑む。ただそれだけのことで、表現者本人には「最高傑作」などという概念はない。

[最高傑作と「作品群」/村上龍]

Posted by nob : 2015年02月16日 09:47

また旅立つ君へVol.84/趣味も本気で。。。

好きで好きでたまらない何かに没頭する子どもや若者は、いずれ自然にプロを目指すだろう。

趣味の世界には、自分を脅かすものがない代わりに、人生を揺るがすような出会いも発見もない。

真の達成感や充実感は、多大なコストとリスクと危機感を伴った作業の中にあり、常に失意や絶望と隣り合わせに存在している。

つまり、それらはわたしたちの「仕事」の中にしかない。

[無趣味のすすめ/村上龍]

Posted by nob : 2015年02月16日 09:44

適量には個人差が、、、私の場合は、カカオ分85〜99%のチョコレート20〜25g程度を、ほぼ欠かさず毎日摂取しています。。。

■友チョコや自分用に!ビューティー志向なチョコレートの選び方

チョコレートの美容効果が注目されていますね。冷え取りやむくみの改善など、気になる効果もありますが、チョコレートのチョイスを間違えると、効果が感じられないことも……。友チョコや自分用におすすめできる、ビューティーなチョコレートの選び方をご紹介します。

■チョコレートのビューティー成分2つ

(1)エピカテキン

チョコレートの原料であるカカオ豆に含まれるポリフェノール「エピカテキン」には、血管の収縮を担う血管内皮細胞を活性化させ、血管を拡張させる効果があることが、世界各国の大学の研究で判っています。血管が拡張して血液の流れがよくなることで、冷えやむくみ、クマやくすみの改善が期待できます。

(2)テオブロミン

チョコレートの苦み成分の一つ「テオブロミン」にも、冷え取り効果があります。テオブロミンは、血管を拡張させて血流を改善して、体温を上昇させる働きがあります。また、リラックスホルモン「セロトニン」に働きかけてリラックスした状態を作る効果もあり、筋肉がリラックスした状態になることで血流がスムーズに。

■ビューティーなチョコレートの選び方3つ

(1)カカオ85%以上をチョイス

チョコレートの血流改善作用の主な成分はカカオ豆によるものですから、カカオ85%以上のチョコレートをチョイスしましょう。ローマ大学で行われた実験によれば、カカオ30%未満のミルクチョコレートでは血流の改善効果が認められなかったそうですから、カカオ含有量の高いチョコレートをチョイスして!

(2)ホワイトチョコレートはNG

ホワイトチョコレートには、カカオが含まれていません。

(3)ナッツ入りをチョイス

アーモンドに含まれるビタミンEには血管の収縮を抑えて毛細血管を広げる働きが、クルミに含まれるαリノレン酸には、血管を柔らかく保ち血流をスムーズにする働きがありますから、カカオポリフェノールとダブルで血流の改善に期待大!

カカオポリフェノールは、水溶性のため体内に蓄積されませんから、こまめに食べることが大切。ただし、カカオにはカフェインも含まれるため食べ過ぎはNG。1日50gを目安にちょこちょこ食べて、チョコレートのビューティーパワーを実感したいですね。

(岩田麻奈未)

[LIFE & BEAUTY REPORT]

Posted by nob : 2015年02月16日 09:36

言い得て妙。。。Vol.27/私もまったく同じこの発想を取り入れて久しく、自分自身以外他者に対してはほとんど苛つくことすらなくなりました。。。

■ありがとうの神様――神様が味方をする習慣

小林正観 [作家]

「どうしても許せない人」がいなくなる
シンプルな方法とは?

「神様が味方をする習慣」とは? 享年62歳でお亡くなりになられた小林正観さんが、 40年間の研究で、いちばん伝えたかった「ベスト・メッセージ」とは? 「人間関係」・「仕事」・「お金」・「子ども」「病気」・「運」・「イライラ」・「男女」など、全ての悩みが解決するヒントがここにあります。
人間は、「どうしても許せない人」にさえ、
「感謝」することができる

 伊豆の伊東で合宿をしているとき、50代の女性から相談を受けました。「50年間、許せない人がいる」というのです。

 50代の方が「50年間許せない相手」は、親しかありません。この方は、「どうしても父親を許す気持ちになれない。この恨みや憎しみ、つらい気持ちを取り去る方法はないでしょうか」と悩んでいたのです。

 じつは、許さない人自身が、いちばんつらい。はじめの1、2年は「絶対に許さない」と腹を立てていても、それが10年、20年と続くと、許せない人自身が、ものすごくつらくなります。

 この方は、「自分の心をキレイにしたい」と思い、さまざまな勉強会に参加し、あらゆる先生の話を聞いたそうですが、それでも許せるようにはならなかったそうです。そこで、私は聞いてみました。

「どうしても許すことができないのですね」
「許せません」
「では、好きになることなんて、できませんね」
「絶対に好きになれません」

「絶対に好きになれないのですね。では、最後にうかがいます。『感謝』することはできますか?」

 彼女は10秒くらい黙っていましたが、その後、涙を流して、それから1時間ほど、泣き続けました。ようやく落ち着き、最初に発したひと言は、

「感謝することはできます」

という答えでした。人間は、50年間許すことができない相手にさえ、「感謝することができる」のです。

 嫌いな人、許せない人、好きになれない人がいて、その感情を自分で抑えることができないのなら、許す必要はありません。好きにならなくてもいい。

 でも、「感謝することはできるか」を考えてみてください。許せない人でも、3年間、感謝し続けたら、許せるようになるかもしれません。6年間感謝し続けたら、好きになれるかもしれません。9年間、感謝し続けたら、尊敬できるかもしれません。

 私にも、かつて、許せない人がいたことがあります。頭の中から「許せない人」という引き出しを開けたら、そこに2人の名前が入っていました。

 私は心の勉強をしてきましたので、許そうと思えば、許すことができます(「許す」という表現は傲慢ですが、ここでは、一般的に「許す」という言葉を使います)。

 しかし「許したくないから、心のメカニズムを働かせたくない。そんなエネルギーを使いたくない。この人たちを許さないままでもいい」と思い、封印していたのです。

 ですが、「この2人を許せなくても、『感謝』はできるだろうか?」と考えてみると、「謝ったり、頭を下げたりするのは1cmでもしたくないけれど、感謝をして頭を地面につけることならできる」と思った。なぜなら、その2人のおかげで、人間的に成長できたからです。

 みなさんの中にも、「許せない人」「嫌いな人」がいると思います。その気持ちを抱えて生きるのは、しんどいことです。ならば、「感謝」という切り口からその人を見てみたらどうでしょうか。「感謝」できれば、憎しみの対象はいなくなるかもしれません。

「この人は、こういう人だ」と丸ごと認めれば、
すべての人間関係はうまくいく

 人間関係をオールマイティーに解決する方法が、「2つ」あります。

【1】自分のまわりの人をすべて「人格者」に変えてしまうこと

「人格者」とは、どんなことに対しても、笑顔を絶やさず、温かさを持って接することができる人です。
 ただし、この方法だと、ひとりの人格を変えるために、説得につぐ説得を重ねる必要があります。自分のまわりの人をすべて説得しようとすると、時間がかかりすぎてしまうため、現実的ではありません。

【2】自分が「人格者」になってしまうこと

 他人を変えるのは、大変なことです。なかなか変わってくれませんし、仮に変わったとしても、「こちらの思うようには、変わってくれない」ものです。
 ですが、「私」が変わることは簡単です。変えるべき相手も「自分ひとり」ですから、自分が変わりたいように変わればいい。
 イライラしたくない、腹を立てたくない、人と争いごとをしたくない、人から何かを言われたときに気にするような自分ではありたくない、と思うのであれば、「自分が希望する自分」をつくり上げればいいわけです。

 自分を変えることでいちばん得をするのは「自分」です。なぜなら、その人格でいることが自分にとって心地よいのですから。
 損得勘定で考えてみても、もっともラクで、楽しく、簡単に人間関係の悩みを解決できる方法は、
「自分を変えること」=「自分が人格者になること」
です。

 自分のまわりにいる人を、「自分の思いどおりに、気に入るように変えたい」と思うから、人間関係はうまくいかなくなります。
 すべての人間関係をうまくいかせるには、「その人は、その人である」という、そのことをまるごと受け入れることです。

 目の前の人が、自分の考え、生き方、価値観とは違うことを認める。説得しようとか、理解してもらおうとか、思わないほうがいいようです。

 ある女性が、私に、こんなことを言いました。

「結婚して15年たつのですが、夫を変えるには、まず、自分を変えることなのですね」

 たしかに、自分が変わるほうが、夫婦関係(人間関係)はスムーズにいきます。ですがそれは、相手を変えるためではありません。

 この女性は勘違いをしているようです。夫を変える必要などないのです。夫を変えるのではなく、「この人は、こういう人だ」とまるごと認めてしまえばいい。そのほうが、自分にとってラクだと思います。

「どうしてうちの妻は口ごたえばかりするのだろう」と思い、口ごたえをしないように説得にかかる夫がいます。説得するのではなく、「この人はきっと、言いたいことがたくさんあるのだろう。だから自分はただ黙って聞いてみよう」と思って聞きはじめると、妻は夫が言いたいことを聞いてくれるので、口ごたえをしなくなるのではないでしょうか。

[DIAMOND社書籍オンライン]

Posted by nob : 2015年02月16日 09:00

言わずもがな。。。

■人質事件、日本に恥かかせる目的 「イスラム国」

 【カイロ=共同】過激派組織「イスラム国」の英字機関誌「ダビク」の最新号が12日、インターネット上で公開され、同組織による邦人人質事件について「傲慢な日本政府に恥をかかせるのが目的だった」との主張を展開した。

 機関誌は巻頭の2ページを割いて事件を取り上げ、千葉市の湯川遥菜さん(42)と仙台市出身の後藤健二さん(47)とする写真も掲載。2億ドル(約235 億円)の身代金要求について「(同組織は)金には困っておらず、日本政府が身代金を支払わないことは分かっていた」とした。

 安倍晋三首相が2億ドルの人道支援を発表するまで日本は「標的として優先度は高くなかった」とし、支援表明を「軽率な約束」と非難。「日本人は今や戦闘員らの標的だ」と主張した。

 さらに「平和」憲法がありながら日本はこれまでアフガニスタンやイラクの戦争で米国などを支持してきたと指摘。イラクで2004年に日本人旅行者の香田証生さんが、同組織の源流の一つ「イラク聖戦アルカイダ組織」に殺害された事件にも言及した。

 また、ヨルダン政府を「無謀にもヨルダン軍パイロットの交換を交渉に含めようとして事態を複雑化させた」と批判。パイロット殺害は、米軍主導の空爆でイスラム教徒が死亡していることに対する「報復」とした。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2015年02月13日 10:11

(驚)

■プラごみ年1千万トン超海に流出 米大学チーム、1位は中国

 海洋に流出するプラスチックごみは世界全体で年間480万〜1270万トンに達するとの試算を、米ジョージア大のチームがまとめ、13日付の米科学誌サイエンスに発表した。最も流出が多いのは中国だった。

 チームは海に接する192の国や地域を対象に分析。1位の中国は年間132万〜353万トン、2位はインドネシアで48万〜129万トン、3位はフィリピンで28万〜75万トンだった。上位の国は人口が多く、リサイクルや焼却、埋め立てなどの廃棄処理が適切に行われていない国が多かった。上位20カ国の大半は発展途上国だが、先進国では唯一、米国が入った。

[河北新報]

Posted by nob : 2015年02月13日 10:06

本当に危惧すべきはオウムの再来、、、現状否定破壊に走らんとする抑圧された過剰な自己主張、あるいは、自己存在理由の創造を回避し自立から逃避せんとする同胞たち。。。

■若者はなぜイスラム国を目指すのか…池内恵氏インタビュー

 イラク、シリアで領域拡大を図って戦闘を続けているイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」。世界各地から多くの戦闘員がイスラム国に参加しているという現実に世界の注目が集まる。3万人ともいわれる兵士の約半分は世界各地からの義勇兵が占め、中には西欧・米国から加わった者もいる。なぜ世界の若者たちはイスラム国に向かうのか。イスラム政治思想の研究者である池内恵・東京大学准教授に聞いた。(聞き手・読売新聞東京本社調査研究本部研究員 時田英之)
(読売クオータリー第32号より)

現実化した「グローバル・ジハード」

 イスラム国に外国からの戦闘員が流入しているのはなぜか。この問題を理解するためには、まずイスラム国の唱える「グローバル・ジハード」の理念や歴史を知らねばならない。

 そもそもイスラム教徒は、自らが神と一対一の関係で結ばれており、一人一人が神の命令に従って義務を果たす責任を負っていると考える。つまり、世界のどこにいても、国家や民族を超えた一つのイスラム共同体に帰属している、という意識がある。そこから、たとえ他国であっても、異教徒に支配された国があれば、自ら戦いに赴いてジハード(聖戦)で解放する義務があるという考え方が出てくる。これがグローバル・ジハードだ。

 ジハードの理念や理想としては以前からあった考え方だが、1979年にソ連がアフガニスタンに侵攻した際、アラブ諸国などから来た戦闘員がソ連と戦ったことで、グローバルな空間でのジハードが近代以降の世界で初めて現実のものとなった。

 さらに、パレスチナ出身のアブドゥッラー・アッザームという法学者が、コーランやハディース(預言者とその周辺で布教に従った教友と呼ばれる先駆者たちの言行録)に基づいて、ジハードの理論を世界からアフガニスタンに集まってきた義勇兵に教え込んだ。

 その教えを継いだ弟子の一人が、アルカイダのビンラーディンだ。実は当時、ジハードの思想には様々な考え方があって、「近い敵」「遠い敵」のいずれと戦うべきなのか、という議論があった。「近い敵」とは、イスラム教徒の国の政治支配者なのに、イスラムの理念を守らずに国民を抑圧している者のことであり、「遠い敵」というのは、イスラム世界を侵略する非イスラム勢力のことだ。

 例えば、エジプトのイスラム主義団体である「ジハード団」は、まずは「近い敵」を倒そうとして1981年にサダト大統領を暗殺した。90年代にもムバラク大統領の殺害を図った。しかし、最終的に政権を倒すことはできなかった。アイマン・ザワーヒリーをはじめとした、こうした「近い敵」との闘争に敗れた人たちを糾合する形で、ビンラーディンは、「遠い敵」、具体的にいえば世界の中枢にあって「近い敵」を支えているアメリカへのグローバル・ジハードを展開した。これが2001年の9・11テロにつながっていった。

ネットでつながる「分散型組織」の誕生

 ところがその後、アメリカは軍事、警察、諜報、司法の力などをフルに動員して徹底的にアルカイダを追いつめ、組織に壊滅的な打撃を与えた。組織を広げると一網打尽にされるということを学習したアルカイダは「分散型の組織」を目指すことになる。人的なつながりを広げるのではなく、グローバル・ジハードのイデオロギーを文書にしてインターネット上にアップするなどして、共鳴した人間が一匹狼(ローン・ウルフ)型のテロを各地で起こしていくことを後押しする、いわばネットワーク型の運動へとかじを切ったのだ。近年でいえば、2013年の米ボストンマラソンでのテロや、2014年10月のカナダ・オタワでの国会銃乱射事件などは、このような流れの中で起きた。

 こうしたアルカイダの新たな戦略を作り上げたのはシリア出身のアブー・ムスアブ・アッ=スーリーという人物だ。彼自身は、かつてのアフガニスタンのように、世界から集まった戦士が武装化して組織的なジハードを行うことのできる聖域、すなわち彼の言葉でいう「開放された戦線」を作ることを目標としていたのだが、当面そのような状況は来そうもないので、それまでは一匹狼型の活動を続けていくしかない、といった主張を2004年にインターネット上で発表している。インターネットを駆使した「分散型の組織」は、いわば運動を絶やさないために余儀なくされた結果としての方針転換によって生じたものだった。

 しかし、結果的にはこれにより、ネット上で同志を募り、自発的な参加を促す仕組みができた。これが今日のイスラム国の戦略にもつながっている。しかし一匹狼型のテロを繰り返しているだけでは展望は開かれない。スーリーの言う「開放された戦線」を作り出せるかどうかが、グローバル・ジハードの課題として設定されるようになったのだが、これは思わぬところから実現することになる。きっかけは「アラブの春」だった。

 2010年暮れから始まった「アラブの春」によって、チュニジア、リビア、エジプトなどアラブ諸国では民主化運動が盛んになった。その結果、自由で公正な選挙が行われ、一般には「穏健派」と呼ばれているイスラム教の制度内改革派が各地で台頭した。しかし、それまで政治活動を公式に許されてこなかった制度内改革派は、統治能力を身につけていなかったうえ、、軍や司法や欧米化したリベラル派など反対勢力が徹底的に抵抗し、官僚機構の妨害や軍事クーデタなどで穏健派の統治を頓挫させた。結果として、穏健派は能力不足と実効性の欠如を露呈し、信頼性と期待は失墜していった。逆に、グローバル・ジハード主義など過激派への信頼や期待は相対的に上昇した。

国家を超えて広がる「開放された戦線」

 そうしたなか、シリアで、恐怖政治を敷いていたアサド政権とこれに反対する勢力との間で軍事的な対立が起きた。こうなると、もともと国家への帰属意識が薄い地域だけに、人々の意識は宗派主義的になり、それが国家横断的に広まっていく。レバノンのシーア派の民兵集団ヒズボラをイランが支援してシリアに介入させるようなことも起きて、様々な勢力が入り乱れて広域的な紛争が始まってしまった。内戦でアサド政権の支配が緩んだため、イスラム国などグローバル・ジハードを目指す勢力が、「開放された戦線」を見出すことのできる状況が生まれた。

 ただし、もう一点重要なことがある。ジハード戦士が流入していくためには、ローカルなレベルでの受け皿がなければならない。つまり、中央政府に強く反発し外来の勢力と協調する土着の勢力が存在することが条件になる。この点、シリアでは反政府勢力が互いに争って、最低限の治安や行政サービスが崩壊したことにより、イスラム国の過酷な支配でさえも安全をもたらせば、当座は受け入れる住民感情が生まれた。同様に、イラクでも、スンニ派住民の多い北部・西部地域ではもともと中央政府への反発が強く、政府の勢力の及ばないエリアができていた。

 イスラム国の前身は、2004年にアルカイダの傘下に入った「イラクのアルカイダ」で、スンニ派の立場からシーア派主体のイラク政権と戦ってきた。2007、08年のブッシュ政権による戦力増強、いわゆる「大増派」でいったんは活動が衰えるが、2011年には米軍がイラクから撤退し、さらに「アラブの春」後に中東地域の揺らぎがますます進んでいったことで、イラク北部・西部、シリア東部・北部で現地住民の支持を広げることに成功した。もちろん、抵抗する者を容赦なく殺害するような方法で恐怖心をあおり、それによって住民を支配しているという側面もある。

 このようにして、イラクとシリアに出現した「開放された戦線」が、インターネットを駆使したネットワーク型のリクルート(人材の勧誘)と結びつくことで、世界中からジハード戦士が集まってくる条件が整った。ただ、「なぜジハード戦士が集まってくるのか」という問題に関しては、近隣アラブ諸国から来た人たちと、他の地域から集まる人々を区別して考える必要がある。

ジハード戦士たちの心理構造

 イスラム国の戦闘要員は、米CIAが昨年9月に発表した推計では2万人から3万1500人となっている。その後、米国によるイラク、シリア空爆で減少している可能性もあり、現時点ではおそらく3万人程度と見込まれているが、そのうち半分ほどを占めているのが近隣のアラブ諸国からの参加者だ。

 そうした人々の心理は、イスラム教の論理からすれば、それなりに納得できるものがある。そもそもイスラム世界では、アッラーの教えに反する不義の支配者をジハードで倒すのは「ムスリムの義務」と考えられている。もちろん誰もが武力によるジハードを肯定するわけではないが、シリアのアサド政権が圧政で国民を弾圧しているという認識は広く共有されているから、「今のシリアの状態はおかしい。自分が手を下してでも何とか政権を倒さなければならない」と考える人がアラブ諸国に現れるのは容易に予測できる。しかも、イスラム国の主張は、いちおうイスラムの教えにのっとったかたちを取っている。イスラム国の指導者のバクダーディーは、預言者ムハンマドの後継者を意味する「カリフ」を自称しているが、彼のカリフとしての正統性に疑問はあるとしても、途絶えてしまっているカリフ制を復活させること自体は、ほとんどのムスリムが良いことだと考えている。

 また、イスラム国は捕虜を斬首するなど残虐な処刑を繰り返し、さらには少数派であるヤズィーディ教徒を奴隷にするなどして国際世論から非難を浴びているが、コーランやハディースには、確かにそうした行為を認めているように読める箇所がある。例えばコーランの47章4節には、「信仰なき者といざ合戦という時は、彼らの首を切り落とせ」といった章句があるし、中世の権威あるイスラム法学書であるマーワルディーの『統治の諸規則』でも、ジハードで支配下に置いた多神教徒に対しては、改宗、殺害、奴隷化といった選択肢があることを示している。

 実は、コーランやハディースの解釈は、過去の膨大な文献に通じていないとできないため、かつては各国の政権中枢に近いイスラム法学者が独占していた。しかも、そうした法学者は、比較的穏健な解釈をするのが常だった。ところが最近では主要文献がインターネット上にアップされるようになってきたために、検索すれば誰でも直接文献に当たることができる。イスラム法学者としての専門的なトレーニングを積まなくてもイスラム国のように過激な解釈を正統な根拠を引いて主張することも容易になった。

 同時に、イスラム諸国では中央政府の統治が揺らぎ始めているから、「御用学者」としてのイスラム法学者の権威は失墜している。こうなると、もう誰も過激な解釈をとめられない。これが最近10年ほどの間に出てきた動きだ。イスラム諸国からの義勇兵が後を絶たない背景には、そんな事情もある。

自由から逃走する若者たち

 一方、西欧・米国からのイスラム国への参加者は約2000人とみられているが、このような人々の意識は、アラブ諸国から参加している人々とはかなり違う。

 まず、ヨーロッパからの参加者の大部分はイスラム教の国々からの移民・難民の子孫だ。イギリス、フランスなど西欧諸国では、ムスリム系の移民とその子孫は人口の十数%程度にまで達しており、そのような移民の子弟は、どうしても自らのアイデンティティーの問題に悩みがちだ。イスラム教の国に自らのルーツがある場合、自らのアイデンティティーは生まれ育った西欧にあるのか、それともイスラムにあるのか。そうやって迷っているところでイスラム国の人々の主張に触れ、その主張の中に自らのアイデンティティーを見出そうとする、ということがしばしば起こる。そういった人々が自らの信仰を確認したくて、いわば、自らのアイデンティティーを確立するためにイスラム国に旅立っていく訳だ。

 さらにいえば、これは移民に限らないことだが、近代自由主義の中で生きる人間に固有の問題が現れているのだと思う。どういうことかというと、西欧社会では「自分が何をなすべきか」は自由意思に任されている。逆に言えば絶対に正しい答えというものはなく、自ら判断しなければならない。そのような自由は時として重荷になってしまう。ところが、何か権威あるものに従うことにすれば、自分で決めなくても良い。自ら判断する自由を捨ててナチスドイツの台頭を許した人々の心理を分析した社会心理学者、エーリヒ・フロムの言葉でいえば、彼らは「自由からの逃走」を図ろうとする。ましてやイスラム教の「神の啓示」は、なすべきことを全部教えてくれる。先進諸国からイスラム国を目指す若者が出ているのは、このような理由があるからではないだろうか。

 日本でも昨年秋、北大を休学中の若者がイスラム国への参加を企てるという事件があったが、ここでも同様な心理が働いていたような気がする。かつてオウム真理教に集まった人たちもそうだったと思うが、先進自由諸国では、このようにして「自由からの逃走」に走ってしまう人がある程度出るのはどうしても避けがたい。そこは冷静に受けとめるべきではないか、という気がしている。

誤解に満ちた日本での議論

 ただ、ちょっと気がかりなのは、日本では、「イスラム国の伸長は欧米の側に原因がある」といった議論がしばしば見受けられることだ。例えば、一部メディアでは、西欧・米国への移民からイスラム国への参加者が出るのは「彼らが差別されたり貧困に苦しめられたりしているため」といった解説もなされているようだが、これは事実誤認だ。ヨーロッパからイスラム国入りした人々について調べてみると、その多くは欧米社会でそれなりの学歴を得た、比較的生活水準の高い層から出ている。動機としては、差別や貧困よりも、先に述べた「自由からの逃走」が圧倒的に強い。

 「中東混迷の原因は、第1次大戦中の1916年に英仏露が結んだサイクス・ピコ協定にある」といった議論もしばしば耳にする。サイクス・ピコ協定とは、中東を支配していたオスマン帝国の領域を分割して自らの勢力圏に組み込むために英仏露が結んだ秘密協定で、その時に恣意的に引かれた境界線が今の中東諸国の国境の一つの起源になった。これは欧米に非があるという主張の根拠としてしばしば用いられてきた。イスラム国もこの論理を踏襲している。しかし今サイクス・ピコ協定を否定してしまえば、極端な話、「オスマン帝国の版図を復活させろ」ということになり、トルコ以外の誰も認めないだろうし、中東全域に戦乱が起きてしまう。これはあまりにも無責任な議論だ。確かに「反欧米」という議論は日本などでも一般に受け入れられやすいのだが、中東の混乱の根本原因は、圧政や抑圧、社会に充満する不正義の感覚といった、イスラム社会が自ら解消しなければならない問題だ。欧米悪玉論はそうした実情を覆い隠してしまう。

 日本の思想界にも問題がある。西洋社会は長年の哲学的議論の末に、中世における「神の優越」を覆し、人権や自由を重んじる近代主義を獲得してきた。つまり、絶対的な「神の啓示」と近代自由主義は並び立たず、「神の啓示」を認めるのは自由主義を否定することだ、というのは西洋の常識だ。ところが日本の知識人は、「神の啓示」と自由主義は両立可能だ、むしろ自由主義が桎梏だ、というような議論を平気で展開している。

 戦前の「近代の超克」といった議論にもみられるように、もともと日本の知識人には、西洋の生んだ自由主義をはじめとした近代思想を翻訳され図式化された教科書で学ぶのみで根幹の哲学を理解していないところがある。それはいまだに変わっていないようで、安易にイスラム教を擁護してしまう。

 例えば「イスラム教は平和を命じる宗教だ」というのは正しいが、そこで言われているのは、イスラム教徒が支配し、イスラム法が施行される秩序の中での平和のことだ。宗教的な自由もないから、仮に日本の仏教教団が中東のイスラム教徒が多数派の国に寺院を建てようとしても絶対に不可能だ。日本で当たり前に享受されている宗教の自由は中東には存在せず、正しい宗教と劣った宗教の区別が厳然と存在し、それが政治権力によって施行されている。その上で「平和」と「寛容」があるという事実を日本の知識人は理解できておらず、日本や欧米の限界を超えるユートピアが「イスラム」にあるという主張をポスト・モダン思想が流行したバブル期以来、繰り返してきた。その結果として、イスラムの価値規範も知らないまま、単に社会への不満や破壊願望のはけ口としてイスラム国に参加しようという人が日本から出てくる可能性はあるだろう。実際にインターネット上では、サブカルの「ネタ」のレベルでジハードに共感する人々も出てきている。

 西欧・米国からの参加者が、少なくともイスラムの価値規範を選び取った上でイスラム国に向かっているのと比べると、これはいかにも皮相な状況といえる。日本人のイスラム理解の欠落に起因した、勘違いによる事故のような形での参加者が出てこないとも限らないのが心配だ。

イスラムの改革は実現するか

 今後の展開を考えると、ここまで見てきたように、欧米から渡航したグローバル・ジハードの信奉者が帰国して自国で一匹狼的なテロに走る危険性こそあるが、西欧・米国からのジハードへの参加はさほど大きなムーブメントにはなりえないと思う。しかし、アラブ世界からの参加者は相応の強い動機をもっている。世界各地から戦闘員が集まってくるような「開放された戦線」をいかにして封じ込めるかは、これからも大きな問題だ。

 同様な事態を防ぐために必要なのは、第一に、中央政府の統治が及ばないような地域を作り出さないことだ。イエメンやリビア、ソマリアなどを念頭に、この「統治されない空間」をどうするかは昨年9月の国連総会でも議論になったところだ。イスラム諸国の政府の統治能力の向上が課題となっている。独裁に戻ればいいのではない。独裁ですら抑え込めない社会側の意識変化があったことを踏まえた統治機構の確立が必要だ。

 加えて、イスラム教の解釈の方法論や体系そのものの改革を行わなければ、過激思想を退けることはできない。例えば、「コーランの中の異教徒への抑圧や個人の権利を侵害しかねない特定の章句は、現代社会では適用されない」と明確に宗教者が議論し、コンセンサスとして大多数のイスラム教徒に広まっていかなければ「イスラム国」の思想は論駁できない。いわばイスラム教の「宗教改革」だが、しかしその可能性はかなり厳しいといわざるを得ない。

 そのような改革を実現するには、ヨーロッパ中世が経験した宗教戦争の惨禍や、ルネサンスの熾烈な思想闘争がなければならない。「数世紀はかかる」と欧米化したイスラム教徒の知識人は悲観している。それどころか「近代西洋の支配は終わった、これからはイスラム教の優越性が明らかになるのだ」と意気軒昂なイスラム教知識人が、過去20年ほどの間、現地では支配的だった。近代的な思想改革への機運が、内側からも、外側からも、乏しいのである。イスラム国の惨状を見て、「イスラム復興で近代西洋の限界を超えるのだ。イスラムが解決だ」といった議論をしていたイスラム世界の内部の知識人や、それを持て囃していた日本を含む外部世界の専門家は、深く自らを省みる機会を持ってみてもいいのではないか。

 抜本的な対策はイスラム世界の「外」から強制できるものではない。事態の打開にはまだまだ長い時間がかかるのではないだろうか。

[読売新聞]

Posted by nob : 2015年02月12日 12:38

知ることはすべてのはじまり。。。

若者は単に無知なのではない、、、

大人の無知を受け継いでいるだけなのだ。。。

[逃げる中高年、欲望のない若者たち/村上龍]

Posted by nob : 2015年02月12日 11:22

様々なリスクを想定した普段からのシミュレーションが緊急事態の回避打開の鍵。。。

■基本的には逃げるが勝ち!
暴力犯罪から身を守る6つの鉄則

人に恨みを買うようなことはせず、ごく平和的に暮らしていても、突発的な暴力事件に巻き込まれる恐れは大いにある。警察庁発表によると平成24 年の暴行事件の検挙件数は2万3167件。そのうち約56%(1万3111件)は被疑者と被害者に面識がなく、また傷害事件の検挙件数2万590件のうち、約36%(7502件)が同じく面識のない者同士で起こっている。

自分の身は自分で守るしかない。暴力事件に遭遇した場合に覚えておきたいポイントを紹介する。

〈暴力に遭遇したときの6つのポイント〉
(監修・田村装備開発 田村忠嗣氏)

●鉄則1)大きな声で助けを求める

男性だと、まだ殴られてもいない状況で助けを求めるのは恥ずかしいと感じるかもしれない。しかし、これは暴力に非暴力で対処するクリーンかつ非常に有効な手段である。大きな声には相手をひるませる効果があり、周囲に「暴力の意図がなかった、まったくの被害者」と印象づける意味もある。

●鉄則2)相手の気をそらしてから逃げ出す

もしも暴力に巻き込まれそうになったら、一番大事なのはとにかくその場から逃げること。その際、相手が追いかけ始めるまでに少しでも時間を稼ぎたい。例えば、あたかも相手の後ろに人がいるかのような視線を送りながら手を大きく振り「おまわりさん!」「助けてください」などと呼びかければ、ほとんどの人間は後ろを確認するだろう。その隙をついて逃げ出すのだ。

●鉄則3)相手をひるませてから逃げ出す

相手の顔に向かって、とにかく何かを投げつけるのも良い。人は顔に物を投げられると、無意識に振り払う動作をとる。警察にも、この原理を利用した戦術があるほど、これは有効な手段だ。例えば相手に体当たりするつもりで走り出し、間合いが詰まったところで顔に向けてカバンを放り投げ、走り出した勢いのまま横をすり抜けて逃走する…といった具合だ。

●鉄則4)最悪の姿勢「うずくまり」は避ける

逃げ出すことができず、暴力で対抗することもできない。または不意打ちをくらい、反撃の体勢もとれない…その場合、うずくまって「亀」の体勢で耐えるしかないと考える人もいるだろう。しかし相手が途中で暴力に飽きてくれる保証がない以上、逃げる・闘うという選択肢が本来であり、これはとってはいけない姿勢だ。どうしても、うずくまるしかないのであればできるだけ体を小さく丸め、体の露出面積を最小限にしたうえで、頭の後ろで両手を組み、後頭部と両耳を守ることを意識しよう。

●鉄則5)殴られるしかないときは、呼吸を意識

ただ殴られるのを我慢するしかない状況では、可能であれば呼吸を意識したい。攻撃を受けた際、息を吐いていればダメージが減り、吸っていればダメージは増える。相手の攻撃タイミングに合わせて息を吐くことができればベストだ。

●鉄則6)絶対に切られてはいけない場所

相手が刃物を取りだした場合、攻撃されて怖いのが、首回り、眼球(の後ろにある脳幹)、腋の下、心臓、腹部など体の内側。極論だが、それ以外の部位を犠牲にしてでも、これらの部位は守るべき。あとはとにかく逃げるのみ。

以上が、暴力から身を守るために覚えておきたい6つのポイントだ。
なお、実技を伴う訓練を経なければかえって危険である、という考えからここではあえて護身術については紹介していない。

最後にもう一つ。誤解されがちだが、正当防衛が成り立つ条件に「手を出した順番」は関係がない。相手が攻撃の意思をもって近づいてきた場合(例:ナイフを手に持った相手が、明らかに攻撃の意思をもって近づいてきたと判断した場合など)、先手を打っても構わない。ただし、それは危機を回避するうえでの必要最小限にとどめる必要があり、やりすぎた場合は過剰防衛になる。暴力に対しては基本的に逃げるが勝ち、なのだ。

(文・構成:即応予備自営ライターU)

[webR25]

Posted by nob : 2015年02月12日 10:33

天然はちみつは質の高い糖質、、、トリプトファンがセロトニンに変わる点は高ポイント。。。

■1杯のハチミツが睡眠の質を上げる!

あるテレビ番組で、体重100kg以上の女性がダイエットを行っていたときのことです。その女性は、1年間順調に体重が落ちていましたが、ある時から全然減らなくなったそうです。それには、何と睡眠の質の低下に問題があることが分かったのです。ダイエット停滞期中の方は必見です!

睡眠の質を上げてダイエットも成功する就寝前の大さじ1杯のハチミツ

田井メディカルクリニックの田井祐爾(タイユウジ)院長によると、寝る前に適量のハチミツを摂取すると、質の良い睡眠が取れるそうです。ハチミツには「トリプトファン」が豊富に含まれており、摂取すると体内で「セロトニン」に変化します。

「セロトニン」は睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌を促進するため、ハチミツは熟睡を助ける働きがあると考えられています。

過度の糖質制限食は禁物

ここ数年、糖質摂取を抑えるダイエットが流行っていますが、限度を超えた糖質制限食を続行していると、脳の機能を保つための糖質が不足しやすくなります。

糖質が不足すると、成長ホルモンの分泌がスムーズでなくなり、睡眠中の身体の修復作業が効率良く行われなくなる可能性があります。そのため、就寝前に適量の糖質を摂ることは奨励できますし、ハチミツは理想的です。

ハチミツ摂取の前に注意することは?

少しでも栄養のことを考えるのであれば、「天然ハチミツ」を選びましょう。なぜなら、ハチミツは減菌のための加熱処理をされると、酵素や栄養素が破壊されてしまいます。「純粋」「天然」との表記がありますが、「天然ハチミツ」なら自然の恵みをたっぷり享受できますよ。

ただし、糖尿病を患っている方は注意が必要です。「2009年 Int J Food Sci Nutr」によると、2型糖尿病患者が糖質制限を無視して食事に天然ハチミツを加えてしまうと、糖尿病は悪化してしまうのです。ですから糖尿病患者のダイエットにハチミツは厳禁なのです。

当然ながら口にするものには身体に合う、合わないはあるものです。最初は少量から続けてみてくださいね。

[ネムジム]

Posted by nob : 2015年02月12日 10:22

現政権によるさらなる暴挙を看過容認し続けるも、ここで摘発拒絶せんとするも私達一人一人の国民次第。。。

■日本が名実ともにアメリカの従属国になる!?

田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]

 米国のオバマ大統領は、黒人で初めての大統領であるだけでも歴史に深く刻まれる。だが、政治的業績となるとなかなかすぐには思い浮ばない。

 任期末が近づく今、ひょっとすると米国の日本取り込みがオバマ大統領の歴史的業績になるかもしれない。それも、米国が日本を従属国化しようとしているというより、日本が進んで米国に従属しようとしている印象を受ける。

 これは米国のいかなる政権も、民主党、共和党などの政党も、さらにほとんどの米国民も大歓迎することは間違いない。

 現実には、米国の軍事行動のために人命と資金の役割分担を引き受けるところから、両国の一体化が始まる。これが、末期のオバマ政権に転がり込んだ思わぬ歴史的事業になりそうだ。

 20年ほど前に、既に故人となった著名な政治学者が私に「結局日本はアラスカやハワイのようになるのだろうな」とつぶやいたことがある。以来、この言葉が私の頭から離れたことはない。アラスカやハワイが州となるのは、言語や文化を考えても違和感はなかった。しかし、異質な文化や伝統を持って、有史以来、独立を貫いてきた日本がどうしてそんなことになるのか。だが、現状はその学者の言った方向に向かっていないとは断定できない。“州”となることはないだろうが、自分で国の方向を決めるという独立国の一義的な特質を喪失する可能性は高い。

 安倍晋三首相は、5月の連休に訪米してオバマ大統領と会談する予定となっている。それまでに、安保関連法の整備、ガイドライン(日米防衛協力の指針)の決定という宿題を片付けなければならない。統一地方選挙後に集中的に取り組み、それをおみやげに訪米するつもりだろう。

日本が米国の仕掛けた戦争に
見境なく加担するのは誰のためにもならない

 安倍首相は、今回の「イスラム国」問題が日米一体化の流れを加速させると考えているのだろうか。国会審議でも一段と強硬姿勢になったようだ。

 この日本の動きに呼応するかのように、6日、オバマ政権は5年ぶりに国家安全保障戦略を発表した。今後の外交政策、軍事政策の基本方針である。この新戦略のキーワードは、「同盟国との連携重視」、「アジア重視」だが、この2つが揃えば、新戦略は日本の役割に過大な期待があると言わざるを得ない。

 アフガン、イラクの両戦争の成果が思わしくなく、米国では「単独行動主義」と「地上戦」にいやしがたいトラウマがある。その反省に立った新戦略なのだろう。そうならば、連携重視の方針で日本への役割分担は新戦略の核心部分である。しかも、米国が頼まなくても進んで引き受けるということだから願ってもない。

 オバマ大統領は新戦略の前文で「米国は常に国益を守り、われわれの同盟国や友好国に関与し続ける」と明記している。あくまでも米国の軍事戦略の第一義は米国の国益であることに念を押している。

 米国の国益が日本の国益に沿うことも多いが、すべてがそうであるわけではない。それどころか米国の仕掛けた戦争がイラク戦争のように事後的に間違いと総括されたこともある。「イスラム国」発生の遠因はイラク戦争だと言えるが、このような戦争にこれから日本が加担していくことは、日本のためにならないばかりか、世界のため、何よりも米国のためにもならない。

 日本が米国戦略における役割分担を飛躍的に増大させるとどうなるか。米国は資金と生命の犠牲を格段に減らすことができる。そうなれば、連邦議会や世論からの反対論が当然弱まるだろう。その結果、米政府は、戦争を今よりもっとやり易くなる可能性が出てくる。

“米国の間違い”を止める立場を
日本は維持できるか

 アフガンやイラクで、米国は戦勝後に好みの“民主的”政権を樹立した。その後は両国内に民主主義が定着するどころか逆に混乱が広く深く拡大しているように見える。

 イラク戦争当時私は「戦車で運び込んだ民主主義は根付かない」と強調した。

 民主主義は自分で選択し自分で形成するもの。そして自分たちの力によって樹立した国家が独立国となるのである。

 そのことをきちんと認識しなかったのが米国の間違いである。今後も米国がこんな間違いを繰り返さないという保証は何もない。

 だからこそ日本は、米国の間違いを指摘し、それを是正することができる立場を維持する必要がある。

 それに5月の連休まで、果たして今の流れが順調に進むのかも疑問である。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2015年02月12日 08:46

ホント驚きです。。。

■女子高生の約1割が「1日に15時間以上」スマホを使用!平均は7時間

長澤まき

未成年者のスマートフォン使用時間が長時間化している。

スマホ等の使用が長時間化へ

情報セキュリティメーカーの「デジタルアーツ(株)」は10日、未成年の携帯電話・スマートフォンの利用実態調査を発表した。

それによると、前回調査では6.2時間だった「女子高生の1日平均スマホ使用時間」が7時間になるなど、スマホ等の使用が長時間化していることが明らかになった。

高校生からスマホ使用が長時間化?

デジタルアーツは、全国の小・中・高校生618名および9歳までの子どもを持つ保護者595名を対象に携帯電話・スマホの利用実態調査を行った。

調査の結果、10歳から18歳のうちスマホ等の平均使用時間が最も多いのは「女子高校生」で1日の平均が7時間となった。ちなみに、男子高校生の平均使用時間は4.1時間、小中学生は2時間未満。

また、女子高生のうち「使用時間が15時間以上」と回答した者が9.7%いた。

ネット上には「半端ない」と驚きの声

この発表を受け、ネット上には驚きの声が寄せられている。

永井千聡(音楽講師)  @CHISASENSEI
女子高生、スマホ使用時間の平均→1日7時間ですとっ?!?!(°°;) 平均がですよ。 7時間って、睡眠時間じゃん(≧▽≦) 何とかしなきゃ、日本!!

雑用係@3年目 @hiro47116574
女子高生スマホの使用時間1日平均7時間て嘘やろ(笑) どんだけ暇なんや

しんせん@PSO2 @shin100002
今の女子高生の1日平均スマホ使用時間7時間か……… ずーっと画面見てると、肩こりそうだなー(小並

かとちゃん @piece_of_wish
スマホの使用時間は中学生までは1時間ぐらいみたいやけど、 高校生になると男子が4時間ぐらいで、女子は7時間!! いろいろと興味を持つ年になるやろうけど、ハンパねぇ…(´Д`)

かえる@GL(基本フレーム)布教中 @naippi13
女子校生のスマホ使用時間いつ見てもやべーなって思うけどPCにしたら自分も似たようなもんだし何も言えんわ

授業中や睡眠などを除く多くの時間で、スマホを頻繁に使用している女子高生が多いようだ。

「非常に危惧」と大学准教授がコメント

この調査結果に対して、玉川大学大学院教育学研究科の近藤昭一准教授はこのように述べている。

人格形成の一番大事な多感な時期に、メディアを介した間接的なコミュニケーションがメインとなってしまい、人と人との多様で直接的なコミュニケーションの機会が失われつつあることを非常に危惧しています

近藤准教授は、インターネット等を子どもの居場所にするのではなく、子どもの周囲に多くの出会いの場を作り、しっかりと人と向き合える交流をさせてほしいとも述べている。

高校生の半数「やめられない」

スマホやパソコン等の普及に伴い、ネットメディア接触の低年齢化や長時間化が問題となっている。

岡山県教育委員会の調査によると、岡山県内の高校生の3割教がスマホ等の使用で生活に影響が出ていると感じていると答えた。

調査では多くの高校生が、このように回答したという。

使い始めるとやめられない

スマホを使用するために、睡眠時間や学習時間を削っている高校生が半数以上だという。

ネット依存から抜け出すのは困難?

子どもや若者のネット使用の長時間化が問題になっているのは、日本だけではない。中国では、2400万人程が「ネット中毒」だといわれている。

そんな中国で、ある男性がネット依存を断ち切るために驚くべき方法を実行したという。

中国の江蘇省で、ネット依存症を克服できずに苦しんでいた19歳の男性が、「ネットをやめるためにはこれしか方法がない」と、包丁で自分の手首を切り落としたというのだ。

手首を切り離さなければ止めることができないほど、スマホやネットへの依存が深かったのだろうか。

・出典元:スマホ 高校生「生活に影響」3割…岡山 - YOMIURI ONLINE(2/8)
・出典元:海外発!Breaking News】19歳男性、自ら手を切り落とす。ネット依存症を断ち切るために! - Tech insight(2/7)

[イロリオ]

Posted by nob : 2015年02月10日 17:39

支援救出放棄契約のうえで渡航を許可する以外にはない、、、かと思います。。。Vol.2/後藤氏をはじめ渡航する人達はみな覚悟の上でのことだと。。。

■「イスラム国」に対し日本と日本人がすべきこと

上久保誠人 [立命館大学政策科学部准教授]

英米に「自己責任論」は存在しない

 今回の「イスラム国」を名乗る組織(以下IS)による日本人人質殺害事件に関して、まず最初にいわゆる「自己責任論」を考えてみたい。これは、外務省が渡航自粛勧告を出していたISが支配する危険地帯に、「民間軍事会社の社長」を自称して入って拘束された湯川氏と、その救出に向かった後藤氏に対して、ネット上を中心に広がる「政府に迷惑をかけるな」「政府が助ける必要はない」などの批判のことだ。

 この現象は、英国国営放送(BBC)が、デヴィ・スカルノ氏のブログでの「後藤氏は自決せよ」という発言を紹介するなど(“Japan wakes up to bad news about Kenji Goto”を参照のこと)、諸外国からも「日本らしい」こととして強い関心を持たれているようだ。

 筆者が知る限りだが、少なくとも英国では、「自己責任論」というものを聞いたことがない。おそらく米国でも同じだろう。英米では、そもそも人間行動のすべてに「自己責任原則」が貫かれているので、あらためて特定の場面で「自己責任」を強調する必要がないからだろう。

 一方、日本の「自己責任論」は、「自己責任でない場合は、政府に生命と安全の保護を求めることができる」という考え方が前提のように思う。つまり、国民の自己責任とされる範囲は狭く、政府に頼れる範囲が広いとされているからこそ「自己責任論」が出てくるということだ。

 これには違和感がある。なぜなら、日本政府は「国民の生命と安全の保護」の意識が希薄だと思うからだ。例えば、筆者がかつて商社マンだった頃、世界のどこかで紛争が起こった際、日本大使館は日本人でさえ大使館に入れず、締め出すようなことがあったと聞いたことがあった。

 紛争時にはむしろ英国大使館や米国大使館が、国籍を問わず誰でも逃げ込める「駆け込み寺」になる。「なにかあった時は英米大使館へ向かうべし」というのが日本人駐在員の常識だった、と商社の先輩からよく聞いたものだった。逆説的だが、自己責任原則が貫徹されているはずの英米政府のほうが、国民の生命と安全を守る意識が徹底されているということだ。

日本はISの「キャッシュディスペンサー」に
なっていたかもしれない

 ひとついえることは、政府は万能ではないということだ。政府にできることには限界がある。それは、英米でも日本でも同じことである。

 ISは米国人3名、英国人2名を殺害している。ISの「空爆停止」の要求に対して、英米政府が一切の交渉を拒否したからである。ISに屈して交渉に応じ、身代金を支払えば、ISに多額の資金を与えることになる上に、さらなる身代金獲得を狙って、テロが繰り返される恐れがある。英米が人質救出のためにできることは、基本的に「軍事作戦」しかないのである。

 今回、ISによる日本人拘束が明らかになってからの日本政府の対応を批判する声がある。政府は、身代金支払い要求に応じない一方で、中山泰秀外務副大臣をヨルダンに送りこんで人質解放に協力を要請した。だが、ヨルダンがどのようなパイプでISと交渉しているのか、交渉状況がどうなっているのか、政府はほとんど掴めなかった。特に、ヨルダンがISに対して軍パイロットの安否確認を要求し、女死刑囚の釈放を拒否してからは、交渉状況は全く見えなくなった。このように、日本政府は人質解放に無力だったように見えることに、批判が集中している。だが、そもそも日本政府はISと交渉自体、してはいけなかったのではないだろうか。

 英米のジャーナリストがISに拘束・殺害されたケースと、今回の日本人のケースの違いを考えてみたい。繰り返すが、ISが英米人を拘束した際、英米政府に要求するのは「空爆の停止」である。そして、英米政府が一切交渉に応じないので、人質は殺害されることになった。英国のジャーナリスト、ジョン・キャントリー氏が拘束されたまま、ISの広報映像にたびたび登場しているが、彼を巡っての交渉も行われていないようだ。要するに、ISが英米人を拘束・処刑するのは、ISの恐ろしさをアピールする「政治的パフォーマンス」の意味しかない。

 一方、ISが日本人を拘束した今回のケースでは、「身代金」を要求された。そして、途中で要求が身代金から「人質交換」に変わった。これはISが、日本のことをより「実利的」に考えている可能性を示している。

 英米などの有志連合による油田地帯への激しい空爆や原油価格の下落で、ISの主な収入源である原油密売が激減しているという。そこで、ISは身代金目的の誘拐による資金獲得を強化している。身代金の収入は年間40~50億円になるという。ISは、弱腰のイメージがある日本なら、多額の身代金を払うと考えて、日本人誘拐を狙った可能性がある。

 これまでフランス、スペイン、トルコなどが、人質解放のためにISに身代金を払ってきたとされる。これらの国で、その後人質事件が頻発しているわけではない。だがそれはISが、これらの国は何度も多額の身代金を払い続ける力を持っていないと考えたからかもしれない。

 一方、日本は経済大国である。国連などさまざまな国際機関に多額の資金を拠出している。世界中の新興国・発展途上国に援助をばら撒いてきた。多額の米国債を保有する「米国のスポンサー」でもある。ISは日本に対して「金持ち」のイメージを持っているだろう。

 もし、日本が今回、身代金を支払っていたら、ISは日本のことを、活動資金を引き出すためにいつでも使える「キャッシュディスペンサー」と考えたかもしれない。ISが、まるでキャッシュカードを使うように、活動資金を引き出すためにありとあらゆる機会を捉えて日本人の誘拐を狙うようになれば、本当に日本人は世界中で危険に晒されることになる可能性があったのではないだろうか。

他国の死刑囚釈放で
自国民を取り戻すことの意味

 さらにいえば、ヨルダンに収監されている女死刑囚の釈放を条件に、後藤氏の解放を交渉して、もし解放が実現していたらどうだっただろうか。日本国内では、後藤氏の救出を願うあまり、ヨルダンがISの要求を受けて女死刑囚を釈放するかどうかに焦点が当たり続けていた。ヨルダンが「軍パイロットの安否確認」を求めて、ISの要求を拒否した時には、日本国内に動揺が広がった。

 だが、もし女死刑囚を解き放てば、ISはヨルダンの足元を見て、さらなる要求を突きつける可能性がある。同国や周辺諸国の住民は今以上にテロの恐怖に晒されることになるのだ。その深刻さは、一部の識者が指摘してはいたものの、ほとんどマスコミが取り上げることはなく、日本国民の関心ではなかった。

 換言すれば、日本人はヨルダン国民の置かれた厳しい状況に気を使うことはほとんどなかったように思う。だが、女死刑囚が釈放されて、ヨルダン国民が恐怖に晒されることになった時、日本人が生きて戻ってくるというならそれでいいと、日本人は歓喜の声を上げたのだろうか。それは、国家としてあまりに品格に欠けており、国際社会に「恥」を晒すことになったのではないだろうか。

 結局、日本政府が人質解放のためにできることは、なにもなかったということだ。非常に悲しいことだが、結果的に後藤氏が殺されるのを待って、ISに対して猛然と非難声明を出すことしかできなかったのだ。それ以外のすべての解決策は、日本と世界の人々を、よりテロの危険に晒すことになるものだったからだ。

 繰り返すが、政府は万能ではない。政府ができることには限界があるということだ。日本国民はそのことをよく自覚し、テロリストが支配するような危険地帯には、近寄らないようにするしかないのである。

政府は日本人がテロに遭う
危険性を最小化することができた

 ISは、「日本が『邪悪な有志連合』と同様に勝ち目のない戦いに加わるという無謀な決断をしたため後藤さんを殺害する。今後も場所を問わず日本人を殺害する。日本にとっての悪夢が始まる」と脅迫した。だが、これによって、日本人が世界中でテロに遭う恐れが強まったとパニックに陥るべきではない。

 そもそも、ISにとっては、英米のほうが日本以上に許せない「敵」である。だが、英米人に対して、世界中でテロが頻発しているというわけではない。前述の通り、空爆によるダメージや資金力の悪化で、ISが本当に世界中でテロを起こす力を残しているかどうか自体、疑問なのだ。

 日本は事態を冷静に受け止めるべきだ。日本は確かにISから「敵」とみなされることになった。だが、それは日本人も、諸外国並みの危機管理を考えなければならなくなったというだけのことだ。むしろ、政府が身代金、女死刑囚の解放に応じず、ISに「日本はキャッシュディスペンサーだ」と思わせなかったことは、日本人が今後テロに遭うリスクを、難しい状況の中で最小化できたと考えるべきではないだろうか。

 今後、日本政府は国内でテロを未然に防げるよう情報収集力、分析力の強化、海外に渡航・滞在する邦人への迅速な情報提供など、対テロ対策を強化することになるだろう。それは、悪いことではない。前述のように、従来日本政府は国民の生命・安全の保護に関心が薄すぎたように思う。政府が緊張感をもって、それが改善されていくならば、今回のような不幸な事件が起きた中で、せめてもの幸いなのかもしれない。

日本は「違い」ではなく「同じところ」を
強調して中東外交、援助を続けるべき

 今回の不幸な事件を考える際、忘れてはならないことがある。それは、ISの台頭は、石油を巡る欧米の中東進出の歴史の延長線上にあるということである。

 18世紀末、英国の進出によるペルシャ(現イラン)でのアングロ・ペルシャ石油(現BP)の設立に始まる石油を巡る欧米の中東進出。第一次世界大戦当時の英国が「東アラブ人にアラブの独立国を作る」(マクマフォン書簡)、「パレスチナにユダヤ人国家を建設する」(バルフォア宣言)、「トルコ支配地区を英国とフランスで分け合う」(サイクス・ピコ協定)という3つの異なる約束をした、いわゆる「三枚舌外交」。その結果である、欧米石油メジャー(セブン・シスターズ)による中東の石油利権支配の完成、欧米によって人工的に引かれた国境線によるアラブ人国家の成立、そしてユダヤ人国家・イスラエルの誕生だ。

 もちろん、中東諸国は一方的に欧米支配に甘んじてきたわけではない。第二次世界大戦後、石油産業を国営化し、OPEC(石油輸出国機構)を結成して、エネルギーの欧米支配からの独立を果たした。中東の多くの国は欧米のメジャーとともにエネルギー国際市場を形成し、国民はオイルマネーで潤っている。だが、その一方で、その恩恵を受けられない貧困層との格差が広がった。貧困層は、欧米を「異教徒」と敵視する「イスラム過激派」の土壌となった。

 イスラム過激派のウサマ・ビンラディンは、アフガニスタンで反米テロネットワーク「アルカイダ」を組織し、米同時多発テロを引き起こした。これに対して米国がアフガニスタンを攻撃し、イラクのサダム・フセイン政権を倒したことで、イラク国内が内戦状態に陥り、「イラクのイスラム国」の前身組織が誕生した。隣国シリアが内戦状態に陥ると、「イラクのイスラム国」はシリア内戦に介入。IS(イスラム国)に改名した組織は活動領域を拡大し、イスラム世界全体を統一するのだという野望を示し始めている。

 要するに、ISの台頭には中東の欧米支配と、それに対する宗教・民族の問題があるということだ。だが、筆者はこのような問題を考える際に常に言われる「お互いの違いを理解しよう」などとは言いたくない。

 むしろ逆だと考える。この連載で常々主張してきたように、この問題でも、お互いの「同じところ」に意識を集中していくことではないだろうか。

 中東諸国の国民や、欧米と日本に住むイスラム教徒の人たちから「イスラム教とISを一緒にしないで」という声がある。彼らは、イスラム教を信じる人たちだが、同時に、我々と同じ民主主義的なルールがある社会に住み(国によって程度の差はあったとしても)、共通の市場を形成してビジネスを行っている人たちだ。イスラム過激派は、ここに入れない貧困層から出現していることを考えると、我々は「違い」を過度に強調するよりも、この民主主義・市場経済という共通の社会基盤があることを重視したほうがいい。貧困層をなくして、民主主義・市場経済の中に組み入れていき、中長期的にイスラム過激派に走る人たちをなくしていくことである。

 もちろん、民主主義・市場経済という欧米の価値観にイスラムの人たちを合流させていくということには反発があると思う。だが、「違い」を無理に強調するよりも、現時点で「同じところ」に意識を集中することのほうが、現状の上に立ったリアリティがあるのではないだろうか。さらにいえば、短期的な軍事作戦よりも、より抜本的な解決策でもある。

 そして、ここに日本の役割があるのは言うまでもない。菅官房長官は「ISを恐れるあまり、日本が積み重ねてきた中東外交、人道支援をやめれば、テロリストの思うつぼだ」として、安倍首相が表明した難民支援など2億ドルの資金援助をさらに増やす考えを明らかにした。断固としてやり切ってもらいたい。もちろん、それだけではない。政府開発援助(ODA)やビジネス、技術提供、教育、人材育成など、日本が中東に対してできることは、一歩も引くことなく、すべて出していくべきである。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2015年02月10日 13:44

自分自身の生を救えるのは自分自身だけ。。。

■他人にどう思われるかを気にしないようにする4つの方法

昨年、私は人生の中でしたいことが何なのか、ぼんやりとしていました。明確ではなかったため、言い切るだけの自信はなく、また周囲の人たちに自分の陰口をたたく理由を与えるのは、正直なところ、我慢なりませんでした。

私は、人に刺激を与えたいと思っていました。世界を旅したいと思っていました。そして、今度こそジムに入会しようと思っていました。

しかし、私の目標のほとんどが、身の回りの人たちがしていることとは非常にかけ離れているように見えました。たとえ私が異なる道に進もうと試みても、彼らは耳を傾けてくれなかったでしょう。そのような時に変化が訪れました。2014年の初めに突然ひらめいたのです。周りの人がどう思うかをずっと気にして、人生を送ることなんてできないと気付いたのです。

他の人の意見を恐れないようにして、もっと自立するために変えなければならなかったことがいくつかありました。ですので、このアドバイスは、何かしたいことがあるのに他の人の意見を気にして実行に移すことができない読者の役に立つものです。

1)同じような志を持った新しい人と会う

大抵の場合、人は最も付き合いの深い5人のようになると言われています。この説では、不安が重要な要素になります。というのも、あなたと似た人と付き合うことで、本当にしたいことがずっと簡単にできるようになるからです。

ブログを始めたいと最初に思った時、ブログをしている他の人のことをまったく知りませんでした。私の当時の友人にブログをやっている人がいなかったのは確かです。ブログを始めて2、3ヶ月でこの状況は変わりました。私と非常に似通ったことを探求しているブログを運営している人たちとつながりを持ち始めたからです。そのような人たちとつながれたことと、また彼らがいつもサポートし、助言をし、同じ志を持って会話をしてくれることで、より簡単に物事を進めることができるようになりました。

これまでの友人を忘れたという訳ではありません。これまでの友人が素晴らしい友人であり、いつもそばにいてくれたのに、他の友人ができたからといって彼らをなおざりにしようなどとどうして思うでしょうか。ただ、自分と同じ波長の新しい人と会うことで、友人の視点から必要とするサポートをしてくれたり、方向性を示してくれたりしてもらえるということを心に留めておくことには価値があるというだけです。

2)身の周りから否定的な要素を取り除く

私の体験談に出てくる古くからの友人の多くは、人生に対して否定的な見方をしていたり、人のやりたいことに対してどちらかと言えば否定的な態度をとったりしていました。そのような彼らにとって、人の意見を否定することは、ごく簡単なことでした。

たとえば、ジムに入会するつもりだと初めて言った時、数人の人から胸が痛むほど笑われ、その体験を乗り越えて振り払うのには苦労しました。その後、筋骨隆々になり多くの人を驚かせましたが、彼らのもたらした否定的なイメージを人生から取り除かなければ実現できなかったでしょう。

私は自分に疑いや感情的な葛藤をもたらす人と関係を絶つことで、グループの中で簡単に自分を出せるようにし、他の人と目標を共有して気持ちよく過ごせるようにしました。

そのようにすることで、ここ数年間、非常に助かり、これまでよりずっと多くのことができるようになりました。否定的でしみったれた友人と縁を切ることは、周りの人たちの間でより自信を持ち、他の人の意見を恐れないようにする上で重要な一歩になります。

3)信頼できる友人を重視する

あなたには、おそらく異なるタイプの友人が多くいるでしょうが、特に信頼している友人は誰でもごくわずかでしょう。いつもそばにいてくれて、どんなことがあろうとあなたをサポートしてくれる人です。誰かと話したいときは、そのような信頼できる友人の所に行くべきです。彼らなら理解を示してくれて、非常に頼りになるからです。

初めて自分の考えを話し、1人の人間として自信を持ちたいと思っていた時を振り返ると、2、3人の友達1人1人と個別に話をしたものです。私は自分の目標や新しい考え、物事に対する意見などを共有し、友人は話に耳を傾けてくれて、実際に会話が盛り上がったものです。

これらの会話によって私は自信を強めました。私が話していることを理解し、異論を唱えない人もいることがわかったからです。そして私は、徐々にグループ内の他の友だちにも心を開くようになっていきました。事態が変わっていくのに時間はかかりませんでした。より快適に暮らせるようになり、私の目標が現実になり始めたのです。

まずは信頼のおける友人から始めて、徐々に他の人にも心を開くようにしていってください。初めから多くの人と会って不安を克服しようとしても無駄になります。少しずつ自信をつけてください。

4)人生を進めていくのは誰かを忘れずに

最後に覚えておいて欲しいことがあります。ほかのことより、メンタル面での課題になることですが、自分の人生を進めていくのはあなた自身だということを忘れないでください。何を選び、何をしようとも、あなたの自由です。友人はやって来ては去って行きますし、多くの人に毎日会いますが、そのほとんどとはもう会わないでしょう。

ですから、外に出て自信をつけてください。あなたの人生のあらゆる瞬間を体験するのはあなた以外の何者でもありませんし、あなたの自己評価を高く保つことは、幸せで平和な生活を送る上で常に最も重要な一歩なのですから。

このひらめきが、2014年の私にとって何よりも衝撃的なことでした。私は、上記すべてのことを実践できますし、サポートしてくれる素晴らしい友人の集まりを手に入れられます。しかし、自分の人生をコントロールするのは自分自身しかいないということを理解していなかったら、私たちは常に疑念や不安の底に囚われ、埋められているように息苦しく感じることになるでしょう。

人生において、他人の意見を気にし続ける状況を受け入れることで、やりたいことのほとんどを最終的に実行に移していないことに気付くと衝撃を覚えます。私たちは、新しい人に話しかけて拒絶されることを恐れ、自分の考えに従って動いてはダメだと言われることを恐れます。
私たち全員がこの恐怖を克服し、やりたいことをやったら、どんなに幸せになれるか考えてください。

自信を持って、幸せになり、決して他人にけなされないようにしましょう。

4 Ways To Stop Caring What Other People Think | PICK THE BRAIN
Dan Western(原文/訳:Conyac)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2015年02月09日 18:01

支援救出放棄契約のうえで渡航を許可する以外にはない、、、かと思います。。。

■危険地域のテロ被害「責任は本人にある」83%

 読売新聞社の全国世論調査で、政府が渡航しないように注意を呼びかけている海外の危険な地域に行って、テロや事件に巻き込まれた場合、「最終的な責任は本人にある」とする意見についてどう思うかを聞いたところ、「その通りだ」が83%に上り、「そうは思わない」の11%を大きく上回った。

 「その通りだ」とした人は、イスラム過激派組織「イスラム国」による日本人人質事件を巡る政府の対応を「適切だ」とした人の90%に達し、適切だとは思わない人でも73%を占めた。支持政党別にみても、自民支持層の88%、民主支持層の81%、無党派層の79%が「その通りだ」としており、「最終的には自己責任」の考え方が、広く浸透している。

 一方、海外で日本人がテロの標的となる可能性が「高まった」と思う人は81%を占め、「そうは思わない」は14%だった。

[読売新聞]

Posted by nob : 2015年02月09日 17:54

健全でいいと思う。。。Vol.2

■「若者のSEX離れ」ネットの声は

毎日新聞のWebサイトが2月5日、日本家族計画協会がまとめた「男女の生活と意識に関する調査報告書」で、若い男性の「セックス離れ」が進んでいるとの調査結果が出たことを紹介。男性は“草食”どころか「絶食傾向」にあるなどの分析が、ネット上で話題になっている。

報告書は2014年に16~49歳の男女3000人を対象として、性や避妊、妊娠、中絶などに関する意識や行動などを様々な側面から調査したもので、2年に1度実施されているという。毎日新聞によると、今回注目すべき点は、「29歳以下の男性の性行動を巡る事情」。性交経験率が5割を超える年齢は29歳で、08年の「23歳」、10、12年の「26歳」と比べて一気に高年齢化していたという。

また、セックスに「あまり、まったく関心がない」と「嫌悪している」と回答した男性の割合が18.3%で過去最高に。世代別にみると、45~49歳が 10.2%なのに対し、25~29歳は21.6%、20~24歳は21.1%、16~19歳は34.0%と、年齢が下がるにつれて関心が薄れていくようだ。

これらの結果について、ツイッターでは、

「この結果は絶望的ではないか?この国で生きていける気がしないぞ…どうしてこうなった?嫌悪感てなんやねん??」

と、問題視する声がある一方で、

「若者のセックス離れだって。性行経験が5割を超えるのが30前かぁ。それはそれですごい気がするけど、まあ、そんなのひとそれぞれじゃない?どうでもいいわ。本人がそれでいいならそれでいいし。したいけど出来ない(相手がいない)のは大変かもしれないけど。何がそんなに問題なんだろう?」(原文ママ)
「やる人はやる やらない人はやらない 終わり」

と、個人差のあることで問題にするほどでもないとの意見も。また、「セックス離れ」の原因については、

「確かにな..相手がいるにこした事はないんだろうが、いなくても大して困る事も、カネもねェしダリィしな」
「男のヤラハタや女のクリスマスケーキといった個人の人生に社会全体が圧力をかける風潮は気持ち悪いけど、そういう社会からのプレッシャーがなくなったことが、男の絶食化や女の晩婚化の一因だよね。人間なんて楽な方に流される生き物だから、ある程度の圧力があった方が結果的に幸せなのかもね」
「実際には性の絶食化ではなく、女性との性行為よりも高性能な性欲処理アイテムによる処理の方が楽で快楽を感じる事が原因だと感じる」

などという分析が投稿されている。

さまざまな意見があるが、「若者のセックス離れ」が進んでいるということ自体は、多くのネットユーザーに現実感をもって受け止められたようだ。

[webR25]

Posted by nob : 2015年02月09日 17:48

健全でいいと思う。。。

■<セックス離れ>若い男性、性の「絶食化」 3000人調査

 若い男性の「セックス離れ」が進んでいることが、一般社団法人日本家族計画協会がまとめた「男女の生活と意識に関する調査」で分かった。夫婦の約半数がセックスレスという実態も判明。専門家は「男性は『草食化』どころか『絶食』傾向。若年層の労働環境の悪化など、社会背景も関係しているのではないか」と分析している。

 ◇10代後半の3割超

 調査は昨年9月、全国の16〜49歳の男女3000人を対象に実施し、1134人(男519人、女615人)から有効回答を得た。2002年から隔年の調査で、7回目になる。

 今回、特に目を引いたのが、29歳以下の男性の性行動を巡る事情だ。性交経験率が5割を超える年齢は「29歳」で、08年の「23歳」、10、12年の「26歳」と比べて一気に高年齢化した。一方、女性は「28歳」で、過去の調査結果(24〜27歳)より高かったが、男性ほどの変化はなかった。

 また、セックスについて、「あまり、まったく関心がない」と「嫌悪している」を合わせた男性の割合が18.3%で過去最高に。特に若年層ほど関心が低く、16〜19歳で34.0%▽20〜24歳で21.1%▽25〜29歳で21.6%−−となり、45〜49歳(10.2%)も上回った。

 若い男性のこうした傾向は10年の調査で初めて明らかになった。以降、「無関心」または「嫌悪している」割合が年々高くなり、今回は08年に比べほぼ倍増した。「草食男子」だった10代が20代半ばになっても草食のままで、かつこうしたケースが珍しくなくなってきたのかもしれない。なお、女性の場合、08年に比べすべての年齢層でセックスへの無関心・嫌悪の傾向が広がった。

 ◇学歴・収入負い目?

 なぜ若い男性の草食化が進んでいるのか。調査を分析した医師の北村邦夫・同協会理事長によると、異性との関わりを面倒と感じたり、結婚に利点がないと考えたりしている男性に、その傾向が強かったという。「相手との関係を築くには相応の時間とお金と労力がかかる。セックスに至るまでのコミュニケーションを難しいと感じる男性が増えているのではないか」。北村さんはこう話したうえで、「一般的に男性は相手より優位に立ちたいと考えがちだ。学歴や収入面で同年代の女性に負い目を感じれば、結果的に関わりを避けるのかもしれない」と分析している。

 .非正規で余裕なく

 一方、夫婦の間で1カ月以上セックスのない、いわゆる「セックスレス」の割合は44.6%(男性36.2%、女性50.3%)で、年々増え続けている。セックスに消極的な理由は、男性では「仕事で疲れている」(21.3%)、「出産後何となく」(15.7%)、女性では「面倒くさい」(23.8%)、「仕事で疲れている」(17.8%)の順に多かった。「趣味など他にセックスより楽しいことがある」といった前向きな理由を選んだのは、男性4.5%、女性5.9%で少数派だった。

 北村さんによると、前回の調査では、1週間の労働時間が計49時間を超えるとセックスレスになる傾向が顕著だったという。また、総務省などによると、若年者(学生除く15〜24歳)の3分の1、30〜34歳の既婚男性の4分の1が非正規雇用に就いているというデータもある。「若年層を中心に非正規雇用が増え、精神的な余裕のなさも関係しているのではないか。男女ともにワーク・ライフ・バランスに配慮するなど労働環境の見直しが必要だ」と指摘する。【鈴木敦子、小川節子】

 ◇ピル避妊使用、少なく

 調査は、出産や中絶、避妊などについても聞いた。

 医学的な出産適齢期は35歳ごろまでとされているが、「最後の子どもを出産する理想年齢」を尋ねたところ、最も多かったのが「30〜34歳」で男性34%、女性41%だった。しかし、「35〜39歳」も男性25%、女性18%に上り、理想の年齢と適齢期の間にずれがあった。

 中絶経験率は、2002年は17%だったが、今回(14年)は13%と減少傾向だ。中絶の理由は「経済的余裕がない」(24%)、「相手と結婚していない」(23%)、「相手が出産に同意しない」(10%)などが続いた。中絶時の女性の気持ちは、胎児に申し訳ない46%▽自分を責めた15%−−などで、半数以上が否定的な感情だった。

 避妊している女性は、「コンドーム」の使用が86%で最多だった。認可から16年たつ低用量経口避妊薬(ピル)は5%で、認知度は02年67%、14年65%と横ばいだ。「使いたくない」は71%に上り、副作用が心配51%▽毎日飲むのが面倒9%−−などが理由だった。

 避妊に失敗した時、性交後72時間以内に緊急避妊ピルを飲んで妊娠を防ぐ「緊急避妊法」の認知度は、04年の21%から年々増え、今回は39%だった。また、日本では未認可だが、世界57カ国で承認されている「経口中絶薬」は、22%が「あれば使いたかった」と答えた。

 北村さんは「中絶手術より女性の体にダメージが少ない経口中絶薬の認可へ向け努力したい。また産婦人科医はピルの効果をきちんと説明し、性感染症はコンドーム、避妊はピルという意識を定着させなければならない」と話す。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2015年02月05日 21:40

そのとおり!!!Vol.46/賛成!前園くんに一票!!

■大久保、後任監督は「日本人がいい」

 川崎Fの14年W杯ブラジル大会代表のFW大久保嘉人(32)が、ハビエル・アギーレ氏(56)の監督解任劇から一夜明け、後任監督について持論を展開した。4日、川崎市内で行われた練習後に「日本のサッカーを知っている人がいいと思う」と話した。6月からW杯アジア予選が始まり、練習時間が限られているため「日本のサッカーを知らない人が一からやるのもおかしくはないけど、日本人がいいと思う」と見解を示した。

 解任問題に揺れる日本サッカー界については「海外ではよくあること。日本もいい経験をしたんじゃないかな」と前向き。04~06年シーズン、マジョルカ(スペイン)に所属した際に指導を受けたクーペル監督は、12年に八百長に関与していたことを認めて問題になった。アギーレ氏とともに告発された中には、一緒にプレーした選手もいるという。「(問題を)引きずらないように切り替えて、成長していくしかない」と話した。

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2015年02月05日 21:35

そのとおり!!!Vol.45

■みんなの広場:あいさつしないのは大人たち

無職・桂美智子・74
(福岡県宮若市)

 本欄1月17日の「あいさつしない子供たち」を読みました。あいさつをしないのは子供ではなくて大人です。私は道で会う人、ウオーキング中にすれ違う人、顔は存じ上げなくてもあいさつはします。でも、「あなたは誰? 知らない人なのに!」とでも思われるのか空振り三振が多いです。でも心は青空です。楽しいですよ、あいさつは。見返りは求めません。何かを期待することは、相手に強要するということで好ましくないと思うからです。

 勝手にボールを投げておいて、返ってこないからといって不平に思うのもいかがなものかと。投稿の中にもあったように「何かおかしい」のは社会です。門前の小僧習わぬ経を読むです。大人がお手本になってこそ、次代が育つのではないかと思います。

 おてんとう様を見上げられる生き方をしなさいと祖母に育てられました。ただただ毎日を丁寧に歩いているつもりです。今朝も知らない方に声をかけます。「おはようございまーす」と。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2015年02月05日 21:31

ひとつのかたち、、、逝き方は生き方の完結。。。

■末期がんの志茂秀子さん 涙と笑いの、命のお別れ会

 【糸満】「寂しい思いをさせてごめんね」。糸満市の友愛会南部病院で24日、末期がんを患う志茂秀子さん(76)=豊見城市=が感謝会を開き、夫・武秀さん(76)や友人、病院のスタッフらに感謝の気持ちと別れの言葉を伝えた。友人から「でこちゃん」の愛称で呼ばれている秀子さん。余興を見て笑いがこぼれる場面もあり、笑いと涙のお別れ会となった。

 感謝会で秀子さんは、夫の武秀さんへ感謝状を手渡した。「結婚41年、けんかもたくさんした。お互い傷つけ合ったこともあった。私が自由に友人と旅行を楽しむことができたのもあなたのおかげです。寂しい思いをさせてごめんなさい」とつづり、最後は感謝の言葉で締めくくった。

 武秀さんは病気が判明した後に2人で大げんかしたことを明かし、「自分の体をもっと大事にしてほしかった」と声を振り絞るように伝えた。「心が落ち着かなくて無気力状態の日が2、3日は続くことがある」と自身の心情も吐露した。

 秀子さんは2014年6月に腰に痛みを感じ、病院を受診。診断結果は末期の大腸がんで骨や肝臓にも転移していた。8月に施したがん細胞を取り除く手術で、一時は食事ができるほどに回復した。

 主治医の笹良剛史医師は「現在はおなかに水がたまるなど病状が進んでおり、転ぶと骨が折れるほど弱っている。座っているのもつらいはずで、体の状態が常に心配だ」と話す。

 友人代表であいさつした大屋絹子さん(78)は秀子さんと共に取り組んだ日本赤十字社の活動を懐かしそうに振り返った。

 感謝会の開催は秀子さんの「生前葬でみんなに感謝の言葉を告げたい」との要望を受け、友人の城間幸子さん(77)や病院スタッフらの全面協力で実現した。

 秀子さんは最後に「これ以上の幸せはないと思います」と、集まった友人らに感謝の思いを伝えた。

[琉球新報]

Posted by nob : 2015年01月30日 11:09

世代間の意識のギャップ、、、笑えます。。。(苦笑)

■共感できない「仕事の名言」1位は

上司や先輩が世に言われる“名言”を引用しながら部下を叱咤激励する…そんな光景を目にしたことがある人もいるだろう。満足げにしている上司・先輩をしり目に、言われた方は「正論だけど、現実的じゃない…」と納得しきれないケースもあるのでは? そこで20代の男性会社員200人に、「仕事・人生の名言」のなかで、共感できない言葉についてアンケート調査を行った。

■共感できない「仕事・人生の名言」TOP10
(1〜3位まで選んでもらい、1位を3pt、2位を2pt、3位を1ptとして集計 協力/アイリサーチ)

1位 努力に勝る天才無し 147pt
2位 一生懸命努力すればするほど、運は味方する 140pt
3位 果報は寝て待て 90pt
4位 明けない夜はない 76pt
5位 ドアを叩け、さすれば開かれん 70pt
6位 忙しい時ほど遊ぶ 68pt
7位 他人と同じ考え、同じ行動をしてはならない 65pt
7位 志を立てるのに遅すぎるということはない 65pt
9位 リスクを負わないのがリスク 51pt
10位 試練は越えられる人にしか与えられない 50pt

上位には、“努力”に関する名言がランクイン。一見、どれも素晴らしい名言に見えるが、共感できない理由を聞いてみたところ、次のような回答が…。

【1位 努力に勝る天才無し 147pt】
「そんな馬鹿な」(24歳)、「天才には勝てません」(27歳)、「努力で埋め難い差があるのが現実だから」(27歳)と真っ向からの否定が多い。また、「努力をいくらしても権力や財力には勝てないから」(28歳)なんて声も。

【2位 一生懸命努力すればするほど、運は味方する 140pt】
「運は味方などしないので」(27歳)、「経験談」(24歳)という実感のこもったコメントのほか、努力しなくても「運だけで出世する人もいる」(26歳)という人も。また、「運はいつか来る。生きているときか死んだときか」(28歳)と悟ったような声もあった。

【3位 果報は寝て待て 90pt】
「やっぱり自分で動かないと何も起こらない」(28歳)、「寝てても何も変わらない。むしろずっと寝ていたい」(29歳)など、待ったところで何もないはず、という人が多数。さらに、「心配でそんな余裕が持てない」(24歳)、「果報が一生来ない人もいると思うから」(27歳)といったコメントもあった。

【4位 明けない夜はない 76pt】
「当たり前のことだから」(28歳)など、当然のこと過ぎて、共感できないという声が多かったが、「人生に希望が持てないから」(27歳)、「現状、この先好転するように思えないため」(25歳)と現実に悲観して諦めている声も…。

【5位 ドアを叩け、さすれば開かれん 70pt】
挑戦を積極的に推奨する言葉だが、「叩いただけでは無理かと」(24歳)、「単純にはいかないから」(28歳)など、挑戦すればいいというものじゃない、とする声があがった。

そのほか、6位【忙しい時ほど遊ぶ】「遊ぶ余裕はない」(23歳)、7位【他人と同じ考え、同じ行動をしてはならない】「一歩間違えば、ただの協調性のない奴」(29歳)、同率7位【志を立てるのに遅すぎるということはない】「理想論」(25歳)、9位【リスクを負わないのがリスク】「リスクを負わずに利益を出すのが優れている人間だから。リスクを負ってなんぼという考えはバカ」(27歳)、10位【試練は越えられる人にしか与えられない】「試練だらけです」(26歳)という意見も。

名言の通りに思考・行動すれば、すべてがうまくいく…とは言えないのが現実というもの。けれど、名言にも精神的にプラスになる部分はある。名言の良い所取りをして、現実に生かしていきたいものである。
(R25編集部)

[R25]

Posted by nob : 2015年01月30日 10:35

過ぎたるは及ばざるが如し、、、時としてすべてを失うに等しい。。。

■働き過ぎだと感じたら...休憩を取るべき5つの重要な理由

Inc:私の新年の抱負の1つが、愛する人々ともっと時間を過ごすこと、いくつかの趣味を追求する時間をもっと持つことです。というのは、8年前の起業以来、趣味をしっかり楽しむ時間が無くなってしまったからです。もう1つの抱負は、パソコンの前に座る時間を減らし、もっと動くことです。もっとも、私はワーカホリックなので、この抱負を実現し続けるのは難しいでしょうが...。

自分で事業を行っている(もしくは単に自分の仕事が大好きである)場合、おそらく年がら年中仕事をしていることでしょう。しかし、仕事以外に趣味や夢中になるものを持つのは大切なことです。会社から外へ出て、何か別のことをするのは健康的なことです。本当です、私自身、休憩を取って他のことをする 時間を作ったところ、仕事がもっとうまくいくようになったのですから。

仕事以外に趣味や夢中になるものを見つけることが必要な理由をまとめると、次のようなことが挙げられます。

1. 遅くまでずっと仕事をしていると、友人や家族と一緒にいるチャンスを失ってしまいます。彼らは関心を持たれていないと感づき、そのうち一緒に過ごして欲しいと頼むことを止めます。しまいには、皆さんが彼らと一緒に過ごそうと思った頃には、もはや必要とされなくなっているのです。

2.遅くまで仕事をしているとき、何を食べているでしょうか? テイクアウトやファストフードの類でしょう。もっと家で食事をするようにしましょう、そうすればもっと健康的な食生活が出来るようになります。

3. 遅くまで仕事をしている人は運動量が少ない傾向があります。とりわけ座って仕事をする人にとっては、運動は重要な生活の一部です。1日中コンピューターの前に座っていないで、立ち上がって動かなければなりません。時間を見つけて、必ず1日の中に何か運動を組み込みましょう。昼食の休憩時間に散歩をするだけでもかまいません。体を動かすことなら何でも意味があります。

4.趣味や夢中になれるものは良いストレス解消になります。数時間(もしくは 1日でも)仕事から離れると、ずっとリフレッシュした状態で仕事に戻れますし、困難な課題を成し遂げられる気分にもなっています。時に、物事に行き詰まったときなどは休憩するしかありません。そうすることで目の前にある答えが見つかるということもあるでしょう。

5.休憩を取らずに仕事をする人に、バーンアウト(過労やストレスによる心身の疲労)はよく起こります。そうでなくても、ひたすら働いた結果、かつては大好きだった仕事にうんざりするようになるでしょう。仕事が退屈になり、もうこれ以上やりたくないと思うようになるのです。

つまりは、ワーカホリックはもうやめにしましょう。1日20時間も働くのは体に良くありません。食事は不健康になり、座り過ぎ、さらには家族や友人との時間を失う結果となるのです。運動もせず、ビジネスに対する情熱すら失いかねません。ですから、一息ついて犬の散歩に出かけたり、子どもとキャッチボールをしたりしましょう。そうすれば、集中力が高まった状態で仕事に戻れるはずです。実際、私も息子と連れだって、数分間サーフィンレッスンを受けていますよ。

5 Important Reasons Why You Need to Take a Break|Inc

Rhett Power(訳:コニャック)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2015年01月28日 15:24

あくまで私達一人一人の意識と行動の在り様の問題。。。

■佐藤愛子氏「女性の社会進出、まだ30年くらいかかる」と予想

 安倍首相が推し進める「女性の社会進出」。女性にはどう映っているか。直木賞作家の佐藤愛子氏はまったく楽観視していない。

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 私はこれまで組織に属することなく、一人で孤軍奮闘して生きてきた野人ですから。女性の社会進出について、実感としてお話しできることは何もありませんのよ。

 でも近頃、安倍さんが急に女性の社会進出について言い出したことは気になっていました。外国では女性政治家も相当多いでしょう。イギリスのサッチャーさんとか、ドイツのメルケルさんとかね。

 安倍さんは日本の女性もそういうふうになればいいと思っておられるのでしょうが、日本での社会進出の歴史は何といっても短いですからね。力のある女性の進出が生まれるにはまだ30年くらいかかると思いますよ。どちらにしろ、始めに(女性登用の)数を定めてそこに当てはめるのは本末転倒じゃないかと思います。

 そもそも小渕優子さんにはマスコミも「次期総理」なんて囃していましたけど、あれはなんでなんですか? マスコミも軽薄ですね。家柄とか見栄えと政治家としての能力とは別でしょうに。

 都議会で質問中の女性議員を男性議員が野次ったということを問題にした報道をいやというほど見せられましたけど、本当にくだらないことに熱中する時代ですね。

●取材・構成/末並俊司

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2015年01月26日 06:06

言わずもがな、、、いつまでも看過し続けているのは私達国民。。。

■福島第一原発4号機の設計者が断言! 「“汚染水の完全コントロール”は大ウソ」

昨年12月、福島第一原子力発電所4号機プールに残っていた使用済み核燃料の取り出し作業がすべて完了した。

作業を行なった東京電力は「大きな前進」とし、各メディアも「ひとつの節目を迎えた」と報じたが、廃炉に向けての道のりはいまだ険しいまま。

福島第一原発4号機などの原子炉圧力容器の設計に関わり、内実を知り尽くす田中三彦氏が、今後に待ち受ける困難を解説する!

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●トレンチ止水の問題

福島第一原発の汚染水は完全にコントロールされている―。安倍晋三首相がIOC(国際オリンピック委員会)総会の壇上で、そう大見えを切ったのは2013年9月のことでした。

しかし、汚染水の完全なコントロールなど大ウソです。

福島第一原発を廃炉にするには、一日約300tずつ増える汚染水を除去しなければいけない。そのため、東京電力は原発の周りの土を凍らせて地下水の流入を抑える「凍土遮水壁」(以下、凍土壁)を築こうとしています。

ところが、その建設の前提となるトレンチ(タービン建屋と海側のポンプをつなぐ電源ケーブル類を通す、幅と高さが5mの地下道)内の汚染水処理にすら四苦八苦しているありさまです。

タービン建屋につながるトレンチには1万1000~1万2000tもの汚染水がたまっていて、地震や津波に襲われれば、汚染水の大量漏洩(ろうえい)もあり得るわけで、いつまでも放っておけない。

そこで東電は、タービン建屋とトレンチの接合部を凍結させて止水し、汚染水を抜き取ろうとしたのですが、うまくできなかった。水流によって汚染水の温度が十分に下がらず、凍結しなかったのです。

そのため、東電は昨年11月末、大量のセメントを流し込み、トレンチ全体を埋める粗っぽい手法に切り替えざるを得ませんでした。とはいえ、この手法で完全に汚染水を遮断できるのか、まだはっきりしていません。

国と東電は汚染水対策として、(1)汚染源を取り除く、(2)汚染源に水を近づけない、(3)汚染水を漏らさない、という3つの基本方針の下、計9つのメニューを打ち出しています。

トレンチ内の汚染水抜き取りはその9つのメニューのひとつにすぎません。それすら、東電はうまくこなせていない。原子力規制委員会の某委員が「トレンチの止水もできないのに、凍土壁もへったくれもない」と呆れたのも無理はありません。

●“不確実”な凍土壁

凍土壁の造成は昨年6月から凍結管設置のための削孔作業が始まっており(昨年12月24日時点で1030本)、今年から本格的な工事に突入します。

ただ、土を凍らせて止水するという技術は不確実です。トンネル工事などで採用されたことはあるものの、それは小規模なもの。総延長約1.5㎞、合計で7万m3もの土を凍らせる大規模な工事例は過去にありません。

山側から流入する地下水量は1日800~1000t。それだけの水をせき止めるのだから、凍土壁にはそれなりの水圧がかかります。氷に力を加えると、ある時点でパキッと割れてしまう。

大きな地震が発生したとき、凍土壁が割れたり、ヒビが入ることはないのか? 確かなことは何もわかっていません。しかも汚染水処理が完了するまで、その凍土壁をこれから何年間も維持しないといけないのです。

国も東電も技術的な“実験”をこの機会にやってしまおうと考えているように見えます。コストの安い工法を試して、成功すれば新技術の確立になる。ダメなら別の方法を試せばよいという安易さを感じてしまいます。

しかし、そんな悠長なことをやっている場合ではない。汚染水の海洋流出を防ぐためにも、少々コストがかかってもきちんと汚染水をコントロールできる設備を導入すべきです。

例えば、民主党は鉄板壁を提案したし、地盤工学会も凍土壁の性能や耐久性に疑問を投げかけ、今からでも遅くないと別の方法を提案しています。

それに、凍土壁さえできれば、「これで安心」とはなりません。凍土壁で山側からの地下水をシャットアウトすれば、原子炉建屋の地下などにたまっている超高濃度の汚染水が外に流れ出す危険性があるからです。

今、建屋内には一日300t前後の地下水が流れ込んでおり、東京電力はそれをくみ上げて浄化した上で、タンクにため続けています。水は高い所から低い所へ流れる。

つまり、地下水の水位は建屋にたまる汚染水の水位より高いということです。当然、水圧は地下水のほうが大きいので、建屋内の高濃度の汚染水は外に漏れ出ない。

ところが、凍土壁で地下水の流入を止めてしまうとどうなるか? 今度は建屋の水位が地下水の水位より高くなり、逆に危険な汚染水が外部に流れ出てしまうのです。

これを防ぐために、上流からの地下水の一部を、注水用井戸を使って建屋周辺の地盤に流し込み、原子炉建屋内の汚染水の水位より地下水の水位が高い状態になるようにしなくてはなりません。

つまり、凍土壁が完成したとしても、井戸や流量計を設置し原発敷地内のあちこちの水位を絶えず監視、コントロールしないといけないのです。理屈上は可能でも、実際にはとても難しい作業だと思います。

(取材・文/姜誠)

●田中三彦(たなか・みつひこ)
1943年生まれ。68年に日立製作所の関連会社に入社。福島第一原発4号機などの原子炉圧力容器の設計に関わる。

[週プレNEWS]

Posted by nob : 2015年01月26日 05:53

言わずもがな自由競争社会の宿命、、、公平公正なセーフティーネットづくりこそが火急的課題。。。

■1%の富裕層、世界の富の半分を保有へ

世界の1%の富裕層がもつ資産の総額が来年までに、残る99%の資産と同額になる可能性があるという

1%が富の半分を保有

(CNN) 世界の人口の1%の富裕層がもつ資産の総額は来年までに、残る99%の人口の資産を合わせた額と同程度になるという推計を、国際支援団体のオックスファムが19日に発表した。また、世界の富裕層上位80人の資産総額は、貧困層35億人の資産総額に匹敵するという。

今回の推計によると、1%の富裕層が握る資産が世界の富に占める割合は、2009年の44%から、14年は48%に増加した。このままのペースが続けば来年までには50%を超す見通し。

残る52%の富についても、人口の5分の1の比較的豊かな層が46%を握っていて、その他の層が握る割合は世界全体の資産のわずか5.5%にとどまる。

昨年の大人1人当たりの資産額は平均で3851ドル(約45万円)。これに対して富裕層の資産額は平均270万ドル(約3億円)だった。

スイス・ダボスで始まる世界経済フォーラムの年次総会で共同議長を務めるオックスファム幹部のウィニー・ビヤニマ氏は、各国の首脳に対して広がる格差問題への対応を呼びかける方針。「富裕層とそれ以外の層との格差は急速に拡大しつつある」「より公正で、より豊かな世界の妨げとなっている既得権者に立ち向かうべき時だ」と指摘している。

[CNN]

Posted by nob : 2015年01月21日 10:42

サスティナブルな運動の蓄積、、、心も身体も必ず応えてくれます。。。

■痩せるだけじゃない!運動することで得られる6つのメリット

林田玲子

「アナタは何か運動をしていますか?」という質問をすると、半数以上の方が「いいえ」と答えます。中には、「私、身体を動かすことが嫌いなのです。運動なんてもっての他です!」なんていう方もいます。
今、この記事を読まれている「アナタ」はどうでしょうか?

【運動するメリット】
運動嫌いの方の心が動く「メリット」をお話しします。

1 プロポーションの維持。
2 体脂肪が減る。
3 老化が止まる。
4 肌が綺麗になる。
5 頭が良くなる。
6 ストレス解消 等。

逆に考えれば、運動していない人は、運動している人と比較して、これらの全てが低下していく、ということです。
この中で、1、2、6は納得できても、3、4、5はあまりピンとこないかもしれませんね。
一つ一つ説明していきましょう。

【プロポーションを維持し、脂肪燃焼に有効な運動】
私は体重を落とすことよりも、綺麗になるための指導をします。体重変化よりも、綺麗になったかどうかが重要なのです。

美しい女性の裸体を想像してください。筋骨隆々で腹筋が割れている女性よりも、しなやかで適度に筋肉と脂肪がついた裸体の方に美しさを感じませんか?
つまり、マシントレーニングをするよりも、ヨガ・ルーシーダットン等の軽度でかつ、ストレッチを重視した運動をすることで「綺麗」になれます。
もちろん有酸素運動ですから、脂肪も燃焼します。スキマ時間エクササイズ=「スキマビクス」をプラスして、週1~2回これらの運動をすることで、綺麗に痩せていくことができます。

【老化が止まる運動】
老化するかどうかの鍵を握るホルモンは「成長ホルモン」です。
成長ホルモン分泌のタイミングは、運動後と睡眠時。
ですから、きちんと運動して快眠できれば老化防止できるのですね。

成長ホルモンは、無酸素運動(軽い筋トレ・スロースクワット等)で筋肉細胞を壊すことによって、分泌のスイッチが入ります。成長ホルモンには脂肪燃焼効果があり、ダイエットにもとっても重要なホルモンです。
つまり運動をすると、ダイエットしながら若さを維持できるのです。

【肌が綺麗になる理由】
運動すると汗がでますね。汗には角質をふやかして剥がしやすくするピーリング効果があります。汗と共に老廃物も排出されて、デトックス効果もあります。
さらに、運動している人はしていない人よりもコラーゲンの生成が多いと言われています。血行が促進されて、栄養や酸素が肌細胞に運ばれて美しい肌に生まれ変わっていきます。

【頭が良くなる】
運動すると、脳内で大きな変化がおこり、注意力、判断力、決断力、記憶力が向上します。さらに問題解決能力、創造性、人とコミュニケーションをとりながらものごとを実現する能力までもが向上することが、近年の研究で明らかになっています。(「ランニングで頭が良くなる」京都大学 久保田 競氏)

【ストレス解消】
運動によって、ノルアドレナリンやドーパミンなどの脳の神経伝達物質の働きがよくなり、精神的にもリフレッシュすることができます。やけ食いする理由の第一がストレスです。運動でストレスが解消されると、「やけ食い肥満」も防げそうですね。

【最後に】
運動嫌いで、ダイエットは「食事制限のみ」とお考えの方も、少しだけ運動しようかな?と思われたのではないでしょうか?
私はいつも皆さんに問いかけます。
「痩せたいの?」それとも「綺麗になりたいの?」
アナタの答えはどちらでしょうか?

(林田玲子/ハウコレ)

[ハウコレ]

Posted by nob : 2015年01月19日 10:05

同感、、、私の隠遁生活もはやもう十五年余。。。

■つながらなくたっていい、寂しいくらいでちょうどいいのだ。

森博嗣氏と言えば、昨年ドラマ化された「すべてがFになる」や、「スカイ・クロラ」などの小説を思い浮かべる方が多いのではないだろうか。本書は、その森氏が「孤独」について分析、孤独の価値を論理的に説明し、提示する本。「まえがき」によると、森氏は現在「隠れて」生活しているのだと言う。

五年ほどまえになるが、遠くへ引越をして、どこに住んでいるのかも明かさないようにした。編集者にも会わないようになった。(中略)大勢の人が集まる場所へはもともと出ていかない、一人が好きな人間だったが、それでも世間の柵(しがらみ)があり、仕事でしかたなくつき合うことも少なくなかった。そういった義理と不可抗力を一切絶ってしまったのが、今の生活の始まりである。(以上、引用)

20~40代まで猛烈に働いた末に、現在の「隠遁生活」を手に入れたという森氏。本書では「孤独は酷いものなのか」と問題提起する。それというのも「今の若者、あるいは子供たちの中には、孤独に悩み、それに押し潰されそうになっている人がいるからだ」。

「何故孤独は寂しいのか」と題された第1章では、人間は群れを成す動物である点や、幼いころから「みんなと歩調を合わせる」ことを「良い子」の条件として教え込まれる点などを指摘。孤独は寂しい、そして寂しいことはいけないこと、という通念が世間に浸透している背景を読み解く。

そして第2章「何故寂しいといけないのか」を経て、第3章の「人間には孤独が必要である」という結論に突入していく。「現代人は『絆の肥満』になっている」とも記し、最終的には、「孤独を受け入れる方法」のひとつとして、詩を作ってみることを提案している。

孤独を絶対駄目な状態だと思い込んでいるのは損というものである。それは大きな間違いだ。そんなに悪くない。むしろ、ありがたがっても良いくらい価値のあるものかもしれない、と思い直してほしい。(「あとがき」より)

全く同感だ。「つながる」などという言葉が氾濫する世の中は、薄気味が悪い。
時々耳にする言い回しを拝借するなら「人間は、寂しいぐらいがちょうどいい」のである。

(評者・スタッフN)

[honto]

Posted by nob : 2015年01月19日 09:57

私は冷蔵庫では活用中ですが、、、さらに活用してみます。。。

■コーヒーの出し殻ってこんなに使える♪知って得する!出し殻活用法

毎日ドリップコーヒーを飲む習慣があるならば絶対覚えておきたい、コーヒーの出し殻を再利用する方法!ポイっと捨てるのは簡単だけど、捨てちゃう前にもうひと働きしてもらいませんか?コーヒーの出し殻って、思った以上に使えるんです♪出し殻のリサイクル方法をご紹介します。

茶漉しパックに入れてコーヒー風呂に

コーヒー風呂にはダイエット、疲労回復、美肌などの効能があります。出し殻を有効に使って、香りを楽しみながらゆっくりとリラックスして入浴までできちゃうなんてお得ですよね。

ゴミ箱に入れて生ごみのにおい消しに

コーヒーの出し殻を一度よく乾燥させたものを、生ごみ専用のごみ箱の底に敷いておくだけで、嫌なにおいを消してくれます。ビニール袋を使うならば、まず乾燥出し殻を入れるようにすると良いですね。

魚焼きグリルの消臭に

魚焼きグリルの下に湿ったコーヒーの出し殻を乗せたアルミホイルを敷きます。その状態で魚を焼くとにおいを吸収してくれます。使用後はそのままアルミホイルに出し殻を包んでポイ!

紙パックの掃除機って排気のにおいが気になりますよね。乾燥させたコーヒーの出し殻を紙パックにあらかじめ入れてから掃除機をかけると消臭効果が!

灰皿に入れてたばこのにおいを消臭

灰皿の中にコーヒーの乾燥出し殻を入れてたばこのにおいを消臭します。大きな灰皿の中にコーヒー豆をそのまま入れても効果があります。

冷蔵庫に入れて消臭

コーヒーの乾燥出し殻を冷蔵庫に入れておくだけで消臭効果が!活性炭よりはるかに消臭効果がある優れもの!ぜひお試しを。

靴箱に入れて消臭

小さな容器に入れたコーヒーの乾燥出し殻を靴箱の中に潜ませておくだけで靴や足の嫌なにおいを消臭してくれます。

観葉植物の肥料に

コーヒーの出し殻は観葉植物の肥料にもなり、湿気た土のにおいも同時に消臭してくれます。

コツ・ポイント

いかがでしたか?意外にコーヒーの出し殻って使えると思いませんか?特に消臭剤としての出し殻は、市販の物をに引けを取らない威力を発揮すると言われています。ぜひお試しを!身近にある出し殻を使えば、節約にもなり、エコロジーライフにもつながりますね。

[iemo]

Posted by nob : 2015年01月19日 09:30

格納容器からも溶け出している!?、、、と思います。。。

■溶けた核燃料、宇宙線で探れ 福島第一1号機、来月から試験

 宇宙から地球に降り注ぐ宇宙線から生じる「ミュー粒子」を利用し、東京電力福島第一原発事故で溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)を調べる初の実証試験が二月から始まる。今秋には高精度の機器を用いた試験も予定されており、関係者は「廃炉で最難関のデブリ取り出しに向けた検討材料を得たい」と期待をかける。

 ミュー粒子は物質を透過する能力が高い一方、ウランなど密度が高い物質にぶつかると、吸収されたり、進む方向が変わったりする性質がある。

 この性質を利用し、上空から降り注ぐミュー粒子を原子炉建屋の周囲で一定期間、観測すれば、エックス線写真のようにデブリの位置や分布範囲が把握できる仕組みだ。

 高エネルギー加速器研究機構(高エネ研)は一月下旬、1号機の原子炉建屋そばの二カ所に測定機器を設置する。

 二月から約一カ月かけて観測し、三月末に調査結果をまとめる予定。

 東電は1号機原子炉内の燃料はほぼ全てが圧力容器から溶け落ちたとみているが、高い放射線量に阻まれて実際の状態は今も分かっていない。

 高エネ研は「圧力容器内の燃料の残り具合などが実際に確認できれば、今後の調査や取り出し方法の検討に向けて重要な手掛かりになる」とアピールする。

 高エネ研は二〇一二年二月~一三年十二月にかけ、ミュー粒子を使った実験を東海第二原発(茨城県)で行い、原子炉建屋内の燃料プールに核燃料が保管されている様子を可視化することに成功している。

 ただ識別できた大きさは約一メートルまで。福島第一原発1号機の場合も六十センチ~一メートル程度が限界とみられ、デブリの状態の大まかな把握が目標となる。

 これに続き、東芝も米ロスアラモス国立研究所と共同で、十月から2号機でミュー粒子を使った実証試験の開始を目指している。原子炉を挟み込む形で大型の測定機器を設置し、ミュー粒子がデブリに当たって散らばる様子を観測する。

 しかし、いずれの試験も他の廃炉作業への影響を避けて地上に機器を設置するため、デブリが大量にたまっているとみられる地下の格納容器底部は観測できず今後の課題となる。

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[東京新聞]

Posted by nob : 2015年01月11日 17:00

急激に血糖値をあげないようにGI値に気を配りながら多くを種類の食材をバランス良く、、、ダイエットのみならず健康食生活の基本。。。

■おやつは2回が正解!?「冬太り」解消のための新常識3つ

佐久間健一
ボディメイクトレーナー

おやつは2回が正解!?「冬太り」解消のための新常識3つ

いよいよ2015年始動! でも、お正月に食べ過ぎて少し「ふっくら」としちゃった人も多いのでは?「今すぐダイエット!」といきたいところですが、年始は仕事も忙しく、ダイエットに専念できないのが現実。そこで今回は、忙しい人でもできる、痩せやすい生活習慣を、ボディメイクトレーナーの佐久間 健一さんに伺いました。冬太りを解消したい人は必見ですよ~!

Q)冬に入ってから、すでに体重がプラス2.5kg...。ダイエットを試みるも、一度つまずくと続けられなくて...。こんな私でもどうにか痩せられる方法を教えて下さい!
A)実は、冬こそ一年のうちでもっとも痩せやすい時期! 食事のタイミングを意識するだけで「痩せ体質」に近づけることができますよ。

冬に「太りやすい」と感じる2つの理由

1.水分を摂る回数が減る

冬は水分を摂る頻度がグッと減りますよね。じつは、人間は水を飲むときに脂肪を分解するホルモンが分泌されると言われています。水分を摂らなくなると、脂肪を分解するホルモンが分泌されなくなるので、脂肪を身体に溜め込みがちに...。1日の水分は体重1kgあたり50cc(体重50kgの人なら、 1日2.5L)を摂るのが理想的です。

2.寒さで、動作が小さくなる

身体の熱は、血液を通して全身に伝わると言われているため、寒さで動作が小さくなると、どうしても身体に熱がまわりにくくなります。そうすると自然と身体も暖まりにくくなるので、脂肪が燃焼しにくい体質になってしまいます。

冬太り解消には、こまめな水分補給と運動が一番ですが、忙しい人にはなかなか難しいもの。そんな人のための、簡単に痩せ体質をつくれる習慣をご紹介したいと思います。

新習慣1:おやつを2回食べて痩せる!

甘いものが好きな女性は多いですよね。でも、ダラダラと食べたり、一度にたくさん食べるのはNG! おやつを食べるなら2回食べましょう。15時におやつを食べている場合、14時と16時に分けて食べることをオススメします。

(例)おやつにドーナツを食べる場合
14時...ナッツ類やヨーグルトなど、血糖値をゆるやかに上昇させるものを食べる
16時...ドーナツを食べる

一般的に、体内の血糖値が急激に上がると、インスリンがたくさん分泌され、身体に脂肪を貯めやすくなると言われています。食べ過ぎて、トータルのカロリーが上がってしまったら元も子もないですが、甘いおやつを食べる前にワンクッション置く事で、血糖値の上昇をゆるやかにすることができます。

新習慣2:飲み過ぎ&食べ過ぎの翌日こそ、しっかり食べる!

飲み過ぎた翌日は、お水をたっぷり飲むという方が多いのではないでしょうか? これは大正解! まずは体内のアルコールを薄めてあげることが大切なのです。さらにやって欲しいのが、朝ご飯に必ず糖質をとること。アルコールを分解するのはすべて肝臓の仕事。アルコールが体内に入ると、身体はそれを「毒」と認識します。当然、解毒作用が働きますが、その解毒に効果的なのが「糖質」。糖質を手早く摂るには、みかんやグレープフルーツなどの柑橘系がオススメ。
また「食べ過ぎた日の翌朝は、何も食べない」なんてことはありませんか? じつはそれはとっても危険な行動! 長時間食べないと、次に食事をしたときに血糖値が一気に上がって脂肪がつきやすくなってしまいます。ゆで卵など、たんぱく質を少量でも良いので食べておきましょう。

新習慣3:仕事中にもできる! 1分できる代謝アップストレッチ

最後に、忙しい人でも仕事中にできる、代謝アップストレッチをお伝えします。

1. 手を後ろでつなぎ、そのまま腕を下に伸ばす
2. 1の姿勢のまま、姿勢をピンと正して10秒キープ
3. 1と2を1分間繰り返す

オフィスでは、パソコンに向かうことが多く、つい前かがみの姿勢になりがちですよね。そうすると、使う筋肉が限られてしまい、代謝が落ちてきてしまいます。このストレッチをするだけでも、前のめりの姿勢で使わなかった部分が一気に動かされるので、血液の巡りも良くなり代謝もアップ。デスクでできる簡単なストレッチなので、気分転換にやってみてください。

ダイエットまでいかなくても、日常生活のちょっとした心掛けで、痩せ体質になることができるんです! ぜひいつものライフスタイルに取り入れてみて下さいね♪

[Beauty & Co.]

Posted by nob : 2015年01月09日 13:42

私の周囲にも蔓延する友達親子。。。

■増える反抗期がない子ども 心配なパターンとは?

近年増えている「反抗期がない」子ども。なくても特に心配のないパターンがある一方で、心配すべきケースもあるという。スクールカウンセラーとして活動している、奈良女子大学教授の伊藤美奈子氏に話を伺った。

***

反抗期は、保護者が上・子が下というタテの親子関係を、子どもが自分のところにまで保護者を引きずり下ろしてヨコにしようとする、結び直し作業の時期です。そのため、思春期を迎える段階で、子どもがある程度「上がっている」(成長している)と、反抗を起こす意味がなくなり、「反抗期がない子ども」となります。このパターンなら特に心配はありませんが、一方、下記のような心配なパターンもあります。

(1)タテの関係がずっと続く
親子のタテの関係が、思春期が終わり、青年期・成人期を迎えても、そのまま続いているパターンです。このように保護者の保護や支配が強すぎると、子どもは「人間として対等になる」という、ヨコの関係を築く機会を失います。結果として、その子が結婚(独立)したとき、パートナーとヨコの関係がうまく築けない……といったことが起きるかもしれません。

(2)よくない意味での「友達親子」
保護者が子どものところまで「下りてきてしまう」パターンです。このパターンは、一見「友達親子」のようですが、実はただの「子ども同士」でしかありません。
「下りてきてしまう」保護者は、子どもとの関係をこじらせたくないという気持ちが強いようです。そして、保護者が子どもにとって引きずり下ろすべき・乗り越えるべき、壁のような存在になれず、むしろ子どものほうが保護者より上になる可能性があります。これでは、子どもは「暴君」になりかねず、保護者はおろおろするばかり……という事態が心配されます。

ちなみに、よい意味での「友達親子」は、前編で紹介した「保護者と子どもが『対等な人間』として付き合える」親子で成立します。また、子どもが反抗期を卒業して、精神的・社会的・経済的にある程度自立したあと、親子が大人同士の友達のような関係になることがあります。これらは、とても健全な「友達親子」といえるでしょう。

[Benesse 教育情報サイト]

Posted by nob : 2015年01月09日 13:34

進むべき道を誤ったあなたには、引き返すもしくは放棄逃避する勇気が、、、

進むべき道を往くあなたには、眼前の1個の事象にこだわるのではなく、何か自分は別の価値を求めているんだ、という思考法が必要、、、

人はいつからでもどこからでもやりなおせる。。。


■早死したくないなら「仕事に本気にならない」ことだ
養老孟司×隈研吾 日本人はどう死ぬべきか? 第5回

清野 由美
ジャーナリスト

日本社会において血縁共同体の代わりを担った「サラリーマン共同体」。だがそれには、「死」に対しては無責任であるという欠点があった。「定年=死」という生き方を回避するための秘訣は「仕事に本気にならないこと」と養老先生は説く。「日本人はどう死ぬべきか?」最終回です!

今回の対談は、私たちにとって切実な未来である「死ぬこと」について語っていただいています。養老先生、隈さんの共通したご意見は「死ぬことを考えるのは無駄」ということでした。

 そこまで達観できればいいのですが、「日経ビジネス オンライン」の読者の方々には、40代から60代男性の自殺率の増加などは、身につまされることも多いのではないかと思います。

養老:自殺は、それぞれの国によって特徴があるんですよ。

隈:そうなんですか。

養老:自殺の原因には世界的、人類的な傾向というものがあるんです。だいたい、一人当たりGDP(国内総生産)の増加と比例して自殺が増える。日本では働き盛りの中年男性の自殺が多いけれども、中国では若い女性の既婚者の自殺が多いんです。

隈:死を選ぶ理由は何なんですか。

養老:抗議の自殺ですね。嫁さんがだんなの家族に抗議して死ぬんだ。

儒教的な考え方の中で、嫁が人間扱いされないということでしょうか。

養老:詳しいことは分からないんだけど、中国では、男の子を大事にするけど、女の子は相当下に見られているでしょう。

死の恐怖から救ってくれない「サラリーマン共同体」

日本の働き盛りの男性の自殺は、1999年から一気に増加しました。養老先生はどう見ていますか。

養老:日本の世間って結構うっとうしくて、そこに丸々付き合ったらたまったものじゃないよね。でも、丸々付き合ってしまって、にっちもさっちもいかなくなるんでしょう。そういう背景があると思いますよ。

不況をバックに、中小企業経営者の自殺が増えましたが、同時に定年前後の会社員も多いと言われています。

隈:サラリーマン人生って、勝ち残りの競争の中で、すごくクリティカルな、重大な分岐点がいくつもあるじゃないですか。判断ひとつで後戻りもできないし、先にも行けないというような。あれ、みんな、よく平気だなと思いますよ。

確かに。エリートになればなるほど、過酷をきわめる。

隈:それで定年間際には、そのストレスと、自分の体力的な転換点が重なるわけだから、おかしくなってしまうのは、よく分かるな。
この連載が本になりました。『日本人はどう死ぬべきか?』2014年12月11日発売。解剖学者と建築家の師弟コンビが、ニッポン人の大問題に切り込みます。

 戦後の日本では、かつての血縁共同体がサラリーマン社会に置き換えられたわけじゃないですか。前世紀のサラリーマン社会も、ここにきて変貌が激しいし、それとどう付き合うかなんて、人類として未体験ゾーンですよね。

第4回の、隈さんのお父さまのお話とつながりますね(前回参照)。隈さんは、本能的にその事態を避けた。

隈:そうですね。うちのおやじから教訓を得て、サラリーマン人生を回避した。

でも、お父さまは定年を超えて、長生きされたわけですよね。

隈:85歳まで生きました。息子である僕や、家族にいろいろ八つ当たりしたから、長生きしたと思うんですよね。毒を周りに吐き散らかしながら(笑)。

養老:医学の方から言うと、中年男性の自殺は、初老期うつ病ということはあると思いますね。これは今に始まったことではなく、昔からあるんですよ。

それは男性特有なんですか。

養老:特有ではないけれど、女性の場合はその前段階で更年期障害があるから。初老期うつ病よりも更年期障害の方が認知度が高いでしょう。その分、自覚もしやすいし、対処のしようがまだあるんだと思いますよ。

隈:日本で一番死に近いのが、僕と同年代のサラリーマンだというのは、身につまされますね。確かに僕の仕事先の会社でも、そういう例を聞きます。「え、あの、先週ご一緒した〇〇さんが?」と、驚くことがある。

いい人ほど耐え切れなくなる、ということはありますか。

養老:それは個別には分からないね。ただ、イヤなやつは死なないんだ。池井戸潤の銀行小説に出てくるような野郎どもとかはね(笑)。

思い詰めてしまっている人に向けて、何かアドバイスはありますか。

養老:言ったって無駄でしょう、その年で。

隈:ラオスに虫捕りに行きなさい、とか。

養老:そういう忠告が効く段階としては、40代後半から50代って、もう遅いんだよ。

30代から考える、老後の生き方

いつだったら間に合いますか。

養老:やっぱり30代ぐらいで考えなきゃいけないことじゃないですかね。日本の場合は、大学を出て22歳でしょう。そこで社会に入ったとして、28〜29歳で社会的適応がほぼ完成する。そこから10年たったら、40歳近く。その辺で考えなきゃいけないんじゃないですか。でも、仕事に追われて、一番考えない時期ですよね。

今、アラフォーの読者の方々は、ぜひご傾聴ください。

養老:そうね。この後、どうするんだよ、ということは一応考えていた方がいい。

当の養老先生は考えておられましたか?

養老:まあ、考えるといったって、何か行動を起こす、というわけでもないよね。僕はだいたい40代で、「55歳になったら職場は辞めよう」とは思っていたかな。

養老先生の40代は、高度成長の世の中でしたよね。

養老:そんなのは全然関係なかった、と言ってもいいですね。

みんなが仕事にまい進している時期に、養老先生が辞め時を考えることができたのは、なぜだったのですか。

養老:なぜでしょうね。やっぱり仕事にあんまり本気でなかったんだろうね。

さらっと(笑)。

養老:実は、そういう態度が大事なんじゃないかと思っている。『アンナ・カレーニナ』に、官僚だったアンナの兄貴の話が出てくるけど、彼は官僚の仕事が好きじゃなくて、本気でやってなかったから官僚として成功した、と書いてある。実際に官僚組織に勤めないと分からないけれど、確かにあれは本気で肩入れしちゃいけない仕事だと思いますよ。

日本ではメディアをあげて「仕事しろ、仕事しろ、有能であれ、有能であれ」と、日々、強迫観念を押しつけてきます。

養老:人って、あんまり働くと周りに迷惑が掛かるよ。仕事というものに対しては、適度な距離がなきゃいけない。一番いい仕事をするのは、本来は仕事に関心がない人なんです。

建築家はどうですか。

養老:建築家は違うよ、全然。組織の仕組みの中にいる人と、何かを作らなきゃいけない人は違う。

隈:ただ建築家も、一個一個の建物で傑作を作ろうとすると、ストレスで破綻すると思います。

養老:それはそうですよね。

目の前の仕事を完璧にしようとすると破綻する

隈:クライアントがいて、予算があって、法律があってと、とにかくいろいろな制約があるでしょう。その中でいちいち完璧を目指そうと思ったら、破綻します。だからある種、超越した無関心さはいるかもしれません。

超越した無関心?

隈:目の前にある1個の建物にこだわるのではなくて、何か自分は別の価値を求めているんだ、という思考法。いちいちすべてが解決するとは思わない。そういった超越性のことですね。

 17世紀のイタリアに、パッラーディオという建築家がいて、当時最高の建築家と謳われていたんです。パッラーディオは、ベネツィアの郊外に邸宅の傑作をいろいろ作っていて、それが後のヨーロッパのあらゆる住宅建築のモデルになったと言われています。

 でも、あれだけの建築家でも、自分は本当はこうやりたかったけど、施主の都合でできなかった、というのがほとんどなわけです。だから「建築四書」という一種の作品集を自分でまとめた時は、全部自分がやりたかったように直したの(笑)。

養老:写真がない時代だからできたんだ。

隈:20世紀最大の建築家と言われたコルビュジエはもっとひどくて、自分の作品を撮った白黒写真で、白い壁の構成がうまくなかったと思うと、周りの影にスプレーをかけて、美しくなるように修正しました。彼の作品集の写真をよく見ると、影が不自然なものが多いんです。

「フォトショップ」(写真加工など画像編集ソフト)の先駆けですね。

隈:そうそう。自分の手で行うフォトショップで写真を全部直した。建築家って、そのぐらいのずうずうしさがないと、やっていけないんです(笑)。

養老:でも、クライアントには違う言葉で接していたはずですよね。

隈:パッラーディオが設計していたのはベネツィアのお金持ちたちの農園だから、お金持ちに絶大な信頼があったわけだけど、たぶんクライアントには全然違うことをしていたはずです(笑)。

養老:あの「半沢直樹」の作者の池井戸潤さんって、銀行に勤めていたのかな。

1963年生まれで、慶應義塾大学を卒業してから、三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)に勤めています。銀行を退職されたのは95年。バブルの最中から崩壊後までの時代ですね。

養老:彼も銀行の生活を、ああやって自分なりのフォトショップで書き直したんでしょうね。

隈:なるほど。

養老:銀行という組織内部のえげつない権力闘争の中で、こうあったらいい、というのが「半沢直樹」ですよね。

隈:現実では絶対にあり得ない、銀行内の下克上ですよね。

養老:あの小説とテレビドラマは、サラリーマンの健康法だよね。銀行のディテールを分かった上でのファンタジーだから、みんなに効いたんですよ。

隈:それは、さきほど養老先生がアンナ・カレーニナの兄のところでおっしゃったように、作者に「本気じゃない距離感」があったから描けたわけですよね。

養老:そう、距離があったわけですよ。銀行組織という、あの内部に丸ごと入っちゃうと、年を取ってから、もうどうしようもなくなっちゃう。

あんまり真剣になり過ぎないように、というのが養老先生のアドバイスですね。

養老:好きなことが何か1つでもあればいいんですよ。それがない人が、自分の仕事に真剣になっちゃう。でも、しょせん仕事なんて、誰かが代われるものなんだしさ。そういうことに真剣になりすぎるって、使い物にならないという、そのことだからね。

定年目前から死ぬまでにある「30年」

日本のサラリーマンは、定年を目前にして、「好きなものがない」と気が付くパターンも多いとか。

養老:そうなんですよね。ゴルフといったって、実は会社のやつとしか行ってない。しかも会計も会社持ちだったとしたら、趣味とか楽しみとかじゃなくて、業務の一環だよね。

50代で気づいても、もう遅いですか。

養老:いや、そこは断言できない。そこは知りませんよ。だって、今、みんな長生きになりましたからね。

厚生労働省が今年発表した2013年の平均寿命は、男性が80.21歳、女性が86.61歳で、男性もついに80歳を超えました。

養老:50歳から80歳まで、30年あるんだよ。モーツァルトは、35年の生涯の中で、600以上も作曲したわけだし、高杉晋作だって死んだのは28歳ぐらいだよね。

体力の問題は置いといて、革命の志士にもなれてしまう時間が目の前にある時代になりました。

隈:なんか、生きる意欲というより、もうどうなってもいいや、って思っちゃいますけどね(笑)。

養老:ともあれ、自殺は絶対にお勧めしません。死んでも当人は困りません、ということをこの対談でもさんざん言ってきましたが、周囲の人は困りますからね。自分がいなくなって悲しむ人は必ずいる。それは常に思っておいた方がいい。それと、無理心中も困りますよ。

殉死という概念に惹かれたりはしますか。

養老:典型は乃木大将でしょうけど。あれは、奥さんと一緒に自刃したんだよね。当時もいろいろ論議はあったんですけどね。息子たちが2人とも先に戦死していて、生きていてもしょうがないと思ったのか。田原坂で軍旗を取られたから、その時に死んだつもりで、というのが乃木さんの言い分だったんだけど、それを明治天皇が止めて、だったら明治天皇が生きている限りは、生きていようと。

その心境はご理解できますか?

養老:分かりませんね。

あっさり、分からない、と。隈さんはいかがですか。

隈:分からないですねえ(笑)。

あと、太宰治のように女性を道連れにして自殺未遂を繰り返すというのは、どう思われますか。

養老:あれは特別だよね。太宰は鎌倉の鶴岡八幡宮の裏山でも一度、首を吊っているんだよ。当然、失敗していますけど(笑)。

渡辺淳一じゃありませんが、心中あるいは殉死ということに、ある種あこがれるというのが、日本人の中にはあるんじゃないですか。

養老:知らない。

知らない、と。
薄くなった共同体の関係性をどう埋めるか

養老:自殺にあこがれるって、俺はよく分からないんだよね。

隈:僕も理解不能。

養老:理屈で言えば、別に本人は困らないからいいんだけど。それを生かしているのは、周りの知り合い、つまり共同体ですよね。その中に悲しむ人がいるんだから、自殺はやめてほしい。

 ただ逆に言うと、共同体の関係性が薄くなってしまえば、生きる理由も薄まって、「もう死ぬよ」と言いやすくなってしまう。それは今の日本の社会に起きていることだと思います。

人間関係が薄くなれば、死ぬのは勝手でしょう、となりやすい。

養老:俺が死んでも俺は困らないし、だったら周りも困らない、という理屈が立ってしまう。しかも現代人には、命は自分のものだ、という意識があるから、ますますそうなっていくでしょう。昨今の無差別殺人の動機なんかはそれですよね。

 でも、それは本当に困る。そこについては、誤解してほしくない。日本の世間は窮屈だと、僕はことあるごとに言ってきましたが、だから勝手に死んでもいい、ということではありません。「二人称の死」が持つ意味こそ、もう一度考えるべきでしょう。

養老孟司(ようろう・たけし)
1937年、鎌倉市生まれ。1962年、東京大学医学部卒業後、解剖学教室へ。1995年より同大名誉教授。著書に『からだの見方』(サントリー学芸賞)『人間科学』『唯脳論』『バカの壁』(毎日出版文化賞)『死の壁』『養老孟司の大言論』『身体巡礼』など、隈研吾との共著に『日本人はどう住まうべきか?』がある。

隈研吾(くま・けんご)
1954 年、横浜市生まれ。1979年、東京大学工学部建築学科大学院修了。米コロンビア大学客員研究員を経て、隈研吾建築都市設計事務所主宰。2009年より東京大学教授。1997年「森舞台/登米町伝統芸能伝承館」で日本建築学会賞受賞。同年「水/ガラス」でアメリカ建築家協会ベネディクタス賞受賞。2010 年「根津美術館」で毎日芸術賞受賞。2011年「梼原・木橋ミュージアム」で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。著書に『負ける建築』『つなぐ建築』『建築家、走る』『僕の場所』、清野由美との共著に『新・都市論TOKYO』『新・ムラ論TOKYO』などがある。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2015年01月09日 12:22

人はいつからでもどこからでもやり直せる、、、直感と想像力からはじまり革新へと繋がっていく。。。

■【三浦雄一郎】「人間は150歳まで生きられる」
最高齢エベレスト登頂者が挑む“攻めの健康”

日野 なおみ

 最近は、登山に挑戦したり、山岳部に属して山に挑んだりする絶対数が少なくなっています。確かに登山は、ある意味じゃあ非常に危険なきついスポーツですからね。そういう意味ではある種のチャレンジ精神が薄れている世代になりつつあるんじゃないかな。

 ただ、そんな世の中でも山に挑む若い連中を見ていると、みんなテクニックや技術は素晴らしいよね。トップクラスの登山家は、今も昔と全然変わらないどころか、もっとすごい。

 例えば、2013年に僕と一緒にエベレストに登った平出(和也)くんは、登山家の金メダルと言われるゴールデンピッケル賞をもらっていますし、冒険山岳カメラマンとしても一流。

 僕が必死にエベレストにしがみついているところを、自分の庭みたいに跳び回っている(笑)。そういう意味では、新しい世代が次々に生まれているんでしょうね。

 登山家だけじゃありません。国際的な評価を見ても、オリンピックのメダリストやノーベル賞の受賞者、国際的な学術関係のトップクラスの受賞者たちは、僕らの年代と比べてケタ違いに増えています。

 僕らの時代はノーベル賞なんて、遠くて遠くて。日本人が一生取れるものじゃありませんでした。湯川秀樹さん以外、自分が生きているうちに取れる人はいないんじゃないかと思っていたら、みなさんどんどん受賞していますよね。

 もちろん、単にノーベル賞を取ればいいというものじゃないでしょう。けれど科学のほかに、スポーツでも世界のトップを争うようになってきている。うれしいですね。

 僕のこれまでの挑戦を振り返っても、日本人というのは、戦後の日本の復活とともに成長してきたのではないかと思います。

「松下幸之助さんが興奮した」

 僕が世界で初めて、エベレストのサウスコル8000m地点からスキー滑降したのは1970年のことです。当時の僕のやっていたことというのは少し変な表現だけれど、時代のニーズといいますかね、そういうものがあったように思います。ちょうど日本が世界にチャレンジして、どんどんトップに迫りつつあった時代でしたから。

 その頃、スポンサー探しでソニーの盛田(昭夫)さんや松下幸之助さん、本田宗一郎さん、サントリーの佐治(敬三)さんに会いました。みなさん、当時ちょうど世界に挑戦しようとしていた第一線の経営者たちです。

 お会いしてみると、みなさん、それぞれに素晴らしい独特の個性と非常に強い好奇心を持ち、チャレンジ精神も旺盛でした。例えば松下幸之助さんというのは、非常にまじめで実直な印象をお持ちの方が多いでしょう。だけど一緒に食事をして、僕が世界で初めてエベレストをスキーで滑るんだと言ったら、松下幸之助さんは興奮して「いや、これはすごいですよ」と応援してくれた。

 僕はゼロからスタートして、まったく未知の世界に飛び込んでいった。そういうフロンティア精神やチャレンジ精神に共鳴してくださったのでしょう。本田さんにお会いしても、盛田さんにお会いしても、みなさん一緒でした。佐治さんなんかはそれこそ、「おもろい、やってみなはれ」という感じで(笑)、一も二もなく応援してくれました。

 全身全霊の挑戦なしには成し遂げられない命がけの目標。こういうものが、世界に挑戦して成功した起業家の人たちと同じだったのでしょう。人間、切羽詰まったり、命懸けになったりすると、いろいろな知恵が生まれますよね。それが製品にどんどん反映されて、日本企業は世界をリードできた。

 応援してくれたのは経営者だけではありません。エベレストをスキー滑降した時には、石原慎太郎さんに頼んで、石原プロを総動員して映像を撮ってもらいました。ちょうど、石原裕次郎さんが「黒部の太陽」や「富士山頂」を撮っていた頃です。このフィルムが英語版になって、1976年のパリの映画祭で長編記録映画のアカデミー賞をもらったんです。

 今でも僕の挑戦を応援してくれる企業は多いですね。一番の理解者であり応援者なのは、やはりサントリーの佐治さんの息子さん、信忠さんです。ほかにも、東芝さんやトヨタグループの皆さんだとか、世界を舞台に活躍する日本企業の幹部の人たちは、みなさん応援してくれています。個人的にサポートしてくれる方も大勢いらっしゃる。非常にありがたい話ですし、挑戦者を応援する文化は日本に根付いていますね。

「え、氷河がまたこんなに溶けたの」

 1969年から今までエベレストを行ったり来たりしていて、今、とても気になっているのがエネルギー問題です。中でも地球の温暖化には特に胸を痛めています。

 地球の温暖化が進み、海面の上昇が進行すれば、日本の土地がおよそ半分なくなるだろうというくらい、非常に危機的な状況を迎えているんです。モルディブだとかが、どんどん海底に沈んでしまう。今から防止しても間に合わないかもしれないけれども、これを止めなきゃいけないし、そのためにはクリーンエネルギーを進めていかないといけない。

 僕はもう50年近くエベレストを見ていますが、登頂するたびに、温暖化の脅威を感じるんです。恐ろしいくらい氷河が後退していて。ヒマラヤの周辺には、インドも中国もあるでしょう。これらの国々はヒマラヤの水で生活をしているわけです。それなのに、氷河の水がどんどん少なくなっているんですね。僕はちょうど5年おきぐらいにエベレストに行っていますから、登るたびに「え、またこんなに溶けたの」と感じるんです。この氷河の崩壊が、いずれアジアやインド大陸の水資源の枯渇につながっていくかもしれない。

 加えてアジアのいろいろな国が、ものすごい排気ガスをクルマや工場からばらまいています。ネパールでは、病院を訪れる患者の8割が呼吸器系の疾病だと聞きました。それでも病院に入れる人はいいんですけど、入れない人もたくさんいる。化石燃料に変わる新しい資源を生み出し、こうした問題を解決しないといけないんです。

「攻め」の健康があってもいい

 環境問題のほかに、課題だと思っているのが、急速な高齢化社会です。日本はせっかく世界で一番の最先端高齢化社会になっているんだから、この高齢者たちにこれから、どうやって元気で活力を持って生きてもらうか。

 高齢者が増えても、寝たきりだったり、介護が必要だったり、あるいは栄養補給や酸素補給に頼ったりして生きている状態なら、単に寿命が延びただけでしょう。そうじゃなくて、もう一段アクティブな「健康寿命」が大事なんじゃないかな。

 守りの健康がある一方で、攻めの健康があってもいい。守るだけじゃ、どんどん年を取って年齢に負けていきますから。年を取っても富士山に登ってみようだとか、マラソンを始めてみようだとか、何かアクティブに運動する、行動する。

 その点、僕の挑戦は同世代には分かりやすいと思います。

 僕自身も病気をしたり、けがをしたりして、それを抱えて動いているから。だけどみなさん、病気をしたり、けがをしたりすると諦めちゃうんですよね。「ああ、もう年だし、無理だ」って。けれど、高齢者だってまだまだ挑戦できるんです。

 エベレストの山頂にたどり着くと、実年齢が20歳の登山家が、90歳くらいになったように感じると言われているんです。酸素は地上の3分の1くらいしかありませんから、どうしてもパフォーマンスが出ないんですね。20歳の若者が70歳加齢されるんだから、僕が80歳でエベレストに登ると、体感年齢は150歳くらいということでしょう。実際には20歳の登山家よりもっと歳を取っていますから、本当は200歳くらいなのかもしれない(笑)。

 ということは、逆に言うと、人間は150歳くらいまで生きられるのかなと思うんです。

90歳で4度目のエベレスト登頂に挑戦する

 高齢化が進む日本にとって、100歳の「センチュリアン」が1つの節目になっていく。あと10年もすれば、60歳の還暦を2回祝う、120歳の「大還暦」がテーマになる時代が来ると思うんです。100歳になってもまだまだこれからだ、と。

 高齢者はみんなそう思わなきゃいけないし、そうなれば、今度は個人も社会も、どうしなきゃいけないかが分かってくる。

 つまり80歳というのは、人間がどんどん衰退する状態ではなく、100歳に向かってまだまだ挑戦していく年齢になる。

 僕の当面の目標は、85歳でチョーユーというヒマラヤの8200m地点からスキー滑降をすることです。それを達成したら、次は90歳でエベレストに4度目のトライをしたい。

 僕の一番の欠点は心臓の不整脈なんです。スポーツをやっているうちは心臓が肥大して、これが高齢になると心臓が変形しちゃう。ただ、ノーベル賞を受賞した山中伸弥さんのiPS細胞とか、再生医療も随分進歩していますよね。心臓も今、実験中だそうです。

 うまく技術を生かして、若返る心臓を作れる可能性が見えています。まだ、これから10年近くありますから、他力本願だけれど、再生医療の進化を期待しながら、90歳でエベレストに登頂できる可能性があるんじゃないかと思っています。

 今もまだ休んでいますが、足にはそれぞれ1.4kgのウエイトを付けていますよ。

 今晩(取材時の2014年11月18日)は、これから小泉(純一郎)さんや豊田章一郎さん、御手洗(富士夫)さんを含めた財界人のパーティーが夜にあるんです。いつも通り、これにも重りを付けて参加します。いつも、そうやってうろうろしているとみんなが寄ってきて、「今日は何キロ?」なんて聞かれたりして(笑)。

「63歳で余命3年と宣言された」

 実は一旦、50代後半でもうリタイアだと思っていたんですね。仲間がみんな死んでいきましたから。植村直己や加藤保男、山田昇、長谷川恒男…。僕より若い、世界に誇る登山家や冒険家が、次から次へと死んでいった。

 僕は運が良かっただけだとは思うけれど、よく今まで助かったものだと感じて、60歳にリタイアしようと考えていた。

 でもね、リタイアした途端に、典型的な怠け者になったんです。飲み過ぎや食べ過ぎで運動不足になってしまった。

 すると63歳くらいの時に、寝ていて、気持ち悪いなと思った途端、心臓が何かにつかまれるように痛くなったんです。狭心症の発作でした。本当に危ない状態になって、病院で検査を受けたら「余命3年どころか、明日だって危ない」と言われたくらいです。

 狭心症の発作以外に糖尿病も患っていたし、血圧も高くて190ぐらい。人工透析も、もうすぐというぐらいで、本当に「余命3年」と宣言されてしまった。

 それで、思い切って足に重りを付けて、背中にザックを背負うようになったんですね。

 1年目はそれぞれ1kgずつ、2年目から3kgずつ、3年たって5kgずつ。最後には10kgずつ、合計で30kgを背負って歩くようになりました。こうしたらメタボが完全に治って、膝の半月板損傷や腰の痛みも全部治っちゃった。

 エベレストに登ってみたいという目標を立てた時、僕は走れなかったんです。だから苦し紛れに足に重りを付けてゆっくり歩き始めた。

 例えば新幹線で大阪に行く場合は、(東京の)北参道にある事務所から東京駅までの約9kmの道のりを、片足5kgずつ、背中に25kgの重りを背負って歩いて行きます。ちょうど富士山に登ったのと同じくらいの運動量で、やっとの思いでふらふらしながら新幹線によじ登る。それで、トイレでびっしょり汗をかいた洋服を全部着替えていくんです。

どん底の健康状態を克服してエベレストへ

 実はこのトレーニングで大失敗したことがありました。

 心臓の手術を受けた2週間後にこのトレーニングをやったら、うっかり風邪をひいて熱が出て、心臓手術の前よりももっとひどくなってしまった。

 とうとう病院に担ぎ込まれて、全身麻酔で電気ショックをかけられて、ぎりぎりの手術をしたんです。

 それがエベレストに向けて出発するちょうど1カ月くらい前でした。リハビリにはもう失敗できないし、ベースキャンプまで行くのに時間もない。だから「今までのヒマラヤに登る常識を全部変えてやってみよう」と、1カ月かけてゆっくりと体調を整えていきました。

 普段通りの健康な80歳の体でエベレストに登るのはうんと楽だったんでしょうが、そういうわけではなかったんですね。

 70歳の時には狭心症発作を起こしていたし、75歳の時にはひどい不整脈を抱えていた。そして80歳の時には、やっと心臓が良くなりかけたと思ったら、直前にまた手術を受けることになった。

 そのうえ76歳の時には大腿骨と骨盤を骨折しました。この時は、治っても車いすで生活できればいいだろうと言われて、さすがに再起不能だと思いました。

 もうエベレストに登るなという思いや色々な迷いはあったけれど、結局は怪我を治して、ようやく本番という時に、半年前にヒマラヤへ入って虫歯がひどくなって、それが引き金になって心臓の不整脈が悪化した。

 手術して不整脈が良くなりかけてきたのに、さきほど説明した東京駅で風邪をひいて、また再起不能かという状況になってしまった。1月15日に手術をして、3月に出発でしたから。

 つまりどんな挑戦でも、「そういうこれがなかったらいいのに」というどん底の状況に追い込まれながらやってきたわけです。僕自身は、こちらのほうが、意味があると思っています。

「いくつになっても諦めるな」

 要するに、病気であっても、けがをしても、いくつになっても諦めるなということです。可能性はいくつも開けるんだ、と。

 みんな80歳を過ぎると、病気をしたりけがをしたりすると、すぐ「あ、俺はもうだめだ」って諦めるんです。

 僕だって再起不能だと言われる困難に直面したことは何度もあったけど、エベレストに登ろうという目標があったから頑張れた。

 国家でも企業でもそうなんですよね。夢や目標があるとチャレンジし続けます。人間だって同じでしょう。目標があれば、病気やけがも乗り越えられる。

 やっぱり人間、一番大事なのはイマジネーションです。想像力というか、1つの創造性。自分はこうありたいと思うこと。

 「エベレストの山頂に立ちたい、立ったらすごいだろうな」と強く思う。そうすると、その過程で何をしなきゃいけないかが見えてくるわけです。けがしたら治さなきゃいけないし、心臓がだめだったら手術してリハビリをする。あるいは、登り方を、今までと全然違う方法に変えてみるとか、それなりの工夫をする。

不可能を可能にする「3つの想像力」

 つまり、あらゆるものの中に、3つの想像力があるわけです。イマジネーションとインスピレーション、それとイノベーション。

 健康法の中にも当然、今までなかった方法があるだろうし、病気を治す方法にしても、病院の先生がこうだという方法だけじゃない手段もいっぱいあるんです。

 僕は今だって心臓の冠動脈の65%が詰まっているんです。専門医の先生は「手術しなきゃ心臓が詰まって死ぬから、絶対にエベレスト登頂は許可しない」と言っていました。

 でも65%が詰まっているということは、35%が通っているんだから、それでいこうと考えたんですね。そのうえで、血液をさらさらにする薬を処方してもらいました。

 つまり、できる方法を探ればあるわけです。

 僕の挑戦は、いろいろな人が喜んでくれているし、珍しがられてもいます。だからこれからも、挑戦を続けていきたいと思いますね。まずは85歳でヒマラヤをスキー滑降すること。これに向けて挑戦していきたいですね。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2015年01月06日 10:25

自らの身体との対話力、、、日々重ねていけば着実に向上していきます。。。

■いい睡眠は頭をほぐすことから! 自分でできる頭のマッサージ

冬も本番。寒さで、頭も身体もガチガチになっていませんか? あったかいお風呂にゆっくりつかれば、いくらか体はほぐれますよね。でも、頭をほぐすにはどうすればいいのでしょうか? いい睡眠には欠かせない頭のリラックス。こんな方法もありますよ!

不眠症の人の頭はカチカチ!?

ガチガチになった身体をほぐすには、マッサージやお風呂といった方法がすぐに思い浮かびますが、頭をほぐすってなかなか難しいですよね。

不眠に悩む人ならなおのこと、頭をリラックスさせるのは大変だと感じておられるかもしれません。

では、こんな方法を試してみるのはいかがでしょう? それは文字通り頭をほぐすこと。カイロプラクティックの先生が触ると、不眠症や自律神経失調症の人の頭皮は、すごく硬いそう。また、頭自体の温度が高く、血液や脳脊髄液の拍動が強く感じられるのだそうです。

「頭なんかカチカチなのに、どうやってほぐすの? それに、それで何が変わるの?」と思われるでしょう。実は、こうやってほぐすことができるそうなんです。

頭がい骨に覆われている脳は、触ってほぐすなんてできませんよね。でも、頭皮をほぐすことで緊張した脳もほぐすことができるそう。脳の活動状態は頭皮にも反映されるので、逆に頭皮をほぐすことで脳もほぐせるということなのです。

つまり、美容院でシャンプーしてもらうときに「あ~、気持ちいい~」と感じますよね。あれと同様の効果を作り出すということです。

頭皮マッサージでいい睡眠を!

道具はなにもいりません。入浴を済ませ、髪をしっかり乾かし、後は寝るだけの状態にしてから始めましょう。回数や強度はあくまでも自分で気持ちいいと感じる程度が目安。がんばりすぎると逆効果になります。

1.指もしくは手のひらをおでこに当て、皮膚の表面をこすらないように手を上下させる。

2.まゆ毛をしっかりつかみ、左右に動かす

3.生え際から頭頂部までを指先や手のひらを使って小刻みに上下させる

4.側面とこめかみ、耳の上を3と同様に行う

5.後頭部、首との境目も3と同様に行う

6.耳全体を、人差し指と親指ではさみほぐす

7.最後に耳を引っ張る

カチカチの頭、ほぐれましたか? アロマや音楽など、いろいろなものを組み合わせてみるのもおすすめ。リラックスタイムを充実させて、いい睡眠をとりましょう!

[ネムジム]

Posted by nob : 2015年01月05日 16:31

火の粉がふりかかってこないうちは悩める幸せを謳歌していればいい。。。

■日本人の悩みを吹き飛ばす「美輪明宏」名言集

酸いも甘いも噛み分けるこの人の、無我夢中に生きた青年期。そこには生きるヒントが詰まっている。

「負けるものか」が口癖になっていた

終戦の年、私は10歳の少年でした。その後、国立音楽大付属高校に入学するため郷里の長崎から上京しました。

確か15歳か、16歳の頃です。実家は比較的裕福だったので、仕送りをしてもらっていましたが、戦後のドタバタでついに親の仕事もうまくいかなくなり、破産。家は没落しました。以来、仕送りは完全に停止しました。

当時、国鉄の駅は夜になると家を焼け出された人々が寝泊まりしていました。私も一時その集団に潜り込んで雨風をしのいでいましたが、何もしなければ死んでいたでしょう。とにかく働き口を探し、食い扶持を稼がないと……。

新宿駅なんかに立っていると、手配師から声がかかりました。それで、楽器を弾ける人や歌を歌える人はトラックに乗せられて立川や座間などの米軍キャンプに連れていかれた。運のいい人は、そこでバイト代のほかにコンビーフ缶などをもらえた。将来のことなど、誰も考えられません。ひたすら今を生きる。それで精一杯の日々でした。

少しして安いアパートを借りられるようになったときのこと。私がドアの鍵を差し込むと一緒に帰宅したボーイフレンドが「ほーら、また言った」と。「え、何を?」と聞くと、教えてくれました。私は無意識に「負けるものか」としばしばつぶやいていたのです。戦争には負けたけれど、私は負け犬にならない。絶対、負けてなるものか。そんな思いが口癖となったのでしょう。

好むと好まざるとにかかわらず、人は「現実」に晒され翻弄されます。人生は順風の時もあれば、逆風の時もある。そうした真理は古今東西共通です。

ただ、戦前・戦中・戦後の苦難を肌で知る私が言いたいのは、現代の人はすぐ弱音を吐いたり、心が折れたりしやすいのではないかということです。

上司に怒られ、同僚には足を引っ張られ、得意先に理不尽な注文を浴びせられ、営業成績もさっぱり上がらない。四面楚歌だ。俺はダメなヤツだ、と。

厳しいようですが、私に言わせれば、そんなの平和ボケの時代の贅沢な悩みです。災難を災難と受け止める意識があるうちは生ぬるいんです。

火の粉はふり払わなければ、火傷します。だから必死にふり払う。自分が置かれた立場を悲観している暇はない。

ああだこうだと、弱音を吐いている人は、一度すべてを放り出せばいいんです。禅の修行で、絶食したり水断ちしたりして極限まで追い込まれると、おしんこ一枚、水一滴がありがたいと思えるように、試しに、落ちるところまで落ちればいい。ある種のリセットをすることで、風景もまったく異なって見えるはずです。

生きるか死ぬかという段階になれば、例えばかつてはプライドが許さなかった「人に頭を下げる」ことさえ、簡単にできるようになるものです。

私が自信を喪失した人によくお伝えするのは、「自分の手や足を鏡に映して、よく見てみなさい」ということ。ずうずうしく、でんっと生き続けてきた自分の姿がそこにはある。ものはついでです。今まで生きてこられたのだから、この先もきっとやっていけるはずです。

そして、これからは、「温室育ちの花や野菜」ではなく、「波打ち際の防風林」のような存在になる、と誓うのです。海からの強烈な潮風に絶えず吹き付けられていると、根っこが張り、強くなる。耐久力がつきます。結局のところ、人生は経験や慣れがモノを言うところがあります。船が沈まないよう、その都度何かを打ち付けて補強する。そうやって経験値が高くなるごとに自分の中に手札も増える。それこそが自信となるのです。

そして経験値を上げ、転ばぬ先の杖ともなるのが「文化に触れる」習慣。例えば、日本の文豪の本を読み、歴史上の人物の生き様を知り、CGやドンパチばかりの今の映画とは正反対の胸にじわりと残る昔の映画を見る。そうした作品には、今、私たちが試練を迎えたときの生き方のお手本となり、背中をそっと押してくれる「ストーリー」が満載なのです。

火の粉がふりかかっているときは、悩んでなんていられない。
悩みがあるのは、まだ余裕がある証拠。
とにかく行動あるのみ。
この方法がダメならこっちとか、生きる方法を考えること。
そうしていくうちに、自然と手札が増えていく。
結局、人生はすべて経験、慣れなのです。
自信がなくなったら、鏡を見なさい。
ずうずうしく生き続けている自分の姿が見えるでしょう。
今まで生きてこられたのだから、この先も十分生きられる。
尊敬される人とは、感情を理性でコントロールできる人。
知識や教養のない人は、感情的になって、なんの手立てもできない。
個人の考えはたかが知れている。
いろんな人たちが残した事物事象を参考にすればいい。
ネタがないとガソリン切れになりますよ。

[PRESIDENT Online]

Posted by nob : 2015年01月05日 16:23

言わずもがな、、、“適時適量をバランス良く”に尽きます。。。

■肉を好きなだけ食べてやせる糖質制限ダイエットで死亡率上昇

 ダイエット効果があると一大ブームを巻き起こしたのが「糖質制限食」だ。「炭水化物を食べなかったら1か月で8kg痩せた」、「肉と野菜をお腹いっぱい食べているのに服のサイズが13号から9号になった!」と、ダイエット成功者からは歓喜の声があがっている。しかし、この食事制限には大きなリスクがあった。

 愛し野内科クリニックの岡本卓院長はそのリスクを次のように話す。

「2008年、アメリカ国立衛生研究所が発表した試験結果があります。1万人を対象にしたその試験によると、厳格な糖質コントロールを行って血糖値を下げたグループは、標準レベルの血糖コントロールを行ったグループに比べて21%も死亡率が高かったのです。

 日本では、2013年に発表された聖路加国際病院内科医の能登洋先生による研究があります。約27万人のデータを分析した結果、糖質制限で糖質を1日の総摂取エネルギーの30%以下にした場合、60~70%にした場合に比べて死亡率が31%上がることがわかりました」

 糖質制限によるリスクはそれだけではない。糖質だけを制限することができないことにより病気になる可能性があるという。

「糖質制限では炭水化物を控えるよう指南していますが、炭水化物を含む食べ物には糖質だけでなく食物繊維やミネラル、カルシウムなど体に必須の栄養素が含まれます。炭水化物を食べなくなることでそれらの摂取量が不足する。

 また、炭水化物以外なら何を食べてもいいので、お腹を満たすために自然と肉を食べる量が増えます。ハーバード大学のデコニング博士らが4万人超を20年間追跡調査した結果、高動物性たんぱく質の食事をすると糖尿病の危険性が高くなるという論文を発表しています」(岡本院長)

 また、『その「健康法」では早死にする』(扶桑社刊)著者で高須クリニック院長の高須克弥さんは、低糖質により精神状態が不安定になると指摘する。

「オーストラリアの研究チームによる報告が興味深い。24~64才の肥満の人106人を2つのグループに分け体重や精神状態の変化を1年間にわたって追跡したものです。片方は『肉、乳製品などたんぱく質や脂質を中心に摂取し、炭水化物を控える』グループ。もう片方は『炭水化物を多く食べる』グループです。食事以外は同じ減量プログラムを受けた結果、体重減少はどちらのグループも平均13.7kg。しかし精神状態については、炭水化物を控えたグループに気分の落ち込みや不安が見られたというのです」

※女性セブン2015年1月8・15日号

[Social News Network]

Posted by nob : 2015年01月03日 10:14

ミキティーカッコいい。。。

「“HateとLove”って実は同じ。心が現すもの。イコールあなたにはまだ心があるって事。もし理解していただけるのであれば、幸いです。私の人生は私のもの。あなたのものではありませんから。あなたはあなたの人生をまず見て幸せになってください」

[安藤美姫]

Posted by nob : 2015年01月02日 17:36

自らを受け容れることから始まり、、、自らを受け容れることで終わらずにまた新たに始まる。。。

■最高の人生を送るために「捨てる」べき15のコトと、「獲得したい」コト

石田陽子

ダイエットに関する情報が次々に更新されていくように、幸せな人生を送るためにもいろいろな方法が紹介されています。欧米で多くの人が共感して、話題になっているのが『最高の人生を送るために「捨てる」べき15のコト』です。

最高の人生を送るために「捨てる」べき15のコト

少し前に日本でも「断捨離」という言葉が流行りました。断捨離とは、不要なモノなどの数を減らし、生活や人生に調和をもたらそうとする生活術や処世術のこと。モノへの執着から解放され、身軽で快適な人生を手に入れようという考え方、生き方を導くものです。

『最高の人生を送るために「捨てる」べき15のコト』にある15項目を挙げてみます。

(1)「間違った人」との時間
(2)困難から逃げること
(3)自分への嘘
(4)願望を後回しにすること
(5)自分ではない誰かになろうとすること
(6)過去にしがみつくこと
(7)失敗を恐れること
(8)自分を責めること
(9)幸せを買おうとすること
(10)他人に依存すること
(11)立ち止まること
(12)無理だ、と思うこと
(13)間違った男女関係
(14)新しい恋を拒むこと
(15)他人と競うこと

つまり、自分らしく前向きに生きるためには過去や誰かにしがみつくのではなく、失敗を恐れずに自分らしく新しいことに挑戦していこう!ということです。

私は恋愛ガイドなので、数多くの恋愛の悩みを直接聞いたり、コメントを読んだり、自分でも考えたりしてきました。そして、恋愛で悩んでいる人の多くは1つのこと、一人の人にとらわれてしまっているために視野が狭くなっていることを感じてきました。あることにとらわれて、不安でいっぱいな気持ちを安定させてくれるもの、自分を安心させてくれる人を求めて狭い世界から抜け出せず、悩みがより深刻になっていくこともあります。

自分を安心させてくれるものだけを頼りに同じ場所にとどまりたいという気持ち。つらいときに無理に自分らしくない行動をとっても、傷が深くなるだけだと感じるかもしれません。

でも、私はある映像を見て、そうじゃないんだなと思いました。アフリカゾウがライオンの群れに襲われて「もうダメかも」と誰もが諦めそうな場面。きっと、ゾウも「あぁ、これホントにもうダメだ」と思う瞬間があったに違いない絶望的なピンチを迎えたとき。ゾウは最後の力をふりしぼって、鼻でライオンを追い払うように抵抗して、傷つきながらもその場から立ち去っていったのです。

生きるために何が大事かって、最後まで生き抜こうとする意志なんじゃないかと思ったんです。他人と競うためにではなく、自分が生きるために闘うこと。成人した人間は、選択肢が多いか少ないかの差はあるものの、生活する場所も付き合う相手も自分で選べます。昔は居心地が良かったけれど、今は最悪…… そのうち良くなるかもしれないと我慢して同じ生活を続けるのは自分の選択の結果です。

獲得したいのは、強く自分らしく生きるための希望を失わない心。その心を曇らせたり、間違った方向に進ませるような雑音や邪念、執着は早いうちに捨ててしまったほうがいい。捨てれば幸せになれる……という単純なことではなく、生きる希望を失わせるものを捨て、自分にとって必要なものを自分の力で獲得していくのが人生らしい……そう思いませんか?

[AllAbout newsdig]

Posted by nob : 2014年12月30日 10:39

自民党における唯一の希望。。。

■安倍首相「小泉進次郎が邪魔だな」。誰が敵か、はっきりわかった。
総選挙内幕レポート「291議席圧勝」の全舞台裏 
2014年12月24日(水) 週刊現代

目立ちすぎる、人気がありすぎる、しっかりしすぎる

進次郎が喋れば喋るほど、国民の注目が集まり、自民党の好感度は上がる。しかし、安倍総理はどんどん霞んでゆく。このジレンマをどうするべきか—今回の選挙で、総理はひそかに決意した。

アイツは「両刃の剣」

「国民から信任を頂いた」

衆院選の開票が進み、大勢が判明した14日深夜。安倍総理は自民党本部に詰めかけた記者たちの前で、こう述べて満面の笑みを浮かべた。すべて、総理の目論見通りに事は進んだのだ。

開票が始まるやいなや打たれた「自公で3分の2に迫る勢い」のテロップに、自民党本部は沸いた。

多くの有権者には、今回の総選挙は「なぜ今実施されるのか」さえもはっきりとわからない、意味不明の選挙と映ったはずだ。安倍総理にとっては、それこそが狙いだった。選挙の目的は、消費税増税先送りでも、アベノミクスの審判でもなく、「勝つこと」そのもの、そして総理の任期を延ばすことだったのだ。

投票日直前、自民党が内々に行った議席予測の値は274議席。一時は新聞各紙で「自民党単独で300議席超え」と報じられたが、自民党選対は実際には「20議席減」をも覚悟していた。

それがフタを開けてみれば、海江田万里民主党代表や渡辺喜美元みんなの党代表ら、野党の大物が次々と消えていく。議席は291とわずかに減らしても、その戦果はなお、自民党の「圧勝」と言うにふさわしいものだった。

しかし開票の夜、党本部の開票センターで安倍総理や谷垣禎一幹事長が当選者の名前にバラをつける傍らで、安倍総理に近いある自民党ベテラン議員は、こうつぶやいていた。

「これは、総理にとっては難しくなるな—」

選挙に勝ったとはいえ、これから待ち受ける「政局」で勝てるとは限らないのだ。

とりわけ、党内の「安倍派」が危機感を強めたのが、各局の選挙特番に文字通り「出ずっぱり」だった、小泉進次郎復興政務官の発言の数々だった。

「すでにやってきたことを声高に言い続けるよりも、むしろ(アベノミクスの恩恵の)実感がないという人たちに、何を訴えるのか。アベノミクスの先にあるものは、いったい何なのか」

「福島県内の原発は、全基廃炉にする。これは忘れちゃいけない」

アベノミクスの「功績」ではなく、「その先」を問いかける。安倍総理が、選挙戦の中で決して触れることがなかった原発の問題について、堂々と「廃炉」を口にする—。改めて力を見せつけた安倍総理の意向を、一切関知しない歯切れの良さ。多くの視聴者は、「自民党をぶっ壊す」と叫んだ彼の父・小泉純一郎元総理の面影を重ねたはずだ。

安倍総理にとって、進次郎氏はいわば「両刃の剣」である。安倍総理はもちろん、他の自民党議員を引き離して圧倒的な人気を誇る進次郎氏は、強力な集票マシーンになる。だが裏を返せば、彼の露出が増えれば増えるほど、国民の期待は安倍総理ではなく、進次郎氏へと傾いてゆくのだ。

織田信長しかり。ユリウス・カエサルしかり。外敵を打ち負かし、強大な力を手にした途端、「身内」に暗殺された権力者は数知れない。警戒すべきは、「遠くの敵」ではなく「近くの味方」であるというのが、古今東西の権力者たちが教訓としてきた真理である。

「進次郎が、邪魔になるかもしれない」

あの満面の笑みの裏で、安倍総理の脳裏を過ったのは、そんな思いだったに違いない。

大過がなければ、'18年までの向こう4年間、粛々と安倍政権が続く。それを最も苦々しく思うのは、野党議員ではなく、むしろ自民党幹部である。

安倍総理の「デジャヴ」

前回、'12年の自民党総裁選で安倍総理と接戦を繰り広げた、総理の「最大のライバル」石破茂地方創生相。進次郎氏は当時、安倍総理ではなく石破氏に票を投じたといわれる。

石破氏は今回の選挙戦の間、穏やかならぬ思いを抱いて地方遊説に回っていた。

「この総選挙は、地方創生選挙なのです」

投票日の直前には、一日10ヵ所近くを回ることもあった石破氏。安倍総理が「アベノミクスの是非を問う選挙です」と連日繰り返しているにもかかわらず、彼は行く先々で総理の言葉を無視し、こう断言してはばからなかった。

前回'12年秋の総裁選で安倍総理に惜敗し、それからというもの、安倍総理は石破氏の「牙」を徹底的に叩き折り、ひっこ抜き、反乱の芽を摘んできた。今年9月の内閣改造で閣内に取り込まれると「もう石破は終わった」という声さえ永田町では聞かれるようになった。しかし、

「石破さんは、地方党員からの支持が相変わらず高い。今回も、『次の総裁選は期待してるよ』と声をかける人が時折いました。そのたびに、石破さんは黙ってゆっくりとうなずいていた」(自民党選対関係者)

自民党総裁選は、来年9月末に行われる見通しだ。安倍総理としては、何としてもそこで再選され、残り3年間の総裁の地位を手に入れたい。できれば、無投票で再選されるのがベストだ。ただ、それに黙っていない人物は石破氏だけにとどまらない。政治評論家の浅川博忠氏が言う。

「対抗馬の候補として、石破氏のほかに谷垣幹事長、岸田文雄外相、そして古賀誠氏らいわゆる『長老』が後押ししている野田聖子氏の名前も挙がっています。

来年1月から始まる通常国会では、集団的自衛権行使容認に関する法整備について議論しなければなりません。世論の反発が強まれば、党内のリベラル派が反主流派勢力に転じる可能性があります。その状態で総裁選を迎えるというのは、安倍総理にとっては苦しいシナリオです」

もし、石破氏らが次の総裁選に出馬を決め、自民党を割るような事態になれば、安倍総理は集団的自衛権の問題を先送りし、秋の臨時国会で継続審議することにして、総裁選を乗り切る戦略に出るだろう。

だが、今の石破氏らが、単独で安倍総理に対抗できるとは考えづらいのも事実だ。浅川氏が続ける。

「石破氏は地方で人気があるといっても、やはり安倍総理が幹事長や地方創生相のポストに封じ込めたこともあり、十分に力を蓄えられていない。岸田氏は外相を務めて知名度は上がりましたが、次の総理にはまだ早い」

安倍政権の「次のサプライズ」

だからこそ、「ポスト安倍」をめぐる政局の軸は進次郎氏になる。

安倍総理と小泉親子には、浅からぬ因縁がある。小泉純一郎元総理は、'03年にまだ49歳の安倍総理を幹事長に大抜擢し、その後の総理への道筋をつけた張本人だ。安倍総理にとっては、小泉元総理こそが政界における「父親」であり、その路線を受け継ぐ「師匠」だった。

「しかし安倍総理は、小泉元総理が'05年の『郵政解散』で刺客をぶつけた造反議員を、第一次安倍政権で復党させました。このことに、元総理は激怒した。『脱原発』路線は、安倍総理への意趣返しだという見方もあるほどです」(全国紙政治部デスク)

今年2月の東京都知事選挙に、小泉元総理は同じく総理経験者の細川護煕氏を擁立し、「脱原発」を掲げて安倍政権に異を唱えた。

今回の総選挙で、自民党が争点としなかった原発を語る進次郎氏に、安倍総理は「嫌な予感」を抱いたはずだ。シンプルで堂々としたその語り口は、父親にそっくりだった。

前回の総裁選では、決選投票で安倍総理が108票、石破氏が89票を得た。このとき、キャスティングボートを握ったのは石原派だった。しかし、今年 9月の内閣改造で安倍総理は徹底的に石原派を排除し、同派閥からは一人も閣僚として登用しなかった。失言続きだった領袖、石原伸晃元環境相の「連帯責任」を取らせたというわけだ。

「前回、石原派の票は安倍・石破で割れた。次の内閣でも石原派が冷遇されるようなら、半数以上が『反安倍』に回ってもおかしくはない」(自民党幹部議員)

次回の総裁選でカギを握る人物は、やはり進次郎氏をおいて他にない。確かに彼の父・小泉純一郎元総理は、ヒトにもカネにも無頓着な政治家だった。今の進次郎氏個人にも、まだ本格的に派閥を仕切れるほどの動員力、資金力が備わっているわけではない。政治評論家の有馬晴海氏は、「進次郎氏は、現時点ではあくまで『自民党の進次郎』にすぎない」と評する。

その一方で、今回の総選挙でも全国70ヵ所を応援演説で飛び回った進次郎氏は、今回の総選挙における自民党最大の功労者となった。当然、来年9月の総裁選でも、彼の動きは最も注目を集めるだろう。

前回の総裁選で石破氏に票を投じた進次郎氏が、「反安倍」に回る可能性は極めて高い。そうなれば、安倍総理はまさに「四面楚歌」と言うほかない状況まで、一気に追いつめられてしまう。前出の浅川氏が言う。

「そうした事態を防ぐために、安倍総理は何とかして進次郎氏を取り込もうとするでしょう。これから焦点となるのは、進次郎氏の入閣のタイミングです」

安倍総理としては、「できすぎる男」進次郎氏に行く手を阻まれるわけにはいかない。「憲法改正」という、祖父・岸信介元総理もなしえなかった偉業を実現するためにも。

この選挙の圧勝で、安倍総理は「向こう4年間の白紙委任を得た」と言われる。だが当の総理には、与えられた4年の任期をフルに使うつもりはないし、その必要もない。なぜなら、「勝負はあと2年以内に決まる」と確信しているからだ。いったい、どういうことか。

安倍総理は全議員、全国民の裏をかき、解散総選挙で291議席を手にした。誰もが「バカバカしい」と思うことを不意打ちで実行し、確実に勝つ。そんな総理の「サプライズ」が、あと二つ残っている。

一つ目が「2016年7月、衆参ダブル選挙」である。知っての通り、憲法改正発議には、衆参両院の3分の2以上の同意が必要だ。前出の有馬氏が言う。

「参議院で議席を増やすには、単独選挙では限界があります。参院議員には確固たる支持基盤がなく、有権者は『なんとなく』投票することになる。衆参ダブル選挙にすることで党組織と後援会をフル稼働させなければ、定数の3分の2を超えることは難しい。来年4月の統一地方選挙が、この衆参ダブル選の足場を固める前哨戦となるでしょう」

現在、参院で自民党が占める議席は114。再来年の参院選で、昨年7月に実施された選挙と同程度の票を得れば、130前後まで増える。それでも3分の2にあたる162議席までは、およそ30議席足りない。

「問題は公明党です。おそらく安倍政権が提示する憲法改正案は、自民党の作った草案にまるごと交換しましょう、という形になる。必要に応じて最小限加筆する、『加憲』を掲げる公明党の方針とは相容れません。

そこで『憲法改正の是非を問う』総選挙に打って出れば、公明党のみならず、与野党の全員が踏み絵を踏まされ、憲法改正を軸にした政界再編が起こります。

現状でも民主党の半数近く、維新の党、次世代の党が改憲賛成派。これらが自民党に合流すれば、たとえ公明党が連立を離れても、衆参両院で3分の2は確保できる」(前出・全国紙政治部デスク)

もちろん安倍政権には、国内外からこれまでとは比較にならない激しい批判が浴びせられるだろう。だが、毎日ひたすらアベノミクスと唱え、株価上昇に力を注ぎ続けるのも、すべてはこの瞬間のためだ。総理にとって経済政策は目的ではなく、手段にすぎない。

潰し合いが始まる

憲法改正を問う衆参ダブル選は、戦後日本最大のバクチになる。それを乗り切れば、安倍総理はすぐさま第二のサプライズ「電撃国民投票」を発動するだろう。

国民投票を行い、過半数が賛成すれば憲法は変わる。あと1年半で国民的議論が進むとは考えづらいが、「外圧」があれば世論は黙る。文化学園大学助教で、著書に『永続敗戦論』がある白井聡氏が言う。

「今回の自民党の獲得議席数では、すぐ憲法改正に進むのは難しい。ただし、例えばアメリカが、イスラム国に地上部隊を投入することを決めたらどうなるか。アメリカの『知日派』が期待するのは『自衛隊のフル活用』です。集団的自衛権の行使容認は、その期待に応えるための手続きだった。

安倍政権は、解釈改憲で自衛隊を戦場に送り込む可能性がある。そうなれば、改憲のチャンスが訪れるのです。なぜなら、『現に戦争している』という状態ができれば、改憲といっても『現状の追認』にすぎなくなりますから」

あと2年耐えれば、使命は終わる。9月の総裁選さえ乗り切れば、いける—。だからこそ安倍総理は、今回の「圧勝」を表面上は喜んでいても、内心では不安に苛まれているのだ。

「総理が描いていたのは、今回の総選挙では議席数を維持した上で任期を延ばし、次の衆参ダブル選で一気に両院3分の2を取りに行くという計画です。しかし、選挙前の293議席から減らしたことで、党内からも批判が出るのは必至です」(前出・自民党幹部議員)

選挙戦が始まる直前、進次郎氏は「有権者は冷めている」「なぜ解散なのか分からない」と繰り返した。もし今後、安倍総理が強引に憲法改正を進めようとするなら、間違いなく進次郎氏は総理に異を唱え、政権に反対する人々の拠り所になるだろう。総裁選、衆参ダブル選の双方で進次郎氏を抑えられなければ、総理の野望は崩れる。

この総選挙が、安倍政権の「終わりの始まり」なのか。結論が出るのは、遠い先のことではない。

[現代ビジネス]

Posted by nob : 2014年12月30日 10:30

依然続く珈琲とチョコの健康効果、、、いずれも適時適量が優◎かと。。。

■医学博士 大西睦子のそれって本当? 食・医療・健康のナゾ
チョコレートは罪な快楽?それとも健康食品?

 食、医療など“健康”にまつわる情報は日々更新され、あふれています。この連載では、現在米国ボストン在住の大西睦子氏が、ハーバード大学における食事や遺伝子と病気に関する基礎研究の経験、論文や米国での状況などを交えながら、健康や医療に関するさまざまな疑問や話題を、グローバルな視点で解説していきます。
 冬になると新製品が続々登場し、つい手が伸びるチョコレート。虫歯や肥満のもとなどと問題視される一方で、健康に良いという話も耳にします。実際のところはどうなのでしょうか?

 ダークチョコレートやココアは、とても魅力的ですね。最近ではそのおいしさだけでなく、高血圧や心血管疾患、認知症などの予防に良い効果があるなどといった、健康面からの注目が高まっていますが、実際はどうなのでしょうか?

 米国ミシシッピー大学医学部の研究者らが、2003年から2013年に発表された研究をまとめました。その報告内容をご紹介しましょう。

ポリフェノールのフラバノール?
■参考文献
US National Library of Medicine National Institutes of Health「Chocolate--guilty pleasure or healthy supplement?」

 日本では高ポリフェノールをうたうさまざまなチョコレート菓子が人気になっていますが、ではポリフェノールとは何か、ご存じでしょうか?

 ポリフェノールは、植物性食品の色素や香り、苦味、辛味などの化学成分である「フィトケミカル」の一種です。ポリフェノールは、すでに明らかになっているだけでも、約8000もの物質の総称です。そのなかで、化学構造に応じて、さまざまなグループに分類されています。例えば植物エストロゲンともいわれるイソフラボンやスチルベン(特に心血管疾患発症のリスクを減らし、寿命を延ばすなどと話題のレスベラトロール)、フラバノール(認知症のリスク軽減への関連などが話題)などが代表です。

 このうちフラバノールが、チョコレートやココアの主原料となるカカオ豆には豊富に含まれているわけです。

 カカオ豆の学名はテオブロマ・カカオ(Theobroma cacao)で、ギリシャ語の「テオ(神)」+「ブロマ(食べ物)」を合わせた言葉です。つまり「神の食べ物」という意味を持つことになります。人類がココアを消費するようになったのは紀元前1600年と言われています。16世紀にはメキシコ中央高原の国家、アステカの皇帝モンテスマが「疲れと戦う神の食べ物」だと、熱心なココア崇拝者になっていたようです。それだけ古くから愛されてきたとなると、やはりその効果には期待してしまうでしょう。

 以下の表(出典:Circulation. 2009;119:1433-1441)は、主な食べ物とフラバノールの含有量です。

フラバノール含有量
(出典:Circulation. 2009;119:1433-1441)
食品 フラボノール含有量(mg/kg あるいは mg/L)
チョコレート 460-610
豆 350-550
アプリコット 100-250
チェリー 50-220
桃 50-140
ブラックベリー 130
りんご 20-120
緑茶 100-800
紅茶 60-500
赤ワイン 80-300

 ではフラバノールが豊富なチョコレートやココアを摂取すると、心血管系の病気の予防になるのでしょうか?「快楽は罪ではない!」と喜んでいいのでしょうか? 残念ながら、結論を出すには少し早すぎるようなのです。もう少し深く考えてみましょう。

心血管系疾患に対する、ココア、チョコレートの影響

 そもそもこの関心は、パナマ共和国のサンブラス諸島に住むクナインディアン(Kuna Indians)と呼ばれる人々の観察研究から始まりました。

 クナインディアンは、加齢に伴う高血圧や動脈硬化に悩むことがありません。ただし、パナマ市とその近郊に移住したクナインディアンは、加齢とともに血圧が上昇し、高血圧の有病率は西洋人に匹敵します。実はこの差がクナインディアンの遺伝よりも、食生活、特にココアの摂取にあると、ハーバード大学医学部ノーマン·ホレンバーグ医師らが報告しました。
■参考文献
US National Library of Medicine National Institutes of Health「Hypertension, the Kuna, and the epidemiology of flavanols.」
US National Library of Medicine National Institutes of Health「Vascular action of cocoa flavanols in humans: the roots of the story.」

 サンブラス諸島に住むクナインディアンは、平均して1日5杯、移住組クナインディアンの10倍の量、成分未調整のココア飲料を摂取しています。また島に住むクナインディアンは、移住したインディアンと比較すると、塩分の消費量は同等、あるいはそれ以上で、BMI(Body Mass Index:体格指数)に有意差はありませんでした。

 このことから、クナインディアンがココアを摂取するという生活習慣が、彼らの健康に影響していると考えられたわけです。

フラボノールの含有量

 ココアの心血管系疾患に対する予防効果は、ココアに含まれるフラバノールが、血管内皮の機能を高めるからだと考えられています。

 ただしフラバノールの含有量は作物の品種タイプ、収穫後の処理、および加工技術に依存するため、同じココアでも製品によってフラバノールの比率がかなり異なるのです。
■参考文献
US National Library of Medicine National Institutes of Health「Flavanol and flavonol contents of cocoa powder products: influence of the manufacturing process.」

 新鮮なカカオ豆や、醗酵したカカオ豆には、約10%のフラバノールが含まれています。

 カカオ豆を加工したココアパウダーには約3.6%のフラバノールが含まれ、クナインディアンが消費しているのはこのピュアなココアパウダーです。

 一方、市場にはフラバノールは苦いため西洋人の口に合わないからと、風味が調整されたものが出回っています。例えば、120℃までの高熱とアルカリ化による「ダッチング」という処理で溶けやすく味をマイルドにしたり、嗜好性を向上させるために砂糖、牛乳、バニラ、および乳化剤などを加えた、成分調整ココアが売れているのです。こうした成分調整ココアをたっぷり使ったダークチョコレートのフラバノール含有率は、わずか約0.5%です。ミルクチョコレートやホワイトチョコレートには、フラバノールは低いか含まれていません。

 フラバノールが含まれていないとなれば、当然、本来のココアが持つ心血管疾患や高血圧への利点も残っていないのです。

 成分調整ココアに比較すると、チョコレート菓子やココア飲料におけるココアの割合からしても、製品中のフラバノール含有量を保証するものではないと分かります。ココア70%のチョコレートバーが、製品によって全く異なるフラバノール含有量になり得るわけです。

フラバノールの作用

 では、実際にチョコレートやココアを摂取すると、どのような影響があるのでしょうか? チョコレートやココアに含まれたフラバノールは、身体に良い影響を与えているのでしょうか?

[1]血圧、心血管疾患

 生体内で合成され、さまざまな機能を持つ窒素酸化物の1種である一酸化窒素は、血管内皮細胞から作られます。この一酸化窒素が、血管の健康状態を維持する血管内皮機能を調節しています。フラバノール含有量の高いココアを摂取すると、一酸化窒素が増え、血管拡張(血圧低下)、血小板凝集抑制(抗動脈硬化)などにつながります。

 いくつかの研究により、心血管疾患のリスク因子を有する患者さんが、フラバノール含有量の高いココアドリンク(176-185mg)を摂取すると、一酸化窒素の循環レベルが急速に、ココアドリンクを飲む前の3分の1以上、増加したと報告されています。また、ココアのフラバノールには活性酸素の発生やその働きを抑制する抗酸化効果もあり、市販のダークチョコレート(74%ココア)40g摂取の2時間後に、血液中の抗酸化状態の大幅な改善が報告されています。

 また、いくつかの比較試験で、ダークチョコレートが高血圧患者の血圧に与える影響が調査されており、2003年、2005年の報告では、対象者を2群に分けて調査。ダークチョコレート100gを食べるグループと、90gのフラバノールを含まないホワイトチョコレートを食べるグループに分けた結果、ダークチョコレートを摂取したグループは、2003年時は収縮期血圧5.1+/-2.4mmHg、拡張期血圧1.8+/-2.0mmHg、2005年時は、収縮期血圧11.9+/-7.7mmHg、拡張期血圧8.5+/-5.0mmHgと、数値の低下が報告されました。ホワイトチョコレートを食べたグループは血圧が下がりませんでした。

 ところが一方で、効果が認められなかったという研究も報告されてきています。

 そこで2012年に、それまでの20の研究のメタ分析(複数の研究結果、研究データを計算してまとめる手法)が行われ、その結果、平均、収縮期血圧2.77mmHg、拡張期血圧2.20mmHgの低下が認められました。

 一般的に、収縮期血圧3mmHgの低下で8%の脳卒中の死亡率、5%の冠動脈疾患の死亡率、4%の全死因の死亡率のリスクが低減すると推定されています。

[2]インスリン抵抗性、認知症

 フラボノールは、インスリン抵抗性を減らすことが期待されています。

 フラバノールが豊富なココア100gを含む食事を15日間続けた高血圧患者の調査では、インスリン抵抗性が低下したことが報告されています。インスリンは脳機能の調節に重要な役割があり、認知機能障害の一因として考えられています。

 フラバノールを少なくとも520mg、毎日摂取している高齢者は、認知能力の大幅な改善を示し、インスリン抵抗性の減少との関連が分かりました。つまり、フラバノールの摂取は、心血管の健康と認知機能を改善する可能性があるのです。

[3]注意事項

 ほとんどの市販のカカオ製品は、たくさん摂取すると、飽和脂肪酸や糖分により、カロリー(500kcal/100 g)の摂り過ぎになります。そして、カカオのプラスの効果を打ち消すほどの、体重増加や血糖の上昇を招きます。

[4]副作用

 チョコレートは胃腸の症状、片頭痛やイライラ感を引き起こすと報告されていますが、これらの副作用は、臨床試験で実証されていません。また、チョコレートはカフェインが含まれているため、頻脈性不整脈、睡眠障害のリスクを高める可能性がありますが、普通の量を単独に摂取してもカフェインの量は問題になりません。

 以上から、チョコレートは健康食品ですが、市販のチョコレートの食べ過ぎは、カロリーの過剰摂取となり、メリットがなくなります。特に肥満の方にとって、チョコレートは罪な快楽として懸念されています。

 一方、バランスの取れた食事に、ヘルシーなダークチョコレートを組み合わせることは、おいしい健康食品として、おすすめですよ。

[NIKKEI TRENDY NET]

Posted by nob : 2014年12月27日 12:37

腹立たしさの極み。。。

■子供4人、甲状腺がん疑い 原発事故直後「異常なし」

 福島県の子供を対象に東京電力福島第1原発事故による放射線の影響を調べる甲状腺検査で、事故直後の1巡目の検査では「異常なし」とされた子供4人が、4月から始まった2巡目の検査で甲状腺がんの疑いと診断されたことが23日、関係者への取材で分かった。

 25日に福島市で開かれる県の検討委員会で報告される。調査主体の福島県立医大は確定診断を急ぐとともに、事故による放射線の影響かどうか慎重に見極める。

 検査の対象は1巡目が事故当時18歳以下の約37万人で、2巡目は事故後1年間に生まれた子供を加えた約38万5千人。1次検査で超音波を使って甲状腺のしこりの大きさや形状などを調べ、程度の軽い方から「A1」「A2」「B」「C」と判定し、BとCが血液や細胞などを詳しく調べる2次検査を受ける。

 関係者によると、今回判明したがんの疑いの4人は震災当時6~17歳の男女。1巡目の検査で「異常なし」とされていた。4人は今年4月からの2巡目検査を受診し、1次検査で「B」と判定され、2次検査で細胞などを調べた結果「がんの疑い」と診断された。

 また、1巡目で、がんの診断が「確定」した子どもは8月公表時の57人から27人増え84人に、がんの「疑い」は24人(8月時点で46人)になったことも新たに判明した。〔共同〕

[日本経済新聞]


■福島で子どもの甲状腺がん増?4人が疑い

 福島県の全ての子どもを対象に東京電力福島第1原発事故による放射線の影響を調べる甲状腺検査で、事故直後の1巡目の検査では「異常なし」とされた子ども4人が、4月から始まった2巡目の検査で甲状腺がんの疑いと診断されたことが23日、関係者への取材で分かった。甲状腺がんと診断が確定すれば、原発事故後にがんの増加が確認された初のケースとなる。

 1986年のチェルノブイリ原発事故では4~5年後に子どもの甲状腺がんが急増した。このため県立医大は、事故から3年目までの1巡目の結果を、放射線の影響がない現状把握のための基礎データとしてとらえ、2巡目以降でがんが増えるかなどを比較し、放射線の影響を調べる計画。

 また、1巡目で、がんの診断が「確定」した子どもは8月公表時の57人から27人増え84人に、がんの「疑い」は24人(8月時点で46人)になったことも新たに判明した。

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2014年12月24日 09:59

不安を怖れず受け止めんとする心が安息に繋がっていく。。。

■夜中に目が覚めて不安になった時の対処法

不安感に襲われて夜中に目が覚めてしまうのは、困ったものですね。パニックになってイライラや不安が募るし、どうにかまた寝つけたとしても、ぐっすり眠るのは難しいでしょう。でも、一睡もできないまま朝を迎えるのは、もうおしまいにしましょう。この記事では、不安感によって睡眠が妨げられるメカニズムと、その対処法を紹介します。

不安感が脳におよぼす影響とその対処法については、以前にも米Lifehackerで取り上げています。それから、全般的に睡眠の質を向上させる方法についても。今回紹介する「DNews」の動画はもう少しニッチな話で、不安を感じた瞬間の脳の反応や、そもそもの不安の引き金になるもの、睡眠中に不安が襲ってきた場合に何が起こるかについて、詳しく説明しています。

簡単にまとめると、あの急な不安感の引き金になっていたのは、生体のストレス反応でした。この反応は、いつでも予兆なしに起こりうるものです。起きてテレビを見ている時でも、夜眠っている時でもお構いなし。問題のおおもとは、私たちの無意識です。大きなプロジェクトの締切が気になっていたり、明朝に旅行に出発する予定だったりして、起きている間にストレスを感じていると、そうした直接のストレス源から解放された後でも、脳がそのパターンと似た状況に陥ることがあります。そうなると私たちの体は、ストレスのかかったパニック状態になります。その結果、せっかく何とかリラックスして眠っていたのに、夜中に目が覚めて、仕事のストレスや「飛行機に乗り遅れないようにしなきゃ」という不安に苛まれることになるのです。

こうしたストレス反応が夜中に起きると、不安感は何倍にも自己増殖します。つまり、何かのことが気になって目が覚めてしまうと、今度は「十分に眠れていないこと」自体が心配の種になって、ますます不安が募り、そのループが一晩中続いて、心身が休まらないのです。

ではどうしたら良いのでしょうか。これまでの記事で取り上げたものも含め、いくつかヒントを紹介しましょう。

* 諦めてベッドから出る:以前にも記事にしたことがありますが、ベッドにいて良いのは、寝るつもりの時か、今にも寝てしまいそうだという自覚のある時だけです。脳がベッドと睡眠欲をセットで記憶するように仕向けましょう。他のものと関連を持たせるのは好ましくありません。ですから、眠れなくてつらい時は、いっそ起き上がって、椅子に座るなり部屋を移るなりしたほうが良いのです。

* 気を紛らわす:気楽な読み物とか(明かりはほどほどに)、ホットミルクを1杯とか、軽い夜食とか(胃にたまるものや、アルコールを含むものはもちろんダメですよ)、窓の外を行き過ぎる車のライトを眺めるとか。自分にとって効果のある方法なら何でも良いのです。突発的なパニックから生まれるネガティブ思考や負の感情から、うまく気をそらしましょう。以前の記事にも書きましたが、身のまわりのものに注目して、細かく描写してみると、瞑想のような効果が得られ、心が落ち着きます。どうぞお試しあれ。

* リラックスを心がけ、リラックスした状態を保つ:口で言うほど簡単でないのは承知の上。それでも、また眠りにつくための鍵を握るのは、リラックスを心がけ、不安やパニックが少しずつ遠のくようにして、心と体をだいたい平常通りに戻すことです。この目的で瞑想をする人もいますね。汎用性のある良い方法ですが、お好みでない人は、意識的にリラックスできる自分なりの方法を探しても良いでしょう。

* 時計を見るのは我慢する:時間は確認したほうが良いと思うかもしれませんが、しないようにしましょう。時計を見るのは完全に逆効果になります。時間がどんどん過ぎていくのに、いつまでたっても眠れないと考えてしまい、ますますストレスがたまるのです。暗い中で1人、目を覚ましてしまった場合はなおさらです。

具体的にどんな方法をとるにしても、夜中の突発的な不安に対処する方法は、たいてい上記のどれかにあてはまるのではないでしょうか。

お決まりの注意書きになりますが、一晩中眠れない深刻な状態が続いたり、夜中に頻繁に目を覚ましたりするようなら、医師に相談するなどして、睡眠をチェックしてもらいましょう。何か別の要因があるかもしれませんから。その場合は、きちんと治療をすれば、もっとよく眠れるようになるでしょう。

[lifehacker]

Posted by nob : 2014年12月22日 20:58

ほおぅっ、、、そう言われてみれば確かに。。。

■一流アスリートが「朝食を食べない」理由。
実践したら、なぜかわかった

岡田真理

朝はフルーツなどを少しで十分!?

スポーツ業界で働くようになって12年。これまでいろんな選手たちの食生活を覗いてきたが、最近になってひとつ気づいたことがある。

それは、私のまわりには「朝ごはんをしっかり食べないアスリート」が多いということだ。しかも、名前は出せないが、誰でも知っているようなトップアスリートばかりだ。彼らの朝食は、思わず「そんなんでパワー出ます?」と聞きたくなるようなメニューなのだ。

朝は“排泄のための時間”らしい

多くの人は、親や学校の先生に「朝ごはんはしっかり食べなさい」と言われて育ってきたかと思う。

私自身も、「朝ごはんをしっかり食べないと力が出ないし、脳もちゃんと働かなくなって授業に集中できないよ」と教えられた記憶がある。ところが、だ。

体が資本のプロアスリートたるもの、当然しっかり朝食をとっているのだろう…と思いきや、いざ聞いてみると「青汁だけ」「ヨーグルトとフルーツだけ」「野菜ジュースだけ」「水だけ飲んで食べない」といった驚きの回答が。つまり、ほとんど食べていないのだ。(もちろん、昼と夜はその競技の特性を踏まえた栄養バランスの食事をきちんと摂っている。)

ある30代後半のベテランアスリートは「朝は体にとって排泄のための時間だから、消化器の負担を少なくするためにあまり食べないほうがいいと専属の栄養士に指導された」と言っていた。

また、別のアスリートは「試合後(夜)にたくさん食べるので朝は内臓を休ませる」ために朝はほとんど食べないのだという。

集中力アップ&体重キープでいいこと尽くめ

朝ごはんはしっかり食べるべき。朝食べないと力も出ないし頭も回らない。そう信じてきたのだが、トップアスリートたちがここまで朝ごはんを食べないので、私も試しに実践してみることにした。

今までは、朝は白いごはん一杯、お味噌汁一杯、簡単なおかずを一、二品とごく一般的な和朝食をとっていたが、それを「お水とリンゴ酢のみ」「ヨーグルトのみ」「青汁+豆乳を一杯」「フルーツのみ」などに替えてみた。

それによって何が起こったかというと、まず驚くことに、体調がすこぶるいいのである。朝ごはんを食べないと頭が回らないと思い込んでいたが、朝ごはんを軽めにしたほうが集中力もアップして原稿の進み具合がいい。

そして、以前は夜の食事会が続くとそれにともなって体重が徐々に増えていったが、朝ごはんを食べなければ前の晩に食べ過ぎてもだいたい一日で食べ過ぎ分をリセットできる(ような気がする)。そのおかげで、無理しなくても体重をキープできているのだ。

さらに、「朝は排泄の時間」と聞いていたように、朝食を食べないことで内臓の動きを排泄器官だけに集中させてあげることができるせいか、お通じも非常によい。ついでに、食費を多少カットできるというメリットもあったりする。

これらはあくまで私の個人的な実感だが、アスリートたちが朝食をあまり食べない理由を自分なりに理解することができたように思う。ただし、何事も人によるため、すべての人におすすめするわけではない。

「三食ちゃんと食べなくてはいけない」「朝ごはんはしっかり食べたほうがいい」「おなかいっぱい食べると元気が出る」というのは、もしかしたら体の本来の声とは違うのかもしれない。今回の体当たり実験を通してそんなことを感じている。

[現代ビジネス]


■チョコレートを食べて美脚!?脚の冷えとむくみを予防する食べ方

岩田 麻奈未

冬のお悩みナンバーワンと言っても過言ではない足の冷えとむくみ。足先はキンキンに冷えているのに、ふくらはぎはむくみでブーツがキツイ…… なんて経験は、どなたにでもあるのではないでしょうか? 血液の流れが滞ることで、冷えとむくみが同時に起こる場合があるのですが、なんと! 「チョコレート」を食べて脚の血流を改善できるそうですよ。

■冷えとむくみの関係

冬は外気の寒さから身体を守るように、末端の血管を収縮させて熱を逃がさないようにするため、手や足など末端部が冷えやすくなってしまいます。血液の流れが滞ると老廃物や余分な水分がスムーズに排出されず、むくみを引き起こします。水分が溜まることで、さらに冷えやすくなってしまうという悪循環に陥らないためにも、末端の血流UPが、冬の冷えとむくみを解消するポイント!

■チョコレートで脚の血流UP!?

ローマ大学で行われた実験によれば、ダークチョコレートを食べることで脚の血流が改善された、とのこと。チョコレートの原料となるカカオには、抗酸化力の強いポリフェノールが含まれており、ポリフェノールの影響で血管を拡張させて血流を促す効果のあるNO(一酸化窒素)の濃度が高まり、脚の血流が改善したのではないか、と考えられるそうです。またチョコレートに含まれるポリフェノールの一種「エピカテキン」には、血液中に存在する活性酸素を除去して血管の健康を守る効果があることが判っています。

■脚の血流をUPするチョコレートの食べ方・選び方

(1)カカオ85%以上のダークチョコレートをチョイス

先述の実験では、カカオ85%のチョコレートを40g使用しています。積極的に脚の血流を改善したい方は、カカオ85%以上のチョコレートを選びましょう。

ダークチョコレートと書かれていても、カカオ含有量の表示のないものは避けた方が無難です。

(2)ちょこちょこ食べる

ポリフェノールは水溶性のものが多く、ある程度の即効性が期待できます。ただ、持続性がないため、一度にたくさん食べるのではなく、こまめに、そして日常的に食べる習慣をつけましょう。

美味しいチョコレートで脚の血流が改善できるなんて嬉しいですよね。ブーツの多くなるこれからの季節、チョコレートを食べて冷え知らず、むくみ知らずで過ごしたいですね。

(岩田麻奈未)

[LIFE & BEAUTY REPORT]


■医師が説明する耳の正しい手入れ方法

1日のうちのかなりの時間聴覚を使って暮らしているのに、耳の正しい手入れの仕方はほとんど知りません。耳の正しい手入れと耳あかの扱いに関しては随分と誤解が多いようですから、このあたりで正しておきたいと思います。

プライマリー・ケア医のDan Weiswasser博士に、耳あかの正しい手入れの仕方をじっくりと伺いました。

綿棒を使うのをやめる

まず初めに、耳あかは外耳を感染や外傷から保護する重要な役割をしています。ある程度耳の中にある方が健康的なのです。

耳を掃除するのに綿棒を使うと、耳あかを耳道の奥へと押し込んでしまいます。悪くすると、外耳道を傷つけるか、脆い鼓膜を破裂させてしまうかもしれません。

「たいていの人は耳掃除を日常的にする必要はありません」とWeiswasser博士は言います。「私の経験では、耳あかを取れば取るほど、体は耳あかを作ってしまいます。そしてこれは悪循環につながります」耳をきれいにしないのは初めは変な感じがするかもしれませんが、耳あかを取るのをやめると、体が慣れてきて次第に耳あかができにくくなります。

一般に、あごの動きが耳あかを耳道から押し出しています。耳あかの役割は、埃と汚染菌が耳の奥に入る前に止めることですから、耳あかを取ることは害があることになります。「耳の中には肘より小さいものを入れるな」という古い諺がありますが、まさに真実かもしれません。

万が一耳に水が入っても、綿棒を使って乾かそうとしてはいけません。その代わり、ヘアードライヤーの冷風を吹き付けるか、消毒用アルコールを数滴落として、乾かすのがいいでしょう。

毎日の入浴で、耳の外側の耳あかの手入れはしています。本気で耳の外側の手入れをしたいなら、コットンボールのような短い長さのものを使いましょう。耳道の中には入れないようにしてください。

スプレーは避けて、ミネラルオイルを試してみる

過去に鼓膜を悪くしたことがないなら、頑固な耳あかを取るのには常温のミネラルオイルを使うのが一般に安全です。Weiswasser博士の説明は次の通りです。

私は一般的にミネラルオイルを使うように助言しています。ベビーオイルはミネラルオイルとほとんど同じですが、香料が入っていることが多いのです。それだと、刺激があるので、避けた方が良いです。処方箋なしで買える耳あか取りの製品もありますが、私が知る限り、有効性も安全性も証明されていません。過酸化水素は使わないように、いかなる製品も数日以上にわたっての使用はしないようにと助言しています。どちらも刺激が強すぎるからです。

耳あかで耳が詰まっていると思ったら、ミネラルオイルに浸したコットンボールを1週間に10分から20分間、耳道に入れてみてください。横に頭を傾けてコットンボールが詰まった方の耳を空に向けましょう。

医師の手による耳あかの除去か耳道の洗浄

大抵の人の場合、1カ月かそこらで耳あかの量がぐっと少なくなります。ミネラルオイルを時々使ってみた後でも、まだ耳が詰まっているような気がしたら、医師のところに行ってください。医師は専用の道具を使って耳あかを手で取り除けます。

そうでなければ、医師は針の付いていない注射器を使って水で耳道を洗浄することもできます。Weiswasser博士の経験によれば、耳の洗浄は耳道への刺激が少ないけれど、強くやり過ぎると鼓膜が破裂する危険性があるそうです。

自宅では手で耳あかを取ることも洗浄もやめてください。どちらも医師に任せてください。

刺激を受けた耳ほど耳あかができやすい

耳を触らないでおいても、まだ耳あかがたくさんあると思うなら、何か別の物が耳を刺激しているのかもしれません。たとえば、耳栓の使い過ぎではありませんか? もしくは、湿疹などの肌の状態が耳道に影響を与えているのかもしれません。

ときどきミネラルオイルを使っても、1カ月以上耳あかが極端に多い状態が続くなら、医師に相談してください。

耳が感謝してくれます

なかなか信じがたいことかもしれませんが、耳に少し耳あかがあった方が耳の健康を保てるのです。綿棒のような物で耳の中をかき回すのは止めましょう。耳あかは放っておいても大丈夫なのです。耳あかを取りたいなら、ミネラルオイルを使うか、医師に相談して手で取り除いてもらうか、洗浄をしてもらいましょう。それでもまだ、極端に耳あかがあるなら、耳の中に入れて中に触れている物がないか考えるか、別の問題がないか医師に相談しましょう。

Herbert Lui(原文/訳:春野ユリ)

[lifehacker]

Posted by nob : 2014年12月22日 20:44

賛成!前園くんに一票!!

■元代表監督「アギーレ後任には今こそ日本人を!」

石井義信
元日本代表監督

 サッカー日本代表監督は一体どこへ向かうのか。ハビエル・アギーレ監督(56)の八百長疑惑が世間を騒がせる中、19日、JFAハウスで日本代表OB・OG会が開催された。1986年から代表チームの指揮を執った石井義信氏(75)も出席し、代表監督問題について緊急提言。“疑惑の指揮官”が退任した場合の後任について、日本人監督を待望した。

 石井氏は1986年から約1年半、日本代表監督を務めてソウル五輪アジア最終予選などを戦った。

 今回の八百長疑惑について「今はまだどういう状況になるか全く分からない。とりあえず見守っていくしかないと思う」と慎重に言葉を選びながらも、日本サッカーの未来を左右する一大事だけに黙ってはいられなかった。

「今回の一件は“代表に日本人監督”ということを、ちゃんと考えるきっかけになる。次の監督は日本人がやるべきだと思う」

 これまで日本サッカー協会側は代表監督の選定に関し、世界と渡り合うため欧州主要リーグでの指導実績やW杯での指揮経験を重視。現状では多くの日本人選手が欧州でプレーしており、日本国内しか経験のない指導者は“力不足”とし、2度緊急登板した岡田武史氏(58)を除いて、近年は外国人監督を起用してきた。

 18日の協会の会見では来年1月のアジアカップ(オーストラリア)はアギーレ体制で臨む方針が示されたが、事態がさらに悪化した場合は監督交代に踏み切るとみられている。

 その後任候補に浮上しているのも、J1名古屋で指揮を執ったドラガン・ストイコビッチ氏(49)や6月のブラジルW杯を指揮したアルベルト・ザッケローニ監督(61)ら外国人指導者ばかりだ。

 石井氏は「日本人は『経験がない』と言うが、その経験をさせていないのだから」と主張。「能力のある若い世代の監督もたくさん出てきている。今こそやらせるべきではないか」と今季G大阪を3冠に導いた長谷川健太監督(49)やU―21代表の手倉森誠監督(47)、J1で2連覇した広島の森保一監督(46)ら有望な若手指揮官たちをプッシュする。

 そのメリットとしては「日本人ならば細かいコミュニケーションを取れる。どんな人間かもしっかり分かっている」。日本人監督なら当然、選手時代から詳細な情報があり“身体検査”も行いやすい。今回のような騒動に巻き込まれるリスクも低くなるというわけだ。

 代表監督経験者の金言を協会はどう受け止めるか。“聞く耳持たず”でいいわけがないが…。

[東スポWeb]

Posted by nob : 2014年12月22日 20:36

私も淡々と準備を進めています。。。

■自分が死んだ後、個人情報を管理するための3つのアイデア

自分が死んだあとの情報をどうするか? あらゆる情報をデジタル化するようになった今、死後の情報管理は多くの人の関心対象です。

Q&Aサイト「Stack Exchange」では、死後の情報管理について以下のような質問が投げかけられました。

「自分の死後、銀行口座の暗証番号といった重要な情報をしかるべき人が見れるようにしたいです。生きている間は情報を秘密にしつつ、死後にのみ特定の人に情報を公開するにはどうすればよいでしょうか?」と投稿された質問に対して、寄せられた回答から3つの良いアイデアを紹介します。

1.重要な情報を記録したビデオを作り、ビデオとパスワードを人に託す

以下、Adnanさんの回答。

1年以上前、自分の人生に対する不安が膨らんでいたときに、僕は次のような行動をとりました。

1. 周囲の人々に知ってほしい情報の全てを記録したビデオを作る
2. そのビデオを「TrueCrypt」上に保存
3. ビデオを2つ複製し、最も信頼している2人の友人に渡す
4. そのビデオを開くためのパスワードを、父親と当時のガールフレンドに伝える

父親とガールフレンドには、パスワードを他人に教えないようお願いし、友人2人には、僕が死んだあと、もしくは合理的に考えて死んだと思われるときに、父親とガールフレンドにビデオを渡すように伝えました。

この手段は、身近な人々との間に、何年もかけて築いた信頼があるからこそ可能です。僕は完全に自動化されたシステムを信頼していません。たとえば、音信不通になると任意の受信者に用意したメッセージを送れるサービス「Dead Man's Switch」を使ったことがあります。ですが、死んでいないにも拘わらず何週間、あるいは何カ月か姿を消すことだってありえるのに、Dead Man's Switchではその間に起動してしまうのです。

弁護士を雇うというアイデアもあります。遺言を書き、パスワードを渡し、死亡したときにのみ公開するように伝えるのです。こうすれば、パスワードは法的に守られることになります。

2.Googleの「Inactive Account Manager」を利用する

次は、davidwebster48さんの回答より。

Googleは「Inactive Account Manager」というサービスを開始しています。これを使えば、一定期間アカウントの使用がなかった際に、特定の信頼のおける人々があなたのアカウントにアクセスできるように設定できます。未使用期間は3〜18カ月の範囲内で設定できます。

3.銀行の貸金庫を利用する

最後はpetiepoooさんの回答。

銀行の貸金庫を利用してみてはどうでしょうか。同時に、小さなカードにパスワード類とそのパスワードを使うための情報を書いておきます。カードを折り畳んでパスワードを隠し、受取人の名前とプライバシーに関する注意事項を外側に書きます。最後に、その折り畳んだカードをラミネートにかけます。

次に遺言執行人(裁判所の命令のもと、貸金庫を開けることができる人)が誰であるかを特定した遺言状を書き、そこにパスワードを書いた紙の取り扱い方についても記載しておきます。

死後の情報受取人に対しては、重要ファイルを渡しておくか、情報の入手方法について伝えておきます。もしくは、それらの情報を遺言状かパスワードを書いたカードに記しておくのもよいでしょう。

ちなみに、私は物理メディアを信頼していません。CD-ROMなどは数年経つとデータが読み取れなくなるからです。USBドライブでさえも、いつかはデータが壊れてしまいます。定期的にファイルの状態を確かめる気力があるのなら、貸金庫にUSBドライブを保管するのも良いかもしれません。または、今後継続的にに安心して使えるサービスだと感じるのであれば、オンライン上にファイルを保管することも1つの手でしょう。

とにかく、受取人が情報を入手できなくなるほどプロセスを複雑にしすぎないことが大事です。PGPのような公開鍵暗号もオススメしません。とはいっても、WinZipのようなソフトの使用を避けたいのであれば、PGPやGnuPGを使うのもありでしょう。7- Zipを使うのも良いかもしれません。無料のオープンソースですし、簡単に利用可能です。

How can I share certain information only after my death? | StackExchange

Tessa Miller(原文/訳:佐藤ゆき)

[lifehacker]

Posted by nob : 2014年12月16日 18:02

また旅立つ君へVol.83/必要なのは経験にすがる自信ではなく、自らの直感を信じる勇気。。。

■勇気と活力が湧く「心の科学」

Alubomulle Sumanasara 
アルボムッレ・スマナサーラ
スリランカ上座仏教長老 

人生はトラブルや苦悩、悲しみや不安に満ちています。勤務先の業績悪化、リストラの危機、愛する家族との別離、夫が鬱に、妻がガンに、子供がニートになった等々。これらの深刻な問題が、いつ自分の身にふりかかってくるかもしれません。

ブッダは生命とは何なのかと調べた結果、「苦」だという答えを出しました。私たちは幸せを求めて生きていると思っていますが、じつは「命は苦でできている」のです。なぜご飯を食べるかと言えば空腹感が苦しいから。呼吸するのも呼吸しなければ苦しいからです。すべての欲望の裏には苦があって、それが原動力となって命は動かされているのです。

あらゆる生命にとっての「苦」は、「生老病死」の4つです。すべての生命は、生まれ、老い、病み、死にます。人間には乗り越えがたい苦しみですが、それは同時に、生きることそのものでもあるのです。

人が生きるうえで、苦について徹底的に考え抜いたブッダは、こう語っています。「諸行はまさに無常である」(生じて滅びる性質を持つ。諸行はまさに無常である)。この世のすべてのものは変化する。生じて滅びるということです。変わらないものは何1つありません。

この真理を発見したブッダは、「では、我々はどうしたらいいのか?」ということについて、次のように説いています。

「生じて滅びるそれらから こころを静めるのが安楽である」。つまり、自然も会社も人も変わり続けるという真理を認め、どんな変化も当然のこととして受け容れられるようになれば、苦しみは乗り越えられ、心が安らぐというのです。

「無常」というと、暗い話を思い浮かべる人がいますが、実はそうではありません。変わり続けることは、いい悪いではなく、そういう法則だという、ただそれだけのことです。人は、子供が成長するという変化は喜ぶのに、なぜそれ以外の変化には怒るのでしょうか。社会や経済が変わるのも、病み衰え死ぬのも、雨が降り、地球が自転をするのと同じ、当たり前のことなのです。

苦しみは、無常という真理を認めようとしない心が生みだしています。たとえば、人は自分の都合のいいように、勝手に「安定」を期待します。好調な業績は今後も続くだろうと考え、結婚で得た幸せはゴールであり永遠に変わらないと思いたがり、子供がいい学校に入ったら「もう大丈夫」と安心します。しかし本当は安定などありえないのです。

ダラダラ生きていると、取り返しがつかなくなる

安定を求める私たちは、毎日の生き方において、安易に「安心感」に陥りがちです。世の中はすべてがずっと刻一刻変わり続けているのですから、私たちは毎日を注意深く生きなければなりません。今日も精一杯頑張れただろうか、何か問題は生まれていないかと十分注意を払う必要があります。仕事で業績を維持するには毎日さまざまな手を打たなければなりませんし、結婚後に家族がずっと幸せで仲良くいるためにも、毎日死ぬ瞬間まで努力し続けなければならないのです。

そのことに気づかずに、長年、毎日をダラダラと生きていると、小さな「ゴミ」が積み重なり、気づいたときには取り返しのつかない状態になっているのです。

しかし、すべては無常であり、あらゆるものは変わるのだと知れば、慢心せずに、毎日を大切に生きなければならないと気づきます。

「過去に惹かれるなかれ、未来に期待するなかれ」と、ブッダは説いています。人は往々にして現実から離れ、「夢の中」で生活しようとします。実在しない世界、つまり過去と未来に思いを馳せるのです。過去や未来のことを考えるのは妄想の中で生きるのと同じです。

ブッダはこれについて次のような意味のことを語っています。

「過去は過ぎ去ったものであり、もう存在しない。未来はまだ現れていないのだからわからない。過去の栄光を追ったり失敗を悔いたりしても意味がない、未来について心配しても仕方ないし、何かを願っても期待どおりにはならない。

過去や未来に囚われず、いま何が起こっているかを正しく観察し、動じることなく、怠らず、いまこの瞬間に行うべきことを実践しなさい。そうすれば心を煩わされることなく、解放された心で生きていられます」

これが「日々是好日」です。

この言葉は「今日はよい日だなあ」というような曖昧なものではなく、前述のようなきちんとした実践を伴った言葉なのです。「いま、ここ」に集中し、自分の力で「今日はよい日でした」と言えるような生き方をしなさいという意味なのです。

私は来日して30年になりますが、とくに昨今は「景気が悪くて大変だ。昔はよかった」と嘆く人が目立ちます。しかし、その人たちが「景気がよかった」というバブル期はどうだったでしょうか。みんな儲けるために汲々(きゅうきゅう)とし、非常に神経質で、ヒステリックな時代でした。

ふり返って「よかった」という時代も、その時代はその時代なりに大変だったのです。つまり、生きることは常に大変なのです。

人生というのはいつも緊急事態です。毎日毎日、その場でその場で、判断し対応するよう努めなければなりません。

仕事や家事をしていても、いつもイライラ焦ってしまうと悩んでいる人がいます。それは、先のことをアレコレ考えてしまうからです。あるいは、過去にできなかったことを思い悩んだりしているからです。「やらなければならない」ことを妄想していては、キリがありません。

また、私たちは希望をもちたがります。将来のことはどうなるかわからないのに、あれこれ未来を想像し、専門家にも予測を求めます。予測することで安心したいのです。しかし実際は予測どおりになるわけはなく、予測が外れた、希望が裏切られたといって怒り、落ち込むのです。

私たちは、現実的には「いま」の瞬間だけを生きています。何をするにしても、いまこの瞬間にすべきこと以外はできません。何をすべきか、どの課題に集中すべきかということは、「いま、ここ」のことならはっきりわかるはず。過去を悔やんだり、未来の心配をしなければ、解決方法を発見し、それを実行することも容易にできるのです。

常に、いまやるべきことに取り組めば焦りは生まれません。仕事や家事なら、たとえば十分刻みで、そのとき必要なことを順々にこなしていけばいいのです。いまの10分より先の10分は存在せず、過ぎてしまった過去の10分も存在しないのです。現実に存在する、いまこの10分で、やるべきことを精一杯やるしかないのです。やり遂げればその度に喜びが生まれます。その小さなユニットを繋げることを人生とすればいいのです。

人は「生きる意味は何か」と問いたがりますが、意味はありません。問う必要もないのです。とにかく生きる。ただ、その瞬間をしっかり生きるだけです。

流れに逆らわず、適切に身を守る

すべてのものが変化する、無常の世の中。そこで生きるのは、たとえてみれば私たちはみな川に流されているということです。では、その激流を、どう渡ればいいのでしょうか。

問われたブッダはこう答えています。

「私は、立ち止まることなしに、あがくことなしに、激流を渡ったのです」

何もせずに立ち止まっていたら沈んでしまいますし、激流に逆らって泳ごうと暴れれば溺れてしまいます。波に合わせて流してもらうことで、うまく渡ればいいのです。岩にぶつかりそうになったときは、ちゃんと手を打って身を守る。流れの緩い場所になったら泳いでなるべく岸に近づく。また流れが激しくなったら、泳ぐのを止めて流される。そのように人生を調整し、操縦しながら進めていけばいいと語っています。

「立ち止まりもせず、あがきもせず」という微妙な調整です。川の流れに応じてその場でテキパキと的確に判断しなければなりません。そのためにも、先に述べたように、過去や未来に囚われず、つまり頭の中に余計な妄想を描いていないで、「いま、ここ」をしっかり生きることが大切なのです。

私にとってブッダの言葉はすべて大切ですが、その中でも多くの人に知ってほしいと思っているのは次の言葉です。「本当の宝物は知恵である」。

知恵をもっている人は、世界を偏見なしに、軽々と面白がってとらえます。ところが、この知恵を妨げるのが「感情の毒」なのです。怒りや見栄、エゴ、嫉妬など感情のウイルスに汚染されると、脳がうまく活動しません。あれやこれやとややこしく考えてしまうのは、感情のために脳の活動がストップしてしまっている証拠です。

知恵をもっている人は、性格も謙虚になり、物事をシンプルに思考します。たとえば仕事で自分の提案がうまく採用されなかったり、あるいは仕事でミスをしてしまった場合。どうしても自分の面子や感情が入ってしまうかもしれません。しかし「まずいッ」という悔いや焦りが入り込むと、問題はかえってこじれ、うまくいかなくなる可能性が大きくなるのです。

妄想をするな、感情で生きたら負ける

大切なのは、自我やこだわりは捨てて、問題そのものだけをシンプルに取り出し、考えることです。それができれば、自分の提案に対して指摘された欠陥部分をすばやく修正できますし、迅速な対策も立てられます。ミスを素直に認められる謙虚な姿勢をもつ人ほど、さらなる知恵を獲得することにもなるでしょう。余計なことを考えずに「ああ、そうですね。やり直しましょう」と実行するのが一番早いのです。

他人と議論したり、口論、喧嘩を仲裁する場合も同様です。互いの気持ちの部分、自己主張の部分には囚われず、問題のポイントだけをシンプルにまな板に載せれば、おのずと互いの心が整理され、解決の道筋が見えてきます。

私たち出家した人間がとりわけ大切にするのは、ブッダの次の言葉です。

「真理に従って生きる人は真理が守ってくれる」

これは、淡々と真理に従って生きる人は真理によって守られる、妄想ではなく真理に従え、という戒めです。感情で生きたら負けますよということ。

ブッダは人間の苦しみは普遍的なものであり、それは無常という真理を認めようとしない心の問題にあることを発見しました。そして、その心が真理を認める勇気をもつように修行することが知恵を開発することにつながり、苦しみから脱出することができる、と発見したのです。ブッダはこの方法でみずからがその苦しみから脱出してから、つまり解脱してから人々に伝えました。

ブッダが説かれたものは「宗教」や「信仰」ではありません。ブッダはけっして「神を信じろ」とか「私を信じろ」とは言いません。奇跡とか神秘体験やマインドコントロール、風水などといったこととも、いっさい関係がありません。何かにすがり依存しろとも言っていません。ただただ、この世の真理に従えばいいというのです。

仏教は心の科学です。ブッダが説いているのは、ブッダが発見した世の中の「真理」です。世の中について、生命について、人の心について、宇宙について考え抜いて知ったもの、つまり普遍的な法則、真理を伝えているのが、ブッダの言葉なのです。世の中にあることをそのまま、少しもねじ曲げることなく、こうなっていますと説明することは科学です。いわゆる物理・科学が物質を対象とするのに対して、ブッダの場合は心を研究し、生きるということをテーマとした科学なのです。生きることはなぜ苦なのかを突き詰めた科学なのです。

テーラワーダ仏教(上座仏教)はブッダの教えに最も忠実なものです。仏教が世界各地に伝播し、それぞれの開祖によって各種の発展を遂げる以前の、最も初期の仏教。ブッダが実際に説法に用いたパーリ語(古代インドの俗語)のオリジナル経典に基づいた仏教です。阿弥陀仏など諸仏の存在は認めず、菩薩への信仰もありません。極楽浄土があるとも言いません。

ブッダが辿り着いた「悟り」の境地に近づくために、私たちは瞑想を行っています。たとえばその1つはヴィパッサナーと呼ばれる瞑想法で、その瞬間に起こっていることをありのまま見つめることによって、洞察力を養うもの(深呼吸後、下腹部が受動的に動くのに合わせ、その感覚を「膨らみ」「縮み」と心の中で淡々と実況中継する等)です。

変化に合わせて「自分」を変えていく

私たちが生きることの本質は「苦」であることを認め、安定はない、すべては変わるのだ、と知った人には大きな勇気が生まれます。「すべては変わる」ということは、「すべては変えられる」ということです。変化に合わせて、自分も変わればいいのです。どんどん挑戦すればいいのです。変わることを恐れているうちは、不安から解放されず、自由と安らぎも得られません。経済が悪い、国が悪い、環境が悪いと嘆くのではなく、みずからを変える勇気をもってください。諸行は無常です。自分が生きる世界は、自分で築くことができるのです。

[PRESIDENT Online]

Posted by nob : 2014年12月16日 17:44

人はいつでもどこからでも変われる、、、思い込みを棄て覚悟さえすれば。。。

■誘惑を断ち切れる体質になるには「できない」ではなく「しない」と言うべき:研究結果

きっぱり「ノー」と言うスキルは、ぜひとも身につけるべきです。特に、生産的で健康な生活を送るうえでとても役に立ちます。する必要のない仕事にノーと言えれば、疲れを癒やすための時間が手に入ります。日々の気晴らしをうまく断れれば、大切なことに集中する余裕もできます。

逆に、きちんとノーと言えないと大きな失敗につながります。成功を収めている起業家たちも、それを大きな過ちとして挙げています。「ノーと言うなんてかなり難しい挑戦だ...」と考えるかもしれませんが、実はほんのちょっとした工夫次第です。科学的研究によって明らかになった「うまくノーと言うための心がけ」を紹介します。

きっぱり「ノー」と言うには...科学が明かす最善の方法

米学術誌『Journal of Consumer Research』で、120人の学生を2つのグループに分けて行われた実験結果が発表されました。

実験は、それぞれのグループで「誘惑に直面した際、自分に言い聞かせる言葉」を変えるというもの。片方のグループは「~できない」、もう一方は「~しない」です。例を挙げると、「アイスクリームを食べられない」なのか、「アイスクリームを食べない」なのかの違いです。

「〜できない」、「〜しない」のフレーズを何度も繰り返したあと、学生たちは研究とは関係のない一連の質問に答えて、解答用紙を提出しました。学生たちは「これで研究は終わり」と思っていましたが、実はここからが本番。学生が部屋を出る際に、1人ずつご褒美を渡します。ご褒美は、チョコレートバーか、ヘルシーなグラノーラバー(穀物、ナッツ、フルーツなどをミックスしたもの)のどちらか好きなほうを選ばせます。どの学生がどちらを選択したのかを、研究者は解答用紙に書き込みました。

その結果、こんなことが起きました。

「〜を食べられない」と自分に言い聞かせていた学生の61%が、チョコレートバーを選びました。一方、「〜を食べない」と言い聞かせていた学生のうち、チョコレートバーを選んだのはわずか36%でした。言葉をほんの少し変えただけで、ヘルシーな食べものを選択する確率が大幅に向上したのです。

研究でわかったのは、それだけではありません。次のセクションでは、その内容を紹介しましょう。

「正しい言葉」を使えば、誘惑を退けるのが楽になる

私たちのほとんどは、一度だけならチョコレートバーを断れても、いつかは誘惑に負けてしまいます。仕事にしても同じです。時間に追われていれば集中できるかもしれませんが、日々変わらず非生産的な行動を避けるためには、いったいどうしたらいいのでしょうか。この疑問に答えるべく、この研究チームが実施した別の結果を取り上げます。

研究では、仕事を持つ女性30人を対象に「健康に関するセミナー」を開催しました。セミナーでは、まず参加者全員に「自分にとって重要な健康上の長期目標」を考えてもらい、次に参加者を10人ずつの3グループに分けました。そして、誘惑に駆られた瞬間に自分に言い聞かせる言葉を変えてもらうのです。

グループ1には、目標達成を妨げそうな誘惑に駆られたら、単純に「だめ」とだけ言うように指示しました。

グループ2は「〜できない」です。たとえば、「今日のエクササイズをさぼることはできない」という具合です。

グループ3は「〜しない」です。「エクササイズをさぼらない」となります。

その後、10日にわたって次のようなEメールを参加者に送り、進捗状況の報告を求めました。「10日間、あなたにメールを送信します。このメールはあなたへの指示を確認し、効果の有無を報告するのを忘れないようにするためのものです。効果がなかった場合、その旨を連絡すれば、メールの返信をやめてしまって構いません」。そして10日後、以下のような結果が得られました。

グループ1(だめ)では、10日目まで目標を守り続けられたのは10人中3人。

グループ2(できない)では、10日目まで目標を守り続けられたのは10人中1人。

グループ3(しない)では、10日目まで目標を守り続けられたのは10人中なんと8人にのぼりました。

つまり、正しい言葉を使えば、個々の場面で良い選択ができるだけでなく、長期的な目標を守るうえでもプラスの効果が得られるというわけです。

「できない」よりも「しない」が効果的な理由

使う言葉によっては、自信や支配の感覚を生む効果があります。さらに、脳にフィードバックのための回路を作り出し、その後の行動にも影響を与えます。

たとえば、胸の内で「できない」と言うたびに、脳では「自分の限界を思い出させる」フィードバック回路が作られていきます。この言葉は、自分の欲求とは逆のことを無理やりしようとしている状況を表すものです。それに対して、「しない」と言う時には、「その状況における支配力や決定権を自分が握っていることを思い出させる」フィードバック回路が構築されます。これぞまさに、悪い習慣を打ち破り、良い習慣を身につける方向へ自らを導くフレーズなのです。

コロンビア大学のモチベーション科学センター長を務めるヘイジ・グラント・ハルボーソン(Heidi Grant Halvorson)博士は、「しない」と「できない」の違いについて、次のように説明しています。

「しない」という言葉は「選択」として体験するため、自分が決定権を持っているように感じられます。これは、自分の判断力と意志力を肯定する言葉だといえます。対して、「できない」は選択ではなく「制約」であり、あなたに課されるものです。「できない」と考えると、意志力や主体性の感覚が弱まってしまうのです。

つまり、同じ「ノー」を意味するフレーズでも、「できない」は心理的な力を弱め、「しない」は心理的な力を強める言い方なのです。

日々の生活に応用するには

何かに「ノー」と言わなければならない状況は、毎日のようにやってきます。エクササイズをサボりたくなった時、メールやツイートに気を散らしてしまう時...ひとつひとつを見れば、どのような対応をしても状況にそれほど違いはありません。私たちが「できない」という言い方で片付けてしまっても、たいしたことではないような気がするのはそのためです。

けれども、あなたをもっと力づける言葉を常に使うようにした場合、積もり積もってどれほどの効果が出るのか想像してみてください。

「できない」と「しない」は同じような言葉ですが、私たちはたいてい、この2つを特に使い分けてはいません。しかし、実際は異なる心理的フィードバックを生み出し、最終的には行動をも変える力があります。単なる「言葉」や「フレーズ」ではなく、あなたの信条や行動の理由を裏打ちし、目標を思い出させるものなのです。

誘惑に打ち勝ち、きっぱり「ノー」というスキルは、身体的な健康だけでなく、日々の生産性や精神的な健康を守るうえでも欠かせません。

つまりはこういうことです ── 自分の言葉の犠牲になるか、それとも自らの力で言葉を操るか。あなたなら、どちらを選びますか?

A scientific guide to saying "no": How to avoid temptation and distraction | Buffer

James Clear(原文/訳:梅田智世/ガリレオ)


■「コーヒー抜きの1カ月」で学んだこと:思い込みを捨てれば、人生のあらゆることは変えられる

「Zen Habits」のライターであるLeo Babautaさんは、7月に入ってから、「○○抜きの1年」というチャレンジを始めました。これから1年の間、毎月何かひとつ、特定のものや習慣を抜いた生活を送り、その月の終わりに、そこから学んだことを記事にするというのです。

今後は砂糖やアルコール、新しいものの購入、インターネットなどを断つつもりだそうですが、記念すべき最初のターゲットに選ばれたのは「コーヒー」でした。では、この1カ月の様子を報告してもらいましょう。

「○○抜きの1年」の最初の月となった7月、私はコーヒーを断ちました。そもそも大好きな飲みものですし、今まで何度もコーヒー断ちに挑戦しては無様に失敗しているので、そう簡単にはいかないだろうと思っていました。でも今回は、コーヒーなしの生活がすっかり気に入ってしまったのです。われながらとても驚きました。初日も、最初の1週間も、まったくつらいとは感じず、何の問題もなくコーヒーとお別れできました。

成功のカギは、代わりになる良い習慣を見つけ、それがとても気に入ったことです。飲めなくなったコーヒーについてくよくよと考えるのはやめて、毎朝おいしいお茶を飲もうと決めたのです。おいしいお茶を飲める喜びのおかげで、コーヒーのことなどすっかり忘れてしまいました。というわけで、「○○抜きの1年」の最初の1カ月はそれほど苦労もなく終わったのですが、その中でいくつかわかったことがありますので、以下でご紹介しましょう。

コーヒーを断ってみて気づいたこと

コーヒーのない生活について、気づいた点をまとめました。

* どうもシャキッとしないとか、頭痛がするとかいった禁断症状が出るのは覚悟していました。でも、そうした症状はまったく出ませんでした。代わりに飲んでいたお茶に、多少カフェインが含まれていたおかげかもしれません(ただし、薄めのお茶だったので、それほど大量ではなかったはずです)。早朝の時間帯でもきちんと目覚めていましたし、集中力もキープできました。

* また、自分以外の人がコーヒーを飲んでいるのを見ると我慢できなくなるのでは、という心配もありましたが、こちらも全くつらく感じませんでした。

* 唯一、「ああ、コーヒーが欲しい!」という衝動を感じたのは、香りを嗅いだ時でした。あの匂いって、本当に驚くほど魅力的ですよね。あんな香りはめったにありません。(妻の)Evaがいれたコーヒーの香りにはたまらないものがありました(もちろん、豆も上質のものを使っていましたから)。でも衝動は、それほど強烈ではありませんでした。

* この1カ月で一番コーヒーを飲みたいと思ったのは、ちょっと油っ気のある、ピリ辛の料理(オリーブオイルで炒め、チリパウダーで味をつけたもの)を食べた時でした。しかも目の前にはEvaが飲むコーヒーがあって、良い香りが鼻をつきます。どうやら私の場合、スパイスと油、コーヒーの強い香りという組み合わせが、強力なトリガーになっているようです。衝動はしばらく続きましたが、水を飲んで口の中からスパイスと油の後味を流し去り、コーヒーの匂いがしないところへ移動してやり過ごしました。

* 7月中にポートランドへ出かけたのですが、その時にも面白い体験をしました。同行した妻のEva、友人のJesse JacobsとJosh Jacobsが、「この街の素敵なコーヒーショップめぐりをしたい」と言い出したのです。私は車のハンドルを握って3人をお店に連れて行き、さまざまな名店で一級品のコーヒーの香りを楽しみましたが、一滴も口にすることはありませんでした。この1カ月で一番自分の決心が試されるシチュエーションだと思っていたのですが、それほどつらくはありませんでした。すばらしい香りだけで十分だったのです。

* Evaのために「Blue Bottle Coffee」へ立ち寄った時も、豆乳を使ったジブラルタル(ショットグラスよりちょっと大きめのグラスで供されるミルクたっぷりのコーヒー)を飲みたくなってもおかしくなかったはずです。でも、そうはならずに、無事にやり過ごせました。

この1カ月で学んだこと「思い込みを捨てれば変われる」

「○○抜きの1年」は、自分自身をより深く知るための実験です。自分の衝動や欲求を把握し、生きていくのに欠かせないと自分では思っている習慣を変えることに、どれだけ抵抗感を覚えるのかを確かめたくて始めました。

「これがなければ生きていけない」というものをとりあげられそうになったら、誰だって抵抗します。でも実際には、「生きていけない」なんてことはないはずです。生きていくために欠かせないものは、思っているほど多くありません。そうした思い込みを捨てれば、人生のあらゆることを変えられるはずです。

では、この1カ月で私は何を学んだのでしょうか? いくつかわかったことがあります。

* コーヒーがとても恋しくなると思っていたのですが、それほどでもありませんでした。事前にあれこれ悩んでいても、いざやってみるとそれほど大変ではなかった、というありがちなパターンです。コーヒー以前にも、何度もそういう経験をしています。チーズのない生活なんて無理だろうと思っていました。自家用車を手放した時も、肉を断った時も、しょっちゅう食べていたジャンクフードやファストフードをやめた時も同じです。毎回、実に簡単に縁を切ることができて、そのたびに驚かされたものです。

* 代わりになる良い習慣を身につけると、何かを断つのは本当に楽になります。やめたもののことばかり考えていると、つらくなるだけです。でも、代わりに始めた良い習慣について考えるようにすれば、気分も明るくなります。

* 禁を破りたいという衝動は、どんなに強烈なものでもそれほど長くは続きません。それに、ほとんどの衝動は軽いものでした。人はとかく衝動に屈しやすいものですが、今回はやすやすと抑え込むことができました。一番強烈な衝動でも、しばらくは続きましたが、そのうちにどこかに行ってしまいました。そうした衝動と向き合い、じっくりと感じ、不安に身を委ねてみたら、実はそれほどつらいものではないことがわかりました。不安を受け止め、それに身を委ねるのは、とてもためになる体験でした。

* あらかじめ限度を決めておくことは、衝動に対抗する有効な手段になります。人が衝動に屈してしまうのは、多くの場合、歯止めがないからです。「ピザ1切れ、あるいはクッキー1枚だけなら、別に良いのでは?」と思ってしまうわけです。でも、自分にルールを科し、限度を決めておけば、衝動に抵抗しやすくなります。これもコツの1つですね。

* また、目標を公言しておくのも役立ちます。あらゆる人に(この記事を読んでくださっているみなさんも含めて)、「コーヒーを飲まない」と宣言しておいたおかげで、決心が揺らぐリスクはかなり下がったはずです。

お茶の良さを知ったからコーヒー断ちできた

人間の衝動について学んだことのほかには、これが1カ月のコーヒー断ちで得た一番のメリットでした。旅行中も含め、お茶を毎日飲む習慣がつきました。今後もぜひ続けたいと思っています。お茶の習慣についてわかったことを、ここに記しておきましょう。

* 起き抜けのお茶は格別です(今回のチャレンジ以前は、お茶を飲むのは午後がほとんどでした)。身体に負担がかからず、必要以上に目が冴えることもありません。また、集中しながらゆっくり飲むと、豊かな香りに気づかされ、意識を高めるきっかけにもなります。

* 加えて、お茶を飲むようになって、前よりも健康になった気がします。コーヒーの健康上のメリットについては疑わしい点もあります(賛否両論があり、私にも何とも言えません)が、お茶の効果にはほぼ疑問の余地はないでしょう。お茶には癒やしと覚醒、両方の効果があると思います。

* お気に入りの朝のお茶は、サンフランシスコのティーショップ「Samovar」で購入した「Bai Mudan white tea」で、これを薄めにいれるのが好みです。朝の早い時間には本当にぴったりですよ。「Monkey Picked Iron Goddess of Mercy oolong」や、「Breakfast Blend Black Tea」もおいしいのですが、朝のすきっ腹には、最初に挙げた薄めの白茶が一番です。

* 旅先には、この携帯型ストレーナーを持っていきました。とてもシンプルで持ち運びやすいところが気に入っています。

* 友人でSamovarの創業者であるJesse Jacobsから、この自動式ティーメーカーをもらいました。絶対に必要な品ではありませんが、これはまさに逸品です。ちょっと贅沢をしたい人や、お茶好きの友人を気の利いた贈りもので喜ばせたい人にとっては、最高のティーメーカーだと断言できます。

* Jesseのおすすめに従い、茶葉を多めに使って抽出時間を短めにするようにしました。少なめの茶葉で抽出時間を長くする人も多いのですが、それよりもずっとおいしくなります。

* おおまかに言うと、私の好きなお茶は烏龍茶や緑茶ですが、白茶やプーアル茶でも、質の良いものであればおいしいと思います。

これからもコーヒー断ちを続ける?

ゴールの7月31日を過ぎてもコーヒーを断ち続けるか、それともまた飲み始めるか。この問題は1カ月間ずっと、私につきまとっていました。正直に打ち明けると、最高のコーヒーを出してくれるお店を訪れた数回以外は、コーヒーを本気で恋しく思うことはありませんでした。朝のお茶を心から楽しんできたのも事実です。とはいえ、コーヒーを飲むと自殺のリスクが下がるという記事を読んで、迷いが出てきました。多少であれば、気分に応じて飲んだほうが良いのではないか、と。

というわけで、今後についてはこう決めました。朝はコーヒーではなく、今まで通りお茶を飲み続けます。ただし、最高のコーヒーショップが淹れてくれる極上のコーヒーであれば、1~3口(限度はカップ半分)くらいは飲んでも良いことにしました。これくらいがちょうど良いバランスだと、今は思っています。

A Month Without Coffee | Zen Habits

Leo Babauta(原文/訳:長谷 睦/ガリレオ)


[いずれもlifehacker]

Posted by nob : 2014年12月16日 17:33

散歩、ひいてはウォーキング、さらにトレッキングは、心も身体も救う。。。

■散歩の達人は「解決の達人」でもある:ぶらぶら歩くことは創造力を高める

多くの文豪が、頭の整理のためにあてもなく歩いたといわれています。心をストレスから解き放つことが、新しいアイデアを生み出すきっかけになったのでしょう。

ディケンズに倣って、私も歩いてみた

イギリスの小説家で『オリバー・ツイスト』『クリスマス・キャロル』などを書いたチャールズ・ディケンズは、1日に20マイルも歩いたそうです。

ディケンズにとって、歩くことは2つの意味がありました。1つは、その鋭い目を使って、賑わう街のさまを記録するという事実調査の意味合い。街の様子を記述することが、彼にとっての商売道具だったのです。

(中略)ところがディケンズの人生にとっては、もう1つの意味が重要でした。彼にとって歩くことは、自己防衛の手段でもあったのです。

(中略)ディケンズは、書くことがつらく苦しい作業であることを知っていました。デスクで時間を過ごすと、途方もないほどのイライラが募ります。歩くことは安全弁のような役割を果たしたのです。
『Frisky as the Dickens』より

私もやってみることにしました。この2週間毎日、頭が働かないときはデスクを離れて外に出ることにしたのです。近所を闊歩したり、公園を散策したり...これが正解でした! 私の頭は再び回り始めたのです。次の一歩につながるような、完璧な外出になりました。

どういうわけか、デスクを離れて外に出ると、抱えていた問題でも筋道を立てて考えられるようになるのです。なぜ、そんなことが起こるのでしょうか。

草木の存在が創造力を高める

デスクを離れて外を歩くと、必ず木々を目にします。たまに長い散歩をすると、草原にたどり着くこともあるでしょう。自然の緑は穏やかで、心を落ち着かせてくれます。それだけではなく、創造力も刺激するのです。

ドイツとアメリカの研究者が、豊かな緑を見ることが創造力に与える影響を調査したことがあります。被験者は、緑、白、赤、灰色、青のうち1つの色を見せられます。短い間、その色を見た後で、クリエイティブなタスクが与えられます。たとえば、「空き缶のクリエイティブな使い方」や「丸いもの」を思いつく限りに挙げるといったことです。

その結果、見せた色とデータに強い相関がみられました。緑を見せられた被験者は、空き缶の面白い使い方を思いついたり、あきれるほどに丸いものを挙げられたりと、創造力のパフォーマンスが高かったのです。緑を見ることでクリエイティブな解決策に至った、型にはまらない考え方ができるようになったのです。

同じように、詩人や作家は、歩きながら色を「取り込む」ことによって創造力を高められたのでしょう。

歩くときには流れるようなリズムで

散歩に出ると、手と足が自由になります。ディケンズは「気ままな歩き方」(swinging gait)をしていたそうです。クリエイティブ思考やクリエイティブ知能の理論では、「創造性とは流れに乗るものだ」考えます。

スタンフォード大学とタフツ大学の研究者が、「体の動かし方によって創造力は高まるか」という実験をしました。被験者を2つのグループに分け、1つは腕を流れるように動かし、もう1つはこわばったように動かします。その運動後にいくつかの質問が行います。たとえば、新聞の使い道や、思いつく限りの乗り物を挙げるなどです。その結果、流れるように腕を動かしたグループは創造力が高まりました。乗り物に「ラクダ」を挙げた人もいたのです。

ぶらぶら歩くときは、腕だけでなく流れるようなリズムで全身を動かしましょう。この動きが、創造力を高めてくれるのです。

暇な時間がひらめきを生む

当てもなく歩く時、目的地はありません。達成すべきことも、買わなければならないものもないのです。ぶらぶら歩くと、暇な時間が生まれます。エッセイストであり漫画家でもあるティム・クレイダー氏はこう書いています。

暇がもたらす空間や静寂は、人生から一歩離れて全体を見渡すために必要な条件です。それによって、予期せぬつながりが生まれたり、真夏の落雷のようなひらめきを待ったりできるのです。逆説的ですが、それこそ仕事を進めるために欠かせないことなのです。
『The Busy Trap』

暇な時間は、ひらめきを得るための機会になります。怠けることを恐れずとも大丈夫。ノーベル文学賞受賞者であり、ジャーナリスト兼哲学者であるアルベール・カミュは、こんなに心強いことを言っています。

暇というものは凡庸な人びとにとってのみ致命的なことであった。 
『幸福な死』(高畠正明訳、新潮文庫)

何もしない喜びを存分に味わってください。無意味なことにも力は宿るのです。ぶらりと散歩に出れば、クリエイティブなひらめきが生まれるかもしれません。

Go wander: how meandering in the outdoors can enhance creativity | ooomf

Divya Pahwa(訳:堀込泰三)

[lifehacker]

Posted by nob : 2014年12月16日 17:19

言い得て妙。。。Vol.26/幸せ、、、気付きさえすればいつもそこにあるもの。。。Vol.2

■小池龍之介「追い求めると逃げていく。“幸せは副産物”の理由」【2】

小池 龍之介
月読寺住職兼正現寺住職

人類の歴史上、普通の人々がバーチャルな幸福感に浸れるようになったのは、長く見てもこの100年くらいのことです。

それ以前は、身を粉にして働かなければならない日々の中で、快感のスイッチが入る機会は稀にしかありませんでした。収穫祭やたまのお祭りといったハレのとき。あるいは1日の労働を終えて「ああ、ご飯だ」というときに快感が走ったりしたのかもしれませんが、その頻度は現代人に比べてはるかに少なかった。

脳内の快感物質は麻薬のようなものです。快感を連続して入力するということは、麻薬を絶えず脳内に分泌している状態なので、中毒化します。言ってみれば慣れが生じて、同じ分量の快感物質では同じ気持ちよさを感じられなくなる。同じ気持ちよさを感じるためには、より多量の快感物質を必要とします。それができないと、現状維持をしているだけで“前より状況が悪くなってはいないのに”、「自分は不幸だ」と感じるようになる。

ときどき快感が走る程度の生活なら、中毒になることはありません。ましてや畑で鍬を振り下ろす、薪で火を起こすというような反復運動に集中していると、快感物質が抜けて心が落ち着いてきます。昔の人々の生活は快感をどこまでも追い求めるのではなく、自然に絶えずリセットする習慣になっていた。快感に身を委ねて暮らしていられたのは王様や貴族などひと握りで、そうした人々はドーパミン中毒になって心の病に陥りやすかったのですが、一般庶民は幸いにして日々を穏やかに過ごしやすかったはずです。

翻って現代では、年収200万円で負け組と言われている人でさえ、その多くは困窮しないで、昔の王様並みの生活ができます。ちょっとお金の使い方のバランスを変えれば、豪華な食事もできる。デジタルツールで瞬時に他人とつながることもできます。

お金を出せばいくらでも自分の欲を満たせて脳内麻薬を生み出せる。歴史上、大半はそういう状況にない中で人間は自己形成されてきました。快感スイッチを連続入力するような現代の生活は、人間の生き物としての仕組みを壊してしまう気がします。

たとえばしょっちゅう携帯電話のメールチェックをしないと気がすまない人は、誰かとつながっていることを確認して快感を覚える、ある種の快感中毒といえます。携帯電話やパソコンで頻繁に情報にアクセスするのは、ドーパミンを連射しているようなもの。依存症やうつ病など精神的な疾患が増えているのは、そのあたりにも関連がありそうです。

快感を得ることがすべてダメと言うつもりは毛頭ありません。快感とのつき合い方を考えるべきであり、快感を入力しない時間が必要だと思うのです。一時の快感で偽の幸福感を得て脳をいわば“ドーパミン漬け”にしてきた現代人の支払うツケは、ドーパミンの効果が薄れて気持ちがそわそわしたり、イライラしたり。実は、苦しみのもとでしかない。仏教の言葉で壊れる苦しみのことを「壊苦(えく)」と言いますが、快感はまさに壊苦そのものです。

本当の幸福とは何か。ブッダは「褒められても心が浮つくことなく、非難されても決して落ち込むことなく、心が平静でいられるのが幸せである」と言っています。心が波打つ苦しみから解放されて、穏やかに安らいでいる状態。それが万人に共通しうる最高の幸せだと言います。

「心が安らいでいる」と言うと何もしないでボーッとしているイメージがあるかもしれませんが、そうではありません。むしろ意識がシャキッと目覚めて、背筋が伸びているような感じ。緊張したり余計なことを考えたりしないで、目の前のことに集中できている心の状態を「安らいでいる」と言います。

脳内物質の働きでいえば、抗重力筋(腹筋や背筋など重力と反対方向に働く筋肉)を管理するセロトニンの神経回路が活性化して、暑さや寒さ、痛さなどに対する耐性が高まり、外界からの刺激に影響を受けにくくなった状態です。この神経回路を活性化させるコツは、快感を入力せず、いわば麻薬抜きをする時間をつくることです。起き抜けに携帯電話をチェックする生活は、朝から快感物質を発射するようなもので、1日中、心が快感や不快感にゆらぎやすくなります。せめて起床後の30分や1時間は、心の平静に努めたい。

セロトニンの神経回路を活性化するもう1つのコツは、目的意識を持たないことです。目標を立ててそれに向かって突き進むと、「ああまだ達成できていない……」という苦しみが、達成したときに緩和されて快感物質が発射される。これを避けるには、ゴールに向かって走るという意識を捨てて、いま目の前で行っていることに意識を振り向けることが大切です。慣れていない人は、短い単位で同じことを反復する行為に集中することから始めましょう。

たとえば手を動かして掃除をしてみる。皿を洗う。前述のように農作業に没頭するのもいい。歩くのでも、部屋の端から端へ行ったり来たりするなんて無目的の極みです。最初は「何やっているんだろう」と思うかもしれませんが、それを無視してひたすら歩く。すると体の感覚に意識が集中し、リラックスしているのに冴えているような感覚になってきます。

心安らかな状態が継続的に維持できれば、「何々があるから幸福」ということではなく、何をやっていても幸福でいられると思います。しかし、穏やかな気持ちを保つのはそう簡単なことではありません。たとえば今回の震災のように、ふいに訪れる不幸な出来事や悲しみに感情が揺さぶられることもあります。

些細なことですが、私は自転車を盗まれることがよくあって、昔はそのたびにイライラしていました。「あそこに置かなければよかった」「また新しい自転車を買わなきゃいけない」と後悔や落胆の念をしばらく引きずってストレスを抱えていたのです。

それがあるときから、気にならなくなりました。これは平素から「現実」と「頭の中で起きる反応」を仕分けるトレーニングをしてきた成果で、自転車が盗まれたという現実と、自分の心の中に湧き起こる悲しいという感情が交じり合わなくなったのです。

何か不幸な出来事、悲しい出来事が起きたときに、それが1本目の矢として心に突き刺さります。しかし多くの人は降りかかった現実を元にそれを脳内で編集し、後悔や不安を交えながら不幸や悲しみを増幅させてしまう。いわば自分で自分の心に第2の矢を突き立てて、いつまでも気に病むのです。

第1の矢と第2の矢を区別して、「あ、いま、自分の頭の中で編集している」と気づくと、気持ちは鎮まってくる。誤解を恐れずに言えば、震災で全財産を失ったり、家族を亡くしたときでさえ、ある程度の訓練を積めば同じことが可能です。

無論、これができない人は大勢います。できない人に対しては、比較的できている人、心が落ち着いた状態にある人が寄り添ってあげましょう。反対に心が落ち着かない人に寄り添われるとイライラが増します。「被災した人はかわいそう」「自分が役立たなくては」と気負ったり、涙ぐんでボランティアに参加されても迷惑なだけです。

仏教で言う「慈悲」とは他者の苦しみに共感するということです。感情的に自分も涙するというのではなく、心を鎮めて相手の苦しみ、痛みにそっと手を当て、「苦しいんだね」と理解し、受容する。

自分の苦しみに自分で寄り添うこともできます。私の道場では「慈悲の瞑想」という指導もしています。まずは不安や恐怖を洗い出し、「そうか、苦しいんだね」と目を閉じて心の中で唱えて自分の苦しみを慈悲の温情で抱きとめる。すると、とても心が柔らかくなり、苦難に立ち向かう勇気も湧いてきます。

[PRESIDENT Online]

Posted by nob : 2014年12月15日 20:38

言い得て妙。。。Vol.25/幸せ、、、気付きさえすればいつもそこにあるもの。。。

■小池龍之介「追い求めると逃げていく。“幸せは副産物”の理由」

小池 龍之介
月読寺住職兼正現寺住職

幸せの感じ方は人それぞれです。お金が手に入れば幸せという人もいるし、人から愛されることが幸せだと思う人もいる。仕事で評価されることに幸せを感じる人もいるでしょう。

しかし、こうした心が満たされたような感覚はどれも、脳内でドーパミンが発射されて生じた刺激によりつくり出される、バーチャルなものにすぎません。満たされたように感じるのは、それ以前には満たされていない状態にあったからです。人は何かほしいものがあって、それが手に入らないとき、つまり満たされていないときには「苦しい」と感じます。そして、満たされなかったものが満たされた瞬間にいままでの苦しみがすっと消えて、「もう苦しくない。ああ気持ちいい」と感じる。これが快感の正体です。

「一切皆苦」という仏教の根本原理があります。人間が心と体を通じて知覚できる刺激は、「苦」という感覚だけ。「苦」の量が増減するだけという考え方です。その「苦」が減じた状態を脳が勝手に情報処理して、「快」と錯覚させる脳内物質を分泌します。欲望が満たされたり、目標が達成されたりすると、脳の神経回路が刺激され、快感物質のドーパミンが大量に発射される。それで「気持ちいい」と感じますが、神経には負担がかかっていますので、“現実的”には「苦」なのだと申せるでしょう。

しかしドーパミンはずっと放出され続けるわけではありません。快感物質を放出する神経回路が刺激されるのは、欲望が満たされたり、目標が達成されたりしたほんの一瞬だけ。そのときの快感は記憶に残って、「あのときは気持ちよかった」と思い出すたびに多少のドーパミンは出ますが、それは時間の経過とともに少なくなってきます。そしてそれは、神経レベルでは不快な信号として認知されるようになっていて、ドーパミンが出た後には必然的に物足りなくなってそわそわと落ち着かなかったり、満たされなくなってイライラしたりしてくるのです。

もっとお金がほしい。もっと愛されたい。もっと仕事で認められたい。もっとおいしいものが食べたい。満たされない苦しさから脱出するために、新たな目標を設定するようになります。しかも、より大きな快感を求めてより高い目標を課すようになる。目標が高くなれば達成が困難になってより苦しくなるうえに、失敗することも多くなります。

目標が達成できそうにないと感じたとき、別の欲望を満たすことで快楽を得ようとする人もいます。たとえば仕事がうまくいかないときにお酒でストレスを発散する。一時的な快楽で苦痛を忘れることはできますが、もとの苦しさが減るわけではありません。苦しさから逃れるための代替行為がエスカレートして、お酒やギャンブルに溺れる人もいます。

頑張るバイタリティのある人なら、より高い目標もクリアできるでしょう。そのときもドーパミンが放出されて気持ちよくなる。しかし、いずれ慣れてしまうので、さらなる快感を求めてもっと高い目標を設定して……という繰り返しです。

満たされないことに比べれば、満たされたほうが幸せに決まっています。しかし、満たされたことで感じる「快感」も「苦」の情報を脳が書き換えて、快感スイッチを入れることで感じるバーチャルな感覚にすぎない。多くの人はそれを幸福感と錯覚しているのです。

[PRESIDENT Online]

Posted by nob : 2014年12月15日 20:23

また旅立つ君へVol.82/居るべき場所、進むべき道、考えることではなく自ずと感じること、、、何処で何をするかではなく、置かれた今にどう取り組むのかということ。。。

■天職は何か、考えてはいけない
迷っているなら「どっちもやってみたら?」

仲 暁子 :ウォンテッドリー株式会社代表取締役CEO

「世の中を変えたい」そんな熱い思いを持ってスタートアップに踏み切る人たちはどんなマインドセットを持っているのだろうか、どんなキャリアを積んできたのだろうか。そんな思いで、有名スタートアッパー達と対談を続けてきました。
ですが、「仲暁子」という個人について語ったことはありませんでした。今回は自分の歩んできたキャリアについて語らせてください。
どうすれば「ココロオドル」仕事を見つけることができるのかことができるのか。幸運なことに『ココロオドル仕事を見つける方法』という本を出す機会もいただきました。自分のキャリアに迷っているビジネスマンの皆様の一助になれば幸いです。

「やりたいことがわからない」

学生にも社会人にも、よく、こんな相談をされます。

そんなときにはいつも、こう答えます。

「わからなくて普通。将来の夢なんて、なくて普通」と。

その質問をされるたびに、思い出すことがあります。

それは、「3歳児に『好きな食べ物はなに?』と聞いたら、『カレーの王子さま』と答える。なぜならその子は、食べたことのないフカヒレやフォアグラのおいしさを想像することができないから」というものです。

3歳の子どもは、「自分が食べたことのある中でいちばんおいしい、カレーの王子さま」を、「好きな食べ物」だと思ってしまうというのです。

「やりたいことがわからない」という質問への答えも、それと同じだと思います。

人間は、体験したことのないもの、接したことのないものは、そもそも選択肢として選べません。3歳の子どもが食べたことのないフカヒレやフォアグラを選べないように、やったことのないこと、触れたことのないことを「これが絶対にやりたいことだ!」とは、なかなか言い切れないものです。

だから、今から、X年後にどうなっていたいか、なんて自分で考え続けても意味はありません。

「何になりたいか」「何のために、これをやるか」なんていう夢は捨てて、「無目的」でいること。目の前のことに、ひたすら真剣に、愚直に向き合うこと。
そうやっていれば、振り返ったときに、過去の自分が想像できたところよりも、はるか先まで来ていることに、気づいたりします。

では、天職を見つけるために、私たちは何をすればいいのでしょうか?

未来の可能性を潰すことから始めよう

わたしたちの未来にはさまざまな道が広がっています。大企業に就職して安定した会社員になるという道、資格を取って手に職をつけるという道、小説家になるという道――。たくさんの道、計り知れない可能性、そして夢は、みなさんの前に並べられた、数えきれないほどたくさんの「選択肢」です。

この「選択肢」が多ければ多いほど、豊かな人生を送れるに違いない──。

あるときまで、そんなふうに思い込んでいました。

でも本当はそうではありません。

自分の未来について悩んでいるとき、よく考えてみると、すべての悩みの大もとは「選択肢を捨てきれないこと」にあると思います。

前回、書いたように、私が、マンガ家になりたかったにもかかわらず、周りの目を気にしてゴールドマン・サックスに就職して悩んでいたことも同じです。

「やっぱり、マンガ家になりたい」

「もしかしたら、なれるかもしれない」そんなふうに考えて、「マンガ家」という人生の選択肢を捨てきれないからこそ、悩んでいたのです。

そして、私が「マンガ家」という選択肢を捨てることができたのは、「やってみた」からでした。

「あれだけやってダメだったんだから、もういい」心の底からそう思えたのです。

天職を見つける人の共通点はなんだろう?

だからこそ今、目の前の「ウォンテッドリー」に集中できている自分がいます。
「もしマンガ家になっていたら、大成功していたかもしれないなぁ……」
漫画家になるためにあがいた8カ月がなかったら、今もそんな夢を捨てきれず、週末のたびにマンガを描き、仕事に全力投球できない人生を送っていたかもしれません。

人生には限りがある。自分が人生でチャレンジできることやチャレンジできる時間にも限りがあります。

マンガもやりたい、仕事も成功させたい、何かあったときのために、こんな資格も取っておきたい……。それが全部うまくできるならば話は別ですが、1日は24時間しかないし、1年は365日しかありません。

アップルを大成功させたスティーブ・ジョブズはこう言っています。

「“集中する”というのは、集中すべきものに『イエス』と言うことだと誰もが思っている。だが本当はまったく違う。それは、それ以外のたくさんの優れたアイデアに『ノー』と言うことだ」と。

「何をやったらいいのだろう、何が自分にいちばん合っているんだろう」多すぎる選択肢を前に、そんなふうに悩んでしまったときに、まずできることは、「選択肢を潰していくこと」だと思います。

目の前にある選択肢を潰すためには、まずはチャレンジしてみる。思いきりぶつかっていく。そして、ひとつずつ見切りをつけていく──。

もちろん、ぶつかったものがうまくいったら、それに全力を注げばいい。
逆に、うまくいかずに、自分には向いていないことがわかるときは、「いつのまにか」次の選択肢に興味が移ってしまっているものだと思います。

まだ、ほかに興味が移らないうちは、ひとつのことをやり続ければいい。

いつのまにかほかのことを始めてしまっていたら、それが「選択肢を潰した」証拠です。「これは自分には向いてない」と思えたら、それはあなたの人生が定まっていっている証拠です。

「どちらか」で悩まなくていい

では、もしあなたにはどうしてもやりたいことが2つあって、どちらを選択すべきか決められないとしたら、どうするか。

たとえば、気象予報士になるために、つなぎで始めたはずの塾のアルバイトが面白くて、「先生にもなりたい」と思ってしまったら?
仕事はとても面白いけれど、子どもを産んで育児もしたい……と、どっちにするかで悩んでいたら?

私の答えは簡単です。

「どっちもやってみよう!」

どちらにするか迷ったときには「同時に2つともやってみる」。
社長になってからというもの、この大切さをますます実感するようになりました。

みなさんにも、こんな経験はありませんか?たとえば、ウェブサイトのデザインを決めるとします。チームの仲間が集まって、いくつかのアイデアを検討した結果、最後に残った2つのデザインがどちらも甲乙つけがたくて、いくらみんなで話し合っても判断がつかない……。

そんなときわたしは「同時に2つともやってみる」ことにしています。

このやり方は、フェイスブックにいたときに学びました。「答えはユーザーに聞いてみる」──これがフェイスブックの哲学です。

フェイスブックは、現場で実際にサービスを作っているエンジニアの裁量が非常に大きい会社でした。

普通の会社なら、多くの部署の人たちがたくさん案を出して、それをひとつずつ会議で議論して承認を受けてからでなければ、新しいサービスは発表できません。
しかし、フェイスブックは違います。「現場の職人」であるエンジニアの判断で、「これがいい」と思ったものは、どんどんユーザーに使ってもらうのです。そして、うまくいったものは残して改良を重ね、ダメだったものは潔く消してしまう。

そうやってつねに行動していくから、「いいか、悪いか」を考える手間が省けて効率がいい。「考える前に、作る」。フェイスブックの成長スピードが速い秘訣は、ここにあるのです。

「いつのまにか」が見つかるまで続けよう

そして、このやり方は人生にも応用が利きます。
「どっちもやりたいけれど、どっちを選べばいいかわからない」と迷うくらいなら、両方やってみればいいのです。

やってみて、周りの反応や、自分の行動や、気持ちの変化を見ていれば、どっちを選ぶべきなのかはいずれわかってくるもの。
現実が明らかにして、教えてくれるものです。

自分は何に一生をかけるべきか、

何を仕事にするべきか……。

そう悩んでいる人は、ぜひ、「可能性を潰す」ことから始めてみてください。
続けていればそのうち、「いつのまにか見つかる」もの。

それが見つかるまでは、悩まなくていい。ただ、やってみればいい。

そうすることで、あなたの「ココロオドル仕事」が手に入るものなのです。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2014年12月15日 19:50

言い得て妙。。。Vol.24/長所か短所か、、、まずは受け容れてみて初めて判断できること。。。

■最大の欠点は最大の長所かもしれない。完璧主義から脱する方法

今は完璧主義者の時代です。テクノロジーは少しでも進化するべく常に必死で、労働者は下がり続ける経済と目に見えない海外との競争を恐れ、より効率よく、より生産性を上げなければ、という終わりのないプレッシャーに苦しめられています。

このように前進することや向上することばかりを重視していると、完璧にならなければという気持ちになりやすいです。失敗することを深刻に恐れ、恥だと思うようになります。そして、自分の欠点に対して、攻撃的な怒りを向けてしまうこともあるでしょう。何の前触れもなく、ゴールポストが動いたかのように、Facebookで友だちのすてきな生活(南国のビーチ! 仕事での成功! 完璧な家族写真!)を目の当たりにして、自分は何も達成していないし全然完璧じゃない、とかなり落ち込んで嫌な気分になります。

誰でも一度は経験があると思いますが、このような気分を味わっている人は、フリーランス組合のブログでライターのKate Hamill氏が書いているメッセージを読んで、今すぐやめましょう!

最大の欠点は最大の長所でもある

完璧な人間になろうとするのをやめた方がいい理由はいくらでもあります。なにか行動を起こそうとするときの妨げやリスクになったり、自分を惨めに感じたりするだけではありません。それは、到底不可能なことだからです。人間は誰もが欠点がある複雑な生き物だから、というだけではありません。最大の欠点は、最大の長所でもあります。このことを心に留めておくことで、Hamill氏はかなり前向きになれました。

本当に気が狂いそうになるほど嫌だった最大の欠点でさえ、自分の本当に好きな長所と同じように前向きにとらえることができました。私は短気でどうしようもなく、熱い人間ですぐに感情的になってしまっていたので、怒りと闘っていました。それに、先延ばししてしまう欠点もありました。しかし、先延ばしにするのは、自分の心をクリエイティブにさまよわせるのと同じように、最高の仕事をしたいという深い欲求が根底にあったからです。

反省するのはいいけれど

反省したり、自己研鑽したりしなくていい、と言っている訳ではありません。Hamill氏の話は、欠点を認めるのをやめるのではなく、自分の一番良くないところを見て自己嫌悪したりせず、自分に対してもう少し理解と思いやりを持ちましょうということです。

これは、役に立たない習慣や自己崩壊するようなパターンに、いちいち囚われる必要はないという意味です。欠点を、まるで未知の生物のように、完全に撲滅しなければならないもののように考えるのをやめましょう。そうではなく、欠点は自分の良い(すばらしい)部分が極端に表れたものだと思いましょう。完璧な自分になろうとするのではなく、行動を調整することを意識します。欠点や自分自身を嫌いになる必要はありません。

あなたの最大の欠点は何ですか? それは最大の長所の裏返しかもしれません。

How to Learn to Love Your Weaknesses|Inc.

Jessica Stillman(訳:的野裕子)

[lifehacker]

Posted by nob : 2014年12月15日 19:28

これで善しとしてしまっているのは私達国民。。。

■小渕優子、松島みどり…自民党“疑惑議員”が全員当選の異常

「この選挙は異様です。過去の経験が通用しない。どんなに強い候補でも、通常、選挙前にスキャンダルが発覚したら厳しい戦いを強いられるのが当たり前なのに、落選確実の自民党候補は1人もいない。立候補すれば全員当選なんて、まるで北朝鮮の選挙です」

(政界関係者)

「まるで日本人は戦前の全体主義に戻ってしまったようです。大手メディアと自民党が仕掛けたイメージ選挙に国民全体が乗せられている。日本人は立ち止まって深く考える習慣をなくしてしまった。なにもかも大きな流れに押し流されている。疑惑もなかったことになるでしょう。日本という国は、こういう時が一番危ないのです」

(政治評論家・森田実氏)

[日刊ゲンダイ]

Posted by nob : 2014年12月15日 18:03

気持ちいい。。。

■魔法の簡単マッサージで、瞬時に足が細くなる!!

こんにちは、仁香です。今回の「女はやっぱりヤセぷよ♡」では、私が毎日おこなっている、簡単足マッサージを教えちゃいます。

講座でも毎回レクチャーしますが、驚かない人がいないくらい、すぐに効果が出るんですよ。

正しい基本ウォーキングをするにも、1日の疲れやむくみを溜めないためにも、とても重要になってくるマッサージ。

足全体の筋肉を動かしやすくするためにも常にほぐしておく必要があります。

ただ難しいと人は嫌になり続きません。簡単に効果がでる、これに尽きるでしょう。では早速実践してみてくださいね!

ふくらはぎが激変するマッサージ法

では早速、瞬時に足が細くなるマッサージ開始です。片足が終わったら、マッサージしていない足と比べてみてくださいね。違いが一目瞭然です!

<マッサージの手順>

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1.足指を縦横に順番に開きます。まずは横に3セット。次に縦に3セット。

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2.足裏のアーチに沿って3か所、折り紙を折るように押しながら折ります(×3セット)。親指と人差し指のあいだ、中指と薬指のあいだ、薬指と小指のあいだの3か所。痛気持ちいい程度。

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3.かかとを親指で押していきます。基本ウォーキングはかかと着地するため、常にかかとをほぐす。かかと周りは女性系のツボもあるので、刺激すると◎。

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4.足首をまわします。足の指と手の指を恋人つなぎして、ギュッと奥まで入れる。きっちりつかみながら大きく足首をまわしましょう(内回し外回しを10回ずつ)。

足首は固まりやすいので、柔らかくしてあげることが大切。柔らかくないとトラブルに繋がる恐れも。

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5.足の甲の骨と骨のあいだを押します(×3セット)。夕方になると骨が見えなくなるくらいにむくむ場所。痛い人はむくんでいますよ!

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6.ふくらはぎに親指、スネに残りの指4本を乗せて、下から上にギュッギュッと押していきます(×3セット)。膝裏まできたらリンパがあるので、親指で刺激。

ふくらはぎは、下がった血流と老廃物を下から上に流してくれる重要な役割。しっかりほぐしましょう。

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7.太ももの内側の筋肉を大きくつかんで、パッとはなす(×3セット)。太もものつけ根までくり返します。

1日の終わりにテレビを見ながらでも、マッサージをしてみてください。その日のむくみはその日のうちに取る! これが太くならないコツです。

血流をよくして、毎日老廃物やむくみを取ってあげると、こんなにも違うんです。ちょっとした手間ひまが、あなたの足を変えていきますよ♡

by 仁香

[glitty]

Posted by nob : 2014年12月11日 10:25

牛乳以外は私も実践中、、、日々効果を実感しています。。。

■「ストレス緩和フード」はクルミ、牛乳、チョコレート、アボガド

カフェグローブより転載:いよいよ師走。気候も厳しく、心も身体も何かとストレスフルな日が続きます。

そこで、取り入れたいのが、思わずほっとする、ストレスを緩和してくれる食べ物。海外サイト「YouBeauty」で、そんな食材を見つけました。身近なものをいくつかピックアップしたいと思います。

気分の浮き沈みを防ぐクルミ

オメガ3脂肪酸でも欠く事のできないリノレン酸を多く含み、血圧を下げて、ストレスの波を和らげ、気分の浮き沈みを防いでくれます。
(中略)
ナッツをバリバリと食べるだけでもストレスの発散になります。
「YouBeauty」より引用翻訳

ダイエットにも効くと話題のナッツ類。確かに、思い切り噛み砕いて食べるのって気持ちいいかもしれません。さっそく試してみようと思います。

カルシウム豊富な牛乳

牛乳には抗酸化作用があり、ビタミンB12、プロテイン、カルシウムがストレスによって発生した活性酸素に働きかけます。
(中略)
またプロテインが血圧を抑え、カリウムは筋肉を和らげ、こむら返りを防いでくれます。
「YouBeauty」より翻訳引用

「寝る前に牛乳を温めて飲むとよく眠れる」、と祖母に教えてもらった記憶がありますが、理にかなっていたんだと妙に納得しました。

リラックスにはダークチョコレートを

チョコレートには抗酸化作用があり、血圧を抑え、身体がリラックスして落ち着いた状態へと導いてくれます。
(中略)
注意するのはダークチョコレートを選ぶ事だけです。
「YouBeauty」より翻訳引用

気分が落ち込んだり、疲れているとチョコレートが食べたくなるときがあるのは自然な事だったと知り、少し安心したのは私だけではないはずです。

メンタルの安定にも優秀なアボガド

ストレスによる酸化ダメージの元となる脂肪の吸収を防いでくれるグルタオチンが豊富であるうえ、ベーターカロチン、ビタミンE、そして葉酸を多く含み、精神を安定させる効果があります。
「YouBeauty」より翻訳引用

栄養が豊富なだけでなくストレスにも効くなんて、さすがスーパーベジの代表! アボカドが好きでよかったと思うほど。

以上、意外と身近にあったストレス対策に効果的な食材でした。どれもすぐに取り入れられる食材ばかりですので、これからの時期、溜まりがちなストレスの解消のためにも意識して摂取して行きたいと思います。

YouBeauty

(石井真代)

[lifehacker]

Posted by nob : 2014年12月11日 10:18

まさに効果てきめん、、、特に作業を終えるまで携帯の電源は切っておきましょう。。。

■集中力を高めるために簡単に実行できる5つの方法

忙しく、ペースの速い現代社会。時間とエネルギーを日常的にやりくりしなければいけないため、多くの人々は気がつくと集中力を高めようとしてコーヒーや栄養ドリンクを何杯も飲んでしまっています。

もしみなさんが私のようなタイプなら、その方法で注意を怠らず、集中力を維持させるのはどんどん難しくなってくると思います。もし集中がどうしても途切れてしまう自分に気がついたら、エナジードリンクに手を伸ばす代わりに、これから紹介する方法を試してみてはいかがでしょうか。

1. 周りの雑音をシャットアウトする

背景に雑音があると、どうしても気が散ってしまいます。テレビやラジオの電源をオフにすることは、目の前にある課題に集中して取り組むにはかなり効果的です。脳が周りの音に気を取られると、ボーっとしやすくなります。雑音を消すことができない場合は、ヘッドフォンをつけて、気分を落ち着かせ、集中力を高めてくれる音楽を聴くと良いでしょう。

2. 仕事場の環境を整える

作業スペースを整えると、混乱なく仕事に取り組むことが可能です。照明を置いたり、飾りを付けて魅力的なスペースにするのも良いでしょう。仕事場を快適にすることは、自分でできる重要な方法です。なぜなら、みなさんには快適に仕事をする権利があるからです。

3. マルチタスクを極力避ける

複数の作業を同時にこなすのは、できる限り避けてください。1つずつ仕事を行うようにしてください。

4. 散歩をする

ときどき、休憩をして運動しましょう。5分間の散歩だけでも、張りつめた心を和らげる効果をもたらします。このように定期的に休憩をとれば、頭の中のモヤモヤ感をスッキリさせられます。

5. 携帯電話の電源を切る

全神経を集中する必要のある仕事に取り組む時は、携帯電話の電源を切るようにしましょう。突然鳴る着信音は私たちを驚かせ、神経質にさせます。電源を切ることでストレスを減らし、落ち着いた心を保てます。

不十分なエネルギー源に頼るかわりに上記の方法を実践することで、忙しい日でも1日中頭が冴えた状態で働けますように。

Improve Your Concentration and Focus In 5 Easy Steps|Inc.

Rhett Power(訳:Conyac)

[lifehacker]

Posted by nob : 2014年12月11日 10:08

自らの在り様と境遇を受け容れて、完全な満足という夢を追いつつその時々の納得を重ねる現実の日々を、私は過ごしていきたい。。。

■生まれ変わってもまた自分になりたい人は33.4%! 20代だけ低い理由は?

今度生まれてくる時は、とびっきりお金持ちがいいなぁ、彫の深い美人になってもてはやされたいなぁ、有名人の子供として生まれたいなぁ、など、誰しも一度は、生まれ変わったら自分以外になりたいという願望を持ったことはあるでしょう。

とはいえ、どんなお金持ちや美人であれ、表面上は幸せそうに見えても、心の底で幸せだと感じているかどうかは本人にしか分からないものでしょう。

そこで、しらべぇ編集部では、アンケートサイト「マインドソナー」を使って、『生まれ変わってもまた自分に生まれたいと思いますか?』と問いかけてみました。その結果は、人生の奥深さを物語っている結果となりました。

■生まれ変わってもまた自分に生まれたいと思いますか?

・はい:33.3%
・いいえ:66.6%

3人に1人が『また自分に生まれたい』」と回答しました。おそらく現状の自分に100%満足しているという人は、ほぼいないのでは?と思いますが、この3 人に1人という数字、意外と多いと感じませんか?この数字を年代別に分けてみたら、その答えがなんとなく見えてきました。

・20代:24%
・30代:33%
・40代:37%
・50代:35%

20代の若者世代の少なさがまず目につきます。そして、30、40、50代は、大きく変わらず僅差でした。そもそも『生まれ変わっても、また自分に生まれたい』と思う理由とは、どんなことでしょうか?考えられる理由をあげてみましょう。

①今までの自分の人生に満足しているから

②今の自分や環境が好きだと思えるから

③これからの未来が幸せなものになると思っているから
(幸せな人生を歩もうと思っているとも言えますね)

わかりやすく言うと、①=過去、②=現在、③=未来と分類できると思います。どれか一つでも当てはまれば、『また自分に生まれたい』と思う理由になり得るのでは?

■今はNOでも、そう思う時が来るのかも

20代の数字が低かったのは、若さゆえ、まだ人生や自分自身さえも模索中である人が多く、現在・過去・未来に幸せを見いだせていないからなのかもしれません。反対に、40代・50代と歳を重ねると、それだけ長く自分自身と向き合っていることになり、自分そして周りの環境も愛せるようになるということなのでしょう。

恋愛では、たくさん会えば会うほどその相手を好きになりやすいという統計結果も出ていますが、自分自身においても同じことが言えるのかもしれませんね。

残念ながら、生まれ変わっても自分になりたいというのは、現実的には叶わぬ夢。寿命を終え生まれ変わったとしても、現在の自分の姿ではなくなってしまうからです。誰しも今世は一度きり!それならば『生まれ変わっても、また自分になりたい』と心から思えるような人生を送りたいと思いませんか?

(文/しらべぇ編集部・小林香織)

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2014年12月09日 12:08

これはホントです、、、私も実践中。。。

■ 押切もえも実践!「白湯」飲むとキレイになれるってほんと!?~その効果編~

撮影現場でモデルさんが水分補給するとき、コーヒーや紅茶よりも常温のお水やお湯を飲んでいるのが前から気になっていたのですが、現在発売中の『美的』1月号で気になる記事を発見!
それによると、何も混ぜない飲料のお湯=「白湯」にはキレイになれる効果があるらしいのです。

もえちゃんも実践してます

そんな白湯のスゴい効果とは、主に以下の4つ。

1 胃腸を温める
胃腸を温めると、全身の代謝がよくなったり、消化力が向上したり、冷えから体を守ってくれたりと、女子的にはうれしいことばかり!

2 代謝が上がる
体温が上がることによって代謝がアップすると、不必要な脂肪が燃えて、ダイエット効果が期待できるそう。

3 デトックス効果がある
白湯を飲むと、胃腸の壁など、体内にたまった未消化物や、それが原因でできた毒素を排出してくれます。便秘が解消したり、むくみにも効果的!

4 心と体のバランスが整う
精神的にリラックスできることによってストレスに強くなり、風邪なども引きにくくなるそう。適度に体が温まることで、眠りの質も向上します。

担当の美的編集部・黒一点先輩によると、「昔からあった健康法ではあるのですが、ここ数年タレントやモデルさんが実践していたり、美的編集部スタッフも日常的に白湯を飲んでいたりしているのが気になっていたんです。調べるとやはり奥が深くて、美容の視点的にもいいことづくめでした」とのこと。

押切もえさんも実践しているという「白湯」習慣、起き抜けの一杯に、寝る前に……おすすめです!(五十嵐ミワ)

[Woman Insite]

Posted by nob : 2014年12月08日 06:25

そうなればいいけれど。。。

■小泉進次郎ついに起つ! 自民党の先輩方、もう愛想がつきました 旗印は「増税廃止」「原発再稼働中止」
真冬の大決戦!「12・14総選挙」を読み切る

79・86%。前回'12年の総選挙における、小泉進次郎内閣府・復興政務官の得票率だ。安倍晋三総理の得票率78・16%をも上回る圧倒的な数字だが、12月14日に控える総選挙では、2人の得票率の差はさらに開くかもしれない。

「このままでは、地方選も総選挙も乗り切れない。この際、サプライズで若手を大抜擢すべきです」

今年の夏、内閣改造を目前に、人事に頭を悩ます安倍総理へ直言したのは、菅義偉官房長官だった。彼は総選挙を仕切る立場の幹事長候補として、若手有力株の名前を挙げたという。すなわち、政治資金スキャンダルで失脚の瀬戸際に追い詰められた小渕優子前経産相、そして進次郎氏だ。

最終的に幹事長の座には谷垣禎一氏が収まったが、夏に永田町の一部でまことしやかに囁かれた「進次郎幹事長」の噂は、これが発端だった。そしてこの噂は、秋以降の政局の中で伏流し続ける「進次郎待望論」の呼び水となった。

今回の解散総選挙をきっかけとして、自民党が描いていた近未来のロードマップは、どんどん早回しになっている。

「2020年の東京五輪が終わるまでに、進次郎氏は重要閣僚や官房長官の要職に就き存在感を増していく。そして2020年代半ば、40代にさしかかった暁に総理の座を狙う。その時には、第一次安倍政権の時のように、自民党内で世代交代が起こるでしょう。

しかしこの青写真は、安倍総理の長期政権が危うくなったことで崩れました。このまま進次郎氏が自民党にいるなら、構想よりも早く、東京五輪までには党の中心になっている可能性が高い」(全国紙政治部デスク)

永田町関係者や政治記者が口を揃えて「政界に大人物がいなくなった」と嘆く今、すでに進次郎氏は、自民党という枠を取り払って見渡しても、一頭地を抜いた存在である。

しかも、与党自民党に身を置きながら、彼の考え方は至るところで安倍総理ら自民党本流と相容れない。少なくとも経済政策、そして原発問題では明確に政権へ異議を唱えている。総選挙後の早い段階で、党内の重鎮たちにも対抗しうる存在として、進次郎氏が脚光を浴びることは間違いない。

遠からず、そして本人の好むと好まざるとにかかわらず、進次郎氏は自民党主流派と決裂し「起つ」ことになる。彼の父が「自民党をぶっ壊す!」と叫んでひとり拳を振り上げ、やがて大きなうねりを生んだように。

世代交代が一気に進む

いくら人前でいい顔をしていても、そこは政治家、裏の顔があるだろう—そう勘繰る向きも少なくない。しかし、オフレコと断ったうえで自民党幹部たちに彼の評判を尋ねても、返ってくるのは不思議なほど、好意的な答えばかりである。

「進次郎は偉いですよ。誰に対しても腰は低いし、少なくとも、私の知っている限りじゃ表裏もない。復興庁の仕事があるとはいえ、あれだけ被災地に通っている議員は野党にもいません。オヤジさんはあまり好きじゃないという人とか、野党の人でも、彼を悪く言う議員は見たことないよね」(自民党閣僚経験者)

自民党内で静かに渦巻いていた安倍総理への不満は、今回の解散総選挙で一気に具体的な形をとり、そう遠くない将来「安倍降ろし」の奔流に変わるだろう。だが、仮に安倍総理の退陣が時間の問題なのだとしたら、その後を誰かが引き継がねばならない。

麻生太郎財務相や谷垣氏は、ともに総裁経験者のうえ、年齢的にもそれぞれ74歳、69歳と若くはない。もし総理のお鉢が回ってきたとしても長期政権に執心することはなく、「中継ぎ」になることを本人たちも織り込み済みだ。

では、前回の総裁選で安倍総理と死闘を繰り広げ、総理総裁の座まであと一歩に迫った、石破茂地方創生相はどうだろうか。おそらく安倍総理は、積年のライバルであり、年齢も3つしか違わない石破氏を自分の道連れにする覚悟でいる。

「安倍総理がいなくなるときは、石破さんもいなくなる。総理が、内閣改造の時にまで自分に公然と刃向かい続けた石破さんに後を託すなんて、ちょっとありえない」(自民党中堅議員)

つまり、現在自民党の枢要にいて、安倍総理の後釜を虎視眈々と狙っている政治家たちは、みな遅かれ早かれ姿を消すのである。

彼らの次の世代である50代、40代には、目ぼしい人材が育っていない。「若手最有力」と評される57歳の岸田文雄外相でさえ、「実力も哲学もないイエスマン」(前出・閣僚経験者)と陰で囁かれる程度。

となれば、まだ33歳とはいえ、勢い進次郎氏に注目が集まることになる。「次の次の総理」「初の女性総理」と言われていた40歳の小渕氏に黄信号が灯った今、行き場を失った党内の期待が、一気に進次郎氏へ流れ込んだとしても何らおかしくはない。

一方で進次郎氏自身は、解散総選挙を発端とする自民党内の混乱、そして「オレが一番偉いんだ」というホンネを丸出しにした安倍総理はじめ重鎮たちの醜態を、少し離れた場所から冷ややかに眺めている。

とりわけ、国民の声に耳をふさいで、自らの延命のために解散総選挙に踏み切り、さらには「景気が回復しようがしまいが、1年半後には絶対に消費税を上げる」とまで言い切った安倍総理に対しては、もはや完全に愛想をつかしていると言っても過言ではないだろう。進次郎氏にとって、そうした傲慢な政治家の姿は、理想から最も遠く離れたものだからだ。

今回の総選挙で、安倍総理が消費税増税先送りについて「国民の信を問いたい」と繰り返し、最大の争点に位置づけようとしていることは周知の通り。進次郎氏は断言こそしていないものの、消費税増税についてはもとより反対派だった。

昨年の参院選の際、進次郎氏に密着取材したノンフィクションライターの常井健一氏が言う。

「自民党が野党だった'12年8月に、進次郎氏は若手の衆院議員11人の署名を集め、消費税増税反対、三党合意破棄の声明文を作って当時の谷垣総裁に手渡しに行ったことがあります。

加えて、今でも被災地や地方を毎週のように視察に回っている進次郎氏は、アベノミクスの効果が地方まで波及していないことを身に染みて知っている」

具体的には口に出さずとも、彼が増税に強い違和感を抱いているのは確かだ。

進次郎氏が「地方」にこだわりを持っていることは、彼の地方出張の多さを見れば分かる。安倍内閣発足の際、内閣府・復興政務官に就任したのも、本人のたっての希望だった。東日本大震災直後から自主的に被災地へ入り、その実情を目の当たりにしていたためである。

安倍総理への静かな怒り

「東北の方は明るい表情を見せていらっしゃいますが、本音は違うでしょう。愛する人の消息が分からない。愛する人が、未だに仮設住宅に住んでいる。こんな状況でいいんですか。

(安倍総理は『被災地の復興は進んでいる』と言ったが)私には、そんなこと言えない」

これは今年3月11日、宮城県女川町で実施された追悼式典の際、進次郎氏が述べた言葉だ。ポーカーフェイスで知られる進次郎氏だが、この日ばかりは珍しく、怒りを露にしていた。

アベノミクスのもたらす「雫」は、グラスタワーの最上段にいる首都圏の大企業と富裕層がすべて受け止め、その下にいる地方の人々、中小企業にはまったく流れてこない。総理が言う、「金持ちが儲かれば庶民も儲かる」「東京が儲かれば地方も儲かる」という話が机上の空論に過ぎないのは、わざわざGDP速報値など見るまでもなく、進次郎氏には自明のことだった。

さらに、進次郎氏が安倍総理の意見とは明確に一線を引いている政策がある。原発再稼働である。

避難計画の整備を求める地元住民の懸念をほとんど無視するようにして、安倍政権は今月7日、川内原発再稼働に関する鹿児島県の同意を取り付けた。与党に身を置く進次郎氏にとって、自民党の原子力政策に面と向かって異を唱えることは難しい。しかし、地方軽視の極みともいえる安倍総理のやり方には、強い憤りを覚えているはずだ。

「原発については、今年2月の東京都知事選で小泉純一郎氏が細川護熙元総理の支援に動いた時には『父は父ですから』と言及を避けていましたが、ここ最近は明確に反対しています。

今年8月には、福島県で講演した際に『もう一度事故を起こしたらおしまいだ』、『本当にあの事故から学んでいるのか』とまで言っている。純一郎氏には折に触れて教えを乞うているそうですから、父の話を聞いているうちに、意見が固まってきたのでしょう」(前出・全国紙政治部デスク)

安倍総理は内閣改造以降、まるで取ってつけたかのように「地方創生」「アベノミクスを地方にも」と言い始めた。しかし、それがもはや手遅れだからこそ、総理は解散総選挙にまで追いつめられたのである。

経済も原発も、問題の根っこから目をそらし続け、ただ政権の延命のために国民をもてあそぶ。そんなことで、上手くいくはずがないでしょう—進次郎氏は、国会やテレビで威圧的な態度で自分の正しさを訴える安倍総理を横目に、11月に入って解散風が強まった後も、地方を歩き続けた。

父の「弱点」を克服する

安倍総理も進次郎氏も、世襲の政治家だ。自民党の大幹部の次男坊で、「家業」を継ぐはずだった兄が他の仕事を志したために、急遽政治家をやることになったというところもそっくりである。さらに言えば、安倍総理の弟は養子に出され、進次郎氏の弟は離婚して家を出た母に引き取られて、別々に育ってきた。

しかし、二人の政治家人生で大きく異なるのが、地元支持者との関係だ。安倍総理を古くから知る、東京の支持者がこう話す。

「安倍さんには真の意味での『地元』がない。選挙基盤こそ山口ですが、ほとんど山口のことは知りません。政権に返り咲いた後、母校の成蹊学園の同窓会にゲストとして呼ばれた安倍さんは、『僕には山口の友達はいないし、故郷と呼べる場所も持っていない。強いて言えば、この成蹊が故郷です』と話していました」

進次郎氏は、生まれ育った横須賀を今も地盤にしている。地元の人々は、いわば彼の全てを知っている。だが、幼少から彼と顔を合わせていたはずの近隣住民、同級生に取材しても、進次郎氏の過去やスキャンダル、噂話については誰一人口にしない。逓信大臣を務めた曾祖父・又次郎の時代から小泉家が綿々と続けてきた情報統制があるにせよ、彼の直接の知人たちは「本当にいいヤツなんです」と口を揃えるのだ。

地元を知らない安倍総理と、地元の有権者の中で育った進次郎氏。株価と支持率ばかり気にして、庶民と地方を置き去りにしている安倍政権に、進次郎氏が不信を抱くのはむしろ当然のことだろう。

先述の通り、現在でも自民党内外の「進次郎待望論」は根強いが、彼にもまだ足りないところはある。

「男前で口が達者で、知恵者なのは分かった。それじゃあ、これから何ができるのか。小渕氏の件もあり、世襲議員に向けられる目も厳しい。政務官就任1年間の『成果』を示せない限り、聴衆は納得しません。2年前とは異なり、与党の立場で衆院選に臨む彼にとって、今回は防衛戦なのです。

進次郎氏自身も自覚していると思いますが、今後彼に最も必要なのは、安倍総理にとっての菅官房長官のような、汚れ役を買って出てくれる腹心でしょう。月に1度、親しい議員と開いている『落語の会』のメンバーや、党青年局長時代の彼を支えた若手議員の中に、その候補がいるかもしれません」(前出・常井氏)

父・純一郎氏は、政界の大物には珍しい一匹狼で知られた。一方で、ある意味ではそれが弱点でもあった。

小泉政権時代に思春期を過ごした進次郎氏は、父親の良いところと悪いところの両方を、よく観察している。政策と信条を軸として、今度こそ本当に自民党を「壊す」ことができ、野党をも巻き込んだ政界再編の軸になれる唯一の存在。それが進次郎氏なのである。

少なくとも、安倍総理の迷走ぶりに比べれば、消費税や原発に関する地に足のついた進次郎氏の考え方には、賛同する議員も国民も多いだろう。何も、自民党という古く狭苦しい枠に収まり続ける必要はない。

進次郎氏が起ち、閉塞しきった政界に新たな風が吹く—その日はもう間もなくやって来る。

[現代ビジネス]

Posted by nob : 2014年12月03日 22:53

私も休煙中、、、きっぱり止めようと考えずにしばらく休むつもりで気楽に取り組めば止められ、いや休み続けられます。。。

■医師が伝える禁煙法とは!?

その1 喫煙の体への影響は!?

喫煙は全身のあらゆる臓器の機能低下や癌化に大きな関連があると証明されています。
中でも最も影響をうける臓器は肺です。

喫煙により肺組織への悪影響で肺活量がおちたり、将来癌にかかる可能性が高くなることは証明されています。
ただ個人差が非常に大きいので、一概に喫煙数だけで議論ができるものでもありません。非常に大量の喫煙をされている方でも、大きな問題なく経過される方もおられえば、少しの喫煙でも先程述べたような大きな影響を 引き起こす可能性もあります。

また、喫煙と体力低下の関連についてですが、やはり個人差が多いのが事実です。同じ喫煙量でも影響を強く受ける方と、あまり受けない方がおられます。しかし先ほど述べたように、肺はもっとも影響をうける臓器です 。喫煙によって肺組織への悪影響で肺活量が低下したり、将来の癌化に大きな影響を及ぼすことは証明されています。ただ先ほども述べましたように個人差があるので、一慨に線引きできないのが事実です。

一般的に一日の喫煙本数×喫煙年数で計算される数値をBrinkman指数(ブリンクマン指数)と呼びます。この値が400を越えると、癌の発生リスクが高くなるとされ医療現場で一つの目安として使われていますので参 考にしてきてください。

※Brinkman指数…喫煙量と喫煙年数を掛けた数値。1日の喫煙本数×喫煙年数で表される。この数値が400を超えると癌(がん)が発生する危険性が高くなるとされる指数。

その2 禁煙法伝授!!

①喫煙と結びついている今までの生活行動パターンを変える!
たとえば、洗顔、歯磨き、朝食など、朝一番の行動順序を変える。食後早めに席を立つ。コーヒーやアルコールをひかえる。食べ過ぎない。過労をさける。夜ふかしをしない。喫煙のきっかけとなる環境を改善するなどが挙げられます。

②喫煙のきっかけとなる環境を改善する!
たとえば、タバコ、ライター、灰皿などの身近な喫煙具をすべて処分する。 タバコが吸いたくなる場所をさける。(喫茶店、パチンコ、飲み屋など) 喫煙者の周囲に近づかない。自分が禁煙していることを周囲の人に告げる。等が挙げられる。

③喫煙の代わりに他の行動を実行する!
たとえば、深呼吸をする。 水やお茶を飲む。 散歩や体操などの軽い運動をする。糖分の少ないガムや仁丹、干昆布をかむ。 歯を磨く。机の引き出しなどの整理をする。 プラモデルの制作や庭仕事をする。 音楽を聴く。 時計を見て、吸いたい衝動がおさまるまで秒数を数える。等が挙げられます。

その3 禁煙外来の存在!

呼吸器内科で禁煙外来をしているところがあるかと思います。 禁煙に良いお薬治療もございますので、そちらでご相談頂くのが一番有効かと思います。

また自宅で可能な手段として、薬局でニコチンパッチなどが売っていますので、それで試してみられるのも一つかもしれません。

ただ効果は不透明な部分も多いので、一番の近道は病院の禁煙外来に通われるのが一番であると考えます。

[Doctors Me]

Posted by nob : 2014年12月02日 17:51

また旅立つ君へVol.81/“行到水窮処”(ゆきてはいたるみずのきわまるところ)

■あとでクヨクヨせずにすむ!物事を「後悔なく決断できる」ようになるコツ

並木まき

友人や家族となにかを決めるときや大きな買い物をしようとするとき、「Aがいいかな、Bがいいかな」と悩んでしまうこと、よくありますよね。

その上、どちらかに決めたつもりだったのに「やっぱり、あっちが良かったかな……」と、その後もクヨクヨと悩んでしまった経験はありませんか?

これではせっかくの楽しいはずの約束や買い物なのに、かえってストレスを感じてしまいますし、精神的にも疲れてしまいますよね。そこで今回は、どうしたら物事を後悔なく決断できるようになるのか、ということについてご紹介します。

■1:迷うこと自体が心に損をしている

僧侶である小池龍之介氏は、著書『しない生活』の中で、“なにが得か”を常に考えて迷う行為は心に損をしていて、さらに心に迷いがあるとなかなか物事は決まらないと指摘します。

例えば、待ち合わせの場所を決めるときに「前回は私が遠出をしたから、今回はあの子にこっちに来てほしいんだけどな」などと思ってしまった経験はありませんか? このように、どの選択肢が“自分にとってより得か”を計算したがる欲望は、人間誰しもが持っているものだそうです。

けれど、このような考えに陥ってしまうと精神と時間を消耗して疲れてしまうので、結局は「どちらが得かな~」と迷うこと自体が、心にとって損をしていると小池氏は分析しています。

■2:迷っているということはどちらも実は大差がない

でも、迷うことが精神を消耗するような疲れることだとはわかっていても、決断後の後悔を少しでも減らしたいから、やっぱり悩んでしまう……という人もいますよね。

小池氏はこの点について、そもそも迷っているということは、いずれかの選択肢が“決定的に“優れているわけではないから迷っているのだ、と指摘します。

つまり、自分では“よりベストな選択肢“を選んだつもりでも、そもそもAとBで悩んでいるくらいだからAを選んでもBを選んでも実は大した差はないのだ、というのです。

なるほど、確かにどちらかが決定的に優れていれば、そもそも“迷う”という事態に陥らないといえるかもしれませんね。

以上、どうしたら物事を後悔なく決断できるようになるのか、ということについてご紹介しましたが、いかがでしたか?

私たちの生活は日々、小さな決断から大きな決断の積み重ねであるともいえます。「なんでもクヨクヨと後悔してしまう……」という癖があると、ストレスで体にも悪い影響が出そうです。

そんなときは今回ご紹介したような考え方を思い出して、ご自分の決断への後悔を減らせるよう、ぜひ意識してみてくださいね。


■「転職or留まる?」決断できない悩みに答えを出すたった1つの方法

宮野茉莉子

転職するか、今の職場に留まるか。このままカレと結婚するか、別れて婚活するか。大切な問題なのにどちらにも決められない悩みって、ありますよね。悩むのは自分が「優柔不断だから」「決断力がないから」と思いがちですが、問題はあなたの性格ではありません。

今回は、決断しにくい悩みの答えを出すたった1つの方法を、哲学を専門とする筆者が、禅の教えをもとにご紹介します。

■“正直どっちでもいい”から悩む

あまりに悩むと「何でこんなに悩むんだろう!」とヤキモキするものですが、それもそのはず。結局悩むのは、“正直どっちでもいいから”なんです。

本音は、転職してもいいし、転職しなくてもいいのですね。「コレだ!」という答えが決まっていれば、悩むこともありません。悩むということはどちらでもいい、つまりほんとうの答えが見つかっていないということなのです。

■ほんとうの答えは来るべき時がきたら明白にわかる

ではどうすれば、「コレが答えだ!」とわかるのでしょうか。

禅には“行到水窮処”(ゆきてはいたるみずのきわまるところ)という言葉があります。これは“歩いていたら水源にたどり着いた”という意味です。

アレコレ悩んだり、半信半疑だったり、いまいち自信がなかったり、迷いがあったり……それは例えるなら川の流れを見ながら歩いている最中のように、答え(=水源)にはたどり着いていないのですね。

ほんとうの答えに出会ったときは、ここが水源だと明白にわかるように、「コレが答えだ!」とわかるものです。ストンと腑に落ち、他に選択肢もなく、心が迷うこともありません。

■“自分の気持ちに沿って行動する”ことでのみ答えがわかる

悩んでいるうちは、ひたすら答えに出会うまで行動しましょう。

水源にたどり着くまでには、穏やかな流れの川もあれば、狭くて流れの速い川、雨が振って増水した川、岩がゴツゴツした川もあるでしょう。どんな状況でも、歩き続けることで、やがて水源にたどり着きます。

同じように、たとえば転職に悩んでいるときも、ネットで情報を探す、実際に働いている人に話を聞く、まずは週末だけやってみるなどの手段があります。小さな疑問もうやむやにせずに行動すれば、やがて「コレだ!」という答えに出会えます。

ポイントは、“川に沿う=自分の気持ちに沿う”こと。自分の気持ちを無視して行動を起こしても、道に迷い、答えにはたどり着きません。「自分は何に興味があり、何に喜びを感じ、何が疑問で、何に不安を抱えているのか?」。自分と相談しながら歩くことが大切です。

以上、決断できずにいる悩みの答えを出すたった1つの方法を、禅の教えをもとにご紹介しましたが、いかがでしたか? 

禅では、ほんとうの答えとは、外にあるのではなく、自分の中にあるとしています。自分の気持ちをないがしろにせず、行動していきましょう。

[いずれもWooRis]


■理不尽でみじめな人生を送りたくなければ、今ある「ルール」を疑うことからはじめよう

『できる人の自分を超える方法』(リチャード・テンプラー著、桜田直美訳)は、日本でも『できる人の仕事のしかた (The Rules of Work)』、『できる人の人生のルール(The Rules of Life)』、『上手な愛し方(The Rules of Love)』とベストセラーを生み出してきた"Rules"シリーズの最新刊。

押しつけられたルールにただ何も考えずに従うのではなく、そのルールが本当にあなたのためになるのかを疑ってみる必要がある。間違ったルールで生きていると、本当のあなた自身の可能性を発揮できず、理不尽にみじめな人生を送ることになってしまうかもしれないからだ。(中略)「自分の頭でちゃんと考えよう」──これが本書のメッセージだ。(「はじめに」より)

いままで教わったことをすべて疑い、他の人が決めたルールにただ従うのではなく、従う価値があるかどうか、自分で確かめなければならない。それが著者の主張。そんな考え方に基づいて、本書では92のルールを並べています。すなわち、それらに対する判断も読者に委ねられているわけです。

いくつかを引き出してみましょう。

「成功とはなにか」は自分で決める

「いい人生を送りたいなら...」と、成功する方法をアドバイスする人はたくさんいます。しかし、「そもそも成功とはなんだろう。そして、成功への道はたった一本の細い道なのだろうか」と著者は問題提起をしています。「こういったアドバイスをする人は、あなたが人生に望むものを勝手に決めつけている」とも。

そして、成功を測る唯一の基準は「自分が人生に満足するために必要なものを手に入れたかどうか」ということだけのはずだというのが著者の考え。それは高級車かもしれないし、人に賞賛される仕事かもしれない。しかし、もしも「それでは満足できない」と感じるなら、人生に求めるものは別のところにあるといいます。

成功の定義は人によってさまざま。私たちはみんな違うからこそ、何を目標にするかを決めるのは自分自身だけ。だからこそ、他人に成功の定義を決めさせてはいけない。大切なのは、自分にとっての成功の定義をじっくり考えること。成功の姿がわからなければ、目指すこともできないからです。(14ページより)

他人をうらやむことをやめる

他人の人生をうらやましく感じることは、誰にでもあります。しかし、そう感じるのは人生の表面しか見ていないからだといいます。彼らが「あえて見せている」ものしか見えていないということであり、そもそも人間は、自分が欲しいと思うものしか目に入らないと指摘しています。

誰しも、実はまわりの人の人生の半分も知らない。そして「本当に彼らのようになりたいかどうかわからないから」、著者は他人をうらやむのをやめたのだそうです。しかし少なくとも、自分の人生ならよくわかっているし、自分の意思である程度はコントロールすることが可能。それは、大きな意味のあることだといいます。

人間は、自分の持っているものには慣れてしまうもの。そして、持っていないもののことばかり考えてしまう。だから、たまには他人の目で自分を見てみることが大切。そしてどんな人も、恵まれているところもあれば、そうでないところもある。つまりプラスとマイナスを総合すれば、自分の人生も他人とそう変わらないということに気づくはずだと著者は記しています。

それからもうひとつ大切なのは、他人の人生ばかりを見ていると、自分の人生に本気で取り組むことを忘れ、人生を改善する努力から逃げることになってしまうということ。他人の持っているものがうらやましいなら、それを自力で手に入れる方法を考えなくてはいけないわけです。自己憐憫をやめ、欲しいものを手に入れるために行動すれば、他人をうらやんでいる暇などなくなるはずだから。(16ページより)

自分の人生の責任を引き受ける

誰にでも、いいときも悪いときもあります。人から仕打ちを受けることもあれば、ちやほやされることも。人生は、いろんなことのごちゃ混ぜでできているということ。

そして大人になって自立してからの人生は、すべて自分の責任。不幸な子ども時代を恨んで他人を責め続けていたら、以後の人生まで不幸になってしまうと著者は記しています。人のせいにするのは、もっとも簡単な選択肢。過去の恨みを根に持っている限り、いまの幸せを手に入れることはできないということです。自分の人生に責任を持つのは、それが正しいからだけではなく、幸せを手に入れるためにもなるからだというのがその理由。

そして周囲を見渡してみれば、幸せな人は、それなりの責任を引き受けていることに気づくはずだと著者は主張しています。彼らは状況に振り回されず、自分でコントロールするからこそ犠牲者にはならないわけです。もちろんすべてをコントロールできるわけではありませんが、きちんと責任を引き受けるなら、状況を正すために行動したり、ショックの余波にも自分なりの方法で対処できるもの。(24ページより)

困った人のよいところを見つける

いつも周囲の人の神経を逆なでしたり、いつも自慢話ばかりしていたり、もめごとが好きだったりと、誰から見ても感じの悪い人はどこにでもいます。では彼らはなぜ、わざと困らせるようなことをするのでしょうか? そこにはれなりの理由があるはずなので、今度いやな人に会ったら、その人の動機を想像してみるといいそうです。

自慢ばかりする人は、本当は「自分はすごい」と自分自身にいい聞かせているにすぎないというのが著者の分析。自信がないから、自分は大丈夫だと常に確認しなければならないということ。他人をけなす人も同じで、自分をちっぽけな存在だと感じて不安だから、他人を小さくしないではいられないというわけです。

自慢も、他人をけなすのも、自信を持つための正しい方法ではない。そう断定したうえで、著者は「彼らの動機は理解できる」とも記しています。そして、その人が行動する動機が理解できるようになると、その人とつきあうのが楽になるともいいます。完全にイライラが解消できるわけではないけれども、少しはましになるということ。それだけでも、相手の立場に立って考える価値はあるというわけです。

自慢ばかりしている人のエゴは、叩き潰してやりたくなって当然。けれど、実際にそうするのは逆効果だと著者はいいます。そうすると相手は自信を取り戻すために、さらに自分を大きく見せようとするから。それでは、事態がさらに悪化するだけです。

それよりも、彼らのよさを認め、ほめるほうがずっといい。それが著者の考え方。そうすれば自分自身も、他の人も助かることになるから。自慢ばかりする人は、子どものころ親にほめられなかった人や、必要以上に厳しくされた人が多いそうです。そうした相手に親切心を見せることができれば、それは彼らにとって大きな意味を持つことになるという発想。そうすることで失うものなどなにもないのだから、「とにかくやってみよう」と著者は行動を促しています。(34ページより)

ひとつひとつのことがらは、このようにとてもシンプル。しかし、だからこそ再確認すべき問題も数多く含まれています。少なくとも「92のルール」のうちのいくつかは、日常生活のどこかに役立てることができるはずです。

(印南敦史)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2014年12月01日 16:12

また旅立つ君へVol.80/久方ぶりのhikaruからの便り、、、かのような親しい心象、、、hikaruの旅は終わらない。。。

■旅は楽しいものじゃない。それでも「なぜ旅に出るのか」?

世界中の美しい空、海、山、遺跡、田園、街、人。今、それらは様々なメディアを通してすぐに見ることができます。写真や動画を通じて、わたしが今いる場所から遠く離れた世界の、切り取られたものを見るのは簡単です。

ですが、それらは決して「すべて」ではありません。この世界のどこかにある、ごくごく一部です。

今日は、わたしが大学を休学して8ヶ月間「好きなところに好きなだけ滞在し、その土地の日常を見る」とだけ決めて一人で放浪していた時の話を交えながら、「旅」とはそもそも何なのか考えたいと思います。

「旅」は絶望から始まる
「旅」と呼ばれるもののほとんどを定義づけているのは、「移動」ではないかとわたしは思います。

なにせ、食事をしたりお喋りをしている時間よりも、バスや電車、歩いたり飛行機に乗って移動している時間の方が圧倒的に多いのです。もし仮に移動をやめると「生活」が生まれます。よくバックパッカーの間で、居心地がよすぎて一箇所に長期間滞在することを「沈没する」と言いますが、この「沈没している状態」は、厳密に言えば旅をしている、とは言えないかもしれません。

つまり、旅というのは常に「移動し続ける」ことであるということです。ほかにもたくさん考え方があるかと思いますが、今回は、この定義に則りたいと思います。

さて、移動し続けていると分かるのですが、旅をしている間にふと気づきます、「あれ、わたしってどこまで行ってもよそ者だわ」と。例え行く先々で仲良しの友人や大好きな人ができたとしても、「わたしは根っからここの生活文化に浸ることはできないし、会得することはできない」と感じてしまいました。

わたしは、旅の滞在方法として「カウチサーフィン」を使っていましたが、あらゆる日常には、積み重ねてきた時間、歴史があり、わたしはこの国のことを何も知らず、目の前にいる友人たちが今生きているその土台を積み上げてきたものを何も共有していないという事実に、しばしば打ちのめされました。

それを決定的に感じたのは、8ヶ月の旅の前半でドイツで出会ったアナと、わたしの帰国前にイスラエルを一緒に5日ほど周った時でした。

エルサレムにあるイスラエル博物館に二人で行ったのですが、年代別にイスラエルの、主に戦争の歴史について展示物が並んでいて、入館するや自然と二手に分かれて、思い思いに館内を回りました。そして、ちょうどアウシュヴィッツ強制収容所など、第二次世界大戦中のエリアに来たとき、ふと顔を上げると目の前にアナがいて、わたしも彼女も涙を流しているのに気づきました。

目があっても、わたしもアナも何も言わなかったけれどお互いなんとなく何を考えているかわかりました。そして同時に、過去の歴史を知る同世代の立場では在れるけれど、彼女の涙の本質は、ドイツと日本という違う「背景」がある限り、根底からは共有し得ないのだということにショックを受けました。

永遠によそ者であると自覚することは、大変勇気がいります。なぜなら、圧倒的な孤独を受け入れることになるからです。ですから、わたしの旅はほとんど絶望から始まりました。なんてわたしは無知で無力なのか、という絶望と、どこへ行ってもよそ者で有り続けるという、旅の最中における必然的な孤独に対する、絶望でした。

どこへ行けども居るのは「人」
旅の最中に、本当にわくわくして心躍ることなんて、まさにわたしたちがネットで飽きるほど見ている絶景写真なんかと一緒で、ごく一部でしかありません。

もっと日常的な話をすれば、実際は、お風呂に毎日入れるわけでもないし、食事だって美味しくないものもあるし、街ゆく人に話しかけても誰も助けてくれなかったり、洗濯も満足に出来ず何日も同じ服を着ていることなんてザラです。(もちろん、目的などによってスタイルは変わりますが、言ってしまえばお金さえあればいくらでも快適さを買うことはできると思います。)

先ほど、わたしは「あらゆる日常には、積み重ねてきた時間、歴史があり、わたしはこの国のことを何も知らず、目の前にいる友人たちが今生きているその土台を積み上げてきたものを何も共有していない」と書きました。

けれど、それは日本であろうとどの国であろうと同じなのではないか、と思うのです。生まれてこの方まったく同じ環境で育った人間なんで誰ひとりとしていないのだということです。当たり前です、当たり前ですが、わたしたちは普段「日本人だから」「女だから」「男だから」となんとなくわかりやすいカテゴリーによってイメージを固定化しているように思います。

ですが、そのイメージから大きく逸れることだって十分有り得ますし、生活や文化の土壌が違うから分かり合えない、というのは異国であろうと日本であろうと発生する現象なのです。だから「ああ、これは解決できるできないの問題ではなく、揺るがない事実で、だから優劣とかそもそも無いんだ」と分かり、すっと憑物が落ちたようでした。

また、三大欲求や衣食住といった、人間を人間たらしめる要素は、国の違い云々は全く関係ありません。結局、行けども行けども、人は人がいるところへ旅をしようとするのだと思います。移動する先、旅の先には、かならず「人」がいました。

理由や目的はどうでもいい。まずはやってみる
冒頭の問いに戻りましょう。「旅」とはなにか?

これに答える前に、わたしがよく聞かれる質問について、さいごに少しだけ。

8ヶ月の一人旅に行っていたと言うと、「どうして旅へ行ったの?」とよく聴かれます。ですが、一度として納得のいく答えを返せたことがありません。なんとなく、目的や理由というのはいくらでも後付けできると思います。ただ、「移動」することによって得た気づきは、同じ場所で延々生活し続けていただけでは決して得られないものでした。

旅に出ようか迷っているひとに、「まあまずは行ってみなよ」と言うのは簡単です。やってみないと、自分が何を求めていたのか分からないこともあります。まずは、行動に移せないのか移さないのかを明らかにすること、そしてそれが解消できることであれば、ひとつずつ潰していくしかありません。そこから、「旅」を通した自分との対峙が始まっていると思います。

ですから、まとめると、旅とは「移動」であり、よそ者であるわたしが、自分と周りの世界の孤独と向き合うための手段だと思います。

さいごに、付け加えておきたいのは、これらはすべてわたしの「感覚」の話で、「教養」の話ではないということです。そしてもちろん、すべての人に当てはまる話でもありません。あなたもわたしも永遠によそ者、でも分かり合おうと近づけば、なにか共鳴するものが見つかるかもしれません、あなたもわたしも「人」であることは同じですから。

Misaki Tachibana
富士山の麓で生まれ、今は日本文学を勉強中。好きな作家は川上未映子と堀田善衛。おばあちゃんになったら、国内外問わず、山の中で書道の先生をやるのが小さい頃からの夢です。

[TRiPORT]

Posted by nob : 2014年11月26日 08:14

受け容れるためには、、、まずは受け止めることから。。。

■平凡がいちばん!? 幸福学者が「幸せ」を語る

ドイツにおける幸福研究の第一人者、ヘルベルト・ラスツィオ氏の子女、ソニアさんは、一風変わった幸福論で有名です。彼女の幸福感とはいったいどんなものなのでしょうか。

幸せになる秘訣は「受けいれること」

著書「幸福なんてクソくらえ(現題:Fuck Happiness)」をとおして時の人となった彼女。「ヨーロッパにおける幸福研究所」の研究員としても働いています。そのソニアさんによると、幸福を感じるうえでいちばん大切なものは、「受けいれること」であるといいます。

1、自分の力ではどうしようもないことを受けいれる

現実を見て、ときには事務的になることができる人間の方が、人生の満足度が高いといいます。仕事にしろ、家族にしろ、友人・恋人に至るまで、私たちは「こうあるべき」という思いに縛られてしまいがち。しかし、そういったいき過ぎた期待感を強くもつほど、かなわなかったときにの失望は大きいのです。

2、人を幸せにしようとすると自分にもどってくる

人が不幸を感じる原因は、他人から何かがもらえることを常に期待しているから。つねに他人に期待してばかりではいけません。自分を幸せにしてくれるのはなにか、だれかを幸せにしてあげられるものはなにかを考えましょう。そうすると、おのずと信用や信頼という、人と自分を幸せにしてくれるものが見えきます。

「Sonia Lazlo」より引用

ソニアさんは幸福が人間にとってどのように働いているのか面白い例を挙げています。

サルにリンゴを1個与えます。するとサルは喜びます。つぎに、こんどはレーズンを与えます。すると、リンゴをもらったときよりももっとサルは大喜びします。少したってから、そのレーズンを取りあげます。その結果、目の前のレーズンがなくなったことにサルは深く落ちこむと言います。

日々を受けとめるのが大切

人間もおなじように「もっともっと」と欲を出すことで幸せになろうとします。けれど、この「幸福感」は長くは続きません。本来のありがたみ(最初にもらったりんご)をすぐに忘れてしまうからです。だから普通でいること、いまの状況に満足して平凡でもいいからそのままの日々を受けとめる。そのことで、すこしいいことがあったときに幸福を感じられるようになるのだと思います。

そして、幸せを長続きさせたいのなら、日々のちいさな満足を感じとれるようにするのが大切です。幸福とはすでにあなたの手のなかにあるのですから。

[Sonia Lazlo/MY LOHAS]

Posted by nob : 2014年11月26日 08:07

いずれにせよ私は朝晩ゆったり美味しくいただく毎日です。。。

■コーヒーは結局、カラダに良い? 悪い?

 食、医療など“健康”にまつわる情報は日々更新され、あふれています。この連載では、現在米国ボストン在住の大西睦子氏が、ハーバード大学における食事や遺伝子と病気に関する基礎研究の経験、論文や米国での状況などを交えながら、健康や医療に関するさまざまな疑問や話題を、グローバルな視点で解説していきます。
 全日本コーヒー協会が発表したデータ(出所:ICO統計/2014年7月)によれば、日本のコーヒー消費量は世界でも第3位に入るほど、コーヒー愛好国になっています。
 一方で、気になるのがコーヒーが健康に与えるという“うわさ”の数々。はたして真相はどうなっているのでしょうか?

 コーヒー愛好家のみなさんの中には、“悪いうわさ”──不眠になる、情緒不安定になる、発がん性があるなど──から、「控えている」という人も多いかもしれません。でも、真相はどうなっているのでしょう?

 ハーバード公衆衛生大学院は、科学的根拠に基づいたダイエット&栄養の情報を、臨床医など医療従事者、メディアや一般の人向けに提供しています。その中で、「コーヒーと健康」に関するいくつかの疑問に、同大学栄養学科のロブ・ヴァン・ダム教授が、自身の研究から答えているものがあります。さっそく、見ていきましょう。
■参考文献
Harvard School of Public Health「Ask the Expert: Coffee and Health」

[1]ダム教授の研究結果による、コーヒー愛好家の良いニュースとは?

 ダム教授らハーバード大学の研究者は、約13万人の健康な男性と女性のボランティアを対象に、コーヒーの摂取と死亡率の関係を調査しました。

 研究開始当時、対象者は40〜50代で、その後18〜24年間の追跡調査を行いました。期間中に、コーヒーの消費量を含め、対象者の食生活やライフスタイルの習慣を追跡し、さらに死亡した人を記録。コーヒーが、がんや心血管疾患などあらゆる原因による死亡のリスクには関係がないという結果が出ました。

 さらに、1日にコーヒー6杯まで飲んだ人でも、死亡のリスクは増加しませんでした。つまり、一般の人にとってはコーヒーが、深刻で有害な健康への影響がないことを示しています。
■参考文献
American College of Physicians.「The Relationship of Coffee Consumption with Mortality」
 
[2]コーヒーが有害ではないことが、どうして重要な研究結果?

 コーヒーは、喫煙や飲酒などと同じように、不健康な習慣というイメージがあります。そのため、コーヒーが好きなのに、飲む回数を減らしたり、やめるための努力をしている人も多いでしょう。ですから、コーヒーが有害ではないという結果が重要なのです。

[3]毎日飲む、コーヒーの量の上限は?

 もしコーヒーを飲んで、振せん(意思とは無関係に起きる、細かいふるえ)、不眠、ストレスや不快を感じているなら、明らかに飲み過ぎです。ダム教授らの研究によれば、コーヒーを1日6杯まで飲んでも、死亡率やその他の健康への負の影響は、特にありませんでした。

 ただし、注意が必要なのは、ほとんどの研究のコーヒー1杯の定義は、カフェイン100mgを含む、8オンス(=約240ml)のカップで行われていること。例えば、ティーカップであれば150ml程度、マグカップだと250〜300ml程度のものが一般的なので、マグカップで6杯だと、多くなってしまう可能性が高いですね。

 もう一つ、これらの研究で飲まれるコーヒーは、ブラックか、入れても砂糖やクリームを少量だということも、注意が必要です。コーヒーにポイップクリームを浮かべたウインナーコーヒーや甘いカフェオレを飲み過ぎれば、肥満や糖尿病の原因になりますので、ご注意ください。

[4]それでは、コーヒーの利点を示す研究はありますか?

 ここ数年の研究で、コーヒーの摂取で、2型糖尿病、パーキンソン病、肝臓がんや肝硬変が予防されるのではないかとの発表がされてきています。また、ダム教授らの研究では、めったにコーヒーを飲まない人に比べて、定期的にコーヒーを飲む人は、心血管疾患による死亡のリスクがやや低くなりました。

 ただし、この分野の研究は、議論が非常に活発で、まだまだ賛否両論。今の段階では、コーヒーが好きではない人に対して、健康に良いからと無理にコーヒーを飲むことを薦められません。

 ただし一般的に、妊娠中や、血糖や血圧のコントロールに悩む方以外は、コーヒーは、ヘルシーな飲み物の1つと言えます(もちろんブラックや砂糖、ミルクが少量のコーヒーに関してです)。

[5]どうして科学者たちの間で意見が対立するのですか?

 多くの人は、「コーヒー=単なるカフェイン入りの飲み物」と考えています。ところが実際には、非常に多くの異なる成分を含む、とても複雑な飲料です。ですから、コーヒーを飲むと、健康に多様な影響をおよぼします。でもそもそも、どんな食品もさまざまな成分を含むわけで、コーヒーに限らず、単純な食品はほとんどありません。

 そんななか、現在、コーヒーが健康に与える影響に関して、具体的な研究が行われています。例えば、コーヒーが糖尿病のリスクになるかなどですね。一方で、ダム教授らの研究は、長期間にわたるコーヒー摂取と死亡率を見て、全体的な健康への影響を調査したものでした。

 もともとコーヒーの研究は、ほかの食品よりも少し複雑でした。背景にはコーヒーを飲む人の中に喫煙者、運動不足の人、栄養のバランスが欠けている人が多く、特に初期段階の研究では、それらのライフスタイルの因子を除外することが難しかったことが影響しています。結果、数十年にわたり、実際には、ほかの因子が関係している可能性があるにもかかわらず、コーヒーがある種のがんや心臓病のリスクを増加させると報告されていました。

 ダム教授らの調査のように、すべてのライフスタイル要因についての多くの情報を含む大規模な研究では、それらのリスクは見つかりませんでした。

[6]妊娠中のコーヒーやカフェインのリスクに関する最新の研究結果は?

 妊娠中の女性のコーヒーやカフェインの大量摂取が、流産のリスクを高める可能性についての論争があります。まだ結論はついていません。ただし、カフェインは胎盤を通過し、胎児に到達し、胎児はカフェインに非常に敏感です。ですから、妊娠中の女性は1日1杯程度に控えるべきだと考えられます。

[7]高血圧や糖尿病の人は、コーヒーやカフェインの摂取量を減らすべき?

 カフェインをまったく摂取していない人がカフェインを摂取すると血圧が上昇しますが、摂取後1週間以内に、血圧の上昇は顕著に表れなくなります。

 ただし、数週間、継続的にカフェインを摂取した場合、血圧の上昇が少し残る場合があります。

 もともと高血圧でなければ、カフェインは血圧に影響しません。ただ、高血圧の人で、血圧のコントロールに悩んでいる場合は、カフェインなしのコーヒーを試して、血圧に良い影響があるかどうか確認してみると良いでしょう。

 糖尿病に関しては、パラドックス(逆説的)といえます。多くの研究で、カフェイン入り、カフェインなし、どちらのコーヒーを多く飲む人も、2型糖尿病のリスクが低いと報告されています。ところが急性期(症状が比較的激しい時期)は、カフェイン入り/なし、どちらかのコーヒーを飲んだあとにブドウ糖を多く含む食品を摂取すると、インスリンの感受性(インスリンの効き具合)が下がり、血糖が予想以上に上がります。

 これまでに、コーヒーの摂取と、血糖のコントロールに関する長期経過を観察したデータはありません。ただし、糖尿病の人で、血糖のコントロールに悩んでいる場合、カフェインなしのコーヒーを試してみて、血糖によい影響があるか確認してみてください。カフェインあり/なしの両方を同時に止めるより、カフェインありからなしにスイッチしてみてください。カフェインなしのコーヒーが血糖の反応を抑えたという報告もありますから。

[8]コーヒーでパラドックスが起きる理由は?

 カフェインそのものが健康に与える影響と、カフェイン入りコーヒーとが同様に語られるケースが多いことも要因でしょう。カフェイン入りのコーヒーでも、一般的にはカフェイン含有量に基づいて健康への影響が予想されていることが多いわけです。

 例えば、運動のパフォーマンスを上げる点から考えると、カフェイン摂取はある程度有益と考えられています。ただし、この場合のカフェインは、カフェイン入りのコーヒーを想定していません。

 またカフェインと、カフェイン入りコーヒーの効果を比較した場合、カフェイン入りコーヒーは血圧の上昇を引き起こしますが、含まれているカフェインの量から想定されるよりは、弱いものです。食後のコーヒーとカフェインが、血糖値に与える影響についても同様のことが言えます。

 コーヒーには、カフェインの効果を打ち消す化合物が含まれている可能性があるのです。今後、より多くの研究が必要なポイントです。

[9]ペーパーフィルターでコーヒーを淹れるとヘルシー?

 コーヒーはLDL(悪玉)コレステロール値をあげるカフェストールと呼ばれる物質が含まれています。カフェストールはコーヒーの油性成分(油性画分)に含まれます。

 ペーパーフィルターでコーヒーを淹れると、カフェストールは、フィルターに残ります。一般的に、フレンチプレスコーヒー、トルココーヒーなど未ろ過のコーヒーは、カフェストールの量がはるかに高くなります。コレステロール値が高いなどで気になる人は、ペーパーフィルターで淹れたコーヒーやインスタントコーヒーを選んだほうが良いでしょう。

 エスプレッソは、フレンチプレスコーヒー、トルココーヒーなどよりも、カフェストールが少なく、ペーパーフィルターで淹れたコーヒーよりも高くなります。

 ということで、全般的に見れば、コーヒーはヘルシーな飲み物といえますね。愛好家の人も、安心して、コーヒーを楽しんでください。また、妊娠中の女性、血圧や血糖のコンロトールに悩んでいる人は、コーヒーを控える、カフェインなしのコーヒーに切り替えることを検討してください。

 これからも、コーヒーのさまざまな成分の解析が進むのが楽しみですね。

大西睦子(おおにし・むつこ)
医学博士。東京女子医科大学卒業後、同血液内科入局。国立がんセンター、東京大学医学部附属病院血液・腫瘍内科にて、造血幹細胞移植の臨床研究に従事。2007年4月より、ボストンのダナ・ファーバー癌研究所に留学し、ライフスタイルや食生活と病気の発生を疫学的に研究。2008年4月より、ハーバード大学にて、食事や遺伝子と病気に関する基礎研究に従事。著書に『カロリーゼロにだまされるな——本当は怖い人工甘味料の裏側』(ダイヤモンド社)。

[日経トレンディネット]

Posted by nob : 2014年11月22日 23:25

実体経済活動を伴わない資産運用は砂上の楼閣。。。

■アベノミクスで恩恵を受けたのは…"富裕層"と"超富裕層"が100万世帯超える

野村総合研究所は18日、2013年の純金融資産保有額別世帯数と資産規模の推計結果を発表した。それによると、純金融資産保有額が1億円以上5億円未満の「富裕層」および同5億円以上の「超富裕層」の世帯数は計100.7万世帯となり、2000年以降のピークである2007年を10.4万世帯上回った。

内訳は、富裕層が95.3万世帯、超富裕層が5.4万世帯。前回調査の2011年と比べると、富裕層は25.4%増、超富裕層は8.0%増、合計では 24.3%増となった。増加した理由としては、2011年時点では純金融資産が5,000万円以上1億円未満だった「準富裕層」268.7万世帯のうち、多くがこの2年間に資産を増やして富裕層になったためと推測している。

富裕層・超富裕層の保有する純金融資産総額は前回比28.2%増の 241兆円。内訳は、富裕層が同16.7%増の168兆円、超富裕層が同65.9%増の73兆円となった。2007年の254兆円には届かなったものの、 2009年(195兆円)、2011年(188兆円)の推計結果を大きく上回った。

同調査は、富裕層・超富裕層の純金融資産総額に関しては、リーマン・ショックや東日本大震災の影響から、ほぼ回復したと判断。純金融資産額の増加が著しい理由については、保有する金融資産に占める株式や投信の比率が高いことが考えられるほか、富裕層・超富裕層には、上場企業等のオーナー経営者や上場・非上場企業の株主が多く含まれるため、アベノミクスによる株価上昇がもたらした金融資産増加の影響が大きかったと分析している。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2014年11月19日 17:25

長年精油を愛用してきましたが、飲用したことはありませんでしたので、早速試してみようかと思います。。。

■胃腸の荒れとニキビに効く!?天然の殺菌エキス「ハッカ油」の威力とは?

丸田みわ子

秋冬は、外も室内も空気が乾燥して、のどがイガイガしやすい季節。そんな時、美容にも良さそうな「ハッカキャンディー」で、のど予防をする女子も多いことでしょう。このハッカ、のどの殺菌だけでなく、飲み会シーズンで疲れた胃腸の改善、ニキビ予防と女子の悩み改善に適しているようです。詳細を見てみましょう。

■「ハッカ油」とは?

ハッカはミントの和名のこと。アロマショップでミントの精油を買うと高価ですが、ドラックストアに「日本薬局方」準拠の「ハッカ油」があり、数百円で購入できます。「日本薬局方」準拠のものなら、ハッカ油は「薬」のように内服することもできるのです! ハッカにはメントールという殺菌作用のある成分が含まれており、口に入れた途端、スーッと鼻の通りが良くなって、気分がさわやかになるのも特徴ですね。

■風邪予防!ニキビ予防に効果あり!?

のどをはじめ、体内の各器官の粘膜を殺菌したり、胃腸の消化不良を改善する効果も望めるので、飲み会シーズンの“飲みすぎ”、“食べすぎ”で弱った胃腸の改善にも役立つでしょう。またリラックス効果も期待できるので、イライラ予防にも! そして外用としての美容アイテムとしても活躍。皮膚の殺菌作用が期待できるので、水で濡らしたコットンに数滴たらして顔を拭けばお肌が殺菌でき、ニキビ予防や外気で汚れたお肌のクレンジングにもなりますよ。

■「ハッカ油」の取り入れ方

スーパーのハーブコーナーで買えるミントだと1パック全てを使い切るには大変ですよね。そこで「ミント油」を大いに内外美容として取り入れて、秋冬の美容悩みを改善しちゃいましょう!

・ミネラルウォーターに1~2滴入れて飲めば、のどのイガイガや風邪予防になりますし、のどの痛みがひどい場合は“うがい薬”の代わりにしても良いでしょう。

・ミネラルウォーターや精製水をスプレー式の空容器に入れて、ハッカ油を数滴たらしたものを持ち歩けば、ニキビがひどい時の殺菌や、手の殺菌、食後の口臭対策としてマウスウォッシュなどにも使えます!

・熱湯に数滴たらして飲めば、話題の「お白湯ビューティー」にも!

・バニラアイスやアップルパイ、カットフルーツに数滴たらして頂くと、スイーツを食べてしまった罪悪感も減り(?)、気軽にビューティーおやつとして摂取できます。

・サラダのドレッシングやマリネ、お刺身、お肉の素焼きなど味付けのシンプルなお料理にプラス。

秋冬は空気が乾燥してウイルスも蔓延しやすい季節。殺菌効果が望め、ドラックストアで見つかる「ハッカ油」を日常生活に取り入れて、体の内側からも外側からも、健康と美肌を守りましょう!

[Life & Beauty Report]

Posted by nob : 2014年11月17日 16:29

病院と医師の選択、治療方針の決定、ライフスタイルの転換、、、自らを救うのは自分自身。。。

■がんに負けやすい人の特徴は?

 健康に気をつけていても、病気になるときはなる。最終的に明暗を分けるのは、病気と適切に向き合うことができるかどうか。だが、よくも悪くも情報が溢れている世の中だ。「世間には、患者の不安に付け込むニセ医学も蔓延している」と警鐘を鳴らすのは、現役の内科医であるブロガーのNATROM氏。「例えば、流行りの『がんは治療するな』という言説。論拠となっているのは『がんによる死の80%は三大治療(手術・抗がん剤・放射線療法)によるものである』『アンケートで271人の医師に“あなた自身に抗がん剤を打つか”と質問したところ270人が“断固NO”と回答した』といった情報ですが、いずれも出典が明らかではなく、現代の医療事情に則してもいない、明らかなデマです」

 とりわけ、大きな誤解を受けているのが「抗がん剤治療」だ。

「多くの場合、固形がんに対する抗がん剤治療は延命治療にすぎず、その意味ではいずれ亡くなってしまいますが、副作用を考慮してでも長生きしたい患者さんにとっては検討に値する選択です。また、白血病などの血液性がんには抗がん剤がよく効く。これらの事実を無視して『抗がん剤は毒だ』という単純な主張を鵜呑みにすると、いたずらに寿命を縮めかねません」

 厄介なのは「自分は抗がん剤など使わなくても治った」などの経験談を持ち出し、善意で患者にアドバイスをする身内や知人の存在。

「がん治療はケースバイケースなので、体験談に振り回されるべきではない。食事療法の類いも、少しなら心の安寧になりますが、やりすぎると闘病時に何よりも大切な“体力”を奪います」

 専門家の意見をやみくもに求めるのも危険行為だという。

「主治医の紹介状を持って別の医師の意見を聞く『セカンドオピニオン』と、紹介状を持たない『ドクターショッピング』は別物。後者の場合、患者さんの説明だけでは病状も主治医の治療方針も正確にはわからず、ツラい検査をやり直したりするハメに。主治医に黙って診てもらっているため、異なる結論が出たときにどちらを取るか悶々としてしまう患者さんもいますね。なんにせよ、余計な消耗を強いられるだけです」

◆TEST 当てはまる項目にチェック!

□ 100万部売れている医療本の内容は信用していいと思う。
□ 実際に病気を経験した人の体験談に勝る情報はないと思う。
□ 病院の治療だけでは不安なので、食事療法にもこだわりたい。
□ 体調がいいときは、ムリに薬を飲まなくてもいいと思う。
□ 主治医以外の意見も聞きたいので、とりあえずいろんな病院を回りたい。

 3つ以上は赤信号だ。11/17発売の週刊SPA!では「早死にする人検定」を行っている。ほかにもチェック項目があるのでぜひ試してほしい。 <取材・文/週刊SPA!編集部>

[日刊SPA!]

Posted by nob : 2014年11月17日 16:21

沖縄県の民意に賛同応援、、、解散総選挙での現政権の様々な暴挙への国民による歯止めに期待します。。。

■翁長氏「断固」、移設阻止に決意
「断固とした気持ちで」=翁長さん、移設阻止に決意―沖縄知事選

 初当選を勝ち取った翁長雄志さん(64)の那覇市の選挙事務所では、午後8時すぎに当確の情報が伝わると、詰め掛けた支援者約300人が指笛を吹き鳴らし、抱き合って喜んだ。翁長さんは「(埋め立て承認の)取り消し、撤回に向け、断固とした気持ちでやっていきたい」と力強く語った。

 翁長さんは沸き上がる「オナガ」コールの中、支援者一人ひとりと握手。米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設について「(反対の)民意はしっかり出た」と語った。沖縄に基地が集中する現状を「国土面積の0.6%に74%の基地はいくらなんでも理不尽だ。国民全体で日本の安全保障を考え、負担してもらいたい」と訴えた。

 移設に反対する稲嶺進名護市長(69)も駆け付け、「県知事もノー、名護市長もノー。辺野古移設は必ず止められる」と強調した。

[時事通信]


■<沖縄知事選>「公約違反」響く 仲井真さん

 沖縄知事選で、辺野古移設推進を訴えて3選を目指した仲井真弘多(なかいま・ひろかず)さん(75)の陣営は、落選という結果に重苦しい雰囲気に包まれた。那覇市の陣営事務所で仲井真さんは支持者らを前に「思いもよらない結果となった。ひとえに私の力不足。不徳のいたすところで申し訳ありません」と敗戦の弁を語った。

 報道各社のインタビューには「全く想像外、全く考えもしない結果というふうにしか申し上げられない」と話した。

 前回知事選で「県外移設」を公約に再選しながら、任期途中で辺野古移設推進に転じたことで浴びた「公約違反」批判を最後までかわせなかったが、影響を問う質問には「私はみじんも公約を変えたとは一言も言っておりません」とぶぜんとした表情。今後については「今は選挙で負けたというリアルなあれがない。明日以降考える」と語った。

[毎日新聞]


■那覇市長に城間氏 県都初の女性リーダー

 第21回那覇市長選は16日に投開票され、無所属新人で前副市長の城間幹子氏(63)が過去最高得票数となる10万1052票を獲得し、無所属新人で前副知事の与世田兼稔氏(64)=自民、公明推薦=に4万3284票差をつけて初当選した。城間氏は米軍基地問題を最大の争点に掲げ、県知事に当選した前市長の翁長雄志氏(64)と二人三脚の選挙戦を展開。30年余の教職経験を生かした子育て施策も訴えて女性票や幅広い層を取り込み、那覇市政初の女性市長になった。

 城間氏は基地問題で「辺野古移設に反対」と訴え、支持を拡大した。与世田氏は「基地問題は那覇市の問題ではなく、争点は新しい那覇市の展開」と訴えたが、出遅れも響き支持は伸びなかった。

 当日有権者数は24万8914人。投票率は65・25%で前回選挙より25・82ポイント上回った。

 城間氏は1951年1月生まれ。伊是名村出身。宮城教育大卒。80年に教員採用され、中学校の国語教諭として採用された。市内の中学校や香港日本人学校中学部で校長、市教育委員会学校教育部長、教育長を経て2014年4月から11月4日まで副市長を務めた。

風格ある那覇に
城間幹子氏
 知事選のオール沖縄の力を私もいただいた。これから私が市民に恩返しをする。翁長さんから受け取ったバトンを握り、職員と力を合わせ、沖縄のフロントランナー、県都那覇市を運営する。風格ある那覇市へとさらに高みへと押し上げていきたい。

[沖縄タイムス]


■衆院選前、政権に冷や水=野党「痛烈な政府批判」―沖縄知事選

 沖縄県知事選で自民党推薦の現職が敗れ、安倍政権は衆院解散・総選挙を前に冷や水を浴びせられた。政府が推進する米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古移設に県民が「ノー」を突き付けた形となり、野党からは「痛烈な政府批判」との声も上がった。

 自民党の茂木敏充選対委員長は16日夜、党本部で記者団に「大変厳しい結果と受け止めている。最後の最後まで全力で頑張ったが、一歩及ばなかった」と語った。衆院選への影響に関しては「首相が何ら言及しておらず、私から言及することもない」と述べるにとどめた。

 礒崎陽輔首相補佐官はBS―TBSの番組で、辺野古移設について「粛々と進めたい。国の安全保障の問題だから基本的な線は崩せない」と強調。「沖縄の(負担)軽減をしっかりと図っていきたい。次期知事といろいろ話し合い、同じ気持ちに成り切るよう努力したい」とも述べた。

 自主投票で臨んだ公明党の斉藤鉄夫選対委員長は取材に対し、勝利した翁長雄志氏に祝意を表し「沖縄県発展に尽力することを祈る」と語った。同様に自主投票となった民主党は、枝野幸男幹事長が記者団に「今回の民意を踏まえ、一層丁寧な手続きで県民の理解を得ながら対応するよう要請したい」と述べた。

 維新の党の松野頼久国会議員団会長はコメントを発表し「新知事と必ずしも見解が一致するものではない」としながらも、「この結果は、県民の思いを軽視して強引に移転を進めてきた政府に対する痛烈な批判でもある」と指摘した。

 一方、翁長氏を支援した共産党の志位和夫委員長は記者会見で「新基地建設は直ちに断念すべきだ」と訴え、社民党の又市征治幹事長は「誇りある豊かな沖縄を目指して尽力する」との談話を出した。

[時事通信]

Posted by nob : 2014年11月17日 08:00

ツボ、、、侮れません。。。Vol.2

■肩に3つ、背中に2つ、おへその周囲に2つ、手に2つ、そして足に4つ、万能のツボと呼ばれている計13のツボ。これだけ覚えておけば、まずほとんどの症状がカバーできるというツボを紹介します。

肩のツボ

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風池【ふうち】
熱っぽい、セキが出るなどの風邪の症状にピッタリ。
そのほか目、耳、鼻、頭痛にも効果があります。
頭を支える太い2本の筋肉のはえぎわのところ、天柱のツボのさらに1㎝くらい外側、風邪のツボともいわれる。
髪に注意。
肩井【けんせい】
首や肩のコリ、寝違え、目、耳、歯痛、頭痛など。全身の血行がよくなるので冷え症にも効果があります。
首のつけ根と肩の先のちょうど中間で押すと重い痛みのあるところ。
天柱【てんちゅう】
目、耳、鼻など頭に関するツボ、頭痛にもピッタリ。慢性的な、なんとなく頭が重いときにも効果があります。
頭のうしろのはえぎわ、頭を支える2本の太い筋肉の間のくぼみから両側に親指1本分外側にあるツボ。
髪に注意。

背中とおなかのツボ

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命門【めいもん】
つかれをとり体調をととのえるツボ。腰痛、冷え症、下痢などひろくカバーします。
おへそのちょうど真裏の背骨と背骨の間にあるツボ。
志室【ししつ】
元気がでない、腰痛、冷え症など、つかれたとき思わず腰に手がいく、あの場所にあるツボです。
おへその真裏にある命門から指4本分両外側にあるツボ。
天枢【てんすう】
消化不良、慢性的な下痢、便秘にきくツボ。さらにヒザや腰痛にもきくとされています。
おへその両側、指3本外側のツボ。
関元【かんげん】
胃腸障害をはじめ、冷え症、生理痛など女性特有の症状にも効果があります。
おへそから下に指4本さがったところ丹田とも呼ばれるところ。

手のツボ

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合谷【ごうこく】
風邪のひきはじめや目、鼻、歯の痛みなど首から上の症状に効果的。ほかにも肩こり、ストレスなど万能のツボともいわれています。お灸体験にはまず、この合谷でためしてみることをおすすめします。
手のこうを上にして親指と人さし指の間のくぼみを押え、痛みのあるところ、気持ちのいいところ。
曲池【きょくち】
ヒジの痛み、肩こり、テニスエルボー、パソコンつかれ、歯痛や胃腸をととのえる役割もあります。
右の曲池は右手を曲げ、左手の親指で右のヒジの曲がり角を押さえ、痛みのあるところ、気持ちのいいところ。

足のツボ

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承山【しょうざん】
足のつかれ、むくみなど足の症状にきくツボ、こむらかえり、ギックリ腰にも効果があるとされています。
かかとからアキレス腱に沿って指を上にすべらせてきて、ふくらはぎの筋肉の境目にあたるところ。
湧泉【ゆうせん】
首のコリをほぐし、頭の血行をよくする。体のだるさ、つかれを取る。腰や膝痛、不眠にも効果があるとされています。
足の裏、土ふまずの前のほうにある。足の指をギュッと曲げたときにくぼむところ。
足三里【あしさんり】
病気予防、体力増強以外にも足のつかれ、むくみ、胃腸の症状にも万能養生のツボ。
ヒザのお皿の下のくぼみから指4本分下にさがった向うずねの外側にあります。
三陰交【さんいんこう】
消化器、肝臓、腎臓などの働きを助けると共に女性特有の症状には欠かせないツボです。
足の内側のくるぶしから指4本くらい上の、スネの骨の内側のくぼみにあるツボ。

[せんねん灸]

Posted by nob : 2014年11月15日 19:43

ツボ、、、侮れません。。。

■ツボ押しで美肌をゲット!お部屋で簡単セルフマッサージ

忙しくてゆっくりとマッサージに通う暇もない、色々化粧品を試したけど改善しないという時には、時間も手間もあまりかかからず、そのうえ効果を実感しやすい美肌のためのツボを押して、セルフマッサージで美肌をゲットしましょう!

■基本のつぼの押し方

押すとぽこっと指が入る場所、また押して気持ちが良い所がツボなので、下で説明する各ツボの場所を参考に、そのまわりを押して探してみてください。見つかったら息を吐きながら押します。3秒くらいしたらゆっくりと離します。これを5回から10回繰り返します。この時あまりにぎゅうぎゅう押すと、ハリカエシといって筋肉痛のようになったり、周辺を痛めてしまったりしますので、イタ気持ち良いくらいの強さで押してください。

■胃腸の調子を整え、便秘に効くツボ

胃腸の調子が悪いと、きちんと食物が消化・吸収されないため、お肌に行くはずの栄養が少なくなってしまいます。ストレス気味で胃が重い……という人でイマイチお肌に元気がないと感じる人は、まず下記の“足三里(あしさんり)”というツボを押してみてください。また、要らないものを腸に溜めておく便秘は、便の中にある毒素を腸から吸収することになり、血流に乗って皮膚に毒素を運んでしまいます。そうするとお肌に悪影響を及ぼすことがあります。そのため、一刻も早く出すことが必要ですが、“足三里”は便秘にもよいとされていますので、便秘の人も押してみるといいかもしれません。

・ツボの場所
“足三里”は、膝のお皿の下から指4本分くらいの所にあり、スネの骨と側面の骨が交わる所の際の近くにあります。その辺りを押して、ぽこっと指が入る所がツボになります。

ashisanri.jpg

■血行改善に繋がるツボ

お肌の栄養は血が運んでいきますが、冷えなどで血行が悪くなるとお肌への栄養が足りなくなり、活き活きしたお肌になりません。そこで、血行を改善するツボ“三陰交(さんいんこう)”を押して血行を改善しましょう。デスクワークで下半身を動かすことが少なく血行が悪くなっている人や、立ち仕事で足が冷え気味という人にもよいツボです。“三陰交”は冷えからくる生理痛にも効くツボなので、毎月ツライ!という人にもオススメ。ただし妊娠中は注意が必要なツボなので、妊娠の可能性がある方や、妊婦さんはよく調べてからおこなってください。

・ツボの場所
足の内側のくるぶしの上から指4本くらい上の骨の際にあります。

saninko.jpg

■皮脂分泌を調節するツボ

毛穴から分泌された皮脂は、汗と混ざり皮脂膜になります。こうしてできた皮脂膜は体内の水分の蒸発を防いだり、細胞間脂質・NMFと一緒になり、お肌を守る役割を持っています。そのため皮脂が少ないとバリア機能が弱くなり、お肌が乾燥してしまうのです。しかしこの皮脂が多すぎるとベタベタとして、不快になりますよね。そこで皮脂分泌を整え、程よくしっとり肌を目指すべく皮脂分泌を調整しストレスにも効くツボ“合谷(ごうこく)”を押しましょう。

ツボの場所
親指と人差し指の骨の交わる所の際にあります。押して気持ちがよい場所を探してみてください。

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今回は、自分でできる簡単なツボ押しをご紹介しましたが、あまり熱くないアロマの香りのお灸や、ツボ押しグッズなどもたくさんあるので、そういうのを活用してもよいかもしれません。ぜひセルフマッサージで美肌をゲットしてくださいね。

[Life & Beauty Report]

Posted by nob : 2014年11月15日 19:32

休酒、休煙、玄米と雑穀白米&菜食中心の体質改善生活もはや10ヶ月、、、私の心と身体は劇的に変貌しました。。。

■中性脂肪が高くなる原因とは

さやか美容クリニック・町田 院長/皆木靖紀

健康診断で引っかかったことで、初めて中性脂肪値が高かったことに気づく人も多いと言います。そのなかの多くは、普通に生活しているだけなのになぜ?と疑問を持つのだとか。そこで、中性脂肪値が高くなる原因について解説します。

中性脂肪値を高める原因とは?

遺伝や肥満、未診断の糖尿病など、中性脂肪値を高める原因はさまざまですが、もっとも影響が強いのは暴飲暴食です。

精製された炭水化物である白パンや白米、麺類、清涼飲料、お菓子やアルコールの過剰摂取は、中性脂肪値を高める大きな原因となります。精製された炭水化物はインスリンの急激な上昇を招き、インスリンを作るすい臓に負担をかけます。

インスリンは炭水化物の消化に欠かせませんが、炭水化物を過剰に摂取するとその働きに不具合が生じ、消化しきれなかった炭水化物が中性脂肪の材料となってしまうのです。また、アルコールも中性脂肪を分解する酵素の働きを低下させるため、中性脂肪値を高める原因となります。

肥満が中性脂肪を倍増させる

暴飲暴食などが原因で体内に蓄積された中性脂肪は、肥満を招きます。そして、その肥満がさらに中性脂肪を高めるという悪循環になるのです。

肥満になると体内に脂肪が溜まりますが、太ももやお尻につく皮下脂肪や主にお腹まわりにつく内臓脂肪以外は、ほとんど全てが中性脂肪です。

肥満になると動かなくなり、エネルギーの消費が低下します。しかし、食欲は変わらないため、食事量はいつもと変わりません。そうすると、余分な糖質や脂質が溜まってしまうため中性脂肪も増え、さらに太り、さらに中性脂肪も増える…という悪循環が起きてしまうわけです。

タバコも中性脂肪の原因に

タバコに含まれるニコチンには交感神経を刺激させる作用があるため、血圧を上げ心拍数を高めるなど、心臓に負担をかけますが、ほかにも次のような問題を引き起こします。

・中性脂肪の原料となる血液中の遊離脂肪酸を増やす

・善玉コレステロールの濃度が低くなる

・血液中のコレステロールが酸化し、粥状動脈硬化が進行する

これらは、いずれも動脈硬化を促進してしまう原因となります。

[メンズスキンケア大学]

Posted by nob : 2014年11月12日 23:13

強者の論理で賛同できないところも多々あれど、、、興味深い一意見として。。。Vol.2

■国民総背番号制に賛成する医師が、
外国人看護師の受け入れに反対するわけ
ちきりん×北原茂実 対談【後編】

著書『あなたの仕事は「誰を」幸せにするか?』が話題になっている医療法人KNI理事長の北原茂実氏と、『自分のアタマで考えよう』などのベストセラーで知られるブロガーのちきりん氏。対談の後編は、医療を海外に輸出するなど先進的な取り組みを行う北原氏ならではの視点で、日本の医療の問題をさらに深掘りします。国民総背番号制(マイナンバー)を導入するメリット、そして海外から看護師を招き入れることが「ビジネス」の観点からNGの理由とは?

構成:宮崎智之

開業医は情報拠点へ
医療に市場原理を働かせよ!

北原茂実(以下、北原) 前回は、2030年に医療・福祉の就業者数が944万人になるという予測を紹介しました。

ちきりん 今の就業者数が6300万人。単純に考えても6人に一人くらいが医療・福祉分野で働くことになる。医療・介護・福祉が国内で最大の産業になるということですね。

北原 しかし、問題はこの944万人がワーキングプアになる可能性があるということです。だから、医療費を上げる必要がある。さらに、もっと先を考えると、団塊の世代が亡くなった後には、逆に医療者が余ってしまうということが起きる。したがって、医者や看護師をひたすら養成するのではなく、大局的には人手がいらない医療にしていく必要があります。コンビニがなぜ興隆を極めたのかというと、あそこは商品を売る場所というだけではなく、広義には情報を売る場所だったからです。開業医も情報拠点として、自分たちがどうあるべきかをこれからは考えなければいけない。
 今医者がやるべきことは、医療のプロとして「医療はどうあるべきなのか」を考え、伝えていくことです。教育も含めて考えなければいけない。我々の考える「医療」を実践する医者が増えなければいけません。そうすれば、日本はもう少しまともな国になると思っています。

ちきりん たしかに医療に関しては、情報提供や教育だけでも大きなニーズがあると思います。体力が衰えた高齢者が大きな病気をした場合、医者から「手術もできるけど、しないという選択肢もあります」と言われることがあります。ところがそんなことを言われても、患者や家族としてどう判断すればいいのか、まったくわからない。せいぜい「先生がいいと思う方法でお願いします」くらいしか言えない。そんなとき、もし家の近所に、医療相談に応えてくれる開業医がいたら、保険が適用されなくても、自費でお金を払ってでも相談したい、話を聞きたいという人はたくさんいると思います。患者にとって、医療関係者に求めるニーズは、治療だけではないんですよね。

北原 その通りですね。

ちきりん 他にもぜひ先生にお伺いしたいことがあります。ひとつは診療科による医師の需給バランスの問題です。中途半端な形で市場原理が持ち込まれたからかなと思っているのですが、今の制度だと、負担の大きい救急医療や産婦人科が足りないのに、医師を増やしても、増えるのは皮膚科と眼科ばかり、みたいなことが起こりえますよね。医師の全体数を増やすのではなく、必要な分野の医者を増やすような、インセンティブの付け方はあるのでしょうか。

北原 中途半端というより、ほとんど市場原理に任せてないから、「儲かりそうな○○科」というような選び方をする人が生き残ってしまうんです。市場原理に任せれば当然、淘汰は働きます。救命救急医は仕事が厳しく、訴訟を起こされる可能性も高いのに収入は変わりません。だから誰もやりたがらない。医療をビジネスとしてとらえ、市場原理を働かせていくしか方法はないと思います。

医療改革にはマイナンバーが必要?
日本の病院がIT化に乗り遅れたワケ

ちきりん 先生はご著書の中でも、国民皆保険を全廃すべしと言われています。時代にそぐわなくなってきていると。ならば、今の時代にあった公的保険の形とは、どのようなものなのでしょうか?

北原 医療単体で物事を考えることは、できないと思うんです。だから、まずは国民総背番号制(マイナンバー)を導入すべきですね。出生登録を出したときにマイナンバーが発行され、それに基づいて生活を紐付けていく。学校に入る、アルバイトをする、株式を売買するといったことすべてにマイナンバーが必要となると、収入が捕捉できます。そうすれば将来の生活リスクが分かり警告を発することもできますし、医療を含めて最低限の生活を送る補助を出すこともできる。
 あともう一つ、医療に関して面白い変化が起きます。保険診療をする病院に対しては、診察をしたときの診断名、処方箋、画像データの入力を義務づけると、誤診の記録が残ります。そうすると、自信のない病院は検査ができなくなります。もちろん、災害が起きたときには、持病を持っている患者に適切な処置ができますし、ビックデータを活用すれば医療が進歩するかもしれない。

ちきりん マイナンバーは、医療分野だけでなく、福祉、教育、金融、納税と、あらゆる分野で鍵となるインフラ制度ですよね。

北原 プライバシーの問題を指摘する声もありますが、私個人は知られてはいけない情報はありません。それに勝るメリットがあると思っています。

ちきりん 病気になったことがないと、「自分の病気の情報が外に流れるのは嫌だ」と考えがちですけど、大きな病気になってみると、過去に同じ病気になった人はどんな治療を受けていて、その人が治った比率はどれくらいなのか、この薬でアレルギー症状が出た人はどのような人なのか、などのデータが手に入ることのメリットは、身にしみてわかります。ところが今は、学会での発表や、狭い医局内での情報交換ルートでしかデータが回っていなくて、情報化時代の恩恵をまったく受けられていません。

北原 まったくその通りです。そうなっていることの理由の一つに、保険システムがあると私は思っています。なぜなら、病院のIT化が進まないのは、IT化に関してお金が出ないからなんです。電子カルテを導入しても保険報酬があがるわけではないので、導入するモチベーションが高まらない。病院のIT化に関しては、日本は世界でも遅れをとっています。韓国の足元にも及びません。

ちきりん なるほど。病院のIT化が進まない理由も保険制度にあるわけですね。ところで最近は、看護師や介護士としてフィリピンやインドネシアから人を受け入れようという話が出てきています。団塊世代が後期高齢者になる次の10年くらいで、なし崩し的に受け入れることになりそうですが、この件については、どのように思われますか?

北原 やってはいけないことだと思います。なぜかというと、看護・介護についてはあくまでも国内問題だからです。これを解決するために海外の人を頼ると、いくつかの問題が起こります。まず、フィリピンやインドネシアの医療が壊れます。フィリピンではこの10年間で1700あった民間病院が1000に減っています。看護師がアメリカなどに奪われているからです。給料が高いし、免許も言葉も通じるので、皆が行きたがるんです。しかし、医者は免許が通じないので海外に出られません。

ちきりん グローバリゼーションによって、医療現場が荒廃しつつある国があると……。

北原 だから、看護師免許を取ってアメリカに渡るフィリピンの医者が出てきたそうです。そのほうが高い給料をもらえるのだから仕方ありませんよね。

ちきりん すごい話ですね。ちょっとびっくりです。

医療は地産地消が大事
「ビジネス」に必須な二つの条件

北原 ほかにもイギリスが南アフリカの看護師を引き抜いたということもありました。南アフリカは国費で育成した看護師を奪われてしまったのです。では南アフリカはどうしたかというと、アンゴラから看護師を奪ったんです。

ちきりん 次々と、より貧しい国から労働力を連れてくるという連鎖。製造業や建設業で起こったことが、医療でも起こっているんですね!

北原 そうです。そして、アンゴラを医療面から支援したのがキューバでした。だから、国連においてアンゴラは絶対的にキューバを支持しています。キューバが世界64か国に対して医療支援しているのは、そういう理由があるのです。アメリカやイギリスの例でわかっていることを日本がするとなれば、相手国の医療を壊してもいいと思っているのと同じです。

ちきりん 現代の帝国主義のようなものだと……。

北原 医療を通じた植民地主義に手を染めるということです。これをやると必ず報いがきます。それはなにかというと、もしフィリピン人やインドネシア人が日本の看護や介護を担うことになれば、これから増大するであろう高齢者たちが払う医療費や介護費が、彼らの手を通じて海外に流出します。つまり、団塊の世代の方々が亡くなるまでに、日本の富の多くが失われることになる。

ちきりん そのお金は、日本の医療従事者たちに落とすべきだろうということですね。

北原 人のことを考えないと、必ず報いがくるということです。同じことが患者の奪い合いにも言えます。医療が儲からないなら、中国の富裕層を連れてきて儲けてしまえという発想がありますよね。しかし、これをやると貧しい人ばかりを見なければいけなくなる中国の病院の経営が悪化します。医療は地産地消で国民が国民の面倒を見られる状態が幸せだと思います。

ちきりん たいへん興味深いです。今やビジネスの世界では、人や物を世界中どこでも、最適なところに移動するのがよしとされています。先生のお話は、多くの場合、市場原理を活用することへの賛意が多いと感じますが、今の話はどちらかといえばそれとは対極にある。アンチグローバリゼーションの方達が言っていることと似ている主張だなと思いました。

北原 私の考える「ビジネス」の条件は、一つは儲かること。儲からなければ永続性が保てないからです。もう一つは世のため人のためになるかどうか。この二つを満たしていないものは、ビジネスとして成立しないと思っています。ですから、医療は「ビジネス」を目指すべきなんです。

ドミノの一枚を誰が倒すのか?
固定観念を持たない行為者の挑戦

ちきりん 先生は講演やご著書では、「国民皆保険は全廃すべき」「医療の株式会社を認めるべき」など、医療を “聖域”だと思っている人が怒りそうなことを、ことさら強調して主張されているように思います。というのも、先程からお話しいただいている海外からの人材導入についてのご意見などは、反対する人が少ない話だと思うんです。なのに、わざと皆が怒りそうなことを前面に出していらっしゃるように思うのですが、それは意図的なのでしょうか?

北原 私が言いたいのは、固定観念を持たないでほしいということ。それに、物事には変えなければいけないポイントがあると思うんですよ。そこさえ変えればすべてが動き始めるという。「ドミノの一枚」ではないですが、ここを変えれば皆が物事を考え始めるというポイントがあるのです。国民皆保険の存在を絶対と考えるか、そうでないと考えるか。固定観念をゼロにして、理想の社会とはなにかということを考える段階にきていると思います。

ちきりん なるほど。まさに「自分のアタマで考えよう」ということですね。私もこの前、ブログであえて「ネットより、テレビのほうがコンテンツのクオリティが圧倒的に高い」と書いたんです。でも別に「テレビを見よう」と言いたかったわけではありません「テレビや新聞は完全に終わってる」みたいな言い方が一種のトレンドになっていて、考えもせず、そう言っちゃってる人も多いんじゃないかと思って。考えるきっかけを与えるには、極論に聞こえることを言い切ってみるのも、方法論としてアリですよね。

北原 あと、日本人は「国民皆保険をやめる」と言ったら、「それに変わる完璧なものを提示しろ」と言うのが好きなんです。しかし、医療を変えるためには、39兆円という医療費が本当に必要なのかとか、自動診断システムにしたらどうなるのかとか、ボランティアを入れることによって貨幣経済と切り離したらどうかなど、多角的な視点から考えていかなければいけません。ですから、実際は一度やってみておかしかったら訂正する、間違いが起こったら補正するという柔軟性が必要なんです。こうでなければいけないという考え方は非常に危険だと思います。そうならないためには、「行為者」でい続けなければいけない。評論家にならずに、常に「やってみせる」という姿勢を保っていきたいです。

ちきりん たしかにそうですね。変わることが必要なのは火を見るより明らかなのに、完璧な代替案ができるまで何一つ変えたくないという人は、ほんとーに鬱陶しいです。
 先生のすごいところは、その発想の大胆さに加え、ご自身が常に全速力で走る実践者であることだと思います。何かやろうとすると苦労や困難が多いと思うのですが、常に前向きであることの重要性もよくわかりました。
 本日はとても勉強になりました。ありがとうございます。

北原 こちらこそ、ありがとうございました。とても楽しかったです。

北原茂実(きたはら・しげみ)
脳外科医、経営者。1953年、神奈川県生まれ。医療法人社団KNI(Kitahara Neurosurgical Institute)理事長。東京大学医学部を卒業後、同大学病院脳神経外科にて研修。1995年、東京都八王子市に北原脳神経外科病院(現・北原国際病院)を開設。救急・手術から在宅・リハビリテーションまで一貫した医療を提供すべく、現在は医療法人社団KNIとして八王子市内に4施設、宮城県東松島市に1施設を経営している。開設当初より、「世のため人のため より良い医療をより安く」「日本の医療を輸出産業に育てる」の2つを経営理念に掲げ、より多くの人の“幸せ”のため、「医療を変える」数々の斬新な取り組みに挑戦しつづけている。特にカンボジア、ラオス等の海外において「総合生活産業としての医療」を輸出するビジネス的な試みは、大きな注目を集めている。著書に『あなたの仕事は「誰を」幸せにするか?』(ダイヤモンド社)、『「病院」がトヨタを超える日』『「病院」が東北を救う日』(以上、講談社+α新書)。著者の活動情報はこちらから。

ちきりん
関西出身。バブル最盛期に証券会社で働く。その後、米国留学を経て外資系企業に勤務。2010年末に早期リタイヤ後は、「働かない生活」を謳歌中。崩壊前のソビエト連邦などを含め、これまでに約50ヵ国を旅している。2005年から書き始めた「Chikirinの日記」は、政治・経済からメディア、世代論まで、幅広いテーマを独自の切り口で語り、現在、日本で最も多くの支持を得るブログとなっている。著書に『ゆるく考えよう』『自分のアタマで考えよう』『未来の働き方を考えよう』など。

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Posted by nob : 2014年11月04日 12:06

強者の論理で賛同できないところも多々あれど、、、興味深い一意見として。。。

■国民皆保険は全廃すべきである!
いま必要なのは「社会をつくり変える医療」
ちきりん×北原茂実 対談【前編】

国民皆保険の全廃を主張し、医療を「トヨタを超える日本最大の輸出産業」に育てることを目指す医療法人KNI理事長の北原茂実氏。『あなたの仕事は「誰を」幸せにするか?』を出版し、話題になっています。そんな北原氏の講演を聴きに行くなど、氏の活動に注目し続けているのが、『自分のアタマで考えよう』などのベストセラーで知られるブロガーのちきりん氏です。日本のあるべき医療の形とはどのようなものなのか。両氏の対談を2回にわけてお届けします。

構成:宮崎智之

日本の医療制度が崩壊した理由は?
成立した前提自体が揺らぐ日本の現状

ちきりん たしか3年くらい前に、北原先生の講演を拝聴したことがあるんです。

北原茂実(以下、北原) ありがとうございます。

ちきりん 日本の医療や農業は、本来は国際競争に耐え得る高いポテンシャルのある産業です。でも、いろんな利権団体もあって政治的にも難しく、なかなか改革が進まない。そんなふうに考えていたとき、ちょうど医師として様々な改革を実践されている北原先生の講演があったので、これはぜひ聞きにいこうと思いました。

北原 講演はいかがでしたか?

ちきりん 一番驚いたのは先生のエネルギーレベルの高さです。4時間ぶっ通しで話されてて、びっくりしました(笑)。
 医療は“聖域”と言われることも多いですが、私はそれでも市場原理を完全に排除するのではなく、人間のインセンティブ・システムを利用して物事を動かすという発想も必要だと思うんです。講演を拝聴して、北原先生のお考えもそれに近いと感じました。
 あと、先生は医療界の常識にとらわれず、常に自分の頭で考え、加えてご自身で実践に移していらっしゃる改革者です。そういう意味でも、非常に感銘を受けました。

北原 ちきりんさんは海外での生活経験もおありです。海外の医療と日本の医療を比較して、なにか思ったことはありますか?

ちきりん 一番衝撃だったのは、20代の頃、アメリカ留学中に友人と一緒に中南米を旅行していたときのことです。現地で借りたレンタルバイクで転んで顔を切り、かなりの量の血が出てしまったんです。パニックして、アメリカ人の友達に「病院に連れて行って!」と頼んだのですが、心配そうな顔で「保険には入ってるの?」って聞かれたんです。もうびっくりして。「これだけ血が出ているんだから、お金の問題ではなくとりあえず病院でしょ!」と(笑)。日米の医療システムの違いを痛感したというか、まったく違う文化に生きていると実感した瞬間でした。

北原 今の日本の医療システムは、第二次世界大戦の後、貧しい状態の日本に医療を普及させるためにGHQが中心になって考え出されたものです。彼らの国には保険制度がないので、一から作り上げた。はじめの段階ではかなりまともな制度だったと思います。私は、戦後日本が復興した理由は二つしかないと考えています。団塊の世代が頑張ったからではなく、一つ目はアメリカが日本の共産化を恐れて多額の投資を行ったこと。これにより日本の工業化が進み、農村から都市部に人口移動が起こりました。そして富が分散し、一億総中流化が実現したんです。そして、二つ目の理由は、日本には国民皆保険があったことです。

ちきりん 国民皆保険はそこまで重要なことだったんですね?

北原 国民皆保険がないとなにが起こるかというと、カンボジアなんかでは閣僚が病気になればヘリコプターでシンガポールまで運ばれるのに、一般の国民は見捨てられてしまう。そうした状態のなかでは、「一つの国の国民である」という認識は育たないのですよね。そういう意味で、日本国民が結集して戦後の復興を成し遂げた裏には、国民皆保険の存在が大きい。この段階では国民皆保険は合理的なシステムでした。しかし、問題は「人口構成がピラミッド型であること」「経済が右肩上がりであること」「病気になる人が少ないこと」を前提に作られたシステムだったということです。これは発展途上国になら当てはまるのですが、現在の日本の状況にはまったくそぐわないものになっている。

政治では日本は変えられない?
若者が国づくりに参加できない日本

ちきりん システムが存続するための前提が崩壊してしまっているということですね。

北原 そうです。日本の人口は日露戦争の頃には4780万人しかいませんでした。しかし、たった100年で1億 3000万近い人口に膨れ上がりました。これはかなり例外的なことなのです。そして、今は人口が減り、元に戻る過程を辿っています。医療は規制でがんじがらめということもありますが、そもそもそれ以前に前提条件が崩壊しているシステムを、そのまま維持しようとしていること自体に一番大きな問題があるように思っています。これを変えなければいけません。人口の問題はどうしようもない部分があります。システムがよかろうが悪かろうが、好きだろうが嫌いだろうが、結局は崩壊せざるを得ない。

ちきりん 社会制度の前提条件としての人口構成が変わってしまい、問題が噴出しているのは、医療だけでなく、年金や地方都市の在り方など、様々な分野にわたっています。人口動態は最も将来予測が容易な分野なのに、「まだ先の話だし。そのうち、なんとかなるだろう」と放り投げられたまま、ここまで来てしまったということに、ちょっと驚きます。
 一方、北原先生の医療法人が進出されているカンボジアやブータンは、若い人も多いし、今後の経済成長も期待できます。だから、戦後復興期、経済成長期に作られた日本の医療システムが向いているってことですよね? それらの国に進出されたのは、そのことが理由なのか、それとも一国のシステムを全体として設計するチャンスがある国で、理想的な制度を作りたいという趣旨なのか。どちらなのでしょうか?

北原 後者です。我々の入り方はあくまでも医療をツールとしていますが、本当の興味は国を設計することです。カンボジアは内戦で知識人が殺されてしまい、官僚も残っていませんので規制が少ない。また、経済成長しているのにも関わらず、医療の発展が追いついていない。このギャップが生じると富裕層が医療を求めて海外に流出し、富が失われてしまいます。そうすると、ますます医療が発展しません。そこに、我々が入っていける余地があるというわけです。

ちきりん 医療システムを核として、その国の骨格に影響を与えたいということですね。だとすると、政権のアドバイザーのようなお立場にも興味があるのでしょうか?

北原 それはありません。というのも、これは個人的な意見ですが、私は政治が日本を変えられるとは思っていないのです。たとえば、人口が逆ピラミッドの形になる少子高齢化という現象はよくよく考えてみると、人類が経験したことのない事態なんです。これが起こると、今までの価値観が全部変わり、システムをすべて変更しなければならなくなる。一番問題なのは選挙です。地域によっては半数が60歳以上なんて場所も出てきます。そうすると働いて税金、年金、保険料を払っている人の意見ではなく、もらう側の意見が通る国になってしまう。年金や保険だけではなく、民主主義までもが機能しなくなります。

ちきりん いまのシステムでは、若者や、子ども達の未来のことを本気で考える人が、国づくりに参加できなくなってしまいますよね。

北原 私の意見では、この国を救うためには医療費を上げるしかないと思っています。しかし、そんなことを言うと政治家は選挙に通らなくなってしまう。

医療費を上げなければいけない理由
あるべき日本の「医療」のカタチとは?

ちきりん なぜ医療費を上げると国が救えるのか、その理由をご説明いただけますか?

北原 まずは前提として、すでに説明したとおり、日本の医療制度が制度疲労を起こしているということ。そしてもう一つの理由は、日本人の個人金融資産は1500兆円あると言われていることが関係しています。ただし、その60%は60歳以上が保有していて、20代はたったの0.5%。結婚して家庭を持ち始める30代でさえ、5.5%という低さです。この資産を動かさなければいけないのですが、日本人は投資をあまり行いません。ですから、「もしものときのために」と貯蓄に回し、最終的には相続という形で国と子どもたちに託されていきます。しかし、子どもが相続をする頃には、すでに中高年層となっているわけです。

ちきりん 1500兆円もの金融資産が、高齢者の貯金として使われないまま塩漬けにされてしまう。巧く使えば経済成長の源泉となる資金なのに、ってことですね?

北原 そうです。これを解決するために医療費を上げることが必要なのです。消費に消極的な高齢者たちでも、医療にならばお金を使います。しかも、よりよい医療を選ぼうとするモチベーションも高い。すると儲からないと言われている医療の現場にお金が流れ出す。 2030年には「医療・福祉」の就業者数が944万人になり、「卸売・小売業」「製造業」を抜いてトップになりますので、その影響は大きいでしょう。こうした状況を実現するためには、国民皆保険制度の全廃と医療の自由化、新しい医療セーフティネットの構築が必要です。

ちきりん 高齢者に最高の医療を受けてもらって、どんどんお金を使ってもらおうということですよね。私もよく思うのですが、たとえばリハビリに関しても、気に入った専門スタッフに専属でついてもらえるなら、個人負担でいいから、いくらでもお金をかけたいという高齢者はたくさんいると思います。そうやって富裕層にお金を使って貰い、それを資金源にして医療のセーフティネットを充実させれば、誰も損をしないシステムになるんじゃないかと思うんです。でも、「経済力により、受けられる医療に差があってはならない」という感覚が、この国ではものすごく強い。

北原 そうでしょうね。ただ、費用が高い医療がいい医療かといえばそうとも限らない難しさもあります。たとえば日本人の死因1位は「がん」ですが、その根本にはストレスによって免疫機能が低下し、がん細胞の増加を許しているということがあります。だから我々がしなければいけないことは、社会を作り替えることです。そういうことも含めて私は「医療」と呼んでいます。

ちきりん ガンを手術で切り取ったり、放射線で焼き切るのではなく、免疫機能を高めることでやっつけようと。そういう、広義な意味での医療という概念をもつべきだと。

北原 そうです。そして、それを実現するためには「予防」という観点が重要になります。安全な衣食住を提供し、ストレスのない社会を作ることから始めなければいけません。医療のコアな部分は手術とICUです。ほかの部分は一般の人ができることが多い。病院の建物のなかで専門職が実施するものだけが医療ではなく、街そのものが医療の機能を持っていなければいけない。それが我々の考える「医療」なんです。

(後編に続く)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年11月04日 10:19

何者にもならず、何処にも属さず、何も遺さない、、、近しいスタイル私の自然発生的漂流生活もはや二十有余年。。。Vol.3

■堀江貴文氏が語る、「生きるのに必要なこと」
僕が「家もプライドも要らない」と思うワケ

吉川明日香
東洋経済オンライン編集部

9月に瀬戸内寂聴との共著『死ぬってどういうことですか? 今を生きるための9の対論』を上梓した。死ぬこと、生きることって何なのか。堀江貴文氏へのインタビューを前編、後編に分けてお届けする。

堀江貴文氏が考える「生きること」とは
先を考えることに意味ってあるの?

――瀬戸内寂聴さんとの共著本の中で印象的だったのが、「死にたいと思ったことがない」とおっしゃっている箇所でした。たとえば仕事に命やプライドを懸けている人は、それが思いどおりにならないと強烈にへこむことがある。場合によっては死を選ぶことがあると思うのですけど、堀江さんには無縁の発想だと感じました。

何でへこむんでしょうね。よくわからないです。

――自分の基盤が危うくなったと感じ、未来がかすんでくるからじゃないでしょうか。

そもそも、僕は未来なんか見てないですね。今を一生懸命生きるっていうスタンスです。逆に、先を考えることに意味があるのかわからないのです。何かメリットがあるのかというと、別にない気がする。未来のことを人に聞かれたら「先のことを考えたら何かいいことあるんですか?」っていつも聞くんですけど、ないでしょう? なんかあります?

――たとえば30歳で結婚して、40歳で家を買って、50歳で子供が成人して……と長期的視点で人生を思い描くことで、計画的に物事を進められたり、安心感が生まれたり。

それは何なんでしょうね。何かいいことあります? それで。

――堀江さんは計画的な人生はお好きではないですね…。

はい。割と行き当たりばったりで生きています。それが面白いじゃないですか。明日何があるのかわからないから面白いんであって、明日がわかっていたらつまらないでしょう。

世の中は、農耕からシェアへ

――確かに、それには反論はしにくいです。

だから、(未来を見ることは)意外と別に何の意味もない。何でかと言うと、たぶん、そういうのって、道徳とか倫理とか常識にとらわれているからじゃないでしょうか。なんでそうなったのかなって考えたら、たぶん、農耕に縛られていたからかなと思いますね。

――農耕民族の農耕ですか。

そうです。いわゆる長期的視点うんぬんっていうのは、そこが起源なのかなという気はしますけどね。農耕は予定も立てなきゃいけないし、先のことを考えないとできないでしょう。そういうふうにして初めて作物がちゃんと育っていくので。生きていくために必要だったのだと思いますよ。決して楽しいことではないんだけど、生きていくために必要だからやっていた。そのためにいろんな、たとえば一夫一妻制の結婚制度や家っていう概念、家族っていう概念もたぶん必要だった。

最後にオフバランス化したいのは、洋服

――本の中でも「家を所有しなきゃいけない理由はない」とおっしゃっていましたね。

そう。僕は、賃貸もやめました。家を契約して借りる意味もよくわからないから。今はホテルに住んでいますね。

――たとえ期間限定の家であっても、所有することが謎だと。

謎っていうか、なんかいいことあるのかなって思う。それはもう、僕自身が楽しく生きるために全体を最適化していく中で、当然、出てくる解で。人生のクオリティ・オブ・ライフを上げていくうえで非常に大事なことですね。ちなみに僕にとっては最後、いちばんネックになっているのは服ですね。

――えっ、服、ですか?

今は所有からシェアへという流れがあるわけじゃないですか。僕は服も含めて、いろんなものをシェアするのでいいと思っているんです。

僕、今は本当に何も持っていないですよ。持ち物は、スーツケース2、3個分ぐらいしかなくて。でも、そのほとんどを服が占めているのです。服をもっとオフバランス化(編集部註:資産から外すことで、リスクや負担を軽減する)したいというか。

――具体的に、どうやってオフバランス化できるでしょうか。

考えたのは「WEAR」というファッションコーディネートアプリがあるんですけど、たとえば「WEAR」で僕のお気に入りコーディネートを20人ぐらい選んでおくと、そこから推測して8割ぐらい僕の好みの服が送られてくるとか。

ほかには、僕のGoogleカレンダーの予定を自動でさらっていってもらって、結婚式の出席が予定に入っていたらフォーマルなタキシードを送ってきてくれたり、海に行く予定なら海パンなんかを送ってきてくれたりとか。さらに2割ぐらいは“ノイズ”を入れてくれるとうれしい。「こんなのどう? 最近はやっているけど」みたいなオススメのもの。

――自分の想像もしなかったコーディネートが入っているというのは、楽しいですね。

「あ、これいいな」みたいな。そうやってブラッシュアップしていって、送ってくる前にリストを出してくれて、「これはいるけど、これはいらないな」とか自分で選べるサービスだといいですね。

しかも、それがインテリアにうまくハマるようなオシャレなダンボール箱で送られてきて、回収にも来てくれるわけですよ、しかも洗濯しないでいい。着たらダンボール箱にばんばん入れていくだけ。そういうサービスあったら使いたいなと思っていて。

――TSUTAYAのネット宅配レンタルみたいなイメージでしょうか。

あ、そうですね。着ても着なくても定額でいくらって決まっていて、松竹梅みたいなコースがある。タキシードを手配したときはエクストラチャージがかかります、みたいな。

――所有欲というのはもともと少なかったんですか。それともだんだん減ってきたんですか。

だんだん減ってきたというか、これまでは所有せざるをえなかったわけでしょう。そういう状況だったということですかね。もちろん最初は考えたこともなかったですよ。

――シェアの意識が芽生えたのは出所後ですか?

いえいえ、全然、関係ないです。シェアに対して、バチッとここからですというのもないですよ。大学生のときはルームシェアしていましたし。たとえば友達2人で借りると、より広くて環境のいい部屋を安く借りられるじゃないですか。当たり前のことだと思ってたのですけど、意外とそういうことをやっている人はいなかったですね。

――今はあまり一般的でない服のシェアも、そのうち当たり前になってくるんでしょうか。

でしょうね、たぶん。実際、僕がいちばん最後に困っているのはそれなので。実現すると後はカバン1個になっちゃいますよね。誰か(服のシェア事業を)やってほしいですねぇ。

プライドって……それおいしいの?

――本の中では、プライドの話も出てきますね。「プライドなんか持つ必要はない、自分が自分を信じればいい」とおっしゃっています。堀江さんから見て一般的な人、特に男性のプライドが気になるときってありますか?

日本はプライド高い人が多いですよね。なんでだろうなあ。

――最初の話にも関連しますが、プライドの問題で会社を辞めたり、自殺したり……。

そうですねえ、意味がわからないですねえ。そんな大事なの? 何それおいしいの? みたいな(笑)。

――プライドを原動力に生きている人もたくさんいる気がしますが、プライドに代わりうる力ってどういったものがあると思いますか?

うーん、恋愛とか。

――恋愛ですか……。

恋愛ダメですか? あと食欲とか、「面白さ」じゃないですか。

――面白さを求めるのは自然のことだと思うんですが、日本人的には言いにくいですよね。

面白さは大事ですよね。そういう意味では昔から、僕はあんまり仕事している感じはないのです。そもそも、嫌なことはやりたくないんですよね。それで厳しい顔するやつとかいたら、罵倒してしまいますね。若い頃からそうで、けっこうぶつかっていましたね。今よりも、もっとぶつかっていました。

――一般人は、立場を考えて、ぶつかることを自粛しています。家でも会社でも。

僕には、立場ってのはもともとないですよ。その立場ってのは何ですかっていう話じゃないですか。ハブられるとかそういうことですか。

――集団の中で干されるとか、会社として不利益な結果を招くとか。

まあでも、会社からはハブられましたけどね、壮大に。まあでも、全員に好かれるってことはまず無理ですよ。それに自分の考えは折れたくないじゃないですか。

大事なのは自分の考え方であって、ぶつかってもいいんじゃないかと思うんすね。もちろん、それはその人の判断ですけど。

――堀江さんのお話を聞いていると、日頃、われわれが生きていくうえで大事だと思っているものが、そうでもないと思えてきますね。

※記事後編に続く

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2014年11月03日 07:01

もはや五十にして初めて立つ、、、他人の瞳に映る幻想の自身との別離から。。。

■<サラリーマン>「こころの定年」どう克服?

 若いころにがむしゃらに働いたサラリーマンが40歳前後で先が見え始め、組織で働くことの意味に悩み始める。現役サラリーマンで評論家の楠木新さん(60)は、そんな状態を「こころの定年」と名づけ、会社人間だけではない、もう一つの自分を持つことを勧めている。

 10月中旬。大阪市中央区のビジネス街にあるビルの一室で、楠木さん主催の「こころの定年研究会」が開かれた。仕事帰りの男女ら約10人が参加した。

 「こころの定年」とは、サラリーマン人生の前半戦と後半戦の境目にあたる40歳前後で、働く意味を見失っているような状態を指す。研究会はこれを理解し、克服する方法を考えようとスタートし、今回で52回目。座学もあればグループワークもあり、何度も参加する人も多い。

 この日の参加者は、3グループに分かれ「5年後、10年後のイキイキした自分の姿」を書き出した。

 「副業を成功させる」「子供たちを教える場を作る」「趣味のブログを多くの読者に読んでもらう」。参加者はそれぞれ、仕事の時とは違う、もう一つの自分の姿を語った。さらに「自分が何をすべきか、分かっておく」「年齢を否定せず動き出すべきだ」など、もう一つの自分になるための方策も次々と挙がった。

 大阪市東住吉区の会社員(60)は、出向先でこれまでのやり方が通用しなくなり、こころの定年の状態になったという。「研究会でいろんな価値観に接して刺激され、仕事とは別の自分の立場で、組織の姿を見直した。すると、これまでと違った景色がみえるようになった」と振り返る。

 ●自らの体験もとに

 楠木さんは生命保険会社で人事労務関係の課長を務めるなど、順調なサラリーマン生活を送っていた。しかし、出身地の神戸で阪神大震災に遭遇したことをきっかけに、会社だけで働く意味に疑問を持ち始めた。

 仕事は続けていたが、47歳の時の転勤を契機に「もっと出世したい」という気持ちと「誰のために働いているのか分からない」との感情に引き裂かれ、出社できなくなり、うつ状態と診断された。

 職場に復帰したものの平社員に降格。何をしていいのか分からない状態の中で、仕事を辞めて別の道を歩んでいる人たちに興味を持ち、片っ端から話を聞きに行った。

 通信会社の社員からちょうちん職人、市役所職員から耳かき職人−−など、中年になってからこれまでと全く違った職に転身する人たち。収入は下がったものの、皆いきいきとしていた。

 しかし、だれもが転身して成功するわけではない。楠木さん自身も「会社を辞める、辞めないの二者択一では精神的に追い込まれる。平社員をしながら、もう一つの自分の仕事をする第三の道もある」と、会社は辞めずに空き時間を使って、働き方についての執筆活動を始めた。

 ●二つの自分を持つ

 楠木さんは、外でいきいきと活動することで、会社での仕事にも打ち込めるようになったという。「二つの自分を持てば、これまでと違った視点で会社が見え、負の側面ばかりでなく、良いところが分かってくる。サラリーマンをやっていると無形の情報を取り入れられる。複数の道を持てば、働き続けられることを伝えたい」と話す。

 9月には東京都内で楠木さんのセミナーが開かれ、40人ほどの会場は満員に。参加者からは「励まされた」「もう一度話を聞きたい」という感想が多く挙がったという。中高年の先行きが見えない時代だけに、もう一人の自分をもつ必要性を訴える主張に共感が広がっている。

 厚生労働省の2011年の患者調査によると、40〜50代のうつ病患者は男性が約16万1000人、女性が約18万人に上る。自殺者は中高年の男性に多い。

 中高年のうつに詳しい新潟青陵大学の碓井真史教授(社会心理学)は「かつて中高年の男性は職場や家庭内で尊敬される存在だった。しかし近年、終身雇用や年功序列は崩れ、コンピューター操作の能力は若手のほうが上。これまでの経験がいかせないなど、職場でストレスがたまることも多い。家庭でもないがしろにされ、父親としての権威も失っているケースもある」と指摘する。その上で「職場や家庭以外の場所にやりがいをみつけることは、相対的に苦しみが減るので、ストレス解消に効果的な方法の一つといえるだろう」と話している。【柴沼均】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2014年11月03日 06:26

言い得て妙。。。Vol.23/言語は「心の声」、、、語学力は、自らの言葉で話して、そして書いた分だけ身に付いていくもの。。。

■渡辺謙、今井雅之、オダギリジョー……国際派俳優の英語レッスン法

キャスティングディレクター・作詞家・演出家・映画監督 
奈良橋陽子
構成=西川修一

1カ月で英語をマスター

感情のこもった演技から英語を学ぶことでリアルな英語が身につく。渡辺謙のほか、オダギリジョー、菊地凛子なども指導。(時事通信フォト=写真)
「初演は米国。オーディションをして、いい役者がそろいましたが、ほとんどの人は英語ができませんでした」――そう語るのは、UPS社長・奈良橋陽子氏。米映画『ラストサムライ』(2003年公開)を皮切りに国を越えた俳優のキャスティングや語学指導を行っている。冒頭は国内外で数々の賞に輝いた戯曲『THE WINDS OF GOD』(初演1988年)でのエピソードだ。

「でも集中して訓練したおかげで、1カ月で(英語での上演が)できるようになりました。最初、“ガッツ”“パッション”くらいしか喋れなかった原作・主演の今井雅之さんも、その後は海外で活躍されています」

ただの英会話ではなく英語劇である。記憶の覚束ない単語の棒読みなど許されないはず。それが1カ月で? ――しかし奈良橋氏によれば、むしろ演劇というものの特性が語学の習得に役立つという。自ら40年前に米国から導入した「ドラマ・メソッド」なる手法である。

「日本の英語教育は暗記力に頼る『科学』。単語や表現・文体を知っていても、それを一人のコミュニケーターとして使っていないと意味がない。言語は人間が話すものです。話す本人の心とか魂とつながったやり方で習うべきで、くっつけたりしても役に立たないのでは」

そのために使う場が、役になり切った者どうしでやり取りする演劇なのだ。

「実は、ドラマじたいが一つのコミュニケーション。俳優がほかの俳優に投げたことを、耳でなく心で聴いて反応していくというキャッチボールです。このとき、人の本当のことを聴く、言葉だけでなく“全体”を聴くんです」

全体とは、その場にいる人物たちの心の内や表情、身振り手振りも含んだ関係の総体だ。セリフは初めからそこに溶け込んだ一部である。頭で覚えて、後から場面や感情に言葉を“くっつける”のではない。言語を身につけるうえで、この順序の違いは大きい。場面は好きに設定できるから、拡大・応用も利く。

「『ラストサムライ』に出演した渡辺謙さんは、私が相手役となって1日数時間、付きっきりで各シーンを何回も繰り返しました。私が言ったことを聴き、理解し、反応する。ほかにも様々な手法を使いましたが、主役級で目的意識が強いこともあって、習得は早かった。『冗談を早く英語で言いたい』と言っていた謙さんも、本格的に始めて7~8カ月でそれを達成しました」

そのほかに、演劇と無縁なビジネスマンにも使える「心や魂とつながった」レッスン法は、自己紹介だと奈良橋氏は言う。

「昔、ビジネスセミナーの出席者全員に、英語で行った1分間の自己紹介を録画してもらったんですが、自分が好きなことや趣味、本当に伝えたいことを話しているときはやはり生き生きしてます。その人の色やカリスマ性が出てきて、見ているほうも『おお!』と思うんです」

自己紹介を起点に、語彙力も含めたコミュニケーションのレパートリーをどんどん拡大していくわけだ。言語は「心の声」。奈良橋氏の表現とぴったり重なる学習法である

[PRESIDENT Online]

Posted by nob : 2014年11月03日 05:57

おさらい。。。

■美と健康を叶える食の話
腸内環境をよくする秘策

ホリスティック栄養コンサルタント、食育アドバイザー
北川みゆき

腸内環境を善玉菌優位にすることが美肌、健康へつながる

大腸内には約100兆個の細菌が住みついており、その細菌の種類は100種類以上あるといわれています。その性質によって、大きく分けて善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3つにグループ分けすることができます。

理想的な腸内細菌バランスは、善玉菌(ビフィズス菌や乳酸菌など)が3割、悪玉菌(ウェルシュ菌、ブドウ球菌、大腸菌など)が2割、日和見菌(善玉菌と悪玉菌のどちらか優勢な方の見方をする)が5割といわれています。

善玉菌が優位だと日和見菌が見方をしてくれるので、腸内の環境を善玉菌が多い状態にしておくことがとても重要になってきます。

悪玉菌が優位になる要因には、肉食中心の食生活や野菜不足、善玉菌のエサとなるオリゴ糖や水溶性食物繊維、乳酸菌(納豆、みそ、ぬか漬け、甘酒、キムチなど)が足りない場合が考えられます。

食物繊維(不溶性も水溶性も)と乳酸菌、オリゴ糖を意識して摂ることにより、善玉菌が優位となり、腸内の環境は安定し、美肌の実現や免疫力が高まり健康へとつながります。

腸内環境を整える要となる食物繊維って?

食物繊維とは「人の消化酵素で消化されない食物中の難消化性成分の総体」と定義されていますが、実は食物繊維は、腸内細菌の善玉菌によって発酵されると分解され短鎖脂肪酸に代謝され、体内でのエネルギー源として利用されます。

食物繊維には水溶性(水に溶けるタイプ)と不溶性(水に溶けないタイプ)があります。水溶性食物繊維は海藻類(アルギン酸)、熟した果物(ペクチン)、こんにゃく(グルコマンナン)、ごぼう・きく芋・ゆり根(イヌリン)などに含まれています。

血中のコレステロール値を下げたり、糖質の吸収を抑える作用があるため急激な血糖値の上昇を抑制する働きがあります。また、腸内の善玉菌のエサとなるため善玉菌の働きを活性化し腸内環境をよくする働きがあります。

一方、不溶性食物繊維は、野菜や穀類(セルロース)、野菜やココア(リグニン)、寒天(アガロース・アガロペクチン)などに含まれています。腸内では便のカサを増して排便を促し、便の腸内通過時間を短縮するため、便秘予防や発がんの抑制につながります。

老年期に入ると腸内の善玉菌は減り、悪玉菌が増える

生後間もない赤ちゃんの便が黄色っぽく臭くないのは、母乳しか飲んでいないため母乳の乳糖やガラクトオリゴ糖を主体とした栄養源からビフィズス菌が増殖し、善玉菌のビフィズス菌優位の環境になっているためです。大人では、ビフィズス菌は10~20%の割合で腸内に存在しています。

老年期に差し掛かると、悪玉菌のウェルシュ菌の量が顕著に増え、同じく悪玉菌の大腸菌や腸球菌も徐々に増え、善玉菌のビフィズス菌の量が減ってきます。

このことからも、老年期には、積極的に乳酸菌や善玉菌のエサとなる水溶性の食物繊維やオリゴ糖を摂ることが大切になってきます。

ストレスは腸内環境を悪くする

腸内における善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れる要因は、食生活のほかに実はストレスも関係していることをご存じでしょうか。

強いストレスを受けると自律神経のバランスが崩れ、消化に関わる胃酸や腸液の分泌を低下させ消化不良を起こしたり、大腸の蠕動運動が鈍くなり悪玉菌が活性化しやすい環境になります。

自分の心と体の声に耳を傾けて、あまり無理をしないことが大切です。ストレスを感じていることを早めに認識し、疲れていると感じたらゆっくり休養をとるようにしましょう。

健康の源は大腸にあるともいわれています。食生活とメンタル面の両方を整えて腸内環境をよくして美肌と健康を実現させましょう。

[スキンケア大学・美ログ]

Posted by nob : 2014年11月03日 05:53

こわっ!?(゜〇゜;)Vol.2

■【細菌の温床】トイレの三角折り、マニキュア・・・良かれと思ってする行為が実は不潔!?

世界的には「エボラ出血熱」の拡大が大きなニュースになっていますが、これから日本もインフルエンザやノロウイルスが流行する季節。そこで今回は、大学で医学を勉強中の筆者が、意外と身近に潜んだ感染症の危険性について、ご紹介しましょう。

■トイレ「三角折り」の恐ろしい可能性

以前、しらべぇ編集部では、「トイレットペーパーの三角折り」についての調査を行いました。結果、実に62.9%もの人が「嬉しくない」と回答。理由の中には、「用を足した後明らかに手を洗っていないのに、トイレットペーパーを触るのは不潔だし、逆にマナー違反だと思う」など、清潔面を気にするものが目立ちました。

用を足し終わってトイレを出て手を洗い、ふたたび個室にわざわざ入って、次の人のためにトイレットペーパーを三角に折っている人は少ないでしょう。自分が用を足し、トイレットペーパーで拭いた後に、三角折りを実行しているとしたら、手に付着した自分の排泄物由来の細菌を次の人にプレゼントしているのは間違いありません。次の人に気持ち良くトイレを使って欲しい気持ちが裏目に・・・。

■マニキュアの剥がれかけは注意

女性だけでなく、最近はファッションに敏感な男性がマニキュアしているのを見かけます。しかし、このマニキュア、剥がれかけてくると、ばい菌が増えてくる可能性があると言われているのです。手洗いをしても、洗い残ししやすくなるからでしょう。

ちなみに、つけ爪は剥がれる前からばい菌増加の要因になっている、との報告があります。とはいえ、マニキュア・つけ爪フリークの人にとって、裸の爪なんて考えられませんよね。おしゃれをとるか、清潔な手指をとるか、悩むところです。

■トイレで手洗いの後、水分を髪になじませる

男性からすると衝撃的な事実かもしれませんが、手洗いをした後に「髪をセットするていで手を拭く女性」を、筆者も何度か見たことがあります。しらべぇ編集部がアンケートサイト「マインドソナー」を使った調査によると、女性150人中なんと105人が「髪で拭いた」経験アリ!

ワンピースやスカートなどといった女性の服には、ポケットがついていない場合が多いため、ハンカチを持ち歩けない女性の気持ちも分かりますが、人間の髪の毛は細菌の宝庫!

デートだからとデザイン性を重視したポケットのないワンピースを着たために、手洗いの水分を髪になじませ、その手で彼と手をつないでるなんて・・・きっとその彼氏は知る由もなく、彼女からの愛情たっぷりの細菌を受け取るのですね。彼氏のためにも、ハンカチを持ち歩きましょう。

意外なところに潜む細菌やウイルスに気をつけて、健康的な秋冬をお過ごしくださいね。

(文/しらべぇ編集部・こなりかほ)

[しらべぇ]


■ゲゲッ!口に触れるアノ部分が「トイレより10倍もバイ菌まみれ」と判明

並木まき

美意識の高い女性ほど日々の生活の衛生面にも高い意識を持っていらっしゃることと思いますが、みなさんはご自分のカラダの“ある部分”が、トイレの便座より5倍も10倍もバイ菌まみれだという事実をご存じでしたでしょうか……。

そんな恐ろしいことが判明したカラダの部分とはなんと、私たちが毎日使っている手のひらや指先だというのです!

アルコール消毒液を販売する健栄製薬が行った、汚れに関する衛生検査の調査結果をもとに、早速その内容をご紹介していきましょう。

■手のひらはトイレの5倍も汚い!?

“ATPふき取り検査”といわれる、微生物や食物の細胞に存在するATPを計測する検査によれば、なんと調査結果の平均数値として、手のひらは一般的なトイレの便座の汚れに比べて5倍以上の数値が測定されたとのこと!

ちなみにトイレの便座の測定値は179RLUという数値で、エレベーターのボタンは123RLU、不特定多数の人が触る階段の手すりは485RLUという測定値ですから、手のひらは階段の手すりよりも汚れが潜んでいるという衝撃の事実が判明しています。

■爪の長い人からはさらなる量の汚れが!

次に爪の間、つまり指先についての測定値を見てみると、こちらはなんとトイレの便座の10倍以上もの汚れが潜んでいると判明したのです!

指先の汚れに関しては爪の長さも影響していて、2mmを基準にそれぞれを計測したところ、爪の長い人は短い人に対して、約1.9倍もの汚れが潜むことも判明しています。

以上、衝撃の調査結果についてお伝えしましたが、みなさんは自分の“手”の衛生についてどのくらい意識をしていますか。

手は食事やメイクのときに頻繁に使う部分ですから、ここに多くのバイ菌が付着していると感染症や病気、肌荒れの原因にもなりかねません。同発表によれば手を清潔に保つためには、アルコール消毒液による手指消毒と、爪の長さを6.35mm未満にすることが推奨されているようです。

手のひらや指先が見た目には汚れていないようでも、美容や健康のために常に清潔を保てるように積極的に意識したほうがよいといえるのではないでしょうか。

[WooRis]

Posted by nob : 2014年11月03日 05:43

なるほど、、、日本なのですし「こんにちは」ですね。。。

■見知らぬ外国人に「ハロー」NG?

東京五輪の開催を6年後に控え、英語力の向上が国民的な課題といわれるなか、日本在住のアメリカ人から「知らない外国人に『HELLO』を辞めましょう」(原文ママ)という提言がなされ、「なるほど」という声があがっている。

この提言は、福岡県・佐賀県を中心に活動しているローカルタレント・ボビー・ジュード氏がYouTubeに投稿したもの。ボビーはまず、「日本では、いまだに外国人といえば、『白人』『アメリカ人』『英語』というイメージが強い」と指摘し、自身は、

「(日本で)自分が知らない外国人とすれ違ったら、『HELLO』じゃなくて、『こんにちは』にしようと気をつけている」
「例えばその相手が英語ができなかった場合は、『HELLO』は失礼ですから」

と述べている。

そしてボビーは、「アメリカの田舎の街を日本人がぶらぶらしていて、全く知らないアメリカ人に『ニーハオ』と言われたら、どう感じるでしょう?」と問題提起し、「全く同じように、英語圏でない外国人が、日本で毎日『HELLO』と声をかけられたら、『また“英語の人”だと思われてるんだ』とイライラするかもしれない」と、主張。「その人が確実に英語ができる人だという気配がない場合、『HELLO』じゃなく『こんにちは』が無難です」と結論づけている。

ボビー自身が、「今回のトピックは反対の声が絶対多いと思います」と予想したとおり、YouTubeのコメント欄には、

「英語を使うのは、英語が一番使われているだろうからヒット率が高いと言う日本人の優しさだと思いますよ」
「日本人が“ある程度”使える外国語が英語だけなんだから、しょうがなくないか?」
「ニーハオって言われたら?まあそんなもんだろうなって思って諦めるw」

と、反対意見も寄せられているが、

「うちはベルギー人で英語やなくフランス語を話すから日本にいた時に毎日『Hello』と言われててすっごくイライラしました」
「私はフランス人で日本に何年間住んでても毎日『ハロー、ハロー!!』と声かけられてやっぱり嫌なんだよね」
「自分も、オーストラリアとか南米を旅行しているときにニーハオって言われて正直鬱陶しいなと感じることがあったから」
「同感!!! 私は外国に住んでいる日本人で、ほぼ毎日ニーハオって声かけられます」

と、ボビーの意見に賛同する声も多い。動画には英語の字幕が付けられているため、海外からもコメントが多数寄せられており、こうした問題は、日本独特の問題ではないようだ。
(R25編集部)

[R25]

Posted by nob : 2014年11月01日 19:48

現状の延長線上の未来は暗闇、、、私達一人一人の意識と社会構造の変革を図る分だけ明るい未来を築いていける。。。

■6割の人が「日本の未来は暗い」――
日本人は日本の将来像をどのように描いているのか

出口治明 [ライフネット生命保険(株)代表取締役会長兼CEO]

 内閣府は、10月20日、「人口、経済等の日本の将来像に関する世論調査」の結果を公表した。調査項目は大きく4つに分かれているが、なかなか面白いのでその概要を紹介してみたい。

「日本の未来は暗い」が60%
しかし、成長派が56.6%もいる

 50年後の日本の未来は、現在と比べて明るいか、それとも暗いのか。「暗いと思う」が60%、これに対して「明るいと思う」は33.2%だった。ほぼダブルスコアである。そうであれば、これからはできるだけ「元気の出る」明るい政策を打ち出していかねばなるまい。「病は気から」という言葉もあるのだから。

 目指すべき社会像をたずねると、「穏やかに成長・発展を持続する社会 42.8%」、「成長・発展を追求する社会 13.8%」と成長派が 56.6%を占めた。市民はしたたかだ。加えて、「現在程度の水準を維持した社会 14.3%」、「縮小しながら一人当たりの豊かさの保たれた社会  25.4%」という結果を見ると、暗いと見る人が60%を占める割には、市民の意識は健全かつとても建設的であるように思われる。そうであれば、例えば、「一人当たりのGDPを穏やかに維持・向上させる」などといった政策には、誰も反対しないのではないか。

 一方で、自身の将来については、「不安を感じる」が69.0%、「不安を感じない」が30.2%で(高齢者よりも)むしろ50代(79.9%)や40代(77.1%)の世代で不安感が目立つ結果となっている。

 では、不安感の要因は何かとたずねると(複数回答)、「自分や家族の健康状態の悪化 50.3%」、「大地震などの大規模な自然災害の発生  47.9%」、「社会保障や教育などの公的サービスの水準の低下 42.1%」がトップ3を占め、続いて「雇用状況の悪化 35.7%」、「国や地方の財政状況の悪化 34.8%」、「所得や資産の格差の拡大 33.3%」、「自然や環境の破壊 32.2%」、「日本経済の停滞、衰退 31.3%」となった。自然災害が2位につけたことには少し驚いたが、近年自然災害が多発していることに鑑みれば、宜なるかなであろう。ここからは、健康寿命を伸ばす政策や社会保障などのサスティナビリティを高める政策が重要であることが確認されよう。

「人口減少は望ましくない」が94.3%
市民の危機感の高まりが急速に広く浸透

 人口減少に対する意識については、実に94.3%が望ましくないと答えている。これは正直嬉しい意外さだった。その内訳を見ると「増加するよう努力すべき 33.1%」、「現在程度の人口を維持すべき 18.6%」と合わせて51.7%が、維持・向上を訴えている。次いで「減少幅が小さくなるよう努力すべき 23.5%」、「(望ましくないが)仕方がない 19.1%」であった。この結果は予想外で、人口減少に対する市民の危機感の高まりが急速に広く浸透していることが窺える。

「政府は総人口に関する数値目標を立てて人口減少の歯止めに取り組んでいくべき」という考え方についてたずねると、「大いに取り組むべき  41.1%」、「取り組むべきだが、個人の出産などの選択は尊重する必要がある 34.3%」合わせて75.4%となり、個人の選択を尊重するのであれば、人口政策には大いに取り組むべきというのが市民のコンセンサスに近いように思われる。なお、「個人の出産などの選択は尊重し、そうした取組は必要最低限であるべきである 18.3%」、「そうした取組は不要である 4.1%」であった。

 少子化が与えるマイナスの影響で特に重要だと思うことを複数回答してもらうと、「(年金負担など)社会保障 72.0%」、「(労働力人口の減少など)経済活力 53.1%」、「(子育て負担など)家庭生活 37.3%」、「(過疎化の進行など)社会の活力 35.3%」が上位を占めた。

「子どもを生み,育てることによる負担は社会全体で支えるべき」という考え方については、「賛成 92.3%」ともはや完全に社会に定着したと思われる。この結果もやや予想外であった(もう少し保守的かな、と考えていた)。

 少子化対策に関して、特に期待する政策をたずねると(複数回答)、「仕事と家庭の両立支援と働き方の見直し 56.0%」、「子育て・教育における経済的負担の軽減 46.6%」、「子育てのための安心、安全な環境整備 43.6%」、「生命の大切さ、家庭の大切さといった価値の伝授  40.9%」、「子育て世代の所得・雇用環境の改善 40.3%」、「地域における子育て支援 37.8%」、「妊娠・出産の支援 37.2%」が上位の項目を占めた。

 高齢者に対する社会保障給付のための国民負担をどうするかという設問については、「高齢者と若い世代に対する政策はともに抑制すべきでなく、国民の負担の増加は止むを得ない」とする大きな政府派が29.0%と首位を占めたことが注目される。次は、「若い世代に対する政策を拡充する一方、国民の負担の増加を抑えるために高齢者に対する政策は抑制すべき」という若者へのシフト派が23.5%、「高齢者と若い世代に対する政策はともに抑制し、国民の負担の増加を抑えるべき」という緊縮財政派22.8%であった。

 なお、「高齢者に対する政策を拡充する一方、国民の負担の増加を抑えるために若い世代に対する政策は抑制すべき」という敬老派は16.5%であった。面白いことに、敬老派は20代(21.4%)、30代(19.7%)で多く、70代(11.9%)、60代(15.7%)で少ないことである。わが国は若い世代に対する政策が相対的に遅れており、例えばGDP比でみると、先進国の3分の1程度であるというファクトが十分市民に周知されているのだろうか。

「働くのは65歳まで」は22.4%と少数派
生産年齢は20歳~70歳に再定義すべき

 経済の成長・発展や人の活躍のあり方について、まず50年後の日本の一人当たりの所得水準の順位(2012年は先進諸国中第10位)をたずねると、「上がると思う 17.6%」に対して、「下がると思う 53.9%」、「現在と変わらないと思う 20.9%」という結果が得られた。10位から更に下がるというのは、ちょっと寂しいものがある。

 では、(下がらないように)国際競争力を強化するために何が重要だと思うか、という問いに対しては(複数回答)、「世界に通用する人材を育成するための教育改革 61.6%」、「独自の技術を有する中小企業への支援 45.8%」、「労働者の能力開発 41.0%」、「科学技術の振興  32.4%」、「企業や個人の意欲を活かせる規制改革 29.7%」がトップ5を占めた。人材と技術が鍵を握っているというのは十分首肯できるところである。

 人口が減少した場合、日本経済の活力を維持していくための対策については、「女性が働きやすい環境をつくる 60.8%」、「子どもを産みやすく、育てやすい環境をつくる 60.2%」、「高齢者が働きやすい環境をつくる 59.1%」と、女性・子ども・高齢者を頼りにする意識構造が浮かび上がった。なお生産性の向上を指摘したのは26.8%、外国からの労働者の受け入れを指摘したのは11.8%にとどまった。

 次いで、生産年齢に対する意識をたずねると、「65歳未満 6.7%」、「65歳 15.7%」と65歳までは合わせて22.4%にとどまった。一方で、「66~69歳 30.3%」、「70~74歳 12.3%」(74歳までが合わせて42.6%)、「75歳以上 2.3%」、「年齢で一律に捉えるべきではない 32.3%」という回答が得られた。生産年齢は通常15歳以上65歳未満と設定されているが、上述した市民の意識は既に20歳~70歳(もしくは75歳)のゾーンに移行していると思われる。そうであればわが国は、20歳~70歳を生産年齢人口と再定義を行った上で、すべての政策にそれを反映させるべきではないだろうか。

コンパクトシティは反対が64.0%
推進には住民感情への配慮が必要

 今後の地域社会のあり方について、まず居住地である地域の将来に対する意識をたずねると、「不安を感じる 46.8%」、「不安を感じない  51.9%」とほぼ拮抗している。将来の不安要素は(複数回答)、「地域を支える担い手の不足 55.7%」、「商店街などのまちの中心部のにぎわいの喪失 48.0%」、「医療・介護施設の不足 38.4%」、「地域を支える産業の衰退 34.2%」、「就職する機会や職業の選択肢の減少  32.4%」、「地方公共団体の行政機能の低下 30.3%」の順となった。

 次に東京一極集中については、「地方から東京への集中は望ましくない 48.3%」、「地方から東京への集中は、現状程度が望ましい  15.7%」、「地方から東京へさらに集中するのが望ましい 2.3%」、となった。その一方で「居住地は自ら決めるべきであり、いずれでもよい  31.2%」という結果となった。居住地は自ら決めるべき(いずれでもよい)と回答した人が約3分の1いることが注目される。

 都市に居住している人に地方への移住の意向をたずねると、「移住してもよいと思う 39.7%」、「思わない 59.4%」となった。答えた人の移住条件(複数回答)は、次の通りである。「教育、医療・福祉などの利便性が高いこと 51.1%」、「居住に必要な家屋や土地が安く得られること  48.9%」、「買い物などの生活の場や文化イベント、趣味の場などが充実していること 42.6%」、「移住に必要な情報提供などの自治体の支援があること 35.3%」。

 地域が活性化するために特に期待する政策についてたずねると(複数回答)、「多様な世代が共に暮らせるための福祉、医療の充実 45.5%」、「地域に雇用を生み出す新産業の創出 42.6%」、「安心して住み続けるための防犯、防災対策の充実 37.7%」、「商店街の活性化対策や、まちなかの居住環境の向上などの中心市街地の活性化 37.2%」の順となった。

 地域を維持・活性化させるための方法としてのコンパクトシティ(居住地を中心部に集約)については、意外に不人気で、賛成が29.8%、反対が 64.0%にのぼった。しかし、コンパクト化が進み(残された自宅周辺に)病院などが不足した場合には、「中心部への移住を考える 48.8%」、「考えない 48.0%」とほぼ同数となった。人口減少社会にあっては、コンパクトシティのコンセプトそのものは正しいと思うが、その推進に当たっては、こうした住民感情に十分配慮することが望まれよう。調査は以上であるが、とても興味を引いた。

(文中、意見に係る部分は、筆者の個人的見解である)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年10月29日 09:09

何がベストかは人それぞれ、、、一食で栄養のトータルバランスをコントロールできる人ならば悪くはないと思います。。。

■話題の「1日1食健康法」 体に良いのか、悪いのか

 1日に1食しか取らない健康法が話題になっている。「栄養不足にならないの?」と疑問もわくが、ダイエットや若返りなどに効果があるといい、書店には多くの関連書籍が並んでいる。だが、子供のころから教わってきた「規則正しく3食しっかり食べる」という生活習慣が健康にいいと考えている人も多いはず。いったい、1日何食が体にいいのだろうか。流行の1日1食健康法をちょっとだけ試しながら、専門家たちの話を聞いてみた。(今仲信博)

■若返り遺伝子に長寿ホルモン…1日1食のメリット

 多くの関連書籍などが推奨している1日1食の健康法は、朝と昼は取らずに夕食だけを取るという方法。ただ、「朝食は1日の元気の源」と言われているが、朝ご飯を食べないで本当に大丈夫なのだろうか。

 「朝目覚めたときは前日のアルコールが残っていたり、胃がもたれたりしていて、胃の粘膜を回復させる必要がある。朝は胃を休めることが大切」と語るのは、1日1食の健康法の火付け役となった医師の南雲吉則さん(59)。

 30代のころに仕事上のストレスから暴飲暴食に走り、体重が15キロ増加して77キロになったという南雲さんは、45歳から1日1食に切り替えて減量に成功。現在は62キロの体重を維持し、人間ドックでは血管年齢が20代といわれるまでになったという。

 「最初は、おなかが『グーッ』と鳴ったら食事を取る。そのうち、夕方になっても鳴らなくなる。人間は危機的な環境になると生命力がわく。空腹でおなかが鳴っているときは若返り遺伝子が増量し、長寿ホルモンが分泌され、肌つやも良くなる」と説明する。

 また、「『1日3食取らないと力が出ない』というが、現在は過食で病気になる人が増えている」と指摘し、「1日1食なら何を好きなだけ食べてもかまわない。人間の体は慣れていくので、だんだんと食べる量も減ってくる」。

 ただ、この健康法は男性は30歳以上、女性は50歳以上のメタボリックシンドロームの人に推奨しているとし、「育ち盛りの子供や病人、閉経前の女性で血糖値の下がりやすいタイプの人は対象ではない。そういう人たちは1日3食取ることが大事」と話した。

 「一日一食 40歳を過ぎたら、食べなくていい」の著者で、医師の石原結(ゆう)實(み)さん(66)は20年以上、1日1食を実践。石原さんは「メタボリックシンドロームや高脂血症などになる人の多くが栄養過剰者。おなかいっぱい食べられるようになったのは最近で、人類の歴史は飢餓の歴史でもあり、空腹の方が体に向いている」と語る。

 ウエートトレーニングが趣味の石原さんはベンチプレスで100キロ以上挙げるといい、「1食の人はみんな元気。これから始める人はまず朝食を抜いて2食にし、だんだんと回数を減らして1食を目指すのが理想」と話した。

■臓器の能力に合わせた食事を…反対派は警鐘

 健康面や美容の面からも効き目があると推進派の人たちが説明する1日1食の健康法。一方で、回数を分けた食事を推奨する人たちの見解はどうだろうか。

 日本の食文化を紹介してる「日本食物史」(江原絢子・石川尚子・東四柳祥子著、吉川弘文館)によると、身分や地域、職業によって一様ではないが、日本で3度食が一般的になったのは安土桃山時代という説や、江戸時代という説など諸説あるという。そんな日本人の生活に定着した1日3食のスタイルは、厚生労働省のホームページでも「食事をする時間や食べ方などにも注意し、1日3食規則正しく食べましょう」と呼びかけている。

 大正13年設立の「佐伯栄養専門学校」(東京)の専任講師で、管理栄養士の星屋英治さん(55)は「現在の成人男性に必要な1日のエネルギー量は2300〜2600キロカロリー。それを1度に摂取するのは難しく、3分の1ずつに分けて取るのが理想」と説明する。その上で、1日1食の健康法について「その人の生活習慣もあるが、1食だけだと量を多く取ってしまうため、消化吸収の面でも悪いのではないか」と疑問を呈した。

 精神科医の和田秀樹さん(54)は、朝と昼にタンパク質や脂肪、午後3、4時に糖質を取り、夜は軽めの食事で済ます1日4食の食事法を推奨している。「肝臓は午前中、膵(すい)臓(ぞう)は午後3、4時ごろが代謝能力が良い。臓器の元気な時間に合った栄養を取ることが大事。臓器の能力などを考えないで食事を取ると、うまく栄養が利用できない」と強調した。

 また、「太りたくないという気持ちは分かるが、栄養不足は臓器の老化を進める」と警鐘を鳴らし、「若いうちは良いだろうが、中高年の1日1食は危険だと感じている。年を取った人は、ちょっと太っている方が血色が良かったりする。必要な栄養をきちんと摂取することが、長生きにつながる」と話した。

■1日1食、ちょっとだけ体験…空腹との戦い

 反対派の意見も理解した上で、流行の健康法をちょっとだけ体験してみることにした。現在33歳の記者(今仲)は、新聞記者になってからの不摂生が影響し、入社してから一時は体重が30キロ近く増加。1年半ほど前にいつもはこっそり破棄していた健康診断の結果が妻に見つかり、野菜中心で1日3食取る生活に切り替えてからはこれまでに20キロ近くやせた経験がある。それでも、体重は100キロ超えが続いている。

 現在は朝を軽めに食べ、昼食は外食、夜は自宅か外食で済ますという生活スタイル。1日1食を実践した初日は昼食を取らずに水分だけで本社で勤務したが、日頃から必要以上に摂取してきた体内に残る栄養たちが頑張ってくれたのか、夕方まで特に空腹が気になることはなかった。

 しかし、口さみしさだけは我慢できず、夕方以降はガムをかみ続けた。午後7時以降になるとさすがにおなかも鳴りだしたため、食事を取ろうと思ったが、この時間帯は締め切りなどで多忙な時間。1日1食を推奨する書籍では「空腹を楽しんで」と書かれているが、ビギナーの私は何をどう楽しんでいいのか分からず、結局この日の勤務が終わるまで「グーッ」と鳴るおなかと戦っていた。

 勤務も終わり、「早く何かおなかに入れよう」とコンビニで弁当を買おうか迷ったが、「せっかく我慢したのにそれでいいのか」という思いにかられ、何も食べずに帰宅。この日は妻が用意してくれたペペロンチーノとサラダを食べたが、食事のありがたみを改めて感じさせられた。

 翌日もおなかが鳴ったときには食事に行ける状態ではなく、夜に再び空腹と対戦。前日の反省を踏まえ、何かしらの軽食を用意しておけばよかったと、おなかが鳴ってから後悔した。

 2日間試してみて、体重は2キロほど減っていたが、私にとってその程度の変動は誤差の範囲。すぐに効果が出たとは言い切れない。ただ、軽食を用意するなどの対策をしっかり取っておけば、きっと私でも継続できるだろうと思った。

 2日だけ試したと南雲さんに伝えたところ、「続けてみてください」と勧めてくれた。しかし、食べることが楽しみな私にとって、1日に3回ある楽しみが1回に減ってしまうことは死活問題。健康と美容のために続けたいが、朝の卵かけご飯や昼のラーメンも捨て難い。続けるか否か−。もう少し悩んでから決めたいと思う。

[産経新聞]

Posted by nob : 2014年10月29日 09:04

こわっ!?(゜〇゜;)

■超危険「3次喫煙」とは?受動喫煙の数倍から数十倍の影響あり
米国カリフォルニア大学から最新報告

 受動喫煙と比較して、「3次喫煙」と呼ばれるものが、ニコチン、ニトロソアミン化合物といった毒性のある物質からの影響が数倍から数十倍になると判明。極めて危険であると分かった。

 米国カリフォルニア大学リバーサイド校を中心として研究グループが、プロスワン(Plos ONE)誌で2014年10月6日に報告したものだ。

「コットン」は「ポリエステル」より危険に

 この3次喫煙とは、室内の表面に付着または環境中に停滞している副流煙成分から化学物質を吸い込むものを指している。

 研究グループは、3次喫煙の成分の被害の可能性を検討。

 コットンのクロス、ポリエステルのフリースをたばこの煙にさらす実験を実施。一定時間を置いてからそれぞれの素材に含まれる化学物質を抽出して、この化学品にさらされた場合の影響を推定した。

 たばこの煙にさらされてから16カ月後、1時間にわたって水で抽出したところ、コットンのクロスから出てきた化学品は、ポリエステルと比べて、ニコチンは約41倍、ニトロソアミンは約78倍になった。

 クロスからの赤ちゃんや子ども、成人がどれくらいの化学品の影響を受けるかを推定したところ、受動喫煙と比較して、3次喫煙で受けるニコチンは赤ちゃんでや子どもで6.8倍以上、成人であれば24倍以上になると見られた。

 ニトロソアミンについては赤ちゃんや子どもは16倍以上、成人で56倍以上と分かった。

 たばこの煙にさらされた部屋の中では、化学品がただよい、受動喫煙以上の影響があり得るわけだ。

 日本でも今後、注目されそうだ。

[Medエッジ]

Posted by nob : 2014年10月29日 08:56

若干スタイルが異なりますが、私も肩甲骨ストレッチを日々実践しています。。。

■肩甲骨をほぐして痩せ体質に
湯上りすっきりストレッチ

愛星(まなせ)ゆうな

骨盤のゆがみも解消

「肩甲骨は体の中でもすごく大事な部分です。肩甲骨周りを柔らかくして、スムーズに閉じたり開いたりすることによって代謝が良くなり、ダイエット効果も高まります」

 また、肩甲骨は骨盤と連動しており、肩甲骨のストレッチをすることで骨盤にも良い影響を与えるのだという。

「これはバレエで教わったことなんですが、肩甲骨を動かすと骨盤もいっしょに動きます。肩甲骨のストレッチをすることで骨盤のゆがみも取れますし、位置も矯正されて姿勢も正しくなるんです」
「肩」ではなく「肩甲骨」をしっかり動かすこと

 では、さっそく実践していきましょう!

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【写真1】肩甲骨をグーッと開きましょう

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【写真2】次に胸を開いて肩甲骨を閉じます

【写真1】のような体勢で肩甲骨を開き、胸を閉じる。次に【写真2】のように肩甲骨を閉じて、胸を開いてください。ゆっくり息を吐きながら、それぞれ5秒〜10秒を目安に行ってください。

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【写真3】肩甲骨を開く、というのは後ろから見るとこのような感じ

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【写真4】今度は肩甲骨を閉じて、胸をグッと開く

 後ろから見ると、【写真3】【写真4】のようになります。

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【写真5】肩甲骨から前へ回すように

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【写真6】今度は後ろへ回すように

 これが終わったら、【写真5】【写真6】のように肩甲骨を前から後ろ、後ろから前にグルグルと回してください。ここで注意したいのは、肩を回すのではなく、肩甲骨をしっかり動かして回すことです。

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【写真7】この体勢のストレッチも効果的です

 また、【写真7】の体勢になるストレッチも有効です。

生理痛にも効果的

「特に女性にとって骨盤はすごく大事なんです。骨盤のゆがみを直すことで生理痛が軽減されるので、ぜひ肩甲骨のストレッチを試してみてください」

 肩甲骨と骨盤の密接な関係、みなさんご存知でしたか? しっかりと肩甲骨を動かせば、ダイエットに、骨盤矯正にと良いこと尽くめ。愛星選手が言うように、特に女性のみなさんには肩甲骨ストレッチの実践をお薦めしたいです!

[スポーツナビDo]

Posted by nob : 2014年10月27日 22:54

ほおっ(感嘆)。。。

■いいことだらけ!緑茶をもっと飲んだほうが良い7つの理由

ODACHIN

緑茶が健康に良いことなんて、誰もが知っている常識。きっとあなたも知っているでしょう。では、そんな緑茶には一体どれだけの効果があるか知っていましたか?今回はそんな緑茶のもつ驚くべき体への効果7つをご紹介します。

その1) 脳の働きもよくする?!カテキンのすごさ

『カテキン』という言葉はよくダイエット情報などでよく耳にしますが、実は脳の働きにも影響するスーパー成分だったようです。

スイスの研究機関が明らかにした情報によると、液体か抽出物であるかに関わらず、カテキンを摂取した人は脳の作業と記憶に関わる部分の動きが摂取していない人に比べ14%も向上し、勉強や仕事の効率もアップしたそう。

これはカテキンに含まれる酸化防止効果が影響した結果であり、情報処理のスピードを上げたことによります。

その2) 骨にもイイ!カテキンパワー

緑茶に含まれるカテキンに、エピガロカテキン(別名EGCブースト)という種の酸化防止成分があるそうで、このカテキンが骨の成長に最大79%も影響しているそうです。

またEGCブーストは骨量減少の原因となる細胞のブロックもするそうで、骨の保護と骨粗しょう症のリスクも下げることを香港からの研究が明らかにしています。

その3) 癌予防にも?!恐るべしカテキン

カリフォルニア大学からの研究によると、緑茶に含まれる抗酸化物質のは、通常、体の中のがん細胞の増加を抑える効果もあるのだそうです。

そしてその効果と同じことが、1日2杯以上お緑茶を飲む人の80%以上が皮膚がんのリスクを大幅に減らしていることも判明した、とウィスコンシン大学の研究が明らかにしています。

その4) 風邪にも効果アリ!

緑茶のもつその他の効果として、風邪予防があります。風邪のウイルスが人体に及ぼす影響の最初のプロセスに影響するそうで、ひきはじめなどに飲むと良いそうです。
その5) アルツハイマーの症状も遅らせる緑茶のパワー

一般的にアルツハイマー病は完治のできない病として知られていますが、緑茶に含まれる没食子酸エピガロカテキンという物質が、アミロイドと呼ばれる脳を詰まらせるたんぱく質を破壊する効果もあることがミシガン大学の研究によって明らかになったそうです。

このことが、アルツハイマー病を止める、あるいは症状を遅らせる能力でもあるそうです。

その6) うつ病防止にも!テアニンのちから

現代人に多い病、うつ病。アメリカの臨床研究によると、1日に4杯以上の緑茶を飲んでいた高齢者グループのうち44%が大幅なうつ病の発症を削減できたそう。

このメカニズムには、緑茶に含まれるL-テアニンというアミノ酸が深く関わっているそうで、L-テアニンはまた、ドーパミンおよびセロトニンといった良い気分のホルモンの生産を増加させる効果があるそうで、これはつまり、緑茶には気分を向上させる効果が期待できるということです。素晴らしい!

その7) 目にもイイぞ!抗酸化作用

緑茶に含まれる抗酸化作用には、消化器官を通って目にも作用する能力があるそうで、緑内障のような眼病の予防にも繋がる可能性は十分にあると、アメリカの科学誌『the Journal of Agricultural and Food Chemistry』は発表しています。

暫定的な研究結果ではあるものの、研究者ならびに著者らは、これらの物質が目および体全体に起きた酸化ストレスをブロックするのだそう。

いかがでしたか?緑茶のもつ効果にはダイエットだけでなくこんなにも多くの知られざる効能があったようです。近年は海外でもそのヘルシーさが受け愛飲者が多いという緑茶。今すぐにでも始められる簡単な健康法といえます。

[GEAR for MEN]

Posted by nob : 2014年10月27日 22:45

ビターチョコ、、、私もお勧めします。。。

■止まらない食欲をおさえる方法、管理栄養士の目線で考えてみた。

こんにちは、クックパッド ダイエットの管理栄養士です。ダイエット中だと思うほどに襲ってくる、食欲。今回は食欲がわくメカニズムと、食欲が抑えられない時や間食したくなった時の乗り越え方についてご紹介します。

「食べたくなる」体のメカニズムとは

お腹がすいたと感じる栄養素とは

食べ物には色々な栄養素が含まれています。その中でも「炭水化物」「タンパク質」「脂質」は三大栄養素と呼ばれて、人が生きていくために欠かせないエネルギー源です。これらの栄養素は食事をすると消化されて血液の中に吸収されていきます。その中でも「おなかがすいた」と感じる栄養素は血液の中に溶けた炭水化物と脂質です。

食べたくなるサインとは

食べたご飯やパンや麺類やお砂糖などの炭水化物は、体の中で消化されます。そしてグルコースという、砂糖よりもずっと小さい分子に分解されて、血液に入ります。食後しばらくは血液の中のグルコースの量が増えていきますが、時間がたつにつれ、グルコースの量は減少していきます。すると脳では「エネルギーを補給して〜!」と、摂食中枢とよばれる神経細胞に指令を出しはじめます。これが「食べたくなる」サイン。

さらに時間が経過して空腹状態が続くと、カラダは先ほど食べた炭水化物や脂質、タンパク質をエネルギーとして使い果たします。食事から得たエネルギー源を使い果たした後、今度は今まで溜めこんでいた皮下脂肪(中性脂肪)を肝臓で分解してエネルギーを作り始めます。肝臓でエネルギーが作り出された後、中性脂肪の部品であった脂肪酸だけが肝臓に残ります。この残った脂肪酸が血液に流れてまた脳では「早く食べ物をちょうだ〜い」と摂食中枢の神経細胞に指令を出すのです。

空腹を感じた時こそダイエットチャンス!

つまり、空腹を感じた時こそ余分な皮下脂肪が燃えているというサインです。脂肪が分解されている時間を長く持たせるためには、食事と食事の間は6時間はあけましょう。

食欲や間食の誘惑に負けそうになったら、ビターチョコ1カケ。

食事をしてから6時間あけることで、しっかり脂肪を燃焼させるのが理想です。しかし、実際はそう上手く行かないときもありますよね。小腹が空いたり、甘いものが食べたくなったり、そんな時はチョコレートを1カケだけ食べましょう。おすすめはチョコレートの中でも糖分が比較的少ないビターチョコレートです。

チョコレート1カケがオススメな理由

チョコレートには含まれるポリフェノールは食事前に食べると脂肪の消化や吸収を抑える働きがあります。チョコレートに含まれるテオブロミンという物質は脳を興奮させて、食欲を抑える働きもあります。またチョコレートに含まれる甘さが幸せ気分を運んでくれます。 1カケですよ、1カケ。温かいお茶と供に、リラックスタイムとして楽しんでみてはいかがでしょうか。

ダイエットは頑張りすぎないで!!

ダイエットは頑張りすぎると心を苦しめてしまう時もあります。食欲のメカニズムを知って、時には自分の食欲すらも客観的に見つめること。食欲や欲求うまくコントロールして、心がほっこりできるようなダイエットを楽しみましょう。

クックパッド ダイエット
水谷俊江

[クックパッドニュース]

Posted by nob : 2014年10月27日 22:37

固定出費の削減はシンプル&コンパクトライフの第一歩、、、私もすべて実行済みです。。。

■月1840杯以上飲まないと電気ケトルはポットより圧倒的に安い

 年金で細々暮らす実家の親の家計は、子供にとっても悩みのタネだ。しかし親世代は意外に「無駄な固定費」を払っていることが多く、ほんの少しの工夫で改善する可能性がある。ファイナンシャルプランナーの益山真一氏に聞いた、今すぐできる固定費削減法を紹介しよう。

●LED電球に切り替える

「老い先短いのだから、LED電球に切り替えても大した節約にならない」と決めつけてはいけない。

 東京電力のデータによれば白熱電球をLED電球に交換すると、電気代は電球1つあたり月200円の節約になる。どの部屋でも使えるタイプのLED電球は1つ1500円程度から売られているので、1年で減価償却できる計算になる。

●電気ポットを電気ケトルへ変更

 意外と電気代を食うのが電気ポット。平均的なもの(2.2リットル)の電気代は月額920円かかっている。これを電気ケトルに変更すると、コップ1杯分の電気代はおよそ0.5円といわれている。つまり月に1840杯以上のお茶やコーヒーを飲まない限りは電気ケトルのほうが圧倒的にお得ということ。

●固定電話解約で携帯に一本化

 総務省の調査(2013年「通信利用動向調査」)によれば、65~69歳までの携帯電話普及率は65.8%、70代では47.8%となっている。携帯電話を所持している高齢者の場合、固定電話の解約は有効な手段だ。NTTの場合、固定電話を使わなくても基本料金・月1700円(プッシュ回線使用料)と屋内配線使用料・月60円がかかる。解約すれば月1760円、年間2万1120円が浮く計算だ。

●新聞の解約

 地方紙の購読料を月約3000円とすると、年間で3万6000円もの固定費削減になる。地上デジタルテレビのdボタンを押せば、データ放送で活字のニュースを読むことができるため、最低限の情報収集には困らない。

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2014年10月26日 01:05

本末転倒、、、愚策の極まり。。。

■「原発、事故が起きたら加盟国で補償」条約発効へ メーカー免責で輸出後押し

政府は10月24日、原発事故発生時に損害賠償金の一部を加盟国の拠出で補う「原子力損害の補完的な補償条約(CSC)」の締結承認案と関連法の改正案を閣議決定した。今国会中の承認を目指すという。47NEWSなどが報じた。

条約は事故発生時、過失の有無を問わず、原子力事業者が賠償責任を集中して負うとする。一方、原発メーカーは免責されるため、日本の原発輸出を後押しする環境整備との批判もある。

事故発生国には一定額(約470億円)以上の賠償を義務付け、これを超えた場合は各国の拠出金で賠償の一部を補完する国際的な賠償枠組みを構築する狙いがある。

CSCは1997年に採択され、これまでにアメリカ、アルゼンチン、モロッコ、ルーマニア、アラブ首長国連邦(UAE)が締結していたが、条約発効には「加盟国の原子炉の熱出力が40万メガワット以上」必要だった。日本が入るとこの条件を満たすため、日本の国会承認を経て受諾すると、90日後に条約が発効されることになる。

CSCでは、原子力事業者が賠償責任を負い、原発メーカーは免責されるため、メーカー側には歓迎する声もある。一方で、日弁連は反対する意見書を表明、「事故防止への取り組みがおろそかになる」と指摘しているという。朝日新聞デジタルが次のように報じている。

「CSCが発効されないと、原発機器を安心して途上国に輸出できない」。日本の政府関係者によると、米国側は、そう気をもんでいるという。日本の大手メーカー幹部は「国内での新規建設が絶望的ななか、原発輸出に弾みがつく条約はありがたい」と話す。

一方、日本弁護士連合会は8月、「CSCの加盟はメーカーのモラルハザードを招き、事故防止への取り組みがおろそかになる」と反対する意見書を表明した。浅岡美恵・日弁連副会長は取材に「原発を輸出するために、途上国に法整備を促そうとする条約だ。福島で事故を起こした国際的な責任を果たしていると言えるのか」と指摘した。

[The Huffington Post]

Posted by nob : 2014年10月24日 14:15

笑えますが、、、確かに効果は期待できるかと。。。

■最新の科学が証明!コツコツ脂肪を燃やしてガッツリ痩せる17の裏ワザ

近年の肥満研究によれば、極端なカロリー制限やハードな運動を行うよりも、小さな良い習慣を積み重ねていくほうが、実は手っ取り早く脂肪を燃やすことができるとのこと。ここでは、最新の科学が証明したダイエットの裏ワザを紹介しましょう。

1.外食前に軽食をとる

レストランで外食する前に、15グラムのタンパク質をふくむ200Kcalの軽食(ゆでたまご2個など)をとっておきましょう。あらかじめ胃の中をタンパク質で満たしておくことで、食欲を減らすホルモンが分泌され、結果的には食べ過ぎずにすみます。

2.お腹のなかにガスメーターを想像する

あらかじめ、お腹のなかにガスメーターを思い描いておき、外食のときは、そのメーターを4分の3まで満たすようなイメージで食事をしましょう。他愛のない方法に思えるかもしれませんが、レトロフィットなどのダイエット企業が採用している、非常に効果のあるイメージトレーニングです。

3.口に入れたものは40回噛む

中国で行われた研究によれば、毎食ごとに40回噛んだ人は、15回の人にくらべて12%も体重が減る傾向があったとのこと。40回を目標にすると、満腹ホルモンが分泌されて、食べ過ぎをふせぐことができます。

4.食事を実況中継してみる

イギリスで行われた調査によれば、自分の食事を心のなかで実況中継してみると、食べ過ぎが一気に減るとのこと。具体的には、「この牧草牛は噛むほどジューシーな肉汁がしみ出すなあ」や「キュウリは食感がサクサクしているなぁ」といった感じです。

5.食事前に健康に関する記事を読む

オランダの研究者いわく、食事の前にダイエットや健康に関する記事を読んでおくと、レストランに入ってもデザートを頼む量が減ったそうです。事前に健康的な食事を意識することで、無意識にもブレーキがかかるようになるわけですね。

6.空腹でスーパーに行かない

有名栄養士のアニータ・ミルシャンダニによれば、空腹のままスーパーに行くと、普段よりも高カロリーの食品を買う確率が高くなるとのこと。最適な買い物時間は、週末の朝食を食べたあとだそうです。

7.エクササイズの内容を変える

いつも同じようなエクササイズをしているなら、少し内容に変化を加ええてみましょう。ランニングが好きなら筋トレを、普段は筋トレがメインなら有酸素運動に切り替えてみます。新しい動きにより心拍数があがり、最大で1時間につき120Kcalも脂肪が燃えるようになります。

8.不安定な場所を走る

あるスポーツ誌の調査では、砂場のように足が不安定な場所を走ると、30%も脂肪燃焼の効果がアップします。アスファルトの上だけでなく、できるだけ自然の中を走るようにしましょう。

9.筋トレは短い休憩を入れる

筋トレで脂肪を燃やすには、1セットごとに30〜60秒の休憩を入れましょう。ぶっ続けで筋肉をいじめるよりも、かなり代謝がアップします。

10.朝食前に筋トレする

2013年にイギリスで行われた調査では、朝食前の空腹状態で筋トレをすると、ため込んだ脂肪が素早く燃えるようになるとのこと。

11.有酸素運動は全身を使う

どうせ有酸素運動をするなら、単に走るだけではなく、ボート漕ぎ運動のような全身を使うエクササイズをしましょう。より多くの筋肉を使うほどカロリーは消費されるため、ランニングなどにくらべて、30分で135Kcalも余分に脂肪を燃やすことができます。

12.日常生活の消費カロリーを増やす

イギリスで行われた研究によれば、実は定期的にジムに行くよりも、日常的な家事などで消費カロリーを増やすほうがダイエット効果は高いとのこと。具体的には、庭仕事、床の掃除、ベッドメイク、ギターの練習などでも、10分で平均40Kcalを消費できます。

13.最低でも1日1.5キロは歩く

予防医学の専門誌が行った統計データによれば、買い物や通勤などで最低1日1.5キロほど歩くだけで、大幅に体重を減らせることがわかっています。

14.ダイエット仲間を探す

ミシガン州立大の研究者によれば、目標を同じくするダイエット仲間を見つけるだけで、減量のモチベーションが一気に高まり、成功率が格段にアップするそうです。

15.エクササイズ中は好きな曲を聞く

カリフォルニア大の調査によれば、エクササイズ中に好きな曲を聞くのは、非常に効果的なダイエット法とのこと。その際には、自分によって思い出の曲を選ぶのがコツだそうです。

16.失敗したら友人に金を払う

米メイヨークリニックの調査によれば、「ダイエットに失敗したら友人に2,000円を払う」と約束した人は、何もしなかった人にくらべて1年で4キロも多く体重が減ったとか。

17.食事日記をつける

ピッツバーグ大学の研究によれば、スマホのカロリー記録アプリなどで、こまめに食事の内容を記録しつづけた人は、自然に食べ過ぎが減っていき、多くがダイエットに成功したとのこと。

[GEAR for MEN]

Posted by nob : 2014年10月22日 13:06

残念でした。。。

■安倍首相は真っ青 「憲法9条」ノーベル平和賞受賞の現実味

 ノーベル賞の発表が6日からはじまった。本当に日本の「憲法9条」がノーベル平和賞を受賞するのか。もし受賞すれば、安倍首相の「改憲」のもくろみは吹っ飛ぶことになる。

 医学生理学、物理学、化学、文学、経済学、平和――と6部門あるノーベル賞のうち、平和賞はノルウェー国会が選ぶ5人の委員会が決定する。

「ノーベル平和賞ウオッチャー」として知られるオスロ国際平和研究所が、「憲法9条を保持する日本国民」を平和賞の最有力候補と予想したことでガ然、注目が集まっている。オスロ国際平和研は、ゴア元米副大統領の受賞も当てている。平和賞は10日18時以降に発表されるが、実際に受賞する可能性は高いのか。「知っていそうで知らないノーベル賞の話」の著者、北尾利夫氏はこう言う。

「受賞する可能性はあると思います。一昨年はEUが選ばれている。ノーベル平和賞は、世界への影響を考えて選ばれることが多い。政治的な意味合いの強い賞です。世界的な世相も考慮する。いま世界中で紛争が起きているだけに、憲法9条を選んでおかしくない。憲法9条によって、日本が戦後70年間、戦争をせず、一人も殺さず、一人も戦死しなかったことは事実ですからね。強いメッセージになります」

■安倍首相は「みっともない憲法」と毛嫌い

「憲法9条」の受賞は、日本人が考える以上に国際社会に与えるインパクトが大きいらしい。ノーベル財団が、話題性を狙って選ぶ可能性は十分にあるという。過去にはオバマ米大統領も受賞している。

「日本人にとって憲法9条は当たり前ですが、武力行使を放棄した憲法を持つ国は珍しい。と同時に、国際社会は日本が平和憲法を持っていることをあまり知らない。憲法9条が選ばれたら<そうだったのか>と驚くはずです」(前出の北尾氏)

 しかし、「改憲」を訴える安倍首相は、「みっともない憲法ですよ」と吐き捨てるほど平和憲法を毛嫌いしている。いま日本政府は、受賞しないように働きかけている、という怪情報も流れているが、もし憲法9条が受賞したら、安倍首相は授賞式に出席するのか、どんなスピーチをするのか。

[日刊ゲンダイ]

Posted by nob : 2014年10月14日 17:33

ケースバイケースでしょっ、、、私は相手とその場の状況と私自身の都合と気分で臨機応変に対処します。。。

■男がベビーカー女子を助けない2つの理由
女の言い分、男の言い分


編集部より指令

先日、とある会合で出会ったワーキングマザーがぽつり。

「駅構内でベビーカーを運んでいるとき、助けてくれるのは女性か外国人。妊婦時代に電車で席を譲ってくれたのも女性が多く、男性のなかには私を押しのけて席をとり、爆睡するような人も」……。

彼らはなぜ、困っている女性に手を差し伸べないのでしょうか。


佐藤留美さんの回答

小学校で女性を助けるべしと学ぶヨーロッパ人

理由は2つあると思います。

一つは、日本の男性が受けてきた幼少期からの教育です。

私にはJordanというデンマーク人の男友達がいるのですが、男女平等が徹底したかの国で育てられた彼は、近隣にエレベーターが見当たらず、ベビーカーを抱えて階段を昇る女性に対し見てみぬふりをする日本人は“So rude”だと呆れています。

彼らヨーロッパ人は、母親や父親から、あるいは小学校の教師から、「男性より握力や体力が弱い女性を助けるのは当たり前」と繰り返し言われ、育つそうです(ビクトリア時代から続く、「騎士道精神」がベースとの話)。

だからこそ、彼らはベビーカーを抱えて階段を上る女性に限らず、重いスーツケースを抱えた女性、あるいはドアを前にした女性を(さらに言うならハンディキャップを持つ方々やお年寄りも)、当たり前のように助けます。

そして、そんなことを幼少のみぎりから行っている“副産物的効果”は思いのほか、大きいそうです。

というのも、困っている人を助けるということは、困っている人の気持ちを想像することでもあります。

自分と異なる境遇に置かれた人の立場を考えることは、周囲の人々に配慮しなければいけないのだという「コミットメント(責任)意識の形成」に繋がり、ひいては、少子化や高齢化といった社会問題を考えるといったキッカケにもなりうる、と彼は言います。

反対に、困っている人を助けない言動は、「無関心や無感動を引き起こす」。

なぜなら、困っている人の立場を想像することがなければ、彼ら彼女らの問題は、存在しないかのごとく認識してしまうからです。

日本人男子を変えることはできる

しかしながら、彼は「日本の男性は決して利己的ではない。むしろ国際的に見て、何事も惜しみなく与える性向がある」。だから、「Japanese women can change the Japanese men」だと、希望的観測を示します。

では、どうすれば、日本の女は「so rude」な日本人男性を変えられるのでしょうか? 結論を急ぐ前に、なぜ日本の男はベビーカー女子を助けないのか? の2つ目の理由について考察します。

2つ目の理由は日本の男性が置かれた過酷な勤務状況が、その背景にあると思います。

そう、長時間労働の存在です。

最近でこそ、「残業ノー運動」を展開する大企業が増えましたが、それでも日本の会社は一般的に上司が帰る前に、帰りにくいカルチャーが健在です。

また、日本のホワイトカラーは個々人の仕事がどこからどこまでと明確に提示されていないため、仕事が出来る人に限って、際限なく忙しくなる傾向にあります。「やってもやっても仕事が終わらない地獄」です。

さらに、最近の課長レベルは、だいたいがプレイングマネジャーです。つまり、部下の管理をするだけではなく、自分自身が数字責任を追っている場合が多い。となると、自分の仕事は夕方以降と、永遠に長時間働くサイクルが堅牢に出来上がってしまっています。

この忙しさでは、周囲の困った人に手をさしのべる余裕を失いがちでも、むべなるかなという気もしてくるのです。

「ちょっと助けてもらえますか?」

では、ベビーカー女子問題をどう解決するか? に論を移しましょう。

第一の理由による「助けない問題」については、デンマーク人の友人Jordanが言ったアドバイスをそのまま引用します(その意見に深く賛同したからです)。

「日本の女性は、日本の男性に『すみません、ちょっと助けて貰えますか?』って言えばいいんだよ」

とはいえ、赤の他人に「助けてください」とは言いづらいですよね。でも、ここからの話を聞いて、私はそれでもやってみる価値があるかなと思いました。

「日本人は基本的に優しいから、『助けてください』と言ってくる人を素通りすることはない。絶対に助ける。それに、日本人の男性はシャイでしょ? だから、積極的に女性を助けたりすると『アイツ、何、気取ってるんだ』とか思われる。それが嫌で、日本人男性は見て見ぬふりをしている。だから、女性のほうから男性に親切にするキッカケを作ってあげればいいんだよ」

なるほど、と首肯できる話です。

ちなみに、彼曰く、英語にはこんな諺があるそうです。

「Walk in someone else's shoes」

直訳すると、「他人の靴をはいて歩く」ですが、「人と同じ立場に立つまでは、その人を批判してはいけない」という意味なのだそう。

もしかしたら、ベビーカー女子の「ちょっと助けてもらえます?」の一言は、男性側に子育て中の女性がどのような境遇にいるかを知らせる、いいキッカケになるかもしれません。

そしてもう一つの理由、「長時間労働」についての対策です。

これはもう、個人の努力でなんとかなる問題ではありません。まず、会社側が従業員一人一人の職務は何かを明確に示すことが重要だと思います。

そうではない限り、先述した通り、たとえ規定時間内に仕事が終わったとしても、永遠と別の仕事を振られ続けてしまうからです。

さらに、ノー残業運動を会社の方針として進めていくこともまた欠かせないと思います。

佐藤留美
1973年東京生まれ。青山学院大学文学部教育学科卒。出版社、人材関連会社勤務を経て、2005年、企画編集事務所「ブックシェルフ」を設立。


大宮冬洋さんの回答

僕は手助けしますよ

叱られそうな主張を後から書きますので、まずは自己防衛のための前置きから述べさせてください。僕は37歳の日本人男性ですが、ベビーカーなどの重そうな荷物を持っている女性を駅構内で手助けすることはありますよ。「お手伝いしましょうか」とかすかな笑みを浮かべて声をかけます。20代の頃は「周りの人たちからジェントルマンぶっていると思われないだろうか」と自意識が過剰に働いていたのですが、何度もやっていたら当たり前の作業になりました。何事も慣れですね。

お年寄りや妊婦には席を譲ります。ただし、「年寄り扱いをするな」と憤慨した表情で無視されたり、妊婦だと思ったら単にお腹がポッコリしている女性だったりする危険性もありますね。恥ずかしいし面倒くさいですね。電車を降りるふりをして黙って席を立ち、近くに立っているアホそうなお兄ちゃんに席を取られるのも悔しいし……。山田詠美の青春小説『ぼくは勉強ができない』の爽やかな主人公のように、「席をいちいち譲るのは面倒くさいから電車の中では席に座らない」というマッチョな選択ができたらカッコいいですよね。

僕は軟弱者ではありますが目の前で困っている人を助けないほど世間知らずではありません。情けは人のためならず、ですからね。

ベビーカーは親のためのもの

さて、前置きはこれぐらいにして、ベビーカー問題についての僕の意見です。ベビーカーは親のために開発された「便利な道具」に過ぎませんよね。混雑している街中や電車内に持ち込むのははっきり言って迷惑だと思います。ベビーカーはやたらにスペースを取るし、間違ってもぶつかってはいけないので、ただでさえ狭い都会の通路をさらに狭くしてしまうからです。

当のベビーたちもあの「車」に乗りたいのでしょうか。親からの距離が遠くなって不安だろうし、速足で歩いたり満員電車の中で押し合ったりいる見知らぬ大人たちの下半身だけが見えて危険を感じるでしょう。言葉を発することができれば、お父さんお母さんにおぶって欲しいと主張するのではないでしょうか。

僕には子どもがいないので実感はありませんが、ベビーカーで得をしているのは親たちだけでしょう。どんどん体重が増えて重くなる子どもを抱えずに済むし、密着もしないので夏場も汗ジミができにくい。ついでに子ども用品や自分の荷物も載せたり吊るしたり。例えは悪いかもしれませんが、スーパーのショッピングカートをそのまま店外に持ち出しているようなものですよね。楽に決まっています。

でも、周りは大変です。最近、キャリーバッグを引いている人がやたらに増えていますよね。僕もたまに使うことがあって、「荷物が格段に軽くなって楽だな~」とコロコロしています。でも、ちょっと気を抜くと周囲の他人に迷惑をかけているのです。キャリーバッグが他の人の足にぶつかりそうになったり……。

内心では「勘弁してくれよ」

しつこいようですが、僕は駅構内の階段などでベビーカーを運ぼうとしている女性を見かけたら、「お手伝いしましょうか」という例の薄い笑顔で声をかけることもあります(急いでいるときはスルーします)。で、実際に女性と一緒にベビーカーを運び終えてお礼を言われたら「お気をつけて」と声をかけて去ります。我ながら感じいいですね。でも、内心では「勘弁してくれよ。おぶってあげればいいのに。電車内では席を譲るからさ」と嘆声を上げているのです。

こんなことを言いつつも、自分に子どもができたりしたら便利なベビーカーを使うようになるかもしれません。ただし、キャリーバッグを引くとき以上に注意するし、周りにも配慮しますよ。混雑した場所や時間帯などはできる限り避けます。

ベビーカーは必需品とは言えない。だから、運搬を手助けしない日本男子を責めることはできない。この意見、どこか間違っているでしょうか?

プレジデントオンラインの好評連載「女の言い分、男の言い分」では、いろいろなテーマで女性と男性の意見を戦わせ、読者それぞれの問題として考えていただこうという趣旨の連載企画です。
現在、掲載中の「日本男子は、なぜベビーカー女子を助けないのか」では、ご意見、ご批判を頂戴しました。記事の中に読者を不愉快に感じさせる表現が含まれていたことをお詫び申し上げます。(オンライン編集部)

大宮冬洋
1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に就職。退職後、編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターに。


[いずれもPRESIDENT Online]

Posted by nob : 2014年10月12日 14:19

そのとおり!!!Vol.44

■「9条選ばれず残念」ノーベル賞に失望

 「マララさんはノーベル平和賞に値するが、日本国憲法9条が選ばれなかったのは残念だ」。東京外国語大大学院に在籍するノルウェー人のグンナール・レークビッグさん(40=東京都在住)は10日、マララ・ユスフザイさん(17)ら2人を選んだノーベル賞委員会の決定に失望をにじませた。

 レークビッグさんは憲法9条を「リスクが高まる北東アジアにわずかに残された平和の仕組み」と位置付け、来年こそ国際的評価をさらに高め、授賞につなげて日中間などの緊張緩和を図るべきだと呼び掛ける。

 9月下旬にはノルウェー紙に寄稿。「平和賞授与で9条に国際的地位や権威が与えられれば、北東アジアの平和的共存に貢献できる」と論じた。

 寄稿では、A級戦犯をまつる靖国神社に安倍晋三首相らが「平和を祈るため」参拝するのは「ドイツ首相がヒトラーの名声をたたえて平和を祈る」ことに等しいと指摘。

 ドイツ首相が戦後、ワルシャワのユダヤ人居住区でひざまずいて謝罪したのに対し、日本から第2次大戦で暴虐を受けた近隣国の被害者は、きちんとした謝罪がないと感じており、憲法9条を謝罪に代わる「平和を保証する契約」と見なしていると強調した。

 その上で「9条の改正ないし撤廃は、日本の占領下で苦しんだ人々にとって敗北を意味する」と安倍首相が目指す改憲への異論を唱えていた。(共同)

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2014年10月12日 13:57

言い得て妙。。。Vol.22/“事実はひとつ、考え方はふたつ”で世界が変わる。。。

■過去や他者のせいにしても何一つ解決しない!
「今、自分にできること」にスポットを当てよ

和田裕美×岸見一郎 対談【前編】

49万部のベストセラーとなった『嫌われる勇気』は、フロイト、ユングと並んで「心理学の三大巨頭」と称されるアドラーの思想を哲人と青年の対話形式で紹介し、“アドラーブーム”とも呼べる現象を巻き起こしています。
そのアドラー心理学に共感し、自身でも「陽転思考」という生き方の転換を唱えているのが作家・経営コンサルタントの和田裕美氏。その和田さんと、『嫌われる勇気』の著者・岸見一郎氏が行った公開対談の内容をダイジェストで2回に分けてお届けします。前編では、4年前に出会っていたというお二人に、アドラー心理学を巡って、その特徴や、「陽転思考」との共通点などを縦横に語り合っていただきました。(構成:宮崎智之)

専門家による独占を拒否した
アドラー心理学

和田裕美(以下、和田) 本日はよろしくお願いします。

岸見一郎(以下、岸見) こちらこそ。

和田 私がアドラー心理学と出会ったのは4年前。石田衣良さん原作のドラマ『美丘』(2010年放送)を観たときでした。ドラマは滅多に観ない私が、その1話だけ偶然観ていたんですが、大学の先生役をしていた志賀廣太郎さんが「アドラー心理学」に関する台詞を一瞬言ったんですね。それが素晴らしくて、思わずそばにあったティッシュの箱にメモしたくらいです。
私は「陽転思考」という考え方を皆さんにお伝えしていますが、それは“事実はひとつ、考え方はふたつ”で世界が変わるという思考法なんです。それまではこの考え方を裏付ける心理学は知る限りありませんでした。マズローなどにしても過去に原因を求めるので、変わることができないんですよね。でも、アドラー心理学なら、私の考えの裏付けになるかもしれないってその瞬間に思ったんです。

岸見 それで、私にご連絡くださったんですね。

和田 はい。それも大阪で開催された自分の講演会にお呼びして、講演まで聞かせて(笑)。

岸見 そうでしたね(笑)。

和田 その後、初対面であるにもかかわらず、3時間くらい一緒にいろいろなお話をしました。今日はご著書に書かれていない話も含め、聞かせていただければと思っています。

岸見 僕は友人から『美丘』でアドラー心理学が取り上げられていることを教えてもらいました。その後、amazonで検索してみたら関連書籍の順位が急上昇していました。しかし、それでも当時は今ほど知られていなかったのですが……。

和田 まさか4年後にアドラーがここまで注目されるとは思いませんでしたよね。アドラー心理学は長い間、メジャーになれない憂き目をみていて、研究者も少ないと聞きました。なぜなのですか?

岸見 一つは、大学で学べないということが大きな要因だと思います。大学で心理学を専攻した人でも「名前は聞いたことがあるけど……」という程度です。さらに、もともとアドラー心理学が専門家のみを対象としたものではないことも関係しているでしょう。アドラーがアメリカに活動の拠点を移したときに、精神医学の技法としてアドラー心理学を採用したいとニューヨークの医師会が申し出たことがありました。その際の条件は「われわれ医師会にだけアドラー心理学を使わせてほしい」というものです。しかし、アドラーはその申し出を断わったのです。

和田 どうしてですか?

岸見 「私の心理学は、みんなの心理学である」というわけです。しかし、そのような考え方を専門家はあまり好みません。専門家だけの専売特許にしたいからです。

和田 アドラー自身も他者からの評価を求めなかったということですね?

岸見 アドラーは「自分の学派が存在していたことを皆が忘れてしまってもかまわない」と言っています。それだけ、皆の生き方に浸透したという証拠です。アドラーが他の心理学よりメジャーでないのは、アドラー自らが望んだことだとも言えそうです。

和田 たしかに名前は知らなくても、考え方はいろいろなところに浸透していますよね。私の「陽転思考」もその一つだと思います。

岸見 実はアドラーが源流となっている考え方が色々とあることは間違いないと思います。

人は隠れた「目的」のために
「原因」を作り出す

和田 『嫌われる勇気』では、とてもわかりやすい実例がいくつも提示されています。たとえば赤面症で悩む女の子の話が出てきます。彼女は赤面症を治して好きな男性に告白したいと言うわけですが……。

岸見 赤面症に限らず神経症の人が、「この症状を治してほしい」と言ってカウンセリングに来ることはよくあります。赤面症の彼女も「治してほしい」と言葉では言うのですが、実は治ってしまうと困るのです。なぜなら、治ってしまうと人とのかかわりが始まるからです。今は「赤面症だから、男の人とお付き合いができない」と言い訳ができても、赤面症が治ったら好きな男性にアプローチしなければならない。それで振り向いてもらえなかったら、ひどく傷つきますよね。それが怖いから赤面症という原因を作っている可能性がある。「男性にアプローチしたくない」という目的を果たすために。だから、症状をどうこうしようという話はカウンセリングではしません。

和田 何の話をするんですか?

岸見 人は一人では生きていけません。人と交わることで傷つくこともあるし、裏切られることもある。しかし、そういう経験をしなければ、他者と深い関係に入ることができない。深い関係にならなければ、生きる喜びも得られません。だからあえて対人関係の中に入り、そこでいろいろなことを経験して生きる喜びを感じてほしいといった話をします。

和田 私が岸見先生にお聞きしたカウンセリングのなかで一番印象的だと思ったのが、先生が相談を受けるときに使う三角柱の話です。三つの側面のうち、二つの面には「かわいそうな私」「悪いあなた」と書いてあり、相談者が話している内容に沿って三角柱を回転させながらどちらかを提示していくという。

岸見 ほとんどの話が、この二面のうちのどちらかなんですよ。

和田 私も相談者とお話しするとき、「つらい、つらい」とばかり訴える人とときどき出会います。「私はこんなにつらくて、こんなに大変で」と。これは「かわいそうな私」ですね。一方、「夫は帰りが遅くて、お酒ばかり飲んでいて、私の話を聞いてくれない」と「悪いあなた」ばかり話す人もいる。でも、この三角柱を見せられながら話すのは、結構キツいですよね(笑)。

岸見 今、自分がどういうことを話しているか意識してほしいのです。しかし、二つの側面の話に終始していてはカウンセリングになりません。そこで、患者さんに見せていなかった三角柱のもう一つの側面を提示します。そこには、「私には何ができるのか」と書いてあります。過去のことを聞くことがまったく意味がないとまでは思いませんが、あまり意味がない。今は過去ではありませんから。解決策を一緒に考えていきましょうというスタンスで話を進める必要があります。だから「私には何ができるのか」を示すのです。

和田 誰かの責任にしているあいだは、何も解決しないですよね。

岸見 そうですね。

和田 日本の犯罪報道を見ていると、犯人は過去に親に捨てられただとか、虐待を受けただとか昔のことを調べて、そうしたトラウマが原因で悪人になったと報じる傾向があります。

岸見 虐待を受けたことが、まったく影響を与えなかったとは言いません。しかし、二つのことを指摘したい。一つは同じ境遇に育った人が皆、同じような大人になるとは限らないということ。同じような境遇に育った全員が犯罪に走るわけではない。もう一つは、過去に原因があって今があるというのが正しいとしても、タイムマシンがない限り過去には戻れないということです。だから、「私には何ができるのか」が大切になるのです。

過去ではなく、
自分で変えられる「今」にフォーカスする

和田 でも、悩み事を抱えている方は、自分のことをわかってほしくて仕方ないんですよね。過去のつらい出来事を吐き出して、「大変だったね」と言ってもらいたい。悩んでいる人にそのように接するのは悪いことですか?

岸見 アドラーは「患者を無責任と依存の地位に置いてはいけない」と言っています。つまり相手に対して、「あなたのせいではない」という言い方をしてはいけない、と。責任を他者に転嫁するお手伝いをするのではなく、「すべてが自分から始まっている」ことを理解してもらう必要があります。

和田 なるほど。一方では、虐待された子どもが、親になったときに虐待を繰り返すという話もありますね?

岸見 これはかなり複雑な背景があると思います。というのも、どんなに親から大変な目に遭っていても、カウンセラーが「それは酷い親ですね」と相談に来た方に言うと怒られてしまうことがあります。なぜなら、どんな子どもでも例外なく親を愛しているからです。では、なぜ自分が親になったときに子どもを虐待するのかというと、「私が子どもを虐待して、なおかつこの子を愛せるなら、私の親も私を愛していたのだ」と思いたいからなのです。

和田 かなりこじれていますね。

岸見 私は、相談に来られた方が考えもしなかったことを伝えるのがカウンセリングだと思っています。これまでの考え方を強化するようなカウンセリングをしても意味がありません。

和田 なるほど。

岸見 カウンセリングをした後に、その人の人生が変わらないようなカウンセリングはしてはいけないと思います。どうにかして「なんとかできそうだ」という希望を抱いて帰っていただきたい。過去の話をしても絶望するしかありませんよね。たとえば子どもが不登校になったと相談しにきた人に、「あなたの育て方がよくなかったからだ」と話しても救いがありません。「今後、適切な関わり方をしていけば子どもとの関係は変わります。そのことによって子どもが変わるかどうかは子ども自身の『課題』なのでわからないけれど、少なくとも変わる可能性は出てきます」といった話をする必要があると思います。

和田 今、自分が変えられることにフォーカスするということですね?

岸見 そうです。「私には何ができるのか」ということに思いを向けてもらうのです。

和田 過去ではなく「今」にスポットを当てるのは、アドラー心理学の素晴らしいところですね。でも、たとえば「死にたい」と言われたらどうしたらいいのでしょうか。「よりよく生きたい」とか「人とつながりたい」といった根っこの欲求があれば話は別ですが、そうではない場合にどう対応したらよいかわからなくなってしまうのです。

岸見 そうした人に私は「ご両親は健在ですか?」と聞いたことがあります。「もし、親御さんが亡くなっていれば、死んだら天国で会えるかもしれない。でも、ご存命なら会えませんよ」と。おかしな説得の方法だと思うかもしれませんが、カウンセリングに来る人は、総じて深刻な人が多い。生きる以上、真剣でなければいけないとは思いますが、深刻である必要はないのです。ですから、深刻さをやわらげるために、風向きを変えるような拍子抜けする話もしてみる。生死の問題は単純ではないのでリスクはあるかもしれませんが、あまり思い詰めなくてもいいということを伝えたいのです。

和田裕美(わだ ひろみ)
京都府生まれ。作家、営業コンサルタント。人材育成会社「和田裕美事務所」代表。

岸見一郎(きしみ いちろう)
哲学者。

(後編に続く)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年10月11日 16:05

頭と足の身体の両端から、、、私もおすすめです。。。

■美髪を作る!頭皮&足裏マッサージ
健やかな頭皮を保つための美髪マッサージ&リフレクソロジー

マミ レヴィ
アロママッサージサロン「マミーズタッチ」主宰、IFA認定アロマセラピスト。

女性の髪の悩みも多いもの

シャンプー後の排水溝、ブラッシング後のヘアブラシや、ドライヤーの後のドレッサーの下を見て、「こんなに髪が抜けて大丈夫かしら?」と、びっくりすることはありませんか?

四季の中でも春秋は抜け毛が多い季節です。しかし、ダイエットによる栄養不足や、頭皮の日焼け、また疲れやストレスによって頭皮が硬くなり、血液循環が悪くなることが原因になって抜け毛が起こることもあります。髪に栄養を与える頭皮の血行は、美しい髪の毛の成長に大きく関わります。

頭から遠い足のリフレクソロジーを取り入れることは意外なようですが、
頭皮が硬くなっている時には、足の指に老廃物が溜まっていることが多いのです。全身の血行不良をセルフケアで素早く解消させるには、頭皮と足のダブルアプローチをお勧めします。

頭皮の健康を保つ簡単な解消法としては、硬く凝った頭の筋肉をヘッドマッサージでやわらかくして、血行を促進させることです。同時に足のマッサージを行う事で、流れやすくなり、頭の軽さが出やすくなります。

頭皮の血行やリンパの流れが良くなることで、抜け毛防止につながるだけでなく、自律神経のバランスを整えたり、眼精疲労や肩凝り、頭痛の解消にもつながります。

頭のコリをほぐす頭皮マッサージ

頭は凝ると表面が硬くなり、少し押しただけで痛みを感じることもあります。
頭頂部だけではなく、耳の周りの側頭部、首の付け根の後頭部も、痛気持ち良いと感じる程度の力で、丁寧に揉みほぐしていきましょう。


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指の関節を使ってマッサージ

1 指の関節を使って頭全体をマッサージ

指先に上手く力が入らずに刺激が足りない時には、指を曲げて第一関節で刺激するといいでしょう。少しの力でしっかり刺激されますよ。


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前頭部をさする

2 前頭部をさする
両手の四指を眉の上にあて、頭頂部までしっかり押しあげます。4~5回。


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側頭部を押し回す

3 側頭部を押し回す
両手の四指で耳を囲むようにして、小さい円を描きながら押し回す。4~5回。


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後頭部をもむ

4 後頭部をもむ
首と頭の付け根のあたりに両親指を当て、5指全部を後頭部に当てて、らせんを描くように刺激します。4~5回。


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耳に指をかけて側頭部を押す

5 指間接で側頭部を押す
耳に指をかけて、指の関節で側頭部を押ていく。

仕事中や、リラックスタイムなど、いつでもどこでも簡単にできるヘッドマッサージですが、私のお気に入りは、入浴中バスタブに浸かりながらのマッサージ。代謝がアップし易くなって汗の出がグーンと良くなりますよ。


美髪をはぐくむ頭部をケアするリフレクソロジー

足のリフレクソロジーでは、頭の反射区がある親指をメインに、足指全体をよく揉みほぐしましょう。

寝不足、ストレス、頭や目を酷使したり、首が凝りすぎていると、頭皮が硬くなりますが、そうなると足の親指がパンパンに膨らんでいて、押しても揉んでも何も感じないということがあります。痛みがないから何も問題がないというより、老廃物が溜まりすぎて、刺激が届かないということが多いので、足指がむくんでいたり膨らんでいるときには、柔らかくなるまでしっかり揉みましょう。


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頭の反射区を刺激。つまむように

1 頭の反射区を刺激。つまむように。

足指全体を手の親指、もしくは人差し指の第一関節を使って刺激します。

足の親指は刺激が届きにくいので、少ししっかりめにじっくりと行いましょう。他の指は各3~4回づつ。


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甲状腺の反射区を刺激。しごくように。

2 甲状腺の反射区を刺激。しごくように。
手の親指を使い、母指球の周りを円を描くように刺激します。3~4回。


食事ではタンパク質、ビタミンC、亜鉛を積極摂取!

マッサージの他に、食事ではタンパク質(肉、魚、豆、卵など)ビタミンC、亜鉛(納豆、ひじき、海藻類)を含むものを積極的に摂ることをお勧めします。これらの食品は頭皮の血液循環や髪の毛の質に影響してきます。

だんだん気温が下がり、肩や首がこわばりが気になる季節、頭皮のマッサージは髪のためだけでなく、体の凝り予防にも効果的。ぜひお試し下さい!!

[ALLA]

Posted by nob : 2014年10月07日 10:43

果物や野菜は美味しく直接頂きましょ♪

■「野菜ジュース」の成分は“満足感”だけ!
「1本で1日に必要な野菜」「濃縮還元」は詐欺!?

上田 真緒 :東洋経済オンライン編集部

野菜ジュースの「健康神話」は本当?

<編集部より追記(10月1日)> 本記事は、安部司氏の見解をもとに構成しています。多面的な議論を紹介したものではありません。その点をご留意ください。

 B郞(40代)はこの秋の昇格人事で部長になった。働かない上司のA男(50代)に気配りしつつ、激務をこなしているのだから当然だ。それなのに妻のC美(30代)には「もう少し家庭に目を向けてよ」と不満をぶつけられる。戦う男は体調とメンタルをつねに万全にしておかねばならない。そこで「1日に必要な野菜が取れる」野菜ジュースを飲むようになった。息抜きのコーヒーは、ブラックだと胃に悪い気がするので必ずコーヒーフレッシュを入れる……。

消費者はもうちょっと疑問を持って!

野菜ジュース1本で、本当に「1日に必要な野菜」が取れるのか。コーヒーフレッシュはなぜカフェにタダで山盛りに置いてあるのか。「消費者は疑問を持ってほしい」と安部司さんは忠告する。

かつて食品添加物の専門商社に勤務し、多種多様の食品添加物を加工食品業者に販売していた安部さんは、消費者が知らない加工食品の現場を見て、食の安全性に危機感を抱くようになった。現在は無添加食品の開発を推進。その経緯を著書『食品の裏側』にまとめ、消費者に警鐘を鳴らしている。 

まず「1日に必要な野菜が取れる」という表示はトリックだと指摘する。厚生労働省が、健康を維持するには成人1日当たり350g以上の野菜を取ることを推奨しているのだが、「その数字を基に、1日に必要な野菜350g分を計算上、入れたということであって、野菜350gを取った場合の栄養素が入っているわけではない」。

やや古いデータだが、名古屋市消費生活センターが2007年に市販の野菜ジュース35銘柄の栄養成分を分析している。野菜350gを取った場合、ビタミンCを45mg、カルシウムを114mg、カロテンを8.6g取れると換算して比較。「ビタミンCやカルシウムなどの摂取はあまり期待できない(35銘柄中、水準に達したのは2銘柄)」「カロチンは十分なものがいくつかあるが、ほとんど含まないものもあった(35銘柄中、水準に達したのは8銘柄)」。

栄養素がない野菜ジュースを飲んでも気休めにしかならない。そこにあるのは飲んだ人の“満足感”だけである。安部さんは「特に『濃縮還元』タイプのものは、栄養素がほとんどない」と教える。その製法はこうだ。

まず野菜は世界各国から輸入される。野菜の原産地を見られるQRコードがパッケージに記載されている商品や、メーカーのホームページで公開している商品もある。

「基本的に、メーカーは値段が安ければ世界中どこからでも集めてきます。だいたい15カ国ぐらいだが、中国産もある。となると気になるのは残留農薬のリスク。今のところ、輸入時の検査で違反はないが、何か問題が起きたときに、どの国のどの野菜が原因だったのか追跡できるのか不安が残る」

それらの野菜を加熱して6分の1の体積に濃縮。ケチャップのようなどろどろの“濃縮ペースト”を冷凍して、日本に輸入する。体積が6分の1だから、運賃も6分の1になるというわけだ。

この“濃縮ペースト”に水を加えて元に戻したものを「濃縮還元」と呼ぶ。国内で戻せば「国内製造品」と表示していい。

野菜ジュースのパッケージに「濃縮還元」「国内製造品」と書いてあったら、消費者は「安心、安全。体にもよさそう」と思うだろう。

だが、「この方法だと、香りはもちろん、ほとんどの栄養素が失われてしまう。食物繊維は飲みにくくなるので、あらかじめ取り除いている。メーカーによっては香料やビタミンC、ミネラル、カルシウムなどの食品添加物で補っています」。

安全性に疑問のある香料も、一括表示!

この香料がくせものだ。化学的に合成された香料は3200以上あり、それらを組み合わせて作る。たとえば、イチゴの香料なら、酪酸エチル、乳酸エチルアルデヒド、リナロール、アセトフィノン、アルデヒドなど20種類以上を混ぜて、天然に近い香りを作る。「フルーツ飲料系のみならず、野菜ジュース、缶コーヒー、お茶に至るまで、さまざまなドリンクに香料は使われている。作れない香りはない」と、“食品添加物の神様”と呼ばれた安部さんは断言する。

問題は、メーカーがどんな香料をどれだけ使っているのか、消費者に知る術がないことだ。何百種類使っても「原材料名」には「香料」の一括表示でOKなのである。

これがもし上記のような合成香料の名前がずらずら表示されていたら、消費者は買うのをためらうのではないだろうか。中には安全性に問題のある香料もあるが、一括表示では避けようがない。

したがって、「香料」の表示があるドリンクはすべて買うべきでないということになる。しかし、多くのドリンクに香料が使われているからやっかいだ。

一括表示が許されているものは、ほかに「調味料」「乳化剤」「pH調整剤」「酸味料」「苦味料」など14種類ある。「それを隠れみのにして、メーカーが何をどれだけ入れていることか。メーカーにとっては非常に便利な表示です」と明かす。

では、ビタミンCの添加物はどうか。これはアスコルビン酸である。「アスコルビン酸、クエン酸、りんご酸、フマル酸は、ほとんどが中国産。日本の公定基準に合わせて作っているでしょうか」と疑問を投げかける。

野菜で貧血を起こす!

こうした添加物以上に安部さんが問題視するのは、野菜ジュースに含まれている硝酸態窒素だ。野菜に取り込まれる硝酸態窒素が国際的に問題になっているという。

「硝酸態窒素を大量に摂取すると、体内で亜硝酸窒素になります。これは血液中のヘモグロビンが酸素が取り込む前に酸素を取ってしまうので、貧血を起こす。アメリカでは、ほうれん草の裏ごしスープを離乳食として赤ちゃんに与えたところ、酸欠状態になり、全身が青くなった。そこから『ブルーベビー病』と呼ばれています」

硝酸態窒素が野菜に取り込まれる原因は、窒素系(アンモニア態)の肥料を大量に与えすぎること。これが土壌の中で硝酸態窒素に変化し、それを野菜が取り込む。本来、野菜が成長する過程で硝酸態窒素はアミノ酸、たんぱく質に変わっていくのだが、野菜を早取りすると硝酸態窒素のまま残ってしまう。

「EUの基準では硝酸態窒素は野菜100g当たり0.2~0.3gですが、日本には基準がなく、現段階で規制もされていない。日本の水道水の基準は1リットル当たり10mgだが、その2~18倍の量が市販の野菜ジュースから検出されたという民間の分析報告もある。メーカーはきちんと硝酸態窒素の含有量を公開してほしい」

野菜ジュースの“健康神話”を根底から疑ってみる必要があるだろう。

コーヒーフレッシュは「ミルク」ではない

コーヒーフレッシュは何でできている?

さて、コーヒーフレッシュである。安部さんは食品メーカーと一緒に、まさに開発していた。

「コーヒーフレッシュは何からできているでしょうか」と講演で質問すると、ほとんどの人が「ミルク」や「生クリーム」と答える。「そんなものは入っていない。植物油と水と食品添加物からできています」と、作り方を教えると一様に驚くという。

まず植物油と水を混ぜる。水と油は分離するので乳化剤を入れる。すると混ざって白く濁る。さらに、とろみをつけるために増粘多糖類(一括表示)を入れて、カラメル色素で薄く茶色にすると、いかにもクリームのようになる。そこにミルクの香料(一括表示)を入れて、日持ちをさせるためにpH調整剤(一括表示)を入れて出来上がり。

カフェのコーヒーフレッシュ

「普通のミルクや生クリームをコーヒーに入れると、ほわっと上がってくるでしょう。あの上がり方を再現するのが難しかったなあ。1年かかったよ。でも簡単に元は取れた。原価が安いし、外食系企業がぼんぼん買ってくれたからね」

コーヒーフレッシュの正体は添加物だらけの“ミルク風油”だった。「ミルクがなぜ常温で置きっ放しでも腐らないのか、ちょっと考えたらおかしいと思うはずだけどね」と安部さん。おかしいと思わない消費者の感覚こそが、おかしいのかもしれない。

このように、裏側を知るとギョッとするような「原材料」はまだまだある。たとえば、合成着色料は石油。「タール系色素」とも呼ばれる。少量でムラなく色が出るのが利点だ。

現在、日本で食品添加物として認可されている合成着色料は12種類(赤色2号、赤色3号、赤色40号、赤色102号、赤色104号、赤色105号、赤色106号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号、青色2号)。

イギリスの食品基準庁では、合成着色料を摂取した子どもに多動性行動が見られたという研究報告を受けて、「子どもの活動や注意力に悪影響を与える可能性があります」という表示を義務化した。義務化されたうちの赤色40号、赤色102号、黄色4号、黄色5号は、日本で使われている。国によって取り扱いが異なるから不安である。

「石油」に「虫」――着色料は何でもアリ?

だが、天然着色料も安心できない。コチニール色素はオレンジや赤の着色に使われるが、原材料はなんと虫(サボテンに寄生するカイガラムシ科エンジムシ)。ドリンクのほか、ハムやお菓子など広く使われている。

このコチニール色素によるアレルギー症状の発症例が報告され、2012年5月に消費者庁が注意を呼びかけた。

「虫の内臓から色素を取るから、内臓のたんぱく質に反応してアレルギーを起こすのです。日本でも1990年代からコチニール色素によるアレルギーの臨床報告が大阪などであったのに、国はずっと無視してきた。しかも、2012年5月以降もアレルギー表示を義務化する動きはない」と安部さんは首をかしげる。

食物繊維が入っている“ファイバードリンク”としておなじみ「ファイブミニ」のオレンジ色も、コチニール色素が使われている。製造・販売している大塚製薬の広報に確認してみた。

「現在も引き続き、コチニール色素を使用しております。1988年に発売してから25年以上経ちますが、アレルギーを発症したという報告はございません。健康被害の申し出も今のところないという状況です。アレルゲンたんぱく量を十分確認したうえで、2001年からは低アレルゲン化したものを原材料として仕入れて使用しております」

──なぜわざわざ虫を使うのかが不思議です。ほかのもので代用できないのでしょうか。

「コチニール色素はいろいろな食材に使われていることもありまして、商品設計の中で最適なものを使用しております」

米国のスターバックスでは「ストロベリー・フラペチーノ」の赤色にコチニール色素を使っていることが判明し、2012年3月に「段階的にコチニール色素をやめて、トマトから抽出されるリコピンに切り替える」と発表している。ベジタリアンが「動物由来のものは使わないで」と批判したのがきっかけらしい。……論点はそこ!?

▼ニューズウィーク日本版「スタバ究極の無添加フラペチーノは昆虫風味」

では、日本のスターバックスでは現在、赤色にどんな着色料を使っているのか。市販のドリンクと違って、飲食店のドリンクは「原材料名」をすぐ確かめることができない。こういう時のために「お客様相談室」があるのかもしれない。スターバックス コーヒージャパンのお客様相談室に問い合わせてみた。

「今はコチニール色素を使用しておりません。『ストロベリー・フラペチーノ』は期間限定でお作りしているもので、そのときどきで使用する着色料が異なることもございますが、直近で発売された今年7月の『ストロベリー・ディライト フラペチーノ』は、ストロベリースライスに紅こうじ色素、ストロベリーソースに赤色40号、ストロベリーシロップにクチナシと紅花の色素を使用しておりました」

──赤色40号は安全なのですか。

「今、申し上げました色素はすべて食品衛生法上で許可されている安全なものです」

赤色40号は前述のとおり、イギリスで『子どもの活動や注意力に悪影響を与える可能性があります』と表示義務があるもの。日本では表示義務がないから、実際にこうして使われるのだろう。

国の認可が取り消されることも

「天然由来だからといって盲信はいけない」と安部さん。植物のアカネから抽出したアカネ色素は、発がん性があるとして2004年に禁止された。

「アカネ色素はそれまで20年ぐらい使われていました。2003年度版までの食品添加物の本には、安全性は確立されていると書いてあったが、2004年度版からはそのページが飛んでいる。これまでに60品目の食品添加物が厚生労働省に認可を削除をされた」。つまり、国が「安全」と言っていても、いつ禁止になるかわからないのだ。

そもそも、“意外な”原材料の着色料がドリンクや食品に使用されるのは、もともと着色料が衣料の染色から始まったからだという。そして、消費者も「きれいな色」のドリンクを好み、味をイメージする重要な要素となっている。

味覚に与える影響は、香りより色のほうが大きい
安部さんは講演で香料と着色料を使ったこんな実験をしている。

片方にメロンの香料、片方にレモンの香料を入れて、色をつけない透明な液体を聴衆に飲ませて、何のドリンクか当てさせる。すると、ほとんどの人は当てられない。

次に、レモンの香料のほうを緑に着色すると、「メロン」と答えるという。つまり、透明だと何のドリンクか判断できず、香りより色が大事なのだ。「試しに、『ファンタオレンジ』を誰かに目をつむって飲ませて、何味か当てさせてみるといい」。

「きれいな色」だけでなく、「自然な色」に見せるためにも、わざわざ着色料が使われる。前述のカラメル色素だ。

「赤っぽい茶色から真っ黒まで、いろんなカラメル色があり、私も売り歩いていた。日本の着色料の80%はカラメル色素。醤油やみその文化だから、茶色は自然な色に見えて安心するのです」

ただし、カラメル色素には製法によって4種類あり、発がん性が疑われるものもある(詳細は明日の記事で説明)。なぜメーカーはその製法で作るのか。

「昔ながらの砂糖を煮詰める方法ではカラメル色が安定しないからです。特にクエン酸が入った酸味の中だと色があせていく。数年経っても色が変わらないように化学処理をする」

消費者は、そうまでして「きれいな色」や「自然な色」のドリンクを飲みたいわけではなく、安全性が何より重要なはずだ。しかし、その判断をするためにも、メーカーの情報開示と、消費者の知る意欲が不可欠である。

安部 司(あべ・つかさ)
1951年福岡県生まれ。山口大学文理学部化学科卒。総合商社食品課に勤務後、無添加食品の開発・推進、伝統食品や有機農産物の販売促進などに携わり、現在に至る。熊本県有機農業研究会JAS判定員。経済産業省水質第1種公害防止管理者。工業所有権 食品製造特許4件取得。食品添加物の現状、食生活の危機を訴えた『食品の裏側』は60万部を突破するベストセラーとなる。そのほか、『食品の裏側2 実態編』『なにを食べたらいいの?』などの著書がある。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2014年10月06日 05:46

愛は止められない、、、でも本当に相手を想うのなら、密やかにただ愛し続けていればいい。。。

■「元不倫相手を忘れられない」と語る女性に、瀬戸内寂聴さんが一言「不倫するなら、死を覚悟せよ」

「別れた不倫相手が忘れられない」という、女性からの相談を受けた瀬戸内寂聴さん。同氏は、恋愛は天災みたいなもので避けられないとしつつも、不倫が許されるたったひとつの条件は「命懸け」であることだ、と説きました。(この動画は2011年に公開されたものです)

【スピーカー】

小説家、天台宗の尼僧 瀬戸内寂聴 氏
黒田あゆみ 氏

【動画もぜひご覧ください!】

瀬戸内寂聴の人生相談5「不倫をしてしまいました」~AutumnSnake

愛は無償のものでなければならない

瀬戸内寂聴氏(以下、寂聴):男女の愛でも、親子の愛でも、兄弟の愛でも。愛しているっていうのは、妹さんが言った一番確かな言葉は「お姉ちゃんの愛はエゴだ」って。これですよ。みんなエゴなの。愛してる自分を愛してるんですよ。自分はこれだけ愛しているから、相手もこれだけ愛してくれて当たり前ってね。

自分が10愛しているんだから。相手はそれに利息を付けて12の愛を返してくれって、それがみんなの気持ちなんですよ。銀行だって利子が付かない時代に、何で利子が付きますか。だから、10愛して3返ってきたら良い方ですよね。返ってこないの。愛は無償です。あげっぱなし。あげっぱなしの愛でないと、これは本当の愛じゃありません。

黒田あゆみ氏(以下、黒田):去る者は追わない方が良いですかね?

寂聴:去る者追ったって惨めになるだけよ?

黒田:でも、心底愛していたら追いたくなりますよね?

寂聴:そうね、なります。

黒田:寂聴さんはそういうところ……。

寂聴:あります。そういうこと、今でも。馬鹿だなぁって思いますけどね。

黒田:どうやってこらえました?

寂聴:いや、でも私はね、手放しました。向こう行けって、手放しました。せいせいしました。しばらく嫌だったけど。

黒田:でも寂しいですよね、女の愛は恩返しっておっしゃったことがありましたけど……。

寂聴:私は仕事がありましたからね。すぐそれを材料にして小説を書きました。それで、書くことによってね、あぁ、自分は馬鹿だなぁってことがわかりますからね。だからそこから抜け出すことができるの。

黒田:辛いですよね、その間は。

寂聴:その小説で今度自伝書が出るんでね、嫌でもそれを読まなければいけない。読んだらね、嫌でしたねぇ。なんて馬鹿なことをと思いますけどね。ある時期それが私の真実だったんだから、しょうがないですよね。

今小説を読むとね、相手が裏切っていることがちゃんと小説の中に書いてあるんですよ。それが書いている本人にわからないのね。相手の言動を見たらここでも裏切ってるじゃないのってのが、それがわからないの、その時はね。愚かですね、人間って。

不倫をしました。

黒田:(朗読)

不倫をしました。

でも もう半年も
彼の腕のなかで休むことも
出来ないのに。

怒らせて 別れて 甘えて
話をして また怒らせて。

「もう しない」と約束したのに
私は また
彼の家に 電話をかけて
押しかけたのです。

彼の奥様は怒り 彼も怒り

でも
帰るお金もなかった私を
家まで送り届けてくれたのは
彼でした。

「もう 愛はない」と
彼は 何度も言いました。

そして 彼は 私の主人に
何度も頭を床にこすりつけて
謝ってくれました。

「私だけが傷ついた」と
私はわめき 彼をなじり
黙る主人 謝る彼。

その時間だけが過ぎ 彼は
帰っていってしまいました。

主人は
「子供のためだ」
「もう終わったことだ」と
それだけ言いました。

なのに 私は まだ
彼を求めています。

恋愛とは天災みたいなもの

寂聴:もういい加減にしたら良い。それはもう渇愛でね、エゴの塊です。そんなことはもうね……。だって、周りを全部傷つけているじゃないですか。自分だけが傷ついたと思っているのね。そんなに好きならね、離婚してもらうべきですよ。

黒田:愛していた彼が自分の方と一緒に将来を約束していてくれれば戦えるけど、彼も自宅へ戻り、まぁ、去りですよね?

寂聴:当たり前じゃないですか。

黒田:で、自分は愛の残っていない夫のところに戻らなきゃならないっていう、この……。

寂聴:ご主人がそれを許すということはね、子供のためとは言いながらね、ご主人は、もしかしたら愛しているのかもしれませんね。まだ奥さんに愛が残っているのかもしれない。

だけど、子供のためなんて言って物事は済みません。子供はね、そういう親を決してありがとうとは思いません。仲の悪い夫婦がね、「お前のためにお母さんはね、我慢したのよ」なんて良く言いますよね。もうとんでもないことですよ。みんなね、子供たちは自分のために辛抱したなんて言わないでくれ、って言いますよ。

子供はね、子供のアレがあるんですから。そういう恩なんか着せてもらいたくないの。男女の間は男女において解決すべきですからね。でもね、恋愛っていうのは天災みたいなもので、降ってくるんですよね。

黒田:災みたいに?

寂聴:災い。雷と同じでね、ぱーっと降ってきて、当たったらどうしようもないんですよね。ですから、愛してはいけませんなんてわかっていても、愛さずにいられない場合があります。それが不倫になるんですけどね。

やっぱりね、私は奥さんのある人を愛してですよ、それで離婚させてですね、結婚して幸せにはなれないと思いますね。人を不幸にした上に、自分の幸せは築けないですよ。

情熱の切れ端で行う恋愛なら止めてしまえ

黒田:覚悟を持って、不倫も突き詰めれば純愛になり得るとおっしゃいましたけども。

寂聴:私は思いますけどね。

黒田:それは、どういうあり方でいろと、どういう愛し方をしろということですか? 

寂聴:それは無償の愛ですね。

黒田:そこに、その例えばこの場合にはまぁいろいろ守りたい物があるとか、あれも失いたくない、これも失いたくない。

寂聴:全部失うんですよ、純愛は。全部失うの。世間から指弾を受けるし、家族からは見限られるしで、全てを失うんですよ、純愛は。純愛を貫こうと思えば。それくらいの覚悟がないとそんなことしちゃいけませんよ。

みんなね、本当に安易ですよね。自分の情熱を切れっ端でね、ちょこちょこっと恋愛してるのね。そんなのね、私はちょっと厳しいのかもしれないけど、私はそういう恋愛はもうやめてくれって言いたいですね。だから、本当に命がけで恋をする人に、誰も文句を言えませんよ。

黒田:たとえそれが外れるとしても……。

寂聴:人の道に外れていてもね、それが命がけならね、もうそれは仕方がないですね。

黒田:ただ失うものも大きいですよね?

寂聴:だから覚悟してしなきゃしょうがないですね。渡辺淳一さんの小説で私が一番好きなのは、『失楽園』なんですよ。あれはとても売れましたね。あれは結局心中しています。全てを失っていますね。全て失って愛を貫いた。もう馬鹿だ。とかね、情けないとかね、人は言ってもですね、それは仕方がない。あの二人は全て失ったんだから、許されるんですね。

黒田:ただ小説は都合が良いですよ。普通は子供がいたりして、なかなかああいう風に勝手に死ぬことも許されないと思いますけど。

寂聴:その時はね、子供もなくなるんです。ああいう時は。

黒田:なくなるっていうのは、自分の中で捨て去るという……。

寂聴:そう。それくらいね、渇愛ってものは恐ろしいものなんですよ。だからそんなにね、軽々と恋愛しないでくれって言いたいですね。そんなにね、軽々しくするものじゃないと思いますね。やっぱり、愛すると同時に苦しみが伴うんですよね。

[ログミー]

Posted by nob : 2014年10月05日 22:24

理にかなっています。。。

■アンチエイジングには
食後1時間の運動が効果あり!

久保 明
[東海大学医学部 抗加齢ドック教授/慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任教授]

 アンチエイジングにとって、食事や睡眠とともに大事なのが運動です。いや、運動を抜きにしたアンチエイジングなどありえないと言っていいくらいです。といってもただやみくもに身体を動かせばいいのではありません。効果的なタイミング、適切な運動というものがあるのです。

 まずは何度も紹介した老化の大敵「糖化」と運動です。過剰な糖が体内で蛋白質と結び付き、発生したAGE(最終糖化産物)が血管や内臓、皮膚などに沈着して機能低下を引き起こす、これが糖化です。糖化を予防するには、食べる順序を工夫する(第3回の懐石食べ)やGI値の低い食品を摂る(第4回)などがありますが、食後1時間に軽く運動するのも大変効果があります。

食後の運動、最適なのは?

 食事をして血糖値が上昇し始めるのは血管の中にブドウ糖が入ってからです。食べた食事は胃、小腸に入ってでんぷんなど糖質がブドウ糖に分解されます。それから血管の中に入っていくわけですが、15~20分で血糖値が上昇し始め、1~1時間半程度でピークに達し、2時間位で下がり始めます。このピークの時にブドウ糖をエネルギー源として使う運動を行うと、糖化が抑えられるのです。ただし、激しい運動をしては消化を妨げることになりますので、軽い運動がお勧めです。

 具体的には15分ウォークとハーフスクワット20回程度をすればいいでしょう。歩くことで有酸素運動、ハーフスクワットで筋肉を使う。この組み合わせが糖化を抑制するのです。ハーフスクワットは腰を軽く落とすくらい、膝も90度曲げれば十分です。

 ハーフスクワットの代わりに階段の上り降りでもかまいません。15分ウォークは昼食を外に食べに行って歩いてもいいし、食後に散歩をして7~8分くらいの距離を往復してもOKです。朝なら朝食後、通勤で駅まで歩いたり、また駅の階段を上り降りすれば、糖化防止に役立ちます。

 一番手軽な運動と考えられているのが歩くこと、ウォーキングです。皆さんの中にもポケットや鞄の中に万歩計を入れたり、スマホで歩数をカウントしている人もいらっしゃるのではないでしょうか。歩くことは大変いいことです。有酸素運動であるウォーキングは生活習慣病の予防や心肺機能アップ、ストレス解消にも役立ちます。

 ただし、最近は「歩く」ことが多少、過大評価されているきらいがあります。毎日歩いてさえいれば、健康長寿につながる、と考える人が結構います。でも、だらだら漫然と歩いていても駄目。

 アンチエイジングには歩行スピードが重要なのです。「歩行スピードが速い人は、遅い人に比べ、寿命が長い」というデータがあります。アメリカのピッツバーグ大学などのグループが行った調査で、65歳以上の高齢者約3万人を対象に歩行スピードと生存率の関係を調べたところ、ある範囲では歩行速度が毎秒10cm速くなるごとに死亡リスクが12%低下することが判明したのです。

 やってみると分かりますが、歩行スピードを上げて歩くのはなかなか大変です。心肺機能はもちろん、足腰に筋肉がついていないと歩行スピードが上がりません。ウォーキングでは足腰に筋肉がつかないので、別に日常生活で筋力をつけるための体操や動作、トレーニングを取り入れて、足腰を鍛えながら歩行スピードを上げていくべきなのです。

 足腰を鍛える代表的な運動がスクワットです。スクワットとは、直立したまま膝関節の屈曲、伸展を繰り返す運動です。プロレスの鍛錬などでおなじみですよね。プロレスラーは目一杯腰を落としたスクワットを1000回以上もやるという話も聞きますが、アンチエイジングでは膝を90度ほど曲げるハーフスクワットを20回~30回やるくらいでOKです。これでも足腰の衰えを防ぐには十分効果があるはずです。

認知症と運動の深い関係

 運動は認知症予防にも効果があります。脳の視床下部のBDNF(脳由来神経栄養因子)には、脳の細胞を増やし認知症やアルツハイマーの予防作用があることが分かっています。このBDNFを増加させるのが軽い有酸素運動です。1日3.2km歩けばいいとされています。1日0.4kmしか歩かない人は、3.2km歩いた人に比べて1.8倍認知症のリスクが増すというデータもあります。

 握力が弱くなると、認知症になるリスクが増えます。第1回でもお伝えしましたが、老化の度合いを測るバロメーターの一つが握力なのです。握力には全身の筋肉の衰えが顕著に表れてきます。筋肉の活動が衰えると、脳の活動も衰えるのです。厚生労働省の調査では、握力の強い人は脳卒中になりにくいという結果も出ています。最近、瓶の蓋やペットボトルの蓋を開けるのに苦労するようになったという人は要注意です。

 WHO(世界保健機関)は健康長寿のためには、以下の4つを鍛えるべしという勧告案を出しています。(1)筋力、(2)持久力、(3)関節の柔軟性、(4)バランス力です。

 筋力は、筋肉に力を込めるトレーニングで強くなりますし、持久力は有酸素運動のウォーキング、関節の柔軟性には各種ストレッチ、バランス力には閉眼片足立ちなどの動作が有効です。

 ただし、運動をするにはそれなりの準備が必要です。狭い障害物のある場所で発作的に閉眼片足立ちなどはしないこと。鍛えるにも徐々に自分のペースでやることがお勧めです。また、駅の階段があればエスカレーターを使わずに上ったり、家で風呂の掃除を買って出たり、日常生活の中でこまめに身体を動かすように、「生活の活動度」を上げていくのもアンチエイジング的にはポイントが高くなります。

筋肉を保つための食事法

 食事の点では、筋肉を保つためには蛋白質が必要です。高齢になり、筋肉量の低下が気になったら、肉を食べた方がいいのです。年を取ると、肉はよくないのではと思っているとしたら、むしろそれは逆。年を重ねると、筋肉量は加速度的に減っていきますので、運動とともに蛋白質の摂取が欠かせません。

 肉の蛋白質には体内で合成されないアミノ酸が含まれています。肉を食べれば体に必要なほとんどのアミノ酸が摂れると言っていいほどです。中高年の蛋白質摂取の目安は体重1kgにつき1g、60kgの体重なら60gになります。肉のほかにも魚や大豆、豆類、卵などからバランスよく摂ってください。

 今回のメディカル・トピックスは、「身体の機能評価と予後」の関係です。

(1)握力、(2)歩行スピード、(3)椅子からの立ち上がり、(4)片足立ちバランスは、将来の骨折リスク、認知機能低下とどう関係するか、という調査(2011年)です。握力、歩行スピード、椅子からの立ち上がり能力、片足立ちバランス、それぞれの低下と骨折リスクは関係していました。

 一方、認知機能低下と握力低下は最も関係があり、歩行スピードの低下とも大きく関係があり、片足立ちバランスとは若干相関が認められる一方、椅子から立ち上がるとはほぼ無関係という結果が出ています。中年のうちからこれらの能力の低下には注意した方がいいでしょう。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年09月30日 14:19

変わることで生まれる「不安」と、変わらないことでつきまとう「不満」、、、どちらを選ぶかは自明のことと思いますが。。。

■もしもあなたが職場で「嫌われる勇気」を持てたら
嫌われて出世する人、ダメになる人の違いを大調査

宮崎智之 [フリーライター]

「嫌われる勇気を持ってこそ、人生を自由に生きられる」と説く、アドラー心理学に改めて注目が集まっている。その火付け役となった書籍『嫌われる勇気』はベストセラーを記録。ヒットの理由として、嫌われることに萎縮し、本来の自分を出せずに悶々としている人が世の中に溢れていることが推察される。我々が人目を最も気にするビジネスの現場を見ると、周囲に嫌われていても尊敬される人、出世する人がいる一方、嫌われて自らの立場を危うくしている人もいる。この差はいったい何なのか。ビジネスパーソンへのアンケート調査を基に、職場で嫌われることのメリットとデメリットを考察しよう。(取材・文/フリーライター・宮崎智之、編集協力/プレスラボ)

みんな、人目を気にせずに生きたい
でも「嫌われる勇気」を持てない現実

 あなたは自由な人生を送るために、嫌われる勇気を持つことができるか――。

 書籍『嫌われる勇気~自己啓発の源流「アドラー」の教え』(岸見一郎、古賀史健著/ダイヤモンド社)が、話題となっている。同著は、オーストリア出身でフロイト、ユングと並ぶ心理学三大巨匠の1人、アルフレッド・アドラー(1870~1937年)の思想を、哲人と青年の対話形式でまとめたものだ。

「人間の悩みは全て対人関係の悩み」「嫌われる勇気を持ってこそ、人生を自由に生きられる」という旨を説くアドラーの教えは、多くの日本人に深く刺さった。同著は、昨年末の発行以来大きな話題となり、40万部を超えるベストセラーとなっている。

 これほどまでに同著が受け容れられた背景には、嫌われることを恐れる人が世に溢れているという現実がうかがえる。誰もが人の目を気にせず自由に生きたいと思うものだが、実際には嫌われることに萎縮して、本来の自分を出せずに悶々としている人が大勢いる。

 それも無理はない。世の中の景気は上向いてきたとはいえ、多くの日本企業を取り巻く事業環境は依然として厳しい。一時は「追い出し部屋」などという言葉が流行り、成果主義的評価制度の定着も相まって、多くのビジネスパーソンは「なるべく失敗をしないように」「上司や同僚に嫌われないように」と、周囲の顔色をうかがいながら仕事をしている。

 プライベートでも気が抜けない。特に最近ではSNSの普及もあり、自由な発言の場が増える一方、投稿によって人間関係のトラブルに発展するケースが相次いでいる。「ツイートの内容を、いつ誰にチェックされているかわからない」と、警戒心を抱くユーザーが増えている。こうして見ると、現代はかつてなく人の目を気にする機会が多い時代だと言える。

嫌われても出世する人と
嫌われてダメになる人の違いを大調査

 しかし、このへんでちょっと考えてみたい。他人に嫌われないように気を配り続けることが、本当に全て自分のためになっているのだろうか、と。

 我々が人目を最も気にするであろうビジネスの現場を例にとると、職場には「嫌われても尊敬されている人」「嫌われても出世している人」が、少なからずいるのではないだろうか。彼らのなかには、「嫌われないように」と八方美人に徹しているあなたよりも、よほど周囲からの評価が高い人もいるはずだ。もし、あなたの周囲にもそうした人がいるとすれば、それは自分なりの「嫌われる勇気」を実践して、成功している例なのかもしれない。

 もちろん一方で、周囲に嫌われて自らの立場を危うくしている人も、数多く目につくだろう。この「差」はいったい何なのだろうか。嫌われることはリスクが大きいが、単に嫌われないことだけでもダメだとしたら、我々はいったいどうやって世渡りをすればいいのか。これは、私たちが考えるべき処世術としては、最も高度な判断力を要する課題の1つと言えるだろう。

 そこで今回は、リサーチ会社「リビジェン」の協力を得て、全国の男女200人に対してアンケートを実施し、「職場における嫌われる勇気」に対する意見を聞いた(対象は20~50代/経営者・役員、会社員、公務員、自営業)。その結果を基に、職場で嫌われることのメリットとデメリットを考察しよう。

 まず世間の人々は、ビジネスの現場で「嫌われる」ことに対して、どんな感想を持っているのか。「あなたは、職場で嫌われることが怖いですか?」という質問には、68.5%が「はい」と回答した。男女別で見ると、男性が64.1%、女性が73.4%となっており、女性のほうが嫌われることを恐れる傾向があるようだ。

 さらに「嫌われることが怖い」と回答した人を年代別で見ると、20代が79.3%で1位となり、30代の65.2%、40代の61.5%、50代以上の33.3%と続く。年齢を重ねると人目が気にならないこともあるのか、はたまた自分の実力に自信を持てるようになるからなのか、いずれにせよ年齢を重ねるにつれ、嫌われることへの恐怖が薄れる人が増えていくことは確かなようだ。

「仕事が円滑に進まなくなる」
7割の人は嫌われる勇気を持てない

 嫌われるのが嫌な理由としては、以下のような声が上がった。

「嫌われると、仕事が円滑に進まなくなる」(37歳・男性/営業職)

「職場に1人、絶対的な存在の人がいて、その人に目を付けられたくない」(24歳・女性/事務系)

「精神的に弱いので人から嫌われるのは怖い」(35歳・女性/事務系)

「会社に居づらくなってしまう」(25歳・男性/営業職)

「必要なときに助けてもらえない可能性がある」(29歳・男性/事務系)

「皆に好かれたい」(29歳・男性/技術系)

「嫌われると、契約を切られるのではと心配になる」(30歳・女性/事務系)

「1日のうちで職場にいる時間は長いので、周りとうまくやっていきたい」(29歳・女性/事務系)

 このように全体を俯瞰すると、おおよそ7割近い人が「嫌われる勇気」を持てずにおり、またその理由は「嫌われること」に対する潜在的な恐怖心に端を発していると言える。

 もちろん、ただ単に「嫌われる勇気」を持てばいいというものではない。そもそも嫌われることは諸刃の剣である。「嫌われる勇気」を実践するなら、嫌われることを気にせずに自分の流儀を貫いてもなお、尊敬される人物になることが理想であるはずだ。アンケート結果を見ると、意外なことに、全体の46.5%が「周囲にそのような人物がいる」と回答している。

明暗を分ける2つのキーワード
一貫性のある人は結局尊敬される

 では実際に、「嫌われても成功する人」と「嫌われて失敗する人」との違いとは、何なのだろうか。アンケート結果からは、その明暗を分ける2つのキーワードが浮かび上がった。

 1つ目のキーワードは「一貫性」だ。まずはこのキーワードにあてはまる、「嫌われても成功する人」の人物像や理由を見てみよう。事務系の女性(44歳)は、アンケートに対してこんなコメントを寄せている。

「意志が強く、他人の意見でふらふら振り回されず、正しいことを正しいと、上司・部下に関係なく発言する人がいます。始めは疎んでいた周りの人も『その人の言うことなら間違いない』と、その人を規範とするようにさえなっていきました。結果的には、我が社で最年少の役員へと上り詰めていきました」

 さらに事務系の女性(27歳)からは、こんな意見も。

「たまに厳しすぎるときもあって、敬遠されがちの上司。でも、いつも他人を思いやり、決して他人の悪口を言わず、必ず会社が良くなるために行動していて一貫性がある」

 他にもこんな声があった。

「甘えを見極めて、厳しく人を育てる先輩を尊敬しています。『甘えでできない』と『一生懸命やっているができない』とでは全然違います。『本当の一生懸命は人に伝わる』ということを教えてくれた方でした。いつも皆を平等に見てくれていました」(30歳・男性/自営業)

「嫌われてもしっかり筋の通ることを貫いて、信用を得ている人がいる」(27歳・女性/事務系)

 つまり、どれだけ自分の意見を押し通そうが、厳しく振る舞おうが、その根底に「一貫性」があり、それが周囲のためになっていると認識されている人は、尊敬され、出世するということなのだろう。


 逆に、「嫌われるだけ」のタイプについては、こんな意見が寄せられた。

「有言実行じゃない人、言葉に行動が伴ってない人、矛盾している人」(24歳・女性/事務系)

「活躍している人にはゴマをすり、努力しているけれど芽が出ない人には冷たい態度を取っていた同僚が、そのことが原因で仕事がなくなった」(28歳・男性/自営業)

「人に言うだけで、自分が実践できてない人」(36歳・男性/自営業)

 人には厳しいのに自分には甘い、人によって態度が変わるなど、一貫性のない言動は嫌われる原因になるようである。

どんなに嫌われていようとも
業績さえ上げれば文句を言われない

 2つ目のキーワードは「成績」だ。少し身も蓋もない話になってしまうが、利益を上げることが至上命題の会社組織では、どんなに嫌われようと業績さえ上げていれば文句を言われないという側面もある。

「営業成績がズバ抜けて良かったので、周りから嫌われていても部の中では大事な存在になっていた」(34歳・男性/技術系)

「ハッキリとものを言うから同僚からは非難されているが、営業成績がトップのため出世した人がいる」(33歳・女性/自営業)

「意見についていけない人であっても、仕事ができれば尊敬されると思う」(38歳・男性/技術系)

 逆に、ただ単に嫌われるだけのパターンは次のようなものだ。

「仕事ができないのに、下の人に対してかなりの上から目線!」(28歳・女性/技術系)

「性格が悪い上、仕事ができない人がいます。特に実績がないのに態度がデカく、人に注意することを自分のほうがちゃんとできていないので、みんなに嫌われています」(29歳・女性/営業系)

 実力主義の会社では成績を残している限り、「あの人はできる」と一目置かれるということだろう。しかし、このタイプはひとたび成績が下がれば一気に嫌われ者となってしまう可能性があるので、注意が必要だ。

嫌われる勇気を持つ以前に
ただ嫌われるだけのタイプは要注意

 これら2つのポイントをよく研究し、地雷を踏まないように注意すれば、「嫌われる勇気」を実践しつつも、順風満帆な会社員人生を送れる可能性は高そうだ。

 ちなみに、嫌われる勇気を持つ、持たないという問題以前に、「ただただ周囲から嫌われるだけ」というタイプも参考までに紹介しておこう。

「責任逃れをするタイプ」(45歳・男性/技術系)

「自分の非を認めない、他人の批判ばかりする、約束を守らない、口先だけで行動しない、という人が嫌われています。尻ぬぐいをするのは周りなので」(34歳・女性/事務系)

「嘘をつく人はダメです。最初は騙される人も多いのですが、最後はどこかでその嘘がばれ、辻褄が合わなくなり、結果、周りにも多大な被害をもたらすことになって、降格、解雇といった処分を受けた人が数人います。本人もそのことによりウツになり、会社に出て来られなくなったりしたこともありました」(44歳・女性/事務系)

「責任逃れ」「約束を守らない」「批判ばかり」「陰口」「嘘」などは、ここで紹介したコメント以外にも多く見られるキーワードだった。決して、そういうイメージを周囲に与えてはいけない。心当たりのある人は、すぐに改善したほうがいいだろう。

変わることで生まれる不安と
変わらないことでつきまとう不満

 最後に、書籍『嫌われる勇気』からこんな文言を引用したい。

「あなたはご自分のことを、不幸な人間だとおっしゃる。いますぐ変わりたいとおっしゃる。別人に生まれ変わりたいとさえ、訴えている。にもかかわらず変われないでいるのは、なぜなのか?  

 それはあなたがご自分のライフスタイルを変えないでおこうと、不断の決心をしているからなのです。(中略)新しいライフスタイルを選んでしまったら、新しい自分になにが起きるかもわからないし、目の前の出来事にどう対処すればいいかもわかりません。未来が見通しづらくなるし、不安だらけの人生を送ることになる。(中略)

 つまり人は、いろいろと不満はあったとしても、『このままのわたし』でいることほうが楽であり、安心なのです。(中略)ライフスタイルを変えようとするとき、我々は大きな“勇気”を試されます。変わることで生まれる『不安』と、変わらないことでつきまとう『不満』。きっとあなたは後者を選択されたのでしょう」

 嫌われるリスクを背負ってまで、職場で自分の意見や流儀を貫き通すことには勇気がいる。しかし、「自由な人生」を送るためには、一歩踏み出さなければならないこともある。前述の引用に従うなら、「嫌われても評価される人物」になりたくてもなれないでいるビジネスパーソンは、自ら「『嫌われても評価される人物』にならないでおこう」と決心していると言えそうだ。

 変わることで生まれる「不安」と、変わらないことでつきまとう「不満」。どちらを選ぶことが正しいかは、人それぞれ価値観の違いがあるので、一概に答えを出すことは難しい。

 1つだけ言えるのは、成功や失敗の可能性から逆算して「嫌われる勇気」を持つか否かを考えるのではなく、自分が正しいと思う信念に基づいて「嫌われる勇気」を持てる人こそが、結果的に周囲から尊敬される人になれるのではないか、ということである。このことを、よく肝に銘じておきたい。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年09月29日 08:39

自然環境破壊、ウイルスの蔓延、放射能の拡散などと同様に、過度な情報という害悪から心身を護るのは、現代社会を生き抜く基本的な力。。。

■ドラえもんで描かれた道具を手にしつつある社会にもたらされた光と影。デジタルの恩恵は私達を幸せにするのか?

第1章 デジタル社会の光と影【前編】

僕は、デジタルは人間に恩恵を与えるものだと信じている。だから今日も、僕はデジタルの領域で活動する。(中略)その一方で、僕は不思議な違和感を覚えるようになっている。はじめは小さかったこの違和感は、デジタルが世を覆い尽くすにつれ大きくなっている。(中略)人間はもちろん人間のためにデジタルを駆使し、進化させようとしているはずだ。……にもかかわらず存在する違和感。その違和感の正体を突き止め、真摯に対峙しなければ、訪れる未来は必ずしも明るいものにはならないだろう。このような予感が、本書を執筆する原動力になっている。――小川和也・著『デジタルは人間を奪うのか』「はじめに」より

* * *

ドラえもんのひみつ道具が次々と実現

世界の総人口は70億人を超えた。
2050年には96億人、2100年までに100億人を上回る見通しだ。世界の人口が増すにつれ、デジタルの存在感、それが及ぼす影響力も増す一方だろう。

デジタルは、人類の歴史の中でもとりわけ大きな変革を起こそうとしている。あらゆるものの効率化を促し、これまでの不可能を可能にする。人間の脳や身体を補完し、労働を肩代わりする。漫画の中のつくり話を、どんどん現実のものとする。

実は、ドラえもんがポケットから出したひみつ道具の多くがもはや夢ではなくなっている。たとえば、糸電話の紙コップを模した道具である「糸なし糸電話」。離れたところで話ができるこの道具はまさしく携帯電話として世の中に普及している。

鉛筆状の筆記用具に六角形をしたコンピュータらしきものがついている「コンピューターペンシル」。これを使えば、量の多い仕事や勉強でもあっという間にすらすらと終わらせられる。これはまさに、いまのパソコンに置き換えられる。ディスプレイの世界地図から描きたい地点を指定し、そこの風景などを描くことができる「いつでもどこでもスケッチセット」は、グーグルのストリートビューに近い。紙の上に物を載せるとその物と同様の立体的な複製が紙から出てくる「立体コピー紙」などはまさに3Dプリンターだ。

「こんなこといいな できたらいいな」というアニメの『ドラえもん』の主題歌にノスタルジーを感じるほど、かつての空想の話もいまや現実の話になりつつある。近い未来には、さらに多くのひみつ道具が実現されることになるだろう。

これらの空想を現実のものとしているのは、まさにデジタルだ。
デジタルの恩恵を味わえば味わうほど、もはやデジタルのない世界へさかのぼることは難しくなる。デジタルはこれからますます社会を覆い尽くし、人間が100億人を超えているであろう2100年の世界では、デジタルの影響はいまの比ではないものとなっている。降りることのできないデジタルの船はいまよりずっと先に進み、その時にはその中で暮らす人が100億人を超える。そういう日が、やがて訪れることになる。

デジタルが発展途上国の50億人に光をもたらす

フェイスブックは「internet.org」をテクノロジー企業6社(Ericsson, MediaTek, Nokia, Opera, Qualcomm, Samsung)と共同設立、主に次の3つの課題にフォーカスし、発展途上国のネット利用の実現を進めている。(参照元:フェイスブックによるプレスリリース http://newsroom.fb.com/News/690/Technology-Leaders-Launch-Partnership-to-Make-Internet-Access-Available-to-All)

(1) データ伝送の効率化によるインターネットアクセス料金の減額
(2) アプリの効率化による使用データ量の低減
(3) インターネット普及の新モデル構築

フェイスブックのCEO(最高経営責任者)であるマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)氏は、これに関して次のように発言している。

「不公正な経済の現実とは、すでにフェイスブックにいる人々は、それ以外の世界すべてを合わせたよりも多くのお金を有しているということだ。我々が今後非常に長い期間にわたってインターネットの恩恵に浴していない数十億人の人々に仕え続けることは、可能であったとしても、利益にはつながらないかもしれない。それでも我々は、誰もがネットに接続できるようにすべきだと信じている」

彼らは既にそのための素案を公開し、その改良意見を世に求め始めている。

現在のインターネットユーザーは27億人で、世界の総人口のおよそ3分の1にあたる。
しかしその増加率は毎年9%以下で、インターネットが成長過程の初期段階にあることを鑑みれば、低い成長率だということを彼らは危惧している。(参照元:“Is Connectivity A Human Right?”)

この視点を持つのはフェイスブックだけではない。
2012年11月8日、米グーグルは発展途上国の利用者を対象としたGoogle Free Zone(グーグルフリーゾーン)というサービスを発表している。その1つ目のパイロットプログラムとしてフィリピンの通信キャリアであるGlobe Telecomと提携し、同国での提供を開始している。

このフリーゾーンは、インターネット接続機能を持つ携帯端末のユーザーが、検索、Gmail、Google+等のグーグル主要プロダクトを無料(データ通信契約も不要)で利用できるサービスだ。検索結果に表示されたリンク先のページにも無料でアクセスできる。

フィリピンのモバイルマーケットは既に飽和状態にあり、97%のユーザーがSMS(ショートメッセージサービス)を利用しているものの、モバイルインターネットの利用はわずか9・8%だ(2011年度World Bankデータ)。フリーゾーンを通じてフィリピンでモバイルインターネットの利用を普及させる取り組みは、より高性能な端末への買い替えとグーグルの利用を促す狙いはあるが、これもフェイスブックと同じく大義によるものだといえるだろう。

「デジタル・ディバイド」という言葉がある。
これは、インターネットを中心とした情報通信技術を利用できる人とできない人の間に生じる経済格差を指す言葉として使われている。

米国では1996年、当時の大統領であったビル・クリントン(Bill Clinton)氏と副大統領のアル・ゴア(Al Gore)氏がこの言葉を公式に使用し、クリントン政権ではすべてのアメリカ国民がコンピュータとインターネットを利用できるようにすることを国家的な目標とした。そしてここ日本においては、2000年前後からこの言葉が使われ始めている。

僕は数年にわたり、スリランカの児童養護施設の支援に携わらせていただいているが、その子供たちが将来活躍するための武器として、デジタルスキルが重要な意味を持つことを目の当たりにしている。

ちなみにスリランカのインターネット普及率は15・0%だ。さらに普及率が低い国では、バングラディッシュ5・0%、カンボジア4・4%、ミャンマーになると1・0%というのが実情(参照元:Internet World Stats / Internet Users 30-June-2012)であり、そのような国々でデジタル・ディバイドの解消がなされる意義は大きい。

たとえば、電子メールの送受信や様々なデータベースの利用、商品の購入や音楽の受信配信、金融取引などが可能になることで、生活やビジネスの利便性が上がる。さらには新しい産業も生まれて育つ。これらにより、経済的には労働生産性の向上、文化的には相互理解が深まることにつながる。
また、国民が等しく国際情勢を把握できれば、政治的には民主化の推進を促すと考えられる。

デジタルが、発展途上国の50億人に光をもたらし、成長を促す。もちろんそこで必要なのはデジタルだけではないが、デジタルが放つ光の力は計り知れない。発展途上国におけるデジタルの普及がその国や人々の姿を大きく変え、さらにそれが世界全体の発展にも寄与する。僕はそう考えている。

18歳女子高生の大発明

スマートフォンなどの携帯型デジタル機器を四六時中利用するようになったことで逆に不便を感じるようになったことがある。それはその稼働電力だ。小さなデジタル機器の中には、長い期間それを稼働できるようなバッテリーは入れられない。だからいまはまだ、そのバッテリーをこまめに充電する必要がある。しかし一定量の充電をするには概ね数十分から数時間を要し、そのためのコンセントがある場所も限られる。これはデジタルの利便性と表裏一体の不便さであるが、そこにもちゃんとデジタルテクノロジーが解決にあたってくれようとしている。

たとえばそのひとつが、2013年に開発された非常に小さなスペースに大量のエネルギーを保持できるテクノロジーだ。開発したのはなんと当時18歳の米国の女子高生で、インテル国際学生科学技術フェアの準優秀賞を獲得した。この技術を応用すれば、様々な電子機器などを短時間で効率よく充電することが可能になるという。

また、街の中を飛び交うWi-Fiに含まれているエネルギー波を電流に変換するテクノロジーが米国の学生によって開発されている。太陽電池パネルに相当する実用性が得られるとのことだが、天候に左右されない安定した電力で、どこからでも給電できるようになるのも時間の問題だろう。

このようなデジタルテクノロジーが毎日のように生み出されては進化をし、われわれが不便に感じるところには、すかさず新しい光が射す。それにより、われわれの生活の中にある不便という穴はどんどん埋められていくだろう。

光が射す一方で、つくられる影

デジタルがもたらす光、その力と功については、もう既に目の前にあるものだけでも充分過ぎるほど理解できるだろう。
しかし一方で、その光に伴ってつくられる、影のようなものの存在を感じることがある。その影は、さりげない日常生活の中にも見え隠れしている。

朝起きたらすぐにベッドの中で、おはようの挨拶の前にスマートフォンを手にとる。朝の散歩でもスマートフォンをチェックする。気づいたら散歩道の景色の記憶が薄い。友達との食事中も頻繁にスマートフォンのチェックをし合っている。デートの時も、旅先でも、ゴルフのプレイ中も、誕生会でも、そこにはスマートフォンに関心を奪われる自分やみんながいる。

誰かといるのに、みんなといるのに、すぐそばにいるのに、とても遠く感じる。そのような感覚の中にこそ、この影が潜んでいる。

デジタルが光をもたらす一方で、つくられる影。この影は光を遮り、われわれの社会に歪みを与えようとしているのだろうか。

毎日ムダな情報と出会っている?

われわれはいま、溢れんばかりの情報の中で生きている。
その中から縁あって出会い、毎日触れている情報は、あなたにとって本当に有益なものなのだろうか。もしかしたら、不必要な情報の陰で本当は必要な情報が埋没してしまっているかもしれない。

米EMCが調査会社の米IDCに委託して実施したデジタルユニバースに関する調査結果(http://www.emc.com/collateral/analyst-reports/idc-the-digital-universe-in-2020.pdf)はインパクトがあるものだった。

2020年にはデジタルユニバースの規模は40ゼタバイトに達し、世界の全人口1人あたりではおよそ5247ギガバイトのデータを保有する量に相当するという。「ゼタバイト(Zettabyte)」といわれても、ピンとこない人が大半だろう。これはデジタルデータの容量の単位で、単位の小さい順に並べてみると、「バイト→キロバイト→メガバイト→ギガバイト→テラバイト→ペタバイト→エクサバイト→ゼタバイト→ヨタバイト」となり、単位が1つ上がるごとに1024倍(2の10乗)という仕組みだ。

ゼタバイト、とてつもなく大容量であることくらいはすぐに想像がつく。累乗で表すと2の70乗、約11垓8059京と聞くと、また想像からはみ出てしまう数字になる。これはDVDで2500億枚に相当し、少し馴染みのあるギガバイトをコーヒーカップ1杯分とすれば、ゼタバイトは万里の長城の体積に匹敵する。
2006年時点では0・161ゼタバイトであったが、その増大スピードは加速の一途、デジタルユニバースは2年ごとに倍増するペースの中にある。

一方、その膨大なデータを活用しきれずにいる状態にあり、2012年時点のデジタルユニバースの23%(643エクサバイト)はビッグデータとして活用可能であるものの、タグ付けされているデータはそのうち3%、さらに分析まで行われているデータの割合は1%未満だといわれている。

この膨大な情報の源として成長を続けているのがソーシャルメディアだ。
ソーシャルメディアが実生活とウェブをつなぐインターフェイスとなり、世界中のユーザーが日常の細かな出来事をそこへ集積するようになった。検索がウェブ上の情報を収集してインデックス化する速度を、世界中のユーザーがソーシャルメディア経由でウェブに情報をアップロードする速度が凌駕してしまった。

その中でもフェイスブックのニュースフィードは、毎日7億人以上が見る情報フィルターになった。それにもかかわらず、このニュースフィードに表示される投稿がどのような仕組みで選択されるかというアルゴリズムはあまり明らかにされていない。自分がつながっている友達の投稿が全てそこに表示されている訳ではないし、むしろ目に触れられる機会すらないまま、多くの投稿が流れ去っている現実がある。

いずれにせよ、われわれが膨大な情報の中で生活するようになったことで、それらを捌いて必要な情報を目の前に運んでくれる何らかのフィルターが不可欠になった。

しかし、どんなフィルターであっても、それがあらゆる情報から一部を抽出するフィルターである限り、自分が必要とする情報に100%出会えることは保証されない。いまの社会において、情報との出会いはセレンディピティ(役に立ったり必要なものを、偶然の出会いから発見すること)次第なのだ。

残念ながら、情報量と接触する情報の質は比例しない。どれだけ情報が増えても、その増えた分だけあなたにとって必要な情報と出会える確率が高まるとは限らない。われわれはこれから、爆発的に増えていく情報の価値を、本当に享受しきれるのか試され続けることになる。

〝嘘の戦争〟にも気づかないまま

もはやインターネット上の事典として、世界中で使われるようになったウィキペディア。英語版からスタートしたが、その後多くの言語に展開され、いまや270言語以上に及ぶ。

調べごとにこれを使う人が増えたことで、市販の事典の売れ行きが減少しているという話も聞く。ネット利用がアクティブになるにつれ、〝調べごとはウィキペディア〟という人が増えるのは当然の流れだろう。

誰もが新規記事の執筆や既存記事の編集に参加できることが特徴で、主立った用語はかなり網羅されるようになった。公的なニュースや書籍などでも、ウィキペディアから引用されることも多くなり、情報の信頼性や信憑性は増している。

しかし過去には、このような出来事があったことを思い出す。ウィキペディアで〝嘘の戦争〟がつくり上げられ、しばらく気づかれずに放置されていたのだ。

「ビコリム戦争(Bicholim conflict)」という2007年に作成されたページがそれだ。
1640年から41年にかけ、植民地支配を目指したポルトガルと当時インドの大部分を支配していたマラータ王国との間で起きたのがビコリム戦争であると説明されていた。戦争の名前の由来から、最後は平和条約を締結したという結末まで記述されており、5年間ほどこの〝嘘の戦争〟が閲覧されていた。

米国のユーザーの一人がこの情報に疑問を持ち調査を行ったことから、このビコリム戦争自体が一切なかったことが判明、申し立てを受けたウィキペディアがページを削除した。
まさに、誰かのいたずらでつくられた〝嘘の戦争〟が事典の中に収められ、長いこと閲覧されていたのだ。編集への参加は実名を明かさなくても可能であり、このようないたずらの書き込みへの対処は実際難しい。

ソーシャルメディアが普及し、自身をより魅力的に見えるように着飾って投稿をしたことがある人は、実に2人に1人はいるという調査などもある。もしもその脚色が度を超えてしまっていた場合、真実とは異なる情報を受け取ってしまうこともあり得るということだ。

豊富で便利な情報の背後にある信憑性のリスク。
もちろん多くの項目において役に立つ情報が記述されているし、思いがけず面白い情報に出会えたりもする。しかし一方で、そこには一切の保証がないことも理解しておいた方がよいだろう。

つまり、あなた自身が最終的に正しい情報のフィルターを持たなければ、嘘の情報に飲み込まれかねないということだ。

<以下、【後編】に続く>


■つながり依存、脳腫瘍発生の危険性、経済損失・・・デジタルの影の部分にも明るい領域をつくらなければならない

第1章 デジタル社会の光と影【後編】

SNSが生む経済損失

手元のスマートフォンのアラートに頻繁に喚起され、それに手を伸ばしてはチェックを繰り返す。たとえ仕事の打ち合わせ中でも、である。そのアラートは、フェイスブック上で更新が生じたことやメッセージ受信のお知らせだ。また、仕事でパソコンに向かうことが多い職業だと、画面上でフェイスブックやツイッターに常につながったままの状態の人も少なくない。

ワシントン・ポスト紙の元スタッフ・ライター、ウィリアム・パワーズ(William Powers)氏は、自著の中で次のことを指摘している。

「心理学の知見によると、頭を使う仕事をやめて横から入ってきた用事に対応すると、感情や知覚はたちどころに肝心な仕事から離れはじめ、別件に長いあいだ気を取られていると、元に戻るのに要する時間も長くなるという。いくつかの推定によると、集中力を回復するのにかかる時間は中断時間の10~20倍にもおよぶこともある」(引用元:『つながらない生活 「ネット世間」との距離のとり方』有賀裕子訳)

あらためて言われてみると、身に覚えがある人も少なくないだろう。
パソコンに向かって上司への報告書を作成している。すると同じパソコン画面上で接続しているフェイスブックのニュースフィードにちょっと目をやると、友達の投稿がどんどん流れてくる。ちょっと一瞬のつもりでフェイスブックの投稿を眺める。いくつかの投稿を眺めてコメントをしたりで滞在5分。たった5分の寄り道だ。しかしどうだろう。作成中の上司への報告書に戻ったものの先ほどの投稿が頭にちらつく。「ああ、投稿にあったイタリアンレストランはよさそうだな。今度行ってみよう」。そんなことを頭の中でもやっと思いながら、作業を進める。そう、実は集中力という観点では、5分の寄り道では済まなくなっている。先のデータを基にすれば、集中力を回復するのに、下手したら中断時間である5分の10〜20倍の時間を要することだってあるのだ。物理的にはたった5分でも、作業効率という観点ではなかなかのダメージだ。

この〝なかなかのダメージ〟についてはこんなデータもある。
BaseX(http://basex.org/)が2008年に行った推計では、情報過多により年間9000億ドルもの経済損失が生じているという。以降、ソーシャルメディアの利用者数と利用時間が飛躍的に伸びていることを考えると、現時点ではもっと多くの経済損失の源になっている可能性がある。みんなの「ちょっと一瞬」が積もりに積もると、経済損失という観点ではとんでもない数字に膨れ上がるという試算だ。これはもう、〝なかなか〟と言える次元ではない。

「新しい病」を生むデジタル

「友人からのSNSへのコメントやメールにすぐに返答しなくては、と思うとなかなか寝つけないんです」

SNSでのやりとりに没頭し、やめられなくなる「ネット依存」の悩みを抱えて医療機関にかかる人が増えている。スマートフォンやソーシャルメディアの普及がネットから片時も離れられないという「新しい病」を生み出しているというのだ。

厚生労働省の科学研究費で行われた成人対象抽出調査(2008年)で、インターネット依存の恐れがあるとされたのは全国で推計271万人、子供の数を加えると500万人を超えていた。この調査以降、フェイスブックやツイッターなどのソーシャルメディアの利用者が急増し、2012年の段階では5000万人を突破、加えてスマートフォンの普及も一気に進み、LINEのような新しいコミュニケーション手段も増えた。それにより、ネット依存症を訴える人の数や症状はより深刻になっている。

その多くがソーシャルメディア上のコミュニケーションにのめり込み過ぎて生活や仕事に支障をきたす〝つながり依存〟だと言われている。日本でもフェイスブックが普及し始めていた2011年6月、フェイスブックに夢中になった滋賀県の主婦が、高熱を出していた1歳の息子を放置して死なせるという事件が起きて大きな議論を呼んだ。逮捕されたこの母親は調べに対し、「インターネットのチャットに熱中し、昼夜逆転の生活をしていた」と供述している。このような状況を受け、国立久里浜医療センターでは薬物と同様の依存性に着目し、専門の外来を開設し治療法の開発に着手している。

インターネット依存は、「自分の意思でインターネットの利用(時間)をコントロールできない」「常にそれに気を奪われる」「人にやめるように言われてもやめられない」「現実から逃避したい心理状況などにより、過度に利用してしまう」などの症状があり、日常生活に支障を及ぼす。これはまさに、薬物やアルコール依存にも近く、だいぶ深刻だ。
程度の差こそあれ、自分もこの「新しい病」に罹患しているのではないか? と思われた方もいるだろう。

さらにこの依存性は、人間の精神面だけではなくその肉体にも影響を与え始めている。

長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用が原因で、腱鞘炎に悩む人が増加している。マウスのクリックやキーボードのタイピングなど、決まった動作を何度も繰り返すことで手指の腱に炎症を引き起こす〝反復運動過多損傷(RSI)〟を主な原因とする、「キーボード腱鞘炎」「マウス腱鞘炎」といわれる症状がそれだ。最近はスマートフォンの操作により親指を使い過ぎる人が多い。その結果、手首の親指側にある腱鞘が炎症を起こし、親指を伸ばすと痛みを感じるドケルバン病という症状に悩む人も続出している。

ビジネスマンが一日にキーボードを叩く回数を試算してみよう。ローマ字入力の場合で1文字あたり2回キーを叩くとする。一日に10通、メール1通あたりの平均文字数を200文字とすれば、400回×10通=4000回。メール以外にも、ツイッターやフェイスブックなどのソーシャルメディアに投稿したり、コメントを寄せたりする機会も増えているし、ビジネスマンであれば書類作成などで毎日万回単位でキーボードを叩いているはずだ。それに、スマートフォンでのフリック入力という新しい動作も加わっている。

かくいう自分に置き換えてみるとぞっとする。僕はパソコンとスマートフォン、それにタブレット端末を併用し、優に100通を超えるメールを毎日のようにやり取りしている。メール以外にも、大量の書類作成や原稿執筆を常態的に行っている。こまかいメッセージのやり取りは、スマートフォンでのフリック入力で対応する。これでは、「キーボード腱鞘炎」「マウス腱鞘炎」にいつなってもおかしくないという状態だ。フリック入力を大量に行うことで、親指の付け根の違和感も頻繁に感じているから他人事ではない。

デジタルは、大きな利便性を提供していると同時に、人間の心身に新たな病巣をもたらしてもいる。これも現実だ。

携帯電話で脳腫瘍が増加する

携帯電話で一日30分以上の通話を5年間継続すると、脳腫瘍が発生する危険性が2〜3倍に増えるとの調査結果をフランスの研究者がまとめたことを、AFP通信等の仏メディアが報じて(2014年5月13日付)話題になった。

2004〜2006年に、仏ボルドーの公共衛生研究所(ISPED)が脳腫瘍の一種であるグリオーマや髄膜腫を患った約450人を調査したところ、他の健常者と比較し、携帯電話の利用が少ない人ほど脳腫瘍の発生が少ない傾向が認められたのだという。

調査をした同研究所のイザベル・バルディ(Isabelle Baldi)博士は、脳腫瘍の発生率上昇が携帯電話を最も頻繁に利用する人だけに確認されたことを強調し、電話を耳から離して通話するハンズフリー機器の使用を勧めている。

人間の活動の利便性向上に大きく寄与している携帯電話が、人間の脳に病巣をつくる道具にもなっているのだとすれば、なんと皮肉な話なのだろう。

評判を求め過ぎる子供たち

メディア、特にソーシャルメディアを多く使う子供たちは、評判を重要視する傾向が強いという調査結果がある。

米国の団体「Children’s Digital Media Center in Los Angeles」(子供のデジタルメディア・センター)が全米の9歳から15歳までの子供に対して行った調査(2013年4月19日、米国発達心理学会会議にて発表)によると、13歳未満の子供たちの約4分の1がソーシャルメディアを使っており、それが子供たちの価値観に大きな影響を与えているという。

子供たちがソーシャルメディアを使うようになったことで(フェイスブックなどはアカウント開設時に13歳以上であることを条件としているのだが)、友達の反応(いいね! やコメント等)を求める習慣がつく。その結果、子供たちが「評判を求める行動」へと傾倒している。

日本の内閣府が2010年に行った「国民生活選好度調査」によると、幸福度を判断する場合に重視した事項について、15〜29歳の60・4%が友人関係と回答している。

日本においても、若者が友達からの評価を気にし、そこに承認欲求を求めている実態がうかがえるが、ソーシャルメディアの利用がそれに拍車をかけている。
友達の評判を気にすること、友達からの承認を求めること、それ自体はある種の本能ともいえる。しかし、その度が超えてしまった場合、自分の価値評価を他者による評価に委ね過ぎ、ストレスの要因となってしまう。

社会のデジタル化が進む中で、子供の頃から、自分ありきではなく他者ありきで自分が成立する傾向が強まるとすれば、本当の自分らしさというものを見失いかねない。自分の価値は、もっと「自分による自分のもの」であってもいい。

デジタル写真を撮影するほど記憶が薄れる

日常生活、旅先、様々なイベントでデジタルカメラを手にし、思い出に残そうと撮影に勤しむ。
多くの人が心当たりのある行為ではないだろうか。
しかしこれが、イベントなどへの参加度を減らし、記憶を薄れさせることにつながるという研究結果がある。

2013年12月、米フェアフィールド大学の心理学者であるリンダ・ヘンケル(Linda Henkel)氏が米心理学専門誌「Psychological Science」(サイコロジカル・サイエンス)で発表した研究によると、博物館でのガイドツアー中、展示品を見学しているだけの人よりも、撮影していた人の方が詳細を覚えていなかったという。

同大学内にある博物館のツアーに学生を参加させ、写真を撮影するか、見学だけをするかの2通りに分けた。そして、いくつかの展示品を覚えておくよう指示を与えた。翌日、指定した展示品に関する記憶を調査すると、見学だけしていた学生と比べ、写真を撮影していた学生の方の対象物に関する認識が正確さを欠いていた。

同氏はこれを「写真撮影減殺効果」と称し、「物事を覚えておくために技術の力に頼り、その出来事をカメラに記録することで、自分自身で積極的に参加しようとする必要がなくなってしまい、経験したことをしっかり覚えておこうとしてもマイナス効果を与えかねない」と説明している。

さらに、写真を撮影した学生のうち、被写体の特定部分をズームアップして撮影した学生は、拡大した部分だけではなく、写真のフレームに収まらない部分の記憶も良く残っているようだとしている。

同氏は「この結果は〝心の眼〟と〝カメラの眼〟が同じではないことを示している」とし、写真は何かを記憶する助けにはなるものの、それは時間をじっくりかけて鑑賞したり見直した場合に限り、過剰に写真撮影をすると鑑賞が疎かになる可能性を指摘している。加えて、「思い出を残すためにデジタル写真を撮影しても、量が多過ぎ、整理もしなければ、多くの人が写真を見直したり思い出す気もなくなることを調査結果が示している。記憶にとどめるためには、写真を撮りためるよりも、撮った写真を眼にする機会を持つ必要がある」と述べている。

デジタルカメラの時代になり、一枚一枚が消化されるフィルムよりも、気軽にパシャパシャと撮影するようになった。スマートフォンのようなモバイル端末にカメラが内蔵されていることで、その気軽さは加速している。条件反射のように何も考えず、カメラのシャッターを切り、ソーシャルメディアで写真を共有する。

無闇にシャッターを切り記録を残そうとする前に、ちょっと立ち止まって顧みる必要があるのかもしれない。「目の前のもの、目の前で起きていることは、自分の脳裏にちゃんと焼き付けられているのだろうか」と。

ソーシャルメディアが失言を誘発する

「最近、政治家や著名人の失言や暴言が波紋を呼ぶことが増えている」と感じる人は多いだろう。
もちろん、失言や暴言自体はいまに始まった話ではなく、これまでの歴史の中で政治家や影響力のある人々が公の場にて数々の失言や暴言を重ねてきた。

その昔、ひとつの失言が大きな金融恐慌を引き起こした。
1927年3月から発生した昭和金融恐慌は、同年3月14日の衆議院予算委員会の際の片岡直温蔵相の失言をきっかけに金融不安が表面化し、中小銀行を中心に取り付け騒ぎが起こったことに端を発している。東京渡辺銀行が破綻したという事実とは異なる発言により、預金者の不安が一気に広がり、中小銀行に殺到し預金が引き出された。たった一つの失言が大きな恐慌を生み出すきっかけになったのだから、もはや、「すみません、失言でした」と言い訳のできる次元ではない。

1953年2月28日の衆議院予算委員会において、当時の吉田茂首相と右派社会党の西村榮一議員の質疑応答中、吉田首相が西村議員に対して「バカヤロー」と暴言を吐いたことをきっかけに衆議院が解散されるまでに至ったこともある。このバカヤロー事件(解散)なども、うっかりではすまない失言だ。

ちなみにこのバカヤロー事件、吉田首相が大声で叫んだ訳ではない。吉田首相が席に着いた際にとても小さな声で「ばかやろう」と〝つぶやいた〟だけだった。そのつぶやきを偶然マイクが拾い、気づいた西村議員がそれをとがめたことで騒ぎに発展したのだ。

このマイクの機能を、ツイッターなどのソーシャルメディアが担うようになったのがいまの社会だ。さりげないつぶやきを拾い、そして拡散する力は、吉田首相のつぶやきを拾ったマイクの性能よりも格段に上だ。

「王様の耳はロバの耳」という有名な寓話がある。
王様はロバの耳をしていて、それをひた隠しにしていた。その王様の髪を刈っていた理髪師は、王様はロバの耳であることを知っていたが口止めされていた。しかし理髪師はどうしても黙っていることができずに、井戸の奥に向かって「王様の耳はロバの耳」と大声を出して叫んでしまう。その声が伝わって、井戸という井戸から「王様の耳はロバの耳」と聞こえ、皆に王様の耳はロバの耳であることが知られてしまうという話だ(ささやいた言葉が風に乗って広まってしまうというストーリーなども存在する)。

この井戸も、いまとなってはまさにソーシャルメディアがその代役を果たしている。井戸から井戸へ伝搬するくだりなどは、やがてソーシャルメディアのような拡声器が生まれることを予見していたようにすら感じる。

人間は、失言につながりかねないことを、腹の中で思っていることがままある。多くの場合、それを腹の中だけでコントロールし、公言しない。
しかし時として、感情というせき止めのきかない〝魔物〟によって理知を超え、口から失言を吐き出してしまうことがあるのもこれまた人間だ。

それが参加者の限られた会議室、井戸端の世間話であればまだ救いようがある。しかしソーシャルメディアの中での失言はそうもいかない。発言は記録化され、その記録はソーシャルネットワークをとめどなく駆け巡る。しかも記録は完全に消すことができず、残り続ける運命にある。

そしていまの社会には、ソーシャルメディアの中で生まれた失言をマスメディアが取り上げることで、「王様の耳はロバの耳」という失言を井戸の外へ持ち出し、街中へ強烈に拡散するという構造がある。

厄介なことに、ソーシャルメディア、さらにその拡散力を補強するマスメディアが失言を伝搬する中で、その失言自体に様々な尾ひれはひれ、バイアスが加わることがある。失言は、それが口から吐かれたものとは違った形でより負の方向へ肥大化していく場合もある。

ソーシャルメディアは、〝失言を誘い出す魔性〟のようなものを持っているのかもしれないと思うことがある。

人はソーシャルメディアを前に、腹の中にはあるけれど本当は口に出すべきではないことをいとも簡単に吐き出してしまうようになった。言わない方が無難であることくらい、たいていの場合は判断がついているはずだ。しかし、目の前のスマートフォンの中から「今どんな気持ち?」とささやかれて、その判断力は思わずなし崩しにされてしまうようだ。

サイバー攻撃で死者が出る

サイバー攻撃。
これはデジタル社会が生んだ新たな脅威である。

インターネットやコンピュータが普及しその重要度が増すにつれ、コンピュータウイルスのばらまきやデータの書き換えや破損、通信やサーバーをダウンさせるような破壊活動が相次ぐようになった。人や社会に大きな危害や打撃を与えるような深刻なもの、政治的な示威行為として行われるものもある。大きな企業や組織に対し、または不特定多数を無差別に狙った高度なサイバー攻撃は増加の一途で、世界中でそれらに対する不安と警戒が強まっている。米McAfeeと米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)が2014年6月9日に発表した推計によると、サイバー犯罪がもたらす経済損失が世界で年間最大5750億ドル、少なく見積もっても3750億ドルに上るという。サイバー攻撃による犯罪が世界経済に与える悪影響は極めて大きい。

そして遅かれ早かれ、「サイバー攻撃で死者が出る」可能性を示唆している専門家も多い。それは、軍事兵器、電力や通信設備、医療機器、車のナビゲーションなどの安全装置を対象とした攻撃が大規模でなされた時に起こるとされている。

もはや国家安全保障のレベルで対応せざるを得なくなった「サイバー攻撃」は、まぎれもなくデジタルがつくる影のひとつである。

インターネット墓地を受け入れられるか

お墓参りはインターネットで─。
インターネット上に仮想のお墓を設け、スマートフォンやパソコンの画面上には、戒名や生前の写真が現れ、そこでお墓参りを行う。デジタルにより、そのような新しいお墓参りの形態が生まれ、存在する。

少子高齢化やお墓が遠方でなかなか行けない、実際のお墓だと管理が難しい、そのような背景の中で、この「インターネット墓地」のニーズがあるようだ。海外では日本以上に広まっているところもあるという。

一方、これに対しては批判もある。
サーバーの不具合等でデータが消滅してしまったらどうするのか、お墓は実際に行って拝むべきもの、というような類いだ。遺体や遺骨を葬り、故人を弔う場所としてのお墓は古代からの慣習であり、「インターネット墓地」のような新しいアプローチに関して賛否両論が巻き起こるのは当然のことであろう。

いまのところ、この「インターネット墓地」はあくまでも従来通りのお墓の付随物としての位置づけだが、果たして未来の人間は、このインターネット墓地というものをもっと受け入れ、主たるお墓の形態に据えてしまうだろうか。それとも拒絶し、消滅させてしまうだろうか。インターネット墓地の未来は、まだ未知の段階だ。

忘れられる権利

一度インターネット上に露出した写真や文書を完全になかったことにするのは難しい。露出した途端に画面をコピーされたり、写真を保存できてしまう。

皆がソーシャルメディアを使うようになってからは、それらを人から人へ一気に拡散する環境が整い、いざ引っ込めたい情報を完全に封印することは困難になった。その不可逆性に苛まれるようになった人間は、インターネット上の情報を消し去ることの権利を「忘れられる権利」と称し、その権利を求めるようになった。

しかし、「忘れられる権利」は、なかなか正式な権利として認められないまま時が経過してきた。そんな中、個人情報やプライバシーに敏感なヨーロッパではこの権利の必要性の議論が活発に行われ続け、2014年5月13日、ついに司法が重要な判断を下した。EU(ヨーロッパ連合)司法裁判所は、グーグルに対し、自分の情報へのリンクを検索結果から削除するよう求めたスペイン人男性の請求を認める判決を言い渡したのだ。

判決は「忘れられる権利」を認め、情報が不適切、既に関連性がない、過度である場合には削除を求められるとした。この判決は、「忘れられる権利」が公のものとなっていくきっかけになることだろう。

とはいえこれは、検索結果にヒットしないようにする対応に過ぎず、一度出た情報を過去にさかのぼって取り消すこと自体がかなえられた訳ではない。

「忘れられる権利」は、デジタルの船が前に進むほど、人間にとってますます尊いものとなるだろう。デジタルは、光としてみんなで共有する優れた方法を提供し、一方で忘れられたいのに忘れられない苦しみの影をつくっている。

デジタルは、こうして光と影を同時につくっている。そもそも光と影は表裏一体、光があれば必ず影があるものだ。われわれは、デジタルがもたらす光と影の両方の影響を同時に受けなければならない。だからこそ重要なのは、その影の存在に気づき、向かい合うことだ。それにより、影を暗闇にせず、影の中に少しでも明るい領域をつくれるはずだ。いや、つくらなければならない。

<第1章 了>

小川和也(おがわ・かずや)
アントレプレナー、デジタルマーケティングディレクター、著述家。


[いずれも現代ビジネス]

Posted by nob : 2014年09月29日 08:30

へえ〜っ(驚)

■「顔ダニ」は美容の味方だった!?

僕たちの体には、目に見えない様々な微生物が共生している。そのなかには、健やかに生きていくために必要なものもいれば、害をもたらすものもいる。

そうした肉眼では確認できない微生物の1つに、人の顔の皮膚などに棲息するという「顔ダニ」がある。テレビやネットでその拡大写真を見ると、いかにも虫っぽい容貌にゾッとさせられるのだが…。この顔ダニ、健康や美容の面でどのような影響をもたらすものなのだろうか? 用賀ヒルサイドクリニックの鈴木稚子先生に聞いてみた。

「あらためてビジュアルで確認すると気持ち悪いかもしれませんが、顔ダニは誰もが持っているもの。人の顔を厳密にチェックすれば、顔ダニの死骸や糞がたくさん存在しているはずですが、基本的には無害なのであまり気にする必要はありません。ただし、増えすぎるとニキビなどの肌荒れの原因になるので要注意です」

顔ダニは別名を「ニキビダニ」と呼び、ニキビダニ科ニキビダニ属に属する生物。主に毛根に寄生するものや、皮脂腺に棲みついているものなど、複数のタイプがあり、顔ダニとはその総称なのだ。

「顔ダニは必ずしも悪いものではなく、その存在によって皮膚が弱酸性の状態に保たれ、美容に貢献している一面もあります。ただ、ストレスなど何らかの理由で免疫力が低下したり、極端に皮脂が多い状態のままでいると、顔ダニが大量発生してしまい、バランスが崩れて肌荒れを起こすことがあるんです。美容のためには、こまめな洗顔をお勧めしたいですね」

なお、洗顔によって洗い落とすことができるのは、棲みついている顔ダニのせいぜい2〜3割程度だそうだが、普通に毎日洗顔していれば、顔ダニの棲息数を適量に保つことができると鈴木先生は語る。

ダニという名称に拒絶反応を起こしがちだが、顔ダニと上手に付き合うことが美容の秘訣でもあるのだ。

(友清 哲)

[R25]

Posted by nob : 2014年09月24日 05:32

私のブレンド/自家製乳酸菌溶液に、ミント・ヒバ・ユーカリアロマを適宜加える。。。

■デング熱から身を守る蚊よけアロマ
とにかく蚊を排除する!

ワクチンのないデング熱は対症療法のみと言われています。蚊を除けることが第一ですよね。

エッセンシャルオイルのなかには蚊が嫌う成分を含む種類があります。これを使えば、殺虫はできなくても、蚊を寄せ付けない効果は期待できます。例えば、蚊取り線香には、除虫菊というキク科の植物から作られているものが今も販売されています。これと同じように、植物の忌避効果を活用して蚊を追い払います。

市販の虫よけ剤に含まれている薬剤はもっと作用が強烈。同じような効果は望めませんが、古くから「自然のものは、自然のもので対処する」というスタイルのひとつとして、市販のものと使い分けてみてください。 蚊がものすごく多い場所(山、公園など)に行く場合は市販の虫よけ剤を。普段の生活(通勤やお買いものなど)ではアロマスプレーを使う、といった具合です。

蚊よけに良いアロマでアロマ蚊よけスプレー
家に置いておくのは100mlサイズ持ち運びは20mlサイズなど使い分けていつも携帯しましょう

では用意したいアロマをご紹介します。

* シトロネラ
* レモングラス

この2つはハーブとレモンもミックスしたような爽やかな香り。含まれるシトラールという成分が蚊よけに役立ちます。同じくレモンのような香りをもつユーカリの1種もあります。

* ユーカリキトリオドラ

いずれもきつい香りではありませんが、虫が嫌う香りのような印象を受けます。そのためもう少し「良い香り」に仕上げたい場合はゼラニウムをブレンドするといいでしょう。

これでお肌につけることのできる、アンチ・モスキート―のスプレーを作りましょう。

■作り方(100mlサイズ)

* 前述のエッセンシャルオイル(1種でも全てでも)…合計20~30滴
* 無水エタノール…5~10ml
* ミネラルウォーターまたは精製水…約90ml

無水エタノールにエッセンシャルオイルを加えて、最後に水を入れれば完成。
霧吹きやスプレー容器に移します。外出時に使う場合は小さな容器に入れ替えます。

エッセンシャルオイルは天然100%の素材です。揮発しやすいため数時間置きにスプレーした方がいいでしょう。

■使い方と留意点

* よく振ってからスプレーします。肌の弱い方、傷のある方、子どもなどは気を付けて使ってください。肌に合わない場合は使用を中止してください。髪の毛もOKです。
* 衣類やかばん、ベビーカーなどにつける場合、ほとんどのエッセンシャルオイルは色がついています。事前に了承の上、使いましょう。
* 赤ちゃんの肌にはつけないでください。
* 目、口のなかに入らないように気を付けましょう。

ベランダの蚊よけ対策

見た目もかわいい素焼きストーンにアロマを垂らして

私は蚊に刺されやすいようです。なので、洗濯ものを干したり、植木に水やりをしてる間も対策を講じています。

ベランダやテラスには素焼きストーンに先ほどのアロマをしみこませて置いています。蚊取り線香のように煙に乗って広がるわけではないので、何か所かに置いておくのは無駄ではないと思います。

避けたいアロマ
花の香りに誘われて虫が寄ってきます

蚊にも種類がありますが、花の香りを好むものもいるとか。フローラル系のアロマ香水は蚊の多い場所では控えた方がよさそうですね!

からだの抵抗力をアップさせて重症化を防ぎましょう!
ディフューザーやアロマライトを使って

さて、デング熱は、デングウイルスが感染しておこる急性の熱性感染症で、発熱、頭痛、筋肉痛や皮膚の発疹などが主な症状です。インフルエンザや風邪と同じで、重症化するかしないかは体の抵抗力にも関係すると思います。

普段から、体の免疫力を高めると言われるアロマを使っておくことで予防しましょう!

■おすすめのエッセンシャルオイル

ティートゥリーのエッセンシャルオイルは体の免疫力を高めると言われます。ベッドサイドでディフューザーで香りを広げてゆっくりと休みましょう。

レモンのエッセンシャルオイルは感染症の予防に使われることがあるといいます。リビングなどに香りを広げて家族全員の健康を守りましょう。上述のティートゥリーとブレンドしてもOKです!

ハーブティも活用できます
コーヒー3杯のうち1杯をハーブティに変えてみませんか

キク科のエキナセアは乾燥したものがハーブティ用として売られています。風邪の予防などにまずチョイスされる有名なお茶です。毎日欠かさず、というわけではなく、1週間ほど飲んで、また少し休んで飲む、といった感じで飲みましょう。

エキナセア小さじ1杯に熱湯120~150ccほどを入れて、紅茶を出すように3~5分蒸らして濾して飲みます。

デング熱と地球温暖化
子どもたちの未来のために

地球温暖化が進むことで、日本ではあまり見られなかった感染症が増えることが懸念されるます。今回のデング熱やマラリアなど、蚊が媒体となって感染する熱帯性の病気は、地球温暖化も関係してるのではないでしょうか。今後、このような感染症による被害が拡大しないためにも、地球環境を真剣に考えなさいというメッセージのように思われます。

アロマはナチュラルなもので、環境にも負荷が少ないはずです。人にも地球にも優しいアロマがお役に立てるといいですね。

[All About]

Posted by nob : 2014年09月16日 19:04

情報の取捨選択と整理、、、現代を生き抜く必携の力の一つ。。。

■自分の心とつながるために。スイッチオフの習慣

どこにいくにもスマートフォンが手放せない、そんなあなたはもしかして「フォーモ・シンドローム」かも。これは英語でFOMO(Fear Of Missing Out)といい、つねに世の中から取り残されてしまうのではないかという不安に苛まれ、食事中だろうと入浴中だろうと、スマートフォンをチェックしている人たちのことを指します。

そんな人に、スマートフォンからちょっとだけ離れることの効果をご紹介したいと思います。

スイッチを切ることでつながる絆

大事なニュースが世界中どこにいてもすぐに入手できる便利さ、災害時につながるネットワークなどを考えると、スマートフォンは確かにとても便利で、世界中がポジティブに変化していることは事実です。

スマホは「使い方次第である」という意見もありますが、まさにその通り。つけっぱなしではなく、毎日決まった時間に、自分の時間を作るために「スイッチを切る」という、シンプルなルールを自分で設けてみてはどうでしょうか。

一緒に誰かとカフェに行き、相手が横に座っているにもかかわらず、新聞や雑誌を広げたり、スマートフォンに夢中になったりするのはマナー違反です。

食事の時間は、食事をゆっくり楽しむ。外に出て散歩をして新鮮な空気を吸う。静かに本を読む時間を設ける。あるいは子どもと一緒に台所に立って学校での出来事を話す。「ながら」のない、ひとつのことに集中する時間を持ち、人と、空間と、時間と、そして自分との対話してはどうでしょうか?

これは、昔の人たちは当たり前のこととしてしてきたこと。人の表情を見ることに集中したり、相手との会話の内容を掘りさげたりすることの方がはるかに大切です。

情報を得ること=しあわせ、ではない

絶え間なく入ってくる情報は、自分にとってどれほど役に立ったのだろうか、と考えたことがありますか? びっくりするほどその内容を思い出せなかったり、じつは情報をプライオリティーにそって振りわけて処理することの方が面倒くさいと感じることがしばしばあります。

心理学からの側面で考えると、「自分のいま」という時間を大事に使うことを真剣に考える人は、遠くの将来について不安を抱えることが少なく、総じて幸せである、という調査結果が出ています。つまりは"Carpe Diem"、ラテン語で「君の今を生きろ」のコンセプトです。さらに、幸せ度の高い人というのは、いわゆる「バランスの取れた時間へのとらえ方」を持っている人のことをいうのだそう。

これはつまり、過去・現在・未来という時間の明確な区切れがないために、緩やかに時が流れているということ。過去の失敗を思い出しては、これからの自分のために活かすことをしたり、未来のいつかに成し遂げたいことを逆算して、今からできる努力を重ねていくこと、等。

(Boniwell and Zimbardo 2004 より抜粋)

どうしてもスマートフォンを「いま、いじらなくてはいけない必要性」にとらわれないために、いつも肩の力が抜けている感覚を持っていることが大切なのです。

スイッチを切ることで、他人との絆だけでなく、もう一度自分が何をしたいのか、自分とは何か?を見直す。いつも何かをしなくてはならない必要性からちょっと抜けだす。そうすることで自分のこころとつながることができるのです。

[Positive Psychology UK/MY LOHAS]

Posted by nob : 2014年09月13日 21:07

今さらながら、、、水について。。。Vol.2/おまけにレモン

■「水の飲みすぎでむくむ」は嘘!? 水分補給のホントのところとは

継田理恵

9月がスタートしましたが、まだ日中は暑い日も多いですよね。あなたは、しっかり水分を補給していますか?

美と健康のためには、1日に2リットルもの水を飲むべきだという説がありますが、飲みすぎはむくみや水太りの原因になるともいわれます。

水をたくさん飲むべきか控えるべきか、一体どちらが正解なのでしょうか。今回は水分不足にならず、むくまない水の飲み方をご紹介します。

■1日に飲むべき量と正しい飲み方

1日に飲むべき水分量は、”体重÷30”で算出できます。体重が50kgなら、50÷30=1.6666……約1.7リットルを目安に水を飲むのがベストということです。

食べ物からも水分を摂ることができるので、算出した数字よりやや少なめでもよいのですが、思っているよりも多くの水を飲まなくてはなりません。

カフェインを含む飲み物やアルコールは、水分補給にはならないので要注意。水分を摂った気になってしまうので、1杯のコーヒーやお酒につき1杯の水を飲むようにしましょう。また、スポーツドリンクは砂糖や甘味料などの添加物がたっぷり。太る原因になるので気をつけてくださいね。

水では飽きてしまうという方には、ココナッツウォーターがおすすめ。ココナッツウォーターに含まれる成分は、人間の血漿に非常に似ているといわれているので、運動後の水分補給にも最適です。

また、ココナッツには優れた抗酸化作用があるので、年齢が気になりだした方にもぴったり。中鎖脂肪酸やビタミン・ミネラルも豊富なので、美肌やダイエットにも。いいことづくしです!

■むくんでしまう理由は腸にあり

水分をしっかり摂るとむくんでしまうという方は、腸のはたらきが弱くなっていることが考えられます。腸のはたらきを整えることから始めましょう。

(1)起き抜けに一杯の水を飲む

眠っている腸を目覚めさせましょう。

(2)朝バナナを食べる

食物繊維やカリウムが豊富なバナナで、朝のスッキリを促しましょう。

(3)ココナッツウォーターを飲む

食物繊維を含むココナッツは整腸作用も期待できます。

(4)適度な運動

運動不足でも腸のはたらきは鈍ります。30分のウォーキングや腹筋など、続けられる運動を毎日行いましょう。

1日に飲むべき水の量は意外と多いです。むくみが気になる方は、腸のはたらきを整えることも意識して行ってみてくださいね。


■甘く見ちゃダメ!酸っぱい「朝レモン水」の美容効果はスゴすぎる

佐藤まきこ

ストレッチにヨガ、グリーンスムージー……。誰もが惹かれるような美人は必ずといっていいほど、何か朝に習慣として行っていることがあります。

そんな中でも、明日の朝からすぐに始められそうで、しかも女性にとってうれしい美容効果がたくさんあるのが、”レモン水”です。

驚くべきレモン効果を知ったら、必ずレモンを常備したくなるはずですよ。

■1:腸の働きがよくなる

朝起きたときに水を飲むと刺激となって、腸も目覚めて活動を始めます。ビタミンCには腸の運動を活発にさせる働きがあるため、レモンを絞ったレモン水ならばその効果がアップするというわけ。しつこい便秘解消にも効果が期待できます。

■2:デトックス効果

ビタミンCは抗酸化作用があることでも知られ、不要な老廃物を排出してくれます。さらにレモンには利尿作用もあるため、朝のレモン水が前日や寝ている間に溜まってしまった老廃物を、排出するよう促してくれます。

■3:疲労回復効果

レモンに含まれるクエン酸は疲労の原因となる乳酸の生成を抑え、エネルギーを効率よく作れるよう促してくれます。そのため、疲れが溜まってツライ朝や休み明けの朝などに飲むと、疲れが軽減しているように感じられるでしょう。

■4:爽やかな目覚めになる

これまで述べてきたとおり、レモンにはさまざまな効果がありますが、やっぱり口にするときに一番強い印象を残すのは、あの酸っぱさと独特の香り。

そんなレモンの香りをかぎ、心地良い酸っぱさを感じると、爽やかな目覚めをもたらしてくれるでしょう。コーヒーを多飲している方には特に、コーヒーの代用としておすすめします。

レモン水の作り方は、水にレモン一切れ分を絞るだけ。冷たすぎる水は体を冷やしてしまうので、白湯を用意していればなおベターです。また寒い季節なら、温かいお湯にレモンを絞ってホットレモンにしてもOKです。

このほか、『美レンジャー』の過去記事「あなたはいくつ知ってる?レモンの超おいしい飲み方5つ」でもご紹介していますが、レモンには体内時計のリセットやダイエット、体臭を抑える効果などもあります。朝起きたときだけでなく、レモンはヘルシー美人にとってぜひ活用したいアイテムですね。


[いずれも美レンジャー]

Posted by nob : 2014年09月13日 21:04

今さらながら、、、水について。。。

■水の飲み方次第では老化も!?正しい水分摂取のポイント3つ

前田紀至子

美肌や健康に対する意識が高い人なら、当たり前のように飲んでいるミネラルウォーター。ですが、飲み方次第で老化の原因にもなり得ることをご存知ですか? 健康のためのつもりがマイナスに……なんてことになってしまわないよう、正しい水分摂取のポイントを押さえておきましょう。

■加齢と共に減って行く体内の水分量

人間の身体の60%は水分でできていると言われています。それだけではなく、実は骨の3分の1も、水でできています。体内の水分量は新生児で 80%、幼児は70%と、成長とともに減ってゆき、成人すると男性は60%、女性は55%まで減少します。さらに60歳以上になると50%くらいになってしまいます。

■水分量の摂り方を間違えると意味が無い!

水は血液として身体をめぐり、栄養素を運び、老廃物を排泄するという大きな役割があります。水が不足していると、血はドロドロになってしまい、血の巡りが悪くなったり、便秘がちになったり、疲れやすくなってしまいます。だからと言って、水を大量に一気飲みしても、意味がありません。人の身体は、水を一気に吸収することができず、単に身体に負担をかけることにしかなりません。

大切なことは身体にとって必要な水分量を知り、こまめに飲むこと。汗や尿として排出する水分を含めて考えると、1日に補填したい水分量は2.5Lですが、水だけではなく、お茶や食事からも水分を摂取するので、ミネラルウォーターで摂取したい水分量は1日に1L~1.5Lが目安であると覚えておきましょう。

■美肌のためにも覚えておきたい水飲みポイント3つ

1:カフェインを摂取する時はお水も忘れず!

カフェインは胃腸に負担がかかる他、利尿作用があり、体内の水分を排出してしまいますので、コーヒーやお茶を1杯飲んだら、水を2杯飲むというように、カフェインを含んだ飲み物を飲む場合は、水もセットにして飲むようにしましょう。

2:500mlペットボトル3本を朝昼夜に分けて飲む

水を一気に飲んでも意味が無く、大切なのは少しずつこまめに飲むこと、とは言っても、習慣にするまではなかなか難しいもの。リズムをつかむためにも、1日に500mlを3本飲みきることを意識し、デスクの上に置いたり、鞄の中に入れたりして、のどが渇いたときはもちろん、小腹がすいたときに間食の代わりに飲むなど、水を身近な存在にするのがおすすめです。

3:常温の水で肌のコンディションを整える

常温の水は身体に吸収されやすく、代謝を上げる作用も期待できるため、疲れが気になる時や、肌のコンディションが優れない時、ダイエット中などは、常温の水を飲むようにしましょう。

健康と美肌のお供として欠かせないミネラルウォーター。正しい飲み方で頼りになる相棒になって欲しいものですね。

[Life & Beauty Report]

Posted by nob : 2014年09月13日 20:47

言い得て妙。。。Vol.21/直感と想像力こそが肝要。。。

■自分を論理的だと思っている人へ/論理的思考は魔法の杖ではないって話

匿名ブロガー

ここ数年、「論理的思考」がバズワードになっている。
論理的思考を磨かなければと誰もが強迫観念にかられ、今では「ロジカルな人」が最高の褒め言葉だ。40年前のサラリーマンが「モーレツ」であることを誇りに思い、10年前のビジネスマンがチーズはどこに消えたのか頭を悩ませていたように、現在の日本では「論理的思考」が尊ばれている。まるで、魔法の杖のように。
論理的思考さえ身につければ何もかも解決できる。あらゆる失敗の原因はロジカル・シンキングの不足にある。そんな「論理的思考万能説」が、今の日本には蔓延している。こうした万能説を唱えること自体が論理的思考の不足なのだが、そのことに気づかない人も多いようだ。「論理的思考」への絶対の信頼は、もはや信仰に近い。
たしかに論理的思考は便利だ。しかし、万能ではない。
そこで今回は、論理的思考へのよくある誤解を4つ取り上げたい。論理的思考に何ができて、何ができないのか、一度ハッキリさせておこう。

1.「論理的である」とは「遠慮がない」という意味ではない。
どういうわけか、「気を遣わないこと」を「論理的だ」と思っている人はとても多い。感情面に配慮せずに議論することを「論理的な議論」だと信じている人には、なんというか、もう、げんなりさせられる。
言うまでもなく、論理的であることと、他人の感情に配慮することは、対立概念ではない。論理的に事実の分析を積み重ねながら、同時に他人の感情に配慮することも可能だ。論理的思考と感情的配慮は両立できる。
ただし、極端に論理的でありながら感情面にも気が回る「ほんとうに頭脳明晰な人」は、とても希少だ。
そういう人物に、私は今までの人生でたった2人しか出会っていない。私はむしろ運がいいほうで、1人も出会わずに生涯を終える人も少なくないだろう。「ほんとうに頭脳明晰な人」の存在を知らなければ、論理的思考と感情的配慮が両立することを理解するのは難しいかもしれない。
自分は論理的だと思っている人は、まず「ただ遠慮がないだけ」なのか、それとも、ほんとうに頭脳明晰な人を目指しているのか、自省してみるといいだろう。

2.論理的思考力は、物事を単純化して考える力ではない。
三段論法は論理的思考の入り口だ。AならばB、BならばC。したがってAならばC……というアレだ。しかし現実の問題はA、B、Cのたった3つの要素に分解できるほど単純ではない。例外と確率的要素に満ちている。したがって単純な三段論法だけでは、本来、複雑な現実の問題に対処できない。
そのため、論理的思考力を実用する場合には、さまざまな事実と予想を列挙して、優先順位をつけていくしかない。複雑な事象を複雑なまま扱うことこそ、論理的思考力を身につける究極の目的だ。
ところが世の中には、論理的思考=三段論法だと思っている人が珍しくない。複雑な事象をそのままでは扱えず、カリカチュアライズしなければ理解できない人が驚くほど多い。
現実は複雑だ。
例外はいつでもある。結果を確率的にしか予想できない場合もある。そういう現実世界の複雑さを無視すれば、自分を論理的な人間だと信じていられる。勝手に創造したルールの中で、いくらでも論理性を維持できるからだ。優勢遺伝の法則という現実を無視すれば、「子の性質は神が決める」という主張は充分に論理的だ。
自分は論理的だと思っている人は、まず「ただ現実を単純化しすぎているだけ」ではないか自省してみるといいだろう。

3.論理的思考力とコミュニケーション能力は違う。
おそらく自己啓発系の書籍やセミナーでは、「論理的なプレゼンをしましょう」「商談では論理的思考が役立ちます」と繰り返されているのだろう。これらの主張は、おそらく事実だ。論理的思考力がある人は、プレゼンも交渉もそつなくこなせるだろう。しかし論理的思考力は、プレゼン能力や交渉力――広義のコミュニケーション能力ではない。
論理的思考力を、プレゼン能力・交渉力と混用している人は多い。
下手くそなプレゼンを見たときに「あいつは論理的思考が弱い」と笑い、商談に失敗した部下に「論理的思考を磨け」と叱咤する。論理的思考力とコミュニケーション能力を混同した典型的な例だ。
「Rootportは人間である」という命題は正しい。しかし「人間はRootportである」という命題は正しくない。同様に、「プレゼンが上手い人は論理的思考ができる」という命題はおそらく正しいが、しかし「論理的思考のできる人はプレゼンが上手い」とは限らない。ロジカルでもプレゼンが下手な人は存在しうるし、プレゼンが下手だからといって非論理的な人だとも限らない。
一つの命題が正しいからといって、その命題の逆・裏が正しいとは限らない。ある事象と別のある事象とに因果関係が認められるとして、因果を逆にできるとも限らない。プレゼン能力や交渉力からは、その人のロジカルさを推し量ることはできない。それを無視して、論理的思考力とコミュニケーション能力を混同することこそ、非論理的な態度だと言わざるをえないだろう。
ロジカルであることと、コミュニケーション能力があることは違う。たしかに、ロジカルでない人は、コミュニケーション能力にも限界がある。しかし、ロジカルだからといってコミュニケーション能力があるわけではない。この世でもっともロジカルな人種は、無言の哲学者と笑わない数学者だ。
自分を論理的だと思う人は、ほんとうに論理的な意思疎通をしているのか、それともただ口が上手いだけなのか、自省してみるといいだろう。

4.論理的思考を身につけても、仕事が早くなるとは限らない。
「ロジカルな人間を集めれば仕事がスピーディーに進む」というのは誤解だ。論理性を重視する人間を集めたら、話はなかなか前に進まず、仕事はむしろ遅くなる。仕事をすばやく進められるのは、同僚がロジカルなのではなく、ただ、あなたと気が合うだけだ。
論理性を重視する人間は、たとえば言葉の定義にこだわる。「○○という施策を打てばおいしい状況になりますね」と言われたら、「おいしい状況って、どういう状況ですか?」と考えてしまう。売上げが伸びるのか、利益が伸びるのか、それとも時間的なメリットがあるのか。定義を詰めないと話が進まない。
定性的で主観的な評価は、定量的で一般的な評価に変えなければ気が済まない。「この広告はイマイチですよね」と同意を求められた時に、「いつのどの広告に比べて、どこがどれぐらいイマイチですか?」と考えてしまう。たとえ、自分自身もイマイチだと感じていたとしてもだ。
なぜ定量化・一般化を求めるのかといえば、論理的な人間は自分を信用していないからだ。自分の「感性」よりも、論理を信じているからだ。「この広告はイマイチですね」という意見が全会一致だとしても、会議室のメンバーにとってイマイチなのか、顧客にとってイマイチなのか、多数決では区別できない。
論理的な厳密さを求めれば、会議は遅々として進まなくなる。作業は正確になるかもしれないが、どこまでも遅くなる。そして時間という最も重要なリソースを失ってしまう。論理的な人間を集めれば仕事が早く終わるというのは幻想だ。
論理性は、意思決定の「正確さ」「緻密さ」を左右するものであって、「速さ」にはあまり効果がない。正確で緻密な判断は欠かせないが、そのためにいつまでも時間を費やしていいわけではない。
「論理的な人を集めれば仕事が早く終わる」と信じている人は、結局のところ「論理的であること」と「気を遣わないこと」を履き違えているだけだろう。気を遣わずにズバズバと意見交換できる間柄なら、たしかに仕事は早い。仕事の早い仲間に恵まれたら、自分たちがほんとうに論理的なのか、それともただ気が合うだけなのか、自省してみるといいだろう。

論理的であるとは、遠慮がないという意味ではない。ものごとを単純化して考える方法でもない。論理的思考とコミュニケーション能力は違うし、ロジカルな人を集めても仕事が早く進むとは限らない。論理的思考は、万能な魔法の杖ではない。
たとえば仕事が遅い人には「あなたは仕事が遅い」と指摘するべきだし、プレゼンが下手な人には「あなたはプレゼンが下手だ」と指摘すべきだ。「あなたは論理的思考が足りない」と指摘するのは、やめておいたほうがいいだろう。プレゼンにはプレゼンの技術がある。交渉には交渉の技術がある。それらを無視して論理的思考を磨こうとするのは、ただ遠回りしているだけだ。
論理的思考を身につけなくていいと言いたいわけではない。
論理的思考は万能ではないが、有用だ。
むしろ、できないことがたくさんあると理解したうえで、ほんとうの論理性を磨くべきだと私は思う。

[ハフィントンポスト]

Posted by nob : 2014年09月12日 18:17

神頼みならぬ(実体が伴わない)株頼み、、、虚構の先に未来はない。。。

■アベノミクスの神通力に陰り
消費税増税に赤信号が点滅!

田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]

4~6月のGDPは7.1%減!
7~9月も予想以上に悪化か

 政府は9月8日、本年4~6月のGDP(国内総生産)の改定値を発表した。

 それによると、8月発表の年率換算前期比6.8%減の速報値をさらに下回り、7.1%減となった。

 消費税率を8%から10%に上げる最終決定は年末12月初旬に予定されている。来年10月に10%に上げるなら、来年度予算編成前に決めなければ歳入の見積もりなどに支障が出るからだ。

 だが、ここに来て示されるさまざまな経済指標は、実体経済が想像以上に弱含みであることを示し、年末の増税決定に不安感を増幅させている。

 本年の1~3月期の駆け込み需要や、4~6月期の反動減は想定内のこと。ただ、4~6月期の落ち込みは大きく、当初の予想を越えるものであった。

 問題は、年末の最終決定に際して最重要の判断材料となる7~9月期の経済の実績が、官民の予想よりかなり悪くなりそうなことだ。

 政府は「4~6月が悪くても7~9月は良くなる」と楽観していたようだが、7月、8月の景況を示す個別の経済指標が示され始めると、とても楽観できるようなものではない。

 8月末に発表された7月の家計調査では、前年同月と比べて実質で5.9%も減少し、何とその下げ幅は6月の3.0%減の倍の大きさとなった。それに7月の完全失業率は6月より0.1ポイント上昇し、好調だった雇用状態にも陰りが生じている。

 さらに、消費者物価指数は昨年7月比で3.3%も上昇、賃金の伸びがそれに追いつかないため実質賃金が低下し続けている。

 4~6月のGDPが下方修正された要因は個人消費の伸び悩みとともに設備投資の不振も大きな原因だ。設備投資は、速報値の2.5%減から5.1%減にまで下方修正されたのである。

 GDPは、民需の柱である個人消費と民間設備投資でその7、8割を占められる。この2つの柱が不調であれば、GDPの数字が持ち直さないのは当然だ。

 モノの売れ行きが良くなれば生産が増加し、雇用も賃金も増加し設備投資が活発になる。この初歩的な経済法則にアベノミクスは応えていないのだろう。

 百貨店が好調で、コンビニが不調。これもふしぎな現象だが、株高頼みの政策がなせるわざなのかもしれない。

消費増税は見送りの方向か?
谷垣幹事長就任で「経済の内閣、財政の党」に

 7~9月と言ってももう9月。この短期間に劇的に改善する特効薬はない。後追いで巨額の経済対策を講じても間に合わなくなっている。

 増税推進派は「法律に書いてあるから」というが、そんなことは理由にならない。このまま経済が推移すれば、年末の決定を先送りするのは当然だろう。

 おそらく、安倍晋三首相は増税先送りに傾きつつあるだろう。彼は、財務省に取り込まれていない数少ない首相だから、経済が不調なら増税を見送ることができよう。

 首相は内閣改造後の会見で、あらためて「経済最優先」を強調した。私はこれを「増税見送りもあり得る」とのメッセージと受け取った。

 党や内閣の幹部の中で最も「何が何でも増税断行」と考えているのは、谷垣禎一自民党幹事長かもしれない。それに歩調を合わせるのは党内の財務省OBなどの有力者だろう。

 こう考えると、今後は「経済の内閣と財政の党」という奇妙な逆転対立構造になることもあり得るだろう。

 世論調査では、谷垣幹事長に対する期待は大きい。それは消費税増税に対してではなく、特定秘密保護法、原発再稼働、安保政策などに対して、彼に軌道修正を主導してほしいということにある。それをしっかり受け止めてほしい。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年09月12日 18:02

そもそも至極当然のこと。。。

■自分の命を人に預けない

石崎 公子

広島をはじめ、多くの地域の土砂災害被害は大変なものになっている。テレビ画面に映るあり得ないような惨状に、言葉もない。朝になったら、家の状況や周りの状況が一変しているというのは、どれだけ大きなショックだろう。この蒸し暑い中で、土砂と格闘されるのは想像するだけで気が遠くなる。

被害に遭われた方には、心よりお見舞い申し上げます。

この状況を見て、私たちはいったい何を学べるのだろう。このような災害による被害をどう防いだらいいのか、どのような対策ができるのか、どうしたらいいのか……?

それに対して、NHKの防災担当記者がテレビで言っていたのが、「自分の命を人に預けない」ということだった。

今や、自然災害の大きさは、想定範囲を大きく超える。大雨も洪水も、地震も津波も、竜巻も台風も。少し前ではありえないような異常気象が頻発している。

「自分の命を人に預けない」とは、「自分の命を自分で守る」ということだ。

何が起きるかわからないから、いろいろなことを想定しながら、自分はどうすればいいかを自発的に自律的に考えること。自ら情報を取りに行き、自ら想像力を働かせて、自ら何をしたらいいかを考える。そういうことだ。

これを聞いて思った。これは、防災だけではない。人生も、仕事も、何もかも。そういう時代になったのだな、とつくづく思うのだ。

会社だって、仕事だって、明日はどうなるかわからない。今日安泰なことが、明日安泰であるかどうか、どんどんわからない時代になってきたと思う。しかも、何をすれば安心、という「100%」が、今の時代にはないのだ。

自分で自分をどう守るかなど、かつてはそうそう考える必要などなかったのではないか。それはきっと、会社が、ご近所が、家族が、支えてくれていたのかもしれない。そこまで急激に変化するようなことが多くなかったこともあるだろうが、変化に対して、周りが守ってくれたことも大きかったし、会社や地域の人が考えてくれたり、専門家の人が考えてくれたりしていたのだと思う。

今は、かつてよりも情報はたくさんある。情報源も増えた。危険を予知する方法だって以前よりも増えているかもしれない。

しかし、情報がたくさんあったとしても、どの情報を取りに行くかを決めるのは自分。選ぶのも自分だし、情報を取りに行くのも自分。さらに、その情報を元にどう考えるかも自分だ。

医療だって、お医者さんにお任せだったのが、今ではどのお医者さんに診てもらうか、どこで診てもらうかを自分で探し、選ぶことで、より良い医療が受けられるし、治療法だって選ぶ時代だ。

どれを選ぶかを一緒に考える人や教えてもらう人との関係性まで、以前よりも自発的に作ることが求められつつあるように思う。

そういうことを自由自在にできる人はいい。誰もがそういう人ではない。そうはできない。何をどうしたらいいか迷う人、わからない人には、とても厳しい時代になったと言わざるを得ない。でも多くの人がそうなのではないだろうか。

命も人生もすべて、人任せにするな。自分が自分で決める、考える、そうしなくてはいけない時代。自己責任という言葉が話題になってからずいぶん経つが、もはやそれは当たり前で話題にすらならないのかもしれない。わかるけれど、厳しい。

人生を人に預けない。

防災を考えることで厳しい時代を再確認し、自分自身の人生についてもしっかり自分で考えることが、今、求められているのだと改めて思う。

[newsdig]

Posted by nob : 2014年09月01日 15:09

また旅立つ君へVol.76/想像する力が、創造する力を生む。

思いやる事も、夢見る事も、自分を変える事も、

すべては想像から始まり、そこから創りあげていくもの。

[首都医校CMコビー]

Posted by nob : 2014年08月31日 07:05

利も害も併せ持つ何事も何物もバランス感覚。。。

■せっかくのUV対策がムダに!? 「日焼けを加速させちゃう食べ物」3つ

by 町山町子

涼しい日も増えてきましたが、まだまだ気になる紫外線。美意識が高い女性にとって、夏の紫外線対策は毎日戦いのようなものですよね。もちろん過度に紫外線に当たる行為は肌にとってよくありませんが、実はその日食べた物によって、日焼けしやすい体質になってしまうことがあるんです!

そこで今回は、ハーブなどのセラピストである筆者が、『日本メディカルハーブ協会認定 メディカルハーブセラピスト 公式テキスト』を参考に、“日焼けを加速させる食べ物”をご紹介します。

■1:キュウリ

夏場にはよく食べられているキュウリですが、じつは日焼けを促進してしまうといいます。何故なのでしょうか? それは“ソラレン”という成分が含まれているからです。

ソラレンは感光物質と呼ばれており、紫外線に当たるとシミの原因になります。そのため、キュウリは日焼けを加速させる食べ物だと考えられているのです。

■2:柑橘系のフルーツ

たとえば、レモンはビタミンCが豊富に含まれているので、日焼け対策によさそうですが、これもまたソラレンが含まれているので、出かける前や日中は摂取を避けたほうがよいそうです。夜に食べる分には問題ありません。ポイントは、日中紫外線に当たる前に食べるのがNGだということです。

そのほかに、グレープフルーツやオレンジ、キウイなども、ソラレンが含まれています。

■3:蕎麦やアルコール

暑い夏は、ざる蕎麦などを食べる機会が増えますが、朝食や昼食に食べるのは要注意です! なぜなら、蕎麦にもソラレンが含まれているから。紫外線は日焼けだけでなく、シミやシワの原因にもなりますので、ソラレンを豊富に含む食べ物は肌老化を加速させる原因になります。

また、アルコールの大量摂取も日焼けを加速させるので飲み過ぎには気をつけましょう。

以上、“日焼けを加速させる食べ物”をご紹介しましたが、いかがでしたか?

柑橘系のフルーツや蕎麦、アルコールは夏の楽しみのようなものですよね。肌を老化させないためにも日焼け止めは必須ですが、食生活にも気を配れるといいですよね。


■紫外線だけが原因じゃない!女性の敵「シミ」に対抗する栄養素3つ

by 町山町子

肌の悩みで、シミができるのは紫外線が原因というのはご存知だと思いますが、主な原因はそれだけじゃないんです!

女性はホルモンバランスによって、肌の状態が変化します。この女性ホルモンには2種類あり、バランスが崩れると肌の力が衰えてダメージを受けやすくなります。とくに生理中や妊娠中、ピルを服用しているときはプロゲステロンの作用で日焼けしやすくなり、シミの原因になります。日焼け止めはもちろん、UVカット仕様のアイテムでいつも以上の対策を心がけたいものです。

そこで今回は、“内側からキレイを強化する3つの栄養素”を、美容皮膚科銀座よしえクリニックの廣瀬よしえ先生の著書、『「若いね」といわれる美肌づくり』をもとにご紹介したいと思います。

■1:イソフラボン

植物由来のエストロゲンともいわれており、抗酸化力を上げてくれるポリフェノールの一種。イソフラボンは女性ホルモンと似た働きをするので、肌の保湿力アップや美白に役立ちます。主に大豆に多く含まれており、1日の摂取量の目安は、たとえば豆腐なら1パック、豆乳なら1カップ程度です。毎日摂取して女性ホルモンを上手に補いましょう。

■2:ビタミンC

紫外線に対する抵抗を高める抗酸化パワーのある栄養素です。サプリメントより、緑黄色野菜や淡黄色野菜から摂取するほうが吸収率は高くなります。ビタミンCは、シミやそばかすなどの色素増加を抑える効果や、メラニンを還元して退色させる働きがあります。日焼けのあとの肌荒れを治す働きもあります。

■3:ビタミンE、ビタミンA(ベータカロテン)

主にゴマ油、オリーブ油、大豆、落花生、アーモンドに多く含まれています。オレンジやトマト、ニンジンなどに多いビタミンAも、体の内側から抗酸化力をアップしてくれます。肉食中心の生活は体が酸化しやすいため、野菜中心の食生活に変え、抗酸化作用のあるサプリメントなども上手に取り入れて活性酸素を抑えましょう。

女性ホルモンのバランスは、過度なダイエットや不規則な生活などでもすぐに崩れます。ここに上げた3つの栄養素は、ひとつだけを強化してとるのではなく、すべての栄養をバランス良くとることが美肌づくりの近道です。バランスのとれた食事と十分な睡眠を確保して規則正しい生活を心がけてください。


[いずれもWooRis]

Posted by nob : 2014年08月31日 06:55

呼吸は鼻だけでいい。。。Vol.2/長年の口呼吸からの完全脱却はなかなかに難しい。。。

■無意識に口開いてない?老け顔の原因にもなる「口呼吸」の対策法

by 望月理恵子

緊張がとまったり、ボーっとしたりすると、気づいたら口が開いているなんて方も多くいるようです。この状態になってしまうのは、口で呼吸をしているせいかもしれません。あなたも、まわりの友人などからよく「口が開いているよ」なんて言われたことはありませんか?

最近増えてきていると言われる“口呼吸”。でも、この呼吸法が身体にデメリットをもたらしているということを知っていましたか? 

今回は、リラックスのために呼吸法を大切にする“ヨガ”のインストラクターである筆者が、意外と知らない“2つの呼吸”についてご紹介します。

■あなたは口呼吸or鼻呼吸?

呼吸法については口呼吸と鼻呼吸の2つがあります。自分がどの呼吸法をしているのかわかりますか? おそらく呼吸は無意識に行っているものなので、意識的にどちらの呼吸法をしているかというのはわかりにくいと思います。

“無意識に口が半開きになっている”、“唇が渇きやすい”、“朝起きると、喉がヒリヒリ痛い”、“歯並びが悪い”これら1つでも当てはまると思ったものがある場合は口呼吸を行っている可能性があるのです。

■口呼吸があなたの身体に悪影響を与えている

口呼吸は身体に様々な影響を及ぼしてしまいます。口呼吸をしている、つまり口がずっと開いている状態でいると、通常口の中は唾液で潤っているはずの口の中が乾燥してしまうのです。

唾液には殺菌作用があります。そのため口の中が乾燥してしまうと、細菌が繁殖しやすい状態になり、口臭や炎症また虫歯をつくりやすくなってしまいます。

さらに口が常に開いているということは口周りの筋肉を使えていないということであり、お肌がたるみやすくなってしまうという美容面のデメリットもあります。

■なぜ口呼吸をしてしまうの?

慢性的な鼻炎を持っている方や、普段うつ伏せで寝る習慣がついてしまっていると、口呼吸しやすくなります。また、固いものを食べる習慣が減少傾向にあり、口周りの筋肉を使う機会が減ってしまったことも口呼吸が多くなっている原因の1つ。

筋肉は使わないと衰えてしまいます。知らないうちに口周りの筋肉が衰え、口が開きやすい状態になってしまうことで口呼吸をしてしまっているのかもしれません。

■鼻呼吸に切り替えるには舌を意識してみよう!

鼻呼吸が良いのはなぜでしょうか? まず鼻にはウイルスやホコリなどが身体に入るのを防ぐために鼻毛や粘膜などのフィルターがあります。また吸った空気を浄化してくれる働きもあります。口呼吸をしてしまう方は、舌の位置を意識すると鼻呼吸に切り替えやすくなります。

舌を上あごにつけることを意識すると自然と口を閉じることができるので、鼻呼吸をしやすくなります。しっかりと鼻から息を吸い込むことで、今までの不調が改善されるかもしれません。試してみてください。

以上、老け顔の原因にもなる“口呼吸”の対策法についてお伝えしましたが、いかがでしょうか?

ちなみにヨガは腹式呼吸、ピラティスは胸式呼吸という方法で、呼吸法を大切にした運動です。どちらも基本は鼻からの呼吸となります。リラックスしたいときは副交感神経を刺激する腹式呼吸で、体と頭をスッキリさせたいときは交換神経を刺激する胸式呼吸をして、呼吸から健康を手に入れたいですね。

[WooRis]

Posted by nob : 2014年08月29日 09:42

酵素に関するおさらい

■美と健康を叶える食の話
“酵素”が注目されるわけ

ホリスティック栄養コンサルタント、食育アドバイザー
北川みゆき

酵素は生命維持に欠かせない栄養素

私たちの体内では、24時間絶えまなく行われる化学反応によって生命活動を維持し続けています。食べたものを消化しそれを吸収できる形にする。エネルギーを作る。できたエネルギーを保存できる形にする。古くなった組織を壊し、新しい組織を作る。身体に不要なものを排泄できる形にする…。

これらすべての化学反応には必ず“酵素”が関わっています。酵素は化学反応のスピードをアップさせるために必要不可欠なものなのです。

酵素には「消化酵素」と「代謝酵素」と「食物酵素」がある

酵素には大きく分けて「消化酵素」と「代謝酵素」と「食物酵素」の3つがあります。

“消化酵素”と“代謝酵素”は体内で作られるので「体内酵素(潜在酵素)」、“食物酵素”は食物に含まれていて食事から摂るものなので「体外酵素」ともよばれています。

“消化酵素”は消化・吸収に働き、“代謝酵素”は生命維持活動に働きます。一方、“食物酵素”は生の食品(生の魚、肉、野菜、果物)や発酵食品に多く含まれており、消化を助けてくれるため、体内で生成される“消化酵素”の無駄遣いを防いでくれます。

体内には1万以上の異なった酵素が存在し、消化酵素だけでも9,000以上、代謝酵素は3,000以上存在あるといわれています。また、食物酵素はほとんどが48度以上で失括するため(中には60度や70度まで持つものもある)、加熱をしないで生の状態で食べると食物酵素が摂れることになります。

体内で作られる酵素には限りがある

体内酵素は体の中で作られるもので、酵素の生産量は1日一定量しかなく、人はその一定量を消耗して生きています。また、加齢とともに作られる量が減ってくるため積極的に食事から“食物酵素”を取り込む必要があります。

体内で生産できる消化酵素と代謝酵素は共に限りがあるため、いかに消化に関わる酵素を減らし、代謝に関わる酵素に回せるかにかかっています。代謝酵素の量が多くなると、お肌の新陳代謝もよくなるなど、アンチエイジングにもつながります。

生の食べ物から酵素を摂り入れて酵素ジュースや酵素サプリメントなどは、消化酵素の無駄遣いを防ぐために摂り入れて、結果代謝酵素の量が増えることを目的に摂取をしているのですね。

消化・吸収・排泄が大切

私たち人間が、一生涯で消化しなければならない食物の量はどれくらいになるかご存知ですか。なんと、平均10トン=50mプール1杯分にもなるそうです。果たしてそれらの食物を日常で、正しく完全に消化・吸収されていると思いますか?答えはノーです。

その顕著な症状として、胃もたれ、膨満感、便秘、下痢、臭いおならなどがあります。これらの症状を、日常で抱えている方も多いのではないでしょうか。

食物は消化・吸収してこそはじめて体の栄養になります。消化・吸収された栄養は小腸から肝臓を介して血液に入り、60兆個の細胞一つ一つへ運ばれるのです。消化がきちんとされない状態、つまり未消化の食物が大腸に届くと、腐敗や発酵を起こし腸内の悪い微生物(悪玉菌)の栄養素となってしまいます。

そうならないためにも、腸内の環境を整えることと、ストレスを上手に解消しながら心の状態を平穏に保つことが、よりよい消化吸収排泄への近道となります。
酵素を活性しながら、腸内の環境を整えるには“HOPE”が大切といわれています。

H:High Fiber 高食物繊維
O:Oils-Essential Fatty Acids, Flax, Fish and Borage 質のよい油・必須脂肪酸
P:Probiotics-Good Bacteria 乳酸菌やビフィズス菌
E:Enzymes-Taken With Meals 酵素

つまり、野菜・果物を多めにとり、質のよい油、善玉菌の乳酸菌とビフィズス菌の摂取、食物酵素の摂取が健康の要となるということです。

酵素の働きを、ざっくりとでもつかんでいただけたでしょうか。
さあ明日から酵素を意識した食生活を心掛けて美と健康を手に入れましょう!次回は、体内で酵素をより効率よく活性化するための条件について記したいと思います。

[スキンケア大学・美ログ]

Posted by nob : 2014年08月25日 11:04

また旅立つ君へVol.75/夢を求め続ける勇気さえあればいい。。。

■アナタはいくつ当てはまる? 幼い頃に現れる「成功者のサイン10」

Michael Anthony Yoshioka

オレはビッグになれる!!大器晩成型だ!
子どもの時に、そう思っていた人はぜひ見て欲しい。

海外で話題になっている、いわゆる「成功者」になる子どもに現れる特徴を10つ、まとめてみた。

※成功者=社会に大きなインパクトを与えることができる人、沢山の人を夢中にさせる人のコト

アナタの幼少期はどうだっただろうか?また、自分の子ども、まわりの子どもはどうだろうか。これから紹介する「成功者のサイン10」は、子どもだけでなくもちろん成人にも当てはまる。アナタにいくつあてはまるか、ぜひ見てほしい。大切なことが見つかるかもしれない。

1. 自分を理解している、自己分析が出来る。

自分のことを自分で、分析できる。或る意味、自分を俯瞰して、客観的にとらえることができるのだ。

2. 飽くなき向上心がある。

驕ることなく自分を高めることなら、いかなる努力も惜しまない。そして何より負けず嫌いだ。

3. 常に変化を求めている。

既存のモノにとらわれず、常に新しいものを見い出すため追求し続ける。それによって新しいチャンスを掴むキッカケになるのだ。

4. 他に惑わされず、自分を持っている。

周りに流されることなく、自分からアクションを起こしている。何事も自分の声に耳を傾ける。

5. 楽観的で希望を持って進める!

物事どうにもならないことに直面することだってある。そんな時でも悲観せず、前をみて歩く。

6. 常に、知識を深めている。

やはり知識を増やすことは成功への重要なステップ。博識ある人との会話や本を読むことでインスピレーションをもらう。先人たちから学ぶことは多いのだ。

7. 黄金の心(優しさ)を持っている。

相手にも優しく出来ないようでは、まわりが認めてくれないし、また協力を得ることができない。

8. 最優先すべきところは富、地位、幸福ではない。

一個一個、確実に正しい選択をすれば、それらは自ずと後からしっかりついてくるものだ。本当に大切なものはそれぞれ。自分の大切なものを持っている。

9. クレイジーになる!

周りの人たちと一緒ではいけないこともある。世界を驚かしてきた人々は、自分の持つ個性を最大限に引き出してきたのだ。

そして最後はもちろん、、、

10. デッカい夢をもっている!

これがなければまず始まらない。自分の思い描く夢に向かって、努力を尽くし、挫折を味わい、最終的には夢をかなえるのだ。

ミッキー・マウスの生みの親である実業家のWalt Disney (ウォルト・ディズニー)もこういっている。

夢を求め続ける勇気さえあれば、すべての夢は必ず実現できる。いつだって忘れないでほしい。すべて一匹のねずみから始まったということを。ーWalt Disney 

アナタはいくつあてはまっただろうか?

[T A B I L A B O]

Posted by nob : 2014年08月25日 10:38

また旅立つ君へVol.74/どんな仕事をするかではなく、、、どのように仕事に取り組むのかということ。。。

■「今の仕事では満たされない」と感じた時に。転職すべきか否かを決める3つのサイン

転職するべきか、否か。

ほとんど全ての熱心な社員はそのキャリアの中で、いつかはこの問いと対峙することになります。名目上はとてもいい仕事に就いています。でも、それら全てを投げうって、何か全く違ったことをしたいという欲求も捨てがたいでしょう。どんな時、今の仕事を続けるべきで、どんな時、その内なる声に耳を傾けるべきなのでしょうか。

こういう場合には、両方の側の意見を考え抜く必要があります。多くの人の仕事の満たされなさは、部分的には、その人の態度の問題にあります。そして、多くの人は見方を変えるだけで、画期的にその仕事を楽しめるようになります。一方で、自分に合わない仕事に就いている人は、仕事を替えるべき時期は、とっくに過ぎているのです。

しかし、それらの難しい問いに対してもひとつだけ、出口を探し始めるべきサインがあります。それはその仕事があなたにとって挑戦ではなくなった時です。

Human Workplace on LinkedIn のCEOであるLiz Ryan氏は、最近、次のようにすすめています。

賢くなる上で最も確かな方法のひとつは、自分より知的な人たちに囲まれるようにすることです。それによって、自分の居心地の良い領域(コンフォートゾーン)から常に外にストレッチをするように、はみ出すようにと保つことができます。現在の仕事があなたにとって役不足なのだとすれば、この現象は起きようがありません。

仕事にたくさん貢献したいと思っているのなら、あらゆる筋肉を使うべきでしょう。脳をフルに使っていたいとも思うことでしょう。自分と周りの賢い人と一緒に問題解決を図ろうとします。オウムとウサギは固いものを噛んでいる必要があります。私たちにとってもそれは同じです。

ではどうやったら、その仕事が、ただ気が休まらないだけなのか、それとも時間をかけて他の高い要求の仕事を探すべきかわかるのでしょうか。Ryan氏はいくつかの指標を示しています。

1.問題。え、何が問題?

「同じことを何回も正確に同じやり方でやり直しても、そこから何も学ぶことはできません。同僚が、歩きなれた道を踏み固めることにしか興味がないなら、あなたのスキルを伸ばす余地はそこにはないのです」とRyan氏は言います。「同僚たちは地球上で最もいい人たちかもしれません。でも、彼らが、あなたがいつもと枠組みの違うアイディアをだしても、その考えについて会話することもなく、いつもと同じことをするだけならば、あなたは間違った場所にいます」。

2.尊敬する人がいない

大事なことなのでもう一度言います。自分より頭のいい人たちと一緒にいると、より賢くなれます。もし、現在の職場を見まわして、誰からも学ぼうと思えないのであれば、それはレッドカード状態です。自分自身に問いましょう。「誰と議論できるか。仕事場で精神的な刺激を与えてくれるのは誰か。誰かを尊敬していてその人から学びたいものがあるか」。もし、これらの問いに対して答えが「...誰もいない」ならば、脱出の計画を立て始める時期です。

3. トップがビジョンを持っていない

何に向かって仕事をしているかわからなければ、自分自身を進展させることも難しいです。あなたが組織のトップに立っているのでない限り、そのチーム、部署、会社に対するビジョンはトップから来るべきです。ビジョンを提示する代わりに、組織がどこへ向かおうとしているかについて、彼らが沈黙を守っているだけであれば、意味のある貢献の余地はとても限られてしまいます。「もし、あなたがビジョンが何だかわからなかったり、どうやって手に入れるかわかってない人の下で働いているのであれば、自分自身の枠組みを育てることができません。それらは上司から学ぶべきなのです」とRyan氏は忠告しています。

3 Signs You're Too Smart for Your Job|Inc.

Jessica Stillman(訳:Conyac)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2014年08月25日 10:31

眠りに関する考察/まとめとおさらい

■睡眠を科学的にとらえて、健康な生活をデザインしよう

1日に8時間眠る人の場合、人生の約3分の1は寝ていることになります。わざわざそれだけの時間を費やして残りの3分の2を生きているのですから、睡眠は間違いなく大切です。しかし、眠ることに関する研究は今も発展途上で、未知の領域だらけです。

今年の3月末、11年ぶりに厚生労働省から、「健康づくりのための睡眠指針」が出されました。データに基づいて睡眠12箇条も作られています。これまで巷で言われていたことの中には、間違った説もあったようです。間違えて覚えていたことがないか、ぜひサイトをご覧になってみてください。

■経験則がほとんど

さて、保健の教科書で睡眠が最初に登場するのは、「健康とは?」「健康には何が関係しているのか?」という小学4年生の単元で、食事(栄養)、運動と共に取り上げられています。皆さんは、睡眠が大切な理由を、どのように教わりましたか?

以前とある会合で質問してみたところ、寝ている間に成長ホルモンが出るから寝なければならない、ぐっすり寝て休養しないと次の日に集中できない、体内時計があるので夜に寝ないとリズムが狂う、寝不足になると運動中にケガしやすくなる、などといった答えが次々と出てきました。

でも、これらが、どのような科学的データに基づいて言われていることなのか、ほとんど学習しなかったと思います。日常経験則に基づいた内容が多く、自分の経験と照らし合わせて、確かにそうだなと納得しながら重要性を学習していたのではないでしょうか。それもそのはず、睡眠が科学的に解明されていなかったからです。そもそも、なぜ眠らないといけないのか、その究極の解すらまだ見つかっていません。

■脳との関係で考える

保健では、睡眠は休養という言葉と一緒に並べられています。休養の意味を「体を休める」と捉える人もいれば、「脳を休める」と考える人もいます。どちらも正しいのですが、そもそも脳について理科で学習するのは中学2年生からです。脳を休めると言われても、脳のどのような機能を休めるのか、起きている時とどう違うのかといった内容は高校レベルになってしまいます。

しかし、睡眠は成長過程でとても重要です。高校生になるまで学習を待っていられません。また、睡眠に限らず、体と脳の関係は健康を考える上で重要です。そのため、保健では理科よりも早い段階で脳が登場します。脳から出される「ホルモン」といった用語も、理科では高校生物の範疇ですが、小学校の保健で出てきています。

とはいえ、まだまだ脳に関する記述は、ほんの少しです。記憶や学習といったことと脳の仕組みについては保健でも理科でもほとんど学習しません。完全に科学で解明されたわけではなく仮説の部分が多々あるので、教科書的に記載できないこともあるのでしょう。ですが、私たちは大人です。解明されていることだけでなく、解明されつつある内容も含めて学習し、そこから物事の本質を捉えて健康に活かすように心がければよいのです。

例えば、脳は、新しく得た知識や感情を睡眠中に整理し、これまでの情報と関連づけながら脳内に記憶保存させていくと言われており、その整理過程で夢を見ているのではないかと考えられています。このことは、科学的に完全に確かめられているわけではありませんが、「脳は、睡眠中にしかできない、やるべき仕事を持っている」と捉えることは、間違いにならないでしょう。

つまり、私たちが眠らない限り、脳はやるべき仕事をできないのです。そう考えれば、私たちは一日の終わりに、脳が仕事をできるように必ず睡眠をとるべきであり、どのような時間シフトを組めば、脳に十分な作業時間を与えることができるのか、といったことを意識するようになります。

小さな健康情報を一つひとつ覚えて、その都度実践していくことは大変ですが、このように、まずは大きな概念で捉えて必要なことを理解していくと、健康のために知識を活かしやすくなります。

結局、脳は一人ひとり異なっているのですから、脳に必要な睡眠のとり方も一人ひとり微妙に違ってくるはずです。だからこそ、睡眠を単なる休養と考えず、脳の機能と密接に関係があるものとして捉えてみてはいかがでしょう。そして、事例や統計データをヒントにしながら、人生設計を立てるように自分の睡眠生活をデザインしていくとよいのではないかと思います。

●吉田のりまき
薬剤師。科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」主宰

[newsdig]


■睡眠時間が短い人の脳は老化が早い:研究結果

TEXT BY SANAE AKIYAMA

睡眠時間が少ない人ほど脳の老化が早まり、認知力が低下しやすくなるという研究結果が発表された。はたして、健康的な人生を送るためにわたしたちは何時間寝るのがいいのだろうか。

社会の高齢化や平均寿命が長くなるにつれて、看過することのできない社会問題がある。加齢にともなう認知力の低下や、パーキンソン病やアルツハイマーなどの神経変性疾患だ。しかし、お年寄りの全員がこれらの病気に悩まされるわけではない。今回デュークNUSシンガポール校が行った研究によると、睡眠時間が少ない人ほど脳の老化が早まり、認知力が低下しやすくなるのだという。

脳の老化が早まるには、もって生まれた遺伝子に加え、おそらくいくつかの環境要因があると思われる。なかでも、ジャーナル誌「Sleep」で発表された研究が注目したのは、「平均的な睡眠時間」と「認知機能」の関連性だ。

デュークNUSシンガポール校では、55歳以上の中国人被験者66人を対象に、睡眠の長さと質について尋ねた。研究者らは、炎症の度合いを調べるための血液検査や、認知力を試す神経心理学的検査を行い、加えて、脳の容積もMRIで測定。睡眠時間が脳にどう影響するかを調べるために、同調査を2年ごとに行った。

「睡眠時間は脳の老化のマーカーとして使えます」と話すのは、研究を率いたジューン・ロー博士だ。

彼らの結果によると、被験者の一部は年齢を重ねたにもかかわらず、神経心理学的検査に練習効果とみられるスコアの上昇があった。しかしほかは、睡眠時間が少なかった人ほど脳室の拡大が早く、認知能力にも低下がみられた。年齢、性別、学歴やBMIを考慮した後も、睡眠時間の影響は統計的に有意なままだったという。また今回の調査では、睡眠時間と炎症反応には関連がみられなかった。

睡眠は、食事や適度な運動と同様に気を配る必要があるということだ。

今回の結果を受け、デュークNUS認知神経科学のディレクターであるマイケル・チー教授は次のように述べている。

「神経心理学的検査の大規模な研究結果をみると、大人には7時間の睡眠が最適であることがわかります。これからは何が心血管の代謝に良いのかを調査し、脳の長期的健康を保つ方法を模索していきたいですね」

[WIRED]


■意外な新事実!最も適切な「黄金の睡眠時間」は●時間と判明

by 相馬佳

あなたは1日に何時間睡眠をとっていますか?「そりゃ、普通は8時間とるべきでしょう」という人もいれば、「忙しすぎて、6時間くらいしか寝る時間がない」という人もいるでしょう。

一般常識的には、昔から「睡眠時間は8時間とったほうがいい」と言われてきました。しかし、研究によると、実は8時間寝る必要はないばかりか、8時間よりもっと適切な睡眠時間が判明したというのです!

アメリカの英字新聞『Wall Street Journal』英語版の記事を参考に、睡眠についての新事実を探ってみましょう。

■黄金の睡眠時間とは?

睡眠についての研究によると、体と健康に一番いい睡眠時間は“7時間”だそうです。一説によると、それよりも20分少なくても、また多すぎても、記憶力や健康状態に悪影響が出てくるとか。

カリフォルニア大学の研究者が、110万人に対し6年間にわたって行った大規模な調査によると、成人の睡眠時間の中で一番死亡率が低かったのは、6.5時間から7.4時間の間だったそうです。それを平均すると、約7時間ということになりますね。

新生児や乳幼児が長い睡眠時間を必要とするのはよく知られた事実ですが、どうやら睡眠時間は、年齢が高くなるにつれて少なくなっていくようです。

同じ研究者がシニア女性に対し、10年間にわたって行った調査では、睡眠時間が5時間以下、または6.5時間以上だった女性の死亡率が、5時間~6.5時間だった女性よりも高かったそうです。

■“寝すぎ”で起こる健康的弊害とは

睡眠不足で起こる疲労や記憶力の低下、肥満の危険性などの健康的弊害はよく知られていますが、驚いたことに、“寝すぎ”の場合も多くの害があるようなのです。

研究によると、成人が睡眠時間を必要以上にとりすぎる生活を続けると、糖尿病や肥満、心臓疾患などにかかりやすくなるとか。しかも、睡眠時間が多すぎる人は、7時間睡眠をとっている人よりも、死亡率が高いそうです!

確かに、睡眠をとりすぎて起きた翌朝は、頭がぼーっとして体もかえって重くなり、体がうまく機能しないこともありますよね。良質な睡眠をとるには、普段から自分の生活習慣に気をつけ、適当な運動と健康的な食生活をし、時間に余裕を持って就寝しなければならないようです。

以上、適切な睡眠時間に関する新事実をお伝えしましたが、いかがでしたか? 統計的な平均で見ると、1日7時間の睡眠がもっとも健康的な生活を送るのに適しているようです。しかし、睡眠時間の必要性は、個人個人の体調や習慣で違う可能性も考えられます。

自分の頭や体が「この睡眠時間ならもっとも活発で健康的に感じる」という数字を知り、就寝や起床時間を調整して、なるべく毎日一定の睡眠時間をとるようにしましょう。

[WooRis]


■夜勤の睡眠時間2~3時間がもたらす影響とは?

現在、夜勤の多い状況下で働く看護師のうち、新人の5割はその年のうちに辞めていくといわれています。また、看護師の入れ替えも多い中で、その心身の健康への影響ははかりしれないものだといいます。看護師の、夜勤の現場の睡眠事情とその影響に迫ります。

夜9時頃まで残業して、深夜0時からまた勤務!

今の看護師さんは、日勤、夜勤とさまざまなシフト体制で働いていることは知られていますが、中でも「日勤―深夜」というシフトがあるのには驚きます。これは、日中普通に働き、夜9時まで残業、そしてその数時間後の深夜0時からまた深夜勤務が始まるというシフトです。

また、夜勤そのものも、月10回を下回るような看護師はそういないともいわれています。こうした状態が続くと、体だけでなく心にも変化が起きてくるといいます。

例えば、睡眠時間2~3時間の日が続いたというある看護師は、夜勤の最中、食事をする暇もない状況に。だんだん人と話すのもおっくうになってしまったのだそうです。しかし、このような激務は決して珍しいことではないようです。

夜勤の短い睡眠時間がもたらす健康リスク

日本医療労働組合連合会による2013年の「看護職員の労働実態調査」によれば、慢性疲労を訴える看護師は7割を超えており、6割の人は健康に不安があると答えているそうです。

このような状態で、睡眠時間が削られることについて、その影響はいかなるものなのかというデータがあります。

短い睡眠の繰り返しが、睡眠中の心拍数にどのように影響するのかを調べた実験によれば、睡眠短縮によって徐波睡眠が増え、それがレム睡眠中の心拍数を増加させていることが判明したのだそうです。

これは、長時間の夜勤による不十分な睡眠は、睡眠中の循環器系機能に負担をかけ、健康リスクが高まることの証明だといえるでしょう。

不眠・睡眠不足による事故リスク

不眠による疲労と作業効率についてのデータもあります。特に不眠状態が続くと、真夜中から明け方にかけての時間帯に、人間の作業能力は極端に落ち、なんと酒気帯び状態での同作業よりも劣るほどだというのです。

夜勤中に無意識の眠りに落ちたという人も多い中、仕事中の事故についてはますます不安の声が高まっています。

そもそも長時間の日勤と夜勤は労働安全上、事故リスクが相対的に高くなることがあります。一回の勤務時間が長ければ長いほどリスクが高まり、さらに日勤よりも夜勤でリスクが高まることもわかっています。

しかし、今の日本では、2交代制勤務、16時間夜勤が大半を占めています。

こうした現状からして、事故リスクははかりしれないといわれています。

[ネムジム]


■免疫力を高める睡眠方法とは? カギは成長ホルモンにあり!

残暑がまだまだ厳しいですが、夏風邪などをひいていませんか? 暑さの厳しい夏を乗り越えるためのキーワードの1つが免疫力です。どうしたら免疫力を高めることができるのか、徹底解明します!

免疫力は睡眠の質が影響していた?

たとえば、あなたが仕事などで大きなストレスを日常的に感じているとします。ストレスは睡眠の質を低下させ、成長ホルモンの分泌量の減少につながってしまうと考えられています。

その結果、免疫力が下がり、風邪をひきやすくなったり、ウイルスに感染しやすくなってしまうのだそうです。この免疫力には睡眠が大きく関わっていることがわかっています。

免疫力を高め、強い身体をつくるためにはどのような睡眠をとればよいのでしょうか?
注目すべきは、「睡眠の質」です。

免疫力を高めるには?

免疫力を高めるためには、睡眠時に成長ホルモンをしっかりと分泌させることがカギを握っています。それでは、どうしたら成長ホルモンがたくさん分泌されるようになるのでしょうか?

これもすでに科学的に解明されていて、成長ホルモンというものは、寝ついて最初の3時間でたくさん分泌されて、それ以降は分泌されにくい物質なのだそうです。この3時間にいかに深く、質の高い睡眠を得られるかが勝負の分かれ目、というわけですね。

そうは言っても、なかなか寝つけない日やぐっすり眠れていない時ってありますよね? そんなときはどうしたらよいのでしょうか。

睡眠の質を高める2つの方法

1つは、就寝1時間前に入浴をして、身体の芯から温めること。ただし、熱すぎるお風呂は交感神経を優位にして身体が起きてしまうので、38~40度の少しぬるめのお風呂に10~20分入るとよいそうです。そうすることで副交感神経が優位になってリラックスできるので、就寝時間までにはちょうど体温が下がって、眠りやすくなります。

もう1つが就寝30分前に首元を温めること。ここを温めると、身体の深部温度が逆に下がるので、就寝しやすくなると考えられています。

この2つを意識して、眠りはじめの3時間を深く、質の高い眠りにして免疫力を高めましょう!

[ネムジム]


■自分の時間をもちたいなら「分割睡眠法」がおすすめ!?

睡眠は、ほとんどの人が一様に夜から朝までまとめて寝ているものですよね。でも、分割睡眠を活用して、効率的に生活している人たちがいるということをご存知でしたか?

誰もが平等に与えられている1日24時間を分割する!?

誰しもが平等に与えられている1日24時間。しかし、時間の使い方は人によって驚くほど違うものです。睡眠のとり方もその1つで、1日に10時間以上寝る人もいれば、たった3時間しか寝ないという人もいますよね。

そんなさまざまな睡眠のとり方がありますが、最近注目を集めている方法に「分割睡眠」というものがあります。みなさんはこの言葉、ご存じでしたか?

これは簡単に説明すれば、まとめて睡眠をとるのではなく、1日2、3回にわけて睡眠をとるという方法。

では、分割睡眠にはどのような効果があるのでしょうか?

環境によっては特殊ではない分割睡眠

そもそも、西欧では大昔から「第1の睡眠」、「第2の睡眠」と呼び、何回かに分けて睡眠をとることが普通だったと言われています。近年では、ナイジェリアのある部族が分割睡眠をとっていたことがわかっています。

また、ニューヨーク・タイムズ紙は、照明のない環境で暮らすと分割睡眠をとる傾向にあるという実験結果も報告しています。つまり、特別なことではなく、環境次第では日常的に起こるものだということですね。

では、照明がどこにでも存在する環境に暮らす私たち日本人が分割睡眠をとるメリットはあるのでしょうか。調べてみたところ、ある書籍によると、仕事や勉強の効率が上がり、さらに好きなことをするための時間がとれるようになるのだそうです。

では、具体的な方法をご紹介しましょう。

分割睡眠で自分の時間を確保できる!?

これはあくまで方法の1つですが、夜10時ごろに就寝し、深夜2時ごろに起床、そこから数時間を「好きなことをするための時間」として活用するというもの。

たとえば、深夜2時から4時までの2時間を読書にあてて、4時から朝まで再度しっかり寝れば、翌日の仕事や勉強に影響はないといいます。もちろん、これは個人差があるものなので、自分に合った分割睡眠を模索することも大事でしょう。

確かに、仕事で疲れた状態のまま本を読んでも、なかなか頭に文章が入ってこないものですよね。一度、寝ることで頭もスッキリして大好きな読書を楽しめるというのは有意義なことかもしれません。

みなさんも一度、試してみてはいかがでしょうか?

[ネムジム]


■寝る前にやったらダメ!「知らずに睡眠の質を下げている」NG習慣3つ

by 望月理恵子

昼間だけでなく、夜も気温が高い日が続いていますね。そうすると、なんだか寝つきが悪いと感じることもあります。扇風機や冷房を使用して対策をしているという人も多いのではないでしょうか。

それでも寝つきが悪いと感じる方、それはもしかしたら気温が高いことだけでなく、寝る前のNG習慣が大きく関わっているのかもしれませんよ。そこで今回は、管理栄養士である筆者が、“睡眠の質を下げてしまうNG習慣”についてご紹介します。

■1:お風呂のお湯は42℃以上はNG

「ダイエットのため」と言って、半身浴をしている方もいるはず。半身浴は血液の流れを良くしますし、汗をかくためデトックス効果もあると言われています。半身浴だけでなく、湯船につかることはなんだかほっとした気持ちになれリラックスもできます。

しかし、その入浴方法で気を付けたいのが温度。高め(42℃以上)の温度のお湯につかると交感神経が刺激を受け、身体が興奮した状態になります。そのことで睡眠が浅くなってしまい、熟睡しにくくなってしまうのです。

■2:夜のコンビニはNG

寝る前に強い光を浴びてしまうと、これもまた交換神経が刺激され寝つきが悪くなってしまいます。

パソコンやテレビ、スマートフォンなどの電子機器を寝る直前に使用すると、私たちを睡眠に導く“睡眠ホルモン”とも呼ばれている、“メラトニン”の分泌を妨げてしまいます。さらに要注意なのが夜のコンビニ。コンビニの照明は一般の家庭で使用されている照明よりも明るいものを使用しているのです。

もちろん、遅くまで営業しているスーパーや雑貨屋さん、電気屋さんも同様です。お店はお客さんの購買意欲を高めるために明るくしていますが、メラトニンの分泌を抑制して、睡眠の質を下げてしまいます。

■3:寝る直前のアルコール摂取はNG

寝ている間にも水分は失われてしまうので、寝る前の水分摂取を避けるのはあまり良いことではありません。

ですが、水分摂取といっても、その時に何を飲むかということにも注意が必要です。基本的には常温の水が理想的です。あまり冷たいものを飲んでしまうと内臓に刺激を与えてしまいます。

また寝酒をするという方もいますが、アルコールが分解されると刺激されるのは交換神経。そのため寝る直前のアルコール摂取も、睡眠の質を下げる原因になります。アルコールを飲む場合は、就寝時間の3時間くらい前には切り上げるようにすると良いですね。

いかがでしたか? 他にもハーブティーを飲んでみること、軽いストレッチを取り入れることなどが、質の良い睡眠に効果的です。ハーブティーの良い香りや温かさには身体をリラックスさせる効果があると言われており、またストレッチも血液の流れを良くしてくれるので、質の良い睡眠をとりやすくなると考えられています。

寝る前の習慣を見直して快適な睡眠を手に入れ、疲れをしっかりと取り除いて次の日を迎えられると良いですね。

[WooRis]

Posted by nob : 2014年08月25日 10:02

遠くない将来結婚は過去の遺物に。。。

■30代でも「恋人はいるけど結婚しない」を選択する人が増えている理由

 結婚しない男女が増えている。しかも、恋人がいても、結婚しない男女が増えている。まだまだ自分のことと恋愛を味わうことでいっぱいいっぱいの20代ならともかく、30代半ば〜後半でもたくさんいる。

 世間的にはいい大人で、バツナシで、現在進行形の恋愛しているにも関わらず、いまいち結婚熱が高まらない。結婚という道を選べない。そういう大人の男女は私の周囲にも多い。

 周囲の「恋人はいても結婚しない」人々にその理由を聞いてみると、さまざまな答えが返ってきた。

■結婚制度の意味が薄れた現代

 「10年同棲しているので、結婚の必要性が感じられない。安定しているようで、微妙なバランスで成り立っている関係性が、結婚したら悪くなってしまいそうで怖い」(35歳・男)

 「親の介護問題に直面したくない。相手の親はもちろん、自分の親も」(38歳・女)

 「出産のリミットさえなければ、結婚という制度は、必要ない気がする」(30歳・女)

 結婚しない理由はさまざまだけど、要約すると共通項がある。それは、「心身ともにまだ元気な今は、結婚の必要性が感じられない」「結婚することで生じる(であろう)新たな問題に向き合いたくない」というもの。要するに逃げてるってこと?

■6年同棲、モテ男の決断に彼女はどう答えた?

 そんな心理が如実に表れていて、特におもしろかったのが友人の超モテ男B(38歳)が結婚しない理由。Bは6年同棲している彼女がいるのだが、30代後半の現在も相変わらずモテるし、今の生活が楽しい。

 腹をくくれず、適当に浮気しながら、のらりくらりとやってきた。しかし、40を前にして、仕事もひとだんらく。子どももほしいし、そろそろ結婚したいとうっすら思い始めた。そこで、さっそく1歳年下の彼女に「そろそろ結婚しようか」と、とうとうプロポーズ。6年同棲できるほど相性のいい相手はいない。彼女も妙齢過ぎだし、モテ男のやっとの決断に大喜びしたのかと思いきや……ほぼ即答で、「イヤだ」と断られたのだと言う。

 「これまで通りに同棲生活を続けて、もし、子どもができたら結婚しよう」と彼女にクールに言い放たれたのだと言う。

 彼女も結婚に関しては、積極的になれなかった。その理由は?

■結婚して大人になった時代から、大人にならないと結婚しない時代へ

 彼女は彼のプロポーズをそのまま受け止めなかったのだ。Bを知り抜いている彼女は、「彼は突発的に結婚もいいなと思ったものの、心の底ではまだ落ちつけないし、落ちつく気もないだろう」と悟っていたのだ。

 「プロポーズしたからといって、すぐに結婚に飛びついてくるような女性には、ちょっと冷めるってことがわかってるんだと思う。実際、オレって結婚したら変わるタイプだと思うしね。その気の強さと、“オレ扱い”の巧さに惚れ直した」。とりあえず、結婚は子どもが授かるまで延期したのだという。

 何だか、めんどくさい話だけど、ある意味、世代と時代を表している話だなと。結局、私たちは義務感だけでは結婚できない、大人になりきれないワガママな現代っ子なのだ。

 結婚には社会的にではなく、自分個人にとってどんなメリットがあるのか、そもそも自分は何がほしいのかがわからないうちは、腹をくくれない。恋人がいても結婚できないのかもしれない。

[All About]

Posted by nob : 2014年08月22日 22:23

また旅立つ君へVol.72/私も生涯大人げない大人であり続けたい。。。

引用1

どういうわけか日本では、我慢を美徳として考える傾向がある。

そして、強い自制心を持つことが大人の証明になるとされる。

しかし、私の周囲の成功者とされる人に、我慢強い人物は見当たらない。

逆に、やりたいことがまったく我慢できない、子どものような人ばかりだ。

そういう人は、好きでやっているのだから、時間を忘れていくらでもがんばるし、新しいアイデアも出てくる。

我慢をして嫌々ながらやっている人が、こういう人達に勝てるはずがないではないか。


引用2

私のスタイルの説明は単純である。

自分より偉い人や強い人の意見をいったんはすべて否定していくのだ。

もし、こうした人たちが自分と同じ考えを持っていたとしても、おとなしくしているのは気に入らないから、自分の考えを真逆に変えてしまう。偉い人がいうことは全部悪い冗談だ、そんなことあるわけがない、と自らを思い込ませ反対意見に回っていく。

なぜこのようにするのかといえば、権力を持った人の考えは、完璧な独裁者でもない限り、民主主義の論理に沿って部分最適に向うからである。

乱暴に言えば、自らの地位を守るために自然と大衆に迎合していくのだ。

そして、すべての意見を公平に扱おうとすれば必ずどこかで無理がでてくる。

常々、平均から逸脱することが得だと考えている私としては、こうした論理に飲み込まれることは、耐えられないのである。


[いずれも『大人げない大人になれ!』成毛眞]

Posted by nob : 2014年08月22日 18:20

また旅立つ君へVol.71/受け入れるだけの「学び」は、もういらない。。。Vol.2

学ぶことの最大の障害は答えを教えることではないか?

それは、自分で答えを見つける機会を永久に奪ってしまうからである。

自分で論理的に考えて、答えを見つけ出すのが、人が学ぶための唯一の方法だと私は信じている。

[エリヤフ・ゴールドラット]

Posted by nob : 2014年08月22日 18:07

今後の実用化に期待。。。

■がん:採血で診断、開発へ 来年度、乳がんで先行実施

 国立がん研究センターなどは18日、乳がんなど13種類のがんを1回の採血で発見できる診断システム開発に着手したと発表した。血液中の物質「マイクロRNA」が、がんになると量が増減することに着目した方法で、身体的、経済的な負担の少ない新たな早期がん発見方法として確立を目指す。このうち解析データが多い乳がんの検査は、来年度にも東京都内の検診機関と提携して先行実施を目指す。

 血液などに含まれるマイクロRNAは2578種あり、特定のがんの「腫瘍マーカー」(がんの進行具合を示す指標)になることが分かっている。だが、がんの有無や部位発見には分析が不十分だった。同センターや東レなどの開発チームは、同センターが保有するがん患者約6万5000人分の血液データを解析する。がんの種類ごとにマイクロRNAの種類とその量のパターンを調べ、どの部位のがんにどのマイクロRNAが多いのかなどを探り、がんの有無と部位の特定を目指す。

 従来の腫瘍マーカーは、がんの早期から高い数値を示すケースは少なく、腫瘍がある程度、大きくならないと検出できなかった。

 がん検査を巡っては、乳がんはマンモグラフィー(乳房X線検査)、肺がんや胃がんはX線検査などと、各がんに対応する検査があり、大型検査装置が必要なことが多い。また、初期のがんを見落としたり、良性腫瘍を悪性と判断したりすることもある。今回の検査が実現すれば、初期に陽性と判明する割合がわずか2%程度とされる乳がんで、早期発見率が大幅に上昇することが見込まれている。

 来年度の先行実施を目指す乳がん検査は、がんと分かっていない人が希望すれば受けられるようにする予定。受診料は未定だが、従来の装置による検査より大幅に低くなる見込みだ。

 また、診断システムを認知症の診断にも応用する研究を進める。【鈴木敦子】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2014年08月22日 17:54

何物も諸刃の剣、、、何事にもバランスが肝要。。。

■悪影響ばかりじゃない!知っておきたい紫外線の「プラスのパワー」

カズ シュライバー

紫外線の強い季節になりました。みなさん、日焼け止めを塗る、帽子をかぶるなど、紫外線対策はしていますか? 

確かに浴びすぎると、シミやシワ、肌の老化、ひどい場合には皮膚がんになる可能性もあるわけですから、避けたくなるのは当然です。でも、紫外線には、私たちにとってプラスになる面もあることをご存じですか? 

そこで今回は、英語圏の情報サイト『OPRAH』『BenefitOf.net』を参考に、知られざる“紫外線のパワー”をご紹介しますね。

■1日にどれくらいなら日に当たってもいいの?

いくら、体に良いことがあるとはいえ、あまり長く日に当たってしまうと、日焼けやシミ、そばかすが増えてしまいます。1日に15〜20分程度が目安です。日焼け止めは、SPF30以上のものをお使いくださいね。

ちなみに、日焼け止めを毎日つけている人は、時々つける人と比べると、なんと24%もシワ、シミが少ないそうです!

■血圧を下げる

紫外線と血圧……一見、何の関係もないように見えますが、2014年の調査によると、1日20分ほど日の光に当たるだけで、なんと血圧が下がるということが分かってきています。日の光が肌に当たると、一酸化窒素が生産されて、血管をリラックスさせ、血液の流れを良くするからだそうです。

■乳ガンのリスクを下げる

6,000人の女性を対象にして、日に当たった組と、当たらなかった組とを分けて行った実験では、当たった組の方が、はるかに乳がんのリスクが低かったことが分かりました。これはどうやら、日に当たることで、ビタミンDが大量に生産されたからだという見解が一般的です。

何と、ビタミンDは特定の乳がんのリスクを下げることが分かっているといいます。

■認知症やうつ予防にも

最近の調査によると、45歳以上の人で、日常的に日の光を浴びている人と、そうでない人とでは、将来認知症になるリスクに差が出るということがわかっているそうです。

日の光を浴びると、ビタミンDが生産され、体内時計が正しく働きます。さらに、日の光は記憶に関係するセロトニンを生産して、脳の海馬で記憶細胞が作られるのを助けるそうですよ。

セロトニンが減ってしまうと、うつ状態につながるようですから、やはり日の光に当たることは、大切なんですね。

■関節炎予防にも

ハーバード大学の調査によると、日常的に紫外線に当たっている人は、そうでない人と比べて、将来関節炎になるリスクが、約21%も低いということが分かりました。どうやら、これも日の光に当たることによってビタミンDが作られることと関係があるようです。

ビタミンDは、体の免疫機能を向上させるので、関節炎の予防になるそうですよ。

いかがでしたか? この他にも、日の光は体内時計を整え、新陳代謝を上げるので、ダイエット効果があることも分かっています。ただ、何事もいいことばかりではありません。やはり、日の光に当たりすぎると、いろいろな弊害も起こりますから、ほどほどを心がけてくださいね。

[WooRis]

Posted by nob : 2014年08月22日 17:46

死に方は生き方の帰結、、、結婚生活を続けていることがそもそもの間違い。。。

■女性の3割は夫と同じ墓がイヤ? 意外なお墓事情

 お盆でお墓参りに行く人も多いこの時期。自分が死んだらどのお墓に入るのか、誰がお墓を守るのか、そういった話題になることも多いのではないだろうか? これを機に、家族の意向を事前に確認しておくのもいいかもしれない。

 気になるのが、他の人はお墓をどうしているのかだ。なかなか気軽に他人に聞きにくい話ではあるが、一般的な事情も知っておきたい。そこで、保険ショップ運営会社のアイリックコーポレーションがこの8月に実施した、お墓事情についてのアンケート結果を見てみよう。

 まず、「お墓参りに年何回行くか」という項目では、年に1回が132人(26.4%)で一番多く、ついで年2回で119人(23.8%)となった。一方、年に1度も行かないという人は119人(23.8%)にのぼり、2位の年2回と同数となった。ちなみに、年に1、2回お墓参りに行くと回答した人の多くは、お盆、お正月など、まとまった休みの時やお彼岸などに行く人が多いようだ。お墓が地方にある人も多く、回数が少ないのは距離的な問題も大きな要因だといえる。

「お墓を準備しているか」という項目では、驚くことに、先祖代々のお墓がない人でも、お墓を購入しないと回答した人が52.9%にものぼった。「終活」という言葉を耳にするようになり、死への準備を考えている人も多い昨今、家族にきちんと希望を話しておくことが大切なようだ。

 ちなみに、「配偶者と同じお墓に入りたいか」という項目では、なんと女性の32.4%が「入りたくない」と回答しており、男性の7%に大きく差をつけた。昨年末に「週刊朝日」が行ったお墓に関するアンケートでも、「どんな墓に入りたいか」という問いに対し、3割近くの女性が「墓には入らず樹木葬や散骨をしてほしい」と回答。一方、男性で圧倒的に多かったのは「自分の実家の墓」だった。「誰と同じ墓で眠りたいか」を複数回答で選んでもらったところ、男女ともに1位は「配偶者」だったが、2位は、男性の「自分の先祖・親戚」(40.5%)に対し、女性は「子ども」(34%)と、明らかな違いが見られた。

 最近では、残された子どものことを考えて永代供養墓を購入するケースや、先祖代々の墓自体を処分してしまう家もあるという。一昔前であれば考えられないことではあるが、墓地不足が叫ばれ、少子高齢化が進むなか、お墓をもつことが贅沢な時代がやってくるのかもしれない。

[dot.]

Posted by nob : 2014年08月17日 16:04

また旅立つ君へVol.67/後悔先に立たず、、、自らの納得こそがすべて。。。

■歳を取ってから気付いた、人生で失敗した24のコト

人生は短い。この書物を読めば、あの書物は読めないのである。
by ジョンラスキン イギリスの思想家

後でやればいい?歳を取ってからでは、遅くなってしまうことが余りにも多い・・・人生の先輩が歳を取ってから気付いた、「人生で失敗したこと」を紹介しよう。「今」やるべき事がたくさんある。「今」しか出来ないことがたくさんある。

さあ、これを読んだらあなたは動き出さずにいられない。

1.余裕があるときに旅行しなかったコト

時間と体力がある若いときの方が、自由に旅行が出来る。そして何より、若い時の方が、新しいモノをみた時の感動が大きい。沢山の世界に触れよう。

2.嫌いな仕事を辞めなかったコト

「嫌な仕事でもとりあえず3年続けなさい」という言葉があるが、3年後社会がどのようになっているかなど誰にも分からない。そう考えると、「今」を我慢に費やすのはもったいない。

3.自分の夢を諦めたコト

やらなかったことを後悔するより、やって後悔する方が何倍も良い。やって失敗したことは、後に笑い話になるが、やらないで後悔したことは、ネタにすらならない・・・

4.先延ばしばかりしたコト

明日から頑張ろうではなく、「今日だけ頑張ろう」という発想をいつも持つこと。

5.学校できちんと勉強しなかったコト

勉強する苦しみは一瞬、勉強しなかった後悔は一生残る。今日のヨダレは、将来の涙・・・

6.家族とあまり時間を過ごさなかったコト

家族と過ごす時間はこの世のいかなる成功よりも大切なもの。どんなに忙しくても、 家族との時間を作ろう。

7.人を恨んでしまったコト

人を恨むことは自分自身を苦しめる。誰にでも1つくらい良いところがある。恨む前にまずそれを探そう。

8.働きすぎたコト

人生は楽しい事がたくさんある。仕事だけにあなたの時間を費やすのはもったいない。まわりを見渡そう。大切なモノがたくさんある筈。

9.学べる時に学ぼうとしなかったコト

学びたくても学べない人はたくさんいる。学べる環境にいるだけでもあなたは恵まれているのだ。その事を心に留めておこう。

10.冒険しなかったコト

人生は冒険だ。常にチャレンジし続けよう。やるかやらないかを迷ったら、進もう。アイデアに価値はない、実行することに価値はあるのだ。

11.ジェンダーロール(例:女性らしくとか男性らしくとか)に縛り付けられてしまったコト

女性らしさや男性らしさはいらない。必要なのは「あなたらしさ」。

12.親のアドバイスを聞かなかったコト

親はあなたよりも長く生きている。その分社会にも詳しい。最も身近な社会の先輩であり、あなたの一番の理解者でもある親は、最高のアドバイザーだ。

13.悪い恋人から離れなかったコト

出会える人数は限られている・・・あなたを苦しめる恋愛からは早く卒業しよう。相手のことを考えると心がワクワクするような恋愛をしよう。

14.料理の腕を上達させようとしなかったコト

人間にとって「食べる」という行為は非常に大切。故に料理は人間が身につけておかなくてはならない生きる術なのだ。

15.周囲の目ばかり気にしていたコト

周囲の目を気にしてしまうのは当たり前の事。しかし、あなたが思っているほど人はあなたの事を気にしていない。

16.社会的、文化的規範を気にして我慢してしまったコト

ルールを気にしてばかりの人生はつまらない。自分で新しいルールを作ろうとする位が丁度いい。

17.1度始めた事を最後までやり切らなかったコト

1度始めたことを最後までやり切るのは容易ではない。しかし、やり切った後の達成感を若い時に味わっておこう。それから先の物事への取り組み方が変わるはずだ。

18.様々なことについて心配しすぎたコト

悩み、考える事は生きる上で必要な事。しかし、過度の心配は食欲不振や睡眠障害など、健康に悪影響を及ぼす恐れがあるので注意しよう。

19.運動をさぼっていたコト・・・

気がついたら、元気のないカラダになってしまっていた・・・

20.強い嫉妬心を持ってしまったコト

嫉妬している時は自分のことばかり考えている時。嫉妬のし過ぎを防ぐためには、1度相手の立場に立って考えると良い。

21.人脈を広げようとしなかったコト

広い人間関係を築くことは、視野が広がるとともに、自分にチャンスを呼び込む事にも繋がる。

22.親友を傷つけてしまったコト

親密な相手との喧嘩は堪え難いもの。時間が経つにつれて関係を修復するのは難しくなるので、時間をあけずに謝罪する事をおススメする。

23.新しいことを学ばなかったコト

人生は一生が学習。つねに学ぶこと忘れないで。

24.感謝しなかったコト

「ありがとう」をたくさん言おう。その言葉で皆を幸せな気持ちになる。

人生はあなたが思っているよりも短い。だからこそ、今を精一杯生きようではないか。


■最高の人生を送るために「捨てる」べき15のコト

幸せになるためには、不要なことがいくつかある

幸せのかたちは人それぞれ。絶対の法則なんてない。しかし、最低限「幸福を求めるなら、これは要らないよね」ということはある。

ここに挙げたリストは、今欧米で多くの人が共感している「人生で捨てるべきこと15」だ。

1、「間違った人」との時間

人生は短い。あなたを不幸にする人と過ごしている暇はない。真の友人とは、最高の状態の時に一緒にいてくれる人ではなく、最悪の時に一緒にいてくれる人だ。そういう人と一緒に過ごそう!

2、困難から逃げること

何か問題があれば真正面から向かい合おう! もちろん簡単じゃない。誰もが、悲しみ、傷つき、挫折をする。しかし、学習し、適応し、解決することもできる。プロセスを通して、人間は進化してきた。

3、自分への嘘

世界中に嘘をつくことができたとしても、自分自身に嘘をつくことはできないはずだ。人生においては、与えられたチャンスをものにすることが大切だ。そのためには、常に自分に正直でいる必要がある。

4、願望を後回しにすること

他人を助けることは大事ですが、なによりもあなた自身が救われなければ意味がありません。追求したい夢や情熱、関心事があるなら、誰かを気遣ったり、誰かの目を気にする必要はない。今すぐに実行しよう!  

5、自分ではない誰かになろうとすること

多くの場合、周囲はあなたが「みんなと同じ」人になることを求める。しかし、本当は同じ人なんて誰一人としていない。誰かの方が誰かより可愛く、誰かは誰かよりカッコいいし、誰かは誰かより若い。そんなことを気にして、周りの人から好かれるために変わるのは間違っている。自分自身でいることで、本当にふさわしい人があなたを愛してくれるようになる。

6、過去にしがみつくこと

過去にしがみついている間は、何も新しい事は起きない。それは本の同じところを何度も読んでいるようなもの、同じ映画のシーンを何度も観るようなもの。いつまで経っても次へは進めない。

7、失敗を恐れること

何かに挑戦して、失敗するのは恐ろしいかもしれない。しかし、何もしないことはもっと恐ろしい。すべての成功は、積み重ねてきた失敗の上にある。失敗したことよりも、何もしなかったことの方が最終的には後悔する。

8、自分を責めること

失敗をする事は誰にでもある。しかし、失敗したことで、自分にとって何が正しく、自分にとって正しい人とは誰なのかを知ることができる。失敗して、後悔することだってあるだろう。しかし、それは過去のこと。現在のあなたは、未来を変える力を持っている。だから、失敗した自分を責める必要はない。

9、幸せを買おうとすること

幸せのために、人生のために、本当に必要なのはお金ではない。愛、笑顔、そして情熱を持って働くことだ。

10、他人に依存すること

自分自身に満足していなければ、誰かと幸せになることはできない。誰かを求める前に、まずは自分自身が精神的に安定する必要ことが大切だ。

11、立ち止まること

立ち止まって考えるのは悪くない。しかし、考えすぎてはいけない。考えすぎると、そもそもなかったはずの問題を自分自身で作り上げてしまう。それよりも、状況を判断して、行動を起こすべきだ。一塁ベースに足を置いたままでは、いつまでも二塁ベースに進めない。

12、無理だ、と思うこと

チャンスが訪れた時に、100%完璧な準備ができている人はいない。だから千載一遇のチャンスが来れば、それが難しくてもチャレンジをするべきだ。無理だ、なんて考える必要はない。

13、間違った男女関係

男女関係は慎重に選ぶべきだ。間違った相手といるくらいなら、一人でいるほうがマシ。急ぐ必要なんてない。運命の人とはふさわしいタイミングで出会う。寂しいからではなく、あなたがふさわしいと思う人と恋をしよう!

14、新しい恋を拒むこと

人生で出会う人すべてには、出会う理由がある。あなたを試す人もいれば、あなたを利用する人もいるし、あなたに教訓を残してくれる人もいる。たとえ以前の恋愛が悪かったとしても、新しい恋愛は違うかもしれない。最も大切なのは、あなたの最高の部分を引き出してくれる人だ。

15、他人と競うこと

あなたより優秀な人を気にしてはいけない。自分自身と向き合い、自分をアップデートしていけば何も問題はない。幸せを掴むための戦いは、あなたとあなた自身によるものでしかないのだ。

これはマルクとエンジェルという男女のライターが書いている「人生を楽に生きるコツ」というブログから厳選されたものだ。

恋愛や仕事に具体的に当てはめてみると「なるほど!」と思えるはずだ。

Never Stop Exploring… 人生を最高に旅しよう


[いずれもT A B I L A B O]

Posted by nob : 2014年08月15日 17:25

また旅立つ君へVol.66/本当の自分自身に出逢うために君は旅に出る。。。

■「すべての旅人が共感!」一人旅があなたを成長させてくれる15の理由

インターネットの発達による情報収集が容易になり、LCCが登場した現代。一昔前よりも、世界を旅することのハードルは低くなった。しかし、やはり異国の地に足を踏み入れる事は、とても勇気がいる。一人旅なら尚更だ。 今回は全ての旅好きに捧ぐ、一人旅が素晴らしい15の理由を紹介しよう!

01. すべて自分で決めることができる

命令される関係でなくても、一緒にいれば他の人に影響されてしまう部分がある。それが家族や友人やパートナーであっても、だ。しかし、一人ならすべては自分次第となる。何をし、何をを食べ、どこへ行くか。誰にも気遣う必要はないのだ。

02. 新しい文化を学ぶチャンスが多い

文化は人がつくるもの。ゆえに、全く違う文化でも順応は可能だ。食べ物や住居、ライフスタイル全般。一人だからこそ自分のペースで新しい文化に触れることができる。

03. 新しい友達ができる

一人での旅は孤独だ。しかし、これは逆にチャンスでもある。一人だからこそ出会いも多い。思いがけもしないところで、まったく違った価値観の人や旅人と友達になるかもしれないのだ。

04. とにかく自由!

一人で旅をしている最大の魅力と言えるだろう。自分の気が向いたところに行き、好きなだけ時間をかけ、誰かに気を使うこともない・・・。本当に生きていると実感できるはずだ。

05. 自分の本当の気持ちを知ることができる

普段は思っていても、人に流されたり世間体を気にして自分に正直になれないときがあるかもしれない。しかし、一人で旅をしていると、自分への問いかけができる。

06. 裸の自分になれる

一人旅で接する人は、誰もあなたのことなど知らない。ある意味、あなたは裸だ。

07. メイクをする必要はない

これは女性限定かもしれない。異国の地では(特定の場所を除いて)メイクをしたり、着飾る必要はない。メイクに割く時間は、別のことにあてられる。多くの発見や出会いがあるはずだ。

08. 1人の時間を有効に使える

興味のあることや自分の趣味にいくら時間を使っても構わない。他人から見れば、無駄な時間も、あなたにとっては有効なこともある。

09. 「経験」ができる

経験や思い出を他の人と共有することは、話す側も聞く側も楽しい。しかし、やはり実際に行って感じた経験と記憶そのものには適わない。それは何物にも代え難い貴重な財産だ。

10. 自分を信じられる

いつも人からのアドバイスに頼ってないだろうか?繰り返しになるが、一人旅で頼れるのは自分しかいない。自分を信じて道を切り開いていくしかない。その過程で、「自分を信じる力」がついていく。

11. 孤独に打ち勝てるように!

すべてのことを自分一人でこなしていくと、一人でいることに慣れ、孤独に打ち勝つことができる。それは日常では意外と鍛えることができないものだ。

12. 忍耐強さが手に入る

一人旅ではハプニングがつきものだ。しかもそれは避けることはできない。ゆえに、我慢強さや忍耐力が身に付く。

13. 恋人や家族との絆が深まる

愛する人や家族としばしの時間会えないというのは辛いものだ。しかし、この愛する人を募う想いが、それぞれの距離をさらに縮め、強い絆を生む事ができる・

14. 感謝の気持ちを持てる

偶然は必然。一人旅をしていれば、必ず、あなたを助けてくれる人や素晴らしい機会に巡り合うことがある。そういったすべての出来事に感謝するだろう。

15. フィジカルへの意識が高まる

一人旅では、変化する環境に合わせ、より一層に健康に気を使うようになるはずだ。

さあ、一人旅の準備はできましたか?
思い立ったら、最初の一歩を踏み出そう!

旅ラボ海外ライター Michael Anthony Yoshioka
生まれも育ちもほぼニッポン。外人感全くゼロのハーフがコンプレックス。
東京の高校卒業後すぐにカリフォルニアへ留学し現在3年目。社会学を専攻。暖かい気候と陽気な天気のもとサーフィンとウクレレにどっぷりはまり、おかげでさらに自由人に。将来の夢は”世界を旅しながら運営する旅カフェ”を作る。

[T A B I L A B O]

Posted by nob : 2014年08月15日 17:11

できてしまえば驚くほど簡単なほんの些細な思考と言動の積み重ね。。。

■本当に幸せになるためにやめなければいけない8つのこと(と、その代わりにすべきこと)【LHベストヒッツ】

Dumb Little Man:幸せになるためにやめるべき8つのことと、その代わりにすべきことを紹介します。

行動を変えるには努力が必要になります。ただ、真剣に取り組めさえすればこれまでの自分から抜け出して幸せになれるでしょう。取り組む準備はいいですか?

1.マイナスのオーラを放つ人に気持ちを削がれないようにしよう

人は周りに影響を受けがちです。そんな中、ネガティブなことばかり言う人といつも行動するとどうなるでしょう? 両親、兄弟姉妹、親友、配偶者や同僚...。彼らはいい人たちかもしれませんが、あなたに否定的な態度を取っているのかもしれません。

そんなときには逆にポジティブな態度を取るようにしましょう。あなたが肯定的に振る舞うと、どんなにネガティブな人でもあなたには明るく接したり、あなたがそばにいるときだけは良い雰囲気を保ったりするようになるでしょう。

2.自分の決断を批判しない

どのチーズを買うかといった些細なことからキャリアチェンジなどの重大事項に至るまで、選択を行う瞬間は自分の内なる声が聞こえてきます。

「この選択は間違っているかも」

こんな悪魔のささやきからどうすれば逃れられるのでしょう?

これが最後の決断かもしれないなどと臆するのではなく、すべては人生学習であると考えましょう。どんなチーズでもいいから買ってみましょう。おいしくないなら次からは違うチーズを選べばいいのです。今の仕事を辞めて新しいことを始めてみてもいいでしょう。うまくいかなかったときに金銭的には苦しくなるかもしれませんが、自信がつき経験が増えます。失敗もあるでしょうが、すべての決断を学習の機会とみなすことで、そこから学びを得て自己成長できるでしょう。決断したあとで自分を批判する必要はありません。

3.自分には価値がないなどと思わない

いいチャンスが舞い降りてきても、自分はそれに値しないと思うことがあるでしょう。「あんなに美しい人が、自分なんかに振り向くはずがない」などと。ときに自分の人生をとても辛く感じ「なぜ自分だけがこんな目に...」と思うこともあるでしょう。自分が感じていることが正しいと信じていると、平穏で楽しい日々を送れるはずがありません。そんな時は自分のことであっても、そうではないかのように考えましょう。

4.起きたことにとらわれない

両親、教師、友達、元カレ/元カノなどに嫌な思いをさせられましたか? あまりにも気持ちが滅入って、客観的に物事を考えられる心的状態にないときは、その人たちを許すことも忘れることもできないでしょう。それゆえに幸せも感じられないはずです。

すぐにその人たちを許せなくても、忘れられなくても構いません。前に進むことだけを考えましょう。いつか許せるときが来るでしょう。まずは、起きたことにとらわれず今日を良い日にすることだけを考えてください。いつの日か、過去はそんなに大事ではないこと、許したり忘れたりすることが簡単にできること、あるいはそのようにする必要がないことがわかります。

5.起きてもいないことを心配しない

あなたは、将来に不安を抱いていませんか? 準備や計画をしているとき、起きもしていないことを心配して精神的に弱くなっていることがあるでしょう。

将来のことをあれこれ考えて不安に駆られるのは避けましょう。毎日数分、悪いことが起きたときのことを考えて、どう対処するかに考える時間を取っておけばいいのです。他の時間では、心配事は「あとで解決できること」として心の脇に置いておきましょう。日記などに「後で取り組むこと」として書き留めるのもいいでしょう。

6.自分の幸せを後回しにしない

今やらなければならないことがありすぎて、休む暇もないという状態が続いたらどうでしょう。ToDoリストにたくさんやるべきことがあると、自分の時間や身体を回復させる時間を確保できなくなります。

スケジュール帳に休みやリラックスタイムを書き込んでおきましょう。忙しく働いている人なら、毎年同じ時期に休暇を取って、どんなことがあっても子どもと釣り(でなくてもいいですが)に出かける予定を立てましょう。最初は上司や同僚からひんしゅくを買うかもしれませんが、毎年恒例として行っていると、彼らはスケジュールを調整してくれるでしょう。

7.他人を傷つけることを恐れない

「本気で世界を変えたい」「人と違うことをしたい」と考えていて、友人や家族がどう反応するかわからないとき。もしかしたら、批判されるかもしませんし、誰かのことを傷つけることになるかもしれません。

そんなときは「絶対傷つけないようにする人」を1人決め、ほかの人のことは忘れましょう。親でもいいし、配偶者、自分の子どもやあなたの価値観に合った想像上の人物でも構いません。

一度にすべての人の期待に応えることはできません。先に決めた人を傷つけさえしなければ、まずはほかの人のことを気にしないでください。これであなたは正しい道を歩めるし、周りもあなたのことを尊重してくれるでしょう。

8.できもしないことを約束しない

責任感を持たずに「やります」と約束して、それを守れないこともあるでしょう。勢いだけで返事をすると、うしろめたさや不安を感じることになります。頼んだ人の気を害せず、かつあなたが時間と労力をかけすぎないためにはどうすればよいでしょう?

そんなときは「なるほど、一度考えてみましょう」と答えてみてください。こんな簡単な返答で、相手はあなたの思いやりを感じるでしょうし、よく考えて後で回答するという約束は簡単に守れます。回答を考えるとき、あなたが時間をさけるなら「やります」と答えられます。できないときは相手を傷つけることなく「できない」と伝えるときを模索しましょう。

さて、いよいよ行動を起こすときです。筆者が示した8つのことは「初めの一歩」です。このリストに追加できることは他にもたくさんあるでしょう。

幸せのためにやめるべき行動は何ですか? そしてその代わりに何をしますか?

8 Things You Should Stop Doing To Yourself to Really Be Happy (And What to Do Instead) | Dumb Little Man

Sumitha Bhandarkar(訳:駒場咲)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2014年08月15日 17:05

(眼が)疲れた時、人指し・中・薬指の腹を揃えて、ほんの10秒そっと目を閉じた瞼の上に置いてみる/自らの身体は些細な刺激に鋭敏に応えてくれるのがよくわかります

■むくみ・角栓を撃退!小顔と美肌を手に入れる魔法のオイルマッサージ

肌にも髪にもボディにも、オイル美容ブームは止まらない!
けれど、オイルについての正しい知識を知らないと、ベタつきがちな夏は「さらにベタつきそう……」なオイルを避けてしまう人も。
でも実は夏こそオイルの出番なんです! 紫外線やエアコンでゴワついたお肌をふっくらやわらかくしてくれたり、使い続けることでつるんとなめらかにしてくれたり……。
オイルを使ってゴワつく夏の肌を柔らかくするマッサージ法を『AneCan』9月号よりご紹介します♪

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【1】まずはオイルをあたためます。

マッサージをするときは、オイルは500円玉大くらいをたっぷりと使いましょう。てのひらにオイルを取って、両てのひらを合わせてオイルをあたためます。あたためると、オイルの成分が肌に浸透しやすくなります!

【2】マッサージの鉄則は下から上へ!

【1】であたためたオイルをてのひら全体にのばし、顔全体になじませていきます。人差し指、中指、薬指の3本の指の腹を使って、あご、頬、目の周り、おでこの順に、下から上に軽く持ちあげるようにマッサージ。オイルには肌をやわらかくする効果があるので、まずは全体をマッサージして固くなった肌をゆるめましょう。

【3】小鼻とあごのザラつきをオフ。

小鼻やあごなど、皮脂が詰まりやすい部分は、指の先を使ってくるくると円を描くように小刻みに動かしてマッサージしましょう。オイルを使って毎日マッサージすることで、ニキビや毛穴の黒ずみの原因となる角栓が出やすくなります。

【4】ツボを押してむくみを撃退!

目頭の眉下あたりとこめかみは指の腹を使ってじんわりプッシュ。頬骨の下あたりのくぼんだところは、人差し指の第2関節でコリをほぐすようにやや強めに押しましょう。
ツボを刺激すると、リンパの流れがよくなって、たまった老廃物や滞っていた血流がスムーズに流れます。さらに皮膚の温度も上がり、顔色もよくなるといいことずくめ!

【5】老廃物をリンパに流す。

最後に老廃物を流します。小指の側面を使って、耳の後ろあたりから首筋を通り、鎖骨のくぼみ部分にある老廃物の出口に向かって、やや強めに押し流しましょう。リンパの流れを良くすることで、顔のむくみが取れるのはもちろん、フェイスラインがすっきり見えて小顔に!

【6】仕上げ

マッサージ後は、顔に吸収しきれない余分なオイルが顔に浮いているような感覚に。余分なオイルを残しておくとメイクくずれの原因になるので、化粧水をひたしたコットンでふきとります。ちなみに、夜はオイルマッサージ後に蒸しタオルを30秒のせると、オイルがより浸透してやわらかい肌に。

この後にメイクをすると、メイクのりは抜群!
オイルマッサージをするとすぐに肌の違いを感じるかと思いますが、継続するとさらにつるんともっちりやわらかに。美肌&小顔を目指している方は、是非この魔法のマッサージを継続してみてくださいね♪(後藤香織)

[Woman Insight]

Posted by nob : 2014年08月15日 16:54

また旅立つ君へVol.62/本物は希有。。。

腐ったものばかりに囲まれていると

本当のものがあっても気付かなくなってしまう

[「普通の女の子」として存在したくないあなたへ/村上龍]

Posted by nob : 2014年08月09日 10:02

最も美しい景色、、、それはあなたと見る何気ない日々の景色。。。

君は空を見てるか

風の音を聞いてるか

もう二度とこゝへは戻れない

でもそれを哀しいとは

決して思わないで


いちばん大切なことは

特別なことではなく

ありふれた日々のなかで君を

今の気持ちのままでみつめていること


忘れないで

どんな時も

きっとそばにいるから

そのために僕らはこの場所で

同じ風に吹かれて

同じ時を生きてるんだ


[たしかなこと/小田和正]

Posted by nob : 2014年08月09日 09:30

また旅立つ君へVol.60/根拠のない自信が、、、Vol.2

「依存」は

この世の中の最大の悪である


他人やモノや薬物や酒に依存することは

それだけで人生を放棄することなのだ


主体性は

人間全員にペタッと最初から貼り付いてあるものではない

何かの瞬間に私たちに発生するのだ

主体性が発生するためには

まず依存をなくすことが第一の条件となる


[「普通の女の子」として存在したくないあなたへ/村上龍]

Posted by nob : 2014年08月08日 21:02

また旅立つ君へVol.58/説教をする人も説教そのものも決して信じてはいけない。。。Vol.2

依存しないで「生きのびていく」のはとても難しい


この国のすべての人々は

システムというか共同体の奴隷となって

「生きのびていく」などという言葉とはまったく無関係に年をとり死んでしまう


説教が大好きなのはそういう人々である


[「普通の女の子」として存在したくないあなたへ/村上龍]

Posted by nob : 2014年08月08日 18:28

また旅立つ君へVol.57/説教をする人も説教そのものも決して信じてはいけない。。。

今この国に

生きのびる指針となるような価値観を持っている年上の人間なんかどこにもいない

どう生きればいいかわかってる人なんか誰もいない

[「普通の女の子」として存在したくないあなたへ/村上龍]

Posted by nob : 2014年08月08日 18:22

ストレスとは付かず離れず仲良く付き合っていきましょう♪

■手遅れになる前に。今日からできる簡単な7つのストレス撃退法

ストレスというのは、誰もが抱えているものですが、放っておくと大変なことになります。ストレスに参ってしまう人もいれば、ストレス源をシャットアウトする人もいます。逆に、やる気を出したり、より向上するために、ストレスを利用する人もいます。ただ、ストレスは正しく管理をしないと、すぐに忍び寄り襲いかかってくるのです。

とは言え、ストレスは早いうちに解消するのが一番なので、今回は簡単な7つのストレス撃退法をご紹介しましょう。

1. 客観的に全体を見る

締め切りが近付くと、段々焦ってきて嫌な気分になるかもしれませんが、それは奥さんや子どものせいでもなければ、おそらく同僚や上司のせいでもありません。何か良くないことがあった時に、他人を責めたり、身近な人に八つ当たりするのはやめましょう。自分の人生においてもっとも大事なことを思い出すのがとても重要です。時には、ストレスが溜まり過ぎて、感情が爆発することもあるかもしれませんが、そんなことをしたら、もっと面倒なことになって、さらにストレスになるだけです。何事も常に適切に扱おうと努力すれば、日々ストレスレベルが下がっていくはずです。

2. 運動をする

動くことで、体や脳が健康になります。ストレスを感じたら、職場を離れ、外に出て少し休憩したり、歩いたりしましょう。このちょっとした息抜きで、心身共にリフレッシュでき、ストレスをすぐに解消できます。それに、体を動かして脳内でエンドルフィンが放出されると、気分が良くなり落ち着きます。

3. 体に良いものを食べる

シュガークラッシュと呼ばれる低血糖は本当に起こります。砂糖はほとんどの加工食品に入り込んでいるので、食べるものにはかなり気をつけた方がいいです。まずは、卵や野菜たっぷりの健康的な朝ご飯を食べるところから始めましょう。それから、どんなに忙しくてもお昼休憩はきちんと取り、ランチを食べること。体と脳が健康的な食事で満たされると、ストレスが溜まりにくくなります。

4. 仕事の進捗を把握する

どれくらい仕事が終わったのかを書き出すようにします。仕事の進捗を見ながら、いつ頃までに終わりそうなのかを確認しましょう。このように進捗を追うことで、実際に今どの程度仕事が終わっているのかが分かり、仕事がどれくらい終わっているのか分からない不安から、精神的に参ってしまうことがなくなり、現実的な計画を立てられます。

5. 常に整理しておく

どんなものでも散らかった状態というのは、脳にとってストレスです。仕事も、環境も、行動も、自分がいちばん心地良く感じる状態に管理しておきましょう。散らかった部屋にいると、脳は目の前の仕事に集中することができません。整理整頓されている環境にいれば、意識はしていなくても心地良く感じられるものです。部屋の中でも、仕事でも、スケジュールでも、整理されていなくて落ち着かないと感じたら、10分でいいので、整理するための時間を使ってみましょう。

6. いつもポジティブでいる

ネガティブな考えに捕らわれていると、やらなければならないことが終わりません。時間通りに終わる、終わらせることができると自分に言い聞かせ、頭を整理して、健全でいるように心がけましょう。目標を決めたら、紙に書き出し、自分に責任を課してください。

7. 楽しむ時間をつくる

昔から「よく働き、よく遊べ」と言われていますが、仕事ばかりして、遊びの時間がなくなると、すぐにストレスが溜まり、燃え尽きてしまいます。いつも幸せを感じられるようにし、その幸せを周りにも広めましょう。仕事仲間や同僚と、誰もが参加できる楽しい課外活動を計画し、仕事抜きで会社以外の場所で遊びましょう。

7 Simple Steps to Banish Stress From Your Life Forever|Inc.

Peter Economy(訳:的野裕子)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2014年08月08日 15:02

私はご飯[雑穀白米・(発酵)玄米]でしっかり朝食派です、、、自ずと身体が不要なものを欲しなくなりました。。。

■お肌は内臓の鏡
あなたは朝食を食べる派、それとも食べない派?

ビューティーアドバイザー
平井里枝

あなたは朝食を食べる派、それとも食べない派?

「朝は何も食べない」「スムージーだけ」、「太るから炭水化物を摂らない」、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?上記に関する本もたくさん出版されていますね。皆さんご存知だと思いますが、朝起き抜けの体温は日中よりも低いのです。

ですから、どんなにミネラルやビタミン類が豊富に含まれ栄養価に富んだ野菜や果物、スムージも、生の物は体を冷やす作用がありますので、朝の体温を上げるのには向いていません。

体を冷やす物は体内酵素の働きを50%低下させます。栄養の消化だけでなく、エネルギー生産力も低下します。体内酵素が一番活発に活動する温度が、36.5℃といわれています。ですので、私たちの基礎体温は酵素が一番活発に活動する体温になっています。

一日を元気に過ごすには、生野菜やスムージではなく、体温を上げる朝食を取りたいですね。日本古来の和食(ご飯、お味噌汁、漬け物等)は、体を温める作用があります。

朝食で体内時計をリセット!

体内時計って、耳にしたことがありますね。朝を迎えると目が覚めて、夜になると眠くなる、これが体内時計です。体内時計は25時間周期で動いています。これを24時間にリセットするのにも朝ご飯が関係しています。朝起きてから2時間以内に朝食を食べることで24時間にリセットされます。

ですので、1日の始まりを自分では認識できていても、朝食を抜くと体内時計は25時間周期で動いているため時差ボケのような状態を生み、体の不調にもつながってきます。

また、朝食の中身と量も大切です。

炭水化物とタンパク質を中心に、一日の食事量の1/4以上取る必要があります。一日を活動的にするためにも、朝食抜きや、パン食、スムージーだけでなく、しっかり朝ご飯を食べたいですね。

ご飯によって供給されるブトウ糖は、私たちのエネルギー源として、欠かせない栄養源です。ご飯が不足すると、スタミナ切れを起こし、疲れやすくなります。特に脳へのブトウ糖の供給が不足するとイライラします。

また、ご飯を食べる量が少ないと、甘い物が欲しくなります。ご存じだったでしょうか?

[スキンケア大学・美ログ]

Posted by nob : 2014年08月08日 14:59

健康な身体は不純な食品を求めなくなる。。。

■あなたを太らせる「塩、砂糖、脂肪」のワナ
味蕾の地雷、『フードトラップ』を読む

鰐部 祥平 :HONZ

18歳以上のアメリカ国民の33パーセントが、BMI30以上の肥満体だという。本書によれば、陸軍幹部が公式発表で首都ワシントンの18歳以上の男女が太り過ぎで採用できないと表明。また、カリフォルニア州ロサンゼルスでは、太り過ぎのため帝王切開が困難になり死亡する産婦が増えているという。また痛風患者は全米で800万人にも達するという。

なぜアメリカはかくも肥満大国になってしまったのか。本書はアメリカの加工食品産業の問題点について、原材料である塩、砂糖、脂肪という三点を軸にしながら追及する。

塩、砂糖、脂肪の罪

この三つの材料は加工食品になくてはならない物である。なぜなら、製造工程において、苦味、金属味や渋味などの付着がおきてしまうのが通常だが、この三つの材料を加える事により、それらの不純な味を隠すことができるのだ。

糖分への渇望は人間が本能的に持っているものだ。生後間もない赤ちゃんに砂糖水を与えると微笑むという。また、糖分には「至福ポイント」と呼ばれるものがある。至福ポイントとは食べ物や飲み物に糖分を加えた際、最も美味しいと感じる最大点の事だ。この至福ポイントを的確に狙う事で、より依存度の高い商品を開発できる。だが、驚くことに脂肪分には至福ポイントが存在しない。多く投入すればするほど、脳は快楽を得て恍惚感に浸るのだ。

実は糖分や脂肪分を摂取したときに使用される脳の神経回路は麻薬などを摂取したときに使われる神経回路と同じである事が最近になって判明している。

このような消費者の糖分、塩分、脂肪分への渇望を食品会社は熟知している。各社は膨大な予算と大量の科学者を抱え、科学的に人々を依存へと導く商品の開発にまい進しているのだ。例えば、社内で「ビリオネア・ブランド」と呼ばれる29種類のブランド商品を持つネスレはローザンヌ、東京、北京、サンティアゴ、ミズーリ州セントルイスなどの施設に化学者350人を含む700人のスタッフを抱えている。彼らは毎年70件以上の臨床実験を行い、200本の学術論文を発表し、80件もの特許を出願している。

ネスレは悪の帝国?

ネスレのビリオネア・ブランドのひとつ「ホット・ポケット」と呼ばれる冷凍食品は重さ約230グラムの中に飽和脂肪酸10グラム、ナトリウム1500ミリグラムが入っている。これ一つで成人男性が健康的に暮らすために推奨されている一日分の摂取量の上限近くだ。先ほども書いたが、糖、脂質、塩分は麻薬と非常に似た働きを脳内で示す。これらの成分が大量に含まれた商品は食べても、食べても、また食べたくなるという特徴がある。

食べ過ぎを誘う大量の依存物質が入った商品を販売するネスレは、一方で過食に苦しむ人々向けの医療栄養食品を扱う企業を2007年に買収し、その分野にも進出しているという。人々に過食を促し、太らす商品を販売する一方で、太り過ぎの人々を治療する食品も販売している。

このような話を聞くと、ネスレが悪の帝国のように思えてくる。だが、ネスレは摂取し過ぎると健康を害する原材料の使用量を抑えるために様々な努力をしているのだ。しかし、塩、砂糖、脂肪を減らした商品は目に見えて売り上げが落ちる。たとえ、ネスレが一社が努力しても、売り上げが落ちればスーパーの陳列棚を競合他社が占領していくだけである。企業としてそれは看過できる事態ではない。

本書では様々な食品会社がいかにスーパーの陳列棚の占拠を巡り、激しい競争を繰り返しているかが綿密に取材されている。アメリカの子供たちの朝食を巡り、ケロッグなどが激しいシリアル市場の攻防戦を繰り返し、ペプシコとコカ・コーラは「コーラ戦争」を戦う。商品の砂糖含有量はみるみる跳ね上がり、成分の70パーセントが砂糖というシリアルまで販売されている。もはや、それを朝食と呼ぶことができるのであろうか。

著者は加工食品の売り上げにおいてマーケティングがいかに重要かに気づきマーケティングの専門家にも多数インタビューを行っている。コカ・コーラ社はユーザーの新規開発と同じくらい重要なものとして、以前からコーラを愛飲しているヘビーユーザーの重要性にいち早く気づいた企業だ。ヘビーユーザーにもっとたくさんのコーラを飲ませる。そして、思い出に残る楽しい場面にコーラが常に存在するように、という点に多くの力を注ぎながら日夜マーケティング戦略を練っている。

食品業界の一部の人々も、高まる健康志向と自己の良心の呵責の末に、塩分、糖分、脂肪分の減少を模索する。しかし、彼ら良心派は常に亜流に止まる。熾烈な競争の中で、いかに利益を上げるかという重圧は業界の人々に常に圧し掛かる。著者の目は次第に彼らの出資者が集まるウォール街へと向いていく。

味蕾を刺激する地雷

本書は食品業界が流通させる、加工食品がいかに健康を害するかを論じた本である。一方で企業の歴史やマーケティング戦略といったビジネスに関する面を、内部資料の分析や業界人へのインタビューで非常に丹念に追っている。そのような視点で読めば、優れたビジネス書として読むこともできる。また、自由主義市場が求める利益が加工食品メーカーの良心を圧殺しているという視点を鋭く指摘している点も見逃せないと思う。

加工食品メーカーは出資者の求める成果を出すために科学者、心理学者、技師、マーケティングの専門家、デザイナーなどがあらゆる能力を駆使し、綿密に計算された商品を「設計」しているのだ。

これは肥満という現代の社会問題が個人の意思のみで解決しうるものでないことを如実に表している。我々はまさに味蕾を刺激する地雷に囲まれた日常を生きている。本書を読むことで、真実と情報を手に入れ、賢く懸命に振る舞える消費者になることが、自己と家族の健康を守る唯一の武器になるのではないか。そう思わせる一冊だ。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2014年08月08日 14:55

口臭も体臭もまずは清潔を心がけることからですが、、、体内の清潔維持も大切です。。。

■いつでも空腹な人、胃腸が弱い人は口が臭い!?
原因別!食べるだけで口臭を消す魔法食材

池田陽子 [薬膳アテンダント/食文化ジャーナリスト]

 こんにちは。薬膳アテンダントの池田陽子です。

 前回、前々回は、「水分過剰タイプ」「熱タイプ」「血行不良タイプ」という3タイプ別の体臭撃退法を薬膳の考え方を取り入れながらご紹介してきました。今回は、ニオイといえば体臭と同じくらい気になる、「口臭」の対策法をお話しします。

“上下悪臭男”になってない?

いつでも「腹ぺこ」の胃熱口臭タイプ

 気になる口臭も、薬膳で改善を図りましょう。中医学では、口臭の原因は胃の状態が反映されていると考えられています。体臭同様、口臭もタイプ別の対策が必要。大きく2つに分かれるので、それぞれに合った食養生を心掛けることが大切です。

 まず、「胃熱タイプ」について説明します。下記のチェックリストで自分が「胃熱タイプ」かどうか、確認してみましょう。

【胃熱タイプ】
□ 過食気味
□ アルコール摂取量が多い
□ 食べてもすぐ、お腹がすく
□ 口が粘る
□ のどが乾きやすい
□ 便がかなり臭う
□ 口内炎
□ 歯槽膿漏、歯肉炎
□ 歯茎から出血がある
□ 胸やけしがち

 もしチェックリストの半数以上に当てはまるならば、あなたは胃に余分な熱がたまることで、口臭を引き起こすタイプです。暴飲暴食気味で、脂っこいものや辛いものも大好きな人が多く、その結果、胃に火がついて熱が発生します。また、過剰なストレスも身体に熱を生むため、胃熱の原因になることがあります。

 胃にこもった熱は身体の外へ排泄されるべく、上は口に向かって昇り、腐ったニオイを放って女子に逃げられ、下は便といっしょに過剰なニオイを放ち「お父さんの入った後のトイレに入りたくない!」と娘にまで嫌がられてしまう「上下悪臭男」になりがちです。

 胃から口の中に進入した熱のせいで、口が渇いてねばついたり、歯茎が赤く腫れて出血したり、歯槽膿漏といったトラブルも引き起こしがち。口内炎になりやすい傾向もあります。

 また、胃が熱を持つとお腹がすきやすくなります。食欲過剰になり、さらに胃が熱を蓄え、どんどん必要以上に食べられるという「魔のメタボ胃袋」になり、立派な「口臭デブ」化するという恐ろしい事態になりがちです。

 このタイプは放っておくと胃潰瘍になる危険性もあるので要注意。
胃の「火消しフード」で口臭をシャットアウト

 胃熱タイプの口臭対策は、とにかく胃にこもった熱を冷ますことが大切。胃に集中的に働きかけて、一気に火消しする食材を取り入れて、口臭をシャットアウトしましょう。

【おすすめの食材】

■トマト

 身体の余分な熱を冷ますとともに、胃熱を鎮めてくれるパワー絶大。胃熱口臭対策には欠かせない食材。また、食欲過剰気味のときには朝イチでトマトを摂取しておくと、一日中食欲が落ちつくので、お試しを。暑気払いにもよく、夏バテにもおすすめ。二日酔いにも役立ちます。

【コンビニ/外食】グリーンサラダ、トマトジュース
【居酒屋】冷やしトマト

■大根

 身体にこもった熱を下げるとともに、胃をクールダウンし消化を促進して、スッキリさせる効果があります。吐き気、胸やけ、口内炎にもよい食材。のどの痛みや炎症など、気管支系トラブルにもおすすめ。かいわれ大根も使えます。

【コンビニ/外食】大根サラダ、おでんの大根
【居酒屋】しらすおろし、ふろふき大根

■ほうれんそう

 胃熱を鎮めるとともに、腹部膨満感にもよく、腸に潤いを与えるため便秘にも効果があります。血を補う効果が高く、血の不足が引き起こすとされる動悸、疲れ目や脳疲労時にも取り入れたい食材。高血圧による頭痛にもおすすめ。

【コンビニ/外食】ほうれんそう入りのカップみそ汁、ほうれんそうの胡麻和え
【居酒屋】ほうれんそうのおひたし

■そば

 寒涼性食材で、胃もたれ、消化不良に効果的。ストレスを解消して、リラックスさせてくれる効能もあります。高血圧にもおすすめ。ランチタイムは激辛ラーメンでさらに口臭を炸裂させるようなことは慎み、迷わず「おろしそば」が正解。

■ゆず

 過剰な胃の熱を消し、食べ過ぎによる胃痛、胃もたれも解消してくれます。咳や痰のからみにもよい食材。またさわやかな香りが、気持ちをリラックスさせてくれる効果もあります。二日酔いのときにもおすすめです。

【コンビニ/外食】ゆずジュース
【居酒屋】ゆずサワー

 もちろん、このタイプはふだんの暴飲暴食を改め、胃に熱を持たせる辛いもの、脂っこいものは控えることも大切です。

胃腸が弱い人も口が臭い!?
口臭ヘロヘロ男になっていないか

 次に「胃腸虚弱タイプ」の口臭対策を紹介します。早速、下記のチェックリストで確認してみましょう。

【胃腸虚弱タイプ】
□ 胃痛がある
□ 胃がつかえた感じがする
□ 食欲不振
□ よく吐き気がする
□ 胃がもたれやすい
□ げっぷが多い
□ 下痢をしがち
□ 胃下垂
□ 脱肛
□ お腹がごろごろとなる

 いくつ当てはまりましたか?半数以上当てはまった方は、中医学で消化機能をつかさどる「脾」とよばれる臓器と、胃の機能が弱いことが原因で、口臭を引き起こすタイプ。中医学では「脾胃不和」とよばれる状態です。

 脾と胃は協力して、消化吸収を行います。脾は取り入れた栄養を身体全体に運ぶ作用があり、胃でできた栄養物を身体の上部に運ぶ作用があります。一方、胃は消化して不要となった残り物を腸へと下部に運んでいます。ところが、脾と胃が弱るとその働きが逆転し、不要なものが上へと昇ってしまい、口臭の原因となるのです。要は、生ゴミが匂うのと同じこと!

 ふだんから胃の調子が悪く、食欲不振になったり、胃もたれしがちで、慢性胃炎と診断されている人も。また、下に降ろすという本来の胃の機能が働かなくなっているので、げっぷや吐き気といった上向きの症状があるのも特徴です。

 胃が弱ったままでは体内に栄養をしっかり取りこむことができず、人間にとって重要なエネルギー源である「気」を生み出せずに、疲労はじめ全身のさまざまな不調につながります。「口臭ヘロヘロ男」化しないためにも食養生を。

「胃ヂカラ」をつける食材で口内消臭

 このタイプの口臭対策は、胃のパワーをアップさせる食材を取り入れて、その働きを活発にすることが大切。胃を立て直して、根本からのマウスケアに努めましょう。

【おすすめの食材】

■ナガイモ

 胃を丈夫にするとともに食欲不振、下痢にも効果的。ナガイモは中国では「山薬」とよばれ、気を補うための代表的な生薬としても使われているほど、滋養強壮にすぐれています。疲労回復、アンチエイジング、糖尿病、精力増強にもおすすめのパワフル食材。

【コンビニ/外食】とろろそば、麦とろごはん、お好み焼き
【居酒屋】ナガイモ千切り、山かけ

■キャベツ

 胃のパワーをアップするとともに、胃痛、胃もたれに高い効果があります。胃潰瘍や十二指腸潰瘍にもよく、胃のトラブルには欠かせない野菜。虚弱体質や疲れやすい人にもおすすめです。つけあわせのキャベツは胃薬だと思ってしっかり食べること。

【コンビニ/外食】コールスロー、ロールキャベツ
【居酒屋】塩キャベツ

■かぼちゃ

 胃の働きを整え、消化を助ける効果があります。また、気を補うとともに身体の末端の血流に作用して、全身、とくにお腹を温めて体力をつけるパワーもある食材。便秘にもおすすめです。また、顔や、全身のたるみ改善にも役立ちます。

【コンビニ/外食】かぼちゃのサラダ、緑黄色野菜のサラダ
【居酒屋】かぼちゃの煮物

■きのこ類(しいたけ、まいたけ、しめじ、マッシュルーム、エリンギ、なめこなど)

 胃の働きの低下によく、消化力を高め、食欲不振にもよい食材。気を補って全身にエネルギーを満たし、滋養強壮、疲労回復にもおすすめです。免疫力をアップする効果が高く、花粉症対策にも役立ちます。

【コンビニ/外食】きのこパスタ、なめこのカップ味噌汁
【居酒屋】しいたけ串焼き、きのこソテー

■りんご

 胃腸虚弱を解消し、消化を促進します。食後の腹部膨満感や下痢にもよいフルーツ。二日酔いにも効果的です。

【コンビニ】りんごジュース

 胃腸虚弱タイプはふだんから、胃に負担をかけない食事を心掛けることも大切。冷たいもの、生ものの過剰摂取、スパイスが過剰に効いた刺激の強いものは控えめにしましょう。

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Posted by nob : 2014年08月08日 14:51

また旅立つ君へVol.56/自己肯定よりも大切な 「自分を受け入れる勇気」Vol.2

■ホリエモンもほれた
閉塞した社会を切り開くアドラーの教え

堀江貴文×岸見一郎×古賀史健 鼎談【後編】

アドラー心理学の核心を凝縮した『嫌われる勇気』。フロイトやユングと比べると日本では知名度の低かった状況を覆して37万部の大ベストセラーとなり、空前の“アドラーブーム”を巻き起こしています。
そんなアドラーの思想を体現しているのが、ホリエモンこと堀江貴文氏です。堀江氏の著書『ゼロ』は、『嫌われる勇気』の実践編だと捉えることもできます。鼎談の後編は、堀江氏が幼少の頃から抱いていたあるコンプレックスにまで話が及び、アドラーの思想をさらに深掘りする内容になりました。(構成:宮崎智之)

誰かの期待を満たすために
生きてはならない

古賀史健(以下、古賀) 僕が制作チームの一員として『ゼロ』を作っているとき思ったのが、堀江さんは経営者というより、思想家なんだなということです。人間心理だったり、世界に対する真理だったりするようなものを、不器用だけど一つ一つ自分の手で掴みながら前に進んでいるという印象を受けました。

堀江貴文(以下、堀江) すべてのことに正面から向かって行くタイプだから、そう見えたのかもしれません。僕は幼稚園の頃から、周りに対して気を遣って言いたいことも言わないでストレスを溜めるより、言いたいことを言ってぶつかって、その後に仲良くなればいいという思いで生きてきました。そんな生き方をしていたから、批判され続けてきたわけですけど。

岸見一郎(以下、岸見) 仲良くなれるってわかっていればぶつかりますが、普通はそうは思えないです。

堀江 僕の場合、なぜかはじめからそう思ってしまった。自分は過ぎたことを引きずらないから、他人に対しても正直に接したほうが結果として関係がよくなると思ったんです。たとえば、『嫌われる勇気』には、「承認欲求を否定する」という話が出てきますよね。

古賀 「誰かの期待を満たすために生きるのは、他人の人生を生きることである」ということですね。

堀江 はい。当然、僕にも承認欲求はあるんですけど、子どもの頃から承認されない人生を歩んできたので、途中から「承認されることはない」という前提で生きることにした経緯があります。『ゼロ』にも詳しく書きましたが、僕の親はテストで100点を取っても褒めてくれませんでした。それが当たり前だと考えていたんですね。だから次第に両親に褒められなくても、自分が満足してればそれでいいと思うようになりました。だからこそ、「他人も、自分(僕)の期待を満たすために生きてはいないだろう」ということにも気付くことができた。

古賀 それは経営をしているときに気がついたんですか?

堀江 いやいや、それも小学校くらいの頃だったと思いますよ。なんでこいつら自分の思った通りに動いてくれないんだろうと。それに対する対処法があるわけではなく、もんもんとしていたけど、とりあえずは諦めることにしたんです。自分だって自分の満足のためだけに生きているのに、他人が僕の期待を満たすために動くはずがないだろうと。

岸見 それがわかっていると大きいですよね。

堀江 僕は大学生のとき、先輩に「人の気持ちを少しは考えろ!」と言われ、「人の気持ちなんかわかるはずがない!」と反論したことがあります。結局はそういうことだと思うんですよね。他人の期待や自らの過去に縛られて動けなくなっている人が世の中にはたくさんいます。しかし、そういったことは考えても仕方ないことなんです。自分ではどうにもならないんだから、自分は今の自分の人生を全力で生きるしかない。『嫌われる勇気』を読んではっきりとそのことを再認識しました。

ホリエモンが長年抱えていた
あるコンプレックス

堀江 一方で、なかなか過去のとらわれから抜け出せなかったのが恋愛です。『嫌われる勇気』では、「お前の顔を気にしているのはお前だけ」というエピソードが出てきますよね。それはわかっているんだけど、自意識を引きずってなかなかそうは思えなかった(笑)。

岸見 「愛のタスク」は、人生において一番難しい課題なんですよ。

堀江 そう、一番厄介なんですよね。というのも、小学校のときに喧嘩して、「お前みたいな不細工と俺は違うんだ」と言われたことがありました。たった一言だったのにもかかわらず、それ以来、「そうか俺は不細工なのか」と20年間くらい思い続けていたんです。

岸見 それは、心理学的には「属性付与」と呼びます。「お前は○○だ」と断定された側が、それを事実上の命令ととらえてしまい、ずっと縛られてしまうんです。

古賀 いわゆるレッテル貼りですよね。

岸見 そうです。子どもが母親に、「お母さんなんて大嫌い」と言ったとします。でも、母親が「お母さんは、あなたが本当は私のことを好きだと知っているよ」と返したとする。すると、言われた子どもは、「お母さんのことを好きになりなさい」と命令されたような気がしてしまう。そういうものに、人間はずっと縛られてしまう習性があります。

堀江 属性付与された属性を自ら取り消すにはどうすればいいんですか?

岸見 「その属性は一つの考え方、見方でしかない」というふうに思うしかないです。

堀江 そうですよね。僕もそう思ったんですよ。あれは単なる喧嘩したときの捨て台詞だったのかもしれない、本気でそう思ってなかったのかもしれない。そう思うことでなんとか脱却できました。でも、自分は不細工という思い込みは強烈なものでした。女の子に、「そんなモテない感じじゃないよ」と言われても信用できませんでしたから(笑)。

岸見 そう言ってくれる人がいても、「例外的な存在」だと思ってしまうんですよね。

堀江 そうそう。

岸見 どんな人だって、モテない証拠を探せばいくらでも見つかりますから。

堀江 まさに僕がやっていたことですよね。自分に対しても他人に対しても、悪いところを見つけるなんて簡単です。

岸見 子育てに関するカウンセリングをしていても、子どもの短所や、欠点、問題行動などを挙げ続ける母親がとても多い。止めなかったら1時間くらい話す人もいます。カウンセリングではその内容を聞くのはあまり重要ではなく、母親が子どものよくないところばかり見ているという一つの事実さえわかればいい。

堀江 なるほど。

岸見 それを変えていくのがカウンセリングの目的なのですが、「子どもの長所を教えてください」と聞いても、ほとんどの人がすぐに言葉に詰まってしまいます。

堀江 とても面白いエピソードですね。だから僕はポジティブリストを出して、人の長所を見つける生き方をしたいと思っているんです。刑務所に入ってその思いは、より強くなりましたね。刑務所に入っている人なんて、悪いところを見つけようと思えば簡単なんです。でも、いいところもたくさんあって、そこをちゃんと伸ばしてあげれば、犯罪をするような人にはならなかったんじゃないかという思いを抱くようになりました。

岸見 悪い部分ではなく、良い部分にスポットライトを当てるべきだということですね。さらに言えば、悪い部分も含めて自分のことを認めることが必要です。そのためには前編でも言いましたが、できもしないのにできると暗示をかけるような「自己肯定」ではなく、できないことも含めて自分を受容する「自己受容」が大切。そして、自分が他者に貢献できていると思えたとき、「自分は価値がある存在なんだ」とはじめて思える。

堀江 『嫌われる勇気』は刑務所で読まれるといいかもしれませんね。

自分のことを不細工だと
思っていた本当の理由

岸見 でも難しいのは、ある目的を達成するために、あえて自分のいいところを見つけようとしない人もいるということなんです。モテないと思っている限りは女の子に声を掛けなくてもいいですよね。でも、自分にはいいところがあると思っているなら、女の子に声を掛けなければいけない。そうすると断られるかもしれないですよ。傷つくリスクがある。そういうリスクを冒さないために自分はモテないと思い込むわけです。

堀江 なるほど。それは耳が痛い指摘です。まさに、僕がそうでした。

岸見 アドラー心理学では、そうした「原因論」を否定しています。あくまで原因は現在の目的を達成するために、後から作ってしまっているに過ぎない。つまり、堀江さんの場合、「自分は不細工だから」という原因を意図的に作って、女の子に振られるリスクを回避していた可能性がある。

堀江 はい。女の子に対して、積極的にならない理由を求めていたという側面はありましたので、すごくよくわかります。だから、恋愛の問題で最後までとらわれていたのでしょう。やっぱりアドラー心理学は面白いですよね。面白いですけど、とらわれている人からすれば、受け入れ難い思想でもあります。でも、これだけベストセラーになれば、拒否反応を示すタイプの人の手にも届く可能性が出てきますよね。

岸見 そうなってほしいですね。そういう方の役に少しでも立てればうれしいです。

古賀 両方の著書に関わらせていただいた経験で言うと、『嫌われる勇気』が理論編、『ゼロ』が実践編という分け方ができると思いました。

堀江 そうそう。僕も講演会でそういう話をしているんですよ。本の帯コピーを変えて売り出しますか?(笑)

古賀 いいですね(笑)。でも、本当にセットで読んでほしくて。『嫌われる勇気』だけで足りない人は、『ゼロ』を読めば堀江さんの人生を通してリアルに納得できるだろうし、『ゼロ』だけを読んで「堀江さんだからできたんじゃないの?」と思った人は、『嫌われる勇気』を読むと理屈がわかり、自分自身でも実践できる生き方だとわかってくる。

堀江 『嫌われる勇気』は僕の読者に本当に評判がいいです。

古賀 実際に執筆しながら、堀江さんのことを思い浮かべたことが何度もありました。

堀江 そうなんですか。光栄ですね。この二つの書籍が深いところで結びついていて、しかも両方とも古賀さんが関わっているということに、運命を感じますよね。

古賀 『ゼロ』の制作を進めながら、「堀江さんって現代のアドラーじゃん」って、スタッフ同士で話していたので、偶然というより、必然的な運命だったのかもしれません。

堀江 『嫌われる勇気』がこの時期の、この日本でヒットしたのにも運命を感じます。

岸見 四半世紀ほど研究していますが、アドラーがこんなに注目されたのは初めてです。

古賀 これまでアドラーが日本で受け入れられなかったのは、その思想が厳しすぎたせいだと思います。フロイトが提唱するトラウマという考え方は、「今こんな酷い状態なのは過去のトラウマのせいで、あなたは悪くない」と慰めてくれるけど、アドラーはそれを否定しますからね。アドラーにとってトラウマは、現在の目的を果たすためのものに過ぎない。つまり、「過去の原因のせいにして、今の自分を許そう」という目的をアドラーは暴いてしまいます。厳しい現実を突きつけられると、どうしても拒絶したくなってしまう。

岸見 しかし「過去のせいにしていても駄目だ」ということに、だんだんと多くの人が気づき始めたのかもしれません。原因論だと一歩も前に進むことができない。そんな局面に社会が差し掛かっているからこそ、今やっとアドラーが受け入れられるようになったのでしょう。

堀江 いずれにしても、自信を持ってお勧めできる本なので、もっともっと読まれてほしいです。僕の『ゼロ』とセットで100万部を目指しましょう(笑)!

古賀 いいですね(笑)。ほんとうに今日は、ありがとうございました。

岸見 私も、堀江さんとお話しできて楽しかったです。

堀江 ありがとうございました。

(終わり)

堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年福岡県八女市生まれ。実業家。元・株式会社ライブドア代表取締役CEO。民間でのロケット開発を行うSNS株式会社ファウンダー。東京大学在学中の1996年、23歳のときに有限会社オン・ザ・エッヂ(後のライブドア)を起業。2000年、東証マザーズ上場。2004年から05年にかけて、近鉄バファローズやニッポン放送の買収、衆議院総選挙への立候補などといった世間を賑わせる行動で一気に時代の寵児となる。しかし2006年1月、証券取引法違反で東京地検特捜部に逮捕され懲役2年6ヵ月の実刑判決を下される。2013年11月、刑期を終了したのを機に著書『ゼロ』を刊行し新たなスタートを切った。

岸見一郎(きしみ・いちろう)
哲学者。1956年京都生まれ、京都在住。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門の哲学(西洋古代哲学、特にプラトン哲学)と並行して、 1989年からアドラー心理学を研究。精力的にアドラー心理学や古代哲学の執筆・講演活動、そして精神科医院などで多くの「青年」のカウンセリングを行う。日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問。訳書にアルフレッド・アドラーの『個人心理学講義』『人はなぜ神経症になるのか』、著書に『アドラー心理学入門』など多数。古賀史健氏との共著『嫌われる勇気』では原案を担当。

古賀史健(こが・ふみたけ)
ライター/編集者。1973年福岡生まれ。1998年出版社勤務を経てフリーに。これまでに80冊以上の書籍で構成・ライティングを担当し、数多くのベストセラーを手掛ける。臨場感とリズム感あふれるインタビュー原稿にも定評があり、インタビュー集『16歳の教科書』シリーズは累計70万部を突破。20代の終わりに『アドラー心理学入門』(岸見一郎著)に大きな感銘を受け、10年越しで『嫌われる勇気』の企画を実現。単著に『20歳の自分に受けさせたい文章講義』がある。堀江氏の『ゼロ』でも構成を担当。

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Posted by nob : 2014年08月06日 13:41

また旅立つ君へVol.55/自分を許せない時期は辛いが、、、 その果てにしか素敵な笑顔はないのだ。。。

自分の周りが何だか馬鹿らしく感じるけれど

とりあえず今のこの場所にいるしかないのも自分でわかっている

何とかしたくとも

何をすればいいのかわからない

他人を羨んだりもするけど

そういう自分は嫌い

自分を縛るそんなもやもやから脱却して

自由に、楽しく、素敵に生きたいといつも願っている

[「普通の女の子」として存在したくないあなたへ/村上龍]

Posted by nob : 2014年08月04日 17:50

普通であることにこそ大きな勇気が必要。。。

■アドラー流 お悩み相談室

岸見一郎

もう、いい加減にして!
「自慢話」の多い攻撃的な友人をどう回避する?

フロイトやユングと並ぶ心理学の巨人・アドラーは、現代を生きる私たちに人生観が変わるほどの気づきを与えてくれます。その教えをわかりやすく説いた『嫌われる勇気』は今や37万部のベストセラー。本連載では『嫌われる勇気』の著者・岸見一郎氏が、職場や日常生活で起こりうる皆さんのお悩みを「アドラー流」に解決いたします。
今回のお悩みは、27歳の男性によるもの。アドラー流の解決策はどのようなものでしょうか?

【今回のお悩み】

「自慢話が多く、攻撃的な友だち。
聞き流そうと努力するものの、やはり傷つきます。」(27歳・男性)

 やたらと自慢話が多い上から目線の男友だち。笑っちゃうくらい高学歴アピールの話を挟んでくるので、普段は「そうかー、そうかー」と聞き流しています。しかし「お前、やばくね?」と上から目線で攻撃してくることがあり、聞き流そう……と思っても上手くいかず、傷ついて落ち込んでしまいます。どうしたら傷つかないようになれるでしょうか?

【アドラー流回答】

わざわざ言葉にして自慢する人の、「目的」を考えてみましょう。

 傷つかないようになるためには、その友だちの「目的」を考えるといいでしょう。

 なぜその友だちは、自慢話ばかりするのか。やたら他人に対して上から目線なのか。答えはきわめてシンプルです。

 じつは彼は、強烈な「劣等感」を抱いているのです。アドラー心理学では、この種の劣等感のことを「優越コンプレックス」と呼びます。

 つまり、「ありのままの自分」を受け入れられず、他人より優れていることを誇示するという安直な手段によってしか自分の存在を認められない……。

 彼はまだ「普通であることの勇気」を持てていないのです。

 よく覚えておいてください。わざわざ言葉にして自慢するような人は、ほんとうのところは自分に自信がないのです。

 自らが優れていることを誇示しなければ、周囲の誰一人として「こんな自分」を認めてくれないと、恐れているのです。

 このように相手の振る舞いの「目的」さえわかってしまえば、それに対して怒りが湧いたり傷ついたりするようなことも、減っていくでしょう。

 もうひと言いえば、あなたはなぜ、そんな友だちとつき合い続けているのですか?

 つき合いたくない人と無理につき合う必要などありません。

 友だちは一生友だちである必要などないのです。

 対人関係のカードは相手ではなく、常にあなたが握っています。関係を断ち切りたくなったら、断ち切るのはあなたの自由なのです。

今回のアドラー流ポイント:優越コンプレックス

 アドラー心理学は「劣等感」を忌避すべきものだとは捉えていません。成長や努力の促進剤ともなる、あたりまえの心理状況だと考えます。ただし同時に、人はずっと劣等感を抱き続けることには耐えられないと考え、それをどう克服しようとするかを重視します。健全な努力をもって克服を目指せればいいのですが、多くの人は何の努力もせずに、自らの劣等感を「言い訳」として使いはじめます。それが、アドラー心理学が「劣等コンプレックス」と呼ぶ心理状態です。
 たとえば、「私は学歴が低いから成功できない」などと考える。もしくは「(自分は学歴が低いが)もしも学歴さえ高ければ、自分は容易に成功できるのだ!」と、自らの有能さを暗示する方法を取る人間もいます。さらには、それが「優越コンプレックス」と呼ばれる心理状態に発展することもあります。あたかも自分が優れているかのように振る舞い、偽りの優越感に浸るのです。過度の学歴自慢やブランド信仰といった「権威付け」はその身近な例です。
 劣等感は健全な努力をもってしか克服できません。いくら「劣等コンプレックス」や「優越コンプレックス」を抱いて言い訳をしたところで、状況は何ひとつ変わらないのです。

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Posted by nob : 2014年08月04日 17:40

VIVA!老人天国!!

■<平均寿命>男性初の80歳に、女性はまた世界一の86歳

 厚生労働省は31日、2013年の日本人の平均寿命を公表した。男性は80.21歳(12年79.94歳)、女性は86.61歳(同86.41歳)で、男性は明治期に集計を始めて以来、初めて80歳台に達した。一方、女性も過去最高を更新し、2年連続「世界一」となった。厚労省は「まだ延びる余地はある」と説明している。

 平均寿命は、その年に生まれた0歳児が平均で何年生きるかを予測したもの。13年は12年に比べ、男性は0.27年、女性は0.2年それぞれ延びた。同省は「3大死因」とされるがん、心疾患(心筋梗塞=こうそく=など)、脳血管疾患(脳梗塞など)の治療や診断技術の向上が要因とみている。

 13年の日本男性の平均寿命は世界で4番目。終戦後の47年には50.06歳だったが、71年には70.17歳と初めて70歳台となった。11年は東日本大震災の影響でいったん下がったものの、12年は80歳まで0.06年に迫っていた。主要国・地域のうち、13年までの最新データで男性が80歳を超えているのは、香港(80.87歳)▽アイスランド(80.8歳)▽スイス(80.5歳)▽シンガポール(80.2歳)▽スウェーデン(80.09歳)−−。

 女性は80.18歳となった84年以降、80歳を上回っている。寿命は10年まで26年連続世界一で、11年は震災によって2位になったが、12年には再び1位に返り咲いた。13年の男女差は6.4年で、前年より0.07年縮まった。【佐藤丈一】

 ◇平均寿命が上位の国・地域

 <女性>

 (1)日本86.61歳(13年)

 (2)香港86.57歳(13年)

 (3)スペイン85.13歳(12年)

 (4)フランス85.0歳(13年)

 (5)スイス84.7歳(12年)

 <男性>

 (1)香港80.87歳(13年)

 (2)アイスランド80.8歳(12年)

 (3)スイス80.5歳(12年)

 (4)日本80.21歳(13年)

 (5)シンガポール80.2歳(13年)

[毎日新聞]

Posted by nob : 2014年08月03日 15:34

また旅立つ君へVol.54/自己肯定よりも大切な 「自分を受け入れる勇気」

■ホリエモンが共感した
アドラー心理学が教える現代サバイブ術

堀江貴文×岸見一郎×古賀史健 鼎談【前編】

フロイト、ユングと並んで「心理学の三大巨頭」と称されるアドラーの思想を哲人と青年の対話形式で紹介した『嫌われる勇気』。発売と同時に大きな反響を呼び、7月時点で37万部の大ヒットを記録しています。
そのアドラー思想に共鳴し、「自分の考えそのもの」と絶賛するのが、同じくベストセラーとなった『ゼロ』の著者である、“ホリエモン”こと堀江貴文氏です。既存の社会システムに異議を唱え、ことあるごとに改革の必要性を訴えてきた堀江氏は『嫌われる勇気』をどう読み、なにを感じたのか。著者である岸見氏、古賀氏との鼎談を、2回に分けてお届けします。(構成:宮崎智之)

“ホリエイズム”を体系化した
『嫌われる勇気』の衝撃

古賀史健(以下、古賀) 本日はお忙しいなか、ありがとうございます。

堀江貴文(以下、堀江) こちらこそ。

岸見一郎(以下、岸見) 今日の対談を楽しみにしていました。

堀江 おふたりが執筆された『嫌われる勇気』は、僕の『ゼロ』の担当編集者・柿内芳文さんから「堀江さんの思想にそっくりだから、とにかく読んでみて」と何度も勧められていたんですよ。先日ようやく読む時間が取れて読んでみたら、もうほんとうに滅茶苦茶ビックリしました。自分が言いたかったことがすべて書かれているといっても過言ではないくらい似ていて……。

古賀 僕もそう感じました。

堀江 本を書いたり、講演をしたりするのって、要は自分の考え方がどうしてこうなったのかということを整理して説明する作業ですよね。それを何回も繰り返すことによって、自分の考えが体系化されていく。でも、『嫌われる勇気』を読んだら、僕の考えていたことは、僕が生まれるずっと前にアドラーが体系化していたことがわかった。本当に驚きですよ。最近、講演会で「『嫌われる勇気』を読めば僕の言いたいことが書いてある」と言っているんです。僕が長々と話すより、そのほうがわかりやすいかもしれません(笑)。

古賀 特にどのようなところに共感しましたか?

堀江 いろいろあり過ぎて一つには絞れませんが、「他者の課題を切り捨てよ」という発想は本当にそのとおりだなと思いました。たとえ相手が自分のことを嫌っていたとしても、それは他者の課題であって、自分とは関係ないことであるという考え方ですね。あと、「人生とは連続する刹那である」という言葉にも感動しました。

古賀 まさに、「今に全力を尽くす」堀江さんの生き方そのものですよね。読者からは、「目から鱗が落ちた」や「人生観が180度変わった」という感想が寄せられたのですが、堀江さんにとっては、「そうなんだよ!」って感じだったということでしょうか。

堀江 よくぞ言ってくれた!という感じでした。僕が本を書くと、ある種の色眼鏡で見られてしまうことがあると思うんです。「お前だからできるんだろう」とか、「普通はそんな生き方はできないよ」とか。でも、アドラーはそういう考え方をきちんと理論立てて体系化している。僕の生き方が特殊ではないということを証明してくれているんです。

古賀 『嫌われる勇気』は哲人と青年の対話という構成を取っていますが、堀江さんは普段は相談を受ける側、どちらかというと哲人の側ですよね。

堀江 そうそう。哲人ほど悟ってないですけど、僕のところには青年のような若者がたくさん来ますよ。彼らは本当に青年とそっくり。僕の言うことに対して「なるほど」と納得するのですが、「でも〜」と付け加えて実行できない理由を並び立てようとする。

岸見 カウンセリングでは、その「でも〜」を少なくするのが目標になるんです。堀江さんのおっしゃるとおり、どんなに具体的なアドバイスをしても、「でも〜」と言っている限りは絶対に実行はしません。しかし、「わかりました」を引き出すためには、「でも〜」を繰り返す過程が必要でもあります。堀江さんのように「でも〜」なしにアドラー心理学を受け入れる人もいるかもしれませんが、ほとんどの場合は抵抗しながら徐々に納得して受け入れていくというパターンが多いです。

世の中の起業家は
ほとんどがバカ?

古賀 堀江さんにも、青年みたいな時期ってあったんですか。

堀江 それがあんまりないんですよ。振り返ってみても、子どもの頃からアドラーの思想を無意識に実行していたような気がします。そのせいで、いろいろ軋轢を生み苦労しましたけど(笑)。

古賀 堀江さんはしばしば「拝金主義」という表現のされ方をしますよね。でも、堀江さんはお金をある種の「自信」をつけるための手段であるととらえている節があると思うのですが。

堀江 自信をつけるためには、「成功体験」が必要になります。でも、「成功」って明確な基準がないじゃないですか。その点、お金は「数字」になって出てくるのでわかりやすく、ビジネスであれば「多く稼いだほうがいい」というシンプルな基準もある。つまり、ルールが明確で、誰でも参加できる平等なものなんです。

岸見 なるほど。

堀江 たとえ頭が悪くても、他に秀でている部分があれば商売では勝つことができますからね。「お金を稼いだ」という、誰にでもわかりやすい成功の形が作れるんです。だからこそ、僕は『稼ぐが勝ち』という本であえてお金を稼ぐことを勧めていたのですが、変な誤解をされてしまって「拝金主義」のレッテルを貼られてしまいました。

古賀 そうですよね。

堀江 こんなことを言ったらあれなんですけど、成功した起業家の大半はバカなんですよ。大バカですね。でも、逆に頭のネジが抜けているからこそ、上手くいくという側面もあると思う。『嫌われる勇気』で書かれているようなことを、天然で実行してしまっているんです。そして、クオリティ・オブ・ライフが高く、いきいきしている人が多いということも特徴です。でも、サラリーマンには、目が死んでいる人が多いですよね。毎日満員電車で通勤して、仕事が嫌だ嫌だと言いながら生きている。僕はそういう人たちは、小利口だから駄目だと思っています。下手に利口だから未来のリスクばかり考えてしまう。この前、年金の心配をしている20代の女の子に会いました。どうかしていますよ!

岸見 自分の人生にうすらぼんやりした光を当てて、先が見えるような気がしてしまうんでしょうね。
「『嫌われる勇気』には自分が言いたかったことがすべて書かれている」と堀江さん。

堀江 なにが起こるかわからない現状を、「なにが起こるかわからないからワクワクする」と感じるのか、「なにが起こるかわからないから怖い」と感じるのか。この違いは大きいと思います。『嫌われる勇気』の言葉を借りれば、「連続する刹那を生きる」ということになるでしょうか。わかりもしない未来に怯えていることが、いかに人生にとって無駄なのかということを伝えたくて、僕はよくバカな経営者の話を人前でするようにしています。

岸見 たとえば、どんな方がいらっしゃるんですか?

堀江 札幌に飲食店などを経営している友達がいるんですけど、先日、LINEで未公開株詐欺の典型的な文章を送ってきて、「堀江さんこれどう思います?」って聞いてくるんですよ。いや……これ典型的な詐欺でしょって(笑)。それを僕に聞いている時点で、半分くらい信じていると思うんですよね。それだけバカだということですよ。そんな男が何社も経営している、世間的に言えば「成功者」なんだから、恐ろしいことですよね。

古賀 でも、そういうものに食らいついてしまうほど後先を考えないところがあるからこそ、成功を掴むことができる側面があるということですね。

堀江 そうそう。あと、カナダのバンクーバーで大成功しているジャパニーズレストランの社長もバカなんですよ。日本で寿司屋チェーンを経営していた親父が病気になってしまい、急遽20代で会社を継ぐことになったんですが、魚の仕入れ方法もわからず、はじめはスーパーで寿司ネタを買って握っていたそうです。そんな素人が、なぜかバンクーバーに出店しようと言い出して、よくわからないまま、とにかく成功してしまった。

古賀 リスクを考えないからこそ、成功したということでしょう。たしかに世間的に言ったら「バカ」ですが、「バカ」でなければ成し遂げられないものもあるのだと思います。

自己肯定よりも大切な
「自分を受け入れる勇気」

岸見 アドラーは「誰でもなんでも成し遂げることができる」ということを言っているんですよ。多くの人は無理だとはじめから思ってしまうから、成し遂げることができないだけで。でも、たとえ失敗したとしても、やらないよりやったほうがベターですね。

堀江 失敗自体が経験になりますからね。失敗したら次にやるときは仕組みがわかっているので、何度も失敗して成功のスパイラルに入る人もいる。ブックオフの創業者・坂本孝さんも成功するまでは、いろんな事業を失敗しているんです。結局ブックオフも内紛のような形で追われて、今は「俺のフレンチ」「俺のイタリアン」でまた成功しています。

岸見 アドラーは「失敗することの勇気」という言い方をしているんですけど、もう一つ、「失敗したことが人前で明らかになることを恐れない勇気」があると言うんです。

堀江 他人にとっての自分なんて実は取るに足らない存在で、家族や恋人ですらも大して自分(僕)のことを考えていないものということは、経験上、理解できるようになりました。

古賀 『嫌われる勇気』でも、「過剰な自意識が、自分にブレーキをかける」と指摘されています。

堀江 僕は潰れた会社のブランドを買って、それを再生するということをよくやるんです。一番有名なのは「ライブドア」。ライブドアって、一度は潰れた会社なんですよ。それを自分たちの会社の名前にするという、かなりトリッキーなことをした。普通は自分の会社名に愛着を持って、それを大事にするでしょう。それを潰れた会社を買ってそっちの名前に変えたもんだから、こいつはなんなんだと話題になりました。でも、僕は会社が潰れたという事実を誰がどれだけ覚えているんだとも思うんです。

古賀 なるほど。

堀江 たとえばJALは一度倒産しましたが、JALがそうなったことを覚えている人がどれだけいるのか。質問すれば「そういえば」ってことになるかもしれないけど、せいぜいそんなもんですよね、人の記憶なんて。だから、「君が失敗したことなんて、誰も覚えていない」と僕は言いたい。

古賀 本当にその通りですね。

堀江 「失敗したことが人前で明らかになることを恐れない勇気」ということでいうと、僕は20代の後半から、「小学1年生のときに教室の後ろでウンコを漏らした」というネタを人前で言うようになりました。大学生の頃は、そんなこととても言えませんでしたけど、カミングアウトすることでネタになり、失敗がプラスに作用することもある。

岸見 誰も覚えていないですしね。堀江さんが漏らしたことなんて。

堀江 もちろんそうです。僕がウンコを漏らしたことなんて誰も覚えていない。過去にとらわれることなく、それをネタに変えていくくらいのポジティブさが必要なんです。だからトラウマを否定し、「現在」しか存在しないというアドラーの思想に強く共感する。

岸見 つまり、自己肯定ではなく、自己受容が大切だということです。無理に自分を肯定するのではなく、過去も含めてありのままの自分を受け入れる。堀江さんが『ゼロ』でおっしゃっていた、「なにもない自分に小さなイチを足していく」という考え方は、アドラーの言う自己受容に近い考え方だと思いました。

(続く)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年08月02日 22:00

また旅立つ君へVol.53/You are good enough now!

■アドラー心理学が教える
幸せに生きるための3つのヒントとは?

宮台真司×神保哲生×岸見一郎 鼎談第2弾(後編)

私たちが信じていた常識を次々とくつがえすアドラー心理学。『嫌われる勇気』はその理論をわかりやすく解説して37万部のベストセラーに! 同書の著者・岸見一郎氏が、宮台真司氏、神保哲生氏とインターネット放送番組「マル激トーク・オン・ディマンド」で繰り広げたトークセッションの後編をお送りする。「共同体感覚」とは何か? そしてアドラー心理学が教える「幸せに生きるための3つのヒント」とは?

共同体感覚を
身につけるための3条件

神保哲生(以下、神保) 第13回でも取り上げたアドラー心理学の重要なキーワード「共同体感覚」を身につけるにはどうすればよいのか。『嫌われる勇気』には3つの条件が書かれています。「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」の3つですね。岸見先生、これについてご説明いただけますか。

岸見一郎(以下、岸見) どのようなときに自分を受け入れられるかといえば、自分が役立たずではなく、誰かの役に立てている、つまり貢献できていると思えるときです。そして、誰かに貢献したいと思うなら、その相手は「敵」ではないでしょう。「仲間」として信頼できるからこそ、その人に貢献したいと思う。ということで「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」の3つはワンセットなんです。
共同体感覚を身につけるための「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」は3つでワンセットだと岸見氏。

神保 最初の「自己受容」というのはどういう感覚ですか。今のままの自分でいいということでしょうか。

岸見 先ほどの言葉で言えば「自分に価値がある」と感じられるということです。今のままでいいというより、「この私しかいないのだから、とりあえずそこから始めよう」ということですね。

神保 この私しかいないから……。

岸見 「自分に価値があると思えるときに人は勇気を持てる」とアドラーは言います。どのような勇気かというと、対人関係に取り組む勇気です。しかし自分に価値があると思えない人は他者の中に入っていこうとしない。

神保 自分に価値があるとなかなか思えない人はどうすればよいのでしょう。

岸見 難しいですね。自分に価値があると思ってはいけないと決心している人さえいますから。

神保 どういうことですか。

岸見 自分に価値があると思えば人との関係のなかに入っていかなければなりません。それが恐い人は、自分に価値があると思うと都合が悪いわけです。たとえば、好きな異性ができたとします。でも、その異性に自分の気持ちを打ち明けたからといって、相手も好きだと言ってくれる保証はありません。そこでフラれる経験をするくらいなら初めから人と関わらずにおこう、そのためには自分に価値があってはいけないと思うわけです。これはけっこう厄介です。

神保 なるほど。

岸見 そういう人たちに自分を好きになってもらうためには、「他者貢献」という部分でアプローチします。アドラーは先の言葉に続けて、「共同体に貢献していると感じられるときに、自分に価値があると思える」と言っています。つまり、自分は役に立っている、貢献していると感じられることで、自分に価値があると思えるように援助するのです。

神保 他者貢献っていうのは具体的にどんなイメージですか。どんなことをすると他者貢献ができていると感じられ、それが自己受容につながるのでしょう。

岸見 行為のレベルだとよくわかります。誰かに役に立つことをすればいい。

神保 いわゆる人助けみたいなことでいいですか。

岸見 そうしたことも含め、自分が何かをしたら喜んでもらえたという経験です。ただ、もう一つあって、存在のレベルで貢献するということもあります。

無条件で自分はOKだと
思えることの重要さ

神保 存在のレベル、ですか?

岸見 たとえば僕は病気をしたのでよくわかるのですが、まったく身動きがとれない寝たきりの状態でも、なお人の役に立てていると思うことは可能です。誰でもそうした存在のレベルで他者貢献できることを感じて欲しいのです。ただ、これにはかなり勇気が必要です。何かをして他者の役に立てたと感じることは容易ですが、何もできない状態でそれを感じるわけですから。

神保 いるだけで?

岸見 はい。ですが、そう思えない人は他者に対しても行為レベルでしか価値判断をしないことが多い。「あの人は役立たずだ。生産性に何ら貢献していない」と切り捨ててしまいがちです。

神保 行為のレベルで価値を判断するのは必ずしもよくないと?

岸見 それだけで判断するのはよくないでしょう。

宮台真司(以下、宮台) E・H・エリクソンという心理学者が提唱した「基本的信頼(basic trust)」という概念があります。これが岸見先生がおっしゃったことに重なるんですね。「basic trust」は、何かをしたからではなく、つまり条件付き承認とは無関係に、無条件で自分はOKだと思えるということです。
 「basic trust」を持たない人は、それを埋め合わせるために過剰同調が生じがちです。つまり、他者に迎合して──つまり他者の課題を自己の課題とすることで ──承認されよう、嫌われないようにしようと思う。その意味で、自立にとっての基本条件は、無条件に「自分はOK」だと思えること。つまり存在そのものの肯定です。
 「何かをしたから承認される」という条件つき承認の意識を持つ人は、ギブ&テイク的に見返りを求めます。つまり損得勘定が動機付けになります。こうした「ほめて欲しくて何かをする人」は、ほめてもらえないと相手を恨みます。このように他人を恨む人は、自分を条件付きでしか承認できない人ですが、他者をも条件付きでしか承認できません。

神保 行為なくして自分が受け入れられる状況をつくるのに苦労している人は多いと思います。他者に何かしてあげることで仲間になることはあっても、単に存在するだけでいいというのはなかなか難しいでしょう。そうなればいいなと思いつつも、うまくなれていない人が多いのでは?

宮台 近現代社会がそうした方向にシフトしてきた事実を、社会学者タルコット・パーソンズは「業績本位の社会にシフトした」と言います。能力を発揮することが承認の条件となるメリトクラシー社会になったということ。社会思想家ユルゲン・ハーバーマスはそれを社会領域の問題だとします。業績が承認の条件となる〈システム〉と、そうではない〈生活世界〉です。
 ハーバーマスによれば、近代化とは、〈生活世界〉が〈システム〉と置き換わる過程です。昭和34年生まれの僕が幼少の時分、まだ昔ながらの共同体=〈生活世界〉があって、ちょっと頭が変な人や傍若無人のヤクザもいました。学級にヤクザの子もいたのでそうした人と繋がる機会もあり、父親よりもヤクザのほうが格好いいと思ったりした。
 あるとき、僕がいつも満票で学級委員に選ばれるのは、ヤクザの子たちが僕のために周囲を脅していたからだと分かりました。上海で生まれ育ったバタ臭い僕の母が、しばしば彼らを家に呼んで晩飯を食べさせたり、高い玩具で遊ばせたりしていたからです。父の仕事で転校だらけだった僕のために、母が考えたことでした。
 そんなこんなで、本当はヤクザの子みたいに喧嘩が強いガキ大将になりたいと思ったものです。ダイバーシティ(diversity)という言葉があって「多様性」と訳しますが、僕は嫌いで、「何でもあり」と訳します。たとえば、他者一般への基本的信頼があれば、細かいことは気にせず「何でもあり」に耐えられる。基本的信頼こそダイバーシティへの鍵です。
 逆に言えば、「何でもあり」を邪魔するのは、細かいことを気にするヘタレ。そうしたヘタレはたいてい条件付き承認しか経験してきておらず、承認されたいがゆえの損得勘定で右往左往する作法を大人になっても継続しがちです。こうしたヘタレが多いと多様性フォビアが蔓延しがちで、社会はダイバーシティ=「何でもあり」から遠ざかります。

岸見 存在の次元で認めることができれば、あとは何でもプラスなのです。とにかく生きている状態がOKだと思えれば、子どもが学校へ行かなくてもOKです。ベッドの中で冷たくなられているわけじゃない。何でも引き算してしまえば多くの人はマイナスでしか採点されません。そういう社会が健全だとは僕は思わない。そう考えるとアドラー心理学は強者の心理学とはいえませんよね。

宮台 全然違いますよね。関連しますが、性愛系ワークショップをやっていて気になるのは、相手にイエスと言わせようと細かいことを気にして、ビビる人が多いこと。僕は「気に入られようとしてビビッてる人が君の目の前にいたらどう思う?」と問うことにしています。間違いなく嫌な感じがするはず。ハッピーに感じる人は一人もいない。
 基本的信頼の不足ゆえに、損得勘定で右往左往する「細かい輩」は、人の好意を買おうと一喜一憂します。これは他者の内面を慮っていると見えて、実は違う。実際には目の前の相手を嫌な気持ちにさせるので全くモテないし、マクロに考えれば、こうしたモテない輩で溢れる社会は、既得権益を動かせない「原発をやめられない社会」になります。
 前回「立派か卑怯か」の二項図式が廃れた話をしました。「立派な人」は細かいことを気にしない。僕は昔から、日本初の右翼団体「玄洋社」創設者の頭山満という人物を持ち出します。彼は「右か左かはどうでもいい、お前の心意気に打たれた」「イデオロギーは知らないが、意気に感じた」と、世直しを志す若い衆を食客にします。そこにヒントがあります。

岸見 課題をきっちり分けられれば、細かいことにはこだわらなくて済みます。極端な例ですが、僕の友だちの息子さんが高校生のとき「2年生になった」と親に言ったそうです。すると父親が「そうか、どこの中学だったかな」と(笑)。無関心と言われそうですが、子どもの課題と自分の課題を分けられれば、細かいことにはこだわらなくてよい。そして、もっと大事なことに関心があるという信頼があれば、親子関係は大丈夫なはずです。課題の分離ができない親は、基本的に子どもを信頼していません。「私が言わなければ、この子は永遠に勉強しない」と思っている。そんなことはあり得ないのです。

普通であることの勇気

神保 続いては『嫌われる勇気』に出てくる3つのキーワードに沿って、アドラー心理学として「幸せに生きるためのヒント」を頂ければと思います。その3つとは「普通であることの勇気」「人生の嘘」「今この瞬間を生きる」です。まずは最初の「普通であることの勇気」ですが、これはアドラー的にはどのような意味になるんでしょうか?

岸見 まず、人というのは特別に良くなろうとしがちな存在です。それに失敗すると逆に特別に悪くなろうとする。そのどちらでもなくていいということです。
 この言葉を聞くと思い出すのは、私が初めてアドラー心理学の講演を聴いたときのことです。1989年にアドラーの孫弟子であるオスカー・クリステンセンの講演を聴いたのです。そのとき私は通訳で呼ばれていたのに、いっこうに出番がないまま講演会が終わってしまいました。そこで質疑応答になったとき、なぜか英語で質問をしようと思ったのです。クリステンセンは英語で答えてくれたのですが、そのあと自分の学生時代の話をしました。
 アドラーの弟子であるルドルフ・ドライカースからレポートの課題を出されたときの話です。課題は「フロイト心理学とアドラー心理学の違いについて2ページで論じなさい」というもの。クリステンセンは懸命に20ページも書いて提出したところ、ドライカースに呼び出されたそうです。「あなたは、なぜこのレポートを書いたのですか?」と。クリステンセンが「アドラー心理学に非常に関心があったから」と答えたところ、「いや違う。あなたはただ私に impress(印象づけ)しようとしたのだ」と。たしかに普通ならそんなに書かないですよね。ドライカースは「君は特別良く見られたいと思い、他の学生と違うことを教師である私に印象づけようとしたのだ」と言ったそうです。そして「そんなことをしなくても、君は今のままの君でいいのです」と。

神保 「You are good enough now」と言われたんですね。

岸見 この話は、僕に向けられたものだったと思います。「あなたは別に英語がそれほど得意じゃないのだから、他の人と同じように日本語で質問すればいいのです。なぜわざわざ英語で質問したのですか?」という意味でしょう。そのとき僕は、それまでの人生でずいぶん背伸びして自分を良く見せようと思って生きてきたことに気づきました。「そうか、自分は特別であろうとしていたんだ」とわかり、それまでこだわっていたことがまったく消えてしまった。アドラーの教えのなかでも私が本当にすぐ納得できたのは、この「普通であればいい」ということです。

神保 ですが「普通」は「平凡」という意味に聞こえてしまって、それが嫌な人も多そうですね。

岸見 たとえば自己紹介を求められたとき、肩書きから始める人がいますね。ああいう人たちは「普通である勇気」がないのだと思います。すごい経歴がないと自分を認めてもらえないと思っている人というのは勇気をくじかれているのです。

神保 日本人は「何をやっているんですか?」と聞かれると会社名を言うことが多いですね。会社で経理部にいれば「経理の仕事をやっています」と言えばよいのに。宮台さん、この「普通であることの勇気」についてはいかがですか?

宮台 誤解されやすいのは、「ありのままでいい」というのとは少し違うってことですね。

神保 たしかにアドラー心理学は「人は変われる」という話でした。

宮台 細かいことを気にする人たちは、要するに「もっと大事なことがある」ということが分かっていない。もちろん人から良く見られたいというのは誰にでもあります。嫌われるよりは好かれたい。尊敬されないよりは尊敬されたい。しかしやはり優先順位が大事なので、人に良く見られたいというのが優先順位の筆頭にくるのはおかしいわけです。

神保 自分の人生を生きていないと。

宮台 一つ例を出しましょう。少し前にロシア抜きのG7がありました。その際、安倍首相はテレビカメラが回った各国首脳との懇談で同時通訳を付けず、これを新聞社のデスククラスが嘲笑の的にしていました。宮澤喜一元首相があれだけ英語ができても必ず通訳を入れたのは、通訳が喋る間にじっくり考えられるからです。実に合理的な熟慮です。
 安倍首相の英語力は巷の噂どおり。それで僕はあれを見て、痛々しくて哀しくなりました。問題は、安倍本人を含めて、痛々しいと思わない人たちが大勢いるということ。あれを格好いいと感じる輩や、自分も同じように振る舞いたいと思う輩が、大勢いるということ。そうした次元で政治家の行為を評価する〈感情の劣化〉がポピュリズムを駆動します。

どうすれば承認欲求を
克服できるのか

神保 たしかに、自意識過剰、劣等感、優越感、承認欲求といったものを克服できない人は多いと思います。では「普通であることの勇気」を手に入れ、承認欲求を克服するためにはどうしたらいいのでしょう。

岸見 同時通訳を付けないようなことをアドラーは「虚栄心」と言います。そういう人たちは、じつは「優越コンプレックス」を持っている。優越コンプレックスは劣等コンプレックスの裏返しなので自分を良くは見せないし、本当に優れている人は自分が優れていることを誇示しない──まずはそのあたりの気づきから始めるべきでしょう。「こんなことは少しも格好よくない」とわかれば、やがてそういうことから離れていけると思います。

神保 ただ、実際にはそうした虚栄心をすごいと思ってくれる人がいるわけですよね。

宮台 そうした虚栄心に満ちた輩を賞賛する〈感情の劣化〉を被った人だらけなのが昨今です。だから子どもが成長する環境としては問題が多い。前回も話したけれど、「立派か卑怯か」という語彙が死滅したコミュニケーション環境に育つのは、大きなハンディです。放っておいたらダメで、別のもので補わない限り、勇気ある存在になれません。
 岸見先生には釈迦に説法ですが、初期ギリシアは〈依存〉を嫌って〈自立〉を推奨します。全能の神からの罰を恐れてちゃんとするというのはダメ。罰がなければちゃんとしないからです。そういう損得勘定と関係なく、自らちゃんとしようと思える人間が善い。そういう人間を育てるにはどうすればいいか。つまり初期ギリシアの教育観とは何か。
 前回紹介したジョージ・ハーバート・ミードはプラグマティストです。プラグマティストとは「内なる光」を灯すことを使命と心得る者です。「内なる光」とは損得勘定を超えて湧き上がる力です。僕の言葉では〈自発性〉ならぬ〈内発性〉です。この観念の由来は、「内なる光」という言葉を使ったラルフ・ウォルドー・エマソンのようにキリスト教を経由するにせよ、初期ギリシアです。
 ミードの「I/Me」論も初期ギリシアの教育観を引き継ぎます。即ち「立派か卑怯か」「立派か浅ましいか」という二項図式を使った「賞賛と揶揄」です。初期ギリシアの最大価値は「死を恐れずポリスに貢献する勇気ある兵士」という名誉です。「賞賛と揶揄」も賞罰ですが、賞罰を気にしない者を賞賛し、気にする者を揶揄する。特殊な賞罰です。
 かかる特殊な賞罰の目的は明らかです。賞罰の如き損得勘定を気にせず、理不尽や不条理にそのまま体と心を開いて立ち向かう、〈自立〉した英雄を育てること。つまり、子ども時代には「卑怯なヤツと思われたくない」という損得勘定から出発させ、やがて人にどう思われるかに関係なく「自分は立派でありたい」と願う大人へと仕立て上げます。
 そうした立派な在り方が人間本来の姿なのに、ゴミやヨゴレがついてダメな大人になる。だから、ゴミやヨゴレに抗って人間本来の姿(可能態)を引き出すのが、初期ギリシアの教育です。だから、英語のエデュケーションにせよ、ドイツ語のエアツーウンクにせよ、教育という言葉は、ギリシア由来の「引き出す」という観念を保っているわけです。

「人生の嘘」とは何か

神保 アドラー心理学における「幸せに生きるためのヒント」の2つめは「人生の嘘」というものですが、これはどのようなことでしょう。

岸見 さまざまな口実を設けて人生の課題から逃れようとすることです。先ほどの話にもあったように、自然に任せておけば人は誰でも自分を良く見せたくなるものです。それゆえ、できないことがあると、できない理由を山ほど言います。アドラーはそれを「人生の嘘」という非常に厳しい言葉で断罪しているわけです。

神保 これはどう克服すればよいのでしょう。

岸見 理由など要らないからできないことを認め、そのうえで挑戦するしかないでしょう。

神保 できない理由を挙げることで、挑戦することから逃げられるわけですね。

岸見 結局、神経症的なライフスタイルというのは、オール・オア・ナッシングなのです。できなければしない。100%できないとしない。しかし、それはやらないための口実にすぎません。50や60でもやらないよりやったほうがましだとの発想に立たない人が多いのです。

神保 なるほど。100点にならない理由を見つければ、やらなくて済むわけだ。

宮台 この問題も本当にいろいろなことに関係します。たとえば、日本の社会運動を見ていて感じるんですが、やはり「ゼロか100か」になりがち。運動をやらない人だけでなく、やる人にも見られます。やらない人は、100から遠いことを以て「どうせ無駄でしょ」と決め込みますが、やる人も100を求める完璧主義なので、現実を変えられません。
 下北沢再開発問題などもそう。「100を貫徹するために頑張るぞ」という自己鼓舞は分かりますが、100じゃないと満足しないのはどうか。原子力ムラだけでなく左翼ムラを含めた全てのムラに見られる閉鎖的で陣営帰属的な自己満足です。妥協策を提案すると「貴様、本当は敵側じゃないのか?」みたいな批判を浴び、それを恐れて100を言い続けます。
 既に古くからの開発計画がある場合「ゼロか100か」はまず通らない。であれば、三軒茶屋の再開発みたいに開発エリアと保全エリアを分けることを飲ませる条件闘争をすればいい。しかし、それを言うと、知り合いの運動リーダーの一人は「宮台、お前の言うことは分かるが、それじゃ元気が出ないんだよ」と言うわけです。

神保 それは矛盾だよね。

宮台 そう。「元気が出ない気持ちも分かるが、あなたを元気づけるためじゃなく、実を取るための運動だ。獲得結果の最大化につながるなら、あらゆる妥協をするつもりでやらなきゃ」と僕は言います。あと、過激なことを言い募るほどポジションが取れるという「内集団の論理」もあります。これも「あなたのポジションなどどうでもいい」で終了。

神保 自分のためにやっているんだね。

宮台 そう(笑)。

神保 いろいろ理由をつけて「だからやらない」という人と、玉砕主義的なやり方をする人という両極になっていますよね。前者は、あえてやらない理由を見つけ人生の嘘をついていると。では後者はどう考えればいいでしょう。100点じゃなければ意味がない、妥協して 60点の成果をあげるくらいなら玉砕したほうがいいといった人は。

岸見 アドラーは、そういう事例についても触れています。負けることがわかっているのにあえて攻撃をやめないで、「玉砕」させてしまうような指揮官の例を、共同体感覚のない人の例として挙げているのです。

神保 何度も話に出てくる共同体感覚ですね。

岸見 要するに自分のことしか考えていないのです。自分の名誉ばかり考えている。そのために兵士が亡くなろうが関係ない。それって愛国的でさえないですよね。このような考えをアドラーは「セルフ・インタレスト」(self interest)と呼びました。そして他者に関心を持つことを「ソーシャル・インタレスト」(social interest)と呼ぶわけです。この「ソーシャル・インタレスト」が、実は共同体感覚の英語訳なのです。

神保 なるほど。

宮台 「どうせムダ」も「玉砕覚悟で」も結局は「自分可愛い」だけ。「ゼロか100か」は「自分可愛い」人のワザ。そうした自己中心的な幼児性を示す「Me」に対し、立派な共同体成員なら誰もが示すはずの反応を示せる「I」を獲得することが、大人になること。それが共同体感覚のミード的言い換えです。「ゼロか100か」は恥ずべき幼児性です。

「今この瞬間を生きる」ことの
本当の意味

神保 アドラー心理学の「幸せに生きるためのヒント」の3つめは、「今この瞬間を生きる」となるわけですが、これも解説をお願いできますか。

岸見 人は過去のことを考えて後悔し、未来のことを考えて不安になります。けれど実はどちらもなくて、人は今ここにしか生きられないのです。

神保 実際には、その瞬間瞬間しかないと。

岸見 そうです。

宮台 関連しますが、以前、京都大学霊長類研究所の松沢哲郎教授に興味深い話を伺いました。500万年前に分かれたチンパンジーと人間の基本的違いについてです。チンパンジーは今そこにあるものを認識・記憶する能力は人間よりはるかに優れています。人間は代わりにそこに存在しないものについてまで認識する能力に優れています。
 たとえば、嫉妬。チンパンジーは目の前で行為が行われると嫉妬しますが、見えない場所での行為や過去になされた行為については一切問わない。人間は逆で、見えない場所でなされた過去の裏切りを、永久にぐじぐじと問い続けるわけです。これは「もし、あのとき、お前がああ振る舞いさえしなければ、俺は……」という反実仮想です。

神保 松沢氏の話では、チンパンジーは寝たきり状態になった場合も、むしろ飼育員が優しくなるので陽気に振る舞うということでしたね。しかし人間は、寝たきりにならなければ自分はもっと幸せな人生を送れたはずと考えて悲観してしまう。

宮台 「もし、あのとき~だったら、今の俺は……」という不在のものについてのリグレット(後悔)が、前方に投射されると、「もし、今~をしたら、未来の俺は……」というプラニングを生み、それが人間社会を猿社会と異なるものに進化させたのではないか、というお話でした。つまり、今を生きないことが、人間社会における社会性をなしていると。

神保 今を生きないから人間は猿と違う社会をつくれたと。

宮台 逆の言い方をすると、人間社会への社会的適応だけを考えていると、自動的に今を生きなくなる。「しくじった」と絶えず過去のリグレットをし、それゆえに、「未来にリグレットしないように今こうしよう」という指令に従い続けます。「過ぎ去ったことなのに、暗い過去をいつまでも覚えているから、明るい未来を構想する」という逆説です。
 今に集中して幸せに生きることと、明るい未来のデザインを含めて社会的に生きることとはバッティングしがち。しかし、未来のデザインのために今を犠牲にすれば、未来になって「しまった」とリグレットを抱きがちだし、犠牲を取り返すぞという具合に損得の亡者にもなりがち。つまり、人間はチンパンジーよりも明らかに幸せじゃないんです。

神保 でも、それが人間の脳がここまで大きくなった理由でもあるそうです。チンパンジーの脳のほとんどが瞬間を把握するのに費やされているのは、ジャングルで生きていくためには一瞬の判断を求められるからだと。人間はその必要がなくて、代わりに脳を未来の心配に向けるということでした。これってアドラー心理学的には何か思われるところありますか。

岸見 今の話に引きつけられるかどうかわかりませんが、逆に今この瞬間を生きない人がいるというのはどういうことでしょう。薄らぼんやりとした光を今の瞬間に当ててしまうと、本当はそうじゃないけれど何となく先が見えるような気がするのではないでしょうか。しかし強烈なスポットライトを今ここに当てると、もう向こうは見えない。そういう生き方のほうが本来的かなと私は考えています。

神保 ただ「今この瞬間を生きる」というのは、一歩間違うと計画的に勉強して資格を取ったりすることを否定しているようにも聞こえます。そのあたりはどう考えたらいいですか。

岸見 計画は立てられないだろうと思いますが、「目標を持たなくていい」と言っているわけではありません。『嫌われる勇気』の最後に出てきますが、アドラーは「導きの星」ということを言っています。瞬間を丁寧に生きていくなかで、どんな状態であれ究極の「導きの星」を我々が目にしていればOKなのだと。

神保 目標は持っていいと。

岸見 その目標は「他者貢献」なんですね。自分のしていることが最終的にそこに向かっていることさえわかっていれば、あまり思い煩ったり迷ったりすることはないのです。

神保 たとえば「良い学校に入りたいから勉強する」というだけでは不十分で、良い学校に入ったうえでどうするのかが重要だと。勉強することで他者貢献への道を開くところまで考えて、いま一生懸命勉強すればよいわけですね。

岸見 有名大学に入るためだけに勉強している人は、人生を先延ばしにしていると思います。今この瞬間を大事にせず準備期間だとしか思っていない。そういう人は大学に入ったら、何も目標がなくなってしまうでしょう。

宮台 それで「親に騙された」と恨むわけですね(笑)。

岸見 そうですね。

神保 さらに言えば、東大に入ったことを高く買ってくれるような選択をするしかなくなりますね。選択肢がむしろ狭まる可能性もあり得ると。

岸見 今この瞬間を丁寧に生きて、結果的に振り返るとずいぶん遠くまで来たなということはあるはずです。天才たちは誰もがそうですよね。数学の問題を考えていたら時間が経つのも忘れたとかね。そういうことを積み重ねていけば、立派な業績を打ち立てられるかもしれないし、そうでないかもしれない。それはわからないけれど、とりあえずやることが楽しければいいと思います。そして、そういう勉強や研究が共同体に貢献することがわかっていれば、努力し続けられるのではないでしょうか。

宮台 社会学には「期待するから期待外れに打ちのめされる」というテーゼがあります。「未来のために現在を犠牲にしたのに、望んだ未来が到来しないのでバックラッシュして……」というのはよくある話。そうならないために……と人間的に頭を使い、「チンパンジーのように現在を生きつつ、人間的に未来を志向する」というのがアドラーの推奨でしょう。

本当の共同体に
関心をもつことの大切さ

神保 色々とありがとうございました。ここまでアドラー心理学および『嫌われる勇気』について話してきたわけですが、何か重要な点で抜け落ちていることはありませんか。

岸見 大丈夫です。ただ、これだけアドラーの名前が知られてきたことを単なるブームで終わらせたくないとの思いは強いです。アドラーが医師になることを選んだのは私腹を肥やすためではなく、「この世界を変えるためだ」と言っています。そういう彼の本来の精神が引き継がれることを望みます。個人の利害、自分自身への関心ではなく、本当の意味での共同体に関心を持てる人が増えて欲しいと思います。
 本当の意味での共同体というのは、現実の共同体ではないわけです。国家でもありません。もっと大きな共同体の利害を考える必要がある。けれど最近の政治を見ているとそうでもないようです。そうした問題に『嫌われる勇気』を読んだ人が関心を持って欲しいですね。何もしないのは、結局、現状を肯定してしまうことですから。「世の中でいま行われていることはおかしい」といった怒りは、けっして感情的ではなく理性的な怒りなのです。

神保 個人的な怒りではなく、世の不条理に対する怒りはいいわけですね。

岸見 そうですね、世の不条理に対してはやはり声を上げないといけない。その一方で、足元もちゃんと見ていく必要があります。「人生の調和」という言い方をアドラーはしていますが、生きていく上でいろいろな調和が取れていなければならない。仕事が忙しいからといって、他のことが目に留まらないような生き方は問題なのです。

神保 宮台さんも何かありますか。

宮台 昨今ではアドラー心理学がビジネス分野で興味を持たれるようになりました。繰り返しになるけど大事な問題を申し上げます。自己啓発やコーチングやカウンセリングの本でしばしば「プライミング」の概念が使われます。目標を強く思念することで、それに引きずられて現在の優先順位が変わることです。アドラー心理学にも似た図式はあります。
 では、強く思念すべき目標として何を選ぶべきか。この目標を他人に握られるとマインドコントロールされます。経営者の目標を自分の目標だと思い込まされるのが典型です。これは今日の主題である「課題の分離」にも抵触するおかしな話です。そういうタイプの自己啓発書とアドラーでは読後感が全く違うので、敏感に違いを嗅ぎ分けて欲しい。

神保 なるほど。僕が座右の銘に近い扱いをしている言葉に「I am the captain of my soul(私は自分の魂の指揮官である)」というのがあります。『インビクタス』という映画のテーマになった言葉です。ともするとすごく気負った感じに聞こえますが、アドラーの話と引きつけると非常によくわかります。つまり「AだからBできない」という原因論では、個人がAに支配されてしまっている。アドラーは「Bできない理由として、私がAを利用しているだけだ」と考えるわけですね。自分で「できない(cannot)」と思っているのが、じつは「やろうとしていない(will not)」だけだと言われたのはかなり身に染みました。

岸見 厳しいですよね。

神保 基本的に厳しいです。アドラー先生は。

岸見 『嫌われる勇気』を読んですごくよかったと言って下さる方は多いのですが、「本当かな」とちょっと思うときはあります。本当にわかると「これは辛いな」「聞かなければよかった」と率直に思う人もいるだろうなとは思います。

神保 いずれにせよ是非読んでみてください。いろいろと思うところがあると思います。人生を幸せにするためのヒントが得られるかもしれません。

宮台 岸見先生は『嫌われる勇気』『アドラー心理学入門』の2冊だけではなく、アドラーの翻訳もたくさん出しておられます。今はそれらもすべて手に入りますから是非読んで欲しいですね。アドラーの本はけっして難しくない。フロイトの本との違いです。

神保 それがアドラーの非常に大事にしたところのようですね。それでは長い時間ありがとうございました。

宮台 ありがとうございました。

岸見 こちらこそ、ありがとうございました。

(終わり)

岸見一郎(きしみ・いちろう)
哲学者。1956年京都生まれ、京都在住。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門の哲学(西洋古代哲学、特にプラトン哲学)と並行して、 1989年からアドラー心理学を研究。精力的にアドラー心理学や古代哲学の執筆・講演活動、そして精神科医院などで多くの「青年」のカウンセリングを行う。日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問。訳書にアルフレッド・アドラーの『個人心理学講義』『人はなぜ神経症になるのか』、著書に『アドラー心理学入門』など多数。古賀史健氏との共著『嫌われる勇気』では原案を担当。

神保哲生(じんぼう・てつお)
ビデオジャーナリスト/ビデオニュース・ドットコム代表。1961年東京生まれ。コロンビア大学ジャーナリズム大学院修士課程修了。AP通信記者を経て93年に独立。99年11月、日本初のニュース専門インターネット放送局ビデオニュース・ドットコムを設立。著書に『民主党が約束する99の政策で日本はどう変わるか?』『ビデオジャーナリズム―カメラを持って世界に飛び出そう』『ツバル-地球温暖化に沈む国』『地雷リポート』、訳書に『食の終焉』などがある。ビデオジャーナリスト神保哲生のブログ

宮台真司(みやだい・しんじ)
首都大学東京教授/社会学者。1959年仙台生まれ。東京大学大学院博士課程修了。東京都立大学助教授、首都大学東京准教授を経て現職。専門は社会システム論。博士論文は『権力の予期理論』。権力論、国家論、宗教論、性愛論、犯罪論、教育論、外交論、文化論などの分野で著書多数。主な著作に『制服少女たちの選択』『終わりなき日常を生きろ』『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』『14歳からの社会学』『日本の難点』『「絶望の時代」の希望の恋愛学』などがある。宮台真司オフィシャルブログ

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年08月01日 21:30

ビジネスの原点に一度立ち返ってみるべき時代、、、Think Globally Act Locally...

■【街の書店を救え!】レコード店、喫茶店…、生き残りの方法を人気店に探る

「あそこの本屋さん潰れたんだ……」

 街を歩いてはそんなことを呟く機会が増えている。商店街にあるような小さな書店は減っていき、残るは大型書店やオンラインショップのみだと思うと、どれだけ便利でも寂しくもあり哀しくもある。

 京都の繁華街から離れた一乗寺に店を構える人気書店「恵文社一乗寺店」を知っているだろうか? 新刊だけでなく、古書や洋書、自費出版物までを取り扱う。その他にもレンタルギャラリーや生活雑貨なども売っている個性的な店だ。

 『街を変える小さな店 京都のはしっこ、個人店に学ぶこれからの商いのかたち。』(堀部篤史/京阪神Lマガジン)では、「恵文社一乗寺店」の店長・堀部篤史氏が、京都で長年営業している小さな人気店をいくつか紹介し、そこから書店の生き残りの道を探っている。書店が生き残るべく必要なこととは何だろう。

■店が客を育てる

「レコードを熱心に買いに行くうちに、輸入盤の卸の人と知り合い、自然とレコードショップの仕事のノウハウが身について行ったんです」と語るのは中古盤のレコードショップを営む三条木屋町の「WORKSHOP records」の苗村さん。

 昔は多くのレコードショップで店主と客とのやりとりがあった。自分の好みを知ってもらい、おすすめの作品を紹介してもらう。視聴の際のマナーやレコードの扱い方などを教えてもらう。など、客と店を超えた付き合い方があった。店に通う理由は買い物のためだけではなく、店主の膨大な知識や経験からなにかを学びたいという信頼感があったからだ。

 堀部氏は言う。目先の売り上げだけではなく、お客さんに知識や情報を与えることによって、小さくても確実な購買層が生まれる。現在の本屋のシステムでは購買側は一人の客としてではなく、POSシステムによってデータとして認識されている。

 店主に信頼を置くこと。本を手に入れるだけでなく、知識も手に入れること。小さな書店の生き残りには必要なことかもしれない。

■合理性を求めてはいけない

「“食べログ”でオススメされていたメニューばかり注文しちゃうみたいに、はじめから店を自分の思い通りにしようとするんじゃなくて、何度も訪れることによって、初めて信頼関係って築けるんじゃないかな」と語るのは河原町三条で喫茶店「六曜社」を営む奥野さん。

 最近は「食べログ」や「ぐるなび」などをチェックして、なにかのついでにではなく喫茶店そのものを目指す人が多いと奥野さんは言う。

 喫茶店は目的としての場所ではなく、会社帰りなどにふらりと立ち寄れる方が良い。ジャズ喫茶、深夜喫茶、ジャズバーなど、昔は喫茶店や酒場はそこに集う人が主役であり、店自体は背景であり、街の延長であった。合理性ばかりを追求して喫茶店に通うと街の延長としての人と人との集いの場が失われてしまう。コミュニティの中心として欠かせないマスターの存在も薄れていくばかりで信頼関係も築けない。

 それは小さな書店にも当てはまる。合理性ばかりを追求していて文化としての側面を失ってしまうと、長く続けることは難しい。合理性だけで考えると小さな書店は大型ショップやオンラインショップに敵わないのだから。

 便利で品揃えが良いだけが良い書店ではない。長年営業している小さなお店から学ぶことは多いだろう。本書を読んで、今一度、街の書店の在り方について考えてみてほしい。

文=舟崎泉美

[ダ・ヴィンチNEWS]

Posted by nob : 2014年07月28日 13:50

これからの若者たちによる、成長の時代を経た成熟の時代に則した新たなビジネスモデルに大きな期待をしています。。。

■今の起業家は松下さんや盛田さんに似ている
田原総一朗が目にした、スタートアップの最前線

渡辺 拓未
東洋経済編集局記者

 LINE、テラモーターズ、ユーグレナ・・・。2006年の「ホリエモンショック」でいったん冷え込んだかに見えたベンチャー市場。だが、火は消えてはいなかった。リーマンショックでも消えるどころか、今や、新たな主役たちが次々と台頭。再び熱気に包まれている。
 「行儀が良くて堅実、そして『社会を変えたい』という理念で動いている」。田原総一朗氏は新著『起業のリアル』(プレジデント社刊)で、現代の起業家16人に取材し、こう批評してみせる。彼らの特徴は「ホリエモン」こと、堀江貴文氏の世代の起業家とは少し毛色が違うという。 松下幸之助から盛田昭夫、孫正義、堀江貴文に至るまで、昭和・平成の名起業家を取材してきた田原氏の目に、現代のスタートアップの最前線はどう映ったのかを聞いた。

ホリエモン世代との決定的な違いとは?

――今の若手起業家は、これまでの起業家と何が違うのですか。

共通するのは、事業の興し方が乱暴でないことだ。言葉遣いも割合丁寧だし、服装も普通の格好をしている起業家が多い。ここは堀江貴文の世代とは毛色が違う。

また大学を卒業して、いきなりベンチャーを作るのではなく、まず手頃な企業に就職しているのも、私が出会った起業家たちの特徴だ。そこで生きるノウハウをまず習得し、その後、自分の好きなビジネスを立ち上げている。

彼らが大事にしているのは、金儲けよりもソーシャルインパクトだ。本当はボランティアでやりたいが、それでは長続きしないからと、ソーシャルビジネスという形態で行っている。

――なぜ、そうした変化が生まれたのでしょうか。

フローレンス代表の駒崎弘樹氏が興味深いことを言っていた。「自分たちの親の世代である全共闘世代は、体制を倒して新しい世の中を作るために、「ゲバ棒」や「火炎瓶」を手に戦った。ところが、自分たちにはそういう“敵”がいない。総理大臣は1年ごとに代わった。企業も不況でリストラばかり。言ってしまえば、総理大臣も大企業の社長も、隣のおじさんの延長に過ぎない」と。

つまり総理大臣も企業の社長も頼りにできない。ならば自分でやるしかない、ということのが、彼らが起業する理由だということだ。

彼らは高度成長時代もバブル時代も知らない。物心ついたときはすでに不況。だから「高度成長やバブル時代が再来してほしい」という発想がない。ゼロからどう作ればいいのかをつねに考えている。そういう意味では、戦後同じくゼロから事業を興したソニーの盛田昭夫さんや、松下電器産業の松下幸之助さんと似ている。

堀江貴文氏の世代との違いも、その過ちを目にした教訓から来ているのだろう。堀江さんはニッポン放送に敵対的買収を仕掛けるなど、荒々しい方法で新時代を切り拓こうとした。しかしその結果、旧世代から妬まれてしまった。それを見た駒崎さんをはじめ、今の起業家たちは、堀江貴文氏の過ちを繰り返すまいとしているのだろう。

――金儲けに対しても、考え方が違うようです。

おカネについてのスタンスも、松下幸之助さんや盛田昭夫さんと共通している。「カネは儲けようと思ったら儲からない。新しい事業を展開すれば、カネはあとからついてくる」という考え方だ。

LINEの森川亮社長がこんなことを言っていた。「『収益を求めているな』と気づいた途端、ユーザーは逃げていく。むしろより面白いこと、より意味があることを夢中に作っているときこそ、ユーザーがついてくる。カネはその結果として儲かる」と。

――ただ、ソニーもパナソニックも近年、経営危機に陥りました。

ソニーについては、出井伸之氏が社長の時代、マスコミにウケすぎたのが凋落の原因ではないか。マスコミにもてはやされることは怖い。出井氏は「複雑系の経営」などと難解な言葉を並べて、社員も何のことかわからなくなってしまったのではないか。そこでソニーがどこで勝負したかというと、値段で勝負した。つまり新しいことをしなくなった。それが凋落の原因だと感じている。
孫正義社長が、田原氏に語ったこと

――今の起業家に対して、ネガティブな見方をする人も少なくありません。

マスコミには、ネガティブな見方をすることが良心的だと思っている人もまだ多い。最近では集団的自衛権に対してのスタンスがそうだ。ただ、ネガティブ情報がウケる時代は終わったと思う。高度成長の頃はネガティブ情報がウケた。みんながネガティブ情報を見たり聞いたりする余裕があった。今はそうした余裕がなくなっている。

――田原さんが、将来的に注目しているビジネスはありますか。

たくさんある。「日本の成長は終わった」と言う人も多いけど、それは違う。古い産業が成長しないだけだ。ネットなどの新しい世界では、今も世界がどんどん広がっていると取材を通して実感した。

注目分野の一つはロボットだ。3年前にソフトバンクの孫正義社長がこう私に言っていた。「携帯電話の先はしれている。田原さん、これからはロボットの時代だ」と。実際に先日、ソフトバンクは新型ロボット発売を発表した。

あのロボットの特徴は、接客ロボットということだ。今までのロボットは作業用ロボットだった。だから単純労働や力の要る作業がメインだった。しかし、これからのロボットは、人間の相談相手になるものだと思う。

ロボットの記憶力は、人間とはケタ違いだ。あと、非常に理論的に物事を判断できる。ロボットが人間の相棒になる。そういう新しい世界が近く訪れるだろう。

20年後の未来を予測できるか

――ロボット以外には、どんなビジネスに期待していますか。

カギになるのはコンピュータチップのさらなる進化だ。孫社長は高校生の時に米国に渡った。そこである写真を目の当たりにした。同時にその写真を目にしたのが、ビル・ゲイツ氏とスティーブ・ジョブズ氏だ。

その写真に写っていたのは、コンピュータチップだったという。彼らはその写真を見て、これからの30年間は、コンピュータチップの進化がカギになると考え、IT時代の到来を予言した。

この先もコンピュータチップの進化は続く。10年くらい経つと、容量が人間の脳細胞のを超えるだろう。するとどうなるか。腕時計のようなコンピュータを身につけると、テレビで喋っている政治家が、本当に頭の中で何を考えているのか、そうした脳細胞の動きまで全部わかるようになる。そういう時代が訪れる。

勝負は、20年後の未来を予測できるかということだ。孫社長は「ロボットの時代が訪れ、コンピュータチップが脳細胞の容量を超える時代が来る」と私に言った。

そういう未来には、ビジネスチャンスはいくらでもあると思う。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2014年07月28日 13:40

カネやモノなどハードアセットに加えて、データなどソフトアセットの死後の扱いについても考え備えておくこと。。。

■死後のデータ消します ヤフー、新サービス開始

 インターネット検索大手のヤフーは14日から、亡くなった人がヤフーのクラウドサービスで保存していた画像や文書などを削除するサービスを始めた。ヤフーの専用サイトから生前に申し込んでおき、亡くなった時にヤフーが提携する葬儀仲介会社を使えば、無料で削除する。

 このサービスに申し込んでおけば、ヤフーで利用していたサービスの課金も自動的に停止する。亡くなった後のデータや課金はこれまで、遺族であっても削除したり止めたりすることの手続きが煩雑だった。

 サービスでは、毎月194円(税込み)を払えば、亡くなったときに最大200人にあらかじめ作っておいたメッセージを送ることもできる。毎月支払うお金はサーバーにメッセージを保存する費用だという。

 サービス利用者が亡くなったことは、市区町村が発行する「火葬許可証」を葬儀会社に送ってもらい、確認する。今後は削除サービスだけでなく、遺族にデータを移すサービスも始める。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2014年07月28日 06:25

まったく同感です、、、問われれば応えながら見護りつつ、自分力を自ら育む手助けをしていくこと。。。

■「ほめて育てよ」は間違い。
ほめることはその人を見下すことである

宮台真司×神保哲生×岸見一郎 鼎談第2弾(前編)

37万部のベストセラー『嫌われる勇気』の影響で一気に日本における知名度が高まったアドラー心理学。同書の著者・岸見一郎氏と、社会学者の宮台真司氏、ジャーナリストの神保哲生氏がインターネット放送番組「マル激トーク・オン・ディマンド」で繰り広げたトークセッションを2回に分けて掲載。
前編では現代日本の親子問題、恋愛問題、教育問題などをテーマに、「課題の分離」が不得意な日本人の特徴から、「ほめて育てよ」の嘘までをアドラー心理学を用いて語り尽くす!

すべての悩みは
対人関係の悩みである

神保哲生(以下、神保) 本日は、哲学者・岸見一郎先生をお招きしての「アドラー心理学」第2弾ということになります(第1弾は本連載の第9回、第10回をご覧下さい)。

宮台真司(以下、宮台) 第1弾は、「過去よりも未来」あるいは「トラウマよりも最終目的」という、わりと時間軸に沿った話をしましたが、今回は時間軸というよりも、むしろ人間関係のような空間性が主題になります。それゆえ第2弾が必要だということですね。

神保 人間関係ということでいうと、『嫌われる勇気』によれば「すべての悩みは対人関係である」と書かれています。しかし、自分が抱えている悩みには、対人関係じゃないものもあると感じる方もいるかもしれません。それでもアドラーは、すべては対人関係の悩みだと言い切る。岸見先生これはどういうことでしょうか。

岸見一郎(以下、岸見) 話をすると皆さんわかってくださるのですが、逆に言えば対人関係の問題だととらえないと、少しも問題が解決されないことのほうが多いはずです。対人関係の問題だとわかってしまえば、解決の糸口が見えてくることが多いのです。

神保 ほとんどの自分の悩みは、じつは対人関係の文脈に落とし込めるということですか。

岸見 そうです。

神保 自分だけでただ悩んでいるようなもの、たとえば自分のキャリアのこととか、体型のこととか、そうしたこともやはり対人関係だと。

岸見 体型なんて、人との関係がなければ問題にならないでしょう。

神保 たしかに、一人で生きていればね。

宮台 誰も見ていませんからね。

岸見 性格もそうです。性格は対人関係のなかで決まるものです。もし一人で誰とも接することなく生きているのであれば、性格は問題になりませんし、体型だって誰も気にしない。痩せようとも太ろうとも思わないはずです。

宮台 「共同体感覚」など今回扱う重要な問題と関係するので、裏側から言っておきます。僕は1980年前後に自己啓発セミナー──アメリカで言うアウェアネス・トレーニング──を体験しました。当初は受講者もスーパーエリートが多く、ファシリテイターが、体験の組織化と、理屈の説明を、織り交ぜながら進行するものでした。
 最も重要なものの一つが「過去、一番自分が楽しかったことを、ありありと思い描く」というリマインディング・プログラム。これをやる前にダイアド(二人一組)のセッション等を通じて受講者は変性意識状態に入ります。その後、時間をかけて頭の中の鍵を外し、過去を思い出す。すると、皆がブワーッと声をあげて泣き始めるんです。
 その後、皆で体験をシェアするのですが、それを通じて僕は、最も楽しかったことや幸せだったことも、すべて対人関係に由来することを学びました。どんなに辛い家族関係を生きてきた人も、むしろだからこそ、この上なく幸せだったことや希望を抱いたことを覚えている。それらはすべて対人関係に関わる幸せや希望なのです。
 いつも厳しくて暴力を振るうお父さんが、珍しくこんなことをしてくれた。仲が悪かった両親がたった一度子どもたちを連れて海に行ってくれた。すべての悩みは対人関係の悩みですが、だからこそ、いちばん幸せな記憶もすべて対人関係の幸せです。それがアドラーのいう最終目的に関係するのですね。
 前回、岸見先生が説明してくださったけど、アドラーは、究極の最終目的を思い描き、それによるプライミング(先行の学習や記憶が後続の事柄に影響を与えること)で現在の優先順位を変えるよう推奨します。この場合のリスクは、最終目的を他の人に操縦されること。たとえば、アドラーを持ち出す経営者は、従業員の最終目的を操縦しようとします。
 最終目的を他人に操縦されないためには、過去の幸せがもっぱら対人関係に由来していることをわきまえ、自分が過去にいちばん幸せだと感じたことに矛盾しないように最終目的を設定するのが安全です。繰り返すと、悩みや苦しみにおいても、希望や勇気においても、対人関係が最も重要なファクターになります。

「課題の分離」とは何か

神保 対人関係に関連して、アドラー心理学の非常に重要なキーワードに「課題の分離」というのがあります。これについて触れていきたいと思います。

宮台 社会学者として言うと、「課題の分離」は日本の社会にありがちな弱点に関係します。親が、子どもの課題と自分の課題の区別がつかなくなり、それによって子どもも、親の課題と自分の課題の区別がつかなくなる、というのが、最終目的を他人に握られるケースの典型です。

神保 その「課題の分離」について、できれば具体的な事例で、岸見先生は実際にカウンセリングをやられているので、その実例を引きながらご説明いただけますか。

岸見 アドラーは、「あること」の結末が最終的に誰に降りかかるか、あるいは「あること」の最終的な責任を誰が引き受けなければならないかを考えたとき、その「あること」が誰の課題であるかがわかる、という言い方をします。具体例をいうと、私は「勉強することは誰の課題か」と、実際にカウンセリングの場面で親に尋ねます。自分の子どもが勉強しないからと相談に来られる親御さんは非常に多い。そこで、勉強しないことの結末は最終的に誰に降りかかるか、あるいは最終的な責任は誰が引き受けなければならないかを考えてもらい、「勉強をするかしないかは、誰の課題でしょう」と質問するのです。
 すぐに「それは子どもの課題です」と答える人は実はあまり多くない。「まぁ理屈としては子どもの課題ですよね」って首をかしげながら答える人が圧倒的に多いわけです。でも実際のところ、勉強しなければ困るのは子どもであって、別に親の頭が悪くなるわけではない。高校入試などで志望校の選択範囲がうんと狭くなるなど、責任は子どもが取らなければなりません。だから勉強は子どもの課題なのです。このことを親が認めれば、それまで無邪気にあるいは無意識に言ってきた「勉強しなさい」という言葉は、言ってはいけないし、そもそも言えないことになります。およそあらゆる対人関係のトラブルは、人の課題に土足で踏み込むこと、あるいは踏み込まれることから起こるとアドラー心理学では考えます。

神保 では、勉強しない子どもに「勉強しろ」と言ってはいけないというところから始まるんですね。そもそも、自分の課題じゃないんだからと。

岸見 あるいは、言わなくてもいいということですね。

宮台 日本にも昔からそういう言い方はありましたよね。「困るとすれば自分だから、好きにすればいい」と。僕もいつもそればかり言っています。

神保 でも、そう言われても「はい、そうですか」と言えない親は多いですよね。やはり勉強してもらわなきゃ困る、いい学校に入ってもらわなきゃ困ると。それが子どもの将来のためだと。

岸見 そこがポイントです。要するに「あなたのため」というところが胡散臭い。自分のためなのです、率直に言うと。

神保 親が自分のために言っている。

岸見 でも、そうは言えないというか、言いたくないので、「あなたのためを思って言っているのよ」などと言葉を補足しながら、「勉強しなさい」と親は言うわけです。

宮台 ここは重大なトラブルに結びつくポイントです。僕は性愛ワークショップで〈親への恨み〉をキーワードにします。実際それが障害になっているケースが大半です。親の言う通り、つまり親の課題と自分の課題の分離に失敗したまま、一生懸命勉強する。「勉強して東大に入れば、あとは何でもできる」と言われてきたとします。
 で、実際、東大に入ったけど、モテないし親友もできない。人間関係を自由にハンドリングして青春を謳歌する周囲を見て、妬み嫉みなど浅ましき感情に駆られた挙げ句、「ママの言う通りにしてきたのに、話が違うじゃないか!」となる。これは依存的暴力としての家庭内暴力につながります。〈親への恨み〉の背後に「課題分離の失敗」があるんです。

神保 では、勉強しなさいと言ってはいけないとして、それで終わりですか? その次のアドバイスはないんですか、親に対して。

岸見 その次はあるのですが、あまり言いたくはないです。カウンセリングだと「勉強しなさいと言ってはいけない」でとりあえず終わります。で、どうなったかを次回に報告してもらう。

神保 なるほど。

岸見 とりあえず1週間経ってからもう一度お聞きすると、「やはり勉強しません」と言われる。「でも子どもが勉強しないからといってあなたは困らない。勉強しない人生も美しい人生ですよ」と、僕は断言します。いずれにせよ、親が子どもの人生を生きるわけではないので、「とりあえず、勉強について話すのをやめませんか」と、さらに言います。
 実際はその次がないわけではありません。つまり、本来は子どもの課題であるものを、親と子どもの共同の課題にするのです。それは不可能ではない。ただ、それを言ってしまうと、親は何でもかんでも共同の課題になると勘違いして平気で子どもの課題に介入するので、あまり言いたくはありません。
 先ほど言いましたが、人の課題に土足で踏み込むこと、踏み込まれることから、対人関係のトラブルは起こります。土足で踏み込まなければ、対人関係がこじれるリスクはある程度避けられます。だから土足で踏み込まず、共同の課題にする手続きを踏めばいいわけです。具体的に言うと「最近のあなたの様子を見ていると、あまり勉強しているようには見えません。そのことについて一度話し合いをしたいのですが、いいですか」と伝えるのです。

神保 子どもに?

岸見 はい。多くの場合「嫌だ」と言われますよね。そうしたら、「事態はあなたが思っているほど楽観できる状況だとは思わないけれど、またいつでも相談したいことがあれば言ってください」と、それで終わらせるしかないですね。

「共同の課題」が
生みやすい勘違い

神保 「共同の課題」ですが、あまり早くそこにいってしまうと、何でもかんでも共同の課題にして、結局は相手の課題に踏み込むだけになりかねないですよね。これはどうしたらいいんでしょうか。まずは人の課題と自分の課題をはっきり識別できるようにして、そのうえで共同の課題を話し合って決めるというプロセスに入るということですか?

岸見 というか、協力関係に入るのです。

神保 協力関係?

宮台 一足跳びに「共同の課題」に行くと勘違いが生じると岸見さんがおっしゃったことがポイントです。自分が日頃何をやっているかをモニターできるようになることが、まずは大事です。それができないと大きな勘違いにハマる。「共同の課題」の御題目で「課題分離の失敗」が正当化されるからです。

神保 頼まれもしないのに相手は助けを必要としていると勝手に判断することが問題ということですか?

岸見 それはありますね。私の息子が小学生のときにこんなことを言いました。私が「甘やかしってどういうことかわかる?」と聞いたら、少し考えて「頼まれもしないことをすること」だと。正解ですね。多くの親はそういうことを平気でやっている。

神保 先生はご著書のなかで、友人のお嬢さんが泣きながら帰ってきたとき、「何かできることはある?」と親が聞いたら、「leave me alone」と言ったという話を引いていますね。

宮台 「課題の分離」に成功した親が「できること」とは、「放っておくこと」だという話です。ここに、若い人の性愛状況が関係します。「ソクバッキー問題」として知られるように、恋愛相手を束縛するヘタレたちが増えています。なぜ相手を縛ろうとするのか。そこにもやはり「課題分離の失敗」があります。
 近代の性愛は、二人で同じものを同じように体験したい、つまり一体化したいという目標と関係します。ところがソクバッキーはその目標を間違って解釈するのです。「なぜ君と僕で意見が違うんだ、なぜ僕に従わないんだ」などと。たとえば「その髪型は君に似合わないって言ってるじゃないか」と。「課題の共有」どころか「相手の操縦」です。

神保 自分の好みを押しつけているだけだよね。

宮台 昨今の若い人を見るとそうした貧しい性愛コミュニケーションをする輩が大半です。だから僕は「ナンパをして成功するところまでは前半部分にすぎない」と言います。実際ソクバッキーのナンパ師が珍しくない。ちなみに僕は「後半部分は、相手の幸せに寄り添うべき相手にダイブできるようになること」と言います。アドラーの言う「協力」です。

「共同の課題」にすべきこと、
すべきでないこと

神保 課題の分離は簡単にできるものでしょうか?

岸見 よく考えればすぐ理解はできるはずです。でも、あまり理解したくない人が多いのかもしれないですね。先ほど言いましたが、課題の分離について説明すると、多くの親はそれを認めつつも首をかしげるわけです。

神保 そうでしたね。

岸見 言われればわかるのです。言葉ではわかる。けれど認めたくないという人が多い。

宮台 それは認知的整合化のなせるワザです。そうした親の場合、子どもの課題と自分の課題を混同することで自分の人生目標が与えられ、それによるプライミングで今の優先順位が決まっている。だから、子どもと自分の課題が別だと認めた瞬間、「あれ、私は今日からどうやって生きていけばいいんだろう」となる。だから認めたくないんです。

神保 自分の人生を生きていなかったわけですね。

宮台 そのとおりです。

神保 とはいえ岸見先生、「自分からはあまり勉強しないタイプだったけれど、親からうるさく言われたので仕方なく勉強した。そのお蔭で今はそこそこの状況にある」と思っている人はけっこういると思うんです。僕なんかも親に言われなきゃ全く勉強しなかった気がする。それはどう考えたらいいですか。

岸見 それは「お蔭で」と言えるような意味で成功したり何かを達成ができたからそのように言うわけであって、逆のケースのほうが圧倒的に多いかもしれません。結局、自分の人生なのに自分で責任を取らず親任せにしている。たまたま結果が世間的にいう成功だっただけですよね。

神保 「お蔭で」っていうのは、逆のケースだと「せいで」になるわけですね。

岸見 そうです。

宮台 神保さんだって、言われなくても高校2年生から突如勉強し始めることもあり得たでしょう。

神保 ああ、当然そうでしょうね。

宮台 親に言われて勉強した結果、そうなったと思っているけど、実際には他のルートを通ってもそうなったかもしれない。あるいは、もっとよくなったかもしれないわけです。

神保 たしかに、親に言われたからこの程度しか勉強しなかったのかもしれないしね。

宮台 「〜のお蔭で」は、問題を過去に帰属させたり他者に帰属させたりする外部帰属化です。子どもにとっては責任逃れで、親にとっては自分の手柄にする夜郎自大化です。

神保 しかし、「これは共同の課題にすべきこと、これは私の課題、これはあなたの課題」といった判断は難しいですね。

岸見 カウンセリングに来られる方を見ると、一方で本来はすべて自分の力でやるべきことまで他者に依存してしまうタイプの人がいます。他方で本当は援助が必要なのに援助を求めない人も多い。

神保 つまり助けを求めない?

岸見 人間は一人では生きていけないことを大前提にすれば、できることとできないことの見極めをきっちりとつけるのが大事です。できないことまでできるという人も困りものです。だからこそ課題を分けていく作業は絶対に必要なのです。

神保 まずは、自分にできないこととできることを見極めて、できないことだった場合は、共同の課題にして欲しいと意思表示するんですか?

岸見 そうです。だから、そういう意思表示を子どもからしてきたときは、共同の課題にしていいと思います。それは比較的安全なのですが、親が子どもの課題を共同の課題にしようとするケースは非常に危険です。親は子どもに対して「何かできることはないですか」と常に言っておけば十分です。そして、子どもが何も言ってこなければ何もしないほうがいいのです。

横の関係/縦の関係と
共同体感覚

神保 アドラー心理学では、縦の関係と横の関係ということもすごく言われます。たとえば、親が「子どもによかれと思って」というようなのは縦の関係で、それでは問題は解決しないと。とはいえ、親からすれば子どもとの関係は縦が当たり前だと思っているところがあるでしょうし、人生経験も親のほうが豊富なわけです。それでも、「いや、そうではなく、横の関係つまり対等であるべきだ」という。その点を説明していただけますか。

岸見 親と子どもが同じだと言っているわけではありません。知識も経験もたまたま先に生まれたので、子どもよりは親のほうが多少はあるでしょう。そういう意味では同じではない。また、取れる責任の量が違います。たとえば、ある家庭に門限があるとします。小学校1年生の子の門限が夜10時ということはあり得ない。責任が取れませんから。けれど、もしその家庭に門限というものがあるのならば、子どもだけでなく父親にも門限がないと対等とは言えないということです。

神保 父親は遅い時間でもいいけど、門限はやっぱりなきゃいけないと。

岸見 そうです。親と子は違うけれど、人間としては対等だと言いたいのです。

宮台 アドラー心理学のキーワードは、岸見さんの『嫌われる勇気』のタイトルにある「勇気」に加えて、「責任」です。前回の話にも出たように、過去ならぬ未来の引力に自分が引っ張られる場合に「勇気」が出るわけです。これに対し、課題の分離は「責任」の問題に深く関わります。
 やはり恋愛がわかりやすい。プラグマティストが重要視するような、利害損得の〈自発性〉を超えた、内から湧く力である〈内発性〉──利他性や貢献性── の本質は、アダム・スミスが言うシンパシー(同感)に当たります。「相手が喜ぶことが自分の喜びになり、相手が悲しむことが自分の悲しみになる」という感情の働きです。
 この同感可能性にとって、親子や先輩後輩や上司部下のような縦の関係は、雑音になります。なぜなら、「何かしなければ」という義務倫理的なものが入り込むからです。ちなみに哲学では、義務倫理と徳倫理を分けます。義務倫理学は、カントの無条件命令が典型ですが、「〜しなければならない」という義務的命令を重視します。
 これに対し、内から湧く力である「内発性=ヴィルトゥス(徳)」を重視する徳倫理学は「〜しなければならない」でなく「〜したくてたまらない」という感情を重視します。上下関係や、横関係でもルールで縛られた関係だと、感情の次元が義務に乗っ取られます。むろん僕らは義務を引き受けて社会生活を送りますが、問題はその引き受け方です。
 〈内発性〉に発する喜びゆえに引き受けるか。義務の観念に縛られて引き受けるか。フロイトなら「超自我」という形でやはり義務の次元を重視します。超自我は心の中で抑圧を担います。フロイトには強迫的な「義務」からの解放という主題が出てきますが、引き受ける「責任」の話がない。「責任」を引き受けるには〈内発性〉が必要です。

神保 『嫌われる勇気』では縦と横の関係に関連して、「共同体感覚」という話が出てきます。縦の関係では共同体感覚が実現できないと。そこのところ説明していただけますか。一般的に言われているコミュニティ的な意味での共同体と同じなのかも含めて。

岸見 共同体感覚(Gemeinschaftsgefühl)という概念は、この言葉だけではそれが何を意味するかわかりません。アドラーは、これを「ミットメンシュリッヒカイト」(Mitmenschlichkeit)とも言い換えています。「人と人」(Menschen)が「共にある」とか「結びついている」(mit)という意味です。そういう関係を考えたとき、それは縦ではあり得ない。横でしかミットはできないと私は理解しています。

宮台 「課題の分離」と関係づけます。社会システム理論では、融合(フュージョン)と、分離されたものの統合を、区別します。レヴィ・ブリュールによれば、未開社会にも共同体がありますが、そこではフュージョンがポイントになります。「自分と他者」の融合や、「人と物」の融合です。
 近代社会では「自己と他者」も「人と物」もいったん分離されたので、上からあるいは外からの統合要求は、抑圧を生みます。そうではなく、「課題の分離」を達成した人たちが、〈内発性〉ゆえに相手と同じことを喜ぶのが、良い。相手の喜びが自分の喜びになる相互的な関係を軸としたとき、初めて「課題の分離」と矛盾しない共同体が見えてきます。
 神保さんが言った「共同体」は、「課題の分離」と矛盾する抑圧的なものです。日本にはそれが目立つのです。たとえば学校では「君はなぜ自分の目標ばかり言うんだ」「皆で同じ目標を達成しようと頑張ってきたじゃないか」と体育会的です。それも共同体と呼ばれますが、「課題の分離」が貫徹したアドラーの言う共同体の、反対物です。

ほめることは
相手を見下した行為

神保 僕は意外だったんですが、アドラー心理学では「ほめるのはダメ」なんですね。ほめるのは縦の関係だと。

岸見 はい。そのことを知らないと、「叱らずにほめて育てよ」と皆が言うので、多くの親は子どもをほめて育てます。ところが、それではうまくいきません。子どもをほめるとはどういうことかをまず考える必要があります。たとえばカウンセリングに母親が3歳の子どもを同行してきたとしましょう。カウンセリングはだいたい1時間ぐらいなのですが、その間子どもは母親の隣で待たないといけない。子どもは自分が置かれている状況の意味を確実に把握できると僕は信頼していますから、1時間おとなしくしていたからといって驚きはしません。ですが親はひどく驚いて、カウンセリングが終わったときに「えらかったね」「よく待てたね」とほめる。では同じような状況で、夫のカウンセリングをしているときに妻が待っていたとしましょう。1 時間経って終わったとき夫は妻になんと言うでしょうか。

神保 「お待たせ」かな。

岸見 どうして「えらかったね」と言わないんですか。

神保 ああ、そうですね。子どもだったら言うのに。

岸見 そこがポイントなのです。「子どもは待てない」と思っているわけです。それなのに思いがけず待てたから「えらいね」とか「よく待てたね」という言葉を発する。でも大人同士でそんなことを言ったら失礼じゃないですか。だから「ほめる」というのは、能力のある人が能力のない人に下す評価の言葉なのです。

神保 「ほめる」というのは、上から下だと。

岸見 縦関係が前提ですね。横の関係だと絶対にほめはしない。

神保 しかし「勉強しなさい」と言ってはならず、自分で勉強しているのを見て「えらいね」と言ってもいけない。どうしたらいいんでしょうか。

岸見 たとえば今の場面だと、大人同士ならなんて言うでしょうか。もちろん「お待たせ」でもいいですが。子どもも言われて嫌ではない言葉がけはなんでしょう。

宮台 僕だと「ありがとう」かな。

岸見 そうですね。「ありがとう」がすぐに出てくる人は少ないです。「ありがとう」というのはほめているのではなく、子どもの貢献に注目した言葉です。1時間おとなしくして親に貢献したということを子どもに伝えているわけです。貢献を伝えられた子どもは、自分に価値があると思えます。「ああ、自分は人の役に立ててよかったな」と自分の価値を認められるようになる。ところが、ほめられた子どもは自分に価値があるとは思わない。どこか馬鹿にされたような気がする。なぜかは子どもにはわからないでしょうが。

神保 では、ほめれば喜ぶだろうと思うのは間違いですか。

岸見 間違いです。小さな子どもさんを観察すればすぐわかることですが、ほめられた子どもはすごく嫌な顔をしています。それを知らないから親は観察しませんが。われわれ大人がもし「えらいね」と言われて嫌であれば、子どもも嫌なのです。それなのに大人と子どもは違うというのは、差別の論理だと私は思います。

神保 逆に、ほめられると喜ぶような子どもだと要注意ですか。

岸見 要注意です。

宮台 普通に敏感なら、「よくできたね」って言われたら、「できないと思っていたんだな」と感じます。大人に言わないのは、それが伝わっちゃうことを知ってるからです。ならば、なぜ子どもには伝わらないと思っているのか。子どもはほめるものという思考停止があるからでしょう。こういう思考停止は性愛コミュニケーションにもよくあります。

神保 ほめられると喜ぶ子どもは、できないと思われていることをなんとも思わず、縦関係に満足しているのだと。

岸見 そうですね。だからそういう子どもは、上司にお世辞を言って気に入られたがるような大人になるかもしれない。

神保 うーん、なるほど。

岸見 そうした子どもは、「ほめて、ほめて」と言います。親が意識的に「ありがとう」や「助かった」というような子どもの貢献に注目する言い方をし始めても「どうしてほめてくれないの」と。そういう子どもには「私はあなたをほめない。なぜなら、ほめることはあなたを家来や子分にすることだから。私はあなたを家来にも子分にもしたくない」とはっきり言うべきだと思います。

「見る神」が
いない社会の課題

神保 岸見先生は、縦の人間関係が精神的な健康を損なう最大要因であるとも書かれています。

岸見 そう思いませんか。縦の関係では、絶えず上の人の顔色を窺わないといけない。自分の言うことが気に入られるかどうかを気にするのはかなりしんどいですよね。

宮台 人間は、人が見ているとちゃんとするけど、見ていないとズルをする動物です。実験でも確かめられてきました。だから、この性向を利用した制度があります。国家機密をアメリカなら25年、ヨーロッパの多くの国なら30年で情報公開するルールがありますが、いずれ情報公開されると知っていれば、私利私欲の暴走が抑制されるからです。
 社会システム理論の視座から言えば、「見る人」がいないとちゃんとできない成員が大半である社会は、一定以上は複雑になれません。絶えず対面制御が要求されるので、コミュニケーションの文脈が制約され、取引コストが上がるからです。コミュニケーションを文脈自由にするために必要な信頼を調達できないということです。
 部族段階(原初的社会)から文明段階(高文化社会)へと複雑化した社会は、大半が「見る神」の表象を持ちます。代表的なのは、ユダヤ教の神やキリスト教の神やユダヤ教の神です。これら3つは同一神ですが、この唯一絶対神に限られません。日本で「お天道様が見ている」とか「ご先祖様が見ている」という場合も、「見る神」を持ち出している。
 前ローマ教皇ベネディクト16世が、キリスト教の唯一絶対神──「主」ないし「神の中の神」──の本質は「見る神」で、罰や報償を与える神ではないと述べています。罰や報償に関係なく、「見る人」を前にすれば、人はシャンとするのです。あるいは「見る人」がいなくても「見る神」がいればシャンとします。
 神を持たない社会、あるいは神が死んだ社会ではどうなるか。それを課題としたのが、プラグマティズムの社会心理学者ジョージ・ハーバート・ミードです。ミードについてよく知られているのが、「I」と「Me」の対立概念です。その含意を日本では社会学者でさえ理解していないので、ここで紹介します。
 ミードは、「Me」とは「自分が見た自分」で、「I」とは「自分が見た自分に対する反応」だと言います。たとえば、「自分が見た自分」が浅ましく見えたことへの反応として「浅ましいことはやめよう」という意欲が湧いたりするのが、そうです。こうして、「見る神」が存在しなくても、「見る自分」の存在によって、自分がシャンとすると考えたのです。
 では、「Me」の浅ましさに対して適切に反応する〈内発性〉としての「I」は、どう形成されるか。ミードは、ロールテイキング(役割取得)をもたらすロールプレイ(ごっこ遊び)が重要だとします。たとえば、僕らが子ども時代のアニメでは「卑怯者!」がキーワードでしたし、子ども同士のごっこ遊びに「卑怯だぞ!」という物言いが頻繁にありました。
 そうした罵声自体がネガティブなサンクションになって、子どもらは、「一般に人はこういう振る舞いを卑怯だと思うこと」や「そう言われると誰だって嫌だと思うこと」を学びます。これをミードは「一般的他者の役割を取得すること」と表現します。そうやって子どもらは立派な大人になっていく。ところが今は「卑怯」という言葉は死語です。

神保 ほんと、聞かないね。

宮台 そう。「立派」と「卑怯」という対立概念が消えて、「うまくやるヤツ」と「やれないヤツ」の対立だけになりました。そこに、ロールプレイが貧弱だという「ロールテイキングの貧しさ」ゆえの、コミュニケーションの貧しさが見出せます。それが貧しいのは、「Me」に対する適切な反応としての、共同体感覚に満ちた「I」が不在だからです。
 ミードは、ごっこ遊びのロールプレイを通じて「一般的他者の役割」つまり共同体感覚に満ちた「I」を習得する過程で近接する他者たちとの関係性が不可欠だと考えましたが、最終的には近接する他者たちが必要なくなる、つまり周りに人がいてもいなくても大概の人がそう見るように自分を見て反応できるようになる、としています。

岸見 縦の関係が前提の「ほめる、ほめられる」について補足しますと、ほめられて育った子どもは、ほめる人がいないと適切な行動をしなくなります。ゴミが落ちていれば普通拾いますよね。でも、そうした子どもはまず周りを見ます。そして目撃している人がいれば拾ってゴミ箱に捨てる。それは精神的にあまり健全だとは思えないですよね。誰も見ていなくてもちゃんとゴミを拾う子どもになって欲しい。だからほめることは望ましくないとアドラー心理学では考えます。

宮台 ある程度複雑化した社会には、他人に見られない振る舞いがいっぱいあります。もし人が見ていなければ何でもアリになるようであれば、複雑な社会は到底存続できません。「見る人」がいなくても、「見る神」ないし「見る自分」の存在ゆえにきちんと振る舞えることが重要になります。
 その場合も、「見る神」や「見る自分」が、「損得勘定」を超えた「内から湧き上がる力」をもたらすのが良い。つまり〈自発性〉ならぬ〈内発性〉をもたらすのが良い。初期ギリシアが「見る神」を否定して「見る自分」を鍛えようとしたのは、「見る神」が「罰する/褒美をくれる神」になると、損得勘定が優位になりがちだからです。
 ベネディクト16世ことヨーゼフ・ラッツィンガーが、主なる神は「見る神」であっても「罰する/褒美をくれる神」ではないと強調するのも、ルカによる福音書10章25節以降の「善きサマリア人の喩」などを通じて、こうしたギリシア的思考を意識するからです。ちなみに全てコイネーギリシア語で書かれた福音書にはギリシア的思考の影響があります。
 いずれにせよ、人が見ているからちゃんとするのと、人が見ていないときに内から湧き上がる力でちゃんとするのとでは、動機づけの文脈依存性が違います。後者は社会的文脈をオープンにし、社会の進化を支えます。ミードによれば〈内発性〉の不在は、子どもの成長過程における故障です。岸見先生が「健全ではない」とおっしゃることに重なります。

(続く)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年07月28日 06:20

また旅立つ君へVol.52/最も苦手で近寄り難いもの、、、海外で出会う日本人。。。

■お互いに依存し干渉し合う閉鎖的・均一的な共同体は

そこに入ってくるものと

そこから出ていこうとするものを

本能的に嫌う


■日本人は群れると人格が変わる

日本での序列や社会性をそのまま海外に持っていってしまうので

想像力をなくし

摩擦が起きやすくなる


[いずれも「普通の女の子」として存在したくないあなたへ/村上龍より]

Posted by nob : 2014年07月27日 19:10

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.42/原発の安全性など誰も信じてなどいない、、、にもかかわらず。。。

■小泉・細川+鳩山・菅 元首相の4氏 脱原発会合そろい踏み

 小泉純一郎、細川護熙両元首相らが脱原発を目指して設立した一般社団法人「自然エネルギー推進会議」の会合が十八日、東京都内で開かれ、小泉、細川両氏に加え鳩山由紀夫、菅直人両元首相も出席した。菅氏は脱原発が持論で、鳩山氏も首相官邸前の脱原発デモに参加したことがある。四人の首相経験者が、脱原発でそろい踏みした形だ。

 推進会議事務局によると、鳩山、菅両氏は「サポーター」としての一般参加。会合後、菅氏は小泉、細川両氏との連携について「それぞれの立場で協力できるところは協力する。原発ゼロに進むということでは共通した考え方を強く持っていると思う」と記者団に語った。

 九州電力川内(せんだい)原発が新規制基準を満たすとした原子力規制委員会の合格判断について、細川氏は「引き返すのはいつでもできる。後々、幾世代にもわたって悔いの残らないような判断をしてもらいたい」と指摘。小泉氏も「あれはおかしい」と批判した。

 会合では、脱原発や脱化石燃料に向けたビジネスモデルを提案した「新しい火の創造」の著者で、米ロッキーマウンテン研究所のエイモリー・ロビンス博士が講演した。

[東京新聞]

Posted by nob : 2014年07月19日 21:53

今後の世界からの英知の結集に期待。。。Vol.2

■整水器で放射性物質99%除去=汚染水処理にも期待―九大

 家庭用アルカリイオン整水器で、水道中に含まれる放射性ヨウ素とセシウムを99%除去できたと、九州大大学院の白畑実隆教授らの研究グループが18日、発表した。

 論文は16日、米科学誌「プロスワン」のオンライン版に掲載された。

 白畑教授は「ストロンチウムなど他の放射性物質でも効果が期待でき、福島第1原発事故で発生している汚染水の浄化処理への活用も期待できる」と説明している。

 研究グループは、イオン化して水に溶けやすくしたヨウ素125とセシウム137が、それぞれ1キログラム当たり30〜1万5000ベクレル含まれた水道水をアルカリイオン整水器に流し、ろ過後に測定した。その結果、セシウムで最大99.2%、ヨウ素で最大99.5%除去できたという。 

[時事通信]

Posted by nob : 2014年07月19日 21:51

まずは毎朝のウォーキングと舞夜就寝前のストレッチから、、、身体と生活にリズムが生まれてきます。。。

■「眠れない、食べられないのに夏太り」に注意
ぐっすり眠れないと、「脂肪分解力」が7割も減少!

安達 純子 :医療ジャーナリスト

 「ちょっと体調が悪くて……」「なんか最近体が……」こんな悩みを抱えているビジネスマンは多いはずだ。だが忙しい企業戦士のみなさんのこと、気軽に休暇を取得して病院で1日じっくり検査、というわけにはいかないだろう。大抵、「寝れば治る」で、放っておいてしまう人が多い。

 だが、ちょっと待ってほしい。その病気になる直前の“病気もどき”こそ体のSOS信号なのだ。この連載では看過することのできない”病気もどき”について、医療ジャーナリストの安達純子氏が解説する。

ぐっすり眠れないと、脂肪分解力が7割減に!

熱帯夜では、布団に入っても、「暑くて眠れない」といったことになりがち。エアコンを低めに設定し、ウトウトとしたものの、寒過ぎて夜中に目が覚める。再びエアコン調節をして寝ても、しばらくすると暑くて再び起きてしまう。当然のことながら寝不足。こんな状態を繰り返していると、翌日の仕事のパフォーマンスに悪影響を及ぼすだけでなく、ふと気がつくと、お腹周りに脂肪がプヨプヨ。夏太りにまで結びつくという。寝不足で体力低下のはずが、脂肪だけはしっかりと体内に蓄積されていく。その原因とはなにか。

「ダイエット外来の寝るだけダイエット」(経済界刊)の著者で、日本肥満学会会員、佐藤桂子ヘルスプロモーション研究所所長が説明する。

「寝ている間に分泌されている成長ホルモンは、一晩で約300キロカロリーの脂肪を分解します。ところが、ぐっすり眠れないと、成長ホルモンの分泌は「通常の3割」に減り、90キロカロリー程度まで脂肪を分解する能力が落ちてしまうのです。一方、真夏の外気によるストレスや寝不足は、自律神経の働きを乱します。本来、肥満細胞から分泌される『レプチン』は、交感神経の興奮と連動して、食欲の抑制や脂肪燃焼に関係していますが、自律神経が乱れると分泌量が減ってしまうのです。

逆に、胃から分泌されて食欲に関与する『グレリン』という物質は増加します。眠れなくて成長ホルモンが減り、脂肪燃焼がしくにくだけでなく、自律神経の乱れで、脂肪燃焼は制御されて食欲は増すといったことが、真夏には起こりやすいのです」

「そうめん&アイスだけ」は、やってはいけない

自律神経が乱れてグレリンの分泌量が増えると、食欲は増す。しかし、灼熱の太陽が照りつける中、夏バテで食欲は減退しがちという人もいるだろう。そんなときに食事で選びやすいのが、そうめんやアイスなど、のど越しの良い食材。ガッツリとした丼物よりも、カロリーは低いように見えるのだが、夏太りに拍車をかけることがあるそうだ。

「夏場は、汗と一緒にビタミンB群が失われやすいのです。ビタミンB群は、脂肪燃焼に欠かせないのですが、汗で失われると同時に、そうめんやアイスといったのど越しのよい食材からは、体内に補給することができません。ビタミンB群不足で脂肪が燃焼されにくくなることが、夏太りを後押しするのです」(佐藤所長)。

そうめんやアイスばかり食べていると、糖質ばかりを体内に入れることになる。糖質は、本来、エネルギー源となるが、夏場は基礎代謝も落ちやすい。基礎代謝というのは、安静の状態でも消費されるカロリーのこと。

「真夏は、外気の影響を受けて基礎代謝が落ちます。冬場はエネルギーで体温を高める必要がありますが、夏場は体温調節のための代謝は、外気温が高いゆえに冬場と比べて必要ありません。基礎代謝が落ちるため、冬場と同じ食事量でも、夏場は太りやすいのです」(同)。

 人間の身体は、体温を一定に保つ仕組みになっている。外気が10度以下の冬場は、体温を36度前後に保つため、脂肪を燃焼してエネルギーに変える。ところが、夏場の外気35度以上では、体温を自然に上がるため、脂肪を燃焼する必要がなくなるというわけだ。

基礎代謝が落ちていると、エネルギーとして使われる量が少ないゆえに、そうめんやアイスなどでとった糖質は体内で脂肪となって蓄積されやすい。ビタミンB群不足で燃焼もされず、寝不足では成長ホルモンによる分解も期待できない。食欲を増すグレリン分泌量が増えていると、糖質への食欲も増す一方。結果として、夏太りへの一途をたどることになる。

効果的な「夏太り予防法」と「解消法」とは?

佐藤所長によれば、夏太りの予防と解消法は次のとおり。

① 寝つきをよくするために、寝る2~3時間前にウォーキングやラジオ体操などで身体を軽く動かす。運動習慣のない人が、ジムなどでハードトレーニングを行うと身体に悪影響を及ぼし、逆効果になるため、軽い運動にとどめる。

② ビタミンB群の補給のため、レバニラ炒めや豚肉の生姜焼きなど、ビタミンB群の豊富な食材を積極的に食べる。ただし、副菜は肉類に偏ることなく、肉や魚とバリエーションに富んだメニューが良い。

③冷たい飲食は身体の基礎代謝を落とすため、なるべく温かいものを食べるようにする。食事は、ご飯、みそ汁、おかずが基本。

④ 野菜も温野菜がベター。発酵食品のみそ汁の中に、野菜類をたっぷり入れると、腸内環境を整えて自律神経の乱れも解消しやすい。

⑤食生活の改善が難しいときには、食欲調整ホルモンへの作用が期待されるサプリメントを活用するのも一考だ。

「仕事などでストレスがあると、脳内物質のセロトニンを増やそうとして、脳が甘いものへの食欲を増幅させます。寝る前にアイスなどを食べるとホッとするという人はいるでしょう。しかし、寝る前に身体を冷やすと寝つきが悪く、基礎代謝も落ちるなど、短時間で体重が増やすことに結びつきます」。

「ストレス解消のアイスを食べるなら、昼間にしましょう。そして、バランスの良い1日3回の食事と十分な睡眠時間を確保することで、夏太りから身を守っていただきたいと思います」と佐藤所長は話す。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2014年07月19日 21:40

言い得て妙。。。Vol.20/女性はみなそれぞれに可愛らしい。。。

■女性に言われるとかなり面倒な言葉 / その対処方法

男であれば、誰しも女性の発する意外な言葉に、驚かされた経験をお持ちではないだろうか。思わぬ場所、予想外のタイミングで、まったく想像もしなかったようなことを突然言い出すのである。それらは常に、男を「面倒くさい」と思わせてくれるものなのだ。交際している彼女の発言であれば、なおさらである。

そこで女性の口から飛び出す面倒な一言と、その対処方法についてお伝えしよう。これから紹介するノウハウは、必ずや男性諸氏を窮地から救ってくれるはずだ。

・女性に言われると面倒な言葉

1. 別に(明らかに不機嫌なのに何でもない素振り)

この一言には注意が必要だ。彼女がこれを発したときは、当然ながら機嫌が悪い。彼女にとってとても重大な問題があるにも関わらず、男が察することができないことに、頭に来ている状態である。「あなたは私に起きている問題について、何も察することができないのね」と。

問題を説明するのが面倒臭い、もしくは嫌気がさして「別に(何もない)」と言いたいわけである。このときに真剣に取り合ってはいけない。本人が何もないと言っている以上は、「あ、そう」と普通にしておけばOK。間違っても「何か怒ってる?」と言ってはいけない。女性は益々付け上がるだけだ。何も解決する必要はない、触らぬ神にたたりなし。

2.わたし太った?

女性たちは男が思う以上に、自分の見た目を気にしている。普段から甘いものを多量に摂取していても、そんなことは関係ない。見た目が第一、体重はその次。本人がどうかではなく、周りがどう見るかを一番に気にしている。

この質問が飛び出したときは、「私、絶対太ってないよね? 太ってないでしょ?」と聞いているのである。こういう場合は、無視をするのが一番マズイので、一瞬聞かなかったふりをして「え?」と聞き直そう。そして、「太った?」と質問返し。『まさか、自分が太ったなんて思ってるの?』と質問そのものを疑っているように装う。

そして、「誰かにそう言われたの?」とでも聞いておくと良い。「そんなことを口走った奴は、俺が痛い目見せてやる」くらいの勢いで、反問すると最高である。

3.わたしサラダにする

野菜を食べるのも、健康に配慮するのも結構なことだ。しかし、残念ながら男たちはいつも察してる。外食だけに配慮したところで、どうしようもないということを。そして、せっかくおいしいものを食べようというときに限って、女性たちは「サラダ」と言い出す。

これに関する対策は2つ。まず1つが、サラダを提供しない店に行くこと。イチイチサラダに振り回される筋合いはない。サラダがあれば、サラダを頼むだけの話。したがってサラダのない店に行けば良いだろう。

もう1つの対策は、まともなうまい野菜の食べ方を教えてやるべきなのだ。彼女は野菜を食べたいとは言っていない。サラダを食べたいのだ。つまり、うまい野菜を知らないと言っても良いだろう。野菜がうまく食えるのなら、別にサラダでなくても良いのである。この際、野菜の素晴らしさについて、しっかり知っておいてもらった方が良いのではないだろうか。

4.今すぐ準備するから1分待って

嘘だ。この言葉は間違いなく嘘。ひどい場合には、「ちょっと横になってて、準備できたら声掛けるから」、そう言われて夕方になったことが何度あっただろうか。待たされるときには、先に出かけてしまうがいい。「じゃあ、俺買いたい本があるから、先に本屋に行ってるわ」、急に思い出したように用事を作って、さっさと出かけるべきである。

それでも待てというのなら、出かける支度が済んでいても、改めて風呂に入るくらいの気持ちを持った方が良い。しかし、あくまでも「遅い」とは言ってはいけない。彼女はこれ以上ない速さで準備しているのだから。

5.私を困らせたいの(笑)?

疑問符がついているものの、この言葉はすでに彼女の中で断定されたものだ。つまり、「笑って言ってるけど、困るのよ、わかんないの?」。困らせるなということであって、すでに手遅れを意味している。

だが、このサインが現れたときに慌ててはいけない。なぜなら、女性はこういうことをきっかけに男を試すことが良くある。単なる意地悪という場合さえあるのだ。とはいえ、反論は禁物。嫌味にならない範囲で折れてやるべきである。彼女は不快にさせたいと思って、このサインを発しているわけではないのだ。ただし、あまり根拠はないので、「はいはい、ごめんごめん」程度で交わすようにしよう。

6.ごめん、今、会いたいって気分じゃない。最近、忙しくて。

このような言葉に、悶絶する思いをした男たちも多いはず。いかにも自分の存在が、負担になっていると感じさせる台詞だ。これまた悪意から生まれた言葉ではない。精一杯の誠意をもって、相手を突き放しているだけだ。

悔しいことではあるが、この場は黙って引き下がるしかない。しかし、次に彼女から誘いがあったときには、よく覚えておこう、自分も自分の都合を優先に考えるべきだということを。

「連絡キター!」と有頂天になって、うまうまと彼女の都合に合わせていると、また突き放されることになりかねない。仕返しという意味ではないのだが、「ちょっと忙しい」と言って冷たくするのも大切なことである。

7.元カノと仲良くしてもいいわよ

このようなことをわざわざ口に出して言う女性は、元カノに限らず、すべての女性に対して嫉妬心を抱いている。浮気と言わないレベルでも、ヤキモチを焼いてしまうような女性だ。

ちょっとした飲み会や遊びの誘いでもあって、その場にほかの女性がいるとわかったら、何を言い出すかわからない。もしも何か問題が起きたら、こう考えておくと良い。自分に魅力がなかったのなら、彼女が嫉妬することもないのだ。また、ほかの女性の誘いもないような男と、彼女は付き合っていて幸せなのだろうか? と。

わざわざ遊びに行くと公言する必要もないのだが、嘘をつかない程度に、彼女にほかの女性と会うことを認めさせた方が良いだろう。もちろん、浮気をしないという前提で。浮気について自信のない人は、絶対に説明するべきではない。あくまでも彼女が許容できる範囲で、認めてもらおう。

8.あれカワイイ! これもカワイイ! (何でもカワイイ)

ああ……、また。まただよ。何見てもカワイイんでしょ? 女性がとかく口にする言葉のひとつ、「カワイイ」。「飽きた」もしくは「知ってる」と返事したくなるほど、この言葉を繰り返す。

しかし、男性もこれに近い言葉をしょっちゅう使っている。それは「スゲエ!」だ。何かとても大きな物、非常に細かい物、迫力のありそうな物を見ては「スゲエ!」と言っていないだろうか。または日常生活に役立ちそうにない、宇宙の歴史や恐竜の骨格、すべに亡くなってしまったミュージシャンの生い立ちなど、これらに対する「スゲエ!」は女性の「カワイイ!」と同種のものだ。

いずれも役立つかどうかに関わらず、自然に感情に訴えかけてくるものなのである。ではなぜ、このように反応してしまうのか。それには少々理由がある。男性は自分がすごいと思うものに対して、憧れを抱いている。何か高みに触れたような気がして、興奮してしまうのだ。羨望と言っても良いだろう。

反面女性は、可愛らしいものに対して同化する気持ちを抱く。その可愛らしさや美しさを、自分のなかに取り込もうという意欲の表れだ。この2つは、性別に由来する反応の違いに過ぎない。

したがって女性が「カワイイ!」と言ったら、「スゲエな!」と返すと良いのではないだろうか。意外にもわかり合える可能性がある。

以上、8つの面倒な一言と、その対策についてお伝えした。男性諸氏には、是非ともこれらを役立てて頂きたい。最後にもうひとつアドバイスをするならば、「相手の期待以上に役立とうとしてはいけない」ということだ。女性の期待に100パーセント応えることは、ほぼ不可能だ。50パーセントも応えられたら、自分に100点をあげるべきである。

[Rocket News 24]

Posted by nob : 2014年07月17日 15:42

己を知ることこそ勝利への第一歩Vol.3/そもそも日本代表にエースなど不要!!!真のチーム内競争があってこそ、日本代表は強くなる。。。

■日本代表での存在感。本田圭佑と中田英寿はここが似ている

編集部●文 益田佑一

 W杯イヤーの2014年、その言動に最も注目が集まる男。それが本田圭佑だ。

 ブラジルW杯出場を決めた翌日、日本代表の記者会見での本田圭佑の発言が話題を呼んだ。今後の課題を聞かれて「シンプルに言えば個だと思います」と切り出した本田は、川島、今野、長友、香川らチームメイトの名前を次々とあげ、”課題”を具体的に述べ立てた。淡々とした口調ではあったが、”お祝いムード”に包まれていた会見場の空気は一気に張り詰めた。

 その後の日本代表はコンフェデレーションズ杯で3戦全敗。親善試合でもウルグアイやセルビアといった強豪に敗戦を続け、本田の危機感が正当だったことが証明された。11月の欧州遠征ではオランダに引き分け、ベルギーに勝利と、ようやく結果を出した日本だが、本田は手綱を緩めない。「良い部分も出たが課題も出た。何が良くて何が悪かったかは冷静に分析したい」「(W杯まで)所属クラブに戻って個人のレベルを上げていくことが必要だと思います」……。それは一選手というより監督のコメントのようでもあった。

 それらの様子を見て、ある選手を思い出した人も多かったのではないか。かつての日本代表、中田英寿のことである。

「おれには『胸を借りる』なんて考えはぜんぜんないよ。サッカーはルールに従い、11人で戦う。条件は皆同じだ。だからこそ、ピッチでは何が起こるかわからない。初出場の日本だって優勝する可能性はゼロじゃないんだよ」(98年フランスW杯を前に)

「決勝リーグに進んだことは大きなステップだと思うよ。でも、トルコ戦は、不完全燃焼のまま終わってしまった。90分を戦った後、倒れて動けないとか、足がつって歩けないとか、そこまでやっていたかと言えば、答えはノー。最後の一滴までエネルギーを使い果たして戦えたとは、到底思えなかったんだ」(02年日韓W杯の後)

「このチームには熱意というものがない。いつも親善試合と一緒じゃないか! こんなゲームがもう一度でもあったら、ワールドカップなんて絶対にない」(04年、W杯予選シンガポール戦に苦戦して)

「僕にとって予選通過はあくまで通過点。このチームでは、本大会で戦って勝ち抜ける力はまだないと思います。この1年で個人個人が伸びてみんながレベルアップして、勝ち抜けるチームになることが必要。(そうすれば)3度目のワールドカップで初めて前へ行ける」(05年、ドイツW杯出場を決めて)

 日本が初めてW杯に出場した98年以降、ある時は強気に、またある時は危機感をあらわにしながら、チームに緊張感を与えてきたのが中田英寿だった。

 中田は98年W杯が終わるとセリエAペルージャに移籍。現在に至る日本人選手の海外クラブ移籍の流れを作ったとも言える存在だった。自国開催のため予選のなかった当時の日本代表は強豪国と対戦を重ねたが、チームの中心となっていたのが中田だった。一時期のトルシエジャパンは、実質的に中田ジャパンと言ってもいいようなチームだった。

「中田の選手としてのピークは2001年。ローマで優勝を経験し、まだ数少なかった海外組の中でも別格で、代表の中でもカリスマ性があった。一時の日本代表は何でもかんでも中田にボールを集めるようになっていました」と言うのはサッカーライターの杉山茂樹氏だが、そこには彼のプレイスタイルが関係するという。

「頼りがいがある。ひと言でいえば“倒れない”。肉体的な強さ、幹の太さのようなものがあり、キープ力があってドリブルやキックに重みがある。簡単にいえば強いシュートが打てる。日本には上手い選手は多いが、こういうタイプの選手が非常に少ないんです。相手が強くなればなるほど、そういう選手への依存度は高くなる。そいう意味では、現在の代表で本田が果たしている役割も似ています」

 もちろん相違点もある。例えば海外でプレイする選手がこれだけ増えた現在、当時の中田が持っていた、格上のクラブに所属することからくるカリスマ性のようなものは、もう本田にはないはすだ。だが、「代表チーム内での依存度は当時の中田より現在の本田のほうが高いのではないか」と、杉山氏は語る。

「理由のひとつは中田が右利きなのに対して、本田は左利きだから。本田は残り9人と違う角度でプレイすることができるんです。中田の場合は“非力な中田”に代えることもできたが、本田には代わりがいないということです。

 しかも本田の特徴は、いかにも左利き、という左利きではないこと。ボールを常に身体の中心に置いてプレイしているから、漠然と見ていたら右利きか左利きかよくわかりません。だから最初の一歩でどちらに行くかがわからず、ボールをとられにくいし、右サイドで縦に抜いていくというようなこともできる。これが攻撃の推進力につながるんです。ロッベンやラウルがそうなのですが、こういうタイプの日本人レフティは非常に少ない。二重の意味で、今の日本代表には本田の代わりがいないのです」

 そういえば、帰国したときの成田空港での注目のされ方や、独特のファッションへのこだわり、群れないイメージなど、ふたりにはピッチ外でも似たムードがある。南アフリカW杯の直前、テレビの番組で初めて対談した際には「思った通りの人だった」「似てるな」と、お互いの印象を語っていた。かつてふたりにインタビューをしたことのある杉山氏は、それぞれから受けた印象をこう語った。

「共通点はおしゃれなこと。自分をよく見せようという意識が強いとも言える。『ストレートにモノを言う』と言われますが、基本的にはお喋りが好きなんだと思います。ただ、中田に影があるように見えたのは、そういう自分の立ち位置に多少ストレスを感じていたからではないでしょうか。本田にストレスがあるようには見えません。明るいのは大阪の庶民性みたいなものがあるからかもしれませんね」

 ミラン入りで再びその周辺が騒がしくなりつつある本田圭佑。これからの半年、その言動からやはり目が離せそうもない。


■前園真聖が語る「本田圭佑と中田英寿との違い」

川端康生

「すごく努力してきたと思いますよ。ここまで来るのに」

 それが、前園真聖氏の第一声だった。引退からおよそ10年。自分と入れ替わるように現れた本田圭佑を、ピッチの外からつぶさに見つめてきたからこそ、その成長ぶりには目を見張るものがあるようだ。

 本田はもともとすごくテクニックがあるわけでもないし、スピードもありませんでした。2008年北京五輪のときもチームの”駒”のひとつという感じで、特別な選手ではなかった。しかも結果は3連敗(0-1アメリカ、1-2ナイジェリア、0-1オランダ)。本田だけではありませんが、あの大会では世界を相手にまったく歯が立ちませんでした。

 でも、オランダ(VVVフェンロ)でプレイするうちに、彼は大きく変わりました。一番はやはり、ゴールへの意識が強くなったこと。ゴールを決めるためにドリブルで仕掛けていくようになった。それまでは周りを使うプレイが中心で、自分で突破していく場面はそれほど見られませんでしたから。

 そんなふうに自ら仕掛けていくためには、相手に走り勝たなければいけません。そのために本田は、相当なトレーニングを積んだはずです。そうしてスピードが上がり、当たり負けしない身体の強さを手に入れたことで、彼のプレイの幅がとても広がりました。それでも、2010年の南アフリカW杯を迎える時点では、まだ日本代表の中心というような存在ではありませんでした。あのときの代表は”中村俊輔のチーム”でしたからね。

 ところが、大会直前の戦術変更で本田が抜擢されることになった。そして、初戦のカメルーン戦(1-0)でゴールを決めるわけです。このことをラッキーだと思う人もいるかもしれませんが、僕はそうは思いません。だって普通はできませんよ。それまでやったことのない1トップを突然「やれ」と言われてできるものじゃない。

 でも彼は、見事にやって見せました。きっと、自分が何をしなきゃいけないのか、その役割を明確に理解していて、どういうプレイをすればいいか、具体的にイメージできていたんだと思います。だとしてもなかなかできるものじゃないですが、彼はそのイメージを実際にプレイで実践した。

 もしカメルーン戦のあの(先制)ゴールがなかったら、あの試合を勝つことはできなかっただろうし、あの大会でベスト16に進むこともなかったと思います。そして、本田の未来も違っていたかもしれない。キープ力をはじめとしたプレイ面と、戦術理解も含めたメンタル面の両方で準備ができていたからこそ、彼はチャンスをモノにすることができたわけです。

 特に感じるのは、精神的な部分ですね。突然の抜擢ではあったけど、プレイについてだけでなく、自分がチームの中心になっていくようなイメージを彼はもともと持ってゲームに臨んでいたと思います。だからチャンスがめぐってくるし、そのチャンスをモノにすることもできる。

 そして、結果を出すことで、自然とボールが集まってくるから、さらにいいプレイをすることができるようになる。大会が進んでいくにつれて、存在感がどんどん大きくなっていき、デンマーク戦(3-1)あたりでは彼自身も自信に満ちあふれていました。そうなると(1点目の)FKも入るし、(3点目の)岡崎慎司のゴールをアシストしたような余裕のあるプレイも出てきます。

 その後の彼の存在感についてはご存じのとおりです。今回のW杯に際しても「優勝」という言葉を彼は口にした。そんなことを言った選手は過去にいませんよ。

 もちろん、それを聞いたとき、初めは「さすがに無理だろう」と思いました。でも彼がそう言って、周りの選手もそれに呼応した。ついには、チーム全体がそんな意識を持ってやっているのを見ているうちに、「もしかしたら本当にやってくれるんじゃないか」と、僕らの意識まで引き上げられた。

 結果的には実現しませんでしたが、でも彼の言葉の持つ力はすごかった。プレイだけでなく、本田が発する言葉やメッセージが、チームに強い影響力を与えてきたし、また彼自身、それを意識して言葉を発していると思います。

「中田英寿」の名前を前園氏が口にしたのは、そんなふうに本田の影響力について語っているときだった。「チームの中での存在感と、発言が注目されるという意味ではヒデと似ているかもしれませんね」と。

 しかし、「立ち位置は似ていますが、でも……」と話は続く。

 ある時期まで本田はヒデを意識していたと思います。チームの中でのポジションの作り方とか、自分をプロデュースしていくやり方とか、ヒデに憧れていた面はあったと思う。

 でも、ロシア(CSKAモスクワ)でプレイするようになった頃から少し変わってきた。より明確なメッセージを発するようになったりして、ヒデとは別の“本田圭佑”を作り上げようとしているように、僕には見えました。

 そして、そんな本田を包む周囲もヒデの頃とは随分違っていました。ヒデは、チームの中でひとり突出していた。彼と同じ目線を持てる選手がいなかったということです。海外でプレイしている選手がいなかった僕らの時代はもちろん、ドイツW杯の頃でさえ、すでに海外組はいましたが、やっぱりヒデだけが特別だった。だから、ヒデの言葉に共感できる選手はほとんどいなかったはずです。ツネ(宮本恒靖)がそのギャップを埋めようとしていたけど、結局うまくいかず、チームもいい成績を残すことができなかった。

 でも、今の代表はそうじゃない。本田と周囲の選手の間にギャップはない。だから、彼の言葉も受け入れられる。それどころか、ライバル意識を持っている選手さえいます。

 そんなふうに考えると、時代の流れを感じますね。


[いずれもスポルティーバ]

Posted by nob : 2014年07月15日 17:10

己を知ることこそ勝利への第一歩Vol.2/ザックの采配力不足、チームづくりはもちろん選手交代のタイミングの遅さは致命的だった。。。

■本田圭佑の代役を探さなかった日本の不幸

小宮良之

 ブラジルW杯を前にした本田圭佑は、日本フットボール界において絶対的な存在だった。ファンも、メディアも、そして選手たちもその実力と実績に一目を置いていた。本田の言葉は彼自身を彩り、飾り付け、実際よりも大きく見せることもあったが、そのキャラクターも含めて魅力的だった。

  2010年W杯で代表の中心選手としての座を勝ち取った本田は、その後に発足したザッケローニ体制においても常に先頭を走ってきた。2011年のアジアカップ、2012年のW杯アジア3次予選、2013年の最終予選、その主役を務めてきたのは常に本田だった。日本代表において本田の存在がいかに大きかったかについては、SportivaブラジルW杯特集号『保存版「本田の時代」』にも書いている。

 ところが2014年のW杯において、本田は本田ではなかった。誰が見ても、精彩を欠いていた。その瞬間、日本は本田もろともに失意の底へと落ちたのだった――。

 スペインのFCバルセロナが最強を誇るのは、常に新陳代謝を求めて競争関係を作っているからである。過去10年だけでも、ロナウジーニョの時代があり、メッシの時代があり、昨シーズンはネイマールを獲得している。

 エースは君臨し続けてはならない”というルールはない。しかし競争は欠かせないもので、その環境は指揮官が作る必要がある。ひとりの選手に依存するのは健全な状態ではない。それは集団としての衰弱を意味している。

 その点、日本代表が本田の代役を見つけられなかったことは不幸だった。ブラジルW杯の敗退がドイツW杯のそれと既視感があったのは、中田英寿に頼り切りになってしまい、しかし全盛期の力は中田になかった、という悲劇と似ているからだろう。本田の場合は体力の限界ではなく、コンディションの問題が色濃く影響していたものの、イメージよりも不調という点では変わらなかった。

 では、ザッケローニ監督がなぜ本田の代役を探そうともしなかったか。

 本田の実力が突出していたにせよ、誰も変わる存在は選出されなかったし、不在時の異なるシステムが試されることもなかった。香川真司をトップ下で代用するやり方すら積極的に使われていない。これはひとつのミステリーである。

 例えば東アジア選手権の日本代表に選出された山田大記(ジュビロ磐田)は、前線でボールを収め、打開し、シュートを打てる。特質的には、本田と同じ機能を果たすことができるはずだった。山田はサイドで起用されることが多いが、プレイの流れを読む目を持ち、連係の中でいい判断をし、好機を作れるだけに、トップ下の特性を濃厚に持つ(そもそも本田も監督によっては、FW、サイド、ボランチで使われ、生粋のトップ下ではない)。

 2013年限定ならば、Jリーグで最も10番の似合う中村俊輔を対抗選手として選出するべきだった。所属する横浜F・マリノスで優勝争いをリードしていた彼のプレイは、冴え渡っていた。相手の弱い部分を読み取り、自分たちの強さを存分に引き出し、洗練された技術を出す。FKは神がかり的だった。

「チームスタイルに合うかどうか分からないし、本田の立場は?」

 そんな議論よりも先に、優秀な選手は選出されるべきだ。もし聡明なプレイを見せていた中村が入っていたら、本田や他の選手が「自分たちのサッカー……」などと酔いしれることはなかっただろう。

 本田がブラジルW杯の戦犯と言うことではない。むしろ、指揮官がチームを作る点において、選手を正しく導く必要があった。クラブチームのようにメンバーを固定して安定感を出すザッケローニのやり方は、間違っているわけではない。だが、それは4年も続けるべきことではなかった。4年も同じメンバー=競争関係を与えない状態では、環境が淀むのは必然である。

 2014年1月、本田はACミランへの入団を発表し、10番を背負い、人気的には“栄華を極めた”。しかし実際にはベンチを温める機会が多かった。ケガにも見舞われ、コンディションは上がっていない。名声だけが一人歩きしていた。それは彼自身にも、周りの選手にも幸福な出来事ではなかった。

「自分は世界一になるのが目標だし、こういうやり方しか知らない」

 コロンビア戦後にそういった彼の表情は、W杯優勝を豪語していたのが嘘のように悄然としていた。この4年間、好敵手が現れなかったことは、なにより本田にとって一番の不幸だった。なぜなら、彼は踏みつけられたり、凌(しの)ぎを削り合う中で成長してきたのだから。熾烈な競争こそが、プロフットボールでは望ましい。

[スポルティーバ]

Posted by nob : 2014年07月15日 17:01

己を知ることこそ勝利への第一歩/技術も、アイデアも、選手たちにはある。ほんの少し意識を高めるだけでいい。。。

■チーム力を上げるために、今こそ中村俊輔や闘莉王を招集すべき

識者が語る「ザックジャパン改造計画」(3)
木村和司氏

3連敗に終わったコンフェデレーションズカップ。1年後のW杯で同じ結果に終わらないためにはどうすればいいのか。今回は、世界レベルの守備の前に沈黙した攻撃面のレベルアップについて、元横浜F・マリノス監督の木村和司氏が分析する――。

今季好調の中村俊輔。精度の高いFKはザックジャパンでも大きな武器になるだろう。

 コンフェデレーションズカップ(以下、コンフェデ)で、ブラジル、イタリア、メキシコと対戦した日本。3戦全敗の結果が示すとおり、世界との差は明らかだった。イタリア戦こそ、相手にボールを持たせてもらった分、いい攻撃ができていた時間帯もあったが、3戦を通して、自分たちのサッカーはほとんどできていなかった。

 特に初戦のブラジル戦は、相手の整備されたディフェンスの前に何もやらせてもらえなかった。ブラジルの厳しいチェックを受けてピッチに倒れる選手が続出し、それを恐れて誰もがパスをもらうことさえ避けているように見えた。ゆえに、ボールが来ても落ち着いてさばくことができず、慌ててパスを出してミスを連発した。

 結局、そのブラジルがコンフェデを制覇。今や世界トップの力を持つチームだけに、それも仕方がない、という考え方もできる。だが、他のチームはブラジル相手でもボールを保持し、チャンスを作っていた。世界で戦うには、日本もそれぐらいできないといけないし、ブラジルの守備網を少しでも打開する力を持っていなければ、1年後のW杯で結果を残すことはできないだろう。

 では、それだけの打開力を身につけるには、何をすべきか。

 最も重要なことは、自分たちの”間合い”でプレイできるようになることだ。敵のプレッシャーのタイミングを外して、自分たちの間合いに入らせないような、ボールの持ち方、ボールの動かし方ができなければいけない。相手が素早くチェックに来たら、うまくあしらってダイレクトではたくとか、反対に待ち構えているようだったらドリブルで仕掛けたり、一度相手を引きつけてからパスを出したりするとか、敵のリズムを崩して、自分たちの間合いでボールを動かせなければいけないだろう。

 ただ、世界のトップレベルを相手にした場合、個人の力だけではどうにもならない。そこで、チーム、もしくはグループで、自分たちの間合いに入らせないような形を作って、相手の守備を打開していかなければいけない。

 大事なことは、ボール保持者の周囲の動き。選手ひとりひとりが、オフ・ザ・ボールの動きの質を高めて、多くのパスコースを生み出し、ボールを持つ選手のために、いろいろな選択肢を増やしてあげることが大切だ。

 そして、ボールを持つ選手には、瞬時の判断が求められる。どこにパスを出すのか、それともドリブルで仕掛けるのか、素早く決断しなければいけない。それらがスムーズに実践できるようになれば、相手に自分たちの間合いに入らせず、自分たちのリズムで攻撃を作っていけるはずだ。

 今の選手たちならば、十分にできることだと思う。技術も、アイデアも、彼らにはある。あとは、ほんの少し意識を高めるだけでいい。

 そのためにも、これからの1年が貴重な時間になる。まず、選手たちはコンフェデで体感した感覚を忘れずに、所属チームの試合でも常に高い意識を持って臨むことだ。そしてその実戦の中で、どんな相手でも、海外のトップレベルの相手だと想定して、敵の一歩先、二歩先を思い描きながら、判断のスピード、プレイのスピードや質を高めていかなければいけない。

 もしそれができなければ、W杯でもコンフェデのブラジル戦が再現されるだけだ。頭の中をフル回転させて、自分たちの容量を超えるほど動き回っても、相手に振り回されて終わってしまうだろう。逆にそれができれば、ひとつひとつのプレイにも余裕を持って対処できるようになり、世界の強豪相手でも突破口を見出せるに違いない。

 日本が世界で勝つためにやらなければいけないことは、まだある。肝心なのは、フィニッシュだ。その精度、正確さは、世界との差が随分あることをコンフェデでも痛感させられた。技術や判断を含めて、一層シュート力というものをレベルアップしていく必要があるだろう。

 さらに、フィニッシュにいくまでの過程も物足りなさを感じた。いわゆる攻撃に厚みを増していかなければいけない。

 例えば、クロス。ブラジルやイタリア、メキシコにしても、クロスに対しては、複数の選手がゴール前に飛び込んできていた。日本も、クロスに反応する選手の人数を増やすのはもちろんのこと、ゴール前に入っていくタイミングを良くして、より多くの決定機を作っていかなければいけないだろう。

 何はともあれ、日本が身につけること、突き詰めなければいけないことは、選手個々の日頃の意識改革による部分が大きい。だからこそ、今後必要になるのは、激しいチーム内競争だ。攻撃だけでなく、守備においても、多くの選手がしのぎを削って、ポジション争いをすることで、個々の意識が高まるからだ。そしてそれが、チームのレベルアップにつながっていく。

 その点に関しては、すべてザッケローニ監督の手腕にかかっている。これまでは、ある程度メンバーを固定してきたが、これからは新たな選手を積極的に起用していってほしい。Jリーグで結果を出している選手はすぐに招集して、チャンスを与えるべきだろう。

 そういう意味では、今度の東アジアカップ(7月20日~28日/韓国)に向けて、多くの新メンバーを招集したことはいい傾向だが、それが今回だけで終わってはいけない。欧州組も招集される、8月、9月、そして10月の試合でも、同様に新戦力を招集し、なおかつ試合でもどんどん使っていくべき。レギュラー争いを激化させ、既存のメンバーの危機感をあおることで、チームに大きなエネルギーが生まれるからだ。

 そのエネルギーをより膨らませるには、若手の新戦力だけでなく、ベテランも呼んだほうがいい。横浜F・マリノスのMF中村俊輔やDF中澤佑二をはじめ、名古屋グランパスのDF闘莉王やサンフレッチェ広島のFW佐藤寿人、そして川崎フロンターレのFW大久保嘉人に、浦和レッズのMF阿部勇樹など、今季も結果を残していて、力のある選手はいっぱいいる。

 とりわけ、俊輔と闘莉王は、過去の経験や実績では既存のメンバーより上。ともに得点力があり、今季のパフォーマンスも際立っている。1年後の大会までなら十分に力を発揮できるだろうから、彼らをメンバーに加えない手はない。

 彼らが代表入りするとなれば、間違いなく既存のメンバーの尻に火がつく。物怖じすることなく、レギュラー陣にも遠慮なく意見し、注文をつけて、若手の新戦力による突き上げとは比べ物にならないほどの危機感をすべてのメンバーにもたらすだろう。まさにチーム内を活性化させ、その効果は計り知れないと思う。

 そんな真のチーム内競争があってこそ、日本代表は強くなる。にもかかわらず、「彼らの力はわかっている」とか「最終的には選考する可能性が低いから、招集するのは心苦しい」などといった理由で彼らを招集しないのなら、ザッケローニ監督には早々に代表監督の座から退いてもらったほうがいい。限られた時間の中で、最大限のチーム強化を実行できない指揮官はいらない。コンフェデの結果を考えれば、もはや悠長なことを言っていられる状況ではないのだから。

[スポルティーバ]

Posted by nob : 2014年07月15日 16:48

また旅立つ君へVol.49/持たざる豊かさ、、、彼には及びませんが私も実践中です。。。

■【特集:移動】「15個の持ち物」だけで暮らす新しいライフスタイル

移動をするには、捨てる覚悟をもつこと。15のグッズしか持たないで暮らす男。

シンプルにコンパクトに、暮らす。

大量生産に大量消費。ありふれたモノ、かかるコスト。

その中で暮らすことが、果たして幸せなのだろうか。

本当に必要な「モノ」というのは実は少ないかもしれない。その過程をもとに生活実験をした男がいた。

その人物は、米ニューヨークにいた。

彼は、たった15個の必要最低限の物しか持っていない。家を持たずに、ホテルを転々と移動して暮らしている。

彼が特に有名なのは、パンツと靴下を除いて15個の物しか所有していない点だ。彼が所持している品は次の通り。

バックパック
シャツ
レインジャケット
ランニング用ショートパンツ
Tシャツ
タオル
ウールジャケット
洗面用具
サングラス
財布
MacBook Air
iPhone 3GS(2011年5月当時)
ドレスシャツ
ジーンズ
ランニングシューズ (パンツ・靴下を除く)

ある時に、「ミニマル主義」に興味を持った彼は、持ちモノを100個に集約した。その時にほとんどのモノが必要ないことに気付き片っ端から捨てていった。

そして、今の15個にたどり着いたのだ。

シャツは2枚しか持っておらず、交互に着るようにすれば、ファッションに悩むことはなくなり、考える時間を省けるそうだ。

不確実性が支配するこれからの時代に、周りをモノで囲まれて動きにくい生活はリスクになる。

ここでいうモノとは、物質的なものでもあり、また本当はそこまで大切ではな いにも関わらず手放せないでいるプライドや偏見、 新しいことへの不安などだ。

本当に必要なものは実は限りなく少なく 、リュックサック1つにおさめることができる。

私たちは移動する生き物だ。そし て間違いなくこれから、大規模な移動がライフスタ イルの中に入ってくる。その際に、本当に大切なものだけを見極めて、それ以外は大切ではないという

「捨てる覚悟」を持っておく必要がある。

あなたにとって、

暮らしをしていく上で本当に必要なモノとは何だろうか。

まわりにあるモノを見渡して、是非考えて頂きたい。

[TABI LAVO]

Posted by nob : 2014年07月14日 21:19

また旅立つ君へVol.48/旅に出る、、、未知との出会い、、、自らへの気付き。。。

■【特集:移動】あなたは、間違いなく外へ飛び出したくなる!世界の格言10選

移動が加速化していく時代。その加速する流れについていくのか、置いていかれるのか。それとも敢えて乗らないのか・・・

移動する。そのアクション自体は簡単だが、時にはほんの少しの勇気が必要になってくることも。ここに集めた言葉たちが、あなたの背中を押してくれるはずだ。

さあ、今いる場所から、移動しよう!

まだ見ぬ、新しい世界に足を踏み出そう!

人生の冒険をはじめよう!

001
「世界は一冊の本のようであり、旅をしない者は本の最初のページだけを読んで閉じてしまうようなものである」

by アウグスティヌス

今、あなたのいる場所は、あなたの可能性を狭めているかもしれない。移動することで、道は開けてくるかもしれない。そう考えると、ページをめくらずにはいられないはずだ。

002
「人が旅をするのは目的地につくためではなく、旅をするためである」

by ゲーテ

どこへ行くかも大事だが、どのように行くかも重要だ。求めるべきは、結果ではなく過程。そこで得られる見聞こそが、あなた自身を形成していく。

003
「旅人よ、道はない。 歩くことで道は出来る」  

by アントニオ・マチャド

どこかへ移動する際、前例を求めるなんて馬鹿らしい。自分で決めて、自分で動くことで、得られるものは大きいはずだ。

004
「あちこち旅をしてまわっても、自分から逃げることはできない」 

by ヘミングウェイ

移動することは、決して逃げることではない。問題を解決するのは、移動した先の環境ではなく、自分自身だ。

005
「旅の過程にこそ、価値がある」

by スティーブ・ジョブズ

もちろん、その“価値ある過程”は、一歩踏み出した者だけが享受できる。

006
「希望に満ちて旅行することは、目的地にたどり着くことより良いことである」

byスティーブンソン

希望を持って動き出した。その時点で、あなたはもう何かを手に入れている。もしも行きたい場所へ行けなくても、だ。

007
「旅行するおかげで我々は確かめることが出来る。たとえ各民族に国境があろうとも、人間の愚行には国境がないと」

byアンドレ=プレヴォ

残念だが、世界中どこへ行っても、愚者はいる。ただし、同じ数だけの賢者がいることも付け加えておきたい。

008
「1000マイルの道のりのある旅路でも、最初の1歩から始めるべきである」

by Lao Tzu

とにかくスタートすることだ。そこで躊躇していては、何も始まらない。何も変わらない。

009
「旅に出て、もしも自分よりもすぐれた者か、または自分にひとしい者に出会わなかったら、むしろきっぱりと独りで行け。愚かな者を道連れにしてはならぬ」

by 仏陀

馴れ合いは何も生み出さない。 一歩踏み出す時には、孤独な決断が必要となる。

010
「長い旅行に必要なのは大きなカバンではなく、口ずさめる一つの歌さ」

by スナフキン

「歌=気持ち」と置き換えてもいいだろう。物理的なものが役立つ場所は限られるが、崇高な精神は、世界中どこへいこうとも普遍的な武器となる。

[TABI LAVO]

Posted by nob : 2014年07月14日 06:13

若者の未来を守ることは大人が最後まで果たすべき義務、同感です、、、死に様は生き様の完結、常日頃から考え備えることから。。。

■長生きすることは、本当に良いことなのか?
親の介護で未来を奪われる若者たち

竹井善昭
[ソーシャルビジネス・プランナー&CSRコンサルタント/株式会社ソーシャルプランニング代表]

 社会保障が日本最大の社会問題になっていることは常識だと思われているが、十分に理解されているとは言い難い。先日も、とあるスーパーマーケットの前で、ある国会議員が辻説法を行なっていたのだが、盛んに公共事業の無駄をなくそうと訴えていた。

 たしかに、クルマが通らない道路や、客が入らないどころか、そもそもイベント自体が行われないようなホールを作るのは無駄だ。そして、税金の無駄遣いをなくすことは重要な政治課題だ。しかし、日本の公共事業費は約6兆円。それに対して社会保障費は約110兆円である。日本の財政赤字問題解決のためには、公共事業よりも社会保障のほうがはるかに重要な問題なのである。しかも、社会保障費は削減が難しい。道路や建物の建設に反対することはできても、高齢者の福祉を削減しろとは誰もが言い出せない。しかし、そのことを真剣に議論すべきときが来ているように思える。それは、財政的な問題だけなく、わが国の若者たちの未来のためでもあるからだ。

介護で未来を閉ざされる
若者たち

 最近、メディアが取り上げ始めた問題。それが、「若者による介護の問題」だ。つまり、親の介護のために、未来を奪われている若者たちがいる。この、これまで注目もされず、社会から見えなかった問題に光が当てられ始められている。たとえば、今年6月17日に放送されたNHK『クローズアップ現代』では、「介護で閉ざされる未来 ~若者たちをどう支える」と題して、タイトル通り、親の介護で未来を閉ざされた若者を紹介した。

 番組に登場した25歳の女性の場合は、父親が病気により脳に障害を受け、身体が動かなくなった。食事も自分ではできず、寝返りも打てない状態に。当初は母親が介護していたが、その母親もガンを患う。父親の介護は娘であるこの女性の役目となる。彼女は当時、大学3年生。将来は福祉関係の仕事をしたいと国家資格取得のために勉強に励んでいたが、金銭的な負担も大きく、介護と学業の両立を諦めざるを得なかった。父親の病気がどのように進行するかまったく分からないため、将来の見通しも自分の未来もまったく見えないという。

 また、番組では26歳の男性も紹介された。この男性は、母親が若年性痴呆症となり、4年前から徘徊も始まった。当時、この男性は就職したばかりだったが、介護と仕事の負担により体調を崩してしまう。そして、父親と相談した結果、会社を辞めて母親の介護に専念することにした。父親のほうが、収入が多かったためだ。

 また、日経新聞でも、まさにクローズアップ現代と同日の6月17日に、「親の介護で未来を奪われる若者 ある20代の場合」と題した記事を掲載している。こちらで紹介されているのは29歳の男性。大学生時代に父親が若年性認知症を発症。当初は母親が介護していたが、父親の病状が進行。さらに同居していた祖母も認知症となり、介護の負担はさらに増えた。ちょうど就活の時期を迎えていたのだが、「システムエンジニアになりたかったが、諦めるしかなかった」という。

人はいかにして生き、死ぬべきか

 このような、20代というキャリア形成の重要な時期に、親の介護のために「未来を閉ざされた若者」がどれほど多くいるのか。『クローズアップ現代』では、「去年、国の調査で、家族の介護を担っている15歳~29歳の若年介護者が、17万人以上に上ることが明らかになった」と紹介している。この 17万人という数字をどう考えるかは意見が分かれるかもしれない。しかし、この若年介護者の存在は、数字以上に若者の未来と人間の尊厳という問題を、日本国民に深く突きつける問題だ。人はいかにして生きるべきか、そして死ぬべきかという、哲学の問題である。

 社会保障が単に財政的な問題だけであれば、解決策はあるかもしれない。もちろん、そう簡単ではないことは分かっているが、それでもお金の問題はお金で解決できる。しかし、若者の未来はお金だけの問題ではない。そして、高齢者の命とか尊厳の問題は、まさにお金では解決できない問題だ。若年介護者の問題。これは、誤解を恐れずに言えば、「若者の未来を、死にゆく者が奪うことの正当性」を問う問題である。

 日本は高齢者に対して、非常に優しい国である。「過剰に優しい」と言ってもよい。そう言うと、反論したくなる人も多いことはよく分かる。老人福祉はまだまだ足りていないと主張したい人もいるだろう。もちろん、僕も日本の老人福祉が完璧だと言いたいわけではない。論じたいのはその「思想」だ。日本は、ある意味で過剰に人を生きさせようとする。そのことが、はたして高齢者にとっても若者にとってもよいことなのか、それで人は幸福になるのか、ということだ。

 あまり知られていないようだが、欧米にはいわゆる寝たきり老人はいない。なぜなら、寝たきりになるような老人は延命処置をしない、つまり「殺してしまう」からだ。たとえば、イギリスでは、自力で食事できなくなった老人は治療しないという。福祉大国のイメージが強いスウェーデンやデンマークも同様だという。

 また、これは聞いた話なので数字が不確かなのだが、ニュージーランドではある年齢(75歳だったかと記憶している)を超えると、病気になっても治療しないという。モルヒネを打つなどの緩和処置はやるが、それ以上はやらないということだ。実際に、スウェーデンの高齢者医療の現場を視察してきた医師のブログには、下記のように紹介されている。

日本のように、高齢で口から食べられなくなったからといって胃ろうは作りませんし、点滴もしません。肺炎を起こしても抗生剤の注射もしません。内服投与のみです。したがって両手を拘束する必要もありません。つまり、多くの患者さんは、寝たきりになる前に亡くなっていました。寝たきり老人がいないのは当然でした。
(読売新聞の医療サイトyomi Dr.「今こそ考えよう高齢者の終末期医療」より)

 日本の病院で同じことをやれば、確実に「人殺し」扱いされて、マスメディアでもネットでも大炎上必至である。しかし、欧米ではこのような考え方がスタンダードなのだ。この差は一体何かと言うと、人の尊厳に対する考え方の違いだ。つまり、何が何でも生かしておくことが正義なのか、人の尊厳を守ることが正義なのか、という考え方の違いである。

 人の尊厳をどう考えるかは、安楽死、つまり「死ぬ権利」を巡る議論の根幹となる問題だ。安楽死は基本的に自らの意志で死を選ぶことだが、認知症など、自分の意志では死を選べない場合もある。そのような場合は「殺される権利」というものも考える必要があるだろう。人は自分の尊厳を守るために、死ぬことを選んだり、殺されることを選ぶ権利があるのかもしれない。

病気になって初めて考えた
自分の死に様

 もちろん、そんなことは死に直面していない人間が安易に考えたり、結論を出していい問題ではないし、出せるものでもない。僕自身、いざとなったときに潔く死を選べるかどうかは分からない。死を選びたいと思ってはいるが、いざとなったら怖気づくこともありえるわけだ。正直に言って、これだけは本当に死に直面してみなければ分からないと思う。

 ただ、そこまでの重大な局面ではないが、最近、少しばかり死を意識するような状況に追い込まれてしまい、それなりのリアリティを持って自分の死に様を考える機会を得た。病気である。実は、昨年秋に心不全と判断され、しばらく経過観察で病院に通っていたのだが、3月から急激に悪化。たった50メートルの距離も歩けなくなり、4月に3週間、入院した。

 通常、このような場合はカテーテル検査をするのが原因究明に最も手っ取り早くて確実なのだが、入院したところ、心臓と同時に腎臓の機能も悪化していることが分かった。しかしながら、心臓と腎臓はどうも相反関係にあるようで、簡単に言えば、心臓に良いことは腎臓に悪く、腎臓に良いことは心臓に悪い。だから治療が難しい。絶妙のバランスが必要とされる。心臓のカテーテル検査は腎臓に悪影響を与えることがあり、最悪の場合は検査が引き金となって人工透析が必要になるというリスクもあるという。

 そのリスクを冒してカテーテル検査を行なうかどうか僕は決断を迫られていたが、正直、なるべくならそんな検査はしたくなかった。入院のおかげで体調はだいぶ良くなったこともあり、いったん退院して、外来で腎臓に負担をかけない検査を続けていた。しかし、GW明けにまた体調が悪化。もう待ったなしの状態となったため、透析のリスクを覚悟のうえでカテーテル検査を行なうことを決断。6月に再入院した。

 普通なら3日で退院できるようなケースだが、僕の場合、透析のリスクを減らすために循環器内科の専門医が2人も担当。腎臓内科と連携しながら、点滴、酸素吸入のほかに、検査のために毎日のように血液採取しながら同時に輸血も行なうという、ちょっと矛盾を感じる処置などを慎重に行いながらカテーテル検査に挑んだ。そのため結局、2週間の入院となった。幸い、担当医の細心の処置のおかげで、腎臓への負担は最小限にとどまり、人工透析に至らずに済んだ。

 ちなみに、カテーテル検査の結果、冠動脈閉塞などの重大な欠陥は見つからず、「心不全の原因は何か」という問題は残った。しかしながら、外科手術がすぐに必要な状態ではないことは分かった。というわけで、緊急事態が避けられたのはラッキーだったのが、約2ヵ月の間、腎臓と心臓のどちらを選ぶのかという選択を僕は迫られていたわけだ。

 この間考えていたのは、人工透析が必要となった場合、自分はどうするか、ということだ。人工透析は週に3日ほど通院して毎回5時間ほどかかる。その時間的負担も大変だが、治療費が毎月40万円ほどかかる。ただし、この費用は公費で賄うことができ、自分で負担する必要はないという。しかし、透析が必要となった腎臓は、機能が回復することはない。つまり、治る見込みのない病気のために年間500万円ほどの公費を使うわけだ。

 若い人ならともかく、自分の場合は娘もすでに社会人となっているし、自分が生き長らえるためだけに多額の公費を使うことに何の意味があるだろうか、とずっと考えていた。念のために言っておくが、僕は高齢者の人工透析を辞めろと主張したいわけではない。ただ、治る可能性のない病気の治療のために多額の公費を使うことの意味を考えることは、大人としての義務ではないかと思うのだ。

死を「決断」することへの恐怖

 もちろん、それも実際に透析が必要になってないから言えることかもしれない。作家の団鬼六さんも慢性腎不全を患いながら「人工透析は断固、拒否」と言っていたが、結局は透析を受けていたようで、最後はガンで亡くなった。僕も、もし透析が必要となったとき、本当に拒否できるかどうかは本音を言えば自信がない。現実に、僕は人工透析のリスクを冒してでも、少しでも生きながらえるために心臓カテーテル検査を行なったわけだし。ただ、わりと真剣に透析のこと、心臓のこと、死ぬことを考えてみて分かったこともある。

 それは、死ぬことが怖いのではない。死を決断することが怖い――ということだ。

 言葉を変えれば、人が死を決断するには、自分の死を超えた何か、たとえば思想・信条とか職務とか、あるいは家族などの個人的な関係性でもいいが、そのような「守るべき何か」のためでなければ、死を決断することはやはり難しいということだ。当たり前の結論と言えるが、やはり頭で考えるよりも、多少なりとも死のリスクに直面したほうが、リアリティをより強く感じるし、確信も強いものがある。

 だからこそ思う。若者の未来を奪うくらいなら、僕は死んだほうがマシだと。そして、日本の社会もまた、このデリケートでやっかいな問題に、勇気を持って議論をすべき時が来ていると。その議論の結果は、高齢者には過酷なものとなるかもしれない。ただ、ひとつだけ確実に言えることは、若者の未来を守るために死を選ぶことは、結局は自分自身の尊厳を守ることなのだ。

 僕自身もまた、自分の尊厳を守れるような死に方をしたいと思う。若者の未来を守ることは、大人が最後まで果たすべき義務だと思うから。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年07月08日 09:50

いや、誰もが生き直すことができる、、、いつからでも、どこからでも。。。

私は生き直すことができない

しかし

私らは生き直すことができる

[大江健三郎/晩年様式集(kenzaburo oe In Late Style)より]

Posted by nob : 2014年07月07日 22:04

変わるということ、、、それはそれまでの自らを一旦あるがままに受け容れることから。。。

■あなたの「性格」は、何歳で決まった?
転職先で生まれ変わろうとする
26歳男性の悩みとは?

岸見一郎(きしみ・いちろう)
哲学者

フロイトやユングと並ぶ心理学の巨人・アドラーは、現代を生きる私たちに人生観が変わるほどの気づきを与えてくれます。その教えをわかりやすく説いた『嫌われる勇気』は今や35万部のベストセラー。本連載では『嫌われる勇気』の著者・岸見一郎氏が、職場や日常生活で起こりうる皆さんのお悩みを「アドラー流」に解決いたします。
今回のお悩みは、26歳の男性によるもの。アドラー流の解決策はどのようなものでしょうか?

【今回のお悩み】

「性格が暗く上手くなじめません。
 転職先で明るいノリに生まれ変わりたいです」(26歳・男性)

私は子供の頃から性格が暗く、引っ込み思案であまり他人とうまくコミュニケーションがとれません。そのためか、最初は親しくしてくれていた友人もやがて離れていってしまいます。社会人になって表面上は多少うまくやれるようになってきましたが、飲み会とかは苦痛で仕方ありません。これから何十年もこうした生活を続けないといけないかと思うと、絶望的な気分になります。もうすぐ転職します。どうすれば、このダメな性格を変えられるでしょうか?

【アドラー流回答】

 その「性格」は、あなたが望んで選んだものです。

  まず、性格は生まれつきのものでもないし、変えられないものでもありません。

「性格(キャラクター)」という言葉が持つ、「変えられないもの」というニュアンスにとらわれないように、アドラーは「ライフスタイル」という言葉を使います。

 ライフスタイルとは、なにか問題を解決するときのパターン(癖)や、自分のことや他の人のこと、またこの世界をどんなふうに見ているか、を指します。

 たとえば同じ親から生まれ、ほぼ同じ環境で育ったきょうだいでも、性格はまるで違いますよね。このように性格とは、遺伝や環境によって決定されるものではないのです。

 われわれは幼児期の出来事を、大きなトピックであれば覚えています。怪我をしたとか、病気をしたとか、引越したというようなことです。ところが、それがいつのことだったかを時系列に思い出すことは、なかなかできません。

 しかし、これが10歳を越えるくらいになると、はっきりしてきます。当時の担任の先生の名前を覚えているでしょうし、友達のこともよく覚えているでしょう。

 アドラー心理学では、10歳前後の年齢で「このライフスタイル(性格)で生きていこう」と決心したのだと考えます。

 そのころの自分と今の自分は、見た目こそ変わっているものの、ライフスタイル(性格)はあまり変わっていません。

 たとえ自分のライフスタイル(性格)を不自由で不便だと思っていても、それとは違うライフスタイルを選んでしまったら、たちまち何が起こるかを予想できなくなる。

 その変化が怖かったから、変えられないのです。

 あなたは、自分の性格が暗く、引っ込み思案なので、他者とのコミュニケーションがうまく取れないといわれますが、そうではありません。

 ほんとうは、他者とコミュニケーションを取らずにすむように、「自分の性格は暗い」と思い、「私は引っ込み思案だ」と思っているのです。

 親しかった友人が離れていったとき(これは誰にでもあることです)にも、そのことを自分の性格のせいにしたいのです。

 これからも同じ生活が続くかどうかは、あなたが決めることです。

 ある日、突然、「明るい性格」になれば、そこからなにが起こるか予想がつきません。「暗い性格」のままなら、誰かがあなたから離れていったときにも「やっぱりそうだった」と思え、安心できるでしょう。

 もしも同じ生活を続けたくないのであれば、いまとは違うライフスタイルを選べばいいのですし、選ぶことはできます。

 ところで、私はあなたの性格が「ダメ」だとは思いません。

 自分のことを「暗い」と思ってこられたかもしれませんが、ご自分に対して違った側面から光を当てて見ることができます。

 たとえば、あなたは周囲の人を傷つけることがないように、あれこれと心を配ってきたのではないでしょうか。もしもそのことに思い当たるのであれば、あなたは「暗い」のではなく、「やさしい」といっていいのです。

 自分を暗いと見てしまえば、自分を好きになれず、他者と積極的に関わることもむずかしいでしょう。

 でも、やさしいと見ることができれば、そんな自分が好きになれ、他者との関係においても、一歩前進することができるはずです。

今回のアドラー流ポイント: ライフスタイル(性格)

アドラー心理学では、性格や気質のことを「ライフスタイル」と呼び、人生における思考や行動の傾向としてとらえます。そしてそのライフスタイルは、先天的に与えられたものでは決してなく、自分で選び選びなおすことも可能だとアドラーは説きます。しかしながら、新しいライフスタイルを選ぶと、新しい自分になにが起きるかわからず、目の前の出来事にどう対処すればいいかわからなくなります。すると「このままのわたし」でいるほうが楽であり安心だと感じ、人は自らに対して「変わらない」という決心を下してしまう傾向にあります。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年07月07日 17:12

ますます多様化する葬儀や埋葬の在り様。。。

■<20万円宇宙葬>10月に初打ち上げ 遺灰、4割が日本人

 故人の遺灰をカプセルに詰め、宇宙へ打ち上げる「宇宙葬」。1990ドル(約20万円)という格安料金でサービスを始めた米ベンチャー「エリジウムスペース」(本社・サンフランシスコ)のトマ・シベ最高経営責任者(CEO)が来日し、初の打ち上げを10月に実施する計画を明らかにした。50〜100人程度の遺灰が宇宙へ旅立つ見通しで、約4割は日本人だという。

 世界初の宇宙葬は1997年、米セレスティス社が実施した。宇宙を舞台にしたテレビドラマ「スター・トレック」の生みの親、ジーン・ローデンベリー氏ら24人の遺灰が、ロケットで軌道上に打ち上げられた。これまでに約600人が宇宙へ旅立ったとみられる。

 エリジウムスペースは、米航空宇宙局(NASA)の技術者だったシベ氏が2013年3月に起業した。他の商用・科学衛星に遺灰カプセルを乗せて打ち上げる「相乗り」のため、先行他社の半額以下という低価格が強みだ。日本でも同年秋からビジネスを始めた。生前予約は受けないため、現在は遺族からの申し込みに限られる。

 遺灰は1センチ角のアルミニウム合金製の容器に入れる。容器を乗せた人工衛星は米の民間ロケットで打ち上げられる。初打ち上げ分はいったん国際宇宙ステーションに運んだ後放出。高度350〜400キロの低軌道を数カ月〜1年程度周回し、最後は大気圏に突入して燃え尽きる。

 カプセル内のものは変質せず、他の人工衛星に影響を与えないことが条件だ。このため、火葬文化がある米国と日本を最初のマーケットに選んだ。米国では年間約250万人が亡くなり、火葬は約4割。一方、日本は年間死者数約120万人のほとんどが火葬され、米国に匹敵する市場という。

 シベCEOは「もともと宇宙は、詩的で美しい場所。高額な宇宙旅行は無理でも、宇宙葬なら多くの人の手が届く。残された人が星空を見上げて故人をしのぶのはとてもロマンティック」と話す。来年以降も、年に1回以上の打ち上げを予定している。

 単身者の増加や超高齢社会の到来で、葬儀や墓のあり方が多様化している。地球を見ながら宇宙空間を漂った後、「流れ星」となって消えるのも悪くなさそうだ。【平野美紀/デジタル報道センター】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2014年07月03日 21:55

痛恨の極み、、、国民一人一人の力の総合以上の国ができることはないのだから、歯止めるのもボールを蹴り返すのも今後の私たち一人一人の意識と姿勢次第。。。

■社説:歯止めは国民がかける

 第一次世界大戦の開戦から今月で100年。欧州列強間の戦争に、日本は日英同盟を根拠にした英国の要請に応じて参戦した。中国にあるドイツ権益を奪い、対中侵略の端緒としたのである。

 その後の歴史は、一続きの流れの中だ。資源確保のため南部仏印に進駐し、対日石油禁輸で自暴自棄になった日本は、太平洋戦争に突入する。開戦の詔書には、「自存自衛のため」とあった。

 集団的自衛権を行使可能にする憲法解釈の変更が、閣議決定された。行使の条件には「明白な危険」などと並び、「我が国の存立」という言葉が2度、出てくる。

 いかようにでも解釈できる言葉である。遠い地の戦争での米国の軍事的劣勢も、イラクなど中東情勢の混乱も、日米同盟の威信低下や国際秩序の揺らぎが「我が国の存立」にかかわると、時の政権は考えるかもしれない。

 「国の存立」が自在に解釈され、その名の下に他国の戦争への参加を正当化することは、あってはならない。同盟の約束から参戦し、「自存自衛」を叫んで滅んだ大正、昭和の戦争の過ちを、繰り返すことになるからだ。

 むろん、歴史は同じように歩みはしない。あの戦争は国際的孤立の果てであり、今は日米同盟が基盤にある。孤立を避け、米国に「見捨てられないため」に集団的自衛権を行使するのだと、政府の関係者は説明してきた。

 だがそれは、米国の要請に応じることで「国の存立」を全うする、という道につながる。日本を「普通の国」にするのではなく、米国の安全と日本の安全を密接不可分とする「特別な関係」の国にすることを意味しよう。

 米国と「特別な関係」と呼ばれるのは英国だ。

 その英国は、イラク戦争参戦の傷が癒えず、政治指導者の責任追及の声がやまない。イラク戦争を支持した反省と総括もないまま、米国に「見捨てられないため」集団的自衛権を行使するという日本の政治に、米国の間違った戦争とは一線を画す自制を望むことは、困難である。

 ならばこそ、シビリアンコントロール(文民統制)の本来のあり方を、考え直すことが必要ではないか。

 文民統制は、軍の暴走を防ぐため政治や行政の優位を定めた近代民主国家の原則だ。だが、政治もしばしば暴走する。それを抑え、自制を課してきたのが憲法9条の縛りだった。縛りが外れた文民統制は、ただの政治家、官僚による統制にすぎない。

 閣議決定で行使を容認したのは、国民の権利としての集団的自衛権であって、政治家や官僚の権利ではない。歯止めをかけるのも、国民だ。私たちの民主主義が試されるのはこれからである。

[毎日新聞]


■集団的自衛権行使に大転換
――憲政史上に最大の汚点

田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]

閣議決定全文は論旨が不明で難解

 安倍晋三政権は7月1日、日本が、(1)他国間の戦争に参戦する(集団的自衛権の行使)道を、(2)最悪の禁じ手(解釈改憲)を使って強引に切り拓いた。

 6月27、28日に実施された毎日新聞の世論調査によると、(1)の集団的自衛権の行使に反対する人は58%(賛成は32%)、(2)の解釈改憲に反対する人は60%(賛成は27%)、しかも理解が深まるにつれて調査結果のこの傾向は急激に強まっている。

 こんな民意を恐れてか、今回の閣議決定は、(1)と(2)を極力ぼかして反発を避けようとしている印象を受ける。そのためか、著しく論旨が不明で難解な悪文となっている。

 (1)については、山口那津男公明党代表が閣議決定後の記者会見で「いわゆる集団的自衛権の行使を認めるものではない」と説明しているように玉虫色の解釈も成り立つように工夫されている。

 本文では昭和47年の政府見解に触れたところ。「我が国と密接な関係にある他国に対する武力行使が発生し、(中略)必要最小限度の実力を行使する…」の部分。そして、「憲法上許容される上記の『武力の行使』は、国際法上は、集団的自衛権が根拠となる場合がある」としたくだり。少なくともこの離れ離れに書き込んだ3点をつないで解釈すれば、集団的自衛権の行使を認めたと読み取れるようになっている。端的で直接的な表現を避けたので実にややこしく、国民に対する誠実さを大きく欠くことになった。

 (2)については、そもそも「解釈改憲はしていない」という姿勢を貫くつもりのようである。

 首相は記者会見で、「現行の憲法解釈の基本的考え方は変わらない」と開き直った。「憲法の規範性をなんら変更するものではない」とも強調した。

 しかし、内外ともにこの閣議決定によって、日本は憲法改正の手続きを経ずに、政府による恣意的な解釈変更によって、集団的自衛権の行使を可能にしたと受け止めている。

“歯止め”“限定”に効果なし
このままでは全面行使の道に突き進む

 閣議決定に至る過程で、複数の政権幹部から「とにかく集団的自衛権の言葉の明記だけは必要」という趣旨の発言があった。どんな小さな事例でも集団的自衛権の行使の対象とすることができれば、それを突破口にいつかは全面展開ができるというホンネがうかがえた。

 閣議決定文書には、多くの“歯止め”や“限定”が盛り込まれている。

 だがこれにそれほどの効果はない。「集団的自衛権の行使は違憲」という憲法の最強の歯止めが失われたのだから、今回の歯止めや限定はいとも容易に取り払われていくだろう。

 協議の過程で示されたほとんどの具体的事例は、今まで認められた個別的自衛権の拡大解釈で対応できる。その検討を最初から放棄してわざわざ最初から集団的自衛権の行使の検討に突き進んだところに、何にも増して政権のホンネ(いつの日か行使の全面展開)が示されている。

 こうなった責任はいわゆる護憲派にもある。国民投票法に反対したり、96条(改正手続き)の改正にも抵抗したりして、政権を解釈改憲の邪道に踏み込ませてしまった。

 しかし、これで諦めるにはあまりに事態は深刻である。また、賢明な世論も黙ってはいないだろう。さらに踏み込む前に軌道修正することは不可能ではない。ボールはこれから国民の側にある。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年07月03日 14:35

そのとおり!!!Vol.43/言い返せない本人も、スルーしたうえに追及もしようとしない都議会も、それを看過する私たち一人一人も、、、私たちはそれだけの者たちでしかない。。。

■室井佑月 ヤジ飛ばされた塩村議員に「なぜいい返さない」

 セクハラ野次に失言と、続く政治家たち。作家の室井佑月氏は「許されていいのか?」と怒りを露わにする。

*  *  *

 6月18日に開かれた東京都議会の本会議で、晩産化について質問したみんなの党の塩村議員に、

「お前が早く結婚すればいいじゃないか」

「産めないのか」

 そんな酷いヤジが飛んだらしい。議場は笑いに包まれ、舛添知事もニヤリとしていたって。この人、信用ならないね。だって、働く女の地位の向上などをうったえていなかった?

 表向きと内心は違うってところか。ほかの議員のオッサンもだよ。誰一人として、

「今の発言はセクハラだ」

 そういってヤジを制止しなかった。笑ってたんでしょ、みんな。ってことは、その場ではそれが悪いことってわからなかったのか。

 それとも、巷にはびこるいじめの構造と一緒で、ただまわりの空気に同調していたのか。どっちにしても、みなさん、議員という仕事は向いていないと思う。こういう人たちを税金で食わせているのかと思うと腹が立つ。

 ヤジを飛ばされた塩村議員は議席に戻って、ハンカチで涙をぬぐっていたみたいだ。

 あなたもさ、なぜいい返さない。巷ではもっと酷いセクハラが問題になっているんだよ。女性の代弁者として議員になったのなら、そんなに弱くてどうする。いい返してやればよかったんだ。

「おなじことを、小池百合子先生にいってみてください。首相の奥様にも、子どもを産めっていってください」って。

 あなたにヤジを飛ばした男は、絶対に自分より強い人間にはなにもいえない。そんな卑怯な男に負けてどうする? セクハラはなくならないではないか。

 ま、こっちの問題は都議会にたくさんクレームの投書が来ているみたいだから、卑劣なヤジを飛ばした男は処罰されるんだろう。

 じゃ、こっちはどうか。除染廃棄物を保管する中間貯蔵施設をめぐる福島県側との交渉について、石原伸晃環境相が、

「最後は金目でしょ」

 そう発言した。

 金目とは聞いたことがない言葉だが、つまりこの男は、「福島県の人間は、補償金をつり上げるためゴネてるだけだ」っていったんだ。被害者に対し、酷い中傷だ。

 石原氏は「お金ですべてを解決する意図では全くない」と弁明していたけど、ほかにどんな意味があるっていうのさ。

 この件について、野党各党は不信任決議案、問責決議案をそれぞれ共同提出したが、衆参両院とも与党が多数を占めていて、いずれも否決された。

 こんな重大な、しかも環境相を務める人間の暴言が許されていいのか?

 てか、永田町では、どうも許されるみたいなんだけど。あたしたち国民は、忘れちゃならないし、許してもいけないと思う。放射能汚染問題を、福島県の人々だけの問題にしちゃいけない。

[週刊朝日]

Posted by nob : 2014年07月03日 14:24

脳腫瘍以前に、日々の眼精疲労・頭痛・ハリやコリetc.の蓄積慢性化が、予期せぬ重篤な疾患に繋がっていく。。。

■使いすぎ注意!スマホによる「脳腫瘍リスク」回避のポイント8つ

ケータイやスマホがすでに体の一部のようになってはいませんか? 外出時に、お財布は忘れても、ケータイは忘れないという人が多いようです。

このように、ケータイにどっぷりと依存している私たちですが、本当に安全なのでしょうか? 以前からケータイ使用の危険性は伝えられてはいますが、実際のところはどうなのでしょう? 

そこで今回は、英語圏の情報サイト『BERNSTEIN LIEBHARD/CONSUMER INJURY LAWYERS』の記事を参考にして、ケータイ利用の危険性と、脳腫瘍のリスクを下げるヒントをお伝えいたしますね。

■電磁波による脳へのダメージ

みなさん、ケータイが電磁波を発していることはご存じですよね? ごくわずかですが、その程度の電磁波でも、人間の血液を変化させ、脳に影響を与えるということがわかっています。

とくに子どもの脳は成長段階にあるため、長時間の使用は望ましくありません。

■WHOの調査

ケータイで通話する際に人体に吸収される電波の平均エネルギー量の許容値は決まっていますが(アメリカではSAR/比吸収率が1.6W/kgまで)、それでもWHO(世界保健機関)の調査によると、ガンとの関係は否定できないとか。

とくに、長時間使用する人ほど、脳腫瘍、神経膠腫、聴神経腫瘍、髄膜炎などにかかるリスクが高くなるそうです。

また、アメリカのMayo総合病院の調査では、1日に30分以上の使用で、神経膠腫にかかる率が2倍に跳ね上がるといっています。

■ケータイ使用の注意事項

では、どうしたらこういった脳腫瘍のリスクを防げるのでしょうか? 

(1)できれば、1日に30分以上は使用しない。

(2)頭から、できるだけ離して使う。

(3)使っていない時は、電源をオフにする。

(4)ヘッドセット、またはスピーカーにして使う。

(5)おしゃべりよりも、メールにする。

(6)ケータイの電波が届きにくいところでは、使用しない。

(7)できるだけ、子どもには使わせない。

(8)ケータイを買う時に、SAR(比吸収率)がどれくらいなのか確認して、できるだけ低いものを買う。

いかがでしたか? 以上がケータイの使用で脳腫瘍になるリスクと、それを回避する8つの方法でした。

ケータイは、今では生活必需品ともいえるものです。ですが、使用し過ぎは、脳腫瘍といった恐ろしい結果を招きかねません。とくにお子さんには、十分気をつけてあげてくださいね。

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2014年07月01日 21:29

確かに。。。

奇跡を信じない人には奇跡は起きない

[GK川島(スタンダール・リエージュ)]

Posted by nob : 2014年06月21日 16:20

毎日ドバドバ出してます。。。

■汗はデトックスにならず!? 便をドバドバ出すことが一番理想的だった

私たちは普通に生活をしているだけで、大気汚染や食品添加物などから、たくさんの有害物質を体内に取り込んでしまっています。

これらの有害物質を体外に排出することをデトックスというのは、ご存知の方が多いのでは? 特に美容や健康のために、ランニングやウォーキングで汗をかき、デトックスしている方は非常に多いようです。

しかし、実は汗からは、たった3%の毒素しか排出されていないとされています。毒素の75%は便、20%は尿、3%は汗、2%は毛髪から排出されるので、毎日便を出すことが理想のデトックスだといえます。

そこで今回は、スムーズに便を出すための3つのコツをご紹介します。

■1:主食を”米”に変える

米には、難消化性でんぷんという成分が含まれています。この難消化性でんぷんは、胃や小腸で消化、吸収されることなく大腸まで届き、食物繊維と同様に便の量を増やして排便を促す作用があるので、便秘を改善するのにも効果的。

パンや麺類が好きな方も、デトックスのために米を食べる回数を増やしてみては?

■2:朝、水を飲む

大腸は、1日のうちに3~4回大きく動きます。特に、朝が一番大きく動くので、コップ一杯の水を飲んで、体の内側から胃腸を刺激し、蠕動運動を活発にしてあげることをオススメします。

朝のうちに排便があれば、スッキリした気分で一日を過ごすことができますよね。毎日の習慣にしましょう。

■3:”腸のゴールデンタイム”はリラックスして過ごす

肌と同じように、腸にもゴールデンタイムが存在します。気になるその時間とは、副交感神経の働きがピークを迎え、腸の働きが活発になる24時以降。蠕動運動を促すためにも、この時間には眠っていることが理想的なのです。

ただし、夕食後すぐに寝るのは、食べたものが消化されないのでNG。夕食は、21時までに済ませて、24時には寝るようにしたいものです。

スムーズに便を出し、体の不要なものをデトックスしちゃいましょう。美しい肌と健康をキープするためにも、毒素は毎日しっかりと出すように3つの習慣を心がけてくださいね。

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2014年06月20日 20:00

心と身体に優しいこまめな無理のない運動の継続。。。

■物忘れと認知症の違いは? 認知症の基礎知識

 認知症で行方不明になる人が全国で問題になる中、認知症の予防、地域で安心して暮らせるコミュニティーづくりが急ピッチで行われている。そもそも認知症とはどんな病気なのか。群馬大学大学院保健学研究科教授の山口晴保氏に聞いた。

Q1 認知症とはどのような病気ですか。

 認知症は大脳がつかさどる認知機能が低下する病気です。認知機能とは、「見る・聞く・嗅ぐ・味わう・触る」などの五感を通して脳に入る情報から、自分の置かれている状況を認識したり、言葉を自由に操ったり、計算するなど知的機能を総称する概念です。この認知機能が低下して、人の手助けなしでは生活できないレベルにまで、生活力が失われる状態になることを「認知症」と言います。

Q2 自然な「物忘れ」と認知症の「物忘れ」はどこが違いますか。

 認知症の症状の一つに「物忘れ」がありますが、誰でも加齢に伴い記憶力は少しずつ悪くなります。「具体的な内容を忘れる」のは、自然な物忘れ、「出来事そのものを忘れる」のは、アルツハイマー型認知症による記憶障害という違いで比較できます。例えば、冷蔵庫を開けて消費期限が切れたお肉が出てきたら、「1 週間前に買っておいたのを忘れた」と気がつくのは自然な物忘れ。「誰が買ったのか」と、自分が買ったことを忘れていたらアルツハイマー型認知症の疑いがあります。

Q3 認知症と間違いやすい病気はありますか。

 認知症と「うつ」は深い関係にあります。レビー小体型、脳血管性の認知症は、うつ的な症状が目立ちます。また、認知症の初期の段階、軽度認知障害(MCI)の段階で「うつ」の状態になると、アルツハイマー型は 1.65倍、脳血管性認知症は2.52倍の確率でなりやすいことがわかっています。「うつ」状態では、脳の中にセロトニンという神経伝達物質が不足しているので、ジョギング、水泳、早歩きのようなリズミカルな運動を毎日30分ぐらい続けると、3カ月で脳内のセロトニンが増えてくるという調査結果もあります。

Q4 認知症になりやすい生活習慣、または遺伝はありますか。

 アルツハイマー型認知症の多くは、70歳を超えて発症しますが、中には40〜50歳代と比較的若い段階で発症する方もいて、遺伝的な素因を持っている傾向があります。遺伝的なアルツハイマー病は「家族性アルツハイマー型認知症」と呼ばれています。しかし、遺伝性のアルツハイマー型はごく一部。65歳以下で発症する認知症は全体の1%です。また、認知症になりやすい生活習慣は、運動不足が挙げられます。内臓脂肪型肥満に、高血圧、高血糖、脂質異常症のうち、二つ以上を合併した状態を「メタボリック症候群」と言います。このメタボになると、アルツハイマー型の発症リスクが2倍以上に高まるという調査結果も出ています。メタボを防ぐには運動が最も効果的です。こまめに体を動かしましょう。

[週刊朝日]

Posted by nob : 2014年06月20日 19:53

ごく当たり前のことばかり、、、幸せはいつもすぐ近くに。。。

■何個欠けてる?今すぐチェック「本当にハッピー」になるための8つの条件

あなたは、今“ハッピー”だと感じていますか? 「感じていない」という場合、そんな気持ちがどこからきているのでしょうか。もしかしたらそれさえわからず、イライラ、ウツウツして毎日を過ごしているのかもしれません。

アメリカで絶大な人気を誇るTVパーソナリティ、オプラ・ウィンフリーのウェブサイト『Oprah.com』の記事によると、自分の人生を“幸せ” と感じるためには、いくつかの鍵があるそうです。今回は同サイトを参考に、“ハッピー”になるための8つの条件をご紹介します。

人生が充実していない、幸せを感じられない……という方は是非チェックしてみて下さい。今自分に何が欠けているのかわかれば、幸せを手にするための改善策がとれます!

■1:自分自身を知る

生まれたばかりの赤ちゃんは“素”の存在。しかし、育つうちに一定の価値観や常識を学び、だんだんとその素の部分が見えなくなってしまいます。

幸せになるための第一歩は“素の自分を知ること”。素敵な彼氏や可愛い子どもがいる他人の幸せをうらやんでも、人は人、自分は自分です。あなたの幸せの答えは、すべて自分の中にあるのです。

まずは携帯やPCの電源を切り、自分自身と向き合ってみてはいかがでしょうか。

■2:人間関係を充実させる

幸せな気持ちは、他の人々とのいい関係から生まれてくる部分が大きい、といいます。恋愛や家族、友人関係がうまくいっていると、心からウキウキして幸せを感じますよね。

仕事に趣味に没頭しすぎて、あなたを幸せな気分にしてくれる大切な人々をおろそかにしていませんか?

■3:やりがいのある仕事に就く

自分の仕事にやりがいを感じていますか? あなたにとって“成功”とは何でしょう。もし、現状は“生きていくためにお金を稼いでいるだけ”だったとしても、将来的に自分の好きな仕事をできるように努力することだってできます。

好きな仕事に就きたいならば、そこへ至る道を調べて、少しずつでも進んでいきましょう。

■4:ポジティブな姿勢で物事に向き合う

トラブルがあっても、「これは私が学ぶために必要なことだ」と思える人と、「どうして私ばっかり」とふてくされる人では、基本的な姿勢が違います。

どんなことからも学べることはあるはずです。幸せになりたければ、まずは「幸せになる!」という姿勢を選択し、不平を言う代わりに、ポジティブな面を探してみましょう。

■5:感謝する心をもつ

どんなシチュエーションでも、感謝すべきことはたくさんあります。健康や友情、子どもや夫の存在、無償の愛を捧げてくれるペット、青い空や美しい花……。その1つ1つに感謝することで、毎日の幸福度は変わってきます。

■6:楽しいことをする

お金持ちだからといってそれだけで幸せというわけではありません。幸せな人は、自分が何をすれば楽しいかを知っていて、それを実行する努力をしています。

毎日の生活に追われて、“楽しむこと”を忘れていませんか? 好きなTV番組を観て大笑いするだけだっていいんです。生活の中で、「楽しい」と思う気持ちと笑顔をお忘れなく!

■7:健康でいる

女性の多くは夫や子どもの世話を優先し、自分自身の心身の健康をおろそかにしがちです。最近、体や心に変調はありませんか? ハッピーな生活は、自分自身の健康があってこそです。

自分が枯渇しては、他人に何かを与えることはできません。まずは、自分自身をケアすることから始めましょう。

■8:心の拠りどころを作る

信条や信仰を持つ人は幸福度がより高いそうです。宗教で幸せになれるというわけではありませんが、表面的な存在よりももっと深いもの、自分のエゴよりももっと大きな存在に気づくことで、心の拠りどころができます。

心がざわざわと落ち着かないときは、精神世界に関する本を読んだり、瞑想をしたり、自分の気持ちに耳を傾けたり、お寺巡りをしたりするのもいいかもしれません。

以上、ハッピーになるための8つの条件をご紹介しましたが、いかがでしたか?

「幸せじゃない……」と感じている方、今の自分に欠けているものは、このリストから見つかったでしょうか? 人それぞれに、幸せの形があります。自分自身の幸せがなんであるのか立ち止まって考え、それに近づく努力をしてみてくださいね!

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2014年06月17日 21:34

確かに、、、塵も積もれば山に、可能な限り控えたい(すでに実践中)。。。

■白砂糖、乳製品の恐ろしい実態

白砂糖が身体に及ぼす害

前回お伝えしました、白砂糖や乳製品がなぜ身体に悪影響なのか?オブラートに包まずお伝えしたいと思います。

白砂糖はそもそも自然物ではありません。それどころか「白い麻薬」とさえ言われる存在なのを皆様ご存じでしょうか?白砂糖はとても消化吸収が早いため、体内に入ると直ぐにブドウ糖に変わり血糖値を急上昇させます。

血液中に入った糖分は酸性となるために、これを中和しようとアルカリ性であるカルシウムが動員されます。砂糖がカルシウム泥棒と呼ばれるのはこのためです。カルシウムが大量に消費されることで骨や歯がもろくなり、骨粗鬆症や虫歯を引き起こします。そして、キレやすくもなります。

白砂糖をとると血糖値が急激に上昇するので、それに対応するためにインスリンが過剰に分泌され、次は逆に血糖値が急低下します。血糖値の上下を繰り返すと低血糖症を招く原因になります。

そして血糖値を上昇させる時、イライラしていると出てくるホルモン(アドレナリン)が出ます。別名は攻撃ホルモンとも呼ばれます。

アドレナリンが分解されるとアドレナクロムというものが出るのですが、これは麻薬成分に含まれる物質です。体内に多量に存在すると正常な判断ができなくなってしまうんです。その結果、ホルモンを調整する機能が麻痺し自律神経やホルモンバランスが崩れ、うつ、精神不安定や異常行動などに繋がってくるというわけです。

皆さんが毎日当たり前のように摂っている白砂糖。こんなに危険な毒物だと知っていましたか?

若くして刑務所行きになってしまった青年達の摂取物を調べると、白砂糖やスナック類が大半というデータも出ています。物事の判断が鈍ってキレやすくなると、どうなるか…分かりますよね。

白砂糖のとり過ぎには絶対に注意して下さい!

乳製品が身体に及ぼす害

乳製品は牛乳から加工され、ヨーグルトやチーズ、生クリームなどができます。牛乳は人間が飲むものではなく、牛の赤ちゃんが飲むものです。犬や猫の母乳を飲むことと同じなのです。

牛乳は見た目は白色ですが、元の色は赤色です。乳首を通過する時に白色に変わるだけです。牛乳は牛の血液です。牛の血液を飲むことができるでしょうか?他人の血液をも飲むことができないと思います。

現在、血液による輸血感染が多数あります。動物の血液を飲むことにかなりのリスクがあるのではないでしょうか?給食に必ず牛乳が出るようになり、その世代に育った子供やその世代の人々が生んだ子供にたくさんのアトピーや、他の今までになかった病気が増えるようになりました。ガンが増えたのも戦後です。

他の食べ物も関係しますが身体に良いと思って飲食している物が、実は身体に良くないことが多いのです。

牛乳は栄養バランスが良い…。カルシウムが摂れるその前に考えてみてください。牛の血液を飲むことと牛乳を飲むことは同じことです。

身体を守るために

ただ乳製品の場合、高温で煮沸や加熱することで害となる菌が死滅するので大丈夫です。

例えばピザやグラタンのチーズ、ホワイトソースなど。どうしても牛乳が飲みたい人は、1分以上沸騰してから飲んで下さい。

白砂糖は加熱しても何をしても、その毒素は抜けませんので、きび砂糖か黒砂糖にかえて下さい。


■ミネラルウォーター、有機作物…本当に安全?

精製塩は白い麻薬!?

前回は白砂糖や乳製品についてお伝えしましたが、それに並んで「白い麻薬」と呼ばれているのが精製塩です。

インターネット上には精製塩が良いとか自然塩が良い、自然塩に含まれているニガリが健康を害するなど、色んな記事が書かれ何が本当に良いのか分からなくなりますね。

塩は海水から作られますが、海水に含まれているミネラルは赤ちゃんがお母さんのお腹の中で育つ羊水とほぼ同じミネラルが含まれています。これは、生物が誕生した源が海から発生したことに関係があるのではないでしょうか?

精製塩は、とことん生成された99.9%の塩化ナトリウムです。これは、自然界に存在しない食品添加物です。

自然塩でも一番良いとされている天日のみで1年位かけて作る完全天日塩は、精製塩と違い口にすると甘く感じられ、おにぎりにつけて食べると格別に美味しいですよ。

塩分は身体に必ず必要であるからこそ、健康を害する可能性のあるものは避けられた方が良いと思います。

有機農産物について

「有機農産物=無農薬」と思っている方は、多くおられるのではないでしょうか?

有機農産物というのは農薬も化学肥料も使用してはいけないという前提がありますが、農林水産省では有機でも21種類の化学合成の農薬・化学肥料・土壌改良資材を条件付きで認めています。しかも農薬を使用した場合でも、残留農薬を調べることも必要ありません。

実際に、これらの農薬や化学肥料を使用して作られた有機農産物が少なくありません。つまり有機農産物には有機無農薬と有機低農薬の2種類があるのですが、表示義務がないため、消費者には見分けがつきません。農薬を使用しているかどうかは、生産者に聞くしか方法がありません。

有機農産物は安全と思っておられる方は多くおられますが、有機だからと言って無農薬とは限らないのです。安全を求めて購入される場合、有機ではなく無農薬と表示しているものを選んで購入されることをオススメします。

本当に身体に良い水とは?

最近テレビやニュースではあまり報道されなくなりましたが、酸性雨は人間の健康に与える影響が大きいです。

長年に渡り水の研究もしてきましたが、現在の日本でとれる湧水は昔とは違い酸性雨の影響で人体にも影響を及ぼしかねません。酸性雨で汚染された飲料水を使って料理をしたり、直接その飲料水を飲んでいるのが現状です。水道水も塩素で消毒され、人体に良いとは言えません。

ご家庭で使用されている浄水器にしても、一般に販売されている浄水器では塩素は取り除けますが、逆浸透膜浄水器を使用しない限り硝酸(しょうさん)性窒素などの化学物質は取り除けません。硝酸性窒素はほとんどの水道水で検出されるのが現状です。

またコンビニなどでペットボトルに入った水が販売されていますが、本州でとれる湧水は酸性雨の影響で飲料水にするには問題があると思います。

健康食品や健康飲料にやたらとお金をかける方がいらっしゃいますが、その前に…腸内環境を整え毒を体内に取り込まないことの方が大切ではないでしょうか?そのためには人体に必要な水や塩、毎日とる食材などをより安全性の高い物を選ぶことが健康体へ導き、病気やアトピーの改善にも繋がります。


いずれの記事も

メディカルビューティー&ヘルスアドバイザー・山岡豊恵/スキンケア大学・美ログより]

Posted by nob : 2014年06月17日 21:20

美脳づくり、、、脳のプラセボ効果の大きさは侮れません。。。

■本能のままに「食べて寝る」のが最大の美容法!

オーガニックコスメアドバイザー、ホリスティック美容家
林田七恵

ダイエットが成功しない理由、きちんとわかっていますか?

みなさま、こんにちは。ホリスティックビューティ担当の林田です。

さて、夏に向けてダイエットをしなくてはと思っている方も多いのではないでしょうか。本能のままに食べて寝るのがいい!なんてタイトルに挙げましたが、「そんなことしたら太っちゃう」と思いますよね。ダイエットが成功しない理由と共に、この謎をお話していきたいと思います。

私たちの身体をコントロールしているのは、脳です。寝る、食べるなどの本能的な欲求も、心臓を動かすのも、細胞を修復するのも、全部脳が指令をしています。具体的には脳の視床下部というところなのですが、この脳の働きがきちんと機能していれば、本来は必要以上に食べることはなく太ることもありません。また冷え性になったり、代謝が悪くなってくすんだり、シミが居座ったりということも起こるはずがないのです。

では、なぜ現実は食べ過ぎて脂肪になり、働きすぎて体調を壊し、代謝が悪くなってシミやくすみに悩むなんてことが起こるのでしょうか。

美容を妨げる最大の敵!?脳のプチ機能障害。

それが、脳の「プチ機能障害」。機能障害なんていうととても怖いですが、生命にすぐに危機があるようなものではなく、ちょっとずつチューニングが狂っていくような感じといえばわかるでしょうか。

色んな化学物質によって微細な機能障害があちこちに起こり、それが視床下部のコントロールを狂わせていると言われています。近年ではずっと問題になっているキレやすい子供、というお話しも同じ。拒食症、過食症も同じ。また、そこまで過度なものでないにせよ私たちの多くは何かしらの慢性中毒症状、依存症を抱えていると言われています。

この脳に染みついた「本来の働きとは違うクセ」が私たちの美容の最大の敵と言ってもいいかもしれません。

カフェインの場合、1日にカフェイン100mg、濃いめのコーヒー1杯を毎日飲むだけでも中毒性が見られると言われています。コーヒー、コーラ、緑茶、栄養ドリンクなどにもカフェインは多く含まれており、休憩の度にこれらを手にしたいと思う人は注意かもしれません。

例えば夕食の後にコーヒーを飲むことが習慣になっていたら。カフェインは脳を興奮状態に導く働きがありますから、本来は興奮を鎮め、副交感神経を優位にしていきたい夕方、夜には飲まない方が良いですよね。でもそれがわかっていても、やめられない。コーヒーを飲むから、結局熟睡できない。熟睡できないから昼間もなんとなく眠い。眠いからまたコーヒーを飲む。

これでは本来、昼夜メリハリをつけて身体を健康に美しく保っている機能もどんどんどんどん鈍ってしまいます。

他にもアルコール、タバコ、最近では炭水化物や甘いものを必要以上に欲しがる糖質中毒も話題になっています。糖質中毒もお菓子や炭水化物が脳に必要以上に快楽を与えるために、中毒になり、より多くの量を摂らないと気が済まなくなるというものです。

私は2歳半の子供がいるので、このことが身をもってわかります。普段は合成甘味料の多いお菓子や脳への刺激の強いチョコレートなどは一切あげないのですが、たまに周りの方から頂いて食べたりすると、もう大変。まっさらな脳に急に強い刺激が与えられ、息子は中毒のように「チョコレート、チョコレート、チョコレート!!と言い続けます。

そしてそれを与えないと、普段には見せないほどの激しさで泣きわめき要求するのです。でも2、3日与えずに、その刺激が薄らいでいくと途端にそこまでわめき散らさなくなります。「チョコレートっておいしいよね~。また食べれたらいいね~。」などと可愛いことを言ったりはしますが(苦笑)

私たちはこのくらい、口から入れる物質によって脳が左右されているのです。つまり食欲が抑えられなくてダイエットに失敗してしまう、という人は無理やり食欲を抑えようとする前に、どうしたら正常な脳に戻せるかを考えることが大切、ということです。

脳のチューニングを戻すには、ファスティングがオススメ!

さて、チューニングが狂った脳をどうすれば元に戻せるのか。一番良い方法は、ファスティング=断食です。

しっかりとした知識と管理下で行うことが大切ですが、生命維持に必要な水とわずかな栄養だけを液体で摂り、腸を休ませます。この時、脳を刺激する余分な物質も入ってこなくなりますので脳のデトックスにもなるのです。

3日間でもファスティングをすると、とても味覚や嗅覚が敏感になるのがわかります。そしてその時に本当に美味しい、と思うものだけを食べるのです。習慣になっていたコーヒーは、香りがきつすぎる、苦すぎる、と思うかもしれません。

こうして自分の脳の状態を本来の状態に戻せればあとは正常な脳の欲求のままに、食べたいとその時思うものを、食べたい量食べれば一番健康な状態になることができます。

全ての食事を抜くのが難しい場合は糖質だけを1週間抜いてみる、いつも習慣になっているコーヒーやお酒などを1週間抜いてみる。そんな方法もとても効果的です。

脳が正常に機能するようになると、睡眠障害も起こりにくくなります。眠くなったら寝る。寝たいだけ眠る。身体の声に従うだけで、どんどん身体は元気に美しくなっていきます。

ぜひこの夏、思い切って糖質や習慣的に摂ってしまっているものをストップして、美脳作りにトライしてみてくださいね!

[スキンケア大学・美ログ]

Posted by nob : 2014年06月17日 21:12

言わずもがな、、、放射能もそれだけ広域に拡散し続けているということ。。。(溜息)

■八重山に震災がれき漂着 元防衛大教授調査

 東日本大震災による津波で流されたとみられる木材などのがれきが、八重山に多く漂着している。漂着ごみに詳しい元防衛大学校教授の山口晴幸さんが4月27日〜5月12日にかけ、八重山の4島31海岸で実施した調査では、震災によるものとみられる木材1160本が確認された。海岸1キロメートル当たりの量で換算すると、県外の他の調査地域より漂着するがれきの数が多いことも分かった。

 山口さんは「琉球列島の他の島々にも漂着している可能性は極めて高い」とし、海岸環境への影響を把握するための広域的調査の必要性を指摘している。

 山口さんは1998年以降、県内の漂着ごみ調査を継続している。今回は石垣島の10海岸、西表島の11海岸、与那国島の9海岸、波照間島の1海岸を調べた。

 漂着した木材は家屋などの建材用とみられ、くぎやボルトが付いたり、ほぞやみぞ、レールなどが切られているのが特徴。今回の調査結果を受け、山口さんは「多様で特異な生態系が育まれる貴重な海岸線を保全するため、行政機関も広域的な漂着が想定される震災がれきの問題に積極的に対処してほしい」と求めた。

[沖縄タイムス]

Posted by nob : 2014年06月17日 16:20

私も効果を実感、、、おすすめします。。。

■腰を揉んでも意味ない!「腰痛の時ほぐすべき」なのはこの3カ所

山下ゆり

ぎっくり腰、ヘルニア、坐骨神経痛など腰のトラブルを抱える方は多数いらっしゃいます。腰が痛いと、動くのがおっくうになったり、体のふしぶしまで痛くなってきたりして厄介ですよね。そんな時、みなさんはどう対処されますか?

腰を伸ばしたり、マッサージへ行ったりする人が多いと思いますが、腰が痛いからといって腰だけを揉んでもらうのはNGです。それでは意味がないのです。

そこで今回は、エステティシャン歴8年、東洋医学にも精通している筆者が、腰痛の時ほぐすべきポイント3箇所をコッソリ教えちゃいます。

■1:梨状筋をほぐすべし

梨状筋(りじょうきん)は、お尻の奥にある筋肉です。骨盤の出口付近にあるので、坐骨神経痛やぎっくり腰の人はココがとても張りやすいのです。また、デスクワークや運転などで普段座りっぱなしの人は、上半身の重さがすべてお尻にかかっているので、実はお尻がとてもこっているんですよ。

お尻を伸ばすようにストレッチしたり、整体などでお尻までしっかり揉んでもらうと腰痛が改善される可能性があるので、ぜひお願いしてみて下さい。

■2:お腹周りをほぐすべし

腰痛には腹筋トレーニングが効果的だということをご存知ですか? 人間は重い頭をまず背骨で支え、さらにその上半身の重さを腰でカバーしています。そして骨盤周りを支えているのはお腹の外側にある“外腹斜筋”と、その奥にある“内腹斜筋”です。

この2カ所が固まってしまっていると、骨盤周りの動きがスムーズにいかなくなり、腰が重くなってきます。ひねりを加えたエクササイズなどでしっかりほぐしておきましょう。

■3:膝裏をほぐすべし

腰痛がある人の中には、膝の裏まで痛くなる人がいらっしゃいます。腰が痛い人は座ったり立ったりするときに腰をかばい、膝に体重をのせてしまう方が多いからだといわれています。

また、膝裏は“委中”と呼ばれるツボがあり、腰痛や坐骨神経痛の方はここが硬くなっています。ゴルフボールを挟むなどして膝の裏をやわらかくすると、腰への負担が軽減されます。

以上、腰痛の時ほぐすべきポイント3ヶ所をご紹介しましたが、いかがでしたか? 

腰が痛くてクイックマッサージや整体で腰を揉んでもらったのに、よくなったのは一瞬ですぐに元に戻ってしまったという経験をお持ちの方は、上記ポイントをおさえてほぐしてみましょう。

[ウーリス]

Posted by nob : 2014年06月16日 21:58

発症後の治療としての効用は高いと私も実感、、、いずれにせよ食べ過ぎは万病のもと。。。

■断食の効用:免疫系を再生させる科学的確証

断食することにより、免疫系が回復するという研究結果が発表された。高齢者やガンの化学療法を受けている患者にとってとりわけ有益な発見だ。

わたしには、毎年数日間断食をする友人が2人いる。彼らは、最初は疲労して空腹を感じるけれど、その後すぐに、より力強く、集中して、活動的で、エネルギーがあふれているように感じるのだと証言する。私はこうしたことに常に魅力を感じてきた。しかし、完全に納得したことはなかった。ほかでもなく、怠慢のためだったが。

しかし今、南カリフォルニア大学長寿研究所のヴァルテル・ロンゴの行った研究が、科学的確証をもたらしている。3日間の断食は、免疫系全体を再生させる。これは、高齢者においてもだ。

これまで断食は確かに「流行」したが、栄養学者たちの見解は反対だった。しかし、研究によれば、短期間食事をしないことで細胞は刺激を受け、新しい白血球を生み出すことになる、というわけだ。白血球は、感染に打ち勝ち、病気を遠ざけることで、免疫系を回復させる。

ロンゴはこう説明する。「断食の間に、体は、損傷し老化して不要となった細胞から解放されます。おそらくは、エネルギーを節約しようとするからでしょう。高齢者や、化学療法を受けている人の体のことを考えるなら、私たちはこの効果の重要性をよく理解することができます。断食は、文字どおり新しい免疫系を作り出すのです」

実験の間、被験者たちは、6カ月ごとに2〜4日間、食事を避けなければならなかった。分析からは、断食が、老化や腫瘍の成長のリスクと関係する酵素、PKA(プロテインキナーゼA)を減少させることに貢献したことがわかった。

化学療法を受けている患者においては、食事を控えることで、副作用が最小限になることが観察された。「わたしたちは、断食が幹細胞を活性化させられることを発見しました。幹細胞は、免疫細胞を再生し、化学療法によって起きる免疫抑制の防止が可能になるようです。さらにマウスにおいては、免疫系を若返らせられるようになります」

もし確証が得られれば、この発見は、研究者たちが実験を行い始めた腫瘍患者たちにとって、この上なく有利なものになるだろう。断食は、ジェノヴァのガズリーニ病院でロンゴが行った先行研究ですでに示されたとおり、化学療法の効果を最大20倍強化することができるだろう。

断食は、完全に健康な体にとっても、体調を改善するのに役立つとも言えるようだ。「数日間食事を控えることが人体に害を与えるという証拠は何もありません。その一方で、特筆すべき恩恵をもたらすという強力な確証が存在します」と、ロンゴは語った。

[ワイヤード]

Posted by nob : 2014年06月16日 21:46

最も怖いのは自分自身。。。

■アドラー流 お悩み相談室

岸見一郎

自分自身にダマされる!?
16歳の女子高生が気づいていない
LINE「ウツ」の本当の正体とは?

フロイトやユングと並ぶ心理学の巨人・アドラーは、現代を生きる私たちに人生観が変わるほどの気づきを与えてくれます。その教えをわかりやすく説いた『嫌われる勇気』は今や30万部のベストセラー。本連載では『嫌われる勇気』の著者・岸見一郎氏が、職場や日常生活で起こりうる皆さんのお悩みを「アドラー流」に解決いたします。
今回のお悩みは、16歳の女子高生によるもの。アドラー流の解決策はどのようなものでしょうか?

【今回のお悩み】

「LINEで返信がないと、不安で不安で……。
 頭がおかしくなりそうです。」16歳女子高生

LINEが気になって、やめられません。
自分の送ったメッセージが「既読」になったのに返信がないと、何か悪いことを言ったのか、私のいないところでみんなが私の話をしているんじゃないか、とかいろいろ気になってずっとLINEばかり見てしまいます。自分が嫌われているんじゃないかってすごくこわくなります。
ときどきもう嫌になるけど、やっぱりLINEはやめられません。

【「アドラー流」回答】

その不安という感情は、ある「目的」のために
「捏造」している可能性はありませんか?

 自分がいないところで、他の人は何を話しているのか。

 ひょっとしたら自分の悪口をいっているのではないか。LINEにかぎらず、大いに気になることでしょう。

 しかし、四六時中みんなのメッセージをチェックすることはできませんし、他の人があなたのことをどう見るかはわかりません。「既読」のまま返信してこなくても、それがあなたのことを嫌っている証拠とはいえません。ずぼらなだけであったり、忙しくて返信してこなかった可能性もあるでしょう。

 そして、仮にあなたのいないところで、誰かがあなたの悪口をいっていたとしても、それはあなたが止められる問題ではありません。

 あなたを悪く言わないようにできるのは、あなたではなく、その人だけなのです。

 あなたができるのは、自分の生きたいように生きているのなら、少しくらい嫌われてもよいと思う勇気を持つことです。

 ただ、ひとつ気になったことがあります。それは、ほんとうの問題は別のところにあるかもしれない、ということです。

 みんなが自分のことをどう思っているのか気にならなくなったとしても、あなたはLINEをやめられないかもしれません。

 それは、なぜでしょうか?

 ちょっと考えてみて下さい。LINEをするようになって、できなくなってしまったことはありませんか?

 たとえば、あなたが「LINEが気になって、勉強できなくなった」と感じているとしましょう。勉強しようと机に向かっても、すぐにLINEを見てしまう。矢継ぎ早にメッセージが届いて、とても勉強なんかできる状態ではない、と。

 これはLINEのせいで勉強できなくなったのではありません。「勉強なんかしたくない」という目的をかなえるために、「ずっとLINEばかり見てしまう」という状況を自分自身でつくり出しているのです。

 もしもそうだとしたら、あなたはLINEが気になっているのではない。

 あなたの望む「目的(勉強したくない)」をかなえるために、ずっとLINEをやっているのかもしれないのです。

【今回のアドラー流ポイント 「原因論」と「目的論」】

アドラー心理学では、人は過去の「原因」によって規定されるのではなく、いまの「目的」に沿って生きていると考えます。
たとえば、「子どものころに虐待を受けたから、社会でうまくやっていけない」と考えるのがフロイト的な原因論であるのに対し、アドラー的な目的論では「社会に出て他者と関係を築くのが不安だから、子どものころに虐待を受けた記憶を持ち出す」と説きます。
人はある目的を達成する手段として、不安や恐怖といった「感情」をこしらえる場合があるのです。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年06月16日 21:25

今年に入って以来の体質改善プログラムの一環として、禁酒ではなく休酒してみて、それまでの呑み過ぎを初めて深く実感、、、只今絶好調、あと半年継続してみます。。。

■老化を防ぐ、お酒の飲み方とは?

久保 明 [東海大学医学部 抗加齢ドック教授/慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任教授]

ビールや日本酒、ワインは
何杯も飲めばあっという間にご飯数杯分の糖質摂取に

 今回はお酒をテーマにアンチエイジングを考えてみましょう。

 働き盛りの大人であれば、お酒を飲む機会がかなりありますよね。接待や友人との飲み会、仕事を通じての「ノミニュケーション」等々。お酒が好きで、お酒と食事の組み合わせも大好きで、ストレス解消や気分転換にも欠かせないという人も多いのではないでしょうか。

 まず糖化(参考:第2回「老化のスピードを早めてしまう糖化とは?」)とお酒の関係をみてみましょう。

 焼酎、ウィスキー、ブランデーなどの蒸留酒には糖質が含まれていません。ただし、水やウーロン茶などで割るのでなく、コーラやサワー類などで割ればその分の糖質がかなり加わります。

 一方、ビールや日本酒、ワインなどには糖質が含まれていますので、何杯も飲めばあっという間にご飯数杯分の糖質を摂取してしまいます。甘いカクテル類にも相当の糖質が含まれますのでご注意を。

 糖質を含まない蒸留酒を飲むなら問題ないかといえば、そうでもありません。肝臓の問題があります。

老化を防ぐ、
アルコールの適量とは

 お酒を飲んでいるとき、肝臓はほかの作業を後回しにして、アルコールを分解するため、糖を血液に放出する働きが抑制されます。これにより、一時低血糖になることもあり、身体にとって大きな負担になってしまいます。飲み過ぎはさらに肝臓を疲れさせ、大きな負荷をかけますので、慎みたいものです。

 お酒の健康的な適量というのは案外少ないものです。

 健康を保つため、厚生労働省が推奨しているアルコールの適量は、1日純アルコールで20gほど。ビールなら中瓶1本、日本酒なら1合、ワインならグラス2杯、ウィスキーならダブル1杯、焼酎グラス1杯くらいに相当します。お酒を飲む人にとっては物足りない量ですよね。

 しかし、どんなに多くても、40gを適量の限度にすべきと言われています。お酒の飲み過ぎは身体に毒です。もちろんアンチエイジングの大敵でもあるのです。

 お酒は飲み方によっても身体への影響が違います。

一人飲みは、
飲まない人に比べ、リスクが倍にも!

 面白いことに「一人で飲むより、みんなで楽しく飲む」と老化や病気になるリスクが少なくなるのです。お酒の場合、飲むときのメンタル面が大きな要素になるのです。ストレスを抱えて一人で鬱々とのむと悪酔いするとよく言われますが、実際、そうなのです。

 週に300g未満であれば、「みんなで楽しく飲んだ」人は全く飲まない人より、脳梗塞や脳出血など脳血管疾患の発症リスクが低いというデータもあるほどです。週に300gなら、結構お酒が楽しめますよね。週、300g~449gでも、「みんなで楽しく」飲むなら発症リスクは飲まない人と同じくらいです。

 ところが、一人飲みの人は、週300g~449gで脳血管疾患の発症リスクが飲まない人の倍くらいになるのです。

 また別の調査では、ほぼ毎日お酒を飲んでいても、健康的な適量(純アルコールで20g)なら、全く飲まない人に比べて、高齢になっても生活機能レベルが落ちていないことが報告されています。ただし、日本人はお酒に弱い体質の人も多いですから、無理に飲むことはありません。くれぐれも飲みすぎには注意しましょう。

 お酒でもうひとつ気をつけたいのは、お酒を飲むと食欲が増進し、ついおつまみや食事を食べすぎてしまうことです。

 唐揚げやコロッケ、焼き肉、チーズがたっぷりのったピザ等々、高カロリーや糖化につながる高GI(GI値=グリセミック・インデックス値。食後の血糖値の上昇を数値化したもの)食品は、不思議とお酒には合いますよね。ただし、ビールや日本酒、ワインなどと一緒にたくさん口に入れれば、糖化への道まっしぐらです。おつまみのメニューやお酒の組み合わせ方を上手に選んでみましょう。

 また、「懐石食べ」のように、サラダやおひたし、和え物など食物繊維の多いものや豆腐など大豆製品をはじめに食べ、その後にお刺身や肉などを取るという作戦もありますね。知恵を使って、お酒をより楽しい場にすることがお勧めです。

50歳以上の
正しいたんぱく質の摂り方

 今回のメディカル・トピックスは、たんぱく質の摂り方です。

 今年、2014年に発表された研究では、たんぱく質の摂取が少ない高齢者(66歳以上)では死亡リスクやがんの罹患リスクを上げ、中年(50歳~65歳)では低たんぱく質摂取が死亡リスクやがんの罹患リスク、糖尿病の罹患リスクを下げることが分かりました。

 中年では肉や魚、乳製品などたんぱく質の摂りすぎに注意、高齢者は反対に肉や魚、乳製品などの摂らなさ過ぎに注意するということです。

 アンチエイジングは年齢によって気をつけることが違うのです。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年06月10日 08:40

私は気が置けない相手以外、性別・年齢・立場を問わず、敬称と敬語を原則として久しいです。。。

■アドラー流 お悩み相談室

岸見一郎

年上に「タメ口」はアリ?ナシ?
不愉快な話し方をする相手への対処法とは?

フロイトやユングと並ぶ心理学の巨人・アドラーは、現代を生きる私たちに人生観が変わるほどの気づきを与えてくれます。その教えをわかりやすく説いた『嫌われる勇気』は今や30万部のベストセラー。本連載では『嫌われる勇気』の著者・岸見一郎氏が、職場や日常生活で起こりうる皆さんのお悩みを「アドラー流」に解決いたします。
今回のお悩みは、31歳の男性によるもの。アドラー流の解決策はどのようなものでしょうか?

【今回のお悩み】

「タメ口で話してくる年下のアルバイト。本当にむかつきます」31歳男性

ファストフード店で店長をしていますが、年下のアルバイトが「タメ口」で話してきて、イライラしてしまいます。社員は私一人だけで、残り全員がアルバイトです。人手が足りていないので、注意して辞められても困りますし、ふて腐れても困ります。どうしたらいいでしょうか?

【アドラー流回答】

 あなたに必要なのは、「他者の課題」と割り切る勇気。

 年下のタメ口にイライラしているのですね。

 まずはじめに考えてほしいのは、「タメ口で困っているのは誰か」ということです。

 年下のアルバイトでしょうか?

 いいえ、それはあなた自身です。

 タメ口はあなたが「注意」するようなことではありません。

 あなたにできることは、「そんな話し方、やめなさい」と相手に命じることではなく「あなたのその話し方はいや」というように、自分がどう感じるかを伝えることです。

 なぜならそのタメ口を不愉快に感じているのは、アルバイトの方ではなくあなた。つまりこれは「あなたの課題」で、あなたが解決すべき問題なのです。

 そしてアルバイトの方がどんな話し方をするかは、その人自身の課題です。このとき、残念ながらあなたの課題を相手に解決させること、つまり「私がいやだからとタメ口をやめさせること」はできません。

 それは他者の課題に土足で踏み込むことを意味します。

 あなたができることは、アルバイトのタメ口を一つひとつ、あなたが気に入るような言葉に「翻訳」しながら聞くことです。

 日本の社会では、職責の違い(役職の違い)が人間関係の上下を意味することが多くなっています。しかし、若い人は知識や経験が十分でなくても、人間として劣っているわけではなく、人間としては対等です。

 もちろん、上司は先に働き始めた分、知識も経験もあり、取らなければならない責任の量も違います。その意味で上司と部下が「同じ」だとはいいませんが、人間としては「対等」なのです。アドラーはあらゆる対人関係は対等で横でなければならないといっています。

 あなたにタメ口で話しかけるアルバイトは、あなたと対等な関係で接したいと思っているのかもしれません。

 まず、あなたが年下を自分の下に見ることをやめてみれば、アルバイトのタメ口はそんなに気にならなくなるでしょう。

今回のアドラー流ポイント「課題の分離」

「その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?」という視点から、自分の課題と他者の課題を分離し、他者の課題に踏み込まないこと。
 およそあらゆる対人関係のトラブルは、「他者の課題に土足で踏み込むこと」、または「自分の課題に土足で踏み込まれること」によって引き起こされますが、自分を変えることができるのは、自分しかいないのです。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年06月10日 08:23

この愚挙を看過するも歯止めるも結局は私たち国民一人一人の意識と姿勢次第。。。

■集団的自衛権の行使容認で国民の命は守れるか?
その本質は「他国と戦争に突入しやすくなる」こと

上久保誠人 [立命館大学政策科学部准教授]

 この連載では以前、「特定秘密保護法」について論じた。これは思いのほか反響があり、共同通信を通じて、「識者評論」をさまざまな地方紙に書かせてもらった。これらの論考を読んだ方々は、筆者が特定秘密保護法に反対の立場だと考えていると思う。しかし、よく読んでもらうとわかるのだが、実は、特定秘密保護法に反対と書いてはいない。

 論考の主旨は、特定秘密保護法の成立後に、日本のジャーナリズム・国民の本当の戦いが始まる、というものだ。ジャーナリズムは、「特定秘密保護法案が成立すると、逮捕を恐れて委縮し、国民の『知る権利』が失われる」と主張してきた。しかし、その真意が「法律が成立したらジャーナリズムは権力批判をやめる」ということであってはならない。

 ジャーナリズムには、国民に真実を伝えない権力の片棒を担いでいたという歴史がある。そして、歴史を根拠にした彼らの主張は、まるでジャーナリズムは権力の前には無力だと聴こえる。だが、歴史を教訓とするならば、「権力による情報統制がどんなに強まっても、ジャーナリズムは怯まず権力批判を続けなければならない」ということであるはずだ。たとえ、これから何人逮捕者を出すことになろうとも、権力に対して批判を続けるべきだということだ。

 英国にも、特定秘密保護法に相当する「公務秘密法」がある。しかし、ジャーナリストを有罪とした事例は過去ないという。英国のジャーナリストは、権力が言論統制を試みても、委縮することはない。また、国民が権力行使を不当だとみなした場合、政権は容赦なく次の選挙で敗れ、政権の座を失ってしまう。だから、英国では政権が権力濫用を安易にできないのだ。

 日本は戦後、特定秘密保護法のような法律を制定し、運用する経験を持っていない。成立した法律の内容に問題が多いのは言うまでもない。しかし、この法律は国家安全保障上、必要なものでもある。だから、完璧な法律ができないから絶対ダメというのではなく、まず法律自体は成立させるべきだ。その上で、ジャーナリズムなど国民の徹底した批判を継続し、権力濫用を許さず、実効性のある運用ができるものに法律を練り上げていくべきだ。これが筆者の論考の真意なのである。

「集団的自衛権行使容認」に
本格的に動き出した安倍首相

 安倍晋三首相が、他国のために自衛隊の武力を使う「集団的自衛権行使容認」に向けて本格的に動き出した。日本ではこれまで、直接攻撃を受けた際に反撃できる個別自衛権の行使は認めるが、集団的自衛権は「9条が認める必要最低限の範囲にあたらない」という憲法解釈で、行使を認めてこなかった。しかし、首相の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)が報告書を提出し、「集団的自衛権行使は憲法9条の定める『必要最小限度』の自衛権の範囲内」だとして、憲法解釈の変更を求めた。

 安倍首相はこの報告書を受けて記者会見し、政府の考え方を示す「基本的方向性」を示した。首相は、「集団的自衛権」だけではなく、国連の加盟国が武力行使を行った国に一致して制裁を加える「集団安全保障」、他国からの武力行使には至っていない「グレーゾーン事態」を含めて事例集を提示した。

 具体的には、「集団的自衛権」として、①公海上で米艦船への攻撃に対する応戦、②米国に向かう弾道ミサイルの迎撃、③日本近隣で武力攻撃した国に武器を供給するために航行している外国船舶への立ち入り検査、④米国を攻撃した国に武器を提供した外国船舶への検査、⑤日本の民間船舶が航行する外国の海域での機雷除去、⑥朝鮮半島有事の際に非難する民間の邦人らを運ぶ米航空機や米艦船の護衛、の6事例が示された。

 また、「集団安全保障」として、①国際平和活動をともにする他国部隊への「駆けつけ警護」など自衛隊の武器使用、②国際平和活動に参加する他国への後方支援、の2事例、「グレーゾーン」として、日本の領海に侵入した潜水艦が退去要求に応じない場合の対処という事例が示された。

「集団的自衛権」の本質的な議論を避ける
安倍首相の「空虚」な説明

「集団的自衛権」という国論を二分する難しい問題を国民に理解してもらうために、安倍首相はさまざまな工夫をした。例えば、首相はパネルを使って、周辺有事の際に取り残された邦人を輸送する「米軍艦船の防護」を説明した。パネルには、「赤ちゃんを抱きかかえた母親に不安げな表情で寄り添う子ども」のイラストが描かれた。そして、首相は「日本の自衛隊は日本人が乗っている米国の船を守ることができない。これが憲法の現在の解釈だ。皆さんが、あるいはお子さんやお孫さんたちがその場所にいるかもしれない。その命を守るべき責任を負っている私や日本政府は、本当に何もできないということでいいのだろうか」と訴えたのだ。

 また、国連平和維持活動(PKO)に参加する要員が襲われた場合に救助に赴く「駆けつけ警護」についても、パネルが用意された。首相は、「アジアで、アフリカで、たくさんの若者たちがボランティアなどで地域の平和や発展のために活動している」が「彼らが突然、武装集団に襲われたとしても、自衛隊は彼らを救うことができない」と述べた。NGOの日本人ボランティアや他国の国連平和維持活動の要員が、現地の武装集団に攻撃されても、PKOで派遣された自衛隊が警護できない現状を訴えたのだ。

 安倍首相は記者会見で、何度も「国民の命を守る」と繰り返し、「熱弁」を振るった。しかし、その内容は驚くほど「空虚」だった。それは、上記のような事例が、国民の支持を得やすいものではあっても、集団的自衛権の本質的な議論から外れているからだ。

集団的自衛権行使の本質は
「他国と戦争に突入する」ということ

 集団的自衛権の本質は、「他国を防衛する戦争に加わること」である。これまでであれば、米国などの同盟国が戦争に突入して支援要請を受けても、日本は集団的自衛権が憲法上認められていないことを理由に断ることができた。しかし、集団的自衛権行使容認となると、戦争参加を断る理由がなくなってしまう。また、集団的自衛権を行使すると、相手は日本を「敵国」とみなすことになる。当然、日本が攻撃される可能性は増すことになる。

 つまり、集団的自衛権を行使した場合、「邦人救出」で終わりになるのではなく、そのまま敵国との戦争状態に突入してしまうのだ。だが、安倍首相はこの本質論を徹底的に避けている。首相は、「あらゆる事態に対処できるからこそ、抑止力が高まり、紛争が回避され、戦争に巻き込まれることがなくなると考える」と述べた。つまり、日本が同盟国の要請で戦争ができる態勢を整えれば、同盟国に戦争を仕掛ける国はなくなるというのだ。

 しかし、これこそまったく説得力のない、リアリティを欠く話だろう。世界最大の軍事大国である米国が抑止できないような紛争に、「日本が参戦できるぞ」と言ったところで、どれだけ戦争抑止の効果があるというのだろうか。また、「湾岸戦争」「イラク戦争」など、米国の戦争は、米国からの先制攻撃がほとんどだ。強大な米国を相手に、負けるのがわかっていて自ら攻撃を仕掛ける国などほとんどあるわけがない。米国が北朝鮮のミサイル攻撃を受けるという想定がよくなされるが、本当に攻撃したら、米軍の報復攻撃で一瞬にして金正恩政権は滅亡するのであり、北朝鮮がそんな愚を犯すという想定はほとんどリアリティがない。

 要するに、巨大な米軍に小さな自衛隊が加わったら、敵国に戦争を思いとどまらせる抑止力が高まるというのは、ロジックとして非常に苦しい。むしろ自衛隊の援助によって、米軍が戦争を決断しやすくなるということもいえる。集団的自衛権行使容認は、日本が戦争に巻き込まれる可能性を高めるというのが、素直なロジックの立て方なのだ。

 安倍首相は、「巻き込まれるという受け身の発想ではなく、国民の命を守るために何をなすべきかという能動的な発想を持つ責任がある」と述べた。しかし、「国民の命を守る」と繰り返す首相が、精神論に逃げるのは無責任の極みだろう。

安倍首相に信頼されない国民と
国民に信頼されない「閣議決定」

 筆者は以前、いわゆる「政治不信」以上に、政治家の「国民不信」が深刻だと論じたことがある(前連載第65回を参照のこと)。政治家は本音では、国民からの冠婚葬祭から子どもの進学・就職などまでの便宜供与の要求に応えるために、政治にはカネがかかるし、汚職に走ることになると考えている。また、規制緩和・自由化、財政改革など「痛み」を伴う重要な政策を、国民が理解できないと思っているのだ。

 安倍首相が、集団的安全保障行使容認について、本質論を避けて国民に支持されやすい話を続けるのは、首相の無責任を示しているだけではない。それ以上に、首相が国民をまったく信頼していないことが大きいのではないだろうか。

 その一方で、安倍首相の言葉がまったく信頼されないという側面もある。例えば、首相が「閣議決定」で集団的自衛権行使容認を決めようとしていることが、立憲主義の破壊だと批判されている。歴代内閣が長年守ってきた憲法解釈を、一内閣の判断で変更できるとすれば、憲法が権力をしばる「立憲主義」の否定につながる前例を残すことになると批判されているのだ。だが、これは民主主義を「交代可能な独裁」と捉え、首相など政治指導者の決断が発表されるまで、意思決定は基本的にすべて非公開であることを国民が容認する英国ならば、まったく問題にされることはないものだ(前連載第63回を参照のこと)。

 つまり、世界的にみれば「閣議決定」というのは、民主的プロセスとして、立憲主義を否定するというほどの問題があるわけではない。日本でこれが問題とされるのは、日本国政府に対する根本的な部分での「信頼」が欠けているからではないだろうか。

「日本ならず者国家論」で
集団的自衛権を考える

 この連載では以前、「日本ならず者国家論」という論考を出した(第59回を参照のこと)。これも比較的反響があったもので、経済誌や新聞に紹介されたことがある。それは、憲法9条の存在そのものが、日本を「かつて侵略戦争を起こした、ならず者国家」の地位に貶めたままにしているのだという主張だ。日本は、憲法9条があるからこそ、中国、韓国などの近隣諸国から信頼を得られず、過去の過ちを反省していないと批判され続けているのだ。

 日本が「ならず者国家」のレッテルから脱するには、まず、憲法9条の撤廃が必要になる。そして、ここからが重要だが、憲法9条を撤廃した後に、どんなに困難な国際紛争に直面しても、知恵を振り絞り、ありとあらゆる手段を用いて、外交交渉で問題解決する姿勢を貫き続けることだ。この覚悟ある姿勢を何十年も続けて、初めて日本は平和国家として、国際社会で名誉ある地位を占めることができるのだと考える。

 集団的自衛権行使容認の議論も、「日本ならず者国家論」によって考えるべきだろう。「集団的自衛権を保持するが使えない」という独特の憲法解釈をせざるを得ないのは、日本が「ならず者国家」であり、平和憲法で軍事的冒険を抑え続けないといけない危険な存在だからだ。

 集団的自衛権を容認するのは、日本を「ならず者国家」とする憲法の制約を解くことである。そして、その意義はあくまで、集団的自衛権行使を容認しても、それを実際に行使せざるを得ない戦争という事態に追い込まれないよう、徹底的に知恵を絞って国際社会を渡っていくことで、「世界で最もシビリアンコントロールの効いた平和国家」としての国際的地位を確立することだと考える。

 換言すれば、安倍首相が避け続ける、集団的自衛権を巡る「戦争参加」と「抑止力」の矛盾こそ、日本が最も真剣に正面から議論をしなければいけないことなのである。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年06月10日 08:12

フェイスブックとツイッター、過ぎたるは及ばざるが如し、、、ネットコミュニケーションツールは元より現実社会において信頼で結ばれた人たちの間でこそ最大限の利便性を発揮する。。

■「孤独な人ほど Facebook で個人情報を公開しまくっている」との研究結果

Facebook を使っている人は多いと思うが、たまに友達の投稿が多過ぎたりシェアし過ぎで、鬱陶しく感じたことがある人はいるだろう。しかしある最新研究で、そんな人達は「孤独を感じているから SNS で自分をさらけ出している」ことが明らかとなり、友達のためにも面倒くさがらずに相手をしてあげた方が良さそうである。

・孤独な人ほど Facebook で個人情報を公開

SNS と孤独感の関連性を研究したのは、豪チャールズ・スタート大学のイェスラム・アル=サガフ博士率いる研究チームだ。彼らが、Facebook で自分のページを一般公開している女性616人のタイムラインの書き込みを分析したところ、半数が “孤独な” グループ、残りは “寂しさを感じていない” グループに分類された。

そして孤独なグループのほとんどが、交際ステータスや好きな映画や本といった個人的な情報を公開し、なかには住所まで記載している人もいたのである。一方対するグループは、それほど詳しい個人情報を載せていなかった。

・寂しさを紛らわす行為が逆効果に

寂しい人ほど多くの個人情報を一般公開するのは、「共通の趣味を持つ他人が連絡を取りやすいように」との心理が働いてると博士は分析する。“誰かとつながることができるかも” と思うことで、孤独感に打ち勝とうとしているのである。

ところが、Facebook を通して人とコンタクトを取ることで瞬時の満足感は得られるものの、結果的には「取り残される不安感」が募り、さらに孤独感が増し鬱(うつ)の原因にもなり得るとのこと。

・Facebook に費やす時間が増えると幸福感が減少

そして他の研究チームが、被験者82人に2週間にわたり1日に5回、 Facebook 上で幸福感や友達付き合いについてのアンケートに答えてもらう実験を行った。すると同サイトに費やす時間が長くなればなるほど、彼らの幸福感と満足感が減少していくことが明らかになったである。

・しかし、欠点ばかりではない SNS

しかし Facebook や他 SNS の使用は欠点ばかりではない。例えば一人暮らしで孤独を感じやすい老齢者が、SNS を使い家族や友人とマメに連絡を取り、生活に活気を与えることは重要だという。

現代ではインターネットや SNS の使用を避けることは不可能である。よって使用頻度を適度に保ち、ネット上だけなく実際に友人と過ごす時間を持つよう心がければ、Facebook の使用は害にならないとの意見もある。

避けては通れない SNS との上手な付き合い方が、これからの大きな課題ではないだろうか。何事も “ほどほどに” が鍵であることは間違いないだろう。

参照元:Mail Online、The Daily Beast(英語)
執筆:Nekolas

[ROCKETNEWS24]

Posted by nob : 2014年06月06日 09:08

発症していない人の数値範囲に過ぎず、、、明日は判らない。。。

■治療も薬もやめたい…「血圧147正常」で混乱する医療現場

 日本人間ドック学会などが発表した「血圧147」が波紋を呼んでいる。この騒動の内容から疑問の解決まで、現役の高血圧治療医らへ取材した。

*  *  *

「『自分は上が147以下だから治療をやめたい』と言う高血圧の患者さんが今日も診察に来ました。高血圧に伴う脳梗塞もある方です。あなたは治療しないと危ないと言ってどうにか納得してもらいましたが、数値が独り歩きしていて、非常に危ない状況です」

 高血圧治療を専門にするある医師はこう嘆く。いま、医療現場では高血圧の数値をめぐって大きな混乱が起きている。

 きっかけは、4月4日に日本人間ドック学会と健康保険組合連合会が発表した「新たな健診の基本検査の基準範囲」だ。過去に人間ドックを受診した約150万人のなかから、肥満や持病がなく、たばこを吸わないなどの条件を満たした「スーパーノーマル(超健康)」な人、約1万〜1万5千人を抽出。血圧、血糖値、コレステロール値など計27項目を調べたものだ。

 その結果、血圧については、基準範囲の上限が、147/94(初めの数値が上の血圧、次の数値が下の血圧、単位はmmHg、以下同)。「高血圧治療ガイドライン2014」では、140/90以上が高血圧の診断基準なので、上の血圧はそれより7mmHg高いことになる。さらに血圧以外の項目でも、これまで「治療の必要がある」とされてきた診断基準の数値と比べ、総じて“ゆるい”数値が示されたのだ。

 人間ドック学会の数値が報道されると、「正常の範囲が広がった」と受け止められた。「自分は高血圧ではない」と考え治療をやめたいと言いだす患者や、薬を勝手にやめてしまう患者も出てきた。

 人間ドック学会には医師からの問い合わせが殺到した。その後、「今すぐ学会判定基準を変更するものではない」「『健康』とされる範囲を緩和した新基準を発表したかのような一部報道は事実誤認」とホームページで表明するなど、騒動の火消しに追われた。

 診療側の学会も相次いで声明を出した。日本高血圧学会は、「人間ドック学会の『正常』の一部には、『要再検査、要治療』が含まれていると理解するのが正解」と指摘。同学会学術委員長で大阪大学大学院老年・腎臓内科学教授の楽木宏実医師は、「血圧を下げるべき人への生活習慣修正の指導もされなくなってしまい、血圧のさらなる上昇と将来の心血管病発症の危険が増加する可能性がある」と心配する。

 ついに5月21日には、日本医師会が「多くの国民に誤解を与え、医療現場の混乱を招いている実態に鑑みても、『拙速』と言わざるを得ない」と、人間ドック学会の対応を厳しく批判する事態にまで発展した。

「147」という数値をどう理解したらいいのか。臨床研究適正評価教育機構の理事長で、東京都健康長寿医療センター顧問の桑島巌医師は、「正常範囲が広がったと理解するのは正解ではない」と指摘し、人間ドック学会、高血圧学会の数値の違いをこう解説する。

「人間ドック学会の数値は、現時点で健康と考えられている人の血圧の分布範囲。つまり将来、脳卒中や心筋梗塞を発症する可能性には言及していません。一方、高血圧学会の基準値は、脳卒中や心筋梗塞を予防するうえで、どのレベル以上だと危険かということを示した数値なのです」

 高血圧の恐ろしさは、放置すると動脈硬化が進み、脳卒中や心筋梗塞といった命にかかわる病気を引き起こすことにある。高血圧学会の数値は、将来これらの病気が起こる危険性を考慮している、というわけだ。

[週刊朝日]

Posted by nob : 2014年06月06日 09:02

私はこの半年生活習慣を根本から見直して体質改善中、、、一年で全身すべての細胞は生まれ変わる、あと半年頑張るつもりです。。。

■体が若返ることってあり得るの?

男女を問わず、いかに若々しさを維持するかというのは切実な問題。細胞の生産サイクルを高めて、見た目も中身もアンチエイジングを!男女を問わず、いかに若々しさを維持するかというのは切実な問題。細胞の生産サイクルを高めて、見た目も中身もアンチエイジングを!

残業続きで疲労困憊(こんぱい)の帰り道。ふと、電車の車窓に映る自分の姿を見て、「老けたなあ」「くたびれているなあ」なんて感じてしまったこと、ないだろうか?

まだまだ仕事も恋愛も頑張らなければならないお年頃としては、このまま老けこんでしまうわけにはいかない。幸いにして世はアンチエイジングブーム真っ只中で、男女向けに様々なアイテムが売られている。

…でも、老化を少しでも遅らせようというのであればともかく、一度老化してしまった部位が再び若返るという現象は、本当にあり得るのだろうか? 用賀ヒルサイドクリニックの鈴木稚子先生に聞いてみた。

「それはあり得ますよ。人間の体というのは皮膚も髪の毛もすべて細胞が集まって形成されており、常に新しい細胞と入れ替わっています。若いうちは細胞がダメになるペースよりも作られるペースが上回り、細胞の総量が増えていくため体が成長するわけですが、加齢とともにこのペースが逆転することで、老化が始まります。何らかの治療や対策によって、部分的に細胞がダメになるスピードを抑え、新たに作られるペースを上回らせることができれば、その部位は若返るといっていいと思います」

つまりは差し引きで細胞の量が増えれば、その部位は若返ると鈴木先生は解説する。そうするためには、細胞が失われるスピードを抑える努力をすることが重要だという。

「不摂生な生活をあらため、規則正しいサイクルと栄養バランスのいい食生活に切り替えるだけでも、細胞が損なわれる速度を抑えることができ、アンチエイジング効果はありますよ」

これは何も見た目だけにかぎった話ではない。鈴木先生によれば、そうした生活改善によって内臓のアンチエイジング効果も生まれ、結果として各臓器の機能アップにもつながるという。

最近ではエステやレーザー治療などアンチエイジングのための様々な方法があるけれど、まずは規則正しい生活を心がけることから始めてみては?
(友清 哲)

※この記事は2013年6月に取材・掲載した記事です

[webR25]

Posted by nob : 2014年06月03日 17:59

簡単即効、、、おすすめです。。。

■イラっとしたら…すぐ!即効性のあるストレス解消法

「ストレス解消したいのに、今できない。でも、どうしても今したい」そう思ったことはありませんか?上司の発言にイラっ!何かこぼしてイラっ!といった些細なことでストレスを感じるあなたに、最適なストレス解消法があります。それは、反射です。この記事では、人の本能が持つ反射を利用して、その場のストレスを軽減させる方法をご紹介します。

■ 反射の力で速効ストレス解消!

◎ 反射とは?

猫だましされたら目を瞑る・ビックリしたら息を吸う・熱いものに触った時にとっさに手をひっこめるなど「こうしよう!」と思う前に、無意識に脳が筋肉を動かすことを反射といいます。学校で習いましたね!実は、この反射を利用して心拍数を下げ、リラックスを促す方法があるのです。これをストレス解消に利用しましょう。

■ まずは試しに、「呼吸反射」

「落ち着いて、ハイ!深呼吸して〜」と、よく聞きますよね。これはとても理にかなった方法です。人間は、息を吸うと心拍数が上昇します。逆に、息を吐くと心拍数が減少するようにできています。これを利用して、呼吸反射を体験してみましょう。

◎ 呼吸反射でストレス解消する方法

5秒間息を吸ったら、吐けるところまでゆっくりじっくりと息を吐いてみましょう。すると…どんどん心拍数が落ち着き、リラックスしていきます。どうですか?これが初歩的な反射を利用したリラックス方法です。

■ これからが本番、「アシュネル反射」(眼球心臓反射)

アシュネル反射という言葉を聞いたことがありますか?これは、眼球心臓反射とも呼ばれます。アシュネル反射は感覚反射の一種で、激痛を感じると心拍数が上昇したりするのと同様の反射です。言葉は難しいですが、やり方は簡単です。

◎ アシュネル反射でストレス解消する方法

まず、両目を閉じ、まぶたの上に触るか触らないかくらいの位置に指先を添えます。そして、ゆっくり静かに眼球を圧迫しましょう。怖い人は手のひらでも大丈夫です。あくまで優しくを心がけてくださいね。決して強く圧迫しないでください。ソフトに触れる程度でOKです。どうですか?イラっとした気持ちが落ち着いたでしょうか?眼球の後ろにある神経を眼球の圧迫により興奮させることで、副交感神経の迷走神経が刺激され、緊張が緩和されます。これにより、血圧と心拍数がさがるのです。アシュネル反射を利用して、効果的にストレスを解消してみましょう!緊張症の人や、イザという時にもぜひやってみてくださいね。

■ 速効でストレスケアするために本能に頼ろう!

狭いところが落ち着く、人に見られていない方が落ち着くという本能は、様々な反射が複雑に組み合わさったものです。利用しない手はありません。「呼吸反射」と「アシュネル反射」を組み合わせて、吐くことを意識しながら眼球圧迫すると効果は倍増です。イラっとしたときに即効でストレス解消をして、ためないストレスケアをしてみてはいかがでしょうか。

[著:nanapiユーザー・ いおり 編集:nanapi編集部]

Posted by nob : 2014年06月03日 17:51

私も日々留意実践しています。。。

■いいことづくしの酵素を「効率よく摂取する」とっておきの方法7つ

高橋果内子

いいことづくしの酵素を「効率よく摂取する」とっておきの方法7つ] 食物繊維を摂るなど、食事に気をつけているのに便秘症でなかなか体重が落ちない……。こんな悩みをよく聞きます。便秘は、お肌トラブルの原因にもなりますし、ダイエットの大敵でもあるもの。

そこで今回は、酵素を増やして、美肌と便秘知らずの身体を手に入れるための方法を紹介したいと思います。

■腸美人はスリムな体型でいられる!

私たちが食べているものは腸で吸収され、それが血液を通じて、全身の細胞へ運ばれてエネルギーになります。腸の働きが低下してくると、いくら栄養バランスの取れた食事をしていても、栄養を腸で吸収できずに全身へ届けることができません。

食べたものが腸で速やかに吸収される、すなわち、腸の状態が良好になれば、エネルギー代謝も促進されて体重の悩みからも解放されるでしょう。

■腸の状態には”酵素”が重要な役割を担う

酵素とは、生命に存在するたんぱく質です。体内に豊富にあれば、エネルギーも免疫力も高まります。でも、インスタントやレトルトなど、酵素の少ない食べ物ばかり食べたり、アルコールやタバコは、摂取したことによるストレスを解毒するため、大量の酵素が使われてしまいます。

酵素を増やし、腸の働きを活性化させることが、便秘解消への一番の近道。ちなみに、酵素には生きていくために必要な”代謝酵素”、食べたものを分解し吸収しやすい物質に変換する”消化酵素”、生の食物に含まれる”食物酵素”の3つの種類があります。

”食物酵素”だけが、外部から摂取することができるので積極的に摂取しましょう。

■酵素を効率よく摂取する方法7つ

では、どうしたら酵素を増やすことができるのでしょうか? ここでは具体的にお伝えしていきます。

(1)死んだ食品を摂らない

死んだ食品とは、化学調味料や食品添加物、精製された砂糖や人工甘味料のこと。これらには食物酵素が含まれず、逆に添加物に含まれた化学物質を解毒するために酵素を使ってしまいます。

(2)ローフードを食べる

酵素は熱に弱く、48℃で破壊が始まり75℃でほぼ全滅してしまいます。そこでお勧めなのはローフード。果物や発酵食品、生野菜、海藻、刺身など加熱せずに食べられる食べ物には、たくさんの酵素が含まれていますので、積極的に食べると良いです。

(3)植物性食品と動物性食品の割合は85:15に

ローフードとともに気をつけたいのが、動物性食品の摂り過ぎ。肉類は腸内で消化する時に、大量の消化酵素を消耗します。また、食物繊維を含まないので腸内に溜まりやすく、便秘にもなりやすくなります。食事の15%以上が動物性食品になりそうな時は、次の食事で豆類や野菜、海藻などを食べるように心がけましょう。

(4)加熱していない生物から先に食べる

せっかくローフードを食べるなら、順番は一番最初がベスト。量のある生の野菜や果物から食べることで、胃の中を満たす効果も期待でき、ビタミンや食物繊維などの栄養素と酵素を先に身体へ届けることができます。同時にお水を飲むと、約20分ほどで細胞のすみずみにまで酵素が運ばれ、脂肪燃焼の手助けをしてくれるので、ぜひ食事中の水分補給を習慣にしてみてください。

(5)1日1.5リットルの常温のお水を飲む

食事中の水分補給は、栄養を身体のすみずみに届けるため、また老廃物を流すためにとても大切ですが、冷水では腸の温度を冷やし腸の働きを弱めてしまいます。効率よく酵素を摂取するためにも食事の際は、常温のお水を飲むようにしましょう。毎食事の際、約500ミリリットルずつ飲むと、ちょうど良いです。

(6)良質な調味料を摂る

化学調味料は、避けた方が良いとお伝えしましたが、それなら逆に調味料にこだわってみるのはいかがでしょうか。昔ながらの製法で作られた天然ものの調味料は、ミネラルが豊富です。上質な調味料に含まれる栄養素が、腸本来の働きを高め、栄養の吸収も高めてくれます。

(7)一口30~40回は咀嚼する

消化するのに酵素が使われてしまわないように、楽に消化ができるようにすることが大切。早食いや大食いは、消化に負担がかかるのでNG。噛むことで胃の消化が楽になり、唾液の分泌も活発になります。また、その唾液がさらに消化を助けてくれます。噛むことで満腹中枢が刺激されて、食べ過ぎを防ぐこともできるので一石二鳥です。

腸内環境を整えると、良いことばかりですね。便秘に悩んでいる方もそうでない方も、ぜひ7つの方法を取り入れて、”美腸”を目指してくださいね。

[美レンジャー]

Posted by nob : 2014年06月03日 17:37

また旅立つ君へVol.43/言い得て妙。。。Vol.19

■もっと自信が持てるようになる13のアドバイス

Inc.com:「自分に自信がありますか?」と聞かれて「はい」と答える人はほとんどいないでしょう。しかし、作家であり、元フォーチュン 500の役員でもあるBecky Blalockさんは、誰でももっと自信が持てるようになると言っています。自信というのは、身に付けることができるスキルなのです。

まずは、「自信やリーダーシップがあり、人前で話すことができる」のは、生まれつきの資質によるものだという先入観を捨てることから始めましょう。実際に研究では「恥ずかしがり屋で控えめ」という性質こそ、人間が持って生まれたものだと証明されています。Blalockさんは、「私たちの祖先が遺伝子を残すために生き残るには、慎重でなければならなかったからです。しかし、心配をしなければならなかったことが、現在では心配をする必要がなくなっています」と言っています。

では、もっと自信が持てるようになるにはどうすればいいのでしょうか? Blalockさんの13のアドバイスを紹介しましょう。

1.考えはあくまでも考えだと知る

平均的に人間は毎日65000のことを考えています。そして、そのうちの85~90%は、心配したり恐れたりしているネガティブなことを考えています。これは竪穴式住居に住んでいた時代の名残で、自分に対する警告なのでしょう。

たとえば、火に手を突っ込んだら、そんなことは二度としないように脳が確認をしようとするでしょうから、もっともな話です。しかし、生き残るためのメカニズムが、希望や夢よりも恐怖に意識を向けさせてしまっています。
大事なのは、脳がこのような仕組みで動いているということを知ること。そして、ネガティブな出来事に過剰反応しないようにすることです。考えはあくまでも考えなのだと認識しなければなりません。頭で考えたことが、必ずしも客観的な事実とは限りません。

2.目的地を知る

「やりたいことは何ですか?」「どんな人になりたいですか?」とたくさんの人に聞いてきましたが、「わかりません」という人がたくさんいます。自分が何をしたいのかを知ることが重要です。自分のやっていることが、自分の行きたいところ(なりたいもの)へとつながっています。

3.感謝の気持ちを持つ

何に感謝しなければならないか。それを考えることから一日を始めましょう。この世にいる70億人のうち、ほとんどの人には、あなたの「やっていること」をするチャンスがありません。そのような視点で考えると、残りの一日をどんな気持ちで過ごすかが決まってきます。

4.安全地帯から毎日一歩踏み出す

安全地帯というのは面白いものです。安全地帯から定期的に踏み出していると拡大するのに、ずっと留まっていると縮小するからです。安全地帯が縮小しないようにするには、そこにはない、やったことがないことをやるのです。

誰もが怖い経験をしたことがあるはずですが、それはそんなに悪いことではないと気付きます。Blalockさんの場合、軍の基地へ行った時に、パラシュート訓練をするタワーの一番上から飛び降りる体験をしました。もちろん命綱できちんとつながれていたのですが、「ごめんなさい、できません。小さな子どもが家で待っているんです」と言って、止めさせてもらおうとしました。しかし、誰かが背中を押してタワーから飛び降りてしまいました。でも、「そんなに悪くないな」と思ったのです。

常に、安全地帯から蹴りだしてくれる人がそばにいるわけではありませんから、自分でそうしなければなりません。「とにかく動け!」というのがアドバイスです。

5.停まっている車を犬は追いかけない

反対意見や疑問、心配などが頭に浮かんでいる時は、それが思い浮かぶだけの理由があるのでしょう。そのような警告のサインを無視しろというわけではありませんが、そのようなネガティブな視点からは離れましょう。変化や現状を変えようとしているから、そのことに相反するものが生まれているのです。

6.失敗に備える

自信を喪失させるのは失敗ではなく、失敗に備えていなかったことです。備えがあれば、失敗から学び、もう一度チャレンジできます。ホームランの記録を持っている野球選手は、三振の記録も持っていることが多いのです。三振を恐れてバットを振らなければ、ホームランは打てません。

7.お手本となる人を見つける

何かをやりたいことがあるなら、それを実現したことがある人を見つけましょう。ためになるアドバイスをもらったり、ロールモデルとして参考にさせてもらったりして、できる限りのものを吸収するのです。

8.仲間は賢く選ぶ

ネガティブかポジティブかなど、自分の物の見方というのは、自分がよく一緒に過ごしている5人の平均になります。ですから、一緒に過ごす人は慎重に選びましょう。自分を励まして、気分を高めてくれるような人としっかり一緒に過ごすようにしましょう。

Blalockさんが本を書くために経営幹部職を辞めた時、愕然として「誰もそんな本を読まないよ」と言う人もいれば、反対にがんばれと励ましてくれる人もいました。そのおかげで、自分がそばにいるべき、励ましてくれる友だちを見つけるのに、時間はかからなかったそうです。

9.準備をする

ほとんどの場合、きちんと準備ができていれば自信を持てます。スピーチをしなければならないなら、原稿を書き、何度か練習し、録音して聞きましょう。初めての相手と会議をする場合は、相手の会社のウェブサイトで事前に情報を入れたり、相手のソーシャルメディアの情報をチェックしたりしましょう。インターネットを使えば準備をするのが楽です。

10.十分な休息と運動をする

十分な睡眠と運動と栄養を取っていれば、気分と生産性に良い影響があることは、あらゆる研究によって証明済みです。週3回、中程度の運動を20分ほどするだけで、海馬にとっては十分で、アルツハイマー病やうつ病を回避するには何よりも効果的です。しかし、運動は優先順位が下がることが多いです。誰かに任せられることはたくさんありますが、運動は他の人に代わりにやってもらえません。

11.呼吸をする

とても簡単なことです。深呼吸をすると、脳に酸素が行き渡り、意識がより明晰になります。緊張するような状況では、自分の体をコントロールできると認識することはとても重要です。あまり呼吸を活用していない人は、すぐに取り入れてみてください。

12.うまくできると信じる

やったことの無いことや、資格を持っていないことを、知ったかぶりするということではありません。しかし、必要なスキルを大体持っていて、足りないものがわかっている場合は、尻込みはしないでください。

ある会社が、男性よりも女性の方が昇進する人が少ないのかを調査しました。自信に対する考え方にかなりの違いがあるのが問題でした。男性の場合は、ある役職や仕事に対する能力の半分を満たしていれば、それに値すると考える傾向にある。しかし、女性の場合は、ほとんどを満たしていないと値しないと考えることが多かったのです。仕事や何かをやる前に、それに対する豊富な経験が必要だと思い込んで、躊躇しないでください。

13.助けを求めるのを忘れない

自分がやりたいことを誰もが知っていると思い込まないように。自分でやりたいことがわかったら、それを周りの人にも伝えましょう。あなたのやりたいことが相手に伝わったら、助けてくれるように頼みましょう。予想以上に助けてもらえることに驚くかもしれません。

人は、アドバイスや助けを求められるのを、本当にうれしく思うものです。断られた場合は、別の人に頼みましょう。しかし、Blalockさんの経験によると、ほとんどの人は断らないのだとか。

Minda Zetlin(原文/訳:的野裕子)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2014年06月01日 08:45

その時々の人の立場や都合に左右されない原則としての平和憲法の改正自体が愚かしさの、改正手続きを踏まぬ解釈変更など姑息さの極み。。。

■政権ウォッチ

田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]


□集団的自衛権は与党協議に注目!

 5月15日の安倍晋三首相の記者会見以来、集団的自衛権問題についての公明党の対応に一段と関心が集まっている。

 その中で、公明党の支持母体である創価学会が報道各社の取材に応えて明確なコメントを発表した。

 このコメント(18日付東京新聞)では、2つの重要な意思が表明されている。1つは、「憲法第9条についての政府見解を支持」していること。もう1つは、「集団的自衛権を限定的にせよ行使するという場合には、本来、憲法改正手続きを経るべきである」と言っていることだ。

 ここで「本来」と言う言葉はいわずもがな。例外を認めると誤解される恐れがある。もしもこれが妥協を予定した小細工ならコメント全体の信頼が失われる。よもやそんなことはないだろう。

「集団的自衛権」と「集団安全保障」
この2つを混合させていないか

 安保法制懇の報告と首相会見後の報道機関の世論調査は、各社によってあまりにも大きな隔たりがあって戸惑うばかりだ。

 例えば、集団的自衛権の行使について、賛成か反対かの中間に「限定的行使」を入れれば、多くの人がそれを支持する。それと全面行使賛成とを合わせて「集団的自衛権行使賛成」の数字を見出しとすれば、6割とも7割ともなって、実感とはかなり離れたものになる。

 その上、この問題はきわめて難解で、正確に理解している人は少ないと言ってもよい。

 1991年の湾岸戦争のときは、初めての論争だったせいか、当初は現職国会議員でも理解している人はわずかと感じたものだ。特に集団安全保障との違いは判りづらかったようだ。

 言うまでもなく、集団的自衛権と集団安全保障は全く異なる概念である。

集団的自衛権は与党協議に注目!

 ①集団安全保障は警察機能。村社会に例えると、村の秩序を乱す無法者をみんなで懲らしめること。②集団的自衛権は、特定の人の暴挙に仲良しと一緒に対抗することだ。

 ①と②に共通している“集団”という言葉がややこしくしていて、違いを理解することを困難にしている。

 端的に言えば、集団的自衛権と違って、集団安全保障は「自国のため」ではなく、「世界のため」の武力行使などの義務を伴っているのだ。

 今回の報告書や首相会見は、この全く異なる概念をごちゃごちゃにして混合し、一層難解にしてしまっている。意図的にそうしたとは言わないが、紛らわしくしている点で著しく不誠実な姿勢と受け取られても仕方がない。

 議論されている例で、米国に向かう(かもしれない)弾道ミサイルの迎撃をめぐる問題とは異なり、PKO活動に関するものなどは①の集団安全保障の枠に入るもの。分けて提示していると言っても同時であれば理解が難しくなるのは当然だ。

集団的自衛権の行使を認めたいなら
堂々と憲法の改正手続きを踏め

 5月19日からいよいよ自民・公明両党間で与党協議が始まった。まるでクイズかパズルのような事例が多いが、個別的自衛権で対応できるものを合意できればよい。どうしても集団的自衛権の行使に当たるものなら堂々と憲法の改正手続きを踏むことだ。憲法の核心部分の解釈を変更すれば千載に大きな悔いを残すことになるだろう。

 与党幹部からは「国民を守ることと憲法を守ることのどちらが大事か」と言うような荒っぽい発言が聞こえてくる。

 確かに日本をめぐる安保環境は厳しさを増しているが、今日や明日の軍事衝突が差し迫っているわけではない。緊張を緩和する外交努力を先行させれば危機は十分回避できるはずだ。

 仮に緊迫しているとしても、国論を二分したり、政権の信用が失墜すれば、そのほうが余程危機対応の意志も力も弱まってしまう。与党協議が誤った合意に達することがないように厳しく見守りたい。


□安倍首相は集団的自衛権問題を棚上げにして
目前の脅威に対応すべきだ

「宮沢内閣が終わる日、私は自民党を離党して、あなたと行動を共にします」

 私が細川護煕氏にそう約束したのは、自民党離党、さきがけ結成の前年、1992年の8月のことだった。

 雑誌(週刊東洋経済)で政治改革についての対談をした後で、パレスホテルに場所を移して3時間近く会談し、私はその場でこの約束をした。

 バブルが弾け、冷戦が終結して日本は歴史的変動の最中にあったが、自民党は構造汚職が次々と明るみに出て、不毛な選挙制度改革論議にうつつを抜かし、直面していた歴史的な課題に取り組むことができないでいた。

 91年当時から既に離党する決意を固めていた私にとって、細川氏の日本新党の立ち上げは鮮烈で、基本的な考えが一致するなら行動を共にするつもりで、その対談の席に臨んだのである。

 会談内容は、(1)憲法観、(2)歴史観(歴史認識)、(3)経済社会観、(4)官僚観(行政改革)、(5)政治制度(選挙制度)についての考えのすり合わせであった。

 このときはほとんどの基本項目で一致していることに驚かされたが、この彼の思想の骨格は今に至るも何ら変わっていない。

 大量生産、大量消費、大量廃棄の経済や生活を転換していくこと。それは細川政権の質実国家の旗として掲げられた。原発事故を文明への警鐘として受け止めた彼が、原発再稼働に抗して都知事選に立ったのも私には必然と思えることであった。

自民党は慎重派も総崩れ
解釈変更すれば“タブー”でなくなる

 折から、自民党は、集団的自衛権行使のための解釈改憲を目指す官邸周辺に引きずられてなすところがない。慎重派も総崩れという印象だ。

 今や私が離党した当時の自民党でも考えられない事態が現出している。

 憲法の根幹部分を少数の専門家の知恵を借りて解釈の変更をするという。20年前なら一笑にふされることだ。なぜ政治家がこんなにも官僚や学者に弱くなってしまったのか。それに、政治家に好んで近づく官僚や学者に高い見識を求めても無理な話だ。

 報道によると、自民党幹部は、今回の解釈改憲でこんなに抵抗があるのだから、今後ころころ変更することなんてできないと語っている。政権が変われば解釈が変わる、という強い批判に答えたものだろう。

 そうではない。ここで解釈を変更すれば、今後は格段に容易に変えられていくのだ。一度タブーが破られればもうタブーではなくなるのである。

急増する“限定”の事例
公明党を巻き込むための誘導か

 現在、自民党と公明党の与党協議が続けられている。

 その一方で、ここぞとばかり限定行使の事例がどんどん増えている。

 何と、集団的自衛権行使容認の閣議決定の前に、“限定”の枠が早くも拡大されているのだ。

 かつてなら、一つ一つが国民的議論を経なければならない対応が、十把ひとからげで一気に大量処理されようとしている。

 ついに政府が与党協議に示す事例は、15に急増し、そのうち8つが集団的自衛権の行使が想定されている。

 かつて、第一次安倍晋三内閣当時、有職者懇は解釈改憲を意図したが、そのとき示した事例は4つに過ぎなかった。それも個別的自衛権の拡大解釈などによって解釈可能なものであった。

 なぜ、事例が15にもなったのか。要するにどうしても「集団的自衛権」の言葉を使いたいだけの話だろう。公明党を巻き込むために手を代え品を代えて非現実的な事例を追加して誘導しようとしているとしか思えない。

 そして、ひと度、限定的にでも集団的自衛権を認めれば、もう全面的行使に歯止めはなくなる。

 今回の流れの行きつくところは、自衛隊を米軍の一師団化するものと受け取られても仕方ない。

 もっと真剣に、もっと広く国民的議論にかけなければ取り返しのつかないことになる。
安倍首相の棚上げの英断を待つ

 国はもちろん、政党も政治家も、基本的なこと、原則的なことについては、安易に妥協すべきではない。それこそ自殺行為である。存在意義さえ問われてしまう。

 宮沢喜一元首相が、陰で細川内閣を全力で支えたことは既に明らかになっている。政局の行きがかりより、基本的なことで細川首相と合致していたからである。音無しの構えでいる旧宮沢派宏池会は、今こそ存在感を示すべきではないか。一貫した憲法観、歴史観こそ宏池会の真髄のはずだ。

 新聞によると、自民党リベラル派の党幹部は「かつての自民党リベラルの役目は、公明党に託すしかない」と嘆いたという。しかし、国が信条と異なる方向に流れるとき、立場を賭してそれに立ちふさがるのが政治家ではないか。

 石破茂自民党幹事長は、このまま進めても集団的自衛権の行使には1、2年はかかるという。

 そうであれば、安倍首相は、この際この問題を棚上げにして、国論を結束させ、緊迫した中国の脅威に対応すべきである。結束した国論、圧倒的な国際世論、とりわけアジア諸国の強い支持が、中国の暴挙を抑止する最強の力である。

 安倍首相の棚上げの英断を待つばかりである。


[いずれもDIAMOND online]

Posted by nob : 2014年05月31日 10:29

また旅立つ君へVol.42/やりたい人はやれば、やめたい人はやめれば、その時々の納得の基準を自他どちらに求めるかだけの差、、、自らの内なる心の声に従えばいいだけのこと。。。Vol.3

■夢は9割叶わない。

弘兼憲史

“仕事を選ぶ新人は、絶対成功しない”
「やりたくない仕事」が持つ大きな意味

上司から仕事を振られて、「こんな仕事やりたくないな」「やる気が出ないよ」と思ったことはありませんか?誰だって嫌な仕事はあるものです。しかし、こうした「やりたくない仕事」との向き合い方次第で、あなたの人生は大きく変わってきます。

新人のうちは、
「仕事」を選んではいけない。

 新人のうちは「とにかく何でもやる」という意識が大切です。

 経験や実績がないうちから「これはやるけど、これはやりたくありません」「この仕事に社会的な意味はあるのでしょうか」などと言ってしまうと、上司には嫌われ、会社からも見放されてしまいます。

 社会に出れば、やりたいこともあれば、やりたくないこともあります。「正しい」と思うこともあれば、「これは間違っている」と感じることもあるでしょう。

 でも、新人のうちから「何でもやる」というスタンスを持っていれば、必ず人生の幅は広がっていきます。

 例えば漫画の世界で、名もない新人漫画家が「これはやります」「これはやりたくありません」なんて言っていたら、まったく仕事はなくなります。僕も駆け出しのころは、頼まれた仕事は全部引き受け、片っ端からやっていました。だから忙しいときには、1日18時間以上働いていましたし、徹夜をすることもしょっちゅうでした。

 そもそも、新人とはそういうものだと僕は思っています。

「新人は、相手の言うことを聞くもの」。
その理由とは?

 そして、新人のうちは「とにかく、相手の言うことを聞く」というのも大事なスタンスです。

 僕の経験から言っても、出会う編集者のすべてが優秀で、漫画のセンスに溢れ、的確なアドバイスをするわけではありません。

 正直に言えば、「えっ、そんなふうに描くの?」「こんな修正をしたら、まったく面白くなくなるよ」という指示を出す編集者もいました。それでも、若いころはとにかく編集者の言うことを聞いて、目の前の第一読者(編集者)を喜ばせることに意識を集中しました。

 理由は、大きく分けて2つあります。
 1つ目は、そもそも実績のない新人漫画家が何を言ったところで、聞く耳など持ってくれるはずがないということです。ペーペーが偉そうな意見を言っても「代わりはいくらでもいるからな」と言われて終わりです。

 仮に僕の言うことが正しかったとしても、結果としてチャンスを失い、その後の可能性を潰してしまうとしたら、これは本末転倒です。

「偉そうなことを言う前に、
俺を喜ばせてみろよ」

 そしてもう1つの理由は、「どんな仕事でも、目の前の人を喜ばせることができなければ、その先はない」と常々思っているからです。

 目の前の第一読者である編集者を喜ばせられないのに、その先の何万、何十万の人を喜ばせられるわけがない。長年漫画家をやっていれば例外があることも重々理解していますが、特に若い人は、そう思っておいたほうがいいでしょう。

 僕が編集者の立場なら「そんな偉そうなことを言う前に、まずは俺を喜ばせてみろよ」と言いたくなりますし、その思いはきっとみんな同じはず。だから、僕は新人のころ、編集者のどんな要望にも応えようと必死でやってきました。

 当時の作品を今になって読み返してみたとき、「ああ、やっぱり編集者の言う通りにしたのは失敗だったなぁ……」と作品的には思うこともありますが、自分がキャリアを積み重ねていく上では決して間違った選択ではなかったと思います。新人のころはそれが当たり前なのです。

 これは何も漫画の世界だけの話ではなく、一般企業でも同じではないでしょうか。

「まず上司を喜ばせる」。
すべてはそこから

 上司が理不尽なことを言って、自分としては納得できないケースも当然あります。

 しかし、何の経験もない新人が「それは理不尽です」「そのやり方は間違ってます」なんて言っても、聞いてもらえるはずがありません。「正しい」とか「間違っている」という以前に、残念ながら、新人にはそんな発言権がないのです。

 だからこそ、まずは上司の言うことを聞き、上司を喜ばせるしかない。すべてはここからスタートです。

 上司を喜ばせることができれば、その次の機会には「○○さん、この点について、ちょっと提案があるんですけど」と発言する機会が得られるかもしれません。また、上司の信頼を得ていれば、向こうのほうから「君はどう思う?」と聞いてくれるようになるかもしれません。このように、新人はちょっとずつ自分の立場を構築し、発言力をつけていくしかないのです。

 目の前の上司、あるいは第一読者を喜ばせられないうちから「これをやりたい、これはやりたくない」「これは正しい、これは間違っている」などの主張をするのは、あきらかに順番が違います。

 上司が言うことを聞いてくれないと思うなら、何よりもまず、その上司を喜ばせること。そこからしか突破口は開けないと、僕は思います。


■夢は9割叶わない。

弘兼憲史

“会社に入ったら、3年は辞めないほうがいい理由”
自分の「強み」と「弱み」を知ることの大切さ

「会社を辞めたい」「自分はこの仕事に向いてない」「仕事がつまらない」。社会人であれば、一度は思ったことがあるかと思います。本日のテーマは、「社会人としての修業期間」です。自分の「強み」と「弱み」を知ることの大切さについて、お話しいたします。

「仕事の向き不向き」は、
自分で勝手に決めつけているもの

「会社に入ったら3年は辞めないほうがいい」、これが僕の考えです。その理由を述べていきます。

 入社してすぐに会社を辞める人の多くは「こんなはずじゃなかった」「想像していたのと違う」などの思いを持つと思います。

 でも、まず考えて欲しいのは、会社側だって「あなたに何が向いているのか」を正確に把握できるわけじゃない、という点です。

 とりあえず何かをやらせてみて、その過程で能力、向き不向きを判断していくのは当たり前ではないでしょうか。会社とて、あなただけを見ているわけではありません。それなのに、あまり早い段階から「自分の向いている仕事をやらせてもらえない」と言って会社を辞めていくのは、とてももったいない気がします。

 それと理由をもう1つ。
「仕事の向き不向き」というのは「自分が勝手に思っているに過ぎない」のです。

自分と他人を比べて、
能力と才能を見極める

 あなた自身は「企画が向いている」と思っているのに、会社や上司が営業の仕事を与えてくれば、当然不満を感じるでしょう。その気持ちはよくわかります。

 しかし、「企画が向いていて、営業は向いていない」と感じているのは自分だけで、上司や会社側は「こいつには営業が向いている」と判断しているのかもしれません。

 営業職へのインタビューの中でよく聞くこととしては「営業だけは向いていないと思っていたが、やってみたら天職だった」という意見です。やってみて、はじめてわかることは多いものです。自分だけの判断で、まして若いうちから「これは向いている、向いていない」と早々に決めつけ、会社を辞めてしまうのは得策とは言えません。

 だから、せめて3年くらいは会社から与えられた仕事を懸命にやってみて、「自分には何ができるのか」「自分ができないことは何か」をじっくり考えつつ、情報収集と検証をしたほうがいいと僕は思います。

 3年くらい働けば、自分と他人の能力差、資質の違いなども少しは見えてくるでしょうから、その上で今後の身の振り方を考えても決して遅くはありません。

「900人が採用され、
100人が辞めた」と言われる研修

 ちなみに、僕が就職した松下電器のような大きな会社では、希望する部署に配属されないのは当たり前でした。今はどうかわかりませんが、当時は大卒、高卒、高専卒などを合わせて約900人が毎年採用され、そのうち100人くらいが研修中に辞めたなんて話も聞いたことがあります(あくまでも噂ですが……)。

 当時の研修は、文系も理系も関係なく、とりあえずいろんなことをさせてみる、という感じの内容でした。入社直後の3ヵ月は会社全体のことを学びます。「松下の世界の工場ではどんなことをやっているのか」などを徹底的に学ぶ時間。

 それが終わると、次の3ヵ月では系列販売店での実習が始まります。当時、販売店にはお客さまから「テレビが故障したので見に来て欲しい」などの連絡が入り、僕らのような新人が派遣されるわけです。

 その頃のテレビは真空管を使っていたので、テスターという機械を使って、どこが断線しているかを調べ、修理をします。その現場では文系、理系は関係なく、大学院でものすごく高度な研究をしてきた人でも、同じように販売店の仕事をしていました。

 専門的なことを学んできた理系の人たちにしてみれば「こんな単純なことしてられるか!」と不満を持っていた人も多かったに違いありません。そして、販売店実習が終わると、次の3ヵ月は工場実習です。

どこに配属されるかは、
完璧に運の世界。

 新入社員全員はそれぞれどこかの工場に配属されて、工員として仕事をします。配属先の希望なんて受け入れてもらえるはずはなく、「どこの工場へ行くか」によって処遇が大きく変わってきます。これは完璧に運の世界でした。

 当時、人気が高かったのが録音事業部という、オーディオなどを作る部署。この部署には若い女の子がたくさんいて、1日中いい感じの音楽が流れ、まさに「楽しくおしゃべりしながら働く」という感じでした。少なくとも他の工場勤務の連中はみんなそう思っていました。まさに当たり部署というわけです。

 しかし、僕が配属されたのは、電気事業部という外れ部署。鉄板を打ち抜く音が1日中ガンガン鳴り響いている工場内で仕事をするので、働く人は全員が耳栓をしていました。身振り手振りをしなければ、ロクに会話もできません。

 また、「打ち抜いた合板をアルミで固める」という作業をする関係上、夏でもクーラーは一切なし。室温が下がると作業効率が下がるので、仕方がない措置とは言え、まさに地獄のような部署でした。

 ちなみに、僕らは毎朝、栄養補給の錠剤を飲んでから工場実習に入っていました。それだけでも、いかに過酷な環境かわかってもらえるでしょう(もちろん、当時と今では研修内容も、職場環境もまるっきり違うと思います)。

何もできない人間が一人前になるには、
相応の修業期間が必要

 それだけの研修を経て、11月に配属が決まります。すでに述べたように、研修中に約1割が辞めていくし、研修を終えたからと言って、自分の希望の部署に配属されるわけではありません。

 でも、僕は社会とは、そもそもそういうものだと思っています。何もできない人間が、一人前になるためには、やはり相応の修業期間が必要なのです。

 だから、せめて最初の3年くらいは、好きな仕事だろうが、嫌いな仕事だろうが、向いていようが、向いていなかろうが、上司の言うことに納得できようが、できなかろうが、とにかく文句を言わずにやってみることが一番大事だと、僕は考えます。

 懸命にやってみて「自分は何ができるのか」「何ができないのか」をきちんと知る。これこそ社会人としての第一歩ではないでしょうか。

 根気良く、懸命にやりもせずに「これは自分に向いていない」「こんな仕事に興味が持てない」「上司の言うことは間違っている」なんて言うタイプは、結局は何をやっても結果は出せません。そして、その言い訳として「自分に向いている業務ならば、もっと成果を上げられる」と言い出す人も見かけます。

 しかし、社会はそんな甘えた言い訳に耳を貸してはくれません。自分の好きな分野、向いている仕事に就きたいと思うなら、まずは、「社会人として一人前になるべく、目の前の仕事を懸命にやってみる」というスタンスが必要なのではないでしょうか。


■夢は9割叶わない。

弘兼憲史

“世界の9割は、理不尽でできている”
たくましく生きるための「たった1つのコツ」

「こんなの理不尽だ」「世の中おかしい」。こんな思いをしたことはありませんか?そうです。社会は理不尽で、「正義」や「ルール」が通用しないことが多々あります。さて本日は、そんな現実社会の中でたくましく生きるための考え方をご紹介します。

「世の中は理不尽だらけ」。
まず、現実を知る

 若い人が社会に出て、まず何を学ぶべきかと言えば、それは「世の中の理不尽さ」かもしれません。実際、世の中とは理不尽なことばかりです。

 上司は勝手なことを言うし、その上司の言う通りにしていたら、今度は別の上司から「何をやっているんだ!」と叱られる。あるいは、教えてもらってもいない仕事を押しつけられて、いろいろ手間取っていたら「いつまでチンタラやってるんだ!」と怒られる。

 そんな上司に対して不満があっても、昇給やボーナスの査定、さらには昇進も上司の評価に左右される以上、基本的には我慢するしかありません。サラリーマンとして生きるのであれば、いつかこの壁にぶつかると思います。

 こんな理不尽な話はないと思いますが、これが現実なのです。

 最近は、学校の先生に体罰を受けることもほとんどなくなり、地域のガキ大将に理由もなく殴られることもなくなりました。その分、陰湿なイジメが横行しているのかもしれませんが、概して最近の子どもや若い人たちは「理不尽さ」に慣れていないように感じます。理不尽さへの耐性が低い。これは大きな問題だと思います。

誰も助けてくれない。
それが現実

 ちなみに、僕は大学生のころ寮暮らしをしていて、実家からは毎月2万円の仕送りをもらっていました。貧乏学生のなけなしの生活費です。

 ところが、この仕送りが届くころになると、決まって先輩から電話がかかってきて「おまえ、仕送り届いたか?」と聞かれました。それで「はい、2万円届きました」なんて正直に言ってしまうと、「じゃあ、それ持って出てこいよ」と無理矢理呼び出され、新宿や下北沢へ飲みに行くわけです。

 ときには、キャバレーのようなところへ連れて行かれ、店の女の子と一緒に飲んで、騒ぐこともありました。ひとしきり騒いだ後、お会計はもちろん僕の仕送りから払うことになります。当然ながら、後日返してもらえるなんてこともありません。

 たまたま寮には朝食と夕食がついていたので、昼食さえ我慢すれば何とか生活はしていけました。でも考えてみれば、こんな理不尽な話はないでしょう。

 しかし、文句を言っても仕方がないのです。それが現実なのですから。自分で何とかするしかありません。

世の中から「理不尽」は消えない。
たくましく生きるには?

 誰も助けてくれないわけですから、こっちも頭を使うようになるわけです。

 毎月、仕送りの2万をまるまるふんだくられてはたまらないので、「今月は5000円しかありません」などと適当な嘘をついて、何とか手元のお金を確保するなど、さまざまな工夫をしていました。

 社会に出て理不尽な思いをしたとき、「パワハラだ!」と正当性を主張したり、騒ぎ立てたりする人が多いと聞きます。

 しかし、そもそも世の中は理不尽なのですから、「世の中とは、そんなものなんだ」と開き直ったほうが”楽”ではないでしょうか。

 何を言ったって、世の中から「理不尽さ」はなくなりません。だから、その「理不尽さ」を学び、「理不尽さ」の中でたくましく生きていく術を身につけるほうが、はるかに現実的な対処法だと思うのです。


[いずれもDIAMOND online]

Posted by nob : 2014年05月31日 09:57

再生可能自然エネルギーの開発は、原発問題とも切り離し単独で、全先進国がボーダレスに取り組んでいくべき火急的最重要課題の一つ。。。

■大気中のCO2濃度、史上最高を更新 国連機関発表

【ジュネーブAFP=時事】国連の世界気象機関(WMO)は26日、世界の大気中の二酸化炭素(CO2)濃度が史上最高記録を更新したと発表した。人類の活動で生まれ、気候変動の原因となる温室効果ガスの削減が喫緊の課題であることを示すデータだと訴えている。(写真はドイツ西部ゲルゼンキルヘンにある石炭火力発電所の冷却塔)

 WMOによると、北半球での今年4月の平均CO2濃度は史上初めて400ppmを超えた。北半球は南半球よりもCO2濃度が高い。

 北半球のCO2濃度が一時的に400ppmを超えることはこれまでにもあったが、月平均の濃度がこの値を超えたのは初めて。このままいけば、世界の年間平均CO2濃度も2015年か16年には400ppmを超える見込みだという。

 WMOは400ppmという区切りについて、象徴的であるとともに科学的重要性を持つものと指摘した上で、化石燃料の燃焼が温室効果ガスの増加が続いている原因だというさまざまな証拠を補強するものだと述べている。

 大気中のCO2濃度はここ10年間、年に平均2ppmの割合で上昇を続けている。世界気象機関によると、2012年の大気中CO2濃度は393・1ppmを記録。これは、産業革命以前の平均値とされる278ppmと比較して141%の増加となった。

【翻訳編集AFPBBNews】〔AFP=時事〕(2014/05/27-16:02)

[時事ドットコム]

Posted by nob : 2014年05月31日 07:50

食生活、運動に加えて、心と身体の健康管理の根幹、、、当たり前過ぎて意外に難しい。。。

■人生の3分の1を占める睡眠を見直す「快眠」を呼ぶ7つの方法

 今日も眠れない。せっかく寝たのに、夜中に目が覚める−−。安眠グッズを買ったり、寝酒と称して就寝前に酒を飲んでみたがダメ。こんな体験をお持ちの方は多いはずだ。熟睡できない原因は何なのか。原因がわかれば、熟睡できる方法も見えてくる。

 「ただ寝付けないだけでなく、せっかく眠れても夜中に目が覚めてしまう。人に勧められて安眠グッズなどの商品を試したが効果がない」
 こう嘆くのは、都内に住む会社員Kさん(50)。とくに最近はひどく、布団に入ったのに何時間も寝付けない。眠れないので考え事をしてしまい、かえって目がさえてしまう。
 「結局、会社に行っても集中力が出ない。昼食を取れば眠くてどうしようもなくなるんです。仕事に支障が出るし、体調もすっきりしない日々が続きました」(同)

 精神的にも不安定になったため、Kさんは思い切って医療機関で治療を受けることにした。
 「先生との問診を繰り返すうち、体のどこかが悪いとか、肉体的に欠陥があるわけではなく、生活習慣を改善することで良質な睡眠が取れるようになることがわかったんです。指導に従って意識改革して努力をしたら、徐々に熟睡ができるようになり、気持ちも落ち着きました」(同)

 誰もが子供の頃はぐっすり眠れていたのに、大人になると不眠に悩む人が増える。そんな人が、'96年に約43万人だったのが、'08年には何と104万人以上(厚労省調べ)と、2倍以上に膨れ上がってしまったのだ。
 厚生労働省が今年3月に公表した「健康づくりのための睡眠指針2014」によると、一晩の睡眠時間は人それぞれだが、成人後の一晩の睡眠時間は20年ごとに30分程度減少し、早寝早起きの傾向が強まっているという。
 同指針では「日中の眠気で困らない程度の自然な睡眠が一番」とし、午後の早い時間帯に30分以内の短い昼寝をすることが作業能率の改善に効果的だと明記している。

 指針の検討委員会座長を務めた日本大学の内山真・主任教授(精神医学)は「体を横たえずに、椅子にもたれて目をつぶるだけでもリフレッシュする」としているが、注意も必要で、「30分以上眠ると起きてから頭が働き始めるまで時間が掛かり、かえってよくない」とも話している。
 また、仕事に支障を来たすほどの眠気は睡眠不足のサインで、「慢性的な睡眠不足は昼寝では補えない。毎日十分な睡眠を取り、体調を整えることが基本」と強調している。

 「人生の3分の1に当たる睡眠時間は大変貴重です。もし睡眠不足に陥ったり悩んでいるなら、1日でも早く是正し、快適な日常生活が取り戻せるようにしないといけません」
 と、“脱ダメ睡眠法”を説くのは、東京社会医療研究所の片岡幸誠主任だ。
 「私たち人間は、朝起きてから寝るまでは“活動”であり、夜寝ているときは“休息”です。健康的な人生を送るには、活動と休息のバランスがとれていなくてはいけません。日中、過度、あるいは過少な活動、加えて就寝前に間違った活動をすれば、眠りは自ずとダメになる。そもそも眠りは、休息のためにあるのではなく、活動のためにあるもの。いい眠りは有益で効果的な活動に結びつくし、健康的で人生を豊かにすると思います」(同)

良い睡眠のための七箇条

 そこで、片岡氏など専門家の意見を参考に、悪い睡眠、ダメ睡眠からの脱出法として次の点をまとめてみた。

(1)入浴にひと工夫
 寝る前の入浴は就寝3時間前に済ませる。ややぬるめ湯で短く。湯温は42℃を超える熱いお風呂だと交感神経が刺激され、睡眠が浅くなる。ぬるめは逆に交感神経の緊張を和らげる効果がある。リラックス・バスタイムにはエッセンシャルオイル、アロマバスなどがお勧め。

(2)夕食の取り方にもひと工夫
 全てを実行する必要はないが、食事は落ち着いた所、落ち着いた環境で、毎日ほぼ同じ時間に取るようにしたい。就寝直前に食べてはいけない。食事中は仕事、読書、テレビを見るのを避ける。昼食はしっかりと食べ、夕食は量、質ともに軽くすべき。

(3)夜遅くの買い物を避ける
 一般的なリビングの明るさは300〜500ルクス程度だが、スーパーなどの照明は1000〜1500ルクスもある。交感神経を活発にし、「睡眠ホルモン」のメラトニンという物質の分泌を妨げることになり、夜遅くなっても眠気が訪れず、睡眠質の低下を招く。早目に用事を済ませたい。

(4)コーヒーなどカフェイン飲料は夕方以降の飲み過ぎに注意
 カフェインは寝つきのよし悪しだけでなく、睡眠の深さにも影響する。睡眠の研究者によると、250mgのカフェインを摂ると中途覚醒が頻繁に起こることがわかっている。カフェインの覚醒作用は約4時間続き、体質によっては10時間以上も続くといわれている。夕方以降、とくに就寝近い時間帯にはノンカフェインの飲料に切り替えるのがベター。コーラー、栄養ドリンク、ココア、玉露、紅茶などはカフェイン入りだ。

(5)寝酒は入眠を助けるが、睡眠は浅い
 就寝前の“寝酒”は日中の緊張を解放しリラックスさせ寝つきはよくなる。しかし、アルコールが分解されていくにつれて交感神経が優位に立ち、全体的に眠りが浅く、人によっては夜中に目が覚めやすくなる。翌朝早く目が覚めるのは、眠りが浅く、十分な睡眠が取れていない証だ。

(6)運動は適度なものに限る
 運動は睡眠にとってよい影響がある。種類によるが、基本的にはセレトニンの分泌を増やすことになり、睡眠ホルモン・メラトニンの分泌量が増えて快眠につながる。だが、体力の半分を超えて行う運動は、逆に体に疲労が残ってしまう。口で息が始まる(ハアハア、ゼイゼイ)・汗をダラダラかき始めてきた・1時間休んでも疲れが残っている…などの状態になる場合、逆効果になる。

(7)就寝前の考え事はやめよう
 精神的なストレスがあると、ベッドに入ってからも、いろいろ考え事をしてしまう。これは交感神経を刺激する要因にもなる。精神科医によれば「寝る前にネガティブなことを考えていると悪夢を見る確率が高くなる」という。就寝前はできるだけ、リラックスできる環境を整えることが、熟睡の大事な要素なのだ。

[週刊実話]


■不調の原因はコレかも?知られざる「pHバランスの乱れ」症状と対策

皆さん、“pH(ペーハー)バランス”という言葉を聞いたことはありますか? 実はこのpHバランスが崩れている人が急増しているというのです。

体内のpHバランスが崩れると、疲労、不眠、イライラなど、心身に悪影響を及ぼし、肌もボロボロになるという、まさに美容と健康の敵です。

また、さらに恐ろしいことに、pHバランスの崩れは、自分で気付かない限り、見つけにくい症状なのです。病院に行っても体調の悪さが改善されず、精神科に行く方もいるといいます。

そこで今回は、pHバランスの乱れの兆候と対策について、アメリカの健康サイト『LIVESTRONG』の記事を参考にご紹介します。当てはまっていないかどうか、一緒にチェックしていきましょう。

■pHバランスとはいったい何?

そもそもpHとは、水素イオンの濃度のことで、酸性とアルカリ性の度合いをpH0〜14の数字で表し、pH7を中性として、それより小さいと酸性、大きいとアルカリ性となります。そして、体内のpHバランスについて一般的に理想とされているのが、弱アルカリ性と言われるpH7.3~7.4です。

しかし、食生活や喫煙、アルコール摂取、ストレス等の原因で、酸性へ傾いている人が増加しているそうです。

■pHバランスが酸性に傾くとどうなる?

体内のpHバランスが酸性に傾くと、心身に悪影響を及ぼすといいます。症状としては、不眠、頭痛、低血圧、疲労感、エネルギー不足、低体温、免疫力の低下、乾燥肌、歯の過敏性、爪のもろさ、あくび、便秘、頭痛、下痢や精神的なイライラなどが特徴とのこと。

実は、“なんか体調が悪い”という方は、このpHのバランスが酸性に傾いていることが多いということです。

■pHバランスがアルカリ性に傾くとどうなる?

逆に体内のpHがアルカリ性に傾くとどうなるのでしょうか? この場合は、筋肉のけいれんなどが主な症状として現れますが、全く症状がでない場合もあります。また、過呼吸などで、二酸化炭素が体内に不足した際にも、この症状になるとのことです。

■pHバランスを元に戻すには?

簡単に言うと、酸性に傾いた身体をアルカリ性に戻すには、アルカリ性の食べ物を食べればよいのです。アルカリ性の食べ物とは、アボカド、イチジク、蜂蜜、レーズン、ココナッツ、果物、野菜、大豆製品などです。

それとは逆に、アルカリ性に傾いた場合は、酸性の食品を摂取するようにしましょう。アスパラガスや、コーヒー、アルコール、肉、卵、お茶やお酢などです。また、酸性の食品だけ摂取していてもかたよりすぎて良くないので、電解質ドリンク等を飲むこともお勧めです。

以上、pHバランスの乱れとその対策についてご紹介しましたが、いかがでしたか? 体内のpHバランスを自分ではかれるキット等もあるので、気になる方は試してみてください。

体調が悪く、上記の症状が当てはまるようでしたら、pHバランスが崩れている可能性が高いので、食生活や生活習慣を見直してくださいね。慢性疲労の原因がpHバランスの崩れだった、ということもあるかもしれませんよ。

[週刊ポストセブン]

Posted by nob : 2014年05月31日 07:40

そのとおり!!!Vol.42/応援します。。。

■原発事故:福島の現状報告…「美味しんぼ」登場の荒木田氏

 鼻血と被ばくに関する表現が話題を呼んでいる漫画誌の連載「美味(おい)しんぼ」にも実名で登場した、福島大の荒木田岳(たける)・准教授(44)=行政学=が28日、金沢市内で講演し、東京電力福島第1原発事故から3年余りが過ぎた福島の現状について報告した。荒木田氏は、原発事故による住民への影響を明確に説明しない国や福島県の姿勢を批判、「人々が被ばくし続けている現状を人権問題としてとらえ、改善しないといけない」と訴えた。

 荒木田氏は金沢市出身。原発事故後、妻子は新潟市で自主避難を続け、自らは単身福島市で暮らしている。

 講演で荒木田氏は、事故前後に放射性物質や被ばくについての基準が大きく変わったことを疑問視し、「事故後にルールを変えるのは禁じ手だ。事故前の基準に照らし、現状で本当に安全なのかを考えるべきだ」と訴えた。その上で「『国が大丈夫と言っているから大丈夫』と安心するのではなく、避けられる被ばくは避けるべきだ」との考えを示した。

 被ばくに対する福島の県民世論については「住民も本当は不安で仕方ないが、『風評被害を招く』として、国に対する懐疑論は表に出てこない。復興ムードが多様な考えを抑圧している」と指摘。「言えない苦しさを推し量って、被災者や自主避難者を支援してほしい」と呼び掛けた。

 荒木田氏は今月12日発売号「週刊ビッグコミックスピリッツ」の「美味しんぼ」で、原発事故が福島に与えた影響の深刻さを訴える専門家の一人として実名で取り上げられた。

 講演は市民団体「人権フォーラム石川」が定期総会に合わせて開催し、聴衆約50人が訪れた。

 「美味しんぼ」を巡っては、先月28日発売号で福島第1原発を訪れた主人公らが鼻血を流す描写が議論を呼んだ。作中では福島県双葉町の井戸川克隆・前町長らが登場し、「福島では同じ症状の人が大勢いますよ」との発言が紹介された。政府や福島県が「被ばくと鼻血は関係があるとは考えられない」「風評被害を助長する」などと批判する一方、識者や住民らには「原発事故に関する情報をきちんと伝えない政府に対する不信感が背景にある」などと理解を示す見方もある。【大原一城】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2014年05月31日 07:32

また旅立つ君へVol.41/やりたい人はやれば、やめたい人はやめれば、その時々の納得の基準を自他どちらに求めるかだけの差、、、自らの内なる心の声に従えばいいだけのこと。。。Vol.2

■自分のために生きる勇気~人生の舵をとるために考えたいこと

成功に不可欠なのは
「人材の借り物競争」!?

―――白木夏子×南壮一郎対談後編

金融の世界から体ひとつでスポーツビジネスへ転身し、そして最近ではインターネットの世界で起業した株式会社ビズリーチの南壮一郎氏と、ジュエリー業界の経験ゼロからブランドを立ち上げたHASUNAの白木夏子さん。人生に迷いがある人に絶対に読んでほしい、『自分のために生きる勇気』刊行記念対談後編。

何もないから、頑張れる

南 前回、「持たない生活」のお話を白木さんがされていて、僕もそういえばいつも捨ててきたな、とふと思い出しました。

白木 捨ててきた、というと?

南 僕は小さいころからずっとマイノリティでした。幼稚園で突然父親の転勤でカナダに移住して、唯一のアジア人になった。中学・高校は田舎の町の帰国子女。大学ではまたアメリカに行き、体育会サッカー部に入るも、体育会では珍しいアジア人。金融の世界に入ったと思ったら、今度はスポーツビジネスに飛び込む。そして気づいたら今はインターネットの世界へ。――いつも、「お前は何者だ」と言われてきたわけです(笑)。常に積み上げたものを捨ててきて。

白木 長い時間をかけて構築したコミュニティや文化を持ったことがなかったのですね。でも、お父様の転勤は致し方ないとして、ビジネスの世界に入ってからは、あえてご自分で捨てているように見えます。それは意図的なのですか?

南 うーん、結局、リセットした方が頑張れるんですよ。自分がゼロからのスタートだと、何かひとつ知識を得るごとに急激なカーブを描いて成長できる。でも、しばらく経つとその成長度合いは急激にゆるやかになっていきます。経済学的に言うと「限界効用逓減の法則」に近いのかな。

白木 みるみる成長していくから、初心者って楽しいですものね。

南 だから、ゼロの状態からイチをつくっていく、何かを得ていく、というプロセスにものすごく歓びを見出すようになって。

白木 なるほど。

南 20代は、自分が人生でいちばん楽しいと思える瞬間ってよくわかっていなかった。けれど、30代になって、僕は「何もない状態」が楽しめるとわかってきました。頑張っているとき、つまり夢中になっているときが楽しくて。だから、自分でそういう場を選んだりつくったりしています。

「できる理由」から始める

南 ビズリーチをアジアに展開させようと決めたとき、僕、日本のオフィスにある自分の席もなくして飛び込んでいったんです(笑)。

白木 ええっ。周りの方、困られなかったですか?

南 僕がいないなら、他の人がやるしかありません。僕、もともと父親の影響で駐在員になる夢も持っていたのですが、起業したときにこの夢はあきらめていて。でも、途中で気づいたんです。「自分で辞令出せばいいじゃないか!」って。

白木 あはは、社長ですものね。

南 「社長がいないと会社が回りません」とさんざん言われましたが、そんなはずはない。僕ができないなら、誰かがやればいいだけの話ですから。

白木 自分じゃなくてもいい、できる人がやればいい、と。

南 僕は「できる理由から始めよう」を大切にしています。みんな、できない理由ばっかり並べるんですよ。できる理由から始めて、課題を解決していけばいいはずなのに。

白木 その方が面白いことが起こりそうですね。

南 そうです。人生も仕事も、課題が多い方が頑張れるじゃないですか。人間なんてだいたいフェアにできているので、環境や課題を与えられれば、みんなわくわくして頑張ると思います。でも、そういう環境に飛び込まないと課題にはぶつかれない。「課題解決を楽しんでやる!」と思ってあえて壁にぶつかりに行けばいいのではないでしょうか。

白木 そうですね。実は、私も将来、東京のほかにどこか2ヵ国を拠点にして、一年の3分の1ずつをそれぞれの国で過ごしたいな、と考えていて。それが直近の目標です。

南 おお、いいですね。

白木 将来的にHASUNAの海外展開も視野に入れていて、それなら、その場所に住めばいい、自分の手で展開していけばHASUNAのビジネスも個人の夢も両立するじゃないか、と気づいたのです。

南 なるほど。

白木 新しい土地に住んだり挑戦したりすると、新しい自分やぜんぜん知らなかった才能に気づいたりしますよね。きっと南さんもそうじゃないかと思うのですが。そういう、常に刺激がある人生を送っていきたいと思っています。

南 白木さんは本当に人生に前向きですよね。今まで、後悔するようなことはなかったのではないですか?

白木 いえ、とんでもないです! 後悔なんて数え切れないくらい、いっぱいありますよ(笑)。

南 へえ、それは意外です。たとえばどのような後悔ですか?

白木 そうですね。いちばん大きいのは、バックパッカーで旅していたとはいえ、もっと世界中を自分の目で見ておけばよかったということでしょうか。これは心から後悔しています。

南 どうしてできなかったのですか? お金がなかったから? 時間がなかったから?

白木 後回しにしていたのです。世界一周旅行は大学院に行く前の春休みにまとめて行こうと思っていて。でも、途中で「貧困を救うのは援助ではなくビジネスだ」と思い立って、結局大学院に行かずに日本に帰ってきたので、その機会を逸してしまいました。

南 そうだったんですね。

白木 だから、そのときの後悔を今のビジネスで実現しているのです。学生時代のときにお金もスキルも知識もなくて達成できなかったことを、今ならできる。時間をかけてでも「できる」になっている。そういうことが嬉しいですね。

いろいろな人の力を「借り物競争」する

白木 私、南さんの二冊目の本『ともに戦える仲間のつくり方』がとても好きで、「一歩を踏み出したいすべての人が読むべき」と、いろいろな方に薦めています。

南 ありがとうございます。

白木 特に、「自分より優秀な人を巻き込む」というところが印象的で。何かを始めようというとき、「自分で全部やらないといけない」「自分の言うことを聞いてくれる人を集めなきゃ」と思ってしまいがちですから。

南 そうですね。ただ、僕がラッキーだったのは、いざ立ち上げようとしていたインターネット事業について、僕がいちばん詳しくなかったということ(笑)。つまり、みんな自分より優秀だったんです。普通、事業を始める人って「自分ができること」で始めるじゃないですか。

白木 そうですね。興味がある、詳しい、実績がある。たいてい、そういうところから選びますよね。

南 そうすると、自分の発想を表現しがちになるんです。もし僕が金融業界で会社を立ち上げていたら、経験もあるし土地勘もあるから、もっと口を出してしまっていたと思います。あえて知らないことを始めるというのは、ひとりよがりな自分を抑えるコツです。なぜかと言うと、誰かにやってもらわないと絶対にできないから。

白木 力を借り続けなければできないですよね。

南 多くのIT企業の創業者はITエンジニアではないですよね。頼らざるを得ないからこそ、自分も会社の中でひとつの役割分担になる。その方が絶対うまくいくと思います。

白木 私も最初のころは自分ひとりで会社を回していたので、まったくわからないことばかりでした。経営はどうするのか? 百貨店のバイヤーと出会うにはどうすればいいのか? PRやマーケティングはどうすればいいのか? ――そういう、自分にできないことをその道のプロフェッショナルに助けていただくしかなくて。人材の借り物競争、という感じでした。

南 ああ、「借り物競争」。まさにそういう感じですよね。

白木 「白木さんだからできたんじゃないか」と言われることもたくさんありますが、とんでもないです。私の右腕になってくれているデザイナーがいなければあんな素敵なジュエリーはつくれないし、ジュエリー業界歴十年以上のプロフェッショナルがいるから全店舗を統括できるし、数字を見てくれる役員がいるから安心して経営できます。みんなの力を少しずつ借りているだけなのです。

南 僕もそうです。「なぜ挑戦できたんですか?」「南さんだからできたんじゃないですか?」って聞かれることがとても多くて。白木さんと同じで、ぜんぜんそんなことないんですけどね。
 あ、そういえば僕、社員に「南さんの口癖は『わからないから教えてください』だ」と言われるんですよ。

白木 それは、社員の方に対しても外部の方に対しても、ですか?

南 そうです。新入社員にも子どもにも、わからないことがあったらどんどん聞いてしまいます。何よりも「知ること」が楽しくて。自分が知ってることなんて、本当に少ししかないから。でも、たぶん人より不真面目だからすぐに聞いちゃう。

白木 不真面目?

南 本を読むより二十人の専門家に聞いた方が早いと思っていて。みんなが読んだり経験したりして解釈してくれたものを吸収できるじゃないですか。

白木 確かに(笑)。

南 誰しも、知識を伝えたいという本能があると思うんですよ。だから、知識の共有って、聞く側も聞かれた側もみんなハッピーになれると。もちろん、利用しているわけではないのですが。

白木 ええ、わかります。

振り返ったときに映画みたいな人生を送りたい

南 「優秀な人を巻き込む」という話をしましたが、僕はいつもいろいろな人に「とにかく巻き込み、巻き込まれよう!」と言っていて。

白木 巻き込むだけでなく、「巻き込み、巻き込まれる」?

南 そう。新しいことを始めることが偉いわけではありません。面白いことをやっている人を見たら、すかさず巻き込まれにいくことがとても大切で。

白木 ええ。

南 飲み会もイベントも面白そうだと思ったら無償で手伝えばいい。面白いチームの中にいれば、自然と「次は自分がやってみたい」と思うようになりますから。僕は楽天イーグルスの立ち上げに参画しましたが、言いだしっぺだったわけでも、トップだったわけでもありません。それでも、本当に楽しかったですよ。だからこそ、次は自分が、と思えた。

白木 やりたい仕事があったら、プロボノでもいいから職場体験をした方がいい、とは私もよく言います。何かを一生懸命にゼロから創り出そうとする姿を見るのはとても大切だから、と。

南 そういう人の近くにいると、トライすることへのハードルが下がりますよね。僕にとって、楽天イーグルスの立ち上げはある意味で練習試合だったのです。

白木 その感覚、とてもよくわかります。私がかつて勤めていた不動産投資会社はベンチャー企業だったのですが、創業社長の近くで仕事ができたことはとても大きな経験でした。私にとっては、あれが練習試合だったような気がします。

南 今ビズリーチにいる社員が将来、「僕にとってビズリーチは練習試合だった」と言って飛び出してくれれば、とてもうれしいですね。最大の学びは自分でやってみることですから。

白木 南さんは、10年後どうなっていたい、といったプランはありますか?

南 そうですね……そもそも、30歳のとき、「40歳になったら自由になっていたい」ということを目標にしていて。

白木 自由?

南 いつでも、どこでも、誰とでも、自分がやりたい仕事に就き、どんな状況やお客様に対してでも、付加価値をちゃんと創り出せるようなビジネスマンになりたいと。それが僕にとっての自由です。それが実現できるような力をこの10年でつけたい。そう30歳のときにひとつの目標にしたのです。

白木 なるほど。素敵ですね。

南 僕は「一生をかけてこれがしたい」というものが絶対的にあるわけでもなく、さまざまなステージで、その都度やりたいことが変わってきました。だからこそ、やりたいと思ったことはすぐやってみて、一つ一つの場面を思い出しながら「楽しかった!」と笑えるような人生にしたいのです。

白木 やっぱり南さんは「ネタになる」と同じく、「振り返ったとき」ですね。

南 そう、まったく未来志向ではなくて(笑)。今は、映画の1シーンをせっせとつくっているイメージです。将来子どもや孫に「映画みたいな人生だね!」と言われるような人生を歩みたいと思っているからこそ、リスクを楽しめているのかもしれません。

白木 私も勇気がわいてきました。今日は本当にありがとうございました!


■夢は9割叶わない。

弘兼憲史

“まあいいか、それがどうした、人それぞれ”
人生を心から楽しむための3つの言葉。

悩みを抱える。問題に直面する。人がうらやましくなる。人生は、自分の思い描いた通りにはなかなかいかないものです。そんなとき、あなたの心の支えとなってくれる「3つの言葉」をご紹介します。

苦しいときこそ、
この3つの言葉を思い出していた。

 生きていく上で、僕は3つのキーワードをいつも大事にしています。
 それは「まあいいか、それがどうした、人それぞれ」です。
 この3つの言葉を思い描いていれば、たいていのことはやり過ごすことができます。

 最初の「まあいいか」は、いい意味での諦めを指します。

 松下電器時代、上司に怒られることはたくさんありました。漫画家になってからも、常に順風満帆で、最高の作品を連続して描けたわけではありません。周囲の人とちょっとしたトラブルになることもあれば、「良かれ」と思ってやったことが、かえって反感を買ったこともあります。

 そんなとき、とにかく僕は「まあいいか」と思うようにしています。

 たいがい人は「どうにもならないこと」をくよくよ悩んでいるものです。「過ぎてしまったこと」「起こってしまったこと」にいつまでも怒っている、というケースも多いのではないでしょうか。

 でもそれは精神衛生上良くないし、そもそも時間と労力の無駄遣いではないでしょうか。

「それがどうした」。
思い切って、開き直ってみる

 だから僕は、すぐに「まあいいか」と諦めてしまいます。そうやって気持ちを切り替え、すぐ次のことを始めたほうがいいからです。

 その次の「それがどうした」は、言ってみれば開き直りです。

 この本を読んでいる多くの人も「些細なこと」できっと悩んでいるはずです。職場で上司とうまくいかない。営業成績が上がらない。友人とケンカをしてしまったなど、いろんな悩みがあるでしょう。

 でも、それはよくよく考えてみれば、どれもたいしたことではないはずです。「何かあったって、自分は今生きているじゃないか」、そう思えば、たいていのことはどうでもよくなります。

 何らかの策を講じることで問題や悩みが解決するなら、すぐに動き出せばいいし、どうしようもないことなら「まあいいか、それがどうした」とやり過ごしてしまったほうがいい。そうは思いませんか。

「人それぞれ」。
自分と他人を比較しても、つらいだけ

 最後の「人それぞれ」は、人と比較しないための言葉です。
 人間は、自分と他人を比べることで、どんどん自分を追い込んでしまいます。

 例えば、あなたが主任に昇進して大喜びしていても「同僚が課長になった」と聞けば一気に気持ちが暗くなる。

「なんで俺が主任で、あいつは課長なんだよ」といった卑屈な思いもわき起こってくるでしょう。

 収入や生活レベルにしたって同じ。別に生活に窮しているわけでもなく、それなりに楽しく、満足した暮らしができているのに、「あいつは自分より給料が多い」なんて話を聞くと、どんどんストレスがたまってくるものです。

 僕も松下電器を辞めるときには「おまえ、収入が下がるぞ」「みんなが高給をもらっている中、自分だけひもじい生活になってもいいのか?」とよく言われました。

「自分が楽しければ、
それでいいじゃないか」

 実際は、収入が落ちるようなことはなかったのですが、もしあのときに、

「同期の連中に比べて、俺だけひもじい暮らしをするのは嫌だな」
「そんなの恥ずかしいな」
「プライドが傷つけられる」

 などと思っていたら、大企業を辞めて漫画家を目指すことなど絶対にできなかったでしょう。

「自分が楽しければ、それでいいじゃないか」という発想があったからこそ、僕は僕なりの道を歩き始めることができたのです。

 自分と他人を比べることに、ほとんど意味はありません。それどころか、自分自身を苦しめ、どんどんストレスをためるだけです。

 だから人生は「まあいいか、それがどうした、人それぞれ」の精神で生きていったほうがずっと楽しいし、自分らしくやっていけます。悩みを抱えたり、問題に直面したり、人がうらやましくなったときには、ぜひこの言葉を思い出して下さい。少しは気持ちが軽くなるはずです。


[いずれもDIAMOND online]

Posted by nob : 2014年05月27日 18:25

愚かしさの極み、、、底が抜けたバケツ。。。

■核のゴミ1本1.3億円 海外委託の処理費、3倍に高騰

大谷聡

 青森県六ケ所村に4月、英国から返還された高レベル放射性廃棄物(核のゴミ)の輸入価格が、1本あたり1億2800万円だったことが税関への申告でわかった。過去最高額で、海外に処理を委託した廃棄物の返還が始まった1995年の3倍。管理や輸送の費用がかさんだとみられる。費用は電気料金に上乗せされる。

 原発から出る使用済み核燃料を再処理して再び燃料として使う「核燃料サイクル政策」について、政府は4月、閣議決定した新たなエネルギー基本計画のなかで「推進」するとしたが、再処理で出る核のゴミの費用もかさむことで、サイクル政策の非経済性が改めて浮かんだ。

 再処理事業では新たな燃料のほか、利用不可能で強い放射線を出す高レベル放射性廃棄物も発生する。六ケ所村にある日本の再処理工場はトラブル続きで完成しておらず、電力各社でつくる業界団体・電気事業連合会によると、日本は69年以降、英仏両国に送って再処理を依頼してきた。

[朝日新聞デジタル]

Posted by nob : 2014年05月26日 22:40

また旅立つ君へVol.40/やりたい人はやれば、やめたい人はやめれば、その時々の納得の基準を自他どちらに求めるかだけの差、、、自らの内なる心の声に従えばいいだけのこと。。。

■自分のために生きる勇気~人生の舵をとるために考えたいこと

究極のリスクは死ぬことだから、
「何かが起こる方」に賭けるしかない。

―――白木夏子×南壮一郎対談

金融の世界から体ひとつでスポーツビジネスへ転身し、そして最近ではインターネットの世界で起業したビズリーチの南壮一郎氏と、ジュエリー業界での経験ゼロからブランドを立ち上げたHASUNA白木夏子さん。異色の経験を持つ二人が語ったのは、リスクについてでした。人生に迷っている人、必読です!(構成・田中裕子)

特別な人間なのではなく、自分のリスクを把握できただけ

白木 今日は、ずっと尊敬していた株式会社ビズリーチの南壮一郎さんとの対談が実現して、とても嬉しいです。

南 G1サミット(*編集部注・日本、世界を担っていくリーダー達が学び、交流する「日本版ダボス会議」を目指して創設されたプラットフォーム)などでご一緒はしているけれど、なかなかちゃんとお話する機会はなかったんですよね。今日はよろしくお願いします。

白木 よろしくお願いします!

南 早速ですが、今日、せっかくだから聞きたいと思っていたことがあるんです。僕、講演会でよく「自分は南さんみたいに元気ではないし……」と言われるんですが……。

白木 元気(笑)。

南 でも、確かに世の中には挑戦する人としない人がいるな、と思って。じゃあ「挑戦した人」である白木さんの元気の源って何なんだろう? ということを聞きたくて。

白木 元気の源、ですか?

南 たとえば、挑戦するときの「怖い」という感情とどう向き合ってきましたか? 一歩を踏み出すとき、少なからずありますよね、そういう感情。

白木 そうですね……。いろいろな思考法はこの本に書いたのですが、いちばんは「人生を棒に振ることが最大のリスク」と考えることでしょうか。

南 なるほど、人生を棒に振ること。白木さんの「棒に振る」はどういう定義でしょうか。

白木 やりたいこともできず、毎日を鬱々と過ごすこと、です。このまま晴れない心を持ちながらなんとなくおばあちゃんになってしまうんだろうか、「やりたいことができなかったなあ」と思いながら死んでしまうんだろうかって考えると、「それは嫌だ!」って。

南 白木さんにとって時間こそが宝なんですね。いや、本当に共感します。何もしないでだらだら過ごすことは最大のリスクですよね。

白木 そうなんです。南さんはいかがですか? 多くの方は「失敗するかも」という恐れから足がすくんでしまうのだと思いますが、そういう気持ちとどうやって折り合いをつけていらっしゃいますか?

南 失敗に怖気づくと、現状維持に逃げてしまいそうになりますよね。そういうときは、自分に言い聞かせてるんです。「失敗したらどうする? ネタにすればいいじゃないか!」と(笑)。

「失敗したら、ネタにしよう」とは?

白木 あはは、ネタにする。

南 そう。だって、ネタって、ひとと違うことをしないと生まれないじゃないですか。居酒屋で、「昨日は電車に乗って出社して、エクセルで表をつくって、ランチを食べて、資料をまとめて退社しました」というストーリーを話されたら、どうですか?

白木 うーん、いまいち盛り上がらないかもしれませんね。

南 そう。ネタって人と違うことをすること、つまりは挑戦することからしか生まれないんです。それって、エピソードとして客観的に見たらものすごく興味深いじゃないですか。聞いていて面白いし。

白木 確かに。

南 だから、怖気づきそうになったら、3ヵ月後のとある飲み会にワープした姿を想像するんです。「南、お前、面白いことしたんだって?」「そうそう、実はあのとき……」って盛り上がっているはずだって。

白木 そう思えるのも南さんの心が強いからだと思いますが(笑)。

南 ちがうちがう。僕だって普通の人間だから、失敗したくないし、悪口も言われたくないし、人に迷惑だってかけたくないと思ってるんですよ。だから、これは「おまじない」なんです。怖気づいたときに心理的なバリアを取り除くための。

白木 「おまじない」ですか。なるほど。

南 そういう「おまじない」を自分にかけつつ、小さいことを積み重ねて、一歩を踏み出し続けているだけなんです。

白木 でも、南さんがされていることは決して小さいことではないですよね。金融業界からスポーツビジネスに転進して楽天イーグルスの立ち上げを行ったり、ネットベンチャーを起業されてわずか5年で400人規模の組織に成長させたり。

南 自分の中ではそう考えているんです。あまり高尚に考えすぎると、気張ってしまって失敗するリスクが逆に大きくなってしまうんですよ。だから、僕は人と違うチャレンジをするときは「自分の人生をくすぐる」くらいの軽いイメージを持っています。小さい話じゃないか、と。でも、そういう小さい一歩一歩を積み重ねていかなければ、大きなことはできないと思っています。

リスクは、社会が勝手につくったルールでしかない

白木 南さんの最初の大きな挑戦は、やはり金融業界からスポーツビジネスに転身しようと決められたときですか?

南 そうですね。そのとき、人生で初めて「リスク」という言葉を意識したかもしれません。

白木 確かに、人生のリスクって学生時代にはなかなか実感しませんものね。

南 同じ会社に居続けることを想定すると、サラリーもキャリアも、なんとなく未来の想像がつくじゃないですか。ロールモデルもいるし、5年後、10年後、20年後の姿が「見える」というか。初めてそのレールを踏み外すという選択を考えたとき、何も見えなくなってしまったわけです。ものすごく怖くなりましたね。

白木 その恐怖をどうやって乗り越えたんですか?

南 そのときは、やればできる、と思ってがむしゃらに(笑)。でも、実際挑戦してみて思うのは、普通のことを一生懸命やれば意外とできてしまう、ということ。とにかく、世の中にはがむしゃらにやる人が圧倒的に少ないだけ。リスクという言葉は、社会が勝手につくったルールでしかないんです。

白木 なるほど、やらない人にとってはそう見えるというだけなんですね。では、当時はとりあえず目をつむって恐怖を乗り越え、スポーツビジネスの世界に飛び込まれた、と。

南 最初はビジネスの世界に飛び込んだというより、あまりにもツテもアテもないので、ひたすら自分を営業していましたね。そうそう、営業と言えば、26歳のとき単身アメリカに渡りました。映画『マネーボール』のモデルにもなったメジャーリーグの球団、オークランド・アスレチックスのGMに会いに。

白木 スポーツビジネス経験ゼロ、しかも26歳の日本人がいきなりGMを狙うなんてすごいですよね。会って、どうされようとしていたんですか?

南 もちろん、「仕事をください」と直談判しようと思って。でも、当然アポなしだから、受付の女性に門前払いされてしまったんです。「お約束がございませんから」と取り付く島もなくて。こんなとき、白木さんならどうされますか?

白木 うーん……。アポイントを入れていないわけですから、帰るかもしれません。

南 いや、普通、帰りますよね。でも、僕は居座ったんです。受付の前で3時間以上。

白木 3時間以上も、ですか!

何かを得たいのであれば、「恥ずかしい」を乗り越えなければならない

南 そう。だって、「言われるがままホテルに帰って、日本に戻って、何か得るものはあるか?」って考えたら、何もなかったから。もちろん、受付の前に日本人が長時間居座っていると目立つし、変な目で見られるし、決して歓迎されていないのはわかるから、ものすごい心理的な負担は大きかった。でも、何か起こるか起こらないかとしたら、少しでも起こる方に賭けたくなったんですよ。

白木 やるかやめるか、どちらかしかないですものね。

南 やめるのって本当に楽で簡単です。むしろ、やめることが常識。やることは非常識。でも、あとあと人に話して面白がられるのは、非常識な行動をとった話じゃないですか。だから、待てるだけ待とう、と。

白木 やっぱり「ネタになるかどうか」は重要なんですね(笑)。

南 それに、待って自分が失うものって何もないなと思って。それどころか、もし、結局会えなかったとしても、あとあと日本で「お前、どれくらい待ったんだよ」と聞かれたとき、「いやー、3時間粘ったんだけど」という話題になるでしょう? その方が面白いな、と(笑)。それに、何かビジネスチャンスがあるときにこの話をしたら、熱意も伝わるじゃないですか。

白木 そうですね。結局、GMにはお会いできたんですか?

南 そう、それがラッキーなことに、3時間経ったころ、受付のお姉さんが不憫に思ったのかGMの右腕の方に会わせてくれたんです。

白木 すごいですね!

南 そこから直接ビジネスにつながることはなかったけれど、確実に人生の積み重ねになりましたね。今もこうしてお話できているわけですし。

白木 私も、悩んだ末に起業していろいろな壁を乗り越えて学んだのは、何かを得たいと思うのであれば「恥ずかしい」を乗り越えないといけない、ということでした。恥ずかしいのは人と違うことをするからこそ生まれる感情です。でも、その違いにこそ価値があるんですよね。

南 そのとおりだと思います。リスクっていろいろ頭をよぎってしまうんですけど、結局、究極のリスクって死ぬことなんですよ。

白木 ああ、そうですね。本当、そのとおりです。

南 人生うまくいった、いかなかった、なんてプライドの問題でしかない。究極のリスクではないわけです。だから、「これが失敗しても、死なないし」という言葉も僕のおまじないのひとつです。「もし事業がつぶれてしまっても、死なないから」と。そのときはまた頑張ればいいんですよね。

白木 そうですよね。私も、かつてバックパッカーとして世界中を旅してから、「大丈夫、死なないから」という気持ちは強く持つようになりました。人間、劣悪な環境でも生きていけるんだって。それに、バックパッカーは最小限の荷物、最低限のお金を持って旅をしていくのですが、その経験から「持たない生活」もできるんだ、ということが分かったんです。

南 なるほど、「持たない生活」ですか。

白木 今の日本は豊かですから、ついつい持ちすぎてしまうんですよね。でも、そういう旅を経験していると、「自分は持たない生活にも適応できる」という確信を持てる。モノを持たないことを怖れなくなったんです。

南 だからこそ、一回いろいろなものを失ってしまってもまた復活しようって思えるのですね。


■夢は9割叶わない。

弘兼憲史

“夢を諦めず、がんばり続けるのは正しいのか?”
人生をより良くするには「やめる決断」が必要。

「努力すれば、夢は叶う」「がんばることは素晴らしい」。学校や社会の中で、この価値観を教えられてきた人が多いかと思います。しかし現実問題として、本当にこの考え方は正しいのでしょうか。人生を充実させることができるのでしょうか。

「夢を諦めずにがんばり続ける」のは、
本当に正しいのか?

 夢を持つのはすばらしいことです。でも、夢には期限をつけるべきだと僕は思っています。

 前回の記事でも述べましたが、僕の知人に、芸大合格を目指して5年、10年と挑戦し続けている人がいました。そんな人に対して「夢を諦めずにがんばっているなんて、すごい!」と評価する人も大勢いますが、僕は懐疑的です。

 もちろん、がんばること自体を否定するつもりはありません。
 しかし、「芸大合格を目指していたら、30歳になっていた」ら、その人の人生は本当にそれでいいのだろうかと思ってしまいます。

 仮に芸大に合格しても、それで画家になれるわけでも、イラストレーターになれるわけでもありません。飯が食える保証など、どこにもないわけです。

 こんなことを言うと、「世の中には何十年も不遇の時代、下積みを経験した後に成功する人もいるじゃないか」と反論する人が出てきます。テレビや雑誌は、そんな「不遇の成功者」をとり上げ、美談に仕立て上げるのが大好きです。

1人の成功者の陰には、
何十万の「夢破れた人たち」がいる

 しかし、その「成功者」がほんのひと握りであることは、あまり強調されません。

 1人の成功者の陰には、何千、何万、何十万の「夢破れた人たち」がいます。人生を台無しにしてしまった人もいるでしょう。

 厳しい現実に蓋をして「がんばり続ければ夢は叶う」「諦めなければ、失敗はない」という聞こえのいいメッセージだけを発し続けるのは、やっぱり僕は違うと思います。現実は現実として、シビアに向き合うべきなのではないでしょうか。

 しかし、「夢を持つな」と言いたいわけではありません。僕がここで言いたいのは「夢に期限をつけること」。

 スポーツ選手や芸能人、漫画家、芸術家、会社社長、弁護士、会計士などいろんな夢を持つのはいいでしょう。

 でも、その夢を無計画に、一生(あるいは何十年も)追い続けるのはあまり得策ではないと思います。

「30歳までがんばってダメだったら、
きっぱり諦めよう」

 例えば僕の場合、大卒で入った会社の松下電器産業(現在のパナソニック)を3年で辞めて、漫画家の道を目指しました。

 漫画家になれる人なんて、万に1人、十万人に1人、いえ、百万人に1人の世界でしょう。そんな世界を夢見て、せっかく入った大企業を辞めるなんて、それこそとんでもない決断です。普通に考えれば、無謀な選択以外の何物でもないでしょう。

 しかし、僕だって若いなりに夢に期限をつけていました。会社を辞めたのが25歳だったので、「30歳までに自分の作品が印刷され、出版されなければきっぱりやめよう」とはっきり決めていたのです。

 たまたま、最初に応募した作品『風薫る』が入選して、『ビックコミック』に掲載されることになりました。今から40年前の、1974年のことです。包み隠さずに言えば、才能があったのかもしれないし、運も相当良かったのでしょう。

 だから結果として「夢の期限」が訪れる前に、1つの夢を叶えてしまったわけです。とはいえ、夢に期限をつけることはとても大事だと、今でも思っています。

人生をより良くするには、
「やめる決断」が必要

 なぜなら、「何かをやめる」というのは、本当に難しいからです。

 結婚より離婚のほうが難しいとよく言われます。確かにその通りで、たいていの物事は始めるよりも、やめるほうがはるかに困難です。自分が長い間がんばり続けていることなら、なおさら大変だと思います。

 自分の能力に見切りをつけるのはさらに難しいでしょうし、「これまで費やした時間と労力が無駄になるのでは?」と考え始めたら、どんどん先延ばしにしたくもなります。株で損をしている人が「もうちょっとしたら、再び値が上がるんじゃないか」と思うのと似たような心境です。

 しかし、人生をより良く生きるには、「やめる決断」が必要なのです。そんな決断を後押ししてくれるという意味でも、あらかじめ「夢に期限をつけること」が大切なのではないでしょうか。

 期限をつけたら、そこまでは迷うことなく、必死でがんばる。でも、期限までに夢(あるいは、それに向かう段階)を達成できなかったのなら、潔く諦める。

 そんな戦略と見極めが、人生には必要だと思います。


[いずれもDIAMOND online]

Posted by nob : 2014年05月26日 20:10

食生活と生活習慣を変えれば心と身体は変わる、、、一年続ければすべての細胞ごとまったく新しい身体に生まれ変わる。。。

■医学博士 大西睦子のそれって本当? 食・医療・健康のナゾ
痩せない理由は腸内にあり? 腸内細菌叢を整える

 食、医療など“健康”にまつわる情報は日々更新され、あふれています。この連載では、現在米国ボストン在住の大西睦子氏が、ハーバード大学における食事や遺伝子と病気に関する基礎研究の経験、論文や米国での状況などを交えながら、健康や医療に関するさまざまな疑問や話題を、グローバルな視点で解説していきます。
 今回は腸内で健康を守っている「腸内フローラ」こと「腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)」と肥満の関係について。

 いろいろダイエットをしているのに、なかなか痩せないと悩んでいる方。もしかしたら腸内細菌叢に問題があるかもしれませんよ。

 2013年、米国セントルイスにあるワシントン大学のジェフリー・ゴードン博士らのチームが、「腸内細菌叢が肥満に影響する」という新たな研究成果を科学雑誌「Science」に報告しました。

■参考文献
Science「Gut Microbiota from Twins Discordant for Obesity Modulate Metabolism in Mice」

腸内細菌叢=腸内に生息する9000兆個以上の微生物群が作る生態系

 そもそも、腸内細菌叢って、何でしょうか?

 私たちの腸内には、重さにして約1〜1.5kg、少なくとも1000種類、9000兆個以上の微生物が生息しています。数だけで言えば地球上の全人口の100万倍以上というすさまじい数です。これらの微生物群が織りなす生態系を、腸内細菌叢あるいは「腸内フローラ」と言います。

 腸内細菌叢は、アレルギーや皮膚疾患、脳、神経系疾患など、さまざまな疾患に大きな影響があることが明らかになってきましたが、何と言っても、肥満との関係が注目されています。

 ゴードン博士らは2006年に、腸内細菌叢が肥満のリスクに影響することを報告。その後、栄養失調にも、腸内細菌叢が関与することを報告しました。

 博士らのチームは、腸内細菌叢と肥満に直接関係があるかどうかを評価するため、1人が肥満で、もう1人は痩せているという、双子のペアを募集しました。これは双子であれば食生活や遺伝子が似ていて、肥満の原因が腸内細菌叢である可能性を絞り込みやすいという理由からで、最終的に、4組の女性の双子が選ばれました。

■参考文献
ロバルト・ヘルス「肥満も栄養失調も、原因は腸内細菌?」

肥満の人の腸内細菌を移植されたマウスはより多く脂肪が蓄積

 研究者らは、それぞれの双子から腸内細菌を集めて、無菌のマウスの腸に移植。肥満の人からの腸内細菌を移植したマウス群と、痩せた人の腸内細菌を移植したマウス群を用意します。この両群のマウスは、標準的なエサ(同内容・同量)を摂取するようにします。その結果、肥満の人から腸内細菌を移植された無菌マウスは、痩せた人の腸から細菌を与えられた無菌マウスに比べて体重が増加し、より多くの脂肪が蓄積しました。

 エサの条件が同じであるということは、この相違が、体内に入ってきた栄養素の代謝を変化させる、腸内細菌によって引き起こされているはずということになります。

細菌叢の戦いに勝つのは、痩せた人の腸内細菌

 研究者らはさらに、2つのグループのマウスを一緒のケージに収容しました。マウスは糞を食べるのですが、そうなるとこれら2つのグループのマウスは、意図せずお互いの微生物によって、影響を受け合います。ゴードン博士は、これを“細菌叢の戦い”と呼んでいますが、この戦いの結果、肥満の人から腸内細菌を移植された無菌マウスは、痩せた人の腸から細菌を与えられた無菌マウスの細菌叢の影響で、体重が減りました。ところが、痩せた人から腸内細菌を移植された無菌マウスは、肥満の人からの腸内細菌の影響を受けませんでした。

 なぜでしょうか? 肥満の人は細菌叢の多様性が少なく、特定の菌種に偏るという報告があります。これに対し、痩せた人の細菌叢は多様性に富むため、肥満の人の細菌叢を一方的に侵略できることが要因と推測されます。

腸内細菌を交換しても、食事を変えなければ減量に効果なし

 ではなぜ、一般には、伝染病のようにマウスの痩せは広がらないのでしょうか?

 重要なのは、この研究が「食事に左右されるもの」だったことです。

 2つのグループのマウスを一緒のケージに収容させた際も、与えた食べ物によって結果に違いが出ました。食物繊維が多く飽和脂肪酸の少ない、健康的な食事を与えたときは、痩せた人の腸から移した細菌の影響をうけた肥満マウスは、体重が減少しました。

 ところが、食物繊維が少なく飽和脂肪酸を多く含む、典型的な西洋食を与えたときには、 痩せマウスと肥満マウスは互いの腸内細菌の影響を受けないように見えたのです。要するに、腸内細菌を交換しても、食事を変えなければ減量に効果はないと考えられます。

■参考文献
Nature「Richness of human gut microbiome correlates with metabolic markers」

食事で腸内細菌叢を変えるには、どのくらい時間がかかる?

 ここで、「よし、健康的な食生活に変えて腸内細菌叢を変えよう!」と思われた方、どのくらいで効果がでるか気になりますよね。

 先日、ハーバード大学のターンバウ博士らが、食事を「完全な動物性食品(肉、卵やチーズなど)」から、「完全な植物性食品(穀物、レンズ豆、野菜や果物など)」に、あるいはその逆に変えると、腸内細菌叢は、なんと1日足らずで変化すると報告しました。

 例えば、動物性食品の食事を摂ると、胆汁に耐性のある細菌、ビロフィラ・ワーズワーシア(Bilophila wadsworthia)が増えていました。ビロフィラ・ワーズワーシアは、炎症性の腸疾患との関係が示唆されている細菌で、この変化が私たちの健康にどのような影響を与えるかは、次回の研究成果が期待されますが、食物繊維の多い、バランスのとれた食事が、私たちの腸内細菌叢のよいエサになることは明らかです。

 ちなみに、タンパク質や脂質の多い、低炭水化物ダイエットも、腸内細菌叢には良い影響を与えないようですね。

■参考文献
■Harvard Gazette「Your gut’s what you eat, too」
■Nature「Diet rapidly and reproducibly alters the human gut microbiome」

腸内細菌叢を利用した「痩せ薬」も出てくる!?

 ところで、腸内細菌叢を利用した「痩せ薬」って可能なのでしょうか?

 最近、大手の製薬会社が、腸内細菌叢を利用した治療薬の開発を進めています。

 2014年5月2日、米国セカンドゲノム社は、製薬メーカーであるファイザー社と提携し、大規模な観察研究によって、腸内細菌叢と肥満や代謝疾患の関係についての研究を行うことを発表しました。さらにこの研究により、腸内細菌叢が、肥満などの治療薬のターゲットになる可能性があります。科学の進歩の速さには本当に驚かされますが、とはいえ研究はこれからといったところ。すぐに夢のような「痩せ薬」ができることはなさそうですね。

 つまり私たちが、今すぐ今年の夏に向けてできるとこは、食生活を改善し、健康的な腸内細菌叢で、肥満やメタボリックシンドロームの予防することですね!

■参考文献
■Second Genome「Second Genome Enters Into Agreement with Pfizer Inc. on Microbiome Research Initiative in Obesity」

[NIKKEI TRENDY NET]

Posted by nob : 2014年05月23日 16:59

私の雑穀白米は雑穀と白米の比率がほぼ同じ(笑)、、、最近では酵素玄米5・玄米1・雑穀白米1くらいの割合です。。。Vol.2

■不健康・不規則な食生活から抜け出せない人に!
想像以上に栄養価が高い「雑穀」活用のすすめ

 雑穀ごはん、雑穀クッキーなど、最近耳にする機会が多くなった「雑穀」。ランチのときに定食屋やレストランなどで、「雑穀米にしますか?それとも白米にしますか?」と聞かれた経験のあるビジネスマンも多いのではないだろうか。しかし、いざ「雑穀って何?」「どのような栄養が含まれているのか」と聞かれると、よく知らないという人がほとんどでは? じつは筆者もその一人なのだが、そんな“雑穀初心者”にぴったりなセミナーを見つけた。

 大阪・梅田にあるアサヒグループのコミュニケーションスペース「アサヒ ラボ・ガーデン」で開催された『“キレイ”にうれしい雑穀パワー』だ。

 聞けば雑穀には、食物繊維のほか、ビタミン、ミネラル、ポリフェノールなど、人が若々しく健康であり続けるための栄養素がたっぷり含まれているという。「不規則で不健康な食生活を続けてしまっているが、仕事が忙しくてなかなか改善できない」、「最近太ってきたけどダイエットに取り組む時間がない」といった人にはピッタリの食材なのだ。

ブームになりつつある雑穀

 4月18日に開かれたセミナーの講師は、雑穀クリエイターの梶川愛さん。日本で初めて雑穀クリエイターの資格を取得し、10年以上も前から雑穀の魅力を広める活動を続けてきた女性だ。

 まずは「雑穀」の定義から。

 雑穀とは「日本人が主食以外に使用している穀物の総称」である。思い浮かべやすいのはキビ、アワ、ヒエ、大麦などだが、そば、豆類、ゴマ、黒米、赤米、玄米、キノア、アマランサスなども雑穀として扱われる。

 これらの雑穀を食べている人は10年前にはかなり少数だったが、ここ5、6年の間に認知度は急上昇、美容や生活習慣病を気に掛ける人を中心に静かなブームになりつつあるそうだ。

 雑穀ごとに特徴があるのだが、まずは雑穀すべてに共通する魅力を梶川さんが挙げていった。それが「よく噛むようになる」「エネルギー代謝が良くなる」「錆びにくい身体になる」の3点である。

雑穀の力(1)「噛むことで健康になる」

 雑穀の魅力として最初に挙げられたのは「よく噛むようになる」。噛むことでどんな良いことがあるのか?

「ものを噛むと唾液が出ますね。この唾液には抗菌作用のあるラクトフェリンやリゾチウムが含まれており、免疫力をアップさせます。また若返りホルモンと言われているパロチンや、EGFと呼ばれる美容成分も唾液には含まれているんですよ」と梶川さん。

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キビ、アワ、玄米を始め豆類、ゴマなども「雑穀」

 また、噛むという行為そのものが血流を良くし、学習能力の向上や認知症の予防にもつながるほか、満腹中枢を刺激することによって食べ過ぎの抑制効果もあるという。

「ところが現代ではよく噛んで食べることが少なくなりました。戦前には1回の食事で約1400回咀嚼していたのが、今では約600回に。食事時間も 22分から11分に短縮されました。噛み応えがあり、自然に咀嚼の回数を増やしてくれる雑穀は、唾液の出やすい身体をつくる上で非常に有効なんです」

雑穀の力(2)「代謝の良い身体をつくる」

 次に挙げてくれた雑穀の魅力は「不足しがちなビタミンやミネラルを補い、エネルギー代謝しやすい身体をつくる」だ。

 体内の生理機能や代謝などの生命活動を維持する上で、欠かすことのできないビタミンやミネラル。ミネラルはすべて、ビタミンも多くのものは体内で作ることができないため、意識して摂取する必要があるのだが、雑穀にはそれらが豊富に含まれている。

「野菜や果物もビタミンやミネラルが多い食材ですが、昔に比べてその量は減ってきています。その原因の一つとして、旬を無視した栽培や品種改良などが考えられます。その分を雑穀で補っていただければと思います」

 また雑穀には糖尿病、心筋梗塞、高血圧、痔、便秘、大腸の病気などを予防する効果があるとされる食物繊維も多い。

 厚生労働省によると、食物繊維の摂取量は成人で20~25gとすることが望ましいとされているが、欧米型に変化した現在の食生活では不足しがち。そこを雑穀でカバーしてほしいと梶川さんは話す。

「食べずに痩せようとするのは絶対にダメ。お肌はボロボロになり、頬はこけ、きれいに痩せられません。それよりもエネルギー燃焼しやすい身体をつくることが大切。雑穀にはビタミンCやAが不足しているので、それらの食材とうまく組み合わせるとさらにバランスのとれた食事になります。バランスの良い食生活を心がけてください」

雑穀の力(3)「錆びにくい身体になる」

「雑穀を見て、白米との違いがわかりますか」と梶川さん。すぐに気づくのは、それぞれに特徴のある色がついているということだ。「その色はすべてポリフェノールです」。

 ポリフェノールといえば、赤ワインなどに多く含まれ、抗酸化作用のある成分として有名だ。

「過剰になると身体に害を為す活性酸素を、ポリフェノールが安定した無害な物質に変えてくれます。ポリフェノールは摂ってから2~3時間しか効果が持続しないので、毎食はもちろん間食でも摂ってほしいのですが、毎回赤ワインを飲むのも難しいので、雑穀入りのご飯やおかず、お菓子などであれば摂りやすいでしょう」

 咀嚼力を高めて免疫力を向上させる、代謝を良くする、抗酸化作用で生活習慣病を予防する……、雑穀には想像以上にすごい力が備わっていることがよくわかった。

 受講者が熱心に聴き入る中、話題はそれぞれの雑穀の特徴と、食事で手軽に美味しく摂るためのレシピ紹介に進んだ。

雑穀は「おいしい」

 セミナーの冒頭から各テーブルに回されていた様々な雑穀。それらを実際に使った料理と効能が紹介された。

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もちきびとアボガドのテリーヌ

「キビは抗酸化作用に優れ、必須アミノ酸のメチオニンが豊富で肝臓内の毒素や老廃物を排除してくれます。きれいな黄色なので緑のアボガドと合わせてテリーヌにしてみました」

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ひえと根菜のクリームコロッケ

「ヒエはアワとともに日本最古の穀物です。ミネラルが全体的にバランスよく含まれています。クリームコロッケにすると、男性にもとても喜ばれます」

「モロコシ(たかきび)も抗酸化作用に優れた雑穀の一つです。別名ミート・ミレットとも呼ばれ、ひき肉の代用素材としてよく使われます。マーボー茄子にすると本物のひき肉を使うのと遜色ない味わいです」

 へえ、こんなに様々な料理法があるのかと驚いた。参加者からも、「ごはんに混ぜる以外にこんなに使い道があるとは」という声や、「雑穀ごはんが苦手な夫も、こんなレシピなら食べてくれるかも」などという声が聞かれた。

 美味しそうなレシピに食欲をそそられたところに香ばしい匂いが…。

 アサヒグループが研究開発し、現在、アサヒグループの通信販売専用商品としてオンラインショップ「アサヒの健康生活」で販売している「黄金の発芽大麦」を炊き込んだごはんの試食会だ。ひと口頬張ると甘く香ばしい風味がいっぱいに広がった。プチプチした食感も面白く、噛めば噛むほど旨味が増す。

 大麦はこれまで、固い表皮の部分を削って押麦などに加工されてきたが、それを発芽させることで粒全体を柔らかくし、β-グルカンやビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれている表皮ごと食べられるようにしたのだとか。

 この発芽大麦、じつは偶然の産物で、焼酎の原料として麦を研究していたアサヒビールの研究員が、余ったサンプルをごはんに炊き込み試食したのがきっかけだったという。

日本で流通する雑穀は90%が輸入

 最近では雑穀のすばらしさが見直され、国内での栽培面積、生産量ともに少しずつ増加しているそうだ。しかし輸入量も増え続け、現在日本で流通している雑穀の90%以上は輸入。食料自給率を向上させ、日本人の食環境の改善や日本農業の活性化のためには、国内での雑穀生産量を増やしていくことが重要な課題と言えそうだ。

 アサヒグループホールディングス・イノベーション研究所 主任で、日本雑穀協会が認定する“雑穀エキスパート”の肩書を持つ淡嶋恭子さんによると、「昨今のブームで、もち麦を含む雑穀の需要は確実に増えています」とのこと。「ただ雑穀によっては食べやすくするために、加工の段階で栄養価に富んだ部分まで削ってしまうことも多いんです。そこをもうひと工夫することによって、自然の恵みをそのまま、しかもおいしくいただけるような提案をしていくことが、私たちのような研究機関の務めだと思っています」。

 身体に良いばかりではなくおいしいとなれば、普及の速度も増すに違いない。「私たちは食材そのものをおいしくする努力をし、梶川さんのような先生方にはバリエーション豊かなレシピの開発をお願いしています」(淡嶋さん)

 健康が気になるビジネスマンも、ランチなどで雑穀米が選べるときは、積極的にオーダーしてみることから始めるのもいいかもしれない。

(取材・文/林慶子 撮影/入交佐妃)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年05月23日 16:40

私の雑穀白米は雑穀と白米の比率がほぼ同じ(笑)、、、最近では酵素玄米5・玄米1・雑穀白米1くらいの割合です。。。

■美肌を作る 雑穀ごはんと旬おかず
白いごはんなのに白米より栄養価をアップさせる方法

柴田真希
管理栄養士・雑穀料理家

美味しい「白いごはん」

「炊きたての白いごはんがあったら何杯でも食べられそう」

「白いごはんに合いそうなおかずだね」

なんて言葉をよく耳にします。やはり日本人にとって「白いごはん=美味しい」というイメージが強いのですよね。

健康や美容を気にする方なら白いごはんよりも雑穀ごはんや玄米ごはんなど精製度の低いごはんが、身体のためにもお肌のためにも良いことはご存知のはず。

しかし一緒に食べるご家族が白米愛好家な方や、栄養価が高いことは分かっているけれどやはり雑穀ごはんを受け入れられないという方に朗報の白米そっくりの雑穀ごはんの炊き方をご紹介します。

小粒の雑穀、白い雑穀

オススメの雑穀がコチラです。

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これはきび、あわ、ひえと言った小粒の雑穀。米粒よりも小さくて、色もあまりつかないのでごはんと一緒に炊いても入っている存在に気が付かない人も。

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さらに、大麦やはと麦のような白い雑穀も見た目に分かりにくいです。食べてみると噛み応えがあるので「いつもより食感があるなー」と思うかもしれませんが、モチモチしていてむしろ美味しくなります。

雑穀ごはん?白いごはん?

実際にごはんに混ぜて炊いてみると…

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一見、雑穀ごはんに見えませんが、よーく見てみると…

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黄色や白のプチプチが見えたでしょうか?

「雑穀ごはんが嫌い」

「美味しくないから食べない」

と言う人に何も言わずにこのごはんを出すと、だいぶごはんを食べてから「…これって雑穀ごはんだったの?」と気がつくということがよくあります。最初から気が付いても、「むしろ美味しい」と言って平らげてくださいます。

紫色に炊き上がる雑穀ごはんが苦手!という方も、色付くごはんだけが雑穀ごはんではありません!

「雑穀」と一言で言っても種類は様々。白いごはんと比べてエネルギー(カロリー)が変わらないのにビタミンやミネラル、食物繊維がUPする美肌ごはんに変えてくれるのが雑穀。是非ご自身が好きな雑穀をみつけてくださいね。

[スキンケア大学・美ログ]

Posted by nob : 2014年05月23日 02:05

頭皮の保湿とブラッシングも効果大です。。。

■なるほど!意外と知らない「白髪が生える場所とその理由」とは

高木沙織

30歳を過ぎると、髪を黒くするメラニン色素を作る”メラノサイト”の活動が弱まり、白髪がチラホラと現れるようになります。お風呂上がりにドライヤーをかけているときや、髪をセットしているときに、キラッと光る白髪を見つけてドキッとしたことがある方も多いのではないでしょうか。

そこで多くの方は、「白髪がはえてきた……」という思いにばかり気を取られてしまうのですが、”どうしてその場所に白髪がはえたのか”ということは、あまり考えないかもしれません。

しかし、白髪がはえる場所には、理由があると言われています。今回は、白髪がはえる場所とその理由についてお話していきたいと思います。

■1:頭頂部(分け目)の白髪

髪の分け目部分にはえる白髪は、無防備に浴び続けた紫外線が影響しています。紫外線を浴びると活性酸素が発生し、それが白髪の原因になります。特に分け目部分には、紫外線が直接あたるため注意が必要!

外出時は、髪用の日焼け止めスプレーや日傘を使って、紫外線から守りましょう。

■2:こめかみの白髪

こめかみのあたりには、神経細胞が通っています。パソコン作業や細かい作業のような頭を使う仕事をしている方は、神経細胞が活発になりその部分に活性酸素が発生。それが周囲の細胞にも影響を与えることで、白髪になると言われています。

帰宅後は、心身ともにリラックスできる時間を作ることを心がけましょう。また、携帯電話を長時間使用するのも、神経細胞を疲れさせることになるので、注意してください。

■3:後頭部の白髪

後頭部には、生殖器系のツボがあります。後頭部に白髪を見つけたら、生理不順などホルモンバランスが乱れていないかを疑ってみてください。

■4:特定の場所にはえる白髪

いつも同じ場所に白髪がはえるという方は、日常生活での癖を改善する必要があります。例えば、いつも同じところで髪を結んでいる、シャンプーをするときに一部だけ強く洗ってしまう、頭をかく癖があるなどの行為は、頭皮への刺激となり、活性酸素を発生させます。

頭皮に刺激を与え続けないように、日常生活での習慣を見直しましょう。

今回は、白髪がはえる場所と理由についてお伝えしました。近頃、白髪が気になっているという方は、上記の項目を参考にしてみてくださいね。

[美レンジャー]

Posted by nob : 2014年05月23日 01:58

何と言っても食生活の改善こそが根幹、、、私は生活習慣改善9か条すべてクリアできています。。。

■【デキる人の健康学】中性脂肪を下げる生活習慣とは

■中性脂肪はライフスタイルのバイオマーカー

 年に一度の健康診断でコレステロールは正常値なのに中性脂肪が異常値でチェックされている中高年男性も多いと思う。コレステロール値が低くても中性脂肪が単独で高いだけで心筋梗塞のリスクになることが最近明らかとなり、中性脂肪はメタボリック症候群の診断基準の1つに取り入れられた。

 中性脂肪が多いと善玉コレステロールが減って悪玉コレステロールが増えやすくなるため動脈硬化を間接的に促進することもなる。中性脂肪と聞くと食事での油の摂り過ぎと考えがちだが、お酒を飲む機会の多い人や間食でケーキや甘いもの、果物をよく食べる人は中性脂肪が増えやすい傾向にある。

 アルコールや清涼飲料水に含まれている果糖や精製された糖質を摂取すればするほど、肝臓で合成される中性脂肪が多くなるためだ。コレステロール値は生活習慣を改善してもなかなか下がらないのに対して、中性脂肪値は生活習慣の改善により値を下げることができる。だから、ある意味では中性脂肪はライフスタイルのバイオマーカーと考えられる。

■中性脂肪を下げる生活習慣改善9か条

 最近、米国心臓協会が「中性脂肪と心臓病に関する報告」をまとめたが、その声明のなかでも「生活習慣の改善の重要性と有効性」が強調されている。報告書をまとめた米国心臓協会理事で米国ボルチモア市メリーランド大学のマイケル・ミラー教授によると以下の9項目のライフスタイルを改善することにより、中性脂肪の値を20〜50パーセント下げることができると提言している。

 その9項目とは、(1)5〜10パーセントの体重の減少で中性脂肪の値が20パーセント低下する。(2)食品や飲料に添加されている砂糖の一日摂取量を総カロリーの5〜10パーセント未満(女性で約100kcal/日、男性で約150kcal/日)に抑える。(3)清涼飲料水や加工食品、果物に含まれる果糖の一日摂取量を100グラム未満におさえること。(4)摂取カロリー1000kcalあたり食物繊維を10グラム/日以上摂取すること。更に摂取カロリー1000kcalあたり食物繊維を20グラム/日以上摂取すると中性脂肪の値が8パーセント低下する。(5)低グリセミック・インデックス(低GI)食品の摂取により中性脂肪の値が6パーセント低下する。(6)総カロリーにしめる脂質の割合を中等度に抑える(カロリー比32.5〜50パーセントの中脂肪食)。中脂肪食は低脂肪食(カロリー比18〜30パーセント)に比べて、中性脂肪の値が9.4mg/dL低下する。また、飽和脂肪酸の摂取量を総カロリーの7%未満、トランス脂肪酸の摂取量を1%未満に抑える。(7)オメガ?3脂肪酸の摂取。オメガ?3脂肪酸(EPA/DHA)1グラム/日の摂取あたり中性脂肪が5〜10パーセント低下する。(8)アルコールの摂取制限。アルコール非摂取群に比べて1オンス/日のアルコール摂取あたり中性脂肪が5〜10パーセント増加する。(9)定期的な運動。中性脂肪の値が150mg/dL以上の人で、中等度の有酸素運動で中性脂肪が15〜20パーセント減少するが、もともと中性脂肪の低い人では有酸素運動による中性脂肪の低下は認められない。

■ライフスタイルの改善により中性脂肪は50%以上下がる

 ミラー教授は体重を5〜10パーセント減量するだけで中性脂肪の値を20パーセント下げることができるので、まず肥満傾向で中性脂肪の高い人は減量が大切であることを強調する。次に食事での砂糖と果糖、飽和脂肪酸を減らして不飽和脂肪酸を増やすことにより中性脂肪の値を更に10〜20パーセント下げることが可能であると考察している。

 トランス脂肪酸や飽和脂肪酸の制限、オメガ?3脂肪酸の摂取と定期的な有酸素運動を組み合わせることにより最終的にはライフスタイルの改善により中性脂肪の値を50パーセント以上下げることが可能であるとしている。中性脂肪は我々の体に取っては重要なエネルギー源で欠かせない脂質成分であるが、生活習慣が乱れて必要以上に血液中に存在すると寿命を縮めてしまう可能性がある。

白澤卓二
順天堂大学大学院医学研究科加齢制御医学講座教授

[産経新聞]

Posted by nob : 2014年05月23日 01:51

そのとおり!!!Vol.41/拍手です。。。

■2014年5月21日
大飯原発3、4号機運転差止請求事件判決要旨

主文

1 被告は、別紙原告目録1記載の、各原告(大飯原発から250キロメートル圏内に居住する166名)に対する関係で、
福井県大飯郡おおい町大島1字吉見1-1において、大飯発電所3号機及び4号機の原子炉を運転してはならない。

2 別紙原告目録2記載の各原告(大飯原発から250キロメートル圏外に居住する23名)の請求を、いずれも棄却する。

3 訴訟費用は、第2項の各原告について生じたものを、同原告らの負担とし、その余を被告の負担とする。

理由

1 はじめに

ひとたび深刻な事故が起これば、多くの人の生命、身体やその生活基盤に、重大な被害を及ぼす事業に関わる組織には、
その被害の大きさ、程度に応じた安全性と、高度の信頼性が求められて然るべきである。
このことは、当然の社会的要請であるとともに、生存を基礎とする人格権が公法、私法を間わず、
すべての法分野において、最高の価値を持つとされている以上、本件訴訟においても、よって立つべき解釈上の指針である。

個人の生命、身体、精神及び生活に関する利益は、各人の人格に本質的なものであって、その総体が人格権であるということができる。
人格権は、憲法上の権利であり(13条、25条)、また人の生命を基礎とするものであるがゆえに、
我が国の法制下においては、これを超える価値を、他に見出すことはできない。
したがって、この人格権、とりわけ生命を守り生活を維持するという人格権の、根幹部分に対する具体的侵害のおそれがあるときは、
人格権そのものに基づいて、侵害行為の差止めを請求できることになる。
人格権は、各個人に由来するものであるが、その侵害形態が、多数人の人格権を同時に侵害する性質を有するとき、
その差止めの要請が、強く働くのは理の当然である。

2 福島原発事故について

福島原発事故においては、15万人もの住民が、避難生活を余儀なくされ、この避難の過程で、少なくとも入院患者等60名が、その命を失っている。
家族の離散という状況や、劣悪な避難生活の中で、この人数を遥かに超える人が命を縮めたことは、想像に難くない。
さらに、原子力委員会委員長が、福島第一原発から250キロメートル圏内に居住する住民に、避難を勧告する可能性を検討したのであって、
チェルノブイリ事故の場合の住民の避難区域も、同様の規模に及んでいる。

年間何ミリシーベルト以上の放射線が、どの程度の健康被害を及ぼすかについては、さまざまな見解があり、
どの見解に立つかによって、あるべき避難区域の広さも変わってくることになるが、
既に、20年以上にわたり、この問題に直面し続けてきたウクライナ共和国、ベラルーシ共和国は、今なお、広範囲にわたって避難区域を定めている。
両共和国の政府とも、住民の早期の帰還を図ろうと考え、住民においても、帰還の強い願いを持つことにおいて、我が国となんら変わりはないはずである。
それにもかかわらず、両共和国が、上記の対応をとらざるを得ないという事実は、
放射性物質のもたらす健康被害について、楽観的な見方をした上で、避難区域は最小限のもので足りるとする見解の正当性に、重大な疑問を投げかけるものである。
上記250キロメートルという数字は、緊急時に想定された数字にしかすぎないが、だからといってこの数字が、直ちに過大であると判断することはできないというべきである。

3 本件原発に求められるべき安全性

(1) 原子力発電所に求められるべき安全性

1、2に摘示したところによれば、原子力発電所に求められるべき安全性、信頼性は、極めて高度なものでなければならず、
万一の場合にも、放射性物質の危険から国民を守るべく、万全の措置がとられなければならない。

原子力発電所は、電気の生産という、社会的には重要な機能を営むものではあるが、原子力の利用は、平和目的に限られているから(原子力基本法2条)、
原子力発電所の稼動は、法的には、電気を生み出すための一手段たる経済活動の自由(憲法22条1項)に属するものであって、
憲法上は、人格権の中核部分よりも、劣位に置かれるべきものである。
しかるところ、大きな自然災害や戦争以外で、この根源的な権利が、極めて広汎に奪われるという事態を招く可能性があるのは、原子力発電所の事故のほかは想定し難い。
かような危険を、抽象的にでもはらむ経済活動は、その存在自体が憲法上容認できないというのが、極論にすぎるとしても、
少なくとも、かような事態を招く具体的危険性が万が一でもあれば、その差止めが認められるのは当然である。
このことは、土地所有権に基づく、妨害排除請求権や妨害予防請求権においてすら、
侵害の事実や侵害の具体的危険性が認められれば、侵害者の過失の有無や請求が認容されることによって受ける侵害者の不利益の大きさという、侵害者側の事情を問うことなく請求が認められていることと対比しても明らかである。

新しい技術が、潜在的に有する危険性を許さないとすれば、社会の発展はなくなるから、
新しい技術の有する危険性の性質や、もたらす被害の大きさが明確でない場合には、その技術の実施の差止めの可否を、裁判所において判断することは困難を極める。
しかし、技術の危険性の性質や、そのもたらす被害の大きさが判明している場合には、
技術の実施に当たっては、危険の性質と被害の大きさに応じた安全性が求められることになるから、この安全性が保持されているかの判断をすればよいだけであり、
危険性を一定程度容認しないと社会の発展が妨げられるのではないかといった、葛藤が生じることはない。
原子力発電技術の危険性の本質、及びそのもたらす被害の大きさは、福島原発事故を通じて十分に明らかになったといえる。
本件訴訟においては、本件原発において、かような事態を招く具体的危険性が、万が一でもあるのかが、判断の対象とされるべきであり、
福島原発事故の後において、この判断を避けることは、裁判所に課された最も重要な責務を放棄するに等しいものと考えられる。

(2) 原子炉規制法に基づく審査との関係

(1)の理は、上記のように、人格権の我が国の法制における地位や、条理等によって導かれるものであって、
原子炉規制法をはじめとする行政法規の在り方、内容によって、左右されるものではない。
したがって、改正原子炉規制法に基づく新規制基準が、原子力発電所の安全性に関わる問題のうちいくつかを、電力会社の自主的判断に委ねていたとしても、その事項についても、裁判所の判断が及ぼされるべきであるし、
新規制基準の対象となっている事項に関しても、新規制基準への適合性や、原子力規制委員会による新規制基準への適合性の審査の適否という観点からではなく、
(1)の理に基づく裁判所の判断が、及ぼされるべきこととなる。

4 原子力発電所の特性

原子力発電技術は、次のような特性を持つ。
すなわち、原子力発電においては、そこで発出されるエネルギーは、極めて膨大であるため、
運転停止後においても、電気と水で原子炉の冷却を継続しなければならず、その間に何時間か電源が失われるだけで、事故につながり、
いったん発生した事故は、時の経過に従って拡大して行く、という性質を持つ。
このことは、他の技術の多くが、運転の停止という単純な操作によって、その被害の拡大の要因の多くが除去されるのとは異なる、原子力発電に内在する本質的な危険である。

したがって、施設の損傷に結びつき得る地震が起きた場合、速やかに運転を停止し、運転停止後も、電気を利用して、水によって核燃料を冷却し続け、
万が一に異常が発生したときも、放射性物質が、発電所敷地外部に漏れ出すことのないようにしなければならず、
この止める、冷やす、閉じ込めるという要請は、この3つがそろって初めて、原子力発電所の安全性が保たれることとなる。
仮に、止めることに失敗すると、わずかな地震による損傷や故障でも、破滅的な事故を招く可能性がある。
福島原発事故では、止めることには成功したが、冷やすことができなかったために、放射性物質が外部に放出されることになった。
また、我が国においては、核燃料は、五重の壁に閉じ込められているという構造によって、初めてその安全性が担保されているとされ、
その中でも重要な壁が、堅固な構造を持つ原子炉格納容器であるとされている。
しかるに、本件原発には、地震の際の冷やすという機能と、閉じ込めるという構造において、次のような欠陥がある。

5 冷却機能の維持について4 原子力発電所の特性

(1) 1260ガルを超える地震について

原子力発電所は、地震による緊急停止後の冷却機能について、外部からの交流電流によって水を循環させる、という基本的なシステムをとっている。
1260ガルを超える地震によって、このシステムは崩壊し、非常用設備ないし予備的手段による補完も、ほぼ不可能となり、メルトダウンに結びつく。
この規模の地震が起きた場合には、打つべき有効な手段がほとんどないことは、被告において自認しているところである。

しかるに、我が国の地震学会において、このような規模の地震の発生を、一度も予知できていないことは、公知の事実である。
地震は、地下深くで起こる現象であるから、その発生の機序の分析は、仮説や推測に依拠せざるを得ないのであって、
仮説の立論や検証も、実験という手法がとれない以上、過去のデータに頼らざるを得ない。
確かに、地震は太古の昔から存在し、繰り返し発生している現象ではあるが、その発生頻度は必ずしも高いものではない上に、
正確な記録は近時のものに限られることからすると、頼るべき過去のデータは、極めて限られたものにならざるをえない。
したがって、大飯原発には、1260ガルを超える地震は来ないとの、確実な科学的根拠に基づく想定は、本来的に不可能である。
むしろ、
① 我が国において記録された既往最大の震度は、岩手宮城内陸地震における4022ガルであり、1260ガルという数値は、これをはるかに下回るものであること、
② 岩手宮城内陸地震は、大飯でも発生する可能性があるとされる、内陸地殻内地震であること、
③ この地震が起きた東北地方と、大飯原発の位置する北陸地方、ないし隣接する近畿地方とでは、地震の発生頻度において有意的な違いは認められず、若狭地方の既知の活断層に限っても、陸海を問わず多数存在すること、
④ この既往最大という概念自体が、有史以来世界最大というものではなく、近時の、我が国において最大というものにすぎないことからすると、1260ガルを超える地震は、大飯原発に到来する危険がある。

(2) 700ガルを超えるが、1260ガルに至らない地震について

ア 被告の主張するイベントツリーについて
被告は、700ガルを超える地震が到来した場合の事象を想定し、それに応じた対応策があると主張し、
これらの事象と対策を記載したイベントツリーを策定し、これらに記載された対策を順次とっていけば、
1260ガルを超える地震が来ない限り、炉心損傷には至らず、大事故に至ることはないと主張する。

しかし、これらのイベントツリー記載の対策が、真に有効な対策であるためには、
第1に、地震や津波のもたらす事故原因につながる事象を、余すことなくとりあげること、
第2に、これらの事象に対して、技術的に有効な対策を講じること、
第3に、これらの技術的に有効な対策を、地震や津波の際に実施できるという、
3つがそろわなければならない。

イ イベントツリー記載の事象について
深刻な事故においては、発生した事象が新たな事象を招いたり、事象が重なって起きたりするものであるから、
第1の事故原因につながる事象のすべてを、取り上げること自体が、極めて困難であるといえる。

ウ イベントツリー記載の対策の実効性について
また、事象に対するイベントツリー記載の対策が、技術的に有効な措置であるかどうかはさておくとしても、
いったんことが起きれば、事態が深刻であればあるほど、それがもたらす混乱と焦燥の中で、適切かつ迅速にこれらの措置をとることを、
原子力発電所の従業員に求めることはできない。
特に、次の各事実に照らすと、その困難性は一層明らかである。

第1に、
地震はその性質上、従業員が少なくなる夜間も、昼間と同じ確率で起こる。
突発的な危機的状況に、直ちに対応できる人員がいかほどか、あるいは、現場において、指揮命令系統の中心となる所長が不在か否かは、
実際上は、大きな意味を持つことは明らかである。

第2に、
上記イベントツリーにおける対応策をとるためには、いかなる事象が起きているのかを把握できていることが前提になるが、
この把握自体が、極めて困難である。
福島原発事故の原因について、国会事故調査委員会は、地震の解析にカを注ぎ、
地震の到来時刻と津波の到来時刻の分析や、従業員への聴取調査等を経て、
津波の到来前に、外部電源の他にも、地震によって事故と直結する損傷が生じていた疑いがある旨指摘しているものの、
地震がいかなる箇所に、どのような損傷をもたらし、それがいかなる事象をもたらしたかの確定には至っていない。
一般的には、事故が起きれば、事故原因の解明、確定を行い、その結果を踏まえて技術の安全性を高めていくという側面があるが、
原子力発電技術においては、いったん大事故が起これば、その事故現場に立ち入ることができないため、事故原因を確定できないままになってしまう可能性が極めて高く、
福島原発事故においても、その原因を、将来確定できるという保証はない。
それと同様、又はそれ以上に、原子力発電所における事故の進行中に、いかなる箇所にどのような損傷が起きており、それがいかなる事象をもたらしているのかを、把握することは困難である。

第3に、
仮に、いかなる事象が起きているかを把握できたとしても、地震により外部電源が断たれると同時に、多数箇所に損傷が生じるなど、対処すべき事柄は極めて多いことが想定できるのに対し、
全交流電源喪失から炉心損傷開始までの時間は、5時間余であり、炉心損傷の開始からメルトダウンの開始に至るまでの時間も、2時間もないなど、残された時間は限られている。

第4に、
とるべきとされる手段のうち、いくつかはその性質上、緊急時にやむを得ずとる手段であって、普段からの訓練や試運転にはなじまない。
運転停止中の原子炉の冷却は、外部電源が担い、非常事態に備えて、水冷式非常用ディーゼル発電機のほか、空冷式非常用発電装置、電源車が備えられているとされるが、
たとえば、空冷式非常用発電装置だけで、実際に原子炉を冷却できるかどうかをテストするというようなことは、危険すぎてできようはずがない。

第5に、
とるべきとされる防御手段に係るシステム自体が、地震によって破損されることも予想できる。
大飯原発の、何百メートルにも及ぶ非常用取水路が、一部でも、700ガルを超える地震によって破損されれば、
非常用取水路にその機能を依存している、すべての水冷式の非常用ディーゼル発電機が、稼動できなくなることが想定できるといえる。
また、埋戻土部分において、地震によって段差ができ、最終の冷却手段ともいうべき電源車を、動かすことが不可能、又は著しく困難となることも想定できる。
上記に摘示したことを一例として、地震によって複数の設備が、同時にあるいは相前後して使えなくなったり故障したりすることは、機械というものの性質上当然考えられることであって、
防御のための設備が、複数備えられていることは、地震の際の安全性を大きく高めるものではないといえる。

第6に、
実際に放射性物質が一部でも漏れれば、その場所には近寄ることさえできなくなる。

第7に、
大飯原発に通ずる道路は限られており、施設外部からの支援も期待できない。

エ 基準地震動の信頼性について
被告は、大飯原発の周辺の活断層の調査結果に基づき、活断層の状況等を勘案した場合の、地震学の理論上導かれるガル数の最大数値が700であり、
そもそも、700ガルを超える地震が到来することはまず考えられない、と主張する。
しかし、この理論上の数値計算の正当性、正確性について論じるより、
現に、全国で20箇所にも満たない原発のうち4つの原発に、5回にわたり想定した地震動を超える地震が、平成17年以後、10年足らずの問到来しているという事実を、重視すべきは当然である。
地震の想定に関し、このような誤りが重ねられてしまった理由については、今後、学術的に解決すべきものであって、当裁判所が立ち入って判断する必要のない事柄である。
これらの事例は、いずれも、地震という自然の前における人間の能力の限界を示すもの、というしかない。
本件原発の地震想定が、基本的には、上記4つの原発におけるのと同様、過去における地震の記録と周辺の活断層の調査分析という手法に基づきなされたにもかかわらず、
被告の本件原発の地震想定だけが信頼に値する、という根拠は見い出せない。

オ 安全余裕について
被告は、本件5例の地震によって、原発の安全上重要な施設に、損傷が生じなかったことを前提に、原発の施設には安全余裕ないし安全裕度があり、
たとえ基準地震動を超える地震が到来しても、直ちに安全上重要な施設の損傷の危険性が生じることはない、と主張している。

弁論の全趣旨によると、一般的に設備の設計に当たって、様々な構造物の材質のばらつき、溶接や保守管理の良否等の不確定要素が絡むから、
求められるべき基準をぎりぎり満たすのではなく、同基準値の何倍かの余裕を持たせた設計が、なされることが認められる。
このように設計した場合でも、基準を超えれば、設備の安全は確保できない。
この、基準を超える負荷がかかっても、設備が損傷しないことも当然あるが、
それは単に、上記の不確定要素が、比較的安定していたことを意味するにすぎないのであって、安全が確保されていたからではない。
したがって、たとえ過去において、原発施設が基準地震動を超える地震に耐えられた、という事実が認められたとしても、
同事実は、今後、基準地震動を超える地震が大飯原発に到来しても、施設が損傷しないということを、なんら根拠づけるものではない。

(3) 700ガルに至らない地震について

ア 施設損壊の危険
本件原発においては、基準地震動である700ガルを下回る地震によって外部電源が断たれ、かつ主給水ポンプが破損し、主給水が断たれるおそれがあると認められる。

イ 施設損壊の影響
外部電源は、緊急停止後の冷却機能を保持するための第1の砦であり、外部電源が断たれれば、非常用ディーゼル発電機に頼らざるを得なくなるのであり、
その名が示すとおり、これが非常事態であることは明らかである。
福島原発事故においても、外部電源が健全であれば、非常用ディーゼル発電機の津波による被害が事故に直結することはなかった、と考えられる。
主給水は、冷却機能維持のための命綱であり、これが断たれた場合には、その名が示すとおり、補助的な手段にすぎない補助給水設備に頼らざるを得ない。
前記のとおり、原子炉の冷却機能は、電気によって水を循環させることによって維持されるのであって、
電気と水のいずれかが一定時間断たれれば、大事故になるのは必至である。
原子炉の緊急停止の際、この冷却機能の主たる役割を担うべき外部電源と、主給水の双方が、ともに700ガルを下回る地震によっても同時に失われるおそれがある。
そして、その場合には、(2)で摘示したように、実際にはとるのが困難であろう、限られた手段が効を奏さない限り、大事故となる。

ウ 補助給水設備の限界
このことを、上記の補助給水設備についてみると、次の点が指摘できる。
緊急停止後において、非常用ディーゼル発電機が正常に機能し、補助給水設備による蒸気発生器への給水が行われたとしても、
① 主蒸気逃がし弁による熱放出、
② 充てん系によるほう酸の添加、
③ 余熱除去系による冷却のうち、いずれか一つに失敗しただけで、補助給水設備による蒸気発生器への給水ができないのと同様の事態に進展することが認められるのであって、
補助給水設備の実効性は、補助的手毅にすぎないことに伴う不安定なもの、といわざるを得ない。
また、上記事態の回避措置として、イベントツリーも用意されてはいるが、
各手順のいずれか一つに失敗しただけでも、加速度的に深刻な事態に進展し、未経験の手作業による手順が増えていき、不確実性も増していく。
事態の把握の困難性や、時間的な制約のなかで、その実現に困難が伴うことは、(2)において摘示したとおりである。

エ 被告の主張について
被告は、主給水ポンプは、安全上重要な設備ではないから、基準地震動に対する耐震安全性の確認は行われていない、と主張するが、
主給水ポンプの役割は、主給水の供給にあり、主給水によって冷却機能を維持するのが、原子炉の本来の姿であって、そのことは被告も認めているところである。
安全確保の上で不可欠な役割を、第1次的に担う設備は、これを安全上重要な設備であるとして、それにふさわしい耐震性を求めるのが健全な社会通念であると考えられる。
このような設備を安全上重要な設備ではないとするのは、理解に苦しむ主張である、といわざるを得ない。

(4) 小括

日本列島は、太平洋プレート、オホーツクプレート、ユーラシアプレート、及びフィリピンプレートの、4つのプレートの境目に位置しており、
全世界の地震の1割が、狭い我が国の国土で発生する。
この地震大国日本において、基準地震動を超える地震が、大飯原発に到来しないというのは、根拠のない楽観的見通しにしかすぎない上、
基準地震動に満たない地震によっても、冷却機能喪失による重大な事故が生じ得るというのであれば、
そこでの危険は、万が一の危険という領域をはるかに超える、現実的で切迫した危険と評価できる。
このような施設のあり方は、原子力発電所が有する、前記の本質的な危険性について、あまりにも楽観的といわざるを得ない。

6 閉じ込めるという構造について(使用済み核燃料の危険性)

(1) 使用済み核燃料の現在の保管状況

原子力発電所は、いったん内部で事故があったとしても、放射性物質が原子力発電所敷地外部に出ることのないようにする必要があることから、その構造は堅固なものでなければならない。

そのため、本件原発においても、核燃料部分は、堅固な構造をもつ原子炉格納容器の中に存する。
他方、使用済み核燃料は、本件原発においては、原子炉格納容器の外の建屋内の、使用済み核燃料プールと呼ばれる水槽内に置かれており、その本数は1000本を超えるが、
使用済み核燃料プールから放射性物質が漏れたとき、これが原子力発電所敷地外部に放出されることを防御する、原子炉格納容器のような堅固な設備は存在しない。

(2) 使用済み核燃料の危険性

福島原発事故においては、4号機の使用済み核燃料プールに納められた使用済み核燃料が、危機的状況に陥り、この危険性ゆえに、前記の避難計画が検討された。
原子力委員会委員長が想定した被害想定のうち、最も重大な被害を及ぼすと想定されたのは、使用済み核燃料プールからの放射能汚染であり、
他の号機の使用済み核燃料プールからの汚染も考えると、強制移転を求めるべき地域が、170キロメートル以遠にも生じる可能性や、
住民が移転を希望する場合に、これを認めるべき地域が、東京都のほぼ全域や、横浜市の一部を含む250キロメートル以遠にも発生する可能性があり、
これらの範囲は、自然に任せておくならば、数十年は続くとされた。

(3) 被告の主張について

被告は、使用済み核燃料は通常40度以下に保たれた水により冠水状態で貯蔵されているので冠水状態を保てばよいだけであるから堅固な施設で囲い込む必要はないとするが、以下のとおり失当である。

ア 冷却水喪失事故について
使用済み核燃料においても、破損により冷却水が失われれば、被告のいう冠水状態が保てなくなるのであり、
その場合の危険性は、原子炉格納容器の一次冷却水の配管破断の場合と、大きな違いはない。
福島原発事故において、原子炉格納容器のような堅固な施設に甲まれていなかったにもかかわらず、
4号機の使用済み核燃料プールが、建屋内の水素爆発に耐えて、破断等による冷却水喪失に至らなかったこと、
あるいは、瓦礫がなだれ込むなどによって、使用済み核燃料が大きな損傷を被ることがなかったことは、誠に幸運と言うしかない。
使用済み核燃料も、原子炉格納容器の中の炉心部分と同様に、外部からの不測の事態に対して、堅固な施設によって防御を固められてこそ初めて、万全の措置をとられているということができる。

イ 電源喪失事故について
本件使用済み核燃料プールにおいては、全交流電源喪失から3日を経ずして、冠水状態が維持できなくなる。
我が国の存続に関わるほどの被害を及ぼすにもかかわらず、全交流電源喪失から3日を経ずして、危機的状態に陥いる。
そのようなものが、堅固な設備によって閉じ込められていないまま、いわばむき出しに近い状態になっているのである。

(4) 小括

使用済み核燃料は、本件原発の稼動によって、日々生み出されていくものであるところ、
使用済み核燃料を閉じ込めておくための堅固な設備を設けるためには、膨大な費用を要するということに加え、
国民の安全が、何よりも優先されるべきであるとの見識に立つのではなく、深刻な事故はめったに起きないだろう、という見通しのもとにかような対応が成り立っている、といわざるを得ない。

7 本件原発の現在の安全性

以上にみたように、国民の生存を基礎とする人格権を、放射性物質の危険から守るという観点からみると、
本件原発に係る安全技術及び設備は、万全ではないのではないかという疑いが残るというにとどまらず、
むしろ、確たる根拠のない楽観的な見通しのもとに、初めて成り立ち得る脆弱なものであると認めざるを得ない。

8 原告らのその余の主張について

原告らは、地震が起きた場合において止めるという機能においても、本件原発には欠陥があると主張する等、さまざまな要因による危険性を主張している。
しかし、これらの危険性の主張は、選択的な主張と解されるので、その判断の必要はないし、環境権に基づく請求も選択的なものであるから、同請求の可否についても判断する必要はない。

原告らは、上記各諸点に加え、高レベル核廃棄物の処分先が決まっておらず、同廃棄物の危険性が極めて高い上、その危険性が消えるまでに数万年もの年月を要することからすると、
この処分の問題が、将来の世代に重いつけを負わせることを、差止めの理由としている。
幾世代にもわたる、後の人々に対する我々世代の責任という、道義的にはこれ以上ない重い問題について、
現在の国民の法的権利に基づく差止訴訟を担当する裁判所に、この問題を判断する資格が与えられているかについては疑問があるが、
7に説示したところによると、この判断の必要もないこととなる。

9 被告のその余の主張について

他方、被告は、本件原発の稼動が、電力供給の安定性、コストの低減につながると主張するが、
当裁判所は、極めて多数の人の生存そのものに関わる権利と、電気代の高い低いの問題等とを、並べて論じるような議論に加わったり、
その議論の当否を判断すること自体、法的には許されないことである、と考えている。
このコストの問題に関連して、国富の流出や喪失の議論があるが、
たとえ本件原発の運転停止によって、多額の貿易赤字が出るとしても、これを国富の流出や喪失というべきではなく、
豊かな国土と、そこに国民が根を下ろして生活していることが国富であり、
これを取り戻すことができなくなることが、国富の喪失であると、当裁判所は考えている。

また、被告は、原子力発電所の稼動が、CO2排出削減に資するもので、環境面で優れている旨主張するが、
原子力発電所で、ひとたび深刻事故が起こった場合の環境汚染は、すさまじいものであって、
福島原発事故は、我が国始まって以来、最大の公害、環境汚染であることに照らすと、
環境問題を、原子力発電所の運転継続の根拠とすることは、甚だしい筋違いである。

10 結論

以上の次第であり、原告らのうち、大飯原発から250キロメートル圏内に居住する者(別紙原告目録1記載の各原告)は、
本件原発の運転によって、直接的に、その人格権が侵害される具体的な危険があると認められるから、
これらの原告らの請求を認容すべきである。

福井地方裁判所民事第2部

裁判長裁判官 樋口英明

裁判官 石田明彦
裁判官 三宅由子

[ハフィントンポスト]

Posted by nob : 2014年05月23日 01:32

私も同感です。。。

「寂しい人ほど笑いたがる」

「幸福かどうかなど、どうでもいい」

「情熱はなかったし、今もない」

「わたしもワーカホリックだった」

[いずれも、村上龍/『賢者は幸福ではなく信頼を選ぶ』より]

Posted by nob : 2014年05月21日 18:39

どれもみな理にかなっているかと、、、早速実践してみます。。。

■さらば肩こり、腰痛。お腹も凹む「通勤エクササイズ」

フィジカルトレーナー 清水 忍 構成=遠藤 成

フィジカルトレーナー・清水 忍が、毎日の通勤時間を上手に使った、始業時からフルスロットルで働ける頭と体のつくり方を紹介する。

交感神経を上手に目覚めさせよう

東京・神奈川・埼玉・千葉在住で東京都内に勤め、妻と同居しているサラリーマンを対象にした調査では、通勤時間の平均は60分。往復2時間と考えると、多くのビジネスマンが、かなりまとまった時間を電車の中で過ごしている。そんな満員電車での通勤がしんどくて、会社に着いたときには、すでに疲れきってしまっているということはないだろうか。

「仕事ができる人かできない人かは午前中の仕事ぶりでわかる」とはよく言われる。体がいい状態になければ、アイデアも閃かないし、頭も回転しないことは、みなさんも経験済みのはず。通勤でクタクタになっていては、いい仕事は望めない。

そこで朝の通勤を上手に使って、始業時からフルスロットルで働ける頭と体にセッティングしようではないか。指導はフィジカルトレーナーの清水忍さん。

「眠りから覚めると、体はリラックス系の副交感神経優位から活動的な交感神経優位に切り替わります。できるなら、ゆとりを持って起きて窓を開け、朝の光を浴びて新鮮な空気を吸いながら、軽く体操してリセットするのがベストですが、みなさん朝は忙しいですからね。

今回、紹介するエクササイズは筋トレや有酸素運動ではありません。悪い姿勢の矯正と、普段使っていない部位に刺激を入れることで、頭と体を目覚めさせるものです。どれも簡単なエクササイズですが、効果てきめんなので、ぜひ通勤時の習慣にしてください」

では、まずは立つ姿勢、体幹の安定から。たくさんの人が悩みを抱える腰痛の多くの原因は姿勢にあると清水トレーナーは見ている。

「腰痛を引き起こす原因のひとつが反り腰姿勢です。立ったときに腰を反らせてお腹を突き出す姿勢になっていませんか? 自分では気がつかないのですが、立ち姿を横から写真に撮ってもらってみてください。ベルトがバックル側を下に斜めになっていたら、それは骨盤前傾、つまり反り腰の状態です。これは正しく腹筋が働いていない姿勢なのですが、この骨盤前傾状態の人がとても多いのです」

反り腰はよい姿勢と勘違いされがちだが、脊柱起立筋が緊張しっぱなしで、腰痛を招きやすい悪い姿勢だと清水トレーナーは指摘する。

正しい骨盤の位置は前傾状態でも極端な後傾状態でもないニュートラルの状態なのだが、骨盤の位置を意識したことがない人にはわかりにくい。

「後傾させるのは恥骨を引き上げる感覚。結果的にお尻の穴がきゅっと締まる。ベルトが地面に対し平行になるのが目安です」

骨盤を後傾に固定するコルセットの役割が腹横筋。腹横筋は骨と連動していないので意識するのが難しいが、腹を凹ませれば自然と働く。呼吸は腹を凹ませたまま胸式呼吸で行う。この腹部の緊張を維持したまま、駅から会社まで歩いてみよう。

「正しい姿勢を覚えると、腰痛が起こりにくいだけでなく、重いものが持ち上げられる、速く動けるなど、パフォーマンスがアップします」

正しい姿勢をとるだけで腹は凹む

正しい姿勢になれば動きも軽やかになり、疲れにくい。アクティブに仕事に打ち込めるはず。効果はそれだけではない。骨盤の位置が変わり、ダラ~ンと緩んでいた腹横筋が緊張収縮するために、体重が減ったわけでもないのにウエストがグンと細くなるのだ。

(1)のエクササイズで腰まわりの体幹を安定させたところで、次に矯正するのが肩の位置。(2)のエクササイズ。

「たいがいの人はどちらかの肩が上がっていてアンバランスですが、最も悪いのが両肩とも上がっている人。パソコンに向かう時間が長い人ほど首から肩にかけての筋肉(僧帽筋)が緊張収縮状態になり肩をすくめたようになっています。肩が上がっていていいことは何もありません。血行も悪くなり、肩こりの原因にもなります。オフィスでも疲れたなと思ったらこのエクササイズをしてみてください。首を上に長く伸ばす感覚です」

(1)腹凹&アナル締め(ターゲット:腹横筋、腹直筋)
電車内で立った姿勢で、息を吐き最大限にお腹を引っ込める。そのまま骨盤をできるだけ後傾させる。この姿勢を10秒キープして10秒インターバルを開ける。これを降車駅のひと駅前からひと区間続ける(約3分目安)。電車から降りてもこの腹部の緊張を意識して会社まで歩く。
⇒体幹の安定が高まり、腰痛が発生しにくくなる。骨盤の位置が変わり腹横筋が緊張収縮することでお腹が凹む。

(2)胸を張って肩を落とす(ターゲット:僧帽筋下部)
信号待ち、駅のホームなどで、立ったまま両手でカバンを後ろ手に持つ。そのまま最大限に胸を張り、カバンを押し下げるように肩を落とす。この姿勢を10秒キープして10秒インターバルを開ける。これを数セット繰り返す。
⇒肩こりが予防できるだけでなく、胸式呼吸が交感神経刺激となり、積極的な感覚が高まる。

今回紹介したエクササイズでぜひ実践してほしいのが、この(1)と(2)。体がきっと楽になるはずだ。

正しい姿勢を覚えたら(3)以下も試してみよう。

「(3)はゲーム感覚で人と競うものではありません。眠っている体は反応がニブい。素早く体が反応するかどうかが大事で、どうすればより速く動けるか、いろいろ試してみましょう。余計な力が入ると体は動きません。仕事も同じですね。力を抜いてリラックスした状態のほうが、脳の指令に素早く反応できることに気づくはずです」

(3)最速はじめの一歩(ターゲット:敏捷性)
赤信号で止まっているときに、できるだけ脱力し、全身から余計な緊張を取り除き、軽く膝を曲げてつま先にほんの少し体重をかけて待機。青信号に変わった瞬間に最速の反応で一歩目を踏み出す。
⇒注意力が高まり、力むよりも余計な力を抜いたほうが速く動ける感覚をセットできる。

(4)は膝と腰をうまく使って電車の揺れを吸収する運動。

「加齢に伴い肉体が衰えるのは自然ですが、なかでも急速に失われがちなのは筋力よりもバランス感覚などの神経系の働き。普段意識しない足の裏の感度など全身の神経と脳の連動性をアップさせます」

(4)電車サーフィン(ターゲット:重心調整)
電車内でつり革につかまらずに立つ。足幅は比較的狭く、膝は突っぱらずに軽く曲げて立つ。腰と膝をクッションにして電車の揺れを吸収するようにバランスをとる。踏ん張らず、揺れを逃がすのがポイント。頭の位置はできるだけ変えない。
⇒重心の変化に素早く対応することで、全身の神経が活性化し、空間認知能力の高まりが期待できる。

(5)は上手に使っていない人が多いお尻の筋肉(大臀筋)を意識するエクササイズ。

「多くの人は階段を前傾姿勢でつま先から着地し、大腿四頭筋を使って足で地面を押しながら、体を押し上げるように上っています。かかと着地にすると、自然と大臀筋を使って体を引き上げる動きになります。同じ階段を上る行為でも、使っている筋肉がまるで違います。大臀筋は普段使っていないので、意識しないとなかなか動かせませんが、大臀筋が使えるようになると、だらしなく垂れていた尻がきゅっと締まって後ろ姿がかっこよくなります」

(5)かかと重心階段上り(ターゲット:大臀筋)
駅などの階段を上がるときに、かかとに全体重をかけ、体を前傾させずに力強く上る。
⇒大臀筋に刺激が入ることでよりダイナミックに股関節が活動し、エネルギッシュに動けるようになる。

(6)と(7)は眼球の筋肉を使う運動。視覚情報は脳への刺激も大きい。朝、脳を活性化させるにはもってこいの運動だ。これで頭も体もスイッチオン!

(6)あっちこっち見てホイ(ターゲット:遠近視力調整)
電車の中にある中づり広告を、近くのものと遠くのものとを、ひとフレーズごと交互に読む。
⇒パソコン仕事で衰えがちな眼球を動かす筋肉のトレーニング。自動的に脳への刺激も高まる。

(7)気分はイチロー(ターゲット:動体視力調整)
通過する駅のホームにあるポスターや窓外の電柱の看板などを瞬時に読みとる。顔を動かしてもかまわない。
⇒動体視力の向上とともに、相当な集中力も要求されるので、眠っていた脳が活性化される。

[PRESIDENT Online]

Posted by nob : 2014年05月21日 07:31

また旅立つ君へVol.39/人は、何時からでも何処からでもやり直し、また新たに始められる。。。

■嫌われる勇気──自己啓発の源流「アドラー」の教え

トラウマを否定するアドラー心理学が
今なぜ多くの人に求められているのか

鼎談(前編)
宮台真司[首都大学東京教授/社会学者]
神保哲生[ビデオジャーナリスト/ビデオニュース・ドットコム代表]
岸見一郎[哲学者]

社会学者の宮台真司氏とジャーナリスト神保哲生氏が司会を務めるインターネット放送番組「マル激トーク・オン・ディマンド」に、『嫌われる勇気』の著者・岸見一郎氏がゲスト出演した。いまなぜ、日本でアドラー心理学がこれほどまで注目されているのか、その原因をさまざまな角度から徹底的に議論した放送内容を、特別ダイジェスト版として2回に分けてお送りする。前編ではアドラー心理学とは何か、そしてなぜ日本ではこれまで無名だったのかを深く掘り下げる。

ソーシャルメディアの台頭と
嫌われたくない若者の増加

神保 本日はアドラー心理学の日本の第一人者であり、いま『嫌われる勇気』という本が27万部のベストセラーになっている哲学者の岸見一郎さんをゲストに招いています。まず宮台さん、この本がこれだけ売れているのはソーシャルメディアとも関係あるのではということなのですが、それはなぜでしょうか?

宮台 ソーシャルメディアについては、僕が「脳内ダダ漏れ現象」と申し上げているように、本来なら人に見せないような心の内を、無防備なまま書くという傾向が一般に強く、それで人間関係が壊れることも頻繁にあります。
 そうしたものがある一方、最近「既読プレッシャー」と呼ばれますが、「相手方に既読マークが見えているのに返事を書かないのはまずい」「すぐに返事を書かなきゃ」といったオブセッション(強迫)があります。
 LINEの利用率が半数近くになる昨今、もともと日本人のコミュニケーションにありがちな過剰同調が、ソーシャルメディアの存在ゆえに増幅されています。そうした状況でどんな波及的な事態が起こるかが大きな問題なんです。
「KY(空気が読めない)」という言葉に象徴されることですが、KYだと思われないように絶えず意識しながらポジションを取ることが、以前にも増して重要になっているんです。そのご褒美が、Facebookなら「いいね」。
 要は、KYだと思われることなく、承認してもらいたい、というわけです。実際はそんなもの承認でも何でもないけれど、昨今の若い人たちはいったい何を勘違いしているのかという問題があります。
 ソーシャルメディアの普及を背景に、KYフォビア(恐怖症)や承認オブセッション(強迫)が異様に高まり、不自由が蔓延しているのが昨今です。そのことへの気づきがようやく拡がって、この本が売れるようになったんでしょう。

神保 「SNS疲れ」なる言葉もあるそうだし、今の時期は「5月病」的なものも出るシーズンでもあるということで、それらも想定して今日のゲストをお招きしたわけですが。

宮台 この2年間、僕は性愛系のワークショップをしています。彼女・彼氏のステディがいる割合が今世紀に入る頃からどんどん下がっているからです。こうした傾向が目立つようになってから、すでに15年ほど経ちます。
 いろんなリサーチが示すところによれば、昨今の20歳代独身男性は7割が「将来結婚できない」「将来結婚したくない」と答えます。独身女性もこの傾向を追いかけています。対人関係が構造的に変動しているんです。
 特に女子の場合、この5年ほど、つまり2010年代に入って顕著になったのは、「ビッチ」というキーワードです。友だち関係よりも性愛関係を重視する女性を、同性間でビッチ呼ばわりし、それが性愛からの退却を増幅しています。

神保 ビッチって言葉が日本でも普通に出回っているんだ。

宮台 そう。昔は恋人ができれば同性の友だちとは疎遠になるのが普通で、そのことに友だちも寛容でしたが、今世紀に入る頃から違ってきました。友だち間のポジションを失いたくないし、この5年ほどはビッチ呼ばわりを恐れます。
 かくして性愛から退却気味になるだけじゃありません。同性の友だちから、「いいね」と言ってもらえない相手(男)を彼氏に選べないんです。自分としてどう思うのか、という感情の発露が閉ざされた状態です。
 そういうことも岸見先生との話ではテーマにしたいですね。

日本でアドラー心理学の
知名度が低い理由

神保 なるほど。僕は今日のテーマはとても重要だと思っています。「人は変われる」とか、もっと大きく言えば「幸せとは何か」「自由とは何か」といったテーマです。『嫌われる勇気』という本は、腹にズシンと響くような内容でした。タイトルや帯の「自由とは他者から嫌われることである」というコピーが印象的です。いずれにせよ、アドラーブーム的なものが来そうな予感がしなくもありません。

宮台 今でいうコーチングのルーツは、1970年代半ば過ぎにアメリカで始まったアウェアネス・トレーニング(日本でいう自己啓発セミナー)です。こうした流れのすべてにおいて、アドラー心理学の絶大な影響があります。
 ところが、この日本に限っては、アドラー心理学自体の知名度が低すぎるので、コーチングをファシリテイション(推進・実践)する人たちでさえ、ほとんどが、自分たちがアドラーの掌の上にある事実を、ご存じないんですね。

神保 それは驚きです。岸見先生なぜなんでしょうか?

岸見 ひとつは、日本のアカデミズムでアドラーが取り上げられることが皆無と言っていい状態だからです。学校で心理学を専攻するとフロイト、ユングについての講義は受けるのですが、アドラーについては名前と若干の思想を教授が話し、学生は記憶の片隅に置くくらいの扱いですね。まずはそれが大きな原因かと思います。

神保 では、日本のアカデミズムでフロイトとかユングが認知を受けているのに対し、アドラーがあまり普及しなかったのはどのあたりに原因があるとお考えですか?

岸見 アメリカでもやや似たような状況があります。アドラーはウィーンの精神科医ですが、ナチスの台頭に伴って活動の拠点を晩年にはニューヨークに移しました。あるとき、ニューヨークの医師会から講演を依頼されたことがあります。それは精神科の医療にアドラー心理学の考え方だけを採り入れたいという話でした。そこで我々だけにアドラー心理学を教えて欲しいと医師会がアドラーに申し入れたのです。すると「いやそれはできない。私の心理学はみんなの心理学だから」とアドラーは言ったそうです。アドラーの心理学は「個人心理学」と言うのですが、専門家の心理学ではなく、みんなの心理学であるということですね。
 同じようなことが日本に紹介された頃にも起こったようです。専門家たちの間で自分たちが優先的にアドラー心理学を学びたいという動きがありました。ところが、日本アドラー心理学会という学会があるのですが、そこは普通の人々、つまり非専門家の集まりだったのです。そうした非専門家と一緒にやりたくないという医療関係者やカウンセラーが初期の頃かなりいたという状況があり、それが最初のつまずきになったのではないかと考えています。

神保 なるほど。僕は心理学とか精神医学の門外漢なのですが、今回『嫌われる勇気』を読ませて頂いて、自分にとって大袈裟に言えば人生の書のように思っているヴィクトール・E・フランクルの『夜と霧』にものすごく多くの共通点を感じたんです。フランクルも心理学者ですが、これは何か接点があったんでしょうか?

岸見 フランクルはアドラーの弟子ではないのですが、のれん分けをしてもらったような感じでしょうか。活動を共にしていた時期があるので、当然、影響を受けているはずです。『夜と霧』はアドラーの考えに近いと私も感じますし、それは偶然ではなく歴史的に見て二人に接点はあったわけです。

神保 やはりそうですか。それで、フランクルの本から多く引用しているのがスティーブン・コヴィーの『7つの習慣』なんですが、やはりそうした人たちもアドラーに通ずるところがあるんですね。

宮台 フロイトもマルクスも19世紀の人です。アドラーもそう。しかしアドラーは19世紀の思想家としては異色です。19世紀は、フランス革命以降の〈反啓蒙の思考〉の時代です。人間は理性的でも合理的でもなく、感情的で非合理的な存在だとします。
 そして非合理の理解について〈潜在性の思考〉を展開します。人も社会も、「見えるもの」が「見えないもの」に規定されているとする理解。典型的なものがマルクスとフロイトで、マルクスは、大衆文化から政治思想まで含めた上部構造が、生産関係すなわち所有関係からなる下部構造に規定されるとします。
 他方フロイトは、我々の意識は無意識によって規定されるとする。つまり、アドラーが敵視したフロイトは「我々は規定されているがゆえに非合理的だ」とする19世紀的思考の典型です。フロイトを含めた19世紀的な〈潜在性の思考〉は、20世紀、正確には戦間期に入ると、知的先端から否定されます。
 具体的には、ヴィトゲンシュタインの言語ゲーム論が典型です。従来、数多ある数学を、論理学(が明らかにする論理)が規定するとされてきました。彼はそれを否定。いろんな数学がまずあり、それを観察するゲームとして論理学がある。論理学が数学を根拠づけるなどあり得ないとしました。
 数学という言語ゲームがあり、それとは無関係に、数学を観察する論理学という言語ゲームがある。要は「根拠がある」のでなく「根拠付けのゲームがある」だけ。事物に根拠などなく、さまざまな言語ゲームが存在するという事実性だけがある。根拠なるものは、観察する言語ゲームの内部表現に過ぎないと。
 アドラーは20世紀的な〈自己言及の思考〉を先取りします。「見えるもの」が「見えないもの」に規定されるのでなく、規定されているという理解があるだけ。現在が過去に規定されているのでなく、規定されているという理解があるだけ。そんな理解がある種のゲームを可能にしているだけだとします。
 知的先端を別にすると、大衆的には19世紀的な〈潜在性の思考〉が残ります。自分が不自由なのは、見えないものに規定されているからだ。見えないものとは、過去のトラウマだ。階級的な所有構造だ。そう言われると、ある種の帰属処理ゲームが始まって、気づきが生じたと錯覚。カタルシスが起こります。
「騙されていたんだ」「規定されていたんだ」と。規定されていた事実への気づきで自由になったと感じますが、実際は、苦痛が説明されて安堵し、敵が見つかり溜飲が下がっただけ。僕も中学時代にフロイトを読み、思春期の苦痛が、トラウマによって構造化された無意識に由来すると「気づき」、安堵しました。
 そこでは「見えないもの」を「見る」のが精神科医で、フロイトを学んだ専門家だけが一般の人には「見えないもの」が「見える」。かくして、一般人に解を提供してくれる専門家たる精神科医のアカデミーが、権威を維持できます。ところがアドラーはこうした言語ゲームの全体を見通していたんですね。
 アドラーは、19世紀的な〈反啓蒙の思考〉とは異なり、また18世紀的な〈啓蒙の思考〉とも異なる。啓蒙か反啓蒙かというのはメタ万物学(形而上学)、つまり近代哲学の問題設定ですが、岸見先生の本にもあるように、アドラーは、むしろ初期ギリシアの万物学、つまり現代哲学の問題設定なんです。
 フロイト 対 アドラーは、〈潜在性の思考〉対〈自己言及の思考〉であり、メタ万物学(近代哲学)対 万物学(現代哲学)であり、ユダヤ的思考 対 ギリシア的思考。ユダヤ教徒フロイトは過去の引力(無意識による規定)を重視しますが、ギリシア哲学を出発点とするアドラーは未来の引力を重視します。

神保 なるほど。しかしこれだけ『7つの習慣』やデール・カーネギーに使われているのに、あまりアドラーの名前が表に出されていないのは何か理由があるんでしょうか?

岸見 アドラーから引いたということをあまり言いたくないんじゃないでしょうか? かなり印象的な考えですから、自分の独創だと言いたくなる人が多いのかもしれません。アドラーの思想のことを喩えて「共同採石場」と呼ぶことがあります。つまり皆がそこからいいところを取っていく、と。

神保 いいとこ取りということですね。アドラーもそれは構わないと考えていたんですか?

岸見 本人は極めておおらかで、アドラー派という学派が存在したことすら忘れられてもいいというような人だったそうです。しかし、それもあって多くの人がアドラーの思想のいいとこ取りをして、しかもその名前を冠しなかったという現実があります。ただ、僕はそれでもまだたくさん原石が残っていると思っています。彼らが持ち去らなかったものがある。まとまりもなく磨かれてもいないけれど、原石のまま光り輝くものがあるので、それをこれから見ていかないといけないと思っています。逆に言えば、そこを持っていかないとアドラーの本当のところが伝わらないと思うのです。表面的にはアドラーの考えに似ているようで、フタを開けると全然違うというような印象を受けることもありますので。

トラウマの存在を認めない心理学

神保 それでは、まずは大枠の入門的なところだけでも、アドラー心理学とは何かということの説明を岸見先生お願いします。

岸見 ひとことで言うと「過去を振り返らない心理学」ということになります。たとえば、カウンセリングに来られる方の過去のことをどれだけ言っても、何ら今の悩みの解決にはならないでしょう。ただ、ある種の安心にはなるかもしれません。自分のせいではなかったのだ、と。たしかに「あなたのせいではなかったんですよ」とか「他の人に責任を押しつけてもいいんですよ」と言われれば安心はするでしょう。けれど、それではカウンセリングの前と後で、その人の人生は少しも変わらないでしょう。現状維持どころかもっと悪くなるかもしれない。過去に何らかの原因があって、いま何かの症状が出ているということが仮に明らかになったとしても、過去にタイムマシンを使って戻れない限り問題は解決しないのです。
 たとえば、子どもが学校に行かないというケースでお母さんがカウンセリングに来られたとします。そこで「あなたの育て方が悪かった」と言われても絶望して帰るしかないじゃないですか。それはもう過ぎたことだから、とりあえず問題にせずにおこう、というのがアドラー心理学の立場です。
 またトラウマに関して言うと、トラウマによって今の自分が規定されていると考えるのはある意味では楽です。しかし問題の解決がまったく違う方向に向かってしまいかねない。たとえば、ある治療者が大阪の附属池田小学校で無差別殺傷事件が起きたときこういうことを言っていました。自分は怪我などをしていなくても友達が殺されるのを見てしまった子どもたちには、人生の大事な段階において必ず何らかの問題が起こる、と。これはひどいと思います。治療者として絶対に言ってはいけないことでしょう。あのときの子どもたちはそろそろ成人しているはずです。彼や彼女がいたり、結婚したりする年齢です。たとえば付き合っている人とうまくいかないとき、その原因を事件にまで遡るかもしれない。けれど実際には、今目の前のその人との関係が悪いだけであり、それを改善すれば何とかなるはずです。なぜ過去に遡る必要があるのか。過去に遡りトラウマと言い出せば自分の責任が曖昧になります。ある意味都合が良いのかもしれないけれど、そういうことをアドラーは言わないわけです。

神保 過去に原因があるならどうしようもないよね、となりますからね。そのほうが楽ということなのかな。

宮台 「自分は変われない」という人に「それはなぜですか?」と問うと、「私は過去にこういうトラウマを負っているんです。あなたと違って私が変われるわけがないじゃないですか」と自己を免責するんですね。風俗嬢の取材を通じて無数に目撃してきました。

岸見 過去に大きな出来事に遭遇した場合、その影響がまったくないとは言い切れません。もちろんあるでしょう。東日本大震災でも阪神淡路大震災でもかなり悲惨なことがありましたから、影響がなかったとは言いません。ただ、同じ出来事を経験したかたらといって、皆が同じようになるわけではない。そういう決定論から脱している点がアドラー心理学の特徴なのです。

神保 PTSD(心的外傷後ストレス障害)のような症状はアドラー的にはどのように考えるんですか?

岸見 一緒です。トラウマを否定するので、PTSDも否定します。

神保 では、本当にすごいものを見てしまったので、後からそれがトラウマになっていると思っていても、実はそうではないということですか?

岸見 アドラーは「見かけの因果律」という言葉を使います。AというできごととBという現象のあいだには本来因果関係はない、それにもかかわらず、両者に因果関係があるとみなしたがる人はいます。その際、過去のことや過去に心に傷を受けたことを持ち出すのです。

神保 それは『嫌われる勇気』にも書いてありますが、過去がどうだったかではなく、自分がそれにどのような意味を与えるかが問題だということですね。

宮台 たとえPTSDと言われる症状があるとしても、人は基本的にそうしたものから自由になりたい以上、自由になるために必要な枠組みは、「トラウマゆえにそれが起こった云々」ではまったく足りません。アドラーによれば、トラウマへの意識が、自分がこれからどうするかという志向を、束縛するんです。

神保 「だからどうした」ということですね。

岸見 アドラーは「患者を無責任と依存の地位に置いてはいけない」と言っています。しかし「あなたのせいじゃない」と言えば、患者さんを無責任という地位に置いてしまうのです。

神保 一見楽になるように見えるけれど、問題の解決には寄与しないということですね。

岸見 そうです。しかも、過去の出来事を持ち出してこれが今の悩みの原因ですよという治療者に、患者さんは依存してしまいます。患者さん自身は何も言えないのです。治療者から一方的にこうなんだと言われると、依存関係になってしまう。アドラーはそうしたことも明確に否定しています。

アドラー心理学の目標とは?

神保 続けて「アドラー心理学の目標」について教えて下さい。『嫌われる勇気』によれば、まず行動面での目標は「自立すること」「社会と調和して暮らせること」だそうですが、こちらについてはフロイトに代表されるような他の心理学と違いはあるんでしょうか?

岸見 そこについては特に違いはありませんね。

神保 では、次に心理面での目標は「私には能力がある、という意識」「人々は私の仲間である、という意識」を持つことだそうですが、これはいかがでしょう?

岸見 まず「私には能力がある、という意識」ですが、アドラー心理学では、自分が直面する「人生のタスク」というものを考えます。仕事のタスク、交友のタスク、愛のタスクという、避けては通れない課題(タスク)があると考えるのです。そのタスクに立ち向かっていく能力がないと思い込んでいる人に対して、いやそうではない、あなたはタスクを前にして逃げる必要はないし、勇敢に立ち向かっていけるはずだと、それを知ってほしいということです。
 もう一方の「人々は私の仲間である、という意識」ですが、世の中には周りの人は私の敵だと考えている人が多くいます。うかうかしていると私を陥れかねない怖い人ばかりだと。しかしそうではなく、周りの人は私が求めれば援助をしてくれる、味方をしてくれる仲間なのだ、と思って欲しいのです。なぜなら、そうでないと他の人の役に立とうとする人になれないからです。誰も敵の役に立とうとは思わないでしょう。他の人の役に立てているという貢献感はアドラー心理学において極めて重要なのです。

宮台 初期ギリシアの思考は[自立/依存]の二項対立です。200年経った紀元前3世紀のストア派になると、マケドニア帝国の支配下で都市国家が単なる都市へと頽落したのを背景に、自立よりも自律、つまりセルフガバナンスやセルフオートノミー、つまり自己決定へと理念が縮退しますが、それとは別物。
 自立は、セルフガバナンスでなくインディペンデンス。ディペンド(依存)しないこと。初期ギリシアでは、超越の神に依存するのも、普遍の真理に依存するのも、よくないと考えました。なぜなら、アレをすれば罰ないし損を被るが、コレをすれば賞ないし得が得られる、と損得勘定を駆動させるからです。
 そうではなく、自分の内側から理由なく湧く力(ヴィルトゥ)こそが大切だと見做されました。これはアドラーの「私には能力があるという意識」に関係し、現在ならば「自己効力感」と呼ぶところですが、いずれにせよ、損得勘定の自発性よりも、内から湧く力である内発性が大切だと見做されました。
 繰り返すと、それが真理だからとか、神が命じたからとかいう理由で、漸くやる気が起こるのは、真理への依存・神への依存です。真理や神に反すればネガティブな報いを受ける。つまり呪いを受ける。呪いから逃れるために何かをする。そんな動機は、初期ギリシアの考え方に従えば、名誉に反します。
 知識社会学的には、損得勘定に依存した行動原則では、常時ポリス間戦争がある状況でポリスが生き残れないから、損得勘定の自発性を超えた理不尽な力である内発性が愛でられました。とりわけ重装歩兵らのファランクス(集団密集戦)では内発性が決め手。岸見先生のお話はそんな古い智恵と響き合います。

岸見 アドラーによれば、人が自立するためには2つのポイントがあります。一つは「叱らない」ということです。叱られて育つ子どもは自立しません。何かをする・しないというときに自分で決められず、親や大人に叱られるからやる・やらないということでは自立しているとは言えません。これが一つです。
 もう一つは、「甘やかさない」ということ。甘やかされた子どもは自立しません。これはアドラーが何度も繰り返し問題にしている点です。今日では愛情不足の子どもなどあまりいません。親側から言えば愛情過多、子ども側から言えば愛情飢餓の状態です。愛されているのにもっともっと愛して欲しい、と。これは穴の空いた花瓶に水を注ぐようなもので徒労です。私は、井上陽水の「感謝知らずの女」という曲をよく引き合いに出すのですが、彼女にダイヤの指輪を贈ったところもっと大きいのが欲しいと言われた、という歌詞です。今そういうタイプの人が非常に多い。甘やかされた子どもは自立できず、当然自分で考えられない、そういう問題をアドラーは具体的に述べています。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年05月20日 17:35

また旅立つ君へVol.38/人は、何時からでも何処からでもやり直し、また新たに始められる。。。Vol.2

■「自分は変わりたい」と言う人が、
実は「変わらない」と決心をしているのはなぜか

鼎談(後編)
宮台真司[首都大学東京教授/社会学者]
神保哲生[ビデオジャーナリスト/ビデオニュース・ドットコム代表]
岸見一郎[哲学者]

人はなぜ変わりたいのに変われないのか? その背景には、実は変わりたくないという自らの決意があるとアドラー心理学は喝破する。それはなぜなのか。昨今の若者に増えている「本当の自分・仮の自分」という意識の分析も交え、社会学者・宮台真司氏、ジャーナリスト・神保哲生氏、『嫌われる勇気』の著者・岸見一郎氏が熱く語り合う! インターネット放送番組「マル激トーク・オン・ディマンド」特別ダイジェスト版の後編を大公開!

人はなぜ不幸であることを
自ら選ぶのか?

神保 『嫌われる勇気』は哲人と青年の対話という形を取っていますが、その最初のほうで「人は変われる」のだと哲人が断言するところがあります。それに対して青年が、変わりたくても変われない人がたくさんいると言う。すると哲人が、「変われないでいるのは、自らに対して『変わらない』という決心を下しているから」だと言うんですね。一生懸命変わらないと決心しているから変われないんだ、と。これはどういうことか教えて頂けますか。

岸見 今とは違う自分になってしまうと何が起こるか予測できなくて怖いのです。だから変わりたいと言っている人は実は変わりたくない。変わってしまったら次の瞬間何が起こるかわからないので、不断に「私は変わらないでおこう」という決心をしているんです。もし変わりたいのであれば、変わらないでおこうという決心を解除する必要がある。そしてそれは非常に勇気がいることです。

神保 その変わらない決心というのは自覚的ではないのですか? 自分としては変わりたいなぁと思っているわけですから。

岸見 自覚的ではないでしょうね。そういうことを言われて生まれて初めて気づくかもしれない。「あなたは変わりたくないんですね?」と言われて、「あ、そうなんだ」と気づく人は気づきます。それでも気づかない人、あるいは気づきたくない人はいるかもしれません。

宮台 前回トラウマはあるのかという話になり、トラウマのせいで自分にはできないのだと免罪をする癖を問題にしました。トラウマを持ち出す人は、そのことによって「自分が本当の自分だと思っているもの」を擁護し、「自分は変わりたくない」と宣言しているのだ、と。
 僕は札幌を中心に久しぶりに風俗の取材を進めていますが、インテリ系の風俗嬢に目立つのは、第一に「トラウマの意識」、第二に「真の自分と仮の自分」です。そこには「トラウマを被った真の自分は、とても傷つきやすく人前に出せないから、私は仮面で人に接する」という意識があります。
「仮面なら、真の自分を隠せるから、自由になれて、できなかったことができる。それが風俗労働だ」という理解が典型です。僕は介入的だから、「それって変。真の自分とかトラウマって何? そうやって『真の自分』とやらを温存したら、永久に変われないし、トラウマも消えない」と言います。
 実際、放っておくと変われません。そうやって25歳になり30歳になり35歳になるのは傍目に悲惨です。過去の引力ではなく、未来の引力に身を委ねればいい。未来に実現したい最終目的は、自分でどうとでも定められるから、それ次第で「自分は思っていたような自分じゃなかった」となれます。
「自分は思っていたような自分じゃなかった」という気づきを何度か経験すれば、岸見先生のおっしゃる「変わらない決意」を、「あれは何だったんだろう」という具合に過去のものにできます。そんなふうに過去は横に置き、最終目的に由来する未来の引力に開かれればいい。
 僕がよくする言い方は、「君はトラウマを持ち出して自分を変えないことで、利益を得ている。それはわかる。でも、君が本当にありたい自分になるという大きな目的に照らして、有限な時間をそんな小さな利益のために使っていいのか」というものです。
 トラウマの多くは「親への恨み」つまり「親が別の振る舞いを選択してたら自分はこうならなかった」という思いと結合します。そこで親と対決して「別の選択ができなかったのか」とぶちまければ、たいてい親の反応は期待外れだから、「親に別の選択肢なんてなかった、親はこんなにも小さかった」となります。
 実際、1980年頃のアウェアネス・トレーニング(日本でいう自己啓発セミナー)は、前半にフロイト的なトラウマ概念を用いた「過去を赦す」セッションがあり、後半にアドラー的な大きな目的概念に照らして「今を感じる」セッションがありました。そんなふうに、過去の引力と未来の引力を関係づける仕方もあるのですね。

神保 やはりトラウマがあると思っていることが根っこにあるんですか? トラウマがあるから今自分はこうなっているというのは、アドラーが最も否定するところですよね。そこが大きな分かれ目になってしまう?

岸見 カウンセリングでは必ずしもトラウマという言葉は出てこないです。ある種の人たちはそう言うかもしれませんが、普通の人の話題には出てこないですね。ただ、本当の自分とか仮の自分という言い方は、病気とか心の傷の文脈を離れてもあります。たとえば「ついカッとして」というのは、本当の自分はついカッとするような人間じゃないんだと言いたいわけです。
 アドラー心理学のことを本来は個人心理学と言いますが、個人というのは英語で言うとインディヴィジュアルです。これは「分けることができない」という意味です。何が分けられないかというと、意識と無意識、感情と理性、身体と精神など、そういったあらゆる二元論にアドラーは反対するわけです。つまり、分割できない全体としての人間を扱う心理学ということです。その流れで今の宮台さんの話を見れば、本当の自分と仮の自分なんてあり得るわけがないことになりますね。「この私」しかないということです。

神保 その延長になると思うんですが、「あなたの不幸はあなたが選んでいるものだ」ということが『嫌われる勇気』には書いてあります。しかし、わざわざ自分で選んで不幸になるわけがないじゃないかと青年も怒っていましたが、これはどういうことでしょうか?

岸見 こういう言い方をしていいかわからないですが、不幸であることが自分にとって有利だと考える人は不幸であることを選ぶ、ということです。不幸にはいろいろな意味がありますが、たとえば病気であれば周りの人は腫れ物に触るように付き合わなければいけないわけです。本当は病気から解放されて元気になりたいのだけれど、病気で弱っているときのほうが皆が良くしてくれる。であればどちらを選ぶかというと、不幸のままのほうを選ぶ人もいるというようなことですね。

神保 うーん。それはあらゆる場合にそうなんでしょうか? 明らかに恵まれない境遇に生まれ育つ人もいますよね。であれば、いくら何でも自分の場合は不幸を選んだなんて言われたくない人もいるのでは?

岸見 いや、境遇の問題ではないのです。どんな貧しくて一般的には不幸な境遇に生まれたからといって皆が不幸になるわけではありません。

神保 たしかに心の問題ですよね。

岸見 逆に裕福な家庭に生まれても不幸な人は不幸じゃないですか。ここでギリシア哲学の話をしますと「ソクラテスのパラドクス」として知られる、「人は誰もが悪を欲しない」ということがあります。でも、悪を欲しないと言っても、世の中には不正を犯す人だっていっぱいいるじゃないかと思いますよね。政治家なんて皆そうじゃないかという人もいます。しかしギリシアの、もっと言うとプラトンなのですが、プラトンが悪とか善という場合、そこには道徳的な意味は全然なくて、悪は「ためにならない」ということなのです。で、善は「ためになる」ということです。
 そういう意味として「人は誰もが悪を欲しない」という言葉を振り返ってみると、誰も自分のためにならないことは欲しないということになります。考えてみれば当たり前のことです。ただ、何が自分にとってためになるかならないかという判断を人間は誤ることがあるのです。私は不幸が自分のためになるとは思わないですしアドラーも否定するでしょうが、不幸であるほうが自分にとってためになる・善であると判断した人は不幸であり続けるのです。そういう意味では自分で選んでいるとしか言いようがありません。

過去に対する意味付けが
我々を縛る

神保 あなたの不幸はあなた自身が選んだとすれば、それを変えるにはどうすればいいかですが、『嫌われる勇気』では「交換ではなく更新」ということが書いてあります。これはどういう意味でしょう? 不幸の問題とどう関わってくるんですか?

岸見 人は全く突如として別人格にはなれません。たとえば、消極的な人が一夜にして脳天気な積極的な人になるのは難しいでしょう。ウィンドウズを使っていた人が今すぐMacに変えるのも難しいわけですが、OSのバージョンアップならできますよね。そういう変化ならあり得ます。私が全くこれまでの私でなくなるわけじゃないけれど、中身を変えてしまうというか、自分についての意味付けを変える、あるいは世界に対する意味付けを変えることはできます。私は私なんだけれど、それまでとは異なる世界に住み、全く違う自分を見つけ出す、更新とはそういう意味です。

神保 要するに、過去に起きたことは実際には今の自分と関係ないんだけど、それに自分がどういう意味を与えるかで縛られている、と。本によれば、原因論と目的論という言葉が関係しているようですが、そのあたりも説明をお願いします。

宮台 これはアリストテレス的な話ですね。

岸見 ではアリストテレスで説明しましょうか。アリストテレスは事物が生成するためにはいくつかの原因が必要だと説いています。たとえば彫像をつくることを考えてみましょう。まず大理石とか粘土などの素材がなければ彫像はできません。これを「素材因(質量因)」と言います。次に彫刻を彫る彫刻家がいないといけません。これは「作用因」と言います。さらに、彫刻家の頭のなかにどんな像を彫ろうかというイメージが必要です。これは「形相因」と言います。ではその3つがあれば彫刻はできるかというとそれだけでは無理です。何のためにこの彫刻をつくるのかという「目的因」がなければなりません。像をつくって飾り物にするとか、売ってお金儲けをするとか、そうした目的がなければ絶対に彫刻はできないのです。
 プラトンも師のソクラテスに関して似たことを言っています。ソクラテスはご存知のとおり死刑になります。あれもひどい話ですよね。若者を扇動して害悪を与えたということで処刑されるのです。で、彼は獄中にずっと留まっているのですが、当時の慣習ではお金さえ出せばいくらでも脱獄できました。でも彼は頑としてそれを拒否したのです。私が今ここに座っていることの原因は、たとえば筋肉や腱の仕組みから説明できるけれど、私がここに留まっていることを善しとしている(先ほどの善の話です)から、ここに留まるのだ、と。もし脱獄することが自分にとってためになる、つまり善であると判断するならたちどころに外国に逃げているだろう、と。この後者の原因をアドラーは目的と呼びます。目的があればこそ人は動き出すのだ、と。だから周りの原因だけをいくら詳細に論じても人間の行動の意味を理解することはできないというわけです。

神保 これは過去のことも含めての原因ということですね。過去がどうこうではなく、それに我々がどのような意味を与えているのかが我々を縛っていると。何となくわかる感じもするんですが、もうちょっと説明が欲しいかなと。

岸見 過去だって変わるんですよ。実際には。昔のことだから変わらないと皆さん思っているのですが、過去の意味付けさえ変えれば過去は変わります。たとえばカウンセリングで、できるだけ生まれて間もない頃の記憶を思い出してもらうことがあります。「早期回想」と言って、治療の場面でよく使います。昔のことを話して下さいと言うとほとんどの人はそれほど警戒せずに喋ってくれます。どんな短い断片的な思い出でもいいから話して下さいと言うと話してくれるんですね。
 で、ある男性が小さいときのことを話してくれたんです。彼の幼少時はまだ街に野良犬がいるような時代で、彼のお母さんが「犬はあなたが逃げたら追いかけてくるから、出会ったらじっとしていなさい」と言ったと。そしてあるとき友達と連れ立って歩いていたら向こうから大きな犬が来たそうです。で、友達はパッと逃げたけれど、自分は母の言うことを守ってそこに留まっていたと。何が起こったかというと、その犬に足をガブリと噛まれたそうです。
 回想はそこで終わっているのですが、少し考えればわかるように、実際はそこで話が終わるわけがないですよね。次のストーリーがあるはずです。あるのだけれど、彼はその時点では思い出せない。なぜかというと、今現在の彼が「この世界は危険なところだ」と思っているからなのです。あるいは周りの人はすごく怖い人でうかうかと信用してはいけないと考えている。だからその先のストーリーが思い出せなかったんですね。
 けれど、カウンセリングが回を重ねるなかで、「人々は私の仲間である」と思い始めた彼は、あるカウンセリングのときに「あの次のストーリーを思い出しました」と話し始めました。過去自体は変わりません。だから噛まれたところまでは同じです。けれど、そのときにたまたま自転車に乗ったオジサンがやってきて荷台に載せて病院まで連れて行ってくれました、と。これだと全く違うストーリーになりますよね。彼の過去は、犬に噛まれた点は変わらないとしても、意味付けは全く変わるんです。すっかり違うものになるでしょう。意味付けというのは、そのように理解するとわかりやすいと思います。

宮台 経験に与える意味に関して、アリストテレスに照らせば、フロイトのトラウマ概念が作用因、アドラーの目的概念が目的因に当たるという話が出ました。それを理解するために僕の経験を話します。僕は本を書く際、読者にミメーシス(感染的摸倣)を与え、内発性を呼び覚ますことを意図します。
 すると、多くの読者は「僕のようになろう」と目標を立てます。でも人はそれぞれリソースが違うから、必ずしも僕ができたことができません。すると、自罰的なるか、他罰的になって僕を恨みます。これは間違った展開で、「僕のようになろう」という設定に目標混乱があるんです。
 目標混乱はまずい。「僕のようになろう」と思う理由を考えることで、本当の目標つまりアリストテレスの最終目的──第一原因(究極原因)の対概念──に気づけます。最終目的に照らせば、「僕のようになる」ことは手段に過ぎず、「僕のようになる」ことが効果がなければ別の手段に取り替えなければならない。
 岸見先生のおっしゃる「経験に与える意味は目的との関連で決まる」とはそういうことです。「僕のようになろう」としてうまくいかず僕を恨む人は、「僕のようになろう」としたのが「最終目的のための手段」に過ぎず、取り替えが効く事実に気づけば、僕を恨むという「宮台からの呪い」から自由になります。
 トラウマに象徴される「過去からの呪い」と、人への恨みに象徴される「他者からの呪い」から自由になるには、アリストテレス的な意味での最終目標をイメージする力が重要です。それが岸見先生のおっしゃることのポイントです。最終目標を設定して「経験に意味を与える」のは、僕たち本人です。

人は自分にとって
都合が良い過去をつくる

神保 過去の経験のなかには、明らかに客観的な事実というのがありますよね。たとえば犬に噛まれた事実というのは変わりようがない。しかしそのことの意味をどう与えるかで、すべてが変わるということなのでしょうか?

岸見 同じように噛まれたからといって、皆が同じようにはならないし同じような解釈はしないですよね。痛いことに変わりはないかもしれない。けれど今から過去を思い出したって、痛みは今はないじゃないですか。過去の痛みは今の痛みじゃないのです。でも痛かったと思いたい人と、そんなに痛くなかったと思いたい人は出てくるかもしれない。ただ、より大事なことは、私を助けてくれた人がいたということです。それを思い出したというのは、もはや過去が変わったと言ってもいいくらいだと私は思います。

神保 やはり過去の経験に与える意味によって、過去自体が変わってしまうと。

岸見 そうなんです。ただ私は最近、本当は客観的事実なんてないのではないかとちょっと思っていまして(笑)。私の父が認知症になって長く介護をしたのですが、二人で話しているなかで、私が過去にこんなことがあったと言うと、父はそんなことはなかったと言うわけです。この場合、その出来事が本当にあったかどうか証明できるかというと、すごく微妙な問題だと思います。複数の人が証言していればいいですが、二人しか知らないことで片方がそんなことはなかったと言えばわからないですよね。父に殴られたという話を『嫌われる勇気』にも書きましたが、それさえ本当かどうか今となってはわかりません。

神保 そのように先生が勝手に思い込んでいるのかもしれないと。

岸見 そうです。父との関係が悪くなって、看病していたときも悪くて、だから父との過去の記憶は無数にあるはずなのに、関係が悪かった事例を引っ張り出しているだけではないかと。

神保 そういうのは実際の記憶にも影響してしまうんですか? 先ほどの犬に噛まれた後のことを思い出せなかった例もそうですが、世界観が変わったことで記憶の中身自体も変わるということですか?

岸見 そうですね。何を思い出すか、何を忘れるかということは、まったく無原則ではないはずです。それは大脳の説明だけでは済まないことでしょう。私の認知症の父を見てもわかるのですが、意味があることは覚えているけれど、思い出したくないことは忘れるのです。

宮台 社会心理学には「認知的整合性理論」と呼ばれる理論系列があり、ハイダーの認知的バランス理論やフェスティンガーの認知的不協和理論が有名です。これは、人はなぜピアプレッシャー(仲間からの圧力)に負けるのかを説明する際にも使えますが、何を記憶として思い出せるのかというときにも使えます。
 例えば、父親が東電の社員であるような息子や娘は、原発災害による放射能被害を小さく見積もりたがります。つまり、複数の認知的要素が価値的に整合するように、認知を歪めたり、記憶から外す傾向が、人間にはあります。その結果、現在の認知的フレームに整合しないものは、思い出しにくくなります。

神保 思い出しにくいってことは、なんか引き出しの順番みたいなものがあるってことですかね?

岸見 いや、もっと唐突なものですね。

神保 でも忘れてしまうわけではないんですよね。

宮台 心のどこかにはあります。岸見先生の犬の話は、中国の言い方では「人間万事塞翁が馬」、日本の言い方では「終わりよければすべてよし」に関係します。ところが「どこが終わりなのか」を主観が決めています。噛まれた話で終わったらバッドエンド、おじさんが助けてくれた話で終わったらハッピーエンド。
 でも、これは脳がどこまで思い出すかをランダムに決めているのではありません。自分がどんな現在的リアリティを生きているかによって、思い出のストーリーの終わりをどこに設定するのかが変わるのです。変わる理由は、脳に認知的整合化を行う機能があるからです。脳の機能に注目する必要があります。

神保 それは先ほどの話にもあったように、そのほうが自分にとって都合が良いから、そのようにつくっているということなんですね。

人生の自由を獲得するための
代償とは?

神保 いろいろ話をお聞きしてきましたが、この『嫌われる勇気』というタイトルと、本の帯にある「自由」というのはどのようにつながってくるんでしょうか。そのあたり最後にお聞かせ頂けますか。

岸見 人に合わせていると誰も自分を嫌わないんですよ。八方美人になっているということです。でもそういう人の生き方は非常に不自由だとアドラーは考えます。自分の周りに自分を嫌う人が一人もいない人は、不自由な生き方をしている。逆に、自分のことを嫌う人がいるとすれば、その人は自由な生き方をしている。もっと言えば、それは自由に生きていることの証ですし、自由に生きるためにはそれくらいは払わなければならない代償だと考えます。

神保 でも、自分を嫌う人がいるというのはストレスになりますね。

岸見 うーん、なりますかね? 私はそうは言わないです。

神保 そのようになってみないとわからないということですか?

岸見 そのように思えない人たちはすぐには変身しないでしょう。Facebookですぐに「いいね」を押さないと嫌われると思うわけでしょう。そんなことやってみないとわからない。でも、一度もしたことがないことはできないんですよ。

神保 それも勇気がいるということですね。

岸見 ただ、生きるか死ぬかという話ではないわけですから、さしあたり1週間Facebookを休んでみるくらいのことはできるかもしれない。1週間が無理なら2日だっていいんです。それでどんなことが起こったかを見るようなお試し期間を設けることならできるでしょう。

神保 でもそれで実際に友達の輪から外されたりする人も出てくるかもしれないですね。そういう相談があったらどうされますか?

岸見 カウンセリングなら、それは良かったじゃないかと言いますね。何が良かったんですかと聞かれたら一緒に考えますよ。悪いことばかりじゃないはずです。朝から晩まで、お風呂に入るときまでSNSを見ているわけでしょ、若い人って。でもそんな生活から自由になれたならすごく楽になったと思わないですかと、僕はそんなことを言うと思います。

神保 なるほど、スマホ症候群ってやつですね。

宮台 ちなみに、僕はカウンセラーではないので、相談事を持ち込む学生や取材などで会った人にアドラー的なメッセージを語って、けっこう嫌われます(笑)。「カウンセラーは『君が悪いんじゃない』と言うだろうが、自分で選んでいるんだから君が悪い」と言うと、「もうお前とは話さない」みたいになる。

神保 冷たいよね、とかね。まぁ仕方ないよって言ってあげたほうが相手は喜びますよね。

宮台 僕は「仕方ないよ」とは絶対言いません。何だってやりようはありますから。最近も若い人に「未来に実現したい幸せをイメージして、それを目的にすれば、いろんなことができるよ」と言ったら、「それは恵まれた人が言うことで、自分みたいにトラウマを抱えた人間には無理です」と言われました。

神保 しかもトラウマなんてないっていう話ですからね。それを、自分でトラウマを絶対的なものだと思っている人に言うわけだからね。

宮台 その際「それは言い訳だ。変わりたくない人はトラウマを持ち出す。新しい目的に沿って新しいことをしてみれば『自分は思っていたような自分じゃなかった』となって、ますます新しいことができる」と言って、また嫌われる。僕は短時間の1回しかコミュニケーションできない場合、嫌われても言います。

岸見 そういう場合、カウンセリングだと戻ってくる人もいるんですよ。何年か掛けてね。

神保 やはり先生の言うとおりでしたみたいな感じですか?

岸見 そうですね、ただそういうのは本人に任せるしかないので、こちらからまたおいでとは言わないです。

神保 先生はアドラー心理学のカウンセリングとしてそのようにやってらっしゃると思うんですが、他の流派だとどうなんでしょうか?

岸見 それはわからないですね。もしかするともっと熱いかもしれません。私は自分が冷たいとは思いません。自分では「涼しい」と言っていますが(笑)。ただ、それくらい距離がないと問題は解決しません。カウンセラーも同じように悩んで巻き込まれてしまっては、カウンセラーと患者さんが共依存になってしまいます。だから、カウンセラーも患者さんに嫌われる勇気を持たないと無理だと思います。
 実際の私は、かなり悩むほうですよ。すごく患者さんのことを心配するし関わりたいとは思うけれど、でもやはり距離を置かないとしんどいです。別にその人を切り捨てるつもりは全くないですし、なんとか力になりたいと思っているのが基本なんですが。

なぜ自己のホメオスタシスを
崩す勇気が持てないのか

神保 宮台さん、ここまでのところでもっと深掘りしておきたいこととかありますか?

宮台 僕にとって10年以上前に岸見先生にお会いしたことが重大な転機になっています。岸見先生の『アドラー心理学入門』を読み、僕自身も若い頃にアドラーの強い影響下にある自己啓発セミナーのトレーニングを受けていたことがあって、それが何だったのかをアドラーの枠組みで位置づけ直しました。
 その上で、僕が本や講演で使ってきた概念やフレーズにどう対応するのか考えました。そのプロセス抜きでは僕が今やっている性愛ワークショップも政治ワークショップも成り立たない。だって、いろんな理由を持ち出して「できない」と悩む人が来るんだから。「あなたは悪くない」じゃ話になりません(笑)。

神保 なるほど、やりたいけどできないって言う人に「実は君はやりたくないんだよ」って言うんですね。

宮台 これは優先順位の問題です。本人はやりたいと言うし実際やりたいのだろうが、実はそんなに優先順位が高くない。代わりに「モテたいのにモテるための努力ができない理由は、そういうことだったのか」と納得することのほうが高い優先順位だったりする。その意味では「さしてやりたくない」んです。

神保 やりたいと言っているのにね。岸見先生、なぜ人はそれに気づかないんですか? 実はモテたいとかは二番目か三番目の優先順位のことなのに、主観的にはそれが一番したいことなんだと思ってしまう。実はもっとしたいことがあるのに自分はそれに気づかない。なぜそんなことが起きるんでしょうか?

岸見 それはわからないですね。単純明快なことだと思うんですが。

神保 不思議ですね。それは今に始まったことではなく、ギリシアの時代からそうなんですよね。

宮台 僕がサブカルチャー分析で使うキーワードは「自己のホメオスタシス(恒常性維持)Homeostasis of the Self」です。認知的整合性理論とも関連しますが、「自分はこんな人でこういう生き方をする」というフレームやスクリプトを何だかんだと維持しようとする傾向です。アニメや音楽もそのために使われます。
 こうしたフレームが維持され、自己のホメオスタシスが貫徹できれば、人はいろんなものを免除されます。チャレンジの努力も免除されるし、選択できない自分を責める営みも免除される。「トラウマだからできない」とか「自分は然々の性格だからできない」とか。かくして同一フレームに留まることで楽をする。
 本人がどんなに「辛い」と言っていても、自己のホメオスタシスによって免除されることがすごくたくさんあるので、それら免除の利得を手放してまで今の「辛い」状態から逃れたいと思っているかどうか、「辛い」という科白だけじゃわからない。その意味で「辛い」という科白を真に受けちゃいけません。

神保 いま宮台さんがホメオスタシスという言い方で表現したある種のバランスというか、それを崩すことが人間にとってはものすごく勇気がいることだったり、苦しいことだったりするのが背後にあるんですかね。そのことにあまり自分は気づいていない。少なくとも主観的には気づいていないと。

宮台 ただ、ゲシュタルト(全体性)を維持することでさまざまなものを免除される状態を変えたくないと望んでいる事実は、人から言われないと意識できません。なぜなら「あなたのすべての振る舞いは、ゲシュタルト維持という同一の機能に、意図せずして貢献している」という、潜在機能の問題だからです。
 とはいえ、僕のような下手な人が言うと、意識させることは一瞬できるかもしれませんが、「何だこの野郎!」と反発されて、僕自身が自己防衛の対象──いわば敵──になりがちです(笑)。そうなると、僕の言葉は相手に入っていかなくなります。

神保 そこは岸見先生のように色々と技術的に接することが大切なんですね。

岸見 もう一つは、どう変わるかというイメージがはっきりしていないと変われないですね。変わらないでおこうと決心していることまではわかったとしても、じゃあどう変わればよいかがはっきりしていないとどうしようもない。そこは積極的に私も教えます。「カウンセリングは再教育である」とアドラーは言っていますが、これまで知らなかったことを学んでもらう必要があるわけで、ほとんどの人がそれまで実践したことがないようなことばかりです。だから、まずはそれをやってみましょうよと。まぁいろいろ考えはあるかもしれないけれど、まずこれをしてみたらどうですかと提案する。やってみたらうっかり変われるかもしれないわけです。

神保 となると、1週間くらいとりあえずやってみようというのは一つの結論ですかね。いきなり全部変われと言われても勇気が持てないかもしれないので。

岸見 別に元に戻ってもいいんだよと言っておかないと変われないですね。

神保 なるほど。今日は色々と伺いましたが、まだお聞きできていないことも多いのでもう一度おいでいただくようお願いします。最後に宮台さん何かありますか?

宮台 この『嫌われる勇気』がベストセラーになっているわけですが、アドラー心理学の本が日本でこれだけ売れるというのはまったく初めてのことなので、本当に素晴らしいことだと思います。そのことが「あなたは悪くない」と語るカウンセラーを減らすことにつながれば、もっといい。

神保 この本が20数万部も売れているという背景を宮台さんはどう見ますか?

宮台 やはりニーズはあったということだと思います。多くの人たちは「あなたは悪くない」じゃ済まないことだらけという事実を理解するだけの力を持っていて、自分がどんな責任を負うのかを明確にしたいと思っていたということでしょう。

神保 逆に言うと、それだけ嫌われることにビクビクしている人たちがたくさんいたということなんでしょうか?

宮台 そう思います。「その場の切り抜け」と「最終目標の現実化」を切り分けて優先順位が付けられず、右往左往しがちです。ただし、そうした人じゃなくても、この本は読む価値があります。「変わりたいけれど変われない」とこぼすすべての人に意味がある本だと思うので、ぜひ読んでいただきたいです。

神保 では、今日はありがとうございました。次回またよろしくお願いします。

岸見 こちらこそありがとうございました。


岸見一郎(きしみ・いちろう)
哲学者。1956年京都生まれ、京都在住。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門の哲学(西洋古代哲学、特にプラトン哲学)と並行して、1989年からアドラー心理学を研究。精力的にアドラー心理学や古代哲学の執筆・講演活動、そして精神科医院などで多くの「青年」のカウンセリングを行う。日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問。訳書にアルフレッド・アドラーの『個人心理学講義』『人はなぜ神経症になるのか』、著書に『アドラー心理学入門』など多数。古賀史健氏との共著『嫌われる勇気』では原案を担当。

宮台真司(みやだい・しんじ)
首都大学東京教授/社会学者。1959年仙台生まれ。東京大学大学院博士課程修了。東京都立大学助教授、首都大学東京准教授を経て現職。専門は社会システム論。博士論文は『権力の予期理論』。権力論、国家論、宗教論、性愛論、犯罪論、教育論、外交論、文化論などの分野で著書多数。主な著作に『制服少女たちの選択』『終わりなき日常を生きろ』『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』『14歳からの社会学』『日本の難点』『「絶望の時代」の希望の恋愛学』などがある。宮台真司オフィシャルブログ

神保哲生(じんぼう・てつお)
ビデオジャーナリスト/ビデオニュース・ドットコム代表。1961年東京生まれ。コロンビア大学ジャーナリズム大学院修士課程修了。AP通信記者を経て93年に独立。99年11月、日本初のニュース専門インターネット放送局ビデオニュース・ドットコムを設立。著書に『民主党が約束する99の政策で日本はどう変わるか?』『ビデオジャーナリズム―カメラを持って世界に飛び出そう』『ツバル-地球温暖化に沈む国』『地雷リポート』、訳書に『食の終焉』などがある。ビデオジャーナリスト神保哲生のブログ

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年05月20日 17:25

食生活の改善維持は、健やかで美しい心身づくりの根幹です。。。

■早く凹む!ボディワーカーが教える「タイプ別ポッコリお腹」解消法

磯部 奈央

夏前に、「脂肪を何とか落としたい!」と意気込んでいる方も多いのでは? 特に、女性でもポッコリお腹に悩んでいる方は多いことでしょう。

『美レンジャー』の過去記事「プロが警告!”腹筋運動だけでお腹は凹まない”衝撃の事実が判明」にもご登場いただいた、ボディワーカーの森拓郎先生によると、ポッコリしているお腹を凹ますためには、タイプに合わせたダイエットが必要とのこと。

今回は、森先生に伺ったタイプ別のポッコリお腹解消法をお伝えします。

■1:“内臓脂肪タイプ”の解消法

森先生によると、「内臓脂肪がついたポッコリお腹に、最も短期的に効果が出るのは食事改善です。食事に気をつけないと、むしろ運動しても効果は少ない上に、頑張ってもやめた途端にリバウンドが待っています」と話していました。

「まず、ツライ腹筋運動などはやる必要なく、炭水化物の量を減らすことだけに集中します。ただ、今まで摂り過ぎていた人が全て炭水化物を抜いてしまうと、結局我慢ができなくなり、リバウンドにつながります。炭水化物をたくさん摂らないようにするところから始めましょう」

さらに、「飲み物は水かお茶にしてください。炭水化物を減らすというと、ご飯やパンを想像しがちですが、最も摂取制限の優先順位が高いのは飲み物なのです。

甘い清涼飲料水はもちろん、100%ジュースや健康飲料、ゼロカロリー系のものもダメです。手軽に摂取できてしまう“甘いもの”を何となく飲む、という習慣を控えることが重要です」と教えていただきました。

アルコールでは、ビールよりも糖質のない焼酎やブランデー、ウォッカなどの蒸留酒を選ぶと内臓脂肪にはなりにくいそうです。

一方、お菓子は、やはり食べないのが一番よいとのこと。どうしても我慢できない場合は、食べる時間を定めましょう。仕事をしながら、テレビを観ながらなどの惰性で食べる習慣を改めれば、摂取量を減らせるはずです。

いきなり全てを断つのではなく、適量を楽しむようにするだけでも、効果がきっと感じられるでしょう。

■2:“内臓下垂タイプ”の解消法

森先生曰く、「内臓下垂でお悩みの方は、インナーマッスルの強化が必要です。インナーマッスルというと難しそうなイメージがありますが、ご自分でお腹をスッと引き上げて、ウエストを細くしてみましょう。ちょうど、オードリーの春日さんのような感じです」とのこと。

さらに、森先生は、「実はこれがインナーマッスルを使っている状態なのです。”ドローイン”ともいわれる方法ですが、身体を動かしているときには、絶対に筋肉が必要。自分でお腹を凹ませる力がインナーマッスルの力であり、これが弱ると内臓が落ちてくるというわけです」と話していました。

お腹を割るという目的であれば、腹筋運動をする必要がありますが、お腹を凹ませるというだけであれば、お腹をスッと引き上げるドローインで十分なのだそうです。

いかがでしたか? 自分がどのタイプのポッコリお腹なのか、しっかり理解した上で、適切なダイエットを行うことが何よりの近道です。どちらのタイプも体力を使いすぎたり、時間がかかりすぎるような大変なものではないので、毎日の習慣にしてスッキリお腹を手に入れましょう!

[美レンジャー]

Posted by nob : 2014年05月19日 16:53

代謝が上がるだけでなく、セロトニンをつくり出すなど、様々な効果を期待できます。。。

■午前中に「太陽光を20~30分浴びる」だけで痩せ体質になると判明

佐藤まきこ

[午前中に「太陽光を20~30分浴びる」だけで痩せ体質になると判明] 細かい桁までカロリーを気にしたり、甘いものを食べたくてもグッとこらえるなど、体重コントロールにかける女性の努力は、涙ぐましいものがあります。

でも、ツラい運動も食事制限もなく、朝8時から12時までにあることをすると、BMIの値を低くキープできるという、驚愕の実験結果が明らかになりました。

■”午前中に最低20分”がカギ

ノースウェスタン大学の研究員が人の肥満度を図る指標BMIの値に、太陽光がどのように影響しているか調査を行いました。実験では平均年齢30歳の男女54名を対象に、太陽光を浴びた時間と、睡眠時間、食事で摂ったカロリーなどについて調査しました。

すると、午前中に太陽の光を浴びている人は、もっと遅い時間に太陽光を浴びた人に比べて、BMIの値が低い傾向にあることがわかったのです。

太陽の光を浴びる理想的な時間は午前8時から12時までで、BMI値が上がらないようによい方向へ影響をもたらすためには、20〜30分で十分であることもわかりました。

光の単位を使って表すと、BMI値に影響を与えるのに必要な光の量は500ルクス。しかし現代では窓のない職場や地下で働く人も多く、そのような環境にいる人は、わずか200〜300ルクス程度しか浴びていないと言います。

曇りの日でさえ屋外にいれば1,000ルクスは浴びるため、いかに屋内ではなく屋外に出ることが大切かがわかります。

■自然光を浴びると代謝がアップする

人が太陽の光を浴びると体内時計が調整され、それによって身体の代謝が上がります。そのため光を浴びるとスリムな体型を保てるのです。

これまで研究者たちは、BMIに太陽光を浴びることはもちろん、その浴びる時間帯やどのくらい長い時間が必要かなど調べてきましたが、これらの要因単体ではBMIには何も影響を与えず、すべてが組み合わさった時に初めてBMIに影響をもたらすとわかったのです。

もしも午前中のこの時間帯に外に出ることができない環境にいる人は、休憩時間などを使って少しでも屋外に出るようにしましょう。

わずかな体重変化のために、さまざまな努力をして一喜一憂している私たちにとって、午前中にたった20〜30分外に出るだけで代謝が上がって、健康かつスリムになれるなら、こんな嬉しい話はないですね。

[美レンジャー]

Posted by nob : 2014年05月19日 16:45

放射性廃棄物処分と代替自然エネルギー開発は、それぞれ切り離して単独にて推進していくべき火急的課題。。。

■もっとも現実的な「原発ゴミの正しい処し方」

石川和男 [NPO法人 社会保障経済研究所代表]

 東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故以来、以前にも増して「脱原発」、「反原発」、「原発即刻ゼロ化」が強く叫ばれている。その理由の一つに、「原発から出る放射性廃棄物(核廃棄物)の行き場がない」という主張がある。いわゆる“原発ゴミ問題”のことだ。

 原発ゴミを棄てる場所(最終処分場)がないのだから、今すぐ全ての原発を廃止すべきだ――! こうした論調が、いわゆる“トイレなきマンション”説となって蔓延しているのだろう。

 確かに、最終処分場をどこにするのか、まだ決められていない。政府が最終処分場の選定をするための法制度を整備してから10年以上経過しているが、まだ見つかっていない。どの政策にも言えることだが、原子力政策についても、それに詳しい人よりも、それに詳しくない人の方が圧倒的に多い。だから、最終処分場が選定されていない現在、“原発即刻ゼロ化”の論調が広がってしまうのも無理からぬことかもしれない。

“原発即刻ゼロ化”の前に理解したい
「核燃料サイクル」に関わる用語

 ところで読者の皆さんは、“原発ゴミ問題”が論じられる時、「使用済燃料」と「高レベル放射性廃棄物」の違い、「再処理」と「直接処分」の違い、「中間貯蔵」と「最終処分」の違いを理解されているだろうか。更には、「核燃料サイクル」や「MOX燃料」の意味を理解されているだろうか。

 原子力発電事業のうち、原子燃料の製造や発電所の運転は「フロントエンド事業」、使用済燃料の再処理や放射性廃棄物の処分、原子炉の廃炉事業は「バックエンド事業」と呼ばれる。“原発ゴミ問題”は、「バックエンド事業」に関わるものだ。

 原子力発電に使用されるのは核燃料(ウラン)であるが、発電により使用されるのは全体の3~5%だけで、残りの95~97%は再利用できる核燃料(ウラン、プルトニウム)を含んだものだ。この残ったものが「使用済燃料」であり、それを「再処理」してウランとプルトニウムを採取する。この採取されたウランとプルトニウムを用いて「MOX燃料」と呼ばれる燃料に加工し、これを再び原発で使用する一連の工程を「核燃料サイクル」と呼んでいる。

 このMOX燃料は、有用な国産資源となる。現在、使用済燃料は国内に1万7000トンあるが、この全量を再処理すると、原油換算で15~23兆円分(1バレル当たり7200~1万1000円)、日本国内の原子力発電電力量の5年分、総発電電力量の1.5年分に相当する。これに関しては、2013年10月21日付け拙稿「使用済燃料1万7000トンは原油換算15~23兆円! 新基準適合を理由に全処理工程停止は妥当か?」に詳しい。

「再処理」の過程では、ウランとプルトニウムが採取された後に液状の廃棄物が生じるのだが、この廃棄物は放射能レベルが高いことから「高レベル放射性廃棄物」と呼ばれる。日本では、「高レベル放射性廃棄物」について、ガラスと混ぜて固化処理することになっている。なお、「使用済燃料」を「再処理」せずにそのまま処分することを「直接処分」と呼ぶが、その場合には、「使用済燃料」そのものを「高レベル放射性廃棄物」の扱いで処理する必要がある。

「高レベル廃棄物」は最終的にどこかの場所に処分されなければならないが、日本では、ガラスと混ぜて固化処理されたもの(ガラス固化体)を地下300メートル以深に埋めることが有力視されている。これが「最終処分」だが、ガラス固化体は当初高温なので、それを冷却するために地上に「中間貯蔵」しておく必要がある。この「(ガラス固化体の)中間貯蔵」の期間は30~50年とされており、その後に「最終処分」される。その場所が「最終処分場」だ。

施行後10年以上進まない
最終処分場の選定

 その最終処分場は、未だ選定されていない。最終処分場を選定するための法制度が2003年に施行されてから10年以上経過しているが、最終処分場の選定にはまだ相当の時間を要すると見込まれている。政治と行政は、強い指導力がないとか、努力が足りないなどと言われても仕方ない。政府・与党は猛省しなければならない。

 具体的な最終処分場の選定方法や最終処分の在り方については、現在、経済産業省・総合資源エネルギー調査会「放射性廃棄物ワーキンググループ」で検討が進められている。先月30日に開催された直近の同ワーキングループまででは、次のような大きな方向性が示された。

―― 最終処分場の選定方法については、「国は、科学的により適性が高いと考えられる地域を示す等を通じ、地域の地質環境特性を科学的見地から説明し、立地への理解を求めるべき」として、地方自治体の公募によって最終処分場を選ぶという従来の方針を軌道修正し、国が前面に出て選定する。

―― 最終処分の在り方については、「(最終処分が)数世代にも及ぶ長期的な事業であることから、可逆性・回収可能性を担保し、将来世代も含めて最終処分に関する意思決定を見直せる仕組みとすることが不可欠」として、放射性廃棄物の地層処分後での『再回収』を可能とする。

 以上のように、高レベル放射性廃棄物の最終処分に関して、「国が前面に出ること」と「将来における選択肢を拡げておくこと」が、原子力発電所の運営、使用済燃料の再処理、廃炉工程の作成など原子力関連施策を今後適切に進めていく上でも、極めて重要となっていくはずだ。

 最終処分場の選定に当たっては今後、政府・経済産業省が主導的に決めていくことになるだろう。従来の方法で物事が進まないならば、別の新しい方法で進めていくようにするしかない。最終処分場の選定場所が、清々しい気持ちで決まることがあるとも思えない。選定場所がどこになろうとも、猛反対運動は続いていくことが予想される。

増える追加の中間貯蔵コスト
原発稼働率上昇で賄うべき

 原子力発電事業は、開始から終了まで相当に永い期間を要する。全体で何年を要するのか、人類の誰も経験していないので正確なところはわからない。特にバックエンド事業に関しては、高レベル放射性廃棄物の最終処分の場所の選定だけでなく、国内における使用済燃料の再処理が円滑に進んでいないことなどの理由から、原子力事業全体が“破綻”しているのではないかとの懸念が流布されている。

 そこで、バックエンド事業の主な工程のうち、使用済燃料の再処理の前後について、予定通りに事が進まないことを見越しながら柔軟な政策運営を企図することができるよう、(1)再処理前の中間貯蔵と、(2)再処理後の中間貯蔵について、それぞれ1年延長するための費用を試算しておく。

(1)再処理前の中間貯蔵(使用済燃料を再処理する前の中間貯蔵)

「総合エネルギー調査会原子力部会中間報告(H10.6.11)」の中の「参考10 貯蔵施設の経済性試算について」に、原子力発電の使用済燃料に係るプール貯蔵(湿式貯蔵)とキャスク貯蔵(乾式貯蔵)のコスト試算が掲載されており、そのまま貼付すると資料1の通り。

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 まず、プール貯蔵(湿式貯蔵)を1年間行うことに要する費用について、詳細な内訳が公表されていないので、概算値としてプール貯蔵の運転費1395億円を40年で均等で支出するものと仮定すれば、次のように試算される。

 1395億円 ÷ 40年 = 35億円/年 ・・・ プール貯蔵を1年間延長する場合に要する費用

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 次に、キャスク貯蔵(乾式貯蔵)を1年間行うことに要する費用について、 上記の「総合エネルギー調査会原子力部会中間報告(H10.6.11)」で試算されているが、それを受けて「総合資源エネルギー調査会電気事業分科会コスト等検討小委員会報告書(H16.1.23)」で、資料2〔=使用済燃料の中間貯蔵(キャスク貯蔵)費用の内訳〕のような試算が出されている。

 上記のプール貯蔵の場合と同様、詳細な内訳が公開されていないので、概算値としてキャスク貯蔵の運転費1200億円を5施設、保守的に40年で均等で支出するものと仮定すれば、次のように試算される。

 1200億円 ÷ 5施設 ÷ 40年 = 6億円/年 ・・・ キャスク貯蔵を1年間延長する場合に要する費用


(2)再処理後の中間貯蔵(使用済燃料を再処理した後のガラス固化体を最終処分するまでの中間貯蔵)

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 ガラス固化体の貯蔵費用については、「総合資源エネルギー調査会電気事業分科会コスト等検討小委員会報告書(H16.1.23)」で提示されている資料3〔=返還高レベル放射性廃棄物管理費用の内訳〕から試算する。

 上記(1)の試算の前提とした使用済燃料5000トンUと同等のガラス固化体は約6300本と試算されるので、試算前提(ガラス固化体2880本)と同規模の施設は2.5箇所必要になると仮定する。管理費用のうち「貯蔵費 運転保守費」と「貯蔵費 その他諸経費」の合計1540億円が対象となることから、ガラス固化体約6300本を1年間貯蔵する費用は次のように算出される。

 1540億円 × 2.5施設 ÷ 40年 = 96億円/年 ・・・ ガラス固化体(約6300本)の貯蔵を1年間延長する場合に要する費用

 これは政府資料に基づいて行った一つの試算でしかない。政治や行政はうかうかしていてはいけないが、最終的に必要となる費用を確保するための手段を臨機応変に用意しておくべきである。こうした超長期的視野に立った幅のある政策運営を行うことが、もっとも現実的な『原発ゴミの正しい処し方』となろう。

 日本の原子力発電の稼働率は、諸外国に比べて相当に低いと言わざるを得ない。特に震災以降はほぼゼロで推移してきている。ここ10年程度での概ねの推移を見ると、欧米や韓国での稼働率は80~90%台だが、日本は震災前の2003~2010年までを見ても、70%未満でしかない。日本の原子力発電の稼働率を欧米並みに引き上げることで、これまで遅れに遅れてきた再処理や最終処分に係る費用に充てるための原資を捻り出すことを検討していくべきだ。

 こうした追加費用の総額は、使用済燃料を再処理するまでの期間や、ガラス固化体の中間貯蔵の期間を、最終的にどの程度にまで見込んでおくかにもよる。原子力発電からの収益をあらかじめ引き当てておくことで凌いでいける水準だと思われる。いわゆる“トイレなきマンション”説は、政府を急かす材料にはなるだろうが、本質的な危機を招くものにはならない。使用済燃料を再処理する前と後で、それらの貯蔵に係る時間軸をどのように設定するかが鍵となる。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年05月19日 07:36

嗚呼、、、腹立たしい限り。。。

■福島の子ども甲状腺がん50人に

 福島県の全ての子どもを対象に東京電力福島第1原発事故による放射線の影響を調べる甲状腺検査で、対象者の約8割の結果がまとまり、がんの診断が「確定」した人は県が今年2月に公表した数より17人増え50人に、「がんの疑い」とされた人が39人(前回は41人)に上ることが17日、関係者への取材で分かった。

 県内の震災当時18歳以下の約37万人を対象に県が実施。今年3月までに1巡目の検査が終わり、4月から2巡目が始まっている。

 チェルノブイリ原発事故では4~5年後に子どもの甲状腺がん増加が確認された。このため県は、今後がんが増えるかどうかなど、放射線の影響を調べる。

[デイリースポーツ]


■自治体職員の15%がうつ病 福島、原発避難区域

 東京電力福島第1原発事故で避難区域となった福島県内のある自治体で、職員約100人の15%がうつ病と診断されたとの調査結果を福島県立医大などのグループがまとめ、福島市で17日に開催された日本トラウマティック・ストレス学会で発表した。

 同大の前田正治教授(災害精神医学)は「驚くべき高い割合で極めて深刻な事態だ。自治体職員は住民からの激しい怒りにさらされるなど、負荷が高いのにケアが受けにくい。支援を強化する仕組みづくりが必要だ」としている。

 調査は1月下旬、県立医大と「ふくしま心のケアセンター」が共同で実施。福島県沿岸部のある自治体を対象に職員92人を面接し、精神疾患やストレスの状態を調べた。その結果、15%に当たる14人が「大うつ病性障害」と診断された。また92人のうち8人が自殺の危険があるとされた。

[産経新聞]

Posted by nob : 2014年05月18日 23:48

私も実践中、、、おすすめです。。。

■毎日10秒続けるだけで「透明感と小顔」が手に入る

美肌や小顔にとってマッサージは効果的だって言うけど、時間と手間がかかるのが難点。

それならば、マッサージよりも簡単にできる「顔ツボ10点プッシュ」がおすすめ。わずか10秒で、くすみやむくみに効果を発揮してくれるんです!

顔ツボ10点を覚えよう

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画像の赤い点がツボの場所になります。眉頭・眉山・目尻・黒目の下・小鼻ワキ・頬骨下・鼻下・口角ワキ・アゴ・こめかみと、番号順に人差し指や中指でツボ を押していくだけです。

私は8年ほど前からスキンケアの最後にこの10点プッシュを行っていますが、いまでは自然と手が動いてしまうほどあたりまえになっています。

仕事中の目の疲れにも効果的

それぞれのツボによって効果は違いますが、10点すべてを押すことでむくみ・たるみ・血行不良などの改善が見込め、小顔に導いてくれます。

とくに目のまわりのツボは眼精疲労などにも効きますので、仕事で疲れたときにプッシュするのもいいですよ。

忙しくてスキンケアにさける時間がないという人でも、これなら気負いなくできそうですよね。クセにしてしまうことが毎日続けるポイントです。

イトウウミ
ビューティーリサーチャー

モデル/知念沙也樺

[glitty]

Posted by nob : 2014年05月16日 15:58

愚かしさの極み、、、なおもまだ彼の暴走暴挙を容認し続けるのか。。。/暴力により護られる正義や平和などどこにも存在しえない。。。

■憲法解釈見直し、首相が会見で決意示す

 安倍首相は15日、首相官邸で、政府の有識者会議「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会(安保法制懇)」(座長=柳井俊二・元駐米大使)から、集団的自衛権の行使容認などの憲法解釈見直しを提言する報告書の提出を受けた。

 これに続き、首相は同日、記者会見し、憲法解釈見直しに関する「基本的方向性」を表明し、政府・与党に検討を要請した。

 「国民の命と暮らし」を守る観点から、自らが掲げる「積極的平和主義」の実現に向け、集団的自衛権を限定的に容認する憲法解釈見直しに取り組む決意も示した。

 首相は記者会見で、安保法制懇の報告書について「いかなる事態でも、国民の命と暮らしは断固として守り抜くという観点から提言が行われた」と評価した。

 報告書は、個別か集団かを問わず、自衛のための武力行使は可能で、国連の集団安全保障措置への参加も憲法上制約されていないとしている。首相は記者会見で、この提言について「憲法がこうした活動の全てを許しているとは考えず、政府として採用できない。自衛隊が武力行使を目的として湾岸戦争やイラク戦争に参加するようなことはこれからも決してない」と明言した。

 一方で、我が国の安全に重大な影響を及ぼす可能性がある場合、集団的自衛権を限定的に行使することは許されるとの提言については、「従来の政府の立場を踏まえた提言だ。今後、さらに研究を進めたい」と前向きな考えを示した。

 首相はまた、「政府・与党で具体的な事例に則して、切れ目のない対応を可能とする国内法制を整備する」と述べた。その上で、「武力攻撃に至らない侵害」として、漁民を装った武装集団が離島に上陸してくる「グレーゾーン事態」を挙げ、早急に立法措置を講じる考えを強調した。

 さらに、日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増している現状を踏まえ、「国民の命と暮らしを守るための法整備がこれまでの憲法解釈のままで十分にできるのか、さらなる検討が必要だ」と指摘した。

 首相は、集団的自衛権見直しをめぐり、「『日本が再び戦争をする国になる』といった誤解がある。しかし、そのようなことは断じてありえない。憲法が掲げる平和主義はこれからも守り抜いていく」と強調した。「あらゆる事態に対処できる法整備によってこそ抑止力が高まり、我が国が戦争に巻き込まれなくなる」と訴えた。

 法整備に向けた段取りについては、「内閣法制局の意見も踏まえつつ、政府の検討を進めるとともに、与党協議に入りたい。協議結果に基づき、憲法解釈変更が必要と判断されれば改正すべき法制の基本的方向を閣議決定していく」と述べた。

[読売新聞]


■戦争ができる国…安倍首相、7年前からシナリオ

安倍晋三首相の15日の集団的自衛権行使推進宣言は「戦争ができる普通の国」を作ろうとする緻密な脚本に基づくものだ。第1次安倍内閣当時の2007年にも諮問機関を設置して集団的自衛権を模索したが、首相辞任でうやむやになった前歴がある。安倍首相にとって生涯のプロジェクトだ。

2012年末に再執権した安倍首相は昨年の執権初期、アベノミクスを前面に出しながら爪を隠した。しかし昨年7月の参議院選挙で圧勝した後、「積極的平和主義」という名で安保・軍事空間における日本の活動領域を広めてきた。

日本版国家安保会議(NSC)の創設-特定秘密保護法の処理-武器輸出禁止3原則公式撤廃の手続きを踏んできた。これまでが助走段階だったとすれば、集団的自衛権からは平和憲法の根幹を揺るがす重大局面と見ることができる。

日本政府の関係者は「安倍首相にとって集団的自衛権行使の容認は、戦後戦勝国の占領政策下で作られた戦後レジームから日本を解放させる象徴的な試み」と述べた。安倍首相の頭の中で、集団的自衛権の次は平和憲法自体に手をつける改憲だと、日本メディアは見ている。

安倍首相は15日の会見で、日本国民の感情をできる限り刺激しようとした。「日本人の避難民を輸送する米軍の艦艇も日本自衛隊が保護できないのが今の憲法解釈だ。(その船に乗った人が)皆さんの息子、皆さんの孫であるかもしれない」「日本の若者と国連の活動家が武装集団の攻撃を受けても、自衛隊は彼らを捨てるしかない」という極端な事例を提示した。「北朝鮮のミサイルは日本の大部分を射程に入れている。東京も大阪も、皆さんの町も例外ではない」とも述べた。

実際に憲法解釈が変更すれば、韓半島(朝鮮半島)の有事の際の日本の軍事的役割増大、東南アジアを舞台とする日本と中国の衝突の可能性など、アジアの安保環境に大きな変化が予想される。これに関し安倍首相は「戦後歩んできた平和国家としての道は守る」「抑止力が高まってこそ、むしろ戦争に巻き込まれない」という発言をした。安倍首相の安保政策に否定的な意見を持つ国民と連立与党の公明党の理解を得るための計算だ。

現在、衆議院と参議院を自民党がともに掌握した日本の国会状況と50%を超える支持率は、安倍首相にとってプラス要因だ。しかし憲法解釈の変更まで一瀉千里に進むかどうかは不透明だ。特に公明党の反対が大きな負担だ。公明党の山口那津男代表は連日「経済回復と復興でない分野に(連立与党が)エネルギーを注ぐのを国民は期待していない」と牽制の声を高めている。

20日に始める自民党と公明党の協議を控え、公明党は「安倍首相は結論をあらかじめ想定するのではなく、自民党と公明党の協議団にすべてを任せてほしい」という立場だ。公明党が最後まで集団的自衛権を受け入れない場合、安倍首相がいかなる強硬姿勢を持ち出すかが焦点となる。日本国民の間では「憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使は推進すべきでない」という反対論が賛成論より多い。一部の報道機関と市民社会も「憲法解釈の変更は平和憲法の根幹である9条を無力化し、根幹を揺るがす」と反発している。

[中央日報/日本語版]


■自衛官や家族、懸念も 集団的自衛権容認方針

 集団的自衛権の行使容認に向け、安倍晋三首相が憲法解釈変更の検討を打ち出した十五日、航空自衛隊岐阜基地(各務原市)に勤務する自衛官や家族からは、冷静な受け止めの一方で不安や戸惑いも。県内の自民関係者は、集団的自衛権の行使容認には同意しつつ、安倍首相に「急ぎすぎ」とくぎを刺す声もあった。

 「われわれはあくまでも命令を受けて活動する立場」。ある男性幹部自衛官はこう強調しながら、自身に言い聞かせる。「隊員のリスクは高まるかもしれない。だが、個々の隊員が不満を言い始めると、指揮命令系統が機能しなくなり、組織として成り立たなくなってしまう」

 夫が基地に勤める四十代の女性は「危険な紛争地に行かされるんじゃないか」と不安を募らせる。海外派遣の経験が無い夫は数日前「まだどうなるか分からん」とだけ言った。以後、夫婦の会話に集団的自衛権の話題が上がったことはない。

 女性は「上の方だけで話が進んでいる。現場は何も知らされず、危険を伴う任務だけが増えるのでは、快く送り出せない」と憤る。

 自衛隊OBでつくる県隊友会の赤谷信之会長(69)は集団的自衛権の行使には賛成としながらも「現場の意見が十分取り込まれたのか。議論が拙速な印象」と指摘する。

 「危機管理の要諦は想定外を作らないこと。『これはやってよい』ではなく『これはやってはいけない』という考え方でないと現場の裁量が狭まる。判断に苦しむ局面が増え、隊員が危険にさらされるおそれがある」と懸念する。

(斎藤雄介、小笠原寛明)

◆意図的な誘導怖い

 <斎藤康輝・朝日大教授(憲法学)の話>安倍晋三首相の言う「積極的平和主義」とは本来、武力によらない平和を目指す意味で用いられる。武力によって平和を保つという安倍首相の趣旨は、憲法学者の立場からみて明らかな誤用。国際的な緊張が高まっているという空気感と併せ、聞こえのいい言葉で自身の意図する方向に話を進めようとしているのならば怖いことだ。

 安倍首相が目指すのは九条改正だろう。成熟した国民的議論の末であるならば、それは一つの判断だ。しかし、明文でなく解釈のみで改憲のような状況をつくり出すのは民意を反映したとは言い難い。

[中日新聞プラス]


■集団的自衛権:行使容認指示 自衛隊に迫る大きな岐路

 他国を守るために武力を使う集団的自衛権の行使容認へ向け、安倍政権が一歩を踏み出した。国の防衛を担う自衛隊には、大きな岐路が迫る。日米安保を巡り制約が減ることへの期待、国外の紛争に巻き込まれることへの懸念。現役幹部や隊員、OBらのさまざまな思いが交錯する。【斎藤良太、本多健、小川祐希】

 「日本の防衛は米軍と一体が前提。目前で米軍が攻撃を受けているとき、何もしないでは通用しない」。復興支援の任務でイラクに派遣された経験のある自衛隊幹部は、集団的自衛権の行使容認への動きを評価する。「『憲法上の制約で助けられない』という弁解より同盟国への攻撃を排除することが必要だ」

 13年前、米艦船の護衛を巡り法的根拠が問題になった。米同時多発テロが発生して10日後の2001年9月21日、米空母「キティホーク」が横須賀基地を出航した際、海上自衛隊の護衛艦「あまぎり」などが寄り添うように並んで航行した。事実上の米艦防護に旧防衛庁内でも「テロは日本への直接の脅威なのか」と議論になった。苦肉の策で政府が編み出した「根拠」は、防衛庁設置法の「調査・研究」に基づく「警戒監視」だった。

 「同盟関係の維持のためにはやむを得なかったが、無理のある理屈だった」と海自幹部は振り返る。当時、海上幕僚監部防衛部長として対応した香田洋二さんは「近年、中国の海洋進出が本格化し、安全保障に関する法制度は矛盾と限界をより強く露呈している。それを解決する必要性は切実になっている」と指摘する。

 一方、紛争の危険にさらされることを懸念する幹部もいる。「自衛官が命を落とす可能性が高まることを社会がどこまで許容するか、そのことの議論は尽くされるだろうか」

 小池清彦・新潟県加茂市長は「限定的な行使容認」に懐疑を抱く。防衛官僚時代、湾岸戦争に伴う自衛隊の海外派遣に反対した。「米国と戦争になった国に『限定』は通らない。戦争に巻き込まれると多くの死者が出る。そうなると自衛隊に入る人がいなくなって徴兵制を敷かなければならなくなり、私たちの子や孫が血を流すことになる」と語気を強める。

 現場で任務に当たる自衛隊員は−−。

 東日本でミサイルを扱う部隊に所属する航空自衛隊の男性隊員は「どうなるのか分からない」と戸惑いを隠さない。ふだんの勤務では、金属製の箱の中に保管しているミサイルを目にすることはない。そのためか、「防衛の前線」にいることを意識することも少なかった。

 しかし、最近の北朝鮮のミサイル発射で緊張が高まった。日本の領土への落下に備える任務についた時、「もしミサイルを迎撃したら、自分たちが標的になるのでは」と恐怖を感じた。集団的自衛権の行使という局面で、「現場」に立つかもしれないと思う。だが同僚とはそれを話題にしない。

 装備品の整備を担当する別の男性隊員も、危険な任務を命じられる予感がしている。「そのときは逃れられない。自衛隊を選んだのだから。だからこそ戦争がないことを祈っている」と話した。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2014年05月16日 15:27

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.41/健康でなければ戦えない。。。

■細川氏、活動休止へ=体調不良で静養―脱原発会議

 細川護熙元首相(76)が脱原発を目指す「自然エネルギー推進会議」の活動を当面休止することが14日、明らかになった。体調がすぐれず、静養する必要があると判断した。

 細川氏は今月7日、2月の東京都知事選で共闘した小泉純一郎元首相(72)らとともに推進会議を設立し、代表理事に就任。原発再稼働や原発輸出に反対する方針を確認し、全国各地でのタウンミーティング開催などを計画していた。細川氏が活動の一線から離れることは、国内の脱原発運動にも影響を与えそうだ。

 関係者によると、細川氏は4月中旬、東京・JR品川駅で気分が悪くなり、前のめりに倒れた。歯を4本折ったほか、唇にも6針縫う裂傷を負って、意識不明のまま駅長室に担ぎ込まれた。

 7日の設立総会は、傷が完治せず体調不良のまま迎えた。あいさつした細川氏は、言葉につかえる場面が何度も見られ、「きょうは調子が悪くて、頭がくらくらしております…。はっきりしたお話ができなくて恐縮しています」と頭を下げた。

 細川氏は最近、原因不明のめまいに見舞われ、体調不良が続いていた。小泉氏も「この際、思い切って休養した方がいい」と助言。細川氏は、推進会議の代表理事は続けるものの、東北芸術工科大、京都造形芸術大の両学園長などのポストは辞任する。

 細川氏は14日、「あまりに忙しい状態が続いていたので、大事な場面では顔を出すが、しばらく休ませてもらうことにした。回復にどのぐらい時間がかかるかは分からない」と語った。19日に精密検査を受ける予定だ。

[時事通信]

Posted by nob : 2014年05月16日 15:21

現時点の物差しで量るから厳しいだけのこと、、、状況に合わせたライフスタイルを創ればよいだけのこと。。。VIVA!老人天国!!!

■2035年東京は高齢世帯の44%が“おひとり様老人”に
データが赤裸々にした厳しすぎる日本の未来

大高志帆

20年後は3分の1が“おひとり様”世帯
高齢世帯も4割超に

 4月11日、国立社会保障・人口問題研究所が「日本の世帯数の将来推計(都道府県別推計)」を発表した。これは、将来的に日本の家族構成がどう変わっていくかなどを調べるのが目的。国勢調査に基づいて5年ごとに行われ、今回は2010年の実績値をもとに2035年までの20年間の状況を5年刻みで推計している。

 これによると、2035年の日本はまさに“おひとり様”だらけだ。特に都内で生活していると、今でさえ“おひとり様”の多さは身をもって感じさせられる。かくいう筆者も、独身&一人暮らし歴10年以上の立派な“おひとり様”である。2010年の時点ですでに東京の「平均世帯人員=世帯(居住および生計を共にする者の集まり)の平均人数」は2.03人。それが2015年には2人を割り込み、2035年には1.87人にまで下がるという。

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参照:『日本の世帯数の将来推計(都道府県別推計)』(2014年4月推計)

 データで見る未来はさらに厳しい。東京の「単独世帯=未婚のほか、離婚、死別、子どもの独立などにより一人で暮らす人」の割合を比較すると、 2010年の45.8%から2035年には46%に。しかし、「少し増えるだけ」と安心することなかれ。2025年には、世帯全体に占める一人暮らしの割合が全都道府県で最多に。全国では、2010年の32.4%から2035年には37.2%にまで上昇する。約20年後の日本は、3分の1以上の世帯が一人暮らしなのだ。

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参照:『日本の世帯数の将来推計(都道府県別推計)』(2014年4月推計)

「東京は現在、日本で一番平均世帯人員が少なく、単独世帯が多い。この傾向はこの先全国的に広がり、2035年にはすべての都道府県で平均世帯人員が減少し、単独世帯が増加します。単独世帯が増える理由としては、未婚率、離婚率の上昇、晩婚化、就職を機に親元を離れて一人暮らしをする若者もいるでしょう。また、今後は高齢化も進むので、いわゆる“独居老人”も増えることになります」(国立社会保障・人口問題研究所)

 再びデータを見てみると、2035年には全国41都道府県で「高齢世帯=世帯主が65歳以上の世帯」が4割を超える。最高が秋田の52.1%で、山形が48.6%、青森が48.0%など東北地方の高さが目立つ。現在、震災の影響から子どものいる世帯は避難したまま東北に戻らず、一方で戻るのは高齢者が多いと聞く。就職先の少なさなどから都会に出る若者が多いのも、高齢世帯の割合を増やす原因の一つだろう。

 とはいえ、若者が流入してくる東京でも2010年の26.2%が2035年には35.8%に急上昇。高齢世帯が右肩上がりする傾向は、大都市とて同じなのだ。東京や神奈川、埼玉、千葉、愛知などは、2035年までの25年間で、高齢世帯の実数が3割以上も増え、急速に高齢化が進む。

 また、2035年の高齢世帯に占める独居老人の割合は、山形を除く46都道府県で3割を超える。もっとも多い東京では、なんと44%。現在の“おひとり様”が結婚せず、子どもも産まずに歳を重ねていくと、やがてこういう未来がやってくるのだ。冒頭で“おひとり様だらけ”といったが、これはもはや “おひとり様老人だらけ”と言ってもいい。

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参照:『日本の世帯数の将来推計(都道府県別推計)』(2014年4月推計)

ドイツでは“おひとり様”が当たり前!?
日本の先行く北西欧諸国に学べ

“おひとり様老人”が増えると、家族で看取れるケースは減るため、介護問題が心配だ。世帯主の高齢化は消費の減少につながり、景気も悪化させるだろう。さらに、リストラや就職難から貯蓄の少ない世代がそのまま高齢化したら、年金制度はますます怪しくなる……なんと大変な20年後の日本! 

 しかし、ここに一つ興味を引くデータがある。同じく国立社会保障・人口問題研究所が今年1月に発表した「日本の世帯数の将来推計(全国推計)」では、現在の諸外国の平均世帯人員と単独世帯割合を比較している。一例を挙げると、2011年のドイツの平均世帯人員は2.0人で、単独世帯割合は 40.4%。ノルウェーの平均世帯人員は2.2人で、単独世帯割合は39.7%。きわめて“おひとり様”が多いのである。

 比較すると、2010年の日本の平均世帯人員(2.42人)は2010年前後の北西欧諸国の平均的な水準であり、2.2人に減少した2035年になっても、現在のドイツほどではない。また、32.4%になった2035年の日本の単独世帯割合も、やはり現在の北西欧諸国の平均的なレベルである。

 婚外子の多さなど結婚観の違いや、もともと拡大家族が少ないという社会的な慣習の違いなどはありつつも、先に20年後の日本の状況を経験している諸外国からは、学ぶところが多そうだ。ここ数年取りざたされてきた、町ぐるみでのお見合いや、自治体からの結婚祝い金など、未婚率の上昇を食い止める対策もすでにネタ切れな感がある。それはそれとして、“おひとり様大国日本”のための対策を早急にはじめる必要があるだろう。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年05月14日 14:42

筋肉を育むために運動は必須なのだから。。。

■今日から取り入れるべき習慣がここにある! エクササイズせずに体の代謝をあげる15の方法

田端あんじ

痩せたい。でも……運動はしたくないの! 絶対ッ!

お嬢さん、その気持ち、痛いほどわかります。本日は、そんなあなたにピッタリのとっておき情報をお届けしちゃいますよぉ!

ご紹介するのは、海外サイト「Daily Makeover」が報じている、エクササイズせずに代謝をあげる15の方法。

もちろん運動するに越したことはないけれど、日々の生活に取り入れるだけで代謝アップ、ひいては体重減少に繋がり得る「習慣」は、他にもたっくさんあるのです。それでは早速、その気になる全貌を、一緒にみていくことにいたしましょう。

1 起床後すぐコップ2杯の冷水を飲む

代謝アップにおいて、「水を飲むこ」とは欠かせない要素。冷たい水が内臓に入ることによって、体はスリープモードから一気に活動モードへ切り替わります。ドイツの研究者曰く、「1日6カップの冷水を飲むことで、体を温めようとする動きが活性化、その結果代謝があがる。これは1日につき0.05キロカロリー、静止した状態の代謝量が上がることを意味します」とのことです。

2 1日1~2時間は立つ

デスクワークに従事している方は、特に取り入れてほしい習慣がコレ。座りっぱなしでは、筋肉を使う機会を得ることができません。強制的に1日1~2時間立つべく、立ったまま仕事ができる「スタンディング用デスク」を導入してみるのもテ。

3 温水と水を交互に浴びるコントラストシャワーに挑戦

2~3分温水を浴びた後、30~45秒ほど水を浴びる。これを行うことによって血の巡りが良くなり、循環系が改善、代謝がアップします。また体の緊張を緩めるため、よく眠れるようにもなるのだとか。

4 十分な睡眠をとる

十分な睡眠は、代謝アップにおいて不可欠。体を機械とすると、それが再起動するためには、効果的な休みがどうしても必要になってくるのです。

5 断食をする

断食といっても、「1日中なにも食べてはいけない」といった事例ばかりではありません。たとえば夕方18時までに食事を終え、それ以降口にして良いのは冷水のみ。朝食も冷水だけ、昼食に食事を再開する。まずはこの程度の断食から始めてみましょう。

6 香辛料の効いた物を食べる

代謝アップに欠かせない食べ物が、香辛料。特に唐辛子は、消化・血液循環・エネルギー増加に効果大。またコショウは、消化を促し満足感を得るのに、非常に適した食品です。日々の食事において、効果的に摂り入れてみて。

7 セロリを食べる

カロリーをより多く消費するのに効果を発揮してくれる食べ物が、セロリ。たとえば6カロリーのセロリを消費するのに、体は7カロリーの熱量を使用しなければならないのだそう!

8 料理に使用するなら断然ココナッツオイル

ココナッツオイルはより早く消化される上、エネルギー消費において優先的に使用されるのだとか。そのため脂肪になりにくく、中性脂肪を減少させる効果も。

9 シナモンを摂り入れる

代謝アップスパイスの代表格として、シナモンも欠かせません。血糖値の低下や、中性脂肪やコレステロールの低下が期待できるのだそう。

10 ニンニクを食べる

脂肪を燃やし代謝を上げるのに効果を発揮、血糖値をも正常に保ってくれるのが、ニンニクです。免疫系も上げ、高血圧をも防ぎ、さらには抗酸化作用もある、パーフェクトな食材、それがニンニク!

11 グレープフルーツを食べる

代謝を上げるうえで抜群の効果を発揮してくれるグレープフルーツは、ビタミンCやAも豊富なので、美肌にも必須。脂肪を燃やす酵素を含み、タンパク質の分解をも助けてくれるため、積極的に摂り入れたい食品です。おススメの調理法は、シナモンとナツメグをかけていただく、「焼きグレープフルーツ」。

12 繊維質を多く含んだ食品を摂取

全粒粉パスタや豆類など、繊維質を多く含んだ食品は、消化に多くのエネルギーを必要とします。つまり、高繊維質食品は、カロリー消費に一役買ってくれるというわけ。

13 緑茶を飲む

緑茶に含まれる緑茶カテキンが代謝を上げ、体重減少に効果を発揮することは、巷にある商品のおかげで、みなさんもご存知なのではないでしょうか。特に朝、2杯のアイス緑茶を飲むようにすると、カテキンとカフェインがより効果的に働いてくれるのだそう。

14 ギリシャヨーグルトを食べる

代謝を上げるために必須なタンパク質が通常のヨーグルトの倍、さらにはカルシウムも豊富に含まれている同品は、プレーンの状態で食べるのがベスト。アレンジを加えるのであれば、パイナップルとステビアを混ぜて食べる方法がおススメなのだとか。

15 サーモンを食べる

代謝を上げてくれるサーモンは、タンパク質、オメガ3脂肪酸が豊富。オメガ3脂肪酸は、心臓病のリスクを下げるなど、健康面でも効果を発揮してくれます。

いかがでしたか? 代謝を上げてくれる習慣、そして食物を積極的に摂り入れて、夏までにスリムボディーを手に入れるべくがんばりましょうね~!

参考元:Daily Makeover

[Pouch]

Posted by nob : 2014年05月14日 07:14

なおざりな私、、、明日から留意したいと思います。。。

■男の紫外線対策

野々下一美
メンズコスメアドバイザー

紫外線対策の必要性

初夏の装いを意識するようになると、注意しなければならないのが「紫外線対策」。「真夏じゃないのにもう紫外線対策するの?」と言う声が聞こえてきそうですが、紫外線対策は真夏では遅いのです

一年を通して、もっとも紫外線の強い時期は5月~8月と言われています。特に6月以降8月までの午前10時から午後2時くらいの紫外線は、1月の5倍以上に達すると言われています。曇り空でも、晴れているときの50~80%の紫外線は発生していると言われているので、この時期は要注意です。

そもそも、紫外線対策は何のためにするの?ということで言えば、単に色が黒くなってその結果シミになってしまうから…。そう単純なことでもないのです。誰でも望むことですが、「いつまでも若々しくいたい」という思いとは裏腹に、シミがあるだけで、ない人と比べ5~6歳ほど老けて見えると言われています。

若いうちから紫外線対策をしている方は、いつまでも若々しく美しい肌を保つことができます。特に男性は紫外線対策を意識していない方が多くいらっしゃいますので、今年からは早速始めていただきたいと思います。

紫外線の恐怖

紫外線のメカニズムを説明すると、たった2分間太陽を浴びているだけで紫外線は確実に真皮にまで到達し、瑞々しい肌の要素であるコラーゲンを破壊し、肌のハリや弾力を奪い取ってしまうと言われています。

かたやシミの元になるメラニン色素は、肌の真皮下において紫外線を異物として認識して、紫外線が侵入してこないように防御の意味で発生します。

メラ二ン色素は、新陳代謝が活発な若いときははがれ落ちていきますが、加齢と共に新陳代謝が鈍くなるといつまでも表皮にとどまり、頑固なシミとして皮膚に沈着してしまいます。日に焼けたブロンズ色の肌がカッコイイと思う時は人生のうちでもわずかな時間です。

熟年になってからシミ・シワ・たるみだらけで実年齢より歳老いたボロボロの肌で暮らさなければならなくなります。そして、何より恐ろしいのは皮膚がんの原因にもなってしまうことが分かっています。

紫外線対策

まずは、外出時には必ず日焼け止めクリームを塗りましょう。その際には、サングラスや帽子も忘れずに。

うっかり日に焼けてしまったら、早めにケアを開始してください。紫外線は、コラーゲンを破壊するだけでなく必要以上に肌の水分を奪い取ります。肌の乾燥は、角質がめくれあがって細胞間の脂質を不足させ、カサカサの状態を作ってしまいます。

丁寧な洗顔の後、たっぷりと化粧水をつけてください。一度にたくさんの量を付けずに、何回かに分けて付けると良いでしょう。最後にきちんと乳液かクリームで水分蒸発を防ぐためにバリアを作ってください。

また肌の新陳代謝を活発にして、できてしまったシミをなるべく早めになくすようにパックやマッサージするのもオススメです。

加齢による老化は避けて通ることはできませんが、紫外線による光老化はある程度対策が可能です。せめて、光老化による対策は気づいた時点で始めましょう。

[スキンケア大学・美ログ]

Posted by nob : 2014年05月12日 21:59

また旅立つ君へVol.37/失敗は次なる成功への一過程に過ぎない。。。

■人はなぜ失敗を恐れるのか。
失敗の正体と、その正しい生かし方

菊池龍之

失敗は人を成長させる、といいます。しかし、できるだけ失敗したくないと思うのもまた事実です。本能的にも失敗を回避する心理は働きますが、後天的な経験を通じて、さらに失敗を恐れるようになるといいます。

ロシアの心理学者ツァイガルニクの研究によると、人間はうまくいったことよりうまくいかなかったことを強く記憶する傾向があるようです。何かを達成しなくてはいけないという課題場面において、人は緊張状態にあります。達成するとこの緊張から解放されるために、課題自体を忘れがちになるといいます。テスト前の一夜漬けの勉強内容を、試験が終わるとキレイさっぱり忘れてしまうのは、同様の理由です。逆に、課題解決がうまくいかないと、緊張状態が長く続くため、記憶にも定着します。その失敗した苦い記憶が、トラウマとなったり、挑戦すること自体を恐れてしまう要因になります。

もうひとつ、私たちが失敗を恐れる理由を示す実験があります。

スタンフォード大学の心理学者キャロル・ドゥエックは、クローディア・ミューラー氏とともに、ニューヨーク市内の12の学校である実験を行いました。研究では、5年生400人あまりに、言語を用いない比較的やさしいパズルを課題として与えました。テスト終了後、研究者たちは生徒たちに点数を伝え、簡潔な言葉で褒めました。半分の生徒には「あなたは頭がいいんだね」と彼らの知性を褒め、残りの半分には「一生懸命やったね」と彼らの努力を褒めました。

そして次に、先ほどの生徒たちにまた別のテストを2種類与え、生徒たち自身にどちらか好きな方を選ばせました。ひとつは最初のものより難しいパズルですが、やればとても勉強になると説明されたものです。もうひとつは、最初のものと同様の簡単なテストです。

すると、努力を褒められた子どもたちは、90%近くが難しい方のパズルを選択し、一方知性を褒められた子どもたちは、ほとんどが簡単な方のテストを選んだのです。大変興味深い選択です。ドゥエック氏によると、知性を褒められた子どもは、自分を賢く「見せる」ことに気持ちを向けるようになり、間違いを犯すリスクをとれなくなるのだと説明しています。

つまり、いい結果を出したことを評価され続けた人にとっては、いい結果が出せなくなるかもしれない選択(新たな課題に取り組むこと)は避けたいという心理が働くのです。

しかしこうした理由があっても、現場を引っ張るリーダーである皆さんは、正解のないビジネスにおいて失敗を恐れず果敢に挑戦しなければなりません。孔子の言葉「過って改めざる、これを過ちという」にあるように、失敗を失敗のまま終わらせてしまうことが本当の失敗です。「失敗」にきちんと向き合い、その失敗を生かしていくことが大事です。

心理学ジャーナリストの佐々木正悟氏は、失敗を生かすためのコツとして、「失敗からむやみに教訓を引き出そうとしないこと」を挙げます。「失敗を次につなげる」「失敗を生かす」という表現は使っているころには時間が経ち過ぎているので、失敗を生かす方法はすでに忘却されているものだと指摘します。

そこで、彼の提唱する失敗を生かす最善の方法は、失敗しているまっただ中で

* やるべきだったのにやらなかったこと
* やるべきでなかったのにやってしまったこと

の2点を箇条書きにして、できるだけ即座に行動を起こすことです。

侍ハードラーと呼ばれた為末大氏は自身のTwitterを通じて、新たな挑戦に勇気を与えるメッセージを送っています。

チャレンジはある一定の失敗の確率を含む。失敗の確率が低いものはチャレンジではなくただの実行。チャレンジし続けるということは失敗するリスクを取り続けるということ。

チャレンジは自分に限界を超えさせて、成長を促す。そのチャレンジが不足するということは長く見ると成長が滞り、結局結果が出なくなっていく。

やるからには結果を出さないと、という価値観が強過ぎる人は、いずれやらなくなる。やらないから経験がなく、すべて頭で考えた世界で生きる。プライドが肥大化し、そして現実とどんどん剥離する。

思いっきり挑戦して、失敗すれば笑う人もばかにする人もいると思う。そういうときは自分も一緒に思いっきり笑えばいい。そして気が済んだらまた挑戦する。結果は運だけれど、挑戦は選択。勇気を持って選択し続ければ本当に勇気がある人間になれる。

何を失敗と呼ぶのか。失敗の定義は、あなた自身の考え方次第で、その姿を変えていくのです。

[DODA]

Posted by nob : 2014年05月12日 21:49

言い得ています、、、食生活とは「食べてイキイキ(生き活き)」大切にしたい。。。Vol.2

■心が満足してないと過食する!「食べ過ぎを防ぐ」簡単な心得9つ

庄司真紀

美レンジャーカロリーや栄養素だけで食事を捉えるのはナンセンスです。質素でも満たされる食事もあれば、お腹が空いていないのに、食べ過ぎてしまう時もあります。

食事は身体と心を作り、人生に影響するもの。ホリスティック栄養学では、身体に必要な物質としての栄養だけのみでなく、心も養う食を大切に考えています。

今回は、この栄養学で参考になるシンプルなルールを、ホリスティックヘルスコーチの二宮香里さんに教えていただきました。

■9つのシンプルルール

(1) 未精製 > 精製

(2) 全体 > 部分、抽出

(3) 手作り > 加工食品 

(4) 粒 > 粉

(5) 地産、旬 > 輸入、一年中

(6) 豆 > 魚 > 肉

(7) 同じ釡の飯 > 個食、孤食

(8) 温 > 冷 

(9) 腹八分 > 満腹

「新鮮なもの、なるべく熟してから摘み取ったものの方が、当然美味しく栄養価も高くなります。そして近場で採れたものが理想的で、フードマイレージも低くなります。

また手作りすることは、真心を込めること。添加物を控えることにもなり、自分の身体が本当に求めているものが得られることにより心も満たされるのです。さらに大切な人と時間や空間をともにすると、深い満足感が得られます」と二宮さんは、語ります。

毎日、9つのルールのうち1つでもよいので、意識して食事をしてみましょう。

■どうしてもファストフードが食べたい時には

加工品やファストフード、お菓子を欲してしまう場合はどうしたらよいでしょうか。

二宮さんは、「砂糖、小麦、ポテトチップスなどの揚げ物、塩味のもの、タバコ、アルコール、カフェインを含むものなどの中毒性のあるものは、一時的な快楽をもたらしますが、心や身体を本当の意味で満たすわけではありません」と話します。

さらに、「これらは、精製され抽出されたもので、”生きた”食べ物ではありません。生きたものでないと、身体は満たされないので、もっと必要な栄養素を欲することになります。また、マーケティングを駆使した中毒性のあるものに抗うことは、意思の強さとは関係ありません。自分の意思の弱さを責めなくても大丈夫です」とのこと。

満たされていないと、さらに他の食べ物を欲してしまうという悪循環に陥ってしまうのですね。

アルコールやカフェインも同様で、1週間摂らずに過ごして身体がどう感じるか様子を見てみましょう。心を満たすことができない食事は、食べ過ぎにつながるリスクが潜んでいることを感じていただけましたか?

[美レンジャー]

Posted by nob : 2014年05月12日 21:44

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.40/さあ第2ラウンド、戦いは始まったばかり。。。VOl.3

■小泉元首相が民間シンクタンクの「顧問」辞任 「脱原発」へ財界と“決別”

 小泉純一郎元首相(72)が、財界が中心となって設立した民間シンクタンク「国際公共政策研究センター」の顧問を4月末に辞任した。細川護煕元首相(76)とタッグを組んで訴える「脱原発」の実現に向け、原発容認の立場をとる経済界との事実上の“決別”を決断した。

 国際公共政策研究センターは平成19年3月、トヨタ自動車やキヤノン、東京電力、新日本製鉄が発起人となり、東京・日本橋室町の三井本館5階に設立された。経団連会長だったトヨタの奥田碩(ひろし)元会長が旗振り役となり、国内の主要企業80社が約18億円の設立資金を提供した。

 奥田氏が会長に就任し、首相退任後の小泉氏を「顧問」として迎えた。小泉氏の労をねぎらう目的もあった。小泉氏は奥田氏、理事長の経済評論家、田中直毅氏とともに、このシンクタンクの「トップ3」を形成していたが、実は奥田氏が小泉氏のために創った「小泉シンクタンク」の性格を帯びていたのである。

 国際公共政策研究センター関係者によると、小泉氏からの顧問辞任を申し出に対し、奥田氏は慰留したが、小泉氏は翻意することはなかったという。小泉氏は20年9月の政界引退後も同センターを拠点に政治活動を続けてきたが、都合7年余をもって去った。

 小泉氏は2月の東京都知事選で「脱原発」を掲げる細川氏を全面支援したが、三位の惨敗に終わった。しかし、さる7日には細川氏とともに原発ゼロと再生可能エネルギーの普及を目指す一般社団法人「自然エネルギー推進会議」を設立し、脱原発に向けて再び動き出した。

 関係者によれば、小泉氏が国際公共政策研究センターの顧問を辞任した背景には「シンクタンクにこれ以上、迷惑はかけられない」という強い思いもあった。

 というのも、同センターの理事には、原子炉プラントのトップメーカーである日立製作所やIHIなど原発関連企業のトップが名を連ねており、自身が「脱原発」を叫ぶことと辻褄(つじつま)が合わないからだ。小泉氏にしてみれば、このシンクタンクはいわば「敵陣」である。ゆえに顧問のイスに座り続けることは二股膏薬(ごうやく)になってしまうのだ。

 そもそも国際公共政策研究センター設立の発起人となった東電はもちろん、新日鉄の三村明夫元会長は経産省の総合資源エネルギー調査会会長で、原発推進を主導してきたのである。

 「顧問として毎年一千万円を超えるとされる報酬を払ってきたことを踏まえれば、同センターの原発推進派には、昨年夏以降、脱原発に突っ走っている小泉氏が『裏切り者』に映っている」(経団連関係者)という。

 小泉氏が「脱原発」に大きく傾いたのは昨年8月、フィンランドの核廃棄物最終処分場「オンカロ」を視察したのがきっかけとされるが、この視察でさえ同センターの資金で賄われたとされている。

 小泉氏はそうした事情を十分自覚してシンクタンクを去ったわけだが、それはまた、原発を推進する財界とは一線を画す決意を示したものだといえるだろう。

 小泉氏は7日の自然エネルギー推進会議の設立総会で「過去の人と言われようが、未来の世代のためにも何と言われようと原発のない国造りのため死んでも頑張る」と怪気炎をあげた。

 「人生の本舞台は常に将来に在り」。小泉氏はかねて講演で「憲政の神様」と呼ばれる政治家、尾崎行雄の言葉を好んで用いてきたが、その思いはついえないのだろう。

 しかし財界との“縁”を切ってまでも、細川氏とともに挑む原発ゼロへの道は果てしなく遠く険しいと言わざるを得ない。ともあれ成算なき戦いかもしれないが、「変人」小泉氏の選択の行方を注視したい。(政治部編集委員・高木桂一)

[産経新聞]

Posted by nob : 2014年05月12日 21:33

第三者や社会は自らを映す鏡。。。

■「イマドキの若者は…」って言ってない?批判する前に知りたい若者事情

カズ シュライバー

「イマドキの若者は……」というフレーズ、よく聞きますよね。ひきこもりや全く問題がないとは言いませんが、はたして本当に“ヒドい”といえるのでしょうか? アメリカでの生活が長い筆者には、日本の若者がそれほど“ヒドい”とは、どうしても思えないのです。

そこで今回は、内閣府発行の「若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査)」と、厚生労働省発行の「若者の意識に関する調査」を参考に、イマドキの若者が抱える問題についてお伝えいたしますね。

■ひきこもりは誰のせいでもない

内閣府の調査によると、ひきこもりはとくに男性に多く、66.1%を占め、年代は10代が最も多いそうです。小さい時から友達がいない、親と話ができない、自分に自信がない、初対面の人と話ができない(怖い)といった特徴があり、こういった若者は、ネットやスマホで時間を過ごす事が多いようです。

調査結果を見る限り、これは誰のせいでもなく、一種の精神的な病のようなものなので、親や周りの人たちは、そのことをふまえて接していく事が大切なのではないでしょうか。

■礼儀作法の欠如は“知らないだけ”で悪気はない

イマドキの若者は、よく、キレやすい、礼儀を知らない、温かみがない、忍耐にかける、協調性に欠ける、などと聞きますが、本当でしょうか? ちょっと考えてみてください。我々も若い頃には、同じような事を、言われていたはずです。言葉遣いが悪いだの、だらしがないだの……。

筆者が帰国した際の経験では、今の日本の若者が、それほどヒドいとは思えないのです。こちらがキチンと話しかければ、それなりに対応してくれます。失礼な事をしたにしても、ただ単に“知らなかった”という事が多いように見受けられます。

以上、イマドキの若者が抱える問題についてお伝えしましたが、いかがでしたか? 

子どもは、大人を映す鏡です。なので、親のあり方が、子どもに大きな影響を与えます。「イマドキの若者は……」なんて批判するだけでなく、子どもに正しい社会のルールを教えてあげましょう。それが大人の大切な役割なのではないでしょうか。

[WooRis]

Posted by nob : 2014年05月12日 21:21

言い得ています、、、食生活とは「食べてイキイキ(生き活き)」大切にしたい。。。

■プロが断言!ダイエット成功の秘訣は「3倍高い食べ物を買う」こと

庄司真紀

「普通に美味しいと思うものを何も考えずに好きなだけ食べていれば、誰でも簡単に糖尿病になる環境にある」とフィットネストレーナーでダイエット指導者でもある森拓郎さんは言います。それだけ飽食の世界では、健康リスクが高いということ。

もちろん、みなさんお分かりのように太らない食べ物としては、脂肪分が少ない食べ物や野菜、果物などの酵素たっぷりの食べ物などがあります。しかし、もともと高カロリーなパンやお菓子、お弁当など加工品を選ぶ時には、何を基準にすればよいのか?  それにはもっと簡単なルールがあるのです。

太らずに健康でいられるために、森拓郎さんの著書『運動指導者が断言!ダイエットは運動1割、食事9割』からお伝えします。

■安価で手に入る食べ物を摂取しない

森さん曰く、「太る食べ物と太らない食べ物を見極めましょう。まず太りやすい食べ物は、不自然な食べ物であることが多いのです。太らない食品を選ぶ基準は、どれだけ精製されているか、どれだけ化学合成されたものが入っているかが、判断の目安になります」とのこと。

コンビニで売っているスナック菓子や菓子パン、チョコレート、シュークリームといったスイーツなどは、大量に精製された砂糖やトランス脂肪酸が入っており、さらに香料、保存料も大量に使われています。お菓子だけに限らず、コンビニのお弁当や清涼飲料水もそうです。

つまり、すぐに安価に手に入る食べ物は控えるということが大事なのですね。ちなみに、森さんがコンビニで買う食べ物は、ミネラルウォーターとバナナ、ほし芋、無塩ミックスナッツくらいだそうです。

■3倍高い食べ物を買うこと

「お菓子を食べるな!」とは言いませんが、どうせ食べるのであれば、できるだけ上質なお菓子を食べましょう。

「上質であれば太らないということではありませんが、上質なお菓子は素材もよいものを使っていることが多いので、その分価格が高い。必然的に量も少なく価格が高いので、たくさん買わなくて済みます。私は毎日のチョコやケーキを止められないという方には、3倍高い食べ物を買いなさいとお伝えしています」と話していました。

価格が高いと頻度を減らさざるを得ないため、結果としてカロリーは3分の1で、味わいの満足度は3倍になるそうです。

「血糖値が下がって集中力が低下したり、イライラするのは普段の食生活が原因」と森さんは指摘します。血糖値が下がり過ぎるのは、血糖値が急上昇するような食べ物を食べ過ぎていたり、血糖値のコントロールをする栄養素が摂れていなかったりすることが原因として考えられます。

食生活を改善し、血糖値のコントロールを自分でできるようにしましょう。

いかがでしたか? 上記のことができれば、多少お腹が空いても、集中力の低下やイライラもなくなっていきます。一石二鳥ということですね。

[美レンジャー]

Posted by nob : 2014年05月12日 21:15

ミネラルウォーター以外はすべて嗜好品、、、チェイサーを脇に美味しくいただきましょう。。。

■何でも飲み過ぎは体に毒?

笠井奈津子
栄養士、食事カウンセラー

コーヒー、トクホ飲料好きな人の飲み方のルール

「いやー、なんか、痙攣が止まらなかったんですよ。で、めまいもひどいし。ネットで症状を調べていたら、コーヒーの飲み過ぎだってことがわかって!やめたら本当にすっかり良くなりましたよ」

 先日、知人が笑いながらこんな話をしてくれた。

 この文脈だけを見るとなんだかコーヒーが悪者みたいに見えるかもしれないが、「毎日2リットル近く水代わりに飲んでいた」と聞いておもわず、「そりゃそうだ!」と突っ込んでしまった。でも同時に、「胃がすごく丈夫なんですね!」と感心もしてしまった。

 食事をする、ということに対して「お腹を満たせれば良い」という人は少なくない。時間がない、という理由もあるだろうし、仕方がない部分もあるかもしれない。でも、水分補給に関してまで、「咽と乾きを潤せれば何でもよい」となったらそれはまずい。

 飲み物は、同じような価格帯の中で、同じお店で手にするものをチェンジすれば、体への影響が改善できるなど、食べ物に比べてとてもお手軽である。そこで今回は、これから水分摂取が増えていく季節を前に、今一度飲み物について考えてみたい。

体の水分が20%失われれば生命の危機に!
生きるために欠かせない飲み物

 どんな飲み物を口にするかは、その人の健康をも左右する。なぜならば、体内にもっとも多く含まれ、かつ、酸素とともに生命維持のために必要不可欠なものは、間違いなく水だからだ。だからこそ、汗を多くかけば尿量が減ったり、水分を多く摂れば尿量が増加したりと、常に一定に保たれるように調整されている。

 コーヒーやビールなどの利尿作用が高い飲料を日常的に“大量に”口にするようになると、当然尿量は増えるが、そもそも、正常とされる1日の排尿回数は4回~8回程度とされている。1日に10回以上トイレに行くような場合は、水分のとりすぎや利尿作用の働く飲み物の飲み過ぎが考えられる(もしもその心当たりがない場合には、腎臓系の疾患や糖尿病など、病気の可能性もある)。また、運動量が多く、排尿回数が少ない、というのであれば、もう少し水分補給を積極的にする必要がある。

 すごく当たり前のことすぎてピンとこないかもしれないが、意識してほしいのは、出納のバランスが崩れれば、その調整のために体に余計な負担をかけることになる、ということだ。ただでさえハードな毎日、ただでさえ乱れた食生活…なのであれば、それ以上の負担はかけないに越したことはない。

 たとえば、体重の約1%の水分が失われれば“喉が渇く”ように、体は自然と水分が不足しないように働く。もしも10%ほど失われてしまうと、筋肉の痙攣や意識の混乱が起き、腎機能は機能しなくなり、20%以上が失われようものなら、それはもうダイレクトに生命にかかわってくる。日常においてはこのような事態にまで及ばないはずだが、それくらい大切なものなのだ、ということは認識しておきたい。

 なぜなら、体内の水分は、血液、細胞内液、リンパ液、皮膚、筋肉、臓器など、あらゆる部分に分布していて、栄養素など多くの物質を全身に運ぶためにも欠かせない存在だからだ。

お茶、ジュース、トクホ飲料に含まれる
水以外の成分に要注意!

 そして、栄養素の代謝は体液の中で行われている、ということを忘れてはいけない。栄養素は、体の中で、水に溶けた状態で消化吸収、運搬されている。中性脂肪のように、水に溶けないものもあるよね?と思うのだが、それもまた、水と油の両方になじむ胆汁のサポートによって、結局は水に溶ける。そして、水に溶けた栄養素に消化酵素が作用することによって、栄養素は水と反応して分解される。米や芋などに含まれるでんぷんがブドウ糖などに分解されるのは、この作用、加水分解によるものなのだ。

 同時に、不要になった栄養素は体液に溶けて細胞外に出て、血液によって腎臓に運ばれて排泄されている。女性の場合、エステやマッサージに関連してよく耳にしたりしているであろうリンパ液。リンパ液は古い細胞や老廃物や脂質を運搬してくれているから、「マッサージするときは、リンパの方に流してくださいね~。そうすると、体の老廃物が流れてキレイになりますよ~」なんて美容部員のお姉さんが言っているのは本当のことなのだ。

 体のために良いものをインプットするにも、悪いものをアウトプットするにも、水が必要不可欠な存在であることは間違いない。

 そして、そのためには、やはり、「咽を潤せれば何でも良い」という発想で飲料水を選ぶのではなく、日常的に、色がついていない、普通の水を口にすることが大事なのだと思う。

 お茶やジュースに含まれる成分には、良いものもたくさんある。トクホ飲料などは魅力的な機能成分を多く含むものもある。ただ、その分、消化吸収するために手間がかかるものもあるし、刺激物となったり、メタボの素になるものが大量に入っていることだってある。どんなものでも食べ過ぎれば毒になるように、どんなものでも飲み過ぎは良くない。1日に口にする飲料水の中で、水以外のものが大半を占める、というのはできるだけ避けるべき習慣といえる。

寝る前の「コップ一杯の水」が
翌日の仕事のパフォーマンスを変える!?

 ところで、睡眠前にはよく「コップ一杯の水」を勧められるが、これは、仕事のパフォーマンスを上げることにも関係する。睡眠中は体温を調節するためにコップ一杯分の汗をかいている、と言われるが、眠りにつくと発汗が始まり、明け方にはもっとも少なくなるとのであまり自覚がないだろう。でも、良質な睡眠をとるためには、こうして汗をかくことが大事なのだ。

 でも、風呂上りの脱水状態のまま、水分をとらずに寝てしまうと、十分な汗をかくことができないので、睡眠の質を下げることになってしまう。そうなると、夜のうちにリカバリーできず、翌日に疲労感を持ち越してしまうことにもなりかねないのだ。

 また、デスクにおいてある飲みかけのペットボトル、もしくは、仕事用鞄に入りっぱなしになっているペットボトル。それは何時間前にあけたものだろうか。男性で、ペットボトルにストローをさして飲んでいる人、というのはあまり見かけないが、15度から30度くらい、つまり、今時期の室温に、一度開封して口をつけたものをおいておくと、2時間ほどで雑菌が増え始めるらしい。しかも、スポーツドリンクよりも、保存料無添加の麦茶の方が細菌の増加が早かった、というショッキングなデータもある。

 時間をかけて飲むのはどうしたってお茶類になるだろう。すぐに食中毒に結びつくようなことではないが、安いから、とビッグサイズのボトルを買って、面倒だから、とコップを出さずにぐびぐびと飲むようなことは慎んだ方が良いだろう。

 ちなみに、ストローで飲むのは上品ではあるものの、衛生面から言うと、一度口と接触した飲料が再びペットボトルに逆流したり、唾液が入ってしまうこともあるので、口をつけて飲むのと大差ない、と心得ておこう。

 余談だが、私たちが飲み残した飲料水は下水処理場などを通して川や海に流れる。もちろん、そのまま流していては水中で暮らす生物たちを苦しめることになるわけだが、たとえばどの程度薄めれば魚たちが住めるようなレベルになるのかを解説した冊子を見てみた。すると、ジュース1杯(180ml)で浴槽10杯分、味噌汁1杯(200ml)で浴槽4.7杯、ラーメンの汁(500ml)で浴槽3.3杯分…だという。すごい量の水の量が必要なのだ。

 体のために、と思って飲み残すことは、地球のためにはなってないことは明らかである。出されたものはちゃんといただき、自ら選ぶときは、体のために飲む、ということを大切にしていきたい。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年05月12日 21:10

そもそもお腹など一部分に視点を置くことがナンセンス、、、食事・運動・生活習慣のトータルバランスが美しい心と身体を創っていく。。。

■中野ジェームズ修一が熱血指導! 『ぽっこりお腹解消メカニズム』
運動は“頑張らない”ほうが脂肪が燃える!?

中野ジェームズ修一
フィジカルトレーナー

「腹筋でお腹は凹むの?」「バランスボール、断食、サウナはダイエットに効くの?」……メタボが気になる中年男性の“ぽっこりお腹”を解消すべく、卓球の 福原愛選手など日本を代表するトップアスリートの指導も行うパーソナルトレーナーの第一人者、中野ジェームズ修一氏が熱血指導する!

 暖かくなったことをきっかけに、ダイエットを目的にしたウォーキングやランニングを再開された方は多いのではないでしょうか。

 調子が良いときは「ラストスパートで倒れるところまで頑張ろう」「今日はいつもよりペースを上げて追い込もう」などと思うことがあるでしょう。それ自体は決して悪いことではありませんが、「脂肪燃焼」のことを考えると、効率的とは言えないのも事実なのです。

 人間は安静にしているときでもエネルギーを消費していますが、実は運動をしていない状態だとエネルギー源のおよそ8割を「脂質」から得ています。一方、これがウォーキングになると、もちろん強度にもよるのですが、脂質がエネルギーとして使われる割合は約5割程度に減少します。

 ただ、ウォーキングをするより座っているだけのほうが、脂肪が多く燃焼するということではありません。

 少々細かい計算をしてみます。一般的な成人男性が1日で消費するカロリーは約1800kcalとされています。そのうちの約8割が脂質でまかなわれていますので、1800×0.8=1440kcalの脂質が1日で使われていることになります。これをさらに24で割って出てくる60kcalが1時間あたりに消費される脂質のおおよその値。体脂肪は1gあたり約7.2kcalですので、60を7.2で割った「8.3(g)」が安静状態でも1時間あたりに燃焼する脂肪量となります。

 では、ウォーキングの場合はどうなるのかも確認してみます。体重にもよりますし、当然のことながら個人差がありますが、一般的な数字で計算してみましょう。30代、体重65kg程度の成人男性が、時速5.4km(分速90m)ほどの速度でウォーキングをしたとします。1時間そのスピードでウォーキングをした場合、約339kcalのエネルギーを消費します。前述したようにウォーキング時に脂質が使われる割合は約50%ですので、1時間で約170kcal 分の脂肪が消費されることになります。これを先ほどと同じように7.2(体脂肪は1gあたり約7.2kcal)で割った「23.6(g)」が1時間のウォーキングによって燃焼する脂肪の量です。

 1時間で燃焼する脂肪量は安静時が約8.3g、ウォーキング時が約23.6g。ウォーキングをしたほうが安静時よりも脂肪燃焼量が多いことがはっきりと分かりましたね!

脂肪を効率的に燃焼させるカギは「心拍数」

 しかしどんどんスピードを上げていけばより多くの脂肪が燃焼するかというと、そういうわけではないのです。脂質をエネルギーとして消費する割合は安静時が約8割、ウォーキング時が約5割でしたが、ランニング、ダッシュになると、約3割、約2割と減っていってしまいます。消費カロリーは上昇しても脂質が使われる割合が低下し、どこかの時点で「速度を上げないほうが脂肪が燃焼するポイント」が現れるわけです。

 無駄なく効率的に脂肪を燃焼させるには、脂肪燃焼に適した強度でウォーキングやランニングを行うことが重要です。脂肪燃焼に適した強度とはどのくらいか、そして強度をキープしながら運動するにはどのようにしたら良いのでしょうか。

 そのカギとなるのは「心拍数」です。

 220から年齢を引いた数である程度推測できるとされている「最大心拍数」から安静時の心拍数を引いて0.6〜0.8を掛け、そこに安静時の心拍数を足した数字が、最も脂肪燃焼効率が高い心拍数とされています。ダッシュなどをして心拍数を上げ過ぎると心肺機能や持久力の向上には良いのですが、脂肪燃焼効率は低下します。逆に心拍数が低過ぎる場合も、脂肪燃焼に適した状態とはいえません。現在は心拍数が計測できるタイプのランニングウォッチが数多く売られていますので、これらで心拍数を計りながらウォーキングやランニングを行うと、効率良く脂肪燃焼を目指すことができるでしょう。

 心拍数を計測する機器がない場合は、「ややきつい」「息がはずむ」程度の強度を目安として下さい。「人と話ができるかできないか」くらいが脂肪燃焼効率が高い状態だといえます。肩を使ってぜいぜいと呼吸をするような強度だと心拍数を上げすぎていて、余裕でおしゃべりをしながら運動している状態は心拍数が低過ぎる状態です。

「EPOC」って何?

 効率的な脂肪燃焼を目指すうえで心拍数とともに知っておいてほしいことに「EPOC(運動後過剰酸素消費量)」があります。

 EPOCとはExcess Postexercise Oxygen Consumptionの略で、運動直後にカロリー消費効率が高くなる状態のことを指します。筋力トレーニングや有酸素運動をしたあとは、運動から生まれた代謝産物の処理、脂質の代謝の高進、筋肉の合成などが行われ、これが運動強度にもよりますが、約1時間半〜2時間ほど続きます。この間は普段よりも脂肪燃焼量が高い状態となります。

 逆にこのEPOCのときに座ったり横になったりして休んでしまうと、脂肪燃焼量が下がってしまい、せっかくの脂肪燃焼量が高い状態が有効活用できません。運動を頑張りすぎて家に帰ったらソファやベッドですぐに横になってしまうのは、脂肪燃焼効率を考えると非常にもったいない状態なのです。

 筋力アップや心肺持久力の向上が目的ではなく、あくまで脂肪燃焼を第一に考えると、動けなくなるほど追い込む必要はありません。余裕がある状態で運動を止め、EPOCの時間を有効に使ったほうが効率的ですし、追い込みすぎないほうが翌日もやろうという気持ちが続くものです。

 “EPOCの有効活用”といっても、それほど難しく考える必要はありません。例えば出勤前にランニングやトレーニングをした場合、通勤電車の中で立っていれば、それだけで十分です。出社の前に30分くらい運動をする。その後シャワーを浴びて家を出て、電車の中で立っている。駅からオフィスまで歩けば、デスクワークを始めるころにはEPOCが終わっています。電車で座れないことがラッキーだと思えれば、気持ちもポジティブになるはずです。

 仕事のあとにジムに行く方であれば、帰りの電車で立っていれば良いですし、ジムが家の近くなのであれば、少し遠回りをして歩いて帰るというのも良いでしょう。

 休日に運動をする方なら家族が寝ている間にランニングに出掛け、帰って来てEPOCの間に掃除や洗濯などの家事をすれば、脂肪燃焼効率だけでなく奥様からの評価も上がるのではないでしょうか(笑)。

 脂肪燃焼を考えた場合、頑張りすぎないで運動を継続することが大切です。運動経験者ほどついつい追い込みがちですが、張り切りすぎずに運動を楽しんでいただければと思います。

(取材/神津文人)

[日経トレンディーネット]

Posted by nob : 2014年05月11日 05:01

また旅立つ君へVol.36/己のなかにすべてがあり、、、すべてのなかに己がある。。。Vol.3/諸行は無常だからこそまたみな至上。。。

■日本一分かりやすい般若心経 「不生不滅」編

関谷 寛明

般若心経の教えに「不生不滅」というものがあります。生まれることも滅することもないという教えなのですが、これは私達の執着を戒めるための教えです。

私達は自分の物だと思ったときに執着が生まれ、それを失えば悲しみや苦しみに苛まれます。私達は自分の物と他人の物を区別して生活しています。自他の区別をすることは社会生活にとっては必要なことです。

小さな子供がスーパーに行けば、自他の区別がつかないために、欲しい物があれば買っていなくとも袋を開けようとします。自分の物、他人の物、社会の物と区別することで、我々の生活は成り立っているのです。

ところが、自他の区別をすることで、自分の物に執着してしまうのです。自分の物は大切にするのに、他人の物はぞんざいに扱うことがあります。欲しい欲しいと熱望しても、いざ自分物になるとあきてしまうこともあります。

自分が持っていてまわりが持っていなければ傲慢になり、まわりが持っていて自分が持っていなければ妬んでしまいます。こういった執着はすべて前回書いた色の見方なのです。人間は自他の区別によって苦しんでいるのです。

仏様は空の見方をしますから、すべてはありがたいいただき物だと考えます。この命も自分のものではなく、仏様から預かっている預かり物なのです。預かっているならば、いずれは返さなければなりません。それが道理なのです。

なるべく穢さないよう大切にして返さなければなりません。立場や役職もそうですし、家族も仕事も日々の生活はすべてご縁によって一時的に預かっているだけなのです。

このように考えるならば、ことさらに執着することなく楽になるのではないかと思います。自分の物だと執着するから、得た(生)とか失った(滅)と一喜一憂するのです。すべては仏様からの預かりのだと思い、いずれは返さなければならないと思うことで、ご縁のあったものを大切にできるのです。

[newsdig]

Posted by nob : 2014年05月05日 17:57

自立支援を目的とした一時避難としての支給を考えることがあるべき政策。。。

■社説:生活困窮と生存権 「孤の時代」の自立とは

 「自助」を中心にした家族による支え合いを求めるのが安倍晋三政権の社会保障政策の柱である。生活保護基準の切り下げはその象徴と言える。来年4月までに3段階で引き下げられるが、平均6.5%、1世帯当たり最大10%という過去にない大幅減だ。

 受給者からの批判は強い。だが、戦後の社会福祉の土台であり続けた憲法25条の生存権の概念を変更しようという流れが背景にあることにも目を向けるべきだ。少子高齢化が進み、家族が小さくなって独居が増えていく時代に求められる国家の社会保障政策について考えたい。

 ◇飽食時代の餓死

 生活保護の受給者は過去最多の210万人を超え、予算も3兆円以上だ。とかく不正受給が批判されるが、生活保護の総予算に占める不正受給額は1%にも満たない。むしろ、諸外国と比べて受給者数(人口比)が少ないのが日本の特徴で、困窮者の7〜8割が受給できていないとも言われる。最近相次ぐ「孤立死」は飽食時代にありながら未受給者がたどる悲劇を見せつけている。

 2012年1月、札幌市白石区のマンションで42歳の姉と知的障害のある40歳の妹の遺体が見つかった。姉は脳内血腫で亡くなり、電気やガスが止められた部屋で妹は凍死したらしい。昨年11月には大阪市東淀川区の団地で31歳の女性が餓死状態で見つかった。電気やガスは止められ、冷蔵庫に食べるものはなかった。

 社会全体が貧しかったころは仕事を失っても、まだ家族や近隣の助け合いがあったものだ。失業や貧困が死に直結しかねないのが「孤の時代」の恐ろしさである。役所に生活保護の相談に行っても「仕事を探したらどうか」「家族に養ってもらえないのか」という言葉が返ってくる。札幌の事件では姉は3度も相談に訪れたが、非常食用のパンの缶詰を渡されただけだったという。「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」という憲法25条の生存権は今こそ注目されるべきだろう。

 近年、生存権をめぐっては社会保障法や憲法などの学会で盛んな議論が起きている。経済も人口も拡大し1億総中流へと向かっていた時代には、社会から置き去りにされた形の生活困窮者や障害者から起こされた「朝日訴訟」や「堀木訴訟」を中心に、国家から個人への給付に着目した議論が展開されてきた。一方、個人の自立(自律)に視点を置いた「『自律』指向的理論」を主張する早稲田大学の菊池馨実(よしみ)教授は、従来の生存権論が国家から金銭を受ける対象(受給の客体)としか個人を見ようとせず、生活保護以外への政策展開の視点がないことを批判し、「人格的に『自律』し主体的に自らの生き方を追求できるためのサポート」が必要だと訴える。

 研究者の間では「『自律』の強調は過度な自己責任を求められる」「『自律』が困難な人を切り捨てることになる」などの批判も起きている。病院や施設に長期間隔離され、根拠の薄い治療や訓練を強いられた歴史がある障害者らには、国家から自立を求められることに対する根強い抵抗感もあるだろう。

 ただ、少子高齢化で人口が減り、経済の拡大も難しくなって中間層が崩壊している現在、増え続ける生活困窮者を「受給の客体」とばかり位置づけることができるだろうか。

 ◇地域の自発的活動を

 むしろ重度の障害者や認知症の人にも自立の可能性を見ようとする「『自律』指向的理論」の人間観には重要な示唆が含まれているようにも思う。問題なのは、自立して主体的に生きるためのサポートを誰ができるのかということだ。

 生活困窮者自立支援事業が来年4月から実施される。約900の自治体に支援センターを設置し、相談や就労支援を通して困窮者の自立を図る。生活保護の引き下げで浮く約670億円に匹敵する財源を投入する事業で、「受給の客体」から自立への転換を目指すものとも言える。

 ただ、周囲から孤立し、失業や疾病、障害、介護疲れなど複合的な困難を抱える人の自立を実現するのは容易ではない。現在、モデル事業が各地で行われているが、必要なスキルを持った職員が圧倒的に足りないことをすでに露呈している。

 その中で、地域を巻き込んで取り組む千葉県佐倉市の例は注目に値する。障害のある女性が失業し、自宅は「ゴミ屋敷」のような状態だった。担当職員を中心に地域住民がネットで連絡を取り合い、女性の再就職先を見つけた。だが、面接試験に着ていく服がなく、買うお金もない。住民らはリクルートスーツの提供をネットで呼びかける。名乗りを上げる人が現れたが、サイズが合わない。再びネットで縫製ができる人を呼びかけ、なんとか女性を就職させることができたという。

 このような地域の支援があったら札幌や大阪の「孤立死」はどうだっただろうか。自立に必要なのはお金だけではない。孤立した困窮者を救えるのは地域住民の力だ。国家からの押し付けではない、自発的な取り組みを活発化させられる政策と人材が必要なのである。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2014年05月05日 17:36

また旅立つ君へVol.35/根拠のない自信に従うことが最も信頼度の高い道標。。。

■根拠のない自信を持てる人、会社はすごい

船井総合研究所
南原繁

ピンチに立った時でも、自信を持てて、威風堂々としている人がいます。また、そのような社風の会社があります。自分はなかなかそうはなれないのでうらやましい、と思います。

そして、多くの会社にお伺いし続けてきた実感として、そうした根拠のない自信を持てる人ほど大きな成果を上げることが多い、というのが実感です。

根拠のない自信というのは、何も虚勢を張るとか、無謀な賭けをするとか、ということではありません。根底に、「成功」でははなく、「成長」を求める意識、楽しむ姿勢があるように思います。

「成功」とは、「失敗する」人がいるから存在できる、相対的なものです。得てして、他人との比較、評価、評判などと絡みます。

一方、「成長」とは、過去の自分、一年前の会社と比べての変化していること、できなかったことができることができるようになったこと、絶対的なものです。

何かの目標に果敢に挑戦して、もし仮に未達成で終わった場合、成功かどうかの物差しでは失敗になりますが、成長という物差しで言えば、絶対になにか変化、成長しています。それを大切に、それを実感、腹落ちさせている人が根拠のない自信を持てるよう思います。

根拠のない自信を持てた会社、自分たちでいた方が元気になると思います。

[newsdig]

Posted by nob : 2014年05月04日 20:54

私も気付けば。。。

■メッチャ見かける!現代女性がやりがちな「体が歪む」NG悪癖3つ

高木沙織

[メッチャ見かける!現代女性がやりがちな「体が歪む」NG悪癖3つ] 頬づえをつく、足を組む、横座りをするなど顔や体の歪みを作る原因がたくさんあるのは、みなさんもご存知のとおり。歪みは冷えや肥満、コリなど様々な不調の原因にもなるので、できることなら避けたいものですよね。

しかし、そうは思っていても、無意識のうちにやりがちなのが下記の悪癖。当てはまるものがある方は、すぐに改めないとおブスになっちゃいますよ!

■1:モデル立ち

片足を前に出して立つ、片足に体重をかけて立つ、足をクロスして立つなどのモデル立ちは、左右どちらかの筋肉に極端に負担がかかることから、骨盤の歪みの原因になります。それだけではなく、骨盤上の背骨まで歪み、腰痛を引き起こすことも……。

電車を待っている時や待ち合わせをしている時、ついモデル立ちになってしまうという方は、両足に同じように重心をかけ、お尻の穴をキュッと締めるようにして立ってみてください。

■2:バッグ片側持ち

バッグを持つ時、決まって同じ方の腕や肩にかける方は多いですよね。実は、バッグをかけた側の肩は、無意識に上がってしまっています。そのため、肩こりの原因になるのです。また、バッグを持っている側に、骨盤が傾く傾向があります。バッグは、交互に持ち変えるようにしましょう。

■3:寝ている時の足クロス

寝ている時に足を組むというのは、すでにねじれてアンバランスになっている体を、無意識に安定させようとしている証拠。足を組むことで楽な姿勢を取れるのですが、これではねじれや歪みを増長させてしまいます。

右足首を左足首に乗せている方は右に、左足首を右足首に乗せている方は左にねじれているので要注意です。寝る時は仰向けになり、足の間に毛布やクッションを挟んで、足を組めないようにするといいですよ。

体の歪みはおブスのもと。普段から、歪みを作らないように意識をして過ごしたいものですね。

[美レンジャー]

Posted by nob : 2014年05月04日 20:47

nothing to say...(驚)(呆)

■原発事故、温暖化よりましと米紙

 【ニューヨーク共同】2日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、「チェルノブイリ原発で起きた事故でさえ、化石燃料を燃やすことで地球が被るダメージとは比較にならない」として温暖化対策のため当面、原発が必要とする社説を掲載した。

 同時に「増大するエネルギー需要を満たすため、世界はエネルギー効率を高め、太陽光や風力、潮力などの再生可能資源を生かすことに手を尽くすべきだ」とも訴えた。

 「チェルノブイリからの正しい教訓」と題した社説は、チェルノブイリ原発は事故から28年が経過した今も「原発の危険性」を象徴しており、「原子力発電の危険性は現実のもの」と指摘した。

[デイリースポーツonline]

Posted by nob : 2014年05月03日 23:26

また旅立つ君へVol.34/眼前にそびえる山に登ってみて、果てしなく広がる海原に漕ぎだしてみてこそ、初めて見えるそこにしかない美しい景色がある。。。Vol.3

■幼少時代は病弱だったGACKTの心を震わせた言葉とは?

GACKTは「小さいころは病院の思い出しかない」と告白。体が弱くて長時間運動することもできなかったが、格闘技を習い、19歳のころから体質改善に取り組み、強靭(きょうじん)な肉体を手に入れたという。

 そんな彼が転機を迎えたのは20歳のころ。ある人から「成功するためには物事を知り、覚え、動いてから考えることが必要」だと学ぶ。さらに「知」「覚」「動」「考」と漢字を一文字ずつ書きながら問われたのは、その中で最も大事なファクターとは何かということ。考え込んだGACKTは「答えは目の前に書いてある。とも(=知)、かく(=覚)、うご(=動)、こう(=考)」と教えられ、その言葉に心を震わせたという。

[シネマトゥデイ映画ニュース]

Posted by nob : 2014年05月02日 22:04

彼の暴走暴挙を歯止めるも看過するも私たち次第。。。Vol.2

■安倍政権“第3の矢” 頼みは原発と武器

米国・オバマ大統領をもてなしても、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉で、「大筋合意」できなかった安倍晋三首相(59)。ゴールデンウイークの4月 29日~5月8日もトップセールスを兼ねて企業を引き連れ、欧州6カ国を外遊する。だが、その裏で失速するアベノミクスの目玉として原発・武器輸出の動きが加速している。

昨年のゴールデンウイーク、トルコに原発4基をトップセールスした安倍首相。日本から輸出される原発の建設予定地となっているのは、トルコ北部の都市・シノップだ。今春、日本から訪れたジャーナリスト・守田敏也氏が原発の危険性を訴える講演を終えると、約200人の聴衆が立ち上がって大きな拍手を送った。

「現地の反原発の熱気はすごかったです。市長は原発反対を掲げて当選した人ですし、デモも頻繁に行われている。親日感情は強いのですが、『マジメな日本人が失敗したのだから、政府を信用できないトルコで原発が成功するはずがない』という意見をよく聞きました」 (守田氏)

シノップでは小舟による漁業や豊かな自然を売りにした観光業がさかんで、地元の人々は原発建設による影響を心配しているという。黒海を挟んだ対岸はウクライナで、チェルノブイリ事故後は白血病やがんが増えたと多くの人が語っており、放射能への警戒心も強いようだ。

「強権的な中央政府は地元の声を聞こうとしない。建設予定地では大規模な森林伐採が始まっていますが、事前の環境アセスメントも行われていない。日本なら考えられないことです」(同前)

そんなトルコ人の悲鳴など、安倍首相には届かないようだ。安倍政権は4月11日、原発を「重要なベースロード電源」と位置づけたエネルギー基本計画を閣議決定。18日にはトルコへの原発輸出を可能にする両国間の原子力協定が国会で承認された。首相肝いりの「トップセールス」は、着々と実現へコマを進めている。

原子力協定承認の採決を欠席した民主党の菅直人元首相がこう語る。

「あの『エネルギー基本計画』を見た時点で、安倍政権は完全に“居直った”と感じました。原子力ムラと政府が一体となって再稼働や核燃料サイクルを推進する。3.11前の構図が、そのまま復活している。ただ、さすがに国内ですぐには原発新設はできないと考え、海外への輸出に活路を見いだそうとしているのでしょう」

そんな中、トルコへの原発輸出をめぐって、ある「疑惑」が持ち上がった。

シノップの原発建設予定地の地質などの現地調査は、敦賀原発(福井県敦賀市)などを運営する日本原子力発電(日本原電)が昨年7月、11億2千万円で受注した。

ところが、この入札に参加したのは、日本原電1社のみ。入札の書類審査項目の中には、次のような条件が含まれていた。

<当事業と同様、もしくは、類似の事業について十分な実績を有しているか>

実は、これにはカラクリがある。海外での原発立地の調査に実績がある国内企業は、2011年からベトナムで調査を行った日本原電だけ。これでは、入札など名ばかりだ。この問題を追及してきた環境NGO「FoE Japan」の満田夏花(かんな)理事がこう指摘する。

「原発が動かず、収入が見込めない日本原電を、国が救済するために受注させたのではないか。経済産業省に報告書の公開を求めても、『相手国との関係がある』などの理由で公開せず、審査や事業計画の詳細は黒塗りにされたものしか出てこない。税金が投入された事業なのだから、きちんと公開すべきです」

[週刊朝日]

Posted by nob : 2014年05月02日 21:58

そもそも他人と競い合う必要などありはしない。。。。

■あくまで現時点での差

杉本 智則

実力の差を見せつけられたとき、「元が違うから」という言い訳をよく聞きます。生まれつきの家庭の貧富の差、習い事をしてきた差、スタートラインが違うから今の差がある、というのは仕方のないことです。

しかし、これはあくまでも現時点での差。これからひっくり返せばいいじゃないですか。「元が違うから」将来にわたっても勝てない、と思うのは単に自分が努力を放棄する言い訳にすぎないと思います。

「お前の家庭は生まれつき裕福だからそんな余裕があるんだよ。」というなら、もっと努力して裕福になって余裕を生み出せばよい。「あいつの親は元プロ野球選手で子どもの頃から英才教育を受けてきたから、とても勝てない」というなら、その選手以上の努力をしてプロで追いつけばいい。

自分が生まれてきた歴史、自分が今まで生きてきた歴史がある以上、スタートラインが違うのは仕方がなく、現時点で大きな差があっても仕方のないことです。問題は、その差を前にして、「覆してやる」と発奮するか、諦める言い訳にするかで、将来その差が埋まるか埋まらないか大きく分かれてきます。

差を正確に測り、差を埋める活動スケジュールを立て、ささやかでも継続的な努力をすること。人生という長い時間の中であらゆる競争は根比べなのだと思います。

全てに全力を尽くし続けることは困難ですが、これぞと思った道では絶望的な差を見せつけられた場合でも、落ち着いて長期的にその差を埋める努力を続けることが大事だと、やりたいことをやらない言い訳をしている人にははっきり言ってあげたいと思います。

[newsdig]

Posted by nob : 2014年04月30日 16:43

誰もがそれぞれ美しい。。。

■美しさは心の中からつくるもの。欠点に気をとられがちな女性に贈る動画

突然ですが、自分のことを美しいと思いますか? パーソナルケア製品のブランド「ダヴ」が行ったリサーチによると、自分のことを美しいと思っている女性は、全世界でわずか4%。実に96%もの女性が自分を美しくないと思っており、さらに80%の女性が自分の外見に不安を感じているという結果でした。

もし、自分も96%のひとりだと思ったなら――。そんな女性に「ダヴ」の動画「ダヴ:パッチ」を紹介します。

「自分の美しさに気づく」ビューティパッチ

今回の動画では、心理学者であるアン・カーニー・クーク博士が、10名の女性被験者に「ビューティパッチ」という「自分の美しさに気づくきっかけを与えるパッチ」を2週間つける実験をおこないました。そして被験者は毎日、自分の気持ちの変化をビデオで撮影したのです。実験の結果、被験者の全員が自分が美しくなったと感じるようになりました。

パッチをつけたことで、前向きになっていく女性たち

「鏡をあんまり見たくないの」
「自分に自信がなくて、男性と話もできない」

実験前のカウンセリングでは、口々に自信のなさを訴えていた被験者の女性たち。動画からは「ビューティパッチ」をつけることで、徐々に前向きになっていく様子が見てとれます。実験後のカウンセリングでは、誰もがその効果を実感していました。

「本当に人生が変わったようだわ」
「わたしが変わったみたいに、みんなもこのパッチで変わってほしい」

パッチの成分は?

「パッチが商品化されたら、もちろん購入するわ」という女性たちに、博士は秘密を明かします。実はこの「ビューティパッチ」は、「何でもないただのパッチ」。真実を告げられた女性たちは、驚きを隠しきれません。パッチの効果で美しくなったと思っていた被験者のひとりは、美しさの秘密が自分の心の有り様にあったことに気がつき、涙ぐみます。

「何もなくてもこんな気持ちになれるんだ。これが本当のわたし。今までは隠れていたけど」

効果は、本人だけが感じているものではなさそうです。実験前と実験後では、明らかに彼女たちの印象が違います。自信がなかった女性たちは、実験後には髪型や服装を変え、そして、何よりも表情が明るくなっていることがわかります。

「わたしはきれい。強くて、自由で、どんな自分にもなれる」

自分の本当の美しさに気がついた被験者の言葉が、力強く響きます。「美しさは、自分の気持ち次第で変化するもの」。そんなメッセージを受け取りました。

[ダヴ:パッチ]
(文/メーテル徹子)

[cafeglobe]

Posted by nob : 2014年04月29日 18:06

整腸を制する者が健康を制する。。。

■ヨーグルトは食べるタイミングが重要だった!
今話題の「菌活ブーム」の落とし穴

笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]

 就活、終活、婚活……。今やいろんな「○活」がある中で、今回取り上げたいのは“菌活”である。暑い時期には野菜ジュースや酵素ジュースを飲んでいた健康志向の人たちの中にも、なかなか気温が上がらない秋からの冬のうちに、「冷たいものはもうちょっと…」と菌活にシフトした人がちらほらいる。

 菌活とは何かというと、菌、それも、もちろん良い働きをしてくれる菌を積極的に摂ることをいうようだ。それによって善玉菌が増えて腸内環境が整えば、多くの人が悩む便秘が解消されるだけでなく、免疫力も上がるし美肌にもなる。

 人の消化管には100兆以上もの菌が存在しているといわれるが、そのすべてが良い働きをしてくれているわけではなく、年をとると悪玉菌が増える傾向にある。だからこそ、良い菌を補って腸内環境を整えることの価値が増すのだ。

 そして、便秘の悩みなんてない、という男性も他人事と思わないでほしい。悪玉菌が減るということは、有害物質が減るため、解毒のために酷使される肝臓の負担が減る。日頃お酒の量が多かったり、加工食品や添加物が多いものをよく食べる人も、良い菌を意識して取り入れる必要があるのだ。

菌活しているのになぜ?
なかなか便秘が解消しない理由

 菌活をしている、という方々の食事記録を見せていただくと……なるほど、それらしき食材がずらりと並んでいる。たとえば、こんな感じだ。

朝 パン+味噌バター、ヨーグルト
昼 きのこスープ
夜 鶏肉の塩麹グリル、ごはん、味噌汁、サラダ

 でも、「便秘解消のために菌活をしているのになかなか解消されない」という。こんなに良いものをとっているのになぜ?と思うかもしれないが、あまり驚きがないのが正直なところだ。というのも、便秘に悩む女性には、ダイエットを意識して食事量が少ない方が多く見られる。

 食事記録にあるような、その食事量の少なさこそが、便秘の原因にもなり、代謝の悪い、痩せにくい体を作ってしまうのだが…。せっかく菌活をしているのだから、望む結果を出せるように、その他の原因も考えてみたい。

朝ヨーグルトだけでは効果激減!?
乳酸菌にまつわる誤解

 菌といえば、乳酸菌やビフィズス菌、納豆菌、麹菌は馴染みがあると思うが、菌によってその働きはさまざまだ。まずはそれぞれの菌の働きについてみていこう。

 菌が含まれる食品といわれて真っ先に思い浮かび、取り入れている人が多いのは、「ヨーグルト」ではないだろうか。菌の種類によって働きが違うと前述したが、ヨーグルトといえば!の乳酸菌は、この時期気になる花粉症対策にも効果があるといわれている。

 乳酸菌とは、オリゴ糖などの糖を発酵させて乳酸をつくる微生物の総称。ブルガリアヨーグルトで馴染のあるブルガリア菌、漬物や乳酸飲料などに含まれている植物性の乳酸菌、ラブレ菌など、種類は200以上あるとされている。ビフィズス菌もその乳酸菌の一種であるが、同じ乳酸菌の中でさえ、機能性が異なる。

 テレビのCMでも、「14日間チャレンジ!」というフレーズをよく耳にするが、そもそも、乳酸菌を摂ったらすぐに変わるわけではない。1日、2日で意味がない、と思うのではなく、まずは2週間チャレンジをして、それでも改善の兆しすら見えない場合には、その菌との相性が良くないのかもしれない。菌活でヨーグルトを摂っているのになかなか効果が出ないな…と思っている人は、各社、いろんな商品が出ているので、違う種類の菌を試してみよう。

 乳酸菌にはタンパク質や脂肪の分解を助けてくれる働きがあるので、同じ乳製品の牛乳よりも消化吸収には良い。「牛乳だとちょっとお腹を壊してしまうんだよね…」という乳糖不耐症の方も、摂りやすいかもしれない。ただ、毎日のこととなると、やはりプレーンタイプのものがベスト。オリゴ糖と組み合わせると相乗効果があるので、甘い味が好きであれば、オリゴ糖甘味料を用いると良いだろう。

 そして、ヨーグルトを摂るタイミングにも注意!実は、生きた菌を腸に届けるのは結構難しい。なぜなら、乳酸菌は胃酸に強くないから。体に良いと思って、朝ヨーグルトだけ、空腹のときのごまかしにヨーグルトを、というよりも、胃酸が薄まっている食後のタイミングで摂った方が効率的といえる。

 また、発酵食品だから時間が経つほどに良いのではないか…と一瞬思うが、含まれる菌によっては、時間の経過と共に菌の数が減るともいわれる。製造年月日が若いものを、できるだけ新鮮なうちにいただくのがより良いのかもしれない。

食物繊維としても欠かせないきのこ
扱いやすい菌活アイテム

 そして、色々試してみてもヨーグルトだけでは便秘が改善されないというなら、食物繊維が不足していないか振り返ってみよう。食物繊維は、便のかさを増やすものとしても、善玉菌のエサとなるものとしても、欠かせない存在。となると、食物繊維が豊富な「きのこ」に注目してみたい。

 今が旬ではないものの、年間を通して手に入り、価格も安定しているきのこ。きのこを漢字に変換すると、「菌」になるくらい、きのこそのものが菌である上に、腸内の善玉菌を育てるために必要な食物繊維も併せ持つ。

 脂質を気にしたり、塩分を気にしたり、カロリーを気にしたり…といった必要がないのも良い。わざわざきのこスープを作らなくても、炒めものや味噌汁の具としても良いし、ほぐしたきのこをアルミホイルに包んで、トースターで加熱して、ゆず胡椒やみそ、少量であれば焼肉のタレなどで味付けして、おかずの一品にしても良い。加熱時間が短くて扱いやすいのも、菌活のアイテムとしてはなんともうれしい。

 また、乳酸菌つながりでいくと、ヨーグルト以外にも、チーズやキムチ、糠漬けにも菌は含まれている。抗アレルギー作用、整腸作用がいわれているが、油ものや肉食が多くて腸内環境が乱れている人は、同じ乳酸菌の中でも、乳脂肪が多い乳製品ではなく、キムチや糠漬けを選んだ方が良いだろう。

 いずれにしても、食事でとりこんだ菌は、便となって3日ほどで体外に排泄されてしまうため、日々継続して食べることが大事だ。特に、乳酸菌は体内に長くとどまることができない。気まぐれ的な摂取で終わらないようにしよう。

コンビニでも手に入る発酵食品
朝食に取り入れることから始めよう

 また、日本は発酵大国ともいえるくらいに、菌の力を利用して作られる発酵食品が多くある。実はコンビニでも手に入りやすく、菌活は日常に取り入れやすい。ヨーグルトはもちろん、チーズ、納豆、キムチ、味噌……、さらに生鮮食品が充実しているところなら、きのこもお目にかかることができる。

 これらの発酵食品は、組み合わせて食べることでより効率が上がる。納豆キムチはそのままでもいただけるし、味付けとしての組み合わせでは、味噌バターなんていうのもありだ。キムチは胃腸が弱い人には積極的におすすめできないが、ダイエット中の朝食にコンビニで買える「納豆」「キムチ」「ごはん」を取り入れることを徹底したクライアントは、体重が落ちた以外にも、便通が整ったり、ガスの臭いが減った、と効果を感じていた。

 ただ、便秘解消に目的をおくのであれば、やはり、朝食をきちんと摂ること、できるだけ1日3度の食事のリズムをつくること、が基本となる。その上で、菌活で腸内環境をよくすることに加え、食物繊維の多い食品や水分を充分に摂ること。さらには、ダイエット中だからと極端に脂質を控えることなく、便のすべりをよくする脂質もちゃんと押さえること。……結局はバランスよく食べてください、ということになるのだが、極めようとすればキリがない。

 同じコンビニでも何を選ぶのか、手間をかけたくない中で何を選ぶのか、といえば、菌活、という視点は、多忙なビジネスマンには向いているのかもしれない。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年04月29日 17:52

また旅立つ君へVol.33/失望こそが初めの一歩、、、その積み重ねこそが成長への糧。。。

■「理想の仕事」に夢破れたら―次に進むための方法は?

 長年にわたって計画と準備を重ね、追加で学位や資格を取得するために学費を払い、夢にまでみた仕事を手に入れた。それなのに、その仕事が好きになれない――。

 これは驚くほどよくあるジレンマだ。近頃、求職者の中には「理想の仕事」という考えが浸透している。生活のためだけでなく、刺激があり、精神的な充実感や目的意識を満たしてくれるような仕事につくことを期待する人が増えている。情熱の源としての仕事のイメージが就職アドバイザーや自己啓発本、さらにはテレビドラマの華やかな登場人物によって喧伝(けんでん)されている。しかし、仕事に関するファンタジーは現実に対する求職者の目をくもらせ、自分に最適な職業を見つける判断力を鈍らせる。

 クリエイティブな才能があると言われたCaroline Kelso Winegeartさん(25)は学生時代に広告業界を目指し、大学の広告クラブでは代表を務めた。そしてニューヨークにある大手広告代理店のインターンシップに参加した。「自分がなりたいと思っていた華やかな職業につくための足がかりになる予定だった」と言う。

 大学卒業後の2010年に初めてついた仕事はノースカロライナ州ダーラムにある広告代理店マッキニーのアシスタント・メディア・プランナーだった。彼女は「理想の仕事だと思った」と話す。そこで働く人たちが好きだったし、全国的にも知られ、流行に敏感でクリエイティブなイメージをもった会社に入ったことに興奮したと言う。

 だが、彼女は担当することになった顧客企業2社の大きな予算を管理するのがいかに複雑か、予期していなかった。しかも媒体からは広告スペースを売り込む電話がひっきりなしにかかってきた。予想以上の仕事量と時間的制約のプレッシャーの中で、彼女は「常にストレスを感じ、参っていた」と話す。世間知らずで、「自分の役割より会社の方が重要」だと思っていたという。

 打ち砕かれた「理想の仕事」への夢を「勝利」に変えるには失望を乗り越える必要がある。どこで間違えたのかしっかりと見極め、持てるスキルを最大限に生かすことだ。ジョージア州アトランタのリーダーシップ開発コンサルティング会社、パスビルダーズで代表を務めるヘレン・ロリス氏は「完全なユーターンをせずに、ここからどこへ行けるだろう」と自問するのが良い方法だと指摘する。これは現在の仕事をしながらスキルを磨き、次のステップとなるような会社とコンタクトをとることを意味するかもしれない。

 Winegeartさんはソーシャルメディアを使うことが好きだったので、この分野のスキルを磨くことを仕事の目標にした。そのおかげで、別の会社でソーシャルメディア部門を構築する仕事につくことができた。さらに、2011年には広告業界を離れ、ボーイフレンドが経営するマーケティング会社で2 年間、オペレーションマネジャーとして働いた。その後、彼女はブランド構築とウェブデザインを手がけるメードビブラント・ドット・コムを設立した。

 心理学専門誌「ソーシャル・サイコロジー」に発表された2011年の研究によると、予期せぬ失敗も新しい思考法を得るきっかけにすれば、有益になり得る。そこで立ち止まり、他にどんな方法があっただろうかと深く考える人は、将来の目標達成に関してより創造的になれる傾向があることが研究で分かった。

 では「理想の仕事」がうまくいかなかった場合、どれだけ長くそこにとどまるべきだろうか。ハイテク業界などは他の業界よりも離職が早い。就職仲介サイト「TheMuse.com」の創業者で最高経営責任者(CEO)を務めるキャスリン・ミンシュー氏は、スキルがあるなら数週間で見切りをつけてもいいと話す。

 しかし、あまり早急に予期せぬ課題から逃げ出さない方が良い。自分が安定していることを示すために、普通は1年から1年半は務めたほうがいい。ロサンゼルス在住でキャリア開発に関する著作「Skills for Success」を執筆したアデール・シェーレ氏は、理想の仕事が煙のように消えてしまった後、精神的に回復する時間が必要になる人もいると指摘する。シェール氏は「仕事Aが満足できるものでなく、しかもそれが自分の理想の仕事だった場合、ただ仕事Bに逃げることはできない。落ち込んだ気持ちをそのまま引きずってしまうかもしれない」と話す。

 特定の仕事に惹かれる理由に気付くことが重要だ。アリゾナ州メサ在住で転職に関する指南書「Body of Work」の著者でもあるパメラ・スリム氏によると、よくある失敗は、例えば「文化や経営スタイル、ワークライフバランス」といった要因を検討しないで仕事を選ぶことだという。「1日20時間働くことになることを知らなくても、弁護士になることを夢見ることはできる」と話す。

 中には無意識のうちに理想の仕事を夢見る人もいる。スポーツ心理学の養成コースに入ってくる人は、自分の目標が果たせなかった元アスリートの場合もある。応用スポーツ心理学の専門誌「Journal of Applied Sport Psychology」に昨年掲載された研究によると、そうした元アスリートたちは投影された栄光に浸ることを夢見るかもしれないという。その場合、選手たちが抱える問題を聞いたり、能力向上のための戦略を見つける助けをしたりといった仕事がより難しくなる。元アスリートでもある心理学者は選手の否定的な感情や問題から健全な距離を保つことができないためだ。7人の学生を対象に、半年間の日記の分析や徹底的な聞き取り調査を行った研究でそのことが分かった。

 シカゴにある弁護士や専門職向けのキャリアコンサルティング会社ローターナティブスで代表を務めるシェリル・ハイズラー氏は、自身の幸福感に影響するであろう仕事のすべての特徴について、良い点と悪い点をリストアップすることを勧める。また、すでにその仕事に就いている人から話を聞くことで、意外なことや危ないことが事前にわかることもある。

 ハイズラー氏は壊れた夢を次の面接では資産として生かすといいとアドバイスする。自分が身につけたもの、例えば新しいスキルや他の業界の知識などを強調しなさいと言う。「自分は新しいことを学んだ。以前の自分とは違う」というメッセージを送ることだ。

[THE WALL STREET JOURNAL]

Posted by nob : 2014年04月27日 08:21

また旅立つ君へVol.32/己のなかにすべてがあり、、、すべてのなかに己がある。。。Vol.2/因果関係によって作り出されたすべては無常。。。

■ブッダの言葉「苦しみを消すには、自分自身を変えるしかない」

花園大学教授 佐々木 閑 構成=長山清子

今、「自分の道は自分で開け」というブッダの教えに共感する人が増えているという。苦悩に満ちた現代にこそ、ブッダの言葉は力を持って我々の心に訴えかける。

「因果関係によって作り出されたすべてのものは無常である」(諸行無常)と智慧によって見るとき、人は苦しみを厭い離れる。これが、人が清らかになるための道である。

「因果関係によって
作り出されたすべての
ものは無常である」
(諸行無常)と
智慧によって見るとき、
人は苦しみを
厭い離れる。
これが、人が清らかに
なるための道である。
●ダンマパダ277

今から2500年前に仏教を開いたブッダ(釈迦)が実在の人物であったことは間違いありません。彼の残した言葉を知るには、最も古い経典の一つである『ダンマパダ』(「真理の言葉」という意味)を読むのが一番いいでしょう。現在残っているお経のほとんどは後世の人によって作られたものなので、ブッダの教えを正しく知るには、できるだけ古い経典を見る必要があるからです。今回は主にダンマパダの中から、いくつかブッダの言葉を紹介しましょう。

我々が慣れ親しんでいる日本の仏教は、ダンマパダが書かれた時代よりもずっと後にできたお経をもとにしているため、ブッダの時代の仏教(以下、「釈迦の仏教」と呼ぶ)と比べるとかなり変化しています。たとえば釈迦の仏教では「拝んで救済を願えば、死後、よい世界に生まれる」などということは一言も言っていませんし、神秘的な力で人々を救済するような絶対者の存在も認めていません。釈迦の仏教は、あくまでも自分自身が修行することで苦しみから逃れることができるという、いわば「自己鍛錬システム」。2500年前にできたとは思えないほど合理的で、現代人も受け入れやすい教えなのです。

では、その釈迦の仏教の根本的な教えは何かというと、それは「諸行無常」ということです。

私たちは病気や老い、死から逃れることができません。世の中のありとあらゆるものは放っておいても崩れていきます。だから「諸行無常」なのですが、このことをいつも念頭に置いていれば、大事なものを失っても悲しまずに済む。これが逆に「諸行は常だ」「物事は永続する」と希望を持って暮らしていると、その希望は必ず打ち砕かれて、苦しみが生まれる。だから苦しみから逃れるためには、諸行無常を前提として生活設計をしていけということです。しかしこの諸行無常という価値観を持つには、私たちの考え方を根本から変える必要がある。そのための努力が修行です。「ダンマパダ277」はそのことを表しています。智慧とは知識や教養を指すのではなく、物事を正しく捉える力のことです。「ダンマパダ62」も諸行無常について述べたものです。

愚かな人は、
「私には息子がいる」
「私には財産がある」
などといってそれで
思い悩むが、
自分自身がそもそも
自分のものではない。
ましてやどうして、
息子が自分の
ものであろうか。
財産が自分のもので
あったりしようか。
●ダンマパダ62

私たちは自分以外のものが諸行無常であるということは、なんとなく想像できます。しかし、この自分という存在だけは、少なくとも自分が生きている間は存続していると思っている。しかし、それはおそらく脳の記憶物質か何かがもたらす錯覚で、本当は自分自身さえも一瞬ごとに別のものに変わっているというのが仏教の考え方です(仏教では人間を「いろいろな要素が集まった集合体」と考えます)。自分ですら変わるのに、ましてや自分以外の息子や財産などが永続するはずがない。だから執着するなということです。

では、どうすれば執着を捨てられるのかといえば、やはり修行によってです。毎日たゆまぬ鍛錬を続け、性格や人格が変わるほどの修行をしなければならない。「ダンマパダ19」は、そのことを述べています。

聖典の言葉をいくら
たくさん語っていても、
それを実践しなければ
怠け者である。
それはたとえば
牛飼いが他人の
牛の数を勘定
しているようなものだ。
そういう者は、
修行者とはいえない。
●ダンマパダ19

修行というと私たちは肉体を痛めつけるような行為を想像します。しかし、釈迦の仏教では肉体に苦痛を与えることはなにもしません。ただひたすら精神を集中して考える。それだけです。外からは静かに座っているようにしか見えませんが、内部においては強い精神力によって自己改造のための努力が続けられているのです。

そして修行を積むと、苦や楽についての価値観が世の中の一般的な人とは逆転します。そのことを言い表したのが「スッタニパータ第三-762」です。

ほかの人たちが
「安楽だ」と言うものを、
聖者たちは
「苦しみである」と言う。
ほかの人たちが
「苦しみだ」と
言うものを、聖者たちは
「安楽である」と言う。
法は知り難いもので
あると見よ。
無知なる者たちは、
ここで迷うのである。
●スッタニパータ第三-762

私たちは愛情や成功など世俗的な価値を手に入れようと願い、それが手に入ると喜びます。しかし手に入ったとたん、今度は失うことが心配になるし、いずれは必ず失うことになる。したがって、これらを得ることは実は苦しみのもとなのです。

しかし修行に打ち込んで執着を捨てることのできた聖者は、所有物を失う心配から解放される。そして、仏道修行による自己鍛錬の道を一歩一歩上っていく、その達成感が日々の喜びになります。それは、会社で毎日がんばって昇進していく喜びにも通じるものです。

そういう修行の生活が現代に生きる私たちにも可能かといえば、十分可能です。出家は修行を効率化するための手段ですが、出家しなくても修行はできます。

たとえばアメリカでは、仕事を終えたあと、夜、暗くした部屋でスタンドの明かりだけをつけて瞑想する「ナイトスタンド・ブディスト」と呼ばれる人たちが約300万人もいると推定されています。これは日本のビジネスマンにも応用できるでしょう。たとえば会社でイヤなことがあった日。酒を飲んで忘れてもいいけれど、それでは何も変わらない。それよりも1日の終わりに静かに瞑想して、その日にあったいろいろなことを再解釈する時間を持つ。こんなことがあったけれど、別の見方をすればこんなふうにもとれるな……とその出来事をきれいに濾過していけば、少なくともストレスを翌日に持ち越すことはない。やがてそれが習慣になり、瞑想しなくても自然にそう考えられるようになれば、幸せになれるのは間違いありません。

もし悩みを抱えるビジネスマンに、仏教が何か提言できるとするならば、「今の世の中の価値観とは違う、別の価値観もあると知っておいてください」ということです。たとえば企業の価値観に沿って生活するうちに、壁にぶつかることもあるでしょう。企業のあり方や世の中の仕組みはすぐには変えられませんが、自分の価値観を変えることで、今まで苦しみだと思っていたものが苦しみでなくなる可能性はいくらでもあります。

私はよく、「仏教とは心の病院である」といいます。病院は健康な人を無理やり治療することはしません。でも具合が悪くなったら誰でも受け入れてくれる。病院の目的は患者を増やすことではなく、病気を治すことだからです。仏教もその目的は信者を増やして勢力を拡大することではなく、困っている人を救うこと。だから無理な布教をしないのです。

いざというときのために近所の病院の場所を覚えておくように、苦しみから救うために仏教があるということを、心にとめておいてほしいと思います。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年04月26日 20:34

無理なく続けられることから始めましょう、、、しただけのことは着実に自らに還ってきます。。。

■お茶や緑の葉菜類は老化を防ぐ「抗糖化作用」あり!
「食事の最初」に摂るのがポイント

久保 明
[東海大学医学部 抗加齢ドック教授/慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任教授]

老化を促進する加工食品とは?

 もう読者の方にはおなじみになったかもしれない、糖化によって生じる強力な老化促進物質AGE(終末糖化産物)。

 AGEが体内にはびこると、動脈硬化が進んだり、骨がもろくなったり、肌が荒れたり、白内障、非アルコール性脂肪肝、さらにはアルツハイマーのリスクになったりします。

 AGEは糖と蛋白質が高い温度の下で結びついてできます。体内では主に食後に血糖値が上昇し、高い状態が続くと発生(糖化)しやすくなりますが、一般的な調理でも生じます。ホットケーキの焦げた部分やウナギのかば焼きの焦げたところでAGEがみられます。

 また加工食品の中にも既にAGEを含むものがあります。

 ベーコン、ドーナツ、アップルパイ、ポテトチップス、コーラなどがAGEを多く含みます。これらの摂りすぎは要注意です。

 復習になりますが、AGEを発生させにくくするためには、食後の血糖値の上昇をなるべく緩やかにすることが肝心です。

 そのための方法として、食物繊維→蛋白質→糖質と食べる順序を工夫する「懐石食べ」とGI値(食後の血糖値の上昇スピードを数値化したもの)に注目し、なるべく低GI食品を食べることがよいと紹介しました。

 今回はさらに「抗糖化食品」を紹介しましょう。

「抗糖化作用」がある食品は食事の初めのほうに摂る

 まずはお茶です。日本茶(緑茶)をはじめ、ウーロン茶、プ―アール茶などには、AGE抑制作用があることが実験で示唆されています。

 これらはポリフェノールの一種、茶カテキンの作用と考えられます。ハーブ茶のカモミール・ティーも効果ありです。食後に飲むもいいのですが、食前に飲んでおくと抗糖化は一層期待できます。

 緑色をした葉菜類の抗糖化作用もなかなか強力です。

 小松菜、ホウレンソウ、キャベツ、白菜などには芋や根菜類に比べ、糖質が少なく食物繊維が多く含まれています。懐石食べとも重なりますが、これらの野菜を味方にして、食事の初めの方に食べる習慣を身につけるのがお勧めです。

 また、大豆製品やヨーグルトを食前に摂ると、血糖値の上昇を抑える効果があります。大豆に含まれる水溶性ペプチドには血中の糖を吸収するレセプター(細胞の窓口)の数を増やす働きがありますし、ヨーグルトの方は腸内環境を整えるのです。

 そうは言っても、優等生的な食生活を続けるのは難しいものです。

 仕事での接待や食事会、会社の仲間との付き合い、男同士の飲み会、女子会、デート、合コンなどの機会があるでしょうし、また時には羽を伸ばしたいこともあるでしょう。

 そうした時は高カロリー食や高GI食を避けるのが難しいかもしれません。また、えてしてこういった機会は続くものです。そんな時はどうするか?

「昼食」で調節するのがお勧めです。

 夜にこってりした肉料理や飲み会が予想されたら、揚げものランチ、ラーメン、カレーなどの高GI食は避け、和定食や野菜炒め定食などの低カロリー、低GI値の食事を選ぶようにするのです。1日3食のトータル・バランスを昼食でとるという考え方です。

 さらに1週間のトータル・バランスも考えましょう。高カロリー、高GI食が続いたら昼食だけでなく夕食も自宅でとる場合は、野菜を多く含むものや低GI食品にするなどして、バランスをとってみましょう。

 高カロリー食や高GI食に身体が慣れてしまう前に、元に戻すことが大事なのです。アンチエイジングは長期の戦い、諦めてはいけません。

元気な状態で長生きする
「健康寿命」を延ばす食事法とは?

 今回のメディカル・トピックは「食と健康寿命」です。

 50代の人5350名(男性70%)を対象とした2013年の研究です。

「揚げもの、甘いもの、加工食品、赤肉、精製炭水化物、高脂肪乳製品」を避けた食事法は、心筋梗塞や狭心症などの心血管障害の予防に効果があり、心身ともに元気に過ごせる、つまり健康寿命を延ばすというものです。

 若々しく元気でいるためには、「フライやカツなど揚げものやお菓子、ハムやソーセージなどの加工食品、白米やパンなどの精製炭水化物、バターやチーズなどの高脂肪乳製品」の摂りすぎに注意した方がよい、という結論です。

 当たり前のように思えても日々心がけることで「健康寿命」を延ばすことにつながるのですね。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年04月25日 23:41

現実はこのコラムの論旨に沿ってなどいない。。。

■原発という『パンドラの箱』の正しい閉じ方
日本が進めるべき『原子力平和利用の輸出』

石川和男 [NPO法人 社会保障経済研究所代表]

エネルギー基本計画策定
未だ散見される感情論

 既に忘れかけている読者も多いのではないだろうか。

 昨年から新聞・テレビなど政治やマスコミが総出で大騒ぎしながら注目されていた「エネルギー基本計画」が4月11日に策定された。これは2002年6月に制定されたエネルギー政策基本法に基づき、少なくとも3年に一度の頻度で見直しの検討が行われることになっている。

 2003年10月に第一次計画が策定された後、2007年3月に第二次計画、2010年6月に第三次計画が策定された。今回は第四次計画に当たる。

 これに関する主要マスコミ各社の報道ぶりについて、速報の見出しはそれぞれ以下の通り。

・日経:政府、エネルギー基本計画を閣議決定 原発「重要な電源」
・産経:「原発ゼロ」から転換へ、活用方針明記 エネルギー基本計画を閣議決定
・毎日:エネルギー基本計画:「原発に回帰」閣議決定
・朝日:「原発は重要電源」閣議決定 エネルギー基本計画
・時事:エネルギー計画、閣議決定=電源別比率、明示見送り−原発活用に回帰
・東京:政権、原発ゼロ放棄 エネ計画、閣議決定
・BBC:Japan approves pro-nuclear energy plan

 各紙の報道ぶりには、“原子力ゼロ”を掲げなかったことで、反原発から原発推進へ逆戻りだ! との批判論調も散見される。さすがに、原子力ムラの陰謀論だ! といったような極論を振り翳す全国紙はないが、それにやや近い感情論は一部で見られる。

話題を集める映画
『パンドラの約束』

 反原発から原発推進への『転身』で話題になっていることがある。「パンドラの約束」という米国の映画だ。今、日本全国各地で公開されている。かつては反原発を訴えていたが、現在は原発推進へと考えを転じた知識人たちの声を集めたものだ。

 ニューヨーク在住のドキュメンタリー映画監督であるロバート・ストーン氏が「原子力への意識の変革」をメッセージ・テーマとして自らカメラを回し、ノンフィクションで記録を振り返って制作したもの。彼は、かねてより一貫して環境保護の姿勢で汚染問題を取り上げ、ドキュメンタリー映画としてビキニ環礁での核実験を追った「ラジオ・ビキニ」(1987年、米アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネート)を制作した実績がある。

「パンドラの約束」制作直後は、「どんなイカれた人間が原子力支援の映画を作ったのか」と批判されたという。しかし、昨年1月の米サンダンス映画祭上映で注目を集め、昨年6月には全米31都市において上映され、話題作となった。日本でも、今年4月から全国で上映されている。

 エネルギー基本計画は、決して原発推進のためのものではない。エネルギー需給に関する施策の長期的・総合的・計画的な推進を図るために策定されるものだ。世の中から注目らしい注目をほとんど集めなかった前三回とは違って、今回の計画策定プロセスは大きな注目を浴びた。東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故を契機として、エネルギー政策に国民的関心が高まっているためだろう。

原発は「ベースロード電源」
示された冷静かつ現実的な方向性

 審議会での50回以上の議論を経て、昨年12月16日に原案がまとまった。今年1月6日までパブリックコメントにかけられ、1万9000、2万ページ以上の意見が寄せられた。その上で、自民・公明両党と事実上調整しつつ内容を確定させ、4月11日に閣議決定された。

 エネルギー基本計画とは本来、原子力・石炭・天然ガス・石油・水力その他の再生可能エネルギーのベストミックスの姿を追求すべきものだ。今回は、原子力の位置付けに係る表現ぶりや、再生エネの数値目標を設定することの可否に関することで、相当に揉めた。

 だが最終的には、原子力については「安全性の確保を大前提に、エネルギー需給構造の安定性に寄与する重要なベースロード電源」とし、「原発依存度については、(略)可能な限り低減させる。その方針の下で、(略)確保していく規模を見極める」とした。

 関連して、「高レベル放射性廃棄物の問題の解決に向け、国が前面に立って取り組む必要がある」、「使用済燃料の貯蔵能力の拡大を進める」、「核燃料サイクルについては、(略)再処理やプルサーマル等を推進する」など、冷静かつ現実的な方向性が示された。

 さらにこの過程で、原発停止によるコスト増も含めて、日本を覆うエネルギーコスト問題が浮き彫りにされた。原発停止に伴い、火力発電に要する化石燃料輸入量が激増したことは周知のこと。マクロでは例えば、2013年の経常収支の黒字幅は過去最少の3兆3000億円となった。ミクロでは例えば、電気料金が2割も上昇したことについて、関東商工会議所連合会が東京電力管内の会員企業に行った調査では、「ほとんど価格転嫁できない」とする企業が95%以上、人員・人件費の削減などの事業縮小策を実施した企業が約3割を占め、企業経営に大きな影響が生じている。

原発は“発電=危険”
“停止=安全”ではない

 これだけのことからしても、原発を停止したまま“塩漬け”にしておくことによる悪影響は、経済的にも社会的にも非常に大きいことがわかる。今回のエネルギー基本計画では、原発について、「いかなる事情よりも安全性を全てに優先させ、国民の懸念の解消に全力を挙げる前提の下、(略)原子力規制委員会により世界で最も厳しい水準の規制基準に適合すると認められた場合には、その判断を尊重し原子力発電所の再稼働を進める」とある。

 前段は正論であるが、後段は正論とは思えない。「いかなる事情よりも安全性を全てに優先」させるために原発を停止し続けるというのは、甚だ変な話なのだ。原発を稼働させながらでも、「いかなる事情よりも安全性を全てに優先」させることは十分可能である。

 原発は、“発電=危険”、“停止=安全”ではないのだ。原子力発電と同時並行で規制基準の適合性に係る審査をするよう、早期の運用改善が必須である。

 これは既設原発の再稼働に関することだが、既設原発のリプレースや原発の新増設に係る言及がないのは残念なことだ。おそらく、既設原発の再稼動に目処が立っていないことや、福島事故の避難民の気持ちを斟酌するとリプレースや新増設のことまではとても書き込めなかったという精神的・感情的な配慮があったことが考えられる。これも今は仕方ない。

 しかし、感情論を抜きにすれば、最適電源構成(エネルギー・ベストミックス)の目標を明確に掲げながらリプレースや新増設を具現化していくことは、原子力関連人材を確保し、日本の原子力技術を維持・向上させていくためにも不可欠だ。

 最適電源構成について、茂木敏充経済産業相は「3年以内に目標を設定して10年以内に構築していく」と語っている。既設原発の活用は、それを具現化するための大前提だ。当面は、既設原発の動向が見通せないと電源構成は決まらない。

 他方で、遅くとも来年12月までに、CO2排出目標を示すことが国際公約になっている。CO2排出目標の前提となる電源構成を決める時期としては、その期限ぎりぎりか、今年内か、いくつかの選択肢はある。“世界一厳しい規制”に拘泥している原子力規制委員会の審査動向が、電源構成の在り方に悪影響を与えかねない状況にあるということも付言しておきたい。

日本が原発輸出から脱落すれば
核不拡散防止の観点からも問題

 リプレースや新増設に関する政府の考えはどうなのだろうか。

 国内向けはともかくとして、外国への原発輸出には前向きだ。トルコやベトナムへの売り込みに前向きな点は国益に適う。

 ただ、与党内に強い反対意見がある。先日の日本・トルコ原子力協定を巡る国会審議でも採決欠席など事実上の造反がいた。「2030年代に原発ゼロを目指す党方針と矛盾する」というのが典型的な理由だ。某元首相までがそれを声高に訴えている。

 原発輸出への対応にも、福島事故の影響や、被災者が蒙った被害や苦痛への思いが絡んでいることは容易に想像される。だがこの問題には、国内的な視点で「一国平和・安全主義」の殻に閉じこもるのではなく、国際的・戦略的な視点から「積極平和・安全主義」を考えることが肝要であり、徒らに感情的な議論に走るべきではない。

 福島事故後も、ドイツ、スイスなどごく一部の国を除いて、世界では原発推進・拡大の傾向は続いている(資料)。アジアや中東で顕著であり、ベトナムやトルコのように原発新設に乗り出した国も少なくない。フランス、ロシア、中国など原発輸出能力を持った国々が世界各国で他のインフラも含めた受注合戦を展開している。

 そのような中で、原子力平和利用先進国である日本が一人脱落することは、日本の国益や原子力技術維持の観点のみならず、核不拡散防止の観点からも、あってはならないことだ。

 4月18日、日本からトルコとアラブ首長国連邦(UAE)への原子力発電所の輸出を可能にする原子力協定の承認案が与党などの賛成多数で可決、承認された。早ければ今年夏に発効する見通しだ。東日本大震災での福島事故を経験した日本も、ようやくこれで原子力平和利用への貢献について『再稼働』できるようになる。

核兵器新型実験を進める米国
ウクライナの核武装論

 日本の原発輸出に反対する人々は、日本の原発輸出が核拡散を助長すると言う。だが実態は逆で、日本が原発輸出を止めると、原発輸出国の殆どが核保有国となる。

 核保有国は、平和利用の番人であるIAEAとの連携について消極的だ。IAEAが活躍する場を広げ、積極的な原子力平和利用の輪を広げていくためにも、以前にも増して日本の原発輸出・原子力平和外交の意義は大きい。

 それを痛感するニュースが最近二つあった。一つは、ノーベル平和賞を5年前に受賞したオバマ米大統領が、核廃絶はおろか、核削減・核軍縮進展に何ら実績を残せないまま、新しいタイプの核兵器性能実験に使う「Zマシン」を稼動させ、核兵器の劣化度を調べる新型実験を繰り返しているというのだ。

 もう一つは、ウクライナ南部クリミア半島で行われた住民投票の結果、ロシアへの同地域の編入が行われた、ウクライナで自衛のためと称する核武装論が浮上しているということ。こうしたニュースに接すれば誰しもが懸念を禁じえないだろう。だからこそ、「積極平和・安全主義」の重要性に共感が持たれるのではないか。

原発という「パンドラの箱」
正しい閉じ方は?

 話は戻って、映画「パンドラの約束」。反原発活動のデモ風景で同映画は始まり、もともと反原子力の立場であった5人の著名な環境保護運動の活動家・作家へのインタビューとフィクションではない証言。この四半世紀、CO2排出問題に取り組みながら、何も解決できないでいるという率直な反省・苛立ちを軸にするとともに、福島・チェルノブイリ・スリーマイル島の原発事故現場のルポ取材映像・歴史映像。これらを繋ぎ合わせているだけに、強い説得力があり、今日的な原子力の有用性・重要性をじっくり考えされられる内容と思う。

 ロバート・ストーン氏は「環境保護の人たちは最近、目的を見失っている。環境保護の目的は、化石燃料の使用を減らすことにある。それなのに、再生エネを増やすことだと誤解してしまっている」、「地球環境保護の観点や、他国への過度なエネルギー依存を避けるためにも、原発推進が必要であり、福島事故でリスクを学んだ日本にはそれを使った次世代技術で世界をリードすることを訴えたい」と強調している。

 確かに、地球環境保全のためというのであれば再生エネは力不足であり、CO2削減にも大して資するものではないというのも事実だ。

 原発推進にスタンスを転じたのは彼だけではない。英国の著名な環境ジャーナリストであるジョージ・モンビオ氏は、福島事故直後の2011年3月 21日に英ガーディアン紙に「なぜ私は福島第一原発の事故により心配するのをやめて原子力を愛するようになったか」を執筆し、原発支持を表明している。しかも「数万人が死傷した自然災害に遭いながら、死に至る線量を与えていない。私は原子力支持者になった」と語っている。

 原子力について多様な議論が存在するのは承知しているが、原子力についてのこうした考え方の方々が一つの潮流となり、日本の原子力技術への評価と相俟って、日本製原発の輸出を求める世界の声にも繋がっているのではないか。そして、そうした期待に応えていくことは、原子力平和利用の先進国である日本の使命であろう。

 原発は“パンドラの箱”なのだろうか。どうあれ、いったん開けられた箱であることは確かだ。それを閉じなければならない時は必ず来る。閉じ方を間違ってはいけない。入念かつ慎重に閉じていかないと、うまく閉じるものもうまく閉じない。

 日本国内の既設原発の全てを正しい方法で廃炉工程に導いていくには、日本の原子力技術の維持・向上が不可欠であることは言うまでもない。原発輸出も含めて、原発推進の姿勢を続けることが、原子力世界平和利用への貢献と、日本国内にある既設原発全基の円滑な廃炉への前提となるはずだ。それが、「『パンドラの箱』の正しい閉じ方」であるに違いない。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年04月21日 09:59

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.39

■小泉進次郎氏、原発に頼らない政策を 次世代エネで訴え

 次世代エネルギーを考えるシンポジウムが19日、神奈川大(横浜市)で開かれ、小泉進次郎復興政務官が講演で「福島県民の思いに応え、取り組みを進めていくべきだ」と述べ、原発だけに頼らない政策づくりの重要性を訴えた。

 小泉氏は「エネルギー政策にはイノベーションが不可欠だ」として、創意工夫をし、新たな価値を生み出すことが重要だと強調。メタンハイドレートやシェールガスについて取り上げ、海洋研究開発機構(横須賀市)の技術を使った資源開発拠点構想を明らかにした。

[北海道新聞]

Posted by nob : 2014年04月20日 21:07

そのとおり!!!Vol.40/とにもかくにもまず見識を持つべきなのは私達自身。。。

■インタビュー:原発は国家ぐるみの粉飾決算=吉原・城南信金理事長

[東京 18日 ロイター] -脱原発路線を強力に主張する異色の地域金融機関トップとして知られる城南信用金庫(本店・品川)の吉原毅理事長が、ロイターのインタビューに応じ、原発コストが安いというのは将来負担を無視した国家ぐるみの粉飾決算に近いとの見解を示した。

また、新エネルギーの開発が新しい経済の活力を生み出すとの持論を展開した。

東京・神奈川を地盤に信金業界2番手の総資産3兆6000億円を持つ同信金は、地銀中位行に匹敵する規模を誇る。そのトップとして、金融業とエネルギーの政策のかかわりあいに関し、どのような本音を持っているのか聞いた。

―金融機関のトップが、政治的発言をするのが極めてまれだ。

「金融は、政治にかかわるべきではなないという意見がある。それは本来、権力にかかわることで金融が求めるべき理想がねじ曲げられ、利用されてしまう懸念が生じるために生まれた考えだ」

「しかし、金融に限らず企業の目標は、より良い国や社会を構築することだ。すべての企業は、理想の実現のためにある。経営者は、金儲けだけ考えればいいというのはおかしいのではないか」

―国論を二分する1つの側に付くことで、顧客からの不評を買わないか。

「消費者のニーズに応えることが企業、つまり消費者主権という考えは間違えていないか。例えば当社は、投機のためのゴルフ会員権購入のための融資はお断りする。そういう資金使途には貸せない。健全性とは何かを考え、顧客にも説明していく。それが金融マンの役割だ」

「福島第1原子力発電所の事故で分かったことは、将来の世代に責任を持てないエネルギーということだ。もはや原発は反社会的存在だ。原発を造る金を貸せと言われたら、お断りする」

―電力債は、金融機関の運用手段としても重要だ。

「東電の株式と社債は、事故後に売却した。金融機関は公共的な存在だ。東電の株式や社債に投資をするわけにはいかない」

―経済界の中には、コストの安い原発を稼働しないと、日本経済が立ち行かないという意見が多い。

「原発のコストの方が低いという人で、いやしくもビジネスマンや経済に携わる者ならば、会計の原則ぐらい勉強していただきたい。コスト計算には、直接原価と間接原価があり、そこで総合原価計算が行われる。原発は、今あるウランを使うだけならば直接原価は低い」

「では、その結果の間接原価はどうなのか。将来の廃炉費用や、使用済み核燃料の保管料や処理費用、工事費や人件費、地代がカウントされているのか。カウントされていない。われわれは今、時価会計で、将来に発生するキャッシュフローをすべて現在価値化し、負債計上している。原発にはそれが入っていない」

「1回事故が発生したら、天文学的なコストがかかる。貸し倒れ引当金の積み立ての考え方を入れれば、とんでもない引き当てを積まなければならない。これは、不採算というのではないか。国家ぐるみの壮大な粉飾決算だ」

――原発の再稼働ができなければ、値上げしなければならない。顧客の中小企業にとっても、それは経営上の困難になるのではないか。

「まず、原発の将来に発生する未計上のコストをちゃんと計上しなければならない。その上で、原発を再稼働させたら、もっと値上げをしなければならない」

「新しい電力産業が勃興してくれば、新産業としてモノづくりの復活にもつながる。例えば、石炭ガス化コンバインド発電やソーラーパネル、さまざまサービスも増える。工事やモノづくりに携わるわれわれの顧客たちにも恩恵がある。原発の再稼働では、新産業は生まれない」

――経常赤字を懸念する指摘もある。

「燃料の輸入によって、貿易収支が悪化し、経常収支が赤字に陥るのは日本経済にとってマイナスだという指摘は、本当に正しいのか。経常収支が赤字でも成長している国はたくさんある。日本は、黒字を溜め込み、結果的に円高になり、デフレから抜け出せなかった。輸出入のインバランスは、為替で調整される」

――大手銀行は、福島第1原発の事故後に、東電に対して巨額融資を行った。どのように評価する。

「第2の住専問題だという気がする。当時も、政府が保証するからとみんなが貸して、最後は損失となった。1980年代のバブル時も金融機関は公共性という考えを放棄し、その後、大きなツケを払わさられることになった。金融機関は、引き返す勇気を持つ必要があると思う」

――大手行は公共性を考えて貸しているのではないか。

「それは、公共性を勘違いしている。東京電力を生かすことが公共性ではない。安全でコストの安い電力サービスを継続的に安定的に保証することが公共性なのではないか。もっと見識を持たなければならない」

インタビュアー:布施太郎 浦中大我

編集:田巻一彦

[ロイター]

Posted by nob : 2014年04月19日 16:20

twitter、SNS、、、過ぎたるは及ばざるがごとし。。。

■なぜ Facebook はあなたの居場所を友達に教えたがるのか

友達に自分の時間を邪魔されたいときは、自分でちゃんとそう言うのに。

Facebook は、ユーザーにもっと多くの情報をシェアしてもらおうとしている。今回は、あなたの位置情報を友人たちに常時公開させるつもりのようだ。

この「Nearby Friends」と呼ばれるオプション機能は、自分の近くにいる人々を見つけるためのものだ。特定の人に自分の位置を知らせないようにするなどの設定を行うこともできる。Nearby Friends は友人が近くにいる場合ユーザーに通知を行い、ユーザーは彼らに一定の時間、自分の正確な位置情報をシェアすることができる。上手に使えば、友人たちと実際に会う機会を増やせるだろう。

「Highlight」のようなタイプの位置情報系ソーシャルアプリが成功したということは、ほとんどの人々は、友人に対して明確に自分の位置を知らせたい場合を除いて、自分の居場所を人に知らせないでおきたいと思っているのだ。路上で偶然誰かに出くわすことと、「偶然を装った接触」を期待してあなたの位置情報をオンラインで追跡している誰かに会うことは、全然同じではない。

節度を知らないウザい友人

Facebookは、まるであなたの週末の予定をしつこく聞いてくる横柄な知り合いのように、ユーザーの居場所を何度も聞き出そうとしてきた。毎回鼻であしらわれているというのに、全くこたえていないようだ。

2011年に Facebook は、「Facebook Places」という「Foursquare」のようなチェックイン機能をモバイルアプリに搭載した。ほとんどのユーザーはその機能を無視し、最終的に Facebook もその機能を終了させて、代わりに写真や投稿に位置情報が含まれるようにした。

その一年後、同社はまたもや似たような機能を企てた。今度は全くの他人も含め、誰もがユーザーの位置情報を見られるようにしようというのだ。大勢の人々からプライバシーの問題が提起されると Facebook はすぐにこの機能を引込め、「Find Friends Nearby」は短命に終わった。

そして Facebook は今、さらなる挑戦を試みている。今回は、この機能が強制ではなくオプションであり、ユーザーが位置情報を公開したい相手だけに見せられるのだということを速やかに指摘している。

しかし、それでも疑問は残る。私たちは本当に、Facebook でつながっている友人たちに自分の居場所を常に知られたいと思っているだろうか?

自分の正確な位置を友達に共有するようなサービスは既にいくらでもあるし、そうしたアプリではもっとプライベートな設定を行うことも可能だ。例えば「WhatsApp」や「GroupMe」、「Path」のようなアプリでは、自分の位置を地図上に公開し、それを閉鎖的な小さいグループ内のみでシェアすることができる。また「Foursquare」のチェックインは Twitter と Facebook の両方に公開することが可能だし、あるいはサービス内で作成した友人グループのみにシェアすることもできる。

こうしたサービスを利用すれば、ユーザーは自分の位置情報を、どんな人達にいつ知らせるかという明確な目的をもって積極的に発信することが可能だ。しかし Facebook の新しい機能では、ユーザーは位置情報をただ受動的に、誰がいつ見つけるかも分からないままに垂れ流すしかない。

私たちの Facebook アカウントは、もはや友達のために存在しているとは言えない。平均的なユーザーには338人の「友達」がいるが、その友達のほとんどはスーパーで偶然会ったりしたくないような相手なのだ。自分の場所を共有してもよい相手だけを登録した特定のリストを作ることはできるようだが、そこに登録するような相手はあなたが普段から一緒に過ごしたいと思っている人達であり、既に他のアプリで連絡を取り合ったり、あるいは実際に会ったりしていることだろう。

バッテリーにも優しくない

ユーザーに嫌がられそうな点がもう一つある。

このあたらしい機能を使うには、Facebook アプリで位置情報サービスをオンにする必要があるのだ。おそらくバッテリーを大量に消費することになるだろう。アップルストア Genius Bar の元従業員は、iPhone のバッテリーを節約する最善の方法として、Facebook の位置情報サービスをオフにすることを推奨している。

Facebook がユーザーの位置情報を取得するのと引き換えに、ユーザーにどんなメリットをもたらしてくれるのか(広告主にもたらされるメリットは明白だが)が明らかにならない限り、ユーザーにはこの取引に応じる理由はない。

Facebook には、ユーザーに彼らの位置情報を、ユーザーに対しても有益な方法で共有させるためのもっと良い方法がある。Facebook Messenger を改良するのだ。現在のシステムは非常に荒削りで、位置を共有するために矢印をクリックしなければならない。しかも他のユーザーに自分が今いる都市を知らせることしかできず、友達と合流したりするのには使えない。自分が今いるビルやオフィス、会場などの正確な位置情報を、特定のグループだけに公開できるようになれば、Facebook Messenger は他のメッセージング・アプリに十分対抗できるようになるだろう。ユーザーも、誰にいつ位置情報を公開するかを完全にコントロールできるようになる。

Facebook がこれをやらない理由はおそらく、同社の位置情報取得の技術がまだ未完成で、時間がかかる上に内容も正確ではないからだろう。Facebook が最近190億ドルで買収した WhatsApp は、Facebook や Instagram(Facebook が所有する写真共有サービス) ではなく Foursquare のデータベースを利用している。Facebook のデータベースに切り替えるテストを行っているが、結果はお粗末なものだ。

近くの友達を通知するようなサービスなどを展開して、それがうまくいくことを期待している場合ではない。Facebook は自社の位置情報取得技術の問題を解決し、ユーザーが望むような形で彼らの居場所をシェアさせるべきなのだ。そうすべきなのは明白だと思うのだが、世界最大のソーシャルネットワークにとっても解決の糸口を探すのはきっと困難なのだろう。

[readwrite.jp]

Posted by nob : 2014年04月19日 16:10

そのとおり!!!Vol.39/自らの生を救えるのは自分自身のみ。。。

■自国の借金が一千兆円でもまったく不安なしですか?

中山おさひろ

夫婦や親子の間で、片方が多額の借金をしたならば、それこそ家庭内で大騒ぎになります。誰もが、いずれ返済の矛先が、自分にも向いてくることが判っているからです。これは家庭の話だけでなく、自分の国が多額の借金をしていたならば、いずれ国民にそのツケは回ってくることになります。

そんな心配を感じさせる新聞相談がありました。平成26年4月12日(土)付け朝日新聞別刷りに、79歳の女性が「悩みのるつぼ」と言う相談コーナーに質問を寄せています。彼女は2歳のとき、父親を戦争で亡くし、母親が国から払われた1400円の戦時国債で育てられました。

昭和20年終戦のときのインフレで、国債がまったく価値のない紙切れになり、戦後は貧困生活でたいへんな苦労をしました。そのため、現在の一千兆円を超える国の借金は、この先インフレによって貨幣価値を下げることによって、借金を棒引きにする政策がとられるのではないかと心配しています。

この相談に対する経済学者金子勝さんの回答は、太宰治の小説「斜陽」を例に、戦前貴族だった家族が資産を売りながら戦後の生活を支えた話をしています。インフレで食料品の価格が高騰し、多くの国民が食べることさえ事欠く生活でした。70年前、日本は今のアフガンやイラクと似たような状態でした。

金子さんは、日本は食料自給率が低いため、今でも食料品が高騰する条件は揃っていると言います。そのうえで、普段農家から直接農産物を買い付けるなど、個人でできることを積み重ねておくことが大事としています。一千兆円の国の借金は、今後金利高騰などで環境が変化しますと、短期間に国民を70年前の地獄に突き落とす可能性さえあります。

戦前、戦中の膨大な国の借金は、インフレ発生と、その後の預金封鎖と新円切替によって消えました。国民の預金や国債は、ほぼ無価値なものになってしまいました。多くの国民は、先進国日本でそんなことは起こらないと思っています。国の借金が桁外れに多額になりますと、できることは限られます。円の価値を切替える方法は今も生きています。

そんなときのために、現金で資金をもっているよりは、お金を生むノウハウを身につける起業が必要ではないかとわたしは考えます。預金をする代わりに、自分の頭の中に知恵をつけることで生き延びようと思っています。アベノミクスが不発に終わったときの日本はそれほど追い詰められると思いますし、ビジネス同様に自分以外をそうそう信じるのは危険です。

[newsdig]

Posted by nob : 2014年04月19日 16:01

言わずもがな、、、第三者のサーバーを、ましてや無償で使用するということの代償。。。

■Gmailで送受信される内容はすべて分析されます:グーグル、利用規約に追加

グーグルは、電子メールサービス「Gmail」で送受信されるメールの内容をスキャンしていることを認める文章を、利用規約に追加した。この問題に関しては訴訟が起こっている。

TEXT BY CASEY JOHNSTON
TRANSLATION BY MIHO AMANO, HIROKO GOHARA/GALILEO

グーグルは4月14日付けで、広告提供と検索結果のカスタマイズを主な目的として、電子メールの内容をスキャンしていることを認める文章を利用規約に追加し、ユーザーに通知した。

以下は、グーグルが4月14日に改訂した利用規約(リンクは日本語版)から、電子メールのスキャンに関連して追加された部分を抜き出したものだ。

Googleの自動化されたシステムはユーザーのコンテンツ(メールを含む)を分析して、関連性の高い機能をユーザーに個別に提供します。このような機能には、カスタマイズされた検索結果、カスタマイズされた広告、スパムとマルウェアの検出などがあります。この分析はコンテンツが送信、受信、および保存されたときに発生します。

今回の改訂は、2013年に、グーグルがメールのスキャンを実施していてることに対して複数の訴訟が起こされたことに端を発している。訴えたユーザーたちは、この行為は通信傍受法に違反しており、プライバシー侵害に当たると主張した。

原告側の訴訟内容はそれぞれ異なるが、そのなかには、「Gmail」以外のアカウントから送信したにもかかわらず、Gmailユーザー宛のメールがスキャンされたという申し立ても含まれている。こうしたユーザーは、Gmailを使用していないのだから、スキャンには同意していないという主張だ。

米連邦地方裁判所のルーシー・コウ判事は2013年9月、訴訟の棄却を求めるグーグルの申し立てを却下した。またコウ判事は2014年3月、単一の集団訴訟とすることを認めない判断を下した。グーグルがこれら複数の当事者に対して電子メールのスキャンについて通知したとしても、その方法は大きく異なるという理由からだ。

今回規約に新たに追加された文章により、スキャンの実施が明確化されたものの、グーグルの訴訟に関係している多くの原告にとっての当面の焦点は、Gmail以外のユーザーも、Gmailの利用規約を知っておく義務があるのかということや、メールを送信したときにそれを知っていたかどうかだ。

規約の追加文章で「受信」と具体的に言及していることから、グーグルは、Gmailに送信されたメールがスキャンされていることを、Gmail以外のユーザーに警告する責任を負いたくないと考えている模様だ。

[WIRED]

Posted by nob : 2014年04月19日 15:55

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.38/結局それを容認する私たち国民一人一人の問題。。。

■エネルギー基本計画は単なる再稼働宣言だった!?

田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]

 福島第一原発では濃度の高い放射能汚染水を間違えて別の建物に送っていたという。東京電力はこの汚染水誤送事件の原因を調査したが、今のところ判明していない。

 要するにこれは「3年経っても原発事故は収束していない」ことを意味している。前方ばかり見て全力疾走しているから、後ろのことがおろそかになっているのだ。

 換言すると、安倍晋三政権が原発回帰のための新エネルギー基本計画を閣議決定することに関心を集中し過ぎたから、事故現場に気の緩みが生じたということだろう。

 この誤送事件は全くの想定外のことだというから、これからも想定されていない事態が起きる可能性はある。

数値も期限も明示されない
エネルギー基本計画の無内容さ

 さて、今回の基本計画を精読してもその無内容さに驚かされる。今までのエネルギー政策、原発政策を続行していくという宣言のようなものだ。

「原子力規制委員会の規制基準に適合した原発の再稼働は進める」とした部分が計画の核心部分だ。これでは再稼働までに首相などの政治判断も不必要になり、規制委の審査結果によって自動的に再稼働していくことになる。政治や行政が不人気な決断から逃げている印象だ。

 さらに気になったのは「原発依存度は、可能な限り低減」とした部分だ。深く読めば、これは必ずしも原発の基数を減らすことにはならない。原発を減らすのではなく、依存度を減らす、しかも「可能な限り」である。

 これから電力消費が拡大していけば、依存度が低下しても、原発が増えていく恐れがある。むしろその可能性のほうが高いのである。「依存度の低減」は、原発政策の転換ではなく、むしろその続行を強く打ち出しているとも言える。

「エネルギー政策に奇策は通用しない」とか「万全の対策を尽くす」とか決意表明のような文言が並ぶが、それがまた無内容さを浮き彫りにしている。その最たるものが「高レベル放射性廃棄物は国が前面に立って最終処分に向けた取り組みを進める」だ。今までできなかったことを信用しろと言っても無理である。言葉だけの努力規定に聞こえる。総じてこの計画には数値も期限も明示されていない。これでは計画ではなく、単なる「再稼働宣言」に過ぎない。

 なぜそうなったのか。それは事故の第一級の被告である原発行政と電力会社が自ら判決文を書いたからだろう。全く事故を反省し学んだ形跡がうかがえないことに怒りさえ感じる。

 当初、この基本計画は、昨年末に決定される予定であったが、突発した都知事選によってここまで先送りされてきた。確かに年末にこの計画を決めたら、都知事選の様相も変わっていたかもしれない。集団的自衛権問題もそうだが、これほど民意を退けている政治に明日はないと言うべきだろう。

細川・小泉両氏の新法人が
安倍政権の原発政策に立ちはだかる

 ところで、前のめりの安倍政権の原発政策に、都知事選で連携した細川護熙元首相と小泉純一郎元首相がまたもや立ちはだかろうとしている。

 5月7日に一般社団法人「自然エネルギー推進会議」を立ち上げ、自然エネルギーの推進、原発再稼働と原発輸出を阻止するための活動を開始する予定だ。

 最近の細川・小泉両氏は、選挙敗北の後遺症は全く見られず、最後の仕事、一生の課題に向けて鬼気迫る闘争心が感じられるようになった。

 原発事故から何も学ばなければ、世界からも後の世代からも強い批判を招くだろう。原発事故は、「安全性」より「経済性」を重視したために起きた。それにもかかわらず、政権は「経済性」を一段と重視した計画を掲げたのである。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年04月17日 09:45

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.37

■小泉氏と細川氏、脱原発で再びタッグ 社団法人設立へ

関根慎一

 小泉純一郎(72)、細川護熙(76)両元首相が、脱原発を目指す一般社団法人「自然エネルギー推進会議」を設立する。再生可能エネルギー普及の研究に加え、今秋の福島県知事選などで脱原発候補を支援することも検討している。

 小泉、細川両氏は「推進会議」の活動方針を、①原発ゼロ・再生可能エネルギーの普及促進②原発再稼働反対③原発輸出反対、とすることで一致。今後は、新潟県や青森県など原発関連施設がある地域を中心にタウンミーティングを開き、小泉、細川両氏も出席して脱原発への機運を高めたいという。また、「推進会議」の活動と並行し、秋の福島県知事選や来春の統一地方選などで脱原発候補の支援も検討する。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2014年04月15日 18:05

事の真偽はさておき、一連の経緯で明らかになった理研の組織としての体、煽るマスコミ、そして踊る私たち一人一人の在り様に深く失望、小保方氏と当該研究者達の今後に期待。Vol.2

■小保方氏に責任押し付け“金満体質”理研の異常な成果主義と天下りの蔓延~理研研究者証言

 STAP細胞の論文をめぐり、理化学研究所(以下、理研)の小保方晴子ユニットリーダーが9日、大阪市内で記者会見を行い、論文作成のプロセスに不正があると判断した理研の内部調査結果を承服できないことを、公の場で初めて説明した。

 テレビのキー局のほとんどが会見を中継し、専門媒体も含めてすでに多くのメディアがこの問題について報じているので、その詳細はここでは触れないが、小保方氏について「初歩的なミスとはいえ科学者として失格」「説明が稚拙」といったような批判が数多くなされ、「魔女狩り」の様相を呈しているような気がする。確かに小保方氏の説明には納得のいかない部分も多々残るが、論文作成のプロセスで落ち度があった程度なのに、「国民オール裁判官」気取りで、まだ将来のある若き研究者を断罪していいものなのか。

 まず筆者は、理研のマネジメントが杜撰であるがあるゆえに、このような問題が起き、事態が深刻化しているのだと思う。筆者の取材に対して、ある理研の研究者は「小保方氏の論文が不正かどうかを判断するのはまだ早いが、理研には不正が起きる温床がある」と指摘した。その理由は、理研が異常なほどの行き過ぎた成果主義に陥っているからだという。一例として、「研究者を全員任期付の契約制にしようとしており、常に成果を出さないと契約を切られるかもしれないとの危機感を植え付けている」そうだ。公的な補助金も得て研究している以上、一定の成果が求められるのは仕方ない面もあるが、とにかく「研究成果」を出せと圧力をかけられるという。

 しかし、驚くような研究成果は簡単に出せるものではない。長年の努力の積み重ねで「発見」は生まれる。期間を区切って生まれるものではない。イノベーションも然り。そもそも理研は「科学者の自由な楽園」と呼ばれており、科学者に自由にのびのびと研究させることで「成果」を出してきた。そして、その成果をビジネスに変えて、潤沢な資金をひねり出してきた。理研ビタミンの「わかめスープ」や、理研の発明をきっかけとして設立されたリケンが自動車部品を製造しているのもその名残だ。

 だが、なんとも皮肉なことに、科学技術バブルと呼ばれて科学分野に莫大な国の予算が付くようになり、理研の風土は短期的な視野での「成果主義」に変貌した。そして、その成果を対外的にやたらと大げさに発表したがるそうだ。

 そうした風潮を助長させているのが野依良治理事長だといい、内部では「鬼軍曹」とも呼ばれているようだ。その構図について、前出の研究者がこう解説する。

「科学技術バブルの恩恵を受けて理研には国から多額の補助金が下り、資金があり余っている。そのため、山ほど最新設備を購入し、海外出張も行きたい放題、年収が700万円ほどもあるポスドクもいるから、ポスドクを辞められない。理事長として名古屋大学から移ってきた野依氏が、その姿を見て『理研は努力もせず金満になっている、けしからん。論文を多く書いて、外部から競争的資金を取ってくるように』と指導し始めた。それにより競争が激しくなり、お金を稼ぐ研究者が偉いという風潮ができあがった」

 潤沢な補助金に加え、競争的な資金も理研がごっそりと持っていくようになった結果、地方大学などに競争的資金が回りにくくなっている。そして、理研の金満ぶりは近年さらに加速している。所管官庁である文部科学省(旧科学技術庁)が原子力関連に予算を回しづらくなった分、理研にその金が流れているという。その結果、予算消化のために何百万円もする海外製の高級家具を調度品として買うようなこともしている。

 ただ、野依理事長だけが悪いわけではない。権力欲が強いといわれる野依氏はうまく神輿に担がれている面もあるという。

「野依氏は一流の研究者だが、一流の経営者ではない。しかし、自分は一流の経営者だと思っている。そこを天下り官僚と取り巻きにうまくつけ込まれて、利用されているだけ。今、理研内ではよく『野依さんの指示だから』といったような言い方がされますが、実際には野依氏は指示をしていません」(理研関係者)

●強まる天下り官僚の支配

 こうした背景には、理研を独立行政法人化したことで、文部科学省の支配力がよりいっそう強まったことも影響している。野依氏を文科省出身の天下り官僚が操り、役所に逆らわない研究機関化した。その結果、理事がどのような根拠で選ばれているかももわからず、天下り官僚とその取り巻きたちがすべて「談合」で決めていく組織となった。

 今回のSTAP細胞論文問題でも、小保方氏は早く公式の場で説明する意向があったが、理研側がそれを止めさせたという。

 また、理研は「小保方氏は論文撤回の意向がある」と説明していたが、小保方氏はそれを会見で否定した。役人根性丸出しで、理研という組織に火の粉がかかるのを恐れて、小保方氏に撤回を勧めたのではないか。

 加えて、補助金面などでさらに優遇される「特定国立研究開発法人」化を狙ってその実績づくりのために、STAP細胞の発見を華々しく打ち上げたものの、事態が急変すると組織としての管理の問題には頬被りして、小保方氏一人に責任に押し付けようとしている。これもいかにも役人のやりそうな手口だ。

 今回の論文問題は小保方氏個人だけの問題ではない。理研の組織風土が大きく関与していると見たほうがいい。

(文=井上久男/ジャーナリスト)

[Business Journal]

Posted by nob : 2014年04月15日 10:22

また旅立つ君へVol.30/眼前にそびえる山に登ってみて、果てしなく広がる海原に漕ぎだしてみてこそ、初めて見えるそこにしかない美しい景色がある。。。Vol.2

■自分のために生きる勇気~人生の舵をとるために考えたいこと

「かたくなに一本道を歩まなくてもいい」
自分のために生きる道の選び方とは?
――白木夏子×安藤美冬 特別対談【後編】

勇気を持って生きる。この課題を、生き方、働き方にどう活かしてきたのか?「ブレないこと」「ひとつのことを極めること」が正しいとされる世の中は本当に正しいのか? それぞれ若くして会社を飛び出し起業した二人が語る、「蛇行のススメ」。大反響の安藤美冬×白木夏子対談、後編。(構成・田中裕子)

かっこよく意志を貫いてきた…わけではない

安藤 この本を読んでから、私は自分のために生きてきただろうか、と人生を振り返ってみたんです。その中で、「自分で決断できなかったこと」はいつまでも強烈に覚えているなあ、と気づいて。

白木 自分で決断できなかったこと?

安藤 私、大学進学も就職も、親の反対で第一希望を諦めたんです。両方とも、チケットは手の中にあったのに。本当は、上智大学の外国語学部スペイン語学科に行って字幕や翻訳の勉強がしたかったし、映画の宣伝を扱う仕事がしたかった。

白木 あ、そこは英文学科じゃなくてスペイン語学科なんですね。

安藤 好きなスペイン映画があったことと、どうせやるなら「英語」というメインストリームから外れようかなと。今と変わらず天邪鬼だったので(笑)。まあ、今思えば「映画がやりたい」なんてものすごく漠然とした思いだったのですが。

白木 でも、親の反対で道を諦めるということは、それほど執着がなかったとも言えますよね。私も高校生のときファッションの道に進みたかったのですが、それこそファッションデザイナーをしていた母に猛反対されて。「そこまで言うなら」とあっさり断念したんです。

安藤 親に反対されて挫折。まったく同じ経験ですね。

白木 けれど、結果的にそれでよかったと思っています。短大に行ったからこそ、国際協力という人生を変える出会いを得ることができましたし。実は、「自分の思惑と違う」という意味ではもうひとつ岐路があって。

安藤 なんですか?

白木 私、本当はアメリカの大学に行こうと思っていたんです。でも、ちょうどアメリカの大学を見学しているときに、件の同時多発テロが起こって。治安が不安だということで、イギリスの大学へと方向転換しました。

安藤 でも、環境問題や人権意識、エシカル意識はヨーロッパの方がずっと高いですよね。アメリカの大学、特にMBAの評価軸は卒業生の年収で、イギリスの大学は社会起業家の排出数だと聞いたことがあります。

白木 そうなんです。だから、ラッキーですよね。こういう経験もあって、「ここは譲れない」という部分以外は流されてしまっても結果オーライだと思うようになりました。ただ、起業するときはどんな反対に遭っても自分の意志を貫きました。それが私の「ここは譲れない」だったので。

安藤 今回の本のサブタイトル、「流されない心をつくる」というのは「ここは譲れない」という部分の話ですよね。コアの部分があるから、こだわらないところでは流されることができる。

白木 ええ。あらためてこう見てみると、美冬さんも私も、決してかっこよく一本道を進んできたわけではないですよね。

安藤 もう、全然です(笑)。あのとき反対を押し切らず、親の言うことを聞いてよかった! とすら思います。だから、これからも流されてしまえって。軸さえ持っていれば、状況に応じて変化すること、流されることは決して悪いことじゃない。

白木 誰の意見も聞かず、ワンマンで人生を決めていくのもひとつの強さかもしれない。けれど、私はそうなりたくはないんです。「素晴らしい意見だな」と思えばどんどん取り入れます。やじろべえみたいに、ブレても揺れても最後には真ん中に戻っていくイメージです。一見ゆらゆらと弱いようでいて、その実、強い。かたくなな心は折れてしまいますが、柔らかく鍛えた心はすごくしなやかなんです。

安藤 ああ、すごくわかります。

自分だけが経験するような不幸なことはない

白木 前回の留学話でもそうですが、美冬さんはネガティブな要素をポジティブ思考に変換することが得意ですよね。嫌なことがあったとき、どういう捉え方をしていますか? たとえば、ネット上でつらい言葉を投げかけられたときとか。

安藤 意外と、ネット上でいろいろ言われても落ち込まないんですよ。もちろん、最初の頃は見知らぬ人から悪口を言われるなんて初めての経験にびっくりして、かなり落ち込んだこともありましたけどね。……たとえば、夏子さん、初対面の人に突然「この卑怯者!」って言われて落ち込みますか?

白木 ……落ち込まないですね。まったく。不思議です。

安藤 そうですよね。何か言われて傷つくのは、身に覚えがあるからだと思うんです。自分自身が自分のことを心のどこかで「私は卑怯者だ」と感じているから、人の言葉を真に受けてしまう。

白木 自分が自信を持って「そうじゃない」と思えれば、それでいい、と。

安藤 はい。自分が自分を「卑怯者」だなんて微塵も思っていなければ、悪口を「受け取らない」という選択ができます。それに、チャンレンジし続けている仲間や尊敬する方々に会えば、すぐに嫌な気持ちが消えて、心が凪の状態に戻ることもわかってきた。だから、なるべくそういう仲間たちと一緒にいるようにしています。

白木 一緒にいる人をはじめ、自分のいる環境を整えるということはとても大切ですよね。

安藤 夏子さんは落ち込んだとき、どうされていますか?

白木 まず、「先人に学ぶ」ということを意識します。飲み込まれてしまいそうな高い波を目の前にしたら、「みんな経験していることだ」と開き直ってしまうんです。私が悩むことなんて、誰かが経験して、そして解決しているはず、と。歴史の中で自分にだけ降り掛かる問題って、なかなか起こらないですよね。

安藤 たしかに。

白木 たとえば、稲盛和夫さんの『生き方』(サンマーク出版)という本の中に、あるとき、社員が全員辞めてしまったというショッキングな事件が記されています。私だったら、もう、卒倒してしまうと思うのですが(笑)。

安藤 うーん、想像できないですね、そんな状況。

白木 あの歴史に名を残す経営者である稲盛さんですら、こんなにとんでもない波を経験している。私が抱えている問題なんてほんの小波だ、乗り越えられないはずはない、と思って……あとは頑張ります。そう開き直れるという意味でも、ノウハウや解決策があるという意味でも、やっぱり先人の存在ってすごく偉大なんです。

安藤 たいていの問題はだれかが経験して解決しているという考え方、気持ちがラクになりますね。まったくまっさらな道って、実はなかなかないのかもしれません。

ジェネラリストはスペシャリストより劣っているか?

安藤 私、仕事にまつわる「勇気」に関して、どうしても夏子さんとお話ししたいことがあるんです。

白木 なんでしょう?

安藤 前回お話ししたとおり若い方からキャリアの相談をいただくことが多いのですが、その中でも「色々と手を出してみるものの、これだ!と思うものが見つからない」「いろいろなことに興味はあるけれど、一生をかけてやりたいことが見つからない」という悩みが目立つんです。

白木 つまり、何かひとつを極めきれない、ということですね。

安藤 私自身ずっとコンプレックスを抱いてきたので、彼らの切実な悩みが痛いほどよく分かるのですが……若い人がなかなか勇気を出せない原因のひとつに、「スペシャリスト>ジェネラリスト」という風潮があるんじゃないか、と思うんです。今の日本、そういう雰囲気があるじゃないですか。ひとつのことに全力を傾けることが正しい、というような。

白木 ええ、ありますね。突き抜けていることが素晴らしい、と。

安藤 でもね、なにかひとつに、突き抜けるほどエネルギーを注ぐことができない人はたくさんいるんです。もちろん私を含めて。
いろいろなことに興味があって、手を出す。だから、それぞれちょっとだけ知識や経験がある。けれど、プロフェッショナルにはなれない―—。今、そういう人がすごく生きづらいような気がして。

白木 よくわかります。私も、国際協力の中でも雇用促進、児童労働、環境問題……と、たくさんの「やってみたい」がありました。そのせいで進むべき道が決められなくて。専門性がないことがコンプレックスになってしまうんですよね。「器用貧乏だ」と自分を責めてしまう。

安藤 今、「何者であるか」「何ができるか」というプレッシャーに、みんながさらされている時代になっていると思うんです。「やりたいことなんて変わるものだ」という雰囲気なら、もっとラクになるはずなのに。

白木 そのとおりですね。

安藤 やりたいと思ったら反射的に手を出してしまえばいいんです。堀江貴文さんなんてまさにそうですよね。舞台に出演したり、選挙に出馬したり、ロケット開発やグルメサイトの運営……こう並べてみても、すごい幅の広さです。
漫画、詩、小説、ファッションデザイン、新聞づくり、演劇、バックパック旅行――これ、ぜんぶ私が思春期の頃に「やりたい!」と思っていたことです。我ながら、よくもまあころころと夢が変わったなあと思いますが……。ところが不思議なことに、この一見ばらばらの「やりたいこと」の多くが今の仕事とつながっているんですよね。

白木 たとえば、どんなことですか?

安藤 漫画や小説は、出版社に入社して。ファッションデザインは、カバンやステーショナリーなどの商品企画を通じて。新聞づくりは連載や書籍執筆を通じて。そして、今年はとある企業さんから依頼を受けて初の海外取材も敢行する予定ですが、「新聞づくり」と「バックパック旅行」がつながったんです。
最近では、とある劇団の作家さんからお声がけいただいて、ひょっとすると脚本の原案をやらせていただくかもしれないんですよ。

白木 それはすごいですね! でも、キャリア、ひいては人生ってそういうものですよね。たとえ一貫性ない選択のように見えても、やりたいことはやってみて、一歩を踏み出し続ける。そのプロセスを重ね続けていけば、必然的に道が拓けていく。私も今、まさにそういう人生を歩んでいます。

安藤 そうなんです。忘れたころにつながるんですよね。

白木 もちろん、「これで一生やっていこう」と思えることに出会えることにも、とても大きな価値があります。自分の本当にやりたいことを見つけることは、それだけで素晴らしいこと。ただ、「これだ」と決めたらその道に邁進すればいいし、見つからないときはいろいろやってみればいい。どちらかが正解ではない、ということですね。ただ、人生すべてが、今の仕事につながっているということはどちらにしろ同じことですね。

プロフィールは一生更新しつづけるもの

安藤 人生すべてが今につながる——ジョブズの言うところの「コネクティング・ドット」。プロセスの点をつないで線を描くイメージですね。
私、ドットをつなぐことを可視化する意味でも、プロフィールがとても大切だと思っているんです。

白木 プロフィールというと……たとえばTwitterに記載するような?

安藤 そうです。私、プロフィールは、一生かけて更新していくものだと思っていて。

白木 プロフィールを更新?どういうことですか?

安藤 自分の紹介であり、看板というべき存在だから、「プロフィールは一生未完成なものだ」と思うんです。某テーマパークと同じです(笑)。

白木 Never be completed.『永遠に未完成』ですね。

安藤 つまり、興味が変わったり、小さな成功体験を積んだり、時代が変化するごとに更新していくもの。大きい功績や賞じゃなくてもいいんです。たとえば、小さな成功体験を積んだら「あ、プロフィールが変わったな」。新しい興味が生まれたら、「あ、この分野がプロフィールに加わったな」、と。

白木 いいですね、「プロフィール更新論」。私もこれからどんどん更新していきたいな。今日は本当に楽しかったです。ありがとうございました。

安藤 こちらこそ。大好きな白木さんとまたこうして対談をご一緒できて、私自身も大きな勇気をいただきました。本日は、ありがとうございました!

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年04月15日 08:15

また旅立つ君へVol.29/変われるのは自分だけ、、、自分が変われば世界も変わる。。。

■「嫌われる勇気」を持てば、幸せになれる〜対人関係に悩まない生き方〜
自己啓発の源流「アドラー」研究者の岸見一郎氏に聞く

山崎 良兵
日経ビジネス記者

 職場や学校で、誰もが直面する人間関係の悩み。「周囲の人に嫌われたくない」と考えて、自分の意見を押し殺して生きる人は少なくない。他人と自分を比較して劣等感にさいなまれて、自己嫌悪に陥る。自分の性格上の問題を、過去のトラウマに原因があるとして、不幸だと嘆く。

 そんな多くの人にとって気になる本が注目を集めている。哲学者の岸見一郎氏が、古賀史健氏と著した『嫌われる勇気──自己啓発の源流「アドラーの教え」』だ。20万部を超えるベストセラーになっている。「人は変われる」「トラウマは存在しない」「人生は他者との競争ではない」「人の期待を満たすために生きてはいけない」「叱ってはいけない、ほめてもいけない」といったメッセージは刺激的だ。詳しい話を岸見氏に聞いた。
(聞き手は山崎 良兵)

なぜ本のタイトルを「嫌われる勇気」にしたのでしょうか。

岸見:私はカウンセラーとして、様々な人の悩みを聞く機会が多いのですが、嫌われることを恐れる人が多いように思います。

 職場では、上司の顔色をうかがったり、上司によく思われたいと考えたりして、気持ちを曲げて発言する人がいます。同僚などとの横のつながりでも、自分がどう思われるのかをいつも気にして、嫌われないようにする。なるべく目立たないようにしようとする人も少なくありません。

 普及が進む「フェイスブック」などのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)でも、メッセージを書き込む際に、「いいね!」を押してほしいと思って、“受ける”メッセージを書いてしまう。押してもらえないと残念なので、迎合して、自分の真意でもないことを書く。インターネットやスマートフォンが普及して周囲とつながる機会が増える中、嫌われることを恐れる人が増えているように思います。

 だからこそ、嫌われる勇気というタイトルが一番響くのではないかと考えました。「哲人と青年の新しい心理学を巡る対話」といったタイトルも候補でしたが、それでは手に取ってみようとなかなか思ってもらえなさそうです。編集者とも相談して、なるべく多くの人が読んでみたいと思うようなタイトルを選びました。

嫌われる勇気があると、人生において、どのようなメリットがあるのでしょうか。周囲と軋轢が生じることは避けられないような気がします。

岸見:もちろん自分の主張を伝えることには責任があります。主張した時には、必ず反発する人がいて、摩擦が生じるのは当然です。それを理解する必要がある。

 例えば、ある若い女性が、好きな彼がいて「この人と結婚したい」と親に言ったとしましょう。例えば、この男性がフリーターで安定した収入がない場合、多くの親は反対することでしょう。この女性は、親の気持ちを傷つけたくない、悲しませたくないと、気持ちを抑えてしまって、結婚をあきらめるかもしれません。説得するには、「どうしても結婚したい」と自分の意見を言って、親が多少傷つくとしても、摩擦覚悟で議論して、同意を取り付けるしかありません。親が「あんな人と結婚するなら悔しくて死んでしまう」と言われても、ひるまないで、「残念ですが、短いお付き合いでした」と言い返せば、結婚できるかもしれない。

「摩擦を怖がってひるんで逃げる人が多い」

 それが怖くて、自分の意思を曲げて、結婚をあきらめた場合、どうなるのか。誰のための人生を生きているのか。自分の人生を生きているのかということになる。それでは意味がありません。

 嫌われる勇気を持っていないと、何のために生きているのか、分からなくなる。もめても、粘り強く説得して、最終的に折れることがない。そんな生き方を選んだ方が幸せを感じられるはずです。

 摩擦を怖がって、ひるんで、逃げる。世代を問わず、どんな層でも、そういう人が多い。人の気持ちに目を向けないくらいにならないと、決断できません。私はカウンセリングする中で、多くの人が「決定できない」と感じています。人を傷つけたくないと思っているからです。そういう場合、私は、一時的にでも、人の気持ちをあまり考えないような援助をします。多少の事ではびくともしない。人の気持ちよりも、自分がどうしたいのかをまず考えることで、人生が変わることが多いのです。

日本の社会は和を重んじます。嫌われる勇気がある人がたくさんいて、自分の意見をどんどん言うようになると、職場や学校の和が乱れて、大変なことになったりしませんか。

岸見:太平洋戦争の頃を思い出してください。「これはおかしい」と思っても、戦時中は異を唱えられませんでした。その結果、戦争を止められずに、多くの人が命を失い、悲惨な結末を迎えました。

 だから「おかしいことはおかしい」と言える人が増えた方がいい。みんながやさしくて人を傷つけない方向に行くと社会自体が大変なことになります。気が付いたら指摘するべきです。それはおかしいんじゃないかと言える社会の方がいい。

 相手が年長者でも上司でも親でも、自分自身の考えを言えるように多くの人になってほしい。抵抗があってもそれは仕方がない。自分の主張に伴う責任です。みんなが主張できない世の中は危険です。

相手に合わせず、自分の意見をはっきり言うと周囲からうとんじられたり、いじめられたりするかもしれません。とりわけ逃げ場が少ない学校のような閉鎖空間では苦しい思いをしそうです。

岸見:はっきり意見を言う子供が必ずしもいじめられるわけではありません。「何でこんなことをするんだ」と抵抗できる子供はいじめられにくい。むしろなすがままになってしまう子供はいじめのターゲットになりやすい。さらに意見がない子供は、いじめる側に回らなくても、摩擦を恐れて、いじめがあっても見て見ぬふりをして、いじめる側に同調するかもしれない。そう考えると、意見を言える方がきっといい。

「叱ってはいけないし、ほめてもいけない」

岸見さんとアルフレッド・アドラーの出会いはどういうものだったのでしょうか。アドラーは、ジークムント・フロイトやカール・グスタフ・ユングと並ぶ心理学者として世界的に有名ですが、日本ではそこまで知られていません。なぜ関心を持つようになってのですか。

岸見:来日したアドラー研究者の講演会に参加したのがきっかけです。「今日この講演を聞いて、幸せになりたいと思う人はすぐに幸せになれる。自分の決心でなんとかなる。自分がどういう風に生きるのか。それを考えれば幸福になれる」といった趣旨のことを話していました。

 最初はうさんくさいなあと思い、反発も覚えたのですが、よく考えるとそうかなと思える部分が多かった。さらに子供の教育を通じて、アドラーの考え方を実践する場を得たこともあります。

 当時、私はギリシャ哲学が専門で、大学院の博士課程で学び、研究職を目指していました。でも大学院を卒業しても就職口はなく、非常勤の講師などをしていました。

 ちょうどその頃、子育てにかかわる機会がありました。妻は小学校の教師をしており、私の方が時間を自由に使える環境にあった。そこで幼い2人の子供たちの保育園への送り迎えを、私が担当することになりました。父親が育児に参加するのは一般的ではなかった時代です。周囲のお母さんからは「なぜお父さんが送り迎えをしているのか」といった好奇の目で見られましたが、子供とかかわる以上はきちんと子育てをしたいと思いました。今でいう「イクメン」ですね。

 子育ては大変で、子供はなかなか言うことを聞かないものです。そんな中で、アドラーの思想に触れた。その考え方は衝撃的でした。「大人と子供は対等だ」と言う。大人の方が知識も経験もあり、もちろん同じではありません。でも、対等な存在として認めなければならない。「叱っていけないし、ほめてもいけない」と言っている。

私にも子供が2人いますが、「ほめて育てた方がいい」という意見をよく聞きます。一方で、叱るべき時にきちんと叱らないと、子供はわがままになってしまいます。

岸見:私も最初は子供をほめていましたが、アドラーの考え方は全く違う。衝撃的ではまってしまいましたね。私と子供たちの関係は非常にいいのですが、「ほめて、叱る」という育て方ではここまで関係は良くならなかったでしょう。

 私は声を荒げるようなタイプではないのですが、子供にそういう態度だけで関わっていると好き勝手になったでしょう。叱るだけなら事態は悪くなって、もっと反発されたと思います。早い時期に子供との関係を対等にしたことで、非常に良くなりました。

 例えば、子供が泣いても大きな問題になりません。子供が泣くのは親の注目を得たいからです。そういうことに対して子供に注目を与え続けると、泣き続ける。かといって叱ると事態を悪くすることになる。一喝すると確かに言うことを聞くかもしれませんが、「怖いから」というだけで、副作用があまりにも大きく、関係が決定的に悪くなる。

 1歳の子供でも自分が置かれている状況の意味は意外に分かるものです。私の子供は、初めて保育園に行った日が、朝7時半から夜7時までの長時間保育でした。保育士さんは心配しましたが、私はこう言いました。「娘は私が帰ったらきっと泣くと思いますが、ずっとは泣きません。必ず30秒で泣き止みます」。担当した保育士さんは、時計で測ってみたそうですが、30秒ではなく15秒で泣き止んだそうです。

 これは偶然ではありません。泣いても保育士さんは時計を見ていて注目してくれない。娘がそのことを学ぶのにかかった時間が15秒だったのです。そうしたら保育士さんが抱っこしてくれた。普段からの親子の関係作りが良ければ、何も心配ありません。

「自分が大嫌いでも、置き換えることはできない」

でも、電車の中などで小さな子供が泣きやまない場合はどうしたらいいのでしょうか。周囲の人に迷惑がかかりますし、冷たい視線で見られて、さすがに叱らないといけないような気がします。

岸見:電車の中で子供が騒ぎ出したらできることは1つです。叱るのではなく、次の駅で降りる。駅のホームなら泣くことが許されます。もちろん日ごろから話し合っていい関係を築かないといけません。電車に乗るときは静かにしないといけないと、きちんと伝えておく。そのうえで騒いだ場合に、静かにしないといけないと、改めて伝える。忍耐力が求められます。

ほめずに叱らないならば、どのような言葉をかけたらいいのでしょうか。

岸見:大人でも子供でも嫌な感じがしない言葉は「ありがとう」です。相手の貢献に注目する言葉で、役に立ったという気持ちになります。そんな大人同士の言葉をかけたらいい。そういう風に思えることが、自己受容につながり、自分のことを好きになることにつながる。

 むやみに怒る上司はいやだというのと同じで、叱ることは人と人との関係を近づけはしない。叱ることで関係を悪くしておきながら、援助しようとするのは難しい。人は自分が嫌だと思う人の言うことは聞かないものです。この人はちゃんと自分のことを見てくれていると思えばこそ、話を聞いてくれるものです。

上から目線で叱るのではなく、あくまで対等な立場に立ち、相手が子供でも、貢献があれば、認めて感謝する。私も子供と接する際に実践すべきなのかもしれません。

岸見:カウンセリングに来る人は自分が大嫌いな場合が多い。でも自分はほかに置き換えられない存在です。自分という道具はずっと一生使い続けないといけない。その私が嫌いなら、人は幸せになれない。だから自分をなんとかして好きになってほしい。自分が役立たずでなくて、誰かの役に立てている。そう思える。

 親は子供にありがとうと声をかける。そう言われたら、子供は自分が役に立てると思えて、自分のことが好きになる。それでも、次回も同じ適切な行動をしてほしいと期待しないでほしい。下心で言うと逆効果です。貢献に注目する。もちろん、その親以外の人は「ありがとう」と言ってくれないかもしれません。でもそう言われることを期待して、適切な行動をする子供も困る。誰かが見ていたら、ほめてもらえるのでゴミを拾うが、誰も見ていないと拾わないといった考え方です。ほめられたいと思う人は、承認欲求が強く、承認されないと気が済まない。誰かが見ていなくても、自分が共同体に貢献したいという満足感を持てれば、そうはならない。

「人生は他者との競争ではない」

「人生は他者との競争ではない」とも主張されています。しかしビジネス社会では競争があります。競争心を持たないと人は成長できませんし、組織の活力も失われるような気がします。

岸見:競争は当たり前とされていますが、アドラー哲学では、それはノーマルな状態ではありません。アドラーは競争ではなく、協力を重視します。「競争に勝ち残ればいい」という考え方では、負ける人がたくさん出てくる。むしろ、そういう人の方が多いかもしれない。競争に負けた人は、心のバランスを失って、精神的な病気になる人も多い。しかし協力を学んでいる人は、必要ならば競争できますが、負けても精神のバランスを失うことはありません。競争に負けたと落ち込むとゼロサム競争の世界になり、組織や共同体のことを考えるとプラスになりません。

 人に承認されなくても、貢献感を持つことが大事です。例えば、家事の1つに洗濯があります。妻がする場合が多いのですが、夫や子供が手伝わず、なぜ自分だけがやらなければならないのかと腹が立つ人がいるかもしれません。でも自分だけが洗濯を上手にできて、家族の役に立っていると考えるようにしたらどうでしょうか。こうした貢献感があれば、ほかの人が承認してくれなくても、満足感が得られます。自分が幸せにならないと、ほかの人も幸せになれません。

 カウンセリングに来る方は、この世の終わりのような不幸そうな顔をしている場合が多い。子供が学校に行かなくなったという、引きこもりに悩むお母さんが相談に来た場合、私は子供の味方にならないといけないと話します。お母さんが不幸でもそのことで子供が学校に行くわけではありません。

 不幸そうな態度をしている親に非があります。近所の人が同情してくれることを期待しているからです。子供は学校に行っていないので不幸だという顔をして、世間の同情を得たい。「私はちゃんと育てたのに、あの子は学校に行かなくて困っている」といった顔をする。

 しかし世間に対して背を向けた方がいい。背を向けても親は子供の味方になるべきだ。子供が引きこもりでも幸せになっていいんだと思えるようになると、お母さんは元気に若々しく、美しくなります。近所の人は「あの家は子供が学校に行っていないのに、お母さんはどうなのかしら」といった風に後ろ指をさすかもしれませんが、そんなことは気にする必要はない。嫌われる勇気を持って、子供の味方をするなら、子供と仲良くなれます。

 「どっちにもいい顔をしたい」といった人の出方や顔色をうかがって態度を決定する態度ではダメです。

「カーネギーやコヴィ—の思想もアドラーに通ずる」

著名な経営者や自己啓発的な本の著者もアドラーの考え方を実践しているケースが多いと聞きました。

岸見:『人を動かす』で知られるデール・カーネギーは、アドラーを引用しています。『7つの習慣』を書いたスティーブン・コヴィーも思想的にはアドラーと近い。ただあえて引用していない人の方が多いように思います。アドラーの考え方は、聞いてしまったら当たり前だからです。理解が難しいこともありません。叱らない、ほめない、課題は自分に関するものと、他者に関するものに分けて考える。

 それを聞いたらほかの人にはあまり言いたくない。自分の手柄にしようと思って言わなかった人が多かったのでしょう。アドラーの思想は「共同採石場」のようなもので、みんなが自由に落ちている石を拾って持ち去った。米国にはずいぶん自己啓発の本はありますが、理論的な裏付けがない場合が多い。理屈を知らないで実践しているケースも多いように思います。

経営者の中には厳しく叱らないと社員は育たないと言う人もいます。

岸見:私は、頭ごなしに怒鳴りつけるのは有能な経営者ではないと思います。ある程度成功するかもしれないが、限界がある。若い人が、のびのび失敗を恐れず、新しい仕事に挑戦できる状況があるのかないのかは全然違う。失敗したら叱られると、自由にはふるまえません。叱って育てられた人は、盆栽のようにスケールが小さくなりがちです。

 教育では大きく育てることが大事です。社会とうまくやっていけないと思われているような人が、ちょっと指導すれば大きな花を咲かせる。短所や欠点があって、ゴツゴツとしたトゲやでっぱりがあるのが人間です。でっぱりをそいで何かを強制するような教育はよくない。

 実際には「これは困ったなあ」という人が最終的には伸びるケースが多い。上司の顔色を見て嫌われることを恐れ、上司が気に入ることしかしない社員は、自発性も創造性もなく、伸びない。本当に有能な経営者は、そういうことを分かっていて、社員が伸びる環境を整備しているはずです。

「勇気を持てば、人は確実に変われる」

「人は変われる」と岸見さんは著書で書いていますが、人間は40歳にもなるとなかなか変われないような気もします。

岸見:嫌われることを恐れる生き方は、不自由で不便なので、できたら変わりたい。でも「変われない」と思った方が、都合がいい。変わったら、次の瞬間に何が起きるのか分からないと思ってしまうからです。

 しかし考え方次第で人間は確実に変われます。例えば、好意を持っている人が歩いてきて、ほんの数秒後にすれ違う。自分の気持ちを告白したいと思っている人だけど、相手がふいに目をそらす。そういう事態が起きたときに、自分が嫌われていて避けられたと思う人もいることでしょう。

 でも全く違う考え方をしてもいい。風でコンタクトレンズにゴミが入ったのかもしれません。「嫌われた」と思うのは変わりたくない人です。もちろん若い人の方が柔軟性はあるので、変わろうという勇気を持って、決心したら短期間で変われるように思います。

 家族であっても他人を変えるのは難しい。だから自分が変わるしかない。他者を操作できるというのは誤解です。子供でも自由に操ることはできません。子供は自分の期待を満たすために存在するわけではありません。

 馬を水辺に連れていくことはできても、水を飲ませることはできません。変われるかどうかは本人の問題です。カウンセリングに来るだけで大きな前進ですが、多くの人は変わらないでいようと決心している。口で言っても本当は変わりたくない。

確かに嫌われる勇気を持つと、自分は幸せになれるかもしれませんが、周囲との関係はどのように変化するのでしょうか。

岸見:あなたのことを嫌う人は増えるかもしれません。でもそれは自分の課題ではなく、相手の課題です。「課題の分離」を分かっていない人が多い。他人が自分を嫌うかどうかは、私には決められません。自分が好意的に接しようとしても、相手は嫌うかもしれない。でも人に嫌われるかどうかを悩む必要はありません。通常、自分のことをあらゆる人が嫌うことはあり得ません。自分を支持してくれる人は必ずいるので、そういう人とかかわればいい。敵視する人はきっといますが、そんな人たちのために自分の人生をふいにする必要はありません。つまらないことに、日々悩む必要はないのです。

「神や仏を持ち出さない宗教」

岸見先生のお話を聞いているとアドラー心理学は宗教に似ているような印象を受けました。

岸見:神や仏を持ち出さない宗教と言えるかもしれません。神や仏を出すと受け付けない人がいます。でも神を信仰していると言っている人が、その教えを実践できているとは必ずしも言えません。だからアドラー心理学は神のない宗教と理解しています。

 最近の心理学では、あらゆることを脳の機能に還元するような傾向があります。例えば、人が誰かを好きなのは脳がそうさせている。人間には自由意志があって、何かを自分で決められることを否定している。しかし脳の仕組みで説明できることには限界があります。

 トラウマの話もそうです。心理学では様々なことを過去のトラウマのせいにするケースがあります。でもアドラー心理学を研究する立場からは「トラウマは存在しない」と考えます。人間が過去の経験や体験によって決まるなら、治療も教育も育児も関係なくなる。何でも過去の体験で決まっているというなら、治療のしようがない。

 私はカウンセリングで過去を聞きますが、あくまで理解のためで根掘り葉掘り聞くことはありません。過去を聞いても意味がない。それで、あなたはどうしたいのか。それが重要です。何か希望を持って帰ってほしいと思って話をする。大事なのは、過去ばかりを振り返ってあれこれ考えることではありません。今、この瞬間をあなたが、いかに生きるのかです。変われるのは自分だけであり、自分が変われば、世界も変わります。

岸見一郎(きしみ・いちろう)
哲学者。1956年京都生まれ、京都在住。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門の哲学(西洋古代哲学、特にプラトン哲学)と並行して、1989 年からアドラー心理学を研究。精力的にアドラー心理学や古代哲学の執筆・講演活動、そして精神科医院などでカウンセリングを行う。日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問。訳書にアルフレッド・アドラーの『個人心理学講義』『人はなぜ神経症になるのか』、著書に『アドラー心理学入門』など多数。 2013年12月、『嫌われる勇気──自己啓発の源流「アドラー」の教え』を古賀史健氏との共著で上梓。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2014年04月15日 07:41

同感、、、私も常々そう感じています。。。

■幼年期の記憶がもつ力―将来の人生を豊かに

 3歳の頃の記憶が遠い将来、大人になったときの生活を向上させる助けになるかもしれない――。

 日常生活の記憶――例えば、幼稚園に初めて登園した日のことや、飼いネコが死んだことなど――を振り返り、その意味を理解できる能力のある子供は、思春期から成人期にかけてそうした記憶を活かし、より良い自己認識の確立や人間関係の構築、堅実な選択ができることが、新たな研究で分かった。

 今日、子供たちの生活風景はソーシャルメディアで写真やビデオに記録され、家族のデジタルアーカイブ(保管所)に保存される。だが、研究によると、こうした写真やビデオにはほとんど効果がない。それよりも親の果たす役割の方が大きい。初期の記憶からどれだけ多くのことを思い出せるかだけでなく、子供たちがそれをどう解釈し、経験からいかに学ぶかという点においてもだ。

 米ジョージア州アトランタのエモリー大学で心理学を教えるロビン・フィバッシュ教授は「個人的な記憶が私たちの人格を決定する。それが私たちを結びつけている」と話す。フィバッシュ教授は記憶に関する数多くの研究を執筆している。日々のできごとを思い出し、その話をするよう促されて育った子供たちは、10代になるまでに対処能力や問題解決能力で勝るようになり、気分が落ち込むことも少ないことが研究で分かった。

 こうした発見は「幼年期の記憶喪失」の研究から得られた。「幼年期の記憶喪失」とは、ほとんどの人の場合、6~8歳になるまでに幼年期の記憶が消えてしまうことを指す。脳がまだ十分に発達していないことが原因だ。

 2011年の研究によると、あるタイプの記憶は自己連続性(アイデンティティー)を確立する一助となる。「自分はかつての自分と同じ人間だと感じたい」ときや、「昔の自分からどう変わったかを理解したい」ときに、人はこうした記憶を振り返る。例えば、ハリケーン被災地の生存者は、苦しい体験を乗り越えることができ、その結果強くなったことの証しとして当時の記憶を振り返るかもしれない。

 また別のタイプの記憶は、指示的な機能を果たし、行動を導く。決断するときや、過去の過ちを繰り返さないために振り返る記憶だ。交通事故で飼い犬を失ったことのある人は、ペットにリードをつけようか決める際に、その記憶を思い出す可能性が高い。

 3つめのタイプは、社会的なつながりに関する記憶で、人間関係に影響を与える。研究によると、人間関係を強めたい、もしくは新しい関係を作りたいと思うとき、人はこうした記憶を思い出すという。別の研究に参加したある大学生は、父親が寝る前に本を読んでくれたことが、大人になったときに家族と強い絆を作りそれを維持しようとする動機になったと話す。大学生の父親は彼に「指輪物語」三部作をすべて読んでくれたという。

 こうした3つのタイプの記憶をすべて引き出せる能力があれば、精神的に高い満足感や大きな目的意識、より肯定的な人間関係がもてるようになる可能性が高い。これは専門誌「メモリー」に昨年掲載された、103人の大学生を対象に行った研究で分かった。この研究で、学生たちは4つのライフイベントを思い出し、それがなぜ大きな意味をもつのか理由を話すよう求められた。その後、人生の満足度や自尊心、精神的な満足度について評価した。

 また、ニューハンプシャー大学が10~15歳の83人の子供たちを対象に2011年に行った研究によると、より具体的な出来事を思い出せる子供たちの方が、社会問題に関して解決能力が高いことが分かった。

 出来事の直後にその話をするよう促されると、子供はそれを長く記憶にとどめる可能性が高くなる。この分野の研究者として中心的地位にいるエモリー大学の心理学者パトリシア・バウアー氏は、大人たちが子供に「導入部と中間部、それに結末がある話し方」をするよう促すといいと話す。

 「いつ」「誰が」「どこで」「何を」という質問を投げかけ、「高度に手の込んだスタイル」を使う母親の子供は、4~5歳のうちから他の子供たちより早い時期の、かつ細かな記憶を維持できることが分かった。一方で、一言で返事が済むような「オウム返し」のスタイルを使う親の子供は、そうでない子供よりも覚えている出来事も少なく、その記憶もあまり鮮明でなかった。

[THE WALL STREET JOURNAL]

Posted by nob : 2014年04月14日 16:04

同感、、、私も常々そう思っています。。。

■カズをW杯に呼べ!若い代表にラモス氏“提言”「経験のある選手が入れば」

 J2第7節(13日、ニッパツ三ツ沢球技場ほか)岐阜がアウェーで横浜FCを1-0で下し、10位に浮上した。ラモス瑠偉監督(57)はベンチ外だった横浜FCの元日本代表FW三浦知良(47)について、「カズみたいな経験のある選手が入ればいい」とブラジルW杯メンバー入りを熱烈に推した。首位の湘南は千葉に6-0で圧勝し開幕7連勝。長崎は福岡に大勝し勝ち点14で2位に浮上。磐田は北九州に敗れ同13で3位に後退した。(サンケイスポーツ)

 かつての“盟友”を、猛烈にプッシュした。横浜FCを破った試合後、岐阜・ラモス監督がカズのブラジルW杯メンバー入りを熱望した。

 「日本代表は若い選手が多い。そこへカズみたいな経験のある選手が入ればいい。カズの力はみんなが分かっている」

 真剣な表情でまくし立てた。5月12日のW杯メンバー発表まで1カ月を切り、“カリオカ”は黙っていられなかった。

 FWでは24歳の柿谷曜一朗(C大阪)や、23歳の大迫勇也(1860ミュンヘン)ら、若手の選出が確実視される。そこにJ最年長47歳の“カズ魂”が注入されれば影響は計り知れない。

 ラモス監督とカズは現役時代、V川崎(現J2東京V)や日本代表で共闘し、1つの時代をつくり上げた。1993年の“ドーハの悲劇”でも同じピッチに立った。15歳で単身ブラジルに渡りプロ契約。J創設時から活躍し、日本をW杯出場常連国にする礎を築いた功労者であるカズに、「ご褒美をあげてもいいんじゃないか」とも話した。

 この日、左足付け根痛のためベンチ外だったカズとは試合前に短く会話した。ラモス監督が東京V監督時代の2006年以来となるJ2対決はならなかったが、岐阜は後半に退場者を出して10人となり「そこでカズが出てきたら怖かったよ」。そして、「(カズが)出られなかったのは残念。真面目だから練習をやりすぎてしまうのではないか。完全なオーバートレーニング。オレが監督だったら、シュート練習なんかさせないよ」と気づかった。

 自身が98年に記録した当時のJ最年長出場記録は41歳9カ月5日。それを6歳も上回りながら現役を続けるカズを、常にリスペクトしているだけに、“ラモス節”は最後まで鋭かった。(宇賀神隆)

闘莉王も呼べ「1対1も空中戦も強い」

 ラモス監督は日本代表のDFラインに危機感を訴えた。「吉田(サウサンプトン)は負傷した後、どうなったの? 今野(G大阪)もけがしたみたいだね」と話し、「カズと同じように闘莉王も見てみたい。1対1にも空中戦にも強いしね」。緊急事態を救うのは2010年南アW杯にも出場し、母国ブラジルで行われるW杯への思いを強くする名古屋DF闘莉王だと断言した。

[産経新聞]

Posted by nob : 2014年04月14日 16:00

外部被曝はこれからも絶え間なく、、、そして真の恐怖は内部被曝、それは流通によって、、、脅威は拡散し続ける。。。

■欧州:日本の国土の約15%が「徹底的な放射能監視地域」に

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(画像:Atmos. Chem. Phys., 13, 1425– 1438 , 2013)

欧州連合が予算を提供した公式の研究チームが、日本政府の発表より、はるかに日本の国土が汚染されていることを、精緻な科学的アプローチによって確定しました。

チームは、当初「15%」と見積もっていましたが、日本に配慮したのか「日本の国土のうち9%以上」と、もっとも控えめな数字を出してきました。
この広大な面積が、チェルノブイリ避難基準で言うところの「徹底的な放射能監視が必要な地域」以上のレベルになっていることが分かったのです。

東電と政府の発表は、やはり嘘である

今、福島第一原発では、先月末、4号機の使用済み燃料プールが一時冷却停止したものの、現在は西側の共用プールへ燃料を移動する作業が続行されています。

吉田昌郎前福島第一原発所長(故人)や、班目春樹元原子力安全委員会委員長が、「あのときは、チェルノブイリ事故の時の10分の1の規模に抑えることができるか、チェルノブイリ事故の10倍の地球規模の大惨事になるかの分かれ目だった」と口を揃えて証言したほど紙一重の難局に直面していたのですが、いくつかの奇跡的な出来事が偶然(ではないのだが)にも重なって、かろうじて乗り越えることができました。

しかし、4号機に奇跡をもたらした神は、私たちに生涯、忘れられないプレゼントを与えてくれました。

それは、内部被曝の恐怖です。
今度は奇跡は訪れません。私たち個々の知恵で乗り越えていかなければならないのです。それは、長い長い道のりです。

私たちは、自分がどこに立っているのか、どうやって追加被曝を防いだらいいのか、今一度立ち止まって振り返る必要があるのです。
そうすれば、あなたの後ろの風景は、きっと違ったものに見えるでしょう。
そのとき、今まで見ていた景色が、実は誰かがつくった幻影だったことに気がつくのです。

原子力安全・保安院は、当初、2011年3月に福島第一原発から放出された放射能の総量を37万テラベクレルと発表していました。

一方、原発推進側の原子力安全委員会(内閣府)が出したのは63万テラベクレル。

しかし、63万テラベクレルでも過小であると疑義が上がったことから、再度、原子力安全・保安院は77万テラベクレルに変更。理由は、「海洋に流出した分を加えたから」というまったく幼稚なものでした。

しかし、その直後、保安院は77万テラベクレルを85万テラベクレルに、またまた変更したのです。
これが2011年6月6日のことでした。

真相は、国際原子力機関(IAEA)向けの報告書の提出期限が迫っていたからで、経済産業省としては、「IAEAが納得する数字の内、もっとも低い数字」を出したのです。それが85万テラベクレルです。

要するに、実際にどれくらいの量の放射性物質が出てしまったのかなど、どうでもいいのです。報告書が通れば。これが、日本の官僚が長い間、木端(こっぱ)役人とかコクゾウムシ、シロアリと言われ続けている理由です。

問題は、海洋に流出した分です。
そして、初期に放出された放射性ヨウ素の実際の量です。

政府が出す情報は、いつも根拠が薄弱です。パラメーターをいじくっただけのガラクタです。もちろん上空を太平洋に向かって飛んで行った量についてなど、まったく関心がないのです。

東電は、この1年後の2012年5月24日、「放出された放射性物質の総放出量が昨年3月だけで90万テラベクレルに上る」との試算を明らかにしたのです。(そのときの新聞)

2011年3月時点では、福島第一原発周辺のモニタリングポストが放射性物質で汚染されてしまっただけでなく、そのいくつかが地震で破損してしまったため、大きな誤差が生じた、と言っていました。
その後、補正に補正を繰り返して、やっと「90万テラベクレル」に落ち着いたということです。

そんな馬鹿な! 
おそらく、海洋流出分と、大気中を太平洋側に流れていった分を正確に出せば、この2倍、いや、3倍の放射性物質が放出されたことが明らかになるでしょう。

そして、今でもその放出は続いています。これから何十年も。

この東電と原子力安全・保安院(経済産業省外局の資源エネルギー庁管轄下)の共謀による発表が、「事実を伝えていないのではないか」という当初からの疑念については、少しずつ薄皮がはがされるように明らかになってきています。

心ある医師を始めとして、「政府は嘘をつきとおしている」と言っている国内の専門家は多いのです。
そして、そうした専門家の数は、国内だけでなく、海外でも日を追うごとに増えているのです。

欧州連合の控え目な研究報告:
「約34000平方キロメートル以上の地域が、1平方メートル当たり40キロベクレル以上、汚染している」

独立系環境ジャーナリスト数人で運営するNatural Societyに、最近になって驚くべき記事が掲載されました。
EUが本格的な研究を行っていた、というレポートです。

欧州連合の新しい報告書は、20,000平方マイルが日本の福島第一原発事故によって汚染されたと述べている
(Natural Society 2014年3月1日)

欧州連合(EU)の研究チームが、日本の数百万の人々が、実際にどの程度、放射能に被曝したのかを決定づけるために、非常に正確な計算を行いました。

その結果、福島第一原発の核災害が起こった3月から5月のちょうど3ヵ月の間で、福島周辺の※20,000平方マイル以上の広大な地域が、放射性物質で汚染されているとの決定を下しました。
(※20000平方マイルとは、正方形にたとえると、一辺が約226キロメートル)

その放射性物質の中にはセシウムと放射性ヨウ素が存在しています。

最近になって、※カナダ沖の海水を検査したところ134が検出されました。
(※当初、カナダの水道水から、と書いていましたが、カナダ在住の方の詳しい情報によれば「海水から」ということです)

残念なことに、日本の4300万人以上の人たちが、これらのガンを引き起こす要因となる被曝に晒されてしまったのです。
日本で科学者のチームによって確定されていることですが、これらの放射性物質は、今日もまた太平洋へ注ぎ込んでいるのです。

このEUの調査研究は、2012年12月14日に下記のニュースアラート(欧州連合の研究報告)で明らかにされているものです。
「New insight on the spread of contamination from Fukushima」)

報告書の中では、このEUの調査が、広く評価の高い循環モデルを使用して2種類の核種の大気降下物を計算したものであると説明されています。
また、特に注目したのが、気体での放射であると書かれています。

この研究調査では、降水、風向き・風速のパターン、放射性物質の土壌への粒子堆積の状態と放射性崩壊のような、さまざまな要因も考慮に入れられています。

控え目な計算でも、※約34000平方キロメートル以上の地域が、2種類の放射性核種、セシウムとヨウ素によって1平方メートル当たり40キロベクレル以上、汚染されていると算定されています。
(※約34000平方キロメートルとは、一辺が約184キロメートルの正方形)

1平方メートル当たり40キロベクレルとは、国際原子力機関(IAEA)によって「汚染されている」と見なされる「しきい値」になっている数字。
それは、人の生命や動物にとって決して安全である数字ではないでしょう。

ただし、この「しきい値」は、政府系機関が地球を毒物で汚染する際、その責任を過小にするために放射線被曝の許容レベルを、自分たちの都合のいいようにいじくりまわした結果、出てきたものであるということに注意する必要があるのです。

このEUの調査レポートの評価に基づけば、この汚染地帯に住んでする1000万人以上の人々が放射性粒子によって、実際に毒されているということです。

残りの放射性セシウムは、アメリカ西海岸に吹き飛ばされていったと推定できます。その80%は海を渡って、沿岸に吹く風の巨大な放射性プルームになったと考えらます。
われわれが経験している極循環は、(放射性プルームを遠くに追いやることについては)助けになっていないのです。

たとえば、ミズーリの雪の中で検出された放射線量は、最近、2倍になっていることが分かりました。

このEUの調査研究は、単にセシウムとヨウ素の汚染状況を見ただけで、他の核種による汚染は見ていないのです。

また、他の専門家は、20,000平方マイル(一辺が226キロメートルの正方形のエリアに相当)よりさらに広い地域が汚染されたと考えています。

より現実的に見ている人々は、実際は、その数字の2倍だと言っています。

このことは、すなわち、多くの人々が、原子力産業が無責任な金儲けを続けるために、放射能汚染の正確なレベルが秘密の絨毯の下で取り払われてしまったと考えているということなのです。

これほどのことが起こったにも関わらず、われわれの政府は、今まだ原子力に金を投じているのです。
それは言語道断であり、集団殺人なのです。

この記事をきっかけとして、「本当に私たちは、どれくらい放射能汚染された土地に住んでいるのか」について、自分で確認してみましょう。

この記事の重要な部分は、2012年12月14日に公表された欧州連合による調査で、

「控え目な計算でも、※約34000平方キロメートル以上の地域が、2種類の放射性核種、セシウムとヨウ素によって1平方メートル当たり40キロベクレル以上、汚染されていると算定されています」

と報告された部分です。

IAEAのモデルで「放射能汚染地帯」とされている1平方メートル当たり40キロベクレル(40000Bq/m2)の地域が、約34000平方キロメートル(正方形に直すと、一辺が約184キロメートルの正方形)も広がっている、ということです。

(※おさらいですが、1平方メートル当たり40キロベクレル(40000Bq/m2)というのは、1平方メートルの面積の中に、1秒間に40000回崩壊して放射線を出すだけの放射能の量が存在していることを示すものです)

それも、この調査ではセシウムとヨウ素だけが対象です。関東にも飛んできているストロンチウム90などの核種は含まれていないのです。

ちなみに、これはチェルノブイリ事故のときの避難基準です。
このときは、主にセシウム137だけを重要視して、以下のように設定されました。

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今回のEUの調査結果である「約34,000平方キロメートル以上の地域が1平方メートル当たり4キロベクレル」というのは、「37~185kbq/M2」の「徹底的な放射能監視が必要な地域」に該当します。 

日本の国土の総面積は、377,900平方キロメートルですから、34,000平方キロメートルは、なんと全国土面積の9%に相当します。

では、この失われた「徹底的な放射能監視が必要な地域」でも、用心深くしていれば暮らすことができるのか、といえば、水元公園のある東京都の東葛地域や千葉県我孫子市のような76万ベクレル/㎡というホットスポットも多数存在しているのです。

ホットスポットは、まだたくさんあるに違いないのですが、発見されても公表されないか、無視されてしまうかで、表面化しません。

さらに、EUの報告書を詳しく見てみましょう。
このEUの報告書の元になったレポートは、これです。
http://www.atmos-chem-phys.net/13/1425/2013/acp-13-1425-2013.pdf

これについて、Narureの2011年10月25日付けの記事が載っています。
この記事の日本語訳が以下です。ここから重要部分を抜粋します。

ノルウェーの研究チームにより、新たに福島第一原発事故で大気中に放出された放射性物質の総量が計算され、政府が6月に発表した推定放出量よりもずっと多いという報告があった。
 
世界各地で観測された放射能データを組み合わせて大気中の放射性物質の量とその流れを推定した結果、福島第一原子力発電所の事故では、政府の推定よりもはるかに大量の放射性物質が放出されていたという研究が、Atmospheric Chemistry and Physics (Atmos. Chem. Phys. Discuss., 11, 28319-28394, 2011)に発表された。

さらに、日本政府の主張とは裏腹に、4号機の使用済み核燃料プールから大量のセシウム137が放出さ れていたとも報告しており、もっと迅速に対応していれば、これほど大量の放射性物質が放出されずにすんだかもしれないと述べている。

原発事故による放射性物質の放出過程の再現は、日本国内をはじめ世界各地にある数十か所の放射性核種モニタリングステーションで観測されたデータに基づいて行われた。

その多くは、包括的核実験禁止条約機構(オーストリア:ウィーン)が核実験の監視のために運用している世界規模での観測ネットワークに属する。
このデータに、カナダ、日本、ヨーロッパの独立観測ステーションのデータも付け加え、これらをヨーロッパと米国が保管している広域気象データと組み合わせた。

ノルウェーの研究チームは、自分たちの推定値が政府の発表と食い違いっているのは、今回の調査ではより多くのデータを使用したことが原因の1つであるという。

政府の推定の基礎となったデータは、主として日本国内のモニタリングポストによるものであり、 風に乗って太平洋を越え、北米やヨーロッパに到達した膨大な量の放射性物質は考慮されていないのだ。

神戸大学の放射線物理学者で、福島周辺の土壌汚染を測定している山内知也は、「事故の本当の規模と特徴を明らかにするためには、太平洋上に出ていった放射性物質も検討する必要があります」 と言う。

…………しかし、政府は、使用済み核燃料プール自体に大きな損傷はなく、使用済み核燃料が重大な汚染源になったとは考えられないと主張している。

政府による公式推定値の算出にかかわった日本原子力研究開発機構(茨城県東海村)の茅野政道(ちのまさみち)は、「4号機から放出された放射性物質は多くはなかったと思います」と言う。

だが、スウェーデン防衛研究所(ストックホルム)の大気モデル作成の専門家 Lars-Erik De Geerは、核燃料プールの関与を含めた今回の新しい分析は、「説得力があるように見えます」と語る。
(De Geerは、このEUの調査には加わっていません)

さらに今回の分析は、もう1つ新たなデータを提示している。

地震の直後、津波が福島第一原発に襲いかかる前から、キセノン133が漏れ始めていたというのだ。つまり、原発は、津波が襲来する前から、地震によって損傷していたことになる。

ノルウェーの研究チームが使用したプログラムは、非常に精度が高く、世界的に見ても高評価を与えられているソフトです。
信頼していいのではないでしょうか。

今回の研究チームを率いたのは、ノルウェー大気研究所(シェラー)の大気科学者、Andreas Stohlです。

このEUの報告書を作成するに際して、チーム内で議論されたことを記した討議論文があります。(下)
http://www.atmos-chem-phys-discuss.net/12/24531/2012/acpd-12-24531-2012.pdf

ここには、政府による公式推定値の算出にかかわった日本原子力研究開発機構(茨城県東海村)の茅野政道(ちのまさみち)の主張に対して、このように書かれてあります。

われわれの研究チームは、ヨウ素131が150ペタベクレル(=15万テラベクレル)以上、放出された可能性についてテストを行うため、茅野政道他によって出された放出算定の不確実性に基づいて、その5倍以上高い放出を適用して感受性テストを行った。

東京の大都市圏を含む4300万人が住んでいる56000平方キロメートルの地域は、1平方メートル当たり4キロベクレル以上、汚染されているだろう。

このヨウ素131の大放出があったというのは推論的ではあるが、(茅野らの出した)150ペタベクレル(=15万テラベクレル)という過小評価よりは、もっと現実的だろう。

EUの研究チームの内輪の議論では、「56,000平方キロメートルの地域が、1平方メートル当たり4キロベクレル以上汚染されている」と言っていたわけです。

日本の国土の総面積は377,900平方キロメートル。56,000平方キロメートルは、14.8%に当たります。

しかし、EUの研究チームは、内輪でもっとも低い評価の「約34,000平方キロメートル以上の地域が1平方メートル当たり4キロベクレル汚染されている」という表現に後退させて論文を作成し、査読に回したのです。

それをビジュアル化したものが下の図です。

しかし、研究チームの本音は「56000平方キロメートルの地域」……。
これは、正方形に見立てると、一辺が約237キロメートルになります。
つまり、東京都はすっぽり入っているということになります。

放射性ヨウ素の大気中への放出量は、国が出した算定などより、もっとずっと多かったということです。

この史上例を見ない凶悪犯罪にかかわった官僚、学者たちが、海外の精緻な調査によって国際法廷に引きずり出される日が来ることを世界中の人々、特に怒り心頭に発しているアメリカ人は日本人以上に願っているでしょう。

EU報告によって、医師の言うことが正しいことが証明された

東京小平市の三田医院は、小さな子供を持つ母親たちの駆け込み寺になっています。
都内や神奈川県、千葉県などから来院した1,500人以上の人たちに、甲状腺エコー検査や血液検査を行ってきました。
その結果、白血球の数の異常や、好中球に異常がみられる子供たちが多数出たのです。

院長の三田医師は、このように言います。
「私は、これらの(政府の)報告が誤りであるに違いないと信じています。
すでに、このことは言いました。このことについて議論するのは時間の浪費です。

こうした発表が有効なのかについて議論するより、患者たちを助けるために時間を使うべきだと思っています。
それは、もっとも急がねばならない課題です」。

他の医師たちは、政府に飼いならされたままです。まったく情けない連中です。
欧米の研究チームが断定して、その外圧によってはじめて本当の検査や診察を行うというのでは、彼らは、いったいの何のために生まれてきたのだろう。
一生の間に一度ぐらいは、ほんの少しの勇気を出してみたらどうか。

三田医師は、お子さんのために今月いっぱいで医院を閉じて岡山に移転することになっています。(もう予約はいっぱいなので電話をしても無理だと思います)

三田医師の、「関東がどのように被曝しているのかが分かる講演動画」があります。ご覧ください。

三田茂医師の講演-関東の被曝状況-前半(2013年8月)

三田茂医師の講演-関東の被曝状況-後半(2013年8月)

これについての記事「東京の医師が検査と東日本からの避難を強く呼びかける」があります。

下の動画は、2月14日、都内で行われた三田医師の講演会の模様です。

三田茂医師「関東の子どもたちの異常について」(被ばく連続学習会)

40歳、心筋梗塞で急死。

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こうしたニュースが出てくる頻度が確かに高くなりました。ニュースサイトや掲示板に出てくるだけでもいいでしょう。
周辺でも、実際に突然死する人が増えています。
それに、スポーツ選手や芸能人が次々と骨折しているなど、やはり尋常ではないことが起きているのです。

これでも、東京オリンピックに浮かれている人たちは脳内被曝を疑う。

私たちは何をすべきか考えてみましょう。
大切なのは、自分なりの答えを見つけることです。

[カレイドスコープ]

Posted by nob : 2014年04月14日 15:40

また旅立つ君へVol.28/眼前にそびえる山に登ってみて、果てしなく広がる海原に漕ぎだしてみてこそ、初めて見えるそこにしかない美しい景色がある。。。

■自分のために生きる勇気~人生の舵をとるために考えたいこと

「足りないのはお金でも経験でもなく、勇気」
―なぜ人は一歩を踏み出すことを怖れるのか?
~白木夏子×安藤美冬 特別対談【前編】

「勇気」というキーワードをもとに彼女たちが語る、人生の選択、キャリアの分岐などの悩みを抱える人たちへのメッセージ。「足りないのはお金でも経験でもなく勇気」という言葉の意味とは?なぜ、一歩を踏み出す勇気とは?安藤美冬×白木夏子『自分のために生きる勇気』刊行記念対談前編!

なぜ一歩を踏み出す勇気を持てたのか?

安藤美冬さん(以下敬称略) 夏子さんとは先日(編集部注:3/20~3/23)沖縄で開催されたG1サミットでお会いしたばかりですね。

白木夏子さん(以下敬称略) そうですね。今日は美冬さんと対談できること、とても楽しみにしていました。

安藤 私、実はずっと夏子さんのことを追いかけていたんです。まだエシカルという言葉も日本に浸透していない、HASUNAを立ち上げられたばかりのころに雑誌に載っている夏子さんを見かけて。

白木 ええっ。そうなんですね。

安藤 「人にも地球にも優しい」というコンセプトで、しかも心から美しいと思えるデザインのジュエリーをつくられていて、「この人すごい! 気になる!」と。それからずっと夏子さんがメディアに出られるたびに注目していましたし、ジュエリーの新作もチェックしていました。

白木 うわあ、恥ずかしい。でも嬉しいです。

安藤 だから、今回『自分のために生きる勇気』という本を書かれたと聞いて、すごく楽しみだったんです。実際、読んでみると夏子さんらしい印象的な言葉が並んでいて、今の私の心にまっすぐに響く本でした。

白木 ありがとうございます。

安藤 どうして夏子さんがHASUNAを立ち上げようと決断したのか、どうやって鉱山と取引をしているのか、なぜいつも凛としているのか……今まで感じていた疑問がすっと腹に落ちたんです。
まず、タイトルに引きこまれたのですが、なぜこのタイトルにしたのですか?

白木 この本を書くにあたって自分のやってきたことを振り返って、今、何をいちばん伝えたいか? といろいろ考えたんです。伝えたいことはたくさんあったのですが、軸になっていたのは一歩を踏み出す『勇気』だと思って。

安藤 「勇気」。これって今の時代のキーワードですよね。

足りないのはお金でも経験でもなく、勇気

白木 自分の人生の舵をとるためには、選択肢が目の前に現れたとき、ひとつひとつ自分で決めていかないといけない。決断ってすごく勇気がいることですが、自分で考えて決断して前に進んだときに見えてくる景色は格別。そういうことを伝えかったんです。

安藤 自分の道を阻んでいるのは、結局自分なんですよね。自分の勇気が足りないだけ。たとえば私、毎日のように人生相談のメールをいただくんですよ。メディアで私を知ってくださった方々や本を読んでくださった方々から。この相談の中で比較的多い質問、何だと思いますか?

白木 美冬さんに聞きたいことと言えば……やはりキャリアのことでしょうか?

安藤 そうなんです。ざっくり言うと、独立にせよ転職にせよ「会社を辞めようか悩んでいます。どうすればいいと思いますか?」という質問。でも、これ、私に聞いている時点でその人の答えは決まってるんです。だって、こんな時代に30歳で集英社を辞めて独立した私が、「とりあえず、会社を辞めるなんてリスキーな選択は控えましょう」なんて言うはずがないですよね(笑)。もちろん、よほど無謀な状況であれば別ですが。

白木 たしかに(笑)。みなさん、背中を押してほしいんですね。

安藤 そうなんです。背中を押してほしいくらい心が決まっているのに、行動に移せない。じゃあ、この人たちに足りないものは何なんだろう? そう考えたとき、結局は勇気の問題なんだと気づいたんです。

白木 なるほど。

安藤 ということは、「どうしたら自分は行動する勇気が持てるのか」ということに絞って考えればいいはずですよね。この点についてどう思われますか?

白木 そうですね。ひとつ大きな要素として、「失敗してもやり直しがきく」という安心感。これは勇気を持つ助けになると思います。HASUNAに人生を賭けようと思っていた私ですら、いざ事業を始めるときは「失敗したらもう終わりだ、これはラストチャンスだ」とは考えないようにしていました。どちらかというと、「万一うまくいかなくても、なんとかなるだろう」と(笑)。

安藤 あはは、楽天的ですね(笑)。もし失敗したらどうしよう、とは考えなかったんですか?

白木 うーん、そうですね。人ってだいたい、やりたいことがいくつかありますよね。濃淡はあれど。

安藤 たしかに。

白木 だから、失敗したらその濃淡の濃いところで別のことをしよう、と思っていて。ジュエリー職人になる、再就職先を探す、世界を旅してビジネスを立ち上げる、結婚する……具体的にいろいろ考えていました。あえて、他の道があるということは意識していた気がします。「失敗は絶望じゃない」と言い聞かせて。

安藤 なるほど。たしかに、「失敗は絶望じゃない」と思えば、一歩を踏み出すハードルはぐっと低くなるのかもしれませんね。

人がいちばん怖いのは、社会的に「失敗者」と思われること

安藤 あ、そういえば、私も独立するとき、失敗したときの「他の道」は考えましたね。

白木 そうなんですね。それはどんな道ですか?

安藤 資格取得や再就職などいくつか考えていたのですが、そのうちのひとつに、コンビニエンスストアで働くことがありました。

白木 コンビニ! 意外でした。それはまたどうしてですか?

安藤 私、とにかく、コンビニが大好きなんです! 高校生のときには学校に内緒でアルバイトをしていましたし、今も毎日、必ず通っています。コンビニ好きが高じて雑誌で連載を持つことになったくらい。コンビニって、ラインナップやレイアウトで大きな差別化を図ることが難しいですよね。だからこそ、棚の見せ方や商品につけるPOP、企業や雑誌とのコラボなど、店頭でやってみたいことがいろいろあって。

白木 あぁ、なるほど。たしかにすごく楽しそうですね。

安藤 だから、独立が失敗したらアルバイトで雇ってもらって、そこで頭角を現して店長になって……なんて妄想していました(笑)。コンビニだけでなく、ほかにもやってみたいことはたくさんある。だから、失敗したとしても「人生終わった」と絶望はしないと思います。人生はワン&オンリーじゃないはずですから。

白木 美冬さんに相談される方々だって、「失敗しても、即人生が終わるわけではない」と頭ではわかっているのではないでしょうか。仕事は、世の中には本当にたくさんありますから。自分が何にこだわるか、というだけで。

安藤 つまり、勇気が出ないのは、金銭的な問題がメインではないということですよね。結局、みんな何よりも「社会的に失敗者と見なされること」が怖いんじゃないでしょうか。

白木 そうですね。「あの人は起業したけど失敗して無職だ」「この人は独立したけど仕事がないらしい」と思われることは、怖いし恥ずかしい。けれど、それは他人の目を気にせず自分で決断する勇気、つまり「自分のために生きる」勇気を持つことで解決できる問題です。

安藤 本当、そのとおりだと思います。私、ちょっと前から勇気について結構考えているんですが、その中で「勇気には2つのフェーズがある」と気づいたんです。

白木 2つのフェーズ?

安藤 1つめは、歯を食いしばって体を震わせながら、恐怖や羞恥心と戦うフェーズ。2つめは、思い切って行動に移すフェーズ。つまり、ガタガタ震えながら恐怖や羞恥心と戦うことは、「勇気へのプロセス」なんです。

白木 恐怖や羞恥心と戦うことをやめてしまうと、勇気を得るフェーズまで到達できない、ということですね。結局、全部、自分の問題なんですよね。「できる」「できない」と囁く天使と悪魔。そのどちらを選択するかは、自分しか決められないから。

迷いや羞恥心は、確信と自信に変えていける

安藤 夏子さんは、なぜ「投資ファンドの会社を辞めて起業する」という勇気を持てたんですか? もう何万回も聞かれた質問かもしれませんが(笑)、みんな気になるところだと思うんです。ごく普通に会社員として働いていた女性が、どうして起業を、しかも日本にはないビジネスモデルを立ち上げて世界中の鉱山と取引をしようなんて思ったのか。

白木 よく誤解されるのですが、最初から「よし、ジュエリーで起業しょう!」と思っていたわけではなくて。初めのころは、何をやるか、どうやるか、ブレてブレて仕方がなかったんです。

安藤 えっ、夏子さんもそういうときがあったんですね。

白木 もちろんありましたよ。「国際協力」をテーマに考えてはいたのですが、具体的にはまったく固まらなくて。マイクロファイナンス、投資会社、ファッション……本当、いろいろ考えました。その選択肢のひとつに、ジュエリーがあったんです。

安藤 そうだったんですね。

白木 最終的に自分の原点や経験に立ち返ってジュエリーを選んだのですが、「これだ!」と決めるまでは本当に苦しかったですね。自分が何がしたいのか分からないときが、人生でいちばんつらかったかもしれません。

安藤 なによりも、目標がない状態がつらかった、と。

白木 ええ。しかも、「これだ!」と決めてすぐに自信を持って進められたかというと、そうではなかった。実は……どこか「恥ずかしい」という気持ちがあって。

安藤 恥ずかしい?

白木 働きながら事業計画を起業家の方々に見ていただいたのですが、自分でもつたない計画だと分かるんです。だから、その不完全な計画書を手に相談するのは本当に恥ずかしかった。無謀だと思われないか、嘲笑されないか、勝手に心配になって。

安藤 ああ、わかります! 私も最初のころ、「独立して何をやるの?」って聞かれるのがすごく恥ずかしかったです。自信がなかったからだと思うんですが……。

白木 そうですね。羞恥心は自信のなさから生まれると思います。私の場合、日本で初めてのビジネスモデルだから、できるかどうかもわからない。頓挫してしまったら大嘘つきになってしまう。毎回、穴があったら入りたいような気持ちでした。
けれど、だんだん「私に経験がないのは仕方がない。それにきっとこの人も、私が思うほど私に期待していないはず」と思うようになって。

安藤 吹っ切れたんですね。

白木 ええ。タダで付き合っていただいてるんだし、何も失ってないはず、と(笑)。そこから開き直って、それまで以上にHASUNAの構想を話すようになりました。「これ、いいんじゃない?」「こうすればもっとよくなるよ」とフィードバックをもらうごとに確信を重ね、次第に自信を持ち始めることができたんです。

安藤 確信と、自信。いい循環ですね。

白木 ブレてブレて仕方がなかったけれど、私の場合、たくさんの方に相談して、背中を押していただくことで揺れが固まっていきました。だからこそ、最後は自分で「これだ!」と決められたんです。

安藤 なるほど。いろいろな人に背中を押してもらいつつも、やっぱり最後は自分で決断したんですね。
この本の帯に「今こそ人生の舵をとれ!」とありますが、良い航海士になるには経験を積むしかないんですよね。ずっと天気に恵まれて、航路どおりに進んで、追い風に吹かれつづける……なんて船はなかなかない。

白木 それは「一流の航海士」というわけではないですしね。たまたま運がよかっただけで。

安藤 嵐に遭遇したらそれも経験、航路を外れたらそれも経験、向かい風でぜんぜん進まなくなってもそれも経験。そう腹を決めて進み続けるしか、一流にはなれない。「もういやだ!」と思うような経験を何度も経て、ようやく自信と確信、そして勇気が持てるようになる。今、夏子さんのお話を聞いてそう思いました。

白木 荒波に揉まれて「もう転覆する!」と思っても、一晩明ければからり晴天。なんて状況は、まさに人生と同じですね。

岡本太郎、高城剛――なぜ、人生の岐路には「洋行」があるのか?

安藤 この本の中で、夏子さんがロンドンに留学したことで人の目を気にしなくなった、というエピソードがとても印象的でした。「世間体は自分がつくっているもの」という。

白木 日本にいるときは、人の目のために生きていたと言っても過言ではありませんでした。人にどう見られているか、どう評価されているかがいつも心配だったんです。それが、ロンドンというとんでもないマルチカルチュラルの環境で過ごすことで、「他人の目は自分で勝手につくりあげていたものなんだ」とはっとして。

安藤 まさに「自分のために生きる勇気」を手に入れたきっかけだったんですね。

白木 そうですね。赤面症が治ったり人前で話せるようになったりしたのも、この「勝手に囚われていた他人の目」から脱却できたからだと思います。

安藤 実は私も、夏子さんと同じくらいの時期にアムステルダムに留学していたんです。でも、夏子さんと違って、私は留学生活をあまりエンジョイできなかった。日本人は学部全体でも私ひとり。英語のレベルはクラスでもダントツに低い。もう、完全に萎縮していました。ちょうど留学中に9.11の同時多発テロが発生したのですが、学生も教授もみんな集まっては議論をするわけです。ところが、英語で議論なんて私には当然無理で、その輪に入れないばかりか、話にすらまったくついていけない。

白木 マルチカルチュラルの中で発言しないと、存在がだんだん「無」になってしまいますよね。

安藤 そうなんです。そこで、このまま鬱屈としていてもダメだ! と早々に学校生活に見切りをつけ、“課外授業”と称して自分なりに学校外でいろいろな人と交流するようになったんです。

白木 課外授業?

安藤 はい。友人のお父さんや大学の先輩など、様々なツテを辿って、現地の日本企業にオフィス見学に出向いたり、現地で活躍するアーティストと仲良くなってライブに招待されたり、バーで同性愛者の弁護士と話したり……。

白木 さすが、幅広いですね(笑)

安藤 面白かったですよ。オランダでは同性婚が認められていますから、多様な価値観を学ぶという点でもいい経験になりました。……こういう感じで、自発的におこなったフィールドワークで得られたことはたくさんあったんです。ただ、結局、大学の授業は20%くらいの満足度で終わってしまって。

白木 留学エピソードというと成功体験ばかりが耳に入りますが、とてもリアルな声だと思います。

安藤 はい。私の留学体験は、「大学生活」という面では完全に失敗でした。けれど、私みたいな人は決して少なくないと思うんです。留学が期待はずれな結果に終わり、打ちのめされてしまった人。でも、私の場合、この失敗を受けて「あぁ、私が勝負するフィールドは日本なんだ!」と逆にすっきりしたんですよね。

白木 なるほど。

安藤 「海外に出たいとずっと思っていたけれど、どうやら長期滞在は向いていないようだ。だったら私は、日本でやっていこう。どんな環境だって日本語が使えるだけでマシなはず!」と(笑)。自分に失望することなく、本当にポジティブな気持ちでそう思えた。これは留学に行かないとわからなかったことです。

白木 もし留学に行っていなかったら、今でも海外への憧れを持ちつづけていたかもしれませんね。

安藤 そうなんです。もちろん、今でも東京をベースキャンプにして、海外にあちこち出かけて仕事をすることは目標にしています。でも、あくまで「短期滞在」という話。海外で長く生活するようなライフプランは、手放しました。

白木 なるほど。私みたいに考え方が変わってブレイクスルーする人もいるし、美冬さんのように消化不良分をポジティブに変換して、行動の原動力にする人もいる。海外に行くことで、なにかしら人生の転換期を迎えるのですね。形は人それぞれですが。

安藤 そうですね。私の尊敬する岡本太郎さんも高城剛さんも、人生の岐路となるときにはやっぱり海外へ行かれています。岡本太郎さんは芸術家として一生を捧げることを誓ったときはパリに留学中でしたし、高城さんは日本でマルチクリエイターとして活躍した後、バルセロナに拠点を移して海外を飛び回っています。そんな状況について、高城さんはご自身の著書の中で「洋行せよ」とおっしゃっていて。

白木 つまり、海を渡れ、ということですね。

安藤 はい。日本にいると聞こえてくるノイズやしがらみから離れられるから、じっくりと人生を見つめ直せる。海外に行くことがひとつの人生の岐路になるのは、きっと、そうしたプロセスを経て「勇気」を手にいれるからじゃないかと思うんです。

安藤美冬(あんどうみふゆ)
起業家/コラムニスト/Japan in Depth副編集長/多摩大学経営情報学部非常勤講師 株式会社スプリー代表。1980年生まれ、東京育ち。慶応義塾大学卒業後、集英社を経て現職。ソーシャルメディアでの発信を駆使し、肩書や専門領域にとらわれずに多種多様な仕事を手がける独自のノマドワーク&ライフスタイル実践者。『自分をつくる学校』学長、講談社『ミスiD(アイドル)2014』選考委員、雑誌『DRESS』の「女の内閣」働き方担当相などを務めるほか、商品企画、コラム執筆、イベント出演など幅広く活動中。多摩大学経営情報学部「SNS社会論」非常勤講師。Japan in Depth副編集長。TBS系列『情熱大陸』、NHK Eテレ『ニッポンのジレンマ』などメディア出演多数。著書に7万部突破の『冒険に出よう』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。
公式ホームページ:http://andomifuyu.com

白木夏子(しらきなつこ)株式会社HASUNA代表取締役・チーフデザイナー。 1981年鹿児島県生まれ、愛知県育ち。短大を卒業したあと、2002年ロンドン大学キングスカレッジ進学。国連インターン、投資ファンド会社を経て、2009年HASUNA設立。人、社会、自然環境に配慮したエシカルジュエリーブランドを日本で初めて手掛け、注目を浴びる。テレビや雑誌やはじめ、あらゆるメディアに出演し、そのビジネスと生き方に絶大な支持を集めている。世界経済フォーラムGSCメンバー。

〜続く

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年04月14日 05:06

拍手っ!!!私たちの国の実態は真逆のベクトルに向かって嘆かわしい限りですが、憲法9条の理念は世界に誇れる私たち国民の最大の財産。。。

■「憲法9条をノーベル平和賞に」推薦受理 実行委に連絡

 戦争の放棄を定めた憲法9条をノーベル平和賞に推した「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会(事務局・神奈川県相模原市)に、ノルウェー・オスロのノーベル委員会から推薦を受理したとの連絡があり、正式に候補になったことがわかった。

 連絡はメールで9日夜、実行委に届いた。「ノーベル委員会は2014年ノーベル平和賞の申し込みを受け付けました。今年は278の候補が登録されました。受賞者は10月10日に発表される予定です」との内容だ。

 事務局の岡田えり子さん(53)は「受理されてうれしい。受賞者は個人か団体となっているが、受賞者を日本国民としたことを委員会は受け入れてくれた。これで日本国民一人一人が受賞候補者になった」と話した。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2014年04月11日 18:04

昨今ここそこに蔓延するミニマリストやダウンシフターたち、、、カネやモノに囚われず、たまたまそうなれば良しとして、ことさらに目指すことでもない、と私は思います。。。

■世界的な流れ。幸せと自由を手に入れるためのミニマル・ライフ

ジョシュア・フィールズ・ミルバーン、ライアン・ニコデマス

「断捨離」という言葉が定着したように、身の回りのものを必要最小限にしてシンプルに暮らすという考え方は、わたしたちにとっても身近なものになってきました。とはいえ、持っているものを手放すのは苦しい選択。そこで「1番持っている」暮らしから「持たない」暮らしへとシフトした2人「The Minimalists」の著書から「ミニマル・ライフ」の始め方をご紹介します。

発想をシンプルにすることこそ、ミニマル・ライフ

『minimalism 30歳からはじめるミニマル・ライフ』の著者は、人気ウェブサイト「the minimalists」を運営している2人組のユニット。

20代後半で若手企業家として成功をおさめ、物質的に豊かな暮らしを満喫していたふたりは、「ミニマリズム」という考え方に出合いました。その後、ほとんどの所有物をチャリティーに出し、そのうちひとりはテレビもなく、インターネットを解約し、時計も持っていないという生活を続けています。

本書は彼らのウェブサイトから、なぜ「ミニマル・ライフ」を実践しているのか、読者が行動を起こすにはどうしたらいいか、といったエッセイを抜粋しています。ネットを解約、時計を捨てろ、といった過激な論を展開しているわけではありません。彼らの主張はこうです。

「ミニマリズムとは、幸せと満足感と自由を見つけ出す目的で、人生において本当に大切なものだけにフォーカスするために、不必要な過剰物を取り除くためのツールである」

(本書 イントロダクションより引用)

つまり、人生で大切なものだけにフォーカスするために、物を捨てるだけでなく、発想もシンプルにしよう、といった感じでしょうか。

今という瞬間を楽しむことがミニマル・ライフの基本

ミニマル・ライフを送るヒントとして、気持ちの持ち方から実際のモノを減らす方法まで具体的に書かれていますが、特に、考え方についてはなるほど! と思うことが多かったので、気になったものを一部抜粋します。

■山に身を置くこと

山頂についたら下山のことを考えるのではなく、まず山に身を置くことを楽しむという考え方。過去にこだわったり、未来を不安がるのをやめて、今という瞬間を楽しむことが大切。

(本書22ページより一部引用)

■変化をマスト事項として扱うことがマスト事項

自分の人生を変えたいと思っても頭で理解しているだけではダメで心のレベルでの理解が必要。決断というものは、それがマスト事項となり、アクションを強いられてようやく本当の意味での決断になる。

(本書84ページより一部引用)

■感傷のこもったアイテムは実は思っているほど大切ではない

母の形見を持たなくても母の思い出を持ち続けることができること、母を思い出すのに彼女の使っていた品物なんて必要ないことに僕は気が付いた。

(本書86ページより一部引用)

■万人から好かれる必要なんかない

愛されたいのは哺乳類の習性だけれど、ありとあらゆる人間関係をまったく同じように扱うことはできないし、だからこそ万人から同じように愛されることも期待すべきではない。

(本書88ページより一部引用)

やるべきこと、溢れていくモノに押しつぶされそうになったとき、「ミニマリスト」の考え方ができるととても楽になるはず。

ところで、ネットを解約して時計なしでどう暮らしているのか気になります。彼らの場合は自宅のネットは解約し、ネットでやりたいことをメモにまとめてたまったところで、時間を決めてパブリックのWi-Fiのある場所で集中してネットを使うのだそう。ただし携帯電話のメールは使っていると聞いてちょっと安心。時計については携帯電話のアラームのみを使用し、別室に置いて管理しているとか。

つまり、山奥で仙人のように暮らしたり、人とのつながりを断ったりしなくても、ここまでミニマルに暮らせるということ。そう聞くと、自分にも何かできるかなと前向きな気持ちになってきます。

(文/ミヤモトヒロミ)

[cafeglobe]

Posted by nob : 2014年04月10日 22:26

そのとおり!!!Vol.38/その時々の揺らぎを感じてとる直感力と、相手の立場や状況を想い量る想像力の問題。。。

■生きている人はみな「揺らぐ」存在なのだ

訪問看護師のmina

生きているという事は「揺らいでいること」に他ならない。私達はある一定の恒常性を保ちながら常に振幅している存在なのである。調子の良い時もあれば、悪い時もある。それは、体も心もそうだし、自分の成せるパフォーマンスにおいても常にそうだ。

例えば私は医療者として、すべての患者さんやご家族に120%のパフォーマンスのケアを提供できるかといえば、必ずしもそうではない。正直に言うがそうではない。いくらコンディションを整え万全にして仕事に備えても大小の差こそあれ差が出る。機械のようにはいかない。

ケアを提供する側もそうだが、受ける側も人間なのでそれぞれ調子の良い時も悪い時もある。そのお互いのタイミングがうまく合わない時だってある。となると問題はいかにお互いを許し合えるか、ではないのか?

最高のパフォーマンスのケアだけを提供し続けることはできない。ケアする側だって歳もとるし、そうなれば技術だって衰える。でも、その提供できるケアの質の揺れ幅を少しでも小さくするように努力することはできる。そのために骨を折るべきだ。そしてあとはお互いに許し合える関係性を築く事が大事なのだ。

「ミスは必ずあるもの」として過誤を定義し、リスクマネジメントの研究をするのも無駄ではない。でも、私が感じるのは「人同士の関係性をいかに育むか」という点にもっと着目して考えていきたいと思う。「ミスありき」に対して予防線をいかに張るか?だけではないのだ。

人というのはもっとファジーな存在であることを、みんなどこかに置き忘れそうになっているのではないかと思う。

「〇〇でなければならないし、私達は絶対そうするべきだ」、「〇〇なんて許せない」と思う前に、本当にそうなのか今一度考えてみる必要があると思う。人が人である限り、いつも揺らぎながら生きている。その事をもっとお互いに認め合えるような関係性を築き上げていく事こそが大切なのである。「強い心」だけではなくて、そこに「深い思いやり」がお互いになくてはならないのだ。

[newsdig]

Posted by nob : 2014年04月10日 22:17

明らかにできないことはないことの証明にはならない、、、ましてや流通により距離を問わない内部被曝の影響をや。。。

■がん発生率、増加見込まず=福島原発事故で国連科学委

 【ベルリン時事】東京電力福島第1原発の事故が住民の健康に及ぼす影響を調べていた国連放射線影響科学委員会は2日、事故によりがんの発生率が明確に高まることはないとの見通しを示した報告書を発表した。一方で、原発周辺にいた子供については、理論上は甲状腺がんの危険が高まる恐れがあり、今後も詳しく調査する必要があると強調した。

 報告書は「事故による被ばくが原因で、がんの発生率や遺伝性疾患に将来、明確な変化が起きるとは見込まれない」と指摘。先天性障害を持つ新生児の割合も増えないとの見解を明らかにした。

 報告書は、80人以上の専門家が日本政府や国際機関の観測データ、研究者の論文などを基にまとめた。福島県飯舘村などの避難指示区域では、事故後1年の大人の被ばく線量は最大9.3ミリシーベルト、1歳児は同13ミリシーベルトと推定。がんのリスクが高まるとされる100ミリシーベルトを下回った。同委は「事故後に住民を迅速に避難させたため、がん発生率への影響を抑えられた」と日本の対応を評価した。

 一方、報告書は事故の動植物への影響は原発周辺にとどまると分析。長期的な影響はほとんどないと結論付けた。

[時事通信]

Posted by nob : 2014年04月09日 23:02

言わずもがな。。。

■渡辺喜美氏裏金疑惑、浮上の裏に財務省・国税庁の存在か~公務員改革と与党連携への抵抗

 国政政党の代表を務めるような政治家が、選挙直前に借り入れた総額8億円もの莫大な資金を「個人的に借りた。選挙や政治資金には使っていない」などと弁明しても、多くの国民には「裏政治献金」ではないかと映る。「週刊新潮」(新潮社/4月3日号)のスクープを契機に多くのメディアが騒いでいる、みんなの党代表・渡辺喜美氏への「裏金疑惑」。実は、この問題の背景には「財務省・国税庁の存在があるのではないか」と永田町周辺では囁かれ始めているのだ。

 渡辺氏にお金を貸したとされるのが、化粧品やサプリメント大手のディーエイチシー(DHC)創業者で現会長の吉田嘉明氏。いったんは渡辺氏の政治理念に共鳴し、8億円もの資金を提供しておきながら、なぜ、今になって週刊誌で手記を暴露するのか。吉田氏も「週刊新潮」記事の最後の部分で「お金に関しては、一度納得して貸したものですので、とやかく言うつもりはありません」と述べている。そして、脱官僚を掲げる渡辺氏の志はなんだったのか、なぜ貸した金が適切に処理されていないのかを、渡辺氏や世間に問うてみたいから筆を執った旨が書かれている。だが、果たしてその言葉を額面通りに受け止めていいのか。

 永田町情勢に精通しているある記者はこう解説する。

「創業者利益で莫大な資産を持つ吉田氏は、金の使途などが常に国税当局から目を付けられているため、8億円の使途を明らかにする必要に迫られた。これが世間に明らかにされれば、捜査当局も政治資金規正法などでの立件が視野に入り、渡辺氏は窮地に陥る。公務員改革を主張する渡辺氏は財務省とっては邪魔な存在なので、渡辺氏の政治家としての影響力が削がれれば、これほどありがたいことはないという構図です。おそらく財務省の外局である国税当局が吉田氏をつついて、この問題が暴露されたのでしょう」

 みんなの党が分裂した際に渡辺氏は安倍政権にすり寄り、連立政権を組んであわよくば内閣改造で大臣ポストを射止めようとしたのも、「閣内に入れば、自身の政治信条のひとつである公務員改革が推進できやすくなることに加え、財務省への発言力が増すと考えたから」(同記者)と見られている。しかし、財務省や国税庁は、それは絶対に受け入れ難かった。安倍政権になり、ばらまき予算と天下り黙認で息を吹き返した霞が関のキャリア官僚が、「その流れを渡辺ごときに潰されてたまるか」と考えても不思議ではない。だから、吉田氏を使って渡辺氏の政治生命を断とうと狙ったのではないかというのだ。

●猪瀬前都知事と同じ道か

「党分裂のごたごたなどの際に、銀座の元ホステスでやり手の妻に操られる」(同記者)渡辺氏の政治家としての器量のなさが見え隠れしていただけに、有権者もみんなの党にはそっぽを向き始めており、自分の存在感を示す唯一の手段が公務員改革という「錦の御旗」だったのであろう。しかし、「裏金」をもらっておきながら、そもそも渡辺氏に公務員改革を語る資格があるのか。借り入れ金の使途をめぐる渡辺氏の「熊手を買った」などという弁明も国民を馬鹿にしている。

 昨年、医療グループ徳洲会側から5000万円を受け取った問題で東京都知事の職を辞任に追いやられた猪瀬直樹氏が、本日(28日)、東京地検特捜部により公職選挙法違反の罪で略式起訴された。渡辺氏は自身の通帳をみんなの党の倫理委員会に提出して調査を委ねるそうだが、釈明に窮すれば、猪瀬氏と同じように、妻の責任にしてしまうのであろうか。早くも永田町界隈では、「渡辺氏の行く末は、猪瀬氏のそれと重なってしまう」との声が広がっている。
(文=編集部)

[Business Journal]


■独占告白 横田さん夫妻と孫(キム・ウンギョンさん)感動の対面で明かされた「めぐみさん新情報」

やっぱり娘は生きている

一人の若い女性が歴史の扉をこじ開けることだってある。横田めぐみさんと韓国人拉致被害者の娘、26歳のキム・ウンギョンさんは、長年の日朝間の懸案である拉致問題解決のキーパーソンになるのか。

「めぐみとよく似ていた」

「ウンギョンさんは、早紀江と並んでみたら、ほぼ同じくらいの背丈に成長していました。顔つきも、以前テレビで見た時は面長でしたが、今回は私の妹たちに似た丸顔でした。

ウンギョンさんが連れてきた娘は、まだ生後10ヵ月だそうで、赤ちゃん用の車輪がついた歩行器に乗って、自分の足で元気に走り回っていました。抱き上げると重みがあって、小さい頃のめぐみを思い出しました。めぐみも赤ちゃんの時は体重が重くて、なかなか立てずに膝をついて歩いていたからです」

横田滋さん(81歳)は、本誌の取材に、顔をほころばせながら、よどみなく答える。

早紀江夫人(78歳)も喜々として付け加える。

「今回の対面をとても嬉しく思っています。あちらの家族が皆、元気だったので安心しました。ウンギョンさんはめぐみとよく似ていて、何とも言えない幸福な気持ちになりました」

本誌記者は、約15年にわたって横田夫妻を取材し続けてきたが、これほど心が浮き立った二人の様子は初めてだ。

横田滋・早紀江夫妻が、ついに孫娘のキム・ウンギョンさん(26歳)と感動の対面を果たした。二人の娘である横田めぐみさんは、'77年に13歳で、新潟から北朝鮮に拉致されたが、'02年9月に小泉純一郎首相が訪朝した際、「すでに'93年に死亡している」と北朝鮮当局が発表。後に死亡年を '94年と訂正し、'04年には偽の遺骨まで出してきた。

めぐみさんに代わって、北朝鮮当局が公開したのが、めぐみさんの一人娘である'87年生まれのウンギョンさんだった。そのウンギョンさんが今回、夫と娘を連れてウランバートルにやって来たのである。

滋さんが続ける。

「以前から(孫のウンギョンさんに)会いたいという意向は政府の人に伝えていましたが、面会が決まったのはつい先日のことでした。モンゴルへは3月10日から14日まで行き、外務省の通訳と、他の二人の日本政府の人が同行してくれました。

10日夜、ウランバートルへ着くと、空港から車に乗って、4階建てのホテルのような建物に連れて行かれました。私たちが到着すると、ピンクのチマ・チョゴリを着たウンギョンさんが出迎えてくれたのです。

その日はもう遅かったので、私たち夫婦は3階へ通されて寝ました」

翌11日から13日まで、丸3日間にわたって、水入らずの「交流」が続いた。日本側は横田夫妻と外務省の通訳の3人、北朝鮮側はウンギョンさんとその夫、10ヵ月になる娘、それに通訳の若い男性の4人だったという。

「途中、私たち夫婦は一度だけ、観光名所(ウランバートルの北東50kmにあるテレルジ国立公園内の『亀の岩』)に車で案内されました。それ以外は3日間、ずっとウンギョンさんの家族と、どちらかの部屋で一緒に過ごしたのです。

ウンギョンさんは、赤ちゃんが生まれた時からの写真を見せてくれましたが、元気ですくすく育っているので安心しました。

ウンギョンさんとご主人は、大学(金日成総合大学IT学科)の同級生だったそうです。ご主人は、赤ちゃんが泣き出すとすぐあやしたり、歩行器に乗せて遊ばせたりしていました。彼が子供を愛している姿がひしひしと伝わってきて、ウンギョンさんはいい男性と結婚したなと思いました」(滋さん)

日朝間の「取引」

ウンギョンさんが夫と乳児を同行させることは、日本政府関係者から事前に聞いていたそうだ。

「私たちは、子供のおみやげに、おもちゃを持って行きました。ボタンを押すと曲が流れたり、楽器の音がしたりするおもちゃです。子供にあげたら、ボタンをバンバン叩いて、随分と活発な子だと感心しました。

私たちは食事の時間になると、皆で2階のキッチンへ行って、小さな皿の肉と野菜など、3回に分けて出されたものを食べました。13日にはウンギョンさんが自分で野菜を調理して振る舞ってくれました。

別れた14日朝は、ウンギョンさんは再び、チマチョゴリを着て現れ、私たち夫婦に言いました。

『わが国と日本の国交が結ばれたら、ぜひ平壌に遊びに来てください。その時は、私たちがどこへでも案内します』

そこで私も言いました。

『そうなってあなた方が日本へ来たら、ディズニーランドなどへ案内しますよ』

今回は短い間でしたが、ウンギョンさん夫婦はとても幸せそうに見えました」(滋さん)

滋さんによれば、めぐみさんの話は、あえてしなかったという。

「立場上、向こうの政府がめぐみは死亡したと言っているわけですから、今回それを覆すことはしませんでした。それにめぐみが亡くなったと向こうの政府が言っている時には、ウンギョンさんはまだ幼かったので、詳しいことは知らないでしょう。

もし何か知っていても、私たちに言えない立場ではないかと思います。私たち夫婦があちらの政府の人と会ったのは、若い男性の通訳だけで、その人ともめぐみの話はしていません」

滋さんは、終始上機嫌で語る。それにしても、いくら孫娘の存在を知ってから12年目にして、ようやく面会を果たしたとはいえ、横田夫妻のハイテンションは尋常でない。

こうした状況を見て、これまで長年にわたって拉致問題に関わってきた特定失踪者問題調査会の荒木和博代表が語る。

「これは単なる推測にすぎませんが、横田夫妻はモンゴルで、めぐみさんの生存に関する何らかの新情報を得たのではないでしょうか。例えば、電話で話したとか、間接的にめぐみさんのメッセージを受け取ったとかいうことです。

今回、横田夫妻はウンギョンさん一家と一つ屋根の下で丸3日間も一緒にいたわけです。そんなに長い間一緒にいて、めぐみさんの話題が出ないわけはないでしょう。

何らかの情報を得たけれども、それは一切公言しない約束をしている。だから夫妻は喜々としているのではないでしょうか」

荒木氏はさらに、「めぐみさん新情報」に関しては、日朝両政府の間で大がかりな「取引」が成立したのではないかと推測する。

「つまり日本側は一切、めぐみさんが生きているという情報は出さない。一方の北朝鮮側はいままで通り、めぐみさんは死亡済みと言い続ける。ただし、横田夫妻にだけは、今後ともめぐみさんの現況に関する情報を提供し続けるという取引です。

今回は、めぐみさんの情報のみを出し、いずれめぐみさんに会えるよう段取りを組む。だが万一、横田夫妻がめぐみさん生存の事実を日本で公表したら、二度とめぐみさんの情報は出さない。そう諭されて、横田夫妻は沈黙しているのだと思います」

この荒木氏の推測に平仄を合わせるように、首相官邸関係者も証言する。

「安倍首相は以前から、『平壌へ飛んで、横田めぐみさんの手を引いて連れて帰るのがオレの夢だ』と公言していました。それが最近は、『さあ、次は北朝鮮だ』と意気込んでいます。もうすぐにでも、10年前の小泉首相のように、政府専用機を平壌に飛ばしかねない勢いです」

実際、安倍首相は3月19日の参院予算委員会で、横田夫妻のモンゴル訪問について質問されて、晴れ晴れとした顔つきでこう答えている。

「一つの肩の荷が下りた思いだが、ひきつづきめぐみさんを含む拉致被害者の帰国を求めていきたい」

日本へ返せない理由がある

横田夫妻、そして安倍首相のこの「楽観」の背後には何があるのか。

今回の横田夫妻とともに、通訳とは別に、二人の政府官員が同行している。北朝鮮側は、もっと大がかりな政府(及び朝鮮労働党)関係者を、モンゴルへ派遣させていたことだろう。となれば、横田夫妻が孫娘の家族と過ごしていた丸3日間に、非公式の「日朝交渉」は、かなり進展したことが推測できるのだ。

新たな証言者もいる。韓国に約500人いる拉致被害者の家族会である「拉北者家族の会」の崔成竜代表だ。崔代表は'06年6月に来日し、横田夫妻と面会して「日韓共闘」を約束した人物で、日本人拉致被害者の情報にも詳しい。

その崔代表が、次のように明かす。

「私が韓国政府関係者から聞いたところによれば、キム・ウンギョンは金正恩第一書記の妹・予正と仲良しです。金日成総合大学IT学科でも一緒で、その後、予正の推薦で、同じ朝鮮労働党の中枢機関で働いているそうです」

なぜ北朝鮮の独裁者の妹と、ウンギョンさんはそれほど親しいのか?

本誌は、北朝鮮の中枢に通じた関係者への取材に成功した。この人物が語る。

「私が聞いているのは、横田めぐみさんは長年、金正日ファミリーの専属日本語教師をしていたということだ。そのため'02年に小泉首相が訪朝した際、あまりに秘密を知りすぎていて、日本へ返せなかった」

前述のように、北朝鮮当局の発表によれば、めぐみさんは'94年に死亡したことになっている。

だが、「金正日の料理人」こと藤本健二氏は'01年頃、横田さんと思しき女性を目撃したという。

「(日本海側の)元山の金正日総書記の別荘へ行った時のこと。早朝に目を覚まして庭先に出たら、そこでバッタリ若い女性と出くわしたのです。瞬間的に、この女性は日本人に違いないと確信しました。その女性も私と同じことを思ったようで、私たちはしばし、互いに見つめ合いました。やがてその女性は、踵を返して去っていきました。

いまにして思えば、あの女性こそ、横田めぐみさんだったのではないでしょうか。今回の横田夫妻とウンギョンさんの面会を知って嬉しくなり、そのことを思い出しました」

藤本氏はまた、次のようにも証言する。

「金正日ファミリーは、日本語の学習が必須でした。そのため金家の子どもたちは皆必死に、日本語を勉強していました。私は金ファミリーの子供たちから、日本語の漢字の宿題について質問されたこともあります。

では誰が金ファミリーに日本語を教えていたのか?彼らの日本語の発音の良さからして、朝鮮人が教えていたとは、とても思えません。また、たとえ日本語のネイティブ・スピーカーであっても、帰国した元在日朝鮮人などは、金ファミリーに近づけませんでした」

本誌記者も'08年に、中国で金正日ファミリーの一員との単独インタビューに成功している。この人物もまた、滑らかな日本語を話した。本誌記者が、「日本語をどこで誰に教わったのか」と問うと、この人物は笑みを浮かべて、次のように答えたのだった。

「平壌には、元在日朝鮮人以外にも、純粋な日本人がいるんですよ。その人に付きっきりで教わりました」

つまり、金ファミリーの日本語教師は、純粋な日本人だということである。

金正恩一族との深い関係

北朝鮮当局の説明によれば、横田めぐみさんは、韓国人拉致被害者の金英男氏と結婚し、一人娘のウンギョンさんを産んだ後、まもなくして離婚したという。

だがこの「ストーリー」も、横田さんが金ファミリーの専属日本語教師として抜擢されたと考えれば、辻褄が合う。「喜び組」の女性たちを始め、金ファミリーにいったん近づいた者は、以後は永遠に家族から離反した生活を余儀なくされる宿命だからだ。

前出の北朝鮮関係者が続ける。

「日本や韓国からの拉致被害者というのは、51階級ある身分制度の中にさえ入れない『非人間的存在』だ。だから拉致被害者同士でしか結婚できない。

それなのに、横田さんと離婚した金英男はその後、平壌市副責任書記(平壌市ナンバー2)の一人娘、朴チュンファさんと再婚を果たし、息子が生まれた。

この書記は金正日総書記から『努力英雄勲章』まで授かった側近だ。朴チュンファさんは朝鮮労働党中央委員会に務め、『労働党のマドンナ』と称された美女だった。しかも金英男とは14歳も年が離れている。

この不可解な再婚を、どう解釈したらよいのか?唯一ありえるのは、絶対権力者である金正日総書記の『鶴の一声』で決められた再婚だったということではないか」

ではなぜ金総書記が、そのような再婚を決めたかと言えば、横田さんをファミリーの専属日本語教師として抜擢し、夫と娘から奪ったことへの償いと考えれば納得がいく。むしろそう考えないことには、この不可解な再婚は、説明がつかないのである。

合わせて、ウンギョンさんと金予正が仲良しだったり、ウンギョンさんが北朝鮮最高峰の金日成総合大学の中の、最も人気が高いIT学科に入学できたことも、めぐみさんの運命を考え合わせると理解できる。

ともあれ、3月19日、20日と中国・瀋陽で開かれた日朝非公式協議の結果、次は局長級の日朝政府間協議を行うことが決まった。

横田夫妻と対面を果たしたウンギョンさんが、拉致問題の解決と、その先の日朝国交正常化へ向けたキーパーソンになるかもしれない。

[週刊現代]

Posted by nob : 2014年04月08日 20:12

どんな不調も早め早めの対処が肝要、、、未病のうちにまずは身体を動かすことから。。。

■5人に1人がうつ病になる時代!放っておけない「心の疲れ」対処法

仕事や家事、育児など次から次へとやることに追われ、多忙な毎日を送る女性は多いと思います。ですが、頑張りすぎてキャパを超えてしまうと、心も体もバランスを崩し、気付いた時には自分1人では解決できなくなっていることもあるのです。

そこで今回は、放っておくと危険な心の疲れの対処法について、お話していきたいと思います。

■心が疲れるとどうなる?

現代社会において、ストレスがない生活を送るというのは非常に難しいこと。ストレスを溜め込むと心や体が疲れてしまい、下記のような症状が現れます。

・気分が沈む

・不安になる

・イライラする

・寝つきが悪くなる

・朝早く目が覚める

・夜中に何度も目が覚める

・食欲がない

・風邪のような症状が続く

・胃腸の具合が悪くなる

これらのサインを無視し、「ちょっと具合が悪いけど、大丈夫」と無理をしてしまう方は、要注意。近年、多くの女性を悩ませている、うつ病にかかってしまう危険性があります。その数なんと5人に1人。これはもう他人事ではないですよね……。

では、心の疲れを感じたら、どのように対処したら良いのでしょうか?

■すぐにでも取り入れたい! 心の疲れを対処する方法

(1)完璧にこなさなくてもいい

真面目で責任感が強い方というのは、すべてにおいて100%の力を発揮しようと努力をします。これでは力を抜くことができませんので、すぐに息切れの状態になってしまいますよね? 力加減を調整したり、人を頼ったりして、頑張りすぎないようにしましょう。

(2)日光にあたる

朝日を浴びると、その14~15時間後に体内時計をリセットする、メラトニンというホルモンの分泌が始まります。すると、外が暗くなるのに合わせて眠気を感じるようになるので、睡眠に関する悩みを改善することができます。また、日光にあたることで、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌が促されます。最低でも、1日に10分は日光にあたりましょう。

(3)涙を流す

涙を流すことでストレスや緊張に関係する交感神経から、副交感神経が優位に切り替わり、リラックスしやすくなります。映画を観たり、本を読んだりして涙を流す時間を設けましょう。

(4)自分に合うストレス解消法を見つける

せっかくストレスを解消しようと思っても、その方法が自分に合っていなかったら逆効果。ストレスが倍増してしまいます。まずは、「自分は何が好きなのか」を心の中で思い返してみてください。

・ワイワイするのが好き・・・家族や友人と食事をする

・1人でのんびりするのが好き・・・映画や読書を楽しむ

・体を動かすのが好き・・・スポーツやエクササイズをする

・手先を動かすのが好き・・・料理やフラワーアレンジメント、アクセサリー作りなどの創作活動をしてみる

仕事での立場や結婚、妊娠、出産などたくさんの選択肢があるなかで、悩みが増える現代女性。心や体の声に耳を傾け、健やかな毎日を送れるようにしたいものですね。

[NEWポストセブン]


■食事VS運動 どっちから改善すべき?

健康維持には適切な食事と運動が欠かせません。でも、どちらも改善の効果がすぐに目に見えるとは限らず(目に見える時は、実はやりすぎだったり不健康な方法だったりするものです)、そのためなんとなくテキトウになってしまいがちですよね。まずは、何から手をつけたら効果的かを知って、効果的なスタートを切りたいものです。

ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。

今回は、「最近の生活、かなり不健康だなあ、よし! 明日から健康的な生活に切り替えよう!」と考えているあなたに、とっておきの情報を伝授します。

そもそも、バランスのいい食生活と適度な運動が健康にいいことは、多くの方がご存知だと思います。ただ、わかっていても実行できない点が問題なんですよね。

例えば、「ファーストフードは体によくないって知っているけど・・・、今日くらいランチはファーストフードで済ませちゃおう!」とか、「運動は健康にいいっていうけど、面倒だし・・・」(と、結局は家でテレビを見て過ごす)、なんてこと、よくありませんか? また、毎日が忙しくてストレスが貯まっているのに、健康的な食事を準備したり運動しなければいけないことで、かえってストレスを招く・・・なんてことありませんか?

実際、従来の研究では、毎日の生活習慣の小さな変化が将来の健康につながると主張する研究者もいる一方、かえって失敗に終わるという考え方もありました。ですから食事や運動をどのように変えればいいのか、明確でなかったのです。

そこで最近は、私たちのとりがちな行動や習慣に注目した研究が行われています。

第一、健康のためには一体何から改善すればいいのでしょうか? バランスのとれた食事? それとも運動? あるいは、両方でしょうか? 

スタンフォード大学医科大学院の研究者たちは、運動と同時に食事を改善した場合と、運動を改善する前後に食事を変えた場合に、どのような変化が起こるか調査しました。その研究結果が、雑誌『Annals of Behavioral Medicine』に掲載されましたので、ご紹介させて頂きます。

(省略)

試験は、米国政府の内閣機関である保健社会福祉省が推奨する身体活動や食事の水準に満たない人たち200人(45歳以上)を対象に行われました。具体的には、それまでの6ヶ月間に、中等度から活発な活動を週に60分以上行っておらず、栄養状況については、果物・野菜の摂取が毎日5サービング※1以下で、カロリー総摂取量の10%以上を飽和脂肪酸※2から摂取している人たちです。研究者は参加者を次のような4つのグループにランダムに分けて、電話によるインタビューを12ヶ月間行いました。93%の参加者が12ヶ月間試験を継続できました。

グループ1:運動指導を先に開始し、4ヶ月後に栄養指導も追加
グループ2:栄養指導を先に開始し、4ヶ月後に運動指導も追加
グループ3:当初から食事指導と運動指導を同時に開始
グループ4:栄養や運動については変更せず、ストレス対策の方法を指導

それぞれのグループの参加者は、試験開始時に一度だけ指導者と会い、その後はすべて電話による指導を受けました。グループ1の参加者は、始めの4ヶ月は主に2週間ごとに10〜15分の運動指導を受け、その後は栄養指導10〜 15分と、栄養+運動指導30〜40分が、2週間おきに交互に行われました。

グループ2はそのちょうど逆で、最初の4ヶ月が栄養指導、その後は運動指導と栄養+運動指導が交互に行われました。グループ3とグループ4の参加者は、当初から30〜40分の電話指導を、最初の5回は2週間おきに、以後4週間ごとに受けました。

運動は、米国保健社会福祉省が定めるガイドラインに基づいて、少なくとも週150分の中等度から活発な身体活動を目標にしました。参加者は、運動の種類、頻度、期間などを記録し、電話で指導者に報告します。

栄養は、アメリカ心臓協会が推奨する健康的な食事を基に、量(カロリー)ではなく、質を重視しました。具体的には、毎日5~9サービングの果物・野菜を摂取し、飽和脂酸からのカロリー摂取を総摂取量の10%以下にします。参加者は食事の内容を記録し、電話で指導者に報告します。

グループ4の参加者は、グループ1~3が自宅で上記のような身体活動や食行動を励行する間、その比較対照群として、ストレス対策を実施しました。具体的には、筋肉のリラクセーション、イメージトレーニング、楽しいイベントの企画、睡眠と時間の管理といった5つのストレス対策が指導されました。

そして、研究者たちは、以下の仮説をたてました。

仮説1)運動あるいは食事のいずれか一方から改善したグループ(グループ1・2)は、両方同時に改善したグループ(グループ3)より、初期の行動の変化は大きいだろう

仮説2)運動から改善、食事から改善、両方同時に改善した3つのグループ(グループ1~3)は、12ヶ月後には、食事や運動に大きな行動変化が起こるだろう

仮説3)身体活動は、健康に関する様々な行動変化の入り口であることが報告されているため、運動から改善したグループ(グル
ープ1)と食事から改善したグループ(グループ2)では、運動から改善したグループに早く変化が起こるだろう。

12ヶ月にわたる電話による介入は、毎週評価されました。その結果は次のようになりました。

■毎日の果物や野菜の摂取
4ヵ月の時点で、食事から改善したグループ2は、運動と食事の両方を改善したグループ3と差はありませんでしたが、運動から改善したグループ1と比較対照群のグループ4と比べると、より果物や野菜を多く摂取していました。ところが、12ヶ月後には、食事から改善、運動から改善、当初から運動と食事の両方を改善した3つのグループには、毎日の果物や野菜の摂取に差はなく、いずれも比較対照群のグループ4より摂取量が増加しました。

■飽和脂肪酸の摂取量
4ヶ月の時点で、食事から改善したグループ2は、運動と食事の両方を改善したグループ3との差はなく、運動から改善したグループ1と比較対照群のグループ4に比べて、飽和脂肪酸の摂取はかなり低めでした。12ヶ月後には、食事から改善、運動から改善、当初から運動と食事の両方を改善した3グループには、飽和脂肪酸の摂取に差はなく、いずれも比較対照群のグループ4より摂取量が低下していました。

■身体活動
4ヶ月の時点で、運動から改善したグループ1は、他の3つのグループに比べて著明に身体活動は増えていました。12ヶ月後には、運動から改善したグループ1と当初から運動と食事の両方を改善したグループ3は、食事から改善したグループ2と比較対象群のグループ4に比べて、著明に身体活動は増えていました。

さて、研究者たちの仮説と結果からどんなことが考察できるでしょうか?

仮説1)食事から改善、運動から改善したグループは、両方同時に改善したグループより、初期の行動の変化は大きいだろう:
これは部分的には正でした。運動(4ヵ月の時点で、運動から改善したグループ1は、他の3つのグループに比べて、著明に身体活動は増えていた)にはあてはありましたが、食事(4ヵ月の時点で、食事から改善したグループ2は、運動と食事の両方を改善したグループ3では差はない)は異なりました。

仮説2)食事から改善、運動から改善、両方同時に改善した3つのグループは、12ヶ月後には、食事や運動という行動に大きな変化が起こるだろう:
部分的には正でした。12ヶ月後に、両方同時に改善したグループだけが、国が推奨する飽和脂肪酸と果物や野菜の摂取、そして身体活動の基準に到達しました。

仮説3)身体活動は、健康に関する様々な行動変化の入り口であることが報告されているため、運動から改善したグループ(グループ1)と食事から改善したグループ(グループ2)では、運動から改善したグループに早く変化が起こるだろう:
食事から改善したグループは、身体活動の改善は認められませんでした。食事の改善が先行すると、かえって身体活動の改善が困難になるようです。対照的に、運動から改善したグループは、食事の改善も認められました。運動の改善が野菜や果物の摂取を大幅に改善し、飽和脂肪酸の摂取もわずかながら改善しました。

多くの方が想像されたかもしれませんが、答えは「食事と運動の両方の改善」が最も有効でした。でも、もしどちらかを選ぶ必要があれば、まず運動から始めて下さい。運動を始めれば、自然に食事も改善されるようです。

私たちにとって食べる事は、毎日のスケジュールにありますから、食生活を変えると言っても、それほど余分な時間を得る必要はありませんよね。ところが、運動をはじめることは、忙しいスケジュールの中で、その時間を見つけなければなりません。

ですから、この研究の結果を生活に組み込むのは、はじめは大変かもしれません。でも、以前のコラム(ウォーキングVSランニング)を参照にして頂いて、マイペースにできることから、是非始めて見て下さい。そのうちに、行動の変化が心の変化にも影響して、毎日が生き生きと楽しく過ごせるようになりますよ!

※1・・・Serving。アメリカにおける食品のサイズで、1回分、1人分の意味合い。

※2・・・脂質の材料で、エネルギー源として大切な成分。ラードやバターなど、肉類の脂肪や乳製品の脂肪に多く含まれる。常温では固体で存在するため体の中でも固まりやすく、しかも中性脂肪やコレステロールを増加させる作用があるため、血中に増えすぎると動脈硬化の原因となる。

■大西睦子の健康論文ピックアップ39

大西睦子ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。

[newsdig]

Posted by nob : 2014年04月08日 18:33

そもそも実際の基準値は体質やその時々のコンディションによって千差万別、、、日頃からの自らの心身との対話力こそがすべて。。。

■健診基準値、厳しすぎる…健康な人でも上限超え

 日本人間ドック学会と健康保険組合連合会は4日、極めて健康な人でも性別や年齢によって健診の検査結果は大きな幅があり、同学会が定め、実際に使われている基準値は厳しすぎるとの研究結果をまとめた。

 同学会は2011年、人間ドックを受けた約150万人のうち、病気にかかっておらず、薬も飲んでいないなど、極めて健康な男女を約1万人選び、27項目の検査データを解析した。

 その結果、例えば最大血圧は、解析したデータの上限は男女とも147で、学会が定めた基準値129を上回っていた。一方、中性脂肪は女性の場合、基準値(30~149)の範囲に収まっていたが、男性は上限が大幅に上回り、男女差が見られた。

 また、悪玉と言われるLDLコレステロールや、糖尿病の診断に使われるヘモグロビンA1c(エーワンシー)は、男女とも上限値が基準値を上回った。いずれの項目も、男性では年齢による差はなかったが、女性は年齢が上がるにつれて数値も高くなった。

 研究を行った慶応大の渡辺清明名誉教授は「今後も追跡調査を行い、健診の現場で使えるようにしたい」と話している。

[読売新聞]

Posted by nob : 2014年04月08日 18:27

インターネットが世界を変えるのではない、、、人が変わっていく以上には世界は変わらない。。。

■2000人以上の専門家が予測。今後10年間でインターネットが世界を変える9つのポイント

ワールド・ワイド・ウェブ(World Wide Web)が誕生して25年が経ったのを祝して、アメリカのピュー研究所(Pew Research Center)は2000人以上の専門家を集め、10年後にウェブと人々のライフスタイルがどのような変化を遂げているかを予測しました。

ウェブの誕生

25年前、英国の計算機科学者 ティム・バーナーズ=リー氏は、後にワールド・ワイド・ウェブと世に知られることになる情報管理システムの論文を発表しました。その後、同氏は1990年のクリスマスに、ウェブを実現するためのコードを発表しました。

その後は誰もが知っている通りです。ウェブの25周年を印象付けるため、ピュー研究所はウェブの社会的影響をより良く理解し、未来を予測しながら将来に備えるための一連の研究プロジェクトを実行してきました。米国エロン大学のImagining the Internet Projectと共同で、同研究所はHal Varian氏、Danah Boyd氏、Vint Cerf氏、Marc Rotenberg氏といった専門家2,558人に対し、2025年にはウェブがどのように変わっているか、そして私たちの生活にどのように関わってくるかについて調査を行いました。同研究所は、調査の結果を論文にまとめて発表しています。結果はポジティブなものとネガティブなものに分かれました。

1. 自分の周囲や、世界で起こっていることに対して更に敏感になる

私たちは、インターネットの浸透によってもたらされる物流の増加、人工知能の発達、ビッグデータを享受することになるでしょう。しかし、情報に対して敏感になるのは個人だけではありません。他人に対しても同じように振る舞うことになります。米ハーバード大学のバークマン・センターで「インターネットと社会」を研究するJudith Donath氏は以下のように述べています。「他人がどのように時間を使っているか、どんな趣味、夢、友人を持っているか、家族とどのくらい深く関わっているかなど、個人的な情報が手に取るようにわかってしまうでしょう。そのような情報が増えた社会では、他人に対する認識や関係性が変化するでしょう」

2. 情報の共有は、まるで呼吸をすることのように自然なことになる

2025年までに、インターネットは電気の供給や他の公共サービスと同じような位置づけになるでしょう。南カリフォルニア大学情報科学研究所の Joe Touch氏は以下のように述べています。「自分がオンラインであることや、インターネット上で何かを検索するという認識自体がなくなるでしょう。日常がオンラインになるのです。何か知りたいと思えば、情報はすぐ身近にあるのです」

3. 身体に装着して使用するウェアラブルデバイスが医療を変える

ウェアラブルデバイスによって、病気の早期発見だけでなく、病気の発症リスクを事前に認識できるようになるでしょう。このテクノロジーは私たちの生活を根本的に変えてしまいます。カリフォルニア大学バークレー校のソフトウェア開発者Aron Roberts氏は次のように述べています。この変化は「いつも人員不足に悩まされてきた医療業界を救うことになるでしょう」

4. 政府が統制能力を失う可能性がある

発展途上国の人々は、医療、教育、水、人権といった「先進国との格差」を更に意識するようになるでしょう。誰もが政府の巧みなごまかしを、今まで以上に認識できるようになるのです。その結果、より平和的な変化だけでなく、「アラブの春」のような政変が起こり易くなるでしょう。利害が透明な国家では、今までのような政府が支配するのはますます困難になります。 しかし、そのような事態に備えて、政府が新たな規制と監視の強化をすることも予想されます。

5. インターネットが(さらに)細分化される

未来学者のDavid Brin氏が1980年代に執筆したSF小説で次のように予測しました。「多種類の情報ネットワークが作られ、メッシュネットワークが自然に発生するでしょう。人々は複数の場所に別々の自分を持つことになるのです」LinkedIn上で「仕事用の顔」を持ち、親しい人とのコミュニーケーションをとるためにFacebookを使っているなら、Brin氏の述べていることが理解できるはずです。

6. 全ての人に教育が行き届く

米Google社のチーフ・エコノミストHal Varian氏は教育の機会について次のように述べています。「現在のインドや中国ではまだまだ教育の機会が行き届いておらず、素晴らしい頭脳を持ちながらまともな教育を受けられない人々が何百万人もいます。そのような人々が活躍できるようになれば、人類の発展に大きく寄与することになるでしょう」

7. 持てる者と持たざる者の格差は拡大し、暴力に繋がる可能性がある

ペンシルベニア州のアネンバーグ大学名誉教授Oscar Gandy氏は次のように予測しています。「経済活動がネットワーク化されることで、世界人口の一部に富が集中することになります。この流れは加速し、不平等が拡大するでしょう」ソーシャルメディアは不満のはけ口になっているだけですが、現状を打開する手段として使われる可能性もあります。ただ、「アラブの春」のように必ずしも平和的な方法が取られるとは限りません。

8. 今以上に、ハッカーなどの脅威にさらされる

「プライバシー」や「秘密」といった概念は過去のものとなります。世界の治安が低迷し、テロやサイバーテロが毎日のように発生するかもしれません。そして、ソーシャルメディアの影響力が増し、政治活動が大きく左右される可能性があります。あるスパム対策専門家は「一般のインターネットユーザーと比べて、ハッカーの影響力は格段に大きくなるだろう」と述べています。

9. プライバシーは贅沢品になる

2025年までに、比較的高学歴で裕福な人だけが、自分のプライバシーを守る能力を持つことになります。ただ、実際にプライバシーを守ろうとする人がいるかは、これからわかってくることでしょう。

暗い予想が多い調査結果でしたが、今回の調査は前向きな論調で締めくくられています。インターネットに関する法律や政策の専門家であるRobert Cannon氏は、次のように述べています。「前向きに考えれば、現状の問題を解決する技術こそが世界を変える技術なのです。つまり、解決すべき問題は既に明らかになっているということ。世界を変えるために、私たちは問題を共有し、協力し合う必要があります。ウェブの発展はそのような活動を促すチャンスになるでしょう」

9 Ways the Internet Will Change Your Life in 2025, for Better and Worse|Inc.

Kimberly Weisul

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2014年04月04日 20:04

ウォーキングとストレッチは健康生活のキホンのキ。。。

■美ウォーキングを続けると、理想的なダイエットができる!?

街に出て周りを見回すと、背筋を伸ばして美しく歩いている人のほとんどはスタイル抜群の人ばかり・・・。それはなぜなの?

「正しい姿勢でのウォーキングとスタイル維持はとても関係が深いのです。美しく歩いていれば、自然にむくみやゆがみが解消されてダイエットにつながります」

そう教えてくれたのはエレガントボディメイクウォーキングコーディネーターの今関純子さん。

「ダイエットにつながる歩き方のコツは、正しい位置に自分の身体軸がある姿勢。まずはお尻と肩甲骨を壁に付けて立ち、体が一直線になっていることを意識して。重心をかかとに乗せて、お腹に力を入れてお尻を閉めること。この姿勢で歩くと、自然に全身の筋肉を使うので、リンパの流れや血液の流れがよくなります。すると、わざわざジムに行ったり、ランニングをしなくても、それらと同じぐらいの運動をしていることになるのです」(同)

さらに、正しい姿勢で歩くことで、アンチエンジング効果も期待できるのだとか。

「リンパの流れがスムーズになると老廃物が排出され、デトックス効果が高まります。そのため肌がツヤツヤになったり、顔色がよくなったりもするのです。埋もれていた鎖骨がきれいに出てきたなんてケースもあるんですよ」(同)

また、さらなる美容効果が期待できる“合掌ストレッチ”というメソッドがあるのだそう!

「イスに腰を掛けているときなどに取り入れていただきたい簡単なストレッチ法です。リンパや血液の流れを促し、肩こり解消やバストアップにも効果的です。ぜひ試してみてください」(同)

合掌ストレッチのやり方は次のとおり。

(1)胸の前で両手の平を合わせて合掌のポーズ。合わせる手のひらは押し合うように力を入れる。

(2)合掌したまま頭の上に移動させる。そのまま頭の後ろ限界まで引いて10秒ほどキープ。このとき背筋が反ることを意識する。

(3)この動きを10回繰り返す。1日3回ほど行って。

正しい姿勢のウォーキング&肩甲骨を動かす“合掌ストレッチ”で理想のボディラインを叶え、この春からはモテ女子に大変身しちゃおう。

今関純子
エレガントボディメイクウォーキングコーディネーター

[OZmall]

Posted by nob : 2014年04月03日 19:51

言い得て妙。。。Vol.18/さらに40代、50を過ぎて定年間際でも、捨て去れない人のほうがはるかに多いでしょ(苦笑)。。。

■20代のうちに捨て去るべき「7つの習慣」

大久保雅城

4月から社会人歴6年目に突入したのですが、相変わらず自分のアウトプットに自信がなく、力を抜いた仕事ができずにいる28歳です。力の抜き方が上手い先輩を見ていると、羨ましく思ってしまいます。とりあえず量をこなすべし、というメンターの教えに従って、毎日アウトプットを続けています。ただ、そもそも経験が足りないですね、圧倒的に。この4月からはもろもろ動き出す予定なので、それまでは座禅でもしながら思索にふける所存です。

さて、私はあまりビジネスのハウツー本はあまり読まないのですが、ネットを見ていたら「20代が直面する課題を乗り越えるために、手放すべき7つの習慣」という記事を見つけました。『7つの習慣』と言えば、ビジネス書の名著として紹介されることの多い本。しかし、今回紹介するのは、ビジネスに役立つ 7つ習慣のほうではなく、”手放すべき7つの習慣”となっています。一体どんな習慣なのでしょうか? さっそくですが、その7つの習慣を紹介することにしましょう。

■20代が直面する課題を乗り越えるために、手放すべき7つの習慣
1. 仕事をするフリの習慣―暇なら遊べ。早く帰れ。
2. やらされ仕事をする習慣
3. パニクッたまま仕事をする習慣
4. 今の自分の力だけで乗り越えようとする習慣
5. 昨日と同じ仕事をすることで満足する習慣
6. 納得した目標なしに、だらだら仕事する習慣
7. マイナスの気持ちを引きずったまま仕事をする習慣

http://www.lifehacker.jp/2012/08/120818custompartwith.html

「1.仕事をするフリの習慣」はありますね。上司が帰らないから、とりあえず席で仕事をしているというケースは往々にしてありそうです。暇なら遊べ、とはまさにその通り。遊びの中に仕事のヒントが隠れている場合もありますし。

「2.やらされ仕事をする習慣」も然り。仕事が機械的になってくると、どうしてもやらされ感のある仕事をしがち。反省。

「3.パニクッたまま仕事をする習慣」。もともと焦りやすい性格の人は注意。仕事はあくまでも冷静にこなしたいものです。もちろん、その人自身が ADHD(注意欠如・多動性障害)などの病気を抱えている可能性もあるので、一概にその人の性格とは言い切れないところもありますが。

「4.今の自分の力だけで乗り越えようとする習慣」。どんな壁も一人で乗り越えようとするのではなく、遠回りでもいいので「今の自分では乗り越えられない課題なのだから、力をつけてから乗り越えればいい」ぐらいの気持ちでいきたいですね。

「5.昨日と同じ仕事をすることで満足する習慣」。これは耳が痛いです。職場からの帰り際、昨日とまったく同じ作業で満足している自分がいるので…。日々生産性向上を追及していきたいものです。

「6. 納得した目標なしに、だらだら仕事する習慣」。うーん、納得した目標って難しいですね。もちろんだらだら仕事をするのはNGだと思いますが、定性的な目標に納得したことがないので…。「円滑なコミュニケーション」「別の部署の仕事にコミット」などの目標って、永遠に納得せずに終わりそう…。

「7. マイナスの気持ちを引きずったまま仕事をする習慣」。これはいつも思うんですが、感情に波がある時にぶつかったマイナス感情ほど、引きずってしまうような気がしますね。好調な時のマイナス感情はすぐに消え去るのですが、不調な時のマイナス感情はけっこう重い。感情の波のある・なしは自分ではどうしようもないので、ちょっとでも「おかしいな」と思ったら、休養を取るべきなんでしょうね。…なかなか仕事を進めながらだと、難しいところがありますけれど。

以上、捨て去るべき7つの習慣をお送りしました。引用元の記事をみると、「当たり前のことを言っている」というコメントがある一方、「30代でも捨てられていない…」という意見もありました。あなたはこの7つの習慣、どう思いますか?

[newsdig]

Posted by nob : 2014年04月03日 17:38

私も日々実感しています、、、心身の健康は何はともあれ整腸から、、、今日も絶好調です。。。

■肌荒れや体調不良はヤバイ!「腸が老化し始めている」危険な兆候

近頃、「風邪をひきやすい」「体調を崩しやすい」と感じているそこのあなた。その他にも、肌荒れやイライラに悩まされていませんか? 

もしかしたらそれ、腸が老化している証拠かもしれません。腸が老化すると、なぜさまざまな不調があらわれるのでしょうか?

■腸が老化すると大変なことに

腸が老化すると便秘になります。便秘で便が腸内にいつまでも残っていると腐敗がはじまり、悪玉菌が活発化します。すると、腸内細菌のバランスが崩れて、腸内で増えた有害物質が血流によって全身に運ばれます。その結果、各臓器や肌がダメージを受けることになるのです。

また、精神を安定させる働きがあるセロトニンというホルモンをはじめ、全身の免疫細胞の約6割は腸粘膜に集結しているため、腸が老化することで免疫力がダウンし、病気やアレルギーにかかりやすくなったり、イライラ、くよくよしやすくなるのだそう。

では、自分の腸が老化しているかどうかを知るためには、どのようなことを目安にすればいいのでしょうか?

■腸の老化で出るサイン

近年は、生活環境や習慣の影響から、若い女性でも腸が老化している方が増えているそうです。下記の項目に心あたりがある方は、すでに腸が老化しはじめているかもしれません。

・便秘がち

・便の量が少ない、スッキリしない

・便のニオイが強い

・風邪をひきやすい(体調を崩しやすい)

・肌が荒れやすい

・花粉症

・イライラ、くよくよしやすい

・ストレスを感じやすい

・寝つきが悪い

春は進学や就職、転勤など新しい環境への異動があるだけではなく、花粉の飛散量も増える季節です。これらのツライ症状を悪化させないように、今から腸を若返らせておきましょう。

■腸を若返らせる生活習慣

(1)朝、コップ1杯の水を飲み、便意を促す。

(2)3食バランス良く食べる。大豆、野菜、芋、果物といった植物性の食品や、納豆、ぬか漬け、味噌、醤油などの発酵食品を積極的に食べる。

(3)適度な運動をして腹筋を鍛える。

(4)自律神経のバランスが乱れると腸の働きが悪くなるため、休養をとり、ストレスを溜め込まないようにする。

腸年齢が若いほど、元気な体と美しい肌をキープすることができます。スキンケアで効果を感じにくいという方は、まずは腸のケアをしてみてはいかがでしょうか?

[NEWSポストセブン]


■食べ過ぎ予防にも。幸せホルモン「セロトニン」を増やす

いよいよ春が到来。これから薄着になっていくにつれて、いま思うことといえば......「痩せたい」。しかし、どうにもこうにも食欲が抑えられない、そんな人は「セロトニン不足」かもしれません。

幸せホルモン「セロトニン」

心の安定を保つ「セロトニン」は必須アミノ酸のひとつ、トリプトファンからつくられる脳内物質です。幸せホルモンと呼ばれることも多く、リラックスしているときなどに分泌されます。不足するとウツ症状などを引き起こすことで知られています。

すると食欲増加につながる可能性が大

このセロトニン、自律神経のバランスをコントロールしているため、睡眠、食欲、体温調整などにも影響を与えていて、食事の満腹感UPや食欲を抑制する効果もあるんです。逆をいえば、欠乏すると食欲が過剰になってしまう危険が。

また、質の良い睡眠に欠かせないメラトニンの生成にもセロトニンが必要。睡眠不足もダイエットの大敵で、代謝の低下や食欲の増加につながるので、セロトニンってやっぱり重要。健康的なダイエットには欠かせないと言っても過言ではありません。

セロトニンを増やすには?

そんなセロトニンを増やす方法がコチラ。

セロトニンを増やす方法

・食事のポイント

トリプトファンを含む、大豆製品、バナナ、赤みのお肉や魚、卵、乳製品などを摂る。さらにトリプトファンの吸収に必要なビタミンB6も一緒に摂るのが◎です。よく噛んで食べることも分泌を促すのに効果的。

・リズム運動

有酸素運動や呼吸を整えるヨガなどが効果的。理想は30分ほど。

・スキンシップ

スキンシップでセロトニンが増えることが分かっています。また、スキンシップだけでなく人と何かを共感することも良いそうです。

・複式呼吸や深呼吸をする

・日中にしっかり太陽の光を浴びる

セロトニンは一度にたくさんつくって貯めておくということはできないそうなので、毎日コツコツ続けることが大切。最近、間食が多いので、意識してみます。

若松真美

[MYLOHAS]

Posted by nob : 2014年04月03日 17:26

いよいよ終了、、、私は今後も引き続きネットに接続しないスタンドアローンPCとして使用し続けます。。。

■サポート終了目前のXP、世界シェアいまだに3割

 調査会社の米ネット・アプリケーションズは米国時間2014年4月1日、2014年3月時点におけるデスクトップOSの世界シェアを発表した。4月9日にサポートが終了するWindows XPのシェアは27.69%だった。

デスクトップOSの世界シェアの推移(米ネット・アプリケーションズのWebサイトから引用)

 同社によると、2014年3月時点で最もシェアが高かったデスクトップOSはWindows 7で48.77%。Windows XPがそれに続き、以下、Windows 8が6.41%、Windows 8.1が4.89%、Mac OS X 10.9が3.75%だった。

  Windows XPのシェアは、2011年9月までは過半数を占めていたが、2011年10月に5割を切り、2012年8月にはWindows 7に首位の座を明け渡した。その時点でのシェアは、Windows 7が42.76%、Windows XPが42.52%。

 以降、Windows XPのシェアは毎月少しずつ低下していき、その分、Windows 7やWindows 8がシェアを伸ばした。ただ、Windows XPのシェア低下は緩やかであり、サポート終了が間近に迫った2014年3月時点でも、いまだに3割弱のシェアがある。

(日経コンピュータ 勝村幸博)

[日本経済新聞]


■しぶとく残るウィンドウズXP、来週サポート終了 リスクは存続

 まもなくざっと3億台のコンピューターが新たなセキュリティー上のリスクから守られなくなる。その中には浄水場、発電所、下水処理場や現金自動預け払い機(ATM)を動かすコンピューターも含まれる。

 ソフトウエア大手のマイクロソフトは今月8日(米国時間)をもって、同社の基本ソフト(OS)「ウィンドウズXP」の更新プログラムの提供をやめる。このため、多くの政府機関のパソコンや産業設備を動かしているコンピューターの一部のセキュリティーホール(欠陥)がそのまま放置されることになる。

 XPのサポート終了は8日がデッドラインということで、大きな話題にはなっている。しかしサイバーセキュリティー会社のクアリスによると、世界の政府や企業で使われているコンピューターの10%以上がいまだにXPを使用している。調査会社のネットアプリケーションズによれば、消費者のパソコンを含めると、XPを搭載するデスクトップ型パソコンの比率は全体の30%近くに及ぶ。

 マイクロソフトは何年もの間、顧客に注意を促してきており、同社サイトにはカウントダウン方式の時計が掲載されている。その最終日が迫るなか、米国政府は電力など公益事業会社やその他の機関のITアドミニストレーターにOSの更新を促している。

 マイクロソフト自身も5月にウィンドウズ7とウィンドウズ8の更新プログラムを提供する際、この問題へのさらなる対応を行う予定だ。ウィンドウズ 7と8はXPより新しいが、XPと似た設計を持つ。同社がウィンドウズ7、8向けに提供する修正プログラムは、修正が提供されないXPの潜在的な弱点をハッカーに指し示す公算が大きい。

 ゼネラル・エレクトリック(GE)のインテリジェント・プラットフォームズ部門で自動化ソフトウエアの責任者を務めるマーク・バーナード氏は、「タイヤの側面に今にもはじけそうな大きな気泡があるような状態だ。問題ははじけるかどうかではなく、いつはじけるかだ」と述べる。同社は発電所の電流から工場の組み立てラインまで、あらゆる管理に使う産業用制御システムとソフトウエアを販売する。

 バーナード氏によれば、同氏の顧客の30〜35%は依然としてXPを使っている。同社は過去1年にわたって、顧客をウィンドウズ7.1に更新させようとしてきた。ウィンドウズ7.1は4年前にリリースされた。同氏によれば、更新に最も後ろ向きなのは浄水施設と下水処理施設で、費用が理由だという。ウィスコンシン州メリルの公益事業会社がウィンドウズ7.1に更新するのには、1台700 ドル(約7万3000円)の費用がかかった。これにはハードウエア代が含まれる。

 金融機関が保有する21万1000台のATMの約95%はXPの一種を搭載する。ただし、3月に国土安全保障省が出した通達によると、この一部はマイクロソフトが16年までサポートを提供する特有のバージョンを搭載している。このほか、ガソリンスタンドなどの独立した企業が21万台のATMを保有する。

 大手金融機関の幹部によると、大手金融機関は問題を最小限に抑える方策を取っている。この方策の一つは、ATMに新しいソフトウエアがアップロードされるのを防ぐソフトかもしれない。セキュリティー専門家が「ホワイトリスト方式」と呼ぶ手法だ。

シティグループの広報担当者は、「シティバンクはATMをウィンドウズXPから移行させる作業に取り組んでいる」と述べ、「この移行の間、ATMを保護し続ける方策を取っている」と話した。他の大手金融機関も似たようなことを述べている。

 企業がOSを更新したがらない理由の一つは、その複雑さだ。とりわけ、一部の古いATMの更新には、実際にその設置場所まで赴く必要があるからだ。米国や世界のATM市場で30%のシェアを持つと言うNCR社の企業ソフトウエア担当責任者、ロバート・ジョンソン氏は、「それはデスクトップパソコンを更新するほど簡単ではない。ATMの更新は別次元の話だ」と述べる。

 ハッカーは長年にわたり、保護されていないソフトを利用して現実の世界に被害をもたらしてきた。セキュリティー会社カスペルスキー・ラボの首席セキュリティー研究員によると、XPの脆弱性はウイルス「スタックスネット」が悪用した脆弱性の一つ。スタックスネットは2010年にイランのナタンツにある核濃縮施設の遠心分離器を破壊したと報じられている。

 セキュリティー会社シマンテックの研究員によると、昨年春に韓国のATMやその他のシステムをダウンさせたハッカーらは、XPを標的とした悪意のあるコードを少なくとも1つ使っていた。

 米国政府は起こり得る物理的被害への注意を促そうとしている。環境保護局(EPA)が12年に米国の公益事業会社に宛てて出した通達には、オーストラリア・クイーンズランド州のコンピューターシステムのセキュリティーが破られた結果、26万4000トンの下水が小川や公園に流出したと書かれている。この通達によると、あるハッカーは06年にインターネットを使ってペンシルベニア州ハリスバーグの水処理施設のセキュリティーを破った。EPAによれば、このハッカーはこの施設の水処理作業に影響を与える能力を持つ悪意のあるソフトを植え付けた。EPAはどちらについても、セキュリティーが破られた OSの種類を特定していない。

 XPはマイクロソフトが01年にリリースしたが、いまだに多く使われているため、ハッカーにとって魅力的なターゲットであるほか、サイバー攻撃に対して脆弱なことが知られている。マイクロソフトの広報担当者は、「このOSを引退させる中核的な理由があるとすれば、それはセキュリティーの問題だ」と話している。

[THE WALL STREET JOURNAL]

Posted by nob : 2014年04月03日 11:32

なおも暴挙を容認し続けるのか、、、現政権の現況と方向性に許容できる要素はおよそ何もない。。。

■[東京 1日 ロイター] -政府が1日に決めた武器輸出の新原則には、国内メーカーの海外進出を後押しするという狙いがある。国際的な共同開発への参加を促し、装備品の輸出を増やして自衛隊の調達コストを引き下げようとしている。

しかし、日本の防衛産業は世界的に競争力が低いとされ、政府の思惑通りに輸出が進まない可能性を指摘する声もある。

<輸送機C2への期待>

川崎重工業(7012.T: 株価, ニュース, レポート) が手掛ける潜水艦用エンジンは、ディーゼルながら燃焼に空気を必要としない。頻繁に浮上せずに済むため、敵から身を隠す必要のある潜水艦には貴重な技術だ。これに目をつけたのが、潜水艦の新造を計画するオーストラリア。日本の政府筋によると、防衛省関係者が同国を昨年訪れた際、採用に意欲をみせたという。

武器の輸出基準を見直す日本に対し、関心を寄せているのはオーストラリアだけではない。新明和工業(7224.T: 株価, ニュース, レポート)の救難飛行艇をインドに輸出する案件は正式に話が進んでいる。「引き合いは非常に増えている」と、防衛省関係者は話す。

これまで日本の防衛企業の納入先は、ほぼ防衛省に限られていた。メーカーの売上高に占める武器関連の割合は小さく、最大手の三菱重工業(7011.T: 株価, ニュース, レポート)でも1割に満たない。そのためコストが割高で、自衛隊の調達費を圧迫する一因になっていた。

新たなルールの下で、市場が世界に広がれば「輸出が増えて生産コストが下がる。企業にもいい話だし、防衛省にとっても調達コストの削減につながる」と、前出の同省関係者は言う。

日本は向こう5年間の防衛費を24兆6700億円と計画しているものの、実際には調達改革などで23兆9700億円に圧縮する方針だ。輸出拡大によるコスト低減をその手段の1つと考えており、川崎重工が開発中の輸送機C2などは「候補になるだろう」と、同関係者は期待する。

<共同開発で先端技術にアクセス>

しかし、関心は高くても、実際に商談が実るかどうかはわからない。米国のボーイング(BA.N: 株価, 企業情報, レポート)やロッキード・マーチン(LMT.N: 株価, 企業情報, レポート)、英BAEシステムズ(BAES.L: 株価, 企業情報, レポート)など世界のライバルに比べて事業規模が小さいため、「価格やコスト面で競争力があるのか」と、大和証券の田井宏介アナリストは指摘する。

さらに一部を除き、日本製の武器は技術的な評価もそれほど高くない。防衛省関係者が期待するC2は今年1月、試験中に貨物扉が脱落する不具合が発生。過去にもトラブルが発生し、当初計画から開発がすでに3年遅れている。

防衛装備品の輸出政策に詳しい拓殖大学の佐藤丙午教授は「日本の防衛産業のように閉ざされた市場で生きていると、技術開発が明らかに遅れる」と話す。そのうえで新たな輸出原則について「日本企業にとってはどんどん輸出が増えるというよりは、国際的な共同開発や生産に参画して、最先端の技術にアクセスできるようになるメリットが大きい」と指摘する。

最近の武器は高度化とともに開発コストがふくらみ、次期戦闘機F35のように数カ国で共同開発するのが、主流になりつつある。産業側も輸出より、共同開発への期待が大きく、経団連防衛生産委員会の続橋聡事務局長は「米国やそれ以外とも技術交流が進み、鎖国状態から脱することができる」と語る。

オーストラリアが関心を寄せた川崎重工の潜水艦用エンジンは、その後本格的な協議には発展していない。同国のアボット首相がまもなく来日するが、安倍晋三首相との首脳会談でも議題に上らない見通しだ。関係者によると、オーストラリア海軍はスウェーデンの技術にも興味を示しているようだという。

(久保信博 編集:田巻一彦)

[ロイター]

Posted by nob : 2014年04月02日 08:08

事の真偽はさておき、一連の経緯で明らかになった理研の組織としての体、煽るマスコミ、そして踊る私たち一人一人の在り様に深く失望、、、小保方氏と当該研究者達の今後に期待。。。

■小保方さんVS理研!調査結果めぐり泥沼「内紛」に発展 

 理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダー(30)らが発表したSTAP細胞の論文問題で、理研の調査委員会が1日、都内で記者会見を開き、小保方氏に画像の捏造(ねつぞう)や改ざんといった2項目の研究不正があったとする最終報告を公表した。この調査結果に小保方氏は「驚きと憤りの気持ちでいっぱい。とても承服できない」と反論。理研に不服を申し立てる意向を明らかにし、記者会見も検討するなど両者の対立は鮮明となった。

 理研の調査委員会が改ざん、捏造と明確に認定したことを受け、小保方氏は書面でコメントを公表し猛反発した。

 「驚きと憤りの気持ちでいっぱいです。“悪意のない間違い”であるにもかかわらず、改ざん、捏造と決めつけられたことは、とても承服できません。STAP細胞の発見自体が捏造であると誤解されかねず、到底容認できません」とした。

 理研側の記者会見には小保方氏本人は出席せず。公表された書面はA4用紙にワープロ打ちされ、約690文字に過失と認められなかった無念さがにじみ出ていた。

 調査委は、小保方氏が博士論文から流用したとみられる画像は「データの信頼性を根本から壊す」としてデータ捏造と認定。小保方氏が切り貼りした画像は改ざんに当たるとし、いずれも研究不正と判断した。理研は論文の取り下げを著者に勧告する。

 この2件について小保方氏は「改ざんするメリットは何もない。見やすい写真を示したいという考えから掲載した」「単純なミスであり、不正の目的も悪意もありませんでした。真正な画像データは存在している」とし、近く理研に不服を申し立てる意向を示した。

 調査報告書は3月31日、神戸市にある理研神戸研究所内で川合真紀理事が直接手渡した。その際の小保方氏の様子については「だいぶ当惑していた。心身共に疲れ切っている」と説明。出勤していないが、調査委の調査には応じているという。関係者処分について理研は「懲戒委員会を経た上で厳正に行う」と述べた。

 小保方氏の代理人弁護士である三木秀夫弁護士がこの日、取材に応じ、報告書を受け取った小保方氏は「やつれた顔がみるみる青白くなって驚いた様子だった」と話した。予想外の調査結果にぼうぜんとなり、説明が終わると「承服できない」と拒み、その場で不服申し立てをする方針を伝えたという。

 小保方氏は精神的に不安定な状態が続き、神戸市内で関係者に付き添われて生活。三木氏ら大阪弁護士会の4人が代理人を務め、打ち合わせをしたり、電話でやりとりしたり、頻繁に連絡を取っているという。

 小保方氏は理研の規定に従い、期限の9日までに不服を申し立てる方針。ただ、混乱を収束させるには、論文著者らの直接の説明が不可欠。川合氏も会見で「ゆっくり本人と相談していずれそのような機会もできれば。理研も協力する」。三木氏は「本人は対外的発言を禁じられており反論の機会がない。苦しい気持ちが続いている」と思いやる。記者会見も検討しているが「的確に答えられるだろうか」と不安をのぞかせた。


■小保方さん反論全文「驚きと憤りの気持ちでいっぱい」

STAP論文調査最終報告
STAP論文、不正認定へ

 調査委員会の調査報告書(3月31日付)を受け取りました。驚きと憤りの気持ちでいっぱいです。特に、研究不正と認定された2点については、理化学研究所の規程で「研究不正」の対象外となる「悪意のない間違い」であるにもかかわらず、改ざん、捏造と決めつけられたことは、とても承服できません。近日中に、理化学研究所に不服申し立てをします。

 このままでは、あたかもSTAP細胞の発見自体が捏造であると誤解されかねず、到底容認できません。

 レーン3※の挿入について。

 Figure 1i※から得られる結果は、元データをそのまま掲載した場合に得られる結果と何も変わりません。そもそも、改ざんをするメリットは何もなく、改ざんの意図を持って、Figure 1iを作成する必要は全くありませんでした。見やすい写真を示したいという考えからFigure 1iを掲載したにすぎません。

 画像取り違えについて。

 私は、論文1に掲載した画像が、酸処理による実験で得られた真正な画像であると認識して掲載したもので、単純なミスであり、不正の目的も悪意もありませんでした。

 真正な画像データが存在していることは中間報告書でも認められています。したがって、画像データを捏造する必要はありません。

 そもそも、この画像取り違えについては、外部から一切指摘のない時点で、私が自ら点検する中でミスを発見し、ネイチャーと調査委員会に報告したものです。

 なお、上記2点を含め、論文中の不適切な記載と画像については、すでにすべて訂正を行い、平成26年(2014年)3月9日、執筆者全員から、ネイチャーに対して訂正論文を提出しています。

 ※注釈 「Figure 1i」はラインが5つ並ぶ画像のことで、レーン3は左から3番目のラインを指す


[いずれもSponichi Annex]

Posted by nob : 2014年04月02日 07:34

調理に使わない野菜のヘタや外皮など、一切を棄てずに網に入れて、さらに昆布などと一緒に煮出すと、甘い香りと様々な栄養豊かな出し汁が、味噌も少なくて済みます。。。

■みそ汁1日3杯以上で乳がん発症率40%減少などのデータも

 2013年、ユネスコの無形文化遺産に“和食” が登録された。健康的で栄養バランスがよい和食は海外でも人気だが、なかでも和食の深い味わいを象徴するみそは、生命維持に不可欠な必須アミノ酸をすべて含むなど、優れた栄養バランスを誇る食品だ。独特のうま味が動物性脂肪の過剰摂取を抑える利点もある。

 女子栄養大学副学長で、栄養化学研究所所長の香川靖雄さんも、「和食の礎である“ご飯とみそ汁”は、2品で必要な栄養分の多くをカバーできる理想の組み合わせです。日本人は東アジアに特有の飢餓に対する耐性を備えた遺伝子型をもっているため、肉食中心の食生活では肥満になりやすいので健康のためにも、ご飯 とみそ汁を基本とする日本古来の食生活を大切に」と解説する。

 おいしいだけではなかったみその威力をじっくり覗いてみよう。

【食塩より30%もの減塩効果あり!】

 共立女子大学 家政学部臨床栄養学教授の上原誉志夫さんが行ったラットによる実験で、食塩と、同じ量の食塩を含むみそを比べたところ、食塩よりみそのほうが血圧に影響しにくく、約30%もの減塩効果があることが判明。また別の研究では、みそが血圧を下げる作用も検証されており、高血圧予防が期待されている。

 みそは少量でうま味のある味つけができ、前述の減塩効果もあるため、みそ料理の塩分量は決して多くない。たとえばみそ汁1杯の塩分は約1.2g。1日の塩分摂取目標量は、男性9g未満、女性7.5g未満なので、塩分のためにみそ汁を控える必要はないのだ。塩分の吸収 を防ぐほうれんそうやいも類、ごぼうなどを具にするのもおすすめだ。

【みそ汁を飲むほど胃がんによる死亡率が低減】

 日本人に多い胃がんの要因のひとつに、塩分の摂りすぎが挙げられるが、みそ汁を飲む人ほど胃がんによる死亡率が低いことがわかっている。特に男性では、まったく飲まない人と毎日飲む人の差は1.5倍。また毎日、喫煙・みそ汁を摂取する人のほうが、喫煙・みそ汁ともに 摂取しない人より胃がんによる死亡率が低いという調査結果もある。

【乳がん発症率が40%減少】

 現在、日本人女性でもっとも罹患率の高いがんは乳がん。厚生労働省が40~59才の女性約2万人を対象に行った 10年間に及ぶ疫学調査によると、みそ汁を1日1杯未満飲む人に比べ、2杯の人は26%、3杯以上飲む人は40%も乳がんの発症率がダウンした。1日3 食、みそ汁を飲む習慣が、乳がん予防に効果が期待できるわけだ。

[女性セブン]

Posted by nob : 2014年04月01日 23:28

その時の発症状以外の効能の分だけの、さらに重複服用にて予期せぬ重篤な副作用のリスクも。。。

■副作用のない薬はないって本当?

風邪気味だと感じたら風邪薬を。食べ過ぎてしまった翌日には胃薬を。薬は僕らにとって非常に身近なものだ。

しかし、そこで気になるのが「薬には必ず副作用がある」という噂である。そうでなくても、副作用とはなんだか得体が知れなくて恐ろしい言葉。これが事実なら、あまり薬に頼りすぎるのも考えものだが…。新宿ライフクリニックの須田隆興先生に確かめてみた。

「副作用とは簡単にいえば、“投与することによって発生する、本来の治療目的とは異なる作用”のことです。この定義に基づいていえば、取るに足らない程度の症状も含め、副作用のない薬はまず存在しません」

須田先生によれば、医薬品に含まれる有効成分の多くは、頭痛や腹痛、発熱など特定の症状にだけ効くというものではない。薬というのは僕らがイメージしている以上に、多くの作用を持っているものらしい。それらは健康上、害になり得るものもあれば、痛くもかゆくもないものまで様々だ。

「副作用の症状は、眠気や口内の渇きを覚える軽度のものや、抗癌剤のように重篤なものなど、薬によって異なります。身近なものでいえば、頭痛薬などとして使われる消炎鎮痛剤には、副作用として胃粘膜に負担をかけるタイプの薬があり、一緒に胃薬を処方されるケースもよくありますよね」

実際、薬に同梱されている添付書類には、よく読むと細かい文字で無数の副作用がびっしりと記載されている。これを精読したことのある人もあまりいないだろうが、薬そのものにアレルギー反応を起こすケースもあるそうだから、あながち軽視していいものでもなさそうだ。

「ただ、基本的には慎重に臨床試験を繰り返して商品化されているわけですから、抗がん剤など副作用が起きやすい前提のものは別として、一般的に外来で処方される薬剤を医師の指示に従って服用している分には、大きな問題が起こる可能性は低いでしょう」

薬は用法・用量を守って服用することが大切ということだ。

(友清 哲)

取材協力先
新宿ライフクリニック
須田隆興

[webR25]

Posted by nob : 2014年04月01日 23:14

人生は旅だ。。。Vol.6/また旅立つ君へVol.27

いつしか私は旅人として

異質なものよりも

同質なものを鋭く感じるようになり

その違いのなさに共感を覚えるようになっていた


地球は自分の家といっしょだなどというと

大言壮語のたぐいなのだが

共生感とともに旅をすると

落ち着いたよい旅をすることができる

旅先のその場所が

魂の休み場所になるのだ


[立松和平/旅暮らし]

Posted by nob : 2014年03月29日 11:38

言い得て妙。。。Vol.17/成熟した自由競争社会への入り口。。。

■大前研一氏が斬る「就活」
「新卒一括採用」に国際競争力なし
「就活」が日本をダメにする

ビジネスの現場で日々発生しているファクトを、時間軸の長い視点で深く掘り下げて、日本の本質に迫る「WEDGE REPORT」。「現象の羅列」や「安易なランキング」ではなく、個別現象の根底にある流れとは何か、問題の根本はどこにあるのかを読み解きます。

世界についていけない
日本の「新卒一括採用」

─最近の新卒採用について、どのように思われますか。

 日本の新卒採用は、世界の流れについていくことがまったくできていない。新卒で会社に入ってくる人は、ひ弱だね。今のままでは、グローバル化に対応することなんてできるわけがない。彼らは国内の企業できちんと働くこともできないと思う。

 私が1970年に日立製作所に入ったときの同期生は、約1000人。新卒一括採用を行っていた。大企業は入学難易度がそこそこの大学を卒業した学生を大量に雇い、時間をかけて育てていた。育てる辛抱強さを失った今もこのスタイルだ。こんな事を未だにやっているのは日本だけ。強いて言えば、韓国のごく一部ぐらいしかない。

 「大学を卒業した学生の内定率が8割を切った」と大騒ぎをしたり、「新卒後、3年過ぎた者も“新卒”とみなす」としているのは、まさに本末転倒で日本しかない。

─海外の新卒採用は、どのようになっているのでしょうか。

 私はアメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)の大学院やスタンフォード大学などにいたが、「卒業者の内定率」といった言葉は聞いたことがない。彼らはある程度の大きさになり、完成された会社に入ることを「恥」ぐらいに思っている。

 初任給は学生ひとりずつ交渉によって決まる。新卒時で希望する会社に入れなかったとしても、その後実績を積み上げていけばその履歴によっては入るチャンスが何回でもある。

─日本が参考にすべき国はあるのでしょうか。

 ドイツには有名な大学がない。ある大学に入り、そこで卒業するのではなく、いくつかを渡り歩いて学び、単位をとり、卒業するケースが多い。卒業後は、30歳くらいまでに生涯をかけて取り組む職を決める。それまでは世界を旅して「さまよえる鳥」という意味のワンダーフォーゲルのようなことをしている若者も多い。

 日本人のように学校などで「世界を学ぶ」のではなく、世界各地を実際に見て回っている。だから国際競争力を肌身につけるんだ。ユニクロや楽天のように、社員が英語を話せるようにするだけでは、本当の国際感覚は身につかないよ。

 大学に進学する予定のない学生たちは、18歳までは「デュアルシステム」のもと、週に2日座学をやり3日は企業で実技を学ぶ。このコースを選んだ 6割くらいの人は大学へ行かず実習をやった企業に就職する。面接で見知らぬ人を採用するというケースは少ない。手に職をつけて社会に出るから、早くから収入を得て生活も社会も安定することになる。

─日本の新卒者は、ダメですか。

 どこでも通用しないから、本当に困っているんだね。22歳になっても、鉛筆1本売ったこともない。それで面接などで「営業をしたい」と言うのはおかしいだろう。日本の会社は、こういう人をよく採用するね。

 それどころか、政府は大卒後3年以内を新卒扱いにして雇用した企業に助成金を支給するとしている。こんな甘いことをしているのは、日本しかない。これでは、企業社会に汚染をまき散らすようなものだよ(苦笑)。日本には、弱い者、というより学生時代にまじめに学んでこなかった者を助けるという悪い癖がある。

 私も会社を経営しているから、そのような人を面接したことがある。20~30の会社の試験に落ちていると、自分がどこの会社を受験しているのか、わからなくなっている。面接で「ここは、どういう会社でしたっけ?」と聞いてくる。面接を受けている会社の研究も、志望動機も薄弱なんだ。これでは、採用されないのが当たり前。卒業後2年目も3年目も、内定を得るのは無理だろう。あれでは老人になっても「新卒扱い」だよ。

 こういう若者が現れるのは、親や教師にも非がある。もっとも責められるべきは人事部長だ。相変わらず「いい大学を卒業したから」ということだけで採用している。こんな人事部長はクビにすればいい。そういう会社は新しい才能を取り入れていないんだから、滅びるしかない。

─日本の若い人が海外で働くと、どうなるでしょうか。

 外資系企業で外国人と競い合えば、多くはひ弱だから、即死する。出世する人は、ほとんどいない。

 日本の場合、下馬評が低く、さほどマークされていない人が強い。その多くは、文部科学省の学習指導要領などによる、プログラムやスケジュールから外れているところで才能を開花させていることが特徴だ。

 スポーツ、音楽、芸術、ゲームなどの分野で、特にティーンエイジャーに多い。海外で早くから鍛えられ、世界のトップレベルが見えている。日本人は目標を与えられたときは強い。明治維新もそうだ。日本人でなく、文科省の指導要領に問題がある、ということだよ。

就職人気ランキングや内定率に一喜一憂

─新卒採用は、どのようにするべきと思われますか。

 私ならば、日本人を雇う場合、22歳の新卒は採用しない。一番本人の潜在力を見るのに向いてない年齢だからだ。日本での教育を受けてきた新卒は、キャラが立っていない。採用するうえでの判断が難しい。もっとキャラが立った人を入れないと、今の時代は会社が滅びる。

 大きな採用方針をいえば、国籍に関係なく、優秀な人を雇う。年齢のターゲットは、1つは28~32歳。新卒で社会に出て5、6年荒波にもまれた頃だろう。社会の厳しさなど悲哀を味わっているほうがいい。

 例えば、月に25万円を稼ぐのに、こんなに大変なのか、と体でわかっているほうがいい。「前の会社でこんな苦労があったけど、こう乗り越えた」と面接で説明をしてほしい。こちらは実務能力や人生に対する取り組み方などの判断がしやすいし、会社の求めているものとのミスマッチを防ぐことができる。

 32歳よりも上の人は、社会人になり、すでに10年以上の月日が経つ。きっと悪い癖が身についている。これを直していくのにまた4、5年かかる。だから、雇うことはしない。

─もう1つの年齢のターゲットは、どのくらいでしょうか。

 ドイツの「デュアルシステム」を意識したもので、12~18歳までの間、ゲームなどの能力が非常に優れた者を雇う。システムや新しい仕事のやり方などを任せたい。ファストフードでアルバイトをやりすぎているような連中はマニュアルを覚え込んで、それを仕事だと勘違いする悪い癖がついているので採ってはいけない。

 学校の偏差値が低くとも構わない。日本の学校教育は多くの教科の総合点で競わせているが、平均点の高い人や常識がありすぎる人は限界を突破できない。ビジネスの現場で稼ぐ人は何か突出したものがある。会社は本来、こういう人を雇うべきだ。

 私の2人の息子も中学校の頃から様々な学校をドロップアウトした。親に似ているのかな(苦笑)。

 小さい頃から、それぞれがある分野には抜きん出るものがあった。長男は今、ウェブ系の会社を経営し、社員が50人になっている。次男はゲームのクリエーションや、アーキテクチャに長けている。大企業から大きなプロジェクトを依頼されたり、海外で講演もしている。2人とも10代から好きなことをしてきて、業界で少しは知られた存在になった。文科省が求めるような「優秀な学生」だったら、今のように自分で稼いでいくようにはなれなかっただろうね。

─お子さんたちには、どのような教育をされていたのですか。

 我が家では、息子がよくゲームをしていた。そこで「ゲームなんかしないで、宿題を」とは言わない。むしろ「宿題なんかしないで、ゲームをしろ」と言う。ゲームのほうが、頭をはるかに使う。イマジネーションも必要だ。これらの力は社会に出たら、すぐに使うもの。

 うちの息子は中学校もドロップアウトしかけて名誉卒業だ(苦笑)。コンピューターばかりやっていたからね。それでも難関の南カリフォルニア大学のIT学部に受かったからね。でも、そこも中退しちゃった。

─親は子どもが内定を得ることができないと嘆いています。

 今なお親も学校も就職人気ランキングや内定率に一喜一憂しているね。生保などはランキングの上位に位置するけど、間違いなくいずれ破たんする。日本人の寿命が延びているのに、昔の頃のライフテーブルでビジネスをしているから、今は「死差益」で多少儲かっているだけのこと。

 メガバンクは国策でつぶさないね。国内では金融庁の言いなりでなんとかなるが、運用する力や企業を評価して抵当なしで貸す力など全くない。これじゃ海外では通用しない。国に生かされている、飼い殺しにされている業界に憧れる、なんて気持ち悪くないのかね。

 有名大学を卒業し、ランキング上位の会社に入る学生は、真っ先に失業する。手に職もなく、失業後は苦労するだろう。世界の荒海を泳いでいかなくてはいけない21世紀経済の中では決して優秀ではない。このような学生たちを集めて満足しているから、日本の大企業はダメになる。

学歴も分別もなかった「戦後第1世代」

─日本は戦後、国際競争力が強かったはずですね。

 日本は第2次世界大戦で負けた直後の、「戦後第1世代」が長く経済界を引っ張ってきた。

 松下電器(現パナソニック)の松下幸之助さんも、三洋電機の井植歳男さんも、本田技研工業の本田宗一郎さんも大学を卒業していない。学歴だけで採用していくことがいかに馬鹿げているかがわかる。本田さんは浜松高等工業学校を「名誉卒業」だから。この人たちは恐れを知らない。分別を知らない。これは強い。

 日本の学校を卒業したり、良い家に育ったりすると、分別だけはしっかりする。分別があったら、アメリカのGMがあれほどに強いときに、トヨタやホンダは闘いを挑まないよ。当時の欧米では、「日本の戦後第1世代」の経済人が何をするか、理解ができずに恐れていた。

 経営者がサラリーマン化して、困難をブレイクスルーする力が弱くなった。これが、国際競争力を失った、最大の理由。今は無から有をつくることが求められる時代。新しいものを生まない限り途上国とのコスト競争になるから、勝てないんだよ。

─子どもが内定を得ることができずに困っている親にメッセージを。

 「子どもが大学を卒業したのに、就職先がない」と嘆く親がいるならば、子どもに500万円ぐらい与えてみればいい。どうせ遺産相続させるくらいなら、与える方が効果的だ。

 そして、「好きなところへ行って地べたを這い、5年後、別の人間になって帰って来い。そのとき、今後どのような人生を生きていくのかを言え」と突き放せばいい。途上国ならば3年間は暮らせるだろう。その後の2年は本人が現地で稼げばいい。

 日本にいてそのカネで中古のポルシェを買って遊んでいるようならば、もう投資する必要はない。その瞬間に、子どもの将来がわかるじゃないか。残ったカネは相続させずに、自分達で人生エンジョイするために使ってしまう。子どものために汗かくのは20歳まで、と決めたらどう?

(聞き手/編集部 伊藤 悟 文/吉田典史)

[WEDGE infinity]

Posted by nob : 2014年03月29日 11:28

また旅立つ君へVol.26

世界とは

他の誰かが変えてくれるものではなく

ただ「わたし」によってしか変わりえない

[アドラー/嫌われる勇気]

Posted by nob : 2014年03月26日 09:23

また旅立つ君へVol.25

人生はいつもシンプルであり

深刻になるようなものではない

それぞれの刹那を真剣に生きていれば

深刻になる必要などない


人生はつねに完結しているのです


たとえ「いま、ここ」で生を終えたとしても

それは不幸と呼ぶべきものではありません


20歳で終わった生も

90歳で終えた生も

いずれも完結した生であり

幸福な生なのです


[アドラー/嫌われる勇気]

Posted by nob : 2014年03月26日 08:18

また旅立つ君へVol.24

多くの人は

対人関係のカードは他者が握っていると思っています


だからこそ「あの人は自分のことをどう思っているんだろう?」と気になるし

他者の希望を満たすような生き方をしてしまう


でも

課題の分離が理解できれば

すべてのカードは自分が握っていることに気がつくでしょう


[アドラー/嫌われる勇気]

Posted by nob : 2014年03月26日 08:16

また旅立つ君へVol.23

他者の期待を満たすように生きること


そして自分の人生を他人任せにすること


これは

自分に嘘をつき

周囲の人々に対しても嘘をつき続ける生き方なのです


[アドラー/嫌われる勇気]

Posted by nob : 2014年03月26日 08:08

また旅立つ君へVol.22

他者からの承認を求め

他者からの評価ばかり気にしていると

最終的には他者の人生を生きることになります

[アドラー/嫌われる勇気]

Posted by nob : 2014年03月26日 08:06

また旅立つ君へVol.21

他者の期待など

満たす必要はない

[アドラー/嫌われる勇気]

Posted by nob : 2014年03月26日 08:05

また旅立つ君へVol.20

行動面に目標が、次の二つ。

1.自立すること

2.社会と調和して暮らせること


そして、この行動を支える心理面の目標として、次の二つ。

1.わたしには能力がある、という意識

2.人々はわたしの仲間である、という意識


[アドラー/嫌われる勇気]

Posted by nob : 2014年03月26日 08:03

また旅立つ君へVol.19

勝ちや負けを競い会う場所から身を引いたのです


自分が自分であろうとするとき

競争は必ず邪魔をしてきます


[アドラー/嫌われる勇気]


Posted by nob : 2014年03月26日 08:00

また旅立つ君へVol.18

いまの自分よりも前に進もうとすることにこそ

価値がある

[アドラー/嫌われる勇気]

Posted by nob : 2014年03月26日 07:59

また旅立つ君へVol.17

誰とも競争することなく

ただ前を向いて歩いていけばいい


健全な劣等感とは

他者との比較のなかで生まれるのではなく

「理想の自分」との比較から生まれるもの


[アドラー/嫌われる勇気]

Posted by nob : 2014年03月26日 07:53

また旅立つ君へVol.16

われわれを苦しめる劣等感は

「客観的な事実」ではなく

「主観的な解釈」

[アドラー/嫌われる勇気]

Posted by nob : 2014年03月26日 07:52

また旅立つ君へVol.15

人間の悩みは

すべて対人関係の悩みである

[アドラー/嫌われる勇気]

Posted by nob : 2014年03月26日 07:50

また旅立つ君へVol.14

これまでの人生になにがあったとしても

今後の人生をどう生きるかについてなんの影響もない

[アドラー/嫌われる勇気]

Posted by nob : 2014年03月26日 07:47

どんなところでどんなことをするかではなく、どんなことにでもどのように取り組むかということ。。。/また旅立つ君へVol.13

■「やりたいことをやる」ではなく「やりたいようにやる」。新人が憂鬱な仕事を楽しくする方法とは?

常見陽平
人材コンサルタント

「やりたいことをやる」ではなく「やりたいようにやる」。新人が憂鬱な仕事を楽しくする方法とは?

4月も間近に迫り、入社の期待に胸ふくらませる新社会人も多いだろう。しかし期待が大きいほど、現実の会社生活にショックを受ける人が多いのもまた事実。そこで人材コンサルタントとして著書多数の常見陽平さんに「新社会人の働き方」に関してお話をうかがった。

「最近の新社会人の傾向としてすごく感じるのが、自分の好きなこと、やりたいことを実現できる場として、会社に多くのことを期待しすぎる傾向があるということです。大学時代は勉強にしろ、サークルにしろ自分の好きなものや、やりたいことを選ぶことができましたよね。そして、それを突き詰めて『がんばった!』と、誇ることができました。ただ会社はそうはいかない。期待していた配属先じゃなかったり、やりたい仕事が必ずしもできるわけじゃない。自分の思ったようにならないわけです。そんなジレンマの中で成果をださなきゃならないのが仕事なんですよ。大学はお金を払う、仕事はお金をいただく。いわば立場が違う。当然のようですが、それを理解していない学生は実に多い」

社会人になるということは、これまでの世界観やルールが通用しなくなるということ。まずそれを認識し、意識のギャップを埋めなくてはならない。自己実現の前に、まずは仕事をするということの、本質を理解しなくてはならないということだ。

「基本的に新人が期待通りに仕事で『やりたいこと』ができることは稀。だから『やりたいようにやる』という意識で仕事に取り組んでみてはどうでしょうか。

実際、私自身も新人時代にあまり本意ではない営業の部署に配属されました。ただ、その中でも興味のあったレコード会社の営業に積極的にトライし、仕事をすることができました。結果としてビジネスとしても感謝されて、興味のあった音楽業界の仕組みの一端を知ることができました。そうやって与えられた仕事の中で、少しでも興味のある分野の仕事ができるように工夫してみてはどうでしょうか」

また、『やりたいようにやる』一環として、自分が楽しめる要素を取り入れることも重要だと常見さんは語る。

「学生時代『クリエイティブな仕事がしたい』なんて言ってましたから、営業の企画書一つ作るにしても「広告代理店のようなカッコいいものを作る!」と意気込んでました。で、でき上がったものに勝手に喜びを感じたりして......。もちろん仕事として機能しなければ論外ですが」

少しずつでも楽しみを見出し、自身の強みを少しでも発揮することが重要。そして、今の仕事が自分の求めるものじゃないにしても、やりたい要素を取り入れることで将来の糧として繋げる意識をもつ。そこで得る様々な経験はキャリアの中で必ず生きる。むしろ、その経験によってゼネラリストとしてスキルアップできている、くらいに考えてもよいだろう。

「この仕事は合わない、やりたくないと食わず嫌いが一番良くなくて、やってみたら意外と面白いってことはたくさんある。だから受け身で仕事をこなすよりも、自発的に楽しいと思うことを探す感覚が大切です」

実際、社会人に「新人として入社した後、すぐに希望の部署に入れましたか?」 と、アンケートしたところ「最初の配属で希望の部署に入れた」という人は「50.3%」と約半数。そして、1年目ともなれば実際仕事が始まっても思い描いたような仕事を与えられている人は数少ないはずだ。しかし「憂鬱...」と、愚痴るばかりでは意味がない。新人時代はどんなビジネスパーソンであれ、キャリアの中で1度は経験する。仕事の本質を早くつかみ、有意義に過ごすための手段を考えたい。
(大場庸佑)

[マイナビスチューデント/フレッシャーズ]

Posted by nob : 2014年03月25日 18:08

喫煙自体よりも有害という受動喫煙、、、まったく割に合いません。。。

■発癌リスクだけでない三次喫煙の懸念

Susan Brink
for National Geographic News

 室内での喫煙による煙は空気中の汚染物質と結合し、発癌性が疑われる化合物を形成する。また、この物質は何十年にもわたって残存する可能性が指摘されている。

 喫煙が癌(がん)や心疾患、早期死亡の原因となることが証明されるまでには何十年もかかった。その後、二次喫煙が人を死に至らしめることが立証されるまでにはさらに年数を要した。

 そして今、研究者たちはタバコによるもう一つの現象を懸念している。それが三次喫煙(副流煙残留物)だ。三次喫煙は現実に、いたる所に存在している。室内喫煙者たちは、火をもみ消してから何年間も持続する有害な遺産を知らないうちに残しているのだ。

 タバコの煙の残留物はオゾンや亜硝酸といった室内汚染物質と結合し、新たな化合物を形成することが研究によって明らかとなっている。ホコリと混ざり合って堆積した残留物はカーペットや家具の表面にこびりつき、羽目板や乾式壁の多孔質材に深く入り込む。喫煙者の髪の毛や皮膚、衣服、爪に留まることもあるため、子供のそばを避けて外で喫煙する母親が部屋に戻って赤ん坊を抱えた場合、その子供は三次喫煙にさらされることになる。この新たな化合物は、除去が難しいだけでなく性質が長期にわたって持続し、発癌性も疑われる。

 中でも、NNAとして知られるタバコ特異的ニトロソアミンはDNAに損傷を与え、癌を引き起こす可能性がある。カリフォルニア州のローレンス・バークレー国立研究所で研究を行うボー・ハン(Bo Hang)氏は、今週この研究が発表されたアメリカ化学会(ACS)の年次総会で開かれた記者会見で、「三次喫煙はヒトの遺伝物質に有害」と述べた。「汚染物質の毒性は時間とともに強まる」。

◆20年以上

 三次喫煙は比較的新しい研究分野であり、煙と環境汚染物質からなる化合物がいつまで残存するのかは誰にもわからない。カリフォルニア大学で臨床薬理学部門を率いるニール・ベノウィッツ(Neal Benowitz)氏は、「こういった化合物の残存を示す証拠は、20年前から非喫煙者しか住んでない家のホコリや壁板からも見つかっている」と話す。ベノウィッツ氏は、2010年に始まったカリフォルニア州三次喫煙コンソーシアム(California Consortium on Thirdhand Smoke)で指揮を執っている。

 タバコの煙の残留物が染み込んでいるかもしれない絨毯の上をハイハイし、カーペットの上で眠りに落ち、家具をしゃぶる乳幼児や小児は、その毒性作用を最も被りやすい。

 研究者たちが心配しているのは発癌リスクだけではない。三次喫煙は、ぜんそく発作やアレルギー反応を含む他の健康問題にも関与する可能性がある。

 ホテルの喫煙室をほうきで掃き、掃除機をかけ、リネン類を交換し、ほこりを払う従業員は、そこに数泊する客よりも大量の三次喫煙にさらされる。健康に危険をもたらす暴露量はまだ数値化されておらず、具体的な健康リスクもはっきりとは特定されていない。しかし、バーやカジノ、レンタカー、あるいは過去に喫煙者を招いたことのある室内空間には、かなりの残留物が存在する可能性がある。

 過去に喫煙者が住んでいた家やアパートに引っ越した人がさらされる危険性もある。三次喫煙には、除去が困難という側面があるのだ。カリフォルニア州のサンディエゴ州立大学で心理学科長を務めるゲオルク・マット(Georg Matt)氏は、「三次喫煙にさらされた環境で測定値がゼロになったことは今までない」と話す。「フローリングや乾式壁を取り除かない限り、この物質を除去することはまず不可能だ」。

◆除去する方法

 室内環境から残留物を取り除くにあたっての重要なアドバイスには、次のようなものがある。「洗剤を使って徹底的に掃除すること。部屋の塗り替えを勧める人もいる」と話すのはハン氏。「最善の方法はカーペットを交換し、換気装置を清掃することだ。これだけでも役立つが、新世代の洗浄剤のような製品の登場を期待したい」。問題の重大性や健康リスク、化合物を除去する有効な方法については、まだ課題が山積みだ。

 また、ベノウィッツ氏は「(残留物が)どの程度存在し、どの程度の量で害を及ぼすのかはまだわかっていない」と指摘する。「子供の三次喫煙を防ぎ、喫煙者が使用した部屋や車を借りないよう親にアドバイスすべき。避けられるものは、避けるに越したことはない」。

[ナショナルジオグラフィック ニュース]

Posted by nob : 2014年03月25日 18:01

「5]以外は私も実践しています、、、おすすめです。。。

■がむしゃらに働いて燃え尽きないために...。もっと効率良く働く5つのアイデア

みなさん本当にお疲れ様です。しかし、そんなにがむしゃらに働かなくても、もう少し効率良く働くこともできます。

今回は、ソーシャルメディアの投稿スケジュールや自動化、分析などを管理するツール「Buffer」のコンテンツクラフターBelle Beth Cooper氏より、もっと効率良く働くための5つのアイデアをご紹介しましょう。(Cooper氏はExist社の共同創立者でもあります)

Bufferの文化で好きなのは、一生懸命ではなく効率良く働くことを重視しているところです。私たちのチームでは、十分な睡眠と運動、それに余暇の時間をとることを大事にしているので、仕事の時間はできるだけ生産性を上げるようにしています。

一生懸命働くというのは、陥りやすい習慣でもあります。1日の終わりに仕事スイッチを切ったり、週末に仕事のことを考えずに休養するのは、難しいこともあります。自分で会社を立ち上げていても、管理するのが難しいというのが分かりました。Bufferで仕事をしていない時はExistで働いています。そうすると、効率良く働くのではなく"1日中働く"パターンに陥りやすいのです。

そんなCooper氏が、仕事人間の罠に落ちないためにやっている5つのアイデアがこちらです。

1. もっと休憩をとる

私の大好きな作家スティーブン・R・コーヴィーの『7つの習慣』に、月日が経つにつれてより多くの木を切る木こりの話がありました。木こりが木を切るのを止めてのこぎりを研げば、次は切れ味のいいのこぎりで木を切ることができ、結局は長期的に見て効率が良く、時間も節約できます。

この例え話はとても分かりやすいですが、実行するとなると難しいです。著者のCoveyさんが、普段の生活においてのこぎりを研ぐことについて、こんな風に言っています。

のこぎりを研ぐのは、誰もが持っている素晴らしい資産、つまり自分を大切にし、向上させるという意味です。自己再生をするために、「身体的」「社会的」「精神的」「霊的」という、人生における4つの領域でバランスが取れているプログラムのことを意味しています。

のこぎりを研ぐことは、人生のあらゆる面において素晴らしい習慣ですが、特に仕事の場合は、燃え尽きたり参ってしまうのを避けられるので、メリットが大きいように思います。

人間の脳が集中できる時間というのは、平均で約90分と言われています。ですから、90分仕事をしたら、少なくとも15分休憩しましょう。90分毎に休憩をとることで、心身ともにリフレッシュし、次の90分でより活発に仕事をする準備ができます。

人によっては、15〜20分の休憩をとるのが難しいかもしれませんが、1日のうちに何回か短い休憩をすることで、持続した集中力を一旦リセットし、心身共に切り替えることができます。

2. 昼寝をする

昼寝が認知機能やクリエイティブ思考、記憶力を向上させることは、調査によって分かっています。特に昼寝の効能は、記憶力が向上することにより、学習効果が上がることでしょう。

Web ライターのMax Read氏は「記憶は最初に脳の海馬に刻まれますが、その時はまだ忘れられやすい"割れ物"のような状態です。たくさんの記憶を詰め込んだ時などは特にそうです。しかし、昼寝をすることで、その記憶が脳のより恒久的な倉庫である大脳新皮質に押し出され、書き換えられにくくなります」と言います。

記憶に関するある研究で、昼寝の後の被験者は、昼寝をまったくしなかった被験者よりも、テストの結果が非常に良いということが分かっています。

昼寝によって記憶が定着するだけでなく、新しい情報をより覚えやすくもなります。また、燃え尽き症候群というのは、寝ない限りこれ以上脳に情報が入らないというシグナルだということも研究によって分かっています。昼寝は燃え尽き症候群を避けるのにも役立つのです。

3. 自然の中で過ごす

『Focus: The Hidden Power of Excellence』という本の著者Daniel Goleman氏は、自然の中で過ごすことで、持続していた緊張や集中力が一旦リセットし、リラックスすることができると言っています。

街中の通りを歩く時と、静かな公園の中を歩く時、人間はどのくらいリラックスしているかという実験がありました。その結果、騒々しい街中を歩く時は緊張のレベルが高く、脳が集中力をリセットするためのリラックスをすることができないということが分かりました。

自然環境と違い、都会の環境は著しく注意力が必要だったり、直接注意しなければならない刺激に、満ちあふれています。(例:車にひかれないようにするなど)そのため、集中力が回復しにくいのです。

ところが、自然の中で過ごすと、頭も心も十分リラックスし、緊張がほぐれ、仕事に戻った時はより長い時間集中できるようになります。さらに、ある研究では、教室の中ではなく外にいる時の方が、学生の学習に対するやる気が高くなることが分かりました。

4. 移動してまとめて仕事をする

最近、Joel Runyonさんが書いた「ワークステーション・ポップコーン」というメソッドに関するブログを読みました。

このメソッドは、カフェや職場など場所を決めて、まとめて仕事を終わらせるというものです。まず最初にToDoリストを作成し、その場所で何を終わらせるかを決めるので、そこに着いたらすぐに仕事に没入できるという訳です。

Joelさんは、場所毎にToDorリストを分け、それぞれの場所のタスクは3つまでにしていました。決められた仕事をすべて終えたら、次の場所に移動します。

自分の好きなようにToDoリストを決めていいのですが、ここで大事なのは、次の場所に移る時間ではなく、どこまでやったらその仕事が完了なのかを明確にすることです。Joelさん曰く、移動手段は自転車か徒歩がオススメだそうです。

パソコンの画面から離れる移動時間は、瞑想の練習に使いましょう。移動中はスマホや携帯はポケットにしまいます。仕事から少なくとも30分は離れて休憩しましょう。

Joelさんは、このメソッドを導入してから、いかに生産性が上がり、1日を行動的に過ごすことができ、労働時間が少なくなったかをブログに書いていました。

5. メールは1日の最初にチェックする

これは一見、逆なのではないかと思うかもしれません。基本的にメールはすぐにチェックするなと言われることの方が多いですが、私は最初にメールをチェックすることでかなり効果的に仕事ができています。1日の最初にメールをチェックすると、生産性を向上する理由がいくつかあります。

例えば、私が Bufferでやっているように、チームと離れて仕事をしているような場合は、メールをチェックすることで、自分が不在の間にチームの半分(もしくはそれ以上)の人がどのようなことをしたのか知ることができます。離れているチームと少しでも親密に仕事をしたい場合は、1日の最初にメールをチェックして、他の人と同じ情報を入れておくことが大事です。

最初にメールをチェックすることで、自分がすでに計画していた仕事をやるべきか、他の人がやっている仕事に合わせてやるべきことを変更した方がいいのか、すぐに決断することができるようになりました。

他にも、あなたが実践している効率良く働くためのアイデアがあれば、ぜひコメント欄にお願いします!

5 Scientifically Proven Ways to Work Smarter, Not Harder|Inc.com

Jeff Haden(原文/訳:的野裕子)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2014年03月25日 17:56

本当にこんな社会に皆満足しているの!?(驚)Vol.4/これが昨今の日本が向かう先。。。Vol.3

■真のリベラルを探して
90年の人生で、今の日本がいちばんひどい
湯浅誠×瀬戸内寂聴 リベラル対談(前編)

90年の人生で、今の日本がいちばんひどい

 今の日本は、保守化、右派の影響力が高まっている。その背景には、韓国、中国への感情悪化だけでなく、リベラル、左派の魅力のなさ、ストーリーのなさがある。今の日本のリベラルに、欠けているものは何か、どうすれば国民の心をつかむことができるのか。社会活動家として最前線で戦ってきた湯浅誠氏が、論客との対談を通じて、「真のリベラル」の姿を探る。

 第1回の論客は、小説家の瀬戸内寂聴さん。

社会活動家の湯浅誠さんと小説家の瀬戸内寂聴さんが、原発問題や戦争について語り合った
若い人にリベラルな考え方をどう伝えるかが課題

──今日は、次世代のリベラルについて伺いたいと思います。まず先の東京都知事選を、おふたりはどのようにご覧になりましたか。

湯浅:若い人たち、特に20代の4分の1が、田母神俊雄さんに投票しました。若者の投票率は低いので20代全体の6%にすぎない。とはいえ、リベラルな考え方のほうが世の中を良くして発展させていくことを、若い人たちにどういうふうに伝えていくかは大きな課題だ、とあらためて思いました。

──瀬戸内寂聴さんは、脱原発を訴える細川護煕元首相を支持し、応援演説もされました。

瀬戸内:20代の若い人たちは選挙に行っていませんよ。行かなくてもいいと思っているから。選挙権を持っていることの意味がわかっていないの。何であんなところに行かなきゃいけないのって、そういう感じですよ。

自分のことしか考えていなくて、自分以外のものはどうでもいいのね。今の若い人は、自分と世界というものを考えなきゃいけない。世界の中の自分というものを考えるべきだと思いますね。

湯浅:一方で、若い人は仕事もけっこう大変だし、生活に追われていて、「政治に目を向けよう」と言っても、国会や法律が遠く感じてしまうところもあるようです。

瀬戸内:でも、なぜ若い人が貧乏なのかをよく考えないと。給料が安いのは自分が悪いわけではなくて、社会の成り立ちが悪いからでしょう。自分の責任ではなくて、給料をくれるほうが悪いのです。そうやって、どこに原因があるかまで考えないんじゃないかしら。生活に余裕がないのはわかりますけど、お風呂やトイレに入っているときはひとりなんだから、そのときに考えたらいいと思うの。余裕がないというのは言い訳のような気がします。

湯浅:確かに、お風呂やトイレに入る時間は誰にでもありますね。

瀬戸内:脱原発だって、まるで自分には関係のないような顔をしていますけど、あなたの住んでいる地域の近くの原発がひとつ爆発したら、それまでの穏やかな生活や幸せと思っている生活は吹っ飛ぶんですよ。その怖さをもうちょっと知るべきね。

そして、やっぱり今の福島を見に行くこと。実際にボランティアで行っている人に、私はたくさん会いましたけど、彼らは誰に教えられたわけでもなく行っています。現実を見たら、じっとしてはいられない。そういう衝動が湧いてくるのが若さですから、私はやっぱり若い人に希望を託さないといけないと思います。もう年寄りはいいの。

湯浅:では、先ほどの厳しい言葉は、若い人たちに対する期待の裏返しなのですね。

瀬戸内:若い人にはまだ望みがあると思います。そう思いませんか。

湯浅:私はまだ若輩者ですから、「若い人に期待する」という言い方をなかなかできないのですが。

瀬戸内:でも、あなたも若い人に入るのですよ。91歳の私から見たらね。

「90年間、生きてきて、今の日本がいちばんひどい」

──瀬戸内さんは、「90年間、生きてきて、今の日本がいちばんひどい」とおっしゃっていました。

瀬戸内:ええ。私の経験によると、今の日本がいちばんひどいです。だって、自分さえよければいい、隣りの人が困っていても知らん顔、自分の家さえよければいいと思っているでしょう。昔の日本人はそうじゃなかったのよ。貧乏で長屋に住んでいても、お隣に醤油やお米がなかったら分けてあげたものです。今は隣りの人が何をしているかも、知らないじゃないですか。そして、みんな暗い顔をしている。

戦争中は実はそんなに暗くなかったのです。国や政府の言うままに感化されて頭がイカれていたから、出征する人に「行ってらっしゃい」なんて万歳して、負けているのに「勝った勝った」って提灯行列したりして、にぎやかだったの。家族が戦争に取られて悲しくて泣いたなんて伝わっていますけど、私が知るかぎり、そんな人は見たことがない。誇らしげな顔をしていましたよ。むしろ家族に男の子がいなくて誰も戦争に行かない家の人が、肩身の狭い思いをしていた。だから今、みんなが思っているのとはちょっと違うのね。

湯浅:息子を見送ったお母さんも陰では泣いていたのではないかと、寂聴さんの御本で書かれていましたが、そういう面もあったのではないですか。

瀬戸内:それはあったけど、泣いているのを人に見られるのはみっともないと思っていた。やっぱりお国のため東洋平和のために、うちの息子は戦争に行ったと思っていましたから。息子の無事を祈りたいし、別れるのは嫌だけれども、メソメソするのは恥ずかしいという気持ちがあった。そういう教育を受けていたの。

湯浅:寂聴さんご自身も、戦争が終わるまではそういうふうに思われていた?

瀬戸内:そうなの。バカでしょう。

中国兵に殺されると思っていた

湯浅:お母様とおじいさまが亡くなられていますよね。

瀬戸内:ふたりは防空壕の中で焼け死にました。でも、ピンとこなかった。私は当時、夫の赴任先の北京にいて、それを見ていないですから。

湯浅:亡くなられたことは、敗戦後にお知りになった?

瀬戸内:いいえ、敗戦後1年経って、日本に帰ってくるまで知りませんでした。手紙なんてもう出せなくなっていましたし。戦争が終ったときも、どうしていいかわからなかった。亭主は向こうで徴集されて行ってしまって、生まれたばかりの子どもを抱えてうろうろしていた時期ですからね。

それで、働かないといけないと思ったのですが、なかなか勤め先がなくて、やっと運送屋の電話番として雇われて勤めに出たら、その日に終戦を迎えたのです。ラジオから昭和天皇のお声が聞こえるけど、ザアザア、キイキイ聞こえるだけで何を言っているかわからない。私は戦争に負けたのではなくて、ソ連が入ってきたと思ったの。それで関東軍司令官が「みんな逃げなさい」と言っていると思った。そうしたら、運送屋の主人がわあっと泣き出して「日本が負けた」と。

私はそれを聞いたとたんに飛び出して、急いで家に逃げ帰りました。門を閉めて、子どもと一緒にじっと潜んでいた。それは怖かったですよ。

湯浅:御本には、もし中国兵に囲まれたら、お子さんを殺して自殺しようと思っていた、と書かれています。

瀬戸内:もう殺されると思いましたね。なぜかというと、私たち一家は中国人と仲良くしていたけど、周りの日本人は中国人をいじめていましたから。戦争に負けたら、きっと殺されると思った。私の命はどうでもいいけど、子どもをどうやって守ろうかと、震えながら家の中にいました。

ある朝、そっと門を開けて、外の様子がどうなっているか見たら、路地の壁に真っ赤な紙がいっぱい張ってあって、「仇に報いるに恩を持ってす」(恨みを恩で報いよ)と漢文で書いてあったの。ああ、こういう国と戦争をしたら、それは負けるわとそのとき、思いました。へなへなと力が抜けて、もし中国兵がやって来たら仕方がないと覚悟しましたね。

戦争をしたがっているのは戦争の怖さを知らない人たち

湯浅:最近、日本がおとなしくしていると、中国にどんどん付け込まれて、やられてしまうのではないか、やられる前にもうちょっと頑張らなきゃいけない、やられないように集団的自衛権の行使を容認する、という理屈が見受けられます。それについてはどう思われますか。

瀬戸内:ちょっと言いにくいのですが、私の時代は日本人が中国人と韓国人をいじめているんですよ。日本にいる中国人と韓国人は自分の国では食べていけない人も多かった。日本人は彼らを侮蔑し、仕事なんて与えなかった。仕事といったらクズ拾いとか、道路に座って手品を見せるぐらいしかない。それでも彼らは中国や韓国にいるよりは生きられたのも事実なの。私たちは、彼らの国の本当に貧しい人たちしか見ていなかったのですよ。

ところが、中国や韓国で本当に教養のある人やおカネのある家は、日本人なんかかなわないくらいのレベルなのです。そういうことを私たちは知らないし、学校でも教えてくれなかった。だから、私は戦争に負けた後で、人の言うことを鵜呑みにしたらダメだ、自分が経験して、手で触って、温かさも滑らかさも自分で感じたものしか信じないと誓いました。それが自分にとって、戦後の最も大きな革命でした。

湯浅:当時、中国人や韓国人をいじめていた日本人が、そのポジションに今度は自分たちがなるのが、怖いのではないですかね。「中国や韓国に負けるな」と叫んでいる人たちは、自分たちが仕返しされるのを恐れている。

瀬戸内:でも、戦前・戦中に日本人が彼らをいじめた経験のある人や、それを見ていた人たちは、もうほとんど死んでいるじゃないですか。今、そんなことを言っている人たちは、戦後の世代でしょう。

湯浅:そうですね。もっと若い人たちです。

瀬戸内:今、戦争をしたがっているのは、何も知らない人たちですよ。知らないから平気で憲法改正や特定秘密保護法とか、戦争をしたがっているようなことを言うのだと思いますね。

湯浅:安倍晋三さんを含めて若いですよね。

瀬戸内:戦争を経験した人が、まもなくみんな死にます。戦争の怖さを知らない人が、戦争のできる国にしようとしていて、本当に戦争するかもしれない。いざとなったらアメリカが助けてくれるなんて思っていたら、とんでもないですよ。中国と戦争してアメリカが加わったら、日本の半分はアメリカの何々州になって、残る半分は中国の何々省になります。日本はないです。そういうことがありうることを、今の若い人は考えてもいないですね。

湯浅:日米で中国を封じ込める、といった意見もありますが。

瀬戸内:アメリカは自分の国が危なくなったら、日本なんかどうでもいいですよ。

湯浅:私もそう思います。

瀬戸内:中国と仲良くなるか、あるいは中国と本気で戦うか。日本のために戦うなんてない。

湯浅:むしろアメリカが考えているのは、北朝鮮という非常に不安定要素がある中で、日本と中国と韓国がもうちょっと協調してくれよ、と。何かあったときにこんなに足並みが乱れているのでは、また自分たちが出ていかないといけなくなるじゃないか、といったことですよね。

自分のことしか考えないのは、教育が悪いから

瀬戸内:そう。自分の国のことしか考えていない。どこの国もそうです。世界の平和なんてことは考えない。自分の国さえよければいい。政治家は自分の属している政党や地域さえよければいい。世界と自分というふうなことは誰も考えていません。

自分のことしか考えないのは、教育が悪いんですね。小さい子どもにちゃんと教えないといけない。そういう考え方は幸せではなくて、隣りも向かいも裏の人もみんなが幸せでなければならないと。子どもは無邪気だから教えたら信じます。小さい頃からいい先生がひとりでもいて一生懸命教えれば、その子はそれをずっと覚えています。

湯浅:私も小学5、6年生のときに、学校の先生が教科書を使わない人だったのですが、当時、教わったことは、後でこういうことなのかとわかりました。10年以上経ってからでしたね。

瀬戸内:だから教育は大切。その教育もまた、政府が差し出がましいことをしようとしているでしょう。教育は教育の世界で独立させておかなきゃダメですよ。

湯浅:日本人は多様性の扱い方が慣れていないですよね。慣れていないから、きつく縛るか、全部放任するか、どっちかしかない。バラバラになると急いで締めて、締めすぎるとひどいじゃないかといってまた緩めて。これを繰り返している気がします。

多様性を多様性のまま尊重しながら、そこからいかに全体の力を引き出すか。一人ひとりの力を引き出して全体を高めるか、そういうノウハウとして蓄積されていない。

瀬戸内:いじめの問題にしたって、いじめがあったときに先生は知らん顔するでしょう。自分のクラスにいじめがあったら自分の評価が下がるから、子どもが訴えてもそれを取り上げない。身を挺しても子どもを守ってあげるようでなければ、教育者じゃないですよ。

湯浅:先生も追いつめられているのかもしれませんね。

瀬戸内:それこそ生活に追われて、自分の家庭を守るのに精いっぱいでは、生徒のことまで一生懸命になれません。先生はやっぱり給料をたくさんあげないとダメです。

湯浅:教師だけでなく、政治家や裁判官もそうかもしれませんが、独立して自分の意見を言うためには、それなりに生活基盤がしっかりしていないと難しい。「頑張れ」という世間の要求は高まっていますが、生活基盤はだんだん弱まっています。

瀬戸内:「頑張れ」「頑張れ」とよく言うけど、私は「頑張れ」という言葉が嫌い。被災者の方々を見ていると、「頑張れ」と言ったって頑張りようがないですよ。

湯浅:やっぱり頑張れる条件を作ることが大事だと私は思います。

瀬戸内:でも日本人全体が自分さえよければいい、という考え方になっていますから、なかなか難しいですね。

※「若者が得たセックスの自由は大事にしていい」に続く


■若者が得たセックスの自由は大事にしていい
湯浅誠×瀬戸内寂聴 リベラル対談(後編)

「貞操」は死語と語る瀬戸内寂聴さん
戦後、いちばん変わったことはセックスに対する開放

──次世代のリベラルとは何かを引き続き、伺います。

瀬戸内:リベラルというと、戦後、いちばん変わったことはセックスに対する開放ね。私たちの世代から見たら、非常に自由になりました。特に女の子なんか、セックスの自由は本当にすごいですよ。

でも、私はこれをいいことだと思っているの。今から約100年前に、平塚らいてうが日本で初めての女流文芸誌『青鞜(せいとう)』を作った(1911年創刊)。その『青鞜』に「貞操」がどうこうと書いてあると、世の中の人はビックリ仰天して大騒ぎしたんです。だけど、今は中学生でも貞操の観念なんてない。処女と結婚しようなんて思ったら幼稚園を探さないといけない、そんな時代ですよ。

湯浅:そこまではいかないと思いますけどね(笑)。

瀬戸内:当時、うら若い嫁入り前の娘が平気でそういう話をして、みんな卒倒したの。そんなことは私たちの時代には考えられなかった。まあ、私の場合はちょっと変わっていましたけどね。

今、「貞操」という言葉自体、死語でしょう。28歳のキャリアウーマンに言ったら、「それ何ですか」と聞かれましたよ。それで「身を守れ」なんて言ったら笑いますよね。「あなた、それじゃ、お嫁にいけませんよ」と言ったって聞かないし、「お嫁になんかいかなくてもいい」って言われちゃう。だから、やりたいだけやらしておけばいいんですよ。必ず問題にぶつかるから、そのぶつかったときに本気で考えれば道が開けてくると思いますね。

湯浅:行くところまで行ったほうがいい、と。

瀬戸内:だけど、今の子は政治には本当に無知なのね。今日、誰と寝るかなんてことしか考えていない。それでも、私はセックスに対する開放を元に戻せとは思わない。元に戻すとロクなことないですよ。ひどい目に遭うのは自分たちなんですから、それを味わったほうがいいと思うんですよね。

湯浅:女性に関していうと、セックスだけじゃなくて、女性の参政権も70年前にさかのぼればなかったわけですし、働くことにもかなり抵抗があったと思います。そういう意味では、寂聴さんが生きてこられた90年というスパンで考えると、社会がずいぶんよくなった面もあると思うのですが。

瀬戸内:よくなった面もあります。ただ、これからよくなっていくことは、あまりイメージできないです。悪くなっていると思う。それでも、やっぱり若者には期待しています。しょうがないバカもいっぱいいますけど、まだ若者は純粋なところがありますからね。ある日、誰かの本を読んで突然、目覚めて、これじゃいけないと思う人が何人か出てくるかもしれない。その子がしっかりしていれば、世の中を変えることができます。われわれ年寄りが何を言ってもダメなの。

湯浅:そんなことないですよ。みんながそう思っていたら、寂聴さんの本や言葉を、こんなにたくさんの人が読まないですから。

瀬戸内:私の本はそれほど売れていないです。まあまあっていうぐらい。つまらない本はどんどん売れていますけどね(笑)。

自分の枠を飛び越えれば、変われる

──今の若者は自分のことしか考えていない、と瀬戸内さんは何度もおっしゃっていますが、そういう若者の姿勢を変えるには、やはり本や人との出会いがきっかけになるのでしょうか。

瀬戸内:人間の考えることや知恵には、限度があります。だって自分の親を選んで生まれてきましたか。そうじゃないですよね。向かいのお父さんのほうがずっと背が高いし、隣のお母さんのほうがずっと優しいとかあるでしょう。人間は生まれさせられているのです。人間の知恵以外の何かがある。それが神であり仏であり、それを信じるか信じないかは、その人の選択によりますね。

私は神も仏も、全然、信じていなかった。うちは仏壇屋だったから、なおのこと信じていなかったの。だけど、やっぱり努力して小説を書いていても限度があってね、これは自分を変えなきゃいけない、というときが来たのです。それからいろいろ考えてカトリックの洗礼を受けかけたけれども、ちょっと待てよと思い直して、結局、仏教を選んだ。仏教は深遠ですから、とても全部を理解することはできないし、たぶんこのまま死ぬと思うけど、仏教を選んだことは後悔していません。

湯浅:出家されたのは51歳のときでしたか。

瀬戸内:そう。

湯浅:私は枠を飛び越えたりするのが、大事じゃないかなと思っています。仕事もきつくなってきているし、給料もそんなに上がらないという状況で、どうしても守りに入らざるをえない。将来のことも不安、子どもの教育費もかかる、家のローンもある、そういう不安を挙げ始めるときりがない。一方で、社会的に大きな事件や災害が起こったら、自分も何かできないかと考えたり、あるいは会社の中だけの付き合いではない関係を持とうと思ったり。飛び越えたいとか枠を広げたい、世界を広げたいという欲求を、みんなが持っていると思うのです。

そうして自分の世界が広がれば、社会的なものが自然に視野に入ってきます。だから若者に「社会的なことを考えろ」と言うよりは、自分の枠を飛び越えてみる、それこそ寂聴さんが51歳でされたように、あえて全然、別の世界に飛び込んでみると、結果的に変わるのではないでしょうか。

瀬戸内:人間はいくつにもなっても変わることができます。行き詰ったときは思い切って飛び越えることね。それが革命です。

──湯浅さんが変わったきっかけ、ターニングポイントはどこにありますか。

湯浅:自分では自然に生きてきているつもりなので、ターニングポイントは正直、よくわからないのですが、子どもの頃までさかのぼると、やっぱり兄貴が身体障害者だったというのはあるかなと思います。

私が小学生ぐらいのときから兄貴は車いすで、私はよく兄貴が乗った車いすを押して歩いたのです。1970年代、今から40年前は車いすで外を歩いている人は珍しく、けっこうジロジロ見られました。

あのジロジロ見られるというのは嫌なものでね。子どもだったから言い返すこともできない。変に引け目を感じちゃうし、このヤロウっていう怒りもあるし、悲しい気持ちも悔しい気持ちもある。すごく複雑な思いをさせられるんですよ。何でこんな目に遭わなきゃいけないんだっていう不条理を感じる。

また、兄貴がとても引っ込み思案だったので、人に見られるのを嫌がって、とにかく人のいないところを歩きたがるのです。これもまた、わかるような気もするし、もっと堂々としろよっていう感じもあるし、とても複雑な気持ちを引き起こすのですが、今、考えたら、やっぱりああいう経験があったのはよかったと思います。

瀬戸内:貴重な体験ですよ。

湯浅:小学生の私がひとりで町を歩いていたって、普通は誰もジロジロ見ませんからね。ジロジロ見られるって、こういうことなんだとわかったので、今は兄貴に感謝しています。

瀬戸内:人間って想像力がないとダメなんですね。想像力は限度がありますから、自分が経験しないことはわからないですよ。貧乏も経験しないとわからない。体の丈夫な人は体の弱い人の悲しみがわからない。失恋したことのない人は失恋した人の苦しみがわからない。だから、お金持ちの家に生まれて、健康優良児、そんな人は友達にしないほうがいいと私は思いますね。

湯浅:(笑)でも寂聴さん、経験していないことも想像しようとする努力は大事じゃないですか。

瀬戸内:だけど、だいたいそういう人は想像力がないですよ。やっぱり苦しむから想像力が育まれるのでね。なぜ自分はこんな苦しい目に遭うのかとか、なぜジロジロ見られるのかとか、経験しないとわからない。だからいろんな苦しみを味わった人、それから体の弱い人のほうが優しいです。友達はそんな人がいい。兼好法師(吉田兼好)もそう言っています。

実際に経験して、多様な人たちと交わる

──東日本大震災が起きたときに、「絆」という言葉が日本中で叫ばれましたが、東北に行っていない人には「絆」は上滑りしていたようです。

瀬戸内:実際に東北に行って自分の目で見るべきです。見ないとわからないもの。

湯浅:確かに行ってみると、特に最初の頃はニオイもしてね。焼けたような腐ったような、そういうのが混ざり合った独特のニオイ。テレビではニオイまでは伝わらない。ああいうニオイは忘れられないですね。やっぱり経験したことのインパクトは大きい。

瀬戸内:想像力は生まれたときにみんな同じようにもらっているのですが、それを育てるか育てないかで、だんだん変わってきます。じゃあ、どうやって育てるかといったら、本を読むことね。あと映画を見たりして追体験すること。

湯浅:異なる人たちとの交わりも大切ですよね。私はやっぱり兄貴が通っていた養護学校、今は特別支援学校と呼びますけど、そこへときどき兄貴を迎えに行きました。クラス全員で最後に「蛍の光」を歌って終わるのですが、歌っている間に奇声を上げている子もいれば、走り回っている子もいれば、よだれを流している子もいてね。なんか人間っていろいろなんだなと、子ども心に思ったのは今でも覚えています。

そういう障害のある人と接点がなければ、なかなか想像できなかった。だって、自分の通っている学校には、自分と同じような健常者の子ばっかりですからね。そういう子と自分の親しか知らなかったら、人間はいろいろだなんて想像できなかったと思う。

だから、学校のクラスの子どもだけじゃない、親だけじゃない、地域の人や障害のある人、外国籍の人、そういう多様な人たちと接する機会を大人たちが作るのは、想像力があってイノベーティブな子ども、将来の大人を育てるうえで、とても重要だと思います。

瀬戸内:本当にそうですよ。東北へボランティアで日曜ごとに通っている若者と話したけれど、みんないい人でしたよ。

──最後に、これからの日本を担っていく若い人たちに向けて、何かメッセージをいただけますか。

瀬戸内:やっぱり勉強しろっていうことね。あまりに勉強しなさすぎるんじゃない。それと本を読めってこと。私の若い頃なんかね、デートをすると、男の子は必ずポケットに読みもしない岩波文庫の哲学書を持っていたものですよ。

湯浅:見栄で(笑)。

瀬戸内:そう。だけど、それを見たら女の子は、「この男の子はステキ」と思うの。だから、せめて見栄でもいいから哲学書ぐらい持ってください。本当に今の若い子は本を読まないですね。

湯浅:岩波文庫は読まないけど、持っているのがカッコいい、本を読むのがカッコいいという空気があった、と。

瀬戸内:それをまた女の子がカッコいいと思う。それが今はないです。ただし、今の若い人たちが得た自由は大事にしていいと思うの。セックスなんか誰としたってかまわないんだから。自分がすることに責任を持てばいい。

──(笑)湯浅さんは何かメッセージはありますか。

湯浅:今、とてもいいヒントをいただきました。勉強したり、社会のことを考えたりすることが、男性として、女性として魅力的だという世の中の雰囲気を作っていくことが大事ですね。投票に行くほうがカッコいいとか、国会でどんな法律が審議されているか知っているほうがカッコいいとか。そうなると、みんなそうしたくなる。

震災直後は、がれき除去のボランティアに行くことが、ちょっとカッコいいことだったのではないですかね。それをもっと広げて、今は被災地の対人支援が重要になってきていますけど、おじいちゃん、おばあちゃんとじっくり付き合う中で、元気になっていくのを見届けることはカッコいいとか、社会について意見を言えることはカッコいいとか、そういうムードを若い人たちに作ってほしい。そう言うと他人事みたいだから、私も一緒に作っていきたいです。

瀬戸内:青春は恋と革命だ! 若い人は恋をしないとダメよ。恋をしたら自分をもっとよくしようという気持ちになるでしょう。

湯浅:相手に好かれたいですからね。

瀬戸内:革命というのは、何も国を変えるような大きなことだけじゃなく、自分の日々の生活でもできます。何かを変える、新しいことをやる。若い人は恋をして、いろいろな革命を起こしていってほしいですね。

(司会:伊藤崇浩、構成:上田真緒、撮影:尾形文繁)

瀬戸内寂聴 小説家
1922年、徳島生まれ。本名・瀬戸内晴美。東京女子大学卒。26歳で小説家を志す。63年、『夏の終わり』で第2回女流文学賞受賞。73年に得度し、法名・寂聴となる。92年、『花に問え』で第28回谷崎潤一郎賞、96年、『白道』で第46回芸術選奨文部大臣賞。98年、『源氏物語』の現代語訳を完成させる。2001年、『場所』で第54回野間文芸賞。06年、文化勲章受章、イタリア国際ノニーノ賞受賞。現在は執筆活動のかたわら、名誉住職を務める天台寺(岩手県二戸市)のほか、四国「ナルトサンガ」(徳島県鳴門市)、京都・寂庵(嵯峨野)などで定期的に法話を行っている。

湯浅 誠 社会活動家
1969年、東京都生まれ。東京大学法学部卒。2009年から足掛け3年間、内閣府参与に就任。内閣官房社会的包摂推進室長、震災ボランティア連携室長など。政策決定の現場に携わったことで、官民協働とともに、日本社会を前に進めるために民主主義の成熟が重要と痛感する。現在、朝日新聞紙面審議委員、日本弁護士連合会市民会議委員、文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」レギュラーコメンテーター。2014年度から法政大学教授。講演内容は貧困問題にとどまらず、地域活性化や男女共同参画、人権問題などにわたる。著書に、第8回大佛次郎論壇賞、第14回平和・協同ジャーナリスト基金賞受賞した『反貧困』のほか、『ヒーローを待っていても世界は変わらない』など多数。


[いずれも東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2014年03月25日 13:33

本当にこんな社会に皆満足しているの!?(驚)Vol.3/これが昨今の日本が向かう先。。。Vol.2

人々を殺すことは

国を殺すことと同じである

法律を軽んじることは

国を軽んじることと同じである

自分の国を自分で駄目にしてしまうと同じことだ

国の財産の使い道を間違え

人々を殺し

法律を乱してしまえば

亡びない国はない

田中正造

[立松和平/いい人生]

Posted by nob : 2014年03月25日 13:30

本当にこんな社会に皆満足しているの!?(驚)Vol.2/これが昨今の日本が向かう先。。。

戦争はたとえどんな正義の衣をまとっていようと

人間のする最大の犯罪である

そればあらゆるところへ影響をおよぼす

遠く離れたところに位置をしているようであっても

底流は必ずつながっているものだ

[立松和平/いい人生]

Posted by nob : 2014年03月25日 13:29

私はトルコ産のオリーブオイル石鹸と国内産の炭石鹸を長年にわたり愛用、、、最近さらにハーブパウダーを使い始めました。。。

■石鹸洗髪で頭皮の痒み、肌荒れ、背中のニキビが治る

すがわら皮膚科クリニック 院長
菅原由香

頭皮が赤く痒いのは脂漏性皮膚炎

頭皮が赤く痒い症状は、皮膚科で“脂漏性皮膚炎”と診断されます。

“脂漏性皮膚炎”とは、皮脂の多い部分に常在菌であるカビが繁殖して皮膚炎を起こす病気です。薬を塗ると症状は治まりますが、塗るのをやめるとまた症状が出現する、治りにくい皮膚炎です。

脂漏性皮膚炎の大きな原因はシャンプー

実はこの皮膚炎、シャンプーやリンスが大きな原因なのです。

シャンプーやリンスには、毒性の強い合成界面活性剤が配合されています。最近では、比較的洗浄力の弱い“アミノ酸系シャンプー”が存在しますが、合成界面活性剤であることには変わりはなく、頭皮の皮膚構造を壊して炎症が引き起こされます。

また、合成界面活性剤の殺菌作用で、頭皮の常在菌のバランスが崩れ、皮膚炎を起こすカビが増えてしまうのです。

“ノンシリコンシャンプー”が頭皮に優しいと勘違いしている方が多いですが、シリコンが配合されていないだけで、合成界面活性剤が主成分です。

石鹸洗髪が悩みを解決する

頭皮の脂漏性皮膚炎でお悩みの方は、石鹸で洗髪することをオススメします。

石鹸で洗髪するなんてありえない~!ときっとお思いでしょう。

確かに石鹸でシャンプーすると、最初のうちは髪の毛がゴワゴワします。カラーやパーマで髪質が痛んでいる方は、ゴワゴワ感が顕著に表れ、石鹸でのシャンプーを断念したくなるかもしれません。でも、頑張って続けると、頭皮と髪本来の健康が戻ってきます。

嬉しいことに、お顔の乾燥肌、ニキビもよくなるかもしれません。背中のニキビに悩んでいる方のほとんどはトリートメントが背中につくことが原因なので、長年の悩みから解放されるでしょう。

実は私はこの数年間で石鹸洗髪を5回ほど挫折しています。

頭皮の赤みや痒みは改善するのですが、やはり髪の毛がゴワゴワして絡んでブラシも通らなくなりました。

しかし数ヶ月前からまた石鹸洗髪を使い始めました。顔には一切合成界面活性剤を使用していなくても、顔の皮膚とつながっている頭皮に合成界面活性剤を使うことに、やはり強い抵抗を感じていたからです。

今回は髪の毛のゴワゴワをそんなに感じません。たぶん、髪の毛をロングからセミロングにして、髪の毛が痛んでいない状態で使い始めたからだと思います。このまま合成界面活性剤シャンプー類とは縁を切れそうです。

液体の石鹸シャンプー、リンスが市販されていますが、今回私は無添加の固形の石鹸を、リンスとしては薬局で買ったクエン酸を使用しています。

石鹸洗髪を成功させるコツ

石鹸洗髪のコツをお話しします。

1.洗髪前にブラッシングする

2.手で頭皮をもみ込むようにしてシャワーでよくすすぐ

3.固形の石鹸を頭皮に軽くすり込むようにして泡立てる。洗うのはあくまでも頭皮であって、髪の毛を洗うのではない。

4.1回目は泡立たないので予洗い的にさっと済まし、洗い流して2回目できちんと泡立てて頭皮を指の腹で洗う。

5.石鹸をよく洗い流す。この時洗髪ブラシを使うと短い時間で洗い流せる。

6.手の平にクエン酸を数回に分けて取り、髪の毛全体にいきわたるようにつける。クエン酸は髪の毛についた水分で溶けていく。(石鹸で洗髪して髪の毛がアルカリ性に傾くとキューティクルが広がるので、クエン酸で弱酸性に戻す必要がある。)

7.頭皮をマッサージする

8.すすぐ

長年頭の脂漏性皮膚炎に悩んでいる方、肌荒れ、ニキビをどうにかしたい方、背中のニキビが治らない方、騙されたと思ってやってみてください。

[スキンケア大学/美ログ]

Posted by nob : 2014年03月24日 10:48

主体的・積極的な食養生にて明日の健康は創りだしていける。。。Vol.3/生活習慣の見直しは言わずもがな。。。Vol.2

■寒と熱、あなたはどっち? 花粉症はタイプを見極めてケア

杉本真奈美
随筆家

3月も半ばを過ぎ、ようやく温かさが増してきました。ほがらかな春の陽気に気持ちもうきうきすると言いたいところだけど、正直なところ花粉症でゆううつ......という人もきっと多いはず。
花粉症は体内の水分バランスの乱れが原因

漢方医学では、花粉症で見られる涙、目のかゆみ、鼻水、鼻づまりは「水毒証」の症状と見られています。水毒証とは、体内の水分バランスが悪い状態にあること。身体の一部分だけが水分過剰になったり、逆に水が不足している部分もあり、それが不調として現れている状態です。

さらに、水毒証は「寒」と「熱」のまったく逆の2つのタイプに分けることができるといいます。症状が次のうちどちらにより当てはまるかで判断を。

寒タイプ:鼻水がうすくサラサラしている、涙が目からあふれるほど出る
熱タイプ:鼻づまりがひどい、目のかゆみが強い、熱っぽい

寒タイプの原因は、ずばり「冷え」。漢方では、冷えたコップに水滴がつくように、冷えが水を呼ぶと考えられています。一方、熱タイプの人は、鼻づまりなどを起こすことによって熱を帯びたり、身体の中で炎症が起こっている状態。

寒タイプなら身体を温める性質のある食材を、熱タイプなら身体を冷やす性質のある食材をとるのがいいとされています。

寒タイプにおすすめの食材:たまねぎ、からし菜、さくらんぼ、舞茸、ふぐ
熱タイプにおすすめの食材:セロリ、クレソン、のり、昆布、しじみ、あさり等

また、寒タイプなら冷たい食べ物・飲み物を避ける、熱タイプの人は飲酒を控えめにするなども気をつけたいところ。

どちらも水分バランスの調整がポイント

とはいえ、どちらも水毒証であることは同じ。身体の水分バランスを整えるのには、適度な運動や半身浴が効果的です。ここでもポイントは、寒タイプなら運動後や入浴後に身体を冷やさないようにする、逆に熱タイプならのぼせないように気をつけます。

花粉症と一口に言っても、タイプによって対処法が逆効果になってしまうことも。そのときどきの症状をよく見極めてケアする姿勢が大事になりそうです。

[MY LOHAS]


■花粉症の軽減は1杯のお味噌汁がカギ!?

美肌コンサルタント
光田敦香

花粉症が増加した原因は?

4年前に私も含めて、花粉症の方が年々増え続けているので、原因を調べてみました。

私が読んだ記事では、まず原因の一つ目は、日本の杉の木の価値が低下したため、伐採されずに残っている量が昔に比べて増えたことです。そのため、花粉の飛散量が増えているそう。

二つ目は、コンクリートの道路面積が拡大したためです。地面が土だった時代は花粉が土に落ちるとそのまま土の中に吸収されるので空中に舞うことはないのですが、コンクリートでできた道路や地面では花粉はそのまま残ってしまうので、再度空中に舞ってしまい鼻や目に入り込んでしまうのです。

食事も花粉症の一つ!

また、私達の食生活も原因の一つだと思います。実際、私の食生活4年前までは、食事のバランスが良くなかったのです。その結果、血液がどろどろになりやすく、アレルギー症状や免疫力が低下し、4年前に花粉症になりました。

私が当時、免疫力を高めるために意識したことは、コンビ二のお菓子やインスタント食品やレトルト食品のような添加物の多い食品をできるだけ摂取しないようにし、手作りの和菓子、果物、スムージー、お味噌汁、スープなどをメインとした食事に変えました。

毎日のことなので、肌も美しくなり、代謝も高まりやすくなり、4年前の花粉症状から比べると、今年の方が花粉症の症状はましなのです。

お客様のカウンセリングを通じて感じることは、長年に渡り、日本の空気に合わない欧米型の食事のような高脂肪・高タンパク質の食べ物を食べつづけることで、血液がドロドロになり、体の免疫力が低下する方が増えていると思います。

湿度の高い日本では、肉の脂身をとりすぎると皮脂が過剰になり、皮膚に雑菌を繁殖させ、肌トラブルの原因につながります。

少しずつですが、日本人の身体に合った食生活を心がけることが、花粉症の症状や黄砂といった悪環境から肌を守れる体質をつくりあげることが大切だと思っています。

発酵食品である味噌を使った料理やにんにく、たまねぎ、長ネギ、しょうがなどを使った温かいお味噌汁で血液ドロドロを防いで免疫力を高めてあげてください。

更に、キノコ類(しいたけ、マイタケ、しめじ、えのき)等、刺激を受けた免疫細胞は、再び活性化し、免疫力が高まるので、かぜやインフルエンザにかかりにくくなるという効能があります。

是非、一日1杯のお味噌汁からでも免疫力を高めてあげてください。アレルギー症状に負けない、そしてトラブルができにくい肌を手に入れてください。

[スキンケア大学/美ログ]


■ホルモンバランスを整える食事で不調を改善!

栄養コンサルタント
エリカ・アンギャル

増える女性の不調の原因とは?

PMS(月経前症候群)や子宮内膜症など、婦人科系の疾患に悩まされる人が増えている背景にも食生活の変化が挙げられます。

偏った食生活が女性ホルモンのバランスを乱し、さまざまな不調を引き起こす原因になっているのです。

ホルモンバランスを崩す一番の原因は血糖値が急激にあがる食事。ホルモンは非常に緻密で繊細な仕組みで分泌されていて互いに連携をしているので、ひとつのホルモンバランスの乱れが他のホルモンにまで悪影響を与えます。

血糖値が急激にあがる食事を摂ることで、血糖値を下げるためのホルモン「インスリン」が大量に分泌されると、女性ホルモンをはじめとする他のホルモンのバランスにまでもが乱されることになるのです。

さらに若い女性たちに目立つのは食物繊維不足によるホルモンバランスの乱れ。食物繊維には過剰になった女性ホルモンのエストロゲンを吸着しホルモンバランスを整える働きがあります。

大豆イソフラボンを積極的に摂ることもとても大切。味噌や豆腐、納豆など大豆製品をよく食べていたひと昔前の日本女性たちは更年期障害の悩みとも無縁でした。

また、質のよい油を摂取することも重要なポイント。現代の女性たちは、油の摂取が偏りがちで、特に青魚に含まれるオメガ3やオリーブオイルに含まれるオメガ9などの良質な脂肪分が足りていません。避けたい油の代表選手であるトランス脂肪酸が子宮内膜症や不妊症などの原因になるとも言われています。

ホルモンバランスが、女性の人生のカギを握る

ホルモンバランスを整える食事は、妊娠・出産を控える若い女性たちにはとても大切。さらに、今の自分の食生活が子どもや孫の世代の健康にも影響を与えるということを覚えておいてください。

また、女性なら誰もが迎える更年期を快適に過ごすためにも、それ以前の食生活がしっかりとなされていることがとても重要。コツコツと心がけることが未来のあなたの美しさや健康を支えるものになるのです。

美しく楽しく年を重ねよう。エリカ流ハッピーエイジングの勧め。

海外では、女性は美しく年を重ねた女性こそ魅力的だという考え方が一般的。そのための努力に遅すぎることはありません。

私が今のような栄養の道に進んだのは、25歳のこと。会社員を経ての再出発でした。当時のクラスメイトには55歳の人もいて、その後栄養士として活躍されています。自分の心の中の小さな声に従うことが人生でもっとも大切なこと。それが、美しさや健康、全てに影響をしてくるのです。

[スキンケア大学/美ログ]


■花粉症、敏感肌。つらい症状にはまず知識を。

オーガニックコスメアドバイザー、ホリスティック美容家
林田七恵

花粉症と敏感肌、原因は同じです。

みなさまこんにちは、ホリスティックビューティー担当の林田です。大雪が降ったかと思えば急に気温20度を超えたり、春に向けて気温差の激しい時期になりました。

秋にもお伝えしましたが、気温20度を堺に上下を繰り返すと自律神経が乱れがちになり肌トラブルが増えてきます。また春は肌が敏感に傾くだけでなく、花粉症、喘息、アトピー性皮膚炎などあらゆるアレルギーが悪化しがちになる時期。

今悩んでいる人はもちろん、誰でも発症リスクのあることですから今回はその原因を考えながら、対策や予防策を見ていきましょう。

春はアレルギーが起こりやすい体内になっています。

ヒリヒリやかゆみ、鼻のぐずぐず、どれもとっても不快な症状ですよね。
すぐにどうにかしたくて、つい花粉症に効く薬は何?敏感肌には何を塗ればよい?とあれこれ薬を探してしまいがちですが、ちょっと待ってください。アレルギーは未だに原因不明の病気。実は西洋医学の得意とするところではないものです。ここは対症療法に走らずに、ホリスティックな観点から知識を身に付け、根本療法をコツコツと行うことがポイントです。

先ほど花粉症、喘息、アトピー性皮膚炎どれも春に悪化してくると書きました。花粉症は春に花粉が飛ぶことが原因だけど、他の2つはなぜ?と思いますよね。

実は花粉症も、原因は花粉だけではありません。喘息、アトピー性皮膚炎などと同様に
体そのものが春に「アレルギーを起しやすい状況」に傾くことが大きく影響しています。

その原因はやはり、自律神経の働きによるもの。私のコラムでは何度も登場する自律神経。緊張と活動を司る交感神経と、リラックスと修復・再生を司る副交感神経、この2つが交替しながら私たちの身体を動かしています。

春はリラックスと修復・再生を司る副交感神経が優位になっていく季節なのですがこの時、身体を修復をするために癌細胞やウィルスを排除してくれるリンパ球が増えることが分かってきています。リンパ球は通常であれば免疫力を高めてくれるありがたい存在なのですが、行き過ぎると過剰に異物に反応をしやすい状況を作り出してしまいます。これがアレルギー反応になります。

ですからアレルゲンとなる花粉などの物質をシャットアウトすることと共に、身体の自律神経バランスを整え、過剰反応しやすい状況を改善していくことが大切です。

春はアクティブに、身体を動かそう!

気温も暖かくなり身体もリラックス状態になって副交感神経優位になりがちな春。副交感神経はお肌の生まれ変わりも高めてくれますから、適度であれば美容にとってはうれしいことばかり。行き過ぎに注意するためには日中の過ごし方が重要になってきます。

日中は本来、交感神経優位になるべき時間帯。このメリハリがしっかりつくように日中体を動かすことを心がけていきましょう。

《改善ポイント》

1)日中室内でゴロゴロしていませんか?できる限り外に出て体を動かしましょう。また雨の日は普段よりもさらにリンパ球が増える傾向にあります。雨の日こそジムやプールなどで体を動かすようにすると効果的です。

2)食べ過ぎたり、だらだら食べをしていませんか?食事は副交感神経の働きを高めます。
しっかり時間を決めて食べ過ぎないことが大切です。

3)人参・リンゴジュースで朝食を抜くプチ断食がおすすめです。人参・リンゴジュースは体内での白血球内の免疫バランスを取ってくれることがわかっています。また朝食を抜くことで消化器に血液が集中せず全身の血流を増やして血液中の汚れも排泄されやすい状況になります。特に肌荒れで悩む人には人参のベータカロチンは皮膚や粘膜を強化する働きがあるのでお勧めです。

つらい花粉症や敏感肌でお悩みの方は、対症療法を試しながらも自律神経のバランスという観点から生活改善法をいろいろと模索していくと年々楽になっていくことと思います。
諦めずにコツコツと。体と向き合っていきましょうね!

[スキンケア大学/美ログ]

Posted by nob : 2014年03月24日 10:39

医療は外傷や急性疾患時の緊急避難手段として、、、慢性疾患には生活習慣の見直しと食養生、自らつくりだした疾患は自ら解消できる。。。

■糖尿病から各種がんまで
「頼れる最新薬」を徹底解剖
製薬業界の裏側にも迫る!

不祥事で揺れる製薬業界
頼れるクスリはどれなのか

「あなたが今飲んでいる高血圧症薬、宣伝費と販促費の塊だよ。やめちゃえば?」。50歳男性患者は主治医ではない専門医の言葉に困惑した。

 最近、ニュース番組で自分が飲んでいるクスリがでかでかと映し出されている。「不正論文」「誇大広告」なる言葉が連呼され、製薬会社に家宅捜索まで入った。このクスリ、はたして飲み続けていいんだろうか──。

「国内製薬業界の信頼失墜ぶりは、かつての米国のよう」。製薬大手関係者は青ざめた表情で息をのむ。

 日本において製薬業界はこれまで、薬害事件などを除けば、ネガティブなイメージはあまりなかった。むしろ給料が高く、将来性があり、人の命を救う産業としての正のイメージが強い。就職先としても人気の業界だ。

 米国は正反対。イメージはすこぶる悪い。日本のように国民皆保険制度ではないという背景もあるが、ハリウッド映画ではしばしば悪役として登場し、たばこ会社、石油会社と並んで、不正に利益をむさぼる“悪の産業”としてイメージが定着している。

 1990年代後半から2000年代初頭にかけて、メガファーマ(巨大製薬会社)は米国で自社製品に有利なデータを得るための大規模臨床研究を実施したり、研究や教育の名目で医者に多額の資金を提供した。都合の悪い臨床試験のデータを隠蔽したり、政治家への露骨なロビー活動も展開した。それらがメディアの報道で次々と暴かれた。

 そして今、日本でも製薬業界の不祥事が次々と明るみに出た。

 最たるものは、スイスのメガファーマの日本法人、ノバルティス ファーマが販売する高血圧症治療薬「ディオバン」に関する医師主導の大規模臨床研究で、データの不正操作が発覚した問題だ。

 ディオバンが血圧を下げるだけでなく、脳卒中予防などにも効果があるかどうかを5大学が試験した際に、ノバルティスの社員(当時。現在は退社)が会社とは別の肩書で関与していた。

 今年の3月には、国内最大手の武田薬品工業が高血圧症薬「ブロプレス」について、効き目を誇大宣伝していた疑惑が浮上した。

 そもそもディオバンやブロプレスは、血圧を下げる効果自体は、1世代前のクスリであるアムロジピンに劣っている。それでもたくさん売れたのは、「降圧を超えた効果」などと煽るフレーズで、臓器保護作用など降圧以外の副次的な効果を盛んにアピールしてきたからだ。

 製薬業界団体である日本製薬工業協会は、自主ガイドラインを策定し、12年度分から医療機関に提供した金額の情報開示を始めた。会員会社の総額は 5000億円規模に上った。会社別に見ると、武田薬品が1位、ノバルティスが4位。医療機関・医者と製薬会社の間で巨額の資金が流れる癒着の構図をうかがわせるものだった。

必要なのは血圧を下げること
頼れるのは古いクスリだった?

「やめちゃえば?」と言われた冒頭の男性患者は医者へ真意を尋ねた。「古いクスリのアムロジピンと、ディオバンを併用している患者にディオバンをやめさせても、きちんと血圧をコントロールできている事例をいくつも経験したから」だという。

 では今まで自分はなぜ2剤も飲み続けていたのか──。男性患者は、いま一度、本当に頼れる高血圧症薬は何かと尋ねた。「血圧を下げるクスリだ。つまり古いほうのクスリ」。医者はそう答えた。

 不正論文の発覚以降、「とにかく血圧を下げることが重要」という基本に立ち返った医者は多い。

 クスリには、処方箋が必要な医療用医薬品と一般用医薬品があるが、製薬業界の主力は医療用医薬品であり、新規有効成分が入った新薬が中心だ。こうした新薬は治験と呼ばれる臨床試験を経て開発される。確率が著しく低いことを、しばしば「万が一」と表現するが、新薬が承認されるまでの成功率は、なんと約3万分の1だ。

 例えば、開発が比較的容易な抗生物質はとっくに探し尽くされている。患者数が多くて製薬会社にとってはうまみのあった高血圧症薬や高脂血症薬なども出尽くした感がある。

がんの画期的新薬で
国内大手が“蚊帳の外”

 現在の新薬開発の中心は抗がん剤など十分な治療法が確立していない分野であり、シティグループ証券マネジングディレクターの山口秀丸氏は「近年、大手製薬会社の開発の関心はますますがん領域に集中している」と言う。

 抗がん剤以外で、大きな売り上げが期待されているものは、作用メカニズムが最も新しい「ファースト・イン・クラス」、あるいは同じ作用メカニズムのクスリの中で最も効き目が強い「ベスト・イン・クラス」のものが多い。

 市場に出た後の競争力の面もあるが、それ以前に「安全なのは当たり前。かなりの有効性、新規性がなければ、審査当局から承認されなくなっている」(業界関係者)という事情があるからだ。

 山口氏が大型化もある有望なものとしてリストアップした新薬候補もたいてい、いずれかが当てはまる。

 日本のお家芸だった電機産業が著しく凋落する中、政府や産業界では、製薬産業を成長産業と位置づけて期待する声が高まっている。

 しかし、欧米の製薬産業に比べると、まだまだ力不足だ。日本最大の武田薬品が世界のベスト10にも入らない。医薬品の輸出額と輸入額の差である輸入超過額は拡大する一方だ。

 がんやリウマチなどを治療するバイオ医薬品が世界のヒット商品となっているが、国内製薬大手の多くは、バイオ医薬品の研究開発で出遅れてしまった。がんの研究についても、「一部のがんの先端領域では、完全に〝蚊帳の外〟となっている」と山口氏。80年代に日本の大手製薬会社の多くが、もうからないため、がん研究を中止していたことが後々まで影響しているのだ。

 2000年以降の日本国内での新薬承認件数を見ても、米ファイザーや英グラクソ・スミスクラインなどの外資大手が上位を占める。32件と最も多いファイザーに比べ、国内最大手の武田薬品はわずか8件だ。

 自国の創薬ベンチャー起源による主要製薬会社の開発品目数も米国334品に対し、日本はわずかに10品となんとも寂しい。

 自治医科大学の間野博行教授が肺がん患者の治療に役立つ画期的な遺伝子を発見したときも、国内製薬会社ではなくファイザーが開発して「ザーコリ」という製品名で発売した。これについて、「日本のアカデミズムの成果を海外企業に持っていかれた」と嘆く業界関係者も少なくない。

 がんの領域では今、「免疫チェックポイント阻害薬」という有望視されている新薬候補がある。小野薬品工業が種を持っており米企業と組んだ。その会社を買収した米製薬大手のブリストル・マイヤーズ スクイブが現在の小野薬品のパートナーとなっている。結局このタイプのクスリで日本メーカーは山口氏の言う“蚊帳の外”だ。

 生みの親にも育ての親にもなれない新薬メーカーは、生き残っていけない。今ある製品にすがりついて営業やマーケティングばかりにカネを投じても、明日の種は育たない。

最新薬の解説&リストから
製薬業界のカラクリまで
頼れるクスリを知る決定版

 製薬業界および周辺の不祥事が重なり、クスリへの不安を抱く患者もいるなか、『週刊ダイヤモンド』3月29日号は「頼れるクスリ」を大特集しました。

 頼れるクスリとは何でしょうか。

 例えば、山のようにある高血圧症治療薬のなかで頼りになるのは、安全性が高く、血圧を下げる力が強いクスリです。単に薬価が高かったり、製薬会社の売り込みが盛んなクスリが患者にとって最適とは限りません。医者が使いやすいと評価するものが頼れるクスリといえるのではないでしょうか。

 また、本誌編集部では今回、開発後期段階にある新規有効成分の新薬候補、および発売まもない製品にスポットを当てました。

 治験と呼ばれる新薬の開発と承認を目的とした臨床試験は、今回問題となったディオバンやブロプレスのような医師主導の臨床研究とは異なります。この臨床研究は、基本的にすでに販売されているクスリが対象であり、製薬会社のマーケティングが目的であることも。治験はもっと厳格なものです。その審査を経て市場に参入する新薬に注目しました。

 糖尿病では2014年に6製品が発売されそうです。痛風、脳卒中予防、アルコール依存症では数十年ぶりに新薬が登場しました。

 がんの領域では、免疫療法ともいえる新しいタイプの分子標的薬がまもなく登場しそう。乳がんでは抗がん剤を結合させた分子標的薬が発売されます。前立腺がんのホルモン薬では即効型が台頭しています。肝がんでは原因の8割を占めるC型肝炎が完全治癒の時代に入っています。

 このほか緑内障、加齢黄斑変性、花粉症・ダニ、関節リウマチ、骨粗しょう症、うつ病、高血圧症、高脂血症、認知症、ワクチン、痛みなど病気別、あるいはがん種別に開発品を含むクスリの最新情報をお届けし、製品と開発品のリストも掲載しました。

クスリの表と裏を見せる総力特集
本当に頼れるクスリへ辿りつけ!

 さらに製薬および関連業界についても徹底解剖しました。

「誇大広告疑惑が浮上した武田薬品工業に何が起きているのか」「臨床研究の結果を有利に見せる『スピン』手法の手口」「大型薬の特許が切れ、参入続々のジェネリック市場」「儲け過ぎた調剤薬局を襲う14年度診療報酬改定の逆風」「初任給30万円もある薬剤師 就職率92%の超売り手市場」などなど。

 このほか「市販薬の徹底攻略法」「高齢者クスリ漬けの危険」「3食昼寝付きで1000万円を稼いだプロ治験者の実態」など見どころ満載。製薬会社、バイオベンチャーの各社業績一覧では、本誌編集部が独自に集計した新薬候補数を掲載。ベンチャー一覧には実力と将来性を図る目安となる提携実績も整理しました。有望銘柄探しにお役立てください。

 クスリの表と裏をお見せする本特集が、頼れるクスリへ辿りつく一助になれば幸いです。

(『週刊ダイヤモンド』副編集長 臼井真粧美)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年03月24日 10:05

主体的・積極的な食養生にて明日の健康は創りだしていける。。。Vol.2/生活習慣の見直しは言わずもがな。。。

■ある日突然、花粉症が治るは本当?

手料理を食べるようになって改善するケースもあるとのこと。マスクなどの防御策とともに、食事にも気を配りたいところだ。

花粉症の人にはつらい季節がやってきた。今年も悪戦苦闘している人が少なくない。しかし、ごく稀ながら「特に対策をしていないのに、急に花粉症が治った」という声を聞くことがある。

果たしてそんなことがあり得るのだろうか? アレルギー治療を多く行う、エミーナジョイクリニック銀座の伊東エミナ先生に伺った。

「ある年に突然、花粉症が治ることはあり得ます。一番多いのは、腸内環境の変化によるケース。たとえば美容のために乳酸菌などを摂りはじめたところ、腸内環境が改善されて、花粉症が治ったという方はいらっしゃいます」

一見、花粉症とは縁遠いように思える腸。しかし腸内環境が悪くなると、食物成分の消化が不十分となってしまい、体内の状態が悪化。少しの花粉にも防衛反応が働いて、くしゃみや鼻水などが出やすくなるようなのだ。

「花粉はあくまでアレルギー反応の引き金。根本は、体内の状態が悪化することで、花粉にも防衛反応を示すようになることです」と伊東先生。インターネットでは、会社を退職したことでストレスがなくなり、花粉症が治ったという人も見られたが、「これもストレス減少で血流が良くなり、体の状態が改善。花粉への防衛反応がなくなった形です」とのことだ。

同様に、背骨のゆがみが治ることで花粉症が改善されることもあるらしい。背骨のゆがみは血流を悪くさせ、全身の“冷え”を起こす。冷えが強いと体はその状態を治そうとするため、風邪を引いた時と似た状態に。そこへ花粉が飛びこむと、より防衛反応を示しやすくなるようだ。

そのほかではこちらも稀な例だが、妊娠・出産を経て花粉症が治ったという話も聞く。

「これは未解明なことも多いのですが、胎児は免疫学で見ると母体にとっての『異物』なんですね。その胎児を長期間にわたり体内で育てるため、母親の免疫力やホルモン状態が大きく変わることも多いんです。これにより異物へのキャパシティが広くなり、花粉症が出なくなるのかもしれません」(同)

なお、引っ越しにより花粉症が治ることもあるという。単純に花粉の少ない地域に移るケースだけでなく、前の住居のダニやホコリ、あるいは化学物質がなくなることで改善する場合もある様子。これらが多量にあると合わせ技で花粉症になりやすいため、その原因がなくなることで防衛反応が起きにくくなるようだ。

今回挙げた例は、あくまで「レアケース」。とはいえ、いろいろな原因が積み重なって花粉症になるというメカニズムを考えれば、多くの人にとって決して無縁な話ではないかもしれない。

(有井太郎)


■花粉症対策におすすめの食材は?

暖かな春が近づくにつれて、猛威をふるい始めるイヤなものといえば花粉。花粉症で、毎年くしゃみや鼻水、目のかゆみに悩まされている人も多いのではないでしょうか。食生活で花粉症対策を意識するなら、アレルギー症状の緩和と免疫力向上がポイントです。

まず、アレルギー症状緩和には乳酸菌を多く含むヨーグルトやナチュラルチーズがおすすめ。乳酸菌には体内で起こるアレルギー反応を調整する働きが期待できます。また、サバなど青魚に豊富に含まれるEPA・DHAも、アレルギー症状を引き起こす化学物質が作られるのを抑制します。それからホタテやウナギに多く含まれる亜鉛は、免疫機能に関与するT細胞の働きを高める働きがありますよ。

ドリンクには緑茶をチョイス。アレルギーのかゆみを引き起こすヒスタミンの放出を防ぐ、抗ヒスタミン作用が期待できるカテキンがたっぷりです。これらを摂取して、少しでも「あのつらさ」を和らげたいですね。

北嶋佳奈=監修
管理栄養士&フードコーディネーター

富永玲奈(アート・サプライ)=取材・文


[いずれもwebR25]

Posted by nob : 2014年03月23日 14:10

水のごとく、、、そして風のごとく。。。/また旅立つ君へVol.12

流れる水は先を争わず

いつも自然体でいようということだ

自分だけ少しでもよくなろうと思い

無理をして先へ先へと急いでいくとする

結局人を押しのけることになり

そこから争い事が生まれてくる

水のように流れていけば

この世はすべてうまくいく

流れる水は一緒に流れているだけで

まわりを押しのけているわけではない

どんなに急いでも

まことに円満にこの世の摂理の中におさまっているのである

[立松和平/いい人生]

Posted by nob : 2014年03月23日 06:03

本当にこんな社会に皆満足しているの!?(驚)

■内閣府世論調査:「社会に満足」60%

 内閣府は22日、社会意識に関する世論調査の結果を発表した。全体として今の社会に満足しているかどうかを尋ねたところ、「満足している」が7.7%、「やや満足している」が53.1%と、ともに昨年2月の前回調査から増え、計60.8%(前回53.4%)だった。良い方向に向かっている分野(複数回答)を聞いたところ、「景気」が前回の11%から22%に倍増。悪い方向に向かっている分野(同)では「外交」を選んだ人が最も多く、38.4%(前回35.9%)だった。

 ◇外交「悪い方向へ」38%

 良い方向に向かっている分野では、「医療・福祉」が27.6%で最も多く、「科学技術」が25.1%で続いた。「景気」は前回から伸びが目立つようになり、内閣府は「景気回復や雇用状況の改善が浸透してきた」と分析している。

 一方、社会に「あまり満足していない」は31.8%、「満足していない」は6.9%で計38.7%。前回から7.4ポイント減少した。

 悪い方向に向かっている分野は「外交」に次いで「国の財政」32.8%▽「雇用・労働条件」28%−−など。財政と雇用への不安が前回より減ったのに対し外交は増え、1998年に同じ設問にしてから初めてトップになった。中国や韓国との関係悪化などが影響したとみられる。【水脇友輔】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2014年03月23日 05:58

今日までのすべては巡って明日の我が身に還る。。。

■小保方氏無職危機 危惧される“偽iPS男”と同じ末路

小保方さんは“森口コース”を歩むのだろうか…

 新型万能細胞・STAP細胞の論文への疑義で揺れる理化学研究所(理研)の小保方晴子研究ユニットリーダー(30)が“無職危機”に直面しそうだ。世紀の大発見から一転、次から次へと疑惑が浮上したことで、自主退所を余儀なくされるという。しかも辞めたところで、その後の科学者人生はイバラの道。一昨年に“偽iPS男”と世間を騒がせた森口尚史氏がそうであったように、再起を期すため“営業”に行っても、門前払いを食らう可能性が高いというのだ。

「仮にSTAP細胞が実在したとしても、今回の一件で小保方さんの科学者としての評価は地に落ちてしまった。彼女の今後を考えるとふびんでなりません」

 そう語るのは元理研職員だ。小保方氏が中心となったSTAP細胞の論文に他の研究データからの無断流用、コピー&ペースト(コピペ=ひょう窃)が次々と発覚。世紀の大発見と称賛されたSTAP細胞はその根幹から揺らいでいる。

 理研発生・再生科学総合研究センターで、細胞リプログラミング研究ユニットのリーダーを務める小保方氏。14日には所属する理研が論文への疑義に関する調査の中間報告を行い、ノーベル化学賞受賞者の野依良治理事長(75)は「未熟な研究者がデータをずさん、無責任に扱った」と断罪。仮に疑惑がクロだった場合「理研の規定に基づき、厳正に処分を行う」と明言した。

 前出の元理研職員は「組織として彼女をクビにすることはできないが、サラリーマン同様、閑職に追いやり“肩叩き”すると見ています。小保方さんのユニットは解散となり、メンバーもそれぞれ別の部署に飛ばされるでしょう」と話す。

[東スポWeb]

Posted by nob : 2014年03月22日 23:10

主体的・積極的な食養生にて明日の健康は創りだしていける。。。/「色々な食べものをバランスよく」は今日の最小限。。。

■がんにならない食べ物

ロバスト・ヘルスの川口

内科医の私が診療していると、よく患者さんから訊かれることがあります。
「先生、がんにならないためにはどんな食べ物を食べればいいですか?」

がんの治療をしている患者さんから「このがんに効く食べ物はありますか?」と訊かれることもあります。

確かに、「これを食べればがんに効く!」とか「これを食べてがんが治った!」など、広告などで目にするような気がしますが、果たしてどこまでは科学的に信じられる話なのでしょうか?このコラムで考えてみたいと思います。

がんと食べ物の関係を明らかにするためには、私たちの行っているような「コホート研究」が最もいい方法です。健康な人を集めて、まず、食生活を調べます。

例えば、コーヒーとがんの関係が知りたければ、コーヒーをどれくらい飲むかあらかじめ調べておきます。それから、10年、20年後、コーヒーをたくさん飲む人と飲まない人のグループでそれぞれがんになった割合を比べます。もし、コーヒーを飲むグループの方ががんの割合が多ければ「コーヒーはがんと関係があるのかも!」ということになります。

そして、その因果関係をはっきりさせるには、研究室での細胞を使うような実験や、動物実験などの結果もあわせて結論が得られることが実際には多いです。

さて、ではどんな食べ物を食べればがんにならないのでしょうか?国立がん研究センターでは今までの研究をまとめて公表しています。それを見てみることにしましょう。

まず、野菜とがんの関係をみると食道がんでは罹患リスクが下がるという関係が「ほぼ確実」にあるようです。胃がんでは罹患リスクが下がる「可能性」があります。

しかし、一方で他のすべてのがんではデータが不十分でこれといったことが言えません。果物でみると食道がんで罹患リスクが下がるという関係が「ほぼ確実」にあるようで、胃がん、肺がんでは罹患リスクが下がる「可能性」があると言えます。

その他のがんと食事をみてみると、罹患リスクが下がる関係が「ほぼ確実」にあるのはコーヒーと肝がん、上がる関係が「ほぼ確実」にあるのが熱い飲食物と食道がん、食塩と胃がんです。

実はこれだけなんです。実はそれほど分かっていないのが実情です。それには色々な理由があると言われていますが、私はがんの発症にかなりの部分関係していると考えられる遺伝的素因、すなわち体質の関係を今までの研究では、考慮することができなかったことが大きいのではと考えています。

今後、新しい発見が山形分子疫学コホート研究から出て行くことを期待しますが、当面は当たり前といえば当たり前ですが、「色々な食べものをバランスよく」ということに尽きるでしょう。色々な食べ物を食べることにより何よりも、「リスクを分散」することができます。

例えば、ある食べ物にがんに関係するような、今まで分かっていない物質が入っていたとしても、たくさん色々な食べ物を食べることによって、多くの量を日常的に取ることを避けることができます(もちろん他にも色々な利点があります)。
現時点では、「健康に王道はなし」です。

[newsdig]

Posted by nob : 2014年03月22日 23:07

マスコミの劣化=国民の意識の低下Vol.2

■小保方さんと羽生結弦さんと佐村河内守氏の共通点に気がつかない人がヤバイ件について。

中嶋よしふみ

金メダリストがカナダに旅立った。先月の末日、羽生結弦さんは練習拠点のカナダに向けて出発した。ソチ五輪から25日に帰国してわずか3日間の日本滞在と慌ただしい移動だ。これは3月26日に埼玉で行われる世界フュギュア選手権に出場するため、仕方のないスケジュールのようだ。

以前執筆した「フィギュアスケートの羽生結弦さんも理系女子の小保方さんも「現代のベートーベン」も、みんな同じだ。」という記事には、多数の賛同意見を頂いた。また「キュレーションの時代」の著者としても有名な佐々木俊尚氏のメールマガジンでも物語消費という観点から取り上げて頂いた。

その一方でいくつかの批判もあった。羽生さんに復興の星として過剰な期待をするのはプレッシャーになってしまっていると指摘した事に対し「羽生さんは自主的に震災復興に協力したいと言ってるのだから問題無い」というものだ。

■揺れ動く金メダリストの心。

これはあまりに表面的な見方ではないかと思う。前回の記事では「一人のスケーターでしかない自分に復興の期待がかけられるのは辛い」と心情を吐露しているインタビューを紹介したが、その後報道されたインタビューでも五輪前ならばとても言えなかったであろう話も出ている。

3年前のあの時、ぼくは仙台のリンクで練習中でした。氷が波打ち、立っていられないほどの揺れ。「このまま死んでしまうのか」と恐ろしく、泣きながら逃げ出しました。あの時の光景は今でも頭の中でフラッシュバックします。涙が止まらなくなって、夜もうなされます。
被災地のこと忘れないで…羽生選手、震災を語る 2014年3月10日 読売新聞

羽生さんがインタビューで復興に対して力強い受け答えをしている姿を見ると頼もしいと思う。しかし、それは葛藤を経たものであって当初からそのような状況でなかったことは明らかだ。

葛藤を乗り越えて必死で期待に応えることと、自ら積極的に関わることは全く違う。羽生さんのファンであろう人から寄せられた批判コメントを読みながら、スポーツライターの知人から聞いた「ファンは選手がケガをすると心配はするけど、復帰して活躍する事も必ず期待するんだよね。ファンて案外残酷だよ」という話を思い出した。

■マスコミが生む負のスパイラル。

前回の記事ではマスコミは羽生さんに震災のことをしつこく聞くのは止めてほしいと書いたが、それはマスコミと視聴者の間に生まれる「負のスパイラル」もしくは「相互フィードバック」とも言える関係があるからだ。

羽生さんはメダル獲得後のインタビューで前回の記事で書いた通り、震災体験について「あまり振り返りたくないので、コメントを控えさせていただきます」と答えている。

これが帰国後のテレビで行われていたらどうだろうか。インタビュアーが震災について話を振ると、陰りのある表情を見せながらも、最後は震災復興について熱い想いを語る……こんな形に編集された映像は視聴者にとっては感動的な内容になるかもしれない(人は物語を求める、と以前の記事で書いた通りだ)。このような映像が高い視聴率を記録すれば、羽生さんがテレビに出演するたびにそんなやりとりが繰り返される事になるだろう。そう、マスコミ報道の一部は視聴者が作り出しているわけだ。

戦時中、マスコミは戦争報道に積極的に加担していたという指摘がある。大勝したと報じれば新聞は沢山売れたからだ。誤解を恐れずに言えば今でもサッカーや野球で日本代表が勝つと、翌日の新聞はたくさん売れる。普段Jリーグに見向きもしない人がサッカーの日本代表戦の時だけ渋谷で暴れる様子を見ると、良くも悪くもナショナリズムに時代は関係無いのだなと思う(戦時中の日本を異常な状態で今と全く違うと考えるのは危険な発想だ)。

■マスコミは究極の人気商売。

マスコミを自分と何も関係のないものとして考える人は「マスゴミ」と平気で口にする。しかしマスコミも所詮は客商売だ。視聴者・読者が求めるモノを提供する。今も昔もマスコミは客をしっかり見ている。ごくフツーのビジネスと同じだ。

疑惑の発見としてすでに話題は全く別の方向に進んでしまったが、小保方さんが話題になった当初に理系女子、割烹着、30代の女性、デート中も研究のことを考えていた、など研究とは全く関係のない要素で紹介されたのも、それが注目をあつめるための強力な手段だからだ。

マスコミが批判を承知であえてこういった表現を使うのも、そのほうが注目を集められるからだ。メディアは客のレベルに合わせているだけだ。

■「釣りタイトル」の集客力について。

例えばウェブのニュースならば以下のようなタイトルでクリックをしたいと思うだろうか。

「理化学研究所が歴史的な偉業、新型万能細胞を発見」

それよりも以下のようなタイトルの方が多数のアクセスを集めるだろう。自分の過去の経験でいえばクリック数は10倍以上違う。

「偉業を達成した理系女子、割烹着で研究」
「デート中にも研究? 美人研究者は割烹着」
「美人過ぎる研究者、歴史的偉業を割烹着で達成」

メディアの硬軟にもよるが、自分が小保方さんに関する記事を書け、と言われていたら下の三つのようなタイトルを使っていただろう。その方が沢山の人に記事を読んでもらえるからだ。「釣りタイトル」といった呼び方もあるが、記事を読んでもらう間口を可能な限り広げるのはメディアとして当然の事だ。その上でキッチリと研究内容を伝える。これはもう記事を書く際のセオリーみたいなものだ。

当初言われた「偉業を成し遂げた研究者を理系女子呼ばわりするなんてバカにしている」という批判は、良いモノを作ればいつかは必ず売れるといった話と同じでビジネス上何の意味もない。良い物を作ったうえでどう売ればいいか?と考えるのがビジネスだ。特に記事のタイトルは商品のネーミングやコピーと同じだ。

理系女子や割烹着の報道を批判していた人も、安藤美姫さんが極秘出産とか、AKBのメンバーが丸刈りで謝罪といった記事があれば無意識にクリックするだろう。多くの人は暇つぶしや娯楽で記事を読んでいる以上、B級ネタや柔らかいタイトルの方がアクセスを集めるのは当たり前の事だ。ヤフーニュースのアクセスランキングを見ても分かるように、ランクインしているのは芸能・スポーツ・ゴシップネタが殆どで、政治経済ネタは数本もあれば多い方だ。

■「かわいすぎる人妻」の記事がヤフーニュースではアクセスランキング1位になる。

つい先日もヤフーニュースのアクセスランキングで1位になっていたのは、広島カープのホームランガール(ホームランを打った選手にマスコットの人形を渡す女性)に子持ちの女性が選ばれた事を伝える「【広島】ホームランガールに27歳かわいすぎる人妻」という記事だ。

ただの女性ではなく既婚で子持ちの女性、というのもまた一つの属性、つまりは「物語」だ。マスコミはこういった記事のアクセスが多い事を熟知している。結局、「現代のベートーベン」とか「理系女子」という言葉を引き寄せているのは読者であり、視聴者だ。

「自撮りで話題のグラビアアイドル・倉持由香さんから、ウェブマーケティングの神髄を学んでみた。」という記事では、昨年博多で「菅原道真公以来の逸材」と話題になったアイドルや、スカイマークエアラインズのミニスカートの制服がウェブ上で話題になった事について「企業・売り手がどのような意図を持っているかに関係なく、ウェブを見ている多くの人は自分に興味のある形で勝手に情報を切り取って、勝手に消費する」と説明した。これは物語を求める感覚と逆に見えて全く同じ行動だ。

つまり読者・視聴者は「自分が見たい情報を、見たい部分だけ、自分の理解したいように好き勝手に切り取る」という消費行動を行い、マスコミはそれに最適化したビジネスをおこなっている、という事だ。これは先ほど例にあげた戦勝報道で新聞がたくさん売れたという話と同じで、人の行動は数十年やそこらでは変わらない。

小保方さん、羽生さん、佐村河内氏と3つの全く異なる報道で、このように昔から変わらない日本人(人間?)の行動様式が改めて露見したのは明らかだ。これが良いか悪いかは別にして、消費者は物語に反応し、マスコミもそれを前提にコンテンツを提供する。

それでも「理系女子なんて言葉を使うマスコミはおかしい! くだらない報道をするのは許せない!!」と批判をしたい人には、自分自身がマスコミをバカに出来るほどの人間なのか振り返ってみることをおすすめする。政治家は国民の鏡と言われるように、マスコミもまた国民の鏡だ。馬鹿な報道が増えたと思ったら自分自身が馬鹿になっていないか心配した方が良い。

マスコミが変わるのは、理系女子とか美人すぎる政治家とか、そういう記事に反応する人が減った時だろう。きっとそれは100年以上先の話だ。

[newsdig]

Posted by nob : 2014年03月21日 11:45

マスコミの劣化=国民の意識の低下

■鳥越俊太郎氏 今のテレビでは政権を真っ向から批判できない

 共産党の小池晃・参院議員が、3月4日に行なった安倍晋三首相への国会質問を扱った『ニュースウォッチ9』を含むNHKのニュースについて、小池氏を安倍首相がテンポよく論破しているかのように編集されているのではないかと指摘した。会長や委員の人事を始め、官邸によるNHK支配が着実に進んでいるのか。

 テレビ朝日系『ザ・スクープ』でキャスターを務めたジャーナリストの鳥越俊太郎氏は、NHK問題をはじめとする現在のテレビジャーナリズムの劣化を憂えている。

「件の『ニュースウォッチ9』を見ましたが、小池議員だけでなく社民党の福島瑞穂・参院議員が集団的自衛権について質問した場面でも、安倍首相は実際には焦点をはぐらかして答えようとしていないのに、編集によってテンポよく軽快に答えているように映ってしまっている。

 集団的自衛権の問題について、争点隠し、論点隠しと思われても仕方ありません。安倍政権の支持率が50%を超えるなか、意図的な工作というよりは、メディアのなかで安倍政権への批判を自主的に控えてしまっているほうが大きいのではないか。

 民放でも同じです。僕自身、最近ではコメンテーターとしてテレビには出られなくなっています。日本経済を取り巻く実態は厳しくても、安倍政権なら日本の前途は明るいという空気のなかで、そうした空気に抗って政権を真っ向から批判するという芸当が、もはやテレビにはできなくなっているんです」

[週刊ポスト]

Posted by nob : 2014年03月21日 11:26

人生は旅だ。。。Vol.5/また旅立つ君へVol.11

人間には大きく分けて二つのタイプがあると思う

こつこつと努力を積み上げ

ついの棲家をつくり

それを最終の目標とする人である

世間的な名声をかち得たら

そこに安住する

守りに入るのである


もう一つのタイプは

絶対に安住しない人である

こつこつと努力を積み上げなければ一つの世界は築き上げることはできないにせよ

できた瞬間にそれを破壊してしまう

旅というのは

出発があり到着があり

人生のようなものなのだ

そして

旅とは本来無一物であり

社会の属性を捨て

身体一つを運んでいく

死と再生とを限りなくくり返すことこそ

優れた表現者である

再生すればまたそれを壊してしまうのだから

彼に安住の地はない

[立松和平/旅暮らし]

Posted by nob : 2014年03月20日 19:05

人生は旅だ。。。Vol.4/また旅立つ君へVol.10

旅は楽しい

知らなかったことを知り

どんどん豊かになっていく自分を感じることができるからである

この世の多様性を知ることが

私たちには何より必要である

他者を認める心があれば

自己主張によるいがみあいもなくなり

戦争をすることもなくなる

旅の効用ははかり知れない

[立松和平/旅暮らし]

Posted by nob : 2014年03月20日 19:02

人生は旅だ。。。Vol.3/また旅立つ君へVol.9

旅をしていると

次から次へと多様なものと出会い

これに対してどんな態度をとったらよいのか決めかねることがある

つまり拒絶してその場を去っていくこともあるのだ

それは旅をする自分が

その相手に試されているということだ

試され拒絶されたりしたのでは出会わないほうがましである

そんなことがないよう旅先では感覚を全開にしていなければならない

目の前に現れるものすべてを柔軟に取り込んでしまう

そうすれば自分はもっともっと大きくなることができる

日本全土ばかりでなく

この地球をも丸呑みにすることだってできる

[立松和平/旅暮らし]

Posted by nob : 2014年03月20日 18:59

人生は旅だ。。。Vol.2/また旅立つ君へVol.8

旅のよいところの一つは

いつも暮らしている視点

つまり日常生活の側からではなく

自分が本来持っている感性から対象を見ることができる点だ


自分の目の高さは身長の分であり

そこからものを見る感覚が知らず識らず身についている

だが地面に寝そべれば蟻の視点になり

木に登れば鳥の視点になる

水中を泳げば魚になり

カヌーでいけば水鳥になる

そのように視点の位置をどんどん変えていくことが

旅に出るということだ


[立松和平/旅暮らし]

Posted by nob : 2014年03月20日 17:03

人生は旅だ。。。/また旅立つ君へVol.7

どこでどうしていようと

私たちは旅をしている

旅は生きるということ


旅を重ね

旅に棲む


[立松和平/旅暮らし]

Posted by nob : 2014年03月20日 16:54

絶えぬ珈琲効能論争、、、私は朝夕に、時折午後にも、ゆっくりといただきます。。。Vol.2

■コーヒーはどれだけ飲むと「飲み過ぎ」なの?

「飲み過ぎかも…」と思いながら左手にはコーヒーカップが。

デミタスカップで飲もうが、両手で持つでっかいマグカップになみなみと注ごうが、1日のコーヒータイムを楽しみにしている人はたくさんいるでしょう。コーヒー大好き! ついつい日に何杯も飲んじゃう! が、どんなものにも程度というものがあります。コーヒーを飲んで目が覚める、頭がしゃきっとするのも、程度を超えれば毒にもなる。どんだけ、コーヒー(カフェイン)を摂取すると、飲み過ぎと言えるのでしょうか。

カフェインとは?

カフェインとは、葉っぱや種、フルーツ等、様々な植物から自然に摂れるアルカロイドの一種。この様々な植物の中には、もちろんコーヒーの木やお茶の葉等も入ります。一般的ではないですが、イェルバ・マテの木やガラナベリーにもカフェインは含まれています。植物は有害な虫に対する防御として、また花粉媒介者へのお礼としてカフェインを生成します。

人間にとっては、このカフェインは覚醒作用を起こすものとなり、一時的に目が覚めたり、集中力が向上したりします。言ってしまえば、カフェインは世界で最も広く多用されている合法の精神活性化ドラッグであり、コーヒーやお茶、チョコレートやエナジー飲料等、日常生活で頻繁に目にするものです。北アメリカの約90%の成人は、何らかの形でカフェインを含む飲食物を毎日摂取していると言われています。

アイオワ大学病院のLisa Casas(リサ・カサス)栄養士も、カフェインは「目が覚めて集中力を高める」と、大学のブログに綴っています。しかし同時に「効果は長く続きません。体外に排出されるまでせいぜい2~3時間程度のもの」とも話しています。

コーヒーに含まれるカフェインはどれくらい?

コーヒー1杯(8オンス=約240ml)には、淹れ方にもよりますが、60~120ミmgのカフェインが含まれています。お茶はずっと少なく、1杯(約240ml)に20~90mg。ソフトドリンクならば1缶に約20~40mg。チョコレートにも、ほんの少し、6mgほど含まれています。

俗にいうエナジー飲料には、もっと多くのカフェインが含まれています。例えば、2010年消費者レポート団体がまとめた資料によると、5 Hour Energy1 本(1.93オンス=約50ml)には、207mgものカフェインが含まれています。また、米国で販売されている他のメジャーなエナジー飲料だと、モンスターエナジー(16オンス缶=約470ml)には160mg、メガモンスター(24オンス缶=約700ml)には240mg含まれています。レッドブルは、メガモンスターと同量のカフェインが含まれていますが、1缶が小さくメガモンスターの4分の1ほど。

また、5150 Semi Sweetというカフェイン商品には、なんと1オンス(約30ml)に475mgというとんでもない量のカフェインが含まれています。これは、スターバックスでショートサイズのコーヒーを2.6杯飲むのに匹敵しています。

つまり?

カフェインについては様々な研究があり、中には血圧を下げる効果が見られたというものもあります。が、一方では健康に害を及ぼすという報告も。Mayo Clinic Proeedingsに最近発表された研究は、週28杯(1日4杯)以上もコーヒーを飲むという55歳未満の人を対象に調査をした結果、少量しか飲んでいない人よりも、高い死亡率がでるということがわかりました。Mayoチームは、Aerobics Center Longitudinal Studyからのデータも活用しており、これを使い約4万5000人(1979年から1998年のデータ、当時20歳から87歳だった人)の20年という長期生活サイクルの調査も行っています。

この研究が警報を鳴らす一方で、相関性は必ずしも原因となっているわけではないというのも忘れてはいけません。John Ochsner Heart and Vascular Instituteの循環器専門医であるCarl J. Lavie(カール・J・ラヴィー)氏は、Men's Journalにてこう説明しています。「コーヒーを多く摂取することは、死亡リスク向上に関係しているというだけ。喫煙や運動は自身でコントロールできるが、睡眠やストレス等の他のコントロール不可能な要因もあり、それらも死亡リスクの上昇に関係しているからね」

また一方で、ハーバード・スクール・オブ・パブリック・ヘルスの栄養学疫学の准教授であるRob van Dam(ロブ・バン・ダム)氏は「この実験結果にはビックリだ。他のグループの米国男女を対象にした研究では、コーヒーの摂取が、若年死亡率の若干の減少に関係しているという結果もあるからね」と驚いていました。

しかし、Mayoチームの研究結果は、New England Journal of Medicineにて発表された他の説を裏付けているという面もあります。14年間の調査が行なわれたこの研究では、日々コーヒーを飲むという習慣を持つ人は、飲まない人に比べて死亡リスクが下がるが、毎日たくさん飲む人の場合はこの効果が得られないというもの。

カフェインの影響力というのは、個人の状態によって変わっていきます。性別、年齢、ボディマス指数、メタボリズム、またカフェインというものへの感度によっても違いがでるでしょう。つまり「1日○杯です」とは一概には言えないということ。記録にある最高摂取量は100g。100mgじゃないですよ、100gですよ。これは、コーヒー1200杯分を一度に飲むのと同じこと。が、これはまさにエクストリームな例であり、大抵の人はこんなとんでもない量のカフェインを一度に摂取すると死に至る可能性が大です。あくまで、こんだけ摂取して平気な人間もいたという記録でしかありません。

FDA(アメリカ食品医薬品局)は、高血圧な人、心臓に疾患がある人、妊婦に対して、カフェイン摂取を最小限に抑えるよう指導しています。55歳以上ならば、1日4杯未満が好ましいと言われています。それ以外の人は、近年の研究を見ると、日に200~400mgのカフェイン摂取ならば、長期的に見ても大きな問題のない量のようです。1日600mg以上(コーヒー7杯以上)摂取する人は、少々見直しが必要ではないでしょうか。

また、以下のような症状がある人は、1日何杯飲むかは関係なく、今の摂取量よりも減した方がいいでしょう。

・不眠症
・神経過敏
・情動不安
・イライラ
・胃痛、胸焼け
・心拍数上昇
・筋肉の震え、引きつり、痙攣など

[NPR - Mayo Clinic 1, 2 - Wiki - University of Iowa - Oxford Journal - Men's Journal - Caffeine Informer - FDA]

そうこ(Andrew Tarantola 米版)

[GIZMODE]

Posted by nob : 2014年03月19日 19:59

まったく同感です。。。

■STAP・さっさと身内を切り捨てる日本の冷たい研究所

松田扶美

私はまったくの素人で、小保方博士の研究の、あるいは発表過程のどこのミスがあったのか余り感心すらない。しかしわかることはある。それは、今の段階でも、日本と、スイスあるいは欧州先進国との大きな違いがあるということだ。

もし、理研が、こちらの研究所で彼女がこちらので仕事をしていたなら、上司も職員も全員で調べに協力し、完全に「誤り」が証明されるまで味方になっているだろう。その研究員が男性でも、高齢だとしても同じだ。

味方と言う意味は、身内の欠点をごまかすのではなく、内部で不正を極め、しかし、最後まで人間、同僚として付き合ってくれるだろうと言うことだ。

メディアに対しても、統一した見解がでるまで彼女を弱いところもあった人間としてでもリスペクトし、一緒に励ましてくれるだろう。同僚なのだから。それに当事者は弁護士や専門的な心のケアがすぐ得られる。

もし、最終的に彼女の失敗や、もっと悪い方向に行ってもそれ相応の判定がでるまで付き合ってくれるだろう。そしてその謝罪にも心情的に近くにいてくれるだろう。

そこが違う。

海外で仕事をしていて失敗しない人は少ないだろう。しかしこちらでは、失敗しても何度かはチャンスがある。私も、日本だったらすぐ捨てられていただろうと思うことが何度もあった。しかし、こちらの先進国ではマイノリティーでも、守って応援してくれる勇気のある人が必ずでてくる。温かさ感じる。

その体質の違いを例にすれば、日本のテニスなどの応援の仕方にも見える。

日本がデビスカップでカナダと試合したとき、負けることがわかっていてもカナダチームは選手と一体一身で呼吸し、最後まで励ます。いろいろ工夫をし、楽しく真剣に声を掛ける。応援することが自分も試合することだ。皆が参加する気質だ。

日本人の応援はただ結果だけ拍手して、白々しい。「負けた」「勝った」それだけが大事だ。勝てば嬉しいが結局は単なる傍観者だ。選手と自分の役割はまったくかけ離れていて、「戦う人」と「観る人」に分かれる。

今回のSTAP論文の研究も、少しの疑惑でギブアップして、切捨て、偉い人がでてきて叱る。責任を取らせる 冷たいもんだ。親心なんてこんなものか。周りの体裁が一番大事な肝っ玉が小さい同僚だ。

会社や、国の名を守る為には、有能な技術者も平気で切り捨ててきた日本だ。その結果は歴然としている。将来に結果がでるし、でている。それだけでなく、理研の国際的な信頼も失うだろう。それは小保方氏の失敗が原因ではなく、日本の研究チームの体質によるだろう。

小保方博士の研究や、卒論の最終的な結論がでるまで、なぜ記者会見なんかさせるのだろう。冷たい日本人がいる。冷たい日本だ。

[newsdig]


■小保方さんをタレント扱い マスコミの罪と早大の赤っ恥

 数々の疑惑が“確信”へと変わり、理化学研究所が会見で謝罪する事態にまで追い込まれた小保方晴子さん(30)のSTAP論文騒動。
 ここにきてマスコミは連日のように疑惑を報じ、「理研は疑問に正面から答えよ」と、社説で批判した新聞もあったが、一体、どの口が言っているのか。
 論文が脚光を浴びるや、新聞・テレビは一斉に小保方さんをヒロインに仕立て、「リケジョの星」と祭り上げた。

 象徴的だったのが1月30日に小保方さんの母校・早大が開いた会見だ。指導教員だった常田聡教授に対し、報道陣からは研究や論文とは無関係な質問のオンパレード。
「大学時代、小保方さんは何と呼ばれていたか」「学食では何を食べていたのか」「大学の研究室でも割烹着だったのか」「今はピンクやイエローの女性らしい研究室だが、大学時代はどうだったか」といった具合だ。

■指導教員は「積極的に報道して」と猛烈アピールだった

 マスコミだけじゃない。早大のハシャギぶりも異常だった。
「彼女は非常にモチベーションが高かった」「努力家で積極性の高い学生だった」「女性ならではのきめ細かい気遣いや人間力があった」(常田教授)とベタ褒めし、「勉強や研究ばかりでなく、プライベートも謳歌していた」「おしゃれに気を使い、洋服や持ち物も凝っていた」(同)と、これでもかのリップサービス。

 小保方さんを知る後輩男性に加え、面識のない修士課程の“リケジョ”まで会見に同席させ、「小保方さんのような存在は心強い」と言わせていた。実際、常田教授は「ぜひ、報道を積極的にお願いしたいと思います」と猛烈アピールしたものだから、マスコミは大喜び。「小保方さんが着ていた服のブランドは?」「どんな色の服が好きだったのか」と、最後までバカな質問を続けていたのである。

 大騒ぎした揚げ句、何もかもがデタラメだったiPS細胞「森口尚史事件」の反省はゼロ。“偽ベートーベン”佐村河内守の一件もそうだが、小保方さんを過剰に持ち上げ、ここまで騒ぎを大きくしたマスコミと、スケベ心を出した早大の罪はあまりに重い。

[日刊ゲンダイ/21日追加]

Posted by nob : 2014年03月18日 19:45

その時々の自分自身をあるがままに受け容れることから、、、日々の小さな納得の積み重ねが幸せへの途をつくっていく。。。

■人目が気になるとき、本当に気になっているのは「自分の心の目」

年度が替わると、新しい環境での活動や初めての仕事に取り組む機会が増えます。人前では明るく元気に振る舞うけれど、内心は「人目が気になって仕方がない」という方はいませんか?

人目が気になるメカニズム

私たちが人目を気にするのは、「悪く見られるのではないか」「批判されたらどうしよう」「きっと○○と見られちゃう。○○と思われないようにしなきゃ」という不安や緊張が自分にあるから。

たとえば、自分が太っていると気にしていると、スイーツを食べている自分をどう見られるのか人目が気になると思いませんか? 自分に彼氏がいないことを気にしていると、「彼氏がいない女」と見られているような気がして、周りの目が気になりませんか?

人目が気になるというのは、実際は「人があなたをどう見ているのか?」ではなくて、「自分が自分をどう見ているのか?」が原因となっている場合がほとんどのようです。

自分を見る目を変える

自分を「太っている」「彼氏がいない女」と見ていたのは、周囲の人ではなく「自分自身」だったとしたら...。「自分がしていること」と認めることができたら、それを続けるのか・止めるのかは「自分の意志で決められること」になるでしょう。

「太っている」「彼氏がいない」など、あなたが気にしていることは、そんなに悪いことなのでしょうか? あなたと同じ条件の人があなたの隣に居たら、軽蔑や批判をするでしょうか。

「他人なら許せるのに、自分だけは許さない!」と自分に厳しくなっていませんか。もう少し優しい目で自分を見てあげてはいかがでしょう。

[glitty]


■「将来」の幸せではなく「今の自分」を幸せにしてくれるものに目を向けるんだ

誰もが時々、「これさえあれば、満たされるのに」「こうなったら、幸せになれるはず」という罠に陥ります。将来手に入るであろう報酬やご褒美をエサにやる気を出すのは良いことですが、そのような幸せに固執するのは良くありません。

「The Simple Dollar」で、人間は将来幸せになるために自分が求めているものに、かかる時間やお金の計算に囚われることがあると指摘しています。

また、たった一つの変化にたいして期待し過ぎるきらいもあります。実際には、それだけで人生が変わるような変化はありません。ある変化によって、ずっと不幸だった人生がずっと幸せな人生に変わると本気で信じているのであれば、それは失望に変わるでしょう。新しいパソコンは人生を変えません。夢に思い描くような恋愛も人生を変えません。そのようなもので人生は変わらないのです。

そうではなく、今の人生や生活で自分を少しでも幸せにしてくれるものに目を向けましょう。先のことばかりを見ていると、今あるものの価値を落としてしまいがちです。これだけは覚えておいてください。幸せというのはあなたの心持ちのことです。どんなものを持っていようが関係なく、いつだって自分の中にあります。

"If Only I Had This Thing, I Would Be Happy" | The Simple Dollar

Walter Glenn(原文/訳:的野裕子)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2014年03月17日 20:59

歩み始めること、、、そして歩み続けること。。。

■『一勝九敗』

経営者の一冊
東横イン社長 黒田麻衣子

父でもある東横インホテル創業者・西田憲正が、いつも私に「10回失敗できる人はいないんだよ」と言っていました。

その意味は「10回失敗したら絶対に次は成功できるのに、10回失敗できる人はいない」ということです。

2006年、東横インは、容積率違反の問題で窮地に立たされていました。一旦退職してドイツにいた私が緊急に帰国し、「私が会社を守らねば」と、決意をした時期に、本書を手に取りました。題名が、父が繰り返し私に言っていたことと、ほとんど一緒だったからです。

私に10回も失敗できるのかとも思いますが、失敗するほどに勇気を持って挑戦していきたいと決意しています。

[PRESIDENT online]

Posted by nob : 2014年03月17日 20:42

どんなところで、どんなことをするかではなく、、、どんなことにでも、どのように取り組むかということ。。。

■その他大勢としてではなく「個人」として生きてゆく方法【瞳子先生の人生相談】第14回

※20万人以上の女性の美に関するお悩みや、生き方に関するお悩みにこたえてきた美創家(美容家/カウンセラー)の橘瞳子先生が、読者のご質問にお答えするコーナーです。

美しいものをより美しくみちびき、筋が通っていない生き方に「まちがっている」とハッキリ物申す橘瞳子先生の珠玉の言葉を、心の栄養にしてみませんか? (編集部)

Q

24歳・OLです。「その他大勢」として生きたくありません。大学を卒業したらほぼ全員 が企業に就職をし、会社のなかのひとつの歯車として生きていますが、私は「****(本名)」であり、企業の歯車のひとつではないと強く思います。

どうすれば個人として生きていくことができるのでしょうか?

A

あなたがやりたいことは何ですか?

独立心が旺盛なのですね。質問内容からも若さを感じます。社会人として二年生ですね。

ならば、この二年の社会生活の中で窮屈さと何を感じているのでしょうか。周りの人達に合わせられないので悩んでいるのでしょうか。

個人として生きて行きたい気持ちもわかりますが、個人として生きて行くには、まだまだたくさんの経験が必要かと思います。

いま会社で歯車の一員として仕事をしていることは、私が思うに大変ありがたいことです。お給料を戴きながら社会の勉強もさせてもらっている訳ですから。

私は新人教育の中で、社会人になったら20才を引いた年齢が、いまの社会人年齢ですと言っています。そうなるとあなたは4才ですね。

4才の頃の自分を想像ください。

家族や周りの人達に見守られながら育てられている様子が浮かんできますね。子どもの頃は、両親の気持ちや世の中で起きていることなど、何も分からずにいたと思います。

大人と子どもの違いは、自分のことしか考えられない人のことを子ども、自分のことだけでなく、周りの人達にも気遣いができる「配慮がある人」を大人と呼びます。

社会人になったら結果を出して当たり前です。結果を出さずとも、努力して褒められるのは学生時代までです。

会社にいる上司や先輩や後輩は家族と思って接しましょう。任された仕事を一緒にできる人がいるのは、大変心強く幸せなことです。

会社の歯車として仕事をするのではなく、早く会社の役に立つ人間に成長できるよう、努力することが今は大切と感じます。

そして周りの人達より、与えられた以上の仕事が出来るようになってはじめて、会社の中でも自己の確立ができるわけです。

いまは会社の傘のなかで守られながら仕事をさせてもらっている訳ですから、思い通りに行かないこともたくさん出てくると思います。

会社の一員としていま任されている仕事の結果を出し、周囲の人とのコミュニケーション能力も養わなくては、自己を確立させることは難しいと感じます。

早い自立は素晴らしいと思います。でも先行き不安定にならないよう、いろいろな経験と知識を得てからの独立を考えてみてください。

人生は長いですから、焦らずに行動してくださいね。

今、目の前にある仕事を一生懸命やっていれば、気がついたら自然に自己の確立ができていると思いますよ。

[ANGIE]

Posted by nob : 2014年03月17日 20:29

今日の想像力の問題、、、巡って明日の我が身に還る。。。

■人は皆老いて、障害を持ち、そして死にゆく

訪問看護師のmina

核家族化がもたらした最大の弊害は、高齢者と一緒に暮らす体験をなくしてしまったことだ。人は目の前にお手本、すなわち自分より先を生きている人(高齢者)がどうなっていくのかを見ることができなくなった。人はビジュアル的なモノ無しにそういうのをなかなか追体験できない。今の自分の状態が永遠だと錯覚する。

だからみんな老いた時に、機能低下した自分の体や心に絶望し「こんなはずじゃあなかった」とこぼす。そして最後は何らかの形で最後に死に遂げなければならない。私達、看護師はすべての人生の段階の人々を看る経験を仕事上する。もちろん、お看取りも含めて。そして心に思う、「いえいえ、誰しも歳を経てこうなるんです」と。仕事の体験から「生老病死」をシステマティックにも感情的にも知っている。

看護師だからといって、老いについて全く考えられない人生を送ってきた人(核家族化している今の日本に生きる人達)の気持ちに添える言葉を準備できるかというと、皆がそういうわけではない。もちろんそういった訓練を受ける機会もある。しかし多くの看護師は「こんなはずじゃなかった」とつぶやく患者に対してたいがいは「自分にはわかっていたよ」と心のどこかで感じている。

しかし、核家族で老いや病気を目にする機会が減っている中で家族生活を送ってきた人には「老い、そして病い」はまさに衝撃なのだ。

若い時は「ずっと今のコンディションがスタンダードなのだ」と無意識に感じている。そして中年になれば「まあ、歳をとればこんなものだろう」とそれなりに納得はする。でも急な病に犯されたり、もっと歳をとって心も体も病むことを体験した時に衝撃を受ける。「こんなはずじゃあなかった」と。

すでに時は遅い。高齢者や障害者に対して若い頃、自分がどんなに無関心で冷たかったかをそこでやっと初めて知るのだ。

だからこそ「人はそのようにして老いていく」ことをよくわかっている看護師という職種はもっと若い人や元気な人に「あなたも必ず老いてやがては障害を持つんです、だから、そういうことになっても心配なく暮らせる社会を作りましょうよ」と啓蒙していく使命を担っていかねばならないではないだろうか。

最近よく、そんな事を思うのだ。健康な時にはわからない。テレビで、そして小説で、あらゆるメディアを通じては知っているけど「自分の事」そして「家族の事」としてすぐには受け止められず、捉えられない。

老いる事、そして障害を持つ事。それはあなた自身、またあなたの家族であるという事に気付かせてあげなくてはいけない。どういう方法が一番効果的なのかまではわからない。でも、まずは生活者である人一人一人に知らせなくてはいけない。元気なうちから教えてあげなければいけない。それが支え合う社会を築くためにできる事の一つではないだろうか?

[newsdig]


■【美しいサプライズ】友人が「がん宣告」されたらどうする? / 誰かのためにここまで出来ちゃうあんたたちって本当に最高ッ! 

今年2月、グレディ・マッケンナさんの友人のひとりが、仲間たちに「写真撮影をしよう」と声をかけました。実は数か月前に、グレディさんは乳がんの宣告を受けたのです。

集まった仲間たちは11名。なにやらサプライズの気配。いったい何が起こるのでしょうか? 

本日は海外サイト「Bored Panda」に掲載されたある女性たちの熱い友情のお話をご紹介いたします。

さて、集まった11名の女性たちが向かった先は、美容院。写真撮影のためのおめかしだと思いきや……全員髪の毛を全部剃ってしまいました!!!  というのも、がん宣告を受けたグレディさんは既に髪を剃っていて、彼女が淋しく感じないように、この際、皆で全剃りすればいーんじゃない? ということだったのです。

11名の中にはグレディさんのお姉さん(または妹さん)もいらっしゃるようで、「彼女は素晴らしい人なの。自分にはこれくらいしかできないけれど」と話しています。また別の友人は「彼女が経験することを想像したら、このくらいへっちゃらよ」と話しています。

美容院で、ひとりずつ、髪の毛を剃っていきます。なかには涙ぐんでしまう方もいますが、みなさん全員、とっても晴れやかな表情です。剃り落した髪の毛をつかんで、ガッツポーズを決めるシーンも。

剃ってしまったあとに、友人の1人がこんなことを言ったそうです。「髪の毛はたかだか体の一部分。一番大切にするべきなのは、プライドよりも健康だってわかったわ」

そしておそろいの帽子をかぶり、スタンバイします。グラディさん本人がやってくると、全員が帽子を取って、全剃りお披露目! まさかのサプライズに涙を流しながら、1人ずつと抱き合い「あんたたちって本当に最高ッ!」と笑顔で言いました。

その後、プロの方にお化粧をしてもらい、おそろいの衣装で写真撮影を開始! ホテルのお庭にソファーを持ってきて一人ずつ撮ったり、みんなで撮ったり。おどけた仕草やおふざけも。この写真だけ見たら、少女たちのようなはしゃぎっぷりで、悲しいことなんかなんにもなさそうに見えてしまいます。それだけ、みんな生き生きした表情です。

グレディさんにぜひ教えたいのが、グレディさんの苗字は日本語にすると「負けないで!」という激励の意味になるんだよな。「負けるな、マッケンナ!」

この美しいサプライズがインターネットに公開されると、瞬く間に大反響。Facebookではすでに3500件近くのコメントが寄せられています。

「涙が止まらないわ。こんな素敵な友達がいるなんてなんて幸せなの」
「美しい心を持った美しい女性たち」
「とても美しい行動。素晴らしい写真。動画を見ている間ずっと泣いてしまった。でも良い涙だった」
などの声も。

「友達のために髪の毛剃れるってすごーい」というだけで終わらせないで。少し自分に問いかけてほしい。たかが髪の毛ではなく、自分の大切にしているものやプライドを手放せる。それほど愛はあなたのまわりにありますか?

friendship7.jpg

friendship1.jpg

参照元:Bored Panda
執筆=黒猫葵

[Pouch]

Posted by nob : 2014年03月17日 20:21

???

好きなのが自分自身ではなく本当にその相手なら、、、ただ静かに想い続けていればいい。。。

■好きな人に恋人がいることがわかったらどうする?「あきらめる 63.3%」

好きな人に恋人がいることがわかったらどうする?「あきらめる 63.3%」
社会人になると出会いが少ないと思われがちですが、意外と新たな出会いに恵まれることがあります。仕事を通じて知り合った人に恋してしまうこともあるでしょう。しかし、好きになった相手に恋人がいることも。そんなとき、皆さんならどうしますか? 先輩社会人に聞きました。

Q.好きな人に恋人がいることがわかった場合、どうしますか?
A.あきらめる......63.3%
 別れるのを待つ......21.1%
 負けずにアタックする......12.8%
 そのほか......2.8%

半数以上の人があきらめてしまうとは! 消極的な人が多いのか、それとも気力がないだけなのか......。理由が気になりますね。

■もっと早く出会いたかった!
・「ドロドロにはなりたくない」(女性/28歳/人材派遣・人材教育)
・「人の幸せを奪ってまでの熱意はない」(男性/27歳/小売店)
・「こっちを向かせるほどの自信がない」(女性/30歳/情報・IT)

恋を諦めてしまう人たちは、面倒なことを避けたがるタイプかも。恋人と別れると言ってくれたとしても、実は二股をかけられていた、ということもなきにしもあらず。ご縁がなかったと思って、次の恋へ進むようですね。

■いつかは振り向いてくれるはず
・「待っている間、冷静に考える。そしてしばらく時間が経ってもまだ好きならアタックする」(男性/33歳/情報・IT)
・「いい友人でいられたらそれはそれでいい。ただ、なにかあった時には頼りにしてほしい」(男性/31歳/その他)
・「なにも行動はできないけど、諦められない」(女性/31歳/医療・福祉)

恋人と別れるまで待つタイプは、好きな気持ちを諦められないのでしょう。片思いを続けることが苦しくても、好きになってしまったものはしょうがない! いつか振り向いてくれますように。

■当たって砕けろ!?
・「後悔したくない」(男性/34歳/学校・教育関連)
・「結婚してないならまだチャンスはある」(女性/26歳/通信)
・「当たって砕けるのであれば吹っ切ることができる」(男性/34歳/学校・教育関連)

負けずにアタックする人たちは、わずかな可能性にもかけたい様子。ダメだったとしても、何もしないよりスッキリしそうですね。

■好きな気持ちは伝えたい
・「思いだけ伝える。自分がああすればよかったという後悔をしないように」(女性/26歳/団体・公益法人・官公庁)
・「別に恋人がいても気持ちを伝えればいいのでは?」(男性/32歳/情報・IT)
・「完全に諦めはしない。けれどその人のためだけにフリーの状態を続けるほどでもない。他にいい人がいないか探す間、横目で機会をうかがう程度」(男性/30歳/小売店)

叶わぬ恋でもかまわないので、気持ちだけは伝えておきたい。そう思う人も少なくありませんでした。自分の気持ちを切り替えるためにもいいかもしれません。

男女問わず、すてきな人ほどすでに恋人がいるものです。それでも、思い切って自分の気持ちを伝えてみれば、もしかしたらいい返事がもらえるかも!? 恋人がいると思われているだけで、じつはフリーの場合もあるので、アタックしてみるのも悪くなさそうです。

文・OFFICE-SANGA 藤井蒼

調査時期:2014年2月
アンケート:フレッシャーズ調べ
集計対象数:社会人580人(インターネットログイン式アンケート)

[マイナビスチューデント]


年々早くなっていい、、、それは自然なこと。。。

■年々早くなっていく時の流れを、子どもの時のようにゆっくりに戻す方法

年を取ると時間が経つのが早く感じるのは、古今東西同じようです。米紙ウォールストリートジャーナルではDan Arielyさんが、年を取ると慣れ親しんだ生活パターンに陥ることが多いので、時間が経つのが早く感じるのだと説明しています。

私たちは、時間を記憶や思い出の積み重ねとして認識しているので、新しい経験が減ると、興味深いことで記憶を埋める機会が減るように感じるのでしょう。

年を取るにつれ、より早く時が過ぎていきます(より正確に言うなら、時は過ぎていくように感じます)。人生の最初の数年間は、感じるものすべて、やることすべてが目新しく、初めて経験することがたくさんあるので、記憶にもしっかりと残っています。

しかし、年月が経つと、初めて経験することがどんどん減るようになります。それは、すでに経験したことがたくさんあるからでもあり、慣れ親しんだ日常生活に囚われるからでもあります。例えば、先週起こったことを1日ずつ思い出してみてください。おそらく特別なことが何も無い場合は、月曜と火曜の違いも思い出すのが難しいのではないでしょうか。

このような状態になったらどうすればいいのでしょうか? 新しい経験をさせてくれる新しいアプリを入れたり、今までやったことがないことを見つけたり、食べたことのない料理を食べたり、行ったことのないところに行ったりした方がいいです。

新しいアプリのような新しいことを取り入れれば、生活はより変化に富んだものになり、新しいことをやろうと思わせてくれ、時間の流れをゆっくりにして、幸福感を増してくれます。新しいアプリのようなものが見つかるまでは、少なくとも週1つは新しいことをするようにしてみましょう。

新しいことをするのはそんなに難しいことではないはずです。自分の「コンフォートゾーン」から抜け出すことや、30日間何か新しいことにチャレンジするのがいい、というのは前にもお伝えしましたし、経験に対してお金を使った方が満足感が高くなる傾向にあります。そのように少しずつ新しいことをやるようにすると、時間の流れがゆっくりになっていくでしょう。

A Trick to Help Outrace Time|The Wall Street Journal

Thorin Klosowski(原文/訳:的野裕子)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2014年03月17日 20:10

また旅立つ君へVol.6/Be free and happy!!!

■世界は広く、あなたは小さい。だからやりたいことをやり、それを嫌う人のことは考えなくていい

自分は家族や友だちから認められていないんじゃないか、みんなが自分のことを裏でどう言っているのか、と気にするあまり、攻撃的な態度を取ってしまうことがあるかもしれません。心当たりがある人は、そろそろそんなバカげたことを考えるのはやめて、自由になった方がいいです。

この手のネタはライフハッカーでも何度か紹介したことがありますが、今回のアドバイスはさらに秀逸だったので紹介することにしました。

誰でも人に好かれたい、認められたいと思うものですが、受け入れられなかった時のことを考えると怖過ぎて、人を遠ざけたり、逆に攻撃したりする人がいます。これは人として良くないことです。

作家でコンサルタントのJulien Smithさんも、そんな人たちと同じように、相手がどう思っているのかということを気にし過ぎていました。つい最近まで、人の反応にビビリ過ぎて、精神的なサンドバック状態になっていました。Smithさんは、そんな状態から抜け出す方法を教えています。相手が自分のことをどう思っているのかを気にし過ぎず、自分に自信をつける完ぺきなガイドです。

人は常にあなたのことを評価しており、そのことについてはどうすることもできません。相手に好きになってもらう必要もありません。それは相手の問題です。世界を変える人というのは、そのような孤独感や負け犬のような邪魔な感情を振り払うことができる人です(実際、他の人にあなたの世界を変えることはできません)。

Smithさんは、このことを痛烈に分かりやすく書いています。その中でも大事な言葉を引用しましょう。

インターネットが嫌いになっていく本当の理由は、みんなが自分のことを影で嫌っているんじゃないかという被害妄想が確かなものに思えるからです。

うれしいことに、それはまったくの事実無根です。まず最初の大事な真実は、ほとんどの人はあなたが生きているかどうかすら気にしていないということです。このことを受け入れると、本当の意味で自由になれます。世界は広く、あなたは小さい。だから、自分のやりたいことをやり、それを嫌う人のことは考えなくていいのです。

(中略))

今まさに、孤独や負け犬のようなみじめな気持ちになる、辛い状況に置かれているかもしれません。しかし、心配することはありません。誰もが一度はそんな気持ちを味わいます。そんなことはよくあることだと、そろそろ気付いた方がいいです。どんなに成功している人や、世界一幸せそうな人でも、そんな経験をしているはずです。しかし、彼らはそれを通り過ぎてきました。あなたもそうしましょう。

誰かに誉められれば調子に乗り、けなされると凹んでしまうような、極端に神経質な人は、このアドバイスを参考にしてみてはいかがでしょうか。

Melanie Pinola(原文/訳:的野裕子)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2014年03月13日 14:41

私のケースは、3人で2万円ずつ、資本金6万円で合同会社を設立しました。。。(笑)

■お金がない状態から起業することは可能なのか?

沖成章

目覚めのコーヒーが元気の源です。独立・起業準備コンサルタントの沖 成章です。

独立・起業をすると聞くと、資金を調達するために銀行から融資を受ける必要があったり、ベンチャーキャピタルに投資してもらう必要があったりと、何かと初期段階でお金がかかるイメージがあるかもしれません。

確かに、そのようにして資金調達をしてから起業するというケースも多くあります。そして事実として独立・起業をしたいなぁと思っている人が、実際には中々出来ないでいる理由の一つにお金の問題があります。

そのため、

元々資金を持っている人でないと起業出来ない。

誰かから支援をしてもらわないと起業出来ない。

銀行から融資を受けられるレベルの事業企画がなければ起業出来ない。

十分なお金を貯めてからでないと起業出来ない。

世間ではこのような考えが一般的になっています。実際のところはどうなのでしょうか?

■起業にお金はかからない

結論から言うと、独立・起業はほとんどお金をかけずに行うことが出来ます。もちろんお金があるに越したことはありませんが、ないからと言って出来ないというものではありません。また、「会社を作る」ということに関しては、今はほとんどお金がかかりません。

以前は株式会社を設立するのに最低でも1,000万円の資本金が必要でした。しかし、今は最低資本金制度が廃止されたため、ご存じの通り資本金1円でも株式会社の設立が可能です。

もちろん、資本金が少ないことに対するデメリットがあったりするので一概に良いとは言えませんが、コストを最小限に抑えて会社を設立して起業するということは可能です。

■起業とはなんぞや

さて、ここまで読んで、

「そんなこと、わかっとるわー!」

って思う方もいるでしょう。確かに、「会社をつくること」と「独立・起業すること」は別物です。では、「起業」とはそもそもどのようなことなのでしょうか? オフィスを借りて備品を買ってそこで事業をする、こんなイメージはありませんか? 確かに、このようなスタイルは初期投資をする必要があるのでお金がかかります。

ですが、必ずしもこのようなスタイルが「起業」というわけではありません。

例えば、

自分の手作りのアクセサリーをネット通販で売る

自宅で栽培した野菜を直売会を行って売る

料理教室を開催して自分の調理技術を売る

これらも「起業」になります。

「起業」とは、自身が提供出来る商品や知識、サービスを提供することで、その対価としてお金を得るということです。上記に紹介した例は全て私が見てきた実例であり、かつ初期費用もほとんどかかっていません。

アクセサリー販売の例は私の中学時代の友人の例なのですが、その人は元々趣味でアクセサリーを作っていて、作った作品をブログで定期的に紹介していたら反響があったので販売することにしたそうです。

自分でネット通販用のサイトを立ち上げ、販売を開始しました。元々はサラリーマンとして勤務をしていましたが、現在は退職し、アクセサリーのネット販売を中心とした事業を行っています。

この際、かかった費用と言えばアクセサリーの原価と通販用のサイトの運営費です。手作りアクセサリーの原価は高くありませんし、通販サイトもサーバー代とドメイン代がかかるくらいなので、実際にかかった費用は数千円です。ちなみに、通販サイトの作成を外注すると数万から数十万の費用が掛かります。その後のアップデートでもお金がかかります。なので、自分で作ることをおススメします。今は専門書がたくさんあるので、一冊読みながらやれば誰でも作成出来ますしね。

このように、起業と一言で言っても様々なスタイルがあります。何かを売る、何かを提供するということの対価としてお金を得れば、それはビジネスです。あとはそのビジネスを自分なりの形でブラッシュアップさせていけば、自分のビジネスとなり最終的には独立・起業に繋がります。

立派なオフィスや事業所をかまえている社長や起業家の方たちも、スタートアップの段階では同じような形で始められていることが多いです。初めからお金があったわけではなく、徐々に利益を上げてきたからこそ今の姿があるのです。

■実際にお金がかかるとき

とは言え、実際にお金のかかる場面も出てきます。私自身はブログのサーバー代、メルマガスタンド代、シェアオフィス代くらいで始めたので、かかったお金は3万円くらいでした。法人登記に関しても、株式会社を作るならば20万円以上かかりますが、合同会社ならば7万円弱で設立できます。なので、10万円以下でも全く問題なく起業出来ます。

もちろん、株式会社を設立しちゃんとしたオフィスを構えて備品も揃えて人も雇っていくのならば結構なお金がかかります。ですが起業のスタートアップの時期はお金をかける必要はありません。

初めからお金をかけることを考えるのではなく、スタートアップ時はコストを抑えて、徐々に利益を出して大きくしていきましょう。

■まとめ

起業するからといって、初めから何百万ってお金が必要になるわけではありません。確かにお金がかかる場合もありますが、お金をかけずに起業する方法もたくさんあります。お金がネックで起業出来ないのはもったいないです。まずはお金のかからない方法で起業にチャレンジしていきましょう。

[newsdig]

Posted by nob : 2014年03月13日 14:31

お互いが相談のうえ納得し合えることなら何でもありでしょう。。。Vol.3/卒婚関連参考記事

■芸能人に相次ぐ卒婚 賛否割れる

それぞれが自由に暮らす卒婚。「老後は夫婦2人で」はもう古い?それぞれが自由に暮らす卒婚。「老後は夫婦2人で」はもう古い? 

俳優の加山雄三が、女性週刊誌の取材に対し、妻とは別居状態であることを告白。結婚という形を持続しながら、夫婦が互いに自分のライフスタイルを楽しむ「卒婚」が、にわかに脚光を浴びている。

「卒婚」という単語は、2004年に発売された『卒婚のススメ』(杉山由美子著、オレンジページ)という本で提唱された造語。同書では、積極的別居結婚を選んだ夫婦、夫が妻を全面サポートする夫婦など、様々な夫婦が紹介されており、離婚か結婚継続かの二者択一ではなく、「卒婚=互いに束縛しあうのではなく、それぞれが自由にやりたいことをやる、ゆるやかな関係」を提唱している。

提唱からおよそ10年を経て、2組の芸能人夫婦が、卒婚状態であることを明らかにした。昨年11月にタレントの清水アキラが、自らは長野県、妻が東京に住む卒婚状態であることを明かし、先週発売の女性誌では加山雄三が、自らは日本、妻は年の半分はアメリカで生活していることを告白。2人は、

「会社員には定年があるけど、芸能人にはないですよね。私はそろそろゆっくりしたい気持ちがあって。女房ものんびりしてもいいんじゃないかって」(清水)※『女性ポストセブン』2014年2月6日号より抜粋
「いずれ時間に余裕ができたら、日本とアメリカと半々の生活ができたら理想だな」(加山)※『NEWSポストセブン』より抜粋

と語っており、別居が夫婦仲の破綻を意味しているわけではないようだ。

2人の芸能人が相次いで「卒婚」を告白したことで、ネット上でも注目されている。ツイッターを見ると、

「卒婚って、お金なかったらでけへんよな」
「離婚でいいだろ変な言葉つくんなよ」
「結婚とか家庭を作る、、、とか家族の大切さとかいう建前どうなっちゃうのさ?」

と、冷ややかな声もあるが、

「女の目からみたら、卒婚はいいな~と思うのです」
「卒婚か。今からしたい」
「卒婚って、素敵なことばだなぁ。。」

と、好意的な意見も登場。「卒婚」という単語を言葉の遊びとしてとらえたり、嫌悪感を覚える人がいる一方、互いの意志を尊重するライフスタイルに、憧れにも近い感情を抱く人もいるようだ。

[webR25]


■加山雄三が「卒婚」を告白 妻が住むNYへ「通い夫」状態

“永遠の若大将”加山雄三(76才)が、“卒婚”を選択したという。借金や浮気など数多くの危機を乗り越えた夫婦。夫の仕事も順調で円満な老後を送っていると思われたのだが…。一体どんな経緯からこんな結論を下したのか──。

 2013年1月末、加山は40年近く暮らしている東京・世田谷の成城の街を訪れたが、住民たちは彼の散歩を喜ぶ一方で、こんなヒソヒソ話をしていた。

「加山さんの奥さん、もう全く見かけないんですよ」(近所住民)
「奥さんはアメリカで暮らしているみたいで、お見かけするのは、1年のうち何日かです」(別の住民)

 多額の借金、浮気、事業の失敗と、これまで数多くの危機を夫婦で乗り越えてきた夫妻に一体何が起きたのか? 成城の豪邸を訪ねると、玄関から、ギンガムチェックのシャツと紺色のコットンパンツ姿の加山が、「どうぞ、お上がりください」と爽やかな笑顔で自宅に招き入れてくれた。

 大きなリビングに通されると、椅子に座っていた女性が立ち上がる。襟元にレースをあしらった黒のガウンを着ていたその女性は、妻の松本めぐみさん(67才)だった。

 めぐみさんは「この時期が日本の確定申告なので、日本にいるんです。行ったり来たりで、1年の半分はアメリカにいますが」と、別居を認めた。加山も豪快に笑ってこう話す。

「ニューヨークのマンハッタンから車で15分くらいのところに家があって、あちらには娘(次女・女優の池端えみ、35才)も住んでいますし、別居というほど離れて暮らしているわけでもないですよ。(妻とは)毎日電話で話していますから」

 卒婚──結婚という形を持続しながら、それぞれが自由に自分の人生を楽しむ、といった夫婦の相互信頼の延長上にあるライフスタイル。加山とめぐみさんは、まさに卒婚状態なのだ。

 実はめぐみさんがニューヨークで暮らす自宅は、40代の時に一度借金を完済し、家計に余裕が出てきた時に購入したものだったが、これまで明かしたことはなかった。

加山:「アメリカに家を持ってるっていうとさ、おれの場合は事業に失敗していろいろ借金背負ってたじゃん? そのときにそんなゆとりがあるのかといわれるから、公にしたくなかったわけだ。ちょうどお金に余裕ができたときにポンと買ったもので、日本で別荘を買うほど高くない」

 加山とめぐみさんは、アメリカでの仕事や将来のために、グリーンカード(米国永住権)も取得しているという。

めぐみさん:「主人はアーティストですので、日本や世界中で仕事があるとみなされているから、その収入を申告してしっかり税金を納めればいいんですが、私は妻ですから、半年以上アメリカに滞在しなければいけないというルールがある。それを守らないとグリーンカードを剥奪されてしまうんです」

加山:「そう、(妻はアメリカに)いなきゃならないから、おれが“通い夫”してるよ。ハハハハハ。いずれ時間に余裕ができたら、日本とアメリカと半々の生活ができたら理想だな。でも今は『ゆうゆう散歩』(テレビ朝日系)があるから1週間に2日か3日は歩いてるわけね。そこにコンサートのスケジュールが入ってくるから、まとまった休みが取れなくて、(アメリカに)行く回数は減っちゃったわけだ」

[女性セブン]

Posted by nob : 2014年03月13日 14:14

お互いが相談のうえ納得し合えることなら何でもありでしょう。。。Vol.2

■「卒婚」はあなたの「人生力」そのものだったりして

石川 智

こんにちは、FPの石川です。私は現役世代の家計相談をお受けすることが多いのですが、相談の依頼は80パーセント以上は、実は奥さまからされます。相談のお申し込みがあると、とりあえず、初回無料面談で、私との相性なんかを確認していただきます。

アポイント関係は奥さまを窓口に行いますが、日程がきまった後、初回の無料面談は、実は、90パーセント以上の割合で、ご夫婦同席での面談になります。奥さまと日程調整をする時は割とスムーズに行くのですが、ご主人さまを交えての最初の面談はやはり緊張します。

家計相談は、いわば、その家の問題点を他人に告白することにもなるわけで、ご主人さまのご協力が得られないと、前進する事は難しいので、FP側としては最悪の状況も少しは頭にあるんですが……

ところが蓋を開けてみたら、そんなネガティブな感覚は私だけ(苦笑)でして、ご夫婦協力して家計のことに取り組みます、なんていう具合になります。こういうご夫婦、増えているなぁ、という実感があります。

では、皆さんのご家庭のことを思い出してみましょう。私の父はすでに亡くなりましたが、在りし日の父の記憶をたどると、家計相談を夫婦そろってお願いする、なんていう気配は微塵もなかった気がします(笑)

「男はど~んと仕事だけしていればいいんだ!」かつてのそんな「ご主人さま像」つまり、「規範的なご主人さま像」は、実は、徐々に変わりつつあるのかもしれませんね。

芸能人に相次ぐ卒婚 賛否割れる

卒婚という単語はともかく(苦笑)、ある程度のお年のご夫婦が「老後は夫婦それぞれの価値観で生きる」なんていうこと、私の父の時代にはあり得なかったことだと思います。

なぜならば、ご主人さまは「家事はできない」「お金のことはわからない」「趣味なんかわからない」の「3ない」がフツーで、奥さまの手助けがないと楽しく生きていけなかったからです。

言い換えると「男は外で稼いでくればええんや!に奥さまも付いて行くだけ」というご夫婦像が、フツーで、それ以外のことは身につけてこなかったとも言えます。

そんなご夫婦のあり方も、ここ数年で崩壊してきて、知らない間に「老後難民」になった「かつてのオトコ」が増え続けてる中、言葉はイマイチですが(苦笑)、「卒婚」という生き方は、老後難民の減少に大きな効果があるのではないか、と思います。

奇しくも、「終活」が盛んに言われ始め、自分の財産がどれくらいあって、これをどう使って、その後にどういう最後を迎えようか、なんてことを考えるのが徐々にフツーのことになりつつあります。それも含めて、人生を有意義に過ごせる方法の一つに「卒婚」があるのでしたら、それを活用するのも「アリ」かと思います。

はじめにお話した「現役世代のご主人さま」の件、実はそういう「家計に興味があり」「少しは家事ができて」「今から一人でも生きていける」ご主人さまの親御さんが、今回のテーマの「卒婚」世代でもあります。

せめて「卒婚」できるぐらいの「人生力」がご主人さまにあれば、人生の後半期を楽しくすごせるのではないでしょうか?

「卒婚」、そういう風に、前向きに考えたいですね。ではまた、お会いしましょう!

[newsdig]

Posted by nob : 2014年03月13日 14:05

やりたいことがたくさんあるのなら、、、ないのなら見つかるまでぬるま湯に浸かり続けるという選択も。。。

■新しいことを始めたいという人に読んでほしい「やりたいことをやるためにやるべきこと」

まいるす・ゑびす

思い出してみてください。今年の元旦を。

今年こそはあれをしよう、これをしよう、よい年にするぞ、心を入れ替えるぞ、ダメな私とこれでサヨナラするの、と興奮のままに鼻の穴を膨らませ、もうすでに何かが変わったような気がして寒空の帰り道を意気揚々と歩いた気持ちはどこへ行ってしまったのでしょうか? そして気付けば秋の風吹き抜ける10 月の空の下、相変わらずあの日のダメな自分のまま、変わらなくちゃという気持ちだけが空回りし、肩を落としたままトボトボといつもの遊歩道なんかを歩いてはいませんか。

新しいことを始める、というのは非常に労力を必要とします。ましてそれを習慣化するとなると、それは奇跡にも近い功績です。

では、新しいことを始める際の最大の障害とはいったい何でしょうか。今回はその障害が何かを探りつつ、必要な4つのステップを書き出してみました。

1.何がやりたいのかをリストに書き出してみる

最初に、「自分はいま、一体何に挑戦してみたいと思っているのだろうか」という単純な質問を自分の心に投げかけてみてください。

英会話もフランス語もやりたい、イースター島でモアイ像が見たい、健康のためにジョギングを始めたい、友達をたくさん作りたい、バンドを組んで解散したい、出世したい、などやりたいことは誰しもたくさん思いつくことでしょう(そもそも、この記事のタイトルをクリックしてしまった時点で、何か新しいことを始めたがっている、というのは明らかです。いまさら言い逃れしようたってそうはいきません)。

リストの項目は多ければいい、というものではないですが、いくつあっても構いません。

2.リストに順位を付け、その中で一番やりたいのは何かを決める

新幹線や飛行機があり、スマートフォンひとつでどんな場所でも連絡が取れるスピーディーな世の中を生きるわれわれに慢性的に足りないもの。それは「時間」です。

時間がない状況で大切になってくるのは<プライオリティ>、つまり<優先順位>をつけることです。あれもこれもそれもどれも、全部やりたい気持ちは痛いほどよく分かりますが、残念ながら脳みそはひとつしかありません。どう頑張っても自分という人間は一人しかいないので、やりたいことをひとつずつ順番にやっていては人生が何百年あっても足りません。

リストをよく吟味し、それぞれの項目についてよく考え、そのリストの中で一番自分がやりたいと思っているのはどれなのか選んでみてください。二番目以降の順位はあってもなくても構いません。大切なのは一番がどれか、ということです。

3.一番やりたいことに毎日どれだけの時間を割り当てるのかを決める

「一番やりたいことをやるべきだ」というのが正しい選択肢だというのは、誰の目から見ても明らか。つまり、ここまでの手順で何をやるかは見事に決まったわけです。

もっとも、そこで終わるわけではありません。必要なのは、実際にやってみること。そして、その際に大切なのは、それを習慣化させることです。

物事を習慣化させるための最も簡単な方法は、毎日欠かさずやり続けることです。その際、どうしても必要なものが「時間」です。誰しも一日24時間平等に与えられています。続けていくには、その24時間からやりたいことのために割り当てるほかありません。そして、毎日やり続けるためには、欲張らずにできるだけ短い時間に設定するのが現実的です。

僕の兄はアメリカで音楽の先生という職業に就いていて、中学や高校のオーケストラを指導してます。そこで生徒には、自分の楽器の練習を「毎日5分」やってほしいと伝えているそうです。これは「なんだ、5分くらいならおれにだってできそうじゃないか」と生徒に思わせることが目的なのだといいます。実際、5分を10分に伸ばすことはさほど難しいことではないのですが、0を5分にするのはなかなかに困難です。5分だろうが10分だろうが、わざわざそのために時間をつくることが、新しいことを始めるのには何よりも大切なのです。

ですから、もしあなたが「今年こそヘブライ語の文法をマスターしたいので、毎日10分ヘブライ語を勉強する」と決めたのであれば、毎日10分必ず、ヘブライ語タイムを設けるようにします。

続けていくと、今日はどうしてもヘブライ語なんて見たくないという日もやってくるでしょう。そういう日でも10分間、いつも勉強している机に黙って座ってみてください。なんなら「自分は今日、どうしてこんなにヘブライ語を見たくないと思っているのか」「そもそもどうしてキリスト教でもユダヤ教でもない自分がヘブライ語を勉強しなくてはならないのか」について考えてみるとよいかもしれません。いずれにしても10分の時間を強制的に割くこと。これは少々乱暴なように思えますが、何かを始め、そして続ける場合にはとても効果的です。

4.それ以外のやりたいことは(取りあえず今は)やらないことを決める

さて、ここから先がとても大切です。

いろんな人がいろんな場所でいろんなことをやりたい、という声をよく耳にしますが、あれもこれもやりたいという人ほど、どれもやりません。<あれもこれもやりたい症候群>を回避するためにも、リストに書かれた<一番やりたいこと>以外のリストに書かれていることは今現在は一切やらない、ということを決意することが大切です。

やりたいことの邪魔をするのは同僚からの合コンの誘いでも、恋人からの早朝の電話でも、常連の店の人たちと深夜に食べるラーメンでも、 FacebookでもTwitterでもありません。やりたいことをやるための一番大きな障害は、<リストの二番目以降のやりたいこと>に心がすり寄ってしまうことです。

もっともやりたいと思っていたことをしばらく続けていくうちに壁にぶつかり、(気分転換のつもりかもしれませんが)他のやりたかったことに手を出してしまい、そこまでやってきたことが水の泡になる、というの本当によくあるケースです。ほとんどの人はそんなにたくさんのことを同時に始め、同時に継続するほどの能力を持っていません(なぜなら、そんなことができるくらいであればあなたは今、この記事のこんな最後の部分まで読んでいるわけがないんです!)。

やりたいことを始めるにはひとつずつ取り組んで行くのがベストなアプローチ方法です。まずは一番やりたいことを続けていくことを人生の最重要事項に設定し、そのための時間だけは石にかじりついてでも捻出する、という生活をしてみる。そうすると、新しい習慣を身につけることは意外と可能なものです。

とはいえ、新しいことを始めるということはつまり、今までやってきた古いことをひとつ手放すということでもあります。何をやりたいのかを実際に決める作業は、慎重にやった方がいいでしょう。

「みんな画家になりたいとか彫刻家になりたい、とか若い方おっしゃっていますけれども、一番大事なのはその気持ちをそのまま絶え間なく持ち続けることです」と草間彌生さんもこのインタビューで語ってます。複雑に考えるとややこしくなってきますが、要するにすべては「やりたいと思うこと→やること→やめないこと」のシンプルな3段階でできているのではないでしょうか。

もちろん、何が役に立つのか分からないのが人生です。あれもこれもやってみる時期があるのもとてもいいことだと思います。いずれにしても役に立つのは実際に何かをやってみた場合だけ。やりたいやりたい言ってるだけでは人は成長しません。元も子もない話をしてしまえば、本当にやりたい人は「やりたい」と誰かにいう暇があったらやっているわけです。

今回は新しいことを始めようと思っている人たちにとって、何かのきっかけになればと書きつづってみました。

「世界を変えるためにはまず自分が変わらなくてはならない」と、インドのお札にもなっているどこかのエラい人が言っていたような気もします。世界を変えるまでの責任はないにしても、新しいことを始めるのに必要なのはがむしゃらに頑張ることではなく、取りあえず時間を作って地味ながらもやってみること、そしてそれを継続してみることだということを伝えられていればいいのですが。


■ぬるま湯のようなラクな状態を長続きさせる秘訣

Walter Glenn(原文/訳:的野裕子)

ずっと働いている職場で、仕事もきちんとやっていて、経済的にも順調。何も考えなくてもほとんどのことがうまく行くので、ただその波に乗って楽しんでいる。ぬるま湯のように落ち着ける場所よ、ありがとう!

...しかし、そう思っているうちに、思わぬ問題が起こるかもしれません。

ぬるま湯に浸かっているような時は、何事もうまく行く一番楽な状態です。ぬるま湯にいて、この楽な状態がいつまでも続くだろうと思うこと自体が問題なのです。そういう時に思いもよらないことが起こると、うまく対応できないことがあります。

では、ぬるま湯状態で何をすればいい?

ただ粛々と仕事をこなしているだけでは、会社で大きな昇進をしたり、大きく飛躍できるような新しい仕事に就いたりする機会は決して得られません。これは経済的にも同じで、ただ淡々と波に乗っているだけでは、何かが起こった時にそれを利用して優位に立つ準備ができていません。

では、一体どうすればいいのでしょう。とにかく一生懸命働いてきたのです。少しくらい楽をしてもいいですよね? もちろん! やらなければならないのは、ぬるま湯に慢心しないように気をつけるということだけです。

ぬるま湯に満足しないための方法のひとつは、毎日の日課の一部を変えるようにすることです。例えば、毎日やっている仕事のひとつとして、自分の履歴書や経歴を更新するような勉強をしたり、会社で仕事に関する新しい挑戦をしたりするということです。

日々の経済的な活動としては、経済状態が前月比から良くなるようにしたり、経済状況が上向きになるような新しい方法を探したりすることです。それが当たり前の行動になるといいでしょう。

別の方法として、将来起こりうる問題を想定し、それが起こった時にどう対処するかを頭に思い描くのもおすすめです。

非常事態に備えて準備をしましょう。しかし、どのような状態でも、このようなことを心に留めて日々実行するのは、仕事をする上で一番大事なことです。


[いずれもライフハッカー]

Posted by nob : 2014年03月13日 13:46

私もデスクで捏ねくり回し尽くした後で散歩に出ます、、、おすすめです。。。

■悩んで悩んで悩み尽くしたら、一回そいつを手放してみる

北真也
システムエンジニア

悩んで悩んで悩み尽くしても全く解決しなかったあることが、考えるのを止めた途端にぽろっと解決してしまうという経験はないでしょうか?

僕の場合は、だいたい悩んでる間は全く駄目で、一晩寝て起きたら「あー、なんだこんな簡単なことだったか」と解決したり、ランニングの途中に急に閃いてみたりと、まぁ大体頭からその事がいなくなった後に解決策を思いつきます。

何かに執着している間はその事しか見えなくなってるから、ちょっと見方を変えたら見えるモノが全く目に入らない。んじゃ、最初から執着しなけりゃ見えてるかと言えばそういう訳でも無くて、その時には興味がないから目に入ってても見えていない。

だから、悩んで悩んで悩んでぎゅーーーっと寄った後に、全然関係ないことに頭を切り換えてやると、すーっと後ろに引いてって視界を広げるって工程は、多分必要なことなんだろうね。少なくとも僕にとっては。

■悩んで悩んで悩み尽くしたら、一回そいつを手放してみる

まぁ、そんなわけで、吐き気がするほどそいつについて悩んでる人は、悩んで悩んで悩み尽くしたら、一回そいつを手放してみると良いですよ。そいつに執着している間は、色んな事が見えなくなってるもんなんすよ。

ただ、手放すったって意識的に「はい切り替えた!」なんてことは、普通の人にはできない。だから、全然違うことをやってそれで頭の中を一杯にしたり、無心になれる作業に没頭したりする必要があるんです。

なので、こういう”切り替え”のアクションを自分の中でいくつか持っておくってのは凄く大事で、例えば僕の場合だと、ランニングだったり、フラフラジュースを買いに行って風景を眺めたり、手帳に向かって全く関係ない考え事を初めて見たり、タスクやスケジュールを整理してみたりと……その時々にあった”切り替え”の定番を持っていたりします。

■あらゆる欲を捨て去った時に初めて出せる「無心の一撃」

ただ、どんだけ悩んで、悩んで、切り替えて、また悩んで、切り替えても答えに到達できない事もあったりします。周りの人も巻き込んで、あーでもないこーでもないと議論を重ねても駄目な時もあります。

もうそういう時は兎に角答えにたどり着こうと思わない、たどり着きたいという事自体捨て去ってしまうというか、兎に角目の前の作業に取り組むようにします。

例えば、資料が上手くまとまらないときは、とりあえず書けるとこから書きはじめて、その時点で綺麗に仕上げる必要の無い図を一点完璧に仕上げてみたり、思いつく限りのことを脈絡なくひたすら箇条書きや文章で書き出してみたりといった具合に。

良い資料を作ろうとか、他の人をアッと言わせるアイデアを出そうとかって下心が無くなるぐらい没頭できると、思いも寄らないパフォーマンスが発揮できて、ビックリするぐらい良い資料になったり、すごく良いアイデアに仕上がったりする”ことも”あるわけです。所謂「無心の一撃」ってやつですね。

■アウトプットに悩むあなたへのアドバイス

ということで、なにがしかアウトプットを求められるお仕事をしている方へのアドバイス2点

・悩んで悩んで悩み尽くしたら、一回そいつを手放してみる
・上手くやってやろうという下心が無くなるぐらい、目の前の事に没頭してみる

ぜひ、お試しあれ

[newsdig]

Posted by nob : 2014年03月13日 13:27

また旅立つ君へVol.5/自分自身を歩き始めること、、、そして歩き続けること。。。

■「未来に向かう者にとって、今はいつも逆境」

 あなたの目の前にある困難。それは、あなたが行動しているからこそ対峙できるものであり、その先には成功が待っています。だからこそ、未来を明るいものにするには、自分から困難にぶつかっていくしかありません。

 そして、大切なのは「今」は常に逆境だということ。今、あなたが感じている力不足は、あなたがより成長して、未来に進もうとしているからです。次のステージに行こうとすれば、どんな人でも自分の力不足を感じるものなのです。

 未来に進んでいくために、努力で力不足を補っていきましょう。


■「実力がある奴なんていない。実行した人間がいるだけ」

 成功者はみんな実力があると思っている人は多いはず。でも、西田さんは彼らにあったのは実力ではなく、実行力があったといいます。

 よく言われるような「実力」とは、どんな経験を蓄積したかによって生まれます。だから、早く実行して、小さな失敗や成功をできるだけたくさん経験した人が、実力者になることができるのです。一番よくないのは、何もしないこと。たくさん実行して、実力をつけていきましょう。

 トップアスリートたちを指導し、勝利へと導いているだけあり、西田さんはとても本質的なことを語っています。本当の成功を手にするにはどうすればいいのか、それはもがき苦しむ今の中にヒントが隠されているのです。

 もし、どうしても弱気になってしまうときは、西田さんの言葉に触れてみてください。心の底から勇気が湧いてくるはずです。


■「自信」よりも「自分」を持つ

 学校でも職場でも「自信を持ちなさい」ということがよく言われますが、自分を好きになれない人に自信を持てといっても、それは無理な話でしょう。

 でも、「自信」ではなく「自分」を持つことならできます。「自分を持つ」とは、「自分の行動に、自分なりの答えを持つこと」です。これなら、自分は何が好きで何が嫌いか、という自分の価値観にしたがって考えて、判断し、行動すればいいだけです。

 この繰り返しが「軸がある、揺るがない自分」をつくります。それは、いつか自分への自信につながっていきます。自分を好きになれないまま生きていくのは辛いこと。


[いずれも新刊JP編集部]

Posted by nob : 2014年03月13日 13:22

歩を進めながらその都度考えよう。。。

■考えるほど悪くなる、考え過ぎの負のスパイラルからの脱出法

人間誰しも考え過ぎてしまうことはあります。良い決断をしようとして考え過ぎたり、考え過ぎて心配し過ぎるのが習慣化していると、問題が起こりやすくなります。しかし、考え過ぎないようにする方法はいくつかあります。

「Real Simple」では、考え過ぎることで起こる、本当の問題について説明していました。

最近のことや、かなり昔のことでも、辛い出来事についてくよくよと考えるのは(牛が食べ物をよく噛んで食べる時と同じように、日本語でも英語でも反芻すると言いますが)、一番良くない、破壊的な思考の癖です。このような癖があるとうつ病になりやすく、自信や問題解決能力を失いがちで、自分の人生や生活を管理することができなくなっていきます。

では、なぜ過去のことにくよくよと囚われてしまうのでしょうか? キーワードは「癖」です。記憶は感情と結びついていることが多く、ある出来事のせいで落ち込んでいる時、その感情が過去に同じような気持ちになった時のことを思い出させます。そこから負のスパイラルが始まるのです。

では、どうすれば負のスパイラルから抜け出せるのでしょうか? いくつかの方法があるのでご紹介しましょう。

* 行動を起こそう
1つの問題や出来事に囚われて、くよくよと考えていることに気付いたら、考える代わりに、何か行動に移すようにしましょう。たとえば、考えていることを書き出すというのは、一番手っ取り早い方法です。

* 思考の癖を変えよう
くよくよと考えていることは、現実的に起こっていることなのか、もしくは本当に起こりそうなことなのか、自分に問いかけてみましょう。

* 違うところに意識を向けよう
考え過ぎないように自分の意識を別のところに向ける行動を探しましょう。

* 話したくなる衝動を抑えよう
誰かと話をするのは良いことのように思えますが、それも考え過ぎを助長させる方法の1つです。

最後に、このような考え過ぎを本当にやめられる方法があります。それは、自分の抱えている問題点を把握し、それが起きた時に自分で気付くように練習することです。練習すればするほど、負のスパイラルに陥いてコントロール不能な状態に陥ることを止めることができます。

6 Steps to Stop Overthinking Your Life | Real Simple

Walter Glenn(原文/訳:的野裕子)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2014年03月12日 19:14

しなければならないことなど何もない、、、あるのはしたいことだけ。。。

■◯◯しなければならない!?

中村 毅

「節約しなければならない」とか「ダイエットをしなければならない」とか、なかなか簡単に出来ないことを『◯◯しなければならない!」と自分を追い込み、そして挫折を繰り返す……。

強迫観念にも似た『◯◯をしなければならい』と言う言葉ですが、この言葉によってものすごいストレスを掛けちゃうから、なんでも途中で嫌になる事が多いわけで、こんなことを繰り返していると、「自分はなんでも途中で諦めちゃうダメ人間なんだ…」と落ち込むばかりか、負のスパイラルから変な病気になってしまいかねません。

例えば「節約をしなければならない」のは何故なのか?「ダイエットをしなければならない」のは何故なのか? その辺をしっかりと考えると良いと思います。そして「節約をして何が変わるのか?」「ダイエットをすると何が変わるのか?」ここを想像してみると、強迫観念から開放されるかも?

しかも、節約をするにしてもダイエットをするにしても、方法はたった一つではありません。自分が楽しいと思える方法で試してみると継続できるのでしょう。

節約をしなくともダイエットをしなくとも、命まで取られるわけではないでしょう。あなたの気持ちにプレッシャーの掛からない、変なプレッシャーを掛けないように、楽しく目的達成が出来るように成功した後の姿を想像しながら頑張りましょう!

何かをするというだけで人はプレッシャーになるものです。過度のプレッシャーを掛けないためには、あなたオリジナルの方法があるはずです。人と同じ方法で何度も試していても、結果はあまり変わりません。あなたにあったプランでの目標達成! ◯◯をしなければならないと言う考え方を捨てましょう!

[newsdig]

Posted by nob : 2014年03月12日 19:05

お互いが相談のうえ納得し合えることなら何でもありでしょう。。。

■清水アキラ、加山雄三も……相次ぐ「卒婚」に賛否

老後のライフスタイルは多様化する。それに必要なのは…
吉田丈治

結婚したのが26の時なので、かれこれ7年半が経つ。人生70年であれば10%を一緒に過ごしている事になる。(恐らくもう少し生きると思うけど)

人間は、テクノロジーの進化によってかつてよりやらなくてはならないことが減ってきている。既に、結婚して家事をしていたら寿命が尽きる、そんな時代ではないのだ。

芸能人に相次ぐ卒婚 賛否割れる

俳優の加山雄三が、女性週刊誌の取材に対し、妻とは別居状態であることを告白。結婚という形を持続しながら、夫婦が互いに自分のライフスタイルを楽しむ「卒婚」が、にわかに脚光を浴びている。

結婚の定義が、一緒の家に住み、夫婦の在り方に従うというものであるのであれば、同居を解消し、お互いに自分の過ごしたいように生きるというのは結婚という形の卒業になるのかもしれない。ネガティブな意味ではない「円満離婚」とでも言うべきだろうか。

■これからの時代に卒婚に相当する人たちは増える

人生70年という時代は終わりを告げ、元気でいられる時間はますます増えていく。かつてのような家族観はすでに薄れているし、孫に手がかからなくなったくらいの歳で、じゃぁどう生きるかを自分に問う人はますます増えるだろう。

当然、夫婦一緒に過ごすという事もあり得るのかもしれないが、まだ身体が動くうちに自分がやりたいように生きたいと思うのは自然な事なのではないだろうか。

熟年離婚のような夫婦関係を作ってしまえば、成し得ないのだろうが、前向きな意味で同居状態を解消し、お互いたまに会うくらいの感覚というのは、気楽かもしれない。

■卒婚時代を生きるには

一つ大事なのは、元気でいること。これだけだ。どちらかが介護必要な状態になってしまえば、卒婚なんて気楽な事は言ってられないだろう。

そこで離婚してでも、我を通したいという事であれば、それは熟年離婚メンタリティに近いものがあるのだろうから、卒婚とは一つ違うレイヤーにいると考えられる。あくまでも、何もかもに手が離れた二人が、前向きに同居状態を解消して、次の生活を満喫するのであれば最低限必要なのは健康である。

逆に言えば、健康な夫婦であれば結婚の次のステップが見えていても良いはずだ。将来的に、そんな形も模索できるような夫婦でありたいなと感じた。日々の積み重ねが、老後を決めるのである。

[newsdig]

Posted by nob : 2014年03月11日 21:52

遅かれ早かれ直面する天災を回避することはできない、、、可能な限り心物両面の備えをするよりない。。。

■2020年前後に首都圏南部を直撃?
直下型地震襲来への備えを急げプレートテクトニクス理論に代わる地震発生メカニズムの最新理論とは

藤和彦
世界平和研究所主任研究員

「藤さん、2020年前後に首都圏南部で直下型地震が起きる可能性があるよ」──。角田史雄埼玉大学名誉教授が電話口でこう切り出したのは2月中旬のことだった。

 東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)以降、地震学者などが地震予知情報を乱発する中で、「またか」と思われるかもしれない。だが、角田氏は東日本大震災直後に「富士山付近で余震が起きるかもしれない」と語っていた人物であり(3月15日夜、静岡県東部で地震が発生、富士宮市で震度6を記録した)、筆者は「角田氏だけは別だ」と確信している。

地震は本当にプレートの活動によって起こるのか

 角田氏は地質学者として三十数年間にわたり関東甲信越地域を中心に山や丘陵を隈なく歩いて、断層の割れ方やズレ方などを調べてきた。その結果、「地震はプレートの動きによって起こるのではない」という結論に至ったという。

 「地震は地球表面を覆うプレート(厚さ約100キロメートルの硬い板)の移動で起きる」とするプレートテクトニクス理論が1969年に紹介されると、日本の研究者たちはたちまち新理論の虜になった。この理論は瞬く間に日本国内に広がり、小松左京の『日本沈没』(1975年)がベストセラーになるなど広く知れ渡るようになった。1970年代後半にはこの理論に基づいた地震の予知事業も始まり、観測強化地域として「東海沖地域」等が選定された。しかし、40年近く経ってもこの理論通りには地震が起きていない。

 現在は「そもそも地震は本当にプレートの活動によって起こるものだろうか」という考え方が少しずつ研究者の間で広がっているようだ。

 「地震学者は地質学者とはアプローチを異にする。つまり、先に地震の原因をモデル化し、現在の地質状況に見合ったモデルの適否を研究する。こうした機能的な研究方法も必要だが、中には、理論に合わない不都合な地質データの存在を無視し、理論に合うデータだけでモデルづくりをする地震学者もいる」と角田氏は苦言を呈する。

 また、「プレートを動かす要因がはっきりしていない」という「不都合な真実」も指摘する。実際に多くの研究者があらゆる方法で計算を行った結果、マントルの対流による摩擦力だけではプレートを動かすことはできないことが分かってきた。

 巨大地震の発生をプレートテクトニクス理論で説明できないケースも少なからず存在する。2008年5月に巨大地震が発生した中国中西部の四川省もそうした場所の1つである。四川省は日本海溝の衝突・潜り込み帯から約2500キロメートル、ヒマラヤの衝突帯からも約2000キロメートル離れているのに、過去の地震による死者総数が200万人を超える「巨大地震の巣」になっている(角田氏はこの地震を2年前に予測し、講義の中で大勢の学生に紹介していた)。

 名古屋大学が管理する「地震ノート」によると、東日本大震災も、太平洋プレートと北米プレートの境界面ではなく北米プレートの中の裂け目が震源断層だという。

地中を移動する熱エネルギーが地震を起こす

 それでは地震はなぜ起きるのか。角田氏が提唱する「熱移送説」をかいつまんで紹介したい。

 熱移送説の中で主役を務めるのは熱エネルギーの伝達(マグマ)である。地球の地核(特に外核)からスーパープルーム(高温の熱の通り道)を通って地球表面に運ばれた熱エネルギーが、地球表面を移動する先々で地震を起こすというものである。

 地質調査による観察で調べられるのは地表面付近に限定され、地球の内部の正確な実像を掴めなかったため、角田氏はこの説を長年強く主張することができなかった。

 だが、「マントルトモグラフィ」と呼ばれる技術(医療で使われるMRI(核磁気共鳴装置)を地球科学に応用したもの)が近年開発されたことにより状況は一変した。この技術のおかげで地球内部のあらゆる場所の温度状況が画像で映し出されるようになり、南太平洋と東アフリカの深部(外核)からの熱(約 6000度)移送路を確認できるようになったからだ。

 角田氏はさらに気象庁・防災科学技術研究所・米地質調査所・スミソニアン自然史博物館などの観測データから、南太平洋からフィリピンに北上した後の熱エネルギーのルートが2つあることを突き止めた。1つは、九州→関西→東日本に抜けるルート、もう1つは、マリアナ→伊豆諸島→東北日本に抜けるルートである。熱エネルギーは少量だと数年、大量だと30~50年の周期で移送され、熱エネルギーの貯まりやすいほぼ決まった場所で地震を起こすという。

 地震を発生させる岩石層(花崗岩質岩層)は固くてもろいため断層で区切られた多くのブロック(地塊)の集合体になっている。それを支えているのが、その下にある弾性に富んでいて動きやすい岩石層だ。そこが移送された熱で暖められると一層揺り動かされやすくなる。当然、その上にある地塊同士がズレ動き、地塊の端で地震が発生しやすくなる。

 大地をつくるこうした地塊の位置は長い年月にわたって変わらない。そのため、その端で地震が発生する場所も変わらない。つまり、地震はいつもほぼ同じ所で起こるので、地震の発生場所を予想できる。地震も地域性や個性を持っているというわけだ(角田氏はこのような地震の地域性や個性を「地震の癖」と呼ぶ)。

 角田氏は、東北地方太平洋沖地震で東北~関東の大地が大揺れすれば、本州の真ん中にある「フォッサマグナ」という地塊同士がくっつき合っている場所のどこかで地震が発生するという見通しを持ち、長野県や静岡県などの大断層のある区域に注目していた。だから、翌日の長野県北部地震や富士山付近の余震を予見できたのである。

 角田氏の熱移送説では、「地殻から伝わる熱が火山の噴火の原因でもある」と考える。暖められた岩石が1000度になると大量の火山ガスが生まれ、ガス圧が高まると地表に噴出して噴火が起きるというわけだ。

 火山の噴火と地震がペアで発生すると考えると、噴火の規模が大きければ地下にたまったエネルギーが大量に使われるのでガス抜きとなり、巨大地震を発生させるエネルギーが減る。しかし、熱移送量が多いのに噴火の規模が小さければ、地震の規模は相対的に大きくなることになる。

 角田氏は、「1990年の雲仙普賢岳の噴火から関西・北陸・東北へと進むルートと、2000年の三宅島の噴火から東北へと地震が北上したルートなどから、東北地域へのエネルギー移送は大量である(高圧釜状態)と考えていた。だが、その量を確かめる作業が遅れたために、マグニチュード(M)9.0地震の危険性まではアピールできなかった」と後悔し、さらに「日本列島の地下にたまる熱エネルギーの測定システムの構築が望まれる」と述べる。

小笠原諸島・西之島の噴火が予測のカギ

 では、角田氏はなぜ今、2020年前後に首都圏南部で直下型地震が起きると予測するのか。

 首都圏南部では「地震の癖」で30~50年間隔でM6~7クラスの地震が起きている(北伊豆地震(1930年、M7.0)、中伊豆地震(1980 年、M6.7)。地下の熱移送は、一定の速度(1年で約100キロメートル)で周期的に繰り返されるという「癖」を持っているという。角田氏はこれに基づき複数の「予想線」をつくっている。

 その中で、今、最も注目しているのは、2013年11月の小笠原諸島・西之島の大規模な噴火だ。ここでの熱エネルギーは新火山島を造るほど大きかったため、予想線を描いてみると、熱エネルギーの北上速度が同じなら、2020年前後に伊豆地方に達する計算となる(「西之島西側の排他的経済水域が数平方キロメートル広がった」と無邪気に喜んでいる場合ではなさそうだ)。

 その際、角田氏が恐れているのは、阪神・淡路大震災の二の舞いである。日本の地震防災は横揺れには強いものの、縦揺れの対策が遅れているからだ。

 首都圏南部は阪神・淡路地域と似た地盤でできており、地震の震源が浅いという共通点がある。阪神高速道路は砂などが埋まった化石谷の上に建てられていたために直下型地震特有の「ドスン揺れ」でもろくも倒壊してしまったが、相模地域を通る東名高速道路や東海道新幹線の備えは大丈夫だろうか。

 プレートテクトニクス説を常識として無批判に受け止めるのではなく、地震予知に資する学説をプラグマチックに追い求める姿勢が大切である。

 紙面の関係上ここでは詳述できないが、電気通信大学の早川正士名誉教授は、電離層の乱れを地震の前兆として捉え、1週間前にM5以上の地震の発生場所とその規模を予測するサービスを開始している(筆者は2年以上予測と結果を見ているが、的中率は50%前後である)。

 深刻な少子高齢化が進む中で東京オリンピックを成功させるためには、今こそ日本人の底力が試されている。そのためにも地震の被害を少しでも減らせる方策を、日本人全員で模索し、実行することが不可欠ではないだろうか。

(参考文献:角田史雄著、『地震の癖──いつ、どこで起こって、どこを通るのか?』『首都圏大震災 その予測と減災』)

[JBPRESS]

Posted by nob : 2014年03月11日 14:16

そのとおり!!!Vol.37/何より事実を明らかに、ここを初めの一歩にすべきだった。さらに帰還する人々と移住する人々を明確に分けて、国が支援というより率先していくこと。

■大前研一氏 原発5km圏内は「永久に住めない」と宣言せよ

 東日本大震災の被災地・東北3県の中でも福島の復興は特に遅れている。福島第一原子力発電所の事故で立ち入りが制限され、津波に襲われた時のまま3年間、時間が止まってしまったような地域も多い。震災直後から数々の被災地復興プランを提言してきた大前研一氏が、あらためて福島の復興策を提示する。

 * * *

 これまでにも本誌で指摘してきたことだが、まず政府も国民も放射線に対する正しい認識を持つ必要がある。

 現在、除染は自然界から受ける量に追加して受ける放射線量として年間「1ミリシーベルト以下」にすることを目標に進められている。しかしこの数字は、はっきり言って非科学的だ。

 人類の放射線による被害は広島・長崎での原爆やチェルノブイリ、スリーマイル島などの原発事故がある。そのデータから言えることは、「100ミリシーベルトを超えると健康被害が出てくる」ということだ。
 
 逆に言えば、それより低線量でリスクを評価することは困難とされる。どんなに反対意見があろうとも、それが世界中で最も妥当と認められている科学的な知見である。これは別に政治的な便宜で決められたわけでもないし、もちろん「原子力村」の陰謀でも何でもない。

 誤解が生じやすいのは、それ以下の数字ならどうなのかという、いわゆる「閾値(いきち=境界)」の問題があるからだ。放射線は「受けなければ受けないほどいい」ものであることは私もそう思う。どんなに小さな被曝でも、それによってDNAが破損するリスクはゼロではないからだ。これが「とにかく1ミリシーベルト」という人たちの論拠になっている。

 しかし人間は、体に有害なものならば酒を飲むこともあるしタバコの煙を吸う時もあれば、 PM2.5の汚染物質を吸い込んでいる。放射線にしてもレントゲンやCT検査を受けたりラジウム温泉に入ったりして日々受ける。そもそも自然界から受ける放射線は地域によって大きく異なり、例えば香港は東京の1.5倍ほど、高地にある南米コロンビアの首都・ボゴタ(標高約2600m)などでは日本の10倍近い年間約10ミリシーベルトの自然放射線を受けている。

 国立がん研究センター資料などによれば、「100~200ミリシーベルト」でがんのリスクは1.08倍になる一方、「野菜不足」で1.06倍、「高塩分」や「運動不足」で1.15倍前後とされている。そうした他のリスク要素がいくつもあるため、数十ミリシーベルトというレベルでは健康被害が出るかどうか検証できないのだ。

 私は原子力工学を学んだ者として100ミリシーベルト以下なら絶対安全だとは言わない。しかし、その程度の被曝であれば運動不足のほうが体に悪いというデータはその通りだろうと考える。だから私は必要以上に放射線を恐がる風潮には賛同できない。

 ではそれを前提に、福島第一原発の周辺地域をどうすべきか。政府はいま放射性物質に汚染された地域について、

【1】帰還困難区域(約9200世帯・2万4700人)
【2】居住制限区域(約8500世帯2万3300人)
【3】避難指示解除準備区域(約1万1200世帯・3万2900人)

──の3つに分けている。避難者は計8万人以上にのぼり、避難指示のために原発周辺は今もゴーストタウンとなっている。

 このままでは避難している被災者にとっても他の国民にとっても損害が拡大するばかりである。第一に、健康被害がほとんどあり得ない地域まで居住が制限されて帰宅できない上に、避難の長期化で賠償額がどんどん膨らんでいる。

 賠償は一義的に東京電力が負担することになっているが、除染費用を含めれば実質的に東京電力に支払い能力はなく、電気代の値上げか税金による補填で結局国民に転嫁される可能性が高い。

 第二に、今後いつまで待っても帰宅できる見込みがない人たちまで、帰宅を望んで待ち続ける状態になってしまっている。現在の避難地域の多くは今すぐ帰宅しても問題ない一方、極めて高濃度に汚染されてしまった原発周辺は、今後何十年待っても人が住めるようにはならないだろう。

 私はこの膨大な不幸と無駄を回避するために、政府は今すぐ「原発から5km圏内は国が買い上げ、それ以外の場所については原則として帰還してもらう」べきだと考える。除染目標は「1ミリシーベルト」を改める。他の多くの有害物質の安全基準と比較して厳しめに考えたとしても「30ミリシーベルト」で健康被害はないと考えてよい。

 原発から5km以上離れた地域で、30ミリシーベルト以上となっている地区に限定すればクリーンアップはかなり楽になり、費用は大幅に節約できる。もちろんホットスポット対策は必要だ。住民の帰還後、車に線量計をつけて自動的に情報を収集するようなシステムを作り、ホットスポットが発見されればそこだけ除染する。

 以上の対策で行政的にも国民の安全の面でも何の問題も残らないが、それでも被曝した地域に住みたくないという住民には費用を援助して転居してもらうのが国と東電の最大限の責任の取り方だろう。

 必要なのは科学をベースにした政治的決断だ。今のままでは福島だけが復興から取り残されてしまう。前述の決断をすれば、被災者の生活再建が加速するし、原発5km圏内の土地を使って福島第一原発の汚染水処理や将来の解体作業の準備も容易になる。

[SAPIO]

Posted by nob : 2014年03月11日 11:50

確かに、、、シンプルイズベスト。。。

■シンプルな生活のために捨てるべき8つのモノ

筆者のLindsay Schauerさんはサンフランシスコで活動するライターです。Twitter社で社内コミュニケーションを担当し、2007年にスタンフォード大学を英語の学位を取得して卒業しました。彼女が「Medium」に寄席た記事より、「捨てるべき8つのもの」を取り上げます。

普通の生活をおくるためには、どれだけのモノが必要でしょうか? あなたが思っているほど多くはありません。2009年に私は18平方メートルのコテージに引っ越しました。家賃とロケーションは最高だったのですが、1つだけ問題がありました。持ち物の半分が家に収まらず、処分したのです。

たくさんのモノを捨てました。古い服、本、靴、美術品などです。ですが...その後、「惜しいことをした」とは全く感じなかったのです。むしろ、なぜ私はそんなにたくさんのモノを所有していたのかと考えてしまいました。

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これが私の家です。幅3メートルで、奥行き6メートルです。

私は筋金入りのミニマリストというわけではありませんが、狭い空間です。私はここに4年間住み、かなりシンプルな生活をおくってきました。シンプルな生活は、環境を重視する私の価値観と一致しています。何かを買ったり生活に取り入れる際に、慎重に考えるようになるからです。例えば、新しい靴を一足買うとすると、持っている靴を一足処分しなければクローゼットのスペースはありません。

今回は、私が「無くても生きていけると学んだモノ」を以下にリストアップしました。これらを参考にシンプルな生活を始めてみてはいかがでしょう。ですが、ハマりやすいので気をつけてくださいね。そのうち超小型キャビンに引っ越したくなります。少なくとも私の心は動き始めています。

1.思い出の品

2年前に完走したハーフマラソンの安っぽいメダル、誰かがパリで買ってきてくれたエッフェル塔のショットグラス、取っておいた自分の大学卒業記念記事...どれも必要ありません。なぜならそれらが無くても、ハーフマラソンに向けて練習していた時や大学を卒業した時の気持ちは忘れないからです。思い出はどこにも行きません。これらのモノは寄付するかリサイクルしましょう。無くなっても困りません。

2.Tシャツ(とその他の着ない服)

お気に入りでよく着る、ソフトでぴったりフィットするTシャツのことを言っているわけではありません。ドレッサー下段の引き出し、その奥底にしまってあるモノです。イベントやどこかで無料でもらったであろう、大きなロゴ入りのシャツ。どの会議に行った、どのハイテク会社で働いた、どのイベントでボランティアした、ということを証明するのにTシャツは要りません。寄付するかクラフト作品にでもしてしまいましょう。ドレッサーは、少なくとも月に一度は着る服のみが入れられているほうが幸せです。残りは邪魔なだけです(もしくは上記の思い出の品を参照)。

3.CDとDVD

これは考えるまでもありません。これからは必要が無いモノです。あなたが欲しい音楽や映画は全てインターネットにあるか、ハードディスクに保存できます。ですので破棄して棚のスペースを空けましょう。

4. 本

私は個人的にアンチKindle派です。実際の本のほうがより寿命が長く、ほとんどのKindleは結局捨てられると思うからです。しかし、もしあなたがKindleをお持ちなら、この項目はさらに楽かもしれません。最後のページまで読んだ後も保存しておく価値がある本には、以下の3つのタイプがあります。

その本に強い感情的な価値がある(標題紙に献辞がある、本に何か特別な経緯があるなど)
作者のサインがある、もしくは別の理由であなたにとって価値がある(私のサイン入りのThe Virgin Suicidesみたいに!)
近いうちに読もうと思っている、もしくは定期的に読み返す本(私はGary SnyderのThe Backcountryを毎年読み返します)

これだけです。残りは近くの古本屋に売ることをお勧めします。古本店に引き取ってもらい、本を読みたい時にはその店か図書館に行きましょう。

5.スポーツ用品

過去2年間にキャンプに行っていないなら、ガレージに眠っている古いテントは処分しましょう。2002年以降スキーに行っていないなら、スキー用品は売りましょう。人が使いもしないのに所有し続けるスポーツ用品の多さには驚かされます。こういうモノは借りればいいのです! それに、来年か再来年キャンプかスキーに行くかもしれないからと、取ってあったスポーツ用品よりも、新しくて良いモデルを借りれる可能性の方が高いのです。そういうモノは売って、本当にスキーに行く時のために貯金しましょう。

6.バッグや旅行かばん

必要なのはスーツケース1つ、バッグ1つ、それに場合によってはハンドバッグが1つ(か2つ)だけです。ファッションに強い関心があるとしてもです。これら数個のモノにちょっとお金をかけて良い品質のモノを選べば、長持ちして見た目もきれいです。ベッドの下に押し込められた他の多くのバックや旅行鞄は慈善リサイクル店のGoodwillにでも寄付してあげたほうが幸せです。使わなくなった良い鞄は、Buffalo Exchangeのようなリサイクル店で売れるでしょう。

7. キッチン用品

次はキッチンへ。最初に言いますが、私は料理が大好きです。私の4.6平方メートルの小さいキッチンでも、私は気持ちを止められません。ですが、結婚祝い並みのキッチン用品やアイスクリーム製造機を所有する余裕はありません。私が学んだのは以下のことです。

まず電子レンジは要りません。より健康になれます。残り物はコンロで暖めざるを得ないけれど、結局はそのほうが美味しいです。次に非常に良いナイフ1つあればなんとかなります。ナイフにかける予算を多めに見積もって、中くらいの大きさで、品質の高いものを買いましょう。長持ちするし切りたいものは何でも切れます。最後に、過去2カ月で一度も使わなかったモノは全部必要ありません。準備や洗浄が面倒でフードプロセッサーを使っていないなら処分しましょう。最高の料理は「新鮮」で、ご自身の腕とシンプルな道具がいくつかあれば十分です。

8.便利でもなければ、きれいでもないモノ

William Morrisはかつてこう言いました「便利ではないモノ、きれいだと思わないモノは家に置くな」。上記のモノを片付けた後、周りを見渡してみてましょう。読書用のチェアに腰掛けて家の中を観察してください。壁にかかっているモノはあなたを笑顔にしてくれますか? それとも悩ませるモノですか? そのアート作品はあなたの心を躍らせますか?

私の小さいアパートにはいくつか奇妙なモノがあります。Presidioで見つけた古い窓が壁に掛けてあります。その白いペンキは剥がれてきて、その下の青い地の部分が覗いていたりします。机にはカナダの海岸で拾った流木や東シエラ地方の大きな黒曜石の塊もあります。これらは世界で唯一のモノで美しいモノだと思っています。そしてこの世界が美しい事を思い出させてくれます。

そういうモノは処分しないでください。むしろもっと場所を取ってあげてください。それらはあなたに良い影響をもたらします。たくさんの不要品が消えた後には、さらに輝きを増すことでしょう。

Lindsay Schaue(原文)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2014年03月10日 20:22

もはや常識。。。

■やっぱり「食べる順番」は大事だった!
老化スピードを早めてしまう「糖化」を防ぐ食事術
老化の一因「AGE」の正体

久保 明
東海大学医学部 抗加齢ドック教授/慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任教授

 老化を強力に促進する要因に「糖化」があると前回お話しました(「老化のスピードを早めてしまう『糖化』とは?」)。

 糖化とは、高い温度の元で糖分が蛋白質と結び付くものです。そして、このとき出来るのがAGE(終末糖化産物)です。

 このAGEですが、実は料理や食品で目にすることができます。おいしそうに焼き上がったホットケーキにはキツネ色の焦げ目ができますよね。これがAGEです。ホットケーキの中の砂糖(糖分)とミルクや卵の蛋白質が結合したものです。焼く前には発生しませんが、高い温度が加わると反応してできます。クレームブリュレの焦げ目の付いたところや、魚や肉の照り焼き、ウナギのかば焼きの焦げた部分なども実はAGEなのです。

 AGEは「終末糖化産物」の略語で強力な"老化促進物質"の一つです。増えたAGEは体を構成する蛋白質にくっつき、その機能を低下させてしまいます。

 前回、AGEによって皮膚のたるみやしわ、動脈硬化が促進され、骨粗鬆症や白内障、アルツハイマー型認知症の原因ともなるとお話しました。

 皮膚を例に、AGEと老化促進について少し詳しくご説明しましょう。

 皮膚の真皮層のコラーゲンやエラスチンにAGEが取りつくと、正常な構造が壊されます。すると、繊維のつながりがおかしな形に変えられ弾力性を失います。その結果、たるみやしわが生じて見た目が老けて見えてしまうのです。

「糖化」を防ぐには、
食後の血糖値を急速に上昇させないこと!

 体内にはAGEなどの異物を食べるマクファージという白血球の一種である「貧食細胞」があるのですが、AGEが次から次へと生成されるととても処理しきれず、AGEが溜まってしまいます。

 AGEを増やさないようにする、つまり、糖化を防ぐには、食後の血糖値を急速に上昇させないことが肝心です。

 特に、血糖値を急速に上昇させてしまう糖質に気を付けましょう。糖質は、砂糖や果物の果糖、牛乳の乳糖などの他、米や麦、トウモロコシ、芋類などの炭水化物、ビールや日本酒、ワインなどの酒類の一部に含まれています。これらを摂り過ぎると糖化が起きやすくなるのです。

 ビール、日本酒などを飲んだ後、締めにラーメンを食べたりすると妙な満足感がありますが、あまりおすすめできません。ラーメン・ライスやお好み焼きにご飯などというのも糖質が多すぎるため、糖化を招きやすい食事です。もちろん、ケーキや和菓子の食べすぎや、甘い清涼飲料水を大量に飲むことも糖化を促進させます。

「食べる順番」は大切

 糖質は摂り過ぎない。これが第一なのですが、極端に糖質を排除する「超低炭水化物ダイエット」はお勧めできません。日本人は「ご飯」を中心に野菜や魚、肉類などを食べる混合食を続けてきました。このバランスを大きく崩す食生活には無理があり、"骨髄の機能低下による動脈硬化の促進"という危険も潜みます。糖質を敵視するより、適度な糖質を摂りながら血糖値の上昇をゆるやかにする工夫しましょう。

 そのひとつとして「食物繊維」の活用があります。

 食物繊維は野菜や芋類、豆類、海藻、キノコ類、穀物、果物などに多く含まれています。食物繊維には糖質の吸収を緩やかにする働きがあり、しかも先に食物繊維を食べておくと一層効果的なのです。ご飯と野菜サラダを食べるとき、野菜サラダを先に食べて後にご飯を食べると、先にご飯、後から野菜サラダを食べるのに比べ、血糖値の上昇が緩やかになります。

 食べる順番は意外と大事なんです。日常の食事でも、「食物繊維」→「蛋白質」→「炭水化物」というような順番で食べると、血糖値の急上昇が抑えられます。

 これは懐石料理の食べ方に似ています。食物繊維の多い野菜料理、海藻、キノコ類、豆などの小鉢をまず食べ、それから刺身や焼き魚などの魚や肉などに進み、最後にご飯を食べるというものです。家の食事でそこまでの贅沢な品数は必要ありませんが、まずは野菜類や豆、海藻などの食物繊維を食べてから、魚や肉などを食べて、最後にご飯という順番が理想的です。

 最初にご飯でなく野菜類を口にする習慣を身につけるだけでも糖化防止には役立ちます。外食でカツライスを食べるなら、まずカツの横のキャベツを食べてから、カツ、そしてご飯という順番ですね。

 2012年、ヨーロッパで行われた45万人を対象とした約13年の追跡研究では、食物繊維の摂取量は死亡率低下と相関しました。食物繊維の摂取が多い人ほど死亡率が低下したのです。死因別にみると循環器障害や消化器疾患、心血管障害、ガンと関係しない炎症性疾患の低下と特に相関していました。アンチエイジングに食物繊維は大いに効果あり、と言えるでしょう。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年03月10日 20:01

愚かしさの極み。。。

■使い切れぬ復興予算 事業進まず基金化3兆円 被災3県

 東日本大震災の被災自治体で、使い切れない予算が急増し、「貯金」の残高が震災前より約3兆円積み上がっていた。政府は5年で25兆円を復興事業に流し込む計画だが、被災自治体では予算を使う職員が足りず、残高が増える一方だ。

 朝日新聞社は、岩手、宮城、福島の3県と各市町村について、自治体が決算をまとめて総務省に提出する「地方財政状況調査表」を入手。2010年度と震災後の11、12年度の3年分を分析した。予算は何にいくら使うかの「計画」だが、決算は実際に使われた「結果」だ。

 今回の震災では、自治体は使い切れなかった復興予算を、東日本大震災復興特別区域法などに基づき「基金」に積み立てている。年度に縛られず復興事業を進めるためだ。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2014年03月10日 06:05

健康生活、、、何も特別なことは必要としない。。。

■ゆっくり食べると太らない!? 満腹感は食事開始から15分で得られる

健康的に体型をキープするために、エクササイズは欠かせません。でも、日頃忙しいとなかなか時間を割くのが難しいもの。そこで、毎日の習慣にちょっとした機転をきかせることで、スリムになれる方法を見つけました。

料理のデコレーションに「花びら」

フレンチレストランへ行くと、花びらが料理に添えられていて、盛りつけの美しさに感動してしまうときがあります。このように「見た目」で味わう感動を食事の度に取り入れることで、やせる工夫になるのだといいます。

フルーツやサラダをお皿に盛りつける際、パンジーやすみれなどの花びらを2、3枚散らします。そのことで、満腹感を少し得ることができるといいます。これは、脳がおいしそうなものや美しいものをキャッチすると、満腹中枢が刺激されるからです。

食べ過ぎを防ぐためには、満腹中枢に働きかける「レプチン」というホルモンを分泌させるといいのだそう。また、食べ始めてから15分後に満腹感が得られ始めるそうなので、食事は最低でも15分の時間をかけた方がよさそうです。見た目の良さを重視した食事を、ゆっくりと味わいながら食べることがポイントです。

「眠り」こそが食欲増進ホルモンを抑える

「寝不足になると太りやすくなる」という話がありますが、その原因は意外と知られていないかもしれません。疲れやストレスから余計なものまで食べてしまう、抑えられない衝動に駆られるものですが、これには一体どういう理由があるのでしょう。

睡眠不足になると、食欲を増進させるホルモン「グレリン」の血中濃度が上がり、食欲や代謝の調節を行なうホルモン「レプチン」が減少してしまいます。ある統計では、「5時間睡眠の人は太り気味にある」という傾向が指摘されています。

人の身体はホルモンの影響に左右されるので、正常な食欲をキープするためにも、睡眠は欠かせないものだといえます。基本的なことではあるものの、仕組みが分かれば即実践したくなります。

ご紹介した2つなら、どんなに忙しくてもすぐに試すことができそう。運動する時間がないならば、食べ過ぎを抑えるこういった工夫から始めたいものです。

下野真緒
南仏在住ジャーナリスト/エディター

[cafeglobe]

Posted by nob : 2014年03月09日 07:58

確かに。。。Vol.3/同感、、、もはや過去の遺物。。。

■昭和な会社が強い
報・連・相(ほうれんそう)を禁止せよ
決断力のない上司が部下に求める無駄な作業

宇賀神 宰司
日経ビジネス編集記者

 日経ビジネス2月17日号の特集「昭和な会社が強い」では、平成になって流行した経営手法やIT(情報技術)にあえて背を向ける企業のケーススタディーを掲載した。

 社員間の円滑なコミュニケーションで組織力を高めると期待された「報・連・相(ほうれんそう)」もその1つ。IT化の進展や携帯、スマホの登場などコミュニケーションツールも増え、企業は益々、声高に「報・連・相」の重要性を叫ぶようになった。だが、目的を誤ると、思わぬ罠に陥る。

 「今、名古屋駅です。これから新幹線で戻ります」
「報・連・相」をあえて禁止している岐阜県の未来工業。「営業日報もムダだから廃止した」と語る山田雅裕社長

 出張先から携帯やスマホで上司に連絡を入れる。常に自分の居場所を上司に知らせるのはビジネスパーソンの基本。ごくありふれた光景に映るだろうが、こうした連絡を全社的に禁止しているのが岐阜県にある未来工業だ。

 「小学生ではあるまいに、なぜ、いちいち連絡をしてくるのか。通話料も無駄だし、かけてくる社員の時間はもちろん、受ける事務員の時間も無駄」とばっさり切り捨てる。

 それだけではない。数年前、同社では営業日報も廃止した。

 山田雅裕社長は「『どこどこを訪問してカタログを置いてきた』といった報告を書かれてもなんの参考にもならない」と廃止した理由を語る。

多くの職場で「報・連・相シンドローム」が起きている

 報告、連絡、相談のそれぞれ一文字目をつなげた「報・連・相(ほうれんそう)」。この“経営ワード”が世に広まるきっかけとなったのは1986年のこと。当時、山種証券の会長だった山崎富治氏が自身で実践した「ほうれんそう運動」の経験をまとめた書籍『ほうれんそうが会社を強くする』を出版、大きな反響を呼んだ。

 1986年は昭和61年。日本経済はバブルを迎え、日本企業の歯車はどこかきしみだした。そして平成に入り、バブルは崩壊した。業績が急降下するばかりではなく、社内からバブル時代のさまざまな問題が表面化してきた。

 この状況を乗り切るには、まずは社内の透明化を図り、バブル時代の膿を出した上で、社員の結束を強めるほかにない。大きな投資がなくとも始められる「報・連・相」に多くの企業が飛びついた。

 そして「報・連・相」はIT(情報技術)化の進展ともに進化した。パソコンとインターネットの普及によりメール、グループウエアなど情報共有のためのツールも発達した。さらにスマホの登場により、いつでもどこでも報・連・相が可能になった。

 だが、商店街の活性化事業を手掛けITネットワークに詳しい木下斉、エリア・イノベーション・アライアンス代表は「ITシステムを入れて「報・連・相」させればコミュニケーションが図れるというのは幻想だ」と断言する。

 木下氏は街の活性化事業などで外部と連携してプロジェクトを進めることが多い。ビデオ会議やSNS、クラウドサービスをフル活用して効率的に仕事を進めている。その木下氏が「報・連・相」を批判するのは、そもそも目的をはきちがえている管理職を多く目にしているからだ。

ccメールなんて誰も見てない

 木下氏は「昭和から平成になり景気が悪化すると、リーダーは『決断して失敗する』リスクを避け、決断を先延ばしするようになった。会議では部下に意見を発表させるが何も決断しない。『各部署に持ち帰ってさらに検討せよ』が結論でこれが繰り返される。会議のたびに上司は部下に『報・連・相』を求める」と多くの職場で目にした状況についてこう語る。

 さらに「会議がどんどん増えるので『報・連・相』は乗数的に増える。上司は部下に『報・連・相』を指示することが仕事となり、部下は『報・連・相』のための書類を作ることが仕事となる。『報・連・相シンドローム』と呼ぶべき状況だ」と指摘する。

 こうなると部下は疲弊して大変だと思うかもしれないが、実は、部下にとってもこの終わりのない「報・連・相」は楽な側面もある。「どうせ上司は中身を見ない。見たとしてもどうせやり直しを命ぜられる。ということは、報告さえすればいい」と考える。そして「あとは、いかに手を抜くか」のみを考える。以前の報告書をコピペしてちょっと文言を書き換える、または見栄えをよくして内容はあまり変えないなど小手先の「報・連・相」テクニックで乗り切れてしまう。

 あとは「ccメール攻撃」。取引先のやり取りなどで上司にccメールを送り、報告を済ませてしまう。

 「上司も『ccメールばかり来てうんざりだ』などと部下を非難する前に、まずは自分自身の振る舞いをチェックした方がいい」(木下氏)

社外との無用な「報・連・相」も排除

 未来工業の山田社長に「『報・連・相』も禁止、営業日報もない。それでは部下の動きが分からなくなってしまうのではないか」という質問を投げかけてみた。その回答は以下だ。

 「上司の仕事は部下の様子を観察して、話しかけるなどして情報を聞き出すことだ。昭和の会社はそれが当たり前だったし、それができない上司は仕事をしていないのと同じことだ」

 同社ではさらに3年前、すべての営業スタッフのパソコンを取り上げ、処分した。その数、83台。取引先との連絡でメールに頼ってしまう社員が目についたからだ。社内だけではなく、社外についてもできるだけ無用な「報・連・相」を排除する考えだ。

 住宅やビルなどの電気設備資材を製造する同社にとって、新製品を生み出す技術開発力こそが会社の命綱。そして、それは営業スタッフが取引先と交わす生の会話に多くのヒントが隠されている。

 そう考えるからこそ、同社ではあえて「報・連・相」を禁止しているのだ。

 「報・連・相」を提唱した山崎富治氏が会長を務めた山種証券はバブル崩壊後、含み損を抱えた有価証券を転売する「飛ばし」問題が発覚し、経営危機に陥った。そして山崎氏自身、その責任をとって92年に会長を辞任、93年には取締役を退いた。

 だが、「報・連・相」だけはその後、むしろ導入する企業が増えたように見える。

 安易に「報・連・相」を導入していないか。今一度、見直してみる時期に来ている。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2014年03月07日 14:56

言い得て妙。。。Vol.16/男と女の間には、、、 「友情(で結び付く関係)」は成立しうるけれども、、、 「友情だけ(で結び付く関係)」は成立しえない、、、と思う。。。Vol.3

■男と女は恋人になって、寂しい親友になって、そしてようやく真の友達に着地する

恋愛記事を書いていると、よく、「さとるりさんって、男女の友情は存在すると思いますか?」という質問を受けます。

私は恋愛ネタばかり書いているから、(ある人は、恋愛ネタはそれそのものが下世話だと言いました。結局のところ私も下世話なのでしょう)読み手の方から、さぞやこの『さとるり』という女は女子力の高い人間なのか、と誤解されてしまうことが多いのですが、実際はむしろその逆。

粗雑だし、毒舌だし、家事や裁縫、女の子っぽいこと全般苦手。なので、私の周りは、私のことを女としてみない男性が多い。

そんな私だから、「男女の友情? アリでしょ!」と答えるものだと期待を込めて皆さんはそんな質問をしてくるのだと思うけれど、私の答えは、「男女の友情が存在すれば、人間はもっと幸せになると思う」。

男友達は多くても、それは一緒にバカなことができる仲間がいるということであって、私が心底弱ったときに相談できる男友達なんて、本当にごく僅かだ。

それは、「女はすぐグチグチ言う」とバカにされるんじゃないかと思ったり、弱みに付け込まれて一発やっちまおうとトチ狂う男が現われるのを防止するためだったりする(まあ無いと思うけど)。

よく、「男友達の方が気楽だから、悩みがあったときは男友達に相談するの」という女性がいるが、それは根本的に解決したいんじゃなくて、多分、甘えたいだけなんじゃないかと思う。

下心をうまく利用できる根性はあっぱれだけど、どうも自分にはそれができそうもない。そもそも自分はそんなキャラでもないので、そんなことをした日には「気持ち悪い」と蹴飛ばされてしまいそうだ。

でも、例外がある。それは、一度恋人になった男だ。

一度恋人になって別れたということは、お互い惹かれたところがあって、そして許せないところがあったということ。この究極のふたつを知ってしまったということは、これ以上隠すことは何も無いと言うこと。だから、男友達にいえないような悩みでも元カレには言える、という女性も少なくないらしい。これは、一度、身も心もひとつになった者同士の特権なのかな、と思う。

『男と女は恋人になって、寂しい親友になって、そしてようやく真の友達に着地する』

これは私の友人が教えてくれた言葉だ。

一度、自分の一部となった人が離れていくというのは、自分の身がもがれるということ。それは想像以上に辛く、どうしてもそれが我慢できなくて、最初は「別れても親友でいてね」なんて言葉で相手を繋ぎとめようとしちゃう。

「親友だから手はつなぐの!」なんて言って、親友という肩書きを振りかざし、結局やっていることは恋人のころと変わらなかったり。これが寂しい親友の関係。

でもだんだん、もがれた身体の一部に、彼の代わりの何かが埋まっていき、その傷跡も塞がるころ、彼らは依存しなくても自分の足で立てるようになる。こうしてようやく彼らはフツーの友達になる。

一見フツーに見えて、それは私の周りの男友達のように、一緒にバカ騒ぎする友達ではなく、本音でぶつかり合える真の友達である。

そのような話を聞いた時、私は初めて、「もういらない」と突っぱねた過去の元カレたちの顔を思い浮かべた。

うーん、お互い幻滅しすぎて別れることが多かったので、そんな関係になれるなんて考えてもみなかったけど。それはあまりに私が恋愛というものを使い捨てのように考え、大切にしてこなかった結末だ。

一方、大切にして大切にして敗れた恋愛は、無駄にはならないのだ。一生の友人という財産が残る。

こんな話を聞いたからには、私も個人的に、もっと恋愛というものを大事にしたいな、なんて思うのです。たとえ別れが見えている恋愛であっても。

さとるり
(エディター/ライター/ゲームシナリオライター)

[ANGIE]


、、、私のケースは、かつての恋人が、寂しい親友にはなることなく、長い歳月を経て、真の友達というよりもかけがえのない連れ合いとして着地しています。。。(^ー^)

Posted by nob : 2014年03月07日 11:27

幸せはいつも自らの内から生まれてくる。。。

■あなたが幸せを感じない4つの理由
選択しない、愛さない、感謝しない

瀬戸和信
テクノロジーマーケティング専門家

2013年の世界幸福度報告書(World Happiness Report)が発表されました。日本は43位。毎日、身を削りながら働いて、昇進して、年収とともに生活水準が上がっても、どこか幸せを感じられないときがあります。なぜ幸せを感じることができないのでしょうか?

私は30代になってから、強く幸せを意識するようになりましたが、劣等感の塊みたいな自分を嫌になるときがあります。だから、以下に幸せを感じない理由をまとめました。幸せを感じない理由がわかれば、幸せを感じる自分をいつでも取り戻せると思ったからです。

幸せを感じない理由その1:比較するから

視野が狭いとこんな感情に襲われることがあります。「彼のほうが俺より幸せな人生を送っているのではないか?」。そう、他人との比較です。

たとえば、あなたは年収が低いから幸せを感じない、ということはありません。1000万円、3000万円、5000万円稼いでいたとしても、満足できない人はいます。あなたは年収を上げたいのではなく、他人と比較して高ければそれでいいのです。生活水準が上がっても、他人も同じように上がっているなら、豊かさに関係なく幸せを感じないのです。

昔、私は中国に住んでいました。私はそこで豊かさを感じました。おカネは稼げていなかったのですが、私よりも生活に不自由な人たちの生々しい光景を見たからです。日本に帰ってきてからは、豊かさを感じなくなりました。なぜなら周りも私と同じような生活水準だからです。この感覚から学んだことは、私がいかに他人との比較によって気分を決定していたかということでした。

人は違って当たり前。他人は他人、あなたはあなた。一卵性双生児でさえ、外見や能力、考え方も違うということを忘れてはいけません。特に私みたいな劣等感の塊みたいな人間は。

幸せを感じない理由その2:選択しないから

私の友達には、やりたくもない仕事をしている人がいます。報酬がいいからです。私なんかよりはるかに高い報酬を得ているのですが、実はまったく幸せそうじゃありません。逆に私のことをすごくうらやましいと言うのです。なぜここまで心に格差があるのでしょうか? 自ら選択する機会が少ないからです。実は本人も認めています。

たとえばテクノロジーサービスの導入を決断した企業の担当者は、労力を費やした自分のプロジェクトを失敗したと思いたくありません。当然ですよね。だから無意識にこのプロジェクトは正しい選択だった、成功した、と自分に言い聞かせる心理が働きます。自ら選択し、決断したのですから、自分を正当化するおなじみの心理です。

子育ての例です。私は息子のご機嫌をとるために、彼が大好きなおもちゃを目の前にちらつかせ、無理やり遊ばせようとしたことがありました。一瞬、手に取って遊ぶのですが、すぐにおもちゃに対する興味を失ってしまいました。今度は、2つのおもちゃを目の前に置き、彼に選択権を与えました。彼は悩んだ末、片方のおもちゃを手に取ると、長い時間そのおもちゃと遊んでいました。

他人から押し付けられるのと、自ら選択して何かに取り組むとは、月と蛍のように大きく違います。

幸せを感じない理由その3:愛さないから

愛する人に認められたい気持ちは誰もが持っています。私も強く家族に認められたいと心から思っています。

仕事で成功しても人を愛していないと何か物足りず、心の能力が低下してしまいます。そして死ぬ間際にこんなせりふを言うのです「俺は成功して大金を手に入れたけど、結局、俺の人生は何だったんだ?」。最愛の人を思い、愛することは、幸せを感じるいちばんの近道だと信じてます。幸せを感じる上位10%は恋をしていたときだそうです(参照元:エド・ディーナーとマーティン・セリグマンの調査)。

幸せを感じない理由その4:今に感謝しないから

きっとあなたは“今”に感謝しないから幸せを感じることができません。こう思うのは2つの理由があります。ひとつは、『いのちをいただく』(西日本新聞社)という本があります。本のソムリエ清水克衛さんのブログから教えてもらいました。すごく文字が少ないのですが、内容はすごく深いのです。「XXのいのちを私のいのちにさせていただきます、いただきます」と食材に感謝することを端的に説いています。いのちが支え合って循環していることがわかります。いのちの大切さがわかります。そして今を生きていることに感謝せずにはいられなくなります。

2つ目は、この質問でした。あなたも真剣に考えてみてください。参照元が思い出せないので原文と少し変わっているかもしれませんが、こんな感じの質問です。

質問:悪魔がやってきてあなたに言いました。「おまえのすべてを奪ってやる! ただし、ひとつだけ残してやる、明朝までに考えておけ」

さて、あなたは何を残してほしいと思いましたか? カネですか? 愛する人ですか? それとも、いのちですか?

あなたが幸せを感じられないのなら、それはきっと“今”に感謝していないからです。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2014年03月05日 17:03

まったく同感、、、聞くだけではダメ、工夫して自らの言葉で話した分だけが英語力に、、、"Oh my god!"などとは私は死んでも言いません。。。

■英語は日本語で学べ! 留学なしで話せるようになった私の“現実的な”学習法

多田佳明

「英語脳」を目指すのは遠回り。
日本語で考えた方が英語はうまくなる!

留学なしで話せるようになった英語の達人が教える、日本で、日本語で生活する人のための“現実的な”学習法。英語で英語を理解する必要なし! 英会話スクールも必要なし! 「英語脳」なんてナンセンス! 『英語は日本語で学べ! 留学なしで話せるようになった私の“現実的な”学習法』の著者による新連載の始まりです。

「英語脳」なんて無理!

 ・英語は英語のまま理解しましょう。日本語に訳してはいけません。
 ・英語で考える「英語脳」を作りましょう。

 「英語上達の近道!」などと称して、こうした言葉を聞いたことがあると思います。
 つまり、

【「英語脳」派が正しいとする英語理解のステップ】

 × 英語を聞いて ➡ 日本語に訳して ➡ 理解
 ○ 英語を聞いて ➡ 英語のまま理解

 × 日本語で考えて ➡ 英訳して ➡ 話す
 ○ 英語で考えて ➡ 話す

 というわけです。たしかに、日本語を介さなければプロセスが1つ減るわけですから、レスポンスが速くなって、英語でどんどんコミュニケーションができそうです。

 でも、日本で、日本語を使って生活しているなかで英語をマスターしようという人が、英語脳の獲得にこだわると、かえって英語力アップの妨げになります。
 なぜなら、英語で英語を理解し、英語で考えるということはたいへん高度なことで、何年も何年も英語を使い続けた末に、「いつかその境地にたどり着けたらいいな」というような、夢のレベルだからです。少なくとも、すき間時間に英語を聞き、週1回スクールに通い、毎日1時間、英語の勉強をするくらいで到達できる次元ではありません。

 大きな目標を掲げて頑張るのはいいと思いますが、ほとんど到達不可能な目標を目指して苦労するのは、効率がよいとは言えません。
 それよりも、まずは現実的なゴールを設定するほうが賢いと思いませんか?
 そして、最初はたどたどしくても何年か英語を使ううちに、「そういえば最近少しレスポンスが速くなったな」と気が付いて、そこからさらに何年もたった後に「近頃、日本語をあまり意識しなくなったな」となれば儲けもの、というくらいのスタンスの方が気楽に取り組めるはずです。

 「でも、夢くらい持ってもいいじゃないか」という声もあると思います。
 もちろん、夢は持ってもいいと思います。でも、その夢が、あなたの英語力を伸ばすことを妨げているとしたらどうでしょう。

 「英語で考えなきゃ」という思いが強いと、「日本語で考えちゃだめだ」「英語を日本語に訳したらだめだ」「日本語を英語訳してから話すのはだめだ」という風に、日本語を介することに否定的になりがちです。
 根強い学校英語批判として、「英文和訳をさせるのがだめだ」なんていうこともよく耳にしますよね。

 しかし、”日本語排斥”が、コミュニケーションを妨げたり英語力アップのチャンスをつぶしてしまうこともあるんです。次の例は、実際にわたしが耳にした、日本人のAさん、Bさんと、イギリス人との会話です。

 イギリス人:Why do Japanese take off shoes before entering a house?
 Aさん、Bさん:(あわわ、あわわ)

 「日本人はどうして、家に入る前に靴を脱ぐの?」とイギリス人から聞かれて、ちょっとテンパってしまった、というシチュエーションです。
 このとき、英語で考えようとするとどうなるでしょうか。

 イギリス人:Why do Japanese take off shoes before entering a house?
 Aさん:(あわわ、あわわ、英語で考えなきゃ…)Well, well...
 イギリス人: ……。
 Aさん: ……。

 英語で考えることに固執するAさんはあせるだけで結局なにも考えられず、「Well, well...」と間だけが空いてしまいました。「Well」というのは、ちょっと考え込んで言いよどんだりするときに使う言葉です。日本語でいうと、「えーっと」みたいな感じです。

 Aさんは、格好だけは英語で考えている風ですが、頭の中は真っ白です。
 ためしに、「Well」と言いながら、英語で考えてみてください。なにか考えられますか?

 Aさんは結局何も答えないので、質問をしたイギリス人は反応のしようがなく、そこで会話は途切れてしまいました。

 一方、Bさんは、日本語で考えて、何とか答えようとしていました。

 イギリス人:Why do Japanese take off shoes before entering a house?

 Bさん:(あわわ、あわわ、えっと、靴を脱ぐのは……。日本は雨が多いから靴が濡れて、家が汚れるからかなあ。雨は「rain」で、濡れるは「wet」だから……)

 イギリス人: ……。

 Bさん:Because it rains a lot in Japan. Shoes... (日本では雨がたくさん降るからですよ。靴が……)

 イギリス人: Ah, I got it. It makes sense to take off muddy and wet shoes.(ああ、わかった。泥で汚れたり濡れたりした靴を脱ぐのは、そりゃそうだね)

 結局、この場合も、「あわわ、あわわ」と間は空きます。でも、Bさんはその間に“考えている”ので、単に間が空いてしまったわけではありません。Bさんは、不完全な文でありながらも自分の考えを言えたので、コミュニケーションが成立しています。
 しかも、“muddy and wet shoes”という、このときは言えなかった表現を生で耳にすることができたので、思わぬ収穫もありました。

ネイティブっぽく話していても…

 実は、AさんとBさんとでは、Aさんの方が英語が得意でした。Aさんは短期留学の経験があり、たとえば「You're kidding!(冗談でしょ!)」とか、「How can I say...?(……ってなんて言えばいいんだろう?)」などのいくつかの決まり文句だけはスラスラ言えました。

 一方、Bさんは、英会話は苦手で、ましてや「No way! (まさか!)」などと、ネイティブにそれっぽく相槌を打ったりはできません。でも、いつも日本語で考えて、英語に訳してから話していたので、間はあきますが、それなりに文章になっていました。

 わたしが知り合った時点では、Aさんの方が英語がうまかった(ように見えた)のですが、数年後には、Bさんの方がずっと上手になっていました。
 Aさんはあいかわらず最初の挨拶だけはカッコよく決められるのですが、その後はまるで別人のように黙り込んでしまい、進歩がみられませんでした。一方、Bさんはある程度の長さの文章をしゃべれるようになっていましたし、しゃべるスピードも最初に会った時よりもずいぶんと速くなっていました。

ホントに英語で考えられる?

 AさんとBさんとでは、話す内容も違っていました。AさんもBさんもなかなかの切れ者で、日本語ではいつも鋭い発言をする人たちでした。でも、Aさんは、英語になると、いくつかの決まり文句のほかは単語を言うだけです。
 一方、Bさんの話は、いつも実のあるものでした。ゆっくりでテンポも悪いし、時に不完全な文章のこともありましたが、Bさん独自の意見や内容のあることを言うので、耳を傾けなければと思わせられました。

 わたしたちは言葉を使って考えます。考える力というのは、言葉の制約を受けます。語彙力や運用力が十分な言葉でないと、しっかり考えることができません。

 わたしたちにとって、最も語彙力が豊富で、かつ論理的な思考ができる言語は、日本語です。それを使わないということは、自ら思考上のハンデを背負いこむことになります。

 たとえば仕事などで、ネイティブと英語で交渉しなければならないとき、わたしたちは“話す”という点において、すでにハンデを背負っています。おまけに「日本語で考える」という点も放棄してしまったら、ハンデはさらに大きいものになってしまいます。

 Aさんは、「日本語」も「日本語で考える」ということも放棄してしまったので、いつまでたっても英語で自分の言いたいことを言えるようにはならなかったのです。

 たしかに、日本語を介在させることで、会話に間が空きます。しかし、少し間が空いてゆっくりであったとしても、言いたいことを日本語で組み立てて、それを英語に置き換えて発信したほうが、まともなコミュニケーションが図れるに決まっています。
 Bさんのように、日本語で考えて自分の意見をまとめあげ、それを英語に置き換えて言う経験を重ねれば、最初はたどたどしくてもやがてスムーズに話せるようになるのです。

 つまり、英語を使うときに日本語の力を借りることは間違いではありません。
 もし、みなさんが英語を使うときにまず日本語で考えてしまう癖があっても、つい日本語が出てしまっても、それは日本語で考えている証なので、誤りではないのです。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年03月05日 09:44

もはやカリスマの時代は終焉、、、すべての従業員に「これからの新しいアッブルを創っていくのは君たちだ」と宣言して、顧客本位に徹してトップマネージメントしていけばいい。。。

■ジョブズ氏の亡霊に取り付かれたアップルとクックCEO

 ティム・クック氏がスティーブ・ジョブズ氏からアップルの最高経営責任者(CEO)を引き継いで間もない2011年8月、クック氏は、毎朝起きたらスティーブならどうするかではなく、とにかく正しいことをしろと自分に言い聞かせている、と相談相手に打ち明けた。

 それなのに、膵臓がんでこの世を去って2カ月が経過しても、ジョブズ氏の亡霊はあらゆるところに現れていた。時代を先取りしたアップルの創業者の死亡記事は新聞の一面やウェブサイトを埋め尽くした。テレビ局は同氏が世界にもたらした変化を称賛する長い番組を放送した。

 ニューヨークでは、出版社のサイモン・アンド・シュースターがウォルター・アイザックソン氏によるジョブズ氏の伝記を予定より1カ月早く発売した。そのアップルらしい光沢のある表紙には、他界したジョブズ氏に承認された写真が使われていた。アップルも同じ写真をホームページの追悼のため掲載した。その写真の表情はいかにもジョブズ氏らしく、同氏の友人や同僚は、ジョブズ氏があの世からその本の内容について指示しているようだと驚いた。

 追悼式典でさえ、ジョブズ氏本人が企画したかのようだった。スタンフォード大学で日曜日の夕方に行われた告別式は、ジョブズ氏と旧知のインベントプランナーによって準備され、その参列者名簿には同氏にゆかりがある著名人たちがずらりと並んだ。たとえば、ビル・ゲイツ氏、ラリー・ペイジ氏、ルパート・マードック氏、クリントン元大統領一家などである。かつてジョブズ氏の恋人だったフォークシンガーのジョーン・バエズさんはゴスペル「スウィング・ロー・スウィート・チャリオット」を歌った。ロックバンドU2のボノさんはボブ・ディランの「エヴリ・グレイン・オブ・サンド」を、世界的チェリストのヨーヨー・マさんはジョブズ氏が生前にリクエストしていたバッハの曲を演奏した。ジョブズ氏は死んでしまったが、まだこの世にいた。同氏は自らの遺産という最後の商品の発表にこだわるために、死を超越してしまったのだ。

 ジョブズ氏が後継者に指名したクック氏も告別式に参列していたが、他の参列者たちは前最高執行責任者(COO)にほとんど関心を示さなかった。アップル帝国の指揮権を握ってからでさえ、クック氏は元上司の影から逃れられなかった。死をも超越してしまうほど卓越したビジョナリーと競い合える人物などいるわけがない。

 ジョブズ氏の後継者がそうした罠に落ちることはだいぶ前から宿命づけられていた。アップルは10年以上も同氏の意のままに運営されてきた。デザイン、製品開発、マーケティング戦略、役員人事など、すべては同氏の判断力にかかっていた。アップルの数々の功績はジョブ氏1人によるものではないが、そのほとんどが同氏の手柄となり、同氏の伝説をさらにふくらますことになった。ある社員にいたっては、自分の車のナンバープレートを「WWSJD」にしている。これは「What Would Steve Jobs Do?(スティーブ・ジョブズならどうするだろう?)」の略である。

 ジョブズ氏の後を継いだCEOにはジョブズ氏が発していた半宗教的な威光はなかった。クック氏の決断はすべて、現在とかつての社員や役員、投資家、メディア、アップルの消費者らによって吟味されることになった。クック氏は、ジョブズ氏が大衆に抱かせたアップルに対する非常に高い期待にも対処しなければならなかった。

 クック氏は経験豊富なビジネスマンで、ほぼ間違いなくジョブズ氏よりも優秀なマネジャーだ。アップルほどの規模の会社を経営するという重責に関して、有能で、準備もできており、より現実的だ。しかし、ジョブズ氏の役割を担ううえでジョブズ氏に勝る人物などいない。特に性格が真逆のクック氏には無理難題である。

 ジョブズ氏がスターだとすれば、クック氏は舞台マネジャーだ。ジョブズ氏は理想主義的、クック氏は現実的である。ところが、ジョブズ氏を失ったクック氏には、自らの頑固な実用主義に対するつり合うおもりがない。一体誰が創造性豊かなひらめきを提供してくれるのだろう。

 本当のクック氏を誰も知らなかったという事実がCEOの引き継ぎをより複雑にした。新CEOは謎だった。同氏のことを白紙状態と呼ぶ同僚もいる。わかっている範囲では、クック氏に親しい友人はおらず、社交的に交際することはなく、私生活について話すこともめったにない。

 もの静かで人と打ち解けないクック氏は、3人兄弟の二男として育った。同氏が幼かったころ、一家はフロリダ州ペンサコーラに住んでいた。父親は造船所の監督、母親は専業主婦だった。その後一家はメキシコ湾近くの小さな街、アラバマ州ロバーツデールに移り住んだ。住民のほとんどが白人で、閑静で安全な街だった。同氏は高校生のとき、同級生から「一番の勉強家」に選ばれた。米国在郷軍人会の模擬議会プログラム、ボーイズ・ステイトでは街の代表となり、アラバマ地方電力協会が「地方電力協同組合――過去・現在・未来の挑戦者」というテーマで募集したエッセーコンテストでは優勝した。几帳面で数字に強かったクック氏はクラスの外でも卒業アルバムの責任者に任命された。

 オーバーン大学で生産工学の学位を取得した後、クック氏はIBMでキャリアをスタートさせた。その後、デューク大学で経営学修士(MBA)を取得し、IBMでは12年間勤務した。コロラド州の小さなコンピューター販売会社のインテリジェント・エレクトロニクスに転職すると、同社の売上高をほぼ倍増させた。そこでPCメーカー、コンパックに引き抜かれてテキサス州ヒューストンに移った。同氏はある日、ヘッドハンターからの電話を受けた。アップルが全世界のオペレーション担当上級副社長を探しているというのだ。ヘッドハンターは「スティーブ・ジョブズに会いに来ないか」と言った。

 クック氏がアップルの経営陣に加わったのは、同社が組織再編にもがき、その生産プロセスもっと効率化してくれる有能な経営者を探していた1998 年の春だった。オペレーション担当チームと机を並べていた前任者たちと違い、クック氏は役員フロアにあるジョブズ氏のオフィスのはす向かいにある小さなオフィスを希望した。それはボスの考え方に慣れるために近くに身を置くという抜け目のない戦略だった。

 クック氏はアップルに入社した当初から、期待値をとてつもなく高く設定した。最良の価格、最も確実な納入、最大の利回りなど、すべてに最高を求めた。当時のアップルはわずか60億ドルほどの売上高からかろうじて利益を上げている状態だったが、クック氏は調達チームに「売上高200億ドルの企業であるかのように行動してほしい」と伝えた。彼らはその時点で、新しいリーグに属することになった。

 クック氏は機械のようだと言う人もいれば、人を釘付けにすると言う人もいる。部下たちの心に恐怖を植え付けることもできるが、わずか一言の褒め言葉で彼らをやる気にさせ、夜明けから夜中まで懸命に働かせることもできるのだ。

 クック氏と一時的にしか触れ合ったことがない人は、米国のテレビ番組「ミスター・ロジャース・ネイバーフッド」の司会者、フレッド・ロジャースさんを彷彿とさせるオーラを持った物腰の柔らかい南部人だと思うだろう。ところが、彼は親しみやすいタイプではなかった。同僚たちは長年、彼と個人的な会話をしようとしてきたが、ほとんど成功していない。同氏はアップルのキャンパスにあるのとは別のジムで運動をし、仕事以外で誰かと親しくするということもなかった。

 数年前、アップルが動画編集ソフト、「iMovie(アイムービー)」を発表しようとしていたとき、ジョブズ氏はそれをテストするために役員たちにホームムービーを作らせた。クック氏は、自分の家探しと1990年代終わりのパロアルトの不動産市場では、自分の予算で手に入る家がいかに小さいかをテーマにした作品を制作した。その動画は面白かったが、彼の私生活に関しては何も明かされなかった。

 ジョブズ氏が指揮を執っていたときのアップルはジェットコースターのようだったが、クック氏が治める領土は秩序があって規律正しい。クック氏はオペレーション過程のあらゆる段階で、すべての詳細を把握している。毎週開かれているオペレーション会議は、同氏が一つひとつの項目をゆっくりと確認していくため、5~6時間続くこともある。部下たちは試験前の詰め込みのような準備をして会議に臨むべきだということをすぐに学んだ。わずか200ユニットの不足でさえ、細かく調べられてしまう。あるプランナーは同氏から「あなたの数字を見ていると、そこの窓から飛び降りたくなる」ときっぱり言われたのを覚えている。

 クック氏はアップルの膨大な在庫という問題に特に熱心に取り組んできた。同氏はそれを根本的に悪だと考えていた。同氏は自分を「在庫を征服するフン族のアッティラ」と呼んだ。

 クック氏との会議は恐ろしいものにもなり得る。禅のような落着きを醸し出す同氏は無駄な言葉を発しない。マウンテンデューをちびちび飲みながら、「数字について聞かせてほしい。スプレッドシートを提示するんだ」と言う(その炭酸飲料から摂取したカフェインでもっと活発にならないことを不思議に思っているスタッフもいる)。誰かに注目したとき、クック氏は自分が満足するまでその人を質問攻めにする。「それはなぜだ」、「どういう意味なのか」、「理解できない。どうしてもっと明確にしないのか」。同氏は全く同じ質問を10回続けることで知られている。

 クック氏は沈黙の力も知っている。クック氏の短い沈黙はジョブ氏の罵り言葉よりもよっぽど効果的だ。誰かが質問に答えられないとき、人々はテーブルを見つめてもぞもぞと座り位置を変えるのに対し、クック氏は黙ったまま動かない。その沈黙は部屋にいる誰もがその場を離れたいと思うほどあまりにも厳しく、居心地が悪い。平然としたクック氏は指ひとつ動かさず、もじもじする標的を見据える。同氏は答えを待っている間にポケットからエナジーバーを取り出すことがある。すると、その包みの音だけが張り詰めた空間に響き渡る。

 アップルの容赦のない社風においてさえ、会議でのクック氏の厳しさは際立っている。あるとき、他のグループから会議に参加していたマネジャーは、クック氏が部下に「その数字は間違っている。出ていけ」と言ったのを聞いてショックを受けた。

 クック氏が黄色の付箋紙を使ってうまくいったものとそうでないものに分けながら、些細な点を確認していく四半期ごとの再検討には特に苦痛が伴う。マネジャーたちは無傷で会議を終えることを必死で願っていた。彼らは互いに「参加者の中で最後の方にならなければ、安全なはずだ」と言い合っていた。

 クック氏は私生活でも、仕事と同じレベルの厳格さや鍛錬を実践してきた。同氏は4時半か5時には起き、週に数回はジムで運動した。1日を通じてプロテインバーを食べ、昼食はチキンとライスといった簡単なもので済ませた。

 クック氏のスタミナは超人的だ。飛行機でアジアに行き、3日間の滞在後に午前7時着の便で帰国、8時半には出社して、何かの数字に関して誰かを詰問していた。

 クック氏はかなりの倹約家でもある。エアコンもない賃貸アパートに何年間も住んでいた。そこはつつましかった少年時代を思い出させてくれたという。同氏が最終的に購入した住宅は、敷地の半分に建てられた延床面積223平米の質素な家で、駐車スペースは1台分しかなかった。同氏が最初に購入したスポーツカーはポルシェのボクスターだった。マニアたちはこの初心者向けのスポーツカーを「貧乏人のポルシェ」と呼んでいる。

 同氏の趣味もやはり苛酷なサイクリングとロッククライミングである。休暇を取ってもあえて遠くへ行ったりはしない。お気に入りの場所はカリフォルニア州のヨセミテ国立公園とユタ州のザイオン国立公園だ。

 クック氏はロバート・F・ケネディ氏とマーティン・ルーサー・キング・ジュニア氏を自らのヒーローに挙げており、同氏のオフィスには2人の写真がかけられている。クック氏はある発言で自分とジョブズ氏の関係をどう見ていたかを示唆したことがある。兄の陰で目立たなくても満足していたケネディ氏のように、クック氏はジョブズ氏を尊敬していたという。勤勉さ、高潔さ、慈悲深さなど、クック氏が追求しているすべてのものを体現していたのが暗殺されたケネディ氏だった。

 厳しいことで知られるクック氏には、寛大な側面もある。同氏は出張で貯めてきた飛行機のマイルをクリスマスプレゼントとして人にあげたり、感謝祭の休日には無料食堂でボランティアをしたりした。多発性硬化症患者の資金集めのために毎年ジョージア州で開催されている2日間のサイクリングイベントにも参加した。クック氏は数年前にこの病気だと誤診されて以来、このイベントをサポートしている。クック氏はオーバーン大学の卒業生向け雑誌で「クックさん、あなたは卒中を起こしたか、多発性硬化症かのどちらかですと医者に言われた」と語っている。実際はそのどちらでもなく、同氏の症状は「信じられないほど重たい荷物を引きながら歩き回った」ことが原因だった。

 2011年8月、ジョブズ氏が他界する数カ月前、クック氏はCEOとして最初のEメールを社員たちに送った。「アップルは変わらないということを諸君に確信してもらいたい」と同氏は記した。「スティーブは世界に類を見ない会社と文化を創り上げた。われわれはそれに忠実であり続ける――DNAに刻まれているだから」。同氏はさらにこう続けた。「われわれにとって最良の時代は未来にあると確信している。われわれは団結してアップルを魅力的な会社にし続けることだろう」。同氏はこのメモを「ティム」という署名で締めくくった。

 ジョブズ氏の死後、アップルの社員たちはクック氏の下に結集した。しかし内心では、気を揉んでいる人も多かった。これまでクック氏とはほとんど関係のなかった部署の社員たちは、仕事がどう変わり得るのかを心配した。同氏の厳しい管理スタイルをよく知っているオペレーションチームは、自分たちの仕事がこれまで以上にきつくなるのではという懸念を抱いた。

 CEOに就任した直後の数日間にクック氏は2つの重要な決断を下した。第1に、人気を集めていたインターネットサービス担当副社長、エディ・キュー氏を昇進させた。ジョブズ氏にも気に入られていたキュー氏は「iTunes(アイチューンズ)」グループを運営していたが、最終的にはアップルのすべてのインターネットサービスを担当した。同氏はレコード会社、映画制作会社、出版社、メディア企業などと交渉するジョブズ氏の交渉役でもあった。キュー氏を上級副社長に任命したクック氏は、アップルの内外から好感触を得た。そして重要なジョブズ支持者を自らの主要な協力者に変えることになった。

 第2の決断は、年間1万ドルまでの社員の寄付に対して会社が同額を拠出するというチャリティープログラムを開始することだった。これもやはり広く受け入れられた。多くの社員にとってアップルに同額拠出プログラムがないことは長いあいだ不満の種となっていた。寄付が影響を及ぼすほどの額に達することがないという理由から、ジョブズ氏は同額拠出プログラムは効果がないと考えていた。ジョブズ氏の友人たちは、もっと時間さえあれば、同氏はいくつかの大義を支援していただろうと信じている。ところがジョブズ氏は、素晴らしい会社を築き上げて雇用を創出することで、自分はより意味のある社会貢献をしていると述べていた。一方のクック氏はチャリティーの意義を固く信じている。「私の目標は、いずれ人助けに専念することだ」とクック氏は述べている。「私にはもう必要ない。何か別のことをするんだと言えたら、それこそが本当の成功だと私は思う」。

 この決断はより慈悲深い管理体制への変化を示唆するものだった。今も外部の目には閉ざされているが、アップルの内部はより打ち解けている感じがする。新CEOはEメールや対話集会を通じてより頻繁に社員とコミュニケーションを取った。昼食はいつも製品デザインの第一人者であるジョナサン・アイブス氏と取っていたジョブズ氏とは違い、クック氏は社員食堂に行き、知らない社員に対して自己紹介し、一緒に食べてもいいかと聞いた。ジョブズ氏の厳しい監視がなくなったことで、雰囲気は以前よりも和らいでいる。クック氏はアップルにより健全な職場環境を吹き込んだより従来型のCEOなのだ。

 クック氏は系統的で効率的なCEOであることを証明した。直感に頼って経営しているようだったジョブズ氏とは異なり、クック氏は予想される経費と収益に関する具体的な数字を要求した。ジョブズ氏が分裂を大いに楽しんだのに対し、クック氏は仲間意識やチームワークを尊重した。投資家にとってもクック氏はより目に触れやすく、わかりやすい存在だ。

 しかし、誰もがクック氏に心を奪われたわけではない。クック氏はもたらした変化は、退屈さが増している証拠として捉えられた。より破壊的な日々への憧れがあることも明白だった。特に同社のバーチャル秘書アプリ、「Siri(シーリー)」の発表でさまざまな混乱があった後、懐疑論者たちはすぐにアップルの将来に関する疑念を口にし始めた。

 ハイテク調査会社フォレスター・リサーチのCEO、ジョージ・コロニー氏は「新たにカリスマ性があるリーダーが現れないと、アップルは素晴らしい企業から良い企業に転落してしまうだろう」とブログに書いている。「ソニー、ポラロイド、1985年当時のアップル、ディズニーのように、アップルは惰性で進み、その後減速してしまうだろう」。

 何はともあれ、スティーブ・ジョブズ氏の亡霊は、叱責や説明責任が及ばないどこかで、人間の可謬性のもつれがないどこかで、今もさまよっている。一方で、その後継者はここ地球から脱出できずにいる。

(筆者のケイン・岩谷ゆかり氏はウォール・ストリート・ジャーナルの元記者。このコラムは3月18日にハーパー・コリンズ傘下のハーパー・ビジネスから出版される同氏の新著「Haunted Empire: Apple After Steve Jobs(亡霊に取りつかれた帝国:スティーブ・ジョブズ亡き後のアップル)」(翻訳版は日経BPより出版予定)からの抜粋。)

[THE WALL STREET JOURNAL]

Posted by nob : 2014年03月04日 18:33

年齢ではない、、、内なる心の声に気付いた時が始める時。。。

■義憤は持ってしまうもの
イノベーションは起こしてしまうもの

 つまり、起業もそうだが、イノベーションを起こすためには、第一に、課題を客体ではなく主体化、つまりは自分事化しなければ始まらないということだ。

 これは企業の新規事業推進室などのあり様にも関わる話だろう。そうした組織は、自らが率先して新規事業を開発するのではなく、現場で義憤を持ってしまった人たちを支援して、その想いを形にする手助けをするのが正解なのだと思っている。

 では、主体的に問題を見つけて、その問題と自分を一体化させるにはどうしたらいいか。そのためには、自分の心の叫びのような問題意識がなければいけない。それが義憤なのだが、これは持とうとして持てるものではない。

 義憤は探して持つものではなく、否応なく、持ってしまうもの。一方のイノベーションは起こそうと思って起こすものではなく、やむにやまれず、起こしてしまうものだ。

 そうではなく、極論すれば一攫千金を狙って、“賢く”事業を起こすことはできるだろう。しかし、すでに顕在化しているニーズに焦点を当てた事業であれば、その先は間違いなくレッドオーシャンだ。激しい競争が待っている。

 では、イノベーションを起こすための義憤を持つにはどうしたらいいのか。そのためには、自分の中にぶれない基軸を持って、アンテナを張るしかない。

 その基軸とは、(広い意味においても、狭い意味においても)社会とはどうあるべきか。そのために自分は、また会社は何をすべきなのか。どう生きるべきなのか。そうした社会観や人間観を持つことだと思っている。

[DIAMOND online/「定年前にたそがれない!50代からの人生リセット術 野田稔」からの抜粋]

Posted by nob : 2014年03月04日 11:25

依存従属からの脱却がカネで換算できない価値の創造に繋がる。。。

■<3・11から3年>新旧東海村長に聞く(上) 命守る脱原発 今こそ

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からまもなく三年。日本原子力発電(原電)は東海村にある東海第二原発の再稼働申請の準備を進めている。原発は事故の教訓を生かし、十分な安全性を確保できたのか。エネルギー問題をどう考えるべきか。日本の商業用原子炉発祥の地である東海村。昨年九月まで村長を務めた村上達也さん(71)、現職の山田修村長(52)と、新旧トップのインタビューを二回に分けて紹介する。 (林容史)

 村長在任中から、原発が立地する自治体では異例の「脱原発」を訴えてきた村上さん。昨年末、現職のころから「見てみたい」と思っていた福島県南相馬市の約二千世帯が入る仮設住宅を訪れた。長方形の住宅が並ぶ区画は、まるで強制収容所に見えた。「津波や原発事故で人がいない光景も悲惨だが、これだけ人がいるのに一番、無残だ」と思った。

■非人間的

 「若者は出て行き、お年寄りしか残っていない。住民と話をすると、だれも精神安定剤と睡眠薬が手放せないという。こうして(住民は)消耗していってしまうのだろう。日本の中で、極めて非人間的なことがなされている」と憤る。

 村長を退任後、自然を守り、有機農業に力を入れている地域などから呼ばれて講演に出向いている。そこで訴えるのは脱原発と地方の復権。「成長、発展のみを望んでいる限り、地方は生きていけない。これまで中央に依存してきて地方は貧しくなった。原発に依存した地域づくりから脱却し、カネで換算できない価値を見いだしていかなければいけない」と主張する。

 二月の都知事選では候補者の応援演説で脱原発を訴えた。多くの有権者が集まり、演説に耳を傾けたのに結果は敗北だった。「生活にきゅうきゅうとして目先の利益しか考えられない」と人々の意識に危機感を覚える。

 政府は「エネルギー基本計画」で原発を「重要なベースロード電源」と位置付けようとしている。さらに規制を厳しくした新基準で「安全神話」を復活させ、なし崩し的に原発を再稼働させようとしているように映る。「まさに原発事故前の状況。原発に群がる勢力の利権を維持しようとしている。規制委が再稼働の道具にされている」と懸念する。

 福島第一原発事故後、国民の間に脱原発の機運が広がったが、事故から三年、各地で抗議行動は縮小しているように感じる。

■危うい風潮

 「原発は、もうやめよう、減らしていこうと思っていても、経済のことを言われると、仕方ないかとなってしまう」との風潮を恐れる。

 「経済成長で本当に生活は豊かになるのか。脱原発は命を守り、環境を守るということ。地方から発言していい。国の専管事項だなんて言っていたら、日本中どこにでも原発ができてしまう」

<むらかみ・たつや> 1943年、東海村生まれ。一橋大社会学部を卒業後、常陽銀行に入行。97年、東海村長選に初当選。99年、核燃料加工会社ジェー・シー・オー(JCO)で、被ばくした作業員が死亡する国内初の臨界事故が発生。自身の判断で住民の避難を実行した。これを契機に、原子力政策に疑問を抱き、東京電力福島第一原発事故に直面し脱原発を主張した。2012年4月には、全国の現職や元職の首長らに呼び掛け「脱原発をめざす首長会議」を設立、世話人になった。30キロ圏に98万人が居住する日本原子力発電東海第二原発を「異常な立地の原発」と断言し、地元首長の立場で廃炉を訴え続けた。昨年9月、4期の任期を終え、村長を退任した。


■<3・11から3年>新旧東海村長に聞く(下) 原発再稼働に懐疑的

 脱原発を主張する村上達也さん(71)を継いで昨年九月、村長に就任した山田修村長(52)。村内に立地する日本原子力発電(原電)東海第二原発の再稼働問題について、強い発言力を持つ立場にあるが、これまで「広く村民の意見を聞きたい」と明確な態度表明は避けてきた。村民とのタウンミーティング、原電との原子力安全協定の見直し交渉を重ね、その考えに変化はあったか。 (林容史)

 「防潮堤など安全対策に一、二年かかる。運転開始から三十五年が過ぎ、(原則四十年までと定めた法律上)二年しか動かせない原発を再稼働するのか」

■延命も拒否

 原電が準備を進める東海第二原発の再稼働申請について尋ねると、山田村長の回答は明らかに懐疑的だった。原発の延命措置にも「それは違う」と拒否する構えをみせる。

 原電の敦賀原発(福井県)は1号機が運転開始から四十年を超し、2号機は原子力規制委員会が直下の活断層を指摘する。いずれも再稼働が困難となれば、原電にとって東海第二原発の再稼働こそが、会社の存続を左右する最後のとりでとなる。

 「廃炉費用を含め、誰が巨額な負債の面倒を見るのか。そこを提示してあげないと話は先に進まない」。山田村長は、最後は国による対応を主張する。

 原電は昨年六月、原発の新規制基準に合わせ、防潮堤造成やフィルター付きベント設備の工事を開始した。

 新規制基準に基づく審査で安全性が確認されたとしても「プラント的な安全性をクリアしただけ。どのような安全対策を講じても想定外は起こる。村民が無事、避難できるかが課題」と指摘。安全審査は再稼働につながるものではなく、別の問題であると明確に区別する。

 肝心の村民の避難計画作りは「難しい」。避難先、方法、ルート、ヨウ素剤の配布、被ばく検査など山積する課題に、県の広域避難計画作りも暗礁に乗り上げている。県は、PAZ(原発五キロ圏)の村民が逃げられるよう周辺の住民は自宅待機にするというが、「パニック状態で、そんなことはあり得ない」と言い切る。「事業者が安全審査でお墨付きをもらっても、地元が避難計画を作れなければ国はどうするつもりなのか」と疑義をただす。

■話し合う場

 昨年、タウンミーティングで原発について村民に聞いたが、「近くに生活がかかっている人もいて、はっきり意見を言わない」。しかし「東京電力福島第一原発事故を見てしまうと、『なくていいのであれば、ない方がいいね』というのが本音では」とも感じたという。住民投票で存廃を問う方法も「(商業原発発祥の地の)東海はシンボリックな場所だけに、全国から人が集まってくる。“脱”にしろ“推進”にしろ外部からの圧力は村民にとって、ものすごいストレス」と否定的だ。それよりも、住民同士、話せる場所を設けたいという。

 東海村と周辺自治体が希望する安全協定の見直しを前提に、原電と覚書を取り交わすことになったが「再稼働という同じ土俵に乗ってしまう」と批判する声が村内にはある。「再稼働前提と受け止められると困る。再稼働の議論以前に、新たなルールを作ることで一つ足かせにする。そこで切る。次のステップは別」と説明する。

 <やまだ・おさむ> 1961年生まれ、水戸市出身。高崎経済大卒業後、86年から県職員。財政課主計員、産学連携推進室長補佐、地域計画課長補佐などを務めた。2010年に出向し副村長。就任1年目に東日本大震災が発生、被災者対応と復旧に当たった。村上達也前村長の後継指名を受け、13年9月の村長選で初当選。東海村在住。村長就任後、原発事故などの災害に備え、夜間は村を離れない。


[いずれも東京新聞]

Posted by nob : 2014年03月04日 10:53

生かされる時代から生きる時代へ、、、高齢化社会を生き抜く力。。。

■年間20万人が孤立死。家族難民があふれる日
山田昌弘氏(中央大学文学部教授)に聞く
塚田 紀史: 2014年03月02日

このままでは、年間20万人が孤立死するとして、未婚化・シングル(単身)化が進む日本の未来に警鐘を鳴らす。

──いずれ市役所に「埋葬課」ができるようになるのですか。

このままでは、2040年ごろには年に20万人が「孤立死」するようになる。この人を最近見掛けなくなったという話から、役所の人が亡くなっていないか訪ね歩く。今、孤立死は3万人とみられ、全体の125万人の死亡数と比べれば、100人に3人いるかどうか。それが、5人亡くなれば1人近くは引き取り手がないとなって、行政の仕事になる。

自治体はホームレスで亡くなった人の数を教えてくれないという。貧困地区を抱えている自治体にはそういった問題もある。根底に経済格差があるので、今後は農村部でも、70~80代の親と40~50代の息子との3人で住んでいる家庭が多いだけに増えてくるだろう。

──引き取り手がいない?

今、平均寿命を迎える世代の未婚率はざっと3%。50歳時点での生涯未婚率は15%だから、この理由だけでも孤立死は5倍に膨らみかねない。しかも、この世代は離婚率も高まっていくし、子どものいない人も多い。今から20~30年後、私が亡くなる頃には引き取り手のない人たちがいっぱい出てくる。

──結婚数と絡むのですか。

その頃には、高齢になっても未婚のままで、家族の庇護を受けられない「家族」難民が数百万人という単位で、あふれ返ることになる。自分を必要とし大切にしてくれる存在がいない人たち、つまり「家族がいない」問題の裏返しだ。一人暮らしのシングルの増加は少子化とともに孤立死を招く。

──シングル化とも絡み合う問題なのですね。

基本的にはシングル化によってもたらされている。つまり、結婚しない人と離婚する人とが両方増えている。今の若い層は結婚している人が5割なので、逆に言えば2人に1人は結婚しないか、離婚しシングルの人だ。もはやシングルは少数派ではない。今の高齢者は離婚率1割といっても、再婚率の水準はまだ高い。さらに兄弟姉妹も多い。70歳では兄弟姉妹数は自分以外に平均3人いる。それはおいやめいがいることにもなる。彼らが手術のサインをしてくれる、骨を引き取りに来る、そういう意味での親しい家族がまだいる。

しかしそれでも孤立死が増えているのが現実だ。

──パラサイト・シングルたちはどうなっていますか。

年を経て、彼らも持ち上がって中年化している。ボリュームゾーンは30代から40代になり出している。彼らも同居の親が亡くなったら、そのまま孤立してしまう。兄弟姉妹がいても音さたがあるかどうかという具合で、関係は薄くなっているし。

親が「壊れて」、子どもを支え切れない家庭も増えている。それは貧困の連鎖となり、一人親や親自身が非正規雇用である場合、そこでは子どもは豊かな中高年時代を送れなくなる。家族格差がてきめんに響く。

──家族格差?

従来どおりの家族生活を送る人と、そこから外れる人。それも経済的な強者は家族的な強者にもなる。いろいろな意味で、経済的な弱者は家族的な弱者になる。経済格差によって家族格差にレバレッジがかかるのだ。たとえば、正社員同士の夫婦と非正社員同士の夫婦では、その差は大きいと指摘する人もいる。

正社員は結婚でき、自分を心配してくれる人がいる。非正社員で結婚できなかった人は、高齢になったときも経済的に苦しい。自分を助けてくれる家族もいないとなれば、心理的にも誰も助けてくれない心境に陥りがちになる。

──性格から見てシングルになりやすい人はいるのですか。

結局、自由化された社会だから、どうなるかは経済的能力とコミュニケーション能力、この二つの組み合わせで決まる。結婚にも就職にも、この二つの能力がかかわっている。たとえシングルでも、経済的な能力やコミュニケーション能力に魅力があれば、頼れる友達づくりは自然とできる。

今、起きているのは、その能力のない人がどんどん生まれているということだ。親と同居し、半分引きこもり。あるいは非正社員で会社でも会話をしないで過ごす。この人たちは親が亡くなると、自分を助けてくれる人をつくる能力がないから苦境に立たされる。

──パラサイト・シングルという指摘は将来への警鐘だった……。

10年ほど前から、中高年パラサイト・シングルが増えてきているから、その対策をしないといけないと口を酸っぱくして言ってきた。今すぐの問題ではないと軽視されたが、人口学的に言って、20年後にはそういう人たちがはっきりと姿を現し、日本社会を分断して困った状況になる。

今のうちに、むしろ高齢者にでなく、若い層向けに対策を講ずるべきだ。自分を必要とし大切にしてくれる存在づくりの対策だ。婚活予算もとうとう削られてしまった。比較的恵まれている今の日本の高齢者より、次世代を担う若者について考え、施策を打つべきなのだ。

──日本社会の家族モデルはなかなか変わりません。

「標準的な家族」を前提とした労働の仕組みや社会の制度を全部変えていく必要があるが、なかなか変わる気配はない。人数が多いのは高齢者で、声が大きい人は標準的な家族をつくれている人だ。正社員と非正社員の格差があるのは正社員が組合の代表で、非正社員はどうでもいいと思っているからだ。非正社員の時給を5円、10円上げるより、格差をなくすほうが重要なのだ。組合が自分たち正社員を守っていくのはいいのだが、守っていく人の割合がどんどん減っているという事実をもっと厳粛に受け止めたほうがいい。

非正社員が増えていて、どうにかしなくてはいけないのと同じように、標準的な家族が減っていて、標準的な家族をつくれない人が増えているのだから、社会制度を含めた形で変えていかなければいけない。そうしなければ、標準的な家族をつくれなかった人は、ますます「家族」難民化し貧困化が進む。

──個人としてはどうすれば。

自分を大切に見てくれる人は、生きていくうえで誰でも必要とする。それは従来どおりの家族であってもいいし、そうでなくてもいい。いろいろな形で、そういう人を増やせるように社会に働きかけることだ。非正規雇用の問題も、人が朝から晩まで働き、安心して生活できるようにすべく皆で努めたいものだ。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2014年03月02日 15:58

言わずもがな、、、ブロックされてる(呆)、、、検出できないことと存在しないことは対極的に非なること。。。

■試験操業でとれた魚から規制値上回るセシウム

 福島県漁業協同組合連合会(県漁連)は27日、同県いわき市沖での試験操業でとれたユメカサゴから、国の規制値(1キロ・グラム当たり100ベクレル)を上回る110ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。

 とったユメカサゴは全て出荷停止にし、市場には流通しないという。試験操業でとれた魚介類から規制値を超えるセシウムが検出されたのは今回が初めて。

 県漁連によると、ユメカサゴは水深150メートル以上にすむ魚で、東京電力福島第一原発事故後、県による調査などで一度も規制値を超えたことがなかった。今回の検出を受けて、県漁連幹部は「当面、ユメカサゴは出荷を停止し、重点的に検査を実施する」としている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2014年02月28日 19:54

そのとおり!!!Vol.36/気付きがすべての始まり。。。

■現代生活に本当の緊張感はない!? 日本に来た娘の"ケータイなし"生活から気づいたこと

川口マーン惠美「シュトゥットガルト通信」

ケータイなしでも何の問題もない

今、三女が日本に来ているのだが、日本で使うためにドイツで注文し、日本の住所に送られてきたスマホのSIMカードが機能しない。

設定は間違いがないが、どうしてもうまくいかず、テレフォンショップで見てもらってもダメだし、サポートの電話に掛けると、なぜか案内メッセージの後にプツリと切れる。しかも、サポートの時間帯が9時から11時の間だけというから、なんとなく「騙された」っぽい感じはするが、仕方がない。

そこで娘は、ケータイなしで日本での20日間を過ごすと宣言した。彼女は、日本語は"読めず、書けず、ほとんど喋れず"なので、東京ではどのみち手探りで歩いているようなものだが、それ以後、何も無い状態に関しては結構快適らしく、一人で毎日出歩いている。

娘がケータイを持っていないという状態は、気づいてみると、私にとっても新境地であった。つまり、「いって来まーす!」と出かけて行ったが最後、彼女が公衆電話から電話をしてこない限り、一切連絡が取れないという状況なのだ。そして、公衆電話から電話が掛かってくるようなことは、彼女の場合、絶対にない。

考えてみれば、昔は誰もがそういう状況で暮らしていたはずなのに、そんなことは思い出せず、まるで初めての体験のように感じる。「あ、あれを言っておくんだった」と思ってももう遅いし、「ちゃんと辿り着いたかな?」と思っても、確かめる術がない。帰りに何か買って来てほしくてもダメ。そもそも、いつ帰ってくるのかもわからない。何だかとても変な感じだ。

その変な感じは、娘と待ち合わせをしたときにも味わった。夕方6時に銀座三越のライオンの前。ちゃんと見つけられるだろうか? ケータイを持っていたなら、おそらく「今どこ? 間に合う? ママは5分ぐらい前に行ってるから、遅れないでね」などと言っていたはずだ。

ところが今は、娘は朝、家を出たきり。その後、どこでどうしているものやら。そこで再び思う。「昔はいつもこうだったんだ」と。そして、娘がちゃんと5分前にライオンのところに現れて初めて、ああ、ケータイなしでも何の問題もないのだと気付く。今、私たちはケータイのせいで、必要のない会話やメールばかりを、大量に交換しているようだ。

ケータイの普及で私たちの習性は決定的に変わってしまった

そういえば、皆がケータイを持つようになって、待ち合わせの約束は、かなりいい加減になった。そこら辺まで来て、皆がおもむろにケータイを取り出し、「どこにいる?」と始まる。いい加減なのは場所だけでなく、時間もだ。ちょっと遅れるなら、電話すればいいと思っている。

「すみません。3分ほど遅れます」。3分遅れるのに、ちゃんと連絡するから几帳面かというと、それは違う。ケータイが無ければ、おそらく3分遅れず、ちゃんと、決められた場所に、決められた時間に行っていただろう。私たちは、ケータイのせいでルーズになった。

ときどき友人たちと山へ行くが、予定した電車に乗り込む直前、ケータイでの通話が縦横無尽に行き交う。「どこに乗ってる?」ならまだわかるが、「今、向かってる」とか、「もうすぐ着く」などというメールが来るので、どこで誰が何をしているかはよくわかるが、しかし、考えてみれば、そんなことを知る必要はない。本来ならば、何時の電車の何両目と決めれば、ことは済むはずだ。

電車に乗ると、8割方の人間が、ケータイやスマホを操作しているが、彼らの多くも、書いても書かなくてもよいことをドシドシ四方八方に送信しているのだろう。「もうすぐ新宿」とか、「昼に食べたかつ丼はうまかった」とか、「今日は寒いね」とか。だからだろう、ときどき、ケータイの森の中で独り本を読んでいる人がいると、孤高を楽しむ姿を見たように新鮮な気分になる。

思い返せば、ケータイを皆が当たり前のように持ち始めたのは、それほど昔のことではない。ここまで普及したのはせいぜいここ15年ぐらい? それはさらに進歩し、今はスマホ、そして、タブレット。この短期間に、私たちの習性は決定的に変わってしまった。

かような物が無かったころ、私たちは電車の中では、本を読むか居眠りをしていた。どこかへ行くときは、事前に行き順を調べて家を出た。皆で集まって歓談している最中に、誰かが取っかえ引っかえスマホを取り出して、そこで話されていることが正しいかどうか確かめてくれるなどという煩わしいこともなかった。

そういえば、インターネットが普及してきたときも、いろいろなことが変わった。原稿を書くときの調べ物は、いたって簡単になり、仕上がった原稿は、原稿用紙1枚分でも、本1冊分でも、数秒のうちに地球の裏側にまで送れるようになった。だから、それ以後だんだん、私は旅先までノートブックを持ち歩き、普段と同じニュースを読み、普段と変わらず仕事をすることになった。

今ではノートブックを持ち歩く人は少数で、人々はスマホを持ち、それでたいていの用は足りる。ただ、スマホは長々と文章を書くのには不向きなので、皆が挙ってコピーライターのように簡潔な文章を書くようになった。でも、なんだか電報のようで、どれを読んでも味わいはない。

私たちは文章が徐々に退化していく渦中にいる

最近、ドイツで国語の教員の養成に携わっている人に話を聞いた。ギムナジウムの国語の教科書から、長文のテキストが減ったという。20年前に比べて、テキストは細切れで、その代わり、挿絵が増えた。だから、将来、国語の教員になる学生でも、長文の読解力が落ちているのだそうだ。国文専攻の学生でさえそうなのだから、他の学部は言わずもがなだ。

ならば、もっと長文のテキストを復活させればいいと思うのだが、彼に言わせれば、そう簡単な話ではないらしい。教育というのは、私たちが思っているよりもずっと鮮明に、社会を反映している。教科書の内容と社会の傾向が密接な関係を保っているところは、鶏と卵の関係のようだという。

つまり、今の社会は、すでに長いテキストを必要としていない。いうなれば、文章が徐々に退化していく渦中に、私たちはいるのだ。社会の変化というのは、おそらくこういうふうに、ありとあらゆるところで、いろいろなものが少しずつ形を変えていくことによって、誰も気づかないうちに、粛々と進んでいくのかもしれない。

テキストといえば、教科書やら本のように紙で読む物と、パソコンやスマホなどディスプレーで読む物の違いも大きい。少なくとも私にとっては、大きい。情報を得るための読書はディスプレーでもいいが、文学的なものは紙でなければ私の頭には入らない。単に慣れの問題かもしれないが、私にとっての読書は、指先に触れる紙の感触までが含まれているような気がする。

ケータイに話を戻すと、昔は、家族が外に出てしまえば、何が起こっているかが全然わからなかったということが、今の私たちには、何となく信じがたい。森鴎外がドイツに留学した頃など、船が見えなくなったら最後、その消息はほとんど分からなかったわけだ。

それから戦争も。生きて帰って来るかどうかわからない夫や息子を送り出し、その後、何の消息も知ることができないという究極の心理状態を、私は想像することさえできない。昔の生活は、今よりもずっと緊張感のあるものだったのかもしれない。

今は、誰がどこにいようが、その動向は、知ろうと思えば逐一知ることができる。ただ、だからといって、家族のきずなが強くなったかというと、全然そんな感じはしない。人々の間のコミュニケーションの量は極端なまでに増大しているのに、それらの多くは上滑りしている。ドイツ-日本間は12時間。出会いも別れも、たいした感動は伴わない。現代生活に本当の緊張感はない。

最近のコンピューターの見本市で、スマホでお料理レシピを選ぶと、その材料が揃っているかどうかを調べ、ない物を勝手に注文してくれるという賢い冷蔵庫が紹介されていた。料理は誰がするのだろうか?

そういえば、昨今、電化製品は、どんどん頭がよくなっており、私などなかなかついていけない。パソコンはもとより、車も、ケータイも、洗濯機も、使っていない機能がたくさんある。

先日、新しく買ったエアコンも大変頭がよく、部屋に人がいると作動し、いないと出力が落ちる。節電にはもってこいだ。

ところが、早朝、いつものように部屋の隅でじっと原稿を書いていたら、寒くて手が冷たくなった。見ると、エアコンは私がいないと思って休憩しているではないか。「こら、私はここにいるのよ!」と立ち上がると、慌てて動き始めたが、このエアコンはあまり頭がよくないようだ。

[現代ビジネス]

Posted by nob : 2014年02月28日 19:37

愚かしさの連鎖、、、他者の否定は廻って自らの否定に、、、否定からは何も生まれない。。。

■徹底討論「嫌韓」なぜ、日本人はそんなに韓国が嫌いなのか 声に出して言いにくい「日本の大問題」

辛淑玉×小針進×安田浩一

朝鮮人を皆殺しにしろ—そんな汚い言葉を、一見「普通の人」が吐き出す時代。いまやブームとして定着した感のある「嫌韓」の実態と、ヘイトスピーチの現場を知る専門家が、議論を交わした。

根深い日本人の「差別意識」

安田 ここ数年、「日本では在日(韓国・朝鮮人)が特権を持っている」「在日が日本のマスコミを支配している」などの根拠のないデマがインターネット上で流され、また韓国を異常なまでにバッシングする「嫌韓」がブームのように広がっています。その拡大は目を覆うばかりです。「在特会」(在日特権を許さない市民の会)を中心にしたヘイトスピーチ(差別扇動表現)が、ネット上に溢れかえっています。

小針 '90年代後半からネットが普及したことと、日本における韓国の存在感が増したことで、ネット右翼いわゆる「ネトウヨ」と呼ばれる人たちの発言が目立つようになってきました。

辛 当初はネットの世界が中心だった「嫌韓」が、今では路上に出てくるようになっています。「チョン死ね」「ゴキブリ朝鮮人を叩き出せ」といった、聞くに堪えないヘイトスピーチや、朝鮮学校や韓国料理店に対する暴力的な嫌がらせが日常的に行われている。レイシズム(人種・民族差別)は、もはや一部の特殊な人たちの問題ではありません。

安田 「朝鮮人を虐殺しろ」—普通に考えれば、とても口に出せないような汚い言葉が、生身の人間に向けて飛ばされている。

辛 私が共同代表を務めているヘイトスピーチに反対する団体「のりこえねっと」には、立ち上げた途端に中傷メールやサイバー攻撃が殺到。サーバーの過負荷状態が発生しました。昨年1年間に全国で起きた差別デモは、分かっているだけで360件以上。毎週のように、日本各地で在日韓国・朝鮮人を標的にした差別デモや組織的な嫌がらせが起きています。

安田 最近のデモを見て思うのは、とにかく参加者が楽しそうなんですよ。引きつった顔で怒りの拳を振りあげているようなイメージは全然ない。

辛 上手にリズムをとりながら「殺せ、殺せ、朝鮮人」と歌ったりしていますよね。

小針 排外的なフレーズが、まるで娯楽感覚ですね。どういう人たちが参加しているんですか?

安田 下は中学生から上は70代まで、老若男女問いません。よく、差別デモに参加するのはフリーターなどの非正規労働者や、若い低所得者だと言われます。私もかつてはそう考え、日常生活への鬱屈した不満が「韓国」や「在日」への罵倒へと転化されていると考えていました。そうした人も少なくありませんが、現状を見ると女性やサラリーマンの姿も目立つ。一見して「普通の人」たちです。あらゆる属性の日本人が差別を楽しんでいる。

小針 ネットが差別や偏見を増幅していくのは、日本も韓国も同じです。アクセス数を稼ぐために扇情的な反日記事を掲載するサイトが、韓国にもたくさんあります。私は、日韓関係の悪化を先導しているのは、政治家とメディアだと思うのです。日韓とも国会議員は票のために、メディアは売り上げのために「嫌韓」「反日」を過激化させています。そしてそれが国民の罵り合いに油を注いでいる。

 特に今、日本のメディアは盛んに「嫌韓」モノを扱っています。韓国大統領の反日的な言動なども背景にあって、「嫌韓」がネトウヨだけではなく、より広く国民に受け入れられている。

安田 しかし韓国で「反日」本が書店の棚を占めるなんてことはないですよ。

辛 韓国や在日への差別が、ブームとして気軽に「消費」されている。しかし「嫌韓」そのものは必ずしも新しい現象ではありません。日本社会は在日韓国・朝鮮人や、韓国・北朝鮮を上から見下す差別意識をずっと持ってきました。

小針 はっきりさせておきたいのですが、韓国あるいは北朝鮮という国家に対する正当な異議申し立てと、在日韓国・朝鮮人への悪質な民族差別とは、区別しなければいけません。

安田 日本に在日がいるのは日韓併合の結果であって、現在の韓国・北朝鮮とは関係ありません。在日への差別は日本の国内問題なのに、なぜか日韓問題、日朝問題だと誤解されています。

辛 結局は在日も韓国も北朝鮮も、日本人は一山いくらで「朝鮮」としか見ていないんです。

「相手が喧嘩を売ってきた」

小針 国家としての韓国批判の中には、なされてしかるべきものもあります。たとえば盧武鉉政権は、'06年の北朝鮮ミサイル実験に際して「日本のように朝っぱらから大騒ぎする必要はない」と声明を出しました。これなどは韓国政府に強く抗議すべき事柄でしょう。

安田 ええ。私も正当な批判ならいくらやってもいいと思います。しかし今の韓国批判は、民族差別とあまりにも強く結びついている。よく韓国の「反日」と日本の「嫌韓」が対比されますが、韓国の「反日」は歴史問題に終始していて、「韓国から日本人を叩き出せ」などという主張とは結びついていません。

ところが日本の「嫌韓」は、韓国・朝鮮人を社会から追放しようとする排外主義に走ってしまう。私は、韓国批判をする前に、日本国内の差別を叩き潰さないと、とも思うのです。

小針 しかし、特に竹島(韓国名「独島」)の領土問題に関して、韓国のメディアがかなり荒唐無稽なことを言っているのは事実です。はっきり言えば日本を軽視し、馬鹿にするような報道も多い。反日をパフォーマンスにする韓国の政治家もいます。こういう状況を放置していいとは思えません。

辛 国籍は関係なく、無知な人はどこにでもいる。例えば、昨年5月、「原爆投下は神の懲罰」と題した韓国の『中央日報』の論説が激しい批判にさらされました。私はこの記事を書いた韓国人記者、口汚く反論した日本人、どっちも最低だと思ったんです。原爆では、たくさんの朝鮮人が犠牲になっています。それなのに、彼らのことなんて誰も思い出しもしない。

安田 『中央日報』はネトウヨレベルの、裏取りをしていない記事が多い。先日も「(福島原発事故で)被曝していない日本女性とつきあう方法」という雑誌記事について紹介していましたが、日本語電子版がリアルタイムで更新されますから、ネトウヨが朝から晩までかじりついて韓国叩きのネタ探しをしています。

辛 今は、簡単にネットで情報にアクセスして、聞きかじりの知識で差別が膨らむようになってしまっています。在日や韓国人と会ったことも喋ったこともない人間による、皮膚感覚でない差別が生まれている。

小針 これまでの差別意識と、今の「嫌韓」はどう違うのか。それを考える必要がありますね。

安田 「嫌韓」を叫ぶ人を取材すると、共通する論理があることに気が付きます。それは、「韓国が反日行動を繰り返している。相手が喧嘩を売ってきているから、それに反応しているんだ」というものです。

辛 それが「嫌韓」の言い訳になる。深く考えることもない受け売りの知識で「韓国が、在日が悪い」と頭ごなしに決めてしまって、嫌いなはずの韓国の「反日」情報を漁っては、ヘイトスピーチを正当化している。そうやって「自信」を持って気持ちよく差別をするようになった。それが今の「嫌韓」ブームなんじゃないかと思います。

気に食わないと「在日認定」

安田 「嫌韓」ブームの背景にあるのは、日本人の韓国に対する意識の変化です。'90年代に韓国は経済成長を遂げ、無視できない国になった。そして、'02年のサッカー日韓W杯と、それに続く韓流ブームによって、日本人の韓国へ抱くイメージは大きく変わりました。

小針 日本人の韓国に対する「眺め」は肯定的な関心が高まっていました。内閣府の世論調査だと、日韓W杯が決まった'96年には「韓国に親しみを感じる」との回答が35%だったのが、'02年には54%、'09年には63%にまで上昇したというデータもあるのですから。

安田 しかし、排外デモの参加者に取材すると、多くの人が日韓W杯で「嫌韓」になったと言うんです。彼らは韓国代表のラフプレーや誤審問題、韓国サポーターの日本への激しいブーイングなどに強い嫌悪感を持ちました。

辛 その段階では、韓国とか在日とか、「よく分からないもの」への漠然とした不安を、ネットで吐き出していただけだった。実際の韓国人や在日へ向けられた、血の通った憎悪ではなかったんですよね。

安田 その意味では、'00年代の韓流ブームは、実際の韓国人や在日と交流し、理解を深めるきっかけになるのではないかと期待を集めました。ところが私が取材した限り、それは限定的なものだった。韓流ドラマやK-POPは、やはり別ものだったんですね。

小針 例えば韓国人俳優やアイドルのファンのように、韓国の文化に触れ親近感を持ち、レイシズムを嫌悪している日本人の中にさえ「それでも韓国は怖い」と言う人が大勢います。

辛 特に'90年代後半から、「外国人のせいで治安が悪化した」などのデマが、政治家やメディアによって盛んに流されたことが「嫌韓」を助長しました。「在日外国人は悪だ、犯罪者だ」と発言することに、日本人が自信を持ってしまった。

'02年には、北朝鮮が日本人拉致を認めたことで「在日はいくら叩いても大丈夫だ」というムードができあがります。拉致が発覚した時には、在日に対する暴行や嫌がらせが1000件以上発生しました。北朝鮮や韓国に文句があるなら、直接彼らに言うべきなのに、在日を攻撃する。

安田 今の「嫌韓」の根底に「韓国、在日は怖い」という意識があります。なぜ怖いかというと、よく知らないし、知ろうともしないから。だから「韓国・朝鮮人はすぐ暴力をふるう」などのデマを信じ込んでしまう。

そして何かの事件の加害者が在日だと、ことさらに大きく反応する。また、気に食わない人間を勝手に在日だと決めつける。「あいつは悪いやつだから在日に違いない」。いわゆる「在日認定」です。

辛 でも本当に怖がっているのは在日の側ですよ。在日が50万~60万人なのに対し、日本人は1億2000万人もいるわけですから。私たちは、日本人から「在日は怖い」と思われていることが怖いんです。日本人が在日を怖がった時に何をするのか、在日はよく記憶していますから。

1923年の関東大震災で多くの朝鮮人が、「朝鮮人が暴動を起こす」というデマを信じた日本人に虐殺されました。生き残った私の祖母は、日本人に追い回されてPTSD(外傷後ストレス障害)になり、死ぬまで治りませんでした。深夜に突然起き出しては、夢遊病のようにうわごとを言いながら部屋をグルグル歩き回るのです。在日社会にはそういう恐怖感が歴史的に蓄積されています。

小針 私はよく「嫌韓」の人たちから韓国を批判する話を聞く機会がありますが、彼らが激しく提議するほどの批判も当然精査している。歴史認識や領土問題についてだって、直接韓国人と面と向かって激しい、緻密な議論をしていますよ。もちろん不愉快な思いをしたことだって何度もあります。

辛 そういう人間的な距離感なしにレッテルを貼って叩き続ければ、あっという間に国際関係も社会も壊れてしまいます。大阪の鶴橋や東京の新大久保といったコリアンタウンに住む日本人も在日も、お互いにいいところも悪いところも見ながら共存してきたわけです。

しかし日韓、また日中友好を唱える人たちが、韓国や中国の顔色を気にしすぎることも問題です。いかにも主体性がない。安倍首相の靖国神社参拝に反対した日本人は、みんな判で押したように「中国や韓国との関係が悪化している時に参拝するのはよくない」と言います。私に言わせれば、日本の問題に中国や韓国を持ち出すのはやめてほしい。日本人である、あなた自身は靖国神社をどうしたいんですか、と問いたい。

小針 その点、「嫌韓」の人は主体性があるとも言える。実は対極にある韓流ファンにも、靖国神社や領土問題の議論で日本の主体性を主張する人が意外と多い。

辛 国家と国家のはざまで生きざるを得ない在日から見れば、領土を巡る言い争いはどっちの側も気持ちが悪い。日韓の間で起きている問題の根源は互いの「無知」です。指導者の変な言動のせいで、相手の国に住む自国民がどれほど不安な思いをするのかさえも分からない。日本に中国人や韓国人がいるように、中国や韓国にも大勢の日本人がいることを忘れています。

小針 全く同感です。だからこそ指導者はあちこちに悪口を吹聴して歩くようなことをするべきではないし、相手の嫌がる行動も慎むべきです。

辛 悪口は相手の目の前で言ったほうがいいんです。

安田 主体性がないのは自称愛国者だって同じですよ。彼らは逆に韓国や在日をこき下ろさないと自分自身の「愛国」を語ることができない。韓国や在日に一言も触れずに自分の「愛国」を語ってみてくれよ、と思います。彼らも韓国や在日を利用して、「愛国」を気取っているんです。

小針 司馬遼太郎も小説で書いていますが、他国を譏るのは「愛国」でもなんでもありません。

「差別デモ、キモい」

辛 今の「嫌韓」、ヘイトスピーチの実態を知らない人、あるいは見て見ぬふりをしている人が無罪だとは言えないと思うのです。日本社会は、一貫して被害者を救済しない社会です。東日本大震災にしてもそう。今なお原発事故の被害は続いているのに、多くの人がもう終わったことにしようとしている。どうやって被災者を助ければいいか分からない。関わったら面倒くさいから、無視している。

安田 レイシズムもその気分の延長にありますね。

辛 問われているのは、弱い者いじめの構造なんです。

希望は、新しいタイプの差別反対運動が出てきたこと。この運動に参加する若い日本人は「朝鮮人のために差別に反対しているわけじゃない」と言い切ります。「可哀想な朝鮮人を助けるため」ではなく、「日本人として差別があるのが嫌だから」運動に参加している。

安田 差別デモへのカウンター運動が爆発的に広がったのは、K-POPファンの女子高生など若い世代のツイッターがきっかけです。彼女たちが何気なく「差別デモ、キモい」などとつぶやいたことで、全く新しい層が運動に引き込まれた側面があります。

辛 差別デモが出てきた当初から、暴力に屈せずプラカードを掲げて戦い続けた人々がいます。その上に新しい運動が出てきた。

安田 日本人として、差別が嫌だ。この考え方を広げられるかどうかが、「嫌韓」という病から解放されるための鍵だと思います。

しん・すご/'59年生まれ。在日3世(韓国籍)の人材育成コンサルタント。「のりこえねっと ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク」共同代表。人権問題に関する著書多数

こはり・すすむ/'63年生まれ。東京外国語大学朝鮮語学科卒業後、在ソウル外務省専門調査員などを経て、静岡県立大学国際関係学部教授。専門は韓国社会論。著書に『韓国人は、こう考えている』他

やすだ・こういち/'64年生まれ。ジャーナリスト。週刊誌記者などを経て'01年よりフリー。事件、労働問題などで取材・執筆活動を続ける。著書に「在特会」を追ったルポルタージュ『ネットと愛国』他

[現代ビジネス]

Posted by nob : 2014年02月28日 18:06

私もこのところゆっくりじっくりと体質改善中です。。。

■35度、34度台も! がんにもなりやすい…
日本人の「低体温化」が進行中

このところ、日本人の“低体温化”が進んでいるという。冷えや低体温に関する著書の多いイシハラクリニック副院長の石原新菜先生によると、低体温とは内臓等の深部体温が下がった状態を指し、手足が冷える“冷え性”と違って、自覚できる症状がほとんどないのだとか。

「医学大辞典には、一般的な日本人の平均体温(深部体温)は36.89度プラスマイナス0.34度と出ています。しかし、近年では35度台や34度台の低体温の患者さんも珍しくありません。大きな原因は筋肉量の減少です。筋肉は体内の熱の約4割を生み出す、体温維持に欠かすことのできない器官。しかし、交通機関が発達し、便利な家電に囲まれている現代では、体を動かす機会が減っていますから、男女を問わず筋肉が少ない人が増えているのです」(石原先生)

1日の平均的な体温を示す時間は午前10時といわれており、この時間の体温が36.5度以下の場合は、低体温と考えていいのだそう。では、低体温は身体にどんな影響を与えるのだろうか。

「体温が下がると白血球の働きが低下し、1度下がるごとに人間の免疫力は約30%落ちます。このため、風邪を引きやすくなりますし、回復も遅くなる。また、血流が悪くなり、基礎代謝が低下することで、乾燥肌やむくみの原因にもなりやすい。一番怖いのはがんにかかりやすくなること。がん細胞は体温が35度台の時に増殖しやすいのです」(同)

低体温になりにくくする一番の対策は、「とにかく筋肉をつけること」だという。

「全身の筋肉の約75%は下半身に集まっていますから、ウォーキング、ランニング、スクワットなどで、太ももやおしりの筋肉を意識して鍛えるといいでしょう。また、お風呂は必ず湯船に浸かり、汗が出てくるまで温まる習慣をつけること。入浴時は一時的ではあるものの、体温が上がることで免疫力が高まります。食事は、体を温める効果があるしょうがや根菜などを摂るように。過剰な減塩は低体温を招きやすいため、適度な塩分摂取も行ってください」(同)

低体温の疑いがある人は、普段から予防の意識を持って生活することが大切のようだ。
(成田敏史/verb)

[webR25]

Posted by nob : 2014年02月26日 10:57

人間力とは、、、Vol.2/人間力=直感+想像力=創造力

■『ある意味で人間は感性や勘が全て、です
「ななつ星in九州」(JR九州)の車両をデザインした水戸岡鋭治氏に聞く』からの抜粋

——その、センスや感性っていうのは…

水戸岡氏:感性っていうのは経験値です。たくさんの今まで経験したことが自分の中に積み重なって得られる、瞬間的にセレクトできる力ですね。たくさんの蓄積されたノウハウがまさに感性です。

 「勘で選びました」「あ、勘ですこれは」っていうのは、すごく蓄積されたノウハウがそこにあるから、瞬間的にできることなんです。まあ勘で決めましたっていうときは、うまく行ってヒットしたときに言うことで、失敗したときに勘で決めたとは絶対言わないですけれどもね、誰も。

 でも、勘でこの色がいいとかこの形でいいとか決めて当たったときは、それはその人が蓄積したノウハウがたくさんあるからであって、それは十分一生懸命生きてきた証と言っていいと思います。勘が悪いっていうのは一生懸命生きてない、一生懸命ものを考えこなかったとか、感動したことがなかったということです。

 ある意味で、人間は勘が全てではないでしょうか。誰かに会ったとき、ぱっと、ああこうしようって思ったり、顔や着る物を見ただけで、話す言葉だけで、これはきっとこういう意味や考えだろう、とまずは思うわけじゃないですか。で、どんどん対話しながら質問していくともっと実体的に分かってきて、「いや全然違う人だった」とかいう場合も含めて、勘っていうのはものすごく大事ですね。

——勘は、うまく働くときと、そうでないときがあるように思います。

水戸岡氏:勘が働くかどうかは、相手やものごとに興味を持つかどうかで決まります。興味を持たない人は勘も何もない。勘を利かすというのは、あらゆることに対して敏感に反応していることの証です。それは情熱がある、好奇心がある、人間の持っている最も大事な生きていくための力があるっていうことです。

 そういうものがなくていくら学習してものを覚えても、あとで使えない。いっぱい入れても引っぱり出せない、情熱がないから。たくさん頭の中に入っていても、入っているものを出すためにはエネルギー、つまり情熱が要るわけで。学問に情熱を組み合わせて初めて覚えたものが形として出てくる。そうなるには訓練が必要ですよ。

——その訓練は、学習とは違うのですか。

水戸岡氏:訓練が必要だっていうのは、何て言いますか、人はものを思うことは誰でもできるんですけど、考えることは難しい。アイデアを形として出すには、思ったことを活字にしたり、数字にしたり、素材にしたり、色にしたり、いろんなものに置き換えていかなくちゃいけません。自分で通訳翻訳して相手に分かるような形で表現しないと、考えたことになりませんから。ほとんどの人はみんな、思っているだけで、考えてないですよ。

 「思っている」と「考えている」は違うんだってことをしっかりと教えないと。「いやぼくは考えてますけど」って言うなら、「考えているなら出してごらんよちゃんと」って。具体的に「文字にしてごらん」「数字にしてごらん」って。全部自分の勘で決めたことを数字に置き換えてごらんなさいって。味覚、視覚、聴覚、触覚、嗅覚と五感があるんだけど、五感を数字に置き換えたらどうなりますかって。

 音楽はそれを見事に、数字に置き換えていますね。音符っていうのは数字(音の高さと長さ)ですから。色もちゃんとしたこうマンセル表色系っていう記号の体系があって。しかし味はどういうふうに表現しているんでしょうか。味や触覚は、まだ一般的なことばになっていませんけれども。

 数字にすると、次の世代に教えられるんですよ。音符とか色見本にすれば。味をどう表現するかについては、まだみんなが理解できる形にしている人がいないですが、もしできれば大発見になるでしょ。

[TechOn]

Posted by nob : 2014年02月26日 10:36

言わずもがな、、、本当にすべきことはまだ何も始まってすらいない。。。

■福島のため池に高濃度汚染土 10万ベクレル超14カ所

 福島県内の農業用ため池576カ所の底の土から、1キロあたり8千ベクレルを超える高濃度の放射性セシウムが検出されていたことが県などの調査でわかった。うち14カ所は10万ベクレルを超えていた。国はため池を除染対象外としているが、農業用水を供給している池や住宅街にある池も多い。汚染土の農地流出や住民の健康被害を不安視する県は、国に汚染土の処理を求めている。

 8千ベクレルを超える汚染土などは、国の責任で処分する指定廃棄物に相当する。また、環境省は県内で発生する除染廃棄物のうち10万ベクレルを超えるのは2千分の1以下と推定している。

 県によると、県内の農業用のため池は3730カ所。県と農林水産省東北農政局は2012年2月〜昨年12月、地域のバランスを考えて選んだ計1939カ所の底にある土壌を初めて調べた。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2014年02月25日 14:09

私も頑張ってほしいと思います。。。

■「地球を無料のWiFi網で覆い尽くす」!! 世界に革命を起こす「アウターネット」構想とは!?

 WiFi環境を求めてカフェやファミレスをうろ付くようなことも、数年後には不要になっているかもしれない。私たちのネットワーク接続環境を劇的に変化させる、夢のような構想が発表された。

 「人工衛星によって地球をWiFi網で覆い尽くしてしまおう」という壮大な計画を立ち上げたのは、ニューヨークに拠点を持つ「Media Development Investment Fund(MDIF)」という非営利法人だ。

壮大なプロジェクト「Outernet オフィシャル・サイト」より

 「アウターネット」構想と呼ばれるこのプロジェクトは、地球上のあらゆる場所に、無制限のネットワーク接続環境を提供することを目指している。中国や北朝鮮のように、現在インターネットへの接続に対する制限や検閲がかけられている国も含め、世界中の人々に、無料で自由なネットワークインフラがもたらされることとなるのだ。

 このプロジェクトの詳細とは、次のようなものだ。まず、数百機におよぶCubeSat(キューブサット)という低コストの小型人工衛星を、地球低軌道上に打ち上げる。そして、衛星デジタル放送と同様の技術を用いて、広域電波によるデータ通信網を地球全土に張り巡らせる。「アウターネット」におけるデータの受け渡しには、主に「UDP」というプロトコルが使用されることになるという。

 「現在、無線通信が可能な端末は世界中に普及しているにもかかわらず、政府によるネットワークインフラの未整備や規制によって、インターネット上にある知の恩恵にあずかることができるのは、世界人口の60%に限られている」とMDIFは指摘し、そのような現状を解決するためにこのプロジェクトが構想されるに至ったと説明する。

 また、海外掲示板サイト「Reddit」上でユーザーから寄せられた質問に対し、「アウターネット」プロジェクトを率いるサイード・カリム氏は、「私たちが計画していることは、他の小型衛星事業や実験によって全て証明されています。技術的に不可能な話は何ひとつとしてありません」と答えている。しかし「プロジェクトが実行に移される前に潰してしまおうという、電話会社からの圧力もあるのは確か」とした上で、「私たちは戦い、勝利します」と意気込む。

 現在MDIFは、最初の衛星打ち上げを来年6月に実現させるべく、数千万ドル規模の寄付を募っている。すでにウィキメディア財団やオープンストリートマップ財団の支援も取り付けたようだ。そして全てが整ったのち、「アウターネット」の技術的な試験を国際宇宙ステーションにおいて実施することをNASAに申請するという。

 情報通信ネットワークを、まさに空気のように身近な存在へと変化させるこの「アウターネット」構想。実現した暁には世界の政治経済や文化、そして人々の生活にとって革命的な出来事となることは間違いない。今後の展開が非常に楽しみな、夢の広がるプロジェクトだ。頑張ってほしいと思うのは筆者だけではないだろう。

スポンジ保父

[TOCANA]

Posted by nob : 2014年02月23日 22:39

美しくも愛おしい、そしてかけがえのない日々が今日もまた過ぎていく。。。

■【今日の名言】「すべてが奇跡であるかのように生きる」アインシュタイン

今週もお疲れさまです。

ちょっと心が弱ったときにそっと背中を押してくれる、そんな名言をお届けします。

今週は、アルバート アインシュタイン氏のこんな言葉。

「私たちの生き方には二通りしかない。奇跡など全く起こらないかのように生きるか、すべてが奇跡であるかのように生きるかである。」

※『アインシュタインにきいてみよう 勇気をくれる150の言葉』P6より引用

今、ここにこうしていることも奇跡なのだと思うと、なぜか急にこの世界が、自分が、ありがたく大切なものだと実感できます。

一瞬一瞬が奇跡の連続であるならば、もう無駄にはできません。

知恵子
画家/ライター

[MYLOHAS]

Posted by nob : 2014年02月23日 22:28

愛した者の勝ち、、、その愛の深さだけ幸せも大きい。。。

■幸せになる恋愛をする方法~追われる恋愛編

追われる恋の方が幸せ?

今回は『追われる恋愛』についてお話します。

よく「女性は追われる恋愛の方が幸せになれる」と言いますが、本当にそうでしょうか?
『追われる恋愛』をする人は、相手が尽くしてくれることが嬉しかったり、その一生懸命さに惹かれることが多いと思います。

もちろん自分が愛されている実感があるので、浮気などの不安や心配もなく自分らしく余裕をもっていられるというのが特徴です。ところが、その関係が慣れてくるにつれて、本当にこの人で良かったのかな?もっといい人がいるのでは?と自問自答をはじめます。

ここで考えてほしいのが「あなたがパートナーと一緒にいるのはなぜか」ということです。一緒にいて楽だから、自分のことを好きでいてくれるから、余計な心配をしなくていいから…など、追われる恋愛をしている人は「いまの自分」が満たされるための恋愛をしている人が多いような気がします。

果たして、それは本当に自分の幸せと繋がっているのでしょうか?

追われる恋をする人にとって大切なこと。

『追われる恋愛』をする人に大切なことは、自分の幸せとはなにかをしっかり考えることです。いまを満たす為の恋愛ではなく、自分の幸せに繋がる恋愛を選択することが重要です。

もしかすると、それは今の恋愛ではないかもしれないし、今のパートナーだとしてももう少し相手と向き合うことが大切になってくるかもしれません。なんとなく付き合うのではなく、きちんと自分や相手と向き合う時間を作ってみてください。

もし今の恋愛が幸せに繋がっていたとしても、パートナーから尽くされ与えてもらえることに満足していませんか?

自分はどれだけ安心していても、相手はきちんと愛情表現をしてくれない限り不安や心配を募らせるのです。そして、次第にあなたへ自分が尽くした分の愛情を要求してくるようになるか、もしくはふとした瞬間に離れていく可能性もあるのです。

気持ちは言葉や行動に表さなければ伝わりません。追われる側としてあぐらをかくのではなく、きちんと相手と向き合って愛情表現をしていくことも幸せな恋愛をするためのひとつの方法です。

パートナーと上手くいく一番の秘訣は「お互いが相手を想いやり、歩み寄ること」です。バランスをとることはなかなか難しいですが、お互いが歩み寄ることで『幸せになるための恋愛』をすることが出来るようになります。

吉元夕加里
ビューティーメンタルトレーナー

[スキンケア大学・美ログ]

Posted by nob : 2014年02月23日 22:19

知り及びませんでした。。。

■ハンドは横! リップは縦! クリームを塗る法則「ランゲルライン」

なんとなく「塗りやすい方向」にクリームを塗っていませんか? たとえばハンドクリームは縦塗り...というふうに。

しかしその方向だとクリームの伸びが悪く、また皮膚が無理な方向に引っ張られて伸びてしまい、この悪習慣の繰り返しがシワやたるみの原因になる怖れも! 保湿クリームでも日焼け止めでも、塗るべき方向には法則があるんです。その決め手が「ランゲルライン」。

ランゲルラインって?

ランゲルラインとは、「真皮に存在するコラーゲン走行」のこと。たとえば首や手首に横ジワができるのは、ランゲルラインが横に走っているからです。

クリーム類はランゲルラインに沿って塗ると、クリームの伸びもよくお肌に負担がかからないため、首なら中央から横方向に、ハンドクリームは横に塗り広げたほうがいいんですよ。

ちなみに、手荒れ用塗り薬の説明書にも、横方向に塗るよう書いてありました。また、お医者さんが外科手術でメスを入れる際も、ランゲルラインに沿って入れると傷の治りが早いと言われています。

シワができる方向に塗るの法則

場所によって方向がさまざまなランゲルライン。手は横、首は横 などと丸暗記してもキリがありません。文字にすると違和感がありますが、「シワをつくりたくなければ、シワができる方向に塗る」と覚えるのがオススメ。

たとえば唇には縦ジワが入っているので、リップクリームは縦塗りが正解! 私はリップクリームを横に塗ってしまうと余計に唇荒れがひどくなると体感しているので、リップだけは縦塗りを厳守しています。

手や首、唇などシワができやすいところは、毎日のクセが何百回、何千回と積み重なることで将来のお肌が左右されそうなので、この3か所だけでも意識してみる価値ありです!

加藤ミイ
ピアノ弾き&美容ライター

[glitty]

Posted by nob : 2014年02月21日 19:32

男とてストレスに感じます。。。

■イライラの原因はこれ!あなたのストレスを激増させてる意外な事5つ

とくにこれといった原因もないのに、気分が悪く、ストレスを感じる日ってありませんか? それ、実は自分ではたいして気にかけていなかった”隠れた原因”が、意外にも大きなストレス源となっているかもしれませんよ。

ストレスは積み重なると、健康や美容の大敵となるだけではなく、自分自身がネガティブなオーラを発し、気付いた時には友人や大切な人から避けられ、会社などで嫌われ者となってしまう事があります。

そんなことにならないように、今回はアメリカの女性むけ情報サイト『Woman’s Day』の記事を参考に、女性にとって大きなストレスを生む意外な原因を5つ、ご紹介します。

■1:発言と行動が一致しない友人

遊ぶ約束には「ぜひ!」と前向きに答えるのに、ほぼ毎回、遅刻やドタキャンをする友人や同僚はいませんか?

このような、面白いんだけど約束しても会えるかどうかわからない、発言と行動が一致しない人達との交遊は、自分が嫌いな人達よりも、よりストレスになるという調査結果があります。

解決方法としては、そのような友人には、次に何かする際に、自分は遅刻やドタキャンだけは許せない等、友人の行動が自分のストレスとなり得る事を、はっきりと前もって伝えておいて下さい。

■2:他人が散らかす事

自分の領域や共同スペースを、自分以外の人に汚される事はストレスになります。とくに、男性は何かを汚しても放置してしまう人が多いですよね。

アメリカにあるダーマー心身健康センターのアリス・ダーマー博士が言うには、研究によると、男性脳は、女性より感覚が少なく、女性にとって見えていると思っていることが、男性には見えていないという事です。

解決方法としては、家族会議などを開き、決まった時間に10分でも、自分の担当を決め、掃除をしてもらうことです。

■3:電話の音声案内

テクノロジーが進み、最近では、どの企業に電話しても、お客様相談窓口が設けられ、ほぼ音声案内に従ってボタンを全て押していかなければ、自分が必要としている答えを求められません。企業にとっては、経費の節減になりますが、私達にとってはかなりのストレスとなります。

解決方法は、なるべく人と繋がる直通番号を手に入れる事です。音声案内の時は”オペレーターに繋ぎます”を迷わず選びましょう。

■4:カロリーが少なすぎる食事

痩せる為のダイエット期間中に、カロリーが少なすぎる食事を摂取する事で、身体は自然と、食べたいと熱望します。すると、イライラや頭痛、疲労感が伴なってきます。

解決方法としては、ダイエット中のカロリー計算は止めましょう。そして食べ物をフルーツ、野菜、豆、全粒粉などの、水分と食物繊維を多く含む物を中心にし、お腹が空いたと感じさせない事です。

■5:鏡に映ったイケてない自分の姿

たとえば家族をお持ちの方の場合、子供はお洒落な服を着て、旦那はジムに行って身体を鍛えているのに、自分はそんな家族の為に、ボサボサの髪でノーメイクで夕食を作っている……。そんな状態でふと鏡に映った自分を見ると、激しくストレスに感じますよね。

人間にとって、自分が外の世界で評価されていないと感じることは、大きなストレスとなります。そして自分がネガティブなオーラを発していると、周りの人もネガティブに返してきます。

解決方法としては、なんとか時間をつくって良い美容院に行き、毎日5分間でもいいのでメイクをしましょう。見た目を明るくすると、自分もポジティブな気持ちになり、ポジティブなオーラがでてきます。周囲のあなたを見る目も、自然とポジティブに変わってくるはずです。

以上、女性にとって大きなストレスを生む意外な原因を5つご紹介しましたが、いかがでしたか? 皆さんのストレスとなっているかもしれない事はありましたか? 

音声案内などは、急いでいる時だと、とくにイライラしますよね。直通番号は企業情報や会社概要で調べ、控えておきましょう。

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2014年02月21日 19:29

結局は人(医師)と人(患者)、、、納得できる医師に出遭えるまでいくつかのクリニックを回ってみましょう。。。

■長く付き合いたい 医師が語る“理想のかかりつけ医”とは?

 医療の世界では「常識」でも、病院に慣れていない患者にとっては戸惑うことは多い。そこで、病院にかかるときの決まりごとや困ったときの対処法について、医師や専門家に聞いてみた。週刊朝日MOOK「手術数でわかる いい病院2014」の記事から紹介する。

 日頃から世話になり、いざというときにしかるべき病院に送ってくれるのが、かかりつけ医だ。

「健康について困ったとき、とりあえず相談ができて、何らかの道を開いてくれる存在」。“理想のかかりつけ医像”をそう表現するのは、東京都世田谷区にあるプライマリーケア東京クリニック院長の黒須譲医師。同クリニックは初期診療に特化した医療機関だ。「広く浅く」に徹し、守備範囲はかぜや頭痛から腰痛、さらにはうつなどの心療内科的症状までを網羅する。対応できるものは対応し、その域を超えたものは速やかに専門性の高い他の医療機関に紹介する、まさに医療の窓口だ。

「日本では患者自身の判断で初めから専門性の高い医師にもかかれます。しかしそれは患者の判断を土台としており、ときに間違った診断や時間の無駄、不必要な検査の温床にもなり得る。日頃からその人の基礎的な医療情報を持つ医師によるジャッジが、効率性と安全性の高い医療につながるのです」(黒須医師)

 そのためには、いいかかりつけ医を見つけておくことが前提になるだろう。では、どんな医師がかかりつけ医に向いているのか。

 医師らの意見を総合すると、(1)アクセスがいい、(2)医師間のネットワークが充実している、(3)話しやすい、という3点に集約される。

 まず(1)。どんな名医でも、困ったときにすぐに駆け込めないのでは、かかりつけ医の機能は発揮できない。

(2)は、手術や入院の必要が生じたとき、「この病気ならこの先生」と、疾患ごとに得意とする医師につないでもらうためだ。かかりつけ医自身が広範囲のネットワークを構築している必要があることを指している。

 そして、(3)が最も重要だろう。どんなに評判がよくても、会話をするだけで苦痛になる人物に自分の健康を任せるのは無理がある。何でも話せる、相性の合う医師を選ぶべきだ。

 この医師と決めたら長く付き合うこと。付き合いが長くなるほど患者のデータは蓄積され、万一の際には役立つ。「一家そろって信頼できる町のお医者さん」を見つけておきたい。

[週刊朝日]

Posted by nob : 2014年02月21日 19:22

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.36

■小泉氏は「脱原発国民運動」第3弾をどう仕掛けるか

田原総一朗

 東京都知事選の投開票が2月9日に行われ、元厚生労働相の舛添要一氏が211万票を獲得して初当選した。それにしても今回の都知事選は最後まで盛り上がらなかった。投票率は46.14%と過去3番目の低さ。有権者の半分以下の投票で決まるのは異常と言わざるを得ない。

政策論争を拒んだ細川陣営

 都知事選を盛り上がらないものにした一番の責任は細川護熙氏にあるのではないか。細川陣営は主要候補者が一緒に討論することを拒んだからである。

 「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日)でも討論形式の企画を提案したところ、他の候補者は承諾したものの、細川陣営だけが「ノー」と回答してきた。このため、2月1日未明放送分は、候補者6人に個別にインタビューする内容に変更せざるを得なかった。6人とは、舛添さん、細川さん、宇都宮健児氏、田母神俊雄氏、ドクター・中松氏、家入一真氏である。

 その後、主要4候補がテレビ番組に一緒に出演する場面もあったが、政策論争を激しく戦わせることもなく、ただ司会者が順番に話を聞くだけだった。これでは選挙戦は盛り上がらない。

 細川さんは「反原発」以外に特に問題意識を持っていないように感じられた。聞けば聞くほど、都政に対する関心のなさが露呈する。私がインタビューした6人の中で最も話の中身がなかったように思う。

「反原発国民運動」の第2弾は大成功

 しかし、都知事選を盛り上がらないものにした張本人は、実は小泉純一郎氏だろう。小泉さんは、都知事選をいわば「反原発国民運動」の第2弾と考えたのではないか。

 第1弾は昨年11月12日に日本記者クラブで行った「即原発ゼロ」発言である。これを朝日新聞、毎日新聞、東京新聞が大きく報じた。

 すでに政界を引退し、陶芸家になっていた細川さんが都知事選への出馬を決めたのは、小泉さんと会談した12月14日である。小泉さんに背中を押され、細川さんは都知事選出馬を決意した。細川さんを引っ張り出したのは小泉さんだったのだ。

 「反原発国民運動」の第2弾は大成功だったと言えるだろう。都知事選という舞台が設定されたため、二人の街頭演説には大勢の有権者が集まった。小泉さんは最初から、都知事選を舞台にして「反原発国民運動」の第2弾を展開しようと考えていたのではないかと思う。

小泉氏の目論見に細川氏が全面協力、有権者に見破られる

 告示直後から、「反原発」の細川陣営と宇都宮陣営の候補者を一本化すれば、舛添陣営に対抗できるのではないかという声があった。しかし、宇都宮さんが降りなかったために一本化は実現しなかったと言われた。

 私が宇都宮さんへのインタビューで「なぜ降りなかったのか」と聞くと、宇都宮さんは「それは違う」と答えた。宇都宮さんは、どうするかをめぐって細川さんと「1対1で話し合いたい」と伝えた。しかし、細川さんはそれを拒否したのだという。

 なぜ拒んだのかはわからないが、細川陣営には選挙戦から降りるという選択肢はなかったのではないか。小泉さんは細川さんを都知事選に立候補させることで「反原発国民運動」第2弾の舞台をつくることを考えていたのだろう。

 私のインタビューに対して、細川さんは都知事としての公約を何ら具体的に語らなかった。へたに都知事になってしまったら困る、といった印象すら受けた。

 いってみれば、小泉さんの目論見に細川さんが全面的に協力したということなのだろう。そのことが有権者にはわかったのではないか。だから選挙戦が盛り上がらなかったし、投票率も極めて低かったのだ。

 ふたを開けてみれば、細川さん(95万票)は舛添さんに対抗するどころか、宇都宮さん(98万票)にも敗れて3位という結果に終わった。

気になる20代の田母神支持

 気になったことがほかにもある。4位になった元航空幕僚長の田母神さんが61万票を獲得。朝日新聞の出口調査によると、20代の24%が田母神さんに投票し、舛添さんの36%に次いで2位となったことである。

 田母神さんは自分のことを「新保守」と言っている。保守の中でも右側という意味だろう。私のインタビューに対して「自分は安倍晋三首相と全く同じ意見だ」と答えている。

 「安倍さんは靖国神社に参拝しているが、あなたは靖国参拝に賛成か」と聞くと、「当然、賛成だ」と答えた。靖国参拝をした安倍さんを中国や韓国が批判するどころか、アメリカが「失望」したとコメントしている。そのことを質問すると、「日本はいつまでもアメリカの従属国であってはいけない。自立しなければならない」と答えた。アメリカが何と言おうと、気にすることはないと田母神さんは言うのである。

 「自立する」とは、日本は自分で自分の国を守るということである。そのために核兵器を持つのかという質問には、田母神さんは「持つべきだ」と答えた。

 そういう田母神さんが20代で2番目に支持された。20代に新保守、もっといえば「ネット保守」が増えているのだろうか。気になる現象である。

安倍首相と小泉氏の間に亀裂

 いずれにしても、今回の都知事選は小泉さんにとって「反原発国民運動」の第2弾であった。ということは、第3弾が十分にありうる。小泉さんはそれをどう考えているのだろうか。

 小泉さんは第1弾で安倍晋三首相を煽ろうとした。「政治で一番大事なのは方針を示すこと。原発ゼロという方針を出せば、専門家や官僚が必ずいい案を作ってくれる」、そして「野党は全部、原発ゼロに賛成。反対は自民党だけではないか」と言い、安倍首相にとっては絶好のチャンスだと煽った。

 しかし第2弾では、「反安倍」の旗色を鮮明にした。

 舛添さんは「自民党の歴史的役割は終わった」と言って2010年に自民党を離党し、自民党は舛添さんを除名処分にした。自民党東京都連は「勝てる候補」として舛添さんを推薦。自民党本部は当初、距離を置いていたが、結果的には安倍首相も石破茂自民党幹事長も応援に入り、全面的に応援した。公明党も応援した。

 その舛添さんに、細川さんは真っ向から対決することになった。細川陣営、すなわち小泉さんは「反自民」「反安倍」を第2弾で明確にしたことになる。安倍さんと小泉さんの間に亀裂が入ったと言ってもよい。

第3弾は国際的な視点から狙いを定める?

 小泉さんは第3弾をどのような形で打ち出すのだろうか。

 2月には安倍さんの選挙区がある山口県で知事選が行われる。11月には福島県知事選、12月には沖縄県知事選も控えている。いずれも「反安倍」色を打ち出すには絶好の機会だが、小泉さんはそれらの選挙で応援には行かないだろう。

 そんな安易なことはしない。第3弾をやるとしたら、国際的な視点からやるのではないか。

 小泉さんは首相時代に原発推進論者だったことを批判され、「人間の考えは変わるものだ」と答えている。その言葉を踏まえて考えれば、首相時代に靖国参拝を何度も行ったとはいえ、今度は安倍さんの靖国参拝問題に狙いを定める可能性はある。

 安倍さんの靖国参拝について、中国や韓国はもとより、アメリカまでもが「失望」したと表明している。この点をとらえ、靖国参拝問題と原発問題をからめて安倍政権に揺さぶりをかけてくるかもしれない。小泉さんの狙いはそのあたりにあるように思える。

[復興ニッポン]

Posted by nob : 2014年02月19日 20:19

彼も彼女もいつもいつまでも私のすぐ隣にいる。。。

■夫の死を乗り越えるには逃げる勇気が重要と心理カウンセラー

 大切な人との別れは急に訪れるもの。しかし、残された者は、その現実と向き合って、しっかり前に進んでいくしかない。

 自身も13年前に事故で夫を亡くした心理カウンセラーの黒田めぐみさん(46才)に、夫の死を乗り越えるための話を聞いた。

「夫の死──それはいつ終わるかわからない悲しみです。だから“頑張って、立ち直って”という気は私にはありません。でも、大きな穴を埋めようと、自分を残していった夫を恨んだり、無力感に苛まれ続けていてはつらいばかり。自分が逃げる場所も作っておいてほしいんです」

 それには“逃げる勇気”を持ってほしいと話す。次のステップに進むために、悲しみに真っ向から向き合うことも大切。でも、悲しみは自分の速度でゆっくりゆっくり受けとめていけばいい。その際、自分が好きだった旅行に出かけたり、趣味のコーラスを始めるなど、少しでも気が休まり、他のことを考えられる時間を大切にしてほしいという。

「そんな場所を作ることから始めて、次は人に話を聞いてもらってください。人に話すことは、自分の気持ちを“手放すこと”。自分の中にある後悔や無力さを手放して、自分自身の頑張りをねぎらってほしい」

 そうやって夫の死を乗り越えた黒田さんは、今では生前よりはるかに夫を大切に思えると話す。

「夫を亡くしたことは私にとってつらい経験でしたが、今は心から感謝もしています。私は夫の死をきっかけに劇的に変わりました。『ご飯がおいしい』『今日はこんなことがあった』という何気ない日常を、幸せな大切な時間だと思うことができる。

 今の仕事だって、OLだったころとは比べものにならないぐらい好きで楽しいんです。夫は私に、人の死とは何か、生とは何か、人の心とは何かを考えるきっかけと天職に出合わせてくれました。人としての深みが増したといったらおおげさかもしれませんが、でも、私は今の自分が大好きです。

 進み方は人それぞれ。ゆっくりでいい。無理に笑わなくても、泣いて過ごす日々があってもいい。でも、いつか夫の死を乗り越えて、夫にありがとうといえる、そうやって夫の死をあなたの今に生かす人生にできれば、きっとそのとき、夫はあなたの中で生き続けられると思うんです」

[女性セブン]

Posted by nob : 2014年02月19日 20:09

恋愛、、、突き詰めればプラトニック。。。

■不倫や浮気は「時間と精神をただただ消耗しただけの恋愛」だった ~その男、あなたが本当に追いつめられた時、助けてくれますか?~

「恋はするものではなく、おちるものだ」

江國香織さんの『東京タワー』という小説に出てくる一節です。

これを初めて読んだ時、私には小説の登場人物の心情や行動の意味が、まったくといっていいほど理解できませんでした。その当時はまだ恋愛観が浅かったのだと今なら思います。

ただただ、言い回しの綺麗さや雰囲気のオシャレさだけに心奪われていた感じですね。大人の女性や恋愛への憧れや、好奇心に近いような感覚だったのだと思います。あとは、岡田准一さんのファンだった(映画化された時、岡田准一さんが主役でした)。

しかし大人になって、自分もそれなりに恋愛の酸いも甘いも味わった今、読み返すと、うーん。なんか分かるなと急に物語に登場する女性が愛らしく思えたのです。旦那が居るにも関わらず若い男の子との恋愛に溺れる、世間的に見たらどうしようもない女性たちなのですが……。興味のある方は是非読んでみてくださいね。

不倫や浮気。この世が男女ふたつの性によって成り立っている以上、永遠のテーマとしてさまざまな議論が繰り返されるでしょう。もし、当事者になってしまったならば、私たちを酷く悩ませる種となります。

不倫愛や浮気心と無縁の世界に生きて来た人たちは……そういう歪んだ愛に対して「理解できない」と拒否反応をおこすかもしれないし、経験者は……何というのでしょうか。私の周りでは、「時間と精神力をただただ消耗しただけの恋愛だった」と言う人が多くいます。

ちなみに、そのように言う友人は全員、彼女や奥様から最後まで「彼」を奪えなかった切ない女たちです。しかし、これ以上ダラダラと長引けば自分がもたない! と、もうこの恋に未来などないのだと悟って自らを律し、泥沼劇場の舞台から降りた強い女たちでもあります。

浮気はダメ。不倫なんてもってのほか! そんなことは常識だし、本人達も頭では分かっているのです。それでも溺れる泥沼地獄。

恋はするものではなく、おちるもの。

果たしてどれほどの人が、「不倫してやろう」と思って、不倫をするのでしょうか。おそらくほとんどの人がそうではないと思います(浮気だったら少しのお気楽感があるかもしれないですが、不倫となったらまた別です。なんてったって家庭があるのですから)。

気付いたら、もう、好きだった。側にいたいという感情を、理性では制御できない。この人に触れたらどんなふうに感じるのだろう。この人に触れられたら、どんなにしあわせなのだろう。

そんな感情が渦巻いて、お互いの波長やタイミングの歯車が合った時に、始まってしまうのでしょう。ダメだと分かっていても始まったら最後。天国と地獄を行ったり来たりの長い長い試練が始まります。

私も、過去に一度だけ経験があります。私の場合は、不倫ではなくお付き合いをしている女性がいる年上男性との恋愛でしたが。まぁ、簡単に言うと浮気相手ですよね。

今思うと、あれは一種のファンタジーだったように思います。一緒にいる時は、この世の何とも比較できないくらいに甘たっるい時間。しかし、彼が彼女の元へとひとたび帰って行けば、罪悪感と孤独と何とも言えない虚しさが容赦なく襲ってくる。

どんなに調子のいい事を言われても、結局、私はサブなのだという現実。会えない時にたったひとりで耐える時間の辛さ……。

今思い出すだけでも苦しい恋愛でした。でも考えたら、私と会っている時は彼女はひとりで耐えていたんですよね。今なら彼女の痛みが分かるのですが。宇多田ヒカルさんの歌詞の中に「私の涙が乾く頃、あの子が泣いてるよ」とありますが、まさに! この恋愛を続けている以上「僕らの地面は乾かない」です。

現在、絶賛浮気愛・不倫愛中の読者の皆さん、私は「止めなさい」とは言いません。いい大人同士の恋愛なのだから。人に止めろと言われて止められる程度の気持ちならば、そもそもこんなリスキーな恋愛選ばない。私もどんなに周りに心配されても聞く耳さえ持てなかったひとりでした。

ただ、考えて欲しいのは、「その男、あなたが本当に追いつめられた時、助けてくれますか? 何を差し置いても駆けつけてくれますか?」ということと、「浮気をされても変わらず愛情を注ぐ事ができますか? (自分のした事は必ず自分に返って来ます。それに男の浮気癖はなかなか治らないから!)」ということです。

本来、あなたはそんなに苦しまなくても、幸せな恋愛ができるチャンスはいくらでもあるはずです。見えていないだけで。「イケナイ恋愛」のファンタジーに溺れていると、本当に色々な事が見えなくなってしまうんですよね。もったいないくらいに。

続いて、現在、相手の浮気・不倫に勘づいている皆さん。大丈夫、あなたたちは相手よりもひとつ上のステージにいるのです。

だから、相手の女性云々ではなくて、まず自分たちふたりの関係において問題は何かを考えて、解決に取り組んでみてください。そこがクリアされれば、結構あっさりと男性は戻って来るもの。ただでさえ、浮気していてもあなたと別れないんだから、あなたやあなたとの思い出に未練タラタラなんです。

みんなが同じだけ幸せとか、みんなが平等に恋愛ができるとか、そんな理想郷はどこにもありません。残念ながら。人間は欲深い。『東京タワー』の映画が完成した時のインタビューの中で主演の岡田准一さんはこう言ったそうです。

「恋には落ちてはいけないと思っています」。

恋は時に、仕事や夢の邪魔をする。逆もしかり。恋愛感情を理性的にコントロールできたらとっても生きやすいのに。

本能的に恋愛を楽しむのも、理性的に恋愛を嗜むのも、極めればおそらくどちらも本当に魅力的な女性でしょう。

でも、それって本当に難しいのです。理性的になろうとすればするほど本能がうずくし、本能が暴走し始めれば不思議と理性的な自分が状況を客観視して分析している。

正解やゴールが無い物だからこそ、私たちは悩むし、苦しむ。だけど、恋愛でしか得られない喜びがあるのも確かなこと。痛い恋愛を若気の至りと、もう笑い飛ばせない私たちは、ひとつひとつの恋愛を大切にしていきたいものですね。

全女史に幸あれ!

eNA
(ファッション評論家/コラムニスト/ファッションイラストレーター)

[ANGIE]

Posted by nob : 2014年02月17日 20:44

ろくな男は寄ってこない、身体を冷やす、百害あって一利なし、、、せめてまず、誰にどんなふうに好かれたいのかを考えてからに。。。

■肌を見せりゃいいってもんじゃない! 露出度が高すぎる女性はアンハッピー?【男が思わずステキ!って言いたくなっちゃう女性・その5】

街を歩いてて露出度が高いなーって思う女性を見かけることがあります。

ノースリーブに短いスカートなんか履いてたりして、風邪引くんじゃない? って思わず心配してしまう。やはり自分の身体に自信があるのでしょうか、薄着ファッションの女性って年齢が若い人が多いですよね。

高校生とか大学生、社会人なら20代からギリギリ30代前半くらいまででしょうか、このあたりの女性って、自分の身体にまだまだ自信をもっておられるように感じます。実際30代なんてまだまだ若いですし(あくまで年齢の話です)綺麗なひともめちゃくちゃ多い。

ちょっと気になる男がいたら、お色気アピールを使って、相手をものにすることができる方々だと思います。露出度の高い服を着て、男の近くで胸元見せたり、太もも見せたり……はい、有効です。クラクラきちゃいます。

だけど、この手法は、実はあんまりやらない方がいいです。相手の男のことが好きであればあるほど、こういうアピールの仕方は控えたほうがいい。女性はむしろ相手のことが好きだからこそ頑張っちゃうところがあると思いますが、末長く良い関係を続けたいならなおさら。

なぜならば、男が女性をエロ目線でしか見ることができなくなってしまうから。

女性が「今日はあの人といろんなおしゃべりしたいなー」って考えていても、男はきっと何にも耳には入らないでしょう。あなたのお色気アピールの素肌を見て、あらぬ妄想に浸ってしまうからです。それってとても切ないことですよね。

僕の周りで「長く付き合っているカップル」は、どちらかというと彼女がちょっぴり地味な感じなひとが多いですね。はじめは、夏でも冬でも網タイツにミニスカートをはいているような彼女と付き合っていても、今は全くタイプの違う、真面目でもの静かそうな彼女と一緒にいる友人もいます。

こういうのって特効薬と漢方薬の違いに似ている気がします。

この場合だと、露出度の高い服を着ている女性は特効薬ですね。男は女性の魅力が「身体だけ」だと錯覚してしまい、それを手に入れたいがために女性に積極的にアプローチをします。ちなみに、「その身体が欲しいから」なんて言うわけなく、「君の人柄が〜」とか「優しい雰囲気が〜」とか適当に飾り立てるわけです。

その言葉を信じて付き合ってみて、肉体関係をもったあとの彼の態度は、付き合う前とは180度変わってしまっている。これってひどいことですが、男にとっては当然のことなんですね。目的が身体だけだったんですから、それが手に入れば終わってしまうんです。一時の性欲っていう病気に特効薬が効いて、目が覚めちゃったんですね。

また漢方薬は、正反対の地味目な彼女になります。露出度あふれるファッションの女性に比べ、こういう女性のいいところは、なかなかすぐには伝わらないですが、後になってじわじわと効いてくるものだと思います。

最初はイマイチな印象だったけど、ちょっとずつ話しているうちに色んないいところが見えてきて、共通の話題とか、2人でしか笑い合えないような空気感にハマってしまうようになります。

つまりこの場合、男の一方的な目的だけじゃなく、彼女から気持ちの部分での交流がある分、2人の結びつきはとても強いんじゃないかと感じます。長い時間を一緒に過ごすことで初めて効果を実感できる、彼女という漢方薬ですね!

まぁ、どちらの女性が正しいということもないですし、短期間に色んな関係をもつのも楽しいと思います。

だけど、最終的に長い幸せを勝ち取るのは、身体じゃなくてきちんと心を交流させた2人であることは否定できません。女性はもちろん、そういう2人の関係も、周囲のひとから間違いなくステキに映っているはずですよ。

片本 裕
(ライター)

[ANGIE]

Posted by nob : 2014年02月17日 17:40

バランスの取れた食事と規則正しい当たり前の暮らし、、、に尽きます。。。Vol.2

■寝ても疲れがとれない原因は「冷え」だった!? “冬不眠”解消ポイント5

2014年に入り、暖かくて穏やかな日もありましたが、2月はやっぱり寒かった!
先日は、20年ぶりに関東地方でも20cm以上の積雪を記録するなど、グッと冷え込みました。

さて、みなさんは最近、しっかり眠ることができていますか?
すぐに寝付けなかったり、夜中に起きてしまったり、時間的には眠っているはずなのに眠いなどと感じていませんか?

もし、最近、特に眠れないなという人がいたら、それは「冷感ストレス」からくる「冬不眠」かもしれません!

冷感ストレスって何!?

『血めぐり研究会 supported by Kao』が首都圏在住の男女400名に調査をしたところ、『冷え』をストレスに感じる人は、約6割にのぼり、それを「冷感ストレス」と呼ぶのだそうです。そして、その中の7割が睡眠に不満を感じており、「寝ても疲れが取れない」「寝つきが悪い」という悩みを抱えてることがわかりました。

確かに、寒いと心や体も縮こまってしまい、あまりやる気が湧かない……寒さで眠れない……なんてこともあるのではないでしょうか。みなさんも、もしかしたら、知らず知らずのうちに、冷感ストレスを感じているかもしれませんね。

冷感ストレスと冬不眠のメカニズム

そもそもストレスは睡眠サイクルに影響を及ぼすものですが、特に「冷感ストレス」は睡眠障害をさらに悪化させてしまう可能性が高いのだそうです。

日常のストレスに加え、「冷感ストレス」を感じると、能の大脳皮質というところにコルチゾールというホルモンが大量に分泌され、その直下にある自律神経にも悪影響を及ぼします。

自律神経が乱れ、リラックスし身体を休ませる副交感神経よりも、日常の活動のために身体を緊張させる交感神経が優位な状況が続くと血管が収縮し、全身の血めぐりが悪くなってしまいます。全身に熱を運んでくれる血のめぐりが悪くなるということは、身体が冷えてしまうということになります。

そして、体が冷え、良質な睡眠をとることができないと、さらに自律神経が乱れてしまい、もっと冷える……という冬の不眠サイクルに陥ってしまうのだそうです。

だからこそ、自律神経を整えること、血めぐりをよくすることが良質な眠りにつながるのです!

冬不眠を脱出するために心がけたい5つのこと

人の身体は、寝る前に体温が上がり、身体の表面、特に手足からの放熱が促され、体温が下がることで眠くなります。そのためには血めぐりをよくすることが不可欠です。
それでは、冬不眠を脱出するために心がけたいことをご紹介します。

1.首元をあたためる!
首元をほんわかあたためることで、副交感神経に切り替わり、リラックススイッチがON!就寝の30分くらい前に温かいタオルや市販の温熱シートで温めると、眠りやすくなります。

2.湯船に浸かる!
湯船には浸からず、時間がないから、シャワーだけで済ましてしまう……なんて人も多いかもしれませんが、これはいけません!

38度から40度以下のぬるめのお湯にゆっくりとつかると、全身の血管が開き、「血めぐり」がよくなるので、良質な睡眠のためにはできるだけ、湯船に入る習慣を心がけましょう!

3.眠る前のテレビや携帯はやめる!
次々に切り替わる画面、音、明かりなどの刺激に集中すると、交感神経が優位になり緊張状態となってしまうため、眠れないことがあります。

眠る前、ベッドに入ってゲームやSNSをチェック……これはやめましょう!

4.夜に甘いものは食べない!
甘いものを食べると血糖値が上がります。血糖値が上がり過ぎると体に負担になってしまうため、一生懸命血糖値を下げようとする力が働きます。

血糖値が上下することで、自律神経が乱れてしまうことになってしまうのだとか。

5.リラックス状態を作る!
忙しい毎日、1日の中でどうしても交感神経が優位な時間が多くなってしまうこともあるかもしれません。だからこそ、努めて、30分でも1時間でも、リラックスできるような音楽を聴いたり、深呼吸をしたり、ゆっくりとする時間を作って、副交感神経にしっかり働いてもらうようにコントロールしましょう。

寒さにストレスを感じる「冷感ストレス」、そして、普段のついついやってしまいがちなライフスタイルが「冬不眠」を引き起こしているかもしれません。

緊張状態がずっと続いていると自律神経が乱れてしまうので、今回、ご紹介した5つのことに気をつけて、リラックスし身体を休ませる副交感神経に働いてもらえるように心がければ、きっとぐっすり眠れますよ!

[ウレぴあ総研]

Posted by nob : 2014年02月17日 17:33

バランスの取れた食事と規則正しい当たり前の暮らし、、、に尽きます。。。

■専門家が警告 大ブームの「食事は炭水化物抜き」が一番危ない 糖質制限ダイエットで「寝たきり」が続出中!

「即効性がある」とブームが続く糖質制限ダイエット。だが今、その安全性に警鐘が鳴らされ始めた。その時、体の中で何が起こるのか。手遅れになる前に知っておきたい、超人気ダイエットの真実。

体重と一緒に筋力も落ちる

「3年前に受けた人間ドックで『糖尿病予備軍』と診断されました。定年後は家にこもることが多くなって、体重も70kgから85kgまで増えた。階段の上り下りなど、ちょっと動くだけできついし、息もすぐに切れる。このままではまずいと思い、45歳の息子が『1ヵ月で4kgも痩せた』と喜んでいたダイエットを始めました」

こう語るのは渡辺吉孝さん(70歳・仮名)だ。取り組んだのは、今話題の「糖質制限ダイエット」。

書店には関連書籍がズラリと並び、メディアにも頻繁に取り上げられている。やり方はシンプルで、ご飯やパン、芋、果物などの炭水化物に含まれる糖質の摂取量を一日130g以下に抑えるというもの。炭水化物を極力減らせば、おかずはなんでも、好きなだけ食べていい。

もともとは糖尿病や重度の肥満患者に対する食事療法として考案されたものだが、いまや「手軽に痩せられるダイエット法」として、老若男女を問わず人気を集めている。人気の秘密は、糖質さえ制限していれば、あとは肉でもアルコールでも摂取OKという取り組みやすさと、目に見えて現れる効果にある。

炭水化物の糖分は体内で中性脂肪に変わり、人間のエネルギー源となる。炭水化物を絶つことで中性脂肪を減らして痩せる、いたって単純なメカニズムのダイエット法だ。

冒頭の渡辺さんも、ご飯や麺類などの主食をいっさい抜き、肉をメインとするおかずで腹を満たす食事を続けた。その結果、1年半で9kgのダイエットに成功したのだが、同時に大問題を抱え込んだ。渡辺さんが続ける。

「初めは調子が良かったんです。1ヵ月でお腹回りがスッキリしてきて、体重が5kg減りました。効果覿面だったことが嬉しくて、それから1年半、みっちり糖質制限をした結果、体重を85kgから76kgまで落とすことができました。

当然、体重が落ちれば身のこなしも軽くなるだろうと思っていました。ところが、次第に筋力が落ち、階段の上り下りが以前にまして苦しくなってしまったんです。そんなある日、庭の手入れをしていてトンと尻もちをついたら、それだけで尾てい骨が折れた。入院して検査をしたら、『骨密度が65%しかない。骨粗鬆症です。尾てい骨の圧迫骨折もそれが原因です』と診断されました」

3年前に人間ドックで測った骨密度は75%。ダイエットを経て、たった1年半で10%も落ちたことになる。

このまま長期入院すると寝たきりになるという主治医の判断で、渡辺さんは自宅療養に切り替えたが、いまだに足腰の筋力が戻らず、歩くことができないままだ。

今、このような糖質制限ダイエットによるトラブルが、あちこちで起き始めている。専門家の間でも、糖質制限ダイエットは危険だと警鐘を鳴らす声は大きくなる一方だ。

糖質制限は、なぜ危険なのか。糖尿病の世界的権威で、関西電力病院院長の清野裕医師が解説する。

「人間には一日170gの糖が必要とされています。そのうちの120~130gは脳で消費され、30gは全身に酸素などを運ぶ赤血球のエネルギー源として消費されます。糖質は、生命を維持するために欠かせない栄養素なのです。

糖質を制限してしまうと、代わりにタンパク質を構成しているアミノ酸を、肝臓が糖に作り変えるというシステムが働き始めます。タンパク質を糖に変えられるなら、肉を食べれば問題ないのではないかと思う方もいるでしょう。しかし、人体の維持に必要なエネルギーをタンパク質や脂質でまかなおうと思ったら、毎日大量の肉を食べなければなりません。数kgもの肉を毎日食べ続けることは現実的に不可能です。糖エネルギーが不足すると、それを補うために、体は自分の筋肉を分解してアミノ酸に変えていきます。結果、筋肉量がどんどん減っていってしまうのです」

認痴症まで一直線

渡辺さんの筋力が落ちた原因は、まさにこれだ。渡辺さんの場合は特に、3食とも主食を完全に抜くというハードな糖質制限を行っていたため、筋肉もどんどん失われていったのだ。なぜ、このような危険な食事制限がまかり通ってしまうのか。

「実は糖質制限ダイエットには、はっきりした科学的根拠やガイドラインがないのです。だから、評判ばかりが独り歩きして、過剰なやり方が横行する。若い人や糖尿病患者が、医師の指導のもとで一定期間やるのはいいでしょう。しかし、65歳以上の高齢者は安易に手を出すべきではない。寝たきりになる危険性が非常に高いからです。実際、私の病院でも糖質制限で筋力が低下したと来院する高齢患者が増えています」(前出・清野医師)

糖質制限ダイエットが引き起こす問題は、筋肉量の低下だけではない。実は骨にも甚大な影響を及ぼす。

「渡辺さんのケースも、糖質制限が原因でしょう。

また、要注意なのは女性。骨粗鬆症は圧倒的に女性に多く、60歳代で 2人に1人、70歳以上で10人に7人が悩んでいます。ダイエットは女性のほうが熱心だからでしょうか。糖質制限を始めて骨粗鬆症を加速させてしまったという中高年女性の患者が、すでに何人か駆け込んできています。筋力が低下したり、骨粗鬆症になってしまった高齢者は、ほんのちょっとの病気や怪我で入院すると、あっという間に寝たきりになってしまいます」(愛し野内科クリニック院長で糖尿病専門医の岡本卓医師)

忍び寄る「寝たきり」の恐怖—。自分の足で立つことができなくなった日から、一体どのような暮らしが始まるのだろうか。

一度失った体力を元に戻すのは容易ではない。多くの場合、みるみる足腰が衰え、家族やヘルパーの手を借りなければ日常生活が送れなくなる。食事、入浴など身の回りの世話はもちろん、いずれトイレも自力でできなくなってしまう。妻や子供におむつを取り替えてもらうのが、もっともつらいと明かす人も多い。

思うようにならない毎日にあなたは絶望し、もう誰とも話したくないと思い始める。そこまできたら、認知症までまっしぐら。やがて判断能力がなくなり、家族の顔も忘れ、孤独のうちに一生を終える—。

ダイエットが引き金となり、このような悲惨な終末を迎えることになってはたまったものではない。だが、これだけでは終わらない。糖質制限は、他にも寝たきりに繋がる病気を誘発すると言われている。

厚生労働省の国民生活基礎調査によると、65歳以上の高齢者が寝たきりになる直接の原因は、1位が脳卒中、2位が認知症、3位が衰弱・老衰で、4位が骨折となっている。

血液もドロドロになる

実は、寝たきりの原因1位の脳卒中も、糖質制限ダイエットと深い関わりがあるということが、最新の医療調査で明らかになった。実例を見てみよう。

荻原貞雄さん(69歳・仮名)は、現在、半身不随で療養型病院に入院している。そこに至った原因が糖質制限によるものだったのではないかと語るのは、荻原さんと長年の付き合いがあるかかりつけ医だ。

「荻原さんは中肉中背で、特に肥満が気になるわけではありませんでした。一日5kmのジョギングが日課で、運動も十分やっていた。そのままの生活を続けていても健康に問題はなかったでしょう。

ところが'08年、ブームに乗って糖質制限ダイエットを始めたのです。荻原さんは半年で6kgも痩せ、かなり細い体つきになっていました。本人もその変化に非常に満足そうでした」

だが、ダイエット開始から4年目の夏、荻原さんは突然病魔に倒れた。脳卒中だった。

「頸動脈の血管エコー検査をしたところ、ひどい高脂血症が判明。血管の壁が1・8㎜の厚さになっている部分もあった。重度の動脈硬化が引き起こした脳卒中だったのです」

荻原さんの身に、一体何が起こったのか。かかりつけ医が続ける。

「一般的に、糖質制限をするとカロリーを補うために脂質やタンパク質を大量に摂るようになります。すると、血管に悪玉コレステロールが溜まっていく。その結果、血管が傷んだり老化が進んだりして、脳梗塞や心筋梗塞を起こす可能性がどんどん高まっていくんです。

特に肉類が大好物だった荻原さんにとって、炭水化物さえ抜けば、あとは何を飲み食いしてもいいという謳い文句は非常に魅力的だったのでしょう。トンカツや焼き肉、ステーキなど、がっつりした肉料理ばかり食べていたため、コレステロールが溜まりに溜まってしまったのです。

病院に担ぎ込まれた時点で半身は完全にマヒ。まさか気軽に始めたダイエットで半身マヒになるとは、思いもよらなかったでしょう。今となっては話すことも不自由で、後遺症を克服するメドは立っていません」

筋力低下、骨粗鬆症、動脈硬化が引き起こす脳卒中—さまざまな病気との関係が指摘される糖質制限。

「今、このダイエットを実践している人は幅広い年代に広がっています。今後さらに時間がたてば、間違いなく寝たきりになる人が続出すると予測されます」(都内病院・骨粗鬆症外来担当医)

見た目と健康、どっちが大事?

寝たきりどころか、最悪の場合、死に至ると警鐘を鳴らすのは、自身が糖質制限ダイエットを実践し、その結果危険な状態に陥った経験を持つ、Rサイエンスクリニック広尾院長の日比野佐和子医師(44歳)だ。

「ご飯からお菓子まで、炭水化物は一切とらず、その代わり好きなものを好きなだけ食べているうちに、瞬く間に15kg痩せました。『効果が目に見えて出る。だから、嬉しくてどんどん続けてしまう』—実はこれが糖質制限の怖いところなのですが、当時は私も、これほど楽なダイエットはないと思っていました。

しかし、続けているうちに常に体がしんどく、眠気が抜けない状態が続くようになりました。そして36歳のある朝、目覚めると右半身がピクリとも動かなかったのです。救急車を呼ぼうと立ち上がろうとしても、右手と右足の感覚が一切ない。これは大変なことになってしまったと覚悟しましたが、幸い10分くらいで動けるようになり、自力で病院に行きました。MRIを撮った結果、微小な脳梗塞があることが分かりました。脳梗塞の前の段階、一過性脳虚血発作の症状でした。

今ならこのダイエットが腎臓や肝臓、血管など、さまざまな部位に障害を引き起こす可能性があると分かっていますが、当時は気づきませんでした。30代半ばだった私でさえ、そのような状態になったのですから、年齢が上がるほどリスクも上がる。高齢者であれば死に至ることも十分あり得るでしょう」

命の危険すら指摘され始めた糖質制限ダイエット。だが、「痩せる」という効果があることは否めない。「身体にやさしい糖質制限」という都合のいいダイエット法はないのか。食物学学術博士の佐藤秀美氏が解説する。

「高齢でも、体型がどうしても気になる、という人はたくさんいると思います。そういった人は、甘い菓子などの炭水化物の間食を辞めるだけで、大きな効果が得られるはずです。

高齢者にとって、タンパク質は何よりも重要で貴重な栄養素。糖質制限のやりすぎで、不足する糖を補うためにタンパク質を消費することは、絶対に避けるべきなのです」

筋肉だけでなく、臓器や皮膚や骨、血液に至るまで、人体のすべての細胞はタンパク質でできている。そして細胞は、1年後にはすべて新しい細胞に生まれ変わる。

「高齢者は消化吸収能力が落ちているため、男子高校生より体重1kg につき必要な1日のタンパク質の量が多い。そうでないと、体が維持できないからです。そんな高齢者が糖質制限をすれば、内臓組織の原料となるタンパク質が不足し、体はどんどん老化します。だから原則的に、糖質を減らしてはいけない。やるとしても、おやつなどの間食を抜くだけにする。高齢になったら、糖質とタンパク質、両方のバランスをよく考えて食事をすることが望ましいのです。

大事なのは、ダイエットは何のためにするのか、ということ。見た目だけが少し良くなったとしても、肝心の健康を損なったのでは何の意味もありません。ぜひこのことを念頭に置き、自分の身を守っていただきたいと思います」(佐藤氏)

特に高齢世代は、ブームだからといって「糖質制限」に飛びつくと、寝たきりのリスクが劇的に高まることを忘れてはならない。

[週刊現代]

Posted by nob : 2014年02月17日 17:26

好きな他者になら途は示すも、引きも押しもしない、、、利害という色眼鏡を棄て、一切の執着や依存心から脱却できれば、そこから愛と信頼に満ちた世界を拡げていける。。。

■第1回
人生の迷いを断ち切る
アドラーの思想とは?

欧米ではフロイト、ユングと並び「心理学界の三大巨頭」と称され、絶大な支持を誇るアルフレッド・アドラー。名著『人を動かす』のデール・カーネギーら自己啓発のメンターたちにも多大な影響を与えた彼の思想は、日本ではまだあまり知られていない。

そこで今回、日本アドラー心理学会顧問の岸見一郎氏とライターの古賀史健氏がタッグを組み、哲人と青年の対話篇形式によるまったく新しい古典『嫌われる勇気——自己啓発の源流「アドラー」の教え』を刊行した。いったいアドラーとはどんな人物で、どんな思想の持ち主なのか、共著者の古賀史健氏が解説する。

時代を100年先行した
知られざる巨匠

「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」

 20世紀の初頭、そんなことを唱えはじめた心理学者がいました。欧米でいまなお絶大な支持を誇り、フロイト、ユングと並ぶ「心理学界の三大巨頭」と称されるオーストリア出身の精神科医、アルフレッド・アドラーです。

 欧米におけるアドラーの受け入れられ方は、フロイトやユングとは若干違います。たとえば、世界的ベストセラーの『人を動かす』や『道は開ける』で知られるデール・カーネギーは、アドラーのことを「一生を費やして人間とその潜在能力を研究した偉大な心理学者」と紹介し、彼の著作にはアドラーの思想が色濃く反映されています。また、スティーブン・コヴィーの『7つの習慣』でもアドラーの思想に近い内容が語られています。つまりアドラー心理学は、堅苦しい学問としてではなく、人間理解の真理、または到達点として、広く受け入れられているわけです。

 しかし、「時代を100年先行した」といわれる彼の思想には、まだ時代が追いつききれていません。日本における知名度も、フロイトやユングと比べたらかなり限定的なものでしょう。彼の考えは、それほど先駆的なものでした。

 本書『嫌われる勇気』は、そんなアドラーの画期的な思想を、架空の「哲人」と「青年」による対話篇のかたちを採りながら解き明かしていく一冊になります。それでは具体的に、アドラーはどんな思想の持ち主なのでしょうか?

 もし、彼の思想をひと言で要約するなら、次のようになるかもしれません。

「世界」を変えるのは、他の誰でもない「わたし」である。

 アドラーの思想を理解し、実践することができれば、確実に「世界」が変わります。そして「世界」を変えるのは、どこかの国の大統領でもなければ一部のエリート層でもなく、ただただ「わたし」なのです。

 本書の中で哲人は、こんな話をしています。

哲人 いま、あなたの目には世界が複雑怪奇な混沌として映っている。しかし、あなた自身が変われば、世界はシンプルな姿を取り戻します。問題は世界がどうであるかではなく、あなたがどうであるか、なのです。

青年 わたしがどうであるか?

哲人 そう。もしかするとあなたは、サングラス越しに世界を見ているのかもしれない。そこから見える世界が暗くなるのは当然です。だったら、暗い世界を嘆くのではなく、ただサングラスを外してしまえばいい。そこに映る世界は強烈にまぶしく、思わずまぶたを閉じてしまうかもしれません。再びサングラスがほしくなるかもしれません。それでもなお、サングラスを外すことができるか。世界を直視することができるか。あなたにその“勇気”があるか、です。

青年 勇気?

哲人 ええ、これは“勇気”の問題です。

 人は誰しも客観的な世界に住んでいるのではなく、自らが意味づけをほどこした主観的な世界に住んでいる。それがアドラーの考え方です。つまり、たとえば過去のつらい出来事に対しても「なにがあったか」が問題なのではなく、「どう解釈するか」が問題なのだと考えます。ニーチェ的にいえば「客観的な事実など存在せず、主観的な解釈のみが存在している」とすることもできるでしょう。

 この発想は、アドラー心理学の大きな特徴である「目的論」という考えのなかで、より鮮明になります。

 たとえば、自室にずっと引きこもっている人がいたとき、フロイト的な発想では「不安だから、引きこもっている」というように考え、「両親に虐待を受け、愛情を知らないまま育った。だから他者と交わるのが怖いのだ」と結論づけるなど、その人が引きこもるに至った「原因」に注目します(原因論)。

 しかしアドラー心理学では、その人が隠し持つ「目的」を考えていくのです(目的論)。再び本文から哲人と青年の対話を引きましょう。友人が引きこもりになっているという青年に対して、哲人は次のように語ります。

哲人 アドラー心理学では、過去の「原因」ではなく、いまの「目的」を考えます。

青年 いまの目的?

哲人 ご友人は「不安だから、外に出られない」のではありません。順番は逆で「外に出たくないから、不安という感情をつくり出している」と考えるのです。

青年 はっ?

哲人 つまり、ご友人には「外に出ない」という目的が先にあって、その目的を達成する手段として、不安や恐怖といった感情をこしらえているのです。アドラー心理学では、これを「目的論」と呼びます。

青年 ご冗談を! 不安や恐怖をこしらえた、ですって? じゃあ先生、あなたはわたしの友人が仮病を使っているとでもいうのですか?

哲人 仮病ではありません。ご友人がそこで感じている不安や恐怖は本物です。場合によっては割れるような頭痛に苦しめられたり、猛烈な腹痛に襲われることもあるでしょう。しかし、それらの症状もまた、「外に出ない」という目的を達成するためにつくり出されたものなのです。

青年 ありえません! そんな議論はオカルトです!

 引きこもりの人は「外に出ない」という目的をかなえるために、不安や恐怖などの感情をつくりあげている。これは即座に納得できる議論ではないでしょう。作中の青年も、すぐさま反発します。

青年 そこまで強くおっしゃるのなら、しっかり説明していただきましょう。そもそも、「原因論」と「目的論」の違いとはどういうことです?

哲人 たとえば、あなたが風邪で高熱を出して医者に診てもらったとします。そして医者が「あなたが風邪をひいたのは、昨日薄着をして出かけたからです」と、風邪をひいた理由を教えてくれたとしましょう。さて、あなたはこれで満足できますか?

青年 できるはずもないでしょう。理由が薄着のせいであろうと、雨に降られたせいであろうと、そんなことはどうでもいい。問題は、いま高熱に苦しめられているという事実であり、症状です。医者であるならば、ちゃんと薬を処方するなり、注射を打つなり、なにかしらの専門的処置をとって、治療してもらわなければなりません。

哲人 ところが原因論に立脚する人々、たとえば一般的なカウンセラーや精神科医は、ただ「あなたが苦しんでいるのは、過去のここに原因がある」と指摘するだけ、また「だからあなたは悪くないのだ」と慰めるだけで終わってしまいます。いわゆるトラウマの議論などは、原因論の典型です。

青年 ちょっと待ってください! つまり先生、あなたはトラウマの存在を否定されるのですか?

哲人 断固として否定します。

青年 なんと! 先生は、いやアドラーは、心理学の大家なのでしょう!?

哲人 アドラー心理学では、トラウマを明確に否定します。ここは非常に新しく、画期的なところです。

トラウマを否定する
「目的論」とは

 そう。いまや日常語になった感さえある「トラウマ」という言葉、そこから受ける影響を、アドラー心理学では明確に否定します。これがどれだけ斬新で過激な主張であるかは、おそらく心理学を専門に学んでこなかった方々(わたしもそのひとりです)にも理解していただけるでしょう。哲人はこう続けます。

哲人 たしかにフロイト的なトラウマの議論は、興味深いものでしょう。心に負った傷(トラウマ)が、現在の不幸を引き起こしていると考える。人生を大きな「物語」としてとらえたとき、その因果律のわかりやすさ、ドラマチックな展開には心をとらえて放さない魅力があります。
 しかし、アドラーはトラウマの議論を否定するなかで、こう語っています。「いかなる経験も、それ自体では成功の原因でも失敗の原因でもない。われわれは自分の経験によるショック――いわゆるトラウマ――に苦しむのではなく、経験の中から目的にかなうものを見つけ出す。自分の経験によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって自らを決定するのである」と。

青年 目的にかなうものを見つけ出す?

哲人 そのとおりです。アドラーが「経験それ自体」ではなく、「経験に与える意味」によって自らを決定する、と語っているところに注目してください。
 たとえば大きな災害に見舞われたとか、幼いころに虐待を受けたといった出来事が、人格形成に及ぼす影響がゼロだとはいいません。影響は強くあります。しかし大切なのは、それによってなにかが決定されるわけではない、ということです。われわれは過去の経験に「どのような意味を与えるか」によって、自らの生を決定している。人生とは誰かに与えられるものではなく、自ら選択するものであり、自分がどう生きるかを選ぶのは自分なのです。

 トラウマなどない。われわれは過去の経験に「どのような意味を与えるか」によって、自らの生を決定している。それがアドラーの主張であり、目的論です。

 それでは具体的に、引きこもりの人はどんな「目的」を持って自室に引きこもっているのでしょうか。

青年 どうして外に出たくないのですか? 問題はそこでしょう!

哲人 では、あなたが親だった場合を考えてください。もしも自分の子どもが部屋に引きこもっていたら、あなたはどう思いますか?

青年 それはもちろん心配しますよ。どうすれば社会復帰してくれるのか、どうすれば元気を取り戻してくれるのか、そして自分の子育ては間違っていたのか。真剣に思い悩むだろうし、社会復帰に向けてありとあらゆる努力を試みるでしょう。

哲人 問題はそこです。

青年 どこです?

哲人 外に出ることなく、ずっと自室に引きこもっていれば、親が心配する。親の注目を一身に集めることができる。まるで腫れ物に触るように、丁重に扱ってくれる。
 他方、家から一歩でも外に出てしまうと、誰からも注目されない「その他大勢」になってしまいます。見知らぬ人々に囲まれ、凡庸なるわたし、あるいは他者より見劣りしたわたしになってしまう。そして誰もわたしを大切に扱ってくれなくなる。……これなどは、引きこもりの人によくある話です。

 引きこもることによって、周囲(特に家族)の注目を集め、特別な存在になろうとする。もし引きこもりをやめてしまったら、自分は誰からも注目されず、どこにでもいる「その他大勢」になってしまう。アドラー心理学の目的論は、過去の「原因」ではなく、いま現在の「目的」から人間理解を進めていくのです。

過去になにがあったかなど関係ない

 引きこもりの事例だけでは納得できない方のために、もうひとつの事例を挙げておきましょう。不登校やリストカットなどの問題行動についての考察です。

哲人 親から虐げられた子どもが非行に走る。不登校になる。リストカットなどの自傷行為に走る。フロイト的な原因論では、これを「親がこんな育て方をしたから、子どもがこんなふうに育った」とシンプルな因果律で考えるでしょう。植物に水をあげなかったから、枯れてしまったというような。たしかにわかりやすい解釈です。
 しかし、アドラー的な目的論は、子どもが隠し持っている目的、すなわち「親への復讐」という目的を見逃しません。自分が非行に走ったり、不登校になったり、リストカットをしたりすれば、親は困る。あわてふためき、胃に穴があくほど深刻に悩む。子どもはそれを知った上で、問題行動に出ています。過去の原因(家庭環境)に突き動かされているのではなく、いまの目的(親への復讐)をかなえるために。

青年 親を困らせるために、問題行動に出る?

哲人 そうです。たとえばリストカットをする子どもを見て「なんのためにそんなことをするんだ?」と不思議に思う人は多いでしょう。しかし、リストカットという行為によって、周囲の人――たとえば親 ――がどんな気持ちになるのかを考えてみてください。そうすれば、おのずと行為の背後にある「目的」が見えてくるはずです。

青年 ……目的は、復讐なのですね。

 フロイト的な原因論を否定し、トラウマの影響を否定し、自分の行動を目的論の立場でとらえなおすことは、かなり厳しい作業だと思います。

 極端な話、原因論に立てば「いまの自分がこうなのは、親のせいだ」とか「生まれ育った環境のせいだ」と、責任転嫁することができます。

 一方、アドラー的な目的論は、責任転嫁を許しません。「こんな自分」を選んだのは他ならぬ自分であり、なんらかの目的――たとえば努力をしたくないとか、失敗して恥をかきたくないとか、「やればできる」という可能性を残しておきたいとか――をかなえるために「こんな自分」であり続けている、と考えるのが目的論だからです。正面から受け止めるには、かなりの時間と勇気とを必要とする議論でしょう。

 しかし、こう考えてください。アドラーの目的論は「これまでの人生になにがあったとしても、今後の人生をどう生きるかについてなんの影響もない」といっているのです。過去など存在しないし、トラウマも存在しない。あなたは「いま」、ここで自分の人生を選ぶことができるのだと。

 われわれはタイムマシンで過去にさかのぼることなどできません。原因論の立場に立って「あんな家庭に生まれ育ったから」とか「あんな大学しか出てないから」と考えていたら、物事は一歩も前に進まないはずです。

 原因論を切り捨て、目的論を受け入れる勇気を持ちえたときにこそ、はじめて自分を変えるチャンスが出てくるのです。

 前編となる今回は「目的論」の話だけで紙幅が尽きてきました。次回の後編では、冒頭に紹介した「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」という言葉を出発点に、人生の悩みを一気に解決させる具体的方策を紹介していきたいと思います。


■第2回
他者の期待を満たすために
生きてはいけない

「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と語るアルフレッド・アドラー。われわれは対人関係から解放されれば、すべての悩みを消すことができる。けれども対人関係をゼロにするなど、絶対にできないだろう。そこでアドラーは、対人関係の悩みを一気に解決する具体策を提示する。いったいなぜ「すべて対人関係の悩み」なのか? そしてどうやって「対人関係の悩み」を断ち切るのか?

人は社会的な文脈においてのみ
「個人」になる

 人は誰しも、なにかしらの悩みを抱えて生きているものです。仕事がうまくいかないとか、失恋をしてしまったとか、自分の容姿が嫌いだとか、いろんな悩みがあるでしょう。こうした現実に対して、アドラー心理学では「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と考えます。あらゆる悩みは「対人関係の悩み」に還元される。個人だけで完結する悩み、いわゆる内面の悩みなどというものは存在しないのだと。

 はじめてこの考えに触れたとき、わたしは大きな違和感を覚えました。おそらく、みなさんも同じではないでしょうか。『嫌われる勇気』に登場する青年も、驚きながら反発します。

青年 いま、なんとおっしゃいました!?

哲人 何度でもくり返しましょう。「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」。これはアドラー心理学の根底に流れる概念です。もし、この世界から対人関係がなくなってしまえば、それこそ宇宙のなかにただひとりで、他者がいなくなってしまえば、あらゆる悩みも消え去ってしまうでしょう。

青年 噓だ! そんなものは学者の詭弁にすぎません!

哲人 もちろん、対人関係を消してしまうことなどできません。人間はその本質において、他者の存在を前提としている。他者から切り離されて生きることなど、原理的にありえない。「宇宙のなかにただひとりで生きることができれば」という前提が成立しえないのはおっしゃるとおりです。

 アドラー心理学では、人間は「社会的な生き物」であると考えます。

 もし仮に、われわれが「宇宙のなかにただひとり」で生きていたら、孤独は感じないでしょう。孤独を感じるのは、われわれが「ひとり」だからではなく、自分を取り巻く他者、社会、共同体があり、そこから疎外されていると実感するからこそ、孤独なのです。われわれは孤独を感じるのにも、他者を必要とします。人は社会的な文脈においてのみ、「個人」になるのです。

 そんな「社会的な生き物」だからこそ、人間の悩みはすべて対人関係の悩みである。アドラーはそう主張するわけです。もちろん、この考えを素直に受け入れる青年ではありません。彼は激しく噛みつきます。

青年 先生、それでもあなたは哲学者ですか! 人間には、対人関係なんかよりもっと高尚で、もっと大きな悩みが存在します! 幸福とはなにか、自由とはなにか、そして人生の意味とはなにか。これらはまさに古代ギリシア以来、哲学者たちが問い続けてきたテーマではありませんか!
 それがなんですって? 対人関係がすべてだと? なんと俗っぽい答えでしょう、哲学者が聞いて呆れますよ!

哲人 なるほど、もう少し具体的に説明する必要がありそうですね。

青年 ええ、説明してください! もしも先生がご自分を哲学者だとおっしゃるのであれば、ここはしっかり説明していただかなければ困ります!

他者との比較が劣等感を生む

 なぜ「すべての悩みは対人関係」なのか。そう問われた哲人は、自身がかつて思い悩んでいた、身長についての劣等感を語りはじめます。

哲人 では、わたし自身の劣等感についてお話ししましょう。あなたは最初にわたしと会ったとき、どのような印象を持ちましたか? 身体的な特徴という意味で。

青年 ええっと、まあ……。

哲人 遠慮することはありません、率直に。

青年 そうですね、想像していたよりも小柄な方だと思いました。

哲人 ありがとう。わたしの身長は155センチメートルです。アドラーもまた、これくらいの身長だったといいます。かつてわたしは——まさにあなたくらいの年齢まで——自分の身長について思い悩んでいました。

 身長が高いのか低いのか。一見するとこれは対人関係とは無縁の、内面的な悩みのように思えます。しかし、そうではないというのが哲人の、つまりアドラー心理学の考えです。哲人は友人から聞かされた「お前には人をくつろがせる才能がある」という言葉をきっかけに、そのことに気づきます。

哲人 わたしが自分の身長に感じていたのは、あくまでも他者との比較――つまりは対人関係――のなかで生まれた、主観的な「劣等感」だったのです。もしも比べるべき他者が存在しなければ、わたしは自分の身長が低いなどと思いもしなかったはずですから。あなたもいま、さまざまな劣等感を抱え、苦しめられているのでしょう。しかし、それは客観的な「劣等性」ではなく、主観的な「劣等感」であることを理解してください。身長のような問題でさえも、主観に還元されるのです。

青年 つまり、われわれを苦しめる劣等感は「客観的な事実」ではなく、「主観的な解釈」なのだと?

哲人 そのとおりです。わたしは友人の「お前には人をくつろがせる才能があるんだ」という言葉に、ひとつの気づきを得ました。自分の身長も「人をくつろがせる」とか「他者を威圧しない」という観点から見ると、それなりの長所になりうるのだ、と。
 もちろん、これは主観的な解釈です。もっといえば勝手な思い込みです。ところが、主観にはひとつだけいいところがあります。それは、自分の手で選択可能だということです。自分の身長について長所と見るのか、それとも短所と見るのか。いずれも主観に委ねられているからこそ、わたしはどちらを選ぶこともできます。

 われわれが抱える劣等感とは、他者との比較から生まれるものであり、「対人関係の悩み」である。そして、もしもこの世界に自分以外の誰ひとりも存在しなければ、あらゆる悩みはなくなってしまう。言葉も、論理も、コモンセンスも必要なくなる。「価値」そのものが存在しなくなる。逆にいえば、人間の悩みはすべてが対人関係に端を発することになる。それがアドラーの考えです。

 ちなみに、「劣等感」という言葉を現在語られているような文脈で使ったのは、アドラーが最初だとされています。

人生の悩みを吹き飛ばす
「課題の分離」とは

 そして対人関係の悩みを一蹴するために登場するのが、アドラー心理学独自の「課題の分離」という発想になります。「課題の分離」がどんなものであるか、再び哲人と青年の対話を引きましょう。

哲人 わかりました。それでは、アドラー心理学の基本的なスタンスからお話ししておきます。たとえば目の前に「勉強する」という課題があったとき、アドラー心理学では「これは誰の課題なのか?」という観点から考えを進めていきます。

青年 誰の課題なのか?

哲人 子どもが勉強するのかしないのか。あるいは、友達と遊びに行くのか行かないのか。本来これは「子どもの課題」であって、親の課題ではありません。

青年 子どもがやるべきこと、ということですか?

哲人 端的にいえば、そうです。子どもの代わりに親が勉強しても意味がありませんよね?

青年 まあ、それはそうです。

哲人 勉強することは子どもの課題です。そこに対して親が「勉強しなさい」と命じるのは、他者の課題に対して、いわば土足で踏み込むような行為です。これでは衝突を避けることはできないでしょう。われわれは「これは誰の課題なのか?」という視点から、自分の課題と他者の課題とを分離していく必要があるのです。

青年 分離して、どうするのです?

哲人 他者の課題には踏み込まない。それだけです。

青年 ……それだけ、ですか?

哲人 およそあらゆる対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むこと――あるいは自分の課題に土足で踏み込まれること――によって引き起こされます。課題の分離ができるだけで、対人関係は激変するでしょう。

 たとえばアドラー心理学のカウンセリングでは、相談者が変わるか変わらないかは、カウンセラーの課題ではないと考えます。カウンセリングを受けた結果、相談者がどのような決断を下すのか。これまでの自分を変えて、新しい一歩を踏み出すのか。それとも、このまま踏みとどまるのか。これは相談者本人の課題であり、カウンセラーはそこに介入できないのです。

 もちろんカウンセラーも、精いっぱいの援助はします。ある国に「馬を水辺に連れていくことはできるが、水を呑ませることはできない」ということわざがあるそうですが、まさにアドラー心理学のカウンセリング、そして他者への援助全般もそういうスタンスだと考えてください。

 課題の分離という発想に納得できない青年に対し、哲人はこんな言葉をぶつけます。

哲人 あなたは大きな勘違いをしている。いいですか、われわれは「他者の期待を満たすために生きているのではない」のです。

青年 なんですって?

哲人 あなたは他者の期待を満たすために生きているのではないし、わたしも他者の期待を満たすために生きているのではない。他者の期待など、満たす必要はないのです。

青年 い、いや、それはあまりにも身勝手な議論です! 自分のことだけを考えて独善的に生きろとおっしゃるのですか?

哲人 ユダヤ教の教えに、こんな言葉があります。「自分が自分のために自分の人生を生きていないのであれば、いったい誰が自分のために生きてくれるだろうか」と。あなたは、あなただけの人生を生きています。誰のために生きているのかといえば、無論あなたのためです。そしてもし、自分のために生きていないのだとすれば、いったい誰があなたの人生を生きてくれるのでしょうか。われわれは、究極的には「わたし」のことを考えて生きている。そう考えてはいけない理由はありません。

 われわれは「他者の期待を満たすために生きているのではない」。そして同時に、他者もまた「あなたの期待を満たすために生きているのではない」。自分を曲げてまで相手の期待に合わせる必要はないし、相手が自分の思うとおりに動いてくれなくても、怒ってはいけない。それが当たり前なのだと考えるのです。哲人は一気に畳みかけます。

哲人 われわれはみな、対人関係に苦しんでいます。それはご家族との関係かもしれませんし、職場での対人関係かもしれません。そして前回、あなたはいいましたね? もっと具体的な方策がほしい、と。
 わたしの提案は、こうです。まずは「これは誰の課題なのか?」を考えましょう。そして課題の分離をしましょう。どこまでが自分の課題で、どこからが他者の課題なのか、冷静に線引きするのです。
 そして他者の課題には介入せず、自分の課題には誰ひとりとして介入させない。これは具体的で、なおかつ対人関係の悩みを一変させる可能性を秘めた、アドラー心理学ならではの画期的な視点になります。

自由とは他者から
嫌われることである

 本書のタイトル『嫌われる勇気』が、どのような思想に基づくものか、少しずつ見えてきたでしょう。最後に、「他者から嫌われること」をめぐって交わされる対話を引用して、この記事の終わりにしたいと思います。

哲人 何度もくり返してきたように、アドラー心理学では「すべての悩みは、対人関係の悩みである」と考えます。つまりわれわれは、対人関係から解放されることを求め、対人関係からの自由を求めている。しかし、宇宙にただひとりで生きることなど、絶対にできない。ここまで考えれば、「自由とはなにか?」の結論は見えたも同然でしょう。

青年 なんですか?

哲人 すなわち、「自由とは、他者から嫌われることである」と。

青年 な、なんですって!?

哲人 あなたが誰かに嫌われているということ。それはあなたが自由を行使し、自由に生きている証であり、自らの方針に従って生きていることのしるしなのです。

(中略)

青年 ……先生はいま、自由ですか?

哲人 ええ。自由です。

青年 嫌われたくはないけど、嫌われてもかまわない?

哲人 そうですね。「嫌われたくない」と願うのはわたしの課題かもしれませんが、「わたしのことを嫌うかどうか」は他者の課題です。わたしをよく思わない人がいたとしても、そこに介入することはできません。

 今回は、本書『嫌われる勇気』の中から、「目的論」と「課題の分離」にポイントを絞ってお話を進めました。もちろんアドラーの思想はこれだけにとどまるものではありません。われわれにとって仕事とはなにか、愛とはなにか、われわれはいかに生きるべきか、人生とはなんなのか、そして幸福とはなんなのか、などありとあらゆるテーマについて、哲人と青年が存分に語り尽くしています。

 アドラー心理学は「勇気の心理学」です。われわれの人生を決めるのは、生まれ育った環境でもなければ、先天的な能力(才能)でもない。変わろうとする「勇気」があるか。前に進もうとする「勇気」があるか。それだけだと考えます。

 もし前後編にわたってお送りしたこの記事に少しでも興味を抱かれたなら、ぜひ『嫌われる勇気』を手に取ってみてください。アドラーの厳しくも希望に満ちたメッセージは、必ずやわれわれの人生を変えてくれるものだと確信しています。


古賀史健 (こが・ふみたけ)

ライター/編集者。1973年福岡生まれ。1998年出版社勤務を経てフリーに。これまでに80冊以上の書籍で構成・ライティングを担当し、数多くのベストセラーを手掛ける。20代の終わりに『アドラー心理学入門』(岸見一郎著)に大きな感銘を受け、10 年越しで『嫌われる勇気』の企画を実現。


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Posted by nob : 2014年02月17日 16:52

私もかつて唐突にこの真実に気付き、以来自他すべてをあるがままに受容し、自らの満足を目指す過程での日々の納得を積み重ね、好きなものだけに包まれた幸せな毎日を過ごせています♬

■【安藤美冬×岸見一郎 対談】(前編)
一度知ったら引き返せない「嫌われる勇気」の魔力
自由に生きるための武器「アドラー心理学」

「自由とは他者から嫌われることである」──フロイト、ユングと並んで「心理学の三大巨頭」と称されるアドラーの思想が、哲人と青年の対話を通して学べる書籍『嫌われる勇気』(岸見一郎・古賀史健著、ダイヤモンド社)。cakesでの同名連載をまとめた本書は、刊行からわずか1ヵ月半で8万部を突破。これほど多くの人に注目される本書の秘密は何なのでしょう。それを解き明かすため、今回は同書の著者の一人である哲学者・岸見一郎さんと、起業家・コラムニストの安藤美冬さんの対談をお届けします。

本書を「2013年に読んだ本No.1」と公言する安藤さんは、「ライフスタイルの編集」をテーマに、商品企画、企業コンサルティング、大学講師にコラム執筆など多種多様な仕事をパラレルに手がけていらっしゃいます。すでに自分らしい働き方やライフスタイルの実現という「自由」を謳歌しているように思える彼女は、アドラーの思想の何に衝撃を受けたのでしょうか?(構成:宮崎智之)

トラウマを作っているのは
現在の自分?!

安藤美冬(以下、安藤) 昨年末にニューヨークに行く用事がありまして、飛行機の中で『嫌われる勇気』を読みました。ひとことで言うと「開眼」したというか。「ただごとではないことが起こっているぞ」という直感に導かれるまま、ホテルにチェックインした後に再読し、結局1日に2回も読んでしまいました。

岸見一郎(以下、岸見) なんと、ありがとうございます。

安藤 2回目の読書を終えた直後のことです。本を閉じ、余韻を感じながらゆっくりと顔を上げると、目の前にニューヨークのホテルから見える朝焼けが広がっていました。それがもう、ものすごく綺麗で。自分の心にも光が広がっていくような、シンクロする感覚がありました。それほど影響を受けた特別な一冊だったので、先生とお話しするのを楽しみにしていました。

岸見 私も『僕たちはこうして仕事を面白くする』(NHK出版)で安藤さんを知って興味を持ち、他の著書を読み進めていたところだったので、今日をとても楽しみにしていました。安藤さんの発言はすごく面白いですね。

安藤 本当ですか! ありがとうございます。

岸見 安藤さんは、『嫌われる勇気』のどこを気に入ってくださったのでしょうか。

安藤 今はまったく違う分野を行き来していますが、本当のところ、私が子どもの頃からいちばん興味のある分野は、「心の探究」なんです。物心ついた頃から「人はどうすれば苦しみから逃れ、幸せを感じられるのか」という大きなテーマを考えずにはいられませんでした。小学校時代にいじめられたり、高校時代に親友が心の病気を発症したり、26歳で「抑うつ」と診断されて休職をしたりしたことが理由だと思います。「心」というつかみどころのないもの、それを理解しようと、たくさんの心関係の本を読んだり、何十ヵ国を旅したりしてきました。

岸見 具体的に行動を起こされるところが、安藤さんらしいですね。

安藤 そうしたなかで私がぶち当たった最大の疑問は、「トラウマはどうしたら克服できるのか」ということでした。なぜかというと、心のトラウマというものは厄介な代物で、探求すればするほど収拾がつかなくなるからです。トラウマを解決しようにも、次から次へと泉のように湧き出してきてキリがない。ひとつ癒せばまた別のトラウマが姿を現し、それをまた癒し……。それに対して、『嫌われる勇気』は明確にトラウマの存在を否定しています。その言い切りっぷりに、すごくスッキリしたんです。

岸見 とんでもないことを言っているとは思いませんでしたか?

安藤 ショックではありましたが、読み進めていくうちに「あぁ、なるほどな」と深く納得しました。というのも、これまで心やトラウマの探求をしてきたのに一向に答えが出ないのは、そもそもアプローチ自体がズレていたのではないかという、モヤモヤした気持ちを抱いていたからです。

岸見 ズレているというより、まったく違っていたのです。私がカウンセリングしている患者さんにも、過去のトラウマを持ち出して、それが、現在の状況が困難であることや生きづらさの原因だと言う人が多いですね。しかし、アドラー心理学では、トラウマの存在を否定します。そんなものは「ない」と。存在しないものを探したり、どうにかしようとしても、答えは永遠に見つかりませんよ。

安藤 『嫌われる勇気』でも、引きこもりは過去のトラウマが原因なのではない、「外に出ない(出たくない)」という「今の目的」のために不安や恐怖といった感情を作り出しているのだ、という話が紹介されていましたね。

岸見 そうです。アドラー心理学では、「過去の原因」ではなく「現在の目的」を考えていきます。そこが、過去(トラウマ)や無意識といった「原因」を重視するユングやフロイトの心理学と、大きく異なるところです。

安藤 これまで考えてもみなかった発想で、びっくりしました。なるほど、だから私はずっと悩み続けていたのか、と。

岸見 過去の経験に今の自分の原因を求めるほうが楽なのです。

安藤 今の自分に対して無責任でいられますからね。

岸見 それよりも、「過去に目を向けている自分」に目を向けてほしい。本当はもっと自由に生きられるのに、いつまでも不自由な生き方をしているということに気づいてもらいたいと思います。トラウマなど存在しないのだと言われると、人によっては抵抗する気持ちも出てくるでしょう。でも、そこを乗り切らないと、前に進むことはできません。

他人のスープに
つばを吐く厳しさ

安藤 先に申し上げたように、私は26歳で心の調子を崩し、半年ほど会社を休んだことがあります。そのことをメディアなどで公表していることもあり、勤務している大学の学生やソーシャルメディアのフォロワーさんから、個人的に心の問題を打ち明けられることが多いんです。心に悩みを抱えている人が絶えないのは、なぜなのでしょうか?

岸見 仕事に就いてみたけど、その仕事に向いていなかったなんてことは誰にでも起こり得ますよね。

安藤 そうですね。

岸見 それで、違う仕事に就くと決心したときに、ただ「自分自身が決めた」とシンプルに考えればいいのに、「心の調子や体調が悪くて続けられない」ことを、仕事を続けられないことの原因にする人がいる。そのほうが周りも納得するし、自分自身も楽なんですよ。でも、そういった行為に対してアドラーは、「人生の嘘」という、非常に厳しい言い方をしています。本当は「仕事ができないから転職して逃げる」などと他人に否定されることが耐えられなかったり、「その仕事に向いていない自分」を受け入れることができないから、嘘の理由を言って、自分自身を納得させたいだけなのです。

安藤 なるほど。

岸見 たとえば、私は自分の子どもに「学校を休むときは明るく元気に休んでいいんだよ」と言っていました。というのも、子どもは学校を休みたいときに、お腹が痛くなったり、頭が痛くなったりするんです。これは仮病でもなんでもなく、本当にそういう症状が出る。でも私は「そんな理由がなくても休むと自分で決心したなら、親である自分が学校に連絡するから」と伝えていました。そうすると、休むために腹痛を起こすことがなくなります。

安藤 言われてみれば、ありそうな話ですね。

岸見 晴れて学校に行かなくていいことが決まった瞬間に腹痛が治まったりするものなんです(笑)。

安藤 アドラー心理学はそういったかたちで日常に役立ちますし、ヨーロッパでは自己啓発の源流としてメジャーな存在だということも『嫌われる勇気』のなかで紹介されていましたね。でも、日本の社会では、フロイトとユングと並び称されるほどには、根付いていないように感じます。

岸見 日本ではアドラー心理学が受け入れられにくいようです。トラウマの話にも関係しますけど、すべてのことが最終的に自分に降り掛かってくる厳しさが関係していると思います。過去の体験に生きづらさの原因を求めるほうが楽ですし、カウンセリングでも「あなたのせいではなかったんですよ」「こういう風に育てられてきたからですよ」と言ったほうがウケはいいでしょう。でもアドラー心理学はそうは言わない。

安藤 アドラー心理学の考え方はたしかに厳しいですが、前向きなものだと、私は思います。

岸見 そのとおりです。過去にあったことを現在のあり方の原因にしてしまうと、決定論になってしまい、現状を変えることはできないことになってしまいます。これは非常にうしろ向きな考え方でしょう。

安藤 どんなに考えても過去は変わらないですからね。

岸見 アドラーは、「他人のスープにつばを吐く」というあまり美しくない比喩を使っていました。

安藤 スープにつばですか……。どういう意味ですか?

岸見 相手のつばが自分の皿に飛び込んだのを見てしまったら、そのスープを飲むことができなくなってしまいますよね。それと同じで、一度聞いてしまったら元に戻れないのがアドラー心理学なんだという意味です。もう嘘や言い訳が言えなくなる。この厳しさが日本で受け入れられにくい原因なのかもしれません。

(中編に続く)


■【安藤美冬×岸見一郎 対談】(中編)
幸せは、自己肯定を「否定」することから始まる
自由に生きるための武器「アドラー心理学」

「すべてのトラウマは“人生の嘘”だ」──自己啓発の父・アドラーの刺激的な主張が展開される書籍『嫌われる勇気』(岸見一郎・古賀史健著、ダイヤモンド社)。
著者の岸見一郎さんがアドラー心理学を研究しているのは、岸見さん自身が幸せになりたいからだといいます。トラウマや自己肯定という“言い訳”を許さないアドラー心理学は、一見厳しい考え方に思えますが、自分の心持ち次第で人生はいくらでも変えられると教えてくれる、心強い味方です。岸見さんが安藤美冬さんに明かした、日常で実践しているアドラー的発想とは?(構成:宮崎智之)

「ポジティブ教」に
ハマらないために

安藤美冬(以下、安藤) そもそも、岸見先生がアドラーを学び始めたきっかけは何だったのでしょうか?

岸見一郎(以下、岸見) きっかけは子育てです。子どもは電車の中で大きい声を出すかもしれないし、スーパーのオモチャ売場の前で泣き叫びだすかもしれない。ときに親の言うことをまったく聞かなくなる手強い存在ですね。そういうときにどう対処したらいいのだろうと悩んで、アドラー心理学を学び始めました。

安藤 子育てがきっかけだったとは、ちょっと意外です。

岸見 あと、『嫌われる勇気』のあとがきにも書きましたが、はじめて聞いたアドラー心理学の講演で登壇者が「今この瞬間から幸福になれる」と語ったんです。私は反発を感じると同時に、「これまで哲学者として幸福について考察してきたけれど、自分自身は幸福なんだろうか」ということに思い至りました。それなら、アドラー心理学を研究して、まず自分が幸せになろうと。

安藤 『嫌われる勇気』の後半では、「“いま、ここ”に強烈なスポットライトを当てよ」という力強い幸福論が語られていましたね。まさに私はそれが知りたかったんだ!ということが語られていて、すごく共感しました。これまで何度かテレビや対談で「若者の幸福論」というテーマで話をしたことがあるのですが、意見するたびに徒労感を味わっていたんです。幸福についての議論って、小難しくそれらしいことをこねくり回しても仕方がない気がするんですよね。「笑う門には福来る」の精神で、「いま、ここ」の自分が幸せだと定義すれば、周りの世界が輝いて見える。幸せは“自家発電”していくものなんじゃないかなと思うんです。

岸見 そのとおりです。だから、私自身が幸せにならなければ、カウンセリングにこられた人に対して説得力がないんですね。

安藤 アドラー心理学には「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」という三つの重要なポイントがありました。そして、自己受容と「自己肯定」を明確に分けている。これは、ものすごく腑に落ちました。

岸見 自己肯定は、できもしないことでも暗示をかけて、「自分はできる」と言い聞かせることです。一方の自己受容は、「できない自分」をも受け入れること。アドラー心理学では、自己肯定を否定して、自己受容しながら前に進むことを推奨しています。

安藤 自己肯定感を持つためにあらゆる状況を前向きにとらえるとか、あるいは自分のことを好きになるために自己肯定の言葉を唱えるとか、そういった「ポジティブ教」みたいな考え方ってありますよね。かくいう私も一時期、ポジティブ教の信者でした(笑)。でも、それって奥底の感情がついてこないから、とても辛い。

岸見 強い劣等感に苦しみながらも自分が優れているかのように振る舞い、偽りの優越感に浸っている状態ですね。

安藤 あるいは、心の奥底では迷いや不安でいっぱいなのに、その本当の感情に目をつぶってしまっている状態。燃費の悪い車に乗っている状態、アクセルとブレーキを同時に踏んでいるような状態ですね。

岸見 本当の意味で自分のことが好きになれなければ、幸せにはなれないんですよ。なぜなら、「自分」とは、どんなことがあっても死ぬまで付き合っていかなければならないからです。パソコンや携帯電話なら、いつでも買い替えられる。でも自分は、他の自分に換えることはできません。だからなんとかして、皆に自分を好きになってもらいたい。

安藤 そこで他者信頼と他者貢献が重要になってくるんですね。

岸見 人はどんなときに自分を好きになれるのかというと、自分が誰かの役に立てていると感じたときなんです。でも、他者を自分の敵だと思っていたら、貢献したいなんて思わないですよね。だから自己受容、他者信頼、他者貢献はワンセットでどれも欠くことはできない。自分のなかで完結しようと思うから自己肯定なんて言葉が出てくるわけで、実は、自分を肯定するためには他者が必要になるんです。

安藤 自己肯定と自己受容の違いは、とても重要なポイントになりそうですね。私も含めて、その差に気付かないで苦しんでいる人たちがたくさんいそうです。

他人をほめるのは悪いこと?

安藤 『嫌われる勇気』では、「怒り」などの感情についての考察も印象に残りました。感情には必ず「目的」があり、それに気がつけばコントロールできると。

岸見 怒りの感情の裏には、自分の主張を通したいなどの目的があります。それを理解すれば、目的を果たすためによりよい方法があることがわかってくる。子どもがスーパーのオモチャ売場の前で泣き叫んだらたいていの親は叱ると思うんですけど、子どもは自分の要求をどうしたら通せるかわからないから泣いているわけですよね。

安藤 そうですね。

岸見 だから私は自分の子どもに、「そんなに泣かなくてもいいから言葉でお願いしてくれませんか」と言ったんです。そうしたら彼も泣きやんで、「あのオモチャを買ってくれたら、うれしいんだけど」と言いました。そういう経験を重ねていけば、感情という不自由な手段を使わなくても自分の気持ちを伝えられるようになります。

安藤 それって大人でもいっしょですよね。私も母親から小言を言われるとついカッとなりますし、仕事をしていても思いどおりに事が運ばなかったり、スタッフが小さなミスをするとついついイライラしてしまう。でも、年末にアドラー心理学を知ったので、2014年はまだ感情的な手段を使っていません!

岸見 それはよかった(笑)。

安藤 ですが、内に溜まった感情を発散したほうがすっきりして前に進めるという考えもありますよね。私にはその是非はわからないのですが、あるセラピーでは、患者がカウンセラーと一緒に小さな個室に入り、今まで自分が経験してきたいろいろなことを思い出して、怒りや悲しみの感情を思い切り吐き出すと聞きました。

岸見 感情は溜まるものではありませんよ。蓄積されません。

安藤 えっ? そうなんですか?

岸見 たとえば、親と子どもが大げんかしていたとします。喧嘩の最中に親が電話を受けて、相手が学校の先生だったら、深々とお辞儀して対応すると思うんです。

安藤 ああ、声色まで変えて。

岸見 そう。でも、電話が終わって子どもの顔を見たら、また腹が立ってくる。つまり感情とは瞬間に沸いてくるものであって、蓄積されるものではないので、そもそも発散することもできないということです。

安藤 花粉症のように内部に蓄積して爆発するものだと思っていました。

岸見 すべてを感情のせいにしてしまえば、自分自身には責任がなくなるので楽になれるでしょうが、それも大きな嘘です。人は、そのときどきの目的に即して、手段である感情を使い分けています。責任は、すべて使い手である自分にあるのです。

安藤 目的に応じて、感情を使い分けている……。耳が痛いですが、勉強になります。

岸見 ええ、厳しい考え方ですが、向き合わなくてはなりません。

安藤 あと、すごく参考になったのは、叱ることもほめることも同義であるという考え方です。よく「ほめて伸ばせ」なんて言われるように、ほめるという行為は安易に推奨されがち。でも、立場が上の人間が下の人間を評価し、操作しようとする意味では叱ることと同じであるという言葉に、ハッとさせられました。

岸見 対等な関係同士ならば感情で操作する必要なんてないんです。ちゃんと言葉で気持ちを伝えればいいだけ。相手が自分より下だと思っているからコントロールしようとする。そのことがより顕著になるのが「ほめる」という行為です。仕事にしろ、育児にしろ、すべての対人関係を「横の関係」にして、この人は大切な友人なんだという感覚を身につければ、日々の生活が変わってくると思いますよ。

(後編に続く)


■【安藤美冬×岸見一郎 対談】(後編)
「嫌われる」ことは、自分の人生を生きることだ
自由に生きるための武器「アドラー心理学」

アドラー心理学のエッセンスを凝縮した『嫌われる勇気』(岸見一郎・古賀史健著、ダイヤモンド社)。同書の大ファンだという安藤美冬さんと著者の一人である哲学者の岸見さんによる対談の最終回です。

「トラウマは存在しない」「自己肯定するな」などと、従来の心理学のイメージを覆す考え方が満載のアドラー心理学。本書のタイトルとなった「嫌われる」という言葉も、一見ネガティブに聞こえますが、実はとてつもなく前向きなメッセージが込められていました。(構成:宮崎智之)

安藤美冬が対人関係に悩むワケ

安藤美冬(以下、安藤) 私の悩みを少し相談させてください。実は私、すごく人見知りなんです。そう見えないとよく言われるんですけど(笑)。特に知らない人がたくさんいるパーティーに出席するのがすごく苦手で。出席するたびに寿命が縮まる思いになります。

岸見一郎(以下、岸見) なぜですか?

安藤 どうも居心地が悪いというか。「ここにいていいんだよ」という承認を誰からも貰えていないような気がして。

岸見 それは、安藤さん自身が「自分は人見知り」という感情を作り出しているんじゃないですかね。つまり、自分が初対面の人とあまり話ができないということの理由づけとして作り出している感情だと言える。緊張するのは、人見知りだからではありません。「自分は気に入られないんじゃないか」「会話が盛り上がらないのではないか」という不安が的中したときの言い訳として、「自分は人見知り」という理由が必要なのです。

安藤 なるほど。対人関係で傷つくのが怖いから、納得できる理由を作っているわけなんですね。

岸見 安全弁を残しておきたいと考えないで、対人関係に踏み出す「勇気」を持つのです。そもそも、他者との関係がうまくいかないかもしれないのは自分だけではないですよね。その場にいる全員に当てはまります。だから、自分だけにことさらに他者を怖がる理由があるわけではありません。自らがまず、いわば武装放棄する必要があるんです。

安藤 じゃあ、初対面で打ち解けやすい人とそうでない人がいるのは、なぜなんでしょうか? 初回から会話が盛り上がる人もいれば、何回会っても一向に距離が縮まらない人もいるんです。

岸見 それは、「誰と出会っても打ち解けないようにしよう」と相手が決心しているんでしょうね(笑)。その人も安藤さんと同じ不安を抱えているということです。

安藤 では、自分が自己開示する決意をしたとしても、相手が心を閉ざしていたら駄目だということですか?

岸見 相手のことは考えても仕方ありません。相手には相手の課題があって、それに介入することは基本的にできないというのがアドラー心理学の考え方です。だから、相手がどうであろうと自己開示をすると安藤さんが決心するしかない。

安藤 ああ、そうか。相手の出方を見るのではなく、あくまで自分自身の決心が大切というわけですね。

岸見 アドラー心理学では、たとえ嫌いな人がいたとしても、その人に対する負の感情は会った瞬間に作り出されたものだと考えます。むしろ、その相手との関係をよくしないでおこうと決心しているために、過去のいろいろな不愉快な出来事を今この瞬間に思い出し、「ずっと嫌いだった」という感情を作り出している。

安藤 そういうややこしいことを瞬時にしているのが人間だと。

岸見 そうです。だから、これまでのことは関係なしに、「今日はこの人に対してにこやかに接しよう」と決心すれば、対人関係はすぐに変わります。そうシンプルに考える勇気を持つことです。

安藤 さきほどから「勇気」という言葉が出てきています。アドラー心理学のなかで定義している“勇気”とはどういうものなのでしょうか?

岸見 我々には生きていくにあたって避けては通れない課題がありますよね。仕事、恋愛、結婚、子育てなどいろいろありますが、そのすべては対人関係です。それらの課題を解決する力があると思えることが、「勇気」があるということです。課題に立ち向かい対人関係を進めていくんだと思えるためには、自分に価値があると思えるようにならなければいけない。そこでアドラー心理学では、人が「自分に価値がある」と思えるように、さまざまな援助を行っていきます。

星に導かれ自由に生きる

安藤 この『嫌われる勇気』というタイトルが、今ほど刺さる時代はないですよね。SNSの普及によってつながれる人の数が増え、できることなら誰ともうまくやりたいと思う一方、意図せずに嫌われてしまうなんてことも頻繁に起こります。嫌われたくないという気持ちと裏腹に、人から嫌われていることが「見える化」してしまう時代になったんですね。

岸見 仮に、誰からも嫌われていない人がいるとしたら、その人は非常に不自由な生き方をしていると考えられます。皆に気に入られるということは、他者の期待を満たすために生きているということであり、それでは自分の人生を生きているとは言えません。人から嫌われるということは、自由に生きるために支払わなければいけない代償ですし、自分が自由に生きていることの証なんです。

安藤 他者に嫌われるということは、自分が自由に生きていることの証である……そのとおりだと思います。

岸見 そう意識しなければ、自分の不幸の原因を他人や周囲の環境、過去の生い立ちに押し付けてしまうようになる。だから、「嫌われる」という言葉にはネガティブなニュアンスがあるかもしれませんが、このタイトルはとても気に入っています。

安藤 私は、自分らしい人生を生きるということについて、覚悟を持って追求しているつもりです。ですから、この『嫌われる勇気』というタイトルと先生の言葉に勇気をもらいました。

岸見 そう言っていただいて、うれしいです。

安藤 私がこの本のなかで一番好きな表現は、「より大きな共同体の声を聞け」という言葉です。これは図らずも実践してきたこととシンクロするような気がしています。私は父が教師で母が専業主婦という平凡な家庭で生まれたんですけど、「自分らしい人生を生きるために、より広い世界に出る」ということに幼い頃から強い関心を持っていました。幼少期から海外文学を読みあさり、10代で海外に出て、その後50ヵ国近くを旅し、オランダにも留学。社会人になってからも、一度入った組織を飛び出して現在があります。知らず知らずのうちに、今いる小さな世界から外に出ていくことを意識していたように思います。

岸見 私は安藤さんと違い、若いうちは、どちらかというと親の期待や普通の人生にこだわっていました。でも、大学院を出ても就職できず、常勤の精神科に勤めるようになったのは40歳のときでした。しかも、そこもすぐ辞めてしまい……。

安藤 そうだったんですか。

岸見 でも、そういう自分でもいいじゃないか。自分の人生を生きるためなら、狭い共同体にとらわれずそこから出て行ってもいいじゃないか、と決心をしたんですね。他者に貢献し、今この瞬間に幸せになるためには、場所や状況は関係ないのだと。

安藤 一歩を踏み出す勇気があれば、人はすぐにでも幸せになれる、と。

岸見 もちろん、今いる共同体から逃げればいいというものではありません。ただ、自分がやろうとしていることが広い意味での他者貢献だという意識があれば、どこにいたって自分の居場所を持つことはできます。より他者に貢献する機会がある場を求めて新しい場に移って行くのは逃げではない。

安藤 フリーランスだから、会社員だからというのも関係ないということですね。

岸見 そうです。その決心が「導きの星」となり、それさえ見つめていれば、どこにいても迷うことはない。導きの星を基準にして生きるのが自由な人生なんだということです。病気になって働けなくなった人の人生は不幸でしょうか? 私は違うと思います。それでも自分で人生を選び取っていく勇気があれば、その瞬間に幸せになれると思うんです。ですからフリーランスだとか、会社員だとか立場や状況で自分の人生の価値を決めるのはおかしい。どんな状況でも自由に生きることができるはずです。

安藤 先生に励まされているようで、涙が出てきそうになりました。『嫌われる勇気』はアドラー心理学の一部を凝縮したものだと思うので、ぜひ、続編を読みたいです。

岸見 シンプルなのに深いのがアドラー心理学の魅力です。たとえばテニスでは、ウィンブルドンに出場できる人はごくわずかです。しかし、ラケットで打ち返すという基本動作は少し練習すれば誰にでもできるようになりますし、ウィンブルドンに出場しているのはそれを続けてきた人ばかりなのです。だから、何事でも、まずはできることから実践して続けてほしいと思っています。続編ですか……(笑)。「青年」が成長して恋愛し、子育てをするという話も面白いかもしれないですね。

安藤 読みたいです。ぜひお願いします!

岸見 わかりました(笑) 考えてみましょう。

(おわり)


安藤美冬(あんどうみふゆ)

起業家/コラムニスト/Japan in Depth副編集長/多摩大学経営情報学部非常勤講師 株式会社スプリー代表。1980年生まれ、東京育ち。慶応義塾大学卒業後、集英社を経て現職。ソーシャルメディアでの発信を駆使し、肩書や専門領域にとらわれずに多種多様な仕事を手がける独自のノマドワーク&ライフスタイル実践者。『自分をつくる学校』学長、講談社『ミスiD(アイドル)2014』選考委員、雑誌『DRESS』の「女の内閣」働き方担当相などを務めるほか、商品企画、コラム執筆、イベント出演など幅広く活動中。多摩大学経営情報学部「SNS社会論」非常勤講師。Japan in Depth副編集長。TBS系列『情熱大陸』、NHK Eテレ『ニッポンのジレンマ』などメディア出演多数。著書に7万部突破の『冒険に出よう』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。
公式ホームページ:http://andomifuyu.com


岸見一郎(きしみ・いちろう)

哲学者。1956年京都生まれ、京都在住。高校生の頃から哲学を志し、大学進学後は先生の自宅にたびたび押しかけては議論をふっかける。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門の哲学(西洋古代哲学、特にプラトン哲学)と並行して、1989年からアドラー心理学を研究。精力的にアドラー心理学や古代哲学の執筆・講演活動、そして精神科医院などで多くの「青年」のカウンセリングを行う。日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問。訳書にアルフレッド・アドラーの『個人心理学講義』『人はなぜ神経症になるのか』、著書に『アドラー心理学入門』など多数。『嫌われる勇気』では原案を担当。


[いずれもDIAMOND online]

Posted by nob : 2014年02月17日 15:56

光を見つけるも闇に沈むも自分次第。。。

■余録:昨年亡くなった漫画家のやなせたかしさんは…

▲昨年亡くなった漫画家のやなせたかしさんはよく「一寸先は光」と言っていた。「アンパンマン」が突然ブレークしたのはやなせさんが50代も半ばを過ぎた時だった。人生、一寸先は謎だが、それを「闇」と言うことで足がすくむのが普通の人だ

▲コップに半分水が入っているのを見て、悲観主義者は「もう半分しかない」と言い、楽観主義者は「まだ半分ある」と言う。ともに間違いでない。だが、同じものを見ても、同じような境遇を生きても、その受け止め方次第で人間はその後の運命を一変させてしまう

▲「プラス思考」「ポジティブシンキング」といった自分自身のイメージやその将来に対する積極的・肯定的な考え方が、よい結果を招き寄せるとはスポーツでもよく言われる。そんな「まだ41歳」がソチ五輪のジャンプ台で世界に示して見せた「一寸先は光」だった

▲「レジェンド(伝説)」という言葉を小さな子供らにまで広めたスキージャンプ男子ラージヒルでの葛西紀明(かさいのりあき)選手の銀メダルである。むろん冬季五輪の日本人選手としては最年長のメダルとなったが、すぐさま「次は金」と語ったご当人のプラス思考にかげりはない

▲五輪も今回が7大会連続出場という葛西選手である。ここまで多くの挫折も味わいながら、不惑を超えて初めて手にした個人種目でのメダルになる。この間、レジェンドという異名の示す通り、欧州のファンにも愛されてきたその明るく前向きなキャラクターだった

▲フランスの哲学者アランの言葉に「悲観主義は気分のものであり、楽観主義は意志のものである」がある。ジャンプする意志の偉業をたたえたい。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2014年02月17日 15:46

いつも誰かを自らの心にためる側に立ち続けていたい。。。

■知らない間に、誰かの心にたまる思い。

吉戸三貴 
コミュニケーションスタイリスト

最近、毎日のように「あ、お久しぶりです」から始まる会話をかわす方からご連絡をいただいています。そして、その次の言葉や行動は思いがけないものばかり。

「ご無沙汰してます…ところで、新規のプロジェクトを立ち上げるんですが、PRの相談に乗ってもらえませんか?」「ご連絡、間があいてごめんなさい。実は、執筆のご相談があってご連絡を…」などなど。まったく違う分野、関係性の方々からのご連絡ラッシュに驚いています。

どう形になるかは、それぞれ未知数ですが、機会をいただけることを幸せに思いつつ、ふと感じたこと。それは自分が知らない間に、誰かの心に(私のことが)たまっていることがあるということ。なんだか、偉そうに聞こえるかもしれませんが、私自身、誰かへの思いをためていることがよくあります。

「一緒に仕事をしてみたいな」「元気かなぁ」「機会があったら、お話聞いてみたいかも」などなど。どれも、相手はまるで知らないうちにたまっている思い。それがある日「あ、そうだ、この件、彼(彼女)に相談してみよう」といった風に具体化して、久しぶりの連絡につながることがあります。

私の場合は、誠実で、何かしらの得意分野や強みがあって、反応が速くて、会ったりやりとりをしたりした時に心地よさがある人が、「心にたまる人」です。この基準は、人それぞれ違うのだと思いますが、誰かの心にたまることができる、ということは、何かの機会に恵まれる確率が高まるということだと思います。

もし、久しぶりに声をかけてもらえた、思いがけずチャンスをもらえた。そんなことがあったら、連絡をくれた理由をたずねてみると良いかもしれません。そこに、自分の強みや魅力が隠れていることがありますよ。

[AllAbout newsdig]

Posted by nob : 2014年02月16日 17:37

依存し合い支え合えるのが愛の力、、、いざという場合への覚悟だけは持ち合いながら。。。

■依存は本当にダメなこと?~“依存”と“支え合い”のはざまに揺られて~

ちょっと前までの私は、友達が「彼氏が週2回泊まりにきている」などと言おうものなら、「ちょっとあんたそれ依存しすぎてるんじゃないの~? 泊まりってことは、実質、週に4回会ってるってことになるんだよ! 週の半分以上も一緒にいるって、それ依存だよ!」と、鬼の首をとったかのように攻撃していました。

「私は月に1回、もしくは会わないときもある。でもその位がちょうどいい」なんて言って、悦に浸っていました。依存しないワタシ、カッコイイ、みたいな。

でも考えてみたのですが、依存というのは、「会う頻度」の問題ではない。

月に1回しか会っていなくても、残りの29日、30日を彼の事ばかり考えて生きていたら、それは立派な依存だし、逆にたとえ同棲なんかしていたって、お互いまったく干渉をしなければ、それは依存しているとは言えなさそう。

依存は、決して距離や時間の問題ではないみたいです。

たぶん、心持ちの問題。

ここで話は少し変わりますが、昨今、自立した女性は素晴らしい、という風潮があります。

いつまでも腰かけOLのようなことをして、グダグダと婚活に勤しんでいる女性や、ダラダラ家事をする主婦を、さもイケていない女性かのように見て「彼女たちは寄生することしか考えていない……」などと叩き、一方、自分にしかできないことを仕事にして、独身であってもすっくと胸をはって生きている女性のことを、「カッコイイ!」、「憧れちゃう」などと称賛する風潮。

だからこの『ANGIE』においても、そういう自立した女性にばかり焦点を集めて記事を書いたり、インタビューを行ったり。かくいう私もそれをやってきました。

たしかに、自立して生きる女性はかっこよく見える。

でも反対に、依存する生き方って、そんなにダメなことだったんだっけ? と思うことがあります。

依存を全く必要としなくなったとき、人は他者を介入しなくても生きていけるようになる。それを「自立できてる女性、かっこいい!」というのかもしれないけど、そうなると結婚も恋愛も意味が薄くなる。

ある男性が私にこう言いました。

「俺は彼女と別れても、悲しくはない。でも彼女がいれば、ひとりでいるより楽しいから、付き合っているんだ」と。

確かにそれは理想だけど、いなくなっても悲しくない人と付き合っていて、何か得られるものはあるのかなあとも思います。失った時の喪失感の大きさこそが、イコールあなたが得てきたものの大きさなのに、と私は思うのですが……。

人は人といる限り、少なからず相手から何かを吸収しようとする。それが好きな相手であればあるほどに。そうして自分の中に入ってきた相手の一部を受け入れ、調和して生きていく。

言い方を柔らかくしましたが、その調和こそが依存と置き換えられそう。

自分の中で受け入れ、解けていったものは、自分の一部となり、そう簡単には引きはがすことができない。だから失ったときは自分の一部がもぎとられたような気がして、苦しくて悲しくなる。

「ああ、私こんなに依存してたんだな」と思う。でもそれはきっと、悪いことではない。

依存しがちな女性を、鬼の首をとったかのように叩く風潮。依存を恐れて、言いたいことも何も言えない関係になっていませんか?

「あなたがいないと私の世界は暗くなる」と思うことは、そこまでおかしな話ではないと思うのです。

このようにして私たちは、支え合いと依存のはざまに揺られて、うまくやりくりして生きていくのです。

さとるり
(エディター/ライター/ゲームシナリオライター)

[ANGIE]

Posted by nob : 2014年02月13日 16:30

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.35/さあ第2ラウンド、戦いは始まったばかり。。。VOl.2

■脱原発の流れは失速していない

田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]

 都知事選で脱原発候補が負けるや、一気にエネルギー基本計画の閣議決定、原発再稼働への流れが強まったように感じる。事実、安倍晋三首相は投開票日の翌10日には国会で再稼働への積極姿勢を示した。

 では脱原発の流れが失速したのかというとそうではない。むしろ今回の選挙を経て一段とその勢いは強まった印象を受ける。

 実際、宇都宮健児候補と細川護煕候補の得票を合算すると舛添要一候補の得票に迫っている。

 脱原発候補の敗因は、大雪による低投票率や一本化不成立などさまざまな要因が指摘されている。もちろんそれらは大きな影響を与えたが、私が特に強調したいのは次のことである。

私が考える脱原発候補の敗因

 舛添候補の「私も脱原発」との発言によって、有権者の多くが、それでは細川、宇都宮候補と大差ないと受けとった。

 新宿で小泉純一郎元首相の街頭演説を聞いていると、そばにいた中年男性が口に手を当てて「舛添も脱原発だぞ」と大声で叫んだ。すると私の隣にいた若い女性2人が顔を見合わせて「あっ、そうなんだ」とつぶやいた。

 舛添候補は、「原発に依存しない社会をつくる」と演説。「再生可能エネルギーを6%から20%にする」「将来的な廃止を目指す」とも言った。

 こうして有権者から見ると脱原発の有力候補は3人いることになった。そうすると、脱原発の3候補の中から、福祉やオリンピックに力を入れそうな人を選ぶということになる。だから新聞の調査では原発を「徐々にゼロにする」ことを望む人の半数以上が舛添氏に投票した。

 それだけではない。この舛添氏の姿勢によって、自民党の若手議員が、他候補、特に細川候補を支援する大義が奪われたのだ。さらに、このことが低投票率となった一因と私は考えている。

 しかし、舛添新都知事は勝利を宣言したときにこう述べた。

「原発依存体質を少しずつ減らすのは重要だが、国との調整も必要」

 早くも軌道修正か。近日中と言われる原発重視の「エネルギー基本計画」の決定に際し都の主張を示し、具体的な成果を盛り込まねば公約違反とも言われかねない。

「再稼働反対」を高く掲げるべきだった

 こうなったのは、「脱原発」や「原発ゼロ」の言葉が意外なほどあいまいで理解しがたいからではなかったかと私は考えている。

 むしろ、端的かつ具体的に「再稼働反対」か「ストップ再稼働」がよかった。それなら再稼働反対を明言しない舛添氏との主張の違いが明確であった。万が一にも舛添氏が「ストップ再稼働」を主張すれば、細川・小泉連合軍は直ちに喜んで解散して合流しただろう。

 脱原発に限らず「脱ーー」は意外に一部の人しか理解できない表現だ。そして、実現期間が明示されないから、100年後に原発を無くすと言っても脱原発だ。

 これも街頭の聴衆のささやきから痛感したのだが、現時点が原発ゼロ状態であることを知っている人は驚くほど少ない。小泉元首相が「今もゼロ」と言うと、いつもまわりがざわついた。

 多くの人が現在の東京の電力供給の相当部分が原発に依存していると考えているとしたら、「原発即ゼロ」によって、それこそ即時に経済や生活の形態を変えなければならなくなる。「それはかなわない」と思われても当然だ。

 東京新聞の世論調査によると「53.3%が再稼働に反対」で賛成の39.6
%を大きく上回った。これは何と選挙戦終盤の調査なのである。やはり「再稼働反対」を高く掲げれば明確な争点になった可能性が高い。

 今後安倍政権が、都知事選で原発推進、再稼働促進の原発政策を認められたと受け取ったら大きな間違いである。

 この都知事選がもう一度、原発政策を俎上に上げた歴史的意味は実に大きい。調査によると、一昨年暮れの総選挙以上に原発政策が投票行動を決める基準となった。大いなる成果と考えてよい。今回の都知事選は終わりではなく、新しい出発点なのだ。

[DIAMOND online]


■自民・脱原発派「新設・増設なし」 提言申し入れ

 自民党の「脱原発」派による議員連盟は、政府がまとめるエネルギー基本計画に、原発を新設・増設しないことなどを明記するよう求める提言を菅官房長官に手渡しました。

 自民党・河野太郎議員:「(政府の)エネルギー基本計画は、原発を『重要なベース電源』とか、『核燃料サイクルは着実に推進』とか、自民党が福島の事故の後、特命委員会でやってきた議論が全く無視されている」

 提言では、原発の依存度を下げるロードマップを示すことや、商業用原子炉の新設や増設は行わず、運転開始から40年を過ぎた原子炉を廃炉にすることなどが盛り込まれています。エネルギー基本計画で政府は、原発を「重要なベース電源」と位置付ける方向ですが、議員連盟は「過渡期の電源」と明記するよう求めています。自民党内には新設や増設を主張する議員連盟もあり、激しい綱引きが展開されそうです。

[テレビ朝日]

Posted by nob : 2014年02月13日 09:37

私も禁煙ではなく長らく休煙中、、、止めるのではなく休んでいるだけと考えて、思い切って残りの煙草を棄ててしまうと、意外にも簡単に止め、いえ休めます。。。

■タバコの害はこんなにあった!喫煙を今すぐやめるべき9の理由

みなさんはたばこを吸っていますか?
健康への害は数多くあるものの、依存性も手伝ってなかなかやめられないもの。
喫煙者の方には耳が痛いかもしれませんが、喫煙のリスクを9つ、もう一度おさらいしてみましょう。

1.喫煙関連三大疾患のリスクが高まる

喫煙をすることでかかりやすくなるとされる病気が3つあります。
これらは喫煙関連三大疾患と言われ、いずれも死に直結するものです。

* がん
* 狭心症・心筋梗塞
* 慢性閉塞性肺疾患

2.うつ病のリスクが高まる

喫煙者は、非喫煙者に比べてうつ病になる確率が約3倍と言われます。
たばこをやめることで、うつ病の発症率は非喫煙者と同じくらいに戻るようです。

3.寿命が縮む

喫煙者は非喫煙者に比べて、寿命が約10年短いとされています。

4.しわが増える

顔だけでなく体中のしわが増え、老化が加速します。
たばこが血液循環の働きを妨げ、細胞の再生ができなくなるためです。

5.歯が黄色くなる

たばこに含まれるタールによって、歯が黄色や茶色に着色されます。
また、タールは口臭の原因にもなります。

6.1年で約15万円損をする

1日に1箱吸う人は、1年に約15万円をたばこに費やしている計算になります。
10年続けたら150万円、20年で300万円・・・きりがありません。

7.体が重くなる

たばこは血の巡りを悪くし、肩こり、だるさを感じやすくなります。
疲労が回復しづらく、体が本来の働きをすることができません。

8.ムダ毛が増加する

男性ホルモンを増加させるたばこは、ムダ毛を増加させます。
特に鼻毛が長くなったり、太くなることが多いようです。

9.身近な人も病気にかかりやすくなる

副流煙によって、恋人、配偶者、友達、同僚など様々な人に悪影響を与え、パートナーや大切な人達の健康を脅かすことにつながります。

禁煙は自分だけでなく、身近な人を大切にする意思表示でもあるんですね。

[Gozo Ropp]

Posted by nob : 2014年02月12日 19:07

このところすっかりマイブーム、、、ハーフカットを醤油麹と納豆を合わせて美味しく玄米をいただいています。。。

■食べようアボカド!美肌にもダイエットにもイイのです

アボカドはダイエットの味方?

ダイエットしたことがない人って、そう居ませんよね。ダイエット食をあっさり食べ終わってしまった後のなんとも物足りない気持ちは多くの人が味わっていらっしゃることと思います。数時間後にはついつい間食に手が伸びてしまったりして。

さて、そんなときにアボカドがよいかもしれないという論文が発表されました。アボカドは他のどんな果物よりも糖質が少なく、食物繊維も豊富です。良質な脂質の供給源でもあり、心疾患や糖尿病のリスクを減らすことができるとされています。

カリフォルニアのJoan Sabate博士は26人の健康かつ肥満体型の成人に昼食にアボカドを2分の1ずつ摂取させました。すると、昼食後の食欲がアボカドを摂取しなかった場合と比較して3時間の間40%抑えられ、5時間の間20%ほど抑えられたとのことです。

つまりアボカド2分の1個を食事に取り入れることで食事が終わった後の間食のリスクを減らしてくれる可能性があるのです。食後の満足感も3時間の間26%増したとのこと!すごいですね。

アボカドのカロリーと栄養

でも、アボカドってカロリーが高いんじゃ…と思っている方は多いかもしれませんね。2分の1個で94カロリーです。これくらいなら取り入れやすいですね。たとえばアボカドサラダとスープ、フランスパンくらいでも十分低カロリーに抑えられるでしょう。

2001年から2008年にわたり、17567人の米国人を対象に行った研究ではアボカドを摂取している成人はアメリカの栄養ガイドラインの示す健康的な摂食状態に近く、アボカドを摂取していない人と比較して食物繊維の摂取量が36%多く、ビタミンEの摂取量は23%、マグネシウムの摂取量は 13%、ビタミンKの摂取量はなんと48%も多かったとのこと。」

また、一価不飽和脂肪酸という良質の脂質の摂取量も高いことがわかりました。結果としてアボカドを摂取している人々はBMIが低く(つまりスリム!)、ウエストが平均4cm小さく(やっぱりスリム!)、HDL(善玉コレステロール)の比率が有意に高かった(さらにヘルシー!)というからすごいですね。

また、メタボリックシンドロームのオッズ比は50%低かったとのことでした。もちろん「アボカドを食べる人」は「アボカドを食べない人」と比較してアボカド以外の食事内容もヘルシーなのかもしれませんけど…。そんなつっこみはさておいても、魅力的なデータには違いありません。

ダイエット中は肌が荒れがちですが、アボカドにはビタミンや亜鉛などのミネラルが豊富に含まれていて、美肌効果も抜群です。

[スキンケア大学/美ログ]

Posted by nob : 2014年02月12日 19:01

私の実名をクグっても何もヒットしません、、、これにはばかにならない手間と暇がかかるのです。。。

■ネット上から自分自身を消す方法

デジタルソーシャルライフは、やめようと思えばやめることもできる。もちろんそれなりの覚悟を伴うが。

今や私たちの生活は大部分がインターネットを中心に動いている。Facebook や Twitter、LinkedIn、Eメールなどのオンラインアカウントを開かずに1日を過ごすなんてことはほとんどない。一日中オンラインタブを開きっぱなしにしている人もいるだろう。

しかしこの開放性のために困ったことも起きている。技術系の企業に膨大な量の調査が課せられているのだ。その内容は、プライバシーポリシーの矛盾といったものから政府によるユーザーデータの傍受まで幅広い。インターネットユーザーはプライバシー問題に関心を持つようになってきており、多くの人がオンライン上でどこまでデータを共有すべきかという点に疑問を持ち始めている。中にはプライバシー侵害に気がついて、アカウントを削除する人も出てきた。

個人の些細な出来事をシェアしたり「いいね」をしたりすることも、それがノイズになったり過剰なプレッシャーを与えるようになるととたんに輝きが失せる。ReadWrite のメンバーでさえも、デジタルライフを放棄せざるを得ないと感じている人がいるほどだ。

もしも本気でオンライン上のプロフィールを消すつもりなら、ちょっとした覚悟が必要だ。インターネット上から自分の情報を完全に消すことは、考えているよりもずっと難しいのである。

1. ソーシャルサイトにさよならを

facebook-deactivate_0アカウントを正式に削除する際には、まず最初に全ての関連データをできるだけ確実にダウンロードしておこう。

Facebook と Twitter のアーカイブは一般の設定からダウンロードできるし、LinkedIn のつながりはコンタクト設定からエクスポートすることができる。

ソーシャルサイトから永久にサインオフする準備ができたら、サイトの設定ページに行き、アカウントを「非アクティブ化する」か「閉じる」を選ぶ。LinkedIn と Twitter では簡単にできるが、Facebook と Google は少しややこしい。

もしかしたら自分が Google+ アカウントを持っていることにすら気付いていない人もいるかもしれない。Google+ は Google が提供するソーシャルサービスで、このアカウントが Gmail から YouTube に至るまで、すべての Google アプリケーションを結びつけている。数か月以内に YouTube でコメントしたか、あるいはGoogle アカウントを使ってソーシャルサービスに接続したことがあるなら、あなたは Google+ アカウントを持っているはずである。

Google+ のプロフィールを持っていることに気づきさえすれば、アカウントを削除することは簡単だ。単に Google+ プロフィールの設定ページに行き、自分のアカウントをすべて無効にすればいい。

Facebook をやめたい場合、Facebook 側はセキュリティ設定ページでプロフィールを「非アクティブ化」することを勧めてくるだろう。永久に去るのではなく、いつか戻りたくなったときのためにユーザー情報をサイトに残すやり方だ。この方法は、ユーザーと会社の両方にメリットがある。Facebook はたとえユーザーは失ったとしても、ユーザーの情報までは失いたくないのである。

フェイスブックのアカウントを完全に削除するためには、所定の入力フォームを埋め、サービスを完全に離れる理由を Facebook に伝えなければならない。

2. 残りのアカウントも削除しよう

自分のEメールアドレスに紐づいたアカウントを持っているのに、その存在を忘れてしまっているウェブサイトがあるかもしれない。そんなときは Just Delete Me が記憶を呼び覚ます手助けをしてくれるだろう。このサービスは、300以上のウェブサービスに関連したアカウントの削除に役立つリンクの一覧を提供している。Facebook や Twitter だけでなく、Craigslist や Groupon のような、一度使っただけで忘れてしまったようなサイトも載っている。

Just Delete Me は、インターネットからアカウントを削除するのは簡単だ(あるいは不可能だ)という固定観念を打ち砕き、実行するためのリソースに直接導いてくれる。また、Chrome の拡張機能も提供している。これはブラウザのオムニバーに小さな点を追加し、Just Delete Me に掲載されているサイト上にいることを知らせてくれるものだ。点をクリックすると、そのサービスの「削除」ページに行くことができる。

3. 不便であることを理解しよう

私がアカウントを削除することを躊躇する理由の1つは、自分が ReadWrite のソーシャル担当ライターであることの他に、自分のオンラインライフが Facebook や Twitter 、LinkedIn のアカウントと非常に強く結びついていることにある。

新しいウェブサイトやアプリケーションを使うときに「Facebook でログイン」ボタンを押すのは、もうほとんど癖になってしまっている。iPhone に入っているアプリの一部は、ソーシャルサイトにログインしないと利用できない。Lyft や Uber のようなオンデマンドの自動車サービス、ジョギングアプリの「RunKeeper」なんかがそれだ。

大多数のアプリには他のログインオプションも用意されているが、Facebook にはすでに自分のデータがすべて登録されているのでとても便利なのだ。Facebook ログインを使わないとなると、新しいサービスを使い始めるたびにそれぞれ個別のアカウントを設定しなければならなくなる。

ソーシャルアカウントの放棄には代償が伴う。他のアプリケーションやサービスの使い勝手が悪くなるばかりか、時には全く使えなくなることもあるのだ。

昨年、YouTube 動画にコメントを投稿するのに Google+ アカウントが要求されるようになったときには、当然非難が巻き起こった。YouTube の創設者であるジョード・カリムもまた、非難のコメントの嵐に巻き込まれた。Google の新しいポリシーへの質問に答えるため、彼は8年間で初めてコメントを投稿するはめになったのである。

Google+ を捨てれば、YouTube にコメントできなくなる。Facebook と縁を切れば、別のサイトやサービスにログインするのが面倒になる。さらに Lyft のように、Facebook のログインを必須とするアプリもある。Facebook のアカウントがなければ、Lyft も使えないのだ。

これまで我々が Facebook その他のソーシャルアプリケーションに喜んで自分たちのデータを提供してきたのは、単にそれがトータルとして自分たちの生活を便利にしてくれたからだ。マーク・ザッカーバーグが、最終的には全てを統合するという Facebook の路線をこのまま推し進めていけば、さまざまなソーシャルアカウントを「マスターアカウント」から切り離すことはいずれ不可能になるだろう。

4. 意図しない結果も受け入れよう

たとえソーシャルアカウントを削除したとしても、デジタルライフの一部は永遠に刻まれたままとなり、それについては我々はどうすることもできない。

2013年、米国議会図書館はすべてのツイートを継続的に収集・管理するというTwitter との取り決めに合意した。つまり、2006年以降に公開したツイートはすべて政府の所有となり、たとえアカウントを削除しても、それが消えることはないのである。

Facebook ユーザーもまた、ユーザーの意思とは関係なく自分たちのデータがソーシャルネットワークによって蓄積されていることを学んだ。昨年 Facebook がユーザーデータをいわゆる「シャドープロファイル」に結び付けていたことが発覚した後、同社はユーザーによる厳しい批判を受けた。シャドープロファイルとはユーザーのEメールと電話番号のデータベースで、 Facebook がユーザーの連絡先にアクセスする許可を求めた際に集められたものだ。Facebook の DYI(Download Your Information)というツールを使うことで、こうした情報がユーザーの友達に共有されてしまっていたのである。

Facebook は何百万人分ものデータを集めており、世界中の人の「シャドープロファイル」を作成している。中にはFacebook アカウントを持っていない人のデータまで含まれているという。たとえあなたが自分のアカウントを削除したとしても、友達の誰かがあなたの電話番号やEメールアドレスをアドレス帳に保存していて、 Facebookにアクセス許可を与えていたら、それはFacebook サーバーに残ってしまうのである。

個人情報をインターネット上から完全に削除できないこと以外にも、アカウントの削除に関するデメリットは存在する。

オンライン求人サイト HiringSolved の創業者で CEO のション・バートンによれば、各企業はオンライン上で検索できない人物を雇用することに対し懐疑的であるという。

「オンライン上でまったく追跡ができないと、秘密にする理由がはっきりしない限り雇用主は、国家安全保障局の分析官かあるいは何か機密に関わっている人物なのではないかと考えてしまい、不安になるのだ」とバートンは言う。「ソーシャル上に存在しないと雇用主に疑念を生じさせることになる。その場合応募者がどのように答えるかが重要になるだろう。」

多くの人は、雇い主になるかもしれない相手から個人的な生活を隠そうとするものだが、LinkedIn のようなサービスを利用すると、自分の職歴を提供するデジタルプロフィールを持つことになる。

オンライン上の存在を消し去ることで、個人的な関係にも悪影響を及ぼすことがある。オンラインの出会い系サービスに人気が集まるにつれて、他人の記録を検索したいという要望が高まっている。多くの人は、オンライン上に存在しない個人は疑わしいとみなす可能性があるのだ(私の親友は、私がオンラインで出会った男性が検索で見つからなかったと言って厳しく問いつめてきたことがある)。友達関係さえも、通常であれば「いいね」ボタンをクリックすることで簡単に維持できていたのが、イベントの招待状を広めるとか、写真にタグ付けするなど簡単でない作業が必要になってきて崩壊し始める可能性がある。

Eメールアドレスを持っているか、銀行またはショッピング、事業取引などのオンラインサービスを使っているなら、インターネット上から自分を完全に消すことはほとんど無理だろう。しかしソーシャルネットワークにまつわるアカウントを断ち切ることで、匿名性を高め、プライバシーを守り、ソーシャルメディアのモンスターに屈服しない個性的な少数派になることは可能だ。

[readwrite.jp]

Posted by nob : 2014年02月12日 18:55

自らに起こるすべての事象は、自分自身が呼び寄せ、そしてつくりあげたもの。。。

■言い訳ばかりの人生を今から変えるための3つの行動

兄弟姉妹のいる家族で育った人は、罪のなすりつけ合いをしたことが、1度や2度ならずあるでしょう。親に「これやったの誰!?」と聞かれたら「僕/私じゃない!」と即座に返してきたと思いますが、実はこのようなやりとりにはもっと気をつけた方が良さそうです。

私は幼い頃、「これ誰がやったの?」と聞かれた時に、架空のキャラクターを作り出して罪を着せることがよくありました。大人になると、このような行動の代償が恐ろしく高くつくというのが、子ども時代との大きな違いです。

自分の周りの環境は自分が作っていると言いますが、それに気付いていない場合は、若い頃にやった同じ過ちを繰り返すことになります。罪のなすりつけ合いをすることの影響がいかに大きいかを説明する前に、まずはその原因と結果を見ていきましょう。

若い頃は、将来の自分を決めてしまう考え方や思考の癖を、自分で作っているなんて考えもしませんでした。ただその瞬間を生きていると思っていました。なんて愚かだったのかと思います。私たちの行動は、将来希望を実らせるために植える種のようなものです。ですから、何かが起こった時に、それが因果だとしても驚くことではありません。種は、同じようなものを再度生み出すという遺伝子プログラムを持っています。「罪をなすりつける」という種を植えたら、その後の人生で、その芽が育ち続けるだけです。

このような罪の連鎖を断ち切るのはとても大変ですが、断ち切るのに有効な行動があります。

1. 事実を受け入れる

責任を取るというのが、変化の扉を開ける第一段階です。ご存知のように、問題を抱えず、誰にも借りがなければ、何も起こりません。誰もが、自分が持つべきだったものが手に入らなかったという、涙を誘うような話や何らかの理由を持っています。しかし、すべての原因は自分にあるのです。その事実を早く受け入れられれば、それだけ早く癒しが始まります。

2. ポジティブな言葉を口にする

一度思っていることを口にすると、それが行動となって表れます。人間は、ただ行動しているのではなく、最初に心の中でそうしようと決めるのです。それから、やりたいことの方向性を口にするために、ポジティブな言葉を足していかなければなりません。頭の中でぐるぐると考えているだけでは、すべてを達成することにつながる大事なものを見失ってしまうので、これが大事なポイントです。言葉は変化を促します。

3. より良い環境を選ぶ

自分と弁解の間には、ある程度の距離をおかなければなりません。どういうことかと言うと、より良い思考、より良い環境、より良い影響を与えるところに移るということです。「類は友を呼ぶ」という言葉があります。簡単に言うと、自分の行動に良い影響を与える人と一緒にいた方がいいということです。成功者に共通しているのは、他の成功者とつながっているということで、これは明らかな事実です。

私は、一番下の息子がクレヨンで部屋に落書きをしたことについて話した日のことを、一生忘れないでしょう。その日、家の中にいた子どもは彼だけだったのです。しかし、私が「誰がやったんだ?」と聞いたら、いつものように「僕じゃない!」と叫びました。

石けんと水で消えないものではなかったので、その日の被害は最小限にとどめられました。しかし大人になると、自分にとっての被害はもっと大きくなります。ウソをついたり、罪をなすりつけたりするのをやめて、もっとシンプルにより良く生きるために、上の3つの行動を実行してみてください。

Early Jackson(原文/訳:的野裕子)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2014年02月12日 17:44

実体のない虚構の論理はまさに砂上の楼閣、、、遅かれ早かれひと度崩れ始めればもう止まらない。。。

■急落する株価、過去最大の貿易赤字…「アベノミクスの誤算」で円安不況がやって来る!?

町田徹「ニュースの深層」
経済ジャーナリスト

成す術もなく下がり続ける世界の株式相場と悪化する一方の日本の貿易収支――。この2つは、日本経済の先行きに対する警鐘ではないだろうか。

世界の市場は、バブル崩壊、リーマンショック、欧州の金融危機などを乗り切るため、日米欧の中央銀行が引き起こした新興国バブルの崩壊に年初から怯えている。加えて、史上最大の赤字を記録した2013年の貿易収支は、円高是正効果が期待外れに終わるリスクを浮き彫りにした。

我々は、そろそろマスメディアの論調に惑わされるのをやめて、アベノミクスを真摯に再評価するべき時期を迎えているのではないだろうか。

円高是正でも「輸出数量減少」の期待外れ

財務省が1月27日に公表した昨年(2013年)の「貿易統計」で、輸出から輸入を引いた貿易赤字が過去最大の11兆4745億円を記録した。赤字は今回で3年連続であり、赤字額は前年比で65.3%も膨らんだ。この統計は、いくつかの点で、一昨年暮れに発足した安倍晋三政権が鳴り物入りで進めてきたアベノミクスの失敗を浮き彫りにしている。

何といっても深刻なのは、円高さえ是正すれば回復すると期待されていた輸出が相変わらず低水準にとどまっている点だろう。

2013年の輸出の伸びは9.5%増と、輸入のそれ(15.0%増)を大きく下回った。金額をみても、輸出は69兆7876億円と、サブプライム、リーマンショック前のピーク(2007年の83兆9314億円)の83%の水準にとどまった。

輸出で特に期待外れなのは、円高が是正されたにもかかわらず、一向に輸出の数量が増えていないことだ。例えば、昨年は1ドル=86円から105円に年間で19円(前年比18%)ほど円安になったものの、ブルーレイ、DVD、テレビなどを含む映像機器の輸出台数は前年比で26.8%も減った。自動車も同じく0.4%とわずかながら輸出台数が減少したほか、自動車部品(4.0%減)、二輪車(1.8%減)、船舶(15.3%減)とそろって輸出台数が減っているのだ。

明らかに、これは「アベノミクスの誤算」と呼ぶべき現象だろう。原因は、過去数年間に製造業が進めた生産拠点の海外移転(空洞化)と、新興国をはじめとした海外諸国の成長の減速にあるとみられる。

もちろん、交易条件(為替レート)の変化で円ベースの輸出金額は改善している(例えば、自動車は前年比で12.9%増の10兆4150億円)が、円安になっても輸出数量が伸びないという現実こそ直視すべきだろう。

「原発停止で原油輸入急増」説のウソ

輸入でも、4年連続の増加で81兆2622億円と過去最大を記録した輸入金額だけに目を奪われて、輸入数量に注意を払わないと実態が見えて来ない。

原油は典型的なケースだろう。よく言われるように、金額ベースで見ると輸入全体を押し上げている主役が原油なのは事実である。原油は前年比16.3%増の14兆2413億円に膨れ上がった。

ただ、安倍政権など原発再稼働論者が言うように、原発の運転を停止したため、代わりにフル稼働させている火力発電所の燃料がたくさん必要になっているというのは、乱暴な議論と言わざるを得ない。というのは、原油の輸入量は、2億1171万キロリットルと前年比で0.6%減少しているからだ。

これらのデータは、金額でも、量でも、ガソリンや航空燃料まで含んでおり、発電用の原油は金額にして2~4兆円程度とみられるが、重要なのはすでに輸入量の増加は2013年に止まっており、円安が進んだ分だけ支払いが増えているに過ぎないという実態だ。

つまり、輸入急増の元凶は、原発の運転停止ではなくて、アベノミクスが招いた円安なのである。筆者は、脱原発論者あるいは原発即時ゼロ論者ではないが、こうした実態をみると、輸入コストを理由にした声高な原発必要論には疑問を感じざるを得ない。

輸入に関して、もう一つ指摘しておかなければならないのは、輸入金額が2兆6782億円で、前年比24.6%増という高い伸び率を記録した通信機の問題だ。同じ通信機の輸出(前年比12.8%増の5316億円)から輸入を差し引くと、この分野だけで実に2兆1466億円の貿易赤字が発生したことになる。この赤字は、貿易赤字全体の18.7%、つまり2割近くを占める計算なのだ。

ちなみに、今回、急増したのは、iPhone5に代表される中国製のスマートホンの輸入だ。テレビや半導体以上に弱体化した、かつての輸出品目の大黒柱の姿がここにある。

こう見てくると、2013年の貿易統計ほど、小手先の円安誘導(1本目の矢)に過大な期待をして、成長戦略(3本目の矢)作りを怠ってきたアベノミクスの危うさを浮き彫りにした経済指標はないかもしれない。

誤算認め、成長戦略作りを急ぐべき

そして、もうひとつ「異次元の金融緩和」に激しいシグナルを送っているのが、年初から繰り返されている世界の株式市場の急落だろう。日経平均株価をみても、2月4日の終値が1万4008円47銭と、昨年末の高値から14.0%下げる局面があった。

この原因は、主に、米連邦準備理事会(FRB)が日本より大規模に行ってきた金融緩和政策からの撤退を始めようとしていることだった。潤沢に供給されるドル資金を取り込んで、製造設備、社会インフラ、住宅などの投資を活発化していた新興国バブルの資金循環が崩壊して世界経済に悪い影響を与えるのではないか、というのである。

長くなってきたので、ここでは、FRBが直面している出口戦略の舵取りの難しさを見ると、黒田日銀も異次元緩和に深入りせずに、そこそこで、FRBに追随して縮小に入った方が、将来に禍根を残さずに済むのではないかという議論があることを紹介するにとどめたい。

話を貿易統計の輸入に戻すと、もう一つ景気のマイナス要因が読み取れる。

輸入額上位に、原油を含む鉱物性燃料(輸入全体の33.8%)だけでなく、鉄鉱石、非鉄金属鉱、木材、大豆などの原料品(同6.7%)、魚介類、肉類、穀物類、野菜、果実などの食品(同8.0%)といった品目が並んでいることだ。

輸出に比べると、為替相場の変動が効くまでのタイムラグが大きく、影響が遅れて出るものの、円安によって、これらの品目を原材料に使う分野で輸入インフレ、あるいはコストプッシュインフレが確実に到来すると予想される。

一方、今回の春闘で、経営が実質賃金の継続的な引き上げに舵を切る可能性は低く、賃金の伸びは物価の上昇に追い付かず、庶民の暮らしが厳しくなるリスクは大きい。円安不況は現実のリスクなのだ。

そして、こうした円安不況には、痛み止めのようなものを除いて、短期的に効果のあがる処方箋はなかなか見当たらない。安倍政権は、国会で成立させた補正予算で5兆4000億円のバラマキを行う構えだが、こうした手法には財政再建のハードルを高くする副作用も付き纏う。

今こそ、アベノミクスの誤算に真摯に目を向けて、成長戦略作りに全力を注ぐべきだと思うが、いかがだろうか。

[現代ビジネス]

Posted by nob : 2014年02月12日 17:21

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.34/さあ第2ラウンド、戦いは始まったばかり。。。

■進次郎氏 父は「落胆ゼロでした」

 東京都知事選で3位に終わった細川護熙元首相(76)と二人三脚で戦った小泉純一郎元首相(72)について、次男の小泉進次郎復興政務官(32)は10日、「元気でした。全く、落胆ゼロでしたね」と明かした。この日、公務で訪れた茨城県水戸市で取材に応じた。

 純一郎氏は9日の投開票日、公の場に姿を見せず、細川氏の奮闘をたたえる内容のコメントを寄せただけ。結果は舛添要一元厚労相(65)の圧勝だった。進次郎氏は「昨日(9日)、横須賀市の実家で一緒にご飯を食べたのですが、『これからも原発ゼロで頑張る』と言って、元気いっぱいだった。これからも元気に頑張るのではないですか」と話した。

 純一郎氏は、細川氏と原発政策に関するシンクタンク設立を検討、将来的には新党の臆測も流れる。結果は敗北でも信念を貫くのが小泉流。「小泉氏はもう終わり」(自民党関係者)という声が出るのは、逆に警戒感の表れだと指摘する声もある。

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2014年02月11日 09:34

私も最近注目注視しています。。。

■老化のスピードを早めてしまう「糖化」とは?

久保 明
[東海大学医学部 抗加齢ドック教授/慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任教授]

「地中海料理」はアンチエイジングに有効な料理

 昨年、和食がユネスコの無形文化遺産に登録されました。ヘルシーなイメージが強い和食ですが、健康・長寿を向上させるという明らかなメディカル・エビデンス(医学的根拠)は残念ながら出されていません。さらなる研究が待たれるところです。

 同じく無形文化遺産に登録された地中海料理についてはさまざまな調査研究がなされ、いくつかのエビデンスが明らかになっています。

 代表的なものに2013年に報告された「地中海食と血管障害発症予防」があります。約7500名を対象に4.8年の追跡期間を費やして行われたもので、エキストラバージンオイルとナッツなどの摂取により、心血管障害の発症が30%抑制されたというものです。

 心血管障害というのは、心筋梗塞、狭心症などの病気のことです。これらの病気にならないということは、健康寿命が延びることになりますから、アンチエイジングという観点からみても有力なデータですね。

アンチエイジングの分野で注目されている「糖化」

 老化を促進する因子として近年注目されているのが、身体の中で起きる酸化と糖化です。

 酸化は細胞内での情報伝達を担うなど、部分的にはよい役割も果たします。ところが、呼吸時に取り入れた余分な酸素が活性酸素となり、体内の脂質を酸化させると全身の細胞を傷つけ、動脈硬化を促進するなど、老化の原因ともなります。

 活性酸素を抑える抗酸化機能も体内にはあるのですが、タバコ、ストレス、紫外線、大量飲酒、大気汚染など様々な要因によってそのバランスが崩れてしまいます。活性酸素を抑制するには、抗酸化ビタミン(ビタミンCやビタミンEほか)やβカロテンなどを摂り入れるのが有効です。

たるみやしわにつながる「糖化」

 一方、糖化というのは体内の余分な糖分が蛋白質と結びつく反応です。糖は人間にとって大事なエネルギー源であり、糖がなければ脳も身体も動きません。しかし、この糖も食べすぎや、甘い物の摂りすぎなどが続いて過剰になると、蛋白質と結びつきAGE(終末糖化産物)という強力な老化促進物質をつくります。

 接待が続いたり、残業でスナック菓子ばかり食べたり、ストレスで食欲が亢進したりと、サラリーマンならば誰でも糖の過剰摂取をしてしまうことはありますよね。

 このAGEが体内にたまると身体を構成する組織や血管がもろくなってきます。体のあちこちで組織が硬直化や化石化するというイメージを持つと分かりやすいでしょう。

 糖化が進むと、皮膚ではたるみやしわができ、血管の弾力性は失われて動脈硬化が促進され、骨粗鬆症や白内障、アルツハイマー型認知症にもつながっていくのです。

 AGEは細胞の受容体とくっついて炎症シグナルを活発化させ、細胞に炎症を引き起こします。この炎症で大きなダメージを受けるのが血管です。血管の内側で起きる炎症こそが動脈硬化の真の原因と最近の研究は警告しています。

 酸化と糖化はお互いに影響しあいながら進行していくという厄介な関係にあるので、どちらかにだけ注意すればいいというものではありません。

 酸化と糖化が進むと老化が急速に進行します。これらを抑えられれば、老化のスピードは緩くなるのです。元気で若々しくパワフルであるためにも酸化と糖化を防ぐことが大事です。

食後の高血糖状態には気をつけよう

 糖化は食後、血液の中に余分な糖があふれている状態で発生します。ですから、できるだけ食後の血糖値を急速に上げないことが肝心。しかし自分では気づかないまま、意外とこの数値が高くなっている人がいます。

 もし、食後1時間の血糖値が150を超えていたら、糖化の危険が迫っている可能性が高く、200を超えているならかなり良くない状況にあります。例えば、食後必ず眠くなる人の一部は食後血糖値が高い可能性があります。血糖値は通常空腹時の値を測りますが、頼めば食後血糖値を測ってもらえるので医師に相談してみましょう。

 食後の高血糖状態は、糖を摂り過ぎないことのほかに食べ方や摂取する食品を工夫することで改善することができますので、次回はその具体的な方法をお教えしましょう。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年02月10日 12:09

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.33/今度は小泉氏自身の番だ!

■小泉氏「原発ゼロへ努力続ける」 細川氏落選で談話

 小泉純一郎元首相は9日、細川護熙元首相の落選を受け「残念な結果だが、細川さんの奮闘に敬意を表します」との談話を発表した。そのうえで「これからも『原発ゼロ』の国造りを目指して微力だが努力を続ける」と強調した。

 自民党の石破茂幹事長は9日の記者会見で、小泉氏が党方針に反して細川氏を支援したことについて「国会議員でない。処分の対象になるとは考えていない」と述べた。舛添氏の支援に動かなかった小泉進次郎復興政務官に関しては「党本部として(支援を)強制するやり方は取っていない。(進次郎氏)自身が責任を持つ」と語った。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2014年02月10日 12:06

これが東京の、ひいてはこの国の実情、、、これ以上でも以下でもない。。。

■舛添氏「国の一歩先進む」 都知事選当選から一夜明け

 東京都知事選の投開票から一夜明けた10日朝、初当選を果たした元厚生労働相、舛添要一氏(65)は「重い責任を感じている」と述べる一方、「保育や介護などの分野で都は国の一歩先を進める」と財政力のある東京都での改革に意欲を示した。この3年間で3人目のトップを迎える都庁職員からは国での行政経験などに期待する声が上がった。

 舛添氏は初当選後、10日未明まで取材を受け、午前7時からテレビのニュース番組に出演。この中で保育や介護の分野で働く人の賃金を上乗せする施策を検討するとし、「国は一律にやらなければいけないが、東京都なら国より一歩先を進むことができる」と独自助成や規制緩和を積極的に進める考えを示した。

 午前8時半ごろ、渋谷区内で記者団の取材に応じ「全力を挙げて結果を出す」と述べ、約2時間という睡眠時間にも疲れを感じさせない晴れやかな表情をみせた。

 約211万票という得票には「次点の候補の倍以上の票を頂いたのは大きい」としつつ、「戦は終わった。今からはみんなで力を合わせる。他候補に投票した都民にも、舛添で良かったと思ってもらえるような都政をやらなければならない」と力を込めた。

 猪瀬直樹前知事の資金問題による辞職に伴う選挙だったことに触れ、「都政全体への信頼が相当失われている」との認識を示した。12日に初登庁の予定で「信頼回復に全力を挙げて職務に励まなければならない。(職員には)一丸となって政策を遂行しようと呼びかけたい」とした。

 都政のかじ取りへの自信を問われると、厚労相として年金や医療の問題に取り組んだ経験を強調し、「結果を出すことが政治。今までの政治経験を生かすような形で必ずやり遂げたい」と力を込めた。

 猪瀬前知事の突然の辞職により、異例の約50日間のトップ不在となった東京都庁。職員からは新知事の手腕に期待する声が広がった。

 舛添氏は就任直後、来年度当初予算案の査定に入る予定。予算案編成を担当する財務局の30代職員は「ようやく知事の下で来年度の準備に取りかかれる」とホッとした表情。街頭演説での都職員と一体となって都政に臨もうとする言葉が印象に残ったといい、「現場の声も聞いてくれると思う」と期待する。

 2020年東京五輪の準備も待ったなし。「舛添氏の『史上最高の五輪にする』という公約を共に実現したい」と話すのはオリンピック・パラリンピック準備局の40代男性職員。知事不在で、組織委員会の幹部人事や新国立競技場の費用負担を巡って「国に主導権を握られた」との思いがある。「国と協調しながら都としての立場も毅然と伝えてほしい」と話した。

 自民・公明両党などの支援を受けた舛添氏の当選に、都議会の反応もさまざま。都議会最大会派の自民幹部は「政策協定を結んでおり、タッグを組んで政策を進めていける」と歓迎。共産党都議団の幹部は「与党の顔色をうかがう知事にならないか心配だ」と懸念を口にした。

[日本経済新聞]


■宇都宮氏 「手応え、肌で感じていたが…」

 前日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏(67)は9日夜、新宿区の選挙事務所で「手応えや支援の広がりを肌で感じていたが、大変残念だ」と選挙戦を振り返った。新宿区の選挙事務所で取材に応じ、「投票率が非常に低く、不利になった」と敗因を分析。「政策討論があまり行われなかった」とも述べた。

 自らと同じく脱原発を掲げる細川氏と争ったことについては「福祉や雇用など切実な問題を抜きにして、原発問題だけで一本化は無理だった」と振り返った。

 投票終了前に事務所に姿を見せた宇都宮氏は支持者と談笑し、穏やかな表情を見せる場面もあったが、舛添氏の当選が報じられると一転して厳しい表情に。集まった支持者らの中には、涙ぐむ人の姿も目立った。

 宇都宮氏は都知事選に2度目の挑戦。共産、社民両党の推薦を受け、原発再稼働反対やブラック企業の規制、福祉政策の充実などを訴えた。弁護士として貧困問題や地下鉄サリン事件被害者の救済に取り組んだ経験も強調したが、及ばなかった。

[日本経済新聞]


■細川氏「脱原発、争点にならなかった」 敗戦の弁
「出馬のためらい」も挙げる

 「脱原発が争点として取り上げられなかった」。元首相の細川護熙氏(76)は午後8時半すぎ、千代田区の選挙事務所で厳しい表情のまま敗因を語った。黒のスーツに赤いネクタイ姿。約100人の支持者らに小さく一礼し、「出馬への逡巡(しゅんじゅん)があって準備期間が短かった。力及ばず、残念な結果」などと用意した紙を淡々と読み上げた。

 小泉純一郎元首相とともに街頭演説をこなしてきた細川氏は「街頭の熱気と結果の落差の大きさに努力不足を痛感した」と説明。「脱原発の活動を信念として次の世代につなげる」と述べ、足早に事務所を後にした。

 演説では「原発ゼロ」を中心に訴えたが、選挙戦中盤からは福祉政策の時間を増やす場面も。「原発だけで戦えるか迷いもあったのかもしれない。一貫した戦略をとれなかった」(陣営幹部)

 小泉氏は事務所に現れず、直筆のコメントだけを発表した。陣営幹部からは「反原発のうねりをおこせなかった」「投票率が予想外の低さだった」との声が漏れた。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2014年02月10日 12:00

検討委員は家族全員で福島に移住してから同じ見解を示してみなさい(怒)

■子どもの甲状腺がん33人=前回から8人増−福島県

 東京電力福島第1原発事故を受け、福島県が当時18歳以下だった子どもを対象に実施している甲状腺検査で、33人が甲状腺がんと確定したことが7日、分かった。前回発表から8人増加した。福島市で同日開かれた「県民健康管理調査」検討委員会で示された。

 検討委は放射線の影響について、「これまでの知見から言えば考えにくい」との見解を示した。

[時事通信]


■福島甲状腺がん 7人増加33人に

 東京電力福島第一原発事故による放射線の影響を調べている福島県の「県民健康管理調査」の検討委員会が七日、福島市で開かれ、甲状腺がんと診断が「確定」した子どもは前回(昨年十一月)の二十六人から七人増え三十三人になった。「がんの疑い」は四十一人(前回は三十二人)。

 検討委の星北斗(ほしほくと)座長はチェルノブイリ原発事故後の甲状腺がんの発症経過や、今回見つかったがんの種類、大きさなどから「現時点では放射線の影響は考えにくい」と述べた。がんの発見率がこれまで考えられていたよりも高いことについては「症状がない人も含めた未知の調査で、比較できない」と説明した。

 しこりの大きさなどを調べる一次検査で約二十五万四千人の結果が判明し、千七百九十六人が二次検査の対象となった。

 「確定」と「疑い」に、手術の結果「良性」と判明した一人を含む計七十五人のうち二十四人について、原発事故が起きた二〇一一年三月十一日から四カ月間の外部被ばく線量も公表。一ミリシーベルト未満が十五人、一ミリシーベルト以上二ミリシーベルト未満が九人だった。

 国立がん研究センターなどによると、十代の甲状腺がんは百万人に一~九人程度とされてきた。

 甲状腺検査は、原発事故発生当時十八歳以下の全員、約三十七万人が対象。一次検査の結果で軽い方から「A1」「A2」「B」「C」と判定し、BとCが二次検査を受ける。

[東京新聞/8日追加]

Posted by nob : 2014年02月07日 22:20

私はウソが上手な人のようです(苦笑)

■おでこに「Q」とかくだけ。ウソが上手か下手かが分かる簡単テスト

子どもの頃から「ウソをつくことはいけないこと」と言われてきましたが、人生で1度もウソをついたことがない人はいないでしょう。特に「White lie(罪のないウソ)」は、必要に応じて使う人もいると思います。とはいえ、やはりウソをつくという行為はリスクが高く、人からの信用を失ってしまうので、気をつけたいところ。

さて、あなたの周りにいる人は、ウソが上手な人でしょうか。下手な人でしょうか。イギリスの心理学者リチャード・ワイズマン博士によると、それがたった5秒で分かる方法があるそうです。

■方法

向かい合って立っている相手に、「あなたのおでこに、アルファベットの大文字"Q"をかいてみて」と言ってください。

■解説

(1)「Q」の文字のしっぽの部分が、おでこの左側にくるようにかいた人

ウソが上手な人です。向かい合った人が「Q」と読めるようにかいたということは、他人から見た自分を客観視できている証拠です。

(2)「Q」の文字のしっぽの部分が、おでこの右側にくるようにかいた人

ウソが下手な人です。自分側から見て「Q」に見えるようにかいたということは、(1)の人より内向的で、他人が自分をどのように見ているか、あまり分かっていません。

向かい合っている人がいると仮定して、自分自身をテストすることもできますね。あなたは、どちらの「Q」をかきましたか?

[Are you are a good liar? Find out in 5 seconds]

(文/土井彩子)

[cafeglobe]

Posted by nob : 2014年02月07日 22:14

確かに。。。VOl.2/私もこれまでに他者により一度自ら一度強制終了リセットの経験があります。。。

■イヤな人・もの・コトを強制消去!「人生の変え方3か条」ハッピーだけを選んで毎日ホクホクしよう

佐藤にの
(フリーライター/プランナー)

雑誌でもテレビで溢れかえる「ハッピーライフのすすめ」。と言いつつそう簡単にハッピーになれないのが現実というもの。人間関係や仕事で悩み、結婚への理想と現実にため息をつき、月曜日の朝はやる気ゼロ……。「ハッピーライフって何だったけ?」と、職場まで歩きながら問う。1日ってだいたいそんな感じで、できています。

すごく好きなこと1つだけに、めちゃめちゃ集中する

重たい気分を一新するのに効果的なのは、別のことに集中すること。凹みそうになったら、とくべつ好きなこと1つに気持ちを切り替えて、これでもか、というくらい没頭してみましょう。

悩みはさておき、仕事が好きなら、一案件をやり遂げるまでは席を立たない。料理が好きなら、時間に関係なくフルコースをつくり上げる。買い物が好きなら、欲しいものを買うまでは帰らない。ポイントは、完了するまでは問題解決を放棄すること。

いいんです、今、解決しなくても。せっかく好きなことに集中しているのに、クヨクヨしていては、もったいないからです。

つらいことは、強制的に失くす! 人生を変える最も良い方法とは

それでも心がキツかったら「イヤなことを強制的に全消去」してみてはいかが? 恋人と別れたいなら、連絡先や写真、プレゼントまで全て処分。仕事がつらいなら、えいっと転職する。人間関係が苦しいなら、友達を辞めるか、引っ越しをする。

お金に限らず、人間関係や仕事など人生を充実させるための財産は天下の回りもの。「自分から切ったぶん、次は必ず新しい縁を生かそう」と自分磨きを心がければ、必ずふたたびめぐってきます。

逆に、一度で切れそうな、しつけ糸ていどの強度の縁なら、さっさと切ってしまうのが吉。そこにかまう時間がもったいないからです。限りある時間、めんどくさいことに関わっている暇はありません!

経営コンサルタントで起業家の大前研一氏は、「人生を変える方法」として、こんなことをおっしゃっていました。

人間が変わる方法は3つしかない。

1番目は時間配分を変える。
2番目は住む場所を変える。
3番目はつきあう人を変える。

この3つの要素でしか人間は変わらない。
最も無意味なのは「決意を新たにする」ことだ。

何かを新しくするときに必要なのは、気持ちや心構えではなく、<時間><環境><人間関係>を具体的にどう変えるか、ということ。変えてください、大いに。あなただけが重たいものを背負う必要なんて、ないです!

幸せになれない鎖なんか捨てれば、好きなことだけを選べる毎日が待っています。そう、ハッピーライフは実現できるんです!

しんどい時間も、しあわせなひと時も、過ぎる時間は等しく同じ。どちらを選ぶかは、あなたの行動ひとつです。目に見えない要らないものはどんどん捨てて、あなただけのハッピーライフを満喫してください。笑顔がもっと、素敵になりますよ。

[ANGIE]

Posted by nob : 2014年02月06日 19:13

そのとおり!!!Vol.35/個人も組織も自治体も国も依存従属からの脱却から、、、自立せんとして初めて義は生まれる。。。

■日本のアジェンダ 私たちは原発をどうするのか

「原発のメリット? デメリットだらけの疫病神だ」
エネルギー政策は「即ゼロ」を基本にすべき
――村上達也・元茨城県東海村長、脱原発をめざす首長会議世話人

日本原子力発電東海原発(廃炉中)と東海第二原発、その他の原子力関係の研究機関が多数立地する東海村で、2013年9月まで村長を務めていた村上達也氏。1999年9月に発生したJCO臨界事故では、日本で初めて周辺住民に避難指示を出し、その後も事故終息へ向けて取り組んだ経験を持つ。原子力関連産業を受け入れてきた立場にあったが、震災後は脱原発を積極的に訴えている。原発の酸いも甘いも知る村上氏に、原発を「重要なベース電源」とする方針を示した今の原発行政について、どのように考えるか話を聞いた。(聞き手/ダイヤモンド・オンライン編集部 片田江康男)

この国はもう一度事故をやらないと目が覚めない、
情けないダメな国だ

――2013年末に公表されたエネルギー基本計画案で、原発は「重要なベース電源」とされています。東日本大震災で起きた福島第一原子力発電所事故の前の状態に戻りつつあります。どのようにご覧になりますか。

 この国は、まったくダメな国だと思う。原発事故が起きたことで、国民全体で脱原発という認識ができてきた。当然ながら国策として原子力をエネルギー政策の中心に据えてきた政府と事業者は反省して、新しいエネルギー政策を考えないといけないのに、それができていない。

 従来の利害関係にこだわって、元の形に戻そうというのは、まったく呆れたし、本当にダメな国だ。この国はもういちど原発事故をやらないと、目が覚めないんだと思う。情けない国だ。

――震災が発生したとき、村上さんは現役の村長でした。原発行政はどのように変化すると考えていましたか。

 東海原発もあわやというところだった。私は女川から東海までの14機、すべてメルトダウンしてもおかしくなかったと思いますよ。それをなんとかして支えたのは電力会社の人たちの努力で、それは評価するんだけど……。

 とにかく、大きな地震が起きるような危険な地域に原発を平気で建てていてはいけないんですよ。原発は安全だっていう前提で、危機対応を真剣に考えることができない国は、原発は持っていけないんです。日本は、巨大な科学技術を持てるような、そんな国じゃないんです。

 それでも、再び原発を動かそうとするなんて、本当に呆れた国だね。原発を無くそうという国民の声を無視している。

地方経済の疲弊を盾にして
原発を維持しようとしている

――原発行政には、電源自治体に対する電源三法、原発からの固定資産税、雇用や人口増加など、さまざまな恩恵があります。それは地方経済を支える重要な役割として指摘されることが多いですよね。

 電源三法や固定資産税など、財政的な恩恵は確かにあるが、その恩恵を受けているのはわずか20程度の自治体です。地方経済、地域経済全体が、直接恩恵を受けているわけではないですよ。恩恵を受けているのは、大消費地の東京近郊の事業者の方です。

 原発を止めたら地方経済が大変なことになるって言っているが、それは地方経済の疲弊を盾にして、日本全体の問題である原発を維持するという、論理のすり替えだと私は思っている。

――メディアも含めて、そうした地方経済と原発の関係性を信じています。

 そうだね。でも、実際に電源三法で恩恵受けているのは立地自治体だけなんだよ。周辺自治体は雀の涙ほどのカネを落としてもらっているだけだ。

 東海村は恩恵を受けている。でも周辺の自治体にはないですよ。何の恩恵を受けていないと言ってもいいと思う。

メリットと言われることは
本当にメリットなのか

――しかし、村上さんは現役の東海村村長だったとき、原発立地自治体としてのメリットを受けてきました。いま「脱原発」を唱えていらっしゃいますが、これまでメリットを受けてきたじゃないかと指摘されることはないのでしょうか。

 そりゃ、言われますよ。何度も言われました。JCO臨界事故のときもマスコミから「東海村はメリットを受けてきたじゃないか」って。確かに、東海村は原発の中心だったし、原子力は村の象徴だった。ただね、メリットって何なんだってことですよ。メリットだって言われていることは、本当にメリットなのか。

 原発を作ると他の産業は育たないんですよ。もう、それはメリットじゃないよ。すべてが原発に一本化されてしまう。

 原発を作ると、その地域は持続能力を失っていってしまうということです。原発による繁栄はいずれ限界が来るものです。東海村にも昔、3号機、4号機を作ろうという話があった。結局は面積が足りなくて話は立ち消えた。でも、柏崎刈羽はどんどん作っているでしょう。今は7号機まである。

 あれは財政が苦しくなるたびに作っている。1機作ると、一時は固定資産税がたくさん入るけど、2年目以降、どんどん少なくなるからなんです。リプレースすればいいって言う人もいるけど、原発1機が廃炉になるまで40年近くかかる。自治体の財政はそれまで待っていられない。リプレースって言ったって、そんなに簡単にできません。

 それで事故が起きたら何もかも失ってしまう。原発による繁栄っていうのは、一炊の夢なんだよね。

 すべて、ありとあらゆる商売は、原発に依存することになる。街中の洋服屋、生活雑貨屋、旅館、飲み屋、すべてです。みんな努力しなくなるんだよ。だって、努力しなくても食っていけるんだから。原発からの発注っていうのは、極めて利益率が高いんだよね。みんな定価で買ってくれるんだから。そりゃ、努力しないよ。

 例えば衣料品店、村民の方を向いてません。作業着とか靴とか、原発作業員用のものを仕入れて売ればいい。黙っていても、売れる。こんないい商売ないよ。

 旅館もそう。原発作業員向けだから、雑魚寝で風呂は共同なんだよ。J-PARK(原子力を含む幅広い分野の最先端研究を行うための陽子加速器群と実験施設群の呼称)ができたとき、世界中から研究者が集まるから、個室にするとか、部屋を改装しなきゃダメだって言っていたんだけど、やらない。

「改装なんていい。作業員が来るから」ってみんな言いますよ。田んぼのど真ん中で宿屋が成り立つのは、必ず作業員が泊まりに来るっていうのがわかっているからね。あれ、回って来るんだわ、定期的に。

 新潟県妙高市と東海村が災害援助協定を結んだときに、東海村といろいろなデータを比べてみた。そうしたら、妙高市の人口は東海村よりも少し少ないけど、工業製品出荷額は東海村の5倍なんだよ。原発立地自治体は工業製品出荷額が少ない傾向があって、福井県敦賀市と隣の越前市を比較すると、越前市は敦賀市の約3~4倍ある。多様な産業が育っていれば、栄枯盛衰はもちろんあるんだけど、持続性が高まる。

 私は原発のことを疫病神だって言っているんだよ。一度受け入れると、いずれ悪魔に魂を売ったって思うようになる。一度、オイシイものにぶら下がってしまったら、もう何もしなくなる。簡単にメシを食える方法を覚えてしまったら、もう何もやらない。

――そうすると、東海村にも未来はないということなのでしょうか。今後、どうなっていくんでしょうか。

 東海村は大丈夫だよ。東海村は水戸市、日立市、ひたちなか市に近い。それに、東海村は実際は原発というよりも、JAEA(日本原子力研究開発機構)がある。それに常陸那珂火力発電所もある。こうしたものが村を支えている。原発だけじゃないよ。

 まあ、東海第二原発は廃炉にしたほうがいいよ。そのほうが、雇用は増えるんじゃないかな。

原子力は東海村の文化
カネじゃなくて人だよ

――「脱原発」の想いを強くして、積極的に発言するようになったのは、どのような経緯があったのでしょうか。

 私がはっきりと言っていかないといけないって思ったのは、福島第一原発の事故後、ろくに事故の原因究明ができていないにもかかわらず、すぐに再稼働へ動き始めたからです。本当にこの国はダメだと思いましたよ。きっかけは2011年6月18日の当時の海江田経済産業大臣の、原発の再稼働についての声明ですね。

――2005年、2009年の村長選挙の際、原発に依存しない村を訴えていましたが、その当時から疑問に思っていたんでしょうか。

 昔から疑問には思っていました。でもはっきりと「脱原発」って言うところまではいかなかった。東海原発の3号機、4号機の新設の話も出てきたけども、私はあの時点で原発に依存していると村の未来はないなと思っていました。原発それ自体に、将来がないなと。

 選挙のときは、相手の候補者の方は言っていましたね、私が反原発だって。原子力界や日立製作所労組、自民党県連、総出で原発推進派の相手の候補を応援していましたよ。でも私は勝ったんです。

 J-PARKに代表されるような、新しい原子力の利用を進めようということを訴えていました。原発と違って、直接J-PARKは村にカネをもたらさないんだけど、社会的な価値、文化的な価値、これはものすごく高い。これを村の宝にしようと。

 それを形にした構想が「TOKAI原子力サイエンスタウン構想」なんです。経済的な価値をすぐに求めるのではなくて、社会的な価値を大事にする。日本、アジア、世界で最先端の原子力の研究機関にしようということです。

――村上さんはJCO臨界事故をご経験されています。日本で初めての周辺住民の避難指示を出す事態になりました。あのような事故を経験してもなお、原子力関連施設を村の発展に利用しようと考えたのはなぜなのでしょうか。原子力関連の施設の誘致をいっさい止めるという判断もあったのではないでしょうか。

 それはしなかった。なぜかというと、原子力は東海村の文化でもあるんだよ。産業的な意味もあるしね。東海村の歴史のなかで、50年間、文化としてビルトインされている。原子力というのは、東海村にとってそういう存在なんだよ。

――文化というのはどういうことでしょうか。

「人」だよ。東海村は研究所を受け入れたという認識。まあ、それが実際はちょっと違って、村民が考えていたもの以外のものもワンセットで入ってきちゃったわけなんだけどな。当時の国は、研究所を作って、早く国内に第1号の原子力発電所を作りたがっていたからね。

 でもね、村民はだれも異議を唱えなかった。なぜかというと、それが東海村の発展につながるだろうと、みんなが思っていたんだ。実際に、日本各地からたくさんの新しい人が移住してきた。その人たちは東海村の人たちと融合していった。他の地域から来た人は、さまざまな文化を持ってきて、東海村の村民意識の向上に貢献してくれた。人の往来が生まれたことで、閉鎖的で排他的だった村が、だんだんと開放的な村に変わっていった。

 だから、「人」だって言っているんだよ。カネよりも人なんだ。

科学的な精神を持っていない
想定できたのに対処はしなかった

――JCO臨界事故での対応を思い返してみて、福島第一原発の事故対応について、どのように見ていましたか。

 変わらないなあ。全然、変わっていない。結局、準備が何もできていなかったよ。まったく想定していない。想定外だったんだよ、あの地震も津波も。1000年に1度の地震だ、とか言っているでしょう。都合がいいんだよ、1000年に1度っていう言葉は。

 原子力は危険だってわかっていれば、想定はできるはずですよ。実際に東京電力は震災前に、いまの想定では津波対策は不十分だって認識していたんだから。でも費用の問題で後回しにされていた。想定はできていたのに、対処をしなかった。

 避難誘導も何もできていなかったよね。屋内退避とか言われたって、何も知らされずに家でじっとなんかしていられませんよ、普通。

――JCO臨界事故の教訓は何も活かされていなかったんですね。

 活かすって、日本人は過去の教訓を活かすなんていうことができる民族じゃないんだよ。目の前の利益ばかりを追う民族ですよ。アメリカは活かしていたと思うよ。メルトダウンが予想されたらすぐに福島第一原発から半径80キロメートル以内は避難するように指示を出した。それが常識だよ。

 彼らの持っている前提っていうのは、まったく非科学的だ。だって、「全電源喪失が起きても短期間で復旧するから想定する必要はない」という認識なんだから。原子力防災指針には「原子炉は多重に防御されているから、住民避難が必要になるような事態は起こらない」となっている。科学的な精神があったら、そんな前提は持てないよ。

 原子力防災指針のなかには「仮想事故」っていう欄があって、最悪の事態を想定して、どう対処するのかっていうことを書くんだけど、そこには炉心溶融が起きて放射性物質が外部に大量に放出されるということが書いてある。でも、脚注がその下に書いてあって、そこには「これは仮想事故だから具体的な対策は必要ない」って書いてあったな。意味ないんだよ、まったく(笑)。対策をしたら、えらいカネがかかるから止めておきましょう、っていうことなんだよ。すべてにおいてそう。

即ゼロじゃなきゃ
新しいものは生まれない

――専門家のなかからは、原発は動かさざるを得ないという声が上がっています。

 何でですか? 原発動かしたら、本当に電気代安くなるんですか? 本当になるんですかね……。それは疑問ですよ。元に戻るんですか、電気代。電気代が高いのは全部原発が止まっているせいなのか。新しいことに挑戦する気はないのかね、この国は。

 世界では再生可能エネルギーに積極的に投資をしているでしょう。世界の電力投資を日本は知ろうとしていない。目先の利益のことばかり考えて、原発だって言っている。

 政治家も企業の社長も、日本の将来なんて考えていないんじゃないのか。彼らは自分の任期の間、利益が上がればいいって考えている。長期的な視点なんて、まったくないよ。

――東京電力をはじめとした電力会社は経営状態が悪化しています。原発は中期的、段階的に縮小していき、当面は動かして経営状態の悪化を食い止めて、それを原資に賠償、除染、福島第一原発の事故処理、廃炉を進めるべきだということが言われています。

 東電はちゃんと整理しなきゃいけなかったんですよ。あんなものを救済するために税金をつぎ込んで、まったくとんでもない話だよ。法的整理をすべきだったんですよ。

 それをさせないのは銀行団と財界でしょう。税金を使いたいだけ使って、債権者でもある銀行と財界はぜんぜん傷を負わない。酷い話だよ。あんな曖昧な処理をしていたら、また間違いを起こすよ。ツケを払っているのは国民ですよ。その一方でぬくぬくしているのは債権者。

段階的に減らしていく
というのでは政策になりませんよ

――一昨年末の衆院選、昨年夏の参院選では原発のあり方が争点になりました。現在の都知事選でも各候補者は原発のあり方を有権者に訴えています。即ゼロ、段階的に原発依存を脱却する、安全だと確認できれば再稼働するなど、それぞれの見方があります。村上さんはどのようにお考えになりますか?

 即ゼロだよ。即ゼロでなければ、新しいものは見出せない。中期的には動かして原発依存を脱却するっていうのは、曖昧だ。基本は即ゼロ。そこから新しい方針や政策が生まれてくる。

 しかし、そうは言っても、やはり即ゼロにするのは難しいという状況があるかもしれない。その時はやむを得ず次善の策として動かすという決断はあるのだろう。でも、段階的に減らしていくっていうのは、政策になりませんよ。

 どちらが前提なのかというのが大事です。段階的と言っていては、政策立案者としてはダメですよ。

――ベース電源をどうするかという問題は残ります。

 ベース電源というのは、ガスもあれば、石炭もある。最近の火力発電所は高効率だからね。それらをベースにすればいいんだよ。原発はあれだけの事故を起こして、解決不能なわけでしょう。制御できていない技術をベース電源にするんですか?

 暴走したら、誰も止められない。それに依存するのはダメでしょう。これはもう、倫理的な判断だよ。経済的な判断だけで決めるべきじゃない。

原発は中央依存の象徴的なもの
地方は自立しなければいけない

――地方自治体は、エネルギーについてどのような活動を行っていくべきなのでしょうか。

 自治体はエネルギーの自立を考えるべきだ。家庭用の電気くらいは自分のところでなんとかする。東京に送るような大容量の電気はできないけど、家庭向けくらいは自分たちで賄う。例えば東海村は1万5000世帯あるんだけど、単純計算で2.5メガワットの風力発電を8機で間に合うことになる。

 そうすれば、分散型電力市場に変わっていく。やっぱり地域独占体制ではダメなんだよね。電力供給体制を見直さないといけない。

――都知事選でも脱原発が争点になっています。ただ、原発は国の問題で、自治体の問題ではないとも言われます。

 首長というのはなかなか動きがとれない。でも意思表示をする意味の大きさはあると思う。脱原発の声明を出していくしかない。具体的にどうするかは、脱原発派の首長全員が一致して動いていくのはなかなか難しい。

 でも、そういう声を上げる地方自治体の首長が増えてくれば、原発は作れなくなるし、動かせなくなると思うよ。私は原発立地自治体ではない自治体にも呼ばれて、講演にいくんだけど、皆、中央に依存しない、地方の新しい生き方を考えている。

 原発は中央に依存する象徴的なものだと思う。原発をなくすには、地方が自立しなきゃいけない。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年02月06日 17:33

そのとおり!!!Vol.34/65歳以上の所得税は無税にすればいい!

■老後の蓄えなんて不要だ、という生き方

溝本 直人

「豊かな老後の暮らしのためには、1億円が必要」というのを見かけることもあります。「豊かな」という基準は人それぞれ違いますから、1億円でも足りないという人がいれば、5千万円で十分な人もいるわけですね。では、たくさんあればそれにこしたことはない、というのはいかがでしょうか。

「あり過ぎて困る」というのは贅沢な悩みだ、という人も多いと思います。それよりも、リタイア後の暮らしが始まって、10年、20年と経過するうちに、「やっぱり足りないよ」ということになった場合、それから挽回するのは難しいという現実のほうが問題なのかもしれません。少し先まで見据えたうえで、できる範囲のなかで暮らしていく、という当たり前のことであれば、老後に限ったものではなく現役時代を通じていえることでしょうし。

「ないと大変だ」と考えるから大変なのであって……

とはいうものの、やはり不安だといえば不安だし……。(汗)

いっそのこと、「蓄えなんてなくてもいいや」となるとどうでしょうか。そうです、リタイアしなければいいですよね、「生涯現役」という生き方です。

「いやいや、いつまでも雇ってもらえるのかどうかさえ……」という発想ではなく、今では起業して第二の人生を……、という人も増えています。趣味を生かして起業を、地域の人脈を生かしてコミュニティビジネスを……、もちろん、しっかりしたビジネスプランは必要ですが、「大もうけしてやろう」とか「一発当ててやろう」ということではありませんから、ぼちぼち食べていければそれでいいということです。……ということです、とはいっても簡単なことではありませんね。いえ、わかっているのですが……。(汗)

私自身なんかの場合には自営業者ですから、定年退職もありませんし、仕事ができる限りはずっと続けているんだろうな、というイメージです。ただし、できれば年齢とともに少しずつペースを落としながらというところだと考えています。ただし、タイトルのように貯えなんて不要だとまでワイルドに考えているわけではありません。

人生にリスクはつきものですし、とにかく「健康」が大切だということですね。保険は大切ですが、それだけですべてをカバーできるわけでもありませんし。というように、いろいろと考えていると、「体が資本」というのはそのとおりで、「休肝日は?」と言われると、返す言葉がありません。(笑)

あれこれ書いてしまいましたが、結論は、「希望する暮らしは、自分でイメージしよう」ということです。ずっと先の事だとしても、他人から決めてもらうことではありません。いろいろな意見や考え方を集めたり参考にすることはあっても、最終的に「どんな暮らしを望むのか」ということは自分自身、夫婦、家族で決めることですよね。たとえ「妄想」であったとしてもいいのです。ライフプランはそこから始まります。

[AllAbout newsdig]

Posted by nob : 2014年02月05日 12:32

確かに。。。

■オネエ精神科医のココロの整頓術
どうしてもウマが合わない人が職場に…辞める以外にどうすればいいの?/オネエ精神科医のアドバイス
TOMY

あの女が許せないの! そんなときには?

 さて、今年は午年。ウマ、ウマ、ウマ………、ちょっと待って、今何か思いつきそうだから。
あ、そうそう思い出した、ウマといえばどこにいったってウマが合わない人っているわよね?(おやじ《オバサン?》ギャグすいません)

 何しても鼻につくとか、いちいちつっかかってくるとか、何から何までかみ合わない、天敵みたいな人よ。
そういう人が一人でも学校や職場にいると、毎日ウンザリしちゃう人もいるでしょうね。
てなわけで、今回はウマの合わない苦手な人との接し方についてお話しましょう!

 では、今回はコチラのご相談よ!

Kさん(22歳、OL)からのメッセージ
「職場で敵意を持って接してくる苦手な人がいる」

 私は去年の春からOLとして新しい会社に入りました。
 同じ職場の同僚で、すごく苦手な人がいて困っています。
 その人はなぜかいつも、私に対してだけあまり話してくれないし、書類を手渡すときも、机の上にわざと「バサッ」と乱暴に置いたりするんです。
 全身で「わたしがアンタが嫌い」って言われているようです。
 私も「この人だけは無理」って感じになっていて、会社にいってもほとんど会話もあいさつもしません。

 そんな状況が毎日続くので、最近は会社に行くのもなんだか億劫です。
 どうやってこの状況を切り抜けばいいのでしょうか?

 あー、二人の間で火花が飛び散っている状況なのね。
なんだか、その様子が目に浮かんでくるようだわ。
敵意というのは結構面倒くさい代物。
原因はたいしたことじゃなくても、一旦誰かが相手に敵意をいだくと、それが態度に出てしまう。
それが相手に伝わると、相手も「なんだコイツ」と思って敵意を返してくる。

 ちょうど雪だるまを作るときのように、小さな敵意がごろごろ転がっていくうちに大きな敵意へと変わっていくのよね。
そして気がついたら、決して打ち解けられない、ウマの合わない天敵同士へと成長するの。

あいさつ職人作戦とは?

 さて、こんな状況になると、もう二人で腹を割って話し合って何がこうなってしまった原因か探る、なんてことはなかなか難しいわよね。
面倒くさいから接するのを完全にやめちゃえばいいんだけど、仕事だからなかなかそういうわけにもいかない。かといって、このままだとストレスが溜まる。

 こういうときの打開策。実はあります。
名づけて「あいさつ職人作戦!」

 やるべきことは簡単で、わざと親しげに振舞う必要もないし、媚を売る必要もない。
だけど、あいさつだけはしっかりと気持ちよく投げかける、という作戦よ。
もう感情抜きであいさつ職人にでもなったような気持ちでね。
できれば、あいさつの瞬間だけでいいから笑顔もつけて。

 人間って結構単純なもので、繰り返し笑顔であいさつされると、だんだん好意的になるものなのよ。
まあ「刷り込み」みたいなもんね。
最初は「好かない奴」と認識されていても、何度もしつこく笑顔であいさつだけされ続けると、「意外といい奴かも」と印象の上書きが可能なの。

 もしかしたら、最初のうちは相手も不気味がるかもしれない。
無視されるかもしれない。
でも、周囲からみたらあなたがニッコリあいさつしてるのに、相手が無視したら「相手がいやな人間」と映るでしょ?

 だから貴方の印象はよくなるし、繰り返していくうちに相手の態度もよくなってくる。
あなたにとって損することは一つもないわけ。

 小学校でも「あいさつは大声で気持ちよく!」って教えられるじゃない?あれって、ちゃんと深い意味があるんだと思うわ。
昔からあいさつの言霊の力って、よく知られているのよ。

 参考になったかしら?

[AM]

Posted by nob : 2014年02月03日 21:16

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.32

■細川護熙元首相VS舛添要一元厚労相「原発都知事選」壮絶舞台裏

小泉氏を動かす「2つの怨念」
この舛添氏、自民党政権時には厚労相などの要職を任されたにもかかわらず、民主党に政権交代して自民党が与党の座から転落すると、下野するや後足で砂をかけるように離党。新党の代表におさまり、当時の谷垣自民党と対峙したのはご存じのとおり。
「自民党内には【あんなヤツは応援したくない】との声がいまだ根強く、石破幹事長が説得に回っています。実際、候補者選びの過程で、安倍首相は【女性都知事がいいな】と漏らし、村木厚子厚労省次官や斎木尚子外務省審議官に出馬を打診していたようです。ところが、両氏の回答はノー。候補を立てられず困っていたら、最近めっきり影が薄くなった小池百合子さんが手を挙げた。ただ、小池さんが立候補すると、彼女の抜けた議席が4月の消費税増税後に補選となる。議席を失う可能性もあり、安倍首相周辺が待ったをかけたようです」(前同)

ことほどさように、自民党が舛添氏の推薦を決めるまでには、紆余曲折があったようだ。
ちなみに、自民党都連は87年以来、都知事選に推薦候補は出していない。

03年以降は、現職で元自民党衆院議員の石原慎太郎氏と後継である猪瀬直樹氏は"支援"どまりだった。
「事前に党が実施した世論調査で、舛添さんが最有力という結果が出たため、与党の面子と勝ち馬に乗りたいという計算から、推薦を決めたというのが実情」(自民党中堅議員)

安倍自民にとって、首都決戦で与党が負けるダメージは計り知れない。
それがここにきて、強力対抗馬となる細川氏の立候補宣言で、「舛添で逃げ切る」の計算に狂いが生じてきているのだ。

一方、後出しジャンケンで、本命視されていた舛添氏との対決に打って出た細川陣営の内情はどうなのだろうか?

その命運を握るのはやはり、後見人となった小泉氏その人のようだ。
「小泉氏は、"2つの怨念"に突き動かされていると見られています」(政治評論家・浅川博忠氏)

1つは、昨年、小泉氏自身がブチ上げた脱原発。これが結局、大きなうねりとはならず消化不良に。
「負けず嫌いの小泉氏のこと、"いつの日か"と胸に秘めていたんです。そこに細川氏から脱原発共闘の話があり、リベンジのチャンスと飛びついたんです」(前同)

2つ目は、安倍首相に対する怨念だという。
先の小泉脱原発発言の際、安倍政権周辺では「現役でもないのに無責任なことを言うな」の声が蔓延。

安倍首相も「(小泉発言は)無責任だ」と、非情に斬り捨てたのだ。
「そんな安倍首相に、小泉氏は"誰がここまで引き上げたと思っているんだ"とか"先輩に対して失礼千万だ"の気持ちがありあり。それが今回の小泉氏一連の脱原発(反安倍)発言であり、細川氏との決起へと繋がったんです」(同)

「安倍憎し」の魑魅魍魎が集結
細川・小泉連合の結成をいち早くスクープした政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏は、こう分析する。
「巷間、小泉元首相決起の理由は諸説紛々。安倍首相に原発再稼働を翻意させるためだとか、息子・進次郎氏(現・復興大臣政務官)の将来を慮ってだとか。果ては、米国が日本に突きつけている電力自由化という規制緩和に向けて、その手先となって動いているなど、喧しいばかりです」

同氏は、そのどれも小泉決起の真相とはほど遠いと断言する。
というのも現在、小泉氏は"憲政の神様"尾崎行雄・衆院名誉議員(54年没)の「憲法のためとしあらば此堂を枕となして討死も好し」をもじって、「お国のためとしあらば……」を口癖にしているという。
「功成り名を遂げた小泉、細川の両氏は、もはやカネや権力欲には動かされないでしょう。国を憂える心境のみでの決起だと思います」(前同)

ただ、元首相コンビの高貴な理想はどうあれ、勝者がすべてを得て、敗者はすべてを失う選挙のこと。

永田町の魑魅魍魎たちが一気に群がり出したのも事実。
"春よ、もう一度"に燃える最大野党・民主党の節操のなさは、特に目に余る。

「細川、立つ!」の報に、前日まで「舛添氏は支援にふさわしい。選考基準をクリアしている。これから接触したい」(民主党都連会長・松原仁国対委員長)と明言していたのが、翌日には「細川氏を組織的勝手連で応援する」と一変。

「同党の菅直人・元首相は"(脱原発を訴える)宇都宮さん(健児・前日弁連会長)を応援したい"と言っていたのが、細川氏立候補が現実となるや、"(宇都宮氏は)社共の支持だけでは当選は難しい"と、翻意。さすが"変節菅"は健在です」(前出・自民党中堅議員)

さらに、「脱原発一本化のため、宇都宮氏は立候補を取りやめるべきだ」と、厚顔無恥にも"フィクサー"まで気取り始めたのだ。
「民主党の野田佳彦・前首相を筆頭とする日本新党(細川氏が93年結成)の残党たちも、にわかに鼻息が荒くなってきています。細川・小泉連合を利用、これと合流して自分たちの復権を図ろうとの動きがありあり」(前出・政治部記者)

小泉元首相の"忠臣"だった中川秀直・元官房長官(12年に衆院議員引退)も、かつての小泉チルドレンを従えて蠢き出したという。
「一説には、中川さんが細川・小泉連合の伝書鳩だったと言われています。彼は、いまだ政治家として成仏できず、小泉復権と同時に、あわよくばを狙っているようです」(政治部デスク)

"あの人はいま"状態から目覚めたのは、中川氏だけではない。
小沢一郎・生活の党代表も、今回の細川・小泉連合に"いっちょ噛み"しているようだ。
「今年に入って、小沢氏は細川氏と極秘に1回会い、詳細に戦略を練ったという情報もあります。ただし、自身が表立って支援に回ると"票が減る"と自覚。今回は、裏方に徹するようです」(前出・鈴木氏)

舛添・自公政権VS細川・小泉タッグに群がる野党連合。

こんな図式が見え見えなのが、今度の都知事選。
「安倍政権は中央で盤石ですが、地方での失地回復は道半ば。都知事選の勝敗は来年4月の統一地方選や、その翌年の衆参ダブル選挙への大事な試金石となる。さらには、原発政策というエネルギー戦略までが問われる。今回の都知事選は、安倍政権の命運を賭けた、一大"国政"選挙だと断言できますね」(自民党中堅議員)

永田町をも巻き込んだ都知事選は、2月9日が投開票日。
東京都民ならずとも、その行方を十分注視したいところだ。

[デジタル大衆]

Posted by nob : 2014年02月03日 21:07

誰もが結局まず自分ありきなのだから。。。

■「元祖脱原発」の山本太郎氏ついに“都知事選参戦”

66万票の“太郎票”をバックに動きだす山本氏

 東京都知事選(2月9日投開票)で自民、公明党が推す舛添要一元厚労相(65)を追う細川護熙元首相(76)の“当落を握る男”が動きだした。昨年の参院選東京選挙区で当選した“ご当地選出”の山本太郎参院議員(39)が、いまだどの候補者を支持するかを明らかにしていない。本紙の直撃に山本氏は、都知事選への“参戦”を表明。大都市東京で最大の票田となる浮動票の行方を左右するキーマンになりそうだ。

 今回の都知事選は煮え湯を飲まされ続けてきた脱原発勢には、またとない勝機となっている。昨年末の段階で、日弁連前会長の宇都宮健児氏(67)が手を挙げたが、脱原発勢はあくまで勝てる候補を模索。そこに細川氏と小泉純一郎元首相(72)という絶大な知名度を誇る2人が手を組み、細川氏への一本化の声が湧き上がったのは当然の流れだった。

 ところが、すでに共産党、社民党の推薦を受けていた宇都宮氏は「なんで私が降りなくてはいけないのか。私の方が(細川氏より)実行力がある。(一本化は)失礼な話だ」と折れないどころか、細川氏の佐川献金問題や小泉氏のワンイシュー選挙を批判。宇都宮氏の支援者も細川陣営のネガティブキャンペーンを展開し、互いの票を食い合うどころか、内ゲバとも言える醜態をさらす事態に陥っている。

 そんな中、沈黙しているのは山本氏だ。昨年の参院選東京選挙区で脱原発を掲げ、主に浮動票となる若者や女性、ネット層をターゲットに支持を広げ、66万票を獲得して当選した実績がある。前回の都知事選で宇都宮氏を支援していたが、今回は自身の周囲も細川氏と宇都宮氏に支持が二分し、板挟み状態になっている。

 永田町関係者は「山本氏は議員当選後、離婚の過去や天皇陛下への手紙騒動などがあり、冷ややかな目で見られているが、いまだに根強い支持があるのも事実。また騒動で新たに顔を売った部分もある。元祖脱原発の象徴とも言える山本氏がどちらにつくかで“太郎票”が大きく流れる」と指摘する。

 国会開会日の24日、本紙の直撃に山本氏は重い口を開いた。

「最終的にどうするかは、自分の中で答えが出ていない。自公勢力の大きな組織票に対抗するには一本化しかなかったが、至らなかった。今回の都知事選は低投票率が予想され、浮動票が動かない場合はなおさら勝ちが厳しい。選挙に興味がない人にいかに今回の選挙が重要なのかを訴えたい」

 週明けから都内で都知事選の投票を呼び掛けるキャラバンを1人で展開していくという。

 現時点では細川氏にも宇都宮氏にも肩入れせずに双方の陣営との接触も絶つという。不毛な脱原発勢同士の足の引っ張り合いに加担するつもりはさらさらない。

「今は決勝戦の前に(脱原発勢同士の)準決勝をやっているようなもの。細川さんは放射性廃棄物の東京での受け入れを表明していて、本気だなと思ったが、どこまでいけるかは未知。一有権者として、2人の街頭演説も聴きたい。勝負にならない選挙にはしたくない。そのためにはまず投票率を上げないとミラクルは起きない」(山本氏)

 投票率を上げることで浮動票を多くし、それを脱原発勢にかき集めたうえで、最終的には動向を見極め、勝てる候補への投票を呼びかけることで、事実上の“一本化”にもつなげる狙いが見えてくる。

「なんだかんだ言っても勝算があるのは細川氏。最後は山本氏と小泉氏が“変人合体”を果たせば大きなインパクトになる」(脱原発関係者)。サプライズとなるタイミングで行動に出る“66万票を握る爆弾男”の動向が注目される。

[東スポWeb]

Posted by nob : 2014年01月31日 12:10

絶えぬ珈琲効能論争、、、私は朝夕に、時折午後にも、ゆっくりといただきます。。。

■コーヒーの正しい飲み方

健康に効く2大成分はカフェインとポリフェノール

朝の目覚めに、ちょっと疲れたときに……

飲むとすっきりするコーヒーは、実は美肌や脂肪燃焼など、健康パワーの固まり!

コーヒーの力をイイトコ取りする飲み方をマスターしましょう。

 コーヒーというと、「健康に悪そう……」と後ろめたさを感じつつ飲んでいる人もいるのでは?でも、ご安心を。むしろコーヒーは体に良いという認識が広がっている。今年5月、最も権威のある医学雑誌の一つ、New England Journal of Medicine誌に「1日に3杯以上のコーヒーを飲む人は、飲まない人よりも死亡リスクが約10%低くなる」という大規模調査結果が報告された(※)。東京薬科大学名誉教授の岡希太郎さんは「コーヒーの健康効果を世界の医学会が認めた、画期的な研究」と評価する。
※(N Engl J Med 2012 ;366:1891-1904.)

シミを抑え、脂肪燃焼を高める2つの効果

 コーヒーの健康成分の一つは、ポリフェノール。お茶の水女子大学大学院の近藤和雄教授は「コーヒーは日本人の代表的なポリフェノール摂取源」と話す。その働きの一つとして、近藤教授は1日にコーヒーを2杯以上飲む人はシミが少ないことも確認。目安は、「ポリフェノールで1日1000〜1500mg を一応提唱している。コーヒーのみでとるなら3〜5杯ほど」(近藤教授)。ポリフェノールはカフェインを除いた「デカフェ」でもとれる。

 第2の成分が、カフェイン。東京慈恵会医科大学医学部の鈴木政登教授は「カフェインを摂取すると1時間後にはエネルギー代謝が高まり脂肪が燃えやすい状態になる」と話す。鈴木教授は「コーヒー1杯分のカフェインで脂肪燃焼効果は5時間ほど続く。運動の30分前に飲むといい」とアドバイスする。とりすぎには注意しよう。

健康に効くのはこの二大成分!

1. 1杯に200〜300mg
抗酸化でアンチエイジング
ポリフェノール

活性酸素に作用して紫外線によるシミを防ぐ

コーヒーの抗酸化力を支えるのが、コーヒーポリフェノール(クロロゲン酸類)などのポリフェノール。1杯(150ml)当たり300mgと豊富に含み、「飲むと30分から1時間ほどで体内の抗酸化力を高める作用を発揮する」(近藤教授)。コーヒーを飲む量と肌の状態を調べた研究では、コーヒーポリフェノール摂取が多いほどシミが少ないというデータが出た。

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1日に2杯以上飲む人はシミが少ない

非喫煙女性131名(30〜60歳)に対して、食事調査と肌状態の解析を行った。コーヒー1日2杯以上、つまりコーヒーポリフェノールを1日150mg以上とる人は紫外線シミが少ないことがわかった。(近藤教授ら、2011年第65回日本栄養・食糧学会大会にて発表)

意外?!コーヒーは日本人の抗酸化力の源!

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首都圏在住の主婦109人に食事、食材、飲料を一週間記録してもらい、ポリフェノールを何から摂取しているかを算出した。その結果、コーヒーからの摂取が47%と最も多く、コーヒーは日本人の最大のポリフェノール源であることがわかった。(近藤教授ら、2010年第64回日本栄養・食糧学会大会にて発表)

コーヒーポリフェノールにはこんなアンチエイジング効果も!
● インスリン抵抗性を改善し、糖尿病を予防。血圧を抑える
● 動脈硬化を予防し、心疾患リスクを下げる

2. 1杯に約100mg
エネルギー代謝を高める
カフェイン

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カフェインと運動で脂肪燃焼効果アップ
肥満・糖尿病モデルのラットを「安静対照群」、「運動群」、「カフェイン投与群」、「運動+カフェイン投与併用群」に分けて5週間飼育した。運動とカフェインを併用すると体重減少が顕著となり、筋肉量が増え、内臓脂肪と皮下脂肪が最も減少した。(鈴木教授の研究)

脂肪燃焼パワーを高める

カフェインをとると30分ほどで血中に到達し、脈拍が上がり交感神経が優位になる。さらに、エネルギーとして活用されやすい遊離脂肪酸が増え、脂質代謝が高まる。ラットの実験で、カフェインを投与して運動を加えるとこの働きはさらに高くなった(写真)。「ヒトを対象にした研究でも、コーヒーを飲むとエネルギー代謝が上がることを確認した」(鈴木教授)。

1杯中のカフェインはコーヒーが多い

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主な飲料に含まれるカフェイン量を比較すると、コーヒーの含有量が多い。コーヒーや茶葉から抽出されたカフェインは、コーラや栄養ドリンクにも使われている。(データ:五訂日本食品標準成分表、『カフェインの科学』学会出版センター)

カフェインにはこんなうれしい効果も!
● 交感神経を優位にする
● 抗炎症作用
● 肝臓など臓器の保護作用


■“コーヒーは体を冷やす”は勘違い!?

効き目大! でもとりすぎは ご用心

がぶ飲みするのはNG 妊婦は1〜2杯に

 カフェインは医療にも用いられているだけあって、急激に血中濃度が高まると中枢神経系を刺激し、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震えなどにつながることがある(表)。「カフェインは、血中濃度40μg/mlを超えるとほとんどすべての人に不整脈やけいれんを起こす。10杯続けざまに飲む、というような過剰な飲み方をすると、何らかの副作用が生じる可能性がある」と鈴木教授。カフェインは5時間ほど体内に留まるので、頻繁に飲むのは控えたい。

 妊娠中の摂取については、英国食品基準庁(FSA)が、2008年に「妊婦がカフェインをとりすぎると出生児が低体重となり、将来の健康リスクが高くなる可能性あり」とし、1日当たりのカフェイン摂取量上限を200mgと定めている。妊娠中の人は、デカフェにするか、1日当たり1〜2杯に。

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血中カフェイン濃度と症状

カフェインを治療薬として使った場合の症状と、血中カフェイン濃度との関係を示した。体重1kgあたり4mgのカフェイン投与で血中濃度は約6μg/mlになる。(表:鈴木教授)

“コーヒーは 体を冷やす”は 勘違い?!

「コーヒー摂取と冷えに相関なし」の研究結果も

 福島室長は「コーヒーポリフェノール摂取と肌状態の調査の際、冷えについても調査した。夏季・冬季いずれにおいてもコーヒー摂取と冷えとの間に相関はなかった」と話す。カフェインには体熱産生作用があり、3〜4杯のコーヒーで10%程度の熱産生アップが見込めるという研究も。薬膳カウンセラーの阪口珠未さんも、「低血圧や低体温の人にとって、コーヒーを朝に飲んで体にスイッチを入れるのは賢い方法。ただし温かくして飲んで」と話す。


■コーヒーはいつ飲むのが効果的?

コーヒーは 飲むタイミングに コツがある

眠気覚ましに効果的 日中の活性酸素対策にも

こんなタイミングで元気に

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 「運動や精神活動で疲れると、脳ではエネルギー代謝の残りカスとしてアデノシンという疲労物質がたまる。このときコーヒーを飲むと、脳に到達したカフェインが、アデノシンの代わりにアデノシン受容体につき、眠気を防ぐ。昼寝の直前に飲めば20〜30分後にしゃきっと目覚められる」と岡さん。「夜は睡眠中に分泌するメラトニンなどが活性酸素対策になる。日中はコーヒーポリフェノールなどの抗酸化物で対策をしたい」(近藤教授)。ただし「カフェインには胃酸分泌を高める働きがある。胃酸過多の人は、空腹時を避けて」(福島室長)。

ブラックが ダメならちょい足し ミルク砂糖

ミルクでカフェインの吸収をおだやかに

 コーヒー好きな人なら苦みや酸味をおいしいと感じるけれど、ブラックの味は苦手……という人もいるはず。でも、砂糖やミルクを入れると健康効果が薄まってしまうようで心配!

 ポリフェノールの吸収については「ミルクも砂糖も影響しない」と福島さん。カフェインについて「スプーン1杯、5g程度の砂糖であれば血糖値にはほとんど影響を及ぼさない。脂肪燃焼効果を下げることもない」と鈴木教授。砂糖の入れすぎはカロリーオーバーになるので気をつけて。一方、ミルクを加えると「カフェインが体内に吸収されるスピードがおだやかになる」(福島室長)。急激なカフェイン吸収は胃酸分泌増加により胃を荒らす原因にも。子どもや胃酸過多の人はミルクを加えるといい。


この人達に聞きました

岡 希太郎
東京薬科大学名誉教授/珈琲研究家
2004年にコーヒーの研究に着手。「カフェインには抗炎症作用もあり、肝臓や脳を守って肝がんやアルツハイマー病を予防する可能性も期待されている」

東京慈恵会医科大学
鈴木政登教授
体育学、応用健康科学、病態検査学が専門。「コーヒーの脂質代謝を高める効果は運動によってさらにアップする。肥満、糖尿病の予防にもコーヒーは役立つ」

お茶の水女子大学大学院
近藤和雄教授
同大学生活環境教育研究センター長。「日本人は食べ物より飲み物から多くポリフェノールをとっている。コーヒー摂取などで動脈硬化も抑制できる可能性がある」


[いずれもWOMAN Online]

Posted by nob : 2014年01月31日 09:33

私も身体の冷えの自覚がありませんでした。。。Vol.2

■『冷え』の原因となる食習慣とは?

「冷え」は女性の大敵

寒い日が続き冬真っ只中な今日この頃。

女性の一番の悩みといえば「冷え」ではないでしょうか?手足が冷たい、一日中身体の芯から冷えを感じて仕事に集中できない…などなど。

冷えはあらゆる病気の原因にもなります。色々対策はしているけど一行に改善しないという方、もしかしたら日々の習慣が原因かもしれません…

本当にお腹のため?朝ヨーグルトの習慣

お腹の調子を整えるため・美肌のため…と、朝食にヨーグルトを食べている方も多いのではないでしょうか?私自身もつい数年前まで、美容のために良いものだと思い10年間ほど毎朝ヨーグルトを食べ続けてきました。

しかし、牛乳やヨーグルト、生クリームといった流動性のある乳製品は身体を冷やす作用がとても強いとされています。また、子宮がんや乳がん、生理不順など婦人科系の病気を引き起こす原因として、この乳製品の食べすぎがあげられています。

グラタンなどクリーム系のお料理、カフェラテ、ヨーグルト、生クリームたっぷりのケーキなど…女性は乳製品を使ったお料理が大好きですよね。

元々農耕民族だった日本人が、このようなものを口にするようになったのは歴史的にみても最近のこと。牛乳を飲んでお腹がゴロゴロしてしまう方がいらっしゃるように、本来私たち日本人はそれらを多く口にしなくても大丈夫な人種だと言えます。

お腹の調子を整えたいのであれば、日本古来からあるお味噌や納豆など発酵食品を食べたほうが、同じ発酵食品でも私たちの身体には適しています。

朝スムージーの落とし穴

ダイエット、美容のために良いと言われているグリーンスムージーですが、飲み方を間違えると冷えの原因に。

胃腸へ優しく消化の負担も少ないため朝食として頂く事は悪くはないのですが、例えばそれが冷蔵庫で冷やしたものだった場合、内臓冷えの原因に。内臓を冷やしてしまうと代謝が悪くなるため、せっかくのダイエットも成功どころか逆効果に…

また、南国系のフルーツは身体の熱を下げる作用はあるためこの時期はオススメしません。
今が旬でかつ、日本でとれるフルーツで作ったほうが良いのですが、できるのであればスムージー習慣は夏だけにしておいたほうが安心です。

朝は体温を上げる習慣を!

人は日中活発に動くため、目覚めと共に体温を上げようとします。しかし、そこで上記に述べたような身体を冷やしてしまう物を食べてしまうと、1日中体温が上がりきらず過ごす事になり、冷えを感じやすくなったり集中力が欠けてしまったり…とさまざまな不調へ繋がります。

また、手軽に食べられる菓子パンも危険。菓子パンには精製されたたっぷりのお砂糖が含まれていますが、この白砂糖も体を冷やす原因食材のひとつ。

特にこの時期、朝の習慣はとっても大切!

ヨーグルトやフルーツなどで済ませている方は、温かいスープや発酵食品であるお味噌汁を頂き体の内側からしっかり温める努力をしましょう。菓子パンが習慣となっている方は、おにぎりにチェンジすることをオススメします。

いかがでしたか?冷えは長年の生活習慣の蓄積によるものです。日々の習慣を見直しできることからはじめ、冷えを解消していきましょう!

[スキンケア大学/美ログ]

Posted by nob : 2014年01月31日 09:24

沈没はしないまでももはや座礁寸前、、、成長という虚構から成熟という実体経済政策へ舵を取れ。。。

■原発ゼロが経済を飛躍させる

田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]

円安が進めば輸出が増える
こんな単純な図式はもう成り立たない

 今週のマーケットは、世界的な同時株安で始まった。新興国経済の先行きに根強い懸念があるからとされる。

 東京市場も週明けの27日、日経平均株価は一時1万5000円割れとなり、400円近い大幅下落となった。

 同じくこの日政府は2013年(暦年)のかなり衝撃的な貿易統計を発表した。

 これによると13年の貿易赤字が過去最大の11兆4745億円に達したというのである。

 13年の為替レートは、12年比平均で2割以上も円安になっている。一体どうしたのか。

 輸出は価格ベースでは1割近く増えているが、数量ベースでは何と減少(1.5%)している。要するに円安によっても輸出は伸びていないのだ。

 その最大の原因は、日本企業の生産拠点が海外に移転されたため輸出が増えにくくなっていること。そしてわれわれが期待する国内生産回帰への流れは全く生じていないのだ。

 もう円安が進めば輸出が増加するという単純な図式は成り立たないだろう。

 一方の輸入は価格も数量も増えている。13年の輸入増額は12年比15%増となっている。

 これは主として火力発電への依存が強まり燃料輸入が急増したためとされる。

 ただ、この場合も円安が輸入価格を大きく押し上げているのが問題だ。

 幸い、今のところ日本の所得収支黒字の余力はある。しかしこの黒字も減少を示しているから、所得収支の黒字の拡大策も真剣に考える必要がある。

「不連続な歴史の局面」こそ
日本経済を飛躍させる

 私は現状の日本経済の流れに小手先で対応するだけでは、中長期のジリ貧傾向は避けられないと考えている。

 やはり、新技術、新商品の爆発、イノベーションがあって初めて日本の経済は再生する。

 戦後日本の経済を通覧すると分かるが、経済の新しいステージは、敗戦や石油ショックのように、大きな「経済外的要因」、「不連続な歴史の局面」によって用意されるのではないか。戦後の日本だけでなく世界の歴史にもその例は多いだろう。

「原発ゼロ」は、不連続な歴史の局面。必ず日本経済を飛躍させると私は確信している。確かに経済と生活に一時的な困難をもたらす可能性はあるが、その彼方には新しい経済、新しい生活が展望できる。ジリ貧の流れに流されることは我々日本人の進む道ではない。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年01月31日 09:08

彼の暴走暴挙を歯止めるも看過するも私たち次第。。。

■武器輸出の原則明確化に意欲 首相、参院代表質問で

 安倍晋三首相は30日午前の参院本会議で、政府が進める武器輸出三原則の見直しに関し「輸出を認める場合の厳格審査などを具体的に定めていく」と述べ、原則の明確化に意欲を示した。同時に「国際社会の平和と安定に貢献していく」として、首相が掲げる「積極的平和主義」を進める考えを重ねて強調した。

 参院は、首相の施政方針演説など政府4演説に対する2日目の各党代表質問を実施した。

 連立政権を組む公明党の山口那津男代表は、教育行政の最終的な権限を首長に移す教育委員会制度改革案に関し「教育の政治的中立性が保てるか疑問だ」などと指摘した。

[47NEWS]

Posted by nob : 2014年01月31日 08:50

私も、野菜&フルーツジュースに加えて、歳明け早々から発芽玄米&菜食中心に切り替えました。。。

■発芽玄米の登場で注目されるGABA(ギャバ)

発芽玄米の登場とともに脚光を浴びている成分、それが通称GABA(ギャバ)だ。正式名称は「ガンマ−アミノ酪酸」。文字通りアミノ酸の一種だが、たんぱく質を形作っている18種類のアミノ酸とは異なり、特に哺乳動物の脳や脊髄に存在する。

ギャバは体内で主に抑制系の神経伝達物質として脳内の血流を活発にし、酸素供給量を増やしたり、脳細胞の代謝機能を高めるはたらきがあることがわかっている。このため、脳内のギャバが不足するとイライラするのをはじめ、さまざまな体調不良を招き、ひいては大きな病気の引き金となってしまうのだ。

<GABAは睡眠中に生成される>

通常、ギャバは睡眠中、特に深い眠りに入っているときに生成されるため、睡眠不足はこのギャバ不足にもつながるとされていた。では、睡眠不足の人は、みんながギャバ不足に陥ってしまうのだろうか?

近年までは食べ物によってギャバを摂取しても、脳内へ到達することはないと言われてきた。
しかしギャバの研究が進み、最近になって、食べ物によって摂ったギャバも脳へ届くことがようやくわかってきたのだ。つまり、不足するギャバは食べ物から摂ればよいというわけだ。

期待されるGABAの効能

ギャバを摂ることによって、期待できる効果は、実に幅広く、多彩なことに驚くはず。

■血圧を下げる

ギャバには、血液中の塩分をろ過する腎臓のはたらきを活発にし、利尿作用を促すことで血圧を下げるはたらきがある。このため高血圧の予防に効果があるとされている。

■中性脂肪を抑える

ギャバが内臓のはたらきを活発にして消費エネルギー量を高める一方、血液中のコレステロールや中性脂肪をコントロールし、脂質代謝を促すことがわかっている。このため肥満の予防ばかりでなく、糖尿病などの予防にも役立つのではないかと期待されている。

■肝臓・腎臓のはたらきを高める

腎臓のはたらきを活発にして血圧を下げるばかりでなく、ギャバには肝臓のはたらきを促す効果も。このためアルコールの代謝も速くなるとされている。

■神経を鎮める

ギャバは、脳内で抑制系の神経伝達物質としてはたらく成分。このため、ギャバを摂ることでイライラなどをやわらげる効果がある。実際、パニックや不安の状態にある人の脳脊髄液を調べたところ、ギャバが著しく減っていたという実験結果も。これらのことから睡眠障害、自律神経の失調、うつ、更年期の抑うつや初老期の不眠といった症状の改善にも効果が期待されている。

さらに最近では、アルツハイマー型痴呆症の予防・改善にも期待できると話題を集めている。

発芽玄米のGABA量は白米の約10倍、玄米の約3倍!

人間の脳神経から内臓、血液のはたらきまで、さまざまな観点から効果が期待できるギャバ。これを効率よく摂取できるのが発芽玄米なのだ。ギャバの量は、白米にはわずかに1mg、胚芽米で2.5mg、玄米でも3mgなのに対し、発芽玄米は10mgと圧倒的に優れている。しかも発芽玄米なら、毎日の食事で意識しなくても摂れるのだから、便利だ。

[healthクリック]

Posted by nob : 2014年01月29日 18:16

これも呼吸法の一つ。。。

■どこでも安眠できる。ストレス知らずの丹田ヒーリング

毎日めまぐるしく動く情報の中で暮らしていると、一日が終わるころには身も心もヘトヘト。そこで、今日こそは早く寝ようと早めにベッドに入っても、神経が高ぶって眠れない......。

いくら体を休めようとしても心がついていかなければ、せっかくのリフレッシュタイムも台無しです。では、どうしたら心身ともに癒されるのでしょう?

そんなときは、ベッドに入ってからでもできる、自己ヒーリングがいいようです。おへその下、指3本分くらいのところにある「丹田」は、生命エネルギーの貯蔵庫とも言われる場所で、その丹田を温かい状態で保つと、心身共に幸福感に溢れて質の良い睡眠をとることができるのだそう。

丹田ヒーリング
1.下腹部に両手を当てます。
2.その状態で息を吸って下腹部を膨らませます。
3.次にゆっくりと息を吐きながら元にもどします。
4.これを数回繰り返します。
5.慣れてきたところで そのまま下腹部を膨らませた状態を保ちます。
6.膨らんだ下腹部の中心を意識して下さい。温かい感覚があります。この下腹部の中心が「丹田」です。
7.丹田を意識したまま、通常の呼吸に戻します。

これは、心身のほぐし&デトックスのオーダーメイドセラピー、癒やし亭 創始者である藤本明伸先生の直伝メソッド。1人で出来るので、ぜひともマスターしたいです。

丹田ヒーリングのコツを覚えると、どこにいても自分で心身を癒せるようになるので、旅先で眠れない私もやってみようと思います。これで、どこにいってもマッサージ店ばかり探す、なんてこともなくなるかもしれません。

(松田朝子)

[MYLOHAS]

Posted by nob : 2014年01月29日 14:00

結局はバランス良く、食べ過ぎ飲み過ぎに注意する、、、そんな当たり前の食生活をするということでしょう。。。Vol.2

■気がつくと「三段腹」になってしまう5つの勘違い「NG:食事が少ない」「NG:野菜しか食べない」

いかに毎日の生活を健康的に送るかが、スリム体形を維持するための大切なポイント。頑張っているのに三段腹になってしまうアナタは、勘違いしているのかも?

●勘違いその1:食事を少なめに食べる

食事を少なめに取る女性は要注意!これは「もっと食べたい」という心理的要素を煽(あお)り、ドカ食いしてしまうことを意味するのです。満足のいく量をしっかりと食べることの方がスリムへの近道!

●勘違いその2:肉類は控えめの「野菜中心」生活

脂肪が含まれる肉類は控え、野菜ばかりを食べることが健康であると信じてやまない女性は数多く存在します。しかし、そういう女性に限って三段腹が多かったりするのです。肉類に含まれる動物性タンパク質には代謝機能を高める効果があるので、脂肪も燃えやすい体質にしてくれます。お肉は適量を食べるようにして。

●勘違いその3:パンは食べない

血糖値を大幅に上げてしまう「白い」パンは食べないに越したことはないですが、全てのパンを避けてしまっているアナタは大きな損をしています。穀物がたくさん入ったパンやグラノーラ(無糖のもの)はインスリン値の上昇を遅めてくれる効果があるので、おなかに脂肪が付きにくくなるのです。1日に1回食べることで代謝に変化が見えてくるそうですよ。

●勘違いその4:「ライト」な商品を選ぶ

健康を考えて「ライト」な商品を選んでいるアナタは、身体を傷めているのをご存じでしたか?確かに糖分は少ないのかもしれませんが、その代わりに「人工甘味料」などの化学物質が大量に含まれているのです。砂糖が入っていないのに「甘い」なんて不自然にも程がありますよね。人工甘味料が脂肪を蓄えやすい身体にしているという調査結果もあるので、これは要注意。

●勘違いその5:脂肪は大敵

「脂肪=デブの要素」と思っている女性は数知れず。しかし、脂肪にもいろいろな種類があることはあまり知られていません。アボカドやオリーブオイルなどの良性脂肪は、身体に付いている脂肪を燃やしてくれる作用があるから意識的に摂(と)ることをおすすめします。脂肪が脂肪を燃やすのです。

あえて避けてきたものが実は必要なものだったなんてショックですよね!

今からだって決して遅くはないから、早速、頭を切り替えて。

※当記事は、ハイブリッド翻訳のワールドジャンパー(http://www.worldjumper.com)の協力により執筆されました。

参考:5 Habits That Give You Belly Flab
http://www.cosmopolitan.co.za/bodysoul/Diet/5-habits-that-give-you-belly-flab-pg1

[マイナビウーマン]

Posted by nob : 2014年01月29日 13:51

彼の場合これも仕事の内、、、しかしハードな仕事ぶりです。。。Vol.2

■誰も知らなかった夜のたかじん「カッコよすぎる爆飲伝説」50連発 vol.02

後輩のために酒場で土下座
関西の芸人のみならず、関東の芸人も、たかじんは面倒を見ていた。
【たけし軍団】の前衆院議員・東国原英夫氏も、その一人。
「よく飲みに連れて行ってもらいました。たかじんさんは、高級クラブでも(33)店を出るときに勘定を聞かずにポンと払う。【ここに勘定、置いとくな】と言って、すっと出て行ってしまう。私が何度か見たのは、20~30万円くらいでしょうか。(34)釣りは一切もらわない。カッコいいんです」東国原氏が続ける。
「98年、恥ずかしい(35)不祥事で自主謹慎していた折、たかじんさんから何度もオファーをいただきました。"オマエ、俺の番組で思いっきり話せ" と。(36) "オマエなあ、人生なんて51勝して49敗なら、それで合格なんや。いくつか負けて失敗しても、そんなもの関係あらへん"と言われたのは、いまでも僕の座右の銘です」
慈愛に溢れた先輩なのだ。

お笑い芸人の大平サブローは、吉本興業からの独立に失敗した際、たかじんに当時の吉本幹部の酒席に連れて行かれたときのエピソードを報道陣に披露した。
たかじんは、「こいつを吉本に戻したっておくんなはれ」と言い、頭を下げ、酒場で(37)後輩のために土下座までしたというのだ。

彼は、(38)テレビも酒場に変えた。
1996年から4年間放送された『たかじんnoばぁ~』(日本テレビ系)は(39)2000万円かけたバーのセットに本物のバーテンを入れ、ゲストと一緒に酒を胃袋に流し込み、話しては酔っ払うという過激な内容。
深夜帯なのに、時に(40)最高視聴率は25%を超えた怪物番組だ。
「もともとは、早朝の番組出演を断る口実に、(41)"本番中に酒飲ませろ!"と無理難題をスタッフに突きつけたことが始まりです」(前出・芸能記者)


■誰も知らなかった夜のたかじん「カッコよすぎる爆飲伝説」50連発 vol.03

パンツ姿でデビュー曲を熱唱
天衣無縫なヨッパライに日本中が釘づけになった。
「番組内では、相次いだケンカもそのまま放送した。(42)立川談志に灰皿を投げつけたかと思うと、【(たかじんは)気に入らん】などと攻撃を繰り返す(43)落語家の桂ざこばと飲み続け、喧嘩ののちに仲直り。不思議な番組でしたね」(前同)

このほか、(44)谷村新司は嬉々として【ビニ本】収集癖を開陳。
最終回に、ゲスト出演したビートたけしとは、こんな秘話まであった。
「たけしさんは、"ノーギャラでいいから、可愛いお姉ちゃんのいるところで飲んで、大阪のうまいものを食いたい"と条件を出した。対するたかじんは、(45)朝の3時半まで一緒に飲み歩き、別れ際、たけしの弟子に(46)自分のポケットマネーで、200万円を渡したんです」(前同)

たかじんは、桂ざこばと生放送の『なまみつ』(毎日放送)に、(47)ウイスキーの水割りを片手に、泥酔して乱入。
ゲストの女優・藤山直美とキスしたり、収録場所まで乗せてきた素人のタクシーの運転手を無理やり出演させたり、好き放題やり尽くした……放送事故スレスレ!

『たかじんONE MAN』(毎日放送)では、笑福亭鶴瓶とスタジオで2人で酒を飲みながら対談。
思い出話をするうちに深みにハマり、(48)鶴瓶は号泣。下はパンツ一丁のたかじんの太腿にガブリと噛みついたが、ズボンを脱いだほうも悪い!?

ラストでは、パンツ姿のまま、たかじんがデビュー曲「ゆめいらんかね」をギター1本でしっとり歌い上げた。
(49)普段はおちゃらけっ放しの鶴瓶が「すっごい、よかった」としみじみ感動。

この男の歌は、人の心を優しく揺さぶるのだ。
「たかじんの名曲『東京』は、日本中のスナックのみならず、タイ人が集う新宿歌舞伎町の"タイ・スナック"でも大合唱。(50)彼の歌は国境を越えたんです」(夕刊紙デスク)

遠くへ行ってしまった爆飲の神様に、合掌――。

[いずれもデジタル大衆]

Posted by nob : 2014年01月29日 12:32

核は処分できないゴミ、放射線が無力化する10万年後には北海道ごと移動して地層の大きな変化どころか海底に消失も?、、、(莫大な費用をかけて)地上で恒久管理し続けるべきもの。。。

■核のゴミ、国内処分は可能 専門家「北海道東部など地層安定」

 自民党資源・エネルギー戦略調査会(山本拓会長)は28日、原発から出る「核のゴミ」の最終処分を議論する小委員会の初会合を開いた。講師として招かれた高橋正樹日本大教授(火山学)は、道東や東北地方の太平洋側の一部など地層が安定している地域を示し、国内に最終処分に適した場所があると説明した。

 政府は高レベル放射性廃棄物の処分地が見つからないことから、政府主導で選定する方針を示しており、2013年度中にも選定方法を見直す。自民党は小委員会で早期に提言をまとめ、政府方針に反映させたい考えだ。

[北海道新聞]

Posted by nob : 2014年01月29日 09:20

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.31/それでいい。。。

■【都知事選】小泉元首相、代替エネルギー案がないとの批判に「代案は出さない!」

出馬表明以来、訴えのほとんどを「脱原発」に費やしてきた細川氏だったが、この日は「一番の問題は、少子高齢化が世界の主要都市で、東京が一番早く進んでいること」と町屋駅前に詰めかけた約300人を前に、福祉問題から演説を始めた。

報道各社の世論調査で、有権者が関心を寄せる政策が原発問題ではないことがハッキリしたこともあり、軌道修正。福祉や五輪などに半分以上の時間を割いた。

一方、全くぶれないのが小泉氏。鼻声ながらも絶叫調で脱原発を訴え、原発廃止後のエネルギー案がないとの批判には「私1人で代案を出せ、という方が無責任。代案は出さない!」と“逆ギレ”。JR王子駅前でも「批判にこたえる必要はない!」と言い切った。

小泉節に聴衆は拍手喝采。“元首相タッグ”で無党派層に支持を広げようとしている細川陣営だが、候補者が小泉人気に食われている。

[産経新聞]

Posted by nob : 2014年01月28日 23:41

水は生命の源。。。

■冬こそ水分補給!乾燥肌・風邪予防のための正しいお水の摂り方

体内での水分の役割とは?

身体に占める水分量は、成人で体重の50~60%、赤ちゃんの場合で70%といわれています。体重の約20%の水分を失うと命に関わるともいわれており、栄養成分ではありませんが、人体の生命活動にとって非常に重要な役割を担っています。

主な役割として、まず、体内に摂り入れた栄養素や酸素の運搬、老廃物を排泄するなど、生命活動を支えている代謝は水を介して行われています。また、同じく代謝の一環である体内での化学反応の基盤にもなっています。その他、汗をかくことにより体温の調節も行っています。

水分補給で乾燥肌を防ぐ

水分補給がなされないと、体内に新しい水分が入ってこないため、古くて汚れた水が身体中をめぐっていきます。その結果、血流が悪くなりつまりドロドロの血液となりリンパ液の流れも滞ってしまいます。

このような状態が続くと冷え性や肩こり、むくみ等の原因にもなり、引いては、身体の表皮の肌細胞にもダメージを与えてしまい乾燥肌をも引き起こしてしまうのです。つまりめぐりめぐって、お肌の美しさにも悪影響を及ぼしてしまうということですね。

このような事態を起こさないためにも、毛細血管の隅々にまで十分な酸素や栄養を届けるために常に新鮮な水を届けてあげることが重要となります。

風邪・インフルエンザ予防は水分補給から

風邪やインフルエンザの原因となるウィルスの侵入を防ぐには、こまめな水分補給が大切です。風邪やインフルエンザの原因となるウィルスは口や鼻から呼吸とともに入ってきます。鼻や気道の粘膜の表面は“線毛”と呼ばれる毛で覆われており、この線毛が小刻みに動くことで粘液に流れを作りウィルスを咳やたんとして排出します。

このとき身体の水分量が減ると線毛が乾いてしまい、うまく働かなくなり侵入してきたウィルスを排出できなくなります。風邪・インフルエンザ予防のためにも、こまめな水分補給で常に喉をうるおしてウィルスを寄せ付けないようにしましょう。

水分補給は“水”で

冬は寒い上に汗をかかないので、水分補給をするタイミングを失いがちです。意識をして水そのものを摂って、水分補給をこまめにするように心がけましょう。コーヒーやお茶などは水分を排出する利尿作用があるため水分補給としてはおすすめしません。

○1日の摂取量は?

1日に1~1.5リットルを目安に水そのものをこまめに摂るようにします。食事からの水分摂取を加えると合計で2~2.5リットルくらいが目安となります。スポーツ飲料は身体の成分に近いので吸収は速いのですが、飲み過ぎると糖分の摂り過ぎになるため、日常生活での常飲はおすすめしません。

スポーツをするときや夏など汗をたくさんかいてミネラル分を失うときにはおすすめです。このとき、スポーツ飲料を水で2倍に薄めて飲むと素早く吸収されるうえに、糖分の摂り過ぎも防げます。(※水分補給をするにあたり、心機能や腎機能に異常があって水分を制限されている人は主治医の指示に従ってください。)

○水の温度は?

冷たい水は身体を冷やしてしまいます。夏冬関係なく一年を通して、常温あるいはぬるま湯に近い状態での摂取をおすすめします。

○朝一番にコップ一杯のお水を

人は、睡眠中にコップ一杯分の汗をかくといわれています。睡眠中に失われた水分を取り戻すという意味と、起きがけに水を飲むことによって朝食を食べる前の準備運動的に胃などの消化器管が動き出してくれるので、便秘予防にも最適です。この時のお水も必ず常温またはぬるま湯で。

今年の冬は、水分補給を意識して行い、乾燥肌対策と風邪・インフルエンザを予防し、美と健康を叶えましょう。

[スキンケア大学/美ログ]

Posted by nob : 2014年01月28日 17:53

過ぎ去りし始まりの日々を懐かしむ。。。

■ビジネススクールでは教えてくれない、起業家にとって大切な10のこと

Inc.:超難関ビジネススクールに入学するのはとても大変ですが、もし入学できなかったとしても、がっかりすることはありません。起業家にとって一番の学びの場というのは、自らの経験だからです。それはある意味、全ての人に開かれた学校でありながら、常に課題を突きつけられるため、課題を乗り越え、卒業するのがとても難しい学校でもあります。

ライターの Danielle Newnham さんは、数多くのテック系起業家にインタビューをし、『Mad Men of Mobile』を書きました。今回は、著者が本作を執筆する中で学んだ、起業を目指す人々への10のアドバイスを紹介します。

1.自分のアイデアを周囲の人々に発信する

多くの起業家は、疑心暗鬼に取りつかれています。自分のアイデアをソーシャルメディアで話せば、ライバルにそのアイデアを盗まれるのではないかと思うかもしれません。しかし実際には、そんなことは起こりません。他の人が真似をするのが難しいことにに挑戦し、それを完成させるために適切なチームをつくりましょう。もっとも重要なのは、実行することであり、アイデアそのものではないのです。

2.「善意に基づいた」アドバイスは無視すべし

起業について語る人の数は、実際に起業をする人よりもはるかに多いのが現実です。なぜなら、起業をしようとする過程で、友人や家族、同僚の善意に基づいたアドバイスに、高まっていたやる気がそがれてしまうからです。そうしたアドバイスには「まだ若すぎる/年をとりすぎている」「関連した経験が無いじゃないか」「資金が無いじゃないか」といったものが含まれます。

しかし実際には、あなた以上にあなたが考えている事業について理解しており、それをうまくやれる人はいません。自分の心の声に従ってください。本能を信じて、最初の一歩を踏み出してください。

いずれにしても、その事業がうまくいかどうかは、あなた自身がすぐに理解するはずです。

3.ローンチの日を早い日に設定する

締切が目前に迫っている状態ほど、チームのやる気を駆り立てるものはありません。準備の時間を長く設定すると、製品の公開を遅らせる理由を次々に思いつくに違いありません。完璧な製品などありません。しかし、どんな製品も時間、実際に使用されること、フィードバックによって、質を高めていくことができるのです。

4.共同創業者選びは、配偶者選びと同じである

実際には、起業してまもないうちは、配偶者と過ごす時間よりも、はるかに多くの時間を共同創業者と過ごすことになるでしょう。それは、多くの起業家の結婚生活が破綻してしまう理由とも言えるかもしれません。共同創業者を選ぶ際には、その人がただあなたのスキルや経歴、性格を補ってくれるだけではなく、あなたと共に莫大な時間を過ごすことを楽しんでくれるかどうかを確認しましょう。

起業の成功は、すばらしい立ち上げメンバーに恵まれるかどうかにかかっています。全メンバーがもてる力を出し切ることで、成功が可能なのです。

5.超人的な粘り強さを持つべし

起業において大事なことは、事業に激しく夢中になるあまり、四六時中事業のことを考えている状態でいることです。一日中、事業について語り、夜は事業の夢を見るような状態です。その執拗な粘り強い決意こそが、何度も訪れるであろう困難な時期を乗り越えるパワーとなるのです。

Shazam の共同創業者であるクリス・バートン氏は、この点について次のように語っています。
「起業の成功を決定づける一番の要素は、粘り強さです。 夢をかなえたいという決意が、理性を越えた超人的なレベルに達していなければ、成功する確率はほぼゼロです」

6.お金を起業の目的としてはならない

私が出会った起業家の中で、最終的に会社を売ることを目的に起業をした人は一人としていませんでした。会社を売った人が誰もいないというわけではありません。ただ、それを目標としていた人はいなかったのです。イグジットを目指していると、結局イグジットはできません。築くべきものは、その後何年ものあいだ、喜んで働きたいと思うような会社です。その過程の中で、会社に尽くしてくれる、やる気に満ちたチームを築くことができるでしょう。そうしたメンバーは会社の成功のために力になってくれるはずです。彼らはあなたの味方であり、あなたを応援してくれるのですから。

7.クラストップの天才が必要とは限らない

採用は起業のプロセスの中でも、もっとも難しく、時間もお金もかかる部分でもあります。必要なのは、起業家精神をもったチームであり、あなたの掲げるビジョンを達成するために共に働いてくれるチームです。それが、薄給長時間労働だったとしても。

クラスでもっとも成績の良い天才タイプの人材が必要だと思うかもしれませんが、本当に必要なのは、尋常でないレベルのやる気にあふれ、リスクを取ることを恐れず、会社の成功を心から欲している人材です。

8.全ての従業員は代替可能である

CEO として、あなたは全従業員の職務を遂行できるべきです。事業を経営するのに必要な全ての仕事を理解していなければなりません。経理担当者が突然仕事を放り出したり、共同創業者がある日かんしゃくを起こして、会社を去ってしまったとしても、うちひしがれていられません。

起業するときには、まずすべての仕事を自分でやるようにしましょう。それが、事業に必要な仕事を学び、またその仕事を遂行する適任者を見極められるようになるための唯一の方法なのです。

9.失敗は良いことである

アメリカ文化はヨーロッパに比べて、失敗への許容度がはるかに大きいと言えます。ヨーロッパでは、会社が倒産しかけている状態は恥ずべきことと捉えられます。実際は、なにかに挑戦をすれば、失敗することもあります。しかし、挑戦すらしなければ、いつか他の誰かが、自分が思い描いていた会社をつくるのを見て、自分を責めることになるでしょう。成功のためには、失敗すべきです。失敗は成功するための方法を学ぶことのできる、すばらしい経験なのです。

10.起業は人生で一度きりの挑戦だと思って取り組む

多くの起業家は、すばらしい事業を築くのには、多大な量のスキルとチームの努力が必要であることに気付き、そうしたスキルや人材を集めることが常に可能であるとは限らないことを理解します。

もちろん、起業家の中にはそうした挑戦を何度も成功させる人もいますが、それでも今挑戦している起業という冒険を楽しむことを忘れないようにしてください。そして時には、アイデア一つでゼロから作り上げた自分の会社に、誇らしく微笑みかけるようにしてください。

10 Startup Lessons You Won't Learn in School|Inc.

Jeff Haden(訳:佐藤ゆき)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2014年01月28日 17:46

漸く気付きがここまで、、、しかしまだまだです。。。

■原発再稼働反対60% 景気回復実感せず73% 共同世論調査

 共同通信社が二十五、二十六両日に実施した全国電話世論調査によると、原発の再稼働に反対するとの回答は60・2%に上り、賛成の31・6%のほぼ倍だった。

 安倍晋三首相は原子力規制委員会の安全性確認を前提に、再稼働を進める構えだが、否定的な意見が根強い現状が鮮明となった。安倍政権の経済政策で景気が良くなったと実感している人は24・5%で実感していない人は73・0%だった。

 憲法解釈の見直しによる集団的自衛権の行使容認に反対すると答えたのは53・8%を占め、賛成の37・1%を上回った。首相は憲法解釈変更を視野に入れるが、国民の理解は進んでいないといえる。

 首相が企業に求めている賃上げでは「実現しない」が66・5%だったのに対し「実現する」は27・8%にとどまった。四月からの消費税増税に関しては、家計の支出を「控える」が69・1%で、「控えようとは思わない」は29・4%。来年十月に予定される消費税率10%への引き上げは賛成が30・1%、反対は64・5%だった。

 米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古(へのこ)沿岸部への移設計画をめぐり反対派の市長が再選されたことに関し「市長の理解が得られるまで中断」は42・9%、「計画撤回」は17・9%。「予定通り進める」は31・7%だった。

 内閣支持率は55・9%で、昨年十二月二十八、二十九両日の前回調査に比べて0・7ポイント増とほぼ横ばい。不支持率は31・0%。

[東京新聞]

Posted by nob : 2014年01月27日 17:54

彼の場合これも仕事の内、、、しかしハードな仕事ぶりです。。。

■誰も知らなかった夜のたかじん「カッコよすぎる爆飲伝説」50連発 vol.01

稼いだギャラはすべて「酒の海」に消えていった!

享年64――
【元祖毒舌】やしきたかじんは、死後も我々の度肝を抜いている。

「いや~、ビックリしました。亡くなる直前、たかじんさんはハワイ旅行に行く予定で、すでに(1)気に入ったワインとシャンパンを手配済み。体調の優れぬなか、宿泊先まで届ける段取りまで、つけていたようなんです……」(スポーツ紙記者)

彼がどれだけ酒を愛していたか、このエピソードだけでも十二分にわかろうというもの。
たかじんは【酒の人】だった。

「(2)気に入った酒じゃないと飲まないほどの酒通で、こだわりも強かった。基本はワイン、シャンパンで、時にスコッチウイスキーも好んでいました。(3)記憶をなくしても、洋酒をガブガブ飲んでましたね」(前同)

彼が足繁く通ったという大阪・心斎橋のレストランの女性店主は、彼の豪快な飲みっぷりにハートを射抜かれた様子だ。
「まずカッコいいのは、(4)すべて自腹で飲み食いすること。テレビ局の経費では一切飲まず、自分のカネで人にご馳走する。(5)番組で稼いだギャラは全部飲み尽くしたと聞いていますが、それも納得のカネ離れのよさなんです」(女性店主)

まさに、"爆飲伝説"を語るに相応しい人物。
すでにいくつか紹介したが、亡き豪傑を物語る秘話を、一挙蔵出し!!
「"オーパスワン"という(6)1本10万円はする高級ワインから飲み始めます。でも、これは、たかじんさんにとってウガイのようなもの。50万、100万と次々に高級ワインを飲み干し、気づけば(7)一晩で500万円使っていたことも多々あったと聞いています」(在阪局関連スタッフ)

本拠地は大阪イチの繁華街・北新地。
そこでの基本は、ハシゴ酒だ。(8)18軒というハシゴ記録もある。

芸能ジャーナリストの二田一比古氏も、こう証言する。
「10年ほど前、よく飲みに連れて行っていただきました。知り合いを誘って、皆でワイワイ騒ぎながら飲むのがたかじん流で、(9)お開きになるのは、たいてい朝でしたね」

途中、たかじんが酔ってひと眠りすることもあるが、いったん宴会に突入すれば、(10)「撤収!」というボスの掛け声がかかるまで、帰ってはいけないルールがある。

二田氏が、こう続ける。
「彼がすごいのは、朝まで飲み、(11)どれほど酷い二日酔いに苦しんでいても、収録が始まると、仕事はちゃんとこなすところです」ヨッパライの鑑だ。

「しかも、たかじんさんは仕事が終わると、(12)二日酔いでもまた新地へ繰り出す。一時期は、(13)新地にいない日はないと言われていました」(前同)

(14)たかじんが夜の街から消え、北新地は不況に喘いでいるというから、"タカジノミクス効果"は、ハンパなかったのだ。

店と店との移動も、スケールがデカい。
10メートルばかりの距離をタクシーに乗って、(15)運転手に1万円を渡して「お釣りはいらん!」。なんとも豪快!

お笑い芸人のトミーズ雅が、たかじんを偲び、報道陣に暴露した話もすごい。
(16)ぼったくりと知ってバーに入店。
瓶ビール2本を飲んで、5万円の請求……そこで、「暴力バーなら、10万円は取らんかい!情けなッ!」と(17)逆ギレし、請求額の倍の10万円を叩きつけた。

かたや、庶民の感覚を忘れず、立場で人を分けることなく、誰とでも気軽に酒を酌み交わした一面も、特筆したいところ。
たかじんと交流のあった産経新聞の記者は、こんな思い出話を書き綴っている。
〈ビルのエレベーターを降りたその時、「ここや」。北新地の目抜き通り、酒の自販機前のスペースに陣取って再び宴〉
老舗の高級クラブばかりではなく、人目もはばからず(18)自販機前でもパーッとやっていたのだ。

飾らない人である。制作会社スタッフも、こう言う。
「(19)テレビ局の下請けの若手社員にも気軽に電話をかけて"飲もうよ"と誘う。それで、翌日に楽屋に礼を言いに行くと、(20)ハニカミながら"ありがとな、また飲んでな"と言うんです」
ただ、(21)どんな偉い相手でもへりくだらず、必ず自分の本拠地・北新地に呼びつけていたという。

このほか、ひとり酒を好むことで有名で(22)口下手な某企業の幹部も「たかじんさんとなら一緒に飲みたい」と懇願しては飛んでくるというし、(23)たかじんと飲むためだけに、遠方から飛行機に乗って来阪する知り合いの男もいたという。

惹かれるのは、女性も同じだ。
「そういう関係にないホステスが"たかじんさんの時計、かっこええな~"と言うたら、(24)ポンとその場で高級時計をプレゼント。ウン百万円は下らない品に見えました。しかも、(25)彼女が東京で店を出したと聞くや、すぐその店に飛んでいったというんです」(在阪の芸能記者)

何をやっても愛嬌が滲み出ていたようで、「よく冗談で(26)"オッパイ占い"をしていましたね。オッパイの形を見たら、運勢がわかるとかで(笑)。女の子の中には、たかじんさんに心を許し、(27)生でオッパイを見せる子も多々いたと聞いています」(前同)

お気に入りのホステスを伴ってカラオケのあるクラブへ行き、(28)自分の持ち歌を披露することもしばしば。
ベタな口説き方に、女性も心をときめかすという。
「ホステスの中には連れ回されて、(29)たかじんさんの家に泊まっていく子もいました。ただ、そういうときにも、(30)彼は必ずソファで寝る。寝室のベッドを女の子に使わせるジェントルマンなんです」(前同)

そのほか、(31)サインをせがむ女の子の体中にサインをしまくる洒落っ気も忘れない。
寵愛を争い、(32) ホステス同士が大喧嘩を繰り広げた事件もあったほどの人気者。

み~んな、たかじんが"やっぱ好きやねん"!

[デジタル大衆]

Posted by nob : 2014年01月27日 17:48

人は今日生きているように明日死に往くもの、、、生きるも死ぬも自らの生を救えるのは自分自身のみ。。。Vol.4

■感動ドキュメンタリー 生命は不思議なり治らないものも治ることがある 医者は見捨てた—しかし神は見捨てなかったかくて奇跡は起きた!

「余命は3ヵ月です」「もう手の施しようがありません」—突然突きつけられる医師からの宣告。死は確実に目の前に迫っていたはずなのに、それを乗り越えた患者がいる。彼らはなぜ生還できたのか。

治療もしていないのに

 茨城県つくば市で在宅医療専門のホームオン・クリニックつくばを経営している平野国美医師の元に、父親が通う病院の院長から電話がかかってきたのは、2009年12月のことだ。

「お父さんが胃がんです」—院長はそう告げた。話を聞いて、平野医師は、父親の余命は3ヵ月もないだろうと判断した。

「もう次の桜を見せることはかなわないと思いました。ならば人生の最後は、せめて苦しまずに逝かせてあげたいと思い、延命治療のすべてを断り、引き取る旨を院長に伝えました」

 引き取った父親のためにマンションを借り、頻繁に顔を出して買い物や食事をともにした。多少の抗がん剤は用いたが、根治療法は一切なし。それでも病状は不思議と安定し、桜の時期を乗り越える。奇跡のような日々は3年ほど続いた。

「けれど、昨年の12月から体調が急変したんです。意識が常に飛ぶようになり、何度も『オレ、大丈夫だよね?』と私に聞くようになりました。私も、心構えだけはして、葬儀の準備も進めていました」

 そして今年1月、平野医師は自身が運営する看取りのできる有料老人ホームに父親を移した。プロである息子から見ても、2度目の奇跡はさすがに起きないと覚悟したのである。寝たきりの日々が続いたが、入居後10日ほど経つと、目を疑うような変化が起こり始めた。

「徐々に体調が回復し、歩けるようになったのです。『いやあ、治っちゃったよ』と本人が言うくらいで、トンカツをぺろりと平らげるくらい食欲も出てきた。今では毎朝、ホームの仲間たちと散歩をし、自転車を買いたいと言い出すまでになりました」

 余命3ヵ月の見立てから、3年6ヵ月。その父・國雄さんは、友人に囲まれ、好きなものを食べ、ホームの主のような顔をして楽しく日々を過ごしている。がんの治療は、変わらず受けていない。

「がんじゃなかったんだよね、胃潰瘍だったんだよ」

 國雄さんはこう笑い飛ばす。もちろん、がんという診断が誤りだったわけではないが、すでに過去のことになっているようだ。いまでは検査も受けていないので、がんがどのような状態になっているかはわからない。だが、がんが発覚したときよりも明らかに元気になった姿がそこにある。

医学的には説明できない

 平野医師はこう話す。

「医学的な説明は思いつきません。『こういう人もいるんだな』としか言えない。がんと共存しているのでしょう。最初に父の世話をした医師も、父を見て思わず『お元気なんだ……』と絶句しました。何が起こっているのか、私のほうが聞きたいくらいですが、父の楽天的な性格が幸いしているのかなとは思います。病は気からと言うけれど、父はがんであること自体を否定していますから」

 医者にも理解できないような奇跡的な回復—なぜこのようなことが起きるのか。誰にも説明はできない。けれど、「もう打つ手はない」と宣告された患者が生還を果たすケースは、少ないながらも存在する。

 千葉県在住の加藤公子さん(70歳)も、そうした一人だ。加藤さんを襲ったのは肝臓がん。'07年の発見時にはすでに末期だった。主治医は、本人には余命までは明かさなかったが、加藤さんの娘には、「もってあと3ヵ月から半年」と宣告していた。

 加藤さんが振り返る。

「娘が急に優しくなりましてね。何かおかしい、と感づいて、問い詰めました。すると涙ぐみながら、私に打ち明けたんです。言葉が出ませんでした。でも、私は20年前に乳がんもやっている。いつ死のうと仕方がないと思い、何があってもうろたえることだけはしまいと覚悟を決めました」

 けれども、諦めたわけではなかった。主治医からは「治療しても効果は期待できない」と言われたが、ラジオ波焼灼術、カテーテルを入れて抗がん剤をがんに直接注入する動注化学療法など、打てる手はすべて打った。そして半年後—。

「信じられないのですが、私のがんは跡形もなく消えました。治療してくれた先生自身が、退院時に『信じられない、信じられない』と言うほどでした」

 それから6年が経過。再発の兆候はまったくない。「治療が私に完璧にマッチした」、加藤さんはそう信じている。

「生存率0%」でも諦めない

 青森市で弁護士として活躍する小野允雄さん(74歳)は、'02年にステージⅣの大腸がんが発覚した。がんは腹膜播種(腹膜に散らばった状態)を起こしており、手術をしても再発の可能性は非常に高かった。

「ダメなんじゃないか、と本当に不安でした。術後の抗がん剤の副作用も相当苦しかった。でも、それに耐えられたのは、とにかく生きたかったからなんです。今は死ねない、子どもたちのことをもっと見届けたいと思い続けていました」(小野さん)

 だが、その思いも虚しく、3ヵ月後、肝臓にがんが見つかり、その後脾臓へと転移する。

「2度目の手術をする前、家内と一緒に医師から病状の説明を受けたのですが、『がんが腹膜に広がっている可能性が高い』と言われました。そのときは家内もひどく落胆し、二人で手を取り合って泣きました」

 幸いにも腹膜への転移はなく、手術で肝臓の一部と脾臓を摘出。その後は再発の恐怖と闘いながらも、弁護士としての仕事に打ち込む日々を送った。それから10年。いまも再発はない。

「最初の手術が終わったとき、『再発して手術ができない場合は、 2~3ヵ月しか持たない』と医師から言われていたそうなのです。そして、私の病状は5年生存率が0%という状況だった。それは後から知ったのですが、もし最初からその事実を知っていたら、がんと闘う気力が失せていたでしょう。私にとっては、『知らない』ということが良かったのだと思うんです」

 逆に、本当のことを全部知ったからこそ、乗り越えられることもある。悪性度の高い子宮絨毛がんの末期から生還し、がん治療のまっただ中で双子の出産まで成し遂げた長友明美さん(64歳)がその人だ。

 1981年、長友さんは夫の赴任先のアフリカで第1子を死産した。その後、体調が悪化する。

「最初は産後の肥立ちが悪いのだと思っていましたが、病院に行っても一向によくならない。そこで友人のいるアメリカへ行き、病院で子宮がんが見つかりました。すでに肺にも転移しており、『余命6ヵ月』と宣告されたのです。そのときは頭の中が真っ白で意味がわからず、受け入れることもできませんでした」

 抗がん剤治療が始まると、身体はどんどん衰弱していく。死の予感は日々迫ってきた。それなら母国に帰りたい。だが、死を覚悟して訪れた日本の病院で、医師からこう告げられた。

「もうがんで死ぬ時代は終わりました。やることをやれば治りますよ」—この言葉に強く打たれた。

「自分では、生きられるのはあと3~4ヵ月と思っていたんです。両親はお墓まで用意しました。でも先生は、『がんになったのはあなただから、あなたが治して帰るんですよ。私たちはそのお手伝いはできるけど、治すことはあなたじゃないとできないんです。がんと向き合ってください』とおっしゃった。びっくりしました。だって死ぬつもりだったんですから」

 この医師との出会いが、諦めかけていた長友さんを死の淵から引き戻した。

「この先生に付いていって、やれるだけやってみよう。闘わずに死ぬのは悔しいと思いました」

 ただ病院の治療に身を任すのではなく、長友さんはがんと闘うための猛勉強をした。抗がん剤や温熱療法といった治療に加えて、自分でできる治療法を探求して実践を重ねていった。

 そんな治療の最中に、生理が止まった。「生理が止まったら再発の可能性が高い。そのときは子宮を取ります」、医師にはそう言われていた。しかしそれは、再発ではなく、妊娠だった。

「しかも、お腹に宿ったのは双子でした。自分の身体が持つかも心配でしたし、子どもへの抗がん剤の影響など不安で一杯だった。健康に生まれてこない可能性のほうが高い。ものすごく悩みました。でも、『産もう、仮に障害があったとしても、すべてを引き受けよう』と心に決めたのです」

 '84年5月、双子が無事に誕生した。二人の女の子は無事に成長し、長友さんのがんは、30年以上たった今も再発していない。

 厳しい病に冒された患者を見放すのも医師だが、最後まで共に闘おうとする医師もいる。

 上井孝さん(39歳・仮名)は、そんな医師に巡り会い、現在、末期の大腸がんと闘っている。当初は「半年くらい」との医師の見立てだったが、それを大きく超え、がんの発覚から1年7ヵ月を迎えた。

 上井さんの主治医である半蔵門病院の平岩正樹医師は、細かい病状から今後の目標まで、すべてを本人に伝え、治療法を一緒に考えているという。

「真実を告げることで患者さんは病気と向き合うことができるのです。自分でなんとかしようという気持ちが一番大事で、それがなくては医者は何もできませんから」(平岩医師)

 上井さんは現在、平岩医師の診察を受けるために、自宅のある大阪から東京まで毎週1回、通っている。

「平岩先生の治療を受けたいという一心からです。先生は私がわかる言葉を選びながら、何でも答えてくれる。不安も取り除いてくれます。がんには追い込まれるイメージがありました。でも今は、広がっていくような気がします。身体は不自由になっても、失った分、得るものがある。話もできる。目も見える。ご飯がおいしいとうれしい。太陽が気持ちよいとか、風が心地よいとか、病気になる前まで見過ごしていた日常が、今は大きな喜びなのです」

 一日、また一日と、上井さんは「奇跡の記録」を更新し続けている。

神様に選ばれる条件

「どんな状況になっても、明日を人生で最良の日にすることは可能なんです。そうすれば、その翌日はさらに良い日にできる。そして、そうやって大きな病に立ち向かっている姿が、他の人を救うことがたくさんあるのです」(平岩医師)

 もう一人、がんとの闘いを続けている人物がいる。ドラマ『スケバン刑事』『宮本武蔵』などで活躍した俳優の中康次さんだ。公表はしていなかったが、中さんは昨年2月に直腸がんが見つかった。ステージは末期のⅣ。肝臓転移もあり、6~7cm大の腫瘍が4~5個あった。医者からは「あと6~8ヵ月」と宣告された。

「開腹手術はできない。いつ死んでもおかしくない状態でした。ただ、直腸が詰まって便が出ないので、腸閉塞対策のために人工肛門の手術だけはしてもらいました。あとは抗がん剤治療です。がんの宣告を受けても、まったく落ち込みませんでしたね。

 ドラマの台本だと、ガーンと落ち込んだりするじゃないですか。僕は違った。だって、余命6ヵ月と区切られたからといっても、みんな区切られているじゃないですか。死なない人はいないんだから。『俺の人生、こういうドラマ展開できたか』と思っただけでね。自分でも『なんだ、この落ち着きは』と思ったくらいです」

 そんな中さんのがんは、抗がん剤治療後、目に見えて小さくなってきた。いまは3~4週間に1度、入院して抗がん剤治療を続けている。

「余命宣告から1年3ヵ月以上たっているけど、小さくなった状態をずっとキープしています。女房があれこれ工夫して、おいしくて身体にいいものを毎日食べさせてくれるんです。おかげで毎日食事がおいしい。抗がん剤をやっているのに食欲が落ちなくて太ってしまい、減量しているくらいです。『まだ逝くはずがないな。こんだけ食事が美味しいんだから』、そう思っています」

 中さんがこうして前向きでいられるのには、ひとつ理由があった。

「僕の信条は『奇跡は必ず起きる』。ただし、信じる者にしか起こらない。この考えは、病気になる前も今も同じです。またこういう取材を受けて、『中さん、本当に治っちゃいましたね』と言われるようになっていれば最高だね。そのときは、『この前言ったでしょう、奇跡は起きるんだよ』って言うからね」

 宣告された余命を乗り越え、奇跡を起こすには、さまざまな要因があるだろう。だが、もし神が存在するのなら、「生きたい」と強く願い、必ず治ると信じた人にだけ、手を差し伸べるに違いない。

[現代ビジネス]

Posted by nob : 2014年01月26日 23:39

人は今日生きているように明日死に往くもの、、、生きるも死ぬも自らの生を救えるのは自分自身のみ。。。Vol.3

■結果的に幸せだった「がん宣告」それでも治療を選ばなかった人たち

 がんになったら治療を受ける。いまやこれは当たり前のことではなくなってきている。治療を拒否すれば、死は確実に近づいてくる。けれど、残りの命と引き換えにしてこそ得られるものもある。

静かに眠るような最期

「僕はもう死ぬよ」

 2011年2月、ドラマ『水戸黄門』『部長刑事』などで名脇役として活躍した俳優の入川保則氏(享年72)は、所属事務所社長の井内徳次氏にこう告げたという。

「がんで、もう半年も生きられないと言うのです。それまでは普通に舞台にも出演していましたから、青天の霹靂でした。今後どうしていくつもりか聞くと、治療は一切しないという。『僕はもういい。人生の幕が来たんだ。役者として死なせてほしい』と」

 じつは入川氏のがんは、前年の7月に見つかっていた。直腸がんでステージはⅢ。すぐに手術を受けて腫瘍だけは切除したが、それは一時的な処置に過ぎなかった。

「確実に転移するから抗がん剤治療をしたほうがいい」と医師から言われたが、すでに入っている仕事をキャンセルするわけにはいかない。年末までの仕事をこなし、年が明けた'11年2月。精密検査をした結果、がん細胞が全身に回っていることが発覚したのだった。

「余命は6ヵ月です。あなたに来年はありません」

 主治医からはそう告げられた。抗がん剤治療をすれば、命は多少長らえるかもしれない。けれど、それをやると副作用で動けなくなり、役者生命が断たれる。入川氏は治療を断り、役者として余命を使い切るという選択をしたのだった。

 当時は独身で一人暮らしの身だったが、3度の結婚と離婚を経験した入川氏には5人の子供と5人の孫がいる。家族は当初、治療することを強く望んでいた。長男の鈴木正則さんが言う。

「『現役が続けられなくなったら自分の寿命はそこまでだ』と常日頃から話していたので、治療はしないという父の選択に、最終的には家族も納得しました。

 父はがんを抱えたまま仕事を続けた末、'11年10月に入院しました。治療はせず、痛み止めの処置だけ行っていたんです。父を見ているうちに、似たような状況になったときには自分も同じ選択をするのではないかと思わされるようになっていました」

 最初に医師から告げられた"タイムリミット"は'11年8月だったが、それよりも4ヵ月近く長く生きた。生前、自分の葬式費用を前払いし、般若心経も自らテープに吹き込んで準備万端を調える「自主葬」を実践、親しい人々との「お別れ会」も済ませていた。

「健康だったときはそんなこと口にしなかったのですが、『子供たちがいてよかった』とか『ありがとう』などと感謝の気持ちを伝えてくれたことが今でも印象に残っています。

 看取ったのは12月24日。主治医の先生に『今は息をしていますが、呼吸器を外すと止まります。外してもいいですか?』とたずねられて、『いいです』と答えました。その後、父は息を引き取った。苦しみも痛みも訴えず、静かに眠るように亡くなりました」(前出・正則さん)

 がんが見つかったとき、たとえ1%でも治る可能性があるのなら、少しでも命が延びるのなら、できる限りの治療を受けたいと思うのが人情だろう。

 けれど中には入川氏のように「治療をしない」という選択をする人もいる。そうした人が、だんだん増えてきているという。日本尊厳死協会副理事長で埼玉社会保険病院名誉院長の鈴木裕也医師はこう話す。

「死期を延ばすだけの延命治療を拒否する患者さんは、年齢に関係なく増加しています。治る見込みがないのに抗がん剤治療などを続け、副作用を多発させて惨めで不幸な姿になっていく患者さんたちを目にしていることが大きい。

 いかに生き、いかに幕引きしたらよいのか、そのことを真剣に考える人が増えてきたのだと思います」

 福岡に住む胃がん患者・山口勝己さん(72歳)も、そうした一人だ。

 胃がんが発見されたのは3年半前。早期だが内視鏡で取れる程度ではなく、医師からは「胃の3分の2を切除する必要がある」と言われた。治療を強く勧められたが、山口さんは手術・放射線・抗がん剤の三大がん治療をすべて断った。がんになった家族が、治療の甲斐なく亡くなっていったのを目の当たりにしていたからだ。

100%死ぬわけではない

「9年前に実兄を大腸がん、8年前に義兄を食道がんで失ったときの治療を見てきたことが、私自身のがん治療は拒否しようと決めた大きな理由です。

 二人とも手術を受け、抗がん剤治療を行って退院したのですが、医師から『体力のあるうちにもう一度がんを叩いておきましょう』と言われ、2度目の抗がん剤治療をしたんです。その"念のため"の治療を始めて1ヵ月もしないうちに亡くなりました」(山口さん)

 実際、抗がん剤の副作用から死に至るケースは少なからずある。こうした経験から現代医療への不信感が増し、山口さんは、断食や玄米中心の食事療法など独自の道を選択した。医師から宣告された「何もしなければ3年持たない」という余命はすでに超えたが、いまも元気に暮らしている。

 がんの進行状況だけは定期的に病院でチェックしているが、発見当初の状態から進行しないまま、がんはおとなしく治まっているという。痛みなどの症状もまったく出ていない。

 がん治療を拒否した患者のすべてが、山口さんのような経過をたどるわけではないが、治療を受けなくても延命している患者が多数存在するのも事実だ。

 がん治療の難しさについて、「がん哲学外来」を開設し多くのがん患者との対話を続けている樋野興夫医師(順天堂大学医学部病理・腫瘍学講座教授)はこう語る。

「がん治療の問題は、われわれ医師にとってはグレーゾーンの部分があるんです。治療の効果について70%くらいは医学的に証明されていることで説明できるけれど、説明できないこともある。例えばある抗がん剤が本当にその患者さんに効くかどうかは医者にもやってみなくてはわからないことがあります。統計学的にある程度効くとは言えるが、使う患者によって副作用も違うし、ある人は使っても再発するし、ある人はそれで治ってしまう。まさにケースバイケースなのです」

 グレーゾーンだからこそ、「この治療をすれば5年生存率は50%だが、やらなければ20%」といった曖昧な言い方になる。「手術をすれば100%助かるが、やらなければ0%」とは言えない。これががん治療の現実なのだ。

痛みはコントロールできる

 では、実際にがん治療を受けなかった場合、患者の身体はどのように変化していくのだろうか。

 進行のスピードは個人によって異なるが、がん細胞は無限に増殖を続けていく。だが、「基本的にがん自体に症状はない」という。前出の鈴木医師が解説する。

「がんはどこにできても、がんそのものから痛みや苦痛は出ません。痛みは、がんが大きくなって周辺の神経に触ったときに生じます。すい臓がんは痛みがきついことで知られていますが、これはすい臓の尻尾の部分が脊髄の太い神経に接しているため、がんが大きくなると脊髄の神経に食いこみ、激しい背中の痛みや腰痛が出るのです。

 前立腺がんは骨への転移があり、進行するとやはり背中に痛みが現れます。肺がんの場合はがんが気管を圧迫し、空気が通らなくなることで苦しくなる。末期の呼吸困難はこれです。消化器系のがんでは腸閉塞になって食べ物がつかえ、苦痛とともに食欲が衰えて全身衰弱していきます」

 骨への転移が進行すると、かなり脆くなりちょっとした衝撃で骨折してしまう。骨折を機に寝たきりとなり、衰弱が進むケースは多い。がんが転移して体中の臓器を蝕んでいくと、食べ物も口から受け入れられなくなってやせ衰える。結果、臓器不全となって死に至るのだ。

 一方、進行したがんが原因で起こる痛みは、モルヒネなどを使った緩和ケアで「85%程度までは抑えられる」(前出・鈴木医師)。つまり、治療を拒否して症状が進んだとしても、「健やかに生き、安らかに逝く」ことは可能なのだ。

 訪問看護師だった40代の加藤真弓さん(仮名)は、まさにその道を選んで逝った。

 彼女を襲ったのは、胃がんの中でもとくにたちの悪いスキルス性胃がん。胃の違和感に気づいて開腹手術をしたところ、お腹の中にがんが散らばった状態で発見された。もはや手術で取りきれる段階ではなく、がんを切除できないままお腹を閉じることになった。

 主治医は加藤さんに「延命措置があるのなら、やることが当然。治療しないのはあなたの罪悪だ」とまで言い、抗がん剤治療を強く勧めた。だが、加藤さんはそれをきっぱりと断った。

「がん治療で仕事ができなくなるくらいなら、何も治療せず仕事を全うしたい」—これがその理由だった。

居酒屋にも行ける

 加藤さんと親しく接してきた医師で、『こうして死ねたら悔いはない』などの著書もある石飛幸三氏が思い出を語る。

「加藤さんは、仕事で終末期の方と接する中で、がんも自分の一部なのだから、一心同体のものとして受け入れていくしかないと考えていたようです。抗がん剤などでがんを叩けば、あるいは延命できるかもしれない。でもそうしたら副作用で衰えて、人の役に立つことができなくなる。

 彼女にとっての"生きる意味"は看護を通して世の中の役に立つことだから、看護の仕事が続けられなくなったら、仮に延命しても、生き続ける意味がなくなってしまうと言うのです」

 宣告された余命は3~4ヵ月。けれども、加藤さんは2年以上生き、できる限りの間、訪問看護の仕事を続けた。

 石飛医師は、昨年加藤さんの誕生会に招かれ、そこでこんな光景を目にした。

「居酒屋で開かれた誕生会では、彼女は中心静脈栄養の管をつけていて、何も飲めず食べられない状態でした。でも友人たちに囲まれて快活に笑い、おしゃべりしており、その姿はとてもすがすがしいものでした。

 残念ながら彼女はそれが最後の誕生日となり、昨年のクリスマスイブに、看護師仲間と弟さんに囲まれて亡くなりました。生前に献体を申し込んでいて、お世話になった人への手紙も書き残していた。最期まで自分の生き方を貫き、本当に立派でした」

 加藤さんは、石飛医師にこう言ったという。「がんが完全に治って、元気にまた日常生活が送れるわけではない。もうあと僅かなのに自分の生き方を否定されるのはつらいんです。医者は終末期の患者に『絶対こうしなければならない』と押しつけないでほしい。これは、私の遺言です。先生、このことを世の中の医者に伝えてください」と。

 治療を拒否した結果、自分の意志で穏やかな最期を迎えられる患者がいる一方、わずかな可能性にかけて治療に執着し続けた結果、逆に苦しみながら死を迎える人もいる。

 進行性の肺がんと診断された会社役員の中村益三さん(仮名・享年65)が、そうだった。日の出ヶ丘病院のホスピス医・小野寺時夫医師がその様子を語る。

「最初に入院した病院で、もう手術は無理だし、このがんには抗がん剤も効かないので、治療はせず元気なうちにやりたいことをやるのが一番いいとアドバイスされたのですが、中村さんはインターネットで肺がんの名医を探し出し、そこで抗がん剤治療を始めたのです。効果が思わしくないということで抗がん剤を何度か変えて治療を続けました。

 体調はどんどん悪化し、4ヵ月後には脊椎骨転移で歩けなくなり、5ヵ月目に右手がしびれ、会話ができなくなって脳転移と判明。私のところに来られたときは意識も混濁しており、2週間ほどで亡くなりました。

 奥さんと約束していた南米旅行も果たせず、抗がん剤治療で苦しみ抜いた末に死を迎えたのです」

 もちろん、何とか助かりたいという一念から、最後まで治療に専念した中村さんの選択を否定することは誰にもできない。とことんまで治療にこだわること自体が、その人の生きがいになっていることもある。

 治療するか、しないか。それは個人個人の生き方、あるいは死に方をどう考えるかに委ねられる。前出の樋野医師は、治療を拒否してもよい最期を迎えられるかどうかを決めるのは、患者の「覚悟」だと語る。

「がん治療をしないと決めて幸せな最期を迎える人と、そうでない人の最大の違いは『覚悟』の有無です。

 覚悟をもってがんを受け入れた人は後悔しません。自分はもう決めたのだから、大丈夫だと言い切れる。そういう人は、たとえ寝たきりであっても、他人を感化します。家族のため、誰かのために何かができる。勇気を与えることができる。そのときその人は、自分の社会的な地位や役割などを超越して、自分の存在自体に役割があるのだという人間観の転換ができている。そういう人は、幸せな人生を遂げられるのです」

 自分が病を受け入れ、その生き様で他人に影響を与える。「人の役に立ちたい」と最期まで意思を貫いた前出の加藤さんは、まさにこれを体現していた。
家族も幸せになった

 最期の最期まで積極治療をして後悔するのは、患者よりその家族のほうが多いという。樋野医師が続ける。

「死ぬまで辛い治療を受けさせ、苦しめてしまったという後悔が家族に残るからです。そうならないためには、たとえ患者が選んだ方法が間違いだと思っても、家族はそれを認めてどんなことがあっても患者に寄り添うことです」

 それをかなえられた理想の形が、一昨年5月に食道がんで亡くなった作家・団鬼六氏(享年79)のケースかもしれない。長女の黒岩由起子さんが振り返る。

「医師からがんを宣告されたときは母と私も同席していたのですが、父は即座に『身体を切り刻んでまで生きたいと思わない』と手術を拒否しました。母が慌てて『ちょ、ちょっと。もう少しゆっくり考えようよ』と言ったのですが、父の意思は固かった。

 もちろん私たち家族は手術を勧めました。父に生きていて欲しいという気持ちは当然ですが、団鬼六を殺してはいけないという思いもありました。でも父には、団鬼六として生きるのならば、手術を受けてヘロヘロになってまで生きながらえるべきではないという信念があったんです」

 家族の願いもあり、放射線治療と抗がん剤治療を少しは受けたが、手術は最期まで拒絶し通した。胃ろうも拒み、死ぬまで口で食べることにこだわった。

 だがやがて肺に転移が見つかる。咳が止まらず、苦しいと訴えるようになった。

「もうあかんってことやろ」

 徐々に、身体だけでなく心も弱り、こんな言葉が口をついて出ることもあった。でも、治療を拒否した患者に対し、家族は励ますことしかできない。由起子さんは最期まで「団鬼六」として生きてもらうため、力を尽くした。

 団氏は家族の支えを受け、最期まで奔放に生き抜く。医師から止められても、好きな酒は飲み続け、仲間を呼んでパーティーを開き、家族で旅行にも出かけた。そして、亡くなる5日前まで原稿に筆を走らせていた。

「最期まで手術拒否を後悔するような言葉は一切口にしませんでした。けれど、もちろん本人は生きていたかったんです。

『ただ生きながらえるのは死ぬより嫌だ』『自分の生きたいように生きさせてくれ』と言い、『ただ長生きさせることが親孝行だとは思うな』とも言っていました。この言葉は、振り返ってみると何にも代えがたい救いの言葉になっているんです。

 手術を受けるにせよ、受けないにせよ、残された家族は必ずあとで『あの時ああすればよかった』と思うものです。父の言葉は、家族をそうした悔いから救ってくれました。

 親の命のことなんて、どうにも決められません。だけど病院に入れば、以後は病院のレールに乗せられてしまう。家族にとってはセオリー通りに事が進むから安心なんです。『こうやっていれば大丈夫』と思えますから。そう考えると、結局、こう生きたいと考えて、それを実行に移せるのは本人しかいない。団鬼六はそうやって生き、私たち家族を救ってくれました」

 がん治療を拒否する患者は、医師はもちろん、家族から見ても「わがまま」と見なされがちだ。けれども由起子さんは、こう言う。

「私も父はわがままだと思い、なんでそんなに死に急ぐのかと思いました。でも今は、父は家族のためを思って、自分の好きなように逝ってくれたのだと思えます。死んでしまうことは負けではない。父本人にとってみれば勝ちです。だって結局は死ぬんですから」

 自分自身の意思を貫き、生涯を終えた後も家族の心を支えられる—それこそが、最高に幸せな生き方と言えるのではないか。

[現代ビジネス]

Posted by nob : 2014年01月26日 22:00

乗れば考えますよね。。。

■エレベーターが落ちた。その時に取るべき行動は?

毎日多くの人が利用しているエレベーターは、機器の進歩により音も静かで快適に、目的の階まで運んでくれます。とても便利なエレベーターですが、もしも、「エレベーターが落ちた時」どうしますか?

もしエレベーターが落ちた時に助かる方法について、教えて!gooにこんな相談がよせられていました。

■エレベーターの構造

「ワイヤーが全部切れても落下しない様安全装置が働きます」(mac1963さん)

「現在利用できるエレベーターで、落ちるものはありません。通常はロープで釣り下がっていますけど、これが切れても何重もの制動ロックがかかりますので落ちません。もちろん、制動ロックは電源も何も不要ですから、どんな場合でも作動します」(noname#175206さん)

毎日使用する機械なので安全には配慮されており、もしもの場合も考慮して作られているという意見です。

■頑丈な箱

さらにnoname#175206さんは、エレベーターを安全な装置と回答した上で、もしもの可能性という観点からこのように付け加えています。

「仮に地震などで建物が滅茶苦茶に壊れ、エレベーターの通り道自体が、制動ロックが届かないほどに壊れ、吊り下げるロープも切れたら、確かに落ちます。(中略)…エレベーターは非常に頑丈な箱です。建物がそこまで壊れるなら、エレベーターの外で生存できる確率は低いですが、エレベーターという頑丈な箱に守られていれば、助かる確率はぐんと高くなります」(noname#175206さん)

エレベーターが落ちるレベルの建物崩壊であれば、エレベーターの外も危険。落ちた後になるでしょうが、落ち着くまでエレベーターの中にいるのも安全なのかもしれません。

■10メートルジャンプ?

このQ&Aは、教えて!gooの物理学カテゴリへ投稿されたもの。落下時の衝撃をなくすため、という観点での回答も見られました。

Hayashi_Trekさんによると、「落下の衝撃(落下中のエレベータが地面に衝突して急停止する時の衝撃)をなくすには衝突時の速度を打ち消す速度でジャンプすれば、ジャンプ動作が終了した時点での速度が0になるので、そのまま着地できます」とのこと。

10メートル落下したのであれば、10メートル飛べる脚力が必要、という意見です。うーん、難しい…。

10メートルジャンプは非現実的ですが、エレベーターが落ちた場合について、みなさんから様々な意見が寄せられました。自分で何とかするのは難しく、エレベーターが持つ安全性に期待するものが多かったですね。落ちたときに限りませんが、非常時には、

「落ち着いて非常用のインターホンのボタンを押し救助隊の到着を待ちましょう」(RTOさん)

というのが最善の策といえそうです。

[教えて!ウォッチャー]

Posted by nob : 2014年01月26日 21:51

人は今日生きているように明日死に往くもの、、、生きるも死ぬも自らの生を救えるのは自分自身のみ。。。Vol.2

■切るべきか、切らざるべきか、あえて放置する手もある「あの『決断』が生死を分けた」医者が大病を患ったとき

人は大きな病気にかかった時、困惑し、恐怖し、どうしたらいいか途方に暮れる。それは、医者でも同じこと。だが、医者だからこそ下せた「決断」がある。彼らは、死の淵からいかにして生還したのか。

CASE1 脳卒中
命の危険を冒して早期リハビリをした

「病院で会議をしている最中、突然、何かの塊が首の左側を下から上へ、顎を通ってつむじまで、ムクムクと走り上がるのを感じました。直後、体が大きく傾いた。まるで、天地が逆さになったようでした。脳卒中でした」

琉球大学名誉教授でおきなわ健康長寿研究開発センター会長の鈴木信医師(80歳)は15年前、病に倒れた。左脳に脳梗塞を起こしたのだ。

「以前から手の震えや、コレステロール値が360まで上がるなど、今考えれば予兆といえるものもありましたが、特別気にも留めていませんでした。

ストレッチャーで運ばれている間、意識が戻ったり遠のいたりを繰り返し、やがて昏睡状態に。この間、いわゆる『走馬灯』を見ました。子供の頃に剣道教室をサボったことや、娘が生まれた時のことなど、さまざまな思い出が目まぐるしくフラッシュバックしたのです。まるで、あの世とこの世を行ったり来たりしているようでした」

目が覚めたのは9時間後。だが、残酷な現実が鈴木医師を待ち構えていた。

「目を開けると神経内科の教授がいて、『麻痺はあるか』という声が聞こえました。『ないよ』と言おうとしたのですが……『アーアー』としか声が出ない。体も動かない。完全に右半身の自由と言葉を失っていました。

周りのスタッフが話している内容はわかるのですが、言語中枢がある左脳にダメージを受けたため、失語症になってしまったのです。医師にとって、これは致命的。もうダメだ、と絶望的な気持ちになりました」

意思表示ができないので、検査や処置もされるがまま。

「体中管だらけで、まるでロボットのような状態です。必要性のわからない検査をしようとするスタッフに腹が立ったし、CTやらレントゲンを撮るため長時間寝かされ、腰がひどく痛む。『腰が痛い』『管を取ってくれ』と言いたいけど、言葉は出ません。かといって動くと、同僚医師に『我慢ができない、バカな人だ』と言われた。あの時の惨めな気持ちは忘れられません」

検査の結果、左大脳の4分の1が大きく損傷していた。鈴木医師のように頸動脈に血栓が詰まった場合、死亡率は約50%。生き残っても、3分の2の確率で寝たきりになるか、ボケてしまうという。だが、そんな窮地を脱せたのは、医師としてのある「決断」だった。

「奇跡的に命はとりとめましたが、このままでは脳細胞がどんどん死滅してしまう。当時、脳卒中になったら1ヵ月の長期にわたって安静にしてから、ようやくリハビリというのが一般的でした。たしかに、あまり早くからリハビリをすると、再発して死亡するリスクがある。だからこそ、医師は安静を求める。しかし、復帰するには一刻も早くリハビリするしかありません。私は『寝たきりやボケになるなら、死んでも本望だ』と、命を賭してリハビリすることを決断したのです。

強い意志のもと、まずは必死に口を動かすことと、発声練習をしました。

倒れてから3日目、ついに言葉が出ました。最初に出たのは『NO』。この時は感動しましたよ。そして、何とか意思疎通ができるようになったのは1週間後。でも、不思議なことに英語ばかり出てくる。これは今でも謎ですね。

その後も、新聞や本の音読、算数などで脳を刺激するほか、麻痺した顔面の体操や病院の敷地を妻に支えてもらいながら一周したりと、必死にリハビリをしました。看護師に怒られながらも、消灯後も発音訓練を続けました。

その結果、倒れて2ヵ月後に、自ら希望して病院の外来に復帰させてもらいました。当然、言葉は思うように出てきませんでしたが、日頃から通院している患者さんたちが、『私への診察をリハビリの一環にして』と言ってくれた。彼らの温情に涙が流れました。

今は、後遺症の95%は消えました。振り返ると、病気を克服できたのはあの時の『決断』と『意志の力』です。病気は医者が治すのではない。自分で治すのです。病気を経験して、改めて痛感した真実です」

CASE2 心臓弁膜症
82歳、それでも私は手術を選んだ

毎日、腕立て、腹筋、スクワットを50回、ビルの5階に入っているクリニックまでは階段を上って通勤、月に1度は20㎞の長距離ウォーキング—。

80歳を超えても、このような驚くべき生活を送ってきた虎ノ門・日比谷クリニック名誉医院長の山中秀男医師(86歳)が病魔に冒されたのは、2年前だった。

「私はそれまでまったくの病気知らず。毎日トレーニングを欠かさず、健康には絶対の自信を持っていました。ところが、82歳を過ぎた頃からでしょうか。徐々に体に異変が生じ始めました。病院への通勤途中、歩いていると息切れがひどくなるし、階段も、休み休みでないと上れなくなってしまったのです」

さすがに年が年なので単なる老化現象とも考えられるが、山中医師の様子をおかしいと感じた同院の医院長が心配して、心電図をとってくれた。

「すると、『これはダメだ。すぐに心臓の専門医に診せないと危険な状態です』と言われたのです。大病院で精密検査を行った結果は、心臓弁膜症。心臓から血液を送り出す弁が癒合し、血液の流れが妨げられる病気です。私の場合は、運動のやりすぎで、弁が固くなり弾力性がなくなってしまったらしい。

主治医からは、『このまま手術をしなければ酸欠が恒久的に続くため、腎臓・肝臓・脳といった臓器に血液が充分に送り込まれず、多臓器不全を起こすことは確実。手術をせずに薬で安静を保っても、2年しか持たないでしょう』と宣告されました」

余命2年、だが手術をすれば助かる—。

しかし、ここに大きな問題が立ちはだかる。心臓手術の場合、80歳以上になると死亡リスクが一気に高まるのだ。その確率は、6・7%。そのため、75歳以上の患者には手術しないという病院もあるほどだ。しかし、山中医師は、勇敢な「決断」を下した。

「手術を受けることを即決しました。当時、私は84歳。もともと元消化器外科医ですから、どんな手術になるのかも、もちろん承知の上でした。

死の危険を恐れて、2年の命を生きるか。即死のリスクを冒してでも、チャレンジして長生きするか……。究極の選択でしたが、私は、自分の体を信じることに決めたのです」

家族にもこの決意を伝え、山中医師はシコを踏んで気合を入れて、手術室へと向かった。

「手術は、無事に終了しました。翌朝、ICUで目が覚めた時、最初に思ったのは『ハラが減った』ということ。その日の朝食はカレーライスで、縫った傷が痛かったけど、全部平らげました(笑)。さらに翌日には一般病棟に戻り、順調に回復していきました」

自分の体を信じた「決断」は、見事にいい結果を招いた。今日も山中医師は元気に笑う。

「激しい運動のやりすぎで心臓を壊しましたが、極限に挑戦するような運動のおかげで術後の体力も保たれたと思っています。

手術3ヵ月後には、クリニックで診察を再開しました。去年からは、1日1万歩を目標に歩いています。まだまだ、現役を続けていきますよ」

「前向きな気持ちも健康の秘訣」と山中秀男医師

CASE3 腎臓がん
迷う自分を救ってくれた一言

「あのとき検査をしていなければ、私はいまこの世にいなかったでしょうね。がんを患ったあとの時間は『おつりの人生』だと思っているんです」

聖隷三方原病院(静岡県)呼吸器センター長で肺がんの名医として知られる丹羽宏医師(60歳)はこう話す。体の異変に気付いたのは、15年前、45歳のときだった。

「東京での学会が終わった夜、その解放感から飲みすぎてトイレに駆け込んだら、便器が真っ赤に染まるほどの血便が出たんです。これは大腸がんかもしれないと思って病院で検査をすると、恥ずかしながら、原因はただの切れ痔だった。でもその検査で、腎臓に腫瘍が見つかりました」

不安になった丹羽医師は、二人の泌尿器の専門医に相談に行ったという。一人目のA医師は、悩みながらこう言った。

「これは、がんかもしれないですが、お腹を切ってみなければわかりません。手術をしたほうがいいと思いますが、経過観察する方法もあります」

次に相談したB医師は、検査画像を見るなり、こう断言した。

「これは腎臓がんですね。すぐに手術をしたほうがいいです。私に任せて下さい」
この二人の言葉を聞き、丹羽医師はB医師に手術を任せるという決断をした。

「私は外科医なので、手術できるなら切ったほうが安心だろうとは思っていましたが、実際に患者の立場になると、状況を冷静に判断することができなかった。

がんでないなら手術をしなくてもいいのではないか、でもがんだったら手術しないと手遅れになるはずだ、本当に治るだろうか、自分の命はあとどれくらいだろうか……不安はつきません。自分は99%がんだと思っていましたし、『任せて下さい』と私の求めていたことを言って背中を押してくれたのが、B医師だったんです」

医者自身が治療法を迷えば、患者の不安はさらに増してしまう。どの医者に命を託すのか—それを決めるとき、医者の話を聞いて不安になるか安心するか、が一つの決め手になる。

検査で偶然見つかっただけでなく、丹羽医師のこの決断こそが生死の分かれ道となった。

へそ上から脇腹まで胴囲の4分の1周にメスを入れる大手術となったが、無事に終了。現在も再発はない。

「腎臓がんは骨に転移したり、血尿が出て初めてわかる病気なので、もしあのとき見つかっていなかったら、手遅れになっていたでしょう。それに、病気を乗り越えられたのは、あのときB医師が任せてくれと言ってくれたのが大きかった。医者は迷ってはいけない。患者の先導者であるべきなんです。そのことを患者になって改めて実感しました。その医師は、自分の疑問や不安を解消してくれるか。手術を迷っている患者さんがいるとき、自分のこの経験をお話しすることもあるんです」

CASE4 大腸がん
病気になった後も習慣は変えない

肺結核に赤痢、一過性の脳梗塞、膀胱炎、高血圧、高脂血症、肺炎、白内障、中耳炎、皮膚がん……軽いものまで含めたら、体験した病気は100以上にものぼるという。日本心臓病学会の初代理事長で半蔵門病院循環器内科の坂本二哉医師(84歳)は、まさに〝病気のデパート〟と呼ぶにふさわしい病歴を持つ。

「私はこれまでに4度ほど死にぞこないの経験をしています」と話すが、その中の一つが、大腸がんだ。

50歳のときのこと。地方へ講演に出かけた際、ベルトを締めていられないほどの腹部の膨満感を覚えた。病院へ行ってレントゲンを撮ると、進行した大腸がんが見つかる。

通常であれば、精密検査をしてから手術に臨むが、坂本医師は「即手術」を決断。4日後に手術が決行された。

「がんだとわかっているなら、早く取らないと血液に入って全身に広がってしまう可能性もある。だからすぐに手術をすることにしたんです。

じつは自分の病状は、手術当時詳しく知らなかった。術後20年経った祝いの席で、主治医の口からはじめて聞いたんです。実際は、S字結腸と直腸に合計3ヵ所のがんがあって、リンパ節にも転移していたということでした。かなり進行していたようです。そのままにしていたら、一巻の終わりだったでしょう」

当時、大腸がん手術では国内でもトップの腕を持つ医師が執刀。リンパ節へ転移したがんも丹念に切除された。腸を大きく切除したため、術後はトイレが近くなるなどの不自由は生じたが、次第に慣れていったという。

手術から20日後には、仕事にも復帰した。術後に何度か腸捻転を起こしたこともあったが、30年以上経つ現在も、再発はない。

「仕事に打ち込むことで、がんを患ったことを半分忘れていたというところもありますね」

一度手術をしたら、再発の恐怖におびえながら生活を送る人も多いが、病気を患ったことそのものを「忘れる」というのも一つの生き方だ。

さらに坂本医師は、大病を患った後も、過剰に体を労りすぎないよう、あえて生活習慣を変えないようにしたという。病になると、すぐに生活習慣を改善せよと迫る医師は多いが、ストレスを溜めずに生きることも、健康を保つ重要な要素ということだろう。

「私は大の偏食家で、野菜は食べないし、食べられないもののほうが多いくらい。けれど、がんになってからも、健康のために無理に野菜を食べようとは一切していません。食生活もまったく変わっていないですね。仕事をセーブすることもしませんでした。

私の最大の特徴は、嫌なことはすぐに忘れること。それから、諦めも早いということ。レントゲン画像を見たときはショックでしたが、医療に『100%』というものはないんです。検査の所見が間違うこともあれば、治療がうまくいかないこともある。あまりくどくど考えるほうがよくないと思っています。病気になるかならないか、いつ死ぬかということは生まれたときに決まっている。あとは運だ、とね。そういう意味では、私は神様になかなか見放されず、運がいいのでしょうね(笑)」

CASE5 前立腺がん
男性機能を失うリスクも恐れない

東京医療保健大学副学長で元NTT東日本関東病院外科部長の小西敏郎医師(66歳)は、がんを2度経験している。6年前に患った胃がんは、ごく早期だったため内視鏡治療で完治。その2年後には前立腺がんが見つかった。

「一つがんを克服したと思ったら次のがんがきた。まだほかの場所にもがんが出るのではないか、私はどのくらい生きられるのだろうか、そんな気持ちに襲われました。迷ったのは、治療法です。前立腺がんの場合、ホルモン療法、腹腔鏡手術、放射線治療、ロボット手術とさまざまな選択肢があるのですが、相談する医師が変われば勧める治療法も違いました。私の専門は消化器なので、前立腺がんでどれを選ぶのがベストなのか、まるでわからなかった」

そんな迷いが生じたとき、小西医師が相談したのが、同僚の医師だった。

「当時私が勤めていたNTT東日本関東病院の泌尿器科部長でした。長年付き合いがある飲み友達で、腕の良さも評判の医師。彼に任せよう、そう決めたんです」

その医師に勧められたのは、開腹手術だった。前立腺を摘出する手術は、術後に男性機能が失われ、排尿障害が残る可能性もある。だが、小西医師は決意を変えることはなかった。

「自分と同じ病状の患者にいつもやっている、ベストの治療をしてほしいということが私の望みでしたから。これは私の哲学です。もう孫もいましたし、男性機能が失われても逆にすっきりするのではないかと考えたんです。

手術をすれば、以前とまったく同じには戻らないことは分かっていました。でも、その後の人生に順応していけばいい、と。手術は無事に終わりましたし、後悔はありません。

医者が患者に治療法を選ばせる時代になっていますが、そんなもの決められるわけがない。何人かに相談してみて、この人なら悔いはないという医者に任せる。自分が納得できる理由があればいいと思うんです」

CASE6心筋梗塞
ちょっとした違和感で検査した

「首を寝違えたのかな……」

東京女子医科大学脳神経外科講師の林基弘医師(48歳)は、2年前の4月、首に異変を感じた。休日の夕方、自宅でテレビを観ながらうたた寝をしているときだった。

「首の左前が重たくなったんです。でも、反対向きで寝ると、じきに治った。そのままテレビを観ていたら、ふと気づくと番組が途切れてCMが映っていました。そのときは気づかなかったのですが、意識が飛んでいたんです。それから滝のように汗が噴き出してきた。おかしいなと思って、その日はすぐに眠りました」

夜中に目覚めると、症状は治まっている。だが、これは何かの兆候かもしれない—林医師は、そう予感した。

「通常、心筋梗塞の症状は胸部痛や左肩に抜ける放散痛が出るのですが、私はそれにはまったく当てはまらなかった。でも調べてみると、私のようなタイプの心筋梗塞もあるとわかりました。医者としてのプライドがあって、自宅マンションに救急車を呼ぶのもためらわれ、次の日に、循環器の専門の先生に相談することにしたんです」

翌日、心電図をとると、案の定異常が見つかった。

「林先生、すみませんがそのまま寝て下さい」

医師からそう告げられ、即、緊急治療となった。冠動脈が詰まってからすでに13時間以上が経過。心筋の壊死が進んでいた。

「治療台の上で、治療の指示を出す医師の声を聞きながら、自分の状態が良くないことがわかりました。ただ、怖いという思いはなく、『このまま目の前が真っ白になったら、あちらの世界に行ってしまうのだな』と、客観的にとらえている自分がいた。不思議な感覚でした。人生というのはテレビのスイッチを押すように、簡単に終わってしまうんだ、と思ったんです」

生死のどちらに転んでもおかしくない状況だった。だが、治療は無事に終わり、林医師は一命を取り留める。もし、あのとき首の違和感に気づかず、検査を受ける判断をしていなければ、結果は逆転していただろう。

リハビリを経て、2ヵ月後には外来に復帰。心臓の機能は正常値の70%ほどに落ちていたが、日常生活に大きな支障はない。しかし、この時点で「治った」とは思えなかったという。

「いつまた発症するだろうか。もし再発したら、自分が診ている患者さんに責任が持てなくなってしまう。それでは人間として卑怯ではないか。ある意味、欠陥品の医者になってしまったのだから、医者を辞めてまったく別の仕事をしたほうがいいのではないか……。患者さんを診ながらも、医者としての自信を失い、どうしたらいいかわからなくなってしまっていました」

一命は取り留めた。けど、自分は何のために生きるのか。目的を失って「空っぽになってしまっていた」。

そんな林医師を絶望から救ってくれたのは、外来に訪れた患者だった。

「『先生が心筋梗塞になったと聞いて気が気じゃなかった。帰ってきてくれて、本当によかった』と、僕の目の前で患者さんや家族が泣いてくれたんです。その涙を見たら、こんな自分でも頼りにしてくれている人、命を託してくれる人がいるというのは、なんとありがたいことだろう、と」

林医師はこのとき初めて、医療の本当の目的は、病気を治すことだけではなく、「元に戻すこと」なのだと気付いたと語る。

「治療によって病気を治し、『患者』から『人間』に戻れたとしても、生きる目的を持って社会と関わっていく『社会人』に戻れなければ、患者は本当に『治った』と感じられないんだということを知りました。患者さんに対しても、ただ病気を治せばいいというのではなく、『なぜ治療をしたいのか』『病気を治して何をしたいのか』ということを聞き、そのゴールに向かって一緒に努力するようになったんです」

生きる目的を見失わないこと—生死を分けるのは、こうした思いも関わってくるのかもしれない。

[現代ビジネス]

Posted by nob : 2014年01月26日 21:40

私の乾燥肌対策、、、近日公開します。。。

■今年こそ「脱、乾燥肌!!」

解消されない乾燥肌

空気の乾燥が気になるこの季節。100年前から東京では湿度が20%近く低下しているそうです。昔では「乾燥肌」などという言葉すらなかったのに、今では多くの人が悩みを持つ大きな美容テーマです。

そもそも、「お肌にとって乾燥が悪い」と言いますが、お肌が乾燥するといったい何が起こって、なぜ悪いのかをしっかり理解している方は少ないのではないでしょうか?

お肌の乾燥でカサカサして、メイクが粉を吹いたようになることを悩んでいる方もいらっしゃると思いますが、それは乾燥肌の氷山の一角にすぎません。もっと深刻な事態がたくさんあります。

また、どんなに保湿ケアをしても乾燥肌が解消されないという話しもよく聞きますが、それは正しい保湿の仕組みを理解していないからかも知れません。今回は、乾燥がお肌に悪い理由と、正しい保湿についてお伝えしたいと思います。

お肌が乾燥すると何が起こる?

お肌が乾燥すると、炎症を知らせる情報伝達物質が肌表面の角質細胞に受け渡されます。そうすると活性酸素が発生して、角質細胞が酸化してしまいます。

つまり、角質細胞が錆びてしまうのです。錆びた角質細胞は水分をキープする力が低下してさらに乾燥します。これを繰り返すことで、お肌は乾燥の悪循環にはまってしまうのです。

前回のコラムでお話ししましたが、肌表面の角質層は角質細胞が水分をたっぷり抱きかかえるスポンジのような役割をし、その細胞同士の隙間を細胞間脂質という油分が埋めつくし、それによってお肌の中の水分を外に逃がさず、なおかつ外からアレルギー物質やウィルスなどの異物が肌に入らない用にブロックするラップフィルムのようなバリア機能の役割を果たしています。

乾燥の悪循環にはまってしまうと、このバリア機能はどんどん低下し、お肌の水分は蒸発して失われ、アレルギー物質による肌荒れを起こしやすくなってしまいます。また、角質細胞が錆びると変色し肌を黄色くくすませます。さらに、バリア機能が低下して危機感を感じた肌は、バリアを強化しようと角質層を分厚くします。角質細胞は灰色をしているため分厚くなると肌は透明感を失い、感触もゴワゴワと固くなってしまいます。

保湿成分は2種類

乾燥の悪循環を断ち切るために重要になるのが保湿です。一言に保湿と言っても、2種類があることはご存知でしょうか?化粧品の成分で言えば、ヒアルロン酸も保湿成分ですし、ワセリンも保湿成分です。

ですが、その2つはまったく違う役割をします。保湿成分にはヒューメクタントとエモリエントという2種類があります。まずヒューメクタントですが、これは水分を抱きかかえる特徴を持つ保湿成分です。

先ほど「角質細胞は水分を抱きかかえるスポンジ」と言いましたが、乾燥進んだ角質細胞はその力が低下しています。この状態に化粧水で水分を補給したところで、ザルに水をかけているようなもので、すぐに蒸発してなくなってしまいます。

そのため、保湿のファーストステップはヒューメクタントで水分を抱きかかえる成分を与えます。

次にスポンジに含まれた水分が外に逃げないようにするフタの役割をするのがエモリエントです。一般的にエモリエントはお肌をしっとりさせる効果が高く即効性を感じるため、エモリエントの比率が高くヒューメクタントがおろそかになっている方が多いようです。

このヒューメクタントとエモリエントのバランスがとれて始めてきちんと保湿されたことになるのです。

●ヒューメクタントの代表成分
尿素、ヒアルロン酸、コラーゲン、PCA-Na、グリセリン
●エモリエントの代表成分
ワセリン、スクワラン、ラノリン、セラミド
※エモリエントは一般的に油分ですが、最近ではポリクオタニウム-51のような肌の表面に保湿保護膜をつくる水溶性高分子も注目されていて、油分にはない保湿効果を得られることがあります。

体全体で乾燥肌ケア

保湿ケアは大切ですが、残念ながら化粧品での保湿は万能ではありません。お肌に本来備わる保湿機能は化粧品とは比べ物にならないほど優秀なのです。実際に保湿ケアなどほとんどせずにも健やかな肌をキープしている人もたくさんいます。

保湿ケアと併せて、その本来の保湿機能を壊さずに高めることを考えて欲しいと思います。今までこのコラムでお伝えしてきたことですが、お肌を弱酸性に保ってバリア機能を高めること。食事によって細胞間脂質(エモリエント)の原料となる栄養素ととること。洗い過ぎて細胞間脂質を壊さないこと。さらに良質な汗にはヒューメクタントである尿素がふくまれますので、冬でも適度な汗をかくことを習慣にすること。

そして、できるだけストレスを溜めず、規則正しい生活を送ること。保湿ケアをしっかりしても乾燥肌がなかなか解消されない方は、体全体で乾燥肌のケアを心がけてください。

[スキンケア大学/美ログ]

Posted by nob : 2014年01月26日 21:35

過去は変えられなくとも、未来は如何様にも変えていける、、、他者の犠牲の上に自己の幸福は成立し得ないことをお互いの世界史から学ぼう。。。Vol.2

■靖国で「しめた!」と叫んだ韓国だが・・・
米副大統領の叱責が効き始めた

鈴置 高史
日本経済新聞社編集委員

 2013年末の安倍晋三首相の靖国参拝。韓国は「しめた!」と叫んだ。これを言い訳に米韓関係の悪化を食い止められると思ったからだ。だが年が明けてから、韓国には失望感が広がった。

参拝を世界で一番喜んだ韓国人

 12月26日に安倍晋三首相が靖国神社を参拝して、世界で一番喜んだのは韓国人だったのではないか。

 12月6日に米国のバイデン副大統領から米中間での二股外交を露骨に指摘されたうえ「米国側に戻れ」と言い渡された朴槿恵大統領。韓国人はすっかりしょげ返っていた(「北朝鮮に『四面楚歌』と嘲笑された韓国」参照)。

 そこに靖国参拝。駐日米国大使館は直ちに「失望した」と論評、米国務省も同じ表現で日本を批判した。韓国には「米国に叱られたのは我が国だけではない」との奇妙な安心感が広がった。そして「これは米韓関係改善のテコに使える」との期待が一気に盛り上がった。

 韓国は、日本との軍事協力を強化するよう求める米国に対し「日本の右傾化」を理由に断ってきた。しかし、米国からは「日本の右傾化とは言い訳で、本当は中国が怖いのだろう」と見透かされてしまった。バイデン発言はその象徴である。

世界標準からは奇妙な告げ口外交

 米国に対してだけではない。就任以来、朴槿恵大統領は世界中で日本の右傾化を言って歩く「告げ口外交」を展開してきた。しかし、韓国は世界から「奇妙な国」と冷ややかな目で見られるようになっていた。

 韓国の価値観からすると別段、おかしくはない。しかし、隣国の悪口を国家元首が言って回る国は、世界標準からすればやはり変な国なのだ(「なぜ、韓国は東京五輪を邪魔したいのか」参照)。

 韓国人には靖国参拝こそは救世主に見えた。なぜなら米国に対し「ほらこの通り、日本は右傾化しているでしょ。だから私は日本と軍事協力できないのです」と、言い訳の絶好の証拠を差し出せると思ったのだ。

 二股外交を反日で偽装するという朴槿恵外交が限界に突き当たっていた時だから、韓国紙には「安倍外交は死んだ」「日本のオウンゴールを生かそう」「米国と共闘し日本を追い詰めよう」などと喜びの声が満ち溢れた。

「靖国」は韓国の自爆兵器

 もちろん、韓国政府もこの機会を逃さなかった。世界に向け「野蛮で危険な国家、日本」と「被害者、韓国人の怒り」を宣伝した。

 1月に予定されていた日韓財務担当相会談を取り止めたうえ、次官級戦略対話や局長級の安全保障政策協議会の開催のための実務協議を中断することを決めた(「靖国参拝で全対話凍結 国際協調で『日本孤立作戦』」=朝鮮日報12月28日)。

 韓国国会も12月31日「靖国参拝と日本政府が狙う集団的自衛権の行使容認は、侵略戦争を美化し軍国主義を復活するたくらみ」との非難決議を採択した。

 朴槿恵大統領も1月2日、潘基文国連事務総長と電話で話し「過去を直視できずに何度も周辺国を傷つけるなら、不信と反目を助長する」と日本を非難した。潘基文事務総長の対日批判も引き出した。

 もっとも「靖国」は韓国にとって自爆兵器でもある。それが侵略戦争の象徴としても、韓国は日本と戦ったことはないからだ。

威張る朝鮮系日本人

 それどころか日本の「侵略戦争」には、当時の朝鮮人も日本の軍人・軍属として多数参加している。もちろん彼らは靖国神社に祀られているし、中には捕虜虐待の罪で戦犯とされた人もいる。

 連合国の軍人の中には太平洋戦争中に捕虜収容所で朝鮮人に酷い目にあわされた人もおり、米軍など組織の記憶となっている。

 韓国が「靖国」を掲げて自らを被害者と主張すれば「本当は加害者だったではないか」と逆に糾弾されかねない。そこで国会決議では批判の対象に「集団的自衛権」を含めて、合わせ技にしたのであろう。

 「靖国」に絡めた大統領の非難談話も被害者を「周辺国」とぼかし「韓国」とはしていない。やはりそれが理由の1つと思われる。

 一方、中国は日本孤立策の先兵として韓国を利用したい。日米離間を実現するには中国だけではなく、米国の同盟国でもある韓国に日本批判させるのがより効果的だからだ。

 しかし中国国民、ことに満州国が存在した東北部の人々には「威張り散らす朝鮮系日本人」への記憶が残っている。「靖国」を契機に、中国のネチズンが反韓的言説を展開しないとも限らない。そこで韓国を「完全な被害者」として認めてやる必要があったのだろう。

「二股外交するな」

 中国の陳海・駐韓代理大使は1月8日付中央日報に、安倍首相の靖国参拝を批判する記事を寄稿した。

 そこでは「日本軍国主義の侵略はアジア各国の国民にあまりに大きな厄災となった。中でも中国と韓半島の国民が最大の被害者だった」と、軍国主義を主語としたうえ韓国人を最大の被害者と認定した。

 もっとも、韓国は中国から呼びかけられた共闘に逡巡した節がある。12月31日に中韓外相は電話会談した。中国側は会談後に「両外相は安倍首相の行為を厳しく批判した」と発表したが、韓国側は「最近の北東アジア情勢など関心事を協議した」との文言に留めた。

 それを解説した聯合ニュースは「日本と協力する分野もあり、韓米日の協力の必要もある」「歴史問題で中国と全面的に連携するのは望ましくない」との政府の中の意見を紹介した。

 韓国には「二股外交するな」というバイデン発言が効き始めたのだろう。これまでなら会談後、直ちに中国と声を1つにして日本批判したうえ、国民にも外交成果として大いに誇ったものだ。

 今度それをやったら米国から「まだ、中国のお先棒を担ぐつもりなのか」と言われかねない。「中国と組んで日本を叩く」構想はとりあえず棚上げせざるを得なかったのだろう。

空振りに終わった日本叩き

 代わりに韓国人は「米国と組んで日本を叩く」ことに希望を見出した。聯合ニュースは1月2日配信の「韓国と日本が新年から対米外交戦」で以下のように書いた。

・韓国政府は(靖国参拝で)米国を動かす名分を手にした。ワシントンの外交筋も1日「米国で今ほど日本に対する批判の気運が高まったことはないと思う。民主主義と自由、平等など人類普遍の価値を同盟の礎石とする米国としては容認しがたい行為だった」と話す。

・(現地時間1月7日の米韓外相会談で)尹炳世(ユン・ビョンセ)外相が米国との対話の中で日本に向けた何らかのメッセージを引き出すなど、韓日の歴史問題においてそれなりに意味ある転換点を作りだす期待感がある。

 もっとも、韓国人のその熱い期待も空振りに終わった。米韓外相会談後の記者発表で、ケリー米国務長官は“日本問題”に関し一切触れなかった。

 それどころか発表では記者からの質問は受け付けないという異例の措置をとった。韓国人記者が“日本問題”に関し聞くに決まっている。ケリー長官がどう答えても対日批判に聞こえるから、というのが韓国紙の見立てだ。

 それに尹炳世外相自身も発表の席で日本を名指しして批判しなかった。韓国紙はこれに関しては何も書いていないが、米国の強い要望の結果だった可能性が極めて高い。

日本への懲戒手段はない

 韓国紙には不満が溢れた。会談を報じた中央日報の記事の見出しは「水も漏らさぬ韓米同盟……安倍への言及はなかった」。

 「水も漏らさぬ両国の関係」(Without an inch of daylight between us)とはケリー長官の言葉だ。そう言う割には、米国は安倍批判をしてくれなかった——という韓国人の悔しさが伝わる見出しだ。

 もっとも、韓国紙の米国特派員はそれ以前から「米韓による日本包囲網」への過剰な期待を諌めていた。米国の事情や本音をよく知るからだ。

 その1つが朝鮮日報のワシントン特派員、イム・ミンヒョク記者の書いた「米国、安倍に厳しく警告したものの……」(12月31日)だ。興味深いのは以下の部分だ。

・米国の懸念は「安倍の歴史認識」そのものよりも「(日本の)周辺国との対立」にある。この点で韓米間には根本的な認識の差があり、今後解決を巡って意見の違いが露わになる可能性が高い。

・ニューヨークタイムズが「韓中は日本と首脳会談をすべきだ。安倍の参拝に『ライセンス』を与えたのは韓国と中国の(会談拒否という)圧迫だった」と社説に書いた。同紙論説委員と米外交当局者がしばしば会っていることを考えると、無視すべきではない。

・「北東アジア戦略の中心軸」たる日本を米国は放棄できない。安倍に痛烈な警告はしたが、さらなる懲戒手段はほとんどない。結局、韓中に「(日本との)対話により、自分たちで解決しろ」と言ったに等しい。

米国の本音を直視せよ

 中央日報ワシントン支局長のパク・スンヒ記者も12月31日に「米国の本音」という記事を載せた。以下である。ちなみに原文の「本音」はハングルで「ホンネ」と表記。日本語そのままだ。

・2期目のオバマ政権は、野党との政争で厳しい日が続く。内政の疲労は外交力も失わせた。シリアの状況が端的な例だ。

・米国にとって同盟とは道徳や価値のような情緒ではなく国益だ。我々が貴重なものと考える韓米同盟も、米国の国益の中にある時が安全地帯だ。

・「失望」声明に喜ぶあまり、米国が安倍の日本を嫌うことを韓国人は望んだ。しかし、その米国の国防長官は長い間の悩みだった普天間基地の移転問題が解決されるや否や「強い米日同盟」に言及した。

・米国の財政赤字は2013年11月基準で1352億ドルに達する。米国はこの赤字を埋めるためなら何でもする姿勢だ。中国に対抗せねばならない米国は、依然として安倍の日本を必要とするほかない。米国の本音を直視せねばならない。

同盟は情緒ではない

 この記事のハイライトは「同盟は情緒ではなく国益だ」の部分だ。外交を感情で考えがちな韓国人に対し、筆者は「野蛮だが、カネを出す日本を大事にする米国」という現実を伝えたかったのだろう。

 同時に「米国を実利で満足させないと、韓国は見捨てられるかもしれない」と警告を発したかったに違いない。「韓米同盟も……」の部分からそれが伺える。

 確かにそうなのだ。日本の集団的自衛権の行使容認に対し、韓国政府は反対の姿勢を強くにじませている。日本との軍事協定も署名当日にドタキャンした。米国の強く求めるミサイル防衛(MD)にも参加しない。ことに後者は日本の右傾化とは全く関係がない。

 韓国は守ってくれている米国ではなく、旧宗主国の中国の顔色を見て動くようになった。まさに「韓米同盟が米国の国益から外れ始めている」のだ。

 「このままでは同盟が危機に瀕する」「日本問題など語っている場合ではない」と危機感を抱く韓国の知識人がようやく出てきたということだろう。

 ただ、韓国の空気は「同盟は情緒」のままのようだ。それを背景に1月9日、最大手紙の朝鮮日報は「『歴史と安保は別』という米国の対日認識は誤り」という社説を載せた。

 ケリー長官が日本批判をしなかったことを非難するために書かれたものだ。要は「靖国神社に首相が参拝し(戦争ができる国にするため)憲法を変えようとする日本を、米国は叩き直せ」という主張だ。

甘い言葉を耳元でささやく中国

 もちろんこの論説自体は「情緒的」とばかりはいえない。「日本に対する貴重な外交的武器である歴史カードを、米国に陳腐化させられてはいけない」との国益を主張したものだからだ。

 「中国と共闘できる歴史カードをきっちりと維持してこそ、米中二股外交が可能だ」という韓国なりの計算もそこにはある。

 ただ、中国との対決に全力を挙げる米国人の目には、日本の軍国主義復活を騒ぎたてる韓国人の言説は「情緒そのもの」と映るであろうし、この訴えを米国が聞くこともないだろう。

 今、中国は毎日のように「一緒に日本を叩こう」と韓国の耳元にささやいている。それは韓国人の情緒からすれば実に魅力的な呼びかけだ。

 米国に叱られて「離米従中」の歩みをいったん止めたかに見えた韓国人の心は揺れるであろう。とすると韓国は、再び中国傾斜を始めるのかもしれない。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2014年01月25日 18:57

人は今日生きているように明日死に往くもの、、、生きるも死ぬも自らの生を救えるのは自分自身のみ。。。

■有名人遺族が今だから明かす 思えば、あれが「死の前兆」だった(前編)森繁久彌、大鵬、三船敏郎、大島渚
感動秘話 なぜ、あのとき気付かなかったのか

ふとした瞬間の、いつもとは違う仕種や言葉。亡くなった後だからわかる。あの時、もう「死」は忍び寄っていたのだと。8人の有名人たちの遺族が、医学では説明しきれない不思議な体験を明かす。

森繁久彌 享年96 森繁建(次男)
亡くなる5日前、ギュッと孫娘の手を握った

オヤジが老衰で亡くなる1年ほど前でしょうか。家族みんなで食事をしていた時、「幸せだなぁ……。こんなに幸せな家族って、世間にどれぐらいいるんだろう」と、突然つぶやいたんです。

ずっと仕事一筋の人だったし、そもそも照れ屋でしたから、そんな言葉を聞いたのは一緒に住んでいた僕も初めてで……。今振り返ると、あれはメッセージだったような気がします。国民栄誉賞、文化勲章など、仕事では大変な評価をいただいたオヤジですが、自分にとって一番の幸せは家族との暮らしの中にあると感じていたのでしょう。

仕事は'04年の映画『死に花』とドラマ『向田邦子の恋文』が最後でした。年相応の衰えや足腰の弱りはありましたが、基本的には健康で、その後、出演依頼も何度かありました。でも、僕があえてセーブさせたんです。やはり役者であるからには、周囲に肉体の衰えを見せず、十分な演技が出来なくてはならないと考えていたからです。

仕事から離れたオヤジは、ひ孫たちととても楽しそうに遊んでいました。ご飯を食べさせっこしたり、膝に乗せて会話をしたり。子供が好きでしたから、本当に満足そうでしたね。

最後の入院は、誤嚥が原因でした。食事中、むせたかと思うと呼吸が荒くなり、顔面蒼白に。慌てて主治医を呼んだんです。

すぐに落ち着きましたが、念のため救急車で総合病院に入院しました。主治医は「2~3日で自宅に帰れますよ」と言っていたのですが、検査の結果は誤嚥性の肺炎でした。高齢ですから回復もはかばかしくなく、入院は長引き、3ヵ月。オヤジはしだいに衰えていき、とうとう自宅には戻れずじまいとなってしまいました。高齢者は入院すると、どうしても体力、気力が落ちるんですよね。

入院中、オヤジがよく口にした言葉は、「お腹が空いた、ご飯にしようか」、「お饅頭が食べたい」。また誤嚥したら怖いので我慢させていましたが、「食べたいものを、好きなだけ食べさせてあげれば良かったなぁ」と、今になって後悔することもあります。もう96歳だったのだから、最後は好きにさせてあげれば良かったのかもしれません。

日が経つにつれ、オヤジの口数はどんどん減っていきました。そして1ヵ月半が過ぎる頃には、コミュニケーションは握手が中心になった。「オヤジさん」と呼び掛けて手を握ると、「おう、おう」と答える。力は驚くほどあり、しっかりと握り返してくれました。

亡くなる1週間前からは、もう口もきけなくなって……。でも耳は聞こえていたようで、孫やひ孫たちが「じぃじ、大好きよ」と声を掛けると、微笑むんです。手もやっぱり握り返してきたし、孫たちの体を必死に触ろうとしていました。

亡くなる5日くらい前ですが、しばらく来られなかった僕の娘が面会に来て、手を握ったら……あの光景は、今も忘れられない。いつもと違い、ぎゅーっと何か言いたげに、意思を持った握り方をしたんです。言葉こそ発しませんでしたが「ありがとう、幸せだったよ」と家族に伝えたかったのかもしれませんね。今振り返れば、あのときオヤジは自分の死を覚悟したのかな、とも思うんです。

「今日がヤマです」と医師に告げられたのは亡くなる前日。病室に集まった親族の前には、心電図モニターが置かれました。僕が甥に「テレビドラマでよく見るだろう。この波線が直線になってしまうと、臨終なんだよ」と説明した途端、本当にピーという音と共に全部が直線になったんです。みんなが慌ててベッドを取り囲んだ直後、オヤジは「ふーっ」と深く息をして、一瞬目も開けた。モニター画面はその後も何度か直線になり、そのたびに周囲が「オヤジさん」、「じぃじ」と声を掛けると、息を吹き返しました。

繰り返し呼吸停止していたのは、オヤジらしく、旅立ちを前に何度もリハーサルしていたんじゃないかな。その夜一晩中僕を一睡もさせず、翌朝、オヤジは静かに息を引き取りました。


大鵬幸喜 享年72 納谷芳子(妻)
白鵬関を叱り飛ばす夫が「チューして」と私に甘えて

お父さんが亡くなったのは'13年の1月19日。心室頻拍という診断でした。

ただ、いま振り返ると、'12年12月に入院をする前から、心のどこかで死期の近さを予感していたのかもしれません。

というのも、かつて部屋にいた若い衆のことを思い出すようになったんです。「いまあの子は何してるんだろう」とか、「病気をしたらしいな。大変だろうな」なんて言葉をふと口にするのを何度か聞きました。

ほとんど使うことのなかった携帯電話で、旧友に連絡をとったりもしていましたね。用事は特にないんですよ。「おう、元気か」と声をかけて、思い出話を少しするだけでした。

ただ、一番の変化は、家族に対する接し方。心根は元から優しい人でしたが、昔は「コノヤロー」、「バカヤロー」と、怒鳴ってばかりだった。そんな人が、急に柔らかくなったんです。

思い出すと切なくなるのは、亡くなる何日か前のこと。お父さんが、「芳子、芳子」と私を呼んだ。「なに?」と聞くと、「好きだよー」という言葉に続けて、「お母さん、おまえがいたから、俺はここまで頑張ってこれた。いろいろ大変な思いをさせたな。ありがとな」と言ってくれた。冗談っぽく「おい、チューぐらいしてくれや」とも。でも恥ずかしいのと、まさかその後すぐに亡くなるとは思いもよらなかったので、私は「何言ってんのよ」と、はぐらかした。あのとき抱きついて、チュッとしてあげればよかったって……。

もともと寂しがり屋でしたが、亡くなる数ヵ月前からは何をするにも私が一緒でした。家政婦さんがいようと看護師さんがいようと、私を呼ぶ。ちょっと用事で外に出たとたん、「いいからすぐ帰ってこい」と電話がかかってくるんです。多いときは何十回も着信があり、私もくたくたになりました。それだけ必要とされたのは、妻として喜びでもありましたが。

亡くなる日も、病室から真っ先に私に連絡がきました。朝の8時くらいに、「よーしこー」とすごく調子が良さそうだった。「どうしたの?元気だね」と返事をすると「早く来てくれ」と。それが最後の言葉でした。電話を切った30分後くらいに、病院から危篤だと連絡がありました。

病室に駆けつけ、先生が手を尽くしてくれている間、「お父さん、お父さん。いつまでも寝てないで、お話しよう」と、ずっと声をかけました。意識はもうなかった。でも、お父さんの目の端から涙が流れたんです。声は届いていたんだと思います。

ただね、一つ伝えておきたいのは、お父さんが弱さを見せたのは、私の前だけということ。世間に対しては最後まで大横綱・大鵬でした。

正月前に仮退院した後、再び病院に戻る日のことです。白鵬関が「ほんの少しでもいいから、どうしてもお会いしたい」ということで、挨拶にいらっしゃった。

具合が悪く、あまり話もできない状態だから、お父さんは不安になっていました。私も「無理しなくていいよ」と言っていた。

でもね、いざ白鵬関の前に立つと、顔つきが一瞬で変わった。

「おう、俺はこれからな、病院行くけど、頑張るからな。お前はただ頑張るだけじゃだめだぞ。相撲も日常生活も、何から何まで、ちゃんと横綱らしくしないと、真の横綱ではないからな」

と熱く語ったんです。私は胸が一杯になった。本人はもう精一杯なんです。しんどくてしんどくてしょうがないんです。その証拠に、白鵬関と別れると「芳子、早く。もう病院行くぞ」と疲れきっていた。

誰よりも強くあろうとしたお父さん。そんな人だからこそ、私にだけ見せてくれた「弱さ」が忘れられないんです。


三船敏郎 享年77 三船史郎(長男)
「今日は天気がいいな」無口なオヤジがつぶやいた

'97年に全機能不全で他界したオヤジは晩年、認知症を患いました。

オヤジはそれまで約20年間、母で女優の吉峰幸子と別居し、違う女性と暮らしていたんです。ところが、認知症の症状が現れ始めた'92年、僕たちの元に戻ってきた。

一緒に暮らし始めたオヤジは、孫と楽しく遊ぶ、ごく普通のお爺ちゃんでした。

孫と過ごす以外の時間は、一人でビデオ鑑賞。約150本近く出演した自分の昔の映画を、黙って懐かしそうに鑑賞しているんです。それでいて、昔話をすることはありませんでした。若いころから口数は多くありませんでしたが、晩年は極端に無口になっていました。

今思うと、認知症を含めたオヤジの体調悪化は、'95年に母がすい臓がんで亡くなった直後から急に進んだようでした。

母の死がオヤジの精神面にどのような影響をあたえたのか、今となっては知りえません。しかし、時期がちょうど一致するのは、何か意味があったのかも……とも思えるのです。

認知症が悪化したオヤジは、担当医のすすめで、高齢者医療の専門病院に入院しました。

入院後、しばらく元気に過ごしていたオヤジでしたが、亡くなる約半年前から、床に臥せりがちになり、食事も流動食しか受け付けなくなりました。

流動食に切り替わる少し前のことです。窓の外を眺めていたオヤジが、突然「今日は天気がいいな……」と、一言つぶやきました。僕は、「そうだね」と返した。

それが、ほとんど話さなくなっていたオヤジと交わした、最後の会話でした。

これを境に、体調は急激に悪化。生きる気力も失っていったように思えました。

そして、死の約1ヵ月前になると、あらゆる内臓の機能が極度に低下し、流動食の摂取も難しくなった。最後は、点滴による栄養補給に切り替わりました。医師から「そろそろ危ない」と告げられたのは、この頃です。

そこで、若手時代からオヤジを我が子のようにかわいがってくれた、俳優の故・志村喬夫人の政子さんに連絡をとりました。

親族以外で容体を伝えたのは、身内同然の彼女だけです。「世界のミフネ」と呼ばれていただけに、認知症が発覚したときも大騒ぎになっていましたからね。オヤジの周囲を騒がせたくない一心でした。

政子さんが駆けつけたのは、亡くなる1週間前のことです。すでに、オヤジは昏睡状態に陥っていました。

政子さんはオヤジの頬をぺたぺたと叩き、耳元でこう声をかけました。

「ほら、三船ちゃん、しっかりするのよ!」

すると、驚いたことに、オヤジの目から一筋の涙が流れたのです。

1ヵ月前からコミュニケーションが一切取れない状態が続いていたため、にわかには信じられませんでした。あまりのことに、医師にも言い出せなかったほどです。

オヤジは志村喬さんと数々の映画で共演させていただき、仕事を離れても志村家とは家族ぐるみの付き合いでした。幼かった僕も、二人を「じぃじ」「ばぁば」と呼んでいたほどです。

世界を股にかけて活躍したオヤジですが、賞賛も批判も一身に背負う俳優という仕事は孤独でもあり、志村さん夫妻は心の拠り所になっていたのでしょう。

そんな政子さんが、死の淵にいる自分に声をかけてくれた。僕には医学的なことは分かりませんが、あのときのオヤジには政子さんの言葉が、たしかに聞こえたのだと思います。きっと、走馬灯のようにさまざまな思い出が胸を去来し、想いが涙となって溢れたのでしょう。

最期は、家族に見守られる中、静かにスーッと息を引き取りました。徐々に意識が消えていくように、穏やかな表情をしていました。


大島渚 享年80 小山明子(妻)
最後のお願いは「お酒が飲みたい」でした

'12年11月、大島は肺炎で救命救急センターの個室に入院しました。この時、すでに年を越せるか分からない状態でしたので、京都に住んでいる大島のいとこの俊彦さんや、入院すると大阪からいつも来て下さる古くからの知人にも連絡しました。もうほとんど声の出ない状態だったんですけど、お二人の呼びかけに、ちゃんと「はい」って返事をしていました。

亡くなる数日前には少し落ち着いていたので、1時間ほど「京都でこんなことがあったわよね」なんて昔話をしました。実際は私が一方的にしゃべっただけですが(笑)。そのとき、

「神様に最後のお願いをするとしたら何がしたい?おうちに帰りたいか、おいしいものを食べたいか、お酒を飲みたいか。一つだけ選ぶとしたらどうする?」

と聞きました。「家に帰りたい」と言うかと思ったら、大島は、

「(お酒が)飲みたい」

って。これが最後の会話です。もしかしたら自分がこれからどうなるのか分かっていたのかもしれません。お酒好きでしたし、大島らしい選択だと思いました。

先生に「さすがにお酒はダメですよね」って訊いたら、「唇につける程度なら大丈夫ですよ」とおっしゃってくれて。だから毎日、唇に少しだけ指でお酒をつけてあげたの。香りだけでも、最後の望みをかなえてあげられたのかな、と思います。

家族が見守る中、大島が静かに息を引き取ったのは'13年の1月15日。翌日から私は18年ぶりの舞台に出演することになっていて、最後の舞台稽古が19時から始まる。大島と一緒の車で家に戻り、布団に寝かせて、最後を迎えられる準備をして、劇場に向かいました。大島は私のために日を選んでくれたのかなと思っています。

あとで看護師さんから聞いたのですが、その日の朝、大島は「ママ~、ママ~」と叫んでいたそうです。それが最後に発した言葉。昔からあの人は何かあるたびに私を呼んでいましたからね。虫の知らせがあり、お別れのために私を呼び寄せようとしたのでしょうか。

大島が逝ってから早いもので1年近く経ちますが、夢に出てきたのは一度だけです。熱海の海沿いの喫茶店で二人でお茶をしている夢。それは若い頃、映画の撮影の天気待ちで行った喫茶店の情景でした。当時、大島は助監督、私は新人女優。たった一度、夢で会えたのが、なんでこの場面なのか、理由はよく分からない。人間の記憶って不思議です。

人生をやり直せるなら、もう一度大島と結婚したいですね。ただ、最後の17年とは違う生活をしてみたい。ずっとリハビリの日々でしたからね。

大島が亡くなって3ヵ月ほど経った頃ですが、自由が丘のレストランで食事をしていたとき、ふと老夫婦の姿が目に入りました。

ご主人はビールを飲み、二人で楽しそうに食事をしていた。まるであの時の熱海の喫茶店の私たち二人みたい。その姿を見て、「私が求めていた幸せは、これだったんだなぁ」と気づきました。そう思うと涙が出てきた。

かなわぬ夢ですが、なんてことのない日常をあの人と過ごしてみたかった。大島が亡くなって以来、涙を流したのはこの一度だけです。

■有名人遺族が今だから明かす 思えばあれが「死の前兆」だった(後編)天野祐吉、井上ひさし、梨元勝、谷啓
感動秘話 なぜ、あのとき気付かなかったのか

天野祐吉 享年80 天野伊佐子(妻)
忘れていた記憶が次々に甦ると漏らした

主人が緊急入院する前のことです。ベッドに横になった主人が天井をジッと見つめながら、「字が見えるんだ」と言うんです。「はっきりとは読めないけど、俺に『解読しろ』と言っているのかもしれない」と。なぜかその時、私は主人が連れて行かれちゃうと感じました。

まさかそれを読んでしまったからかどうかは分かりませんが、その2日後に突然、高熱が出て、入院。それからわずか5日後('13年10月20日)に、夫・天野祐吉は、あっと言う間に旅立ってしまいました。

亡くなる日の朝、先生が集中治療室に入る許可を出してくれました。わずかでしたが、二人きりの時間を過ごせた。その後、彼は穏やかな顔のまま苦しむこともなく、私の腕のなかで息を引き取りました。

入院したとはいえ、本人に病気の自覚は一切ありませんでした。むしろ「小学3年生の盲腸以来だ」なんて、入院を楽しんでいるくらい。3・11以降、仕事への意欲は増し、体も健康でしたからね。

でも、いま振り返れば、亡くなる半年ほど前から、「前兆」はあったような気がします。戦時中に無理やり歌わされた軍歌など、忘れていた記憶が甦るという不思議な現象があったんです。本人は「(記憶の)引き出しが開いたのかな」と話していましたが、自分の人生と向き合っていたのかもしれません。

主人は酸素吸入が必要となってから、筆談ノートを書き始めました。「病院日句」と名付けられた一冊の大学ノートには、「絶対に(君を)置いていかない」「ご飯を食べられている?」などと私を気遣う言葉が綴られていました。ページが進むごとに薄くなっていく文字。最後の言葉は「(家に)かえろかえろ」。たぶん、もう帰れないと分かっていながら……。

こんなこともありました。主人は、生前からの本人の希望でお葬式もしていないし、お墓もつくりませんでした。荼毘に付した後、せめていつも一緒にいようと思い、遺骨をペンダントに入れた、その時です。「カバン」というあの人の声が聞こえたんです。

これは何かのメッセージに違いない、と家中を必死に探しまわると、クローゼットの奥のカバンから2年前に書かれた遺言書が見つかりました。生前、「俺は悪運が強いから98歳まで生きると思う」と豪語していましたが、もしものときのために準備をちゃんとしていたんですね。遺言書は「ありがとう。またね」という感謝の言葉で締められていました。

主人の仕事場でもあった部屋は今もそのままにしています。やっぱり片付けられないんですね。愛用していたメガネも、テレビモニターの見えるいつもの場所に置いたままです。


井上ひさし 享年75 井上麻矢(三女)
父の背中に「諦め」を感じ、覚悟を決めました

そう長くはないんじゃないかな—。そう感じた瞬間は、いまでもはっきりと覚えています。それは、亡くなる2ヵ月ほど前、後ろ姿を見たときです。

私は小さいときから、父の背中ばかり見てきました。机に向かう背中です。原稿を書く父は、それこそ精気がみなぎっていました。それに比べ、病室で見た姿には諦めのようなものを感じたんです。

その頃、父は食事をあまり摂れなくなっていた。「人間は食べることと出すことが基本」、そう考えていた父ですから、ショックだったんだと思います。

肺がんで亡くなるまでの闘病生活は約5ヵ月。最後の日は'10年4月9日でした。しかし父自身は、がんを宣告される前から、自らの死期を本能的に感じていたのかもしれません。

父は最後の1年間、私に一生分といっていいほどたくさんの話をしました。社会の構造や演劇に対する心構え、父の立ち上げた劇団「こまつ座」が進むべき道、観ておくべき芝居、父は毎晩電話で熱く語った。短くて3時間、長いときは夜10時から翌朝の7〜8時まで。父に言われて観劇した芝居の劇評を述べるという宿題も、毎日のように出されました。父娘のというより、まさに私に後を託すための会話でしたね。

闘病生活の間も、そんな「授業」は毎日必ずありました。一度、話している最中に父が激しく咳き込んだことがあった。心配になって電話を切り上げようとしたら、「僕には時間がないんです。だから君も心して聞いてくれないと困る」と言われました。そのとき、「ああ、この人は命を削って、これからのことを私に託そうとしているんだ」と胸を打たれました。

前兆は、父の作品にも表れていたのかもしれません。最後の2作、『ムサシ』と『組曲虐殺』。前者は、若い人たちにエールを送りたいという思いで書き上げたもので、自分たちの存在そのものが奇跡だという、人生の賛歌です。

『組曲虐殺』は作家・小林多喜二の評伝劇。これは、人間は良い人生を送っていれば、死をも恐れない強さを身につけることができるという作品。2作とも、父の作品の中ではかなり異質で、メッセージ性が非常に強い。

父は無意識に残された時間の短さを知っていた。いま振り返ると、そんな気がしてならないんです。


梨元勝 享年65 梨元麻里奈(長女)
仕事人間だった父が、仕事を断った翌日に

がん宣告は、母と私、そして父の3人で受けました。告げられてから父は、「大丈夫」と繰り返していた。まさか2ヵ月しか生きられないなんて、思ってもいなかったんでしょうね。

肺がんのステージⅣだったんですが、父は「ステージ」の意味がよくわかっていなかったんです。「ステージはいくつまであるの?」なんて聞いてきたくらいですから。でも不安はあったんでしょう、「がんについての資料を持ってきて」と私に言いました。なかには読ませたくない内容のものもあったんですが、父の頼みを拒むわけにもいかず、病室に大量の資料を持っていった。ただ、読むのが怖かったのか、死ぬわけがないと思っていたのか、結局、父は最後まで目を通しませんでした。

父の気力の衰えを感じたのは、ずっと続けていた週刊誌の連載を「中止したい」と言ったときです。父は原稿の分量に合わせて、記事の内容を電話口でまとめて話すことができました。だから最悪の場合、書く力はなくなっても、喋ることさえできれば何とかなるということで、最後まで残していた連載です。

その最後の仕事を「辞める」と、仕事人間そのものだった父が口にしたとき、長くないのかもと思いましたね。そしてそう語った翌朝、本当に父は亡くなってしまった。

ただ、いま振り返れば、がんが発覚する1〜2年前から、父には「虫の知らせ」があったのかもしれません。母と一緒にウォーキングを始めたんです。これはそれまで仕事だけだった父からは、考えられない行動でした。結婚生活35年余りのうち、母いわく、家にいるのは「半分くらい」だったそう。おそらくウォーキングには、いままで作れなかった夫婦の時間を取り戻そうという思いがあったんでしょう。

私はいま、父と同じリポーターの仕事をしています。きっかけは、闘病中に父の仕事を少しだけ手伝ったことです。

それから3年、不屈のリポーターとして、スクープを追い続けた父には、いまだ遠く及びません。

憎めない笑顔と「恐縮です!」の決めセリフで、数多くの芸能人からスクープコメントを取った父。もっとアドバイスを聞いておけばよかった、心からそう思っています。


谷啓 享年78 渡部泰裕(長男)
認知症を患っていたのに、森繁さんの死を言い当てた

オヤジが階段から足を踏み外して滑り落ちたのは2010年9月のことです。

僕はいつものように、昼前、玄関で「オヤジ、仕事に行ってくるよ」と声をかけて出かけました。認知症が進行していたオヤジも、僕が仕事で出ていくことだけはわかったようで、僕の目をジーッと見つめてきた。言葉じゃないけれど、これが最後のコミュニケーションになりました。

仕事を終えて帰宅したら、オフクロが廊下に倒れて意識のないオヤジに寄り添っていた。救急車を呼びましたが、明け方、病院で息を引き取りました。

タバコを買いに行っても家に戻れなかったり、近所を徘徊するなど、認知症は進んでいたのですが、僕たち家族のことだけは決して忘れず、防音設備のある居間で、大好きなホラー映画をよく観ていました。

そんなオヤジが、僕らを驚かせたことがあります。亡くなる前年の11月のことです。オヤジを1階の寝室に寝かせ、僕は2階の自室にいたのですが、オヤジがパジャマ姿で、ぼーっとしながら廊下をウロウロしているんです。

徘徊が始まったのかなと思い、「もう寝ようね」とオヤジを促したのですが、「ジイサンが挨拶に来ているんだ」と言って、頑として言うことを聞いてくれない。相手にせずに、とにかく寝かしつけたのですが、その晩の11時頃、テロップで森繁久彌さん死去の速報が流れたんです。

森繁さんは舞台『屋根の上のヴァイオリン弾き』で、ずっとオヤジと一緒だったから、まずびっくり。それから、オヤジが言っていた「挨拶に来ているジイサン」とは森繁さんのことだったんじゃないかと思って、またびっくりです。

昔から、オヤジはその手のものが見える人で、自分が見た幽霊の話などもしていたんです。晩年は認知症を患っていましたし、ボケていたのか、ホラー映画の記憶とごっちゃになっていたのか、あるいは夢と混同していたのか、今となってはわかりません。

でも僕は、オヤジはあの日、森繁さんと会ったんだと思うんですよ。森繁さんが会いに来てくれたら、オヤジも嬉しいに決まっている。親しい人に会えるなら、死後の世界もまんざら悪くない。そう思ったほうが夢があるじゃないですか。


[いずれも現代ビジネス]

Posted by nob : 2014年01月25日 17:37

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.30

■細川護煕氏都知事選当選したら脱原発にどれだけ影響力あるか

 現在、選挙戦が展開されている都知事選では“原発”も争点になっているが、もし細川護煕氏(76才)ら「脱原発」派が当選したら、今後、どのように脱原発は進んでいくのだろう。

 実は、いち地方自治体である東京都の知事には、全国にある原発をなくす権限はない。『「フクシマ論」 原子力ムラはなぜ生まれたのか』(青土社刊)などの著書で知られる社会学者の開沼博氏はこう指摘する。

「原発の廃棄や再稼働の決定、エネルギー政策の基本方針の転換には、内閣の閣議決定など国政レベルでの意思決定が必要です。知事選の結果がそのまま政治に反映されるわけではないなかで、新都知事に何ができるかは未知数です」

 例えば沖縄県知事は、長く普天間基地の県外移設を訴えてきたが、それはいまだにかなってはいない。それどころか、県民の意思は知事の挫折の前に、遠のく一方でもある。1月19日に投開票された名護市長選では、移設反対の現職が再選されたが、安倍政権は移設方針を変えるつもりはない。そこには、地方自治体のもつ力の限界が垣間見える。

 東京都は東京電力の4番目に大きな株主ではあるが、実際に保有している株は全体のわずか1%強。持っているのは“決定権”ではなく、“影響力”にすぎない。しかし、「それでも今回は脱原発を実現できる可能性があります」と語るのは、地方自治に詳しい法政大学教授の五十嵐敬喜氏だ。

「東京は人口も経済規模も他の都市とはケタ違いです。細川さんが勝利し、都知事として脱原発を強く訴えた場合、日本国民に与える影響力は計り知れません。原発事故で苦しむ福島県だけでなく、柏崎刈羽原発のある新潟県、浜岡原発のある静岡県など、原発の立地自治体で住民たちが声を上げ、日本中に広く連鎖していくでしょう。強硬な姿勢が目立つ安倍政権ですが、さすがに国民から沸き起こる脱原発の声を無視はできないはずです」

[女性セブン]


■脱原発へ「安倍1強」打倒狙う小泉氏は昨年夏から「戦闘モード」に入っていた

歳川 隆雄

1月23日告示・2月9日投開票の東京知事選の幕が切って落とされた。同日午前、東京都庁前で第一声を上げた細川護煕候補(元首相)の傍らには小泉純一郎元首相が控え、例の絶叫調で「原発即ゼロ」を訴えた。

細川候補がこの日3ヶ所で行った街頭演説をテレビニュースで観た限り、予想していたほど都民・聴衆が元首相コンビに突き動かされたようには感じられなかった。だが、17日間の選挙戦期間中16日間、小泉氏は細川氏の選挙キャンペーンに同行するというので、今後、小泉節が炸裂すれば化学反応を起こして細川氏支持が急増する可能性はゼロではない。

ただ、マスコミ各社の世論調査(告示前に実施)の結果を見る限り、そして細川陣営内の不協和音などもあって、細川氏が自民、公明両党都連推薦の舛添要一候補(元厚生労働相)に届くのは相当難しいのではないか。

ドン・キホーテに自らの心境託し

筆者の最大の関心は、小泉元首相が細川元首相を全面支援するに至った背景と、その理由である。『日本経済新聞』の清水真人編集委員が同紙電子版にかつて書いた記事が示唆に富んでいる。同氏によると、昨年7月の東京・九段の靖国神社の「みたままつり」期間中、小泉氏の揮毫が境内に飾られていた。

そこには、「夢はみのり難く 敵はあまたなりとも 胸に悲しみを秘めて 我は勇みて行かん……たとえ傷つくとも 力振り絞り 我は歩み続けん」という、ミュージカル「ラ・マンチャの男」で主人公のドン・キホーテが歌う「見果てぬ夢」の一節があった。

清水氏の解説によれば、小泉氏がこの歌詞に心境を託したら、「戦闘モード」にスイッチが入ったことを意味するという。

2005年6月3日の衆院郵政特別委員会で民主党の小沢鋭仁衆院議員(当時・現日本維新の会議員団国対委員長)が郵政民営化反対の立場から「あなたは空想と現実の区別がつかなくなったドン・キホーテだ」と痛罵したところ、答弁に立った小泉首相は「実はドン・キホーテは大好きです」と述べ、先の「敵はあまたなりとも」「我は勇みて行かん」とそらんじてみせたというのだ。

だとすると、小泉氏は昨年夏から「戦闘モード」に入っていたことになる。では、仮想敵は誰だったのか。細川元首相が都知事選出馬を検討し始めたのは、猪瀬直樹前知事が徳洲会からの5000万円借用問題で辞職を決めてからのことなので、「原発即ゼロ」をシングルイシューとした細川支援とは直接的には関係ない。

であれば、昨年夏頃から、小泉氏の胸中には「安倍1強」体制打倒の気持ちが芽生えていたということなのか。

安倍首相は夏前にも6基の再稼働決定の構え

昨年春に黒田東彦日銀総裁が誕生して、アベノミクス(安倍晋三政権の経済政策)の「第1の矢」として金融の異次元緩和が実施され、続いて「第2の矢」である5兆円規模の経済対策が打ち出され、円安・株高による景気回復の兆しが見えてきた。さらに同年7月の参院選で勝利して衆参ねじれが解消、安倍政権の政策プライオリティ第1位であるアベノミクス推進には原発再稼働が不可欠との認識が政府・与党のコンセンサスになったのが夏のお盆休みの頃だ。

ところが小泉氏は、実はその前の4月に、自分の政権時代に支援してくれた奥田碩元経団連会長ら経済界有力者に対し、3・11(東日本大震災)による東京電力福島第一原発事故を考えると、全ての原発を廃炉するしか選択肢はないと断じていたのだ。と同時に、安倍首相は「脱原発」を決断すべきだと言い切り、経済人は返す言葉もなかったという。

官邸関係者によると、安倍政権は、原子力規制庁が現在行っている九州電力川内原発、四国電力伊方原発、関西電力高浜原発のトータル6基の安全審査がクリアできれば、遅くとも夏前にも再稼働を決定する構えだ。

こうした安倍政権の再稼働路線を阻止するために小泉氏はたとえ孤高であっても「倒閣」に踏み切ったのではないか。まさに権力闘争であり、「戦闘モード」にスイッチを入れたということなのだろう。

細川氏応援で炸裂する小泉節が、どこまで東京都民を引きつけられるのか、見物である。

[現代ビジネス]

Posted by nob : 2014年01月25日 12:37

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.29

■都知事選、小泉氏の狙いは「ストップ・ザ・アベ」

田原総一朗

 1月23日告示、2月9日投開票の東京都知事選で、細川護煕(もりひろ)元首相が14日に立候補を表明した。小泉純一郎元首相が支援し、「脱原発」を打ち出して都知事選を戦う。

「舛添楽勝」から一転、白熱戦の様相

 細川さんの名前が浮上するまでは「舛添要一氏が楽勝ではないか」という空気があった。ただ、元厚生労働相の舛添さんは「自民党の歴史的使命は終わった」と言って2010年に自民党を飛び出して新党改革を結成し、除名されている。その舛添さんを自民党が応援するのは相当「ねじれ」た関係である。

 細川さんは14日、小泉さんと約50分の会談を終えた後にツーショットで記者会見を行った。小泉さんは会談で「今日は旧暦で12月4日。赤穂浪士の討ち入りの日だ」と話を切り出したという。小泉さんは「当選のために積極的に頑張りたい」と全面支援を細川さんに約束した。

 細川さんは1993年8月に非自民・非共産の連立政権を首相に就任したが、東京佐川郵便からの借りいれ問題を追及されて9カ月で退陣。その後は陶芸家として余生を送ると思っていたのだが、約20年を経て、突然、都知事選に立候補した。

 これで俄然、都知事選は白熱戦の様相を呈してきた。

小泉流の無茶苦茶な発言

 昨年11月12日、小泉さんは日本記者クラブで会見を行い、そこでの発言が話題を呼んで朝日新聞や毎日新聞、東京新聞などが大きく取り上げた。「脱原発」から踏み込み、小泉さんは「即原発ゼロ」と明言したからだ。

 だが、私は「即原発ゼロ」発言には二つの問題があると考える。小泉さんは、「政治で一番大事なのは方針を示すこと。原発ゼロという方針を出せば、専門家や官僚が必ずいい案を作ってくれる」と語った。しかし、これは責任ある政治家なら決して言わないことであり、無茶苦茶な発言である。これが一つ。

 もう一つは使用済み核燃料の最終処分問題について。小泉さんは、「(処分場選定の)メドを付けるのが政治の責任だと言う。付けられると思う方が楽天的で無責任だ」と発言している。最終処分場は今までずっと見つけられないのだから将来も見つかるはずがない。それをできると考える方こそ無責任。そう小泉さんは言っているのだ。

 使用済み核燃料は日本に約1万9000トンもある。「即原発ゼロ」にしても、この使用済み核燃料の最終処分をしなければならない。だが小泉さんは、この問題については全く触れていない。方針を示すことが政治の役割なら、最終処分のきちんとした方針を示すべきだろう。

美濃部亮吉氏の「ストップ・ザ・サトウ」

 小泉さんは演説がうまい。短い言葉でわかりやすく訴える。だが、その内容に大きな矛盾が含まれていることが多い。細川さんは近々、都知事選での政策を発表するだろうが、「脱原発」後の使用済み核燃料の最終処分問題、代替エネルギーの安定的確保などをどう説明するのか注目したい。

 それ以上の問題もある。「脱原発」といっても、東京に原発があるわけではない。原発による電力の最大の消費地である東京で、「脱原発」を争点にする意味は何か。原発立地地域で「脱原発」を争点にするのはわかりやすい。しかし、東京という地方自治体で、しかも原発電力消費地で原発問題を争点にするのは「ねじれ」があるのではないか。

 ただ、東京都民には東京を地方自治体だと思っている人が少ないようだ。むしろ、「国家」に等しいと思っているのかもしれない。

 1967年から79年まで長く都知事を務めた美濃部亮吉(1904-84)という人がいる。私は美濃部さんによく取材したものだが、71年の都知事選で美濃部さんが掲げたスローガンは「ストップ・ザ・サトウ」だった。

 当時の首相は自民党の佐藤栄作氏である。保守の佐藤政権(1964-72)はベトナム戦争での北爆を支持するなどして左派から反発を買い、長期政権のほころびも次第に大きくなっていた。

小泉氏の「ストップ・ザ・アベ」の狙い

 都知事選という地方自治体の首長選挙で佐藤政権を打倒する「ストップ・ザ・サトウ」と訴えたのは、「ねじれ」というより、むしろ見当はずれとさえ思えた。

 しかし、社会党と共産党に支援された美濃部さんはこのスローガンで360万票以上を獲得して、自民党支援の秦野章氏に圧勝した。都知事選に国政問題を持ち込み、首相を批判して勝利したのである。

 今回の都知事選は、「ストップ・ザ・原発」だけではなく、小泉さんによる「ストップ・ザ・アベ」だと私は受け止めている。それが小泉さんの本心だろう。

 小泉さんは首相時代、安倍晋三氏を最初は官房副長官に起用し、その後、幹事長、官房長官に抜擢した。いってみれば、安倍さんを首相にしたのは小泉さんだ。師弟コンビともいわれる二人だが、小泉さんは今、安倍さんのどこが不満なのか。

 よく言われるのは「即原発ゼロ」発言をめぐる対立だ。小泉さんが「自民党内にも脱原発を唱える人がいる。首相が決断すればできる」と発言したのに対して、安倍さんは「今の段階でゼロを約束するのは無責任」と一蹴した。だから、耳を貸さない安倍首相に揺さぶりをかける、そこに小泉さんの意図がある、というものである。

 しかし、この説にはあまり説得力がないように思う。私は、自民党が一強になり、そのなかで安倍首相の存在感が強まりすぎて、自民党内でもまともな議論が行われなくなっていることに対する小泉さんの不満があるのだと思う。

党内議論が活発に行われていない

 かつての自民党はデパートのようなもので、保守からリベラルまで多様な主義主張があり、党内で活発な議論が行われていた。

 象徴的なできごとは1990年の湾岸戦争のときだ。当時は首相が海部俊樹氏、自民党幹事長は小沢一郎氏だった。湾岸戦争に自衛隊を派遣すべきだとの小沢さんの主張に対して、野中広務氏や古賀誠氏、梶山静六氏らが反対し、結局、自衛隊は派遣されなかった。

 自民党内にはタカ派とハト派がいて、党内議論が常に行われ、うまくバランスがとれていたのである。

 しかし、今は集団的自衛権の問題を見ても、内閣法制局長官をかえて憲法解釈でその行使容認を行おうとしても党内から反論らしい反論は出てこない。原発問題にしても党内議論は活発に行われていない。

 「こんな自民党はダメだ」——。小泉さんはそう憤っているのではないか。小泉さんは自民党内に議論を巻き起こしたいのだ。

 都知事選は、細川・小泉連合の登場で舛添陣営との白熱した戦いになりそうである。

[日経BPネット]

Posted by nob : 2014年01月25日 09:57

なかなかこれが難しい。。。

■他人に褒められたときの上手な返し方

以前紹介した記事「『褒めてもらう』ことで素敵な恋ができる」でも紹介されている通り、他人から褒めてもらうことは、素敵な恋愛をすることに繋がります。

でも、いざ褒められても、照れや恥じらいから「そんなことないよ~」「私なんか...」と謙遜してしまう人も多いはず。

自分の価値をきちんと認めて「褒められ上手な女性」になるためには、どうすればいいのでしょうか?

■否定ではなく肯定で返す

「そのバッグかわいいね」と突然褒められたとき。本当はお気に入りのバッグなのに、謙遜するあまり、「そうかな?」「セールで安くなってたから」と、つい、 否定の言葉を口にしていませんか?

でも、その最初に返す一言で、褒められ下手か褒められ上手かは決まってしまいます。どうしても、謙遜してしまうという人は、まず「ありがとう」と返事をする癖をつけましょう。

■自分も相手も気分が良くなる返し方

褒められ上手は、褒め上手でもあります。誰かから褒められっぱなしで終わるのではなく、さりげなく、相手も褒めることも必要なのです。

だからといって、 「私なんかより、○○さんのがステキですよ!」と露骨に褒めてしまうと、相手もむりやり気をつかわれている気分になってしまいます。

「○○さんにそう言ってもらえると自信になります」「ほかの人は気付いてくれなかったので、そう言ってもらえて嬉しいです」といった感じで、相手の洞察力を褒めつつも、「あなたに褒めてもらえて嬉しい」という気持ちを伝えるようにしましょう。

そして何より、褒められ上手になるためには、まず、自分自身を褒めてあげる習慣をつけることも大切。

日常の些細なことでもいいので、「よく頑張った!」と自分を認めてあげられるようにしたいですね。

ファッション&恋愛コラムニスト/LISA

[グリッティ]

Posted by nob : 2014年01月24日 20:46

他者のためじゃない、誰もが自身のために生きていることを知るだけでいい、、、他者を気にしなければ、そもそも自信を失うこともない。。。

■「自信」をとりもどすための4つのコツ

社会に出てから10年以上の月日が経ち、だんだん大きな仕事を任されるようになる一方で、プレッシャーに悩まされたり、自信を失うことも多くなってきます。

そんなとき、少しでも自分の才能を認め、自信を回復し、自分の中から最大限の能力を引き出せるようなコツを日常的に身につけられたらいいなと考えていたところ、「Give Yourself the Respect You Deserve(あなたにふさわしいリスペクトをあなた自身にあたえましょう)」というアメリカの記事を見つけました。

そこに書かれていた、自分を認めてあげるための4つのコツをご紹介したいと思います。

自分を認めてあげるための4つのコツ

(1)「しなければならないこと」を減らすこと

全てをこなそうとすることで、本当に大事な目標を達成するための時間がなくなる場合もあります。実際は、「するか」「しないか」を自分で選択することができるのに、しなければならない義務のように感じ、それに時間を注いでしまっていることはありませんか?

例えば、気乗りしない誘いを受けた場合、自分がその場でどう感じるのかについて考え、相手との会話にげんなりする自分の姿が予想できるのなら、思い切って断ってよいのです。余計なものは省いて、自分が本当に楽しめることだけにエネルギーを注ぐように心がけましょう。

(2)友達に寄りかかること

Goal Groups Internationalの設立者で共同作業コンサルタントのジェニファー・ストーン氏によれば、「グループで目標を達成する場合、一人で行うよりも、はるかに作業がはかどる傾向にあります。その結果、いかに自分たちが才能のある存在であるかを認めやすくなります」と。

どんな時でも、支えになってくれる周りの人々を思い出し、その人たちに自分の日々の生活で起こっていることをシェアすることを心がけてみましょう。「自分の成し遂げたことや、葛藤していることについて、直接会って友達に話すことで、私たちのストレスは減少し、私たちの記憶は良いものとなって全体的な気分が上昇します。」とも。

もし、なかなか直接仲間と会うことができない場合は、大学時代の仲間に気楽なメールを送るだけでもOKです。

(3)リストを作る(そしてこまめにチェックする)

ロサンゼルス在住のライフコーチのキャロリーナ・カーロ氏が提案するのは、自分自身の好きなところについて、書き出してリストアップすること。書き出したリストを自分の自信が揺らぎそうな時に目につきそうな場所に置いておきます。例えば、携帯電話のメモ機能のところに保存しておくなどがいいかもしれません。

そのリストは自分の身体的な特徴から、成し遂げたこと、今までに言われた褒め言葉などまでにいたります。キャロリーナ氏によると、「女性は、他人の中に美しさを見つけるのが得意な一方、自分たちの中からそれを探すのを忘れがちです」だそう。自分のポジティブな部分について気づいて認めることで、徐々に自動的に自分を褒めることが身についていくそう。

(4)自分の中にもう一人の自分を持つ

アメリカの人気歌姫ビヨンセは、自信に満ちて生意気な「Sasha Fierce」というもう一人の分身を自分の中に持っていると言っています。そして、あなたもそんな分身を持つべきです、と精神科医で「A Happy You: Your Ultimate Prescription for Happiness(幸せなあなた:幸せのための究極の処方箋)」の著者であるエリザベス・ランバルド博士は言います。

ランバルト博士はあなたの自信に満ちた分身に名前をつけ、あなたが不安な状況に陥った時に、彼女ならどうするかを尋ねてみること、そしてそれを実行することをすすめています。「このトリックは、いったんあなたを自分自身から離れさせ、くよくよ考えるのは止めて行動起こさせるように力を与え」てくれるそう。

ご紹介した4つのコツは、具体的な方法なので実践しやすそう!

始めは自分を褒めたり認めたりするのは難しいかもしれませんが、繰り返すうちに自然に自分をリスペクトし、自分自身を大事にしてあげられるようになるといいと思います。

[Give Yourself the Respect You Deserve]

(佐々木祐里)

[MYLOHAS]

Posted by nob : 2014年01月24日 20:34

まずは“今でしょっ”、、、そして“考え込む前にまずは始めてみることでしょっ”。。。

■40歳を超えたら考えたい、「会社に頼らない働き方」を実現する5つのステップ

 「“大企業に勤めれば一生安泰”という時代は終わった」「これからは会社に頼らずに生きていける人が必要とされる時代」といったことが、近年あちこちで言われるようになりました。

 こんな声を聞くと、よほど自信のある人でない限り「俺、大丈夫かな?」と不安を感じるものですが、20代、30代ならまだしも、会社生活に慣れきった40代ともなると「“会社に頼らないで働く”といっても、どうすればいいのかわからない…」というのが正直なところかもしれません。

 『40歳からの会社に頼らない働き方』(柳川範之/著、筑摩書房/刊)はそんな人のために、「会社に頼らない働き方」とはどんな働き方か、そのためにはどんなことをすればいいかを解説しています。

 今回はその中から、「会社に頼らない働き方」をするために今からやっておくべきことを紹介します。

■まずは将来に備えてシミュレーションする

 「2年後にクビになったとしたら、その時自分に何ができるのか」

 この視点で将来を考えてみることが「会社に頼らない」自分になる最初のステップです。5年後ならどうか、10年後はどうか、など様々なバリエーションを考えておくだけで、意識はかなり変わるはず。

 ポイントは「暗くならないこと」。あまり現実的に考えすぎると悲観的になりがちなので、「こんなことをしてみたいな」と夢を持って考えましょう。

■状況に応じた発想力を

 とはいえ、将来のシミュレーションをするといっても、変化が激しい時代ですから「先行きが不透明すぎて何も考えられない」という人もいるはずです。

 しかし、ここはわからないなりに考えておかなければなりません。

 考えられる状況ごとにプランA・B・Cと複数想定し、そのそれぞれについて「アクシデントがあったケース」と「何もなかったケース」に分けてその先の想定をするなど、プランを枝分かれさせていきます。

■目標を組み立てる

 ここまでのシミュレーションしたことを元に、今後の目標を組み立てます。

 その際は短期的な目標と長期的な目標の2つを設定するのですが、目指すは「会社に頼らないこと」、つまりクビになっても生きていけるようになることですから「短期目標は日々の仕事、長期目標は出世」というのはやめましょう。

 頭の中で考えるだけでなく、紙に書き出すとより具体的に目標を立てることができます。

■少しずつ踏み出してみる

 目標がはっきりしたら、その目標のために何をすべきかもわかるはず。さっそくその方向に踏み出してみましょう。

 その際は

・自分で決める癖をつけること(会社員を続けていると全体の合意を取って物事を進める癖がつきがちなので、すべて自分で決断する意識を持ちます)
・完璧を求めないこと(完璧なプランを求めると行動を起こせません)
・大きく踏み出しすぎないこと(くれぐれもいきなり会社を辞めたりしないように)

 この3点に注意が必要です。

■うまくいかなかったら引き返す

 計画がうまく行かないのは当たり前。

 そんな時にこまめに方向転換できるかどうかは、仮に会社を辞めて独立したとしてもとても重要になります。

 うまく行かなかったら引き返したり、方向を変える。この柔軟性は今のうちに養っておきましょう。

 「会社に頼らない働き方」をするために必要なのは、資格やスキルだけではありません。

 会社がなくなった時にどうするかを想定して、今のうちからできることをやっておくだけでも、いざ本当に会社がなくなったり、クビになった時に焦らず行動を起こせるはず。

 本書には、40歳以降のビジネスパーソンが会社に依存せず生きるために必要なことが網羅されていますので、いずれ独立するつもりという人はもちろん、当面会社を辞めるつもりはないという人も、手にとって将来に備えておきましょう。

(新刊JP編集部)

[ビジネスジャーナル]

Posted by nob : 2014年01月24日 20:26

私も以前はいくつもの保険に加入していましたが、、、ある日すべてを解約しました。。。

■生涯で2000万円負担?“保険好き”日本人、無駄に保険をかけすぎる謎

 人生で一番高い買い物は、いうまでもなく家だ。では、2番目に高い買い物はなんだろうか。
 それは、保険である。

 そう聞いても、ピンとこない人も多いのではないだろうか。家は現物が手に入るので実感しやすいが、保険は保障を買うもので実体がない。毎月の保険料が引き落としになっていると、光熱費などと同じ感覚になってしまうかもしれない。

 ところが、その金額は驚くほど高いのだ。生命保険文化センターの調べによれば、1世帯あたりの年間払い込み保険料は平均で45.5万円。これを20年間払い続けたら1,000万円近くになる。30年なら1,300万円を超える計算だ。保障を厚くすると、その分保険料も上がるので、生涯では2,000万円以上を払うことになる人も珍しくない。

 少し値が張る買い物をする際には、慎重に商品を検討したり、何社かの商品を比較したりするのが普通である。しかし、なぜか保険に関しては、この比較・検討がおろそかになりがちだ。

「近所の家の息子さんが保険の営業をしているから」「あまりにも熱心に勧めてくれるので……」などという理由で安易に契約しているケースが、じつに多いのである。また、「すでに保険に入っているけれど、知り合いに泣きつかれて仕方なく」といった感じで、もうひとつ保険に加入したりしていないだろうか。1世帯あたりの平均加入件数は4.2件だといわれているが、保険のかけすぎはまったくの無駄。毎月の支払いは小さくても、ずっと払っていくと高額になることを忘れてはいけないのだ。

●高い買い物だという自覚を

 約8割の日本人が生命保険に加入しているという数字を見てもわかるように、世界を見渡しても日本ほど保険好きな国はない。もっとも、数年前までは約9割が保険に加入していたので、だいぶ見直しが進んできたとはいえる。

 だが、保険の加入率を比較すると、アメリカでは約50%、イギリスでは約30%、ドイツでは約40%となっており、日本人がいかに保険好きかがわかる。

 こういう状態が生まれた背景には、戦後の歴史も大きく影響している。日本では女性の自立が遅れて、大黒柱である男性に依存する生活が続いていた。そのため、大黒柱の死亡に対するリスク回避の意識が高かったのだろう。

 しかし、現在は状況がずいぶんと変わってきている。「とにかく保険を」と加入するのではなく、自分にとって何が必要かを考えるべきである。

 保険に加入するときには保険料の総額がいくらになるか、まずは計算をしてみたい。すでに加入している人も、これからいくら払うのか計算してみるといいだろう。そうすると保険に対する意識が変わってくるはずだ。

 余分な保険はやはり無駄である。一度、自分の保険を見直してみることをお勧めする。

(文=長尾義弘/フィナンシャル・プランナー)

[ビジネスジャーナル]

Posted by nob : 2014年01月24日 20:17

過去は変えられなくとも、未来は如何様にも変えていける、、、他者の犠牲の上に自己の幸福は成立し得ないことをお互いの世界史から学ぼう。。。

■日本が韓国にした酷いこと

小笠原誠治

 私は、最近韓国がやたら日本を目の敵にするような言動にいささかウンザリしています。そして、慰安婦の像を何故アメリカ各地に設置するのかも理解ができません。だから、韓国に対して一言言いたくなります。

 ただ、それと同時に、日本が戦前戦中の時代に韓国に酷いことをしたことも事実であると言うと、それは間違いだ、というような批判を頂くのです。

 そうした人々によれば、日本は韓国に酷い仕打ちをするようなことをしていない、と。むしろ感謝されるようなことばかりをしたのだ、と。

 そして、そのようなことをいう人々は、日本が韓国に対し酷いことをしたというのであれば、その証拠を示せと言うのです。

 貴方はそのような批判をどのように思うでしょう。

 日本が韓国に酷いことをしたというのならやっぱり証拠を示すべきなのでしょうか? そんな風に貴方も考えますか?

 時代は変わったものなのです。だって、そのようなことを言う人など今まではいなかったからです。

 我々よりも上の世代の言い分は、「確かに日本は韓国などに迷惑をかけたが、いつまで謝罪を要求するのか、いい加減にして欲しい」というものでした。

 そうですよね?

 それが、今は、それより一歩進んで、日本は韓国に迷惑をかけていないと言い張るのですから。

 若い世代は、昔のことは何も知らないのですよね。ただ、韓国や中国のことが嫌いなだけで、だから何でも反論したくなる、と。

 もちろん、私も昭和20年代生まれですから、実際に戦争を体験した訳ではないのです。だから100%の確信を持って言えることは何もない。

 しかし、私たちの親は実際に戦争を体験した。だから、何となく戦争中のことが想像できるのです。

 言っときますが‥私だって、戦前、或いは戦時中に日本が韓国に対し悪いことなどしていないことが証明できたらどれだけ嬉しいことか!

 そんなの当たり前ではないですか! だって日本人なのだから。

 しかし、仮に少しでも悪いことをしたのが事実であるとしたら、それを反省するのが当然。

 でしょう?

 韓国や中国の過激な言動に触発され、日本においても愛国主義的な動きが高まっているのはある程度は理解できます。しかし、だからと言って、日本人の方まで過去の事実を無視するようなことを言いだしたら、韓国や中国の理不尽なことを言う人々と同じレベルになってしまうではないですか!

 そうでしょう?

 日本はどれだけ韓国に対し悪いことをしたのか?

 そのような問いに対して、逆に日本が過去韓国のためにどれだけためになることをしたのかを強調する向きがあります。

 確かに、日本の韓国併合も考えようによっては韓国にとってプラスになった面があるのかもしれません。しかし‥だからといって、日本は韓国のために日韓併合をしたのか?

 そんなことはないのです。飽くまでも日本のためにしたことなのです。

 私は、何故日本が韓国に対し酷いことをしたと言うのか?

 それは私にとって大変ショッキングなことがあったことに由来します。

 日本が韓国に対して最後の円借款の供与を決めたのが1990年の1月頃でした。当時、韓国は地下鉄を拡充しようとしており、そのための資金を日本が円借款として供与しようということになったのです。そして、私は、政府のミッションの一員として円借款交渉のために韓国を訪れたのです。

 但し、円借款の交渉といっても、実際にミッションが現地を訪れる際には話は事実上まとまっていたと言ってもよく、従って、どちらかと言えばセレモニー的な要素が強く、合間に韓国内の観光施設を訪れる余裕もあったのです。

 そして、確か南大門を訪れたときのことだったと思うのですが‥韓国側の女性の担当者が是非この絵をみなさいと指差したものがあったのです。

 実は、そこに描かれていたのは、朝鮮王朝のお姫様が日本の軍人から切り付けられる様子を描いたものでした。

 こんな残虐なことを昔の日本人はしたということを、今の日本の若い人たちは知っているのかと言いたかったのか?

 ただ、先方は何もそれ以上は言わないのです。

 私は、そのときに思いました。何故そのような悲しい絵を我々日本人に見せつけるのか、と。円借款の交渉で来ているのに、その絵が関係があるのかと。

 いずれにしても、その残虐な絵を見せられて私は、相当のショックを受けたのです。

 私が見た絵というのは、韓国側が事実を歪曲して描いた絵だったのでしょうか?

 そんなことはないでしょう。

 原因は何であれ、日本の軍人が朝鮮のお姫様を切りつけたというのは事実ではないのでしょうか。

 それが、私が、日本が戦前、戦中に韓国に対して酷いことをしたということの一例なのです。

 それ以外のことについては、繰り返しになりますが、私が実際に戦争を体験したのではないので明確なことを示す訳にはいきません。

 しかし、状況証拠と言うものがあります。

 仮に、今一部の愛国的な人々が言うとおりに、日本が韓国に対し感謝されるようなことはしても、憎まれるようなことをしていないのだとすれば、何故、実際に戦争を体験した世代の人々は、そのことをはっきりと我々に伝えなかったのでしょうか。

 事実は、それどころか、そのような世代の政治家たちはずっと韓国に対し謝罪し続けていたではないですか。

 大体、今頃になってA級戦犯の人々の何が悪いのか、なんて開き直った言い方をする人が現れていますが、その辺の感覚も私にはピンときません。

 若い世代の人たちは、多分、兵隊やくざなんて映画をみたことがないのでしょう。

 勝新太郎に田宮次郎が出演していて‥

 何を言いたいかと言えば、如何に当時の軍隊が理不尽なことを朝鮮人などだけではなく、日本人に対してもしていたかがよく分かるのです。

 日本人に対してさえも大変酷い仕打ちをしたのがかつての軍隊ではないのでしょうか?

 日本人に対してさえ酷い仕打ちをしたのが事実であるとするならば、外国人にはもっと酷いことをしてもおかしくはない。

 そうでしょう?

 日本人に対してどんな酷いことをしたというのか?

 それは無理やり死を強制したことです。

 何故絶対に生きては帰ってこれない人間魚雷に十代の兵隊を乗せたのか? 攻撃するための機関銃も装備していないような飛行機に兵隊を乗せて敵に体当たりを命じたのか?

 負けることが分かっていながら無駄に命を犠牲にしたのです。

 生き残った飛行機乗りの兵隊さんが語っているではないですか。

 自分たちは命は惜しくなかった、と。そして、自分たちも、自分たちが乗った飛行機で敵の航空母艦を沈めることができるのなら、それは本望だった、と。しかし、戦争の終わり位になると、日本軍の飛行機には敵を攻撃するための機関銃が装備されていないものだから、敵から簡単に撃ち落とされるのが分かり切っていた、と。とても、敵の航空母艦に近づくことなどできなかった、と。

 そうやって多くの兵隊さんたちを死なせてしまったのです。

 捕虜になったら故国の土を踏めるなんて思うなとも教えていました。そのためにどれだけ多くの日本兵の捕虜たちが無残な死に方を選んだことか。

 私、30代前半の頃、キャンベラにあるオーストラリアの財務省で調査研究に従事していたことがありますが、そのときに戦時中、カウラというところのキャンプで日本兵の捕虜の集団脱走事件が起きたことを知りました。脱走したといっても、武器と言えるものは何もない。敢て言えば、フォークやスプーン程度。この捕虜たちは何も生き延びることを望んだ訳ではないのです。ただ軍人らしく死ぬために脱走を試みたのです。そして、多くの日本兵の捕虜が死んでしまったのです。

 そのキャンプには日本兵だけではなく、ドイツ兵やイタリヤ兵も捕虜として隔離されていたそうですが、イタリヤ兵などは、戦争が終わったら今度はどんな商売をするかなんて話をしていたそうなのです。

 その一方で、日本兵の悲壮なこと。何故ならば、捕虜は生きて帰ってはいけないと教えられていたからです。

 沖縄でも多くの尊い命が失われたではないですか?

 それでも、日本の軍隊は酷いことをしていないと言い張るのでしょうか?

 もちろん、戦争が起こったのは何も日本だけのせいとは言い切れない面があるのはそのとおり。

 しかし、そもそも大陸に進出するきっかけになったのは、国内の不況が長引いて多くの貧しい農家の若い女性などが身売りされるようなことが起きたからなのです。

 つまり、座して死を待つのではなく、大陸に活路を求めよう!と。

 しかし、大陸というのは他人のものであるのですから‥進出される側からしたら有難迷惑に過ぎないのです。

 韓国では、王朝も途絶えてしまいました。その真の原因がどこにあるかは別として、日本が朝鮮を併合したことがそのきっかけになったことは事実でしょう。

 いずれにしても、事実は事実として認めることが必要なのです。

[BLOGOS]

Posted by nob : 2014年01月24日 20:05

今後の実用化に期待。。。

■宇宙線で原発内可視化に成功 福島廃炉へ活用期待 筑波大などの研究チーム

高エネルギー加速器研究機構や筑波大などの研究チームは23日、地球に降り注ぎ物質を透過する能力が高い宇宙線の性質を利用、原発の使用済み核燃料プールに保管されている燃料などの様子を外部から可視化することに成功したと発表した。東京電力福島第1原発事故では1~3号機で原子炉内の状態は分かっていない。廃炉に向け、溶けた燃料がどのように散らばっているかを把握するのに役立つと期待される。

チームの角野秀一首都大学東京准教授は「(宇宙線の)計測装置は比較的簡単に設置できる。東電の協力が得られれば使う準備はできている」としている。

チームは宇宙線が大気と反応して生じる素粒子「ミュー粒子」が質量の大きい核燃料に当たると吸収されたり進行方向が変わったりする点に着目。日本原子力発電東海第2原発(茨城県東海村) の原子炉建屋周辺に計測装置を設置、建屋を通過してくるミュー粒子を観測。その結果、核燃料が 原子炉脇のプールに保管されている様子や、建屋の骨組みが浮かび上がった。

[産経新聞]

Posted by nob : 2014年01月24日 18:28

ブレないために。。。

■本田圭佑のメンタルはなぜブレないのか? 本田一族の根底に流れるサムライの気骨

 ファンの間ではよく知られた話ではあるが、本田圭佑はアスリート家系の出身だ。現在本田の代理人を務める実兄の弘幸氏は帝京高校出身の元プロサッカー選手で、かつてアルゼンチンでもプレーした経験がある。

 一方、父方の祖父、本田満氏の弟である大三郎氏(78歳)はオリンピアンだ。家庭の経済的理由から日本体育大学を中退したにも関わらず、トレーニングに励み、ハンドボールの国際大会にも出場したが、1964年の東京オリンピックでハンドボールが正式種目から外れると、カヌーに転向して出場を果たした強者である。また、その息子である多聞氏は、レスリングのフリースタイルで3大会連続五輪出場、全日本選手権は8度制した名レスラーとして知られる。

 圭佑と弘幸氏の兄弟は、両親の離婚に伴い、中学卒業まで大阪府摂津市にある祖父・満氏の家で育てられた。オリンピアンを輩出した家系の中で、本田圭佑はどう育てられたのか。現在神奈川でカヌースクールを経営する大三郎氏を訪ねた。
 
■アスリート家系の中で育まれた夢と気質

「あなたは圭佑のメンタルが本当に強いと思う?」
 取材がスタートするなり、大三郎氏はいたずらっぽく笑いながらそう言った。突然の逆質問に一瞬答えに窮していると、こう続けた。

「(ワールドカップの出場権獲得を決めた)オーストラリア戦で、圭佑がPKを入れたでしょ。そうしたら僕のところにもあちこちから電話が来てね、あなたのように聞いてくるんだよ。『あのメンタルの強さはどこから来ているのか教えてほしい』と。僕はその度に、あいつは本当に強いのかなと疑問に思った。子供の頃から、負けず嫌いなところがあるのは間違いないんだけど、強いというより、強がっているという感じだね。実はものすごく臆病なんだよ。臆病だから、トレーニングも人一倍やらないと、怖いし不安になる。それは僕も多聞もそうだった。これは本田家の血統と言ってもいいかもしれない」
 
 本田はメンタルが強いのではなく、弱い。そのパブリックイメージからは想像もつかないことだが、言われてみれば、あの痛々しいまでの努力の裏に「臆病だからこそ」という理由があったとしても納得できないことはない。では、血統というのはどういうことか。
 
「多聞と圭佑は22歳離れている。だから子供の頃に会ったことはないんだけど、おばあちゃんやおじいちゃんによく話を聞かされるわけだよね。五輪に出ているなんていうのは、子供からすれば雲の上の出来事みたいな感覚でしょう。だから、多聞に対する憧れというのはあったと思うし、これぐらい練習すれば、こういう結果を出せる、というようなことは、常日頃から聞かされていたんだ。それは大きいと思うね」

 家系の中に、オリンピアンが2人もいたという環境は、本田がプロサッカー選手になるという夢を抱くにあたって強い後押しになったことは想像に難くない。身近な成功例の存在が、本田少年の夢を加速させた。
 
「圭佑にサッカーの動機付けをしたのは、父親の司なんだけど、もう一つ大きかったのは、一緒に生活した2人の存在だね。兄の弘幸ともう一人、ヨウちゃんという子がいる。ヨウちゃんは司の姉の子で、圭佑と同い年なんだけど、3人で兄(満氏)の家で育てられたんだ。学校が終わると、いつも3人でサッカーをしていた。サッカーが上手くて、スター的な気質を持っていた弘幸とはタイプが違って、ヨウちゃんは気が優しくて、精神的にも圭佑の支えになっていたようなところがある。圭佑のほうがサッカーが上手いんだけど、ヨウちゃんはいつも練習相手になっていた。あの当時に培われたものは大きいと思うね。圭佑はヨウちゃんに感謝しなければならないよ。この間、僕の母の仏壇を作り替えた時に、本田家の人間が集まって会食をしたんだ。その時、弘幸と圭佑とヨウちゃんの3人が久しぶりに一緒になったんだけど、関係性は変わってなかったね。圭佑はグラウンドの中で表現する時と、家族の中で話をしたりする時とでは全然違うんだよね。外ではふてぶてしく見えるけれど、そんなに大胆なものは持っていない。気の小さい、人に気遣いする男だよ」

 もう一つ、本田少年の芯を形作った要因として、離婚により母親と離れて暮らしたというのも大きいのではないか。大三郎氏は続ける。
 
「それはあるだろうね。だけど圭佑は誰にも言わない。家族にも言わない。でも、ないのがおかしいよね。やっぱり実の母親だからね。子供の頃、家の人に内緒で、兄弟でお小遣いを貯めて、岡山で暮らしていた母親に会いに行ったりしたこともあったみたいだ。これは僕の勝手な想像だけど、今まで頑張ってきているのも、有名になって母親に知ってもらいたい、見てもらいたい、というような想いがあるんじゃないかな」
 
■言ったことに責任を取る 本田が抱く武士の心

 インターネット上で大きな話題になった画像がある。本田が書いた小学校の「卒業文集」の作文で、そこには、日本代表選手になること、W杯で有名になること、そのために人一倍練習すること、そしてセリエAに移籍すること、といった夢が明確に、順を追って書かれている。そのとおり、夢を確実に実現していっている様が、多くの人の驚嘆を誘ったが、大三郎氏はうれしそうに笑いながら言う。

「ウチの家の裏にね、なんでもないドブ川がある。そこには小さな橋が架かっているんだけど、多聞が高校進学に際して親元を離れる際、いつものようにその橋を渡った。その時、『次にこの橋を渡るのはレスリングで日本一になってから。結果が出るまでは渡らない』と言ったんだ。圭佑もそれに似たようなところがあってね、大阪から石川の星稜高校に進学した時、兄貴(満氏)と司が送っていった。兄貴に圭佑の表情はどうだった? と聞いたら、寂しそうと言えば寂しそうだけど、『よう分からん』と言っていたけどね、あの時、ものにならなければ大阪には帰れないと、そういう想いを持っていたんじゃないかな。だから文集にああいうことを書いて、それを実現していっているというのも、一回書いた夢をね、実現できなかったら恥ずかしいと。書いたこと、言ったことには責任を取らなければならない。そうじゃなきゃカッコが悪いと。そういう気質があるんだよね。だから大きなことを公衆の面前で言うのも、強がって、カッコつけてるんだよ。でも言った代わりに、隠れてでも練習しなければならない。それによって、人よりも多く練習することになるんだ」
 
 武士は食わねど高楊枝、という言葉がある。名誉を重んじる武士は、貧しくて食事が取れない時でも満腹を装って爪楊枝を使うことを比喩したことわざだが、大三郎氏が語る本田の少年期と、現在の本田の言動を重ね合わせると、そうした古き良き日本男児の精神が透けて見えてくる気がする。
 
「僕も兄貴もね、熊本の生まれなんだ。肥後のサムライたちは、刀を抜けなかった時代、ツカに大層な装飾をつけて競い合っていた。そうやって見栄を張って、自分を強く見せる。だけど見栄を張った手前、言ったこと、やっていることには責任を取らなければならない。圭佑は大阪で育ったとはいえ、熊本人に育てられたんだから、そういう気質があるのは間違いない。本田の男はみんなそうだよ。臆病者の集まりで、大胆な人間や、天才的な素材を持っている人間はいない。臆病だから強がって、下手くそだから練習する。それをあきらめないで続ける。今の圭佑があるのは、とにかくグラウンドにいた時間が長く、誰よりも練習したからだと思うね」
 
「W杯で優勝する」と、究極の大言を口にしている本田は、日本中の期待を自ら進んで浴び、時にそれを背負い込み過ぎているのではないかと思えるほどの悲壮感を漂わせながら、ピッチに立っている。家系から授かった武士の気骨。楊枝を咥えながら、あえて茨の道を進みゆく姪孫にかける言葉は何か。
 
「圭佑は、追い込まないといけない。追い込まないと新しいものが生まれない男だ。だからうんと背負えばいいと思う。大胆な発言も、もっとやればいい。日本中が敵に回るくらいの発言をすればいい。ケガをして苦しむのも無駄ではない。どんどん苦しめ。人は流した涙の数だけ強くなる。忠義に生きた尼子氏の長、山中鹿介(戦国時代の武将)も『願わくば我に七難八苦をあたえたまえ』と月に祈った。追い込んで、耐えて、練習して、それを乗り越えていく。それが本田の男よ」(了)

文=田中亮平(編集部)

[2013年9月取材 サムライサッカーキング vol.013掲載]

Posted by nob : 2014年01月24日 18:15

私も身体の冷えの自覚がありませんでした。。。

■腰痛、肩こり、頭痛、ひざ痛、ストレス、慢性的な疲れ……
あなたを苦しめているつらい不調の原因は「ココ」にあった!

「冷え」と聞くと、「私は冷え症じゃないから大丈夫」という方もいるでしょう。とくに男性は、「冷えは女性特有のもの」という意識からか、ご自身の体が冷えていることに気づいていない人も少なくありません。しかし「冷えは万病の元」といわれるほど、体が冷えるということは、さまざまな体の不調を招く原因になります。意外に知られていない「冷え」と「健康」の関係とはいったい?

体の不調の9割は
「冷え」を消せば改善できる!?

 「冷え」。

 そう聞くと、ほとんどの方が「手先、足先の冷え」をご想像するのではないでしょうか。だから冒頭でも述べたように、男性の方のほとんどが「自分は冷え症じゃない」と思われるのです(男性は女性に比べて筋肉量が多いので一般的な足先や手先の冷えを感じにくい)。

 ではそんな方に質問です。

 腰痛を感じている皆さん、ご自身の腰を触ってみてください。冷えていませんか?
 肩こりに悩んでいる皆さん、肩に手を置いてみると冷えているな、と感じませんか?
 暑がりだと思っているメタボ気味の皆さん、お腹にそっと手を添えてみると、なんとなく体の中から冷えが伝わってきませんか?

 そう、実は、「体の不調がある=体が冷えている」のです。

 触れてみても、あまり冷たくないから大丈夫という人でも安心できません。実は肌の表面に出てきていなくても、内臓が冷えているということもあります。なかなか疲れが取れない人は、腎臓、肝臓、副腎が、便秘や下痢ぎみの人は胃腸が冷えているのです。

 どうして「冷え」が私たちの体に影響を与えてしまうのでしょうか?

疲れが取れない、風邪が治らない。
それはあなたの体温が低いからかも

 突然ですが、あなたの日頃の体温は何度ですか?

 こう聞かれて「自分の平均体温は~」とすぐに答えられる人は少ないのではないでしょうか。
「子どもの頃は36.5度だったけれど、今はどれくらいかな?」と考えてしまう人がほとんどでしょう。大人になると、風邪でもないかぎり体温は測らないという人が大半だと思います。
「体重だったら測りますけど」と答えてくれる人もいます。ダイエットをしている人だったら、気になって体重は毎日測る。なのに体温は測らない。

 皆さんは体温を測るなんてあまり意味がないと思っているかもしれません。しかし、体温はご自分の体調を知るうえでとても大切な数値です。
 人間の体温は36.5度が適切だといわれています。この体温を維持している状態が、最も免疫力が高まり、健康でいられるのです。だからこそ、風邪をひいたときや調子が悪いときだけ体温を測るのではなく、体調がいい、悪いに関係なく、自分の体調のバロメーターとして定期的に測っておくことが大切なのです。

 実は近年、平均体温がとても低い、という方が増えています。36.5~37度の適切な体温を大きく下回る、36度台ギリギリ、下手をすると35度台という人もいるようです。

 体温が35度台。

 これは体にとってよくありません。自律神経や排泄機能のバランスが崩れてしまいます。こんなに低いと、便秘や肌あれ、肩こりはもちろん、消化器系の不調、月経不順、むくみ、疲れやすい、風邪が治りにくいといった症状が現れます。

 このまま何の対策もしないと、低体温の状態が続きます。すると、ますます免疫力は低下、それに伴い、体調もますます悪くなってしまうのです。
 がんなどの病気も体の冷えが積み重なって発症するといわれています。それほどに低体温は懸念すべき状態なのです。

体の調子が悪いな、そう思ったらまず
「冷え」を疑ってみましょう

 赤ちゃんの体温は37度ぐらいが平均です。大人なら微熱かな?と思う体温です。新生児の時期はとくに高く、その後は少しずつ下がっていきます。10歳ぐらいでいったん落ち着いて、36.5度の平均を維持します。
 やがて高齢になると体温は徐々に下がっていきます。若い頃と比べると、平均で0.2度ぐらい下がるそうです。なぜそうなるのかという直接的な原因は明らかではありませんが、年をとると運動機能や体の生理機能が徐々に衰えていくことと関係があると言われています。

 高齢になって体温が下がるのは自然の流れなのです。
 しかし問題は、若い人の低体温です。先述しましたが、まだ若いのに体温が35度台しかないという人が増えています。子どもでも36度に満たない「低体温児」が最近では珍しくありません。本来ならエネルギーに満ちあふれているはずなのに。

 なぜ体温が低い人が増えているのでしょうか?

 その原因は、現代人のライフスタイルにあります。
 運動不足や偏食、季節を問わず体を冷やすものを食べている、多忙によるストレス、肌を露出するファッション、冷暖房が効きすぎている室内環境、さらには薬や添加物の摂りすぎなどの要因が体温を下げているのです。

 つまり私たちは普通に暮らしている中でも、知らず知らず冷えを招く要因に囲まれて生活しているということになります。

 だからこそ、意識して「冷え」を消すことで、あらゆる不調の改善を図ることができるのです。

 次回からは「不調」と「体の冷え」についてもう少し詳しくご紹介していきましょう。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年01月20日 08:15

オリンピック返上論にも賛成、、、とにもかくにも原発ストップが火急的最優先課題。。。

■過去に五輪返上論…細川氏、発言の一貫性苦慮

 東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)に14日出馬表明した細川護煕元首相(76)は、近く発表する公約作りを進めている。

 過去に2020年の東京五輪・パラリンピックの「返上論」に言及しているほか、首相辞任の引き金となった東京佐川急便からの1億円借り入れ問題の説明責任も求められており、陣営は過去の発言との整合性をどうとるか、対応に苦慮しているようだ。

 細川氏の陣営は、細川内閣で首相秘書官を務めた成田憲彦・駿河台大教授や、民主党元参院議員の円より子氏ら日本新党時代のつながりを中心に「勝手連」的にそれぞれ集まり、出馬に向けて準備をしている。陣営関係者によると、細川氏は当初、14日に小泉元首相の支持を取り付けて「脱原発」を目指して出馬する意向を明らかにし、翌15日に記者会見で他の公約を発表する段取りだったが、準備などに手間取り、記者会見は延期された。

 懸案となっているのは、細川氏の過去の言動との整合性だ。特に東京佐川急便からの1億円借り入れ問題への説明が難題で、陣営内では「きちんと返しており、30年以上昔の話で問題がない」との楽観論もあるが、猪瀬直樹・前東京都知事が5000万円の献金問題で辞任した出直し知事選だけに、注目される可能性は高い。陣営内には「最初に答えて、後の質問は『類似』として受け付けない」といった意見も出るなど、対応に神経をとがらせている。

 また、昨年末に 径 ( こみち ) 書房から出版されたジャーナリストの池上彰氏の著書でのインタビューで言及した「五輪返上論」も波紋を広げている。細川氏は東京五輪について、「安倍さんが『オリンピックは原発問題があるから辞退する』と言ったら、日本に対する世界の評価が格段に違ったものになっていた」と語っている。

 原発は国の政策だが、五輪は開催地の都知事が取り組む重要課題だけに、他候補から追及されるのは必至で、陣営関係者は「選挙にマイナスだ」と漏らしている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2014年01月17日 22:25

そのとおり!!!Vol.33

■世界はナショナリズムの暴走に歯止めをかけられるか
2014年、安倍首相の転換を願う

田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]

 新しい年は、1914年の第一次世界大戦の開戦からちょうど100年になる。偶発したサラエボでの「一発の銃声」が世界を巻き込む大戦争に発展したことを、現代人はあらためて想起して、ナショナリズムの暴走に歯止めをかけねばならない。

 近年、多くの国の政権が、経済のグローバリズムと政治のナショナリズムを併用して国の統治をしているように見える。

 元来、この2つは相反するものであって両立させることが困難であるはずだ。

 グローバル経済は、モノ、カネ、ヒトの自由な交流によって、国境の塀を低くする。

 だが、国家、民族、宗教を優先価値とするナショナリズムは、国境の塀をどんどん高くしてしまう。

 それにもかかわらず、多くの国、特に新興国の一部では、意図的、意識的であるかはともかく、この2つをいわばセットとして活用し、国を統治している印象だ。

 これらは根本的に相矛盾するものだから、いつかは必ず破局を招くことが必至である。

 中国や韓国の現状はそれに近いように見えて心配になる。エジプト、トルコ、あるいはブラジルなどの大規模デモや暴動も、一見違うように見えるがこの矛盾が根底にあるように思われてならない。

急速なグローバル化が巻き起こす
経済格差、ナショナリズムの先鋭化

 グローバル経済は必然的に経済格差を生む。私はそう考えている。これが世界の雇用、賃金水準が平準化するまで続くとしたら、少なくとも今後2、300年間は経済格差が拡大し続けるのかもしれない。

 グローバル経済下では、権力上層部が他国のそれと連携して権益を拡大確保する。マラソンで言えば、第一グループが手厚く援護されて、第二グループが軽視されるから、その差は否応なく広がり、第一グループの背中さえ見えなくなってしまう。

 こうなると、第二グループはナショナリズムに熱狂する他に不満のはけ口がなくなるではないか。また、権力側はすすんでナショナリズムを煽り、矛先を他国に向けさせて自らの保身を企てることになる。失業者や低所得者が尖閣問題に熱中しなければ、中南海の指導者は気を休めることができないのだ。

 日本は、この轍を踏んではいけない。過剰なナショナリズムで日本を挑発する国と同じ次元で争わないことが何よりも重要である。日本は攻撃的ナショナリズムではなく、防御的ナショナリズムに徹するべきである。他国の主権侵害は絶対にしないと同時に、自国の主権侵害を断固として許さずはね返す。そんな一段格上のナショナリズムを目指そうではないか。

 安倍晋三首相の「積極的平和主義」はこんな方向を目指すものであることを願っている。

 ところが、最近の安倍首相の言動は、多くの国に誤解や疑念を生んでいる。特定秘密保護法、集団的自衛権の行使への熱意、さらには唐突な靖国参拝などが、米国をはじめヨーロッパ諸国、東南アジアまで「失望」させ、疑心暗鬼にさせている。

 さて、経済のグローバル化は、そのスピードが急速であればあるほど、格差の拡大も急激となり、またナショナリズムの先鋭化も速くなる。

 とにかく今年は拙速なTPP合意を含め、グローバル化を急がずに、ここで一息ついて遠くを見る必要もある。

 首相の6日の記者会見は、むやみに馬にムチを当てる感じではなく、首相にしては精一杯抑制されたものと受け取った。もしや、このままウルトラナショナリストのような評価が欧米でも定着したらそれこそ不本意であろう。新年は首相が転換する機会である。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年01月15日 17:15

言い得て妙。。。Vol.15

いずれの記事も

鳥井謙吾
合同会社FunFanLifework 代表

[AllAbout newsdig]


★絶対に起業に失敗したくない人はコストを最小化してやってみよう

弱点はアゴとジェットコースターです。おはようございます。起業・集客コンサルタントの鳥井です。起業ってのは何かどうしても危ないものだとか、危険が付きまとうみたいに考えられている節がいまだに強いですよね。たくさんのクライアント様からご相談をうけていて、日々それを強く感じています。

そこで今回は、僕がこれまで実践してきた「絶対に失敗したくない時のビジネスの始め方」についてお伝えします。

■コストを最小化した形を考えて実際にやってみる

まずは、自分がやりたいことや、ビジネスとしてやってみたいことがあるなら、それをコストが一番掛からない形で小さく実現する方法がないかを考えましょう。

例えば、「カフェとか飲食店とかを開きたい!」みたいな人ってのは、いまだに結構いたりしますよね。でも、いきなりお店をOPENするのってお金がかかるし、失敗するかもしれないから怖くてできない……なんて状態だとします。

まぁ正直な話、カフェなんて単価とか回転率とか競合性とか色々考えてみても、個人が始めて儲かるイメージが全く湧かないからあんまりオススメしないけど、でもやりたいならやったほうがいいよね。人生は一度きりで、明日死ぬかもしれないんだから。

そういう人は、まずはコストを最小化した形で実際にやってみることをオススメします。例えばカフェでも、いきなり開業してやる必要なんかないですよね。場所や機材はレンタルすればいい。

自分が思っているコンセプトで、実際に一晩だけでもいいからカフェをOPENしてみる。スタッフも知り合いレベルでもいいから調達してみる。目標を決めて、人を集めてみる。そうすると、スターバックスで1年アルバイトするよりも、よっぽどいい経験になる。オーナーとしての、人、モノ、金、情報、時間などの資源を扱う視点が分かるから。

セミナー講師なら会場レンタルしてちょろっと開催してみればいいし、ITベンチャーなら自分でプログラム組んでみてアプリとか販売してみればいい。どんなビジネスも、コストを最小化した形にすれば、実は明日できるようなものばっかりです。

■やってみると、モチベーションの穴が分かる

例えば、カフェをやりたいと思っている人がよくやってしまうのが、「準備資金を貯める」とか、「飲食店で修行する」とか、「不動産の価格を調べる」みたいなこと。うん、もちろん資金も必要だろうし、飲食の経験も必要だろうし、エリアの相場とか価格帯とかを知ることも大切だと想います。

でも、それをいくら事前にやっても、大抵の人は失敗する。なぜかというと、やってみないと分からない細かいことが死ぬほどあるから。そして、その細かいことが自分の興味関心を奪っていき、モチベーションが死ぬ可能性があるから。

例えば、飲食店なんかをOPENしてみると、まずは労務管理で死ぬ。採用がうまくできない、もしくはできたけど辞めていってしまう。もしくはうまく育たなくてイライラする。採用に関して想像以上にコストがかかる。シフトの調整がうまくいかない。辞めた人間と給与に関してもめる。レジからお金を勝手に使ってしまう……その他その他その他……。

なんてことが当たり前に起こる。毎日。で、こういったことはオーナーとして開業をやったことが無い人には分からないし、細かい部分まではリアルに想像ができない。もしかしたら、店内のデコレーションやPOPなんかも自作しなくちゃいけなくなるかもしれない。仕入れや廃棄率のコントロールが予想以上に負担に感じるかもしれない。こういった、自分がイメージしていたのと全く関係ないいわゆる「業務」と呼ばれる部分が大量に、それはもう大量に発生する。

これにやられて、みんなモチベーションが下がってしまう。結果として、「思っていたのと違う」となって撤退する。この業務や雑務を乗り越えてもやりたいことなのかを検討できていない、つまりモチベーションに穴がある状態で、開業して失敗する人が多いです。

だからまずは小さくやってみることで、そのあたりを色々とチェックできます。できれば、継続して定期的に開催してみたらいいですね。それでもモチベーションが続くようならきっと成功しますよ。

■やってみると、顧客の目線になれる

ビジネスで一番大切なのが、顧客目線です。ちゃんとした立派な事業計画書なんかいらないです。顧客目線さえあればビジネスはうまくいく。でも、素人の状態からいきなり開業とかビジネスをスタートさせようとすると、結構この「顧客目線」をイメージできていない人が多い。

「自分がこうしたい」とか、「自分はこれが素敵だと思う」みたいな情熱とか想いが先行して、しっかりした顧客目線を醸成できずにスタートしてしまう。

カフェとか飲食店でも、「気の合う仲間が集まってワイワイできる場所を作りたい」みたいな、もう素人感満載の理念とかイメージのまま開業しちゃう人をたくさん見てきました。他にも、「自分らしい人生を送れる人を増やしたい」みたいな感じで、ライフコーチとかライフプランナーとかやっちゃう。

うん、もちろん情熱は大切なんだけど、人に評価されないとタダの変な人だからさ。人に評価されないと、起業家はホームレスだから。こういう人は、顧客とかマーケット、市場の目線になれていない。「(自分が)こういうのがあったらいいのに」とか、「(自分が)相手にこうなって欲しい」みたいな気持ちのままになってる。

だから、「自分は絶対に必要だと思うんです!こんな風に考えています!」みたいなことをガンガンアピールしてるんだけど、思ったより評価されない。当たり前だけどそれじゃだめで、「相手が本当にそれを欲しがっているのか」が大切ですよね。

熱も大切だよ。想いがないとダメだけど、それだけじゃダメという話。

小さくやってみるとその辺が顕著に分かります。意外と全然評価されないから。お金とってやってみたら分かるよ。少ない金額でもいいから、しっかり課金して定期的に開催してみると、リピート率とかアンケートの結果とかですごくリアルに分かる。

目安ですが、アンケートで「自分にぴったりの内容だった」という声が増えてきたり、同じ開催内容でもリピートしてくれたりする人が現れたら、顧客目線と自分の発信したい内容が刷り合ってきていると思っていい。

そこまでは、コストを最小化した形で、小さくやってみたほうがいいです。何が評価されるのか。自分の方向性は合っているのか。小さくスタートして、顧客の声に耳を澄ませて、調整していくことをオススメします。

■5~6回は開催してみよう

目安ですが、5回とか6回くらいは、不定期でもいいのでコストを最小化した形でやってみることをオススメします。これを経験してから起業・開業するのと、とりあえずで知識や資金を集めただけで起業・開業するのでは、成功率に天と地の差が出ます。

まずはコストを小さい形にできないか。今週末くらいに、企画を練ってみてください。なんかアイデアが湧かないなぁ……と言う人は、僕のメルマガで企画やアイデアの出し方とかも解説しています。参考にして見てください。

この次に大切なのが、「事前にリストを取ること」なんですが、そのあたりについては

絶対に失敗しないビジネスの始め方があるとしたらコレです
(引き続き以下にクリップしてあります)

こちらの記事に書いておきました。参考にしてみてください。あなたのチャレンジを応援してまーす!


★絶対に失敗しないビジネスの始め方があるとしたらコレです

元気があれば何でもできる。おはようございます。起業・集客コンサルタントの鳥井です。

将来的に自分で稼げるようになりたいと思っている人が、起業とか独立とかのリスクを最大限減らして確実に成功するための方法について、先日も

絶対に起業に失敗したくない人はコストを最小化してやってみよう

という記事を書きました。ご好評いただいてありがとうございました。今回はその続きを書きたいと想います。

先日の記事では、まず自分のプランをコストが最小化する形に直してやってみるという手法をお伝えしましたよね。でも、それだけだと足りないものがあって、それが顧客リストです。その辺のお話。

■顧客リストを取得するのに商品なんかいらない

さて、WEBの業界では当たり前なのに、みなさんがあんまり知らないことのダントツ一位が、これかもしれません。つまりですね、ビジネス始める時というのは、普通の人が思ってるのと順番が逆なんですよ。

普通は、ビジネスとか商品とか店舗とか、とにかく何でもいいから「売るもの」や「紹介するもの」が先に存在して、それを販売する先として顧客がいるという認識だと想います。

でも、外さないビジネスのやり方はその逆です。先に顧客(正確には見込み客)が集まっていて、その人達が欲しそうなビジネスや商品を後から考えて作ってるんですよ。

だから、売れる。だって、欲しい人がもう既にいるんだもん。

僕も、僕のクライアント様も、新しく参入したジャンルで実績が無い状態でも、ポンポンと商品が売れるのはこれが理由です。先に欲しい人を集めているから。それに尽きます。

このリリース前に見込み客リストを集めているかが非常に大きな差になります。

■先にリストを集めるってどうやるんじゃい

例えば、先日の記事と同じようにカフェや飲食店をOPENしたいと思っている人がいるとします。でも、色々と資金や準備が……みたいな事を考えて中々実現できないでいる。

そしたら、まずは別の記事で書いたようにコストを最小化してやってみること。それによって、モチベーションの穴と、顧客のニーズを事前に把握する。

そして同時に、OPEN前の期間で見込み客のリストを集めまくりましょう。例えばOPEN前の一年間で、イメージしている店舗と同じようなコンセプトで、イベントなどを定期開催します。規模は最初は小さく初めて、徐々にOPENまでに大きくしていく。そのイベントに来てくれた人は、全て連絡先などを入手してリストにしていきます。例えば、名前とメールアドレスを入力してWEBから申し込むような形にすればいい。

あと、僕だったらメディアのプロなのでブログなどを利用して情報を発信していきます。店舗が無い状態でも、発信できることはたくさんある。例えば定期開催しているイベントの様子などはUPできますよね。他にも、なぜ自分がその店舗をやろうと思っているのかにまつわる過去の話とか。その店舗で提供しようとしているメニューのレシピをこっそり公開するとか。自分がいいなと思う都内のおしゃれカフェの楽しみ方を紹介するとか。

結局は、自分がビジネスで提供しようとしている価値をしっかり把握できていれば、メディアでの集客なんてのはどんなビジネスモデルだろうが、商品がまだ無かろうが関係なく成功する。

この辺はちょっと文章だと説明が難しいので、youtubeとかでも発信していってるので「鳥井謙吾のB型起業人チャンネル」も是非チェックしてもらいたいですが。とにかくそうやって、先に欲しい人を集めちゃうんです。

■必要なのは事業計画書じゃなくて、見込み客リストじゃない?

想像してもらいたいですが、自分が新しく店をOPENした際に、OPENしてから初めてWEBや広告や看板を使って告知や集客を始めるのと、OPENのタイミングで既に自分の店舗に興味があって連絡まで取れる人が5,000人いるのと、どっちが成功しそうですかという話です。

単純です。どんなビジネスモデルでも一緒です。WEBビジネスとか何ビジネスとか、関係ないんですよ。ビジネスは基本、顧客がいれば成立するので。

OPEN前にアホみたいに皮算用の事業計画書を書いている人をたくさん見てきましたが、余程の経験者じゃない限り、計画書通りにいくことなんて無いです。

そんな事に時間を使うヒマがあったら、リストを取ってください。自分がやりたいことや興味のあることを利用して、事前に興味のある人を集める。ブログやソーシャルを利用すれば、月に数十万人にアプローチして、1,000名単位で見込み客リストを作ることが可能なわけです。

うまく自分に直してイメージできない人は「鳥井謙吾のB型起業人チャンネル」で今後も発信しますので、勉強するべし。

■まとめ

まぁつまり、ビジネスは始める前からほぼ決まっているということです。勝負は、始める前に決まってます。

成功するための準備としての、前回の記事と今回の記事でした。

やっぱり、顧客目線に尽きますね。なんだかんだ。

楽しんで、あんまり大げさに考えずにビジネス始めてみてください。以上。

Posted by nob : 2014年01月15日 16:21

私も、数日前からレモン水(レモン入り生フルーツジュース)を始めました。。。

■身体にたまった毒を出すには、朝1番の「レモン水」が効果的

お正月や新年会シーズンも終わりを迎え、「気付いたら、冬太りから脱出できずにいて困っている」という人も多そうです。でもこの寒さの中、無理に食事制限をするダイエットでは、すぐに風邪をひいてしまうという悪循環にもなりかねません。そこでおすすめなのが、「レモン」を使ったデトックス。

朝の「レモン水」で、体の毒素を追い出す

フランスで話題になった書籍『CITRON MALIN』によると、食べ過ぎや飲み過ぎ、ストレスなどにより体内に蓄積された毒素を追い出すには、まず消化器系のデトックスから始める必要があるといいます。そのためには、解毒や利尿作用を促すことで、脂肪細胞内にたまった毒素や水分を排除することが重要なポイント。そのために、朝1番に「レモン水」を飲むのが良いのだそう。

1.朝食の30分前に、コップ1杯のぬるま湯にレモンを絞って飲む
2.以後、1日7〜9杯のレモン水を飲む(水約1リットルに相当)

こうすることで、血液中の老廃物や余分な水分を尿で排出する機能をもつ、腎臓のはたらきを活性化させることができるといいます。

もちろん、毎回ぬるま湯にレモンを絞っていれることは難しいので、朝1リットルのペットボトルにレモンを絞り、1日かけて飲み終えるようにするのもおすすめです。また、レモンにはビタミンCがたっぷり含まれているので、寒い冬の時期にはとっておいて損はありません。風邪対策も同時にできます。

寒い冬は、レモンでデトックス風呂

寒いこの時期はゆっくりとお風呂に入るという楽しみがありますが、ここでもレモンを使うことで、デトックス風呂が完成します。

1.39〜40度くらいのお湯に、レモン2〜3個をしぼる。この時、レモンの皮も一緒に入れる
2.お湯に20分ほどゆったりとつかることで、レモンのエキスを肌表面からとり入れる

レモンは、美容、健康、掃除に万能と言われています。フランスで人気のある『CITRON MALIN』では、レモンの効用や使い方が1,001種類にものぼって紹介されています。ナチュラルで気軽にビタミンを補給しながら行えるレモンのデトックスなら、安心して試すことができそうです。

[CITRON MALIN]

water with lemon via Shtterstock

(文:下野真緒/南仏在住ジャーナリスト・エディター)

[cafeglobe]

Posted by nob : 2014年01月15日 16:07

言い得て妙。。。Vol.14

■ザ・世論~日本人の気持ち~

小川 たまか [編集・ライター/プレスラボ取締役]

子どもの96.9%が「日本が好き」な一方で苦言も!
政治家は耳が痛い「日本の嫌いなところ」

 ベネッセが子どもたちを対象に行った調査によれば、96.9%が「日本がとても好き」「どちらかといえば好き」と答えたという。大人に同じ調査を行った場合、どのような結果となるかも気になるところだが、子どもたちは日本のどんなところが「好き」だと感じているのだろうか。調査結果を見てみたい。

 調査は2013年11月27日?12月3日にかけて実施。調査対象は小学校1年生~高校3年生までの1626人。

 調査結果によれば、「あなたは日本についてどう思いますか?」という質問に、「とても好き」と答えた子どもは52.2%、「どちらかといえば好き」は44.7%だった。

 「どんなところが好きですか?」と聞いた質問に集まった回答は次のようなもの。

「優しい人が多い」
「日本人の謙虚さ」
「マナーを守る人が多い」
「景色がきれいな場所が多い」
「おすしなど日本食がおいしい」
「アニメがたくさんある」
「鉄砲がない」
「安心して住める」
「交通網が進んでいる」
「戦争がない」

 また、「あなたは今、幸せですか」という質問に「とても幸せ」と答えた子どもは33.0%。「どちらかといえば幸せ」と答えた子どもは60%だった。

 日本を「好き」と答えた子どもが大多数であること、さらに「とても幸せ」「どちらかといえば幸せ」と答えた子どもが多いことは、ある程度日本の大人をほっとさせる結果だろう。また、日本に暮らしているとある程度「当たり前」として受容してしまう、「安全性」についても、子どもが特別なことであると理解していることがわかる。

 ただし、「日本のどこが嫌いですか?」という質問に集まった回答は耳が痛くなるものもある。

「いじめが多い」
「はっきりNOと言えない」
「細かいことでごちゃごちゃ言う」
「地震が多い」
「家が狭い」
「勉強ばかりしなくちゃいけないところ」
「お金持ちとそうじゃない人の差がひどい」
「景気が悪い」
「政治家の大人げない発言」
「原子力があるところ」
「外国に対して遠慮しがち」
「英語を話す機会が少ないところ」

 こういった子どもたちの意見を、「大人が言うことの受け売り」と言う人もいるかもしれない。確かにそういった部分はあるだろうが、「子どもは社会を映す鏡」とはよく言ったもので、子どもたちの言葉だからこそストレートに伝わってくるところはある。

「テレパシーが通じる」「がんがなくなる」
子どもたちが思い描く未来は

 また、アンケートでは、2020年と2050年の未来がどんな風になっているか、子どもたちが想像することについても聞いている。集まった回答は次のようなもの。

■2020年

「スマートフォンやタブレットを子どもからお年寄りまでみんなが持っている世界」
「学校の授業がコンピューターでできるようになる」
「アナログへの回帰」
「人型ロボットが活躍する時代」
「治せる病気が増える」
「自動運転車が普通に走っている社会」
「再生可能エネルギーが主役になっている」
「暑くなって、いろんな動物や植物の生態系が変わっている」
「英語が必要になる」
「英語が話せなくても世界中の人と話せる機械ができていて、英語の勉強をしなくてもよくなる」

■2050年

「携帯電話は思っただけで通じるようになる」
「テレパシーが使えるようになる」
「ドラえもんみたいなロボットができている」
「がんがなくなる」
「空を車が飛んでいると思う」
「宇宙エレベーターが完成して、宇宙旅行が身近になる」
「原発に代わる新しいエネルギーの開発に成功」
「戦争がない平和な地球」
「スターウォーズのような世界で、いろいろな惑星に自由に行き来できる」

 2050年の世界から戦争はなくなっていると思うかという問いに、「はい」と答えたのは34.6%、「いいえ」と答えたのは65.4%だった。

 子どもたちが未来に希望を持てる時代をつくることが大人たちの仕事。そのために何をできるのかを考え続けたいものだ。詳細は、ベネッセの教育情報サイト内「子どもの96.9%が「日本が好き」 日本を憂い未来を見据える、大人顔負けの目 「未来予想」【前編】」「視点はグローバル いまどきの子どもの未来予想 「未来予想」【後編】」から確認できる。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年01月15日 15:52

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.28

■都知事選:細川氏出馬表明「原発は国の存亡に関わる問題」

 猪瀬直樹氏の辞職に伴う東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)で、細川護熙(もりひろ)元首相(76)は14日午後、「私も都知事選に立候補する決断をした。日本のさまざまな問題、特に原発の問題は国の存亡に関わる問題だ」と述べ、都知事選への出馬を表明した。東京都内のホテルであった小泉純一郎元首相との会談後、記者団に語った。小泉氏も会談後、記者団に「原発の問題で共感できる。細川氏を強力に支援していきたい」と述べ、細川氏を全面的に支援する考えを示した。細川、小泉の両元首相の脱原発での連携で、原発政策が争点として急浮上し、安倍晋三首相の政権運営にも影響しそうだ。

 会談は約50分行われた。小泉氏は記者団に「原発ゼロで日本は発展できる。それが細川氏を支援する最大の理由だ」と説明。「原発問題は都政と関係ないと言うが、東京が原発なしにやっていけるという姿をみせれば、必ず国を変えることができる。国政にも十分刺激を与える」とも述べた。さらに「原発ゼロでも日本は発展できるというグループと原発なくして日本は発展できないというグループの争いだ」と強調。支援の方法については「演説会や会合に出て支持を訴える」と語った。

 細川氏は15日にも出馬の記者会見を開く。細川氏は政党の推薦を受けず無所属で立候補する意向を固めている。民主党は推薦などを出さずに、実質的に支援する意向だ。

 ただ、細川氏は1998年に政界を引退して15年以上経過している。このため、陣営内には知名度が高い小泉氏との連携は不可欠との声があった。今回の会談で小泉氏が支援を明言したことで、出馬を決断した。

 都知事選には、舛添要一元厚生労働相(65)▽前日弁連会長の宇都宮健児氏(67)▽元航空幕僚長の田母神俊雄氏(65)▽発明家のドクター・中松氏(85)らが出馬する意向を表明している。【光田宗義、阿部亮介】

[毎日新聞]


■細川護熙元首相が都知事選出馬を表明 小泉純一郎氏が支援

細川護熙(もりひろ)元首相が1月14日、都知事選に出馬することを表明した。同じく元首相の小泉純一郎氏と同日、都内のホテルで会談したあとで記者団に話した。細川氏は都知事選で掲げる「脱原発」などの公約を説明し、小泉氏は支持する考えを示したという。時事ドットコムは次のように報じている。

細川氏は、「脱原発」を重要争点に据えて出馬する考えを伝え、同じく脱原発を唱えている小泉氏に支援を要請。小泉氏は応じる考えを示した。小泉氏は会談後、記者団に「細川さんのために私も積極的に頑張る」と述べた。

(時事ドットコム「細川氏が出馬表明=小泉氏は支援-都知事選」2014/01/14 13:15)

都知事選は1月23日告示、2月9日に投開票される。今のところ、自民党が支援する舛添要一元厚生労働相、共産・社民両党が推薦する日弁連前会長の宇都宮健児氏、元航空幕僚長の田母神俊雄氏らが出馬する意向を示している。

ニコニコ生放送の収録動画によると、二人が記者団に話した主な内容は以下の通り。

細川護熙元首相

「(小泉氏とは昨年の)10月21日にお目にかかったんですが、それから久しぶりに今日お目にかかって、今度の都知事選の問題もそうですが、国の抱えている全般に関して忌憚のない話をしました。示唆に富んだお話をいただいて、私も今度の都知事選に立候補するという決断を致しました。

ついては、是非、小泉元総理の強力なご支援をお願いしたいと申し上げて『よし、自分もやるから』という話を頂いたので本当に心強く思ってます。(決断した最大の理由は)今の日本の様々な問題、特に原発の問題について国の存亡に関わる問題だと思っているからです」

小泉純一郎元首相

「昨年10月にお会いしまして、『この国の形をどうするか?』と、特に原発の問題で共感できるところがたくさんあったものですから、今回、細川さんが都知事選挙に立候補する決意を固めたという話を伺いまして、心から敬意を表したい。そして私も喜んで積極的に、細川さん当選のために頑張るということをお伝えしました。

(具体的には)演説会やさまざまな会合があると思いますから、そういう場に私も出て良ければ出て、細川支持を訴えます。『原発は都政とは関係ない』という人もいますけど、私が一番重視しているのは『原発どうするか?』です。

私が細川氏を支持する最大の理由は『原発がなくても日本は発展できる』というところです。東京が原発なしでもやっていけるという姿を見せれば、必ず国を変えることができる。国政にも十分に影響を与えるだろうと。だから、細川さんが当選できるように頑張ります」

[ハフィントンポスト]


■都知事選は原発の是非を問う選挙になった!

田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]

 14日正午、細川護煕、小泉純一郎両元首相が会談。ここで細川氏は都知事選への出馬の決意を伝え、小泉氏の支援を要請。小泉氏はその決意を歓迎し、全面的な支援を約束した。

 両氏は会談後、報道機関の質問に答えて会談内容を明らかにした。細川氏は出馬の決意を公に表明し、小泉氏は全面的支援の意向を明言した。

 これによって、23日に告示される東京都知事選挙が、国政の課題、特に原発の是非を最大の争点にして争われることが確定的となった。

細川氏が都知事選出馬を決め
小泉氏が支援を決めた最大の理由

 細川氏は都知事選立候補の最大の理由を問われてこう述べた。

「今の日本のさまざまな問題、特に原発などについて、非常に私なりに国の存亡に関わる問題だという危機感を持っているからだ」

 要するに、細川氏は原発問題を「国の存亡に関わる問題」と規定し、知事選の最大の争点とする認識を明らかにした。

 これに対して小泉氏はこの都知事選の性格をいかにも小泉流で明確に規定した。

「(この都知事選挙は)『原発ゼロでも日本は発展できる』というグループと、『原発なくして日本は発展できない』というグループの争いだ。私は『原発ゼロで日本は発展できる』という考えに立っている。それが私の細川さんを応援する最大の理由だ」

 すなわち小泉氏は、この都知事選が原発の是非を問う選挙になると断定しているのだ。

約7割が「原発の在り方争点化」に賛成
もはや是非を問うことは避けられない

 これに対して安倍晋三首相は外遊先のモザンビークで記者団にこう語った。

「エネルギー政策は東京都だけでなく、国民みんなの課題だ。都知事としての課題もバランスよく議論されるべきだ」

 これは日本時間13日未明の発言である。14日の両元首相の会談を強く意識し、それを牽制する狙いと受け取られる。

 安倍首相は、原発の是非が、都知事選の突出した争点となることを恐れているのだろう。

 しかし、この首相発言も逆に原発問題の争点化に拍車をかけている。

 12日と13日に実施されたANNの世論調査によると、都知事選で「原子力発電の在り方」が争点になってもよいとした人が、何とほぼ7割に達した。もはや争点化を回避できないどころか、それに異論を唱える人は「議論を封じて原発を推進する人」と見なされかねない状況となった。

 細川出馬、小泉支援が明確になった今は、一段とその傾向は強まっているに違いない。

 この上、都知事選の第一声で両者がマイクを握れば、この選挙が原発の是非を問う実質的な都民投票になることが避けられなくなった。「何となく再稼働」はもうあり得ないのだ。

 一体、政府が「エネルギー基本計画」案で、原発を「基盤となる重要なベース電源」と規定している以上、都の経済や生活、あるいはオリンピックを議論するには、その基盤の是非を問うのは当然のこと。都政の課題を問う議論を相撲に例えれば、どんな相撲をとるかという以前にその土俵をどうするかという問題であろう。

 この際、原発推進派は堂々とこの争点化を受け入れ、原発の必要性を掲げて都知事選に臨む他はない。

細川、小泉両氏の「本気」を
覆すことのできる人はいない

 細川、小泉両氏には、原発を容認してきた「世代の責任」への痛切な思いがある。単に1人の世代人としてではなく、トップの政治指導者として容認、推進してきた反省と後悔を共有している。その深さは同じく「世代の責任」を感じる私などとは比べものにならないだろう。

 2人をよく知る私から見て、捨て身の決意で“最後の仕事”に挑む彼らの「本気」を覆すことのできる人がいるはずはない。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年01月15日 15:49

なるほど、、、早速試してみたいと思います。。。

■○○で効果倍増!身体ぽかぽかになる正しい半身浴のやり方

シャワーでなくきちんと浴槽につかることが、冷え性対策やストレス発散に有効なのは、もはや常識ですよね。でもどうせ入浴するなら、効果倍増したい!

そんな欲張りなあなたに『AneCan』2月号「24時間“温活”ライフ!」より、効果アップの半身浴のやり方をお届けします。

まず準備するのは「塩」。お風呂に塩を入れることで、保湿&発汗効果がアップするんです。バスソルトなど、塩入りの入浴剤もたくさん出ているので、好きな香りのものを選んでみて。ちなみに私は安売りしてたときはクナイプのバスソルト、あるいはスーパーで売ってる天然塩をひとにぎり適当にぶっこんでます。

~正しいお風呂の入り方(半身浴)~

1:食後2時間以上あけてから入浴する
2:塩を入れたお風呂の温度は38~40℃とやや低めに設定
3:入浴前に常温の水をコップ1杯飲む
4:ぬるめのシャワーを足の先から、ひざ、腰、お腹、上半身の順にかけてから湯船におへそまでつかる
5:5分たったら浴槽からいったん出て、手とひざから下にぬるま湯と熱いお湯(42℃)を交互にかけ、また浴槽にin
6:5と6を5セット繰り返す
7:1時間以上の入浴は危険! 入浴後はコップ1杯の水を飲む

半身浴って、おへその丈までぬるめのお風呂に長くつかるんだと思っていましたが、5セットとはなかなか慌ただしい!身体の芯から温めるには表面だけを温めすぎないことが大切なので、ついついのんびりしすぎるところを、ぐっとこらえて挑戦してみたいと思います。(安念美和子)

[Woman Insight]

Posted by nob : 2014年01月12日 16:14

確かに、、、依存従属心から脱却して、好きなこと楽しいことを追い求める自らに最大限リスクすること。。。

■心と体のアンチエイジング
脳を老けさせないOK習慣

脳にとっての“成人式”は30歳前後

物忘れが多くなった!と感じたことはありませんか? でも大丈夫。

今からでも十分脳は成長できるそう。そこで、専門家に脳をいつまでも若々しく保つ方法を教えてもらいました

脳の栄養は経験や体験 刺激を与えて活性化させて

 「20代、30代の脳はまだまだ成長期。脳にとっての“成人式”は、30歳前後です」と話すのは、脳科学の専門家で、「脳の学校」代表取締役の加藤俊徳さん。実は、WOMAN世代は、老化を心配するよりも、脳を発達させることができる伸び盛りの時期だと認識することが大切なのだという。

 “カリキュラムに沿って過ごす”学校生活から卒業し、社会人として“自分で選択する”生き方が始まる20代は、「脳が柔軟に物事を吸収しやすいとき。新しいことに挑戦して、体験や経験を積むことで、記憶や知識を蓄える脳領域が成長します」。続く30代では、20代の経験のなかから“好き”“楽しい”と感じたことを続けたり、経験を深めたりすることで、物事を理解する脳領域が活性化していくという。

 「脳の神経細胞の数は、生まれたときが一番多く、年齢とともに減少しますが、使われていない未熟な脳細胞は、新しい刺激によって発達します。そして、ネットワークが強化されることにより、脳はさらに成長できるのです」。

 脳の老化予防のために、やっておくべきこと、やめたほうがいいことは今回と次回で示す通り。

 脳の成長力は年を重ねるほど個人差が大きくなるそう。ぜひ、今日から脳トレ習慣を身に付けて、脳の若さを維持しよう。

やっておくべきこと

脳は好奇心や前向きな考え方を持つことで、働きが活発になる。また、苦手なことに挑戦すると、普段使わない脳領域が刺激を受けて活性化する。好きなこと+少しの負荷で脳を元気にしよう!

1.楽しいこと・ワクワクすることをする
「多くのことに好奇心を抱き、楽しいことや未体験のことにどんどん挑戦して。それが脳の一番の栄養になります」。楽しい刺激で脳の成長が促進される

2.1日1回、心から「ありがとう!」を言う
感謝は相手の気持ちを感じられるからこそ出てくる言葉。脳の中で“感性”を磨く部位を使うことにつながる。普段から、小さなことにも感謝する気持ちを忘れないにしよう

3.1日1回、自分を声に出して褒める
1日の最後に、今日できたことを声に出し、自分を褒める。自分を卑下するのではなく、褒めることを習慣化すると、脳はだんだんとストレスに強くなっていく

4.利き手と反対の手で雑巾がけをする
体を動かしながら、効率のいい拭き方を考えるなど、脳の様々な部分を使う雑巾がけ。これを利き手でない手で行おう。「普段やり慣れないことは、脳を活性化します」

5.すれ違う車のナンバーを足し算する
運転やスポーツは、対向車や相手の動きを「よく見る」必要があるので、視覚系の脳領域を強化する。バスに乗ったときにも、対向車のナンバーを足し算して「見る」目を養おう

6.1日1個、新しい単語を覚える
新しい情報への関心や記憶力が衰えるのを防ぐため、意図的に脳を動かす習慣を持とう。興味がある記事で見た、意味不明な言葉を調べて覚えると、記憶力も好奇心も刺激でき◎

7.草木や野菜を育てる
植物などの生き物は、なかなか思い通りに育たない。自然環境の変化に合わせて、臨機応変に対処することで、分析力や判断力を養う脳の領域が使われる

8.入浴後に全身ストレッチをする
「体がこると、脳の運動領域の酸素消費が増え、ほかの部分への酸素供給が不足し、思考力が鈍ることがあります」。入浴後のストレッチでこりをほぐして、効率的に働く脳を保とう

9.良質な睡眠を取る
脳には休息も大事。24時前には照明を消し、睡眠時間をしっかり確保して。ぐっすり眠っている間に脳の情報が整頓されるので、翌日の思考力もアップする

[日経ウーマンオンライン]


■心と体のアンチエイジング
脳を老けさせるNG習慣

マイナス思考やマンネリ、過度なストレスは脳の大敵!

やめたほうがいいこと

「楽しい」「新しい」と感じることが脳の栄養だとしたら、脳の成長の大敵は、マイナス思考やマンネリ、そして過度なストレス。これらをできるだけなくして過ごすようにして

1.イライラする
「いら立ちの原因はいろいろありますが、その一つが脳の同じ部位を酷使すること。脳内の血流が悪くなり、疲れから怒りっぽくなる場合が」。そんなときは、深呼吸をして気分転換を

2.21時以降に食事を取る
21時以降は、脳や体がお休みモードに入っていく時間。食べることによっても脳は働くので、この時間の食事は、休むはずの脳に負担を強いることになってしまう

3.人の悪口を言う
人の悪口など、否定的な言葉を使ったとき、一番に聞こえるのは、自分の耳。「ネガティブワードは、脳の働きを鈍化させます。脳をいつまでも成長させたいなら、ネガティブな言動はできるだけ避けましょう」

4.会社と家との往復のみ
毎日決まりきったマンネリな生活では、脳が“慣れ”てしまい働きが鈍化する。通勤ルートを変えたり、寄り道したりするなど、日常生活に変化を与えるだけでリフレッシュできる

5.太りすぎる!
「肥満などの生活習慣病は、脳細胞が傷つく、原因になります。食生活に留意し、コンスタントに運動をして、脳の成長を妨げないように気を付けましょう」

6.運動不足!
日中、体を動かさないと、夜もいい睡眠が取れず、脳も休まらない。また運動不足だと、運動をつかさどる脳領域が活性化しないので、意識して体を動かそう

7.10cm以上の高さのハイヒールを履く
足首を立てて履くハイヒールは、肩や腰にもこりや痛みを生む。痛みを感じるのは脳の思考系の領域。痛みが大きくなると、その分、判断力や思考力などが低下してしまう

8.焦る・慌てる・急ぐ
ゆっくり物事に向き合って考え、行動すると神経細胞の枝が伸び、各脳領域が連動して働くので、思慮の深さが育まれる。急ぎすぎていると感じたら、ペースダウンを

9.ケータイ・スマホを手放せない
毎日のスケジュールも、友人の電話番号も書いたり覚えたりせず、ケータイやスマホに頼り続けると、次第に脳を使わなくなり、老化が進む。アナログな習慣も取り入れて

10.人の目を気にしすぎる
自分が心地よいこと、楽しいことを積極的に行うことで、脳は成長していく。人の目を気にして行動を制限すると、脳は成長しにくくなるので「自分思考」を大切にしよう

[日経ウーマンオンライン]


いずれも
脳の学校代表取締役
加藤俊徳
加藤プラチナクリニック医師

Posted by nob : 2014年01月12日 15:54

確かに、、、四十歳を過ぎて幸せな(元)美人に私も出会ったことがありません、、、勿論そもそも美人として生きていない真の美人は別として。。。

■「美人=幸せ神話」は崩壊へ? 美人って「マスト」が多すぎて、全然幸せそうじゃないって思いませんか?

美人だったらもっと違う人生だったのに……と、悶々とした経験がある人は少なくないはず。でも40歳目前になって、負け惜しみではなく「そんなに美人っていいのかなあ」と思ってしまう筆者です。

「美人が女の価値の中心なんだろうか?」と。そろそろその思考、変えてもいいんじゃないでしょうか。

なぜなら……

美人が有利なのは入り口だけ

たしかに美人の方が、恋愛においても、就職においても、チャンスが多いことは事実です。美人なら選択肢が広がり、スタートから違います。

選べる自由、これこそ美人だけが享受ができる特権です。

これは美人が悪いわけでも、あなたが悪いわけでもなく、社会の仕組みがそうなっているのだから仕方がありません。美人じゃないゆえに、逃した彼、あこがれの会社への就職、それはそれは悔しい思いだったことでしょう。「美人だったら、なんでも手に入れることができたのに」と。でも、美人の彼女たちは、果たして本当に幸せなのでしょうか?

ひょっとすると、あなたがあれほど大好きだった彼を奪って結婚した彼女は、今、DVが原因で離婚して、シングルマザーかもしれません。大手企業の受付嬢として抜擢されたマドンナは、プライドだけ高くて仕事のできない、お局になっているかもしれません。

「あの頃は美人で幸せそうだったのにね」「美人なのに、どうしてあんな男と」と陰口を叩かれているかもしれません……いや、叩かれているでしょう。他でもない、我々に。

強くなくては、美人ではいられない

美人なのに~的評価は、美人である以上、永遠につきまといます。

「美人だったら、次の彼もすぐできるだろう」
「美人だったら、簡単に人生やり直せるだろう」
「美人だったら、お金には困らないだろう」

つまり、美人は負けてはいけないのです。

美人は強くなくてはいけない。ブスになってはいけない。貧乏になってもいけない。平凡ではいけない。幸せでなくてはいけない……。果たして、それは当然なのでしょうか? 美人というだけ全てが手に入るほど、人生は甘くないはずです。

しかし一般的に、世間では「美人なら何でも手に入れられる」という評価が多く、そんな評価にさらされる美人は、実際には窮屈だろうと私は思います。

こんなにマストが多い、美人というポジションは、私だったらとても耐えられそうにありません。もちろん美人ではない私の負け犬根性に他なりませんが、やはり美人には強靭な心身が必要なのではと思わずにはいられません。

2ランクアップした自分を愛せ

たしかに美人は良い、羨ましい、摩り替わってみたい! けれど、私たちは自分の姿を卑下することも、悲観することもなければ、美人に嫉妬する必要もありません。メイクやファッションを変えて、見た目が2ランクくらいアップしたら、もっと自信をもっていいのです。その努力、十分素晴らしいじゃないですか。

自分の土俵で一生懸命戦う女性は、文句なしに美しく、その努力を自分で評価できる人は幸せだと心から思うのです。

ブスが熱く語りすぎちゃったでしょうか……すみません。

[ANGIE]

Posted by nob : 2014年01月12日 15:47

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.27

■都知事選 細川元首相、出馬へ 来週、正式表明、小泉氏とも会談

 東京都の猪瀬直樹前知事の辞職に伴う都知事選(23日告示、2月9日投開票)で、細川護煕元首相(75)が立候補を決断したことが10日午前、複数の関係者への取材で分かった。来週、正式表明する。「脱原発」を主張する小泉純一郎元首相と週明けに会談し、支援を取り付けたい意向だ。

 細川氏は10日、周辺に「出馬を決断する状況になった」と語り、都知事選出馬に向けた準備作業を本格化させる決意を明らかにした。

 細川氏は「脱原発」を争点に、幅広い支持を得たい意向とみられる。このため特定政党の推薦や支持を得ず、無所属で選挙戦を戦う方針だ。

 公約では「脱原発」や財政改革などを柱に訴える。細川氏は東日本大震災以降、脱原発の立場から発言を繰り返しており、年明けには、周辺に「東京都は東電の株式を多数保有している大株主だ。影響力は大きい」と話していた。

 細川氏は昨年、小泉氏と会食し、エネルギー問題で意見交換、脱原発で一致した。都知事選でも、有権者の注目度が高く、脱原発の立場を取る小泉氏の協力を得たい考えで、来週にも小泉氏と会談し、支援を要請する。

 細川氏は熊本県知事を2期務めた後、日本新党を結成。平成5年8月から6年4月まで首相として非自民8党派による連立内閣を率いた。10年に還暦を区切りに政界を引退し、陶芸家として活動していた。

 都知事選にはこれまでに、舛添要一元厚生労働相(65)や日弁連会前会長の宇都宮健児氏(67)、元航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄氏(65)らが立候補の意思を表明している。

[産経新聞]


■細川氏、14日にも小泉氏と会談

 東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)への立候補の意向を固めた細川護熙元首相(75)が、「脱原発」で連携を模索する小泉純一郎元首相(72)と14日にも会談することが11日、分かった。支援を要請するとみられる。関係者が明らかにした。細川氏周辺には小泉氏の支援確約を立候補の条件にすべきだとの意見があり、会談が実現すれば正式表明に向けた環境整備が進む形になる。

 細川氏の陣営は既に都内に事務所を構えており、主要政策として脱原発のほか、社会保障の充実や海外との都市間交流促進などを盛り込んだ包括的な公約づくりに着手。2020年東京五輪の在り方についても考え方を示す方向だ。

 かつて細川氏の秘書を務めた日本維新の会国会議員団の松野頼久幹事長は11日、地元・熊本市内での会合で「細川氏が立候補するなら、はせ参じたい」と述べ、個人的に支援する考えを表明した。日本維新は石原慎太郎共同代表が元航空幕僚長の田母神俊雄氏(65)を支援しているが、党は自主投票を決めている。

 一方、細川氏を「最有力候補」と位置付ける民主党は11日の都連選対会議で、細川氏には推薦などを出さずに「勝手連」として支援する方向で調整を続ける方針を確認した。都連会長の松原仁国対委員長は「政策面でどのような関係をつくるかを詰めたい」と述べ、細川氏側の公約づくりを注視する意向を示した。

 都知事選には田母神氏のほか、自民、公明両党が支援する舛添要一元厚生労働相(65)、前日弁連会長の宇都宮健児氏(67=共産、社民推薦)と発明家のドクター中松氏(85=本名・中松義郎)らが立候補を表明している。(共同)

[日刊スポーツ]


■小泉「原発即ゼロ」要請は無視されたのか!?

田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]

 経産省は12月6日に、中長期のエネルギー政策の方向を示す「エネルギー基本計画」の原案を発表。一部修正を経て年内に最終案を固め、年明けに新しいエネルギー基本計画を閣議決定するという。

 原発を「重要なベース電源」と規定した原案はその後「基盤となる重要なベース電源」と修正。事故以前の「基幹電源」の表現より原発重視が一段と強まった印象を受ける。また原案は「必要とされる規模を確保」として新増設を容認、原発依存を拡大する方向を示している。

 要するに、原発政策は原発事故以前の姿に戻ってしまったのだ。

 これに追い打ちをかけるように、17日、放射性廃棄物の最終処分に関する関係閣僚会議が新設され、首相官邸で初会合を開いた。

 この席で安倍晋三首相は「将来世代に先送りせず、関係閣僚が一丸となって(最終処分場の設置を)推進してほしい」と強調した。

 これは誰が見ても小泉純一郎元首相に向けたポーズに映る。それこそ、単に努力を偽装するもので、見えすいた先送り手法である。もちろんこんなことであの小泉氏が納得するはずがない。むしろ火に油を注ぐようなものになるだろう。

「トイレのないマンション」を流行語にして、最終処分場問題に関心を集中し、「原発即ゼロ」を唱えて譲らない小泉元首相には、四方八方から矢が浴びせられている。

 その中でも最も強い批判は、彼が「代案を示さない」ことであり、将来の経済や国民生活に「無責任で楽観的過ぎる」ということのようだ。

 これに対して彼は「必ず知恵のある人がいい案を作ってくれる」と言って押し返している。それに小泉氏はかなり具体策(『小泉純一郎の「原発ゼロ」』山田孝男著)も示して反論していることに驚く。

小泉純一郎と石橋湛山の共通点

 孤軍奮闘する小泉氏を見て、私は戦時中の石橋湛山元首相を思い出す。

 石橋湛山は、戦後昭和31年に首相に就任したが、病気のためわずか2ヵ月後に退陣した。

 戦前、彼は言論人として大正期から雑誌東洋経済を舞台に軍部に抗してまで堂々と論陣を張った。

 戦争末期の昭和19年になって当時の大蔵大臣は、密かに省内に「戦時経済調査室」を設置し、戦時ならぬ戦後の経済について経済専門家たちに検討させた。石橋湛山もそのメンバーであった。

 昭和20年に入るとヤルタ協定の内容が明らかになり、戦争に負けると国土が4つの島に限られることもはっきりしてきた。

 メンバー誰もが、国土狭小、資源欠乏、人口過密な日本が4つの島でやっていけるとは思わなかった中で、湛山だけは「4つの島になったら、4つの島で食っていくように工夫すべきであるし、やり方によってそれはできる」と強調した。

 同じくこの会のメンバーで、戦後一橋大学の学長を務めた中山伊知郎は、晩年になって戦時の湛山について語っている。

「正直なところ私にはどうしていいか分からなかった。4つの島で、この大きな人口を抱えて、これからどうしていくのか」

「4つの島での生き方を徹底的に考えていた石橋さんには歯が立たなかった。議論ですでに負けたし、その後の事実の進行では、いっそうはっきり負けた」

「日本の経済が、敗戦の焼け跡から立ち上がり、復興し、成長する各段階ごとに、私はこのことを思い出す」

 かつては第一級の学者が心底から「かなわない」と敬服する政治家もいたのである。

 湛山はそのための多くの条件を示しているが何よりも「国民の全力を学問技術の研究と産業の進歩にそそぐ」必要を説いた。

 小泉氏の「原発ゼロでやっていこう」という声は、「4つの島でやっていこう」という湛山の声と重なって聞こえる。そしてそれが可能であるとする根拠は共に、日本人の不屈の精神力、最先端の科学技術、優れた人材に対する確信にあるのではないか。

 小泉氏は、日本が敗戦のピンチをチャンスに変えたように、震災のピンチをチャンスに変えようと言っているのだ。日本人ならそれができると信じているのだろう。私もまたそれを信じている1人である。

 もう1つ小泉純一郎と石橋湛山の顕著な共通点は、大きな挑戦に際しても単騎出陣をいとわないところだ。

[DIAMOND online]


■「原発の講演、やるよ」 小泉純一郎元首相が自民党に 執行部は警戒

政界を引退した小泉純一郎元首相が、原発についての講演を、依頼されればやるとの意向を自民党に伝えていたという。朝日新聞デジタルが報じている。

「原発即時ゼロ」を訴えている小泉純一郎元首相が昨年12月、自民党の石破茂幹事長に「党から要請があれば、原発政策について講演をしてもいい」と伝えていたことがわかった。原発政策で古巣を揺さぶろうとする小泉氏の存在に、党執行部は頭を悩ませている。

(朝日新聞デジタル『「原発の講演、やるよ」 小泉元首相、自民に売り込み』より 2014/01/10 05:00)

小泉元首相は2013年、「原発推進は無責任」として、脱原発への姿勢を明確にしていた。東京都知事選に立候補するとされている細川護煕元首相も脱原発を主張しており、小泉元首相との連携を模索。動向が注目されている。

細川氏は、原発の再稼働や海外輸出を進める安倍政権を批判している。立候補した際には「脱原発」を最大の争点にする意向だ。このため、同じく「脱原発」を掲げる小泉氏との連携を重視。小泉氏からの支援を受けられるかどうか慎重に見極めている。

(朝日新聞デジタル「細川元首相、都知事選候補に浮上 「脱原発」争点に」より 2014/01/09 05:12)

[ハフィントンポスト]

Posted by nob : 2014年01月12日 15:29

健全で保守的、、、これからの経験と成長に期待。。。

■「セックス経験なし」も約7割!

「草食系男子」や「こじらせ女子」など、「恋愛下手」なイメージで語られることの多い今どきの若者。そんな若者の恋愛の実態を探るべく、新成人300人(男女各150人)を対象に「恋愛観」についてアンケート調査を実施した。

はじめに「恋人の有無」について聞いてみると、全体の8割(男性86.0%、女性73.3%)が「いない」と回答。さらに「セックスの経験の有無」についても、全体の7割(男性77.3%、女性63.3%)が「ない」という結果に。

では、どんな相手となら恋愛をしたいのか?13項目の異性のタイプについて、「理想の恋人」に近い方を2択で選んでもらったところ、ひとつの傾向が明らかに。

■「理想の恋人」に近いのはどちらのタイプ?

【男女ともに多数派が同じ項目】
[1]一緒にいて安心できる(男性84.0%、女性90.7%) > 一緒にいてときめく
[2]性格が良い(男性80.0%、女性81.3%) > ルックスが良い
[3]恋愛経験が少ない(男性76.7%、女性66.0%) > 恋愛経験が多い
[4]相手に惚れられている(男性62.0%、女性の74.0%) > 自分が惚れている
[5]みんなに優しい(男性71.3%、女性62.0%) > 自分だけに優しい
[6]面白い(男性57.3%、女性63.3%) > マジメ
[7]あまり会えないが束縛しない(男性53.3%、女性56.7%) > いつも一緒にいられるがヤキモチ焼き

【男女で多数派が異なる項􀧯】
※女性が理想とする恋人像
[8]年上(92.7%) > 年下
[9]仕事ができる(76.0%) > 家事や料理ができる
[10]押しが強い(68.7%) > 奥手
[11]リードしてくれる(66.7%) > 自分に合わせてくれる
[12]経済力はあるが多忙で一緒に過ごす時間が少ない(女性66.0%) > 時間に余裕はあるが経済力がない
[13]自分の話を聞いてくれる(58.7%) > 自分から話を盛り上げてくれる

※男性が理想とする恋􀦯像
[8]年下(57.3%) > 年上
[9]家事や料理ができる(87.3%) > 仕事ができる
[10]奥手(56.0%) > 押しが強い
[11]自分に合わせてくれる(男性66.0%) > リードしてくれる
[12]時間に余裕はあるが経済力がない(66.0%) > 経済力はあるが多忙で一緒に過ごす時間が少ない
[13] 自分から話を盛り上げてくれる(50.7%) > 自分の話を聞いてくれる

[1]~[5]を見ると、男女とも“情熱的な恋愛”より“穏やかな恋愛”を求めているのがよくわかる。ときめきより安心、ルックスより性格、惚れるより惚れられたい…といった恋愛観は、守りに入っているようにも見える。
また、[9]~[13]では、意外と古風な恋愛観が表れている。「男性が女性をリード」「男性は仕事、女性は家庭」という関係性は、若者の間でもいまだに根強いようだ。
ただ、[4]で見られるように、男女双方が“相手から愛されること”を待っていては、なかなか恋愛は始まらないもの。救いとなりそうなのは、[3]で男女ともに「恋愛経験は少ない􀧍がよい」と答えている点。恋愛経験が少ないことはむしろアドバンテージになる様子。そうとわかれば、気になる異性に臆せずアタックしてみてはいかがだろうか。

(有栖川匠)

※記事中の調査結果は、1993年4月2日~11月19日生まれの新成人男性150人、女性150人を対象にしたwebアンケートをもとに集計
(調査期間:2013年11月19~22日、協力:アイリサーチ)

(R25編集部)

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2014年01月12日 15:20

する側にもされる側にも、依存や従属に幸せはない、、、預金と年金便りなど愚の骨頂、早くからの生涯労働環境づくりこそが身も心も助ける。。。

■実例集 こんなに恐ろしい定年ビンボー
退職金なんてあっという間になくなる 離婚は最悪の選択

第1部 貯金がどんどんなくなる——これが現実です
あ然こんなにカネがかかるなんて!

上司から叱られ、部下から陰口を叩かれるのもあと数年。バラ色の余生を謳歌しよう—そうは問屋が卸さない。あなたの軍資金はすぐに尽き果ててしまう。悲哀に満ちた「定年ビンボー」物語。

想定外の出費はこんなにある

「こんな定年生活を送るはずじゃなかったのに……」

河田宗助さん(72歳、仮名、以下同)が天を仰ぐ。大手私鉄会社に勤めた後、退職金の大半を費やし自宅を改築した彼は、すでに貯蓄していた1200万円弱を銀行員に勧められるまま、投資信託へつぎ込んだ。

「配当金を期待しての投資でしたが、全然儲かりませんでした。結局、銀行の手数料稼ぎに利用されただけなんですよ。頭に来て1年で解約したので、百数十万円の損失が出ました」

退職直後こそ失敗したとはいえ、企業年金と公的年金を合わせて月二十数万円の年金も支払われ、同い年の妻との生活に限れば、さほど不自由はないはずだったのだが—。

「5年前、音信不通だったひとり息子がアジア人女性と赤ん坊をひき連れて、わが家に転がり込んできたんです。息子は学生の頃から役者になると定職につかず、『インドへ映画の撮影に行く』などと言っては、私のいない隙に妻から小遣いをむしりとっていました。転がり込んだときも無職同然で、いまだに家でゴロゴロ。息子はもう50歳ですよ!年金だけで家族5人が生活していますが、中の上くらいだった生活が一転、下の中になりました」

それからは、会費が1万円かかるからと同窓会や会社のOB会を欠席し、最低3000円はかかるからと地域の会合などにも出なくなった。会社の後輩と会ったときも、最初のうちはたまたま持ち合わせがないとごまかしていたが、最近では体調が悪いとウソをつき、人付き合いそのものを避けるようになったという。

「昔から鮮魚に目がなく、『寿司はカウンターで食うもの』と偉ぶってきた私の御馳走は、月1回、孫と食べる回転寿司。夕食の缶ビールは5年前から1本に減らされ、680円の刺身盛り合わせパックに入っている12切れを、4 切れずつ小皿に分け、3日かけて食べる毎日です……」

一方、月の年金16万円と預貯金を頼りに、トップセールスを誇った住宅販売会社を昨年退職した倉吉貞広さん(61歳)も、定年生活を悠々自適に過ごしたい想いを叶えられなかった。

「想定外だったのは、4歳年下の妻から、『あなたが家にいるのがすごくストレス。せめて日に5時間だけは外に出てほしい』と懇願されたことです。

私がやむなく向かった先は、パチンコ店。通い出して4ヵ月後にドル箱を15箱積み上げる大当たりを出しました。その快感が忘れられず、気づいたときには、妻に内緒のへそくり350万円を全部スったんです。

損失を取り戻そうと、なけなしの生活費を競馬につぎ込んでボロ負け。それでも、ギャンブルから足を洗えず、年金が手に入ると、止める妻を払いのけて、パチンコ店に通いました」

家庭内に居場所がなく、外に出たいがためについ始めたパチンコなのに、依存症になってしまう人もいる。倉吉さんは食費を切り詰め、キャベツとそうめんばかりの生活が2週間も続いた頃に、体調不良で1週間入院した。夫の行状に呆れ果てた妻は実家に帰ったという。

「妻や子供たちから軽蔑の目で見られたら、今度は悲しくなってきて、朝から焼酎をがぶ飲みし、アルコール依存症に近づいています。読者の皆さんにはそうなってほしくないから、恥を忍んで今回のインタビューに応じました」

総務省の調査によると、定年後の夫婦(夫65歳以上、妻60歳以上)の実収入は月約22万2000円、支出は26万5000円('11年)。一方、大卒の定年退職者は勤続35年以上で2335万円の退職金をもらう('08年、厚労省調べ)。これに定年前の貯金や定年後の公的年金を加えれば、サラリーマンの多くは、ひとまず安定した老後を送れると思っているはずだ。

しかし、ここで見ているように、定年後に思いがけぬビンボー生活を強いられている人たちが増えていることも現実である。家計の見直し相談センター代表の藤川太氏が解説する。

「本来なら定年後の投資は失敗が許されず、収入も低くなるのに金融機関の言うままに、退職金をそっくり運用にまわす人たちがいます。中には退職金の半分近くも失ってしまうケースもありました。また自分の子供や孫に大金をはたく人が多いのは、彼らに振り向いてほしかったり、他のことに使うより納得度が高いからでしょう。孫の大学の学費に4年で600万円も払う人、子供に仕送りするために70歳すぎても働く人すらいます。

住宅ローンがまだ何千万も残っているなど、私の見たところ、退職者の2~3割は経済的問題を抱えています。定年後、破産状態になる人も少なくありません」

実際に「定年ビンボー」に苦しむ人たちの理由は様々である。彼らの告白に耳を傾けてみよう。

通院費がバカにならない

■娘にカネを費やし、デパ地下で試食品を食べる毎日(70歳・元運輸会社)

定年時の貯蓄額は約3000万円あったのに、現在ほとんどないのは娘にカネをかけすぎたからです。演劇に熱中する長女には、東京での家賃10万円と生活費を出しました。大学卒業後も定職につかず、『東京で就職活動がしたい』という次女には、交通費や宿泊費を出し続けました。

なのに娘たちは『今月も5万しか稼げなかったから助けて』と、いまだに小遣いをせびります。60歳過ぎてはじめてパートに出た妻は、『この年で働くなんて』とグチってばかりで、料理に手をかけてくれません。情けない話なのですが、デパ地下の試食品めぐりをしています。店内を何周も回り、いろんなものを食べて家に帰るんです。これならおカネを節約し、有り余る時間もつぶせますから。

■夢の田舎暮らしだったが、通院費と獣害でアウト(62歳・元食品加工会社)

定年後の夢だった田舎暮らしを実践するため、退職金2100万円から1500万円を使って、房総半島のとある町に一戸建て付き320坪の土地を購入しました。年金は月23万円ほどあり、57歳の妻とふたりで暮らすには、何の不自由もないと思ったのが大間違いでした。

私たちが移り住んだ地域は集落の身内意識が強く、我々新参者は相手にしてもらえないどころか無視までされてしまいます。おかげで妻は移住3ヵ月で鬱病を発症し、治療費と通院に使う車のガソリン代が月7万円もかかりました。田舎なので、近所に病院がないんですよ。

完全自給を目指していた家庭菜園でしたが、耕耘機や草刈り機などに20万以上費やしたのに、収穫間際の野菜がタヌキやハクビシンに食べられてしまい、さすがに意気消沈しました。

大学生の娘の留学費用もあり、家計は苦しくなる一方。夫婦の楽しみは図書館で本を読むことくらいです。

■退職金で買った新居で、「草むしりのプロ」を自称(64歳・元損保会社)

60歳で定年を迎えたとき、法人部門の部長を務めていました。継続雇用制度で会社にとどまったものの、書類のチェックなど若いOLのような仕事にとても耐えられず、たった2年でやめました。退職金約3000万円のほとんどをつぎこみ、田舎に新居を購入し、あとは年金で生活費をやりくりしています。

しかし引っ越したばかりなので近所付き合いもなく、好きな麻雀やゴルフもする相手がいない。することがないのがこんなに辛いとは思いませんでした。あるとき「料理はすべて自分がやる」と妻に宣言したものの、フライパンの油に火が入り、危うく火事になりかけ、「料理はもうしないで!」と厳命されました。

仕方なく、庭の草むしりに精を出す毎日です。最近、昔の友達に「草むしりのプロ」を自称しています。

■妻が新興宗教にカネをつぎこみ始めて……(65歳・元地方公務員)

妻が新興宗教にハマってから運命が変わりました。教祖に言われるままに、貯金1500万円全額を寄付していたんです。

住まいは父母の残してくれた分譲マンション。子供たちも独立し、退職金と月25万円の年金で十分にやりくりしていけるはずだったのに、年金や退職金、生活費までも勝手に渡していたんです。公務員時代、家にいなくて妻に寂しい思いをさせたから、宗教にハマったのでしょうか?

服はバザーで手に入れたお古ばかりで、食事はスーパーの売れ残りにパンの耳。最近は、友人に「ひとりあたり米2㎏を、海外の飢えた人に贈る運動をしている」と嘘をつき、分けてもらったおコメを食べています。人間、おカネはなかなか出してくれませんが、おコメはくれるんです。

■仕事をしたくても、再就職先が見つからない(60歳・元コンサル会社)

会社では営業部長でしたが、事業縮小に伴い定年前に会社都合退職しました。ところが、自己都合扱いにされたため、手にした退職金は600万円。しかも、退職直後に妻から離婚を切り出され、その半分が解決金として消えました。

肝心の再就職活動ですが、100社以上アプローチして、面接まで到ったのがたった2社です。ヤケクソだったんでしょう、その合間に昼酒やキャバクラに走った結果、4ヵ月で預金残高は20万円になりました。消費者金融4社から100万円を借り入れて追加融資が受けられなくなり、現在は転職活動と並行して、生活保護を申請中です。

■フランチャイズの経営に失敗して預金が半分に(64歳・元スーパー店員)

まだ枯れたくはなかったので、退職後にファストフードのフランチャイズ経営を始めたんです。出店費用は約2000万円。これで退職金はほぼ消えましたが、最初の1年は妻と二人の生活費用くらいは稼げました。

ところがその後、近所に競合店が次々とできて、売り上げがどんどんダウン。1年半で400万円の赤字となり、3年後に店を閉めたときには800万円あった預金が半分になりました。

ハローワークに通いましたが、仕事は見つからず、時給800円のアルバイトをし、今の収入は月に3万8400円です。妻のバイト代10万円と合わせても15万円弱です。年金はもらえますが、それでも、仕事を続けなければ暮らしていけません。

ものすごい恥をかく

—前出の藤川氏によると、退職後の生活が破綻してしまう人の中には、定年を迎えても「俺はまだまだ働けるし、仕事口も見つかる」と思い込んでいる人が少なからずいるという。

全国紙の辣腕記者だった森川良治氏(63歳)も、そうした〝プライドの高さ〟が老後の人生設計を大きく狂わせたひとりである。

「私の年収は最終的に1000万円ほどでしたが、60歳で定年になったとき、手元に残った貯金は1000万円にも満たなかったんです。しかも、住宅ローンは70歳まで残っています。

なぜかといえば、普段の暮らしぶりが派手だったんです。そしてその生活が退職後もやめられない。

私が新聞社を辞めたとき、これまでの実績があるから、生活はなんとかなると考えて、まず『元●●新聞記者』という名刺をつくり、就職活動を始めたんですが、これがまったくの逆効果でした。

肩書のない人間が前職を強調しても、誰も相手にしません。といって、私自身コンビニの店員などの仕事はプライドが許さない。

いまでは貯金も底をつき、自己破産寸前の状態なのに、後輩や友人の前に出ると、つい『きのうはこんな面白い店に行った』などと、生活に余裕があるように振る舞ってしまいます」

様々な事情を抱えている定年ビンボー。

前出の藤川氏は定年後に対する考えを改めるべきだと指摘する。

「私たちはおカネを使わないと楽しく過ごせないとか、時間がつぶせないと誤解しているのではないでしょうか。定年後に生活レベルを落とすことを恐れず、おカネのかからない趣味を定年前に持っておくべきでしょう。現在の収入の半分で暮らすことを心がければ、苦しむ必要はありません」

右の診断テストの結果はどうだったろうか。間もなく訪れる定年ライフを豊かに生活できるよう、定年後の現実を直視しておこう。

第2部 あなたは大丈夫!?
老いてからのビンボーはこんなにみじめです実例
すぐにダマされる人びと

「ある人の実例ですが、1800万円くらいの退職金をもらった直後に、760万円する高級外車を購入し、『貯金が大幅に減ったじゃない、生きるためのおカネなんだから勝手なことしないで!』と奥さんを大激怒させたケースがありました。長年、少ない小遣いでやりくりしてきた旦那さんにしてみれば、せめて退職金くらいは自由に使いたかったんでしょう」

家計再生コンサルタントの横山光昭氏が語るように、退職金が入ると気が大きくなり、自分へのご褒美として豪華な旅行をしたり、念願の高級車に乗り換えたりする気持ちは理解できなくもない。

だが、「これくらいの贅沢はいいだろう」という考えが、定年後の生活を一変させてしまうのも事実。

ここでは、専門家が実際に相談を受けた実例を中心に、定年ビンボーの「傾向」と「対策」を考えていこう。

前出の横山氏は、自分の親の金使いに関する相談を頻繁に受けるという。

「ここ数年、『親父のおカネの使い方を見てもらいたいんだけど』という相談が増えています。出費が年金をこえるために、息子さんに『ちょっと旅行費用を出してくれないかね』とカネを無心に来るんですよ」

自分の招いたビンボーとはいえ、わが子におカネの使い方を心配されるばかりではなく、おカネを借りに行くとはみじめである。

もちろん、仕事から解放され、ゆっくりと旅行に出かけたい人は多い。定年直後、退職金の使い道としてよくあるのが、世界一周豪華クルーズなどである。

だが、多額の出費の末の夫婦水入らずの楽しみにも、落とし穴が待つ。

「退職時まで、長い時間を一緒に過ごしたことのない夫婦が長期間の船旅に出た場合、困るのが夫婦喧嘩です。お互い逃げ場がなくなり、戻ってくる頃には夫婦関係が修復不可能なほどに悪化してしまうケースもあります」(ファイナンシャルプランナーの畠中雅子氏)

セカンドライフの船出を祝うはずの旅が、離婚の引き金となりかねないのである。実際、定年離婚を切り出すのはほとんどが女性であり、中には定年後の離婚に備えて、3000万円のへそくりを貯めた女性もいたという。想い出づくりの旅行は、格好の離婚の理由づくりになりかねない。

そしていざ離婚となると、退職金の半分を元妻に持って行かれる可能性もあるほか、年金分割制度によって、年金を分け続けなければならない。夫に非があれば慰謝料がそれに加わるし、急な入院では保証人にも困る。

何より日常のことをほとんど妻任せにしてきて、料理もできないとなれば、食費は嵩む一方。離婚は、定年ビンボーへと向かわせる最悪の選択なのである。

また、畠中氏によれば、退職金を自宅のリフォームに使う人はかなり多いというが、ここにも落とし穴がある。

「定年退職者がリフォームする際、気をつけなければならないのが、『いっそ、バリアフリー化したほうがいいですよ。所得税の還付もありますから』という業者の決めゼリフです。

定年後は所得税の還付金なんてたかが知れています。問題なのは、廊下や階段の手すりで家が窮屈と感じる人が若い人に多く、バリアフリー化された家が、高値で売却できないことにあるんです。

定年後の生活はおよそ30年。3000万円の退職金を得られようが、1年間に取り崩せる金額は100万円、ひと月に8万円なので、慎重に使うべきです」

他方、退職金を何かに使うのではなく、さらに増やそうともくろみ、投資に走る人も多い。ところが、これもやはり大失敗するケースが目立つ。

退職金などのまとまったお金が口座に振り込まれたことを察知した銀行員が、投資勧誘に突然訪れることもあるのだ。

経済ジャーナリストの荻原博子氏が解説する。

「じつは、投資話に簡単に引っ掛かるのは、ついこの間までサラリーマン生活を送っていた人なんです。仕事で失敗しても会社が守ってくれましたし、毎月決まった日に給料をもらえるので、リスク感覚が欠如しているからです。定年後、家でぼーっと暇をもて余しているところに、投資話が持ちかけられると、ついつい乗ってしまうんですね。

『上場したときに何十倍にもなります』と、高齢者を狙った未公開株の投資詐欺も横行し、退職金をそっくり巻き上げられたという悲惨な例が増えています」

退職金を狙った勧誘には「保険」も多い。60歳を過ぎると体調に不安を感じるし、「医療保険」くらい入っておいたほうがよさそうだが—。

「高齢者が払い込む保険料はかなり高額なので、高齢になって新たに医療保険に入る意味は乏しいのです。余裕があるのなら、保険料分の金額を手元資金として残しておいたほうが賢いでしょう」(前出・藤川氏)

いくらあればいいのか

もうひとつバカにならないのが、子供や孫への出費である。親が定年になっても稼ぎのない子供の面倒を見続けるような家庭が、珍しくなくなっている。

「収入のない子供の奨学金を代わりに返済したり、ひきこもりのわが子を社会復帰させるため、得体の知れない団体に1000万円単位の寄付をするなど、老後資金を惜しげもなく使う親はいくらでもいます。

かわいい孫のために大金をはたく人もいて、目立つようになってきたのが、年金生活を送る祖父母同士が孫のランドセルや雛人形などをどちらが買うかで揉めるケース。彼らは自分たちの見栄のために老後資金を取り崩してでも、孫に相手方より高価なプレゼントを贈りたがった末、資金を減らします」(前出・畠中氏)

様々な要因で生活費は減っていく一方で、歯や関節など体のあちこちが悪くなり、予想外の入院費や、通院のためのタクシー代の出費などで老後生活は、さらに逼迫していくことになる。

これまで仕事のことばかりでやりくりのことなどほとんど考えなかったのに、カネのことばかり気にする毎日。やむなく再び働こうと思っても、働き口がない。

何より老いてからのビンボー生活は自分の人生を否定されたようで、みじめさばかりがつのってしまう。

しかしながら、定年後への備えをしていない人は思いのほか多い。フィデリティ退職・投資教育研究所所長の野尻哲史氏が語る。

「70~80代で資金不足が露呈しても、リカバリーは利きません。ですが、今年4月にサラリーマン1万人を対象にアンケート調査を実施したところ、『退職後の生活用に用意している資産は幾ら』の質問に『0円』と答えた50 代男性がなんと28%強にものぼっていました。まさしく定年ビンボーの予備軍です」

実際に定年ビンボーにならないためにはどう備えればよいのか。野尻氏は「逆算の資産準備」を提唱する。

「『退職時までに○○円貯める』という考え方ではなく、『75歳でいくら残すか』を設定すべきだと思います。具体的には、95歳で資産が0円になるように逆算して考えるという発想。

たとえば、75歳以降も年金収入以外に月10万円使いたいとして、95歳で残高0円になるには、75歳時点ではまだ2400万円を残すべきということです」

最後に、安定したセカンドライフを望む50代の定年予備軍に、前出の横山氏がアドバイスする。

「いきなり月50万円から30万円の生活レベルに落とすのは、かなり厳しいことです。急激なダイエットがリバウンドを招くのと同様に、定年後、急に生活を切り詰めても失敗する可能性が高い。仮にいま55歳なら、5年かけて少しずつ生活レベルを落として慣れていけば、快適な老後を過ごすことができますよ」

定年後に向けて、自分のライフスタイルを見直すには、今しかない。

[現代ビジネス]

Posted by nob : 2014年01月07日 11:56

結局はバランス良く、食べ過ぎ飲み過ぎに注意する、、、そんな当たり前の食生活をするということでしょう。。。

■野菜と鶏ささみを食べればOKと思ってない!?
男性が勘違いしがちな「ヘルシー」の基準

笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]

 肉のつく場所が変わってきたり、階段が億劫になったり、お酒が残りやすくなったり…と体に起きる変化に、「年をとったせいだ」とひとり密かに気がめいったことはないだろうか?でも、実はそれが悪しき習慣の積み重ねによるもので、今ならまだ取り返しがつくステージにいるとしたらどうだろう。実際、そうしたケースも少なくない。2014年は「まだまだ自分はいける!!」という自信と共に歩める年になるよう、ヘルシーな習慣について改めて考えてみたい。

“ヘルシーな生活”をしていても
「結果」を見ない人が多すぎる

 そもそも、ヘルシーとは一体なんだろうか。健康的な、という意味であるはずだから、食に関していえば、結局のところ、偏りなくバランスよく食べることが基本だろう。となると、野菜を食べていればヘルシーといえるだろうか。野菜を食べない人にとって、野菜を食べることはヘルシーな行為になる。でも、野菜しか食べない人がさらに意識をして野菜を食べるという行為は、また違う意味を持つように思う。

 最近、エッジのきいた3人の経営者から三者三様の“独自の健康法(食)”についての話を聞く機会があった。ひとりは「冷えは免疫力を下げるから、生のものは絶対摂らない」と言い、ひとりは「ビタミンと酵素を効率的に摂るために加熱したものは絶対に摂らない」と言い、ひとりは「○○(某牛丼チェーン店)で1日2食食べる以外は間食も酒も摂らない」と教えてくれた。

 何かの道を極めた人というのは、自分が決めたことを貫く姿勢がすごいな…と思いつつ、3人の食生活を足して3で割ったくらいのバランスが一番良いのかも、と思わないでもない。でも、3人ともに共通している「定期的(週に一度以上)に体重計にのっている」「食べ過ぎない」「飲みすぎない」は確実にヘルシーな習慣である。もちろん、それができたら苦労しないよ…という声もあるはず。

 でも、上記の習慣に限らず、せっかく体のために何かしているのに、結果を見ない人は意外と多い。彼らが自らの健康法が正しいと言い切るには、「健康診断の結果が良い」というデータや「疲れにくい」「集中力が途切れない」などの実感が伴う結果があってのこと。

 クライアントから「大量のサプリを飲んでいる」「朝は絶対に食べない」などと言われたとき、いろいろ思うことはあるが、まずは「それによって何か良くなったような実感はありますか?それをしないと明らかに感じが違いますか?」と確認するようにしている。そして、そう聞いたときの「え?いやー、わかんないな」という答えほど、もったいない…と思うことはない。

 誰だって、本来は伸び率が低いところに多額の投資はしないだろう。せっかくの努力は、結果が出ることに注ぎ込んだ方が良い。それ以前に、せっかく投資しているのであれば、結果を見た方が良い。良い習慣をとりいれることと同じくらい、“実は結果が出ていなかった習慣”の断捨離を行うことは大事なのだ。中には「もう何年も毎日飲んでいるからわからない」という人も少なくない。そういうときには、1週間ほどお酒を絶ってみたときの体感で判断しても良いだろう。

食生活の善し悪しがチェックできる
健康診断で見るべき項目は?

 ビジネスマンが健康診断の結果でチェックするのであれば、まず見てほしいのが血糖値に関係するHbA1c。空腹時血糖は直前や前日の食事内容などに左右されることがあるが、HbA1cは過去1~2ヵ月の血糖値の平均的推移を示すので、「前の晩遅くまで食べていたから」なんて言い訳が通用しない。つまり、日頃の食生活への成績表。正常値内にあっても、高めだったら今こそ気のつけ時だ。

 というのも、痛風のような顕著な性差は見られなかったものが、ここ数年、女性よりも男性の糖尿病患者数が如実に増えてきた。その原因がどこにあるかといえば、やはり肥満。やせ願望が強い女性に対し、男性30代以上の肥満率は3割を越えているのだ。ぽっこり出たお腹が自分のスタンダードになってないだろうか。「かっこよかった自分」ではなく「かっこいい自分」がスタンダードになっても良いのではないだろうか。

 自分が肥満傾向にあるかどうかをチェックするために、もうひとつみてほしいのは中性脂肪。中性脂肪が高いというと「脂肪」という言葉から「脂質の摂りすぎに気をつけよう」と思われがちだが、気をつけるべきは、天丼のごはんの部分であったり、ステーキセットについてくるマッシュポテトだったりする。つまり、原因は炭水化物の摂りすぎにある。

 摂りすぎた糖質は使いきれずにグリコーゲンとして肝臓や筋肉に貯蔵される。だから中性脂肪を減らしたかったら、まずは糖質を減らすこと。こういう人が揚げ物を避けて、他のタンパク質と比較すると糖質を多く含む豆腐や納豆などを頻繁にとれば、改善には向かいにくい。いつもと同じメニューを食べていたとしても、注文時から「ごはん少なめで」ということができたら、その積み重ねは大きい。

鶏ささみ肉、ノンオイルドレッシングに
頼り切った食生活の落とし穴

 また、運動習慣のある人に特に多い「鶏ささみ肉はヘルシーである」という説も注意。各お肉に含まれる栄養を見比べてみると、それぞれに良い部分がある。たとえば、牛肉はつい不足しがちな亜鉛や鉄が豊富だし、豚肉はビタミンB群が豊富で、疲労回復効果も高い。鶏ささみ肉のヘルシーさは、低カロリー、低脂質高タンパクのイメージが強く、筋力アップのために大量のタンパク質を摂るような場合には他の選択肢がなかなか見つからないこともあるだろう。でも、通常の生活でささみ肉ばかり摂っているのはヘルシーとは言い難い。

 ちなみに、脂肪を燃焼するために必要なL-カルニチンの含有量が多い順に、羊(ラム)肉→牛肉→豚肉→鶏肉、となる。ただ、鶏肉が低カロリーなのは事実なので、夜遅い時間に食べるのであれば鶏肉にする、などタイミングで決めるのもありだ。また、和牛とオージービーフを比べた際、味で見れば和牛に軍配が上がりがちだが、オージービーフの方が低脂肪、かつ、L-カルニチンが多く含まれる。

 そして、気をつけてほしいのはノンオイルドレッシング。ふつうのものより体に良さそうだが、ノンオイルドレッシングの方が糖分が多くなっていることが多々ある。脂質を抑える分、味わいを出すためにいろいろ加えざるをえないのかもしれない。せっかく野菜をたっぷり摂ったのに、そこでも糖質をたっぷり摂った、なんてことになったら悲しいではないか。いつも言うことだが、毎日良かれと思って摂っているものほど、中身をよくチェックしよう。

自分のやり方を貫きがちな男性こそ
「ヘルシー」を見直そう

 女性がいろんなお店にいったり、いろんな情報から気に入った部分を選び取るのと比べれば、男性は、比較的、自分が決めたやり方、食べ方を貫きやすい。だからこそ、その選択が間違っていたときには、ヘルシーさとは正反対の方向にいってしまいがちだ。健やかな心身のためには栄養バランスが命だとすれば、極端な食事法に危険がないとは言い切れない。まずは健康診断というひとつの成績表を目安に、自分のヘルシー度をはかり、自身のヘルシー習慣を見直してみてほしい。

 とはいえ、フリーランスなどで定期的に健康診断を受けてない人も少なくない。そんなときに目安となるのは、“顔色”。かくいう私も、以前、「疲れを見せないのも仕事のうち。いつも顔色よくいるようにしなさい」と母にたしなめられたことがある。栄養士という仕事柄、顔色が悪いのは絶対的マイナスポイントだ。でも、栄養士に限らず、顔色が悪いことで得する職業もなかなかないだろう。冬は寒さからどうしても顔色が悪くなりがち。自分が選び取った習慣が本当にヘルシーかどうか…毎朝鏡にうつる自分の顔が答えを教えてくれているはずだ。

 心に決めたことは、逃げ道を作らないように宣言してしまってもいい。というわけで、私もこの場を借りて、休肝日を作ること、英語でカウンセリングができるようになることを誓います。あなたが心に決めたことが、これからの日々にたくさんの笑顔をもたらすものとなりますように。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年01月07日 10:32

そのくらいに本当にやりたいことを見つけることは難しい。。。Vol.3/まずは入り口として。探し求める真の自らは社会性にはなく心の内に、何をするかよりどのように取り組むか。。。

■定年前にたそがれない!50代からの人生リセット術

野田 稔 [一般社団法人 社会人材学舎 代表理事]

中学生の頃に得意だったものがあなたを救う?
50代での人生リセットを可能にする意外な能力

人生をリセットするには
まずは「能力の棚卸し」が必要だ

 新しく人生をリセットするとしたら、一番大切なことは何であろうか。普通は、「まずは強い思いを持つべきだ」といわれる。「Will」である。果たして自分は何をしたいのか、を考えることであるが、これは間違いだ。間違いというか、無理だ。

 そうした思いが持てるくらいであれば、とっくに持ち、かつ、思いがあるなら行動に移しているはずだ。思いが持てないという頭の構造になっているからこそ、今、悩みはより深まっている。今、自分がやるべきこと、やりたいことが明確な人だったら、多分、私のこの連載は読んでいないのではないか。それでも読んでくれているとしたら、それは嬉しい限りだ。

 多くの人は、やらなくてはならいこと、「Must」に頭をとらわれすぎていて、やりたいことを思いつく余裕がない。たとえ思いついたとしても、それを行うには自分には能力が足りないと思うのが普通だろう。そこで重要なことは、自分の才能、能力について、もう一度、棚卸しをして、認識することだ。

 まず、考えなければならないのが、Will、Can、Mustのバランス。Mustが優勢になっていて、Willがわからない、つまり自分は本当は何がしたいのかがわからないというのが普通だが、この場合はまずCanの棚卸しから始めるのが良い。

 能力は、自分で気がついている能力と、気がついていない、あるいは忘れている能力に大別される。

「あなたは何ができますか?」と聞かれて「課長(部長)ができます」と答えたという笑い話のような現実は、実は明日は我が身だ。彼の頭の中で、できることとして意識している能力は、課長職をこなしているという、ここ数年間の自分の働きぶりと、それに必要とされた能力だけになっている。

 人には隠れた能力がもっとたくさんある。しかし、その中のある重要なパートは、昔は顕在化していたにもかかわらず、人生のどこかの段階で自ら封印してしまった可能性がある。昔はできたが、今はできなくなくなっている、錆びついてしまったようなCanもあるだろう。

 では、能力の棚卸しの本題に入る前に、年齢と能力の関係に関する俗説に疑いの目を向けてみよう。

 年を取ると創造性が鈍るとか、保守的になるとよく言うが、一概にそうとは言えない。少なくとも欧米では、シニア層が起業することも多く、しかも成功確率は高いといわれる。

 若者には失うものがなく、挑戦心があるとよくいわれるが、これも疑わしい。少なくとも、本人たちはそうは思えないことが多い。失いたくないものの最たるものが未来だ。若者はこれからの人生が長いことがわかっている。それだけに、今失敗して、暗い将来が到来したらたまらないと不安になる。実は、積極的に行動をしたほうが、むしろ未来は開けることも多いのに、今の延長線上にある未来を捨てられないから、失うものが多いと感じるわけだ。自分のこれまでの乏しい経験と小さな成功が、掛け替えのないものに思えてしまう。だから捨てられない。

小学校高学年から中学生の頃に
好きだったものを思い出してみよう

 さて、「Can」の棚卸しへと話を移そう。

 まず、自分の能力について考える場合、顕在化している能力、つまり、会社に入ってから自らが身につけた能力、その延長線上で今発揮している能力は、いったん脇に置こう。大事なのは、自分が忘れてしまっている能力、封印してしまった能力の再発見だからだ。

 そうした能力は「ノンネグレクテッド・タレント」と呼ばれる。「無視し得ない能力=原点Can」を意味する。

 人にはそもそもその人が好きだったり、得意だったりしたものがあって、意外とそれらは生涯変わらない。仮説ではあるものの、多くの場合、それらの萌芽は、小学校高学年から中学生の頃に見られる。

 ところが、そうした自分の原点にあるCanを人は仕事に活かしているかというと、多くの人はそうはなっていない。

 なぜならば、それらは入学試験や入社試験で評価されるようなものとは限らないので、そうした時期になると親から止められたり、自分で封印してしまったりするからだ。それで普通の勉強に力を入れる。その結果、一人前にはなるかもしれないが、それ以上にはなれなくなってしまう。

 たとえば当時、何よりも絵を描くことが好きだった。男の子だけど、料理が好きだった。時計を分解しては組み立てていた。とにかく人の悩みを聞くのが好きだった……などは、高校や大学受験、あるいは就職に際しては、ほとんど顧みられることはない。それでいつしかそれに時間を費やすことを止めてしまう。その上で、二番目か三番目に好きなこと、皆によくできると言われたこと。実は好きでも何でもないけど、潰しが利きそうなものを身につけて、磨いていくことになる。

 その封印を解くためには、好きで没頭していたことを思い出すほうがいい。必ずしも人よりうまくできたり、褒められたりしたことに限る必要はない。まさに、“好きこそものの上手なれ”だ。人より点数が高かったとか、人より明らかにうまかったということばかりに目を向けるのではなく、好きだったことに目を向ける。それが得意でもあったらなおいい。それは間違いなく、原点Canと言えよう。

子どもの頃のCan×大人になってからのCan
2つの掛け算で幸せな人生になる

 私のことを少し話させてもらいたい。私は、小さなころからしゃべることが好きだった。テレビのアナウンサーのマネをしてみたり、発生練習のようなことまでしていた。テープレコーダーを買ってもらったのをきっかけにして、友人の1人とディスクジョッキーの真似事を始めた。月曜日に録音したテープを同級生に配り、回し聞きしてもらう。それで土曜日までにリクエスト曲を書いてもらい、回収。土曜の夜にエアチェックして、リクエスト曲を録音し、日曜日に DJ番組を録音して、また月曜日に回す。

 高校に入ると放送部に入り、大学ではテレビ局でバイトを始めた。放送局の雰囲気が大好きだった。就職に際しては、実はそのテレビ局から誘われもした。そのままテレビ局に入っていれば(実際に入れたかどうかはわからないが)、アナウンサーになって、しゃべることを職業にする道もあったかもしれない。

 しかし、当時の私にしゃべりを職業にする気はなかった。しゃべることはただ好きなだけで、それを生業にするというのは、あまり恰好のいいことだとは思えなかった。仕事にすべきことは、学術的に鍛え上げられたものでなければいけないと思った。

 しゃべることのほかに、探究心が強く、小学生の頃から科学実験が大好きだった。粘土細工でできるだけ精巧に人体モデルを作ってみたり、限られた材料でホバークラフトの製作に打ち込んだり、物事の原理原則を考えて、それを再現するのが好きだった。

 その性向が数理解析に向かい、数学が得意な高校生、そして大学生になっていた。そこで、その経験を生かして、野村総合研究所の研究員となった。最初の仕事は統計分析を行ったり、シミュレーションモデルを作ったり、など嬉々として取り組むのだが、いるところにはいるものだ。所詮、一番得意ではないことで勝負しようとしても、その道を極めようと迷いのない人には叶わない。野村総研には実際、数理解析の権化のような人がたくさんいた。しまいには、私のインストラクター役であった人から「野田君って、意外と数学が苦手なんだね」などと、大変ショックなことまでいわれてしまった。

 つまり、自分に顕在的に能力があると確信していたことには、比較優位性があまりなかったのだ。

 ただ、野村総研の先輩たちは皆、分析のプロではあるが、オーラル・プレゼンテーションには長けていなかった。必然的に、そういう役回りは私に回ってきた。大きなシンポジウムなどの舞台上でのリハーサルの雰囲気は、やっぱり好きだった。照明に照らされたときの緊張感はたまらなかった。それでも、そうした場所でしゃべることに、あまり価値は見出していなかった。

 数理解析の次は自分がマネジメントに長けていると思い込み、管理職として大成しようとも思った。そうこうしているうちに、会社を辞めて、大学の教員になるとともに、本格的に地上波でデビューすることになった。最初に言われたのが「野田さんはどうしてそんなに正確に尺(時間)が読めるのですか?」だった。尺を読んでいるつもりはないが、中学時代からの習い性になっていたようだ。

 野村総研にいた当時は、研修は好きではなかった。経営コンサルタントは研修事業を下に見る傾向があるからだ。しかし、やってみると奥が深くておもしろい。「今までで一番おもしろかった」などと言ってもらえると、やっぱり、自分の才能はこれなのかと思う。そうして45歳のときに、自分の原点Canが「話す」であることに気づくのだから、私もずいぶんと遅かった。

 その後は努力して自分の声も作り直し、自分の理想イメージに近づけた。大人になって培ってきたCan、すなわち分析力、論理的思考力、人脈、組織論の知識。そうしたものと“しゃべる”という能力を掛け算し始めた。研修も教壇も、テレビのコメンテーターやキャスターも、趣味と実益が表裏一体となったわけで、これに気がついて本当によかったと思っている。

 最も重要なことはそこだ。原点Canを見つけたら、それと大人になって身についた大人Canを掛け算してみる。原点Canというノンネグレクテッド・タレントを活かす道を考える。その時に必要なのは掛け算された能力を仕事につなげる翻訳能力だ。そのままではどうしていいかわからない原点のCanをどう今に生かすことができるのか。

 昔はバンドを組んで音楽に熱中した。だからまた大人バンドを組んで楽しもう。それは趣味としてはいいことだろう。しかし、ここで言っている意味とは違う。

 私も、原点Can、つまりそもそも私が一番好きで恵まれていた才能と、もう1つあった探求心や分析力が開花して育んできた大人Canを掛け合せたときに、私なりにユニークな能力を見つけることができた。どちらか一方では差別化にはならない。いくら私がしゃべりがうまいとしても、それで一流のアナウンサーになれるわけもない。

 こんな人もいた。同じ年齢の友人で、彼も経営コンサルタントだった。彼は絵を描くのが好きで、得意だったらしい。大学受験に際しては、親に嘘をついて美術系の大学に進んだ。ところが学費の滞納からそれが親にばれて、辞めさせられて、別の一流大学に入り直して経営コンサルタントになる。しかし、44 歳のとき、期せずして私と同じ日に会社を辞めて、陶芸の勉強を始めた。芸術の道が忘れられなかったのだ。職業訓練学校に入って技術を中心に学んだ。プロになるべく陶作を始めたのだが、それは正直、趣味の域を出るものではなかった。ところがしばらくして、彼もそれを悟ったのか、陶芸ショップを始める。経営コンサルの知識と才能、そして芸術に対する造詣があったので、店はゆっくりとだが成功した。そんな開花の仕方もあるのだ。

 さて、あなたの原点Canは果たして何だろうか。多くの人はそれを封印している。封印を解いても、それを仕事に活かす方法がわからない。一度、活かし方がわかったら、その人は幸せだ。ごく一部の人は、封印を解き、その活かし方も考えて会社に提案して採用されたり、ことによると会社を辞めてまで新たな挑戦を始める。

 辞めると将来に不安があってもイキイキしている。好きなことを生活の、いや人生の真ん中に置けるからだ。

 正月休みは終わってしまったが、新春にそんなことを考えてみてはいかがだろうか。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年01月07日 09:33

まったく同感です。。。

■お墓文化に縛られていたら日本の未来は暗い
吉田丈治

お墓に入りたくないという女性が多いらしい。

当方33歳なので墓に入るとかそういうことを自分事として考えたことは無かったのだが、自分ならどう思うだろうかと考えてみたところ、「なんともおもわなかった」。お墓に入りたいとも、入りたくないとも思わなかった。それが正直なところだ。

■お墓に思い入れなんて無い

それはお前が子供の頃から墓参りの習慣が無かっただろ!というツッコミを受けそうだが、そういう訳でもない。

自分の祖父母もみんな亡くなってしまったし、何回忌みたいな事でお墓にお参りに行くということも無いわけではない。

ただ、そのお墓参りという行動に思い入れが全く無いんだなぁ。

極端な話をすると、親戚一同が集まる口実でしょう。わざわざ墓参りでやる必要ありますかね。

故人をおもうなら、それは脳内でやればいい。お墓の前にいかなきゃ手を合わせられないというものでもないでしょう。

思い出深い人であれば、色んなシチュエーションで思い出すものだし、それは時と場所を限らないはずだ。

■お墓が無いと残された人たちが困る…のか?

お墓に出向いてお墓をきれいに掃除して手を合わせる。そういうポーズの為にお墓が必要だろうか。

そんな事しなくても良いから、命日になにかやるならホームパーティーでも開いて親戚一同、わいわいとやってくれた方が良いなぁ。中心に自分の写真が置いてあるのかもしれないけど。
これからの老人なんて、きっと生前のビデオなんて腐るほどあってさ、集まる度に掘り出し物ビデオ発見した!とかいって盛り上がってくれたら楽しいんじゃないの?

一年に一度集まる事ってこんなに楽しいことなのか!みたいな方向に持っていったほうが幸せになれるんじゃないだろうか。

出生率の低下や、核家族化による絆の低下だとか、色々言われるけど、要は家族の必要性を感じる機会が少ないってことだよね。

ましてやこれから高齢化社会で介護というどちらかと言うとネガティブなベクトルで家族が必要になってくるんだ。

自分の子供にはそんな体験させたくないなとか思ってしまったら、ますます出生率なんて低下してしまうだろう。

■家族をもっと楽しい物に

デジタルアーカイブが増えていくこれからの時代。お墓参りなんて古いですよという時代がきっと来る。

悲しみにくれざるをえない最後であるなら仕方がないが、大往生だったら喪服着て集まるより、一族で集まって楽しい時間を過ごせる方が良いだろう。

お墓文化なんてどうでもよいので、家族が楽しくなる方向に文化を持って行って欲しいですね。

[All About newsdig]


■女性の3割が「墓に入りたくない」 新たな埋葬法が不要論を後押し

 人生も後半戦。“終のすみか”を考える皆さん、死んだら、どんな墓に入りたいですか? 既婚男女1000人へのウェブアンケートを行ったところ、女性の27.6%(男性は20.6%)が墓には入りたくないと答えた。

 死後、「墓に入りたくない」と考える人は、なぜ女性に多いのか。その背景について『お墓は、要らない』などの著者で、土葬や野辺(のべ)送りなどの昔の弔いに詳しい高橋繁行さんに聞いた。

「女性が、先祖代々の墓に入ることをうっとうしがったり、家族のしがらみから抜け出したいと思ったりするのは、今に始まったことではない。ただ、これまでの埋葬法とは違う『樹木葬』『散骨』『手元供養』といった新しい供養の仕方の登場が追い風となり、自分の意見を言いやすくなったのではないでしょうか」

 男性の場合はどうか。長男は良くも悪くも「先祖代々の墓」に縛られやすいが、次男や三男のほか、実家から遠く離れて長年暮らしてきた人たちは都市圏を中心にあふれている。

「急速な少子化に加え、単身世帯の増加や無縁化などを背景に、入るべき墓を持たない人が増えています。『墓不要論』の根底にある、墓地や墓石にかかる不明瞭な価格への不信感も影響しているでしょう」(高橋さん)

 その時代の経済事情や社会情勢を色濃く反映し、刻々と移り変わる「墓への考え方」。いつごろから変化してきたのか。前出の高橋さんが指摘する。

「1990年ごろ、それまでの墓石は『先祖代々何々家之墓』などと書かれていたが、自分たちの好きな字などを刻む『文字墓』が出てきた。これを機に、柔軟な考え方が受け入れられ、さまざまな埋葬法に目を向ける人が増えた気がします」

 高橋さんは、「残された遺族の気持ちもくみ取る判断の必要性」を訴えている。

 故人が散骨を望んだとしても、遺族には手を合わせる場所がなくなり、寂しい思いをするケースがあるという。あるいは、個人の意志を尊重して無宗教の葬儀を営んだ結果、親戚などから非難を受ける“世間体”も無視できない。

「どうしたら、自分自身、そして家族が納得できるか。生きているうちによく考え、話し合いましょう」

[週刊朝日]

Posted by nob : 2014年01月03日 20:02

まったく同感です。。。

■お墓文化に縛られていたら日本の未来は暗い
吉田丈治

お墓に入りたくないという女性が多いらしい。

当方33歳なので墓に入るとかそういうことを自分事として考えたことは無かったのだが、自分ならどう思うだろうかと考えてみたところ、「なんともおもわなかった」。お墓に入りたいとも、入りたくないとも思わなかった。それが正直なところだ。

■お墓に思い入れなんて無い

それはお前が子供の頃から墓参りの習慣が無かっただろ!というツッコミを受けそうだが、そういう訳でもない。

自分の祖父母もみんな亡くなってしまったし、何回忌みたいな事でお墓にお参りに行くということも無いわけではない。

ただ、そのお墓参りという行動に思い入れが全く無いんだなぁ。

極端な話をすると、親戚一同が集まる口実でしょう。わざわざ墓参りでやる必要ありますかね。

故人をおもうなら、それは脳内でやればいい。お墓の前にいかなきゃ手を合わせられないというものでもないでしょう。

思い出深い人であれば、色んなシチュエーションで思い出すものだし、それは時と場所を限らないはずだ。

■お墓が無いと残された人たちが困る…のか?

お墓に出向いてお墓をきれいに掃除して手を合わせる。そういうポーズの為にお墓が必要だろうか。

そんな事しなくても良いから、命日になにかやるならホームパーティーでも開いて親戚一同、わいわいとやってくれた方が良いなぁ。中心に自分の写真が置いてあるのかもしれないけど。
これからの老人なんて、きっと生前のビデオなんて腐るほどあってさ、集まる度に掘り出し物ビデオ発見した!とかいって盛り上がってくれたら楽しいんじゃないの?

一年に一度集まる事ってこんなに楽しいことなのか!みたいな方向に持っていったほうが幸せになれるんじゃないだろうか。

出生率の低下や、核家族化による絆の低下だとか、色々言われるけど、要は家族の必要性を感じる機会が少ないってことだよね。

ましてやこれから高齢化社会で介護というどちらかと言うとネガティブなベクトルで家族が必要になってくるんだ。

自分の子供にはそんな体験させたくないなとか思ってしまったら、ますます出生率なんて低下してしまうだろう。

■家族をもっと楽しい物に

デジタルアーカイブが増えていくこれからの時代。お墓参りなんて古いですよという時代がきっと来る。

悲しみにくれざるをえない最後であるなら仕方がないが、大往生だったら喪服着て集まるより、一族で集まって楽しい時間を過ごせる方が良いだろう。

お墓文化なんてどうでもよいので、家族が楽しくなる方向に文化を持って行って欲しいですね。

[All About newsdig]


■女性の3割が「墓に入りたくない」 新たな埋葬法が不要論を後押し

 人生も後半戦。“終のすみか”を考える皆さん、死んだら、どんな墓に入りたいですか? 既婚男女1000人へのウェブアンケートを行ったところ、女性の27.6%(男性は20.6%)が墓には入りたくないと答えた。

 死後、「墓に入りたくない」と考える人は、なぜ女性に多いのか。その背景について『お墓は、要らない』などの著者で、土葬や野辺(のべ)送りなどの昔の弔いに詳しい高橋繁行さんに聞いた。

「女性が、先祖代々の墓に入ることをうっとうしがったり、家族のしがらみから抜け出したいと思ったりするのは、今に始まったことではない。ただ、これまでの埋葬法とは違う『樹木葬』『散骨』『手元供養』といった新しい供養の仕方の登場が追い風となり、自分の意見を言いやすくなったのではないでしょうか」

 男性の場合はどうか。長男は良くも悪くも「先祖代々の墓」に縛られやすいが、次男や三男のほか、実家から遠く離れて長年暮らしてきた人たちは都市圏を中心にあふれている。

「急速な少子化に加え、単身世帯の増加や無縁化などを背景に、入るべき墓を持たない人が増えています。『墓不要論』の根底にある、墓地や墓石にかかる不明瞭な価格への不信感も影響しているでしょう」(高橋さん)

 その時代の経済事情や社会情勢を色濃く反映し、刻々と移り変わる「墓への考え方」。いつごろから変化してきたのか。前出の高橋さんが指摘する。

「1990年ごろ、それまでの墓石は『先祖代々何々家之墓』などと書かれていたが、自分たちの好きな字などを刻む『文字墓』が出てきた。これを機に、柔軟な考え方が受け入れられ、さまざまな埋葬法に目を向ける人が増えた気がします」

 高橋さんは、「残された遺族の気持ちもくみ取る判断の必要性」を訴えている。

 故人が散骨を望んだとしても、遺族には手を合わせる場所がなくなり、寂しい思いをするケースがあるという。あるいは、個人の意志を尊重して無宗教の葬儀を営んだ結果、親戚などから非難を受ける“世間体”も無視できない。

「どうしたら、自分自身、そして家族が納得できるか。生きているうちによく考え、話し合いましょう」

[週刊朝日]

Posted by nob : 2014年01月03日 20:02

早起きは三文の徳。。。

■早起き習慣を身につけたい人へ...継続するために大事な2つのポイント

ソーシャルメディア共有サービス「Buffer」の共同設立者Joel Gascoigneさんは、朝の日課をかなり重要なものとしてとらえています。実際、Joelさんは朝の日課を「もっとも見返りのある習慣」と呼んでいるほどです。今回は、Joelさんが「早起きを習慣付けるためにやった方がいい」という2つの大事なポイントを紹介しましょう。

私は朝の日課を愛していて、常に守るように心がけています。日課の中心は、まず日の出前に早起きすること。大事な仕事を90分間やり、それからジムに行きます。最近、自分のブログにもこの習慣ことを書きました。

今回は、朝の日課を数カ月間にわたって継続させるためのポイントと、朝の日課を習慣化するとどれだけ大きなメリットがあるかという、2つのポイントに絞ってお伝えします。

そもそも、なぜ早起きをするのか?

朝の習慣において重要な2つのポイントについて話す前に、「なぜ早起きをした方がいいのか」について、私の考えをいくつかお話したいと思います。

第一に、成功している人は早起きな人が多いということです。実際、毎朝6時に起きる習慣がある人は、人生において大抵何かを成し遂げています。私がよく知るCEOたちには、かなりの早起きで、朝4時半に起きている人が何人もいます。

さらに、早起きをすることで「その日を自分で作っている」という気分になります。朝になったらベッドから這い出て、それからいつものようにメールをチェックするのと、自ら率先して早起きをして、誰にも邪魔されない静かな時間に大事な仕事をするのでは、どちらが自分の人生をコントロールしていると感じられるでしょうか。私は後者を選びたいです。

では、早起きを習慣にしたいと思った人には、これから2つの重要なポイントについてお話していきましょう。

夜の習慣を作る

毎朝早起きをする習慣を身につけるために、私が発見したもっとも大事なポイントは、睡眠が7時間未満の日が続くと、遅かれ早かれ疲れてしまうことです。

これに対抗する最善の手段は、自分に必要な睡眠時間を把握し、自分に必要な睡眠時間が取れる時間に寝ること(私の場合は約7.5時間です)。早く眠ろうと決めてから、一日の仕事の疲れを取り、ベッドに入る時には頭から仕事が離れているようにするために、30分の癒しの時間(散歩)を設けるようにもしました。

ある程度継続して早起きをするためには、朝の習慣と同じくらいに夜の習慣も大事になるのです。

週末も早起きをする

もうひとつの大事なポイントは、長期間継続して早起きをするなら、平日と同じくらい週末も意識した方がいいということです。たまに寝坊することだってあるし、週末に気をゆるめて休むことも大事だと分かっています。しかし、個人的には週末に起きる時間を遅くしてしまうと、平日の早起きにも大きな影響があると感じました。週末も早起きするように意識してからは、早起きの習慣が長い間続くようになりました。

平日に早起きをしようと決めたら、週末にはいつもの時間より1時間以上遅く起きないようにした方がいいと思います。つまり、金曜や土曜の夜も、早く寝るようにした方がいいということになります。土曜日や日曜日にいつもより数時間も遅く起きると、月曜日に早起きしたいと思ってもできない、もしくはつらいと感じます。

ありがちなのは、月曜日に少し遅く起きるようになると、火曜日もそうなってしまうこと。水曜日には早起きの習慣が戻ると思いますが、規則的に早起きを続けていた時の、流れる魔法のような状態を感じることはできないでしょう。週末に意識して平日と同じような早起きをしない場合は、毎週末ちょっとした時差ボケのような状態になります。週末にも平日と同じような時間に起きていれば、体がゆるんでいないので、継続して早起きを習慣付けられますよ。

Two important and often overlooked aspects of creating a lasting morning routine | Joel.is

Joel Gascoigne(原文/訳:的野裕子)

[ライフハッカー]


■朝の時間は稼ぎどき〜ベットから飛び起きたくなる7つの習慣

この50年、ベッドの中で朝日を浴びたことは一度もない。 ──トーマス・ジェファーソン(第3代アメリカ合衆国大統領)

Dumb Little Man:朝日がまだ昇りきる前、ごく選ばれた人たちだけが、まどろみから身を起こし、新しい一日に向かって歩き出します。この選ばれた人々は、暖かいベッドから抜け出せない私たち凡人に比べ、はるかに多くのことを成し遂げます。

朝を支配する鉄人とはどんな人たちでしょうか?

理論上は、朝の4時に起きようと11時に起きようと生産性は変わりません。重要なのは、頭と体に十分な休息を与える時間である睡眠の質です。

こうした早起きの鉄人、生産性の申し子たちは世界を違う視点で見ています。彼らにとって朝の時間は稼ぎどきなのです。毎朝、目的意識とともに目覚め、確信とともに行動し、容赦なく達成していきます。

では、彼らはどのようにして毎朝ベットから抜け出しているのでしょうか?

1. ウォーキングの習慣をつける

人間は習慣の生き物です。人体の自然なサイクルである24時間の概日リズムに従えば、身体の機能をフル活用できます。

例えば、自分に合った時間を見つけてウォーキングを日々の習慣にすれば、目覚めもよくなり、毎朝フレッシュな気持ちでベッドから抜け出せます。

2. 朝食はリッチに夕食は質素に

人体にとって最適なのは、 朝食はリッチに夕食は質素にすることです。朝にしっかり食べれば、一日中高いエネルギーを保ちながら程よく燃焼させていけます。

夕食を軽い食事で済ませれば、就寝時には胃の中を空にできます。体が正常に機能しており胃に潰瘍もないなら、空腹のほうがよく眠れます。胃の中が空であれば、消化ではなく細胞の修復と活性化にエネルギーを使えます。

3. 目的をもって生きる

小さな子どもは夜に眠るのをいやがります。また、世界で一番、ベッドから起きだすのを待ちきれない人たちでもあります。なぜこれほど「勤勉」なのでしょうか? 子どもたちは「どんな些細なことでも見逃したくない」のです。

大人である私たちには「見逃したくない」以上の何かが必要です。人生を変えるようなワクワクするゴールが必要であり、そこへ到達するため毎日を規律正しく生きることも重要となります。命をかけるほどでなくとも、最低限、毎日を「生きる」ための目的は必要不可欠なのです。

4. 一日を計画する

目的を持って生きようと言うのは簡単です。しかし、ちゃんと計画しないとゴールを追いかけるのは来週からでいいかなとつい先延ばしになってしまいます。

計画すれば、ゴールに向けて脳も動き出し、毎日が充実します。翌日のスケジュールを整理するのに、毎晩15分もあれば十分です。

毎日のウォーキング、重要なタスクに取り組む時間、食事とリクリエーションの時間などをスケジュールしてください。きっちりすれば、目的意識を持って日々を送れるとともに、より多くのタスクをこなしながらより多くの楽しみを享受できます。人生の貴重な時間を浪費にせずに済むのです。

幸せな人々は行為を計画するのであって、結果を計画するのではない。──Dennis Wholey(テレビプロデューサー)

5. 水を飲む

寝る前に少しの水を、朝起きたときに500ccの水を飲んでください。寝る前の水は体の修復プロセスを促進します。睡眠中に新鮮な水が体の隅々に行き渡り細胞を活性化します。朝の水には2つの役割があります。一つは、心身が目覚めるための最初の水として。もう一つは、消化システムを起動させ、排泄を促すため。朝からお通じが良いと気持ちがいいものです。

6. 体を働かせる

前述のとおり、人体には24時間の概日リズムがあります。このリズムが、睡眠、食事、運動など、あらゆる身体機能に影響を与えます。

概日リズムに従えば、身体を効果的に働かせることができます。例えば、朝に運動をすれば、血流がよくなり、体も高いレベルで働いてくれます。

運動する時間がないと言う人は、すぐにその時間が見つかるだろう。病気になったときに。ー Edward Stanley(ダービー伯爵)

運動を日課にすれば、その時間が来る前には、体はエネルギーを高めて準備を整えます。体験すればわかりますが、エネルギーを高めた状態で目覚めると、ベッドから飛び起きたくなります。

7. 「私的」な時間を持つ

少しは「私的」な時間もないと充実した朝にはなりません。瞑想は心をクリアにし、集中力を養ってくれます。世界のニュースをじっくり読むのもよいでしょう。こうした私的な時間もスケジュールに組み込んでおきます。

何をすれば充実するかは人それぞれ。自分にあった活動を選んでください。ポイントは、朝目覚めたときに、ベッドから飛び起きずにいられないほど、「心から」楽しい活動を選ぶこと。本当に飛び起きますよ。ぜひ、試してみてください!

7 Simple Ways To Burst Out of Bed Each Morning|Dumb Little Man

Alex Shalman(訳:伊藤貴之)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2014年01月02日 22:40

睡眠は時間よりも質とは思うけれど、、、心がけてみたいと思います。。。Vol.2

■「8時間寝るのがベスト」は忘れよう:集中力向上につながる睡眠ハック3選

人間は平均して一生のうち24年間を寝て過ごします。しかし、この「睡眠」に関しては不可解なことが多く、健康のためにどのくらいの睡眠時間が必要なのかもわかっていません。今回は研究成果を取り上げながら、この「睡眠の謎」に迫ってみました。

睡眠に関する最大の問題のひとつは、「話題があまりにも多すぎる」ことかもしれません。必要な睡眠時間やその影響、睡眠中に起きていることなど、一般的なことは誰もが知っています。けれども、これらの知識をどこで得たのかよく考えてみると、人づての話だったり、子どもの頃に母親から言い聞かせられたりしたものがほとんどだったことに私は気付きました。

「8時間睡眠がベスト」説は忘れるべし

「自分に必要な睡眠時間」については、誰もがわかっているはずです。私も良く使うセリフですが、「8時間から9時間は寝ないとダメだ」というのが一般的な回答でしょうか。

とはいえこれは、事実無根の思い込みかもしれないのです。

睡眠研究の第一人者Daniel Kripke教授によれば、これまでに「8時間睡眠が理想的である」ことを裏付ける証拠は一切見つかっていないということです。同教授の最新の研究では、「一晩に6時間半から7時間半の睡眠を取る人が、もっとも長生きで幸福度も高く、最大の生産性を発揮している」ことが判明しています。

この研究でさらに気になるのは、「それ以上長く眠ると健康に悪い」という点です。

私自身、一晩8時間の睡眠がベストだと考えていたので、この結果には驚きました。ただ言うまでもなく、ひとつの基準が万人に当てはまるわけがありません。ヨーロッパの睡眠研究の第一人者 Jim Horne氏は、著作『眠りの科学への旅』でこう述べています。

それではまるで、人間はみな靴のサイズが25センチで、身長が170センチでなければいけないと言っているようなものです。

まずは、Kripke教授の言う6時間半から7時間半の間で、自分に最適な睡眠時間を探るのが近道のようです。私も、現在この方法で取り組んでいます。

寝不足の落とし穴:脳に与える影響とは

さて、睡眠に関するとても興味深い話のひとつをご紹介しましょう。4時間しか寝ていないはずなのに、7時間半の睡眠を取った自分と同じくらい集中力があり、頭が冴え、仕事をバリバリこなしている人に出会ったことがありませんか?

この状況からは、「極度の睡眠不足であっても、しっかりと睡眠を取った人と同程度の集中力を持ち、元気いっぱいでいることは可能」ということが言えます。実際、ある最新の研究結果によると、何らかの課題を与えられた時にベストを尽くせば、睡眠不足の人も、そうでない人と全く同じ結果を出せることが明らかになっています。変ですよね。

いっぽうで、こんなこともわかっています。

十分に寝ていようが寝ていまいが、人は誰でも、時おり集中力を失います。そんな時、十分な睡眠が取れていれば、頭がぼんやりしてきても脳がそれを補おうとし、集中力は復活します。ところが、睡眠が不足していた場合、集中力は回復しないのです。

大きな発見は、睡眠不足状態にある人間の脳も、正常に機能することはあるものの、断続的に停電のような状態に陥るという点です。

こう語るのは、ハーバード大学で研究を行なうClifford Saper教授です。

「4時間しか寝なくてもバリバリ仕事ができる」と豪語している人は、嘘をついているわけではありません。ただ問題は、集中力を失ったら最後、それを取り戻す力がないことにあります。さらにひどいのは、睡眠不足の人は自分のパフォーマンスの低下を自覚しないという点です。

睡眠不足が足かせになっていることに、本人も気が付かないのです。Saper教授は、「一見したところ、いつも通りに頭が働いているという時間帯もあるため、実行力もあるし大丈夫だろうという誤解をしてしまいます。しかし、実際には脳にひずみが生じているので、悲惨な結末を招きかねません」と説明しています。

睡眠の力を味方につけよう

寝不足は確かにつらいもの。では、睡眠の力を最大限に活用し、成果をどんどん上げていくにはどうしたらよいのでしょうか。

より良い睡眠習慣を作り上げることに焦点を絞った情報は、ネット上にあふれています。そこで、私が「もっとも賢い人」と考える数名の力を借り、快い睡眠と生産性向上のために取り組むべきアプローチを3つにまとめてみました。

その1:お昼寝習慣のススメ

Bufferで働き始めてからの2年間、私は毎日20分ほど昼寝をしています。私の大好きな作家で、SNS関連の著書が米紙「New York Times」のベストセラーリストに名を連ねるMichael Hyatt氏も長年昼寝を習慣としており、自身のブログでもその効果について述べています。

Hyatt氏は昼寝の最大のメリットを、「ほんの数分浅い眠りに落ちるだけで、脳が注意力を回復できること」だと指摘しています。

私自身は、いつも午後3時頃に能率が落ちてくるので、それに合わせて昼寝の時間をとっています。目覚めた時には生産性が100パーセント回復しており、まさに最善策といえます。

Hyatt氏が紹介している動画によれば、昼寝習慣の主な利点は疲労回復です。当然だとお思いになるかもしれませんが、まさに日々の幸福度を大幅にアップさせてくれる要因なのです。

ただし、昼寝を習慣づけるのはけっこう難しいので、成功するための3つのヒントもお教えしましょう。

* まず、昼寝の習慣を周囲にしっかりと認識してもらいましょう。同僚や上司の協力やサポートを得られれば、昼寝をうまく習慣づけるための準備が整います

* 昼寝の長さも重要です。「昼寝をしても自分には効果がない」という声をよく耳にしますが、このような場合は大抵、昼寝の時間が長すぎるのが原因です。30分以上昼寝をしてはいけません。私の場合、20分が最適な長さです

* 極めて重要な最後のポイントは、昼寝を一貫した習慣にすることです。毎日昼寝をすることと、昼寝する時間帯(生産性が低下する午後3時頃が一般的)の両方を確実に守りましょう

その2:入眠儀式を持つ

毎晩歯磨きするように、簡単に眠りにつくためにはどうしたらいいのでしょうか。答えは簡単。心地よい眠りへと自分を導く「入眠儀式」を持てばいいのです。

「習慣」と違い、「儀式」には人をその気にさせる力があります。BufferのJoel Gascoigne氏は、入眠儀式についての自身のブログ記事で、「習慣は、自分自身に無理やり課す行動であることが多いのに対し、儀式はやらずにはいられない行動」だと説明しています。

入眠儀式で大切なのは、この1日を締めくくるための行動が、「その日の仕事や活動から完全に切り離されている」ということです。儀式の例をいくつかご紹介しましょう。

* 決まったルートを決まった時間に20分ほど散歩します。頭がすっきりし、眠りへの準備が整います。就寝前の散歩については、こちらの記事の「Paulo Coelhoのスピードエクササイズ」も試してみてください

* フィクションの本を読むのも効果的です。ノンフィクションではなく小説を選びましょう。日常と完全に切り離された別の世界や観点にどっぷり浸かって、眠りに備えましょう

* 最後に、私自身に効果てきめんだった方法をもうひとつ。それは、「起床時間をきっちり決める」という方法です。そして起床時間を、起床後すぐに取り組まなくてはならない活動に結びつけます。7時30分に目覚ましをセットしても、いつもスヌーズボタンを押してしまうという人は、違った方法を試してみましょう。目覚まし時計を同じようにセットした上で、朝起きたらすぐにしなくてはならない行動とその時間を決めるのです

私の場合は、「起床後すぐの7時40分に朝食をとる」などを設定しています。Gascoigne氏は、起床時間のきっかり5分後にジムに向かうそうです。これで、ベッドから出られずグズグズする朝も減りますね。

その3:心身ともにちゃんと疲れる

『成功と幸せのための4つのエネルギー管理術―メンタル・タフネス』の著者、Jim Loehr氏とTony Schwarz氏は、著書の中で上質の眠りを得るためには、身体的にも精神的にも疲れる必要があると主張しています。

精神的に困難なタスクと、身体的に負担の大きいタスクを、最低でもひとつずつ自分に課してみましょう。熟睡につながり、全身をしっかり休めることができます。

最後にもうひとつ:女性は男性より睡眠時間が必要

最後に、非常に興味深い事実をご紹介します。平均すると、女性は男性よりもほんの少しだけ長めの睡眠を必要とするそうです。個人差はありますが、平均では20分ほど長いようです。この理由についてHorne氏は、「男性よりも女性の脳のほうが複雑な配線であるため、長めの睡眠が必要だ」と著書『眠りの科学への旅』で述べています。

How much sleep do we really need to work productively? | Buffer

Leo Widrich(原文/訳:遠藤康子/ガリレオ)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2014年01月02日 22:32

死に方は生き方の完結、安楽死の法制化は必要、個人の選択に任せるべきこと、、、基準は本人の明確な意思のみ、原則本人が執り行える方法論を。。。

■オランダで「安楽死専門クリニック」が話題 「日本」でも開業の日は近い?

医師による「安楽死」が合法とされているオランダで、「安楽死専門のクリニック」が話題になっている。クリニックは行政の中心都市デン・ハーグにあり、患者の自宅に医師を派遣して、投薬による「安楽死処置」をするサービスを行っているという。

同国でも、安楽死処置を行った医師が刑事罰を免れるためには、「患者の苦痛が永続的で、耐えがたい」など、様々な条件をクリアする必要がある。それでも、あるレポートによれば、2005年から2010年にかけて死亡した患者のうち、安楽死を要請した人の割合は4.8%から6.7%に増え、安楽死を容認する医師の割合も37%から45%となった、と報告されている。

日本でも「いかに死ぬか」への意識は高まりつつある。安楽死を望む声も時折聞かれるが、こうした「安楽死専門クリニック」が日本で開業される可能性はあるのだろうか。金子玄弁護士に話を聞いた。

●積極的安楽死は、形式的には「殺人」になる

「わが国では、現行法上、安楽死専門クリニックの開業は困難でしょう」

どうしてだろうか?

「『安楽死』には、『間接的安楽死』、『消極的安楽死』、『積極的安楽死』の3類型があります。投薬による安楽死処置は、このうち積極的安楽死にあたります。

この積極的安楽死は、直接的に患者の生命を短縮することから、形式的には殺人罪(刑法199条)ないし嘱託・承諾殺人罪(刑法202条後段)に該当します。

このため、現行法上で合法的に積極的安楽死を行うためには、何らかの理由によって『違法性がない(違法性が阻却される)』と認定される必要があります」

●裁判で「違法性がない」と判断される基準は?

積極的安楽死について、「違法性がないと判断されるための基準」はあるのだろうか?

「名古屋高裁・昭和37年12月22日判決は、以下に挙げる6つの要件があれば『違法性が阻却される』と判断しました。この裁判例は以後、基準として機能しています。

(1)病者が現代医学の知識と技術から見て不治の病におかされ、しかもその死が目前に迫っていること

(2)病者の苦痛が甚だしく、何人も真にこれを見るに忍びない程度のものとなること

(3)もっぱら病者の死苦の緩和の目的でなされたこと

(4)病者の意識がなお明瞭であって意思を表明できる場合には、本人の真摯な嘱託・承諾のあること

(5)医師の手によることを原則とし、医師により得ない場合には特別の事情があること

(6)その方法が倫理的にも妥当なものとして認容しうるものであること」

ずいぶん古い判決だが、基準はいまでも変わらないのだろうか?

「比較的新しいものでは、横浜地裁・平成7年3月28日判決が、次の4要件により、違法性阻却要件を判断しています。

(a)患者が耐え難い肉体的苦痛に苦しんでいること

(b)患者の死期が迫っていること

(c)患者の肉体的苦痛を除去・緩和するために方法を尽くし、他に代替手段がないこと

(d)生命の短縮を承諾する患者の明示の意思表示があること」

日本にも安楽死についての基準は存在するものの、あくまで、こうした条件が全て満たされたごく例外的な場合にのみ、問題がなくなるという判断のようだ。実際に医師が処置を行うためには、安楽死が社会的に容認されたうえで、法律やガイドラインが整備されるなど、超えるべき様々なハードルがあるということだろう。

●オランダとは社会的背景が違う

安楽死が広がるオランダでの動きを、金子弁護士はどうみているのだろうか?

「オランダでは、1980年代から積極的安楽死を巡る議論・実態調査を踏まえて、2001年4月には安楽死を合法化する刑法改正に至りました。

ただし、そこに至る社会的背景として、ホームドクター制度の充実、インフォームドコンセントの徹底、医療保険制度の整備等が存在することを見逃してはいけません」

やはり、社会の前提が違う点が大きいのだろう。日本でも今後、安楽死を巡る議論が進む可能性はあるのだろうか? 金子弁護士は次のように締めくくっていた。

「社会的背景が異なるわが国では、オランダでの実例をそのまま斟酌することはできませんが、患者の自己決定権の尊重の風潮は年々高まっています。立法化の必要も含め、積極的安楽死を巡る議論の深化が望まれるところです」

【取材協力弁護士】
金子 玄(かねこ・げん)弁護士

[弁護士ドットコム トピックス]

Posted by nob : 2014年01月02日 17:16

引け際の演出、、、それは創作活動の完結。。。

■小椋佳 来年9月「生前葬コンサート」

 シンガー・ソングライター小椋佳(69)が発売中のオリジナルアルバム「闌(たけなわ)」を最後のアルバムとした上、来年9月に東京・NHKホールで「生前葬コンサート」を開くことが22日、分かった。

 気力、体力の減退が理由という。同アルバムと異例のコンサートをもって、大掛かりな歌手活動に一区切りをつける。

 「闌」は「宴も闌ですが…」などと使われる言葉。小椋は「今が真っ盛りという意味ですが、物事が終わるあいさつなんです」と話した。70歳を目前にした決意だ。「間違いなく気力、体力は減退したという実感はあります。同期で幸運にも第2、第3の職場を与えられた人でさえ隠居している。音楽活動の場合は定年はない。だから自分でけりをつけなくてはいけないと思った」。

 異例のステージも決まった。来年9月12日からNHKホールで4日間連続で「小椋佳 生前葬コンサート」と銘打った公演を行う。1日25曲を予定しているが4日間で全て異なる計100曲を歌う。

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2014年01月02日 17:10

安倍首相(アメリカ合衆国日本州知事)は米国政府の意向には沿うのだから、米国政府に会談を取り持つように働きかけてほしい。。。

■【靖国参拝】「中韓は安倍首相と会うべき」 ニューヨーク・タイムズ

中韓は安倍首相と会うべきだ――。

安倍首相の靖国神社参拝を受けてアメリカの有力紙「ニューヨーク・タイムズ」は、これ以上、日中韓の関係を悪化させないためにも中国と韓国はこれまでの姿勢を改め、日本との対談を実現させるべきだと指摘した。両国は対談を拒否することで、軍事化を目指す安倍首相に口実を与えてしまっていると批判した。

■「安倍首相の本当の目的は日本を軍事国家にすること」

ニューヨーク・タイムズは12月26日に掲載した記事の中で、安倍首相の本当の狙いが「第二次世界大戦時代の日本の誇りを取り戻し、日本を軍事国家にすること」であることが、今回の靖国神社参拝で明らかになったと指摘。

さらに、「アメリカは日本が東アジア圏において軍事的存在感を強め、信頼できるパートナーになる」ことを望んではいたが、かえって日本は東アジアの不安定化を招く「アジアの問題」になってしまったと懸念を示した。

記事には安倍総理大臣が靖国神社参拝に先立ち、野党やメディアの反対にもかかわらず特定秘密保護法を成立させたほか、自衛隊の装備を拡充する防衛大綱をまとめるなどして、政治的なリスクを負いながら日本の戦後の平和主義からかじを切ろうとしているとしています。
また、外交的には今回の靖国神社参拝が日本と中国や韓国との関係を一層悪化させ、アメリカにとってももはや日本は、中国に対抗するうえで頼りになる存在ではなく、中国との緊張を高める「アジアの問題」になろうとしていると指摘し、アメリカの対アジア政策にも悪影響を及ぼしかねないと懸念を示しています。
(NHKニュース「米有力紙『参拝は平和主義から離脱』」より。12月28日11時56分)

■「中国と韓国は安倍首相に口実を与えてしまっている」

こうした安倍首相の強硬な態度を厳しく批判した上で、ニューヨーク・タイムズは社説の中で、領土問題や歴史問題を巡る中国や韓国の硬化した態度が日本国民に不安を与え、軍事化を目指す安倍首相に口実を与えてしまっていると指摘した。

中国と韓国の両国は2012年に安倍氏が首相に就任して以来、領土問題や慰安婦問題をはじめとする歴史問題を理由に会談を拒否しつづけている。
しかし、中国と韓国のこのような態度が逆説的に今回の安倍首相の靖国参拝につながったと考えられる。過去1年間における尖閣諸島をめぐる中国の「けんか腰」な動きは、日本国民に中国が軍事的脅威であるという印象を与え、その結果軍事国家を目指す安倍首相に口実を与えてしまったためだ。靖国神社参拝も安倍首相のそうした動きの一環である。
さらに韓国も慰安婦問題を巡って日本と対立し、朴槿恵大統領は安倍首相との会談を拒否してきた。その結果、韓国への反感を募らせつつある日本国民の信頼を取り戻す努力を怠り、今や日本人の約半数が韓国を軍事的脅威とみなしている。
(ニューヨーク・タイムズ “Risky Nationalism in Japan”より。12月26日)

「けんか腰」な態度とは、中国が一方的に尖閣諸島上空を含む東シナ海エリアに防空識別圏を制定したことなどを指していると考えられる。こうした中国と韓国の姿勢が日本国民の不安を煽り、安倍首相の言動をサポートする世論を作り上げてしまっているという指摘だ。

従って、安倍首相の軍国化を目指す動きをこれ以上加速させないためには、中国・韓国の首脳が日本との対談の場を設け、直接これらの課題を議論する必要があると述べている。

同時に安倍首相がこのような大胆な行動に出ることができるのはアメリカの軍事的バックアップがあるからこそであると指摘し、アメリカ政府は安倍首相の方針を支持しないという考えを明確に打ち出すべきと説いた。

[ハフィントンポスト]

Posted by nob : 2014年01月02日 13:11

安倍首相(アメリカ合衆国日本州知事)の暴走暴挙を看過するも歯止めるも私たち次第。。。

■安倍総理が靖国神社に参拝 軍事国家化に歯止めがきかなくなった日本

 12月26日午前、安倍晋三総理が靖国神社を参拝した。

 8月15日の終戦記念日、10月17日の秋の例大祭での参拝を見送っていたことから、昨日までの時点で、「年内の参拝は見送りの見通し」と報じられていた。従って、今回の参拝は、まさに”電撃的”であったと言える。

 内閣総理大臣の靖国神社参拝は、2006年8月15日、当時の小泉純一郎総理が参拝して以来、7年4ヶ月ぶりとなる。小泉政権以後、歴代の総理は、中国、韓国との関係改善を優先して参拝を見送ってきた。 この日の参拝を受け、中国と韓国は激しく反発している。韓国政府は「日本側の信頼と誠意が疑われる」とする声明を発表。中国も、程永華駐日大使が外務省を訪れ、「強烈な不満と厳格な非難」を表明した。特に中国は、この日がちょうど抗日戦争を戦った故毛沢東主席の生誕120年の記念日にあたることから、中国国民の反日感情の高まりは必至の情勢だ。

◆急速に軍事国家化に傾く安倍政権◆

  12月4日の日本版NSCの創設、12月6日の特定秘密保護法の強行採決、12月23日の武器輸出三原則の事実上の緩和による南スーダンへの銃弾1万発提供、そして今日の安倍総理による靖国神社参拝など、この年末にきて、安倍政権の軍事国家化に歯止めがきかない状態となっている。9月26日にニューヨークで講演した際、安倍総理は「右翼の軍国主義者と呼びたいならどうぞ」と開き直ってみせた。9月26日にニューヨークで講演した際、安倍総理は「右翼の軍国主義者と呼びたいならどうぞ」と開き直ってみせた。

 暴走のブレーキがきかないのは政府だけではない。「皆さまのNHK」もである。

  12月23日の天皇誕生日に、NHKは天皇陛下80歳の誕生日のお言葉の中から、「戦後、連合国軍の占領下にあった日本は、平和と民主主義を、守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り、様々な改革を行って、今の日本を築きました」の文言を削除して放送した。恣意的な削除であることは明らかである。政府だけでなく、メディアも一体となって、憲法の改悪と日本の軍事国家化に向けた地ならしを行っているのである。

 中国、韓国との首脳会談がいまだに開催されないなど、日中、日韓関係が戦後最悪と言われるまでに悪化している現在、安倍総理があえて靖国神社に参拝するということは、「中国、韓国との関係を自ら進んで改善する意志は日本側には毛頭ない」というメッセージを、両国に突きつけたということに他ならない。

◆「電撃参拝」がこのタイミングだった理由◆

 このタイミングで安倍総理が参拝に踏み切った理由として、米軍普天間飛行場の辺野古への移設が、ほぼ決定的となったという事情が背景として考えられる。

 前日の25日、安倍総理と沖縄県の仲井真弘多(ひろかず)知事が会談。安倍総理は仲井真知事に、2014年度予算案に概算要求を上回る沖縄振興予算を計上したことを説明。2021年度までの振興予算を毎年3千億円台確保することを伝えた。

 仲井真知事は「驚くべき立派な内容だ」などと政府側の提案を高く評価。「有史以来の予算だ。いい正月になる」とほくほく顔で語り、辺野古の埋め立て申請を27日に承認する意向を示した。

 日本政府にとっては、日米関係における長年の「躓きの石」だった辺野古移転の問題で、大きな前進を見たことになる。米国側への”義理”を果たしたとの思いから、安倍総理の”宿願”であった靖国神社参拝に踏み切ったのではないかと考えられる。

 安倍総理にとって、靖国神社の参拝を巡る問題は、先の大戦で被害を加えた中国、韓国との問題である以上に、畢竟、米国との外交問題なのであろう。靖国問題に対してずっと釘をさしてきた米国が、一番文句を言いづらいタイミングをはかった、ということになる。

◆仲井真知事への揺さぶりか ここにも徳洲会の影◆

 安倍総理と仲井真知事との会談に先立つ12月1日、自民党沖縄県連は、米軍普天間飛行場の移設先として「辺野古移設を含むあらゆる選択肢を排除しない」とする方針を正式に決定した。同県連はこれまで県外移設を明確に求めており、政府の求めに応じて”変節”をしたかたちだ。

 “変節”した自民党沖縄県連、そして仲井真知事に対しては、「結局はカネなのか」と批判があがっている。

「いい正月になる」と、ほくほく顔で大金を手にして辺野古への基地移設に賛成するのならば、「沖縄」に対する日本国民のまなざしは一気に冷ややかなものになるだろう。自民党議員と県知事ら「変節漢」に対しては、軽蔑が残るだけだ。

 「沖縄は日本政府に対するごまかしとゆすりの名人だ」と発言したとして、2011年3月に更迭されたケビン・メア前在沖縄総領事に対し、仲井真知事は「県民の尊厳を傷つけた」として強く抗議していた。我々もまた、沖縄に対する侮辱は許されないと考え、メア氏を批判した。しかし、今の仲井真知事と自民党議員は、メア氏が口にした「ゆすりの名人」という悪口雑言に対し、正面からこれに反論できるだろうか。

 言うまでもなく、沖縄県民すべてが、自民党議員と知事の”変節”を支持しているわけではない。25日、首相官邸前と沖縄県那覇市の沖縄県庁前では、市民が政府と仲井真知事に対し抗議の声をあげた。真剣に、打算なく辺野古移設反対を貫いている人にすれば、自民党議員と知事の手のひら返しは、侮蔑以外の何ものでもあるまい。

 仲井真知事の背後には、猪瀬直樹前東京都知事に5000万円を渡していたことが問題となった、徳洲会の存在が指摘されている。2006年12月の知事選で仲井真氏が立候補した際、徳田毅氏が同じく立候補していた糸数慶子氏の陣営を離れ、仲井真氏の支持に回った。2010年11月の知事選でも、徳洲会は仲井真氏を全面的に支援した。

 昨年12月の衆院選を巡る徳洲会の公職選挙法違反、そして猪瀬直樹前東京都知事への5000万円受領問題がここへ来て大々的に表面化したのは、徳洲会から支援を受けてきた仲井真知事に対し、日本政府とその意を汲んだ検察が、揺さぶりをかける狙いもあったと考えることができるのである。

◆米国は靖国神社の存在をどう考えているか◆

 では、米国の、靖国神社に対する認識とは、どのようなものなのだろうか。

 10月3日、「2プラス2」(日米安全保障協議委員会)のために来日したケリー国務長官とヘーゲル国防長官が、その足で、東京都千代田区の千鳥ヶ淵戦没者墓苑に献花を行った。

 千鳥ケ淵戦没者墓苑とは、第二次世界大戦で死亡した日本の軍人や民間人のうち、身元不明や引き取り手のない遺骨を安置するための施設である。A級戦犯の合祀によって中国や韓国から批判が出ている靖国神社に代わる、国立の追悼施設として定めてはどうか、という議論が、これまでも浮上しては遠のくという繰り返しをしてきた。

 安倍総理は今年の5月、「フォーリン・アフェアーズ」のインタビューに応え、「日本人が靖国神社を参拝するのは米国人がアーリントン墓地を参拝するのと同じ」と語った(東亜日報 5月21日)。

 ケリー国務長官とヘーゲル国防長官による献花は、靖国神社をアーリントン墓地になぞらえた安倍総理に対する、はっきりとした批判に他ならない。米国は、戦前の日本から引き継ぐ「靖国」の伝統より、中国への配慮、第二次世界大戦の歴史を優先する、というまぎれもない政治的なメッセージなのである。

 私が10月4日にインタビューした軍事評論家の前田哲男氏は、ケリー国務長官とヘーゲル国防長官の行動について、次のように説明した。

 「これは、『靖国はノーだ』という、米国のはっきりとしたメッセージだと思います。日本政府は、相当ショックを受けているのではないでしょうか。

 安倍総理の復古主義的な姿勢は、韓国からの強い反発を招いています。米国の東アジアにおける軍事戦略は、日本と韓国に存在する米軍基地を基礎にしています。したがって、米国にとって、日韓関係必要以上にこじれることは、好ましいことではありません」

◆靖国神社は長州藩の神社◆

 安倍総理が靖国神社への参拝にこだわる理由の一つに、山口県を本籍地とし、同じく山口出身の岸信介を母方の祖父に、佐藤栄作を大叔父に持つという、自らの出自と家系が影響していると考えられる。

 というのも、靖国神社とは、山口県(旧長州藩)に起源を持つ神社なのである。以下、今回の安倍総理による靖国神社参拝のサイドストーリーとして、靖国神社の起源について押さえておきたい。

  1865年、長州藩が奇兵隊の死者を祀るために建立した桜山招魂社が、靖国神社の起源である。その後、禁門の変、戊辰戦争などで戦死した長州軍の兵を合祀。明治維新後、明治天皇の上京にともない、天皇の錦の御旗が与えられることで、官幣の神社として靖国神社が設立された。

 靖国神社の境内の中央には、大村益次郎の銅像が立っている。このことが、靖国神社の性格をよく表していると言える。大村益次郎は、後に初代総理となる伊藤博文や木戸孝允、高杉晋作、井上馨らとともに戊辰戦争を戦い、天皇をかつぐことで江戸幕府を「朝敵」として「成敗」した、長州藩の軍事的リーダーである。

 そして、大村の思想を受け継ぎ、明治3年に徴兵令を発布したのが、大村と先輩・後輩の仲であり、初代陸軍卿に就任する山県有朋であった。

 高杉晋作が「武士だけでなく、百姓・町人でも戦える者は兵隊として抜擢せよ」と提唱して創設された奇兵隊、そして大村益次郎、山県有朋へと受け継がれた軍事思想の中核とは、軍隊を江戸時代の武士のような一部の階級に限定するのではなく、国民をあまねく徴兵の対象とするという、「国民皆兵」である。

 安倍総理が突き進む日本の軍事国家化は、長州藩に起源を持つ「国民皆兵」の思想を受け継いだものであると見なすこともできなくはない。

 陸海軍、とりわけ陸軍において圧倒的な支配力をもった長州閥は、幕末維新の内戦を戦い抜いた、その後、どこにまなざしを向けていたか。

 朝鮮半島である。朝鮮半島への侵略は、幕末の時点から、維新の志士らの間に広く共有され、胚胎していた軍略思想だった。

 明治維新後に「国民皆兵」で徴兵された日本軍が、日清戦争時に朝鮮半島で行ったジェノサイド(大虐殺)の真実について、北海道大学名誉教授の井上勝生氏にインタビューを行ったのは、今年の夏のことだった。

◆先にあるのは日本の国際的孤立◆

 これまで繰り返しお伝えしてきたように、特定秘密保護法、日本版NSCの創設、解釈改憲による集団的自衛権の行使容認など、米国は日本の軍事国家化に向けて背中を押し続けてきた。しかし、同時に、ケリー国務長官やヘーゲル国防長官による千鳥ヶ淵戦没者墓苑への献花にも見られるように、日本の右傾化する歴史認識について、折に触れて釘も差してきた。

 言わば、アクセルとブレーキを同時に踏んできたのであり、それは米国内部で日本に対する外交姿勢に複数の意見が存在することを意味する。米国内は日米同盟最重視の一枚岩ではないのである。

 しかし、ここにきて安倍政権は、高揚した国内のナショナリズムと、自らが一方的に信じているだけの「強固な日米関係」という物語を背景に、外交上の繊細なバランス感覚の一切を投げ打って、軍事国家に向けて、ブレーキの壊れたダンプカーのように、猪突猛進を開始した。その果てにあるのは、中国や北朝鮮はもちろん、韓国や米国からも距離をおかれる、愚かしい国際的孤立ではないのか。

 米国内のジャパンハンドラー達にハシゴをかけられ、得意気に駆け登って、あげく米国にハシゴを外されたときには、「右翼軍国主義者と呼べ」と開き直った安倍総理は、どう責任をとるのか。いたずらに国を危うくする、それが「自称」であろうと「愛国者」のすることだろうか。(岩上安身)

[BLOGOS]

Posted by nob : 2014年01月02日 12:51

そのとおり!!!Vol.32

■新潟県知事 泉田裕彦 
東電は原子力発電部門の分離と事実隠蔽の原因究明をせよ
東京電力:インタビュー特別編

東京電力の命運を握る柏崎刈羽原子力発電所の再稼働。それに待ったをかける立地県首長の真意に迫る。

――東電は現在、銀行から新しい融資を受けるための総合特別事業計画を書いていますが、東電の収支は完全に柏崎刈羽原発に依拠しています。結局、金の問題で再稼働せざるをえないという状況について、どのように考えていますか。

 言いたいことは2つ。1つは、原子力発電部門を東電から分離しないとダメではないかということ。3月11日以前は東電も、県からの安全対策要請をかなり 前向きに考えてくれていました。それが今、苦しい懐事情のために先送りや曖昧な対応になっている。県民の生命や安全、財産を守る知事の立場として、原発を 安全に運用すべき東電がこれでは困ります。

 それというのも、そういう制度設計になっていることが問題なんです。国策民営でやってきた事業で大事故が起きたときに、すべて東電の利益で賠償させるス キームになっているから、「柏崎刈羽の再稼働か新潟県民の安全か」なんて選択肢になるんです。根本的に変えるべきです。そのために、いろいろ活動していま す。

――具体的にどのような取り組みをしているのですか。

 いろいろやっているんですけど、手の内は明かせませんので(笑)。こんなことをやっていますって言ったら、フタをされちゃうじゃないですか。

 誰が責任をとるか、被災者の救済をどうするのかも含めて制度設計を見直すということになれば、また違った結論が出るわけです。なんら責任をとっていない株主や東電に融資している金融機関に責任をとってもらう破綻処理も一つの選択肢です。

 言いたいことのもう一つは、再稼働の議論の前にやるべきは福島の事故の検証と総括で、これが唯一無二ということです。その中で東電は、なぜ事故発生から2カ月もの間、メルトダウンの事実を認めず故意の虚偽発表をしたのか原因を解明すべきです。

 東京電力は3月11日、地震のその日、夕方5時の段階で数時間後にメルトダウン開始ということは認識していました。ところが、東電がメルトダウンを認めたのは、2ヵ月後で、この間、ずっとウソをついていたわけです。

 これね、過失じゃないんです。故意なんですよ。わかっていたのに、あえて言わなかったということです。誰がそんな指示をしたのかを明らかにする必要があると思います。背景事情もあるはずですから。

 なぜウソをつかなければいけなかったのか。それは制度上の問題なのか。他にも課題がある可能性があるので、自ら犯した故意の虚偽発表、事実の隠蔽について、なぜそういう選択に至ったのかを、まず解明すべきだと思うんです。そうでないと、また同じことが起きるでしょ。

――東電を持株会社制にして廃炉や汚染水対策部分を切り分け、対策の責任を明確化する案の議論が進んでいますが、問題の解決になると思いますか。

 いや、難しいんじゃないんですかね。東電の社長が一人で判断できることには限界があり、非常に多くの課題を背負っている組織を、切り分ければすむ話ではないと思いますね。

 持株会社制にしても、傘下の企業で賠償費用の負担を分担する状況になったら今と変わらないと思いますよ。そうではなくて、やっぱり原子力発電部門を東電から分離しないと安全を優先する組織にならないのではないですかね。

 それから、株式会社が福島第一原発の廃炉をすることに私は疑問を持っています。利益にとらわれない公社、もしくは廃炉庁などをつくるべきだと思っています。

 現場の作業員の方々は、ひょっとすると途中でかなりピンはねをされて、すごく厳しい環境で働かされているわけで、彼らの国家公務員化等を考えるべきだと思うんですよ。

 現場が何を望んでいるかというとね、やっぱり使い捨てされるっていう感覚については抵抗感が強いですから、そうじゃなくて国家公務員等として身分保障することでモチベーションを継続するということが重要なんじゃないでしょうか。

――東電の廣瀬(直己)社長が会見でよくおっしゃっているのが、例えば1000人の廃炉庁をつくったとして、廃炉は30年にわたる作業だから、人数が足りるのかと。一方、3万人の従業員がいる東電が最も現場をわかっているので、東電内で順繰りに人を回せないと廃炉だけはどうにもならんとおっしゃっています。

 廃炉の人員が足りないというのなら、廃炉庁は採算を考えないで、1000人と言わず補充すればいいんですよ、もっと。で、それは国費でやるんですよ。廃炉作業に十分な人数と体制を、利益に依存しないかたちで確保して、対応できる体制をとるべきです。

 民間企業の経営ができる範囲でやろうっていう考え方が間違っているということだと思います。だから、採算度外視でやるです。

――立地県の首長として、柏崎刈羽原発の再稼働に対して実質的な最終権限を持つため、東電の命運を握る状態になっています。当初、柏崎刈羽原発について東電が原子力規制委員会の審査を申請することに否定的でしたが、9月末に条件付きで承認しました。周囲からの圧力を感じてのことでしたか。

 いろいろな声は届きました。そして、原発の話は普通の政策論と違って、本質的な議論が伝わらないことも困っています。廣瀬社長と面談すると、記事のタイトルはなぜか「泉田が怒った」とかなってしまう(笑)。

 ほかにも例えば、今でも大手の報道各社は規制委の審査を「安全審査」と書くでしょ。あれは「規制基準適合審査」だし、規制委自身も「安全審査」とは言わないんですよね。なぜかというと、この基準は線量規制の上限値を外しているんです。つまり、基準をクリアしても健康に影響のある被曝をしうるものなんです。あくまで設備の規制基準なんですよ。これを何度説明しても、大手マスコミは絶対に書いてくれない。

 そうすると何が起きるかっていうと、「なぜ知事は東電に“安全審査”を受けさせないんだ」という誤解が広まるんです。それでは不安だということになるんで、「じゃあ、規制基準適合審査はどうぞ」ということで申請の承認をしたんです。

 でも、フィルターベントの運用については、プラント1基だけで身体に影響がある被曝をしうるという県の試算が出ているので、当然、住民の避難計画との整合性をとっていただかないといけない。そこで、体制が整うまで運用開始できないようにするという条件をつけたんです。

 ただ、最初は「泉田が圧力に負けてブレた」と言われた(苦笑)。「どうしてブレたんですか」って質問には、ブレていないし、ここが問題なんですって説明をしています。

――第1回の規制委の審査会合で東電の管理能力について規制委から審査に入れるかどうかの懸念が示されましたが、これについてはどういうお考えですか。

 首尾一貫しない、審査権限の振りかざしという風に見えるんですよ。規制委は住民の健康と安全を守るために政府の関係機関に勧告をする権限を持っているので、むしろやるべきことは、このままでは十分ではないと思えば、ほかの政府機関に勧告をすべきです。

 本来公益を守るはずの規制委が自分の権限を縮小して、住民の安全、安心、健康、財産、これらをいかに別の機関のせいにするかに努力している姿は滑稽です。

――泉田知事といえば、東電だけでなく規制委とも代わる代わる闘っている印象です。

 最初から両方が問題を抱えていました。根本的な問題は何かというと、福島での事故、これを検証しないと新しい原発の基準を作れないわけですよ。それをやらないで基準を作っているんで、そこがスタートラインとして間違っていると思うんですよね。

 そして、規制委の体制ですよね。審査をするのが設備班と地震・津波班しかいないんですよ。にもかかわらず、電力会社の管理能力を審査すると言っているわけです。それならば、マネジメント班をつくらないと、本来審査できないんじゃないかと思うんですよ。

 設備の性能だけ見てもしょうがなくて、事故が起きた原因は判断ミスもありますし、情報を隠すという組織がうまく機能していない部分もあるし、それを助長するような法体系っていうのもあるわけです。

 それなのに、規制委員会が地震・津波班と設備班しか持っていなくて、抽象的に管理能力を審査するというのは、体制からしても不備じゃないかと思います。

 さらに、この規制委の規制基準がですね、住民の健康を守るという視点に欠けているんですね。今回、敷地境界での上限線量を外しました。つまり、住民の健康に影響のある被曝を避けるっていう観点での基準になっていないということです。

 つまり、何のために審査しているのかよくわからないのです。規制委員会が「審査はちゃんとやりました」という責任回避のための審査になっているのではないかとさえ思えるんです。

 この辺について、規制委にはちゃんと説明していただく必要があるのだと思います。ですが、規制委の田中(俊一)委員長が私との直接の面談を拒んでいます。他県の知事にはもう会っています。私に会わないのは説明ができないからっていう以上の理由はないと思います。

 そんな状況で、地域住民の方が基準をクリアしたから近くの原発は安心だと思えるかは疑問です。規制委の今の行動一つひとつが不信を助長していると思います。

――知事自身は脱原発といった考えを持っているのですか。

 原発の燃料であるウラン235は、核燃料サイクルが実現しなければ化石燃料より早く数十年程度で枯渇します。そうすると、原発は人類史から見れば過渡的なエネルギーにしかならない。だから、いずれにしても次のステップを考えないといけない。

 私は資源エネルギー庁時代にエネルギー供給計画に2度携わっています。世界の情勢や企業の動向、燃料調達リスクなどをにらみながら、かなり専門的な議論をした上で供給計画をつくって、エネルギーのベストミックスを考える。

 原子力も同じだと思うんですよね。事故のリスクや廃炉費用、核燃サイクルがどうなるかを含めた上で、コストがどうなるのか評価をして初めて結論が得られる。答えが先にあるという考えには、私はあまり現実味を感じないですね。

 (「週刊ダイヤモンド」編集部 鈴木崇久)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年01月01日 23:48

昨今の若者達は健全だなと感心します。。。

■おごった場面で言ってはいけない3つのセリフ
石原壮一郎

デート代は男性が持つか割り勘か――。

長年にわたって議論されてきたテーマですが、この先も、きっと結論は出ないでしょう。先日も、こんな調査結果が発表されました。

クリスマスのデート代、女性8割が「割り勘でOK」- 男性全額負担希望は2割

クリスマスのデート代はどういう支払いの配分がいいと思うかを聞いた質問で、「男性が全額負担」と答えたのは、男性が38.2%、女性が 24.1%。逆に、完全に5:5の割り勘がいいと答えたのは、男性が5.1%、女性が8.5%でした。つまり男性自身が「自分のほうがたくさん払いたい」という気持ちが強くて、女性は男性が思うほどには「たくさん払ってくれないとイヤ」と思っているわけではないようです。

最近は割り勘のデートも増えているとは聞きますが、まだまだ実際のデートでは男性が多めに払っているケースが多いでしょう。もちろん、「デート代は男性が多めに払うのが当然」という決まりがあるわけではありません。多めに払っている男性だって、相手の女性に「当然」とか「当たり前」と受け止められたら、がんばった甲斐がありません。

本来は不自然だからこそ、多めに払う意味があるのです。ダイレクトな下心があるわけではないにせよ(あるときもあるでしょうが)、カッコつけたいとか好意を得たいとか、不自然さがもたらしてくれる漠然とした見返りを期待して「あ、ここはいいよ」と言っています。狙っているわけでも何でもない女性との食事でも、ケチと思われるぐらいならおごったほうがマシ、と思って「あ、ここはいいよ」と言っている場合もあるでしょう。

女性のみなさんにおかれましては「男性に多く払ってもらうのは本当は不自然」という前提は、頭の片隅に置いておいてください。「不自然」の度合いは年齢差とか収入差とか立場とかの違いによって変わってきますが、多かれ少なかれ「不自然」だからこそ、男性としても多く払う気持ちよさを味わえるし、多く払うことで淡い夢を抱けます。

「勝手に期待されても困るから、割り勘のほうが気が楽」というお気持ちも、よくわかります。しかし、そんなにプレッシャーを感じていただく必要はありません。払ったときに勝手に気持ちよさを感じたり、勝手に夢を抱いたりすることで、男性としては十分にモトが取れています。ご安心ください。そこをはき違えて、形のある見返りを露骨に期待するようなヤツは、適当に転がしてカモにしていただいてけっこうです。

さて、そんなこんなで多くの男性は、今日もデート代を多めに払っています。はっきりとした目的があるデートでは、奮発して高い店に行っておごったりもしています。しかし、せっかく無理しておごったのに、余計なひと言を口にしたせいで、せっかくのおごりが台無しどころか、マイナスの印象を与えて目的が遠のくケースも少なくありません。そんな悲劇を防ぐために、言ってはいけない3つのセリフを押さえておきましょう。

■おごった場面で言ってはいけないセリフ その1

「このぐらい安いもんだから」

彼女がいちおう申し訳なさそうに「えー、いいの?」と聞いてきたときに、太っ腹なところを見せようとして、つい言ってしまいがち。しかし、わざわざ「安いもん」と強がらずにいられないところに、無理している気配とケチ臭さが漂ってしまいます。

■おごった場面で言ってはいけないセリフ その2

「男として当然だよ」

彼女がいちおう感激した素振りで「ごちそうさま」とお礼を言ってきたときに、自分を大きく見せたり場慣れしている様を強調したりしようとして、つい言ってしまいがち。しかし、狙いとは裏腹に、器の小ささを露呈しつつ不慣れな雰囲気が漂ってしまいます。

■おごった場面で言ってはいけないセリフ その3

「楽しい時間を過ごさせてもらったことへのせめてもの感謝の気持ちだから」

爽やかさをアピールしたいのはわかりますが、気持ち悪さが強調されるだけです。こんなセリフを本当に言うヤツはいないだろうと思われそうですけど、人間、気合いの入ったデートのときは、あれこれ考えすぎて何を言ってしまうかわかりません。

こうした余計なことを言わず、会計が終わった途端に自分がおごったことを忘れて(忘れたフリをして)、サラッと「おいしかったね」などと言っておくのが、せっかくのおごりの効果を最大限に生かすコツ。ただし、おごりの効果が生かされたからといって、目的に近づけるとは限りません。世の中、そんなに甘くはありません。

何度打ちのめされてもまた立ち上がって、果てしない戦いに挑みましょう。彼女のちょっとした一言やしぐさから得られるわずかな希望にすがって。おごれるものはワラをもつかむ。

[All About newsdig]

Posted by nob : 2013年12月31日 18:57

nothing to say...

■総資産6200億円 でも関係ない 楽天 三木谷会長「舌も出さない」ドケチ伝説

「マー君は売らない」「パレードもカネ出さない」……etc.
12月17日、記者会見で来季からの米大リーグの挑戦を表明した東北楽天の田中将大投手(25)。

この会見の数日前、冷や水を浴びせるような発言があったのをご記憶の方も多いだろう。
「9日、米国のジャーナリストのサイトに、楽天の三木谷浩史会長(50)の【私は田中をポスティングにかけるつもりはない】というインタビューが掲載されたんです」(スポーツ紙記者)

今オフ、ポスティングの日米の協定が改定され、入札金額の上限が約20億円に設定されたのだが、これが前出の発言の理由だと、夕刊紙記者は話す。
「要するに、20億円は安すぎるからイヤ、ということ」

あるベテラン記者は、「夢を売る仕事のトップにいる人間が、しゃしゃり出てきて言うことやない」と主張し、こう続ける。
「11月末の楽天優勝パレードも、"球団主催ではない"と言ってカネ出さへんかった。よく言えば合理主義、悪く言えばドケチや」

別のスポーツ紙記者に三木谷会長のドケチ逸話を聞くと、出るわ、出るわ。
「ノムさんをクビにしてブラウンを監督にした理由は、"年俸が安い"だけ」
「13年、斎藤隆を獲った訳は、"地元出身でグッズが売れるから"だけ」
「2008年にラズナーを久米島キャンプでテストしたとき、契約前だからという理由で沖縄本島から船で行かせた」などなど。

さらに極めつけが、チームの将来を決めるドラフト会議での方針だ。
「"ドラ1は高校生"と指令しているそうです。今季、新人で大活躍した三重中京大出身の則本昴大も、星野仙一監督が1位で獲れって言ってたのに、2位に回された。たまたま残ってたから獲れたんです」(前出・ベテラン記者)

13年も1位は桐光学園の松井裕樹を指名。
見事にクジを引き当てたものの、首脳陣の間での1位はJR東日本の吉田一将(オリックス)だったという。
「大卒、社会人は高校生と比べて、かかるカネが5000万円は違う、という理由。チーム作りのためのドラフトでも結局カネじゃ、現場はたまらんよ」(同)

前出・夕刊紙記者は言う。
「楽天の就職試験では、三木谷氏の著書を読んで感想を書くという課題があるそうです。受かりたい一心の志望者は本を買うしかない。そういう一冊一冊の積み重ねが、億万長者の第1歩なのかもしれません(笑)」

6200億円超ともいわれる総資産は、"出すのは舌でもイヤ"というドケチ精神で築き上げられた?

[デジタル大衆]

Posted by nob : 2013年12月31日 18:53

日本国民の皆さん、、、本当にこれで良いとお考えなのでしょうか???

■首相参拝「いいね!」 フェイスブックに7.4万件超

 靖国神社を参拝したことを26日に書き込んだ安倍晋三首相のフェイスブック(FB)が大きな反響を呼んでいる。賛同を示す「いいね!」の数は29日、7万4千件を超え、首相就任後過去2番目の多さとなった。

 首相は靖国参拝後の26日午後2時すぎ、FBに「御霊(みたま)安らかなれとご冥福をお祈り致しました」と報告した。「いいね!」の数は直後から急増し、同日中に4万件を超えた。

 その後も増え続け、29日午後の時点で7万4千件に達した。コメントの数は9千件を突破し、「ありがとうございます」といった肯定的な意見が多い。首相のFBは購読者数を意味するフォロワーが40万人超と、もともと人気が高いが、「いいね!」が2万件を超えることは珍しい。

 首相が就任後にFBに投稿したのは268件。このうち、「いいね!」の最高記録は9月8日の17万3千件で、首相は2020年のオリンピック開催地が東京に決まったことをガッツポーズの写真入りで報告した。靖国参拝は、これに次ぐ多さで、コメント数では五輪決定時の約6900件を上回っている。

[産経新聞]


■安倍首相、国際社会からの猛非難にも余裕…A級戦犯の孫とゴルフ

29日夜10時、日本の安倍晋三首相のフェイスブックに新しい文が載った。

「20代の場合、賛成60%、反対15%。30代以上は賛成59%、反対22%。今日の朝日新聞に出てきた世論調査で『日本の首相が靖国神社に参拝することに賛成するか反対するか』の質問に対する結果です。(中略)ところで紙面の取り扱いは驚くべきことに30面。靖国参拝に対する国民の賛否など重要な事項が多いのだが、パッと目につく1面に報道するのが良くなかったかと…」。

安倍首相に代わって秘書官が掲載したこの文は、安倍首相の現在の心理状態を象徴的に見せる。「なぜ日本国内ではこのように賛成するのに、外国では非難するのか理解できない」ということだ。安倍秘書官は世論調査の結果が出ると写真までフェイスブックに上げた。

年末年始の休暇に入った安倍首相は29日、自身の実弟である岸信夫・外務省副大臣と余裕があるようにゴルフを楽しんだ。岸副大臣は安倍首相の5歳下の弟だが、生まれてすぐに実家の岸一族の養子に入った人物だ。戸籍上は太平洋戦争A級戦犯容疑者だった岸信介元首相の内孫だ。靖国参拝以後、「A級戦犯崇拝」に対する論争が加熱している状況で、これ見よがしに子孫の岸副大臣とゴルフに出たのだ。東京近隣の湘南茅ヶ崎の高級ゴルフ場で楽しんだ安倍首相は、夜も岸副大臣や親族らと夕食を共にした。

安倍氏の秘書が取り上げた朝日新聞の世論調査が実施された時点は、参拝以後ではない11月6日から今月20日にかけてのものだ。したがって現状況を正確には反映できない。だが参拝直後の28~29日に共同通信が実施した世論調査でも、比較的安倍首相に有利な調査結果が出た。

靖国参拝については賛成が43.2%、反対が47.1%で批判的な世論が少し多かったが「安倍内閣を支持する」という回答は55.2%で「支持しない」の32.6%を大きく上回った。参拝前の22、23日の調査時の支持率54.2%よりもかえって支持率が1ポイント上昇したのだ。

同じ調査で「各国で(靖国参拝に)反発しているが、外交関係を配慮すべきか」という質問に「配慮すべき」が69.8%で、「そのような必要はない」の25.3%を大きく追い抜いた。すなわち日本国民は、現安倍政権に対して「靖国参拝をもう少し慎重にしてくれたら…、だが経済が良いから安倍政権は支持する」ということに要約できる。安倍首相の余裕と自信はここから出てくる。安倍首相はこれを看破したように30日午後3時には今年最後の取引日に合わせて東京証券取引所を訪れた。直接、閉場を知らせる鐘まで鳴らした。現職首相が閉場行事(大納会)に参加したのは史上初めて。自身の「アベノミクス」で年中株価が57%も上がったことを強調しながら、靖国参拝に対する国際社会の非難世論が国内に広がることを防いでいる。

一部では「安倍首相が靖国に行ったのは、17年間引きずってきた沖縄県普天間基地の移転問題の解決というプレゼントをすれば米国も大きく反発できないと予想したため」という分析が出てくる。安倍首相は参拝前日の25日、仲井真弘多・沖縄県知事と会って年間3000億円を支援する代わりに沖縄県が在日米軍の念願である普天間基地の辺野古移転のための埋めたて申請を承認することに合意した。沖縄県はこれを参拝翌日の27日に公式発表した。

実際、安倍首相の靖国参拝直後に「失望した」という声明を発表した米国は、27日にはチャック・ヘーゲル国防長官名義で「(普天間基地移転問題の)決断を歓迎する。日米関係は一段階さらに格上げされる」という「歓迎声明」を出した。だが安倍首相と米国の「普天間共同歩調」は長くは続かないものと見られる。「沖縄知事が有権者に約束した『沖縄県外への移転』を裏切って安倍側についた」という逆風が沖縄内で強く起きているためだ。米国と日本が基地を移転しようとする辺野古湾がある名護市の市長選が今のところ来年1月19日に予定されているが、現在は移転に反対する現職市長がかなり優勢な状況だ。

[中央日報]


■日経平均は1年で約6000円も上昇。2013年最後の取引は1万6291円【アベノミクス】

2013年の最後の取引は、日経平均が1万6291円31銭となり、2009年以来4年ぶりの高値で終えた。2012年最後の取引は1万0395円18銭だったため、2013年の1年間で5896円も上がったことになる。

今年最後の取引となった30日の東京株式市場は、日経平均株価が9営業日続けて値上がりした。9営業日連続の上昇は2009年7月以来、約4年5カ月ぶり。終値は、前週末より112円37銭(0・69%)高い1万6291円31銭で、今年の最高値を7営業日連続で更新した。
(朝日新聞デジタル「日経平均、1年で56%高 1万6291円で大引け」より 2013/12/30 15:18)

なお、2012年の1月4日の株価は8560円11銭。安倍首相が就任した2012年12月26日の終値は1万0230円36銭だった。日経平均株価だけを見れば、アベノミクスの効果は抜群だったようだ。

【過去3年の大納会終値】
2012年(平成24年)12月28日 10,395円18銭
2011年(平成23年)12月30日 8,455円35銭
2010年(平成22年)12月30日 10,228円92銭

[ハフィントンポスト]

Posted by nob : 2013年12月31日 18:38

年の瀬に心の大掃除Vol.4/心と身体は常に繋がり合っている。。。

■アランの幸福論「笑うからしあわせなのだ」【2】

鎌田實
医師・作家

アランの『幸福論』の特徴として、心身の関係性に着目している点があります。日常的な行動やしぐさ、体操や姿勢のなかに幸福への鍵が潜んでいるという指摘は新鮮です。

「気分に逆らうのは判断力のなすべき仕事ではない。(中略)そうではなく、姿勢を変えて、適当な運動でも与えてみることが必要なのだ。なぜなら、われわれの中で、運動を伝える筋肉だけがわれわれの自由になる唯一の部分であるから」で、「ほほ笑むことや肩をすくめることは、思いわずらっていることを遠ざける常套手段」であり、「こんな実に簡単な運動によってたちまち内臓の血液循環が変わることを知るがよい」と記しています。

自分は不幸だという焦燥や不安、苦悩や怒りといった情念にとらわれている人は、まず理屈であれこれ考えるのをやめたほうがいい。その代わりに、体操をしたり、他人に微笑みかけたりするなど簡単な行動を意識的に起こすことが大切だというのです。

宗教が要求しているしぐさ、「ひざまずいたり、からだをかがめたり、また楽な姿勢にもどったり」にも、実は、「(肉体が)諸器官を解放し、生命の機能をいちだんと高める」効果があるのだろうという指摘も興味深いものです。

「『頭を垂れよ』という言葉は、(中略)まず黙って、目を休めて、柔和な心で生きることを求めているのである」とも言っています。

これに関連してアランは、われわれ現代人が忘れがちだが大切で実行可能な、幸福へのヒントに触れています。

「訪問や儀式やお祝いがいつも好まれるのである。それは幸福を演じてみるチャンスなのだ。この種の喜劇はまちがいなくわれわれを悲劇から解放する」。他人の家を訪問したり逆に自宅に来客があれば、必然的に礼儀正しく丁寧に温かい気持ちで行動することになります。それが不機嫌や苦悩を忘れさせてくれます。儀式で折り目正しいしぐさを演じれば、気分も自然とおごそかになり、お祝い事を行えば気持ちも浮き立ちます。

「優しさや親切やよろこびのしぐさを演じるならば、憂鬱な気分も胃の痛みもかなりのところ直ってしまうものだ」と語るアランは、「お辞儀をしたりほほ笑んだりするしぐさは、まったく反対の動き、つまり激怒、不信、憂鬱を不可能にしてしまうという利点がある」と分析しているのです。

僕は東日本大震災の被災地を何度か訪ねつつ、『幸福論』を読み直すなかで、いま次のように感じています。

津波で家が流され家族を失った被災地の方々にとっては、地元の祭りだ、季節の行事だ、誕生祝いだ、互いに訪問し合ってお喋りを、などと言われても、「それどころじゃない」「絶望のどん底なんだ」という気持ちでしょう。でも、そんなときだからこそ、アランの言うように儀式やお祝い、訪問が意味を持ってくるのではないかと思うのです。

たとえば東北6大祭りの1つとされる相馬の野馬追(福島県浜通りの祭り)も、昨年、実施か否かでだいぶ議論がありましたが、結局、規模を縮小して例年どおり行われ大きな拍手に包まれました。

まさにアランの言うように、それは幸福を演じるチャンスであり、われわれを悲劇から解放するのです。『幸福論』を読んだ僕がいつも自分に言い聞かせている言葉があります。

それは、「しあわせだから笑っているのではない。むしろぼくは、笑うからしあわせなのだ」という一節です。

家が貧乏で、医学部に行く授業料も生活費も全部自分で稼げと父親に宣告された僕は、学生時代、「どうやって生きていこうか」と思案しながらも、アランから学んで「笑わなくなったらおしまいだ」と考え、いつもニコニコしていました。それは現在も同じ。患者さんには笑顔のドクターと言われています。

人は自分が辛い状況にあると、次のように思い込みがちです。「あいつは、いいよな。幸せだから笑っていられる。俺は笑ってなんかいられるか」と。しかし、逆だとアランの言葉は語っています。「(自分のなかにある)よろこびを目覚めさせるためには、何かを開始することが必要なのである」と。「もしある専制君主がぼくを投獄(中略)したならば、ぼくは毎日ひとりで笑うことを健康法とするであろう」とも言っています。

アランの言うように、幸福になるには、まず微笑んでみることです。

この言葉を医者の立場から言えば、副交感神経の時間を持てということになるでしょう。ストレス社会で大半の時間を交感神経が刺激された状態で過ごしているわれわれですが、笑うと副交感神経が刺激されて血液循環がよくなり、ナチュラルキラー細胞も増えて免疫力が上がるのです。

笑えば“幸せホルモン”と呼ばれるセロトニンが出てくることも最近の研究で解明されています。しかも、本当の幸福感からの笑いではなく、表面的な笑いマネでもいいのです。笑うという行為そのものがセロトニンを分泌することがわかってきたのです。

末期がんの患者さんでも、笑って暮らしている人のなかには驚くほど余命が延びたり、たとえそうではなくても、最後までその人らしく活き活きと人生を貫く人が多いのはたしかです。

力いっぱい戦うまで負けたと言うな

最後に、アランが『幸福論』で語っているとても大切なことを紹介しておきましょう。それは、「幸福にならねばならない」ということです。つまりアランは、幸福になるのは人として誓わねばならない義務だと強調しているのです。

儒教的な道徳がしみ込んでいる日本では、他人を助けることが徳のあり方だと考えがちですが、アランは、まず「自分の幸福を欲しなければならない」「幸福は徳である」と言います。そして、「(あなたが)幸福になることはまた、他人に対する義務でもあるのだ」とも書いています。「人に幸福を与えるためには自分自身のうちに幸福をもっていなければならない」と言うのです。あなたが幸せになれば、周りも幸せにすることができるというのです。とても素敵で大切な考え方だと思いませんか。

「幸福になるのは、いつだってむずかしいこと」ではあるが、「しかし力いっぱい戦ったあとでなければ負けたと言うな。これはおそらく至上命令である。幸福になろうと欲しなければ、絶対幸福になれない」と、アランは結んでいます。

僕はアランに出遇ったことで、自分が随分変わった気がします。ふりかえってみると、アランが道を示してくれたというふうに思えるのです。

ふと開いたページに気に入った言葉を見つけ、それに線を引いたり自分なりの書き込みをしていけば、ちょっとした自分流の「生き方」本にすることができる。そういう読み方ができるのも、『幸福論』の魅力だと思っています。

※出典:『幸福論』(神谷幹夫訳、岩波文庫)

[PRESIDENT online]

Posted by nob : 2013年12月30日 20:05

年の瀬に心の大掃除Vol.3/幸福とは、気付き、探し、創るもの。。。

■アランの幸福論「笑うからしあわせなのだ」【1】

鎌田實
医師・作家

 アランは、パリの名門校などフランス各地の高校で、哲学の1教師として生涯を貫いた人物。本名はエミール・シャルチエ。1高校教師でありながら社会的な事件に対して積極的に発言し、政治活動や講演活動にも参加。新聞への寄稿も精力的に行い、連載した文章は膨大な数に及ぶ。

 『幸福論』はそんなアランが、第1次世界大戦前後に執筆した文章のなかから、「幸福」をテーマとしたものを集めて編纂した書だ。プロポ(断章)と呼ばれる、短くて独立したコラム的な形式で書かれているのが特徴で、『幸福論』は93編のプロポから成っている。

 形式の斬新さだけではなく、内容も難解で観念的な哲学書とは異なり、一見平易な言葉で書かれた思索の本となっている。日常生活の具体的な事柄を例に幸福になるための指針やヒントが語られていて、日本でも長年多くの読者に親しまれている。

 獣医で熱心な読書家だった父親の血筋を引いたアランは、理系が得意な少年だったが、18歳で入学したパリの高等学校で哲学に目覚めたと他の著書のなかで記している。影響を受けたのは、ギリシャの哲学者プラトンやオランダの哲学者スピノザだという。83歳没。『 幸福論』の初版は1925年、アラン57歳の年に60編のプロポで出版。その後に加筆された。

美しいエッセーのような哲学書

アランとの出遇いは学生時代です。いろいろな哲学書にとびついてみたなかで、『幸福論』は「これが哲学書?」と思うくらい平易な言葉で綴られていて、美しいエッセーを読んでいるような感覚で読み進めることができました。

いまでも旅に出るときには文庫版を手にし、適当に開いたページを読み直したりしています。各章が短い文章で構成されていますし、どこから読み始めても、「なるほど」と、自分の最近の言動をふりむくきっかけになるような1行が含まれているからです。

あるとき、忙しさのなかでつい患者さんを強い言葉で叱ってしまったことがありました。糖尿病の患者さんで、食事やお酒について、何度同じ注意をしても守れなかったからです。

そんなときに列車のなかで開いたページで、「不機嫌という奴は、自分に自分の不機嫌を伝えるのだ」という言葉に出遇ったのです。自分のなかにあった不機嫌を患者さんにぶつけても、少しも心は晴れません。むしろ、ますます不機嫌さが増してしまったことを思い出しました。互いに嫌な気持ちだけが残りました。自分に自分の不機嫌を、さらに伝染させたわけです。

アランは「伝染」ということに重きを置いています。喜びも悲しみも上機嫌も不機嫌も伝染するというのです。

幸福にとって上機嫌でいることが大切だと説くアランは、「これこそみんなの心を豊かにする、まず贈る人の心を豊かにする(後略)」「贈り合うことによって増えて行く宝である」と言っています。そして、たとえばレストランのボーイに「ひとこと、親切なことばを、心からの感謝のことばを言ってごらん」と書いています。

ビジネス街で忙しく働く人なら、昼食にラーメンを食べたあと、レジで「ごちそうさま。美味しかった」と一声かけてみればいいのです。それは相手にかける言葉ですが、回り回って自分を幸せな気持ちにもしてくれるはずです。機嫌のいい所作が自分を幸福にしてくれるでしょう。

一方、「憐れみについて」という章には、こう書かれています。重病人を見舞ったときに、親切心や同情から心配する口調や表情を示すのは、「そのたびに(病人に)悲しみを少しずつそそぎかける」ことになると。それは悲しみを伝染させていることだというのです。

大切なのは、むしろ病室に元気さを持ち込むことだとアランは言います。

「生命の力こそ、彼に与えねばならないのだ」「病人は自分のせいで人のよろこびが消されはしないのを見れば、その時彼は立ち直り、元気になるのだ」と。

かりに病人が職場の上司なら、礼儀としてのお見舞いのあいさつをしたあとは、「新人のA君はあいかわらずドジですが、偶然大きな契約をとったんですよ」などと笑いを誘うような話題のほうがいいということ。

僕も病院でがんの末期患者さんたちを回診するときは、患者さんに1回は笑顔を出してもらえるよう心がけています。

「悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意志によるものである」――日常的な言葉が多いアランの文章のなかで、この言葉はやや哲学的な匂いがします。

この言葉に続いて、アランは次のように記しています。

「気分にまかせて生きている人はみんな、悲しみにとらわれる。否、それだけではすまない。やがていらだち、怒り出す」「ほんとうを言えば、上機嫌など存在しないのだ。気分というのは、正確に言えば、いつも悪いものなのだ。だから、幸福とはすべて、意志と自己克服とによるものである」

感情や気分だけで生きていると、悲しみや嫌なことに遭遇したとき、不幸だという思いや怒りの感情に溺れてしまう。だから、感情に流されず、「いまは辛いけど明日は明るくなる」と、意志の力で楽観主義に立つ。幸福を得るには、それが大事だというのです。

これはアランの『幸福論』の重要なポイントです。

日本はいまとても厳しい状況にあります。経済が長期的に鬱々たる状態だったところに東日本大震災が起きました。

しかし、こんなときこそ、「いまは大変だが必ず良くなる」と意志の力で考えることが必要だと『幸福論』は教えてくれています。

「期待を抱くこと、それはつまり幸福であるということなのだ」という言葉も噛みしめたいものです。幸福とは何か。どうすれば手に入るのか。アランは次のように説明しているからです。

「幸福はあのショー・ウィンドーに飾られている品物のように、人がそれを選んで、お金を払って、持ち帰ることのできるようなものではない」と、アランは強調します。

赤い商品は店頭にあってもあなたの家にあっても「同じように赤いものである」のとは異なり、「幸福は、人がそれを自分の手の中に入れなければ幸福ではない」のであって、「自分の外に求めるかぎり、何ひとつ(最初から)幸福の姿をとっているものはない」というのです。

「君はすでに幸福(の種子)を持っている」のであって、期待つまり希望を抱いて進んでいくことが幸福(の開花)に繋がるのだと『幸福論』は教えてくれています。

僕が37年前に諏訪中央病院に赴任したとき、そこは累積赤字4億円で潰れる寸前でした。地元の患者さんも隣町の大病院に行ってしまうし医者も4人だけ。それを立て直すとき、われわれを動かしたのは希望でした。

医療の質では東京の大学病院に勝てないが、救急でも日曜でも絶対断らず全力で診る、患者さんに丁寧に優しく接する……そういう点では絶対負けないという医療なら、やれるはずじゃないか。そういうメッセージを出し、希望を語ることが、職員たちの心を揺さぶり、次第に変わることができました。

東京の病院がやれないようなことをやろうと、日本で初めてデイケアを始め、当時まだ在宅医療・訪問看護という制度がないのに訪問看護も始めました。薬を出すことではなく、生活指導に力点を置きました。その結果、不健康な人が多かった地域が、いまや日本有数の長寿で、しかも医療費がかからない地域に変貌したのです。

この変化のプロセスに、われわれはとても幸せを感じてきました。希望を持ち行動する。そのプロセスにこそ幸福があるのだと実感した例です。

アランは行動することの大切さについて『幸福論』のさまざまな個所で触れています。希望という強い思いも、それを行動に移さないと幸福に至りません。

「どっちにころんでもいいという見物人の態度を決め込んで、ただドアを開いて幸福が入れるようにしているだけでは、入ってくるのは悲しみである」と言っています。

さらに、「何もしない人間はなんだって好きになれないのだ」「音楽を自分で演奏するよりも聴く方が好きな者がいるだろうか」「だれだって強いられた仕事は好きではない」が、「好きでやっている仕事は楽しみであり、もっと正確に言えば、幸福である」「戦いが自分の意志で行なわれるならば、困難な勝利ほど楽しいものはない」とも記しています。

与えられるのを待っているのではなく、自分から積極的に行動すること、それが幸福への道だと語っているのです。

意志の力で希望を持ち、それを実現するために行動する。そのなかに幸福があるというのです。

※出典:『幸福論』(神谷幹夫訳、岩波文庫)

[PRESIDENT online]

Posted by nob : 2013年12月30日 19:56

年の瀬に心の大掃除Vol.2/ほんたうにどんなつらいことでもそれがたゞしいみちを進む中でのできごとなら峠の上りも下りもみんなほんたうの幸福に近づく一あしづつ。。。

■宮沢賢治の想い「かなしみもみんなおぼしめし」

齋藤孝
明治大学教授

 宮沢賢治は1896年、現在の岩手県花巻市で質・古着商を営む裕福な家に生まれた。盛岡高等農林学校時代、地質調査研究のかたわら、同人誌を創刊し本格的な文学活動を開始。卒業後は東京で下宿生活をしながら法華宗・国柱会の活動にも勤しんだ。そんな中、最大の理解者であった妹トシを結核で亡くした悲しみが、『銀河鉄道の夜』をはじめ、後の作品に大きな影響を与えたといわれる。

 トシの看病のため岩手に帰った後の賢治は、農学校の教師として働きながら創作活動を続け、1924年には『心象スケッチ 春と修羅』『イーハトヴ童話 注文の多い料理店』を自費出版。しかし、ほとんど注目されず、生前に刊行された作品は結局この2冊のみだった。その後はボランティアの農業指導にも情熱をそそいだが、28年に急性肺炎を発病。33年に永眠。享年37。生涯禁欲と独身を貫いた。

 作家・宮沢賢治が正当な評価を受けるようになったのは、没後、遺された作品群が発表されてからである。その世界観の根底には、自らの裕福な出自と農民の困窮との対比から生まれた贖罪意識や自己犠牲の精神がある。一方、岩手をモチーフにイーハトーヴという架空の理想郷をつくり上げ、自然との交感を描いたことも作品の大きな魅力となっている。

「銀河系」を自らの中に意識する

宮沢賢治は、奇しくも明治三陸地震の2カ月後に生まれ、死の半年前には昭和三陸地震に遭遇しています。東日本大震災では賢治の愛したイーハトーヴ=岩手県が再び甚大な被害を受けました。幾層にも重なった深い悲しみの底から湧き上がってきた賢治の言葉は、震災後のいまの日本にとって、限りなく大きな意味を持っているように思います。

宮沢賢治は「本当の幸せ」が何かを生涯を通して考え続けた人でした。『銀河鉄道の夜』の中には「さいはひ(幸い)」という言葉が何度も出てきます。ジョバンニとカムパネルラは死者を乗せた悲しみの列車の中で、「ほんたうのさいはひはいったいなんだろう」「きっとみんなのほんたうのさいはひをさがしに行く。どこまでもどこまでも僕たち一緒に進んで行こう」と語りあいます。「たゞいちばんのさいはひに至るためにいろいろのかなしみもみんなおぼしめしです」「なにがしあはせかわからないです。ほんたうにどんなつらいことでもそれがたゞしいみちを進む中でのできごとなら峠の上りも下りもみんなほんたうの幸福に近づく一あしづつですから」とも語ります。

賢治の思想の根幹には、「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」(『農民芸術概論綱要』)という考え方がありました。みんなが幸せになることが自分の幸せ。でも、その幸せに至るためには、いろいろな悲しみも含めて、あらゆる経験と感情を心の地層に積み重ねなければならない。よいことだけを求めるのが幸せではないと賢治は考えたのです。

いまの世の中は、ひたすら快適な状態だけを維持しようとする価値観が主流ですが、賢治の時代は違いました。東北は自然災害や凶作の多い厳しい土地で、数多くの悲しみが周囲にあふれていました。その中で本当の幸せを考え続けた賢治が辿り着いた、結晶のような言葉が『銀河鉄道の夜』の中にはたくさん詰まっています。

「僕はもうあのさそりのやうにほんたうにみんなの幸(さいわい)のためならば僕のからだなんか百ぺん灼(や)いてもかまはない」という言葉も有名です。こうした言葉には、自分よりもまわりの人々の幸福のために生きた宮沢賢治の本質がよく表れていると思います。

一方、「生徒諸君に寄せる」という詩の中には、賢治の宇宙観、視野の広さがよく表れていると思います。

「新らしい時代のコペルニクスよ/余りに重苦しい重力の法則から/この銀河系統を解き放て」「諸君はこの颯爽たる/諸君の未来圏から吹いて来る/透明な清潔な風を感じないのか」と語りかける彼の視線は、宇宙レベルの広い空間、未来へとつながる長い時間軸につながっています。『農民芸術概論綱要』にも「正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである」という言葉があります。賢治は土地に根ざす一方で、大きな宇宙観を持ち、視野を広げていったその先端から自分たちを見つめ返すという発想を持っていました。

近年ようやく私たちは地球規模の環境問題を考えるようになり、原子力発電についても重大な選択を迫られています。こうした問題を考えるとき、「未来圏」という視点がきわめて重要になります。私たちの次の世代、その次の世代まで悪影響を残すことをやっていいのか? 自分の身の回りだけを見ていたらわからないことも、宇宙、あるいは未来の視点から見ることで、あるべき姿が見えてきます。

私は常々、一般の人も宇宙的な視野をもって勉強し視野を広げるべきだと思っています。いま宇宙研究の最先端では、ビッグバンの謎が解き明かされつつあり、あるいは人類の進化史についても、DNAの分析を通して何十万年というスパンでの進化が明らかになってきました。科学者でもあった賢治がもし生きていたら、ものすごく興奮することでしょう。

宇宙や人類について学び、視野を広げていけば、個人の心配事や悩みも、また違った姿を見せてきます。そこには新たな希望も湧いてくるはずです。勉強をすれば、展望が開け、そこから希望の風が吹いてくる。その風はエネルギーにあふれ、爽快感に満ちている――そんな思いを賢治は「未来圏から吹いて来る透明な清潔な風」いう言葉に込めたのではないでしょうか。

最後は有名な「雨ニモマケズ」から。この詩で私が好きなのは、「アラユルコトヲ/ジブンヲカンヂャウニ入レズニ/ヨクミキキシワカリ/ソシテワスレズ」という一節です。

この詩は「デクノボー」のイメージで受け取られがちですが、この人物、じつは「よく見聞きし、わかり、忘れない」聡明さを持っているのです。外に自分をどうアピールするかには無関心でも、聡明にものごとを理解し、判断できる人間像がここにはあります。

大事なのは判断力です。東日本大震災と原発事故でも、事態をもう少しよくするためにできた判断があったはずです。個々の人々は必死に仕事をしていたのかもしれませんが、本当の意味での聡明さと判断力を持っていなかったように感じます。

「あらゆることを自分を勘定に入れずに」というのも大事なことです。自分の利益という意識が入ってくると、人間の目は必ず曇ります。そして、個々の利益が相克し、正しい判断が下せなくなる。それでは賢治のいう「本当の幸福」にはけっして行き着くことができません。いま世の中では総論賛成、各論反対という問題がとても多い。がれき処理なども、みんな「方向性としてはいい」という。でも、話が自分の身の回りの利益に関わってくると「私はいやだ」となる。自分というものを度外視して、客観的にものが見られる「デクノボー」のような人がもっと増えれば事態は変わると思います。

しかもこの人物、いろんなところへ駆けつけます。「東ニ病気ノコドモアレバ/行ッテ看病シテヤリ/西ニツカレタ母アレバ/行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ/南ニ死ニサウナ人アレバ/行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ/北ニケンクヮヤソショウガアレバ/ツマラナイカラヤメロトイヒ」、ひたすら人のために行動する力を持っているのです。

こういう人間が集まったときにできる共同性こそ、今後の社会に必要なものではないでしょうか。政治にも、ビジネスにも、同じことがいえると思います。この詩は日本人に与えられた宝みたいなものです。すべての国民が子供のうちから音読して記憶すべきだと私は思っています。

※出典:『かなしみはちからに 心にしみる宮沢賢治のことば』(齋藤孝監修、朝日新聞出版)、『宮沢賢治全集』(全10巻、ちくま文庫)

[PRESIDENT online]

Posted by nob : 2013年12月30日 13:44

年の瀬に心の大掃除/断捨離11)以外は既にクリアできている感。。。

■溜まったストレス、すっきりさせよう! 年内に実行したい「心の断捨離」15カ条

2013年も残すところあと数日。今年はどんな1年でしたか? OLさんも、社長さんも、モデルさんも、学生さんも、みんな色々あったよね。そして、誰もが多かれ少なかれ心の中にストレスを溜め込んでいるハズ! 環境を変えるのは難しいけれど、いつもの考え方を少し変えれば、心がチョット軽くなるんじゃないかしら。

ということで、今日は、海外サイト「MindBodyGreen」で見つけた、年内に実行したい、心の断捨離15カ条をご紹介します!!

心の断捨離15か条

断捨離1) 本当にやりたいことをすることに対して罪悪感を抱くことを止める。
断捨離2) 知らない世界への恐怖を抱くことを止める。思い切ってドアを開けましょう。
断捨離3) 後悔することを止める。当時は確かにそうすべきだと思ったのです。
断捨離4) 心配することを止める。心のモヤモヤが増えるだけです。
断捨離5) 文句を言うことを止める。気に入らないことがあるなら、選択肢は二つです。受け入れるか、変えるか。
断捨離6) 自分が可哀そうだという考えを捨てる。意味のない考えです。
断捨離7) 他人のために尽くし過ぎることを止める。自分のことを第一に考えるようにしましょう。
断捨離8) 何事にも白黒つけたがるクセを止める。人生はそんなに単純ではありません。
断捨離9) 始める前からあきらめてしまうクセを止める。新しい一歩を踏み出して、新しい未来を作り出しましょう。
断捨離10) 過去の恋人に対する怒りを捨てる。終わった愛は、懐かしい想い出にしましょう。
断捨離11) 常に先回りして考えることを止める。やっているうちに分かることもあります。
断捨離12) お金のことで悩むことを止める。今持っているお金の価値を自覚し、正しい使い方を考えましょう。借金があれば返済計画を立てましょう。
断捨離13) 他人を救済しようとしたり、変えようとしたりすることを止める。みんな、それぞれが自分の人生を歩んでいるのです。他人のことは放っておきましょう。余計なお世話です。
断捨離14) 他人に合わせること、受け入れてもらおうと努力することを止める。
断捨離15) 自己嫌悪の感情を捨てる。重要なのは体重の目盛ではなく、あなたがあなた自身であることです。自分を愛してあげましょう!

要するに、考えてもしょうがないことは考えずに、自分を信じて前を向こう! ということですね。今年のモヤモヤは今年のうちに。1年の間に溜めてしまった心配事やストレスをスパッと切り捨て、ハッピーな新年をスタートさせましょう。笑う門には福来る、ですよ!!

(文=中野麦子)
参照元:MindBodyGreen

[ポーチ]

Posted by nob : 2013年12月30日 13:37

掃除は必要な時に必要なだけ。。。

■年末大掃除は日本だけの習慣?意外に知らない世界の大掃除事情

■ はじめに

日本では年末の行事のようになっている大掃除。新年を迎える前に掃除をしてスッキリとした気持ちで年明けを迎えたいと思う人も多いのではないでしょうか。ふと、海外の人たちも同じように大掃除を年末にしているのか気になった人もいませんか?そこで本記事では、そんな海外の大掃除事情についてご紹介したいと思います。

■ アメリカ

◎ クリスマス前?

アメリカは日本のように年末だからと一斉に大掃除することはないそうです。クリスマス前にクリスマス用のデコレーションをするためや来客用に室内を掃除をする家庭もあるそうですが、日本ほど本格的な掃除ではありません。12月は寒い冬のシーズンで、あえてその寒くて活動しにくいシーズンに掃除をする家庭はないようです。暖かくなってくる春にそれぞれの家庭が自分達のペースで掃除をするそうです。掃除の内容も窓ガラスの掃除やペンキの塗り替え、ガレージに溜まったものを処分するなどさまざまなようです。

■ イギリス

◎ 春の大掃除がある

欧米の寒い国では「スプリング・クリーニング」と言われる、春の大掃除の習慣があるそうです。イギリスでは、冬の間に暖房を目的に石炭などを利用したことによって家がすすなどで汚れてしまうため、春から初夏にかけてが大掃除シーズンとなるそうです。暖かくなって窓を開放しても大丈夫なシーズンに冬の間に蓄積した汚れを掃除します。このスプリング・クリーニングの習慣はフランスやドイツなどのヨーロッパ諸国にもあるようです。

■ 中国

◎ 春節の前にする

中国のお正月である2月の春節シーズンの前に大掃除をする習慣が中国ではあるそうです。掃除の内容は、家の中の家具を動かして溜まったホコリを掃いたり、天井から床まで隅々掃除をし、家に飾ってある掛け軸を新しいものに取り替えるなどです。春節は中国で最も重要な祝祭日であるため、家庭でも特別な料理を作ったり、春節用の衣装を着るなど行事の準備で忙しく、大掃除自体は日本のように計画的に数日に渡ってするのではなく一日程度で済ましてしまうそうです。

■ プエルトルコ

◎ 大晦日にバケツの水をかける?!

プエルトリコはカリブ海北東に位置する人口約370万人の国です。プエルトルコの大掃除は大晦日にあるそうです。古い年を洗い流して、新しい年を迎えようという意味で大晦日に窓からバケツの水を勢い良くかけるそうです。大晦日前に部屋の中をお正月用にデコレーションするようで、そのタイミングで家の中もきれいに掃除しているようです。

■ ルワンダ共和国

◎ 毎月最終土曜日は国民全員が大掃除

アフリカ大陸にある人口約1,000万人のルワンダ共和国は毎月最終土曜の午前中は国民全員で大掃除をする日と決まっているそうです。掃除の内容は、家の前の道路の清掃や草刈りだそうです。大掃除の時間中はお店も開けてならず、ほとんどの交通機関がストップするようです。昔は掃除をしない人は逮捕までされていたそうですが、現在は罰金になっているそうです。

■ おわりに

日本では年末大掃除という言葉があるように、当たり前のように年末になると大掃除をする風習がありますが、意外に海外はそのような習慣がないようです。寒く雪の降る欧米では春に、中国は2月の春節に、そしてルワンダでは毎月国民全員で大掃除をする習慣があるなど、調べてみると面白い世界の大掃除事情でした。

[著:nanapiユーザー・みよらー 編集:nanapi編集部]

Posted by nob : 2013年12月30日 13:34

睡眠は時間よりも質とは思うけれど、、、心がけてみたいと思います。。。

■7時間以上の睡眠が必要な理由と効果「寝だめも効果あり」―米研究

3人に1人が1日6時間以下しか睡眠時間をとっていません。だるく感じたり気分も優れません。コロラド大学などの研究によると7時間の睡眠が必要な理由が分かりました。

●脳がよく働く
7時間。これが女性たちがある認識力テストで最も高得点を出した人たちの平均睡眠時間。睡眠7時間以下の人は脳年齢も4年〜7年高くなる他、毎日7時間以上の睡眠をとっている人はアルツハイマー病にもなりにくいのです。

●痛み軽減効果
十分な睡眠はどんな痛み止めより効果的。寝不足の人たちが4日間連続で10時間の睡眠をとった結果、痛みを感じることが25%減ったという結果に。

●ダメージ回復
パスタ、揚げ物などの炭水化物。これらの食べ物による血糖値上昇などのダメージも睡眠不足の人より軽くすみます。十分睡眠していると、血中のグルコースが減少します。6年間睡眠不足になると血糖値が異常になり、糖尿病にもなりやすいことがわかっています。

●乳がんのリスクが減る
7時間以下の睡眠で乳がんのリスクが62%も高まることが日本の研究でわかりました。十分な睡眠がない時、松果線がホルモン生成をコントロールするメラトニンを分泌しないことが原因だとか。

●睡眠不足は合理的思考ができない
睡眠不足はドーパミンを促してしまい、話の途中にオーバーリアクションしてしまいます。結果、合理的な考えができず、話している相手との内容もかみ合わなくなります。

●寝だめも効果的
ずっと意味がないと思われていた寝だめ。実は寝だめは寝不足分を補い、注意力も増し、回復力も早いことがわかりました。

さあ、今日から1日7時間を目標に睡眠をとってみませんか。

※ 当記事は、ハイブリッド翻訳のワールドジャンパー(http://www.worldjumper.com)の協力により執筆されました。

参考:7 Most Convincing Reasons to Get 7 Hours of Sleep
http://www.oprah.com/health/How-Many-Hours-Of-Sleep/1

[マイナビウーマン]

Posted by nob : 2013年12月30日 12:40

真実はいずれ明らかになる、、、私たちが看過しなければ。。。

■疑惑の“徳洲会マネー” 亀井静香氏「俺はもらってない」

 猪瀬知事がついに辞職に追い込まれた“徳洲会マネー”騒動。検察の今後の動きについて、永田町は戦々恐々としている。恩恵にあずかった人物として報道された政治家の一人、亀井静香氏に話を聞いた。

*  *  *

  2008年に「徳洲会」グループから私が2千万円を受け取りながら、政治資金収支報告書に記載していなかったという報道があったが、ぜんぜん違う。2千万円は徳洲会グループの事務総長だった能宗(のうそう)氏からパーティー券代として預かったものだが、領収証を書くため、徳洲会側の出席者名簿がほしいと要求しても、出さなかったので、これ以上、預かれないと12年末に返しただけ。パーティーに徳洲会側は来なかったので、記載する義務もない。俺はね、長いこと政治家やっているんだから、そんな出処のわからないカネなんかもらいませんよ。

 今回の事件は残念だね。徳田虎雄という男は盟友で、誰もがちゃんとした治療を受けられるような病院をつくるという情熱に燃え、国内だけじゃなく、海外にも病院を次々とつくった。昔は地方出張してもホテルに泊まらず、病院の宿直室に泊まる。そんな男だから、私財を蓄える気はゼロだった。だから、予算などで面倒みてきた。次男の毅君の仲人もした。ところが、虎雄氏が病気してから、女房、娘、息子が会社つくって蓄財し、病院経営に口出ししておかしくなった。虎雄氏は最初、家族を叱っていたが、体が不自由だから、目で訴えるぐらいしかできない。彼の意思が通じなくなり、巨大病院がおかしくなった。

 今回の事件は能宗氏がカネを横領したと徳田家が訴え、それに能宗氏が反論するという内紛で明るみに出た。警察で捜査2課長をやり、こんな事件は反吐(へど)がでるほどやった俺の経験から言わせてもらうと、東京地検、警視庁はいずれ、お手上げになり、何も立件できないよ。検察も振り上げたこぶしを下ろせないから、猪瀬氏を辞任に追い込んだんだろう。

[週刊朝日]

Posted by nob : 2013年12月30日 12:36

火急的最優先課題は東電の法的整理、、、徹底追及するもまた看過するも私たち次第。。。

■東電再建は「チッソ方式」 国主導で超優良企業? 負担金拠出の電力各社警戒

 東京電力の新しい総合特別事業計画(再建計画)が27日、政府に提出された。破綻せずに巨額の賠償金を払い続ける枠組みは、水俣病に揺れたチッソがモデルのようだ。チッソは被害者への補償金を今も払いながら、液晶事業で安定した収益を稼ぐ。しかし、政府主導による思い切った東電再建策に、他の電力各社は複雑な感情を抱き始めている。

 「東電は、筋肉質なスーパーエクセレントカンパニー(超優良企業)になるのでは…」

 あるエネルギー大手企業の幹部は警戒感をにじませる。

 新再建計画では、東電は5・4兆円の賠償金を全額負担するが、原子力損害賠償支援機構から最大9兆円の無利子融資を受けられる。同社は数十年掛けて融資を返済していく。

 同じような状況から見事によみがえったのがチッソだ。同社は平成23年、債務を継承する旧会社(チッソ)と液晶部材を手がける新会社(JNC)に分かれて再出発。新会社が世界トップクラスの液晶事業で稼ぐ利益の一部を旧会社に配当し、旧会社は水俣病確認から約60年が過ぎた現在も公的資金の返済と患者への賠償金支払いを続けている。

 東電も昨年、実質国有化され、国主導の経営改革がスタートした。

 計画ではグループで2千人規模の希望退職者を募る一方、電力小売りの全面自由化を見据え、他社に先駆けて組織改革にも着手。廃炉事業を社内分社化するほか、28年度をめどに持ち株会社へ移行する。

 ただ、チッソの再建スキームと大きく異なるのは、東電だけでなく、他の電力各社も原発事故の「連帯責任」を負わされた点だ。

 原発を保有する電力各社などは毎年、それぞれ保有する原子炉の出力規模に応じて、原賠機構に「一般負担金」を支払っている。24年度の負担総額は1008億円。

 原賠機構は一般負担金とは別に、事故を起こした東電から年500億円程度の「特別負担金」を受け取る方針だが、東電は赤字続きのため、まだ払っていない。

 陰に日なたに東電を支えてきた他の電力各社は、新生・東電に警戒感を抱く。国の支援を受けた日本航空がV字回復したように、東電が強力になれば、自由化が進展した市場で他の電力各社を脅かす存在になるからだ。事実、東電は再建計画に「電力の全国販売」を盛り込み、他社を戦々恐々とさせている。

 「われわれも負担金を支払っている。なぜ東電だけ支援されるのか…」。ある電力大手の幹部は複雑な表情でこう打ち明ける。(藤原章裕)

[産経新聞]

Posted by nob : 2013年12月30日 12:27

湧泉以外は知り及びませんでした、、、早速試してみます。。。

■手足の指先の冷え性を改善するツボ4つ

■ はじめに

冷え性は多くの女性が抱える悩みです。筆者も手足がよく冷えます。手足の指先は関節が多く脂肪が少ないため、熱を失い易く冷え易い場所だそうです。ここではツボを刺激することで、手足の血行を良くして冷えの症状を改善する方法を紹介します。ツボは体のエネルギーを調節するもので、上手に刺激すると血行を促進し冷えの症状を改善する効果が期待されます。押した時に心地よさと痛みを同時に感じる所がツボになります。

■ 冷え性とは?

・寒いわけではないのに手足が冷たい
・ベッドに入っても足が冷たいままでなかなか寝付けない

といったように体全体は寒くないのに部分的に冷えを感じる症状で、体温を調節する機能の乱れをいいます。特に女性に多いのが特徴です。

■ 冷え性の原因

・衣服による体の締め付けや薄着
・女性ホルモンの乱れ(特に妊娠時や更年期)
・食生活の乱れ(ファーストフードやスナック菓子類の食べ過ぎ)
・運動不足

以上のようなことから体の血行が悪くなり、冷えの症状を引き起こすと考えられています。

■ 手のツボ

◎ 八邪(はちじゃ)

手の水かきの部分が手の冷えのツボ八邪です。両手合わせて8カ所です。このツボは指先の抹消の血行を良くする効果が期待されます。このツボを息を吐きながら、「ちょっと痛いけど心地よい程度の強さ」で指圧します。3秒くらい力を入れて押し、それぞれ数回繰り返します。この指圧なら仕事中でも簡単にできるのでお勧めです。マッサージ後15分から20分くらいでジワーっと温かくなってきます。手が冷たく感じたら1日のうちに何度か繰り返します。

■ 足のツボ

足のツボのマッサージはお風呂に入りながらするとより効果的なようです。

◎ 湧泉(ゆうせん)

足の裏にある人の字形のくぼみの中央にあるツボです。両足にあります。息を吐きながら数秒間ツボを4から5回程指圧します。

◎ 八風(はちふう)

足の甲側の水かき部分で両足合わせて8カ所です。八風の「風」は冷気の邪を意味し、このツボを押すことで冷えを改善すると言われています。息を吐きながらそれぞれのツボを数秒間押します。これを数回繰り返します。

◎ 第二泉生(だいにせんせい)

両足の中指の付け根の少し上にあるツボで、末端の血行を良くすると言われます。ここをよくマッサージします。

以上の3つのツボを湯船につかりながらゆっくり繰り返しマッサージします。

■ おわりに

いかがでしたか。マッサージを始めてから、夜にベッドに入ってから足が冷たくて眠れないということが少なくなったのが1番嬉しいです。ぜひお試しください。

[nanapiユーザー・Molly 編集:nanapi編集部]

Posted by nob : 2013年12月30日 11:55

最も身近で重篤な依存症。。。

■年末年始をスマホやパソコンなしで過ごす「アンプラグ・チャレンジ」

年末年始の休暇を目の前にして、シンディ・レイヴィー(雑誌『グラマー』編集長)とミカ・ブルゼジンスキー(MSNBC「モーニング・ジョー」司会者)と一緒に、私はある決心をしました。生活からテクノロジーを排除し、新しい年を迎えるまでに自身を充電、再生させるのは今しかないと思ったのです。そのためには、手持ちのデバイスの電源をオフにして、解放されるのが最もよい方法ではないでしょうか?

常時接続(あるいは着信音)の誘惑に囚われているのは、私たちのように一年中メディアの世界で働いている人間ばかりではありません。ビッグデータや無限の情報、絶え間なく交流し続ける能力、そしてますます強くなるテクノロジー依存など、それらが全部が組み合わさって、私たち人間と、私たちが持つ見識と安らぎの場との間にノイズだらけの混沌とした状態をつくり出しています。言ってみればiParadox(アイ・パラドクス)です。スマートフォンは、知恵への道を塞いでいるのです。

情報とデバイスがもたらす混沌としたノイズがあまりにひどいため、私は安らぎと知恵を求め、シンディやミカと共に、日頃から誓い合っていた「デバイスから解放される時間を取ること」を実行に移しました。もっと大きなことをしたかったわけです。

4年前、シンディと私は、1か月間の「スリープ・チャレンジ」を企画しました。十分な睡眠をとろうと女性たちに呼びかけ、経験したことをブログで発表していきました。

デバイスの画面に対する依存症も、同じように私たちの幸福、生産性、創造性に悪い影響をもたらしています。そんなわけでシンディやミカと一緒に、この問題に対して同じアプローチを取ることにしました。「アンプラグ・チャレンジ」に、みなさんも参加していただきたいのです。私は、テレビとソーシャルメディアを絶って、Eメールに関しては、1週間のうちオフィスが開く3日だけ、それも1日2回のハフポスト編集者とのチェックに限定します。デバイスに常時つながっている代わりに、娘と妹、そして前夫と一緒にクリスマスをハワイで過ごします。美しい日没を写真に撮ったり、食事の写真をツイートしたりはしません。また、画像の共有もやめます。ただ、過去に起こったことを話し合って、その瞬間に起こっていることに浸ることにします。シンディは、テレビとソーシャルメディアを控えるとともに、Eメールに関しては、『グラマー』誌のオフィスが開く日の1日2回のチェックに限定します。出版社は年末年始も変わらずに稼働するからです。彼女は「考えるだけで、じん麻疹になりそう」なんて言っています。シンディ、あなたならできるわ! そしてミカは、この20年間で初めて完全にデバイスを絶ちます。家族と一緒に遠くの島に出かけるそうです。

「アンプラグ・チャレンジ」を行うことで、日常生活で私たちが得がたい幸福感、クリエイティビティ、そして知恵に焦点を当てたいのです。インターネットは情報の宝庫であり私たちがすぐに使えるものです。しかし過剰な接続は、デジタルの「エデンの園」にひそむ蛇のようなものです。4台のブラックベリーを所有する私が言うのも何ですが。

「人々はデバイスと病的につながっている」とスタンフォード大学の薬学部教授で、セルフコントロールを研究する心理学のケリー・マクゴニア氏は言います。「ただ単に中毒になっているのではなく、全く抜け出せないのだ」

マイク・ウィリアムズ教授は、人々が自分自身に与えているダメージを次のように要約しています。

神経科学の研究ーーすなわち、食べ物を味わうことなく、何をしているのかさえ分からないまま次々とタスクに従事している、そんな常に駆け回っている人々の脳のスキャンから判明したことがある。感情を司って人を駆り立てる脳の部分が、常に高レベルの警報を発しているような状態にあるということである。言ってみれば「自分は仕事をやり遂げるために走り回っているんだ」と考える人は、生物学的な観点からすれば、捕食動物から逃げるためにかけずり回っているのとよく似ている。同じ脳の部位が活性化しているわけだ。しかし、自らが抱える不安から逃れられるほど速く走れる人間はいない。

ハフポストのライフスタイル編集主任ローリ・リーボビッチは、「お母さんのデジタル・ダイエット」というタイトルの巻頭記事で、携帯電話を絶った最近の家族休暇について書いています。彼女は子供たちに言ったそうです。「お母さんがiPhoneで写真を撮る以外のことをしていたら、電話を取り上げてね」。どんなダイエットでも同じですが、続けるのは容易ではありませんでした。しかし、その成果は現れました。「それまでiPhoneがアラートで新しいメッセージやツイートを知らせてくれないと、自分の中で何か大事なものを失っているのではと感じることがありました。しかし、スクリーンをタップする代わりに、ただ砂のトンネルを掘って、本のページをめくることだけに手を使っていると、気分が軽やかになりました。自分でも分からないほど久しぶりに子供たちを眺めました。子供たちも見られることを楽しんでいました」

この断絶は相互的なものです。子供と家庭に関するNPO「コモンセンス・メディア」のキャロライン・クノールは、自分たちが行った調査について書いています。8歳以下の子供の72%、2歳以下の子供の38%がすでにモバイル機器の利用を始めていることが分かったそうです。

コメディアンのルイスCKは、スクリーン依存症を面白おかしく表現しています。子供のイベントで見られる親の馬鹿馬鹿しい一面をネタにしているのです。何とかビデオ撮影しようとして、子供たちのサッカー試合や、学芸会の劇や、幼稚園の卒園式を直に見られない親たち。「現実の子供たちのビジョン」が妨げられるわけです。子供たちの節目の出来事を記録するのにがむしゃらになりすぎて、完全に子供たちを見失ってしまうのです。「ただ見ているだけで、子供たちは信じられないほどの解像度になります。フルハイビジョンなのですから」とC.K.はジョークを飛ばします。

ミカとシンディと私も、年末年始、2014年、そして残りの人生をフルハイビジョンにできると信じています。ただしそうするためには、時にスクリーンから目を離し、デバイスから解放され、周囲の世界についてじっくりと考えることが必要です。デバイスから離れて生活する1週間が終わった2014年の1月には、私たちはそれぞれどのように過ごしたか、何を学んだか、そしてメールやスマホのない生活でどんな機会を失うことがあったかをブログで発表します。そして、1月9日(木曜日)のトーク番組「モーニングジョー」において、チャレンジについて語ります。あなたも是非「アンプラグ・チャレンジ」に参加してください。参加していただけたら、どんな風だったか、何が大変で、何が容易だったか、そして何を学んだかを是非教えてください。また、完全にパラドックスを受け入れるわけなので、コミュニケーションが途絶えてしまわないよう、チャレンジの前後にハッシュタグ#holidaysunpluggedを使うことにします。よい休暇を、そしてよいアンプラグをお過ごしください!

ハフィントンポストUS版編集長
アリアナ・ハフィントン

[ハフィントンポスト]

Posted by nob : 2013年12月29日 00:28

この何気ない日常は、、、私だけが描けるドラスティックなドラマ。。。

■【今年最後の名言】「経験は、未来の点に繋がっている」スティーブ・ジョブズ

今年もお疲れさまでした。

ちょっと心が弱ったときにそっと背中を押してくれる、そんな名言をお届けします。 今年最後となる今週は、スティーブ・ジョブズ氏のこんな言葉。

点と点がいつか何らかのかたちでつながると信じなければならない。 自分の根性、運命、人生、カルマ、何でもいいから、とにかく信じるのです。歩む道のどこかで点と点がつながると信じれば、自信を持って思うままに生きることができます。

「スティーブ・ジョブズの感動スピーチ(翻訳)字幕動画」より引用

年末になると「今年も何もないまま、過ぎていってしまう...」そんなふうに焦ってしまいがちです。でも、忘れてしまいそうな些細な経験でも、「あのときの経験は、今このときのために必要だったのだ」と思う日が来るかもしれません。

今年の経験は、未来の点に繋がっているのです。

[スティーブ・ジョブズの感動スピーチ(翻訳)字幕動画]

(知恵子)

[MY LOHAS]

Posted by nob : 2013年12月29日 00:23

私もこのところ毎日二欠け前後のビターチョコレートを摂るように、、、ずっと続けるつもりです。。。

◆チョコレートの薬効

 原料のカカオ豆の学名「テオブロマ」は「神様の食べ物」という意味で、古代アステカの時代にはカカオを薬草と混ぜあわせ、歯痛、喉の炎症、胃腸・肝臓病、解熱、毒消しなど万能薬として治療に用いられていました。また、ヨーロッパでは昔薬屋で扱われており、薬として栄養源として珍重されていました。

 カカオ豆に含まれるテオブロミンという成分は、カフェインと同じアルカノイドの一種で、カフェインほどの興奮作用はありませんが、大脳皮質を刺激し思考力を高めたり、やる気を起こしてくれます。また、強心剤や利尿剤としても効果があります。

 他にカカオに含まれる体にいい成分には次のようなものがあります。

◎ココアバター
 カカオからとれるココアバターには、天然の抗酸化物質が豊富に含まれており、コレステロールや中性脂肪を減らす効果があります。

◎食物繊維
 カカオには納豆や切干大根より多い食物繊維が含まれており、便秘に効果があるため、大腸ガンの予防にもなります。特に、カカオの食物繊維には、便通をよくし、血中のコレステロ−ル値を下げる働きのあるリグニンという成分が多く含まれています。

◎カカオマスポリフェノール
 カカオ豆に含まれるポリフェノールは抗酸化物質のなかでも高機能といわれ、発ガン、成人病や老化の防止に効果を発揮します。

 ほかに、カルシウム、鉄、マグネシウム、カリウム、亜鉛などのミネラルも豊富です。

 チョコレートは、カカオマスといわれるカカオ豆のペーストに、ココアバター、砂糖、牛乳を加えて作るため、牛乳のカルシウムがプラスされ、カルシウムとマグネシウムが2対1と理想的なバランスになるといわれています。

◆チョコレート効果

 ポリフェノール含有量は、緑茶、赤ワイン各100cc中、0.1g、0.3gに対し、チョコは100g中0.8g(日本食品分析センター調べ)で、抗酸化パワーを期待できそう。ほかのチョコレートの健康効果もチェックしてみましょう。

 カカオマスポリフェノールは悪玉コレステロールの酸化を防ぐとともに、コレステロールが血管内に沈着するのも防止するうえに、コレステロール値を下げる不飽和脂肪酸も含んでいるため、動脈効果を予防します。さらに、遺伝子の変異を防ぐため、ガン化した細胞の増殖も抑えます。また、さまざまな炎症を起こすヒスタミンを抑える効果があるため、免疫力も高めます。

 脳のエネルギー源になるブドウ糖は脳に蓄えておく機能がないため、常に補給が必要です。砂糖を含むチョコレートは脳の働きを活発にするとともに、テオブロミンという成分でやる気を起こしてくれるため、深夜の受験勉強に最適。

 ポリフェノールが虫歯も防ぎ、また、カカオ成分が虫歯の元凶の菌の抑制することも証明されています。チョコを食べると虫歯を心配する人もいますが、虫歯にしないためには、口の中に糖分を残さないことがポイント!

 チョコレートは脂肪分が多いため、太るのでは、と心配をされる人も多いでしょう。しかし、大量に含まれるココアバターは吸収されにくい脂肪なので、通常 1gあたり9kcalで計算する脂肪は、チョコの場合は6.5kcalでOK。太るのはチョコ自体にあるのではなく、過剰に食べることで栄養のバランスが崩れ、糖分や油分の取り過ぎになるのが原因。また、鼻血、ニキビも根拠はありません。

 チョコレートにはこんなに健康パワーが秘められています。遭難時に1枚のチョコレートで生き長らえたエピソードにも納得できます。食べ過ぎに気をつけてチョコレート効果を手に入れたいものですね。

Mica Okamoto

[FINE-club]

Posted by nob : 2013年12月27日 21:47

私は120歳までは元気に長生きしてみせます!?

■若く見える人のほうが
老けて見える人より長生きする!?

「アンチエイジング」は女性に限ったテーマではありません。男性もいつまでも若々しく元気なほうが魅力的。実際に「若く見える人のほうが、老けて見える人より長生き」という研究もあるほどで、「老化を考えること」は「健康を考えること」に直結します。そこでこの連載では、男性目線でのアンチエイジングとそれを支える食について考えていきます。連載の1回目である今回は、まず「男性の老化(エイジング)」について説明していきましょう。

大事なのは「何歳まで生きられるか」ではなく
「何歳まで元気に生きられるか」

「何となく疲れやすくなった」、「鏡を見ると老けたなあと思う」、「髪が抜けてきた」、「スポーツをやると運動能力が落ちていると感じる」……。これらはあんまり嬉しくない老化の自覚ですね。年齢を重ねるごとに身体の衰えが出てくるのは致し方のないことです。

 日本人の平均寿命は、2012年の調査で男性79.94歳、女性86.41歳です。1960年の調査では男性65.32歳、女性70.19歳でした。50年ほどで男女とも約15年寿命が延びたことになります。

 この平均寿命より、男性で7年、女性で9年短いと言われているのが、健康寿命です。介護などを必要とせず、元気に過ごせる寿命のことです。男性で73歳、女性で77歳となりますから、ずいぶん印象が変わりますね。平均寿命も大事ですが、皆さんにとってより関心があるのはこちらの寿命ではないでしょうか。この健康寿命を延ばすのが、アンチエイジング医学の目的ということになります。

「アンチエイジング医学」というと、老化防止や長寿の妙薬があるような印象を持たれるかもしれませんが、残念ながら発展途上の分野で分からないことの方が多いのです。つまり、「誰でもこれをすれば寿命が延びる、老化が防げる」とはっきり言い切ることができないのです。これをすると老化防止や寿命に対して効果が見られたと報告している研究はたくさんあるのですが、一方で効果がなかったという報告もあり、学問的にはまだ確立していないのが現状です。

 ですから、本連載ではこの点を考慮したうえで、可能な限りわかりやすい形で読者のみなさんに情報をお知らせしたいと思います。

同い年でも
若く見える人と老けている人は何が違う?

 さて、老化とは何でしょう?

 老化を医学的に定義すると、身体の臓器や組織の機能と構造が低下し、恒常性が失われるプロセスということになります。

 例えば、心臓は加齢とともに大きくなる一方、心筋の能力は低下します。腎臓は30歳くらいを頂点に重量が軽くなり、水分の代謝量は減ります。このほか、年齢とともに、肌、内臓、骨、筋肉などの機能は衰えていきます。

 ただし、老化のペースは人により、また臓器によっても異なります。同じ45歳でも30代にしか見えない人もいれば、50代と間違われる人もいます。大方の人は30代に見られた方がいいですよね。

「見かけの若さは寿命と関係ないのでは?」と思われるかもしれません。ところが、デンマークの研究では、「若く見える人のほうが、老けて見える人より長生き」という結果が出ているのです。

30代男性の
更年期障害も増加中

 見かけや自覚症状によってある程度身体の老化が把握できるかもしれませんが、これはあくまで一部に過ぎません。内臓や血管等の状態をみる各種の検査をして初めて、その人の老化がどの程度進んでいるのかが分かるのです。

 例えば、次の四つの検査をすると大まかな老化進行が判定できます。

(1)PWVという、手と足での動脈硬化をはかる
(2)IMTという検査で、頸動脈のエコーから動脈硬化をはかる
(3)血中のDHEAという性ホルモンの量をはかる
(4)握力をはかる

 いずれも加齢による変化が顕著に表れるものです。

 この検査で、実年齢よりも老化が進行しているという結果が出れば早めに手を打つことです。意外と知られていませんが、30代の男性でも更年期障害が現れることがあり、男性ホルモンや(3)のDHEAの低下があるとそれが疑われます。そうなった場合、ホルモンを補うなどの対策を実施することで様々な症状が改善される可能性もあります。

 老化に対してはこのように「自分の状況を知る」ことが、アンイチエイジングの第一歩なのです。

 それでは、次回からは連載のテーマである、「アンチエイジングと食」について具体的にお話ししていきましょう。

久保 明
[東海大学医学部 抗加齢ドック教授/慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任教授]

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年12月27日 21:41

創造性=オリジナリティーへの段階的ステップだと、、、稀に天から唐突に降りてくることもあります。。。

■「何を考えるか」ではなく「どのように考えるか」。本当の創造力が身につく5つの考え方

ドイツ「Amazon Buy Vip」のマネージャーのAndreas von der Heydtsannさんは、この2年間ドイツでも一番素晴らしいテック系のクリエイティブマインドを持っている人たちと多く接してきました。最近、創造力を本当に身に付けるというのはどういうことか、ということから学んだ教訓のいくつかを、LinkedInで共有しました。Heydtさんは次のように言っています。

創造力を身につけるというのは、「何を考えるか」というより、「どのように考えるか」だということが分かりました。例をあげると以下のようなことです。

* 見方を変えろ。見方を変えれば変えるほど、より多様性が生まれ、より良くなる。
* ただ受け入れるのではなく、すべてに疑問を持て。
* 身近な問題をより抽象的にすることで一般化し大まかにとらえるか、問題の細部をより深く深く追求して根本的なところまで突き詰めろ。
* 問題を表す言葉や文章を変えて言い換えろ。どんな言葉でもいいので、自分の好きな言葉を使うこと。
* 正しいとか間違っているとかはない。全体から切り離せ。

5 Habits of Creative Masters | 99U

Tanner Christensen(訳:的野裕子)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2013年12月27日 08:18

最近は私も負けていませんが、、、私の知る女性達はみな確かに寝付きが良かった。。。

■女性は男性よりもよく眠れ、寝つきもよい―米研究結果

女性の方が男性よりもよく眠れ、寝付くまでにかかる時間も短いことがわかりました。女性の方が長生きするという事実にも、このことが関係しているようです。

アメリカ調査national sleep foundationによると、およそ30%の女性が平日8時間以上睡眠を取っているのに対し、22%の男性しか8時間以上の睡眠を取れていません。

また女性は平均7時間43分睡眠しているのに対し、男性の平均睡眠時間は女性のより19分短いこともわかっています。

さらには、寝付くのにかかる時間も、女性では9.3分、男性で23分と短いこともわかりました。

研究でわかったのは、女性は男性より睡眠不足にも強いですが、睡眠の質で言うと男性の方がいいそうです。

ピッツバーグ大学の教授によると、この睡眠パターンは寿命にも大きく影響を与え、女性の方が寿命も長いのだと言います。

女性は平均して男性より睡眠時間も長いですし、男性よりも健康です。

また、睡眠時に誰かと一緒に寝ると、睡眠中に目を覚ますことも多くなりますが、パートナーと一緒に寝た方がいい睡眠が取れるということです。

この睡眠時間の違いには男女の体内時計が大きく関係しているようで、男性の体内時計は24時間11分に対し、女性はそれより6分短い。少ないようで実は違いが大きく出るそう。

多くの男性の体内時計は24時間以上なので、就寝時間も起床時間も遅く、反対に多くの女性の体内時計は24時間以内。そして早寝早起きになるんだそう。

でも基本は大人は8時間の睡眠が推奨されています。

※ 当記事は、ハイブリッド翻訳のワールドジャンパー(http://www.worldjumper.com)の協力により執筆されました。

参考:Women get a better night’s sleep than men
http://womansday.ninemsn.com.au/healthanddiet/health/8290022/woman-get-a-better-nights-sleep-than-men

[マイナビウーマン]

Posted by nob : 2013年12月27日 08:13

真相解明と責任追及は再起動への第一歩。。。

■猪瀬氏辞任で終わらない 徳洲会マネー石原新党資金にも? 

 医療法人「徳洲会」からの「5千万円」をめぐって証言がブレにブレまくった猪瀬直樹氏(67)が、ついに東京都知事辞任に追い込まれた。しかし、窮地に陥ったのは猪瀬氏だけではない。前都知事である石原慎太郎・日本維新の会共同代表(81)もまた、冷や冷やしながら事の推移を見守っていることだろう。徳洲会の徳田虎雄氏と昵懇だったのは、むしろ石原氏だからだ。徳洲会事件をめぐって地検特捜部の“本丸”ともいわれるのは、そのためだ。

 石原氏と虎雄氏は、自他ともに認める「盟友」だ。初当選した1999年の都知事選では、出馬表明前夜の密会を写真誌に激写されたこともある。医療改革実現のために政治力を求めた虎雄氏と、「国民的人気」はあるものの泥臭いカネ集めは苦手な石原氏は、ある意味、補完関係にあったのかもしれない。日本経営者同友会の下地常雄会長は、傘下の雑誌「新政界往来」にこんな裏話を書いている。

〈知事選の時に私は、石原氏を応援するため徳洲会会長だった徳田虎雄氏を紹介したこともあった。(中略)その後、徳田氏から自由連合の党首に石原氏が就任してくれるように要請があり、私も尽力したが徳田氏側の諸事情により流れた経緯がある〉

 徳洲会の経営をめぐって徳田家と対立した虎雄氏の右腕、元専務理事兼事務総長の能宗克行容疑者(57)が、自身の横領疑惑を釈明するなかで〈石原慎太郎さんにも億単位の金が行っている〉と主張していたことは、アエラ12月16日号でも報じた(石原事務所は「徳洲会から金銭的な面倒をみてもらったことはない」と回答)。

 実際のカネの動きについては定かではない。しかし、ここに興味深い話がある。

「実は10年ほど前、徳洲会に具体的な『石原新党』立ち上げ計画があったのです。当時、石原都知事は都立病院改革を掲げていて、いくつかの病院を徳洲会が買収するという話が出ていた。その資金調達をしたのが、香港在住の日本人ファンドマネジャーX氏。彼はドイツの銀行から買収資金を引っ張る話をつけた。そのスキームは、徳洲会が 600億円の融資を受け、30億円をプールして石原新党の設立資金にする、というものでした」

 と語るのは、あるファンド関係者だ。当時を知るジャーナリストも、こう証言する。

「虎雄氏は奄美群島・徳之島出身、X氏は鹿児島の離島出身で気脈の通じるところがあったのでしょう。新党資金として1人1億円で総額50億円でも30億円でも出せば、かなりの勢力がつくれるということで、具体的に語られていましたよ」

 もっとも、

「カネを引っ張るためには新党の実現性の確証が必要だった。それで、知り合いのつてで、小沢一郎氏の懐刀として知られる平野貞夫元参院議員に相談することになったのです」(先のファンド関係者)

[AERA]

Posted by nob : 2013年12月27日 08:06

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.26

■都知事選:小泉元首相に渡辺氏が出馬打診、本人は固辞

 みんなの党の渡辺喜美代表が小泉純一郎元首相に東京都知事選への立候補を打診していたことが24日、分かった。党関係者が明らかにした。「2030年までの原発ゼロ」を掲げる同党が、脱原発を繰り返し訴えている小泉氏の発信力に期待したとみられる。小泉氏は固辞したという。

 渡辺氏は18日、「(都知事選に)立てたい人、意中の人がいるがOKしない」と語っていた。

 2人は今年9月、東京都内で会食し、脱原発などについて意見交換している。【笈田直樹】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2013年12月25日 18:32

北欧諸国レベル高し。。。

■日本の子ども 幸福度6位 先進31カ国

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 国連児童基金(ユニセフ)と国立社会保障・人口問題研究所は25日、子どもに関する教育や住環境、健康面など5項目の現状を「子どもの幸福度」として算出、先進31カ国の中で日本が6位との報告書をまとめた。

 五項目の中には日本がトップになった分野もあるが、各国内における経済格差の度合いなどを示す「物質的豊かさ」が二十一位と低く足を引っ張った。子どもがしわ寄せを受けている実態が浮き彫りになった。

 五項目のうち「日常生活上のリスク」の低さと「教育」は日本が一位で、「住居と環境」が十位、「健康と安全」は十六位だった。

 「物質的豊かさ」は国ごとに標準的な所得の半分未満の世帯で暮らす子どもの割合で比較し、割合が大きいと評価が下がる。日本は14・9%、一位のフィンランドは3・6%、最下位のルーマニアは23・6%だった。

 三十一カ国は日本を除き欧州と北米諸国。今年四月に公表した欧米に関する報告書に日本のデータを加えた。

(共同)

[東京新聞]

Posted by nob : 2013年12月25日 09:52

言い得て妙。。。Vol.13

■「何もしない」 ほうがいい5つの状況チェックリスト

そのメールが届いたのは、朝の5時。メールの内容に、腹を立てずにはいられませんでした。なかば脅しのように私を非難し、、関係者全員にもCCで送ることで私に罪悪感を抱かせようと意図したものでした。

私はすぐさま返信しようとしましたが、幸い、途中で手を止めることができました。しかし、いつも自制できるわけではありません。注意深く積み上げたダムが決壊することもあるのです。

私たちの日常においては、恐怖の中でこそ強さが試されます。そして、「何もしない」のが最良な時があるのです。人生を自分らしく生きるには、生産性のミニマリストになること。そのポイントは「何もしない」ときを知ることです。やりすぎて生産性を下げてしまっては元も子もありません。

以下に、「何もしない」ときがいつであるを知るために、私が普段使っているチェックリストを紹介します。

・怒っているときは何もしない

怒りは感情を一点に集めることだと思っている人がいますが、それは違います。怒りは万華鏡のように乱反射するものです。怒るにまかせるのは、崖っぷちに向かって一直線に歩くようなもの。怒りが収まり、周りが見えるようになるまで待つべきです。

時間が怒りを和らげてくれます。冷静になってから行動に移りましょう。怒りは内面にある恐れが姿を現したものです。怒りで恐れをごまかしてはいけません。

・誇大妄想しているときは何もしない

先ほど「恐れ」について書きました。恐れは正当なものです。ジャングルを歩いていて、右前方にライオンがいて、左前方にリンゴの木があったとします。あなたがすべきことは(いくらリンゴが欲しかろうが)、一目散にもときた道を走って逃げることです。恐いものなど何もないのだとしたら、それは誇大妄想です。

人はときどき悲惨な未来を想像します。住む家もなく、孤独で、憎しみに満ちた日々を送っている自分の姿です。しかしこれは無意味です。ぼくたちが本当にすべきことは、静かに座って、現実的な未来を思い浮かべること。そして、これまで妄想してきたことの99%は実際には起きなかったという事実をかみしめることです。

・心配しているときは何もしない

金曜の夕方5時に電話をかけてきて「話し合う必要がある」と言われたことがあります。でもそれは、(金曜の夕方なんてタイミングで話さなければならないほど)本当に必要なのでしょうか。

少しも待てないほど重要なことなどありません。もしあるとしたら、その状況こそがおかしいのです。そんなときはこう自問してください。「この混乱した生活を変えるにはどうすればいい?」そしてその答えを着実に実行するのです。

・疲れているときは何もしない

私はある日、パソコンで調べ物をしていました。それは高度なテクノロジーに関することで、お金にも関係がありました。調べ始めたのは午後1時。気がつくと午後6時になっていました。そして、ついに深夜にまで及びました。調べ物はまったく進んでいませんでした。ただ疲れていました。眼もかすんでいました。パソコンの前で居眠りさえしました。

1週間後、調べ物はまだ終わっていませんでした。ここまで時間を投資してきたわけだし、疲れていましたが、やめられずにいました。すると妻のClaudiaがやってきて、私をキーボードから引きはがし、寝室へ連れて行きました。生産性アップに最も効果的なのは「健康的な睡眠」です。うとうとしてパソコンに頭をぶつけているようではいけません。

・好かれたいときは何もしない

私はいったい何回会議に出たのでしょう? 何度海外出張へ? どれほど無駄な投資を? どれだけ記事を書いた? そう、ただ誰かに好かれたいがために。母、父、友人、読者、投資家、顧客、見知らぬ誰かに好かれるために、ありとあらゆることをやってきました。何度も何度も、過剰なほどに...。

そして何を得たのでしょう。私はおべっかや偽の愛情を与え、偽の愛情をお返しにもらったのです。悪夢を恐れて幻想の世界を生き、現実を無視してきたです。それでお金をかせげる? 達成感を感じられる? 私の経験上、皆無です。

これが私のチェックリストです。これらの兆候を感じたら、私は立ち止まります。立ち止まってどうする? 何もしません。ただ本を読んだり、書きものをしたり、絵を描いたり、散歩をしたり。ときには座って、文字通り何もしないこともあります。

人生で一番幸せだったときのことを思い出してください。興奮して自分を見失っていたときですか? それとも平和な静けさを感じていたときでしょうか。沈黙の魔法に触れ、内なる創造主を発見し、世界を違った眼で見られた瞬間だったのではないでしょうか。

5 Ways to Do Nothing and Become More Productive|99U

James Altucher(訳:伊藤貴之)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2013年12月22日 08:12

言わずもがな、、、骨の髄まで。。。

■六ケ所村議系5社、原燃から受注 福島事故後5.2億円

 【大谷聡】核燃料サイクル施設が集中する青森県六ケ所村で、村議5人の親族が経営する村内の建設会社5社が、東京電力福島第一原発事故後の2011、12年度に、サイクル施設を運営する日本原燃(同村)から少なくとも計5億2千万円分の工事を直接受注していた。朝日新聞の調べでわかった。

 立地自治体として核燃料サイクル施設の安全性などを客観的な立場で検討する議員側が、事業者から利益を受けていた構図が浮かび上がった。

 この5社はいずれも、現職村議5人の妻や息子、弟が代表取締役となっている。5人ともかつて社長を務め、このうち3人は創業者だ。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2013年12月22日 08:06

言い得て妙。。。Vol.12

■もう一度シンプルに帰ろう。人生をより豊かに味わうための3つの再発見

私はバケーションが大好きです。バケーションは世界に対する見方を変えてくれます。最高にシンプルな、別のライフスタイルを送ることができるかもしれないと教えてくれます。

激しい出世競争の中で極端なストレスにさらされながら、大金を稼いで高価な物を買っている人はたくさんいます。私は、バケーション先のハワイのカウアイ島で1人のバリスタに出会いました。彼女の仕事は、地元の人たちとおしゃべりをしながら、飲み物を作ることです。仕事がない時は、1人で、もしくは友だちとビーチに行って、打ち寄せる波を眺めています。

もちろん、バリスタではそんなにお金は稼げません。しかし彼女の生活は、自分のものではない夢を追いかけて働き過ぎている人より、豊かでリラックスしています。働き過ぎの人は、バケーションで年に2週間ほどビーチに行きますが、その間も仕事の心配をしています。バリスタは、ほとんど毎日ビーチに行き、夕陽を見ながらサーフィンをしています。

誤解して欲しくないのは、私はどちらがより良い人生を送っているかを比べているのではありません。どこに住んでいても、何をしていても、生活の中にシンプルな美しさを見出すことはできると思います。バリスタの人生の方が「賢い人生」だとは思いません。現実に目を向ければ、彼女の老後は働き過ぎの人たちより厳しいかもしれません。しかし、彼女は自然に囲まれ、シンプルな文化で生活をしているので、都会より少しは楽でしょう。

私たちは、必要以上に生活を複雑にしているきらいがあります。今回は、よりシンプルな人生を再発見し、人生を味わう3つの方法を紹介します。

1. 自然を再発見する

映画『グラディエーター』の中で私が一番好きなシーンは、主役のラッセル・クロウが手で麦の穂を軽くなでるところです。広大な麦畑の中の小道は、彼の家につながっています。そのシーンは特に重要なものではありませんが、飾り気のない美しさを表しています。そよぐ麦の穂、それを手でなでる音、風のざわめき、一体となって揺らぐ麦畑、雲と麦の動きが織りなす様々な影、すべてが自然の神秘と驚異を運んできます。これぞ生命だと思いました。

おそらく、日々のつまらない仕事によって、私たちの感覚は徐々に破壊されているのでしょう。判で押したような同じ日が何年も続くと、何も感じなくなってしまうのでしょう。締め切りや生産性は、この世のシンプルな美しさに、子どものように驚いたり魅了されたりする感性を鈍らせていくのでしょう。

絶え間ない驚きや神秘は今でもそこにあります。手の中で枯れ葉がボロボロに崩れることでも気付くはずです。最後にそんな自然を感じたのはいつですか? 自然を感じるのに、年を取り過ぎるということはありません。

枯れ葉が崩れるのは、麦の穂を手でなでるほど良いものではないかもしれませんが、ほんの少しでも自然界を感じさせてくれます。

2. 想像力と創造力を再発見する

きれいに整理整頓された机の上にノートを広げ、頭に浮かんだワクワクするアイデアを、消えてしまう前に書き留めます。頭の中にとどまらず、それを現実に創り出すことができるのはすごいことです。私は、これが人間があらゆる形のアートを好む理由だと思います。アートは、人間はものを創り出すことができる、ということを思い出させてくれます。「思い出させてくれる」と言ったのは、人間誰しも子どもの頃はクリエイティブだからです。大人になるにつれ、世間のルールに従うことで、創造力は徐々に失われていきます。

大人が物語を書いたり、絵を描いたりしようとしないのは、自分はクリエイティブな人間じゃないと思い込んでいるからです。そう思い込んでいる間は、それは真実です。

ある出版社のCEOが、クリエイティブな社員とクリエイティブではない社員の違いを見極めるために、心理学者を雇いました。調査をし始めた1年後、その2つのグループにどんな違いを見つけたと思いますか?

クリエイティブなグループは、自分はクリエイティブだと思っており、そうでないグループは自分はクリエイティブだと思っていませんでした。最初の違いは、自分のことをクリエイティブだと思っているかどうかだけでした。その後、クリエイティブではないグループの社員が、創造性を育むコースを受講したところ、最初にクリエイティブだと思っていた社員よりも、もっとクリエイティブになったのです!

誰でもクリエイティブになることができます。このシンプルな法則と、人生を実りあるものにするクリエイティブな能力を再発見しましょう。物語を書いてみるもよし、誰かに語ってみるもよし。いたずら書きみたいな絵を描くのもいいです。大切な人のために楽しい冒険を創り出してみましょう。

3. シンプルさ(ミニマリズム)を再発見する

物を所有し続ける人がいる一方で、ミニマリズムの人も増えてます。私もミニマリズムに切り替えてから、頭の中がクリアになったことに気付きました。物をあまり持たないというシンプルさは、生活や人生における美しさを教えてくれます。身の回りが雑然としていないと、家族や友だちのような大事なものに、より意識を向けることができます。

ミニマリズムというのは、物を所有するのが嫌な訳ではありません(それは誤解です)。私は、ミニマリズムになってからの方が、自分の物をより大切にするようになったので、ミニマリズムが好きなのです。例えば、お気に入りのおもちゃを1つ持っている子どもと、おもちゃ箱いっぱいのおもちゃを持っている子どもがいたとします。おもちゃをたくさん持っている子どもより、1つだけおもちゃを持っている子どもの方が、おもちゃを大事にするはずです。

Stephen Guise(原文/訳:的野裕子)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2013年12月22日 08:02

言い得て妙。。。Vol.11

■嘘偽り一切なし。仕事で幸せになるために知っておくべき10のこと

私の息子と娘が「お父さん、ビジネスで成功するために本当に知っておかなければならないことって何?」と聞いてきたとします。そうしたら、私は次の10のことを教えるでしょう。

1. 成功は常にみんなのもの

自分1人で成し遂げられる成功なんてものはありません。あなた自身が何百もの障害を乗り越えたとしても、それでもあなたは働いているチームの一員です。それに、私たちはみな、ビジネスを可能にする基盤を作った偉大な人たちの恩恵に与っている、小さな存在です。

2. 仕事は味わうもの

人々の生活や人生を変えるような能力というのは、かけがえのない宝のようなものです。世界を変える唯一の方法は、教科書的に言えば「働く」という定義になりますが、個人の努力を費やすことだけです。仕事や人生おける究極の失敗というのは、何もしていない、役に立たないことです。

3. 怒りは無力の表れ

外部の出来事や他人の行動の結果ではなく、自分自身や自分の感情を変えられないことに対するいら立ちが原因で怒る人がいます。部下に怒鳴っている上司は、大声で泣いている赤ちゃんと同じです。

4. すべての行動は逆の反応を生む

この自然の法則は、人間にも当てはまります。あなたが誰かや何かをコントロールしようとすればするほど、より大きな反発を生みます。攻撃的な経営者や、受動攻撃的な社員(問題解決に取り組まなかったり、かたくなになったり、わざと能率を悪くしたりするなどの行動によって攻撃性を示す)を生みます。真のリーダーは、押したり引いたりするのではなく、人々を導き正しい方向を示します。

5. 情報は洞察力の敵

問題や解決法、機会の本質というのは、大抵理解されていない無用なデータの塊に囲まれ隠れている、シンプルな考え方です。それを見つけ出す闘いの半分は、ノイズを取り除くことです。経験から言って一番大事なことは、とにかくシンプルに、シンプルに、シンプルに。

6. 人は良かれと思ってやっている

人は、自分の手にしているリソースでベストを尽くすものです。感情や精神的なリソースが少ない人は、とてもバカなことをすることがありますが、しかしやろうとしていることはほとんどが善意です。その善意を利用すれば、行動が間違っていると諭すよりもはるかに効果的です。

7. 禍福はあざなえる縄の如し

起こって欲しいことと、起こって欲しくないことは、いつも背中合わせです。このことを理解していれば、何かがうまくいかなかったとしても、がっかりし過ぎることはありません。うまくいった時にはうれしくなります。

8. 共有すればさらに多くを得る

幸福やポジティブなものを共有すると、さらに多くの幸福やポジティブなものが生まれます。同じように、不幸やネガティブなものを共有すると、不幸やネガティブなものが生まれます。口から発したものが自分にも返ってくるので、言葉には細心の注意を払いましょう。

9. 完ぺきな人間も組織もない

あなたが出会う人たちを許し、理解し、その人の限界と共に働きましょう。あなたの所属する会社、部署、チームを許し、理解し、その限界と共に働きましょう。完ぺきを求めると間違いなく失望します。

10. 因果応報

自分の言動はすべて自分に返ってきます。

以上。

Geoffrey James(原文/訳:的野裕子)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2013年12月22日 07:50

ごく当たり前に暮らすということ。。。

■ストレス解消に効果大な5つの行動

師走の字の通り、まさに忙しく駆け抜け、そのまま忘年会へ突入。疲労困ぱいなビジネスパーソンの皆様、本当にお疲れ様です…。

折しも今年の年末年始は、最長9連休という人も多いみたい。せっかくならば、日々たまったストレスをすっきりリフレッシュしたいところですが、さて、何をすることがストレス解消につながりやすいのでしょう? 『部下をうつにしない上司の教科書』などの著書を持つ精神科医・作家の奥田弘美氏によると、以下の行為は特に効果が高いそう。

□その1「8時間以上、夜にグッスリ寝る」
8時間寝る、といっても「夜」寝ることが重要なポイント。夜に寝て、朝に日光を浴びることによって体内時計をリセットし、自律神経の働きも正常化できます。

□その2「自然のなかで過ごす」
自然あふれる環境のなかに身を置くと心身がリフレッシュするだけでなく、認知機能が向上するという研究結果もあるほど。自然は心にも恵みを与えてくれるのです。

□その3「好きな人と思いっきり遊ぶ」
それは恋人なのか、気の置けない仲間なのか。自分にとってストレスにならない大好きな人と、思いっきり好きなことをやるのがストレス解消にはやっぱり効果的。

□その4「有休をとって丸一日休む」
それができれば苦労しないのに…と思う人も少なくないでしょうが、やはり仕事は現代のビジネスパーソンの大きなストレス要因。皆が働いているなか休むという背徳感も、時には大切。時計を見ず、自分の好きなことに没頭する時間を作りましょう。

□その5「残業をせず家でゆっくり過ごす」
始業時間は決めても、終業時間は決めないビジネスパーソンは大多数。明日でも良いことは明日にして、No残業Dayを作りましょう。残業代が出ないという人は、よりストレスになっている可能性もあります。長時間働くことが、会社や上司への“がんばりアピール”と考えている人は、本当にその気持ちが伝わる職場環境なのか、自分の労働生産性とともに考え直しましょう。

年俸500万年の中堅社員がうつ病などで約半年間休職した場合、会社の売り上げ損失は約2000万円といわれています。奥田先生は、「自分のストレス度合いに合わせてリラックスすること、休むこと、楽しいことを取り入れることが大切です」と、自分のストレスを俯瞰することの大切さを説きます。ストレスをゼロにすることはできません。うまく付き合いながら、2014年もがんばりたいものですね。

[R25]

Posted by nob : 2013年12月20日 15:55

以前は本当に幸せになっている人を私も1人も観たことがありませんでした、、、そして今は一番幸せの近くにいると感じられる何人かを見つけることができました。。。

■「幸せになりたい」が実現しづらい理由

人とは、個性のある生き物である。人と違うのは当り前である。
たまたま「デザイナーとアーティスト」というカップルの間に産まれたわたしは、そう育ちました。
ところがこれは、日本では大変レアなケースだと思います。

最初の難関は、小学校でした。
授業は横並びを実践していたように思います。今でも印象的なのは、国語の時間です。幼稚園教育で「ひらがな」を習得していたわたしは、教科書が面白くてどんどん読み進めていました。歩いて回っていたい先生がそれに気づき、教科書のページを今「別の生徒が読み上げているページ」へと開き直させ、「みんなと一緒のところを読んでね」と言ったのです。
その後、授業は恐ろしく退屈なものになりました。
そうやってわたし達は小さな頃から、「みんなと同じである事」を教育されていたのです。

「みんなと同じこと」が、「良いことである」「善である」――それはあなたの興味関心よりも、あなたの楽しさよりも、重要なことなのよ。
それが、ここで受けた教育だったように思います。
わたしの世代は今40代になったばかり。子どもを教育する立場にあり、社会を推進する力であるはずのわたしたちの多くは、こういう教育を受けてきたのです。

5年程、いわゆる実社会において大企業で働いた後、わたしはフリーランサーとなり、その後、起業しました。当時は上司の言う通りにやろうと必死になり一生懸命、一生懸命やったのですが、結果心が壊れてしまって、心療内科へ通いました。

それから起業し、自社の仕事に平行して4年程の間、スピリチュアル業界を学びました。これもまた本当に言う通りに、うかつな自己解釈を挟まずに、素直に一生懸命、一生懸命やったのですが、結果身体が壊れてしまって、入院をしました。

わたしは本当に不思議に思っていました。
何がおかしいのだろう? どっちも幸せにならない。楽にもならない。それって...変じゃないか?!

病後は、つながりのある実社会と、スピリチュアル業界を両方眺めながら、自分の立ち位置を見極めようとしてきました。
なぜなら、そういう経緯があったので、双方にどこか違和感があったからです。

実社会には、スピリチュアルなことを毛嫌いする人がいますし、スピリチュアル業界には、実社会の諸々を毛嫌いする人がいます。
しかし、不思議なことに、共通点がありました。
みんな、「幸せになりたい」のです。
でも、どちらを観ていても、幸せそうな人はほとんどいませんでした。
本当に、ほとんど出会えなかったのです。

これまでに出会ってきた、幸せそうに見える人たちは、自然体で、穏やかで落ち着いていて、目の奥が澄んで輝いていた気がします。
何も言わなくても、かもし出す雰囲気が、すでに幸せそうです。
実際お話を伺うと「ご自身が満足をする」という意味で幸せな暮らしをなさっていました。
でもそれはどの業界に限ったことではなく、もっと言えばとの国に限ったことでもなく、
つまり外側の条件には左右されていなかったのです。

スピリチュアル業界の中で言われているモノの中には、これは本物だなあと感じる素晴らしいコンテンツはいくつもありました。
しかし、翻訳のせいなのか、例え話が面白過ぎるせいなのか、ちゃんと中身を読めている人が少ないように感じました。
なぜだろう...? 非常に不思議でした。
実社会でも、自己啓発は非常にニーズがあり、あらゆるところでセミナーが行われ、本も売れているのですが、それで本当に幸せになっている人を実は1人も観たことがありませんでした。

わたしの言う、幸せというのは「自然体で、穏やかで落ち着いていて、目の奥が澄んで輝いている。何も言わなくても幸せそう」という感じのことです。
なぜだろう...?
本当に不思議でした。

スピリチュアルにも自己啓発にも、
ここに、「本当のこと」は、あるのだろうか? と思えてならなかったのです。

観察をしました。
なぜ、みんな、幸せになりたいのに、幸せにならないのか?
何が原因なのか?

そうして徐々に見えてきた幸せな人の共通点は、人生の何処かのタイミングで、自分自身と深く向き合ったことがある人。
そしてその自分を受け入れている人。
だった、のです。

しかし。
自分に向き合うことで幸せになれるのだとしたら、なぜ、みんなそれが出来ないのか、が不思議です。
どうしてなのか長年解らなかった理由は、わたし自身が幼少からART教育を受けていて、自分と向き合うことが日常的だったからかもしれません。
それに気がついたのは、つい最近のことでした。

自分と向き合うことが難しい理由をリサーチしていると、「自分と向き合う」=「辛いこと」「苦しいこと」という先入観があることが解りました。
だから難しいのです。
そして、そうなっている背景には、心に刷り込まれてしまった「沢山の思考」のあることが見えてきました。

そうです!
わたしの頭の中もそうでした。
「〜すべき」「〜してはならない」「〜は悪だ」などなどなど。
「〜が幸せなこと」「〜は正しいこと」「〜は評価されること」などなどなど。
経験や実体験、あらゆる意味での教育がもたらしたおびただしい数の思考によってがんじがらめになっていて、自分と向き合おうとすると、必ず否定的な思考がやってくる時期があったのです!

「幸せ」は、そういう外側に与えられた条件によって派生する言動からは生まれ難く、自分の内側からやってくるものなのだよなあ...と今は思います。

みたけさやか
Faculty works Co, Ltd. 代表取締役、ストーン・コンシェルジュ、アクセサリー作家

[ハフィントンポスト]

Posted by nob : 2013年12月19日 14:12

言い得て妙。。。Vol.10/男と女の間には、、、 「友情(で結び付く関係)」は成立しうるけれども、、、 「友情だけ(で結び付く関係)」は成立しえない、、、と思う。。。Vol.2

■大人女子と子供おばさんの恋愛の違い
「男女の友情」を成立させる3つの心構え

「男女の友情」は信じない?

 子供おばさんは、頑なに男女の友情は成立しないものだと思っています。 そもそも男友達がいないので、そういった関係は理解できないのです。

 逆に大人女子は、気のおけない男友達がいて、同性の友達とも恋人とも違う関係を楽しんでいます。 だから、男女の友情は成立すると思っているし、そういう関係を築くための秘訣も知っているのです。

「男女の友情は成立するか?」というのは、永遠のテーマかもしれません。 ただ、「男女の友情は成立するか、しないのか」という判断をしがちですが、実際は、「成立させられる人とさせられない人がいる」と言えるのです。

 では、男女の友情に大切なことは何でしょうか?

男女の友情に大切なこととは?

 男女の友情を成立させられる人は、下記の3つのことができる人が多いです。

1.異性としてよりも、“人としての魅力”を大切にできる。
2.ほどよい距離感を保てる“理性”を持っている。
3.相手に“見返り”を求めない。

 1つずつ、解説していきます。

1. “人としての魅力”を大切にできる?

 そもそも、異性に性的な魅力ばかりを求める人にとっては、異性との友情は難しいものです。
異性ではなく、“人として”相手を好きになれる人でないと、相手を意識しすぎてしまい、気楽な友情関係は築けません。

 つまり、自分だけではなく、相手の男性がこのタイプだと友達関係を築くのは難しいでしょう。
さらに、“男尊女卑”的な発想を持っている男性の場合、フェアな友達関係は難しかったりもします。

 男女の友情に大切なのは、お互いの“人間力”です。
お互いに相手を魅力だと思わないと、友情を築くことは難しいものです。ただ、その魅力が、“男が喜ぶ女の魅力”“女が喜ぶ男の魅力”に過ぎないと、人として相手から惚れてもらうことはできません。

 つまり、女性は“女を使わない魅力”がある人ほど、異性と友達になれるのです。
もちろんそれは、「女性らしい振る舞いをするな」という意味ではありません。“女を使う”のと“女性らしさ”は別物ですよ?

「信頼できる」「一緒にいて楽しい」「思いやりがある」「気が合う」など、同性の友達を作るときにも大切な魅力を持っている人は、異性の友達も作りやすいでしょう。

2. ほどよい距離感を保てる“理性”とは?

 例えば、相手との距離感を間違え、肉体関係を持ってしまったら、それは“ただの友達”ではありません。
性別が違う限り、時には、性的欲求が沸いてくることもあるでしょう。 だからこそ、男女の友情には、ほどよい距離を保てる“理性”が必須です。

 距離とは、「物理的な距離」と「精神的な距離」の両方を指します。
物理的な距離でいうと、当たり前ですが、会う場所には気を付ける必要があります。 個室で2人っきりなんてことになると、人によっては相手を異性として好きではなくても、性欲が沸いてしまう可能性もあるからです。

一心同体になりすぎない距離感

 精神的な距離についは、男女の友情に限らず、同性間でも重要なことです。書籍「大人の友情」(河合隼雄・著 朝日新聞社刊)によると、友情で壊れやすい原因となるのが、“同一視”なのだそうです。

 相手に対して一心同体だと思えるほどの友情を感じられるのは素晴らしいことですが、常に相手と同一状態だと、お互いの自立の障害にもなります。さらに、自分と同じような人間だと思えたとしても、実際は別の人間です。
同一視をすればするほど、違いを感じたときには、「思っていた人とは違った!」と落胆することもあるし、ときには「私よりも優れている。悔しい!」と嫉妬してしまいます。それが友情にヒビが入ることだってあるのです。

 どんなに心の距離が近くなっても、相手と自分は違う人間だと認識できる、ほどよい距離感が大切です。
どんな人とであっても、「親しき仲にも礼儀あり」なのです。

3. 相手に“見返り”を求めてない?

 例えば、男女の友達同士が友達ではいられなくなるきっかけで一番多いのが、「どちらか一方の恋心」です。

 そうなったとき、どうして壊れるか?と言うと、相手に愛情の見返りを求めてしまう場合が多いからです。
もちろん、好きになったら、「相手にも好きになってもらいたい」と思うのは普通のことです。

 でも、もし彼が友達以上の感情を持てない時は、きちんと元の距離感に戻れるかどうかが重要です。
それでも、彼に愛情を求めるようになると、相手も気持ちに応えられなくて気まずさを感じるため、関係は壊れ始めるのです。

一方に恋心があったら、友情は成立しない?

 ただ、「相手に恋心を抱いていたら、友達関係が成立しないか?」というと、そうとも言い切れません。
「関係を深めない理性」(=相手が望む距離感を保つ)や、見返りを求めずに、ただ、ただ、相手を好きでいられる人は、友人関係を維持できるのです。

 これは、恋をすると、「相手が自分のものにならなくては意味がない」と思ってしまう人には、難しいことでしょう。
でもそれは、子供っぽい恋愛観です。相手の望む距離感を保つことができない人は、友情を壊すどころか、エスカレートすると、ストーカー化してしまうので、要注意です。

男女の友情は、大人だからこそできる関係

 若い時の男女間の友達関係は、相手との距離感を間違えたり、一方が好きになってしまって、愛を求めすぎたりして、壊れることは多いものです。だから、先ほどの3つが出来るためには、やはり“精神的に大人”の人ではないと難しいことかもしれません。

 でも、異性の友達は、人生において、同性の友達とも恋人とも違う彩(いろどり)を与えてくれる存在です。
そんな関係が築ける、大人の女性になりたいものですね。

子供おばさん……男性とほどよい距離感を保てず、友達関係を築けない。
大人女子……人間力があり、ほどよい距離感を保つ理性があるので、「男女の友情」を深めることができる。

ひかり
コラムニスト・作家・フリー記者

[AM]

Posted by nob : 2013年12月19日 13:44

言い得て妙。。。Vol.9/納得こそがすべて。。。Vol.7

■大人女子と子供おばさんの恋愛の違い
同じ過ちを繰り返す人の口癖は「でも」「だって」「わかってる」

聞く耳を持てない人は要注意!

 子供おばさんは、恋愛で同じような失敗を繰り返します。
似たようなダメ男に、何度もひっかかったり、依存心から相手を束縛し、嫌われてしまったり…。
それは、失恋を通して、自分が悪かったところを省みることなく、相手のせいにばかりにしているから、同じ失敗を繰り返してしまうのです。

 大人女子は、失恋をすると、それをバネにして、より魅力的になります。
失恋を通して、人の痛みがより分かるようになったり、自分の依存心と向き合って精神的な自立ができるようになり、より良い恋を掴んだりします。

 では、ここでの大人女子と子供おばさんの一番の違いは何でしょうか?

失恋での大人女子と子供おばさんの違い

 今回の大人女子と子供おばさんの一番の違いは「自分が変われるか否か」ということです。
大人女子は、失恋を通して未熟な自分を見直し、変わることができますが、子供おばさんは相手のせいで済ましてしまうので、変われません。
実は、子供おばさんのように、変われない人の特徴としては、主にこの2つがあります。

・人の話が聞けない。
・性格が頑固。

 この特徴があるからこそ、子供おばさんは同じような恋愛の失敗から抜け出せないと言えるでしょう。

人の話が聞けない子供おばさん

 子供おばさんの周りにも、彼女のことを大事に思って、「こうした方がいいよ!」とアドバイスをくれる人もいるはずです。でも、子供おばさんは、「でも」「だって」と、言い訳ばかりをして、きちんと聞くことができません。
だから、相手の言葉が心に入っていかないので、同じことを繰り返してしまうのです。

 結局、「でも」「だって」と、自分を正当化してしまうのは、自分の非を認められる、“心の強さ”がないからです。心は鍛えないと強くはなれません。誤魔化してないで、心をより強くするように努めましょう。

 まずは、相手の言う言葉がどんなに耳の痛いことだとしても、グッと我慢をして、きちんと受け止めることが大切です。
相手は、あなたに嫌われるのを覚悟して、愛情を持って言ってくれているかもしれないのです。それを聞けないというのは、実はとても残念な行為です。

 もちろん、中には腑に落ちないアドバイスをする人もいるかもしれません。
でも、そこには、自分でも気づかなかった自分の欠点を気づかせてくれるヒントもあるものなのです。
まずは、人のアドバイスに素直に聞き耳を持てるようになりましょう。

子供おばさんの性格は頑固

 頑固になって、変わろうとしないと、状況は変わりません。
例えば、浮気癖のあるチャラ男ばかりを好きになってしまう人は、そろそろ相手の本質まできちんと見られるようにならないと、同じことを繰り返してしまいます。
「好きになってしまうのだからしょうがない!」で済ませていると、同じ失敗を繰り返してしまいます。

 子供おばさんの中には、「分かっているけど、できません」と言う人もいます。
ハッキリ言ってしまえば、その人は、本当の意味で「分かってない」のです。分かってないから、変わることをしないで、同じ失敗を繰り返しているのです。
本当に理解するというのは、頭ではなく“心”からきちんとその事実を受け止めることです。
分かったふりをするのではなく、本当の意味で分からないと、変われないのです。

 大人女子には柔軟性があります。
だから、頑なに相手のせいにしたり、「しょうがない!」「できない」と言って済ませたりすることはなく、自分の悪かったところを直す努力をします。
だからこそ、失恋をきっかけに、より魅力的になり、さらに幸せな恋を掴むことができるのです。

 子供おばさんは、少しずつでもいいから、変われるための行動を取り入れてみましょう。
少しでも変わることで、見えることや気付くことも出てくると思いますよ?

変われる人は、より良い恋を掴む

「自分」が変われば、「環境」も変わるし、「相手」も変わります。
より自分が魅力的になれば、引き寄せる状況、人も変わってきます。

 人は誰もが本気で変わろうと思えば、変われないことはありません。
 変われない人は、まずは、「人の話を聞けるようになること」「少しずつでも変わるための行動を取り入れる」ことを目指してみましょうね。
きっと状況が変わり始めると思いますよ?

子供おばさん……人の話が聞けなくて、頑固なため、同じような失恋を繰り返す。
大人女子……失恋を通して、自分が変わる努力をするため、より良い恋を掴む。

ひかり
コラムニスト・作家・フリー記者

[AM]

Posted by nob : 2013年12月19日 13:27

言い得て妙。。。Vol.8/納得こそがすべて。。。Vol.6

■大人女子と子供おばさんの恋愛の違い
自分を幸せにすると「また会いたい人」になれる

また会いたくなる魅力って?

 大人女子は、「また会いたい!」と思われます。
でも、子供おばさんは、そこまで思われません。その違いは何でしょうか?

 子供おばさんは、人に楽しませてもらおう! 幸せにしてもらおう! と思いがちです。
自分で自分を楽しませ、幸せにすることができないので、相手に託すのです。

 でも、大人女子は自分で自分を楽しませ、幸せにすることができます。
自分の心を幸せの状態に持っていける人は、余裕があるので、誰かと一緒にいるときは相手に合わせるし、相手を幸せにできます。

 人は、一緒にいて、楽しい人、幸せになれる人の傍にいたいものです。
逆に不幸そうで、相手に幸せにしてもらおうと依存している人には近づきたくありません。

 だから、子供おばさんからは人が離れていくし、大人女子には人が寄ってくるのです。

 自分を幸せにするためには、常に自分の心の声を聞き、自分を受け止め、自分が幸せになることを叶えてあげることが大切です。

 つまり、自分を幸せにできる人というのは、精神的に自立をしているのです。

 人に上手に甘えることはあっても、心の松葉杖にして寄りかかったりはしません。
自分一人で立てる強さがあるからこそ、上手に相手に甘えたり、相手を楽しませたりすることができるのです。

 たまに「一人が平気になったら、出会いが遠のく」なんてことを言う人がいます。
ハッキリ言ってしまえば、それは自分を自分で受け止められない人の言い訳です。

 精神的に自立をしている同士でないと、幸せな恋愛や結婚はできません。
でも、それは「本当の愛とはなにか?」を理解しなければ、分からないことです。

 本当の愛は、求めるものではなく、与えるものです。 求めているうちは自己愛に過ぎません。
本物の愛情がなければ、その恋愛や結婚は、お互いに相手から奪い合う関係となるでしょう。それでは幸せにはなれません。

 与えられる人になるためにも「精神的な自立」ができるようになる必要があるのです。

心を幸せな状態に置く秘訣は?

 いつもHAPPYでいられる人は、目の前にある幸せを見つけるのが得意な人です。

 例えば、楽しみにしていたデートが相手の都合で急になくなってしまったとき、子供おばさんはがっかりした気持ちで1日を過ごします。
でも、大人女子は、残念な思いはあるにしても、気持ちを切り替え、その分「他に好きなことができる」と思い、そのことに時間を費やします。結果、それなりに楽しい1日を過ごせるのです。

 どんな状況にも必ずと言ってもいいくらいに、メリットとデメリットがあります。
何かを得れば、何かを失い、何かを失うときには、必ず何か他の可能性を得ているものなんです。

 例えば、失恋したからって、地球上の男性がその人、たった1人のはずがありません。
もっと素敵な人と恋愛できるチャンスができた、と思えばいいのです。
仕事を失ったのであれば、もっと新たなチャレンジができるチャンスなのだと、今まであきらめていた夢をまた追いかけることだってできるのです。

 大人女子はいつでも、失ったものではなく、得られるものに目を向けることができます。

 だからこそ、いつでも前向きで機嫌がよく、HAPPYでいられるのです。

 そんなポジティブ思考を持っていたら、一緒にいる人も幸せにすることができます。
例えば、楽しみにしていたレストランがお休みだったら、新たな美味しいお店を探して、「この店に出会うために、あのお店は休みだったんだね、ツイてるね!」なんて言えたりします。

 常に自分の心を幸せの方に保てる力がある人は、人の心も幸せに持っていくことができるのです。

 人に「会いたい」と思わせる人は、人を幸せにできる人です。
そのためにも、まずは自分で自分を幸せにし、心の状態を常にHAPPYに持っていけるように心がけましょうね。

子供おばさん……相手に幸せにしてもらおうと依存する。
大人女子……自分で自分を幸せにし、相手のことも幸せにする。

ひかり
コラムニスト・作家・フリー記者

[AM]

Posted by nob : 2013年12月19日 13:21

言い得て妙。。。Vol.7/納得こそがすべて。。。Vol.5

■大人女子と子供おばさんの恋愛の違い
他人と自分の幸せは別もの。あなたにとっての「幸せ」は?

人の幸せを妬んでばかりいない?

 子供おばさんは、人と比べることで、自分の幸せをはかります。
だから、友達が自分よりも条件の良い恋人ができたり、自分よりも早く結婚したりすると、嫉妬します。
大人女子は、人と自分を比べません。自分にとっての幸せを知っているので、マイペースに幸せを掴むからです。

 以前、こんなお悩み相談が来ました。
「一緒に婚活をしていた友達が、私よりも先に結婚します。嫉妬してしまい、祝福できません。どうしたらいいのでしょうか?」

 そもそも、そのお友達は、相談者さんの意中の彼を奪って、結婚したのでしょうか?違いますよね?

 だとしたら、彼女は相談者さんの幸せを奪ったわけではなく、彼女にとっての幸せを掴んだ、というだけのことです。
嫉妬している人が忘れがちなのが、「相手と自分の幸せは別物」だということです。
相手が幸せになることで、自分が不幸になるのであれば、それは祝福できないかもしれません。
でも、相手は相手の幸せを掴んだだけです。だったら、自分は自分の幸せを掴めばいいのではないでしょうか?
   
他人の幸せから、自分の幸せのヒントを掴もう!

 また、この相談者さんがもう1つ見えてないことがあります。
それは、「何かを得れば、何かを失う」ということです。

 既婚者の誰もが声を揃えて言うことといえば、「結婚に必要なのは、忍耐だ」ということ。
家庭を得ることで、人は自由を失ったり、忍耐が必要になったりするのです。
その背景も理解することができれば、嫉妬するどころか、お友達を応援したくなってくるのではないでしょうか?

 人に嫉妬する人は、相手の表面的なところだけを見て、羨ましいと思いがちです。
でも、その背景には、大変なこともあるし、相手も努力していることも多々あるものなんです。
その相手が幸せを得るために頑張っていることには、自分も同じような幸せを得られるヒントがあるものです。
でも、その部分を見ることなく、表面的なところしか見られてないからこそ、自分は相手と同じ幸せを得られてない、とも言えるのです。

「自分にとっての幸せ」を見つめ、選び、掴むこと

 そもそも人は、どうして人と比べるのでしょうか?それは、幸せではないからです。
そういう人は、相手よりも良い環境にいれば、幸せなのだと安心し、そうではないと、不幸なのだと思いがちです。
ただ、そもそも今、幸せな人は、わざわざ人と比べたりはしません。
そんなことをして、幸せをはからなくても、自分が幸せであることは分かっているからです。

 幸せは人それぞれです。
女性の誰もが、結婚して、出産して、子育てをできたら幸せとは限りません。
自由な環境と経済力を持って生きるのが幸せな人だっています。
結婚にも育児にも仕事にも、人によって「向き・不向き」があるのです。

 現代の女性は、人生の選択肢が増えました。
環境によっては、専業主婦になることもできるし、結婚して働くこともできるし、一生独身でキャリアウーマンとして生きていくことも可能です。
でも、選択肢が増えれば増えるほど、幸せを感じられない女性が多いのはなぜでしょうか?
それは、「自分にとっての幸せ」が見えていないからです。

 自分にとって、好きなこと、嫌いなこと、得意なこと、苦手なことは、人によって違います。幸せも同様、人それぞれです。だからこそ、自分にとっての幸せを知り、掴めている人が、幸せになれるのです。

 一昔前までは、女性は結婚をしたら、仕事を辞めるのが常識だったこともありました。
さらに前は、相手のことを好きだろうが、嫌いだろうが、結婚したいだろうが、したくないだろうが、お見合いをして結婚するのが常識の時代もありました。
そんなときは、「人生、そういうもの」だと諦めなくてはいけないこともあり、むしろ「自分にとっての幸せ」を知ってしまったら、苦しい人生になっていたかもしれません。

  でも、現代は違います。自分で選べるのです。
ただ、自分にとっての幸せは、一般的な価値観に流されていたり、ボーッと受け身のまま人生を歩んでいたりしたら、見つかりません。
そうなると、選択肢が増えたことで迷い、隣の芝生ばかりが青く見えてしまい、幸せを感じられなくなるのです。

「自分らしさとはなにか?」を知るというのは、実はものすごく難しいことです。
自分の心ときちんと向き合わないと、なかなか分かることではないからです。

 そんな難しいことを現代の女性は求められているのだから、人生の選択肢が増えて困惑している人がいるのも、納得はできます。
でも、これは人生において、とても重要な課題です。誰もが乗り越えるべきこととも言えます。
なぜなら、本来、人は自分らしさを持たない日々を過ごしていると、自分の人生に納得できなくなるので、幸せにはなれないからです。

「結婚」が幸せのカタチではない場合も

 実は現代、結婚をしていない女性の中には、結婚に向いてないから結婚していない人も少なくありません。
無意識の言動が、独身でいることを選択している場合もあるのです。
(※人生に正しいも間違っているもないので、それが悪いと言っているわけではありませんよ?)

 もちろん、そういった女性に、一生独身でいるべき!とは言いません。
ただ、お友達に嫉妬するよりも、まずは「自分にとっての本当の幸せは何なのか?」「自分が結婚向きになるためにはどうしたらいいのか?」をもう一度、考えてみてはどうでしょうか?
もし結婚するためには、自分らしさを捨てなくてはいけない場合は、「それでも結婚したいのか?」「それが自分にとっての本当の幸せなのか?」も考えてみましょう。

 人生はいつだって、自分との戦いです。
相手と比べたところで、意味はありません。嫉妬したところで、不愉快な気持ちが自分の内側に増えるだけです。

 自分にとっての幸せを知ることがカギとなる現代。
それができている人は幸せになり、逆にできてない人には、生きづらい時代になっています。
だからこそ、「他人」のことばかりを見て比べるよりも、「自分の内側」をよく見て、自分にとっての幸せを手に入れましょうね!

子供おばさん……人と比べて、自分の幸せをはかる。
大人女子……自分らしさを知り、自分にとっての幸せを掴む。

ひかり
コラムニスト・作家・フリー記者

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Posted by nob : 2013年12月19日 13:07

言い得て妙。。。Vol.6/納得こそがすべて。。。Vol.4

■大人女子と子供おばさんの恋愛の違い
不機嫌はうつる?周りに気を遣わせる“残念な女”

あなたの態度が不愉快な思いをさせてるかも!

 子供おばさんは、ツイてないことがあると、関係ない人の前でも不機嫌な態度をとりがちです。それがオフィスであろうが、どこであろうが、機嫌の悪い顔を見せ、「機嫌が悪いのは、私の勝手でしょ!」と思っています。
でも実際は、周りの人にとって、関係ないことはありません。周りの人たちに不愉快な思いをさせていしまっているからです。

 大人女子は、ツイてないことがあっても、自分の機嫌は自分でとります。だから、他の人の前では、機嫌が悪い顔は見せないし、むしろ感じの良い対応を心がけます。
そうすると、周りは彼女と一緒にいると気分がいいので、彼女はどこでも人気者になります。

 大人であれば、自分の機嫌は自分でとり、周りに気を遣わせるのは止めましょう!
それは、“機嫌が悪い自分を構ってアピール”なので、子供っぽい行為なのです。

 世の中は、うまくできていて、「自分がやったことは、自分に返ってくる」ようになっています。
人に幸せなものを与えている人は、周りからも幸せが返ってきます。その逆も然り。つまり、自分が不機嫌になって、周りに不愉快な思いをさせたときは、結果的に、自分に不愉快なことが返ってきてしまうのです。
だから、周りのためにも、自分のためにも、人の前では機嫌良くいられるようにしましょうね。

自分の機嫌をとる秘訣とは?

 では、自分で自分の機嫌をとるためには、どうしたらいいでしょうか?
もちろん、「ツイてないことの根本的な解決をすること」は、前提です。
その上で、仕事中に嫌なことがあった場合、自分の機嫌をとることが上手な人はこういったことをしています。

・ランチのときに、ちょっと奮発して美味しいものを食べる。
・コーヒーショップやコンビニに行って、お気に入りドリンクやお菓子を買う。
・好きな人にメールする。
・週末の楽しい予定について考える。
など。

 これらは、一旦、気持ちをツイてないところから切り離し、自分の気持ちを上げ、怒りや悲しみをクールダウンさせる方法です。
自分を機嫌良くする方法を自分なりに見つけておくといいでしょう。

周りにいる子供おばさんが機嫌悪かったら?

 周りにいる子供おばさんの機嫌が悪い時は、どうすればいいでしょうか?
実は、これに悩んでいる人は少なくありません。

 お人好しな人ほど、相手の機嫌をとろうとします。その結果、相手の不機嫌がうつり、自分までブルーな気分になったりします。それでは、本末転倒です!
相手の機嫌に引っ張られるくらいであれば、放っておきましょう。
相手は相手の都合で勝手に機嫌が悪いのだから、あなたはあなたで自分の機嫌をよくしておけばいいのです。
不機嫌な人が増えれば増えるほど、場の空気は悪くなり、周りの人が迷惑します。

 機嫌が悪い人と同じ土俵に乗ると、自分の方が消耗してしまうことはよくあること。
引っ張られるくらいであれば、相手に影響を受けないように、「自分を守る」ことも大切ですよ?

子供おばさんに八つ当たりをされてしまったら…?

 時には、機嫌の悪い子供おばさんに八つ当たりをされることもあるかもしれません。そんなときは理不尽さを感じるし、腹も立つことでしょう。でも、そんなときこそ、自分の機嫌をとることが大切です。
相手と同じ土俵に乗って反撃するよりは、「この人は理不尽なことをする人なのだ」と理解して、冷静に対応するようにしましょう。

 世の中には色々な人がいます。どんな環境でも“残念な人”もいます。でも、自分がそんな残念な人になってはいけません!
自分で自分の機嫌をとれるようになって、周りの人に迷惑をかけないようにしましょうね。

子供おばさん……不機嫌を周りの人に当たり散らし、迷惑をかける。
大人女子……自分の機嫌は自分でとり、周りの人には人当たりよく接する。

ひかり
コラムニスト・作家・フリー記者

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Posted by nob : 2013年12月19日 13:00

言い得て妙。。。Vol.5/納得こそがすべて。。。Vol.3

■大人女子と子供おばさんの恋愛の違い
いつの間にか負担に?“かまって病”2つの症状

 「恋人が、友達とばかり会って、自分との時間を作ってくれない!」そんな不満を抱いている女性は多いものです。でも、原因は自分にあるかもしれませんよ?

 もしかして、“かまって病”ではありませんか?

 子供おばさんの大半がかかっているのが、この“かまって病”です。

“かまって病”の人が恋を壊す2つの症状

<症状1:子供おばさんは、自分のことばかりを話題の中心に持っていきがち>
 もちろん、その内容が相手にとって楽しい内容であれば、話は弾むでしょう。ただ、大概そういうときは、「私ってこういう人なの」「自分を分かってほしい」「受け止めてほしい」といった“自分のため”の会話が多く、話を聞いている相手にとってはどうでも良い話題のため、退屈してしまいます。
そんな相手の様子に気が付かずに、会う度にそんな会話を繰り返すようになると、恋人は段々会うのが億劫になってくるのです。

<症状2:子供おばさんは、恋人が会う回数が減らしてくると、気を惹こうと愛情をはかる行為をしがち>
「他の男性にデートに誘われちゃった!」と、自分を放っておいたら他の人に行ってしまうよ?といったアピールをし始めることもあります。わざと嫉妬心をあおるようなことをされると、大概、人は面倒くさくなってきて、相手のことが苦手になってきます。そんな子供っぽい行為に、うんざりし始めるのです。
それがきっかけで、恋人がさらに2人の距離を空けようとすることもあるでしょう。

 そんなとき、子供おばさんは、「付き合い始めは優しかったのに、優しくなくなった。彼が心変わりをした」と相手のせいにしてしまいます。
いえ、いえ、いえ、これらは全て、自分で恋を壊してしまっているのです!

“かまってアピール”をされると、むしろかまいたくなくなる人は、少なくありません。つまり、「私に注目して!」と言えば言うほど、相手はあなたに注目しなくなるのです。
結局、「私を受け止めて」という思いは、相手に対する愛情ではなく、自己愛に過ぎません。だから、人は、そういった自己愛を投げられれば投げられるほど、うんざりしてしまうのです。

“かまってアピール”をしてしまう理由

 では、どうして子供おばさんは、“かまってアピール”ばかりをしてしまうのでしょうか?

 ・寂しさを恋人の存在で埋めたいから。
 ・楽しみや幸せを自分で見出すことができず、恋人と過ごすことでしか得られないから。

 など、色々な原因はありますが、根本的な原因は、

 ・人にかまってもらっているときにしか、自分の存在価値を実感できないから

 というのがあるでしょう。だから、自分を受け止められようとして、アピールばかりしてしまうのです。

“かまって病”の人は、相手にかまってもらえれば、かまってもらえるほど、自分には魅力があり、それだけの価値がある人間なんだということを実感しようとします。だから、受け止めてくれる存在がいることで安心するのです。

 大人女子は、“かまってアピール”をするよりも、むしろ相手がかまいたくなるような女性でいます。相手が受け止められる余裕がないときは、わざわざ自分のことをアピールしたりはしません。
逆に彼のことをよく受け止められるので、信頼されることが多く、結果、相手から「もっと君のことを知りたい」と興味を持たれるようになるのです。

 どうして、大人女子はそんな人でいられるのでしょうか?
それは、基本、「自分のことは自分で受け止められている」からです。
自分の長所だけではなく、短所も含め、“ありのままの自分”を受け止め、信頼しているので、常に心は安定しています。だから、子供おばさんとは違って、わざわざ相手に受け止められることで安心しようとはしません。

 また精神的な自立をしているため、恋人に依存をすることで、自分の楽しみや幸せを見出そうとはしません。
だからこそ、かまってもらってないときも、自分の力で幸せでいるし、逆に恋人と一緒にいるときは、相手が楽しめることは何か?を考えることもできるのです。
その結果、彼にとって、一緒にいると楽しくて心地よい相手となるので、彼は共に過ごす時間をさらに増やしたくなるのです。

“北風の子供おばさん”と“太陽の大人女子”

 周りにいる“モテ大人女子”の恋愛を見ていると、彼の方がかまってほしいと彼女に寄ってきているパターンが多いです。彼女たちは、どうしてそんな関係が築けるのでしょうか?
彼女たちは、恋人が友達と遊びに行くときは、「楽しんで来てね!」と優しく見送ることができるのです。だからこそ、彼らは楽しいことがあればあるほど、彼女に報告したがるし、今度は彼女を一緒に連れていきたいと思うようになるのです。

 逆に、子供おばさんは、恋人が自分と一緒ではないところで楽しんでいると、嫉妬します。
それでは、恋人は楽しかったことを彼女に話したがらないし、自分が悪いことをしてきたかのような罪悪感すら抱きます。
そんなときに、今度は彼女を連れて行こう!と思うかというと、逆に「面倒くさいからいいや」と思うことの方が多いでしょう。

 要は、童話「北風と太陽」と同じです。
「私も一緒に遊びに連れていけ~!私をかまってくれ~!」と北風をピューピュー吹く子供おばさんは、むしろ相手にとって重荷な存在になります。
でも、「相手がハッピーなら私もハッピー」だと思っている大人女子は、「楽しんできてね!」と相手を温かく送り出すことができます。だからこそ、楽しい経験をした分だけ、彼にとって彼女は大切な存在となるし、「今度は彼女も連れて行きたい!」という気持ちになるのです。

“かまって病”は恋を壊す!

 一緒にいても、自分のことばかりを話してつまらない。友達と遊びに行ったら、機嫌が悪くなる。そんな人が恋人だったら、付き合っていくうちに、だんだん息苦しくなってきます。

 そろそろ“かまって病”を治しませんか?

“かまって病”の人は、相手から幸せをもらおうとばかりします。さらに、束縛することで、結果的に相手の幸せを奪ってしまいます。逆に、相手を見守れる人は、より幸せにすることができます。
どっちが相手に大切にされるかは、一目瞭然ですよね?

“かまって病”を治して、相手が一緒に過ごす時間を増やしたくなるような女性になりましょうね。

子供おばさん……“かまってアピール”ばかりをして、パートナーの幸せを奪う。
大人女子……パートナーを見守り、幸せにできるので、パートナーが大事にしてくれる。

ひかり
コラムニスト・作家・フリー記者

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Posted by nob : 2013年12月19日 12:52

言い得て妙。。。Vol.4/納得こそがすべて。。。Vol.2

■大人女子と子供おばさんの恋愛の違い
コンプレックスからの脱却!経験よりも大切な“幸せになる思考”

コンプレックスを感じて生きるのをやめませんか?

 独身の子供おばさんは、自分が結婚していないこと、子供を産み育てていないことに負い目を感じます。
でも、独身の大人女子は、結婚していなくても、子供がいなくても、そこにコンプレックスを持たずに、独身であるという「今の経験」を大切にしています。

「経験していない」ことがコンプレックスに

 実は、人にとって、「経験をしていない」ということがコンプレックスになることが多いのです。
例えば、大学に行っていない人は、社会人になってコンプレックスを持つことがあります。誰とも付き合ったことがない人は、恋愛経験がないことにコンプレックスを感じます。
結婚していない人は、独身であることに、子供がいない人は、子供を産み育てていないことにコンプレックスを持ちやすいです。

 でも、逆を言えば、大学に行っていない人は、大学卒の人よりも早く社会に出る経験ができたと言えます。
誰とも付き合ったことがない人は、その分、“1人で過ごす時間”を経験しています。 結婚していない人は、独身である経験を、子供がいない人は、“自分のことに集中できる生活”を経験しています。

 大人になれば、誰もが必ず経験しなくてはいけない出来事なんて、1つもありません。人生それぞれです。
ある出来事を経験しないということは、“その出来事を経験しないことで得られる経験”をしている、とも言えます。
ただ多くの人が経験していないことに関する素晴らしさは、経験した人しか分からないもの。だから、それが評価されることはあまりありません。

逆に、より多くの人が経験している出来事は、その素晴らしさをより多くの人が知っています。
だからこそ、そういった多くの人が経験している出来事を自分が経験していないと、コンプレックスを持つ人は少なくありません。

 でも、自分は自分なりに、素敵な経験をしているはずです。
そこに気付かないと、いつまで経っても人と比べて劣等感を持ち、自信が持てない大人になってしまいます。

今の経験を大切に!

 今ある環境の素晴らしさに気付けない人は、その環境だからこそできることを見落としがちになります。
例えば、子供がいなかったら、自分のためにより多くの時間が使えます。
自分を成長させるために本を読んだり、習い事を始めたり、趣味を充実させたり、気軽に旅に出たり、オシャレに時間を費やすことだってできます。仕事をバリバリできる時間だってあります。

 大人になって、そんな自由な時間を与えられている経験は、とても素晴らしいことなんです。
そこに気付かないで、結婚していないこと、子供がいないことばかりに目を向けていたら、その人は輝けません。

経験以上に大切なのは、“幸せになる思考”

 もし周りに「あなたは独身で可哀想ね」と言う人がいるとしたら、その人は“独身の幸せ”を知らないだけです。
そういう言葉に左右される分だけ、あなたも「独身ならではの時間をきちんと謳歌できていない」証拠とも言えます。

 ただ、逆を言えば、今ある環境を楽しめない人は、どんな環境を手に入れたところで、楽しめる思考になっていないので楽しめません。結婚しても、子供が生まれても、それ自体が幸せになれるわけではありません。
“幸せになる思考”がある人は楽しめるし、そうではない人にとっては、「自分の時間がなくなった」とやみくもに嘆くようになってしまうでしょう。

どんな環境でも良いこと、悪いことがある

 どんな環境にも必ずと言ってもいいくらいに、「良いこと」と「悪いこと」があります。
独身であることの「良いこと」と「悪いこと」もあれば、結婚していることでの「良いこと」と「悪いこと」、子供がいることの「良いこと」と「悪いこと」もあります。
でもどんなときにも、「良いこと」の方に目を向けられる人は、幸せになれるし、「悪いこと」ばかりを目に向ける人は、幸せにはなれません。

 つまり、今独身で幸せではない人は、「結婚したら幸せになれる!」と思っているかもしれませんが、その思考のままだとなれないかもしれませんよ?

今できる経験を精いっぱいやるべし!

 はじめの話に戻ると、人は「経験していない」ということにコンプレックスを持ちやすいものなのです。
だったら、時間とお金が許す限り、今できる経験を精いっぱいやることが大切です。
人生では諦めたことが多ければ多いほど、自分の人生に納得できません。納得できない人生を送っている人が、幸せなはずがないのです。

 本当に結婚という経験が必要であれば、あれやこれやと言ってないで、お見合いでもなんでもすればいいのです。
子育ての経験が必要であれば、子供は自分の希望だけではできるものではありませんが、養子をもらうという選択肢だってあるでしょう。大学に行ってないことにコンプレックスを持っているのであれば、社会人になってからでも大学へ行けば良いのです。
時間がないなんてことは、言い訳にはなりません。

 知り合いの社会人の方は、多忙な生活にも関わらず、自分のコンプレックスを克服しようと、働きながら大学受験をし、夜間学校へ通い、無事に卒業しました。
「社会人になってからの方が、勉強をやろうと思って授業を受けるから楽しかった」とすら、言っていました。つまり、「社会人になってから大学に行くこと」のメリットだってあるのです。
ただ、その後、「その大学生活の経験が実際の仕事に役立つか?」というと、そういうわけではないことにも気づいたようです。

 つまり、「経験していないことが、そこまでコンプレックスを持つような出来事だったのか?」というと、そうではないことも多々あるものなんですよね。
でも、その方にとってその経験は、自分のコンプレックス解消には大いに役立ったようです。
それは人生において、とても重要なことです。

今だって、大事な経験をしている!

 「経験していない」というコンプレックスを持つくらいであれば、経験すればいい。 本気でやれば、なにかしら叶えられる手段はあり、経験するのが可能なことは多いです。

 でも、今だって、大事な経験をしていることは、忘れてはいけません。
その自分の経験がたとえ少数派だとしても、立派な経験なのです。今の環境だからこそできる経験を大切にし、充実した日々を送れるようになりたいものですね。

子供おばさん……自分が経験してないことばかりに目を向け、コンプレックスを持つ。
大人女子……自分の経験を大切にし、誇りに思う。

ひかり
コラムニスト・作家・フリー記者

[AM]

Posted by nob : 2013年12月19日 12:35

悟りとは、、、日々移ろい変わっていくもの、、、完全な満足を追い求め続けていく過程での、その時々の自らの在り様への納得と他の受容をいう。。。

■坊主も知らない仏教の落とし穴-対談:南 直哉×島田裕巳

青森県・下北半島にある「霊場」恐山。口寄せをする「イタコ」で有名だが、山内は曹洞宗の菩提寺が管理している。院代の南直哉師は、坐禅の聖地・永平寺で約20年修行し、恐山に転じた異色の経歴を持つ。オウム事件から「直葬」の是非まで。両極を知る禅僧と希代の宗教学者との初対談は白熱し、3時間超に及んだ――。

【南】はじめまして。恐山に、ようこそいらっしゃいました。

【島田】こちらこそ。東京から新幹線を乗り継いで片道6時間。だいぶ疲れましたが、山内に漂う硫黄の効果でしょうか。見学しているうちに疲れが和らぎました。

【南】硫黄の影響なのか、外から持ち込んだ植物はほとんど根付きません。例外は境内に1本残った桜ぐらいです。その代わり、寺の境内には4つの外湯があります。源泉掛け流しで、泉質は上等です。そもそもは湯治場として開かれた場所だといわれています。

【島田】さきほど本尊の地蔵菩薩(じぞうぼさつ)を見せていただきましたが、あんなに厳しい表情の地蔵菩薩は初めて見ました。むしろ修験道系の権現(ごんげん)(※注1)にも見えますね。

(※注1:修験道は各地の霊山を修行の場とする日本独特の宗教。神道と仏教が習合しており、神仏が仮の姿で現れた姿である「権現」を祀ることがある。)

【南】お目が高い。恐山の菩提寺は曹洞宗ですが、それは1530年からのことです。由緒には862年に慈覚大師・円仁(じかくたいし・えんにん)に開闢(かいびゃく)されたとあります。円仁は天台宗の3代目座主(ざす)で、天台宗は古くから修験道と結びついていました。修験道は山岳信仰が盛んでしたから、恐山もその影響があります。何度も大火にあっているため、歴史資料が残っておらず、事実としていつから本尊が地蔵菩薩となったのかも、本当のところは不明です。

【島田】南さんは1984年から約20年間、永平寺で修行されていますね。曹洞宗の大本山であり、「只管打坐(しかんたざ)」の修行道場です。そこから、イタコや死者供養で知られる恐山に移った。2つの寺は、曹洞宗、いや日本仏教の対極です。

【南】私が恐山に入ったのは、7年前のことです。大学を出て、西武百貨店に2年ほど勤めてから、「やはりサラリーマンは無理だ」と観念して、出家得度しました。入門時は「永平寺で死にたい」と思っていました。しかし厳しい修行も、数年もすれば慣れます。自己存在の危機を解決するすべはあるのか。それを突き詰めるために入門したのに、パターン化した生活の中で、行き詰まってきたちょうどその頃、恐山山主の長女との縁がありました。道元禅師(どうげんぜんじ)の750 回忌という節目もあり、下山することになりました。

【島田】2つの寺はオーソドックスな仏教の視点では対極にありますが、その一方で、いまの「仏教ブーム」、さらにいえば「スピリチュアルブーム」の中では、一括りにされています。恐山にも若い訪問客が増えているのではありませんか。

【南】特に最近は、若い女性が1人で来るというケースが目立ちます。おととい来られたバーテンダーだという女性は、「こんなところに1人で来ると、自殺志願者だと思われますね」と笑っていました。「仏教に関心があるのですか」と聞くと、「わからない」と答える。おそらく日常に漠然とした違和感があるのでしょう。でもその違和感を処理するツールが見つからない。何かの手がかりを探しに、ここまでやって来る。そんな感じです。

【島田】南さんが永平寺に入られたのは、ちょうどバブル崩壊の前ですね。

【南】入山から3年経つと坐禅指導をするようになります。80年代の後半ですね。その頃は、焦りや苛立ちを訴える人が多かった。漠然とした強い不安、といえばいいでしょうか。それがバブル景気が崩壊して、オウム真理教の事件が起きた頃から質的に変わりました。不安ではなく、自分自身に対する違和感とか、居場所のなさを強く意識する人が来る。若い世代に限らず、あらゆる世代がそうなんです。具体的にいえば、中年以上の男性が簡単に泣くようになりました。

【島田】中年男が泣くのですか。

【南】はい。昔の男性は痛いところを突くと、怒りました。いまは泣きます。彼らは「一生懸命働いて、昇進もし、家庭を持って息子も大きくなりました」ということを淡々と話します。昔だったら自信を持っていいことなのに、それができない。逆に、自分のやってきたことはこれでよかったのか、と疑っている。だから孤独で、寂しそうです。

「真理」や「悟り」がブームになる怖さ

【島田】もっと上の世代には、そういうことはないのですか。

【南】ありませんね。団塊世代より下の世代が持つ違和感に、ブームとしての仏教が受容されているのだと思います。私はそうした「仏教に救いを求める」という考え方は危ないと思います。伝統教団も、癒やしや救済の求めに、素直に応じてきた面がある。しかし私は、仏教のユニークさや有用性は、そうした「一発回答」を示さない点にこそあると考えています。

【島田】同感です。極論すると、いまの仏教はキリスト教ではないかと思っています。キリスト教の開祖であるイエス・キリストが、具体的に何を説いた人物なのかは、必ずしも明確ではありません。イエスが直接記した教典はなく、信徒がまとめた「福音書」は複数存在します。同じように、釈迦がどのような教えを説いたのか、確かなことはわかりません。釈迦の教えを記したという仏典は、無数にあり、どの仏典を聖典とするかは宗派によって異なります。いわば、すべての仏典は「偽経」ともいえます。

また仏教は発祥地のインドではほぼ消滅しています。たとえばサンスクリット語の般若心経は法隆寺にしかありません。「ブッディズム(=仏教)」という言葉自体、西洋で生まれたものです。いま我々が親しんでいる仏教は、釈迦の説いたものとは違い、1度キリスト教をもとに再構成されたものである可能性が高い。

【南】「いまの仏教はキリスト教ではないか」というのは衝撃的なフレーズですが、よくわかります。いま「日本の伝統」とか「東洋の思想」とされるものは、ほとんどが西洋のフィルターを通したものです。これは1度、根本的に解体してみないといけない。とくに近代以降の仏教は、西洋の思考で再構築されているという点は、忘れてはいけません。

【島田】「仏教ブーム」ではテーラワーダ・ブッディズム(スリランカ、タイなどで盛んな上座部(じょうざぶ)仏教)の人たちが注目を集めていますよね。僕はそれを「スピリチュアル・ブッディズム」と呼んでいます。釈迦の説いた正しい仏教を実践している、というのが宣伝文句ですが、「正しい仏教」というものはありえません。

【南】テーラワーダ仏教の人たちは「我々は仏教のプロだ」といいますね。彼らの教えでは、釈迦の教義や戒律、僧侶の訓練方法、すべてが確定している。そして、般若心経であろうと、彼らの決めた「原典」にないものは、すべて間違いだという。私には「絶対正しいことがある」という主張自体が、仏教の「諸行無常(しょぎょうむじょう)」(※注2)の否定だと思います。

(※注2:仏法の大綱である『三法印』の1つ。「諸行」とは、この世の一切の事物・現象のこと。「無常」とは、あらゆるものは常に移り変わるということ。)

【島田】キリスト教のやり方と同じです。

【南】そうです。私はよく講義の中で「世の中の思想には、仏教と仏教以外しかない」と挑発します。仏教以外のふつうの思想は「絶対に正しいものがある」という前提から出発します。一方、私が理解する仏教は「無条件に真理のようなものを提出することはできない」ということが根本にあります。だから「真理」とか「悟り」ということを無防備にいう人は信用できないんですよ。

【島田】そうした傾向は、日本の仏教の中にも浸透していますね。

「いまここがすべて」は×。根本は「人間はダメだ」

【南】私の学んできた仏教はどう考えてもヒューマニズムではありません。根本には「人間はダメだ」という見方がある。釈尊は「苦」だといいましたが、私なりにいえば、自己存在というのは死ぬまで治らない慢性病です。「無病息災」で楽になるというのは幻想で、「一病息災」で、どこまで切り抜けていけるか。ところが、一発で気持ちよくなれる「救済」を求めます。すると仏教の側も「それを出してみましょうか」となるのです。

【島田】仏教の最大の特徴は「悟り」という考え方にあると思います。キリスト教やイスラム教にはありません。絶対神につくられた人間が、現世で超越的なものをつかむという発想はないわけです。しかし、現代では「悟り」が「本当の真理をつかむこと」と誤解されていますね。

【南】近代以降の仏教は、そうした西洋の一神教的思考を前提にした枠組みが効きすぎていると思います。その点で注目すべきなのが、親鸞聖人(しんらんしょうにん)と道元禅師です。2人とも、「真理」や「悟り」を棚上げにする方法が似ています。親鸞聖人は、念仏という行為自体に意味を見出して、そこに自我を解体していく。一方、道元禅師は、坐禅という修行そのものに意味を見出して、そこに自我を解体していく。形而上学的な思想ではなく、実践の中に自我を溶かし込んでいくわけです。

【島田】「悟り」をキリスト教の「回心」として理解すると間違いますね。キリスト教の「回心」とは、自分が罪深い存在だということを認めて、神にすべてを委ねるという経験です。「回心」の経験は、周りの人に語ることができます。

【南】そうです。「回心」と違って、「悟り」は語ることができません。道元禅師は『正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)』(※注3)で、とにかく一般的にいう「悟り」にあたる「見性」というアイデアを戒めています。鈴木大拙(だいせつ)氏が強調しているような「悟りの体験」について、道元禅師は関心がなかったはずです。『正法眼蔵』が難解なのは、明確な結論を出すこと自体に拒否があるからだと思います。だからどこにも結論がなく、ただ言語の過激な運動だけがある。

(※注3:開祖・道元が著した曹洞宗の宗典。87巻の大著で、難解で知られる。曹洞宗の教団では「弁道話」巻までを現代語に翻訳。現在、公開準備中という。)

【島田】親鸞や道元の思想は「正解はない」という考え方ですよね。これは笑い話ですが、センター試験に「親鸞の説いた『悪人正機(あくにんしょうき)』とは」という問題が出てくる。おそらく道元も出てくるでしょうね。4択で正解を選べというのは――。

【南】無理でしょうね(笑)。

【島田】「そんなものだ」という記号に括られてしまっているわけですよね。

【南】道元禅師は何かをいい切ること自体に不信感があるのかなと思います。禅では「不立文字(ふりゅうもんじ)」とか「言詮不及(ごんせんふきゅう)」といいますね。真理とは、いい損なうことでしか自覚できない。たとえば「成仏」とは、成仏しようとすることだというわけです。成仏というのは「はい、ここで終わり。できました」ではなくて、成仏しようと努力する過程だというわけです。

このとき問題になるのは、この教えを一般の人に敷衍できるか、という点です。下手をすると、「いまここがすべてだから、その1点に集中して日々を生きるんだ」という単純な話になりかねません。

【島田】スティーブ・ジョブズが禅に影響されている、という話は、そういうことですよね。ヒッピー運動の中心的なスローガン「Be here now」と同じです。

トヨタと永平寺に共通「生活すべてが修行」

【南】「いまここがすべて」というのは、なぜか、と問いたいですね。それは神の椅子の位置を、自分の中に変えるだけです。ただし、たしかに仏教の「無我」とは、行為の中に自我を預けていくという思想です。だから行為の善悪についての倫理を示す必要があります。そうしなければ、「それはお国のため」「村のため」「会社のため」などと、仏教とは関係のない人間に方向を決められてしまう。仏教の立場で倫理を基礎づけることができないと、非常に危ないと思います。

【島田】日本の企業社会も、そうした構図をとってきました。その象徴がトヨタ自動車です。生産過程の中に自我を溶け込ませる。カイゼン運動という形で、それを奨励する。いまの日本の豊かさをつくった思想であり、ほかの国には絶対に真似ができないものだと思います。

【南】倫理を備えた実践体系の1つですね。

【島田】浄土系では「他力本願」といいますね。庶民的なレベルで実践しようとすれば、どうしたって「会社のため」となる。日本人は仏教の考え方をいかしながら、豊かな社会をつくり出す術を編み出してきたといえます。たとえば、それをある極北で支えているのが永平寺です。「生活すべてが修行」というあり方が、1つのモデルとして美化されています。

【南】そうですね。だいたい日本の禅宗の修行体系が固まったのは江戸期ぐらいで、永平寺の場合、現在のようになったのは戦後ぐらいでしょう。おそらく道元禅師の頃には、肩を叩く警策(きょうさく)はなく、読経(どきょう)さえなかったと思います。『正法眼蔵』には「看経(かんきん)」(※注4)という言葉がありますが、あれは黙読ですから。

(※注4:看経とは声を出さずに経文を読むこと。対して、声を出して読むことを読経や諷経(ふぎん)などと呼ぶ。)

【島田】なるほど。

【南】いまのイメージとは全然違うんです。「なぜ坐禅をするのですか」と問われて、道元禅師は「釈尊も、偉大な祖師方も、みんなやっているから、君もやってみたまえ」みたいに答えています。絶対的な何かについて語らないのは、さもありなんですね。

【島田】もう1つ。僕のいう「スピリチュアル・ブッディズム」の源流は、オウム真理教なんです。オウムはヨガとチベット仏教だということになっていますが、一方で麻原彰晃がやろうとしたことはテーラワーダです。彼はネパールに行ってチベット僧に会っているし、スリランカではテーラワーダの僧と対話しています。つまり麻原は、チベット密教とテーラワーダ仏教の統合を考えていました。

【南】麻原の犯罪と思想は、分けて考える必要がありますね。彼の言説を「あれは仏教ではない」と否定することは簡単ですが、それではダメです。仏教のユニークで強力なはずの言葉が弛緩しきったところに現れたのが麻原であり、あれを超える言説を日本の仏教者はいまだに持っていません。それは認めざるをえない。

【島田】事件のとき、どの宗派も「オウムは仏教ではない」といってしまいました。いまの「スピリチュアル・ブッディズム」が修行の結果として悟りを得るというのは、オウムと同じシステムですね。

【南】オウムの評価をめぐり、島田先生が厳しい立場に追い込まれるのをみて、伝統教団の怠慢ぶりを痛感しました。実際に、オウムの信者は永平寺に来ていましたからね。ほかの教団にもスパイのように信者を送り込んでいました。伝統教団は、オウムは仏教だと認めたうえで、それを消化しなくてはいけません。

映画『お葬式』の衝撃。坊主は「サービス業者」へ

【島田】伝統教団の弛緩について、南さんはいつ頃から始まったとお考えですか。

【南】入山してまもなく、嘘の外出許可を取って、伊丹十三監督の『お葬式』(※注5)という映画を観にいきました。「これは終わりの始まりだ」と思いました。最近では火葬場で読経するだけで、戒名もつけない「直葬(ちょくそう)」が急増しています。「葬式仏教」のリアリティーが失われていけば、伝統教団の経済基盤は大きく揺らぐ。檀家制度が崩れれば、いまある寺のうち7~8割はやっていけないでしょう。

(※注5:『お葬式』は1984年に公開された伊丹十三の初監督作品。脚本は、妻・宮本信子の父親の葬式で、伊丹が喪主となった実体験をもとに書き下ろされた。)

ただ、自然葬とか個人葬が従来の葬式に代わることになるかというと、そうではないと思います。弔いというのは、やってみないとわかりません。散骨したあとで、後悔するご遺族もいるわけです。

【島田】宗教の重要な役割は、いかに死を受け入れて、それを意味づけるかという点にあります。日本では仏教がそれを担ってきました。曹洞宗は葬式仏教の祖でもあります。だから、曹洞宗の葬式はいちばん丁寧で贅沢でもありますね。

【南】だからこそ、永平寺の修行も儀礼中心主義になっていて、いまや坐禅よりも儀礼が修行として重視されています。修行僧も、釈尊のような実存の危機があって入門してくる者は多くありません。結果、職業訓練所のようになる。僧侶になったから、たまたま住職になったというのではなく、住職になるために僧侶になろうというわけです。そうなると、出家すること、僧侶として生きること自体の意味を自覚する機会が失われてしまう。

「物の時代から心の時代に入るから、仏教が求められる」という物言いでは通じません。これからのお坊さんは、消費者に選ばれる「サービス業者」なんですよ。それを自覚しないといけない。ある若い修行僧に「寺なんて継がなくてもいい」といいました。おまえたちが継がなくても、本当に必要な寺だったら必ず続く。それよりも、そもそもなぜお坊さんをやるのか。どういうお坊さんになりたいのか。その腹を決めるのが先だ、と。

【島田】日本人は「生命の終わり」への関心が高いんですね。たとえば生命倫理に関して、西洋ではクローン技術など「生命の始まり」に関心を向けます。神による人類創造に関わるテーマだからです。一方、日本では脳死問題など、死に関することに敏感です。またキリスト教やイスラム教は幼少期に洗礼を受けます。仏教では死後に「戒名」を授かるのが一般的です。つまり、日本では人生のうしろのほうに宗教がある。だから、仏教の将来も、まだ時間の余裕があるはずです。

【南】それは卓見ですね。仏教は早急に結論を出すのは絶対にダメです。もし出せても、それは「暫定解」です。一神教的な考え方は、近代社会の1つの原理ですが、それについての疑問があるから、世界的に仏教への関心が高まっているのだと思います。これからは思想的にも社会的にも、ますます混乱していくでしょう。そのときに、焦ってはダメだというのが仏教の教えです。結論が出ないままにやっていく道を探れるかどうか。折り合いをつけて、やり過ごしながら、最後の落としどころまで持っていけるかどうか。それが大切になってくると思います。

青森県恐山菩提寺院代 南 直哉
1958年、長野県生まれ。早稲田大学文学部を卒業後、西武百貨店で勤務。84年に曹洞宗・永平寺で出家得度。約20年の修行生活を経て、2005年より恐山へ。福井県霊泉寺住職も務める。著書に『恐山』『自分をみつめる禅問答』『なぜこんなに生きにくいのか』『「正法眼蔵」を読む』『老師と少年』『語る禅僧』、共著に『人は死ぬから生きられる』などがある。

宗教学者 島田裕巳
1953年、東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術センター特任研究員などを歴任。著書に『オウム真理教事件』『小説 日蓮』『神も仏も大好きな日本人』『戒名は、自分で決める』『葬式は、要らない』『日本の10大新宗教』『創価学会』『オウム なぜ宗教はテロリズムを生んだのか』などがある。

[PRESIDENT online]

Posted by nob : 2013年12月19日 10:27

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.25

■小泉発言で「脱原発」は安倍自民党の脅威となるか

「原発の使用済み核燃料(核のゴミ)を最終処分する場所は世界のどこにもなく、その状態で原発を動かし核のゴミを増やすのはあまりに無責任。日本は原発をゼロにすべき」――小泉純一郎元首相の主張はシンプルだが本質を突いている。

ケンカ上手で並はずれた発信力、突破力を持つ小泉氏が相手とあっては、原発推進派もやりにくい。安倍晋三首相も「小泉発言こそ無責任」と形ばかりの反論をしたが世論の共感は得られず、「このまま黙殺して、やり過ごすしかない」(官邸筋)というのが現状だ。

そこで首相に代わってケンカを買って出ているのが、元通産官僚の細田博之自民党幹事長代行(元官房長官)だ。

「『パンドラの約束』という映画が米国で上映され、見終わると半分以上が“原子力発電はどうしても人類に必要だ”と納得するらしい。日本でも来春に上映されるようだが自民党で上映してはどうか」

11月下旬、自民党の原発推進派の集まり「自民党電力安定供給推進議連」の会合で、議連会長でもある細田氏はそう提案した。

電力会社の業界団体「電気事業連合会」がホームページに掲載したこの映画の紹介によると、この映画の監督は「かつては反原子力の活動をしていたが、エネルギー・環境問題を理解するうちに、(CO2を出さない)原子力発電を推進することが1番効果的な解決方法だとの主張に変わった」という。

「CO2の排出は資源を枯渇させ、地球温暖化に恐るべき悪影響を及ぼす。こんな犯罪的な行為をしてはいけない」

会合で細田氏はそう前置きして「化石燃料の輸入を続けることは人類と日本経済に対する犯罪で、短絡的な小泉さんの発言はどう考えても正しくない」と切り捨てる一方、「党内には原発は絶対ダメという人もいる。それでは日本経済はダメになるのに理解していない」と党内の脱原発グループの動きを強く牽制した。

「首相は運転停止中の原発を再稼働するタイミングを見計らっているが、小泉発言で再稼働のハードルが高くなることや、自民党内の脱原発グループが安倍政権批判で動き出すことを警戒している」と全国紙の自民党担当記者は語る。

自民党関係者によると、自民党の新人議員ら約20人が小泉氏を講師に呼んで脱原発勉強会を旗揚げする見込みという。脱原発は首相にとって極めて厄介なテーマになりつつあるのだ。

「小泉氏は脱原発についての自民党内の勢力図を“五分五分”と話していたが、本音では脱原発だと思っている議員が多いのは事実。今は安倍首相に逆らえないから黙っているが、安倍政権の支持率が落ちれば、脱原発が政治の大きなテーマとして浮上してくる可能性は大きい」と若手議員は話す。

アベノミクスの成功で株高、円安が続いているうちはいいが、来年4月には消費税が8%に上がり消費の冷え込みが懸念される。もし株価が下がれば安倍人気は急落し、脱原発ムーブメントに火がつく恐れがあるのだ。

石破、進次郎両氏が安倍氏に立ち向かう?

「原発ゼロ」を唱える小泉氏。経産省出身者が牛耳り“脱原発タブー”の空気を醸す安倍政権へのインパクトは十分。

厄介なことに小泉氏は今後も脱原発を言い続けると宣言。しかも小泉氏が「脱原発新党はつくらない」と言っているため、小泉氏を反自民党の“謀反人”として攻撃することもできない。

小泉発言のインパクトの大きさゆえか、党内では「次期総裁選をにらんだ仕掛けでは」との臆測もささやかれだした。

「安倍首相は、昨年の自民党総裁選で石破茂幹事長を推した小泉進次郎氏を今秋の人事で復興担当政務官に据え政権内に取り込んだ。石破氏と進次郎氏がセットで首相に立ち向かうのを防ぐためだ。が、次の総裁選で、もし石破氏が“将来的には原発ゼロにする”と脱原発に舵を切ったら、争点は脱原発になる。人気者の進次郎氏が石破氏に同調し、脱原発を唱えて石破氏を推したら、首相は非常に厳しい戦いを強いられる。小泉元首相は進次郎氏取り込みを策す安倍氏に、脱原発という楔を打ち込んだのではないか」(自民党代議士)

当面の焦点は来年の春闘で大手企業がベースアップを行えるかどうか。政府・自民党はアベノミクスの成果を示すために、財界トップにベースアップの実施を求めているが、企業側も慎重だ。給料が上がらない限り国民はアベノミクスの恩恵を実感できず、支持率ダウンは避けられまい。“小泉劇場”の幕が上がるのはそのとき?

[PRESIDENT online]

Posted by nob : 2013年12月19日 09:01

もちろん他の三季があってこそですが、、、私は冬を一番愛しています。。。

■冬は早朝が一番いい時間。清少納言が教えてくれた冬の魅力

12月も半ばをすぎ、いよいよ寒さが厳しくなってきて、つい春が待ち遠しいなぁなどと考えてしまいます。でも、80歳まで生きられるとして、今35歳だとしたら、冬はあと45回しか巡ってこないのです。

冬は早朝こそが一番いいとき

日常のうつくしさを綴った清少納言の「枕草子」。「春はあけぼの」で始まる一節を、誰もが学校で一度は読んだことがあると思います。冬は最後なので記憶がぼんやりしているかもしれませんが、「つとめて」つまり「早朝」が一番いいときだと清少納言は思っていました。

冬は、つとめて。雪の降りたるは、言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火など急ぎおこして、炭持てわたるも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、炭櫃火桶の火も白き灰がちになりて、わろし。(「新版・枕草子」P.15)

冬の早朝ほど辛いものはないのに!と思ってしまいますが、雪や霜の白さが美しいし、寒いからと火を起こそうと炭を持って歩くのも冬らしくていいと。逆に昼間になってあったかくなってしまうと、炭も白くなってしまって今ひとつというのです。

寒さは冬しか味わえない魅力

冬を寒いと感じられるのは、四季が豊かな日本で暮らしているからこそのこと。もし仮に一年中同じ気温だったとしたら、春になってあったかくなって嬉しい、秋がきて涼しくなって嬉しいと言ったことも感じられなくなってしまいます。冬は寒いからこそいいものだと、清少納言は教えてくれているのです。

どんなに厳しい冬もいつかは終わって春に変わり、毎年巡ってくると思う季節も、確実に次があるとはいえないもの。そう思うと、この冬をより味わおうと言う気持ちになってきます。早朝のキーンと張りつめた空気で深呼吸すれば身も心もシャッキリするし、鳥のさえずりさえも聞こえない静けさの中で目をつぶれば、深く自分と向き合えます。新しい年を迎えるこの時期に、とてもふさわしい季節なのかもしれません。

(杉本真奈美)

[MY LOHAS]

Posted by nob : 2013年12月18日 09:26

自分が変われば世界は変わる、、、依存従属心が諸悪を生み出す根源。。。

■日本ではなぜ、「孝」より「忠」が上なのか?
「天職」志向のヨーロッパ人と「組織」志向の日本人

 以前、リクルートの転職情報誌に『ベルーフ』という名の雑誌があったのをご存知でしょうか?

 ベルーフとはドイツ語で「Beruf」と書き、「神から与えられた使命」を意味しています。すなわち、これが「天職」。この考え方の元になったのがプロテスタントの価値観で、よく働きよく貯蓄する彼らのおかげで資本主義が発達したと言われています。

 天職志向の下では、1つの職業をコツコツと辛抱強く、長く続ける生き方が好まれます。ヨーロッパで職種別の組合が発達したのも、元を正せばこの天職を求める考え方に行き着く。

 同じように1つの道を究めることが好きな日本人ですが、私たちの職業観・労働観はヨーロッパのそれとは微妙に異なっています。

 では、具体的に何がどう違うのでしょうか?

武士の中途採用禁止がきっかけ?
日本人の労働観のルーツは戦国時代に

 キリスト教におけるプロテスタンティズムはもともと、それまでのカソリック的価値観に対抗するものとして登場しました。カソリックは教会が非常に強い権力と権威を持っています。これに対してカルヴァン率いるプロテスタントたちは反発し、「天国に行きたければ、天から与えられた仕事を一生懸命にこなせば良い」と言った。そして、余ったお金は教会に寄付するのではなく貯蓄せよ、と説いたのです。

 政治学者で社会学者のマックス・ウェーバーが『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』で指摘したことですが、資本主義はこの貯蓄奨励によって発達しました。みなが一生懸命に働いて貯金をしたために、余剰資金が設備投資へと回るようになった。これによって産業革命が起こりやすくなった、とも言われています。

 製造業が発展するには、毎日、地味な作業をコツコツと続ける人が大勢いなくてはなりません。「一生懸命に働けば天国に行けるのだ」というプロテスタントの考え方は、この製造業の発達にも大いに貢献しました。功利主義ではなく、価値合理的、つまり「働くことはいいことだ」と信じて疑わない人々を大量に生んだという点でも、プロテスタンティズムはものづくりの発達に非常に重要な役割を果たした、と言えると思います。

 翻って、日本の場合はどうか。歴史を遡れば、私たちが持っている労働観というのは戦国時代に端を発しています。

 戦国武将の織田信長は、宗教を政治の敵であるとして徹底的に弾圧しました。次に出て来た豊臣秀吉は「検地・刀狩り」をして、農本主義を徹底することで中央集権体制を確立し、社会を安定させようとしました。

 私たちの労働観を形成する元になったという意味で、秀吉はもう1つ、非常に重要な刑を制定しました。「奉公構(ほうこうかまい)」というものです。

 奉公構は当時、切腹に次ぐ重刑でした。この重刑が示すのは、ほかの大名に一度でも仕えたことのある武士は、別の大名に仕えてはならないという規範。つまりは、武士の中途採用禁止令です。

 武士というのはそれまで、自由に奉公先を変えることもできましたが、これによって武士は転職できなくなり、嫌でも、生涯一人の主に仕えるしかなくなってしまったのです。

江戸時代に「孝」と「忠」が逆転
明治の国民皆兵でみんな“サムライ”に

 江戸時代に入ると、武士の世界では仏教に代わって儒教が重んじられるようになります。歴史の教科書にも出てくる有名な「寛政の改革」では、蘭学を否定し、朱子学を幕府公認の学問として定めました。学問吟味といい、家柄だけではなく、実力も大事だということで、旗本や御家人層を対象に漢学の筆記試験なども実施しています。就職活動で面接ばかりではなく、筆記試験で実力を測ろうとするのも、このあたりに起源があるのかも知れません。

 じつはこの時、武士たちに儒教精神を徹底させるとともに非常に重要な“刷り込み”が行われました。社会を安定させるために、幕府は「孝」と「忠」を意識的に逆転させたのです。

 どういうことか、詳しく説明しましょう。日本ではよく、儒教が重んじる5つの価値観を「仁」「義」「礼」「忠」「孝」の順番で唱えます。しかし、中国でも韓国でも、じつは「忠」より「孝」の方が上なのです。

「孝」とはつまり親孝行の孝ですから、家へのコミットメントを指す。「忠」というのは「殿」つまり、エンプロイヤー(雇い主)に対するコミットメントです。日本では、この2つの価値観の優先順位が逆転したことで、親よりもお殿様に仕えることが重要視されるようになりました。

 明治に入ると、この刷り込みが庶民にまで普及していきます。きっかけはテクノロジーの発達と国民皆兵です。

 テクノロジーの発達によって、それまでプロ同士の戦いだった戦争に大きな変化が起こりました。最新の銃や鉄砲を持つ素人が古い武器しか扱えないプロに勝ってしまったのです。これをきっかけに、戦争は国を挙げた総力戦へと変わっていきました。そして、国民がみな、兵士として駆り出されるようになったのです。

 このことにより、武士だけに刷り込まれていた忠義の精神が庶民の間にも広まっていきます。その影響か、日本人は今でもなぜか「サムライ」が大好きです。考えてみたら、これはとてもおかしなことです。サムライは支配階級であり特権階級ですから、本来、その特権階級が持っていた価値観を支配される側の庶民が称賛して共有するなんていうのは、どうかしています。

 むろん、日本人がそのような価値観を称賛するに至った理由はほかにもあるでしょう。その1つが、戦後の財閥解体です。

 GHQが指導した財閥解体により、それまでの資本家が一掃されました。これにより、日本ではサラリーマン社長が登場した。サラリーマン社長は言わば使用人のトップです。したがって、日本では「会社はオーナーの所有物ではなく、私たち社員のものだ」という特有の会社家族観が形成されることになりました。「お殿様」に対する忠誠心が、「会社」という目に見えない組織への忠誠心へとすり替えられて行った訳です。

 ほんの少し前まで、日本では1つの会社に勤めたらそこに一生勤め続けるのが良し、とされていました。ですから、組織の危機はそこで働く人々の危機にも直結する。組織に何か問題が起きてもそれを公表して改善しようとするのではなく、隠蔽して組織を守ろうという方向に力が働きがちなのも、そのせいなのです。

働き方を見直すヒントは
「沖縄」にあり

 という訳で、ここまで、ヨーロッパと日本を比較しながらその労働観がいかにして形成されてきたのか、を書いてきました。

 じつは、ヨーロッパでも「もはやプロテスタンティズム的な勤労観で働いていたのでは、社会の変化に対応できない」という声があがり、様々な働き方の見直しがされています。

 ヨーロッパ内において、日本とよく似た状況にあった国がドイツでした。ドイツではこれまで、一部のエリートを除いて高校時点で職業を決定し、生涯、その職業に就き続けるという職人教育を徹底してきた訳ですが、その結果、IT革命に大きく出遅れてしまった。カルヴァン主義以来の伝統である「天職」志向が足かせとなり、キャリアの柔軟性が失われてしまっていたのです。

 IT革命以降、逆に存在感を増しているのが日本とヨーロッパの間に位置する中間地域です。文化人類学者の梅棹忠夫さんが『文明の生態史観』で書いていますが、ヨーロッパと日本というのはユーラシア大陸の両端、つまりは辺境です。

 この2つのエリアは辺境であったがために、異民族の支配や横暴な専制君主の支配をこれまであまり受けずに済みました(細かく言えばいろいろとあったのですが、ここでは相対的に見てそうだった、とのみ理解して下さい)。その結果、安定した労働観の刷り込みが可能になり製造業を発達させることができた。反対に、何度も異民族の支配に脅かされていた地域では、製造業が思うように発達せず、貿易や金融を中心に国づくりをするしかありませんでしたから、もともとアントレプレナーシップが非常に強い。

 変化に対してどんどん柔軟に対応していきますし、身軽で冒険心もある。19世紀の産業革命以来と言われる革命に直面して、その違いが今、あらわになってきている訳です。

 では、日本人はこれからどうすればいいのか、ということになりますが、時代の流れを逆行させることはできませんから、意識の方を変えていくしかない。ヨーロッパがこれまでの「天職」志向に基づく働き方を見直し始めたように、私たちもそろそろ「組織」に忠誠を誓う働き方を絶対視するのではなく、「忠」より「孝」を大事にする生き方を含めて大きくシフトしていかなければならないでしょう。

 その時に1つの参考になるのが、沖縄の人たちの生き方です。沖縄はもともと「琉球王国」ですから、内地とは異なる文化を持っています。戦国時代は中国との貿易も盛んでしたし、1972年までアメリカ軍に占領されていた歴史的経緯もあり、内地と比べて「忠」より「孝」を重んじるアジア的な文化が色濃く残っています。幸か不幸か、輸出型製造業もほとんどありません。

 私は最近、仕事でよく沖縄を訪れますが、沖縄の結婚式で最前列に座るのは新郎新婦の両親です。勤務先の偉い人はもっと後ろか末席。つまり、前から血の濃い順番に並ぶのが習わし。これは、台湾や中国でも同じです。

 内地の会社が沖縄に進出するとたいてい、「沖縄の人たちは使いにくい」とこぼします。やれ、地域でお祭りがあるとか、ご先祖様の行事があるというと必ず休むというのです。しかし、「忠」より「孝」を重んじる価値観からすれば、これはむしろ、当然のこと。「組織」に忠誠を誓い、家族やコミュニティの中で過ごす時間を軽んじてきた、これまでの私たちの生き方の方が特殊だった、と見るべきです。

 ですから、沖縄で成功できない企業がアジアで成功できる訳はない。もっと言えば、世界で勝つなんていうことは、とうてい無理な話です。自分たちの中にある「内なるアジア」を目覚めさせることが、これからの時代を生き抜く重要なヒントになると思います。

(文・構成/曲沼美恵)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年12月18日 09:02

軍事国家へまっしぐら、加えて密かに勝手に進められる秘密保護法、、、この希代の暴挙を看過甘受するも否定抑止をかけるも私たち一人一人の意識と覚悟次第。。。

■安保法制懇、戦略実現へ憲法解釈の見直し加速

 政府は17日、今後10年程度の外交・安全保障戦略の指針となる初の国家安全保障戦略と同戦略に基づく「防衛計画の大綱(防衛大綱)」、来年度から5年間の「中期防衛力整備計画」(中期防)を閣議決定した。

 政府は、続いて有識者会議「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会(安保法制懇)」(座長=柳井俊二・元駐米大使)を首相官邸で開き、戦略実現に向け、憲法解釈の見直しを加速した。

 安保法制懇は、国連平和維持活動(PKO)での武器使用などを巡る憲法解釈を見直すべきだとの意見で一致した。来春、安倍首相に報告書を提出する予定で、政府は報告書を受けて新たな憲法解釈を本格的に検討し、通常国会終了後の夏の閣議決定を目指す。

 首相は安保法制懇で、国連の集団安全保障措置について「今まで以上に積極的に国際秩序を支えるべきではないか」などと問題提起し、国連決議に基づく多国籍軍への協力活動に、より積極的に参加できるよう憲法解釈や法律を見直すことに強い意欲を示した。また、「日本が個別的自衛権だけで国民の生存を守り、国家の存立を全うできるのか」とも述べ、集団的自衛権の行使を巡る憲法解釈見直しが必要との認識を強調した。

[読売新聞]


■「戦える自衛隊」へ本腰 陸自を大変革、海空優勢

政府が17日に閣議決定した防衛計画の大綱と中期防衛力整備計画は、離島防衛や弾道ミサイル対処を念頭に、機動展開力や警戒監視能力の強化を柱に据えた。中国や北朝鮮の脅威が増大し、日本が紛争の当事者となる可能性も現実味を帯びる中で、実質的な抑止・対応力を強化して「戦える自衛隊」への変革に本腰を入れる。

「防衛力の質・量を必要かつ十分に確保」
「大規模な上陸侵攻への備えは必要な範囲に限り保持し、効率化・合理化」

両文書はそう明記し、旧ソ連の大規模上陸を想定した冷戦型防衛態勢の名残を一掃し、より切迫した離島防衛などの課題に予算を振り向ける方針を強く打ち出した。

新コンセプトの「統合機動防衛力」は、前大綱の動的防衛力を発展させた構想だが、「前大綱は予算の裏付けが乏しく、実質の強化が伴っていなかった」(防衛省幹部)という。今回の中期防期間(平成26~30年度)では、計画実施に必要な金額として約24兆6700億円を確保し、前中期防から1兆円以上の上積みを図った。

今大綱では、特に陸上自衛隊が「創設以来の大改革」(幹部)に取り組むことも打ち出した。離島防衛で出番が限られる戦車を大幅削減し、北海道と九州に集約。15ある師団・旅団のうち7つを「機動師団・旅団」に改編し、空輸ができる機動戦闘車を戦車に代えて配置、南西方面へ迅速展開できる態勢に改める。

また、中央即応集団を廃止し、全国的に指揮系統を一元化した陸上総隊を新設。海上自衛隊や 航空自衛隊との連携を高める。陸上総隊傘下には、離島奪還作戦を担う数千人規模の「水陸機動団」を創設する。

中期防には、「海上優勢と航空優勢の確実な維持を優先する」とも明記している。戦闘機を質量ともに増やし、長時間の作戦行動が可能となるよう空中給油機を倍増。護衛艦の定数も7隻増やし、より小型で広く活用できるものを導入する。米軍などが持つ強襲揚陸艦を念頭に、水陸両用作戦の中核となる「多機能艦艇」の保持も今後の検討課題に挙げた。

垂直離着陸輸送機オスプレイを指すティルトローター機は5年で17機を調達する。米軍のグローバルホークのような無人偵察機も導入し、危機の兆候をいちはやく察知する警戒監視能力を高める。

[産経新聞]


■社説:安保戦略と防衛大綱 むしろ外交力の強化を

 安倍政権は、外交・安全保障の基本方針を包括的に示した初の国家安全保障戦略を閣議決定した。戦略に基づいて向こう10年程度の防衛力整備のあり方を定めた防衛計画の大綱と、5年間の具体的整備計画となる中期防衛力整備計画も決めた。

 浮かび上がるのは、安倍晋三首相が提唱する積極的平和主義の理念のもと、中国の台頭と沖縄県・尖閣諸島など日本周辺の海や空での活動拡大、北朝鮮の軍事力増強に対応するため、防衛力強化を加速させる日本の姿だ。必要な防衛力を整備するのは当然だが、中国に対抗して東アジアの軍拡競争を招くようでは困る。外交力を強化し、周辺諸国との関係を改善することで安全保障環境を好転させる努力を怠ってはならない。

 ◇愛国心の強制を懸念

 外交・安全保障政策に関する戦略を包括的にまとめた文書は、米国、オーストラリア、英国、韓国などが持っているが、日本にはなかった。1957年に岸信介内閣が閣議決定した国防の基本方針はあるが、国連の活動支持など4項目をあげているに過ぎない。国家安全保障戦略はこれに代わるものとなる。安保戦略の構築自体は理解するが、今回の戦略には懸念がある。

 戦略では、安全保障政策を支えるには国民の理解など社会的基盤を強化する必要があるとして、「我が国と郷土を愛する心を養う」ことが盛り込まれた。そのための施策を推進するとしており、政府高官によると学校教育や社会啓発活動を検討しているという。

 愛国心をめぐっては、国防の基本方針に「民生を安定し、愛国心を高揚」と書かれていることもあり、安保戦略の策定過程で自民党が明記を求めたのに対し、公明党が愛国心条項を盛り込んだ2006年の教育基本法改正時の議論を踏まえて、表現の緩和を求めた経緯がある。

 私たちは、愛国心が大切なことに異論はない。だが国の愛し方は人それぞれだ。学校教育などを通じて愛国心を押し付けたり、従わない者が批判されたりする事態につながるなら容認できない。戦前・戦中のように国家主義的発想で国民の自由と権利を制約しようという考え方があるのだとしたら、大きな間違いだ。首相は愛国心の明記によって何を目指すのか、国民の誤解や疑心暗鬼を招かないよう説明すべきだ。

 また戦略では、武器輸出三原則を緩和する方向で見直し、新たな原則を定めることが盛り込まれた。三原則の理念を堅持したうえで、いかに厳格な基準や審査体制が確立できるか具体策はこれからだ。慎重な検討を求めたい。

 一方、安保戦略に基づいて改定された防衛大綱では、民主党政権が10年の前回大綱で打ち出した「動的防衛力」の概念を発展させ、陸海空3自衛隊の連携を進めて機動的な展開を目指す「統合機動防衛力」の構築を掲げた。

 過去の防衛大綱で盛り込まれてきた「節度ある防衛力を整備する」との表現は消え、「実効性の高い統合的な防衛力を効率的に整備する」に変わった。防衛省は「防衛力整備の節度がなくなるという意味ではない。より具体的に表現しただけ」と説明しているが、防衛費増額ありきともいえる安倍政権の方針が影響しているのは間違いない。

 ◇やはり「節度」は必要だ

 大綱では、防衛力の「質」と「量」を十分に確保することも強調された。全体として中国を意識して南西諸島の防衛を重視することや、防衛力増強の方針を鮮明にしている。

 大綱を具体化した中期防衛力整備計画では、尖閣諸島を念頭に離島奪還作戦を担う「水陸機動団」の創設や、米軍のオスプレイを想定して垂直離着陸輸送機を5年間で17機導入することや、グローバルホークのような無人偵察機3機を導入すること、ミサイル防衛強化のためイージス艦を2隻増やすことなどが盛り込まれた。総額は24兆6700億円にのぼり、10年に民主党政権が策定した前計画に比べると1兆1800億円も増えた。節度を持った防衛力整備を求めたい。

 防衛力整備を急ピッチで進める背景を、大綱はこう説明している。

 中国、インドの発展と米国の影響力の相対的な変化に伴うパワーバランスの変化により、国際社会の多極化が進行している。日本は国際協調主義に基づく積極的平和主義の観点から外交力、防衛力を強化し、役割の拡大を図る−−。米国の相対的な力の低下を日本の役割拡大で埋めようということだ。それが首相がいう積極的平和主義なのだろう。

 憲法解釈変更による集団的自衛権の行使容認の問題もその流れの中にあると見られる。今回、集団的自衛権の問題は反映されていないが、首相は戦略と大綱の上に立って来春以降、行使容認を目指すとみられる。

 あまりに防衛に偏り過ぎていないだろうか。防衛力整備は必要だが、中国への対抗意識をむき出しにして不必要な対立をあおるのは賢いやり方ではない。「対話のドアはオープン」というだけでなく、対話への環境づくりにもっと積極的に取り組むべきだ。外交と防衛はバランスよく車の両輪で進めなければならない。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2013年12月18日 08:31

年間に合わせて8000億回近くも手を洗うわれわれ!?、、、その内の一人として真冬の早朝以外はなるべく水を使用します。。。

■お湯で手を洗うのはエネルギーの無駄

 インフルエンザの季節到来! 多くのアメリカ人が感染を避けようと、うがい手洗いに躍起になっている。しかし、ヴァンダービルト大学の研究チームの忠告によれば、手洗いに関する常識は白紙に戻した方が良さそうだ。アメリカ人が蛇口をひねる度に、地球の病を悪化させている可能性が高い。

 テネシー州にあるヴァンダービルト・エネルギー環境研究所(Vanderbilt Institute for Energy and Environment)の助教アマンダ・R・カリコ(Amanda R. Carrico)氏はナショナル ジオグラフィックの取材に対し、手洗いは多くの場合、「その人が最善と思う方法で行われているが、実際は間違った信念や時代遅れの認識に基づいている」と述べている。

「確かに熱は有効だが、手洗いに使う水の温度には限界がある」。

 例えば、病原菌の汚染が疑われる飲料水は煮沸消毒が一般的だと、カリコ氏は説明する。しかし、手洗いに使う“温”水は、どんなに熱くても摂氏40〜55度の間。55度ならある程度は殺菌できるが、菌が死ぬまで洗い続ければヤケドしてしまう。

 カリコ氏の研究チームが科学文献を見直した結果、「人が耐えられる温度の水に殺菌効果があるという証拠は見つからなかった」。4.4度の冷水でさえ、手をこすって洗い、すすいできちんと乾かせば、減菌効果は温水と変わらないようだった。

 つまり、手洗いに温水を使う必要は全くない。それどころか、環境問題を考えれば、無駄を通り越して逆効果だとカリコ氏は断言。同氏らの調査によれば、 64%のアメリカ国民が温水で手を洗っているという。この数字を基に計算した結果、地球に及ぼす重大な影響が明らかになった。

「冷水か温水か? 手洗い1回毎の選択など取るに足りないことかもしれない。しかし、年間に合わせて8000億回近くも手を洗うわれわれは二酸化炭素を600万トン以上も排出しているわけだ」。

 この量は石炭火力発電所2基、あるいは乗用車125万台の年間排出量に相当する。エルサルバドル、アルメニアといった小国が排出する温室効果ガスより多く、バルバドスの排出量と同程度。もしすべての国民が冷水で手を洗えば、エネルギー関連の二酸化炭素排出が29万9700世帯分も減る。

◆手洗いの現状

 米国エネルギー効率経済協議会(ACEEE)によれば、一般家庭のエネルギー消費は、冷暖房に次いで給湯が多いという。さまざまな家事に温水を使うためだ。アメリカと欧州連合(EU)のどちらも、家庭が消費するエネルギーの15%を給湯が占めている。ただし多くの場合、給湯器の設定温度は大部分の家事で必要とされる温度よりはるかに高い。エネルギー効率の専門家は48.9度で十分だと考えており、ACEEE も5.6度下げるごとに給湯のコストを3〜5%ほど節約できると述べている。

 カリコ氏はまず、洗濯や食器洗いといった日常的な家事に目を向けてみた。2011年にノルウェーの研究チームが行った研究によれば、30度の水で洗濯した場合、一般的に使われる40度の温水と洗い上がりは変わらないという。30%のエネルギー節約になり、しかも衣類の痛みが少ない。

 一方、1日に7度の手洗いがエネルギーや二酸化炭素排出に及ぼす影響に注目する者はそうそういない。

 そこで、カリコ氏らは国内の成人510人を対象に、手洗いのやり方や認識についていくつかの質問をした。手洗いの回数、時間、水の温度などだ。

 その結果、裏付けの有無は関係なく、回答者の70%近くが室温程度のぬるい水や冷たい水より、温水の方が効果的だと考えていることがわかった。

 カリコ氏らは、“快適な”温度の水での手洗いを勧めている。

◆公式見解

 米国疾病予防管理センター(CDC)や世界保健機関(WHO)の手洗いに関する公式なガイドラインでは、水温に言及していない。両者とも、石鹸と水で20秒以上ゴシゴシする方法を推奨している。そして、洗い終えたら、しっかり手を乾かす。

 丁寧にそして頻繁に洗うことが肝心で、水温を気にする必要はないと、カリコ氏は念を押している。

 今回の研究結果は、「International Journal of Consumer Studies」誌7月号で発表された。

Brian Clark Howard, National Geographic News

[日刊アメーバニュース]

Posted by nob : 2013年12月18日 07:22

同じ穴の狢たち、まさに土竜叩き、、、こういう人々かそもそもの資産家しか議員になれない、多額の費用を要する現状の選挙の仕組み自体が問題の根源。。。

■猪瀬知事証言二転三転 百条委設置で偽証告発も 

 東京都の猪瀬直樹知事が徳洲会グループから現金5000万円を受け取った問題で、都議会は17日、地方自治法に基づく調査特別委員会(百条委員会)を設置する方向で調整を始めた。同委員会は偽証に対し罰則や告発の定めがあり、さらに厳しく追及されそう。知事の疑惑解明は新たな段階に突入した。

 5000万円問題で発言を二転三転させる猪瀬知事に、都議会側がさらに高いハードルを突きつけた。

 9、10、16日に続き4日目となった都議会総務委員会での集中審議。猪瀬知事はこの日も、昨年11月に徳田毅衆院議員からかかってきた電話を受けた場所を「公用車の記録を見れば自宅ということになる」とし、前日の「事務所で受けた」との前言をあっさり撤回。さらに、これまで「徳田氏の事務所から返してもらった」としていた借用証についても、「第三者から郵送されてきた」とするなど、悪びれることなく前言を何度も“訂正”した。

 いらだちを隠せない都議からは「前と違うだろう」「なんだそれは」などのヤジを飛ばしたが、本人はどこ吹く風の表情。5000万円と知事選立候補との関連をただす質問にも「いろいろと無理に(関連を)見つけようとしても、無理だと思う」と反論する一幕もあった。

 猪瀬知事の煮え切らない態度に、総務委員長は午後3時半すぎ「20時間集中審議を行ってきましたが、多くの委員から知事の答弁が二転三転して信用できないという発言があった。総務委員会では限界がある」と午後5時まで予定されていた集中審議の打ち切りを宣言。続けて「百条委員会を視野に、新たな対応を考えざるを得ない」と強い口調で述べた。

 都議会が知事の問題で百条委を設置するのは異例のこと。委員会終了後、猪瀬知事は報道陣に「20時間審議したんですから…。(感想は20日の)定例会見で話します」とし議場を後にした。関係者によると、20日に臨時議会を開いて設置を議決し、24日にも知事を呼び1回目の百条委を開く方向で調整が進んでいる。

 百条委員会には証言拒否や偽証に対し、罰則や告発の定めがある。これまでのように虚偽の証言をした場合は「偽証罪」に問われる可能性も。議会側には「偽証で知事を告発し、辞職を促す」との狙いを明かす都議もおり、猪瀬知事は一層厳しい立場に追い込まれそうだ。

  ▽百条委員会 地方自治法100条に基づき、地方議会が設置する特別委員会の通称。地方自治体の事務を調査し、関係者の出頭や証言、記録の提出を要求することができる。正当な理由なく拒否したり虚偽の証言をしたりすると禁錮や罰金が科せられる。本会議で出席議員の過半数の議決があれば設置できる。

[Sponichi Annex]


■亀井氏 徳洲会から2千万円受領 収支報告せず4年後返却

 元国民新党代表の亀井静香衆院議員(77)=無所属=の事務所が2008年、医療法人「徳洲会」グループから政治資金パーティー券の購入代金として2000万円を受け取っていたことが17日、関係者への取材で分かった。

 亀井氏側は政治資金収支報告書に記載せず、昨年、全額を返却した。徳洲会関係者によると、2000万円は業務上横領容疑で警視庁に逮捕された徳洲会グループの元事務総長能宗克行容疑者(57)が、亀井氏側に届けたとみられる。

 政治資金規正法は、1回のパーティーで同じ人や団体が購入できる上限を150万円と定めている。亀井氏の事務所は、領収証を発行した上で収支報告書に記載しようと、領収証の宛名にする個人や団体などのリストを後日、徳洲会側から提出してもらう予定だったと説明している。

[Sponichi Annex]

Posted by nob : 2013年12月18日 06:51

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.24

■小泉元首相と安倍首相同席 脱原発の話「しなかった」

 安倍晋三首相は17日夜、東京・赤坂の日本料理店で、小泉純一郎元首相が参加した会合に出席した。叙勲受章者のお祝いの会で、小泉氏が訴える脱原発の話は出なかったという。小泉氏は会合後、記者団に「脱原発の話をしたのか」と問われ「いや、原発の話はしなかった」と否定。「安倍首相には、一番大事なのは国民の信だ。“信なくば立たず”と言った。安倍首相も、国民の信が一番大事だと言っていた」と明らかにした。

 同席した森喜朗元首相は安倍、小泉両氏について「2人は握手していた。僕が真ん中にいた。けんかになると困ると思って」と説明。脱原発の話については「話していない。昔のことをいろいろ話した」と述べた。

 小泉氏は最近、繰り返し脱原発を訴えている。これに対し安倍氏は「今の段階で原発ゼロを約束することは無責任だ」との立場だ。

 会合には他に、福田康夫元首相、自民党の細田博之幹事長代行らが出席した。

[Sponichi Annex]

Posted by nob : 2013年12月18日 06:30

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.23

■来春の原発再稼働判断に影響あり!?小泉元首相の執拗な「脱原発発言」は安倍首相の不義理が原因なのか
歳川隆雄「ニュースの深層」

 小泉純一郎元首相の「原発即ゼロ」発言、その企図するところはいったい何なのか。いまなおよく分からない。安倍晋三首相の「不義理」に対する不満からきたものだという見方がある。

 そもそも安倍首相が2006年の自民党総裁選で圧勝し、第1次安倍政権を樹立できたのは、総裁選を前に当時の小泉首相が外遊先で「私は安倍さんに(1票を)入れる。小泉内閣の構造改革を推進し、一番理解してきた人だ」と語り、事実上の後継指名をしたことにある。その意味では、小泉元首相が第1次安倍政権の「生みの親」である。

 安倍首相は07年9月に体調不良もあって僅か1年で退陣し、5年間の逼塞を経て、昨年12月に再び首相の座に返り咲いた。第2次政権は小泉氏が介在してできたものではない。小泉氏の存在感は薄く、安倍氏はむしろ森喜朗元首相に配慮してきた。本来の師匠であり、後継指名したと密かに自任してきた小泉氏が安倍氏の不義理を不満に思っていたことは想像に難くない。

 小泉元首相は首相在任中、「小泉構造改革」の名の下に自民党を事実上ぶち壊した。それ故に小泉後の自民党歴代首相は「小泉」の後始末に悪戦苦闘し、第1次安倍、福田康夫、麻生太郎氏といずれも1年程度の短命政権に終わり、09年8月総選挙で小沢一郎代表代行が率いた民主党に政権を取って代わられた。小泉氏の作った綻びを繕うのに精一杯で、消化不良政権に終わったのだ。がしかし、小泉氏にはその自覚がない。

 ある意味、小泉氏は「天上天下唯我独尊」でナルシスト中のナルシストだ。したがって、安倍氏が師匠である自分を蔑ろにして、袂を分かった飯島勲元首相秘書官(政務担当)を内閣官房参与に起用したのは何事だとの思いがあったのではないか。「原発即ゼロ」発言は、そうした心情も多分に起因していると考えられる。小泉氏が安倍現政権の原発再稼働方針と真っ向から対立する発言を繰り返すのは、安倍氏からみれば師匠による弟子イジメに他ならない。

 もう一つの見方は、息子の小泉進次郎内閣府政務官の将来を考えたうえでの援護射撃ではないかというものだ。小泉元首相は、動物的勘ともいえる直感で物事を判断するタイプである。と同時に、政策より政局という政治家でもあった。05年8月の「郵政解散」がその典型である。

 自民党内に対立軸を作り出し、自分に敵対する勢力を「抵抗勢力」とした上で、それを顕在化させて世論を味方につける。それが奏功して、小泉長期政権をもたらした。加えて、脱派閥、というよりも派閥無視の閣僚・党役員人事を断行、世間から拍手喝采を浴びた。

 その経験則から来たのが脱原発アピールだというのである。脱原発をみすみす野党に取られてたまるものかという気持ちが根っ子にある。「安倍1強」の自民党内では、たとえ本音が脱原発であっても、声を上げることが出来ない。ましてや進次郎氏は復興担当政務官に就き、立場上、言うことが出来ない。であれば、俺が代わりに言ってあげようといったノリではないか。換言すれば、それだけ進次郎氏が可愛いのである。

 今すぐには現実性がないことを承知している。だが、小泉氏の動物的勘は、そう遠くない将来には脱原発の時代が到来すると教えているのではないか。そして、今のうちにそれを言い切っておけば、息子の将来に役立つと判断しているというのである。単なる親バカだという声が上がるのは、そうした見方からくるものなのだ。

 ただ、小泉氏の直感力は無視できない。来春以降の原発再稼働の判断時に、現在の株高・円安基調に異変が起こり、アベノミクスが色褪せるようなことになれば、「やはりあの時の小泉発言が潮目を変えたのだ」という事態が起こらないとは限らない。が、安倍首相は未だ小泉氏の「原発即ゼロ」発言に危機感を抱いていない。

[現代ビジネス]

Posted by nob : 2013年12月16日 08:50

自らの生を救えるのはいつも自分自身だけ、、、死に方は生き方の完結。。。

■がん医療のタブー…効かない抗がん剤、寿命を縮める手術が横行するカラクリ

 現在、日本人の死因1位であるがん。がん治療といえば、抗がん剤や外科手術が頭に浮かぶが、慶應義塾大学医学部講師で、昨年10月に『どうせ死ぬなら「がん」がいい』(宝島社新書/中村仁一共著)を上梓した近藤誠氏によると、こうした治療は寿命を縮めるだけではなく、多くの苦痛をもたらすという。
 そんな近藤氏に、

「がん患者は、がんではなく“がん治療”で苦しむ」
「がんの9割に抗がん剤は無意味」
「がんの外科手術をしないほうが寿命が伸びる」
「なぜ病院・医者は、無意味だと知っていても、抗がん剤投与や手術をするのか?」
「人間ドックやがん検診で寿命が縮まる?」

などについて聞いた。

ーー本書は『どうせ死ぬなら「がん」がいい』と、かなり挑発的なタイトルですが、なぜ、死ぬならがんがいいのでしょうか?

近藤誠氏(以下、近藤) がんは、ほとんどの場合、最後まで患者の意識はしっかりしていますし、普通の生活を送れます。また、何よりも周りにかける迷惑の度合いが、他の病気と比べて低いので、家族などに惜しまれながら死んでいくことができます。日本人の死因でがんの次に多い心筋梗塞や脳卒中では、なかなかそうはいかない。例えば、脳卒中の場合などは半身不随になって、何年も寝たきりになる人も多いですね。そういう介護生活になると、本人も大変ですが、周りにも迷惑をかけてしまいます。

ーーしかし、「がんは痛い」というイメージがあります。

近藤 皆さんがそういうイメージを持たれているのは、抑えきれないほどの強烈な痛みや苦しみを伴い、のたうち回って死ぬと思われているからでしょう。そういう痛みや苦しみは治療から来るものであって、世間で思われているほどがんは痛くはありません。つまり、患者は手術で痛み、抗がん剤で苦しむわけです。そういう治療の痛みを、がんの痛みだと思ってしまうわけです。痛いのは治療するからですよ。そして不必要な手術をしたり、抗がん剤治療をするから、苦しい死、悲惨な死になってしまうのです。

 病院経営という面から見ると、がんの治療というのは、すごく大きな割合を占めています。がんが怖いから病院に来たり、人間ドックを受けたりするわけですよね。でも、医者が「外科手術はほとんど無意味だから、放射線治療でいい」とか、「抗がん剤は効かない」「がん検診や人間ドックは受ける必要がない」というようなことを言い始めたら、誰も病院に来なくなり、治療の数も減って、つぶれる病院がたくさん出てしまいます。だから、医者はそういうことを知っていても誰も言わないわけです。

 それから、痛みという意味では、治療を受けて当面延命できた場合には、どこかに転移している病巣が育つ時間を与えるということです。つまり、「骨に転移が出て痛い」「脳に転移して麻痺が出た」というようなことにつながるわけです。これも、やはり治療したがゆえの痛みであり、苦しみです。

ーー外科手術でがんを切り取らないほうが、長生きできるのですか?

近藤 胃がんで外科手術というのは、間違っていると思います。とにかく食事がとれていれば胃がんでは死にません。でも、歴史的に外科医が治療に当たってきましたから、「がんというと外科手術」という風潮がまだ残っているわけです。そして、それを疑わない人が多い。固形がんの治療は、痛みが現れたときに、それを抑えたり、QOL(Quality of life:生活の質)を維持するために緩和的な治療をすればいいと思います。

ーーそれは若い人にも言えることですか?

近藤 若い人こそ先が長いのですから、QOLが高い治療を選ばないといけませんね。「まだ若いのだから、徹底的にやりましょう」と言う医者がいますが、これは罠です。徹底的にやると、臓器を全部摘出されてしまいますよ。気をつけてください。

●固形がんに抗がん剤は効かない?

ーー「がんには、抗がん剤を使うのが当たり前」と思っている人が多いと思います。

近藤 間違えないようにしないといけないのは、がんには血液がんと固形がんの2種類あって、固形がんというのは、胃がん、肺がん、肝臓がん、大腸がん、乳がんのような塊をつくるがんです。このような日本人がよくかかるがんには、抗がん剤は効かない。でも、急性白血病や悪性リンパ腫のような血液がんには効果があります。先日亡くなられた市川団十郎さんが急性前骨髄球性白血病と診断されたのは、2004年でしたね。昔ならだいたい半年くらいで亡くなられていたと思います。団十郎さんの場合も治ったわけではなくて、延命効果ですけれども、それにしてもやはり10年近くも長生きできたというのは、抗がん剤の効果もあったと考えなければいけない。

ーー本の中で、9割の人はがんという病気そのものではなく、治療に苦しめられているとも書かれていますね。

近藤 寿命を縮めるがん治療というのは、すごく多いのです。中村勘三郎さんの場合が典型的ですね。勘三郎さんの場合には、人間ドックでがんが見つかったわけですが、それまではなんの自覚症状もなかったと聞きます。いずれは食べ物などがのどを通りにくいというような自覚症状が出たと思いますが、治療をせずに放置しておけば、あと2~3年は生きられたでしょう。もちろん4月の新歌舞伎座のこけら落としにも出演できました。がん検診を受けてがんが見つかると治療に走ってしまう、これは多くの人が陥りやすい間違いなのです。自覚症状が出てから医者にかかれば十分です。

ーーがんと診断されたら、どのように治療すればいいのでしょうか?

近藤 早期発見努力をせずに、例えば肺がんであれば少し呼吸が苦しいとか、食道がんや胃がんは食べ物が通らないとか、そのような自覚症状が出てがんが見つかった場合は、それは「がんもどき」ではなく、本物のがんですね。それに対しては体が一番楽な治療、つまり外科手術は避け、臓器を残す非手術的な治療を選ぶことです。

 選択の道は2つあります。例えば食道がんだと、1つは、食べられなくなっても完全放置することです。そうすると、最後には水も飲めなくなって餓死することになります。健康な人が食べたいのに食べられないというのは悲惨ですが、体が衰弱して食べようと思っても無理というときには、心理的な飢餓感は少なくなるようです。この道を選ぶのはなかなか難しいのですが、体は楽なまま死ねます。

 もう1つの道は、放射線治療を選択する道です。食事をすることができるようにもなりますし、長生きできる。それに臓器を残すわけですから、QOL、生活の質の面でもいいですね。12時間もかかる、開胸・開腹手術をしなくても済みます。しかも、比較試験の結果を見れば、外科手術より放射線治療のほうが成績がいい、治療で死ぬ人が少ないというのははっきりしているのです。比較試験というのは、外科手術を受けたグループと放射線治療を受けたグループの2つに分けて、それぞれを5年後の生存率などいろいろな観点から比較するものですが、試験結果は論文などで公表されていますから、外科医も当然知っているはずですよ。

●病院・製薬会社・厚労省のタブー

ーーそうした事実を知りながらも、なぜ病院はがん患者に対し、抗がん剤投与や外科手術を行うのですか?

近藤 まず病院側は、先ほども申し上げた通り、病院経営の大きな部分を、がん検診や抗がん剤投与、外科手術をはじめとするがん治療が占めている。外科医は、手術をしなければ、自分のよって立つものがなくなってしまう。製薬会社にとっても、抗がん剤は大きな収益をもたらせる。そして厚生労働省はこうした現状を是認しているし、基本的には病院、製薬会社寄りの立場です。つまり、外科手術や抗がん剤を否定することは、病院・製薬会社・厚労省にとってタブーともいえます。

ーーそのタブーを侵した近藤さんに対し、圧力がかかったりすることはないのでしょうか?

近藤 20年ほど前、月刊誌「文藝春秋」(文藝春秋)に『がん検診・百害あって一利なし』を載せた際は、病院の上層部から呼び出されて、「謝罪しろ」と言われたりしました。また、今でも肩書は講師のままで、出世させないなどという程度の措置は受けていますが、それ以上の圧力をどこからか受けたりするようなことはありません。また、私の主張は論文やデータに基づいていますので、正面切って反論してくる人もいません。

ーー外科医の方々は、実際に自身や家族ががんになっても、手術をするのですか?

近藤 普段がん患者の手術を行っている外科医でも、自分や母親ががんになると、手術ではなく放射線治療にするケースは多いですよ。

●がん検査で発がん率上昇?

ーーCTスキャンなどを使った検査が原因の発がん死亡率は、日本が世界一だと書かれていますね。

近藤 これほど国民に被曝させている国はないですね。原発事故での被曝量が問題になったときに、特攻隊の隊長さんが27ミリシーベルトの放射線を浴びて問題になりました。ですが、CT検査を受けると普通は20〜30ミリシーベルト程度は被曝しますし、多い人だと50〜100ミリシーベルトの人もいます。CT検査を受けたことで、5~10%くらいは発がんしている可能性があります。10年以上前にイギリスで出された報告では、すでに日本人のがん死亡の3%くらいは、放射線によるものだと推定されました。

ーーがんを予防するには、どのようにすればよいのでしょうか?

近藤 喫煙者は禁煙することです。それから規則正しい生活を送り、適量のバランスがとれた食事をとるのが一番だと思いますね。太りすぎもよくないし、痩せすぎもよくない。メタボと騒がれていますが、ちょっとくらいメタボでも、それほど寿命が短いわけではありません。それから、「長生きしたければ、肉を食べるな」と言う人もいますが、そういうことをしたら逆に寿命を短くしてしまいます。肉ではないにしても、魚や卵など、良質のタンパク質は必要です。

 人間は、何万年、何十万年にわたって、炭水化物、野菜、あるいは動物性タンパク質を食べて生きてきました。そして、それに適応して今の体があるわけです。ある特定の食べ物を長く断つと、体にゆがみやきしみを生じることがありますね。

ーー一般にがん予防というと、がん検診や人間ドックが頭に浮かびます。

近藤 がんの中には、大きくならず、あるいは放っておくと消えてしまうものがあります。こういうものを「がんもどき」と言っているのですが、痛い、苦しいなど日常生活で不便を感じる症状がなく、検査や人間ドックなどで見つかるがんは、ほとんど「がんもどき」です。つまり、がん検診や人間ドックなどの早期発見努力をしてがんを無理やり見つけ出すから、放っておけば消えてしまうがんもどきのために臓器を失って苦しむことになるわけです。

 死ぬまで気づかずに共存共生できるがんというのは、たくさんあります。50歳以上の男性では、50%以上の人が前立腺がんを持っていますが、普通は気づきませんね。前立腺がんが原因で亡くなる男性は1%しかいない。胃がんでも大腸がんでも、同じような傾向があります。

ーーしかし、会社員は年1回の健康診断を受けなければなりません

近藤 私は、定期的に健康診断を受けさせるのは、人権侵害だと思っているのです。健康診断を義務づけている国は日本以外にありません。でも、そういうことを主張して会社と闘うのは難しいでしょうから、健康診断を受ける際には、がんが発見されそうなものはなるべくやめる。身長、体重、視力を測って、それで済めばそれだけにしておくのが一番ですね。採血検査、それから胃のレントゲンや胸部レントゲンとか、とにかくがんが発見されそうなものはなるべく省く。そうすると、はるかに長生きできますよ。
(構成=編集部)

[Business Journal]


■全身がん告白の樹木希林、転移は13個所に…お酒は飲んでも、治療薬は飲まない?

 最近、芸能界のご意見番になりつつある樹木。オセロ・中島知子の洗脳騒動が起きたときには、中島が家賃を滞納したマンションのオーナーが娘夫婦であったこともあり、カメラ前に登場しコメント。30年以上別居生活を続ける夫の内田裕也が交際していた女性とトラブルを起こし逮捕された際にも、カメラ前に登場した。そして、今月8日に行われた「日本アカデミー賞」では、映画『わが母の記』で最優秀主演女優賞を獲得したが、その壇上で「全身がん」であることを衝撃告白。新潮では、その樹木に直撃インタビューをしている。

 インタビューによると、樹木は04年に乳がんを患い、翌年には右乳房を全摘手術。08年頃には、腸や副腎、脊髄にがんが転移し、13個所を放射線照射で治療したという。しかし、現在もお酒を飲み続けており、さらにはがんの治療薬を飲んでいないことを告白している。

 薬を飲まないのは、樹木が信仰する新興宗教の影響との噂もあるが、それにしても、なんら治療をしなくて大丈夫なのか、それなのになぜあんな元気そうなのかとの疑問がわく。『がん放置療法のすすめ』(文春新書)などの著書がある、慶応大学医学部放射線科の近藤誠医師に筆者が聞いてみると、「抗がん剤に延命効果はないので、副作用のことを考えると抗がん剤を飲まないのがベターではないでしょうか。またがんは転移した箇所だけに問題が発生する。通常、がんは脳や肺、肝臓、骨に転移し、筋肉や心臓には転移しません。樹木さんの現在の病状はわかりませんが、比較的末期のがん患者さんでも元気であることも珍しくない」という。

 抗がん剤は、副作用が強いわりには、約20パーセントの患者にしか効果がないとの報道もある一方、がん治療をめぐっては、近藤氏などとは対立する“抗がん剤推奨派”の医師も多く、医学界でも議論は紛糾している。

 樹木の病状はわからないが、いずれにせよ「全身がん」という言葉からは想像もつかないほどかくしゃくとした彼女の姿が、我々のがんに対する認識が揺るがしたことは間違いない。

[Business Journal]

Posted by nob : 2013年12月16日 08:45

結局強行採決、、、また政権を変えて廃案にするしかない。。。Vol.2

■思い強すぎる?揺れる石破発言…秘密保護法巡り

 特定秘密保護法を巡る自民党の石破幹事長の言動が揺れている。

 すでに2度発言を訂正しており、政府・与党内からも石破氏の発言ぶりを懸念する声が広がっている。

 石破氏は14日に出演した読売テレビの番組で、「(特定秘密保護は)ものすごく思い入れを持っている分野。思いが強すぎるのかもしれない。自分の立場を認識し、立ち止まって振り返って考えないといけない」と反省の弁を述べた。

 石破氏は11日に日本記者クラブの記者会見で、特定秘密を巡る報道について「国の安全が危機にひんするなら、抑制されるべきだろう」と語った後、すぐに記者団に「抑制は求めていない」と釈明した。ただ、翌12日のラジオ番組でも「(報道は)処罰の対象にならない。でも、(報道の結果)大勢の人が死にましたとなると、どうなるのか」と述べた。これに先立ち、11月29日にも自らのブログで、国会周辺の反対デモを「テロと本質で変わらない」と指摘した。批判を浴び、12月2日に撤回したばかりだった。

[読売新聞]

Posted by nob : 2013年12月16日 08:43

増長蔓延する勘違い者。。。

■現代のお遍路さんは“多士済々”…善意をこき下ろす“勘違い者”の残念

 来年、四国霊場八十八カ所が開創1200年を迎えるのを機にお遍路の今を伝えようと、11月、外国人や女性のお遍路さんを中心に取材を重ねた。「お遍路さんの魅力は?」という質問に、国籍や性別、年齢に関係なく誰からも返ってきたのは、感謝や感動の言葉だった。1200キロ以上もの距離を歩き通す「歩き遍路」の挑戦者たちは、普段では得がたい思いを胸に四国を離れるようだ。

(高松支局 藤谷茂樹)

 ■海外に広がる魅力

 「25歳の年に特別なことにチャレンジしたかった」。お遍路に挑戦する理由をこう語ったのは香港在住の黄君賢さん(25)。宿泊先の香川県宇多津町の善根宿「うたんぐら」で答えてくれた。

 黄さんは香港のホテルに勤務。これまで2度、日本を訪れていたが、四国は初めて。雑誌でお遍路を知り挑戦を決めたという。

 「四国の美しい山や海を眺めながら歩き続ける毎日は幸せだった」と笑顔で語り、お遍路さんに対して食べ物などを提供するお接待には、「香港ではありえないこと」と驚く。

 「四国ではみな笑顔であいさつを交わしてくれた。それがとてもうれしかった」と黄さん。残す札所は10カ所ほどで「もうすぐゴールなのは本当に寂しい」と近づく四国との別れを惜しんでいた。

 お遍路に挑戦する外国人は増加傾向にある。たどり着けば「結願(けちがん)」となる第88番札所、大窪寺(香川県さぬき市)から北西4・5キロにある「前山おへんろ交流サロン」には、最後の休憩地として多くの歩きのお遍路さんが立ち寄る。

 同サロンの集計では、平成16年7月からの1年間に訪れた歩き遍路は1743人で、うち外国人は10人。ここ数年、外国人は年間60〜80人で推移。昨年7月からの1年間では、2463人のうち98人にまで増え、アウトドア志向で、歩きながらの自然や人とのふれあいを楽しんでいる。

 同サロンスタッフの秋友京子さん(64)によると、お遍路を知るきっかけとして、スペインの世界遺産「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」を挙げる外国人が多いという。「スペインにお遍路のパンフレットやシールがあり、それで興味を持って、インターネットで詳しく調べるそうです」

 ■“クセ”になるお遍路

 白装束姿でひたすら歩き、札所の寺を目指す。お遍路は苦行というイメージが強い。実際に「修行の道」で、身内の不幸などを理由にお遍路を始める人も多い。ところが、近年増えてきた若い人たちの動機は、意外なほど気軽だ。

 今春に続いて2回目のお遍路に挑戦中だった千葉県柏市の高野晃子さん(32)は「何で思いついたのか覚えていませんが、ぱっと思いついたのがお遍路だった」と打ち明ける。

 看護師をしていた高野さんは、勤め先を辞めた1年間を「人生の休養」にすると決めた。普段はできない海外旅行、ボランティア活動…。やりたいことをあれこれ思い浮かべたが、結局、選んだのはお遍路だった。

 1回目の序盤は、慣れない土地での歩き旅に、目的地に着けるかなど不安が先に立ったが、行程の半分を超えたあたりから歩く楽しさを覚えた。

 「気持ちの良い景色。人とのふれあいも良かった。お寺をお参りすることで、家族やご先祖のことも感じた。何より、ただ歩くだけで、“社会的な生産”をしないという贅沢(ぜいたく)な時間を過ごせた」。こうした思いが2回目の挑戦につながった。

 今回は八十八カ所とは別に、空海とゆかりがある別格二十霊場も回ることにした。別格霊場巡りはお遍路さんも少なく、道も整備されていないが、道中で知り合った大阪府寝屋川市の男性(55)が案内役をかって出てくれた。

 身内の供養をきっかけにお遍路を始めたこの男性は、今回で7回目の巡礼となり、「これまで見えていなかったものが見えてきた。道すがらの小さな仏像、境内の木々、寺の彫刻。いい旅になっている」と話す。

 なぜ何度も挑戦するのか。「達成感もあるが、お遍路は心の修行。(結願とともに)まだ達成していないという思いが強くなるからです」。男性は静かにこう語った。

 ■善意を勘違い

 来年は四国霊場八十八カ所の開創1200年にあたり、お遍路さんの一層の増加が見込まれる。霊場がにぎわいを増しそうだが、一方で迎える地元では、「お接待」をはき違える人も増えるのでは、と懸念の声も出ている。

 住民がお遍路さんに食べ物や飲み物を渡す「お接待」は、信仰を示すお布施の一形態とも言われ、あくまで個人個人の善意であり、サービスではない。

 例えば、お遍路さんに自宅の一部や別棟を無料か格安で提供する「善根宿(ぜんこんやど)」と呼ばれる宿。これも善意や信仰から来るもので、ホテルや旅館ではない。だが、善根宿をサービスと受け取り、「汚い」「寒い」とこき下ろす人がいるなど、地元とのすれ違いも生じている。

 フェイスブックなどで女性のお遍路相談を受けることが多い霊場会公認先達の福田久恵さん(51)は「気分転換の1つとして、歩き遍路があってもいい。現実での肩書も名前もない、1人のお遍路さんになれる」と気軽な挑戦は歓迎する。そのうえで、「自分には非日常でも、お接待を施す地元の人たちにとっては日常の世界。そこにおじゃまするという謙虚さは忘れないでほしい」と呼びかける。

 四国八十八ケ所霊場会(香川県善通寺市)の推計では、結願を達成するお遍路さんは年間13万人。だが、これには車やバスなどで巡拝する人も含まれるため、歩き遍路の人は数千人とみられる。

 お遍路の始まりは、「辺地(へち)」「辺路(へじ)」と呼ばれた、現世とは別の世界とつながる海岸などの僻地を歩く修行だったといわれる。札所の寺院を巡って納経帳に朱印をもらうことが目的のように見えるが、本来の目的は「歩くこと」そのものにあるようだ。

 日々の生活のなかで見失ったものを再発見する。それが現代のお遍路さんの1つの姿なのかもしれない。

[産経新聞]

Posted by nob : 2013年12月16日 08:40

言い得て妙。。。Vol.3

■ビートたけし 「ネットで自己主張する奴が偉い」風潮に異議

 2013年は、ネット発の様々な事件が発生した。「バカッター」と称されるように、店の従業員がイタズラをTwitter上に公開し、炎上するケースが続出。店にクレームをつけた挙句従業員に土下座を強要し、その写真をネットに公開し、後に強要罪で逮捕された女性もいた。いま個人はインターネットとどう接していけばよいのか。新刊『ヒンシュクの達人』(小学館新書)を上梓したビートたけし氏は、こう分析している。

 * * *

 三鷹の女子高生刺殺事件はさすがに悲惨だった。加害者は元彼氏だったっていうんだけど、ネット上で恋人を作るっていうのは正直どうかしてると思う。静止画像やプロフィールなんかで、その男が信頼できるかどうかなんてわからない。いくらでもウソで取り繕えるもんな。

 実際に会ってみて、表情や仕草を見て、それではじめて「信頼できるか」って判断できるわけでね。写真じゃイケメンでニコニコしてても、実物を見りゃ目が泳いでいたり、神経質に貧乏揺すりしてなんだかおかしいぞってことがよくあるわけでさ。

 美人の女の子がネットに自分の顔を晒してたら、そりゃ悪い男が寄ってくるに決まってる。この世の中、ネットでうまく自己主張できるヤツが偉いみたいな風潮になってるけど、そんなもんウソだよ。一般人は、ネットに情報が漏れるのをいかに防ぐかを考えたほうがいい。

 もっと信じられないのが、店の従業員にクレームをつけて土下座で謝罪させて、それをネット上にアップするヤツだよ。最近、「自分が勝った」と思った瞬間に、相手をトコトン叩きのめしてやろうという感覚の人間が増えたような気がする。自分のほうが有利だとわかった瞬間に居丈高になるんだよな。

 スキャンダルを起こした有名人をネットで批判するヤツラもそうだ。絶対安全圏から、どん底に落とすまで叩きまくる。「もうサンザンな目に遭ってるんだから、この辺でいいじゃないか」とか、「もうこっちの勝ちは決まったから、それ以上ボコボコにする必要はない」なんて感覚はないんだよな。

 人間、自分が圧倒的に優位な立場にいるときに、相手にどう振る舞うかで品性みたいなものがわかる。「溺れた奴は叩け」じゃないけど、弱ってる相手、弱い立場の相手をかさにかかっていじめるのは、とにかく下品なんだよ。

※ビートたけし/著『ヒンシュクの達人』(小学館新書)より

[NEWSポストセブン]


■ビートたけし 政治家の「子孫にツケを残すな」は信用できない

 オイラが疑っちまうのは、消費税増税やら年金なんかの議論で、政治家や官僚が連発する「子孫にツケを残すな」っていう言葉だよ。

 そういうセリフを吐くヤツには「じゃあ、お前は自分のひいひいじいさんの顔や名前を知ってるのか」って聞いてみたくなるよな。オイラなんて、自分のじいさんの顔すら知らないぜ。自分たちが先祖のことなんて考えたこともないのに、自分たちが先祖として、後の世代のことを親身になって考えるなんて、まるでリアリティーがない話に思えて仕方がないわけだよ。いかにもひ孫やらに気を遣っているような、そんな大ウソをつくんじゃネェって思っちまうんだよな。

 政治家なんてのは、後ろ暗いことがあったり、ちょっとごまかしてお茶を濁そうって時にかぎって、そういう「未来の子供たちに」とか「地球規模、宇宙規模で」なんて大仰なことをいい始めるんだよ。具体的なことをいわないくせに、デカイことばかりいってるヤツには気をつけたほうがいい。

※メルマガNEWSポストセブン14号

[NEWSポストセブン]


■たけし 死刑になるために重犯罪を起こす人間の登場を危惧

 今年8月、千葉景子前法務省が東京拘置所の死刑刑場を公開するなど死刑が話題となったが、ビートたけしが「死刑」について語る。

 * * *

 世の中、死刑の話というと、「容認」か、「反対」かって話ばかりになっちゃうけど、オイラは正直、時代遅れの議論だと思うよ。「死刑=極刑」ってのは、今のニッポンにはそぐわないぜ。ニッポンには年間3万人の自殺者がいるわけで、「死にたい」と思ってる人間は、それ以上に多いわけだよ。

 そういう「死にたい奴」が、死刑になりたいがために、とんでもない犯罪を犯しちまったらどうするのかって思うんだよな。

 実際に、大阪の小学校で子供を殺しまくった宅間守なんてヤツがいたわけでね。

 宅間はすぐ死刑にされちまったけど、「自分を殺せ」なんていってるヤツを死刑にしちまうなんて、ありえない話だよ。いつ宅間の模倣犯が出てもおかしくないんじゃないか。

 今の時代、極刑は死刑じゃなくて、「強制労働」に代えた方がいいよ。自分の食い扶持は自分で稼げってことで、死ぬまで畑を耕し続けたり、室内温度50度以上の工場でも構わず長時間労働させりゃいいんだよ。強制労働が辛けりゃ辛いほど、犯罪率が低下するんじゃないかってね。

 死刑囚を何十年も生かしていくために、オイラたちの税金が使われているっていうのもなんだかバカげた話なんで、政府はマジで「強制労働刑」を考えろっての。

わかったか、ジャン、ジャン!

※週刊ポスト2010年9月24日号

[週刊ポストセブン]

Posted by nob : 2013年12月16日 08:35

小泉氏が無知無策なのは言わずもがな、しかしその直感は正しい、、、細川氏は都合の良い側面から都合の良い程度に理解しているに過ぎず、その論理は間違い。。。

■小泉脱原発論 かつての女房役、自民・細田幹事長代行がバッサリ
直感。あまり知らないのでは。 廃棄物に爆発物あるとでも…

 自民党の細田博之幹事長代行は13日、産経新聞社のインタビューに応じ、小泉純一郎元首相が「高レベル放射性廃棄物の最終処分場が見つからない」として脱原発論を唱えていることに対し「直感で言っている。高レベル放射性廃棄物のことをあまり知らないのではないか」と批判した。太陽光などの再生可能エネルギーについては「原発に代わる選択肢だと思うのは錯覚だ」と語った。細田氏は平成16年5月から17年10月まで小泉政権で首相の女房役の官房長官を務めた。

 −−小泉純一郎氏が主張する「原発即時ゼロ」はできるのか

 「原子力は人類にとって不可欠なエネルギーだ。最大のエネルギー効率を持っているし、CO2排出量も少ない。ウラン資源はリサイクルされる。原子力発電を継続利用せざるを得ないし、することが望ましい」

 −−「再生可能エネルギーへの転換は夢のある事業だ」とも語っている

 「太陽光発電や風力発電はエネルギーの転換効率が極めて低い。研究開発や発電の際にも膨大な費用がかかる。『原発に代わる選択肢だ』と思うのは錯覚だ。世界で導入している国はほとんどない」

 −−最終処分の方法は

 「最終処分段階での高レベル放射性廃棄物にはウランもプルトニウムも含まれていない。ガラス固化体にすれば、容積も非常に小さくなる」

 −−放射能漏れの危険は

 「放射能の半減期は長いが、きちんと貯蔵すれば耐えられる。『危険ではない』ということを多くの人に理解してもらいたい。ちゃんと国民に説明すれば今後、最終処分場は見つかる」

 −−見つからないので、小泉氏は「トイレなきマンション」と言っている

 「ガラス固化体は、原発1基あたり年間約30本しか発生しない。貯蔵スペースは4畳ほどだ。熱も出ない。臨界にも達しない。そのぐらいのゴミは産廃と変わらない」

 −−最終処分場が見つかるまで地上保管するしかない

 「東京電力福島第1原発から出た廃棄物はプールではなく、いずれ乾式貯蔵しなければならない。青森県内の中間貯蔵施設に運ぶ可能性もある」

 −−フィンランドの最終処分場「オンカロ」では高レベル放射性廃棄物が無害になるまで10万年必要だ

 「産廃処理場でも、どういう状態か、健康に悪影響がないかどうかをチェックしている。高レベル放射性廃棄物も他の産廃も(対応は)変わらない」

 −−原発が再稼働できず海外から火力燃料を購入することで国富が流出している

 「3年前と比べ、燃料の輸入代金が5兆円も増えている。日本経済は大変になっている。消費税2%分を外国に支払っているのと同じことだ」

 −−小泉氏の反原発発言の真意は

 「直感で言っているのではないか。高レベル放射性廃棄物のことをあまり知らないのだろう。何だか分からないのかもしれない。爆発物が入っていると思っているのではないか。原子力爆弾の人的被害みたいに健康を害すると思っている節がある」

 −−安倍晋三首相は原発政策をどうしたらいいか

 「そこは思い切って、安倍内閣としては現在策定中のエネルギー基本計画でちゃんと書く。ただ、原発を産業界は理解しているが、一般人には分かりにくいかもしれないので、そのズレを解消していきたい」(小田博士、中尾治生)

[産経新聞]

Posted by nob : 2013年12月14日 23:17

トイレ掃除は鬱にも効きます。。。

■便器は顔が映るくらいピカピカに! トイレ掃除をする女子は「3つの美人」になります!

人のおうちにお呼ばれしたときに、そのおうちのトイレが汚かったりすると心底ガッカリしますよね。

「トイレの掃除事情」について花王株式会社が実施した調査結果を見ても「人の家に招かれたときに汚れているかどうか気になる場所の第1位はトイレ」という結果が発表されています。

しかしながら、招くほうはというと……

「人を招いて自宅でパーティーをする前の掃除実施状況」で、トイレはなんと7位!

わりと多くの人が、トイレ掃除をしないまま、人を招き入れているわけです。ビックリ!

あなたのおトイレ、お客様は注目していますよ!

トイレ掃除をしっかりすることで、女子は、美人になります。美人と言ってもいろんな美人がありますが、いったいなに美人になれるのか? ご紹介したいと思います。

1:「家主のココロもピカピカ」おもてなし美人

お客様をお迎えすることが決まったら、リビングなど目につくところばかりに目を奪われて、時間に余裕があったらトイレ掃除……という優先順位のつけ方になっていませんか?

まずトイレ掃除をする習慣を身につけましょう。お店などでも、いいお店ってトイレがピカピカですよね! そしてどことなく信頼がおける感じがしますよね。

逆にお掃除が甘いと、二度と足を運びたくない! と思ったりしますよね。

お客様に心から楽しんでいただくためにしっかり手を抜かず頑張りましょう! お客様が感じる「楽しい」は、「一番大変そうなところをキレイにしてくれている」という「感謝の気持ち」の延長線上にあったりもします。それは、とりもなおさず、こちらの「おもてなし」の心が、お客様にまっすぐに伝わったということ。

おもてなし美人を目指しましょ!

2:水まわりは「人体の流れと同じ」風水美人

風水ではトイレは「食べて排泄する」という生命を維持するプロセスにおいて大事な場所とされています。穢れを流す水の空間を綺麗に保てる人は、風水の観点においても快適生活美人です。

風水は宗教ではなく、「いかに気持ちよく暮らせるか」という「気」をテーマにしたものですから、トイレ掃除をすることで、「気」美人あらため「風水美人」になれるというわけです。

3:いわずもがなの健康美人

トイレ掃除を頑張ると美人な子供が産まれると昔から言われています。

じつはこれ、トイレが綺麗→リラックスしてお手洗いを使用できる→カラダの老廃物が溜まらない→お肌つるつる(健康になる)→健康で美人な子供を産めるというカラクリなんです! 

おトイレ掃除上手なアナタ、健康美人です!

いかがでしたか? 花王株式会社は2013年の年末おそうじの提案としてクリスマス前大掃除を掲げ「ハッピークリスマスクリーニング」を推奨しており、そのホームページのなかには、楽チンにできるトイレ掃除の方法も紹介されていますので、ぜひ参考になさってみてはいかがでしょうか。

トイレ掃除。大変なことのように思えて、じつは素敵な美人になれるんです! 毎日ちょっとずつトイレ掃除をがんばってみませんか?

【参考】
※ 花王株式会社 『意外な事実!人の家で汚れが気になる場所1位はトイレなのに、自宅への来客時にはトイレ掃除をしていない実態が明らかに。』

青山 愛里

[ANGIE]

Posted by nob : 2013年12月14日 23:09

理にかなっていますので、、、レパートリーに加えてみたいと思います。。。

■二日酔いの頭痛を和らげるには、足浴ケアがいい

忘年会続きの疲れや飲み過ぎによる、翌日のキリキリとした頭痛。お酒を飲んでいる時は楽しくて、ついペースがあがってしまうものの、翌朝はこんな症状に悩まされる――。頭痛薬を飲んでも頭が重く感じるようなら、ある簡単なケアをプラスする手があります。

二日酔いで頭痛が起きるメカニズム

まず、なぜ二日酔いで頭痛に悩まされるのでしょうか。原因は「アセトアルデヒド」という物質だと言われています。摂取したアルコールは、肝臓でアセトアルデヒドに分解されたのち体外に排出されます。しかし大量にアルコールを摂取すると、血液中にアセトアルデヒドが残り、脳内の血管の周囲の神経を刺激してしまいます。これが、二日酔いで頭痛が引き起こされるメカニズムです。そこで試してみるとよいと言われている方法は以下の2つ。

足浴で血行促進

まずは、足浴で全身の血液の巡りを良くすること。足の血液を温めることで、脳の血管を圧迫していた血液の流れが良くなり、頭痛を和らげてくれます。無理して汗をかこうと全身浴をするのは、かえって危険につながることがあるので注意が必要です。

白湯におろしたてのショウガを入れる

2つ目は、白湯におろしたてのショウガを小さじ1杯加えて飲むこと。体を内側から温め血液の巡りがよくなるので、頭痛を和らげる効果が期待できます。また、ゆっくりと温かい飲み物を飲む行為は、リラックス効果も得らるのでおすすめです。

忘年会や新年会など、お酒に触れる機会が多くなる年末年始。飲み過ぎに気をつける一方で、いざという時は二日酔いの対処法を思い出してみてください。

[TopSante.com]

下野真緒
南仏在住ジャーナリスト/エディター

[cafeglobe]

Posted by nob : 2013年12月13日 20:13

そのくらいに本当にやりたいことを見つけることは難しい。。。Vol.2

■ふつ~に生きてちゃわからないこと ~「“好き”を仕事に!」なんてありえねぇ!~

じぶんでタイトルを書いていて、こう言うのもなんですが、ふつ~に生きるの「ふつ~」が、よくわかりません。

代官山に住んでいて、大手の出版社に勤務している女性(29歳・独身)はふつ~なのか?

立川市に住んでいて、小さなIT企業に勤務している女性(31歳・既婚)はふつ~なのか?

ど~なんでしょ。

あまり普通ではない(一般的ではない)生き方に、「じぶんが好きなこと、かつ、得意なことを仕事にして生きる」というものがあると思います。

わりと多くの女性が「私らしい仕事をしたい」とか「仕事をとおして自己実現したい」などと言っているようですが、ようするに「じぶんが好きなこと、かつ、得意なことを仕事にして」生きていきたいということではないかと思われます(ちがう?)。

たしかに「じぶんが好きなこと、かつ、得意なことを仕事にする」のは、むつかしい。実力も必要だし、運が良くないと「趣味」にはなっても「仕事」にはならない。

実力があるのか、ないのか、という判断基準だって、相当あやしいものです。スポーツの世界は数字で実力をはかっています。音楽や絵や、こういった文章というのは、いい/悪いの基準が常に曖昧だから、アマチュアとして死ぬまで実力をつけ続けているという、笑うに笑えない人も世の中にはいます(誰も、彼ら/彼女らのことを笑えないと思う)。

好きなことと得意なことと仕事がすべておなじになってしまうと、どうなるのか? あなたが思い描いているように、自己実現とやらができて、毎日が充実して、なりたい私になれて、非常にハッピーなのか?

ときにはそういうことを感じる日もあるでしょう、というか、あります。朝、起きたくもないのに起きる必要もない。行きたくもない会社に行く必要もない。暇な会議に出席して「もう、アニメキャラクターの顔も書き飽きたな」と、アニメキャラでいっぱいになったレジュメの裏を眺めつつ、売れない画伯のようなことをぼやく必要もない。

やりたいことを仕事にするとストレスがほぼない。いいことだ。

でも孤独です。敵は常にじぶんです。「ちょっと2日ほど休んで、気持ちをリフレッシュさせよう」と思って、遠出をしても、もれなくついてくるのは、敵であるじぶん。残念すぎる。気持ちが休まる暇がない。

こうやって文章を書くのは、ひとりの作業なので、特に孤独です。でも淋しくはない。ときどき読者が心温まるメールをくださる。

また、ときどき、「やりたいこと」を仕事にしている人と、お互いの存在をただ確認しあう。人ごみのなかで、偶然、誰かを見つけたときのように、すれ違いざまに、ふと、一瞬、確認しあう。

そんなとき、これ以上の幸せはないよなと思う。

「“好き”を仕事に!」なんてことをしれっと言える人は、好きなことを仕事にしたことがない人か、そこまで好きではない人なんだろうと思います。本当に好きなことを仕事にしている人は、そういうことを言わないから。

本当に「好き!」を仕事にしている人は、幸せをひとり静かに噛みしめて、無口に人ごみにまぎれてゆくのです。

ひとみしょう(作家/コラムニスト/作詞家)

[ANGIE]

Posted by nob : 2013年12月12日 17:04

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.22

■小泉元首相「原発即ゼロ」発言の波紋

小泉純一郎元首相は2013年11月12日、東京・内幸町の日本記者クラブで記者会見し、2011年3月の福島第一原子力発電所の事故を踏まえ、「安倍晋三首相が決断すれば『原発ゼロ』ができる」と強調、そうした方針を決める時期についても「即ゼロがよい」と明言した。

安倍首相の決断を迫る

小泉元首相が「原発ゼロ」論を唱える背景には、高レベル放射性廃棄物(“核のゴミ”)の最終処分場がないまま原発を再稼働することへの極めて強い懸念がある。会見では、フィンランドの最終処分場「オンカロ」の視察を通じて、日本で最終処分場の建設を決定するのは困難だとの認識を持ったことを明らかにした。

小泉氏は「原発は即ゼロがよい。再稼働させれば核のゴミが増える。最終処分場が見つからないのならすぐゼロにした方がいい」と述べるとともに、「核のゴミの最終処分場のめどを付けられると思う方が、楽観的で無責任だ」と言い切った。

その上で、小泉氏は安倍首相に対して、「(原発ゼロという)望ましい方向に権力を使ってくださいと、国民がお膳立てしてくれている。結局は、首相の判断、洞察力の問題だ」「決断すればできる」と迫った。

小泉氏は10月以降、マスメディアの取材が入った講演などで2回にわたり同様の主張を繰り返してきた。10月中旬には、自らの「原発ゼロ」論を批判した読売新聞の社説への反論を同紙に寄稿した。

ただ、本格的な記者会見は11月12日が初めてで、関心は非常に高かった。日本記者クラブに集まった記者、ジャーナリストは近年では最多といわれる350人に達し、入れなかった記者が会場外にあふれたほどだった。

二極分化したメディアの反応

記者会見へのメディアの反応は二極分化した。全国紙6紙のうち、朝日、毎日、東京の3紙は小泉氏の発言を評価し、脱原発の急先鋒(せんぽう)である東京新聞は「発言通り、再稼働は非現実的」との見出しを掲げた。これに対し、読売、日経、産経3紙は小泉発言を淡々と報じるだけで、その現実性に疑問を投げかけた。テレビ各社は、小泉流の“劇場型政治”の再来といわんばかりに大きく取り上げ、原発政策の“潮目”が変わるかのごとく報じた。

政権与党の自民党の反応は、いうまでもなく過剰反応の回避だった。それは、小泉内閣時代の官房長官だった細田博之幹事長代行の「(原発をやめて)石炭、火力に依存すると、はるかに大きな負担を人類にもたらす。(小泉氏に)敬意を表するが、結論として正しくない」という発言に集約されている。目の前の経済活動や国民生活に必要なエネルギーを供給する一方で温室効果ガスの排出抑制に取り組まなければならない現実政治の観点からの批判であり、石破茂幹事長も11月16日には「党の方針が変わることはない」と言明した。

自民党は2013年7月の参議院議員選挙で「エネルギー政策をゼロベースで見直す」とする一方で、原発については原子力規制委員会が「安全」と判断すれば再稼働するとの公約を掲げ、選挙に大勝した。また、自民党が政権復帰した2012年12月の総選挙では、「脱原発」や「卒原発」を掲げた政党が軒並み惨敗した。両選挙とも原発の是非が決定的な争点となったわけではないが、政界で脱原発派に勢いがないことは確かだ。小泉氏は会見で、自民党内での脱原発への「賛否は半々」との見方を示したが、党内の脱原発派が十分な存在感を示すには至っていない。

最終処分場稼働は2040年以降という現実

小泉氏が懸念する“核のゴミ”とは、使用済み核燃料の再処理でプルトニウムなどを除去した後に残る廃液。日本国内には、総量約1万7千トンに上る使用済み核燃料が各原発の敷地内に保存されている。

政府は、2000年に高レベル放射性廃棄物の最終処分場の候補地選定のために「原子力発電環境整備機構(NUMO)」を設立して、自治体からの公募で処分場を決めようとしてきた。2007年には高知県東洋町が応募したが、反対運動の激化で町長は辞任に追い込まれた。このため、政府は2013年内にも決定する「エネルギー基本計画」で、公募式から国が前面に出て候補地を選定する新たな方針を打ち出すとみられる。こうした方針が顕著に報道され出したのは、小泉発言以降であり、「原発即ゼロ」論が政府の方針に大きな影響を与えたのであろう。

高レベル放射性廃棄物の最終処分については、火山などのない安定した地盤の地下300メートル以上の深さに埋める「地層処分」が最も安全だというのが、国際的な共通認識になっている。

地層処分では、まず高レベル放射性廃棄物の液体をガラスで固めた「ガラス固化体」を頑丈な鉄製容器に詰めた上で30〜50年間冷却する。その上で、粘土のブロックですき間なく囲んで地中深く埋める。この方法なら10万年以上安定して処分できるとされている。海外では、小泉氏が視察したフィンランド・オルキルオト島の「オンカロ」(フィンランド語で「洞窟」「隠し場所」の意)のほか、スウェーデン・フォルスマルクで最終処分場の建設が決定している。

日本では2014年夏から、北海道幌延町で高レベル放射性廃棄物の処分技術の実証実験を行う予定だ。しかし、実際の処分場の建設地は決定していない。処分場の稼働はどんなに早くても2040年代とみられており、そのための総事業費は現段階でも3兆5千億円(国際原子力機関[IAEA]試算)と見積もられている。

波紋は小さくなれども、課題は大きく残る

小泉発言が政界やメディアに与えた波紋は時間とともに小さくなりつつある。同氏の「原発ゼロ」論に対しては、「そこまで言うなら、原発を推進したこれまでを反省して、原発停止のための具体的道筋を示す必要がある」という指摘も多い。原発停止に伴って増加した石油、天然ガス、石炭などのエネルギー費用は1日当たり約100億円であり、日本が国際収支の慢性的な赤字に転落する可能性を指摘する識者もいる。

他方、福島第一原発事故で目の当たりにした、原子力事故の怖さ、その処理の難しさは、哲学的な問題さえも含む人類全体にとっての多元的・複合的課題を提起しており、単なる政治・経済的イシューではないことも歴然とさせた。小泉発言は、そうした人間の不安や懸念を再び呼び覚ましたという意味で、重要な分岐点といえるかもしれない。波紋は小さくなれども、発言が投げかけた課題はまだまだ大きく残っている。

原野 城治 HARANO Jōji
一般財団法人ニッポンドットコム代表理事。政治ジャーナリスト。

[nippon.com]


■世界一の原発大国 米国で原発閉鎖 相次いでいる理由

 世界一の原子力大国で原発に逆風が吹き荒れている。1999年から一昨年まで稼働中の原発の閉鎖はなかったが、この1年で4カ所5基の閉鎖が決まった。

「苦渋の決断だが、いまの状況下ではやむを得ない」。今年8月下旬、米バーモント州にあるバーモントヤンキー原発の閉鎖決定に当たって、同原発を運営する電力大手エンタジー社のレオ・ドノー最高経営責任者はこんなコメントを発表した。

 同原発は1972年の運転開始で、2011年に米原子力規制委員会(NRC)から20年間の運転延長が認められたばかり。閉鎖の理由として会社は収益の厳しい見通しを挙げる。

 今年5月に運転を停止したウィスコンシン州キウォーニー原発も、11年に20年間の運転延長が認められたばかりだった。閉鎖の理由について、同原発を運営する電力会社は「純粋に経済性に基づく判断」とする。

 原発はこれまで、建設まで多大なコストがかかるが、運転を始めれば、その後の経費は他のエネルギー源に比べて安いと言われてきた。その構図が成り立たなくなっているのだ。

 最大の要因はシェールガスの普及により火力発電の燃料となる天然ガスの価格が下がっていることだ。天然ガスの価格は、08年ごろに比べて3分の1程度。原発なら認可から建設まで5〜10年はかかるが、天然ガス発電所なら数年で済む。石炭に比べて温室効果ガスの排出が少ない点も天然ガスへの追い風となっている。

 一方、老朽化した原発は維持管理に経費がかかるうえ、福島第一原発事故以降、追加の安全対策も求められる。地域によっては風力発電と比べてもコスト面での優位性を失いつつある。

 バーモントヤンキー原発が来年、運転を停止すれば、米国で稼働する原発は99基となり、大台を割る。元NRC委員でエネルギー分野のコンサルタント業、ピーター・ブラッドフォード氏は「さらにあと何基かは早期の閉鎖を迫られる原発が出てくるだろう」と予測する。

[AERA]

Posted by nob : 2013年12月12日 16:44

自らの満足を目指し続ける過程に一つ一つの納得がある。。。Vol.5/成功は次なる失敗への、失敗は次なる成功への一過程、、、自らの納得の追求こそがすべて。。。

■不変にして普遍の10の成功哲学

成功まであとひと押しが必要。そんな時は、約40年に渡って成功者たちを鍛えてきたトム・ホプキンスの成功哲学を参考にしてみてください。

ホプキンスは、営業職や会社役員が成功する手助けを40年以上も続けてきた人物。先週、私は彼と個人的に話をする機会を得たのですが、その中で「成功に導く行動で、人々を驚かせるのはどういうものか」を議論しました。最も役立つとお互いに思った成功哲学をご紹介しましょう。

1.自分の時間を大事にする

時間は貴重なものです。1日にたった8万6400秒しかありません。普通の人たちは貴重な数秒の時間を、非生産的もしくはやりがいのないことに使って無駄にしています。成功する人たちは自分の時間を効率良く管理しています。成功する人たちは、自分の時間の使い方に敏感で、仕事をするにしても、家族とくつろいだりリフレッシュしたりするにしても、賢く時間を使うように意識して選択をしています。

2.個人的なミッションステートメントを持っている

ホプキンスは、「私はいついかなる時も、できる限り生産的なことをしなければならない」という、自身のミッションステートメントを机のところに貼っています(私の場合は、「人々が素晴らしい経験を追い求めるように刺激を与える」です)。成功する人たちは、自分のやろうとしていることを特定し、それに応じて選択をします。

3.毎日5分かけて翌日の優先順位を決める

優先順位がはっきりしていなければ、効率良く生産的に時間を使うのは難しいです。ホプキンスは、一日の終わりに5分間ゆっくり座り、次の日にやる事の優先順位を5〜6つ決めるので、毎朝やる事が明快な状態で始められるのです。成功する人たちは、重要でないことに労力を無駄遣いしません。

4.似たような人に囲まれるようにする

財産や地位、成果はそれ自体が報酬ですが、成功をすればするほど、周囲の人はあなたに関わるのが嫌になることもあり、そのために孤独になることがあります。成功する人たちは、誰と一緒に過ごすかに気を配ります。似たような境遇や外見で、精神的にも感情的にも互いに切磋琢磨できる人を探します。

5.細かなことも追求するプロになる

口ではうまいことを言って、その後何もしない人は多いです。理由は、偽善やはったりのこともあれば、単に不注意やうっかりして忘れているだけのこともあります。成功する人たちは有言実行です。小事を無視して大事に至らないように、細かなことにも注意を払います。

6.新しい未来をつくるために昔の知恵も使う

世界は新しいピカピカのおもちゃやメソッドで溢れています。人は、きらびやかで魅力的な最新のテクノロジーに惑わされやすいです。成功する人たちは、効率的にコミュニケーションができる現代のツールも使いますが、関係をより深めるために、手書きでお礼状を送るなど、昔ながらのやり方も使い続けています。

7.みんなと違うことをする

常に右に倣えでみんなと同じ方向を向いている人は、前に進んでいるかもしれませんが、自分の運命はもう少し自分でコントロールした方がいいでしょう。成功する人たちは、誰もがやっているのと反対のことをして、独走することもよくあります。

8.拒否されることに慣れる

「ノー」と言われると、お腹にパンチをくらったり、顔面にビンタされたりしたような衝撃があることも多いです。すぐに立ち直り、次に進むには、これはただの仕事だということを思い出しましょう。成功する人たちは、人生における数少ない輝く「イエス」を手に入れるまでの間には、たくさんの「ノー」を前向きにとらえることが大事だと知っています。

9.他の人のことを認める

ほとんどの人が認められたいと切望しています。残念ながら、自分の地位や状態だけしか意識できない視野の狭い人が多く、他人の求めているものに気付いていないのが問題です。成功する人たちは、他の人のやりたいことを認め、支援し、励ますことによって、相乗効果やエネルギーや満足感を得ています。

10.さらに上を目指す

トム・ホプキンスの成功哲学全体を通して、人生をより良く生きるために力を注ぐことがすべてだと言っても過言ではないでしょう:

私はもっと学ぶことに力を注ぎます。
だから、もっと人のために働きます。
だから、もっと仕事に従事します。
だから、もっとお金を稼ぎます。
だから、もっと貯金をします。
だから、もっと人に与えることができるようになります。

10 Surprising Success Tips from Amazing Sales Guru Tom Hopkins|inc.

Kevin Daum(訳:的野裕子)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2013年12月11日 20:24

未だこれほど高い支持率であることが不思議でならない。。。

■安倍内閣の支持率急落47・6%

 安倍内閣の支持率が急落した。共同通信社が8、9日に実施した全国緊急電話世論調査によると、安倍内閣の支持率は47・6%と、前回11月の調査から10・3ポイントも落ちた。支持率が50%を割ったのは、昨年12月の第2次安倍内閣発足以来初めて。6日に成立した特定秘密保護法に「不安を感じる」との回答が70・8%を占め、同法の強行採決が国民の不信感を増したことが、データで示された。

 一時は70%を超えていた安倍内閣の支持率が、ついに50%を割った。

 今回の調査では47・6%と、先月から10・3ポイントの急落となった。第2次安倍内閣では最高だった今年2月の72・8%から、10カ月で約25ポイントも減った。支持率が50%を割ったのも、同内閣では初めて。

 世論を無視するように特定秘密保護法を強行採決で成立させ、国民の不満を助長したことが、世論調査で浮き彫りになった。安倍内閣の不支持率は38・4%(前回26・2%)だった。

 6日に成立した秘密保護法について、「不安を感じる」との回答は70・8%を占め、国民の「知る権利」侵害への懸念が根強いことが分かった。「不安を感じない」は22・3%。今後については、来年の次期通常国会以降に「修正する」との回答は54・1%、「廃止する」が28・2%で、合わせて82・3%に上った。「このまま施行する」は9・4%にとどまった。

 法律への賛否では反対が60・3%に上り、賛成は24・9%だった。野党が慎重審議を求める中、政府、与党が臨時国会での成立を強行したが、こうした姿勢を「適切」と答えたのは計25・1%にとどまった。「適切だと思わない」は計68・5%だった。

 安倍首相はこの日夕方に会見を開き、秘密保護法に対する国民の懸念について「叱声(しっせい)と、謙虚に真摯(しんし)に受け止めなければならない。私自身もっと丁寧に説明すべきだったと反省している」と話した。今後については「懸念を払拭(ふっしょく)すべく、丁寧に説明していく」と重ねて強調した。

 政府は10日午前の閣議で、特定秘密保護法を13日に公布することを決定する。

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2013年12月11日 20:17

そのくらいに本当にやりたいことを見つけることは難しい。。。

■やりたいことを見つけたいときは、やりたくないことを排除する

「働く理由がわからない」「わかってはいるのだけれど、モチべーションを維持できない」「働くことは好きだけど、いまの会社は向いていない」などなど、「働く」ことについて悩んでいる方は少なくないはず。でも『働く理由 99の名言に学ぶシゴト論。』(戸田智弘著、ディスカヴァー・トゥエンテイヮン)は、なかなか答えを導き出せない人になんらかのヒントを与えてくれるかもしれません。

黒澤明、養老孟司、ドラッカー、パスカル、村上龍、本田宗一郎、マザー・テレサ、松坂大輔、堀江謙一、ヘレン・ケラー、織田信長、サン・テグジュペリ、マジック・ジョンソン、橋本治、ゲーテ、ケインズ、曽野綾子等々、さまざまな分野の「人生の先輩」が残した言葉を引用し、そこに著者の考え方を絡めた内容。その中から、「やりたくないことを考える」に目を向けてみましょう。

「やりたいこと」は幻想

私は、やりたくないことは絶対にできない性分だったのです。それを自覚するようになり、やりたくないことを長い時間かけてひたすら排除してゆき、そうして残ったたったひとつのもの、それが私の本当の「やりたいこと」でした。

中島義道『キャリアガイダンス No15』(リクルート)(80ページより)

多くの場合、「やりたいこと」には現実感が乏しく、「空想」や「幻想」にすぎないケースが多いもの。一方、「やりたくないこと」の大半は体験や経験に基づいて導き出されるため、現実感がある。だから「やりたいこと」を考えるよりも、「やりたくないこと」を考える方が有効だと著者は記しています。

また「やりたいこと」(=やりたい仕事)を思いついたら、その仕事について少し調べてみるといいそうです。ポイントは、「その仕事をするためにはどんな苦労があるか」。なぜなら「やりたい仕事」と思っていても、そのなかには必ず「やりたくないこと」は含まれているはずだから。

そこで「やりたい仕事」をするために、そこに含まれる「やりたくないこと」を我慢できるか、できないのかを考え、できないのなら、その「やりたいこと」を仕事にするのはあきらめた方がいいとう考え方です。(81ページより)

まずは受け入れる

自分はどういうふうに生きたいのか。(中略)
この設問は大げさなばかりでなく、具体的な答えを出しにくいんだな。
あまりに範囲が広すぎるし、すべて自分の思いどおりに行くものじゃないということも承知しているしね。
自分はこういう生き方だけはしたくない。
この方が、具体的な答えを、はるかに出しやすい。それでいくつかの答えを出して、消去していくんだ。そうするとね、次第に範囲がせばまっていって、すこしずつ、軸になるべきものが見えてきたりする。

色川武大『うらおもて人生録』(新潮文庫)(84ページより)

日本には3万種類の仕事があるのだとか。また海外で働くというチャンスもあります。しかし自分の能力や性格、家族の状況、いま住んでいる場所、仕事に表したい価値観などを考えていくと、選択肢はそれほど多くないということもわかります。つまり自分が背負ったさまざまな条件によって、生きるうえでの制約を受けているということ。

それに選択肢が多ければ多いほど恵まれていると言えるわけではなく、選択肢が多いほど迷いの幅も広がり、不安も大きくなる。また選択肢が多いと自分の力が分散されてしまい、時間とエネルギーが薄められてしまう。

だからこそ重要なのは、自分に与えられた条件をまずは受け入れること。そして、その条件のもとで自分の仕事をデザインしてみる。現実とかけ離れた観念に惑わされることなく、「ここではないどこか」に自分の人生の意味を求めるのでもなく、あくまで「今、ここ」に目を向けるということです。(85ページより)

初版は2007年7月ですから、発行からすでに6年もの歳月が過ぎています。にもかかわらず読んでいて違和感を覚えないのは、普遍的な言葉ばかりが集められているから。迷ったときにはぜひ一度、手にとってみてください。

(印南敦史)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2013年12月11日 20:11

突き詰めれば姿勢と呼吸、、、健康と美容の必要充分条件。。。

■運動しなくても「脂肪がメラメラ燃える」何てことない生活習慣

何もしなくてもエネルギーが消費される基礎代謝は、女性では20歳以降から少しずつ低下し始めます。

それに加えて現代の便利な生活では、歩いたり、身体をこまめに動かしたりといった運動の要素が少なくなり、深層にある筋肉が衰えやすいといわれています。

今回は、この深層にある筋肉“インナーマッスル”を鍛える、毎日のちょっとした習慣を伝授します。

■たるんだ下腹を引き締めるには?

深層筋が減ると基礎代謝にも大きく影響し、基礎代謝を上げるにはインナーマッスルを増やすことが欠かせません。しかしインナーマッスルは、バーベルや腕立て伏せなどの筋トレでは鍛えられないのです。

またインナーマッスルの中でも、特に重要なのが腰の部分にあり下腹を内側から支えている“腸腰筋”という筋肉。プロポーションやダイエットにとって、非常に重要な筋肉です。

さらに、その中の“大腰筋”は上半身と下半身をつなぎ、背骨や骨盤を支えたり、太ももを上げるのに使われる筋肉で、これらの筋肉に鍛えると、たるんだ下腹を引き締めることができます。

■インナーマッスルを鍛える生活習慣5つ

インナーマッスルは持久力のある筋肉なので、鍛えるには一般的に有酸素運動が効果的。その中でもこの“腸腰筋”を効率的に鍛えるには、次のような習慣や運動がよく効きます。

(1) 姿勢を正す

立っている時、胸を張りお腹を締め正しい姿勢を意識します。

(2)お尻歩き

リラックス時にお尻で5歩歩いてみます。

(3)階段を上る

ゆっくり一段抜かしで上がると効果的。

(4)自転車

股関節や太ももを、引き上げることを意識しながら漕ぎます。

(5) ヨガ、ピラティス

脚の付け根や太ももの裏をストレッチするヨガのポーズは、大腰筋にじんわりと効き、代謝を高めてくれます。

太ももや腹筋などの筋肉を動かす場合は、糖質や肝臓のグリコーゲンを消費するのに対して、インナーマッスルを使う時は脂肪をエネルギーとして燃焼させます。

その結果、脂肪が燃焼されやすくなり、さらに体温も上げることができるので、冷え症の方にもおすすめです。縮こまりがちな寒い季節も、背筋はピンと伸ばしていきましょう!

[週刊ポストセブン]

Posted by nob : 2013年12月07日 00:42

結局強行採決、、、また政権を変えて廃案にするしかない。。。

■特定秘密保護法案「第三者機関」は絵に描いた餅!
田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]

 11月30日の「朝まで生テレビ」(テレビ朝日)を観ていたら、出演していた磯崎陽輔首相補佐官が重大な発言をした。

 特定秘密保護法案の運用を監視する第三者機関を「検討して作る」と明言したのだ。たたみかけるように「約束する」とも「施行までにやる」とも言った。

 こんな重大なことを彼が独断でするわけがない。きっと首相の了解を得てのことだろうと思った。

 安倍晋三首相は26日の国会答弁ではかなり腰が引けていた。第三者機関の設置について「設置すべく努力する」とか「私は設置すべきだと考えている」などの答弁に終始していた。

「努力する」はきわめてあいまいで、「考えている」はそれ以下である。「努力したけどダメだった」で終わってしまう。

 また「私は」という言葉には驚いた。政府でも内閣でもなく「私」だとすると、政府のトップであることを忘れた印象も受ける。

「私は設置すべきだと考えていたが他の人はそうでなかったから設置できなかった」ということになりかねない。

 それが30日に突然補佐官の言うように変わった。おそらく、衆議院の採決を強行した後に、世論の大きな反発を招いたからだろう。

 ただ、補佐官は、第三者機関は政府内へ設置するらしく、「完全な独立ではない」と言明した。要するに、第三者機関の設置は絵に描いた餅、1つの偽装であることを自ら明らかにしたに等しい。

一昨年の原発事故でわかった
「政府内の第三者機関」の無力さ

 一昨年の原発事故は“人災”と言われるが、それは原発の安全性を監視する保安院などの安全行政が、業界と癒着して機能しなかったからである。その保安院と比べても、今政府が考えている「政府内の第三者機関」は一段と無力なものになることは目に見えている。

 そんな第三者機関なら設置する必要はない。むしろ世論が厳しく監視するほうがまだましだ。

 われわれは、保安院が厳しくチェックしてくれていると信じて、原発の安全性について真剣な監視をしてこなかった。それと同じように「完全な独立ではない」第三者機関は、警官の制服を着た犯罪者となる可能性もある。

「施行までにやる」という発言も新しい展開のようだが、誰が聞いても間に合わせの仕事に見える。第三者機関の設置を法の施行までにやることは当然過ぎるほど当然のこと。

 野球だって審判が位置についてから始まるではないか。審判無しで野球を始めたことがそもそも大きな間違いだ。その審判が「完全な独立ではない」ということは、中立的でなく一方と意が通じていることになる。

元NSC高官も痛烈に批判
なぜ日本は米国に学ばないのか

 この法案は外務省主導であることは隠せないが、それにしても米国偏重の外務省がなぜ、第三者機関についても米国から学ばないのか。少しでも学んでいたら、われわれが容認できる法整備も可能になったに違いない。

 米国の「情報保全監察局」は大統領令に基づいて、政府から独立した立場で各行政機関に抜き打ちで立ち入り、調査や情報請求を行い、秘密指定の解除を求める強い権限を持っている(11月30日東京新聞)。

 また「省庁間機密指定審査会」など、他にも機密の指定解除を検討し決定する機関があり、何重にも厳しいチェック機能が働いているのだ。

 ところが、周知のように、今回の政府提出法案はチェック機関の設置を盛り込まず、修正段階でようやく「附則」として「検討」を明記したに過ぎない。

 米国の元国家安全保障会議(NSC)高官ハルペリン氏は、日本の法案を痛烈に批判している(11月23日毎日新聞)。

「漠然としすぎて用をなさない。秘密指定できる条件を具体的に定め、公益が勝れば秘密にできないと規定し、国民が異議を申し立てる監視機関を置くことが必要。そうでなければ、政府は秘密にしてはならないものを次々に秘密指定する」

 日本政府がしようとしていることは、残念ながら一流国のすることではない。恥ずかしことである。今からでも遅くはない。廃案にして出直すことが賢明である。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年12月05日 18:41

事故処理責任を国が負う第一歩が東電の法的整理とこの労働者待遇改善、、、国家公務員待遇による直接雇用と生涯保証を。。。

■福島第一原発作業員、危険作業は5次下請け 3日で線量オーバーでポイ捨て

 福島第一原発で収束作業に関わった元作業員が、東京電力などに不当労働行為があったと、東京都労働委員会に救済命令の申し立てをした。そこで明らかになった衝撃の事実とは……。ジャーナリストの桐島瞬氏ほかが取材した。

 厚生労働省で11月28日に行われた会見に詰めかけた報道陣に怒りの告発をしたのは、長野県在住の林哲哉さん(41)だ。

 林さんは昨年6月、5次下請けのRH工業に1年間の契約で雇われた。仕事の内容は、福島第一原発の収束作業で使う道具の貸し借りや、作業員の身体に付着した放射性物質の測定。だが、実際は違った。

「作業を始める前に、1次下請けのエイブルの担当者から『放射線量の高い場所で、除染装置の攪拌(かくはん)機の交換作業をしてもらう』と言われました。しかも、全面マスクだけでは放射性物質を吸い込んでしまう危険があるため、酸素ボンベを担いでの作業だったのです」

 現場の放射線量は毎時60ミリシーベルトほどにも達する。そんな危険な場所で、1日約5ミリシーベルト被曝するまで作業を続けろと言われた。もともと被曝線量の低い仕事だと思っていたのに、その違いに驚く。RH工業に問いただすと、予想外の答えが返ってきた。

「担当者は『大丈夫、1日1ミリシーベルトを浴びても、8日経てば初日の1ミリが半減してゼロになる』と言うのです。おかしな説明だし、そんなに大量に被曝したら、どう考えても1年も原発で働けません」

 労働安全衛生法では、原発作業員の通常時の累積被曝限度を5年間で100ミリシーベルト以下、かつ1年間で50ミリシーベルト以下と定めている。しかも RH工業の元請け企業である東京エネシスが定める上限は年間16ミリシーベルト。つまり、1年間どころか、たった3日で原発での仕事ができなくなる「使い捨て」だったのだ。

 幸いなことに、作業初日の数日前に除染装置が故障したことで、予定していた作業は他に振り替えられた。だが、腑に落ちない林さんは、エイブルの現場責任者に質問をする。20歳そこそこの同僚に高線量作業をさせるのは、おかしいのではないかと抗議した。

「そしたら、RH工業からその日のうちに首を言い渡されて。お客さんに意見をしたことが気に障ったのでしょう。エイブルから『林はもう来させなくていい』と言われたそうです」

 契約期間の1年どころか、配置転換もなく、作業初日に首になってしまった。

 こうした使い捨てが起きる原因の一端は、多重下請け構造だ。林さんの場合、東京電力を筆頭に、7社が絡んでいる。

 多重下請けはもともと、需要変動に応じて専門作業員を集めやすくするためのもの。だが、下請けの序列が下がるに従い企業規模は小さくなり、不安定な雇用形態となる。しかも、危険な現場作業を割り当てられやすい。

 同時に偽装請負も蔓延する。請負契約では、発注者と下請けに指揮命令関係があってはいけない。だが、実際には、元請けの担当者を筆頭に、複数の下請けの作業員が入り交じり、作業班が構成されている。これは、職業安定法などに抵触する行為だ。

[週刊朝日]

Posted by nob : 2013年12月04日 21:11

自らの満足を目指し続ける過程に一つ一つの納得がある。。。Vol.4/納得こそがすべて。。。

■大人になるということは夢をあきらめるということ?夢をあきらめられないあなたへおくる小さなメッセージ

「大人になるということは、夢をあきらめるということでしょうか」

先日、そういう質問を受けた方の話を聞きました。これは、一度でも夢に向かって努力したことがある人は、感じたことのある思いかもしれません。社会人になり、自分で食べていかなくてはならない生活を強いられた人は、たいてい厳しい現実にぶち当たります。

これはある視点においては正しいと思います。幼いころ、まっさらな心に描いた純粋な夢は、純粋だからこそ無謀で、叶えるための手段なんてそのときは考えていません。見通しのたたない夢をいつまでも追うことに不安を持ち、堅実に働いて稼いでいく生活を選んだ人は、「自分は夢をあきらめた」と思うでしょう。

では、夢をあきらめることが、現実を生きてくということなのでしょうか。

納得できるかどうか

確実に毎月お給料がもらえる仕事とは違い、不安定で明日どうなるかわからない生活をしていると、周り(とくに親族)は、あなたを心配しているように好き勝手な正論をいうでしょう。あまりにも何度も言われていくと、だんだん心がめげて夢を追うこと自体に疑問をもってしまうかもしれません。

その反感を嫌がっていては夢は叶えられません! といえばそれまでですが、そこで納得して「確かにそうだよな、自分は結婚もしたいし子供もほしい。いつかできる旦那さんと子供のためにも、花嫁修業に時間をかけるのが先決!」と思えば、それは夢を諦めたのではなく、夢の方向を変えたということになるでしょう。

そこにはネガティブさはなく、自分の心に素直に従って出した前向きな結論があります。

納得しないまま別の選択をすると、そこには確実に後悔が生まれますから、そうなると「夢をあきらめた」という事実が付きまとってきます。人生は選択の連続といいますが、自分が納得して選択したかどうかがとても大事なのです。

後悔のない選択を

私は来年、30という、また一歩見える世界が変わりそうな年代になりますが、幼い頃から思い描いていた役者という仕事をしています。みなさんご存知のとおり、厳しい世界ですが、他の仕事で食べていこうと思ったことはありません。

今年の1月、芸人の桜塚やっくんさんと舞台で共演しました。テレビでおなじみだった、女装してお客さんを罵倒する芸風とは違い、舞台裏ではやさしい笑顔を見せ、相手を思いやって言葉をかけてくれる気さくな方でした。10月の不慮の事故の突然の訃報は、本当に衝撃的で言葉を失いました。

どんなに悩んでもどんなに苦しんでも泣いても笑っても叫んでも、自分もあっけなくこの世を去るかもしれません。それは明日かもしれないし、30年後かもしれません。

人生なにが起こるか本当にわかりません。

よくいわれる言葉ですが、それをこうやって実感することで、初めてその言葉が血を廻らせ、自分の中に生きてきます。

自分の意思で生死が決められないとすると、なにか大きな力によって勝手に決められているのかもしれません。それならば、まだこうして生かされている理由があるのですから、限りある人生をせいいっぱい生きようと思うわけです。

いつ人生が終わっても、後悔ない! と言える生き方をすることが、生きている私たちがこの世を去ていく人にできる弔いではないでしょうか。

夢を追う“覚悟”

夢を追うということは、それなりの覚悟が必要です。 夢を叶える道を選択することは、その他の選択肢を捨てるということになります。捨てるものは、平穏な生活のことかも知れません。 俳優を例にあげれば、有名な話ですが、日本を代表する名優、役所広司さんは区役所に勤めていたにもかかわらず安定した生活を捨て、劇団のオーディションを受けて、俳優としての道を選ばれました。 ハリウッドスターのハリソン・フォード氏も、大工をしながら売れない俳優生活を長く過ごされたそうです。 最近ドラマや映画でひっぱりだこの真木よう子さんや、尾野真千子さんだって、長い下積み生活で幾度も挫折しそうになったと。 一度は安定した仕事に就きながらも、自分の満たされない気持ちに向き合って転職した方や、むくわれるかもわからない辛い下積み生活を過ごされた方は大勢いらっしゃることでしょう。 でもそれとは逆に、いつまでもむくわれないままの方がいらっしゃることも事実です。夢を叶えるという選択をしても、結果的にむくわれない可能性も多いに含んでいます。それをわかっても追う覚悟があるのか。 そこは、常に自分自身に問うべきところです。

夢を目標に変える

俳優などの人気商売でなければ、もう少し違うのかもしれません。CAや看護師などは、資格に合格できるレベルまで死ぬ気で努力すれば、もう少し道が開かれることでしょう。年齢制限があるものは仕方ないですが、あきらめきれない夢がひそかに自分の中にあってむくわれない今がある方は、目指す価値は多いにあると思います。 幼い頃、純粋な心に生まれた夢は、自分の本音です。素直な「やりたいこと」です。その気持ちがいまだにあるのに無視するのは、自分を殺すのと同じことです。夢を叶えるためにじゃあどうしたらいいかと計画を立てていくと、夢は目標に変わります。 さきほどから夢! 夢! と、どこぞの若造がほえているのかと自分でもふと我に返ると恥ずかしくなりますが(爆)、実際、小さくとも夢を仕事してやれるようになると、現実的に課題が生まれます。また次のステージのはじまりです。たとえ安定とはほど遠い生活であっても、それをやれること自体に幸せを感じ、自分の気持ちに素直に従うことで、生きがいを見出せていけるのではないでしょうか。 そうはいったって、世の中の風は冷たいのが現実です。 世の中を知っていけばいろんな価値観が身につきますから、夢に対するエネルギーが最初とは変わってくることもあるでしょう。 そうなったとき、また納得して別の道を選択できるかどうか。納得すれば、それは夢をあきらめたのではなく、新しい目標を持ったということです。 後悔ないと言える人生でありたいものですね!

吉川 依吹
舞台女優。

[ANGIE]

Posted by nob : 2013年12月04日 00:38

死後に後悔もないだろうけれど、、、終活は済ませておきたいもの。。。

■男は「先祖の墓」、女は「いらない」 墓事情を1000人にアンケート

 自分が死んだら、夫婦一緒に夫側の先祖代々の墓へ――。そんな慣習が崩れつつあると指摘されて久しいが、最近、「墓はいらない」あるいは「夫婦別々で」という“新しい価値観”が広がってきている。

 こうした意識変化は性別や世代によって違うことも含めて、本誌が今回実施した既婚男女千人へのウェブアンケートでも浮き彫りになった。20代・30代・40代・50代・60代以上と5つに区分し、それぞれ男女100人ずつから回答を得た。

 アンケート結果で最も注目したいのは、設問「どんな墓に入りたいか?」に対する回答だ。

 女性500人が1位に選んだのは「墓には入りたくない(樹木葬や散骨など)」で、実に3割近くが支持した。2位の「夫婦で新しく作った墓」とわずかな差だが、世代別でみると40代で4割以上、50代で3割以上とトップ。今の中高年女性たちの“墓不要論”は、現実を見据えた一つの選択肢として、今後も共感を集めそうだ。

 一方、男性で圧倒的に多かったのは「自分の実家の墓」で、断トツだった。あらゆる世代の半数前後が選び、「妻は、うちの墓に一緒に埋葬されて当然」との認識が垣間見える。跡継ぎである長男の責任感も、いまだ健在なのだろう。

「誰と同じ墓で眠りたいか?」を複数回答で選んでもらったところ、男女ともに1位は「配偶者」だった。だが2位は、男性の「自分の先祖・親戚」(40.5%)に対し、女性は「子ども」(34%)と、明らかな違いが見られる。

[週刊朝日]

Posted by nob : 2013年12月04日 00:31

何事を成すにもまずはやり通すという覚悟から。。。

■脱原発ドイツ 電気代高騰で12万世帯で電気止められる事態も

 小泉純一郎元首相の言う「脱原発」を日本に先駆けて実施した先進国がある。原子力17基を所有し、原発に電力の約2割を依存していたドイツは、法案で2022年12月までに原発の完全廃止を決定した。

 こういった首相の強いリーダーシップによって導かれたドイツの脱原発だが、同時に国民への“痛み”も強いている。

 まず、電気代。再生可能エネルギー促進のために上乗せされる税金「賦課金」は今年、2000年度の26倍に。標準家庭の年間電気代は昨年比で91ユーロ(約1万2400円)上がり、年間の総負担額は998ユーロ(約13万7000円)になる見込みだ。

 あまりに高額なため、電気代を払えない12万世帯が、一時電気を一斉に止められる事態になったことも。一般家庭を悩ませる大きな原因となっている。

 もうひとつの“痛み”が、小泉元首相も会見で話していた高レベル放射性廃棄物の最終処分場の問題。

 ドイツでも処分場はいまだ決まっていない。1970年代にゴアレーベンという候補地が決まっていたが、地元住民や環境団体の反対にあい、事実上白紙撤回された。

 ドイツは18年後の1931年までに最終処分場を決めるべく、今年本格的な作業を開始した。『脱原発を決めたドイツの挑戦』(角川新書)の著者で、ドイツ在住のジャーナリストの熊谷徹さんが言う。

「しかし、市民の環境意識が高いだけに、核のゴミを自分たちが住んでいる町では引き取りたくないというジレンマがあります。建設地が決まった場合、激しい反対運動が起こるでしょう。裁判まで至るケースも考えられます」

 日本もまた状況は同じだ。小泉元首相は、10年以上最終処分場が見つかっていないから、即脱原発するべきだと主張。つまり、即刻脱原発を決めなければ、最終処分場の問題はこのままずるずると先送りされ、廃棄物は増え続ける一方だからだ。

 原発容認派は、最終処分場のめどがついてからこそ、脱原発論議を進めていくべきと訴えるが、はたしてそうだろうか。

 ドイツ政府や国民が脱原発に踏み切ったのは、「この問題をもはや先送りにはできない」という強い意志があったからこそだ。先送りにすることは、すなわち子供たちへの負の遺産を積み上げることにほかならない。

「原子力と化石燃料からの脱却をめざすドイツのエネルギー革命は、エコロジーというイデオロギーに基づくもので、経済的な理由ではありません」(熊谷さん)

 現在、ドイツの再生可能エネルギーは、発電総生産量の2割を占める。1950年までには8割まで上げるのが国の指針だ。

[Social News Network]

Posted by nob : 2013年12月04日 00:28

自らの満足を目指し続ける過程に一つ一つの納得がある。。。Vol.3/自らの生を救えるのは自分自身だけ。。。

■寂しさは自分で満たせる。心の安定をキープするコツ6つ

スピリチュアルや心理学で、人がより幸せに生きるために大切と言われているのが「自己愛」。一般的にはあまり良いイメージがない言葉かもしれませんが、自分への愛が足りないと、必要以上に寂しくなってしまったり、心が満たされていないぶん他人への要求が大きくなってしまったりするんです。

でも、「自己愛」だなんて日常で意識することはほぼありません......。どうすれ自分への愛を育てられるのか、そんなヒントを見つけました。心に響いた6つをピックアップして紹介します。

(1)自分にとって価値あるものをハッキリさせる
(2)信頼し合える仲間をつくる
自分が好きなモノ・人に囲まれているだけで人って本当にハッピーになれます。個人的には、自分が本当に会いたいと思う人とだけ付き合うよう意識したところ、ストレスが減り自分にとって大切なことがハッキリしてきたように思います。

(3)心の声に耳を傾ける
例えば、何かを選択するとき、条件はいいんだけど「ちょっとモヤモヤする」なんてときは心の声を無視しているかもしれません。このあたりは、何気なく過ごしていると気づかないもの。自分の心の声にはちょっと敏感になるべきかも。

(4)有害な習慣や人間関係を断つ
(5)ヘルシーな習慣をつくったり、カラダを大事にする
心身ともに健康でいると、自然とポジティブになり自分の本当の想いにそった行動ができるようになります。お気に入りのオイルでマッサージする、などほんの少しの習慣で明るく過ごせるようになれれば嬉しいです。

(6)不要な感情は日記に書いてクリーンにする
ネガティブな思いを持ち続けていると、何でもないこともネガティブに思えてくるという悪循環に陥りがち。できるだけ早く手放す方法として効きそうです。

「自分への愛」とだけ聞くとなんだか大げさな感じがしますが、普段見逃している自分へのちょっとした気づかいのようなものなのかもしれません。ささいなことが幸せへの一歩なんだなあと思いました。

(若松真美)

[MyLohas]

Posted by nob : 2013年12月04日 00:05

依存従属からの脱却がすべての始まり、、、副業、正確には並業・複業のすすめ。。。VOl.2

■初任給から始まる不幸 ~サラリーマンに会社の本質は見えにくい~
永松 和洋

・前置きです。

ポスドクの人間にとっては、就職氷河期は今に始まったわけではなく、っと続いたままです。ならば、学部を卒業して、大学院(修士課程2年、博士後期課程3年)になんて、学しなければいいじゃないかって、言われそうですが、それでも行く人は行きます(笑)。

好きなことを仕事にできるってすばらしいことなので、ある意味、夢を追いかけているという面があるかと思います。

もちろん、就職がないといっても、ゼロではありません。公募というものがあり、定員1人のところに、50人とか100人とかが応募してくるわけです。

それを通らないと、大学の教員や研究機関の一員にはなれません。更に、任期付のポスト(2年から5年程度)も多いので、任期が終われば、放り出されます。

サラリーマンも、会社にリストラされる、会社が倒産するという恐さは、常につきまとっているかもしれません。いつ来るかわからないという心配がありますが、その点、もしかしたら、ポスドクの任期付の方が、初めから明らかになっている分、よいのかもしれないという見方もできます。

いずれにしても、うまくいっているうちに、次の一手を考えたいものです。会社に組織に完全に人生を委ねてしまう前に。

ポスドクについての考えは、「ポスドクのいくつく先」というタイトルで以前に書かせていただきました。

・本題です。

これは、以前から疑問に思っていることです。新入社員として会社に入って、 すぐに給料がもらえるというのは全くおかしな話だと思います。新入社員は、平たく言えば、創業者なり、経営者が苦心して作り出した金儲けの仕方を教えていただく、その輪の中に入れていただく立場にいるわけで、中には即戦力としてすぐに仕事をばりばりできる方もいると思いますが、そうでない方が多いと思われます。

教えてもらう身分なのに、いきなり給料がもらえるってどういうことなのでしょうか?確かに景気を良くしていた時代には、良い人材を早々に確保すべく、当たり前のことだったかもしれませんが、これからは違うような気がしています。

なんとなく会社で時間を過ごして、収益を生み出している、いないにかかわらず、一律給料がもらえてしまう事実こそ、

会社にしがみついていれば、とりあえず、給料がもらえるという幻想、錯覚を与えてしまうことになるのではないでしょうか。

なので、自分でしっかりと、結果を出す(商品・サービスを提供して代金をいただく、もしくはその輪の中の一員となる)ようになれるまでは、給料がゼロか、むしろ、会社へ授業料を払ってもいい んじゃないでしょうか。

情報の取り方って、無料か、自分がお金を払うかによって、目の色が全くかわりますよね。

高校や大学へ行って習うことよりも、すぐに役立つことを会社は教えてくれるわけです。高校や大学には平気で学費を払っているわけですから、それ以上に役に立つことを教えてくれる会社に支払っても何ら不思議はないです。

医者や弁護士、フランチャイジーになろうと思ったら、その前段階が大変なわけで、当然、時間も費用も多くかかります。

本来ビジネスにおいて、結果が出なかった場合、どんなに頑張ったとしても1円にもならない。なのに、サラリーマンをしていると、結果がでなくても、給料がもらえてしまう。

不動産の仲介業者を見ていると、大変な仕事だといつも思います。確かに一発当たると大きいかもしれませんが、基本的には、0か1の商売ですね。どんなに色々動いて頑張ったとしても、売買成立まで辿りつかなければ、本当に1円にもならないわけです。

野球でピッチャーゴロを打って、一塁まで全力疾走したんだから、給料をもらえてしかるべき という考えをまず捨てなければいけないかもしれません。

また、たとえ自分がヒットで塁に出たとしても、後続のバッターが、自分をホームに帰してくれなければ(ホームスチールという手段もあるにはありますが)、点(結果)にはならないわけです。

そう思うと、会社って本当にありがたいですね。

自分がうまくいかない時や休んでいる時でも会社がカバーしてくれますし、更に、直接、結果に絡んでいない立場にいたとしても、
しっかり給料がもらえるわけで、そこがサラリーマンには見えにくいし、会社全体の中での自分の立ち位置というのも大企業になればなるほど、見えにくいのだと思います。

社長にならなくても会社全体を見渡せる、会社の仕組みがよくわかるという意味では、中小零細企業、ベンチャー企業の方が圧倒的によいように思います。

給料を上げてほしいと経営者に言ったとしますよね。これは、八百屋さんが、お客さんに向かって、うちの大根を100円じゃなくて、200円で買ってよ!と言っているのと同じだと思ったりもします。

サラリーマンは、労働力の 対価として、給料を受け取るわけで、会社に時間と労働を売っていることになるので、とりあえず、会社に 「毎度ありがとうございます」と言うところから始まるように思います。

飲みに行って、会社や上司の悪口を言っても始まりませんね。いやなら、他の会社へ行けばいいだけの話だと思います。私はいつも感謝でいっぱいです。

本来、会社が存続できる理由って、収益を生み出す仕組みを作り出す過程で、多くの失敗があり、その中から、うまくいったものがあるからこそ、存続できるわけで、商売がうまくまわっている輪(会社)の中にいきなり入ってしまうと、それが当たり前だとおもってしまうわけです。

その仕組みなりノウハウの賞味期限がどんどん短くなってしまっているというのが現状であり、同じことをやっていて、儲けられる時代ではなくなってきているということですよね。なので、個人レベルでも、次の儲かる仕組みを考えていくという姿勢が大切なんだと思います。会社にしがみついていられるうちに。

既存の会社に就職するという行為は、楽をして所得を得ようという行為であり、その裏には、経営者の多くの失敗があり、その上に会社が成り立っているということを知る必要があると思います。

[誠ブログ]


■「失敗が悪」から「失敗しないが悪?」の時代へ
永松 和洋

小中学校で習った国語の科目の中で、大嫌いなことが2つあります。

一つは、「自然」の反対は「人工」
もう一つは、「成功」の反対は「失敗」

です。これは、どちらも うそ ですね。
後者について考えたいと思います。

最先端の科学(研究開発)の世界は、常に試行錯誤の連続です。
たとえ、1回たまたま成功したとしても、
次にはその再現性が問われます。

その再現性が問われた後は、
今度は、別の角度からの検証を行います。

更に、「いつ」「どこ」「誰」というファクターに
依存せずに、再現するかが問われます。

それで、ようやく科学になります。

従って、先の日本人のノーベル物理学賞の
小林・益川先生が論文を発表してから受賞までに、
30年以上もの年月を要するわけです。

なので、ビジネスの世界で、「法則」なんて
言葉が使われることには、強い違和感を覚えます。

お隣で、一日に、アンパンが1000個売れるとしても、
自分の家で同じようにアンパンをつくっても、
1000個売れないですよね。

さらに、今日、アンパンが1000個売れても、
明日も1000個売れる保証はどこにもありませんよね。

従って、ビジネスの世界に法則はありえません。
ありえるとすれば、
残るのはマインドくらいのものでしょうか。

法則とかノウハウとかいう言葉を使われる時には
ほとんど成功例しか示されず、失敗例が全然ないのか、
あるとすれば、その割合はどうなのかも示されないと
信憑性がありません。

「成功」の反対が「失敗」ということの他に、
「失敗は成功の元」という相反する言葉もありますね。
失敗すればするほど、成功にどんどん近づくわけです。
成功してないと思ったら、
それは、ひとえに、失敗が足りないのだと思います。

実際には、「成功」の反対は、「失敗」ではなく、
「成功」の反対は、「何もしない」 ですね。

我々は、子供の時から、「失敗は悪、間違いは悪」という
教育を常に受けてきましたし、そう信じてきました。

ところが、ビジネスの世界でも、最先端になると、
科学の世界と同じで、試行錯誤の連続なわけです。
答えなんて、わからないので、最初から正解は
原理的にありえません。
つまり、どんどん失敗をしないといけないわけで、
リスクを取る という意味にも通じると思います。

逆に、たまたまうまく行ってしまうと
疑いたくなります。何か見落としているのではないかと。

自分の場合は、不動産を通してなんとなく実感できます。
一方、1人で、try & error を実践できるので、
大家さんは、身軽な経営者だという面もあります。

ではなぜ、「失敗は悪」という文化が根付いて
しまっているのでしょうか。

それは、既に確立されたことについて習って、
それを教わった通り実践する場合、
失敗したら悪になるわけです。

生徒が学校で教わったこと、
サラリーマンが会社で教わったことを
そのまま実行する場合に相当します。

つまり、「失敗が悪」という立場の人が
多いからだと思います。

一方で、経営者は、次の新たなビジネスを
考えていかなければいけない立場にいるわけで、
サラリーマンとは正反対の資質が要求されます。

つまり、ひたすら、試行錯誤を繰り返し、
ビジネスを構築していく必要があります。
既存の収益システムが破綻する前に。

逆に言えば、
うまく収益が回っているシステムは
人任せにできるわけです。
そのシステムの中で生きているのが
サラリーマンですね。

ただ、サラリーマンがその立場から脱却し、
先のプログで述べた「時間」と「労働力」以外の
要素を新たに見つけようとすると、
積極的にリスクを取り、失敗をしていかないと
いけないことを意味します。

なので、「失敗が悪」ではばく、
「失敗しないが悪」
ということになるわけです。

もちろん、最初は、小さく失敗することが
肝要です。

このことは、研究開発の世界で、
まず、プロトタイプを作って試すということにも
通じます。

日本という国は、どうも
失敗について寛容でない
という面があると思いますが、
それは、サラリーマンの多さにも
依存していると思っています。

もう一つ、最先端の世界は、
政治の世界です。

政治の世界の難しさは、
最先端であるにもかかわらず、
試行錯誤をしずらいことです。

今回の米軍基地の問題もそうですね。

おそらく、どの人が首相になったとしても、
鳩山首相と同じような結論になってしまうのではと
思うのですがどうでしょうか?

日米関係、国際関係、様々な要因を
高いところから眺めて、考慮してもなお、
思い切った政策を取れるなら、
是非、その方に首相をお願いしたいです。

誰になんと言われても、政権を取っている間は
ご自身の信念を貫いていただきたいです。

選んだ方の責任でもあると思います。

後だしジャンケンのような批判はいくらでも
できますから。

失敗に対して寛容になること が
日本という国の将来を考える時に
重要な資質の一つだと思っています。

「うまくいった、いかない」は、一朝一夕には判断できませんね。

時間軸についての考えは、また書きたいと思います。

[誠ブログ]

Posted by nob : 2013年12月01日 12:12

依存従属からの脱却がすべての始まり、、、副業、正確には並業・複業のすすめ。。。

■副業がもたらす11個の絶大な効果

サラリーマンにとって、本業というのはあくまで人から与えられている仕事に過ぎません。一方、副業というのは自ら進んで行う仕事です。いわゆる昔ながらの内職型の仕事もよいのですが、是非、個人事業的な仕事に挑戦してみたいものです。そうすることで、会社に勤めているだけではわからないビジネスの全体像が何となく見えてくるかもしれません。

「働く女子が副業で挑戦してみたい仕事」の記事の中で紹介されているのは、「マッサージ」「翻訳」「趣味を活かした仕事」「モデル」「アフィリエイト」などです。もし、趣味が収入に結びつくとしたら、こんなに楽しいことはないですね。やりたいことがそのまま仕事になるわけですから。少しずつでもチャレンジしない手はありません。

本業(会社)がうまくいくかどうかは、自分ひとりではほとんどコントロールできません。他人に自分の人生の運命を完全に委ねてしまっている状態です。常に、「親亀こけたら皆こけた」のリスクが付きまといます。

転ばぬ先の杖として副業を考えたいところです。今、自分の生活が安定していると考えているならば、その安定がどこからもたらされているかもわかってくるはずです。もし、サラリーマンだけでしかなかったら、給料から勝手にピンハネされてしまい、ほぼ無頓着な税金についても勉強する機会を必ず得ます。 

以下、副業を通して得られる効果について羅列してみました。他にもあるでしょうし、必ずしも独立な関係になっていないかもしれませんが、様々な恩恵に預かれることは間違いありません。

・様々な経費が認められ、節税の可能性がある(副業の確定申告)
・収入が増えれば、お金の余裕、心の余裕が生まれる
・会社勤めでは一部分しかわからないビジネスの全体を実体験できる
・小さく始めることで試行錯誤もでき、失敗しても大怪我にならず、経験が積める
・徐々に自信が持てるようになり、会社でも強気になれる!?
・本業への絶大なフィードバックが期待できる
・コミュニケーション能力・プレゼン能力が高まる
・様々な分野のことに興味が持てるようになる
・人脈が広がる
・信用のありがたさがわかる
・労働組合の無意味さがわかる
・(オマケ)夕飯も経費にできるかも?!(残業時)

永松 和洋
ポスドク&非常勤講師生活を経て、私立大学の教育・研究職に従事する一方でポスドク時代に不動産投資を開始。職場の行き帰りの生活だけでは極めて危ういことを知るに至り、現在は会社・社会・国に過度に依存しない生き方を少しずつ実践中。

[allabout newsdig]


■サラリーマンの「確定申告」--"副業"している場合の注意点は?

確定申告シーズンの真っ最中ですね。サラリーマンには縁遠いと思われていた「確定申告」ですが、ネットオークションやアフィリエイトなど、比較的手軽にできる"副業"が増えたことにより、「そろそろやらなくちゃいけないかなぁ」と思っている人も多いのではないでしょうか。今回は、副業をしているサラリーマン諸氏が陥りやすい勘違いと、申告時の注意点を紹介します。

20万円以上稼いだら、確定申告しなくちゃいけないの?

最近、副業をしている会社員の方に相談を受けることが増えてきました。副業規制を緩和する企業が増えてきたこともあるのでしょうが、副業を始める理由はさまざま。「独立につなげるための最初の一歩にしたい」とか、「自由な自分でいたいから」なんてかっこよくキメている人も。ただ、確定申告に関して勘違いしている人が多いのに驚かされます。

もっとも多い勘違いは、「副業収入が1年間で20万円を超えたら確定申告しなければいけない」。「雑所得が20万円以下なら申告不要」という納税ルールを知っている人に多い勘違いです。収入と所得がごっちゃになっているんですね。

収入と所得の位置づけを整理すると、次のようになります。

収入= 売上(自営業者)、額面給与(会社員)

所得= 収入 - 必要経費

給与を例に説明します。サラリーマンにとっての収入は給与収入です。いわゆる「年収」と言われるもので、社会保険料や税金などが差し引かれる前の総支給額から交通費を差し引いた額になります(交通費は収入に含まれないため)。

所得は収入から必要経費を差し引いた額です。サラリーマンの必要経費は「給与所得控除」といって、収入に応じて自動的に算出されます。そう、サラリーマンも必要経費が認められているのです! 年収から給与所得控除を差し引いたものが、給与所得となります。たとえば、年収300万円の会社員の場合、給与所得控除は108万円、所得は192万円になります。

どんなものが必要経費になるのか?

副業も考え方は同じです。副業により稼いだお金(副収入)から必要経費を差し引いた残りが所得になります。だから、1年間に得た副収入が20万円を超えても、必要経費を差し引いた残りが20万円以下であれば、原則として確定申告は不要になります。ただし、副収入が所有する不動産を貸したときに発生する家賃収入である場合は「不動産所得」となるため、所得額にかかわらず確定申告が必要です。また、後ほど解説しますが、「事業所得」となるケースもあります(ここ、かなり重要です!)。

必要経費はその収入を得るために使った経費です。たとえば、アフィリエイトをやっているとしましょう。サイトを作るのにパソコンを買ったらパソコン購入費が経費になります。インターネットプロバイダ料金や通信費、レンタルサーバー代、資料・書籍代、セミナー参加費、交通費も必要経費です。打ち合わせでかかった飲食代や自宅の一室を仕事部屋にしている場合の家賃・光熱費も一部経費に計上することができます。

家賃を経費にできるのは、仕事で使っているスペースだけです。住まいの床面積に対して副業で使うスペースがどれくらいか(割合)を算出し、「実際に払っている家賃×仕事で使うスペース割合」を経費とするのです。割合は30%、40%などとざっくりで構いません。万一、税務署の指導が入った時に根拠として言えるようにしておきましょう。

いずれの場合も、領収書やレシートが必要ですので、こまめにとっておきましょうね。

ネットオークションやフリーマーケットの収入は原則課税されない

着なくなった洋服や読み終わった漫画や単行本、子供が大きくなって使わなくなったベビーカーなどをフリーマーケットやネットオークションに出品し、それによって利益を得たとしても確定申告は不要です。家庭の不用品を売って得た収入は非課税になるからです。

ただし、1商品30万円以上で売れた絵画や骨とう品などは課税対象です。古着でも仕入れ先から購入して、すぐに転売する場合は課税されるのでご注意を。

副業で赤字が出た場合、給与所得と損益通算できるのは「事業所得」

所得税法上の所得は、給与所得を筆頭に10種類あり、それぞれの計算式に則って所得を算出します。たとえば、会社から給料をもらったら「給与所得」。株式投資で配当金をもらったら「配当所得」。競馬に当たったら「一時所得」。家賃収入を得ているのなら「不動産所得」になります。その他の一般的な副業に関しては、「雑所得」か「事業所得」のいずれかになります。

副業で赤字が出た場合に、給与所得と損益通算(ある所得の赤字額を違う所得の黒字額で相殺する)できるのは「事業所得」です。雑所得は損益通算できません。だったら、僕は事業所得で…と言いたいところですが、こちらで勝手に決められるものではありません。事業所得の定義に合致する必要があるからです。

事業所得とは、「自己の計算と危険において独立して営まれ、営利性、有償性を有し、かつ、反復継続して遂行する意思と社会的地位とが客観的に認められる業務から生ずる所得」(昭和56年最高裁判決)。つまり、サラリーマンの副業は基本的に「雑所得」となります。しかし、継続的にその事業を行っていて、利益を上げるために頑張っていて、その事業を行っていると客観的に認められている場合に「事業所得」となるわけです。

平成13年の判例でこんなものがありました。ダンス教室を経営している勤務医がそれを事業所得として申告し、給与所得と損益通算していた事例です。このダンス教室は開業時から一貫して赤字が続いている点が指摘され、雑所得となりました。稼ぐ気ナシとみなされると雑所得、ということでしょう。

副業OKの会社に勤めているからといって安易に事業所得の申告を続けていると、税務署から「雑所得でしょ?」と言われる可能性があるようです。迷ったらお住まいを管轄する税務署に相談するといいですね。

会社に内緒で副業をしている場合、確定申告により所得が増減すると住民税の金額が変わるため、会社に通知が届きます。この通知を届かないようにするためには、住民税の納税方法を「特別徴収(勤務先が本人に代わって納税する)」ではなく「普通徴収(本人が直接納税する)」にするとよいと言われています。が、会社からなぜ切り替えたのかとつっこまれる可能性はありますので、就業規則をきっちり確認しておきましょうね。

柳澤 美由紀
財布にやさしく、家計に役立つ知恵を発信するファイナンシャル・プランナー(CFP(R)/1級ファイナンシャル・プランニング技能士/株式会社家計アイデア工房 代表取締役)

[マイナビニュース]

Posted by nob : 2013年12月01日 11:36

亞聖さん、素敵です。。。

■町亞聖さん、母を介護した奇跡の10年「もっと一緒にいたかった」

 フリーアナウンサーの町亞聖さんは大学受験を控えた18歳のとき、母親の広美さんがくも膜下出血で倒れた。介護生活は、広美さんが末期がんで亡くなるまでの10年に及んだが、町さんは「多くの気づきをくれた奇跡の10年でした」と振り返る。(文 油原聡子)  

 「お姉ちゃん、起きて」。平成2年1月8日。高校3年の3学期の始業式の日でした。母の様子がおかしいと、妹に起こされました。「吐き気がする」と母は言っていましたが、意識もありました。夕方になっても良くならず、父が帰宅後、病院に行ったんです。

 翌日検査すると、くも膜下出血と分かりました。私は学校から帰宅後、父と妹から説明を受けました。妹は「死んじゃうかもしれない」と泣きじゃくって。

 手術を受ける前、病室で母は「心配かけてごめんね」と話していました。しかし、手術後、徐々に声がかすれ、右手と右足も少しずつ動かなくなって。10日後に脳梗塞を起こした母は、言語障害と右半身不随という重い後遺症を背負うことになってしまいました。

 幼い弟と妹の母親代わりをしながら、母が入院中は毎朝6時には病院に行きました。大学受験は失敗し、浪人することに。母は4カ月後、リハビリ専門の病院に移り、翌年の2月に退院したんです。

 当時は在宅介護の情報がなく、試行錯誤でした。家も狭くてバリアフリーではなかったので、母が車椅子で移動するのも大変。街中も段差がたくさんありましたが、買い物などなるべく母を外に連れ出しました。車椅子でも「母は母」。母との生活は私にとって普通のこと。隠すことではなかったんです。

 1浪後、大学に進学し、夢だったアナウンサーになりました。人前で話すことが好きでしたが、自分が伝えたいことが、母の介護を通じて明確になった。障害を持つ人が地域で普通に暮らすこと。老いや病気、介護は誰にでも起こる可能性があること。「もし自分だったら」と、多くの人に考えてもらうきっかけをつくりたいと思ったんです。

 母も私がテレビに出るのを喜んでくれて。でも、アナウンサーとして働きながら介護を続けていた平成10年、母が末期の子宮頸(けい)がんであることが分かったんです。がんはステージIIIb。骨盤やリンパ節にもがんが転移して手術もできない状態。統計的には余命半年、と説明されました。

 後にがんの取材をするようになり、早期なら死ぬことのない病気と分かりました。「気づいてあげられなかった」と大きな悔いが残り、今も立ち直れていないですね。

 在宅介護で看取(みと)ることは家族で決めました。病院は非日常の世界。母が唯一、自由に過ごせる家に戻ってきてほしかった。地元の総合病院に緩和治療科があり、訪問看護を受けることができました。この頃、父の胃がんも分かりましたが、早期で手術をすれば回復するということでした。

 母ががんと分かってから1年半がたった11年11月。18日は母の50歳の誕生日でしたが、誕生日を迎える前、母が激しい痛みに苦しみ始めました。痛みから救うため、モルヒネを使うことを決断。モルヒネを使うと意識のある状態には戻せない。でも、在宅介護を決めたときから延命措置はしないと決めていたんです。

 9日、自分の部屋にいると、「意識が戻ったみたい」と叔母に呼ばれました。母は、それまでは目は何も見ていないようでしたが、目に正気が戻っていた。最期に父を見て、ほほ笑んだんです。

 介護生活をやりきれたと思えるのは母のおかげです。

 がんの末期に母は人工肛門の手術をしたんですが、初めてうんちが出てきたとき、「ほら、ほら」って私を呼ぶんです。普通は人工肛門を着けたら落ち込むと思うんですが、そんな様子をみじんも見せない。「お母さん、すごい」と思いました。完敗ですよね。

 母は、障害者になったこともがんになったことも受け入れ、最期まで笑顔でいてくれた。自分の状況を嘆いたり怒ったりしたこともありません。支えていたつもりが、母に支えられ励まされていました。「この母のためなら」。そんな思いでいっぱいでした。本当に感謝しています。

 母と過ごした10年間は気づきや学びがたくさんありました。20年一緒にいたら、20年分の学びや気づきがあったはず…。もっと、母とずっと一緒にいたかったです。

[産経新聞]

Posted by nob : 2013年12月01日 11:32

今後の世界からの英知の結集に期待。。。

■福島第一の溶融燃料回収、新手法を公募へ

 東京電力福島第一原子力発電所1〜3号機の原子炉内で溶け落ちた核燃料(デブリ)の回収について、官民共同の国際廃炉研究開発機構が、これまで計画してきた格納容器を水で満たす「冠水」とは別の手法を12月中旬から公募することを決めた。フランスの原子力・代替エネルギー庁とアレバ社が、格納容器の側面に穴を開けて回収するなどの新手法を提案する方針だ。

 現在は、デブリ回収用の機器を格納容器上部から入れる計画で、冠水が前提。しかし、この方法の前例である米スリーマイル島原発事故はデブリが圧力容器内にとどまったのに対し、福島第一原発はデブリが外側の格納容器まで漏れ、底にたまっているとみられる。容器の上部から底まで35メートルあり、機器を伸ばすと壊れやすい。格納容器の水漏れを止めるのも難しい。そこで政府と同機構は他の手法も検討する。来年1月まで公募し、来年度から実現性を調べる。フランスの提案は、横から短い距離でデブリに届く利点がある。

[読売新聞]


■東電、海外の専門家チーム設置へ 原子力安全監視室に

 【ロンドン共同】東京電力が福島第1原発事故を受け設置した「原子力改革監視委員会」のバーバラ・ジャッジ副委員長が30日までに共同通信のインタビューに応じ、東電が今年5月に設けた「原子力安全監視室」のもとに、助言組織となる海外の専門家チームを新たに置く考えを明らかにした。

 ジャッジ氏は英原子力公社名誉会長で、監視室の室長は同公社の元役員ジョン・クロフツ氏。専門家チーム新設の狙いについて、ジャッジ氏は「原発の安全性確保のため、海外の最新の知見を提供したい」と、監視室の活動を側面支援する意向を示した。

[信濃毎日新聞]

Posted by nob : 2013年12月01日 11:27

思わず口にしてしまう失言を超えて、冷静に文章で明言されるこの本音の度合い、、、開いた口がふさがらない。。。

■石破氏ブログに批判の声 「政治家としての資質を疑う」

 特定秘密保護法案を大きな声で批判するデモは「テロ行為」なのか――。自民党の石破茂幹事長のブログに、デモ参加者や識者から怒りの声があがった。

 「なんだ、これは」。29日のデモに参加した東京都世田谷区のパート、中山照章さん(60)は同日夜にツイッターでブログを知り、驚いた。「『法案は民主主義を壊すものだ』と訴えている矢先に、反対意見を狙い撃ちにしたい政権の本音が出た。反対運動が盛り上がってきて、焦っているのではないか」と話す。

 「デモとは何か」の著書がある五野井郁夫・高千穂大准教授(国際政治学)は「人々が声をあげるのは、法案を承服していないから。(テロを)石破氏は『絶叫戦術』と言うが、やむにやまれず声を出しているのであり、テロ行為と変わらないというのは民主主義を愚弄(ぐろう)している」と指摘。そのうえで、石破氏の政治家としての資質にこう疑問を投げかけた。

 「民主主義とは異なる意見をいかにして取り入れていくかということ。議会の外にも民主主義はあり、議員会館にいて静穏を妨げるも何もない。石破さんを応援するものだったらよく、意に沿わないものだったら否定するのだろう。言論の自由を否定する石破さんの政治家としての資質を疑う」 ジャーナリストの大谷昭宏さんは、「法案を成立させたい『本音』を暴露したような発言だ。自分たちがつくった法律に対して、声を上げる人、何かしらのアピールをする人の存在を真摯(しんし)に受け止めず、『異端分子』としか受け止めていない証しだと思う」と話す。

 「国民の知る権利が奪われる重要な問題なのに、(石破氏は)異論を唱える人たちを切り捨てている。過去には、安倍晋三首相も選挙運動を批判した聴衆を『左翼の人たち』と言った。そういう発想の人たちが法案を通そうとしている恐ろしさを感じる」

[朝日新聞]


■秘密保護法案:石破氏発言に「私たちもテロリストですか」

 ◇各地の反対集会やデモで相次ぐ批判の声

 私たちもテロリストですか−−。石破茂自民党幹事長が特定秘密保護法案反対デモについてブログで言及した「単なる絶叫戦術はテロとあまり変わらない」との発言への批判は1日、全国に広がった。参院での法案審議中に飛び出した与党実力者の発言に、各地であった反対集会やデモでは批判の声が相次いだ。

 日本弁護士連合会(日弁連)が東京・新宿駅西口前で開いた反対集会。日弁連秘密保全法制対策本部副本部長の海渡(かいど)雄一弁護士は「我々はテロリストですか。主権者のはずです」と声を上げ、「石破幹事長にとっては、法案反対を叫ぶ人も原発反対を叫ぶ人も、みんなテロリストに見えているということがよく分かった。我々市民の活動が取り締まられる。そういうことがこの法案で準備されている」と訴えた。

 京都市左京区の京都大であった集会「ヒミツの怖さ大公開! 特定秘密保護法案反対・京都集会」には、1972年の沖縄返還に伴う日米密約文書を入手して国家公務員法違反(そそのかし)罪に問われ、有罪が確定した元毎日新聞記者の西山太吉さん(82)が参加。西山さんは取材に「集会・結社の自由を認めないという違憲発言だ。法案には市民の意思表示を抑えたいとの意図が見える。自民党が馬脚を現した」と厳しく批判した。

 岡山市のJR岡山駅前では、東京電力福島第1原発事故後に関東地方から移住した母親ら5人が法案に反対するちらしを配った。千葉県柏市から岡山県備前市に移住した主婦、花田あいさん(31)は「強行採決する政治家のほうがずっと乱暴だ。テロの定義をどう考えているのか。私たちは子どもの未来を思って反対している」と反発した。【岡礼子、藤田文亮、五十嵐朋子】

[毎日新聞/2日追加]


・・・恥の上塗り。。。

■「テロ行為」を撤回=大音量デモは重ねて批判―石破自民幹事長

 自民党の石破茂幹事長は2日付のブログで、特定秘密保護法案に反対して国会周辺で行われているデモを「テロ」に例えた自らのブログでの表現を撤回した上で陳謝した。ただ、大音量でのデモについては「本来あるべき民主主義の手法とは異なる」と重ねて記述、批判的な姿勢は変えなかった。

 石破氏は、先月29日付のブログで、「単なる絶叫戦術は、テロ行為とその本質においてあまり変わらない」と批判していた。

 これに関して石破氏は「『一般市民に畏怖の念を与えるような手法』に民主主義とは相いれないテロとの共通性を感じて、『テロと本質的に変わらない』と記した」と釈明。その上で、「自民党の責任者として、行き届かなかった点がありましたことをおわび申し上げます」と謝罪した。

 石破氏は2日昼の政府・与党連絡会議でも「秘密保護法案の参院審議のさなかにブログで不適切な表現をした」として陳謝した。

[時事通信/2日通信]

Posted by nob : 2013年12月01日 11:22

言わずもがな、、、大同小異政財界の典型的構図。。。

■徳洲会マネー、97国会議員に 献金・融資1282万円

 【杉浦幹治、大谷聡】公職選挙法違反容疑で幹部6人が逮捕された医療法人「徳洲会」グループと、創設者の徳田虎雄前理事長(75)の次男・毅(たけし)衆院議員(42)=自民党を離党、鹿児島2区=の政治団体が2012年、少なくとも国会議員97人の政治団体に献金やパーティー券購入、貸付金の形で計1282万円を提供していた。政治資金収支報告書の分析でわかった。

 97人中、自民議員が93人だった。虎雄前理事長は昨年の衆院選で「徳田派をつくって自民党を乗っ取る」と周囲に伝えたとされており、政界への影響力を強めたい徳洲会側が、医療事業による収益を政界に幅広く投入していた構図がうかがえる。

 毅氏の資金管理団体「徳田毅政経研究会」は、計94議員の政治団体に寄付やパーティー券購入で計432万円分を提供した。自民党が多く、石破茂・党幹事長の資金管理団体から12万円分、田村憲久厚生労働相の政治団体から2万円分のパーティー券を購入。毅氏が代表だった「自民党鹿児島県第2選挙区支部」は、2人の自民党衆院議員の団体に各100万円を寄付した。提供先は、グループの病院が多い九州や関東を地盤とする議員が目立つ。

 ファミリー企業からの資金提供も。前理事長の次女スターン美千代容疑者(46)=同法違反容疑で逮捕=が最近まで社長だった大阪市北区の会社は、ともに自民党の斎藤洋明衆院議員(新潟3区)と大塚高司衆院議員(比例近畿)の政治団体に100万円ずつ寄付。大塚氏の事務所は「全額返した」としている。今月初めまで虎雄前理事長の四女が社長だった東京都千代田区の会社は、自民党の豊田真由子衆院議員(埼玉4区)の後援会からパーティー券150万円分を購入した。豊田議員の事務所は「返金した」としている。

 虎雄前理事長は阿部知子衆院議員(無所属、比例南関東)の政治団体に300万円を貸し付けていた。阿部氏の事務所は先月に利子付きで返したとしている。

 こうした「徳洲会マネー」について、政治資金オンブズマン共同代表の上脇博之・神戸学院大教授は「広く薄く出している印象だが、猪瀬直樹都知事へ提供した5千万円に象徴されるように、表に出ない政界への資金提供はあり、実質的にはもっと高額になるに違いない」とみている。

 一方、毅氏が代表の2団体の実収入は計2億5657万円。全国会議員の中で最高額だった11年に匹敵し、個人と法人からの寄付では、約7割を親族やファミリー企業で占める。政経研究会の収入の大半は、衆院選翌日の昨年12月17日に1億3390万円を集めた政治資金パーティー。親族や関連企業が最低でも計2150万円分を購入した。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2013年11月30日 09:26

自らの満足を目指し続ける過程に一つ一つの納得がある。。。Vol.2

■伸びる子の育て方
漆 紫穂子 [1925年創立、中高一貫の品川女子学院の6代目校長]

自己肯定感があれば、
どんな困難にも負けない
自立した子に変わる!

世界から見ても深刻な日本の状況

 財団法人「日本青少年研究所」が2011年に、日米中韓の高校生計約8000人に実施した調査で、「自分はダメな人間だと思うことがある」との質問に、「よくあてはまる」「まああてはまる」と答えた割合は、日本では83.7%でした。
 これは1980年の調査の約3倍にあたります。

 一方、「自分は価値のある人間だ」という質問に「あてはまる」とした割合も、日本が39.7%で4ヵ国中最低と、自己肯定感の低さが際立っているのです。こうした日本の現実を深刻に受け止めています。

 私は子どもたちとすごしながら、いつも、
「子どもが伸びるために一番大切なものは何か」
「どんな困難なことがあっても、一生幸せでいるには、在学中に何が必要なのだろう」
 と、考えてきました。
 そして、多くの卒業生を見てきたいま、たどりついた結論があります。
自己肯定感とは

 それは、「自分が好き」という気持ちをもっていることです。
 自分のいいところも、ダメなところもひっくるめて、自分を認め、肯定する気持ち。それを「自己肯定感」と言います。

「それってナルシストでは?」と思われるかもしれませんが、違います。
 また、周りが見えず、自信過剰な人とも違います。
 自己肯定感の高い人は、小さな子どもが、「ねえママ、聞いて! 僕、こんなことができたよ」と、屈託もなく話すのと似ていて、嫌みがないのが特徴なのです。

 自己肯定感の高い子は、気持ちに余裕があって、人に親切です。そして、自然と周囲に人が集まってきます。「自分が好き、人が好き、人に好かれる」。そういう好循環が生まれるのです。

 自己肯定感の高い人は、ひとつのことから別のことへと、自信を「平行移動」させることができます。

「一生懸命やった何かがある人は、受験勉強も一生懸命できる」

 これは、卒業生が後輩に言った言葉です。

 事実、部活動や課外活動で寝る間もなかったような多くの生徒が、そこで培った能力を、大学受験などに生かして、次々夢をかなえています。
 そして、その後、社会で待ち受けている荒波も、自分の力で乗り越えています。

自己肯定感を高めるために大切な2つのこと

 では、自己肯定感はどうやって育まれるものなのでしょうか。
 ひとつは、愛されているという実感をもつこと。
 もうひとつは、やればできるという自信をもつことだと、私は考えています。

 愛されているという実感は、他者からの「無条件の受容」によって生まれます。
「生まれてきてくれてありがとう」「どんなあなたも愛している」という、存在するだけで肯定される「無条件の受容」こそ、自己肯定感の源です。

 しかし、親は子どもの成長とともに、つい愛情に条件をつけたり、他の子と比べたりしがちです。
 それが大切な自己肯定感を損ねてしまうのです。

 たとえば、「○○をしてくれるよい子だったら、あなたのことが好き」「○○をしたら嫌いになる」というような言葉がけをしたら、子どもはどのように受け止めるでしょうか。
 親の愛情が、条件によって増減すると感じてしまうでしょう。

「誰が何と言おうが、私はあなたの味方」と言ってくれる人が、ひとりでもいることが子どもの支えになります。

 兄弟と比較されて傷ついていたり、愛情の差を感じて悩んでいたりという生徒がいます。
 特に、受験などの大事な時期は、家族の注目がひとりに集まりがちです。
 事情を理解できない年齢の弟妹が、「自分はかわいがられていない」と感じてしまうということも起こります。

「しまった、もう遅い」と思われる方がいるかもしれませんが、親御さんがそれに気づき、接し方を変えることで、思春期以降でも、見違えるように表情が変わる子も見てきました。

 自己肯定感を育むことは、やり直しがきくのです。
 自己肯定感はまた、できないと思っていたことができたという「達成感」からも生まれます。
 無理だと思ったハードルを思いきって飛び越えたとき、「私は、やればできる子なんだ!」という強い自信と誇りが生まれます。
「自分で決めた」「自分で乗り越えた」という自信が、自己肯定感を育むのです。

たくさんの失敗ともめ事を「プレゼント」する意味

 社会の第一線で活躍し、自己肯定感が高いな、と感じる方に、そうした前向きな姿勢について、「いつごろからですか?」と尋ねると、「学生時代の部活動体験」と答える方が少なくありません。
 何かを成し遂げたという達成感や自信が、その後の人生を支える自己肯定感を形成したのでしょう。

 そうした達成感を得るために、親にできることは何でしょうか。

 それは、過保護・過干渉から卒業することです。

 子どもの乗り越えるべきハードルを取り除かないこと、むしろ、たくさんの失敗ともめ事を「プレゼント」してあげることだと思います。

 そして、小さなことでも、子どもの成功体験を認めて、ほめること。それは、未来のために達成感や自信を「貯金」してあげることになります。

 もし、子どもの自信が揺らぐようなことがあったときは、その「貯金」を思い出させてあげましょう。
 たとえば、「幼稚園の年少のとき、1等賞をとったよね。あのとき、どんな気持ちだった?」というように、心の奥底に眠る満たされた記憶を呼び起こす問いかけをくりかえすことで、その「貯金」は増えていきます。
 そうすることで、自己肯定感の芽が育つのです。

 自己肯定感があれば、これから10年の荒波「受験、就職、パートナー探し」をくぐりぬけ、その後もずっと強くしなやかに生きていくことができるでしょう。

 親の仕事は、そういう一生ものの財産を、子どもの心に残してあげることではないでしょうか。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年11月30日 09:21

自らの満足を目指し続ける過程に一つ一つの納得がある。。。

■どっちにもはなれない ~ツマラナイ優等生や八方美人の人生をおもろくするほ~ほ~

人には108つの煩悩があると言われていますが、自慢じゃないけれどぼくは501個とか738個くらいの煩悩があるんじゃないかと思うことがよくあります。

501とか738という数字は、今、この文章を書きながら適当にでっち上げたので数字にさほどの意味はなく、要するに世間で言われているよりもずっとずっとたくさんの煩悩があるんじゃないかと、我が身を疑い残念に思うということです。

おしゃべりでおもしろい人を見たら、おしゃべりでおもしろい人になりたいと思う。

寡黙で優秀な人を見たら、寡黙で優秀な人になりたいと思う。

この項をお読みいただいている女性にも、こういう人がいるのではないかなと思います。

どんな男性とでもすぐに打ち解ける人を見たら「あたしもそうなりたい」と思う女性もいると思う。

次の日、誰とでもすぐに打ち解けないおとなしい女性かつ、でもなぜかモテている女性を見たら「あたしもあんなふうになりたい」と思うとかね。

みんな「じぶんにないもの」を持った人に、毎日ちょっとずつあこがれる。

人は完璧ではないから、じぶんのなかの「おもしろい」要素が、不足していれば「ああ、おもしろい人になりたい」と思うし、じぶんのなかの「寡黙な」要素が最近ご無沙汰だと(なんかおかしな日本語だ)、「寡黙でかっこいい女史になりたい」と思う。

でも、誰しも、どっちにもはなれない。

どちらかにしかなれない。

あるいは、おもしろいけど寡黙なときもあるというように、なにやら中途半端な選択をするしかない。

いずれにせよ、じぶんが得意なほうひとつを選んで生きるしかない。

あこがれは哀しい。

手に入らないものだから「あこがれ」。手に入るとすれば、それは目標であり、あこがれではない。

あこがれにつまずかず、じぶんで選んだ「どっちか」の道を歩くしかない。

選ぶというのは、その瞬間は少なくとも「片方を捨てる」ということだから、ストレスがかかる。そのストレスをクリアして、我が道を歩んでいる途中に、いいことなんてなにひとつ起こらないかもしれない。

でも、人はじぶんの道を歩くしかないし、そのことを知っている女性は美しい。みんなにいい顔はできないことを彼女は知っているのだから。

ひとみしょう(作家/コラムニスト/作詞家)

[ANGIE]


■ガッカリしないテクニック ~彼氏にフラれた!彼氏を寝取られた!~

人生はダイエットに似ていると思うことがあります。

ダイエットをしようとして、たとえばフィットネスクラブで泳ぐ。最初の1ヶ月くらいは順調に体重が減ってゆく。やがて体重が落ないときが訪れる。努力して「これくらいの成果は手にしてもいいだろう」と思っていた読みが外れて、あろうことか体重が増えている。

努力が報われないこともある。思い通りにいかないことにガッカリすることもある。だから人生はダイエットに似ている。

ガッカリしないテクニック。与えられた意にそまない結果(ぜんぜん意にそまない残念すぎる結果)を見て、このほうがよかったのかもしれないと思うこと。本当はこうなるべきだったのだろうと思うこと、思えること。

大好きな彼氏にフラれた。フラれたほうがよかったのだろうと思うこと。無理にでも。

女友だちに意中の彼を寝取られた。本当はこうなるべきだったのだろうと思うこと。無理にでも。

別の言葉で言えば「そういうもんだ」と思うこと。

大好きな彼にフラれて「そういうもんだ」とは、なかなか思えないですよね。「そういうもんだ」と言えば、「そのていどの“好き”でしかなかったのか」と、周囲の人はきっと驚きますよね。

でも「そういうもん」なんです。

ガッカリする経験をうまく、ひょいっと涼しい顔をして乗り越えている人に話を聞くと「考え方の訓練」だと言います。つまり、ガッカリするたびに「そういうもんだ」と思う訓練だと思って、「そういうもんだ」とじぶんに言って聞かせると。

まあ「そういうもん」なんだろうね。人生の先達の意見って、わりと的を射ていることが多いから。

たぶん、人は「意識してやらないとできないこと」をたくさん持っているんだと思います。

たとえば小学生のころ「あいさつをしましょう」とか「いつもあかるくしましょう」という標語のようなものがクラスに貼ってあったけれど、あれは、人は放っておくと、あいさつもしないで陰々鬱々となっちゃう生きものだというのを、誰かエライ人が知っていて、だからこそ、「挨拶」や「明るく!」を意識させていたのかもしれない。

これとおなじで、ガッカリしないということも、意識的に訓練するしかないのかもしれない。オトナになるって、いろんな訓練が必要なんですね。ふう。

ひとみしょう(作家/コラムニスト/作詞家)

[ANGIE]

Posted by nob : 2013年11月30日 08:32

これもまた確かに、、、食事、特に重いものは出来る限り早い時間に摂るだけでも。。。

■オトコを上げる食事塾 笠井奈津子
オトコを上げる食事塾 笠井奈津子

“がっつり飯”を食べる時間で明暗は分かれていた!
体力がある人、ない人の食生活

 大きなプロジェクトを抱えた繁忙期。連日残業し、休日出勤をしていても、なぜか疲れ知らずという顔をしている人がいたりする。疲れがにじみ出ていないだけで、なんだか仕事ができそうに見えてしまうから不思議だ。そして、そういう人に限って、学生時代は体育会系だったという人がやたらと多い。

 当時の体力が今も続いているのだろうか?確かに、そういう人もいるかもしれない。でも、その体力の秘訣を尋ねると、「食べないとパフォーマンスが落ちるからちゃんと食べている」と実にシンプルな回答をいただくことがほとんどだ。これは、学生時代に体育会系だった人だけではなく、今ランニングなど定期的な運動をしている人も同じ。体感を伴って認識した食事の大切さは、環境が変わっても継続されやすいようだ。

 確かに、電車に乗って会社に行く、車通勤する、ずっとデスクに座っている…では、体力がどれだけ落ちたのかも、食事によるパフォーマンスの違いもわかりにくい。運動習慣があるからこその気づきはあるのだろう。でも、だからといって、「ちゃんと食べる」以外に特殊な食事をしているケースはほとんどない。ちょっとした意識次第で、体育会系の人に負けない体力を身につけることは可能だ。

同じ“がっつり飯”なのになぜ?
体力に明らかな差が表れるワケ

 たとえば、体力に自信あり、の1人暮らしの男性の食事記録をみれば、

朝:おにぎり2個(コンビニで)
昼:回鍋肉定食(定食屋)
夜:ツナときのこのパスタ、味噌汁(家で)

 というように、そんなにストイックなものではない。しかも、野菜が充分にとれているとは言い難い。でも、体力がある人に共通していえるのは、職場のデスクで食事を済ますようなことがほとんどなく、できるだけしっかり食べたい、という意識が高い点だ。

 一方、同じひとり暮らしの男性でも、体力がない男性はというと……こんな具合だ。

朝:ロールパン(家で)
昼:おにぎり1個、カップラーメン1個(デスクで)
夜:牛丼大盛り、豚汁、サラダ(牛丼屋)

 日中、パソコンの前から離れられなくてどうしてもデスクでコンビニ食になってしまうので、せめて夜は温かいものが食べたいという。遅くまで開いているお店といえば、牛丼屋やラーメン屋、カレー屋が多い。朝は時間がないからパンだけで済ませているのではなく、そんなにお腹が空かないようだ。

 両者、同じようにがっつり食べているように見えるのに、ひとりは元気に仕事をこなし、ひとりは体力がないという。この差を生むのはなんだろう。

 しかも、この後者の方は、会社に入って5年で10kg増していたため、ダイエットを一番の目標としていた。すごく太っているわけではないのだが、このままではまずい、と思って食事改善に取り組み始めたのだ。

 彼が太った理由と体力がなくなった理由は、ひそかに同じ問題のもとで発生している。それは、夜のがっつり食の存在だ。夜のがっつり、は当然ながら、体力がある人がしていた昼のがっつりとは全く違う話になってしまう。夜眠る直前に高脂肪な料理を量的にもしっかり食べることで、良質な睡眠がとれず疲労感を感じることになる。極端に体重が増加するようなときは、比例するように体に負担がかかり、疲労感を感じやすくなる。

 彼によくよく聞いてみると、一日で不足している分をとりかえそうと豚汁を足したり、カレー屋でも素揚げの野菜をトッピングしたりしているらしい。まずは、これを引いてもらい、その分の金額を、ランチにまわしてもらうことにした。昼のW炭水化物をどちらかひとつにしてもらい、その分、おでんコーナーで2品ほど選んでもらってボリュームを出す作戦でいくことになった。つまり、重心を少しでも早い時間に持っていくのだ。

 また、デスクでのランチも気になる問題だ。もちろんコンビニが悪いわけではなく、コンビニで選べるもの、というと口にする食材と栄養に偏りが出てきてしまう。平日5日のうち、一度は割り切って外で定食をとってもらうことにもなった。

朝はヨーグルト、昼はサンドイッチ…
1日2食の「コールドミール」の問題点

 食事カウンセリングをうけるほとんどの人は彼のように体重管理を目的としているが、その過程で、本人にとって“棚からぼた餅”的な改善が起こることがしばしば見られる。初回のカウンセリングでは悩みにすら上がっていなかった無自覚だったことが、健康的な希望体重に近づいていく中で、

「会社を出るときに、今までほんと最後の力をふりしぼって帰るかんじだったのが、身軽に帰れるようになった」

「睡眠の質が良くなった」

「体温が上がった」

「疲れが全然ちがう」

 などという形で改善していっている。

 ダイエットをするにあたって、ただ食事量を減らすわけではなく、現状の食事にプラスして全体のバランスを整えているので、無茶なダイエットにありがちな「痩せて免疫力が落ちた」「痩せて胸だけ落ちた」なんてことは一切ない。そうすると、代謝もよくなるし、上記のような実感を伴うようにもなる。

 そして、風邪が流行るこれからの季節。体力も免疫力もつけるためには、朝からきっちり食べて体温を上げることが大事なポイントとなる。体力がないという方たちの食事記録を見ると、朝は食べない、もしくはパンとヨーグルトなどのコールドミール(加熱の必要のない冷たい食事)で済ます、というように、低体温を招きやすい食生活をしている。前述した彼らもそうだが、体力がある人がおにぎり2個を食べていたのと、体力がない人がロールパン1個で済ませていたのとでは、良く噛んで、消化という名の内臓のエクササイズがある分、前者の方が体温は上がりやすい。

 いうまでもないが、朝に加えて昼もコールドミール、というのではかなり厳しい。でも、営業職などで移動が多い場合、パソコン仕事をしたいがために、ランチの場所がカフェに限定されがちでサンドイッチなどで済ませてしまう場合が多々ある。定食屋や居酒屋ランチなどは食べたらすぐ出なくてはいけない雰囲気が漂っているし、料理が運ばれてくるまでにパソコンを開けているのもはばかれる。でも、1日の飲食にかける費用がある程度決まっていたら、同じ金額で移動中の仕事場代を兼ねられるのと、場所を移動してさらにコーヒー代を支払う必要があるのとでは、毎日のことだけに大きな出費となる。

 となると、やはり朝くらいはお湯を注ぐだけのものでもいいからお味噌汁を添えて、体を内側からあたためられるように意識しなくてはならない。朝は野菜ジュース派、という人も、寒い時期にはシナモンパウダーやジンジャーパウダーなどのスパイスをふったりして、体を冷やさないようにすると良いだろう。タンパク質をとることで食事誘導性熱産生が高まるので、いつもは果物と野菜だけで作っている人も、この時期は無調整豆乳や牛乳をプラスすると良いかもしれない。また、量的な飲みすぎも注意だ。コップ1杯程度で収まるようにすると良いだろう。

忘年会での暴飲暴食に要注意!
“食べ物の消化”で体力を消耗

 これから忘年会シーズンに向けて、お酒を飲む機会も増えるかもしれない。日常業務に加えてなので、体力を使うシーズンでもある。毎日コンビニ弁当だった、という単身者には、日ごろ不足しがちな食材や栄養がとれてプラスに働くかもしれないが、大体において「飲みすぎ、食べすぎ」となりがちだ。例年からいっても、この時期のダイエットは「現状維持」に重きをおいて、正月明けからリスタート、という感じがある。

 食べ物を消化吸収するときは、無自覚であれ、私たちは体力を使っている。それは、銀行口座みたいなものだ。連日の飲み会で遅くに帰っていつもより睡眠時間が減れば疲れがたまっていっても仕方がない。そんなときに大量に飲み食いしては、そちらの消化でも体力を使って余計に疲れてしまう。

 体力がある人は、ダイナミックな食べ方をしているように見えて、実は自己管理が上手だったりする。食べ過ぎない、飲みすぎない、そんな生活を送っているからこそ、基礎がしっかりしていて、過ぎてしまったときもリカバリー能力が高いのだろう。疲労感が高まると、本当に些細なことにカチンときてしまったり、イライラしてしまったり…人との関係においても悪循環を生みやすくなってしまう。師走に向けて笑顔で一年を締めくくれるように。そして、仕事においても来年の展望に希望を感じられるように、日々の飲みすぎ、食べ過ぎ、には気を付けたいものだ。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年11月29日 20:25

開いた口が塞がらない。。。

■冬の節電 「原発ゼロ」に早く終止符打て

 酷寒の季節に大停電が起きれば、人命にかかわる恐れもある。政府と電力各社は、冬の電力安定供給に万全を期さなければならない。

 12月2日から、冬の節電期間がスタートする。沖縄電力を除く電力9社は、無理のない範囲で節電を行うよう呼びかける。

 全国の原発50基がすべて停止したまま、暖房などで電力消費の増える冬を迎え、再稼働の見通しも立たないための措置である。

 停電を防ぐには、電力需要に対して3%以上の供給余力が必要とされる。火力発電所のフル稼働などで、全電力会社が最低限の供給力を確保できる見込みだが、3・0%の関西電力や3・1%の九州電力はギリギリの余力だ。

 家庭やオフィスで、照明のこまめな消灯やエアコンの設定温度引き下げといった省電力に努め、寒い冬を無事に乗り切りたい。

 発電所の故障で突然、電力不足に陥った地域に、余裕のある電力会社が電力を融通する体制を強化するなど、業界をあげて不測の事態に備える必要がある。

 なかでも綱渡りの電力供給を強いられるのが北海道だ。北海道電力は全国共通の節電要請に加えて、12月9日から来年3月7日の平日午後4〜9時、管内の企業や家庭に2010年度比で6%以上の節電を要請する。

 数値目標を設けた冬の節電は2年連続だ。その背景には、厳しい電力事情がある。

 北海道電力の火力発電所12基のうち8基が運転開始から30年を超え、故障による停止が増えている。今年6月には120万キロ・ワット近い大規模な電源喪失が起きた。

 北海道の今冬の余力は40万キロ・ワットしかない。北海道と本州を結ぶ送電線の容量は限られており、他電力から融通を受けられる電力も最大60万キロ・ワットにとどまる。大規模なトラブルが起きれば、供給力不足による停電が懸念される。

 北海道は氷点下30度に冷え込む地域もある。停電で暖房機器が使えなくなれば、凍死の危険に直面する人も少なくないだろう。

 道路の融雪や水道管の凍結防止ができなくなり、社会インフラがマヒする事態も心配だ。「原発がなくても電気は足りる」などと考えるのは楽観的すぎる。

 北海道電力は泊原発3基の再稼働をめざし、原子力規制委員会に安全審査を申請している。

 泊原発に限らず、安全性を確認できた原発から着実に再稼働し、原発ゼロの状況に終止符を打つことが求められる。

[読売新聞]

Posted by nob : 2013年11月29日 20:07

いつまでこんな暴挙を甘受し続けるのか。。。

■安倍帝国ついに完成 秘密“隠蔽”法案強行でもの言えぬ国に

 安倍政権下でついに新しい政治体制が生まれた。自民、公明の枠組みに、維新の会、みんなの党の2党が加わった「2013年版連立政権」だ。衆院 480議席のうち394議席、実に8割超を占める。その引き金を引いたのは“天下の悪法”特定秘密保護法案だが、さらにこれが憲法改正への道となるのだ。

「修正協議で2党に妥協した部分は、いくら譲ってもいいところ。それより何より大きかったのは、憲法改正に向けて、2党がすり寄ってきて新たな協力体制が確立できたことです。渡辺さんなんか大臣ポストでももらえると思ってるんじゃないですかね(笑)。われわれにとってこの政治体制は、まるで“打ち出の小槌”のようなものですよ」(安倍首相側近)

 当然ながら安倍首相の宿願は憲法改正だ。その前にはまず、集団的自衛権の行使容認への見直し作業が、大きな課題となっている。

 壁となるのが連立のパートナーである公明党だ。山口那津男代表(61)自ら「慎重に」と明言しており、一筋縄ではいかない。その公明党をけん制する意味でも、この2党は大きな存在となるのだ。

 本丸である憲法改正についても同じことが言える。山口代表が「今後3、4年間は政治課題として優先度が低い」としているが、今回の「自公維み」の枠組みをどう使っていくか。「自公連立」だけでなく、安倍首相の手持ちのカードが増えたことになる。

 ある自民党参院幹部は「秘密保護法案のような、ちょっと間違えば世論から大きな反発を食いそうなものは、国会運営を強引に進めたら反発を食う。多くの野党の賛同を得たという形にするためには、この2党は使い勝手がいい。今後も同じだ」と本音を漏らす。

 こうした流れに完全に取り残されたのが民主党だ。当初は来年の通常国会へと継続審議に追い込み、世論の高まりを待つ戦術だったが、自民党の強硬姿勢に完全に当てが外れた。あわてて対案を発表し、与党との修正協議に臨んだが、「時すでに遅し。すでに勝負あっただった」(閣僚経験者)と認める始末。

「反対ばかり主張していたら、野党の中で社民や共産と同じカテゴリーに入れられる。これほど世論が盛り上がらないとは思わず、完全に見誤った」(同前)

 与党が対決法案の成立を期すため、野党を取り込む戦術は昔からある。社会党などの抵抗が激しかった国連平和維持活動(PKO)協力法では、公明、民社両党の協力で1992年に成立させている。手練手管で野党を引き込む政権のリアリズムがそこにはある。

[週刊朝日]


■特定秘密保護法案成立で危機に瀕する
日本人の“自由”と“民権”

 特定秘密保護法案は26日に衆議院本会議に緊急上程され、自民、公明、みんなの党の3党の賛成により可決、参議院に送られた。

 注目の日本維新の会は採決を棄権。みんなの党は江田憲司前幹事長が「強行採決に抗議」して退席。1年生議員の井出庸生、林宙紀両議員が同法案を「官僚統制強化法案」として反対した。

 賛成バスは、みんなの党が乗り込むと、維新の乗車を待たず、それを振り払うようにして発車した。どうしたのか。

 やはり、日増しに強まる世論の批判によって法案が葬られるのを恐れたのだろう。維新の乗車を待っていたら、群集に囲まれてバスが動かなくなる。だから発車に踏み切ったに違いない。

 それにしても、あえて党議に反しても反対した井出庸生、林宙紀両議員の行動には心底から敬意を表したい。1年生としてはあまりに重すぎる決断。おそらく長く深い苦悩の末に辿り着いた結論だったのだろう。

 とりわけ井出庸生議員は、与党との修正協議の一翼を担っていたから一層悩み深い。だが、トップ会談による頭越しの修正合意によって修正に向けた彼の努力は水泡に帰してしまった。ここで沈黙して党に従うか、それとも自己の信念を貫いて反対するか。その岐路に立って、彼は淡々と後者の道を選んだのだ。

戦後保守政治の屋台骨
“自由”と“民権”を毀損しかねない

 私は彼の祖父である故・井出一太郎先生のことを思い出している。

 昭和61年に引退するとき、私に「日本の政治を翼賛政治にだけはしないで下さいよ」と言った。自由と民権を掲げた穏健で強靭な保守政治の流れが細まり始めていることを最後まで心配していたのである。

 長野県の佐久の井出家には、かつて中江兆民が逗留したことがある。そのとき中江が書いた扁額は今も井出家の応接間に飾ってある。

 ルソーの民約論を翻訳した中江兆民は、“自由”と“民権”の旗手として近代日本の政治思想の展開に先駆的役割を果たした。その後、中江の志は井出家の志としても脈々と受け継がれてきている。庸生議員には決して譲れないところだ。

 島崎藤村は「暮れゆけば浅間も見えず、歌哀し佐久の草笛」と詠んだが、佐久は叙情豊かで明るくのどかな土地柄。加えてその気質は辛抱強く勤勉で自立心が旺盛である。彼の今回の行動の真意を最も理解できる地方だと私は思っている。

 この法案は、戦後保守政治の屋台骨である“自由”と“民権”に深くかかわる法案である。運用を誤れば、この重大な価値を大きく損ない、民権政治を弱め、官権政治を強めるだろう。

秘密保護法案が成立すれば
「世論誘導」も不可能ではない

 今回の法案の問題点は突き詰めると、結局国民には特定秘密を指定する人、管理する人の個人的モラルの高さを測る術が全くないということだ。奉仕の精神や、公正さ、見識の高さを備えた官僚は少なくないが、それが組織となったとき、どうしても、組織益が優先されて官僚個人のモラルは吹き飛んでしまう。結果として、恣意的な秘密指定が横行するのは避けられないだろう。一方的に秘密を指定し、それを管理することによって、官僚の権益は格段に強化されることになる。

 どうやら、この法律が急がれる最大の理由は、「国家間の情報の共有」を拡大するためらしい。外国(特に米国)からの重要な情報を秘密指定しなければ情報が得られないということだ。しかし、現行法制でも当面は改正や運用によって十分対応できるだろう。

 しかし、われわれがこの法案で最も恐れるのは、その法制度が都合よく悪用されること。例えば、官僚がもって行きたい方向にとって不利な情報が秘密とされ、秘密とされてもおかしくない情報でも官僚の意向にプラスとなるものは公開することにもなりかねない。秘密指定の権限を活用して世論を一定の方向に誘導することも不可能ではなくなる。

 また、米国などから情報を得るとき、「これは秘密だと言ってくれ」とも頼みかねないから困る。それほど日本の官僚組織は一般に自分たちの都合で動くという不信感を持たれている。この法案を強行することによって、今“自由”と“民権”は窮地に立っているのだ。

 これで、会期内に同法案は参院でも可決成立する見通しとなった。それならどうするか、それは別の機会に逐一論じていきたい。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年11月29日 19:54

これも確かに。。。

■日本酒は太るは、ウソ!
友田晶子

日本酒のイベントや試飲会を行うと、たまに言われることがある。「日本酒は太るでしょ?」と。これを聞いて、私は驚く。そんな風に思っている人がいるんだと。「日本酒=太る」という図式が私の頭にはない。いわんや、「お酒=太る」という意識もない。なかには、焼酎は太らないと思っている人もいる。焼酎も太らない。

しかし、焼酎は蒸留酒なのでアルコールが高い。ストレートで飲むなら、日本酒よりアルコールが高くカロリーも高く、太りやすいともいえる。つまり、お酒のカロリーはアルコールの高さと比例しているのだ。ちなみに、

・ビールは約5%
・ワインは約12%
・日本酒は約16%
・焼酎は約25%
・ウイスキーは約40%

だから、お酒の中ではビールが最もカロリーが低いことになる。
もちろん、お酒にはアルコール以外に糖分も含まれているので多少前後する。もっと具体的に提示すると、

・ビール(350ml缶)・・・・・・・・・・・・140kcal
・ワイン1杯(120ml)・・・・・・・・・・・100kcal
・日本酒1合(180ml)・・・・・・・・・・・200kcal
・焼酎お湯割り(100ml)・・・・・・・・・・150kcal
・ウイスキー(ダブル60ml)・・・・・・・・・150kcal
(ハイボールにしてもお酒の量が同じならこのカロリー)

ざっと、こんなイメージだろう。全体的に高くないことがお分かりになるだろう。さらに、アルコール由来のカロリーは、糖質や脂質由来のカロリーと違い、代謝のいいカロリーなので体内に残りにくいともいえるのだ。

■太るもとはお酒じゃない、「おつまみ」だ!
太るイメージのあるビールは実はそんなに高くない。日本酒だって、ご覧のとおり極めて高いわけじゃない。逆に焼酎が極めて低いわけじゃない。太るもとは「おつまみ」にある。

ビールと一緒に食べるのは、なぁに? はい、唐揚げ、ピザ、カルビ、ホルモン、コロッケ、ハンバーグ、焼きそば……。ね? カロリーの高そうなものが多いでしょ。そのうえ、一緒にビールも山盛り飲んでしまう。そしたらまたおつまみがおいしくなる…と。

では、日本酒のおつまみってなに? お刺身、焼き魚、煮魚、干物、一夜干し、焼き鳥、冷奴、お浸し、茶わん蒸し、鍋料理……。ね? カロリーの低そうなものが合うでしょ? これです、これ。日本酒のアテはあっさりしたものが多いのだ。

相対的に見れば、日本酒は太るは、間違い、大間違い。だから、安心して飲んでほしい。もちろん飲み過ぎは禁物。ま、それは他のお酒も全部そうだけど。一杯飲みそうなお席の時には、お水を一緒にたくさん飲んで。できれば炭酸水ならなおいい。お腹が適度に膨れ、飲み過ぎ食べ過ぎを防いでくれるから。だからと言って、アルコールと炭酸が一緒のビールをがぶがぶは×ですよ!!

[all about/news dig]

Posted by nob : 2013年11月29日 19:48

確かにね、、、まあセックスはともかくとして。。。

■強いメンタルは1日にしてならず。ストレスに打ち勝つ21の習慣

忙しい現代人はストレスを溜め込みがちですが、ちょっとした工夫でストレスを軽減することは可能です。世界でもっとも読まれているセールスに関するブログのひとつ『Sales Source on Inc.com,』の著者Geoffrey James氏がアドバイスする、ストレスに打ち勝つための21の方法をご紹介します。

1.小さな成功を喜ぶ

私たちの多くは、実現するのに何年もかかるような大きな夢をもっています。それは良いことですが、その目標に達するまでに必要な小さなステップを達成したときにも、喜ぶようにしましょう。

2.仕事と関係のない友人と遊ぶ

仕事に関わりのある人々と多くの時間を過ごしすぎると、話の話題が仕事関連になりがちで、ストレスが増える元となります。仕事と関係のない友人と時間を過ごすことで、仕事モードから離れれば、ストレスを軽減することができるでしょう。

3.自分が心地よいと感じるサウンドトラックを流す

映画のサウンドトラックには、観客の感情を掻き立て、盛り上げる効果があります。ですので、逆に感情を落ち着かせるのには、自分の人生という映画に合った心地よいサウンドトラックをつくって、仕事中に流してみましょう。

4.手を動かす趣味を開拓する

今の仕事が主に頭脳を使う類いのものであれば、実際に手を動かして取り組むような趣味を見つけましょう。たとえば、わたしはミニチュアレンガで建築物をつくることで、ストレスを解消しています。

5.セラピー効果のあるマッサージを受ける

マッサージを受けると、ストレスを溜め込んでいる筋肉の緊張がほぐれます。マッサージを受けている最中には、仕事について考えないようにしましょう。その代わり、身体が受けている力に意識を集中し、身体の各部分が少しずつ緊張から解かれているイメージをしてみましょう。

6.視野を広げる

ストレス増加の最大の原因は、あなたが取り組んでいることの全て、そして失敗の全てが重要であると思い込むような考え方にあります。10年後には、当時なにがストレスの元になっていたかなど、きっと覚えていないのですから。

7.過去の失敗を手放す

過去の失敗を背負い続けることは、すさまじいストレスになります。過去が繰り返されるのではないか思い悩むよりも、大きな失敗が続いたあとには、大きな成功が待っていると考えましょう。一度失敗すれば、その次には成功する確率の方が高いのです。

8.暴力シーンの多いメディアの見るのを控える

多くの映画やコンピューターゲームは、いかに暴力的で露骨な描写のものをつくるかを競い合っているように見えます。こうしたメディアを多く見ると、身体が自然に「闘うか逃げるか反応」の状態に置かれ、ストレスが生じてしまいます。

9.散歩に出かける

住んでいる場所のエリアが安全であるということが前提ですが、外に出て、新鮮な空気を吸い、足の筋肉を伸ばすことは、オフィスでなにか上手くいかない際に気分を切り替えるのに効果的です。

10.祈る。または瞑想する

祈りや瞑想が身体の状態を向上させることは、多くの科学的研究で明らかになっています。これは、宗教心の有無や神を信じるかどうかという点に関係なく、得られる効果なのです。

11.笑えるものを読んだり、観たりする

笑うことは最高のストレス解消法です。自分のことを笑い飛ばすことが難しければ(これこそ、最高のストレス解消法ですが)、何か笑える材料を見つけましょう。一緒に笑って楽しめる人がいれば、なお良いです。

12.小さな仕事をひとつにまとめる

仕事の量をどのように捉えるかで、ストレス度は変化します。小さな仕事をひとつのプロジェクトにまとめてしまいましょう。たとえば「ジョーに電話する、ジルに電話する、etc」といった仕事を「電話する」という仕事のくくりにまとめてしまうのです。

13.大きな仕事を小さな仕事に分割する

1つ前のアドバイスとは逆になりますが、ある一つの大きな仕事が、あまりに圧倒されるほどの大きさである場合には、それを小さな仕事に分割して、一つ一つこなすようにしましょう。たとえば「新しいサイトを立ち上げる」という仕事を「1)見本となるサイトを見つける 2)必要なコンテンツのリストをつくる etc」と分けてみるのです。

14.一つの仕事に取り組む時間を設定する

これは、12と13の方法に適用することができるやり方です。一つのまとまった仕事、または小分けした仕事を終わらせるのに必要な時間を設定するのです。邪魔が入らない時間を確保することも忘れずに。

15.見る情報を制限する

適切な情報量について考える際に、おすすめの例えが「水」です。生きていくのに無くてはならない、しかしありすぎると溺れてしまうものなのです。インターネットというのは、あなたを情報の洪水に溺れさせるためにつくられているのです。

16.もっとセックスをする

以上。

17.面識のない人とネット上で議論をしない

政治やスポーツなど、様々な話題をめぐって加熱しているネット上の議論に参戦することは、まさにゼロの状態からストレスが生じることに他なりません。オンライン上の議論で、相手の意見を変えさせることなど、結局不可能なのです。

18.週末や夜間に仕事をしない

夜通しで仕事をしたり、週末を利用して仕事を片付ける必要があることもあるでしょう。しかし、それを習慣にしてしまうのは、自らストレスをくださいとお願いするようなものです。充電する時間は必要です。その時間をとってください。

19.深呼吸する

呼吸が浅いのは、身体がストレスを受けていることを示しています。長く、深い呼吸をすれば、身体はリラックスモードに変化します。長く、深い呼吸をしばらく意識してやってみてください。続けていると、無意識にできるようになります。

20.長い時間をかけてシャワーを浴びる、または入浴をする

バスタブに浸かっているあいだは、電気製品を使用したり、電話に出ることはできません。つまり、仕事のプレッシャーが絶対に届かない場所に身体を置くことができるのです。

21.適職を見つける

最後のアドバイスになりますが、もっともストレスの原因になるのは、自分に適さない仕事です。今の仕事が嫌だったり、なにか物足りなく感じていたとしたら、より良い仕事を見つけましょう。ストレスで病気になるまで、待っていてはだめです。

21 Great Ways to Conquer Stress I Inc.
Geoffrey James(訳:佐藤ゆき)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2013年11月29日 19:42

こんな暴挙を看過するのも私たち国民。。。

■秘密保護法案:衆院通過、海外メディアは…

 特定秘密保護法案が26日に衆院を通過したことに対し、海外メディアは、日米同盟や日本政府の情報管理強化を目指す動きと分析しつつ、報道の自由の侵害につながりかねないとの国内世論の懸念も淡々と報じた。

 米国のAP通信は「中国の軍事力増強に対抗するために強い日本を望む米国は、法案可決を歓迎している」と報じた。米国政府は秘密保護の制度ができれば日本と共有できる情報が広がるとみているからだ。一方で、APは、当局が報道の自由を制限することで、日本が軍国主義に回帰するかもしれない、との市民の懸念も紹介した。

 ドイツのDPA通信は「安倍晋三首相は、持論の国家主義的政治課題を力で押し進めている。報道の自由の弱体化を招くとの批判もある」と報じた。一方で法案成立の背景について「日本は従来、その穴だらけの情報管理体制を嘲笑され、スパイ天国と言われてきた。安倍首相はそれを変えようとしている」と指摘した。

 ドイツでは過去に、機密を報じたジャーナリストが公務員秘密漏えい罪の「ほう助」容疑などで捜査を受けることもあったが、昨年、報道目的ならば刑事罰の対象外とする法改正を実施した。

 中国国営新華社通信は、国会周辺が民衆の抗議に包まれる中で法案が採決された、と伝えた。記事は「日本メディアは政府が任意に『特定秘密』をつくる機会となり、知る権利と報道の自由を侵害される、と見ている」と指摘。共同通信が与党の強行採決を「独断専行」と批判したとも紹介した。

 一方、朝鮮戦争終結から北朝鮮と対峙(たいじ)してきた韓国は、国家機密の保護を重視してきた歴史もあり、目立った報道はなかった。【ベルリン篠田航一、北京・石原聖】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2013年11月27日 22:05

本末転倒の極み、とにもかくにもまずは東電法的整理、すべてはそれから。。。Vol.3/もはや東電けしからん論を越え、底が抜けた火消しバケツを交換してから水を汲めということ。。。

■東電再建計画見直し-原賠機構、国や金融機関も負担を

 原子力損害賠償支援機構は25日、27回目の運営委員会を開き、東京電力の再建計画見直しにあたり、政府に一定の負担を求めるとの意見をまとめた。数兆円にも上るとされる除染関連費用を東電だけで負うことはもはや不可能であり、国や金融機関との適切な役割分担が必要だと結論づけた。政府には原子力政策の推進における責任の明確化も求めた。

 運営委の原田明夫委員長(弁護士)は「“東電けしからん論”で東電の責任を追及すべきだとの意見は強いが、国も産業・経済全般に責任を持つという点で、役割を果たして頂きたい」と訴えた。

 また、再建計画の改定作業を行っている東電と原賠機構の事務局に対しては、金融機関に対し、東電の合理化や成長戦略の実現に必要な資金提供についての協力を要請するよう求めた。

[日刊工業新聞]


■東電の返済、年500億円上限 賠償支援機構の貸付金

 福島第一原発事故の賠償費用として、政府の原子力損害賠償支援機構が東京電力に5兆円を限度に貸し付けている資金について、東電が、年間500億円を上限に返済していく方針を決めたことがわかった。返済額に上限を設けることで、財務体質の改善を早める狙いだが、返済期間が延びれば税金で負担する利払いがかさむ恐れもある。

 東電と機構が26日、3メガバンクや日本政策投資銀行に、今後10年間の収支計画とともに説明した。年内に見直す総合特別事業計画(再建計画)に盛り込む。

 東電が受け取る賠償資金は5兆円に達するのが確実な情勢。東電を含む電力業界が「一般負担金」を、東電はこれに加えて「特別負担金」を機構に対して毎年返済していく。ただ、利息分の返済は業界や東電に求められておらず、税金で国が負担するため、返済が延びれば国民負担が増える。

[朝日新聞/27日追加]


■廃炉・汚染水対策:200億円に…政府、積み増しへ

 政府は28日、東京電力福島第1原発の廃炉・汚染水対策への国費投入を積み増す方針を固めた。既に、凍土遮水壁などに約470億円を投入する方針を決めているが、研究開発費として新たに200億円強を確保する方向で、対策の加速を図る。今年度の補正予算案に盛り込む方針だ。

 廃炉・汚染水対策をめぐっては、政府に国内外から780件の技術提案が寄せられた。政府は予算確保と並行して提案内容の検討を進め、有望な技術開発に国費を充てる方針。

 政府はこれまで廃炉・汚染水対策として、廃炉の技術開発に約1000億円を投入。このほか遮水壁の設置費用や汚染水を浄化する多核種除去装置(アルプス)の高性能化に計470億円を投入する方針を決めている。【清水憲司】

[毎日新聞/29日追加]

Posted by nob : 2013年11月26日 07:12

いよいよ開始、、、作業中の人災や天災がないように祈る他はない。。。

■26日から核燃料の取り出し開始 東電、使用済みでは初

 東京電力は25日、福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールで、26日から2回目となる燃料取り出し作業を開始すると発表した。2011年3月の事故後、第1原発1~6号機の原子炉建屋から使用済み燃料が取り出されるのは初めて。

 18日から22日にかけて初回分として取り出したのはすべて、高い放射線を出さず移送リスクが比較的少ない未使用燃料だった。東電は初回の作業を検証した結果、強い放射線と熱を出し続ける使用済み燃料の取り出しを始めても問題ないと判断した。

[47NEWS]

Posted by nob : 2013年11月26日 06:12

大樹の陰はますますなくなり、己は己自身で護る当たり前の時代の到来。。。

■あなたの預金が危ない!
資産を減らさない「守り」の運用とは?

狙われる老後資金
インフレで預金は目減り

「これからは手前どもがですね、亡くなった旦那さんに成り代わりましてですね、奥さまの資産のお世話をさせていただきますので」

 数年前に夫を亡くし1人暮らしの加藤ミツさん(仮名・83歳)。ある日、夫が存命のころから出入りしている証券会社の営業マンと一緒に訪ねてきた支店長が、そう言っておもむろに始めたのは、投資商品の説明だった。

 ミツさんにはさっぱり理解できなかったが、昔なじみの営業マンがわざわざ支店長を連れてきてくれたことがうれしくて、言われるがまま500万円の購入契約を交わした。

 ある休日、東京都内の大手企業で役員を務める50代の息子が帰省すると、ミツさんがうれしそうに書類を持ってきてこう言った。

「支店長までわざわざ来てくれてね、特別な書類に自分でサインまでしてくれたのよ」

 よく確認すると、それは営業マンが複雑な金融商品を契約する際に、上司が同席して承認したことを示す確認書。契約した商品を調べてみると、仕組みが複雑な上に元本割れのリスクが高い代物だった。仰天した息子は、即座に解約させて事なきを得た。

 あなたの預金を脅かしているのは、悪徳証券会社だけではない。政府・日本銀行が推し進めるインフレ目標政策も、預金を目減りさせかねない。

 目標として掲げられている2%のインフレ率達成は難しいとみる向きが多いが、たとえ1%のインフレでも、名目1000万円の預金が10年後には905万円と約1割も目減りする。2%なら30年後には実質価値が半減してしまうのだ。

守りの資産運用の基本は
自分のニーズを把握すること

 インフレによるお金の目減りに備えるには、お金そのものに〝働いてもらう〟必要がある。すなわち投資だ。その際に一番重要なのは、自分の投資の目的をはっきりさせることだ。

 敵を知り己を知れば百戦危うからず──。敵の実力を見極め、己の力を客観的に把握できれば、百戦しても危機に陥ることはない。

 資産運用にもこの有名な孫子の格言は当てはまる。敵(投資商品)の実力を見極め、己(自分の強みと弱み、ニーズ)を客観的に把握することができれば、百戦百勝とはいかないまでも、どんな事態にも落ち着いて対応することができるはずだ。

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 上の表は、自分がどんな投資をしたいのかを知るためのチャートだ。「元本割れはどの程度なら許容できるか」「投資先をどこまで広げるか」という2つのステップを踏むだけで、自分のニーズがわかる仕組みになっている。

 例えば、「絶対元本割れは許容できない」という人は、A1かA2の慎重型となる。その上で、「海外投資は不安なので投資先は日本国内だけにしたい」ならばA1に、「日本のほかに先進国を投資先に入れてもよい」ならばA2に当てはまる。

 元本割れを避けるためには、比較的低リスクの資産の配分を増やす必要があるため、期待リターン(将来にわたる運用で期待することのできる収益率)は2%程度と、あまり高くは望めない。

 それでも、インフレ目標の2%と同水準であり、十分資産を守ることができるレベルだろう。

[『週刊ダイヤモンド』副編集長 前田 剛)]

Posted by nob : 2013年11月25日 12:40

本末転倒の極み、、、とにもかくにもまずは東電法的整理、すべてはそれから。。。Vol.2

■東電解体は“送配電専業”視野
焦点は金融機関の貸し手責任

東京電力の再建計画がようやく動きだした。これまでの「生かさず殺さず」のスキームを見直し、国の責任も明確化される。代わりに東電は“解体”を迫られるが、道のりは険しい。

 猛暑の後のつかの間の秋から、一気に肌寒さが増した11月上旬、経済産業省の官僚が首相官邸や議員会館、内閣府など関係各所に精力的に足を運ぶ姿があった。

 目的は、東京電力の再建策である「総合特別事業計画」の見直しに向けた根回しだ。

 東電は、昨年春に実質国有化されたものの、福島第1原子力発電所の廃炉や賠償、除染の費用がいずれも兆円単位に上ることから、再建スキームが立ち行かなくなっていた。その見直しに向けた作業が水面下で進んでいたのだ。

 事態が一気に表面化したのが、10月末に自民党の復興加速化本部が公表した第3次提言だ。除染については復興の一部として国費投入を求める一方、対応が後手になっている汚染水対策や廃炉部門を分社化するよう要求。あらゆる費用を東電が負担する「東電任せ」からの転換を図る狙いがあった。

 これを受けて東電も、分社化に向けた検討に入った。ただし、「廃炉機構などの設立による完全な切り離しではなく単純な分社化が議論されている」(東電関係者)とみられ、汚染水対策や廃炉で経産大臣の関与を強める方向で調整を進めている。

 11月11日、自民党の提言が安倍晋三首相らに手渡され、除染などへの国費投入の議論が動き始めた。安易な国民負担の増加には、与党内でも反発が予想されるが、経産省は次の手を用意している。

 東電のさらなる“解体”プランである。東電改革という意味では、再建策の要になるとみられているものだ。

「一番の焦点が、火力発電の扱いだ」と経産省関係者は明かす。

 東電では今春から、カンパニー制に移行し、同時に持ち株会社制を検討している。持ち株会社の下に「燃料・火力」「送配電」「小売り」の三つの事業会社がぶら下がる形を取り、政府内で進む「発送電分離」を先取りする狙いだ。

 ここでキーとなるのが、「燃料・火力」の大胆な“切り出し”だ。

 東電の業績圧迫の一番の構造的要因は原発停止による火力発電の燃料費増で、原発再稼働以外での収支改善策は、安価な燃料調達と老朽発電所の更新しかない。

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「東電の火力は“バルクセール”の可能性が高まっている」と複数のエネルギー業界関係者は話す。バルクセールとは、普段は個別で販売されるものを「ひとまとめ」で一括販売するという意味だ。つまり業界では、東電の火力発電所をひとまとめにして売りに出す策も選択肢の一つになっているのだ。

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東電の“解体”では火力発電や燃料調達の大規模提携が計画されている

 現実的には、完全売却というより、東電が核として残し、燃料調達や発電所更新の際の大がかりな提携や新会社設立を意味している。実際、北米の安価なシェールガスの大量調達や効率的な火力発電の運用を見込めることから、電力会社やガス会社、商社の計数社と水面下で交渉が進んでいる。

 実際にこうした形での提携が起きれば、発送電分離などを待たずして、地域独占は崩れ、大きな業界再編につながる可能性が強まる。

 同様の動きは、「小売り」でも検討が進む。これまでのように地域内の顧客に電気だけを売るモデルではなく、通信会社やガス会社との提携で、地域を超えて、電力とガスを併売するなどの新たなビジネスが議論されている。

 つまり、こうした事業変化が起きれば、「燃料・火力会社」や「小売り会社」は「東電」の看板と関係なく、自らの力で収益を上げなければならない。と同時に、逆に東電管内以外で、世界的にビジネスを展開できる可能性が広がる。このスキームは、東電が関わっていれば賠償への原資が確保できるという面も見逃せない。

 一方で、「東電」としての中核事業は、安定収入が見込める「送配電会社」に絞られるという道筋が見えてくる。

鍵を握る金融機関 最悪の「破綻」を忌避
経産省は孤立無援に

 ここまで見ると、“鉄板”の独占事業だった電力業界にも激動を予感させるが、そう簡単に事が運ぶわけではない。

 このシナリオの大前提ともいえる発送電分離に、東電に融資している金融機関が拒否反応を示しているからだ。

 金融機関は震災前だけでなく、震災後も東電救済のために兆円単位の巨額の緊急融資をしている。一方で、東電などの電力会社は電力債という社債を発行して資金調達しているが、この電力債は「一般担保付き社債」として、優先的に弁済される。

 経産省は、コア事業で経営が最も安定している送配電会社に一般担保を限定する方向で検討。現状の電力債残高約4.2兆円は、この部門が持つ資産5.5兆円で賄えるとはじく。

 ところが、法律上、一般担保は総資産にかかる。しかも融資については、別の事業会社に対して負債として振り分けられる可能性もあり、金融機関にとっては返済順位が下がるに等しい。このためメガバンクからは持ち株会社制に移行したとしても、事業会社で担保を移動できる「連帯保証」を主張する声が上がっているという。

 ただでさえ、政府与党内からは「銀行にも貸し手責任を」(自民党中堅議員)との声が強まっている。事実、冒頭の自民党提言にも、党幹部と経産省の調整により、暗に金融機関に責任を求める文言が組み込まれている。

 除染で国民の税金が費やされ、廃炉・賠償でも電気料金という形で国民にツケが回っている中で、「貸し手責任」だけが問われない構図はもはや通りにくいだろう。

 発送電分離に慎重姿勢を見せるのは、金融機関だけでなく財務省も同じだ。除染に国費が投入されるのに、さらに東電の収益を押し下げるような東電“解体”は受け入れ難いからだ。

 それでも、現行のままでは東電の再建などおぼつかないのは紛れもない事実。国民が利益を享受できる透明性のあるスキームを提示して議論するときが来ている。

[「週刊ダイヤモンド」編集部 森川 潤)]

Posted by nob : 2013年11月25日 12:34

本末転倒の極み、、、とにもかくにもまずは東電法的整理、すべてはそれから。。。Vol.2

■報道するラジオ「原発事故対応"国が前に出る" その真相は?

via大阪MBSラジオ
http://www.youtube.com/watch?v=lha0rJHXpsk

Posted by nob : 2013年11月24日 17:20

本末転倒の極み、、、とにもかくにもまずは東電法的整理、すべてはそれから。。。

■東電、国費投入で「銀行にとって最高のお客さん」に

 電気料金の値上げなどを背景に、東京電力の中間決算が1400億円の黒字に転換した。一方で、東電が負担する除染費用の追加発生分は国が負担するという話もあり、巨額の国費も投入されようとしている。

 確かに、事故の責任をすべて東電に負わせるのは、はじめから無理があったのだろう。国策として原発を推進し、安全規制をなおざりにしてきた歴代政権の責任も大きい。しかし、東電が黒字を出す一方で巨額の国費投入が決まるのは、税金を納める身としては釈然としない。NPO原子力資料情報室の伴英幸共同代表もこう強調する。

「被害者である国民の税金を投入するのであれば、まずは東電を破綻処理(法的整理)し、東電の株主や貸し手である金融機関の責任も追及すべきだ」

 この責任論がうやむやのまま話が進んでいくのには、ワケがある。東電の黒字化と、政府の国費投入決定──一見、矛盾したこの二つの動きは、実は連動している。その目的はただ一つ、「東電を破綻させない」=「銀行の債権を守る」ことだ。

 AERA9月30日号でも指摘したように、東電を破綻処理しないまま巨額の国費を投入するということは、銀行がこれまで東電につぎ込んだ4兆円の出融資を守り、すべてを国民につけ回すことに他ならない。元経産官僚の古賀茂明氏は言う。

「タイミングは、12月に予定されている2千億円の借り換えと、3千億円の追加融資です。今回、政府が全面的にかかわることを表明したのは、銀行に対し、国がカネを入れるので絶対に大丈夫だと示すため。東電や銀行の責任をうやむやにして、悪い部分はすべて国が引き受けるという話ですから、廃炉事業を切り離された東電は健全な会社となり、銀行にとって最高のお客さんになります」

 政府の姿勢は一貫している。9月時点で首相自らが汚染水対策をぶち上げたのは、10月にあった約800億円の借り換えのタイミング。今回の東電の黒字決算も、12月の融資継続のためのシナリオに沿うものだ。

「官邸も経産省も原子力規制委員会も、東電がいかにひどいか叩きまくっています。それで国民やマスコミから、国がもっと前面に出ないとダメだ、と押される形を演出したわけです。実は、これで国民は4兆円損する。『前政権が』と民主党のせいにするけれど、その仕組みは自民党も一緒に作ったんですからね」(古賀氏)

[AERA]

Posted by nob : 2013年11月24日 16:38

懲りない面々。。。

■福島に「世界最新鋭の石炭火力発電所」建設へ 東京電力と三菱グループ

東京電力<9501.T>が三菱重工業<7011.T>などと組み、最新鋭の石炭火力発電所を福島県内に建設する計画を進めていることがわかった。

年内にまとめる総合特別事業計画(再建計画)の改訂版に盛り込む。関係筋が23日、明らかにした。

東電と三菱重工などは「石炭ガス化複合発電(IGCC)」とよばれる最新鋭の火力発電設備を導入する。石炭をガス化してガスタービンで発電後、廃熱を利用して蒸気を発生させて蒸気タービンでも発電する複合システムだ。従来の石炭火力に比べ約2割発電効率が向上するとされる。

この分野で先行し今後の世界展開を狙う三菱重工と、昨年11月の「改革集中実施アクションプラン」で、福島県の経済復興や雇用回復への貢献に向けて、同県浜通り地区に「世界最新鋭の石炭火力発電所」の建設を目指すとした東電との思惑が一致した。

発電所には三菱重工、三菱商事<8058.T>、三菱電機<6503.T>の三菱系3社が資本参加して大半の株式を握る。資金不足の東電は小額出資に止め、発電所の運転を受託する。2020年ごろの運転開始を目指す。[東京 23日]

[ハフィントンポスト]

Posted by nob : 2013年11月24日 14:45

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.21

■小泉氏の脱原発発言が福井に波紋 「核のごみ」議論深まる可能性

 安倍晋三首相に脱原発にかじを切るよう強く促す小泉純一郎元首相の発言が、福井県内にも波紋を広げ始めている。電力業界は「無責任な発言」と批判する一方、原子力政策をめぐる動向に与える影響を注視している。脱原発派は「まっとうな意見」と歓迎する向きが強い。ただ小泉氏が問題視する放射性廃棄物の処分問題は「どちらにしても解決しなければならない」(田中宏典県議=自民党県政会)のが現実。小泉発言を契機に原子力政策最大の懸案について議論が深まる可能性もある。

 ■議連立ち上げへ

 「放射性廃棄物の最終処分場もないのに原発を進めるのは無責任だ」「原発ゼロでも経済成長できる」「即ゼロの方がいい」―。小泉氏は10月以降、脱原発の主張を強め、最近は「判断力、洞察力の問題」と安倍首相を名指しして政策変更を迫っている。

 高い支持率を背景に長期政権を実現した元首相の発言に国政は揺れている。自民、公明と民主の3党は20日、最終処分問題を議論する議員連盟を臨時国会中に設置することで合意した。その動きの中心にいるのは自民党資源・エネルギー戦略調査会会長である本県選出の山本拓衆院議員。「発言に目新しさはなく、触発されたわけでもない。議連の立ち上げはむしろ遅れた」とした上で、関心を集める効果はあったと語る。

 「エネルギー資源の乏しい日本で原発ゼロは簡単にできない。責任がないから言えるだけ」。県内の電力関係者はこう切り捨てる。「何か思惑があるのか、単なる思いつきなのかがまだ見えない」と戸惑いの声もあるが、別の関係者は「われわれが何かできる相手ではない」と静観する。

 一方、反原発の佐藤正雄県議(共産党)は「放射性廃棄物の最終処分問題を意識し、原発は推進できないという認識に立ったのはまっとう」と評価。推進した立場の首相経験者が、自戒を込めて原発からの撤退を訴える政治的インパクトは大きいとみている。

 ■地層処分是か非か

 “核のごみ”をどこに処分するのか。脱原発派が「原発はトイレなきマンション」と批判してきたこの問題は解決の見通しが全く立っていない。

 使用済み核燃料を再処理する過程で生まれる高レベル放射性廃棄物について、国はガラスで固めて地下300メートルより深い場所に埋める「地層処分」を推進してきたが、公募による候補地選定は頓挫している。原発の廃炉作業で出てくる低レベル放射性廃棄物の処分地も決まっていない。

 日本学術会議は昨年9月、地層処分する現行政策を抜本的に見直し、数十年から数百年間の「暫定保管」に転換するよう提言した。一方で最終処分地選定に向けた資源エネルギー庁の作業部会では、地層処分を前提に政府が適地を全国的に示す方針に転換する方向で議論が進んでいる。

 原発立地地域選出の田中宏典県議は「小泉氏がはっきり問題提起している以上、国の考えはこうだと言う必要がある」と話す。年内に策定するエネルギー基本計画の中で明確に方針を示すことで対応していくべきだと訴えている。

[福井新聞]


■小泉さんはかっこいい…講演会で菅元首相

 菅直人元首相「最近、(元首相の)小泉さんが『原発即ゼロ』と元気な発言をしている。大歓迎だ。小泉さんはかっこいい。私も最初からそう言いたかった。(私は)日本の原発は一番安全だと思っていたから、進める立場で活動していた。今考えると、間違っていた。原子力安全神話に自分自身が侵されていたという意味で恥じている」(東京都内での講演会で)

[読売新聞]

Posted by nob : 2013年11月24日 14:34

まったく同感、、、必要なのは成長幻想からの脱却、成熟の時代に則した私たちの意識や生活様式の転換、そして経済構造の再構築。。。

■野口悠紀雄 期待バブルが幻滅に変わるとき
野口悠紀雄 [早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問]

【新連載】
アベノミクスの“本質的誤り”を証明するGDP速報

野口教授の新連載がスタート! 「アベノミクスの本質は、株価や為替レートなど資産価格のバブルを利用して、“経済が好転しているような錯覚”を人々に与えるもの」というのが野口教授の主張です。表面的には株価が上がり、輸出企業の利益は増えていますが、賃金や設備投資に回復の兆しは見られません。果たして、人々の「期待」は実現するのか、それとも「幻滅」に変わるのか? 誰でも見ることができる経済データの分析によって、明らかにしていきます。(編集部)

 11月14日に発表された2013年7-9月期のGDP(国内総生産)速報値の内容を要約すれば、つぎのとおりだ。

 これまで成長を支えてきた実質消費の伸びが、物価上昇のために鈍化した。それに加えて、外需がマイナス成長になった。増えているのは、住宅、在庫投資などの駆け込み需要と公共事業だけだ。

 これは、「経済の好循環が始まった」とする政府・日本銀行の説明が、事実とまったく反していることを明確に示している。

 以下では、速報値の内容を分析することとしよう。

駆け込み需要と公共事業だけが
経済を支えている

 7-9月期のGDP速報の特徴は、つぎのとおりである。

(1)2期連続で成長率が低下

 7-9月期の実質GDPの対前期比(季節調整済。以下同じ)は、0.5%となった。2013年1-3月期が1.1%、4-6月期が0.9%であったので、4-6月期から2期連続して実質成長率が低下したことになる。

 1-3月期は、異次元金融緩和が導入される以前の時点である。また、大型補正予算は決定されたものの、その執行が本格化するまでには至っていなかった時点である。それにもかかわらず、その期間の成長率が高かったのである。

 そして、安倍晋三内閣の経済政策が本格的に動き出した4月以降は、経済成長率が鈍化を続けている。つまり、安倍内閣の経済政策は、成長率を高めるのではなく、逆に低くしているのだ。

 図表1からわかるように、実質GDPは、12年初めのピークから落ち込んで、12年7-9月期にボトムになった。10-12月期からは、そこからの自立的回復が始まっていたのである。

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 ところが、円安によって消費者物価が上昇し、それが実質消費の伸びを抑えた結果、実質GDPの伸び率が鈍化してきたのだ。

 安倍内閣の経済政策の主要な目的である物価上昇率の引き上げが実質GDPの成長を抑制しているわけだ。この意味で、7-9月期のGDP速報は、アベノミクスの本質的誤りを証明するものとなっている。

(2)消費支出の伸びが低下し、外需の伸びがマイナス

 需要項目別の動向を見ると、以下のとおりだ。

 民間最終消費支出は、これまでの実質GDP成長を支える最大の項目であった(実質の対前期比が1-3月期には0.8%、4-6月期には 0.6%)。ところが、7-9月期の対前期比は、0.1%と大きく低下した。この原因については後で詳述するが、これが今回のGDP速報の最も重要な点である。

 また、財貨・サービスの純輸出の寄与度が-0.5%とマイナスに転じたことも注目される。この項目の寄与度は、1-3月期にも4-6月期にもプラスであった。これも、今回のGDP速報の重要なポイントだ。

(3)公共投資と在庫投資が異常な増加

 他方で、実質公的固定資本形成(公共投資)の対前期比は、異常とも言える伸びを示している。7-9月期の対前期比は、6.5%である。年率換算すれば、実に28.7%になる。これは、今年1月に決定された「緊急経済対策」による大型補正予算と13年度予算における公共事業費の大拡張の結果だ。

 7-9月期の実質GDP成長に対する実質公的固定資本形成の寄与率は、0.4%である。これだけで、経済全体の成長のほとんどを説明してしまっている。逆に言えば、公共事業の増加がなければ、7-9月期の実質GDPの対前期比伸びは、ほとんどゼロになっていたはずである。

 また、実質民間在庫品増加(在庫投資)の寄与度が0.4%になった。民間需要全体の寄与度が0.5%であるが、そのほとんどは在庫品増加であるわけだ。これは、消費税増税前の「買いだめ」であると考えられる。

(4)民間企業設備の伸びは低下

 実質民間企業設備(設備投資)は、4-6月期の対前期比増は1.1%であったが、7-9月期には0.2%に低下した。

 4-6月期に実質民間企業設備の伸びが高まったのは、不動産業の設備投資が増加したからである。そして、これは、住宅建設の駆け込み需要という一時的な要因によるものだ。7-9月期の企業設備投資の業種別の内訳がどうなっているかは、法人企業統計を見ないとわからないのだが、製造業の設備投資が増加しているとは考えられない(7-9月期の法人企業統計速報公表は、12月3日の予定)。

 実質民間住宅の対前期比は、2.7%となった。1-3月期まで高い伸びを示していた住宅投資の対前期比が4-6月期には0.4%に落ち込み、消費税増税前の駆け込み需要はピークを越したと思われたのだが、そうではなかったわけだ。

リーマンショック後は
物価下落が実質成長を実現してきた

 実質GDPの伸びは、名目GDPの伸びに起因する部分もあるが、GDPデフレーターの下落に起因する部分もある。先の図表1に示すように、リーマンショック後の名目GDPは、480兆円前後でほとんど変わらない。しかし、実質GDPは、2009年1-3月期の480兆円(年率値)から13年7-9 月期の530兆円へと大きく増加した。これは、GDPデフレーターの下落によるものだ。

 同じことが、消費支出だけを取り出しても言える。実質民間最終消費支出は、支出面で見て、実質GDPの約6割を占めている。したがって、その動向は実質GDPの成長に大きな影響を与える。

 図表2に示すのは、実質GDPがリーマンショック後のボトムを記録した09年1-3月期からの実質GDPの増加額と実質民間最終消費支出の増加額である。

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 実質民間最終消費支出の着実な伸びが、この間の実質GDPの成長を支えたことがわかる。09年1-3月期から13年7-9月期までの増加額を見ると、実質民間最終消費支出の増加額が実質GDP増加額の54.0%を占めた。

 09年1-3月期から13年7-9月期までの増加率を見ると、実質消費は9.2%増加したが、名目消費は4.8%増加したに過ぎない。つまり、物価下落の効果が4.5%あったわけだ。

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 結局のところ、つぎのように言える。実質GDPの増加の約半分は実質民間最終消費支出の増加によるものであり、実質民間最終消費支出の増加の約半分は、消費者物価の下落によるものだ。したがって、実質GDPの増加の約4分の1は、消費者物価下落の効果だったわけである。物価が下がっていたので、実質GDPが増えたのだ。

 なお、最近時点の消費増は、資産効果で高額消費が増えているためだという説明がなされる。そうしたことはあったかもしれないが、消費全体の動向に影響するほどの大きさではない。

消費者物価が上昇したので
実質成長率が鈍化した

 ところが、消費者物価が上昇に転じれば、上記のプロセスは消滅する。そして、実質消費支出の増加を抑え、実質GDPの成長を抑えることとなる。

 いま生じていることは、まさにそれに当たる。

 実際、上で述べた関係が、2013年7-9月期には逆転した。すなわち、名目民間最終消費支出が前期比0.4%増加したにもかかわらず、実質民間最終消費支出は、0.09%しか増加しなかったのだ。つまり、物価上昇が実質消費の伸びを抑制し、実質GDPの伸びを抑制している。

「物価下落が実質消費を増大させる」という効果がこれまで最も顕著に現われていたのは、教養娯楽用耐久消費財(パソコンやテレビなど)だ。

 ところが、昨年来の円安のために、これらの輸入価格が上昇に転じた。いまの日本はこれらの輸入が輸出の5倍ある。したがって、円安は消費者物価を引き上げる。9月の消費者物価指数には、それがはっきりと現われた。

 現時点では、GDP統計における消費財の内訳は公表されていないのだが、耐久消費財の実質伸びが、7-9月期には鈍化した可能性が強い。

 以上を要約すれば、「消費者物価上昇率が高まれば、実質経済成長率が低下する」ということになる。

 これは、きわめて重要である。なぜなら、これは、経済政策の目標を物価上昇率の引き上げに置く政府の考えが、基本的に誤っていることを意味するからだ。

「物価を上げれば、買い控えが減って、消費が増える」という考えは間違いだ。物価が上昇すれば、実質消費は減少するのである。7-9月期GDP速報の最も重要なメッセージはこのことである。

 必要とされるのは、物価上昇率を引き上げることではなく、実質賃金の上昇率を引き上げることである。

中期的動向は大きく変わっていない

 GDPのいくつかの項目の中期的な動向は、図表4と図表5に示すとおりだ。

 民間企業設備の水準は、リーマンショック後ほぼ一定で、2011年秋から12年初めに小さな山があっただけだ。

 民間住宅投資は、10年初め頃から伸びている。これは、消費税増税前の駆け込み需要であると考えられる。

 それに対して、公的固定資本形成は12年の初めから急激な伸びを示している。このため、投資における民間設備投資のウエイトが低下し、公共投資のウエイトが上昇している。

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 輸出入の動向を見ると、実質輸出が中期的にほぼ一定であるのに対し、実質輸入は傾向的に増大している。このため、純輸出が減少している。総需要に対するマイナス効果は、中期的に続くだろう。

 本来であれば円安で減少するはずの輸入が増加しているので、経済に対するマイナスの影響は大きい。

 7-9月期のGDP速報に見られる動向は、以上のような中期的動向と同じものだ。言い換えれば、安倍内閣の成立以降、円安がもたらした変化を除けば、前から続いている中期的動向は大きく変わっていない。

「好循環」とはまったく異なる姿

 政府・日銀は、「経済の好循環が始まりつつある」としている。「好循環」とは、政府による需要追加策や輸出などの外生的需要の増加がなくとも、消費や投資といった国内需要項目が、互いに他の増加を強め合って、自律的かつ継続的に増加を続けることだ。

 しかし、7-9月期のGDP速報に見られるのは、これとはまったく異なる姿である。この点を以下に述べよう。

 仮に経済の好循環が始まっているのだとすれば、つぎのようなことが観測されるはずである。

(1)実質所得が増えて、実質消費が増える。
(2)金利が下がって、設備投資や住宅投資が増える。
(3)円安によって、輸出が増え、輸入は抑制される。この結果、純輸出が増大する。

 ところが、以上のような変化は起こっていないのである。最も重要なのは、(1)の変化が生じていないことだ。

 雇用者報酬の伸びは、3四半期ぶりでマイナスになっている。実質消費の伸び率はプラスではあるものの、伸び率が低下している。

 すでに述べたように、「物価が上昇すれば支出が増える」というのが、アベノミクスを支える基本的な考えだ。現実にはその逆のことが生じているのだから、この点は、安倍内閣の経済政策の本質にかかわることである。この問題への対処は、急務である。

 (2)について言えば、金融緩和が行なわれれば、金利が下がるはずだ。しかし、実際には、異次元金融緩和措置導入前より長期金利は上昇した。これは、住宅ローン金利にすでに影響している。設備投資で増えているのは、不動産業の設備投資だ。

 (3)について、円安であるにもかかわらず輸出量が増えない。これは、中国、アジアへの輸出量が伸びないからだ。アメリカ向けの輸出も伸びない。円安なのに輸入が増えるのは、発電用燃料であるLNG(液化天然ガス)をはじめとする鉱物性燃料の輸入が増えるからだ。

 実際に経済を支えているのは、住宅と在庫投資の駆け込み需要と、公共事業である。これらは、基本的に持続可能なものではない。持続性のないものが増加している状態は、好循環とは言えない。また、好循環のトリガーにもならない。

 しかも、従来型の公共事業のバラマキ政策は、中長期的な観点から日本経済を強くするものでもない。なぜなら、公共事業の配分は政治的圧力で決まる部分がきわめて大きいからである。その結果、「車が通らない高速道路」の類が作られる。これが日本経済の生産性を上げることはない。

視野に入ったマイナス成長

 現在日本経済の成長を支えている住宅投資と在庫の駆け込み需要は、来年の4月までは続くかもしれない。したがって、それまでの期間でGDP成長率が再び高まることはありうる。

 しかし、駆け込み需要が来年4月以降に消滅するのは、明らかだ。消滅するだけでなく、需要が先食いされたことによる大きな反動減がある。とりわけ、2010年頃から増加を続けてきた住宅の反動減はきわめて大きいだろう。

 それに加えて、消費税の増税によって消費が落ち込む可能性がある。

 したがって、来年の4月以降に経済がかなり大きく落ち込むことは、ほぼ避けられない。

 7-9月期のGDP速報値において、駆け込みである在庫投資と住宅投資の寄与率をゼロとし、公共投資の寄与率をゼロとすると、マイナス0.4%である。これが現在の日本の実力だ。

 いまはそれが現実化していないが、4月以降には現実の数字に表れる。マイナス成長への落ち込みは、現実の事態として立ち現われるだろう。

 問題は、それが財政運営に対して影響を与えることだ。消費税率の2回目の引き上げに関しては、強い反対が出てくるだろう。その結果、税率引き上げが見送られる可能性がある。そうなった場合には、日本の財政運営に対する信頼が低下するのは、ほぼ確実だ。

 また、成長率が落ち込めば、公共事業の大幅増加を求める政治的圧力は、さらに強まるだろう。公共事業は、執行すればただちに需要になる。だから、効果があることは明らかだ。そして、駆け込み需要が消滅する4月以降には、これだけが経済成長を支えられる項目だからだ。

 そうなれば、財政赤字はさらに拡大する。また、経済的な効果はないにもかかわらず、法人税率引き下げへの政治的な要求も強まるだろう。こうした条件下でいかにして財政を運営するかが、重大な課題となる。

 なお、GDP速報の発表があった14日、日本の株価は急上昇した。円安が進んだからだ。そして、GDP速報の内容は、事前に予測されていたとおりだったからだ。

 しかし、成長率鈍化の発表で株価が急上昇するのは、いかにも奇怪な情景だ。日本の株価は、マクロ経済の動向とは無関係に、ほぼ為替レートだけに影響されていることを如実に示している。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年11月23日 05:47

私も日頃実践しています、、、おすすめです。。。

■耳をひっぱると何かが起きる!? あらゆる疲れが一瞬でとれる驚異の耳ひっぱり

 「気づけばなんだか、だるおも~。」「よくわからないけれど、いつも何か疲れてる…」。常日ごろ、そんなマイナー不調にお悩みの方は、少なくないのではないだろうか。

 仕事に追われ、プチストレスがたまりがちな私たちの日常は、もはや、自然と疲れがたまるシステムになっているとしか思えない。

 たとえば、パソコンによる目の使いすぎ、デスクワークで首や背中がコリ固まる、小難しい客先との商談で気疲れ、飲みに行ってもやっぱり疲れて、帰宅してテレビをつければ暗いニュースでどんより、お風呂に入ってよく寝たつもりなのに、翌朝やっぱり寝起きが悪い、などなど。

 そんな、日々積み重なる小さな疲れをまとめてリセットしてくれる、究極かつ超カンタンな疲労解消法があるという。それはベストセラー『「疲れない身体」をいっきに手に入れる本 目・耳・口・鼻の使い方を変えるだけで身体の芯から楽になる!』(さくら舎)の著者であり、米国ロルフ研究所認定ロルファー・藤本靖氏が伝授する健康法、「耳ひっぱり」。藤本氏は、固くなった筋膜を柔らかくすることで体全体のバランスをとる手技療法・ロルフィングをもとにオリジナルなボディーワークを提唱し、人の脳と心と体の関係を研究。耳は疲れのリセットボタンであることから、耳をひっぱるワークで全身の疲れをとるメソッドを考案した。著書の『1日1分であらゆる疲れがとれる 耳ひっぱり』(藤本靖/飛鳥新社)から、注目の「耳ひっぱり」ワークの全貌をみてみよう。

●疲れやすい体ができる仕組み

 本書によれば、山登りやスポーツなどの肉体疲労は、ひと晩寝ればすっきりとれる。しかし前述したパソコンや人疲れによるストレスは「精神や神経の疲労」につながり、ひと晩寝ても解消しない。そんな「神経疲れ」の解消に、なぜ「耳ひっぱり」ワークが効くのか。ざっくりまとめると、こんな仕組みだ。

・パソコン作業や苦手な人との会話、満員電車などの不快な環境にさらされると、感覚器官である「目」「鼻」「耳」「口」が緊張する
 ↓
・感覚器官が緊張すると、それらと筋肉でつながる頭の芯=「蝶形骨(ちょうけいこつ)」がゆがんでしまう(たとえば目が緊張すると、目を動かす筋肉を介して蝶形骨がゆがんでこわばる)
 ↓
・「蝶形骨」のゆがみは体の芯である「横隔膜」にも伝わり、内臓が不調になる
 ↓
・常に疲れやすい体になってしまう!

● なぜ、頭の芯の疲れが体の芯に伝わってしまうのか

 その秘密は、蝶形骨と横隔膜をつなぐ「筋膜」にある。横隔膜はみぞおちの奥にある、呼吸をつくる筋肉だ。筋膜は、頭のど真ん中で脳を支える蝶形骨から始まって、気管や食道、血管、心臓を包みながら、横隔膜までひとつながりになっている薄い膜。蝶形骨のゆがみが「筋膜」を通じて横隔膜に伝わり、周辺の内臓や筋肉も緊張させ、その負担で体がなんだか、だる重くなる。この負の連鎖を止めるには、緊張のおおもとである、蝶形骨をゆるませる必要がある。その解決策が、「耳ひっぱり」ワークなのである。

●耳ひっぱりのメカニズム

 耳をひっぱると、耳と頭の側面の間にすきまができ、頭蓋骨と蝶形骨の間に少しだけ「あそび」が生まれる。すると、蝶形骨がゆがみから解放され、頭の芯がふっと軽くなる。蝶形骨がゆるむと、筋膜経由で横隔膜もゆるんと解放されて、体が「ほっと安心する」のだそう。

 さて、それではお待ちかね、「耳ひっぱり」ワークのやり方を紹介しよう。座ったままでも、立ったままでもOK。方法はいたってカンタン。

1)まず、背すじをのばし、視線を目の高さに向けて目を閉じる
2)中指を耳のくぼみに軽く入れ、親指は耳の後ろに添えて、薬指と小指は耳の付け根あたりに軽く添える
3)ひじを横に張り、そのまま両耳を頭の側面からほんの2~3ミリ浮かせるように、気持ち斜め後ろへそっとひっぱる
4)静かに呼吸しながらしばらく続けていると、頭の中心(両耳の間)あたりに小さな空間が感じられるようになる
5)頭の芯がすっきり、体もふわっとリラックス。気持ちも自然と穏やかに…

 最初は1~2分程度を目標に。慣れてくれば10秒程度で疲れがリセットできるとか。1日に何回行っても大丈夫なので、疲れを感じたり、集中したいのにできないときなど、好きなタイミングでトライしよう。

 その際に大切なのは、前述した「メカニズム」をイメージしながら行うこと。何も知らずにただ耳をひっぱるのでは効果半減。ひっぱることで頭の芯の骨である「蝶形骨」が自由になり、ふわっとした感覚が「横隔膜」まで伝わる様子を想像することで、実際に体の中でその反応が起こりやすくなるのだという。

 「ウソだ~」と疑り深いあなたは、百聞は一見にしかず、ものは試してみてほしい。ちなみに東洋医学では、耳には無数のツボがあるとされ、たとえば耳の上部のくぼみの中には「神門」と呼ばれるツボがある。「神門」を中心に、耳をもんだりひっぱって刺激すると、自律神経が整い、肩コリや腰痛、不眠などに効果があるといわれている。

 耳は小さいけれど、知るほどに奥深い。本書には「目の疲れをとる」「胃腸をすっきりさせる」「あごの緊張をとる」「骨盤のゆがみを整える」など、「耳ひっぱり」ワークの応用編も紹介されているので、心と体ほぐしの新習慣に、ぜひ加えてみてはいかがだろうか。

文=タニハタマユミ

[ダ・ヴィンチ電子ナビ]

Posted by nob : 2013年11月22日 18:01

たとえ上手くいかなくたっていいじゃない、、、好きなことができるだけでも。。。

■好きな仕事をしたい。でも才能あるのかな......そんな悩みに効く言葉

好きなことを仕事にしたいけど、「本当にやっていけるのかな」と、不安に思うことがあります。そんなとき、だれかに背中を押してもらうような、励みになる言葉を見つけました。それがこちら。

あなたが好きなことをしているのなら、なにも心配する必要はありません。
すべて上手くいきます。あなたには特別な才能があり、他の誰よりも輝けることがあります。自分の才能に気づくと、夢中になれます。

(中略)

なにをするにも全力を尽くしてください。備わっている力に感謝すれば、もっと可能性が広がりますし、もっと神の恵みを受けることができます。

「子供に、そしてあなたの中の<ウニヒピリ>へ よみきかせホ・オポノポノ <インナーチャイルド>の成長と癒し 」ヒカルランド P.46より引用

好きなことならすべて上手くいくという、嬉しい言葉です。「よーし頑張ろう!」と前向きになれます。

でもこの文章を読んでも手放しで喜べない、逆にちょっと引っかかったという人もいるのではないでしょうか? そしてその引っかかった言葉とは、「自分の才能に気づくと、夢中になれます。」という部分ではないかと思います。

「この仕事が好き! これが私の才能だ!」と思える場合はいいのですが、「この仕事は好きだけど、自分に才能があるのかな」と心配になるあまり、夢中になりきれない場合があります。そんなときはどうすればよいのでしょう。

答えが、この本の著者であるウィリアム・レーネンさんの公式ブログに載っていました。

多くの人が自分の能力、才能、潜在力を知りません。能力、才能、潜在力を知るために必要なことは経験です。

すべては経験だとよい、悪いという判断を捨て喜んで経験を受け取れば、あなたはもっと本当の自分を知るのです。

「ウイリアム・レーネンとケビン・ライアーソンのオフィシャルブログ」より引用

その仕事に才能があるのかどうか、まだ不安があるといった場合は、不安が払拭するくらいにもっといろんな経験を積んでみるといいのかもしれません。

[MY LOHAS]

Posted by nob : 2013年11月22日 17:55

皇居か国会議事堂の地下に埋めればいい、、、安全だと主張し続けるのであれば。。。

■放射性廃棄物 政府は最終処分に責任を持て(11月22日付・読売社説)

 原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分場の用地確保へ向け、政府の取り組みを強化する必要がある。

 経済産業省の有識者会議が、候補地の確保に関し、政府が前面に出て進展を目指すという新たな方針を打ち出した。

 現在は市町村からの応募を前提としている。地域の意思を重視するという理由からだ。政府も「待ち」の姿勢に終始してきたが、2002年の公募開始から、これまで候補地は見つかっていない。

 現状を打開するため、有識者会議が「安全に処分できる地域を国の責任で示す」とする方針を示したのは適切な判断と言えよう。

 新たな方針は、最終処分場の選定に成功したスウェーデンと同じ手法だ。日本でも、候補地探しの前進を期待したい。

 高レベル放射性廃棄物は、火山などのない安定した地盤の地域を選び、地下300メートルより深い地層に埋設する計画だ。

 海外も同様の方法を採用している。適した場所を選べば、10万年以上、安定して廃棄物を処分できるためだ。放射能は時間とともに減少し、約1000年後には99%以上が消滅する。

 最終処分場の技術や安全性に対する理解が、ほとんど広まっていないことが、候補地探しの障害になってきたと言えよう。政府が、正しい知識を積極的に周知していくことが欠かせない。

 公募方式では、手を挙げた市町村長が過大な政治的リスクを抱えることも問題だ。07年に高知県東洋町が応募した際は、反対運動が激化し、町長は辞任に追い込まれた。応募も取り下げられた。

 候補地には、政府の幅広い支援が欠かせない。有識者会議は、地域振興策の強化を挙げた。政府が地域住民と密接に意見交換する場を設けることも提案している。いずれも重要な指摘である。

 処分場探しは、2000年制定の最終処分法に基づき、電力会社などが設立した「原子力発電環境整備機構(NUMO)」が担当してきた。成果を上げられないNUMOの改革も急務だ。

 小泉元首相は、最終処分場の確保について、「めどを付けられると思う方が楽観的で無責任だ」とし、非現実的な「原発ゼロ」をなお主張している。だが、仮に「ゼロ」でも廃棄物は残る。次世代にツケを回すわけにはいかない。

 自民党も、最終処分場の確保策の検討に乗り出した。国会には超党派議連を設ける動きもある。責任ある議論が求められる。

[読売新聞]

Posted by nob : 2013年11月22日 17:51

言い得て妙。。。Vol.2

■30〜40代、「友達ゼロ」は人としてダメか
諸富祥彦・明治大学文学部教授に聞く
鈴木 信行

 東日本大震災後、改めて「人と人との絆」の重要性を痛感した日本人。様々な場所で「誰かと繋がること」の大切さが叫ばれ、SNSをはじめ“絆を確認するツール”も世代を超えて大流行している。だが、多くの人が友達作り・友達付き合いに励む一方で、ほとんど友人がいない“孤独者”が社会全体で増えつつあることはあまり知られていない。

 友人の数に関する統計には様々なものがあるが、社会人の平均は10人前後。しかし、いずれの調査を見ても「友達はいない」という層が5〜6%は存在する。社会人30〜40代、それなりに充実した人生を送り、信頼できる同僚も守るべき人もいるが、「本当の友達」と呼べる相手は極めて少ないか、ゼロ——。そんな人も決して少なくないはずだ。「絆全盛」の今、友達が少ない人は人間としての価値も低いのか。当代きっての人気心理カウンセラーに話を聞いた。

(聞き手は鈴木信行)

友達が少ない、もしくはいない人は、ずばり人間として、何らかの“欠陥”があるのでしょうか。

諸富:「友達がいない」と言っても様々なケースがあります。自分の人生を充実させるため人間関係に過剰に時間を奪われるのが嫌で人脈を整理していたら、いつの間にか1人で過ごす時間が多くなった、という場合もあるでしょうし、友達が欲しくてしょうがない、飲み会に誘ってもらいたくてしょうがない、なのに周囲から嫌われて泣く泣く孤立しているという場合もある。今日のテーマはどちらでしょう。

前者です。今、話題のSNEP(孤立無業者)などではなく、会社に入って10年、20年、紆余曲折を得ながらそれなりに充実した日々を過ごしてきた。信頼できる同僚も、守るべき人もいる。ただし、若い頃ならまだしも、仕事に子育てと時間に追われる生活をしているうちに同窓会などからは足が遠のき、会社の人間とも休日まで交友する気にはなれず、ふと気が付けば「友達」と呼べる相手は極めて少ないか、ゼロ。例えば、そんなケースです。

諸富:ああ、でしたら問題ありません。

ですが、世間的には、「友達が少ないのは良くないこと」「友達がいない人間は変なやつ」という雰囲気が蔓延している気がしますが。

諸富:いやいや、僕に言わせれば、「誰かと絶えずくっつくことで安心感を獲得し、そうでない人間を排除しようとする人たち」こそ、よほど問題だと思いますよ。「1人の時間を過ごせる力」、言い換えれば「孤独力」は、現代をタフに、しなやかに、クリエイティブに生きるための必須能力で、今からの時代、ますます大切になっていきます。その意味では、ビジネスパーソンに限らず、孤独を愛する人は、人生を充実させるうえで強烈なアドバンテージを持っていると言っていい。

でも現実に世間では、「交友関係が狭いのは悪しきこと」という空気が漂っていませんか。何かというと群れたがり、“孤独者”を許そうとはしない人も多い。職場でも、会社によっては「友達がいない人間は価値が低い」「同僚と昼食を取らない人はどこか問題がある」「単独行動が多いのはわがまま」と認定する価値観が色濃く残っています。

諸富:確かに。その結果として「ランチメイト症候群」みたいな現象も出てくる。

昼食を一緒に食べる相手のいない会社員、特に女性社員が、鬱やノイローゼにまでなってしまう現象のことですね。あれなど、本人や周囲が「友達がいないのは人間として問題である」と思い込んでいるからこそ起きるものでしょう。逆に、「友達は多ければ多いほどいい」とばかりに、部員全員で毎日ランチに行くことを事実上強制され、時間やおカネの浪費に頭を悩ませている会社員も存在します。

諸富:いけませんね。お昼休みぐらい「1人の時間」を作らないと、いいアイデアなんて浮かびません。本当に優れた発想というのは、1人で自分の内面と深く会話している時にこそ生まれるものなんですから。

日本人がここまで群れたがる本当の理由

日本人は「孤独は寂しい、良くない」と考え、群れたがる傾向が強い−−。そんな見解を持つ人も少なくないようです。仮にそうだとすれば、その理由はどこにあるのでしょう。

諸富:背景には、日本という国全体を覆う「何事も目立たず、周囲と同じことをしなければならない」という同調圧力があるのだと思います。この国では、多くの人が「友達集団や職場集団の構成員と同じ価値観の下、同じ行動をしなければ安定した生活を送れない」と思い込んでいる。そう考える人にとっては「周りと群れて、つるみ、同じことをすること」が最も安全な選択なんです。

なぜ日本社会には、そこまで強い同調圧力が存在するのですか。

諸富:最大の理由の1つは、多くの人が小学校高学年から中学校にかけて体験する集団生活にあると私は考えています。あの時代、クラスの中はいくつかの“排他的集団”に分かれ、子供たちはいずれかの組織に属さなければ平和な学校生活を送れません。そして、安定して集団に属するためには、とにかく「周りと同じであること」が要求される。「周りと違うと、どんな酷い目に遭うか」、この時期に多くの人は、無意識のうちに体に叩き込まれ青年期を迎えるんです。

それでしたら身に覚えがある人もいると思います。「同調圧力」は教師や親からも日常的に掛けられ、口では「個性を磨け」とか「オンリーワンを目指せ」と言いながら、本当に目立ってしまえば、確実に良からぬことが起きる。そんな経験を持つ人も多いのではないでしょうか。スポーツエリートなど、集団から完全に突き抜けてしまう子は、別なんでしょうけど。

諸富:中には、年を取るにつれて、そうした同調圧力の強迫観念から開放される人もいます。しかし、染み付いた価値観を抱え、精神的に幼いまま大人になる人も多い。

なるほど。そうした人にとっては、“自分や周囲に同調しない者”は「おかしな人」であり「変な人」であり「異端」のままなんですね。彼ら彼女らにとっては、「友達が少ない人」はもちろん、「ランチを一緒に取らない人」も、「社員旅行や飲み会に消極的な人」も、みんな“集団に馴染めないかわいそうな人”になる。だからこそ、「友達の少ない人」を哀れむし、一方で、自分自身が孤独になることを恐れ、時にはノイローゼになりながらも「友達」の数を増やそうとする、と。

他人と群れれば、心を麻痺させ、楽になれる

諸富:加えて、今の社会では、たとえ表面的であっても幅広い人間関係を維持し日々に忙殺された方が、かえって楽に生きられる、という側面もあります。生きていれば、誰だって人生の節目ごとに様々な悩みが生じてくる。でも、飲み会やSNSなどで絶えず誰かとくっつき、スケジュールを埋め続けていれば、「自分の心を常に麻痺させること」が可能です。そうすれば、本来なら孤独に自分の心を深く見つめねば解決し得ない問題も先送りできる。「群れる」「つるむ」というのは、日々の不安を打ち消すうえでとても便利な道具なんです。「群れる相手」「つるむ相手」の数が増えるほど、「自分にそれだけ価値がある」と根拠なき自信を持てるようにもなる。

でも先生、そんなことをしていては、人間としてなかなか成長できないのではないかと思うのですが。

諸富:もちろんできません。それどころか、周囲と過剰に同調しようとすることで精神的に追い詰められてしまう人もいます。

先生の著書『孤独であるためのレッスン』(NHK ブックス)に、まさにそんな状況に陥った女子中学生が出てきます。「周囲の友達に合わせるのがたいへんで、それでもグッと我慢して、自分を抑え、楽しくもない会話に楽しい振りをして、へらへら笑ってつきあってきた…これ以上我慢していると、自分でも自分のことがワケわかんなくなって、友だちのこと、刺してしまいそう」——。こんな深刻なケースが本当に増えているんですか。

諸富:増えています。特に、今の子供たちは、スマートフォンやSNSなどのネットの発達で一段と同調圧力に追い込まれている。有名になった「メールを3分以内に返信しなければアウト」をはじめ、所属する集団の“掟”にわずかでも背けば、たちまち仲間外れにされてしまう。いわゆる「友だち地獄」です。

社会人は、そこまでは酷い状況にはなってないですよね。

諸富:いやいや、根本的な状況はさほど変わらないのではないでしょうか。中学生に比べれば成熟していますから、殺意に向かう人はいないでしょうが、大人は、逆に自分を押し殺そうとする。会社員の間で“心の病”が流行しているのは、労働強化だけではないと思います。

「自分の気持ちが特に欲してもないのに無理やりに友達を作ろうとするのは、体に悪い」というわけですか。

諸富:それだけではありません。「群れること」の弊害はまだまだあります。自分が何をどう感じていて、何を欲しているのか分からなくなることです。こういう人は人生の節目節目、特にレールから外れた時になかなか立ち直ることができません。そんな「自分を持たない人間」が、とりわけ定年を迎えると大変なことになります。

このまま高齢化社会が深刻化すれば、自分を見失った高齢者が溢れかねない、と。

諸富:一方で、 1人の時間をしっかり持っている人は、自分と向き合い、深い部分で自分が本当はどう生きたいのかよく考えていることが多いから、どんな時も、心のバランスを維持することが可能です。その意味では、冒頭で出てきた「いつの間にか孤独を選んでいた人たち」は、実は自分の心がそうなることを欲して、無意識のうちに人間関係を整理してきたとも考えられます。人生の重大な局面を向かえ、もっと自分を知りたい、この後どう生きていくべきか考えたい。そんな深層意識があって、1人の時間を確保することを自分で選んできたとも言えると思います。

表面的な友達は、自分を助けてくれない

なるほど。今の時代、孤独が苦にならない人はちょっとしたニュータイプとも言えちゃうわけですね。ただ、先生、孤独に生きようと思いながら躊躇している人の中には、「あまり他人と距離を置きすぎると、いざという時、誰も助けてくれなくなるのでは」と考える人もいます。

諸富:ああ、それなら心配は要りません。広く浅くの表面的な関係で結ばれた友達が、いざという時に、本当に本気であなたを助けてくれると思いますか。相手が苦しい時に自分の身を投げ出しても何とかしようとする。そうした深い人間関係は、「孤独を知ったもの同士」の間にこそ生まれる。人間は本来孤独であり、それぞれ自分の道を生きていくしかない。そうやって孤独を引き受けた者同士だから分かり合えるための努力をする。孤独を知った者同士だからこそ響き遭える、深い出会いがあるんです。

同調圧力を背景に半ば脅迫的につながっただけの関係の相手に、いざという時、親身の支援を期待するのは無理がある、というわけですか。お話を聞いているうちに、「友だちが少ない、いないこと」は人としてダメどころか、様々なメリットすらある気がしてきました。少なくとも「誰かと絶えずくっつくことで安心感を獲得し、そうでない人間を排除しようとする人たち」より、ずっと健全に思えます。「分かり合えない人」と形ばかりの関係を維持しようと神経をすり減らすより、健康にはいいし、自分を見失わなくても済む。孤独を知ることで、“真の友”との本当に深い出会いが待ち受けているかもしれない。

諸富:そうです。そうした深い出会いからは「この人だけは自分を見捨てない。どこかで自分を見守ってくれる」と思える人も、数は少ないかもしれませんがきっと見つかるはずです。人間関係に悩んでいる人ほど孤独力を身に付けたら、毎日が爽快になります。

分かりました。最後に先生、もう1つだけ。お話を聞いて「自分も孤独力を身に付けよう」と思う人もいるかもしれない。ただ、既に話に出てきた通り、今の日本は依然として会社も地域も「群れた方が楽なシステム」が幅を利かせており、急に上司や同僚からの飲み会やお酒の誘いなどを断ると、思わぬ負の影響が起きかねません。そうした“群れたがる人々”をあまり刺激せずに、「1人の時間」を確保していく上手い方法はないでしょうか。

8人以上の飲み会は不参加、カラオケは1人で

諸富:そうですね。一気ではなく、何かしらルールを設け少しずつ自分の時間を作ればいいのではないですか。例えば、僕の場合、8人以上の飲み会には原則として参加しません。深い話ができませんからね。4人が限界です。

だとすれば、上座に偉い人が鎮座して下々の者がずらりと並ぶ日本企業的な飲み会は、ほとんど深い話はできないことになりますね。

諸富:そう思います。あと、特に女性の方にお奨めなのが、1人で行ける行きつけのカウンタバーを見つけることです。孤独力を身に付ける格好のきっかけになります。さらに、カラオケは1人で行くのが一番です。5人や10人でカラオケに行くのは、人によっては強いストレスになります。

確かに10人もいれば、自分の番が回って来るまで手拍子しながら待つのが苦痛と感じる人もいるでしょうね。

諸富:だから、カラオケに行きたいなら、1人で行くのがベストだと思います。

1人ならば選曲も自由だし、“冒険”もできます。楽しく「孤独力」を磨けそうですね。


諸富祥彦(もろとみ・よしひこ)
1963 年福岡県生まれ。1986年筑波大学人間学類卒業、1992年同大学院博士課程修了。英国イーストアングリア大学、米国トランスパーソナル心理学研究所客員研究員、千葉大学教育学部講師、助教授を経て、現在、明治大学文学部教授。教育学博士。世界を変えるため、時代の精神(ニヒリズム)と「格闘する思想家・心理療法家」(心理カウンセラー)。日本トランスパーソナル学会会長、日本カウンセリング学会理事、日本産業カウンセリング学会理事、日本生徒指導学会理事。教師を支える会代表、現場教師の作戦参謀。臨床心理士、上級教育カウンセラー、学会認定カウンセラーなどの資格を持つ。著作 単著、編著多数。民放、NHK問わず、テレビ、ラジオ出演多数。ホームページはこちら

鈴木 信行
日経ビジネス副編集長 日経ビジネス、日本経済新聞産業部、日経エンタテインメント、日経ベンチャーを経て2011年1月から日経ビジネス副編集長。中小企業経営、製造業全般、事業承継、相続税制度、資産運用などが守備範囲。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2013年11月22日 11:39

底が抜けたバケツ、、、買い替えるところから。。。

■東電が新たに2兆円の融資打診

 東京電力と原子力損害賠償支援機構が、主要な取引金融機関に対し、新たに2兆円規模の融資を打診したことが21日、分かった。火力発電所の更新など新たな設備投資に充てる資金を確保するため。ただ東電に対してすでに4兆円を超す融資をしている金融機関側は、東電の要請に応じるかどうか慎重に対応する考え。

 東電は年内にまとめる新しい総合特別事業計画(再建計画)で、古くなった火力発電所の更新や海外事業への進出案を示す方針。これらの計画実現には、福島第1原発事故の賠償などとは別に、新規投資に充てる資金が必要になる。

[デイリースポーツ online]

Posted by nob : 2013年11月22日 11:28

遅きに失するも、まずは東電を破綻処理、国が前面に出て事故のすべてに責任を負うことから。。。Vol.3

■東電再建計画の欺瞞
同社は破綻処理で蘇る

 政府は、東電の除染や廃炉に関わる費用の国費負担を決定しつつあり、それに呼応する形で東電は廃炉部門を社内分社化し、希望退職を募るなどの経営合理化を行なって政治家の理解を求める構えだ。しかし、連載第10回で述べたように、民主党政権時代に決められた東電の処理スキームは当初から常軌を逸しており、これ以上「物言わぬ国民」に負担を押し付けるのは間違っている。企業再生を専門とする立場から、本来あるべき東電再生の方策を考えてみたい。

現在の再建計画の問題点

 連載第10回のおさらいになるが、現在の東電再建計画の大前提は、「原子力損害の賠償に関する法律」(以下「原賠法」)第3条の規定に基づき、原子力事業者たる東電が原子力損害を賠償するというところにある。同条には「ただし、その損害が異常に巨大な天災地変又は社会的動乱によって生じたものであるときは、その限りでない」という但し書きがある。民主党政権では、東日本大震災を「異常に巨大な天災地変」に当たらないとして、東電に一義的な賠償責任を負わせつつ、原子力損害賠償支援機構(以下、「機構」)を設置して東電への交付金の支給や増資によって東電の破綻を防いできた。

 筆者は、東電ないしその株主は、この「但し書き」の適用を求めて国と争う余地もあると思っていたが、現時点でそういう動きはないようだ。実際、過去に東電に対して「巨大津波への備えが不十分」との指摘がなされていたことが判明した今となっては、もはやこの「但し書き」の適用は難しいと判断せざるを得ない。

 この「但し書き」が適用されないとなると、東電は普通であれば巨額の損害賠償に耐えられるはずがなく、債務超過に陥るはずだが、機構、つまり国による交付金や増資によって辛うじてそれを免れているのが現状である。こうして投入された公的資金は、いずれ返済されるという前提なのだが、現在の東電が、数兆円にも及び、なおも増え続ける公的資金を返済するメドなど立っていないことは、誰にでもわかることだ。返済がもし可能になるとすれば、まずは増え続けている損害賠償の上限がはっきりしなければならず、加えて、既に大幅に値上げ済みの電力料金をさらに値上げするか、原子力発電所を一気に再稼働するなど、いずれも国民的議論が必要な、非現実的な前提を置かなければならない。

 このように、東電は実質的には既に破綻しているのであるから、国が前面に出て除染や廃炉をするというのは正しい選択である。しかし、そうであれば、東電を現状のまま生かして東電を介して間接的な損害賠償を続けるのは非効率であり、東電を破綻処理しない理由がわからなくなってくる。国が前面に出るのであれば、事故のすべてに国が責任を負うべきなのだ。

 通常、破綻処理される企業の場合、損失を負担する順番は明確に決まっている。東電のケースで言えば、株主→一般債権者(小口債権者は多くの場合優先弁済される)・無担保債権者→債権者(有担保)→社債権者(有担保)→優先債権者、である。しかし、現在の東電の処理スキームでは、本来真っ先に責任を取るべき株主や無担保債権者が理由もなく保護され、何の責任もない多数の一般国民が、電気料金値上げ、あるいは税金(公的資金)の投入によって処理費用の負担を強いられているのである。このような欺瞞を続けていくと、いずれ際限のない国民負担が発生することになるばかりでなく、東電の経営もどんどん弱体化していくだけである。

止まらない東電の人材流出

 東電を生かしたまま損害賠償、除染、廃炉を行なうとなると、東電としては政治の理解を得るために、自助努力を強いられることになる(それは当たり前のことでもある)。資産や事業の売却、極限までの経費の削減、特に固定費である人件費の削減などである。各種報道によると、東電では、事故発生以来、非常に多くの有能な社員が自主的に退職したという。今回は、さらに希望退職を1000人も募るという(11月16日付日本経済新聞)。

 東電から人材が流出するのは当然である。先の見えない事故処理対応によって、新規事業への展望は見えず、会社に利益が出ても巨額の負債の返済に充当されるだけ。給料が上がる目途はなく、恐らく未来永劫、配当もできないので株価も低迷する。経営は実質的に国が管理しており、仮に出世して役員になっても、経営の自主性は認められない。そんな会社に見切りをつけて新たなキャリアを探すのは、有能な社員ほど当然の行動である。東電の企業価値は、人材面から大幅に毀損していくのだ。

 筆者には東電やその役職員を擁護するつもりは毛頭ない。しかし、企業価値を毀損させ続けることが明白な東電が、なぜ生き延び、ましてや上場維持できるのか、理解に苦しむのである。たとえは悪いが、身体中に生命維持装置を装着され、意識がないまま生きている病人のようなものであり、人ならともかく、企業であれば、「尊厳死」が許されても良いのではないのか。そして、新たに生まれ変わる方がはるかに良い選択だ。また、有能な技術者を多数擁する東電を生まれ変わらせることは、日本の国益にも叶うのではないか。

銀行の欺瞞

 金融庁は銀行の資産査定上、機構から注入された優先株等を資本と認めているようだが、それがなければ東電は実態債務超過なのであり、ましてや3期連続の大幅な経常赤字なのであるから、本来であれば銀行の債務者格付は「破綻懸念先」に該当するはずである。

 それにもかかわらず、いわば国策によって東電向け融資は正常債権とされ、銀行はさらなる貸し出しに応じる方向とされている。確かに3兆5000億円にものぼる融資が仮に破綻懸念先に分類されれば、半沢直樹ではないが大きな貸倒引当金を積まねばならず、銀行の経営に与える影響は大きかろう。しかし、国民負担に転嫁する以外に全く返済の目途がない融資を正常債権に分類し、さらに融資を増やすというのは尋常な判断ではない。

 銀行界には、東電向け融資を「社会的使命」と強弁する向きもあるようだが、公的資金や国民負担を返済原資とする融資のどこに、社会的使命があるのだろうか。東電向け融資を正常債権と見なす現在の仕組みは、銀行が巨額の与信関連費用の計上を回避するための欺瞞に過ぎないと言っても過言ではない。心ある銀行経営者はそのことを十分認識しているはずである。

東電はすでに実質債務超過

 以上のように、東電を現状のまま延命させることには全く合理性がないどころか、問題の先延ばしによって状況をどんどん悪化させる愚策である。

 一方、与党の中には、東電を法的整理にすべしとの議論もくすぶっているという。筆者は、東電は破綻処理すべきだと考えており、後で述べるように、法的整理を選択することについても反対ではない。しかし、同じ破綻処理であっても、法的整理をする前に検討できる手段がある。企業再生の世界で一般的に用いられている「私的整理」の活用である。

 公表されているデータだけでは精緻な分析には不十分であり、粗削りなものにはなってしまうが、私的整理で東電を立て直すスキームの一例を示してみよう。

 図1の①が平成25(2013)年3月末の東電のバランスシートである。純資産は辛うじてプラスを維持しているが、交付金や優先株などの公的資金がなければ債務超過であることがわかる。まず、前提として、今後、除染・廃炉費用等に最低5兆円は必要であると仮定する。9月29日付読売新聞によれば、これら費用は10兆円を超える可能性があるとされており、東電の広瀬社長も「一企業ではとても負いきれない」としていることからも、この仮定は寧ろ楽観的なものであると言ってよかろう。

 そうすると、現在の東電のバランスシートの負債の部に、5兆円の引当金を追加しなければならない(図1の②)。その結果、東電の純資産は3兆 9000億円近い債務超過となる。これが東電の実態である。債務超過の企業が存続することは難しく、本来は法的整理による再生を図るのが王道である。しかし、私的整理の場合は、役職員・株主・金融機関の痛み分けでの解決を図ることになる。このケースで言うと、役職員や株主は、給与の削減や株価の下落で既に応分の痛みを取っているが、後に述べる通り、役職員や株主にもさらに追加の負担をお願いする。残るのは金融機関である。

 図1の通り、東電の借入金と社債は合計で約8兆円存在する。3兆9000億円の債務超過を消すためには、金融機関等がこのうち約半分の4兆円の債権放棄を行なえばよいことになる。しかし、8兆円のうち、4兆5000億円にのぼる社債、及び約6000億円の借入金は担保付債権である。よって、実際に債権放棄可能なのは、無担保債権である約2兆9000億円ということになる。金融機関が2兆9000億円の債権放棄を行なった後の東電のバランスシートが図1の③である。この時点でもなお、東電は1兆円近い債務超過のままである。

 そうなると、この債務超過を埋め、さらに除染等の費用を賄う現金を作るための増資が必要となるのだが、冒頭に仮置きした5兆円という追加費用がもっと膨らむ可能性さえある中、このような東電の資本増強に応じられる投資家は国しかいない。これはほぼ完全なる東電の国有化であり、人材流出をはじめとする東電の企業価値毀損は止められない。

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Good東電、Bad東電に会社を分割

 この問題を解決するため、筆者は、この段階で、東電が会社分割を行なうことが適切であると考えている。まずは、東電を、健全なバランスシートを持った新生東電(Good company)と、除染・廃炉・原子力損害賠償等を行なう会社(Bad company)に会社分割する。

 この中から、賠償等に関わる積立金・交付金、そして現預金を除いた資産と、担保がついている借入金と社債、それに賠償等に関わる引当金以外の負債をGood company(④)に残す。逆に、賠償等に関する資産負債及び現預金と、除染・廃炉・損害賠償引当金等を新設のBad companyに引き継がせる(⑤)。Bad companyに移管する業務は「損害賠償・除染・廃炉等、福島第一原発の原子力事故処理に関する一切の業務」である。

 この時点で、Good company、すなわち新生東電には、損害賠償等の負債はなくなり、純資産もプラス3兆円の会社に変身する。仮に公的資金を返済しても、新生東電は自己資本比率が20%を超える優良企業に戻るため、今後の業務進展のための前向きな増資も自力で可能となる(たとえば、図④では、新生東電が当面の運転資金として5000億円の公募増資をすると仮定した)。

 もちろん、既存株主にも一定の痛みを分かち合ってもらうために、増資する際には、既存株主分は99%減資を行なう。従業員については、Good companyに残す退職給付引当金(約4000億円)の減額を労使で協議し、その範囲で追加的な痛みを取ればよいのではないか。そのかわり、新生東電では従業員の給与等は常識の範囲で元に戻し、新事業も認めていくことにより、役職員のモラルアップを図り、有能な人材の流出を止める。新生東電は、インフラ輸出の先兵として海外に打って出ることも出来るだろう。

 一方、Bad companyは、4兆2000億円程度の債務超過に陥る。この会社は国が受け皿会社を用意して設立し、事業譲渡を受けた後、国が改めて5兆円の追加出資を行なうことになる。その結果、Bad companyは国が100%保有する、原子力事故全般に関する管理会社となり、これにより、名実ともに安倍首相が言っている通り「国が前面に出る」ことになるのだ。仮に除染等の費用が5兆円を超えた場合には、このBad companyに国が増資すれば良い。

 なお、Bad companyには除染・廃炉等の専門家が不在となる恐れがある。したがって、新生東電、ないし、他の電力事業会社がこれらの作業を有償で請け負うことになる。もしこれら請負会社の努力が不足するようであれば、その請負契約に基づいてBad companyの株主である国が、東電なりその他電力事業会社に契約の履行を迫れば良いのである。付随的なメリットとして、この請負業務を収益源と見なす会社が東電以外に出現する可能性があり、日本の原子力産業の裾野を広げることが出来るかもしれない。

法的整理も非合理な選択ではない

 実は、これに類似したスキームは、法的整理でも可能である。すなわち、取締役会が会社更生法を申請し、受け皿会社に継続事業を営業譲渡するのである。それにより、Good company、つまり新生東電を発足させることが出来るし、金融機関が負うことになる債権放棄額も同等である。

 ただ、このケースでは、法的整理というレピュテーションリスクがある以外に、損害賠償債務や下請け業者への債務が一般債権とされてしまい、社債や担保付金融機関への弁済が優先されるのではないかとの危惧を持たれがちである。また、社債市場が混乱するという論者もいるようだ。しかし、実際には、小口債権者への弁済は裁判所の判断で優先されるのが通常であるほか、原賠法第16条(図2)の規定に基づき、国は実質的に東電にかわってこれら損害賠償を履行する義務を負っているのであるから、そのような懸念は不要である。

 また、東電の社債は、担保付なのにもかかわらず、既に簿価の60~70%程度で取引されており、東電の破綻処理は織り込み済みなので、市場の混乱は起こらない。ただ、筆者は、経済効果が同じなのであれば、全当事者が納得の上で私的整理を選択する方が、会社経営(商契約等を含む)の継続性が担保しやすいという点で、ベターなのではないかと考えている。現政権が賢明な選択をすることを祈ってやまない。

◆(図2) 原賠法 第16条

政府は、原子力損害が生じた場合において、原子力事業者(外国原子力船に係る原子力事業者を除く。)が第三条の規定により損害を賠償する責めに任ずべき額が賠償措置額をこえ、かつ、この法律の目的を達成するために必要があると認めるときは、原子力事業者に対し、原子力事業者が損害を賠償するために必要な援助を行なうものとする。

2 前項の援助は、国会の議決により政府に属させられた権限の範囲内において行なうものとする。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年11月22日 11:07

遅きに失するも、まずは東電を破綻処理、国が前面に出て事故のすべてに責任を負うことから。。。Vol.2

■「東電処理スキーム」と「貸付債権の簿価買取」は正当化できるか~今こそ問われる銀行界の良識

 東日本大震災から3ヶ月を経ようとしているが、政治の混乱もあってか、様々な面で軸足の定まらない対応が続いている。

 金融経済面だけで見ても、東電処理の問題と、いわゆる「二重債務者」の問題は相変わらず議論が錯綜している。いずれも初めに政治主導で「軸」を定めておけばこのようなことにはならなかったはずである。

東電処理の問題

 まず、前回の連載で簡単に触れた東電処理の問題は、原子力損害賠償法(原賠法)第3条ただし書き、すなわち「原子力損害が異常に巨大な天災地変または社会的動乱によって生じたものであるときは原子力事業者は免責される」という規定が該当するかどうかだけの判断である。その「軸」さえ固まれば、議論の迷走はあり得ないことである。

 政府は、当初からこの免責規定が適用されないと決めたのであるから、今回の損害賠償による巨額の負債に直面して、痛みを取るのは、株主→一般債権者→担保付債権者→優先債権者の順であることは前回述べたとおりである。通常は、被害者への損害賠償は一般債権となるが、これは原賠法の規定に従って、国が最終的にしかるべき措置を講ずることになっている。したがって、原理原則から言えば、まず上記(被害者への損害賠償分を除く)の順に痛みを取り、しかる後に、被害者への損害賠償に不足する金額(≒東電の債務超過額)について政府が責任を持つというのが唯一の正解となる。

 つまり、議論の「軸」さえしっかりしておれば、議論は単純なのである。なお、上記の手続きを最も公明正大にやろうとするならば、東電を法的整理とし、その枠組みの中で東電の事業(東電ではない)を円滑に引き継ぐ事業主体に営業譲渡することになろう。

 こうした議論をすると、「社債市場が混乱する」「新規融資が受けられなくなる」といった反発が出てくる傾向がある。しかし、「リスクを取ったはずの投資家や銀行が実はノーリスクであった」というような処理は、投資家の自己責任を原則とする資本主義市場では、好ましいことではない。また、法的整理にすれば、新規融資を受けるのは東電ではなく、東電の事業を引き継いだ、健全なバランスシートを持つ新規事業者なのだ。

 ただし、筆者が上記で述べたことには、若干の「のりしろ」があるのも事実である。仮に東電という会社を今のまま残したいのであれば、法的整理ではなく、企業再生の世界でよく使われる私的整理の枠組みで処理することもあり得るだろう。その場合でも、痛みを取る順番は原則として上記と変わらない。

 違うのは、新しい電力事業の債務者が新規事業者ではなく、今後の偶発債務が多数隠されたままの現・東電になるということ、そして、一部の融資は免除せずにそのまま存置できるかもしれないということだ(ただし返済能力はゼロに等しいので、その融資は不良債権に分類される)。銀行にとって実はどちらが良い選択肢なのかは、長期的な視点で良く考えてみればわかることだ。

 蛇足ながら、以上の議論はすべて原賠法第3条ただし書きが適用されないということを前提としている。しかし、私企業である東電は、このことについて政府と争う余地がある。また、将来、東電の株主がこの点について株主代表訴訟で争う可能性も残されていることは頭に入れておく必要があろう。また、補償の範囲を早期に明確にしないと、結局莫大な国民負担が発生することにもなりかねないことにも留意が必要だ。これらは、すべからく明確な政治的リーダーシップがなければ決断できない問題なのだ。

二重債務者の問題

 被災地には、事業借入や住宅ローンを抱えたまま、その事業所や家屋を失った方々が数多くおられ、大変にお気の毒なことである。この問題も、政治主導で迅速な対応が求められるのだが、軸を定めていないゆえに遅々として進まないのである。この場合の「軸」とは、「誰を、誰の負担で救済するのか」というポリシーのことである。

 まず、こうした融資を行なった銀行の一部からは、政府に、貸付債権を簿価で買い取るように要望する声が出ているという(5月11日付日本経済新聞1面)。言うまでもなく、これら貸付債権は、既に担保価値を大きく滅失した事業または家屋を対象とするものであるゆえ、その実際の価値は大きく毀損しているはずである。例えば、当初1億円だった貸付債権の価値は、今はほぼ無価値というケースもあろう。通常であれば、銀行はこの貸付債権を回収不能債権(実質破綻先)に認定し、ほぼ全額を引き当てるか償却することになるだろう。その結果、銀行によっては大きな損失を蒙り、自己資本を毀損し、結果的に所定の自己資本比率規制を守ることが出来なくなってしまうところも出てくるだろう。だから銀行界はこれら貸付債権を簿価(先ほどの例では1億円)で国に買い取らせ、自行の損失を極小化しようとしているのであろう。

 実は、不良債権を簿価で国に買い取らせようという動きは今回に始まったことではない。2002年当時、整理回収機構(RCC)に対して銀行が不良債権を譲渡する価格について、銀行界の意向を受けた政府・与党(自民党)がこれを簿価にしようと動いていたことがある。同年9月27日の日本経済新聞1面トップには、「金融庁がRCCによる不良債権買取価格を<実質簿価>にする方針を決めた」旨の記事が掲載されている。「実質簿価」とは、銀行の貸付債権の簿価から、銀行が決めた貸倒引当金を差し引いたもの、すなわち、銀行にとっての貸付債権の簿価である。要するに不良債権の簿価買取によって、銀行に一銭の追加損失も発生させないというスキームであった。

 その後、この案は、(当然のことながら)お蔵入りとなり、実際には貸付債権は債務者のキャッシュフローや担保価値などから算出される、本当の「時価」で売買されるようになり、それによって日本の銀行の不良債権処理と債務者の企業再生は大きく前進したのである。元々、貸付債権に流動性が乏しいことが銀行の機動的なALM(資産負債の総合管理)上のネックとなっているのであるから、貸付債権の時価売買市場を発展させることは長期的には銀行のためなのであるが、銀行はどうしても目先の利益に目を奪われ、「簿価買取」などという都合のいいロジックを考え出しがちである。

 今回の動きは、またも「簿価買取」が日経の1面に観測気球気味に掲載されたものであり、10年近い年月が経っても変わらぬ銀行の甘えが垣間見える。銀行の不良債権を国が(時価ではなく)簿価で買い取るということは、国、すなわち納税者が銀行に寄付金を払うことと同義である。

 もう一度、このケースでの「軸」(誰を、誰の負担で救済するか)を考えてみたい。本来、「誰を」は、言うまでもなく被災者である。そして、「誰の負担で」は、法の順序、原理原則以外のものはあり得ない。ところが、今回の一部銀行の主張である債権の簿価買取に従うならば、「誰を」が銀行であり、「誰の負担で」が納税者である。しかも、簿価で国に買い取られた被災者の事業借り入れや住宅ローンは、そのまま国の機関で塩漬けになるだけで、国が改めて債権放棄でもしない限り、被災者は何ら救済されないのだ。

 結論から言おう。もし「軸」が「被災者を、法の原理原則で救済する」というまともなものに定められているのであれば、これも単純明快な結論しかあり得ない。

 まず、被災者が持つ事業借り入れや住宅ローンは、返済可能性を勘案した時価まで銀行が債権放棄をするしかない。或いは、企業再生ファンドなどにその時価で売却してもいい。いずれにしても銀行には大きな損失が計上され、自己資本が毀損する。したがって、銀行は、まず自助努力で自分たちの固定費の削減などに取り組み、しかる後にまだ不足する自己資本分について、自力で、または国に頼って資本増強を行なう。

 ここで、本件に特有の事情に照らして講じなければならない例外的な政策措置が幾つかある。第一に、銀行の債権放棄は、債務者の法的整理を前提にしなくても実施すべきということであり、これは国(国税庁)が債権の無税償却の基準を例外的に緩めることで容易に達成される。第二に、仮に本件の結果、銀行が国からの資本注入を求める場合でも、銀行の経営者の責任は一切問わないことである。第三に、その結果注入した公的資金に将来損失が発生しても経営責任は問わないことである。第二・第三の点については、5月27日に、金融機能強化法にこれらの措置を盛り込んだ「震災特例」を設けるとの閣議決定が行なわれ、国会審議を待っている状況である。

 こうした措置が行なわれれば、銀行は心おきなく債権を放棄することができ、結果的にそもそもあるべき「軸」に沿った形で被災者も救済されるのである。「債権の簿価買取」などという、裏口から納税者のカネを銀行に寄付するような発想は10年古いと言われても仕方あるまい。銀行界においては、東電処理の件と併せ、何が長期的に被災者や銀行界のためになるのかという観点で、良識的な判断が行なわれることを期待したい。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年11月22日 10:51

遅きに失するも、まずは東電を破綻処理、国が前面に出て事故のすべてに責任を負うことから。。。

■東電処理にも企業再生の大原則を貫け 
~金融庁の新指針に見る今後の企業再生

 東日本大震災で直接間接の被害を受けた企業はもちろん、経営不振企業の再生一般について、4月以降、いくつかの動きがあった。留意すべき点について、まとめてみたい。

原理原則を外しつつある政府方針

 地震と津波による原発事故に遭った東京電力の賠償負担について、様々な素案が観測気球気味に新聞で報じられている。また、工場や家屋を失った結果、再建にあたって二重ローンを抱えることになる企業や個人の救済についても同様である。筆者はこれら観測記事について現時点で詳細に論評するのは時期尚早だと思っているが、一つだけ気になることは、世に示されたこれら素案なるものが、原理原則を外れて巧妙に既得権益側に利益誘導されつつあるように見えることである。

 企業再生の大前提たる原理原則は、法に従って費用負担が発生することであり、それはリスクを取った者が利益も損失も負担するという経済原則でもある。通常の企業再生であれば、まず債務者が極限までの固定費削減を行なう。JALの例でも明らかなように、多くの企業再生においては社員のOBにまで年金カットなどの負担をお願いすることさえ普通である。そこまでやってなお負債(賠償金を含む)が賄えない場合、株主→一般債権者→担保付債権者→優先債権者の順に負担が発生し、それでもなお負債が資産を上回る場合に初めて資本注入なり利益補填なりが行なわれるのが原理原則というものである。しかも、その場合の資本注入も、国の資金ではなく、可能な限り民間の資金(たとえば企業再生ファンドや、他の事業会社)などからなされるべきなのだ。

 ところが、東電の処理にせよ、二重債務者の問題にせよ、まず国民負担(税金の投入や電力料金上げ)によって債務者を救ってしまうような議論が先行し、本来コストを負担すべき者(社員・株主・債権者)たちの責任が棚上げされているように思われる。

 たとえば、二重債務者の方々は不運であり、人生の再建のためには、債務負担の軽減は必須である。しかし、それは一義的には回収不能債権として銀行がコスト負担すべき問題であり、それを抜きにして被災者の方々に国がお金を出し、結果的に納税者のお金で銀行を救うということであってはならない。

 仮に銀行が多額の債権放棄の結果として、固定費削減などの自助努力をしてもそのコストを賄えずに資本不足になるのであれば、その時に銀行が何らかの手段で資本増強を行なうべきなのだ(但し、仮にその際に国が資本注入をするとしても、被災地の銀行の経営者に対しては経営責任は問えない)。原理原則を踏まえない企業再生や復興支援策が続々と出てくる裏側には、既得権益側と政治・官僚の癒着があると取られても仕方があるまい。

 以上が筆者の基本的な考え方であるが、もちろん、世の中の物事をうまく動かすためには、時に若干の例外措置や工夫が要ることもあるだろう。ただ、仮にそうだとしても、もともとの原理原則をうやむやにしたまま国民負担を強いるのは、後世に悪しき前例を残さないために止めたほうがいいと考える。仮に原理原則から外れた例外措置を取るのであれば、何故それが必要なのかを国民に明確に説明した方が長い目で見れば結局は当事者のためだ。

金融庁の新監督指針について

 こうした中、4月4日付で金融庁から少々長い名前の監督指針が公表された。「中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律に基づく金融監督に関する指針(コンサルティング機能の発揮にあたり金融機関が果たすべき具体的役割)」というものがそれだ。長い名前の前半部分は、いわゆる亀井法案とも言われ、平成21年12月に施行された通称「中小企業金融円滑化法」のことである。この法律はもともと23年3月までの時限立法であったが、これが更に延長されることとなったために、金融庁が新たに監督指針を出したものだ。

 金融円滑化法の下では、金融機関は中小企業や住宅ローンの借り手などから申し出があれば出来る限り貸付条件の変更に応じることが求められ、金融庁もマニュアルを変更して、こうした条件変更があった債務者を不良債権に分類しなくてもよいという措置を取った。しかし、この法案には当初から幾つかの問題点が指摘されていた。特に、返済に窮する債務者からの返済猶予の申し出を受け、それが一時的に不良債権化しなかったとしても、十分合理性のある再建計画がない場合、それで債務者の信用力が改善するはずがなく、単に「隠れ不良債権」を抱え込むことになるのではないかという懸念は多くの金融機関に共有されていた。

 また、債務者には返済猶予を受けられるというモラルハザードが発生するとも言われていた。法の施行後1年3ヶ月の間に、こうした懸念が一部現実のものとなりつつあった中で、今回の震災が起きたのである。そこで、金融庁の新たな監督指針では、同法に基づいて中小企業者等に対応する金融機関には、これら事業者等に対する適切なコンサルティング機能の発揮を期待し、最適な解決策(ソリューション)を提案することを求めることになったのである。

 この指針には、大きく2つの側面がある。一つは、「債務者の事業の持続可能性を見極めるべき」というものであり、もう一つは「外部専門家・外部機関等との連携も視野に入れてコンサルティング機能を整えるべき」というものである。

 まず、事業の持続可能性の見極めにおいては、「経営改善が必要な債務者」「事業再生や業種転換が必要な債務者」「事業の持続可能性が見込めない債務者」の3類型に応じたソリューション提案と、外部専門家・外部機関等との連携のあり方を例示している。

 はじめの類型、「経営改善が必要な債務者」とは、M&Aや販路の開拓等の支援によって自力で経営改善できる債務者のことであり、金融機関は貸付条件の変更等を行ないつつ、中小企業診断士・税理士・地公体・商工会議所などと連携してビジネスマッチングを行なうことなどが期待されている。

 2番目の類型、「事業再生や業種転換が必要な債務者」とは、従来からある典型的な企業再生案件であり、金融機関も条件変更のほか、DES(債務の株式化)・DDS(債務の組み替え)・債権放棄などの痛みを取りつつ、企業再生ファンドや中小企業再生支援協議会などとの連携で企業の財務内容や収益力を強化しようとするものである。

 3番目の類型、「事業の持続可能性が見込まれない債務者」とは、要するに事業としては再生の見込みが薄い債務者に対して、債務整理を伴う転廃業を前提とした債務者の再起の支援を行なうもので、サービサー会社との連携などが期待されている。

 長年企業再生に取り組んできた筆者の経験から言っても、今回の指針は妥当なものだ。特に、上記類型の2番目と3番目の債務者に関しては、2番目が再生型、3番目が清算型であるとの違いはあるが、これまでも企業再生ファンドが多数の投資実績を積み上げてきた分野である。

 再生型の場合は、冒頭で述べた原理原則に従い、まずは債務者自身が固定費の削減など身を切る努力をし、次に株主責任が問われ、その次に債権者である金融機関もある程度の痛みを取った上で、企業再生ファンドなどのスポンサーが再生のための資本の注入と再生ノウハウの提供を行なう。これによって、財務の健全性が確保された企業が、新スポンサーの指導の下で経営の効率化や海外進出などの成長戦略を練ることが可能になる。これは、長い目で見れば、金融機関にとっても合理性がある取引である。なお、金融機関が取る痛みにも色々なものがあり、必ずしも債権放棄だけではなく、場合によっては再生期間中の残高維持などもその一つの形態になり得るというのが筆者の経験である。

 また、清算型の場合、金融機関が直接債務免除をすると他の債務者との平等性に問題があるケースが多い上、開示債権の減少にも繋がらない。そういう場合に、企業再生ファンドが貸付債権を時価で買い取った上、債務者と協議しながら適切なレベルまでの返済が出来るように経営指導していくことにより、金融機関は債権売却損(損金)を建てて開示債権を減らせるほか、債務者ないしその経営者は時間をかけて再生ないし再チャレンジを達成することができる。本来、金融機関の資産査定の結果導き出され、貸倒れ引当て済みの貸付債権の時価と企業再生ファンドによる買取の時価が大きく乖離しているとは考えにくく、金融機関側に発生する追加損失は限られたものになるのが通例であるが、仮にそうでない場合でも、様々な工夫の余地がある。

 筆者は銀行・企業再生ファンドの両方に長年在籍し、世界の企業再生の現場を数多く経験してきたが、こうした企業再生に向けたソリューションのうち、金融機関が単独で成し遂げられるものは非常に少ないのが現実である(単なる債権放棄で済むようなものだけである)。とりわけ、法的制約からも銀行員の経験値的にも、エクイティ(資本)出資と、それを背景としてハンズオンでの経営関与を伴う企業再生のスキーム構築は銀行には絶対にできないし、やるべきことでもない。過去の連載で何度も述べているように、金融機関自体が債務者企業に資本を注入するとか、金融機関自身が企業再生ファンドを運営したり、ファンド運営に直接間接の影響力を持ったりすることは自らの債権保全と投資家利益との間の明白な利益相反行為であるばかりでなく、いわば独禁法の潜脱行為でもあり、法の抜け道を突くような「禁じ手」である。また金融機関自身の経営リスクを増すことにもなるので、金融機関がファンドを経営することを禁ずるのは世界の潮流であることも、連載第3回で述べた通りである。しかし残念なことに、これが日本において未だに容認される例があることも、日本で企業再生の原理原則が守られていない点の一つである。

 企業再生の大原則と金融庁の新指針に基づき、金融機関が独立系の企業再生ファンドなど外部機関との連携を強化することによって早急に企業の再生支援がなされていくことが、震災後の日本においては一層重要になってくるだろう。そのためにも、独立系企業再生ファンドへの資金の出し手の多様化を実現する政策は、現在最も重要度が高い国策と言っても過言ではあるまい。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年11月22日 09:18

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.20

■脱原発「一人闘争」の裏 財界重鎮が支援する“小泉シンクタンク”は空中分解

 順風満帆に見えた安倍政権のど真ん中に、突如落下した“小泉爆弾”。ひたすら脱原発を唱えるその心は、政局好きの血が騒いだ果ての戯れか、もしくは弟子の安倍晋三首相への親心か。騒動の発端は8月26日。毎日新聞のコラム「風知草」が、小泉純一郎氏がフィンランドの使用済み核燃料の最終処分場「オンカロ」を視察し、「脱原発」の確信を深めたと報じたことだった。11月12日の会見では約350人の報道陣を前に、安倍首相に「脱原発」を迫った。
 
 小泉旋風の真相を解く“カギ”と注目されるのは、謎のシンクタンクだ。

「国際公共政策研究センター(CIPPS)」という名称で、東京・日本橋の三井本館内に事務所を構える任意団体で現在、小泉氏が顧問を務める。ちなみに小泉氏が社民党党首らと脱原発について意見交換したのもこのオフィスだ。

 CIPPSは07年3月、国内の主要企業80社から約18億円の資金を集めて設立された。会長は小泉氏の盟友でトヨタ、経団連の会長を歴任した奥田碩氏。キヤノンの御手洗冨士夫・前経団連会長など、財界の大物たちが理事を務める。

 不可思議なのは、設立の発起人には東京電力も含まれており、原発関連のトップメーカーである日立や三菱系企業の幹部も理事として名を連ねていることだ。

 10月9日には自民党の石破茂幹事長と会員企業代表との「意見交換会」を開催しており、政界との距離も近い。環境系シンクタンク研究員がこう首を傾げる。

「理事の三村明夫・新日鉄元会長は経産省の総合資源エネルギー調査会会長で、原発推進の旗振り役。どう見ても『脱原発』とはほど遠い団体ですが……」

 設立時、小泉氏は中東和平実現に興味を示しており、その後、東南アジアやロシアを外遊している。

 そして震災を機に急激に「脱原発」にかじを切った小泉氏に対し、周囲も戸惑っているようだ。

 三村氏を直撃しても、「その件についてはどこの取材も受けない」と、やけに口が重い。理事の一人でIHI会長の釜和明氏は、小泉氏と距離を置く。

「シンクタンク内で事前に相談はなかったと思う。他の人がやらないことをするのは小泉さんらしいが、我々製造業としては、安全確認ができた原発から再稼働させるべきと思います」

 ちなみにCIPPSは設立時、7年間、活動する計画で資金を集めたと報じられており、来年でちょうど7年。今後の存続を聞いても、「ノーコメント」(CIPPS事務局)だった。

[週刊朝日]

Posted by nob : 2013年11月22日 09:11

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.19

■小泉「即原発ゼロ」発言の“挑発”に困惑する自民党
田原総一朗

 あらためて大胆な「挑発発言」だという印象を持った。

 小泉純一郎元首相が11月12日に日本記者クラブで行った会見で、「安倍晋三首相が今、原発ゼロを決断するのに、こんな恵まれた環境はない」「即ゼロではないか」と明言したことである。

最初に感じたのは「直感力の天才」

 小泉さんは今年8月にフィンランドで使用済み核燃料の処分施設「オンカロ」を視察し、地下420メートルに使用済み核燃料を保管する計画を知った。使用済み核燃料を無害化するには10万年かかると聞き、「原発はダメだ」と言い出した。

 最初に「脱原発」発言を聞いたときは、「直感力の天才である小泉さんらしい」と思ったものである。

 以前にも書いたが「直感力」といえば、小泉さんは自民党総裁選に3回立候補して2回落選したものの、3度目に「自民党をぶっ壊す」と言って当選したことを思い出す。「自民党をぶっ壊す」という言い回しは小泉さんならではのものだ。

 2005年の郵政民営化問題のときも同様だった。全野党が反対し、自民党内にも反対の声が強く、「参議院で否決されたらおしまい。継続審議にすべきだ」と森喜朗元首相らが言っていたにもかかわらず、審議を進め、結果は参議院で否決。何と衆議院を解散し、誰もが自民党は惨敗すると見ていたのに、「命をかける」と威勢よく言い放って見事に大勝した。

「脱原発」から「即ゼロ」へ

 こうした出来事から、私は「小泉さんは直感力の天才」と思い、その直感力で「原発はダメ」と言い出したのだろうと思っていた。「脱原発」と言っても、今後20〜30年は原発との共存を小泉さんも考えているのではないかと受け止めていた。

 だが、様子が変わってきた。しつこいくらいに繰り返して「脱原発」と言う。そして、今回の日本記者クラブの会見では、さらに踏み込んで、「即ゼロ」を言い出したからだ。それを聞き、私は「これは挑発だ」と思ったのである。

 小泉さんは代替エネルギーをどう考えているのか。「代替案を言わないのは無責任だ」という批判に対して、会見の冒頭でこう反論した。

 「政治で一番大事なのは方針を示すこと。原発ゼロという方針を出せば、専門家や官僚が必ずいい案を作ってくれる」

 こんなことは他の政治家なら絶対に言わない。責任ある政治家が「即原発ゼロ」を言うとしたら、あらかじめ専門家を集めて委員会などで検討し、ある程度の見通しを立ててから慎重に発言するだろう。

 ところが、そんなものは専門家や官僚に任せておけばいい、政治家は方針を示して決断することだ、と言う。まさに小泉流である。

最終処分場のメドを付けられると思う方が「楽天的で無責任」

 フィンランドで稼働中の原発は4基しかない。それに比べ、日本には福島第一原発事故前は54基あった。その分のおびただしい量の使用済み核燃料がある。それを最終処分する場所を探さなければいけないのは「原発ゼロ」を目指すにしても同じことだ。

 最終処分場の問題について、小泉さんは次のように発言する。

 「(原発必要論者である)彼らは『(処分場選定の)メドを付けるのが政治の責任だ』と言う。付けられると思う方が楽天的で無責任だ。東京電力福島第一原発事故の前に見つけることのできなかったものを、事故後に見つけ出せるというのが必要論者の主張だ」

 今までずっと見つけられなかったのだから将来も見つかるわけがない。それをできると考える方こそ無責任。そう小泉さんは言っているのである。

 高レベル放射性廃棄物の地層処分をめざす機関として、「原子力発電環境整備機構(NUMO)」がある。2000年10月に経済産業大臣の認可法人として設立されているが、それは小泉内閣発足(2001年4月)のわずか半年前のことだ。

小泉流発言に威力のあることは確か

 日本で最初の原子力発電が行われたのは1963年である。それ以来、2000年まで高レベル放射性廃棄物の処分については本腰を入れてやってこなかった。NUMOによる最終処分もまったくメドが立っていない。

 小泉さんの発言は、最終処分場を見つけようとしたが見つからなかったと言っているように聞こえるが、しかし実際にはその努力を本気でしてこなかったのはないか。それこそ政治家の責任が問われる。

 小泉発言には間違っていると思うところがいくつかある。だからこそ「挑発」と感じるのだが、小泉流発言に威力のあることは確かだ。

 小泉さんは安倍晋三首相に「原発をやめろ」と迫っている。

 「私が首相在任中の郵政解散は『追い込まれ解散』だった。野党も反対、与党も反対。(中略)比べて今、どうか。野党は全部、原発ゼロに賛成。反対は自民党だけではないか」

 「自民議員も賛否は半々だと思っている」から、自分から見れば、安倍首相にはチャンスがある。だから「原発ゼロ」を決断すべきだ、と言っているのである。

自民党内からの原発反対の声を恐れる

 小泉さんの「挑発」に対して、自民党はとても困惑している。なぜか。

 もし、まともに小泉さんと論戦すれば、国民の多くが「小泉支持」に回ってしまうかもしれない。そう感じているからだ。さらに、論争によって自民党内から原発反対の声が上がるのを最も恐れているのである。

 自民党は当初、小泉さんが「脱原発」と言っても、そのうちに何も言わなくなるだろうと高をくくっていたのではないか。ところが、繰り返し発言することで逆に勢いを増している。そこが小泉さんのすごいところである。

 自民党は原発政策を曖昧にしている。経済産業省がエネルギー基本計画の議論を進めているが、そこにはまだ数字が入っていない。原発をどう位置付けたらいいか決まらないからだ。自民党は国民の反原発の声が次第に静まってくるのを待って、原発政策を打ち出そうとしているのだろう。

 そこへ、小泉「即ゼロ」発言が行われたのである。好意的にとらえれば、小泉さんは自民党に揺さぶりをかけ、自民党が原発政策をきちんとするように仕向けたのだろう。

 しかし私は今、小泉さんの「挑発」の思惑がわからないことに困惑している。小泉さんの狙いはどこにあるのか。

[復興ニッポン]

Posted by nob : 2013年11月20日 21:21

世界の現実。。。

■国連:世界人口の3分の1はトイレなし

 国連の潘基文事務総長は19日の「世界トイレの日」にあたりメッセージを発表し、世界人口の3分の1以上に当たる25億人が衛生的なトイレのない生活をしており、野外排せつなどが疾病を引き起こし多数の子供の死につながっていると述べて改善を訴えた。

 潘氏は、世界で年間80万人以上の5歳未満児が下痢のために命を失い、トイレが普及せず衛生状態が悪いことが主な要因になっていると指摘。トイレについて話すことを避けてはならないとし「タブーを破り、トイレを世界の開発の優先事項に」と呼び掛けた。(共同)

[毎日新聞]

Posted by nob : 2013年11月20日 09:46

いずれも心の境地、信は極楽へ、不信は地獄へ続く途、、、楽あれば苦もある、あるがままに現実を受け容れれば迷いなし。。。

■五木寛之「不信の時代」に響く親鸞の教え

11年3月11日の東日本大震災、そして長引く不況にあえぐ現代は、人心が大きく動揺した12世紀から13世紀の日本と酷似する。そんな時代に人心を救った1人の僧侶、親鸞。その生涯を描いた作家・五木寛之氏が、親鸞の教え、そして現代における救いについて語る。

相反する意見多く、募る一方の不安

――五木寛之氏の小説『親鸞』がベストセラーとなっている。文庫化されている1作目と、12年1月に出版された続編『親鸞 激動篇』をあわせると累計140万部を突破した(12年4月時点)。なぜいま、12~13世紀という平安末期から激動の鎌倉時代を生きた宗教者の本が注目されているのだろう。読み進んでいくと、親鸞が生きた時代と、大震災や深刻な不況などに見舞われ、人々が不安を抱える現代とが深く重なっていることに気づく。

12世紀から13世紀は、ものすごく大きな天啓期なんですね。鴨長明の『方丈記』や藤原定家の『明月記』に書かれているとおり、長く続いた優雅な王朝宮廷政治が崩壊し、政局は流動化し、鎌倉のパワフルな武力政権に移行していった。そうした大混乱期には不思議なことに天災が起こるもので、大地震や津波に襲われた。京都では何度も大火が起き、疫病、凶作、飢饉に見舞われました。人々は行き倒れた死骸の中をかき分けて生きる、そういう時代だったのです。明日が見えず自殺者が多く、いまと重なる部分がたくさんあります。

私たちはいま一生懸命に明日を見ようとしている。しかし、先を読むのがとても難しい。それは相反する意見があまりにも多すぎるからです。たとえば、「原発は危険だ」という意見があるかと思うと、「安全だ」という見方もある。世界恐慌にしても、「目前に迫っている」という意見がある一方で、「いや絶対に大丈夫だ」という読みもある。日本の財政に関しても同じで、国債の暴落が間近で大恐慌の渦に巻き込まれるという説と、その正反対の説がある。

ともかく、国の行く末、われわれの生活に関わる重大な問題に関するどれにも相反する意見がある。これほど言論が左右にブレている時代はないような気がします。だから人々はメディアが流す言説に右往左往してしまう。明日が見えない状況に置かれると、人は不安になるものです。それも原因の1つなんでしょう、自殺者が年間3万人以上という状態が、もう14年も続いています。

そんな未曾有の事態に直面すると、日本は急激に崩壊に向かっているんじゃないか、世界も確実に病んでいる、ということを肌で感じているはずなんです。しかし、われわれはなすすべもなく、傍観してしまっているという気がする。なぜかというと、現実を直視しないで、知らないふり、感じていないふりでもしないと、不安で耐えられないからでしょう。

念仏に見出した庶民の希望

――人心が動揺し、希望の光を見出せない混乱した12世紀から13世紀に、続々と登場するのが、傑出した宗教家であった。法然、栄西、親鸞、明恵、道元、日蓮など。日本の宗教界で代表的な12人のうち6人が、わずか1世紀の間に一斉に現れている。

法然や親鸞以前の奈良、平安期の仏教界というのは、僧侶はみな、いまでいえば国家公務員のような立場でした。仏教の目的も国家鎮護と、宮廷と天皇の平安を祈るというもので、そのために、祭祀やお勤めをした。ですから、一般大衆に直接仏の教えを語ったりすることは法律で禁じられていたのです。

そうした旧仏教は「顕密仏教」と呼ばれて、中心は南都北嶺、つまり奈良と比叡山でした。その比叡山の最高学府から中途退学して野に下り、仏教界が見向きもしなかった一般庶民に向けて語りかけたのが、法然だったのです。

法然といえば、次代の比叡山を引っ張っていくと目されていたエリート。教養と学問があって、大秀才です。でも、どんなに知識があろうと、たいした意味はない、苦しんでいる人々のためになることが大切だということを悟るわけです。親鸞もそんな法然を信じて野に下る。当時は僧侶が野に下れば「聖」と呼ばれ、世間的には、下手すると乞食坊主扱いされることもある非公認の坊主になる。そんな境遇に自らを置いたのです。

それだけでもたいへんな出来事なのに、法然や親鸞は庶民に向かって、「君たちは地獄へなんか行かなくてもいいのだ。大丈夫。南無阿弥陀仏と念仏をひたすら唱えていれば成仏できる。怯えて生きることはないんだよ」と言いだしたものだから、大変なことになった。なぜなら、どんな悪事を重ねても成仏できるということになりかねませんからね。実際、そのような「造悪説」を唱える一派が現れた。当時は一大スキャンダルだったはずです。

あの時代、人々の心を捉えていたのは「自分たちは地獄へ行くのではないか」という不安でした。地獄の絵図がビジュアルな絵巻物として人々の心に焼きつき、いまと違って地獄は実在するものとして堅く信じられていたのです。でも地獄へ行かずに済む方法が2つだけありました。

善行を積むことと、戒律を守ることです。善行というのは多額の寄付をしたり、寺を建てたり、法会を催したりすること。しかし、それは一握りの権力者でないとできない。戒律を守るというのは、修行です。たとえば、殺生、飲酒、嘘をつくといったことをしない。ですが、そんなことはとても庶民にはできません。

なぜなら当時は凶作のために、農民が離農して流民として都へ流れ込んでいるような状況だったからです。都は行き倒れとホームレスの人たちで渦巻いていた。そんな状況で、生きるために命ある獣や魚を殺して食べてはいけないと言われてもできるわけがない。稲だって生きているわけでしょう。人間は他の命を奪うことでしか生きられないわけですから、命がほしければ殺して食べますよ。その食べ物でも人と奪いあったりしている。

そんな人間は死後どこへ行くかというと、地獄へ行くのだと徹底的に教え込まれていたわけです。地獄のような時代に生きて、死んでもまた地獄行きという世の中で、ほとんどの人は絶望的な悲しみ、恐れを抱きながら生きていたわけなんですね

そういうときに、法然や親鸞が地獄に行かなくてもいいよ、平等に生きるのは難しいが、阿弥陀仏という仏は、人々を平等に救うのだ、と説いたものだから、不安の中で脅える民衆にとっては、藁にもすがる思いだったし、ものすごく希望の声に思えたんじゃないでしょうか。

実は、私自身も人を押しのけて、人の食べ物を奪って生きのびざるをえなかった経験があります。13歳のとき、いまのピョンヤンで敗戦を迎え、他人を押しのけるようなエゴイスティックな人が生き残って帰国し、心やさしい人は倒れていく様を目の当たりにしました。そのせいで心の中に暗い闇を抱えた少年時代を過ごし、自殺を考えたこともあります。

親鸞の人間観の土台には、このように、生きるために殺生をしたり、嘘をついたり、騙したり……といったことをせざるをえない世間一般の生活者のことがありました。罪ある者としての自己、重い矛盾を抱えながら生きる、こうした人のことを「罪業深重(ざいごうじんじゅう)の凡夫(ぼんぷ)」と言い、その人たちが救われる道を指し示したのです。親鸞も、罪業深重の凡夫の側に自身を置いていました。親鸞の弟子には武士が多いのですが、それは、人を殺すことに深い罪業意識を抱えていたために、親鸞の教えに強く引かれたのでしょう。

仏教では、人間が生まれて生きていくことを「苦」と規定しています。生きるというのは苦しいことだ。いま生きる世界が地獄であると。ましてや死んでからも地獄に行かなければならないという不安がある。それならばそれを取り除き、希望や安心、生きる力を与えることこそ、ブッダ本来の教えに通じ、人間の幸せにも通じると、親鸞は考えたのです。

[PRESIDENT Online]

Posted by nob : 2013年11月19日 19:53

私の印象では手を洗う人すらもごく少数、、、自らのためというよりもお互いが他人のために手を洗いましょう。。。

■別に汚れていない気も…
トイレの後の手洗いは本当に必要?

大半の男性が「水でさっと流すだけ」というトイレの後の手洗い。周囲に聞けば、なかには「まったく洗わない」という意見まで。たしかに目に見えた汚れが付くわけでもないので、あまり丁寧に洗う必要もないような…。実際にトイレの後の手洗いはどれほど有用なのか、衛生用品を扱うサラヤ株式会社の衛生インストラクター・村松寿代さんに伺ってみました。

「とくにデパートなどの綺麗なトイレを使った後には、きちんと洗わない人が多いようですね。清潔なトイレならあまり汚れない、というイメージがあるのでしょう。ですが男性の“小”の場合、手指につく菌の多くはトイレ自体のものではなく、皮膚に付着している黄色ブドウ球菌という菌。これが手に残っていると、食品などを介して増殖し、悪い場合には食中毒にもつながってしまうのです。また“大”のときには、さらに注意が必要。トイレットペーパー10枚以上を透過するといわれる大腸菌群のほか、個室の取手や便座、洗浄レバーにはノロウィルスも。どちらの場合も、しっかりと時間をかけて手洗いした方がいいでしょう」

うーん、やっぱり手洗いは必要なのですね。では“水で流すだけ”というのは、意味がないのでしょうか?

「水洗いがまったく無意味なわけではありませんが、やはり石鹸や消毒用アルコール、ペーパータオルの利用が望ましいですね。手洗いによる大腸菌群の検出テストでは、手洗い前の検出数を100%として、石鹸+ペーパーでは62.5%、石鹸+アルコールで12.5%、石鹸+アルコール+ペーパーで0%という結果になっています(2011年1月 サラヤ実施)。正しい手洗いを行えば、手指の菌をこれだけ除去できるのです」

ちなみにサラヤが勧める正しい手洗いの方法は、手指を流水で濡らした後、石鹸を手のひらに取り、手のひら、手の甲、指の間、親指、指先、手首をこすり合わせるように洗う、という流れ。「少なくとも20秒ほどはかけましょう」と村松さん。さっと済ませたいだけに、時間をかけてといわれるとちょっとひるんでしまいますが、手洗いは感染症予防の第一歩。ぜひ心がけるようにしたいですね。

手を洗った後にしっかりと乾かすことも感染症予防のポイント。トイレの後のほか、帰宅時、食事の前、くしゃみや咳をした後などにも手洗いをする習慣をつけることが大切手を洗った後にしっかりと乾かすことも感染症予防のポイント。トイレの後のほか、帰宅時、食事の前、くしゃみや咳をした後などにも手洗いをする習慣をつけることが大切

(鴫原夏来/サグレス)

[web R25]

Posted by nob : 2013年11月15日 14:40

呼吸は鼻だけでいい。。。

■緊張の前夜でもぐっすり眠れる「鼻呼吸整え法」

大事な面接やプレゼン前夜に緊張で眠れないことってありますよね。しかも、「眠らなきゃ」と思えば思うほど眠れなくなるもので......。ぐっすり眠ってシャキッとした頭で次の日を迎えるために、緊張の前夜でも安眠できる方法をご紹介します。

なんで緊張すると眠れなくなるの?

まず、緊張すると眠れなくなるというメカニズムについて。緊張して眠れないのは、神経の作用が原因になっています。眠りに関わる神経は二つあり、一つは普段眠りにつくときに活発化される「副交感神経」と、もう一つは起きているときに活発化していて、眠るときには沈静化される「交感神経」。眠れない状態のときは緊張のせいで後者の「交感神経」が活発になっているので目がさえてしまうのです。つまり、眠るためには「副交感神経」を活性化させなくてはならず、それには体をリラックスさせる必要があります。

副交感神経を活性化させるには「鼻呼吸を整える」

体をリラックスさせるには鼻呼吸を整えるのが効果的。左右の鼻の通りをバランスよくしてあげると体がリラックスして眠りにつきやすくなります。まず右の鼻の穴を塞いで左穴で数回息を吸って吐く、次に左の鼻の穴を塞いで右穴で数回息を吸って吐く。これを何度か繰り返して、左右の鼻の通りを整えましょう。その他にも、軽いストレッチを行ったり、温かいハーブティーを飲んだりして体を落ち着けるのも効果的です。

眠りやすい部屋にするには湿度調整も重要

副交感神経を整え終わったら、あとは眠るだけ。でも、眠る環境が不快だとどうしても気になって目がさえてしまうもの。自分の体を眠れるように調整するだけでなく、部屋の環境を整えるようにしましょう。まず、眠り始めの部屋の温度は18~22度が適温。湿度は50~60%が好ましいです。また、布団はしっかり干して、シーツは新しいものを使用すること。それと、部屋の電気は消すか、豆電球にしておきましょう。

緊張は誰でもしてしまうもの。眠れないときは「眠らなくてもいいや」くらいのリラックスした気分で横になっていると、副交感神経が活性化していつの間にか眠りに入っているかもしれません。眠れずに悩んでしまったときはぜひご紹介したテクニックを参考に、安眠を手に入れて、ここ一番の日に備えてくださいね。

文●うすこ

[フレッシャーズ]

Posted by nob : 2013年11月15日 14:37

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.18

■小泉氏が脱原発を力説 弟子の安倍首相は
東京=ジョナサン・ソーブル
翻訳・加藤祐子

安倍晋三首相は日本の原子力発電業界を再生しようとしている。しかし日本の人々は原発に不安を抱えているし、福島第一原発での収束作業は問題に継ぐ問題に苛まれている。原発業界を再生しようにも、首相は出だしからかなりの難問に直面してきた。

そして安倍首相の前には今、予想外の障害物が立ちはだかることとなった。政界における安倍氏の師匠にあたる先輩で、今でも人気の高い小泉純一郎元首相だ。

12日に日本記者クラブで記者会見した小泉氏は、公の場でかつてなく強力かつ直接的に、日本の「原発ゼロ」を力説した。

これまで直言を避けていた脱原発の時期については、「『即ゼロ』がいい」と明言。定期検査のために運転停止している原子炉は再稼働すべきではない、代替エネルギーを開発するまでの応急処置としても再稼働はするべきでないという見解を示した。

「私は『即ゼロ』がいいと思います。その方が企業も、国民も、さまざまな専門家も準備ができる」と小泉氏は述べた。そして弟子とも言える安倍首相に触れて、「もし安倍総理が『原発ゼロにする』と方針を決めれば、反対派はもう反対できない」と指摘した。

小泉氏は過去40年間の日本で最も任期の長い総理大臣だった。2001年から2006年にかけて保守派でありながら改革を重視し、自由民主党を率いた。そして自民党議員の大多数がそうであるように、小泉氏も原子力発電を長年支持し続けていた。

小泉氏の在任中に日本は原子炉4基を新しく稼働したし、小泉政権は原子炉新設を承認した上に新設計画の後押しもした。その中には福島第一での2基増設計画も含まれていたが、これは2011年3月の大震災と原発事故で立ち消えとなった。

原発事故を受けて方向転換した小泉氏について、立場の異なる安倍首相は「無責任だと思う」と批判している。またこの問題に関して首相は先月、衆院で「政権を預かる立場の責任者としては、いかなる事態でも国民生活や経済活動に支障がないように責任あるエネルギー政策を進めていく」と述べている。

日本で使用可能な原子炉50基は今、ひとつも稼働していない。原発事故の前には発電量の3割を原発に依存していた国において、この稼働停止はいろいろな問題を引き起こしている。天然ガスなど他の燃料の輸入を増やさなくてはならず、電力は値上がりし、温室効果ガスの排出は増え、慢性的な貿易赤字の一因となってる。

安倍氏は、新しい原子力規制委員会の審査に合格した原子炉の再稼働を支持している。電力各社は10数基について安全審査を申請しており、来春にも最初の審査結果が出る見通しだ。とはいえ実際の再稼働には担当大臣や地元自治体の承認が必要で、つまり専門家の判断と世論とが天秤にかけられることになる。

朝日新聞が12日に発表した世論調査では、小泉氏による「原発ゼロ」の主張を「支持する」は回答者は60%にのぼり、「支持しない」の25%を上回った。

原発事故によって広範囲が低線量放射線で汚染され何万人もの人が住まいから避難を余儀なくされた。この事故当初の衝撃に加え、事故収束の作業現場からは放射能汚染水の流出が相次いでいるため、原発に対する国民の不信感は深まっている。

小泉氏は今年から反原発の意見を口にするようになった。まずは内々の会話で、やがては少人数の支援者の集まりや財界トップとの会合などにおいて。日本記者クラブでの記者会見のような表舞台で公然と持論を展開するのは、今回が初めてだった。

なぜ考え方を変えたか説明するにあたって、小泉氏は福島第一の事故の影響について語ると同じくらい、「核のごみ」、高レベル放射性廃棄物の処理問題がいまだ未解決だと、重ねて強調してきた。

脱原発実現の時期について小泉氏は12日、「私は『即ゼロ』がいいと思います」と述べ、原子炉を「再稼働するとまた核のごみが増えていく」と述べた。

世間の空気を読みとることにかけて、小泉氏は卓越していた。長期政権はその能力をよりどころに築き上げたものだった。それだけに、原発に関する小泉氏の転向の裏には何かもっと計算ずくの狙いがあるのではないかと詮索する向きもある。たとえば一説には、09年に自分の選挙区から出馬し当選した、息子で後継者の進次郎氏のため、有権者の支持を得やすく選挙で有利な足場を用意しているとされるが、進次郎氏自身は原発問題について態度を明確にしていない。

小泉氏は12日、「野党は全部、『原発ゼロ』に賛成ですよ。『原発ゼロ』反対は自民党だけ」と述べ、原発ゼロ政策こそが自民党の選挙対策にとって最善の戦略だという確信を隠そうとしなかった。

[ファイナンシャルタイムス]


■原発即ゼロ、小泉さんの発言に共感する?

 東京電力福島第一原発事故から約2年8カ月。「脱原発」を訴えた民主党政権は無く、与党・自民党も対応に腰が定まらない。世論が冷めつつあるなか、小泉純一郎元首相が安倍晋三首相に即時「原発ゼロ」を迫った。挑戦的な発言に、街の空気は変わったか。12日午後、JR名古屋駅前で100人に聞いた。

 100人には、小泉発言を「支持する」「支持しない」「わからない」から選んでもらい、その理由を聞いた。

 小泉氏の発言を支持するのは5割超。「自民党の元首相」という影響力に期待する声が目立った。

 三重県四日市市の会社員男性(40)は「安倍首相は経済界の反対もあって、脱原発は明確には打ち出せないだろう。小泉さんのような立場の人が発言することが重要だ」。

 愛知県清須市の大学生、小川真里奈さん(19)も「私たちの世代では一番有名。影響力がある」。

 小泉氏は現職首相時代は原発に賛成だった。その転向に、「支持はするが、今になっての発言は、党内で影響力を持ちたいからではないか」(名古屋市天白区、40歳の会社員男性)との声も。

 一方、専門学校に通う愛知県弥富市の男性(19)は「原発事故があった。考えが変わるのは悪いことではない」と擁護した。

 自民党の石破茂幹事長が、「原発ゼロ」を繰り返す小泉氏の発言を精査するよう指示を出すなど、自民党内への影響も広がっている。千葉県市原市の無職男性(64)は「自民党内にも潜在的な反原発派がいる。発言が発火点になってくれれば」と期待を寄せる。

 「支持しない」と答えた人は3割弱だった。「脱原発」自体に反対する声が多かった。

 東京都渋谷区のカメラマン奥村純一さん(44)は「現実的ではない。(小泉氏は)余計なことは言わない方が良い」。岐阜県大垣市の会社員男性(42)は「代替エネルギーのメドもついていないのに、口だけだ」と批判する。

 また、小泉氏の打ち出した「即時ゼロ」に対し、三重県紀北町の会社役員男性(65)は「ひずみが大きすぎる。緩やかに解決策を出すべきだ」と懐疑的だ。

 「わからない」と答えた人の意見には、賛否への迷いがにじんだ。

 名古屋市のフリーターの男性(23)もそんな一人。「脱原発も原発推進もそれぞれ長所短所がある。どっちか早く決めてほしい」

 100人のうち、「原発問題を身近に感じない」「じっくり考えたことがない」と原発への関心が低かった人は、1割に満たなかった。名古屋市瑞穂区のパート斎木英明さん(66)は、迷いながら「支持する」を選んだ。「事故から時間はたったが、いまだに関心は薄れてません」

[朝日新聞]

Posted by nob : 2013年11月15日 14:31

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.17

■小泉元首相「原発即ゼロ」発言の波紋~なぜ「今決断すべき」なのか!?

 小泉純一郎元首相の「原発即ゼロ」発言が波紋を呼んでいる。11月12日午後、日本記者クラブで1時間半に渡ってスピーチした小泉元首相は、原発の停止時期を問われて、「即ゼロ」と即答した。

 これまで自民党の石破茂幹事長が、先般からの小泉元首相の「原発ゼロ」発言について、「小泉さんも原発を将来的に停止するといっているだけで、今すぐ止めろとは言っていない。その意味では、小泉さんも自民党の考えも同じだ」と答えていたが、それを根こそぎひっくり返した形だ。

 今回の記者会見の極めつけは、「安倍総理として、いかに国民から与えられた権力を望ましいあるべき姿に向かって使うか。こんな運のいい総理いないですよ。使うと思えば、使えるんですよ。総理が決断すればね、今の原発ゼロ反対論者も黙っちゃいますよ。自民党の中で」と総理の絶対的権限を強調し、安倍首相に決断を迫った点だろう。

 さらに具体的な道筋として、「石破幹事長が音頭をとって、これからのエネルギー政策、原発含めてね、議論しようというふうに党内ですれば、賛否両論出ますよ。そして、賛否両論、これを総理にあげていけばいいんですよ」「安倍さんが判断しやすいような環境をつくっていけばいい」と、党内派閥とは一線を画す石破幹事長が音頭をとって進めるべきと促した。

 その一方で小泉元首相が、政治の表舞台から姿を消していた細川護煕元首相との連携を図っていることも明らかになった。アベノミクスの実行が正念場となる安倍政権に、これまで楽観的ともいえた原発問題への対応を即座に判断すべきという決断を突きつけた格好だ。

なぜ今、小泉元首相は「原発ゼロ」発言を繰り返すのか

 ではなぜ今、小泉元首相はこうした原発ゼロ発言を繰り返すのか。それには、政治的な思惑とは別に、いまだ明確な方向性を示せない日本のエネルギー政策に対する危機感があるのは確かだ。

 経済産業省の総合資源エネルギー調査会新エネルギー部会長も務めた経験のある東京工業大学特命教授の柏木孝夫氏は、今、日本のエネルギー基本計画の議論が大詰めを迎えているという。

 エネルギー基本計画の策定に向けて議論する、経済産業省の総合資源エネルギー調査会基本政策分科会の第7回会合が、10月16日に開催された。この回の議題は、「今後の原子力政策について」で、原子力事故への備えの充実や高レベル放射性廃棄物の問題解決への取組みなど7つの課題について議論が行われた。

 柏木氏は、「原発ゼロを目指すのであれば、新たな人材は集まりにくく、育ちにくい。世界最高レベルの技術を継承できなくなってしまう」という。ゆえに「新たなエネルギー基本計画は、安定供給および成長戦略の観点から、あらゆる政策を盛り込む方向に進みそうである」という。

 福島第1原発事故を踏まえて改正した原子炉等規制法は、原則として40年以上の運転を認めていない。しかし会合では、なし崩し的に原発の新増設や寿命延長を認めるべきという声が相次いだ。政治が主導権を握らないまま、官僚や原発関連企業の思惑が先行して、日本のエネルギー政策の方向が決められようとしているのだ。

 なぜ今、小泉元首相がこうした議論をあえて展開するのか、という問いへの答えは、そのあたりにもありそうだ。

崩れ去った安全神話の上でなぜ議論するのか

 経済産業省が進めているエネルギー基本計画の原発の安全性議論については、やはり危惧を抱かないわけにはいかない。ジャーナリストの松浦晋也氏は、旧原子力安全・保安院のページ公開されている地震・津波、地質・地盤合同ワーキンググループ議事録から、驚くべき議論があったことを紹介している。

 津波の危険性は震災の1年8カ月前に指摘されていたにも関わらず、東京電力の根拠のない安全神話によって、その指摘が無視され、結果として福島第一原発の事故が、必然的に引き起こされた様が、克明に描かれている。

 このレポートを読めば、日本ではまだ安全性をコントロールするノウハウが確立されていないことがよく分かる。それなのに、安倍首相は、原発輸出にやっきになっている。

 日本の原発プロジェクトへの不信感、原発輸出への違和感を多くの国民が感じている。小泉元首相は、こうした極めて当たり前の国民感情を巧みにすくい上げたわけだ。

ノウハウ積む脱原発先進国ドイツ

 いまだ方向性のはっきりしない日本に対し、明確に原発ゼロを打ち出しているドイツは課題を抱えながらも着実に前に進んでいる。

 ドイツ政府は2009年1月より、固定価格買い取り制度(FIT:Feed in Tariff)を改正して、再エネ発電を直接電力取引市場(Direct Marketing)で販売できるようにした。再エネ発電は、FITにより、20年間固定の有利な価格で送配電事業者に引き取ってもらえるが、直接市場に販売することも選択できるようになった。

 しかし、通常はFITよりも市場価格の方が低いので、市場販売はあまり選択されなかったため、2012年1月には、「マーケット・プレミアム」が導入。これによって直接の市場取引を選びやすくなったという。

 どのような投資が最適かの判断は、容易ではない。電力取引市場、地域の電力や熱の需要、地域の天候予想など多くの変動要因が絡むため、そのノウハウが鍵を握るわけだ。ドイツは、スマートグリッド実証実験「E-Energy」でこうしたノウハウを積んでいるのだ。

正しい政策は国民が支持する

 もっとも「脱原発」の先を行くドイツでもいくつかの課題に直面している。中でもやり玉に挙がっているのが再生可能エネルギーのコスト問題だ。

 10月11日には、欧州の大手電力10社のCEO(最高経営責任者)がずらりと顔を揃えて会見を開き、「再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)は廃止すべき」と訴えた。FITによる負担増が経営を圧迫しているというわけだ。

 これは日本でも再生エネルギー議論をする際にバッシングされるポイントの一つだ。

 だが、欧州の電力会社がこぞってFIT廃止を求めているからといって、制度そのものが失敗かと言えば、そうではないという。電力会社に代わって、再エネを手かげる事業者たちで、FITの追い風に乗って電力市場での存在感を高めつつあるからだ。2005年のドイツの電力市場は、大手電力4社が約80%のシェアを占めていたが、2011年にはこれが約70%にまで下落したという。

 電力会社がFITへの反発を強める半面、多くの国民は再エネ導入を推進することに理解を示している。ドイツの消費者団体VZBVが今年実施した調査では、82%のドイツ人が再エネに舵を斬ったエネルギー政策は正しいと答えている。

 日本でも小泉元首相の「原発ゼロ発言」に対して、6割の国民が支持しているという世論調査も出ている。政府が大きな方針を打ち出せば、民意がそれを支持するという構図はドイツも日本も変わりがない。

「やめること」を決めることはトップにしかできない最大の決断

 小泉元首相の「原発即ゼロ」発言のきっかけは、8月にフィンランドの核廃棄物の最終処分場「オンカロ」を視察して衝撃を受けたことだ。

 「再稼働すると、また核のごみが増えていくわけですよ。再稼働させるといったって、最終処分場見つからないんでしょ。だったら、すぐゼロにした方がいいと思いますよ」というのが小泉元首相の主張だ。

 日本が国を挙げて進めてきた高速増殖炉のプロジェクトもとん挫したままだ。物理学者で技術評論家の桜井淳氏は、日本の原子力開発プロジェクトがなぜ失敗したのかを検証している。「核のゴミ」に対する解はないのだ。

 では、この「原発」にどう決着をつけるのか。

 原発とは直接関係のないマネジメントに関する発言だが、星野リゾート社長の星野佳路氏のこの言葉は含蓄深い。星野氏は、「現場には『やめること』は決められない」という。「顧客満足度や収益などの指標は、やめることによってすぐにメリットが出てこないから、現場はやめるという発想を簡単には正当化できない」からだ。

 だから「『やめること』を決めることが、僕の最後の仕事」と星野氏は言い切る。

 安倍首相にトップの決断を迫った小泉元首相の言葉も、これに通じるものがあるのではないだろうか。

[NIKKEI BP NET]

Posted by nob : 2013年11月14日 16:38

まったく同感。。。

■専門家が「ギャンブル」と呼ぶ、福島第一原発4号機の核燃料取り出し作業

原子力技術者のアーニー・ガンダーセン氏。彼が1年半前に警鐘を鳴らしていた核燃料取り出し作業が、いよいよ始まる

福島第一原発4号機の核燃料を回収する作業が、いよいよ目前に迫っている。

原子力技術者のアーニー・ガンダーセン氏は、本誌が2012年春に行なった取材時に、こう警鐘を鳴らしていた。

「4号機プールは地上32メートルの高さにあります。取り出し作業中、燃料を入れたキャスクと呼ばれる専用の輸送容器をクレーンから落とすようなことがあれば、大量の放射性物質が漏れ出て、日本が分断されかねません。首都の東京も壊滅の危機に直面することでしょう。燃料取り出しは危険な“ギャンブル”なのです。1回だけなら、そのリスクに挑戦して成功を収めることができるかもしれません。ただ、取り出し作業は少なくとも50回以上繰り返さないといけない。それだけの回数を連続して成功させる自信は、廃炉の専門家でもある私にもありません」

専門家が“ギャンブル”と言う作業工程とは、どういったものか。説明しよう。

まず、地上32メートルの高さにあるプールの一角に、キャスクと呼ばれる鋼鉄製の輸送容器を沈める。その後、4号機建屋を覆う建屋カバーに設置されたマニピュレーター(燃料取扱機)で、プール内の燃料をクレーンゲームの要領でラックから取り出し、キャスクに詰める。キャスクに収納できる燃料は最大で22本。その総重量は90トンを超える。

燃料の長さは4メートル。プールの深さは15メートルだから、水深11メートル付近に燃料のトップがあることになる。トップにはハンドルと呼ばれる輪がついており、ここにマニピュレーターのフックを引っかけて引き抜かなくてはいけない。ハンドルの位置はコンピューター制御によって数ミリ単位で特定されるとはいえ、水深11メートルでの作業だ。慎重の上にも慎重さが要求される。

そうしてプール内でキャスクに22本の燃料を詰め終えると、今度はやはり建屋カバーに設置された巨大クレーンでつり上げ、平行移動しながら容器仕立てピットへと持ち込まれる。

容器仕立てピットではキャスクのふた閉め作業が行なわれる。完全防護服姿の作業員が鉄製のボルトでふたを締めつけ、キャスクを完全に密閉するのだ。その後、キャスクを再び大型クレーンで地上に下ろし、待機する大型トラックによって近くの共用プールに移送させれば、作業は無事完了となる。

プール内の燃料は1533本。キャスクに収納できるのは22本なので、東電はこの作業を70回繰り返すことになる。

ガンダーセン氏は、最悪の場合、日本が分断されかねないと警告していたが、はたして誇張ではないのか。福島第一原発4号機の原子炉圧力容器設計者で、国会の原発事故調査委員会のメンバーも務めた田中三彦氏は、こう語る。

「4号機プールには通常の原発の2基分以上に相当する1533本もの燃料が入っています。そこに含まれる放射能の量はセシウム137換算で少なくとも広島型原爆の数千発分にもなる。それが希ガス(放射性プルーム)となって漏れ出たら、東日本の広い地域が汚染される。希ガスは東京にも流れてくるでしょうから、そうなったら避難の人々で大混乱になり、首都機能も麻痺しかねません。

ガンダーセン氏が4号機プールの燃料取り出し作業に失敗すれば、日本が東西に分断されるような危機になると警告したとのことですが、最悪のケースを考えるなら、それほど間違ったことを言っているとは思いません」

福島第一原発の復旧作業は、これからが本番を迎える。

(取材/姜 誠)

[週プレNEWS]

Posted by nob : 2013年11月14日 16:30

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.16

■小泉元首相の「原発即ゼロ」
要請に安倍首相はどう答える?
田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]

 小泉純一郎元首相は、11月12日に日本記者クラブで会見し、安倍晋三首相に「原発即時ゼロ」の方針を打ち出すよう強く迫った。

 彼の記者会見は退任後初めてのこと。誰よりも彼自身が、もう記者会見は永久にしなくてよいと思っていただろう。

 ところが、講演内容が大きく報道されるようになると、各メディアから取材依頼や出演依頼が殺到。ものぐさな彼は、いちいちそれに応じるのは面倒だし、公正、公平を欠くことになりかねないと思う。それなら1回だけ公平で公正な取材ができる機会をつくる他はない。それで今回の記者会見に至ったのだろう。私のこの推察は的はずれではあるまい。

「即時ゼロ」「安倍首相への訴求」
記者会見で見せた新たな2つの展開

 さて、今回の記者会見での話の内容は、当然のことながら、報道されてきたこれまでの講演内容と同じである。

 違いをあえて指摘すると、原発ゼロの時期を「即時ゼロ」と明言したことと、標的をさらに明確に安倍晋三首相に絞ったことの2つが挙げられる。

「即ゼロ」の意向は記者の質問に答えたもの。だが返答は即座で断定的であった。

 その理由は、「再稼働をするにしても、そんなに多くは再稼働できない」し、「核のごみも増えていく」し、「どうせ将来やめるんだったら今やめた方がいい」ということ。要するにいかなる再稼働にも反対ということだ。

「原発ゼロ」をめざして、原発依存を減らしていく方針だと、当面は安全性の高い原発の再稼働を容認することになるが、彼はその可能性さえきっぱり否定。従来よりもう一歩踏み込んだのだ。

 また、今までは政府方針の転換を、自民党、政権、安倍首相に迫ってきたが、今回は、明確に安倍首相本人をにらみ、しかも、その判断力、決断力、洞察力など首相の資質そのものに迫っている。

 首相は政治の師匠である小泉氏の言動に困惑しつつ、ここまで正面から挑まれると黙っているわけにはいかない。9日に放送されたBS朝日の番組で「いま原発ゼロと約束することは無責任」と述べた。だがこれでは全く説得力はない。誰でも「問題の先送り」が一番無責任だということを知っているからだ。

 既に本欄で述べたが、安倍首相は利権政治とは縁遠く、それ故に、自分の判断で方針を転換できる立場にある。小泉元首相が安倍首相に期待するのは、それができる自由な立場を維持してきたと認めているからだろう。今回の会見でも「彼ならできる」「彼ならやってくれる」という確信が言外に滲み出ていた。

 自民党の石破茂幹事長は、自民党や現政権が「原発依存度を下げていく。目指す方向は一致している」として小泉氏の言動を容認している。小泉氏に同調する彼の姿勢にも期待が集まるのは当然だ。石破氏だけでなく、多くの自民党議員も「できれば脱原発」を望んでいるだろう。小泉氏の言うように、脱原発へ舵を切ることはそんなに難しいことではないのだ。

元首相である小泉氏だからこそ
“標的”を安倍首相に絞った理由

 今回の小泉発言は、日本の首相の権限の強大さを熟知している人の発言だから説得力がある。

 実は、日本の首相は、単なる議院内閣制の首相ではない。その実質的な権限、権力は他国の首相や大統領も及ばないほど強大になり得るものだ。

 日本の官僚組織は長年かかって、「首相の決断」によって重要事項が決まる仕組みを築いてきた。そして、その首相をできる限り包囲して孤立させ、彼らの意向によって決断させる装置を巧妙につくり上げてきたのである。

 野田佳彦前首相は、それによって消費税増税、TPP交渉参加、原発事故収束宣言を決断させられた印象が強い。首相経験者のプライドは「決断させられた」という風評に耐えられないから、誰でも「自分が決断した」と言わざるを得ない。それもまた官僚組織にとっては願ってもないことなのである。

「首相1人を取り込めばよい」、それが霞ヶ関の常識で、首相1人を操れば官僚の意向が貫徹されるのだ。それほど日本の首相の裁量権は大きく権限が集中している。

 その「首相決断のからくり」をよくよく知っている小泉氏だからこそ、首相の資質、判断と決断に狙いを定めて攻めているのだ。

 それどころか、安倍首相をよく知る小泉氏は、彼なら将来の日本を見据えて決断することができると期待しているのだろう。

 これから原発維持派も小泉進撃を放置できなくなるだろう。そうなれば、原子力ムラの権益を共有するような政治家が強く反発するようにならざるを得ない。それは逆に脱原発を支持する世論を一段と強めていくことになろう。

 安倍首相の方針転換の決断は早ければ早いほどよい。小泉元首相が言う通り、「こんな運のいい首相はいない」とも言える。歴史はいまページを空けて首相の格別の業績を待っているのだ。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年11月14日 09:46

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.15

■希代のケンカ師・小泉元総理の「原発即ゼロ」発言
原発ゼロ、電力自由化、東電解体の根は一つ
高橋洋一 [嘉悦大学教授]

 筆者は電力の自由化をきっちりやれば、エネルギーの最適な組み合わせは自ずと達成できると考えている。原発事故が現実に起きて、そのコストが一企業でまかなえないほどに莫大になった以上、イデオロギーとは無関係に市場原理から考えると原発ゼロは自ずと出てくる最適解になる。だから電力自由化を全力で行えば、東電解体を経て、自ずとスムーズに脱原発も達成できる。

 この意味で、原発ゼロへの責任ある具体的なプロセスとは、電力自由化、その結果としての東電解体に他ならない。統制経済の考え方で、長期間の工程表を作ってみても、それはかえって無責任になってしまう。長期にわたる変化をうまく行うのは市場原理しかありえない。原発ゼロへの具体的なプロセスは、電力自由化、東電解体を示せば、それが必要かつ十分な解答になる。

決断し制度設計は任せる小泉流

 こうした観点から、今話題になっている小泉純一郎元総理大臣の意見をみてみよう。かつて、郵政民営化でお仕えしたことがある筆者にとって、相変わらず勘が冴えているといえよう。

 小泉氏は、12日、日本記者クラブで記者会見し、今後のエネルギー政策について、原発は「即ゼロの方がよいと思う」と発言し、各方面に波紋を広げている。朝日新聞が実施した世論調査では、小泉氏の原発ゼロの主張について、支持するが60%、支持しないが25%となっている。

 小泉氏の脱原発論は、いわゆる「トイレのないマンション」論だ。日本に最終処分場は作りようがないのだから原発ゼロというシンプルで説得的な考え方だ。これに対して、「楽観的で無責任」とか反論しても、小泉氏の「最終処分場もないのに原発に依存するほうがよほど無責任」で一蹴されてしまう。

 自民党の石破幹事長は、11日の記者会見で「自民党の目指す方向と違わない」とやや軌道修正してきている。ただし、「小泉氏は、いつまでに、どのようにして、誰の責任で『原発ゼロ』を実現するのかまでは踏み込んでいない。単に理想を掲げるだけではなく、答えを出すのが責任政党だ」と述べ、具体的なプロセスにこだわった。

 これに対して、小泉氏は、しばしば自民党内で議論すればいいという。知恵者が必ず現れる、と。これは、野党が小泉氏を利用して政治的な動きにしようとするが、野党と組むことはないと釘を刺している。12日の記者会見でも、野党に対して「1人でもやるという気持ちでやらないと駄目だ」といったという。

 と同時に、自民党が責任政党だということを逆手にとって、責任政党だからできるはずと切り返している。しかも、石破氏の「方向は同じ」に対し、「即ゼロの方がよいと思う」と踏み込んでいる。このあたりが、希代のケンカ師との異名をとる小泉氏らしいところだ。

 具体的なプロセスについては、小泉氏は、政治は決断だけすればいいと割り切る。たしかに、郵政民営化の時も、方向性だけを言い、制度設計は竹中平蔵経済財政相に任せた。筆者はその下で詳細制度設計を任されたわけだ、

 小泉氏は、そうした制度設計にこだわらないが、原発ゼロに向けての制度設計となれば、冒頭に述べた電力自由化、さらに東電の解体なくしてできない。

東電の対応は実質的な「債務不履行」

 電力自由化はいざしらず、なぜ、東電の解体が関係してくるのか。それは、原発コストにも大いに関係している。

 まず、最近の除染費用からはじめよう。

 除染費用の支払いを拒んでいる東電が、改めて環境省から支払いを求められた。しかし、東電の石崎副社長は「支払えない」と回答。東電は請求されているもののうち、未だ300億円以上を支払っていない。これは、通常でいう「債務不履行」ではないのか。除染費用は、放射性物質汚染対処特措法によって、東電負担と定めている。国がいったん肩代わりした上で東電に請求している。

 もちろん、東電の言い分として、国がいったん肩代わりした分が本当に除染費用なのかどうかをチェックしなければいけないから、少し待ってくれというものなら、まだ理解はできる。ところが、石崎副社長は「事務作業に時間を要している上、経営状況が思わしくない」と、経営まで持ち出してくる。これではやはり、東電は破綻ではないか。

 そもそも、除染費用は300億円では済まない。今国や地方自治体が計画している除染費用は3兆円。これももちろん東電負担になる。

 この費用を直ちに東電が負担すれば、もちろん破綻だ。というのは、東電の今年3月末連結決算で資産14兆9891億円、負債13兆8513億円、資産超過額1兆1378億円なので、除染費用3兆円を直ちに負担すれば、即債務超過になるからだ。しかし、除染費用は今後徐々に発生していくが、その間に電気料金値上げをしていくから、破綻しないというロジックのようだ。いずれにしても、除染費用の負担に東電が悩んでいるのは明らかで、東電は、放射性物質汚染対処特措法を改正して全額国費での対応を自民党に要請している。

電力自由化と東電温存は矛盾

 自民党も、東電にこれまで世話になってきたためか、法改正に前向きである。10月31日、自民党の東日本大震災復興加速化本部がまとめた方針では、これまでに計画された除染費用3兆円は東電負担とするが、中間貯蔵施設の建設1兆円は、東電負担から国費投入に変更し、さらに生活再建に向けたインフラ整備も国費投入とする。

 この自民党方針が通れば、東電負担は3兆円になるが、それを電気料金値上げでカバーするから破綻でないというロジックはそもそもあやしい。

 東電が電力料金値上げで対処できるとは、競争がない独占企業であることを宣言したものだ。逆に言えば、政府がいう電力自由化がまやかしになる。今国会で、電気事業法改正案が成立するだろうが、そこでの電力改革で、大手電力による地域独占体制を見直して新規事業者の参入を促し競争を通じて電気料金の値下げをもくろむが、東電を温存すれば、これらは絵に描いた餅になってしまう。

 政策論としては、東電を解体し、発送電分離を先行させるほうが、電力自由化の早道になる。となれば、今の東電の持株会社による見かけ上の「発送電分離」より、はるかにはやく電力自由化できることなる。

 なお、東電はすでに破綻しているのだから、法的整理によって解体すべきという意見もある。たしかに法的整理は正論で、筆者も原発事故直後から主張していた。ただし、今となっては、逆に不公平なるかもしれない。というのは、法的整理で損失負担するのは金融機関であるが、すぐに法的整理されなかったために、債権保全という名目で借り入れを社債化(法律で電力債は保護されている)するなど金融機関による悪辣な債権確保がすでに行われているからだ。いずれにしても、早く東電を解体するほうがいいことはいうまでもない。

電力自由化すれば自ずと原発はゼロに

 電力自由化の流れさえできれば、後は自ずと原発ゼロになる。そのカギは原発コストの高さだ。

 原発のコストであるが、内閣府国家戦略室のコスト検証委員会が発表した各エネルギー源による発電コスト(円/kW時)はつぎのとおりとしている。

原子力発電   8.9以上
石炭火力発電 9.5
LNG火力発電 10.7
石油火力発電 38.9
陸上風力発電 9.9~17.3
洋上風力発電 9.4~23.1
地熱発電   8.3~10.4
太陽光発電  33.4~38.3
ガスコジェネ 10.6~19.7

 コスト検証委は再処理・廃棄物処理費などの「バックエンド・コスト」を最終的に20兆円程度と見積もり、kW時1.0円程度のコストとはじいているが、かなり甘い計算だ。そのコストは3~4倍以上になるので、それだけで2.0~3.0円以上のアップとなる。

 次に、技術開発への補助金が含まれていない。これは1.6円程度だが、国民にとっては立派なコスト。また、従来の政府の試算では、送電費用がコストに含まれていない。発送電分離をしていないのでドンブリ勘定だが、分離したらコストになる。これが2.0~4.0円程度。

 最後に、深刻な事故を起こしたので、事故のための保険に入る必要がある。政府の保険があるが、これはワークしておらず、結局、電力料金値上げという形で国民負担にはね返ってくる。これは本来、負担を平準化する保険で対応すべきものだ。

 現段階でこうした保険を引き受けてくれる再保険会社はないが、500年に1度の重大事故だとすれば、標準的な原子炉1機の被害額1兆円に対して保険料は0.3円程度と計算できる。今回のように福島原発事故で40兆円程度の被害額とすれば、それをカバーするための保険料で3.0円程度は必要だ。

 これらを全て合算すると、コスト検証委員会の数字に8.6~11.6円を上乗せして、原発の真の発電コストは17.5~20.5円となる。石油火力や太陽光を除くと、ほとんどの発電方式よりコスト高の数字だ。

 つまり、政府が出している資料には、再処理・廃棄・保険・技術開発コストが書かれておらず、これらを含めて見ると、原発は、太陽光や石油火力を除くと、コストの高いエネルギー源になる。このことは、市場原理(発送電分離)を使えば原子力は自ずと価格競争力がなくなり、次第にフェードアウトしていくはずだという意味になる。

 また、単純な比較はできないが、米国エネルギー省資料(図)でも同じような傾向になっている。このため、あえて原発を続けようとすれば、政府からの特別な支援が必要になっている。

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 はたして安倍政権はどのように対応するのだろうか。自民党内で議論することさえ拒否し続けると、小泉氏はますます血気盛んになる。

 来年4月からの消費税増税、それによる景気ダウンがある。それに、原発再稼働がからみ、汚染水管理もままならず、除染費用もまかなえない東電に対する国民の不満が、脱原発の動きと結びついたら、安倍政権の致命傷になりかねない。

 はやく、原発について、ゼロと推進の両者の意見を党内・政府内で議論したほうがいいのではないか。原発ゼロは電力自由化、東電解体と三位一体であるが、原発推進はなんちゃって電力自由化、東電温存なので、国民にわかりやすい対立軸になるはずだ。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年11月14日 08:49

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.14

■小泉元首相の「脱原発」発言に、避難者は賛否両論【争点:エネルギー】
脱原発「道筋語って」 原発避難者ら、小泉元首相に賛否

「いま総理が決断すればできる」。小泉純一郎元首相が「脱原発」のボルテージを上げている。12日は報道陣約350人を前に「原発ゼロ」の実現を訴えた。首相時代は原発を推進してきた小泉氏の「転向」ともとれる言動は、どのように受け止められたのか。

福島県双葉町から福井県坂井市に避難している学習塾経営の川崎葉子さん(63)は、小泉氏の主張に懐疑的だ。「今それを言えば世間に受けるだろう。いいとこ取りじゃないか」

自宅は東京電力福島第一原発から約3キロ、帰還困難区域に入る。12日には一時帰宅した。荒れた我が家に戻るたびに心がふさぐ。小泉氏は首相時代、原発を推進してきた。「そこまで言うなら、これまでを反省し、具体的に原発停止までどういう道筋にするかを語って欲しい」

小泉氏は、フィンランドの核廃棄物最終処分場「オンカロ」の視察をきっかけに考えを変えたという。ここには「核のゴミ」が10万年も埋められる。

東電の元役員の一人は、「勘のするどい人だから現地で処分の大変さを感じたのだろう。しかし、原子力は国のありようにもかかわる多元的、複合的な問題で、シングルイシューではない。郵政とは違う」。

「原発銀座」と言われる福井県敦賀市。全国原子力発電所所在市町村協議会(全原協)の会長も務める河瀬一治市長は12日、取材に「即時原発ゼロ」を求めたことについて「無責任」と言い放った。

同市内にある高速増殖原型炉「もんじゅ」は点検放置問題で運転再開の準備に入れず、敦賀原発1、2号機は老朽化や断層問題で廃炉の瀬戸際にある。

「急に止めたら(原発関連で働いている住民の多くが)生活できない。地元をほったらかしにした発言だ」と批判した。

一方、反原発運動を続けてきたNPO「原子力資料情報室」の山口幸夫共同代表(75)は、小泉氏の「転向」を歓迎した。「額面通りに受け止めたい」

原発を推進してきた学者や技術者で、その後に原発反対に転じた人を何人も知っている。自身もオンカロのドキュメンタリー映画を見て、「地下深くに10万年も埋める」事業の不条理さを感じた。「あとは若手・中堅の議員たちがどう受け止めるかに期待したい」

     ◇

■小泉首相時代の原発を巡る動き

2002年8月 東京電力で原発データのトラブル隠しが発覚、翌月社長らの引責辞任を発表

2002年12月 発送電分離の動きが頓挫

2004年3月 関西電力高浜原発でプルサーマル発電を進めることを福井県などが了承

2004年8月 関電美浜原発3号機で11人が死傷する事故

2005年2月 二酸化炭素などの削減目標を決めた京都議定書が発効

[ハフィントンポスト]

Posted by nob : 2013年11月14日 08:38

これも今後蓄積されていく新たなデータの一つ、、、否定できるものではない。。。

■子の甲状腺がん、疑い含め59人 福島県は被曝影響否定

 【野瀬輝彦、大岩ゆり】東京電力福島第一原発事故の発生当時に18歳以下だった子どもの甲状腺検査で、福島県は12日、検査を受けた約22・6万人のうち、計59人で甲状腺がんやその疑いありと診断されたと発表した。8月時点より、検査人数は約3・3万人、患者は疑いも含め15人増えた。これまでのがん統計より発生率は高いが、検査の性質が異なることなどから県は「被曝(ひばく)の影響とは考えられない」としている。

 県は来春から、住民の不安にこたえるため、事故当時、胎児だった約2万5千人の甲状腺検査も始める。

 新たに甲状腺がんと診断されたのは8人、疑いありとされたのは7人。累計では、がんは26人、疑いが33人。がんや疑いありとされた計58人(1人の良性腫瘍〈しゅよう〉除く)の事故当時の年齢は6〜18歳で平均は16・8歳。

 甲状腺がんはこれまでで10万人あたり12人に見つかった計算になる。宮城県など4県のがん統計では2007年、15〜19歳で甲状腺がんが見つかったのは10万人あたり1・7人で、それよりかなり多い。ただし、健康な子ども全員が対象の福島の検査の結果と、一般的に小児は目立つ症状がないと診断されないがんの統計では単純比較できない。

 ただ、チェルノブイリでは、原発事故から4〜5年たって甲状腺がんが発生しており、複数の専門医は「被曝から3年以内に発生する可能性は低い」と分析している。県は被曝の影響とは考えにくい根拠として、患者の年齢分布が、乳幼児に多かったチェルノブイリと違って通常の小児甲状腺がんと同じで、最近実施された被曝影響の無いロシアの子どもの検査でも4千〜5千人に1人がんが見つかっていることなどを挙げている。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2013年11月14日 08:31

言い得ています。。。

■すぐれた活躍をする人の「9つの習慣」を身につけて、非凡な成功を手にする

Marc and Angel Hack Life :これから紹介する習慣は、大きな利益を出しているIT起業家や、ベストセラー作家、能力のあるCEOたちをよくよく観察することによって見えてきたものです。

その観察を、非凡な成功を手にするための「9つの習慣」としてまとめました。

1. 1日に1回は人助けをする

毎日をただ生き抜くのではなく、情熱、思いやり、ユーモア、寛容さ、親切さなどを持ち、さらに、それらを使って世の中を少しでもよくすることが、人生の醍醐味ではないでしょうか。

あなたが笑顔でいれば、相手も笑ってくれることでしょう。相手に幸せをもたらすことができない状況でも、悲しみを取り除いてあげることはできるかもしれません。一度にたくさんの人を助けようとする必要はありません。1日に1人でいいのです。まずは、身近な人から始めましょう。

寝る前に一日を振り返り、「今日はあの人の心を少しだけ軽くすることができた」と思えたら、その日はあなたにとっても良い日だったといえるのです。

2.「もうダメだ」と思ったときにこそ「まだできるのか?」と自問する

この問いの答えは「イエス」です。なぜなら、「イエス」と自分に言い聞かせているうちに、本当に「イエス」になるからです。私たちは、できると思ったことしかできません。「こんなの無理」とか「もう疲れてできない」とか口に出して言ってしまったとたん、私たちは自分の脳に「できない」という信号を送っているのです。

自分に対する期待値が低ければ、良い結果も期待できません。だから、誰しもがあきらめる局面に来たときにこそ、「いや、まだできるか?」と自問するのです。

3.すべての人をリスペクト

誰かをリスペクトすることによって、その人とあなたとの間に特別なつながりができます。リスペクトした瞬間に距離が縮まるわけではありませんが、少しずつ相手はあなたを信頼してくれるようになるでしょう。

あなたが経営者なら、潜在的な顧客に敬意を払うことで利益が生まれ、あなたが先生なら、生徒を信頼することで効果的に教えることができるようになります。また、あなたがアスリートなら、敵を知ることで、より有益な戦略を立てられるでしょう。周囲にいる人をリスペクトすることで、あなたの可能性が大きくなるのです。

4.どんな状況であれ、自分が今いるところをそのまま受け入れる

幸せと成功の両方を手にする秘訣は、自分の今の人生を受け入れ、その中で最大限生きることです。これから自分がどこに向かって行くのかわからなくなることもありますが、前向きに進んでいればポジティブな人生を送ることができるでしょう。

一歩一歩ゆっくり進んで行けば、あなたに取って大切なものが自ずと見えてきます。自分を見失いそうになったときにこそ、本当の自分が見えてくるのです。

5.進んで新しい経験をする

見識の広い人は、おおむね様々な経験をしてきているものです。慣れない環境に不安な気持ちになっても、常に好奇心を持って新しい環境に飛び込んでいきましょう。そこであなたは様々なことを学び、成長するのです。

人生において最も貴重な教訓は誰かから教わるものではありません。自ら経験するものです。これまでの人生を振り返ってみると、苦い経験、痛い失敗や苦悩が多かれ少なかれあるはずです。でも、鏡を見てください。そこに写っているのは、それらの経験を乗り越えて強く成長し、見識を広めたあなたなのです。

6.ゆるぎない信念を持つ

ポジティブな気持ちを持っていれば、時に薬よりも効果的にミラクルを起こすことができます。あなたがこれまで信じてきたものや、自ら編み出した信念は、巷にあふれる自己啓発本の一章にあたります。つまり、それをまとめていけば、あなたの本ができあがるのです。

自分が夢見た人生を送るためには、まず、自分にはそれを達成する力があることを信じなければいけません。あなたには、これから成功するのに十分な下地があるのです。

7.自分の道を歩む

誰かに与えられた道を進んでも、あなたにとって良い人生にはなりません。自分に正直になりましょう。信念を曲げないでいてください。あなたの人生はあなたのものであって、他の誰のものでもありません。逆に、あなたは他人の人生を生きられないのです。誰かの人生をうらやむあまり、自分の人生を生きることを止めてはいけません。そこから逃げたら、あなたは情熱や自由、楽しみを失い、自分らしくいられなくなってしまうのです。

8.ポジティブ/ネガティブ関係なく、どんな結果にもチャンスを見出す

思った通りに物事が運ぶこともあれば、予想外の結果が出ることもあります。どちらの場合でも、結果をどのように受け止めるかが成功の鍵です。私たちは勝つことによって幸せな気分になったり、達成感を味わったりします。また、負けることによって、知識、再挑戦する力、新たな目的などを得られるのです。勝っても負けても得るものはあり、私たちは前に進んで行くのです。

今この瞬間、あなたは少し前に経験したことを糧にすることが可能です。今あなたがいる場所は、間違っていません。なぜなら、今この瞬間をちゃんと掴んでいれば、そこからどのようにでも変わることができるからです。

9.少ししかいらない

欲しいものについて思いを巡らすよりも、いらないものについて考えましょう。重い荷物を下ろせば、気持ちも軽くなってきます。必要だと思っているものも、よく考えたら不要もので、ただ手放したくないと思っているに過ぎないことに気づくことでしょう。物欲が減ってくれば、今持てるもので心が満たされ、自由な気分になります。

死ぬまでに欲しいものすべてを手に入れることで充足感を得るのではなく、多くを持たなくても満ち足りたと感じられる境地を目標にしましょう。

あなたに野心、理念、目標達成のための努力があれば、世の中に大きな影響を与えることを成し遂げるかもしれません。でも、絵に描いたような成功を手に入れるだけではなく、社会があなたに授けてくれるものも逃さないようにしましょう。そのためには、何事も少なめ、がよさそうです。

9 Unconventional Habits of Extraordinary Success|Marc and Angel Hack Life
Marc Chernoff(抄訳:山内純子)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2013年11月14日 08:27

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.13

■小泉元首相、世論味方に転換狙う
安倍晋三首相に「原発ゼロの決断を迫った小泉純一郎元首相

 脱原発を繰り返し訴える小泉純一郎元首相が12日、安倍晋三首相に「即時ゼロ」を求めて発言をヒートアップさせた。自民党執行部は政権運営への影響を懸念して対立回避に動いていたが、さく裂する小泉節を前に思惑は外れた。世論を味方に政府、自民党の政策転換を促す小泉氏の言動は党内にもじわりと浸透しつつあり、原発政策をめぐる議論が再燃しかねない情勢だ。

 「首相が『ゼロにしろ』と言ったら、全く変わっちゃう。最終的には国民だ。世論は軽視できない」。小泉氏は12日の日本記者クラブでの講演で、世論が求める脱原発へかじを切るよう安倍首相に強く迫った。

 この日、重点的に訴えたのは「世論」と「国家権力の行使の在り方」だ。「国民は望ましい方向に権力を使ってほしいとお膳立てしている」「権力を生かさないともったいない。安倍首相は運がある」。脱原発を決断する環境は整っていると言わんばかりだった。

 講演後半では「自民党は国民世論に敏感な政党だから政権を長く担当した」と意味深長な発言。世論を軽視すれば、安倍首相が思い描く長期政権は望めないと示唆した。

 党執行部は穏やかでない。これまで脱原発を主張しながらも時期は明言しなかった小泉氏が「即ゼロ」を掲げたことで党の政策との違いはより鮮明になった。

 石破茂幹事長は11日の講演で、原発依存度を下げる党の政策と小泉氏の主張の方向性は同じとして、12日の小泉氏の発言を注視していた。発信力のある小泉氏と亀裂が深まるのは得策ではないとの判断からだったが、抱き込み作戦は不発に終わった格好だ。

 「『即ゼロ』と言っちゃったの? 全く相いれなくなる」。発言を伝え聞いた石破氏は驚きの表情を隠さなかった。

 自民党は参院選公約で「エネルギー政策をゼロベースで見直す」としたものの、具体的な計画は不明で、原発再稼働にも前のめりだ。若手議員は「玉虫色の決着はできない。とことん議論すべきだ」と脱原発か原発容認か党内論議を求める。

 一方、原発再稼働を推進する細田博之幹事長代行は記者団を前に「もっと論理的かつ冷静に議論しなければならない。『即ゼロ』は感覚的な議論だ」と反論した。

 「感覚的でも政治的な勘は鋭い。ちゃんと先を見据えて発言しているのが小泉氏だ」。小泉政権時代の党三役経験者はまだまだ発言は止まらないと予測した。(共同)

[日刊スポーツ]


■いまも絶大な人気、うかつな反論封印

 原発政策を進める政府・自民党が、「原発ゼロ」を主張する小泉純一郎元首相の発言に苦慮している。かつて国民に絶大な人気を誇った小泉氏の発言を否定すれば党の支持率低下につながりかねず、うかつに反論できないからだ。すでに引退した小泉氏の口を封じるよい手立てもなく、同党が舌鋒(ぜっぽう)鋭い小泉氏の主張に翻弄される日々は当分、続きそうだ。

 小泉氏は10月以降、12日の記者会見を含め、3回もメディア入りの講演をこなし原発ゼロを主張した。さらに、10月19日付の読売新聞には「原発ゼロ」論を批判した社説に反論する寄稿を掲載。世論喚起を狙った事実上の政治活動は過激になるばかりで、党内には「郵政民営化を断行したときのように国民を味方につけるのがうまい」(閣僚経験者)と危機感が広がる。

 小泉氏の言動に対し、その主張を明確に否定しようという動きは党内にもある。小泉内閣で官房長官を務めた細田博之幹事長代行は今後、会長を務める党の電力安定供給推進議連で、反論していく構えだ。12日には記者団に「小泉氏の問題提起はありがたいが、人類の将来にどれだけプラスであるかは疑問に感じざるを得ない」と語った。

 しかし、党三役は対応に及び腰だ。高市早苗政調会長は「反論はメディアにネタを提供するだけだ」と静観の構え。発言内容を精査するよう指示していた石破茂幹事長は12日、「原発依存度を下げていくという自民党の方向性と変わらない」と小泉氏の発言に賛意を示してみせた。

 現在も党員である小泉氏は、党規則を順守しなければならない立場にある。党規律規約では党政策を「公然と非難する行為」は処分対象。しかし、小泉氏は講演などで党批判は巧妙に封印している。小泉氏に発言の自粛を直談判できる重鎮も世代交代した党内にはおらず、見て見ぬふりを決め込むしかないのが実情だ。

 そもそも自民党内には脱原発を声高に主張する議員もおり、政権復帰後、党として明確な原発政策を打ち出してこなかったツケが、回ってきたともいえる。(小田博士、力武崇樹)

[産経新聞]

Posted by nob : 2013年11月14日 08:18

私はまったく知らなかった法律知識。。。

■交通事故の加害者が任意保険未加入だったら?
賠償金取りっぱぐれを防ぐ保険と法律の知識

2012年、交通事故死亡者数は4411人。12年連続で減少しているものの、毎年これだけの方が亡くなっているのだ。それに関連する法律トラブルも多い(参考記事はこちら)。不幸にも事故にあった場合、加害者から賠償金を得ることになる。被害者からすれば、お金で解決できるようなものではないだろう。しかし、せめてもの補償として、得られるものは得ておきたい。そこで頼りになるのが保険だ。しかし、場合によっては加害者が保険に加入していないこともある。そのときは、被害者は金銭的補償も受けられず、泣き寝入りしなければならないのだろうか。今回は、得られるものをしっかり得るための保険と法律の知識をお伝えする。(弁護士・谷原誠、協力・弁護士ドットコム)

息子が交通事故で死亡
でも賠償金はもらえない?

 先日、沈痛な面持ちをした初老の夫婦が相談に来た。

「実は、先日、交通事故で息子を亡くしました。息子がバイクで交差点を青信号で通過しようとしたところ、加害者の車が信号無視で横から突っ込んできたのです。即死でした。葬儀も四十九日も終わったので、賠償金の話をしようとしたら、どうやら加害者は、任意保険に入っていないということです。そのうえ、経済的には余裕がなさそうです。私たちは、本当ならお金なんかいらない。息子に帰って来てほしいのです。でも、それは無理な話ですので、せめて正当な賠償金はいただきたいと思います。加害者にお金がないから何もなし、というのはやりきれません。どうしたら良いでしょうか……」

 私の法律事務所では、年間に1000件を超える交通事故の相談が寄せられる。たまにこのような加害者が任意保険に加入していないケースの相談を受ける。

「賠償金は、加害者の保険会社が払ってくれる」

 私たちは、そう思っている。しかし、加害者が任意保険に加入していなかったら、どうなるのだろうか?

まず加害者の自賠責保険を調査
死亡事故の場合は最大3000万円

 加害者に任意保険がなければ、加害者本人に請求しなければならない。しかし、今回のような重大事故だと加害者は捕まって刑務所に行くかもしれない。そうすれば加害者は解雇になり職を失うだろう。多額の賠償金など払えるはずもない。

 まず思いつくのは、自賠責保険である。

 自賠責保険は、被害者保護のため、自動車を保有する人に加入が義務づけられている。そこで、加害者の自賠責保険に対して、自賠責保険金(損害賠償額)の請求をする方法が考えられる。

 自賠責保険の金額は、被害の程度によって分けられている。治療費の上限は120万円。死亡事故の場合には、最高3000万円である。なお、後遺障害が残った場合、寝たきりなど重度の場合には、最高4000万円となっている。

 したがって、今回の場合、まず自賠責保険に請求をし、死亡の場合の自賠責保険金額の3000万円を確保することになる。

 ちなみに、加害者が自賠責保険にすら加入していない場合はどうなるだろうか?

 この場合にも、法律の手当がしてある。「政府補償事業」という制度だ。

 加害者が自賠責保険に加入していない場合や、ひき逃げで加害者が不明な場合などに、自賠責保険と同額を政府が補償してくれる制度である。必要書類は保険会社にあるので、問い合わせると良いだろう。

これだけ被害者は受け取れる
逸失利益や慰謝料、葬儀費用

 では、賠償金としては、自賠責保険金で満足となるのだろうか?

 そんなことはない。死亡事故の場合の損害賠償金は、大きく葬儀費用、逸失利益、慰謝料に分けられる。このうち、逸失利益というのは、被害者が事故に遭っていなければ将来働いて得られたであろうお金のことだ。これに対し、慰謝料というのは、精神的な苦痛をお金で見積もった金額のことである。

 では、今回の場合、一体いくらくらいの損害賠償金になるのだろうか?

 仮定の話で計算してみよう。途中の計算根拠は省くが、35歳で妻と子どもが1人、事故前年の年収が600万円だとする。

・葬儀費用150万円
・逸失利益約6600万円
・慰謝料約2800万円

 合計約9500万円だ。この金額は、もちろん事情によって変動する。

 そうすると、先ほどの自賠責保険からの3000万円を差し引くと、まだ約6500万円不足することになる。この6500万円を加害者に請求して果たして支払えるだろうか? おそらく、多くの場合支払うことができないだろう。

加害者だけでなく被害者の
任意保険の内容を確認しよう

 では、取り得る手段はないのだろうか? このような事態に陥った場合には、「被害者」の任意保険を確認してみよう。自動車の任意保険というと、自分が加害者になった時のためにかける保険だと思っている人が多いだろうが、実は、自分が被害者になった時に使える保険もある。

 主なものは、①搭乗者傷害特約、②人身傷害補償特約、③無保険傷害特約、④弁護士費用特約、である。

 ①の「搭乗者傷害特約」は、契約自動車に搭乗中の人が自動車事故により死傷した場合に、死亡保険金・後遺障害保険金・重度後遺障害保険金・療保険金などを定額で払ってくれる保険である。

 ②の「人身傷害補償特約」は、これよりも広く、逸失利益や慰謝料なども支払ってくれるが、金額は実際の賠償金額ではなく、保険約款で定められた金額となるため、多くの場合には実際の賠償金額よりも低い金額となる。

 ③「無保険者傷害特約」は、被保険者が人身事故で死亡または後遺障害の損害を被った場合に、加害者が任意保険に加入していない等の理由で十分な賠償がなされないときに、加害者に代わって保険会社から保険金を支払ってくれるものだ。保険会社は、被害者に対して支払をした後、そのお金を加害者に請求してゆくことになる。被害者保護のための便利な保険だ。

 そして、④の「弁護士費用特約」は、加害者らに対する損害賠償請求を弁護士に委任した場合に、そのかかった弁護士費用を最大300万円まで支払ってくれるものだ。

 そこで、私は、相談者の夫婦に被害者の任意保険を調べるようアドバイスした。ところが、調査の結果、被害者もまた、任意保険に加入していない、ということがわかった。

 しかし、最後の最後で、救われた。被害者の自宅には、車が2台あり、1台は被害者名義、もう1台は妻名義だという。妻名義の任意保険を調べると、無保険者傷害特約に加入していることがわかった。

 実は、人身傷害補償特約や無保険者傷害特約は、保険を契約している人だけでなく、同居の親族が人身事故に遭ったときにも使えるよう規定されていることが多いのである。

 結局、相談者は被害者の妻の任意保険から、賠償金の支払いを受けることができた。

 このほか、被害者が独身の場合には、別居中の両親の任意保険に上記特約があれば、適用されることがあるため、確認をすべきだろう。

知っていると知らないでは
受け取る額は雲泥の差

 最後に交通事故に遭った場合に賠償金を確保するための対処方法をまとめておこう。

 まず、相手の自賠責保険の確認と任意保険の賠償範囲を確認することである。相手が任意保険に入っていれば、慰謝料などは、その任意保険会社から支払ってもらうことになる。

 今回のケースは死亡事故だが、怪我の場合には、加害者の任意保険会社が治療費や休業補償も支払ってくれるケースが多い。そのお金で治療に専念し、治療が終了してから、最終的な示談交渉に入ってゆくことになる。

 相手が任意保険に入っていなければ、被害者本人の任意保険、同居の親族の任意保険、被害者が独身の場合は別居の両親の任意保険を確認することである。そこで、搭乗者傷害特約、人身傷害補償特約、無保険者傷害特約、弁護士費用特約などを確認してみよう。

 それら特約がある場合には、その事故に適用があるかどうか、約款をよく読んで確認するか、保険会社に確認してみよう。そして、使える保険を使って、もらえるべきお金の補償を受けることができる。

 このように、自動車の任意保険は、自分が加害者になった時のためだけでなく、自分や自分の家族が被害者になった時にも威力を発揮する。したがって自動車を持っている人は、必ず任意保険に加入するとともに、保険料の金額だけにこだわらず、よく補償内容を確認した上で保険に加入することをおすすめしたい。特約があるかどうかという、ちょっとしたことで天国と地獄が分かれることにもなりかねないのだ。

 交通事故は、一生に一度遭うかどうかだ。多くの人は、知識がないことが多いだろう。今回のような保険の知識も、知っているのと知らないのとでは大変な違いが出てくる。被害者自身も知識をつけることが大切だし、できることなら、交通事故を専門としている法律専門家に相談するのが良いだろう。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年11月14日 08:09

新たな日本の進むべき途の一つ(拍手っ)。。。

■「世界初」の浮かぶ風車が回りだす
日本の眠れる資源がエネルギーを変える
山根 小雪

 本日、11月11日は日本の再生可能エネルギーの歴史に、新たな1ページが加わる日だ。

 震災後に突如、持ち上がった「福島県沖浮体式洋上風力」が、いよいよ運転を開始する。本日11時ごろに、小名浜港沖20kmほどのところに浮かぶ風車が回りだし、陸上へと電力を送り始める。

 浮体式洋上風力とは、その名の通り、海の上にプカプカと浮かぶ風車のこと。巨大なチェーンを巧みに係留させることで、風速70mの風が吹いても耐えられる。実際、超大型台風が建設中の浮体式風車の近くを通過したが、びくともしなかった。福島県の地元放送局は、台風中継の際に、驚きをもって風車の無事を伝えたという。

 建設当初からの様子は、連載「実録・福島沖巨大風車プロジェクト」でご紹介してきた。丸紅を筆頭に、三井造船や三菱重工業、日立製作所や新日鉄住金、ジャパンマリンユナイテッドなど、11社の企業がコンソーシアムを組成し、このビッグプロジェクトを進めてきた。

 このプロジェクトの話を初めて聞いたのは、2011年9月ごろのことだった。東京電力福島第1原子力発電所事故が起きて、半年ほどが経ったころだ。反原発のムーブメントが高まり、「原発代替は再生可能エネルギーだ」と叫ばれていた時期だ。

 「原発事故からの復興の象徴として、福島県沖に世界初の浮体式風力のウインド・ファームを作る」。ある取材先から、こう聞かされたとき、正直なところ「それはいくらなんでも無理なんじゃないか」と思った。

 風車の世界には、導入の順序がある。まずは陸上の風のよく吹くところに建てる。陸上風車の建設が進み、陸上で風況の良い適地が減ってきたら、着床式の洋上風力へと移行していく。遠浅の海の海底に風車を直接、固定するタイプのもので、欧州をはじめ世界各国で実績がある。

「トンデモ話」にしか聞こえなかった2年前

 当時の日本は、今以上に「再生可能エネルギー後進国」だった。エネルギーに占める再生可能エネルギーの割合はわずか1%。昨年7月にスタートした「固定価格買い取り制度」によって、少しずつ上積みしているとはいっても、まだたかがしれている。当時は、菅直人元首相が「私を辞めさせたいなら再生可能エネルギー法案を早く通したほうがいい」と発言していた。

 まだ日本で本格的に再生可能エネルギーが普及するかどうかもわからない。風力発電については、陸上ですら苦戦していた。着床式は、沿岸からわずか50mほど離れた、陸上風力に毛が生えたような洋上風力が稼働していたぐらいだった。

 浮体式に至っては、世界を見渡しても、「お試しで1本建ててみました」というレベルのものしか存在しない。それなのに、福島県沖には、浮かぶ風車を1本ではなく、複数本建ててウインドファームにするという。

 このプロジェクトの話が出てきた当時、「着床式すら離陸していないのに、浮体式なんて突飛すぎる」と思ったのは、私だけではなかっただろう。

 これまで日本の再生可能エネルギーの導入スピードを見ていたら、「いったい何年かかるだろう」と思わざるを得なかった。「2013年秋の運転開始」というスケジュールが、荒唐無稽に感じたほどだ。

 ところが、悲観的な予想は見事に裏切られた。「ふくしま未来」と名づけた浮かぶ風車と、「ふくしま絆」という浮かぶ変電所は、構想開始からわずか2年で、本当に運転を開始する。

 このスピードは、通常の商用プロジェクトと比較しても、相当早い。陸上のウインドファームでも、運転開始までには3〜10年かかるのが普通だ。だが、今回のプロジェクトは「復興のシンボルにするために早く」「世界最速で実現するために早く」と、加速し続けた。

img_01.jpg
福島県沖に浮かぶ風車は三井造船・市原事業所で組み立てたのち、東京湾を曳航して小名浜港に向かった。写真は6月に、三井造船・市原事業所で進水する直前の様子(撮影:的野弘路)

次なる産業の芽に

 この超短期、超大型プロジェクトを牽引し続けたのは、「復興のシンボルに」と異例の巨額予算を付けた資源エネルギー庁と、プロジェクトを統括した丸紅だ。

 プロジェクトマネージャーを務める福田知史・国内電力プロジェクト部長は、入社以来、海外で数々の電力ビジネスを手掛けてきた人物。東日本大震災の直前に、日本に帰任したばかりだった。電力ビジネスには精通しているが、国内の電力市場の常識とは無縁だった。

 プロジェクトの開始当初、「そんな短期間では無理」という声がそこかしこから聞こえてきた。日本の国家プロジェクトの通常のスキームならば、まずは技術開発に数年をかけ、実際に建設するのはそのあとだ。ところが今回は、いきなり福島県沖に浮体式のウインドファームを建てるというのだから、その驚きは想像に難くない。

 結果として、コストも想定を上回った。「誰もやったことがないプロジェクトを、ごく短期間で動かすために必死でコストを積み上げた。だが、想定していなかった事態が発生し、補助金の枠内で収まらなかった部分もある」と丸紅の福田部長は認める。

 簡単な道のりではなかったが、構想から2年で本当に浮体式風車は運転を始める。参加企業にとっては、体験したことのないスピードで全く新しい風車を作り、海に浮かべ、陸上と送電線をつないだ。この経験は、将来の新市場への「入場券」を買ったようなものだろう。

 たとえば、浮体式風力に鋼材を供給した新日鉄住金は、「浮体式風力で当社の鋼材が使えるという実績がほしかった。浮体用の鋼材の仕様を決める際に有利になる」と明かす。

 福島県沖浮体式風力は、国がコストのほとんどを負担する国家プロジェクトだ。しかし、福田部長の視線の先には、浮体式ウインドファームの事業化がある。

 国土を海に囲まれた日本にとって、海上の風は眠れる資源。遠浅が続く欧州なら着床式に大きな市場性があるが、沿岸からすぐに深くなる日本の地形には、必ず浮体式が必要な時期が来るという確信がある。

 浮体式という未来の技術を使ったプロジェクトに対して、「巨額の補助金のムダ使いではないか」という批判もある。だが、日本が震災後の異常事態の中で、大きな一歩を踏み出したことは、きっと近い将来、正しかったという判断が下されるはずだ。

 欧州や米国は、日本が福島県沖に浮体式ウインドファームを建設すると発表した直後には、浮体式に巨額の助成金を拠出する方針を固めている。この事実は、再生可能エネルギーは激しいグローバル競争の渦中にあり、世界各国が次なる産業の芽として注目している分野であることの表れだろう。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2013年11月14日 07:23

的確な判断は事実の正確な認識から、、、結局は私達一人一人の意識の持ち様にかかっている。。。

やっぱり東電に任せている場合ではない4号機問題
http://www.youtube.com/watch?v=i9n8ZlXuYEE&feature=c4-overview&list=UU5oLRA4CAPwZdZ-o0yLF-Tg

特定秘密保護法案・われわれは内容を知らされないまま裁かれることになる/インタビュー:海渡雄一氏(弁護士)
http://www.youtube.com/watch?v=NLuSgjcinZk&feature=c4-overview&list=UU5oLRA4CAPwZdZ-o0yLF-Tg

特定秘密保護法案・西山太吉がわれわれに残した宿題と政治家の問題意識を問う
http://www.youtube.com/watch?v=yQhfWFqtyhY&list=UU5oLRA4CAPwZdZ-o0yLF-Tg

videonews.com

Posted by nob : 2013年11月10日 21:38

すがる者は切り捨てられる者。。。

■アベノミクスで資産が増えたのは「投資した人」だけ? 「金融資産ゼロ」の人が過去最多  格差広がる

アベノミクスで金融資産が増えた人は「投資を行っている人」だけだった--。

日銀などでつくる金融広報中央委員会が11月7日に発表した調査によると、金融資産を持つ世帯では、前年と比べて金融資産が「増えた」世帯が増加していることがわかった。2人以上の世帯では25.6%(前回19.2%)となり全体の4分の1が、単身世帯でも44.6%(前回34.7%)と半数近くの人が、資産が増えたと回答していた。

金融資産を保有している世帯の金融資産保有額は、2人以上の世帯では平均1,645万円(中央値900万円)、単身世帯では平均1,274万円(中央値500万円)となり、前回と比べて大きく増やしている。

金融資産 増加理由は「株式などの評価額アップ」

金融資産が「増えた」理由としては、「株式、債券価格の上昇により、これらの評価額が増加したから」とした人が2人以上の世帯、単身世帯ともに大きく増加した。一方、「定例的な収入が増加したから」をあげた人は減少した。

保有資産を金融商品別構成比では、預貯金の占める割合は2人以上の世帯・単身世帯ともに縮小している一方、株式や投資信託などの「有価証券」の割合が大きく増えている。アベノミクスの影響で株価などの上昇に伴い、これらの有価証券の評価額が上がったことで、資産が増加したとみられる。

金融資産がゼロの人が過去最多に

金融資産を増やしている世帯がいる一方、金融資産がゼロという世帯も増えている。金融資産を「保有していない」とする世帯は、全体の31.0%(前回26.0%)となり、調査項目として公表を始めた1963年以降で最多であったことがわかった。

年齢別に見ると、30代では30.2%、40代では32.6%となったほか、ほぼすべての年代において、金融資産を保有していない人の割合が前年より増えていた。

単身世帯でも2人以上の世帯と同様、金融資産を保有していない人の割合が広がっている。「金融資産を保有していない」と回答した人は全体で37.2%と、前回(33.8%)に比べて増加した。年代別では、30代は35.8%、40代は37.1%と、単身世帯のほうが、金融資産がない人の割合が多くなっている。

持つ家庭と、持たざる家庭の格差 

金融資産を保有する世帯は金融資産の保有額を伸ばしている反面、金融資産を持たない家庭も増え、「持つ家」と「持たざる家」の二極化が広がっていることが浮き彫りとなった。

ニュースの教科書が配信する記事では、日銀が発表する資金循環統計を受けて、株式などのリスク資産を持つ家庭のみがアベノミクスの恩恵を受ける構図だと分析している。

整理すると、家計の金融資産は増加しているものの、その多くは株式評価額の増加によるものであり、所得の増加ではない。また、日銀から供給された資金は、金融機関に滞留し、市中に十分に出回っている状況ではない、といったところになるだろうか。今のところは、株式などのリスク資産を保有できる層のみがアベノミクスの恩恵を受けている構図といえるだろう。

今回の調査では、金融資産が「減った」とした理由として、「定例的な収入が減ったので金融資産を取り崩したから」とする人が最も多かった。安倍政権では、アベノミクスで物価の上昇目標を定めているが、収入が増えない状況で物価が上がれば、貯蓄が出来る人の割合はますます減るのではないかとも考えられる。

株式投資などを行う人にとっては「バイ マイ アベノミクス(Buy my Abenomics)」かもしれないが、そうでない人にとっては、給料も貯蓄も増えないならば「バイ バイ アベノミクス(Bye bye Abenomics)」と言われてしまう状況にもなりそうだ。

[ハフィントンポスト]

Posted by nob : 2013年11月10日 21:25

見護りと寄り添いから、、、忍耐は愛あればこそ。。。Vol.2

■妻がウツになった。どのように接すればいいか
「不安なく暮らす」ための全課題
俳優 萩原流行

「胸を裂いて、苦しみの塊を取り出したい」

22年前のある日、僕が仕事から家に帰って「ただいま」といっても、妻から返事がありませんでした。いつもなら「お帰りなさい」という声が聞こえるのに、様子がおかしい。

「どうしたの? 具合でも悪いの?」

そう尋ねると、「明日、病院に連れていってほしい」と頼まれました。その病院とは数日前、NHKで紹介されていた精神病院でした。

「もう我慢できない。胸を裂いて、苦しみの塊を取り出したいの!」

妻にそういわれたときは、一瞬、頭が真っ白になりましたが、すぐマネジャーに連絡して翌日の仕事の入りを遅らせてもらい、朝一番で病院に行きました。医師はうつと診断し、妻の病院通いがはじまりました。

その頃、僕は仕事で朝6時に家を出て夜中の3時に帰るという生活をずっとしていて、妻の生活も昼夜逆転していました。しかも僕は外で弁当などを食べず、家に帰って妻がつくる食事と会話を楽しみにしていました。後から考えると、そうしたことも妻のプレッシャーになっていたのかなと思います。

うつを患った妻への接し方については、医師からこう注意されました。

「奥さんにとってあなたは旦那さんであり、父母、兄弟であり、恋人であり……。要するに奥さんにとっての全世界はあなたなんです。だから奥さんが何かいったとき、『それはダメ』という言葉は絶対に使わないでください。絶対的な存在の人に拒否されると、どうにもならなくなってしまいますから」

それ以来、僕は「ダメだ」という言葉は一切使っていません。言葉で傷つくことが多いと聞かされたので、はじめは相当、話す言葉に注意しました。ちょっとした話でも「そういうふうにとったの?」ということがあるじゃないですか。何気ない人の言葉が、心をズタズタにする。そのことが本当によくわかるようになったのは、妻がうつを発病してから数年後、僕自身がうつになってからでした。

たとえば「元気ないじゃないか」といわれると、「元気ないと思われているんだ……」と内にこもっていってしまう。相手に悪気がなくても、病気なので曲解しちゃうんですね。

逆に最近はうつの人に「頑張って」といってはいけないと広まっていますが、いわれた人が必ず傷つくわけではありません。いろんな状況があるなかで、その言葉が人を傷つける場合があるということです。その意味では、言葉の選び方が難しいのは確かですが。

相手の状況を全部把握しているわけではないのですから安易に引っかかるようなことをしゃべってはいけません。

芝居をやっていることもあって言葉が本当に重要だと僕は思います。言葉の上には感情がのっています。神経質になりすぎてもよくないですが、心の中に相手への思いやりを持って話すことが大切です。そんな気持ちがあれば傷つけても「ちょっと言いすぎたかな。ごめんね」とフォローできるでしょう。

うつは誰でもなる可能性があります。奥さんとは毎日10分でも目を見つめ合って、会話を持つ努力をしたほうがいいと思います。それでおかしな感じがあれば、「どうしたの?」といってあげる優しさが必要です。

とはいえ、普通に暮らしていた伴侶が急にうつを患っても、まずわからないでしょう。僕の場合、妻がSOSを出してくれたおかげで彼女を救うことができました。彼女は自分がSOSを出せば、僕が受け取ると思ってくれたんだと思います。だから、夫婦に信頼関係があることが大事なんでしょうね。

僕たちは青春時代を芝居で共有していたので尽きることなく話せる。会話の多い夫婦なんですよ。話題はなんでもいいから、お茶でも飲みながら2人で話をしましょう。1つの時間を2人で共有し合うことが、夫婦の信頼関係をつくるには一番だと思います。

萩原流行
1953年、東京都生まれ。世田谷学園卒業後、劇団「ザ・スーパーカムパニイ」に所属。73年初舞台。つかこうへい事務所を経て、83年フリーに。以後活動の場を舞台、TV、映画等と広げ、現在に至る。著書に『Wうつ』がある。

[PRESIDENT online]

Posted by nob : 2013年11月10日 21:18

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.12

■「汚染水システム崩壊」なのに東電は黒字…小泉元首相が喝「脱原発で自民党をぶっ壊す!」

原発推進か脱原発か―。現役首相と元首相の〝ガチンコ対決〟が本格化している。講演会で「脱原発」を訴え続ける小泉純一郎元首相は、10月29日、東京・日本橋で、社民党の吉田忠智党首と45分にわたり「反原発対談」を行った。9月にはみんなの党の渡辺喜美代表とも意見交換をしている。社民党の吉田党首自身「まさかと思った」と話したというが、いまの小泉氏は「脱原発」であれば党派は問わないのだ。反原発勢力の結集軸となりつつある。

「小沢一郎、菅直人、それに最近党内派閥の立ち上げを表明した民主党の細野豪志議員も小泉氏との面会を希望しているようです。さらには日本維新の会の橋下徹共同代表も、『脱原発でなら小泉氏と共闘できる』と接近を試みています」(全国紙政治部記者)

これに対して、当初は沈黙を保っていた安倍晋三首相も、とうとう反撃に転じた。10月24日には報道番組のインタビューに応え、「小泉さんは脱原発を主張するが、現実的ではない」と名指しで批判し、「小泉さんは無責任」とまで切り捨てている。さらには国会会期中にもかかわらず、日本の原発購入を決定したトルコをわざわざ訪問した。小泉氏の挑戦を、安倍首相は真っ向から受けて立ったのである。

かつては「師弟関係」にあった二人。その違いが明確に出たのは今年の9月頃だ、と自民党ベテラン秘書は証言する。

「8月中旬、小泉氏はドイツとフィンランドの核関連施設を視察しました。帰国後、小泉氏は親しい知人と会食したのですが、そこで『脱原発は素晴らしいと思いますが、安倍さんに弓をひくことになりませんか』と問われ、『うーん、安倍君はいま、海外への原発の売り込みに走ってしまっているからね……』とはっきりと顔に失望の色を浮かべていたというのです。以来、公の場でも安倍批判を繰り返すようになった。

安倍さんはまだ小泉さんとパイプがある石破(茂)幹事長に、『自民党としては、小泉さんの脱原発発言を歓迎できない。今後はそうした発言を控えてくれるようなんとか頼んでみてください』と指示したと聞きます。ところが石破さんがそのことを伝えると、なんと小泉さんは『俺はもう政治家じゃないんだ。一民間人の発言にいちいち文句をつけるんじゃないよ!』と石破さんを一喝したそうです。もはや両者の関係修復は困難でしょう」

小泉氏と安倍首相の対立は、福島第一原発の現状認識の違いから生まれている。特に汚染水問題のとらえ方の違いは明確で、安倍首相が「汚染水はコントロールされている」と発言したのに対し、小泉氏は講演で「いまだに汚染水は漏れ続けている」と指摘している。

現首相と元首相では、立場も違えば、入ってくる情報もまったく異なる。安倍首相の周辺には経済産業省出身の秘書官や東電幹部がいるため、「汚染水漏れは問題だが、漏出している放射線量は人体に影響があるレベルではない」という数値や報告があがっている。一方の小泉氏は、民間人の視点からこの問題をとらえ「たとえ微量の放射性物質でも、潜在的にどんな危険があるかわからない。10万年以上にわたって放射性物質をコントロールできるはずがない」と認識している。

東電黒字のカラクリ

こうした「安倍的見方」と「小泉的見方」の違いは、福島第一原発の作業現場にも反映している。

「東京電力の現状認識は甘すぎます。今のままでは、増えるばかりの汚染水に手の打ちようがない。想定外の事態が頻発しているのに、要求されるのは場当たり的な対応ばかり。現場は大混乱です」

こう語るのは福島第一原発で働く、40代のベテラン作業員A氏である。

10月15日の夜10時頃。作業を終え原発内の事務所に戻ったA氏は、どんどん大きくなっていくゴォーという地鳴りのような音に胸騒ぎを覚えた。すぐに防護服の上にカッパを着て事務所を出ると、外はこれまでに経験したことのないような豪雨。同僚と汚染水貯蔵タンクへ向かうと、堰から汚れた雨水が勢いよく溢れ出ていたという。

「これは大変なことになったぞ」

A氏は事務所に戻り、上司に状況を報告する。だが、その反応には危機感はまるでなかった。

「どうしようもないだろう。東電の想定以上の雨が降っているんだから」

巨大台風26号が日本列島に接近したこの日、東電が想定した雨量は一日に30mmほど。だが実際には100mmを超える豪雨が、福島原発を襲っていたのだ。高さ30cmほどの堰では、とても防ぎきれない。東電には排水弁を開けて排水し、容量の少ないポンプで雨水をくみ出すくらいしか、有効な対策はないのだ。雨が治まる明け方まで、汚れた水は大量に堰の外へ流出し続けた。

台風が通過した翌16日の朝礼で、30代の作業員B氏は、協力企業の所長の報告を聞いて背筋を凍らせた。所長は淡々とこう話したという。

「台風の影響で、G3タンクエリア脇の道路が陥没したということです」

東電はこの事故について「人や施設への被害がなかったから」との理由で、当初いっさい公表しなかった。定例記者会見で事実を明らかにしたのは、発生から6日後の10月21日である。

「東電の対応は、いつもこうです。危機感がまったくない。汚染水の対応も、すべてが後手後手です」(B氏)

堰からの漏水は、少なくとも11ヵ所。しかし4000tを収納できる大型仮設タンクまで輸送するポンプの能力が不足しているので、東電は、今年4月に汚染水漏れ事故を起こした、シートを3枚重ねただけの地下貯水槽を再使用することを決定。地下に溜まった雨水も、処理しきれないため排出し始めた。

東電は汚染水問題でも、経費節減を最優先にしているように見える。昨年9月に8・46%上げた家庭向けの料金や経費節減などにより、'13年9月の中間連結決算で、震災後初めて1200億円ほどの黒字を確保したという。

その根底には「多少汚染水が漏れても、放射線量はもはや大したことがない」という安倍的見方があるのだろう。

そして進次郎が動く

こうした現状が明らかになればなるほど、小泉氏の主張は鋭さを増し、支持も増える。10月31日にも都内で小泉氏の講演会が行われたが、会場では入場制限が行われるほどの聴衆が詰めかけたのだ。

脱原発の旗を掲げ、再び動き始めた小泉氏。自民党幹部が気にしているのは、小泉氏が「一民間人」として発言し続けるのか、それともなにか政治的な行動をとって〝決起〟するのか、ということだ。野党はともかくとしても、自民党内からも小泉氏の賛同者が出れば、安定政権を揺るがすことにつながりかねないからだ。

「いまのところ小泉氏への賛同を口にしているのは河野太郎議員ぐらいですが、党幹部はやはり小泉氏の息子・進次郎氏の動向を警戒しています」

こう明かすのは自民党中堅議員だ。

「進次郎氏は先ごろ、汚染水問題に触れて『世界中の知恵を集めて解決すべき問題だ』と発言しています。これは、明らかに父親寄りの発言です。また、小泉元首相は10月16日に縁もゆかりもない千葉・木更津で脱原発をテーマに講演会を行いましたが、実はこれは木更津を選挙区とする浜田靖一議員を慕う、進次郎氏のたっての願いで開かれたものなのです。進次郎氏は直接、父に講演会を開くよう頼んだとのことですが、父が脱原発について話すことは理解していたはず。つまり、息子も内心では父に賛同しているのです」

進次郎が父親につき、原発問題をテコに小泉親子が本気でケンカを仕掛ければ、自民党は確実にぶっ壊れる。

[フライデー]

Posted by nob : 2013年11月10日 21:11

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.11

■“小泉批判”は逆効果?小泉元首相の進撃は続く
田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]

 小泉純一郎元首相の脱原発発言が止まらない。それどころか、ますます演説のトーンが高まっている感じだ。独りになっても郵政民営化を諦めなかった人、時が経てば声が小さくなるとは考えにくい。それに批判や反論があるほど元気になるという稀有な性格だ。政治家として“借り”を最小にしてフリーハンドを維持してきた人だから誰の手にも負えないのである。

 今のところ彼の“倍返し”を恐れてか、正面から立ちはだかる人も組織もないが、それでも放置できなくて、このところ散発的に異論反論も出てきている。

 彼に対する批判・反論は、“主張内容”と“主張資格”の2つの方向から浴びせられている。

小泉元首相が主張する
「最終処分場なき原発依存」の無責任さ

 まず主張内容については、原発ゼロは「楽観的で無責任」、「代替案を示せ」、そして「現在の経済や生活をどうする」という周知のもの。目新しいものや説得力のあるものは聞かれない。

 これらの反論は小泉氏の「最終処分場もないのに原発に依存するほうがよほど無責任」の一声で一蹴されてしまう。

 ところで先般引用した(第204回参照)湯川秀樹博士は、昭和29年に次のように警告している。

「原子力の脅威から人類が自己を守るという目的は、他のどの目的よりも上位におかれるべきではなかろうか」(『現代人の知恵』湯川秀樹自選集3)

 この年は、第五福竜丸がビキニ環礁で米国の水爆実験で被災した年だから、博士の警告には当然原子力の軍事利用も含まれているだろう。

 だが、前年暮れにアイゼンハワー米大統領が国連演説で「原子力の平和利用の促進」を呼びかけ、日本でも第五福竜丸事件とほぼ同時に初めて原子力開発予算が計上された29年度予算が成立した。だから私は、湯川警告はむしろ日本の平和利用に重きを置いた警告と理解している。

 この警告は、科学的知識に乏しい政治家などの発言ではなく、原子力の脅威を熟知する世界の第一人者の発言である。

 だがわが国は博士の警告を無視して原発を導入し、今回の原発事故に至った。こうして不幸な結果が出たからには早々に原発と決別するのは当然のなりゆきだ。

 われわれが信じてきた原発に関する4つの神話は福島原発事故によってことごとく崩壊した。①安全神話、②低コスト神話、③クリーン神話。さらに、原発に依存しなければ経済も生活も成り立たないという④原発不可欠神話である。今や日本の原発はプラス面がほとんど否定されてしまったのである。

日本の原発依存が
不適格である6つの理由

 小泉氏に対するもう1つの批判は“主張資格”に関するもの。「元首相の言うことか」、「推進派だったじゃないか」と脱原発を主張する資格がないと言わんばかりだ。それなら私も容認してきたから同罪である。

 これに対して小泉氏は「過ちを改むるにはばかることなかれ」と素直に過ちを認めている。

 原発政策については、彼だけでなく反省、後悔、責任の念を抱く政治家は少なくないだろう。元首相であればとりわけ痛切にそれを感じているはずだ。そして、福島原発事故から学び、深く反省した人が強力な脱原発の一翼として立ち上がっているのだ。

 われわれは今回の事故によって、日本の原発依存の不適格性をあらためて強く確認させられた。

 他国と比べて不適格なのは、まず有数の①地震国であること。そして、②海洋国であること。海に囲まれていることによって大津波の襲来と事故後の海洋汚染が避けられない。③人口密集国であることも、立地の困難を招き事故被害も甚大となる。将来にわたって④最終処分施設の建造が至難の業であることも国土構造の特徴だ。

 加えて社会的、政治的要因もある。⑤利益共同体の色合いが強い原子力ムラの存在。業界と学会の癒着に対する不信感は消えない。

 決定的なのは⑥チェック機能の麻痺である。福島原発事故が“人災”と言われるのは、安全規制行政と電力行政が天下りなどで長く深く癒着して厳正な規制など望み得ない関係になっていたからだ。米国をはじめ他国と比べて日本の規制の甘さは突出していたと言ってもよい。事故を経て、行政のこの体質が大きく変わったとは思えない。これは社会的不適格性のトップに挙げられる。

 このところ小泉効果か、脱原発新党や政界再編が話題になってきた。これも「それぞれの立場で頑張ればよい」との小泉流が最も望ましい。政局次元の思惑が先行すると必ず目標達成が困難になる。

 小泉氏の直接「自民党と政権に方針転換を迫る」という正攻法に期待したい。その原動力はもちろん広く強く国民世論である。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年11月07日 07:48

継続は創造の源。。。

■継続と変革は対立しない
これらは二つの極であり互いに調和すべきものである
ドラッカー

「これまで組織は、継続を旨としてきた。したがって、企業、大学、病院、教会のいずれの組織もが、チェンジ・リーダーとして変革を受け入れ、自ら変革していくためには、格別の努力を必要とする。変革への抵抗が見られるのも同じ理由からである。継続を旨とする組織にとっては、変革とは、その言葉からして受け入れがたいものである」(『明日を支配するもの』)

 ドラッカーは、継続と変革の両方が必要だという。そこで、本当はどちらが必要かとしつこく聞けば、継続が必要だという。人も社会も、本当に必要とするのは継続である。

 しかし、あらゆるものが腐り、壊れていくという“エントロピーの法則”を逃れえない。したがって、放置したのでは、継続は不可能である。継続のためには変革が必要である。

 こうして今日では、ほとんどあらゆる組織が、変革の担い手として、チェンジ・リーダーたることを求められるようになった。チェンジ・リーダーたる存在になるということは、変革を目的とするということである。

 もちろん、チェンジ・リーダーになったとしても、継続は不可欠である。

 組織においては、そこに働く者が、自らの位置づけを知りえなければならない。共に働く人たちについて知りえなければならない。何を期待できるかを知りえなければならない。何人といえども、自らの働く環境を知らず、理解することができなければ、いかなる役割も果たしえないからである。

 継続は、他の組織との関係においても必要である。迅速な変革のためには、組織の内部における諸関係とともに、外部との関係においても継続が必要である。

 継続と変革は対立するものではない。両立し、かつ互いに調和すべきものである。すなわちそれらは二つの極と見るべきものである。

 そのための確実な方法の一つが、変革のためのパートナーシップを、継続のための基盤として随所に作り上げることである。

 「組織の基本に関わること、すなわち、組織の使命、価値、成果と業績に関わることについては、継続性が不可欠である。チェンジ・リーダーにとっては、変革が常態であるだけに、とくに基本を確立しておかなければならない」(『明日を支配するもの』)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年11月07日 07:19

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.10(2/2)

■唐突な小泉元首相の発言に隠された「秘密」
「小泉脱原発発言」と日本デフォルト(下)
原田 武夫 :原田武夫国際戦略情報研究所(IISIA)代表取締役

「上」のあらすじ~世界を縦横無尽に飛び回り、情報の収集と分析に余念がない筆者。先日は飛騨高山で、知人に紹介され、ある社長と3人で会食した。その社長は、飛騨高山で、あるフランスの貴婦人の個人旅行のコーディネートをしたのだが、後日その女性が大金融機関の頭取夫人と知って驚愕。なぜ、一人で飛騨を訪れたのか不思議がる社長に、筆者が「有力な仮説」を披露。社長は、再び驚くのだった。

今回のコラム(前半部分はこちら)は、ここからがいよいよ佳境である。前半部分をお読みになった読者は、「何を荒唐無稽な話を」と思われているに違いない。

小泉元首相は、なぜ“左翼”の十八番に触れ出したのか

だが、世界史が動くのはたいていの場合、一般大衆からすれば「荒唐無稽な話」からだ。すなわち最初は誰も信じないが、あるときから「さざ波」は明らかに「波」へと発展しいく。そしてついには「津波」となって、社会全体、歴史そのものを変えてしまうのである。

今、わが国で最も「荒唐無稽な話」といえば、小泉純一郎元総理大臣の動きである。何を思ったのか「脱原発」を叫び始め、一部のマスメディアが面白がってこれに反応した。

だが「脱原発」といえば、これまで伝統的な“左翼”の十八番であったテーマである。それを在任中は「構造改革」を掲げ、わが国の社会と経済システムを斬りまくり、「結局、外資のために改革を唱えているのではないか」と、時には売国奴呼ばわりされた小泉純一郎元総理大臣が、突然、取り上げ始めたのである。当初は「錯乱か」と思っていた野党勢力も、その「本気度」を確認し始めることで、むしろ逆に糾合し始めた。そして遂には「われも、われも」とコイズミ詣でをし始めたというわけなのだ。

「マスメディアの操作が実に巧みな、小泉マジックのひとつ」

そう片づけてしまうのは簡単だ。レッテル貼りなら誰でもできる。だが私には決してそうは思えない。その理由は3つある。

第1に、「脱原発」そのものを叫んだところで、小泉純一郎元総理大臣の個人的な利得になるのかは甚だ疑問だということである。小泉純一郎元総理大臣の現在の肩書は、「国際公共政策センター顧問」だ。わが国を代表する企業のお歴々たちが幹部リストに居並ぶこのセンターは、日本経済が抱える目下の課題である「環境・エネルギー」「構造改革」「日本の震災復興」などを研究していることで知られている。そして日本経済が抱える問題といえば、何といっても「原発再稼働」そして「安価な電力供給への復帰」なのである。

「小泉脱原発宣言」と経産省の政策は、矛盾しない

その限りにおいて、「脱原発」と叫ぶこと自体は細かな点をいっさい捨象して考えるならば、明らかにこうした「親元の意向」に相反している。確かに小泉純一郎元総理大臣の地位にまでなれば、「何を言っても大丈夫」かもしれないが、それでも政界の一歩先は闇、なのである。表向きは「政界は引退した」となっているとはいえ、メディア受けする発言を調子よく発してよいというものではまったくないことは、かつて「劇場政治」で知られた小泉純一郎元総理大臣が、最もよく知っているはずなのである。

ちなみにこの関連で、今回の「小泉脱原発発言」が(特に米系の)石油利権の影響を受けてのものではないかと疑う向きがいる。だがこの点についてもそう考えるのには難がある。

なぜならば「親元」であるこのセンターの掲げる大きな目標のひとつが、「低炭素社会の実現」だからである。低炭素社会となれば「石油利権」は最も肩身が狭い。ところがそうしたセンターの意向に相矛盾する形で、真正面から低炭素化に反対するため小泉純一郎元総理大臣が吠え始めたと考えるのは、あまりにも単純すぎ、説得力に欠けるのだ。

第2に、今回の「小泉脱原発宣言」によって、安倍晋三政権は「迷惑千万」といったコメントを表向き繰り返している。しかしその実、経済産業省が主導する形で現在追求しているエネルギー政策の基本方針とこの「宣言」は、その延長線上で互いに重なり合うのである。

端的に言うと、この基本方針は次の3つの要素から成り立っている。
●短期的には「比較的稼働年数の短い、“若い”原子力発電所の再稼働」
●中期的には「原発の廃炉技術を世界トップレヴェルにし、世界に輸出する」
●長期的には「再生可能エネルギーのための蓄電池開発を加速させ、世界トップになる」

ここで大切なのは、「小泉脱原発宣言」が「脱」原発であって、「反」原発ではないという点である。つまり民主党政権のように「すべての原発を即時に止める」のではなく、徐々に脱して最後は止めようというのである。

そして脱原発となれば、無用の長物となる廃炉をどうするのかが、大きな課題となってくる。しかもわが国は世界で最も困難な被災状況にある福島第一原子力発電所を抱えているのだ。廃炉技術をその処理を通じて磨き抜き、今後、続々と世界中で廃炉になる原子力発電所にこれを供与すれば、わが国にとっては一大産業となる。

そのためには「廃炉にしたならば、また新しい原発を造る」のではなく、「脱原発」と宣言したほうが世界中で廃炉技術をマーケティングする大義名分が立ちやすいというわけなのである――つまり「小泉脱原発宣言」は、この点でも練りに練られたものというべきなのである。

さらに、第3に「脱原発」と言うことによって、多くの一般国民の心をわしづかみにすることができるということも忘れられない。むろん、一部の論者からは、「アベノミクスでようやく立ち直りかけた日本経済を、また倒す気なのか」と(私の目からすれば明らかに見当違いの)批判を受けているが、これは小泉純一郎元総理大臣にとっては織り込み済みであるはずなのだ。そしてこう切って返すに違いない。

「誰が『反原発』、すなわち即時原発停止と言ったか。私は『脱原発』と言っただけだ」

私が注目しているのは、支持率の低下に悩む野党勢力は言うまでもなく、どういうわけか総理大臣経験者たちがこうなる前も含め、直接・間接的に動き始めてきた点である。一見するとこうした動きは、偶然の一致のように見えなくもない。また、党利党略によるもののように感じられなくもない。

この国の「本当の権力の中心」が求めている

だが、ここで私は、2006年9月に第3次改造内閣まで続いた政権の座を、小泉純一郎総理大臣(当時)がいよいよ返上した直後に、霞が関・永田町を超える「わが国の本当の権力の中心」に連なる人的ネットワークから流れてきた、こんなメッセージを思い出さざるをえないのだ。

「どこからともなく、『そろそろよろしいのではないですか』と、風の声が聞こえてきた。それを察した小泉純一郎は直ちに意を決した」

“唐突さ”という意味では、今回もまったく同じなのである。そして何よりもほかの総理大臣経験者たちも、不思議に動き始めている点が奇妙でならない。あのときに吹いた風と同じ“風”に、彼ら全員のほおがなでられ、それに黙って従っているように思えてならないのだ。

「わが国の本当の権力の中心」が、なぜ“そのこと”を求めているのか――考えられる理由はただひとつ。未曾有の国難を控え、「挙国一致」を達成するためである。それではいったいなぜ今、未曾有の国難なのか。どんな耐えがたい事態が、わが国を待ち受けているというのか。

「脱原発」は、デフォルトのために選ばれたテーマ

先般、上梓した拙著最新刊『それでも「日本バブル」は終わらない』(徳間書店)で分析を示したとおり、ここで言う“未曾有の国難”とは「わが国のデフォルト(国家債務不履行)」という、多くの国民にとって想定すらできない事態しかありえないと私は考えている。そのとき、わが国の政治に必要なのは、タレント議員やら、数合わせのための議員たちではない。

「デフォルトにしなければならないこと」

いかなる困難があろうとも、このことについて、きっちりと私たち国民に対して説明し、決然と行動するプロの政治家集団こそ必要なのである。そのとき、破産処理を施されるわが国の国家財政の引当金として用いられるのは、何を隠そう私たち一般国民の「預金」なのだ。ことカネ勘定となると首を縦に振らないのが、私たちの性である。そのため、「デフォルトせねばならぬものはならぬ」を貫くためには、まずもって別の国民的な問題で圧倒的な支持を得ておくのが得策なのである。そのために選ばれたテーマ、それが「脱原発」だというわけなのだ。

つまり「脱原発」宣言とは、わが国がこれから迎える「デフォルト処理」に向けた挙国一致体制のための重要な一手なのだ。それ以上でも、それ以下でもない。そしてこのレベルの高度に政治的な判断は、「わが国の本当の権力の中心」の気持ちを忖度(そんたく)した経験を持ち、かつそれに沿った形で行動する術を肌感覚で知っている、わが国総理経験者しかできないというわけなのである。

世界を取り仕切る者たちは、そうした流れを、かたずをのんで見守っているはずだ。なぜならば仮にこうした動きを見せるわが国が、万が一にもうまくブレークスルーした場合、国家財政の重圧に苦しみ、極度のデフレへの転落をおそれる各国が、われ先に「ジャパン・モデル」に押し寄せることは目に見えているからだ。そのことはわが国で用いられている通貨=日本円の極端な“買い”という形になって現れ、それによる「円高」が「ほかに投資先がない状況」でわが国における歴史的なバブルを持続的なものにしていく――。

仮にそうであるとき、世界中の富裕層がわが国内に「安全な資金の置き場所(safe haven)」を求めても、まったく不思議ではない。そしてそれは彼らの財産を安全に保管するべく、物理的に外界から遮蔽されている必要があるのと同時に、「海の向こう側」とも陸路・空路で単純な形でつながっている必要もあるのである。しかもできればそこに年中寄り集うセレブリティたちが保養できる場所であることが望ましい。そうしたある意味で相矛盾した立地条件をクリアする場所は、いったいどこにあるのか……。

「そういえば、飛騨には『農道離着陸場』として造られた飛騨エアパークがありますよ。あそこならばセスナでやって来ることも可能なはず」

“荒唐無稽さ”に“荒唐無稽さ”を上塗りしたうえでの夢想と、切り捨てることなかれ。真のリーダーたちは「誰も気づかないところ」からすべてを始め、やがて世界史を動かしていくのである。はたして「小泉脱原発宣言」と「飛騨の夢」がつながるのか否か。未知への扉がひとつまた、そこにある。

原田武夫(はらだ・たけお)株式会社原田武夫国際戦略情報研究所(IISIA)代表取締役(CEO)。
東京大学法学部在学中に外交官試験に合格、外務公務員Ⅰ種職員として入省。12年間奉職し、アジア大洋州局北東アジア課課長補佐(北朝鮮班長)を最後に自主退職。情報リテラシ―教育を多方面に向けて展開。自ら調査・分析レポートを執筆すると共に、国内大手企業などに対するグローバル人財研修事業を全国で展開。学生を対象に次世代人材の育成を目的とする「グローバル人財プレップ・スクール」を無償で開講。近著に『「日本バブル」の正体~なぜ世界のマネーは日本に向かうのか』(東洋経済新報社)、『インテリジェンスのプロが書く日本経済復活のシナリオ ――「金融立国」という選択肢』(中経出版)。9月に『それでも「日本バブル」は終わらない』(徳間書店)が刊行。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2013年11月07日 06:31

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.10(1/2)

■謎の仏貴婦人が与えてくれた、重大なヒント
「小泉脱原発宣言」と日本デフォルト(上)
原田 武夫 :原田武夫国際戦略情報研究所(IISIA)代表取締役

ふらりと飛騨高山に現れたフランス人女性。筆者の知人が紹介してくれた「社長」が飛騨高山の旅行をアレンジしたのだが、その人物の正体とは…

「いきなりフランスから連絡があったときには、まったく気づきませんでした。まさかあれほどのランクの人物が、たった独りでこんな山奥までやって来るなどと、まったく想像していませんでしたので」

今年(2013年)秋、私はわが国の内外においてさまざまな場所に足を延ばしては、大勢の人たちと情報を交換してきた。その中で最も印象深かったことがひとつある。「合掌造り」で知られる白川郷の近くにある観光地・飛騨高山でのことだ。

飛騨高山で「社長」がもらった、謎のメール

このとき、私は彼の地で活躍するなじみの若き経済人と、老舗の料亭「精進料理 角正」で会食していた。この方は「飛騨高山から世界へ」を合言葉に、単なる町おこしを超えたグローバルビジネスをそこから構築すべく奮闘されている。その仲間の輪は着実に広がっており、このときも「男2人で食事するのも何ですから」と、彼の地で新しい観光ビジネスに取り組んでいる、ある会社の社長をご紹介くださった。

「その人物」はかつて、世界的な監査法人系コンサルティングファームの最前線で働いていた。だが、連日連夜にわたる激務の中、ふとそうした人生に疑問を抱き、自らの意思で退職。その後、世界一周の「放浪の旅」を経て、深い山間にあるこの飛騨高山にたどり着いたのだという。

わが国では多くの観光地が、「利便性」の下に画一化されてきた。飛騨高山もその波に飲み込まれそうになってきたわけであるが、この方の発想は真逆である点に特徴がある。あえて使い勝手の悪い「古民家」を修復し、そこに都会からお客様をお迎えして、同時に昼間は地場の地形を最大限に利用したトレッキングやサイクリングなどのツアーを提供している。最初に話を聞いたときには「ビジネスとして成り立っているのか」と疑問に思ったが、実際に来て見ると千客万来。大勢の客人を迎え、てんてこ舞いの日々を送っている様子。

そんな中、いきなりフランスから1通のメールが飛び込んできたのだという。「ヒダ・タカヤマで一人旅をしたいのだが。アナタの会社で全部アレンジしてくれるか」。入力された情報を見ると、パリに住む初老の女性。「さしずめ日本かぶれのフランス人女性だろう」と軽く請け負ったのだという。

そして当日。1週間ほどの滞在であったが、最初にアレンジしておいた旅館で、女性からは大声でクレームがあったのだという。旅館の社長は「これくらい我慢できないのか……」と思いつつ、現場でグレードアップに応じると、途端に満面の笑み。その後は特段の問題もなく、女性は飛騨高山の街並みとその周辺にあるものをくまなく熱心に見て、富山へと抜けて行ったのだという。

数カ月後、同じ女性から突然連絡が

そして数カ月後――この女性からまたメールが突然あった。「アナタにお礼がしたいので、ぜひ一度、パリにある私の家にいらっしゃい」とメッセージには書かれていたのだという。

折しもこのとき、社長は別の用向きで欧州訪問をする予定であった。「まぁついでだからいいか」とこれまた軽く請け負い、指定されたパリの住所へと向かった。

ところが、である。指定された住所へと向かうと、それはパリの中でもセーヌ川を挟んでエッフェル塔が真正面に見える超高級アパルトマンの一室だったのだという。厳重なセキュリティを解いて部屋へと通してもらうと、巨大な部屋に明らかに高価そうな家具が並べられていた。

「いったい、どんな話が飛び出してくるのか」

ソファに座りながら緊張して待っていると、あのときとは打って変わって「貴婦人」の装いをした女性が出てきたのだという。「あのときはどうもありがとう。本当に楽しかったわ」と言い、これまたいかにも高級そうなピスタチオを出してくれた彼女とは、その後、小1時間ほど雑談をしただけであった。社長はますます「???」と首をひねってしまったというわけなのである。

帰国した社長は、フランスの事情に詳しい友人にこの不思議な体験を話し、「あれはいったい何だったのか」とメールで尋ねてみた。するとこの友人からはものすごい勢いで返事が返ってきたのだ。

「お前知らないで会ったのか? その女性は、フランス金融界屈指の銀行で頭取を務める人物の夫人だぞ」

これを聞いた社長が、腰を抜かすほど驚いたのは言うまでもない。だが、どうしても納得がいかなかったのが「なぜよりによって飛騨高山へ」ということだったのだという。この女性は確かにわが国へはやって来たが、ピン・ポイントで「飛騨高山」だけを見て帰ったのである。「なぜ、欧州財界の大物の夫人がお付きも連れずにこんな山奥に……」。社長の脳裏では謎が謎を呼ぶだけであった。

それから約半年。私と出会うまでに社長は実に大勢の「外国からの不思議な訪問客」を飛騨高山で迎えてきたのだという。たいていの場合、素性がまったくわからないものの、カネ払いのよい人物ばかりだ。同時に、決まって「何か」を飛騨高山で探している様子であった。

だが決してそれをアテンドする社長に語ることはなく、くまなく歩き回り、最後は得心しかたのように満足した様子で帰っていく――。「彼ら、いったい何しに来ているのでしょうか。どう思われますか、原田さん」。これが、社長があの夜の宴で発した疑問だった。

私は直感的にこう答えた。

「ひょっとして彼ら外国人の富裕層たちは、“東洋のスイス”を探しに来ているということはありませんか。社会的に見てランクの高い人物がわざわざやって来る以上、大切な資産管理と関連があるとみるのが適当だと思います」

私がこう答えたのには理由がある。飛騨高山は乗鞍岳を筆頭とした高い山々に囲まれており、アクセスが限られている。その一方で「スーパーカミオカンデ」で知られる旧神岡鉱山がすぐ傍らにある。そして南は名古屋から太平洋へ、北は富山から日本海、さらにはユーラシア大陸へと連なる道のりの真ん中にある。

実はこの状況は金融立国として知られる「スイス」と似通っている。欧州を東西南北に分けたとき、その真ん中に位置しているのがスイスだ。そして何よりも山がちであり、そこに財宝を隠すことのできる天然の要塞を見つけ、金庫を造ることはそう難しくはない場所、それがスイスなのである。

そうした私の直感的な分析を聞いた社長と宴のホストである経済人は、共に膝をたたいて口々にこう言った。

「なるほど、それで合点が行きました。続々と来る外国人たちは、話を聞くと、どうもその多くがユダヤ系であるようなのです。教えてくれはしませんが、何かの話を聞きつけてこの飛騨高山まで来ているとしか思えない。私たち日本人にはうかがい知れないストーリーです。そう考えてみると、“東洋のスイス”の候補地として、わざわざこの山奥まで来たとしても不思議ではありませんね」。

これを聞いて私は「そうであるならば、まずはパリの貴婦人にあらためて連絡をとり、『そういうことなのですか』と尋ねてみるのがいい。もし『そうだ』との答えを得たらば、彼らがつくる前に地場の方々が今はやりの『国家戦略特区』を利用して、金融特区をつくってしまえばいいのではないか」と答えた。何も、地の利の果実を、彼らにだけ取られる必要はまったくないのだ。飛騨高山はわが国であり、わが国を仕切るのは私たち日本人なのであるから。
「なるほど。では早速、動いてみることにしましょう」と、根っからの熱血である社長はそう答え、翌日から動き始めたという。このあと、驚天動地の結論が待っている下へ続く。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2013年11月07日 06:19

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.9

■小泉元首相「批判の方が無責任」 脱原発批判に反論

 「処分場を造れば原発はやっていけると考える方が楽観的で無責任だ」。小泉純一郎元首相は3日、横浜市内の講演で、自らの「脱原発発言」に批判的な意見があることに反論した。

 小泉氏は「原発ゼロは楽観的で無責任だと、わたしを批判する記事がある。代替案も示さず原発ゼロというのは元首相とは思えない(と言われる)。だが、東京電力福島第一原発の事故前から最終処分場のめどをつけられなかった事実がある」と指摘した。

 その上で、「最終処分場を造れなかったのは住民の反対(があったから)だ。こんなことに莫大(ばくだい)な資金とエネルギーを使うなら、国民が協力できるような、自然を資源にしたさまざまなエネルギーのために使った方がいい、というのが私の主張だ。大きな岐路だ」と語った。「人間の考えは変わるんですよ。過ちを改むるにはばかることなかれ」とも述べた。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2013年11月04日 11:42

言い得て妙。。。

■幸せになるために「絶対してはいけない6つのこと」

幸せな人々は日頃からたくさんのことを心がけています。「よく感謝をする」「楽観的である」「親切である」「ユーモアを持つ」「笑顔でいる」などなど。

そんな彼らは、幸せな状態を保つために「絶対にやらないこと」があるそうです。海外サイトの「Marc and Angel Hack Life」では「幸せな人が絶対にしない6つのこと」と題した記事が紹介されています。当てはまっているものはありませんか?

1:他人と比べる

他人と自分を比較してはいけません。周りの声に気を取られず、自分の持っているもの、自分がするべきことに集中するべきです。人にはそれぞれのペースがあり、あなた自身の人生を他人と比べることに意味はありません。

2:他人から認められようとする

他人の評価を気にしてはいけません。あなたのことを理解してくれる人がいても、あなたを正しく評価できるのはあなただけです。他人があなたをどう評価しようが、それはその人の問題。大切なのは、あなたが自分自身を認めているかどうかです。

3:幸せを他人や環境のせいにする

幸せになることに誰の許可も必要ありません。現在、不幸を感じるのであれば、それは全てあなたの責任です。あなたが全責任を負う覚悟さえできれば、同じように他人や環境に依存しない幸せを手に入れられるはずです。

4:怒りや恨みを持ち続ける

時に、他人や自分自身によって心が傷つくかもしれません。それはあなたの中にずっと残り、克服するのに時間がかかることもあります。最善の策は「許すこと」であり、そして「忘れる」ことです。「忘れる」というのは過去を「消す」という意味ではなく「受け流す」といったイメージ。小説の1章の出来事だと思い、次のページをめくりましょう。

5:ネガティブな環境に身を置き続ける

被害者意識を持った人や、不平、不満ばかりを口にしてる人が周りにいる場合、ポジティブな心を保つのはなかなか難しいものです。そんなときは、物理的に距離を取るのが最善の策。あなたの可能性を吸い取られる前に、その場を脱出しましょう。

6:現実から逃げる

嘘を付きながら生きるのはとても辛いことです。一度ついた嘘は次第に大きくなり、虚構の世界から抜け出せなくなります。真実をねじ曲げたり、隠すことはやめましょう。真実を認めることが辛いときもありますが、それが「真実の人生」を生きる唯一の方法です。

いかがでしたか? 幸せとは手に入れるもの(have)ではなく状態である(be)と良く言われます。幸せな状態を保つためには「良くない習慣」を断つことが近道なのかもしれません。

あなたはこの他にどんなリストを付け加えますか?

6 Things Happy People Never Do [Marc and Angel Hack Life]
(稲崎吾郎)

[ルーミー]

Posted by nob : 2013年11月03日 23:51

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.8

■田原総一朗 「直感の天才」小泉元首相が日本の原発政策を変える

 小泉純一郎元首相が講演などで脱原発を訴えている。ジャーナリストの田原総一朗氏は、小泉元首相の発言が日本の原発政策に変化を促すと話す。

*  *  *

 小泉純一郎元首相の脱原発発言が大きな話題になっている。

「原発が動かなくなってからもう2年くらいになる。政治が早く、将来原発ゼロにしようという目標を打ち出せば、多くの国民がどんどん協力すると思います」

 私は、小泉元首相は「直感力の天才」だと思っている。

 小泉氏が自民党の総裁選に出馬しようかどうか迷っていたとき、私はある人に頼まれて小泉氏に会った。そして「出馬についてどう思うか」と聞かれたので、「経世会(旧田中派)と、平気でとことんケンカする気があるのなら、私は支持してもよい」と答えた。「でもね、殺されるかもしれないよ」とつけ加えると、小泉氏は「殺されても、やる」と、きっぱりと言った。

 もっとも経世会とケンカするといっても、一般の人にはよくわからない。小泉氏は総裁選の街頭演説で「自民党をぶっ壊す」と言い換えて熱弁を振るい、有権者の圧倒的な支持を得た。こういうところの感覚がすごいと思う。

 2005年の「郵政解散」でも、すさまじい直感力を示した。郵政民営化関連法案には自民党内にも反対する議員が多く、衆議院はぎりぎりで通ったものの、参議院はほぼ間違いなく否決の情勢だった。そこで長老議員たちは「採決しないで継続審議にせよ。否決されたら総辞職しかない」と説得したのだが、小泉首相は採決に踏み切り、否決されると、何と衆議院を解散した。

 多くの政治家もメディアも「小泉自民党は大敗する」と読んだが、「命をかける」「全政治生命をかける」と威勢よく言い放って、なんと大勝した。このときメディアが使ったのが「小泉劇場」という言葉だ。

 今回の小泉氏の脱原発発言は、フィンランドを訪問して「オンカロ」を視察し、「原発はダメだ」と直感したのである。「オンカロ」はフィンランドがつくった世界初の使用済み核燃料の最終処分場である。そこで使用済み核燃料の無害化に10万年以上かかると聞いて、冒頭の発言になったのだ。実は、このとき日本の原発メーカーの幹部が同行していて、彼は「高速炉で処理すれば300年で無害化できる」と説明したのだが、小泉氏は理解してくれなかったと不満を漏らしている。

 現在、自民党政権は原発推進の姿勢を強めているが、日本の原発には様々な問題がある。最大の問題は原子力を含めたエネルギーの総合戦略ができていないことだ。原発問題は経済産業省、環境省、復興庁、文部科学省、厚生労働省など、いくつもの省庁にまたがっていて、総合戦略が策定しにくい構造になっている。

 さらに汚染水問題、廃炉問題、再稼働問題、除染問題、そして最終処分場の問題など、難問が山積みだ。決着に向かっているのか、悪化しているのかさえよくわからない。何より原発問題の責任者がどこにいるのかもよくわからない。

 小泉発言は少なからぬ影響力がある。政府の原発担当幹部たちは困惑しているはずだ。しかし、だからこそ、私は小泉発言が原発総合戦略を後押しする、というより、いや応なく前倒しで進めざるを得なくさせるのではないかと考えている。

 小泉氏の「脱原発」発言で何となくホッとした人も多いかもしれない。だが、実は「脱原発」であろうとなかろうと、原発をめぐる数々の難問に取り組まざるを得ないのである。

[週刊朝日]


■小泉純一郎の「脱原発」で政界再編 細川元首相が“共闘宣言”

 10月16日、「脱原発」を掲げ、動きだした小泉純一郎元首相(71)が、千葉県木更津市で開かれた講演会に登場した。演説するその姿はかつて、「自民党をぶっ壊す!」と叫んで首相を射止めた現役時代さながら。100分間にわたって熱弁する“小泉劇場”に、居並ぶテレビカメラ、会場を埋め尽くした約1100人の聴衆が聴き入った。

 その迫力におののいた永田町では、小泉氏が「脱原発新党」を立ち上げるという噂が駆け巡ったが、そこはこう否定した。

「どっかの新聞でまた、原発ゼロの新党を考えているんじゃないかというのもあったけど、そんなこと毛頭考えてません。私の話が聞きたいという所には行ってお話しして、何かの参考になればという話なんです」

 だが、衆参で“絶対多数”を誇る安倍内閣を攻めあぐねる野党が、この好機を逃すはずもない。各党から続々とラブコールが送られているのだ。昨年末の衆院選以降、存在感が薄れていた生活の党の小沢一郎代表も、かつての政敵をこう評価した。

「小泉氏も政治の現場を離れ、公平な高みから眺めて脱原発という心境に至ったんだろう」

 菅直人元首相、民主党もエールを送った。とはいえ、野党バラバラという現状を見る限り、「脱原発」を軸とした政界再編は夢のまた夢。そんな中、意外な“キーマン”として名前が挙がっているのが、細川護熙元首相である。

 1993年、日本新党の代表として38年ぶりの自民党からの政権交代を実現。98年に60歳で電撃引退した後は、芸術家として活動してきた。長く政治の世界から距離を置いてきた細川氏だが、3.11以後は「脱原発」に目覚めているという。関係者が証言する。

「細川氏は最近も、エネルギー関連の専門家と会うなどして『脱原発』の道を模索している。そんな細川氏に数週間前、小泉氏が人を介して『会いたい』とアプローチしたようです」

 小泉氏と細川氏が脱原発で共闘すれば、その影響力がさらに増すことは必至。果たして本当なのか。細川氏本人を直撃すると、こんな答えが返ってきた。

「小泉さんとは会って話をしたいと思っています。当然、原発の話題になるでしょう。8月に視察したという、フィンランドにある使用済み核燃料の最終処分場の話を聞いてみたい。どこまでの話になるかわかりませんが、日本の現状は本当に深刻。どう行動するべきか考えなければならない」

 実は、細川氏には小泉氏と意外な縁がある。小泉氏が自民党総裁選に出馬する直前まで、細川氏や田中秀征・元経済企画庁長官らとともに「行政改革研究会」として活動していたのだ。月に1度、食事をしながら、小泉氏の持論だった郵政民営化などの改革案を語り合ったという。

 小泉氏と同じく、細川氏も自身の政界復帰については固く否定する。それでも、原発問題には強い危機意識を持っていた。

「福島第一原発の状況は危機的で、4号機の崩落があった場合、影響は一国にとどまらない。民主党政権時代、野田佳彦首相に『脱原発で旗幟(きし)を鮮明にすべし』と助言しましたが、その後の対応は本気度が見えませんでした。波風は立てたくないのですが、戦うべきところは、体を張らないといけないと思っています」

 となると、目指すところはやはり野党再編なのか。

「どの政党がくっついてというような永田町の話ではなく、国民運動にしていかなければならない。政権交代を実現した日本新党も、元は国民運動でした。脱原発が『一部の人が言っていること』と思われている今の空気を変えなければならない」(細川氏)

[週刊朝日]

Posted by nob : 2013年11月03日 23:46

見護りと寄り添いから、、、忍耐は愛あればこそ。。。

■うつ病かもしれない友人に何ができるか

友達の様子がいつもと全然違って、すごく悲しそう。人と接するのが嫌そうなので、どう接していいか分からない──。

落ち込んでいる友達をサポートする一番良い方法とは、いったいどのようなものなのでしょうか。

アメリカでは実に10人に1人がうつ病になるといいますが、本人だけでなく周りの人たちも鬱病に近い状態になってしまうともいわれています。友達を助けるのに必要なのは、心の健康の専門家からのアドバイスと、うつ病の体験談を聞くこと。この記事では、米Lifehackerのライターで、自身うつ病の経験のあるMelanieが、友だちに対するケアの助けになるよう、段階をおって説明していきます。

うつ病とは何か:まず知っておくべきこと

最初に必要なステップは、うつ病を理解することです。まわりからすればうつ病は、ただ悲しみに打ちひしがれているように見えますが、うつ病の症状は長く続き、感情の表現が極端で、日常生活を送るのが困難なほどです。臨床心理学者のジェフリー・ディグロート博士は、下記のように例をあげています。

悲しんでいる人の場合、数日間勉強が手につかず、週末に友達と出かけることもせず、仕事や学校を2、3日休んでしまうこともあるでしょう。対してうつ病の人は、数週間勉強が手につかず、何週もの間家族や友達と出かけないまま、学校で単位を落としたり仕事を失ったりするのです。

ただ悲しんでいるだけなら、冗談や励ましの声をかけ相談に乗ることで、元気にしてあげられるかもしれません。しかし、うつ病は内科的疾患のひとつで、壊滅的な結果を引き起こします(世界では30秒に1人が自殺しようとしているとのデータも出ています。もし、友達に自殺しようとしている気配があったら、すぐに専門機関に相談してください)。話を聞くだけで、うつ病の人を助けることはできないのです。

うつ病の人は、自分がなぜ極端な感情を抱くのか分かりません。コメディアンのケビン・ブリールさんはこう述べていました。

本当のうつ病は、人生において何かうまくいかない時に悲しくなるのとは違います。本当のうつ病は、人生の全てがうまくいっているのに、悲しくなることです。

私の経験を振ってみると、うつ病のときに感じたのは、自分が暗い穴の中にいて息ができず、何も感じられないような状態でした。でも、うつ病の人の多くは、周囲に心配をかけまいとして、自分を平常であるかのように見せるのです。

残念なことに、心の健康の専門家でさえも、うつ病を見つけて治療するのは難しいです。その理由は、うつ病の症状が多様だということ。一般的にいわれるうつ病から、季節性情動障害、産後うつまで多様なのです。極端に落ち込んだ状態になる人もいれば、集中力がなくなる人、心に穴が開いたような状態になる人など、うつ病のサインが人によって違うのも、発見を難しくしています。

うつ病は"ただ悲しんでいる"以上に深刻な状態なので、悲しんでいる人に対して言うべきことやすべき行動と同じ方法では対処できないということを知っておかなければなりません。

うつ病の人のために、できること

友達が急に落ち込んで、大好きだったことを楽しまなくなっているのを見るのは、つらいものです。そんな時、友達としてできることは、一緒にいて、話を聞くこと。ここでいくつかポイントを書いておきます。

心配に思っていることを正直に伝えましょう。先述したディグロート博士は、変わった行動や性格の変化などをメモしておいて、それを相手に伝えることをすすめています。

症状の出方は、人によって様々です。「悲しみに沈む」「怒りっぽくなり、社交性がなくなる(ひきこもり)」「自滅的な行為」「新しいことへの興味を失う」「食欲不振」「不眠」などが例として挙げられます。もし友達や恋人、家族などにそのような変化が見られ、本当にうつ病かどうか知りたいなら、感情の起伏や行動に関する明らかな変化をメモしておくことをおすすめします。

明らかな変化を感じるのなら、相手に最近の調子を聞いてみましょう。もしかしたら、話をしたくて仕方がなかったのかもしれません。

聞き方としては、たとえば「最近落ち込んでいるように思うけど、何か困っていることでもある?」といった伝え方がよいでしょう。

その際、アドバイスをしたり、問題を解決しようとしないでください。共感だけで十分です。間違っても、次のようなことは言わないように。

「その問題はすぐ何とかできるよ」 「良い面を見てみなよ」「日の出を見ながらヨガをしてみて」

ジェームス・アルチャーさんは下記のように書いています。

死にたい人は、いません。でも、死にたい気分の時に突然励まされて、元気になるのは難しいものです。もし「ああ、死にたい」といったら、みんなが「元気を出して、生きがいはたくさんあるよ」と言いますが、そういう言葉は聞きたくないのです。

うつ病の人の問題を解決することはできません。よりよい聞き手になって、その場にいることが大事です。ベントル・メディカル・アソシエーツによると、下記のようなことを言ってはいけないそうです。

「本当は、何も問題はないよ。考えすぎだよ」 「あなたの人生は素晴らしい。何に落ち込んでいるの?」 「その状態から早く抜け出したら?」

ディグロート博士によると、大切なのは、友達のために、いつもそばにいることを分からせること。友達が、特に問題はないと言って話したがらなかったら、うつ病だと強制的に認めさせるのはやめてください。かわりに、悲しんでいる人にする時のように、メールやちょっとした電話などで連絡をとってください。

ベントル・メディカル・アソシエーツによると、何かに一緒に取り組むのもよい方法だそうです。「その活動に興味がなくても、誰かと一緒に何かをすることは、自分が一人ではないと感じてもらえる、良い手段です」とのこと。同時に、三食しっかり食べているか、良く寝ているか、お日様の光を浴びているか、運動しているか、などもチェックしてみましょう。毎日ベッドを整える、といった小さな習慣も気持ちの浮き沈みが激しい時の助けになります。

自分の問題として、問題をとらえないのも大切です。ホープ・ラシーンさんはハフィントンポストに、愛する人がうつ病の時の接し方で、学んだことを書いています。

何がうつ病を引き起こしているか考えるのは、やめる うつ病の人の気持ちの浮き沈みに接するのはストレスになるので、自分の心の健康にも気を付けましょう

スクールカウンセラーや自殺防止のための電話相談員などの専門家や、知り合いなど他に手助けできるひとのリストも作っておき、一番良い手助けの方法を見つけましょう。共通の友人と話すことも有効です。

まわりの人にうつ病について理解してもらいましょう。自分がうつ病で苦しんだ経験があるなら、自分の経験を話して、これから起こりうる出来事への不安を取り除いてあげましょう。うつ病には、誰にでも効く解決策はない、ということを心に留めておきましょう。あなたの時にきいた方法が、他の人に効かない場合も多々、あります。毎朝ベッドに出るために治療が必要な人もいれば、心理療法が効く人もいます。

何はともあれ、うつ病を弱いことの表れだと思っていないこと、隠す必要はないと思っていることをうつ病の人に分かってもらうことは、大きな助けになります。うつ病はひどい烙印をそのひとに捺すことになり、そのために、必要な助けが得られない人がたくさんいます。

カウンセラーなどの専門家にかかることを提案しましょう。友達の抑うつ症状が学校の単位を落としたり、仕事を休んだり、引きこもったり、危険な行動など、生活に支障が出るほどなら、ディグロート博士は、精神分析医か治療専門士の治療を受けることを勧めています。

治療を受けることを渋っている時は、他の健康診断と同様、時には心の健康もチェックする必要があると説明しましょう。それでも行くのを拒まれたら、他の友達や家族にも協力してもらいましょう。胸がとても苦しい時や足を骨折した時に医者にみてもらわない人はいません。うつ病も同じく、健康に関する大問題です。

最後に、もう一度念を押して書いておきます。

友達が自分や他人を傷つける行動を起こしそうなサインがあったら、専門機関にすぐ連絡してください。日本国内では、下記のような相談窓口があります。

いきる・ささえる相談窓口 いきる〜自殺予防対策支援ページ(都道府県・政令指定都市別の相談窓口一覧)こちら こころの耳 働く人のメンタルヘルスポータルサイト「こころの耳」働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト〜心の健康確保と自殺や過労死などの予防〜こちら

Melanie Pinola(原文/訳:曽我美穂)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2013年11月01日 17:35

直接的要因というほどではないにしろ、私の経験値に照らしてすべて間接要因になりえるようです。。。

■発症リスクを上げる? 下げる? 
冬場のうつと甘いモノの関係

 天高く馬肥ゆる……ではないが、秋から冬に過食傾向に陥る方は案外多いのではないだろうか。健康的な食欲ならまだしも、どか食いを繰り返し、さらに「気分の落ち込み」が加わるようなら、季節性のうつかもしれない。

 秋から冬にかけて発症するうつ病は「冬季うつ病」と呼ばれる。典型的なうつ症状に加え、甘いものやポテトチップなど炭水化物への欲求が強く出るのが特徴。日照時間が短くなると、精神を安定させる神経伝達物質「セロトニン」の分泌量が減少する。その不足を補うためセロトニン産生に必要な糖質を欲するのだ。冬の日照時間が短い北欧では、人口の1割がこの症状に悩んでいるとされる。

 さて、その北欧は東フィンランド大学から、うつ病と食事との関連について報告が出された。中高年男性の食習慣と心疾患、2型糖尿病などの関連を調べるうち、うつ病との関連が浮かび上がり、あらためて追跡調査を試みたもの。

 その結果、新鮮な野菜や果物、全粒穀物、鶏肉や魚、低脂肪のチーズを中心とした「健康的な食事」はうつ病リスクの低下と関連していた。また、以前から予防効果あり、とされてきた葉酸(レバーやホウレン草などに含まれる)の摂取と、リスクの低下があらためて示された。しかし、同じく予防効果ありとされてきたビタミンB12の摂取量や、EPAなどω-3系・ω-6系脂肪酸の血中濃度との関連は認められなかった。

 一方、うつ病リスクを悪化させる食物には、ハム・ソーセージなど加工肉、菓子パン、スイーツやスナック菓子、糖分が多い飲料、ポテトフライなどジャガイモの加工品と、ジャンクフードが並ぶ。ジャンクフード依存がうつ症状を招くのか、その逆かは明確ではないものの、不健康な食事が悪化要因になることは確かだろう。

 気分が落ち込み「甘いもの」「口当たりのよいもの」が恋しくなるのは人情だ。ただし、うっかり耽溺するのは考えものである。この季節の落ち込みの特効薬は午前中のうちに強い光に当たること。専用の人工照明もあるが自然光で十分だ。晴れた日も、曇り空でも、カーテンを思い切り開けよう。

(取材・構成/医学ライター・井手ゆきえ)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年11月01日 17:27

暴挙に甘んじるも歯止めるも私たち次第。。。Vol.2

■わずか1ヵ月で成立させてはいけない
「特定秘密保護法案」に抱く大きな懸念

 注目の特定秘密保護法案が10月25日に閣議決定されて国会に提出された。

 安倍晋三政権は、この法案と一体視されるNSC(国家安全保障会議)設置法案と合わせて、今国会中の成立を目指している。

 まず、このような重要法案、しかも異議の多い法案をわずか1ヵ月で成立させようとするのは間違っている。徹底した審議を重ね、必要な大幅修正をして国民的理解を得なければ、政権の求心力が失われるかもしれない。

「行政機関の長」が特定秘密を指定

 法案を読んで、さまざまな疑念を抱いたが、特に気になったのは、「特定秘密」が閣僚など「行政機関の長」によって指定されること。

 そして、その指定内容をチェックする制度的保障がないことだ。

 これに違反した場合の最高刑は10年以下の懲役とされているから特定秘密の漏えいはかなりの重罪だ。

 ここで大きな疑念が湧いてくる。

 そもそも、1人の行政機関の長の意向によって指定した秘密を漏えいした者が、10年の懲役に処せられるなんて、法理論的に許されるのか。

 この点に関して安倍首相は国会でこう述べているが、これを聞いて、さらに不安が高まった。

「閣僚は(秘匿の必要があると判断された)特定秘密の指定と解除の権限がある。政権交代で新閣僚が誕生すれば、改めてその適否を判断することもありうる」

 これでは、同じ特定秘密を漏えいしても、10年の懲役を科せられる人と罪を問われない人が出る可能性がある。

 こんなことで罪刑法定主義の近代法の大原則が貫けるのか、きわめて疑わしい。

 「行政機関の長」は一部が閣僚で大半が官僚ということになる。

 閣僚はほとんど官僚組織の意向に従うから、事実上は「特定秘密は選挙で選ばれていない官僚が、国会の審議も閣議の決定も経ないで決める」ことになる。これでは国民どころか政治家も知ることができなくなる。

特定秘密が永久に葬られる可能性も

 特定秘密の指定期間にも重大な問題がある。

 まず原則公開を打ち出していない。指定期間は「行政機関の長」によって延期できるし、30年後にも内閣の承認を得れば、永久に闇の中に葬ることができる。

 これでは、官僚が知られたくない情報をいくらでも特定秘密に指定していく恐れが出てくる。

 国が当面は秘密にしなければならない情報があることは誰でも承知している。だから秘密保護の必要性も理解している。だが、それは①一定期間後の公開、②国民(政治)の関与による指定、③厳しいチェック、が不可欠な要件だ。

 今回の法案では、最低限「行政機関の長」による指定は変更・修正を要する。少なくとも担当外も含めて複数の閣僚の関与が必要だ。行政機関の長による指定が法案の根幹部分としたら、あえて振り出しに戻り、現行国家公務員法を厳しい方向に改正することを検討するのが先決である。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年11月01日 17:21

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.7

■「脱原発」で社民党首と会談 小泉純一郎元首相に“愉快犯”の見方も

 いったい何が目的なのか。「脱原発」を言い出している小泉元首相。29日は社民党の吉田党首と会談して、マスコミを賑わせた。

 約45分間の会談は、フィンランドの核廃棄物最終処分場「オンカロ」を視察した感想など、小泉がほぼ一方的にしゃべっていたという。

 脱原発勢力の連携を期待する社民党のラブコールに対しては、「それぞれの立場で世論に訴えていこう」と一蹴して終わった。

 ま、連携なんてハナからあり得ない話。小泉は、社民党が厳しく批判する超格差社会をつくり出した張本人だ。手を結べるワケがないし、落ち目の社民党に恩を売る必要もない。それなのに、小泉が会談に応じたものだから、さまざまな臆測を呼んでいる。

 まずは、脱原発勢力を分断するための陽動作戦という見方だ。
「小泉氏の言動は結果的に野党共闘を潰すことになる。昨年末に小沢一郎氏が提唱した『オリーブの木構想』が実現するとすれば、脱原発が軸になる。その中心に小泉氏が躍り出れば、オリーブの芽をまるごとのみ込んでしまいかねない」(野党ベテラン議員)

 次は「安倍コノヤロー説」。

 安倍は24日のテレビ番組で、小泉の脱原発について「ひとつの勘なのだろうが、(原発)ゼロを約束することは無責任だ」と言っていた。これにカチンときたという見方だ。今回の会談は、21日に吉田が呼びかけ、25日に小泉から「OK」の返事がきて実現したという。安倍の発言に「コノヤロー」と思って、会談を受けた可能性は十分ある。

 政治アナリストの伊藤惇夫氏は「愉快犯みたいなものでしょう」と、こう言った。
「小泉氏に確固とした信念があるとは思えない。利己主義の塊のような人ですからね。自分の発言が注目され、政界が右往左往しているのを見て、面白がっているのではないですか。ひょっとしたら、自分が首相を務めた5年5カ月という記録を抜きそうな安倍首相に対する対抗心があるのかもしれません」

 いずれにせよ、小泉の脱原発なんて、期待するほうがおかしい。すり寄る社民党はみっともない。

[日刊ゲンダイ]

Posted by nob : 2013年11月01日 17:17

暴挙に甘んじるも歯止めるも私たち次第。。。

■児童ポルノや恐喝 メールやLINE監視の対象として検討 通信傍受法改正の議論で【争点:安全保障】

児童ポルノや恐喝などの犯罪対策のため、電子メールやLINEなどのネットのやりとりが通信傍受の対象になるかもしれない。国が行っても良いとされる傍受対象の拡大が、法務省で議論されているのだ。

日本では憲法21条が「通信の秘密」を保障しているため、国は国民が行っている通信の内容を見ることはできない。しかし、1999年に成立した「犯罪捜査のための通信傍受に関する法律(通信傍受法)」によって、一部の通信傍受が認められている。対称となるのは薬物犯罪、銃器犯罪、組織的殺人、集団密航の4つのみだ。

この傍受の対象となる犯罪の拡大について、法務省の法制審議会が議論を行っている。新たに対象として議論されているのは、テロ関連犯罪のほか、不正アクセス行為、コンピュータ・ウイルスに関する犯罪、児童ポルノ関連犯罪、窃盗、恐喝など広範囲に及ぶ。また、これまでは、傍受の際にそのつど記録を裁判所に提出することや、通信事業者等による立会いが必要だったが、これらをなくすかどうかも検討されている。

通信傍受範囲の拡大は、アメリカなどとの国際連携が背景にあった

通信傍受範囲の拡大が議論される背景には、アメリカとのサイバー防衛連携の強化がある。

9.11のテロを受け、アメリカではテロ対策のために通信傍受を強化してきた。日本に対しても2011年ごろ、アメリカの情報機関である国家安全保障局(NSA)が電子メールや電話などの個人情報の傍受に協力するよう打診していたことがわかっている。

中国の国際光回線をはじめ、アジア太平洋をつなぐ多くの光ケーブルは日本を経由することから、中国情報の収集が狙いだったとみられる。日本側は法的制約や情報要員の不足を理由に要請に応じなかったという。

(47NEWS「米が日本に傍受協力打診 中国情報が狙いか」より。 2013/10/27 02:00)

アメリカではスパイ対策として制定された「外国情報監視法」や「愛国法」に基づき、司法機関などの監視の下で通信の傍受が行われているが、その対象は、国外の企業や団体だけでなく、アメリカ市民にも及んでいたことがエドワード・スノーデン氏によって明らかになっている。

アメリカで起こったこと同様の通信傍受が、日本でも行われるかもしれない。

■国際的なサイバー犯罪拡大防止への協力とプライバシー保護のはざま

日本政府は今月2日、サイバー攻撃を防ぐための技術協力や、人材育成支援の拡大を記した「サイバーセキュリティ国際連携取組方針」を策定した。

サイバー分野で具体的な支援策を公約する戦略文書は世界でも例がなく、攻撃に利用されたコンピューター端末の駆除に共同で乗り出す予定の東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国に加え、中国の影響力が大きいアフリカや南米への支援も明記した。

国名の明示は避けたが、執(しつ)拗(よう)にサイバー攻撃を仕掛ける中国や北朝鮮に対する包囲網の構築が念頭にあり、安倍晋三首相が掲げる「積極的平和主義」を具現化する第1弾となる。

(「サイバー協力 アフリカ・南米とも 政府が国際戦略文書策定」より。 2013/10/2 22:40)

また、10月17日から韓国で開かれていた「サイバー空間に関するソウル会議」において、三ツ矢憲生外務副大臣は、安倍首相が掲げている「積極的平和主義」の方針に沿って、日本がサイバーセキュリティ強化のための国際連携に積極的に取り組んでいくことについて言及している。

このように、国際社会への貢献を理由に、通信傍受法の改正議論も進むと見られる。

一方、通信傍受法にはプライバシーの侵害につながるとする声もある。福島瑞穂・保坂展人両氏は、かつて通信傍受法について次のように指摘していた。

例えば、薬物犯罪の容疑がかけられたAさんが、30日間盗聴されたとします。Aさんの恋人や友人との会話が聞かれることは言うまでありませんが、Aさんの家族にかかってきた電話もまずは盗聴されます。そこには「金銭・財産の話」「企業秘密」「健康上の悩み」など他人に聞かれたくないプライベートな話が多々含まれています。そういう話は、警察官が自主的にスイッチを切るから心配ないというのが法務省の説明です。けれども、これを誰もチェックできません。そして、Aさん宅の盗聴は「成果なし」に終わったとします。しかし、Aさんには無断で「Aさん宅盗聴録音テープ」は5年間、裁判所に保管されます。

(「盗聴法の影響は、一般市民に及ぶのでしょうか?また報道機関への影響はありますか?」より。)

通信傍受法改正の議論の際には、不適正な通信傍受を防止する方法が、どこまで盛り込まれるかという点も注目だ。

[ハフィントンポスト]


■メルケル首相携帯、米が10年以上盗聴か…独誌

 【ベルリン=工藤武人】ドイツのメルケル首相の携帯電話が米国家安全保障局(NSA)に盗聴されていた疑惑に関し、ドイツ誌シュピーゲル(電子版)は26日、NSAが10年以上にわたり、メルケル氏の携帯電話の通信内容を傍受していた可能性があると報じた。

 同誌は、NSAの機密データを入手したとし、これによると、メルケル氏が首相に就任する3年前の2002年から、メルケル氏の携帯電話がNSAの監視対象になっていたことが確認された。メルケル氏は02年当時、野党だったキリスト教民主同盟(CDU)の党首を務めていた。

 メルケル氏の携帯電話の番号は、オバマ米大統領訪独(今年6月)の数週間前まで、監視対象のリストに載っていたという。

[読売新聞]

Posted by nob : 2013年10月28日 01:55

飲み過ぎには要注意。。。

■乾燥する前に。水を飲むとカラダにいい12の理由+正しい水分補給の方法

Dumb Little Man:最近、米大統領夫人のミシェル・オバマが、アメリカ人はもっと水を飲んだ方がいいと発言し、その後ちょっとした議論が起こりました。しかし、これには特に政治的な意図があったのではありません。正しいことを言っただけです!

毎日水を飲むことで、健康には驚くほどいいことばかりです。特に、砂糖いっぱいのジュースを飲むくらいなら代わりに水を飲んだ方が、よっぽどいいわけで。人間の体の約70%は水分でできており、医者によっては、健康のためには1日コップ8杯の水を飲むといいといいます。

水を飲むことの12の効能と、必要十分な水分を摂る方法をお教えしましょう。

水を飲むとカラダにいい12の理由

1.体の水分バランスを整える

人間の体の60%は水なので、毎日水分を摂取することが、体の水分の吸収や循環、代謝、体温調節の管理に役立っているというのも不思議ではありません。体内の水分量が少なくなると、脳は水や水分が飲みたくなる口渇機構に働きかけます。

2.カロリー摂取を抑える

水を飲むと食欲が抑えられ、食べる量を制限することができます。また、カロリーの高い飲み物の代わりに水を飲むようにすれば、間違いなく体重が減ります。炭酸飲料というのは、栄養がほとんどないカロリーだけの飲み物なので、炭酸飲料をやめて水をもっと飲むようにすれば、すぐに体重が減るはずです。食事の前にコップ1〜2杯の水を飲むと、満腹感を感じやすくなり、食べる量が減ります。

体重をすぐに減らす別の方法として、水分の多い食べ物を食べるのもいいです。フルーツや野菜、オートミール、豆類、コンソメベースのスープを摂ると、高カロリー食品よりもゆっくりと体に浸透していくので、満腹感を感じます。水を飲むことで肝機能が向上し、体脂肪も燃えやすくなります。

3.認知力が上がる

脳の機能を適切に動かすには、一定量の酸素を脳に供給する必要があります。十分に水を飲めば、脳に必要な酸素も摂取することができます。1日にコップ8〜10杯の水を飲むと、認知力のレベルが30%上がるという研究結果もあります。また、十分に水を飲むことにより、電解質レベルを高く維持することができ、神経機能を助けることにもなります。脳とメッセージのやりとりをする神経にとっては、特に大事なことです。

4.筋肉に活力を与える

運動をしている時は、一度に適切な量の水を摂らなければなりません。筋肉細胞が適切な能力を発揮するには、適度な水分供給が必要なのです。米スポーツ医学会は、運動の2時間前に約17オンス(約500ml)の水を飲むこと、運動の合間には汗をかいた分を補うだけの水を飲むことを推奨しています。十分な水分と電解質が無いと、筋肉細胞は縮んでしまい、筋肉痛を引き起こします。十分な水分を摂ることで、筋肉はより長い時間、よりハードに動くことができるので、筋肉がより早く成長します。

5.関節をなめらかに動かす

関節痛に悩まされている場合は、十分に水分を摂ることがとても大事です。関節を柔軟かつ強靭に保つには水分が必要なので、たくさんの水を飲むと、関節の動きがなめらかになり、痛みも無くなっていきます。

6.肌をよりきれいに強くする

水分量が十分な肌はきれいに見えます。水分量の足りない肌は、乾燥し、ひび割れ、しわになりやすいです。また、十分に水を飲み、肌の内側から潤うようにすると、化粧水などで保湿した水分もしっかりと閉じ込めます。適切な水分を摂取することで、湿疹などの皮膚炎や乾癬(かんせん)に負けない肌になります。

十分に水を飲んでいない場合は、体が水分を保とうとし始め、肌がむくんだり膨張したりします。アルコールやカフェインの入った飲み物は、脱水症状を引き起こし、肌を乾燥させることになるので、飲み過ぎないようにしましょう。

7.頭痛が治まる

頭痛の大きな原因の一つが脱水症状です。頭痛薬を飲む前にまずは水を飲みましょう。神経学の雑誌に載っていた研究によると、偏頭痛持ちの人が毎日コップ6杯の水を飲むようにしたところ、頭痛に悩まされた時間が2週間で21時間以下になりました。水を飲むことは、腰痛にも効果があります。

8.腎臓の働きを助ける

腎臓は体内の毒素を排出する働きをしていますが、最高の浄化作業をするためには、定期的に随分を補給しなければなりません。腎臓が排出する主な毒素は血中尿素窒素で、水分を十分に摂っていないと、きちんと排出されません。水分補給が足りていない警告のサインは、尿の色が濃くなるというもので、さらに濃縮されると異臭もあります。慢性的に水分が足りないと腎臓結石にもなります。

9.がんを予防する

水分で常に潤っている人は、膀胱がんになる危険性が50%低く、大腸がんになる危険性は45%低くなるという調査結果があります。十分に水を飲むことで、肺がんの危険性も下がることがあります。

10.インフルエンザを撃退する

水分を毎日きちんと摂っていると、免疫システムが強くなるので、関節炎やリウマチ、腸の疾患に効果があり、インフルエンザウィルスを撃退しやすくなります。

11.心臓を健康にする

体内の水分が十分に足りていない場合、心臓は新鮮な酸素を豊富に含んだ血液を臓器に送り出すのに、より懸命に動かねばなりません。ある一定期間以上それが続くと、健康に深刻な問題が起こります。カリフォルニアのローマ・リンダ大学の研究では、毎日十分な水を飲んだ人は、心疾患になる確率がかなり低いことが分かりました。

12.快便を助ける

消化器官をスムーズに動かし続けるには、十分な水分摂取が必要です。水分を十分に摂っていないと、大腸は便から水分を吸収するため、便秘になります。定期的に排便するためには、体には十分な水分と食物繊維が必要です。

必要十分な水分を摂る方法

必要な量の水分を摂っていないと、本当に水分が必要な場所や時間に関係なく、喉が渇きやすくなり始めます。12〜16オンス(約350〜500ml)のボトルの水を、常にカバンに入れて持ち歩いたり、クルマの中や机の上に置いたり、手元にあるようにします。

ペットボトルを使い捨てるのが嫌な人は、水筒などを活用してお金も資源も節約しましょう。台所にウォーターサーバーを置いて、毎週配達を頼んで取り替えるのもいいです。浄水器や浄水ボトルを買って、水道水を飲むようにすれば、もっとお金を節約できます。

冷蔵庫の中に、常にお気に入りの健康ドリンクを入れておきましょう。ジュースやスムージー、牛乳、自家製のアイスティーなどを入れておけば、砂糖入りのソフトドリンクや、カフェイン入りの栄養ドリンクを飲みたくならずに済みます。食事をしたり、おやつを食べる時には、水か冷蔵庫にある飲み物を飲めばいいのです。

Linda Cauthen(原文/訳:的野裕子)
Photo by Thinkstock/Getty Images.

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2013年10月28日 01:43

いつもシンプルイズベスト。。。

■【ジョブズ金言集】仕事に迷ったときに読むべき、スティーブ・ジョブズの導きの言葉

 人生の中で成功と転落と、そして復活をすべて体験したスティーブ・ジョブズ。

 そんな彼が発する言葉には説得力があり、ビジネスマンならずとも思わず考えさせられる魅力を持つ。

 今一度その”金言”を振り返り、自分の生活と当てはめてみよう。もしも道に迷っているなら、このメッセージから答えが導き出せるかもしれない。

・方向を間違えたり、やり過ぎたりしないようにするには、まず「本当は重要でも何でもない」1000のことにノーと言う必要がある。

ダメなものはダメと言葉に出していうことが大事。

・仏教には「初心」という言葉があるそうです。初心をもっているのは、すばらしいことだ。

ジョブズは若い頃から、禅に傾倒した仏教徒でした。

・私がこれまでくじけずにやってこれたのは、ただひとつ。自分がやっている仕事が好きだという、ただそれだけなのです。

自分の仕事に誇りを持つこと。その一心があれば困難な状況も乗り越えられる。

・飢餓感を持て。バカであれ。

スタンフォード大学卒業式での祝賀スピーチにて最後に語った言葉。現状に満足することなく愚直に邁進せよ。

・消費者に、何が欲しいかを聞いてそれを与えるだけではいけない。完成するころには、彼らは新しいものを欲しがるだろう。

常に「先」を意識することは、クリエイターにとって重要なファクターですね。

・人生は時に、レンガで頭を殴られるかのような出来事に遭遇する。それでも信念を失うな。

予想外のトラブルに直面したときに迷ってはいけない。自分の選択を信じることが大事。

・泣きたいときは泣けばいい。笑いたいときは笑えばいい。自分を隠して生きたって楽しくないだろう?

人生の半分以上を費やす「仕事」だからこそ、楽しみながらこなすことが大切である。

 彼が過去に発したこれらの言葉をかみしめつつ、明日からまた仕事に打ち込みましょう!

[ミートアイ]

Posted by nob : 2013年10月28日 01:27

実体は推して知るべし、、、公務員待遇と特別生涯年金を保証しての国が直接雇用する人材を派遣するところから、、、それが国が前面に出ることの最初の一歩。。。

■福島第一原発作業員 緊急座談会「汚染水処理の現場はヤクザとど素人だけになった」

迷惑でしかなかった安倍首相の視察団

毎日のように、ニュースを賑わせる原発汚染水問題。安倍首相の見解とはまったく逆だが、ほぼ、アンコントロール状態にあると見て間違いないだろう。最前線で闘う男たちにイチエフのいまを聞いた。

間抜けなことばかり起きる

作業員A 先日もホースの交換中に汚染水が漏れて作業員6人が被曝するトラブルがあったけど、原発汚染水漏れはほとんどが初歩的なミス。8~9割がヒューマンエラーだと思う。

作業員B 作業員の士気、相当低いからね。とにかくコロコロ人が替わるから、責任感みたいなものがない。いま一緒に作業しとる仲間の前職は新宿の居酒屋店員、プールの監視員、塾の講師、トラック運転手と、ど素人ばかり。熟練さんがおらん。

作業員C 僕はフリーターでした。原発内の前線基地である免震重要棟と隣接するプレハブ小屋に出入りする作業員たちの、備品や汚染度の管理をする仕事をやっていまして、同僚は10代後半から60代まで数十人。北海道から九州まで全国から来ていますけど、地元の福島の人が一番多いかな。

 それはいいんですが、とにかく現場がいい加減。被曝講習がJヴィレッジ(福島第一原発から20kmの距離にある東電の後方拠点)で行われたんですが、ビデオを観た後にテストがあって、それをクリアすると講義を受けてまたテスト。中には居眠りしている同僚もいたんですが、全員合格。ようは形だけなんです。

作業員B 現場でも東電が作業員に直接指示を出すことは、ほとんどない。あっても「早くしろ」「時間がない」くらいやね。こないだ安倍さんが視察に来たけど、ホンマ、大迷惑でした。というのも「安倍さんに汚いところを見せられない。ガレキを片付けろ!」と東電に言われ、1週間もかけて現場の掃除をやらされたんです。掃除で作業が滞るというアホらしさ。安倍さんが見たのはほんとのイチエフ(福島第一原発)の姿やないですよ(笑)。

 俺たちは何が起きてるんか、これからどないなるんか、何もわからん。毎日毎日、自分の作業が何のためになるんかもわからず、ただ言われたとおり動いとる。

作業員A だから、ゴムシートを現場に置き忘れて、それが排水口に詰まるなんて、初歩的なミスが起きる。「それぐらいで?」と思うかもしれないけど、原発ではちょっとした落とし物でも大事故につながる。構内には「ゴミを落とすな」という張り紙があちらこちらにあるくらい。私からしたら、ゴムシートを放置するなんて考えられない。原子炉からALPS(放射性物質除去装置)へ汚染水を注ぐホースにゴムのカスを詰まらせたときは、原子炉の冷却ができなくなって、温度が上昇。「何があったんだ?」と大騒ぎになった。

作業員D 汚染水タンクの配管も、どれだけ傷んでいるか想像もつかないですよね。とにかく「急げ、急げ」と急かされて作ったから、純正品ではなく、既製品を組み合わせている。配管として使っていた市販のホースがチガヤという雑草のせいで穴があくというマヌケな事故もありましたよね。

作業員C 汚染水タンクの設置当初から水漏れは懸念されていましたけど、そうした声は東電に伝わらない。東電はタンクをパトロールしていると言ってますが、1000基あるタンクを二人で2~3時間で見るわけでしょ? 長く見積もっても1基あたり30秒弱。連結部分は数万ヵ所あるわけで、とてもチェックできない。

自分も海に汚染水を流した

作業員B だいたい、タンクから漏れてる汚染水なんて、雨が降ったら確認は不可能。漏れてるのか雨なのか区別がつかん。地下水に至っては、想像もつかんよね。側溝にも明らかに汚染水と思われる液体がたくさん流れとるけどパッと見、普通の水。よく「今日は何tの汚染水漏れが見つかりました」とニュースでやっとるけど、報道される数字は少なすぎる。ハンパやない量が流れてますよ。せんだって、台風が上陸したときなんて、大雨で側溝の水が溢れそうになったので、海に捨てました。流した水の放射線量を測定しなかったことを責められましたが、あえて測定せんのですよ。数値によっては犯罪になってまうから。

作業員A ただ、外部被曝に関しては、多少はマシになった。東電がサーベイマップを公開していて、高線量の場所がわかるから。毎時70~80シーベルトという超高線量のところは鉄板で覆ったうえで、張り紙をして、注意喚起している。

作業員B でも、福島第一原発には、地雷みたいに、とんでもない高線量のところがまだまだある。原子炉建屋の山側の道を車で走ると、いまもピューッと線量があがりますよ。特に2号機と3号機の間。あそこは加速して突っ切ります。3月にネズミが仮設の配電盤をかじって停電したよね? どこが停電したか、みんなわかっとったけど、線量が高いと有名なところだったから、誰も現場に行きたがらんかった。

作業員A 熟練作業員の不足は深刻。素人が10人いるより、技術を持った一人のほうが仕事は捗る。震災後、原発作業員の年間被曝量の上限が50から250ミリシーベルトに上げられたけど、福島第一原発ではそれでもすぐ、被曝限度を喰ってしまって、働けなくなる。熟練工は『高線量部隊』と呼ばれる、原発により近い現場で働くので、だいたい1~2週間で限度オーバーになってしまう。

作業員B そんなリスクをおかして、手当もピンハネされてロクにもらえんなら、イチエフを選ぶ理由はない。

作業員C 作業員には通いと泊まりがありますが、小さい下請けに入ってしまうと、16時間も拘束されることがある。長時間労働、低賃金、残業手当なしの世界。

作業員B ウチの会社はプレハブの寮に住んでいる人が多いかな。事故直後は地元の温泉街の宿やったから、ランクは相当落ちた。それにこの寮というのが、メシがまずくてね。「東電が全然、お金をかけてくれない」って食堂のオバちゃんが嘆いてた。

作業員D 作業員の装備が野田政権の収束宣言('11年12月)以降、ずいぶんと軽くなりましたよね。東電が予算を削っているからでしょう。性能のいいチャコール(活性炭)フィルター付きマスクから市販の使い捨てマスクになった。それどころか、マスクなしで作業するエリアもできた。作業員を運搬する車両で汚染物を運ぶこともあるんだから、マスクなしのエリアなんてありえないのに。

作業員B メディカルチェックは受けとる?

作業員C 3ヵ月に一度、ホールボディカウンターで内部被曝の検査をしてます。その他、契約している総合病院での定期検診が3~4ヵ月に1回ありますね。

作業員B 一緒に働いていた人で、東京の人と広島だか山口だかの人が突然死しましたわ。被曝とは関係ないって言われとるけど……。ただ、労働条件が過酷なのは間違いない。夏なんて、シャワー浴びたのかってくらい、汗をかく。

作業員D ケアの面もどんどん悪くなってます。以前は線量オーバーで離職した人間は、半年か年に1回は人間ドックを受けられたり、無料の健康相談があった。それがいまはよほど高い線量で被曝したケースじゃないと、そういうケアはない。私は最近、すごく風邪をひきやすくなった。過労のせいもあるだろうけど、すごく不安です。

作業員C 使い捨てにされてる感がありますね。作業員は原発内のプレハブで休憩したり、食事をしたりするんですが、誰がどこで何の作業をしていたか、一切知らされない。僕はそんな作業員たちが着ていたものの廃棄や処分をやるんです。ハサミを入れて脱がせるんですが、下手したらこっちも被曝する。なのに東電は放射線測定時間の短縮を求めてくるからチェックが甘くなる。一番ヒヤリとしたのは、作業中に何かが指に刺さって血が出たとき。トラブルが表沙汰になれば現場責任者も咎められるから、黙ってました。

毎日、放射能を浴びている

作業員B 汚染水処理にしたって、いまはそれを最優先にしているけど、肝心の汚染水を流すホースさえ、事故当時のまま使っているから、劣化が激しく、あちらこちらから水漏れする有り様。原子炉建屋もボロボロのまま。満身創痍ですわ。3号機なんていまも、原子炉の中がどうなってるかわからないですからね。放射線量が高すぎて、ロボットも入れない。

作業員D 汚染水以外のことが後回しになっています。たとえば1号機、2号機の排気筒のヒビ。崩壊すれば毎時10シーベルトの放射性物質が放出されかねないのに、まったく報道されない。これ、1時間浴びれば死んでしまうレベルの線量です。ヘドロ化した汚染物や、原子炉建屋が水素爆発した際に飛び散った燃料棒の欠片が海に流れる可能性だってある。

作業員A 余震も怖い。地震が発生したら、免震重要棟へ逃げるようになっているけど、指示がおおざっぱ。

作業員B 地震が起きると構内放送で知らせてくれるんやけど、マスクをかぶっとるから、なかなか聞こえへん。しかも、防護服を着ていては機敏に動けない。震度4くらいの揺れでも「うわ!」ってみんなパニックになっとるもんね。ずっと原発で作業しとれば慣れるんやろうけど、人がコロコロ替わるから。そういえば、「現場で大ケガしても、ドクターヘリが来ますから」なんて東電は胸を張ってたけど、実際にケガ人が出たときにヘリが来るまで1時間以上もかかって、「救急車のほうが早いわ」と怒られとったな(笑)。

作業員C 私の所属する下請け会社には保安担当者がいて、地震の際は彼らの指示に従うよう言われています。地震が起きると、保安担当が現場を見まわって、異常の有無を確認して会社へ報告していますね。

作業員D 浜岡原発は防潮堤のかさ上げをしているけど、イチエフにはお粗末な、石を金網で包んだ仮設防潮堤しかない。順番が逆でしょう。

作業員A 東京オリンピック招致に際して、安倍首相が「状況はコントロールできている」と安全宣言したけど、あれはどこの話なんですかね。それどころか、ゼネコンが集めてくる作業員たちはいずれオリンピック関連工事に取られると思う。安倍は無責任すぎるよ。

じきにヤクザも逃げ出す

作業員D もちろん、我々にもやらなくちゃいけないという思いはあるんですが、正直キツい。作業員の数は変わらないのに、仕事は増えていくばかり。トラブルが起きれば、その対応でまた仕事量が増える。キャパシティを超えて、みんな疲れきっています。「汚染水を処理する」ことばかり注目されていますが、現場の感覚からすると、放射性物質を取り除いた低濃度の汚染水を海に流せるように政治の力で話をつけてもらわないと意味がない。処理後の汚染水が貯まる一方で、いまでもタンク工場みたいになっている。

作業員B あとは作業員を増やすべき。特に熟練工を福島に戻さんと。

作業員D 東電は、最初は威勢のいいことを言うんです。『お金がかかってもいいから、ちゃんと収束させましょう』と。ところが、実態が伴わない。これから廃炉まで30 年も40年もかかるのに、作業員の詰め所はプレハブにクッションシートを敷いた簡素なもの。汚染水用のタンクもそう、「カネがないカネがない」でも「急げ急げ」で造ったから、トラブルが絶えない。

作業員C 一部の東電の協力会社がバカみたいな安い値段で入札して、イチエフの労働価格のデフレを引き起こしたのも問題。労働者の中には借金などでヤクザに送り込まれた人や食い詰めたヤクザ本人がいる。現場はヤクザとど素人ばかりです……。

作業員B 原発に潜入したジャーナリストが「作業員の1割はヤクザ」と本で書いとったけど、たしかにヤクザ者は増えた。刺青入れた作業員にも会ったことあるわ。安く人を派遣して中抜きしたり、単純にシノギとして若い衆を派遣したりしとるんやろね。一方でヤクザに頼りでもしないと、人が集まらんのも事実。

作業員D そもそも事故対策を考えてなかった会社に事故対応をやらせることが間違い。しかもプライドは高いから「このままでは無理です」と頭を下げることもできない。汚染水はどんどん増えるのに、作業員はどんどん減っていく。それなのに子ども・被災者支援法はあっても被曝労働者の支援法はないというんだから、そのうち素人もヤクザもイチエフからいなくなってしまいますよ。

作業員A/神奈川県出身の30代男性。事故直後、自ら志願して福島へ
作業員B/大阪府出身の40代男性。いわき市の寮から、原発に通う
作業員C/東京都出身の20代男性。街中で声をかけられ転職を決意
作業員D/事故前から福島第一で働く地元・福島県出身のベテラン

[週刊現代]

Posted by nob : 2013年10月25日 18:53

そのとおり!!!Vol.31

■東京電力はあの日から何も変わっていない!?

 東京電力福島第一原発の地上タンクに設置されている漏水防止用の堰(せき)から、放射性物質に汚染された雨水が流出したと言う。原因は降雨量の想定数値が低過ぎたということらしい。東電からまたもや「想定外」の言葉が出てきた。

 一体、東電も原発行政も今まで何をやっていたのかと激しい不満と疑いが湧いてくるのを禁じ得ない。

 東電は10月20日の降雨量を30~40ミリと想定していたが、実際にはその3倍(102ミリ)の雨が降った。だから汚染された雨水が溢れ出たというのである。午後2時頃からは1時間で30ミリ、なんと1日の想定分が降ったのだから「雨の想定が甘過ぎた」(東電)なんてものではない。大雨を全く軽視していたということだ。

汚染水流出問題を招いた「2つの落度」

 この一件を常識的に考えると、次のような落度があった。

 まず、今節、大雨は珍しくない。降雨量の高めの想定は当たり前で、さらに原発汚染水漏れの危険性があるのだから、堰の高さも常識的な想定の2倍から3倍を考えて対応するのが当然だろう。

 次に、東電は堰の中の雨水を汲み上げるポンプの能力が不足したことも原因の1つと強調している。

 4日前の16日に台風26号による大雨が降り、ポンプが足りなくて堰内の雨水を汲み上げ切れなかったという。何と20日の大雨が降る前に、大半の堰が水位20センチを越え、なかには堰の高さ(30センチ)とほぼ同じ高さのところもあったという。

 要するに、それほどの大雨でなくても、堰から水が溢れる状態にあったのだ。

 雨が降れば汚染水が溢れ、それが海岸にまで流出する可能性が高いのに、なぜ東電はポンプを増設したり、消防車など代替機能を備える努力をしなかったのか。

 このところ、福島第一原発の事故現場では大小さまざまなミスが相次いでいる。懸命に働く作業員の疲労も極致に達しているに違いない。

 だが、今回の事態は今までのミス以上に深刻な理由によるものと私は受け止めている。

 そもそも「想定の甘さ」が3.11の原発事故を招いたのである。津波の高さを過小に想定して大事故を招いたことを忘れていなければ、今回のような「想定外」のことは起こらないはずである。

 ポンプが不足していたとは実にお粗末な話で、私は事故当時の非常電源喪失のことを思い出した。東電は大事なことを何も学んでいないように見える。

未だに安全性より経済性重視ではないか

 最近、原発ゼロにすれば「経済は成り立たない」というような不遜な発言が目立つようになった。

 福島第一原発の事故は、われわれが「安全性より経済性を優先した」から起きたのである。それを違うと言う人は1人もいないはずだ。

 そして、事故後にミスが続いているのも、この期に及んでなお、東電や政府が安全性より経済性を重視しているからと言われても仕方がない。

 東電も政府も、明らかに事故収束よりも再稼働を向いている。ますます安全性より経済性を重視している印象を受ける。

 これでは世界に向かっても後の世代に向かっても、原発事故に対する責任を果たすことはできない。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年10月25日 17:29

諦めずに継続することが知識と経験を蓄積し、、、自ずとリスクマネージメント力を高める。。。Vol.3

■プロ登山家・竹内洋岳
×BCGパートナー・植草徹也【後編】
登山は想像力を競うスポーツ
企業のリスクマネジメントも基本は同じ

前回に続く、日本人初の14座完全登頂に成功したプロ登山家、竹内洋岳氏とボストン コンサルティング グループ(BCG) パートナー&マネージング・ディレクター、植草徹也氏の対談最終回。

まとめとなる今回は「リスクマネジメント」をテーマに二人で話していただいた。高所登山におけるリスクマネジメントから私たちが学べることはいったい何だろうか?(構成 曲沼美恵)

ハイリスクの高所では常に
「成功確率」が判断の根拠に

植草 著書にあるエピソードに関連し、竹内さんに是非、お聞きしたいことがありました。2012年5月に14座のうちの最後、ダウラギリを登頂した際の話です。いざ「サミットプッシュ(登頂を目指して向かう)」しようという時、パートナー兼カメラマンの中島ケンロウさんの足が高所障害で止まってしまいますね。竹内さんはこの時、中島さんに対して「一人でC1まで下りろ」とアドバイスします。

 山岳部登山を経験した私には、これはちょっと意外でした。山を登る際にはふつう、「弱い者に合わせましょう」と教わりますので、ああいう場合、一人で下ろすというのは考えられなかったからです。

竹内 それは、私と中島さんの間にある約束事が関係しています。中島さんと私はガイドとクライアントという関係ではない。登りたければ自分で登るし、下りたければ自分で下りる。そういう自由な個人がお互いをパートナーとして一緒に登っている状態です。だからこそ成り立つ、というのが一点。

竹内 もう一点は、山の中で「弱い人に合わせる」ことは必ずしもリスクを回避することにはつながらない、という考え方によるものです。山というのはそこにいるだけでリスクがありますから、そのリスクに晒される時間はできるだけ短い方がいい。にもかかわらず、弱い人に合わせてゆっくり歩いたら、それだけリスクが増します。ならば、先に行ける人が行って、ルートを作ってあげる方がいい。

 あの時、中島さんにはすでに高所障害の兆候が見えていました。そこから先、無理して登れば彼は自分の力で下りることさえもできなくなってしまう。かといって、私が中島さんと一緒に下りてしまったら、誰も登頂ができないままで終わってしまいます。私たち二人の目標は「登頂すること」でしたから、その可能性を少しでも高められるかどうか、が判断の根拠になりました。

植草 確かに、あの時の様子を記録したテレビ映像を見ると、中島さんにはまだ余力があるように見えました。しかし、竹内さんはあれ以上行ったらもう一人では下りられなくなるだろう、と判断された訳ですね。

 話を伺っていて思うのは、「行ける者が先に行ってルートを確保する」方が、集団全体が生き延びるために最適な判断ではないか、ということです。そしてそれは、日本の今の組織運営に対する重要なアンチテーゼにもなっている気がします。日本的集団主義のなかにいると、どうしても突出したパフォーマンスを発揮しにくいですし、それを嫌う傾向がありますから。

竹内 もちろん、山の中というのは、そうしなければ生き延びられない厳しい環境だということが前提にあるかと思います。もしも、あそこで中島さんを無理に上らせて倒れてしまったら、二人とも命が危うくなる。だから、あの場にいればおのずと感覚も研ぎすまされてきますし、そう考えざるを得なくなるわけです。言うなれば、人が人を育てるのではなくて、山という環境が登山家を育てる。ですから、僕らのようなプロ登山家でも、後進を育成することには限界があると思っています。基本的には発掘することしかできない。ただ、良いことも悪いことも含めて後進に伝えて行くことは大事で、それは自分の重要な役割だろうとは思いますが。

リアルな想像がリスクを減らす
登山は基本的に想像力が勝負

植草 登山のリスクを少なくする上で、竹内さんが普段から心がけていらっしゃることはありますか? 

竹内 できるだけリアルに想像すること、でしょうか。登山は基本的に想像力の勝負なんです。誰も登ったことのない山を誰も経験したことのないルートで登るというのはそれ自体、想像力が必要ですよね。この山に登ったらどうなるだろうか、と想像しなければ山には登れないわけで、山に登るという行為そのものが、実は想像力を持つことからスタートしている。

植草 大航海時代に危険覚悟で冒険に漕ぎ出したのと同じですね。

竹内 私は以前、スキーをやっていたんですが、スキーの場合、スタートゲートに立った時に理想的なラインを思い描き、最後はゴールでガッツポーズするところまでシミュレーションしろ、と言われました。けれど、登山の場合はそれだけではなくて、「登れない場合にどうなるか」というマイナス面の想像をしておくことが、とても大事です。自分がそこで死んでしまうかもしれない、ということをいかにリアルに想像できるか。リアルに想像しさえすれば、死なないためにはどうしたらいいか、も具体的に見えてくる。だから、想像力が成否の鍵を握ると思いますね。

植草 登山をしているときに、それをどのタイミング、あるいは手順で想像するのですか?

竹内 あまり時間ごとに区分けして考えたりはしていないんです。ところどころぼんやりと考えながらも、時々、それを最初から順番につないでみたり、あべこべにつないでみたりして、最終的にすべてのことがつながって円になるかどうかをチェックする。

 なぜ円のイメージかと言うと、登山は「登頂」がゴールではないんです。頂上は「通過点」の一つでしかない。「折り返し地点」かどうかさえも、すべての行程を終えてみないとわからないものなんです。

竹内 BC(ベースキャンプ)から出て、そこに戻って来るまでのプロセスを年表のように一つの紙に書いたとしたら、頭の中でそれを持ち上げて輪っかにしてみる。その輪が大きいか、小さいか、は最後までわからない。それに、一つの輪が終わったら、すぐにまた、次の輪がスタートしている。下りてきた時はすでに「次はどこへ行こうか」と考えていますから、厳密に言うと、どこがスタート地点かどうかも曖昧で、すべてが連鎖的に続いているわけです。

植草 登れないかもしれないと想像した時に、死の恐怖は感じないんですか?

竹内 感じます。それがあるからこそ、避けるにはどうしたらいいか、と考えられる。たとえば、山を登っているとクレバス(氷河や雪渓に生じた深い割れ目)に遭遇しますね。見えれば避けるのは簡単ですが、その上に雪が降り積もっていたりすると、クレバスがどこにあるかを想像しながら進まないといけない。想像できたならば、ストックでつついてみるとか、ロープを出そうとか、プローブ(継ぎ手式のアルミパイプをつなぎ、2~3メートル下の感触を探るための道具)で雪のコンディショニングを見てみよう、とか、そこに落ちることをどうやって避けたらよいか、の具体的な手段も思いつきます。

 岩場を登る時も同じです。今ここで右手のアックス(ピッケル)が外れたならば、体がこう回転するだろうな、そしたら、どこの岩に当たって、どこを最初に打ちつけるだろうか、と想像する。そうすると、右手が抜けたらその時は左手をこう動かそう、とリアルな想像もできるわけです。

 先ほどお話したダウラギリのケースを例にとれば、本来ならば、中島さんが自分で「ここから先は登るよりも下りた方がいい」と想像して、自分から「下ります」と言わなくてはいけない。だから、私は時々、冗談で彼に言うんです。「あの時の想像競争ではオレが勝ったね」と。

「経験」は想像力を妨げることも
「積む」より「並べろ」が竹内流

植草 私が続けているトレイルランニングでも、同じようなことはあるかなと思いました。私自身もだんだんとリアルに想像できるようになってきたんですけれども、日帰りで30キロとか山の中を走りますから、「もし、途中でケガをしたらどうするか、動けなくなってしまったらどうしようか」は考えておかなくてはなりません。その場合、どのルートからエスケープするか、どこで泊まるか、を想像しながら装備を決める。そのためのルートもシミュレーションしてから、走るようにはしていますね。

竹内 山登りは、この想像する部分が一番おもしろいんですよ。登っている最中は息が切れるし、頂上の手前なんて、三歩進んだらもう「ハア、ハア」言います。ですから、そこだけを切り取ると、ちっとも楽しくない。次はどこに行こうか、誰と登ろうか、何を着ていこうか、と考えている時が一番楽しいし、そこからすでに登山は始まっているんです。

植草 想像の幅をもたせるために、経験というのはどれくらい役に立ちますか?というのも、竹内さんはご自身が書かれた本の中で、一見すると矛盾するようなこともおっしゃっている。経験はそれだけに頼ると危険だ、という一方で、リアリティのある想像は経験からしか生まれないということも主張されている。改めて、「経験」の意味について伺いたいのですが。

竹内 経験というのはとても怖いものでもあって、それを積むと、その分だけ分かっているからと想像しなくなっちゃう危険性もあるんです。けれど、山というのは一つとして同じ山はない。同じ山を登るのでも季節が変われば条件はまったく違いますし、時間によっても山は表情を変えることがあります。ですから、一度登ったからあとは大丈夫、ということは絶対にありません。経験したからここは良し、という部分は決してないんです。

 ですから私は、いつもゼロの状態から始めたい。できることならマイナスからスタートしたい、といつも思っています。いくら経験を積んだからと言っても、山を登る苦しみが消えるわけでもない。私が8000メートル級の山を14回登っていても、次に登るときはまたゼロからのスタート。そういう気持ちを保てるかどうか、で想像がどこまで豊かにできるか、は変わってくると思います。

 私がよく言うのは、経験は「積む」より「並べる」ということ。経験はあった方がいいのですが、積んではいけない。凍傷になったらどうなるかという知識を持つのと、実際にそれを経験して感じるのは違います。実は私自身、2007年に一度、雪崩に巻き込まれて死にかけたことがあります。

植草 最初にガッシャブルムⅡ峰に挑戦した時ですね。

竹内 救出された時は全身打撲で片肺が潰れ、背骨の一つが破裂骨折、肋骨も5本折れていました。一緒に雪崩に遭遇した仲間はそれで命を落としています。その時私は、激痛に耐えながら「絶対に生き延びてここに戻って来る」と誓ったんです。

竹内 それでリハビリをしまして、翌年、私は再び同じ山に挑戦しました。山に登って涙を流したのは、その時が初めてでした。

 背骨を折ったからこそ「二度と折りたくない」と思う。そういう経験はしなくて済むならその方がいいのですけれど、したからにはその痛みを忘れないようにすることが大事で、それが「並べる」ということだと思っています。

植草 壮絶な話ですね。考えてみたら、ビジネスは山登りとは違い、命まで取られることはありません。だから、本来、もっと挑戦すべきなのかもしれません。

 経験を積めば崩れることはあるけれども、並べればそれが敷き詰められて空白がなくなっていく。竹内さんのお話されたリスクマネジメントの極意はそんなイメージかと思います。お話を伺っていて、経験に支配されるのではなく、それをよりリスクに対する感度を高める方へとうまく活用していらっしゃるような気がしました。

 組織登山=大企業とすると、国際公募隊はベンチャー企業に近い。今はクラウドファウンディングなど資金集めの方法も多様化していますから、その気になればベンチャーでもかなりの資金を集めることができます。大企業としては、組織のなかにいかにしてリスクテイクできるチームを作れるか、が非常に大きな課題になってくるかと思います。

 そうした状況のなかで、竹内さんが経験された高所登山のお話はとても示唆に富むものでした。高所登山のようなハイリスクな状況は決して特殊ではなく、ビジネスの世界ではもはや、それが日常化した世界に生きています。私もこれからリスクテイクできる組織のあり方について、より一層、具体的に考えていきたい。今日は貴重なお話を本当にありがとうございました。

【ヒマラヤ登山から学ぶ 勝ち抜くためのヒントBCG流 その3】

経験は「積む」より「並べる」。「わかっている」「知っている」と思い込んでしまうことで「落とし穴」が生まれる。経験を先入観につなげずに、将来オプションを、よりリアルに想像するための触媒として使うこと。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年10月25日 17:12

可及的速やかに対処すべき最重要かつ最難課題。。。

■福島第1原発4号機 11月8日にも燃料取り出し 当初計画を前倒し

東京電力が福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールに保管している1533体の燃料取り出しについて、早ければ11月8日にも開始する方針を固めたことが23日、分かった。廃炉が決まった1~4号機のプールから、本格的に燃料を取り出すのは平成23年3月の事故以来、初めてとなる。当初計画では11月中旬の開始予定だった。

震災時に定期検査中だった4号機は、原子炉建屋が大破しており、地元などからは早期の燃料取り出しが求められている。4号機プールからの燃料取り出しが始まれば、3期間に分かれた政府・東電が示す廃炉工程表のうち「第2期」に移る。取り出し作業は来年末まで続く見込み。

4号機では建屋を覆うように燃料取り出し用カバーが設置され、11月の取り出し開始に向け、準備がほぼ整った。取り出し用設備について、原子力規制委員会の使用前検査で問題がないと判断されれば、プール内の燃料を輸送用容器に装填(そうてん)し、トレーラーで約100メートル離れた別棟に運ぶ作業を開始する。

東電は取り出し開始時期について「使用前検査を受けている段階で、現時点では(当初計画の)11月中旬としか言えない」としている。使用前検査の結果によっては開始が延期される可能性もある。

[産経新聞]

Posted by nob : 2013年10月25日 16:38

自らの理想を目指す過程におけるその時々のあるがままの自分自身を許容することから。。。

■本当は○○してほしい...「心の根源的な欲求」を認めるとモヤモヤが消える!

彼とのやり取りで気持ちがモヤーッとすること、誰かの言動でムシャクシャすることはありませんか? こんなとき、自分が何を求めていたのかが理解できると、心は落ち着きやすいようです。

心には根源的な3つの欲求があります。あなたが引っ掛かりを感じたのは、どの欲求なのでしょうか。

■わかってほしい

気持ちが混乱したとき、あなたが考えていたことが相手に伝わらなかったのではありませんか。

たとえば、彼のことを大切に思っている気持ちが雑に扱われると悲しくなるでしょう。彼が理解したのとは違う「あなたの想い」があったのだとしたら、それを理解しない彼に怒りたくなることもあるでしょう。

「わかってほしかったのはどんな気持ちなのか」を自分が整理できると、心がスッキリしてきます。伝えたいことが明確になれば、相手にもわかりやすいコミュニケーションができるでしょう。

■愛してほしい

誰もが「愛してほしい」という欲求を持っています。そして、どのように愛されたいのか、どのように愛したいかには個人差があります。あなたが望む愛され方と、相手が望む愛し方がすれ違っていないでしょうか。あるいは、逆の立場でのすれ違いがないでしょうか。

自分はどうされると「愛されている」と感じやすいのか、相手は「愛している」のをどう表現するのか、お互いの理解を深めましょう。

「相手なりのやり方で愛してくれている」と感じられたら、優しい気持ちでその人とコミュニケーションしやすくなるでしょう。

■助けてほしい

「助けてほしい」「本当はこうしてほしい」ということがあるのに、それを素直にお願いできていないのではありませんか?

「言わなくても察してほしい」「面倒なことを頼みにくい」「あつかましいと思われたくない」など、お願いできない理由は様々あるのかもしれません...。

もし「わかりにくい態度」で「こうしてほしいのになぁ」と求めているのだとしたら、相手が誰であっても要望に応えるのは難しいでしょう。「言ってくれたら協力したのに」と思う人もたくさんいます。言葉にしてお願いするのも大切なことでしょう。

[グリッティ]


■自分を責めて落ち込まないで!「わからない」ことは恥ずかしくない

本当はよくわかっていないのに知ったかぶりをしてしまったり、すべてを知っていないといけないような気がして「勉強しなきゃ」と焦ってしまったり、「わからない」ことを「わからない」と言えないために苦労していませんか?

■わからないことがあるのが普通

人が自分に対して認めたくないのは、「自分はバカである」ということと「自分はスケベである」ということだと言われています。

とくに「自分はバカである」とは感じたくないので、「わからない」というのはとても恥ずかしいことのように思いがちです。

わからないことがあるのは悪いことではありません。誰だって、初めてのことや興味対象外のことなど、知らないことがあるのが普通です。

■「教えて」とお願いする

わからないことをわからないまま済ませてしまうと、そのほうが、後々悲惨なことになりかねません。勇気をもって「わからないのですが教えてもらえますか?」とお願いするようにしましょう。

ただし、仕事の手順など業務上覚えるべきものは、同じことで聞けるのは多くても3回までと思っておきましょう。

■何がわからないかを知って対策を!

「わからない」にもいろいろあって、つまずきやすいのはどこなのでしょうか。たとえば、ただ知らないだけならば、一度聞いたら済むでしょう。

どう対応したらいいかがわからないなら、経験を積みましょう。はじめのうちはわからないでしょうが、そのうち「Aの対応でいいですよね?」といった確認を求めるだけで済むようになり、最終的には自分で判断できるようになるでしょう。いまわからないのは、経験を蓄積している時期だからなのかもしれません。

また、聞いたのに記憶がないことが繰り返されるなら、メモを取るようにしましょう。仕事のことなら、自分なりのマニュアルのようなものを作ってもいいかもしれません。そもそも覚えていなくていいことならば、覚えていない自分を責めないようにしましょう。

[グリッティ]

Posted by nob : 2013年10月25日 16:27

「福島原発を東電から切り離し、国の直轄事業化とすべき」という方向性には同意、具体的方法論には不同意、、、一事業としてではなく、官民一体国をあげて取り組むべき問題。。。

■「福島第一原発を分社化すべき」コンサルタントの伊藤敏憲氏が強調

10月21日、エネルギー産業分析で著名なコンサルタント、伊藤敏憲氏は「福島第1原発を東電から切り離し、国の直轄事業化とすべき」との見方を示した。

エネルギー産業分析で著名なコンサルタント、伊藤敏憲氏はロイターのインタビューで、「東電を今のままで維持すると経営がもたない」と指摘したうえで、「福島第1原発を東電から切り離し、国の直轄事業化とすべき」と強調した。

具体的には政府直轄となった福島の事故処理に関する全費用を、他電力も含めた原子力発電事業の収益で賄い、柏崎刈羽原発は東電が運転すべきと述べた。将来的には、廃炉や放射性廃棄物処理、核燃料サイクルなど関わる「バックエンド事業」については、国内全ての原発を対象に政府の直轄事業にすべきとした。

また、「国は、全て東電に事故の原因があるという対応で、スケープゴートにした」などと、現行スキームを策定した民主党前政権を批判。「東電は救済しないといけない」と指摘した。

さらに同氏は、「(バックエンドの)費用負担だけは将来も残る。本来はキャッシュを生める原発を動かさないと、何らかの形で国民負担に回る。それは合理的な判断ではない」などと話した。

東京電力<9501.T>の広瀬直己社長は昨年11月、福島第1原子力発電所の事故に伴う賠償、廃炉、除染といった「負の遺産」について「一企業の努力では到底対応しきれない」と、政府による支援の枠組みの見直しを訴えた。

同氏が示したアイデアは、東電の考え方と親和性があり、原発推進の立場である東電や経産省の理解を得やすいとみられる。

伊藤氏はUBS証券アナリストなどを経てコンサルタントとして独立。電力業界や経済産業省に太いパイプを持ち、高い専門性を駆使した分析で知られている。

インタビューの主な内容は次の通り。

──自民党の有力議員から東電の経営形態の見直し議論が出ている。福島事業の分社化、「廃炉庁」案なども出ているが、最近の動きをどうみるか。

「東電を今の形態のままで維持すると経営はもたない。破綻が現実となる可能性もある。政治家の一部には東電を破綻させるべし、あるいは政治家以外にもそういうことを主張する方がいるが、極めて危険だ」

「破綻により全ての原子力事業者にも同様のリスクがあると評価される可能性があり、(電力会社に)カネが回らなくなる。問題は社債・クレジット市場だ。東電破綻によって無限大のリスクが発生する可能性が生じるから、(電力会社への)融資は極めて難しくなる。 東電解体論を主張している人は東電しか見ていない。東電の破綻だけではすまない。電気事業全体がこの影響を大きく受ける。仮に資金調達できたとしてもコストが間違いなく跳ね上がる」

──福島第1を切り離した東電は賠償、廃炉、除染の負の遺産を免れるのか。

「いや、負う。(廃炉などの)費用はフロントエンド事業(=原発の発電事業)で負担する。東電は事故当事者として責任を認めているので、その費用を払ってもらう。一連の原子力政策の見直しの中で、福島以外にも廃炉になる原子炉が出てくる可能性がある。政策変更による判断なので、福島第1だけでなく将来的にはバックエンド全体を国の直轄事業にすべきだと考えている。その費用はフロントエンドのキャッシュフローの中から全額ねん出して、東京電力だけではなく、他電力を含めた原子力事業全体で負担する仕組みを考えるべきだ」

──政治的には「東電救済だ」と言われるのではないか。原発事業の収益で負担するのが東電だけではないとなると、他の電力会社の同意も必要だが。

「東電は救済しないといけない。というのは、今の負担は東電が耐えうる額をはるかに超えている。それが(最終的に)どういう形になるかというと、関東地区の電力需要家に負担が強いられることになる。健全だと思えない」

「他電力の同意は必要になる。ぎりぎりの提案だが説得できると考えている。東電の負担が最も重くなるようにすればよい。結果的には(全国の)電気料金に跳ね返ってしまうことがあるかもしれないが、少なくとも現状よりは公平性が高い」

――東電から福島第1を切り離して受け皿となる組織の性格は。行政組織なのか、国も出資する半官半民の組織か。

「行政や政治が判断して、折り合いが付く段階で決めればよい。国が全額出資する組織にする、国と原子力事業者が折半する、民間事業者の組織にするのか、いろいろな方法はあると思うが、国に責任を分担させるために、国が全額かあるいは過半を持つべきではないか」

――柏崎刈羽原発は東電が運転すべきか。中部電力<9502.T>や東北電力<9506.T>に柏崎刈羽を移管することはできないか。

「柏崎刈羽は東電が運転すべきだ。東電が負う福島関連の費用は、実質上、未来永劫に近いかもしれない。負担を負わせるためには東電に十分なキャッシュフローを持たせないといけないが、それができるのは柏崎刈羽だ。東電から柏崎刈羽を切り離したら、福島の負担を支払う能力がなくなるか、大幅に減る。それこそ東電を負担から切り離してしまうことになる。彼ら(中部電や東北電)に柏崎刈羽をやる気はまったくない」

「原子力事故の後始末は原子力でつけさせるのが私の考え方。一部に送配電事業に負担させろという考え方もあるが、そうすると原子力に関係ない新規事業者を含めて負担することになるので、納得を得られないと思う」

──原発を当分の間、使うことが前提のスキームだ。原子力推進体制の温存ではないか。

「原発を使わないと費用がねん出できない。脱原発でいっせいに全部やめようとすると、本来はキャッシュを生めるものがすべて負の遺産になる。脱原子力はできなくはないと思っているが、(将来も)費用負担だけは残る。キャッシュを生めるはずのものを動かさない形にしてしまうことなので、その分、電気代に跳ね返るか、何らかの形で国民負担に回る。それは合理的な判断ではないと思う」

──国がバックエンド事業に責任を持つとして、(難題の)高レベル放射性廃棄物の最終処分場をどう確保するのか。

「少なくとも民間事業会社がやるより見つけやすい。国対国の交渉もできる」

──高レベル放射性廃棄物を外国に持っていくということか。高くつきそうだが。

「(外国に移管も)1つの方法だが、中間貯蔵で少なくとも数十年、100年単位で引っ張ることは可能。(高レベル放射性廃棄物に処分前の使用済み核燃料の貯蔵は)機械的な部分が全くなく、放射性物質が大気中に放散されるわけではないので、それほど危険ではない。(国外に出すと)コストは掛かるが、これは国の政策であり、国対民間では交渉にならない。国が役割を果たしていただきたい」

(インタビュアー:浜田健太郎、アントニー・スロドコフスキー)

(浜田 健太郎 編集;田巻 一彦)

[ロイター/ハフィントンポスト]

Posted by nob : 2013年10月22日 23:15

今日生あるように明日逝くこともごく自然なこと、、、死の許容と最後の日の創造は心の最大の豊かさに繋がる。。。

■納得できる死を「創る」にはどうすればいいか
いま知りたい終活――作家 柳田 邦男インタビュー

 かつてはタブー視されてきた「死」を意識する人が増えている。人生の終わりまで自分らしく生きるための活動である、「終活」という言葉も一般に浸透してきた。

 一方で、自宅での看取りが少なくなった現代は、死をイメージしにくい時代でもある。 自分なりの死生観を持ち、納得できる死を「創る」には何が必要なのか。「生と死」を基軸に、がん医療や災害、事故などのテーマを長年執筆してきた、ノンフィクション作家の柳田邦男氏に聞いた。(聞き手:前野 裕香、山田 徹也)

日本人の死生観は、大きく変わった

 ここ三十年ほどで日本人の死生観は大きく変わりました。医学が進歩し、高齢化が進んだことが背景にあります。不治とされた病が次々と克服できるようになり、家での看取りも減りました。どうかすると、いつまでも元気でいられるような錯覚に陥ってしまうほどです。死因の1位であるがんは、今や国民病になりました。本人への告知が主流となり、ただ延命治療するだけではなく、痛みや苦しみを取り除く緩和ケアが治療の選択肢に入るようになりました。

生と死の選択について、個々人が問われる時代になったのです。

 「死生観」を考えるには、三つのフェーズに分けるのがよいでしょう。どのように死を迎えたいか、死を目前にしてどのように生きるか、そして死後に何を遺すのか。これらをわけて考える必要があります。

 まず死の迎え方ですが、延命治療はここ十数年くらいでかなり薄れてきました。緩和ケアが普及し、病状によっては在宅で疼痛治療などを受けながら穏やかに最期を迎えるという、いわゆる尊厳死が可能になったのです。死を意識しつつ最期まで自分らしく穏やかな日々を送り、苦しみのない死を迎えるという考え方です。

 終末期に納得できる医療をうけるためには、日頃から、地域の医療状況について把握しておく必要があります。自分の街の病院やホスピスの事情、在宅で緩和ケアを施してくれる医師がいるのかといったことです。事前に準備をしておけば、たとえばがんが進行してきたときにどうするかといった選択がスムーズにできるわけです。

納得できる死を「創る」

 ただし、納得できる死を「創る」には、単に痛みや苦しみを取り除くという医学的な対応だけでは不十分です。

 最も重要なのは、死が避けられなくなったとき、あるいはもう先が短いと感じるようになってからどう生きるかという、二番目に挙げたフェーズです。心おきなく最期を迎えるために残された時間で何をしたいのか。人生を一つの長編小説に例えると「最終章をどう書くか」とも言い換えられます。これに関しては誰かが答えをくれるわけではない。自分で考えるしかないのです。

 どんな人であれ、山あり谷ありの物語を生きている。振り返るといくつものエピソードがあって、それぞれが人生の一章、一章を構成しています。死の直前というのはその最終章です。物語をどう完成させるか。未完で終わらせないで、その人らしくどう生きるか。自分の死は自分で創らなければならないのです。

 医療者も、患者が本当に納得感のある死を迎えるにはどうすればいいか、という意識を持って患者に接しなくてはなりません。患者のニーズをくみ取り、医療者はどうサポートできるかを考えることが医師や看護師の真の役割なのです。家族も同じです。医療者や家族が“伴走者”となって心身両面のサポートをしてくれると、患者の最期は大きく変わるのです。

 進行がんで入院していたある釣り具商の話があります。彼は残された時間が長くないということを自覚し、医者に相談をした。「妻になんとか店を継がせたい。引き継ぎさえできれば、いつ死んでもいいんだ」と。

 医者が「何日あればできるのか」と問うと、釣り具商は「徹夜をすれば三日でできる」と言ったそうです。そこで医者は在宅ホスピスの態勢を整え、自宅に帰ってもらった。彼は三日三晩をかけて奥さんにすべてを引き継ぎ、取引先に挨拶を済ませ、一週間ほどで亡くなりました。

 別な例で、町の鉄工所の親父さんの話も象徴的です。大学病院で肺がんの治療をしていたのですが、がんが骨転移し、首もまわらないくらい苦しんでいた。緩和ケアが十分ではなかったため、家族が見舞っても痛みのせいでつねに感情が険しくなっていて、周囲に当たり散らすような状態でした。

 本人の希望は「とにかく家で死にたい、家族に囲まれて死にたい」というものでした。退院をして、自宅で微量のモルヒネを服用してもらうと痛みがころっと取れた。奥さんをはじめ、家族が一体となっておじいちゃんを支えました。お孫さんに「おじいちゃん、頑張れ頑張れ」と背中をさすってもらって、本人は「地獄から天国へ帰ってきた」と喜んだそうです。「俺は幸せだ、俺は幸せだ」と毎日言い続けて、それが最期の言葉になりました。

 釣り具商の旅立ちにも、鉄工所の親父さんの旅立ちにも、本人の“納得感”があります。こうした亡くなり方であれば、遺された家族のグリーフワーク(悲嘆の癒やし)も非常にスムーズに進むんですね。

 僕自身も”“最終章”を考えています。そんな大きな望みはないんです。なるべく家にいて、平凡な日常生活を送りたい。台所で朝食を用意したり、夕食に魚の煮付けを作ったりといったことが好きだから、そうしたことをマイペースにやっていきたいんですね。

 残り少なくなったら、趣味で撮ってきた雲の写真を整理して、写真集と絵本を作りたい。少年時代には測候技師になりたかったほど、人生を通じて雲に魅せられてきましたから。

 あとは小説にしろ詩歌のたぐいにしろ、買ったはいいけれど、読み残しになっている本が何百冊とあります。そういったものを読むためにも、やはり最後まで本箱の近くにいたいなあと思いますね。

闘病記で死をイメージし、戦略を立てる

 現代は死をイメージしにくい時代です。戦争があった時代は、近しい人が若くして戦死したり、医療が未発達の段階だったため身内の誰かが結核で亡くなったりといった死の体験が身近にあった。今は病気であっても病院で亡くなる方が圧倒的に多く、家での看取りが少ない。死は遠い存在になってしまいました。

 僕の場合は、少年時代に兄や父を自宅で亡くしているので、体にしみ付いた死と看取りの経験というのがあるんですね。終戦直後の昭和21年(1946年)のことです。僕は6人兄弟の末っ子で、小学四年生でした。2月の静かな朝、上から二番目の兄が結核で旅立ちました。19歳でした。母が、兄の唇がさーっと青くなっていくのに気づいて、そして看取りました。

 同じ年の夏、やはり結核で父が亡くなりました。父は意識が薄れる前に家族を呼び、一人ひとりの手を握って言葉をかけてくれた。僕には「健康第一だからな、体を大事にしろよ」と言ってくれた。家族を集めたのが朝の9時で、しばらくたってお昼どきに眠るように逝きました。かかりつけの医者が来て「ご臨終です」と言い、僕は母に教えられて死に水をとりました。

 父からもらった最高の財産は“静かな死”だと思っています。父の死の場面は、いまだに忘れようもなく、僕の記憶にしみ付いている。いちばん人間らしい、自然な旅立ちだという気がするんですね。

 僕の死生観に関してはもう一つ、1970年代の終わりごろから、ノンフィクション作家として、がん医学を中心とした生と死の問題を追いかけてきたことも大きい。本になっているだけで数百、雑誌への寄稿なんかを含めれば千くらいの闘病記を読んできました。闘病記を通じて知った千人の死の積み上げで、死ぬ瞬間のイメージができてきたのです。

 だから、死がイメージできない人には、闘病記を読むことを薦めます。良い闘病記を読むということは、死を迎えるためのいわば問題集をこなしているのと同じこと。受験勉強でたくさん過去問をこなせば応用力がついてきますよね。自分の死というのは、人生における最後の入学試験だと思えばいい。

 一般的に、タレントの闘病記は、特殊な世界なので参考になりにくい。もっと静かな闘病記がいいです。たとえば医者や学者。あるいは無名の人が書いたもの。遺された方の追悼記もたくさんあります。少なくとも40歳を過ぎたら、人間の生き方と死に方についての本を読まれることを薦めます。死生観には方程式のようなものはありません。自分が体験したり本を読んで積み重ねたりした、ストーリー性のあるものでないと“死の戦略”を立てられないのです。

闘病記は、自分の最期を創る場面でも役に立ちます。

 職業柄、僕にとっては、書くことが生きること。最期まで書いていたい。書くという行為は、自分の心をもう一人の自分が見ることにつながります。
書くことを生業としていない人であっても自分の内面を表現し、最期の生きている自分を確認できるという意味で「書く」効能は大きいのです。散文ではなく、詩歌や絵で表現するのもいいでしょう。

 『歯と瞼』(晴耕雨読)、という歌集があります。愛媛新聞に短歌を投稿していた田中俊一さんという一般の方が詠んだ歌をまとめたもので、素人だとは思えないほどすばらしい歌集です。田中さんは難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)で、病気の末期には歯と瞼しか動かないような状態になりました。瞼を必死に動かし、介助者に一字ずつ文字を拾ってもらって歌を詠んだのです。

 たとえば、「病み臥せど なほも登らん 思ひあり 手鏡に見る 今朝の雪山」という歌があります。冬が来て初雪が降った。しかし自分は首も動かせない状態だから、看護師が手鏡に外の景色を映し出して見せてくれる。白くなった窓の外の景色を見て、「なほも登らん」――無理だとわかっていても「登」りたい、なんとか社会復帰をしたい――といった切実な思いを詠んでいるのです。

 田中さんはあるとき、あまりのつらさから絶筆を宣言してしまう。ところが、歌を詠まない無為な日々はむなしく、もっとつらくなったといいます。それで、つらいのだけれどもまた詠み始めるのですね。これは自分を表現するということの大切さを象徴しています。明日死ぬかもしれないというときであっても、自分を確認するために、表現するのです。

 書くのが大変であれば、語るという方法でもいいのです。男というのは家庭ではあまり話さないので、家族も彼の人生をよく知らないということがある。傾聴ボランティアが患者に5回、6回と話をじっくり聞き、短編小説のようにしてまとめると、本人も家族もびっくりすることが多いのです。<自分はつまらない人物だった、ただごみのように消えていくんだ>と思っていた患者が、ぼそぼそと語るうちに自分を再発見し、旅立つ前の自分自身を受け入れていく。語りにも、とても大きな効果があります。

「精神性のいのち」は死後も生き続ける

 死んだ後、いったい自分はどこへいくのか。死への不安や恐怖の原因になるのが三つ目の問題です。

 僕はこのところ、“死後の世界”というのをはっきりと認識しています。あの世があるのかないのか、ということを問うても答えはない。しかし、人間の精神性という次元で考えれば、答えは意外と簡単に出てきます。
亡くなった本人が人生の最後に自分らしい日々を送れたとき、そして家族がその最期に十分かかわれたとき、家族は<ものすごく良い看取りだった>と感じます。<おじいちゃんはすばらしい人生を送ったよね>とか、<まだ若かったけれどお父さんらしかったね>といった印象が残るのです。

 もちろん、愛する人を喪った悲しみから悲嘆に暮れ、泣き暮らす毎日というのはあります。しかしそこから立ち直っていくプロセスにおいて、旅立った人が残してくれたすばらしい「心の財産」が家族を支えてくれる。死別体験、喪失体験をした家族のグリーフワークが非常に穏やかに進むのです。

 これを亡くなる側の立場で考えると、自分の精神性のいのちは、肉体が滅びても消滅していないということになります。大切な家族の心の中に、自分がずっと生き続けている。

僕は、孤独死だって怖くない

 僕のケースで考えてみると、父親は生きているわけですよ。父が最期に手を握ってかけてくれた言葉、その表情、そして静かに眠るように旅立っていって死に水をとったこと。そうした思い出がすべて、僕の心の中で鮮やかな情景となって残っている。

 ということは、僕の中で父は生きているのです。実家を離れ独立していれば、親が生きていても年に数えるほどしか会う機会はありません。生きている親を敬って心の中で生かしているような人はほとんどいない。

 不思議なことに、死ぬと精神性が残るのですね。しかも年に数回会うだけの関係性ではなく、絶えず心の中で生きていて何か大事な出来事があれば、親の生き方や言葉がよみがえってきて、道しるべになってくれる。これはすごいことだと思うのです。

 人間は幼少期から大人になるにつれ、肉体も精神も成長していく。しかし人生の後半になると肉体は老化し、死ねば滅びてしまう。しかし精神は滅びません。老後、あるいは病気になってからの方が、精神性のいのちは成長・成熟を続け、しかも成熟を目指した生き方は、遺された人の人生を膨らませてくれる。つまり人間の精神は、死後も成長し続けるのです。

 そう考えると、本当に納得できる最期の日々を送らなければならないし、最期をよりよく生きることが“死後の未来”につながるという希望さえ湧いてきます。死は決して怖いものではないのです。

 僕は孤独死だって怖くない。確かに、連れ合いや子どもに先立たれるといったさびしさはあるでしょう。しかし、自分がどう生きるかということを考えたとき、愛する人がいようといまいと、自分の内面と生き方をたえず見つめるなら、人生をきちんとまっとうできる。僕はそれくらい腹の据わった精神性を持ちながら最期の日々を送りたいと思っています。(談)

[東洋経済オンライン]

Posted by nob : 2013年10月22日 08:59

所詮は絵空事経済の机上の数字、、、実質には何ら変わりなし。。。

■アベノミクスで日本の富裕層が激減したワケ

この1年で日本に起こったのは富裕層の激減だった。今年6月までの間に、130万人もの富裕層が消えた。アベノミクスのは、なぜこのような結果を招いたのか?

アベノミクスで日本の富裕層が激減!? その理由とは

クレディ・スイスがまとめた世界の富に関する報告書「2013年度 グローバル・ウェルス・レポート」の中で、世界的にも劇的な変化をみせた日本の状況が注目されている。

【富裕層の激減】

同レポートの昨年度版では、日本の家計の富は前年比1.3%増(28.1兆ドル、約2,190兆円)となり、米国に次ぐ第2位の地位を堅調に維持していた。100万ドル(約1億円)の純資産を持つ富裕層の数も、前年比で8万3千人増加し、360万人で世界第2位だった。今後も安定した成長が見込まれ、2017年までの5年間でもさらに25%拡大することが予想されていた。

しかし、この1年で日本に起こったのは富裕層の激減だった。2012年6月から今年6月までの間に、130万人もの富裕層が消えたという。世界的にも類を見ない減少幅であり、日本の次に多く富裕層を失ったブラジルでさえもその100分の1程度の1万2000人だという。

【原因は為替か?】

日本政府が景気回復を謳う中で、何か起こったというのであろうか。そのからくりは為替にあった。

昨年度の発表時点では、対ドル円高が進んでいた影響もあり、不景気とはいえドル換算では全体的な富は拡大していた。

しかし、アベノミクスの影響を受け、22%もの暴落をみせた円安の結果、日本国民の富は5.8兆ドル分も減少したことになった。これは国の富の 20%にあたる。2013年上半期でのGDPの成長率は、日本円で計算すると前年同期比2%増だったが、米ドルに換算すると21%減となってしまう。

クレディ・スイスは、昨年では予想もできなかった今の日本の状況を「アベノミクスによるショック療法」と呼び、この刺激策の行方に注目している。

一方で、海外メディアは、日本の可処分所得の平均は年間で24,147ドル(約240万円)であり、米国とほぼ同等、教育や能力、資源やインフラなどの包括的な豊かさでも米国に次ぐ2位であると補足しており、際立って悲観的な見方ではないようだ。

[ハフィントンポスト]

Posted by nob : 2013年10月21日 21:46

一体誰が馬鹿で無知なのか、、、こんな彼を支持しているのは私たち国民。。。

■「ベア企業が2桁に…」? 安倍首相、国会答弁でもう大ウソ

バカなのか 無知なのか 詐欺師なのか…

<アベノミクス破綻ゴマカす>

 安倍首相が臨時国会でもう、大ウソだ。16日の代表者質問で、民主党の海江田代表がアベノミクスの核心、賃上げの実効性について尋ねたところ、安倍は自信満々でこう答えたのである。

「賃金の状況については、夏季のボーナスは3年ぶりの増加となり、また、今年の春闘について、連合の集計結果によると、ベースアップを行う企業の割合が5年ぶりに2桁になりました」

 さて、これを聞いてぶっ飛んだのが連合だ。そんな事実はないからだ。連合の広報担当者が言う。

「私どもが出している集計は2013年7月1日時点での春闘の結果をまとめたもので、妥結済み組合5576組合のうち、賃金改善を獲得したのは584組合、10%強であったという数字です。賃金改善は一時金などが含まれていて、ベースアップではありません。ベースアップした組合が2桁になったという資料は出していません」

 安倍は一時金も含めた賃金上昇をちゃっかり、「ベースアップ」にしたのである。

 言うまでもなく、物価上昇2%を掲げているアベノミクスは、賃金が上がらなければ、単なる不況加速策にしかならない。そのため、安倍は経団連など企業トップに事あるごとに「賃上げ」を迫ってきた。で、しぶしぶ、一部企業が一時金、ボーナスで応えたのだが、もちろん、ベースアップはしていない。アベノミクスなんて、一時的なバブルに過ぎないことは彼らが一番、よく知っているからだ。それなのに、国会答弁では「ベースアップ」にしてしまう安倍のズルさ、いい加減さ。いや、ひょっとしたら、「賃上げとベースアップの区別がついていないんじゃないか」(民主党の山井和則衆院議員)なんて声も上がっていた。経済オンチのオツムではあり得るだけに怖くなる。

「安倍首相がどういうつもりで言ったのか分かりませんが、極度のゴマカシ、詐欺的答弁だと思いますね。企業は半永久的な人件費増につながる“ベースアップ”に応じるわけがないのです。なぜなら、消費増税するからです。成長戦略に中身がなく、それどころか、首切りを加速させるようなメニューが検討されているからです。安倍首相がいくらアベノミクスの成果を強調しても、経営者マインドは冷え込んでいる。それに一時的な賃上げにしたって、応じたのはたった10%で、90%は違う。大手企業の組合が集まっている連合でさえ、こういう状況なんです。アベノミクスの破綻は明らかだと思います」(経済アナリスト・菊池英博氏)

 詐欺師なのか、バカなのか、安倍の二枚舌は許し難い。

[日刊ゲンダイ]

Posted by nob : 2013年10月19日 16:08

諦めずに継続することが知識と経験を蓄積し、、、自ずとリスクマネージメント力を高める。。。Vol.2

■プロ登山家・竹内洋岳
×BCGパートナー・植草徹也【中編】
「リスクをとれるチーム」なら
肩書きとしてのリーダーはいらない

高所登山のようなハイリスクが日常化する現代のビジネス
それに対応した組織が求められている

植草 挑戦し続けることのできる組織とそうでない組織の違いを考える上で、竹内さんが参加された「国際公募隊」の話はとても興味深いと思いました。いわゆる組織登山との大きな違いはどこにある、と考えたら良いでしょうか?

竹内 組織登山はちょうど、会社が経営目標を立てて、そこに向かって進んで行くようなイメージを思い浮かべていただくといいのかもしれません。全員が頂上に向かえるわけではなく、組織として登頂を成し遂げることが大きな目標になります。そのために一人ひとりの役割分担が決まっていて、隊長の命令にしたがい、それを一つひとつ着実にこなしていくことが重要視される。ですから当然、その運営もトップダウン的でした。

 これに対し、国際公募隊はまったく違います。まず、私はお金を払ってそれに参加する、つまりは「クライアント」という立場になります。ナンガパルバットを登った時はドイツ人、スペイン人、オーストラリア人、リトアニア人……と、世界各国からクライアントが集まっていました。それを経験豊富なクライマーであるドイツ人がオーガナイズしていた。といっても、彼は山に登るための煩雑な手続きを代行し、進行役をしてくれるだけで、登山隊の隊長というわけではありません。

竹内 つまり、そこに肩書きとしてのリーダーはいない。役割分担も明確には決まってはいませんし、全員がすべてを一人でこなせないといけないわけです。組織登山と国際公募隊では、登り方も随分と違いました。

植草 どういうことですか? 

竹内 少し専門的になりますが、高所登山には大きく分けて「極地法」と「アルパインスタイル」があります。多くの組織登山はこのうち「極地法」で登ります。

「極地法」はもともと南極探検で実践された方法が元になっています。船をベースキャンプ(BC)とすると、岸につけた船から降ろした荷物を集約する場所がC1になる。そこから人力や犬ぞりで、次の中継地点まで荷物を運ぶ。南極探検では同じようにしてC3、C4と移動し、補給路を途切れさせずに極点に達していくわけです。これを垂直にしたのが高所登山の極地法で、荷物を運ぶためにキャンプとキャンプの間を往復することが、高所に体を慣らすことにもつながるわけです。

 一方の「アルパインスタイル」は一度も下を向くことなく、BCから頂上まで一往復で帰って来る。短時間かつ軽装備で登れるのが利点ですが、ルートに制約があります。長く緩やかな尾根を何日もかけて延々と登るのに、アルパインスタイルは向いていないのです。

植草 二つの違いはおもしろいですね。それらをビジネスに置き換えると、次のようなことが言えると思います。

 環境変化が穏やかで、小さな改善を続けて行けばそれなりにキャッチアップできる時代。しかも、大量の新人を一度に育成しないといけない場合などは、組織登山的なやり方が向いていた。ところが、現在は、高所登山のようなハイリスクに次々と挑戦していかなければ何も新しいものは生み出せず、企業としても生き延びられない、という時代を迎えています。そういう時にはむしろ、「国際公募隊」のような柔軟かつ小規模な組織が必要になってくる。

植草 BCGのプロジェクトでも、国境を越えて能力の高いエキスパートを集めてチームを組むということは多くなってきていますし、顧客からもそうしたチームを組成することへの期待というのも、昔に比べると随分と増えてきているな、と感じます。

命にかかわるリスクの前では
誰もがリーダーにならざるを得ない

植草 ところで、先ほど国際公募隊には肩書きとしてのリーダーがいない、とおっしゃった。これはどういうことか、もう少し詳しく教えていただけないでしょうか。

竹内 たとえば、私がラルフ、ガリンダと一緒に登った時の場合で言いますと、それぞれが得意なことが違うわけです。ラルフは岩登りが得意で、ガリンダはアイスクライミングがすごく上手。私はどちらかと言えば悪所が得意。雪崩が起きそうだなとか、崩れそうだなというところに入って行くのが得意なんです。

 山の中は環境がどんどん変化しますし、進むほどに様々なリスクのある局面にも遭遇します。その時に、肩書きだけの固定的なリーダーがいても意味はなく、それぞれの局面に応じて、それを乗り越えるのが得意な人間がリーダーになればいいわけです。

 たとえば、岩場に遭遇したら「オレが行く」とラルフが先に出て行ったり、悪所なら「オレに任せろ」と私が出て行ったり……。肩書きだけのリーダーがいないチームとは、裏を返せば誰でもリーダーになれるチームということにもなりますし、また、そうしなければ登れません。

植草 組織で登山する場合、通常は固定ロープを張って、誰もが安全に行き来できるようにまずはルートを確保する。そのルートに沿って進めば基本的には誰もが登れるようになる、というのが組織登山のあり方ですね。3人で登った時、ロープはどうされたんですか?

竹内 一切、固定はしません。ロープをつなげて縦に難所を登って行くと、落ちる時も玉突きになってみんなで落ちちゃう。だから、そうならないよう、横並びになってそれぞれが勝手に登って行くんです。

植草 確保(パートナー同士をロープでつないで、一人が登る間は、もう一人が止まって、万が一の滑落に備えること)なしですか?

竹内 これ以上自分ではロープ無しで登れないと判断すれば、「ロープを出そう」とと申し出ることはあります。でも、出せばそれだけ時間をロスすることになります。ですから、そこでロープを出すかどうか、各自の判断次第です。

植草 組織登山だと隊長が判断するところを、すべて個人の判断にしたがって登って行くことになるわけですね。

竹内 そうです。それと、先頭が常に入れ替わって行くわけですから、まったくの未経験者がメンバーに入れるかと言えば、そこは難しい。だから、僕らのスタイルがすべていい訳ではなく、組織登山には組織登山の良さがある、とは思います。組織登山は、未経験者に経験を与える機会を作ることができるのです。また、最近は、登山の経験のないアジアの新興国が、国としてエベレスト登山を行うことが増えてきました。そういう国にとっては、組織登山が必要なのです。

「修羅場」では「国籍」は関係ない
「一人の人間」として信頼できるかどうか

植草 ところで、国際公募隊に参加するにはやはり「英語力」もかなり必要だったのでしょうか?

竹内 それが、そうでもありません。じつは、私、英語はそれほど得意じゃないんです。なのに、なぜ、国際公募隊の中でもコミュニケーションがとれたかと言えば、登山においては「頂上を目指す」という目標が明確で共有しやすいからだ、と思います。

竹内 伝えないといけないことはこちらも必死で伝えますし、相手もそれを一生懸命に聞く。それに、どんなスポーツでもそうだと思いますが、道具の持ち具合を見ればその人がどれくらいのレベルなのか、はおのずと見えてくる。ですから、私たちの場合、それほど言葉を交わさなくても「この人となら一緒に登れそうだ」「一緒に登ったらおもしろそうだ」というのはなんとなくわかります。

植草 それは具体的なモノを前にすると、技術者同士がお互いに意思疎通しやすくなるのに近いかもしれませんね。人種や国籍の違いよりも、そもそものチームのあり方や目的・目標の共有ができているか、ということの方がコミュニケーションにとっては大きな要素だったということでしょうか?

竹内 そうだと思います。私はラルフを「ドイツ人だ」と意識したことはなく「ラルフだ」と思ったことしかない。彼も同じで、私のことを「日本人だ」ではなく、常に「ヒロ」という一人の人間だ、と思っていたはずです。

 一緒に山を登る上では、「国籍」は書類上の問題でしかなく、大きな意味を持ちません。もちろん、文化の違いは実際にいろいろあるかとは思います。私がそれを感じたのは、彼らと最初にナンガパルバットを登った時のBCを見た時です。テントの中に大きなダイニングテーブルがあり、そこにきれいなテーブルクロスが掛かって、花瓶に花も生けてありました。週末になればダンスパーティは開かれるし、メンバーの誰かが誕生日だと聞けば、ケーキが焼かれて盛大にお祝いもする。そこは単なるBCではなく、山を楽しむ場所にもなっていました。

 日本の組織登山で登った時のBCは荷物を集積するという機能が最優先で、人間が生活するのは二の次でした。ときに食事は立ったまま食べ、食べ終えたらすぐに荷揚げ作業に戻る。非日常的な状況だから不自由さを我慢するのが日本のBCだとすれば、非日常的な空間を思いっきり楽しむのがラルフたちのBCだったのです。

「生き延びよう」とする能力は誰にでもある
それを引き出すのが「修羅場体験」

竹内 8000メートル級の山々を登っていてつくづく実感するのは、それが非常に厳しい環境だ、ということです。BCはとても快適ですから、ともすると、そこから出て行きたくなくなる。でも、なぜ、そのコンフォート・ゾーンを離れてより高みを目指すのかと言えば、そこでは自分も知らなかった潜在能力が発揮できるからなのではないでしょうか。

 空気の薄い高所で生き延びる力というのは決して特別な能力ではなく、本来、人間ならば誰でも持っているはずです。ただ、恵まれた環境にいる間はその能力を発揮しなくても済むから能力があることを忘れているだけだと思います。厳しい環境を避けたいと思うばかりではなくて、そこに入っていくことで自分の潜在能力を伸ばしたい、発揮したいというのは、人間の持っている本能のようなものだとも感じますね。 

植草 経営者育成ではよく「修羅場をくぐり抜けた経験が必要だ」と言います。竹内さんが経験されているのはまさに、この修羅場です。8000メートル級の山に登るために6000メートル、7000メートルのところで吐くような思いをしながら高所順応していくのは、経営者育成における修羅場体験と同じですね。

10月25日(金)公開予定の次回は、その修羅場体験を積むことで竹内さんご自身のリスクマネジメント能力がどのように培われてきたのか、について伺いたいと思います。

【ヒマラヤ登山から学ぶ 勝ち抜くためのヒントBCG流 その2】

プロは常に進化し続ける。成長するためには修羅場経験が必要である。修羅場を経験することで、潜在能力が引き出される。ただし、その潜在能力を発揮するためには、明確な将来の目標を設定して、何が何でもそれを達成しようとする覚悟も必要。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年10月19日 15:56

諦めずに継続することが知識と経験を蓄積し、、、自ずとリスクマネージメント力を高める。。。

■プロ登山家・竹内洋岳×
BCGパートナー・植草徹也(前編)
ハイリスクな時ほど少人数で登れ!
登山界に学ぶ組織論のセオリー

エベレストなど標高8000メートルを超える山は世界で14座ある。竹内洋岳氏は2012 年、日本人として初めてその14座を完全登頂したプロ登山家だ。対する植草徹也氏はボストン コンサルティング グループ(BCG)のパートナー&マネージング・ディレクターで、BCGの医薬、医療機器、医療機関を専門とするチームの日本リーダーである。

専門分野のまったく異なる二人が「登山とビジネス」について語り合った。そこで見えてきたハイリスク時代を乗り切るためのヒントとは?

日本人に残された課題「14座サミッター」
途中でやめない覚悟のプロ宣言

植草 ボストン コンサルティング グループはその名の通り、1963年にボストンで創業しまして、日本のオフィス設立が1966年。日本に開設して47年になります。そのなかで私は医療機関や医療機器、医薬品などを担当していますが、高校時代は山岳部に所属していたこともあり、夏はトレイルランニング、冬は雪山へと、国内だけですが登山は続けています。ですから今日は竹内さんにお会いできるのを、とても楽しみにしていました。改めて、日本人初の14座完全登頂、おめでとうございます。

竹内 ありがとうございます。最近、街の中でも「こんにちわー」って声をかけてくださる方が増えまして。知ってる人だったかなと思うと、「テレビ見ました。直接会っておめでとうって言いたかったんです」って言ってくださったり……。本当、みなさんに喜んでいただけて嬉しいです。

植草 御著書『標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学』(NHK出版新書)も読ませていただいて、ビジネスの参考になる話が多いなと感じておりました。そこでまず伺いたいのは、「プロ登山家」という職業名です。あえて「プロ」を付けたそうですが、このあたりの思いから、まずは伺ってもよろしいでしょうか。

竹内 はい。実は、プロ登山家を名乗り始めたのは2006年からです。それまで石井スポーツの社員として店頭に立ちながら、休暇をもらって山に登っていたのですが、体のコンディションを維持するのが難しく、このまま両方を続けていくことは無理だろう、と感じました。ちょうどその頃からぼちぼちスポンサーも付き始めていましたので、思いきって「辞めさせてください」と会社にお願いしたところ、「山に専念できるよう雇用契約を変えてあげよう」と言っていただいた。いわばこの時から「登山家」として「山に登ること」が私の仕事になったのです。

 その時に、「登山家」になるというのはどういうことなのだろう、と真剣に考えました。趣味ではなく職業にする。それはいったいどういう違いがあるのか、と思ったんですね。そこで、あれこれ調べていたら「作家」「政治家」「芸術家」「評論家」「建築家」……など「家」のつく職業はどうも「資格がいらない」という共通点があることにも気がつきました。ということは、自称でいいということですし、辞めようと思えばいつでも辞められる。

 私はその時、 記者会見をして「日本人で初めての14座サミッターになってみせます」と宣言するつもりでした。それまで、何人かの先輩たちが14座登頂に挑みながらも命を落としていましたし、彼らが命がけでやってきたことを受け継ごうというのですから、途中で辞めない覚悟がいる。その覚悟をどう表現したらいいかと考えた時に、「プロ」という言葉が浮かんだんです。それで、ただの「登山家」ではなく「プロ登山家」を名乗ろう、と思いました。

植草 言われてみれば、弁護士や建築士など「士」が付く職業には資格がいりますが、「家」になるといらなくなる。資格がなくてもできてしまうという点ではコンサルタントも同じです。その気になれば、誰でも経営コンサルタントを名乗れてしまうんです。

 それと、「先輩の意思を引き継いでやる」という考え方はおもしろいですね。我々はそれをアプレンティスシップ(Apprenticeship)と呼んでいるんですが、日本語で言うと「徒弟制度」に近いイメージかもしれません。先人からコンサルティングの技を引き継いで、それを自分なりに進化させながら、継承発展させていく、という考え方です。プロフェッショナルの世界には共通の要素なのかもしれませんね。

竹内 考えてみたら、登山という行為そのものが先人から受け継いだ財産だと思います。もしかしたら、最初は獲物を獲得するために山に登ったのかもしれないし、純粋な好奇心で登ろうと思い立ったのかもしれない。いずれにせよ、登山がスポーツになったのは産業革命以後のこと。より遠くへ、より難しいところへとチャレンジしていくという探検的要素が強い登山(アルピニズム)は、産業革命で余裕ができたイギリスの貴族階級の間で生まれた、と言われています。

 日本ではそれがいつしか「組織登山」という形になり、普及し、発展してきました。

新人面接も飛び込み営業もあった
日本の組織登山とは?

植草 その「組織登山」について、もう少し詳しく伺いたいと思います。というのも、竹内さんの御著書を読ませていただくと、登山界で組織登山が廃(すた)れていく背景と、かつては元気だった日本企業が近年調子が悪くなってしまっていることの原因の間に共通性があるように思えるからです。そこは非常に興味深いし、これからの組織運営を考えて行く上でも示唆を含んでいるのではないか、と感じるからです。

竹内 そうですね、私が8000メートル峰を登り始めたのが1990年代。その頃からちょうど、日本の組織登山は大きな転換点にさしかかっていました。当時は世界的にもそうだったと思いますが、特に日本では大学の山岳部であったり、会社の登山サークルであったりと、既存の組織をベースにした登山隊が多く編成されていました。ですから、その頃の登山というのはある意味、とても「会社っぽい」。隊長を社長とすれば、その下に部長・課長がいて、私たち下っ端は平社員、というような感じだったんです。

植草 おもしろいですね。

竹内 会社に入る時はみなさん、筆記や面接などの採用試験を受けますね。私が大学の山岳部にいた頃はまさにそれと同じような感じで面接があり、ようやくメンバーの中に入れてもらえた。新入社員と同じですから、下っ端は”飛び込み営業”みたいなこともさせられるんです。

植草 飛び込み営業ですか?

竹内 先輩から電話帳を渡されて、「これでめぼしい会社に依頼して寄付をもらって来い」と(笑)。それで、まずは電話をかけますね。「これこれこういうわけで山登りに行くのですが、御社の製品をご寄付いただけないでしょうか?」と。なかには興味を持ってくださる会社もありますが、多くは門前払いです。で、うまく契約がとれたら、「よしよし、お前は良くやった」と隊長にほめてもらえる。

植草 まさしく飛び込み営業ですね。

竹内 だから、当時はそれで随分、社会勉強もさせてもらいました。ある企業さんに電話したら、「じゃあ、一度お話をしましょう」と言ってくださった担当者の方がいた。私たちが会いに行くと、「ああいう電話のかけ方はないですよ」とか「こういう書類は社内では通用しないから、書類を書き直してきなさい」と、細かく指導してくださった。今にして思えば、それってすごくありがたいことですよね。

「しょうがないな。じゃあ、うちの商品を一箱あげよう」と、その場で寄付してくださった担当者の方もいますが、今だったらおそらく難しいでしょう。担当者の方もいちいち学生に会っている余裕はないでしょうし、一存で決められることでもなくなっているような気がします。ですから、時代の変化に応じて、そういう組織登山が難しくなっていったのは必然だったと思います。日本の企業文化が変わる時に、登山のあり方も時代に応じた形へと変えて行くべきでした。

組織登山が廃れると同時に、
ヒマラヤに登る日本人も減った

竹内 実は、みなさんもよくご存知のエベレストは今や観光地です。多い年には三桁の人が登頂する。頂上に立てなかった人もカウントすれば数千人、ベースキャンプ(BC)までトレッキングする人まで含めたら、もう一桁増えるかもしれません。

 日本が最も景気の良い時にはネパールにトレッキングに訪れる外国人の一位は日本人だったんです。それが組織登山が廃れていくのに比例して、ヒマラヤなどの海外登山に挑戦する日本人の数もどんどんと減っていってしまった。

植草 たしかに、そうですね。日本の山々は四季折々の変化が美しく、夏には夏の、冬には冬の楽しみ方がある。これに比べて海外の山はどうも厳しいばかりで、正直なところ、私自身も「どうして、わざわざお金をかけてまで、あれに登りたがる人がいるんだろう」と思っていた部分はあります。

竹内 海外の山を登ると「お金と時間がかかって大変」というイメージを持たれる方が多いかもしれませんが、実はそうでもないんです。たとえば、ネパールのカトマンズなどは、飛行機に乗ってしまえばトータルで15時間くらい。ヨーロッパに行く時間の半分ですみます。

 もちろん、お金をかけようと思えばいくらでもかけられます。最近話題になった三浦雄一郎さんのように、たくさんの企業から寄付を募って1億円くらいかけて登るケースもある一方で、かけないで登ろうと思えば、数百万円くらいでもヒマラヤ登山は可能です。私が国際公募隊で出会ったラルフ・ドゥイモビッツと後にその妻となるガリンダ・カールセンブラウナーと3人で登った時は、山にもよりますが、一人200万円以上はかけないようにしよう、と決めていました。シェルパも使わず、酸素ボンベも持たない方法ならば、それくらい安く登れるのです。

植草 それもすごく意外でした。ヒマラヤ登山って案外、身近にあるのだなと感じた次第です。

竹内 そうなんですよ。自分に合う登り方を選択すればいいだけなんです。陸上競技にもマラソンから100メートル走までいろいろあるように、登山にも酸素・シェルパを使って登る場合とそれらを使わないで登る場合がある、と思っていただくとわかりやすいかもしれません。どちらが優れているかではなく、二つはまったく違う競技なのです。

 そんななか、僕らがなぜ酸素ボンベを持たず、シェルパも使わずに登りたかったかと言えば、あまりお金と時間をかけたくなかったからです。一回あたりの費用を抑えれば、それだけたくさんの回数を登ることができます。回数登れるとわかっていれば、状況が悪い場合は無理に登ろうとしないで「また、来年来よう」という判断ができるようにもなる。

植草 なるほど。リスクマネジメントという点でも、お金をかけずに登ることはとても大事なわけですね。

一回あたりの挑戦資金をどれだけ抑えられるか
そのための組織作りが鍵を握る

植草 1億円も使って登りに行ってしまうと、途中で引き返しにくい。「せっかくここまで来たのだから無理しても登ろう」と思いたくなる。同じようなことはビジネスでもありますね。

 それで思い出すのは、医薬品開発を見ていて思う一つの大きな流れです。今、医薬品業界では大企業からなかなか新薬が出ずに、新薬が出るのはたいていベンチャー企業から、ということになっています。今のお話を伺って、なるほどそういうことか、とピンと来た部分がありました。成功確率が同じであれば、回数をこなせる方が断然、有利になる。1億円の資金を集めたとしても、従来の組織登山なら一度しか登れない。でも、費用を抑えた竹内さんたちのスタイルならば、同じ金額を使って何度でも登れる。

 つまり、一回あたりの創薬研究にお金をかけずに、何度も実験したり、挑戦したりできるからこそベンチャーの方が有利なのか、と目から鱗が落ちる思いがしました。

竹内 まさにその通りかもしれません。私たちは一回で登れなければまた挑戦するだけのこと。それを繰り返すことによって、どんどんと対処方法を学んでいくことができるわけです。経験を得ることで、リスクに対処するための手段も同時に発見することができる。

植草 一回登ったら終わりではなくて、一回あたりの費用を抑えることで何度も登り続けるための仕組みと組織作りが非常に重要になってくるということですね。では次回はその仕組みと組織について、より具体的に伺っていくことにしましょう。 

【ヒマラヤ登山から学ぶ 勝ち抜くためのヒントBCG流 その1】

ビジネスを取り巻く環境はハイリスクが常態化している。それを乗り越えるには、リスクテイクできる少数精鋭のチーム編成が必要である。一回あたりの成功確率が同じであれば、より安く、速く、回数がこなせる小規模チームの方が、成功にたどり着く可能性が高くなる。

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Posted by nob : 2013年10月19日 15:38

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.6

■小泉元首相の脱原発発言が大きな波紋
安倍首相は君子豹変できるか
田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]

 小泉純一郎元首相は、10月1日、名古屋での講演であらためて日本が脱原発の方向に進むべきだと強調した。

 彼が元首相であること、自民党員であること、そして未だ突出した国民的人気の持ち主であることによって、この発言は段違いの大きな衝撃をもたらしている。

 特に、安倍晋三首相にとっては実に悩み深い。世間は安倍首相を小泉元首相の弟子と受けとっている。小泉元首相に引き立てられて最高指導者になったとも見られている。だからこの発言を無視したり、軽視したりして済む立場ではない。

 安倍政権の原発政策は、基本的には民主党政権の「何となく再稼働」路線を踏襲してきた。民主党政権は、脱原発を唱えながら再稼働を容認するという邪道を選んだが、この前政権の道を安倍政権は当然のように進みながら、次第に原発事故以前の路線に戻りつつあるように見える。

 今回の小泉発言は、この「何となく再稼働」路線に大きな転換を迫るものだ。

 折から東京オリンピックの開催決定によって、日本の原発政策は今まで以上に国際的関心事となり、少なくとも開催までの7年間は、世界が常に日本の原発の動向を監視することになった。言わば、日本の原発政策は特別厳しい国際監視の対象となったのである。

 一体、日本の既定の原発政策はこの監視に耐えられるのだろうか。とても耐えられるとは思えない。

 私はオリンピック開催決定による内外の世論の変動と今回の小泉発言によって、今後の日本の原発政策は振り出しに戻ったと認識している。

困難な郵政民営化を実現させた
小泉元首相の正面突破力

 さて、小泉氏は一昨年の大震災直後から、地元の講演などで従来の原発政策を転換すべきことを訴え始めていた。ここに来て一段とその主張を強めたのは、8月にフィンランドの原発最終処理施設を視察したからだと言う。

 名古屋での小泉発言は東京新聞(10月2日)などで要旨が報道されているが、次のような発言が特に注目される。

「“原発をゼロにする”という方針を政府・自民党が打ち出せば、循環型社会をつくる夢に向かって国民は結束できるんです。そうすれば世界が日本を手本にする」

 そして「ピンチをチャンスに変える方針を決めるのが、政治の仕事なんです」と強調した。

 私は発言内容を知ってすぐに2001年の小泉内閣発足直後の出来事を思い出した。

 小泉首相に声を掛けられて赤坂の居酒屋で待っていると、彼は障子を開けるや、出会い頭に「郵政民営化のチャンスだ。必ずやる」と私に向かって宣言した。そのときの用件は私に私的懇談会をつくるので座長役を頼むということであったが、会談の大半は彼の郵政民営化に関する一方的な演説であった。私は彼のその熱意に驚くばかりだった。

 あの時点での郵政民営化実現の政治的可能性を考えると、今回の脱原発よりもはるかに困難であったと私は思っている。

 当時は小泉氏には大きな実績がなかった。それに世論が郵政民営化の必要性を理解することはきわめて難しかった。加えて、当時は、既に「郵政公社」への移行で政治的合意が成立していて、誰が見ても一件落着。それに賛同しない人は小泉氏ただ1人といってもよい状況。文字通りの孤軍奮闘であった。

 結果は周知の通り、彼は初志を貫き、まっしぐらに突進して5年後に公約を実現してしまった。

 今回の発言で小泉氏らしいのは「政府・自民党が打ち出せば」というところ。彼は「脱原発勢力をまとめて」とは言っていない。郵政民営化のときと同じように世論の圧倒的な支持を得て、直接自民党や政府の方針そのものを変える正面突破の戦略に立っている。

 郵政民営化のとき、彼は「抵抗勢力を協力勢力に変える」と言ったことがある。今回もまたそう考えているのだろう。脱原発に最後まで抵抗する自民党政治家はほんの一握り。政府・自民党が明確な方針を打ち出せばほとんどそれで決着と小泉氏は考えているに違いない。その通りである。

 安倍首相とて例外ではない。彼は自民党内でいわゆる原子力ムラと強いしがらみを持たない政治家。それに独特の無鉄砲さも持ち合わせている。また、オリンピック招致の演説で「汚染水の影響はコントロールできている」と断言してしまった、重大な責任もある。ここで首相が君子豹変すれば、内外から大きな拍手で迎えられ、歴史的事業を果たすことができる。

小泉元首相が本気になれば
「脱原発」が豪流になる

 小泉氏がフィンランド視察後に、脱原発に積極的になった理由は、「核のゴミを処分する場所の当てもないのに原発を進めていくほうが、よほど無責任ではないか」という発言に尽きている。

 かつて、日本で初めてノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士は、日本での原発建造が具体的な日程となったとき原子力委員を辞任した。そのとき博士は、「まず最終処理の態勢を備えなければいけない」という趣旨の抗議の発言をした。

 ゴミ箱もないのにゴミを量産する。しかもそれは半永久的にこの上なく有害なゴミだ。そして、そのゴミ箱を用意することはほとんど不可能なまでに困難を極める。最終処理の問題だけ考えても、われわれには今後原発を続ける選択肢はない。

 この講演で小泉氏は、一昨年の野田佳彦首相による「原発事故収束宣言」を痛烈に批判している。「事故を起こした原子炉内部の状況がわかっていないのに」なぜ収束宣言を出したのか、と。ときの首相が発言すれば、多くの人がそれを信じるのは当然。原発事故への関心が急速に薄れても不思議ではない。結果的に事故は今もって収束したとは言えない状況だ。

 小泉元首相は、政治的直感によって一気に動き出す人。彼が本気であれば、脱原発の流れは遠からず豪流と化すに違いない。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年10月19日 15:25

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.5

■NYT紙「原発ゼロ」の小泉発言を歓迎すべき…

 アメリカのニューヨーク・タイムズが、「原発ゼロ」を訴えた小泉純一郎元総理大臣の発言を歓迎すべきだと評価し、「日本は原発の将来について健全な議論を始めるべきだ」と主張しました。

 15日付のニューヨーク・タイムズは、社説で小泉氏について、「原発ゼロを訴える発言で再び脚光を浴びている」と紹介しました。小泉氏のこの「大胆で新しいスタンス」が、「原発の再稼働を進め、原子炉の輸出推進さえしている弟子のような安倍総理大臣に異議を申し立てる形になっている」と分析しています。そのうえで、「日本は小泉氏の『介入』を歓迎し、原発の将来について健全な議論を始めるべきだ」と主張しました。また、福島原発の事故原因について、「国会の事故調査委員会が人災だったと結論付けたのにもかかわらず、国会で真剣な議論にならなかった」と指摘しています。

[テレ朝NEWS]


■小泉元首相:原発ゼロ改めて主張「政府が方向出せば」

 小泉純一郎元首相は16日、千葉県木更津市で講演し、日本のエネルギー政策について「原発が必要だという論理で国民は説得できない。むしろ、ますますゼロにすべきだということならば説得は可能だ」と述べ、改めて「脱原発」の必要性を強調した。

 小泉元首相は「政治が決断すれば日本は原発ゼロでもやっていける」と強調。その上で「野党はだいたい原発ゼロに賛成だ。政府・自民党が自然を資源にするエネルギーを日本は取るべきだと言って政治的方向を出せば、国民は協力してくれるのではないか」と述べた。【岡崎大輔】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2013年10月16日 18:04

言わずもがな、、、そしてまた誰も責任をとらない、とらせない。。。

■東日本大震災:福島第1原発事故 住民ら、検審申し立て 「東電幹部の不起訴不当」

 東京電力福島第1原発事故を巡り、業務上過失致死傷容疑で告訴・告発された当時の東電幹部らを不起訴としたのは不当だとして、福島県の住民や避難者でつくる「福島原発告訴団」が16日、東京の検察審査会に審査を申し立てた。

 東京地検は先月、事故の具体的な予測は困難だったとして東電幹部や菅直人元首相(67)ら計42人を不起訴にしていた。審査を申し立てられたのは、勝俣恒久前会長(73)ら原発担当だった元役員6人。菅元首相ら当時の政府首脳らは別の団体が告発していたため、今回の審査対象には含まれていない。

 告訴団は福島地検に告訴・告発したものの、同種案件とともに東京地検が一括処分したため、不起訴の当否は東京の検察審査会が判断する。審査会が今後、「起訴すべきだ」と2度議決すれば、強制的に起訴される。【山下俊輔】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2013年10月16日 18:00

傑作。。。

■託児所ならぬ“託ダンナ所”が登場
「旦那様お預かりサービス」が好評

「旦那が待っていると、ゆっくり買い物できない」という奥様も多いよう。にもかかわらずお供をさせられるのは、往復の運転手兼荷物持ち、といったところでしょうか…「旦那が待っていると、ゆっくり買い物できない」という奥様も多いよう。にもかかわらずお供をさせられるのは、往復の運転手兼荷物持ち、といったところでしょうか…

平日はお仕事、週末は家族サービス…。正直なところ、「週末ぐらい休ませてくれよ」と言いたい男性諸氏は少なくないのでは?

買い物に付き合うのはいいけど、同じ店に何度も行くなよ。あちこち回るんだったら、オレはそこいらのベンチで休ませてもらうよ──そんな旦那様に朗報です。IKEAシドニー店に画期的なサービスが誕生しました。

その名も「マン・ランド」(MANLAND)。Xboxにピンボールマシン、スポーツゲームを流す大型テレビが完備され、ホットドッグはもちろん無料。これぞまさしく女人禁制の男の城…といえば聞こえはいいですが、その実態は子ども預かり所ならぬ“旦那様預かり所”です。

奥様が買い物している間、旦那様たちはソファーに座って雑誌を読み、ピンボールやテーブルサッカーに興じることができます。IKEAの狙いは「奥様に“買い物に集中してもらい”当初の予定よりたくさん購入してもらう」点にあります。その象徴が「マン・ランド」に入るときに奥様に渡されるブザーです。

買い物が終わり、ルンルン気分の奥様が旦那様の存在を忘れてそのまま帰宅しないよう、入店後30分経過すると自動的にブザーが鳴る仕組みになっています。これらの仕組みは、すでにIKEA数店舗で導入されている「スモーランド」(Smaland:子どもを無料で預けられる店内スペース)がモデルとなっています。

繰り返しになりますが、「マン・ランド」にしても「スモーランド」にしても、狙いは言うまでもなく「奥様に思い切り買い物をしてもらうこと」です。パートナーや子供を預け、気の向くままにショッピングを楽しみたい奥様の気持ちは、旦那様も理解できるのではないでしょうか。

いかがでしょう? いざ自分が預けられることを考えてみると案外悪くない? それともプライドが許さない? でも、週末に人混みの中を連れまわされるくらいなら、「…いいね!」という人も多いのでは?

ただ、見知らぬ男性たちの中にひとり取り残されたとき、いかにして時間を過ごせばよいか悩む人もいるかもしれませんね。が、しかしそれはまた別のお話。健闘を祈ります。
(筒井健二)

[webR25]

Posted by nob : 2013年10月11日 14:25

言わずもがな。。。

■やはり外洋へ漏れていた…福島第1原発、港湾外でもセシウム検出
御木本千春

東京電力は10日、福島第1原子力発電所の港湾外の海水から、放射性セシウム137が1リットル当たり1.4ベクレル検出されたと発表した。港湾外でセシウム137が検出されたのは初めて。

今回、セシウム137が検出されたのは、福島第1原発敷地の沖合約1キロメートルの「港湾口東側」と呼ばれる地点。このサンプリングポイントでは、 2013年8月14日から海水の調査が行われ、これまでは検出限界値未満だったが、10月8日に採取した海水を測定したところ、セシウム134が検出限界未満(検出限界値:1リットル当たり0.76ベクレル)、セシウム137が同1.4ベクレル検出された。

同社は、今回の値はWHO飲料水水質ガイドライン(セシウム134、セシウム137で各1リットル当たり10ベクレル)よりも小さいことから、「環境への影響はない」と説明している。今後は引き続き傾向を注視していくという。

なお、10日の採取分については、港湾口東側のほか、北防波堤北側、南防波堤南側、港湾口のいずれの地点においても、セシウム134、セシウム137ともに検出限界値未満だった。

[マイナビニュース]

Posted by nob : 2013年10月11日 14:19

好きなことにまず着手すること、、、あとはやりながら考える。。。

■失敗の恐怖をモチベーションにしない。「完璧主義」をやめて「達成主義」で仕事しよう

あなたは完璧主義者ですか?

細かいことに死ぬほどエネルギーと時間を注いでいませんか?

よく罪悪感を感じる方ですか?

自分では完璧主義だと思っていなくても、たいていの人はこのような考えを持ったことがあるでしょう。

非効率的な考えから逃れるのは難しいもの。だから「完璧主義」という名の落とし穴に自分がはまっていないか、考えてみましょう。

■完璧主義は成長を妨げる

いいものを作り上げること、期待を超えるようなものを作り上げることを求められるときがあります。「完璧でないとダメ」と言われることもあります。

しかしあまりにも細かい部分に固執して、他人の期待につぶされてしまうと、仕事がはかどりません。締切だけが迫り、ストレスにさいなまれるでしょう。

これが、普段は完璧主義者ではない人がそのような思想に陥る場合の落とし穴です。他人の期待に応えられないかもしれないという恐怖心......この恐怖心が完璧主義の原因です。

すべての変化に対応できない、最善の計画を立てていない、自分のあるいは他人の期待に応えられない......。

その恐怖心によってとても慎重になり、目指すべきゴールは細かい点を完璧にすることではなく仕事を終わらせることだということを忘れてしまいがちです。

まずは目的の達成、細部の改善はその後でOK

必要なのは心を入れ替えること。まずは目的の達成に集中し、そのあと細部を改善していくべきです。基本に重きを置き、最善に近づけるのはそのあとでいいのです。

事業の発展のためには、「最低限達成すべきことをするべきだ」という考え方があります。新事業を始めるときは、本質的なところに焦点を当て、顧客のフィードバックをもとに改善していく、という考え方です。こうすることで、しだいに良いものが出来上がっていきます。

目的達成に当たっては、まず核となる計画を立てて臨みましょう。これは単純であればあるほど良いのです。1日にするべき少しのこと、あるいは1週間に2日・20分ずつ行うことなど、何でもOK。大事なのは、あなたがそこからどんな経験を得られるかです。

計画が進むにつれ、改善に向けて何が必要かが見えてくるでしょう。完璧な計画を立てるより、経験することで必要なことがわかってくるはずです。

このような「達成主義」には、2つのポイントがあります。
1) 基本計画(できるだけ単純なもの)を立てること2) 経験を得るにつれて少しずつそれを変更していくこと

考え方を「達成主義」に切り替える方法

この「達成主義」の姿勢を育てるにはどうしたら良いのでしょうか。
今始めること。とりあえず手を付けてみましょう。「最善」の方法を最初から探すべきではありません。最低限のことを守れればそれで良しとします。

その方法が最もいいものかどうかを考えるために立ち止まるのはやめましょう。さまざまな実地経験を積むことで、直感的に何をするべきかがわかってきます。

勢いを保ちましょう。仕事のやり方を吟味するために立ち止まるたび、(特に完璧主義者の人は)スピードが遅くなります。どう行うかはそれほど大事ではありません。多くて1週間に1度、それについて考えるだけで十分です。

計画に変更を加えるたびに、それを適応させるため一時的にでも立ち止まらなければなりません。何度もこのようなことをしているとモチベーションが下がり、ゴールが遠のきます。

作家として、筆者は次のことを学びました。「酒に酔いながら書き、しらふの状態で編集する」評価することなく、心に浮かんだことを書き連ねるのです。そのあと、大事ではないことを削って徐々に改善していきます。

この姿勢が目的を達成する際にも当てはまります。順調に進んでいるかは考えず、とりあえず目の前のことをこなしましょう。

1週間に1度くらい休んでみて、どれぐらい進んだか客観視してみるといいでしょう。この時に仕事を振り返り、経験に基づいて、必要なら計画を適応させましょう。

後はとにかくやってみることです。

成功者の多くが実践していること――それは、失敗の恐怖を気にしないことです。

Focus On Achieving Your Goals And Defeat Your Need For Perfectionism By Using The Completionist Mindset|Dumb Little Man
Ericson Ay Mires(訳:駒場咲)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2013年10月10日 22:16

SNS、ツイッター、過ぎたるは及ばざるが如し、、、健全かつ建設的なデジタルコミュニケーションは、元より現実社会での信頼関係で結ばれた間柄においてのみ成立するもの。。。

■「つながっていても孤独」という不思議
ソーシャル化する社会が世界を大きく変え始めた
小川 和也

 われわれはいま、ソーシャルメディアやスマートフォンによって、いつだってつながりに満たされていると考えている。

 四六時中、手元のスマートフォンひとつで人とつながれる。人はひとりじゃ生きられないし、孤独も苦手だ。だからこそ、いつだって人とつながれることは素晴らしいことだと。

 フェイスブックにランチの写真を投稿すれば、すぐにいいね!やコメントという形の反応がある。友達の新しい投稿を目にすれば、すかさずいいね!を押す。

 読んだ本の感想を、アマゾンのリンクをつけてツイッターに投稿すると誰かがリツイートしてくれる。そんな誰かの投稿は、自分もリツイートする。

 LINEを使えば、まるで会話のように言葉のキャッチボールができる。スタンプを使えば、時に言葉なんかよりもコミュニケーションが円滑になる。

SNSユーザーは、「Connected, but alone?」

 SNSユーザーの1日あたりのSNS利用時間は78分という調査リポートもあるが、その利用時間はこれからしばらくの間、長時間化する傾向が続くとみている。実際、フェイスブックやツイッターに朝から晩まで相当数の投稿をしている人も少なくない。

フェイスブックで幸福感は上がらない、米大研究

フェイスブックを利用する若者たちは他人とのつながりは強く感じているが幸福感は低いとの調査結果が8月14日、米オンライン科学誌「プロスワン」に発表された〔AFPBB News〕

 人には人とのつながり、コミュニケーションは不可欠だ。デジタルテクノロジーがこれに対して多大なる貢献をしていることは、もはや言うまでもない。

 ソーシャルメディアやスマートフォンによって、われわれはどれだけたくさんのつながりやコミュニケーションの機会を得られているか、計り知れない。たくさんの人が、そのことを実感している。

 そんな矢先、「そのつながりによって、あなたは本当に孤独から逃れられていますか?」と水を差されたとすれば、みなさんはどう感じるだろうか。

 マサチューセッツ工科大学教授の心理学者であるシェリー・タークルがTED注で行った、ソーシャルメディア社会のつながりに関する印象的なプレゼンテーションがある。そのタイトルは、まさに「Connected, but alone?(つながっていても孤独?)」だ。

注 TEDとは、価値のあるアイデアを世に広めることを目的とするアメリカの非営利団体。「技術(Technology)」「エンターテインメント(Entertainment)」「デザイン(Design)」をはじめ、様々な分野における最先端の人々がプレゼンテーションを行うカンファレンスで知られる。

 そのプレゼンテーションの中のフレーズを、ここで一部取り上げてみよう。

一緒にいるけど孤独を感じる 

ソーシャルでつながりたいのは普段寂しいから 

ただつながることを目的とし 

楽をして“つながっている感”を味わう 

ひとりが悪いことのように思える禁断症状 

常につながっていることで自意識に変化が生じ、生き方も変わってきた 

言うなら“我 伝える ゆえに我あり” 

この新しい生き方の問題点はつながっていないと自分が自分じゃない気がること 

だからもっとつながろうとしてそれが自分を孤立させる 

ずっとつながっていれば寂しくならないと思われがちだが、それはまったくもって逆で、ひとりが苦手だともっと孤独になる

ソーシャルメディアは手段か、目的か

 もちろん、これは一観点だ。

 ソーシャルメディアがもたらすつながりによって、われわれ人間が一定の恩恵を受けている側面を完全否定することはもはや難しい。

 情報や感情を共有し、それが生活や仕事などに何らかのポジティブな作用を与えていることは、ユーザー自身が感受しているのではないだろうか。

 ユーザー個々人による受け止め方の差こそあれ、そのつながりを100%価値ないものであると言い切れる人は恐らく少数派であろう。だからこそ、世界中にはたくさんのソーシャルメディアユーザーが存在し、そこに多くの時間が費やされている。

 しかし、ひとりが悪いことのように思えて、ただつながることを目的にソーシャルメディアにアクセスしていたとする。常につながっていることで自意識に変化が生じ、自分を伝えることありきで自分があったとする。

 そんなつながりがあったとして、結果的に「孤独」を解消する手段になっていないのだとすれば、皮肉なものだ。

 “つながっていても孤独”。

 デジタルテクノロジーがもたらすつながりは、果たして、われわれを孤独から救う万能のつながりだと言えるのだろうか。

[JB PRESS]

Posted by nob : 2013年10月10日 21:55

それが現実だから口をつく、、、遅きに失するもその前提に立った対策をしていくことこそが火急的課題。。。

■放射性物質含む灰「福島に置けば」と桜田副大臣

 桜田義孝文部科学副大臣が5日の千葉県野田市での会合で、東京電力福島第一原子力発電所事故によって発生した放射性物質を含む焼却灰の処分について、「人の住めなくなった福島に置けばいい」という内容の発言をしていたことが分かった。

 桜田氏は読売新聞の取材に対し、「参加者への質問として聞いた」と述べ、「『福島』とは東京電力(福島第一原発)の敷地内のことだ」と説明した。

 菅官房長官は7日の記者会見で、「誤解を与えるような発言は慎むべきだと(桜田氏に)注意した」と話し、辞任などを求める可能性については「全く考えていない」と否定した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2013年10月07日 20:14

昨今の若手営業恐るべし、、、私は中間?、もちろん先方には連絡を入れたうえでタクシーかな。。。

■イマドキ職場のギャップ解消法
高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

電車が止まって取引先に遅刻寸前!
「自腹タクシー」と「運転再開待ち」どちらが正解か

 あなたは、もし仕事での移動中に電車が事故などで止まったらどうしますか?復旧するまで「待つのが当たり前」と思いますか?そうして復旧を待つ人がいる一方で、せっかちな気質、責任感が強い人の中には「待てない」「待っていたら約束の時間に遅れてしまう」と、別の手段を探して、時にはタクシーに乗るなど自腹を切ってでも目的地に急ぐ人がいます。

 果たしてこうした場面に遭遇したとき、どちらの判断の方が正しいのでしょうか?今回は地下鉄が止まってアポイントに遅れそうになった2人の営業マンを例に、この問題を考えてみましょう。

「タクシーに乗ろう」VS「遅延証明書をもらおう」

「時間がない、アポイントに遅れてしまうからタクシーに乗ろう」

 そう言い出したのは、営業経験が豊富なGさん(35歳)。営業先への移動中に乗っていた地下鉄が、「○駅先で車両故障が起きた模様。運転再開まで当駅に停車いたします」と社内アナウンスがあった後、動かなくなったのです。

時刻は12時30分。次のアポイントは13時です。

「遅れたらまずい」

 Gさんはとっさにそう思いました。ここから目的地まで4駅。おそらく1000円ちょっと払えばたどり着ける距離です。タクシーに乗れば、アポイントに間に合う可能性は大いにあります(交通事情が悪ければ、無理な場合もありえますが)。そこで、Gさんは当たり前の判断をしたつもりで、隣に座っている同僚のOさん(25歳)に進言しました。するとOさんからは、こんな言葉が返ってきたのです。

「車両事故で地下鉄が止まってしまった旨を先方に伝えて、地下鉄が動き出すのを待ちましょう」

 Gさんは、想定外の回答にびっくり。一瞬、2人の間に微妙な空気が流れました。ちなみに、この2人が同じ目的地に向かっている理由は、Oさんの担当取引先にGさんがついていくことになったから。同僚といっても普段は別々の職場に勤務している間柄で、そんな2人が同じ取引先に向かっているのは『若手営業サポートプロジェクト』というものが社内で始まったためでした。

 ここ数年、2人が勤務する会社では若手営業の成長が遅い、と経営会議でも問題になっていました。そこで、

「ベテラン営業は若手社員の育成に関わること」

といったルールが営業部に役員から下りてきたのです。そこで半期ごとの目標管理上でも、30代社員は『若手営業のサポート業務』を記載するのが必須となり、Gさんは『新製品の営業サポート』を自分の役割と定めました。そして、目標管理シートには、

<若手社員の営業に同行し、新製品営業の模範となる行動を示して、成長の機会を提供する。頻度は週1回、対象は都内に勤務する入社3年以内の営業担当者>

と書きました。そこで、そんな自分の業務を遂行するため、Oさんの営業に同行して新製品の紹介を手伝おうとしていた矢先、遅延に巻き込まれたのです。

 ちなみに2人は別々のオフィス(営業所)に勤務しているので、面識はあるような無いようなという微妙な間柄。ゆえに先輩Gさんが車内で待つというOさんの判断を否定して「いいからタクシーで行くぞ」と押し切るのも微妙な状態です。ここは担当営業の判断を優先しようと地下鉄に乗ったまま待つことにしました。

 ただ、待つこと15分が経過しました。その間に駅員からアナウンスが流れて、

「現在、次の駅にも電車が停車しております。運転再開の目途はたっておりません」

とのこと。ただ、代わりの交通手段はタクシーしか思い浮かびません。Gさんは再びタクシーで向かうことを提案しました。すると、

「公共の交通手段が遅れたときには遅延証明書が発行されます。取引先に遅れたことを指摘されても、理由を明確に説明することができます。ただ、タクシーでは遅れを証明することはできません。だから待ちましょう」

と、説き伏せられてしまいました。遅延証明書とは、事業者が運行する列車・バスの遅延を公式に証明する目的で発行する証明書。東京の地下鉄では時間帯別に5分以上の遅延に対し、「遅延証明書」がwebサイトにアップされています。

 遅延により遅刻をした場合、この遅延証明書を所属する勤務先に提出することで、その遅刻が不可抗力によるものであることが認められ、遅刻をしていないものと見なすといった配慮をする職場が少なくありません。ゆえに、最近では遅延証明書が出れば、「自分は悪くない」と「遅刻するのは仕方がない」と勘違いする人もいるようです。

 ちなみに2人が乗っている地下鉄は15分以上の遅れが出ていますので遅延証明書がサイトにアップされるのは確実。最近は、1つの路線が複数の私鉄と相互に乗り入れするようになり、便利になった一方で、遠方の駅で起きた事故で全体の遅延を引き起こす状態が見受けられるようになり、遅延証明書が発行される機会も増えてきているようです。

 当方は世田谷の東急線沿線に住んでいますが、他の路線との乗り入れが開始したことで、埼玉県あたりで起きた事故の影響で電車が大幅に遅れ、出勤に支障をきたしたことが何回もあります。路線が長いの電車になると遅延が発生するのは、仕方ないのかもしれません。

仕事相手の遅刻「許さない」47.9%

“大人の反応”の裏にある不信感

 さて、そんな遅延によって遅刻しそうなOさんは鉄道会社のサイトを印刷して、

「『事故による遅延』と証明書も出ています。だから遅れたのは仕方ない」

と取引先に主張するつもりなのでしょうか。

 ただ、Gさんは、これまでの経験上、遅れるのはどんな理由であれ良くない、仮に会社の経費で落とせなくても自腹でタクシーに乗って急ぐべきと考えて行動する人。そもそもGさんは待つのが大嫌いで、営業として遅れることは彼のプライドからも絶対に許されないことです。そういう考え方をするようになったのは、若手営業時代に遅刻について「絶対に許されない、代わりの手段を探して死んでも遅れるな」と上司や先輩社員からキツく指導されてきたことが染みついているからでしょう。

 ちなみに最近は、10分以内の“プチ遅刻”を平気でする人が増えているようです。そんなプチ遅刻に関して、マイナビが行った調査(2012年9 月)によると、「友人の待ち合わせでの遅刻」を「許さない」と答えた人が15.6%という結果に。恋人との待ち合わせでも「許さない」は20.3%となり、圧倒的に「許す」が大多数であることが分かりました。ただし、仕事となると様子が変わってきます。「仕事相手」の遅刻に関しては、47.9%がが「許さない」と回答しているのです。仕事で約束の時間に遅れることは、その理由に関わらず、

・ルーズにしか思えない
・表面的には大人な対応はするけど、信用はできない

とマイナスのイメージを与える可能性が大いにあります。

 Gさんは、そうしたことも踏まえて遅刻は絶対にするなと徹底的に指導されてきたので、「遅れたら商談は終わり」くらいの意識をもっており、タクシーで一目散に客先へ向かおうと考えたのです。

 実際、こうした習性が染みついているベテラン営業はたくさんいるのではないでしょうか。確かに交通費でタクシー代が請求できない(あるいはしづらい)職場はたくさんあります。それでも、営業として自腹でもタクシーに乗ってしまう感覚。現代では、古い考え方なのでしょうか。

「自腹でタクシー」は
若手営業には考えられない手段?

 遅刻しても理由があるなら「問題なし」と運転再開を待ち続けるOさんの感覚が理解できないGさんですが、ついに電車が止まってから30分が経過。もはや耐え難い状態です。

「自分だけタクシーで先に行く」

とGさんが言い出そうとした瞬間に駅で運転再開のアナウンスが流れました。結局、時刻は13時過ぎ。ただ、再開を待ちきれずに降りた乗客は僅かで、待っている間、スマホをいじったり、寝てのんびりと時間をつぶす人ばかり。Gさんのように時間に追われることに苛まれていた人は見当たりません。

「自腹でもタクシーで客先に向かう営業スタンスは間違っているのだろうか」

 Gさんにとっては、そう自問自答したくなる時間となったようです。こうして運転再開すれば、あっという間に目的地。駅から歩いて5分で取引先に到着し、応接に通されてから、数分経つとお客様が入ってきました。

「事故で電車が止まったのなら仕方ないよ。災難でしたね。それより、今日はどんな話でしたっけ」

とOさんが謝ることもないうちに、お客様から質問が投げかけられました。するとOさんからGさんの紹介があって、新製品に関する説明がスタート。何の問題もなかったかのように商談は進行し、1時間後にはお客様のオフィスを出ました。

 そこで、GさんはOさんに対して、

「お疲れ様。1つ聞いてもいいかな。地下鉄の駅で待っていたけど、あれ以上運転再開が延びても待つつもりだったの?」

と尋ねてみました。すると、Oさんからはこんな回答が返ってきました。

「サイトで代わりの移動手段は探していましたよ。あと5分延びたら、バスを乗り継ぐつもりでした」

 いずれにしても、タクシーはOさんの選択肢に入っていなかったようです。ただ、冷静に対策を講じていたOさんに対して時代の変化を感じたようです。
まずは遅れる旨を伝えること

「タクシーに乗る」だけが正解じゃない

 さて、お客様に対して遅れないためにタクシーに乗って向かう誠意も大事ですが、本来であれば、遅れる旨を伝えるのが先決でしょう。ちなみにOさんは13時のアポイントを14時に変更する対処を済ませていました。その上で14時には間に合うためにどうすればよいか、別の交通手段と地下鉄の運転再開の可能性の両方を加味しながら、考えていたのです。一方でGさんはタクシーに乗れば遅刻は最小限の押さえられる…とだけ考えて、その他の選択肢は全く考えていませんでした。

 もちろん、おかれた状況によってどちらが正しいと言い切れないときもあります。ただ、どんな場面であったとしても、冷静に、無理なく、行動したOさんに対してGさんは学ぶべき点があるのではないでしょうか。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年10月07日 20:03

福島原発事故処理は他如何なる事象からも切り離して単独で、政府主体の超党派により、内外の英知を結集してあたることから、、、東電分社新機構化案は是、この機に経営陣刷新も。。。

■汚染水対策に国費投入でも険しい東電再建
財務負担軽減も、経営安定化への道のりは遠い
中村 稔 :東洋経済 記者

深刻化する東京電力福島第一原子力発電所の汚染水問題は、国が前面に立って対処することが公約され、総額470億円の国費を投入して新たな対策も講じられようとしている。しかし、問題の根本的な解決のメドは依然立っていない。

9月19日に福島第一原発を視察した安倍晋三首相は、「汚染水の影響は港湾内の0・3平方キロメートルの範囲内で完全にブロックされている」と語り、「状況はコントロール下にある」と述べた国際オリンピック委員会総会時と同じ認識を示した。

ただ、経済産業省の試算では、汚染水は港湾内に1日約300トン漏れ出ている。東電も認めるように、港湾内の海水は外洋との間で行き来がある。大量の海水で薄まっているため外洋の汚染濃度は検出限度以下になっているが、海洋汚染が進行中なのは明らか。厳しい現状認識をすれば、「完全にブロック」などとは言えないはずだ。首相発言は国際的に多大な誤解を招いた可能性があり、野党が前倒し開催を要求している臨時国会でも追及されるのは必至だ。

会計制度変更で負担減

その安倍首相が視察時に東電の廣瀬直己社長と会談し、廃炉費用の資金枠確保、汚染水の浄化、福島第一5、6号機の廃炉という三つの要請を行った(表)。

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これに対し東電は、廃炉費用の資金枠について、これまで引き当てた約9600億円とは別に、コスト削減や投資抑制を通じ、今年度から10年間で1兆円を捻出する意向を表明。汚染水処理は、多核種除去装置(アルプス)の増強も含め、2014年度中に浄化完了を目指す。5、6号機の廃炉についても、今年末までに判断することを約束した。

3つの要請の実現の公算は?

これらは本当に実現されるのか。廃炉費用の捻出と5、6号機の廃炉は実現の公算が大きい。東電の背中を押すのが、10月にも省令改正で実施される廃炉会計制度の見直しだ。

現行制度では、設備減損や解体引当金不足額などの廃炉費用は、運転終了時に特別損失で一括計上する必要があり、電気料金の原価算入は認められていない。経産省は、原子力規制の大幅強化で想定外の早期廃炉が見込まれる中、電力会社の財務基盤が毀損し、円滑な廃炉に支障が生じるおそれがあるとして、運転終了後も設備の資産計上を認めて減価償却を継続させ、解体引当金計上も続ける制度に改める。福島第一のような事故炉についても、廃炉のために新たに取得する設備の資産計上と多年度にわたる減価償却が認められる。減価償却費は料金原価に算入されるのがミソだ。

東電はこれまでの廃炉費用については特損処理したため、財務体質が一気に悪化し、公的資本を仰いだ。追加の廃炉費用については、特損ではなく設備投資の一環として支出され、その減価償却費は電気料金で回収される。東電は他の設備投資の抑制や経費の圧縮などで料金原価全体は上げない意向だが、それでも財務体質の急激な悪化は防げる見通しだ。

5、6号機についても、新制度導入後に廃炉を決定すれば、タービンなど一部を除く設備の資産計上と減価償却の継続が認められる。現行制度ならば設備と核燃料の減損や解体引当金不足額の一括処理で約2000億円の特損が出るが、新制度だと特損は半分以下で済む見通しだ。

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柏崎の今期再稼働は困難

一方、14年度中に汚染水の浄化を完了する目標には大いに疑問符が付く。東電が考える前提としては、アルプス(処理能力日量750トン)が近日中に稼働し、国費で建設する第二アルプス(同500トン)、東電が増設する第三アルプス(同750トン)を合わせて日量2000トンの処理体制を早期に整え、さらに地下水バイパスの早期稼働により、原発建屋へ日量400トン流入する地下水を最大100トン減らす。

しかし、第二、第三アルプスの本格稼働までには1年前後かかる見通し。また、地下水バイパス計画については、すぐ山側にある貯蔵タンクから約300トンに及ぶ高濃度汚染水が漏出しており、バイパスの井戸からくみ上げて海に放出する地下水への影響が懸念されている。

こうした状況で、すでにタンク内に約30万トン貯蔵され、毎日増え続けている汚染水の処理を完了するのは至難の業だろう。アルプスで除去できないトリチウムが残る処理済み汚染水を含め、海洋放出について地元住民の理解も得られていない。

汚染水の抜本策としてやはり国費が投入される凍土方式による陸側遮水壁(14年度中をメドに運用開始)や、東電が設置している海側遮水壁(14年9月完成予定)などについても、実際の効果は不明だ。

東電の経営の先行きも視界不良が続く。技術的に困難な設備に限るとはいえ、汚染水対策に国費が投入され始め、廃炉会計見直しで財務負担が軽減することは東電にとって好材料。ただ同社が渇望しているのは、まず柏崎刈羽原発の早期再稼働を通じた経営安定化だ。25日には新潟県庁で泉田裕彦知事との2回目の会談を行い、6、7号機の再稼働申請に対する事前了解をあらためて要請。前回に比べ知事の対応は軟化したとはいえ、ベント設備の運用と周辺住民の避難計画との整合性など知事側の疑念は解けず、事前了解はいったん保留。翌日、申請が条件付きで了解されたが、今期中の再稼働は絶望的で、経常黒字化へ向け料金再値上げを申請する可能性はなお残る。

そして、東電が最も望んでいる東電支援の枠組みの抜本見直しも議論が進んでいない。現状では、廃炉・除染費用は一時的に国が立て替えるが、将来は東電が特別負担金(料金原価に算入不可)の形で返済していく必要がある。費用の10兆円突破が確実視される中、東電は自身の負担を一部肩代わりしてくれるよう国に求めているが、政府としても費用の全容が不明なことなどを理由に塩漬けのままだ。この問題は国民負担の膨大化につながるため、国会でも紛糾必至で、東電破綻処理論が再浮上する可能性も否定できない。

[東洋経済ONLINE]


■自民・塩崎氏「東電分社化し事故処理は新機構で」

 自民党の塩崎政調会長代理は、福島第一原発の事故処理を確実に進めるため、東京電力を分社化して新しい機構を立ち上げる議論を進めていることを明らかにしました。

 自民党・塩崎恭久政調会長代理:「問題の難しさにあった仕組みを作ったほうが良いんじゃないかということを考えているわけです。名前は機構という呼ぶだけで、分社化すればいい」

 塩崎氏は、東京電力から福島第一原発の事故処理と廃炉に向けた事業を行う部門を切り離し、国や東京電力、ほかの電力会社などが出資する機構を立ち上げて対応すべきという考えを示しました。また、塩崎氏は「世界の知恵も活用しないといけない」として、機構にはIAEA=国際原子力機関などの国際機関の参加についても検討していく意向を示しました。

[テレ朝NEWS]

Posted by nob : 2013年10月07日 00:39

自業自得、、、もはや退路なし。。。

■首相汚染水発言 現場を縛って苦しくした

 「状況はコントロールされている」と言えるか‐。東京電力は福島第1原子力発電所でトラブルが起きるたびに問われる。そこは少し曖昧にするしかない。

 この言葉は、福島第1原発の汚染水問題に関する安倍晋三首相の発言である。先月7日に開かれた国際オリンピック委員会(IOC)総会の場でのことだ。

 放射性物質に汚染された水は、事故を起こした1~4号基の原子炉建屋などの前の港湾内にとどまっており、外洋には放出されていない‐との意味だった。

 発言直後から疑問の声が上がった。真偽はともかく、発言があったこと自体の影響は大きかった。何があっても「汚染水はコントロールされている」ことが東電や政府の大前提になってしまった。

 首相の発言が東電や政府に苦しい弁明を強いることはまだしも、結果として現場を苦しめることになったとしたらどうだろう。どんな小さなミスにも一段と厳しい目が向けられることになった。

 福島第1原発の地上タンク1基から新たな汚染水漏れが2日に見つかった。

 結果、高濃度の汚染水がタンク脇の側溝を流れ、外洋に流出したとみられる。

 地上タンクの汚染水が外に漏れないように周囲に「せき」が設けられている。雨が降ると、ここにたまる。そこで放射性物質に汚染されることがある。その雨水もきちんと管理しなければならない。

 ところが、台風18号が襲来した先月15日に失敗があった。ポンプによる移送が間に合わず、せきから約5分間、汚染された水があふれる事態が起きたのだ。

 これを教訓に台風22号が接近した2日は、せきにたまった水の移送を急いだ。地上タンクに入れたのは良かった。だが結果として計算を誤り、水が入りすぎてタンクの天井からあふれた水が漏れた。

 出たのが高濃度汚染水だった。せきにたまった低濃度汚染水を回収するために高濃度汚染水を外部に出してしまった。しかも海に達した。皮肉な結果である。

 原子力規制庁は4日、東電の広瀬直己社長を呼び、現場での汚染水管理を徹底するように指示をした。社長が呼ばれて直接指示されるのは初めてのことだ。

 「できている」と首相が大見えを切ったため、東電は「できません」「難しいです」と言えなくなった。注意された社長から厳しい指示が下へ下へと伝わり、結果的に一番割を食うのは現場となる。

 東電任せにせず、汚染水問題で国が前面に出ることになったのは、2020年夏季五輪の東京誘致が背景にある。

 東電による汚染水管理の不備が相次いで明らかになり、海外からの批判が強まったためだ。先月3日に開いた政府の原子力災害対策本部で、政府が総力を挙げて汚染水問題に取り組むと宣言した。

 国内外の英知を集め、汚染水を完全制御するための課題や有効な対策を検討してまとめる。政府主導の取り組みは始まったばかりだ。実態に合わせた発言をしないとつじつま合わせに現場が苦しむ。

[西日本新聞]

Posted by nob : 2013年10月05日 17:12

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.4

■原発対応:政府ピリピリ 小泉元首相発言に汚染水漏れ

 原発政策をめぐって、政府・自民党に緊張感が高まっている。小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」発言が永田町に驚きを与え、東京電力福島第1原発の汚染水漏れが「もぐらたたきの状況」(東電の広瀬直己社長)のためだ。原発で新たな問題が発覚するつど、安倍晋三首相の「状況はコントロールされている」発言との整合性を問われる事態になっており、政府・自民党は神経をとがらせている。【小山由宇】

 「次の国会ではこの(原発)問題が大きな話題になる。一生懸命やらないといけない」

 首相は4日、首相官邸で面会した自民党の「福島原発事故究明に関する小委員会」メンバーにこう語り、15日召集の臨時国会で、この問題を強く意識していることを強調した。

 同小委は▽福島第1原発でコンクリート製遮水壁の構築検討を▽汚染水が港湾外の海底から噴出している可能性がある▽経済性によって原発の再稼働か、廃炉かを判断する−−などの提言を首相に提出した。ただ、こうした政策修正を促す声は党内では少数派だ。安倍政権も高い支持率を背景に、今の政策を維持する姿勢を変えていない。

 一方、政界引退後も注目される小泉氏は1日、名古屋市で講演し「原発を進めるのは無責任だ」「日本は原発ゼロでも十分やっていける」と語るなど「脱原発」を強力に発信し始めた。ただ、安倍首相が小泉政権で重職に起用され、政界での地歩を固めただけに、安倍政権の歯切れは悪い。菅義偉官房長官も真っ向から反論せず、「言論の自由だ」。石破茂幹事長も「有識者としてご意見を承る機会があるかもしれない」と低姿勢が目立つ。

 加えて福島第1原発では3日、港湾外への汚染水流出が新たに発覚。菅氏は同日の記者会見で「(状況は)全体としてはコントロールできている」と強調したが、トラブルが相次げば、世論の批判は避けられない。政府高官は東電に「一ミリも(汚染水を)漏らすな」と厳しく指示するなど、対応に躍起になっている。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2013年10月05日 17:09

対極的に非なる事態、、、検出されないということと検出できないということ。。。

■「原発汚染水」これが真相だ【第2部】海に流れる原発汚染水は大丈夫?【第3部】いま震度6の余震がきたらアウト

徹底解明あなたとあなたの家族の生命がかかってる

いまも放射性物質はダダ漏れしている

第2部 そんなわけないでしょ
海に流れる原発汚染水は薄められるから大丈夫?

薄まった後、凝縮される

「汚染水に含まれる放射性物質は、大量の海水で薄まるから大丈夫なんじゃないか、といまだに考えておられる方もいるようですが、それは違う。海洋で薄まっても、放射性物質がなくなるわけではありません」

 中部大学大学院工学研究科の武田邦彦教授はこう指摘する。

「拡散した放射性物質も、結局、生物が集めて濃縮されていく。『生物濃縮』といって、小さな魚が海の底で海藻などを食べる。その小魚を、大きな魚がたくさん食べる。これを繰り返すと、大きな魚の体の中には、放射性物質が集められていってしまうんです」

 これまで魚介類の放射性物質による汚染では、放射性セシウムが注目されてきたが、武田教授は今後、別の物質に注目していくべきだと話す。

「問題なのは、放射性ストロンチウムです。セシウムは軽いので、建屋の爆発とともに舞い上がり、風に乗って遠くまで運ばれました。一方のストロンチウムは重いので、汚染水となって海に出て、海底にジワジワと広がっていくのです。

 困ったことに、魚介類などに含まれるストロンチウムは測定が非常に難しい。現状では、急いでも15日くらい、へたをすると1ヵ月くらいかかる。魚は鮮度のいいうちに食べたいというニーズがありますから、流通前の検査項目には入っていないのです」

 タンクから流出している汚染水には、このストロンチウムが多く含まれている。東電が稼働させている放射性物質除去装置のサリー(東芝製)はセシウムしか除去できないからだ。

 実際、問題のタンク周辺を通り、外洋に直接つながる排水溝で採取された水からは高濃度のストロンチウムが検出されつづけている。

 9月11日には前日までの10倍を超える、1リットルあたり220ベクレルのストロンチウムを検出。海が汚染されているのは確実だが、いまだにこの排水溝にはストロンチウムなどを常時モニタリングする態勢すら構築されていない。

 ダダ漏れしつづけている放射性ストロンチウム。このままだとどうなるのか。元放射線医学総合研究所主任研究官の崎山比早子氏はこう指摘する。

「セシウムは粘土質などに強固に吸着されるので川底や海底に溜まり、水から除くのが容易なのですが、ストロンチウムは広がりやすく汚染はより深刻です。

 幅広い種類の魚を汚染するうえに、生物濃縮で大きな魚になるほど多く蓄えてしまう可能性も高いのです。しかも、計測するのもセシウムよりずっと困難な物質なのです。

 さらに成人の場合、体内に入ったセシウムの量が代謝・排出によって半分になる期間は約100日です。

 ところがストロンチウムはカルシウムに似ているため骨や歯に取り込まれてしまい、体内で半減するのに約18年かかります。長い間骨の中にとどまって血液を作る骨髄に放射線で傷をつける。そのため白血病や骨がんの原因になります」

 実際、チェルノブイリ周辺の子供たちも、歯に放射性ストロンチウムを取り込んでいるという報告がある。

「セシウムの場合は、主に魚の筋肉に入りますので、たっぷりの水で調理して、煮汁を全部捨てると減らせますが、うま味は全部なくなり、カスを食べるようなことになってしまいます。

 一方のストロンチウムを避ける調理方法というのは、私は知りません。骨を避けること。丸ごと食べる小魚などを極力、避けることくらいでしょうか」(崎山氏)

除去する方法はない

 しかし、恐ろしいのはセシウムやストロンチウムだけではない。化学的な処理では汚染水から取り除けない、究極的にやっかいな放射性物質があるのだ。

 放射線防護学が専門の立命館大学名誉教授・安斎育郎氏はこう語る。

「それはトリチウムという放射性物質です。日本語では『三重水素』と言います。水の分子を構成している水素原子の仲間で、化学的性質は水素とまったく同じです。普通の水素原子と同じように、酸素と結合して水分子をつくりますが、水から水を分離することはできないので、トリチウムを取り除くことはとても困難です」

 水で薄まるから大丈夫どころか、水そのものとなって広がってしまう放射性物質トリチウム。汚染水漏れを起こしたタンク周辺では、すでにこのトリチウムが地下水にも到達し、観測井戸の水からは1リットルあたり15万ベクレルを超える高濃度で検出されている。安斎氏はこう指摘する。

「トリチウムは放射能が半分に減るのに12年余りかかりますが、ベータ線という放射線を出したあとはヘリウム原子に変わります。

 放出する放射線のエネルギーが弱いので、放射性セシウムやストロンチウムの出す放射線に比べれば危険性は低いと言われています。

 しかし、人体の60%は水分ですから、私たちの体を構成する分子には、たくさんの水素原子が使われている。たとえば、遺伝をつかさどるDNAにも水素原子が含まれていますが、そこにトリチウムが入ってしまうと、やがて DNAの構造に異常が起こってしまいます。トリチウムの影響は、それが出す放射線によるものだけではないのです」

 拡大する一方の海洋汚染。私たちの食卓にのぼる魚介類は、はたして大丈夫か。

 アイナメやカレイなど、海の底に棲む底生魚で濃度が高いことはイメージ通りだろうが、スズキやメバルなど沿岸部の狭い範囲で一生を過ごす魚にも汚染がつづいていることがわかる。

 国の基準値100ベクレル/kgを大幅に超えるものもあるが、検出された数値はまぎれもない客観的なデータだ。

 福島県沿岸では、現在は本格的な漁は行われていない。漁業の復興を目指して相馬双葉漁協、いわき市漁協は9月26日から試験的な漁を始めると発表しているが、汚染水問題の収拾がつかないなか、消費者に受け入れられるかなど未知数の部分は大きい。

 食品の流通や安全性に詳しいジャーナリストの椎名玲氏はこう指摘する。

「福島はもちろん、北関東から東北の太平洋沿岸では漁業関係者は本当に苦労され、努力を重ねています。流通段階での検査も以前より態勢が整備されました。

 ただ、ここまで汚染水の状況がひどいと、消費者として警戒せざるを得ないのは残念ながら事実です」

 椎名氏は、ふたつの点に注意するとよいと話す。

「スーパーなどでは、関西圏の産地などが明示されている魚介類がある一方、『太平洋産』という表示のものがあります。これは本来、沖合で獲れた魚につける表示ですが、汚染された海域に近い場所で獲れたものも紛れこむ可能性はあります。

 また、カマボコやツミレなど加工食品に入るものや、外食産業で『白身魚』などと括られてしまうものは産地がわかりません。当分は注意していいでしょう」

 私たちにできることは、正確な情報を集めて自ら何を食べるかを選び取っていくことしかないのだ。


第3部 制御不能
いま震度6の余震がきたらアウト

津波もやってくる

「福島第一は最悪の状態です。私がずっと懸念しているのは地震なのです。

 とくに汚染水タンクは、連結部分にプラスチックの素材を使っている。ここが壊れれば、タンクの内容物が流れだし、太平洋に直接、流れ込むことになるでしょう。そうなれば、影響はいまの汚染水漏洩の比ではありません」

 米スリーマイル島原発事故の調査などを行ったアーニー・ガンダーセン氏はこう語った。福島第一を再び襲うかもしれない地震。そのとき、汚染水のタンクには何が起こるのか。

「ああいうタンクで一番いけないのは地盤が不均一で、デコボコになる不等沈下や隆起を起こすことです」

 地盤工学が専門で、元土木学会会長の濱田政則・早稲田大学教授は、こう指摘する。

「不等沈下で端と端の沈下量が違うと、タンクが歪みを起こし、接合部に亀裂が入ることもあるのです」

 事前に地盤の調査をしっかりしていれば、こうした事態は防げると濱田教授は語るが、東電にはそれを怠った前科がある。

 汚染水漏れを起こしたタンクは、水を貯める試験中に地盤が約20cmも沈下したことで基礎にヒビが入り、解体されて別の場所に移設したもののうちのひとつだったのだ。

 のちに300tもの汚染水漏れを起こしたこのタンクは、地盤沈下の際にパーツに歪みが生じていた可能性も否定できない。

 そもそも、東日本大震災時に福島第一周辺の地盤は約70cmも沈下。東電の今泉典之原子力・立地本部長代理も会見で、「タンクの重みが沈下を促した場合もあるが、地震(東日本大震災)で地盤が弱くなった可能性もある」と認めている。

 さらに、次に福島第一を襲うかもしれない地震について、立命館大学歴史都市防災研究所の高橋学教授はこう話す。

「東日本大震災時と同じ、日本海溝の日本列島側で余震が起こる可能性もまだまだあります。震度の予想は難しいのですが、福島では震度6もありえると思います。ただ、それより心配なのが海溝の反対側で起こる大地震なのです」

 高橋教授が懸念するのは、大地震のあとにプレート境界(海溝など)の反対側で起こる大地震の"双子"のような地震だ。'04年12月のインドネシア・スマトラ沖地震(M9・1)後にも、'12年4月にM8・6の地震が起こっている。高橋教授はこうつづける。

「沖合の海底での巨大地震になるので、地上で感じる揺れがそれほど大きくない場合でも、3・11のような大きな津波に襲われる可能性があります。安倍首相はオリンピック招致の際、汚染水による海の汚染が福島第一に作られた港の護岸のなかだけにとどまっている、というようなことを言いましたが、何もかも混ざって海に広がってしまう可能性もあるのです」

 先述の通り、福島第一周辺の地盤は東日本大震災で約70cm沈下し、仮に同じ規模の津波が発生した場合でも、3・11より70cm高い津波に襲われるのと同じことになってしまう。

 こうなると恐ろしいのが汚染水のタンクだ。巨大な構造物のため、素人目には地面に固定されているものと思えるが、一般的にタンクというものは、「コンビナートなどにある通常のタンクでも、基礎に杭を打ったりはしない。杭を打つと地盤が不等沈下したとき、歪みが起きやすくなってしまうからです」(前出・濱田教授)というから、津波の直撃を受ければ簡単に移動・転倒してしまう。

 倒壊したタンクは、強力な津波の引き潮によって太平洋の沖合にまで流されていく。東日本大震災後に漁船や家屋の残骸が遠く米西海岸にまで到達したことは読者もご記憶だろう。高濃度の汚染水が詰まったタンクが太平洋を漂流すれば、国際社会での日本の信用は回復不可能と言わざるを得ない。

4号機が危険すぎる

 では、津波の再来に対して、東電が取っている対策はどのようなものか。第1部にも登場した原発作業員「ハッピー」氏はこう語る。

「いま津波が来たら壊滅的な状況になるって想定しているはずなのに、1F(福島第一)の現場では、まだまだ対策が不十分な箇所がいっぱいあります。いまだに石を金網で包んだ応急対策の防波堤しかなくて、抜本的な対策を取る気配もありません」

 汚染水の問題についてさえ、コストがかかるとして早期に大規模な工事を行うことを渋った東電。まして、目の前の原発事故と直接関係ない、将来の津波対策など考慮の対象外なのだろう。

 こうした汚染水タンクに加えて、地震に関して原子力の専門家たちが不安視しているのが、爆発によって建屋が損傷している4号機だ。

「再度、地震が起きた際のカタストロフィック(破滅的)な事態としては、汚染水以上に4号機の燃料プールが問題だと思いますね」

 京都大学原子炉実験所の今中哲二助教はこう語る。

「耐震補強だといって支柱を入れたりしていますが、そもそも建屋自体がひどく損傷しているので根本的な対策は難しい。4号機のプールには大量の使用済み核燃料が入っているので、地震によってプールが崩落したり、水がなくなったりしたら大変な事態になる」

 その燃料プールには1553本の燃料集合体があり、うち1331体が使用済み。原子炉で反応し、放射性物質の塊になった集合体だ。

 同原子炉実験所の小出裕章助教は、この中に「広島型原爆で約1万4000発分の放射性物質(セシウム137換算)が含まれている」と指摘する。

 東電はプール内のがれきを除去して11月に燃料棒の取り出しを始めるとしているが、作業は困難を極める。前出の今中氏はつづける。

「使用済み燃料棒は発熱していますし、地震による壊れ方次第では再臨界の可能性も否定できない。

 しかしそれ以上に可能性が高いのは、放射線を遮蔽しているプールの水が地震で漏れてしまって失われ、人が近づけなくなり、収拾作業がほとんど不可能なほど難しくなってしまうことです。これは非常に現実的な問題なのです」

 震災後1年をかけて、爆発で骨組みがむき出しになっていた5階の床以上の部分がようやく撤去された4号機。東電はその建屋の真横に、巨大なひさしのように4号機を覆う建物、「燃料取り出し用カバー」を建設中で、これを足掛かりに燃料棒の取り出しを進める予定だ。だがその作業も、慎重の上にも慎重に進める必要があると前出のガンダーセン氏は語る。

「もし取り出す際に燃料棒が折れたら、そこから放射性クリプトンのガスが出てきます。このガスはセシウムを吸着するようなフィルターでは除去できず、作業員は避難するしかありません。これは肺がんを起こさせる物質のひとつですが、風向きによっては東京にまで到達するかもしれない」

 日本は地震国であり、規模の大小はあれ、今後も地震が来るのは必然だ。次に来る災害は、もう「想定外」であってはならない。

[週刊現代]

Posted by nob : 2013年10月04日 13:51

もう待ったなし、、、日本政府と国民の猛省のうえに全人類の英知のすべてを注ぎ込むべき時。。。

■徹底解明 あなたとあなたの家族の生命がかかっている「原発汚染水」これが真相だ【第1部】現実問題として原発汚染水は封じ込められるのか

「状況はコントロールされている」—。安倍首相の言葉に誰もが耳を疑った。いったい福島原発はいかなる状態にあるのか。実際、どれくらい危険なのか。汚染水の実態を各方面から徹底分析する。

もう時間がない

「汚染水が漏れ出したというタンクを実際に見たのですが、メーカーは5年保証だと言っているのに、すでにタンクはサビだらけ。配管部分のパッキンも腐食し、ボルトは緩んでいました。

 こんな状況で、原発構内には、阿武隈山地から一日1000tもの地下水が流れ込んでくる。これは大変な状況だと思いました」

 超党派の脱原発議員の会「原発ゼロの会」のメンバーで、9月5日に福島第一原発を訪れた服部良一前衆院議員が目にしたのは、汚染水まみれといっていい、原発の過酷な現状だった。

 現実問題として、毎日増え続ける汚染水を封じ込めることなど可能なのか。

 それを検証するためにはそもそも、原発汚染水がどこからやってくるのかを考える必要がある。

 まずは冷却水だ。福島原発の1~3号機の原子炉はいまだに発熱しており、日々400tの冷却水を循環させて冷やし続けている。

 そのうち、原子炉建屋から溢れた汚染水などを件のタンクに移しているのだが、その一部の300tが漏れていたことが判明。漏れた汚染水は地下にしみこみ、排水溝などを伝って、すでに海に出た可能性が高い。いまのところ、漏れが発見されたタンクは1基だが、約1000基ある他のタンクからも漏れている危険性は十分にある。

 3・11原発事故から700日にわたって事故処理にあたった様子をツイートし、約8万人ものフォロワーを持つ原発作業員「ハッピー」(ハンドル名)氏が言う。

「東電はタンクのパトロールをしていますが、汚染水をタンクに移送するための配管はチェックしていません。この配管はポリエチレン製で、熱によって伸縮するので水漏れがよく起きる。それを保護するために養生シートを巻き、さらに保温材を巻くため、目視で状況が確認できないからです。だが実際は、配管部分はいろんな箇所が壊れていて、私たち作業員が配管付近の線量を調べたら 2000ミリシーベルトを超えていました。国も東電も現場が見えていないのです」

 2000ミリシーベルトといえば、1時間浴びると2週間以内に亡くなる人が出てくるという数値である。原発敷地内にはこんな場所がいくつもあるという。

「汚染水問題の深刻さと並んで、もうひとつ驚かされたのが、原発作業員の方たちの過酷な労働環境です。構内の線量はだいたい50~100マイクロシーベルトなのですが、1号機と2号機の海側をバスで通りかかっただけで 900マイクロシーベルトを超えた。これは一般の大人の年間被ばく限度に迫る線量です。被ばく量が積み重なると、熟練工は働けなくなりますので、原発を熟知した作業員はどんどん減ってしまう。この点、東電に質したのですが、『なんとかなります』とあいまいな返事でした」(服部氏)

 仏「エネルギー情報調査室」の元代表で、国際原子力機関(IAEA)も調査依頼をする欧州随一の原子力研究者、マイケル・シュナイダー氏は「何百とある汚染水タンク自体が危険要因」だと警告する。

「タンクには原子炉冷却のために注入され、建屋から溢れ出た海水が入ったものが多数ある。塩分がある環境下では年間最大1・5ミリのスピードで腐食が進みます。タンクの蓋のスティールは6ミリ。壁面はたった12ミリしかない。ボルトがある継ぎ目はさらに腐食スピードが早いのです」

 つまり、放射性物質と海水が混じった汚染水は、タンクを内側から腐らせ、日を追うごとにあちこちから漏れ出てくるというのだ。

 もう一つ厄介なのが地下水である。先述のとおり原発構内には、一日1000tもの地下水が流れ込んでいる。

「そのうち、一日約400tの地下水が原子炉建屋に流れ込んでいると見ています。残り600tが海へ出ていきますが、そのうち300tは敷地内で汚染されていると思われます」

 産業技術総合研究所・地下水研究グループ長で、政府の汚染水処理対策委員会委員の丸井敦尚氏はこう分析する。

 雨も見過ごせないリスクだ。原発敷地内には、年間400万~500万tの雨が降り注ぐ。これが地下水となって川や海に流れ込む。

 前出・ハッピー氏が意外なことに気づいたのは、事故から3ヵ月ほど経った梅雨の時期だったという。

「大量に雨が降ったら、原子炉建屋から汚染水が溢れ出てくるだろうと警戒していたのですが、意外なことに溢れなかった。逆に汚染水を移送しても、建屋内の水が減らない。つまり、そのころから建屋内の汚染水は地下水脈とつながり、海に流れて出ていたのです」

 地中から、あるいは原発から、隣接する湾内に流れ込んだ汚染水はシルトフェンスと呼ばれる水中カーテンに囲まれた0・3km2の囲いの中に収まっている、とされる。放射性物質の濃度が高いのがこの範囲内だからだ。安倍首相が「湾内でブロックされている」と主張する根拠がここにある。

 だが、前出・シュナイダー氏は、こうした主張を一蹴する。

「福島原発に隣接する湾内にある海水の半分が、毎日外洋に流出しています。これは日本の海洋学者も、東電も認めている事実。つまり、事故発生後から今まで、いったいどれだけ放射性物質が太平洋に流出したか、見当がつかないのです」

 右の写真はドイツのキール海洋研究所が原発事故発生直後から、放射能が太平洋に拡散していく過程をシミュレーションしたものだ。上が事故から100日後、下が9月20日現在のシミュレーションである。いかに汚染が拡大しているか一目瞭然だろう。

 汚染水は太平洋全体に拡がる一方で、局所的に「海のホットスポット」も作りだしている。

 海上技術安全研究所などの研究グループは、福島第一原発の20km圏内で、海底土の放射線濃度を調査した。その結果、セシウム137の濃度が局地的に高い場所(アノマリー)が見つかったのである。

「いくつかのアノマリーが発見されましたが、場所は沿岸からの距離ではなく、海底の地形と土質に関係があることがわかった。窪み地や、海底土の粒子が細かいところです」(同研究所・小田野直光氏)

 たとえ周辺の汚染度がさほど高くなくても、そのホットスポットに棲息する魚介類が高濃度で汚染されているのは確実だ。

除去する方法がない

 前出の産業技術総合研究所・丸井氏によれば、現在、建屋内にたまっている汚染水は5万t。これとは別に、海に向けて原発の下をゆっくり移動している汚染された地下水が20万t以上あるという。今後、さらに高濃度の汚染水が、太平洋に流れ出るリスクを日本は抱えている。

 政府は、タンクを密閉性の高い溶接式に切り替え、故障中の除染装置「アルプス(ALPS)」を早急に再稼働させようとしている。

 だが、京都大学原子炉実験所助教・小出裕章氏はその効果を疑問視する。

「地上タンクから漏れたとされる300tの汚染水には、1リットルあたり8000万ベクレルのベータ線放出核種があると発表されました。その正体を私はストロンチウム90だと見ています。このストロンチウム90を、規制値以下の濃度にするには30ベクレル、つまり、約300万分の1にしなくてはならない。それを汚染の激しい現場で達成することはとても難しいと思います」

 三重水素と呼ばれる放射性物質、トリチウムも除去する方法がない。

「トリチウムは水と同化してしまうため、アルプスでは取り除けないんです。当初の計画では、そのまま海に流すことになっていました」(ハッピー氏)

 ともかく原子炉建屋に流れ込む地下水を止めようと、政府は凍土壁を作るプランをぶち上げたが、その内容は実に心もとない。

 凍土壁とは、1500本ほどの凍結管を地中に埋め、地下水を土壌ごと凍らせて壁を作るというもの。だが、長さ1・5km、幅500m以上、高さ 10mという巨大な凍土壁は世界に例がない。そもそも、凍土壁は本来、地下鉄工事のときに、地下水の流入を防ぐため、一時的に何mか土を凍らせておくための技術に過ぎないからだ。

 一気に凍るため、短期間での運用には適しているといわれる凍土壁だが、維持には莫大な電力が必要。廃炉までの30~40年間、使い続けるのは、技術的にもコスト的にも現実的ではない。

 原子力専門家のアーニー・ガンダーセン氏も否定的だ。

「凍土壁が完成するのは2年も先。それが機能する保証もない」

 実際、原子力事故担当の内閣補佐官を務めた民主党の馬淵澄夫氏は「凍土方式を一度却下した」という。

「'11年5月の時点で、検討はしました。ですが、『汚染範囲が大きい場合は実現困難』という結論に達した。そこでベントナイトと呼ばれる、鉱物が入った粘土を注入して壁を作る粘土遮水壁で防ぐことにしたのです」

 だがこの粘土遮水壁の計画は実現せぬまま、中止に追い込まれてしまう。

「'11年6月にいよいよ記者発表をする段階になって『待ってくれ』と言われた。『6月28日に株主総会がある。粘土遮水壁工事のために新たに1000億円の債務が発生すると、株主総会が混乱してしまう』と東電側がストップをかけてきた。それで、計画が止まってしまった」(馬淵氏)

 安全より、東電の経営が優先されたのである。最近の汚染水対策会議の報告書にも、耳を疑うようなこんな文言があったという。

「凍土方式はチャレンジング。ダメな場合は速やかに粘土遮水壁に切り替えるべきだ」

 政府としても、何か対策を打ち出さないわけにはいかないのだろうが、現状の計画がいかに頼りないか分かるだろう。実際、すでに、不気味な現象が現れている。

 獨協医科大学准教授の木村真三氏が言う。

「原発にほど近い、福島県双葉町の人から『震災後にいったん涸れた自宅の井戸から、またこんこんと水が湧いてきた』という話を聞いた。井戸水を検査したところ、微量ではあるがセシウムが検出されたのです。地表のセシウムが雨水などと一緒に地下水に紛れ込むことは考えにくい。汚染水が地下に染み込み逆流している可能性がある」

 欧州放射線リスク委員会のクリス・バズビー博士はさらに恐ろしいシナリオを本誌に示した。

「タンクの周囲から17万ベクレルという超高濃度汚染水が検出されていますが、これは明らかにおかしい。タンク内の汚染水の濃度が急に上昇するはずがないからです。推測するに事故後の水素爆発で飛び散った燃料棒の一部が土中にあり、地下水を汚染しているのではないでしょうか。これは、言ってみれば土中に原子炉があるような状態です」

 事故から2年半がたったが、福島原発事故は収束するどころか、汚染水まみれになり、事態は悪化の一途を辿っている。しかも、このような状態を廃炉まで何十年も続けていかなければいけないのだ。

最後の手段はある

 前出の小出氏は苦い表情でこう語った。

「東電が海への汚染水の流入を止めようと水ガラスで遮水壁を作った影響で、原発の敷地全体の地下水位が上がり、地上のタンクの設置場所が50ʘも浮き上がったと聞いています。つまり、地下水を汲み上げれば地盤沈下が起こりますし、せき止めれば地盤が浮き上がる。福島第一原発は大変危ういバランスの上に成り立っているのです。本来、絶対にあってはならないですが、汚染水を海に流すしか方法がないというのが現実です」

 まさに八方ふさがりのように思える原発汚染水問題。しかし、希望がないわけではない。専門家たちの声に耳を傾けてみよう。

 東大名誉教授・井野博満氏は「空冷方式」と大型タンクの設置を推す。

「水で冷やし続ける限り、汚染水は増え続ける。どこかの段階で空冷に切り替えるべきです。そのためには、融け落ちた燃料(デブリ)の状態を全力で調べ、冷却水を減らして様子を探る必要がある。そしてデブリを取り出さず、チェルノブイリのように石棺にするのです。そのためにも今、使っている仮設のタンクではなく、石油の備蓄に使われる10万t級のタンクを強固な岩盤の上に造るべきです。このクラスのタンクだと高さがあるので敷地面積は5分の1で済みます」

 産業技術総合研究所の丸井氏のもとには大胆な提案も寄せられているという。原発前にある八の字型の港湾の先端部を完全に塞ぎ、仮設の巨大プールをつくって汚染水を貯めるというアイデアだ。

「海外から寄せられたアイデアなのですが、国は真摯に向き合うべきでしょう。私は凍土壁の完成を待つ間に、地中へ薬液を注入して地下水の流れを遅くするべきだと考えています。石灰性の薬液を注入することで土を目詰まりさせるという鉱山の技術なのですが、いろんな分野のノウハウを使えば、汚染水の食い止めは不可能ではないと思います。考える人、実行する人、評価する人でチームを作って事態にのぞむべきです」

 エネルギー問題に詳しい米・ラドフォード大のビル・コバリック教授は「五輪招致を奇貨とせよ」と本誌に述べた。

「海洋汚染は相当に深刻な状況。ただ、五輪開催を返上する必要はない。国際社会に向けて安全宣言をしたことで、日本政府は最善を尽くすはず。他国をリードする海洋熱エネルギーや、世界有数のソーラーシステムなどの技術を駆使して、再生可能エネルギーの開発にフォーカスすべき。世界が日本を注視しています」

 原発汚染水問題は、我々や家族の生命にかかわる問題であると同時に、もはや日本だけで解決できる問題ではなくなっている。先の安全宣言を引っ込め、頭を下げてでも、世界中から原発コントロールのための、知恵と協力を集めることが唯一、残された道だろう。

[週刊現代]

Posted by nob : 2013年10月04日 13:34

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.4

■原発ゼロ発言で石破幹事長 「小泉氏の意見聞く」

 自民党の石破茂幹事長は二日、小泉純一郎元首相が講演で自民党に原発ゼロを決断するよう求めたことについて「長く党総裁、首相を務められた小泉氏の発言はそれなりに重い。党の功労者の一人として意見を承ることがあるかもしれない」と、党のエネルギー政策に関する会合などで意見を聞くことを検討する考えを明らかにした。

 同時に「小泉氏の発言によって党の政策が変わることはない」と指摘。「自民党は何でもかんでも再稼働と言っているわけではない。党の中で丁寧な手続きで打ち出されたもので、重要性は変わらない」と、今後も再稼働を推進する考えを重ねて示した。

 菅義偉(すがよしひで)官房長官も記者会見で「エネルギーの安定供給とコスト削減という責任あるエネルギー対策の構築が政府の考え方だ」と、現段階で原発は必要との認識を示した。

 生活の党の小沢一郎代表は二日の記者会見で、小泉氏の発言について「福島の原発事故を契機に冷静に現状と将来を考える人であれば、行き着く結論だ」と評価した。

[東京新聞]


■政権思わぬ“抵抗勢力” 小泉元首相が脱原発を訴え

 小泉純一郎元首相が繰り返す「脱原発」発言が、安倍晋三政権の頭痛の種になりつつある。今や政界に「敵なし」ともいえる安倍首相だが、かつて官房長官として仕えた小泉氏には、今も頭が上がらない。ある政府筋は「小泉さんは独特の嗅覚をお持ちの方。機会があればゆっくり話をうかがいたい」と戸惑いを隠せない様子だ。

 安倍首相は海外への原発輸出に積極的に取り組んでおり、原発の早期再稼働にも前のめり。菅義偉官房長官は1日の記者会見で「できる限り原発依存度を低減させていく」としながらも、「政府としてはエネルギーの安定供給、コストの低減など責任あるエネルギー政策を構築していくことが極めて大事だ」と強調し、脱原発には否定的見解を示した。

 小泉氏は1日の名古屋市内の講演で「今、原発ゼロの方針を自民党が打ち出せば一挙に(脱原発への)国民の機運が盛り上がる」と発言。9月末にはみんなの党の幹部らと会食し、「脱原発」で熱弁を振るったという。

 首相在任中は「原発推進」という自民党政権の立場を維持した小泉氏。2009年に政界引退し、今夏ドイツとフィンランドを視察、早期の脱原発論者に変身した。

 安倍首相は小泉氏と同じ派閥出身。小泉政権で官房副長官から官房長官、党幹事長と要職に起用された。06年に発足した第1次安倍内閣の「生みの親」ともいえる存在だ。小泉氏が発言を続ければ、脱原発のうねりに再び火を付ける可能性も否定できない。

 小泉氏の言動への感想を問われ、菅官房長官は2日の会見で「わが国には言論の自由がある」。ややひきつった作り笑いで答えた。

[西日本新聞]

Posted by nob : 2013年10月03日 11:20

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.3

■小泉元首相が「脱原発宣言」 最後の政争を仕掛けた? 

 長い沈黙を経て、久々にあの男が「旋風」を巻き起こすのか――。小泉純一郎元首相が講演会で、「原発ゼロ」を熱く、高らかに訴えたのだ。

 IOC総会で汚染水問題について「コントロールされている」と語った安倍晋三首相にクギを刺すかのように、このように語っている。

「汚染水なんていうのは、どこから漏れてるのか、海は大丈夫なのか、はっきりした結論が出てない。つい最近、安倍総理が汚染水視察に行きましたよね。ヘルメットして、顔面にマスクをして、全身防護服で。約3千人の作業員も防護服姿で汚染水処理にあたっています。一日の作業が終わったら、その服は全部、捨てなきゃいけない。それらは焼けない。また放射能が出てしまうから。そして未だどこまでの地域に入れるのか、どこまで安全なのか人体だけじゃない。生物、農作物、海産物。被害がわかりません」(小泉氏)

 小泉氏が語ったところによれば、脱原発を志すようになったのは、NHKが原発事故後に放送した海外制作のドキュメンタリー「地下深く永遠に~100,000年後の安全~」を見たのがきっかけだったという。同番組は、フィンランド南西部の島で建設が進む世界初の使用済み核燃料の最終処分場「オンカロ」がテーマ。「オンカロ」はフィンランド語で「洞窟」の意で、文字どおり、地下400メートルに掘られた空間に、核のゴミを埋め、10万年以上にわたって封印する施設だ。この番組をきっかけに原子力の勉強を始めたという小泉氏は今年8月中旬、三菱重工業、東芝、日立製作所など原発メーカーの幹部らと一緒に「オンカロ」を視察。このとき、脱原発を確信したというのだ。

「原発に投入したカネを、それぐらいの額を自然を資源にするさまざまなエネルギーにこれから向けていく。私は日本国民なら必ずできると思う。そういう大きな転機がこの大震災でやってきたと捉えたほうがいいと思うんです」(小泉氏)

 それにしても、これまで表立った発言を避けてきた小泉氏が、なぜ今、「脱原発」を声高に唱え始めたのか。原発推進に舵を切りつつある安倍政権と真っ向から対立するせいか、小泉氏が顧問を務める国際公共政策研究センターに問い合わせても物々しい対応だった。

「この件に関しては、一切ノーコメントとさせていただいております」

 環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也氏は、こう推測する。

「首相時代の小泉氏を見る限り、エネルギー政策には興味を持っておらず、経産省まかせにしていた印象です。ただ、勘の鋭い人ですから、福島第一原発の事故を経験して考えが変わったのかもしれません」

 飯田氏が指摘するのは慶大生時代の小泉氏を教え、小泉政権では内閣府顧問として構造改革のブレーンとなった経済学者の加藤寛氏(今年1月に86歳で死去)の影響だ。

 加藤氏は遺作となった3月発行の著書『日本再生最終勧告 原発即時ゼロで未来を拓く』(ビジネス社)の中で、あるエピソードを披露している。震災直後の 11年5月、加藤氏、小泉氏、竹中平蔵氏の3人が集まって都内でセミナーを開いた。表舞台を避けてきた小泉氏が、加藤氏の依頼に「最初で最後」と応じたものだという。この会で、小泉氏はこう語っている。

〈今後は原発への依存度を下げるべきだ。代わりに風力、太陽光、地熱などの自然エネルギーを促進すること。そうすれば地球環境問題にも貢献でき、エネルギー分野に新たな技術も生まれるはずである〉

 つまり震災2カ月後には、すでに脱原発に目覚めていたのである。このセミナーで、加藤氏も脱原発を明言して小泉氏を援護射撃。日本の電力の歴史をひもといて「原発即時ゼロ」を訴える遺作の帯では、〈小泉純一郎氏 竹中平蔵氏 推薦!〉と、小泉氏は盟友の竹中氏と共に名を連ねている。

 一方、引退したとはいえ政治家である以上、「永田町の論理」も存在するはずだ。政治評論家の浅川博忠氏は、こんな可能性を指摘する。

「小泉氏の発言は、原発を推進する安倍首相に対して向けられた警告のメッセージです。首相時代に安倍氏を幹事長や官房長官に抜擢した小泉氏からしたら、『誰のおかげで首相になれたんだ』という感覚でしょうから。かつて郵政民営化を叫んだときと同じで、今後は原子力というワンテーマに集中して発言を続け、国政への影響力を維持していく狙いがあるのでしょう」

[週刊朝日]

Posted by nob : 2013年10月02日 12:13

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.2

■小泉純一郎元首相「原発推進は無責任」発言【争点:エネルギー】

小泉純一郎元首相の「脱原発」発言が止まらない。10月1日、名古屋市内で講演し「核のゴミの処分場のあてもないのに原発を進める方がよほど無責任」「今こそ原発をゼロにする方針を政府・自民党が出せば、世界に例のない循環型社会へ結束できる」などと述べ、脱原発への政策転換を訴えた。朝日新聞デジタルなどが伝えた。

この講演はシンクタンクなどが主催。小泉氏は約1時間の講演をほぼ「脱原発」の訴えに終始し、「捨て場所もないような原発を経済成長に必要だからとつくるより、同じ金を自然エネルギーに使って循環型社会をつくる方が建設的じゃないか」と語ったという。

経済界では大方が原発ゼロは無責任だと言うが、核のゴミの処分場のあてもないのに原発を進める方がよほど無責任だ。 原発の必要論者は『将来はゼロにする方がいいが、今はダメだ』と言う。しかし、早く方針を出した方が企業も国民も原発ゼロに向かって準備もできる、努力もできる、研究もできる。

今こそ原発をゼロにするという方針を政府・自民党が出せば一気に雰囲気は盛り上がる。そうすると、官民共同で世界に例のない、原発に依存しない、自然を資源にした循環型社会をつくる夢に向かって、この国は結束できる。

(朝日新聞デジタル「小泉元首相『原発進める方が無責任』名古屋で講演」2013/10/01 21:36)

小泉氏は講演の中で「原発はクリーンでコストも一番安いという専門家の意見を信じてきたが、東日本大震災が起きて、原子力を人類が制御できるか大きな疑問を抱いた」と明かした。さらに、再生可能エネルギー普及を進めるドイツやフィンランドにある核廃棄物最終処分場などを今年8月に視察したことが、循環型社会を目指す考えに変わったと紹介したという。

(8月に視察したフィンランドでは)設備が10万年もつかこれから厳しい審査がある。それでもフィンランドにある原発4基のうち2基分の廃棄物しか処理できない。現地の人は、10万年後の人類に(廃棄物を)取り出してはいけないと言って分かってもらえるかまで心配している。

原発から出るエネルギーは本当に安いのか。事故が起きれば人体や農作物、地域へのリスクは計り知れず、原発ほどコストのかかるものはないと多くの国民は理解している。

(朝日新聞デジタル「小泉元首相『原発進める方が無責任』名古屋で講演」2013/10/01 21:36)

小泉氏が主張する自然を資源にする循環型社会。岩手県や福島県では、税制優遇や土地転用の規制緩和で、太陽光や風力などの発電設備を融資する再生可能エネルギー特区の設置を目指している。

中部電力が東京電力の管内で企業向けに電力を販売したり、北海道で風力発電を増やすため、官民で送電網を整える試みが動き出したりするなど、電力の自由化を見据えた動きも加速している。電力自由化の鍵となる、電力システム改革を進める電気事業法改正案は参院選挙直前の6月、政局により廃案になった経緯があるが、安倍政権は秋の臨時国会に再提案する見込みだ。法案は2016年を目処に電力小売りの全面自由化を始めるとしている。 安倍首相はニューヨーク証券取引所でのスピーチで次のように述べ、「電力自由化」に意欲をみせている。

日本は、原発の安全技術で、これからも世界に貢献していきます。放棄することはありません。福島の事故を乗り越えて、世界最高水準の安全性で、世界に貢献していく責務があると考えます。その福島の海では、未来の発電技術が開花しようとしています。「浮体式」の洋上風力発電技術です。現在、2メガワットクラスのものしか世界には存在しません。しかし、私たちは、今回、福島沖で7メガワットクラスに挑戦します。高さ200メートルの巨大な風車が、波の揺れにも耐えて発電する。世界に名だたる鉄鋼メーカー、重工メーカー、電機メーカーなどが参加する、日本の総力を結集する一大プロジェクトとなります。

日本のエネルギー技術は、ポテンシャルの塊です。だからこそ、私は、電力システム改革を進めます。こうしたダイナミックなイノベーションを、もっと加速していくために、電力自由化を成し遂げて、日本のエネルギー市場を大転換していきます。

(首相官邸「ニューヨーク証券取引所 安倍内閣総理大臣スピーチ」)

小泉氏は9月27日、みんなの党の渡辺喜美代表と会談した席でも、安倍首相が脱原発のリーダーシップを取るべきだと述べ、「脱原発」発言を加速させている。小泉氏の発言をめぐっては、ハフィントンポストの記事にも次のようなコメントが寄せられているが、ネット上での反応も「相変わらずの反射神経」「今ひとつ信じ難いけど・・・」など様々だ。

[The Huffington Post]

Posted by nob : 2013年10月02日 09:13

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。

■小泉純一郎元首相が「脱原発」発言を加速する理由とは【争点:エネルギー】

小泉純一郎元首相は9月27日、みんなの党の渡辺喜美代表と会談した席で、安倍首相は脱原発のリーダーシップを取るべきだと語った。朝日新聞デジタルが報じた。

小泉氏は「脱原発は政治がリーダーシップを発揮しないと進まない。自分は数十年後には死んでいて、原発のない日本は見られないかも知れないが、それをするのが本物の政治家だ」と語った。また、今年8月にフィンランドを訪れ、高レベル放射性廃棄物を地下に埋めて10万年かけて無毒化する核廃棄物最終処分場「オンカロ」を視察したことに触れて「フィンランドには原発が4基しかないが、日本には50基もある。いますぐ止めないと最終処理が難しくなる」と即時原発ゼロを訴えた。

(朝日新聞デジタル「小泉元首相「首相が決めれば脱原発進む」 みんな渡辺氏に即時ゼロを訴え」より。 2013/09/29)

小泉元首相の原発依存度を下げる考えについては、東日本大震災以降、度々報じられている。2011年5月に横須賀市内で特別講演した際には、「自民党政権時代も原発の安全性を信用して推進してきた。過ちがあったと思う」と反省の弁を述べた上で次のように話していた。

小泉元首相は「原発は安全かといえば必ずしもそうではない」との認識を示し、今後の原子力政策については「これからはもう原発をさらに増やすのは無理。原発への依存度を下げ、自然エネルギーの開発促進をしていくべきだ」と持論を展開した。

(カナコロ「「原発の安全性過信」原子力政策で小泉純一郎元首相が自戒の弁/横須賀」より。 2011/05/28)

これが最近、「原発依存度を下げる」という言い回しから「原発ゼロ」へと転換してきた。小泉元首相は最近、人に会うたびに「脱原発」を唱えているとゲンダイネットは報じる。脱原発に転じた理由はテレビ番組だったようだ。

(小泉元首相は)なぜ、自分が「脱原発」を訴えるようになったのか理由も明かした。〈大震災の後、NHKで放送された「10万年後の安全」というドキュメンタリー番組を見たんです。衝撃的だった。自分なりに勉強して、原発はゼロにすべきだという結論にいたった〉

(「小泉元首相がまた安倍批判「汚染水は漏れている!」より。)

「10万年後の安全をどう守れるか?」は、フィンランドにある使用済み核燃料の最終処分場「オンカロ」に関する番組だ。放射能の影響が弱まる時間は数万年から10万年と言われ、オンカロは10万年後の安全までを考えて設計・建築されるという。

安倍政権は小泉元首相の発言を、元首相「独自」の考えだとしている。菅義偉官房長官は8月26日の記者会見において「小泉元総理の考え方なのだろうと思う。自民党は選挙公約の中で、安定的なエネルギーを供給すると述べ、政府はその責任がある。原発については世界で最も厳しいレベルの基準が、4月に原子力規制委員会から発表された。私達は安全最優先の中で、原発問題に対応する」と発言していると、ハザードラボが報じている。

原発輸出を進める安倍内閣に対し、なぜ小泉元首相は今のタイミングでこのような発言をするのか。

小泉元首相は2005年、フランスのシラク大統領との間で「エネルギー・環境(特に原子力、核燃料サイクル)の分野においても協力を積極的に推進することを確認」しているため、使用済み核燃料の最終処分場についても、知識があったと考えられるうえ、第1次安倍内閣では小泉元首相が安倍首相を指名したとも言われている。

小泉元首相と慶応大学時代の同窓生で、政治評論家の浅川博忠氏は、最近の小泉元首相の脱原発発言について、次のように話している。

「ある種のメッセージでしょう。福島第一の汚染水の問題に対し、中国・韓国だけでなく、欧米各国も日本政府の姿勢を批判し始めています。このままだと日本は外交的に窮地に陥る。今だからこそ脱原発を前面に打ち出すべきだ—小泉さんはそう言いたいのではないでしょうか」(浅川氏)

(現代ビジネス「フィンランドの「核廃棄物」最終処分場を見に行って 小泉元首相がいま思っていること」より。 2013/09/10)

さて、この発言を、復興担当内閣府政務官に起用されることになった、息子の小泉進次郎衆議院議員はどう判断するのか。

進次郎議員は2011年6月27日に行われた講演のなかで、小泉元首相と同様の発言をしていた。

これまでの日本は、エネルギー=原発の発想でやってきました。「コスト面を考えても、CO2削減の観点からみても原発が一番だ」という論理です。しかし今回の原発事故はその前提をすべてひっくり返しました。どんなにCO2を出さずコストが安くても、安全面に問題があればやはり見直さざるをえません。今後の日本の進むべき道は、原発への依存度を限りなく下げていくと同時に、原発にとって代わる自然再生エネルギーの可能性を追求していく方向だと思います。しかしそのためには太陽光発電だけでは無理で、水力や風力、地熱やバイオ、将来的には海底にあるメタンハイドレートなども必要になってくるでしょう。あらゆるベストミックスを試みるべきです。

(President Online「<脱原発>小泉進次郎、孫正義の大胆提言を斬る【1】」より。2011年9月13日)

しかし、このスピーチの中では、原発について「今日すぐにでもスイッチオフすべきだ」という考え方は取らないとの考えを示している。この発言から2年たった今、進次郎議員はどのように考えているのか。今後の発言に注目したい。

[The Huffington Post]

Posted by nob : 2013年09月30日 21:18

すべては労働者の意識の持ち様次第、、、依存従属心を捨て去れば理想的な労働形態。。。

■「派遣法改正案は『正社員ゼロ』をめざすもの」 厚労省研究会の報告書をどう見るか

「派遣労働」をめぐる制度が、また変わろうとしている。日雇い派遣の原則禁止などを盛り込んだ「改正派遣法」が2012年10月に施行されたばかりだが、厚労省の研究会は今年8月、さらなる法改正をにらんだ報告書をまとめた。同省はこの報告書をもとに議論を進め、2014年にも法改正を目指す考えだという。

報告書では、改正ポイントは以下の3つとされている。

(1)現在の派遣労働は、原則として最長3年で派遣業務が打ち切りになるが、通訳や秘書など「専門26業務」に限っては打ち切り期間がないというルールだ。改正案では、この「専門26業務」という区分を撤廃し、業種で区分する方式そのものをやめる。

(2)これまで派遣期間の上限は「業務ごと」に設定されていたが、「人ごと」に定める。たとえば、いまは「業務ごと」に上限3年とされているため、 1人目が2年働いたところで人員交代した場合、2人目の後任者は1年しか働けない。ところが改正案では、「人ごと」に上限が決まるため、1人目が3年働いたら、次に2人目が3年働くといった形で、ずっと派遣労働者を使い続けられるようになる。

(3)従来は「専門26業種」かどうかで、派遣期間が無期限か3年かが決まっていた。だが改正案では、派遣労働者が人材派遣会社とどういう雇用契約を結んでいるかで、派遣期間の上限が変わるとしている。つまり、派遣会社と無期雇用(正社員)契約を結んでいれば、業種を問わず派遣先でも無期限で働けるとした。一方で、派遣労働者と人材派遣会社との契約が有期雇用契約の場合、派遣期間は最長3年となる。

仮にこの報告書の内容が実現すれば、派遣労働はどう変わるのだろうか。派遣労働の実態に詳しく、派遣法の規制緩和に反対する日本労働弁護団の棗一郎弁護士に意見を聞いた。

●派遣労働は「極めて不安定な雇用形態」

「今回の改正は、これまでの派遣労働の在り方を根本的に変えてしまうもので、日本の雇用全体が根底から破壊されてしまう危険があります」

棗弁護士はこう指摘する。どういう意味だろうか。

「まず、派遣労働者の多くは、派遣会社と細切れな有期雇用契約を結んでいます。これは極めて不安定な雇用形態で、派遣先の都合ですぐに首を切られます。

そのせいで使用者に対して文句が言えず、団結して労働組合も作れません。派遣先に団体交渉を申し入れても拒否されるので、労働条件や処遇の改善もできません。

さらに、生涯ほとんど賃金が上がらないし、キャリアアップもありません。つまり、たとえ正規雇用の労働者と同じように働いても、一生報われない働き方だと言えます」

●派遣労働は「特別なケースで例外的に許されるべきもの」

棗弁護士は、派遣労働者の立場が非常に弱いことを強調したうえで、次のように続ける。

「本来の雇用のあり方は、働く先と直接、無期雇用契約をむすぶ『正規雇用』が原則です。一方、派遣労働というのは、一時的・臨時的な業務または特別の専門的業務に限り、例外的に許されるものです。

したがって、これまでの派遣法は基本的に、常用的にある仕事(雇用)を派遣労働で置き換えることを防止するという考え方で作られてきました。決して正社員だけを保護する目的ではありません」

●「改正案では『派遣労働』が例外ではなくなってしまう」

「ところが、今回の報告書の改正案は、1985年の法制定以来、堅持されてきたその基本的な考え方を捨てて、派遣という不安定で低賃金の働き方を例外ではなく、『普通の働き方』に変えてしまおうという内容です。

つまり、使用者(企業)が、派遣労働者をもっともっと利用しやすくしようという内容で、使用者側だけが得をする改正です」

もしこれがそのまま法律になれば、雇用はどのようになると考えるのだろうか。

「連合が批判しているように、今回の改正案は『正社員ゼロ』を目指すものです。派遣労働者は一生、派遣という立場に留まり、賃金も低いまま固定化されます。

このままだと、『1%の正社員と99%の派遣・非正規労働者』という社会になりかねません。このように日本の雇用を破壊するような派遣法の改悪は断じて容認できないと言えます」

棗弁護士はこのように結論づけた。現在、政府では職務を限定した形の無期雇用である「限定正社員」案も検討している。そういった動きも含めて考えると、いま「日本の雇用」は、大きな岐路に立っていると言えそうだ。

【取材協力弁護士】
棗 一郎(なつめ・いちろう)弁護士

[弁護士ドットコム]

Posted by nob : 2013年09月30日 21:10

責任をとらないトップの何処に存在価値があるのか。。。

■JR福知山線事故 歴代3社長に無罪

8年前、兵庫県で、107人が死亡したJR福知山線の脱線事故を巡り安全対策を怠ったとして強制的に起訴されたJR西日本の歴代の社長3人に、神戸地方裁判所は「事故を具体的に予測することはできなかった」として、いずれも無罪判決を言い渡しました。

平成17年4月、兵庫県尼崎市のJR福知山線のカーブで電車が脱線し、乗客など107人が死亡し、562人がけがをした事故では、JR西日本の井手正敬元相談役(78)と南谷昌二郎元会長(72)、垣内剛元社長(69)の歴代の社長3人が、検察の捜査では不起訴になりましたが、検察審査会の議決によって業務上過失致死傷の罪で強制的に起訴されました。

裁判で検察官役の指定弁護士が「事故現場のカーブの危険性を認識できたのにATS=自動列車停止装置の設置を指示せず、安全対策を怠った」として禁錮3年を求刑したのに対し、3人は無罪を主張していました。

27日の判決で、神戸地方裁判所の宮崎英一裁判長は「事故が起きるまでATSを整備することは法律で義務づけられておらず、電車が脱線する危険性があるカーブを個別に判断してATSを整備していた鉄道事業者はいなかった。3人が脱線事故が起きることを具体的に予測できた可能性は認められず、ATSの整備を指示する義務があったとはいえない」と指摘し、3人に、いずれも無罪を言い渡しました。

裁判長は最後に、「多くの乗客が亡くなり、いまも多くの方が苦しんでいるなか、誰1人として刑事責任を問われないことをおかしいと思うのはもっともなことだ。しかし、企業の責任ではなく、個人の責任を追及する場合は厳格に考えなければならない」と述べました。

遺族「容認できない」

JR西日本の歴代の社長3人に無罪が言い渡されたことについて、事故で長女を亡くした大阪市の藤崎光子さん(73)は「JR西日本の弁解のみを採用した判決で、これでは企業体質は何も変わらないのではないかと思いました。この判決を容認するわけにはいかず、指定弁護士には控訴してほしい」と話していました。

また長女を亡くした兵庫県三田市の奥村恒夫さん(66)は「判決では指定弁護士が指摘したことがすべて否定されたと思う。裁判長から最後に、今の法制度ではこうなるのはしかたがないという趣旨の話やねぎらいのことばをもらったが、裁判長自身のことばでもう一歩、踏み込んだ話をしてほしかった」と話していました。

次男を亡くした上田弘志さん(59)は「JR側の言い分ばかりが認められ、まるで運転士1人の責任と言っている判決のような気がした。会社のトップとして責任を取るのが当たり前だと思っていたのに、到底理解できません」と話していました。

長女を亡くした大森重美さん(65)は「山崎元社長の裁判も今回の裁判でも、誰の責任かを示すことができず司法の限界がはっきりしたと感じました。何度繰り返しても大規模な組織の事故は裁判では解明できない。裁判のやり方や考え方そのものを変えていく必要があるのではないか」と話していました。

歴代3社長がおわびのコメント

JR西日本の井手正敬元相談役(78)は「この事故でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りし、おわび申し上げますとともに、ご遺族の皆様、おけがをされた方々とそのご家族の皆様に深くおわび申し上げます」というコメントを出しました。

南谷昌二郎元会長(72)は「取り返しのつかない事故を引き起こしたことにつきまして、事故当時の経営責任者の1人として誠に申し訳なく思っております」などとするコメントを出しました。

垣内剛元社長(69)は「当時の社長として心からおわび申し上げます。被害に遭われた方々への対応や、JR西日本が安全な会社となるために、微力ながら尽くしてまいりたいと存じます」というコメントを出しました。

JR西日本「安全性向上の取り組みに全力」

判決を受けて、JR西日本の真鍋精志社長はコメントを発表しました。

「改めて深くおわび申し上げます。事故の重大性と、事故を発生させた会社としての責任の重さを痛感しています。事故を二度と発生させないとの決意のもと、被害に遭われた方々への対応、安全性向上の取り組みなどに全力を尽くしていきます」としています。

[NHK NEWS WEB]


■東電に800億円融資継続へ 銀行団、柏崎刈羽の申請で

 東京電力に融資するメガバンク3行などの銀行団は27日、10月末に返済期限を迎える約800億円の融資の借り換えに応じる方針を固めた。この日、東電が柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県柏崎市、刈羽村)の再稼働に向け、新規制基準への適合審査を申請したことで、収支の改善に向けて一歩前進したと判断した。

 朝日新聞の取材に対し、主力銀行首脳や複数の銀行幹部らが借り換えに応じる方針を認めた。今後、各行の融資額などを詰め、10月中旬までに東電と政府の原子力損害賠償支援機構に伝える見通しだ。

 約800億円は、約30の金融機関が福島第一原発事故前に融資したもの。東電は事故後、2年連続で経常赤字となっており、融資を続けてもらうには黒字化の道筋を示す必要があった。

[朝日新聞]


Posted by nob : 2013年09月29日 00:28

言わずもがな、、、無責任極まりない政府を信じる(体制に迎合する)者たちの末路。。。

■セシウム検査で判明した子どもの体内被曝の深刻度

 関東15市町で実施されている最新検査で、子どもたちの尿の7割からセシウムが検出されていたことがわかった。ジャーナリストの桐島瞬氏は、その被曝の深刻度を明らかにする。

*  *  *

 入手したショッキングなデータをまず、ご紹介しよう。常総生活協同組合(茨城県守谷市)が、松戸、柏、つくば、取手など千葉、茨城の15市町に住む0歳から18歳までの子どもを対象に実施した尿検査の結果である。

「初めの10人を終えたとき、すでに9人からセシウム134か137を検出していました。予備検査を含めた最高値は1リットル当たり1.683ベクレル。参考までに調べた大人は2.5ベクレルという高い数値でした。いまも検査は継続中ですが、すでに測定を終えた85人中、約7割に相当する58人の尿から1ベクレル以下のセシウムが出ています」(常総生協の横関純一さん)

 検査を始めたのは、原発事故から1年半が経過した昨年11月。検査対象全員の146人を終える来年明けごろには、セシウムが検出される子どもの数はさらに膨れ上がっているだろう。

 セシウム134と137はウランの核分裂などにより生じ、自然界には存在しない物質だ。福島から近い関東の子どもたちが、原発事故で飛び散ったセシウムを体内に取り込んでいるのは間違いないだろう。副理事長の大石光伸氏が言う。

「子どもたちが食べ物から常時セシウムを摂取していることが明らかになりました。例えば8歳の子どもの尿に1ベクレル含まれていると、1日に同じだけ取り込んでいると言われます。内部被曝にしきい値はないので、長い目で健康チェックをしていく必要があります」

 関東だけではない。放射能汚染による体内被曝が、東海や東北地方にまで及んでいることも分かった。福島を中心に200人以上の子どもの尿検査を続けている「福島老朽原発を考える会」事務局長の青木一政氏が、実例を挙げて説明する。

「昨年11月に静岡県伊東市在住の10歳の男児、一昨年9月には岩手県一関市在住の4歳の女児の尿からセシウムが出ました。この女児の場合、4.64ベクレルという高い数字が出たため食べ物を調べたところ、祖母の畑で採れた野菜を気にせずに食ベていたのです。試しに測ってみたら、干しシイタケから1キロ当たり 1810ベクレルが検出されました」

 食品に含まれる放射性セシウムの基準値は、1キログラムあたり一般食品100ベクレル、牛乳と乳児用食品50ベクレル、飲料水と飲用茶10ベクレルだ。ただし、基準そのものに不信感を持つ消費者も多い。検査もサンプル調査だから、東日本の食材を敬遠し、なおかつ1ベクレルでも気にする風潮につながっている。

 体内にセシウムを取り込むと、どういう影響が出るのか。内部被曝に詳しい琉球大学名誉教授の矢ケ崎克馬氏が解説する。

「セシウムは体のあらゆる臓器に蓄積し、子どもの甲状腺も例外ではありません。体内で発する放射線は細胞組織のつながりを分断し、体の機能不全を起こします。震災後、福島や関東地方の子どもたちに鼻血や下血などが見られたり甲状腺がんが増えているのも、内部被曝が原因です。怖いのは、切断された遺伝子同士が元に戻ろうとして、間違ったつながり方をしてしまう『遺伝子組み換え』で、これが集積するとがんになる可能性があります」

 矢ケ崎氏は、尿中に含まれるセシウム137がガンマ線だけ勘定して1ベクレルだとすれば、ベータ線も考慮すると体内に大人でおよそ240ベクレルのセシウムが存在し、それに加えてストロンチウム90もセシウムの半分程度あるとみる。

 体に入ったセシウムは大人約80日、子ども約40日の半減期で排出されるが、食物摂取で体内被曝し、放射線を発する状態が続くことが危険だと言う。

 常総生協が昨年度、食品1788品目を調査した資料がここにある。結果を見ると、280品目からセシウムが検出されていた。米74%、きのこ63%、お茶50%、それに3割近い一般食品にもセシウムが含まれていたのだ。

[週刊朝日]


■「ALPS」試運転再開、トリチウム海洋放出できる?

 東電が汚染水対策の切り札のひとつと期待するのが浄化装置の「ALPS」。27日、1か月半ぶりに試験運転を再開しました。

 「汚染濃度を下げていくためにも、ALPSによる汚染水の処理は極めて重要」(茂木敏充経産相)

 「ALPS」はほぼ全ての放射性物質を取り除くことができ、1日500トン以上を処理することができます。東京電力は3系統あるアルプスをフル稼働させたうえで、来年度中に全ての汚染水の浄化を完了させたいとしていますが、実はまだ大きな課題が残されています。アルプスでも取り除けない放射性物質がひとつだけあるのです。それが「トリチウム」です。

 「これはトリチウム水です。約3000Bq/ccくらい」(日本原子力研究開発機構・トリチウム工学研究グループ 林巧リーダー)

 トリチウムは三重水素と呼ばれ、それを含むトリチウム水は普通の水と同じような性質を持っています。トリチウムから出る放射線は非常に弱く、皮膚を透過することはないといいます。また、体内に取り込んでも、取り込んだ量の半分が10日ほどで尿と一緒に排出されるといいます。

 「外部の被ばくという意味では、全く考慮する必要はない」(日本原子力研究開発機構・トリチウム工学研究グループ 林巧リーダー)

 2年前、当時の細野原発担当大臣を補佐する園田政務官が、福島第一原発5、6号機にたまった水を飲む場面がありました。この中にも微量のトリチウムが含まれていました。アルプスで浄化したあとのトリチウムだけが残った水をめぐって、原子力規制委員会の田中委員長は、今月、次のように発言しました。

 「基準値というのがあるが、それ以下に浄化して、その後の水は保管するのではなくて、海に放水するとか排出するのは避けられないと思う」(原子力規制委 田中俊一委員長・今月2日)

 国の基準値以下に薄めたうえで海に放出すべきとの考えを示したのです。別の専門家は、これまでも原発からは基準値以下のトリチウムは放出されてきたと話します。

 「タンクで汚染水を処理した後、貯蔵しておくのは限界にきている。管理基準値というのがありまして、(各原発は)トリチウムを放出するという前提で長年運転されてきました。薄めて海洋に出せば全く問題ありません」(東京工業大学 藤井靖彦名誉教授)

 しかし、トリチウムが含まれた処理水を海に放出するには地元の同意が必要ですが、東京電力に強い不信感を抱く福島の漁業者などからはすでに強い反発が起きています。

 「いつまでたっても風評被害が取れない。東電そのものを100%信用できない。東電で(放射能濃度を)測ったなんて言っても、東電で測ったのはあてにならない」(漁業者)

 人体への影響について別の専門家は、基準値以下であれば問題はないが、濃度によっては一定の危険性はあると話します。

 「これは内部被ばくの場合は影響を考えなくてはいけない。何千ミリシーベルトのトリチウムを体に取り込めば、がんになったり寿命が縮まるとか、胎児の奇形が起こるとか、普通の放射線で起こることがトリチウムでも起こることが分かっている。だからそのレベルをきちんとコントロールすることが、影響を抑えるという点では非常に大事」(茨城大学理学部 田内広教授)

 トリチウムが含まれた処理水を海に放出すべきか?汚染水をめぐる問題は次の難しい課題に直面しています。

[TBS News]


■関電、今冬の節電目標なし 原発ゼロでも余力3%確保へ

 【高木真也】関西電力が、原子力発電所の稼働がなくても数値つきの節電目標を掲げずに今冬を乗り切れるめどを立てたことが27日、わかった。電力使用に対する供給余力を示す予備率が、最低限必要とされる3%を確保できそうになったため。

 10月1日の経済産業省の電力需給検証小委員会で報告する。昨冬や今夏と同じく、無理ない範囲での節電を企業や家庭に求める。

 9月、関電のピーク時供給力の約1割を占める大飯原発3、4号機が定期検査で相次いで停止。関電は大飯3、4号機と高浜原発3、4号機(いずれも福井県)の再稼働に向けた審査を原子力規制委員会に申請しているが、今冬に間に合うめどは立っていない。

 このため関電は、比較的供給余力のある中部、中国などの電力会社から買う電力を増やしたり、火力発電所8基の点検時期を先送りしたりして、供給力を積み増した。企業や家庭の節電も定着し、2010年度比で約6%減だった昨冬程度は見込めることから、3%の予備率を確保できると判断した。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2013年09月29日 00:18

再生可能エネルギー開発を推進すると決心して着手すればよいだけのこと、、、これらの問題はすべて解消されていく。。。

■再生可能エネルギーにまつわる6つの神話

 古い考えはしぶといものだ。

 米国では数十年もの間、再生可能エネルギーについて議論されてきた。国民はどのくらい支援すべきなのか、エネルギー政策のどこに位置づければいいのか、実際にどの程度の影響があるのか、といったことだ。

 しかし、再生可能エネルギーに関して私たちが知っていると思っている多くのことは議論の初期の段階のものだ。今日の論点の多くが、もはや現況とは合致しない時代遅れの事実や仮説に基づいている。

 そこで、再生可能エネルギーの擁護者と批判者の両方がそれぞれ固執しているいくつかの神話や確信について検証することにしよう。ここでは主に風力と太陽光エネルギーに焦点を絞った。ここ数年で爆発的に成長している分野であり、エネルギー政策を巡る政治議論の中心にもなっているからだ。

神話その1:再生可能エネルギーは電力源としてはささいなものだ

 再生可能エネルギーに対する批判的な意見の中で最も根強いものの1つは、連邦政府が長年にわたって補助金を投じ、急成長してきたにもかかわらず、国内の電力システムの中でわずかな部分を占めるに過ぎないというものだ。

 風力や太陽光といった「より新しい」再生可能エネルギーを見ると、おおむねその批判は当たっている。風力は発電容量の約5%、また米国の発電量のわずかに4%強を占めるに過ぎない。これは大まかに言って石炭による火力発電の10分の1だ。

 しかし、この批判はある重要な点を見逃している。フーバーダムのような伝統的な水力発電もまた再生可能エネルギーだということだ。水力発電とバイオマス、地熱、太陽光、風力といった他のエネルギーを合わせると、昨年は米国の発電量の12%を占め、今年はこれまでのところ14%近くに達している。原子力発電所の発電量は合計で約19%だ。

神話その2:再生可能エネルギーはすべての化石燃料と取って代わることができる

 批判の対極にあるのは熱狂的な支援だ。エネルギー需要の100%が手頃で信頼できる再生可能エネルギーでまかなえる未来を描いてみせる擁護者も少数いる。

 米エネルギー省の再生可能エネルギー研究所(NREL)はこの問いに取り組んだ。そして技術的には2050年までに米国全土の電力需要の80%を再生可能エネルギーでまかなうことが可能であることが分かった。(この研究は100%のシナリオを考慮しなかった)

 そうかもしれない。しかし、そこに到達するのは長く険しい道のりになろう。研究によると、米国は今後20年間、毎年2万メガワットの発電容量の再生可能エネルギーによる発電所を設営し、それらを毎年徐々に約4万メガワットに容量強化する必要がある。研究は、世界の再生可能エネルギー業界の生産能力が最終的にその水準に見合うことを疑いもしない。研究によると、それよりも難儀になりそうなのが、風力発電所やソーラーアレイ、水力発電所を設置する場所を見つけることだという。

 風力や太陽光発電への巨大な初期投資もまた別の障害となろう。また、再生可能エネルギーの導入が進めば、さらに別の課題も出てくるだろう。多様な発電方法に恵まれた地域では電気の卸売価格がときによってゼロに近づく可能性があることだ。これが年を追うごとに、発電容量への新規の投資判断を込み入ったものにさせるだろう。

神話その3:再生可能エネルギーはコストが高すぎる

 将来の問題は忘れよう。今ここにある別の批判は、電気を生産する手段として再生可能エネルギーは高すぎるというものだ。

 ジャーナル・オブ・エンバイロメンタル・スタディーズ・アンド・サイエンシズに掲載された電気の卸売価格の新たな総合比較によると、石炭による発電コストは1キロワット時当たり3セント、新規の天然ガス発電所は6.2セント、風力8セント、そして太陽光が13.3セントだ。

 しかし、念頭に置くべき2つの大きな問題がある。まず、より大きな風力タービンや、より安価なソーラーアレイといった技術の進歩を主な背景として、コストは急速に下落している。このため、場所によっては風力や太陽光のほうが安上がりになる場合もある。

 エネルギー省が先月発表した風力発電による電気の買い取り価格の合意によると、米国全土で風力発電の買い取り価格は1キロワット時当たり4セント強下落した(2.2セントの連邦税控除分を除く)。

 同様に、ローレンスバークレー国立研究所はソーラー発電の設備を敷設する際にかかる費用の最新レポートを発表した。個人住宅用の小規模な設備にかかる費用は昨年、約13%安くなった。世界的な供給過剰による値下がりが主な背景だ。また大規模な設備の費用も下落した。

 また隠れた費用の問題もある。例えば石炭による火力発電の場合、大気汚染や健康への影響、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出(これらはすべて20日にオバマ政権が発表した火力発電所に関する規制案に盛り込まれている)といった副作用があり、これらは火力発電のコストには計上されない。仮に石炭や他の化石燃料が、その使用によって社会に課している総合コストを計算すれば、石炭による火力発電は最も安い手段にはならず、一方クリーンな再生可能エネルギーはそれほど高いようには見えなくなる。

 この最新の研究によると、これらの隠れたコストをすべて計算に入れれば、異なる発電方法の総合コストはかなり違って見えてくる。既存の石炭による火力発電所のコストは1キロワット時当たり6セント上昇し、本当のコストは9セントになる。新規の石炭火力発電所では同4セント上昇し、13.2セントになる。新規の天然ガスによる火力発電所は1.3セント上昇し、総合コストは7.5セントとなる。一方、風力や太陽光、原子力はコストが上がらない。これらは、ぜんそくの原因にもならなければ、二酸化炭素も排出しないからだ。

神話その4:多様性が再生可能エネルギーを運命づける

 太陽は常に輝いているわけではない。風も常に吹いているわけではない。このため、風力発電所やソーラーアレイは一般的に能力に見合った電力を生み出すわけではない。100メガワットの発電能力のある風力発電所が生み出す電力量は稼働期間全体で平均34メガワットだ。

太陽光発電や他の再生可能エネルギーへ大幅に移行することは技術的には可能かもしれないが、実務上の大きな課題がいくつか生じることになるだろう

 確かに、常に電力を生む再生可能エネルギーもある。地熱と水力がその一例だ。しかし、米国の再生可能エネルギー分野で成長しているのは風力と太陽光であるため、その多様性は批判派にとっての論点であり、送電業者にとっては技術的な課題となる。ローレンスバークレー国立研究所の研究者は、多様性に取り組むには費用がかかるほか、何らかのバックアップ電力が必要であり、再生可能エネルギーで作り出された電気がムダになる可能性さえあると指摘する。例えば、送電業者に送電する気がない、もしくは風力発電を扱える能力がなければ、ただそれを切り捨てるだけだ。

 とはいえ、状況は急速に改善している。風力発電の状況を見てみよう。ここ数年は切り捨てが安定して減っている。送電業者が風力発電の発電予測を利用することや統合することに長けてきたためだ。新しい送電線への投資ペースも上がっており、離れた場所にある風力発電所がより広い範囲に電気を送電することが可能になっている。

神話その5:安い天然ガスは再生可能エネルギーの敵だ

 米国の天然ガスブームを背景に、再生可能エネルギーは比較的クリーンで安いこの燃料に負けると多くが結論づけた。天然ガスは電力セクターの様相を一変させたが、天然ガスと再生可能エネルギーは実際、ライバル同士ではなく相互補完的なものだ。

 米国全体の流れを見ると、この2つのエネルギーが互いに成長できることが明確にわかる。天然ガスによる発電量は09年から12年までの間に34%増加した。風力は同期間で92%の伸びで、太陽光はほぼ4倍となった。ただ、再生可能エネルギーはかなり小さな水準から始まっている。

 確かに、安い天然ガスと風力が競争するには、連邦政府の補助金なしには難しい。しかし、研究者はバランスのとれた発電手段の組み合わせの中で、天然ガスと風力が互いに補完することを発見している。

 電力会社の視点から見てみよう。天然ガスの発電所は初期投資が安く、気まぐれな政府補助金にも依存せず、振れ幅のある電力需要に合わせて発電することが可能だ。このため、天然ガスは現在、信頼できる発電手段だ。短期的に、連邦政府の政策を心配する必要はない。

 しかし、長期的にみると、天然ガスの価格変動は致命的になりかねず、政府の環境関連規則も同様だ。このため風力や他の再生可能エネルギーによる発電所はヘッジ手段として魅力的だ。ほとんどすべてのコストは初期投資だけで、燃料を買う必要がないので、価格変動の心配もない。再生可能エネルギーは有害な排出物がないので、将来的な政府の規制という恐怖に直面することもない。しかも実際、再生可能エネルギーを義務化している州から恩恵を受けることができる。

神話その6:再生可能エネルギーは数百万の雇用創出を意味する

 08年の大統領選挙で、オバマ大統領はクリーンエネルギーへの投資は500万の「グリーンジョブ」を生むとの見通しを触れ回った。雇用創出のアイデアは09年の900億ドル(約8兆8900億円)規模のクリーンエネルギー刺激策やその後の取り組みの根拠となる一助となったほか、今でもオバマ政権が繰り出す大げさな発言の主な要素として残っている。

 しかし、再生可能エネルギーはその支持者が予想したようには雇用創出分野にはなっていない。オバマ大統領が就任してから風力や太陽光発電の数は倍増以上の伸びを示したが、雇用はそうではない。

 再生可能エネルギー分野の雇用数を増やす上で最も困難な部分は、何が「グリーンジョブ」かを見極めることだ。労働統計局は広い定義を思いついた。つまり、環境に利点をもたらす、もしくは企業をより環境にやさしいものにさせる財やサービスということだ。同局の最新データによると、米国には11年に 340万件のグリーンジョブがあった。しかし、その範囲は控えめに言っても広い。民間セクターのグリーンジョブには石油・石炭製品の製造業が含まれる(3244件)。学校と正規のバスドライバー(16万6916件)、伐採搬出(8837件)、製紙工場(1万8167件)、鉄鉱所(3万3812件)といった具合だ。数字があまりにあいまい過ぎるため、クリーンエネルギー分野から創出される雇用数を示す指標としては全く意味のないものだ。 

 再生可能エネルギー分野の直接雇用数のほうが明確だ。12年に風量発電業界は約8万1000人、ソーラー業界は約11万9000人、地熱業界は約2万人を雇用したと言う。水力発電協会は今日、20万人から30万人を雇用していると推計する。

 これらの数字はかなり少なめであるばかりではなく、大きく見ると最近の急激な成長を見る前の08年からあまり増えていない。08年に風力業界は8 万5000人を雇用していた。つまり、風力発電能力が2倍以上になった一方で、雇用数は減ったのだ。ソーラー発電では10年の雇用数が約9万3000人だ。その2年後、ソーラー発電所の数は9倍に増えたが、雇用数はわずか28%の伸びにとどまっている。

 他のエネルギーセクターと比較するとグリーンジョブを巡る約束と現実の対比がより明確になる。例えば、石炭による火力発電は米国の発電手段としてそのシェアが縮小したが、雇用数は約15万人と90年代中盤以降、最大規模となっている。

 またエネルギー分野で雇用数が最も伸びているのは石油と天然ガスの分野だ。エネルギー業界のコンサルタント業務を手がけるIHSセラの最新の研究によると、水圧破砕もしくはフラッキングといった非伝統的な石油・天然ガスの生産手段を用いる業者の直接雇用は約36万人だ。

[THE WALL STREET JOURNAL]

Posted by nob : 2013年09月25日 17:24

交流対話と交渉合意は別次元、、、前者に勤しむのは立場にいる者たちの最低限の努め。。。

■韓国、安倍首相夫人を評価=交流イベント出席

 【ソウル時事】韓国外務省報道官は24日の定例記者会見で、東京で最近開かれた交流イベント「日韓交流おまつり」に安倍晋三首相夫人の昭恵さんが出席したことについて、「両国関係発展のための好ましい努力だ。このような動きが日本で増えることを期待している」と評価した。

 また、ニューヨークで26日に開催される日韓外相会談に関し、「日本との間にあった不幸な歴史問題や、譲れない分野もあるが、協力する分野は協力する。両国間の協力について話し合うだろう」と語った。

 一方、日本での韓国人排斥デモに対しては、「両国は互いにとって重要な隣国だ。スローガンや主張は全く説得力がなく、正しい方法でもない」と批判した。

[時事通信]

Posted by nob : 2013年09月25日 11:58

同感、、、そう感じた人は多いはず…と思いたい。。。

■室井佑月「菅元首相を人身御供に差し出したってこと?」

 東京オリンピック開催が決定し、来る2020年に向けて喜びに沸いた日本。しかしそれに隠れて見えないところで静かに発表され、国民の目にはあまり触れることなく過ぎた重要な出来事があった。作家の室井佑月氏は「マスコミと国の策略か?」といぶかしむ。

*  *  *

 2020年の東京オリンピック招致が決まった翌9日、こんなニュースがあった。

「原発事故の責任問わず 菅元首相ら全員不起訴」

 東京電力福島第一原発事故を巡り、業務上過失致死傷容疑などで告訴・告発されていた東京電力の旧経営陣や、当時の政府関係者などの42人。検察はその全員を、刑事責任を問うことはできないと判断し不起訴処分にする、というものだ。

 もちろん国民は東京オリンピックで浮かれているから、大きな話題になっていない。しかもこれは検察がリークしていたニュース。

(うわっ、検察っていやらしい)

 そう思ったのはあたしだけじゃないだろう。

 翌日、レイバーネットというサイトに、東電株主代表訴訟原告団の「抗議声明」を見つけた。そこにはこんなことが書いてあった。

〈(検察が不起訴について)国民がオリンピックの話題に浮かれているその日、更に新聞
 休刊日にこっそりと発表した。この不当な不起訴処分を、ニュースの陰でこっそり行おうとしたもので恥ずべき行為である〉
〈すべての報道機関が「福島原発告訴団等が告訴している菅元首相ら不起訴処分」と同様の見出しを打っている。しかし、福島原発告訴団が告訴している中に菅元首相は含まれていない。福島原発告訴団が告訴・告発しているのは、原発を推進して来た東電歴代取締役、
 福島県による事故後の安全キャンペーンを担った学者たち33人そして法人としての東電である〉

 福島原発告訴団は市民団体で、告訴・告発人数は1万4716人にのぼる。この告訴団は菅さんを訴えていないのに、ニュースの見出しが「菅元首相ら」となるのはたしかに変だ。おかしくないか?

 マスコミが国と相談し、菅さんを人身御供に差し出した、ってとこなんだろうか。「もういらないしな」という考えで。

 あたしは菅さんがこの国にとって必要な存在だとはまったく思っていないが、そういう悪どいことを考える人間がいちばんワルだと思っている。

 自分らに責任が来ないよう、菅さんを目くらましに使う。責任が来ないようにどころか、被害者そっちのけで、まだまだ儲けようという腹づもりなのかもしれない。

 我々国民だって困るよ。責任ひとつ負えない、力のない人を、これからのことに差し出されても。完全に舐められているなぁと思うだけ。

 そう、福島第一原発事故の問題は、これからの問題でしょう。

 安倍さんはオリンピック招致を決める国際的な場で安全を宣言したが、福島第一原発はまだコントロールどころか、この先、どうしてよいのかもわかりかねている状況だ。

 東京オリンピックは2度目だけど、事故を起こした原発から格納容器に漏れ出た燃料を取り出すのは、世界初の試みである。

[週刊朝日]

Posted by nob : 2013年09月25日 11:53

また星が流れた。。。

■比叡山・千日回峰行を2度 大阿闍梨の酒井さん死去

 比叡山の千日回峰行(せんにちかいほうぎょう)を2度達成した天台宗大阿闍梨(だいあじゃり)の酒井雄哉(さかい・ゆうさい、さいは右上から下へのはらいがなし)さんが23日午後、心不全で大津市坂本本町の飯室不動堂長寿院で死去した。

87歳だった。通夜は26日午後6時、葬儀は27日午後0時30分から大津市坂本6の1の17の生源寺で。喪主は弟子の藤波源信(げんしん)さん。

[朝日新聞]


アーカイブスより

http://web-notes.jp/2013/08/post_2725.html

http://web-notes.jp/2013/08/vol2_40.html

http://web-notes.jp/2013/08/vol3_17.html

Posted by nob : 2013年09月25日 08:18

私たちの世論が導いていける。。。

■安倍首相はなぜウソをついてしまうのか?

古今東西、政治家がウソをつくのは珍しいことではない。ただ、五輪招致の最終プレゼンテーションにおける安倍首相のスピーチには、首をかしげる声もある。

「状況はコントロールされています。汚染水は福島第一原発の0.3キロ立方メートルの港湾内に完全にブロックされています。健康問題については今まで現在も将来もまったく問題はありません」(9月7日、IOC総会にて)

この発言に対し、山下和彦東電フェロー(技術顧問)は「今の状態はコントロールできていないと、われわれは考えている」と真逆の意見を述べている。どちらが真実かは、言うまでもないだろう。

ウソも方便という言葉があるように、五輪を東京に招致したいあまりについてしまったウソなのかもしれない。だが安倍首相、実は今年だけでもこれ以外にTPPや消費税、慰安婦問題、憲法改正、アベノミクスにおける雇用、所得などでも似たような“ウソ”をついているのだ。

なぜ、これほどウソを量産するのか? 政治評論家の浅川博忠氏が首相の心理をこう解説する。

「確かにウソ、それも場当たり的なウソが目につきます。昨年の衆院選と今年の参院選前までは『選挙に勝ちたい』という安倍さんの心理が見え隠れしていました。

例えば、首相の持論である憲法改正。持論に支持が集まらないと見るや、にわかにトーンダウンし、同じ改憲でも発議要件を緩和するために96条の改正を言いだし、それも評判が悪いとわかると、今度は集団的自衛権の容認を目指して、解釈改憲へと軸足を移しています。

アドバルーンを上げて世論の反応をうかがい、政策を出したり引っ込めたりする。それは政界の常で、政治家なら誰でもすることです。ただ、安倍首相の場合は選挙前の支持率ダウンを恐れて安全運転に徹するあまり、くるくると言うことが変わる。それが有権者にはウソの連発と映るのでしょう」

政治評論家の有馬晴海氏も、首相の選挙への執念がウソ連発につながっていると分析する。

「安倍ノートと呼ばれるものがあります。6年前、首相が参院選の大敗と潰瘍性大腸炎によって政権を放り出した直後から、彼が日々の反省点、教訓などを書き留めたものです。そのノートを通じて、安倍さんはもう一度自民党総裁になり、衆院選に勝って首相に返り咲き、そして参院選に連勝して衆参のねじれを解消すると決意したと聞いています。つまり、衆院選と参院選に勝たないかぎり、安倍さんが政治家として負ったトラウマは解消しなかった。そのせいか、首相は選挙に勝つためならウソも大丈夫、ウソは選挙に勝つための気合い、リップサービスにすぎないと受け止めているフシがあります。

オリンピックの招致も一種の選挙です。首相にすれば、IOC総会でぶち上げた汚染水にまつわるウソも、招致競争という選挙に勝利するために必要な気合い、リップサービスと考えていたのかもしれません」

たとえリップサービスであっても、実現させればそれはウソでなくなる。冒頭の汚染水発言しかり、安倍首相の有言実行に期待したい。

[週プレNEWS]

Posted by nob : 2013年09月25日 08:10

よくもここまで放置してきた、、、政府の責任の大きさは無限大。。。

■「汚染水は制御不能」米規制委の前委員長が指摘

 米原子力規制委員会(NRC)のグレゴリー・ヤツコ前委員長は24日、日本外国特派員協会で記者会見し、東京電力福島第1原発の汚染水問題について「東京に影響はないが、汚染水は制御不能だ」と述べた。

 ヤツコ氏は、安倍晋三首相が国際オリンピック委員会総会で「状況はコントロールされている」などと発言したことに「現場では努力しているが、事態は制御不能なところまで来ている。地下水はコントロールできない。できることは影響を和らげることだけだ」と指摘、監視強化の必要性を訴えた。

 さらに、汚染水が海に流出し続けている現状を踏まえ「問題をここまで悪化させたことが驚きだ。なぜもっと力を注いでこなかったのか」と、政府と東電の対応を批判した。

[Sponichi Annex]

Posted by nob : 2013年09月24日 19:03

世論はマスコミがつくる、、、遅きに失するも良識と責任ある今後の報道に期待。。。

■原発汚染水対策 政府は廃炉まで積極関与せよ

 東京電力福島第一原子力発電所の事故対応は、廃炉まで30〜40年もの取り組みになる。政府が責任を持って関与する体制を整えるべきだ。

 安倍首相は福島第一原発を訪れ、汚染水漏れを起こした貯蔵タンクなどを視察し、現場の職員を激励した。東電に対しては、期限を決めて汚染水の浄化を進めることや、停止している5、6号機の廃炉を要請した。

 汚染水対策を強化する姿勢を自ら示したと言える。視察後、首相が「国が前面に出て責任を果たしていかなければならない」と改めて述べたのも当然だ。

 政府は、汚染水の対策費として約470億円の国費投入を決めている。着実な実施を求めたい。

 政府は、汚染水対策など事故処理を東電にゆだねてきた。政府が積極的に関与してこなかったことが、対応の遅れや混乱につながったのは間違いない。

 自民党は、汚染水対策で国と東電の責任分担を定め、指揮系統を明確にする特別措置法の検討を始めた。特措法が制定されれば、財政支援する根拠にもなろう。

 重要なのは、特措法を汚染水対策に限定せず、事故収束まで視野に入れた総合的な内容にすることだ。汚染水の封じ込めは、事故収束への「入り口」に過ぎない。

 廃炉や除染に巨額な費用がかかり、人材確保も必要になることを考えれば、東電にすべて任せるのは無理だ。支援体制を抜本的に見直す必要がある。

 首相は、ブエノスアイレスでの国際オリンピック委員会総会で、福島原発について「状況はコントロールされている」と語った。

 五輪招致にあたり、汚染水の影響は原発の港湾内にとどまっているとのメッセージだった。首相は原発視察後、「健康への被害はなく安心してもらいたいと世界に発信した」とも説明した。

 民主党は、コントロールされている状況とは程遠いなどと批判しているが、揚げ足取りと受け取られても仕方あるまい。

 そもそも、東電任せの事故処理の枠組みを作ったのは民主党政権だ。2年前、汚染水流出を防ぐ遮水壁の設置を先送りする東電の判断を、当時経済産業相だった海江田代表は容認していた。

 今優先すべきは、より良い対策となるよう与野党が知恵を絞ることである。国会の閉会中審査や、10月中旬に始まる臨時国会の審議では、原発対応のあり方や、政府と東電の役割分担についても議論を深めてもらいたい。

[読売新聞]

Posted by nob : 2013年09月23日 12:57

今後あらゆる分野での技術革新に期待、、、やれることはすべてやる。。。

■放射能汚染土壌97%を減容 JNCなど3社がシステム開発

 チッソ傘下の事業会社、JNC(東京都千代田区)など3社は20日、放射能により汚染された土壌の浄化・減容化システムの共同開発に成功したと発表した。汚染土壌の97%以上を浄化できるといい、今後、実用化へさらに研究開発を進める。

 開発されたシステムは、まず汚染土壌と水を15分間すりもみすることで放射能濃度を低減。塩酸や塩化マグネシウムといった入手しやすい化合物を主成分とした洗浄剤を使い、これまで高温処理が主流だった洗浄を、常温常圧の状態でできるようにした。その後、溶出されたセシウムを鉄分に取り込み、これを磁石で回収することにより、短時間での対応を可能とした。

 一連の作業について、時間や回数を調節することで、汚染濃度にかかわらず減容化することができる。

 これまでは粒の直径が0.075ミリ以上の「粗粒分」と呼ばれる粒を浄化する技術が主だったが、今回のシステムでは、それより小さい直径の「細粒分」の浄化も可能という。

[フジサンケイビジネスアイ]

Posted by nob : 2013年09月23日 12:54

それは一人一人がそれぞれ感じ思うこと。。。

■65歳はもう「高齢者」じゃない? 学会が定義を再検討

 【武田耕太】いまの日本では、何歳からが高齢者なのか――。日本老年医学会と日本老年学会が高齢者の定義について検証を始めた。一般的には65歳以上とされるが、身体能力からは75歳以上とする考え方もあり、再検討する。ただ、年金や医療制度などの設計にも影響しかねないため、慎重に議論するという。

 総務省の人口推計では65〜74歳を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者とし、高齢化率は65歳以上の割合を示す。同省によると、国際比較できるよう、国連などで定められている。

 一方、近年、身体能力の高い高齢者が増えており、「前期高齢者は、高齢者と呼べない集団ではないか」(国立長寿医療研究センター研究所の鈴木隆雄所長)などの指摘も出ている。このため、老年医学会などは専門家15人による検討会を設け、高齢者の再定義ができないか、検討を始めた。1年ほどかけて見解をまとめたい考えだ。ただし、「社会的、政策的にインパクトが大きい」との意見もあり、定義変更の長所、短所も含め議論する。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2013年09月23日 12:49

ヒトとモノが存在するところに必然的に事故は起こる。。。

■米で落下した水爆、爆発寸前だった…英紙報道

 【ロンドン=佐藤昌宏】英紙ガーディアンは21日、情報開示された米機密文書を基に、米南東部ノースカロライナ州で1961年1月に起きた米軍爆撃機からの水爆落下事故で、地面に落ちた水爆2発のうち、1発が爆発寸前の状態にあったと報じた。

 事故の発生自体は公表されていたが、米政府はこれまで、爆発の危険性を繰り返し否定してきた。この水爆は、広島に投下された原爆の260倍の威力があり、爆発していれば、首都ワシントン、ニューヨークなどに「死の灰」が降り、数百万人が生命の危険にさらされたという。

 同紙によると、水爆を積んだ米空軍爆撃機B52は、ノースカロライナ州ゴールズボロの基地を飛び立った直後に故障。空中で機体がばらばらになり、水爆2発が落下した。それぞれパラシュートが開き、牧草地などに落ちたが、このうち1発は、四つの安全装置のうち、三つまでが解除された状態になっていたという。

[読売新聞]

Posted by nob : 2013年09月23日 12:41

責任逃れはもうたくさん、、、もうやるしかないのだから、日本はもちろん世界中の英知を今こそ結集すべし。。。

■【福島第1原発の現状(9月17日)】 制御できないトラブル続出 首相発言と程遠い第1原発

 福島第1原発の汚染水問題をめぐる安倍晋三首相の「状況はコントロールされている」発言から1週間。汚染水が今も海に流出し続け、地上タンクから漏れた高濃度汚染水は地下水に拡散している。13日には東京電力幹部が首相発言を否定して波紋を呼んだ。実際の現場はトラブル続きで、とても制御下にあるとは言えない状況だ。

 政府の試算では、第1原発1~4号機海側の敷地からは、放射性物質を含む地下水が1日約300トン海に流出している。安倍首相は国際オリンピック委員会総会で「影響は港湾内0・3平方キロメートルの範囲内で完全にブロックされている」と言い切った。

 護岸には流出防止のための地中を薬液で固める「土の壁」が設けられ、港湾内には「シルトフェンス」と呼ばれる水中カーテンが設置されている。ただ港湾内の放射性物質濃度は高止まりしたままで、シルトフェンスも放射性物質を完全に遮断できるわけではない。東電は潮の干満で1日に港湾内の水の半分が外洋と入れ替わるとみている。

 一方、地上タンクから300トンの高濃度汚染水が漏れ、一部が直接外洋(港湾外)に流出した問題も影響が広がっている。首相発言後の12日には、汚染水が流れ込んだ排水溝の除染作業で、洗浄後の放射性物質を含んだ水が排水溝内に漏れたことが判明。一部は排水溝からそのまま外洋に出たとみられる。

 漏えいがあったタンクから北に約20メートルの観測用井戸では、トリチウム濃度(法定基準は1リットル当たり6万ベクレル)が上昇。8日に採取した水では4200ベクレルだったが、日を追って数値が上がり13日採取分では15万ベクレルになった。東電は汚染水の地下への拡散を認めている。

 東電幹部が「今の状態はコントロールできていない」と発言した13日、政府は外洋で放射性物質濃度が基準を下回っていることを根拠に、首相発言を「影響が港湾内にとどまっていることを指したもの」と反論。東電もこれに追随する見解を表明し、火消しに躍起となっている。

[47NEWS]


■放射性濃度低い雨水、地面に放出…福島第一

 東京電力は17日、台風18号による大雨の影響で、16日に福島第一原子力発電所のタンクに設けた漏水対策用のせき7か所から放出した雨水の総量は、計約1130トンだったと発表した。

 放出した水は、放射性ストロンチウムなどの濃度が最大で1リットルあたり24ベクレル。国の放出基準(同30ベクレル)より低いことから、緊急措置として、排水弁を開くなどして地面に放出した。水の一部は近くの排水路を通って海に流れ出た。

 東電は記者会見で「雨水なので問題ないと判断して放出した」と説明した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2013年09月17日 14:28

本末転倒、恥の上塗り、、、他者への主張は、自らの責務を果たしてから。。。

■日本水産庁幹部が抗議訪韓、水産物禁輸措置の撤廃求め=韓国

 韓国政府が福島県など8県からの輸入を全面禁止したことを受けて、日本の水産庁幹部が16日、禁輸措置の撤廃を求めるため韓国を訪問する。複数の韓国メディアが「日本水産庁が抗議訪韓」などと報じた。

 韓国政府は6日、福島など8県からの水産物の輸入を9日から全面的に禁止すると発表。日本政府は、輸入制限は科学的根拠がないと訴え、撤回を求めていた。

 水産庁の香川謙二増殖推進部長は、韓国食品医薬品安全処や韓国外務省などを訪れ、禁輸措置について協議する。日本側は、日本産水産物の輸入規制を強化した根拠と経緯の説明を韓国側に求める一方、日本の汚染水対策について説明し、輸禁措置の撤廃を要請するとみられる。

 韓国側は、福島原発の汚染水問題に関し、日本側に具体的で正確な情報の公開を求める予定という。

[SBIサーチナ]

Posted by nob : 2013年09月16日 15:06

韓国の賢と愚。。。

■【社説】日本は韓国に禁輸撤回を求める前に信頼を回復せよ

 日本政府は16日に水産庁の幹部を韓国に派遣し、福島県を含む東北・北関東8県産の水産物に対する輸入禁止措置の撤回を韓国政府に要求する計画であることが分かった。別の報道によると、日本は世界貿易機関(WTO)への提訴も視野に入れて対応を検討しているという。

 東京電力が今月13日に福島第一原子力発電所の敷地内にある放射能汚染水貯蔵タンク周辺から地下水を採取し、調査を行ったところ、放射性物質のトリチウムが5日前の調査時に比べて36倍も急増していたことが分かったという。この貯蔵タンクからはおよそ300トンの汚染水が漏れ出し、地面に染みこんでいたことがつい先日報じられたばかりだ。これについて東京電力の役員は「原発から出る汚染水を統制することは不可能」と発言した。米国原子力規制委員会(NRC)から派遣された専門家も「かつて米国のスリーマイル島で起こった原発事故よりも、(福島の現状は)はるかに複雑かつ困難」と述べたという。このような状況にもかかわらず、日本政府は韓国による日本産水産物の輸入禁止措置が不当であると主張しているのだ。

 今年4月に原発周辺の地下貯水槽から汚染水が漏れ出しているとの指摘が相次いだときも、日本政府は当初これを一貫して否定していたが、3カ月後になって汚染水漏れを認めた。その後、先月には地上のタンクからの汚染水漏れが確認されたわけだが、これについても日本政府は「海岸から遠く離れているので問題ない」と主張している。しかしこの問題に関する限り、日本政府はすでに周辺国からの信頼を完全に失っている。

 中国は2年前から福島第一原発周辺にある10県の全ての食品や家畜の飼料に至るまで輸入を禁止している。これに対して何の抗議もできなかった日本が、韓国政府による最近の輸入禁止措置に対してはWTOへの提訴までちらつかせながら撤回を要求している。これは現地の漁業関係者の不満を韓国に振り向けるためのものと疑わざるを得ない。いずれにしてもWTOは国民の健康と直接関係する放射能汚染食品の問題を紛争の対象とした前例がないため、日本によるWTO提訴も実現の可能性は小さいだろう。日本政府はWTO提訴をちらつかせる前に、まずは原発からの放射能拡散問題に対する国際社会からの信頼を回復すべきだ。

[朝鮮日報]


■韓米原子力協定、原発輸出の足かせから解く

  韓国政府が今月末に米ワシントンで開かれる第8回韓米原子力協定改定交渉で、原発輸出関連付属合意書の採択について議論することにしたと15日、明らかにした。

  外交部の関係者は「円滑な原発輸出のため関連部処で必要な懸案を検討した意見をまとめた」とし「今回の交渉で約20件の関連細部内容を米国側に提示する方針」と述べた。

  これは朴槿恵(パク・クネ)大統領が9日、ベトナムのチュオン・タン・サン国家主席と首脳会談を行った際、100億ドル規模の第3次原発事業2基(5・6号機)の受注協力を要請したことに対する側面支援と解釈される。

  政府は今回の付属合意書をきっかけに、2030年までに建設される新規原発約400基(1兆ドル推算)市場競争に本格的に乗り出す計画だ。現在、韓国政府が原発の受注を推進中の国はベトナム・サウジアラビア・南アフリカ・ハンガリー・

[中央日報]

Posted by nob : 2013年09月16日 14:43

米国民の厭戦世論が武力介入を阻止、、、私たちの世論で9条改訂による集団的自衛権行使や原発再稼働など、政府の愚行暴挙を阻止しよう。。。

■米ロ、シリア化学兵器廃棄の枠組みで合意 来年半ばまでに全廃へ

(CNN) シリア問題をめぐりジュネーブ協議を続けていたケリー米国務長官とラブロフ・ロシア外相が14日、シリアの化学兵器の廃棄に向けた枠組みで合意に達した。

ケリー長官によると、合意した枠組みはシリアのアサド政権が1週間以内に化学兵器の包括的なリストを提出し、11月までには国際査察団がシリア入りすること、製造施設を閉鎖することなどを定めている。14年半ばまでには材料を含め、すべての化学兵器を廃棄する。最良の方法はできるだけ多くの兵器をシリアから運び出し、国外で廃棄することだとしている。

検証と廃棄作業は国連と化学兵器禁止機関(OPCW)の要員が実施する。

オバマ米大統領は声明で「シリアの化学兵器を国際社会の管理下に置き、最終的に破壊するという目標に向けた重要かつ具体的な前進だ」と強調。さらに「シリア政権が枠組みに従わない場合は報いを受けることになる。外交努力が失敗した場合に備え、米軍は準備態勢を維持する」と述べた。

ケリー長官によれば、両外相はシリアが保有するとみられる化学兵器の量や種類についての見解でも一致した。同国の保有量は約1000トンと推定される。

米ロ両国は、この合意に基づく国連安保理決議の採択を目指す。シリアが従わない場合の対応については武力行使の可能性を含めた強制措置を検討するが、ロシアが武力行使に同意する可能性は低いとみられる。

フランスのファビウス外相と英国のヘイグ外相はともに、米ロの合意案を「重要な進展」と評価した。潘基文(パンギムン)国連事務総長も、国連としてこの案を支持すると述べた。

シリアのハルキ首相もこの合意を歓迎すると述べた。

一方で反体制派組織、自由シリア軍(FSA)のイドリス司令官はトルコ・イスタンブールでの記者会見で、シリア政権がすでに化学兵器をレバノンやイラクへ運び出し始めていると主張。「アサド大統領は一部の化学兵器を残しておき、それをまた国民やFSAに使ってテロリストの仕業だと言い張るだろう」と語った。

シリア国内からは、国際社会が化学兵器ばかりに注目し、アサド政権が他の武器を使うことを許しているとの批判も上がっている。

[CNN]

Posted by nob : 2013年09月16日 14:13

無常なる自己を生きる/変わらぬ確かなものは何処にも存在しない。。。Vol.2

たとえば江戸時代なら百姓の子は百姓、武士の子は武士になるものと限定されていましたよね。悩まずに済んだ。

ところが、いまは自己実現の自由がある。そのせいで私も「坊さんになってもいいけど、ならなくてもいいはずだ」と、子供の頃からすごく悩んだんです。

でも、日本人の幸せっていうのは、限定されたことにどう「仕合わせ」ていくか。あるいは、もう決められていることをどう寿ことほぐかというところにあるんじゃないでしょうか。

さらに言うなら、西洋的な自己が持ち込まれたことが、自殺を増やすきっかけにもなったような気がするんです。「自己実現しなさい」と言われても、その自己が見えないと、ものすごい苦しみが生まれますから。


「生活はコンパクトに、いつでも移動できるようにしたほうがいい(鴨長明・方丈記)」と言う。

ある意味では災害の多い時代の理想の生活を提案しているんですけれども、「富める人にそれを求めるわけじゃない」という一言を書いた途端、長明はハッと気がつくんですね。

「待てよ。こういう自信ありげな発言というのは、仏様のいう執着ではなかったか。自分は執着を捨てるために出家したのではなかったか」と自省する。

「その価値観だけでずっと生きていくわけにはいかない(山田太一)」とおっしゃったことにもつながっていて、まさに仏教の勘どころだと思うんです。仏教では、原理とか絶対的なものを認めません。

ただ、その瞬間ごとに絶対的な唯一の道というのはあるんですね。しかし、それはすべて方便であって、それでずっといくわけじゃない。

世の中が無常なのは誰でもわかりますが、自分自身も無常にならなきゃいけないんです。つまり、「こうではないか」と思ったことを、常に突き崩していく必要があるわけですね。

[玄侑宗久談より/DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年09月16日 13:50

無常なる自己を生きる/変わらぬ確かなものは何処にも存在しない。。。

ある頃から日本人は、自分の至らなさや、人間それぞれが持っている限界への意識が足りなくなっているんじゃないかと思えてきました。


人間は1人ひとり限界だらけの存在でしょう。

ところが、たとえば学校の卒業式なんかでは、「君たちは全方向に可能性を持っている。努力次第で何にでもなれる」というようなことを言います。

でも、僕という人間1人をとってみても、生まれる場所も、親も、容貌も、背丈も、才能も、何も選べない。それだけでもう限界だらけですよね。

木村拓哉さんみたいなスターには、努力したってなりようがない(笑)。

その限界から目を背けて、努力すれば何でもできるって非現実的なことを言うのはおかしいと思うんです。

ですから、自分も、そして他者も万能ではないことを認識すること、いわば人間の哀しみを知ることが大事だと思うんです。


悲惨な目に遭うことも人間の心を育てますが、その一方で考えないといけないのは、その価値観だけでずっと生きていくことはできないということです。

「メメント・モリ」とよく言いますけれど、確かに死を思うことは大切です。根本的な体験を突きつけられると、いままでのくだらない悩みが無化されて、いちばん大事なものが見えてくる。

でも、それだけでずっと生きたら、人間は非常につまらない存在になります。ですから、悲劇や苦労の中で啓示された真理だけで生きていくのもまずいんじゃないかと、僕は思うんです。


小説でも、いつの間にかそうなってしまうことってありますね。

無意識から偶然に何かが出てきて、それが最初から考えていたことよりも、意味が濃く面白くもなったりすることがあります。

[山田太一談より/PRESIDENT online]

Posted by nob : 2013年09月16日 13:29

言わずもがな、、、事態は最悪すべてはこれから。。。Vol.2

■小出裕章氏「汚染水は制御不能。安倍首相の発言は恥知らずだ」

原発事故直後に汚染水のタンカー移送を提案

「放射能は完全にブロックされている」「コントロール下にある」――。IOC総会で、安倍晋三首相は福島第1原発の汚染水問題について、こう豪語した。首相の言葉はすなわち、国際公約になったわけだが、現地では今も1日400トンもの地下水が壊れた原子炉建屋に流れ込み、海に漏れている可能性も否定できない。安倍首相の言う「完全ブロック」とは程遠い状況なのだが、原子力の第一人者はどう見ているか。

<そんなに安全なら自分で現場に行けばいい>

――安倍首相のIOC総会での発言を聞いて、どう思われましたか?

「ほとほと呆れました。一体何を根拠にコントロールできていると言っているのでしょうか。冗談ではありません。福島原発は今、人類が初めて遭遇する困難に直面していて、想像を絶する状況が進行しているのです。そもそも、原発政策を推し進めてきた自民党政権は、原発を安全だと説明してきたが、安全神話は事故で崩れた。それなのに『コントロール』なんて、よく言えたもので、本当に恥知らずです。そこまで言い切るなら、安倍首相自らが福島原発に行って収束作業に当たればいいと思います」

――汚染水の現状をどう見ていますか。

「これは予想できたことなのです。事故が起きた福島原発では溶けた炉心の核燃料を冷却する必要があります。水を入れれば核燃料に触れた水の汚染は避けられない。福島原発は水素爆発で原子炉建屋の屋根が吹き飛び、地震と津波で、施設のあちこちが壊れている。汚染水は必ず外部に漏れてくる。それが原子炉建屋やタービン建屋の地下、トレンチといった地下トンネルにたまり、あふれ出る。誰が見ても、当たり前のことが起こっているのです」

――小出さんは2011年3月の事故直後から、汚染水はタンカーで移送すべきだと提案していました。

「漏れた汚染水が原発の敷地内にたまり続け、今のように周辺からあふれるのは明白でした。それなら一刻も早く汚染水を漏れない場所に移さないといけない。そこで数万トンの容量があるタンカー移送を提案したのです。新潟県にある世界最大の原発、東京電力柏崎刈羽原発には廃液処理装置があります。柏崎刈羽原発は稼働停止中ですから、そこに運んで廃液処理するべきだと考えたのです」

――しかし、提案は採用されなかった。

「汚染水を海上輸送するので、地元漁協はもちろん、国際社会の反発が予想されるし、受け入れる新潟県の反対もあったのでしょう。東電が柏崎刈羽原発に放射性廃棄物がたまり続けることを避けたかったのかも知れません。私は2011年5月に原子炉建屋の周辺に遮水壁を設けることも提案しました。地下水の汚染を防ぐためです。しかし、東電側は『カネがかかり過ぎて6月の株主総会を乗り切れない』と考えたようで、結局、何もしなかった。今になって遮水壁、凍土壁を設置すると言っていますが、バカにしているのかと思いますね」

<汚染水は許容値の300万倍、制御は不可能>

――政府の汚染水対策の柱は「凍土壁」と、汚染水から放射性物質を取り除く多核種除去装置「ALPS」の増設・改良です。「ALPS」が稼働すれば状況は改善されるのですか。

「動かさないよりも動かした方がいいに決まっている。しかし、汚染水問題の根本解決は困難と言わざるを得ません。なぜなら、汚染水の濃度があまりに高いからです。汚染水に含まれている主な放射性物質はセシウム137、ストロンチウム90、トリチウムの3つだと思います。この実験所をはじめ、国内の原発でストロンチウム90を廃液処理する場合、法令上の基準値は1リットル当たり30ベクレル以下です。しかし、先日、福島原発の地上タンクから漏出した汚染水は1リットル8000万ベクレルと報道されていました。つまり、許容濃度にするには、300万分の1以下に処理しなければならない。私は不可能だと思っています。さらに、トリチウムは三重水素と呼ばれる水素ですから、水そのもので、ALPSで除去することはできません」

――凍土壁は効果ありますか。

「私は遮水壁は鉄とコンクリートで造るべきだと思っています。耐久性があり、最低でも10~20年は持つからです。しかし、造るのに時間もカネもかかる。待ったなしの状況を考えれば、急場しのぎの凍土壁も造った方がいい。ただ、凍土壁が冷却に失敗したら地下に巨大な穴が開く恐れがある上、何年維持できるのか分からない。最終的には、やはり、凍土壁の周囲を鉄とコンクリートの遮水壁で覆う必要があると思います」

――小出さんは最近、水を使った冷却をやめるべきと言っていますね。

「水を使い続ける限り、汚染水は増え続ける。今のような状況は何としても変えなくてはなりません。重要なことは冷やすこと。つまり、冷やすことさえできれば、手段は問わないわけです。東海原発の原子炉のように炭酸ガスを使って冷やす例もあります。ただ、ガスだと今度は汚染ガスの問題が出てくるでしょう。そこで、金属を使うことが考えられます。仮に(融点の低い)鉛などを炉心に送ることができれば、最初は熱で溶けて塊になるものの、塊が大きくなるにつれて次第に熱では溶けなくなる。その後は自然空冷という状態になると思います。ただ、これが確実に有効な対策かと問われると正直、分かりません。金属の専門家などを集めて知恵を絞るしかありません」

<チェルノブイリのように石棺にするしかない>

――福島原発はどうすれば廃炉できるのでしょうか。

「(1986年に事故を起こした)チェルノブイリ原発のように石棺しか方法はないと思います。ただ、チェルノブイリ原発も事故から27年経った今、コンクリートのあちこちが壊れ始めている。福島原発は事故を起こした原子炉が4基もあり、石棺にするにしても、使用済み核燃料プールにある燃料棒は必ず取り出す必要がある。その燃料棒の取り出しに一体何年かかるのかも分かりません」

――簡易型タンクで急場をしのぐだけの東電の後手後手対応にも呆れます。

「現場は猛烈に放射線量が高く、一帯は放射能の沼のようになっていると思います。その中で、貯水タンクを(壊れにくい)溶接型にしたり、漏出がないかどうかを24時間体制で監視すれば、確実に作業員の被曝(ひばく)線量が増える。つまり、作業を厳格にしようとすれば、その分、作業員の被曝線量が増えてしまう。だから、場当たり的な作業にならざるを得ないのだと思います」

――作業員の話が出ましたが、今後、数十年間は続くとみられる廃炉作業を担う作業員は確保できるのでしょうか。

「チェルノブイリ原発では、収束のために60万~80万人が作業に当たりました。27年経った今も、毎日数千人が作業しています。原子炉1基の事故でさえ、この状況です。福島は原子炉が4基もある。一体どのくらいの作業員が必要になるのか見当もつきません」

――それなのに安倍政権は原発を再稼働する気です。

「町の小さな工場でも毒物を流せば警察沙汰になり、倒産します。しかし、福島原発の事故では東電はいまだに誰も責任を問われていません。電力会社が事故を起こしても免責になることに国が“お墨付き”を与えたようなものです。だから、全国の電力会社が原発再稼働に走るのです」

[ゲンダイネット]


■インタビュー:福島第1の汚染水、放出準備に着手すべき=米専門家

[東京 13日 ロイター] - 福島第1原発の汚染水問題への対応で助言を求めるために東京電力が招へいした米国人専門家のレイク・バレット氏は13日、汚染レベルが十分に低下し国民の信頼が回復したら、海に放出する準備に着手すべきとの考えを示した。ロイターのインタビューで述べた。

バレット氏は米原子力規制委員会の元幹部で、1979年に起こったスリーマイル島原発事故の処理を担当した経験を持つ。

同氏は、原子炉に届く前に地下水をくみ上げる作業を始めるべきだとし、地下水とともに、放射性物質を取り除いた汚染水は海に放出する必要があるとの考えを示した。

「来年初めには水は除染され、放出の準備が整う」としている。

同氏は、汚染水の除染が計画通りに進めば、福島第1原発近海で取れた魚を孫にも安心して食べさせると述べ、安全性に自信を示した。だが東電は信頼性を失っているため国民の懸念を払しょくできないとし、東電が安全性を強調するだけでは不十分との考えを示した。

また合意形成を重視する日本の意思決定スタイルは、現実的な措置を先送りするリスクをはらむと指摘。「東電は国民や地元の漁業関係者などへの負担を懸念して貯蔵タンクを増やし続けているが、これは問題を先送りしているにすぎない」とし、「今が問題に取り組むべき時」と主張した。

東電の広瀬直己社長に対しては「海外専門家の技能を日本のシステムに融合させることを提言した」とし、問題解決にあたり海外専門家により協力を求めるべきとの考えを示した。

[Newsweek]

Posted by nob : 2013年09月14日 12:41

言わずもがな、、、事態は最悪すべてはこれから。。。

■【市況】汚染水対策・除染が喫緊の課題に

五輪公約、政府が前面に出たことで、フクシマの汚染水対策・除染が喫緊の課題となっている。12日、東電が招聘した米専門家(レイク・バレット氏、元米原子力規制委員会職員で、スリーマイル原発廃炉を指揮)が現場を視察し、本日、東電本店内の会議に出席する。バレット氏は、東電の危機管理の甘さを指摘するとともに、「フクシマは地下水が関係しているので状況はより複雑で難しい」と述べ、「国内外の基準以下になるまで放射性物質を取り除き、おそらく海に流すことになると思う」との見方を示した。合意を得るためのコミュニケーションが重要と指摘している。

ある意味、原則的な方針すら確認されていなかったので、この方針で政府・東電で意思合意が為されれば、放射性物質除去の効率化などに向かって動き始めよう。既に、漏出報道などが増えているが、政府が前面に出たことで、対策が前掛りになり始めていることの表れと受け止められる。

なお、除染事業も同様で、環境省が行なっている「平成25年度除染技術実証事業」には、前田建、大林組、フジタ、大成建などの各社が参加している。五輪関連だけでなく、フクシマ対策での建設各社の取り組みが株高評価につながっている側面も考えられる。

[Kabutan]


■汚染水「制御できていない」東電幹部、民主会合で安倍首相発言を否定

東京電力の山下和彦フェローは13日の民主党会合で、福島第1原発の汚染水漏れ問題について「今の状態はコントロールできているとは思わない」との認識を示した。国際オリンピック委員会(IOC)総会で「状況はコントロールされている」と断言した安倍晋三首相を真っ向から否定した格好だ。

民主党は13日午前、原発事故に関する対策本部(本部長・大畠章宏幹事長)会合を福島県郡山市で開催。資源エネルギー庁の中西宏典審議官は、山下フェローの発言を受け「今後はしっかりとコントロールできるようにする」と述べ、対策を急ぐ姿勢を強調した。

大畠氏は会合後、記者団に「首相の責任問題もある。臨時国会召集を前倒しして国民に説明するよう求めたい」と表明した。民主党は首相発言の根拠を厳しく追及する構えだ。

会合では、地元自治体や漁業関係者らの意見も聞いた。民主党は来週にも取りまとめる汚染水漏れの対策案に反映させて、首相官邸に申し入れる方針。

[産経新聞]

Posted by nob : 2013年09月13日 16:16

東京五輪開催が決まった以上は、日本にそして世界に暮らす人々と選手との絆が結ぶ素晴らしい大会として成功するように、皆で考え楽しみそして将来に役立てていかねばなりません。。。

■東京五輪は、世界中のみんなの力で!
小林 隆=東海大学教授

 2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催が決まった。そして日本のお家芸レスリングの存続も決まった。開催や存続に力を注いできた人々が見せた決定の瞬間の表情は、ロンドン五輪で勝利した人々と同じ素晴らしい笑顔だった。彼ら、彼女たちの努力を称えるとともに、招致プランを振り返りつつ、私たちが五輪に向けてできることを考えてみたい。

 2012年には遠くロンドンの開催で、大きな時差があったにもかかわらず、あれほどの感動を与えてくれた日本の若き選手たちである。2020年の東京では、さらに、若き選手たちが大きな感動を与えてくれるに違いない。

 ロンドンでは日本選手団のフェアな戦いぶりが輝いていた。それは、物質的な豊かさと精神的な豊かさをともに獲得した国家に暮らす人々だけに許される伸びやかさと明るさを兼ね備えたものだった。

 貧しさを乗り越え、追いつけ、追い越せと、個人を捨てた努力を強いられた成長の時代には、日本人選手でさえ国家を背負わされ、オリンピックを楽しみたいと口にしながらも、国民の期待というプレッシャーに負けて涙を流した選手たちが多かった。

 豊かな国が開催するオリンピックである。私たちは、日本の選手を応援するとともに、成長期にある世界の選手たちに、伸びやかに明るくフェアに競技に臨める環境を提供したい。

 五輪招致の最終プレゼンで滝川クリステルさんが伝えた「お・も・て・な・し」は、漢字で書けば「お持て成し」で、その意味は、とりなす、待遇する、歓待する、世話をする、もてはやすといったものだから、相手をおもんぱかり気持ちよく過ごせるようにするといったところだろう。

 この文化は、世界のリーダーで構成されるIOC総会のメンバーに感動を与えたように、ネット時代の人間が取るべき態度として世界に誇るべきものである。

 情報社会に生きる若者たちを見てほしい。情報通信の双方向性がそうさせるのだと思うが、彼らは、相手の気持ちをおもんぱかり、協調を好み、対立を好まない。ネットなどで若者が表す中国や韓国への嫌悪感も、これらの国の対立的な行動に憤りを感じているのであって、自らが対立的な態度を取って相手国をけん制するといった不正義は好まない。むしろ、ナショナリズムを煽ってしまうのは、競争を重んじる古い世代を反映したマスコミや国家なのかもしれない。

LINEに見る若い世代の双方向コミュニケーション術

 若い世代の協調的な態度は、競争の時代を生き抜いてきた中高年層には少々分かりにくい。例えば、若者は、LINEを使う際に、相手が既読になっているのに「返信してくれないなあ……」なんて心配しないように、既読にならないようにメッセージを読むなんていうことをする。また、LINEの既読機能に対応することに心悩ます若者も多いことは、相手の気持ちを大切にする次世代文化を象徴する。そしてキャラメルペッパーズという音楽ユニットは「LINE 既読なのに返信こないSONG」という曲で(図2)、双方向コミュニケーションの心の機微を歌っている。こうした若者の行動は、LINEの機能が若者を悩ませるとする技術決定論ではなく、若者のおもんぱかる姿勢がLINEの既読機能を重視すると考えた方が妥当だろう。

 情報が一方的に流れてきたテレビ世代と、相手との双方向コミュニケーションが前提のネット世代では、相手に対する配慮や取るべき態度に違いが生まれてくるのは当然である。

 東京開催の決定要因は種々あると思うけれど、製品も、イベントも、そしてもちろんスポーツも、その完成度が極めて高い日本への信頼感は、精緻な招致プランからも読み取ることができる。それと同時に、日本国民のおもてなし的な協調的態度は、世界にとっても貴重なもので、その心をさらにネットで育んできた若き五輪選手たちのプレゼンは、IOC委員の心を動かしたに違いない。

 世界に数ある国々の中で、清潔で、安全で、人々が優しく親切な国というのは本当に少ない。世界の人々は、情報社会の今、日本がそうした国の一つであることを皆知っているし、近隣の国家の人々ならなおのこと知っている。国家という壁を取ってしまえば、人は皆、お互いを思いやる心をもっている。開催決定に対する世界の人々のTwitterやFacebookのコメントは、東京開催を喜ぶものが多かった。

 若者たちのコミュニケーション行動を見ている限り、この国の2020年は、さらに優しく親切な国になるだろう。

 それでは、2020年開催の東京五輪は、どんなオリンピック、パラリンピックになるのだろうか。

 オリンピックの開催期間は、ロンドン五輪と同じように、サッカーだけは開会式前の2020年7月22日(水)から競技が始まり、開会式は7月24日(土)20時からスタートする。そして8月9日(日)21時から24時までが閉会式となる。16日間+2日間の計18日間に28競技、306個の金メダルを目指して選手たちが躍動する。

世界に類を見ないほどバリアフリー化が進む日本

 一方、パラリンピックは、8月25日(火)から9月6日(日)までの計12日間で22競技、527個の金メダルが争われる。日本の建築物や構造物、道路や公園などの都市施設の多くは、法律や条例によって世界に類を見ないほどのバリアフリー化が進められている。ホテルにも数多くのバリアフリー対応の部屋がある。その上、ネットではWebアクセシビリティへの配慮がJIS規格に定められ、デジタルデバイスやソフトウエアも高齢者向けや障害者向けのものが多数ある。日本はパラリンピック開催においても、最も優れた開催地の一つと考えられるのは当然だろう。

 大会期間中の観客と大会のスタッフの数は約1010万人で、1日最大92万人の人々が、熱く燃えながら、東京を大移動する。これだけの人々が一気に東京にやってくるのであるから、成長中の都市なら、新しく道路や鉄道を作ったり、下水を整備したり、土地を購入したり、新たなスタジアムやホテルを建設したりする。だが、東京の場合には、もともと車移動の都市ではなく、公共交通に依存した大都市である。無数の都市活動のためのインフラは、ほとんどが整備済みであるし、施設建設のために新たに土地を購入する必要もない。競技施設も都心部と湾岸部に集約され、選手村から概ね20分以内ですべての施設にアクセス可能だとう言うから驚きだ。

 それでは、どのくらいのお金がかかるのか?

 気になる大会の予算は、約3400億円(招致プランベース)である。このプランどおりに事が進むなら、世界でも最もローコストな現代五輪となる。

 確かに、2020年の東京五輪は、土地もある、施設もある、公共交通機関もあると三拍子そろっている。インフラ整備にかかる経費は相当に少ないし、既に使われている施設を使うのだから、新興国での開催に比べれば、五輪後にせっかく作った施設が閑古鳥なんて心配もない。

 一部のマスコミが報道している経済効果約150兆円ということになればとんでもなく潤うし、東京都の試算のように3兆円と控えめでも、ローコスト五輪だからちょっとは潤う。長野五輪は、予算約1100億円に対しても50億円の黒字だったわけから、経験ある国家の五輪開催は、トントン程度に収まるだろう。経済効果の方も、長野五輪で、長野県内が約1.7兆円、日本全国で約4.7兆だったなんて言われている。2020年の東京五輪の150兆円は盛り過ぎにしても、ミニマムの3兆円から長野並みに予算の50倍の15兆円くらいの期待にとどめておけばよいだろう。経済効果なる皮算用は、株価つり上げのためみたいな感じがして、大きな額だとなんだか信用できない…。

 というわけで、開催経費は、北京五輪で約4兆、ロンドン五輪で約1兆、2020年の東京五輪は約3400億円だから、この金額は実現するなら驚くべき超格安五輪なのである。でも格安航空会社のLCCはやっぱり格安のサービスなので、LCCの料金で、ファーストクラス並みの見返りを期待するようなことだけは避けたい。

国民1人ひとりのの外交は、必ずや世界の人々を魅了する

 政府は、五輪には過度な期待をせず、堅実な経済効果を見込むとともに、既に投資されたインフラを利用するローコスト運営を見習って堅実な財政改革の道を歩んでほしい。それが結果的には長期的な安定をもたらすだろう。

 招致プランを丁寧に見れば、普段はダメだダメだと言っているこの国が、いかに優れた国家であるかを理解することができる。

 だから、豊かで幸せなこの国の人々は、根拠のない数字などで、無駄だとか、お得だなんて議論をしていてほしくはない。それよりも、せっかくの祭典である。世界中からやってくる選手たちを、そして観客の皆さんを気持ちよく迎えることに全力を注ぐべきだろう。

 このことは、日本が誇る豊かな高齢社会のあり方を、これから高齢化を迎える国際社会に示す意味でも重要であるし、東日本大震災のような世界が震撼した大災害を乗り越える助け合う力がどのようなものなのかを世界に示すうえでも必要なことだろう。国民と国民が国境を越えて個人と個人でつながることのできる時代である。国家の努力もさることながら、1人ひとりの国民の外交は、世界の人々を魅了することになるだろう。

 東京には、そして日本には、世界に誇るべき情報通信インフラがある。固定ブロードバンドの整備率は100%、30Mbps以上の超高速ブロードバンドの整備率は97%、携帯電話の基地局は、第3世代と3.9世代のLTEを合わせて11万局、それに加えてWi-FiスポットやWiMAXの環境は、既に全国の主要都市をカバーしている。ほぼすべての国民は、インターネットに接続するための端末を常時持ち歩く。1000万人が一度にドーンと増えたって、この国の情報インフラはビクともしない。

 私たちは、7年後にオリンピックとパラリンピックの選手になる、そして観客になるだろう世界の人々と交流するチャンスを既に持っている。素晴らしい能力を持っている、けれど、国が貧しいというだけで、家庭が貧しいというだけで、オリンピックに参加するチャンスを逃す選手は世界にどれほどいるのだろう。オリンピックに来たいのに来れない人はどのくらいいるのだろうか。オリンピックの中継を見たいのに見られない人はどのくらいいるのだろうか。

 SNSやクラウドファンディングを駆使して、彼ら、彼女たちが東京のオリンピック・パラリンピックに参加するプロセスを応援し、世界中のみんながスタッフとして大会に参加できるオリンピックにできたら素晴らしい。オリンピックスタジアムに立った選手が、そして東京にやってきた世界の人々が、持参したスマホから送る映像は、勝者だけを映し出すテレビとはまったく違った感動を世界の人々に与えてくれるに違いない。

 日本に、そして世界に暮らす人々と選手との絆が結ぶ東京オリンピック、パラリンピックであったなら、招致プランをはるかに超えて素晴らしい大会になる。そんなことを人々はもう考え始めているに違いない。

[PC Online]

Posted by nob : 2013年09月13日 07:17

五輪を東北で開催するというのであるならまだしも、、、私たち国民一人一人の無自覚無責任さがいつまでもこんな愚行暴挙を蔓延させ続ける。。。

■あえて熱狂・東京オリンピックの死角を問う
山田厚史 [デモクラTV代表・元朝日新聞編集委員]

世界は政治家の言葉に厳しい

 それにしても大胆な発言だった。

「放射能汚染水の影響は原発港湾の0.3平方キロメートルに完全にブロックされている」

 汚染水は制御不能になっているから問題なのだ。安倍首相が「コントロール下にある」と言ったのは「嘘をついた」ことにならないか。

 9月7日ブエノスアイレスで開かれたIOC(オリンピック)委員会での発言は、「原発事故などたいしたことではない」と世界に公言したようなものである。フクシマの現実はそんなに軽くはない。2011年には高濃度の放射能物質が外洋に流れ出ている。日本原子力研究開発機構のシミュレーションによれば、来年にはハワイ沖に達するという。いずれ国際的な問題になるだろう。「完全にブロックされている」と事実に反する発言をした責任を問われることになるかもしれない。

 日本では「政治家のことば」は聞き流されるが、世界は「政治家の嘘」に厳しい。

 福島沖で高い汚染値が観測されていないのは観測体制に問題があるから、ともいわれる。今回の汚染水の流出も参議院選挙の開票直後に公表された。流出は前から続いていたのに「異常なし」だった。

 首相は「汚染濃度は安全基準よりはるかに低い」という。放射能が海に拡散しているから濃度が下がっているだけだ。「水割り」にすれば基準値に収まる、というのが政府や東京電力の考えのようだ。

 福島原発の敷地は汚染水のタンクで埋まっている。メルトダウンした核燃料がどこにあるかも正確には分からない。水を掛けて冷やす作業は十年は必要だが、汚水を貯めるタンクの置き場がない。結局は水で薄めて海に流すという「水割り作業」が東京五輪までに始まるだろう。

 水で割っても大量の放射性物質が海に流れ出る事実は変わらない。放射能は食物連鎖で濃縮され、魚の体内に蓄積される。地球環境を悪化させる事実に目をつむり、五輪誘致という目先の手柄を追った咎めがやがて責任問題となって日本に降りかかるだろう。

裏の狙いは東京の湾岸開発

 そうまでして誘致する東京五輪は日本に何をもたらすのか。「震災復興の象徴」に果たしてなるだろうか。

 開催地は東京である。「コンパクトに競技施設が集中した効率的な大会運営」が売りだという。舞台は東京湾岸である。

 東京五輪を言いだしたのは石原慎太郎都知事だった。「お祭りが最大の景気対策だ」と言ったが、その裏に狙いがあった。「湾岸開発」である。首都圏に残された最後の遊休地を都市化する。湾岸副都心構想は豪華な都庁を建てた鈴木俊一都知事(在任期間1979~1995年)が先鞭をつけた。世界都市博覧会を誘致し開発に弾みをつけようとしたが、巨額な財政負担が問題になり、後任の青島幸男都知事(同1995~1999年)が中止を決めた。

 埋立地に広大な都有地を抱える都にとって開発は税収や権益の拡大につながる。五輪決定を前提に改造の青写真は描かれ、4000億円が用意されている。五輪特需はゼネコンにとって千載一遇のチャンスだ。

 銀座4丁目交差点から勝鬨橋を渡り、晴海通りを海に向かって進むと両側に未利用地が広がる。彼方にタワーマンションが見える空き地に「オリンピック施設用地」の看板が立っている。夏草が茂るこのあたりに世界のアスリートが集う選手村が建設され、湾岸の風景は一変するだろう。

 湾岸だけではない。国立競技場の改修は日本の建築技術を世界に示す作品ということで1300億円を投入するという。

 各国レポーターの仕事場となるプレスセンターが朝日新聞社の隣に、築地魚市場を移転して建設される。主会場となる代々木とのアクセスは都心を抜けて行かねばならず、今でも最悪だ。交通アクセスは湾岸五輪の最大の課題だろう。モノレール「ゆりかもめ」は輸送量に限度がある。交通網の整備は大問題で道路族が勢い付いている。国土強靭化を叫んでいたが、今度は五輪対策の財政出動を求める声が高まるだろう。

「日本国民の心を一つにする復興のシンボル」とされた五輪は、「東京一極集中」を煽るイベントであることが次第に明らかになるだろう。

 被災地に限らず、日本の地方都市は閑散として人も投資も寄り付かない。今、日本に求められているのは均衡ある社会作りであるはずだ。市場原理に身をゆだね効率性を重視すれば、人もカネも東京に集まる。その流れを逆流させることが政治に求められているのではないか。五輪の誘致によって財政資金まで東京に注がれる。それで「日本国民の心」がひとつになれるだろうか。

 安倍政権は2014年4月から消費税を3%引き上げ8%にし、2015年10月から10%にする方針だ。等しく負担増を求めながら東京一極集中を加速する政治に国民は納得するだろうか。人々が冷静さを取り戻した時、東京五輪は安倍政権のリスクになりかねない。

東京が輝き地方の影が増す

 東京五輪はアベノミクスと相まって経済を活性化するという期待がある。経済効果は都の試算によれば約3兆円ともいわれている。

 経済効果は震災復興にもあった。仙台は好景気になり、飲み屋街やパチンコ店に人があふれるという現象が起きた。大工が足らない、作業員がいない、トラックが足らない、などと過熱を思わせる事態が起きた。だが、にぎわいは一部の業種で、恩恵が被災地全体に届いたという話は聞かない。

 東京への集中投資はミニバブルを起こすほどの過熱感を一部地域にもたらすかもしれない。だが東京が儲かれば景気の温かみが地方に広がるという構造にはなっていない。

「地方経済はジャンボ機の後輪」と言われる。上昇する時は最後に離陸し、下降する時は最初にドスンと地面にぶつかる。東京が輝けば輝くほど地方の影は濃くなる。

 莫大な費用がかかる国立競技場を例に引くまでもなく、五輪予算は都だけでは賄えない。東京への集中投資には自民党からも異論が出るだろう。

 しかし、五輪を成功させるための事業を削るのは難しい。政治家は「地方都市への配慮」「観光客を招く地方の魅力づくり」といった事業に予算を求める。消費税の負担者は都民だけではない。消費税財源は社会保障費、と決まっていても、公共事業やその他の地方向け予算は膨張するだろう。

 安倍首相が世界に約束し、本気で取り組まざるをえない「汚染水対策」にも、膨大なカネがかかる。東電に任せっぱなしにしてきた不作為が今日の事態を招いた。兆円単位の国費を投入せざるを得なくなっている。東電のように対策費をケチると、東京五輪を返上しなければならないような事態にもなりかねない。

 重病人を抱えた家庭が、隣近所を呼び集めて宴会を催す、というのが東京五輪である。いやなことを忘れて元気を出したい、という気持ちは分かるが、その選択が正しかったかは、いずれ分かる。

「東京カジノ」構想も五輪に便乗

 財政難を抱えながら五輪と震災復興を並行して進めることには無理がある。そこで「民間活力の導入」となる。おなじみの規制緩和。登場するのはなんと「賭博禁止の規制緩和」だという。カジノを東京で開業しようというのである。自民党を中心に「カジノ議連」(正式名・国際観光振興議員連盟)が結成され、カジノを合法化する法案が用意されている。

 外国からの観光客に楽しんでもらう巨大な複合娯楽センターを作り、中核にカジノを据えるというのだ。議連のまとめ役である岩屋毅衆議院議員によると「東京に建てるなら5000億円規模の施設になる。経済効果は10兆円」と景気がいい。安倍政権が秋に打ち出す成長戦略にカジノ解禁を盛り込みたい、という。

 猪瀬都知事は6月都議会で「臨海副都心にカジノ設置」の方針を提示した。五輪とカジノは表裏一体で進んできた。有力視されるのはお台場。フジテレビ前の都有地に建つという。石原前都知事が湾岸開発の目玉として打ち出した「お台場カジノ構想」が下敷きになっている。

 中国に返還されたマカオがカジノで観光客を集め、昨年は3兆8000億円の利益を稼いだことが推進派を熱くしている。建設・不動産業界からゲーム機、パチンコ業者までカジノ構想に群がり、経団連まで推進の旗を振っている。五輪が東京に決まりカジノ解禁に弾みがついた、と関係者は期待している。

 「被災地の復興」「国民の心を一つに」といいうお題目はかすみ、経済効果や開発行政、儲け話へと本音が丸出しになりつつある。黒田緩和で膨張した金融に、公共事業という財政が出動、成長戦略でカジノまで加わればアベノミクスは効果を発揮するだろう。GDPを膨らますなら東京一極集中は効果的だ。問題は、それが健全な経済かということである。

問われるのは新たな時代への想像力

 東京に欠けているのは開催地としての理念だ、と言われてきた。

 1964年の東京五輪は日本の戦後復興と経済の飛躍を世界に示した大会だった。2020年なぜ東京でオリンピックを開くのか。

 高度成長、安定成長、バブル崩壊、失われた20年を経て、個人や地域に格差がくっきり出てきた。成長を担った人たちが高齢になり、支える若年層が足らない。エネルギーを原発に依存する危うさも鮮明になった。さまざまな問題を抱える日本は世界で「課題先進国」となっている。その日本はどんな五輪を世界に示したらいいのか。

 成長期待の一本道で経済効果を期待するお祭り騒ぎの五輪でいいのか。我々は新しい時代への想像力が問われている。

[DIAMOND online]


■五輪招致反対派の落胆と祝福
小田嶋 隆

 やっかいな原稿になってしまった。

 書きにくい理由は、私自身が五輪招致に反対だったからということもあるが、それ以上に、東京の五輪招致活動は失敗に終わるものと決めてかかっていたからだ。

 招致成功の可能性をゼロと踏んでいた以上、当然、私の脳内には、失敗を前提とした予定稿が着々と出来上がりつつあった。
 そんなわけなので、9月8日の朝、パソコンを立ち上げて、東京招致の結果を確認した瞬間に、私のシステムは、フリーズした。

 リセットと再起動には、4時間ほどの時間を要した。
 具体的に言うと、午前7時に結果を確認した後、私はそのまま11時までふてくされて二度寝をしたのでした。

 ある年齢を超えると、願望と予測の境界が曖昧になる。今回は、そのことを思い知らされた。

 単純な賛否について言うなら、私は、百パーセントの反対論者だったわけではない。いくつか、反対する理由をかかえていたということで、比率で言うなら、反対7、賛成3ぐらいの気分だった。

 が、予想の面では、9割方東京の目は無いと思っていた。
 現時点から振り返って見るなら、その予測に、たいした根拠があったわけではない。
 そうなってほしいと思っていただけだ。
 願望がそのまま予断として私の思考を限定していたわけだ。

 そういう意味では、私は、安倍首相がスピーチの中で「(福島第一原発の)状況はコントロールされている」と言明したことを、非難する資格を持っていないのかもしれない。
 願望なり希望なりが、いつしか現実認識として根を張ってしまうことは、多かれ少なかれ、誰にでも見られる傾向だ。

 それが今回の招致プランの中で頻発されていた「夢を見る」ということの実態でもある。
 もっとも、政治家の場合は、夢を見るだけでは困る。
 彼らには夢を実現してもらわねばならない。

 東京招致が実現して、私が落胆しているのかというと、実はそうでもない。
 半分ぐらいは祝福する気持ちでいる。
 なんというのか、たった一夜のうちに、賛否の割合が五分五分ぐらいのところまで変化したわけだ。
 わがことながら、なんと軽薄な心構えであろうか。

 おそらく、半年もすれば、私の内心は、期待が6割に不安が4割ぐらいの比率になっている。でもって、7年後の開催時には、ワクワク感9割の好々爺になり果てているはずだ。そういうふうにして人の心は動く。オリンピックのようなものに反対を貫くことは本当にむずかしい。

 個人的には、招致決定でほっとしている部分もある。

 というのも、招致に失敗した場合、私は、政権基盤の軟弱化に焦る安倍首相が、いよいよ本気になって憲法改正に乗り出す予感を持っていたからだ。

 それが、五輪というわかりやすいフラッグを手に入れたことで、安倍首相にとって、国民統合のために無理をせねばならない理由は当面、消滅する。であるからして、憲法改正の動きは、しばらくおあずけになった、と、私はそう思っている。まあ、当たっているかどうかはわからないが。

 招致のためのプレゼンテーションは、ほとんど見なかった。
 後々の検証のために録画はした(←どうせ見ない)のだが、ナマ進行の映像は5分ほどしか見ていない。画面の中に横溢する全員一丸な雰囲気についていけなかったからだ。

 なので、プレゼンをめぐるあれこれについては、ツイッターに流れてきたレポートや、新聞社のサイトに掲載されたスピーチの全文を通して眺めていた。で、当日(9月7日のことだが)は、その間接的な観察結果をもとに、ツイッター上で色々といちゃもんをつけたりしていたのだが、いまからそれを再現するつもりはない。

 敗れ去った招致反対派が自分のいちゃもんを未練たらしく繰り返すことは、五輪万歳のテレビ局が、招致決定の瞬間を何十回もリピート再生して反芻している態度と同様、みっともないと思うからだ。

 ただ、予想を外した人間が言うのもどうかとは思うのだが、今回、開催都市として東京が選ばれたのは、必ずしも最終プレゼンテーションのパフォーマンスが優秀だったという理由からではない。

 東京での開催が支持を集めたことは、わが国の政治経済外交を含めた総合的なプレゼンスがそれだけ評価されていたということであり、同時に、わたくしども日本人のホスピタリティーが世界の人々の心に深く浸透していたことを意味している。ついでにいえば、オリンピック精神を奉ずるIOC委員からの高い評価の背景には、平和憲法への敬意が、いくぶんかはあずかっていたはずだ。

 ということはつまり、招致成功は、必然だったのである。
 こういうことを広告代理店や戦略家の手柄に帰してはいけない。

 最終プレゼンテーションを紹介する番組を見ていて私が不快になったのは、出演者の多くが口先のスピーチや小手先の交渉術をやたらと重視しているように見えたからだ。
 色々と複雑な背景があるとはいえ、世界の目は候補国の実相を見ている。私自身は、五輪招致への賛否は別にして、開催国として選ばれたことについては誇りを持って良いと思っている。

 ついでに、五輪招致に反対していた理由を明らかにしておく。
 この期に及んで、五輪の開催に水をかけるつもりで言うのではない。
 いまさらながら反対理由を述べるのは、個人的に、五輪招致に反対していた人間は、開催が決まったら、要望を投げかける役割に転じるべきだと考えているからだ。

 オリンピックのような巨大イベントについての賛否を問われると、われわれは、反射的に「日本のために」という枠組みでの模範答案を作成しにかかる。

「日本の未来のために」
「日本人の団結のために」
「東日本のすみやかな復興のために」

 でも、実際のところ、賛否は、個人的なものだ。
 少なくとも私は、色々なことについて、いつも「オレにとってどうか」という視点で考えている。

 五輪招致についての私の反対理由は、おおまかに言って以下の二つだ。
 ひとつは、「復興」とか「夢」という言葉を前面に押し出した招致プランが気持ちわるかったこと。
 もうひとつは、霞ヶ丘国立競技場の改築プランにどうしても賛成できなかいからだ。

 いずれも、個人的な感覚以上のものではない。
 おそらく、賛成の側で意見を述べていた人たちの賛成理由も、かなりの部分で、個人的な感慨だったはずだ。

 事実、経済効果を訴えていた人たちの多くは、経済的な恩恵にあずかることがはっきりしている人々だった。具体的には、広告関係者とマスメディア周辺の人間とスポーツの競技団体に連なる人々だ。

 で、その彼らが、招致活動の中心になって動いていた。
 ということは、彼らは、つまるところ、自己利益のために運動をしていたわけだ。
 テレビ局は、NHKも含めて、今年の年明け以来、まるっきりの招致アジテーション報道一色になっていた。

 それもそのはず、彼らは直接の利害関係者だ。
 考えてみれば、祭りの開催に露天商が反対する道理もないわけで、ひるがえって述べれば、私は、そういう図式が嫌で、反対の気持ちに傾いていたのである。

 日本のためとかそういうことではない。
 広告費に浮かれたメディアの連中が鉦と太鼓で五輪景気を煽りにかかる空気にうんざりするという、実に利己的な判断だ。

 もうひとつの、国立競技場改築プランについての反対理由は、さらに利己的かもしれない。

 私には夢がある。
 夢はいつも利己的なものだ。
 私の夢は、私が生きているうちに、霞ヶ丘国立競技場がナショナルサッカースタジアムとしてリニューアルオープンさせることだ。

 10万人収容規模の、天然芝の、屋根付きの、暖房完備の、オールド・トラッフォード(マンチェスター・ユナイテッドの本拠地)や新生マラカナンとくらべても見劣りしない、その最新設備の巨大サッカー専用スタジアムが、あのわれらがサッカーファンの聖地霞ヶ丘に建設されるのなら、私は諸手を挙げて五輪開催に賛成するだろう。

 立地の良さといい、交通の便の豊富さといい、歴史的な経緯といい、国立競技場ほどナショナルサッカースタジアムとしてふさわしい場所はない。

 ところが、現実に採用された五輪仕様の改築プランは、陸上トラック付きの巨大スタジアムだ。
 私のようなサッカーファンに言わせれば、お国は、千数百億ものカネをかけて、東京のど真ん中に廃墟を作ろうとしているということになる。

 いや、廃墟なのだよ。
 だって、陸上トラックに囲まれた芝のフィールドは、観客席からの距離が離れすぎてサッカー場としては二流のハコにしかならないし、かといって、陸上競技ではウサイン・ボルトでも走らない限り、金輪際10万人の観客席が埋まることはあり得ないからだ。

 ということは新装の豪華国立総合競技場は、開会式と閉会式を演出するためだけに造成される、あまりにも豪華な使い捨て施設ということになる。

 できれば、このプランだけは、なんとか、撤回してくれるとうれしい。
 開会式閉会式は、横浜国際総合競技場でやれば良い。

 東京五輪なのにそれじゃ寂しい、と?
 上等じゃないか。
 21世紀にはいって、20年もたつのだから、式典みたいなものは、できるかぎりクールに、そそくさとやっつけるのが時代の流れというものだ。
 そうでない場合、派手にやればやるだけ盛大な恥をかくことは、あらかじめわかりきっている。

 実は私は、オリンピックのような巨大なイベントを仕切る主体として、この国の中枢にいる人たちを信用していない。長野オリンピックの開会式で味わった、あのどうにもいたたまれない気持ちは、一生涯忘れることができないだろう。

 詳細を書くことは自粛する。本当のことを書けば傷つく関係者がいるだろうし、腹を立てるはずの人々もまだ生きている。知りたい人には、自力で検索することをおすすめする。「長野五輪 開会式 演出」ぐらいでサーチすれば、面白い動画や感想が見られるはずだ。

 2007年に大阪で開催された世界陸上の開会式は、さらに国辱的だった。
 これについては忘れてしまった人もいるだろうから、一応書いておく。

 大阪世界陸上の開会式では、「くいだおれ太郎」の扮装をした数十人のおっさんが、祭太鼓のリズムに合わせて踊るのがメインの演出だった。太郎はんたちは、最後に、人文字を作った。それが、ローマ字で「OSAKA」。総勢50人ほどの、小学生の卒業アルバムよりもショボい人文字。でもって、それが、「笑いの都市、大阪」の笑いだと、アナウンサー君は説明していたのだ。

 日本に才能のある人がいないというわけではない。
 ただ、うちの国では、才能のある人は、五輪のような国民的な行事の表舞台には招集されない。
 わが国のシステムはそういう仕様になっている。

 国家的なイベントには、叙勲対象の国民的な名士が指名される。
 政府が招集する有識者会議とかなんたら懇談会と同じだ。アリバイ的に若手や女性が呼ばれることはあっても、あくまでも飾り、基本は年功序列だ。だから、「国民的」な開会式に呼ばれるのは、「国民的なコメディアン」や「国民的な演出家」や「国民的な指揮者」ということになる。

 その国民的な先生方が無能だというのではない。
 ただ、「国民的」なその人たちは、自ら築いた確固たる舞台に置いてはじめて輝く才能であって、オリンピックのような曖昧かつ大衆的な場所では十全な力を発揮できない。

 もうひとついえば、「国民的」な巨匠は、いずれも還暦をはるかに過ぎた「斯界の大御所」で、「かつて偉大な仕事を成し遂げた人物」であったことは間違いないのだとしても、実質的には、「ご隠居さん」だ。

 今回も、おそらくそういう「えらくて誰も文句がいえない人」がトップに据えられることになるだろう。そう思うと、脳内シミュレーションをしてみただけで、嫌な汗が出てくる。

 こき下ろしたように見えるかも知れない。
 最後に、希望を述べておく。

 お客様を招くからというモチベーションで部屋の片付けをしている人たちがいる。
 実際、定期的にホームパーティーを開く理由は、

「それをしないと部屋を片付ける意欲がわかないから」

 という感じの人たちは実在する。
 本末転倒であることは否めないが、それでも、

「とてもじゃないけどお客なんか呼べっこない」

 というところで、完全に片付けをあきらめてしまっている人々よりは、ずっとましな生き方ではある。

 そういう意味で日本は、福島の状況について、少なくとも、2020年までには、恥ずかしくない形での収束の道筋を明示しなければならない立場に就いた。これまでのような場当たり的な対策や、内輪向けの弥縫策では、国民だけでなく世界が納得しない背景ができた、ということでもある。

 片付けには来客、復興にはオリンピック、事故処理には外圧、ということなのだろうか。
 来客が苦手な私としては、いまひとつ釈然としない結末ではあるのだが。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2013年09月12日 15:09

事故で汚染されたすべての地域の地下水と川から海洋へ汚染水はだだ漏れ、、、福島原発サイトからの汚染は日々拡大し続けているという現実認識から。。。

■福島第1原発汚染水漏れ、4カ所で高線量

 福島第1原発の地上タンクから高濃度汚染水が漏れた問題で、東京電力は31日、タンクや配管など4カ所から毎時70~1800ミリシーベルトの非常に高い放射線量が計測されたと発表した。いずれのタンクにも明らかな水位の低下はないが、一部は新たな汚染水の漏えいの可能性もあり、東電が詳しく調べている。

 東電によると、高線量が計測されたのは、約300トンの汚染水が漏れたタンクと同様に、鋼板の接合部をボルトで締める「フランジ型」と呼ばれるタンク3基と、タンクをつなぐ配管部1カ所の計4カ所。

 タンク3基のうち1基の底部表面の接合部付近で1800ミリシーベルトが、別の1基では220ミリシーベルトが計測された。タンクをつなぐ配管の下には水が漏れた形跡があり、230ミリシーベルトが計測された。(共同)

[日刊スポーツ]


■山側地下水から高濃度トリチウム…福島第一原発

 東京電力は11日、福島第一原子力発電所の汚染水300トンが漏れたタンク1基の周辺の地下水から、放射性物質のトリチウムが法定許容限度(1リットルあたり6万ベクレル)を上回る同6万4000ベクレル検出されたと発表した。

 東電は、「汚染水が地下水まで達した可能性がある」と説明。今後、地下水汚染が拡大すれば、汚染水対策の見直しを迫られる可能性がある。

 東電によると、高濃度のトリチウムが検出されたのは、先月19日に汚染水漏れが確認されたタンクから北に約20メートルの位置にある井戸で、建屋よりも山側にある。今月4、5日の検査では検出されなかったが、9日には同2万9000ベクレル、10日には同6万4000ベクレルに急上昇した。東電は先月、汚染水がたまったタンク周辺の表土を約1メートル掘って回収したが、濃度が急上昇した原因は不明という。

[読売新聞]

Posted by nob : 2013年09月12日 14:57

無責任の極み。。。Vol.2

■安倍首相:汚染水「完全にブロック」発言、東電と食い違い

 安倍晋三首相が、7日にアルゼンチン・ブエノスアイレスで行われた国際オリンピック委員会(IOC)総会の五輪招致プレゼンテーションで、福島第1原発の汚染水問題をめぐり、「完全にブロックされている」「コントロール下にある」と発言したことについて、「実態を正しく伝えていない」と疑問視する声が出ている。

 9日に開かれた東京電力の記者会見で、報道陣から首相発言を裏付けるデータを求める質問が相次いだ。担当者は「一日も早く(状況を)安定させたい」と応じた上で、政府に真意を照会したことを明らかにするなど、認識の違いを見せた。

 防波堤に囲まれた港湾内(0.3平方キロ)には、汚染水が海に流出するのを防ぐための海側遮水壁が建設され、湾内での拡大防止で「シルトフェンス」という水中カーテンが設置されている。また、護岸には水あめ状の薬剤「水ガラス」で壁のように土壌を固める改良工事を実施した。

 しかし、汚染水は壁の上を越えて港湾内に流出した。フェンス内の海水から、ベータ線を出すストロンチウムなどの放射性物質が1リットル当たり1100ベクレル、トリチウムが同4700ベクレル検出された。東電は「フェンス外の放射性物質濃度は内側に比べ最大5分の1までに抑えられている」と説明するが、フェンス内と港湾内、外海の海水は1日に50%ずつ入れ替わっている。トリチウムは水と似た性質を持つためフェンスを通過する。港湾口や沖合3キロの海水の放射性物質は検出限界値を下回るが、専門家は「大量の海水で薄まっているにすぎない」とみる。

 さらに、1日400トンの地下水が壊れた原子炉建屋に流れ込むことで汚染水は増え続けている。地上タンクからは約300トンの高濃度汚染水が漏れ、一部は、海に直接つながる排水溝を経由して港湾外に流出した可能性がある。不十分な対策によるトラブルは相次ぎ、今後もリスクは残る。「何をコントロールというかは難しいが、技術的に『完全にブロック』とは言えないのは確かだ」(経済産業省幹部)という。

 安倍首相は「食品や水からの被ばく量は、どの地域も基準(年間1ミリシーベルト)の100分の1」とも述べ、健康に問題がないと語った。厚生労働省によると、国内の流通食品などに含まれる放射性セシウムによる年間被ばく線量は最大0.009ミリシーベルト。だが、木村真三・独協医大准教授は「福島県二本松市でも、家庭菜園の野菜などを食べ、市民の3%がセシウムで内部被ばくしている。影響の有無は現状では判断できない」と指摘する。【鳥井真平、奥山智己】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2013年09月12日 14:51

無責任の極み。。。

■染水めぐる首相発言に福島から「あきれた」「違和感」

 「状況はコントロールされている」。安倍晋三首相は、国際オリンピック委員会(IOC)総会で、東京電力福島第1原発事故の汚染水漏れについて、こう明言した。しかし、福島の漁業関係者や識者らからは「あきれた」「違和感がある」と批判や疑問の声が相次いで上がった。

 「汚染水の影響は福島第1原発の港湾内0・3平方キロメートルの範囲内で完全にブロックされている」とも安倍首相は説明した。だが、政府は1日300トンの汚染水が海に染み出していると試算。地上タンクからの漏えいでは、排水溝を通じて外洋(港湾外)に流れ出た可能性が高いとみられる。

 福島第1原発で収束作業に当たる30代の男性作業員は「そんなことを言ってしまって大丈夫なのか」と指摘する。

 地上タンクの設置に携わる作業員仲間からは「簡単に解決しそうにない。深刻だよ」と聞かされる。汚染水問題以外にも、敷地内では突然放射線量が上がるなど、細かいトラブルも絶えない。「廃炉まで、これから何十年もかかる。発言には違和感がぬぐえない」と強調した。

 原発事故のため、福島県の漁業は全面的に中断している。9月に事故後初の試験操業を始める予定だったいわき地区の漁協も、実施の延期を決定。福島県いわき市の漁師、吉田久さん(62)は「国の対策が後手後手だったから汚染水漏れは悪化した。『国を挙げて対応するので安全だ』との主張には違和感がある」としながらも「東京開催は世界から(福島を)認めてもらえたようで、多少は救われた」とも話した。

 いわき市の別の漁師(64)は「汚染水の問題は、これから何十年もわれわれに付いて回るだろう。首相があのような発言をした以上、国が全面的に取り組んでくれるものと信じたい」と語った。

 京都大原子炉実験所の小出裕章助教(原子核工学)は「何を根拠にコントロールされていると言えるのかが分からない。あきれた。安易な発言をしても、約束を破ることになるだけだ」と厳しく批判する。

 政府は原発の周囲に凍土遮水壁を設置し来年度中の運用を目指すとしているが、小出助教は「設置までは汚染水が垂れ流しだし、設置しても、どれだけ漏えいを防げるか疑問だ」と切り捨てた。

[SPONICHI ANNEX]

Posted by nob : 2013年09月08日 21:33

これからのスタイル。。。

■震災時に備えてホームパーティ?「災害バディ」のススメ

 首都直下地震で多数出ることが予想されるのが、独身者の「おひとりさま被災者」。「ひとりだからなんとかなる」が落とし穴。首都圏に多い未婚者は避難所に入れない可能性も大きい。予想される大地震に備え、何から始めるべきか。

 被災時、なんといっても安心できるのは、信頼できる個人宅に身を寄せることだ。実家が遠方の場合、お互いの家での同居も含めて助け合える「災害バディ」を作っておくことを勧める。自分の住居が住める状態でも、ひとりでは心細い。危機管理アドバイザーの国崎信江さんによると、仙台市に住む30代後半の独身女性は、震災時、余震のあまりの怖さに男性同僚を頼り、妻子も暮らす同僚宅に1カ月間同居させてもらったという。

 といっても、30代にもなるとなかなか人にものを頼みにくい。そこでお勧めなのが携帯やスマホなどの「災害用音声お届けサービス」「災害用伝言板」の活用だ。毎月2回と防災週間などに体験できるので、平時のうちにバディ候補数人に音声やメールで、「試しに送ってみた」「その時はよろしく」などと明るくバディ申請するのもひとつの方法だ。

 ホームパーティーもバディ作りには有効だ。仲が良くても、家にまで行く機会はなかなかない。だが早朝や深夜の時間帯に地震が来た時、生存可能時間内に安否を確認してくれるのは、遠くに住む家族ではなく、近所の知り合いだ。歩いて行ける範囲内に、自分のバディ候補を作り、自宅に招き、また自分もバディになりたいと思える相手がいたら相手の家に遊びに行き、道順を覚えておこう。

 誰と、どこで避難生活を送るかを想定できたら、その場所に備蓄を。具体的に何を準備しておくべきかを、国崎さんと、首都直下地震発生から1週間の東京を想定した漫画『彼女を守る51の方法』(古屋兎丸著)とスマホ用アプリ版をともに監修した防災・危機管理ジャーナリスト、渡辺実さんにお願いした。ここではポイントを紹介する。

 まずトイレ。災害が起きたら決して水を流さず、燃えるゴミ袋を便器にかけ、中に吸収剤を入れて使おう。トイレタンクの水は「ほぼ上水を利用しているため、煮沸すれば約10リットルの貴重な飲み水になる」(渡辺さん)ので、ふだんからタンクの掃除をこまめにしておくこと。

 冷凍庫は今後、「備蓄倉庫」としての認識を。「水やアイスバーは普段から冷凍庫に入れ凍らせておき、地震で停電したらすぐ冷蔵庫の一番上に移して保冷剤として活用を。溶けてから飲めばいい」(国崎さん)。庫内の温度はすぐに上がるため、(1)冷蔵庫の中のもの(2)乾物など常温食材(3)非常食の順で食べることを国崎さんは勧める。良い匂いと音がするポップコーンなどは「食欲がない災害時こそ役に立ちます」。備蓄しているカセットコンロで調理しよう。

[AERA]

Posted by nob : 2013年09月08日 21:30

個人の意識が依存従属の呪縛から脱却し、セーフティーネットの拡充と生涯労働可能社会の構築により、老後の不安は払拭できる、、、それが成長の先の成熟した自由社会の姿。。。

■何歳まで生きたい? 働きたい?

「どちらかといえば長生きしたい」と答えた割合では、既婚者は、未婚者よりも約10%多く、その理由は「妻・家族や友人と長い時間を過ごしたいから」がトップ。既婚者は、一人ぼっちの老後より、家族に囲まれて過ごす老後の自分をイメージしやすいだけに、より長生き願望が強くなるのかも。

長寿大国日本。長生きはおめでたいことのようだが、一方では様々な高齢者問題が浮上している。ところでR25世代の男性は、ぶっちゃけ何歳ぐらいまで生きたいと思っているのだろう?

20~30代の働く男性100人にアンケート調査を実施したところ、一番多かったのは80~89歳(32%)。日本人男性の平均寿命は79.6歳(2009年)なので、「平均よりは少し長生きしたい」という人が多数のようだ。「長生きしたい?」の問いにも65%の人が「はい」と答えている。

ではなぜ長生きしたいのか。その理由として一番多かったのが「色々な経験をしたいから」(53.8%)。宇宙旅行も夢ではなくなった現在、長生きして未知の世界を見てみたいというのは、多くの人の望みなのだろう。

逆に「長生きしたくない」と答えた人の理由(複数回答)は「身体が元気なうちに死にたいから」と「家族など周りに迷惑をかけたくないから」がともに57.1%でトップ。長生きしたい気持ちはあっても、体の自由がきかなくなることや、その結果起こるであろう不都合を考えると、長生きを素直に肯定できない複雑な心情が垣間見える。

そんな長生き否定派の人に「寿命は何歳までで十分か?」と聞いてみると、70代と答えた人が25.7%で最多。80代と答えた人も5.7%いたが、90代以上はゼロだった。これに対して長生き肯定派の人に「可能なら何歳まで生きたい?」と聞くと、90代以上と答えた人が63.1%で一番多かった。

しかしこんなご時世で、老後の生活に不安はないのだろうか? 案の定「ある」という回答が89%で圧倒的多数。具体的には「老後の生活をまかなう貯金がないこと」(40.4%)、「ちゃんと年金がもらえるのかどうか」(29.2%)とお金に関する不安が上位に。それを反映してか、43%の人が老後も仕事をしたいと答えており、理由として一番多いのが「年金だけでは不安だから」(51.2%)と、老後の不安要因とぴったりリンクする。

ちなみに「少なくとも何歳まで働きたいか?」に対する答えは、60代と70代がともに34.9%で一番多かった。もはや定年まで勤め上げればその後は年金で暮らしていける時代ではなくなったと、多くの人が危機感を持っていることの表れなのかもしれない。

様々な不安はあれど、全体的には長生きを望む傾向にあるR25世代。誰もが金銭的に安心して老後を送れる日本になってほしいと願うばかりだ。
(山下陽子/Office Ti+)

[webR25]

Posted by nob : 2013年09月08日 12:56

子供じゃあるまいし(呆)、、、思惑も駆け引きも対話しながら巡らせればいい。。。

■安倍首相:中韓首脳と初会話 日本、関係改善に期待

 安倍晋三首相は5日、ロシア・サンクトペテルブルクで開かれた主要20カ国・地域(G20)首脳会議の場で、中国の習近平国家主席、韓国の朴槿恵(パククネ)大統領と初めて会話を交わした。非公式な立ち話だが、日本政府は中韓両国首脳との直接対話が実現したことで、関係改善に向けた一歩と評価する。だが、両国との関係には領土や歴史認識問題など課題が山積しており、正式な首脳会談につなげられるかは依然として不透明だ。

 日中首脳の接触は昨年9月、ロシア・ウラジオストクで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)で、野田佳彦首相(当時)と胡錦濤国家主席(同)が立ち話をして以来。首相と習氏は握手を交わし、首相は「歴史には謙虚に向き合いつつ、未来志向の関係を構築していきたい」と述べた。習氏は「戦略的互恵関係を推進し続けたい」と対日関係の改善に向け積極的な姿勢をアピールした。

 菅義偉官房長官は6日の記者会見で、「(中国との)間合いは少しずつ狭まってきていると申し上げているが、そういうことの一つだ。日中両首脳が初めて言葉を交わした意味は大きい」と関係改善に期待感を示した。政府関係者は「(立ち話は)いい雰囲気だった。関係改善に向け中国は張り切っている」と笑みを浮かべた。

 昨年9月11日の沖縄県・尖閣諸島の国有化以降、両国関係は冷え切っており、G20でも接触はないとみられていた。あいさつという非公式な形ながら初接触が実現した背景には、中国側が経済など実利面で日本との関係改善を必要としている事情があるとみられる。

 中国国内では、経済の成長鈍化による先行き不透明感が増しており、日本との経済関係強化に期待する声が強まっている。だが、尖閣国有化に伴う反日デモなどを受け、中国から東南アジアなどに生産拠点を移す日本企業も多く、2012年の日中の貿易総額は3年ぶりに減少した。

 外務省幹部は、尖閣国有化後も中国が日中韓自由貿易協定(FTA)交渉に取り組んでいる点を挙げ、「環太平洋パートナーシップ協定(TPP)もあり、中国は経済的孤立を恐れている。中国は現実的だから、中国経済に日本が必要と気づいたのではないか」と指摘した。

 とはいえ、中国は尖閣の領土問題を認めた上で棚上げするよう求める姿勢は変えていない。10月のAPECで正式な首脳会談を行うなど本格的な関係改善へとつながる道筋はついていないのが実情だ。

 一方、韓国との関係改善も、一筋縄でいかないと政府内ではみられている。菅氏は記者会見で日韓首脳の会話について「さまざまなレベルで意思疎通を重ねていくべきだ」と述べたものの、会話内容は公表しなかった。韓国側も一切公表しておらず、神経質な両国の対応に、溝は日中関係以上に深いことがにじんだ。外務省関係者は「韓国との問題は感情的な要素が大きい」と対応の難しさを指摘した。【吉永康朗】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2013年09月08日 12:51

被災地復興と原発事故処理は切り離して捉えるべき、、、根拠のない安全を主張する人々は家族全員福島で暮らしてみてください。。。

■東京が安全ならいいのか 原発事故に苦しむ福島 

 2020年夏季五輪開催を目指す東京招致委員会の竹田恒和理事長が、ブエノスアイレスで開いた記者会見で「福島とは離れている。東京は安全だ」と発言したことに、東京電力福島第1原発事故に苦しむ福島県民から「東京が安全ならいいのか」「差別的だ」と反発の声が出ている。

 竹田理事長は、4日の会見で原発事故について「東京は水、食物、空気についても非常に安全なレベル。全く懸念はない」「福島とは250キロ離れている」と述べた。

 「『東京は安全』と強調するのは『福島の現状はひどい』と認めるということ」。福島市から東京都練馬区に自主避難している主婦(37)は憤る。

[西日本新聞]


■外国人は放射能に神経質…石原氏

 東京の五輪招致を打ち出した前都知事で日本維新の会の石原共同代表は7日、福島第一原発の汚染水問題がクローズアップされていることについて報道陣に対し、「被曝(ひばく)体験のない外国人は放射能について非常にナーバス(神経質)になっている。ハンディキャップになっている」と語った。

[読売新聞]


■汚染水「現在も将来も問題ない」 プレゼンで安倍首相

 【ブエノスアイレス=田伏潤】安倍晋三首相は7日午前(日本時間同日夜)、2020年夏季五輪の招致演説で、東京電力福島第一原発の汚染水漏れについて「状況はコントロールされている。決して東京にダメージを与えることを許さない」と強調した。

 その後の質疑で国際オリンピック委員会(IOC)委員から根拠を問われ、「汚染水の影響は原発の港湾内の0・3平方キロメートル範囲内で、完全にブロックされている」と説明。食品や水からの被曝(ひばく)量も厳しい基準を大幅に下回るとし、「健康問題については今までも現在も将来も全く問題ない」と訴え、「抜本解決に向けたプログラムを私が責任を持って決定し、実行していく」と約束した。

 首相は演説後、記者団に「誤解は解けた。世界で最も安全な都市だという理解はいただいた」と自信を見せた。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2013年09月08日 12:32

さらなる強い外圧に期待。。。

■福島などの水産物輸入禁止=汚染水問題で韓国

 【ソウル時事】東京電力福島第1原発の汚染水漏れ問題を受け、韓国政府は6日、福島など8県の水産物の輸入を9日から全面禁止すると発表した。韓国はこれまで8県の50種の水産物の輸入を禁止していたが、汚染水問題で日本産に加え韓国の一部水産物の売り上げが激減するなど影響が出ていることから、厳しい措置に踏み切った。

 対象はほかに青森、岩手、宮城、群馬、栃木、茨城、千葉の各県。2012年のこれら8県からの輸入量は約5000トンで、日本産全体の約15%に当たるという。

 韓国政府当局者は「最近、原発事故現場で毎日数百トンの汚染水が海に流れていることに対し、国民が強く懸念している」と強調。「日本政府がこれまで提供した資料だけでは事態の正確な予測が難しい」と述べ、日本にさらなる情報提供を求める考えを示した。

[時事通信]


■日本政府が福島原発の汚染水対処に大金投入…効果に疑問=中国

 安倍晋三首相は3日、原子力災害対策本部の会議を開き、放射能汚染水に対処するための対策と基本方針を決定した。日本政府は320億円を投入して福島第1原発の4つの原子炉建屋の周囲約1.4キロを囲む凍土壁を設置する方針だ。完成は2015年3月を見込む。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

 地中30メートルに垂直パイプを埋め、冷却剤を注入、温度は最低でマイナス40度になり、パイプの周囲に凍土のバリアが形成される。凍土壁は地下汚染水の周辺土壌への浸透を防ぐとともに、汚染水と混ざった地下水の周辺土壌や海水への流入を防ぐ。

 日本政府と東京電力は2013年5月に同計画を定め、現在は実現可能性を検証している。日本政府はこのほか150億円を投入して2基目の汚染水浄化設備を増設する。東京電力は12年、汚染水に含まれる62種類の放射性物質(トリチウムを除く)を除去できる最新型の液体処理システムを設置したばかりだ。

 しかし、国際原子力機関(IAEA)は13年4月、液体処理システムが予想どおりの効果で放射性物質を除去できていないと判断した。漏えいや腐食がみられたため、同システムは8月初めに停止し、検査・補修中だった。

 原子力災害対策本部が8月7日に発表したデータによると、約1000トンの地下水が毎日、4基の原発周辺を流れており、そのうち400トン前後が原子炉建屋の地下に流入している。残りの600トンのうち約300トンは地下の作業通路内にたまった高濃度の汚染水と混ざり、汚染されて海に流出している。

 これまでに東電は約1000基の貯蔵タンクを製造し、33万5000トンの汚染水を保管している。東電は8月20日、1つのタンクから300トンの高濃度の汚染水が漏えいしたと発表。1日にもタンクをつなぐ配管から漏えいが見つかった。

 ロイター通信は、凍土壁設置の計画は大きな課題に直面しているとし、一部の専門家は、技術とコスト面からこの計画の実現性に疑問を抱いているとした。

 産業技術総合研究所で地下水研究グループ長を務める丸井敦尚氏によると、凍土壁には水密性があるが、通常は工事中に数年使うだけで、長期的な効果はまだ検証されていない。福島原発事故の収拾にはおそらく40年はかかる。米オークリッジ国立研究所が過去に同じような技術で放射性廃棄物を処理したが、使ったのはわずか6年だけだった。(編集担当:米原裕子)

[SBIサーチナ]


■【仏国ブログ】日本が原発輸出する中、安倍首相夫人は原発反対!?

 フランス人が、自身のブログ「Blog de serge angeles」で、安倍晋三総理大臣の妻である明恵夫人の発言について紹介した。

 筆者は、安倍明恵夫人が国会内の講演で、「私は原発反対」と述べたことについて触れた。自身の夫が原発技術を海外に売ろうと推進している中、原発に替わるエネルギーを提案したいと語ったとし、「原発に使っているお金の一部を新しいエネルギー開発に使い、日本発のクリーンエネルギーを売ることができたほうがよい」との発言したことに注目した。

 そこで、昨年12月に安倍総理が政権を握って以来、日本が原発輸出の交渉に力を入れ、サウジアラビア、トルコ、インド、そしてフランスとの協定をすすめてきた背景について言及した。筆者にとって、そのような背景があるにも関わらず、明恵夫人がした発言が意外で驚きだったようだ。

 筆者はさらに「しかし日本では、安倍明恵夫人の'発言'ははじめてではなく、歴代総理の各夫人も注目を集める発言をしてきた」として、その内容を紹介した。

 菅直人元総理の伸子夫人は、「あなたが総理になって、いったい日本の何が変わるの」という本を出版し、シビアな目線で「夫」についてつづっていることを紹介。また、2009−2010年に日本の総理を務めた鳩山由紀夫元総理の妻・幸夫人については、エキセントリックな発言で度々マスコミの注目を集めたと説明。「トム・クルーズとは前世で一度会ったことがある」、「金星に言ったことがある」などの珍言について触れた。

 筆者は今回、日本のファーストレディが公の場で堂々と発言をするのは珍しくないということを知り、驚きを隠せない様子で紹介した。一方で、日本ではフランスの現大統領フランソワ・オランド氏のパートナーが、事実婚であることが珍しく映るようだ。また、前大統領夫人のカーラ・ブルーニは、ゴシップの際、夫であるサルコジ氏を救う発言をするなど、その役割をわきまえていると評価されたこともあった。

 政治体制自体、フランスは大統領制、日本は議会内閣制とその仕組みが異なるものの、「ファストレディの発言」がその内容に関わらず注目を浴びるのは、両国ともに変わらないようだ。(編集担当:下田真央・山口幸治)

[SBIサーチナ]

Posted by nob : 2013年09月06日 15:13

驚、、、呆、、、怒。。。

■自衛隊の多国籍軍参加を提言へ
安保法制懇:北岡座長代理 多国籍軍参加を提言へ

 安倍晋三首相の私的懇談会「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)の座長代理を務める北岡伸一国際大学長は5日、毎日新聞のインタビューに応じた。北岡氏は年内にもまとめる報告書で、集団的自衛権の行使容認に加え、国連決議に基づく多国籍軍などへの自衛隊の活動を広げられるよう新たな憲法解釈を提言する方針を明らかにした。

 北岡氏は報告書の構成について、集団的自衛権、個別的自衛権、集団安全保障の3本柱になるとの見通しを示した。集団安全保障のうち、国際平和協力活動への参加に関しては「国際社会の一員としての義務」と強調。国連決議に基づく多国籍軍に自衛隊が参加し、輸送などの後方支援を可能とする憲法解釈をまとめる考えを示した。【朝日弘行】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2013年09月06日 11:21

単語と文法は自らの言葉で話すための鍵、、、文部省英語も棄てたものではない。。。

■「お待ちしておりました」と
伝えるにはどうしたらいい?

『もし海外出張まで、あと1カ月しかなかったら!?ビジネス英語4週間集中プログラム』の著者、大島さくら子さんが教える、ビジネス英語のミニレッスン。今日は単語力と文法力の鍛え方も併せて教えてもらいます。

「遅かったですね」と
イヤミにならない言い方

 会社などで、アポのある訪問者を受け付ける際に、「お待ちしておりました」と伝える場合がありますが、そのまま訳してWe have been waiting for you.とすると、「ずっと長い間待っています(=遅かったですね)」という意味になり、到着が遅いと相手に対するイヤミや批判と取られる可能性があるので、注意してください。

 そこで、wait for ~ではなく、expect~を用います。
 expectには「期待する、予期する」という意味以外に、「(当然起きることや、来るであることを)待つ、楽しみにする」という意味があります。
 例えば、上司や同僚などの訪問者を自分が受け付けた場合には、

 She has been expecting you.
 「(彼女があなたを)お待ちしておりました」

 と伝えます。
 これは会社への訪問者に対してだけでなく、自宅やパーティなどの集まりで、ホスト役がゲストを迎える際にも歓迎の意を込めて使う表現でもあります。

 いずれの場合も、「~を楽しみにしている」という表現 look forward to ~の現在完了形を用いて、

 We have been looking forward to seeing you.
 「お会いできるのを楽しみにしておりました」

 と伝えてもいいでしょう。
 なお、

 We are expecting you.と現在進行形を用いて、「近い未来の出来事を楽しみに待つ気持ちを表す」ことができます。例えば、

 We are expecting you in Tokyo next month.
 「来月、東京でお待ちしております」

 のように言います。

 ちなみに、She is expecting. は、どういう訳になるかわかりますか?
 これは「彼女は妊娠している」という意味です。expectには「妊娠している、出産間近にしている」という自動詞と、「(女性が)子どもを産む予定である、(夫婦や夫に子どもが)できるはずである」という他動詞があります。他動詞では、

 We are expecting our first child next month.
 「私たちの最初の子どもが来月生まれます」

 のように使います。

単語力と文法力の鍛え方
私の場合

 さて、『もし海外出張まで、あと1カ月しかなかったら!? ビジネス英語4週間集中プログラム』の発売を記念したこの連載も今日が最終回です。

 そこで、最後に、英語をマスターする上でまず必要な「単語力(語彙力)」と、それらの単語を相手に通じるように文章にして組み立てるのに必要な「文法力」の身につけ方について、お話ししたいと思います。

 まず単語ですが、私がいつも心に置いているフレーズが、「単語は出会い」です。

 単語はたくさん出会えば出会っただけ覚えられます。

「全然覚えられない!」「また同じ単語を辞書で引いている……」と嘆く声をよく聞きますが、忘れても決して落ち込まないでください。
 忘れたらまた辞書を引いて、意味を確認するだけの話です。そうやって、何度も出会って覚えていくものです。

 そのためには、電子辞書を持ち歩き、気になった単語は常に引ける状態にしておくといいでしょう。
 私はそれプラス、単語カードを自分で作成して、それをいつもポケットに入れ、時折カードをシャッフルしながらテストをし、単語力をじわじわとつけていきました。

 文法に関しては、基本的な英会話であれば中学卒業レベルで十分ですが、もっと複雑な状況や自分の深い気持ちなどを表現したいのであれば、やはり高校卒業レベルの文法は必須です。
 今のうちに、高校レベルの参考書を使って、一通り総復習をするといいと思います。
 英文法を体系的に学習することは大事です。やり終わった後は、大きな自信を得ることでしょう。

 私自身は数年に一度、半年から1年かけてcover to cover「最初から最後まで、全巻を通して」で総復習しています。あとは、忘れてしまったり、わからない文法事項が出てきたら、その都度確認し、調べるということを繰り返しています。

 『もし海外出張まで、あと1カ月しかなかったら!? ビジネス英語4週間集中プログラム』では、第1週目に7日間かけて10の文法を復習します。

 「いきなり文法…」「学校みたいでウンザリ」と読者の方のやる気を削ぐことにならないかと、この並び順には悩みましたが、やはり最初に基本的な文法を復習しておかないと、2週目以降の、「使える10のフレーズ」も、「リスニング」も「スピーキング」も満足いくものにならないと思い、1週目に文法を置いています。

 単語力と文法力があって初めて、英文が読めて、聞けて、書けて、そして話すことができるようになるのです。

ビジネスチャンスはバスと同じ!?

 では、本日の一言です。今日は、イギリスの実業家、ヴァージングループの創始者のリチャード・ブランソン(Richard Branson)氏の言葉です。

 Business opportunities are like buses, there’s always another one coming.
 「ビジネスチャンスはバスと同じである。いつだって次が来る」

 チャンスを逃してしまっても、あまり落ち込まないことですね。
 英語で失敗する日もあるでしょう。でも、It’s not the end of the world.「この世の終わりではありません」。次の機会にがんばりましょう!

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年09月06日 11:14

武力介入への支持支援など愚行暴挙の極み、、、悪の枢軸への従属からの脱却こそ日本が今後進むべき途。。。

■安倍政権は米国の性急なシリア攻撃にブレーキをかけるべきだ

 米国のシリア攻撃は、オバマ大統領が議会にその承認を求める方針に転換し、早くても9日以降に先送りされた。これにより、株式市場も、投資家の中東リスクへの警戒感が弱まり、持ち直している。

 言うまでもなく、米国の性急なシリア攻撃は誰のためにもならない。とりわけ米国の威信が失墜し取り返しのつかない事態に陥る恐れがある。

 当面懸念すべきことが3つある。

「世界の悪を排除する」のは
米国の義務・権利ではない

(1)何よりも、現状での米国のシリア攻撃には正当性、合法性がきわめて乏しい。

 アフガン、イラク両戦争には、「9.11」国際テロに対する自衛戦争の要素もあった。だから、国連憲章で認められた「個別的自衛権」や「集団的自衛権」の発動とみなされる余地もあった。

 だが、今回、米国はシリアから武力攻撃を受けてはいないからどう考えても米国の自衛戦争ではない。

 そうすると、今回の米国の軍事介入は、国際社会の意を受けた「警察行動」として正当化される他はない。

 しかし、国連安保理では中国とロシアが攻撃に反対し、“特別の関係”にある英国も軍事介入の不参加を決めた。

 だから、米国がこのまま予定通り開戦に踏み切れば、米国の内外から攻撃の正当性を強く批判されるだろう。

 そもそもオバマ大統領は、ブッシュ前大統領の「単独行動主義」を厳しく批判し、国連重視の「国際協調主義」を高く掲げて登場したはずではなかったか。米国民の期待はもちろんわれわれの期待もそこにあった。

 オバマ大統領は8月31日「われわれはアメリカ合衆国だ。ダマスカスで起きたことに目をつむることはできないし、してはならない」と強調した。アメリカ合衆国なら何をしてもよいのか。与党民主党の下院議員でも「憲法には、米国が世界の悪を排除する義務があるとは一言も書いていない」と言っている(9月2日朝日新聞)。

 米国憲法どころか、国際法にもそのような米国の義務や権利は存在しない。

 シリアのアサド政権が反体制派に対して化学兵器を使用して多くの犠牲者を出したという疑惑には国連の調査団がシリア入りして調べて31日に出国。採取した犠牲者の血液などの分析をオランダのハーグで急いでいる。化学兵器禁止機関は最長3週間はかかると言うが、どうして米国はその調査結果を待てないのか。

 イラク戦争開戦時に、フランスは、大量破壊兵器の調査を100日延ばすことを主張したが、ブッシュ政権はこれに応じないで開戦。結局、イラクに大量破壊兵器は存在せず、アルカイダとの関係も認められなかった。

 今からでも遅くはない。米国は、最小限①国連調査団の分析結果を待ち、②化学兵器使用の独自の証拠を前面開示し、③それに基づいて中露両国を説得する手順を踏む必要がある。

米国の攻撃で絶望的になる
シリア内戦の平和的解決

(2)一体、米国の予告したシリア攻撃に意図した効果があるのか、建設的な方向を見出すことができるのか。それも再検討する必要があろう。

 オバマ大統領は「短期的、限定的な攻撃」と明言するが、時と場所を明示した攻撃に効果があるとは思えない。攻撃されることが明らかな場所には、それに対抗する備えが当然あるだろう。「明日自宅に逮捕しに行く」と予告すれば、ほとんどの犯人は逃げるだろう。

 また、武力攻撃によって、シリア内戦の平和的解決はほとんど絶望的になることも覚悟する必要があろう。さらに、第6次中東戦争への発展の可能性も高まるだろう。

 議会承認を求めるというオバマ大統領の方針転換は、大統領の胸中に迷いが生じたという印象を受ける。その迷いは内外から歓迎されるところだ。

安倍政権にいま、
求められる正しい対応とは

(3)安倍晋三政権は、米国の性急なシリア攻撃にブレーキをかける役割を果たすべきである。幸い今のところ政権内には慎重論も強いようだ。

 日本政府は、まず米国に「国連調査団の分析結果を待つべき」と強く進言する必要がある。親友が間違いを犯そうとするとき、断固としてそれをとめるのが友人である。

 尖閣問題など東アジアの状況だけを念頭に置いて、米国に無条件に同調するのは筋違いもはなはだしい。

 われわれへの主権侵害をはね返す力は、一にわれわれの独立の気概であり、二に国際世論からの支持である。

 国際世論が納得する安倍政権の正しい対応を期待する。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年09月05日 08:33

それを看過してきたのは私たち国民の一人一人。。。

■福島第1・汚染水:海外メディア辛辣報道

 東京電力福島第1原発の汚染水事故で、海外メディアが日本政府や東電に厳しい目を向けている。2020年夏季五輪の開催地決定を前に470億円の国費投入を打ち出したことも「東京の集票目的」とみなされ、反応は極めて辛辣(しんらつ)だ。後手に回った汚染水事故が、五輪招致のみならず、日本政府の信用に影を落としている。【朴鐘珠、ベルリン篠田航一】

 猪瀬直樹東京都知事が国際オリンピック委員会(IOC)総会のためブエノスアイレスに乗り込んだ2日、都内の日本外国特派員協会で原子力規制委員会の田中俊一委員長が記者会見に臨んだ。記者席は満席、立ったままの記者もいた。

 田中氏が、汚染水の放射性物質の濃度を基準値以下に薄めて海へ放出するのもやむなしと発言すると、仏AFP通信は「福島の(汚染)放水避けられず」と速報。オーストラリアの全国紙は「海を核の捨て場に」の見出しを掲げ「環境保護論者や漁業関係者、近隣諸国の激しい怒りを買うだろう」と伝えた。

 会見で田中氏に質問したフランスRTL放送の記者、ジョエル・ルジャンドル氏は3・11以前から日本で取材している。フランスも原発大国。同氏は原発への賛否以前の問題として、東電の企業体質に嫌悪感を抱いていると語る。「情報を公開せず、疑惑が浮上するとまず全否定する。ほとぼりが冷めたころに事実を認めるので非常にずる賢い。日本人や日本メディアの忘れやすい気質を利用している」

 マドリードに本社を置くスペイン通信社の東京支局の男性記者、アンドレス・サンチェス・ブラウン氏(33)は、震災後に宮城でボランティアをしながら、福島の被災者を取材してきた。参院選直後に汚染水漏れが発表された背景に意図的なものを感じており「東電をウソつきとまでは呼ばないが、事実を矮小(わいしょう)化させ発表しているのが分かる」と言う。

 外国人記者の東電への不信感は、世界各地の報道に反映されている。独紙フランクフルター・アルゲマイネは「東電は外国人記者に『原発は制御下にあり危険は全くない』と説明したが、汚染水は太平洋に流れ込んでいた。こうしたウソと隠蔽(いんぺい)工作で、東電が本当に事故から学んだのかと国民は疑念を深めている」と非難した。

 批判の矛先は、原発再稼働と輸出に突き進む安倍晋三政権にも向かう。米紙ニューヨーク・タイムズは「安倍首相が事故処理に積極的な役割を果たすと約束した2週間後に汚染水漏れが発覚した。約束に対する首相の真剣味が問われる」と指摘。政府が3日発表した470億円の汚染水対策費について、米AP通信は「大部分が発表済みのもので、五輪開催地の投票を前に安全性の宣伝との見方が大勢」と伝えた。4日付の韓国有力紙、朝鮮日報は論説委員のコラムで「(IOC総会を意識した対策ということが)事実だとすれば、日本は原発を安全に管理する能力も良心もない国だ」と書いている。

 サンチェス・ブラウン氏は、五輪候補地のライバル、スペインでは汚染水という「敵失」を歓迎するような報道は見当たらないとしつつも「五輪には海の競技もある。東京湾が福島から離れているとはいえ、汚染水が選考委員に良くない印象を与えているのは確か」と厳しい見方を示す。

[毎日新聞]


■汚染水漏れ事故は東電にすべてを押し付けた政府の責任だ
田原総一郎

原発事故が発生したのは民主党内閣のときで、民主党内閣は原発事故の責任と対応をすべて東電に負わせた。それが事態を悪化させたのだ。

 東京電力・福島第一原子力発電所で放射能汚染水がタンクから漏れた事故が深刻な問題になっている。原子力規制委員会は8月28日、この汚染水漏れ事故について、国際原子力事象評価尺度(INES)を「レベル3」(重大な異常事故)に引き上げた。

東電にすべての責任を負わせ、事態が悪化

 政府はなぜ今まで汚染水問題に手をつけてこなかったのか。これが一番問題である。

 福島第一原発の建屋の地下に流れ込む地下水は1日約400トンとも言われる。その地下水は原子炉を冷却した水と混じって汚染水となる。東電はその汚染水をタンクに貯めて原発敷地内に保管しているが、その数は約1000基にも上る。

 タンクから漏れ出した汚染水について、東電は8月19日に規制委に「少なくとも120リットル」と報告していたが、20日になって約300トンに修正したため、事態を重く受け止めた規制委は当初の「レベル1」(逸脱)から「レベル3」に引き上げた。

 汚染水漏れはこれまでにもあったが、なぜこれほど深刻な事態になったのか。基本的には、原発事故対応の体制に問題があったと私は考えている。原発事故が発生したのは民主党内閣のときで、民主党内閣は原発事故の責任と対応をすべて東電に負わせた。それが事態を悪化させたのだ。

ようやく「国が前面に出る」と表明

 もし米国で原発事故が起きたらどうなるか。政府が最初から乗り出し、軍を出動させて事故処理にあたるだろう。

 ところが福島第一原発事故では、事故処理を東電という民間企業にすべて任せてしまった。このことがそもそも大きな問題だった。

 原子炉建屋に1日約400トンの地下水が流れ込む問題は、本来なら敷地内に入る前段階で地下水をくみ上げ、汚染されていない状態で海に流せば何の問題もなかったはずだ。そうした対策がとられずにこれまでやってきたのである。

 自民党政権になり、今年5月、経済産業省が原子力建屋の地下に流れ込む地下水を減らすため、建屋を囲む遮水壁をつくるように東電に指示していた。技術的課題が多いのは確かだが、これまで実行に移されなかったのは東電には費用負担する余力がなかったことも影響している。

 政府はようやく「国が対策の前面に出る」という姿勢を固めた。茂木敏充経産相は26日、汚染水漏れの現場を視察し、「汚染水対策は福島第一原発の廃炉に向けた取り組みと切り離せない重要な課題。東電任せでは解決は困難だ」と述べた。

国費投入に消極的な財務省

 茂木さんは汚染水の濃度を下げる新型浄化装置「アルプス」を9月中旬から稼動させるなど5項目を東電に指示した。また、地下水の流入を防ぐ凍土遮水壁の設置などに予備費(内閣の裁量で使途を決められる費用)を活用すると明らかにした。

 東電は新型浄化装置でトリチウム以外の放射性物質を基準値以下にした汚染処理水を海に放出したいと考えているが、福島県漁業組合連合会(県漁連)などが強く反対しており、話し合いがついていない。

 県漁連の東電に対する不信感は強い。東電は原発事故が起きることはないと過去に言い続け、原発周辺の双葉町や楢葉町、大熊町などでは避難訓練さえしてこなかった。しかし、事故は起きた。だから福島の人々は、東電に対して強い不信感を抱いているのだ。

 ところが事故発生当時の民主党政権はすべてを東電に任せた。原発事故の処理は東電が責任を負うとして、政府や国が批判の矢面に立たされることになる国費の投入などに消極的だった。

 自民党政権は今回、「国主導」で汚染水対策をすることを決め、県漁連と話し合う意向だ。しかし、これに反対する“組織”がある。財務省だ。新たな賠償により国の財政が膨らむようなことはしたくないからだ。

「大変だ」と大騒ぎするだけのメディア報道

 自民党政府と財務省の話し合いはことのほか長引いた。本来なら、自民党政権ができてすぐに「国主導」の体制をつくるべきだった。茂木経産相が福島第一原発を視察した26日に「国が対策の前面に出る」という考えを示したのは、ようやく体制づくりができたことを意味する。

 私はマスメディアの報道にも問題があると考える。原発について「大変だ」とばかり書くが、どうすれば問題が解決できるのか、解決するためには東電任せで大丈夫かなど、問題の本質をつくような記事を書かない。「原発=大変だ」と書いていれば無難だと考えているかのようである。

 福島原発事故対応の最大の問題は、民主党政府が東電を悪者にし、すべてを東電に任せ、政府も経産省も学者もみんなが責任逃れをしてきたことである。今回、自民党政府が「国主導」の姿勢を明確にし、新しい体制をつくったのは重要な舵切りと言える。

 菅直人首相(当時)は「原発の再稼動にはストレステスト(耐性調査)が必要」と主張し、それにより日本の原発が2012年5月にすべて停止した。欧州のストレステストは稼働したまま行われる。再稼動の前提条件としてストレステストを位置づけ、全原発を停止させる必要があったのだろうか。

世論迎合的な体質が事故対応を遅らせた

 当時、民主党内でもめた別の問題もあった。福島県の人々への損害賠償である。民主党内には東電を法的整理しようという声があったが、もし東電を整理してしまったら賠償ができなくなる。

 そこで、東電が賠償するが、その資金は原子力損害賠償支援機構を通じて国が資金援助するという体制をつくった。その仕組みを考えたのは仙谷由人氏である。民主党内には反対の声も多く、仙谷さんは「東電を守った」として悪者扱いされた。しかし、損害賠償をきちんと行うためには、こうした仕組みが必要だったのである。

 以上に述べてきたような民主党の世論迎合的な体質や、マスメディアの「原発は危ない」「東電が悪い」と言っていればいいという体質によって、福島第一原発の事故対応が遅れてしまったのは否めない。

 今回の汚染水漏れ事故は、その象徴的な出来事だと言える。

[NIKKEI BP NET]

Posted by nob : 2013年09月05日 08:06

遅きに失するも確かな一歩、、、立場と役割ならびに責任の所在の明確化が急務。。。

■福島第1原発:政府の汚染水対策 柱は「アルプス」増設

 政府が3日決めた東京電力福島第1原発の汚染水対策の柱は、地下水が原子炉建屋に流入するのを防ぐ「凍土遮水壁」の建設と、汚染水から放射性物質を取り除く多核種除去装置「ALPS(アルプス)」の増設・改良だ。両事業に計470億円の国費を投入し、汚染水問題収拾へ「国が前面に出る」(安倍晋三首相)姿勢をアピールする。

 事業費の内訳は遮水壁320億円、除去装置150億円。今年度予算の予備費(総額約3500億円)から遮水壁に140億円、除去装置に70億円を充て、事業を前倒しで進める。

 組織体制も強化。経済産業省や原子力規制庁に加え、国土交通省や農林水産省も入る関係閣僚会議を設け、汚染水を増幅している地下水対策などに政府一丸で取り組む。また、福島第1原発近くに現地事務所を設けて国の担当者が常駐、東電や地元との連携を強める。風評被害防止を狙いに海洋での放射性物質の監視を強めるほか、在外公館を通じた国際広報体制も充実させる。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2013年09月04日 12:07

私も日々攻めています。。。

■三浦雄一郎の奇跡は「月1回食べる1.5キロのステーキ」のおかげ?

 今年の5月、80歳にして3度目のエベレスト登頂に成功。“大きな夢”が身体を作り上げてきた。

 三浦雄一郎さんは1932年、青森県生まれ。66年に富士山の直滑降を成功させて、一躍有名になった。53歳で世界七大陸最高峰からのスキー滑降を達成し、70歳、75歳でエベレスト登頂に成功。そして今回は80歳という世界最高齢での登頂を成し遂げた。

 病気やケガも度々経験している。60代は肥満や狭心症、糖尿病に悩まされ、76歳では骨盤骨折により再起が危ぶまれた。不整脈で何度も心臓を手術している。

 しかし、それらを乗り越え、今も驚異的な身体を維持している。

「健康法には“攻め”と“守り”があります。僕は無理をしない、控えるという姿勢ではなく、いくつになっても攻めるべきだと思うんです。忙しいからジムに通ったことはないのですが、いつも両足に約5キロの重りをつけ、20キロの荷物を背負って歩いています。部屋には3キロ、10キロの鉄アレイがあって、朝起きたら、ぶらぶら持ち上げたりするんです。筋力を鍛えると骨密度が上がり、成長ホルモンが出るんですよ」

 三浦さんはそう話す。年をとったら「脂分は控えめに」などと言われるが、三浦さんは食生活でも“攻め”の姿勢だ。

「月1回は息子の豪太と二人で1.5キロのステーキを食べます。普段は300グラムほどの肉を週に1、2回。納豆やヨーグルトなどの発酵食品も毎朝食べます。

 そして、何よりも大切なのはメンタルだという。

「たとえば、同じ年齢の人が同じ条件で手術しても、『生きるぞ』という意欲がある人はすぐ治るし、『もうだめだ』と思っている人は本当にだめになってしまうそうです。単純に言えば、プラス思考が大事。マイナス思考の人はできない理由を並べるけれど、僕は『どうやったらできるか』しか考えない。どうしてもエベレストに登りたかったから、ケガも病気も乗り越える以外なかったんです」

 次の目標は、85歳でヒマラヤ山脈のチョーオユー(8201メートル)からスキー滑降すること。

「面白いからやってみたいんです。それに、健康長寿社会がこれから日本の課題になる。医学博士の豪太とともに、どうやったら元気に長生きできるかを解明したい」

 人間の可能性は果てしない。三浦さんはそれを体現している。

[週刊朝日]

Posted by nob : 2013年09月03日 15:45

言語の問題ではなく、、、結局は人間性の問題。。。

■「忙しい」を感じよく
言うにはどうしたらいい?

『もし海外出張まで、あと1カ月しかなかったら!?ビジネス英語4週間集中プログラム』の著者、大島さくら子さんが教える、ビジネス英語のミニレッスン。今日も役立つフレーズを紹介します。

“I’m busy.”では
相手がムッとするかも

 電話の取りつぎ先の人が、別件などで対応できない際に、

 She is busy.
 He is busy.

 などとbusy「忙しい」を用いると、相手の気分を害するかもしれません。
 「あなたの用件よりも大事な仕事で忙しい」のようにとられる可能性があるからです。

 私の講座でも、受講生が欠席した翌週には必ずその理由を尋ねるのですが、最初の頃、あるいは初めて講座に参加する人の中には、”I was busy.”と答えるパターンが多くみられます。

 そのたびに”Oh, really? I was busy, too.”「そうですか、私も忙しかったですよ」と言って、busyは使わない方がいいというメッセージを伝えます。

 それでは、どのような単語を使うべきなのでしょうか。
 busyよりも不可抗力で身動きが取れないニュアンスがあるoccupied 「忙しい、かかりきりで」がいいでしょう。tied up 「かかりきりで身動きが取れない」も同様に使えます。ですので、

 I’m tied up.
 He is tied up.

 とすればOKです。

 特に電話や会議などに「出ることができない」と伝える場合は、available「出られる、対応できる」もよく使います。つまり、

 She is not available.

 になります。

 何で忙しいのかを伝えたいときは、withで続けて、

 She is occupied with interviews today.
 「本日、彼女は面接にかかりきりです」
 He has been tied up with in a meeting all morning.
 「彼は午前中いっぱい会議で手が離せません」

 のように使います。

 また、冒頭に「あいにく、残念ながら、申し訳ございませんが」という意味の、Unfortunately、I’m afraid、I’m sorry butを付けると、より丁寧になります。
大島さくら子先生の最新刊『もし海外出張まで、あと1カ月しかなかったら!? ビジネス英語4週間集中プログラム』。28日間で文法、リスニング、スピーキングを鍛えます。

 ちなみに、「今、お忙しいですか」と尋ねるときは、

 Are you busy right now?

 とbusyを使うのは、まったく問題ありません。

英語は忙しいほど上達する!?

 英語学習はとにかく時間がかかります。
 バイオリンやピアノが、すぐ弾けるようにならないのと同じです。

 そこで、できるだけ短期間で英語力を伸ばしたいのであれば、できるだけ時間を作ることが大切です。
 英語力は、かけた時間に比例して伸びていくものだからです。

 とはいっても、多忙なビジネスパーソンにとっては、時間の確保が一番難しいかもしれません。長時間会社に拘束され、英語学習に費やせる時間は1日せいぜい30分程度、という人も多いでしょう。

 そこで、大切になるのが集中力です。
 「時間がない!でも、英語力を上げるのはビジネス上必須!」という危機感が集中力を高めます。集中力というのは、時間と競争することで鍛えられ高まっていくのです。

 わずか30分でも、ものすごく集中していれば、のんびりと1時間2時間かけてやるよりもずっと効果があります。

 まずは、1日のタイムテーブルを見直してみましょう。通勤時間の10分、ランチタイムの10分、トイレに入っている5分など、細切れ時間を有効に活用してみると、意外に1日に1時間程度が確保できるかもしれません。

 少しずつでも集中して毎日やること。英語の実力アップに欠かせないポイントです。

スティーブ・ジョブズの言葉に学ぶ

 最後に今日の一言です。今日はアップル社共同創立者のスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏の行った、スタンフォード大学卒業式のスピーチからです。

 Your time is limited, so don’t waste it living someone else’s life.
 「時間には限りがある。だから、誰かの人生を生きることで浪費すべきではない」

 まさに、Life is short.「人生は短い」。後悔しないように毎日過ごしたいものです。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年09月03日 15:34

愚行暴挙の極み。。。

■日本の支持を要請…米、シリアに軍事介入の場合

 【ワシントン=今井隆】米政府が日本政府に対し、シリアへの軍事行動に踏み切った場合には、速やかに支持を表明するよう求めたことが30日、分かった。

 日米関係筋が明らかにした。米政府としては、同盟国である日本など各国から幅広い支持を取り付けることで、国際社会に軍事行動の正当性を訴える狙いがある。

          ◇

 自民党の石破幹事長は31日午前、米国がシリアに軍事介入した際の対応について、「米国からきちんとした説明を受け、国民にも説明できれば、行動を支持することが必要だ。得心すれば、支持する選択を安倍首相はするのではないか」と述べた。鳥取市内で記者団の質問に答えた。

[読売新聞]

Posted by nob : 2013年08月31日 14:54

それにしても感性豊か。。。

■ヤグる・俺足族・やばば⇒流行りのギャル語どれだけ知ってる?

若い女性の言葉、いわゆるギャル語。最近ではネットを使うギャルが多いことから、もうネットスラング化しているギャル語がたくさん出現しています。そこで、よく見かけるギャル言葉をピックアップしてみました! あなたはいくつ、わかりますか?

■「いつやるの?」→「後でしょ」

今年流行した「いつやるの?今でしょ」の逆言葉。使い方は「いつやるの?」の返信に「後でしょ」と返すようです。

■「俺足族(おれあしぞく)」

ジャニーズのグループKis-My-Ft2(キスマイフットツー)、略してキスマイのファンを意味する言葉。キスマイフットツーをそのまま訳すと、俺の足にキスしろという意味になることから、「キスマイ」→「俺足」となり、ファンを意味する「族」がついたと言われています。

■「KS」

LINEでメッセージが既読なのに、返信がない状態のこと。

■「激おこぷんぷん丸(げきおこぷんぷんまる)」を含む、怒るの6段活用

どの位怒っているのかをあらわす、ギャル語の怒る6段活用のうちのひとつ。「おこ」→「まじおこ」→「激おこぷんぷん丸」→「ムカ着火ファイヤー」→「カム着火インフェルノ―ォォォォオオウ」→「激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム」と、怒りのレベルによって使いわけるみたい!?

■「ぁ、ぃ、ぅ、ぇ、ぉ」、「ゎ」などの小さいひらがな

ギャル文字とも呼ばれる、文字遊びの一種。また漢字を分解するバージョン(「神」→「ネ申」など)があったり、文字を記号に置きかえるバージョン(「た」→「T=」)もあります。

■「つらたん」

具合が悪い時や、寂しい時、つらい時に使う言葉。

■「ふぁぼる」

ツイッターのつぶやきを、お気に入り登録すること。

■「フォロバ」

ツイッターのフォローバックの意味。

■「ヤグる」

タレント矢口真理さんの、ワイドショーをにぎわせた事件にちなんだ言葉。浮気を彼氏に目撃されることを指す。

■「やばば」

「やばい」の造語。「ば」の数が多ければ多いほど、やばさが大きいことを意味する。

■「ヤラカシ」

アイドルのプライベートを追う、行き過ぎたファンのこと。

■リア垢

リアルアカウントの意味。

■「笑笑」

ネットで使う「w」を「笑」に換えたもの。「w」は嘲笑する時にも使われるが、「笑」は「ニコ」や「クス」位の笑いをあらわすために使われたり、「w」に抵抗のある人が使ったりするとか。

まだまだ若い女性がつくりだす、新語や造語はたくさんあります。とりあえずは意味を知っておけば、相手が何を言っているのかはわかるかも!? 次世代の人々との、未知なるコミュニケーションに、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか?

[マイナビウーマン]

Posted by nob : 2013年08月31日 11:57

自ら使わなくとも相手を理解するうえで決まった言い回しを覚えることは不可欠。。。

■「かまわない」と伝えるには
どうしたらいい?

『もし海外出張まで、あと1カ月しかなかったら!?ビジネス英語4週間集中プログラム』の著者、大島さくら子さんが教える、ビジネス英語のミニレッスン。今日も役立つフレーズを紹介します。

英語嫌いでも大丈夫!

 突然ですが、みなさんは英語が好きですか?
 私は企業研修も担当していますが、よく「私は英語が嫌いなんですけど大丈夫でしょうか」と、心配そうに訴えてくる方がいます。
 上司の命令や昇格試験のために無理やり参加している方もいるからです。

 私はそんな方には、「英語が嫌いでもまったく構わない」と答えています。
 確かに英語が好きな方が学習意欲が湧きやすく、楽しいと思う気持ちに早くなれるでしょう。

 でも、そうでなくても、「英語で交渉をバリバリやっている自分」「スマートにプレゼンをこなす自分」「辞書を使わずに自由自在に英文メールを書いている自分」など、英語を駆使してビジネスをしている自分の姿を強くイメージすれば、モチベーションは上げられます。

 気持ちが萎えそうになったときは、みなさんも、自分の未来の姿を思い浮かべて乗り切っていきましょう!

「かまわない」のさまざまな言い方

 では、今日のレッスンを始めましょう。

 「パーティに参加できないかもしれない」と申し訳なさそうに相手に言われたときに、「参加できなくても問題ないですよ→かまわないですよ」と伝えるつもりで、

 I don’t care if you can’t join the party.

 と言ったら、相手はどんな気持ちになるでしょうか。

 care ~は、「~を気にする/かまう」という意味ですが、do not careは「かまわない」というよりも「気にしない」という意味合いを持つので、どちらかと言うと「どうでもいい」という、相手を突き放す投げやりな印象を与えてしまいます。

 つまり、「あなたがパーティに参加できなくても、どうでもいいです」と伝えてしまっているのです。

 相手を思いやって「かまわない、嫌ではない、どちらでもいい」と言う場合は、mind~「~を気にかける/心配する/かまう」の否定形、do not mindを用います。

 つまり、前述の文は、

 I don’t mind if you can’t join the party.

 に直せばOKです。他にも、

 They said they didn’t mind hard work.
 「彼らは重労働をいとわないと言いました」
 I hope you don’t mind if I call you by your first name.
 「あなたをファーストネームで呼んでもかまわないといいのですが」

 のように使うことができます。

 ちなみに、mindを命令形で用いると「注意を払う、留意する、気をつける」という意味になります。
 ロンドンの地下鉄でよく聞く有名なフレーズの”Mind the gap.”は、「電車とホームとの間の隙間に注意してください」とアナウンスしているのですね。

 なお、

 It doesn’t matter either way.「どちらの方法でもかまいません」

 のように、It doesn’t matter ~「~してもかまわない」を用いた表現もありますが、これは「大した問題ではない、どちらでもいい」という意味で、do not careとdo not mindの中間のニュアンスとなります。

 その他、

 I’m open.「私はオープンです→かまわないです」
 Fine by/with me.「私はかまわないです」

 という決まった表現もあります。

やる気が出ないときの処方箋

 それでは、最後に今日の一言です。今日は、ディズニーランドの生みの親、ウォルト・ディズニー(Walt Disney)の名言です。

 The way to get started is to quit talking and begin doing.
 「スタートを切る方法は、しゃべるのを止めて動き始めることだ」

 やらなくてはならないことはわかっているけど、なかなかエンジンがかからない、やる気が起きないということは誰にもあります。
 英語があまり好きでない、苦手だな……という方は英語学習にやる気が出ないということもあるでしょう。

 でも、「やる気」はじっと待っていれば、どこからかやって来るというものではありません。

 やる気が出ないときは、とにかく始めてみること。
 英語のテキストを広げてみる、ニュースを聞いてみるなど、やり始めることで、やる気は起こってきますよ。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年08月31日 09:59

政府の愚行暴挙を諌めんとするこれからの国民の理性に期待。。。

■安倍政権を急失速させる!?
「4つの強行」に不安が募る

 このまま安倍晋三政権が(1)消費増税の予定通りの実施、(2)原発の全面的再稼働、(3)集団的自衛権行使のための憲法解釈の変更、(4)TPPの年内合意を強行すれば、おそらく内閣支持率は遠からず大幅に急落して政権運営がきわめて困難になるに違いない。

 これらはほぼ同時進行で進んでいるので、今年末が大きな山場となるだろう。

 確かに安倍政権は、衆参の安定多数を基盤として政策も法案も思いのままに通すことができるように見える。だが政治は決してそういうことにはならない。安定多数であっても支持率が30%を割れば、政策も法案も暗礁に乗り上げて一歩も進むことができなくなる。自民党内、与党間に亀裂が起こって内部抗争を生み、内閣が漂流することにもなりかねない。

 私もそうだが、安倍首相への期待感は、やはり「成長と改革」にある。未だその期待は消えたとは言えないが、前述4つの強行によってたちまち色あせてしまうだろう。

「国益のため」という言葉ほど
いかがわしいものはない

 問題は、この4つの推進力になっているのが政治ではなく行政であり、政治家ではなく官僚だということが日増しに明らかになってきていることだ。

 すべては「国益のため」と強調されるが、この国益という言葉は実にいかがわしい言葉だ。むやみに“国益”を標榜して強行しようとする人は、そのほとんどが省益などの“組織益”のために動いている。

 一体、国益と言っても、目先の国益と長期的な国益には大きな違いがあり、それどころかしばしば逆の場合さえある。

 今回のTPP交渉についても、来年の中間選挙を見据えて年内合意にこだわる米国に追随。普天間問題のマイナスをカバーしたり、尖閣問題への支援を期待しているように見える。

 だが、譲歩を重ねたTPP参加は、日本の産業構造や経済構造はもちろんのこと、国土の構造や生活、文化まで大きく変貌させるものである。そんな国のかたちを変える重大な案件について、十分な検討をしたのか、その覚悟はあるのか。

 TPP参加は、一部の人たちに、あるいは一時期限りの利益をもたらすに過ぎない恐れがある。だから拙速に対応せず、あくまでも将来の国家経営を考えて百年の計のもとに時間をかけて進めるべきだろう。

与党の存在感がない一方で
前面に現れる“官僚”の存在感

 直近の世論調査は、4つの強行に対して“否”とする人が増え続けている。もっと切迫すれば、もっと世論は先鋭化するだろう。

 官僚組織には、省益と結びついた悲願とも言える課題がある。それらは、安定政権が出現すると、この時とばかり“国益”の名においてゴリ押しされてくる。4つの強行論にはその色合いが濃い。

 消費増税についての“有識者”の意見聴取が始まったが、本質的には集団的自衛権についての有識者会議などと手法は同じである。

 一体、自民党はどうなったのか。与党はどうしているのか。有識者の意見を聞くなら党が中心となって聴けばよいではないか。4つの重要課題について与党の存在感がなく、官僚、学者、専門家が前面に出て来過ぎている。その人選は官僚主導によるものだろうから、“有識者”の活用はほとんど特定の方向への誘導作戦であろう。

 そもそも、“官邸主導”は“官僚主導”になるのが常である。

 そして、その失敗の責任は他でもない首相個人に帰せられることになる。

 首相は民意を背景にした与党の力をもっと重視する必要がある。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年08月31日 09:44

結局は自らのその時々の気持ちを自らの言葉で英作文していくしかない。。。

■「わからない、知らない」
と伝えるにはどうしたらいい?

『もし海外出張まで、あと1カ月しかなかったら!?ビジネス英語4週間集中プログラム』の著者、大島さくら子さんが教える、ビジネス英語のミニレッスン。英語が必要な場面に遭遇したときに役立つフレーズを紹介します。

ビジネスで「I don't know.」と言いたいとき

 連載2回目の今日は、「わからない」と伝える言い方です。
 質問に対して答えられず、「わかりません/知りません」と伝える際、つい、I don’t know.と言ってしまいがちですが、これはぶっきらぼうで、相手を突き放した感じがあるので気をつけましょう。

 I don’t know.ではなく、I’m not sure.を用いると「確信がもてないのですが」「わかりかねます」「定かではありません」と丁寧なニュアンスで相手に伝えることができます。

 わからないことがらが何かを説明する場合は、I’m not sureのあとに、about~「~に関しては」を続けます。例えば、

 I’m not sure about the source of information.「その情報源はわかりかねます」

 あるいは、疑問詞〈where/when/which/what/why/how + 主語 + 動詞〉、または、〈if + 主語 + 動詞〉の構文を用いて、確信の持てないことがらを説明します。例えば、

 I’m not sure what the problem is.「問題が何なのかよくわかっていません」
 I’m not sure if we can make it at this point.「今の段階では実現できるかどうか、定かではありません」

 などと言います。

 もし、I don’t knowを使うのであれば、I’m afraid、Unfortunately、I’m sorry, but「申し訳ございませんが」の一言を文頭に付け加えましょう。ワンクッション置くことで、だいぶやわらかな印象になります。

Do you know~? にプラスするといい言葉

 また、「~をご存じですか/知っていますか」と聞くとき、まず思い浮かぶのは、Do you know~?という表現ですが、これには「当然、知っていると思うけど」という意を含む場合があり、相手に不快に思われたり、あるいは知らなかった場合、相手はNo, I don’t.とは言いにくくなることがあります。

 そこで、happen to「たまたま/偶然~する」というフレーズをknowの前に挿入して、
大島さくら子先生の最新刊『もし海外出張まで、あと1カ月しかなかったら!? ビジネス英語4週間集中プログラム』。28日間で文法、リスニング、スピーキングを鍛えます。

 Do you happen to know~?

 とすると、「ご存じないかもしれないのですが」というニュアンスが加わります。丁寧かつ控え目な疑問文になるので、相手の気分を害することはありません。

英語でキャリアアップを目指すなら

 さて、今日の3分間レッスンはこれで終わりです。
 ここからは、英語学習について私の体験を交えてお話します。

 現在、英語を使って仕事をしている私ですが、日本人の両親の元、日本で生まれ育ち、通常の教育を受けてきました。最初に卒業した短大も英文/英語科ではなかったし(というか、英語科は受験で失敗…)、特別に英語が得意だったわけではありません。
 卒業後は、3年間、ある日本企業の人事部に勤め、英語を仕事にしようと決めて本格的に勉強を始めたのはその後です。

 ですから、社会人になったあとで英語をマスターしてキャリアアップしようとされている方の気持ちはよくわかります。

 そんな方にアドバイスするとしたら、それは「具体的な目標を立てること」です。
 「英語力を身につけて何をしたいのか」ということをできるだけ明確に書き出すといいと思います。

 「英字新聞を辞書なしで読めるようになる」「電話会議において、相手の発言が理解でき、自分でも発信できるようになる」「映画を字幕なしで理解でき、楽しめるようになる」など、目標が具体的であればあるほど、達成しやすくなります。

 また、「TOEIC®でBランクの730点を超える」「英検1級を取得する」など、資格試験に挑戦するのも有効な手段です。

 英語力は目に見えず、「だいぶわかるようになってきた」と自分で実感することも、実はあまり多くありません。
 大半の受講生が「本当に伸びているのでしょうか」「実力がついているとは思えません」などと、学習過程で不安感をつのらせていきます。

 私も同じでした。そこで、TOEICと英検を受験することで、自分の英語力の伸びを確認していきました。
 何年かかけて、英検2級→準1級→1級と取得。TOEICも700点台の後半から800点を超える、超えたらAランクの860点を超える、その次は 900点台に乗せる、さらに960点の壁を超える、そして満点を取るなど、かなり細かくゴールを設定して、達成するまで何度も受験をしました。

Adversity is the best school

 さて、最後に本日の一言です!

 Adversity is the best school. 「逆境で人は成長する」

 直訳は「逆境は最良の学校である」ですが、「逆境で人は最も学ぶ→人は成長する」になります。

 英語学習で「逆境」は大げさかもしれませんが、それでも資格試験など目標を定め、一つ一つクリアしていくのは大変なことです。

 でも、これが一生続くわけではありません。英語ができるようになった自分をイメージしながら、逆境を乗り越えてください。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年08月30日 20:00

それぞれ自立した、あるいは目指す二人が、お互いに強調し合わんとするのが本来の結婚の形。。。

■結婚は「認められる人」だけができる時代!?
独身者が陥る“承認不安スパイラル”の正体

「強迫観念にとらわれたかのようにメールの返信を急ぐ人」、「Twitterで他人のツイートをパクる人」、「ランチを一緒に食べる友達がいないと思われるのがイヤで、トイレでご飯を食べる人」、「せっかく一流企業に入ったのに辞めて、所得を減らしてでも自分らしい職場を探す人」……。

オジサンには一見不可解な現代の若者に特徴的なこれらの行動。こうした行動を駆り立てる原因を探っていくと、彼らの「認められたい」という思いに行きつくことが少なくない。現代において若者を悩ませる最大の問題は、経済的不安ではない。「認められない」という不安なのだ。

一方で、若者でない世代も含めて、日本に蔓延する閉塞感の正体を探る意味でも「承認」、さらに「承認格差」は、大きなキーワードだと考える。この連載では、経済的な格差に苦しむよりも深刻かもしれない、「“認められない”という名の格差」を考えていこうと思う。

結婚していないと不幸になる?

独身者が抱える「2つの承認不安」

 経済的な格差よりも深刻かもしれない、「承認格差」、「認めてもらえない不幸」とは何か。

 前回、「承認」には3つの種類があることを紹介した。それは、承認を得たい・得られる他者(相手)との関係性によって、以下のように分けることができる。

<1>親和的承認(主に家族や恋人など、親和的な関係から得られる承認)
<2>集団的承認(職場や学級など共通の目的を持つ集団のなかから得られる承認)
<3>一般的承認(広く社会一般から得られる承認)

 この3つの概念は、今後ちょくちょく登場することになるので、ご理解いただきたい。

 今回は3つのなかでも「親和的承認」について考えていこう。取り上げるテーマは、家族が現代社会でどのような位置に置かれているか、だ。

 言うまでもなく、「家族」とは、社会における最小の集団であり、最も濃密な関係を得られる他者である。他のどんな人間関係をもってしても、家族を越える親密さは得づらい。ゆえに、家族による承認を考えることは、「承認」を考える最初の一歩となるだろう。

 現代社会では、家族というフォーマットが、社会全般に機能しなくなっていることが問題として挙げられる。例えば、生涯未婚率(50歳時点で未婚の人の割合)の増加である。2013年の「少子化社会対策白書」のなかで、男性の生涯未婚率は20.14%、女性のそれは10.61%と発表されている。つまり男性の5人に1人、女性の10人に1人が、50歳まで未婚で過ごしているというのだ。そして、この数字は年々上がっている。これは、あなたの周囲の結婚事情を考えても、実感が持てる数字ではないか。

 この状況は、承認というキーワードに照らすと、二重の問題をはらんでいることがわかる。1つ目は、単純に家族からの親和的承認が得られないという問題だ。そして、2つ目は、独身であることによって、周囲や社会一般から、「あの人は結婚できない可哀想な人だ」と風評を立てられることである。つまり、世間からの一般的承認も得られない。

 こうして文章に起こしてみて、自分でもこんなことをあえて書くのはばからしいと思う。そして時代錯誤だとも思う。他人からの風評なんて放っておけば良い。価値観が多様化し、女性の社会進出が職種によってはある程度進んだ世の中では、男女ともに必ずしも結婚しない幸せがあってしかるべきだ。それにもかかわらず、「親に言われるので」「周囲が結婚しているので」焦っている人が多いというのも、また事実だろう。これを“世間体”と位置づけずになんというのだ。

 生涯独身を貫く場合は、煩わしい家庭内でのやりとりがない代わりに、伴侶からの「承認」が欠如し、なおかつ世間一般からもなんとなく「負け組」というレッテルを貼られて生きることになる。本人が望む・望まざるに限らず、だ。したがって、本人の内側と外側で二重の承認不足を抱えることになる。

 こう述べると、「そんなこと、今に始まったことではないではないか。いや、世間体の圧力は昔より弱まっているではないか」という反論がかえってきそうだ。では、それに対する反論をこれからしていこう。

 僕の結論としては、確かに世間体の壁は打ち壊されつつあり、かつてほどの息苦しさはなくなっているが、その代わりに、社会で“別の問題”が生じてきているということだ。この世の中は、ある問題が解決されると、その一方で“別の問題”が生み出されるようにできている。なぜなら、完璧な社会はいまだ地球上のどの場所にも存在しないからだ。

結婚は激しい市場競争を
勝ち抜いた人だけができるもの

 結婚と年収の間に相関関係があるのは、有名な話である。内閣府が発表した「結婚・家族形成に関する調査」(平成23年3月)によると、30代の男性の場合、年収が600万円以上の場合の既婚率は37.6%、500万円台が35.3%、400万円台が29.4%、300万円台が26.5%、300万円以下の人は9.3%と、明らかに年収が高い方が既婚者が多いことになる。これは20代の男性も同様である。

 一方、30代の女性の場合は年収300万円以下の人が最も既婚率が高く(35.7%)、世代平均(30.0%)を大きく上回っている。これは、出産後に専業主婦になったり、仕事をセーブしたりする人が多いゆえに、結果的に300万円以下の層に既婚者が固まることが多いためと予測できる。300万円以上に目をやると、300万円台が17.1%、400万円台が20.0%、500万円台が23.0%と、男性ほどはっきりとした差ではないが、やはり相関関係があると言える。ただし、600万円以上になると、16.3%と再び既婚率が下がる。女性の場合、ほどほどの収入がある人が、最も結婚しやすいということなのだろうか。

 このデータが意味するところは何か。結婚とは、広い地球上で赤の他人同士が出会い、お互いの意思を尊重した結果、一生のパートナーになってほしいと思った人に伴侶としての社会的承認が与えられる素晴らしい制度である。その一方、結婚できないかもしれない人々の側から見ると、結婚とは明らかに生存のための競争であり、厳しい市場メカニズムが働く現象という、身も蓋もない結論に他ならない。

 結婚相手に求めるもの。年収、容姿、社会的なステータス…。その他様々な条件が絡み合うが、詰まるところ男女ともに、異性に対し相応の価値を求めているという点で一致している。これを市場競争と呼んで何が間違いなのだろう。

 かつて結婚相手に求めるものについて「3高」(高身長・高収入・高学歴)という言葉が流行したのは1980年代末のバブル期。このあたりから明らかに結婚は市場競争のなかに組み込まれていった。

「3高」とは、女性から相手の男性を指して評価した言葉だ。これが、女性から男性への評価だったことには、時代が感じられる。なぜなら1980年代末の時点では、多くが専業主婦になる女性の人生の幸福度は、結婚した男性に大きく依存していたからだ。一方で男性にとっては結婚相手の価値よりも自分の社会での評価を上げることが優先された。したがって、女性を評する「3高」に当たる言葉は生まれなかった。

 しかし、共働きが当たり前となった現代においては、男性にとっても、女性のパートナー選びは重要な事項になった。慎重な男性ならなおさらそう思うだろう。そうした時代背景を経て、男女ともに結婚市場競争に巻き込まれる時代になったのだ。そりゃ婚活が流行して当然だ。

結婚できない「負け組」は
“認められないスパイラル”へ

 ただ、誤解しないでほしい。僕は時計の針を過去に戻すべきだと言っているのではない。お見合い結婚が主流だった時代には、家の都合が本人達の希望より優先されたこともあったかもしれないが、それと比べれば現在は幸福な時代である。共働きする夫婦が分担して家計を担う。素晴らしいことではないか。現状の結婚のルールは、過去のものよりかなりマシなものだ。

 だが、このような性差や家柄といった旧来的な考えが後退したがゆえに、上記のような理由により、結婚したくてもできない人は結婚市場競争に負けた人ということになり、「負け組」というレッテルが貼られやすい状況になってしまうというのも事実だろう。

 認められる人はさらに認められ、認められない人はさらに認められなくなる。これが、「認められない私と認められない社会」の正体だ。

 富める人、立場の強い人、能力の高い人、コミュニケーション能力の高い人、異性にモテる人はますます認められ、貧しい人、立場が弱い人、能力が低い人、コミュニケーション能力が低い人、異性にモテない人は、ますます認められなくなる。そして、「承認されない」のスパイラルを生み出してしまうことになる。これは、まさに経済的な格差社会と、格差の固定化のメカニズムとよく似ている。

 では、この問題を解決する方法はあるか。正直なところ即解決する方法はないが、もし結婚に対してプレッシャーを感じる人がいた場合、自分がどのような状況に置かれているかを客観的に把握することが、不安を和らげる一助となるのではないか。病気を患った場合、何の病気が分からないことが最も不安であるが、病名が分かった途端に半分は解決したようなものだ。あれと同じで、まずは現状のもやっとした不安の正体を分析することから始めるのが良いかもしれない。

 まとめとしては少々乱暴かもしれないが、結婚の話題をし始めて、SNS好きの僕が最初に考えたのは、Facebookにおける「既婚」ステータスの存在である。Facebookには、既婚者と独身者を分けるステータスが登場し、任意ではあるもののその人が結婚しているかどうかが丸わかりである。

 このような、あっけらかんとした空気は、日本のSNS文化では存在しなかった。ある人に既婚か独身かを問うのは繊細な注意が必要となるが、しかし Facebookは“がさつ”に聞いてくる。「お前は結婚しているのか?」と。このようなある意味での“がさつさ”を、日本人はもっと体得しても良いのではないだろうか。

 日本の戦後はアメリカによって大きく社会変革を迎えたが、今回もまた、アメリカ人が作ったツールによって、日本文化は大きく変わるのかもしれない。

<今回のまとめ>
・何らかの事情によって結婚できない人は、家族からの親和的承認と、世間からの一般的承認、双方が得られない状況になりかねない。
・現代の結婚には市場競争のメカニズムが働いており、勝ち組と負け組がより鮮明化した。
・ゆえに、持てる人(モテる人)はますます恵まれ、持たざる人はますます不安になる。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年08月30日 19:47

真のマネージメント、、、至高かつ至難の業。。。

■マネジメントとは何にもましてものの考え方である
ドラッカー

「マネジメントとは何か。諸々の手法と手品の詰め合わせか。それとも、ビジネススクールで教えるように、分析道具のセットか。もちろん、道具としてのマネジメントも重要である。体温計や解剖学が、医者にとって大切であるのと同じである。だが、マネジメントの歴史、すなわちその成功と失敗の数々は、マネジメントとは、何にもまして、ものの考え方であることを教えている」(『チェンジ・リーダーの条件』)

 それでは、マネジメントとは、いかなるものの考え方か。

 第1に、マネジメントとは、人の強みを発揮させ、弱みを無意味にすることである。つまりそれは、人にかかわることである。

 第2に、マネジメントとは、それぞれの国や土地の伝統、歴史、文化を仕事に組み込むことである。つまりそれは、人の関係にかかわることである。

 第3に、マネジメントとは、組織の目的、価値観、目標を明確にしてから、周知徹底し、常時確認することである。つまりそれは、組織の目的にかかわることである。

 第4に、マネジメントとは、組織の人間を成長させることである。つまりそれは、組織の人間の訓練と啓発にかかわることである。

 第5に、マネジメントとは、意思の疎通と個人の責任を確立することである。

 第6に、マネジメントとは、マーケティング、イノベーション、生産性、人材育成、人、もの、カネ、社会的責任など、成果の尺度を明らかにして、測定し、向上させることである。

 第7に、マネジメントとは、組織の外に成果をもたらすことである。優れた財・サービスの提供によって、世の中に貢献することである。

 ドラッカーは、マネジメントを志す者は、心理学、哲学、倫理学、経済学、歴史などを身につけよという。それらの知識によって、成果を出せという。病人の治療、学生の教育、橋の建設、ソフトの設計に使えという。

「マネジメントとは、仕事である。その成否は、結果で判定される。すなわち、それは技能である。しかし同時に、マネジメントとは、人に関わるものであり、価値観と成長に関わるものである。したがってそれは、まさに伝統的な意味における教養である」(『チェンジ・リーダーの条件』)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年08月27日 12:24

国民を顧みない政府へのさらなる外圧に期待。。。

■福島第1原発の汚染水封じ込め、メルトダウン以来最大の試練

 【東京】メルトダウンから2年半近く経った今、東京電力福島第1原子力発電所では、これまでにない規模の汚染水を封じ込めるため必死の努力が続いている。だが、専門家の間では、東電の対応が近視眼的だったのではないかとの疑念が強まっている。

 高濃度の放射線で汚染された300トンの水が貯蔵タンクから漏れたことを受け、日本の原子力規制委員会は21日、国際原子力事象評価尺度(INES)に基づき、この状況を、「レベル3(重大な異常事象)」に引き上げる案を公表した。また同様の漏れが起きる恐れのある急造タンクが約300基あると警告した。最高の「レベル7」に達した2011年の事故以来、初めてINESの評価対象となる事象だ。

 規制委の田中俊一委員長は記者会見で「恐れていたことが起きた」とした上で、「1分も無駄にすることはできない」と述べた。

 今回の汚染水漏れの陰にはさらに深刻な問題がある。それは、東電が2―3カ月前から原発敷地を流れる地下水をコントロールできなくなった(原子力専門家)ことだ。しかも、事態は悪化の一途をたどっている。

 東電は毎日400トンに上る放射線に汚染された水を原発建屋からくみ上げており、その保管場所の確保が急務となっている。同社は21日、保管場所をほぼ使い果たしたことを明らかにした。事故後に急ごしらえした貯蔵タンクは水が漏れ始めているが、より頑丈なタンクに移す作業は遅れている。敷地の海側では地下水の汚染レベルが急上昇し、地下の遮水壁を越えて海に流れ出している。

 オレゴン州立大学の原子力工学・放射線医学部で放射線汚染を専門とするキャスリン・ヒグリー氏は、汚染水のコントロールが出来ないことは大きな負担になると指摘。「水を管理する方法を探さなければいけない。こうした事故では、何をいつ出すかを管理できなければならない」と述べた。同氏は今年、福島に1週間滞在した。

 今のところ、外部に漏れ出た放射線レベルは比較的低い。しかし、設備の老朽化や、損傷の激しい原子炉の廃炉作業や溶け出した燃料棒の除去が大変な作業になることを考えれば、いつまでもこの状態が続く保証はないと懸念する専門家もいる。直近の水漏れで流れ出た水は放射線濃度が高過ぎ、タンクの残りの水を抜くまで原因究明すらままならなかった。

 東電は、漏れ出した水が海に流出はしていないと思うが絶対とは言えないとしている。他の原子炉にも水が溜まっており、汚染が激しく近寄れないという。その上、融けた燃料棒がどこにどのような状態で存在しているかもはっきりとは分かっていない。

 5月に設置された放射線汚染水の処理について検討する政府の専門家パネルのメンバーで、産業技術総合研究所で地下水研究グループ長を務める丸井敦尚氏は、「将来はもっと濃い、もっと汚い水が海へ出る可能性がある」とした上で、「最悪のケースを考えて行動することが大事だ」と述べた。

 この問題は、東電と同社を監視する政府の担当部局が、早期に検討しておくべき問題を放置してきたためだと指摘する専門家は多い。福島第1原発は、 40年前に川の流れを変えて建設された。このため敷地の下を大量の地下水が流れていることは明らかだったはずで、海側にどのような遮水壁を建設しても、すぐにあふれ出すだろう、と丸井氏は言う。

 長期的な廃炉に関する研究を行う新設の国際廃炉研究開発機構の理事長に任命された京都大学の山名元教授は「対応は後手後手になっている。先を見ていない」と批判、「専門家としてイライラして見ている」と述べた。

 一方、東電関係者は、同社が変わりつつあると強調する。政府と原子力規制当局は福島第1原発の汚染水問題を解決するため、3つの委員会を立ち上げた。提案の中には、原発の周囲の地下に氷の壁を作り、水が入らないようにする案も上がっている。安倍晋三首相は今月、必要な資金と支援を提供すると述べた。

 しかし、政府の関与が強まったとしても、東電や政府の対応は後手に回っており、支離滅裂で近視眼的、なおかつ遅いという批判は強い。

 21日の東電の記者会見では厳しい質問が相次いだ。原発関係の広報を担当する相沢善吾副社長は謝罪した上で、対策をしてこなかったわけではないが、何かがあってから対応するという姿勢だったことは認めざるをえないと述べた。

 経済産業省の原子力発電所事故収束対応室の新川達也室長は、ここ数カ月の間に福島第1原発の状況がいかに早く変化していたのかを、東電の監督責任がある経済産業省がもっと迅速に認識すべきだったと述べた。

 東電は巨大地震と津波により稼働中の原子炉3基がメルトダウン(炉心溶融)を起こした2011年3月の事故以来、汚染水の封じ込めに苦労してきたが、今年4月に再びこの問題が注目されることになった。汚染水を保管していた3つの巨大な地下貯水槽からの水漏れが発覚し、この数万トンの汚染水を地上タンクへ移すことを余儀なくされた。

 新川室長によると、経産省はその際、東電による汚染水の管理方法についてより厳しく監督することを決めた。その結果、東電の計画がすでに後手に回っていることが明らかになった。

 東電は約1000トンの地下水が毎日、原発の下を流れており、そのうち400トン前後が原子炉建屋を通っていると試算する。さらに毎日、メルトダウンした原子炉を冷却するため400トンの水が注入されており、これが地下水と混ざっている。東電や政府関係者によると、東電は連日この水をくみ出した上で、その半分を再利用し、残り半分を貯蔵タンクに入れている。その一方で、地下水が汚染されずに済む方法について検討を急いでいる。

 しかし、1つのプロジェクト――施設の陸側に設けた一連の井戸から地下水をくみ出し、汚染された建屋の下を通る前に地下水を海へ迂回(うかい)させる「バイパス」法――は地元の漁協から反対に遭った。漁協は福島第1原発から出た水を海に流す方法に一切反対している。新川室長によると、漁業関係者の心情を考慮すれば、事故を起こした施設により近い場所から水をくみ出す方法も成功する可能性は低いと経産省は判断した。

 経産省は5月に、20人の専門家で構成される汚染水処理対策委員会を設置した。丸井氏もこのメンバーに入っている。

 丸井氏によると、自身を含む委員会メンバーは、東電が採用した1つの方法――海岸線に沿って巨大な遮水壁を地下に設置したこと――は見当違いだったと考えている。丸井氏は、すでに汚染水が施設の近くの地下水に漏洩していた可能性があるため、もっと外側に建設されるべきだったと指摘。重要なことは、最初の遮水壁を陸側に建設し、最も汚染されたエリアへの地下水の流入を防ぐことだったとしている。

 5月末までに、同委員会は原子炉建屋の周りの土を凍らせ、施設を囲むように全長1.4キロメートルの壁で地下水の流入を防ぐ「凍土遮水壁」を作る提言をまとめた。この提言は2番目の専門家のグループに諮られた。

 ただ、これらの専門家グループは、現場の状況が再び悪化していたことを認識していなかった。東電は5月に海岸にかなり近い井戸水の放射線レベルが高くなっていることを検知した。これは、先に考えられていたよりも地下水の汚染が進んでいることを示している。東電は7月初めにようやくこれを発表した際に、対策の遅れを認めた。

 このニュースを受け、原子力規制委員会と田中委員長は東電を非難し、素早い行動と情報の開示を求めた。同委員会は高濃度の汚染水がすでに海に流出している疑いがあるとの見解を公表。7月末までに汚染水問題の解決策を提案するために独自の作業グループを発足させる必要があると決断した。主に専門家や規制当局者、東電関係者の12人で構成されるこの「汚染水対策検討ワーキンググループ」は、今月2日に初めての会合を開いた。

 原子力規制庁の東京電力福島第一原子力発電所事故対策室の金城慎司室長は「本来やるべきことじゃなかった」と述べ、規制当局者は「審判」であって「選手」ではないと説明。そのうえで「何もしないではいられなかった」と述べた。

 一方、汚染水処理対策委員会はようやく8日に会合を開き、先の提案を再検討し、9月末までに新たな報告書をまとめることを決めた。原子力規制委員会のワーキンググループは東電の3つの緊急汚染水対策のうち、2つを監督する。例えば、汚染濃度の高い水を海側のトレンチ(坑道)から取り除くことなどだ。残りの1つは汚染水処理対策委員会が長期的な対策と併せて引き受けることになった。

 丸井氏は、この委員会の規模が大きいことは決めるのに時間がかかることを意味し、凍土遮水壁の計画に対しても依然として激しい異論があると指摘した。この方法は高価な技術であり、これほど大きな規模で実施されたことがないからだ。地盤凍結工法を駆使している日本で最も良く知られた企業の1社はフィージビリティスタディー(実行可能性検討)の入札に参加しないことを決めた。この企業に近い関係者によると、トンネル向けに少量の土を凍らせるこの企業の専門技術は、こうした作業には適さないと判断したという。

 丸井氏は、本当に必要なのは、いまだに古い川底へ流れ込もうとする水の流れを変える方法だと指摘、「プランニングをシステマチックにちゃんとやってほしい。瞬間的な対策ではなくて長い目で見たストーリーで考えてほしい」と訴えた。

[THE WALL STREET JOURNAL]


■東電に汚染水専門チーム設置を指示へ…経産相

 東京電力福島第一原子力発電所で汚染水を巡るトラブルが相次いでいる問題で、経済産業省は26日、東電に対して、汚染水対策の専門チームの設置など対策強化を求める。

 茂木経産相が同日午後、福島第一原発を訪れて指示する。

 福島第一原発の貯蔵タンクから汚染水300トンが漏れた問題について、経産省は、日常の点検不備など、東電の人為的ミスの側面が強いとみている。「技術・資金の問題というよりも、現場の対応力の問題」などと指摘しており、東電に対する監視体制も強化する方針だ。

 東電の社内では、これまで汚染水関係の専門家の発言力が低かったとされている。このため、専門チームには、汚染水対策の知見が深いゼネコンなどに、助言を求めることも検討する。

[読売新聞]


■菅官房長官:国の汚染水対応、予備費の活用検討

 菅義偉官房長官は26日午前の記者会見で、東京電力福島第1原発の地上タンクから高濃度の放射性物質を含んだ汚染水が漏れた問題について「予備費の活用を含めてできる限りのことを行うよう経済産業相に指示している」と述べ、2013年度予算に計上した予備費での対応を検討していることを明らかにした。

 予備費は緊急事態に備えた使い道を決めない経費。政府は14年度予算で国費を投入する方針を既に固めており、一歩踏み込んだ形だ。

 また、汚染水問題を巡って海外メディアが20年夏季オリンピックの東京招致への影響を指摘していることについて、菅氏は「外務省経由で各大使館への情報提供を適切に行っているので、影響はない」と反論した。【朝日弘行】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2013年08月27日 11:50

祖国と国民に背を向けた政府の愚策。。。

■集団的自衛権新法 平和憲法を葬る気なのか2013年8月26日

 「衣の裾から鎧(よろい)が見える」とは、こういうことを言うのだろう。

 日本国憲法で平和主義を掲げるこの国は、危険な方向へ急速にかじを切りつつある。

 安倍政権と自民党内で、憲法解釈で禁じられてきた集団的自衛権の行使容認を想定した新法「集団的自衛事態法」(仮称)の整備が検討されている。

 自衛隊が集団的自衛権を行使する際、文民統制の仕組みを徹底させるため、首相の指示によって対処方針を作り、国会承認を義務付けることが軸となるという。

 表面的には、文民統制、国会承認という、国民や国会に理解を得やすい体裁を取り繕いつつ、平和憲法が定める「戦争放棄」「専守防衛」を事実上放棄する集団的自衛権行使容認の流れをつくる狙いがあるのは明らかだ。

 不戦を誓う憲法9条を持つ国の基本形を変え、何が何でも集団的自衛権の行使を可能にしたい安倍政権の思惑が露骨に打ち出されるようになってきた。本末転倒である。袖口の下から武力志向の危うさを帯びた鎧がちらついている。

 国の在り方としても、手続き論から見ても、明らかにおかしい。

 安倍晋三首相は米軍との連携強化をにらみ、集団的自衛権行使容認に前のめりになっている。私的諮問機関の有識者懇談会の報告書を基に、憲法解釈を変更する形で行使容認に踏み出そうとしている。

 自国が攻撃されていないにもかかわらず、密接な関係がある国が攻撃を受ければ、その国とともに戦争に加担する。それが集団的自衛権が行使された戦闘行為の姿だ。米国が戦争を起こせば、日本も参戦する仕組みが確立してしまう。

 歴代の内閣法制局はどんな政権下にあっても、「国際法上、集団的自衛権を保有しているが、行使は現行憲法の限界を超え、許されない」との解釈を維持してきた。

 だが、安倍首相は、集団的自衛権行使容認論者とされる人物を内閣法制局長官に任命した。行政府内の憲法解釈の最高責任者を政権の意に沿う人物にすげ替えて布石を打っている。

 国民は政権のきなくさい動きを冷静に見詰めている。最新の全国世論調査は、集団的自衛権をめぐり、「行使できないままでよい」が47・4%で最も多かった。

 安倍首相は10年、20年先の国の姿をどう描いているのか。国民への説明責任を果たすべきだ。

[琉球新報]


■TPP閣僚会合 急ぐ理由はどこにある

 ブルネイで開かれた環太平洋連携協定(TPP)閣僚会合は、年内妥結に向けて「重要な節目」となる首脳会合を10月に開くとした共同声明を発表し閉幕した。

 アジア太平洋経済協力会議(APEC)に合わせて首脳会合を開いて大筋合意し、年内妥結を目指す方向だ。年内決着を急ぐ米国の意向を反映したものだが、日程ありきの交渉の進め方には強い疑問を禁じ得ない。

 TPP交渉参加について日本政府は「国益」を強調するが、それが本当に国民の利益につながるのか依然不透明であり、農業や医療関係者らをはじめ、国内では反対意見も根強い。年内妥結ありきの拙速な議論は到底許されないと肝に銘じるべきだ。

 そもそも米国が年内決着を急ぐのは、来年秋に中間選挙を控えたオバマ大統領の実績づくりにあるとされる。オバマ政権の公約である輸出倍増計画の達成に向け、TPPを最大の成果として有権者にアピールしたい思惑だが、あまりにも動機が不純すぎる。

 閣僚会合後の合同記者会見では「米国が自国のルールを押し付けているのでは」との質問も出た。「米国益」を隠そうともしない露骨な姿勢に、TPPの危うい本質が見え隠れする。これでは対等かつ公正な貿易交渉とは言えまい。

 実際、参加12カ国による交渉は、焦点となっている関税撤廃や知的財産をはじめ、いまだ多くの分野で難航しており、年内妥結へのハードルは極めて高い。

 特に日本が聖域に掲げるコメや麦、サトウキビなど甘味資源作物などの重要5品目の取り扱いは、現時点でも一切不明だ。今回の交渉では、米国やオーストラリアとの関税交渉に入れず9月中旬以降にずれ込む見通しだ。残りわずか3カ月で国民が納得できる結論を導き出せるのか、甚だ心もとない。むしろ乱暴と言うべきか。

 にもかかわらず、甘利明TPP担当相は年内妥結目標で米国と歩調を合わせた。国有企業の扱いをめぐる現行案に懸念を示すマレーシアなどが越年を辞さない構えを示したのとは対照的だ。

 安倍晋三首相はTPP交渉参加を「国家百年の計」と大見えを切ったが、ならば、なおさら焦りは禁物だ。国益を守り切る見通しが立たぬなら、交渉脱退も選択肢とすべきだろう。国民の安定した暮らしと安全を最優先すべきだ。

[琉球新報]

Posted by nob : 2013年08月27日 11:32

彼の影響力に期待。。。

■Listening:<風知草>小泉純一郎の「原発ゼロ」=山田孝男

 脱原発、行って納得、見て確信−−。今月中旬、脱原発のドイツと原発推進のフィンランドを視察した小泉純一郎元首相(71)の感想はそれに尽きる。

 三菱重工業、東芝、日立製作所の原発担当幹部とゼネコン幹部、計5人が同行した。道中、ある社の幹部が小泉にささやいた。「あなたは影響力がある。考えを変えて我々の味方になってくれませんか」

 小泉が答えた。

 「オレの今までの人生経験から言うとね、重要な問題ってのは、10人いて3人が賛成すれば、2人は反対で、後の5人は『どっちでもいい』というようなケースが多いんだよ」

 「いま、オレが現役に戻って、態度未定の国会議員を説得するとしてね、『原発は必要』という線でまとめる自信はない。今回いろいろ見て、『原発ゼロ』という方向なら説得できると思ったな。ますますその自信が深まったよ」

 3・11以来、折に触れて脱原発を発信してきた自民党の元首相と、原発護持を求める産業界主流の、さりげなく見えて真剣な探り合いの一幕だった。

 呉越同舟の旅の伏線は4月、経団連企業トップと小泉が参加したシンポジウムにあった。経営者が口々に原発維持を求めた後、小泉が「ダメだ」と一喝、一座がシュンとなった。

 その直後、小泉はフィンランドの核廃棄物最終処分場「オンカロ」見学を思い立つ。自然エネルギーの地産地消が進むドイツも見る旅程。原発関連企業に声をかけると反応がよく、原発に対する賛否を超えた視察団が編成された。

 原発は「トイレなきマンション」である。どの国も核廃棄物最終処分場(=トイレ)を造りたいが、危険施設だから引き受け手がない。「オンカロ」は世界で唯一、着工された最終処分場だ。2020年から一部で利用が始まる。

 原発の使用済み核燃料を10万年、「オンカロ」の地中深く保管して毒性を抜くという。人類史上、それほどの歳月に耐えた構造物は存在しない。10万年どころか、100年後の地球と人類のありようさえ想像を超えるのに、現在の知識と技術で超危険物を埋めることが許されるのか。

 帰国した小泉に感想を聞く機会があった。

 −−どう見ました?

 「10万年だよ。300年後に考える(見直す)っていうんだけど、みんな死んでるよ。日本の場合、そもそも捨て場所がない。原発ゼロしかないよ」

 −−今すぐゼロは暴論という声が優勢ですが。

 「逆だよ、逆。今ゼロという方針を打ち出さないと将来ゼロにするのは難しいんだよ。野党はみんな原発ゼロに賛成だ。総理が決断すりゃできる。あとは知恵者が知恵を出す」

 「戦はシンガリ(退却軍の最後尾で敵の追撃を防ぐ部隊)がいちばん難しいんだよ。撤退が」

 「昭和の戦争だって、満州(中国東北部)から撤退すればいいのに、できなかった。『原発を失ったら経済成長できない』と経済界は言うけど、そんなことないね。昔も『満州は日本の生命線』と言ったけど、満州を失ったって日本は発展したじゃないか」

 「必要は発明の母って言うだろ? 敗戦、石油ショック、東日本大震災。ピンチはチャンス。自然を資源にする循環型社会を、日本がつくりゃいい」

 もとより脱原発の私は小気味よく聞いた。原発護持派は、小泉節といえども受け入れまい。5割の態度未定者にこそ知っていただきたいと思う。(敬称略)

[毎日新聞]


■「原発ゼロは小泉元首相の考え」官房長官

 毎日新聞26日付け朝刊のコラムで、ドイツとフィンランドを訪問した小泉純一郎元首相が、改めて「脱原発=原発ゼロ」の考え方を示したのに対し、菅義偉官房長官は26日午前の記者会見で、「原発ゼロ」は小泉元首相独自の考え方であり、安倍政権としては原発を存続する中で、クリーンエネルギーへの転換を進めるとの従来の考え方を維持するとの姿勢を示した。

 同会見で菅官房長官は、「私もコラム読ませてもらったが、小泉元首相の考えなんだろうと思う」と述べ、安倍政権のエネルギー政策とは考え方が違うことを表明。

 さらに、「国民の皆さんに安定的なエネルギーを供給していくという責任が政府にはあるから、安全最優先の中で原発問題には対応していく。それと同時に再生可能エネルギーについても全力で取り組んでいくという姿勢は変わらない」と述べ、「安全管理を徹底した上での原発存続」との従来姿勢に変わりないことを明らかにしている。

[HAZARDLAB]

Posted by nob : 2013年08月27日 11:21

両親の期待からの脱却、、、それが自立の第一歩。。。

■親の価値観の押し付けが、子供の人生を潰す
太った豚より、やせたソクラテス

ミセス・パンプキン :グローバルマザー
当サイトの連載「グローバルエリートは見た!」の著者である、ムーギー・キム氏の母。海外各国に住む子供を訪ねて、北米、香港、フランス、日本を移動しながら生活。一般的な家庭ながら、子供を国際弁護士、国際金融マン、海外著名大学教員、公認会計士に育て上げた。立命館大学卒業

 グローバル化が進む中、親たちは、子供を世界で通用するエリートに育てるため、日々、努力を重ねている。しかし、若手マザーの中には、子育ての仕方がわからず、周りの助言にも恵まれないケースも多い。そこで、一般的な家庭ながら、子供を国際弁護士、国際金融マン、海外著名大学教員、公認会計士に育て上げた著者が、読者の皆様からの子育て相談に回答する。

今回は、子供の将来の経済的な安定を第一に願う親と、それに反発を感じる子供という、どこにでもある価値観の衝突について考えたいと思います。

【東京工業大学大学院 Kさんの寄稿文】
 私の両親は「安定した生活を送ることこそ幸せにつながる」と考えていると感じます。父は大学卒業以来、公務員として働き、母は専業主婦で裕福とは言えないものの、しっかり子どもたちを養い、安定した生活を実現してくれました。
 もちろん私もそのことには感謝していますが、両親は息子である私にも自分たちと同じような人生を歩んでほしいと考えているらしく、そのためには名の通った大企業で働く必要があり、そのような企業で働くには有名大学に進学する必要があると考え、私を私立の中高一貫校に進学させるなど、教育にも非常に熱心でした。
 このような考えの両親の前で、以前、「就職先の経営規模にはこだわらず、自分のやりたいことを手掛けている企業に就職する」と話したところ、たいへん反発を受けました。
 親として確固たる考えの下に子育てを行うことはすばらしいことですが、それが子供に自分の価値観を押し付けることにつながるのはよくないと思います。たとえ子供が自分の価値観とまったく違うものを持っていたとしても、頭ごなしに反対するのではなく、なぜ、そのように考えるのかと聞く耳を持ってほしいのです。子供の人生は子供のものであり、決して親のものではないということを肝に銘じて、子育てをしてほしいと思います。

<ミセス・パンプキンからのコメント>
「太った豚より、やせたソクラテスに」が意味するもの

今から半世紀ほど前、東大の総長が卒業式で「太った豚になるよりは、やせたソクラテスになれ」という言葉を卒業生に贈り、たいへん話題になったことがありました。もともとは西洋の哲学者の言葉らしいですが、「金銭的に豊かな生活を求めて、やりたいことや信念を捨てて安穏とぜいたくに生きるよりは、生活に困窮しても、信念を貫いて生きるほうが人間らしい生き方だ」という意味だそうです。

高校生だった私の周辺でもいろんな形で話題になりましたので、今なら流行語大賞になったこと間違いありません。今ほど大学進学率は高くなく、信念を捨てても、太った豚になるには、今よりずっと難しかった時代に、巷に流行した言葉となりました。

「鶏口となるも牛後になるなかれ」という中国の故事も思い浮かびました。「大きな組織の中の末端で使い走りのような仕事をするよりは、小さな組織のトップのほうが、やりがいのある仕事ができる」という意味だと思います。

このような言葉に接したときには感動した私ですが、正直なところ、子供たちにはできるだけ大きな会社、有名な会社に入ってほしいと願っていました。信念を貫くにも、意味ある社会貢献も、趣味に凝るのも、まず、経済的な保証あればこそだと信じて疑いませんでした。経済的な困窮で信念が挫折するどころか、家庭まで壊れたり、人生が破滅していく事例には事欠かない時代に育ったものですから。

ここで言う大きな会社、有名な会社と申しますのは、安定企業、給料もいい企業を指します。親子で共有できるプライドという問題も、なかったといえばウソになります。まさに今回のご両親と同じ、「幸せはまず、経済的な安定から」という価値観です。

そしてそのような価値観の下、子供たちを中高一貫校に誘導したのも同じですが、その先が少し違います。私は(給料をくださる)会社ならどこでもいいと思っていました。何よりも大企業には望んで入れるものではありませんし、優秀で努力を怠らなかった学生がゴマンといる中、あとは縁と運だと割り切りました。それ以上に子供にプレッシャーを与えることは、誰の利にもならないことを知っていましたから。

もしフォードが家業の農業を継いでいたら

親の反対を押し切って自分の信念を貫き成功した有名人はザラにいますが、私は決まって2人の人を思い出します。

ひとりはヘンリー・フォードです。父親は農場を継いでほしかったそうですが、近所の人の時計まで分解して組み立て、修理ができることで評判だったヘンリー・フォードは農場経営を嫌い、町の見習い機械工として出発しました。親の言いなりになっていたなら、自動車の生みの親がカール・ベンツなら、育ての親がヘンリー・フォードといわれるほどに自動車の大衆化に成功し、大富豪となった彼は、この世に存在しなかったことになります。

進路を自分で選ばせることで、子供に責任感が生じる

もうひとりは私がその大ファンでもある、エレキギタリストの寺内タケシさんです。彼がエレキを弾き始めた頃は、エレキを弾いたり聴いたりするだけで不良呼ばわりされた時代でした。私の高校では、ビートルズを聴くだけで不良扱いを受けた時代です。エレキに夢中で、実業家の父親から9回も勘当された話は有名です。頼むから勉強してくれと懇願されても、この道一筋に精進したと話されていました。

「弾かないギターは鳴らない」が座右の銘だという彼の、映画『ひまわり』のテーマ曲を初めて聴いたときは、本当にうっとりと聴き入り、そして涙が出るほど感動しました。これがあの不良扱いされていた音楽? 一方的な価値観の押し付けで、長く彼の音楽を聴かなかったことを後悔しました。

小説家やミュージシャン、俳優やタレントで、親の同意や援助が得られず苦節何十年で世に出た人を私たちはたくさん知っています。逆に親の言いなりになったり、家庭の事情で不本意な人生を歩んだ人の話もよく聞きます。前者の場合、長い目でみれば必ずしも親不幸とは限らず、たとえ大成しなくとも、後者ほど不平不満を聞かないのは、少なくとも本人が自ら選んだ道だったということで、責任が取れているからではないでしょうか。

職業の選択に親が介入すると、大抵失敗に終わる

私の知人に、名門の工業専門大学を出てNTTに勤めた後、親の反対を押して小さな農家を継いだ人がいます。「“鶏口となるも牛後になるなかれ”を実践している感覚で、生きている実感がしている」と収入の激減も何のその、その選択に今も後悔はしていないそうです。

「文学でメシは食えない」と親に猛反対されても自分の信念を貫いた友人は、大企業に勤めた人の多くが定年退職後、第2の人生の過ごし方に逡巡している中、ライフワークとなる研究会活動をいくつも持ち、とても充実した人生を送っています。

親世代とは異なり、大企業といえどもリストラは当たり前になり、安泰ではなくなりました。I T産業などでは、想像もできなかった職種が創造され、生き生きと活躍する若者のニュースにもこと欠かない時代です。親の旧態依然とした価値観を子供に押し付けるのは、どの角度から考えても分が悪そうです。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2013年08月27日 10:08

普段から自らの言葉で話していれば、、、"One day at a time."は無理でも、"I've heard many good things about you."くらいは言えます。。。

■「おうわさはかねがね…」と
英語で言えますか?

『もし海外出張まで、あと1カ月しかなかったら!?ビジネス英語4週間集中プログラム』の著者、大島さくら子さんが教える、ビジネス英語のミニレッスン。ビジネスで、レジャーで、英語が必要な場面に遭遇したときに役立つフレーズを紹介します。
これって英語でどういうの?
少しずつ使えるフレーズを増やしていこう!

 みなさん、こんにちは。
 『もし海外出張まで、あと1ヵ月しかなかったら!? ビジネス英語4週間集中プログラム』を出版しました、大島さくら子です。

 今日から、英語でのちょっとした言い回しを紹介する連載を始めることになりました。
 ビジネスや日常会話で「これって英語でどういうの?」と思うことありますよね。この連載ではそんな、言えそうで言えない基本的な言い回しを紹介したいと思います。

 3分で読めるミニコラムですから、これだけで英語力が飛躍的にアップ!…するわけではありません。でも、英語はコツコツ続けることが大事。これをきっかけに、少しずつ、使える表現を増やしていってくださいね。
「うわさを聞いている」と伝えるには?

 さて、さっそく本題です。
 人を紹介したり、紹介してもらう際によく「おうわさはかねがね伺っております」と伝えますが、英語ではどのように表現するのかご存知ですか?

 「うわさ」と聞いて、まず思い浮かべるのはrumorという人は多いのではないでしょうか。でも、rumorは「うわさ、風説、風評、流言」という意味なので、「人や会社、ものごとなどの評判を聞く」という意味では使いません。
 ですから、I’ve heard your rumor.としては間違いです。

 そのような場合は、hear about ~「~のうわさを聞く/話しを聞く」を用います。つまり、

 I’ve heard about you.

 が正解です。hearの過去形heardでもいいのですが、現在完了形を用いると、「前々から聞いている」ニュアンスが出ます。

 特に初めての人と話す際に、

 I’ve heard a lot about you.
 「あなたのことを、たくさんお聞きしています→おうわさはかねがねよく伺っております」

 はよく使う表現です。
 a lotをso muchやall「(人に関する)すべて」、great things「素晴らしいこと」に置き換えて使うこともできます。

 I’ve heard so much about you.
 I’ve heard all about you.
 I’ve heard great things about you.

 これに対しては、

 Only good things, I hope.「良いうわさだけだといいのですが」や、
 I hope it’s not bad.「悪いうわさではないといいのですが」

 などと応じるといいでしょう。あるいは、Same here.「私も同じです」やLikewise.「同じく」を用いて、自分も同じように相手のうわさを聞いている旨を伝えることもできます。

 ちなみに日本語では、うわさをされるとくしゃみが出るという迷信から、「昨日あなたのうわさ話をしていたのですが、くしゃみが出ませんでしたか?」などと言いますが、英語ではくしゃみではなく、

 Were your ears burning?「耳が熱くなりませんでしたか」、
 Your ears must be burning.「あなたの耳、熱くなっていたでしょう」

 などと言います。これは「右耳が火照ると良いうわさ、左耳だと悪いうわさをされている」という、ローマ時代からの、俗説からきています。

1日1日着実にいきましょう!

 さて、今日のレッスンは以上です。I’ve heard about you.は短い表現で、すぐに覚えられると思います。さっそく使ってみてください。

 この連載では、使える言い回しを紹介するのに加えて、おすすめの勉強法なども紹介していければと思います。次回は、3分間レッスンに加えて、私の英語遍歴を少しお話ししたいと思います。

 それでは、最後に英語のフレーズを1つ、みなさんにプレゼントします。

 One day at a time. 「一日一日着実にいきましょう」

 これは「忍耐強くがんばりましょう」という意味で、日常的によく使います。やらなければならないことが山ほどあって、押しつぶされそうになっている友人や同僚などに、励ましの気持ちを込めてこの言葉を伝えるといいでしょう。
 私も、手一杯で余裕がないときは、自分自身に対して、繰り返し言い聞かせています。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年08月27日 09:58

そしてまた誰も責任をとらない。。。

■菅元首相や班目元委員長ら不起訴へ…原発事故

 東京電力福島第一原発事故を巡り、検察当局は、業務上過失致死傷容疑などで告訴・告発されている当時の東電幹部や政府関係者ら約40人全員を、近く不起訴とすることを決めた。

 津波と事故の発生を事前に予測し、対策を施すのは困難だったと判断した。ただ、告訴人らは検察審査会に審査を申し立てる方針で、強制起訴すべきかどうか、市民が判断することになる。

 被災者らに告訴・告発されていたのは、勝俣恒久前会長(73)ら東電幹部、 班目 ( まだらめ ) 春樹・元内閣府原子力安全委員長(65)、菅直人元首相(66)ら政府関係者の約40人。2011年3月に起きた原発の炉心溶融と水素爆発では、作業員ら16人が負傷したほか、住民が 被曝 ( ひばく ) した。また、避難を余儀なくされた入院患者が死亡するなどしている。捜査では、〈1〉約15メートルの津波を予測できたか〈2〉震災後の対応に問題はなかったか――の2点が焦点だった。

[読売新聞]

Posted by nob : 2013年08月26日 01:05

事故以降垂れ流しは素人にも容易に想像できること、、、世界的海洋汚染を放置し続ける政府の責任は無限大。。。Vol.2

■社説:原発タンク漏れ 国の当事者意識足らぬ

 東京電力福島第1原発でまた、深刻な汚染水問題が発覚した。

 地上タンクから高濃度の放射性汚染水が推計約300トン漏れ出ていた。タンクからでは過去最大の汚染水漏れで、1カ月近く漏れに気づいていなかった可能性がある。事故は収束していないことを改めて示す事態だ。原子力規制委員会は、漏れを国際評価尺度でレベル3(重大な異常事象)とすることを検討中だ。

 汚染水問題で安倍晋三首相は「国として対策を講じていく」と述べたが、日々の事故対応は基本的に東電任せで、政府が前面に出ているとはいまだに言い難い。もっと当事者意識を持って対応してほしい。

 漏れが起きたのは、鋼製の板をボルトでつなぎ合わせた円筒型タンク(使用容量1000トン)だ。原子炉を冷却した水から、放射性セシウムを除去した汚染水が入っていた。

 福島第1原発には汚染水の貯蔵タンクが約1000基ある。うち約350基がボルト式で、残りは接合部を溶接したタイプだ。ボルト式は組み立て工期が短いが、継ぎ目から水が漏れやすい。これまでもボルト式タンクで漏れが4件起きた。そもそも今回の漏えい箇所はまだ分かっていない。今後も漏れる恐れがある。

 東電はボルト式タンクを緊急点検し、パトロールも1日2回から約3時間ごとに増やすという。漏れの原因や発見が遅れた理由を検証し、監視・点検体制の抜本的な見直しを図る必要がある。海への流出の有無や地下水への影響も、きちんと確認すべきだ。

 セシウムを除去した汚染水は、62種類の放射性物質を取り除く多核種除去装置「ALPS」で再度、処理される。しかし、試運転でトラブルが起き、停止したままだ。汚染水のリスクを下げるためにも、東電は装置の稼働を急いでほしい。

 東電は汚染水増加の原因となっている地下水流入を減らす緊急対策として、敷地山側に井戸を掘り、汚染される前の地下水をくみ上げて海に流す「地下水バイパス」を計画している。だが、風評被害への懸念などから地元の了解は得られていない。

 今年4月には汚染水の地下貯水槽で漏れが判明し、先月には高濃度の汚染水が地下水と混じって海へ流出していることが発覚した。海外の関心も高まっている。日本の国際的な信用を左右しかねない状況だ。

 規制委は汚染水の海洋への影響を監視する検討会を設けた。安全性を判断する前提となる客観的な分析を国内外に発信してほしい。地下水バイパスを実施するなら、汚染が生じた時の対応も含め、政府が責任を持って、地元自治体や国民への説明を尽くす以外に道はない。

[毎日新聞]


■福島原発汚染水ダダ漏れで五輪招致絶望

<IOC総会の安倍首相に世界が白い目>

 汚染水がダダ漏れ状態の福島原発。東電の場当たり対応には不安が募る一方だが、この汚染水問題が、五輪招致にも影響を与えそうだ。

 来月7日、アルゼンチンのブエノスアイレスで開かれるIOC総会で、2020年夏季オリンピックの開催地が決定する。

 猪瀬知事が招致に前のめりの都庁では、23日IOC総会に向けての出陣式と記者会見が行われる。出陣式には安倍首相も出席して、国を挙げてのバックアップをアピール。安倍はIOC総会にも乗り込み、自ら「復興五輪の招致」をダメ押しする予定だ。

「総理は、自分のスピーチで招致を勝ち取り、スポーツ立国・日本を立て直したいと、並々ならぬ意欲を見せていました。基礎票ではスペインに負けているが、総理が直々に復興を訴えれば、十分に逆転可能と踏んでいたのです。ところが、ここへきて流れが変わった。福島原発の汚染水問題がこれだけ深刻化すると、日本での開催は絶望的という見方が急速に広まっています」(官邸関係者)

 実は、汚染水問題は、むしろ国際的な関心の方が高いくらいだ。日本国内で大きく報道されるようになったのは、ここ数日のことだが、海外では早くから詳細に報道されていた。

 例えば、英BBC放送は先月23日、ロイヤルベビー誕生ニュースの次に、汚染水が地下を抜けて海に流出している可能性を東電が初めて認めた問題を詳しく伝えた。ロイヤルベビーに浮かれていたのは日本のテレビの方だったのだ。

<海外メディアは事故収束に懸念>

 このところ、英インディペンデント紙やガーディアン紙、米ウォールストリート・ジャーナル紙、シカゴ・トリビューン紙なども「事故は収束できるのか?」と、相次いで懸念を表明している。

 福島原発では1日400トンもの汚染水が発生し続けている。今の東電の技術では汚染水処理が追いつかず、貯蔵タンクは増える一方だ。その貯蔵タンクもあちこち破損して、汚染水が漏洩。3年後には耐用期限を迎えるタンクをどうするのか、方策は見つかっていない。つまり、日本の国土も海も汚染され続けるということだ。そんな場所でオリンピックなんて、国際世論が敬遠するのも当然だろう。

「本気で震災復興を考えているなら、7年後の復興五輪などと言っていないで、オリンピック関連で使えるカネを今すぐ福島原発の事故収束のために使った方がいい。汚染水対策は待ったなしで、費用もいくらかかるか分かりません。安倍首相も、原発を海外に売り込む前に、福島原発の汚染水問題に本腰を入れて取り組むべきですよ」(ジャーナリスト・横田一氏)

 世界中がそう思っている。能天気にIOC総会に出席する安倍は針のムシロだ。

[日刊ゲンダイ]


■福島第1原発 汚染水タンク350個が全滅危機

 どうしたらこうなるのか。東京電力は福島第1原発のタンクから漏れた放射能汚染水の量を当初「少なくとも120リットル」と推定していたのに、20日になって「300トンに達する」と変更した。一気に2500倍に増えたことに絶句だが、汚染水の漏出量はこんなものでは済まない。

 東電はダダ漏れになっていた地下貯水槽の汚染水を、6月上旬までに地上タンクに移し替えた。タンクは直径12メートル、高さ11メートルの円柱状で、容量は約1000トン。漏れた300トンは大体、25メートルプール1つ分だ。

 実はこのタンクは当初から“ヤバイ”と指摘されていた。部材を溶接ではなく、ボルトでつないで組み立てる構造のため、ボルトが緩んだり、止水用パッキンが劣化すると、汚染水が漏洩するんじゃないかと懸念されていたのだ。

「過去に4回、タンクから汚染水漏れが起きていて、いずれもつなぎ目部分から見つかっています。今回はまだどこから漏れたか分かりませんが、恐らく、つなぎ目に原因があるのでしょう」(ジャーナリスト・横田一氏)

 東電によると、パッキンの耐用年数は5年ほど。交換するにはタンクそのものを解体しなければならないが、漏洩が見つかるたびに解体するのは非現実的だ。外側から止水材を塗るなど、その場しのぎの対応に追われることになりそうだ。

 問題はボルトとパッキンだけではない。タンクが“鋼鉄製”なのも大きな懸念材料という。日本環境学会顧問・元会長で元大阪市立大学大学院教授(環境政策論)の畑明郎氏が言う。

「汚染水は原子炉冷却に使われた水で、当初の海水冷却により塩分を含むものです。鋼鉄製のタンクは錆びやすく、腐食して穴が開き、漏れた可能性があります。安全性を考えるのであれば、東電は鋼鉄製ではなくステンレス製のタンクにすべきでした」

<錆びて腐食、止水用パッキンの寿命はたった5年>

 東電がそうしなかったのは、鋼鉄製の方がコストがかからないからだ。さらに言うと、溶接型ではなくボルト型にしたのも、短時間で増設できるから。いかにも東電らしいドロナワ対応といえるが、このボルト式の同型のタンクは敷地内に350個もある。もし、今回と同じ300トンの汚染水がすべてのタンクから漏れ始めたら、10万トンではきかない計算になるから、考えるだけでもゾッとする。

 しかも、汚染水は1日400トンのペースで増え続けていて、東電は現在貯蔵可能な約39万トン分のタンクの容量を2016年度までに80万トン分まで増やす計画だ。
 一方で安普請のタンクからの汚染水漏れの手当ても同時にやらなければならない。

 今回の汚染水からは、法令で放出が認められる基準(1リットルあたり30ベクレル)の数百万倍に達する8000万ベクレルの放射性ストロンチウムが検出された。300トン分で約24兆ベクレルである。

 はっきり言って東電は終わっている。

[日刊ゲンダイ]


■3年ぶり採用 東電を目指す学生の志望理由

 原発事故から3年。東電が大学新卒者の大規模採用を再スタートさせたと話題になっている。一部では、すでに内々定まで出したと報じられている。

 東電は、事故前の11年度まで毎年数百人~1000人規模の採用を続けてきた。今回、実施すれば3年ぶりとなる。同社広報部は、「退職者の補充として技術系を中心に採用予定ですが、どの程度採るかはわかりません。内々定? 把握していません」(担当者)と話したが、当初の技術系に加え、GW明けから大卒事務系も募集しているといわれる。

 この2年の依願退職者は1000人以上。しかも、20~30代の若手がバンバン辞めている。オリックスなどが新エネルギー事業を始めたため、次々と転職しているらしい。50代後半も辞めていて、半年~1年、福島転勤で賠償の仕事を命じられるのが理由だという。

 業績も先が見えない。実質国有化して1年だが、13年4─6月期連結決算は、経常損益が294億円の赤字だし、多数の裁判も抱えている。

<つぶれないし給料もいいし…>

 それでも学生の反応は上々という。「就活の神さま」などの著書がある常見陽平氏(人材コンサルタント)が言う。

「潰れない、潰さない会社であるし、世の中に必要な事業として電力に魅力を感じる学生が受けています。例年、優秀な旧帝大の男子に人気で、その傾向は大筋変わっていないと思いますよ」

 事故前の東電は「東大を含めた旧帝大や早慶しかいらない」と豪語していたという。さすがにそんな高飛車な姿勢は通用しないだろうが、「原子力工学出身者が専門性を生かせるのは電力会社くらい。必然的に、そんな学部のある旧帝大の学生が集まっていたし、その傾向はいまも変わらないでしょう。平均年収は事故前の800万円程度から571万円にダウンしたとはいえ、一般企業の平均よりは高水準。原発再稼働の是非が問われてはいますが、国策企業だけにどう転んでも潰れない。そんな意識を持った親も子どもに勧めていると聞きます」(大学ジャーナリスト・石渡嶺司氏)。

 もっとも、優秀な人材は4月中に大手の内定を得ている。東電を選ぶ学生について、就職サイトの掲示板にはこんな書き込みがあった。

<今年のレベルは大分低いと感じましたね(中略)基本的な知識がまるでない方がいました(中略)人材的にはかなり困窮してる印象ですね>

 貧すれば鈍すか。

[日刊ゲンダイ]

Posted by nob : 2013年08月24日 12:53

新しい市場とは「探す」ものではなく、自らの手で「つくる」もの、探しているうちは、結局は誰かの後追いに、、、自らの人生を創り上げるクリエイティビティー。。。Vol.6

■日本人の「否定の言葉」はフォーマット化されている!?
周りの反対にあったときに知っておきたい心構え

ビジネス、進路、就職。何か新しいことをやろうとしたときに、周りに反対されたりバカにされたりすることはとてもよくあること。では、そのような発言に出会ったときにどのように考えれば良いのでしょうか?世界初をつくる過程で常にその「反対」と戦ってきた生田教授が語る、人気連載第7回。

周囲の声を気にしないコツ

 新しいことをやろうとするとき、周囲から反対意見が出てきます。これは、どんなに優れたアイデアであろうと、あるいはどんなに根回しをしていようと、必ず出てくるものだと覚悟してください。

 わたしなどはもう周りから反対されるのに慣れっこになっていますが、若いころは反対される度に気にしていました。そのときペンシルロケットの糸川先生による「いい研究(企画)とは、10人中8人が反対する研究(企画)である」という言葉に大いに勇気づけられたのは、前の連載でお話ししたとおりです。

 そしてもうひとつ、周囲の声を気にしないコツとして「新しいことをやろうとしたら、どんな声が飛んでくるか」を具体的に知っておくことが挙げられます。

 これについて以前、非常に感銘を受ける話を聞いたことがあります。1970年に「数学のノーベル賞」と呼ばれるフィールズ賞を受賞され、1975 年には文化勲章も受章された、広中平祐先生による言葉です。1996年、広中先生は日本機械学会での基調講演の中で、こんな話をされました。

日本人の「否定の言葉」はフォーマット化されている!

 日本人は、新しいことにチャレンジしようとする人に対して「減速発言」をしてしまう。その人の勇気をくじくような言葉を投げかけてしまう。まず、スタートにあたって出てくる言葉は、次の2つ。

「絶対にできない」
「成功してから見せなさい」

 そして成功してから出てくる言葉が、次の2つ。

「どこかで見たことある」
「別に新しくない」

 これは必ず出てくる「減速発言」だから、まったく気にする必要ありませんよ、と。
 広中先生はわたしの質問に答える形でこの話をされたのですが、わたし自身まったく同じことを思っていただけに大いに感激したのを覚えています。それ以来、わたしは自分の提唱した新しいコンセプトに対してどんな減速発言が出てきても「おおー来た来た、いつものやつか」「ははは、また同じこと言っとるわ」と鷹揚に構えることができるようになりました。

論理的な反論から開き直りまで

 そしてアメリカ人を見ていて痛感するのは、減速発言に対する反論の巧みさです。彼らは自らのコンセプトが批判されたとき、感情の言葉ではなく、論理の言葉で反論できます。というのも、基本的に他人は無責任に批判するんですね。なんとなく気に食わないとか、なんとなく実現するイメージが湧かないとか、その程度の感情によってさしたる論拠のないまま批判してくるのが他人というものです。

 だったら、批判してきた相手の論理的矛盾を見抜き、そこを突くように反論する。感情に感情をぶつけるのではなく、感情には論理をぶつけるのです。アメリカの研究者たちは、このあたりがしっかり訓練されていますね。

 それでもなお、批判してくる人がいたらどうするか?
 ロジックで説明しても通用せず、あれこれ批判してくる人がいたらどうするか?

 答えはひとつ。開き直るしかありません。
 たとえばフィールズ賞の広中先生の場合、これ以上話しても無駄だと思ったときには「ぼく、アホやもん」と言って開き直るのだといいます。ぼくはアホなんやから、もうほっといてくれ。アホのやることやと思って勝手にやらせてくれ、と。

 この大胆な開き直りは、わたしの研究室で開催している「バカゼミ」にも通じる考え方なのです。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年08月24日 12:48

言わずもがな、、、誰の目にも明らかなこと。。。(怒爆)

■福島の子どもの甲状腺がん、疑い含め44人に 16人増

 【大岩ゆり、野瀬輝彦】福島県は20日、東京電力福島第一原発事故の発生当時18歳以下だった子どものうち、44人が甲状腺がんやその疑いがあると診断されたと発表した。6月から16人増えた。県は「被曝(ひばく)の影響は考えられない」とした。ただし、県の検査や説明に対して県民の間に疑問や不安の声もあるため、県は、専門家による新たな部会を作り、検査に問題がないか検証することになった。

 6月以降に新たに診断された16人のうち、がんは6人、疑い例は10人だった。累計ではこれまでに結果が判明した約19万3千人のうち18人が甲状腺がん、25人が疑いありと診断された。1人は疑いがあったが良性だった。この44人は原発事故時に6〜18歳。がんの直径は5・2〜34・1ミリ。がんは進行のゆっくりしたタイプだった。

 事故後4カ月間の外部の全身被曝線量の推計調査を受けた人は44人のうち4割だけだが、全員2ミリシーベルト未満だった。

 チェルノブイリでは4〜5年後から甲状腺がんが増えたほか、今回の44人は複数回の検査でがんやしこりの大きさがほとんど変わっていないため、県は「事故以前からできていたと考えられる」と分析した。

 しかし、県民の間には被曝影響に関する解釈や、検査の精度、情報公開のあり方などに批判がある。

 このため県は、検査に関与していない専門医らによる専門部会を新設して、これまでの検査結果の判定や、がんと診断された人の治療、事故による被曝の影響などを改めて検証する。事故当時18歳以下だった約36万人に対し生涯にわたり継続する甲状腺検査のあり方も改めて議論する。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2013年08月20日 21:02

病は自らの心がつくりだすもの、、、進むも戻るも自らの心の持ち様次第。。。

■仕事うつ:男性会社員の3人に1人が自覚 

 男性会社員の3人に1人が、仕事が原因で気持ちが沈みやすくなる「仕事うつ」を自覚していることがトレンド総研が行った調査で明らかになった。また、休憩を取ることが仕事の行き詰まりを解消する上で有効だと感じている人が8割を超えることも分かった。

 調査は、1〜5日に30〜40代の男性会社員を対象にインターネットで実施。「自分が『仕事うつ』だと感じることはありますか」と聞いたところ、「よくある」が8%、「たまにある」が28%で合わせて36%が「ある」と回答。一方、「ない」と回答した人は「あまりない」の39%と「まったくない」の25%を合わせ64%だった。

 また、休憩について「休憩をとることは、仕事の行き詰まりを解消する上で有効だと思いますか」と聞いたところ、86%が「そう思う」と回答。また、実際に「休憩をとることで、仕事の行き詰まりを解消した経験ある」と回答した人も73%に上った。

 休憩時間の過ごし方については、「飲み物を飲む」(80%)と回答した人が8割に上り、ほかに「インターネットをする」(60%)、「ガムやあめ、菓子などを食べる」(43%)、「周囲の人と話す」(38%)などが上位となった。飲むものとしては、「コーヒー」(57%)という回答が最も多く、「緑茶」(31%)や「ミネラルウオーター」(19%)、「炭酸飲料」(15%)を上回った。

 精神科医の名越康文さんは調査結果をみて「気分が落ち込んでいる時は、気持ちに余裕がなくなっていることが多いといえます」と話し「思い切って長期休暇などを取れれば良いですが、忙しいサラリーマンの方は、思うように休みを取ることも難しいでしょう。ですので、そのぶん毎日の仕事中に小まめな休憩をとって、気持ちをリフレッシュさせることが大切です」とアドバイスしている。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2013年08月20日 20:27

新しい市場とは「探す」ものではなく、自らの手で「つくる」もの、探しているうちは、結局は誰かの後追いに、、、自らの人生を創り上げるクリエイティビティー。。。Vol.5

■人とは違う考えやアイデアはロジカルに生み出せる!
「非まじめ」「不常識」の3つの指針

不常識な考えはロジカルに生み出せる!他の人から突き抜けられる思考やアイデアを生み出すその秘密を、初めて公開。世界初をつくり続ける東大教授の話題の連載、第6回。

「非まじめ」なアイデアのつくり方

 世界のHONDAこと、本田技研工業の創業者である本田宗一郎さんは、生前に「不常識を、非まじめにやれ」と語っていたそうです。そう、奇しくもロボット工学の第一人者、森政弘先生と同じ「非まじめ」です。

 本田宗一郎さんの慧眼は、「非常識」を否定されていたことです。

 単に「非常識=めちゃくちゃ」なことをやっても、なにも生まれない。非常識ではダメだ。めちゃくちゃなことをするのではなく、常識の枠を越えた「不常識=新しい常識」をつくるのだ。そして新しい常識をつくるためには、頭でっかちにならずに「非まじめ」な自分でいることが重要なのだ、と。

 たしかに、わたしも新ジャンルをつくるような独創を推奨しているわけですが、それが単なる「非常識=めちゃくちゃ」になるようでは困ります。独創が「めちゃくちゃ」にならないためには、なんらかの指針が必要でしょう。そこでわれわれの研究室で掲げているのが、次のような指針です。

(1)違う「テーマ」を考える
(2)違う「方法」を考える
(3)違う「結果」を考える

 この3つについて語るとき、わたしはいつも登山を例に説明するようにしています。それはどういうことでしょうか?

登山にたとえられる「アイデアの考え方」とは?

 まず(1)「違う『テーマ』を考える」。
 この場合のテーマとは、登山でいうところの「山」ですね。みんなが富士山に登っているところを、自分だけ浅間山を登る。あるいは、まだ誰も登ったことのない山を登る。富士山より高い山でなくてもかまいません。とにかく「違う山」であること、つまり「違うテーマ」であることが重要なのです。

 たとえば、わたしの場合でいうとみんなが産業用ロボットの山を登っていたところを、医用ロボットの山を登りました。市場としては小さいかもしれないけれど、とにかく違う山を登りました。そこをアメリカで評価され、国際学会で評価され、日本でも評価していただけるようになったわけです。

 次に(2)「違う『方法』を考える」。
 違う方法とはなにか。登山にたとえるなら、これは「歩く道」ですね。つまり、登る山はみんなと同じ富士山にする。でも、自分だけはみんなと違うルートから登る。大きな鉈を片手に、誰も登ったことのない道を切り拓いていく。月並みな例を挙げるなら、取引先にお礼を伝えるとき、みんなが電子メールを書いているところを、自分だけは直筆の手紙を書く。「お礼を伝える」という山は同じでも、そこに至るルートが違うわけです。

 あるいは、みんなが「プラスチック製のパソコン」をつくっている中、唯一「アルミニウム製のパソコン」をつくったアップル社なども、違うルートを開拓して成功した事例といえるでしょう。パソコンとしての基本性能(登る山)は他社製のものと変わりがないはずなのに、明らかに新しい。登るルートが変わるだけで、印象はここまで変わります。

 先に紹介したわたしのロボット内視鏡の場合だと、みんながモーターでロボットを稼働させようとしていたところを、わたしは形状記憶合金に熱を加えるという道を選びました。ロボットが動く、という結果は同じであっても、ルートが違えば大きな評価の対象となります。

アイデアを生み出す3つめの指針とは?

 そして最後が(3)「違う『結果』を考える」。
 これはもう少し簡単で、みんなと同じ山を、みんなと同じルートで登る。でも、登頂の結果がみんなと違う。具体的には、みんなが1000メートルまでしか登れなかったところを、自分だけは1100メートルまで登るわけです。特に学術論文の場合、実験結果が従来よりも更新されているだけで一定の評価を得ることができます。

 さて、この「テーマ」と「方法」と「結果」のどれかひとつでも新しいものがあれば、それなりの論文になります。そして3つ全部が揃っていたら、完璧です。間違いなく学会賞モノの研究でしょう。

 みんなと違うことをやろうとするとき、闇雲にめちゃくちゃなことをやるのではなく、「テーマ」と「方法」と「結果」の3つを軸に考えるようにしましょう。

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Posted by nob : 2013年08月20日 18:04

新しい市場とは「探す」ものではなく、自らの手で「つくる」もの、探しているうちは、結局は誰かの後追いに、、、自らの人生を創り上げるクリエイティビティー。。。Vol.4

■東大先端研の合言葉は「もっと怒られなさい」!?
関西人の「オチ」に見る、思考パターンの変え方

世界初をつくり出し続ける生田教授を最初に待ち受けていたのは、ひどい「反対・嘲笑の嵐」。そんなときに先生を救ったのは「イトカワ」こと、糸川英夫先生のとある言葉でした。独創力を身につけるための土台のステップをご紹介する、連載第5回。

「怒られる」はこう使え!

 現在わたしは、東京大学の先端科学技術研究センター、通称「先端研」という施設で研究活動をおこなっています。これは率直に書いておきますが、九州工業大学や名古屋大学に在籍していた当時、わたしの中での東大のイメージといえば、とにかく「権威的で頭の固い大学」でした。

 しかし、この先端研に限ってはまったく違います。毎年秋になると先端研のOB会が開かれるのですが、歴代所長が口々におっしゃるのが「もっと怒られなさい!」という言葉です。「ちゃんと怒られるような研究してるのか?」「最近おとなしくなってないか?」「もっと暴れないと、普通の研究所になったらお終いだぞ」と。

 怒られるとは、どういうことか。

 東大における先端研は、ある種の「実験場」です。研究テーマにせよ、研究アプローチにせよ、あるいは社会に対するアピールにせよ、すべてが実験の場になっています。だから先端研の研究者たちは、「それはやりすぎだ!」と怒られることには慣れっこなんですね。

 やるべきことをやらないで怒られるのは、絶対にダメです。でも、なにか新しいチャレンジに挑んだ結果として怒られるのは、まったく問題ありません。

 なぜなら、「それはやりすぎだ!」の叱責は、「そのやり方、いまの制度じゃ無理だよ。制度を変えなきゃ通らないよ」というサインなんですね。怒られることによって、制度上の限界が見えてくる。いまのシステムをどこが古くなっていて、どこを変革していけばいいのかがわかってくる。

 きっとみなさんの仕事でも、新しい試みに踏み出したとき、上司や社外の方々から怒られることがあるでしょう。でも、怒られることを怖がっていては、いつまでも前例主義の慣習から抜け出せないままになります。

 前例を無視して、どんどん新しいことにチャレンジして、怒られる場面ではしっかりと怒られましょう。そしていまの制度にどんな問題があるのか見極めるのです。部署の改革、社内改革、さらに業界改革とは、こうした制度上の限界が見えた人にこそ、着手できます。

成功は8割の反対からうまれる

 とはいえ、わたしだって昔は怒られるのが嫌でした。
 できればみんなからほめてほしかったし、怒られたりバカにされたりすると、ひどく落ち込みました。ヘビ型のロボット内視鏡が学会でまったく相手にされなかったときなど、正直、とてもいやな気持ちになりました。

 そんなわたしにとって大きな救いとなったのが、日本におけるロケット開発の父であり、「ペンシルロケット」の生みの親として知られる糸川英夫先生です。最近の若い読者の方々には、ペンシルロケットというよりも、あの小惑星探査機「はやぶさ」を思い出していただくほうが早いかもしれません。「はやぶさ」が着陸し、見事サンプルを持ち帰った小惑星の名前は「イトカワ」でした。もちろんこれは、糸川英夫先生の名にちなんでつけられたものです。

 わたしは糸川先生から直接指導を受けたわけではありません。それでも糸川先生にあこがれ、学生時代に先生の著作を何度も読みふけりました。特にわたしが感銘を受け、勇気づけられたのは次のような言葉です。

「いい研究とは、10人中8人が反対する研究である」

 反対する人間が多いほど、いい研究なのだと思いなさい。みんなが賛成する研究ではなく、みんなが反対するような研究をやりなさい。わたしも反対されてきた。なにかやろうとすると、8割の人が反対の声を上げた。でも、つまらない反対の声に屈することなく研究を進めていったから、いまがあるのだと。

「あの糸川先生でもそうだったのか!」
 目からウロコが落ちる思いでした。あのロケット開発の父でさえ、10人中8人から反対されるような状況の中で研究を続けていったのか。出発点はそこだったのか。だったら自分が周囲から理解されないのも当然だし、むしろ歓迎すべきことじゃないか。

 さらに、糸川先生は「独創力」という言葉を大切にされていました。独創というと、とてつもなく画期的なアイデアのように思われるでしょう。しかし先生は、独創についてこんなにシンプルな話をされています。

「独創とは『みんながやらないこと』をやることだ」

 まったくそのとおりですよね。みんなと違うことをやれば、それが独創になる。誰ひとりやっていないことにチャレンジするからこそ、独創が生まれる。むずかしいことは考えず、ただ自分だけの道を歩んでいけば、それはすなわち独創なのです。

 思えば、わたしが野球を頑なに拒否していたのも、つまりは「独創力」の萌芽だったのかもしれません。

なぜ関西人は話に「オチ」を求めるのか?

 独創力とは、「みんながやらないこと」をやり抜く力である。
 このシンプルなテーゼをもとに、いったいどうすれば独創力が身についていくかを考えてみましょう。

 たとえばわたしは、大阪生まれの大阪育ち、生粋の関西人です。おかげで、日常会話から講演会まで、とにかく人前で話をするときには「オチ」を用意しないといけないと考えます。うちの学生にとってはウザい親父ギャグかもしれないけれど、オチのないまま話を締めくくっても、どこか落ち着かないんですね。お尻のあたりがむずむずしちゃう。

 別にこれは、親や先生から「話をするときには、ちゃんとオチをつけるんやで」と教えられたわけではありません。落語や漫才を見て、話術の研究をしたわけでもありません。ただ関西という土地に育ち、関西人に囲まれて育ったおかげで、自然とそうなっているだけの話です。

 つまり、人間の思考パターンとは、その人の「生活パターン」によって規定されるものなのです。
 関西に生まれ育ったから、会話の中にオチをつけるという発想が出てくる。オチをつけずにはいられなくなる。これは関西人ならではの思考パターンという以前に、生活パターン(生活習慣)の賜物なんですね。関西に住んでいてオチのない話をしたら「で、結局なんやねん!」「それだけかい!」となってしまいます。

 さて、本題はここからです。
 誰も思いつかないような独創力を持つためには、どうすればいいのでしょうか?

 もう答えは簡単でしょう。関西で暮らしていれば誰だって話にオチをつけたくなるように、思考パターンを変えるためには、生活パターンを変えるのです。つまり日常の行動パターンを変えていくことからスタートするのです。

 たとえば、みんながラーメンを食べていたら、自分だけはカレーを食べる。みんながエスカレーターを使っていたら、自分だけは階段を使う。みんながミステリー小説を読んでいたら、自分だけは植物図鑑を読む。みんなが海に出かけたら、自分だけは山に行く。

 まるでジョークのような話ですが、はじまりはこれくらい些細な行動でかまいません。日常の中に、ひとつでも多くの「みんなと違う行動」を増やしていくのです。

会社や組織に染まることを恐れよ

 実際、エジソンからアインシュタイン、それからスティーブ・ジョブズまで、偉人伝や立志伝中の人物には「変人」と目されても仕方ないようなエピソードがたくさんあります。彼らは独創的な人間だったから、ヘンなことをしていたわけではありません。むしろ反対で、他者とは違った行動パターンを持っていたからこそ、周囲に流されることなく、さまざまな独創をすることができたのです。

 特にわたしが危惧するのが、同質集団に属することのデメリットです。

 同じ会社や同じ大学、あるいは同じ学部や学科にいると、どうしても周囲と同じような生活パターンになり、思考パターンになってしまいます。メーカーらしい発想、大企業的な発想、法学部らしい発想というように、朱に交わって赤くなってしまうのです。

 なんらかの組織に属している人は、自分がどんな集団に所属していて、どんな行動パターンが身についているのかを意識しましょう。そして、周囲との生活・行動パターンを変えていくことにもっと自覚的になるのです。

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Posted by nob : 2013年08月20日 17:56

新しい市場とは「探す」ものではなく、自らの手で「つくる」もの、探しているうちは、結局は誰かの後追いに、、、自らの人生を創り上げるクリエイティビティー。。。Vol.3

■ジョブズもディズニーも
作り出したのは「ジャンル」だった!
とあるコンセプトから生まれた世界初のヘビ型ロボットとは?

「新しいものを生み出すにはコンセプトを作ろう」と言われますが、では、あなたはどうやって自分のコンセプトを見つけていきますか?「ジョブズもディズニーも作り出したのはジャンルだった」という言葉の意味とは? ロボット内視鏡を生み出した東大教授の特別授業、第4回!

「どうしたいのか?」「どうなりたいのか?」から始める

 わたしは博士をとってすぐ、「世界でひとりだけしかやっていない研究をしている」という理由で、カリフォルニア大学サンタバーバラ校ロボットシステムセンターで働くことになりました。

 そこで覚えた印象的な言葉に、「グランド・チャレンジ」というものがあります。グランドとは、グランドピアノとかグランドファーザーなんかのグランド。直訳するなら「壮大な挑戦」となるわけですが、これだとちょっとニュアンスが違うんですね。単なる挑戦ではなく「抜本的な改革・イノベーションとしての挑戦」に近い意味が、この言葉には込められています。

 どういう場面で使うかというと、たとえばわたしが学会などで「こういう発想でロボットをつくって、こんな世の中を実現したい」という話をすると、アメリカ人の研究者は一様に「これは素晴らしいグランド・チャレンジだな!」と評価してくれる。

 一方、日本で同じ話をすると「まあ、おもしろい『お話』でしたね」となってしまう。この違い、おわかりになりますか?つまり、日本人の研究者は「夢物語はいいから、実物をつくって結果を出せ」という態度なのに対して、アメリカ人は発想そのものに評価を与えるのです。

 結果的に、この態度の違いが日本から新しい「ジャンル」を生みにくくしているのだと思います。

「グラント・チャンレンジ」の見つけ方

わたしはいつも、学生たちに「コンセプトから考えること」の重要性を説いています。いきなりモノをつくろうとするのではなく、まずはコンセプトレベルから考える。技術を新しくするのではなく、コンセプトを刷新する。

 たとえば、市場に出回っているパソコン。そのスペックは日々改善され、向上していっています。5年前のパソコンと最新型のパソコンでは、ディスク容量から処理速度まで、雲泥の差があるでしょう。しかし、違いはせいぜいスペックのレベルなのです。技術的には日々新しくなりながら、じつはなにひとつとして新しくなっていない。改善に改善を重ねた結果の「最新型」にすぎません。

 一方、iPadに代表されるタブレット型コンピュータは、ノートパソコンの技術をコンセプトレベルで刷新したものになります。使われている技術としてはノートパソコンの延長でありながら、コンセプトがまったく違う。まさにグランド・チャレンジです。

 そしてここから「電子書籍の時代がやってくる」とか「デジタル教科書に使えそうだ」、「カーナビとして使ってみよう」など、ノートパソコンでは思いつかなかったようなアイデアも出てきます。

 話を整理しましょう。

「どうすればもっといいノートパソコンができるか?」
「ノートパソコンに必要な新機能はなにか?」

 ここから出てくるアイデアは、改善や改良の域を出ません。そうではなく、

「自分はどんな世の中を実現したいのか?」
「いま世の中には、なにが不足しているのか?」

 というように、将来のあるべき姿から考えていく。それがグランド・チャレンジであり、コンセプトの発想になります。新しいコンセプトさえ見えてしまえば、それを実現するためのアイデアも出てきますし、自分が取り組むべき課題もわかるはずです。このあたり、コンセプトから逆算する方法について、私が発明したヘビ型のロボット内視鏡を例に詳しく説明しましょう。

世界初「ヘビ型ロボット」を生み出したコンセプト

 わたしが最初に開発した医用ロボットは、ヒト型でもネコ型でもなく、なんとヘビ型のロボットでした。どんなロボットだったのか、簡単に説明しましょう。

 みなさんにご経験があるかどうかわかりませんが、大腸のポリープなどを調べるときには、お尻から内視鏡を挿入することになります。ところが、大腸には「S字結腸」という極端なカーブを描いている部位があります。そのため、通常の内視鏡を挿入しようとすると、内視鏡がS字結腸部分の壁を圧迫してしまい、うまく挿入できなかったり、大きな痛みを伴ったりしていました。

 そこでわたしが指導教員だった広瀬茂男先生と考案したのが、ヘビのようにくねくねと動く「ロボット(能動)内視鏡」です。内視鏡がS字結腸のカーブに沿って動いてくれれば、スムーズに通過して、患者さんに痛みを与えることもない。病気の早期発見にもつながるし、人の命を救うことにつながる。そんな思いからスタートしたロボットです。

 ロボット内視鏡の直径は、わずか8ミリ。ヘビのようにくねくねとした動きを生み出す動力はモーターではなく、形状記憶合金でした。内視鏡の中に形状記憶合金でできたコイルを何本も組み込み、それぞれに加える熱をコントロールすることによって、右に左にと自在に伸縮させる仕組みです。

 この大腸に内視鏡を通そうとするとき、いちばんの障害になるのがS字結腸の急カーブです。このとき、多くの人は「どうすればS字結腸を真っ直ぐに伸ばすことができるか?」と考えます。S字結腸が直線状になってくれれば、なんの苦労もなく内視鏡を挿入できるからです。

 そこで考案されたのが、次のような方法です。
1. 内視鏡とは別にスライディングチューブと呼ばれる筒を挿入し、
2. S字結腸を直線状にしてから、
3. 内視鏡を挿入する。
 たしかに、こうすることでスムーズな挿入が可能になります。しかし、S字結腸を無理やり伸ばすのですから大きな苦痛を伴うのです。

 こうした状況に対して、広瀬先生とわたしのコンセプトは明確でした。

 とにかく「痛くない内視鏡検査」がしたい。
 病院での治療や検査から、可能な限り苦痛を取り除きたい。

 そのコンセプトの下、浮かんできたのが「S字結腸を直線状にするのではなく、内視鏡そのものを曲げられるようにすればいい」「内視鏡をヘビのように動くロボットにしてしまえばいい」というアイデアでした。

 さらに、ここから「じゃあ、具体的にどうすればヘビのようにくねくねと動くロボットができるのか?」と具体的な開発の手順を考えていきました。つまり、

(1)コンセプト……痛くない内視鏡検査を実現する
(2)アイデア………内視鏡をヘビのように動くロボットにすればいい
(3)開発……………素材は?動力は?安全性は?

 と考えていったわけですね。

 決して「くねくね動くロボットができたから、なにか使い道はないかな?」と内視鏡に目を付けたわけではありません。そもそも、「痛くない内視鏡検査」というコンセプトがなかったら、ヘビ型ロボットをつくろうなど考えもしなかったはずです。

 本物のアイデアとは、コンセプトのあとからついてくるのだと思ってください。

ディズニーランドはなにがすごいのか?

 わたしが学生たちに優れたコンセプトの例として紹介し、積極的に遊びに行くのを奨励しているのが、ディズニーランドになります。

 ディズニーランドのベースにあるのは、昔ながらの遊園地であったり、アメリカによく見られる移動式サーカスなのでしょう。また、アトラクション単体で見ていけば、ディズニーランドのものより巨大で高速なジェットコースターを持った遊園地はたくさんあります。決してディズニーランドが技術的に突出しているというわけではありません。しかし、ディズニーランドとその他の遊園地とでは明らかな違いがあります。

 ディズニーのキャラクターがいること?
 たくさんの予算を注ぎ込んでいること?

 そうではありません。遊園地とディズニーランドの圧倒的な違い、それこそが「コンセプト」なのです。

 よく知られているように、東京ディズニーランドでは「ようこそ夢と魔法の王国へ」というキャッチコピーが掲げられています。このコンセプトを徹底するために、ゴミ箱をたくさん設置してゴミが落ちないようにしたり、従業員を「キャスト」と呼んで来場者を「ゲスト」と呼んだり、そこが日常とは切り離された「夢と魔法の王国」であることを実感するための工夫が随所に施されています。おそらく、ここまでコンセプトの実現を徹底した遊園地は他にないはずです。

(1)コンセプト……大人も楽しめる夢と魔法の王国
(2)アイデア………キャラクターを使い、日常から切り離された空間を演出する
(3)開発……………アトラクションは?従業員は?キャラクターは?

 と、大体これくらいまでの話をすると、多くの学生は次のような質問をしてきます。

「コンセプトが大切なのはわかりました。でも先生、問題なのはどうすればディズニーランドのようなコンセプトが生まれるのか、でしょう?新しいジャンルをつくるようなコンセプトって、どこから生まれるんですか?」

コンセプトはどうやって生まれるのか?

 わたしの答えは簡単です。
 コンセプトが生まれる源、それは「夢」です。
 おそらくウォルト・ディズニーには、ディズニーランド建設にあたって大きな夢があったでしょう。「それまでアニメーションの中で実現していたおとぎの世界を、現実の世界に再現したい」という夢です。

 研究者としての自分がラッキーだったなと思うのは、わたしが子どものころには科学全般に「夢」があったんですね。ちょうど高度成長の時代で、たとえば鉄腕アトムが原子力エネルギーで動く「科学の子」だったように、科学が進むほど世界は豊かになり、人々は幸せになれると無邪気に信じていました。

 いま国論を二分するような大問題になっている原子力発電所にしても、「こんなちっぽけなウランで、こんなにたくさんのエネルギーが出るんだ!」と胸をワクワクさせていたし、クラスには機械や科学が大好きな「科学少年」がたくさんいる。新幹線もできるし、アポロは月に飛び立つし、SF映画や漫画もたくさん出てくるし、ほんとうに科学が夢にあふれた時代でした。

 いま、学生たちに「きみの夢はなんですか?」と質問すると、「公務員になること」や「30歳までに起業すること」など、職業的な目標を答える人が増えています。たしかに、それはそれで立派な目標でしょう。

 しかし、わたしの言っている「夢」とは、目に見える目標ではなく、もっとバカバカしいものだと思ってください。
周りの大人から「そんなバカなこと言ってないで、もっと真面目に考えろ」と笑われるようなこと。「いい歳して夢みたいな話ばかりするな」と叱られるようなこと。

 大きな夢を持つには、バカになる勇気が必要です。わたしは「バカ」の力を信じていますし、その可能性を信じています。そしてバカになるための実践的なトレーニングとして、前任の名古屋大学だけでなく、最近では東大名物ともなりつつある「バカゼミ」という特別講義を毎年実施しているほどです。

 この「バカゼミ」については本書で詳しく紹介するとして、ここでは「コンセプトの大元には『夢』がある」「夢とは本来バカバカしいものである」という2点を忘れないようにしてください。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年08月20日 17:44

そのとおり!!!Vol.30、、、まずはこうしてマスコミが傘をさして外に出ることから。。。

■福島原発汚染水/拡散防止策は国の責任だ

 福島第1原発の放射性汚染水対策で国がようやく動きだした。汚染水の海への流出が明らかになり、重い腰を上げた形だ。

 汚染水問題に対して国はこれまで危機意識がなさすぎた。国が関与しても流出防止は極めて難しいことに変わりはないが、東京電力の手に負えない状況も明らか。国が前面に出て対策を講じていくしか道はない。

 その場しのぎでなく根本的な解決策を探るためには、原子力プラントや汚染除去の技術者はもちろん、地質や地下水の専門家らも幅広く結集して当たらなけれならない。

 国は早く「司令塔」の役割を担う組織を立ち上げて放射性物質の拡散状況などを調べ、長期的な対策をまとめるべきだ。

 国策として原子力利用を推進し、その揚げ句に過酷な福島第1原発事故が起きた。土壌や海洋の汚染を防ぐ最終的な責任は間違いなく国にある。

 国によると、福島第1原発1〜4号機とその周辺には、1日に約千トンの地下水が入り込んでいるという。そのうちの約400トンが原子炉建屋地下などに流入し、溶け落ちた核燃料の冷却水と混じり合っているが、取りあえず回収されている。

 残り600トンのうち300トンは汚染されずにそのまま海に出ているが、300トンは「トレンチ」と呼ばれる地下道に入ってから海に流出している。トレンチ内には、原発事故当初から高濃度の放射性物質が含まれた汚染水がたまっている。

 結局、毎日700トンの汚染水が発生し、うち300トンは海に流出、400トンは回収して保管していることになる。

 地下水の流入防止策として地盤を凍らせる「凍土遮水壁」が検討されており、国はその費用を2014年度予算に計上する方向だという。予算化されれば汚染水対策への初の国費投入になるが、それだけで済む状況ではない。

 まず、原発敷地内の地下水の経路や水位を徹底的に調べるべきだ。東日本大震災の揺れによって地下の状況が変化していることも考えられるだろう。

 同時に設備の損傷が地下水流入をもたらしていないかどうか、詳しく調査しなければならない。いずれも東電の資料や説明をうのみにせず、しかるべき専門家にあらためてきちんと確認してもらう必要がある。

 根本的な対策は、そうしたデータを集めてから検討した方がいい。応急処置はもちろんその都度進めるべきだが、恒久的な対策は効果を慎重に評価してから決定するのが望ましい。

 汚染水の保管も重大な問題だ。海洋投棄ができなければ、いずれ原発敷地外や県外への移送も検討せざるを得ない。その場合、国の役割が欠かせない。

 福島第1原発事故の後始末は並大抵のことではないにもかかわらず、国の危機意識は乏しかった。「廃炉対策の推進」は訴えても、掛け声にすぎなかった。もはや破綻の瀬戸際にあると深刻に受け止め、具体策をまとめて国民に説明すべきだ。

[河北新報社]

Posted by nob : 2013年08月17日 11:34

グローバーズ総自営業者化による生涯労働可能社会の構築、、、それこそがサスティナブルな成熟から超熟自由資本主義社会創造の鍵。。。

■「高齢化社会」では高年者が扶養される側から扶養する側に回ることが必要
ドラッカー

「高年者は、あらゆる先進国において、いかなる弱者をも超えて突出する巨大な弱者である。増大を続ける唯一の弱者である。この弱者は、多様な層を横断的に網羅する。その意味で、もっとも普遍的な弱者である。誰もが、その一員になると考える唯一の弱者である。年をとることは、望ましいことではない。だがほとんどの者は、死ぬよりは年をとる方を選ぶ」(『イノベーターの条件』)

 ドラッカーはさらに言う。「この弱者は、自らの過ちのゆえに不遇なのではない。他の者の過ちのゆえに不遇なのでもない。あるいは、誰かが、彼らの犠牲のもとに得をしているのでもない。社会の犠牲者とされているわけではない。彼らは社会の成功者である」。

 その社会の成功者が、働く能力と働く意思を持つにもかかわらず、年齢のゆえに、働く機会がない。

 そのくせ、高年者に働いてもらわない限り、社会が持たない。現役就業者が扶養できる退職高年者の割合には限度がある。しかも、先進国の多くが、すでにその限度を超えた。

 できるだけ多くの退職高年者に、扶養される側から扶養する側に回ってもらわなければならない。幸い、彼らのほうが、手ぐすね引いて、声のかかるのを待っている。壮年時並みの報酬を期待しているわけではない。貢献の場と絆を求めているにすぎない。定年の延長とは、そのための制度改革である。

 社会の空気を決めるものは、増大しつつある人口層である。かつての先進国では、若年層がそのような人口層だった。そのため若者文化が先進国の文化となった。

 ところが、今増大しつつある人口層は高年者である。したがって、これからの社会の空気を決めるものは高年者である。しかも、彼らの投票率は高い。彼らの価値観が社会の価値観となっていく。

 ただし、定年の延長には、一つだけ条件がある。本人たちの納得しうる退職基準の設定とその運用である。加齢による創造性と生産性の低下は自覚の難しい症状だからである。

「高年者に対しては、機会の平等を与えなければならない。今日のように、年齢を理由として働く機会を奪ってはならない。ただし、それでもなお、問題は緩和されるにすぎない。強制的な退職を何歳にしようとも、その先に年月がある」(『イノベーターの条件』)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年08月16日 11:10

「直ちに健康に影響はない・・・」の実情、、、そもそもまともな親なら信じない。。。

■甲状腺がん頻度3県で継続調査へ 福島原発事故の影響探る

 東京電力福島第1原発事故による子どもの健康への影響を調べるため、環境省は15日までに、青森、山梨、長崎3県での甲状腺調査を継続することを決めた。福島県では事故後の調査で甲状腺がんと確定した子どもが12人に上るが、事故の影響がない3県で甲状腺がんの発生頻度を調べ、福島県での割合が高いかどうかの判断材料にする考え。

 福島県の「県民健康管理調査」では、従来考えられていたよりも高い割合で甲状腺がんが見つかっている。小さいしこりの発症割合は3県と比較して差がなかったため、大きなしこりが見つかった3県の子どもの細胞や血液を継続して調べる。

[47NEWS]

Posted by nob : 2013年08月16日 10:59

こんな一般米国人の声をもっと聞きたい。。。

■O・ストーン氏:「基地はもう必要ない」名護で住民ら激励

 米軍基地問題の現状を調べるために沖縄県を訪れている米国の映画監督、オリバー・ストーン氏は14日、沖縄戦の戦跡などを視察した。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設が計画されている名護市では、移設に反対する稲嶺進市長や住民と会い、「基地はもう沖縄に必要ない」などと激励した。

 同氏はまず、沖縄戦の激戦地だった糸満市を訪れ、多くの犠牲者が出た「轟(とどろき)の壕(ごう)」や戦没者の名を刻んだ「平和の礎(いしじ)」を視察した。名護市に移ると、普天間移設予定地の辺野古沖をボートで回った後、移設反対の活動を続けるお年寄りらと懇談。「戦後68年がたち、冷戦も終わっているのに、こんなに美しい地形を壊して更に基地を造る必要はない」と語った。

 稲嶺市長との会談では「悲劇を体験した沖縄にまだ基地が残っていることに驚いている。(米国は)もう敵はいなくなったのに、次々と新しい敵を見つけて(基地を)残そうとしている」などと述べた。市長が「沖縄と名護の状況をアメリカ国民に伝えることで支援をお願いしたい」と訴えると、うなずいていた。【福永方人】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2013年08月16日 10:56

結局のところは自らの在り様のみが真実、、、所詮相手や組織や社会の真偽はどちらであろうと大差はないし確かめようもない。。。

■嘘つきを見抜く科学的方法

虚偽検出トレーニング企業「Calibrate」の創設者兼CEOパメラ・メイヤー氏は嘘つきに共通する態度を科学的に観察し、どのようにしてそれを見抜けるかの専門的アドバイスを出しています。その中には以前紹介した「その話が嘘か本当かは、物語構造に注意して見抜くべし」もあります。

今回は、そんな彼女が科学的に嘘を見抜く方法を教えてくれました。

メイヤー氏によると嘘は「協力行為」であるのだそうです。人は皆、衝突を避けるための嘘を容認しがち。本当は忘れていただけなのに、メールが迷惑メールフォルダに分類されたため返事ができなかったと言うなど、その手の類です。

研究によると人は1日に10回〜200回の嘘をつかれているそうです。また初めて出会ってから最初の10分の間に3回の嘘をつくということも分かりました。

人は理想と現実のギャップを埋めるために嘘をつくのだと、メイヤー氏は分析しています。つまりそれが真実であろうとなかろうと、そうあってほしいと願うため、事実が判明するより先に嘘をつくのです。いわば人の嘘は、理想とする未来の「前借り」なのかもしれません。

ほとんどは悪意のない嘘ですが、中にはひどいものもあります。

幸い科学は相手に嘘をつかれていると分かるいくつかのサインを示していて、その多くが一般的に思われているのと正反対のものです。

* 嘘つきは、話題から距離をおくことを好みます。元アメリカ合衆国大統領、ビル・クリントン氏を例に見てみましょう。「私はあの女性とは性的関係を持っておりません」(I did not have sexual relations with that woman.)「あの女性」という距離の置き方と、「〜おりません」というフォーマルな表現が、嘘であるということを教えてくれます

* 嘘つきは「本当のことを言うと」などの、言っていることの真実味を増すための表現を使います

* 質問をされ、不正直な回答をする前にその質問を繰り返すことは、嘘のわかりやすいサインです

* 嘘つきは相手の目を過剰に見ます。もそもそせず、上半身をがっちりと固めます

* 嘘つきは作り笑いをします

* 嘘つきはできごとの詳細を語るのが好きです

* 嘘つきは起きたできごとを「後ろ」から順に話すのが苦手です

* 嘘つきは出口に足を向け、その場を早く去りたがります

* 嘘つきは、嘘について質問をしている人物と自分の間にバリヤーとして物を置くことがあります

Adam Dachis(原文/訳:山縣美礼)

[lifehacker]


■嘘を見破るには、巧妙な嘘つきの10の特徴を知ろう

人間は、生まれながらにして嘘をつく才能がそなわっています。人間のような社会的な動物にとって、嘘をつく能力は、生きるために必要な時があります。1999年にマサチューセッツ大学の心理学者、ロバート・フェルドマン教授がおこなった研究によると、最も人気のある子どもは、嘘が上手な子だったとか。とはいえ、悪い嘘にはひっかかりたくないですよね。そこで今回は嘘を見破るために、巧妙な嘘つきの10の特徴をお教えます!

1:嘘をつく、明確な理由を持っている

心理学者で『Lies! Lies! Lies!』という本の作者、チャールズ・フォード氏によると、刑務所には嘘をかさねてしまう、下手な嘘つきがたくさんいるそうです。フォード氏によると、上手に嘘をつく人は、嘘をできるかぎり小さな嘘にしているとのこと。本当に何か欲しい時や何かをなしとげたい時にだけ、嘘をつくわけです。

2:下準備が万端

心理学者のビル・フラナガン氏の1990年の研究によると、詳細までしっかり嘘の話を考えた人のほうが、嘘の成功率が非常に高かった、とのこと。下準備のしっかりなされた嘘は見破りにくいようです。

3:誤解を招く、真実を言う

見破るのが最も難しい嘘は、本当は嘘ではないことです。本当のことを言っているけれど、聞いた方が違う理解をしてしまうような言い方をするのも、うまい嘘なのです。

4:相手のことをよく知っている

巧妙な嘘つきは、コミュニケーション上手でもあります。相手の共感してほしいポイントを知り、それに共感するのです。そうすることで、相手の猜疑心をうまくカバーしています。『Lying and Deception in Everyday Life』という本の編集者、キャロライン・サーリン氏は「信憑性のある嘘をつく人は、相手のものの見方に配慮しています。相手の知っていることを知り、興味のあることや活動に気をつけているわけです。」と述べています。

5:事実を途中で変えない

心理学者のマイケル・ルイス氏によると「上手に嘘をつくのは、本当に難しいんです。嘘をついている間ずっと、つじつまを合わせないといけない。それが大変なんです。」とのこと。細かい部分まで、ちゃんとつじつまを合わせた話を作るのは、確かに大変です。そのために、メモを作っておく人もいるとか。

6:集中している

ロサンゼルス保安官事務所の殺人課で、尋問を担当しているジョン・ヤーブロー巡査は「相手がどれだけ熱心に話をしているかどうかをみて、嘘かどうかを判断する」そうです。嘘をついている時、人はそこまで熱心に自分の話をしていないのだとか。嘘が下手な人は、嘘をつくことに罪の意識を感じ、嘘がばれるのをおそれているので、早く話を終わらせたいと思います。そのため、さっと話を終えて、次の話にうつるとき、つい顔に安堵の色が浮かんでしまうのです。これに対して上手な嘘つきは、嘘をつく過程を楽しんでおり、嘘がばれることを恐れる気持ちも感じていません。だから、嘘を見破るのが難しくなるのです。

7:しぐさに注意している

そわそわすると、人は自分の鼻をさわり、口ごもり、嘘をつく時には、目をそらすと言われています。嘘が上手な人は、話以外のアイコンタクトや、身振り手振りをコントロールするのが上手な人です。

8:プレッシャーをかけてくる

明らかに疑われている時、感情を高ぶらせるのが、上手い嘘つきです。ジョン・ヤーブロー巡査は、嘘が上手な人は、自分を巧みに操るのが上手だと述べています。ヤーブロー巡査は、その好例として、映画「氷の微笑」で、シャロン・スト−ンが警察を挑発するシーンをあげ、相手を性的に興奮させることで、嘘を見破られないようにしている、という手法を紹介しています。

9:反撃してくる

ほとんどの人が、嘘をついたり、人を責めるている時は、気分が落ち着かないもの。しかし、この落ち着かない気分が、嘘をつくときの媚薬になるそうです。『The Truth About Lying: Everyday Techniques for Dealing with Deception』という本の著者、スタン・ウォルターズ氏はこのように語っています。「責められている政治家が、攻撃的に相手に言葉を返しているのを見ますよね。政治家はああすることで批判を退け、次の小競り合いにそなえているのです。」

10:バーゲン

上手な嘘つきは、嘘がばれたとしても、心理学者が「バーゲン」とよぶ行為で、最悪の状況をのがれることができるのだとか。リサーチャーのメリー・デパルマ氏はこのように語っています。「嘘をつくと、その責任を軽減させたり、完全になくしたくなるものです。もし、嘘をついたことによって受けるかもしれない、非難や怒りを軽減できれば、最後の結果は少しはマシになります。」

いかがだったでしょうか?この人嘘ついてるんじゃないか? という場面では、この10か条を思い出してみてください。

Top 10 Secrets of Effective Liars [Psychology Today]

Erica Ho(原文/訳:阿久津美穂)

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■その話が嘘か本当かは、「物語構造」に注意して見抜くべし

パメラ・メイヤー氏は虚偽検出トレーニング企業「Calibrate」の創設者兼CEOで、視覚的な手がかりと心理学の手法を用いて虚偽を検出する訓練を行っています。また、ソーシャルネットワーク企業「Simpatico Networks」の創設者でもあり、『しょっちゅうウソをつかれてしまうあなたへ』の著者でもあります。さらに、ハーバード大学でMBAを、クレアモント大学院で公共政策の修士号を取得した公認不正審査士でもあります。今回は、メイヤー氏が物語の構造で嘘を見抜く方法を解説します。

心理学者や精神科医は、患者たちが自らの体験を物語として語ることで、自分に起きた出来事を理解していく助けになると知っています。実際、人はそれぞれ自分の物語を持っています。そして、人が語る物語に注意深く耳を傾ければ、様々なことが見えてきます。例えば、本当に体験した出来事を語る場合と、作り話を語る場合とでは、物語の語り方に大きな違いが現れます。

人が記憶をもとに体験を語るとき、物語のように、序章・本編・終章の順番で語られると思いがちです。しかし、実際は違います。記憶はそれほど秩序だっていません。イスラエルの元警察官Avinoam Sapir氏は、供述書の嘘を見破る分析技法「科学的内容分析(SCAN)」を開発した虚偽検出のエキスパートです。Sapir氏によると、真実の記憶をもとにした物語は、時系列では語られないそうです。劇的な体験をした物語ほど時間順では語られません。語り手は、強烈な体験をした出来事から真っ先に話そうとします。印象が薄い体験は後から補足されるのです。

もちろん、ドラマチックな出来事が最初に語られない物語はすべて「でっちあげ」というわけではありません。また、真実の物語も時系列で語られないだけで、基本的な物語構造を持っており、プロローグ、メインイベント、エピローグの3つのパートを必ず含んでいます。

プロローグ(序章)

プロローグはメインイベントへ向かうための準備をするパートです。真実の物語では、通常このパートはとても短くなります。あまり詳細には語られず、物語全体の3分の1以下の時間しかかけられないのが普通です。一方、虚偽の物語では、プロローグがやたら長くなり、不必要なほど詳細が語られます。なぜなら、嘘をつこうとする人にとって、プロローグは居心地のよい安全地帯であるからです。これから嘘をつくつもりの語り手は、プロローグの段階ではまだ真実を話していることが多いのです。その出来事が起きた時間や場所などについてはたいていは事実を話します。つまり、まだ嘘をついていないので、安心していられるのであり、この安全地帯にできるだけ長くとどまろうとするのです。

メインイベント

物語が真実である場合、メインイベント部が一番長くなります。最も重要なパートであり、核心となる出来事や行動が語られる場所です。一方、虚偽の物語では、メインイベントこそが嘘をつく場所になります。嘘の物語では、逆にメインイベントは極端に短くなります。あまり詳細には語られません。嘘を見破られるリスクがあるので、できるだけ早くやり過ごしたくなるわけです。

エピローグ(終章)

真実の物語にはエピローグが必ず含まれます。また、本人は気づいていないことが多いのですが、人はエピローグを話すときとても感情的になります。メインイベントを話すときよりも強い感情が現れることもあります。恐怖や驚きに満ちた体験をしたとき、感情を処理するのには時間がかかるものです。エピローグを話すとき、こうした処理しきれないでいる感情が顔を出すのです。

一方、虚偽の物語の90%はエピローグを含みません。メインイベントを語り終えると、そこで話をやめてしまいます。エピローグはメインイベントの体験から自分が受けた影響を語る部分です。もちろん、作り話の場合、そんな影響は受けていないのですから、話せることは何もないのです。嘘をつく人は、必要以上の嘘はつきたくないと考えています。すでにメインイベントで嘘をついたのですから、それ以上は嘘をつきたくはないのです。

つまり、真実の物語の特徴とは、時系列順に語られず、一見無関係に見えるエピソードが含まれたりすることです。一方、虚偽の物語は、論理的で一貫性がある反面、生々しい具体性に欠けるのです。

Pamela Meyer(原文/訳:伊藤貴之)

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Posted by nob : 2013年08月16日 10:43

国民の力の総合以上の政府が出来上がることはない。。。

■失言だらけの日本はアジアの平和にとって危険
ギデオン・ラックマン

安倍政権の広報外交はひどい。中国との溝が深まるだけでなく、アメリカとも距離を作りかねない。

日本が見せる広報外交のやりかたは、バカバカしさと陰険の間をウロウロしている。日本政府はここ数カ月というもの、アジアの周辺諸国をとことん不快にさせると同時に欧米の同盟諸国をとことん気まずくさせる、まさにそれを目的としているかのような外交の失策ばかりを次々に重ねてきた。

似たようなケースが先週もあった。日本は第2次世界大戦後最大級の海上艦を建造し、その進水式を行なったのだ。この艦は名目的には駆逐艦だが、実質的には空母だ。日本海軍の強化は、中国の軍拡に対する正当な対応かもしれないが、アジアの海で緊張が高まっている今、日本は慎重に進むべきだ。だとすると、この新しい艦を「いずも」などと名付けたのはいったいどこの天才なのか? 1930年代の中国侵攻の一翼を担った旧日本海軍艦「出雲」と同じ名前に。

日本はわざと挑発していると、中国はただちに批判した。似たような事例が何もなければ、中国の批判は的外れだと受け流しやすいのだが、そうではないのだ。このわずか数日前には日本の副総理大臣の麻生太郎氏が、日本の平和憲法を改憲するにはナチスの手口から学ぶのがいいかもしれないと示唆していたことが発覚している。麻生氏はこう言った。「だから、静かにやろうやと。憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね」。当然ながら激しい批判の声が次々に上がり、内閣官房長官が「安倍内閣としてはナチス政権を肯定的にとらえることは断じてない」と政府の立場を改めて説明する羽目になった。

このわずか数カ月前には、安倍晋三首相が不快な失態を演じている。自衛隊練習機に試乗した安倍首相は親指を立てた姿で写真に収まったのだが、その機体の側面には「731」という数字が大きくはっきりと描かれていた。しかし「731」というのは、生きた人間に対する生物化学実験を行なった悪名高い旧日本陸軍部隊の番号なのだ。安倍首相のこの写真が出回った5月、私は韓国にいた。そのとき話を聞いた韓国の人は誰もが、これは意図的な挑発だと確信していた。当時の私はそれは考え過ぎだと思い、取り合わなかった。しかし今となっては、どちらとも言えなくなっている。そして韓国の新しい大統領、朴槿恵(パク・クネ)氏はあえて前任者4人の先例を破り、初の公式訪問先に日本ではなく中国を選んだ。

過去の戦争に対する日本政府の姿勢は15日にさらに試されることになる。日本の戦死者慰霊のため保守政治家はよくこの日を選んで靖国神社を参拝するのだ。しかし靖国神社には戦犯14人も祀られている。そのため日本の政治家たちが参拝するたびに、アジアの他の地域は当然のこととして憤慨する。今年は安倍首相と主要閣僚は靖国に参拝したい気持ちを我慢するようだが、それ以外の政府関係者は何人も参拝するはずだ。

しかし靖国参拝を多少我慢したからといって、これまでのダメージを全て帳消しにできるわけもない。日本に友好的な欧米諸国は、事態を警戒している。日本に長く暮らし、信頼できる政府筋の情報元をたくさん持つ人物は、今の政権について「1945年以来、最もナショナリストな政権だ」と言う。安倍氏の取り巻きの中には「第2次世界大戦の唯一の問題は日本が負けたことだ」と考えているような、そういう印象を与える人たちが何人かいるのだと。そのような考え方では、中国との溝が深まるだけでなく、アメリカとの溝も同様だ。日本は防衛をアメリカに頼っているのに。実際に米政府高官たちは中国のナショナリズムと同じくらい、日本のナショナリズムを懸念しているようだ。オバマ政権の第1期目に東アジア・太平洋担当の国務次官補だったカート・キャンベル氏は最近の記事で、太平洋における戦争リスクに懸念を示し、「日本政府も中国政府も、国内のナショナリスト的な感情を利用しようと決心している」と指摘した。

安倍政権のひどすぎる広報外交は、日本にいる大勢の優秀な外交官にとって悪夢に違いない。外交官たちは、日に日に危険度の高まる地域において日本の利益を守ろうとしているのだから。これが特に残念なのは、自分の国を再生させようという安倍氏の考えの中には、正しい方向を向いているものもあるからだ。「アベノミクス」は高リスクではあるが、遅ればせながらもやっと出てきた日本のデフレ対策だ。自国の防衛に日本がもっと活動できるようにするために憲法を改正するというのも、理屈としてはまともだとさえ言える。

中国が力を増すのに伴い、世界第3の経済大国・日本が自国防衛をまるごとアメリカに依存している状態の異常性も高まっている。現行の取り決めは日米双方にとって負担だ。日本はアメリカへの依存について神経質かつ恨みがましい状態になるし、アメリカは日本政府のせいで対中戦争に巻き込まれるのではないかと不安になる。

日米安全保障の条件を緩めた方が、取り決めのバランスはよくなるだろう。そうすれば東シナ海の小規模な領土紛争が世界戦争の火種となってしまうような、そんなリスクはなくなる。その見返りに日本は自前の軍事力を増強できるようになる。むしろ、増強するよう奨励されることになる。

アジアの戦略バランスがそうやって何らかの形で変化すれば、中韓政府だけでなく各地に動揺を与えるのは必至だ。それだけに、最高の外交技術を駆使して、細心の注意を払いながら実施しなくてはならない。それにもかかわらず今の日本政府の閣僚といえば、大日本帝国について非建設的かつ曖昧な言動を繰り返し、ナチスや拷問部隊について異様な失言や失態を重ねるばかりだ。笑い話にしたいところだが、事態はあまりに深刻かつ危険だ。とても笑い話では済まされない。

(訳注・原文に「navy」と書いてある部分は「海上自衛隊」などとせずにあえて「海軍」としました)
(翻訳・加藤祐子)

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[Financial Times]

Posted by nob : 2013年08月16日 10:31

だらしない、、、でも彼は脱原発宣言をしただけマシ、告発するなら原因究明と事故処理もされないまま、その後看過を続けた野田氏、原発推進に走る安倍氏の方がずっと大罪人。。。

↑それらを傍観黙認する私たち国民の愚かしさの極み。。。


■菅直人氏、地検の事情聴取を拒否! 原発事故で業務上過失傷害容疑

 東京地検が今月、東京電力福島第1原発事故の対応をめぐり、業務上過失傷害容疑などで刑事告発された民主党の菅直人元首相に、任意の事情聴取を要請したことが分かった。政治パフォーマンスで目立ってきた菅氏だが、聴取を拒否して書面で回答する意向という。

 菅氏は週内にも「対応に問題はなかった」などと告発容疑を否認する書面を提出する。聴取拒 否の理由は、首相としての対応で捜査機関の聴取に応じる前例を作れば、今後の危機対応に悪影響を及ぼす恐れがあるためという。読売新聞(13日夕刊)や東京新聞(14日朝刊)が報じた。

 一昨年3月の原発事故では、原子炉格納容器の圧力を下げるベントが急がれたが、菅氏が現地視察を強行したため作業が遅れ、水素爆発を招いたとして、福島県の住民らが告訴・告発していた。

 菅氏は一連の事故対応で、東電幹部や経産省幹部らに怒鳴り散らすなどして「史上最悪の宰相」と呼ばれた。「首相」の肩書を失ったいま、地検検事相手に持論をぶちまける勇気もないのか。

[ZAKZAK]

Posted by nob : 2013年08月14日 13:33

そのインターネットという国際大型ホテルには鍵のかかる部屋はない、、、部屋に置かない以外に大切なものを護る術はない。。。

■「見て感染」サイト急増…トヨタ・環境省も被害

 官公庁や企業のウェブサイトを見ただけでウイルスに感染するケースが急増している。

 閲覧者を自動的に別のサイトに誘導するよう改ざんされており、今年7月末までの4か月間に確認された改ざんサイトは2500件以上に上り、昨年度1年間の件数に匹敵する。専門家は「閲覧者が感染に気づかないまま、個人情報が流出している可能性が高い」と警告している。

 セキュリティーに関する情報提供などを行う一般社団法人 JPCERT ( ジェイピーサート ) によると、今年4月〜7月末に届け出を受けたサイト改ざんは2953件に上り、昨年度の2856件を超えた。そのうち、画面を書き換えるだけの従来型の改ざんは約1割で、残る2500件以上は、閲覧者を不正サイトに誘導し、ウイルスに感染させるタイプだった。閲覧者のパソコン画面には誘導先サイトが表示されない細工がされ、気付きにくいという。

 トヨタ自動車の場合、6月5日に改ざんされ、5日後に外部から指摘を受けたものの、原因を特定できず、サイトを停止したのは14日になってからだった。調査の結果、閲覧者が別サイトに誘導され、遠隔操作型ウイルスに感染させられる仕組みだったことが判明。この間の閲覧者は約7万8000人に上るという。トヨタは「サイト上で告知しているため、個別の連絡はしていない」としている。

 環境省では、光熱費の支出などを入力すると二酸化炭素の排出量がわかる「CO2みえ〜るツール」サイトを3月3日に改ざんされた。12日後にサイト停止するまで約350人が閲覧。同省は企業や自治体41団体には電話で連絡したが、個人利用者は特定できなかったため通知していない。

 閲覧者は、ウイルス対策ソフトを最新の状態にするなどの対策が必要だが、日本セキュリティオペレーション事業者協議会では「サイト管理者がサーバーの弱点を修正し、改ざんを防ぐ必要がある」として22日、セキュリティーに費用をかけにくい中小企業を対象に無料相談会(info@isog- j.org)を実施するという。

[読売新聞]

Posted by nob : 2013年08月14日 13:16

許容すること、、、それは最強の剣。。。

■姜尚中「一生、折れない心の作り方」

姜 尚中 かん・さんじゅん
東京大学大学院情報学環教授
1950 年、熊本市生まれ。熊本県立済々黌高等学校卒。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。国際基督教大学准教授を経て、現在は、東京大学大学院情報学環教授。専攻は政治学と政治思想史。悩みを手放さず、真の強さをつかむ生き方を提唱した『悩む力』(集英社新書)は、80万部を突破。『在日』『愛国の作法』など著書多数。

日本人に不足する、投影=プロジェクトという営み

<われわれはどこから来たのか、われわれは何者か、われわれはどこへ行くのか>

ゴッホと並び称される19世紀末の天才画家、ポール・ゴーギャンの畢生の作品のタイトルが、現代に生きる日本人の心理にぴたりと重なることに、私は驚きを禁じえません。

2011年8月、私は、東日本大震災がもたらした悲劇に、まだ日本中が打ちひしがれているさなか、『あなたは誰? 私はここにいる』(集英社新書)というタイトルの絵画評論を上梓しました。いま、日本人は非常に苦しい状況に置かれています。世界経済はあたかも株価のように乱高下を繰り返し、しかもそれは1年、2年周期の景気循環による変動ではなく、どうやら世界の構造的な変化に根ざすものであるらしい。

国内に目を向ければ、長期的なデフレから脱却する道筋はまったく見えず、退職金、年金といったサラリーマンのライフスタイルを規定してきた制度が明らかな綻びを見せている。まさに、「われわれは何者か、われわれはどこへ行くのか」が、まるで見えない状況にあるのです。

このきわめて不安定な、不安感に満ちた時代に、あえて「あなたは誰」なのかを問い、「私はここにいる」という確乎としたメッセージを届けたい。それが、このタイトルに込めた私の願いでした。

私が、絵画との鮮烈な出会いを体験したのは、20代の終わりのことでした。当時の私は、大学院は出たものの国籍問題で就職先が見つからず、日本から逃れるようにドイツへ留学していました。鬱々とした不安な日々を送っていた私は、ふらりと入ったアルテ・ピナコテーク(ドイツの国立美術館)の1室で、1 枚の自画像と運命的な出会いをしたのです。

それは、500年前に生きた画家、アルブレヒト・デューラーの描いた「自画像」でした。自画像のデューラーは私に向かって、

「あなたは誰?」

と問いかけ、

「私はここにいる」と語りかけてきました。

この絵は500年の間、私の来訪を待っていたのだ。そう確信できるほどの、眩暈を覚えるような邂逅でした。

北方ルネサンスの巨匠、デューラーの生きた時代は、ルネサンスという言葉の持つ明るいイメージとは裏腹に、戦乱、殺戮、疫病、飢餓が繰り返された陰惨な時代でした。

そんな時代をあるがままに受け入れ、迷うことなく絵画に生涯を捧げる。「自画像」からは、そんな決然たる意志と矜持が伝わってくるのでした。

そして私は、この自画像と出会ったおかげでモラトリアムに終止符を打つことができた。私も自分の置かれた状況をあるがままに受け入れ、それを超え出るための1歩を決然として踏み出そうと……。

いささか唐突に聞こえるかもしれませんが、いまの日本人にとって、「自分だけの1枚の絵」に出会うことは、とても大切なことだと思います。なぜなら絵画は、強烈な思い込みを許容してくれる芸術だからです。絵画には、自分の想像力や主観を丸ごと投影することができます。

投影とは、プロジェクトです。普通、プロジェクトというとき、われわれは複数の人間がある目的を達成するためにチームを組んで行動することを想定します。しかし、プロジェクト本来の意味は投影、すなわち自分の主観を世界に向けて投げかける行為のことを指すのです。

実は、現代の日本人に最も不足しているのが、この投影=プロジェクトという営みなのです。

周囲から単なる思い込みだと馬鹿にされようと、愚かな行為だと冷笑されようと、なりふり構わず主観的な思い込みで突っ走るパワーが、現代の日本人には決定的に不足している。

こうしたパワーは、決して複数人によるプロジェクトでは発揮されません。ヒューマンリレーションを気にかけざるをえない状況では、思い込みのパワーは出ない。たったひとりの、主観的な思い込み。蛮勇とでも呼ぶべき思い込みこそ、新しい時代を開く力なのです。そして絵画には、そんな思い込みを完全に解放してくれる力があるのです。

絵画にはまた、精神をリフレッシュさせる力があります。リフレッシュといっても、心理カウンセラーやセラピストが行うような、生やさしいものではない。自我が溶け出し、最後には消失してしまうようなリフレッシュです。

私は、マーク・ロスコやパウル・クレーの抽象画に出会ったとき、まさに自我が溶け出していくのを体験しました。それは、自我と世界の関係を引き裂かれるような感覚でしたが、決して恐ろしいものではなく、エクスタシーに似た快感を伴う体験でした。そして、自我が溶け去った後に、何か新しいものが自分の中に芽生えてくるのを感じるのでした。

すべてを受け入れて、決然として立て!

熊田千佳慕という画家がいました。少年時代から『ファーブル昆虫記』を愛読していた彼は、60歳を過ぎてから『ファーブル昆虫記』の世界を絵画化する仕事に没頭しました。

「恋のセレナーデ」という、交尾寸前の雌雄のコオロギを描いた絵があります。一見、ただの虫の絵です。しかし、この絵とじっと対峙していると、宇宙にこの雌と雄しかいないのだという気がしてくる。このコオロギたちは、いま、ここで無心に生き、そして命を燦然と輝かせている。そのことが、直感的に把握できるのです。

アメリカの高名な臨床心理学者、L・ザルズマンは、フラジャイルな存在である人間が絶えず変化していく環境に適応しようともがくことから不安が生じると喝破しました。明日を案じるから、人間は不安になるのです。

では、不安から逃れるにはどうすればいいのでしょうか。ザルズマンは“here and now”「いま、ここを生きよ」と言いました。私に言わせれば、それは千佳慕の描くコオロギです。彼らは、いま、ここを無心に生きている。

すべてを受け入れて、決然として立て。そして、いま、ここを生きよ。

デューラーの自画像が、千佳慕の描く昆虫たちが、こう私に語りかけてきます。いずれの絵も、決して明るい絵ではありません。しかし、本当の希望は明るさの中からではなく、闇の中から、苦悩の底から生まれてくるのです。

多くの画家が、不幸に満ちた悲惨な人生の中から傑作を生み出したように、日本という国の真価は、この、先の見えない闇の中からこそ輝き始めるのだと私は信じています。

[PRESIDENT online]

Posted by nob : 2013年08月14日 13:02

もはやそんなレベルの問題ではない、、、東北から流出した漁船が福井沖で発見され、このままでは日本の漁業の壊滅はもちろん世界的海洋汚染は止められない。。。

■福島第1原発:汚染水流出 福島、隣県漁業者の怒りと苦悩

 東京電力福島第1原発でくみ上げが始まった放射性汚染水の問題が、福島県や隣県の漁業者をさいなむ。東日本大震災と原発事故から2年5カ月余り。ずっと操業再開に傾注してきただけに、今ごろになって東電が海への流出を認めたことに「風評被害が助長される」「努力が水の泡。痛恨の極みだ」と激しい怒りが噴き出す。いつになれば心置きなく出漁できるのか−−。

 沿岸漁業の自粛が続く福島県。2012年6月に試験操業を始めた相馬双葉漁協(相馬市)は9日、9月に予定していたシラス漁などの試験操業を延期する方針を固めた。組合員から「風評被害に拍車がかかる」などの意見が相次いだため。約1年かけて対象魚種を計16種類に広げ、出荷にこぎつけた。佐藤弘行組合長(57)は「本格操業に向け努力を続けてきた漁業者にとって痛恨の極み」と悔しさをにじませる。

 同じ9月に初の試験操業を始めるはずだった、いわき市漁協も延期方針を決めた。組合員の吉田康男さん(46)は、汚染前の地下水をくみ上げて海に流す汚染水対策を検討中の国に注文がある。「風評被害で努力が水の泡。国の責任で流すなら、風評被害対策も国の責任で取り組むべきだ」と強調した。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2013年08月14日 09:45

事故以降垂れ流しは素人にも容易に想像できること、、、世界的海洋汚染を放置し続ける政府の責任は無限大。。。

■汚染水流出続く恐れ、対策後も1日12〜35t

 東京電力福島第一原子力発電所から汚染水が海に流出している問題で、東電は12日、当面の緊急対策を完了しても、1日12〜35トンの流出が続くとの試算を、原子力規制委員会の検討会に報告した。

 流出前に地下から汚染水をくみ上げる作業を9日に始めたが、実際に流出量が減ったかどうかはまだ確認できていない。

 同原発の原子炉建屋周辺には、1日1000トンの地下水が流れ込んでいる。このうちの300トンが、事故直後に漏れた極めて濃度の高い汚染水と混じり、海に流出している。東電はこの汚染水の流れを地中でせき止めるため、護岸近くの地盤を薬剤で固める一方、井戸を掘って、くみ上げる作業に着手した。

 東電によると、9日からのくみ上げ量は1日約24トン。護岸近くでは、汚染水の地下水位はまだ下がり始めていない。東電は最終的に井戸を3か所に増設し、くみ上げ量を計140トンまで増やすことが必要との試算を示した。ただ、その場合でも地盤を固めきれない部分が残り、流出は完全には止まらないという。

[読売新聞]

Posted by nob : 2013年08月14日 09:38

公金に群がるハイエナたちの攻防。。。

■世界最大の投資ファンド
年金資産120兆をどう使う
磯山友幸 (経済ジャーナリスト)

GPIFは、120兆円の資産を有する世界最大の投資ファンド。しかし、インフレ期待が高まる中でも、デフレマインドから脱却できない。インフレになれば連動して年金受給額も増えるので、おカネが不足することになる。巨大ファンドが運用姿勢を見直すことが、日本経済の再興には不可欠だ。

 デフレから緩やかなインフレへ。安倍晋三首相が主導する経済政策「アベノミクス」が、大きく世の中のムードを変えつつある。過去20年近くにわたって日本社会にはデフレが浸透し、人々の意識もいつの間にかデフレが前提になっていた。物価が上がるという現象を実体験として持たない世代が、社会の中堅層にまで達しつつある。

 50歳以上の人なら、子供の頃、小遣いをもらうと郵便局や銀行に貯金した経験を持つに違いない。利息が付いて貯金額が増えるのを楽しみにしていたものだ。一方で、欲しいモノの値段も上がった。どんどん貯金して、利息が付かなければモノは買えない。そんな日常があった。

 ところが、最近の子供たちは小遣いをもらっても、平気で勉強机の引き出しに入れておく。利息などたかが知れているから、銀行に行くだけ面倒だ。焦ってモノを買わなくても、明日は値段が下がる。逆に言えば、放っておけばおカネの価値は上がるのだ。

 そのデフレマインドが最も浸透しているのが、資産運用の世界。それも長期間積立金を預かる年金運用の世界だろう。何せ、デフレならば、どんなに金利が低くても国債で運用するのがベスト。現金で持っていたとしても目減りすることはない。株式や不動産、外国資産などで運用すれば、ことごとく損をする。おカネの価値が高まれば、モノの値段は下がるからだ。もちろん為替も強くなるから、外貨建ての資産はどんどん目減りする。これがデフレの世界だ。

 一見、資産を持っている人には、楽な世界だが、働いて日々おカネを得ようという人には大変だ。デフレが続けばいずれ給料も下がる。会社が儲からないので雇用も増えない。このままデフレが続いたら経済全体がぶっ壊れてしまうというのがアベノミクスを支える人たちの危機感だ。

 さて、今後はインフレになっていくとすれば、資産運用、とくに年金運用のスタイルは変わる必要が出て来る。これまでは「増やす」ことよりも「減らさない」ことで十分だったものが、今後はインフレ率以上に増やすことを求められる。特に今の年金制度では、インフレになれば、それに連動して年金受給額も増えるので、きちんと運用で資産を増やせなければ、おカネが不足してしまう。そのツケは年金掛金を支払う若者や税金を払う国民に回る。

 実は、アベノミクスの3本目の矢である成長戦略「日本再興戦略」に、こんな一文が盛り込まれた。

 「公的・準公的資金について、各資金の規模・性格を踏まえ、運用(分散投資の促進等)、リスク管理体制等のガバナンス、株式への長期投資におけるリターン向上のための方策等に係る横断的な課題について、有識者会議において検討を進め、提言を得る」

 明記はされていないが、ここで想定されているのはGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の見直しである。GPIFは3月末で120兆 4653億円の資産を運用する、規模では世界最大の投資ファンドだ。ところが全体の60%を日本国債など国内債券に回しており、国内株式にはわずか13%しか投資されていない。日本が成長するという前提に立った資産構成になっていない、とも言える。アベノミクスは成長戦略で、この年金資産を有効活用し、経済の成長につなげれば、年金受給者に大きくプラスになる、という発想を取り入れようとしたのである。

長期間の運用にも
ベンチャーは最適

 日本経済再生本部の議論では、GPIFの資産の一部をベンチャー企業に投資すべきだという意見が出た。日本を「起業大国」にするきっかけを GPIFが担うべきだ、というわけだ。「米国カリフォルニア州職員退職年金基金(カルパース)などは、資産構成の1つにベンチャー投資を加えており、長期的な運用利回りの向上に役立っている」と元UBSグローバル・アセットマネジメントの社長で、投資人材の教育ベンチャーを立ち上げた岡村進氏も言う。長期間運用するという年金資金の性格からみても、ベンチャー投資は格好の投資先だというのだ。

 現在、日本のベンチャー・キャピタル(VC)の市場規模はおよそ1兆円と言われる。仮にGPIFの資産の1%が振り向けられるだけで、規模が2倍になる。米国ではインフラファンドやVC、再生ファンドなどへの投資資金の流入額の半分は年金基金の資金だという。巨額の資産を抱えて国債に投資しているのでは、宝の持ち腐れだ。

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 ところが、これに真っ向から反対したのが年金制度を運用する厚生労働省だった。「積立金の運用は、専ら被保険者のために、長期的な観点から、安全かつ効率的に行う」という厚生年金保険法や国民年金法の規定から、“高リスク”のベンチャー投資に年金資金は回せない、というのだ。

 年金を計画通りに払えればよく、運用利回りを上げるためにリスクを取る必要はないということだろう。制度上、実質的な運用利回りは年1.1%となっている。名目の賃金上昇率を上乗せするのが「実質」という意味だが、デフレだと賃金下落分を差し引くことになる。2011年度までの9年間で制度上の運用利回りは0.58%で良い計算で、この間のGPIFの利回りは2.42%だったから十二分に責任を果たしている、というわけである。

 だが制度維持と言っても、現実には、保険料負担は年々上昇、17年には18.3%(会社・個人負担合計)になる。この負担の重さが非正規労働や無年金者を増やしているという指摘もある。さらに、基礎年金の国庫負担も2分の1に引き上げられた。年金利回りが高くなれば年金財政問題が大きく改善するのは当然である。

 実は、GPIFの見直し問題は政治を舞台に長い間、議論されてきた問題だ。08年には経済財政諮問会議のグローバル化改革専門調査会が組織の独立性や専門性、透明性を確保するよう求める内容を報告書に盛り込んだ。運用を担う専門性の高い内外の金融人材を活用する仕組みづくりを求めたのである。その後、民主党政権下でも、厚労省に「GPIFの運営の在り方に関する検討会」などが置かれ議論された。民主党は行政刷新会議で、独立行政法人改革を進め、 GPIFについては、独法ではなく固有の法律に基づいた法人に改組する方針が閣議決定された。それが再度の政権交代によって、凍結されている。

 安倍内閣が閣議決定した「日本再興戦略」では、「有識者会議において検討を進め、提言を得る」とされているが、「本年秋までに結論」という期限が付いている。そこでどんな方針が示されるかは、今後の日本経済に大きな影響を与える。デフレから緩やかなインフレへと経済の前提を変え、巨大ファンドが運用姿勢を見直すことが、日本経済の再興には不可欠だろう。

[WEDGE Infinity]

Posted by nob : 2013年08月14日 09:22

明日できる仕事や他人ができる仕事はしなくてよい、、、同感です(苦笑)。。。Vol.2

■「行動できない」「先延ばしする」悩み、科学的アプローチで乗り越えられるか? ──最先端「自己啓発書」を一気読み

今回取り上げる3冊
『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』ピアーズ・スティール(著)、池村千秋(訳)/阪急コミュニケーションズ/1890円
『人はなぜ「死んだ馬」に乗り続けるのか? 心に働く「慣性の法則」を壊し、自由に「働く」ための26レッスン』T・ディースブロック(著)、三谷武司(訳)/アスキー・メディアワークス/1680円
『動きたくて眠れなくなる。』池田貴将/サンクチュアリ出版/1260円

社会も個人もはまりこむ「行動できない」という問題

 「決断する政治」という言葉が流行っている。当然のように赤字を重ねてきた国家財政の再建、解決を先送りし続けた挙げ句ニッチもサッチもいかなくなった領土問題、そして高まる反原発の運動など、たしかにいい加減にナントカしよう、このままじゃダメだ、変えよう! という機運はかつてなく高い。

 「この人民あってのこの政府」と言ったのは福沢諭吉だったが、「決めた通りに行動できない」「問題をグズグズと先延ばししてしまう」という悩みは、政治に限った話ではないだろう。

 個人レベルでも猛威をふるっている問題だ。

 この問題との付き合いは、泣きながら仕上げた夏休みの宿題に始まる。学生時代は、試験勉強やレポート、論文などの課題で「もっと早めに手をつけていれば……」と空を仰ぎ、社会人になってからは、メールの返信、報告書の提出期限、資格試験や語学の勉強、転職、ダイエット、ジョギング、いつかやりたい旅行や趣味……などなど、言わずもがなの結果を招いている。

 と、書いているだけで心底ウンザリしてくるが(上記はすべて筆者の体験です)、前々から、ちょっと気になっている「解決法」がある。

 それは、ビジネス書の一ジャンルとして定着した感のある「科学アプローチの自己啓発書」だ。

 「イメージすれば現実になる」でも「素手で便器を磨け」でもない。そんな胡散臭いものではなく、脳科学や行動心理学などの最新科学の成果を使えば、新薬で不治の病が克服されるように、「行動できない」が治せるのではないか?

 社会の未来と個人の将来の悪夢を避けるために、3冊の「科学系・自己啓発書」を一気読みしてみた。

「進化の遅れ」と「誘惑社会」が先延ばしを招いている

 トップバッターは、翻訳書の『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』。カナダのビジネススクールで、神経生物学と心理学、脳科学を駆使したモチベーション理論を教えている教授が書いた本だ。タイトルを見れば、一刻も早く「で、先延ばしの原因は?」と聞きたくなるだろうから、最初にざっくり書いておこう。

 人間の脳の行動を司る回路には、「辺縁系」と「前頭前野」がある。「辺縁系」は、進化の初期で登場し、動物と変わらない衝動的な行動を促す。一方、進化の後の方にできた「前頭前野」は、計画的で長期的な行動を司っている。先延ばしは、「辺縁系」が「前頭前野」を上回るときに起こるという。

 だから、先延ばしを防ぎたければ、本能丸出しの獣の思考回路「辺縁系」を「前頭前野」の理性の力でねじ伏せればいい。

 前頭前野の「〆切に間に合うよう、早くやれ!」「待て! 今はよくても後で後悔するぞ」という声を自分にかければ、仕事中にネットを見て時間を浪費してしまったり、夜中にラーメンを食ってしまうことは防げるのだ!

 やった、これで克服できる! バンザーイ……なのか?
 いや、それが難しいから、先延ばしは克服できないのだ。
 そして、その理由は、「前頭前野」が弱いからだけではないと、著者は言う。
 人間がほかの動物に比べてすぐれた自己コントロール能力を持っているといっても、誘惑の多い現代社会で生きるには十分でない。スーパーマーケットや冷蔵庫がない時代であれば、私たちに備わっている忍耐力で十分だった。動物を狩ったり、木の実を集めたりしていた時代には、それで事足りた。しかし私たちの忍耐力は、今日の社会で必要とされるレベルに及ばない。
 先延ばしは、現代の人類に必要な進化がまだ起きていない結果として発生する現象と言える。(ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか/P.84 ※太字強調は引用者によるもの。以下引用部も同じ)

 ネットやテレビはおろか、本すらもほとんどなかった古代エジプトやギリシャでも先延ばしの害が嘆かれていた。だから、コンビニのレジでフライドチキンが買えたり、ネットでエロ動画が見られるような現代社会では、もともと備わった「前頭前野の忍耐力」が役に立たないのも当たり前だ、と。

 では、どうやって「辺縁系」を封じ込め、「前頭前野」を強化すればいいのか。

 本書では、課題の退屈さや失敗の恐れ、誘惑を乗り越える13の行動プランが示される。

 具体的には、「課題達成後のご褒美リストをつくる」「スマートフォンの電池を抜く」など。正直、それほど意外なものはなかったが、すぐにできそうな方法が多いのはありがたい。

 筆者も本書にならって、思い切ってパソコンから「お気に入り」を全部消してみた。すると、無意識にニュースをチェックしたりしなくなるので、確かに仕事がはかどるようになった。ただ2、3日もすると、また「お気に入り」が充実してきたのだが……。

変化を無条件で避けようとする「古い脳」

 この「脳の進化が現代社会に追いついていない」という話は、2冊目の『人はなぜ「死んだ馬」に乗り続けるのか?』でもよく出てくる。

 本書はドイツの心理コンサルタントが書いた原書の翻訳版。転職や新天地での生活をするべきかどうか、うじうじ悩んだり、新しいことがしたいのに具体的な行動をできない人たちをコーチングで導いた経験を題材に、「心の慣性の法則」を乗り越えて、自分の理想の人生を歩めるようになるためのテクニックが語られる。

 さて、こちらで出てくる「古い脳」の話は、『ヒトはなぜ先延ばしをするのか』のような「現代社会の誘惑に勝てない」という意味ではない。「変化を無条件で嫌う」という性質のことだ。

 たとえば、「このつまらない会社を辞めて、カフェのオーナーになりたい」という夢があっても、ほとんどの人は、「一文無しになって路頭に迷う」とか「失敗したら破滅するぞ」とか、思いなおして、暗い顔で会社に居続けるだろう。

 しかし、これこそ筆者によれば「死んだ馬に乗り続ける心理」なのだ。
 冷静に考えてみれば、そんなリスクは(絶対ないとは言いませんが)ものすごく低いはずですよね?
 こんなふうにリスクを過大評価する習性がこれまで何千年ものあいだ、生命を維持するのに役立ってきました。かつては、命の危険を回避することが、新しいものを発見することよりも、はるかに重要でした。
 でも、それは過去の話。
 現代社会において——少なくとも仕事とか転職とかの文脈で——生命に関わる危険がどれだけあるというのでしょう?
 でも残念なことに、人の脳は、この「新しい」状況にまだ適応できていないのです。(人はなぜ「死んだ馬」に乗り続けるのか?/P.82)

 仕事や人生で新しいことをやるときに、なんとなく感じる「恐れ」は、かつてヒトが猛獣や毒蛇が潜むジャングルに分け入るときに感じていた「恐れ」と同じなのだという。

 そう考えれば、「自分にそんな能力はない」とか「失敗したらキャリアが終わるかも」とか不安に思うことは、アスファルトの上で虎や蛇を恐れているのと同じことになる。バカバカしい思い込みだろう。

 本能的な恐れさえ克服さえすれば、急激に変化していく社会に対応して、理想の人生を歩めるのだ、と。

 自分の可能性が一気に広がる……ような気もする。

感情は「言葉の使い方」でコントロールできる

 ヒトの脳は誘惑に太刀打ちできず、変化を無条件で恐れる。そんなわけで頼りにならないことはよくわかった。

 しかし、これだけでは「行動できない」が非合理であることがわかっただけで、「行動したい」にはならない。もっとこう、読むだけでガラリと目の色が変わって、やる気が湧いてくるような、自己啓発書の醍醐味を味わわせてくれる本はないか?

 と、手に取ったのが、「世界NO.1コーチ、アンソニー・ロビンズ『直伝』トレーナー」という肩書きを持つ池田貴将氏の『動きたくて眠れなくなる。』だ。

 心理コーチングの専門家だけあって、以下のような「感情のコントロール」に焦点を当てたテンションの高い記述が多い。
感情は「眠い」とか「お腹が空いた」というのと同じように、脳の中で起きているただの化学反応だから、自分の意志でコントロールすることができる。そして法則をつかんでしまえば、その力を活用することができる。あなたがのぞむ方向へと、あなた自身をどんどん動かすために。(動きたくて眠れなくなる。/P.5)

 普通は「やりたくない」と思うから「やらない」。しかし、「やりたくない」の感情を自分の意志で「やりたい」に変えれば、進んでやるようになるだろう。

 では感情を変えるために、どうすればいいのか。
 本書で繰り返し大事だと言われるのは、言葉の使い方だ。
ふだんから尊敬する人がよく使う言葉をマネてみよう。「面倒くさい」「腹が立つ」「ダメだ」というかわりに「いいね」「大丈夫」「ありがたい」などの言葉を使ってみよう。新しい言葉づかいの積み重ねが新しい経験を作ってくれる。
 言葉の力はすごい。
 たったひとつの言葉で人を癒すこともできれば、傷つけることもできる。
 他人だけではなく、自分自身までも。だから気をつけた方がいい。
 どんな言葉を使うと感情のスイッチが切れるのか、入るのか。(動きたくて眠れなくなる。/P.148)

 アスリートや格闘技の選手が、「私は勝てる」「おれは強い」といって自分を鼓舞するのはよく知られている。それと同じように、自分にかける言葉によって、「(失敗しそうだから)やりたくない」「(退屈だから)先延ばししたい」という、「回路」を修正できるかもしれない。

 言葉は『ヒトはなぜ先延ばしするのか』でも、科学的に語られている。
 心理学者のピーター・ゴルウィッツアーによれば、ほぼどのような行動でも、その行動を取るという意図を言葉にすれば、実際に行動する確率が二倍近くに高まるという。(中略)このテクニックは、先延ばしに限らず、自己コントロール全般に応用できる。スタミナ不足の人は「疲れても頑張る」という意図を言葉にしてみる。気が散りやすい人は、「集中力が途切れても、課題に集中する」という意図を言葉にする。(ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか/P.260)

 口にするだけならタダだし労力もかからない。とりあえず「家に帰ったら脇目もふらずに原稿を書く」と、心にもないことを言ってみよう。「声に出して言う」ということはすでに行動なのだから。

「古い脳」との終わりなき戦いの覚悟を決めよう

 さて、今回の本はどれもノウハウ書だから、紹介されているテクニックを挙げていくとキリがない。しかし、どの本でも共通して、行動するための秘訣として強調されている究極のポイントはある。

 それは、「とにかく続ける」ということだ。
 なんでも、はじめは小さな行動から。
「やっぱり掃除は嫌いだ」と言って片付けをさぼったら、掃除がもっと苦手になる。でもたとえ心がこもっていなくてもいいから「掃除は大好きだ」と言った後、目に付いたゴミを一つ拾う。玄関の靴を揃えてみる。それだけで変わり始めるということだ。(動きたくて眠れなくなる。/P.161)

 ついに「靴を揃えろ」が出た! と言うのは待ってほしい、習慣になるまで続けるというのは、脳科学的にも王道なのだから。

 『人はなぜ「死んだ馬」に乗り続けるのか?』の著者は、「“人間の思考パターンや行動パターンが同じ”というのは、車でいつも同じ道を走っているようなもの」という神経生理学者の話を紹介している。

 いつもの同じルートを運転していると、たまたま買い物があって脇道に入る必要があるときでも、ついウッカリ通り過ぎてしまう。しかし、特別の注意を払って脇道に入ることを繰り返せば、そのうち、そのパターンは脳にすり込まれ、特別な気構えはいらなくなる。これは、誰でも身に覚えがあるだろう。
大切なのは、そうできるようになるまで、脳をトレーニングし続けることなんです。
要するに、どれだけすばらしい決意であろうと、新しい考えであろうと、それだけではダメだということです。(人はなぜ「死んだ馬」に乗り続けるのか?/P.150)

 ダメ押しに『ヒトはなぜ先延ばしするのか』からも引いておこう
習慣は繰り返せば繰り返すほど、強力になる。逆に言えば、習慣を破るたびに、習慣の力が強まり、次の機会に習慣を貫くことが難しくなる。あなたが習慣を守れば、いずれ習慣があなたを守ってくれる。(ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか/P.260)

 日ごろのささいな行動が、いつしか強大な習慣に育ち、自分の人生そのものを左右するのだ。だから、ささいなことでもないがしろにしてはならない、と。

 最新の科学の成果を学んだはずが、ずいぶん古典的な結論になってしまった気もするが、これこそ、科学的に言えば「誘惑に弱く変化を嫌う脳の生理に逆らう」ということなのだろう。

 一行でも書くか、まったく机に向かわないか。
 玄関の靴を揃えるか、脱ぎ散らかすか。
 カップにミルクを先に注ぐか、紅茶を先に注ぐか。

 いざというとき「果敢に決めて行動する」。そのために必要なのは、その場の強い意志や感情コントロールだけではない。日ごろの一挙手一投足、あらゆるものごとへの自分の反応の積み重ね、自分のルールを守った体験が効いてくる。

 脳との闘いは、長期戦なのだ。

 だから何度か誘惑に負けたり、決めた通りにできなくても、いちいち嘆き悲しむことはないだろう。大事なのは、勝てるようになるまで闘い続ける意志だ。
 「お気に入り」は何度でも削除してやろうと思う。

■これだけは押さえておく3冊の要点

『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』
●先延ばしは脳の仕組みとして必然。対策はそれを認めることから始まる
●先延ばしには「失敗が怖い」「課題が退屈」「誘惑に弱い」の3タイプがある
●本書にある対策を根気よく打ち続けるという「心構え」が大事
【こんな人におすすめ】
→「先延ばし本」として文句なしの名作。さまざまなタイプの人への解決策がたくさん提案されている。

『人はなぜ「死んだ馬」に乗り続けるのか?』
●できないのを状況のせいにせず、自分の可能性を信じる
●能力のない人などいない。誰でも人よりすぐれている部分がある
●変化を嫌う内なる声に対抗するには、紙に書いて考えるのが有効
【こんな人におすすめ】
→「行動できない」という人の中でも「失敗が怖い」「変化が怖い」というタイプの人に。

『動きたくて眠れなくなる。』
●どんな立派な人でも不安やプレッシャーを感じる。違うのはその意味づけ
●言葉の使い方、意識の向け方、体の使い方ひとつでも、感情はコントロールできる
●今日が人生最後の一日だと思って生きる
【こんな人におすすめ】
→手っ取り早くポジティブになりたいなら読んでみよう。

[BizCOLLEGE]

Posted by nob : 2013年08月12日 14:53

死に方は生き方の帰結、、、心の中では死は別離ではなく、ただ隣の国に移るだけのこと。。。

■親を幸せに死なせるために、今考えておくべきこと
秋山 知子

超高齢化社会で多くの人がいつかは直面する「高齢の親の最期」。いかに看取るか、末期医療の何を選択し、何を選択しないかの知識と準備が親の最期を大きく左右する。医師・作家の米山公啓氏に、親も家族も納得する「死なせかた」を聞いた。(聞き手は、秋山知子)

米山 公啓(よねやま・きみひろ)氏
1952年生まれ。作家、神経内科医。聖マリアンナ医科大学第2内科助教授を98年に退職。米山医院(東京都あきる野市)での診療の傍ら執筆や講演活動を続け、著書は250冊以上に上る。

近著の『親の死なせかた 医者が父母の最期を看取って考えたこと』(PHP研究所)で、家族を看取る人が終末期医療について何を考えなければならないかを、個人的な体験に触れながら医師としての立場から率直に語っておられます。

 読んでつくづく思いましたが、終末期医療について通常は、例えば親がそうした局面にならないと考えないですし、かと言ってその真っ最中には考える余裕も選択肢もほとんどなく、後になってからああすればよかったかと後悔する。でも結局どうするのが良かったのかは分からない、ということが多いのではと思います。

 ただ、40代50代のビジネスパーソンは、他人には言わなくても親の介護や終末期医療の問題を抱えている人がとても多いのは確かで、知らなかった、考えてなかったでは済まないですね。ちょうどお盆の時期で、帰省して親の顔を見ることも多いでしょうからこの機会に考えておきたいと思いました。

米山:終末期医療は、家族の立場から言えばある意味、葬式に似てるんじゃないかな。死んだら葬儀屋が来て、祭壇だの食事だのいろんなリストを見せられてあれこれ決められて、どんどん流れていっちゃうのでそこでは何も考えられない。

 終末期医療も同じで、後から考えればこうすればよかったと思うことがいっぱい出てくるんだけど、その時は判断力もきかなくて、医療サイドにずーっと押し切られていっちゃうみたいなね。なおかつ、当の本人、親なら親の死への意識がどうなのか、どういう最期が望ましいのかということがなかなか聞けていないことが多い。分からないまま終わっていってしまう。

 医者も、患者をいかに死なせるかなんて教育は受けてきていないから、仕方ないんです。診断と治療がすべてだったから。

お葬式は、最近は生前に自分で決めておく人が増えましたね。私も一度だけ「生前葬」に参列したことがありますがとても盛況(?)で、かなり事情が変わってきたようです。

米山:死に対する感覚は、この10年ほどでずいぶん変わってきたと思います。

 終末期医療も、最近では積極的に取り組んでいる病院が週刊誌に取り上げられるとか、事情はどんどん変わりつつある。介護保険制度が始まってから、介護については社会的にも認知や改善が進んできたので、今度はどういう最期を迎えるかということに焦点が当たってきたんだと思います。

ご両親の個人的なことについて、これまであまりお書きになったことはなかったんですね。

米山:僕の母親の「死なせかた」を考えてみると、当時はまだ介護保険制度はなかった。自宅で、父と僕で最期まで看取るつもりだったけど、2人とも現役の医師だったのでなかなか大変で、最終的には病院に入れました。もう少し、あと2、3週間家で看ていればそのまま看取れたのに、鼻に管を入れられて動けないままの9カ月間はかわいそうだったし、きっと母も望まなかっただろうと。それを悔やんでいます。

 父の場合は肺にリンパ腫がありましたが、ぎりぎりまで自宅で普通の生活をさせて、最期に病院に入院して3日で亡くなりました。病院とは事前に何度も話し合いをして、治療は一切しない、血圧上げたり人工呼吸器つけたりもしないと決めていた。何もしないというのもなかなか難しいんですが。それで父は、人間として尊厳を保った死に方というのかな、そういう最期だったので父については悔いがないんです。

その、「何もしない」という選択ですが、高齢者で口から食べられない、つまり飲み込めないとか、認知症で食べるという行動自体ができないという場合の点滴や中心静脈栄養や胃瘻による栄養投与を、海外ではしないところが多いと。それはつまり、餓死させてしまうということですね。それでいいわけですか。

米山:それでいいと考えているんですね。回復する見込みがない病気の患者に対して、延々と生かし続けるのは本人に対する虐待だという考えです。薬も口から飲めなければ与えない。点滴も何もしなければたぶん1週間ぐらいで亡くなってしまうでしょう。非人道的だと思うかもしれないけど、クオリティの高い死を迎えるにはそうするという考え方です。

生物学的には、例えば動物であれば口から食べられなくなったらもう寿命だとは思います。経管栄養にしたら、管を自分で外してしまわないように手足を拘束されたりもしてしまう。それでも、点滴すればまだ生きていてくれると思うと、家族にはなかなか受け入れがたい場合があると思いますが。

「親を2年で死なせてくれるのがいい病院」

米山:それを受け入れるのはすごく大変だと思う。管から栄養を入れてやればまだ生きてるし反応もするのに、何もしないでくださいと言うのはかなりの勇気が必要でしょう。ただ、意味のない延命治療や蘇生をやらない病院が日本でも増えてきています。

増えてきてるんですか。

米山:増えてきています。ただ一方では相変わらず、意味のない治療で稼いでいるところもいっぱいあります。

 患者が口から食べられなくなったら、鼻から管を入れて鼻腔栄養にすることが多い。でも、鼻からでも誤嚥の危険性があるから、胃瘻(いろう)を作りましょうという施設がまだまだ多いですね。胃瘻にしないとうちには入れませんという施設も結構ある。その意味が、一般の人にはなかなか分からないんです。

そうですね。胃瘻を作るのがここまで一般的になっているというのは知りませんでした。要は寝たきりでも栄養を手軽に入れられると。

米山:管理するほうも楽なんです。だから胃瘻を作ると、そのままずーっといっちゃうんです。それを家族は知らないから、よく分からずに病院に任せちゃうと、寝たきりの期間が長くなってしまう。

 海外で寝たきりの老人がいないというのは、介護が手厚いとかいう以前に、口から食べられなくなったら治療しないということも大きいと思います。

 先日、僕の患者さんと話していたら「2年間で親を死なせてくれる病院がいい病院だ」と言うんです。親御さんを今、有名なとてもいい病院に入れているんだけど、最終的にどのくらいお金がかかるのか分からないので経済的なことがすごく不安だと。例えば2年間と限定されていたら、家族は親のことを考えていろいろなことをしながら過ごせる。もちろんそんな病院はないんだけど。どこまで続くか分からないというのが経済的、肉体的に最大の不安なんですね。

 だから家族側は、病院側と何度も話し合いを持って、共通の認識を持っておくべきなんです。

そうは言っても、例えば親が倒れた時に運び込まれた病院が、患者や家族が最期について決められるところか、それとも医療サイド主導の治療をするところなのかは、選べないですよね。

米山:救急の場合はそうだけど、症状が落ち着いた状態で、どういうところに入れるかは選択できます。病院に対して終末期医療をどうしてくれるんですかと聞くケースはまだ少ないけれど、それは聞くべきです。

そもそも、末期がどういう状況になるのかというのが、あまり想像できないと思うんです。例えば認知症になったらどれぐらい永らえて、最期はこういうパターンで亡くなるという知識がないと思うんですが、これは知っておかないといけないことですね。

米山:どういう最期があるのかというのは知っていないといけない。例えばガンの場合は、終末期は何をやっても半月しか持たない。非常に短期決戦になるので、介護はほとんど問題になりません。ところが高齢者の場合、死因がガンなのは1割ほどで、脳卒中や認知症などの慢性症状が大半です。寝たきりになって口から食べられなくなっても、経管栄養だけやっていればずっと生きていってしまうケースがある。

 消極的安楽死という言葉があるかどうか知らないけど、オランダやベルギーのように積極的安楽死を認めている国も、実際にはなかなかうまくいっていないようですね。医者が拒否したりとか。でも消極的安楽死は臨床の場では実際に行われているわけですよ。点滴を絞って栄養を次第に減らしていくとか、管を抜いてしまうとか。

 一方では、自宅で看ていても、肺炎起こして救急車で救急病院へ行って処置して、下手したら人工呼吸器を着けてそのまま外せなくなってしまうというケースもある。

人工呼吸器を着ける着けないも大きな分かれ目の1つだと。

米山:点滴は曖昧に、少しずつ絞っていくというのができるけど、呼吸器は外せなくて延々と着けられてしまうので。

 さすがに今は認知症や脳卒中の最期の場合、心臓マッサージや人工呼吸などの蘇生はやらなくなっている。ただ、慢性でずっと寝たきり状態だったのが急変して、急に呼吸が止まった時、一応蘇生しなきゃという場合はある。その時にも何もしないというのは家族とよっぽど同意ができていないと無理でしょう。

日本の病院でも事前にそうしたことを決めておくケースは増えますか。

米山:増えるでしょう。最期をどうしますかということを聞く病院も既にあります。口から食物や薬が入らなくなったら一切やりませんという病院もある。

 今のように海外に比べて寝たきりが非常に多くて、延命のためだけに医療費をかけ続ける、そういうのはやめるべきです。もっと救える人たちにお金をかけるべき。そういうこと言うとすごく反論があるんだけど、それが現実なんだから。その方が本人の尊厳を尊重できるし、死のクオリティも高まると思う。

 もちろん、絶対延命してほしい、生かしておいてほしいという人もいる。それはそれで認めなくてはいけない。それは相続の問題もあるかもしれないし。

元気なうちに「最期」について話しておく

米山:末期にどういうことが起こりうるのかという知識、それから本人の意思を確認しておくことは家族にとって必要ですね。認知症になってしまったら確認しようもないので、本人が元気なうちにやっておかないといけない。

でも、親が元気だとこういう話題を持ち出すのはなかなか難しいですね。親のキャラクターにもよるでしょうが。

米山:僕も親父にどうするんだとかは聞かなかったけどね。親がまだはっきりしているうちに意向を聞いておく、あるいは文書に残しておけたら理想的です。たいていの人は、子供には「何もしなくていいから」と言うんだろうけど、統計を取ってみると実は治療してほしいという人も少なからずいるようで。まあ、病気が慢性になってもう回復の見込みがないとなったら何もしないでほしい、ということを聞いておく、あるいは一筆書いてもらっておくだけで家族の負担はだいぶ楽になるんだから。

そのためにはやはり普段からどういうコミュニケーションを取っているかが問われますね。

米山:うちの親父なんか、最後に入院する時に遺言書を書いたか確認したら書いてないと言うので、びっくりして、入院する日に簡単な遺言書を書かせて、入院して状態が安定してから病院に司法書士を呼んで正式な遺言書を書かせた。

 そこまではなかなかできないかもしれないけど、そういう話をできるぐらいの親子のコミュニケーションが必要じゃないでしょうか。金の話はしづらいとか何とか、そういうのを突破してこそ、安らかな死を迎えられるんじゃないかと。

最近だと、ケア付きマンションのような所で暮らす高齢者の方も多いですが、終末期医療はどうなるんですか。

米山:施設によっていろいろだけど、関連の施設に移りますとか病院に行きますという場合もあるので、きちんと確認したほうがいい。下手したら、そのマンションよりも別の場所で暮らす年月の方が長くなったりしかねない。

現在は、病院で死ぬというのがあまりに一般的になっています。

米山:病院の本来の機能からは、死というものが切り離されてるんです。つくづく、病院は死ぬ場所じゃないと思う。自由のないところで死んでいくのは楽しくないでしょう。ただ、家で死ぬことはすごく難しい。家での介護はもちろん大変でしょうが、家での看取りは医者との連携がないとできない。とはいえ、家での看取りを 24時間体制でサポートする医者も増えてきてはいます。まだ少ないけどね。

 もしも夜中に亡くなったら、かかりつけの医者を翌朝呼んで死亡診断書を書いてもらえば法律上は問題ない。そういう知識があればそんなに慌てることはないでしょう。

 とにかく相続のことも含めて、納得できる死に方を相談しておかないと後で大変な思いをしたり面倒なことになりますよということ。そしてよくあるのが、たまに来る親戚が騒ぐというケースなので、そういう人たちにもちゃんと話をして共通認識を作っておくことですね。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2013年08月12日 14:45

明日できる仕事や他人ができる仕事はしなくてよい、、、同感です(苦笑)。。。

■「いつやるの? 今でしょ!」と言えない人へ ——ネガティブ要素が武器になる働き方

今回取り上げる3冊
『スタンフォード教授の心が軽くなる先延ばし思考』ジョン・ペリー(著)、花塚恵(翻訳)/ 東洋経済新報社/1260円
『特に深刻な事情があるわけではないけれど 私にはどうしても逃避が必要なのです』山口路子/中経出版/1365円
『内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力』スーザン・ケイン(著)、古草秀子(訳)/講談社/1890円

橋下市長みたいになれない人はどうすればいいのか

 ビジネスで成功する人の条件とはなんだろう。
 考えてみると、一人の人物が思い当った。
 大阪市の橋下徹市長だ。

 家庭環境に恵まれなかったにもかかわらず、弁護士ビジネス、芸能活動、そして地方政治から国政へと上り詰めた。今やツイッターで何か書くごとに大きな反響がある。ブレーンとしてコンサルタント会社のマッキンゼー出身者や元経産相の堺屋太一氏など、ビジネス界でブランド力のある人物も抱えている。

 「今太閤」と呼ぶのはまだ早いけれど、現代で一生のうちにここまでの幅を出世する人は、ほとんどいないだろう。
 と、こんな見方をしたとき、橋下市長とは、現代人、特にビジネスパーソンが想像する“成功者”を体現したような人物ではないか、と思うのだ。

 橋下氏に見る“成功者”の要素を見てみよう。
 まず、常にポジティブで前向きなイメージがある。2008年の大阪府知事選では北野高校ラグビー部で活動した体験を売りにし「トライ!」の文字を選挙ポスターに入れた。

 次に、異常なほどに弁が立つ。ことを有利に進めるためなら、簡単に自説を覆すし、白を黒に言いくるめることだってたやすくやってのける。

 最後に、即断即決がある。どんなに複雑な問題でも、すぐに答えを出し、行動に移す。イエスかノーかと相手に決断を促す。それは「統治機構の改革」「既得権益の打破」というお気に入りの言葉にもっとも端的に表れている。

 こういった「陽性」の要素がビジネスでは有利だということは間違いないだろう。

 一方、こういうキャラクターとほど遠い人間はどうすればいいのだろう?
 橋下市長みたいな人をうらやましく思いながら、人の下で働き続けるしかないのか。
 それが嫌なら、話し方のトレーニングをし、セミナーに通って性格を変えるしかないのだろうか。
 多くのビジネス書には、「ポジティブになれ」「前向きに考えろ」「思ったことはすぐやれ」とうメッセージがあふれている。

 ところが「そうとは限らない」という本も少ないがある。
 「弱点」がそのまま強みになるという説だ。
 たとえば、グズ・ネガティブ・内向型など、絵に描いたような「陰性」の要素だってビジネスでプラスになることがある。そんな3冊の本を読んでみた。

「先延ばし」のおかげで成果が出る

 1冊目は、米・スタンフォード大で哲学を教えているペリー教授が書いた『スタンフォード教授の心が軽くなる先延ばし思考』だ。

 先延ばしとは、書類や原稿の作成やメール返信、資料の読み込みなど、面倒くさいことを後回しにしたあげく、〆切が近づいて半泣きになることで、ダメな人の特色とされている。この悪癖を乗り越える方策については、連載で以前、徹底的に分析したので、詳しくはそちらを見てほしい。

 先延ばしについて大方の人は、「課題の苦しみを数倍にし、周囲の信用を失う最悪の癖だと思っているだろう。筆者も「余裕を持ってさっさとやれば気持ちよくやれたものを、なぜ苦痛にあえぐ事態を自ら招いてしまうのか」とよく思う。

 本書によると、ペリー教授も同じらしい。
 が、彼は先延ばしの思わぬ効用に気がついた。

 面倒な仕事から逃げようとして他の仕事する——。そのおかげで、職業人として結果を出すことができているということだ。

 「先延ばしやは、やらないといけないことを先延ばしにする。この欠点とされている性質も、そうする意義があれば利点に変わる」
 とペリー教授は強調する。
私の言う「意義ある先延ばし」は、「先延ばしにするからといって何もしないわけではない」という考え方が前提となる。何かを先延ばしにしていながらほかのことも何もしない、という人はほとんどいない。庭いじりをする、鉛筆を削る、棚の模様替えをするときのための図を描くなど、無意味ではない何かしらのことはする。なぜそんなことに手を付けるのか? そうすればそれよりも重要な用事をやらずにすむからだ。(中略)この事実を逆手にとってやらないといけないことを片付けるようにすれば、その過程で何かを先延ばしにすることは「意義ある先延ばし」となる(スタンフォード教授の心が軽くなる先延ばし思考/P.11 ※太字強調は引用者によるもの。以下引用部も同じ)

 具体的に、ペリー教授は次のような自分が受けた「先延ばしの恩恵を披露している。

 夕方、採点や講義の準備が嫌でたまらないので、サポートを担当している寮のラウンジで学生と卓球をしていたら「面倒見のいい先生だ」と評判になった。

 学生から受け取った大学院進学の願書を机の上に置きっぱなしにして、ウッカリ期限切れにしてしまった(ヒドイ)。数年後、起業家として成功したその学生から、「院に進まなくてよかった」と願書を放置したことを感謝された。

 これを読んで思い出したが、筆者にも原稿に向かうのが苦痛なあまり、突如、難解な哲学書を読み出したり、貯まった礼状を書き出したり、トイレ掃除を始めたり、すり減ったスニーカーの靴底にゴムで補修したり、アルミ缶を切ってアルコール燃料用のバーナーを作ったり、といったことが幾度となくあった。

 その結果、文献の引用ネタは増え、人付き合いもまあまあ上手くいっている。家人は喜び、スニーカーは再生し、キャンプ料理もはかどった。

 こんな面倒なことは、他にやることがないときならまずやらないだろう。
 先延ばし癖のおかげで、これらの行為が達成できたのだ!
 こう考えれば少し救われる……ような気もする。

「後ろ向き」だから視野が広く持てる

 いや、そんなことで安心してどうする!
 と、聞こえてくるネガティブな声。これもビジネスパーソンとしてはマイナスだと言われている点だ。なにごとも後ろ向きに考えてばかりで、成功を信じてまっすぐ行動できない人はダメだ、と。

 しかし、本当にそうだろうか。
 読んでいてそんな気分になるのは2冊目の『特に深刻な事情があるわけではないけれど 私にはどうしても逃避が必要なのです』。タイトルは著者が好きな女性小説家・サガンの言葉だ。

 本書のメッセージは「本格的に行き詰まる前に、たまには仕事や家庭から逃げなさい」ということ。
 たとえば、ひろさちや氏の『狂いのすすめ』からのこんな言葉が紹介されている。
明日できる仕事、
他人ができる仕事は
しなくてもよいのです
(特に深刻な事情があるわけではないけれど 私にはどうしても逃避が必要なのです/P.66)

 おお、『先延ばし思考』のペリー教授が読んだら大喜びしそうな名言が出てきた。
 これをどう解釈すればいいだろうか?

 実際に、会社員が明日できることと他人ができることをまったくやらなかったらエライことになるだろう。しかし、責任感でがんじがらめになって夜も眠れない人には、救いになるアドバイスだとは言える。

 この言葉は、ケセラセラ(なるようになる)的な生き方を説いているようだが、むしろ、肝心な点は後半の「他人ができる仕事をするな」にあるのではないだろうか。

 他の人がやっても同じ結果になるような仕事ではなく「仕事に自分にしかできない工夫や色、味を出せ、そうでないと仕事はどんどんつまらなくなって精神的に参ってしまうぞ」ということだ。

 そんな、「まっすぐ前向き」なだけでは手に入らない「一歩引いた視点」を得るために逃避が必要なのだろう。

 前向きな人は前の一点だけしか見ることができないが、後ろ向きな人は、過去や自分の気持ちを見つめつつ、自分のペースを守りながら前進することができる。
 後ろ向きな人は競争には負けるかもしれないが、代わりにユニークな仕事ができるのかもしれない。

内向型は好きな分野を極めやすい

 さて、「先延ばし」も「後ろ向き」も、それ自体は悪いことではない。
がむしゃらにすべき仕事と組み合わさったとき、その傾向があると苦労するから、否定的に取られるとも考えられる。

 では、「内向的」はどうだろうか?

 それだけでダメだと評価される性質かもしれない。
「内向的な生徒」とか「内向的な部下」と評価されたら、だれでも不安になる。「内向的な経営者」「内向的なリーダー」というのは、矛盾した修飾にさえ感じる。

 企業が「外向的なコミュニケーション力のある人」を求めるのは、日本でも近年、特に顕著になってきている傾向だ。

 しかし、『内向型人間の時代』の著者、元弁護士でライターのスーザン・ケイン氏は、そこに「外向型」を望ましいものとする社会全体の「間違った常識」があると指摘する。

 アメリカをはじめ、都市社会は、なぜ自信満々でプレゼンテーションをし、パーティーで初対面の人と楽しげに話ができるような「外向型人間」を理想とするようになったのか。
 著者によると、アメリカで20世紀はじめに起きた工業化に遠因があるという。
著名な文化史学者であるウォレン・サスマンによれば、アメリカは「人格の文化」から「性格の文化」へと変容した——そして、不安というパンドラの箱を開け、もう決して元には戻らなくなったのだ。
「人格の文化」においては、思慮深く、規律正しく、高潔な人物が理想とされる。他人にどんな印象を与えるかよりも、自分がどうふるまうかが重要視される。(中略)
 だが「性格の文化」が広まると、アメリカ人は、他人が自分をどう見るかに注目するようになった。目立つ人やおもしろい人が人気を得るようになった。「新しい文化において必要とされた社会的な役割は、演技者(パフォーマー)としての役割だった。すべてのアメリカ人が自己を演技しなければならなくなった」とサスマンは書いた。(内向型人間の時代/P.37)

 外向型でないと企業に採用されない。が、もちろん外向型とはほど遠い人もいくらでもいる。そんな人は「外向型になる方法」を学ばなければならない。
 その結果、デール・カーネギーをはじめとする自己啓発本と自己啓発セミナーが普及し、アメリカはビジネススクールで成功哲学の講義がされるような国になった、というわけだ。

 著者は、外向型がビジネス向きで、内向型がそうではないという社会の通説を、企業や学者への取材で覆していく。

 本書によると、最新の研究では、生まれつきの性格は根本的には変わらないことが明かになっているという。
 だから、内向型を外向型にしようとしても失敗する。
 そんな無駄なことをするより、内向型を活かすべきだ。内向型の子供を持つ親は、心配せず、大いに本を読ませればいいし、企業は内向型社員が効率よく働けるパーソナルスペースのあるオフィスを用意すべきだと著者は提言する。

 そして自分が内向型だと思う人は、無理してパーティーで名刺を配るのではなく、自分が集中してできる分野を極めればいいのだ。

 内向型でもビジネスで成功した人の例として、著者が挙げるのはスティーブ・ジョブズらとアップルを共同創立したスティーブ・ウォズニアックだ。

 彼が世界初のパソコン、アップル Iのプロトタイプを開発できたのは、ただのコンピュータ好きだったからではなく、個性的な仲間と議論したからでもない。内向型の性格を活かして一人きりの研究を続けたからだという。

 本書で紹介されている次のウォズニアックの言葉は、コミュニケーションだコラボレーションだと念仏のように唱えている誰かとは大違いだ。
本当に革新的なものが委員会によって発明されるなんて、僕は信じていない。もしきみが、発明家とアーティストの要素を持ったたぐい希なエンジニアならば、僕は君に実行するのが難しい助言をしよう——ひとりで働け。独力で作業してこそ、革新的な品物を生み出すことができる。(内向型人間の時代/P.96)

 内向型は、知らない人に会ってどうでもいい話をするのが苦手だ。その代わり、一人で何かに没頭することが楽しくて仕方がないので、何時間も机に向かって研究したり思索したりできる。
 これは仲間とワイワイやらないと充実を感じられない外向型には決してマネできない「圧倒的な強み」なのだ。

短所を好ましいものとして受け入れる

 これら3冊から、改めて感じたのは、「短所は克服しようとせず、そのまま素直に受け入れるのが一番いいのではないか」ということだ。

 筆者の経験に当てはめると、中学2年あたりから、数学がまるっきりできなくなったことがある。
 授業内容があまりにわからないので、「先生は、ありもしない数学などという概念を生徒に植え付けているのでは?」とクラスの仲間を心配したくらいだ。
「数字にだけは関わってはいけない」というのが人生訓になった。

 そのおかげで何の迷いもなく私大文系受験を選べたし、「これほど数学ができないということは文章を書くのに向いているはずだ」という謎の発想が生まれ、すんなりライター志望になって今に至っている。

 自分が数学を克服しようと必死で努力したり、数字嫌いを我慢して会計士をめざしたりしたら、今ごろパンツを盗んで捕まっていたかもしれない。
 と、こんなことを思い出したのは、『先延ばし思考』で、著者であるペリー教授が先輩哲学者から教えてもらったという次の「幸福を感じている人の多くが共通してとる行動」を見たからだ。
1.自分の短所や欠点をしっかりと把握する
2.それらを美徳と捉える価値観を受け入れる
3.短所や欠点を美徳と捉える自分を誇りに思う
(スタンフォード教授の心が軽くなる先延ばし思考/P.87)

 身も蓋もない言い方をすると、
 ——短所をそのまま認め、かつ当然のことのように開き直れ。
ということだろうか。

 この「開き直り」は『先延ばし思考』で、ペリー教授が「先延ばしが欠点でないと言うつもりはない」と何度も断りつつも、全体を通じてすばらしい実例を見せてくれている。
 グズ、先延ばしは普通に考えれば大きな欠点だ。しかし、もっと大きな視野で見れば、ただの特性の違いかもしれない。

 『特に深刻な事情があるわけではないけれど 私にはどうしても逃避が必要なのです』で紹介されているキンゼイ博士の言葉を借りて言えば、こうなる。
異常も正常もない
違っていることこそが
生命の基本原則なのです
(特に深刻な事情があるわけではないけれど 私にはどうしても逃避が必要なのです/P.108)

自分が活躍できる場を自分で作る

 最後に、冒頭の問いに帰ろう。
 橋下市長みたいな要素を持たない陰性の人はビジネスで成功できないのか?
 できる。先延ばし屋でも人気教授になれるし、名を残した芸術家も逃避の名言を残している。ウォズニアックの例もある。

では、リーダーは務まるか。

 『内向型人間の時代』によると、優秀なリーダーの中には、必要以上の社交を好まず、執務室に閉じこもって考えごとばかりしているような人も実は多いという。

 本書の著者も、ウォール街で働く弁護士という華々しい世界が性に合わなかったが、一人でじっくり仕事ができるライターに転身して実績を重ねている。

 この著者のように、仕事は、漠然とした憧れや給料の良さで選ぶのではなく、内向型か外向型かによって選ぶべきだと著者は言う。
 人生の秘訣は、適正な明かりのなかに自分を置くことだ。ハリウッドのスポットライトがふさわしい人もいれば、机に置いたスタンドがふさわしい人もいる。持続力、集中力、洞察力、繊細さといった、自分に自然に備わっている力を発揮して、愛着を感じられ自分が大切だと思う仕事をしよう。問題を解き、芸術作品を創作し、深く考えよう。(内向型人間の時代/P.338)

 人によって「自分のパフォーマンスを発揮するのにちょうどいい刺激レベル」は違うのだ。
 政治家が大勢の聴衆の前で演説するときに感じるのと同じくらいの高揚を、一人で本を読んでいるときに感じる人もいる。
 その「適正な明かり」は自分で探すしかないだろう。

 ただ、陽性の特質ばかりがもてはやされる現代では、なかなか陰性の特質を活かせる仕事を見つけることは難しい。

 ウォズニアックのように、マイペースに自分の興味を追究していけば幸せだが、食いっぱぐれるかもしれない。

 橋下市長のようなカリスマをめざして、陰性を克服しようと努力すれば、一応食っていけるかもしれないが、一生しんどさが続く。

 しかし、前者を選ぶ人が増えれば、そのうち社会を支配する価値観は変わり、見知らぬ人とのコミュニケーションが苦手だったり、マイペースに働きたいタイプであっても仕事が選びやすくなるだろう。

 若い世代は、金や地位に執着せず、競争を避ける“草食系”だといわれる。
 これは自己アピールや前向きさ、即断即決などがもてはやされる社会が変化する兆しかもしれない。
 今のうちに、弱さを磨いておくのも手だ。

■ここだけは読んでおく3冊のポイント

『スタンフォード教授の心が軽くなる先延ばし思考』
●仕事から逃げ回ることでほかの用事が片付く
●この本も答案の採点から逃げることで生まれた
●先延ばしは治らないので付き合っていくしかない
【こんな人におすすめ】
→先延ばしを極めた人は笑いながら読めます

『特に深刻な事情があるわけではないけれど 私にはどうしても逃避が必要なのです』
●結果を求めすぎると、精神の自由がなくなる
●世間がおかしいと思ったときは堂々と逃げよう
●「夢を叶える」「自分探し」は病的なものがある
【こんな人におすすめ】
→「○○でなきゃダメだ」と強迫的になっている人に

『内向型人間の時代』
●自己啓発社会は20世紀はじめの工業化から始まった
●ビジネススクールでは内容がスカスカでも自信満々で話せと教えている
●ひとりで没頭しないと一流のスキルが身につかない分野は多い
【こんな人におすすめ】
→就活生には早いか。一度就職した人ならよくわかるはず

奥野 宣之(おくの・のぶゆき)
1981年大阪府生まれ。同志社大学文学部を卒業後、新聞記者・ライターとして活躍。仕事や私生活での資料やメモの整理を独自に研究した結果をまとめた『情報は1冊のノートにまとめなさい』でデビュー。同書は31万部、読書を題材にした続編の『読書は1冊のノートにまとめなさい』が14万部、累計45万部のベストセラーとなる。情報の整理と活用、アウトプット技術などをテーマに「面白くて役に立つ本」をモットーとした著作活動を続けている。(発行部数は2010年1月現在のもの)
他に、『情報は「整理」しないで捨てなさい』(PHP研究所)、『だから、新書を読みなさい』(サンマーク出版)、『人生は1冊のノートにまとめなさい』(ダイヤモンド社)、『「処方せん」的読書術』(角川書店)、『新書3冊でできる「自分の考え」のつくりかた』(青春出版社)、『できる人はなぜ「情報」を捨てるのか』(講談社)。最新刊『旅ノート・散歩ノートのつくり方』(ダイヤモンド社)も好評発売中。

[BizCOLLEGE]

Posted by nob : 2013年08月12日 11:00

「すること」(doing)ではなく「今、ここに共にあること」(being)が大切、、、今私がここにいて共に貴方がいるこのかけがえのない幸せ。。。

■おだやかに逝ったYさんが教えてくれた
「死」との向き合い方
「今、ここに共にあること」の大切さ

世界中で大きな反響を呼んでいる「ワーク」。4つの質問と「置き換え」というシンプルなステップでありながら、ストレスや苦しみから劇的といえるほどの解放をもたらす。この「ワーク」を開発したバイロン・ケイティの新著の訳者による連載4 回目では、ワークが、目の前にある悩みや問題解決にとどまらず、病や死などへの根源的な恐れに向き合うことにも役立つことを、訳者の恩人を看取った経験から紹介する。

死を宣告されて

 Yさんから私たち筆者に国際電話があったのは、4月上旬のこと。70歳を目前にした男性で、20年以上前に家族でハワイに移住していました。人生の要所要所で的確なアドバイスをしてくれたり、大変な時に助けてくれたりと、30年以上にわたり、とてもお世話になりました。その彼が末期がんで、あと2 週間から数ヶ月の命であると告知を受けたというのです。私たちは衝撃と悲しみの大きさに圧倒される思いでした。

 Yさんは死については覚悟ができていると思う、と言い、過剰な延命治療はせず、自宅で最後を迎えると言います。数日後、私たちはとるものもとりあえず、ハワイへ。

 豊かな森を背後に抱えたご自宅に到着してみると、Yさんは寝室で横になっていて、話はできましたが、やせて腹水がたまり、体が辛そうでした。ただ、食事やトイレなどは大変ながらも何とか自力でこなすことができましたし、体調のよい時間帯は、訪れる友人たちと話をしたり、音楽を聞いたりして過ごしていました。ご家族は本当に献身的にYさんの看病に当たっていました。

 寝室は三方に大きなガラス窓があり、外の緑が見えました。美しい部屋で、静かで平和でした。ハワイの豊かな自然の中にいると、人が自然の中で生まれ、自然に還っていくことを受けとめやすくなるような、不思議な安堵感を覚えます。

ただ一緒にいる時間がクオリティ・タイム

 私たちは、多くの死にゆく人たちと関わったYさんから話を聞いていた他、自分たち自身がこれまで体験したことを通じて、死に臨んでいる人に接するために重要なことは、「今、ここに共にあること」(“being”)であると学んでいました。孤独や不安に陥る本人の支えとなるのは、関わる側が恐れなく、その人の存在と共にあるという態度なのです。

 以前に知り合いの依頼で、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の末期の男性の精神的サポートをさせていただいたことがありますが、その方は奥さん、娘さんとは事情があって離れて暮らしていて、妹さんと医療チームが家で面倒を見ていました。私たちは具体的なケアをする必要がなかったので、ただしていたことは、その人の話を聞いたり、抱きしめたりして、そばにいることでした。

 でも、そんなシンプルなことが本人にとっては助けになるのだということを改めて感じる経験でもありました。周囲が忙しく立ち働いていると、本人の心が置き去りになることがありますし、「今、ここにただ共にいる」というのは、残された時間の中で、生きている感覚を共有することが、とても大切になってくるからです。

 今回のYさんの場合も、少しでもご本人やご家族に役立つことをと思い、あれこれ「すること」(“doing”)に意識が行きがちな時、それよりもただ一緒にいて、本人の話の相手をしたり、マッサージをしたり、ただ体に触れていればいい時もあると気づかされることもありました。

 後にその時の経験について振り返った際も、そうしたただ一緒にいる時間というものが、「クオリティ・タイム(密度の濃い時間)」として、とくに心に残っています。

看取りのプロセス

 それから数日後、日本に戻りました。このハワイ訪問は、とりあえずお会いして、何かお手伝いできることがあるかを見てくるという意味合いがありましたが、筆者(ティム・マクリーン)が以前にホスピス・カウンセラーをしていたこともあり、お役に立てそうだったので、10日後に戻ることになりました。

 再びハワイのお宅に到着した翌日。Yさんの容態が悪化しました。それでもその次の日に日本から弟さんがくることになっていたので、会いたいと頑張っていました。そして弟さんが到着。午前中は数時間、不快な状態が続いていましたが、医師が投薬をしてくれて、意識がはっきりし、痛みが和らぎました。しかし同時に、あと24時間という最後の宣告がなされました。

 家族全員と共に、Yさんの手を握り、お互いのつながりを感じます。最後のリズミカルな呼吸の中、Yさんは、窓から差し込む光を見上げ、それからひとりひとりを見、部屋を見、そして目を閉じ、逝きました。この時の彼の意識的な逝き方、そしてその場がとても静かで平和だったことが心に残っています。

 日没の時間、寝室は灯したロウソクの光であふれていました。お香を供え、禅を学んだことがある筆者(マクリーン)が般若心経を読みました。自分なりの解釈では、次のような意味です。

「私たちの本質は生まれることも死ぬこともなく、この気づきによる平和の内に、心はあらゆる妨げから解放される。妨げるものがなければ、恐れは存在せず、現実とひとつになる。ストーリーや幻想を超える。この目覚めそのものが涅槃であり、平和と喜び、慈悲の中にある」

ストーリーを超える

 この大きな体験が起きたのは、筆者がバイロン・ケイティの新著、『新しい自分に目覚める4つの質問』の出版に向けて最後の作業をしているさなかでした。この本の中に、「生老病死――老いや病、死をどう受けとめるか」という章があり、ケイティの言葉はとてもリアルで的確に心に響くと共に、大きな支えとなりました。

 ケイティは本の中で、次のように言っています。

 あなたが死についてクリアな状態でいることができれば、誰かが死に向かっている時に、その人と完全に共にいることができます。(中略)その人をただ愛し、抱きしめ、気にかけることができます。なぜなら、そうすることがあなたの本性だからです。

 恐れを抱えてその人のところにやってくることは、恐れを植えつけることになります。その人があなたの目をのぞき込むと、自分は大変な状態であるというメッセージを受け取ることになるのです。けれどもあなたが恐れなく、平和な状態で訪れたとしたら、あなたの目をのぞき込んだ時に、何が起きていても大丈夫だとわかるでしょう。

 そして不安や罪悪感など、さまざまな考えや感情が湧いてきて、クリアな状態でいられない時、4つの質問と置き換えからなる「ワーク」に取り組むこともできるのです。実際、介護をしている家族にワークを使ってサポートしたこともあります。

 ケイティはまた、次のようにも語っています。

 体の痛みにうんざりしている人たちにとり、コントロールできないものをコントロールしようとするほど悪いことはありません。本当にコントロールしたいのであれば、コントロールという幻想を捨てましょう。人生の流れに任せるのです。実際、人生の流れに任せざるを得ません。あなたが語っている、コントロールできるはずというストーリーは、決して現実(リアル)にはなりません。

病や死とかかわる「知恵」

 Yさんは、以前から「無為自然」を大切にする人で、病においても、コントロールしようとすることがかえって事態を悪くすることをよく知っていて、起きている現実やプロセスを信頼し、その流れに沿っていこうとしていました。

 そして亡くなる際のプロセスに付き添っていたご家族や筆者にとり、その場で必要とされたことは、瞬間瞬間に意識を集中することだけ。考えることなく、自然に動くことができ、すべてが完璧に展開していく感覚を体験しました。それは、まさにケイティが言っていることと同じでした。

 死に向かう人もその身近にいる人も、死を意識すると、「お父さんは自分の考えを押しつける」とか、「〜があれば自分は幸せになる」といった日常的なストーリーが成立しなくなり、時間を超えた感覚になります。何が大切で本質的なことかが見えてきて、死を目前に和解が起きることもあります。そして死そのものも、ストーリーにとらわれずに直接的に体験すれば、決して残念で悲しいだけのことではありません。

 Yさんの例がそうであったように、残された者たちにとって、平和で愛を感じる体験でもあるのです。そしてワークは、ストーリーを超えたところにある平和や愛、自由を思い出す助けになってくれます。

 人の誕生も死も、人生の中でもっとも重要な体験といってよいでしょう。そうした体験は伝統的な社会においては家の中で起き、家族やコミュニティがどのように関わったらいいかということが、人としての大切な知恵ということで継承されてきました。私たちは新たな形で、こうした知恵を活かしていくことができるのではないでしょうか。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年08月12日 10:29

意外、、、でも血液型くらいには的を射ているかも。。。

■iPhone派?アンドロイド派?スマホで分かるあなたの性格

英携帯サービスのTalkTalk Mobileが2,000人を対象にして実施した調査によると、持っているスマホの種類で、あなたの性格、行動、職業までもが分かってしまうそうです。

【エッチ?スマホ?1週間禁止するならどっちを選ぶ?】

ここでは、iPhoneユーザー、アンドロイドユーザー、ブラックベリーユーザーの3つの派閥に分けられており、それにより人柄にも大きな差が。あなたや友人は何派に属しますか?

【iPhone派】
●性格
・他ユーザーより自分が一番魅力的と思っている
・最も野心的
・勤勉で、職業において成功している
・上司からの評判が良いと思っている

●職種
メディア関係、出版、小売業、教育関係

●行動特性
・一番遅くまで働いている 
・ソーシャルメディアを一番利用する
・最も旅行好き
・洋服や身の回り品に最も多くお金をかけている

●他の特徴
自信たっぷり、野心的、大胆不敵、頭が切れる、ナンパである

【アンドロイド派】
●性格
・最もクリエイティブ
・料理がうまい
・最も礼儀正しい

●職種
文化関係、スポーツ関係、政府/公共事業、環境関係

●行動特性
・勤務時間が最も長い
・テレビを最もよく見る
・お酒が一番好き

●他の特徴
恥ずかしがりや、物静か、落ち着いている、内向的

【ブラックベリー派】
●性格
・最も収入が高い
・長い付き合いが得意

●職種
金融関係、資産、健康関係

●行動特性
・勤務時間が最も短い
・電話/テキスト回数が最も多い
・コーヒー、またはお茶を最も好んで飲む
・最も社交的
・時間にルーズ
・外食を好む
・友達が多い

●他の特徴
騒がしい、陽気

※当記事は、ハイブリッド翻訳のワールドジャンパー(http://www.worldjumper.com)の協力により執筆されました。

参考:What does your phone say about you? iPhone owners are vain, BlackBerry users earn more and Android owners drink the most
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2381845/iPhone-owners-vain-BlackBerry-users-earn-Android-users-drink-most.html#ixzz2bK3Q7qrK

[マイナビウーマン]

Posted by nob : 2013年08月12日 08:48

エンドレスな責任のキャッチボール、、、そして誰も責任を取らないこの国の仕組み 。。。

■東電幹部・菅元首相ら不起訴へ 原発事故で検察

 東京電力福島第1原発事故を巡り、東京地検など検察当局は9日までに、業務上過失致死傷などの容疑で告訴・告発されている東電の勝俣恒久前会長(73)ら当時の同社幹部らについて不起訴処分とする方針を固めたもようだ。「原発事故の発生は予見が困難だった」と判断、菅直人元首相(66)ら政府関係者の起訴も断念するとみられる。

 検察当局は既に東電関係者らの事情聴取を終えており、菅元首相にも事故当時の状況について説明を求める。証拠資料を改めて分析し最終的な結論を出すが、未曽有の原子力災害を巡る捜査は、関係者の刑事責任が一人も問われないまま幕を下ろす見通しとなった。

 事故では福島県の被災者らが勝俣前会長ら数十人について、業務上過失致死傷や原子炉等規制法違反などの容疑で告訴・告発。検察当局は、このうち原発の安全対策や事故後の対応に絡む業務上過失致死傷容疑での立件の可否に重点を置いて捜査を進めてきた。

 同容疑での立件にあたっては、勝俣前会長や清水正孝元社長(69)ら当時の東電幹部らが原発事故の発生を予見できたにもかかわらず、避難住民の死亡などを避けるための対策を怠った経緯などの立証が不可欠だった。

 関係者の話によると、検察内部では東電の元幹部や地震の専門家らの聴取結果を踏まえ「未曽有の災害である東日本大震災による津波の発生と、その後の原発事故を予見できたと言い切れない」との意見が大勢を占めているという。

 事故が予見できない以上、住民の死亡などを回避する義務も生じないため、元幹部らのほか、班目春樹・元原子力安全委員長(65)も刑事責任の追及は困難とする見方が強いという。

 菅元首相など当時の関係閣僚らは、事故時、原子炉内の圧力を逃がすベント(排気)を即座に実施せず、被害の拡大を招いたなどとする原子炉等規制法違反の容疑でも告発されており、検察当局は同容疑の成否も検討。菅元首相は告発内容を否定するとみられ、最終的に政府関係者全員の立件を見送るもようだ。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2013年08月11日 18:09

これがこの国の実情 、、、不都合な真実は主体的に探しいかない限り伝えられることはない。。。

■山本太郎も出演する原発事故映画が各地で上映拒否?

先の参院選で当選を果たし、一躍、時の人となった山本太郎氏。彼が出演する映画が、各地の映画館からことごとく上映を拒否され、公開できずにいるという。

その作品『朝日のあたる家』は原発事故を扱った架空の物語で、山本氏も映画の中では重要な役どころを演じているという。“反原発の旗手”ともいえる山本氏が出演しているとあって、ネット上ではなんらかの“圧力”による上映拒否ではないかとの臆測も飛んでいるのだが……。

この映画を撮った太田隆文(たかふみ)監督に話を聞いた。

「撮影地などで行なう単発の上映会では好評をいただいているんです。でも、映画館での公開については、もう正確な数はわかりませんが、大手シネマチェーンから単館まで数十館に断られました」

そこまで断られまくるとは、いったい、どれほどの“問題作”なのか?

作品の舞台は静岡県西部の湖西(こさい)市。大地震後に起きた原発事故により激変したある家族の光景を描いている。

「原発事故後の福島のことを調べれば調べるほど、とても悲しくて、ひどいエピソードがたくさん出てきた。それを全部、その家族に集約しようと考えたのです。だから、作品中に起きていることは、すべて実際に福島で起きたことです」

これまで青春映画を多く撮ってきている太田監督が、原発事故を扱った作品を撮ろうと思ったのには理由がある。

「僕はこれまで『子供たちに大切なことを伝えたい』という思いで映画を撮ってきたのですが、原発問題についても、新聞やテレビが伝えないことがたくさんあって、それを映画で表現できるのではないかと思ったのが始まりです」

舞台を福島ではなく静岡県湖西市にしたのにも狙いがある。

「原発事故は日本全体の問題なのに、福島だけのことととらえている人が多いですよね。なかには、原発事故は『もう終わったもの』と言う人もいる。つまり、他人事。だからこそ、映画の舞台を福島と関係ない湖西市にした。東京や大阪のような都会でもなく、日本中どこにでもある、いわば普通の町です。そういう町で原発事故が起こることで、自分の住む町や故郷を重ね合わせて見てくれるのではないかと考えたのです」
山本太郎氏は、沖縄に住む叔父役で登場し、家族を沖縄に避難させようと父親を必死に説得する。

太田監督が撮影時の様子をこう振り返る。

「僕が書いたセリフなのに、太郎さんが言っているとしか思えない、迫真の演技をしてくれました。『もっとセリフを増やしていいですか』と、ものすごく真剣に取り組んでくれましたね」

では、なぜ、この映画がことごとく上映を拒否されるのか。やはり、なんらかの圧力があったのか。

「もともと、大きな映画館での公開は無理だろうとは思っていました。それは“原子力村”から直接的な圧力がかかるということではなく、何か面倒くさいことが起こるかもしれないからやめておこうという“自粛”が予想できたからです。その点、単館系の映画館は大丈夫だろうと思っていたのですが……。それまでにあった原発ドキュメンタリーで観客が入らなかったということで断られました。僕の作品は原発モノというより、むしろホームドラマなのに……。もちろん、大手同様に自粛したところもあったでしょう」

苦境に追い込まれた太田監督だが、週プレのインタビュー前日、ようやく救いの手が。

「あるシネコン系グループが『上映する』と言ってくれたのです。これを皮切りに多くの人が観てくれれば、やがて大都市の映画館でも上映できると期待しています」

果たして、太田監督の願いは叶うのか。

(取材・文/頓所直人)

*『朝日のあたる家』は、9月14日から「豊川コロナシネマワールド」(愛知県)を皮切りに、各地のコロナワールド系列で公開予定

[週プレNEWS]


■山本太郎氏出演、反原発映画が東京緊急公開決定 『朝日のあたる家』

 脱原発活動で知られる参議院議員の山本太郎氏が初めて出演した原発事故を扱った映画『朝日のあたる家』。その内容からなかなか東京公開が決まらなかったが、全国の有志による署名活動などにより、緊急東京公開が決定したことが13日、わかった。

 同作は、静岡県の自然に囲まれた街を舞台に、大地震による原子力発電所の爆発で住む場所を失い、大きな悲しみの渦に巻き込れて行く家族の姿を描く。ロケ地である静岡県湖西市で6月に行われた完成披露上映会は、2日間で3000人を動員。ツイッターなどの口コミで話題になり、その後、全国各地の映画館には同作の上映を求める声が寄せられているという。

 山本太郎氏は同作への出演を決めた理由を「私生活で原発へのアクションをしているので、作品などで表現する必要はないと思っていたのですが、監督と話し合い、脚本を読んで自分の考えが変わりました」。さらに、作品に込める想いについて「テレビ、新聞などマスコミのスポンサーへの気遣い偏向報道で事実を知ることができていない人たちにも、もしかしたらこの作品を通して原発事故の悲惨さを疑似体験していただけるのではないか、と脚本を読んで思いました」と語る。

 同作は、9月14日からの愛知、9月21日からの大阪に続いて、東京でも9月28日より公開される。

[ORICON STYLE/14日追加]

Posted by nob : 2013年08月10日 17:47

返すあてどころかその意思すら誰にもない借金、、、穴の空いたどころか底のないバケツ。。。

■初の1000兆円突破=「国の借金」膨張止まらず―1人当たり792万円・6月末

 財務省は9日、国債や借入金、政府短期証券の残高を合計した「国の借金」が6月末時点で1008兆6281億円になったと発表した。社会保障費など歳出増加に伴って借金の膨張に歯止めがかからず、3月末から17兆270億円増え、初めて1000兆円を突破した。日本の厳しい財政事情が改めて浮き彫りになった。

 7月1日時点の人口推計(1億2735万人)で割ると、国民1人当たり約792万円の借金を背負う計算となる。

 「借金」の内訳は、普通国債が3月末比11兆3470億円増の716兆3542億円、特殊法人への貸し付けの原資となる財投債は1兆7424億円減の107兆5183億円、政府短期証券は8兆1007億円増の123兆3683億円など。

 財務省は2013年度末の「借金」は1107兆1000億円になると見込んでいる。

[時事通信]

Posted by nob : 2013年08月09日 16:41

私の周りにも大勢います、、、これは病ではない、とつくづく思います。。。

■誰もがなり得る、「新型うつ」。なりやすい人の特徴

最近、ビジネスシーンや医療現場で話題になることが多い「新型うつ」。この病気にかかってしまう人が急増中だというが、一般的なうつ病とは何が違うのだろうか。また、どんな人がかかりやすく、万が一、新型うつになってしまったら、どのような対処をすればよいのだろうか。誰もがかかってしまう可能性があるこの病について、「ゆうメンタルクリニック」総院長のゆうきゆう先生に、その特徴や対策を教えてもらいました。

【楽しいこと・関心のあることに対しては積極的に】

まず、一般的なうつ病と新型うつには、どういった違いがあるんでしょうか?

「一般的なうつ病の症状としては、『不眠』、『食欲低下』、『うつ気分』、『無気力』、『無関心』といったものがあげられますが、非定型うつ(新型うつといった病名はなく、病院では非定型うつとして扱われます)では、『過眠』、『過食』といった症状が見られることが多く、『鉛様疲労感』と呼ばれる、手足の重さ・だるさを感じるという症状が見られることが多いですね。とても特徴的なのが、一般的なうつ症状ではネガティブな感情もポジティブな感情も含めて、感情自体を感じにくく行動全般をおっくうに感じるといった症状が見られますが、非定型うつでは不安を感じやすく、楽しいこと・関心のあることに対しては積極的に行動できるのです。嫌なことに対してはうつ気分を感じますが、好きなことに対しては積極的なんですね」(ゆうき先生)

【他人を頼るのが苦手な人は要注意】

過食や過眠など、一般的なうつ病とは違う症状が出るようだ。それに「楽しいこと・関心のあることには積極性を示す」といったことからも分かるように、気分や状況によって症状が左右されることが多いのだそうだ。

 では、どんな人がなりやすいですか?

「どちらかというと、他人の言葉を気にしやすい人が多いかも知れませんね。必要以上に相手の期待に応えようとしたり、他人を頼ることが苦手で、いわゆる少しプライドが高い・相手に弱みを見せたくないタイプの人に多いでしょう」(ゆうき先生)

【できるだけ、規則正しい生活を心がけて】

 新型うつにならないための予防法はありますか?

「基本的な部分で言えば、できるだけ規則正しい生活を送ることが大切です。生活のリズムが崩れていると自己嫌悪に陥りやすく、周囲の目も気になりがちです。実際に他人から指摘されているわけでもないのに、『だらしないと思われているのでは』と想像が膨らんでしまいやすいため、寝る時間や起きる時間を決めて、なるべく生活のリズムを守るようにしてみましょう」(ゆうき先生)

【辛くなったら我慢せず、周囲を頼ろう】

 なるほど。生活習慣の乱れは、いろいろな病気の原因にもなりそうだ。とはいえ、仕事が忙しくなると、生活は不規則になりがち。万が一、新型うつ(非定型うつ)になってしまったら、どうすればよいのでしょうか?

「日中にうつ気分になることが多いことから、昼間に目的意識を持って行動することが勧められます。生活リズムが乱れていることも原因として考えられますので、規則的な生活を心がけましょう。お掃除や家事を計画的に行うのもお勧めです。まずは、日常生活の見直しからですね。また、どうしても辛いな〜と感じるときは、あまり悩まずにクリニックで受診することが大切です。一人で『甘えてるだけなんじゃないか』とさらに悩みを増やすよりは、症状が軽いうちに誰かに相談して安心することも大切なんですね。日頃から『自分を追い込まないこと』を心がけていきましょう」(ゆうき先生)

 誰もがかかってしまう可能性を持つ新型うつ。少しでも辛いと思ったら、自分一人でがんばりすぎずに、周囲やクリニックに相談するようにしよう。

取材協力/ゆうきゆう先生

精神科医。著書多数。ゆうメンタルクリニック総院長。

[マイナビスチューデント]

Posted by nob : 2013年08月07日 13:01

もういい加減に言明すべき、、、二度と故郷には戻れないと。。。

■福島第一原発事故でふるさとを追われた住民の避難生活はいつまで続くのでしょうか?

現時点で見通すことが難しい状況です。避難の長期化を直視し、政府は避難者の生活問題に対処しなければなりません。 今回の原発事故に伴う避難者は約15万人です。

 このうち、原発周辺の市町村から福島県内の他の市町村に避難中の人は9.6万人、残りの5.4万人は山形、東京、新潟など県外に避難し、その避難先は全都道府県に広がっています。

国の復興行政の遅れ 避難生活の長期化を招く要因は大きく分けて2つあります。1つは、国の復興行政の遅れです。

 福島復興の政策を図式的にいえば、政府は「放射性物質の除去(除染)」「公共施設の復旧」「雇用の創出」を重点にし、住民の早期帰還を目指す路線ということができます。一方の避難者の生活問題は、もっぱら東京電力による賠償の仕組みに委ねている訳です。

[読売新聞]

Posted by nob : 2013年08月06日 16:38

言わずもがな、、、良識ある一般米国人たちは皆認めている…、と信じたい。。。

■原爆が必要だったというのは幻想…ストーン監督

 「プラトーン」「JFK」などで知られる米国の映画監督オリバー・ストーン氏(66)が4日、広島市内で読売新聞のインタビューに応じ、「原爆投下は戦争を終わらせるために必要だったというのは幻想だ。(米国人として)被爆者に謝罪したい」と語った。

 ストーン監督は昨年、第2次大戦前夜の1930年代からオバマ大統領登場までの米国の現代史について、独自の視点で描くテレビドキュメンタリーシリーズ「もうひとつのアメリカ史」を制作。その中で、原爆投下はソ連(当時)へのけん制が目的で軍事的に不要だったと主張している。今回は原爆忌に合わせ広島、長崎を初めて訪問、被爆者との対話などを予定している。

 インタビューで、ストーン監督は、原爆を投下した米国は英雄であると教わってきたと説明したうえで、「80年代までそうした幻想に疑問を差しはさむことはなかったが、歴史をもっと深く見るようになった。私は歴史に対して建設的でありたい。日本の人々も、米国の神話を受け入れず、なぜ原爆が落とされたのかを学んでほしい」と話した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2013年08月05日 13:29

こうした人々を救済支援するセイフティーネットづくりこそが政府と自治体の第一の務め。。。

■脱法ハウス:増える女性専用…元住人「低収入、親頼れず」

 居室が狭く危険な「脱法ハウス」に関し、女性限定物件が増えている。業者側は「男性がいる物件よりトラブルが少ない」とアピールし、厳しい雇用環境を背景に女性がターゲットになっているとみられる。そうした物件に3月まで1年暮らした女性(33)が取材に応じた。部屋は2畳で、ネズミが走り回る劣悪な環境。それでも「脱法ハウスは生きるために必要でした」と言う。他に受け皿はないのか。【加藤隆寛】

 女性が暮らしたのは東京都新宿区上落合の「女性専用シェアハウス」。2階建て一軒家を改築し、天井に届かない壁で14室に仕切る。賃料は光熱費込みで月2万〜3万円台。江戸川区で分譲マンション管理組合と対立する中央区銀座のシェアハウス業者が運営する。この業者がインターネットで宣伝していた約20物件は全て女性限定だ。

 「発達障害で、仕事はすぐクビになる」。1カ月〜半年で勤め先を転々としてきた。事務が苦手で長時間座っていられない。今は電話業務や試食販売など短期のアルバイトでつなぎ、月収は約9万円だ。

 両親は別居中で、いずれとも関係はうまくいっていない。昨年2月までは働きながらデンマークに滞在。帰国後は母親と同居するつもりだったが、関西の家に行くと、こう言われた。「ここは私の家。あんたはいらない」。心を病み、家はゴミであふれていた。誰も頼れない−−。現金5万円を手に上京。「初月無料、敷金礼金なし」。ネット上で物件を見つけた。

 入居女性は18〜34歳(当時)で、敷金が準備できないなど普通のアパートを借りられない事情を抱える。水商売など夜の仕事と昼の仕事が半々。昼勤務も非正規雇用がほとんどでパニック障害など精神的に不安定な人も少なくない。

 昨夏はネズミの大量発生に悩まされた。「駆除してくれれば家賃を優遇するよ」。運営業者の社長(38)の誘いに乗った。ネズミを捕まえるたび、粘着剤で固まった足にオリーブ油を塗り、近くの公園に放した。それだけ劣悪な住環境でも「家族的な安心感があった」と振り返る。青い顔で具はキャベツだけのお好み焼きを食べ続けている入居者がいると知らせると、社長は飛んできて食事をおごった。寂しい時は愚痴も聞いてくれた。「彼がいなければどう生活していいか分からなかった」と振り返る。

 「あの家があったから頑張れた。夢を追いかけている子は他にもいる」。独学でイラスト画を描き続け、昨冬、初の個展開催にこぎつけた。「人は『脱法ハウス』と呼ぶけれど、法律も親も私を守ってくれない。あの家で実際に多くの人が守られ、助かっている。規制されれば行き場をなくす」

 入居者の2度の自殺未遂騒動などでつらくなり、都内の類似施設に移った。専有スペースは2段ベッドの下段のみ。規制の前に住宅施策を充実させてほしい。「ただ、安く長く入れる公営住宅があったら甘えてしまうかも」。ネズミ駆除で家賃を優遇されていた時期、バイト量が極端に減少。ある種の居心地の良さに慣れていく感覚を味わった。「狭い部屋でボーッと天井を眺めていると、どんどん無気力になる」

 何よりもまず居場所が必要だ。そして、「このままじゃダメだよ」と言ってくれる誰かが、そばにいてほしい−−。「そんな場所、他にありますか」。答えを誰も教えてはくれない。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2013年08月05日 12:24

私は何も遺さず、、、そして象のように人知れずひっそりと死にたい。。。VOl.2

■瀬戸内寂聴「死も病も、この真理を知れば怖くない」/続き

山田清機=構成

良い母、良い妻である才能を摘み取ってきた

現代の人が心を病む大きな理由のひとつに、孤独の問題があります。「孤独死」「無縁社会」などという言葉が、一種の流行語にもなっています。

もちろん、家族と仲良く暮らせれば、それが1番いいことだと思います。一緒にテレビを見たり、みんなでお鍋をつついたり……。しかし、お釈迦さまはこうおっしゃるのです。

「貪りと怒りと愚かさを捨て、もろもろのしがらみを断ち、命が尽きるのを恐れず、犀(さい)の角(つの)のように、ただ独り歩め」(スッタニパータ=経集)

人間は、ひとりで生まれてきて、ひとりで死んでいく。これが人間の運命だとお釈迦さまはおっしゃいます。

人間は孤独な存在だからこそ、寂しい。孤独だから、話し合える友だちがほしい。孤独だから、一緒に暮らす家族がほしい。肌が寂しいから、誰かと一緒に寝たい。

でも、どんなに体を温め合ったところで、孤独であることに変わりはありません。だから、恋人に裏切られたって、キーキー泣きわめく必要はないのです。家族と離別することになったら、「いままで、たまたま道連れでいてくれたんだ。ありがとう」と思えばいい。

この世は変化するものだと思っていれば、どんな事態に直面しても度胸が据わると言いました。孤独の問題も同じです。最初から人間は孤独だと思っていれば、たとえひとりぼっちになったとしても、うろたえることはありません。

私は、孤独が好きです。できることなら誰にも知られず、ひっそりと死んでいきたい。どこかをひとりで旅していて、野原かなにかを歩いているとき、命尽きてバタリと倒れる。獣に食べられて、そこにすすきが被さって……。

こんな死に方が、私の理想です。もっとも現代では、誰かが失踪したとなればヘリコプターを動員してでも捜索するのでしょうから、ひとりでひっそりと死ぬのは、むしろ難しいことかもしれません。

ひとり、ということで言えば、結婚しない女性が増えていると聞きます。
1987年より住職を務めた岩手県にある古刹・天台寺での「青空説法」の様子。広い境内に全国から1万人もの人が集まった。その内容は、『寂聴 あおぞら説法』シリーズにまとめられている。現在も名誉住職として法話を行っている。

2011年は平塚らいてうの「青鞜」(婦人問題を扱った文学誌)が誕生して100年目の年。明治の終わりから大正のはじめにかけて、多くの革命家が活動しましたが、当時の女性の地位は本当に低いものでした。仕事がないどころか、参政権すらなかった。

いまや男女雇用機会均等法という法律までできて、女性がずいぶん社会的に立場を得てきています。大学入試でも就職試験でも、1番、2番を取るのはたいてい女性と聞きます。「戦後、靴下と女は強くなった」と言いますが、本当ですね。

でも、現役の女性大臣が子供を産むなどという報道に接すると、大臣に子育てをしている暇があるのだろうかと思ってしまう。女性が社会的に活躍するのは嬉しいことですが、少し矛盾も感じます。

件の女性大臣だけでなく、女性が本気で仕事をしようと思ったら、家族との時間も大切にしたいとか、親に孫の顔を見せてやりたいなんてことは考えていられないはずです。何かひとつのことを成し遂げようと本気で思うなら、結婚も子供もなんて欲張りすぎです。

大きな椿の花を咲かせるには、どうすると思いますか。まだ、つぼみが小さいうちに、ひとつだけを残してみな摘んでしまうのです。そうすれば、大輪の花を咲かせることができる。女性の社会進出が進めば、結婚しない女性が増えるのは当然のことだと私は思います。

私は、いい母になる才能、いい妻である才能、そうした才能をひとつひとつ摘み取ってきました。そして、小説を書く才能だけを残したのです。これだけたくさんの才能を犠牲にしたのだから、せめて小説を書く才能だけはちゃんとしてくださいとお釈迦さまにお願いしています。

出家者には、法話をするなど、想像していたよりもたくさんの義務があります。そして、義務を果たすことは、正直言って楽しいことばかりではありません。

ところが、小説を書くことは私にとって快楽なのです。この快楽を手放したくないという欲望が、私にはある。煩悩は捨てなくてはなりませんが、私はいい小説を書きたいという煩悩だけは、今も捨て去ることができません。

でも、死ぬまで煩悩を抱えて生きるのが、人間というものです。煩悩を完全になくせばブッダ(悟った人)ですが、世の中ブッダばかりになってしまったら、ちょっと困るでしょう。だから私は、そんなに立派なお坊さんではないのです。

同時代を生きた作家や著名人との奇縁を綴る『奇縁まんだら』(日本経済新聞に連載、9月に終了)というエッセイを足掛け5年書き続けながらつくづくと思いましたが、人間はみんな死にます。川端康成さんも、三島由紀夫さんも、遠藤周作さんも、つい最近は北杜夫さんも、みんな死んでしまった。私のように 90まで生きてごらんなさい。親しい人間は全部死ぬんだということが、よくわかります。

だからもう、私は死ぬことも怖くないし、病気も気にしません。昔、60歳ぐらいの頃、ちょっと心臓の存在を感じるようになって、東京で三指に入るという心臓のお医者さんに診てもらったことがあります。お医者さんが、「講演旅行なんてとんでもない。年寄りらしく庭で草むしりでもしていなさい」とおっしゃるので、「どうせ心臓が悪くて死ぬのなら、もっと仕事をしてやれ」と思って、仕事を倍に増やしたことがありました。そうしたら、私は死ななかったのに、そのお医者さんが亡くなってしまいました。

いまは糖尿病を患っていますが、お酒は飲むし、肉は食べるし、チョコレートも食べる。不摂生をしていますが、数値は悪くなりません。人間はみな死んでしまうのですから、病気だろうと何だろうと、あまり気にしないほうがいいのです。

お釈迦さまは、「この世は苦だ」とおっしゃいました。お釈迦さまは国が戦争するのも見てきたし、自分の国が滅ぼされるのも見た。人間の嫌なところをたくさん見て、自分が可愛がっていた弟子がどんどん死んで孤独も味わった。それでも、最後の遊行の旅に出られたときに、こんな言葉を残しておられます。

「この世は美しい。人の命は甘美なものだ」(大パリニッバーナ経=大般涅槃経)

この世に対する全肯定、人間に対する全肯定です。お釈迦さまがこうおっしゃったのだから、この世は美しく、人の命は甘美なのだと私は信じます。私たちはもっともっと楽観的に生きていい。私はそう思っているのです。

[DIAMOND Online]

Posted by nob : 2013年08月03日 15:46

私は何も遺さず、、、そして象のように人知れずひっそりと死にたい。。。

■瀬戸内寂聴「死も病も、この真理を知れば怖くない」

山田清機=構成

出勤する途中の道ばたに怪我をして横たわっている人がいたら、あなた、どうしますか。

下手に救急車なんて呼んだら、状況を聞かれて時間を食われてしまう。今日は重要な会議があるから、見て見ぬふりをして通り過ぎよう。こんなふうに考えるのが、普通かもしれませんね。

でも、会議に遅れるからなんて、言い訳です。人がひとり、目の前で死ぬかもしれないのを助けることもしないで、いったい何の仕事ですか。倒れている人のそばへ飛んでいって、「大変。大丈夫ですか」と声を掛けるのが、人間として当たり前の姿です。この原稿を読み直している今、通行人の誰もが素通りしたことで、怪我人が死んでしまったという中国でのニュースが入りました。ああ、ついに礼節の国だった中国までもそうなったかと胸がふさがりました。お釈迦さま(ゴータマ・ブッダ)はおっしゃいます。

「『その報いが、自分には来ないだろう』と思い、善ぜん行ぎょうを軽く見るな。水一滴のしたたりも、つもれば水瓶(すいびょう)をあふれさせる。心ある人は、小さな善をつみ重ねて、いつのまにか、福徳に満たされている」(ダンマパダ=法句経)

お釈迦さまの教えとは、ひとことで言えば、悪いことをせずに善いことだけをしなさいということです。道ばたに怪我をした人が倒れていたら、迷わず手を差し伸べる。それが善いことです。

なぜそれが善いかは、立場を逆さまにしてみればすぐにわかる。あなたが轢き逃げに遭って道ばたで呻いているのに、目の前からさーっと通行人が逃げていったらどう思いますか。「なんて薄情な世の中だろう」と思うでしょう。相手の立場に立ってものを考えれば、人間は他者のためにどんなことでもできるのです。

特に出家者にとって、善いことをするのは義務です。そこに、やるとかやらないとかいう選択の余地はない。なぜなら、出家者にとってお釈迦さまの教えは絶対だからです。信仰を持つとは、そういうことなのです。

私が51歳で出家を決心したとき、マスコミはいろいろなことを書き立てました。男に振られたのではないか、もう小説が書けなくなったのではないか、娘の結婚式に呼ばれなかったので拗ねたのではないかなどなど。でも、どれも当たってはいませんでした。

ちゃんと男はいましたし、連載の予約は再来年まで一杯。娘の結婚相手は、陰で私が世話をした人でした。ですから、そういった理由ではなかったのです。

私は大学を卒業するまで、ずっと優等生でした。結婚しても模範的な奥さんだったので、不良に対して強い憧れがありました。子供の頃から、不良が羨ましくて羨ましくて仕方がなかった。

家を捨て、子供も捨てて、大変に悪いことをいろいろとして、周囲の人にも迷惑をかけながら小説を書き続けました。お陰様で小説は読者がついてくれ、嫌な言葉ですが「流行作家」になりました。売れる小説を書くコツを会得していたので、いくらでも小説は書けた。あのまま流行作家としての人生を続けていくことは、私にとって容易なことでした。

ところが、「これじゃない」と思ってしまったのです。私が憧れてきた、理想としてきた文学は、こんなものではないと思ってしまったのです。

持って生まれた才能だけでは、もはや文学の理想を究めることはできません。バックボーンというのでしょうか、確固たる信念と哲学がなければ、本当に書きたいものは書けない。何か、人間よりも大きな存在に助けてもらいたいという気持ちが、非常に強くなったのです。

師僧の今東光先生(作家・故人)がご病気だったこともあり、先生が住職を務める中尊寺での得度式では、上野・寛永寺の杉谷義周大僧正が戒師を引き受けてくださいました。天台宗では頭を剃っている間、声明を上げるのですが、壁越しに男性のゆるやかな声明を聞きながら頭を剃られていると、心が鎮まっていくのを感じました。これは毀形唄(きぎょうばい)という声明であることを、あとから学びました。

毀形唄って、恐ろしい意味です。「形を毀(こわ)す」ということでしょう。これまでの人間としての形を毀す。女である形を毀す。意味を知ってみれば怖いことですが、あのときは、「ああ、これで変われるんだ」という覚悟のようなものが訪れて、心がとても落ち着きました。

もうひとつ、よく覚えていることがあります。頭が軽くなり、涼しくなったので、私は自分の顔を見たいと思ったのです。そこで、頭を剃ってくださった女性に、「鏡を見せてください」と言いました。すると、夜店で売っているような、裏にブリキを貼った安物の鏡を、「はい」と手渡してくれました。

鏡の中には、マンガの一休さんみたいな可愛いらしい小坊主の顔があります。

「ああ、これが自分か」と思ったら、ストンと何かがわかった気がしました。私は不良になり切れなかったから、出家をしたのかもしれません。
苦に耐え抜いたとき、心の平安が与えられる

心を病む人が多い時代です。当たり前です。こんなに薄情な世の中なのですから。でも、こんな世の中でも、お釈迦さまの教えを知ることで、心の中から不安を取り去ることはできます。

仏教の1番根底にある考え方は、生々流転です。古代ギリシャの哲学者、ヘラクレイトスはpanta-rhei (万物は流転する)と言いました。世の中は移り変わるものであるという考え方は、仏教だけでなく、広く世界中にあります。

「世の中は泡沫の如しと観よ。世の中は陽炎の如しと観よ」(ダンマパダ=法句経)

お釈迦さまは、この世の一切のものは虚妄であると断じておられます。11年3月11日の東日本大震災、それに伴う福島第一原発の事故を、いったい誰が予測できたでしょうか。誰もが予期していなかったことが、現実になった。これがまさに、この世の姿なのです。

いま幸福に生きている人は、この幸福を守りたいと思い、守り切れると信じます。しかし、そうはいかないのです。地震、津波、台風、洪水といった自然の猛威に触れれば、永遠に続くと思っていた幸福がひとたまりもなく吹き飛んでしまう。命も同じです。人間は生まれてきたら必ず死にます。死ぬために生まれてくると言ってもいい。幸福が永遠に続かないように、命も永遠ではないのです。

世の中は常に変化し、人生には予期せぬことが起こり、そして、人間は必ず死ぬ。こう覚悟しておけば、度胸が据わります。大変な災害に遭おうと、会社をリストラされようと、「ああ、これこそ世の習い」と感じることができれば、あわてふためくことはありません。

お釈迦さまは、「この世は苦である」とおっしゃいました。生きることは苦しいと。しかし、この世は苦であると最初から思っていれば、どんな苦しみにも耐えられます。苦だと決まっているのだから、じたばたしたって仕方がない。

「『一切の形成されたものは苦しみである』(一切皆苦)と明らかな知慧をもって観るときに、ひとは苦しみから遠ざかり離れる。これこそ人が清らかになる道である」(ダンマパダ=法句経)

耐え忍ぶことを、「忍辱(にんにく)」と言います。お釈迦さまは、苦にはひたすら耐えよとおっしゃった。苦に耐え抜いたとき、きっと予期していなかった心の平安が与えられるのでしょう。

作家・天台寺名誉住職 瀬戸内寂聴
1922年、徳島県生まれ。東京女子大学卒。63年『夏の終り』で第2回女流文学賞受賞。73年得度。92年『花に問え』で第28回谷崎潤一郎賞、2006年度文化勲章受賞。近著に『生ききる。』(共著)、『奇縁まんだら』。

[DIAMOND Online]

Posted by nob : 2013年08月03日 15:36

誰にも自分自身でしか見つけられない居るべき場所がある。。。Vol.3

■脳内が過熱したら「一呼吸とズームアウト」 -酒井雄哉
嫉妬しない練習

構成=面澤淳市

簡単にいったら、偏らなければいいんだよ。相手さんに対して、好きなら好き、嫌いなら嫌いで偏った感情を持つから嫉妬の心が起きるんだ。こだわりすぎるから、トラブルになるんだよ。

小さい赤ん坊を見ていてね、あんまり可愛いから、キュッとほっぺたをつねったりするおばちゃんがいるじゃないの。嫉妬を燃やしちゃうのも、そういうのと紙一重なんだな。

これは女性に限ったことではないけどね、ついこの間まで好きだといってベタベタしていたのが、何かの拍子に嫌いになると、今度はフンともスンとも言わなくなる。そういうのが高じてくると、殺し合いになるわけだ。

だから、相手に「こだわる」「固執する」ということがいけないんじゃないのかな。相手さんの「いいこと」(出世とか結婚とか)はいいことに決まっているんだけれど、あんまりしつこく関わりすぎちゃうと、別に怒らなくていいのに怒りが湧いてくるんだね。

左なら左、右なら右にこだわりすぎると、頭の中が過熱して大変なことになっちゃうの。そういうふうになったときは、一呼吸置いて、ちょっと高い位置から眺めてみる。そうすると、落ち着いてくるんじゃないのかな。仏さんみたいな立場に上がってね。

高いところからだと、両方を平均して眺めることができるじゃない。そこから見て、自分はこういうふうに言っているけれど、もしこれが反対の立場だったらどうなるのかなあと考える。

そうやって、相手さんの気持ちに自分がなればいいんだよ。他人が見たらたしかに「いいこと」かもしれないけれど、本人からすれば「あんまりよくないよ、駄目だな」ということかもしれないからね。

こだわりすぎるのはよくないけれど、反対にボケーッとしているだけというのも、ノイローゼみたいになるからこれもいけない。冷静になって、ものを判断できればいいんだよ。

そのあとで、一歩足を前に出して進んでいく。前向きになる。そういうふうにしていけば、だんだんといいアイデアが出てくると思うな。

たとえば「クルマができたから事故が起きるし、いつもその心配をしなくちゃいけない」なんて、ウツウツと考えている人がいるじゃない。でも現実には、クルマがあるからこそ、子どもや奥さんを連れて気軽にドライブに行けるんだ。

そんなふうに前向きに考えれば、クルマに乗る前に「これから遊びに行きますが、無事に帰ってこられるようによろしくお願いします」と、クルマ自体を仏さまの存在として見るようになるでしょう?

自分たちを守ってくれるんだから、整備や点検だってきちんとする。それで無事に帰ってきたら「今日1日ありがとうございました」と感謝をする。クルマでも悪いほうにとったら事故の心配とか出てくるけれど、ルールを守ってちゃんと扱えば楽しいものだ。つまりは心の持ち方だよ。

だけど、自分では冷静に、前向きに考えることができたとしても、相手が嫉妬を燃やしていたら困るよなあ。そのときはもう、勝手にしてもらうしかないんだよ。

なるべく会わないようにする。接しない、会話もしないようにしていけば、だんだん離れていっちゃうからね。

昔から言うじゃない。悪いお師匠さんにつくと、それだけの人間にしか成長しない。だから付き合う人間を選ぶことだよ。

いままで友だちだったとしても、これは駄目だなあと思えば、自然に離れるようにする。そのときは、パッと急に離れるんじゃなくて、10回会うところを7回にするとかして、だんだん回数を減らしていくんだよ。話題も少なくなるから、しまいにはあまりしゃべらなくなってくる。

そういうことは大事なんだよ。

僕のところにも、ご先祖の霊が悪さをするから「どうにかしてください」って相談にくる人がいる。肩のところに乗っかっていて、体の具合が悪いと言うんだね。

そういうとき、僕はこういうたとえ話をするんだよ。

親戚に、できのよくない甥っ子がいて、たびたびお金をせびりにくる。その都度なにがしかを渡すんだけれど、何度も来るので、みんな困り果てている。そんなとき一番効くのは、おっかない伯父さんが出ていって「バカもの! おまえとはもう縁を切る」と一喝することだよね。

それと同じで、ご先祖っていうのは子孫の繁栄を守るものだから、大切にしなくちゃいけないの。ところが、あなたの言うご先祖は、子孫を守るどころか祟ろうとする。それが本当にご先祖なら、ご先祖の風上にもおけないじゃない?

こっちから縁を切ってやればいいんだよ。

そうすると、「ほんとですねえ」なんて言って、さっきまで暗い顔をしていた人が、大笑いしながら帰っていくんだよ。

信者さんのことでは、こういうこともあったな。

昭和52~53年のことだけど、僕はちょうど千日回峰行(比叡山中を延べ4万キロ歩き通す天台宗の荒行、酒井師はこれを2度も満行している)をしていたでしょう。お寺にいるときに、信者さんが訪ねてきて、僕の顔を見るだけで帰っていくことがあったんだ。

せっかく山を登ってきてくれたのに、どうしたのかなあと思ったけれど、よく考えてみれば、信者さんはお経をあげてほしかったんだ。だけど僕が行をしているから、遠慮して言い出せなかったんだね。

4、5分でもお経をあげてやればよかったなあと、あとになって後悔したけど、信者さんのほうも心残りだったんじゃないのかな。

だから遠慮というのは、しないほうがいいんだよ。信者さんとしては「行者さんに無理をさせては悪いから、お願いはしないでおこう」と思うのだけど、無理かどうかは聞いてみなくちゃわからないよね。

大事なのは、とりあえず聞いてみることなんだ。悪いなと思ったら、相手から同じようなお願いをされたときに、嫌がらずにお返しをすればいい。直接その人にお返しできなくても、別の人に親切にしてあげたらいいじゃない。

お寺というところは、ふつうの学校と違って、手とり足とり教えてくれるということはないんだ。いっぺん教えてくれたら、二度と教えてくれないという約束がある。話を聞くときは真剣に聞きなさいということだけど、それでもわからないときは、先達の人に聞きにいく。

相手に「うるさい奴だな、しつこいな」と思われるくらい、いろんなことを質問する。それで初めて、ものになるんじゃないのかな。そのときに遠慮していたら駄目なんだ。

回峰行では40キロのけもの道みたいなところを歩くでしょう。道順や、あちこちにある礼拝場所を「手文」という紙に自分で書き写すことになっている。最初の1日だけは先達の阿闍梨さんが同行してくれるけど、次の日からは、手文を見ながらたった1人で歩かなくちゃいけないんだ。

1人で、しかも夜中に歩くから不安で不安でしょうがない。どうしても自信がないところは、やっぱり先達の人に聞くしかない。すると、1回だけは教えてくれる。遠慮していたら、ずっと間違えたままになるんだよ。

ほかのことでも同じだよ。遠慮をして言いたいことが言えないと、声が小さくなっちゃうでしょう? 大きな声で、遠慮をしないで朗らかに話すといいんだよ。

[DIAMOND Online]

Posted by nob : 2013年08月03日 15:29

誰にも自分自身でしか見つけられない居るべき場所がある。。。Vol.2

■リセットの口グセ「一度で成功する人はいない」-酒井雄哉
失敗を引きずらない練習

構成=面澤淳市

人生なんてものは、経験の積み重ねだからね。積み重ねていく間には、失敗なんかなんぼでもある。失敗は失敗と認めて、それを踏み台にして、前に進んでいけばいいんだよ。

何をするのだって、いっぺんで成功する人なんてなかなかいない。逆にスムーズに成功したら、あとになってからが怖いよ。失敗したときは、必要な経験を積んでいるんだ、教えてもらっているんだと思うことだね。

戦後間もないころ、手づくりのラジオが流行ったけれど、あれ、聴きたい局に合わせるのが難しいんだ。ネジを回してチューニングをするときに「このへんかな?」というあたりで止めればいいのに、最初はつい回しすぎて、聴こえなくなっちゃう。そのうちに、電波をうまくつかまえるコツを覚えるんだな。

何ごともそれと同じで、繰り返し、繰り返しやっているうちに、いろんなヒントを得たり、コツを覚えたりして「これなら合格」というところへたどり着くんだよ。

だから、1回や2回失敗したからって、青くなったりすることはない。学校だって、授業料を払わなければ卒業できないでしょう?

一つ失敗するごとに「1月分の月謝を納めた」くらいに考えたらいいんだよ。そういうことじゃないのかな。

僕なんか、若いころは失敗だらけの人生だった。学校の勉強は中途半端だし、兵隊に志願したら、うろうろしている間に終戦になっちゃった。

戦後になって、たまたま法政大学の図書館で働くことになったけど、そこで本の出納係をしていたら、図書館担当の教授と仲良くなってね。本の出し入れは要領よくやっていたから、頭のいい奴だと思ったのと違うかな。あるとき、学生と勘違いして「君、何科に行ってるの?」と聞くんだよ。

とっさには何のことだかわからなくて、「図書科です」と答えたら「いや、それはわかってる。学科はどこかということだよ」。落語みたいな問答になっちゃった(笑)。

ここで働いているだけなんです、と説明すると、

「もったいないなあ。じゃあ、大学へ入んなさいよ」

今度は、法政に入学しろと勧めてくれたんだ。あの大学には夜学があったし、図書館で働いている仲間には学生アルバイトも多かったからね。僕もその気になっちゃって、戦時中に通っていた慶應の商業学校から成績証明書を取り寄せてみたんだよ。

そうしたら、落第したこととか、品行方正じゃないことがしっかりと書いてあるじゃない。これじゃあ入学できないなあ、と思ってね。願書を出すのはやめにしたんだ。

でも、そのころにはもう、職場の同僚なんかに「来年からは、あんたたちと同じで学校へ行くよ」と言いふらしていたからね。勧めてくれた教授にも同僚にも、顔を合わせにくくなっちゃった。ちょっと意味は違うけど、「口は災いのもとだ」と思ったなあ(笑)。

これは逃げちゃうことが一番いいと考えて、何も言わないまま図書館にも行かなくなった。つまり、職場放棄をしたんだよ。

当時は親と一緒に住んでいたんだけど、辞めたことを言い出せなくてね。長いこと、勤めに出ているふりを続けていたんだ。朝になると家を出て、夕方帰ってくる。最初のころは電車に乗っていたけど、そのうちにお金が尽きちゃった。

そうなるともう、歩くしかないの。東京の三鷹にあった家から、大学のある市谷を通って、月島のあたりまでとことこ歩く。三鷹へ帰るころには夕方の5時になっている。毎日毎日、そうやって東京中をうろうろ歩きまわっていたんだ。

人生って、おもしろいよ。それが分かれ目になったんだから。

あのまま図々しく試験を受けて、大学に入っていたらどうだろう。大学の職員を続けていたらどうだろう?

いまごろ僕は、ここ(比叡山)にはいないよね。

あのときは、職場から逃げ出して、どうにもしょうがなくて東京中を歩きまわっていたんだよ。それから20年くらい経って、たどり着いたのが比叡山なんだ。

坊さんになって、言われることを何でも「そうですか」「わかりました」って素直に聞いていたら、いつの間にか行の道に入っちゃった。結局、千日回峰行(比叡山中を延べ4万キロ歩き通す天台宗の荒行、酒井師はこれを二度も満行している)をやることになるでしょう。若いころ職場放棄をして東京中を歩いたことが、千日回峰行につながっているんだよ。

「いい職場なのに、どうして自分の勝手なつもりで辞めたんだ?」

「もったいないじゃないか」

当時はいろいろと言われたよ。人から見たら失敗だろうね。でも、僕はそうは思わなかったな。

あのまま学校にいたら格好が悪いから逃げちゃった。でもそのあとは、なんとか親に見つからない方法はないかなあと考えて、歩いていただけ。「辞めて失敗したな」とは思わないんだ。

そもそも「学生になる」なんて言いふらして、引っ込みがつかなくなったから困っていたわけでしょう。辞めたら逆に、気持ちが軽くなったんだな。

歩いていると、頭の中は空っぽになるんだ。千日回峰行のときも、山道を毎日何十キロも歩くのは大変でしょうって言われるけれど、山を歩いているときは自由なんだよ。ほんとに全部解放されちゃってね。

疲れたらそこらへ腰掛けて一服できる。こんなことをしたら格好悪いとか考えずに、なんでもできる。自分ひとりでやっているから、人に気を使わなくていいんだよ。山から文句を言われるわけはないからね(笑)。

だから案外と、うちへ帰ってきているときよりも、歩いているときのほうが気は楽だったんだ。うちへ帰ってくると信者さんが訪ねてきたりして、けっこう気を使うでしょう。1日に40キロ歩くというのは数字を見るから大変に思うけれど、気持ちのうえからは楽なんだ。

だから仕事で失敗したとか会社を辞めたときには、部屋にこもっていないで、歩くといいんじゃないのかな。やっぱり何でも前向きに進んでいくということを考えないとね。

特にいまみたいな時代は、世間の風潮とか他人の顔色を見て生きていたら、いくつ体があっても足りないよ。自分がいいと思ったら、その道を進んでいけばいいんだ。

他人の意見を聞いてばかりだと、下降線になったときに「あのとき、あの人の話を聞かなきゃよかったなあ」「おれは違うと思っていたんだがなあ」ということになるからね。

いろんな人のご意見は、あくまでもアドバイス。それを参考にして、自分で決めて動いていくしかないんだよ。実行するのは自分なんだから。

僕なんかも、千日回峰行のときに周りの人から言われるの。「今日は嵐がくるから、ちょっと時間を遅らせて出発したらどうですか」と。

でも、毎日歩いているのは僕なんだ。出発を遅らせたら、それだけ帰ってくる時間が遅くなる。帰ってからやることも遅くなる。

同じようなペースで行こうと思ったら、嵐がこようが何があろうが、やっぱり進んでいかなきゃ駄目なんだ。千日回峰行は、どんなことがあっても休んではいけないからね。

自分のことは自分で引き受けて、歩いていくしかないんだよ。そういうことじゃないのかな。

[PRESIDENT Online]

Posted by nob : 2013年08月03日 15:21

誰にも自分自身でしか見つけられない居るべき場所がある。。。

■ダメ人間も変わる「一日一生」の極意

酒井 雄哉 さかい・ゆうさい
天台宗大阿闍梨
比叡山飯室谷不動堂長寿院住職。1926年、大阪府生まれ。夜学の慶應義塾商業学校を経て熊本県人吉の予科練に志願し、鹿児島県鹿屋の特攻隊基地で終戦を迎える。戦後は職を転々とし、40歳のときに仏門へ。7年をかけ延べ4万kmを歩く「千日回峰行」を2度満行。著書に『一日一生』『「賢バカ」になっちゃいけないよ』など。

構成=面澤淳市(プレジデント編集部)

ここ何年も経済の調子がよくないし、東日本大震災も起きたから、悩みがあるとか苦しいなあと思っている人は多いでしょう。

そういうときに、おざなりの理屈とか「癒やしの言葉」を並べたってしょうがないんだよ。ありのままの姿を、そのまんま正直にとらえていればいい。物事には真実以外に何もないんだからね。

苦しいことにぶつかれば、誰だって苦しい。それなのに「苦しくありません」とか「こうしたら解決します」と軽々しくいう人がいるけれど、言葉にした以上は、必ずそれを実践するということが必要じゃないのかな。

いまは知識や情報の量が多すぎる。もちろん知識は大切だけれど、それを学んで身につけて、自分なりに使いこなせるようでなければ何にもならない。大事なのは「実践する」ということなんだ。

(囲)何よりも実践を重んじる。それが酒井雄師の生きざまだ。「大行満大阿闍梨(だいぎょうまんだいあじゃり)」など最高位の尊称を持つ高僧だが、その経歴はいささか異色。特攻隊からの復員後、さまざまな職業を経たのちに僧侶としては異例の40歳で得度し、数々の修行を重ねた末に、比叡山に伝わる最大の難行「千日回峰行(せんにちかいほうぎょう)」を2度も満行した。これは歴史の残る天正13(1585)年以降、3人目という偉業である。

千日回峰行は7年をかけて比叡山中と京都市内(これを「京都大廻り」という)を延べ4万キロ歩きとおすほか、9日間の不眠・不臥・断食・断水をともなう「堂入り」の行を必須とする。「不退行(ふたいぎょう)」とされ、行が続けられない場合は自害するのが決まりである。酒井師は文字どおり死を賭して究極の荒行に挑み、自己を鍛えるとともに、国民の幸せや国家の安泰、世界の平和を一心に祈念した。ゆえに、その言葉には千金の重みがある。

回峰行に入るときには、先達の阿闍梨さんが1日だけ同行してくれるけど、そのあとは自分で書き写した「手文(てぶみ)」を頼りに、提灯1つを下げ、夜半過ぎに出発して、けもの道みたいな山道を歩いていくんだよ。普通は1日に40キロ、京都大廻りでは84キロを歩くんだ。

真っ暗な中を歩いて怖くはないかと聞かれることはあるけれど、とりわけ怖いとは思わなかった。たしかに、いろんな気配を感じることはある。山の中で黒い影とすれ違ったり、そうかと思うと、谷の下のほうから食器を洗う音や、大勢でわいわい話している声が聞こえてきたりするんだよ。

そのときはさすがに不思議だったから、翌日、谷の下にある日吉大社(酒井師が歩いた千日回峰行・飯室谷ルートの途上にある古社)に電話をかけて「きのうはずいぶん大勢の人がキャンプか何かで集まっていたようですね」と聞いてみた。すると相手は「そんなはずはありません」というんだな。「私はいつもこの社務所にいるから、それだけの人数が来ていたら絶対にわかります」とね。

こういう不思議なことはあるんだよ。でも、怖いとも何とも思わなかった。

なぜかというと、僕が自分というものを信じていたからだ。自分は仏さんを信じて行をやっている。その自分を信じていれば、静かな心で歩みを進めることができるんだ。もしそれがなかったら、暗い森にさしかかったあたりで、一目散に逃げ出しちゃったかもしれないね。

そもそも自分で「やります」といったからには、自分を信じて進まなくちゃならないのが行なんだ。他人の助けなんて役に立たない。仕事でも何でもそうだけど、アドバイスをしてくれる人ならいるかもわからない。でも、実際に行うのは自分だけ。それ以外にないんだからね。

お釈迦さまは入滅のときに「自らをたよりとし、他人をたよりとせず」とおっしゃった。当時の僕はその言葉を思い浮かべていたわけではないけれど、結局はそういうことだったと思うんだ。

「回り道」をしたから、あの苦行ができた

自信を持つには、何でもこつこつ一生懸命に続けることだ。たとえば本を書く人なら、自分なりのやり方で、一生懸命に書き続けていく。そのうちに自分の気持ちと筆とが一致するときがくるんじゃないのかな。

外面だけを見て、データを切り貼りしたような本もあるけれど、そこには心が入っていないよね。逆に、自分の中から一生懸命言葉をつむぎだしていくなら、途中で失敗して苦しんだとしても、そのときの気持ちが入ってくるから、すばらしい作品ができると思うんだ。

僕の場合は、40歳でお坊さんになったでしょう。千日回峰行を始めたのも50歳近くになってから。あのころ、50歳といったら隠居するような年ですよ。だから自分は剣が峰に立たされていると感じていた。ここで失敗したら、ゼロになっちゃうという気持ちだよ。

とくに千日回峰行というのは「不退行」だから、後戻りは許されない。獅子の仔が千尋の谷へ突き落とされるのと同じで、いったん行に入ったら助けてもらえない。どんなことがあっても、ぐいっと爪を立てて山を登っていかなければならないんだ。断食・断水の「堂入り」のときなんか、4日目くらいになると自分の体から死臭が漂うのがわかるんだよ。それでも真言を唱えながらひたすら耐える。

それは、自分というものを信じなければできないことだ。信じることができなければ、途中で「いい加減にやめておこう」「こんなにおいしいものがあるんだから、あっちに寄っていこう」と気持ちがくじけてしまう。「自分はこれでいく。やり遂げるんだ」という強い意気地を持つことが大切なんだよ。

強い気持ちを持つには、人生を大局的に見ることだ。あらかじめ自分の生涯の路線を決めておく。そうすると、まわりの小さな利益とか細かな問題は放っておいてもいいんだからね。

僕にとっては行の道が生涯の路線だったわけだけど、ここへくるまでは失敗の連続だったんだ。大学図書館に勤めれば途中で投げ出す、セールスマンやラーメン屋、株屋をやってもうまくいかない。結婚してもすぐに女房に死なれちゃってね。だけど、いまやっていることだけは自分に適していたと思うんだ。俗っぽい言葉でいうと、ここがいちばん「住みいい」ところだったんだ。

そういうと、最初からお寺に来ていたらよかったと思うじゃない。でも、回り道をしてきた甲斐もあるんだよ。普通のお坊さんなら15歳くらいで寺へ来る。僕が回り道をしないで、若いころにこの道へ入っていたらどうだろう。住職になったらそれで満足して、千日回峰行はしなかったかもしれないな。

僕は外の世界を知っていて、しかも失敗ばかりしていたから、よけいに山の「住みいい」ことがわかるんだ。池の鯉だって、ただ泳いでいるうちは水の楽しさやありがたさはわからない。陸に引き揚げられてはじめて、水のよさがわかるんじゃないの。それと同じだと思うんだ。

もしかしたら、仏さんが上のほうから僕のことを眺めていて、「こいつは何やらしても駄目だから、仏の仕事に携わらせてやろう」とお考えになったのかもしれないね。かといって、若いうちに仏さまの知識を授けおくと、険しい修行に向かわず、お寺の経営とか仏典研究とか別の道へいってしまうかもしれないじゃない。それで、知識がゼロのままいきなり剣が峰に立たせて、行をはじめるしかないところへ引っ張ってきてくれたのかもしれないと思うんだよ。

お坊さんにならなくても、都会でばりばり仕事をしていた人が、ある日突然、信州の山奥で農家仕事をはじめるということもあるんだよ。その人に聞いてみたら、電気もないような暮らしだけれど、とても楽しいというんだな。都会にはもう未練はない。「住みいい」ところに来ることができて、いまが一番幸せという。

そういうものかもしれないな。

[PRESIDENT Online]

Posted by nob : 2013年08月03日 15:07

言葉は人の数だけある、、、自らの言葉は習うものではなく創りあげていくもの、、、言葉は感じ方や考え方そして生き方の表明である。。。

(まず始めそして続ける、、、自己実現への唯一の途。。。Vol.2)


■試験は高得点、だけど英語がまったく通じない
ハーバード生活で感じたアウトプットの重要性

ハーバード大学へのきっかけは1枚の張り紙

 第1回ですでに書いたように、私がハーバード大学に入学したきっかけは、職員室に掲示された1枚の張り紙でした。

 大学受験を控えた高校3年生の秋、アメリカでの留学を支援する「グルー・バンクロフト基金(グルー基金)奨学生試験」の紹介をたまたま見つけたことからつながっていきました。

 アメリカの大学は、日本のように大学別の試験ではなく、高校時の成績、課外活動、先生の推薦状、自分についてのエッセイなどが合否を決める重要な要素になってきます。また、その他にも、共通試験であるSAT(大学進学適性試験)を受ける必要があり、留学生に対しては、英語力を見るTOEFLのスコアも要求されます。

 私はというと、SATの英語の成績(日本の国語に当たります)は悪かったものの、TOFLEの点数が良かったことや、渡米前に英会話学校で勉強していたこともあり、英語に関する心配はそれほどしていませんでした。

 ところが、実際にアメリカに到着すると、食事の注文すら満足にできず、自分の英語の不自由さを痛感します。何を聞かれているのかわからなくなってしまい、ファストフード店では立ち往生。苦い顔をされながら、「早く進め」というジェスチャーをされたことは1度ではありませんでした。

日常会話すらままならない大学生活

 実は、入学の1ヵ月前には、ロードアイランド州にあるブラウン大学のサマースクールで、外国人向けの英語のクラスを受講して、入学に備えることにしていました。

 1日の授業時間は4時間。外国人専用の授業だったため、文法の授業は高校の復習レベルです。

 また、クラスメイトもネイティブスピーカーではなかったため、私の英語を理解してあげようという気持ちがあり、なんとか通じます。先生たちも、はっきり、ゆっくりと話してくれるので、特に問題を感じていませんでした。

「きっと、大丈夫だろう」

 ところが、自分の考えが甘かったことに、すぐに気づくことになります。

 9月を迎えて、いざハーバード大学での授業が始まってみると、周囲が何を話しているかがわからない生活に戻されてしまいました。

 また、アメリカ東部の人はとくに早口ですが、私のルームメイトたちも東部出身だったため、授業だけではなく、日常生活の意思疎通すら困難です。

 また、これも第1回で書いた通り、「chocolate」が「チョコレート」とカタカナの発音で、「何を言っているんだろう?」という顔をされてしまいます。サマースクールの先生のように、気を使ってもらえることもありません。

 映画「ソーシャルネットワーク」を観たことはありますか?

 冒頭で、Facebookの創始者マーク・ザッカーバーグが、早口でガールフレンドにまくしたてる場面があります。当時の私の周りには、ザッカーバーグのように頭の回転も話すスピードも早い学生ばかり。

 頭の中で作文をしながら話しているので、どうしても会話のスピードに追いつくことができません。またスピーキング力に乏しく、「自分の英語は小学生レベルなんじゃないか」 と悩んだことをありました。

 「もっとゆっくり話してほしい」と頼んでも、すぐ元のスピードに戻されてしまいます。

 1対1の場面では、あまりに反応が遅いために、相手がイライラする様子が伝わってきます。数人での会話はもうお手上げ。一言も口を挟めません。

 こうした状態だったため、入学してから最初の数ヵ月は、クラスメイトとの会話は苦痛でしたが、話そうとする意識は持ち続けていました。

アウトプットしなければ絶対に上達しない

 なぜ、TOEFLの点数は良かったにもかかわらず、こうした事態に陥ってしまったのか。それは、試験の形式にありました。

 私が受験した当時のTOFLEは、今のようにスピーキングのテストがなく、すべて選択式です。そのため、会話力に乏しい私でも、点数を取ることができてしまったのです。

 最近、英語力を見るためにTOEICを用いる企業が増えていますが、通常のTOEICの試験には、スピーキングやライティングの試験がありません。そのため、日本人の弱点とも言える会話力を測ることができないでしょう。

 もし、ビジネスや留学で英語を必要とする人は、同じTOEICでも、「話す・書く」能力を直接測定する、TOEICスピーキングテスト/ライティングテスト(TOEIC SW)で実力を試験することが必要だと思います。

 アメリカに渡ってみて初めて、選択式試験の成績と実際の英語力はまったく異なるということを痛感しました。今から思えば、留学までにもっとアウトプットする練習をしておくべきだったと反省しています。

 外国語習得のハードルとコツの詳細は『自分の小さな「鳥カゴ」から飛び立ちなさい』(ダイヤモンド社)に記しましたが、ただ聞いているだけでは、外国語を習得することはできません。とにかくアウトプットが必要です。

 受験勉強をパスするための語学ではなく、使える外国語を身につけることは、あなた自身の可能性を広げることにもつながることでしょう。

■“Very interesting.”が「とても面白い」とは限らない
語学力よりも大切な、異文化を理解する気持ち

語学力以上に重要なコンテクストへの理解

 コミュニケーションというのは、決して言葉のみで成り立っているわけではありません。一見当たり前のように思えますが、異なるバックグラウンドを持つ外国人との意思疎通を図る際には、どうしても言語(外国語)ばかりに目が行ってしまいがちです。

「英語ができさえすれば(語学力さえあれば)、グローバルに通用する」と言えるほど、異文化コミュニケーションは単純なものではありません。とくに、非日本人とのコミュニケーションにおいては、言語のみならず、その人が持つ「コンテクスト」に注意することが必要なのです。

 ここで「コンテクスト」とは、文化人類学者のエドワード・T・ホール氏が提唱した概念を指します。大まかに言うと、「状況や背景(バックグラウンド)」という意味。さらに、そのなかでも大きく「ハイコンテクスト」と「ローコンテクスト」の2種類に分けることができます。

 ハイコンテクストの文化圏においては、文化的背景、価値観などが広く共有されているため、いちいち言葉で説明しなくても、相手の意図を察し合うことでコミュニケーションが成立します。ハイコンテクスト文化に属する国の例としては、フランスなどのラテン系やアジア諸国などが挙げられ、「阿吽(あうん)の呼吸」「空気を読む」ことが求められる日本もその典型例です。

 それとは反対に、ローコンテクスト文化においては、きちんと言葉で説明しないと意思疎通ができません。つまり、聞き手に委ねたり、依存するのではなく、はっきりと自己主張をすることが必要なのです。「言わずとも察してくれる」ことはなく、「言わないとわかってくれない」のです。アメリカやドイツなどといった国は、ローコンテクスト文化に当たるとされています。

 これは、必ずしも言語で決まるわけではありません。

 たとえば、同じ英語圏でも、島国のイギリスは、アメリカとは違い必ずしもローコンテクスト文化に属してはいません。ハイコンテクスト文化の最たる例の日本と同じように、イギリスでも、額面通りには受け取れない婉曲的な表現が用いられることがあります。

“Very interesting.”が「とても面白い」とは限らない

 例を見てみましょう、。“You must come for dinner.”という表現があり、文字通り受け取ると、夕食に誘っているように思えます。

 しかし、これをイギリス人から言われたとすると、文脈によっては、「本当に招待しているのではなく、そう言っておくのが礼儀だから」というニュアンスが含まれていることがあります。日本でも「社交辞令」を言うことがありますが、それと同じです。

 ほかにも、“Very interesting.(とっても面白い)”が、状況によっては、「まったく馬鹿げている」という意味になったり、”Could we consider some other option?(ほかの選択も考えてみましょうか?)”が、「あなたの考えは気に入らない」となってしまうことがあります。また、“I was a bit disappointed that. (私は少しガッカリしてしまいましたが)”と言われたら、「とても迷惑だった」を示す場合があります。

 少し意外だと感じるかもしれませんが、「社交辞令」とは、日本だけではなくイギリスにもあるのです。「イギリス人は裏表がある」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、イギリス人は私たち日本人と同様、自分の文化的文脈に従っているのです。

 このような文化圏によって異なる「前提」を知らないでいると、いくら語学ができても意思疎通がうまくいかないときがあります。

 もし、ハイコンテクスト文化の人と、ローコンテクスト文化の人が、「自分たちの文化が世界基準だ」という思い込みを持ったまま、コミュニケーションを図ろうとしたらどうなるでしょうか?

 一方は、「相手はこちらの意図をわかってくれない」と不満を持ち、もう一方は、「何が言いたいのかわからない」と釈然としないことになります。最悪の場合、相手のことを誤解したまま物別れに終わってしまうでしょう。

 堪能な語学力だけでは異文化コミュニケーションはうまくいきません。文化の衝突を避けるためには、目に見えない差異を理解しようと努めることが重要なのです。

 日本人同士の意思疎通では、多くを言わずとも相手が理解しようとしてくれるため、とても気楽です。いちいち言葉で説明しなければならないことは、エネルギーを使う、大変骨の折れることではありますが、そうしないと認めてもらえない文化圏もあるのです。

 誤解してほしくないのですが、語学力が必要ないと言っているわけではありません。もちろん、堪能な外国語という「ツール」を持っていることは強みになります。

 しかし、より大切なことは、語学さえできるようになればコミュニケーションができるという考えを捨て、相手のコンテクストを理解することなのです。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年08月03日 15:01

一億総自営業者社会の構築、、、国の政策は徹底したインフラと敗者復活のためのセイフティーネットづくりだけでよい。。。

■組織にとらわれず、自らの未来を切り拓け
雇用新時代に問われる新たな働き方
『フリーエージェント社会の到来 「雇われない生き方」は何を変えるか』

7月12日に総務省が公表した2012年の就業構造基本調査によると、派遣やパートで働く非正規雇用者の数は2042万人に上り、20年前の調査から倍増しているという結果になっています。こうした組織に属さない労働者は、日本では労働条件の低さが問題視されるケースが多く、社会的地位も低く見られがちですが、アメリカでは組織に属さず独立した形での働き方が市民権を得ています。社会構造、雇用環境が異なるとはいえ、今後も日本では非正規雇用が増えていくのは明白です。ではそのような社会でいかにして自分の働き方を見つけていくのか。今回の一冊は全米でも大きな話題をさらった『フリーエージェント社会の到来』です。

自分の知恵を頼りに独立しながら社会とつながる
「フリーエージェント」という生き方

「フリーエージェント」と聞いて、大方の日本人が思い浮かべるのはプロ野球における「フリーエージェント(FA)制」でしょう。一定の条件を満たしたプロ野球選手にはFA権が与えられ、この権利を取得した選手はフリーエージェントと呼ばれます。フリーエージェントは、いずれの球団とも自由に契約を結ぶことができます。

 本書『フリーエージェント社会の到来 「雇われない生き方」は何を変えるか』の著者であるダニエル・ピンクが描くところのフリーエージェントはしかし、プロ野球選手とは一切関係ありません。本書の解説を担当した玄田有史・東大助教授(=当時、現在は同大教授)によると、「インターネットを使って、自宅でひとりで働き、組織の庇護を受けることなく自分の知恵だけを頼りに、独立していると同時に社会とつながっているビジネスを築き上げた」人々のことを指しています。

 なにより、著者のダニエル自身が米上院議員の経済政策担当補佐官や労働長官補佐官、副大統領の首席スピーチライターなどを務めたあと、「もう二度と勤め人にはならない」と決意してフリーエージェントを宣言した当事者なのです。

 大組織に縛られることなく、自分の未来を自らの手で切り開くフリーエージェントたちは、アメリカの労働者の新しいモデルになりはじめている。自由きままな独立した労働者が経済の新しいシンボルになりつつある。テクノロジーに精通し、自ら針路を定める独立独歩のミニ起業家たちが登場したのだ。
 数字を見てみよう。実は、いまフォーチュン上位五〇〇社の企業に勤めるアメリカ人は、一〇人に一人もいない。アメリカ最大の民間の雇用主は、デトロイトのゼネラル・モーターズ(GM)でもなければ、フォードでもない。マイクロソフトでも、アマゾン・ドット・コムでもない。全米に一一〇〇を超す支部をもつ人材派遣会社のマンパワー社だ。いまのアメリカの若者の夢は、組織の中で出世することではない。若い世代は、そもそも会社に就職することすら望まない場合もある。それよりも、主にインターネット上で自分の好きなやり方で仕事をやってみたいと考えている。

 いまの映画産業は、かつてとはまるで違う仕組みで動いている。特定のプロジェクトごとに、俳優や監督、脚本家、アニメーター、大道具係などの人材や小さな会社が集まる。プロジェクトが完了すると、チームは解散する。その都度、メンバーは新しい技能を身につけ、新しいコネを手に入れ、既存の人脈を強化し、業界での自らの評価を高め、履歴書に書き込む項目をひとつ増やすのだ。……このハリウッド・モデルが、要するにフリーエージェント・モデルなのである。大勢の個人を常に戦力として抱える固定的な大組織は、戦力が常に入れ替わる小規模で柔軟なネットワークに取って代わられようとしている。

2001年時点で全米労働人口の1/4、
フリーエージェントが増大する理由と背景

 フリーエージェント人口の内訳は、政府の統計や民間の調査、学術的な研究などをもとに推定すると、フリーランス1650万人、臨時社員350万人、ミニ起業家1300万人となっています。少なく見積もっても、アメリカには合計3300万人のフリーエージェントが存在している計算になります。本書が刊行された2001年の時点で、労働人口の4人に1人がフリーエージェントという働き方を選んでいたわけです。その後IT社会はさらに進展し、それに伴ってフリーエージェント人口も増大していることは間違いありません。

 フリーエージェントという働き方が登場した要因として、著者は「4つの変化」を指摘しています。

 第1に、従来の労使間の社会的契約、すなわち従業員が忠誠心と引き換えに会社から安定を保障してもらうという関係が崩壊した。第2に、生産手段(富を生み出すのに必要な道具)が小型で安価になって個人で所有できるようになり、操作も簡単になった。第3に、繁栄が社会の広い層に行き渡り、しかも長期間続いている結果、生活の糧を稼ぐことだけが仕事の目的ではなくなり、人々は仕事にやりがいを求めるようになった。第4に、組織の寿命が短くなり、人々は勤め先の組織より長く生きるようになった。

 つまるところ、ひとつの組織に一生涯勤め続けるなどということはますます考えにくくなっているわけです。では、フリーエージェントたちはどのように働き、どういう生活を送っているのか。何を考えているのか。そして、彼らにとって意味のある仕事とはどういうものなのでしょうか。

 フリーエージェントにとって重要なのは、安定より自由。自己表現が自己否定に取って代わった。人々は組織の陰に身を隠すのではなく、自分の仕事に責任をもつようになった。なにをもって成功と考えるかは、あらかじめ決められた定義に従うのではなく、自分自身で決める。フリーエージェントにとっては、「大きいことはいいこと」ではない。こうしてフリーエージェントは、プロテスタントの堅苦しい労働倫理を様変わりさせ、新しい労働倫理を生み出した。フリーエージェントの労働倫理を構成するのは、「自由」「自分らしさ」「責任」「自分なりの成功」の四つの要素である。

地位の低い非正規社員ばかりが増える日本
労働システムの根本的な見直しが必要

 ひるがえって、日本においてフリーエージェントという働き方は定着していくでしょうか。最新の調査によると非正規社員の割合が38%を超え、男女とも過去最高を記録しました。一見、フリーエージェント人口は拡大しているように映ります。しかしながらフリーエージェントの一翼を担っている派遣労働者の現状は、労働条件ひとつとっても決して満足のいくものではなく、「正社員」に対して著しく不利な立場に置かれています。
すでにフリーエージェント社会を迎えている日本で、いかに生きるのか。巻末の玄田有史氏による解説も収録しています。

 安倍政権は、職種や勤務地、労働時間を限定したうえで企業と無期雇用契約を結ぶ「限定正社員」構想を掲げていますが、この政策によって非正規労働者の正社員化が進むのかどうか。「解雇しやすい正社員」が増えるだけではないか、という懸念は拭えません。

 正社員を大前提にした「正社員ありき」の政策ではなく、フリーエージェントたちを前提にした政策が求められているのではないでしょうか。正社員を前提にしてつくられている労働社会の仕組みやルールの見直しを進めるほうがよほど時代の要請に応えられると思うのですが、いかがでしょう。当のダニエル・ピンクはこう指摘しています。

 フリーエージェントは、私たちの仕事と生活に関する基本的な常識を塗り替えようとしている。大きな地殻変動が起きれば、地表の地形も様変わりする。既存のシステムが崩壊し、代わりに新しいシステムが生まれる。……フリーエージェントこそが、本当のニューエコノミーなのだ。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年08月01日 13:08

異なる才能が出会う場所、、、だから会社という。。。

■いつまでもワンマンでマネジメントすることなく
トップ・チームを構築する

「市場において、しかるべき地位を確立し、しかるべき資金手当てを行った。しかるべき資本構造とコントロールシステムも確立した。それにもかかわらず、数年後、深刻な危機に陥る。まさに確立した事業として成功し、成人したかに思われたそのときに、理解できない苦境に立つ。製品は一流、見通しも明るい。しかし、事業は発展しない。原因はつねに同じである。チームとしてのトップマネジメントの欠落である」(『チェンジ・リーダーの条件』)

 ドラッカーは、対策は簡単だという。必要になる前にチームとしてのトップマネジメントを構築しておかなければならない。「チームは一日にしてならず。機能するようになるには、時間がかかる」。

 それでは、トップ・チームはどのようにして構築するか。

 第1に、組織にとって致命的に重要な基幹活動について、創業者が、主な人たちと相談することである。何が基幹活動かは組織によって違う。同じ産業にあっても、大きく違いうる。

 第2に、創業者と主な人たちが、それぞれ自らの得意は何か、ほかの人の得意は何かを考えることである。

 第3に、それぞれの得意に応じて、それぞれが何を担当すべきかを検討することである。

 第4に、基幹活動のすべてについて、担当することになった者が目標を設定することである。

 こうして数年後、まさにチームとしてのトップマネジメントが必要になったとき、そこにはそれが存在していることになる。

 ドラッカーは、数年してもそのようになっていないならば、創業者は仕事の重みに耐えられなくなっているはずだという。考えられるケースは二つある。

 一つは、創業者が得意とする仕事に没頭したままでいるケースである。それら以外の仕事は放っておかれる。もう一つのケースは、創業者が良心的であって、不得意な基幹活動まで自ら行っているケースである。

 前者のケースでは、トップが交代させられる。後者のケースでは、事業が身売りされる。

「ベンチャーのマネジメントに関して重要なことを一つだけあげるとするならば、それはチームとしてのトップマネジメントの構築である」(『チェンジ・リーダーの条件』)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年07月31日 23:31

新しい市場とは「探す」ものではなく、自らの手で「つくる」もの、探しているうちは、結局は誰かの後追いに、、、自らの人生を創り上げるクリエイティビティー。。。Vol.2

■「1円玉はどんな形か?」
凡人・秀才がこれからを生き抜くためのヒントは
「非まじめ」にあり!

 「あなたには、1円玉がどんな形に見えますか?」――常識的な社会人生活、仕事人生活を送っていると、知識や常識が邪魔をする「頭でっかちな秀才・凡人」になりがちなもの。「鉈タイプ・ナイフタイプ」という概念、スティーブ・ジョブズが本当は何がすごいのか、など、目からウロコの公開授業、第三回。

あなたは鉈タイプ?  ナイフタイプ?

 わたしはいつも「研究者には2つのタイプがある」と語っています。

 ひとつは、大きな鉈を手にした研究者です。未開のジャングルにひとり潜入し、道なき道をガンガン切り拓いていくタイプですね。手にしている道具は大きな鉈一本ですから、細かな作業はできません。この人に課せられた役割は、多少荒削りでもいいから道を拓いていくことです。

 もうひとつのタイプは、ナイフを手にした研究者です。先駆者が鉈によって切り拓いた道に入り、乱雑な道をナイフできれいに整えていく。鉈のように大きな枝を切り倒すことはできませんが、道を整えていくには欠かせない人たちです。

 ひょっとすると、仕事でも同じような役割があるのかもしれません。「ここにビジネスチャンスがある!」と察知して、持ち前の行動力で新規の顧客を開拓していく人。そして上司や先輩が開拓した顧客に対して、細かいフォローをしてより深い関係を築いていく人。どちらが欠けても、仕事は成立しないでしょう。

 わたしの見たところ、いまの日本には後者のような、ナイフの使い方に長けた器用な人材は大勢います。しかし、鉈を手にして道を切り拓くタイプの大胆な人材が圧倒的に欠けている。比率として、10人のうち9人はナイフでもかまいません。でも1人くらい、せめて全体の1割くらいは、鉈の使える人材が必要なのです。

ジャンルを作った男。それが、スティーブ・ジョブズ。

 たとえば携帯電話の分野で考えてみましょう。

 携帯電話の誕生以来、日本の携帯電話メーカーはカメラ機能や電子マネー機能、さらにはワンセグ機能など、世界に先駆けてさまざまな新機能を「追加」していきました。その先進性や技術力は、素晴らしいものだと思います。

 しかし2007年、ひとりの男が高らかに宣言します。「われわれは電話を『再発明』する」と。彼の名はスティーブ・ジョブズ。そう、スマートフォン(iPhone)の誕生です。

 この宣言以降、スマートフォンがどのように市場を席巻していったかについては、若いみなさんのほうが詳しいかもしれません。さて、iPhoneという「再発明」は、新しい電話機の発明だったのでしょうか?違いますね。彼は「ただの新製品」を発明したのではなく、「スマートフォンというジャンル」を発明したのです。

 思えばスティーブ・ジョブズという人は、Applen2によって「パーソナルコンピュータというジャンル」を発明し、iPodによって「携帯型デジタル音楽プレーヤーというジャンル」を発明し、iPadによって「タブレット型コンピュータというジャンル」を発明した人でもあります。

 いったいなぜ、彼はこれだけ多くの「ジャンル」を発明することができたのでしょうか?

 逆にいうと、どうして彼以外のみんなにはそれができなかったのでしょう?

 その答えは、ごくシンプルなスローガンに込められていると思います。一度は会社を追われたスティーブ・ジョブズがアップル社に帰還したとき、彼が掲げた広告スローガンは「Think different」というものでした。

「他人と違ったことを考えよう」、もっというなら「他人と違うからこそ、価値があるのだ」というメッセージです。いくら他人の後追いをしても、ほんとうのイノベーションはできない。新しいジャンルを生み出すことはできない。みんなと違うことを考えて、みんなと違う道を切り拓いていってこそ、世界に衝撃を与えることができるのだと。

 スティーブ・ジョブズという人物は、まさに巨大な鉈を手にした経営者だったといえるでしょう。

 じつは、スティーブ・ジョブズの「Think different」というフレーズを聞いたとき、わたしが真っ先に思い出した人物がいます。日本におけるロボット工学の第一人者であり、わたしの恩師でもある、東京工業大学名誉教授の森政弘先生です。 

 森先生については、ヒューマノイドロボットにおける「不気味の谷現象」の提唱者、また「ロボコン」の生みの親、といえばピンとくる方もいらっしゃるかもしれません。

『非まじめのすすめ』と1円玉

 森先生にとっての「Think different」は、「非まじめのすすめ」という言葉でした。森先生はその著書『「非まじめ」のすすめ』(1977年刊)のなかで、1円玉を例にこんな話をされています。

 まじめな人は「1円玉は丸い」と考える。不まじめな人は「1円玉は四角だ」と考える。それに対して非まじめな人は「1円玉は丸であり四角でもある」と考えられる。

 ……どういうことだかわかりますか?

 1円玉の図面を引いてみればわかります。たしかに1円玉を正面から見ると丸くなっているのですが、真横から見た側面図は四角になるはずです。頭でっかちになって「コインは丸に決まっている!」と決めつけていては、この発想は出てきません。

 鉈を手に新しいジャンルを切り拓いていく人とは、丸い1円玉の中に「四角」を見出すような人なのです。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年07月31日 23:26

ようやく初めの一歩。。。

■東電に不快感 規制委自ら汚染水対策に乗り出す

 福島第一原発で放射性物質に汚染された地下水が海に流出している問題で、原子力規制委員会は東京電力の情報開示の遅れを批判し、自ら対策に乗り出すことを決めました。

 原子力規制委員会・田中俊一委員長:「住民の方の不安や怒りが増幅というか悪循環に陥っていますので、規制庁としても最大限の取り組みをしたい」

 田中委員長は、東京電力がなかなか情報を出さないことについて、「危機感が全くない」と不快感をあらわにしました。そのうえで、東京電力に対策を任せる姿勢を改め、原子力規制庁の職員や専門家を交えた10人の対策チームを作り、汚染水の拡散範囲の特定と防止策を探ることにしました。

[テレ朝NEWS]

Posted by nob : 2013年07月31日 15:01

満たされた若者たちの生きづらさ。。。

■なぜ「認められたい」に暴走する若者が増えたのか

「強迫観念にとらわれたかのようにメールの返信を急ぐ人」、「Twitterで他人のツイートをパクる人」、「ランチを一緒に食べる友達がいないと思われるのがイヤで、トイレでご飯を食べる人」、「せっかく一流企業に入ったのに辞めて、所得を減らしてでも自分らしい職場を探す人」……。

オジサンには一見不可解な現代の若者に特徴的なこれらの行動。こうした行動に駆り立てる原因を探っていくと、彼らの「認められたい」という思いに行きつくことが少なくない。現代において若者を悩ませる最大の問題は、経済的不安ではない。「認められない」という不安なのだ。この連載では、「承認」をキーワードに、特に若者の間で広がる現代社会の生きづらさの正体を考える。

オジサンたちの疑問
「なぜ若者はソーシャルゲームに夢中になるのか?」

「なぜ今の若者は有名企業をすぐに辞めるのか?」
 「なぜ優秀な若者がNPOで働こうとするのか?」
 「なぜ若者は何の報酬ももらえないのにSNSで発信するのか?」
 「なぜ若者は友達がいないことを異様に気にするのか?」
 「なぜ若者はソーシャルゲームに夢中になるのか?」
 「なぜ若者はずーっとスマホをいじっているのか?」

 今の若者について、“オジサン”と話をするとこういった話が出てくる。僕は“オジサン”と“若者”の中間地点に属する32歳。若者に対する不満や疑問は古代から脈々と受け継がれているが、僕もダイヤモンド・オンラインの連載「バブルさんとゆとりちゃん」のなかで“ゆとり世代”と呼ばれる若者の新たな価値観を、時に面白おかしく取り扱ってきた。その節は、若者にとって胸くその悪い記事になってしまい申し訳なかったが、よく考えると僕の世代も昔は「キレる17歳」、「自分探しをする前に就職しろよ」などとずいぶん揶揄されたものだ。そして現代の若者も、将来中年になった頃には、必ずその頃の若者の価値観に悩まされる時代がやってくる。

 しかし、悩みを抱えるのは“オジサン”ばかりではない。若者の側も疑問や不安を抱えている。それは、「なぜこの社会はこんなにも生きづらいのか?」というものだ。とはいえ、若者が生きづらいのは今に始まったことではない。

 僕は小さな会社を経営している。そこで社員募集をして、多くの若者に出会う。その他、さまざまな機会で若者と接する機会があるのだが、彼らと話すなかで、僕は現代の若者、いや若者に限らず現代人の行動原理がある原理に沿って動いているのではないかという仮説にたどり着いた。

 若者の行動原理は、「認められたい」に終始するのではないか、という仮説だ。

“手に入れたい”バブル崩壊、価値観の多様化…
「承認不安時代」がはじまったワケ

 皆さんは疑問に思うだろう。今に限らず昔から人々は、認められたくて行動しているのではないかと。確かにそうだ。それにもかかわらず、僕が今回あえて「認められたい」に注目するのは新たな価値観が生まれていると感じるからだ。理由は2つある。

 1つ目は、現代では「何かを手に入れたい」という欲求が後退し、その矛先が大きく変わったという点だ。戦後、日本人は豊かになるため、欧米並みの文化的な暮らしやモノを手に入れるために頑張った。バブルがはじけてからはモノを所有することに変わって、心の平穏を手に入れるために右往左往した。「どこかにあるかもしれない本当の自分」を手に入れるために「自分探し」が盛んになった。

 手にしたいものが、「カラーテレビ」(具体的)なのか「本当の自分」(抽象的)なのかという違いこそあれ、僕たちはずっと足りないものを手に入れようと努力してきた。ただ、僕たちは豊かになり、そのたびに欲求は高度になり、抽象的になった。今にして思うと、「手に入れたい」の最終形態が「本当の自分」だったのではないか。

 そしていま、「手に入れたい」バブルははじけた。今、この日本に、本当に欲しいものがいくつあるだろう。努力してまで欲しいものなど本当に僅かしかないのだ。そして、「何かを手に入れたい」が後退し、代わりに「私自身を認めてほしい」という欲求が行動規範の中心になってきているのではないか。

 2つ目は、「大きな物語の終焉」だ。要するに「良い学校を出て、良い会社に入り、適齢期に結婚をして、子どもを産み、女性は家庭に入り、男性は職場で働き、定年退職後は幸福な老後を送る」といった、一昔前まで“理想の暮らし”として社会で共有していたライフプランが機能しなくなったという点だ。

「絶対的な価値観」がなくなったことによって何が起こったか。僕らは、ある側面ではより自由になっている。例えば、“一生働いていたい”という意思を持つ女性にとって、1970年代と2010年代の日本はどちらが社会の抑圧を感じるかを比べれば一目瞭然である(もちろん女性の社会進出は2013年現在、本当に達成されているわけではないが、あくまで過去との対比だ)。

 その一方、「絶対的な価値観」がないせいで、どのような行動を起こせば社会に認められるのか曖昧になっている。「新卒から定年まで一生同じ会社に勤め上げるのは本当に社会的価値のあることなのか」「愛が冷め切っても子どものために夫婦生活を無理矢理続けることは本当に正義なのか」。社会の共通認識が薄くなってきたことで、その本当の価値を判断できなくなっているのだ。

 このような時代において何が行動規範になるか。それは「周囲の承認」である。僕たちは社会という大きな存在に縛られる必要はなくなったが、変わって「仲間」「周囲」「コミュニティ」の承認を得るために、気分を察知し、空気を読むことが必要になった。要するに、現代は、承認してもらえるかどうかを常に気にしながら生きる「承認不安時代」なのだ。いつの時代も、若者はその時代の空気を誰よりも敏感に感じ取る。だから、今の若者は「認められたい」という思いが強いのではないか。

 この連載では、若者を中心に、現代社会が「個人がそれぞれ承認欲求を抱えつつ、それが簡単には成就されづらい社会」になっていること、「承認を得られる人とそうでない人に分かれている社会」になっていること、そのことがどのような影響を与えているかを検証しつつ、私たちはどのような心持ちを持って生きるべきかを考えてみようと思う。

 まずは、現在の承認不安がどのようなものかを検証しよう。

家族からも、社会からも認められにくい
現代社会の生きづらさ

 ここで参考書籍の登場だ。批評家、著述家の山竹伸二さんは『「認められたい」の正体』(2011、講談社現代新書)のなかで、承認を、それを与える相手の違いによって3つに分類している。

 1つ目は、家族や恋人から得られる「親和的承認」、2つ目は、学校のクラスメイトや会社の同僚といった、共通の目的意識や価値観、ルールによって役割を与えられた集団などから得られる「集団的承認」、3つ目に、社会全般にわたって価値があると見なされる場合に社会全般、世間一般から得られる「一般的承認」だ。もちろんこれらはきれいに分割できるものではないし、それぞれの承認は相互に関係しているのだが、3つの承認のニュアンスがなんとなく理解いただけたであろうか。

 ではこの3つの承認のパターンが現状どのようになっているかを検証していこう。

 まずは家族や恋人から得られる「親和的承認」である。これは明らかに得にくくなっている。まずは「家族」がかつてほど強固な鎖ではなくなっているという点だ。離婚件数が増え、家族が数十年後も家族であるという保障が得づらくなっている。

 また、年々核家族が増加しており、たとえ家族がいても個室のあるケースも多い。さらに、インターネットの普及に伴い家庭に居ながら外の世界とコミュニケーションを取れる時代になり、「家族」が絶対的な存在ではなくなっている。一方、初婚平均年齢が高くなり、未婚率も増加。一生結婚をせずに(あるいはできずに)生涯を終える人が増加する世の中では、「親和的欲求」を必ずしも得られる時代ではなくなった。

 次に「集団的承認」を一旦飛ばして、「一般的承認」について考えよう。これはまさに先ほど記述した「大きな物語の終焉」と最も関係する。価値観が多様化している時代に、広く社会一般から認められることが存在しづらくなっているからだ。

 例えば、今でも「ミシュランガイド三ツ星レストランのシェフになった」、「私財をなげうって被災地に多額の寄付を行った」といった他人には真似しがたい偉業に対しては、相応の承認が得られるだろう。

 ただ、かつて多くの日本人が得ていた「夢のマイホームを手に入れた」「部長に昇格した」といった手に届くレベルの社会的なステイタスに対して、世間はそれを今も手放しで認めてくれるだろうか。持ち家であろうと賃貸であろうとそれは個人の自由。仕事を頑張って出世しようが、仕事はそこそこに趣味に力を入れようが、それは個人の自由。価値観が多様化する現代では、一般的承認を得るハードルが高くなっているのが実情ではないだろうか。

ネットで広がった「仲間からの承認」
一方で“承認の乾き”を覚える人も

 最後に、後回しにした「集団的承認」を考えよう。実はこれは他の2つの承認とは少し状況が異なると考える。最もポピュラーな「集団的承認」を得る場所としては、学校や会社、地域社会などがある。かつてはこれぐらいしか「集団的承認」を得られる場所はなかった。しかし、インターネットの発達などによって、例えばある共通の趣味を持った人が集まりやすくなったことで、そうした仲間から承認を得られる機会は増えている。

 また、自分の書いているブログが評価されたり、「Twitter」でのつぶやきが多くの賛同を集め、多くのフォロワーを獲得するのも、広義の「集団的承認」と呼べそうだ。このように集団的承認は広がっていると言えそうだ。

 しかしこれには留意点がある。「Facebook」の投稿に対し誰かが「いいね!」と言ってくれること、「ソーシャルゲーム」で高得点を出し他のプレーヤーから一目置かれることなども「集団的承認」と言え、そのような機会は増えているが、果たしてそれは本当に「承認」と呼べるのか。ソーシャルメディアで得られる承認は、なかなか空虚なものだとは思わないか。つまり、普遍的な承認を得られる機会というのは、やはりそれほど増えてはいないと見立てるのが妥当なところではないか。

 一方、承認とインターネットの関係を考えると別の側面もある。それは、他人の承認が可視化されているという点だ。例えば、充実した休みの日をWeb上で公開する人を指して、しばしば「リア充」(りあじゅう)という言葉が用いられる。リア充とは、リアルが充実している人という意味のインターネットスラングだが、つまり他人が自分以上の承認を得ているということを感じる機会も増えているということだ。この問題が厄介なのは、充実していると思われている人の実感よりも、それを妬む人々の不満の方が大きいという点にある。“承認の乾き”を覚えやすいメカニズムがネットにはあると言えるだろう。

 最後に、「集団的承認」の可視化は、インターネット以外の要因もある。例えば、年功序列、年功賃金に変わって、成果主義、成果報酬制度が導入されている会社が増えている。この場合、同じ職場にいても、給料が大きく違うというケースが多く存在することになる。

 また、労働形態の多様化によって、正社員とは異なる働き方をする契約社員、非正規雇用者の人たちが増えている。この場合、同じオフィスに働いていてもある人は正社員、ある人は非正規雇用という場合も多い。何か目的や意図があって非正規雇用を選んだ場合ではなく、非正規雇用にならざるを得なかった人というのは、やはり「集団的承認」「一般的承認」が欠如した状態にあると言えないだろうか。また運良く正社員になったとしても、仕事の覚えが悪かったりすると、「アイツは正社員のくせに仕事ができない」と、非正規雇用者からの批判を浴びることになる。

 3種類のそれぞれの承認において、現代はどのような時代なのかを検証してきたが、やはりさまざまな場所で承認不安が起きやすい時代になっていると言える。

 当連載では、次回以降さまざまな切り口から、認められたいと考えている私たちと、それを認めてくれない社会というものを考えていこうと思う。時には暗い話や、耳が痛い話になるかもしれないが、最終的には救いのある連載にしたい。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年07月31日 13:38

新しい市場とは「探す」ものではなく、自らの手で「つくる」もの、探しているうちは、結局は誰かの後追いに、、、自らの人生を創り上げるクリエイティビティー。。。

■これからのキーワードは「競争しない」!?
まだ見ぬオーシャンをさがせ!
東大教授が教える、一生不毛な努力をせずにすむ考え方

あなたには1円玉がどんな形に見えますか?医用ロボットで世界をリードし続ける教授が教える、「人と違う思考と発想」をするためのはじめのステップとは!ビジネスにも人生にも効く、ムダに終わらない頭の使い方のヒントが凝縮の連載第二回!

ささいな違いにしのぎを削っても誰にも見向きされない!

 講演会に招待されたり、メディアの方から取材を受けたりすると、次のような質問をぶつけられることがあります。

「なぜ日本からグーグルやフェイスブックのような企業が生まれないのでしょうか?」
「モノづくりが元気をなくした理由は、どこにあると思われますか?」
「日本の製造業が復活する道はあるのでしょうか?」

 たしかに不思議な話です。日本の技術力はいまだ世界トップクラスの実力を誇っていますし、世界のどこに行っても「メイド・イン・ジャパン」への信頼は揺るぎないものがあります。にもかかわらず、モノが売れない。業績が伸びない。雇用が守れない。おかげで優秀な日本人技術者たちが海外のライバル企業に流出していく。近年では研究者レベルでさえ、海外への流出が深刻化しているほどです。

 わたしは工学の人間ですから、経済のむずかしい話はわかりません。ただし、工学の世界に身を置いてきたからこそ、わかることもあります。

 たとえば新しく発売されたA社のテレビには、こんなボタンが追加されている。B社のテレビを買うと、これだけ鮮明な映像になる。C社のテレビだと、大迫力のサラウンドスピーカーが搭載されている。

 ここにどれだけの差があり、「よしっ、これを買おう!」と思わせるだけの魅力があるのでしょうか?消費者にとって、その差はかなり見極めづらく、どのテレビを選ぼうとほとんど変わらないのが実情です。これは近年のビジネス界で「コモディティ化」と呼ばれる現象で、いまの日本、そして先進諸国は、超成熟社会に突入していて、家電からクルマまであらゆるモノが飽和状態を迎えています。テレビにしても冷蔵庫にしても、「そこそこの値段で、そこそこの機能がついたモノ」を持っていれば、ほとんど不自由しない。いまさらメーカーが「ほら、新しいでしょう?」と新機能をプラスしたところで、大半の人からは喜ばれないわけです。

一生「不毛な争い」をせずにすむ人の考え方

 じつはこれ、われわれ研究者が直面している悩みとまったく同じなんですね。

 既存の研究分野には、山のような先行事例があって、世界中に優秀な人材(ライバル)がひしめき合っている。そこで新しいことをやろうとすると、どうしても専門家以外には理解のできないような枝葉末節の改善・改良になり、世の中に与えるインパクトは小さくなる。けれども、なにかしらの成果を出していかないと研究者としての立場も危うくなり、研究費も出なくなる。
 ……考えれば考えるほど、日本のメーカーが陥っている状況と同じです。

 さて、幸いにしてわたしはこうした悩みと無縁のまま、研究生活を送っています。
 天才的な研究者だったから?
 まさか! 
 そうだとしたら嬉しいけど、残念ながら違います。わたしは天才でもなんでもありません。

それでは、なぜなのでしょうか?自分ごとながら、私なりに次のように考えています。

これからのキーワードは「誰とも競争しない」

 わたしがやったこと、それはただ「誰とも競争しなかった」なのです。

 大勢の人が注目する分野には目もくれず、誰ひとり見向きもしないような場所で、伸び伸びと研究してきた。あえてカッコつけた言い方をするなら、新しい「モノ」をつくるのではなく、新しい「ジャンル」をつくってきた。
 そんな自負を持っています。

 おそらく、人もモノもサービスもすべてが飽和状態を迎えた日本において、これからのみなさんに求められるのは、この「新しいジャンルをつくる」という発想だと思います。

 むずかしい話をするつもりはありません。まずは、なぜ「ジャンル」をつくるのか、そして「ジャンル」をつくるとはどういうことか、簡単にお話ししていきましょう。

子どもにとっての「野球と探偵団ごっこ」

1953年(昭和28年)生まれのわれわれ世代にとって、王貞治さんと長嶋茂雄さんは国民的なヒーローでした。いわゆるON世代の人間です。放課後の子どもたちは、近所の空き地に集まっては野球に明け暮れていました。

 ところが、自分の子ども時代をどれだけ遡ってみても、野球で遊んだ記憶がありません。運動や外遊びが苦手だったわけでもなく、友達がいなかったわけでもなく、毎日外で遊んでいたにもかかわらず、です。代わりに熱中していたのは、雑木林に秘密基地をつくって遊ぶ、探偵団ごっこでした。

 私は、どうして野球をしなかったのでしょうか?

 わがままでへそ曲がりな自分からはじまる

 理由は簡単で、「みんな」が野球をしていたからなんですね。友達も、上級生も、みんながみんな野球をしている。そこにあとから自分が入っていっても、うまい人に教えてもらわなきゃいけないし、上級生には勝てっこない。どんなにがんばっても二番手、三番手として教えを請う立場に立たされる。それがわかっていたから、野球を避けていたのです。

 競争するのも嫌だし、みんなと同じことをやらされるのも嫌だった。野球が嫌いだったのではなく、そこで他人と比べられたり、競争を強いられるのが嫌だった。いま思うと、ものすごくわがままで、へそ曲がりな子どもだったんですね。

 一方、秘密基地で遊ぶことについては、上級生も下級生も関係ありません。誰かとなにかを競うでもなく、ルールがあるわけでもなく、自分の好きなようにアイデアを巡らせ、かたちにすることができます。
 大人になってからも同じように生きてきました。

「みんな」がやっているものには手を出さない。
「みんな」がやっていないからこそ、そこに可能性を見出し、チャレンジする。

 わたしがいま、医用ロボットや生体医用マイクロ・ナノマシンといった風変わりな研究に取り組んでいる背景には、間違いなく「みんな」がやっていなかったから、という単純な理由が隠されています。

「野球でもカーリングでもない新しい競技」こそ、
これから生き延びる唯一の道!

 ビジネスの世界では、ライバル同士が血で血を洗うような闘いをくり広げる市場のことを「レッド・オーシャン」と呼び、競争相手のいない新しい市場のことを「ブルー・オーシャン」と呼ぶのだそうです。そこから「ブルー・オーシャンを探せ!」という議論になるわけですが、わたしの感覚からするとこれ、ちょっと違和感のある話なんですね。

 だってそうでしょう。ブルー・オーシャン、つまり新しい市場とは「探す」ものではなく、自らの手で「つくる」ものなのです。探しているうちは、結局は誰かの後追いになってしまいます。

 スポーツでたとえるなら、野球という超レッド・オーシャンから逃れて、カーリングというブルー・オーシャンを探し当てる。「カーリングだったら競技者人口も少ないし、自分もオリンピックに出場できるかもしれない」という発想です。

 しかし、カーリングにはカーリングで十分な歴史があり、先輩やライバルは大勢いて、激しい競争が存在しています。規模が変わっただけで、構造的には野球やサッカーをやるのと変わりません。

 わたしの考えるブルー・オーシャンとは、「マイナーな競技に参加すること」ではありません。自らの手で「まったく新しい競技をつくること」です。

 ルールをつくるのも自分なら、ユニフォームをつくるのも自分。そして「こんな競技をつくったよ!」とみんなに教えてあげる。
 ここには、根本的な発想の転換が求められます。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年07月30日 18:29

万事ご機嫌に、、、これも好きなことをすることから。。。

■「老い支度」でなく「老活」しよう!

生島ヒロシ フリーアナウンサー フリーアナウンサー。1950年生れ。米加州立大学ロングビーチ校卒、76年TBS入社。89年独立、生島企画室設立。FP、防災士、東北福祉大学客員教授他。『おばあちゃま、壊れちゃったの?』はベストセラー。

 若い頃、60歳と聞くと「もうお爺さんだなあ」と思っていました。泰然自若としているとも思っていました。でも、今、62歳の僕は全くそんな気分ではありません。まだまだ若造です。つい、息子たちのことにいろいろと口を出したりもしますしね。

 仕事の面でも、ベテランといわれてはいるけれど、まだまだ甘いところがたくさんあります。もっとボキャブラリーがあっていいし、目標とする先輩たちの60代の頃のレベルには達していない。

 先輩たちからまだまだ勉強させてもらっています。若い人たちからもそうです。いつも誰かから、何かを学ぶ。そのためにアンテナを張る。それが、僕の原動力になっていると思います。

僕は「イワシ」になります

 とてもおいしい魚料理を出すお店の人に、築地から店までイワシを運ぶときの話を聞いたことがあります。水槽にイワシを入れて、それを車で運ぶんですが、そのとき、水槽の中には、イワシの敵になる魚を1匹入れておくんだそうです。

 すると、水槽の中でイワシはその魚に追いかけられて、必死で逃げる。イワシは魚偏に弱いと書くくらい弱い生き物ですが、それでも、休む暇なく体を動かすというチャレンジを乗り越えさせることで、新鮮でおいしいイワシを届けられるという、いい結果につながるんだそうです。

 僕が全力で何かに取り組むときは、イワシになります。

 でも、いつもすべてに全力というわけでもないんです。すべてに全力だとストレスになるので、メリハリをつけるようにしています。そして無理はしない。無理をしないで“いい加減”に楽しみながら、毎日ハッピーに、ご機嫌に生きていきたいと思っています。

 最近『ご機嫌な老活』という本を出版しました。「老活」とは、昔の言葉で言えば、老い支度です。ただ、老い支度っていうと、ちょっと暗いですよね。だから老活という言葉を使っています。

 年を取っても元気に働いていたい。一方で、若い頃はあまり考えなかった健康やお金のこと、親の介護や、自分がいなくなってからの子どものことも、しっかり考えておきたい。

 老活という言葉には、そういったことを全部、バランスよく楽しみながら、少しずつ、スローダウンしていこうよという気持ちを込めました。

若い世代も「老活」が気になる
「僕はご機嫌に生きていきたいな」

 僕には、老活をして、こんな風になれたらいいなと思う、憧れの人がいます。その人は、金融機関を退職したあと、金融とは全く違う仕事をしながら親を介護し、ボランティアもし、海外旅行へもよく出かけています。

 バランスがいいですよね。そうやってバランスよく、ご機嫌に生きている人のことは、話すとすぐに分かります。

 先日、長く飼ってきた犬のサクラちゃんのお葬式を出しました。そこで改めて気がついたのは、お葬式って再交流の場ということ。古くからの知り合いと、再び会って話をする。すると、この人は今ご機嫌に生きているなとか、この人はそうでもないと分かるんですよね。

 そしてその度に、僕はご機嫌に生きていきたいなと感じます。ちょっと興味深いのは、どうやら、若い人たちもそう考えているみたいなのです。

 老活の本を出してみて一番ビックリしたのは、30代や40代の、若い世代の友人から「読んでみたい」と言われたことです。僕自身は、30代や40代の頃は老後のことなんて考えていなかったので、驚きました。

 若い人たちも、今から準備しておきたいという気持ちが強いんでしょうね。僕たちの世代は、仕事に忙殺されていて、はっと気がついたときには老活の準備を何もしてこなかったとなりがちですが、今の若い人たちはしっかりしています。

ご機嫌に生きていたい

 僕には、家族ぐるみで8年間にわたる義理の母の介護の経験がありますし、お金に関しては、50歳を過ぎてからファイナンシャルプランナーの資格を取得しました。

 健康については、15年間続いている朝のラジオ番組「生島ヒロシのおはよう定食・一直線」などで知り合った多くの専門家から、いろいろなことを伺って、自分でも実践しています。これはちょっと自慢ですが、同窓会ではいつも「若いね」と言われます。

 そういった経験から、この連載では、「老活」に興味のある方、「ご機嫌に生きていきたい」と考える方に、参考になるお話ができればと思っています。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2013年07月30日 09:17

直感と理性、、、直感でしょっ!!!

■人生の一大事は「なんとなく」で決まる
脳科学で挑む、95%の無意識

各企業は、他社を追い越し、追い抜くために、マーケティングリサーチに勤しんでいる。にもかかわらず、店頭には似たような商品ばかりが並び、消費者は違いがあることすら気づいていないこともあるだろう。
いま、脳科学とマーケティングが融合した「ニューロマーケティング」が注目を浴びている。アンケートやグループ・インタビューからは読み取れない、言葉にできない消費者の“ホンネ”とは。「なんとなく」の正体に脳科学で迫る。

人生の一大事は「なんとなく」で決まっている

 「あなた、なぜ私と結婚したの?」
 「うーん、なんとなく」
 「なんですって?」
 「いや、まあ、なんというか、なんとなく好きになっちゃったんだな」
 「ひどい。あなたって、『なんとなく』で結婚を決めちゃう人なわけ?」
 「いや、そういうことじゃなくてさ、う~ん、料理がうまいし、当時は色白でぽっちゃりでかわいかったし」
 「…」

 今から20年近く前、私が独身生活を謳歌していた頃、とあるコピーライターの大先輩に、深夜残業の合間にこんな質問をしたことがある。

「先輩は、どうして結婚したんですか?」

 その時、ずっと年の離れたその大先輩は、ぼそっとこう答えた。

「田邊、結婚なんてのはだな、石につまずいて『おっとっと』と思ったらしてしまっている、そんなもんだよ」

 今や大会社の社長になられたその大先輩の言葉が、ここでいう「なんとなく」の本質をついている。極めて重要な決断こそ、本人が意識しないうちにすでになされている。その後に、いくらもっともらしい理屈をつけようと、それは“屁理屈”でしかない。

思考の95%は無意識下での自動処理

 ハーバード大学ビジネススクールの名誉教授、ジェラルドザルトマン博士によると、人間の思考(Thinking)の95%は無自覚に起こっているという。

 今、あなたが手に触れているマウスの感触、座っている椅子の右尻に感じている圧力や、かすかに聞こえている部屋のエアコンの音など、こうしている間にも、あなたの脳はたくさんの情報を取捨選択しながら最適な判断(お尻を掻いたり足を組み直したり)を下しているが、そのほとんどは意識に上がってくる前に自動的に処理されている。

 ところが、そこであえて「なぜ?」を問われると、この自動システムとは別の理性のしくみが動きだす。

 直感と理性、この2つが常に100%整合しているのなら、マーケティングはシンプルだ。しかし人間は必ずしも、無自覚の時の直感的判断と、自覚している時の論理的判断とが整合するとは限らないらしい。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年07月30日 09:13

まず始めそして続ける、、、自己実現への唯一の途。。。

■できない自分は「仮の姿」と信じる
偶然を必然に変える楽観的思考法

日本の公立高校を卒業すると、単身で渡米して、ハーバード大学に入学。その後、 INSEAD(欧州経営大学院)、マッキンゼー、BIS(国際決済銀行)、OECD(経済協力開発機構)と渡り歩き、現在、京都大学で日本の未来を支える若者たちにその経験を伝えている。日本・アメリカ・ヨーロッパ、本物の世界を知る日本人が明かす、国境すら越えて生きるための武器と心得とは。

キャリアは偶然でつくられる

 高校に入学した頃から、「海外で仕事をしてみたい」「英語ができれば国際的な仕事ができるかも」というぼんやりとした願望だけはありました。また、アメリカでは誰でも自由に楽しく生きられる、そんなイメージを抱いていたとも思います。

 とはいっても、クラブ活動と受験勉強に励む、ごく普通の高校生です。

 しかし、高校3年生の秋、職員室の前に掲示されていた「グルー・バンクロフト基金奨学生試験」の張り紙を偶然見つけたことが、私の人生を変えるきっかけになりました。

 それだけではありません。その後のキャリアの転換期を考えてみても、予想外の経験や出会いがチャンスとなり、30年近くヨーロッパで働き、投資銀行や国際機関で仕事をすることになりました。

 あらためて自分のキャリアを振り返ってみると、その選択は様々な”偶然“に支配されているように感じます。

 それでは、キャリアを切り開くチャンスとは、ただ黙って偶然を待ちつづけるしかないものなのでしょうか?

ハーバード、マッキンゼー、BIS、OECD
日本・アメリカ・ヨーロッパを渡り歩く

 ここで、簡単に私の自己紹介をさせてください。

 日本の公立高校を卒業した私は、日本の大学には進学せず、アメリカのハーバード大学への進学を決めました。当時のハーバード大学の学部生には、私を含めて日本人は3人。また、私以外は、2人とも帰国子女でした。

 私はというと、帰国子女ではないどころか、それが初めての海外で、飛行機にすら乗ったことがないという状況です。日常会話すらままならないなか、必死の想いで学位を取得しました。

 その後、日本で働くことを決意して帰国したのが1981年。しかし、当時は、留学経験者は最初から「中途」になってしまい、採用面接を行ってくれる会社そのものが限られていました。

 また、男女雇用機会均等法が生まれる4年も前の話です。女性だからという理由だけで仕事を与えられず、名刺すら持てない毎日。有名4年制大学を卒業した優秀な女性は、色鉛筆で資料を塗り分けていました。

「補助的な仕事ではなく、プロフェショナルとして生きていきたい」

 そう考えてINSEAD(欧州経営大学院)への進学を決めました。

 結果的には、INSEADへの入学が大きな転機となって、卒業後は、マッキンゼーのパリオフィスでコンサルタントとして働き、その後は、S.G.Warburg(ウォーバーグ銀行)で日本株のファンドマネジャーとして勤務することになりました。

 さらに、そこで得た資産運用の知識をもとに、フランスの証券リサーチ専門会社、BIS(国際決済銀行)、OECD(経済協力開発機構)と様々な国・業種で働き、いま、京都大学で教鞭を採る機会に恵まれました。

 こうしたキャリアは、初めからこの会社で働きたいと思って対策を行っていたわけではなく、人との出会い、たまたま目にしたホームページなど、実は、偶然とも言えるチャンスがきっかけとなっています(詳細は『自分の小さな「鳥カゴ」から飛び立ちなさい』に記しました)。

 では、たとえ偶然であっても、それを偶然のままで終わらせてしまう人と、自分が描いている目標を実現するための必然のチャンスに変えられる人にはある違いがあります。それは、楽観性です。

できない自分は「仮の姿」と信じる

 スタンフォード大学のクランボルツ教授の「計画性偶発的理論」をご存じでしょうか?この理論によると、人のキャリアの8割は偶然の出来事に左右されているそうです。

 ただし、良い偶然がたくさん起きている人と、そうではない人がいて、その違いは普段の行動パターンにあると語っています。そして、自分らしいキャリアをつくるための偶然に出合うためには、次の5つが必要だと言われています。

1. :好奇心(Curiosity)
2. :こだわり、持続力があること(Persistence)
3. :柔軟性(Flexibility)
4. :楽観性(Optimism)
5. :リスクを取ること(Risk Taking)

 自分自身の行動や性格を分析してみても、この5つは当てはまっていると思います。そして、この中でも、楽観的であることは非常に大切です。

 ハーバード大学への留学を決めた当時の私には、普通の高校生程度の英語力しかありませんでしたが、「とりあえず行ってみればなんとかなる」と考えて、飛び込んでしまいました。いま考えてみても、ずいぶん大胆な選択だったと思います。

 もちろん、行ってみるとそれなりの苦労はありました。とくに言葉の面では苦戦の連続です。当初は、ルームメートの話を聞きとれない、私の話もまったく通じないような状態でした。

「chocolate」は「チョコレート」、「McDonald's」は「マクドナルド」とカタカナの発音だったため、「何を言っているんだろう?」という顔をされてしまいます。日々のコミュニケーションにすら苦労する生活でした。

 新しい国や環境で仕事をする場合、日本にいるとき以上に、失敗して恥ずかしいこと、悔しい想いをすることがあります。また、楽観的なほうがいいと言ってしまうのは簡単ですが、突然、性格を変えることは難しいでしょう。

 そんなとき、私はいつもこうしています。

 できない自分は「仮の姿」だと信じること。

 元々の私の性格は、どちらかといえば、慎重で、臆病だと自分で理解しています。

 それでも、新しい環境にチャレンジしてもがいている最中も、挑戦を決意して、失敗して恥ずかしさや悔しさに押しつぶされそうになったときも、私はこの方法で、辛いと思う状態から脱け出してきました。

成功した自分をはっきりと思い描く

 夢や目標を現実化するには、「現実化するんだ」と楽観的に考えることが重要です。とにかく挑戦しなければ、夢は単なる夢のままで終わってしまうことでしょう。

 よく「ポジティブシンキング」と言いますが、私の場合、自分が夢や目標を実現した姿を想像することから始めています。

資産運用の世界から日本で教育の世界に関わりたいと考えたときも、このイメージトレーニングを実践しました。

 資産運用の世界では、長年培ってきた経験や人に伝えられる多少の実績があったものの、京都大学が募集していた「英語でグローバル人材を育成する」という仕事は、私にとって初めての経験のため、やはり不安もありました。

 その不安を打ち消すために、私は、自分が京都大学の教授となり、教壇に立っているイメージを具体的に心に描き続けたのです。

「そんなことをしても意味はない」と思われるかもしれません。たしかに、イメージトレーニングを行っていなくても採用された可能性もあります。

 しかし、とくに面接などのように、限られた時間で評価される場面を考えてみてください。不安を隠しきれない人と、自信ある振る舞いをする人、どちらが採用されるのかは明らかではないでしょうか。

 トレーニングの成果もあり、実際の面接でも、採用されて当然だとすら思って臨むことができ、採用に繋がったと信じています。

 できない自分は「仮の姿」。右も左もわからない環境で頑張り抜くためにたどり着いたこの考え方は、偶然を必然に変える楽観性を身につけるために、意識してみてはいかがでしょうか。

河合江理子(かわい・えりこ)
[京都大学国際高等教育院教授]
東京都生まれ。東京教育大学附属高等学校(現筑波大学附属高等学校)を卒業後、アメリカのハーバード大学で学位、フランスの欧州経営大学院(INSEAD)でMBA(経営学修士)を取得。その 後、マッキンゼーのパリオフィスで経営コンサルタント、イギリス・ロンドンの投資銀行S.G. Warburg(ウォーバーグ銀行)でファンド・マネジャー、フランスの証券リサーチ会社でエコノミストとして勤務したのち、ポーランドでは山一證券の合弁会社で民営化事業に携わる。
1998年より国際公務員としてスイスのBIS(国際決済銀行)、フランスのOECD(経済協力開発機構)で職員年金基金の運用を担当。OECD在籍時にはIMF(国際通貨基金)のテクニカルアドバイザーとして、フィジー共和国やソロモン諸島の中央銀行の外貨準備運用に対して助言を与えた。その後、スイスで起業し、2012年4月より現職。

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Posted by nob : 2013年07月30日 09:02

異質性と多様性の協調、、、まさに成長から成熟への社会構造転換のキーワード。。。

■あなたは「どう思う」、そして「何をしたい」

小林三郎=中央大学 客員教授(元・ホンダ経営企画部長)
出典:日経ものづくり,2010年12月号,pp.99-101 (記事は執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります)

 ホンダの異質性と多様性の最大の特徴は、その異質性と多様性を哲学が支えていることだ。

 異質性や多様性を重視するといっても、「何をやってもいい」わけではない。個人的な興味や学会論文を書くための研究だけをしていたら、企業は成り立たない。異質性や多様性は、自分勝手とは異なる。確かにホンダの人たちは、「興味の対象」や「価値観」などの項目が人によってバラバラの方向を向いている。しかし、哲学の階層、つまり「3つの喜び」と「人間尊重(自律、信頼、平等)」というホンダ独自の哲学の階層では、しっかりと一致している。

 哲学という強固な基盤があるため、逆にその他の階層では格段に自由度が高い。哲学から外れていなければ、愚かな失敗は起こらない。哲学がしっかりしているから、ホンダは異質で多様な人材が自由に動ける土壌を用意でき、異質性と多様性を内包した組織がイノベーションという観点において、圧倒的な強さを発揮し得るのだ。

当事者として考える

 さらに詳細を見ていこう。イノベーション過程が、試行錯誤が必要なサーベイの段階から具体的な開発段階に入ると、チームとしての一体性が重要になってくる。チーム全員によって共有された開発コンセプトに基づき、一丸となって開発を進めなければならない。

 ここでいうコンセプトとは、「お客様の価値観に基づき、ユニークな視点で捉えたモノ事の本質」のこと。優れたコンセプトで固まると、それに基づいてチーム全員の方向がそろうのである。皆さんはもうお気付きかもしれないが、ホンダの場合、このコンセプト作りの主役となるのが、「ワイガヤ」と「三現主義」だ。多層的でカバー範囲の広い異質性と多様性によってイノベーションの方向性を探索し、ワイガヤと三現主義でコンセプトに集約して、そこに開発リソースのすべてを集中させる。これがホンダのやり方だ。

 最後に、前述した異質性や多様性を伸ばすための仕掛けを説明しよう。それはごく単純で、「あなたはどう思う」と繰り返し質問することだ。例えば、ワイガヤので最も基本となるのは、次の3つの質問である。

①あなたの会社(組織)の存在意義は
②愛とは何か
③あなたの人生の目的は何か

 実は、その質問の中には「あなたはどう思う」が隠れている。何事も当事者として考えることが重要なのだ。これは、周囲の人からしつこく聞かれる方が効果的だが、自ら問い掛けても構わない。議論の最中や何かを決定/選択する際、「私はこう思う」を突き詰めていけば、「なぜそう思うのか」が見えてくる。すると「私は何がしたい」かが明確になってくる。それがあなたの個性であり、他の人との違いである。ホンダには異端者、変人、異能の人が集っていると言ったが、それは外見のことではない。魂からわき出る「これをやりたい」という想いこそがイノベーションを加速させる異質性であり、多様性なのである。

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[Tech-On!]

Posted by nob : 2013年07月30日 08:50

事故を起こした当事者東電に事故処理をさせ続けること自体が政府の怠慢の極み、、、福島原発事故処理と代替自然エネルギー開発着手は政府の火急的最優先責務。。。

■汚染水流出、公表3日前には認識…東電社長

 東京電力福島第一原子力発電所の汚染水流出問題で、東電の広瀬直己社長は26日の記者会見で、公表3日前の今月19日に自身が事実関係を認識していたことを明らかにした。

 それ以前にも、海への流出の可能性を公表する機会が計3回あったとも述べた。

 公表遅れの責任をとるため、広瀬社長と相沢善吾副社長を減給10%(1か月)、広報担当の執行役員ら3人も減給や厳重注意とした。

 広瀬社長は26日の記者会見で、「震災以降の教訓や経験をしっかり学んで対応できたか、ということであれば、できていない。痛恨の極みだ」と謝罪した。

 広瀬社長によると、社長も交えた今月19日の社内協議で、出そろったデータをもとに流出を確認し、速やかに公表する方針も決めた。しかし、風評被害への配慮から漁業関係者への説明を優先し、20〜21日は公表用の資料を作成した。

 その他にも、〈1〉地下水汚染が判明した6月19日〈2〉別の井戸でも判明した6月29日と今月8日〈3〉この問題の社内会議が開かれた今月9日 ——の3回の機会があった。広瀬社長は会見で、「リスクを積極的に伝えるより、データ、根拠がはっきりするまで待つべきだと考えた」と釈明した。

[読売新聞]


■原発汚染水対策 東電だけに任せておけない(7月27日付・読売社説)

 東京電力福島第一原子力発電所の敷地から、汚染水が海に漏れ出していることがわかった。

 漏れた放射能の量はわずかで、検出濃度は、高くても国の基準値の30分の1ほどだ。汚染水も、原発の港湾施設内にとどまるという。

 それでも海洋汚染による風評被害を懸念する声が、福島県の漁業関係者を中心に広がっている。

 漏出を食い止めるため、東電は全力を挙げてもらいたい。

 対策として、東電は、岸壁周辺の地盤を薬液で固めるという。漏出源と疑われる岸壁近くの溝内の汚染水もくみ出す方針だ。作業を急がねばならない。

 心もとないのは、今回の問題を巡る東電の一連の対応である。最初に漏出が疑われたのは5月末だった。ところが、確認作業に手間取り、関係機関への報告や公表までに1か月余りを要した。

 東電が設けた有識者らの監視委員会が26日、リスク管理の甘さを指摘し、技術力の向上を求めたのはもっともと言えよう。

 福島第一原発の汚染水問題の深刻さを考えると、今の体制で着実に進むのか、疑問を拭えない。

 東電は、原子炉に冷却水を注ぎ続けている。建屋の地下には、破損部などから地下水も流入し、その結果、1日に400トンもの汚染水が増え続けている。

 原発敷地内のタンクに貯(た)まった汚染水は、すでに40万トン近い。タンクは最大80万トンまで増設可能というが、いずれ満杯になる。

 地下水流入を減らし、汚染水を増やさないことが大切だ。

 東電は、地下水を原子炉への流入前にくみ上げ、海に流す方針を決めている。だが、地元の漁業関係者らの了解が得られない。

 政府も、東電に協力し、説得にあたるべきだ。

 地下水流入を防ぐ抜本策として東電は、水を遮る壁を地下に設けることも計画している。有力な手段となるだろう。

 課題は、大量に貯まった汚染水の処理である。浄化すれば貯水時のリスクが減る。開発中の浄水装置の本格稼働が欠かせない。

 原子力規制委員会は、浄化した水も、いずれ海に流さざるを得ないとの見解を示している。その安全性について理解を得るため、規制委には、専門的立場から説明することが求められる。

 汚染水対策を疎(おろそ)かにしては、福島第一原発の廃炉は進まない。政府は、東電との連携を強化し、資金や技術などで必要な支援策を講じてもらいたい。

[読売新聞]


■福島第1原発:汚染水流出 規制委が分析チーム 「東電任せ」脱却

 東京電力福島第1原発から出た放射性汚染水が海洋に流出している問題を受け、原子力規制委員会は29日、第1原発の収束作業が適切に実施されているかをチェックする「特定原子力施設監視・評価検討会」の会合を開いた。規制委は、汚染水について分析する作業チームを設置することを決めた。現在は「東電任せ」になっている放射性物質のデータ採取・分析について、客観性を確保するのが狙い。

 検討会は、東電が汚染水の海洋流出を公表して以降、初めての開催。作業チームは、原子力規制庁や産業技術総合研究所などで構成し、東電も加わる。規制委の更田(ふけた)豊志委員は「地下水や地層、土木の専門性がある職員を結集し、より実質的な分析を進めたい」と述べた。海のモニタリング態勢を強化する検討チームも別に作る。

 一方、規制委は東電からヒアリングした結果、2号機海側の電源ケーブル用トレンチ(トンネル)下部の砕石層(砂利)が汚染水の通り道になっているとの見方を強めた。砕石層は、トレンチを設置する際に地面を平らにするため砂利を敷いた部分で、厚さは20〜30センチ。2011年4月には、2号機海側でトレンチから高濃度の汚染水が漏れたが、その際も汚染水は砕石層を経由して海に出た。規制委は、砕石層を固形化する薬液処理など、水の浸入を防ぐ対策を早期に実施するよう東電に求めた。【中西拓司】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2013年07月30日 08:40

原子力問題をアベノミクスから切り離したいのが自民党の姑息な本音。。。

■インディペンデントな体制にすべき

 原発最大の問題は別にある。政府(経済産業省)、電力会社、関連メーカー、大学研究者などが「原子力村」と呼ばれ、癒着となれ合いにより独特の村社会を築いてきたことだ。これに対し、脱原発を打ち出す政党は「敵対」する。

 癒着となれ合い、そうでなければ敵対しかないのが日本の現状だ。

 米国の場合は原子力規制委員会(NRC)をはじめ様々な組織がインディペンデント(独立したもの)である。そこには、癒着となれ合いも、単なる敵対もない。

 原発問題をめぐってはインディペンデントな体制を構築しなければ、どんな新しい組織をつくっても意味がない。の課題はここにあると言える。

[復興ニッポン/"原発問題に正面から取り組まない政治の由々しき事態・田原総一郎"より抜粋]

Posted by nob : 2013年07月24日 13:03

いつでもどこでも自分の言葉で、、、私はよく「英語を話してたのですか!?」と驚かれます。。。

■イギリス人やインド人の英語になると、聞き取れないことが多々ありました。やはりとにかく毎日聞くしかないでしょう。スコットランド人を部下に持ったとき、彼の英語は聞き取りにくかったですが、徐々に慣れました。ちなみに彼から英語を教わった日本人社員は全員、スコットランド・アクセントになりました。

■「岡田さん、英語を使っている時と日本語を使っている時で、声のトーンもジェスチャーも全く違いますね」と指摘されたことがあります。英語を使う時の方が、はっきりした声で、身振り手振り付きになっているそうです。

 自分では全く意識していないのですが、おそらく自然に使い分けているのでしょう。英語を使う場合、自信を持ち過ぎくらいの方がいいのでそうしており、日本語の場合は偉そうに映らないように配慮しているのかもしれません。

[日経ビジネス/"「マクドナルド」と言っても米国人に“McDonald's”とは聞こえない・岡田 英雄 "より抜粋]

Posted by nob : 2013年07月24日 12:41

変えることができるのは自分自身だけ。。。

■気づきのきっかけとなる「知恵の言葉」

 バイロン・ケイティの新著、『新しい自分に目覚める4つの質問』には、長年に渡るワークの経験から抽出された「知恵の言葉」が集められています。最後にその中から抜粋したものをご紹介しましょう。

●答えはあなたの中に

あなたの外にあるいかなるものも、あなたが求めているものを与えてくれることはない。

●現実は変えることができない

私は、あるがままの現実を愛します。現実に抗うと、心が痛みを感じるからです。世界のいかなる考えをもってしても、現実を変えることはできません。あるがままがあるのです。

●あるがままに愛する

私はよく、悟った人なのかと聞かれます。それについては、何もわかりません。私はただ、心に痛みをもたらすものとそうでないものとの違いを知っている人間というだけです。

●現実は常に優しい

現実は、――まったくあるがままに、どんな瞬間でも――常に優しいのです。私たちの視野を曇らせ、真実を曖昧にし、世界には不公平なことがあると思わせるのは、現実についての私たちのストーリーです。現実はいつも、それについてのストーリーよりも優しいのです。

●ストレスの感覚が教えてくれること

私たちはワークを通じて、ビリーフやストーリーに対する執着がいかに苦しみを引き起こすかを発見します。ストーリーが発生する前には平和があるのですが、そこに考えが入り込むと、私たちはそれを信じ、平和が消えるように見えます。その瞬間、ストレスの感覚に気づき、その背後にあるストーリーを探求すると、それは本当ではないことに気づきます。考えを信じることにより、自分があるがままの現実に抵抗していることを、ストレスの感覚が教えてくれるのです。

●考えに対する執着が問題

私たちの問題というのは常に、私たちが無邪気に信じ込む考えなのです。ワークは、執着していると思っている対象に対してではなく、私たちの考えに取り組みます。物に対しての執着というものはありません。瞬間的に湧いてくる、探求していない考えに対する執着しかないのです。

[DIAMOND online/バイロン・ケイティ [『ザ・ワーク』著者],ティム・マクリーン(訳者),高岡よし子(訳者)]

Posted by nob : 2013年07月24日 12:13

全世界的に関税を撤廃するのが理想とはいえ、、、今回の交渉参加の動機と道筋は無謀の極み、サンダルで登山するようなもの。。。

■TPP「例外」確認へ…日本、来月に基本方針

 【コタキナバル(マレーシア東部)=永田毅】日本政府は23日午後(現地時間)、環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉会合に正式に参加し、過去の交渉内容や条文案を記した文書を閲覧できるようになった。

 2010年3月に第1回会合が開かれており、参加の遅れを挽回するため、交渉団はただちに文書の分析に入った。25日までの会期中に各国の意見も幅広く聞き、8月後半の次回会合までに日本の基本方針をまとめる。

 日本の参加に必要な米国の議会承認手続きが終了した23日、鶴岡公二首席交渉官が交渉の前提となる守秘契約に署名し日本が12か国目の交渉参加国となった。日本が加わることで、TPPは世界の国内総生産(GDP)のおよそ4割を占める巨大通商交渉となった。

 その後、鶴岡氏は交渉全体を議論する「首席交渉官会合」に初めて参加した。ほかの交渉官も特許や著作権のルールを議論する「知的財産」や、公共事業への参入条件を話し合う「政府調達」など開催中の五つの作業部会に参加した。

 24日午後と最終日の25日は、参加国が日本に進展状況を説明し、日本からの質問を受ける「日本集中日」となる。

 日本はコメなど農産品5項目を関税撤廃の例外措置として確保する一方、工業品などの関税自由化は進めたい方針。集中日には、「すべての品目を交渉の対象とするが、例外はありうる」など基本的な交渉の考え方を確認するとみられる。

[読売新聞]

Posted by nob : 2013年07月24日 10:50

私はそんなスマホ世代が創り出す新たな未来に大いに期待しています。。。

■団塊ジュニア世代 vs.ゆとりのスマホ世代
デジタル世代のホンネとは?
週刊東洋経済編集部

U40(アンダー・フォーティ、40歳以下)は、それより上の世代からすると「理解不能」といわれることが少なくない。しかし、育ってきた社会背景から考えると、違いを感じるのはむしろ当然のことといえる。

今の40歳の多くは、1973年に生まれ、96年に大学を卒業し、就職している。バブルが崩壊し、「就職氷河期」という言葉が浸透し始めた時期だ。その頃から日本経済は「失われた20年」に突入している。つまり今のU40は社会に出てからというもの、低成長の経済しか知らないのだ。物価はほぼ一貫して下がり続け、給料はなかなか上がらないことを痛感している。

これに対し、上の世代はバブル景気や高度経済成長を経験している。今よりも未来のほうがよくなるという成長を一定期間、実感している。そうした成長体験のある人からすれば、U40は欲がない、将来のための我慢ができないと違和感を覚えるのは当たり前なのだ。

しかも、日本の会社組織は、90年代後半以降、大きく変貌した。97年に山一証券や北海道拓殖銀行が破綻し、4大証券や都市銀行でも潰れることを思い知らされた。2000年前後には大企業が競ってリストラをした。民間企業の平均給与は97年をピークに低下傾向が続いている。人事評価の厳しい成果主義も90年代後半から導入が進んだ。

U40からすれば、上司の言うことを聞いたところで、その上司はいずれリストラされるかもしれない。上司からの無理難題に従うよりも、自分の成果として評価されるかどうかのほうが気になる。上の世代からの「会社のために」という命令や依頼は、ケース・バイ・ケースで判断すべきことで、絶対的に従うべきこととは考えていないのである。

女性のキャリアアップ志向が強い団塊ジュニア

40歳超とは異なるU40だが、その中にも差はある。大きく四つのタイプに分かれると考えられる。30代後半の「団塊ジュニア世代」、30代前半の「ポケベルPHS世代」、20代後半の「ケータイ世代」、20代前半の「スマホ世代」だ。

まず団塊ジュニア世代について。団塊ジュニアの定義はさまざまあるが、ここでは30歳代後半~40歳前後を指す。彼らは中学生~高校生の頃に、バブル景気を経験している。子ども時代は豊かだったのだ。そのため、消費したいという願望はある。90年代後半の就職氷河期を乗り越え正社員になれた数少ない人や、懐に余裕が出たときは、それなりに消費をする。

また、就職してすぐに経済が悪くなり、上司のリストラを目の当たりにしているため、キャリアアップ志向が強い人も多い。71~74年生まれの40歳前後は、年間出生数が200万人を超えるという第2次ベビーブーマー。子どもの頃の受験戦争は激しく、競争の厳しさを知っている。こうした傾向は40歳より上の世代と似たところがあり、40歳超との話が通じやすい。

「団塊ジュニアの中でも、特に女性がキャリアアップの必要性を強く感じている」と指摘するのは、博報堂若者研究所リーダーの原田曜平氏だ。団塊ジュニアは大学進学率で女性が男性を上回った最初で最後の世代。男性より高学歴な女性が多く、競争が厳しかった。テレビドラマ「ラスト シンデレラ」や漫画『働きマン』『ホタルノヒカリ』などで描かれる“おやじ女子”(仕事は頑張るが自宅が汚いなど、男性化してきた女性)は、団塊ジュニア女性がモデルとなっている。

ゆとりで育った スマホ世代

一方の20代前半はスマホ世代といえるだろう。スマートフォンが本格的に普及したのは10年ごろ。高校生~大学生の頃からスマホを利用している。パソコンは使わずスマホだけでネットにつながっている人も少なくない。いつでもどこでもつながれるので、ネットでの友人と親友になるケースもある。現実世界の友人よりも簡単にやり取りができるからだ。

この世代の大きな特徴は、ゆとり教育を受けてきたということだ。ゆとり教育は、02年から小中高校で段階的に実施されたため、ケータイ世代の後半も一部ゆとり教育を受けている。だが、小学校からゆとり教育だったというのは、スマホ世代が初だ。

ゆとり教育によって小中高校での授業時間数が少なかったことが、その人にどのような影響を与えるか、正確なことはまだわからない。だが、ここ2~3年に入社してきた新人を見れば、その傾向が垣間見られるはずだ。

博報堂の原田氏は、ゆとり教育を受けたビジネスパーソンを集めて、好きな上司のタイプを聞いたところ、最も多く返ってきた回答が「かわいい上司」だったことに驚いた。ふざけているのかと思ったが、本気で言っているのだという。

どういう上司が「かわいい」のか尋ねると、「メタボを気にして、OLみたいなサラダとかを食べている男性上司」「よく鼻血を出して、ティッシュをせがんでくる人」「仕事で意見したときに、新人が言ったことでもいいことは認めてくれる人」との答えが返ってきた。

要は「『上から目線』ではなく、自分と同じ目線を持ってくれるような上司」を求めているのである。もはや上司に対して、仕事を教えてくれる人、仕事のスキルアップを図ってくれる人、というイメージはないのかもしれない。

これは経済成長への期待が薄いことの表れともいえる。この世代は、仕事で頑張っても見返りがあるとは考えていないフシがあり、原田氏はこの世代と話していると、「ほどほど」という言葉をよく聞くという。「ほどほどの出世」「ほどほどの付き合い」といった具合だ。スマホ世代は、無理をするよりも、この程度ならできるということだけをやろうとする傾向がある。嫌なことはやりたくなく、やりたいことだけを志向する。就職活動をしていても、本音では専業主婦か一般職の正社員になることがカッコいいと思っている女性も少なくない。彼女たちにとって頑張って上を目指す団塊ジュニアの女性たちは「イタい」存在なのである。

上司という概念は理解されない

こうした現実を、40歳より上の世代はどうとらえたらよいか。ここで挙げてきたことは一つの傾向だ。必ずしも自分の周りにいるU40と同じではないだろう。U40にいい仕事をしてもらおうと思ったら、一人ひとりをしっかり見ることが大事だ。

「とにかく話を聴くしかない」と説くのは、リクルートワークス研究所の豊田義博主幹研究員。

今の20~30代には、上司という概念を理解できない人が増えているという。上司が上司然として命令しても、それを聞かなければいけない理由がわからないというのだ。

彼らの多くは、小学生から大学生の間に、上意下達のタテ社会を経験していない。家庭でも、親子の関係が「友達化」しているところが少なくない。U40は、学生時代の友人など、ヨコ社会のつながりは重視するが、タテ社会の命令には慣れていない。

そうした状況では「自分が主役という感覚を持てるように仕事をさせることが大事。この仕事が社会とどうつながっているのか、どのような社会的意義があるのかを、面倒でも一つひとつ説明して、理解させる必要がある」(豊田氏)。

U40がわからないというOver40(40歳超)は、まずは自らの仕事のやり方から変えなければならないだろう。

今週号の週刊東洋経済の巻頭特集は「U40(アンダー・フォーティ)大図鑑」。40歳以下についての世代論です。起業家やシューズデザイナーなど独立したプロフェッショナルのほか、一般企業に勤める20代、30代で活躍している人もピックアップ。できる若者の特徴を探るとともに、U40を部下に持ち「理解できない」と悩んでいる人に、U40が成果を出すにはどうしたらよいかをさまざまな角度から解説しています。

(週刊東洋経済2013年7月27日号)

[東洋経済オンライン]

Posted by nob : 2013年07月23日 13:48

まだほとんどの人々が認知理解できないものの、やがて浸透していくネット選挙の本来の効用、、、今回のケースはネガティブな側面の実例。。。

■山本太郎陣営、緻密な戦略 ネットと経験力の両輪

 【古田真梨子】東京選挙区で初当選した俳優の山本太郎氏(38)は、22日朝からテレビ出演などの活動を始めた。無所属新顔では全国で唯一の当選。脱原発の主張が共感を集め、ネットで支持を広げた一方、選挙経験者を起用して緻密(ちみつ)な選挙戦を繰り広げたことが当選につながった。

 22日朝、テレビ中継のために東京都杉並区の事務所に姿を見せた山本氏。自身の当選を伝える新聞に目を通すと、「投票率が低い中でも確かな支持を得た。重みを感じる」と語った。

 選挙戦では、訴えの中心を「脱原発」に絞ったことが有権者の心をとらえた。山本氏の陣営のボランティアに加わった東京都江東区の主婦(41)は「原発の健康被害は深く考えないようにしてきた。けれど、このままではダメだと初めて思った」。18歳と8歳の息子がいる。放射性廃棄物について分かりやすく話す山本氏の街頭演説を聴き、共感したという。

[朝日新聞]


■参院選:ネット選挙 批判合戦やネガティブキャンペーンも

 参院選ではインターネットを使った選挙運動が初めて解禁された。中には支持者も巻き込んだ批判合戦や、ネガティブキャンペーンとみられる運動も展開されたが、どれだけ得票に結びついたかは不明だ。

 ◇批判合戦

 20人が乱立した東京選挙区(改選数5)では、IT通として知られる民主の鈴木寛氏(49)と、ツイッターなどの積極活用で支持を広げた無所属の山本太郎氏(38)の陣営や支持者が、ネット上で激しい批判合戦を繰り広げた。

 きっかけは選挙戦中盤の14日に鈴木氏が演説中に殴られた事件。鈴木氏はフェイスブックで経緯を公表したが、この中で鈴木氏の副文部科学相時代の震災対応などを攻撃していた山本氏の街頭演説を示唆し「つくり話」「人として悲しい」などと書き込んだ。支持者も同調するような書き込みをした。

 一方、山本氏側は「勝手連」を名乗る人物らが鈴木氏が殴られた事件を「狂言か自作自演の類い」などとツイッターに投稿し、互いの批判が拡散。終盤はネット掲示板に山本氏への「殺害予告」も書き込まれる事態に発展した。

 選挙結果は明暗が分かれ、初当選した山本氏はネットについて「後押しはしてくれたが、それがすべてではない。(鈴木氏陣営とは)普通の論争の規模は超えていたと思うけれど、特別なものではない」と語った。3選を阻まれた鈴木氏は選挙のネット解禁を「国民が社会や将来を議論するきっかけになった」と肯定的に振り返った。【竹内良和、神足俊輔】

 ◇フォロワー激増

 緑の党の比例代表候補で音楽家の三宅洋平氏(34)はネットを活用した独自の選挙戦を展開、ネット上で話題になったが議席獲得はならなかった。

 街頭演説はほとんど行わず、ネットで告知した街頭ライブ「選挙フェス」を全国約20カ所で開催。若者を中心に支持が広がり、ツイッターのフォロワーは選挙期間中に約1万2000人から約3万7500人に増えた。

 21日夜は東京・代官山のクラブでファンや支持者数十人と結果を待った。会場は終始お祭りムードとなり、三宅氏は「当選するしないに関わらず、既存政党に対抗できる政治勢力ができた。僕らの政治活動は始まったばかり」と話した。【袴田貴行】

 ◇再生回数3万回

 千葉選挙区で初当選した自民新人で前八千代市長の豊田俊郎氏(60)は動画サイト「ユーチューブ」に独自制作した寸劇や歌などを投稿し、若年層へのアピールを狙った。

 動画は11本で、映画のタイトルをもじった寸劇「豊田、市長やめるってよ」や、音楽をバックに氏名を繰り返す映像など奇抜さを前面に打ち出し、選挙プランナーに「おふざけは危険」と忠告されるほどだった。

 米国のニュースサイトでも取り上げられ、動画の再生回数は投票日までに計3万回に到達。だが選挙区外からの視聴が多く、陣営は「(効果の)実態は分からない」。豊田氏も当選後「ネット選挙の効果を測るには詳細な分析が必要」と述べるにとどめた。【田中裕之、黒川晋史】

 ◇「悪口」?

 宮城選挙区で初当選したみんなの和田政宗氏(38)は元NHKアナウンサー。選挙期間中は毎晩インターネットで生放送した。またツイッターは選挙活動、ブログは政策と、ネットを使い分けてフル活用。「一番多くの人と握手をした候補は私ではないか。ネットだけで当選できるものではない」と話すが、選対本部長の林宙紀衆院議員(35)は「票差を考えると、ネットがあったから勝てた」と分析する。

 動画サイトでは、議席を争った民主の岡崎トミ子氏(69)が韓国で反日とされるデモに参加した際の写真を使い「あなたの一票を託せますか?」とする動画を配信。林氏は「事実を伝えただけ」と意に介さないが、岡崎陣営の郡和子衆院議員(56)は「ネガティブキャンペーンで当選しようとする人が、どんな政治をするのか。人の悪口ばかりではがっかり」と疑問を呈した。【山越峰一郎、金森崇之】

[毎日新聞]


■ネット選挙、有権者冷ややか…「参考にした」わずか1割

 参院選の投票日の21日に共同通信が全国で実施した「出口調査」(8万784人)によると、投票先を決める上でインターネットの情報を「参考にした」と答えた人は約1割にとどまった。ネットを利用した選挙運動は今参院選から解禁されたが、低調だった実態が浮き彫りになった格好。一方、無党派層の投票では民主党が3年前の前回参院選と比べ半減した一方、自民党は堅調に取り込んだことも分かった。

 「今、NHKが私の当選確実を打ちました。応援頂いた皆様ありがとうございました! 4期目も気持ちを引き締めて頑張ります」

 和歌山選挙区に立候補した自民党の世耕弘成官房副長官は21日午後8時すぎ、ツイッターでさっそく、こうつぶやいた。これまでは当選のお礼をネットで行うことが禁じられていた。ネット選挙解禁で初めて実現した光景だ。

 このように政党や候補者は選挙期間中も含め、ツイッターやフェイスブック(FB)、動画などを使い積極的に情報発信を行った。一方、有権者の反応は冷静で両者の温度差が浮き彫りになった。

 共同通信の出口調査によると、ネット上の情報を投票の参考にしたのは10・2%にとどまり、「参考にしなかった」の86・1%が大きく上回った。政党や候補者側は、政策の中身よりも演説会の告知や自身への応援を求める内容が多く、有権者に「しらけムード」が漂った可能性もある。

 年代別に見ると、ネットの情報を参考にした割合が最も高かったのは20代で、23・9%だった。30代は17・9%、40代は12・6%と年代を追うごとに割合は下がり、70代以上ではわずか6・1%。ネットの利用度の違いとみられる世代間の差がくっきりと表れた。

 支持政党別では、参考にした割合が最も高かったのは、みどりの風の19・4%。生活の党(13・9%)や日本維新の会(12・1%)など、野党の支持層では一定の活用がみられたようだが、圧勝が伝えられていた自民党支持層では10・1%だった。

 ネットを使った選挙運動は4月に関連の改正公職選挙法が成立。参院選から政党、候補者に加え、有権者もウェブサイトを使って特定候補の応援などを行うことが可能になった。

 ただ、ネットも含め選挙活動が禁止されている投票日の21日午前0時以降、ツイッターで特定候補への投票を呼びかける有権者の投稿が相次いだほか、候補者の中にも公選法に抵触する恐れのある事例が続出した。民主党から比例代表に立候補した現職のツルネン・マルテイ氏は21日未明にツイッターに選挙活動を続行しているかのような投稿を行い、その後削除した。

[産経新聞]

Posted by nob : 2013年07月23日 12:27

本末転倒の極み、、、現金支給自体が生活保護の諸悪の根源。。。

■最低賃金:生活保護水準を下回るのは11都道府県

 最低賃金の改定を議論する中央最低賃金審議会(会長・仁田道夫国士舘大学教授)の小委員会が22日、厚生労働省で開かれ、中小企業の2013年の賃金上昇率は0.8%(前年0.2%)だったと報告された。最低賃金が生活保護水準を下回る「逆転」状態が11都道府県で生じていることも報告された。

 小委員会に配布された13年の賃金改定調査によると、全国平均の時給は1317円で、前年より10円(0.8%)上昇した。調査は従業員30人未満の約4000事業所を1年前の6月と比較。賃金上昇率が上がった時は、最低賃金額の引き上げ幅も大きくなる傾向がある。

 一方、最低賃金と生活保護水準の逆転は、前年の最低賃金改定で11都道府県から6都道府県に減ったが、最新のデータでは元に戻った。乖離(かいり)の額は北海道の22円が最大で、東京都(13円)、広島県(11円)などが続いた。他には青森、宮城、埼玉、千葉、神奈川、京都、大阪、兵庫の各府県で逆転が生じていた。

 委員会は賃金上昇率や生活保護費との乖離、企業の支払い能力などを考慮して、最低賃金改定の目安を示す。【東海林智】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2013年07月23日 12:19

深く考え込まずにまずは試し食い、ただし何事にも真剣に、、、最初の一歩を踏み出すことが何より大切、歩を進めるだけ自らが見えてくる。。。

■急増する「夢がみつからない…」と悩む若者たち

やりたいことが見つからない人は、海外に活路あるかもしれない。 元高校教師で、教育系NPOティーチ・フォー・ジャパンを立ち上げた松田悠介さん。20代で投資信託評価会社を起業後、多方面で活動している藤沢久美さん。人生の進路を柔軟に変えてきたおふたりに、進むべき道の見つけ方をうかがった!

夢が見つからなければ
まずは“試し食い”を

藤沢 松田さんの本を読んで共感したのは、「夢を持てない子どもたち」への言葉でした。私もよく学生から、「夢や目標が見つからない。どうすればいいのか」という質問を受けます。そのときは「いま心惹かれているものに全力投球したほうがいい」と答えていますが、松田さんも同じ意味のことをおっしゃっていた。

松田 学生は、自分が悩んでいる状態に悩んでいます。夢や目標を持っていないことに対して罪悪感があるようで、自分はダメな存在だと思い込んでしまうのです。

 でも、誰だって最初から理想の夢や目標に出会っていたわけではありません。むしろ生きる意味や目標といったものは一生見つからず、それを探し続けるプロセスが「生きる」ということかもしれません。だから悩んで苦しいのは当然なんです。

 進路に悩んでいる人は、悩んでいる自分を受け止めたうえで、そこから一歩踏み出すための行動を起こしてほしい。夢というところまでいかなくても、いま関心のあることに全力投球してみれば、自分に合っているかどうかがわかるはず。それを一生繰り返すしかないんじゃないかと。

藤沢 それでやりたいことが見つかれば万々歳だし、合わないと思えば次にいけばいいですからね。

松田 はい、まさに“試し食い”です。もしうまくいかなくても、本気で試し食いをすれば、その過程で人と出会ったり、かけがえのない経験ができる。それが人を成長させていくのだと思います。

藤沢 よくわかります。ただ、いまの日本社会は失敗に非寛容で、若い人がチャレンジしにくい環境になっている気もします。

松田 そこは日本の教育の課題です。アメリカはボーイスカウトやガールスカウトが盛んです。子どもたちはああいった活動を通して新しいことにチャレンジして、成功や失敗を繰り返しながら成長していく。日本にも、もっと場数を踏める仕組みがあるといいのですが……。

転職文化が根づけば
日本は変わる!

藤沢 具体的な問題として、日本は転職しづらいという点があると思います。本当は試し食いでたくさん転職してもいいはずなのに、日本では転職がリスクとしてとらえられているから、気軽に試し食いができない。本当はそんなことないんですけどね。

松田 僕も高校教師から教育委員会、留学を挟んで外資系コンサル、そしてNPO代表へと立場を変えてきました。はじめからいまの仕事を選べといわれたら、おそらく選んでいなかったでしょう。僕の場合、それぞれの職場で全力投球した結果、新たな問題意識が芽生えて、次のステージに移っていった。いま振り返ると、転職は必要なプロセスだったと思います。

藤沢 私もたくさん転職しましたから、松田さんのおっしゃることがよくわかります。そうやって転職するごとに気づいたり学んだりすることがあるのに、日本はいまだに「転職者は会社へのロイヤリティーが低い」と考える風潮がある。これは残念です。

松田 「せっかく新卒を採用して、社会人として使えるような人材に育てたのに転職…」というように考えてしまうんですよね。企業のほうも、そういった意識を変えないとダメですね。

藤沢 数十年前、全中国から優秀な学生100人を西側諸国に留学させる制度をつくったとき、多くの官僚は「中国に帰ってこなくなる」といって猛反対したそうです。しかし、その時の国のトップは「2割帰ってくれば十分だ。その人たちを原動力にして成長できるだろうし、成長したあかつきには海外に残った8割の学生が中国とビジネスをするはずだ」と答えたとか。

 実際、いま中国はその彼が言ったとおりの状況になっています。帰国しなかった人たちの人脈が活きているわけで、転職したい人を快く送り出せば、こんどはお客さんとして返ってくる可能性もあるのですから、むしろ企業も人をどんどん外に出すべきです。

松田 いまの日本企業は逆のことをやっています。かつて日本企業は社員を積極的にMBA留学させていましたが、帰国後にすぐに転職・独立する人が多かったので、最近は留学に行かせなくなりました。もうちょっと先を見るつもりで、将来のつながりが太いお客さんをつくるという気持ちで、人をもっと積極的に外に出してほしいですよね。

TFAの参加者の34%は
教育問題の伝道師になる

藤沢 企業の取材をしていてよく思うのですが、積極的に人を外に出す企業は、価値観の共有がしっかりできています。価値観が同じだと、外に出た後も協力できるので、ちっとも困らないというか、むしろ世界に味方が増えていくわけです。

松田 じつはティーチ・フォー・ジャパンがやろうとしていることも、教育について同じ問題意識を持つ人を社会に増やしていくことなんです。

藤沢 どういうことですか。

松田 私たちは優秀で情熱のある人材を学校に先生として2年間配置するプログラムをやっています。プログラム修了後は、教育現場に残ってもいい、他のところに転職してかまいません。

 アメリカの場合、参加するフェローのうち、最初から教育現場に残り続けるつもりの人は7%しかいませんが、2年後に実際に教育現場に残る人は66%に達しています。

藤沢 最初は腰掛けのつもりで参加したけど、実際にやってみて本気になった人が6割いるということですね。

松田 はい。その一方で、「残りの34%の人はどうなのか。結局、外に出ていくじゃないか」という批判もあります。ただ、彼らも教育が抱えている問題を現場で目の当たりにしているので、外に行っても当事者意識を持ち続けて、教育とは別の分野から教育問題について発信してくれるんです。

 たとえばプログラムの卒業生は、教育長や政治家になって教育問題に取り組んだり、ビジネスリーダーになって学校に寄付をしたりしています。教育が抱えている問題を解決するには、社会全体を巻き込むことが必要不可欠です。その意味で、同じ当事者意識を持った人を、いかに外に出していくのかということも重要なのです。

海外に行って
視野を広げよう

藤沢 試し食いの話に戻ると、日本の中は「こうやって生きるべき」という空気が強くないですか? 先日、ある大学で講義をしたら、学生から「先生はやりたいことをやれというけど、親は大企業に行けという。本当にやりたいことをやってもいいんでしょうか」と聞いてくる。これじゃ気軽に試し食いもできません。

松田 たしかに日本には、自分の進路さえも自分で決めにくい空気がありますよね。うちの親は「お金も口も出さない。好きなことを勝手にやれ」というタイプでしたから、そのあたりは気楽でしたが。

藤沢 私は海外に行くことをすすめたいですね。海外ではいろんな人がいるので、「ああ、こんな生き方もありなのか」という例にたくさん出会えます。日本の中の狭い価値観で判断する必要はないはずです。

松田 そうですね。アメリカなどは本当に多様な社会なので、試し食いの選択肢も一気に広がると思います。

 ただ、本当は日本の中にいながら多様な選択肢を選べる社会になれば理想です。前回、少し話しましたが、日本人が海外に行くだけでなく、日本に外国人の方がたくさんきてくれれば、日本でもダイバーシティが実現される。そうなれば、日本も多様な生き方が認められ、さまざまなことにチャレンジしやすい社会になるのではないかと思います。

障がいを持った子どもたちが
のびのび学べる学校を!

松田 話は変わりますが、藤沢さんご自身の夢や目標って何ですか。

藤沢 私ですか。いま関心を持っているのは障がい者の教育についてです。日本は障がいを持った子どもたちに教育の機会が十分に与えられていません。いつか、障がいを持った子どもたちがのびのびと学べるように学校をつくってみたいですね。

松田 どうして障がい者教育に問題意識を持つようになったのですか。

藤沢 私と同世代で、障がいを持った子どものいるお母さんたちと話す機会が何度かあって、みなさん真剣に「子どもより早く死ねない」と口々におっしゃるんです。そういう状況を見ると、なんとかしないといけないだろうと。

松田 たしか、有名な政治家のお子さんも発達障がいを持っていて、日本ではなくイギリスのボーディングスクール(寄宿生の学校)に通っていると聞きました。

藤沢 はい、小学生のころにイギリスに行ったそうなんですが、甘えたい年頃ですから、最初は寂しかったり、なじめなかったりして。それで、その政治家の方が「日本に帰ってくるか」と聞いたら、お子さんは「日本には居場所がないから、ここで頑張る」と答えたそうです。その話を聞いて、泣けちゃって。

 子どもが自分の居場所がないと感じるような国にしたのは、私たち大人の責任だとおもうんです。そこは何としても変えていかないといけないですよね。

障がい者は“ハンディキャップ”ではなく
才能を与えられた“ギフテッド(Gifted)”

藤沢 障がい者教育の問題は、社会の多様性とも深く関わってきます。日本だと障がい者を特別なものだとみなして、普通の教育と隔離している。これはどう思われますか。

松田 日本は「ひまわり学級」とか、それらしい名前をつけていますが、実態は完全隔離です。完全隔離は障がいを助長する面があるので、個人的には賛成できません。子どもは環境適応力が高いので、たとえば発達障害の子どもばかりのクラスだと、その環境に順応してしまうんです。

藤沢 アメリカだと、どうですか?

松田 アメリカではインクルージョン教育といって、なるべくみんな一緒に教育を受けさせる流れになっています。すべての授業を一緒に受けることはできないかもしれませんが、一緒にできる科目は一緒にやる。基本的には障がいを持った子どももそうでない子どもも区別していません。

 一緒に授業をやると、多動性障害の子どもが授業中に立ち歩いてしまうこともあります。でも、先生はそれを見て怒らずに、「あら、ありがとう。プリント配ってくれるのね」といってプリントを渡したりする。そうやって子どもに役割を与えて承認することで、子どもたちは承認欲求が満たされて、多動症状が落ち着いていくというケースも報告されています。

藤沢 つまり障がいを持った子どもも一つの個性として社会が認めるということですね。

松田 最近、アメリカでは障がいを持った人のことを「ハンディキャップ」ではなく、「ギフテッド(Gifted)」と呼ぶんですよ。昔はギフテッドというとエリートのことでしたが、いまは障がいも天から与えられた才能の一つと見なしているんですよね。

藤沢 その考え方が多様性のある社会を支えているのでしょうね。日本もぜひ多様性を受け止める社会になってほしいと思います。それが本当の「グローバル人材」が育つ社会ではないでしょうか。

藤沢久美(ふじさわ・くみ)
国内外の投資運用会社勤務を経て、1996年に日本初の投資信託評価会社を起業。99年同社を世界的格付け会社に売却後、2000年にシンクタンク・ソフィアバンクの設立に参画。2013年、代表に就任。03年社会起業家フォーラム設立、副代表。07年ダボス会議を主宰する世界経済フォーラムより「ヤング・グローバル・リーダー」に選出。法政大学大学院客員教授、情報通信審議会委員など公職も多数兼務。NHK教育テレビ「21世紀ビジネス塾」のキャスターを3年間務め、その間、全国の中小企業やベンチャー企業の取材を行ってきた。同時に、様々なテレビ・ラジオ・雑誌等を通じて、これまでに1000社を超える全国各地の全国の元気な企業の経営者のインタビューと現場の取材を行い、各種メディアや講演を通じて発信している。

松田悠介(まつだ・ゆうすけ)
全米で就職ランキング第1位になったティーチ・フォー・アメリカ(TFA)の日本版「ティーチ・フォー・ジャパン(TFJ)」
創設代表者。1983年生まれ。
大学卒業後、体育科教諭として中学校に勤務。体育を英語で教えるSports Englishのカリキュラムを立案。その後、千葉県市川市教育委員会 教育政策課分析官を経て、ハーバード教育大学院修士課程(教育リーダーシップ専攻)へ進学し、修士号を取得。卒業後、
外資系コンサルティングファームPricewaterhouseCoopers にて人材戦略に従事し、2010年7月に退職、現在に至る。世界経済会議Global Shapers Community メンバー。経済産業省「キャリア教育の内容の充実と普及に関する調査委員会」委員。

(取材・文 村上敬)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年07月23日 11:07

憲法9条を堅持、武器を棄て国際救助隊に組編すれば、世界の賞賛を浴び国民の誇りに、、、たとえ万一攻められても戦わないという決断こそ日本国民が世界に示すべき最大の勇気。。。

■「戦争に行かない人は、死刑にする」 石破幹事長はこんなバカな発言をしたのか

自民党の石破茂幹事長が、「戦争に行かない人は、死刑にする」と発言――参院選も後半にさしかかる中、新聞の報道をきっかけに、こんな情報が飛び交い始めた。

「徴兵逃れには死刑か懲役300年という話、本当に怖い。選挙でねじれがなくなったら一体どうなるのか?」
「徴兵されて戦死したくない若者は選挙に行って自民党を潰すしかないよ」

などと、一部有権者は蜂の巣を突いたような騒ぎだ。実は、石破幹事長はそんな短絡的な発言はしていない。どうしてこんな話になったのか。

7年以下の懲役・禁錮では甘すぎると主張

発端となったのは、東京新聞の2013年7月15日付朝刊だ。

「石破自民幹事長もくろむ『軍法会議』」
「平和憲法に真っ向背反」

連載「こちら特報部」のコーナーへ、いかにも軍靴の音が聞こえそうなおどろおどろしい見出しとともに掲載されたのは、石破幹事長の顔写真だ。

記事は、テレビ番組「週刊BS-TBS編集部」で4月21日放映された石破幹事長のインタビューをいわば蒸し返す形で構成されている。石破幹事長はその中で、「国防軍に『審判所』という現行憲法では禁じられている軍法会議(軍事法廷)」の設置を強く主張、「死刑」「懲役300年」など不穏な単語を連発させたという。

実際に、問題のVTRを見てみよう。石破幹事長は自民党の代表者として、自民の改憲草案を、いつもの口調で解説していく。そして話題は「9 条」にさしかかった。石破幹事長は憲法への自衛隊(国防軍)の明記を改めて強調した上で、改憲後の具体的な変更点として、「軍事裁判所的なもの」(自民草案では「審判所」)を設置すると解説する。

ここから、問題の箇所だ。まずは、現状について、自衛隊員が一般法によって裁かれていることに触れ、その罰則が甘すぎると主張する。

「今の自衛隊員の方々が、『私はそんな命令は聞きたくないのであります。私は今日を限りに自衛隊員を辞めるのであります』といわれたら、ああそうですか、という話になるのですよ。『私はそのような命令にはとてもではないが従えないのであります』といったら、目一杯行って懲役7年なんです(編注:自衛隊法の刑罰の上限は『7年以下の懲役・禁錮』)」

「死刑になるくらいなら出撃しようということに…」

続けて、「これは気をつけて物を言わなければいけないんだけど」と前置きし、

「人間ってやっぱり死にたくないし、ケガもしたくないし、『国家の独立を守るためだ! 出動せよ!』というときに、『でも行くと死ぬかもしれないし、行きたくないな』という人はいない、という保証はどこにもない」

と、自衛隊にもいざとなると「出撃拒否」が起こる可能性があると話す。そしてこうした事態を防ぎ、自衛隊の規律を維持するためには、軍法会議設置による命令違反への厳罰化が必要だと説く。

「だからそのときに、それに『従え! それに従わなければその国における最高刑である』――死刑がある国は死刑、無期懲役なら無期懲役、懲役300年なら300年(と決まっていれば)――『そんな目に遭うくらいだったらば、出動命令に従おう』という(ようになる)」

確かに石破幹事長は、軍事法廷の設置と、その最高刑として死刑もありうる、との見解を示している。ただし一部の人々が誤解しているように、これは「兵役拒否=死刑」という話ではない。すでに自衛隊(国防軍)に入った人のみが対象だ。

ちなみに石破幹事長は、2010年のブログで、自衛隊がいずれも「複雑かつ精密なコンピューターの塊のような装備・システムで運用されて」いることなどを理由に、「玉石混交」の人材を集める徴兵制にははっきり反対を明言している。

「敵前逃亡」は米陸軍では「最高で死刑」

また軍隊を持つ大半の諸外国では、なんらかの形で軍法会議を設置している国が大半で、罰として死刑など刑法上の最高刑を科している国は少なくない。

防衛省防衛研究所の奥平穣治氏が記すところによれば、たとえば「敵前逃亡」は米陸軍では「最高で死刑」、「命令拒否・不服従」や「部隊不法指揮」「秘密漏洩」なども戦時中は死刑の対象となりうる(ただし適用例は第二次大戦以来ない)。英、独など死刑制度が廃止されている国でも、石破幹事長の言うようにそれ相応の厳しい刑罰が設けられており、それと比べれば、日本の自衛隊の刑罰は「全般的に、主要国の軍(刑)法より軽い傾向がある」という(「防衛司法制度検討の現代的意義」より、2011年1月)。「軍法会議」の設置には賛否両論があるが、石破幹事長の発言はこうした議論を踏まえたもののようだ。

[JCASTニュース]


■自衛隊の婚活パーティー、震災での活躍で参加希望者が急増

小野寺五典防衛相は先日、横須賀海上自衛隊基地で、自衛隊員の男性は掃除、洗濯、料理の面でよく訓練されていると称賛した。

スピーチを聞いていたのは、海上自衛隊員との出会いの場を提供する「トーキング・フェスティバル」に参加した131人の女性だ。

小野寺防衛相は、「お婿さんにして、まず間違いは絶対ないと思う」と太鼓判を押したうえで、「玉に傷は、洋上に出ると連絡がつかなかったり、メールが届かなかったり、さみしい思いをすることもあると思うが、その期間は絶対浮気というのは心配ない」と付け加えた。

この婚活パーティーは、横須賀上級海曹会が15年前に始めたもので、年3回ほど開かれている。イベントをきっかけに、これまで61組のカップルが結婚に至ったという。近年までそれほど高い関心を集めていなかったが、2011年の東日本大震災で救助・復旧活動を主導した自衛隊が注目されたことで、隊員との交際・結婚を望む女性が増加した。

その結果、参加希望者は200人程度から300人程度に膨らんだ。今月13日に開かれたバーベキュー・バーティーには、80人の募集に対して過去最高となる1117人の女性からの応募があったという。そのため、主催者は急きょイベントの規模を拡大し、最終的に131人の女性が参加した。20歳以上の日本人女性であれば誰でも申し込め、今回は女性参加者の最高年齢が48歳、男性が53歳だった。

婚活パーティーへの参加者が増えるのは、ある意味自衛隊の人気が高まっていることを示している。ここ何十年もの間、平和主義色の強い日本社会の中で自衛隊員はあまり目立たない存在だったが、東日本大震災での活躍に加えて、中国との領土問題や北朝鮮の核の脅威によって、自衛隊を支持する世論が強まっている。

また、テレビ局が過去のイベントを取り上げたことも、参加者の増加を後押しした。

抽選で参加資格を得た横浜市在住の臨床検査技師、西村那美子さん(34)は、

「地震のあと、頼もしいと思った。自衛隊員にも家族がいるのに、被災された方のために頑張っていた」と話す。

(婚活パーティーは、いまだに自衛隊員のほとんどが男性であることを示す機会にもなった。22万5000人の自衛隊員のうち女性はわずか5.5%で、米軍の約15%に大きく後れを取っている。海上自衛隊の新入隊員886人のうち女性は81人にとどまる)。

13日午前、灰色の艦艇とコンクリートの兵舎という殺風景な景色を背景に白い制服に身を包んだ海上自衛隊員が待つ横須賀基地に、カラフルな夏服を着た女性たちが入って来た。

まず、参加者同士が知り合うための時間が設けられた。参加者は各自番号のついた名札を付け、参加者全員のリストを受け取った。最初に111人の海上自衛隊員が自己紹介し、女性がその後に続いた。男性が自己紹介するたびに女性は参加者リストと照らし合わせ、外見を評価した。女性の番になると、自衛隊員も真剣なまなざしでリストを確認した。

小野寺防衛相のスピーチが終わると、すぐに昼食の時間になった。空揚げ、ソーセージ、焼きそば、ポテトサラダなどを食べながら、多くの参加者が話し相手を見つけた。

派遣事務員として働く河村実恵さん(35)は、ある海上自衛隊と会話を楽しんでいた。河村さんには陸上自衛隊員と結婚した友人がおり、自衛隊員に良いイメージを持っているという。会話からは、日本のために全力で働く自衛隊員を支える妻になりたいと、自らを売り込んでいた。

昼食後は、自衛隊員が基地に停泊しているはたかぜ型護衛艦に女性を案内し、広い甲板を散歩した。海上自衛隊は自らをアピールする機会を利用して、戦艦や武器についての知識を披露したり、仕事について誇りを持って語ったりしていた。

会社員の松尾朋子さん(28)は、自衛隊についてよく知るために大阪から参加したと話す。「祖父が海軍で、船を一度目で見たかった」というのが参加の主な動機だが、イベントを通して海上自衛隊員との結婚も悪くはないと思い始めたという。夫が何カ月も家を空けるのであれば、自分も結婚後仕事を続けられるかもしれないというのも理由の1つだ。

その後、この日の最も盛り上がる企画がスタートした。各参加者がカードに気になる相手の番号を書き、主催者がマッチするカードを見つけるというものだ。1回目の投票で40組のカップルが成立し、2回目でさらに11組が成立した。相手を見つけたカップルは、他の参加者の拍手喝采を浴びた。

前出の河村さんは、谷口雄亮3等海曹(28)とカップルになり、「嬉しい!」と喜びを爆発させた。まずは友達付き合いから始めるそうだが、河村さんは35歳という年齢を理由に、あまり時間がないと話した。

谷口さんもまた、婚活パーティーの成果に満足したようだ。日本を守り、よりよくするために自衛隊員になったものの、これまで女性と出会う機会はほとんどなかったと話す谷口さんは、「自衛隊にいてよかった。真剣なおつきあいをしたい」と語った。

原文(英語):SDF: Looking for a Few Good Women — To Date
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2013/07/18/sdf-looking-for-a-few-good-women-to-date/

[THE WALL STREET JOURNAL]

Posted by nob : 2013年07月23日 10:43

言わずもがな、、、事故直後の現場映像を見れば素人にも事態は明らか。。。

■東電、汚染水の海への流出認める 「湾内にとどまる」

 東京電力福島第一原発の海近くの観測井戸から高濃度の放射性物質が検出されている問題で、東電は22日、汚染された地下水が海に流出しているとみられると発表した。さらに東電は坑道にたまった汚染水が今も地中に漏れ続けている可能性があるとみている。

 今回の問題で、海への流出を東電が認めたのは初めて。東電は、原発の港湾外の海水に放射性物質の濃度の変動がほぼないことから、汚染は港湾内にとどまるとの見方を示している。しかし、東電が地元漁協などへの理解を得た上で、原発に流れ込む前に地下水をくみ上げて海に放出する計画は実現がさらに難しくなりそうだ。

 港湾内で採取した海水からトリチウム(三重水素)が検出されている。日によって値は変動するが、今月3日に1リットルあたり2300ベクレルを検出。4月の20倍に上昇した。さらに井戸の水位が潮位の変動で上下しており、東電によると、放射性物質に汚染された地下水が港湾内の海水と混じり合っているとみられるという。

 また、東電は井戸水から検出された放射性物質が事故直後に漏れ出た汚染水によるものだけでなく、地下の坑道にたまっている1万トン余りの汚染水が現在も地中に漏れ出て汚染された可能性もあると判断した。

 東電原子力・立地本部の尾野昌之本部長代理は「汚染物質を外に出さない努力をしてきた。今回の状況を重く受け止めている。大変ご心配をかけて申し訳ない」と謝罪した。

 今年5月に採取した井戸の水で汚染が発覚。当初、東電は事故直後に海洋流出した高濃度の汚染水が地中にしみ込んだものと推定。海への流出は「判断できない」としてきた。一方、原子力規制委員会は今月10日、汚染水の海への拡散が強く疑われると指摘していた。

[朝日新聞]


■福島第1原発、地下水放出厳しく 汚染水の海洋流出で

 東京電力が22日、福島第1原発の汚染水の海洋流出を初めて認めた。待ったなしの状態が続く汚染水対策は再び暗礁に乗り上げる可能性が出てきた。東電は汚染されていない地下水を海洋放出する計画だが、汚染水の流出で地元漁協の理解を得ることは厳しくなることが予想される。廃炉を進める最重要課題の汚染水対策は抜本策が見いだせないでいる。

 流出した汚染水は、原子炉建屋の海側にある地下水だ。この地下水がなぜ汚染されているかは不明だが、主に(1)事故直後の平成23年4月に汚染水漏れがあった際の水が地下に滞留(2)地下水が原子炉建屋などを通って汚染され続けている-の2つが考えられる。

 汚染水対策は深刻だ。原子炉建屋には1日に約400トンの地下水が入り込み、放射性物質と混ざり合い、汚染水となっている。東電は事故直後から、地上タンクに汚染水を入れて保管している。これ以外に、地下貯水槽でも保管していたが、土壌汚染が確認され地上タンクへと移っている。

 タンクの容量も限界を迎えており、東電は建屋に地下水を流入させないよう凍土壁を作る計画がある。さらに建屋に流入する前の汚染されていない地下水を海洋に流すことも予定していた。ただ、地元漁協の承諾が得られず海洋放出は見送られたままとなっていた。

 東電は、放射性物質の海洋流出について港湾内のフェンスと防波堤で囲まれた限られた範囲だと説明。港湾全体や港湾外の海洋には影響はないとしている。

 ただ、今回の判断に至った潮位や雨量のデータは今年1月から継続的に取っていた。6月26日の原子力規制委員会定例会で委員が潮位変化による流出の可能性を指摘。東電はそれから本格的にデータの検討を始めたが、1カ月近くたってからの海洋流出の判断は遅いともいえる。

 汚染水が敷地内に増え続けることは廃炉を進めるうえでのリスクで、早急な対策が必要だ。そうした対策を進めるには東電の説明が信用に足るものかどうかにかかっている。速やかな公表と説明責任が東電には求められる。(原子力取材班)

[産経新聞]

Posted by nob : 2013年07月23日 10:36

「内なる芸術家」に徹し続ければ、自ずと成果と評価は付いてくる。。。

■クリエイティブな仕事に求められる「3人の自分」:適切なタイミングで使い分けるのが大事

何かを創りだそうとする時、素晴らしいアイデアが生まれたばかりの段階で、「おかしな物は絶対に作るまい」とか、「これは市場に受け入れられるだろうか?」といった考え方をしがちです。しかし、どれもこの段階ではふさわしくないもの。

クリエイティブな仕事に対して複数の視点を持つのはたいへん良いことですが、それも、適切な時に適切な見方ができればの話なのです。

生産性とアイデアに関する情報を提供するブログサイト「99U」で記事を執筆しているTara Mohr氏は、次のように述べています。

創造における初期の段階で必要なのは、「内なる芸術家」です。その役割は、素案を作り、アイデアとインスピレーションを得てそれを形にすること。芸術家が力を発揮するためには、「好奇心」、「遊び心」、そして「安全」が必要です。芸術家は、他人の意見という攻撃から守られていなければなりません。

その次の段階で作業を引っ張るのは「内なる編集者」です。その役割は修正と調整、そして構造化です。芸術家が他人の考えを気にしてはならないのに対して、編集者はオーディエンスを視野に入れ、芸術家の意図が効果的に伝わるようにします。

最後に登場するのが「内なる広告代理人」です。その役割は、売り文句を考えて、外部の関係者に情報を与え、売り込み先を見つけること。広告代理人は、神経が図太く勇敢で、市場をよく知っています。

Mohr氏によると、上記のプロセスが必ずしもこの順番で起こるとは限りませんし、自らの意志で役割を切り替えなければならないこともあるそう。いずれにしろ、支障なく仕事を進めるためには、「クリエイティブな自分」とそのプロセスをよく知ることがとても大切なのです。

Is An Inner Argument Holding Back Your Productivity? | 99U

Adam Dachis(原文/訳:吉武稔夫/ガリレオ)
Photo by xy (Shutterstock) ARENA Creative (Shutterstock)

Posted by nob : 2013年07月18日 07:54

いつまで放置するのか、、、東電と年金機構は解体からしか始まらない。。。

■「悩んだら払え」年金ずさん給付 機構に“指示”文書

 日本年金機構(旧社会保険庁)が時効撤廃特例法の解釈を誤って年金給付を行っていた問題で、機構のコンピューター端末にある担当部局の共有フォルダー内に、給付の是非について「悩んだら払え」と指示する作者不明の内部文書が存在することが16日、分かった。機構側は個人的に作成された文書としているが、給付の是非に関する判断が現場任せに行われる中でこのような文書が誕生し、文書が現場の混乱を助長させた可能性がある。

 機構によると、文書は特例法に基づく給付業務を行う担当者が閲覧できるパソコン内の共有フォルダー内にあった。右上には「平成22年7月29日訂正」とあり、16日になっても存在していた。

 文書は、特例法にのっとって、氏名や生年月日に訂正があったり、記録が古いケースだったりする際の「給付条件」が記されている。その上で、文末に「悩んだら払えです」とある。「給付条件」だけで判断ができない場合に職員個人の裁量に委ねたと解釈できる内容だ。

 フォルダーには、支払い給付作業にあたる職員のスケジュールや各種法令など業務上必要な資料も保管され、担当者間の意識共有に利用されていた。

 機構側は「文書は存在しているのに誰が作成したか分からない。問題だ」としている。同時に「個人的な文書であり、機構が作成した指示文書ではない」とも強調した。一方、給付業務を行う担当者の一人は、フォルダー内の文書を判断基準の一つとしていたことを明らかにした。

 機構を所管する厚生労働省年金局は、産経新聞の取材を受けて16日、機構に聴取した。その結果、文書について「私物が入っているのはまずい」として削除するよう機構に求める方針を決めた。

[産経新聞]

Posted by nob : 2013年07月18日 07:51

侵入できてしまうという現実、、、日本も言わずもがな。。。

■仏原発にグリーンピース活動家侵入、警察が拘束

 【パリ=三井美奈】仏南東部ドローム県のトリカスタン原発に15日、環境団体グリーンピースの活動家約20人が侵入し、同原発の閉鎖を求める垂れ幕を掲げ、警察に身柄を拘束された。

 仏原子力安全局(ASN)は、「侵入は、原子炉のある建物には至らなかった。原発の安全性に影響はない」と発表した。侵入したのは仏やイタリア、スペイン人らのグループで警察の事情聴取に応じたという。

 同原発は1980年に稼働を開始。オランド政権は2025年までに、電力の原子力依存度を現在の75%から50%に下げる目標を掲げており、グリーンピースは稼働30年を超える原発の閉鎖を求めている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2013年07月18日 07:48

平和憲法を放棄し軍国化に走り、原発を再稼働させまた途上国に広め、実体なき経済成長の幻想、既得権者たちのためだけの増税、そして誰も責任を取らない、、、みんなこれでいいわけな

■特別寄稿・江川紹子 与党に白紙委任?それともチェック&ブレーキが必要? <参院選・特別コラム>

特定の政党や政治家を強く支持していたり、返さなくてはならない義理がある人を除いて、今回ほど投票意欲の湧きにくい選挙はないのではないか。

何しろ、すべてのマスメディアが、与党の大勝利を「予言」している。いや、「予言」などと言い方は曖昧に過ぎる。「断言」と言った方がいいかもしれない。何しろ、1人区は自民党が総なめの勢いらしい。有権者にすれば、「結論が決まってるなら、今さら…」の気分だろう。それでも、自公大勝で結構、という人はハッピーだろうし、大いに盛り上がればよい。だが、「それはちょっと…」と思う人は無力感が募っているに違いない。

そういう人たちも、定数2議席以上の複数区では、選挙区選挙でも野党議員を選ぶ選択に参加することはできる。しかし、こういう選択は、何やら敗戦処理をしているような気分に陥る。それに、「ここなら」「この人なら」という強烈なインパクトで引き寄せてくれる政党や候補者が、そうそういるわけでもない。誰を選んだとしても、衆参両議院で圧倒的な与党の前に何ができるのかを考えると、これまた途方もない無力感にとらわれていることだろう。

だが、選挙後に思いを巡らしてみると、無力感に身を任せてばかりついているわけにはいかない、ということに気づくだろう。

○3年間の白紙委任、その善し悪し

与党が圧倒的多数を占める衆院を早期に解散するとは考えられず、この参院選の後は3年間、国政選挙は行われない。私たちは、今後3年間、今の政権を全面的に信頼し、全てのジャンルにわたって任せる白紙委任状を渡すのか。それとも、参院にそれなりのチェック機能を確保しておくのか。今回の参院選は、それを決めるものだ。

安倍首相は、選挙戦5日目の8日、街頭演説で目標議席について、こう述べた。

「安定多数により、政治の安定により誇りのある日本をつくっていく」

これを聞いた報道各社は、次のような見出しを打った。

〈首相『安定多数』明言 目標70議席に引き上げ〉(産経新聞電子版)

〈安倍首相「安定多数」に言及=参院選目標引き上げ〉(時事通信)

首相はそれまでの目標を「与党で過半数」と述べ、自民、公明両党で63議席を目指すとしてきた。それを70議席に引き上げ、「安定多数」を得れば、すべての常任委員会で委員長のポストを独占し、委員の半数以上を占めることができる。

その後、安倍首相はこの言葉を引っ込め、「安定的な政治の力を与えてほしい。ねじれを解消する過半数を」という発言に戻った。しかし、単なるノリや勘違いで「安定多数」を口走ったのではあるまい。「与党の70議席は確実」と断言しているメディアもある。「安定多数」発言は、安倍首相の自信の現れと見るべきだろう。

では、与党が「安定多数」を確保した場合、国会はどういう状況になるのか。

衆議院では、自民党単独で294議席を有し、公明党と合わせると、3分の2以上の議席を制する「圧倒的多数」の状態。法案の強行採決はもちろん、秘密会の開催や国会議員の除名も与党議員の出席だけでできる。参議院で否決された議案も、衆議院で再可決できる。また、公明党が慎重な憲法改正については、日本維新の会と組めば、発議に必要とされる3分の2以上の議員を確保できる。

なので、参院で野党が多数派を形成していても、与党が通したい法案は通すことができる。最近の国会で、首相問責が決議され重要法案が廃案になったのも、「ねじれ」のせいではない。法案を可決させたければ、法案の決議を先に行い、その後で問責決議の採決を行えばよかったのだ。なのに、自民党が委員長ポストを握る参院議院運営委員会が、問責決議の先行を決めてしまった。「ねじれ」の弊害を演出するためだろう。

ただ、与党とすれば、「ねじれ」のために思うようなスピードでコトが進まないいらだちはあるはずだ。衆院定数0増5減を決めた選挙改革法案のように、意見が激しく対立している法案については、野党が参院の多数を占めていると、なかなか採決ができない。60日間が経過すれば否決されたとみなされ、衆院で再議決ができるが、与党からすれば著しくスピード感に欠ける。

今回の選挙で与党が大勝し、参院で「安定多数」を得れば、政府や与党議員が提出した法案は、どんどん衆院を通過し、参院でもするすると採決されていくことになるだろう。与党がやりたい政治が、実に効率的に行われることになる。

現政権を支持している人にとっては、この事態は「望ましい」だろう。ただ問題は、今後3年間にわたって、あらゆるジャンルで、支持を続けられるかどうか、だ。

その自信がある、という人にとっては、選択は簡単だ。迷うことなく、与党に1票を投じればよい。

だが、そこまでの白紙委任状を渡してしまうのは不安だ、という人もいるだろう。現政権のある分野の政策は支持しても、別のジャンルについては支持できない、という人もいるはずだ。もちろん、現政権のやることは、ほとんどすべて賛同できない人もいる。そういう人たちにとっては、参議院にある程度のチェック機能は残しておく必要がある。

かつては自民党の中で派閥が力を持ち、党内野党としての役割も果たしていた。その派閥は今では弱体化し、安倍首相に対してモノが言える重鎮もいない。そんな状況では、参院のチェック機能は、より重要になっている、とも言える。

「ねじれ」は、与野党の政争に利用されれば最悪で、政治は動かなくなる。だが、法案を複眼的に検討し、社会の多様な価値観を反映させるために働けば、大いに意味がある。与党が衆院の数を頼みに暴走しそうな時には、ブレーキ役にもなる。そのような機能を参院が果たすには、軽く「ねじれ」ているか、与野党が拮抗するくらいがちょうどいいのかもしれない。

そのためには、無力感を振り払って、投票に行かなければならない。1人区で、もうすでに当選者は決まったも同然、という選挙区の有権者も、比例代表がある。選挙区では勝ち馬に乗り、比例ではチェック役、ブレーキ役を選ぶという選択の仕方もあるだろう。

○ 憲法から「個人の尊重」が消える?

では、今のような状況で、有効に機能してくれそうなチェック役やブレーキ役を選ぶにはどうするか?

私は、まずは自民党の公約集を一読することを勧めたい。その中で、一番気がかりな項目、これから3年間にやって欲しくない事柄を抜き出し、そのジャンルについて、自分の考えに近く、チェック役やブレーキ役としての機能できそうな候補者や政党を選ぶ。与党が圧倒的多数な中で動くのだから、それなりに能力の高い人を見極めたい。

気になる項目は、人によって違うだろうが、私が特に注目したいのは、憲法問題だ。自民党公約集では、経済政策が前面に打ち出され、憲法については最後に書かれているが、実はこれが最も重要な選挙の争点ではないか、と思う。

安倍首相は、憲法改正に並々ならぬ熱意を持っている。参院選後の3年間で、改憲のための道筋をどの程度つけるのかは、今回の選挙結果が大きく影響する。

大切なのは、憲法をどのように変えたいのか、だ。

自民党はすでに憲法改正草案を発表している。自民党のホームページから簡単にダウンロードできるので、投票の前には、ぜひ読んでおきたい。

私は、初めてこれを読んだ時、本当に驚いた。日本国憲法で馴染んできた「個人の尊重」が消えている。基本的人権にも「公益または公の秩序に反しない限り」という条件がつけられる。家族が助け合うといった、私的な領域にまで国民の義務を課される。さらに国民にも憲法遵守義務が課せられる…。その他重要な項目で、私たちに価値観の変容を次々に迫る内容になっている。自衛隊に関しても、「国防軍」と名称を変更するだけでなく、多国籍軍の戦闘行為に参加できるようになる。この改正案が通れば、日本は、これまでの平和主義とは全く違う道を進むことになるだろう。

せっかくなので、現行憲法にももう一度目を通し、比べてみたらどうだろう。今、書店やコンビニで日本国憲法についての本がよく売れている、という。そこそこの規模の書店では、平積みになっている。国民の基本的人権や国の骨格を定めている憲法に、多くの人がもう一度目を向けようという気持ちになったのは、安倍首相の問題提起のお陰だ。

憲法をどうするかで、国民の生活や生き方、国の形が変わってくる。私はどういう国に住んで、どういう人生を送りたいのか。この国を、どんな国にしていきたいのか。3年先と言わず、5年先、10年先、さらにはもっと先の将来のことを考えながら、投票日を待ちたいと思う。

<筆者紹介> 江川紹子  1958年生まれ。東京都杉並区出身。ジャーナリスト。神奈川新聞社を経てフリーに。オウム真理教問題、冤罪事件や災害、教育問題などについて取材活動を重ねる。コメンテーターとしてのテレビ番組出演や雑誌記事執筆、著作も多数。

[gooニュース]


■安倍首相、ついに“封印”解く 9条改正を明言

 安倍晋三首相(自民党総裁)が15日、ついに“封印”を解いた。

 「われわれは9条を改正し、その(自衛隊)存在と役割を明記していく。これがむしろ正しい姿だろう」

 首相は参院選の遊説先で長崎国際テレビ番組のインタビュー(12日収録、15日放送)に応じ、憲法9条改正の必要性を明言した。これまでの選挙戦でも憲法改正の発議要件を緩和する96条改正に意欲を示してきたが、いよいよ“改憲の本丸”に攻め込んだ格好だ。

 21日投開票の参院選は、自民党の歴史的大勝が現実味を帯びている。産経新聞社とFNNの合同世論調査でも「与党圧勝」の流れは鮮明だ。

 首相の9条改正発言は当然、こうした選挙情勢を踏まえたものだ。しかし、それは圧倒的優位からの余裕ではなく、むしろ危機感からの発言だといえる。

 憲法改正の発議には衆参両院で3分の2以上の議席を確保する必要があり、参院では162議席が必要。憲法改正に慎重な公明党を除くと、今回の参院選で101議席を得なければならない。改憲に前向きな新党改革などの非改選2議席を加えても99議席と、ハードルは高い。

 今回の世論調査によると、自民党は69議席を獲得するものの、憲法改正で選挙後の連携を想定していたみんなの党と日本維新の会は各7議席にとどまる見通しだ。3党では計83議席となり、101議席に遠く及ばない。首相の危機感というのは、まさにここにある。

 「もう少し候補者を出せばよかった…」。首相側近からは最近、こんな声が聞かれる。

 自民党内には、複数区への2人擁立を東京(改選数5)、千葉(同3)にとどめた石破茂幹事長への批判もある。

 参院選後、首相は「3分の2」確保に向けた連携先を探さなければならない。

 「政治は志(こころざし)だから、民主党の議員も党派ではなく、この歴史的な大事に自分の信念、理念に沿って参加してもらいたい。党の枠組みを超えて呼び掛けたい」

 首相は4日の産経新聞のインタビューでこう述べていた。そして15日の発言で、自らの改憲への志を明確にした。

 「民主党は潰れる運命にある。党を飛び出す改憲派との連携が憲法改正を実現する上でカギを握る」

 自民党憲法改正推進本部の幹部は15日、こう語った。(加納宏幸)

[産経新聞]


■原発週報:8日〜14日 説明つかない汚染拡大 /福島

 ■福島第1原発の建屋海側の地下水汚染問題で、観測井戸の測定値の急上昇が相次いだ。2号機建屋東側の新設井戸「NO1−2」で、放射性セシウム134が1リットル当たり1万1000ベクレル、137が2万2000ベクレルと前週の100倍強に跳ね上がった。東京電力は、水をろ過し土を取り除いたところ前週並みの数値だったと発表、セシウムが付着した土の混入が上昇の原因との見方を示す。今回の汚染の発生源である疑いが強いと東電がみている事故直後の高濃度汚染水漏えい場所は、この井戸のすぐそば。このため地中に濃いセシウムが残っている可能性も高い。ところが、こうした想定と反対方向にある南側(3、4号機寄り)の観測井戸「NO2」「NO3」でも、ベータ線を出す放射性物質が同1700ベクレル、1400ベクレルに急上昇。海側全域に汚染が広がっている模様で、過去の漏えいだけでは説明がつかなくなった。東電は8日から、北側の護岸の土に水ガラスを流し込んで固め、海への汚染水流出を防ぐ工事を始めたが、汚染が広がる南側2カ所にも対策を迫られることになった。

 ■4月に汚染水漏えいが発覚した、建屋陸側にある地下貯水槽1号周辺の観測井戸4カ所で10日、これまで検出限界値(同28ベクレル)未満だったベータ線を同最大150ベクレル検出。汚染水は移送済みだが、周辺土壌への汚染拡大が濃厚になった。

[毎日新聞]


■本当に金利が上昇すれば、日本財政はもたない 米国の金融緩和終了後の世界は、どうなるのか

FRB(米連邦準備制度理事会)のベン・バーナンキ議長が、金融緩和から脱却する可能性に言及した。もしそれが実現するなら、10年以上の期間にわたって続いた世界のマクロ的経済環境は、大きく変わることとなる。

ただし、バーナンキは、脱却のためにはいくつかの条件が満たされなければならないとした。したがって、脱却が本当に実現するのかどうかは、分からない。実現するにしても、いつになるかは、はっきりしない。

ただし、世界経済の新しい均衡がどのようなものになるかを考えておくことは有意義だろう。特に、その均衡の中で日本経済がどのような状態になるかは、重要な問題である。

これまでは、金融緩和のために投機資金が世界中の経済を不安定化させてきた。リーマンショック後の世界は「ニューノーマル」といわれたが、安定的な均衡状態には達していなかったわけだ。本当の意味のニューノーマルとは、安定的な均衡である。その世界はどのようなものか?

現在と比べての最大の変化は、金利が上昇することだ。それによって、投機資金を低利で調達できる時代が終わる。そこで、リスクの高い投資対象から資金が引き上げられる。

市場はこのような変化を見越して、すでに調整を始めている。まず、新興国からの資金流出が起きている。アメリカの金利はそれで下がるのではなく、むしろ上昇している。これまでのアメリカでは、実質金利を計算するとマイナスになっていた。これは異常な状態だったので、是正が生じているのだ。5月中旬まで2%未満だった10年国債利回りは、6月25日には2.6%を超えた。それにつれて日本の金利も上昇している。

[東洋経済オンライン]

Posted by nob : 2013年07月18日 07:24

これもまた一つのかたち。。。

■終活ブームの中「墓トモ」広がる
「墓トモ」って知ってる? 他人同士が墓を通じて縁づくり

 「墓トモ」という新語が、言葉が急速に広がっている。家族や親戚ではない他人同士が、一緒に墓に入ることを前提に新しい人間関係を築くことをいう新語だ。3年ほど前から使われ始め、昨今の終活ブームの中で一挙に広がりを見せている。

 折しも東京は15日、他の地方よりも1カ月早いお盆を迎え、祖先の墓参りに行く人も多い。近い将来、墓参りは、祖先を供養するためのものではなく、「墓トモ」を供養するという意味合いを持ったものになるかもしれない。

[産経新聞]

Posted by nob : 2013年07月15日 02:22

雇用者と被雇用者の発想の転換による成熟の時代における社会構造再構築の好機。。。

■非正規労働2000万人超す 介護者、60歳以上5割

 総務省が十二日発表した二〇一二年の就業構造基本調査によると、非正規労働者の総数(推計)は二千四十二万人と〇七年の前回調査から百五十二万人増加し、初めて二千万人を超えた。雇用者全体に占める割合も38・2%と2・7ポイント上昇して過去最高を更新。過去二十年間で16・5ポイント増え、正社員を中心とした日本の雇用形態が大きく変化している実態がより鮮明になった。 

 調査では、介護をしている全国の五百五十七万人のうち、六十歳以上が約五割を占めることも判明。老老介護の問題が深刻になっている現状も浮き彫りになった。

 過去五年間に転職した正規労働者のうち非正規に移った割合は40・3%と前回調査と比べて3・7ポイント増えたのに対し、非正規から正規へ移った割合は24・2%と2・3ポイント減っており、雇用の不安定化が一段と進んだ。

 この結果、雇用者全体のうち正規労働者は百二十一万人減少する一方で、パート・アルバイトは百一万人、契約社員は六十五万人、嘱託は十三万人、これら以外も十四万人それぞれ増加。リーマン・ショック後の景気悪化時に「派遣切り」が社会問題化した派遣労働者は四十二万人減った。

 男女別の非正規労働者の割合は、男性が22・1%、女性は57・5%で、ともに2ポイント以上増えた。

 また、仕事も通学もしていないニートが十五〜三十四歳人口に占める割合は0・2ポイント上昇して2・3%となった。

 過去五年間に介護を理由に仕事を辞めた人は四十八万人で前回調査から八万人減ったが、六十歳以上では逆に三万人増加。企業による介護休業制度の整備が奏功した六十歳未満との間で、「介護離職」をめぐる二極化の傾向が鮮明になった。

 都道府県別の就業率は東京(62・5%)、愛知(61・4%)が高く、非正規の割合が高いのは沖縄(44・5%)、北海道(42・8%)だった。

 調査は五年ごとで、今回は全国の約四十七万世帯で十五歳以上の約百万人を対象に実施した。

[東京新聞]


■パート、アルバイト、働かない人増加 正社員は減少

総務省が統計発表

ニートは増加。働く人でもパート・アルバイトが増え、正社員は減っている。総務省が12日に発表した2012年の就業構造基本調査によると、こんな国内事情が明らかになった。

非正規雇用が過去最多

総務省は12日、2012年の就業構造基本調査の結果を発表した。正規雇用で働く人が減少。非正規雇用者は過去最多の2042万人と、統計を取るようになって初めて、2000万人を超えた。

雇用者全体の38.2%を非正規雇用が占めており、女性では57.5%と6割に迫る。背景には、正規雇用者が多い製造業などの海外移転と、アルバイト・パート雇用の多いサービス業、・小売業で働く人の増加がある。

働く人が減少 仕事があっても先行き不安

働く人の数も減少しており、15歳~34歳ではニートの占める率が2.3%にのぼった。前回2007年の調査に比べ、0.3ポイントの増加となっており、依然下げ止まっていない。

全体でも男性の有業率は68.8%、女性48.2%でやはり5年前に比べて低下している。また、雇用期間についても、役員を除く雇用者で雇用期間の定めがある者が22.6%もみられた。

非正規雇用では雇用期間の定めがある者が52.7%と過半数を占めており、働いていても先行きに安心感を持てない人が多いことが浮き彫りとなった。

[税金と保険の情報サイト]

Posted by nob : 2013年07月15日 02:19

まずは原発をなくそうという意思、、、そして代替再生可能自然エネルギー開発に着手すること。。。Vol.2

■参院選に影響?原発再稼働に反対50%

 共同通信社は13、14両日、参院選での有権者の動向を探るために全国電話世論調査(第4回トレンド調査)を実施した。政府が「安全性は確認された」とした原発の再稼働について、反対が50・6%、賛成40・0%だった。比例代表の投票先政党の1位は自民党の30・6%で、前回調査の29・8%とほぼ横ばいだった。安倍内閣の支持率は前回の64・2%に対し65・3%で堅調に推移した。

 原発再稼働に反対する有権者が半数を超えたことは、各党の原発政策が参院選の結果に影響する可能性を示している。積極姿勢の安倍政権はあらためて慎重な判断が迫られそうだ。

 この他の比例代表の投票先は、民主党が7・4%(前回比0・3ポイント増)、公明党が7%(1・4ポイント増)と続いた。日本維新の会4・9%(0・6ポイント増)、共産党3・8%(0・8ポイント減)、みんなの党3・3%(0・3ポイント減)、生活の党が1・5%(0・6ポイント増)、社民党0・7%(0・1ポイント減)、みどりの風0・2%(0・1ポイント減)だった。

 ただ「まだ決めていない」との回答が前回と比べて3・8ポイント減ったものの、依然34・3%を占めており、情勢が変化する可能性が残っている。

 内閣不支持率は前回の26・5%から24・7%にやや減った。

 参院選に「大いに関心がある」「ある程度関心がある」とした人は計73・9%で前回よりも3ポイント上がった。今回の参院選から解禁されたインターネットを使った選挙運動に対しては「大いに参考にする」「ある程度参考にする」は計25・6%(7・8ポイント減)と、減少傾向が続いている。

 投票先を決める際に重視する課題では「景気や雇用など経済政策」35・1%、「年金や医療など社会保障制度」26・6%、「消費税増税の是非」9・7%、「原発再稼働の是非」6・8%の順だった。

 参院選の結果、与党が参院で過半数を占める方がよいとして「ねじれ」解消を求める人は56・8%で、過半数を割る方がよい29・9%を前回に続いて上回った。(共同)

[日刊スポーツ]


■玄海など再稼働に800人反対 国会前で脱原発抗議行動

 九州電力による佐賀県の玄海原発3、4号機について再稼働に向けた安全審査が原子力規制委員会に申請された12日、東京・永田町の首相官邸や国会正門前では62回目の脱原発を訴える抗議行動が開かれた。

 日が沈んでも気温が31度近くある中、約800人の参加者が「玄海やめろ」「再稼働反対」などと声を上げた。

 東京都豊島区から弟の亮一さん(56)と参加した会社員で姉の横山美子(よしこ)さん(62)は「福島事故の後始末もできていないのに玄海原発含め再稼働などとんでもない」と話した。弟の亮一さんも「福島事故直後の放射性物質の拡散情報などを開示しなかった国や電力会社は、いくら安全性を示しても信用できない」と話した。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2013年07月15日 01:58

強制すべき事柄はない。。。

■君が代不起立、初の賠償確定=都の上告受理せず―最高裁

 入学式や卒業式で、国旗に向かった起立と国歌斉唱を義務付けた東京都教育委員会の職務命令に従わず、停職処分を受けた都立養護学校元教員の女性(63)が、都に300万円の損害賠償などを求めた訴訟で、最高裁第2小法廷(小貫芳信裁判長)は12日付で、都の上告を受理しない決定をした。都に30万円の支払いを命じた差し戻し控訴審判決が確定した。

 女性側代理人によると、君が代不起立訴訟で賠償命令が確定したのは初めてとみられる。

 一、二審は女性の訴えを退けたが、最高裁は懲戒権者の裁量の範囲を超えているとして停職処分を取り消し、賠償請求について高裁に審理を差し戻した。

 東京高裁は、処分について都の過失を認めた上で、「停職中、教壇に立てないことによる精神的苦痛は、支給されなかった給与の支払いでは回復できない」として、都に賠償を命じていた。

[時事通信]

Posted by nob : 2013年07月12日 23:55

言わずもがな、、、二年間垂れ流し。。。

■福島第一3号機付近で限度の100万倍セシウム

 東京電力は11日、福島第一原子力発電所3号機タービン建屋近くにある深さ約30メートルの立て坑内の汚染水を調べたところ、国が定めた許容限度の約100万倍にあたる放射性セシウム137を検出したと発表した。

 港湾付近の井戸から放射性物質が検出されている問題で、原子力規制委員会は、立て坑の汚染水の漏えいを原因の一つではないかと考えており、汚染水を早急に抜き取るよう指示している。

 調査は10日に行われ、水深1メートルの場所で、セシウム137が1リットル当たり1億ベクレルだった。6月までに調査が行われた2、4号機の立て坑内の濃度と比べ、10〜1000倍高い。

 また、東電は海から約25メートルの井戸で7日に採取した地下水から、ストロンチウム90が同1200ベクレル検出されたと発表した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2013年07月11日 23:50

まずは原発をなくそうという意思、、、そして代替再生可能自然エネルギー開発に着手すること。。。

■「原発のない社会作るのは、意思の問題だ」 菅・元首相

東京電力福島第一原発の所長だった吉田昌郎さんをはじめとする皆さんの努力があって、そこまでいきませんでしたが、原発事故は一歩間違えば半径250キロ、人口で5千万人が家を離れ、仕事を離れて避難しなければいけなかった。日本の国土の3分の1のところから5千万人の人が逃げる。戦争以外にこれだけの被害をもたらす事故を私は知りません。

 「国家として機能しなくなっても、日本社会は耐えうると思って原発をまた使おうとしているんですか」と安倍晋三首相に聞きたい。安倍さんだけでなく一人一人考えるべきだ。原発のない社会を作ることこそが原発事故をなくす。決して技術的に難しいわけではない。意思の問題だ。(東京都立川市での無所属候補の応援演説で)

[朝日新聞]


■東電の電力使用率92%…今夏最大、不安材料も

 東京電力管内の10日の使用電力は、冷房の使用が増えた午後2時台に4999万キロ・ワット(速報値)に達し、3日連続で今夏の最大を更新した。

 供給電力に対する使用電力の割合を示す「使用率」は92%と、7月で初めて90%を超えた。

 東電は、7〜9月の需給見通しとして、供給余力を示す予備率は4・8〜8・9%を確保できると見ている。安定供給に最低限必要な3%を上回るが、老朽化した火力発電所を活用しており、不安材料を抱えている。安倍首相は9日のTBSの番組で、「古い火力発電所もフル稼働している。定期点検もできない状況だ」と述べ、今夏の電力供給が綱渡りの状況であるとの認識を示した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2013年07月11日 22:29

合掌、、、遺志を継ぐべき国、支えるべきは私たち国民。。。

■58歳壮絶死…東電・吉田元所長の「現場力」 親分肌で人情の男

 事故が起きているのは本店ではなく現場だ−。9日、食道がんのため58歳で亡くなった東京電力福島第1原発の元所長、吉田昌郎(まさお)氏。東日本大震災による爆発事故から病気療養で退任するまでの約250日間、所長として事故収束の陣頭指揮を取り、大惨事に身をなげうった。頭でっかちの技術屋ではなく、厚い人望で作業員をまとめ上げる現場に強い男だった。

 吉田氏は2011年3月の事故時、現場に介入してくる首相官邸と東電本店に対し、現場の判断を貫き通した。東電が公開した社内テレビ会議の映像などからは、さまざまな思いで事故と対峙し苦悩する姿があった。

 「これから海水注入中断を指示するが、絶対に注水をやめるな」。同年年3月12日、水素爆発した1号機への海水注入をめぐり、「首相の了解がない」と中断を求めた本店に反し、小声で作業員にこう伝え、自らの判断で事態の悪化を防いだ。

 「やってられんわ。そんな危険なこと作業員にさせられるか」。原子炉格納容器が水素爆発するのを防ぐため窒素ガス注入を指示する本店幹部に大声で食ってかかったことも二度三度ではない。

 そんな過酷な現場に向かっていく部下や協力会社の作業員には「感謝」を超えた特別な思いがあった。

 「放射能がある現場に何回も行ってくれた同僚たちがいる。私は見てただけ。部下は地獄の中の菩薩だった」。昨年8月、福島市で開かれたシンポジウムにビデオ出演し、こう語っている。

 事故から約2週間、不眠不休で陣頭指揮にあたっていた吉田氏。休養で東京にいったん戻る際、現場に残り作業にあたる所員に、目に涙を浮かべながらこう言って去るシーンがテレビ会議映像にある。「私は肉体的にもかなりガタがきている状態になっています。非常にじくじたる思いですけれども。またここに戻ってきて、皆さんと一緒に仕事をしたいと思います。本当に申し訳ないんだけど…」

 歯に衣着せぬ率直な物言いは、社内で「自信過剰」とみられることもあったが、部下や作業員を常に気遣い、下請け業者からの信頼は厚かった。

 『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日』の著者でジャーナリストの門田隆将氏は産経新聞の取材に「官僚主義的と批判される東京電力の中でも破天荒なタイプだった。リーダーシップだけでなく、技術や機械にも詳しいオールマイティーの人。部下たちからも信頼が厚く、『吉田さんじゃなかったらだめだった』と口をそろえていた」。各方面から惜しみ、悼む声が相次いでいる。

[zakzak]


■東電・吉田元所長 食道がんと闘病中も「福島に戻りたい!」

 東日本大震災による福島第一原発事故の収束作業を陣頭指揮した東京電力・吉田昌郎元所長(享年58)が、7月9日、食道がんのため亡くなった。 1979年、東電に本社採用で入社。しかし、東京工業大学大学院出身の吉田さんは、重役のほとんどが東京大学OBという東電において「傍流中の傍流」、その会社人生のほとんどは、本社ではなく、現場の原子力発電所を渡り歩いていた。

 吉田さんは2010年6月、4度目となる福島第一原発勤務を命じられる。そして2011年3月11日、その時を迎えた。巨大地震と津波は、原子炉の炉心を冷却する装置を破壊。吉田さんは冷却装置の代わりに、海水を注水することで炉の安定を図ったが、当時の菅直人首相(66才)は海水注入の中断を指示した。しかし、吉田さんはこれに背いた。

「吉田さんは官邸の指示を無視して、独断で注水を継続しました。上司や国の命令とはいえ、現場を知る吉田さんには到底、それが正しい判断とは思えなかったんでしょう。結果、吉田さんは日本を救ったんです」(東電関係者)

 その後も吉田さんは不眠不休で事態の収束にあたった。だが同2011年11月、会社の人間ドックで食道がんが発覚、療養のため現場を離れることになってしまう。厳しい抗がん剤治療や外科手術に耐えた吉田さん。しかし、昨年7月には脳出血に倒れ、体力は限界だった。それでも吉田さんの脳裏から、福島第一原発のことは離れなかった。

「2008年、社内で福島第一原発に10m超の津波が押し寄せる可能性があるという試算が出されたことがあったんですが、当時、原子力設備管理部長だった吉田さんは、“そのような津波は、実際にはこない”と主張したんです。

 ですから、大震災以降、彼はずっと責任を感じていました。だから、現場で働く人々や福島の人たちのためにも何とかしなければならないという思いが強かったんだと思います。意識を失うまで、“福島に戻りたい!”と言っていたそうです」(吉田さんの知人)

 吉田さんの遺志を継ぎ、今なお福島第一原発では、現場の社員・従業員が復旧にあたっている。

[女性セブン]

Posted by nob : 2013年07月11日 22:25

福島原発を一刻も早く政府直轄とし、作業員全員を直接雇用国家公務員待遇に、ひいては電力会社の解体国有化を、、、本気で取り組むことこそが推進してきた者の責務。。。

■東日本大震災:福島第1原発事故 内部被ばく線量、431人を上方修正−−厚労省

 厚生労働省は5日、東京電力福島第1原発事故の緊急作業に従事した作業員の内部被ばく線量について、東電と元請け事業者の評価値に食い違いがあるとして、再評価した結果を公表した。最大で48・9ミリシーベルト低く評価されており、431人の数値を上方修正した。原因は、元請け側で統一された被ばく評価方法を使っていなかったため。

 被ばく線量が増えたのは431人で、平均5ミリシーベルト、最大48・9ミリシーベルト。減ったのは19人で、平均2・1ミリシーベルト、最大9・2ミリシーベルトだった。見直しで被ばく限度の100ミリシーベルトを超えた人は6人増えて173人になった。【東海林智】

[毎日新聞]


■社説:原発新基準施行 安全神話決別の節目に

 福島第1原発の過酷事故から2年4カ月。きょう、原発の新規制基準が施行され、再稼働をめざす電力各社がこぞって審査を申請する。

 新基準の施行は「事故前」と「事故後」を分ける、大きな節目である。事故前の安全神話を覆す最初の一歩としなくてはならない。

 にもかかわらず、徹底した切り替えとできるかどうか、心もとない点がある。第一に、早期の再稼働に向けた「見切り発車」の姿勢が、電力会社に見えることだ。

 たとえば、多くの原発が事故時の活動拠点となる「緊急時対策所」の整備を「仮設」で乗り切ろうとしている。放射性物質を含む排気に備えた「フィルター付きベント」も設置されていない。

 もし、形さえ整えばいいと考えているとしたら、事故前と何も変わらない。安全確保を国任せにする電力会社の姿勢は、海外の規制当局関係者からも批判されてきた。国の規制は「最低限」の基準である。それを超えて、電力会社自らが安全性を高めようとしなければ、原発のリスクは減らせない。

 そうした「安全文化」は規制基準では判定できないが、原発の安全確保と密接にかかわる。先週、大飯原発の運転継続が認められた関西電力は、対策を小出しにし、「基準を満たす最低線を探ろうとした」と原子力規制委員会から批判された。これでは、国民の信頼は得られない。

 過酷事故が起きた場合の対応にも懸念が残る。国際的には防災対策まで含めた「5層の防護」が常識だが、事故前の日本はそこまで考えていなかった。これを改めるのは当然だが、まだ徹底していない。

 規制委は新たな災害対策指針を定め、防災の重点地域を30キロ圏へ広げたが、大飯原発のある福井県もまだ防災計画を改定中だ。計画が策定済みの場合も、放射性物質の放出が起きた時にどう避難するか。甲状腺を守る安定ヨウ素剤を飲むタイミングをどのように住民に知らせるか。現実的な道筋はよく見えない。

 政府は再稼働に前のめりになっているが、新規制基準にはリスクの高い原発をふるいにかける重要な役割があることも忘れてはならない。運転40年で廃炉とする原則や、新しい知見を既設炉に反映させるバックフィットをきちんと守り、型が古く、老朽化した原発は積極的に廃炉にしていく必要がある。敷地内に活断層の存在が疑われるなど地震や津波のリスクが大きい原発も同様だ。

 事故から2年余を経て、「地震国」日本の原発のリスクはどれだけ下げられたのか。それを、規制委も電力会社も、目に見える形で示してもらいたい。

[毎日新聞/8日追加]

Posted by nob : 2013年07月06日 12:05

言わずもがな、、、事故当初から垂れ流し。。。

■福島第1原発:高濃度汚染水検出 2号機、別の井戸で90万ベクレル 海から25メートルで検出

 東京電力は5日、福島第1原発2号機タービン建屋と海の間に新たに設けた観測用の井戸から、1リットル当たり90万ベクレルのストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質が検出されたと発表した。この井戸の北東にある別の井戸から採取した水では3800ベクレルとなっており、200倍以上の濃度だった。2011年4月の事故直後に高濃度汚染水が漏れた地点に近く、東電は「一部が地中に残っている可能性がある」と説明している。

 東電によると、新しい井戸は海から約25メートルの地点に掘り、5日に水を採取。この井戸から23メートル北側の井戸からは、トリチウム(三重水素)最高50万ベクレル、ストロンチウム90が1000ベクレル含まれる高濃度の汚染水が検出され、海への汚染水流出が懸念されている。【藤野基文】

[毎日新聞]


■福島第1原発:高濃度汚染水検出 2号機、海側の井戸で最高の60万ベクレル

 東京電力福島第1原発2号機付近の観測用井戸から高濃度の放射性物質が検出されている問題で、東電は7日、海から約6メートルの井戸で5日に採取した水から、1リットルあたり60万ベクレルの放射性トリチウム(三重水素)を検出したと発表した。海への放出基準の10倍にあたる。この井戸ではこれまでで最も高い濃度。東電によると、観測は昨年12月に始めた。東電は「2011年4月に海に漏れた高濃度汚染水の一部が地中に残留した影響とみられ、海に流出しているか確認中」としている。【奥山智己】

[毎日新聞/8日追加]

Posted by nob : 2013年07月06日 12:01

脱原発?脱原発依存??いずれにせよ、再生可能自然エネルギー開発推進に邁進するのは…、今でしょっ!!!

■9月に再び「原発ゼロ」 電力不足懸念、解消遠く

 北海道、関西、四国、九州の4電力会社は5日、原子力規制委員会に対し、原発の新規制基準施行初日の8日に再稼働に向けた安全審査を申請する意向を伝えた。東京電力も柏崎刈羽原発(新潟県)の申請に向けて地元との調整を続ける。ただ、現在唯一運転している関電大飯原発3、4号機(福井県)は9月には定期検査で停止し、8日に申請する原発も9月の時点では審査が終了しないのは確実だ。国内で稼働する原発は約1年2カ月ぶりにゼロとなる見通しで、電力不足の懸念解消はまだ遠い。

 平成23年3月の東電福島第1原発事故以降、安全面の不安などを背景に原発は順次停止した。24年5月には北海道電泊原発3号機が停止し、国内の原発50基はいったん全て停止。昭和45年以来、42年ぶりに稼働原発ゼロの状態となった。

 その後、関電管内で電力不足の懸念が高まり、当時の野田佳彦首相が大飯原発の再稼働を決断。平成24年8月に大飯3、4号機が相次いで営業運転に入った。

 大飯3、4号機は新基準施行後も継続して稼働することを認められているが、原発は営業運転開始から13カ月以内に定期検査を受ける必要がある。3号機は9月2日、4号機は同月15日にそれぞれ期限を迎え、運転を停止して検査に入る。再稼働は他の原発と同様、規制委の安全審査をクリアすることが条件となる。

 新基準に基づく安全審査では過酷事故や自然災害、テロなどへの備えを厳しく確認する見通しだ。敷地内に活断層の存在が指摘されている原発は調査が終了するまでは審査に入れない。

 審査期間は不透明だが、「半年はかかる」(規制委の田中俊一委員長)とされる。新基準施行直後に審査を申請した原発でも再稼働するのは早くても年末年始ごろになるとみられる。審査や地元との調整が長引いた場合、電力会社の経営や冬の電力需給に影響が出るのは避けられない。

 特に北海道では泊原発が年末年始に再稼働できないと2年連続で原発のない冬を迎える。昨冬は節電効果で電力不足を回避できたものの、火力発電所を酷使した結果、トラブルが増加。6月末には北海道電の火力発電設備で最大の出力を持つ苫東厚真(とまとうあつま)火力発電所の4号機が停止したために急遽(きゅうきょ)、東北電力から最大24万キロワットの電力融通を受けた。原発依存度が高い関電や九電でも電力需給は綱渡りの状態。「原発が動かないと冬の需給は相当厳しくなる」(関電)との声があがる。

[産経新聞]

Posted by nob : 2013年07月06日 11:49

まず好きなことに取り組み始めること、、、そしてあきらめずに続けていくこと、、、自らの生を救う唯一の途、、、成功なんて勝手に後から付いてくる。。。

■自己啓発ビジネスの餌食になる人々…夢実現のために、能力や資格より大切なこととは?

 出版不況の最中、堅調な売り上げを続けているのがビジネスマンなどに向けた「自己啓発本」というジャンル。「成功するための秘訣」が収められた本を繰り返し読んでは、いつまでたっても成功しない自分に不甲斐なさを感じている人は少なくないはずだ。変わらない自分のどこに問題があるのか?

 そこで、自己啓発理論を研究しつくしたビジネス・プロデューサーの鈴木領一氏が「自己啓発」「能力開発」の本質をレクチャー。話題の書『100の結果を引き寄せる1%アクション』のエッセンスを交えながら、「自分が求める成果を出すために、本当にやるべきこと」をお伝えする--。

「私の夢はホテルのオーナーになることです。どうすれば夢が実現するでしょうか?」

 コーチングをしていると、かなりの頻度で、このような相談を受けることがあります。こういった相談をされる方の多くが、なんらかの自己啓発書やセミナーに影響されているようです。私はこのような相談を受けると、究極の質問を1つします。それは、

「では、今日、何をしましたか?」

です。
 
 この究極の質問をして具体的な答えが出てくる人は、間違いなくその夢に向かって進める人です。しかし、9割の人が、「え?」という反応をします。「何をすればいいかわからないから、相談しているのです」と。あなたは、この反応のおかしさがわかりますか?

 例えば「ホテルのオーナーになりたい」という夢を持っているなら、少なくとも“ホテル”に関することや“お金”に関することを何かしているはずです。

 一流のホテルを訪れてサービスの質を確認したりするのも良いでしょう。時間がなくて行けないなら、ネット検索をして世界中のホテルの情報を取得することもできます。それをするためには特殊な能力も資格も必要としません。

 オーナーになるためにはお金が必要ですから、お金の運用や投資に関することを学ばなければなりません。投資家が参加するセミナーを探したり、本を読むこともできるはずです。やろうと思えば、どんな小さなことでも、すぐにできるのです。

 しかし、「ホテルのオーナーになりたい」と語る人の大半が、何もせず、ただ毎日その夢を漠然と妄想しているだけなのです。これはホテルのオーナーになりたい人だけではありません。お金持ちになりたい、起業して成功したい、稼ぐコンサルタントになりたい、世界一の○○になりたい、そのような大きな夢を語る人の多くが、「今日、何もしていない」のです。

 大きな夢を語って何もしない人は、「夢を実現する技術をもっと知る必要がある」と考えている傾向が強いです。自分の夢が実現しないのは、成功者が使っている「夢を実現する技術」を知らないからだ、と考えているのです。ですから、彼らの行動は、「夢を実現する技術」を探すことにフォーカスしていて、夢を実現することにフォーカスしていません。完全に自己啓発ビジネスの餌食になった人の特徴といえます。

●「恋愛タイプ」しか成功しない

 私はコーチングの経験から、夢を語る人を3つのタイプに分類しています。その中で、現実に夢を実現するのは1つのタイプしかありません。では、その3タイプを順番に説明していきましょう。

(1)逃避タイプ

 このタイプは現状から逃げるために「夢」を口実にしようとするタイプです。「サラリーマンが嫌だから独立したい」と言う人に多いです。現状から逃れるために消極的な選択をしているだけで、積極的に「夢」に向かう姿勢はありません。「なんのビジネスで独立するのですか?」と質問しても、「まだ探しています」としか答えられません。

 起業塾のような勉強会やビジネススクールに参加している人にこのタイプが多く、ずっと起業の勉強をし続けても会社を辞めることはありません。口から出てくる言葉は常に現状の不満であり、そこから逃避したいという願望のみです。しかし「夢」に向かって一歩踏み出す勇気もなく、結局、不満を持つ現状に戻っていきます。

 現状の不満だけに頭が満たされた人が夢を実現した例を、私は一度も見たことはありません。

(2)錯覚タイプ

 先ほどの「ホテルのオーナーになりたい」というタイプです。漠然とした夢を抱き続けているのですが、毎日ほとんど何も行動していません。

 最近はこのタイプが非常に急増しているのですが、これは自己啓発セミナーの急増とリンクしているように思います。夢を大きく持ちましょう、絶対に実現しますよ、とモチベーションをあおられ、その場の雰囲気で夢を設定してしまった人が、このタイプに陥りやすいです。

 この夢を実現できればカッコイイ、この夢が実現できたら素敵、という雰囲気だけで設定しているにもかかわらず、「夢をイメージすれば魔法のように実現できる」と錯覚しているのです。このタイプは自己啓発ビジネスの良いお客さんです。

(3)恋愛タイプ

 夢を実現するのはこのタイプです。1つのことで頭がいっぱいで、24時間頭から離れることなく、それに向かって毎日行動せずにはいられない状態の人です。まるで熱烈な恋愛をしているように「夢」に夢中になって、どんな苦労や逆境も乗り越えていきます。

 このタイプに、「今日、何をしましたか?」と聞けば、とめどもなく“やったこと”が出てきます。些細なことでも。

 それはなぜか。好きだからです。好きならば周囲がとめたとしても、その夢に向かって行動するものです。これは恋愛と同じですよね? あなたには経験がありませんか?

 夢を語りながら何もしない人は、結局、それが好きでないことを証明しているにすぎません。

 好きでもないのに、「カッコイイから」「成功者っぽいから」という理由だけで、好きでもない夢を設定している人が実に多いのです。それは単なる見栄以外の何ものでもありません。

●「好き」であることの絶大なパワー

 私のクライアントで猫が好きな人がいました。数年前に会った時からいつも猫のことばかり話していて、「猫からもらう癒やしを多くの人に知ってもらいたい」といつも言っていました。私はこの人は必ず成功するだろうなという直感がしました。

 そして現在、彼女は都内に「猫カフェ」をオープンさせて成功しています。そして今でも猫について熱く語っています。猫にずっと恋をしているのです。

 彼女と会った同時期に、「カフェのチェーン店をつくり成功したい」と言っていたクライアントがいました。彼に例の質問、「今日何をしましたか?」と聞いた時、彼は何も答えられませんでした。そればかりか、カフェにあまり行ったこともなく、コーヒーの種類もドリップマシンについても何も知りませんでした。興味がなかったのです。

 彼は間違いなく「錯覚タイプ」でした。

 そこで私はコーチングを行い、彼が時計について非常に詳しいことに気づきました。腕時計が趣味で、特に中古の情報に精通していました。彼はそれを単なる趣味としてとらえていたようですが、私は「これはビジネスになりますよ」とアドバイスしたのです。

 その後、彼はできるところから少しずつチャレンジしていき、今では中古の腕時計販売で成功するまでになりました。その間、彼は多くの苦難を乗り越えましたが、好きなことだったので辛抱強く乗り越えていきました。彼は「錯覚タイプ」から「恋愛タイプ」にシフトして成功したのです。

「好き」にはとんでもないパワーがあります。人は好きなことには時間を忘れ、苦労も苦労と思わないのです。傍から見たら「非常に努力している」と見えることでも、本人は何も努力と感じていないものです。

「好きなことをしても食べていけないよ」という言葉は真実ではありません。成功している人はみな、自分がやっていることが「好き」であり、だからこそどんな障害も突破してこられたのです。

 松下幸之助さんの言葉で「成功したければ成功するまで続けること」という言葉がありますが、成功するまで続けるパワーの源泉は「好き」にあります。逆に好きなことでなかったら、少しの挫折で心が折れて諦めてしまうものです。

「食べていけるようになるには好きなことをしなさい」が本当の真実なのです。
(文=鈴木領一/ビジネス・コーチ、ビジネス・プロデューサー)

●鈴木領一(すずき・りょういち)
ビジネス・コーチ。ビジネス・プロデューサー。自己啓発のレジェントであるナポレオン・ヒルが所属した「サクセスマガジン社」の能力開発プログラムの企画開発責任者を務めた唯一の日本人。さらに進化させた自己改革メソッド「フレーム・1%アクション」は劇的な変化をもたらすメソッドとして今最も注目されている。氏のコーチングを受けたことで、無職状態からEXILEとの共演を達成したケースや、起業して成功し新聞やテレビに取り上げられたケースなど、数多くの成功者を次々に輩出している。近著に『100の結果を引き寄せる1%アクション』(サイゾー)がある。

[Business Journal]

Posted by nob : 2013年07月05日 15:45

再稼働を阻止できないのも、、、私たち国民の責任。。。Vol.6

■期待と不安見守る住民 MOX燃料高浜搬入

 福島第一原発事故を挟んで、2010年6月以来、3年ぶりにプルサーマル発電用のウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料が27日、フランスから関西電力高浜原子力発電所(高浜町田ノ浦)に運び込まれた。京都府境に近い静かな海辺の町では「生活のために再稼働してほしい」「安全対策は十分か」などと複雑な思いが交錯。反原発団体のシュプレヒコールがこだました。関電は7月にも高浜3、4号機の再稼働を国に申請する見込みで、プルサーマル発電での再稼働となるか注目される。(布江田嘉一、齋藤孔成、島田喜行)

 輸送船は午前7時5分に高浜原発の専用港に着岸。原子力規制庁や県、高浜町職員らが見守る中、最大8体のMOX燃料が入った輸送容器(外径2・5メートル、長さ6・2メートル、重さ100トン)の荷降ろし作業が始まった。

 クレーンで1基あたり約30分かけて慎重に専用の荷台に載せ、関電と県が放射線量を測定して異常がないことを確認後、構内の保管庫に移送した。一連の作業を3基分繰り返し、午後5時23分に搬入を終えた。

地元

 高浜原発の北約2キロの同町音海地区。漁船や釣り船が浮かぶ内浦湾を挟んだ対岸には、3号機や、4号機などの原子炉建屋が並ぶ。

 この日は未明から、地区内をパトカーがひっきりなしに行き交う物々しい雰囲気に。地元の男性は「誘致の話が出た頃は、地域に原発は必要と思われたのだろう。確かに道路も整備されるなど恩恵もあるだけに、賛成、反対の思いはあっても、誰も表には出さない」と声を潜めて話した。

 町中心部などでは、冷静に受け止める声も。町役場を訪れた主婦(39)は「福島の事故を見ると『原発は怖い』と感じるが、この町には原発で働き、生計を立てている人もいる。暑い夏は冷房を使うし、再生燃料技術の開発のためにも原発やプルサーマル発電は必要」と言い切った。

 また原発などで機械の維持管理の仕事もする20歳代の男性は「これ以上原発を止めたままだと失業者も多く出るので、再稼働させてほしい」と話していた。

 一方、MOX燃料や原発の再稼働に反対する県内外の約60人が夜明けとともに、原発対岸に車やバスで到着。午前6時半過ぎに輸送船が湾内に現れると、「MOX燃料を使うな」「再稼働反対」などと大声で訴えた。発電所前では代表者が抗議文を読み上げ、関電社員に手渡した。

再稼働

 高浜町の野瀬豊町長は同日夕、町役場で報道各社の取材に応じた。プルサーマル発電での再稼働については「核燃料サイクル政策を今後も国のエネルギー政策の一環として続けていくという明確なメッセージがあれば、町として十分検討する」との考えを示した。

 県安全環境部の桜本宏部長は県庁で、報道各社の取材に「今回の輸送と、燃料の装てんや発電は別問題。まず再稼働そのものの安全性確認がある」と指摘。「県ではプルサーマル発電の安全性の確認を厳正に行う」と話し、県原子力安全専門委員会で議論する可能性も示唆した。

 一方、作業終了後に同原発構内で記者会見した関電原子力事業本部の水田仁・副事業本部長は、「無事に輸送でき、関係者に感謝している。今後、地元や周辺自治体の理解を得ながら、安全を最優先にプルサーマル計画を進めていきたい」と話した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2013年06月30日 22:18

人生最後の欲「食欲」を克服してこそ初めて天寿を全うできる。。。

■長寿世界一の秘密は「腹六分目」と「自己流体操」…116歳・木村次郎右衛門さんが残した語り

 男女を通じて「長寿世界一」としてギネス社に認定され、6月12日に116歳で他界した京都府京丹後市丹後町の木村次郎右衛門(じろうえもん)さん。子供7人、孫14人、ひ孫25人、やしゃご15人に恵まれ、「サンキューベリーマッチ」と得意の英語で常に周囲を和ませてきた。木村さんの生前の生活の様子を垣間見ると、長寿の秘密は「腹“六”分目」と木村流健康体操にあった。

 ■116歳と54日の天寿

 木村さんは明治30年4月19日、京都府上宇川村(現京丹後市丹後町)生まれ。地元の上宇川尋常高等小学校を卒業後、丹後町内の郵便局に勤務し、昭和37年に退職。退職後も90歳まで畑仕事を続けたという。

 平成21年6月に男性の国内最長寿となり、23年12月に佐賀県の女性が亡くなり国内最高齢に。昨年12月17日に木村さんより15日早く生まれた115歳の米国人女性が死去し、長寿世界一になった。

 同28日には過去の男性長寿記録(115歳252日)も抜き、今年4月にギネス社の担当者から「存命長寿世界一」と「男性史上最長寿」の認定証が授与された。

 生前、目標の年齢について「理想は120歳」と答えていた木村さんだが、5月に肺炎で入院し、いったんは回復したが惜しまれつつ6月12日に「116歳と54日」の天寿を全うした。

 「暴飲、暴食とは無縁の人でしたな」。木村さんがかつて勤めた郵便局時代の後輩で、生前交流のあった地元の農業、岡田十一さん(79)は、こう振り返る。

 「退職前の60歳代半ばの頃もスマートでした。健康の基本は『小食』にあると話しておられ、生活上の信念だったと思う」と話す。

 ■「腹八分目」より「腹六分目」

 国内最長寿となって以降、誕生日には地元のマスコミなどが、取材に訪れ一躍、時の人となった木村さん。インタビューで長寿の秘訣を問われると、決まり文句の格言を披露した。それが「食細くして命永(なが)かれ」だ。

 今春の誕生日の際、自宅を訪問した同市健康推進課の蒲田有希子・主任保健師に、木村さんは「『腹八分目』より『腹“六”分目』」と話し、笑顔を見せたという。

 「満腹が肥満につながり健康を害することを伝えるため、あえて『六分目』と強調されたのでは」と蒲田さん。「木村さんは毎朝、ヨーグルトを欠かさず、果物もよく食べておられた。木村さんの食卓は長寿につながるヒントの宝庫」とも話す。

 ■仰向けで自転車こぐ?

 「居間で“溺(おぼ)れ”ておられるのか?」。食事の他に木村さんが日々の生活で続けていたのが自己流体操だ。

 数年前、民生委員として木村さんの自宅を訪問した地元の飲食店経営、川戸和子さん(65)は、不思議な光景に一瞬、わが目を疑った。

 居間にあおむけになった木村さんが両手を胸の前にそろえ、まるで自転車をこぐように両足をバタバタさせていたのだ。

 「一体何を」。顔を近づけた川戸さんに木村さんは照れたような表情をみせ、「日課の腹筋運動。これも長寿の秘訣ですよ」と大きな声で答えたという。

 「腹六分目」の食事以外に創意工夫による健康管理こそが長寿の秘訣だったようだ。

 京丹後市では現在、市内在住の100歳以上の高齢者を対象に日々の食事内容を聞き取り調査しており、今秋にも「長寿食レシピ」として、長寿につながる理想の献立を発表する予定だ。

(舞鶴支局京丹後駐在 西家尚彦)

[産経新聞]

Posted by nob : 2013年06月30日 21:34

再稼働を阻止できないのも、、、私たち国民の責任。。。Vol.5

■社説:原発政策 「脱」か「依存」か明確に

 原発に頼らない社会を目指すのか、原発依存に回帰するのか。今度の参院選は、国民がその意思を示す大切な機会になるはずだ。

 福島の事故は、なお収束しない。その中で、政府がなし崩しに依存を強めることがあってはならない。各党・各候補は、有権者がしっかり選択できるよう、自らの原発政策を明確に示すべきだ。

 安倍晋三首相は、原発輸出の「トップセールス」にまい進し、政権の成長戦略には原発再稼働に積極的な姿勢を盛り込んだ。自民党の公約は現政権の姿勢を後追いする内容だ。原発を含むインフラ輸出を進め、原発の再稼働を巡っては、地元自治体の理解を得るよう「国が責任を持って最大限の努力」をするという。

 一方で、昨年の衆院選の公約に掲げていた「原子力に依存しなくてもよい経済・社会構造の確立」という目標は消えた。衆院選で自民に投票した有権者の中には、「依存しなくてもよい」政策の支持者もいただろう。原発依存にかじを切ったのであれば、はっきり示すべきだ。

 連立政権を組む公明党は公約に、「原発に依存しない社会・原発ゼロを目指す」と明記した。自公の政策は矛盾しないのか。国民が支持不支持を判断できるように、両党はきちんと説明する必要がある。

 一方、民主党は「2030年代に原発稼働ゼロを可能とするよう、あらゆる政策資源を投入」という衆院選の公約を変えていない。脱原発路線を堅持したことは評価できる。

 しかし、実現のための戦略や道筋が分からない。推進をうたうインフラ輸出に原発が含まれるかどうかも明らかにしない。主張に筋を通さなければ、与党に対抗して有権者の理解を得るのは難しいだろう。

 いずれにしても当面、安全を確認できた原発の再稼働はあり得るだろう。今の制度では、電力会社だけが事故の賠償責任を負う。再稼働させるのであれば、原発を推進してきた国の責任分担の是非もはっきりさせる必要がある。国の責任とは、税金による給付を意味する。賠償負担が大きく膨らんだ東京電力への支援の見直しは、その試金石といえる。

 国民負担を伴うだけに、各党は選挙戦でそれぞれの考えを示してほしい。幕引きを急ぐべき核燃料サイクルや使用済み核燃料の処分などについても考えを聞きたい。

 原発の是非は2年前の原発事故以来、国論を二分してきた難しい問題だ。しかし、それを避けて国の将来は描けない。各党・各候補は原発政策をはっきりと争点に掲げ、論議を戦わせるべきだ。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2013年06月30日 21:21

悪の枢軸国の実情。。。

■米国民、核削減に半数反対 賛成は27%

 【ワシントン共同】米世論調査会社ラスムセンは28日までに、米国が保有する核兵器の削減に国民の50%が反対しているとの世論調査結果を発表した。賛成は27%にとどまり、オバマ大統領が目指す一層の核削減に否定的な意見が根強いことを示した。

 民主党支持者の間では核削減に賛成が35%、反対36%と拮抗したが、共和党支持者では反対が67%と賛成(18%)を大きく上回り、支持政党による違いも鮮明になった。

[河北新報]

Posted by nob : 2013年06月30日 08:43

言わずもがな、、、垂れ流しは素人にも判る自明のこと。。。

■港湾近くで高濃度汚染水=ストロンチウムなど―福島第1原発井戸から

 東京電力福島第1原発敷地内の観測用井戸から高い濃度の放射性物質を含む地下水が検出された問題で、東電は29日、新たに港湾近くに掘った井戸の地下水からも、ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質を1リットル当たり3000ベクレル検出したと発表した。

 同原発の港湾内ではトリチウム(三重水素)濃度が一時上昇しており、放射性物質の海への流出が疑われている。東電によると、この井戸は港湾から約6メートル西にあり、現在四つある井戸のうち最も海に近いが、放射性物質濃度の値は最高だった。

 東電は「地下水が海に近い場所で汚染されているのは事実だが、流出しているかどうかは分からない」としている。

[時事通信] 

Posted by nob : 2013年06月29日 23:03

再稼働を阻止できないのも、、、私たち国民の責任。。。Vol.4/原発を始めた以上、過ちを認め、責任をもって最後まで後始末をしていくことこそが責任。。。

■プル推進へ電力業界にじむ思惑 MOX燃料、原発維持へ「必要」

 原発の新規制基準に基づく再稼働申請を間近に控える関西電力高浜原発(福井県高浜町)に27日、3号機のプルサーマル発電で使うプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料が到着した。構内には3号機が昨年2月に定期検査入りするまで使ったMOX燃料8体に加え、4号機用の4体もあるが、今回運び込んだ20体を含め、再稼働時に装荷するかは未定だ。核燃料サイクル政策はほとんど計画通り進んでおらず、原発の安定稼働に向け、電力業界にはプルサーマルを推進したい思いがにじむ。

 関電は2014年秋ごろから高浜3、4号機でMOX燃料を使うことを想定し、家庭向け電気料金値上げの原価を算定している。八木誠社長はMOX燃料の使用を考慮し再稼働申請する意向を示すとともに「実際に装荷するかどうかは現時点では決めていない」と説明している。

 一方、地元はどう考えているのか。野瀬豊高浜町長は「法的に町が権限を持っているわけではない」とし、事業者や国の方針に意見を述べる立場と強調。「国が原発と核燃料サイクルの位置付けをエネルギー基本計画で明確にすれば、検討する環境は十分整う」とみている。

 県は「MOX燃料の輸送と実際に使うことは別問題」との姿勢だ。高浜原発に運び込んだのは日本とフランスの外交の問題で、装荷するかどうかは「その段階で関電と議論することになる」(西川知事)。

 プルサーマル発電には、制御棒が効きにくくなるなど安全性を懸念する指摘もある。その上、福島第1原発事故後の再稼働でもあり、燃料装荷について関電は「地元の理解の状況などを踏まえ総合的に判断する」(八木社長)と慎重だ。

 原発の長期停止で経営が厳しい現状では、最優先課題はあくまで「再稼働」。原子力規制委員会の安全審査が長引くようであれば、地元同意に時間がかかる可能性のあるMOX燃料装荷は、次の定検まで見送ることもあり得る。

  ■  ■  ■

 電力業界は、ウラン資源の節約や余剰プルトニウムを持たないという国際的な約束からプルサーマルを推進している。一方で、MOX燃料を使い、消費した以上の燃料を生み出す高速増殖炉「もんじゅ」(敦賀市)の運転再開は全く見通せない。高速増殖炉実用化までの「つなぎ」として進められてきたプルサーマルは、コストは掛かるが、放棄できないという側面もある。

 プルサーマルをやめれば、使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)を稼働する理由は薄れ、国内の原発構内にたまっている使用済み燃料の行き場はなくなる。電力業界が恐れるのは、原発が再稼働しても、貯蔵プールが数年で満杯になり、運転停止に追い込まれるシナリオだ。

 電力業界が「15年度までに16〜18基」という目標を掲げるプルサーマルだが、実施にこぎつけたのは事故を起こした福島第1原発3号機を含めて4基だけ。現状では核燃料サイクルは破綻状態と言っても過言ではない。

 それでも嶺南のある県議は「原発を始めた以上、責任をもって最後までやり続けないといけない」と語り、核燃料サイクルを確立させる重要性を強調した。

[福井新聞]

Posted by nob : 2013年06月29日 07:21

言わずもがな、、、そして漏洩。。。

■Android向けFacebookアプリ、初回起動時に端末の電話番号を送信

シマンテックは、Android端末向けに提供されている「Facebook」アプリが、ログインの有無にかかわらず、初回起動時に端末の電話番号を外部送信していることを明らかにした。

同社では、Androidアプリにおける個人情報の取り扱いについて解析するエンジンを開発。FacebookのAndroidアプリを検証したところ、端末の電話番号をインターネット経由で同社サーバへ送信していることが判明したという。

データ送信には、ログインなど特定の操作は不要で、アカウントを取得していない利用者であっても、アプリの初回起動時に、電話番号が外部送信される。

同アプリは、インストール時に「端末のステータスとIDの読み取り」を許可する必要があり、電話番号が取得される可能性があることをあらかじめ利用者は把握できる。しかし今回、初回起動時に送信されている点など、具体的な挙動が明らかにされた。

今回の問題で同社より連絡を受けたFacebookは、修正版を用意すると回答。取得した電話番号は利用しておらず、すでにデータを削除したと同社に釈明したという。

同社は、「700万台以上のデバイスにインストールされており、大部分が今回の問題の影響を受ける」と指摘している。

[Security NEXT]

Posted by nob : 2013年06月28日 07:33

再稼働を阻止できないのも、、、私たち国民の責任。。。Vol.3

■MOX燃料を使うプルサーマル発電という暴挙

20130622 R/F #024「小出裕章ジャーナル」
http://www.youtube.com/watch?v=j_7e0Sch6_s

Posted by nob : 2013年06月28日 07:29

再稼働を阻止できないのも、、、私たち国民の責任。。。Vol.2

■“原発再稼働ありき”で突き進む安倍政権への警鐘

 日本はこのまま原発再稼働に向けて突進していくのだろうか。原発事故後、未だ2年そこそこしか経たないのに。まるで原発事故などなかったような動きになっている。

 驚いたのは5月15日の参院予算委員会での首相答弁だった。

「原発再稼働に向けて政府一丸となって対応し、できるだけ早く実現していきたい」

 明確な“再稼働ありき”である。

 安倍晋三首相のこの答弁は、国内ばかりでなく諸外国にも大きな波紋を投げかけただろう。

 おそらく、今回の原発事故が自民党政権下で起きたならこうはならなかった。自民党政権下でも民主党と同じように脱原発の方向に向かっていたはずだからである。

 民主党政権の「2030年代に原発ゼロ」の方向は正しいが、いかにも及び腰でそれが確定的になる前に無意味な解散総選挙に持ち込んでしまった。自民党は政権の座に就くとこれを難なく撤回し、あたかも、「再稼働による経済成長」か、それとも「脱原発による経済停滞」かの二者択一を参院選で国民有権者に迫ろうとしている。

 だが、それで通ると考えているとしたらいかにも読みが甘い。なぜなら「脱原発への国民の決意は決して風化しない」からである。

 脱原発の声が小さくなったり、デモの動員数が減ったりしたからと言って、それが「できるだけ早く」再稼働することを望んでいるわけではなく、決意が揺れていると見るのは間違いだ。

 ここで脱原発への方向を確定しなければいつそれをするのか。今回以上の原発事故を待つことにでもなれば、そのときは取り返しがつかないことになる。

原発事故を起こした日本は
「歴史」と「世界」に責任を果たすべき

 私はかねてから、原発事故への対応には、日本の現世代に対する責任の他に、2つの大きな責任があると言ってきた。

 それは①「歴史に対する責任」と②「世界に対する責任」である。

①原発を稼働させている以上、これからも大小さまざまな事故が起きることは避けられない。そのときは、今回の対応が今後の基準となっていく。今回の事故以下の規模であれば「あのときはこうした」とばかり、今回以下の対応で済まされる。それを繰り返しているうちにモラルハザードが起きて、ついには破滅的な大事故を起こすことになりかねないのだ。

 今後の世代に対する責任、すなわち歴史に対する責任を果たすという断固とした姿勢が今を生きるわれわれに要請されていることを忘れてはならない。

 振り返れば、中小の事故は今までにも多く起きてきた。そのときどきにわれわれは歴史に対する責任を果たさなかったから今回の事態を招いたのだ。それを決して繰り返してはならない。私自身がその責任の一端を引き受ける立場にあったから強調するのである。

②我々の今回の事故対応は、スリーマイルやチェルノブイリの事故対応と同じように諸外国の先例となる。最新の事故である故に、安全管理、事故対応、再稼働の第一級の範例となる。われわれの甘い対応は世界の甘い対応を招き、原発事故をより多く、より大きくする恐れがあるのだ。

 いま世界の原発の基数は、350基を超えていると言われる。

 現在、日本のほぼ10倍の人口大国である中国の原発は17基。日本の3分の1。しかし、同じような経済の発展段階に至れば500基になるかもしれない。インド、インドネシア、ブラジルなどの人口大国もそうなれば、中東、アフリカ諸国も加えて、世界の原発は何千機にもなる可能性もある。どこかの一国や二国が甘い安全管理をすれば年中行事のように原発事故が起きる。そして、その都度、甘い先例を示した日本の責任が厳しく問われる。

 ドイツは日本の事故から学んで脱原発の方向に進み出したが、その勢いは弱まっているらしい。肝心の当事国日本が甘い対応をすると、世界の脱原発の流れを縮小してしまうことにもなる。

 われわれは、自分たちのことだけでなく、後世の人たちへの歴史に対する責任と、諸外国の人たちへの世界に対する責任を果たそうではないか。

「最初に再稼働ありき」の対応をやめ、誇らしい先例を残すことに全力を挙げたいものだ。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年06月27日 10:32

再稼働を阻止できないのも、、、私たち国民の責任。。。

■再稼働の流れ止まらず−電力9社が株主総会

 原発を持たない沖縄電力を除く全国の電力9社は26日、一斉に株主総会を開いた。北陸電力を除く8社では、原発からの撤退など「脱原発」を求める議案が一部の株主から提出されたものの、いずれも否決された。電力各社は原子力規制委員会の新規制基準施行を7月8日に控え、原発の運転に向けた安全審査の申請準備を進めている。停止している原発の再稼働への流れを株主たちが変えることはできなかった。

 9社の中で開催時間が最も長かったのは、関西電力の4時間48分。ただ、昨年より短かった社が目立ち、出席した株主も東京電力が2090人、関電は1269人とともに昨年の半分以下だった。

 東電の総会では、下河辺和彦会長が冒頭、「福島第1原発事故から2年あまり経過した今も、多大な迷惑と心配を掛けて深くおわびする」と陳謝。その上で「福島復興が再生の原点との認識に立ち、事故の責任を全うする。一日も早く経営を立て直したい」と強調した。

 これに対し、一部の株主は福島第2原発(福島県楢葉町、富岡町)と柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)の廃止を求める議案を提出。また、大株主の東京都は、発電所ごとに収支状況を公表するなど、経営の透明性を高めるよう提案したが、ともに否決された。

[時事通信]


■電力株主総会:関電の会場前「脱原発を」 株主複雑「値上げ望まないが…」

 原発の稼働停止の影響で電気料金の値上げ実施や検討が進み、政権復帰した自民党が再稼働に前向きな参院選の公約を打ち出すなか、沖縄を除く電力9社の株主総会が26日、開かれた。関西電力の総会には井戸敏三・兵庫県知事ら3首長が出席した一方で、昨年経営陣批判を展開した橋下徹・大阪市長の姿はなかった。会場周辺では市民グループが脱原発を訴え、株主は「原発はない方がいいが、値上げは望ましくない」と揺れる思いを胸に総会に向かった。

 関電の株主総会が開かれている神戸市中央区のワールド記念ホール前では、市民グループなどが株主に「大飯をとめろ 高浜を再稼働するな」と書かれたビラを配った。ビラを配っていた関電OBの株主で同市北区の自営業、関清志さん(64)は「値上げは負担だが、原発事故が起きれば元も子もない。脱原発とクリーンエネルギーへの転換を経営陣に訴えたい」と話した。

 一方、株主で同市東灘区の主婦(74)は「原発がなくなるのが一番だが、値上げに響くなら望ましくない」と複雑な思いを抱く。

 総会に初めて出席し、原発依存度を下げるよう求めた井戸知事は報道陣に「現実的に今の時点で脱原発を主張するのはいかがなものか」と大阪市に疑問を呈した。出席した矢田立郎・神戸市長は「電力の安定供給と安全性の確保について、どう実現させていくかに目を向けたい」と述べた。門川大作・京都市長は「当面の再稼働では新しい安全基準に対応し、世界最高水準の安全性確保を求めたい」と話した。【花澤茂人、豊田将志】

 ◇欠席の橋下市長、改めて関電批判

 橋下徹大阪市長は26日、市役所で記者団に、「使用済み核燃料の問題についても原発依存率を下げることについても株主の意見を無視し、『経営が苦しくなった』というのは言語道断だ。経営陣の資格はない」などと関西電力を批判した。

 市は関電の筆頭株主で、昨年に続き脱原発依存を株主提案した。しかし昨年総会に出席した橋下市長は、今年欠席。橋下市長は「問題点を指摘したのに対処せず、経営責任を問われる」などと関電批判を続け、「方向性を示したので組織対応で十分だ」と欠席理由を説明した。【林由紀子】

 ◇「上関計画白紙に」 祝島・抗議行動、リーダーの遺志継ぎ

 中国電力が株主総会を開いた広島市中区の本社前では、上関原発建設計画に反対する祝島(いわいしま)(山口県上関町)の島民が、今年も抗議の声を上げた。原爆投下翌日に広島で入市被爆し、故郷の祝島で反対運動の先頭に立ってきた酒井キヨ子さんが今年2月6日、87歳で死去。遺志を継いだ島民は「(計画を)何としても白紙にしてもらわにゃならん」と訴えた。

 原爆が落ちた1945年8月6日、酒井さんは祝島にいたが、翌7日、広島の職場に戻ろうとして被爆した。無残な遺体を目にし、救護活動にも携わった。「原発の『核』も原爆と同じ」と、島の対岸に原発構想が浮上した82年当初から反対。島の婦人会長としても反対運動をリードした。

 2009年12月、左肺にがんが見つかったが、「いずれ寿命は来るんじゃから」と治療を拒否。中国電の株主総会にも船とバスを乗り継いで毎年足を運び、抗議活動を続けたが、福島第1原発事故が起きた11年の総会が最後となった。

 この日の株主総会での抗議活動には、島民ら約60人が駆けつけた。雨の中、「上関原発絶対反対」と書かれたのぼりを手に「中電は上関から出て行け」と声を張り上げた。

 「脱原発へ!中電株主行動の会」世話人の木原省治さん(64)は「反対し続けながら亡くなられた方たちの気持ちを背負い、計画の撤回を訴える」と話した。【吉村周平】

[毎日新聞/27日追加]


■高浜原発:福島原発事故後初、MOX国内に

 関西電力高浜原発3号機(福井県高浜町)向けにフランスで製造されたプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を積んだ輸送船が27日、同原発に到着した。東京電力福島第1原発事故後、海外で製造されたMOX燃料が国内の原発に輸送されるのは初めて。

 関電は、7月の原発新規制基準施行後、MOX燃料を使うプルサーマル発電の再開を前提に、速やかに高浜3、4号機の再稼働を国に申請する方針。

 関電は08年、フランスのアレバ社にMOX燃料集合体20体を発注。10年に完成、翌年中の輸送を予定していたが、東日本大震災の影響で延期となっていた。(共同)

[毎日新聞/27日追加]

Posted by nob : 2013年06月26日 16:56

確かに、、、文からの英語は耳からの英語より結局は確かな自らの言葉を創ることができる。。。“I wonder if by any chance I could possibly speak to…”どれだけの日本人が理解できるのでしょう??

■“I like dog.”と言ったら「えっ、犬の肉が好き!?」
ネイティブに通じない、間違いだらけのニッポン英語
――『実践 日本人の英語』著者 マーク・ピーターセン氏に聞く

ベストセラー『日本人の英語』から25年。日本人が書く英語が、確認不足によるささいなミスのせいでネイティブに通じないケース指摘し、「もったいない」と訴え続けてきたマーク・ピーターセン氏が『実践 日本人の英語』(岩波新書)を上梓した。日本人の英語はなぜダメなのか? 最新作のエッセンスを、英語でのインタビューを本業とするジャーナリストの大野和基氏が聞く。

マーク・ピーターセン
(Mark Petersen)
アメリカ・ウィスコンシン州出身。コロラド大学で英米文学、ワシントン大学大学院で近代日本文学を専攻。1980年フルブライト留学生として来日、東京工業大学にて「正宗白鳥」を研究。現在、明治大学政治経済学部教授。著書に、『日本人の英語』 『続 日本人の英語』 『心にとどく英語』(以上、岩波新書)、『英語の壁』(文春新書)、『日本人が誤解する英語』『マーク・ピーターセンの英語のツボ』(以上、光文社知恵の森文庫)、『表現のための実践ロイヤル英文法』(共著、旺文社)ほか。

アメリカ人の多くは非ネイティブが
言いたいことを察してはくれない

――今回、『実践 日本人の英語』(岩波新書)を出版されました。最初に『日本人の英語』を出されたのは1988年ですから、あれから25年たちました。『実践 日本人の英語』の第11章<脱・カタコト英語>(「大人の」英語表現)に、<本人は頭がいいのに、書いた文章が極めて「子どもっぽい」というミスマッチにびっくりすることが多い>と書かれています。私は仕事上英語でインタビューすることが多いのですが、相手は日本語や日本人英語のことはまったく知らないことが多い。そういうときにカタコト英語を使うと、<この人の頭は大丈夫か>と思われますよね。

 外国語を覚えるのがどれほど大変かわかっているアメリカ人もいますが、そうでないアメリカ人は、とかく英語ができて当然だと思いがちです。それは残念なことですが、現実です。とりわけ英文を書くときに、日本人がただ単に注意不足で初歩的な間違いをして、悪い印象を与えてしまうケースがよくあります。非常にもったいないことだと思います。

――例えば、「犬が好き」と言うつもりで“I like dog.”と言うと、相手のネイティブの人は「犬の肉を食べるのか」と思いますから、かなりいやな顔をしますね。

 そう、ちょっとしたことで、いやな印象を与えてしまいます。dogsと複数形にすればきちんと通じるのに、もったいないことです。ちょっと意識すればそういう印象を与えなくて済むのです。

“I like dog.”の dog のように、単数形の名詞の前にaやtheの冠詞など何の限定詞もないと、それは必然的に「数えられないもの」を表すことになってしまいます。これに関しては意識がほとんどないようです。数えられないdogと言えば、素材として意識される「犬肉」しかないのです。

 私は日本人が単数形と複数形や冠詞の使い方をあまり意識しないことを知っているので、“I like dogs.”と伝えたいのだろう、ということがわかりますが、日本語を知らないネイティブは気持ち悪がりかねません。中1のときにone boy, two boysと習っているはずなのに、それを一生涯無視する日本人もいます。しかし英語では単数形と複数形は非常に重要で、それを無視すると通じないことも多々あるのです。もっと意識すれば直ることです。日本語にはない文法なので無視してもよさそう、という気持がわからないわけではないのですが、これもとてももったいないことです。

文章こそ正確さが大切
セルフチェックで確認を

――いいかげんに覚えると英語は身につきませんね。細かいところまで注意してはじめて身につくと思います。

 海外旅行に行ってタクシーに乗るなら、何とか行きたいところに連れて行ってもらえればそれで済みますが、文章で何かを伝える際には、相手とその場でのやりとりができないので、相手は書かれた英語だけでしか判断しません。そのときにいいかげんなカタコト英語を書くと誤解される可能性が高いです。ネイティブの人が読んで不可解に思っても「どういう意味か?」とその場で聞けませんので、できるだけ正確な英語で書かないと損することが多いのです。

 一度書いたあとに、時制や複数・単数など、英語で特に厳しいところをセルフチェックすればかなり直せると思います。正確に通じる英語を作るには、「時」をはっきり表す時制に対する意識を高めることも重要だと思います。

――日本人が英語を覚えるときに、よく犯す間違いは、英単語をひとつの日本語訳で覚えようとすることだと思います。たとえば、lifeという英語には、人生、生活、生物、活力、生命、一生など実にたくさんの意味があり、それは文脈で意味が決まりますね。

 そうです。ですから単語ではなく、例文の中で覚えるのがベストです。それと、英文を書くときに和製英語でもそのまま辞書でチェックせずに、ローマ字にして使う大学生も少なくないです。 “I live in a one-room mansion.”(私は、部屋が1つしかない邸宅に住んでいます)などのような英文をよく見かけます。問題意識がなさすぎます。

 これがビジネスでメールのやりとりを英語でするとなると、とんでもない誤解が生じることがあります。もうちょっと自分が使う単語を辞書で引いてみて、それが出てくる例文を見れば、使い方が合っているかどうかわかるはずです。そういうセルフチェックは非常に重要です。

 また動詞のあとにくる前置詞がonなのかbyなのか、そういう点は正確でなければ伝えたい意味にはならないケースも多い。それも、辞書を引けばわかることです。例えば、「彼も行くよう説得した」と伝えたいときに、“I talked him into going.”と書くべきところを、“I talked him to going.”と書くと、不可解な英語で意味不明になります。ちょっと辞書を引くだけで解決できることです。せっかく電子辞書もあるのに、もったいない。とにかくもっと辞書を引くべきです。

――書くときにできるだけ正確に書こうとすると、それが話すときに反映されるのではないでしょうか。

 そうですね。それと英文をたくさん読んで語彙を増やそうと努力すると、それも話すときに反映されます。

――私がインタビューするアメリカ人は、教養ある人が多いですが、彼らは非常に難しい単語や言い回しを使います。つまり教養レベルが上がれば上がるほど、難しい語彙を使いますね。

 それがそのネイティブにとっては普通ですからね。それを録音して丁寧に聞くだけでも勉強になります。

各国語のなかで
実は英語が一番難しい

――英語圏で日本語を勉強しているアメリカ人が勘違いしやすい日本語は何でしょうか。

 初歩の段階では、まず「結構です」とか「いいです」とか「いいかげん」とか「適当」の使い方が難しいですね。日本人はネガティブな意味でこれらを使いますが、辞書には元々の意味として、ポジティブな意味が出ています。「いいかげんなもの」という言葉は、日本語を学習しているアメリカ人が見ると、良いものだと思ってしまいます。実際に言葉が日本人の間でどのように使われているかを知らないとだめですね。

――私はかつてイギリスの諜報部MI6にいたスパイにインタビューしたことがありますが、彼は英語が母語で他に数ヵ国語を母語とまったく変わらないレベルで話せます。訛りもありません。そんな彼が言っていたのは、英語が一番難しいということです。

 そうでしょうね。語彙の数だけでも圧倒的に多い。ラテン系やゲルマン系などあちこちから語彙を取り入れ、さらに綴りと発音が一致しない。合理的でない。文法もドイツ語系かもしれないが、そうでない部分も多い。

――村上春樹の作品を英訳しているジェイ・ルービンも“English is tough.”と嘆いていましたね。日本人はこれほど難しい英語を、難しいと思っていないのではないでしょうか。簡単だと勘違いしていると思います。

 そうですね。英語は本当に難しいですね。永遠の学習になってしまいますが、面白さも十二分にあると思います。

――最近日本人の英語力が落ちてきたと思われる、と本に書かれていますね。

 簡単な会話が重要視されすぎて、読み書きがいいかげんになっていると思います。書く英語はしっかりしないと、やはり損すると思います。また、特に大事な英文の場合、できることなら、書いたあとは、ちゃんと添削してもらうことが理想的です。

 昔と比べると学生の英語の発音と聴き取りはよくなっていますが、読めなくなっているというのが、最近の現象です。読めなくなっているのは英語学習にとってかなりマイナスの影響があります。聴き取りがよくなり、発音がよくなっているのは、iPodやDVDがありますから、そのおかげだと思います。

――読めないということは、きちんとした英語が書けないということで、さらにきちんとした英語が話せないということですね。

 もちろんそうです。

――教養あるアメリカ人にインタビューすると、書き言葉で話しますね。録音を文字に起こしたものを読むと、書き言葉としてそのまま通用する英語になっているのがわかります。

 そうです。そういえばびっくりしたのが、ビル・クリントンの英語です。彼は文章が完璧だけではなく、段落ごとに完璧に話しますね。これはすごいことです。彼の大統領としての8年間は、素晴らしい英語を聴けるという面で本当によかったと思います。

日本の英語教育の
問題点は

――日本では小学校から英語を教科として教えることが義務になりましたが、それについてはどう思われますか。

 でも一体誰が教えるのでしょうか。英語が普通に話せない人が、英語を使って教えるのは逆効果だと思います。英語で教えないといけない小学校の先生がかわいそうです。鬱になる人も出てくるかもしれません。また、どの段階の授業でも、ペアワークなどで日本人同士が英語で話すと、変な英語でも通じるから、誤解がますます固定されてしまい、正しい英語になりようがありません。

――TOEICは日本人用のテストですが、どう思われますか?

 外国人用のTOEFLで十分だと思います。全世界共通の英語のテストですから。もちろんビジネス英語の聞き取りや読解で、TOEICは役に立つようですが。

――ところで、本の中に出てくる例文で“I could meet him in New York.”という仮定法の文が出てきますね。日本人はこれをみて「会うことができた」という過去形の文だと思うことが多いですが、実際は仮定法の文で、「ニューヨークに行けば、彼に会えるはず」という意味ですね。

 100人のネイティブに聞いたら、100人とも仮定法の意味としてとらえます。日本人の誤解は非常に大きい。通常、日本の学校英語で仮定法がやっと紹介されるのは4年目(高1)ですね。それでは遅すぎます。それまでの教科書の長文や会話では、仮定法が使えないため、不自然な、あるいは存在もしない英語が紹介されてしまうケースさえあります。

――ネイティブは普通の会話でも仮定法をたくさん使いますね。

 普通ですね。たとえば、映画「ローマの休日」で、ダンスパーティをやるから来ないかと言われて、ヘプバーンが断るときに“I wish I could.” (行けたらいいのに)と言いますね。「行けません」とは言わずに、やさしく「I wish I could.」という言い方がいいですね。

――ついでに言うと、よく日本人が勘違いしているのは、英語はストレートな言語であるということです。でも実際は教養あるアメリカ人は婉曲的にものを言うことが多いと思いますが。

“I wonder if by any chance I could possibly speak to…”と、非常に丁寧に話す人もいます。そういう丁寧な英語表現が使えることはもちろん重要です。

 ほとんどの日本人にとっては、日本に住んでいる限り、英語は特に要りませんが、それでも、事実上、必修科目となっています。外国語は、本当は楽器と同じように、本人がそれを “ものにする“ と決心し、自分から進んで練習して初めて有意義な上達をするものです。幸い、大きな本屋に行けばわかるように、日本は “英語教材天国” なので、やろうと思えば、できるはずです。

[DIAMOND ONLINE]

Posted by nob : 2013年06月26日 09:20

言わずもがな、、、自明のこと。。。

■福島第一原発、港湾のトリチウム倍増 海に汚染水か

【西川迅】東京電力は2え4日、福島第一原発1、2号機近くの港湾内の海水で放射性物質であるトリチウム(三重水素)の濃度が上昇傾向にあると発表した。汚染水が土中から海に漏れている可能性があpるとみて詳しく調べる。

 東電によると、濃度が上昇したのは1〜4号機取水口北側の港湾内。6月21日に採取した海水から、1リットルあたり1100ベクレルが検出された。10日の測定値500ベクレルに比べて倍増していた。

 さらに、井戸に近い1、2号機の取水口付近でも、910ベクレルを検出。前回14日は600ベクレルだった。

 港湾内の、これまでの測定値の最大は2011年10月の920ベクレルで、この1年間は100〜200ベクレル程度で推移していた。

 トリチウムは水素の放射性同位体。天然にも存在するが、原子炉の冷却水で生じる。水として存在するため、放射性セシウムなどのように吸着させて除去することが難しい。体内に取り込んだ場合でも、比較的早く体内から排出される。原発運転中には環境中に微量が排出されており、国の基準では、原発施設外の海水中のトリチウムの濃度限度は1リットルあたり6万ベクレルと定められている。

[朝日新聞]


■福島原発トリチウム濃度上昇続く 採取した海水

 福島第1原発港湾内で放射性物質のトリチ9ウム濃度が上昇傾向にある問題で、東京電力は26日、新たに採取した海水から、海水中のトリチウムとしてはこれまでで最高値の1リットル当たり1500ベクレルが検出されたと発表した。

 上昇傾向を示しているのは1号機北東側の地点の海水で、今回は24日に採取した。前回21日に採取した海水からは1100ベクレルを検出し、同じ水を再測定した結果も最大1300ベクレルだった。2号機東側の海水は前回の910ベクレルから420ベクレルに下がった。

 東電は上昇傾向について「測定を開始したばかりで判断は難しい。引き続き計測を続けたい」としている。

 福島第1原発港湾内で放射性物質のトリチウム濃度が上昇傾向にある問題で、東京電力は26日、新たに採取した海水から、海水中のトリチウムとしてはこれまでで最高値の1リットル当たり1500ベクレルが検出されたと発表した。

 上昇傾向を示しているのは1号機北東側の地点の海水で、今回は24日に採取した。前回21日に採取した海水からは1100ベクレルを検出し、同じ水を再測定した結果も最大1300ベクレルだった。2号機東側の海水は前回の910ベクレルから420ベクレルに下がった。

 東電は上昇傾向について「測定を開始したばかりで判断は難しい。引き続き計測を続けたい」としている。

[共同通信/26日追加]

Posted by nob : 2013年06月24日 22:45

確かに。。。

■ダイエットに効く意外な食材6つ「チーズ」と「豚肉ステーキ」「アイスコーヒー」

海外セレブのように、ほどよく筋肉のついたペタンコおなかは女子の憧れ。その憧れのおなかに向けてダイエットに励んでいる人ほど、本当に必要な栄養素を見失いがち。意外すぎる「ペタンコおなか」のための食材をご紹介!

1. グレープフルーツ

ルイジアナ大学が行った実験によると、特にダイエットを意識していない成人女性の多くが、1日3回半分に切ったグレープフルーツを12週間食べ続けた結果、1.5キロ痩せたそう。原因ははっきりしていないそうだが、研究員らは、胃が酸性になり消化が遅くなることで「腹持ち」がよくなった結果なのだと予想している。

2. アイスコーヒー

カフェインを摂(と)っていない人と比較して、脂肪燃焼率が19%も高いという結果が出ている。最近出回っているカフェインを一気に摂取できてしまうエネルギードリンクは「体に残りにくい」ので、カフェインはできるだけゆっくり飲めるアイスコーヒーから摂(と)ろう。朝が1番良いそうだが、少ない量を何回かに分けて飲むのも効果的だそう。

3. ポークチョップ(豚肉のステーキ)

豚肉には脂肪燃焼には必要不可欠なカルニチンという成分が豊富に含まれており、タンパク質も豊富。そして免疫力を高めてくれるミネラル成分のセレニウムが牛肉の5倍、鶏肉の2倍も含まれているのだ。1日に約180gのポークチョップを食べている人は、ダイエット中に筋肉を失わずに痩せることができるそう。

4. リンゴ

ペンシルベニア大学の実験では、昼食前にリンゴを1個食べた人たちは、いつもよりも187kcal低い昼食を食べたそう(ちなみにリンゴ1個128kcal)。腹持ちの良さも注目されており、食べるのに「かむこと」を要するリンゴはダイエットには欠かせないフルーツなのだ。

5. チーズ

脂肪だらけのイメージが強いチーズは筋肉作りには最適の食べ物なのだそう。デンマークで行われた実験結果によると、たとえ1日に280gのチーズを3週間食べ続けたとしても、悪玉コレステロールの数値に変化は見られないそうだ。

6. たまご

1日3回の食事では「朝」のカロリーを1番多く摂(と)ることが大切。朝食を多く食べる人はカロリー消費をうまくでき、おなかが満たされる時間が長いのだ。たまごはそんな朝食にもってこいの食材。タンパク質の豊富なたまごは欠かさずに食べよう。朝食に20-30gのタンパク質を摂(と)るのが理想的。

[マイナビウーマン]

Posted by nob : 2013年06月24日 13:38

無償サービスの弊害。。。

■死後もネットを漂う「故人情報」…トラブルも

 友人とのメール、ブログやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に掲載した文章、写真、動画……。

 私たちが日々、発信している大量のデジタルデータは、ネット上のコンピューター・サーバーに蓄積され、増える一方だが、自分の死後、どう扱われるのだろう。実は、情報技術(IT)サービスの運営会社は利用者の死亡を想定していない場合が多く、故人の「デジタル遺産」が不本意な形でネット上に残り続けたり、相続を求める遺族と運営会社がトラブルになったりするケースが出ている。

 ◆亡くなった管理人◆

 〈入院して延命するか、自宅で延命するか〉。男性が匿名でネットに公開していた「闘病ブログ」は、そんな言葉を最後に5年前から更新が止まっている。

 ブログ管理人だったこの男性の死亡で放置されているとみられるが、投稿欄は、わいせつな文言など100を超える無関係の書き込みで埋め尽くされている。

 「最強のバイト。笑いが止まりません!」「月収200万超えた!」。悪質サイトなどに誘導するアドレスが掲載され、閲覧者がクリックすれば、コンピューターウイルスに感染する危険もある。削除する管理人がいないため放置され、ブログは閉鎖されないままだ。

 こうしたサイトは相当数あり、故人の中傷が書き込まれるケースもある。各運営会社は、遺族らが管理人の死亡を証明する書類などを提出すれば、「閉鎖の手続きを取る」としている。

 しかし、家族に知らせずに開設されていたブログも多い。遺族らの申し出がない限り、死亡を知るすべがないのが現状だ。

 ◆相続は?◆

 一方、一般には公開されないメールやSNSの記録、データ保存サービスの文書や画像を巡って、運営会社に開示を求める遺族からの相談が増えている。「亡くなった親がお世話になった人の連絡先を知りたい」「思い出の写真が残っていないか」などのほか、「子供が自殺した理由を知りたい」という要望もある。

 パスワードを再発行してアカウント(利用登録)の継続利用を認める運営会社も一部あるが、「電気通信事業法の『通信の秘密』に抵触する」(ヤフー)、「家族に知られたくない可能性もある」(ミクシィ)として応じないのが大半だ。

 「アカウントは本人だけの『一身専属制』のもの」(ニフティ)とみなし、生活保護の受給権などと同様、財産のような相続の対象にならないと解釈している。(中沢直紀)

[読売新聞]

Posted by nob : 2013年06月24日 13:17

言わずもがな、、、ネットは公道に等しい。。。

■英情報機関が電話盗聴・メール開封…英紙報道

 【ロンドン=佐藤昌宏】英紙ガーディアン(電子版)は21日、英情報機関、政府通信本部(GCHQ)が欧州、北米間の通信ケーブルに傍受装置を取り付け、2011年秋以降、電話の盗聴や電子メールの無断開封などを大規模に行っていると報じた。

 GCHQは、この通信傍受作戦を「テンポラ」と命名。欧州と北米を結ぶ光ファイバーケーブルの多くが英国を経由して大西洋の海底に敷設されていることを利用し、200本以上のケーブルに傍受装置を取り付け、情報収集しているという。

 昨年までは、1日当たり約6億件の通話・通信が対象となり、盗聴やメールの開封などを行っていた。通話や通信先といった基本的な情報は、30日間保存することが可能となっている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2013年06月23日 00:19

組織としての在り様の問題。。。

■英国防省:UFO係、半世紀の歴史に幕 「経費の無駄」

 【ロンドン小倉孝保】未確認飛行物体(UFO)の監視・調査を担当していた英国防省のUFO係が2009年12月に閉鎖されていたことがわかった。同省が公表した資料を基に英メディアが21日、報じた。この係は50年以上、国防のためUFOの調査を続けてきたが、最終的に「経費の無駄遣い」と結論付けられた。

 UFO係は1960年代から調査を続けてきたが、英メディアによると68年を最後に、まともな調査は実施されず、比較的若い職員2人が電話や電子メールによるUFO目撃情報に対応するだけで、経費は年間約4万5000ポンド(約675万円)だった。

 国防省によると、2009年11月に空軍幹部から「経費の割に防衛にとって価値ある結果を得ていない」として活動を縮小すべきだと提案があり、防衛資源を効果的に利用するため閉鎖を決めたという。国防省は「もはやUFOを見たという報告に反応せず、調査も行わない」としているが、同係閉鎖がUFOの存在を否定するものではないと説明している。

 国防省が公表した資料には「異星人と暮らしている」という電話の入電記録や、「07年にキャンプに行った際、UFOに車とテントを奪われ、飼い犬を拉致された」との報告を受けた記録などがあった。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2013年06月22日 11:05

言わずもがな、、、ありえない。。。

■福島第1原発 淡水化装置の汚染水漏れ、外部流出なし

 東京電力は21日、福島第1原発の放射能汚染水淡水化装置から1立方センチメートル当たり2万6000ベクレルの放射性物質を含む汚染水約250リットルが漏れたと発表した。

 東電によると、21日午前3時ごろ、装置の漏えい検知器が作動し、装置のある建屋の床に汚染水が漏れ出ているのが見つかった。装置の運転を中止し、漏えいは約15分後に止まった。汚染水は吸水材で回収し、外部流出を食い止めたとしている。

 装置配管に取り付けた流量計のキャップの亀裂から漏れた。20日に作業員が流量計の掃除をした際にキャップを過剰に締め、破損した可能性が高い。流量計は21日午後、新品に交換した。

 装置は一部の放射性物質を除去した汚染水から塩分を取り除き、原子炉冷却水として再利用する。

 原発では15日に多核種除去設備からの汚染水漏えい、19日に地下水からの高濃度放射性物質の検出が判明するトラブルが相次いで起きている。

[河北新報]

Posted by nob : 2013年06月22日 10:30

再稼働を止められないのは私たち国民の責任。。。

■「原発再稼働への国民の声は?」海外紙の批判

「原発再稼働への国民の声は?」海外紙の批判 原子力規制委員会が19日に発表した原発の新規制基準に対して、国内外からその意義が問われているようだ。

 新基準は、2011年の福島第1原発事故の教訓を取り入れ、防潮堤の設置・強化などの自然災害対策や、テロも想定した緊急時制御室の設置、事故時に放出する放射性物質を減少させ原子炉格納容器の圧力を下げる「フィルター付きベント設備」の設置などを義務付けている。規制委員会は「世界で一番厳しい」基準だと公言しており、安倍首相も世界へ向けての原発輸出計画を進めていくべく期待を寄せている。

 7月8日に施行され、電力会社からの再稼働に向けた適合性審査の申請を受け付ける予定だ。

 しかし、時を同じくして、東京電力が福島第1原発で放射性物質の検出を発表した。海外各紙は、東電の発表と合わせて、新規制基準の効果について報じている。

【国民感情と乖離する原子力規制委員会】

 東京電力の発表によると、福島第1原発2号機と海の間に設置している観測用井戸水から、高濃度の放射線物質が2種類検出されたという。検出された「ストロンチウム90」は国の放出基準の約30倍、「トリチウム(三重水素)」は約8倍、いずれも基準を大きく越えている。ストロンチウム90は骨肉腫や白血病の原因となるとも言われていると各紙は報じている。

 これらは5月24日に採取した水から検出されたもので、31日には担当者が事態を把握していたものの、今月に入ってからの発表となっている。

 東電は原因として、2011年4月に汚染水が2号機水口付近から海洋へ流れでた際に、その一部が電源ケーブルをつたって地中に浸透し、残留したものが地下水へと移行したと推測しているとブルームバーグは報じた。

 また、現時点では海への拡散は確認されていないとしながらも、その有無を検証するべく近くの海水を分析中だという。

 ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、「海水への影響が確認されていない段階では、事の深刻さを確定するのはまだ早い」という規制委の田中委員長のコメントを取り上げ、原発の危険性を懸念する人々との温度差を浮き彫りにしている。

 フィナンシャル・タイムズ紙は、新規制基準の発表会場にて「国民の声に耳を向けろ」や「再稼働反対」と叫ぶ声がたびたび飛び交ったと報じている。福島原発事故の恐怖が人々の記憶にまだ強く残っているうちから、政府が積極的に原発再稼働に向けて動き出すことは、逆に不安を募らせかねないと指摘している。

 各紙とも、国内で実施された世論調査で半数以上が原発に反対しており、賛成派は30%であったと報じている。

【電力会社各社、再稼働申請の意向を表明】

 国内にある原発は50基で、48基が安全確認のため停止中だ。唯一稼働している大飯原発の2基は、点検が予定されている9月まで稼働する見込みで、その後は新規準の適合審査を受けなければならない。

 各電力会社は、新基準を満たした上で、再稼働を申請することになる。現時点で申請の意向が明らかにされているものとしては、関西電力の大飯3,4号機と高浜3,4号機、北海道電力の泊1~3号機、九州電力の川内と玄海、四国電力の伊方、東電の柏崎刈羽などだとブルームバーグは挙げている。

 規制委員会は審査の所要期間を明確にはしていないが、6カ月程度と伝えられている。少ない審査チームで実施することや、基準を満たすためには大規模な設備投資が必要であることなどから、新基準が施行されてもすぐに再稼働とはならない見込みだ。

[NewSphere]


■再稼働ありき、原発「新・規制基準」のデタラメ

 一体どこが厳しくなったというのか。原子力規制委員会が19日、正式決定した原発の「新規制基準」のことだ。

 新基準は、シビアアクシデント(過酷事故)対策として、想定される最も大きな津波を「基準津波」とし、原発敷地内に浸水させないよう義務付けたほか、浸水が想定される場合には「防潮堤」の建設を要求。活断層の真上には原子炉建屋など重要施設を認めないことも明確化し、放射性物質を外部に逃すための「フィルター付きベント」の設置を求めた。

 田中俊一委員長は「世界最高水準の規制」と自画自賛していたのだが、「安全よりも再稼働を優先させている」と怒りの声を上げるのが、「原子力規制を監視する市民の会」の阪上武氏だ。

「ベント設置を義務付けましたが、それ以前に、格納容器の構造的な欠陥はないのか、といった問題は手付かずのままです。福島原発でも故障が明らかになった原子炉水位計も基準に盛り込まれていない。津波対策に重点を置いてばかりで、地震対策には目をつぶっている。あまりに拙速です」

<福島事故の原因は不明のまま>

 そもそも、国会事故調が指摘した通り、福島原発の事故は「地震」なのか、「津波」なのか原因がいまだに分かっていない。それなのに新たな「安全基準」を作るコト自体がデタラメ過ぎる。

 新基準には、事故の際に敷地境界での住民の被曝(ひばく)線量などを制限した「立地審査指針」も盛り込まれなかった。

 基準に加えれば、国内の原発のほとんどが再稼働できなくなる可能性があるからだが、これでは事故による住民の大量被曝を容認したようなものだ。

「“抜け穴”はほかにもあります。格納容器が大きいタイプの原発のベント設置や、原発を操作する中央制御室が使えなくなった場合に備えた『第2制御室』などの整備について、5年間の猶予期間を設けたことです。地震や災害は明日起きてもおかしくない。それなのに、なぜ猶予期間が必要なのか。原発を再稼働したい電力会社に配慮したのはミエミエです」(科学ジャーナリスト)

 再稼働ありきのザル基準は明らかである。

[日刊ゲンダイ]


■原発新基準 再稼働が目的ではない

 原子力規制委員会は地震、津波対策などを強化した原発の新たな規制基準を決定した。7月8日から施行する。

 福島第1原発事故を踏まえ、電力会社の自主的な取り組みに委ねられていた過酷事故対策を義務づけ、最新の知見に基づいた安全基準を既存原発にも適用する「バックフィット制度」も導入した。

 しかし、一部の重要施設には猶予期間が認められ、規制が骨抜きになりかねないとの疑念が残る。

 新基準は出発点にすぎない。田中俊一委員長は「真価が問われるのは今後の審査で、そこに魂が入るかどうかだ」と述べた。

 その言葉通り、規制委は厳格な運用に徹しなければならない。

 電力各社は待ちかねたように、施行直後に原発再稼働のための安全審査を申請する見通しだ。その数は、泊原発を持つ北海道電力を含め4社6原発に上るとみられる。

 電力会社は、審査が流れ作業のように進むと勘違いしているのではないか。新基準は、原発を運転する上での最低限の条件である。

 福島の事故を深刻に受け止めているのであれば、猶予期間が設けられた施設についても、整備を待って申請するのが筋だ。

 経済性を優先し安全を軽視する意識を根本的に改めない限り、再稼働への理解は得られまい。

 審査の実動部隊の原子力規制庁は、職員の大半を旧原子力安全・保安院から引き継いでおり、人数と質の両面で拡充する必要がある。

 ただし、増強は作業を急ぐためではなく、あくまで厳正な審査を実施するのが目的だ。

 電力会社が再稼働にはやる背景には、原発回帰に前のめりな政府・与党の姿勢がある。

 安倍晋三首相は成長戦略に原発再稼働を盛り込み、海外で原発のトップセールスに励んでいる。自民党の高市早苗政調会長は福島の事故で死者が出ていないことを理由に、再稼働を目指す考えを表明した。

 いまだ原因すら解明されず、事故処理の見通しも立っていない。多くの住民が人生を破壊されたことを思えば、あまりに無責任で無神経な態度ではないか。

 規制委は国内で唯一稼働中の関西電力大飯原発3、4号機について、新基準施行後も運転継続を認める公算が大きい。陰に陽に圧力を受け、軸足が揺らぐようではだめだ。

 新基準を、原発を動かすための形式的なステップにしてはならない。

 原子力行政にとって真の意味での転換点とするため、規制委は圧力や摩擦を恐れず、安全最優先の審査を貫くべきだ。

[北海道新聞]

Posted by nob : 2013年06月21日 12:48

子供を育てること、、、それが大人の唯一の責務。。。

■自分をダメだと思う高校生は65%!
夢を持つことを許されない子どもたち

夢を描く以前に、今の子どもたちは夢を持っていない子が多い!?そして、その原因は大人にあるのでは…。陸上選手として栄光と挫折を経験してきた為末大さんと、優秀な人材を学校に送り込む活動を展開する教育系NPOティーチ・フォー・ジャパン代表の松田悠介さんに、夢をテーマに語っていただきました。

夢を持てない子が急増中。これは

「現実を見ろ」という大人の責任!?

松田 前回、自分の夢がかなわない、と知ってしまったときにどうするか、といったことについて話をうかがいましたが、僕が教育現場で感じたのは、そもそも夢を持っていない子どもたちが多いということでした。

為末 それは問題ですね。今の子どもたちは、どうして夢を持てないのですか。

松田 自尊心が低くて、夢を持ってもどうせうまくかないと考えているようです。財団法人日本青少年研究所の調査によると、「自分が価値のある人間と思うか」という質問に対して、アメリカが57.2%、中国が42.2%「全くそうだ」と答えているのに対して、日本人は7.5%しかおらず、「まあそうだ」を含めても36.1%。逆にいえば、65%近い人たちが自分はダメだと思っているわけです。筑波大学の調査でも、将来に希望があると答えた中学生は、中国は9割を超えているのに、日本は3割弱しかいないんです。

為末 同じようなデータを見たことがあります。これは文化的な背景があるのでしょうか。

松田 僕は文化というより大人の責任だと思います。子どもたちは生まれもって自信がないわけではありません。それが証拠に小学生までは、多くの子どもたちが夢を持っているんです。将来、何になりたいか聞いてみると、「パティシエになりたい」とか、「プロ野球選手になりたい」とか、みんな何かしらの夢を語ってくれます。

 ところが中学に入った途端、夢を語ることがタブーになってしまう。大人側が「プロなんて本当になれると思ってるのか」とか「現実を見なさい」、「とにかく受験だ」とか言うから、「夢を追いかけることは悪いことだ」と思ってしまうんです。その結果、一回も本気で夢を目指さないまま、夢を持つことすらやめるようになる。

 これでは人が育つはずがありません。人が資源であるこの国で、こういうことを続けていると、相当に厳しいことになると思います。

「I can」と「They want」
この二つで人は頑張れる

松田 いま子どもたちに伝えているのは、「I want」と「I can」です。パティシエになりたいというのは「I want」で、小学校のときにみんなwantを持っています。ただ、そこに「自分だってやればできるんだ」という「I can」が加わらないと、夢に向かって進んでいけない。子どもたちの自己肯定感をいかに高めるか。それが、いま教育が抱えている課題の一つです。

為末 僕の「かけっこ教室」でも、子どもたちにハードルを飛んでもらうときには、かなり低い高さから始めるんです。それが成功してだんだん高くすると、最後にはけっこう高いところまで飛べる。できなかったことができるようになること、そして自分で飛ぼうとしたということ。それが自信になって、いい結果につながっていく。学校でも、そういうやり方ができるといいですが。

松田 日本の教育は、ずっと○×方式で評価してきましたからね。この弊害は大きいと思います。たとえば英語。日本人は中高大で10年間勉強しているのに、道端で外国人に話しかけられても話せない人が多いですよね。これは、完璧に話せないと×だと思ってしまうから。べつに100点じゃなくてもいいのに、子どもたちは減点が怖くなってしまう。

為末 子どもたちに前向きな気持ちになってもらうには、「They want」も必要でしょうね。職業はそもそも誰かのために、そして誰かが求めてくれる「They want」がないと成立しないし、まわりがそれを認めていないと、本人もやる気が続かない。

松田 そう思います。「よくできたね」と声をかけて、承認欲求を満たしてあげることが、子どもたちの自己肯定感につながっていきます。「They want」をデイリーに感じさせてあげることが、大人の役目だと思うんです。

ハウツーは世にあふれている
試し続けることが課題解決への近道

松田 あたりまえですが、夢は念じているだけでかなうものではありません。夢を実現させるには、具体的な力が必要です。私は子どもたちに、その力を身につけさせてあげたいと思っているんです。

為末 たとえばどんな力ですか。

松田 まず大切なのは課題解決力じゃないかと。為末さんはコーチをつけずに一人でやっていた時期がありますよね。誰にも答えを教えてもらえない状況になったとき、自分で課題を解決していく力がないと、どうにもならない。為末さんの場合は、どうやって課題解決力を磨いてきたのですか。

為末 課題を解決するには、まず課題を発見しなければいけません。そのためには、まず自分がやりたいこと、なりたいものを明確にする必要があります。それらと現状とのギャップこそが課題になります。

松田 まず課題を発見するのが大切なんですね。

為末 そうなんです。そして課題が見えれば、それを解決するハウツーは世にあふれているので、解決方法を見つけることは難しくない。むしろ厄介なのは、解決方法をどこまでやれるのかということでしょう。解決方法の中には、「毎日3時間以上はやりましょう」というような根気や時間をかけることが必要なものもある。そうなると解決方法を見つけるより、やりきることのほうが課題になってくる。

 ですから粘り強くさまざまな解決方法を試すことが大事だと思います。陸上の場合はタイムに反映されるので効果のある、なしがわかりやすく、そして現実にはほとんどアプローチが無駄に終わります。そういう状態でも、課題解決に向けてさまざまな方法を試し続けられるかどうか。これも重要な点です。

モチベーションは長く続かない
短期の目標設定で気持ちを盛り上げる

松田 粘り強く続けるためのコツはありますか。たとえば目標設定を間違えると、モチベーションが下がったりしそうですが。

為末 一生懸命やれば到達可能なところに目標を設定するといいと思います。タイムスパンが長すぎないことも大切。数年先よりも数ヵ月先、数週間先とか。モチベーションが持続する時間にはかぎりがあるので、ある程度の期間で達成できる目標を設定して、一つ一つ達成していった先に大きな夢がつながるという形にしたほうがいい。

 一方、目先の目標だけでも気持ちが続かないと思います。だから、たとえばですが「世界一になりたい」という大きな目標と、「これができるようになろう!」というような、一つ一つ積み上げていく目標の二本立てでやると、モチベーションが続くんじゃないかなあ。

オリンピックで転倒
その経験が5年後に活きた

松田 モチベーションについては、失敗したときの対処法も鍵になると思います。先ほど言ったとおり、子どもたちは〇×式の教育を受けてきたせいで、一度失敗しただけで自分を全否定してしまうんです。為末さんは、失敗をどうやって乗り越えてきたのですか。

為末 失敗ですか…。僕はシドニーで派手に転倒したんです。原因は風でした。

松田 見てました。

為末 でも、この失敗も学びになるんです。シドニーで僕は、「風が吹いている状況は、それを経験していない選手にとっては不利に働く」とわかった。そのことは、5年後のヘルシンキの世界陸上で活きました。決勝に残ったのは、若い選手ばかり。僕は環境が悪いときの若い選手の気持ちがなんとなくわかっていたので、じつはちょっとした心理戦を仕かけた。それがメダルにつながったわけです。

 僕が失敗を活かせたのは幸運だったかもしれません。現実には、次に活きるチャンスのない失敗もたくさんあると思います。でも、いつか活かせるときがくるという思いで失敗を受け止め、蓄積していくしかない。僕はそう思います。

わかりやすい報酬を求めると
努力が長続きしない!

松田 失敗をいつか活かすという思考は大事ですね。ただ、いまの子どもたちは努力に対してすぐに結果を求める傾向があるから、なかなか待てないかもしれません。いや、子どもたちだけじゃなく、最近の大人もそういう傾向があるかも……。

為末 自分の努力に対して、わかりやすい報酬を求めないほうがいいと思います。自分を振り返るとトップの世界はすでに限界に近づいているから、新しいことを試しても結果が出ないことが多いんです。そのときに「タイム短縮」というような報酬を頼りしていると、気持ちが続かなくなってしまいます。

 だから結果が出なくても、「少なくてもこれはダメだとわかった」とか、「うまくいかなかったことも経験として蓄積されていく」ということを自分の報酬にしないといけない。

松田 その考え方は研究者に似ているかもしれませんね。

為末 そうかもしれません。そうした報酬に日々気づける人は伸びると思いますよ。

為末 大(ためすえ・だい)
1978年広島県生まれ。2001年エドモントン世界選手権で、男子400mハードル日本人初となる銅メダルを獲得。さらに、2005年ヘルシンキ世界選手権でも銅メダルと、トラック種目で初めて日本人が世界大会で2度メダルを獲得するという快挙を達成。オリンピックはシドニー、アテネ、北京の3大会に出場。“侍ハードラー“の異名を持つトップアスリート。2003年に大阪ガスを退社し、プロに転向。2012年6月、大阪で行われた日本陸上競技選手権大会を最後に、25年間の現役生活に終止符を打った。Twitterフォロワー16万を超え「知的に語れるアスリート」として、言動にも注目が集まる。 2010年、アスリートの社会的自立を支援する「一般社団法人アスリートソサエティ」を設立。現在、代表理事を務めている。著書は、『走りながら考える』(ダイヤモンド社)、『諦める力』(プレジデント社)、『負けを生かす技術』(朝日新聞出版)等多数。

松田悠介(まつだ・ゆうすけ)
全米で就職ランキング第1位になったティーチ・フォー・アメリカ(TFA)の日本版「ティーチ・フォー・ジャパン(TFJ)」創設代表者。大学卒業後、体育科教諭として中学校に勤務。体育を英語で教えるSports Englishのカリキュラムを立案。その後、千葉県市川市教育委員会 教育政策課分析官を経て、ハーバード教育大学院修士課程(教育リーダーシップ専攻)へ進学し、修士号を取得。卒業後、外資系コンサルティングファーム PricewaterhouseCoopers にて人材戦略に従事し、2010年7月に退職、現在に至る。世界経済会議Global Shapers Community メンバー。経済産業省「キャリア教育の内容の充実と普及に関する調査委員会」委員。

Posted by nob : 2013年06月20日 18:11

競争社会の果てにあるものは、、、まずはそこから考えてほしい。。。

日本顔負け。アメリカの「超学歴社会」
アメリカは学歴による「階級社会」の国
山田 順 :ジャーナリスト

アメリカは学歴による「階級社会」の国

安倍政権は、成長戦略のひとつとして「教育改革」を掲げ、「海外でも働けるグローバル人材の育成」のために留学生の数を現在の6万人から倍の12万人にするとアピールしている。そのために今後は、奨学金を大幅に充実させていくという。

そこで、今回から2回に分けて、娘をアメリカに留学させた親として、また、この「東洋経済オンライン」のメインテーマが「グローバルエリート」なので、日本ではあまり知られていないアメリカの高等教育(大学・大学院)の本質について書いてみたい。

というのは、単に「英語力をアップさせたい」、あるいは海外で「自分探しをしてみたい」などという考えで、安易に留学するケースが目立つからだ。最近では、就活のための「箔付け」として留学する学生も増えている。しかし、そういう意識からのアメリカ留学は、たいていは実を結ばない。なぜなら、アメリカ社会というのは、日本以上の「超学歴社会」であり、学歴による「階級社会」だからだ。

かつて日本が豊かだった時代は、娘をアメリカに留学させているというと、まるで遊びに行かせているように思われた。特に女子学生の場合、「留学」というより「遊学」のイメージが強かった。実際、日本の受験勉強に失敗した富裕層の子供たちが、アメリカの大学に留学するケースがしばしば見られた。また、留学とは呼べない「語学留学」は、一般の留学とは比べられないほど多かった。

そのせいか、「アメリカの大学は、入るのはやさしんですよね」とよく言われた。しかし、それは4000校以上も大学があるアメリカでの下位校の話にすぎない。

全米各地にあるコミュニティカレッジとか、誰でも入れる私立大学、レベルの低い州立大学とかの話で、アメリカのトップクラスの大学は「入るのも出るのも難しい」うえ、入ったら入ったで、レジャーランドの日本の大学とは大違いで、本当に猛烈に勉強しなければならない。

学歴は階級を勝ち取る手段

では、なぜ、アメリカは日本以上の「超学歴社会」なのだろうか?

まずは歴史的に考察してみたい。19世紀、新世界アメリカを旅したフランスの政治家トクヴィルは、著書『アメリカにおけるデモクラシー』の中でこう書いている。

「民主主義国家ほど市民が取るに足らない存在である国はない」

この言葉が意味するとろころは、誰もがひとかどの人物になるためには最大限の努力をする必要があるが、裏を返せば、誰一人として重要でないということだ。

これが、アメリカ社会の本質だ。王も貴族もいない市民だけの国だから、全員が社会の階段を上るゲームに参加する。それがアメリカという国なのである。こういった社会では「機会均等」(ゲームに参加する権利)が確保されれば、際限のない競争が続き、その結果、自分が所属する社会階層が決まることになっている。

つまり、アメリカは競争による階級社会の国で、その階級は初めから存在するものではなく、勝ち取るものなのである。この階級を勝ち取る手段として、能力と努力の結果得られる「学歴」が大きな決め手になる。

ただ、学歴と言っても、それは日本人が言う学歴――つまり、どの大学を出たかということとは大きく違っている。現在のアメリカでは、ただ大学を出ただけでは評価されず、どの大学やどの大学院で何の学位を取ったかが重要になる。この点でも、アメリカのほうが日本よりいっそう熾烈な「学歴社会」と言えるだろう。

このことを知らずに留学すると、世界中から集まった学生との競争に付いていけず、落ちこぼれになって帰国することになる。

はるかに充実した奨学金制度

先日、朝日新聞に「アベノミクスによる円安で、海外留学をする学生たちが悲鳴を上げている」という記事が載った。円安で留学費用が高騰して留学できなくなった学生や、生活費が高騰して困っている留学生が多いというのだ。

確かに、アメリカの名門一流大学はほとんどが私立だから、授業料はべらぼうに高い。しかも、大学は基本的に寮生活だから、その費用も含めると、年間で最低でも4万~5万ドル(400万~500万円)はかかる。これでは、とてもではないが、日本の一般的な家庭の子供はアメリカの名門一流大学には行けないことになる。

ところが、アメリカは日本よりはるかに奨学金制度が充実している。国や州をはじめとして、大学独自のものから企業、機関、個人にいたるまで、それこそ何千種類もの奨学金があり、これをうまく利用すれば、学業成績などの条件をクリアすれば留学は可能だ。

ハーバードなどの名門一流大学は、学業成績さえよければ、申請すればほとんどの学生に奨学金を出す。留学生でも申請できる奨学金が数多くある。私の友人の一人は、ほぼ無一文で大学の寮に住み、学費もタダで卒業している。

私の従姉の息子もブラウン大学で奨学金をもらっていた。それでも生活が苦しければ、大学側がアルバイトの面倒もみてくれ、たとえTA(ティーチング・アシスタント)をやらせてもらえば、ギャラが出るので、勉強しながら生活できるようになっている。

学業が優秀でなくてももらえる奨学金もある。州立大学なら、州民なら誰でももらえる奨学金がある。もちろん、これを留学生は利用できないが、卒業後に月極めで返すローン返済型なら、留学生でも申請できる。安倍政権がつくる奨学金制度がどのようなものになるかはわからないが、まずは目指す大学の奨学金制度を十分に調べるべきだ。

アメリカの伝統的「エリート・コース」

それでは、アメリカの学歴社会はどのような構造になっているのか、説明してみたい。アメリカの大学といえば、一般の日本人がまず思い浮かべるのがハーバード大学であり、ハーバードを筆頭とするアイビー・リーグの名門大学だ。ここがアメリカの高等教育ピラミッドの頂点であるのは間違いない。しかし、歴史的に見ると、アイビー各校は留学生など受け入れていなかったのである。まして、私たちのような東洋に住むイエローは論外だった。

なぜなら、アイビー各校はいわゆるWASP(ワスプ:ホワイト・アングロサクソン・プロテスタント)の師弟の高等教育機関として作られたからだ。したがって、いくら成績がよくてもWASP以外は入学を拒否された。第2次大戦以前は、アメリカ人でも、ユダヤ系はもとよりカトリック系の後発移民のイタリア系、スペイン系、ポルトガル系、それにポーランドなどの東欧系、ケネディ家を出したアイリッシュ系などの子供たちはほとんど入れなかった。

しかも、アイビーリーグに入るためには、いわゆるプレップスクールの卒業生でなければならなかった。これらの学校はみな私立の全寮制学校であり、ニューイングランド各地に点在している。つまり、プレップからアイビーへの進学が、アメリカの旧世代の「エリートコース」だった。

アメリカを代表する名門プレップとして有名なのが、ヴァンダービルド家、モーガン家、メロン家などの師弟が通ったセント・ポールズ、フランクリン・ルーズベルトが卒業したグロトン、ブッシュ親子が卒業したフィリプス・アンドーヴァ、それにエクセターやチョート・ローズマリーなどだ。ケネディ大統領は 1930年のチョート(当時はローズマリーと合併していない)の卒業生だが、ようやくこの頃から、プレップもアイビーもWASP以外の子供を受け入れるようになった。

つまり、この頃までのアメリカは、現在のような実力による学歴社会ではなく、人種、家柄による階級社会と学歴社会が並立していた。この伝統は今でも残っていて、東部の名門一流大学に留学するなら、こうした伝統の中に放り込まれることを意識すべきだ。

私の娘もその友人たちも、当たり前だが、このようなWASPの子弟のインナーサークルからは相手にされなかった。同じ学生として友人にはなれるが、それ以上の関係は難しい。現在は多少は違っているだろうが、この壁が厳然と存在することを意識するのとしないのでは、留学生活は大きく変わってくると思う。

第2次大戦後の新設大学設立ラッシュ

では、なぜアメリカの学歴社会は変わったのか?

それは、第2次大戦以後、中流以下の人々の強い上昇志向が、教育の民主化、自由化を推し進めたからである。つまり、「大学卒」というタイトルを人々が争って求めるようになり、新設大学が次々と作られたからだ。その多くは州立大学や公立大学で、これらの大学はあらゆる階層の人々を受け入れ、さらに、女性が大量に大学に進学するようになった。

こうなると、アイビーなどの名門大学も、すべての階層に門戸を開き、高等教育競争(優秀な学生の獲得)に勝ち残る必要があった。

ハーバードの例で言えば、1952年の入学者はその10%がプレップの卒業生だったが、1960年には入学者は、全米各地のパブリックスクール(公立高校)の卒業生に分散するようになった。それとともに、入学の基準になるSATスコアも上昇した。

こうして、アメリカは現在のような実力による学歴社会に大きく変わったのである。その結果、全世界から留学生が集まるようになった。私たち日本人も受け入れられるようになったわけだ。

ただし、大学数が飛躍的に増えたために、高等教育のインフレ化が進んだ。

フィスクが暴露した高等教育のインフレ

この高等教育のインフレ化を暴露したのが、今でもアメリカの大学進学のバイブルとして有名な『ザ・フィスク・ガイド』(The Fiske Guide to Colleges)だ。私も娘がハイスクールに入ったときから、この本を徹底的に読んだ。そうして、アメリカの大学のランキングを知った。

たとえば、公立大学でもUCバークレーはアイビークラスの一流名門大学であること。校名に州立がつく州立大学のほとんどは、レベルが低いこと。さらに、その校名に「北」Northとか「南」Southとかの方角がつけば、もっとレベルが落ちることなどだ。

『ザ・フィスク・ガイド』は、1982年、当時『ニューヨーク・タイムズ』紙の教育担当記者だったエドワード・B・フィスクが、取材・調査によって初めて全米の大学を格付けした本である。フィスクが採用した方式は、ホテルやレストランに使われていたミシュラン方式の「五つ星から一つ星まで」の格付け法だった。つまり、彼は、それまで誰もが漠然と感じていたことを数値化してしまったのである。

このとき、フィスクが「五つ星」をつけた主な大学は、アマースト、ウィリアムズなどのリベラルアーツの一流校、ハーバード、プリンストンなどのアイビー・リーグの一流校、それにスタンフォード、シカゴなどだった。そして、「四つ星」にはボードウイン、ヴァンダービルトなどが入った。ところが、「三つ星」をつける段になって、フィスクはあることに気がついた。それは、学問・教育レベルから見て「三つ星」をつけられない大学が過半数に達しているということだった。

学歴で大きな差がつく初任給

フィスクは、信念を持ったジャーナリストだった。だから、彼は自分の調査結果に基づき、「二つ星」「一つ星」大学を実名で公表した。すると、「二つ星」「一つ星」がついた大学、たとえばタスキーギ大学、テンプル大学、オハイオ・ウェスレヤン大学などから、猛烈な抗議が来た。しかし、こうした抗議にひるまず、『ザ・フィスク・ガイド』は今でも刊行されている。

1960年代の初め、アメリカの大学進学率は約10%だった。それが、半世紀後の今は50%を軽く超えている。しかし、フィスクの格付けから見ると、今でも本当の進学率は10%と考えられる。

なぜなら、50-10=40で40%の学生は、じつは大学とは呼べないフィスクの「三つ星」以下の大学に行っているからだ。これが、高等教育のインフレ化現象である。

だから、グローバルエリートを目指すなら、少なくとも「三ツ星」以上の大学を目指すべきだ。当のアメリカでも「二つ星」以下の大学の卒業生は、就職やその後のビジネスキャリアでは大きなハンデがある。同じ「大学卒」でも、学位を取った大学や大学院によって、収入が大きく変わってくるからだ。

たとえば、4年制大学卒の平均初任給は、NACE(National Association of Colleges and Employer:全米大学経営者協会)の資料によると、一流大学卒と最下位大学では約2倍の開きがある。これが、人気の大学院卒業資格であるMBAになると、ハーバードやMIT(マサチューセッツ工科大学)などの超一流大学MBAと州立大学MBAではもっと差が開く。

ただし、アメリカで学歴が通用するのは、入社時のみだ。その後は「成果主義」だから、名門一流大卒だろうと成果を上げなければ、州立大卒に追い越されてしまう可能性がある。こうして、アメリカ社会では競争はずっと続く。

ところが日本では、どんな大学を出ようと初任給に差はない。これは、高等教育のレベルの違いを無意味化する悪しき平等主義と言えるだろう。

□以下続き

学歴は「社会階層」を上がる手段

今回もアメリカ留学を目指す若者のために、アメリカの学歴社会の話を書かせてもらう。

前回は、アメリカが日本以上の「超学歴社会」であり、学歴によって属する社会階層が決まる「階級社会」の国だということを説明した。

だから、単に「英語力をアップさせたい」、あるいは海外で「自分探しをしてみたい」などという考えで、安易に留学すると失敗する。

これは、娘がインターナショナル・スクール在学中に、教師からも、先輩父兄からも言われたことである。

「西海岸に行くならあまり意識しなくてもいいでしょうが、東海岸、とくにニューイングランドに行くなら、考えておいたほうがいいでしょうね。プレップから来ているWASP(ワスプ)の生徒と留学生ではまったく違いますから」

かつて、ハーバードなどのアイビー各校は、WASPの子弟の高等教育機関だった。だから、それ以外の階層の若者は入れなかった。しかし、いまではあらゆる人種、階層の若者に門戸を開き、学歴獲得は完全な実力争いになった。その結果、世界中から留学生が集まるようになり、最近では中韓の学生が異常に増えている。

彼らは、社会階層の階段を上がるために、寸暇を惜しんで勉強している。そんな中に、階層意識が薄い日本人がポンと飛び込んだら、どうなるだろうか?

MBAばかりが留学ではない

とはいえ、大学・大学院は、将来の社会階層を決める、つまり「おカネを多く稼げる階層」になるためにだけに行くのではない。純粋に学問・研究のために行く学生も多い。今はMBA全盛時代だが、その修得だけを目指すのは、アメリカ留学の目的としては考えものだろう。

ハーバードの大学院GSS(グラデュエートスクール・オブ・アーツ・アンド・サイエンシズ:graduate school of arts and sciences)のある学生から、こんな話を聞いたことがある。

「入学したときに担当教授から、君たちは将来お金持ちになることはありえないが、それでもいいのか?と、まず言われました。で、イエスと答えると、なら一緒に頑張ろうと握手です。そうして、おカネではプライドは買えない、プライドは高く持てと言われました」

GSSの学生たちは、ビジネス・スクール(HBS)の連中を「カネのために勉強に来ている奴ら」とバカにするという。HBSは、メインキャンパスからチャールズ川を挟んだ向こう側のボストン市オールストンハーバードにある。だから、GSSの学生たちはHBSの学生を、「アクロス・ザ・ブリッジ」 “across the bridge”(川向こうのやつら)と呼んだりするともいう。

日本ではMBAがもてはやされすぎだ。アメリカではエンジニアリング・スクールの人気も高い。エンジニアリング・スクールの出身者として有名なのは、GEの元会長ジャック・ウェルチ氏だが、『フォーチュン500』に登場する企業のCEOを見ると、ビジネス専攻の出身者より、エンジニアリング専攻出身者のほうが多い。

これは、アップルやグーグルなどのIT企業の全盛時代という時代性を顕著に現している。

『ニューヨーク・タイムズ』の「結婚欄」

アメリカの現在の学歴社会の実相を知るために、『ニューヨーク・タイムズ』紙の日曜版にある「結婚欄」を見ることをお勧めする。ここには、毎週、数百組の応募カップルの中から20~30組ほどが選ばれて、経歴・写真入りで掲載されている。

この欄は、ひと昔前は、WASPの息子・娘のウエディングしか載っていなかった。彼らは決まって資産家の息子・娘たちであり、花婿はアイビーを花嫁はセブンシスターズを出ていた。しかも、その家系まで紹介されていた。

しかし、今では、あらゆる肌の色の花婿・花嫁が登場し、そのプロフィールも多彩だ。ただし、必ず紹介されているのは、次の4項目である。

1. どこの大学で修士号あるいは博士号(PhD)を取ったか

2. 大学院、大学の専攻(メジャー)は何か

3. 現在の職業

4. 両親の職業

この4項目を見れば、アメリカの現在の階級社会が歴然とする。今や昔のように、家柄や出自、富の多寡を競っているのではない。華麗な学歴と職業を競っている。

とはいえ、ここに登場する花婿・花嫁の卒業校は、昔とほぼ変わらない。みな名門一流大学・大学院の卒業生である。しかもほとんどの花婿・花嫁は、「サマ・カム・ラウディ summa cum laude」(最優秀卒業生に与えられる名誉。日本で言えば「総代」)か「マグナ・カム・ラウディ magna cum laude」(第2位の成績で卒業する生徒に与えられる名誉)であり、また、「ファイ・ベータ・カッパPhi Beta Kappa」のメンバーである。

ファイ・ベータ・カッパというのは、1776年に創立された成績優秀な大学生の友愛会であり、このメンバーになることは大学生にとっての最大の栄誉だ。

これが、アメリカの大学で勉学に励む学生たちのひとつのゴールである。このようにして形成される学歴・階級社会は、日本人にはなじめないが、留学するなら知っておくべきことだ。

『ニューヨーク・タイムズ』紙では、世論調査で階級意識を聞いている。「どの階級に属していると思うか」という質問に対する米国民の回答は、上流(アッパー)1%、中流上位(アッパーミドル)15%、中流(ミドル)42%、労働階級(ワーキング)35%、下流(ローワー)7%となっている。

日米の教育の根本的な違いとは?

日本では、教育レベル(学歴)が社会階層を決めるという考え方が嫌われている。しかし、現実問題として、「いい学校にいくのはいい大学に入り、いい大学に入るのはいい会社に行くため」という価値観は、今日まで続いている。

ただ、一時期「ゆとり教育」に舵を切り、悪しき平等主義から子供の競争を否定するようになった。たとえば「運動会で優劣がつく競技をやめてしまう」とか、「通知表に数字による段階評価をつけない」などの極端なことも行われてきた。

あるとき、娘が通っていたインターでアメリカ人の親と話していて、「何のために子供を学校に行かせるのか?」という話になったとき、その親はこう答えた。

「自分の子の能力がどれくらいか教えてもらうため。大勢の中でどれくらいの順位か知りたい。それがわからないと、将来を決められないから」

つまり、学校に行かせるのは順位をつけてもらうためだったというのだ。

しかし、日本の親は、自分の子供が他の子供と比べられることを極端に嫌う。だから、学校ではみな同じように扱えと要求する。これで、ゆとり教育が進んでしまったのである。

日米どちらの親が、子供の将来のことを本当に考えているだろうか?

インターに限らずアメリカの学校では、レポートカード(日本の通知表に当たる)にGPA(4.00点を最高とする数値評価)が記入される。そうして、GPA3.00点以上の成績を取った生徒は、名前と点数が学内のボードに掲示される。また、成績が1番手の生徒には「ファーストオーナー」、2番手の生徒には「セカンドオーナー」の称号が与えられる。

一流大学では、「セカンドオーナー」以上を平均して取っていないと、入学を認められない。だから、この「オーナー」をもらいたいがため、子供たちは勉強する。

アメリカと日本の教育の違いについて、いろいろな見方・意見がある。しかし、もっとも端的に言えば、「日本の学校は勉強させない。アメリカの学校は勉強させる」(もちろん、一部の日本の学校は違う)。これだけだろう。

留学するなら「自分探し」はやめるべき

最後に、留学するなら、日本でひところ流行った「自分探し」という考え方をやめるべきだと書いておきたい。日本人は階級意識が希薄だから、こういう考え方になるが、アメリカに限らず、社会階層が明確な国では「自分探し」には意味がない。

なぜなら、探すべき自分は、すでに決まっているからだ。

このグローバル時代、まず「人種」「民族」、そして「生まれた国」「育った地域」「家族」「家庭環境」「親の収入と職業」、さらに「学校の成績」「得意科目」などで、あなたが誰かはすぐにわかる。ネット検索で得られる位置情報(GPS)は、「地球上のどこにいるか」だが、位置情報というのは地理的なヨコの情報だけではい。タテもある。

タテというのは、「人類社会」のこと。地球上に約70億人いる人類がつくる社会階層の中で、「あなたがどこにいるか」ということだ。ネット社会では、こんなことは即座にわかる。したがって、学歴で決まる階級社会というのは、実力によってこのタテの位置(社会階層)をどう移動するかという問題だ。

この連載のテーマは、日本人としてのアイデンティティの確立にあるが、実は、それは位置情報としてはすでに決まっているのである。したがって、「自分探し」というのは、内面(こころ、意識)だけの話になる。これは一生かかってやることで、留学でやることではない。

SMAPの大ヒット曲に、『世界に一つだけの花』(作曲・詞 槇原敬之)がある。その歌詞「キミはこの世界でたった1つの存在。人間は誰しもみな特別な存在」は、自分探しをする若者にはバイブルのようなものだと思う。どんなつらいときでも、「オンリーワン(この世界に咲くたった一つの花)」と、慰めてくれるからだ。

しかし、こういう考え方は留学には向かない。「オンリーワン」を否定した『ドラゴン桜』(作・三田紀房、講談社)の教師・桜木建二の言葉のほうが留学には向く。

「ナンバーワンにならなくていい、オンリーワンになれだあ? ふざけるな! オンリーワンていうのは、その分野のエキスパート、ナンバーワンのことだろうが」

留学するなら、ぜひ、こうあってほしい。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2013年06月20日 10:55

結局は人間力、、、そして負けない人間力は独学からしか養われない。。。

■英語プアの日本人は、ますます下流化する
安倍政権の英語政策にモノ申す
山田 順 :ジャーナリスト

1952年、神奈川県横浜市生まれ。立教大学文学部卒業後、1976年光文社入社。『女性自身』編集部、『カッパブックス』編集部を経て、 2002年『光文社ペーパーブックス』を創刊し編集長を務める。2010年からフリーランス。現在、ジャーナリストとして取材・執筆活動をしながら、紙書籍と電子書籍の両方のプロデュースも手掛ける。著書に『出版大崩壊』『資産フライト』『出版・新聞 絶望未来』『2015年 磯野家の崩壊』などがある。

日本の教育では、「本物の日本人」は生まれない

日本人はどうやって日本人になるのだろうか? そんな誰もが意識したことがないことを、グローバル化という視点でとらえていくとどうなるだろうか? 21世紀のグローバル化が私たちに突きつけている問題は、国際標準語(英語)を話す国際人になることではない。日本人という確固たるアイデンティティを持って、世界を舞台に活躍できる人材になることだ。

しかし残念ながら、日本で日本人の両親から生まれ、日本の教育を受けて育つと、真の日本人にならない。一人娘をアメリカと中国の教育で育てたジャーナリストが、その経験を基に、日本人とは何かを問いかける。

安倍内閣の「成長戦略」の柱のひとつに、グローバル人材を育てるための「英語力の強化」が入った。そこで、娘を英語、中国語のトライリンガルに育てた親として、言わせてもらいたいことがある。

「こんなんではとてもでないが、英語を話せる子供はできない。むしろ、英語嫌いの子供が増えるだけだ」と……。

なぜ、私がそう思うのか?今回はそれを述べていきたい。

「海外母子留学組」の言い分

今回の案では、現在、小学校5年生から行われている英語の授業をより低学年から始めることになっている。おそらく、4年生から実施することだと思う。さらに、授業時間も増やすという。また、大学入試や国家公務員試験に、TOEFL(トーフル)を導入するという。

そこで、みなさんにもお聞きしたい。これで、本当にグローバル人材、つまり、英語を使いこなせる日本人が育つと思いますか? と……。

この連載を始めてから、就学適齢期のお子さんを持つ親御さんから、たびたび「子供をインターナショナルスクールに入れたいけど、どうしたらいいですか?」と聞かれるようになった。また、私は、現在ブームになっている「海外母子留学」をしている方、あるいは計画中の方などを取材しており、その人たちが、なぜそんな選択をするのかを聞いている。

自分の子供を日本の学校に入れたくない。できればインターや海外の学校に入れたい。そのように思う親御さんたちの最大の理由は「子供に英語を話させたい」である。もっと言うと、「これからますますグローバル化する世界で生きていけるようにしたい」である。つまり、今回、政府が成長戦略で打ち出した「英語力を強化してグローバル人材を育てる」という方針とまったく同じである。

そこで、さらに「それなら、今後、日本でも英語教育がどんどん進むので、わざわざインターに入れたり、海外母子留学したりしなくてもいいのではないですか?」と聞いてみると、みなさん、口をそろえてこう言うのだ

「今の日本のやり方ではいくらやってもダメだと思います」

子供をインターに入れたい、海外母子留学したいという親御さんたちは、特殊な一部の方たちではない。おそらく、就学適齢期のお子さんを持つ親御さんの多くが「できれば子供が英語を話すようになってほしい」と願っていると思う。これは、グローバル化が進んだ今日、急に始まったことではなく、昔からそうだったと思う。

しかし、日本の英語教育は、この親たちの願いをかなえてくれなかった。これまで何度も「英語必要論」が唱えられた。日々、国際化、グローバル化している世界を見れば、これは当然だ。しかし、そのたびに反対が強く、「話せる英語教育」導入は見送られるか、骨抜きにされてきた。

「This is a pen.」というほぼ使うことのない文を覚えることから始まって、英文和訳、穴埋め問題ができるだけで、先生も生徒も話せないという「信じがたい英語教育」が、この国では放置され続けてきた。中学、高校、大学と毎日のように英語の授業があるというのに、誰も話せない。つまり、英語の授業でないものを「英語」と言い張って、この国は続けてきたのである。

これは、膨大な税金のムダであり、将来を担う子供たちをわざわざ英語嫌いにしてしまうとう愚かな行為ではなかろうか?それでは今回、こうした日本の英語教育とは呼べない英語教育が変わるのだろうか? 安倍内閣は、本気で日本の子供たちに英語を話させようと考えているのだろうか?

残念だが、私には、とてもそうとは思えない。

単に、「いくらやっても話せない、できない」英語教育が、小学校低学年まで広がるだけ。そして、これまでの入試英語がTOEFLに代わったとしても、今度はTOEFLでハイスコアを取るための違うかたちの受験勉強が進むだけではないだろうか?

日本の英語教育は、英語教育になっていない

私は、日本人が英語を勉強したにもかかわらず話せないのは、本人のせい(いまはやりの「自己責任」)だとは思っていない。英語教育が間違っているからだと考えている。それは、インターや英語圏の学校と比較してみれば、すぐにわかることだ。

次の3つの点において、日本の英語教育は英語教育になっていないのだ。

1. 教師が英語を話せない

2. 時間数が足りない

3. 英語不要論が根強くある(つまり誰も本気で子供たちに英語を話させようとは思っていない)

それでは順に、説明してみたい。

小学校5、6年生で英語教育が必修化されたのは2011年のこと。そこで何が起こったかというと、英語に自信が持てず、必修化に不安を抱える教師が続出したことだ。そこで、そういう教師に英語を教える必要が出たうえ、ネイティブの外国語指導助手(ALT)を雇う学校も多くなった。

つまり、現状では、子供より先に先生を教えなければならないのである。

こんなバカな話があるだろうか? 中学、高校でもそうだが、日本の英語教育は、英語が話せない教師が、生徒に日本語で話しかけ、英語を教えている。これは英語の授業ではないだろう。

つまり、そういう教師を全部クビにして、英語ネイティブ教師に代える。これが、第一にすべきことだ。それなのに、文科省がそうしないのは、現在の英語教師の雇用を守っているとしか思えないのだが、どうだろうか?

今回、英語教育がさらに低学年化したことで、「英語は大人になってからでも遅くない」という反対論がまたささやかれている。また、「日本の英語教育は読み書き中心。それができるのだからいいのでは」という意見も聞こえてくる。しかし、これらは全部間違っていると、私は思う。

なぜなら、どの言語でもそうだが、子供はまず親から話しかけられて言葉を覚え、その後、子供同士で幼児語を使ってコミュニケーションするようになる。さらに学校に通って、友達や先生に囲まれ、いろいろな言葉を覚えていくというプロセスを通して成長していく。こうした過程をいっさい無視して、ある時点から知識としての英語教育だけを施しても、なかなか上達しない。つまり、小さいときから自然に言葉に接したほうがいいに決まっているのだ。

「読み書きならなんとか」という錯覚

あなたが日本語を覚えた過程を思い出してほしい。まず、お母さん、お父さんの話している言葉をまねするところから、言葉を覚えたはずだ。そうして、だんだんに話すようになり、学校に入って読み書きを覚えた。順番で言うと、「聞く」→「話す」→「読む」→「書く」である。

ところが、日本の英語教育は、こうした自然な流れを無視し、むしろ逆からやっているのだ。こうすると、いつまでたっても話せない。また、「聞く」→ 「話す」を飛ばして「読む」→「書く」を中心に教えると、結局「読む」→「書く」もできなくなる。できているように思えるのは、英語を日本語に翻訳して「読む」、日本語を英語に翻訳して「書く」ということだけで、よく「読み書きならなんとか」と言う人がいるが、これは一種の錯覚である。

次に、時間数が足りないという問題を考えてみよう。

今回の案どおりになるとすると、子供たちは小学校4年生から英語を習うことになる。そうして、中学、高校と6年間、英語を勉強する。さらに大学に入ってからも教養課程で2年間、英語の授業を受けるとすると、なんと、今後の日本人は11年間も英語を勉強することになる。

とすれば、これだけやるのだからさすがに英語が話せるようになると、誰もが思うだろう。しかし、考えてみてほしい。私の年代は、中学校からスタートしたので8年間、英語を勉強した。しかし、ほんの一部の人間しか話せないのだ。それが3年延長されただけで、本当に話せるようになるだろうか?

日本人が英語を話せない理由を、日本の教育界はこれまでさんざん論争し合ってきた。しかし、最も単純なことを忘れている。それは、「8年間もやった」という数字のトリックにだまされて、その中身を見ていないことだ。

英語の授業は、中学、高校とも、たいてい毎日1時間(1コマ)はある。そこで、週5日授業があるとして、1年を52週とすれば、5時間×52 週=260時間となる。しかし、実際には夏休みも冬休みも春休みもあるので、授業があるのは年間約40週とすれば、5時間×40週=200時間となる。では、これを8年続ければ、何時間になるだろうか? そう、200×8=1600時間である。

この1600時間というのは、日数にすると、1600÷24=66.7で、約68日にすぎない。そう、8年間といっても、たった2カ月余りしかあなたは英語をやっていないのだ。普通、留学生が英語漬けの生活を始めて、なんとか英語がわかるようになるのには、早くて半年はかかると言われている。つまり、中学、高校、大学と8年間も英語をやったからといっても、それではまったく足りないのである。

一日中、英語で授業をやればいい

現在、小学校5、6年生は週1コマ英語をやっている。今後、これが小学校4年生にまで拡大されても、やはり週1コマだろう。とすれば、月に4時間、年間48時間、3年で144時間増えるだけだ。たった、6日間である。

これで、英語が話せるようになると考えるのが、いかに馬鹿げているかおわかりになると思う。日本人が英語ができないのは、この時間数の不足が決定的であり、英語が難しいわけでも、また、英語と日本語の言語構造の問題でもないと断言できる。つまり、ネイティブ教師がいて、毎日徹底して英語をやれば、8年や11年もかからずに英語は話せるし、理解できるようになる。

英語教育を低学年化するのもいいが、たとえば1日中、英語で授業をやる。あるいは、毎日、3~4時間はやる。これは英語の授業でなくてもいい。数学や理科を英語で教える、あるいはホームルームを英語にして、子供たち同士で話させるなどすればいい。また、「ノー日本語デー」をつくって、その日1日はすべて英語、日本語を使ったらペナルティというのも、効果的だと思う。

こうしたことを本気でやれば、小学生段階で聞くこと、話すこと、ある程度の読み書きができるようになる。そうすると、あとは教師などいなくとも子供たちの英語力は自然にアップしていく。子供は好奇心が旺盛だから、自身で、本を読んだり、ビデオを見たり、ネットをやったりして、どんどん英語を覚えていくからだ。

ここで、TOEFLの入試導入についても触れておきたい。

現在、言われているのは実施時期が5年ほど先になりそうだということだ。すぐに実施すると、教育現場が混乱するからだという。つまり、ここでも教師が教えられないという問題が派生している。

しかし、5年待ったとしても起こることは同じだと、私は思う。教師たちは、これまでのような受験英語方式を変えず、授業で日本語を使い、問題を解くのを解説するだろう。いわゆる対策授業をやってしまう可能性があるからだ。

TOEFLの試験は「Reading」「Listening」「Writing」「Speaking」の4科目。このうち日本人が苦手なのが、「Writing」と「Speaking」とされている。

そこで「Writing」を例にとってみると、「Writing」では、エッセイを書かなければならい。このエッセイのパターンは約200あるとされている。とすると、過去の出題パターンから、これをすべて暗記するという勉強法が成り立つ。「TOEFLはパターン丸暗記で克服できます!」と言い出す教師が現れ、予備校のような授業になってしまうだろう。

もうひとつTOEFLの入試導入には大きな問題がある。

TOEFLスコアが入試の足切りに使われるとしたら、そのスコアをどう決めるのかという問題だ。たとえば、アメリカのアイビーリーグでは「TOEFL iBT」(フルマーク120点)で最低100点は要求される。ならば、東大や京大でもこのスコアでいくとしたら、今の日本の高校までの英語教育からいって、落ちる学生が続出するだろう。かといって、70点なんてことにしたら、大学のレベルが国際的に問われることになる。国際的な日本の大学の価値は暴落してしまうのだ。

古市憲寿氏のコメントに驚く

それでは、最後の問題「英語不要論」が根強いことを検証してみよう。これは英語教育をどうやるかということよりも、今後の日本にさらに深刻な事態をもたらすと思う。

今でも「日本人に英語は必要ない。日本は日本語だけで十分暮らせる国だ」という識者がいる。また、「英語を勉強するより、美しい日本語をもっと勉強せよ。そちらのほうが先だ」という自国文化中心主義者も多い。

しかし、実際問題として、これ以上、世界標準語となった英語を使えない国民が増えたらどうなるだろうか?日本は「極東郡日本村」として世界から取り残されてしまうに決まっている。

私が驚いたのは、2カ月ほど前、「大学入試にTOEFL導入へ」のニュースが流れたとき、NHKの「ニュースWEB」でコメンテーターの古市憲寿氏が、こう言ったことだ。

「英語がしゃべるようになってもバカはバカなまま。結局、英語がしゃべれるバカが増えるだけではないですか」

私は、耳を疑った。なぜ彼のような20代後半の若い世代、しかも気鋭の社会学者がこんな考え方をしているのだろうか? なぜ、バカが英語をしゃべってはいけないのか? なぜ、英語がしゃべれるバカが増えたらいけないのか? 教えてほしいと思った。

「英語できてもバカはバカ」は、確かにそのとおりである。

しかし、私はバカならなおさら英語を話せるようにしてあげたらいいと思う。そのほうが、英語を話せない利口より、今はたぶん就職できるし、日本以外でも活躍できる可能性が広がる。英語プアの若者は、このままだとますますワーキングプア化するだけになってしまう。そう考えると、英語教育の強化は雇用対策でもある。

英語教育こそが雇用対策である

このような英語不要論者の言動を真に受けて、「英語なんて自分に関係ない」と思っている若い人に言いたい。英語不要論を唱える人々、あるいは「英語より、まずは仕事ができることだ」などと言う人々が、なぜそうした発言をするのか、考えたことがあるだろうか?

これは、彼らが「若者に英語をしゃべられたら困る」と、心のどこかで思っているからだ。つまり、若者に英語をしゃべられると、やがて自分たちの地位がおびやかされる。それが本能的にわかるからだろう。

日本の若い世代全体が英語のバイリンガルになったことを想像してみてほしい。ほとんどの識者や評論家、コメンテーターなどは不必要になる。なぜなら、英語がわかれば、ハリウッド映画でも海外ニュースでもそのまま理解できる。英語の雑誌、本をそのまま読める。とすると、テレビや本でエラソーなことを言っている彼らの解説やコメントを聞かなくともよくなるだろう。

こう考えると、日本という国はわざと国民に英語を理解させないようにしているとしか、私には思えない。そうして、わざと若者を不幸にしているのだ。

たとえば、失業してハローワークに行くと、再雇用対策として職業訓練学校に通うための補助金が出る。しかし、英会話学校はその対象にはなっていない。かろうじて、入学金や受講料の一部が補助されるだけだ。

現在のグローバル経済では、英語教育こそ雇用対策である。インド人がグローバル経済の中で競争力があるのは英語のおかげが大きい。フィリンピンは世界有数の労働輸出国だが、それはフィリピン人は英語ができるので、世界のどこでも働けるからだ。

どうかこの際、安倍内閣は本気で英語教育に取り組んでもらいたい。そうでないと、やがて日本中に下流若者タウンが続々出現する。日本丸ごと下流社会、世界遺産になってしまうかもしれないのだ。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2013年06月20日 10:39

遅いっ!!!

■東電 放射性物質漏出 対策強化へ

東京電力福島第一原子力発電所で、海に近い観測用の井戸の地下水から放射性物質のストロンチウムとトリチウムが高い濃度で検出された問題で、東京電力は、井戸の水が周辺の海や土壌に漏れ出していないか、調査場所を増やすとともに、海に漏れ出さないよう、対策を強化することにしています。

福島第一原発では、2号機の海側にある観測用の井戸で採取した地下水から、先月から今月にかけて、放射性物質のストロンチウムとトリチウムが国の海への排出基準を上回る高い濃度で検出されました。

この井戸の水が周辺の海や土壌に漏れ出しているかどうかについて、東京電力は、近くの海の放射性物質の濃度に大きな変化はないとしていますが、海の濃度を測る場所や、観測用の井戸を増やして、詳しく調べることにしています。

また、井戸の水が海に漏れ出すのを防ぐため、近くの護岸の地盤を薬剤で固め、対策を強化することにしています。

東京電力では原発事故の直後のおととし4月、2号機の海側で高濃度の汚染水が地面を通して海に漏れ出しており、そのときにしみ込んだ水に混ざった放射性物質が、地下水と共に移動して、およそ30メートル離れたこの井戸で観測された可能性があるとしています。

また、近くには高濃度の汚染水が入り込んだ電源ケーブルを収める地下のトンネルがあり、東京電力は、このトンネルの状況などを調べ、原因の特定を急ぐことにしています。

一方、2号機のタービン建屋の地下には事故の影響で高い濃度の汚染水がたまっていますが、地下水のほうが水位が高いため、この汚染水が井戸に流れ込んだとはみていないということです。

[NHK NEWS WEB]


■福島県が東電に対策申し入れ

東京電力福島第一原子力発電所で観測用の井戸の地下水から、国の排出基準を上回る放射性ストロンチウムなどが検出されたことを受けて、福島県は19日午後、東京電力の小森明生常務を県庁に呼び、トラブルの経緯や今後の対策について説明を求めました。

小森常務は、「県民の皆さんにご心配をおかけし、心よりおわびします」と陳謝し、原因の特定と監視を強化するなど汚染の拡大防止に取り組む考えを伝えました。

これに対し福島県の長谷川哲也生活環境部長は、「廃炉に向けて汚染水の対策には万全を期すよう繰り返し求めてきたなかでのトラブルは遺憾だ。県民の思いや不安を厳しく受け止めて、さまざまな角度からリスクを検証し、安全管理を徹底するよう強く求める」と述べ、速やかに原因を特定し、汚染水の海への流出を防ぐ対策を講じるよう申し入れました。

このあと県は、担当者を集めて緊急の対策会議を開き、原発の周辺で独自に行っている海水の調査の地点や回数を増やすことなどを確認しました。

佐藤知事は、「周辺環境への影響について、県としても確認を進めるとともに、東京電力に対し、県民の声として、汚染水の拡散の防止などの対策を求めていく」と述べました。

[NHK NEWS WEB]

Posted by nob : 2013年06月19日 20:06

言わずもがな、、、素人にも事故当初より自明の事実。。。

■2号機海側、地下水が高濃度汚染=トリチウムなど検出―東電福島第1

 東京電力は19日、福島第1原発の2号機タービン建屋海側の観測井戸で採取した地下水から、高濃度の放射性ストロンチウム90とトリチウム(三重水素)を検出したと発表した。事故翌月の2011年4月、海側にある2号機ケーブル管路から高濃度汚染水が大量に海に流出し管路を封鎖したが、残っていた汚染水が周辺の地下に浸透、拡散した可能性が高いという。

 東電は、同原発の港湾内の海水分析では影響が表れておらず、海への流出は確認されていないと説明。トリチウムの濃度は5月30日に判明していたが、公表していなかった。

 同原発の海岸では鉄板を地下に埋めて汚染水の流出を防いでいるが、東電は今後1カ月半かけ、付近の地盤に薬液を注入して固める工事を行う。また、ケーブル管路の上流側で地下に砕石を充填(じゅうてん)し、残留汚染水の拡散を防ぐ。

 5月24日に採取された地下水から検出されたストロンチウム90は、1リットル当たり約1000ベクレル(法律濃度限度30ベクレル)、同日から6月7日にかけての採取分から検出されたトリチウムは46万〜50万ベクレル(同6万ベクレル)だった。検出値は法定のそれぞれ約30倍と約8倍に当たる。

[時事通信]


■放射性物質検出、2週間以上も公表せず…東電

 福島第一原子力発電所の井戸の水から放射性物質が検出された問題で、東電によると、今回の分析結果は今月3日に把握していた。

 しかし、「追加調査や、分析方法の確認などが必要」として2週間以上も公表していなかった。本店の担当者も含め社内で情報共有したのは14日になってからだという。

 福田俊彦・原子力品質安全部長は19日の記者会見で、「今回のデータは、社外専門家による検討会で使うためのもので、定期的に行っている地下水などの観測とは違う対応になった」と説明し、公表の遅れはなかったとの認識を示した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2013年06月19日 17:53

金銭支給が諸悪の根幹、、、施設に収容保護し、職業訓練や障害者保護など、専門家による判定と管理を徹底することから。。。

■生活保護法「改正案」の問題点はどこにあるのか? 弁護士に聞いた

生活保護申請のハードルを上げ、不正受給時の罰則を強化する生活保護法改正案が国会で審議されている。生活保護の受給者が過去最多となったことや、お笑いタレントの扶養問題をきっかけとする「生活保護バッシング」を受けた動きだ。

もともと自民・公明の与党が提出した改正案では、生活保護申請のときに「資産や収入」を記した申請書を提出することや、必要な書類を添付することが求められていた。しかし、これは「実質的に申請を拒むことにつながる」という批判があがった。そして、野党の対案を受け入れる形で、「口頭での申請も可能」「事情があれば書類は保護決定までに提出すれば良い」などの修正が入った。与野党が修正合意したため、このままだと可決される見込みが高い。

しかし、貧困問題にとりくむ生活保護問題対策全国会議は、この修正は不十分だと指摘している。法案は6月4日に衆議院を賛成多数で通過し、現在参議院で審議中だが・・・・生活保護法改正案のどこに問題があるといえるのか、同法案に反対する尾藤廣喜弁護士に聞いた。

●役所が違法に申請をはねつける「水際作戦」を防げない

「生活保護法改正法案は『改悪』です」

尾藤弁護士はキッパリと、こう断言する。

「現行法では、生活保護を申請するときに、『保護が必要かどうかを判定するための書類一式』をそろえて提出する必要はありません。書面でなく、口頭での申請も可能です」

その理由は、生活保護が必要なほど「困っている」人たちにとっては、必要書類をそろえることそのものが難しく、想像以上に時間がかかることも多いからだ。しかし、保護申請の現場では、その実態とは全く逆のことが起きてきたという。

「申請の現場では、なんだかんだと理由を付けて生活保護申請を受け付けない『水際作戦』が横行しています。たとえば、福祉事務所の窓口で保護申請をしたいと言っても、申請のための書類を渡してもらえなかったり、本来申請時には必要ない書類の提出が求められるなどといったケースが数多く報告されています。

これは、行政の違法行為で大問題です。ところが今回の改正案は、保護の申請にあたって、口頭ではなく、書面による申請と資料の添付を義務づけました(24条1項、2項)。これでは逆に水際作戦を正当化することになりかねません」

こういった批判を受け、衆議院では自民党・公明党と民主党、みんなの党の協議で『特別の事情があるとき』は、書面によらなくても良いし、書類が揃わなくてもよいという修正が入ったが・・・・。

「原則として、書類が必要だという点は変わっていません。これで、はたして水際作戦が防げるかどうか、疑問が残る内容です」

●扶養義務の実質的な大幅強化は、多大な萎縮効果を生む

問題点はそれだけではない。

「親族による扶養が受けられないことを、生活保護の事実上の要件としていること(案24条8項、28条2項、29条)も大問題です。これまでも親族には『扶養義務』がありましたが、『可能なら』という程度のものでした。ところが改正案では、この扶養義務者に対するプレッシャーが著しく強まっています」

改正案では、福祉事務所などが次のような報告を求めることが可能になっているという。

(1)扶養義務者に対して資産や収入の状況についての報告を求めること

(2)扶養義務者の雇用主や金融機関などに対して、書類閲覧や資料提供・報告を求めること

つまり、単に親族に通知がいくだけでなく、親族の収入や資産についての調査が、親族の働いている会社、使っている銀行も巻き込んで行われるということだ。

「これでは、生活保護が必要な人たちが、親族間のトラブルを怖れるあまり、申請をためらってしまう『萎縮効果』が今以上に大きくなる。憲法で保障された生存権の侵害につながる可能性が極めて大きいのです」

尾藤弁護士は、生活保護利用者について後発医薬品(ジェネリック)の使用を事実上強制していること(34条3項)についても、「差別医療を強制する危険性が高く、医療のあり方の根本を変えるもので問題」と指摘。「改正案の問題点を一層広く訴えていく」と話していた。

[弁護士ドットコム トピックス編集部]

Posted by nob : 2013年06月17日 23:42

愚かしさの極み。。。

■「原発事故による死亡者は出てない」自民・高市政調会長

 自民党の高市早苗政調会長は17日、神戸市の党兵庫県連の会合で、「事故を起こした東京電力福島第一原発を含めて、事故によって死亡者が出ている状況ではない。安全性を最大限確保しながら活用するしかない」と原発再稼働を目指す考えを強調した。

 原発事故により多くの避難者が出ている現状で「死亡者が出ていない」との理由を挙げて、再稼働方針を強調する姿勢には、批判が出る可能性もある。

 自民党は参院選公約の最終案で、再稼働について「地元自治体の理解を得られるよう最大限の努力をする」と推進する考えを盛り込んでいる。高市氏は産業競争力の維持には電力の安定供給が不可欠としたうえで、「原発は廃炉まで考えると莫大(ばくだい)なお金がかかるが、稼働している間のコストは比較的安い」と語った。

[朝日新聞]


■「原発事故で死者いない」 高市氏発言に強い反発

 自民党の高市早苗政調会長が17日に東京電力福島第1原発事故で死者は出ていないと発言し、原発再稼働に意欲を示したことに対し、県や県内市町村、政党は18日、原発事故による避難により、被災3県で最も多い震災関連死者が出ている状況を指摘、政府・与党に対して「県民の思いを十分に認識すべき」と反発を強めた。発言には身内の同党県連からも批判が上がり、県連は19日、党本部に抗議する。

 事故から2年経過した今も避難区域が設定され、なお村民の多くが避難している川内村の遠藤雄幸村長は「直接ではなくとも、原発事故の影響で亡くなった人がいる。事故から2年を過ぎても、この状況を十分に把握していないような発言があったことは悲しい。状況を認識した上で発言してほしい」と述べた。

 県は「災害関連死者数が被災県の中で最も多く、いまだ15万人を超える県民が避難生活を続けている状況にある。政府・与党には、本県の実情、県民の思いをあらためて重く受け止めていただきたい」とのコメントを発表した。

[福島民友/19日追加]


■高市政調会長、原発死者なし発言を撤回・謝罪

 自民党の高市政調会長は19日、「東京電力福島第一原発事故によって死亡者は出ていない」と述べた自らの発言について、謝罪、撤回した。

 「私の発言の一部が報道されたことで大変悔しい思いをされた方や悲しい思いをされた方に、心からおわびを申し上げる」とし、「私が申し上げた、エネルギーに関する全ての発言を撤回する」と述べた。党本部で記者団に語った。

 菅官房長官は19日の記者会見で、外遊中の安倍首相から「発言に注意し、政調会長の職務に専念してほしい」と伝えるよう指示があったことを明らかにした。

 高市氏の発言を巡っては、与野党から批判が相次ぎ、自民党福島県連が同日、高市氏に発言撤回と県民への謝罪を求める抗議文を党本部に提出していた。

[読売新聞/20日追加]

Posted by nob : 2013年06月17日 23:39

そのとおり!!!Vol.29、、、日本人として恥じ入るばかり。。。

■経済優先がすぎないか 日印原子力協定

 安倍晋三首相は来日中のインドのシン首相と原子力協定をめぐり交渉の再開で合意した。原発技術の輸出は福島第一原発事故の教訓より経済を優先している。しかも核不拡散の原則に反している。

 「暑い時期は気温が四〇度を超えるがエアコンが使えない。寒い時期は二〜三度まで下がるが暖房が使えない。多くのインド人はとにかく電力がほしい。それが原子力かどうかなんて気にしない」

 ニューデリーに住むインド人男性は、電力不足への市民の不満をこう話す。停電は日常茶飯事だ。

 インド政府は電力供給の“切り札”に原発の増設を進める。現在、稼働中の原発は二十基あり、今後十年間で二十五基を新設する。発電量に占める原子力の割合を今の約2%から二〇三〇年までに十三倍に増やす目標だ。

 そのため日本の原発技術はのどから手が出るほどほしいだろう。既に欧米からは技術協力を得ているが、原発政策を担う政府機関・インド原子力公社の幹部は以前、「日本との協力が最優先だ」と語った。日本にとっても大きな市場になることは間違いない。

 だが、インドは必ずしも福島の教訓まで求めていないように見える。膨大な除染や賠償費用について、この幹部は「それは津波のコストであって原発技術が起こしたわけではない」と語った。

 原発事故は多くの人の命や生活を脅かす。その教訓が共有されていないのではないか。

 安倍首相は「事故の経験と教訓を世界と共有することによって、世界の原子力安全の向上に貢献していく」と言うが、原発政策はあまりに経済優先ではないか。国内では新増設に慎重なのに海外へは積極的に輸出するのでは、国際社会の信頼を得られない。

 核の拡散も懸念される。インドは核保有国だが、核拡散防止条約(NPT)に加盟せず、包括的核実験禁止条約(CTBT)にも署名しておらず国際社会の監視が届きにくい。

 米国がインドの経済成長に目を付け既に原子力協定を結んだ。日本も参加する原子力供給国グループもインドを例外にして核技術輸出を解禁した。これではNPT体制が揺らぎかねない。

 日本が語るべきはNPT加盟を促し核兵器削減と開発中止を訴えることである。協定交渉では核実験すれば原発の技術協力を停止するとの条件を求めるべきだ。それが唯一の被爆国の責務である。

[中日新聞]

Posted by nob : 2013年05月30日 08:44

核燃料サイクルを懲りずに尚も推進するのなら、、、現存施設をすべて廃炉に、再設計から核廃棄物処理処分までのすべてを東京の中心で行う覚悟で。。。

■規制委、もんじゅに運転再開の準備停止命令

 原子力規制委員会は29日、高速増殖炉原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の点検漏れ問題で、日本原子力研究開発機構に対し、運転再開の準備停止を命令することを正式に決めた。同機構を所管する文部科学省も近く改革本部を設け、抜本的な体制見直しを始める。ただ組織に根深く張った安全軽視の体質を改善できるか不透明感が強い。

 規制委は30日に原子力機構の幹部を呼び、命令文書を渡す。管理体制が改善されるまで試運転の再開準備を認めない。もんじゅ計画の大幅な遅れは必至だ。

■漏洩事故が批判増幅

 茨城県東海村の加速器実験施設「J―PARC」でも23日、管理区域外に放射性物質が漏洩し、規制委への報告が1日以上遅れた。高エネルギー加速器研究機構との共同運営とはいえ、「原子力発電について国民が不信感を持っている中で、緊張感と危機感に欠ける」(下村博文文部科学相)と批判が絶えない。

 原子力機構は2005年、核燃料サイクル開発機構と日本原子力研究所が統合して発足した。もんじゅは核燃機構の前身の動力炉・核燃料開発事業団(動燃)が建設した。動燃は1995年、もんじゅでナトリウムの漏洩事故を起こし、事故情報隠しで批判を浴びた。97年には、東海村再処理施設で爆発事故が発生。98年に核燃機構へ改組された。もんじゅは10年に試運転を再開したが、まもなく燃料交換用の炉内中継装置が落下し、停止した。17年以上にわたって発電が止まっている。

■蓄積されぬ技術

 文科省幹部は「原子力機構は研究者の集まり。もんじゅについても研究開発という意識が強く、電力会社とは緊張感が違う」と嘆く。

 近く発足する文科省の改革本部は、7月末をめどに組織体制と業務の改革案をまとめる方針だ。点検漏れ問題で17日に辞任した鈴木篤之前理事長の後任は近く決まる。新しい理事長の下で、まず職員の意識改革が進まなければ、同じ過ちを繰り返しかねない。

[日本経済新聞]


■「高速増殖炉」って何ですか?

原子炉の一つのタイプで、炉心に入れた核燃料よりも多くの核燃料を生み出します。このため、資源の乏しい日本にとっては「夢の原子炉」として大きな期待を持たれていました。

 ウランやプルトニウムなどの核物質が核分裂を起こすと、中性子が高速で飛び出します。

 この「高速中性子」を次の核分裂に使い、連鎖反応を維持する炉が「高速炉」と言われます。なかでも、原子炉内に入れた核燃料の量を上回る量の新しい核燃料を、運転しながら生み出す炉を「高速増殖炉」と呼びます。

冷却材の液体ナトリウム漏れで火災

 日本にある原発の軽水炉は冷却材の水が中性子のスピードを落として、核燃料の連鎖反応を維持しています。一方、高速増殖炉は、中性子のスピードを減速させる必要がないので、当然のことながら水のような減速材は使われません。軽水炉では炉心から熱を取り出す冷却材として水を使っています。一方、高速増殖炉は冷却材として液体金属——なかでも液体ナトリウムが多く使われます。軽水炉よりも高温で運転される高速増殖炉では、高圧をかけることなく500度を超える高熱にできるナトリウムが水などよりも扱いやすいからです。

 ナトリウムは、水や酸素に触れると激しく反応する性質があり、ナトリウムが循環する施設の設計には高度な慎重さが必要です。しかし、日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で、1995年12月、配管からナトリウムが漏れ、空気中の酸素と反応し、火災が起きました。この火災で「もんじゅ」は停止しました。

炉内中継装置の落下トラブル、1万件近い点検漏れで停止命令

 事故後の「もんじゅ」は地元の理解を得るために10年以上もの歳月を要し、2010年5月に運転再開にこぎ着けました。ところが、同年8月に、今度は燃料交換に使うための炉内中継装置(3.3トン)を炉内に落下させるトラブルを起こし、再び運転がストップしました。

 同機構は、今年度中の運転再開を目指し、準備を進めていました。しかし、1万件近い点検漏れが見つかったため、この再開準備は原子力規制委員会から停止命令が出されることになり、運転再開のメドが立たなくなりました。

 高速増殖炉開発は、基礎実験を行う実験炉、技術的に実用性を検証するための原型炉、実用化に向けた経済性や安全性などを検証する実証炉、実用炉である商業炉という順に開発が進んでいきます。「もんじゅ」は原型炉の位置づけでした。しかし、度重なるトラブルで運転が停止したままになり、実証炉計画は白紙とされ、もちろん商業炉開発のメドも全く立っていません。

「もんじゅ」を熟知した技術者が減っていく

 「もんじゅ」はあまりにも長い期間運転されずにいます。「もんじゅ」の開発当初から関わり、「もんじゅ」に思い入れのある技術者はどんどん減っています。「もんじゅ」を熟知して、責任感のある技術者がいなくなっているのです。「もんじゅ」の安全性をどう保っていくのか心配になります。

 (調査研究本部主任研究員 三島勇)

[読売新聞]

Posted by nob : 2013年05月30日 07:25

言わずもがな、、、ネットの世界でプライバシーは護れない。。。

■SkypeのメッセージをMicrosoftが盗み見て検閲していることがほぼ確定

ドイツのニュースサイトハイス・セキュリティによって明かされたMicrosoftがSkypeのIMを閲覧していたという一件に失望した1人のネットユーザーアダムさんが、ハイス・セキュリティが使用した方法とは違い、より確実に判別できるやり方で、SkypeのIMがMicrosoftによって検閲されていることを確認しました。

アダムさんが行ったテストは、まず初めにファイル名をサーチエンジンで検索しても絶対に検索結果として表示されないようにランダム生成された長いファイル名のPHPをセットアップ。このPHPに、自動的に特定のページにジャンプさせるMeta refreshタグを組み込んで、PHPをクリックするとマルウェアサイトにジャンプするように設定しました。また、argsおよびリフレッシュタグを含まないHTMLも作成。PHPのほうには?user=foo&password=barを介して、ユーザーネームとパスワードを譲渡。アダムさんは作成したPHPとHTMLの2つのリンクをSkypeのIMで友人のイアン・グリッグさんに送りました。グリッグさんには、送られてきたリンクを絶対にクリックしたらダメ!というメッセージも送信されたとのこと。

アダムさんがSkypeのIMでリンクをグリッグさんに送信してから45分後に、下記のHEADリクエストがApache HTTP Serverで確認されました。

65.52.100.214 - - [16/May/2013:13:14:03 -0400] "HEAD /CuArhuk2veg1owOtiTofAryib7CajVisBeb8.html HTTP/1.1" 200 -
65.52.100.214 - - [16/May/2013:14:08:52 -0400] "HEAD /CuArhuk2veg1owOtiTofAyarrUg5blettOlyurc7.php?user=foo&pass=yeahright HTTP/1.1" 200 -

Apache HTTP Serverで確認された2つのログが意味することは、セットアップされたばかりでアダムさんとグリッグさんしか知らないはずのリンクに何者かがアクセスしたということです。しかもリンクはランダム生成された通常より長いものなので、アダムさんとグリッグさんのIMを読み取らない限り、誰にもわからないはず。誰がアクセスしたとのかということは、HEADリクエストに含まれるIPアドレスから判別可能。今回のテストでApache HTTP Serverに残されたログのIPアドレスはワシントン州レドモンドにあるMicrosoftを示す65.52.100.214でした。

アダムさんが行った今回のテストから、MicrosoftがSkypeのIMを見ていることは99%確実となりました。アダムさんによるとSkypeを利用するのが不安なら、Mac OS Xで動作し、Skypeと連携できるAdiumなど別のIMサービスで代用することもできるとのことです。

[Gigazine]

Posted by nob : 2013年05月30日 06:46

そのとおり!!!Vol.28、、、依存従属心を棄てて初めて見えてくる。。。

■「アホノミクス」が5つの悲劇を引き起こす!
浜矩子がアベノミクスに反対する理由

アベノミクスによる株高・円安は勢いを増し、景気回復に対する期待が高まっている。しかし、同志社大学大学院教授の浜矩子氏は、この政策に対して、反対の態度を明確にしている。
浜氏はアベノミクスを時代に合わない「アホノミクス」とバッサリ。私たち読者が、現在の「好景気」の裏に潜む「罠」について知らぬまま、手放しでこの経済政策を祭り上げることに、強い危機感を示す。

本インタビューでは、著者の新刊『「アベノミクス」の真相』で著者が予言する「5つの悲劇」のうちひとつについて聞いた。

浜矩子(はま・のりこ)
同志社大学大学院ビジネス研究科教授。 1952年生まれ。一橋大学経済学部卒業。三菱総合研究所ロンドン駐在員事務所長、同研究所主任研究員を経て、2002年より現職。専門はマクロ経済分析、国際経済。専門はマクロ経済分析、国際経済。 『「通貨」を知れば世界が読める』(PHPビジネス新書)、『新・国富論』(文春新書)、『超入門・グローバル経済』(NHK生活新書)など著書多数。

株高・円安は「景気回復」の結果ではない

――政府は5月の月例経済報告で景気の総合判断を2カ月ぶりに上方修正しました。これはアベノミクスが一定の「成功」を収めたということではないでしょうか?
イギリスの『エコノミスト』誌が、「アベノミクス」を特集。 「性急なアベノミクスに富国強兵の影を見るエコノミスト誌は、『飛行物体アベ』にあまりご近所の国々をお騒がせするな、と注文しています」(浜氏)

そうはいっても設備投資はまだまだ弱い。アベノミクスの「成功」は、もっぱら「株高」や「円安」に集中している。必死で市場を誘導しようとするチーム・アベの奮闘に、ひとまず市場が付き合って儲けを追求しているという姿です。

ここにきて、むしろ長期金利の上昇が目立ってきましたね。安倍政権が最も避けたかった展開です。しかしながら、これは身から出たさび。ここまで株式市場や不動産市場にカネが引き寄せられるようなあおり方をすれば、収益性の低い国債から資金が逃げ出して、株や不動産に投資されるのは当然の成り行きです。

このままいけば、「国債神話」を彼らが自分たちの手で壊していくことになりかねません。「国債神話」とは、すなわち、「日本の国債はあらかた日本の投資家が持っている。日本の投資家は日本の国債を売らない。だから日本はギリシャ化しない」というあの論法です。

円安についても、すでに少々制御が効かなくなっている感があります。魔法のかけ方は知っているが、魔法の解き方はまだ身に付いていない。そんな「魔法使いの弟子」的なところが、早くも露呈しつつあると思います。

バブルは起こるがデフレは終わらず

――具体的には、どのようなリスクが考えられるのでしょうか?

私は最悪の場合、アベノミクスによって「5つの悲劇」が起こる可能性があると考えていますが、第1の悲劇は「デフレ下のバブル経済化」です。

メディアでは「この金融緩和をきっかけに、設備投資や消費拡大が起これば、日本経済は本当の意味で、復活する」といった報道がなされていますが、これは間違いです。

安倍政権と日銀の「チーム・アベ」が目標とするのは、バブルによるデフレ退治です。つまり、彼らは企業が設備投資を拡大したり、私たち庶民の消費が拡大したりすることを、そもそも狙っていないのではないかとさえ思えてしまいます。

この金融緩和の結果、株や不動産などの資産、すなわち「カネの世界」だけがバブルに沸き、私たち庶民の毎日の生活に関係する「モノの世界」ではデフレが続くという、本来ならば起こりえないはずのことが、日本経済で起こってしまうのです。

もうおわかりでしょう。

結局のところ、この政策で恩恵を受ける個人は、差し当たり株や不動産を持っている人つまり、ごくごく一部の富裕層だけということになります。

しかも、さらに怖いのは、富裕層ではない人々も、今の調子であおられれば、投機性の強い株や不動産に手を出してしまうかもしれないということです。超低金利の中で、おとなしい投資をしていたのでは収益が上がらない。将来に備えて、この際、アベノミクス相場に乗ってみようか。そのような発想で、いわば「生活防衛型投機」へと普通の市民たち、生活に不安を抱える市民たちが誘導されてしまうのが恐ろしい。そのような流れが形成されたところで、アベ・バブルが崩壊した時が悲惨です。

痛い目をみるのが安倍政権だけならいいですが、そうは問屋が卸しませんからね。

「Xデー」へのカウントダウンが始まった!

――「アベノミクス好景気」が終わるのはいつ頃とお考えですか?

カウントダウンは、もう始まっていると思いますね。

1ドル=100円を超えてから、円安が止まらず、国債の利回りも上昇しています。これまで、自分たちの思いどおりに市場を動かそうとしてきた「チーム・アベ」の人たちも、もしかしたら焦っているかもしれません。

私は市場と「対話」することの危険性を常々訴えてきました。グローバル化、複雑化した市場をコントロールすることは、絶対に不可能です。市場をコントロールしようとすればするほど、市場に振り回され、身動きが取れなくなる。

「Xデー」のカギを握るのは、この日本バブルでひと儲けしようとしている、外国人投資家たちです。彼らは当然、このバブルがいつか終わることを知っています。要するに、彼らは「売るために買う」人々ですから。今は虎視眈々と、「いつ売るか」を考えているところでしょう。

「株は上がる」という掛け声に押され、投資に手を出した個人が損をするという悲劇が、なるべく小さくなることを祈るばかりです。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2013年05月27日 21:19

矛盾が見え隠れすれども、、、言い得て妙。。。

■今の若者はプライドが高すぎる
“戦う哲学者”中島 義道氏に聞く
長谷川 愛 :東洋経済 記者

中島 義道(なかじま・よしみち)
電気通信大学元教授・哲学塾カント主宰
1946年福岡県生まれ。77年東京大学大学院人文科学研究科哲学専攻修士課程修了。83年ウィーン大学基礎総合学部哲学科修了、哲学博士。専門は時間論、自我論。2009年電気通信大学電気通信学部人間コミュニケーション学科教授を退官。現在は「哲学塾 カント」を主宰し、延べ650人が参加した。著書は『働くことがイヤな人のための本』『私の嫌いな10の人びと』『人生に生きる価値はない』(以上、新潮文庫)など約60冊を数える。

「イマドキの20代が何を考えているのかわからない」。ため息混じりでつぶやく先輩方をどの職場でもよく見かける。世代間ギャップの議論は今に始まったことではないが、「ゆとり世代」と言われる若手社員が特にわからない、と悩む人は多いようだ。2012年のHR総合調査研究所の調査によれば、企業の人事担当者が持つゆとり世代への印象は、6割が「受け身」、4割が「精神的に弱い」と答えている。積極的に動かず、傷つきやすいと思っている先輩社員が多いということだ。

当然、やる気に満ちあふれたスバラシイ20代の若手社員も多いに違いないが、20代の生態はますますナゾに包まれていると言っていいだろう。

そこでこの連載では、東洋経済の次世代を担う20代記者が集結し、イマドキの20代に関係するトピックを、いろいろな角度から取り上げてみようと思う。先輩方が20代を知るキッカケと、20代の気持ちを代弁していきたい。先輩、20代のこと、どう思いますか?

笑顔の絶えない人が嫌い、いつも前向きに生きている人が嫌い、自分の仕事に「誇り」を持っている人が嫌い。普通の日本人が無意識に無視している世の中の違和感と徹底的に対峙し、“戦う哲学者”の異名をとる中島義道氏。折り紙付きの人間嫌いでもある。

中島氏の哲学の根底にあるのは、「どうせ死んでしまう」というぞっとする理不尽だ。生きていくためには働かなくてはならないが、就活戦線や若手ビジネスパーソンが働く企業で求められるのは、「明るく、コミュニケーション能力が高い人」ばかり。「無用な人付き合いは避けたい」「無理に周りに合わせるのはもう嫌だ」という20代はどこに行けばいいのか。「どうせ死んでしまう」のに、どうして嫌な思いをしてまで働かなければならないのか。中島氏に聞いた。

――日本の会社についてどう思いますか。

私はアルバイト以外に一般企業で働いたことは1回もありませんが、すごくわがままなので、どこの企業でも勤まらないでしょう。私が日本社会で特に嫌いなのは、会社というものが家族のように丸抱え式になっていることです。私は大部屋で働くだけで嫌ですよ。教授は研究室が与えられているので、ずっと鍵を閉めて、そこで寝転がっていることもできた。ノックされたって、開けないかぎり、いないことになっているのでよかった。

会社を全部個室にしてしまえば?

プレハブでいいから会社を全部個室にして、ごくたまにほかの社員と一緒であるようにしたら、かなりの人が就職すると思います。いつも後ろ向きな暗い人だけでできている実験会社を作ってみるのも面白いですね。社員食堂も何もなくて、行事やレクリエーションも行きたい人だけ行けばよくて、ほかの社員が来ているかどうかもよくわからないような(笑)。

――家に閉じこもって、1人でできる仕事を目指すのはどうでしょうか。

作家のような1人でやる仕事を多くの人が望むのですが、難しいですよね。今、芥川賞を目指す人が10万人以上と言われています。みんな尊敬されるタイトルが欲しいんです。東大を出ても金持ちにはなれないことは知っているけれども、「この人は東大を出た」という「知的なもの」としての評価を求めているんです。ここに哲学をしに来る人のひとつの理由は、「私はヘーゲルやカントを読みます」と言うと、なんとなく人を見下せるから。そういう人の多くは、すぐ辞めてしまうのですが。

――多くの日本人は、毎日好きでもないものを売ったり、何のためにやっているのかわからない仕事をしなくてはなりません。仕事で満足感を得るには、どうしたらよいのでしょうか。

他人から尊敬されるとしても「人間としてはすばらしいけれども、仕事はまったくできない」というのではダメで、生活の糧を得ている仕事を通じて他人に尊敬されなければならない。しかも、その仕事が生きがいのあるものであるか、あるいは自分のとても好きなことをするかでないと、満足できない。

誰でもできることをしておカネをもらっても、そんなに満足感を覚えません。コンビニの店員を一生やるのは大変でしょ。組織で、何々会社の何々課長であるということを除いたら何もなくなっちゃう人や、誰ともすぐに交換できてしまう仕事はつまんない。「哲学塾 カント」は幸か不幸かほかのものとは交換できないから、ほかの人がここをやってもダメですよ(笑)。

私は若いときから、「自分だから」読んでくれる、「自分だから」評価されるという者にあこがれていました。三島由紀夫が書いたカフカ論だから読む、このニーチェ学者の書いたのならいい、この演奏家の演奏だから聴く、というように。昔は学者になろうと思っていたけど、どんな優れた学者でも何百人のカント研究者の1人では面白くないと考えるようになりました。

――「好きなことをする」のほうですが、好きなことが見つからない場合はどうしたらいいのでしょうか。

それは“好きなこと”を絞っているからですよ。人に尊敬されることとか、親が納得することとか。そんなこと言ったらできるわけないじゃないですか。本当にのんべんだらりと生きたかったら、それに邁進すればいいんじゃないですか?

人生どうなるかわからないのに、初めから全部を決めてしまう変な青年がいて、「僕の理想には1000万円以上必要だから、辞めます」と言うんです。「なんでですか?」と聞くと、「東大を出て、博士課程まで行って、教授になるには1000万円かかるから」と言うんです。これはおかしいですよね。

今の若者はプライドが高い!

今の若者はものすごくプライドが高い。何の実績があるわけでもなくて高いんです。そのプライドはとても傷つきやすくて、20歳、30歳だったらまだかわいらしいけれど、40歳、50歳になっても何も評価されることをしていなくて、プライドだけ高くてもダメでしょう? 「プライドを持つな」と言うのは難しいから、どうしようもない。絶対に傷つかないで、プライドを満足させたいと思っている人が多いのです。

――好きなことはどうやって見つけたらいいですか。

私は考えたんです。(A)好きなことができるけれども、名誉も地位もカネも与えられない。あるいは、(B)好きなことはしてはいけないが、名誉も地位もカネもすべて与えられる。どちらを選ぶかと聞かれたら、私は(A)を選ぶ。それが「好きなこと」を知るひとつの試金石かな。好きなことができるのなら、ほかに何も求めないのだから、そのために挫折しても別にいいわけですよね。

65歳を過ぎた今、私は比較的好きなことをしています。優秀な若い哲学仲間(非常勤講師)が10人くらい来てくれる哲学の場があるのは、何にも代えられない宝ですね。初めから自分にそういう目標があったわけではなくて、「あれもだめだ、これもだめだ、それもだめだ」と思ってやってきているうちに絞られてきたんです。「哲学をやりたくてたまらない」と思っていましたが、この歳までとにかく続けてこられたのはまったくの偶然でしょう。

人を見ていると、好きなことをしている人は人間的に柔らかくて、とても気持ちがいい。一方、満ち足りていない人は、他人に害を加えるんですよ。「俺もできなかったんだから、お前もするな」「夢なんか持つな」となっちゃう。私は哲学をしたいという相談を受けたら、誰にでも「はいどうぞ、路上生活者になるかもしれませんがやってください」と言います。私は今、好きなことをしているから、他人があまりうらやましくない。確かに村上春樹みたいに売れたらいいと思いますよ。イチローだっていいけど、イチローみたいにはなりたくない。野球は大嫌いだし(笑)。

私は、自分が好きなことをして他人を喜ばせている人は、さらに褒美をあげなくてもいいと思っている。むしろ、危険な労働をしている人や人生でいわれのない苦しみを受けている人(たとえば被差別者、障害者など)に褒美をあげたほうがいい。ベストセラー作家や野球選手は、もう十分報われているから、そのうえ賞をあげることはない。

看護師や消防士の年収は1億円にすべき?

私の考えでは、看護師さんと消防士は年俸1億円。イチローは好きなことをやっているから500万円くらいでいい、それくらいの認識を持っています。私自身に関しても、名誉がついて回る仕事は全部やめようと思ってる。名誉教授も断ったし、すべての賞は辞退する。いかなる褒美もいらない。その代わり、他人が名誉あることで表彰されてもまったく無関心です。

――中島先生自身は4年前まで大学の哲学の教授として働いていらっしゃいましたが、就職する際に、絶対に譲れないと思った条件は何でしたか。

私は金持ちや有名にはならなくていいと思っていたのですが、自分の考えていることを言わせてくれないところはいやだと思ったんです。ほとんどの会社は言わせてくれない。 好きなことが言えるには哲学とか、文学とか、ある特権的な立場でないとダメでしょ。私が主宰する「哲学塾」では、少々身の危険がありますけれども、好き勝手なことが言えます。そういう言語が使えるということは、私にとっての「自由」のいちばん重要なところです。本当に自分が考えていることを言わないと、自分の言葉がなくなっていく。自分が何を考えているかもわからなくなってしまう。

最近は「絆」の大号令

現代日本は、疑いを持つにしても、みんなと同じ疑いしか受け入れてくれないし、ちょっと他人とずれると精神的にきつい。とても縛りが強くてストレスがたまる社会ですよね。特に最近は「絆」の大号令でしょ。「絆はいらない」とは言っちゃいけないんだよね(笑)。私はいわゆる「中二病」で、ある面であの頃から全然成長していない。だから私には若い人から「大人のくせにこういうことを言っていいのか」とか、「初めてはっきりと言ってくれる大人がいるのに驚いた」という手紙が来ることがあります。

ネット上で匿名で発言する人は、生身の体を張らずに、安全地帯で語っているから嫌い。私は匿名の言語はいっさい信じない。一方、作家はどんなバカな作家でも、私も含めて、刺されたり爆弾を仕掛けられたりするかもしれない。殺されないまでも、ものすごい失点を被るかもしれない。だからこそ、言語を発する権利があると思う。やくざの親分でも誰でも、名前を出して語るかぎり、匿名でどんなに立派なことを語る人より、批判も反発もされるから、えらいと思っています。

――好き勝手に言えることのほかに、仕事に求めていたことはありますか。

嫌な他人を拒絶できることですね。新入社員のように弱いと誰も拒絶できません。その人ににらまれて、会社での居心地が悪くなると思うから。「私はこういう信念で動いています」と言うためには、強くなくちゃいけない。そのためには、その会社が必要としている人であればいい。会社でうまくやるためには、できる社員になるしかないんです。そして社長になれば、「今日からみんな、“さん”づけにしましょう」など、かなり自分の好きなように変えられます。それまで、ある程度、耐えなくちゃいけない。

学問の世界でもそうですが、本当に誠実にやっている場合には、絶対に見ている人がいます。誠意を持って、仕事で能力を発揮してやっていると、少しずつ変えられるようになってくる。ホストクラブだって1番になればいい。1番のホストはかなり自由が利くと思う。でも100番とかではダメです。

昔から学校が大嫌い

――どのようにして、大学教授、そして物書きという仕事に納まったのですか。

私は子どもの頃からとても生きにくいと感じていました。学校が大嫌いでした。特に、運動会とか遠足とか掃除とか何とか大会とか、勉強以外のことはすべてなければいいと思っていた。自分の感受性が変わっていると気づいたのは、小学校2年生くらいじゃないかな。勉強はできましたが、すごくヘンな子でした。太った女の先生が、「皆さん笑う2年生になりましょう、ワッハッハ、ワッハッハ」と笑い出したときに、私は1人だけ笑わなかった。そうしたら先生が、「中島君、なんで笑わないの?」と聞いたので「バカらしいから」と答えました。嫌な子ですよね。

今だったら何とかかんとか症候群とか、いろいろ病名をつけられたと思いますよ。でも、勉強が好きで成績もよかったから、それでもっていたんでしょうね。

私は東大時代、文Ⅰから法学部に行かずに、クラス50人で1人だけ留年して、哲学をしようと思い教養学部教養学科(科学史科学哲学分科)に行きました。東大法学部卒だったら引く手あまたですけれども、そんなところに行ったってもちろん職なんか何もない。完全な落伍者じゃないですか。もちろん、親から何から、すべての人が反対しました。私自身も、法学部を捨てるということも、留年することも、親への初めての反発だったこともあって、天国から地獄に落ちるくらいの大ショックでした。でも、あれが自分の人生の正しい選択でしたね。

それから紛争が始まったりして、大学院で留年し、退学し、さらに法学部に学士入学し、さらに大学院に再入学し修士論文を書いて、しばらく予備校教師をしていましたが……。ウィーンに私費留学したときはすでに33歳でした。1979年、ジャパンバッシングのさなかでしたが。そこで日本人学校の非常勤講師をしながら、4年半で博士号を取って東大の助手になりました。その後、仲間たちがどんどん有名大学にポストを得て、自分は全然ダメだと思っていたときに、『哲学の教科書』(講談社学術文庫)が売れて、次々に本を書くようになりました。なぜか知らないけどね。そのときはわからない。でも、いつの間にかかなり危険な決断をしてきていました。自信があったわけではなくて、いつもどうにかなると思って。

妹が高校生から大学生になって、結婚して子どもを生むまで、私はずっと大学生でした。自分はこれまで引きこもりとか、マイナスのことを全部やってきたんですけれども、ウィーンに行ってから今に至るまでに体験的に知ったことは宝です。こんな体験をすると、ほとんど何も怖くなくなる。4年前、定年を迎えずに大学を辞めました。知らなかったのだけど、途中で辞めたので退職金を800万円引かれちゃった(笑)。

若者よ、思い切ったことをしよう

――今の若い人たちも、安全なことばかりでなく、思い切った選択をすべきですか。

ゆとり世代の人は生活に困らないからこそ、かなり若いうちに身体を張って自分自身の好きなこと、あるいは特別に好きじゃなくても、何か自分が有意味だと思うことに対して邁進してみて、失敗すればいいと思いますよ(笑)。そのほうが、何もしないより「失敗という体験」が残ります。私は33歳でウィーンに行きましたけど、53歳じゃやっぱり行けませんよね。

わがままをしていると、必ず人と対立するし傷つきますが、それでもなるべくわがままをすべきだと思う。そしてうまくいかなくてもいいじゃないですか。自業自得ですから。わがままを抑えている人生なんてつまらないじゃないですか。若いときを振り返ればそれなりに懐かしいけど、大変でしたね。でもマイナス面には何かプラス面が必ずある。今となっては、本に恨みつらみを書けますからね。

作家たちもそうかもしれないけれども、表現者ってむしろマイナス面を生かしている形が多いわけですよね。私も今生きていることや、死ななくちゃいけないということが納得できないから書くわけです。これまでに60冊書きましたが、まだ本当に書きたいことを何も書いていませんよ。

昔はとても暗くて生きやすい時代だった

――そもそも働きたくない人はどうすればよいのでしょうか。

働きたくない人は、実はほとんどいないと思いますね。働かず、朝から晩まで寝ていても、遊んでいても、面白くないもん。ただ、若い人にとっては職場の人間関係が大変なんですよ。そして、今の若い人は人間関係に対するスキルを磨いていないから、たちまちくたびれてしまい、会社を辞めてしまう。

私たちの時代は、とても暗い時代で生きやすかった。ほとんどの人がしたいことができませんでした。大学に行けた人は当時2割くらいでしょうね。 1965年に東大に入ったのですが、授業料が月に1000円。それすら払えない人もいて、ほとんどの者はすごく貧しかった。夏には白いワイシャツと黒いズボンで3カ月通し、冬でもオーバーを着られないという学生もいました。まだ炭鉱事故があったし、東北では飢饉があって、貧乏ゆえの悲惨な事件がたくさんありました。

でも、そういうきつい時代は、今の時代のような不幸がないかもしれない。おカネを儲けるなど、毎日の生活を維持することが最高の価値ですから、それで気が紛れるんです。人生の目標は「どうやったら飢え死にしなくて生きていけるか」というイメージだったのです。今の社会では、すべての人が大学に行ける。おカネにも余裕があって、自分で車も買えるし、女の子たちを喜ばせるいろいろな物を獲得しうる。すべてチャンスは与えられている。だけど負ける人がいる。これはきついですよね。

今の若者が欲しているもの

こういう社会では、労働で勝ち得たものや努力して得たものには、比較的価値がなくなってしまう。われわれの世代は、豊かな生活とか、権力を持ちたいとか、有名になりたいという欲望が露骨にあったんですけれども、今の若い人は、車も液晶テレビも海外旅行も別に欲しいと思いません。

――今、価値があるものとは?

今、すべての人が欲しいのは、広い意味の「知的能力」でしょう。成熟した脱工業社会の日本では、もはやほとんどの人には大学に行って知的職業に就くしかありません。誰にとっても要求されることのレベルがものすごく高くて、英語もコンピュータもできるのが当然になってしまっている。ところが、人間は生物でそんなに急激には進化しないから、頭の悪い人はいっぱいいるでしょうし、基本的には変わらないんですよ。

結局は、頭がいいとか、育ちがいいとか、男ならかっこいいとか、女ならかわいいとか、素質的なものに価値が置かれるようになる。

――素質で勝負するようになると、もう能力差は最初から変えられないのでしょうか。

変えられないこともないけれども、どんな努力をしても歴然とありますね。中学、高校くらいになると必ず負け組ができるでしょう。とてもかわいらしくてみんなに好かれる子と、比較的嫌われる子が出てくる。これはもう、初めから勝負はついていますよね。

それ以上に、今はコミュニケーション能力が欠けていると、とても生きにくい社会です。今の若い人たちは大変だなあと思います。こういう社会に適応した人は楽だけれども、適応しない人はみじめでしょうね。

「便所飯」は何を表しているのか

――日本は高校までは強制的に集団生活ですが、大学は比較的自由です。それに慣れて、会社に入るとまた大変です。

大学はそうですね。でも、大学でもトイレで食事をする学生がいると聞きますが、ああなっちゃうのは困りますね。その背後には、やっぱりみんな一緒という雰囲気があると思います。口では「みんな違って、みんないい」と言いますが、実はこんなことは全然教えていない。日本人は集団性をものすごく尊びますが、もうあんまり実情と合わなくなってきている感じがします。

私の息子はウィーンで5年間暮らしたのですが、まず日本人学校にやったんです。うちの子は変な子だから、そこにうまく適応できなかった。先生が「ボランティア活動をしましょう」と命令すると、うちの子は「ボランティア(自由意志)だからしなくていいでしょ」と言って怒られる。スクールバスに乗らないと怒られる。ほかの子どもと一緒に食堂で食べないといけないし、サッカーの練習も1人でやってはいけない。

それで、半年後に生徒が70カ国くらいから来ているアメリカン・インターナショナル・スクールに転校させました。そこでも息子は同じことをしたんですよ。うちの子がパンを買ってどこかで一人で食べていても、先生たちは「なんでそれが問題なのですか?」と言うんですね。食事は食堂で食べてもいいし、弁当を持ってきてもいいし、食べなくてもいい。スクールバスに乗らなくてもかまわない。遠足にも行かなくてもいいんです。

選択肢がすごくあるから救われるんです。言いかえれば、多様性です。極端に言えば、「もう学校なんかなくなっていい」という意見もある。1日6時間も子どもたちを檻に入れるなんて、おかしいじゃないですか。高齢者介護のように、自宅に教師を派遣したっていいじゃないですか。

――今の若者は社会になじめないのか、仕事もすぐ辞めるし、弱いと言われます。

昔の人は体罰もあったし、皆から罵倒されたり、お互いけんかしたり、差別発言もいっぱいあったりする中で生きてきました。荒っぽかったけれども、誰もが若いときから、世の中は不合理で理不尽であることを学んでいました。どんなに勉強がしたくても、「ダメだ! 高校を出て働け!」と親から言われたり、「長男は東京に出ちゃいけない」と命令されたり。私のように、巧みに親をだましながら好きなことをやってきた人もいますが、大多数はあきらめました。社会と大人の圧力によって、虐げられていたのです。それは人類始まって以来、ごく普通のことなのですけれどね。

100万人以上の引きこもりは社会への抵抗

ところが、今は中学や高校の段階であきらめることができずに、こういう現実的なコミュニケーション能力を学んでこなかった人がかなりいます。これは 40歳からは学べません。しかられて鍛えられたことがないから、他人の顔色も読めず、今の雰囲気もわからない。バイトをしても勤まらない。ある青年は「店長に敬語を使いなさい」と言われると、「あなたも私に敬語を使いなさい!」と答えて、怒鳴られ、どうしていかわからなくて泣く。新入社員に対して上司がちょっと怒るとすぐ辞めてしまう、ということもよく言われています。

こうした現象はその人たちの責任ではなく、社会全体の責任かもしれない。私は100万人を軽く超える人数の引きこもりが家で寝ているというのは、こういう社会に対する「どうしてくれるんだ!」という抵抗だと思います。豊かになるとこうなるし、豊かじゃないときにはそれなりの不満があるし、つまりどうやってもダメなんですけれどね。

――迷える若い人が講演会や自己啓発本などから学べることはありますか。

私は他人の意見は何も参考にならないと思っている。各人それぞれ違うから。だから、わざわざそんなところによく行くなぁと思っています(笑)。講演会に行ってもしょうがないじゃないですか、他人のことなんだから。他人はちらっと参考にするくらいはいいけれども、自分に何の適性があるかは、自分自身でしか決められませんよ。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2013年05月21日 07:28

そのとおり!!!Vol.27、、、拍手っ。。。

■社説[原子力規制委報告]政策転換を迫る判断だ

 原子力規制委員会が、二つの重い判断を下した。

 日本原子力発電敦賀原発(福井県)の敷地内断層について、規制委の調査団は、2号機直下の破砕帯を「耐震設計上考慮する活断層」とする報告書を取りまとめた。国は活断層上に原子炉建屋など重要施設の設置を認めていない。国の現行基準では、13万~12万年前以降に動いた断層を活断層とみなしている。原電が判断を覆す新証拠を示さない限り、廃炉は確定的な情勢となった。

 また、規制委は、大量の機器の点検漏れが見つかった日本原子力研究開発機構の高速増殖炉原型炉もんじゅ(同県敦賀市)について、再発防止に向けた安全管理体制の再構築ができるまで運転再開の準備作業を行わないよう命じることを決めた。事実上の運転禁止命令だ。

 いずれも、日本の今後の原子力政策に大きな影響を及ぼす判断である。東京電力福島第1原発事故を教訓に、新たに発足した原子力規制委員会だからこそ導き出し得た結論だといえよう。

 敦賀原発の敷地内断層に関する報告書をまとめた調査団団長役の島崎邦彦委員長代理は、結論の背景を「規制委が推進側と切り離されたことが一番大きい」と指摘した。

 旧原子力安全・保安院は、原子力を推進する側である経済産業省の下にあった。「安全神話」に寄り掛かり、チェック機能が十分働かなかった。

 安全面を最優先に、科学性・客観性に徹した今回の判断を評価したい。

    ■    ■

 一方で、調査団の出した結論は摩擦も生んでいる。

 規制委に廃炉を命じる権限はない。判断は原電に委ねられるが、原電は「合理的な判断と言えず、到底容認できない」との抗議文を調査団に提出した。今後も、活断層を否定するための調査を継続する方針だ。

 原電に出資する大手電力も反発を強めている。廃炉となれば、巨額の廃炉費用が発生する。多額の費用負担が迫られ、経営に影響が及ぶ。

 地元も揺れている。長年、原発立地がもたらす経済効果に依存し、雇用も自治体財政も原発に大きく支えられてきた。原発に代わる新たな基盤を見いだすのは容易ではない。

 気がかりなのは政治の姿勢だ。自民党では、再稼働を視野に「電力安定供給推進議員連盟」が発足した。エネルギーの安定確保に向けた方策を議論し、党や政府に提出する意向だという。

    ■    ■

 今後、事業者などの反発が激化し、規制委に対する圧力が強まることも懸念される。

 だが、調査団の判断を、政治が妨げ、封印するようなことがあれば、規制委の存在自体が問われる事態になる。福島の事故で原子力への信頼は地に落ちたことを忘れてはならない。規制委には厳格な姿勢を貫き通してもらいたい。

 政治がなすべきは、廃炉に向けた具体的なプロセスを示すことだ。

 原発は国が政策として推進してきた経緯がある。地元の不安に対して国が積極的に関わり、払拭(ふっしょく)に努めるべきだ。

[沖縄タイムス]

Posted by nob : 2013年05月19日 01:16

理性と我慢は人が人たりうる所以。。。

■橋下市長もう止まらない、慰安婦問題発言 「アメリカはずるい」「建前は止めた方が良い」

大阪市の橋下徹市長(日本維新の会共同代表)が、いわゆる従軍慰安婦の制度について「必要なのは誰だって分かる」などと発言し、米軍司令官に「もっと風俗業を活用してほしい」と述べたことが波紋を広げているが、橋下市長は2013年5月14日朝ツイッターを20回以上にわたって更新して釈明した。

慰安婦問題については基本的に従来の見解を繰り返したが、米国が公娼制度を認めていないことについて「だいたい、アメリカはずるい」「建前は禁止でも、軍人の性的欲求が0になるわけがなない」などと主張した。

「日本が不当な侮辱を受けないために言うべきことは言わなければ」

橋下市長は、過去の日本の侵略行為や植民地政策については「反省とお詫び」が必要だと強調。その上で、慰安婦については、
「当時が良かったからと言って、今の時代で全て正当化されるものではないのは当たり前」
「人間に、特に男に、性的な欲求を解消する策が必要なことは厳然たる事実。現代社会では、それは夫婦間で、また恋人間で解消することが原則になっているが、時代時代に応じて、様々な解消策が存在した。日本以外においても軍人の性的欲求不満解消策にいわゆる慰安婦が活用されていたのは事実」
と従来の主張を繰り返した。

朝鮮半島出身の元慰安婦の女性については、
「日韓の間で法的な賠償問題は解決済みだからと言って、紋切り型の役所的な言葉を慰安婦の方にぶつけるのは政治家の態度振る舞いではない。法的な問題は解決済みであっても、言葉のかけ方、接し方は別だ」
と一定の配慮を見せながら、
「ただ国を挙げて韓国女性を拉致して強制的に売春させた事実の証拠がないことも、厳然たる事実。世界が誤解しているなら、日本が不当な侮辱を受けないために言うべきことは言わなければならない」
とし、事実関係を国外に対して改めて説明すべきだとの考えを強調した。

米軍司令官には「法律上認められている風俗業を活用しろと言ったんだ」

米軍司令官に沖縄の風俗業活用を進言した背景については、
「だいたい、アメリカはずるい。アメリカは一貫して、公娼制度を否定する。現在もそうだ」
「しかし米軍基地の周囲で風俗業が盛んだったことも歴史の事実。占領に合わせて日本政府が特殊慰安施設協会を設けたがGHQは禁止令。しかし、私業の街昌(原文ママ)が横行した。建前は禁止でも、軍人の性的欲求が0になるわけがなない。何らかの解消策を真正面から考えないといけない」
と主張。米国防総省の報道担当者が朝日新聞に対して、
「我々の方針や価値観、法律に反する。いかなる問題であれ、買春によって解決しようなどとは考えていない。ばかげている」
と橋下市長発言を批判したとされることについては、
「僕は、法律上認められている風俗業を活用しろと言ったんだ。建前は止めた方が良いと」
「米軍は、法律上認められている風俗業にも、出入り禁止としているらしい。出入り禁止としても、軍人の性的欲求が0になるわけではない。風俗業を活用したからと言って、沖縄での米兵の性的事件が収まるかは分からない。因果関係については立証はない。ただ、建前論は止めてくれと」
と反論。

経済的事情を背景に不本意な形で風俗業に身を置くことは防ぐべきだとしながらも、
「日本をはじめ完全なる職業選択の自由がある国で、法律上認められた風俗業を否定するのか」
とした。

日本の売春防止法では、売春の「勧誘」「斡旋」「場所の提供」や、いわゆる管理売春を禁じている。

連続ツイートの終盤では、毎日新聞が掲載した会見の一問一答にリンクを張った上で、「かなりフェアに発言要旨を出している」「この毎日の一問一答がある意味全て」とした。

[J-CASTニュース]


■橋下氏「風俗女性への差別だ」 石原氏「間違ってない」

 日本維新の会の橋下徹共同代表は14日、自らのツイッター投稿で、沖縄県の米軍普天間飛行場を訪れた際、司令官に風俗業の活用を進言したことについて「米軍が、法律で認められた日本の風俗業を利用することは何ら問題はない」と改めて主張した。

 米国防総省報道担当者は「ばかげている」などと批判。橋下氏は「アメリカはずるい。アメリカは一貫して、公娼(こうしょう)制度を否定する。しかし米軍基地の周囲で風俗業が盛んだったことも歴史の事実」「日本国において法律で認められた風俗業を否定することは自由意思でその業を選んだ女性に対する差別だ」などと反論した。

 戦時中の旧日本軍の慰安婦についても「意に反して慰安婦になった方は気の毒だ。それが戦争の悲劇であれば、だから戦争なんかするものではない」とする一方、「人間に、特に男に、性的な欲求を解消する策が必要なことは厳然たる事実」「世界各国を見れば、軍人の性的欲求の解消策が存在したのは事実」と重ねて主張した。「反省とお詫(わ)びをしなければならないところはしっかりやる。ただ、不当に侮辱を受けるようなことに関してはしっかりと反論する。これが、本来の政治家の態度振る舞いだと思う」などともつぶやいた。

 橋下氏は14日午前6時過ぎから「慰安婦と歴史認識について」と題し2時間半で25ツイートを投稿した。

■石原氏「軍と売春はつきもの」「間違ったこと言ってない」

 日本維新の会の石原慎太郎共同代表は14日、橋下徹共同代表が戦時中の旧日本軍慰安婦を「必要だ」と発言したことに対し、「軍と売春はつきもので、歴史の原理みたいなもの。決して好ましいものではないが、彼は基本的にそんなに間違ったことは言っていない」と述べ、橋下氏を擁護する考えを示した。国会内で記者団に語った。

 橋下氏は13日、旧日本軍の慰安婦について「慰安婦制度は必要なのは誰だってわかる」などと発言した。石原氏は「(戦時中は)売春婦を取り持つみたいな施設をつくる商売があった。そういうものは歴史の中の一つの公理みたいなものだ」と指摘。そのうえで「ものの言い回しやタイミングの問題もあるが、あなた方(報道機関)の捉え方も問題がある。あまり被虐的に考えない方がいい」と語った。

[朝日新聞]


■「自分の娘を送れるか」 元慰安婦 橋下氏に面会へ

 日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長と二十四日に面会予定の韓国人元従軍慰安婦金福童(キムボクトン)さん(87)と吉元玉(キルウォンオク)さん(84)が十八日、沖縄県西原町と広島県福山市でそれぞれ集会などに出席した。金さんは「自分の娘を(慰安婦として)送ることができるのか」と憤り、吉さんは「暴言を吐いてはいけないと伝えたい」と話した。

 沖縄県西原町の沖縄キリスト教学院大で講演した金さんは、十四歳で従軍慰安婦になり、中国やインドネシアなどの前線を旧日本軍と転々とした経験を話し、橋下氏の発言を「妄言」と批判。「過去の歴史を変えることはできない」と述べた。

 講演後に記者会見した金さんは、強制連行について「血の涙がにじむ経験をした本人がいるのに、どうして証拠がなかったと言えるのか。それ以上の証拠があるのか」と語気を強めた。

 吉さんは、支援者を対象とした福山市内での講演会で、平壌に住んでいた十三歳の時に「工場で稼がせてやる」とだまされて連れ出され、ハルビンなどの慰安所を転々とした経験を語った。

 日本の政治家から相次ぐ従軍慰安婦に関する発言については「被害に遭った人間がまだ生きているというのに、ひどいことを言うのは聞くに堪えない」と訴えた。

[東京新聞/同日追加]

Posted by nob : 2013年05月19日 01:02

健康に近道はない。。。

■サプリメーカーが語りたがらない10の事実

1. 「選択肢の多さで消費者を圧倒する」

 複数の消費者団体によると、市場には異なる1000のブランド名で売られている5 万4000種以上もの栄養補助食品がある。実際、米国食品医薬品局(FDA)はサプリメントを、ビタミン、ミネラル、ハーブまたは植物性薬品、アミノ酸、酵素、臓器組織、腺エキス、代謝産物などの「サプリメント成分」を含む摂取可能な製品と幅広く定義している。しかも、この業界は今も成長している。米会計検査院(GAO)が先月公表した報告書によると、2009年にはおよそ250億ドル(約2.47兆円)だった売上高が2011年には300億ドル以上にまで伸びた。

2. 「サプリは薬剤と違ってFDAの認可なしに販売できる」

 FDAはサプリメントも規制しているが、処方薬や市販薬とはその基準が異なっている。後者の製造元は新製品が市場に出る前に、その安全性と有効性を証明しなければならない。これとは対照的に、栄養補助食品の製造元は一般的に言って製品の製造や販売前にFDAの認可を必要としない。1994の栄養補助食品健康教育法が成立する前に米国で販売されていた栄養補助食品に含まれる成分を使用している限りは、という条件が付くが。その法案が成立する以前には販売されていなかった「新たなサプリメント成分」を使う製造元は、その製品の販売前に FDAに通知し(認可を受ける必要はない)、その成分が製造元が行った評価で「合理的に安全と見込まれた」ということを示す資料を提出しなければならない。

 FDAは市場に出た後のサプリメントを監督し、政府は特定のサプリメントの使用と関連性がある心臓発作や脳卒中といった深刻な有害事象のすべてを報告することを製造元に義務付けている。消費者はFDAのウェブサイトで、規則違反があった製造元へ送られた警告書を検索することができるが、有害事象の報告を検索できるデータベースはない。

3. 「ラベルでサプリを判断するのは難しい」

 サプリの成分は、その梱包容器に重量が大きい順に列挙されることが連邦法で義務付けられている。しかし、競争上の理由で、FDAは製造元がラベルの「成分表示」の欄に「独自のブレンド」の成分の正確な分量を記載することを義務付けていない。独立系の健康栄養剤検査機関、コンシューマーラボ・ドット・コムの社長、トッド・クーパーマン博士によると、製造元は「ブレンド」や「調合法」といった言葉を使うことで、関節サプリに使われる軟骨成分、コンドロイチンのような高価な成分の正確な分量をごまかすこともできるという。ラベルを読むときは自分に必要な成分に的を絞り、それが成分表示欄に個別の成分として記載されていること、「ブレンド」や「調合法」といった言葉が後に続いていないことを確認すべきだとクーパーマン博士は言う。

 コンシューマーラボがサプリの検査で最も多い品質欠陥は、ある成分を実際よりも多く表示している製品だという。あるサプリの成分表示欄に、その錠剤にはある栄養素が100ミリグラム含まれていると書いてあっても、実際には20ミリグラムしか含まれていないという例もある。次に多い品質欠陥はその逆で、ある成分について実際よりも少なく表示しているパターンだ。クーパーマン博士は、主力商品にさえもこの種の不正表示があると話す。その一方で、米国栄養評議会のスティーブ・ミスター会長はこの種の不正表示はあまり多くないと述べている。

4. 「健康効果には議論の余地がある」

 FDAはサプリメントの製造元が梱包容器に構造的・機能的効用を記載することを許可している。たとえば、「食欲を抑えて減量を助ける」といった具合に、ある成分が人体の構造や機能にどのように作用することを目的としているかが書かれている。ところが製造元は、「肥満治療のための減量を促進する」というような表現でその製品が病気を治癒、治療、防止するという主張はできない。それでも、米国保健社会福祉省監察総監室が2012年に127のサプリを分析した結果、栄養補助食品の20%がそうした主張を記載していた。この報告を受けて、 FDAは現行の法律の枠を越えて構造的・機能的効用の根拠を調べ直すための明確な権限を求めるかどうかを検討するとした。

5. 「健康的な食事に代わる錠剤など存在しない」

 米ペンシルベニア州ピッツバーグ在住の登録栄養士、ヘザー・マンジェリ氏によると、サプリメントへの理にかなったアプローチとは次のようなものになる。健康的でバランスのとれた食事から始める。医者か栄養士に相談して足りない栄養素を、必要であればサプリメントで補う。「私はいつも食事をいちばんに勧めている」と同氏は話す。ある程度の努力はいるが、ほとんどの人は1日に必要な栄養素を食事だけから摂取でき、またそうあるべきだという。唯一の例外として同氏が挙げたのは、1日1600カロリー以下の食事で減量に取り組んでいる顧客たちだ。必要な栄養素のすべてを食事からとるのが難しい彼らには、よくマルチビタミンの摂取を勧めているという。

6. 「免責条項や警告文を読むには拡大鏡がいるかもしれない」

 サプリメントの梱包容器にある構造的・機能的効用のそれぞれには、その効用が FDAによって評価されていない(そして、その製品はいかなる病気の診断、治癒、治療、防止を目的としていない)とする免責条項を付さなければならない。しかし、これを見つけるのは容易ではない。免責条項はビンや梱包容器の下の方に小さな文字で書かれていることが多い。米国栄養評議会のミスター会長によると、これは通常、製造元が魅力的で整然としたラベルを作ろうとするからであり、意図的な難読化ではないという。

7. 「魔法のやせ薬など存在しない」

 もちろん、すべての減量用サプリメントが同じではなく、ある程度は役に立つものもあるかもしれない。減量用サプリの製造元は、食事療法や運動を含むより大きなプログラムの一環としての製品の摂取を推奨していることが多いが、この業界の中にはその必要性に疑問を呈する人もいる。登録栄養士のマンジェリ氏は「減量につながるのは食事療法と運動」であり、サプリではないと指摘する。

 一方のミスター会長は、特定の減量用サプリは食事療法や運動と併用されることで効果を発揮し得ると主張する。満腹感に寄与し、食事の量が減る食物繊維が多く含まれた製品もあれば、代謝を少し促進するサプリもあるとミスター会長は弁護する。

8. 「自然と安全は別物である」

 ヒ素、毒キノコ、タバコなど、自然界にも危険なものはたくさんある。この10年間で厳しく検査された最も有名なサプリメントのいくつかには血圧を上げ、心臓にストレスを与えるアジア産のハーブ、マオウが含まれていた。そうしたサプリは減量用や運動能力向上用として販売されていたが、マオウ摂取者の間で死亡事故や健康被害がいくつか報告されると、FDAはそうしたサプリには病気やけがの不当なリスクがあると判断し、2004年には販売禁止とした。

9. 「増加した効き目は薬剤によるものかもしれない」

 処方薬を栄養補助食品として販売するのは違法だが、それをやめようとしない製造元もある。たとえば、男性の性的能力を高めるサプリにはバイアグラの有効成分であるクエン酸シルデナフィルが含まれていたり、減量用サプリには処方薬シブトラミンが混ざっていたりする。シブトラミンはFDAが認可した薬だったが、心臓障害や脳卒中を引き起こすとして2010年に市場から排除された。専門家によると、こうした混入の多くは意図的であり、FDAはそうした行為の防止に積極的に取り組んでいる。

 ミスター会長によると、主要な製造元はその製品に処方薬を加えたりしないという。潜在的な問題を避けるには「私書箱しか書かれていないような聞いたこともないネット通販店から購入しないことだ」とミスター会長は助言する。

10. 「摂取しているサプリを医者に知らせる必要がある」

 患者の多くは服用している処方薬のことを医者に伝えるが、サプリに関してはきちんと話さない場合が多い。これは誤りだと専門家は指摘する。ハーブ系サプリの多くは人々が摂取している処方薬と作用し合うのだ。たとえば、軽度のうつ病に有効であることが示されているサプリ、セイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート)は処方された抗うつ薬と併用されるべきではないと、米テネシー州キングスポート在住の開業医で、米国家庭医学会の次期会長でもあるリード・ブラックウェルダー医師は言う。同医師は、運動や非医学的治療と共に、薬に代わるハーブを患者に勧めることがあるという。その一方でニューヨークのメモリアル・スローン・ケタリングがんセンターで統合医学サービスの責任者を務めるバリー・キャシリス博士は、がん患者の化学療法や放射線療法の効果を減少させ得るハーブ系サプリもあると指摘する。「すでに病状が悪化している患者に深刻な問題を引き起こす可能性もある」

[THE WALL STREET JOURNAL]

Posted by nob : 2013年05月12日 03:50

言わずもがな。。。

■日本を含む36の国家で国民監視用にスパイウェアを使用していることが判明

カナダのトロント大学にあるThe Citizen Labの最新レポートによると、現在世界の36カ国において、イギリスGamma International製の「FinFisher」というソフトウェアを使用して、政府機関が国民のIT動向を監視しているということが分かりました。

FinFisherは「FinSpy」の名前でも知られている、アンチウイルスソフトに検知されることなくPCやスマートフォンを使ったあらゆる行動を記録するソフトウェアで、以前から世界25カ国で使用されているのが確認されていましたが、今回、新たに11カ国での使用が確認されました。

このソフトは、アラビア語などのために文字を右から左に表記することができるRight-to-Left Override(RLO)という制御記号を利用して、実行ファイルを普通の画像ファイルであるかのように偽装して実行させ、PCやスマートフォンに侵入します。例えば、アルジャジーラの記者からのメールのように見せかけて、バーレーンの活動家の写真として「exe.Rajab1.jpg」というファイルを送ってくるのですが、実際に送ってきているのは画像ファイルではなく「gpj.1bajaR.exe」という実行ファイル。

開いてみると期待通りに画像が表示されるのですが、その裏でFinFisherは侵入を果たしているというわけです。

一度FinFisherが侵入した端末は、C&Cサーバー経由で、すべての動きをモニタリングすることができるようになります。

Wikileaksによって公開されたFinFisherに関する情報によると、政府の情報局はSkypeで行われている“疑わしいコミュニケーション”を監視するために、広範囲のインターネットカフェに対して FinFisherを使用したり、暴力団やマフィアなど犯罪に関わる組織の動向監視のために使用したりしているようです。実際に一部の活動家が2011年のエジプト革命後に政府のサーバーに侵入した結果、ムバラク政権がFinFisherでスカイプ通話の傍受を行っていたという証拠になる情報を発見しています。なお、FinFisherを販売しているGammaはムバラク政権にFinFisherを販売したことは否定しています。

ウォール・ストリート・ジャーナルによると、政府による監視に関わる市場は約50億ドル(約5000億円)という巨大な規模になっていて、FinFisherが世界25カ国で使用されていることが確認されたのはThe Citizen Labの報告書が発表されるわずか2ヶ月前だったのですが、そこからの2ヶ月の間に11カ国での使用が新たに確認されています。これらのスパイウェアを使用することは、多くの国では合法的なことだと見なされています。

FinFisherが使用されていることが確認されたのは、オーストラリア、オーストリア、バーレーン、バングラデシュ、ブルネイ、ブルガリア、カナダ、チェコ共和国、エストニア、エチオピア、ドイツ、ハンガリー、インド、インドネシア、日本、ラトビア、リトアニア、マケドニア、マレーシア、メキシコ、モンゴル、オランダ、ナイジェリア、パキスタン、パナマ、カタール、ルーマニア、セルビア、シンガポール、南アフリカ、トルコ、トルクメニスタン、アラブ首長国連邦、英国、アメリカ、ベトナムの36カ国です。

監視・盗聴用のソフトウェアは、FinFisher(FinSpy)のほかにも数多く存在していて政府・警察・軍隊・情報機関向けに販売されていることがWikileaksによって明らかにされています。

[Gigazine]

Posted by nob : 2013年05月10日 07:50

そのとおり!!!Vol.26、、、ついでに後編。。。

為末:僕の場合は、誰かのためいいことをして感謝された時でしょうか。自分はこの人に感謝されている、と思えると満たされます。でも、競技で勝負する時は、ドライになって、時には嫌な人になって「あいつは何だ」と言われても割り切らなければならない。

 自分の中で何かしら分配する感じです。周りが敵だらけで、誰も自分を理解してくれないのはちょっと耐えられませんから、家族か誰か、自分なりに理解者を確保するようにしていました。

竹中:私はかつて政治の世界で大変批判されて、さすがに落ち込むことがありました。そのときに助けられたのが小泉純一郎さんの一言でした。「悪名は無名に勝る」。ああ、そうか、と(笑)。褒められたわけですね。

為末:悪名は無名に勝る、なるほど。僕は組織にいられなかった人間ですから、偉そうなことは言えないんですが、たとえば組織の中にいる方は、もう一つ、違う場所を意識して持っておくというのが重要な気がします。

自分で自分を変えるより、環境に変えてもらう方が確実

為末:会社員時代、プロ時代、アメリカにいた時代、僕は言うことも考えていたこともそれぞれ結構違っていました。

 「その場所にいながら、その場所ではないことを考える」、というのは、やっぱり難しいと思うんです。だから、距離を置く場所、会う人を変える、人に会う比率を変える、といった感じで、「今の状態から考えを変える」よりも、「自然と自分が変わっていくように周囲の環境を変えていく」ほうが、近道なんじゃないかな、と思います。

竹中:政府系銀行や役所など、私も組織のなかにわりと長くいたものですから、為末さんのおっしゃることはわかります。

 私はよく言うんです。出る杭は打たれる、出すぎる杭は打たれない、と。ただし、ですぎる杭は引っこ抜かれるケースもありますが(笑)。でもね、日本社会はわりとよくできていて、ちゃんと実績をあげていれば、出すぎる杭でも打たれないですよ。そういった許容度をこの社会はちゃんと持っていると私は思います。

 江戸がすでに100万人都市だった1790年頃、ニューヨークの人口は3万3000人程度でした。私たちは200年前からこの狭い地域に肩を寄せ合いながらみんなで暮らせるような社会を持っているんです。これは日本の誇るべきソシオキャピタルで、人を傷つけたりせずに配慮します、という社会なんですよ。

竹中:私が「いいな」と思うのは、資生堂名誉会長の福原義春さんの“ハイフニスト”という考え方。福原さんは「経営者−(であり)−写真家」という2つの領域を持っていらっしゃるんです。

為末:なるほど。2つが「−(ハイフン)」でつながって1人の中に入る。

竹中:2つの領域を持つことによって、1つが何かスランプのときはもう1つが助けてくれるし、バランスを取ることができる。そしてそれぞれの道を突き詰めていくと、結局、とても似てくると。つまり、どの道であっても、名人という人は必ず似ているんですよ。

 ですから、今風に言うとダブルベンチャーと言いましょうか、常に複数の場、顔を持っておくのはすごく重要だと思うんですね。

為末:場や相手によって伝え方を変えることも大切かもしれませんね。僕自身はノンポリで確固たる考えを持っているとは思いませんが、なんとなく媒介役が向いている気がします。

 抽象的なポイントをこの人に超越してほしいという思いがあったら、実はこういう考え方もあるんじゃないですかと、伝えたい相手に合わせて、話をちょっとだけ作ったり、大げさにわかりやすくして伝えるようにします。要点がわかってくれたらいい、と。

突き詰めているから優しく話せる

竹中:為末さんはお話がとてもお上手だと思います。でもそれは絶対に小手先のテクニックではないと思いますよ。

 これも小泉さんから学んだことですが、やっぱりね、腹に落ちているかどうかが肝です。腹に落ちていたらどんな表現もできるんですよ。本当に腹に落ちていたら、あとは相手の顔を見ながら話せばいいだけで、テクニックは後からついてくる。そこが最大のポイントだと思います。

 そして突き詰めて考えていると、プレーンな言葉、易しい言葉で話せるようになります。

為末:腹に落ちていないからか、妙に難しく話す方、いらっしゃいますよね(笑)。

竹中:自分の考えているプロセスをああでもないこうでもないなんて、そんな話は誰も聞きたくない(笑)。やたら話が長くて何を言っているかわからない人っているでしょう?

為末:僕、英語は得意じゃないですが、英語で言えないことは、僕自身がだいたいよくわかっていませんね。それと、子どもに教えられないのも、自分がわかっていない時。ですから、ふだん会わない相手と話すのは、自分自身が腹に落ちているかどうかを判断する、ひとつの手段になるかもしれません。

竹中:そのお話は私も大賛成です。英語で話せない、子どもに話して聞かせられないことは、きっと言葉で何かをごまかしている。日本語は曖昧にごまかすのが便利なように出来ている言語で、英語はボキャブラリーが少なく、ストレートな言語。言うべきことをごまかせないんです。

 それから、外の風に当たる、というのも大切です。私は言葉の言い訳におもねてばかりいる若者には、一カ月インドに行ってこいと言います。私たちはなんて恵まれているんだ、人間はなんて愛おしいんだということに気づき、彼らは本当に目が覚める。

 スラム街で子どもをあやすお母さんも、きれいな色の髪飾りで髪を結んでいる。少しでもきれいでありたいんですね。そうした光景を見ると、若者の物事に対する考え方が変わります。ことほどさように、いつもとまったく違う風に当たるというのは、大切だと思うんです。

為末:そうですね。自分を変えるインパクトはそう手軽に得られません。追い込まれないとなかなか……。僕はヨーロッパに一人で遠征に行った時、英語が話せなかったので、ずっとひとりぼっちでした。日本だったら競技場にいると結構スター扱いなのに、ほとんどないがしろ(笑)。そうした環境のなかで、何かパリン!とつまらないプライドのようなものが壊れた。良い経験になったと思っています。

 日常から離れるのは大事ですね。ただ、どうやって離れるかが難しい。

大学・留学という非日常が社会人には重要になる

竹中:大学のオンリーブ(on leave)やサバティカルのように、7年働いたら1年休めますといったことが出来ると、本当はとても豊かな社会になると思うんですけどね。自分の生活を見直せて、自分に欠けているものがわかりますから。普通の日本の会社は退社しないとそうした時間を作れなくて、ハードルが高すぎます。

為末:もっと留学が普通になるといいですよね。大学も小分けにして、3〜4回留学できるようになるといいのに。

竹中:為末さん、どこかで博士号をとられるといいんじゃないですか。アメリカの大学は25歳以上の人が4割ですよ。そして35歳以上が2割ぐらい。大学は18〜 22歳の若者が楽しく青春時代を過ごす場所ではなく、学びたい大人のいく場所なんです。それって職場のサバティカル制度と表裏一体だから可能なんですね。

 また、大学側にとっては、為末さんのような方は知的リソースになります。アメリカのハーバードなどは、大学に貢献できる人を求めます。自分はいかに他の学生と違うかということをアピールしないととってくれません。

竹中:三木谷浩史さん、新浪剛史さんは、ハーバードMBAのほぼ同期。堀ロバートさんや南場智子さんもそうですね。当時在籍していた会社から留学し、その後、起業している。戻ってきて、出る杭になって打たれたかもしれませんが、出すぎた杭になったらもう打たれなくなった(笑)。でも、会社としてはロスだと思います。

為末:「余計なことを覚えてきやがって」、みたいな部分があるんでしょうか(笑)。本当は「余計」かどうかわからないのに。

竹中:いや、余計なことって本当に重要です。

 有名なお話ですが、グーグルに「勤務時間の1割か2割は仕事と別のことを絶対にやりなさい」というルールがありました。そのリダンダンシー、遊びや余裕から「Google Earth」が生まれたと言われています。

「遊びでやっている人」には勝てない

為末:僕は『ホモ・ルーデンス』(ホイジンガ著)という遊びに関する本が好きなんですが、クリエイティビティは義務感やかっちりしたまじめな空気から、生まれてこない気がします。

 運動でも同じです。選手も「勝ちたい」と「勝たなきゃ」の間で微妙にずれる瞬間があって、「勝たなきゃ」になると急激に苦しくなる。モチベーションが削られてしまう。勝ちたいという、ちょっと遊んでいる感がある時期のほうが、やろうとすることの発想も幅広い。「勝たなきゃ」になるとリスクをとれなくなりますから、勝ちパターンにこだわってしまって、挑戦しづらくなります。

 プロの世界は、勝利をある程度義務感で押し付けられながら、どうやって遊ぶか、というところが難しいです。遊べない選手は小さく終わっちゃう。ですから、遊び感は、僕はとても重要だと思います。

竹中:これは我々経済学者がよく使う言い方ですが、ニーズとウォンツは違うんですよね。

 お腹が空いて早く食べたいから3分でできるラーメンを食べるのはニーズ。だけど、私たちにはウォンツがある。何か美味しいものを食べたいというウォンツは無限にあるから、何が美味しいかを知りたいというニーズに答えるグルメ雑誌が売れる。

 衣食住が満たされてくると、そういう意味で遊び心が重要になってくる。でもこうした我々が「遊び」と呼ぶものは、実はかなり高度な企画時間になるんです。

為末:イノベーションによってウォンツが発見されますよね。ああ、これが欲しかったんだ、とか。

竹中:そうそう。例えば、掃除機の……あれはなんでしたっけ。

為末:ルンバですか?

竹中:あ、ルンバだ。あんなもの誰も欲しいと思っていなかった。だけど、こんなものができるよと言ったら、それは面白いねということになって買ってもらえる。これがシュンペーターが言った「イノベーションは実はほとんど供給サイドから出る」ですね。

 イノベーションという言葉は「新結合」という意味です。結びつきですね。東京が魅力的な都市であるのは、いろいろな対話の結びつきができるからだと思います。たくさんの人がいて、たくさんの会社があって、多様な人がいるから、いろいろな結びつきができる。そうした出会いのある場所が大都市。イノベーションの可能性が満ちている場所です。

為末:そういえば、僕、アンパンってイノベーティブだと思います。あれはまさに結合ですよね(笑)。

竹中:その通りですよ。私はアメリカに住んでいて一番困ったのは、大好きなアンパンが食べられないことでした。パンはあるけれど餡がないから、アンパンがないの。

為末:アンパンのように、パンの中に甘いものを入れるみたいなことって、抽象的に捉えていないとできない。主婦が料理する時、これがないけどこれで代用できるわ、なんてやりますよね。これは結構高度な行動です。

日々の料理が上手な主婦は、抽象化能力が高い

為末:だって、頭の中で料理を抽象的にとらえていないとなかなか代用を思いつけませんから。選手だったら、足を怪我したりしていつもの練習ができなくなった時、代用の練習を探せる人と探せない人がいる。もちろん、代用の練習を探せる人のほうが強いです。このあたりのイメージ力も重要な気がします。

 抽象化してポイントをなんとなくおさえていると、このポイントでいくとこれに代えられるな、と発想できるようになりますよね。

竹中:イノベーションはそうした分析力が大事です。

為末:別の言い方をすると、アートっぽいとも言えるかもしれないですね。

竹中:クリエイトですから、そうですね。今回の私たちの対談は六本木アートカレッジで行ったわけですが、こうした場所に来たり、アートに触れたりするのは、お手軽な「遊び」になると思います。先日、会田誠さんの展覧会(「天才でごめんなさい」)が論議を呼びましたが、印象派がパリに出た時だって徹底的に叩かれたわけです。こんなのは邪道だと悪口を言われた。

 イノベーションというのは、きっと最初はそういうものなんでしょう。でも、「悪名は無名に勝る」ですよ(笑)

為末:なるほど、そこにつながりますか(笑)。

(構成:中沢明子)

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2013年05月09日 11:36

そのとおり!!!Vol.25、、、大多数の物差しをわかったうえで、そこから距離を置くことができるかどうか。視点を引いて見られるかどうか。それが自分軸をつくるうえで一番難しい。。。

■成功しなくても、自信を持つことはできますか?
対談:竹中平蔵×為末大

 元プロアスリートで、著作、ツイートでも幅広い人気を持つ為末大さん。先日行われた東京・アカデミーヒルズでの講演「『自分軸』のつくりかた」のあと、竹中平蔵・アカデミーヒルズ理事長との対談が行われました。「為末×竹中」という異色の組み合わせ、話はいったいどんな方向に向かうのか、お楽しみください。最初に1ページだけ、対談につながる講演内容を抜粋してお読みいただき、2ページ目から対談に入ります。(構成:中沢明子)

 僕は自分の競技人生を振り返ったキーノートを作っています。今日は、それをもとに思いついた約30個のキーワードを見ながら、「個の時代」をテーマに「自分軸をつくる」ということをお話しさせていただきました。

 たとえば「成功=勝利」。僕はアスリートですから、自分にとっての勝利条件を考えると、最初にゴールした人が勝ち、というわかりやすさがあります。でも、引退した今、人生という舞台で考えると、何が勝利か、決めるのは結構難しいものだなと思っています。

 ある人は政治の世界で上がっていくことと言い、ある人はお金持ちになることだと言い、もちろん僕の後輩たちはスポーツで一番になるのが勝利だと言う。それぞれの人生でいろんな勝利がありますが、何か一つに統一してしまうと、実はそれが自分軸を阻害するのではないか。僕は今、そんなことを考えています。というのも、勝利条件を「自分で決める」のは実は難しいと思うからです。何が勝利か。ある程度、引いてみないと、つまり、比較対象がないとわからないのではないでしょうか。

 子どもは成長する過程で「何々ができてえらいね」と褒めてもらえますが、それを繰り返すと子ども心にだんだん「どうもこの方向で自分は抜きん出ていて褒めてもらえるんだ」と気づきますし、逆もしかりです。

 つまり、物心つく前から人間は世の中にある価値観の物差しのなかで生きている。それによって、多くの人が「成功」だと言っているものを僕達は「成功」と信じているんじゃないか。そうしたマジョリティーの評価ってなんだろうな、と思うと同時に、マジョリティーを意識することは、とても重要だと考えるようになりました。

 大多数の物差しをわかったうえで、そこから距離を置くことができるかどうか。視点を引いて見られるかどうか。それが自分軸をつくることの一番の難しさだと考えています。他人との比較で「自分はすごい」と自慢するにも他人がいないとできませんからね(笑)。

 他人からどうしたって離れられない。自分自身を世の中に認めさせたいという思いが強ければ強いほど、世の中が評価するものから離れがたい。

 しかし最終的に、自分自身が満たされる「勝利」や「成功」は、自分軸に沿ったものでなければならないと思うのです。

竹中:為末さん、今、おいくつでいらっしゃいますか。

為末:34歳です。

竹中:私は34歳の頃、為末さんのように深く考えていなかったなあ……。

 「人生は有限だ」とご講演でおっしゃっていましたね。私はもう60歳を超えましたが、60歳近くになってようやく、人生は有限で、その中で自分が本当にやりたいことをもっと大事にしていこうと改めて気づきました。でも、為末さんは陸上競技という極限のスポーツと向き合いながら、ずっとそうしたことを考えてこられた。

 それで、勝利、成功という言葉に関連する質問ですが、人生を語る時、やはり、「幸せかどうか」という概念は重要なポイントだと思います。為末さんはどのように「幸せ」を位置づけていらっしゃいますか。

為末 大(ためすえ・だい)
1978 年広島県生まれ。日本では未だに破られていない男子400mハードルの記録保持者(2001年エドモントン世界選手権 47秒89)。また、2010年、アスリートの社会的自立を支援する「一般社団法人アスリート・ソサエティ」を設立。現在、代表理事を務めている。 2012年に現役を引退。オフィシャルサイトは「為末大学」。

為末:「今」をどうとらえるかだと思います。

 最初のメダルを取った時は、メダルさえとればスターになって、その後もハッピーな人生が待っていると信じて頑張りました。

 でも、最初の数カ月が過ぎると、メディアは「銅メダルの次は何色のメダルですか」とたずねるんですね。考えてみれば当然の質問です。ただ、そうなると、この陸上競技という“山登り”はいつまでたっても終わらないんだな、と感じました。

 山登りに例えるのは、僕がそんな人生観だからですが、山頂に行けば全部解決するわけではなかったんですね…解決すると思っていたんですけれど(笑)。

成功につながらない努力には、何か意味があるのか?

為末:それで、山頂に辿りつくために今この山登りを耐えるという世界観ではなく、今この時の山登りを充実させるために山頂を「設定」していると、いつしか考えるようになりました。そして、「幸せ」は、今この時の山登りを自分がどう感じて生きているか、にかかっているのではないか、と思うんです。

竹中 平蔵(たけなか・へいぞう)
経済学博士
1951 年和歌山県生まれ。1973年一橋大学経済学部を卒業後、日本開発銀行(現・日本政策投資銀行)に入行。89年米ハーバード大学客員准教授。2001〜 06年に経済財政政策担当相、金融担当相、郵政民営化担当相、総務相を歴任。2006年から慶應義塾大学教授・グローバルセキュリティ研究所所長。アカデミーヒルズ理事長も勤める

竹中:なるほど。もうひとつ質問させてください。「自分はここまで来た。そして、これまでライバルもたくさんいたし、その人たちは決して努力しなかったわけではない」という話もされていましたね。

 実はその人たちはその人たちとしてすごくいい人生を送ってこられたんだろうな、と私は思います。私の好きな言葉で「dream an impossible dream」という言葉があります。「impossible dream」、見果てぬ夢を見る。つまり、見果てぬ夢であっても、上っていくプロセスそのものの達成感が、おそらく人生の中ですごく重要な意味をそれぞれに持っていると思うんですね。

 為末さんは世界選手権でメダルを取るという、極限の達成感までいかれたわけですが、そこに至らなかった方も、人生で同じように為末さんのように考えてこられたのではないでしょうか。

竹中:ですから、「impossible dream」なのか、「possible dream」なのか、その夢を低すぎず、高すぎず、適度に設定できたかによって、結果的にその人の満足度が決まるのではないか。ご自分の努力も大切ですし、何らかの運もあるでしょうけれど。

 私たちの人生は本当に短い。しかしだからこそ、その人生を大切にしたいなと歳を重ねるにつれ思うようになり、夢の設定位置について考えています。

 そこで、為末さんにとっての「possible dream」をお聞きしてみたいです。

為末:僕はとにかく金メダルを取りたかったんです。世界一に1回なってみたかった。結局なれませんでしたが、そういう意味では幸せです。金メダルを取ってやるという強い気持ちで、全身が野心に染まった何年間がありました。あの興奮はやっぱりすごかったと思います。

 あまりにも過程の興奮に価値を置きすぎてしまうと、夢がかなう、かなわないと幸福感は関係が薄くなりますし、それなら今やっていることをずっとやっていてください、という話になります。ですから、もう少しそこは戦略的に考えてもいいと思いますが、結果からだけ報酬を得るのではなく、努力というプロセス自体からもある程度報酬を得るということは大事な気がします。

 結果とプロセスのバランスが白黒つけづらくて難しいですが、自分の中で「幸せ」を考える時、何となくそのあたりが要諦になると思っています。

成功しないまま、自信を持つことはできるのか?

竹中:ご講演で為末さんがおっしゃった、マジョリティーの物差しからどれぐらい距離を置けるのか、という部分が問題になってきますね。他人に認めてもらうことから距離を置く。自分の納得する目標を掲げつつ、自分がどこまでできたかではなく、自分は全力を尽くしたという達成感を持つ。幸せかどうかは、そこにかかっていると。

 でも、マジョリティーの物差しから距離を置くことは、実はトートロジー(同語反復)です。自信がないと距離は置けません。その自信は、ある程度人に認められて何となく出てくるものだと思います。

 ですので、為末さんは目標を成し遂げ、自信が持てたために、「マジョリティーから距離を置くことが重要だ」と言えるようになったとも、私は思います。

為末:取りあえず「勝ってみないと分からない」世界はあるのかもしれません。僕は自分が最初に決めた目標をほぼ達成して、人から認められ、だけど、どうもそれだけでは幸せになれないな、こんなに簡単な話で満足できないな、といった気分になりました。

 それははたして、一度夢をつかんだところで変わったのか、それとも結果が出なくてもやり切った人はそう感じるのか。自分の心持ちを思い返すと、僕の場合は、ある程度最初に設定した目標を達成した後に変わったように思います。ですから確かに、何かそこが矛盾している、と思いますね。

竹中:なるほど。我々はマジョリティーの物差しから独立していたい、インディペンデントでありたいと思えるために、ある程度の実績がなければいけない。そうした矛盾と葛藤の中に私たちは皆、いるのだと思います。

為末:そうですね。難しいし、そのバランスも常に変化していると思います。

竹中:その矛盾をどう乗り越えるかを考え始めると、「努力か、才能か」という話につながってきますね。努力すれば自信が持てるのか、才能にはかなわないと諦めるのか。

 為末さんは、ウサイン・ボルト選手の例をあげて「ものすごいものに理由はない。魔法や秘密はないのではないか」ともおっしゃっていました。非常に興味深い指摘です。

 実は、先日、慶應大学環境情報学部の小論文で「暗黙知」と「形式知」に関する面白い問題があったんですが、それは徒弟制度の話なんですよ。徒弟制度は理屈で教えず、とにかく師匠のまねをずっとしろ、というのが基本です。落語家も聞かせてくれるだけで何もやってくれない。スポーツも楽器もそうですよね。上手な先生が基本的なことは教えてくれるけれど、技術を習得したら、後は見よう見まねでやる。

 そこで、スポーツで「この筋肉が太い」といった数値を測るのと同じように、徒弟制度の師匠の動きを全部解析しようというプロジェクトがあります。「この手の動き方はどうなっているか」というのをできるだけサイエンスで解明しようとやっています。

「あなたが特別な人とは思えない」

為末:ほう。

竹中:それはそれで意味がまったくないわけじゃない。だけど、結局最後のところは、師匠が秀でている理由は、よくわからないんです。

 だから徒弟制度は意味があるんだという指摘、それに関連してあなたはどう思うかというような小論文でした。この問題はなかなか難しいと思ったんですが、実は政治の世界も徒弟制度みたいな部分がありますし、これはすべての人の人生においても言える気がしています。

為末:その点については、僕の2年後にメダルと獲得した末續慎吾くんが面白い例だと思います。

 彼は200mの選手で、僕のハードルよりメダルを獲得するのが難しいのですが、合宿生活を一緒にしていたんです。それで彼が「あなたが特別な人とは思えない。食べているものも一緒、練習も同じくらい、だから自分にもできるかも、という気になった」と言うんです。

 つまり、徒弟制度のひとつの特徴はマインドセットではないでしょうか。芸能人の子供がよく芸能人になるのは、芸能界は「向こう側の世界」ではないと自然と体感しているからだと思います。

 もうひとつ、細部を気にしすぎると全体が崩れてしまうことがスポーツの世界には結構あります。

為末:僕も足の動きが気になって、個々の軌道をきれいに矯正したのですが、全体的にみると、上半身がそのせいでねじれてしまったんです。要は一箇所を切り取っていじくろうとすると、全体のバランスが崩れてしまうことがあるんですね。

 本当のコツは、全体の調和を最優先にしながら短所を調整することです。そして、それは暗黙知の世界でないと得られないと思っています。

 ある程度までは形式知で絞っていき、最後は暗黙知で全体を整えるとすれば、徒弟制度のような、空気から得られる学びを尊重することはかなり大切ではないでしょうか。

竹中:達成感を得られる水準に持っていくには、最後は複合的なバランス感覚が必要、と。非常に示唆に富んだお話です。大事なものが多いと手段がブレるということですね。

 行動経済学の有名な話を思い出しました。例えば1000円のAランチ、Bランチ、Cランチが食堂で供されているとします。しかし、なぜかいつもAランチを選ぶ人がいる。

為末:なぜでしょうか。

俯瞰して、自分をうまく操ろう

竹中:それは、BやCを選んだ時、いつものAを失うからです。

 我々は得られるものよりも失うものに対してとても敏感で、センシティブになるんですね。だから就職先も簡単に変えられない。恋人は簡単に変える人がいるかもしれませんけれども(笑)。

 失うものに対して非常に保守的であることは、今までの制度にしがみつくことです。ですから、為末さんがおっしゃったように、視点を離して見る、俯瞰する、という方法は、おそらくとても重要です。

 自分で自分をプロデュースするなら、あまり目前のことにこだわらず、自分がどう見られているかという視線にも固執せず、もっと自由に選択して、自分軸を持って生きようよ、だって人生は有限なのだから。為末さんからそんなメッセージを受け取りました。

為末:自分は独り立ちできると思い過ぎても、何となくうまくいかないとか、失敗したときのダメージが大きいような気はします。ある程度、自分のエゴなどをマネージメントして、「ここは満たしどころ」「ここは我慢しどころ」といった感じで上手にコントロールできるといいですね。

竹中:なるほど。ではたとえば為末さんが満たされるのは、どんな場合ですか?

(後編に続きます)

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2013年05月09日 11:17

人の本当の姿は見えない部分にある、、、ハルキ氏近況。。。

■ 村上春樹氏 ボストン爆破テロで寄稿

ボストンマラソンに参加した経験がある作家の村上春樹さんが、先月の爆破テロ事件で傷ついた人たちへのメッセージをアメリカの雑誌に寄稿し、苦しみから目をそらすことなく静かに時を重ねることで困難を乗り越えていこうと呼びかけました。

村上春樹さんが寄稿したのは、今月3日付けのアメリカの雑誌「THE NEW YORKER」の電子版です。

「ランナーを自任する一人の世界市民よりボストンへ」と題した寄稿文の中で村上さんは、かつてボストンで3年間、暮らしたことや、ランナーとしてボストンマラソンに6回参加したことを紹介し、これまで33回走ったマラソンの中でも、ボストンマラソンこそが「一番好きだ」と語っています。

そして、村上さんは18年前の地下鉄サリン事件で被害者を取材した経験を踏まえ、ボストンの爆破テロで身体的、精神的に傷ついた多くの人たちに対し、「悲しみと怒り、絶望がない交ぜとなった気持ちを打ち消すのは容易ではない」と思いを寄せました。

そのうえで「報復を考えても安らぎにはならない。傷を忘れず、苦しみから目をそらすことなく、正直に、そして静かに時を重ねていくことが必要だ」と呼びかけました。

さらに、村上さんは「テロ事件を克服し、ボストンマラソンが、再び、美しく自由な雰囲気にあふれる大会として復活することを心から願う」ということばでメッセージを締めくくっています。

[NHK NEWS WEB]


■村上春樹さん 書くことの意義を語る

世界的な人気作家で、公の場で語ることの少ない村上春樹さんが、京都でファンを前に講演し、「小説を通して心のつながりを作りたい」と、書くことの意義を語りました。

講演会は、臨床心理学者で、生前、村上さんと親交の深かった、河合隼雄さんのゆかりの財団の呼びかけで実現しました。

会場の京都大学のホールには、熱心なファンが開演の1時間以上前から訪れ、抽せんで選ばれたおよそ500人が講演を聴きました。

講演は、カメラ撮影や録音が認められないなか、対談形式で行われ、村上さんは小説を書くことについて、「人の本当の姿は見えない部分にあり、小説は見えていない物語を描き出すことが必要だ」と指摘しました。

そのうえで、「小説を通してそれぞれが持つ物語が共感し合い、深みを増していくもので、心のつながりを作りたい」と、書くことの意義を語りました。

また、先月、発売された長編小説、「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」について「人は心に傷を受けても時間をかけて少し成長する。そうした成長物語を書きたいと思った」と、新作に込めた思いを語りました。

さらに、地下鉄サリン事件の遺族を取材したあと涙が止まらなくなった経験を語り、「本当に悲しい体験が小説を書かせてくれる。事件の遺族を題材にした作品を読み返すと、あの時の気持ちがよみがえってくる」と、作品を書き続ける原動力の1つとして悲しみがあることを明かしました。

村上春樹さんと河合隼雄の関係

今回の催しは、臨床心理学者で、文化庁長官も務めた故・河合隼雄さんの遺志を受け継ごうと、ことし新たに創設された「河合隼雄物語賞・学芸賞」を記念して開かれました。

平成19年に亡くなった河合さんは、ユング心理学の研究で知られましたが、文学にも深い関心を持ち、多くの作家と交流がありました。

村上春樹さんとも親交が深く、村上さんは、河合さんと会話を交わすことについて、「頭の中のむずむずがほぐれていくような不思議な優しい感覚があった」と著書の中で明かしてます。

阪神・淡路大震災やオウム真理教による地下鉄サリン事件が起きた平成7年には、村上さんが河合さんの地元の京都を訪ねて対談を行い、その内容は、「村上春樹、河合隼雄に会いにいく」と題された本にまとめられました。

この対談の中で大きなテーマとなったのは、個人と社会との関わりについてでした。

対談では、二人が、かつての学生運動や震災、オウム真理教の事件に触れ、自身と社会との関わりについて考えを語り合いました。

この中で、村上さんは「関わりのなさ」を意味する「デタッチメント」が自分にとっては重要だったが、自分の社会的責任感のようなものをもっと考えてみたくなったと述べたうえで、「関わり」を意味する「コミットメント」について最近よく考えるようになり、自身の心境が変化していると語っていました。

[NHK NEWS WEB]


■村上春樹さん デビューしたころを語る

6日、18年ぶりに一般の人を前に語った催しの中で、村上春樹さんは、小説家としてデビューしたころのことについて語りました。

村上さんはデビュー当時はジャズバーを経営していて、仕事を終えてから時間を見つけて小説を書いていたということです。

誰からも小説の書き方を学んだことのない村上さんは、最初は短い話を断片的に重ねていく書き方しかできなかったということで、当時について、「村上龍さんの長編、コインロッカー・ベイビーズを読んでこういうふうに書きたいと思って、店をやめました。自由になって、好きな時間に書けるのがうれしかったです。とにかく長いものを書こうと思い、結末も分からないままに最初の数ページを書いてどんどん進めていくと、それがうまくできたので、僕はこういうのがあっているんだなと思いました」と、回想していました。

また、先月発売され、自身の作品では史上最短で100万部を突破したことでも話題になった小説、「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」についても創作のエピソードを語りました。

この小説は、主人公が4人の仲間から突然関係を絶たれ、そこから自分を見つめ直す長編の物語で、村上さんは、最初は短編を書こうと思っていたということです。

村上さんは「書いているうちに4人のことを書きたくなって長編になりました。どうして関係を切ったのかを書きたくなった。登場人物の一人が、主人公に対して4人に会いに行くように言いますが、それと同時に、僕に書きなさいと導いてくる。不思議なことですが、そういうことがあるのです」と話したうえで、「これは成長物語で、(主人公のような)そういう経験をされた方は少なからずあると思うんです」と語っていました。

また、村上さんは小説を書く意味についても語りました。

村上さんは「僕は結局、魂のネットワークのようなものをつくりたいと思うようになったんです。読者が僕の本を読んですごく共感するものがある、自分にもそういう経験があると思うと感応する。僕の物語に呼応して感応する。また別の読者がいて、僕の物語に感応するとネットワークができるのです。それが物語の力だと思います」と、語っていました。

[NHK NEWS WEB]


■【村上春樹さん公開インタビュー発言要旨】魂のネットワークのようなものをつくりたい

▽冒頭発言

  河合隼雄 (かわい・はやお) 先生とは20年ぐらい前に初めてお会いし、その後あちこちで時間を一緒に過ごした。

 われわれが共有していたのは物語でいうコンセプトだったと思う。物語というのは人の魂の奥底にある。人の心の一番深い場所にあるから、人と人とを根元でつなぎあわせることができる。僕は小説を書くときに、そういう深い場所におりていき、河合先生も臨床家としてクライアントと向かい合うときに、深い場所におりていく。そういうことを、犬と犬がにおいで分かり合うように分かり合っていたのではないか。僕がそういう深い共感を抱くことができた相手は河合先生しかいませんでした。
 
▽インタビュー

 〈初期作品について〉

 デビュー作「風の歌を聴け」や「1973年のピンボール」などは、店をやりながら時間を見つけて書いた。 村上龍 (むらかみ・りゅう) さんの「コインロッカー・ベイビーズ」を読み、こういう書き方をしたいと思い、店をやめた。結末が分からないまま最初の何ページかを書き、うまくできたので、僕はそういうのに向いているのだなと思った。

 〈小説家の仕事について〉

 (徐々に)魂のネットワークのようなものをつくりたい気持ちが出てきた。みんな自分が主人公の複雑な物語を、魂の中に持っている。それを本当の物語にするには、相対化する必要がある。小説家がやるのは、そのモデルを提供することだ。

 〈新作「色彩を持たない 多崎 (たざき) つくると、彼の巡礼の年」について〉

 「ノルウェイの森」のときは純粋なリアリズム小説を書こうと思った。(新作は)僕の感覚としては、頭と意識が別々に動いている話。今回は前作「1Q84」に比べて、文学的後退だと思う人がいるかもしれないが、僕にとっては新しい試みだ。

 (多崎の恋人の) 沙羅 (さら) さんが、つくるくんに名古屋に行きなさいと言うが、同じように僕に書きなさいと言う。彼女が僕も導いている。導かれ何かを体験することで、より自分が強く大きくなっていく感覚がある。

 今回は生身の人間に対する興味がすごく出てきて、ずっと考えているうちに、(登場人物たちが)勝手に動きだしていった。人間と人間のつながりに、強い関心と共感を持つようになった。

 (多崎は友人4人との共同体から切り捨てられるが)僕も似たような経験をしたことはある。人はそういう傷を受けて、心をふさいで、時間がたつと少し開いて、ひとつ上に行くことを繰り返しながら成長する。

 〈読者に向けて〉

 僕の本を読んで泣きましたと言う人がときどきいるけど、僕は笑いが止まらなかったと言われる方がうれしい。やっぱりユーモアの感覚がすごく好きなんです。

 僕自身は一生懸命書いているが、好みに合わないことはもちろんある。ただ、理解してほしいのは、本当に手抜きなしに書いているし、それが誇りになっている。もし今回の小説が合わないとしても、村上は一生懸命やっていると考えてもらえるとすごくうれしい。

(共同通信)

[47NEWS]

Posted by nob : 2013年05月07日 00:52

溜息ばかり、、、日本人の一人として心底恥ずかしい。。。

■日本、トルコの原発受注に事実上成功
コンソーシアムに優先交渉権付与、工事費2兆円

 日本のコンソーシアム(企業連合)が、2011年の福島第一原子力発電所事故以降では初めて、海外の原発の受注に事実上成功した。

 安倍晋三首相とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相が3日、トルコの首都アンカラで首脳会談を行い、トルコのスィノプに建設する原発4基の優先交渉権を、三菱重工業とフランスのアレバ社によるコンソーシアムに付与することで合意した、と発表した。日本メディアはこれを、事実上の工事の受注を意味する、と報じた。2023年の稼働を目標とするトルコの原発は、工事費が24兆ウォン(約2兆1600億円)となる見通しで、韓国や中国も受注競争を繰り広げてきた。一時は韓国の受注が有力視されたこともあった。だがトルコ側が、建設会社が事業費を自ら調達し工事を行った後、電力を供給することで資金を回収する方式を求めたため、自主的な資金調達力が劣る韓国や中国は受注に消極的になった。なお、日本政府は今回の工事受注のため、コンソーシアムに対し低金利の融資など全面的な支援を行った。

 2009年、アラブ首長国連邦(UAE)の原発の受注合戦で韓国に敗れた日本はその後、官民共同で原発の受注に向けた総力戦を繰り広げてきた。日本は10年、巨額の借款の提供を通じ、ベトナムの原発の受注に成功したが、11年の福島原発事故を受け、原発の輸出を事実上中断した。だが、昨年末に就任した安倍首相は、原発を輸出産業として育成するため、今回の受注に向け全面的な支援を行ったとされている。

 安倍首相が3日、トルコで原発の受注を発表した記者会見の模様は、NHKによって日本に生中継された。安倍首相はトルコ訪問に先立ち、UAEとサウジアラビアを訪問し原子力協定を締結するなど、原発の輸出を支援する意向を示した。安倍首相は記者会見で「日本は世界でも最高レベルの原子力発電技術を有しており、福島原発事故を経験したが、高い安全性を誇れる」と主張した。日本企業は現在、フィンランドやリトアニアでも原発の受注が有力視されているという。

東京= 車学峰(チャ・ハクポン)特派員

[朝鮮日報]

Posted by nob : 2013年05月04日 12:24

そのとおり!!!VOl.24

■憲法記念日:美香に平和教わった 「96条、なぜ変える」

 昨年8月、内戦下のシリアで殺害されたジャーナリスト、山本美香さん(当時45歳)。同級生で中学教諭の岩澤宏行さん(45)=山梨県都留市=は山本さんの死後、教壇で戦争の話をするようになった。「美香に世界で多くの命が奪われていることを身をもって教えられましたから」。最近、憲法9条を変えようという声が強まっていることに不安が拭えないという。「生徒たちが兵隊になって誰かをあやめたり、逆に命を奪われたりすることはあってはならない。9条はそこに直結している」と思うからだ。【片平知宏】

 「危ない所に行くんじゃねえぞ」

 「大丈夫。本当に危ない所には行かないから」

 そんなやりとりをしていた2人。昨年8月21日未明、「日本人女性ジャーナリストがシリアで重体」というニュースを見た岩澤さんは直感した。「美香だ。どうして」。無念さが胸に広がった。

 都留市立都留二中、県立桂高で同窓だったが、山本さんは社交的で成績優秀、クラスのリーダー的な存在。当時はさほど親しいわけではなかった。1998年に岩澤さんが「視野を広げたい」とインドの日本人学校に赴任する際、壮行会に山本さんも駆けつけた。96年に初めてアフガニスタンへ赴き、戦場ジャーナリストとして活動を始めていた山本さんは「私も外国に行って仕事したいんだ」と話した。親しみを覚えた。

 インドから帰国した岩澤さんは2001年に都留市であった山本さんの講演会に参加した。アフガニスタンで女性や子供が戦争に巻き込まれ、いかに苦しんでいるか。信念のこもった目と語り口だった。「生徒にも聞かせたい」。勤める中学校に山本さんを招き、講演会を3回開いた。評判を聞いた他校も山本さんに講演を依頼するようになった。

    ◇

 山本さんが亡くなって、決意した。「美香の足跡を子供に伝えられるのは自分。教師である限り伝え続けなければ」

 専門は数学。戦争のことを教えたことはなかったが、昨年10月、総合的な学習の時間に2年生約90人に授業をすることにした。教壇に立つ前、山本さんが子供向けに書いた本「戦争を取材する 子どもたちは何を体験したのか」(講談社)の一節を読み返した。

 <この瞬間にもまたひとつ、またふたつ……大切な命がうばわれているかもしれない−−目をつぶってそんなことを想像してみてください>

 <さあ、みんなの出番です>

 授業では山本さんの歩みや紛争地の現状を紹介。そして問いかけた。「日本は平和だが、外に一歩目を向けると、事故や病気以外で命を奪われる子供たちがいる。君たちがいま、これから、できることは何だろう」

 国会で憲法96条を変えようとする声が強まっているが、岩澤さんは言う。「現行憲法にも検証すべき点はあるかもしれません。でもなぜ96条を変えるのか。何をしたいから変えるのか。変えたら次はどうなるのか。みんながもっと考えるべきではないでしょうか」

[毎日新聞]

Posted by nob : 2013年05月04日 12:10

確かに、、、思い当たります。。。

■子どもに使ってはいけない10の言葉(と代わりに使うべき言葉)

最近の研究により、子どもに対して話すときによく使われている一見とても建設的な言葉のいくつかが、実は極めて有害だとわかりました。良かれと思って口にしているのに、子どもたちはそうした言葉によって内面的な価値基準を信頼できなくなり、人を欺くようになり、できる限り楽をして難しいことには挑戦しなくなるようしつけけられてしまうのだそうです。

この記事は、米ライフハック系メディア「Lifehack」のShelley Phillips氏によるゲスト投稿です。

それでは、避けるべき10の言葉をみていきましょう。さらに、子どもたちに本来備わっている自発性を促し人との気持ちのつながりを強められる、「別の言い回し」や「やり方」も併せて紹介します。

1.「よくできたね!」

この言葉の問題点は、往々にして何度も繰り返されることと、実際には子どもがたいして努力していないことに対しても使われることです。子どもたちは、パパやママがそう口にしたことは何でも、そう口にした時だけ、「よくやった」ことなのだと思い込んでしまいます。

その代わりに、「頑張ったんだね!」と声を掛けてあげましょう。子どもの「努力したこと」に注目することで、努力することは、結果よりもずっと大事なことなのだと教えることができます。そうすれば、子どもたちは難しいことに挑戦する時も粘り強くなり、失敗は次の成功へのステップなのだと理解するでしょう。

2.「いい子ね!」

この言葉は良かれと思って使われたとしても、こめられた思いとは逆の効果をもたらします。ほとんどの親は子どもの自尊心を高めるつもりでこの言葉を使います。しかし、残念なことにかなり違った影響を与えてしまうのです。子どもたちは、あなたに頼まれた用事をやってのけた後に「いい子ね!」と言われると、あなたが頼んだことをしたから「良い」のに過ぎないと思い込んでしまいます。これは、「良い子」というステータスを失うことが怖くなるというシナリオにつながり、自ら率先して協力するという意欲が失われ、協力するのは肯定的なフィードバックを受けるためだ、という意識に変わってしまいます。

代わりに「お手伝いしてくれるから、とってもうれしいな」と言ってみましょう。この言葉はあなたが求めている内容と子どもたちの行動があなたにどう影響するのか本当の情報を子どもたちに届けてくれます。また、あなたの気持ちは完全に省いて、「あなたが、おもちゃをお友達にも使わせてあげたのを見てたよ」という風に話しかけることもできるでしょう。そうすることで、子どもは共有することが「良い」ことかどうかを自分で判断できるようになり、ただあなたに褒められたいからでなく、自発的にその行動を繰り返すようになります。

3.「絵が上手ね!」

子どもの作品に親の評価や判断を与えると、子どもが自分の作品を判断し評価する機会を奪ってしまいます。

代わりに、「赤と青と黄色を使ってるね! 何を描いたか教えてくれる?」などのような言い方をしてみましょう。評価を与えるのではなく、ただ観察することできれいな絵なのかそうでないかを子どもが判断できるようになります。絵について子ども自身に語らせることで、自分で描いた絵を評価したり、描いた意図やスキルを共有したりする取っ掛かりを提供できます。こうした会話は、子どもが成長し芸術的な才能を伸ばすにつれてその創造性を育てるものです。

4.「いい加減に止めないと、○○だよ!」

子どもを脅しても良いことはほとんどありません。第1にあなたはそのことで、子どもに絶対身につけて欲しくないスキル自体を教えています。つまり、相手が望まないときでも欲しいものを得るために暴力や悪知恵を使えばいいということです。そして第2に、怒りにかられて罰を持ち出したものの、それをあくまで貫くか従わなければ引き下がって結局あなたの脅しは無意味なものだと子どもに教えることになるという、困った立場に自分を置いてしまっているのです。いずれにしても、あなたは望んだ結果を得られず、子どもとのつながりにダメージを与えてしまいます。

脅そうとする衝動を抑えるのは難しいですが、気持ちを共有し、別のもっと適切なことに目を向けさせるといいでしょう。「弟を叩いてはいけません。怪我したら大変でしょ。仕返しされて今度はあなたが叩かれるかもしれないし。何かを叩きたくなったら、枕とかソファーとかベッドなら叩いてもいいよ」と話してみましょう。より安全で子どもが自分の感情を表現できる他の手段を提供することで、振る舞いに明確な線引きをしつつ子どもの感情もきちんと認めることになります。こうすることで、より優れた自制心と精神的な安定を育てられるのです。

5.「もし○○したら、○○をあげるよ」

モノで子どもを釣るのは有害です。それは、純粋に安らぎや調和のために協力したいという思いを邪魔する場合と同じくらいひどいものです。この手の取り引きは歯止めが効かなくなる可能性があり、あまり頻繁に使っていると、こんな風に後で泣きを見ることになります:「イヤだ! レゴを買ってくれなきゃ部屋の片づけはしない!」

代わりに、「片づけのお手伝いをしてくれてどうもありがとう!」と言ってみましょう。心からの感謝の気持ちを伝えると、子どもたちはみずからもっと手伝おうという気になるものです。もし子どもがだんだんと手伝わなくなってきたら以前手伝ってくれたことを思い出させましょう。「数カ月前、ごみ出しを手伝ってくれたこと覚えてる? あの時はとっても助かったのよ。ありがとう!」と語りかけ、お手伝いをすることは楽しくて本質的にやりがいのあることなのだと、子ども自身に気づかせましょう。

6.「お利口さんね!」 

利口だねという言葉は、子どもが自信を持ち自尊心を高めるのに役立つと考えがちです。けれども残念ながら、こうしたことを褒める手法は実際には反対の結果を招きます。おまえは頭がいいと子どもに告げることで、いい成績を取った時だけ、目的を達成した時だけ、または理想的な結果を生み出した時だけ利口なのだというメッセージを意図せず送ってしまいます。それは、期待に応えなければという大きなプレッシャーになります。

いくつかの研究結果から、パズルを解いた後で頭がいいと子どもたちを褒めた場合、それ以後その子たちはさらに難しいパズルを解こうとはしなくなる傾向があるとわかりました。これは、もしうまくできなかったら「利口」ではなくなってしまうという不安を子どもたちが持ってしまうからです。

代わりに、努力したことへの評価を子どもに伝えましょう。結果ではなく努力に目を向けることで、本当に大事なことが何かを子どもたちに教えられます。もちろん、パズルを解くことは楽しいですが、もっと難しいパズルに挑戦することも同じように楽しいのです。前述の研究で努力に注目して「うわあ、すごく頑張ったね!」と声を掛けた場合、より難しいパズルを解こうとする子どもの割合は大幅に増えたそうです。

7.「泣かないで」

子どもの涙を見るのはなかなか辛いものです。けれども、「泣かないで」と言うのは子どもたちの気持ちを認めず、おまえが泣くことは受け入れられないと宣告しているようなものです。これにより子どもは感情の押し殺し方を学び、最終的にはより大きな感情の爆発につながりかねません。

子どもが泣いている時は、少し距離を置いてみてください。そして、「泣いてもいいんだよ。誰だって、泣きたい時はあるから。ここにいるから、いつでも話を聞いてあげるよ」と語りかけてあげましょう。また、「今すぐ公園に行けないのがとっても残念なのかな?」というように子どもが抱えているだろう感情を言葉にしてあげることもできます。そうすれば子どもは自分の気持ちを認識してそれを言葉にすることをより早くできるようになるかもしれません。また、感情を表現するように促すことは感情の調節方法を学ぶ助けになります。これはその子にとって、生涯にわたって大切なスキルとなるものです。

8.「○○するって約束してあげる」

約束が破られると子どもはひどく傷つきます。先のことはどうなるかわからないのですからこの言葉は今後一切使わないことをお勧めします。

代わりに、子どもに対して正直でいましょう。「今週末はサラちゃんと遊びたいんだよね。ちゃんとわかっているよ。そうできるように頑張ろうね。でもね、思ってもみないことが起きることもあるって覚えておいて欲しいの。だから、今週末のこと、絶対とは言えないんだ」といったように誠実に言うのです。また、「する」と言ったことについて本当にベストを尽くすことも忘れてはいけません。約束を守れば信頼が生まれ、破れば絆が損なわれます。何を口にするかは慎重に考え約束を守るために努力を尽くす必要があります。

もうひとつ注意点があります。もし約束を守れないなら、そのことを潔く認め子どもに謝りましょう。あなたは同時に、子どもに対して約束を守れなくなった場合のふるまい方を教えていることを忘れないでください。

いろいろな場面で、約束を破らざるを得ないことがあります。あなたにはささいなことに思えても子どもにとっては重大なことかもしれません。ですから、正直者の手本になれるよう最善を尽くし、そうできない場合には、進んで自分の失敗に責任を取りましょう。

9.「大したことじゃないでしょ!」

大人はいろいろな形で子どもの気持ちを最小限に評価し軽く扱います。この点には、よく注意すべきです。大人の視点で取るに足らないことにだって子どもたちは価値を見出すこともあるのです。そのため、子どもの視点から物事を見るように努めてください。良し悪しの線引きをしたり、子どもの要求を拒否する場合でも、その「気持ち」については理解してあげましょう。

おまえの望みはたいしたことではないと説得するより、「そうしたいのはわかるけど、今日は無理なんだよ」とか「がっかりさせて悪いけど、ダメなんだよね」などの言い方をしましょう。はるかに子どもを尊重した言い方です。

10.「何でそんなことをしたの?」

あなたが問題だと思うことを子どもがしてしまったなら、そのことについて話をすべきです。ですが、感情的になって冷静な判断ができない時は子どもにとって間違いから何かを学ぶいいタイミングではありません。また、「なんで?」と問いただすことは、自分のふるまいについて子どもに考えさせ分析させるものではあるものの、大人にでさえ難しいスキルを求めていることになります。この問いかけに直面した子どもの多くは、黙り込んで自己防衛的になってしまいます。

代わりに、子どもが何を感じていたのか、根本的なニーズは何だったのかを推測して会話のきっかけをつくりましょう。例えば、「お友達があなたの考えを全然聞こうとしないから不機嫌だったの?」のように。子どもが何を感じ何を必要としていたのかを理解しようと努めることで、その出来事について腹を立てている自分の気持ちが治まることに気づくこともあるでしょう。

5 Things To Stop Saying to Your Kids and What to Say Instead | Lifehack
Tessa Miller(原文/訳:風見隆/ガリレオ)

[livedoor NEWS]

Posted by nob : 2013年05月01日 14:34

まさに国辱の極み。。。

■福島第1原発の汚染水「最新の危機」「東電に戦略ない」 米紙

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は30日までに、東京電力福島第1原発で増え続ける汚染水が同原発事故の「最新の危機」だと報じた。汚染水が漏れ出し、太平洋に流出する危険を指摘したほか、東電に「一貫した戦略がない」とし、次々に表面化する問題の処理を場当たり的にこなしているとも批判した。

 記事は、東電と政府が事故後の対策に外部専門家らの関与を拒んだと指摘。同原発を原子力産業のコントロール下に置き続けたかったためだと指摘している。

 汚染水増加の原因である地下水の流入を止めるため、原子炉建屋の周囲にコンクリートの壁を地下約18メートル以上の深さまで設置する提案も東電は拒否し、代わりに地下貯水槽を急造するなどの暫定策を取ったが、結局、貯水槽が水漏れを起こしたと伝えた。(共同)

[産経新聞]

Posted by nob : 2013年04月30日 21:28

電力消費割合により無条件に割り当てる、、、そこからしか解決への途は開けない、、、安全と主張するなら、首相官邸か国会議事堂敷地内、あるいは皇居に大量貯蔵すればいい。。。

■核燃料「電力消費地でも貯蔵を」福井県知事

 全国最多の14基の原子力発電所を抱える福井県の西川一誠知事は25日の定例記者会見で、原発の使用済み核燃料について「電力消費地でも火力発電所の敷地内などでの貯蔵を真剣に考えるべきだ」と述べ、近畿地方の都市に中間貯蔵施設を設けるよう改めて求めた。

 これに対し、電力消費地である関西の首長の賛否が分かれた。大阪市の橋下徹市長は記者団に対し「大阪で引き受ける必要はあると思う。ただ、安全性がわからない。基地問題と同じで専門家で議論してもらわないと」と述べ、条件付きで受け入れる可能性を示唆。一方、滋賀県の嘉田由紀子知事は「消費地は原発にしてほしいとは言っていないし、権限もない。結果として出た厄介者をどうにかしろというのは筋が違う」と受け入れに反対した。

 経済産業省によると、3月末現在、全国の原発敷地内に貯蔵された使用済み核燃料は約1万4350トンで、全国の貯蔵可能量の7割弱に達している。このうち福井県内の貯蔵量は4分の1の約3550トンに上る。

関西広域連合、今夏の節電「9%」呼びかけへ

 関西広域連合(連合長・井戸敏三兵庫県知事)は25日、大阪市内で開いた首長会合で、今夏に関西電力管内の企業や家庭に2010年比で9%削減を目安とする節電を呼びかけることを決めた。期間は7月1日〜9月30日の平日(8月13〜15日を除く)の午前9時から午後8時までとする。

 会合には関電の八木誠社長らが出席し、今夏の電力需給見通しについて、家庭などで10年比8・7%の節電に取り組むことを前提に「電力の安定供給に最低限必要な3%の供給余力を確保できる」と説明。このため、広域連合として目安を提示することにした。

 また、関電が5月1日から家庭向け電気料金を値上げすることを受け、首長からは「内部留保や資産の売却で、これ以上の値上げを避けるべきだ」(松井一郎大阪府知事)などの批判が出た。

[読売新聞]

Posted by nob : 2013年04月26日 13:32

人為的に生命を奪う権利は、何人にも、どのような理由によってもありえない、、、議論以前の善悪の問題。。。

■【死刑執行に対する抗議声明】

公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本
政権発足後わずか4カ月で5人の死刑執行

アムネスティ・インターナショナル日本は、本日、東京拘置所の宮城吉英さんと浜崎勝次さんの2人に死刑が執行されたことに対して抗議する。安倍政権誕生の2カ月後に3人の死刑執行を行い、そのまた2カ月後に再び執行、政権発足後わずか4カ月で5人の死刑執行を行ったたことは、国際社会の要請に完全に背を向け、大量処刑への道を開こうとする政府と法務省の意思表示といえるものであり、強く非難する。

谷垣法相は、2月21日、前回の執行後の大臣就任会見で死刑制度について、国際的動向より、「極めて大きな内政上の問題であることの方がより重要ではないかと思っている。一国の治安の維持、あるいは一国の国民感情、国民の安心・安全をどう確保していくか、そういった観点をまずしっかり考えるべき(中略)」と述べ、死刑執行は、国民の支持を背景に、国内問題であると述べた。

しかし国連は、長年にわたり、加盟国に対して死刑廃止に向けた取り組みを要請している。そして多くの国は、死刑廃止への取り組みを着実に進めてきた。日本は自由権規約を留保なく批准しているが、国連の自由権規約委員会は、2008年、「世論の動向にかかわりなく、締約国は死刑の廃止を考慮すべき」とした。さらに2012年10月に行われた国連人権理事会における普遍的定期審査(UPR)においては、20カ国以上が日本に対し死刑廃止または停止を求める勧告を出したが、政府はその勧告の受け入れを拒否した。日本政府は、死刑廃止に向けた努力をすることなく、国際社会からの要請を無視し続けているのである。

また谷垣法相は同会見で、「一国の治安の維持、あるいは一国の国民感情、国民の安心・安全をどう確保していくか、そういった観点をまずしっかり考えるべきではないかと思っている」と、死刑制度は国民から支持され、制度の維持は犯罪の抑止に役立っている旨の発言をした。本来、人権問題は多数決なり、国民感情で決めるべきものではない。また抑止力の観点では、死刑が犯罪を抑止するという、説得力のある科学的証拠は一貫して得られておらず、犯罪抑止力に結びついていないことは、今日の世界的な共通認識となっている。

世界では7割に当たる140カ国が法律上または事実上死刑を廃止している。近年の死刑執行国は20カ国前後で推移しているが、2012年、日本は1年8カ月ぶりに、その内の1カ国として名を連ねた。昨年12月には、国連総会で全世界の死刑執行停止を求める総会決議が採択され、過去最多の111カ国が賛成した。G8で死刑執行を行っているのは日本と米国だけであり、その米国でも、去る3月15日にメリーランド州にて死刑廃止法案が州議会を通過し、法律で死刑を廃止する18番目の州となることが確実となった。2012年度に同国で死刑を執行したのは、9州のみとなっている。米国も死刑廃止に向かっており、日本は世界の死刑廃止の潮流に背を向け、ますます孤立しつつある。

近年、相次いで冤罪事件が明らかになり、代用監獄や取り調べ中の自白強要など、日本の刑事司法における人権侵害が多数報告されている。新たな科学鑑定により冤罪の可能性が高まっている袴田事件や奥西事件、飯塚事件など、死刑事件における再審請求も数多く提起されており、日本の刑事司法制度の見直しが強く要請されている。

死刑は国家権力による暴力の一つの極限的なあらわれである。人為的に生命を奪う権利は、何人にも、どのような理由によってもありえない。アムネスティは、あらゆる死刑に例外なく反対する。死刑は生きる権利の侵害であり、残虐で非人道的かつ品位を傷つける刑罰である。

日本政府は、国際人権諸条約の締約国として、死刑にたよらない刑事司法制度を構築する国際的な義務を負っている。アムネスティは日本政府に対し、死刑廃止への第一歩として公式に死刑の執行停止措置を導入し、全社会的な議論を速やかに開始すべきである。

2013年4月26日
公益社団法人 アムネスティ・インターナショナル日本

【背景情報】

▼▼死刑に関する世界の潮流▼▼

http://www.amnesty.or.jp/human-rights/topic/death_penalty/statistics.html

日本は、国際社会の責任ある一員として、死刑廃止に向かう世界の情勢も十分に考慮しなければならない。現在、全世界の7割に当たる140カ国が、法律上または事実上、死刑を廃止している。アジア太平洋地域においても41カ国のうち28カ国が、法律上または事実上、死刑を廃止している。東アジアでは、韓国が 2008年に事実上の死刑廃止国となり、現在まで14年間、執行を停止している。さらに、昨年はモンゴルとベナンが、「市民的及び政治的権利に関する国際規約」の第2選択議定書(いわゆる死刑廃止国際条約)に公式に加入した。死刑廃止へと進んだこれらの国々の多くで、世論の多数が死刑の存置を容認していたことを踏まえると、いかに死刑廃止に向けて人々に働きかける政治的リーダーシップが重要であるかがわかる。

G8諸国で日本以外の死刑存置国は米国だけであるが、その米国では、現在、全50州のうち17州とコロンビア特別区が死刑を廃止しており、死刑廃止州の割合はついに3分の1を超えた。 2011年に実際に死刑を執行したのは13州、2012年は9州に減少している。一昨年11月22日にはオレゴン州知事が任期中の執行停止を表明。昨年4 月25日には、コネチカット州で死刑が廃止された。本年3月15日、メリーランド州下院でも死刑廃止法案の可決し、18番目の州となることが確実となった。

また昨年12月20日、国連総会で、2007年以降で4度目となる死刑執行停止決議が、前回より4カ国多い、過去最多の111カ国の賛成で可決された。決議は、廃止を視野に死刑の執行を停止することや、死刑を適用する罪名を減らすことなどを求めている。

死刑に特別な犯罪の抑止効果はない、ということも今日の世界的な共通認識となっている。死刑と殺人発生率の関係に関する研究が1988年に国連からの委託で実施され、最新の調査では「死刑が終身刑よりも大きな抑止力を持つことを科学的に裏付ける研究はない。抑止力仮説を積極的に支持する証拠は見つかっていない」との結論が出されている。

内閣府が行っている死刑世論調査は、回収率が低いうえに設問が誘導的で、「国民の8割以上は、死刑制度を容認している」との一般化には疑問がある。特に設問については、幅広い意見が反映されるようなものに変更することが求められる。内閣府のサブ・クエスチョン(追加質問)やその他の団体で行われたいくつかの調査では、明確に死刑制度を維持すべきと思っている人は5割前後という結果も出ている。

アムネスティは、死刑判決を受けた者が犯した罪について、これを過小評価したり、許したりしようとするものではない。しかし、被害者とその遺族の人権の保障は、死刑により加害者の命を奪うことによってではなく、国家が経済的、心理的な支援を通じ、苦しみを緩和するためのシステムを構築すること等によって、成し遂げられるべきであると考える。

[産経新聞]

Posted by nob : 2013年04月26日 13:05

本末転倒、、、そもそも事故処理は国と自治体の義務。。。

■福島第1原発:汚染水漏れ 「お粗末だ」県が貯水槽調査

 東京電力福島第1原発の地下貯水槽から放射性汚染水が相次いで漏れた問題で、福島県の廃炉安全監視協議会は24日、現地を調査した。協議会は東電の対応について、「汚染水をためる以上、高度な管理が要求される。お粗末だ」との認識を示した。問題の発覚後、貯水槽の現地調査が報道陣に公開されたのは初めて。

 協議会は廃炉工程を監視する目的で昨年12月に設置。原発周辺の県内13市町村の担当者、放射性廃棄物処理などの専門家で構成されている。この日は、7基の貯水槽のうち、漏れがあった1〜3号貯水槽の上で、配管の点検状況や漏れを検知する検知孔周辺を調査。汚染水移送先の地上タンクなども視察した。

 貯水槽に敷かれている3層シートのうち、最下層の「ベントナイト」(厚さ6・4ミリ)について、協議会委員の中村晋・日本大教授(地震工学)は「厚さが50センチ〜1メートルあれば漏れを抑えられたはずだ」と述べた。【鳥井真平】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2013年04月25日 08:04

信じるところをあきらめないで継続する、、、意志あるところに途は開ける。。。

■イノベーターは悩むものである

イノベーションのプロセスにおいて悩みはつきない。かつてロザベス・モス・カンター教授は「途中では、何もかもが失敗に思える」という「カンターの法則」を生み出した。これにめげてはいけない。乗り越えるためのヒントを紹介したい。

「信念を持ちつづけなさい」。これは私が、信頼の危機に瀕しているクライアントにかけた言葉である。彼はこの夏の間、机上の計画では有望に見える成長事業について、方策をいろいろと検討していた。しかし、ありがちなことだが、分析すればするほど彼は疑いを持つようになっていった。自分の分析を上級役員に説明すればするほど、多くの質問を受けるはめになり、成功への疑念を抱かれるようになってしまったのだ。

 これまで実践したことがない何かに取り組んでいるときには、入念な分析をすればするほど、そのプロジェクトを「進めるべきではない」理由が明らかになるだろう。これは当然のことだ。市場の需要の正当性は立証できないのだ。専門家が技術上の仮説を受け入れなかったり、パートナー企業との議論が行き詰まるなど、信頼の危機を生み自信の喪失を招く種は常にある。ハーバードのロザベス・モス・カンター教授はそうした現象を数多く目にして、「カンターの法則」を生み出した――「途中では、何もかもが失敗に思える」。最初に新しい構想が浮かんだときが、興奮の頂点である。だがそのアイデアを詳しく検証すればするほど、目の前に横たわる課題が次々と見えてくる。悩めるイノベーターに、次の言葉を贈りたい。

イノベーターには、溢れんばかりの信念が必要だ。

 大きなアイデアに取り組んでいる、という自分の直観を信頼するのだ。自分をただ無条件に信じるということではない。たとえば私は、成功したイノベーションに見られるパターンに関する根拠ある研究と、自分が現場で得た経験を組み合せ、簡単なチェックリストをつくった。あるアイデアにどれほど可能性があるかを判断するときに、このチェックリストを活用している。特に、そのアイデアの背景に良いストーリーがあるかどうかに注意を払う。アイデアの根拠となるストーリーは、たとえ反論の余地があっても必ずなくてはならない。

オフィスの外に出ない限り、アイデアの良し悪しはわからない。

 これは私の確信である。多くの企業では、幹部に昇進する要件は「正しくある」ということだ。したがって上昇志向の強い役員たちは、物事を進める前に、計画からあらゆるリスクを取り除きたがる。だがイノベーションは学術的作業ではない。モデルは役に立つが、イノベーションは行動によって決まるものだ。

優れたイノベーターは、気分の浮き沈みが激しいときがある。

 自分たちが世界を変えようとしている理由を一息に語ったかと思うと、次の日には、考えると夜も眠れなくなったという3つのリスクについて語り、重大な仮説を検証する実験方法について詳しく説明しだす。

行動によってのみ、真実を得ることができる。

 分析によって真実を得ることはできない。もしイノベーションの意思決定を分析だけに基づいて行うならば、それまでに実践されなかったことはしないだろう。あなたがしようとしていることは、物事の漸進的な改善にすぎない可能性がある。だがもし本当に破壊的イノベーションを望むのならば――常識を打ち破り、飛躍的に成長する事業を創造しようとするのならば、そこには信念がなければならない。どんなに分析してみても、それが挑戦に値する真に革新的なことなのかは証明されない。

 信念を持ち続けよう。そして何かをやってみることだ。克服できない課題もいくつかあるかもしれない。だが、さらに大きなチャンスへとつながる何かを学ぶことになるかもしれない。結局はエジソンの言うとおりである。天才は、1%のひらめきと99%の努力である。まずは汗をかくことから始めよう。

原文:A Few Ideas for Beleaguered Innovators November 17, 2011

[HARVARD BUSINESS REVIEW ]

Posted by nob : 2013年04月19日 10:57

まずは意識ある希望者のみで良い、、、生涯労働可能社会の構築が急務。。。

■日本の総人口28万減、落ち込み最大 65歳以上、3千万人突破

 総務省が16日発表した2012年10月1日現在の人口推計によると、外国人を含む総人口は前年に比べ28万4千人(0・22%)減の1億2751万5千人となった。マイナスは2年連続で、比較可能な1950年以降で減少数、率ともに最大を更新した。65歳以上の人口は初めて3千万人を突破し、人口減と高齢化の進行が鮮明になった。

 少子化で人口減は続くと見込まれる一方、1947〜49年ごろのベビーブームで生まれた「団塊の世代」が続々と65歳に達するため、社会保障費の増加などへの対策が急がれる。

 人口減の主な要因は、2011年10月から1年間で、死亡者が出生者を20万5千人上回ったほか、東日本大震災や景気低迷の影響で労働者など外国人の出国者が入国者より5万6千人多かったため。

 65歳以上の人口は104万1千人増の3079万3千人で、総人口に占める割合は24・1%と最高を更新した。14歳以下の割合は13・0%で最低だった。

 1945年8月以降の「戦後生まれ」は1億33万6千人で、初めて1億人を超えた。総人口の78・7%を占める。

 都道府県別では、40道府県で人口が減った。減少率の最大は東京電力福島第1原発事故の影響が続く福島の1・41%で、秋田が1・13%。人口が増えた7都県のうち、増加率トップは沖縄の0・56%。

 また全都道府県で初めて65歳以上人口が14歳以下を上回った。前年は沖縄だけ14歳以下が多かった。65歳以上の割合の最高は秋田の30・7%で、高知30・1%、島根30・0%が続いた。

[Sponichi Annex]

Posted by nob : 2013年04月16日 22:25

放射能、黄砂やPM2.5、核ミサイル、、、何時何処から何が降ってくるやら一寸先は闇。。。Vol.2

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■原発再稼働に向け政府が乗り越えるべき「三つの壁」
国民は原子力行政が「いつか来た道」を走ることを恐れている
田坂 広志

 筆者は、東京電力福島第1原発事故を受け、内閣官房参与として2011年3月29日から9月2日まで、官邸において事故対策に取り組んだ。そこで、原発事故の想像を超えた深刻さと原子力行政の無力とも呼ぶべき現実を目の当たりにし、真の原発危機はこれから始まるとの思いを強くする。これから我が国がいかなる危機に直面するか、その危機に対して政府はどう処するべきか、この連載では田坂広志氏がインタビューに答える形で読者の疑問に答えていく。シリーズの 2回目。

—— 現在、定期検査で停止中の関西電力大飯原子力発電所3,4号機の再稼働の問題が注目されています。この再稼働について、田坂さんは、どう考えられますか?

田坂:福島原発事故の後の原発再稼働については、新著『官邸から見た原発事故の真実』(光文社新書)において、玄海原発の再稼働の問題を論じましたが、大飯原発についても、申し上げるべきことは同じです。

 すなわち、再稼働において最も大切なことは、「それで、国民が納得するか」ということです。

 そもそも、現在、原発の再稼働については、
(1) 電力会社がストレステストの1次評価を行い、再稼働の申請をする
(2) ストレステスト意見聴取会で専門家による意見聴取がなされる
(3) この専門家の意見を参考にして原子力安全・保安院が安全性を審査する
(4) 原子力安全・保安院の安全性審査結果を受け、原子力安全委員会がこれを確認する
(5) 地元の自治体が再稼働に同意し、受け入れる
(6) 政府の四大臣で協議して当該原発の再稼働の可否を最終判断する
という手続きで進められています。

「ストレステスト」と「原子力安全委員会」の手続き追加で、国民は納得するか

 この手続きは、基本的に従来の原発再稼働において定められてきた手続きですが、福島原発事故を受け、国民の安心と納得を得るために、政府が暫定的に次の三つの手続きを付け加えたものです。

 第一は、新たに「ストレステスト」を導入することであり、第二は、「原子力安全委員会」が安全性の確認をすることであり、第三は、総理大臣、官房長官、経産大臣、原子力行政担当大臣の「四大臣の協議」によって最終判断をすることです。

 すなわち、これらの再稼働に向けての手続きは、あくまでも「暫定的」なものであり、福島原発事故を踏まえて、再稼働の手続きそのものを「抜本的」に見直したものではありません。従って、今回の再稼働の問題は、「その暫定的な手続きで、はたして国民が納得するのか」ということです。

—— なぜ、田坂さんは、「その暫定的な手続きで、はたして国民が納得するのか」と考えられるのですか?

田坂:端的に言えば、「今回の福島原発事故という深刻な事故を防げなかった3月11日以前と同じ法律で、同じ組織で、同じような手続きで、原発の安全性を確認し、再稼働の判定をする」ことが、国民の納得を得られる方法なのかという問題です。

 もとより、3月11日の事故が起こったことによって、突然、法律が変わったわけではないので、「現在の法律とルールに基づけば、この手続きで再稼働は認められます」と言えば、その通りであり、特にそれが法令違反ではないのですが、「それで、国民が納得するか」ということを「国民の常識的感覚」に則して考えてみるべきだと思うのです。
まだ究明されていない「真の事故原因」

—— 「国民の常識的感覚」に則して考えてみるべき、という意味は?

田坂:例えば、原子力安全・保安院が、「再稼働に向けて原発の安全性を確認した」というわけですが、そもそも、今回の福島原発事故の原因については、まだ「真相究明」は終わっていないのです。

 具体的には、政府事故調査委員会も、国会事故調査委員会も、いずれも最終的な調査報告を出しておらず、「何が事故の真の原因であったか」が解明されていない段階なのです。

 そして、「福島原発事故の真の原因」が解明されなければ、「新たな事故を防ぐための改善策と解決策」も本当には分からないはずなのです。その状況において、いかなる論拠をもって「安全性を確認した」と言えるのか。そのことを、多くの国民は疑問に思っているわけです。

 たしかに、緊急安全対策においては、「津波対策」や「電源喪失対策」などについては、それなりの追加対策が取られていますが、現時点では、「今回の事故は、津波と電源喪失だけが原因であった」という客観的な最終結論は、いかなる権威ある中立調査機関からも出されていないのです。

 すなわちこれは、いわば、原子力安全・保安院による「安全性確認の見切り発車」と称すべき状況なのですが、そもそも、こうした「結論ありき」の「見切り発車」の姿勢こそが、今回の福島原発事故の背景にある「組織的問題」であることを、多くの国民は敏感に感じ取っているのです。

そもそも、「原発の安全性」とは何か?

—— 田坂さんは、新著『官邸から見た原発事故の真実』においても、「人的、組織的、制度的、文化的問題」ということを、強く指摘されていますね。それは、どういう意味なのでしょうか?

田坂:原子力安全・保安院や原子力安全委員会は「原発の安全性を確認した」という言葉を使い、政府も「原発の安全性を確保する」という言葉を使いますが、このとき我々が理解すべきは、「そもそも、原発の安全性とは何か」ということなのです。

 原子力安全・保安院も原子力安全委員会も、そして政府も、この「安全性」ということを、「地震対策」や「津波対策」「電源喪失対策」などの「技術的安全性」という意味に限定的に考える傾向がありますが、実は、多くの国民は、そうした「技術的安全性」だけでなく、「人的、組織的、制度的、文化的安全性」を含めて、「最高水準の安全性」を確保して欲しいと思っているのです。

現在の原子力行政は「国民が信頼して任せられる人材と組織、制度と文化」になっているか

—— その「人的、組織的、制度的、文化的安全性」とは、もう少し分かり易く言うと、どういうことでしょうか?

田坂:分かり易く言えば、「技術的安全基準」が十分に満たされているかという問題以前に、その基準を設定し、安全性を審査する人材や組織、制度や文化が、国民から見て「信頼して任せられる人材と組織、制度と文化」になっているかという問題です。

 例えば、福島原発事故においては、想定を超える高さの津波が来る可能性については、東京電力は事前に知っており、原子力安全・保安院にも報告をしていました。また、全電源喪失の可能性についても、すでに、国会で議員からの質問がなされていました。それにもかかわらず、どちらも適切な対策が取られないで放置されてきた結果、この福島原発事故が起こったわけです。こうした問題にこそ、多くの国民は「不安」を抱き、「不信」を抱いているのです。

 従って、単に「技術的問題」を解決するだけでは「最高水準の安全性」を実現することはできないのです。政府が本当に「最高水準の安全性」を実現したいならば、現在の原子力行政と原子力産業の「人的、組織的、制度的、文化的問題」に果敢にメスを入れ、徹底的な改革をすることが求められるのです。

政府が「三つの壁」を越えなければ、国民の納得は得られない

—— では、この再稼働問題について「国民の納得」を得るために、政府は、何をするべきなのでしょうか?

田坂:少なくとも、次の「三つの壁」を乗り越えないかぎり、再稼働に向けて、「国民の納得」は得られないでしょう。

 第一は、「事故原因の徹底究明」です。
 これは、政府と国会の事故調査委員会の最終報告を踏まえ、今回の福島原発事故の原因を中立的、客観的な立場から徹底的に解明することです。ただし、先ほど述べたように、ここで言う「原因」とは、「技術的な原因」だけでなく、「人的、組織的、制度的、文化的な原因」を含めた原因の究明ということです。

 第二は、「責任の所在の明確化」です。
 福島原発事故から一年経っても、この事故を防げなかった行政としての責任が明らかにされていません。原因究明に伴って、責任の所在を明らかにし、しかるべき厳正な処分がなされるべきでしょう。その厳しい姿勢を政府が示さなければ、国民は、政府を信頼することができないでしょう。

 第三は、「原子力行政の徹底的な改革」です。
 事故原因の徹底究明に伴って、今回の福島原発事故の背景にある「人的、組織的、制度的、文化的な原因」が明らかにされていきます。その結果を踏まえ、これまでの原子力行政と原子力産業の徹底的な改革を行うことです。

 これら「三つの壁」を乗り越えないかぎり、本当の意味で、政府は国民からの信頼を取り戻すことはできないでしょう。そして、その信頼を取り戻さない限り、原発再稼働は、国民の納得を得られないでしょう。

国民が恐れているのは、原子力行政が「いつか来た道」を走ること

—— しかし、この「三つの壁」を乗り越えていくためには、かなり時間がかかると思うのですが、現実の電力需給の逼迫の問題と併せて、目の前にある再稼働問題に対処するにはどうすればよいのでしょうか?

田坂:いま申し上げたことは、原発再稼働に向けての政府の取り組みが「本来、どうあるべきか」という基本論です。

 すなわち、原発の再稼働の問題は、本来、福島原発事故の徹底的な原因究明がなされた後、原子力行政と原子力産業の抜本的な改革が行われ、新たに最高水準の安全基準が確立された後に、改めて問題にされるべきことなのです。

 そして、いかなる理由があろうとも、いかなる状況にあろうとも、政府は、この「本来、どうあるべきか」という基本論を、絶対に曖昧にしてはならないのです。

 なぜならば、政府が、この基本論を明確に理解し、遵守しようとする姿勢を示すことこそが、国民から政府への信頼を回復する唯一の道だからです。そして、その信頼が回復できれば、政府と国民の間に「現実を見据えた暫定的な方策」について対話をする余地が生まれてきます。その手順を誤ってはならないのです。

 逆に言えば、いま、多くの国民が最も懸念していることは、政界、財界、官界のリーダーの方々が、「そうは言っても、現実の電力需給は逼迫しているし、化石燃料のコスト増の問題もあるので」という理由により、「本来、どうあるべきか」の基本論を曖昧にしたまま、拙速な手続きで再稼働に走り込もうとしているように見えることなのです。

 いま、多くの国民が恐れているのは、再稼働した原発がすぐに重大事故を起こすかどうかという問題よりも、「本来、どうあるべきか」を曖昧にしたまま走る原子力行政が、また、「いつか来た道」を走り始めることなのです。

政府の「改革への姿勢」に注がれる国民の厳しい視線

 たしかに、電力需給の逼迫や化石燃料のコスト増などを考えると、原発再稼働の問題については、政府として、国民に対して「現実を見据えた暫定的な方策」について理解をお願いせざるを得なくなる可能性はあるでしょう。

 しかし、そのときに改めて問われるのは、原子力行政と原子力産業の改革に対する政府の姿勢です。

 国民は、政府が「本来、どうあるべきか」を明確に踏まえたうえで、敢えて現実的な問題への対処として「暫定的な方策」を語っているのか、「本来、どうあるべきか」を曖昧にしたまま、その場しのぎに「暫定的な方策」を進めようとしているのかを、しっかりと見ているのです。

 その国民の視線の厳しさを、いま、政府は理解されるべきでしょう。

(次回に続く)

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2013年04月15日 07:35

放射能、黄砂やPM2.5、核ミサイル、、、何時何処から何が降ってくるやら一寸先は闇。。。

■「原発事故の最悪シナリオが避けられたのは“幸運”に恵まれたからです」
今、戒めるべきは「根拠の無い楽観的空気」
田坂 広志

 筆者は、東京電力福島第1原発事故を受け、内閣官房参与として2011年3月29日から9月2日まで、官邸において事故対策に取り組んだ。そこで、原発事故の想像を超えた深刻さと原子力行政の無力とも呼ぶべき現実を目の当たりにし、真の原発危機はこれから始まるとの思いを強くする。これから我が国がいかなる危機に直面するか、その危機に対して政府はどう処するべきか、この連載では田坂氏がインタビューに答える形で読者の疑問に答えていく。

—— 田坂さんは、今年1月17日に上梓された『官邸から見た原発事故の真実』(光文社新書)において、福島原発事故は、「最悪の場合には、首都圏三千万人が避難を余儀なくされる可能性があった」と述べられていますね。これは、最悪の場合を想定したシミュレーション計算をご覧になったからと述べられていますが、それは、昨年末に原子力委員会が発表した昨年3月25日付のシミュレーション計算でしょうか?

田坂:同様のシミュレーション計算の結果を、私も、昨年3月末に見ています。

 この原子力委員会のシミュレーション計算の結果は、「福島第一原子力発電所の不測事態シナリオの素描」というメモとして、すでに公表されていますので、多くの方がご覧になっていると思いますが、このメモは、この福島原発事故が最悪の事態に進展した場合、「強制移転をもとめるべき地域が170km以遠にも生じる可能性」や「年間線量が自然放射線レベルを大幅に超えることをもって移転を希望する場合認めるべき地域が250km以遠にも発生することになる可能性」があったことを明らかにしています。

首都圏三千万人避難の可能性もあった

 メモの中では、「首都圏三千万人の避難」という言葉は直接には使われていませんが、「170km以遠」「250km以遠」ということは、端的に言えば「首都圏三千万人の避難」にも結びつく可能性があったということを示しています。

—— その深刻な「最悪の事態」は、直ちに起こる可能性があったのでしょうか?

田坂:いえ、その「最悪の事態」は、あの時点においても、直ちに起こる可能性はありませんでした。原子力委員会のメモにも書かれているように、「最悪シナリオ」とは、次のようなものです。

 まず、1号機の格納容器や圧力容器で水素爆発が起こり、容器外への大量の放射能の放出が生じる。これに伴ってサイト内の被曝線量が急激に増大し、作業員はサイトからの退避を余儀なくされる。その結果、すべての原子炉と使用済み燃料プールの注水と冷却が困難になり、時間の経過とともに、原子炉と燃料プールがドライアウトを始め、まず、4号機プールに保管してある使用済み燃料が溶融崩壊を起こし、コンクリートとの相互作用により、大量の放射能の環境への放出が始まる。そして、それに続いて、他の原子炉や燃料プール内の燃料も溶融崩壊を始め、さらに大量の放射能の環境への放出が起こる。

 これが、「最悪シナリオ」と想定されたものです。

 従って、このシナリオが起こるためには、「水素爆発が起こる」「サイト内放射線量が急激に増大する」「作業員が退避を余儀なくされる」「原子炉と燃料プールの注水と冷却が不可能になる」「原子炉と燃料プールの核燃料の溶融崩壊が起こる」といった事象が連鎖的に生起することが前提となるわけです。

 そして、原子力委員会のメモによれば、この「最悪シナリオ」が起こっても、最も早く放射能の放出が始まる4号機の燃料プールでも、最初の放射能の放出が始まるのが「6日後」であり、本格的な放出が始まるのが「14日後」という試算結果となっています。

 従って、この「最悪シナリオ」は、「直ちに」起こるものではありません。

 もし、深刻な水素爆発が起こっても、「最悪シナリオ」に向かって、最低でも1週間近くの時間的余裕は存在する状況でした。

—— お話を伺うと、それは、かなり「最悪」の事態を想定したシナリオかと思いますが、田坂さんは、なぜ、そのシナリオが起こり得ると、懸念をされたのでしょうか?

田坂:まだ、あの時点では、「何が起こってもおかしくない状況」だったからです。

 例えば、この「最悪シナリオ」の引き金を引くのは「新たな水素爆発」ですが、これは、いつ、どこで起こってもおかしくない状況でした。そもそも、炉内に燃料の存在しない4号機の建屋でも水素爆発が起こったわけですが、現場では、どうしてそこで水素爆発が起こったかが分からなかった。隣の3号機からつながっている配管から水素が漏れてきたのではないかなど、様々な推測をしましたが、あたかもミステリーのように、現在もその正確な原因は分かっていないのです。

 すなわち、我々は、あの時点において、事故の状況を正確に把握できておらず、「何が起こっているかが分からない状況」だったのです。そして、「何が起こっているかが分からない状況」というのは、「何が起こってもおかしくない状況」を意味していたわけです。

 実は、この「何が起こっているかが分からない状況」というのは、現在も同じです。先日、ようやく炉内にファイバースコープを挿入して水位の確認ができましたが、予想に反して、水位が大幅に低下していたわけです。「事故の収束宣言」がなされた現時点においても、事故の状況が正確に把握できていないという問題は、全く変わっていないのです。

もう一つの最悪シナリオ

—— 田坂さんが懸念された「最悪シナリオ」は、「水素爆発」だけだったのでしょうか?

田坂:いや、もう一つ懸念した「最悪シナリオ」がありました。

 原子力委員会のメモでは語られていませんが、もう一つの「最悪シナリオ」は、大規模な地震と津波が再び原発サイトを襲い、4号機燃料プールの構造体が崩壊し、冷却水の喪失が起こり、プール内燃料のドライアウトと溶融崩壊が起こることでした。

 これも、3月11日以降、日本列島全体が「地震列島」の様相を呈しており、各地で余震が頻発していましたので、起こってもおかしくない出来事でした。

 特に、あの当時は、原子炉と燃料プールの安定冷却機能が全く回復していない状況でもあり、もし、「新たな水素爆発」や「再度の地震と津波」が起こった場合には、事態は、「最悪シナリオ」に向かって進展していく可能性があったのです。

—— しかし、幸いなことに、今回の事故では、新たな水素爆発も、再度の地震や津波も起こらず、安定冷却に漕ぎ着けることができた。それで、田坂さんは、この事故が収束に向かったのは「幸運だった」と言われるのですね?

田坂:そうです。もちろん、事故が収束に向かったのは、何よりも、福島原発の現場で、冷却システムの設置やプールの構造体の補強など、様々な作業に携わった方々の献身的な努力のお陰ですが、その努力が水泡に帰する最悪の出来事が起こらなかったという意味では、やはり、「幸運だった」と言わざるを得ないのです。

いま広がる「根拠のない楽観的空気」

 そして、私が、敢えて、この「幸運だった」ということを申し上げるのは、いま政界、財界、官界のリーダーの方々の中に、「根拠の無い楽観的空気」が広がっているからです。残念ながら、これらのリーダーの方々の中には、今回の事故の深刻さを直視することなく、また、事故原因の徹底的な究明をすることなく、「もう福島原発事故は収束した」「もう同じ事故を起こすことはない」という楽観的意見を語る方がいます。

 実は、そうした「根拠の無い楽観的空気」こそが、今回の福島原発事故を起こした遠因であることを、我々は、肝に銘じるべきでしょう。

 実際、3月11日以前に、「想定よりも高い津波が来る可能性がある」「全電源が喪失する可能性がある」との指摘はあったわけですが、それらの指摘に対しても、「そうした極端な出来事は起こらないだろう」という楽観的空気が、事前の対策を怠らせたわけです。このことの真摯な反省が無ければ、我が国は、また、同じ過ちを繰り返すことになると思います。

—— この「幸運だった」という現実は、リスク・マネジメントの観点から見ると、どのような意味を持つのでしょうか?

田坂:「幸運だった」ということは、リスク・マネジメントが有効に機能していないことを意味しています。なぜなら、リスク・マネジメントにおいては、そもそも、二つのことが極めて重要だからです。

 一つは、「起こった危機の原因、経緯、現状が、明確に把握できていること」。

 もう一つは、「起こった危機への対処、管理、制御が、明確にできること」。

 もとより、真のリスク・マネジメントとは、未然の対策によって危機を発生させないことですが、もし、不幸にして危機が発生してしまった場合にも、この二つのことができていれば、リスク・マネジメントは、それなりに有効に機能します。すべてが「人知の及ぶ範囲」にあるからです。

 しかし、残念ながら、福島原発事故は、この二つとも極めて不十分な状況でのリスク・マネジメントになってしまったのです。すなわち、それは、「人知の及ぶ範囲を超えた状況」になってしまったということであり、事態の推移を、文字通り「運」に任さざるを得ない状況になってしまったということなのです。

 ある意味で、リスク・マネジメントの専門家から見た福島原発事故の問題の深刻さは、事故が起こったことだけでなく、事故の原因、経緯、現状が明確に分からないこと、事故への対処、管理、制御が十分にできないことだったのです。

—— なるほど、福島原発事故が、「最悪シナリオ」にも発展し得る極めて深刻な状況にあったことは理解しましたが、現実に、もしその「最悪シナリオ」へと進展した場合にも、4号機の燃料プールからの放射能の放出が本格的に始まるのは、「14日後」と予測されていたわけですね。すなわち、もし万一「最悪シナリオ」に進展した場合にも、首都圏の住民への避難勧告や避難の実施には、比較的、時間の余裕があったのかと思いますが、どうでしょうか?

田坂:問題は、それほど簡単ではないでしょう。

 なぜなら、この「最悪シナリオ」へと進展した場合には、最初に直面する最大の問題は、住民の「健康的リスク」ではなく、社会全体の「心理的パニック」だからです。

 例えば、もし「最悪シナリオ」への進展が始まった場合、「いったい、どの時点で、どのような表現で、その危機をメディアと国民に伝えるのか」という極めて難しい問題に、政府は直面します。

 なぜなら、社会心理的には、たとえ「十分な避難の時間的余裕はあります。直ちに健康には影響はありません。混乱を避け、焦らずに避難してください」と伝えたとしても、必ず「社会的パニック」が起こるからです。

「進むも地獄、退くも地獄」

 そのとき、必ず、メディアと国民の間に、「政府は、本当に真実を伝えているのか」「本当は、もっと危険な状況ではないのか」といった不信感と疑心暗鬼が広がるからです。その結果、必ず、首都圏全域において極めて深刻な「社会的パニック」が起こるでしょう。

 それは、三千万人という人口と人口密度を考えるならば、福島原発周辺の住民の方々に避難勧告を伝えたときの比較にはならないほど、想像を絶する状況になるでしょう。しかし、一方、その「社会心理的パニック」を避けることを理由に、メディアと国民に危機を伝えることを遅らせるならば、多くの住民が被曝することを容認することになってしまうわけです。

—— それが、田坂さんが著書の中で、「進むも地獄、退くも地獄」と形容されている「最悪の状況」ですね。しかし、そうした政府に対する不信感と疑心暗鬼から生まれる「社会心理的混乱」は、すでに、様々な形で起こっていますね? 政府は、その不信感と混乱に対して、どうすればよいのでしょうか?

田坂:それは、今後の原発事故対策と原子力行政を考えるとき、極めて重要な質問です。

 そもそも、原子力の問題を語るとき、多くの識者は、「安全」と「安心」が重要であると言われますが、実は、「安全」と「安心」よりも重要なものがあるのです。

「安全」「安心」よりも重要な「信頼」

 それが、「信頼」です。

 なぜなら、どれほど政府が「安全です」「安心してください」と国民に語っても、その政府自身が国民から「信頼」されていなければ、そのメッセージは意味を失うからです。

 そして、残念なことに、「絶対に大規模な事故は起こしません」と語り続けた原子力発電所が、あの深刻な事故を起こしたことによって、国民から政府と原子力行政に対する「信頼」は、決定的に失われてしまったのです。政府と原子力行政は、まず何よりも、その事実を直視し、深く理解するべきでしょう。

—— では、どうすれば、政府と原子力行政は、その「失われた信頼」を回復することができるのでしょうか?

田坂:その質問には、いくつかの視点からお答えする必要があるのですが、第一に重要なことは、「リスク・コミュニケーション」です。すなわち、こうした深刻な危機が発生したとき、政府は国民に対して、いかなる形でコミュニケーションをするか、そのときに大切にすべきものは何か、ということです。

 次回、そのことを語りましょう。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2013年04月15日 07:31

言わずもがな。。。(怖)

■最も危険な検索エンジン? 「Shodan」が浮き彫りにする無防備なネット環境

ニューヨーク(CNNMoney) 「グーグル検索で見つからないものは誰にも見つけられないと思われがちだが、それは真実ではない」――。インターネットの「闇グーグル」とも呼べる検索エンジン「Shodan」を開発したジョン・マザリー氏はそう話す。

ウェブサイトを巡回して情報を収集するグーグルに対し、Shodanはサーバー、ウェブカメラ、プリンター、ルーターなど、インターネットに接続された機器5億台あまりを巡回して情報を収集する。

ごく単純な検索でも、Shodanに表示される結果には息をのむ。インターネットに接続された無数の信号機、防犯カメラ、ホームオートメーション機器などが簡単に見つかるほか、親水公園やガソリンスタンド、ホテルのワインクーラー、火葬場などの制御システムも検索できる。サイバーセキュリティーの専門家は、原子力発電所や粒子加速器の制御システムまで探し当てたという。

何よりも恐ろしいことに、こうした機器のほとんどにセキュリティー対策が施されていない実態をShodanは見せつける。研究目的でShodan型のデータベースを運用しているセキュリティー専門家のH・D・ムーア氏は、「インターネットの約半分はデフォルト(出荷時のまま変更されていない)パスワードでログインできる」と指摘する。

実際にShodanで検索すると、ユーザー名が「admin」、パスワードが「1234」という最も安易な組み合わせでログインできるプリンターやサーバー、システム制御機器などが無数に見つかる。ネットに接続していながらログインが一切不要なシステムも多数あり、ブラウザーさえあればアクセス可能な状態になっている。

昨年開かれたサイバーセキュリティーカンファレンスの「デフコン」では研究者が、クリック1つでスイッチのオンとオフを切り替えられる洗車機や、氷を解かすことのできるデンマークのホッケーリンクなどを見つけたと発表。ある自治体の交通制御システムはインターネットに接続され、コマンドを1つ入力するだけで「実験モード」に切り替えることができたという。さらにフランスの水力発電所の制御システムも見つかった。

インターネットに接続していながら無防備な状態にあるシステムとして、例えばスマートフォンでコントロールできる玄関ロックなどが挙げられる。こうした機器は、ネット上で発見されることを想定していないからだという。

空調システムをコンピューターで制御できるシステムを会社で導入するような場合も、コンピューターと空調システムが直接接続されているのではなく、多くの場合、IT部門がそれぞれをウェブサーバーに接続しているにすぎない。そしてこのシステムを意図せず世界中に公開している場合も多い。

Shodanはマザリー氏が3年ほど前に完成させ、検索結果の表示は10件にとどめている。アカウントを開設すれば50件の表示が可能だ。ユーザーはセキュリティー専門家や学術研究者、捜査当局などが中心。フル機能を活用したければ使用目的などについて情報を提供し、料金を払う必要がある。

マザリー氏は犯罪目的でShodanが利用される可能性があることも認めているが、一般的には犯罪集団は、悪意のあるプログラムを通じて自分たちが制御できるコンピューターネットワークを持っており、Shodanで利用可能な端末を探すまでもないと言い添えた。

例えば建物設備の制御システムが破壊されたり、交通信号が消されたりといった攻撃を防ぐために、セキュリティー研究者たちは、無防備な状態で接続されている機器を見つけると、運営者に通報しているという。

[CNN]

Posted by nob : 2013年04月11日 11:36

無条件国交回復と食料支援、、、それこそが対北朝鮮政策の正しい途。。。

■アングル:「戦争より農業」、脱北兵士が語る北朝鮮軍の実情

[ソウル 10日 ロイター] ミサイルの発射兆候を見せるなど周辺国への威嚇を強める北朝鮮だが、脱北者の元軍人らは、過去に朝鮮半島情勢が緊迫化した時と状況は変わらないとみている。

つまりそれは、金正恩第一書記の強硬的な姿勢は間もなくトーンダウンし、兵士らは田植えなど農作業に戻れるというもの。慢性的な食糧不足に悩まされる北朝鮮では、農作業も兵士にとって重要な任務だからだ。ロイターは韓国の首都ソウルで、複数の脱北軍人に話を聞いた。

「北朝鮮は軍隊抜きでは農業ができない。北朝鮮軍の主な仕事は栄養失調撲滅だ」。こう語るのは、2008年に韓国に脱北した女性兵士Kim Na-youngさん。Kimさんは1996年まで5年間、日本海側の部隊に所属していたという。

2004年に脱北するまで政府の宣伝活動に関わっていたというJang Jin-sungさんは、北朝鮮の軍隊は過去数十年、何も変わっていないと指摘。「彼らは同じ仕事をし、同じ任務に就いている」と語った。

北朝鮮では例年、5月から6月が本格的な田植えシーズンとなる。この時期は、現在2カ月間の日程で実施されている米韓合同軍事演習が終了するタイミングと重なる。また、今回の米韓軍事演習が始まった時期は、北朝鮮による3度目の核実験に対し、国連安全保障理事会が新たな制裁を決議したのとほぼ同時期だった。

北朝鮮は安保理決議に強く反発して米韓への核攻撃を警告し、同軍事演習については北朝鮮進攻への前兆だとして連日のように挑発を強めている。

<慢性的な食料不足>

一方で、北朝鮮は1990年代半ば以降、慢性的な食料不足に直面している。米国から北朝鮮への食糧支援は2009年を最後に中断しており、国連の報告書によれば、5歳未満児童の3分の1が栄養不良に苦しんでいるという。

2008年に韓国に脱北した元信号手のLee So-yeonさんは、軍隊生活の中心は田植えやトウモロコシの作付けの手伝いで、秋の収穫期にはその見返りとして農家から食料を寄付されていたと振り返る。

2002年まで10年にわたって第4師団に所属していたというLeeさんは「鉄のヘルメットをかぶって農場に向かっていた」という。また、部隊の所属地は韓国との国境に近い沿岸部であり、貴重な外貨獲得源でもある中国向け海産物を獲るため、「寒風が吹く4月には干潟での潮干狩りも行っていた」と当時の状況を語った。

<緊迫時も農作業>

北朝鮮の朝鮮人民軍は、兵力120万人と兵士数では世界4位の大きさを誇る。男性には17歳から10年間の兵役義務があり、米陸軍士官学校が2007年に出した報告書によると、国民の4割が何らかの形で軍務や軍事産業に従事している。

27年に及ぶ軍歴を持つ元将校の脱北者Choi Joo-hwalさんは「エリート士官であれ一般の兵士であれ、全員農家を手伝わなくてはならなかった。それが日常生活の一部であり、政党組織としての任務でもあった」と明かす。

米海軍調査艦が北朝鮮に拿捕された「プエブロ号事件」が起きた1968年にパラシュート部隊に召集されたChoiさんは、米朝間で緊張が高まった当時も「毎週金曜と週末はトウモロコシやキャベツを植えに行き、果樹園に肥料をやっていた」という。

脱北軍人らの話によると、軍部隊の典型的な一日は、朝食後に訓練と2時間に及ぶイデオロギー教育があり、その後、大隊司令官から各小隊に対し、農作業や漁業、薪集めなどの任務が与えられるというもの。

「10年も農作業に関わっているので、兵士たちは実際の農家より農業に長けている」。前出のKimさんの言葉が、食料不足に苦しむ北朝鮮兵士の実情を物語っているかもしれない。

(原文執筆:Ju-min Park記者、翻訳:宮井伸明、編集:梅川崇)

[ロイター]

Posted by nob : 2013年04月11日 10:44

真の悪の枢軸、、、愚かしさの極み。。。(怒)

■平壌を米ステルス機が急襲!金正恩氏も凍り付いた“恐怖の秘密訓練”

 核活動の再開宣言に新型ミサイル発射の兆候と、恫喝(どうかつ)手段を総動員して対決度を高める北朝鮮に、米国は米韓合同軍事演習やグァム基地への最先端MD配備などで高度な軍事的牽制(けんせい)を強めている。連日の応酬は核戦争シミュレーションも想起させる激しさだ。しかし金正恩第一書記がこわもてを続けるほど、その言動には恐怖心が滲んでいるようにも見える。先月末から数日間、ステルス戦闘機F22が加わった米韓の演習だが、実はF22が金正恩書記を震え上がらせる「秘密訓練」を行っていたのでは、との指摘が出ている。

(久保田るり子)

■轟音(ごうおん)と振動が平壌の空に響きわたる秘密作戦とは

 米韓合同軍事演習「フォールイーグル」(野戦機動演習)にステルス戦闘機F22が参加する理由は、平壌への威嚇にあるとされる。米国は軍事演習を使って、もうひとつの重要な対北心理作戦「作戦計画5030」(北朝鮮動揺計画)を行っているとされるからだ。その中身は、レーダーに捕捉されないステルス戦闘機を平壌上空に送りこみ急降下や急上昇で威嚇する−というものだ。

 米軍が同演習にステルス機(当初はF117)を投入したのは2005年から。同年の夏、平壌上空に侵入する「5030」の秘密作戦があったことをスクープしたのは、日本の軍事専門家、恵谷治氏だった。恵谷氏はいう。

 「この年F117は平壌上空から金正日総書記の住む宮殿めがけて急降下、急上昇を繰り返した。爆撃機の爆音と振動はものすごい。金総書記は本当の恐怖というものを体験したはずだ」

 恵谷氏のスクープはその後、予期しない形で裏付けられている。米韓合同軍事演習に参加していたF117のパイロットが米軍事専門誌に「私にとって最も記憶に残る任務は北朝鮮の領空をかき回したことだ…その任務のことを考えると、気が遠くなるような感じだ」(エアフォース・タイムズ)と証言したのだ。

 北朝鮮は、通常なら国際社会に『米帝が領空侵犯の暴挙』などと騒ぐはずだが、これまで一切、反応してこなかった。これは「捕捉不能なステルス戦闘機に北朝鮮空軍機は緊急発進すらできなかった」(恵谷氏)からだと分析されている。

 今回、F222機が沖縄県嘉手納基地から「フォールイーグル」に参加のため韓国北部の京畿道烏山の米軍基地に到着したのは3月31日だった。その後、訓練に従事し、4月3日には沖縄に帰還している。

 最高速度マッハ2・5、戦闘行動半径約2200キロ。恵谷氏は「F22は平壌に侵入しただろう」と推測する。平壌では1日最高人民会議が開かれていた。2日には「寧辺の核施設再稼働」宣言も行われている。米国が対北心理作戦を仕掛けるには絶好の時期だったはずというわけだ。

 3日にF22が帰還したあと、北朝鮮は4日朝、「朝鮮半島は一触即発の険悪な情勢が形成された」「きょう、明日にも米国に向けた攻撃を強行することもある」(朝鮮人民軍総参謀部報道官)と、さらにヒステリックなまでの対米威嚇を行っている。

■2億円をかけて飛んできたステルス爆撃機B2

 朝鮮半島にはF22到着の3日前に、ステルス戦略爆撃機B2が韓国に飛来していた。B2は核爆弾なら16個を搭載可能で、14トンもある大型爆弾「バンカーバスター」も運べる。北朝鮮の核ミサイル基地攻撃には最適の爆撃機である。

 B2は3月27日夜、米国ミズーリ州ホワイトマン空軍基地から約15時間をかけて韓国中西部、全羅北道郡山の韓国空軍射撃場にやってきた。アフガニスタン空爆やイラク戦争での実戦で性能は実証ずみ。これまでも演習に参加しているが、秘密裏に行われてきた。

 しかし今回は米韓合同司令部が公表した。狙いは北朝鮮を牽制。韓国への「核の傘」の目視化だ。米航空機のなかでも最も高価で、一機20億ドル(1900億円)とされるB2の今回の作戦費用は約2億円といわれている。威力をみせつけるように一度も着陸せず、模擬爆弾投下訓練後はそのまま米国に帰還した。

 北朝鮮の対応は慌てた様子がありありだった。

 深夜、29日午前零時半から金正恩書記が作戦会議を招集。会議で金書記は首都ワシントンを含む「戦略軍米国本土攻撃計画」を示し、ミサイル部隊に「待機命令」を出し、会議のもようを朝鮮中央通信で報じさせた。その後30日に「休戦状態」を自ら破棄する「南北は戦時状態」との特別声明を出した。

 米軍によるステルス度の高いB2やF22が北朝鮮領空のそばを急襲するたびに、金正恩第一書記は烈火のように猛反発し、凍り付くような恐怖を覚えているのだろう。韓国を人質にとった北朝鮮の恫喝と米韓の軍事牽制のにらみ合いは、日々、危険度を増している。

[ZAKZAK]


■“暴走”金正恩氏に「暗殺計画」浮上! 米軍隠密作戦の全容とは?

 朝鮮半島情勢が緊迫の度を増している。北朝鮮は核攻撃をチラつかせているうえ、平壌にある各国大使館に10日までの退避勧告を突きつけて、米国や韓国への挑発を続けている。軍事衝突という事態を回避するには、北を率いる金正恩第1書記の暴走を止めることが不可欠。その1つの手段としてささやかれるのが、正恩氏の暗殺だ。専門家は「条件さえそろえば、作戦決行も現実味を帯びてくる」とみる。隠密作戦の全容とは。 

 北朝鮮は、日本海側に米グアムを射程内に入れる中距離弾道ミサイル「ムスダン」(射程2500〜4000キロ)を配置するなど、軍事的圧力をかけ続けている。

 米政府は、北の核・ミサイル活動の監視するため、無人偵察機グローバルホークを米軍三沢基地(青森県)に暫定配備する方針。レーダーに探知されにくいステルス性能を持つ米空軍のB2戦略爆撃機も待機している。

 これだけでなく、米軍はあらゆる手段で北の封じ込めに動くとみられ、「当然、正恩氏が潜伏する軍事拠点へのピンポイント攻撃や、正恩氏の暗殺も視野に入れている」(防衛筋)という。

 そのヒントになるのが、2011年5月、米海軍特殊部隊シールズによる、国際テロ組織アルカーイダの指導者、ウサマ・ビンラディン容疑者の暗殺だ。作戦は、米軍がCIAから得た潜伏情報を元に決行された。

 「アフガニスタンの国境地帯にある前線基地から、敵に察知されないようにステルス化された『ブラックホーク』ヘリ2機を投入。パキスタンにあったビンラディン容疑者のアジト付近に、シールズ20人を上空から降下させ、強襲した」(軍事アナリスト)

 同じようなシナリオが、朝鮮半島でも展開される可能性もある。

 軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「内通者がCIAに情報を売ったり、軍部が正恩氏を裏切るなどして、アジトの正確な場所を米軍が把握すれば、暗殺作戦も現実味を帯びてくる」と話す。

 その場合、米軍が決行する作戦の中身はどんなものになるのか。

 「F15E戦闘機などに搭載できる地中貫通爆弾『バンカーバスター』が使われるだろう。地中三十数メートル、コンクリートも十数メートルまで打ち抜ける。アフガンやイラク戦争でも敵のアジトへの強襲作戦などに使われた。米軍は、さらに性能が増した後継弾も保有しており、これらの兵器を使ってレーザー誘導によるピンポイント攻撃を行うだろう」(世良氏)

 攻撃後になおも生存の可能性があれば、ビンラディン暗殺作戦を手がけたシールズや、陸軍特殊部隊デルタフォースなどが出動するという。

 だが、こうした隠密作戦を成功させるハードルは相当に高い。

 半島情勢に詳しい「コリア・レポート」編集長の辺真一氏は、「北朝鮮は核戦争に備えて徹底した地下要塞化を図ってきた。平壌の地下鉄は世界で最も深いといわれている。当初は米韓両軍からの核攻撃に備えた防空壕として作ったためだ。迷路のような地下に潜れば、正恩氏の正確な所在をつかむのは至難の業だ」と説明する。

 北の情報統制能力の高さも障壁になる。

 日米韓の情報当局はいずれも、11年12月の金正日総書記死亡の情報を北の公式発表まで察知できず、いまだに3度目の核実験の詳細もつかめていない。

 果たして、米軍によるテロ国家リーダー打倒はあるのか。

[ZAKZAK]

Posted by nob : 2013年04月11日 10:35

まずは良かった。。。

■福島の住民 内部被ばく低く 2万4000人、99%非検出

 東大の早野龍五教授(物理学)のグループは10日、福島第1原発事故による内部被ばくを福島県民約2万4000人を中心に調べた結果、99%に当たる人が検出限界値以下だったことを明らかにした。県内で実施する食品の放射性物質検査が有効に働いた結果とみられる。早野教授は「県民に健康上問題がある内部被ばくはないと確信した」と説明した。

 グループは2011年10月〜12年11月、福島県内の4〜93歳の男女約2万4000人のほか、茨城県民約7500人を対象にホールボディーカウンターで被ばく線量を調べた。

 全受診者の99%に当たる人が検出限界値以下で、内部被ばくの量は土壌汚染の程度に比例するというチェルノブイリ事故で得られた予測値(福島、郡山両市は年5ミリシーベルト)を大きく下回った。

 三春町の小中学生の検査でも、検出限界値を超えた子はゼロだった。町内の全児童、生徒を対象にしていて、偏りのない初の内部被ばくデータに当たる。

 65歳以上の高齢者4人が受診者の中で最も高い値を示したが、いずれも1ミリシーベルト程度だった。

 県内では原発事故後、食品の放射性物質検査が徹底して行われ、国の基準(1キログラム当たり100ベクレル)以下の物しか流通せず、県民の口に入らない。グループは検査の積み重ねで県民が安全性の高い食品を食べ、内部被ばくの低減につながった可能性があるとみている。

 早野教授は福島県庁で記者会見し「市場に出回る食品による内部被ばくは皆無だった。ただ、高度に汚染された食品も限定的にはあり、今後も食品検査を続けてほしい」と話した。

 調査結果は11日刊行の日本学士院紀要英文誌(オンライン版)に掲載される。

[河北新聞社]


■東日本大震災:福島第1原発事故 福島の小中生1383人、セシウム検出されず−−内部被ばく調査

 福島第1原発から西約50キロの福島県三春町の小中学生1383人を対象にしたホールボディーカウンター(WBC)による内部被ばく調査で、放射性セシウムが検出されなかったと、早野龍五・東京大教授(物理学)らの研究チームが10日発表した。調査対象は、この地域の全小中学生の95%にあたる。

 WBCによる任意の調査は、被ばくに関心が高く、食事にも気をつけている人らに対象者が偏る可能性が指摘されている。今回は12年9〜11月に登校した子ども全員を対象にしており、被験者の食生活や行動パターンに偏りがない状態で内部被ばくが低いことを示した初の結果という。

 また、チームは4〜93歳の福島県民など約3万人についても、WBCで内部被ばくを測定。12年3〜11月の調査で体内からセシウム137が検出されたのは1%にとどまった。

 国連原子放射線影響科学委員会の88年の報告では、チェルノブイリ原発事故後、土壌汚染の程度に比例して内部被ばくも高まるとされていたが、今回は、その関連性が確認されなかった。

 早野教授は「市場流通している食品は検査を受けており汚染度が低く、内部被ばくのリスクはかなり低い。研究者が積極的に海外へ発信することで、誤解や偏見をなくし、国内の不安解消にもつなげたい」と話した。【斎藤有香】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2013年04月11日 10:12

言わずもがな。。。(泣・呆・汗)

■原発汚染水 産廃用、貯水能力に疑問

 地下貯水槽からの汚染水漏れが相次ぐ東京電力福島第1原発で、1号貯水槽でも新たに土壌への漏洩が見つかった。漏洩のたびに貯水槽への信頼性が低下している状況だが、そもそも、同貯水槽は産業廃棄物の処理に使われる技術といい、汚染水をためる十分な能力を備えていたかについて、疑問が生じ始めている。

 地下貯水槽を手がけたのは前田建設工業(東京)で、仕様は東電が作成した。地面に掘られた穴の上に、粘土質のシート1枚と、ポリエチレンシート2枚を重ねて漏水を防ぐ構造になっている。粘土質のシートは水分を含むことで膨張し、水を通さなくなる仕組みで、ポリエチレンシートは厚さ1・5ミリの丈夫な素材だという。

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 使用前には、シートに穴があいていないかを電流を流して調査。建設後も貯水槽に真水をためて、漏水を調べる検査を最大で2週間実施した。

 だが、実際は3カ所の貯水槽で漏洩が見つかった。「地下貯水槽の信頼性がなくなっていることは否定しない」。東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理もそう認めざるを得なかった。

 汚染水はどこから漏れているのか。東電は当初、漏洩を検知するために設置された「漏洩検知孔」を原因の一つとして挙げていた。漏洩検知孔はポリエチレンシートからの漏洩を検知するために設置されたパイプ状だが、東電は検知孔が貯水槽上部で2枚のポリエチレンシートを貫通している点に注目。汚染水を入れた重さでシートが伸び、生じた隙間から汚染水が入り込んだ可能性があるとした。

 しかし、1号槽では水位が半分程度しかない時点で漏洩が見つかった。少なくとも1号に関しては、貯水槽の上部から水が入ったとは考えにくい状況だ。

 もう一つの可能性は、ポリエチレンシートの接合部からの漏洩だ。貯水槽を覆うような大きなシートがないため、ポリエチレンシートは複数のシートを熱で圧着して作られており、接合が不十分な場所から漏洩した可能性があるという。

 貯水槽に、そもそも水をためる十分な能力がなかった可能性も浮上している。

 東電などによると、地下貯水槽の構造は産業廃棄物を保管する際、雨水が地中に染み出ないように使われる技術だ。貯水が目的ではなく、前田建設も同様の施設を貯水目的で建設したのは今回が初めてという。(原子力取材班)

[産経新聞]


■福島第1原発 地下貯水槽の汚染水2万3600トン移送へ

 福島第1原発の地下貯水槽から放射能汚染水が相次いで漏れた問題で、東京電力は10日、貯水槽で保管する計2万3600トンの汚染水を地上タンクに移し替える方針を明らかにした。14日に始め、6月中に終えるとしている

 漏えいがあったのは1〜7号の全7基のうち1〜3号の3基。1、2号の計7100トンを既存のタンクに移し、さらにタンク19基を増設し、3号のほか、6号の計1万6500トンを移送する。6号は現時点で異常は見られないが、7基中3基で漏れた事態を重視し、移送を決めた。

 地上タンクの空き容量は現時点で約2万9200トン。1〜3、6号の総量は計約2万3600トンで余裕はあと約5600トンにとどまる。原発には1日400トンの地下水が流れ込み、タンクを早急に増設しないと処理計画が破綻する。東電は「(流入量と収容量の)バランスは何とかやっていける」との見通しを示す。

 移送を終える6月までは、貯水槽での保管が続き、漏えいが拡大する可能性がある。東電は1、2号で止水シートの間にたまった汚染水をポンプで貯水槽内に戻す。貯水槽周辺などの地面30カ所に穴を開けて放射性物質の濃度を調べ、汚染の広がりを監視する。

 広瀬直己社長は10日、福島復興本社のあるJヴィレッジ(福島県楢葉、広野町)で記者会見し、「心配を掛けて申し訳ない。全社を挙げて対処する」と謝罪した。

[河北日報]

Posted by nob : 2013年04月11日 08:46

言わずもがな、、、自明のこと。。。(呆)

■漏れた汚染水は120トン 福島第一、地下水に混入か

 【木村俊介】東京電力福島第一原発内の地下貯水槽から放射能汚染水が漏れた問題で、東電は6日、漏れた量の推定を約120トン、漏れた放射能は約7100億ベクレルと発表した。事故前の年間排出上限の約3倍の量。2011年12月に政府が事故収束宣言して以来最大という。遮水シートの継ぎ目部分などから現在も地中に漏れ続けているとみられ、地下水と混じり合っている可能性もある。

 東電は6日早朝から、隣の別の貯水槽に汚染水の移送を始めた。毎時約100トンを移すため、完了には5日間以上かかる見通し。

 ためられていたのは、原子炉で溶けた燃料を冷やしてセシウム吸着装置で処理した後のストロンチウムなどが含まれた高濃度の汚染水。1立方センチメートルあたり約29万ベクレル。約1万3千トンがたまりほぼ満水だった。

 貯水槽の水位は4日と5日で下がり続け、120トンほどの水が貯水槽の外に漏れた可能性があるという。漏れた放射能量は7100億ベクレル。貯水槽は海から800メートル離れている。原子力・立地本部の尾野昌之本部長代理は6日未明の記者会見で「海への流出は今のところない」としている。

[朝日新聞]


■福島第1原発:汚染水漏れ 東電、終始苦しい弁明−−未明会見

 東京電力福島第1原発の地下貯水槽から汚染水が漏えいした問題で、東電は6日未明から昼にかけて記者会見を2回開いた。最初の会見は6日午前1時半に開始。終始苦しい説明に追われた。

 3日に貯水槽の外側から採取した水から微量の放射性物質が検出されたが、原子力規制委員会への報告も、会見もしなかったことについて、記者から「本店や現場で漏えいを疑わなかったのか」と問われ、尾野昌之原子力・立地本部長代理は「外部からの影響の可能性などに頭がいっていた。後から振り返ってみれば、証拠が出た時に発表していればよかったなと申し訳ないところもある」と弁明した。

 東電は、貯水槽の水位が4センチ下がったことについても「誤差の範囲」と認識したと振り返り、「土壌に漏れれば海へ出る可能性があると考えなかったのか」との質問には、「おっしゃる通り。(報告が遅れて)申し訳ない」と陳謝した。その一方で、記者から「薄いシートではなく、なぜもっと頑丈なものにしなかったのか」と問い詰められた尾野本部長代理が、「反論はしないが結果論の部分もある」と言い返す場面もあった。【鳥井真平、大場あい】

[毎日新聞]


■福島第一原発で120トンの放射能汚染水が漏出
東電またも重大事故、設備の安普請が裏目に
岡田 広行 :東洋経済 記者

東京電力・福島第一原子力発電所の地下貯水槽(貯水容量1万4000トン)から、高濃度の放射性物質で汚染された水が漏れ出していることがわかった。ポリエチレン製遮水シートの継ぎ目から漏出したと見られる汚染水の量について東電は120トンにのぼると見ており、その一部が3層構造の遮水シートの外側の土壌の中にしみ出ていることもわかった。

地下水汚染のおそれも

 東電は4月6日午前10時の緊急記者会見で汚染の実態について公表。ストロンチウム90などベータ線核種を中心に、7100億ベクレルの放射性物質を含む汚染水が漏出しているとの推計を明らかにした。現在、その大部分が貯水槽内の遮水シートのすき間にとどまっていることから、東電はポンプ4台を用いて隣接する空(から)の地下貯水槽(貯水容量1万3000トン)に急きょ、移し替えるする作業を開始した。ただ、移送には最短でも5日以上かかる見通しで、予想以上の時間を費やした場合には地下水の汚染など環境への影響も懸念される。

ネズミの感電による大規模停電事故や、誤った操作による多核種除去設備の停止など、福島第一原発ではここ最近、仮設設備の脆弱さを象徴する事故が立て続けに発生している。そして今回、環境中に汚染水が漏れ出すという深刻な事態が起きた。

漏出事故が発生した地下貯水槽は海抜35メートルの高台に設置されており、海側のタービン建屋に滞留していた汚染水をポンプで汲み上げ、セシウム吸着装置や淡水化装置を通過させた後の「濃縮塩水」を保管している。東電によれば、濃縮塩水の放射性物質濃度は「タービン建屋内の滞留水の半分程度」(尾野昌之原子力・立地本部長代理)というきわめて厳重な管理を要する汚染レベルだ。

産廃処分場レベルで汚染水を管理

ところが、福島第一原発では、1日に40トンもの汚染水が新たに発生。貯留タンクの急増設を強いられている東電は、管理型産業廃棄物処分場と同じ程度の遮水性能しかない施設に、放射性物質を大量に含む汚染水を保管するという急場しのぎの手法を用いた。今回、その施設の脆弱性が露呈した。

3月30日にはストロンチウムなど62種類の放射性物質を取り除くことができる設備の試験運転が始まったものの、4月4日には誤操作で稼働直後に運転が一時停止するトラブルが発生。そして今回、約1カ月分の貯水容量が新たに使えなくなった。東電は汚染水との戦いで一段と厳しい状況に直面している。

[東洋経済ONLINE]


■汚染水さらに47トン流出 移送にポンプ増設、福島第1原発

 福島第1原発構内の地下貯水槽から汚染水が漏れ出した問題で、東京電力は6日午後、別の地下貯水槽への水の移送を続けた。新たにポンプ1台を増設、当初は5日程度かかるとみられていた移送は、週明けにも終わる見通し。

 問題の地下貯水槽には約1万3千トンの汚染水があり、増設分も含めて移送用ポンプは計5台になった。漏れた汚染水の量は、最大で約120トンと推定されている。東電は移送完了までにさらに最大で47トンが流出するとみている。

[47NEWS]

Posted by nob : 2013年04月06日 16:47

またかい。。。(溜息)

■福島第1原発:3号機で冷却停止 金網設置中に漏電か

 東京電力は5日、福島第1原発3号機の使用済み核燃料プールの冷却装置が止まり、約3時間後に復旧したと発表した。3月18日に停電が発生したが、その原因となった小動物の侵入対策で、金網を設置中に漏電したのが原因とみられる。収束作業が依然として綱渡りであることを露呈し、今回の手順や管理体制が問われそうだ。

 東電によると、5日午後2時27分ごろ、3号機のプールの冷却装置の停止を確認。付近では当時、4人の作業員が、3月の停電対策として電源関係の設備に小動物が侵入しないよう金網の設置工事を行っていた。工事に使っていた針金が端子に触れたことで地面に電流が流れて漏電、装置が停止した可能性が高いという。

 復旧作業の結果、冷却は午後5時20分に再開。周辺の放射線量に目立った変化はなかった。金網の設置工事は同日始めたばかりで、東電は通電しながらの作業が適切だったかを今後検証する。

 3号機のプールには566体の使用済み核燃料が保管され、冷却が止まった間に水温は0・1度上がった。仮に冷却が再開されない場合でも、保安規定の上限である65度を超えるまで約2週間かかる状態だった。

 3月の停電では、1、3、4号機のプール、共用プールの冷却が止まり、全面復旧までに約29時間かかった。東電は発生から約1時間後に福島県に報告、報道機関へは3時間以上かかり、批判を招いた。こうした反省から、今回は発生約20分後に国と県に報告した。東電は「これを教訓に、同じことをしないよう慎重に対処したい」と陳謝した。

 二見(ふたみ)常夫・東京工業大特任教授は「本来、ネズミが入る恐れのある屋外に仮設の電源設備を置くことはありえない。海水による機器劣化も深刻で、早急に本格施設に切り替えなければ同様のトラブルが発生する」と指摘する。【八田浩輔、中西拓司】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2013年04月05日 21:31

現実から甚だ乖離した机上の論理。。。(溜息)

■原発事故の発生「100万年に1回」に 規制委が安全目標 

 原子力規制委員会は3日、原発規制の基本方針となる安全目標を大筋で了承した。東京電力福島第1原発事故で放出された放射性物質総量の100分の1を限度とした上で、こうした事故の発生頻度を「100万年に1回」と数値化したのが特徴。安全目標は7月に施行される原発の新規制基準の上位に位置づけられ、今後も順次見直し、項目を追加していく。

 規制委によると、これまでは「原発の安全神話」にとらわれリスク(危険性)はゼロと考えていたものを「原発事故のリスクは残る」と国が初めて認めた。

 田中俊一委員長は会見で、「日本として安全目標を定めることは歴史的にみて大変なこと。今後の安全を向上させるための考え方として位置づけたい」と述べた。

 目標では、事故の程度により発生頻度を3つに区分。米スリーマイル島事故(1979年)のように炉心が損傷する程度の事故を「1万年に1回」▽放射性物質の放出を抑えられるとしても格納容器の機能が喪失した程度の事故を「10万年に1回」▽放射性物質の放出が抑えられない事故を「100万年に1回」-とした。

 放射性物質の抑制目標については、福島の事故で放射性セシウム137が1万テラベクレル放出されたと推定し、その100分の1となる100テラベクレル以下になるようにする。100分の1であれば、長期の避難を余儀なくされる警戒区域などが設けられることはない。こうした数値はカナダやフィンランドなど諸外国でも定めているという。

 具体的にどのように放射性物質を抑えるかは、新規制基準で「フィルター付きベント(排気)設備」の義務化などを規定。基準に目標が反映されるように今後検討していく。

[産経新聞]

Posted by nob : 2013年04月03日 22:56

、、、火急的国際問題。。。

■「PM2.5で120万人早死に」 2010年 中国死者の約15%

 【北京=佐藤大】中国の清華大学などは、二〇一〇年の中国の死者の約15%に当たる約百二十万人余りが、微小粒子状物質「PM2・5」などの大気汚染が原因で早死にしたとの研究報告をまとめた。清華大学で開かれた大気汚染と健康に関する研究会で発表された。中国紙・二十一世紀経済報道などが二日、伝えた。

 十年ごとに発表されている報告で、世界各地で年齢や性別ごとに死に至らせるリスクを比較。中国で大気汚染のリスクは飲食習慣、高血圧、喫煙に次いで高く、百二十三万四千人が早死にしたと推計した。そのうち、脳血管疾患による死亡が約六十万人、慢性閉塞(へいそく)性肺疾患が約二十万人、虚血性心疾患が約二十八万人などとしている。微小な「PM2・5」は肺の奥深くや血管にも入り込むため、これらの病気との関連が指摘されている。

 大気汚染の影響はインドやパキスタンなどでも大きく、世界では約三百二十万人が早死にしたとしている。報告は「大気汚染は今日、世界のトップリスクになっている」と分析している。

[東京新聞]

Posted by nob : 2013年04月03日 08:19

言わずもがな。。。(溜息)

■ 福島第1原発 1号機注水9割漏出か 現場、水圧で認識

 東京電力福島第1原発事故で、電源喪失後に1号機原子炉へ注入した冷却水の約9割が途中で漏れていた疑いのあることが、東電の社内テレビ会議の録画映像で分かった。現場は消火栓の吐出圧で漏出を認識していたとみられる。原子炉へ水が十分入らなかったため2011年3月20日から22日にかけて炉心損傷が進み、放射性物質の拡散につながった可能性がある。

 東電は11年3月12日から、建屋の消火設備ラインを通じて原子炉へ注水していた=図=。

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 テレビ会議映像によると22日午後1時半ごろ、吉田昌郎所長(当時)が本店に「1号機の注水ラインをチェックしたら、途中にある消火栓で吐出圧が0.1メガパスカルしかない」と報告。「1メガパスカルで注入しているのに途中で0.1メガパスカルということは、流出しているとしか考えられない」と述べた。

 東電は消防車の送水圧力から原子炉への注水量を算出、公表しているが、吉田所長の発言は送水のほとんどが途中で漏れたことを意味する。

 東北大流体科学研究所の円山重直教授(熱工学)は、原子炉の温度や圧力のデータから「1号機は20日から22日、3号機は21日から23日ごろにかけて水がほとんど入らず、空だき状態だった。入った水もすぐに蒸発した」と分析。「格納容器の破損した部分から蒸気とともに放射性物質が大量に出ていた」と指摘する。

 国立環境研究所の計算では、3月20日に放出された放射性物質が風に乗って宮城県北から岩手県南に到達。雨と一緒に地上に降ったとされる。東電は20日以降の放射性物質の漏えい量と原因を「未解明」としている。

 1号機は20日午後、原子炉圧力容器周辺の温度が400度近い高温と判明。原子炉へ注水できていないと考えた現場が注水ルートを調査していた。22日朝には原発内で「1号機の炉心損傷割合がここ数日増えている。水が入らずカラカラの状態の可能性が高い」との報告があった。

 東電の姉川尚史原子力設備管理部長は「注水量に不確実性があることは認識している。今後、当時の炉の状態と放射性物質の拡散状況を明らかにしたい」と話している。

◎全映像公開こそ責務/放射性物質拡散解明の鍵

 東京電力福島第1原発事故で、1号機原子炉への注水が機能していなかった疑いが浮上した。放射性物質の広域拡散につながった可能性のある問題で、詳細な調査が必要だ。

 東電が事故直後に公表したデータでは2011年3月20日ごろから、1、3号機で注水量が激減していた。東電は11年9月、送水元だった消防ポンプの流量計の値を基に注水量を上方修正し、大量の水を入れたと発表した。

 テレビ会議映像に残る吉田昌郎所長(当時)の水圧に関する発言は、修正前の注水量が実態に近かったことを示す。ほかにも東電が格納容器の損傷を早い時期に認識していたことを示すやりとりがあり、テレビ会議の映像は事故の詳細分析に役立つ資料だ。

 東電は、社員のプライバシー保護を理由に映像の一部しか公開していない。多くの人がチェックできるようにして、さまざまな視点から検証を求めることが、事故を起こした企業として当然の責任ではないか。

 自ら積極的に調べたり公開したりする姿勢に欠ける東電。「事故を反省し世界トップレベルの安全文化を有する組織に生まれ変わる」(広瀬直己社長)と強調しても、そうした体質を根本から変えない限り企業としての再生はあり得ない。
(解説=報道部・末永智弘)

[河北新報社]

Posted by nob : 2013年03月31日 23:22

そのとおり!!!Vol.23、、、歴史に残る大仕事をもう一つ、稲盛氏には東電の解体と再生に取り組んでいたたきたいと切望しています。。。Vol.2

■稲盛和夫が諭す
説き、訓じて心を1つに
稲盛和夫氏[日本航空名誉会長]に聞く(後編)

電機業界をはじめ、多くの大企業が低迷を続ける日本。厳しい外的環境の中で、リーダーが今こそすべきこととは何か。前編に続き、稲盛和夫氏に話を聞く。 (聞き手は 本誌編集長 山川 龍雄)

3万2000人の心が変わったから
日本航空は再建できた
リーダーの役割は心を変えること

稲盛さんは今年早くに日本航空(JAL)の名誉会長を辞任するとおっしゃっています。改めてJALの再建を振り返り、何が重要だったと思いますか。

稲盛:私は、航空運輸事業に対して全く無知で門外漢でした。JALの会長に着任した当時は、再建できる自信のかけらもありませんでした。私が持っているのは、自分の経営哲学「京セラフィロソフィ」と、小集団による管理会計システム「アメーバシステム」だけです。何も分からないまま、この2つだけを携えて、JALに来ました。

まるで異なる業種の会社に着任してみて、最初はどんな印象だったのでしょう。

稲盛:JALはいわゆるピラミッド型の官僚組織のような企業でした。一握りのエリートがすべてを企画し、約5万人の社員に指示を出していた。幹部からは人間味を感じられず、非常に冷たいエリート官僚のような感じがしました。

 これで会社経営がうまくいくはずがない。まずは幹部40〜50人に考え方を変えてもらわないとならん。そう思って、経営者である以前に人間としてどうあるべきかという人生哲学を説き始めたんです。

 JALの幹部は皆さん、50歳を過ぎています。彼らを相手に、中小企業を興した80歳のおっさんが話をすると、最初はみんな変な顔をしていました。顔を見たら、小ばかにしているのか納得しているのかは分かります。不真面目な人間は厳しく叱りましたよ。

 「親父に当たるような年の人間が、親が子に説くようなことを言う。そのくらい知っとるわと思っとるやろう。でも知っていても、それを身につけていないどころか、日常の行動に何も反映されていない。君の人間性が考え方に影響を及ぼし、人間性そのものが日常の経営に出てこなければ意味がないんだよ」、と。それはもうとことん話しました。

少しは効き目がありましたか。

稲盛:私があまりに厳しく言うものですから、少しずつ分かり始めてくれました。猛反省して、ほかの従業員にも伝えようと思うように変わってきた。そこで、現場の社員まで一気に考え方を広げていきました。

 私が就任した当時、JALは約280機の航空機を所有し、1日に世界中で1000便以上を飛ばしていました。羽田空港や成田空港には大型整備工場がある。航空ビジネスは一大装置産業だと思っていたんですね。

 けれど装置産業であると同時に、究極のサービス産業だとも私は思いました。お客様がJALを愛し、JALを選んで乗ろうと思わなかったら、再建できるはずがない。そのためにはヒューマンなファクターが非常に大事であると。

 現場で働く人たちが素晴らしい人間性を持つようになって初めて、お客様はJALに乗ろうと思うようになる。そこで私自身が様々な現場に出向いて、現場の従業員にこんこんと説きました。

 80歳を前にした老人が、無給で現場に来て、人間としてどうあるべきかを説く。「上に言われたからではなく、現場それぞれが自分で工夫し、ムダを省いてほしい」とも伝えました。するとそれぞれの現場が考え方を変え、持ち場で一生懸命、創意工夫を重ねるようになった。みんなが目覚めてきて、雰囲気ががらりと変わりました。

つまり、従業員の心理面にアプローチすることが重要だった。

稲盛:約3 万2000人全員の心が変わったからこそ、JALは再建できたと思っています。「私も老骨にむち打って頑張るから、皆さんもついてきてください。皆さんが会社を良くするという気持ちにならなければ、会社は再建できません」。こう説き、それに応えてくれたから、奇跡的な復活を遂げられた。リーダーの役割は、現場の人の心を変えることだと思っています。

結果が業績にも表れた。

稲盛:2011年3月、再建に着手して初めて迎える決算では、営業利益1800億円という驚異的な結果が出ました。すると今度は、全社員が自信を持ち始めた。自分の努力が結果となって出たわけですから、楽しくなって、ますます拍車がかかるようになる。

 そこで結果を分かりやすくするよう、組織を小集団に分けて責任者を置き、各部門が自主的に経営する「部門別採算性」を導入しました。

中央集権化が衰退を招いた

現場から組織を変えていく。これはほかの産業でも通用しそうです。

稲盛:日本では今、パナソニックやシャープ、ソニーに代表される電機業界が非常にミゼラブルな状態に陥っています。この要因はJALと同じように、すべてが中央集権化したことにあると思っています。

 私は若い頃、松下グループの下請けをしていました。その頃、経営者として何度か(松下)幸之助さんからお話を伺ったことがあります。

 当時、幸之助さんは事業部制を始めていたんですね。恐らく日本で初めて企業を事業部ごとに分け、それぞれが自主独立で事業を進めるようにした。私は、この仕組みによって松下グループは発展したと思っています。

 ところが、ある時から事業部制を廃止して中央集権的な体制を敷くようになった。松下パナソニックとして松下通信工業や松下電工を合併し、三洋電機も買収した。関連会社を傘下に入れ、中央集権的な支配をするようになった。この流れはソニーなど、ほかの電機メーカーも同じでしょう。

 それまでは事業部制の下で、テレビ事業部やラジオ事業部、通信機や洗濯機などが並列して、各部門に権限があった。各事業部がそれぞれ次の戦略を練って、技術開発から製造、営業まで担ってきたわけです。

 ただ当然、事業部が多すぎるとグループとしての統一は取りづらくなる。機能が重複するとムダも出る。それで中央集権に変えたのでしょう。ですが、それが各事業部の力をそいでしまった。中央集権にしたことで、各事業部の力が弱っていったのです。

 私はJALの中で、約3万2000人の力を引き出せば、どれだけ偉大なことができるかを証明しました。日本の大企業も同じように、現場の力を信じて権限を委譲し、全員の心を奮い立たせるべきだと思います。それにはやはり、中央集権的なあり方は合いません。角を矯めて牛を殺すことになりますから。

 日本の大企業は非常に活力を失っています。特に電機業界では、サムスングループにやられ、アップルにもやられてしまった。ですが日本には、今でも素晴らしい技術があり、ロイヤルティーの高い社員がいる。それを使い切れていないのは、完全にマネジメントの責任です。

なぜ、こうなったのでしょう。

稲盛:イージーな経営がすべてをダメにしたと思っています。

 景気のいい時は派遣社員を使い、悪くなったら辞めさせる。いつからか、こういうイージーな経営をするようになってしまった。欧米流の人材派遣を日本も導入してきましたが、その結果、忠誠心の高い従業員の心がすさんでしまった。正社員で残った人も、自主性を認めてもらえず腐っていった。そして結局、全体がダメになった。

 繰り返しますが、日本にはまだまだいい技術者もいますし、素晴らしい人間性を持つロイヤルティーの高い社員もいます。社員を大事にし、それぞれが力を発揮できるシステムに変えるべきなんです。

社員の幸せを経営目標に

具体的に何をすべきですか。

稲盛:京セラの場合、私は会社経営の目的を「全従業員の物心両面の幸福を追求する」と掲げています。それをJALにも持ってきて、経営理念の冒頭でうたっています。

 JAL再建の過程で、この経営理念を見た企業再生支援機構の管財人の方々は、「従業員だけが幸せであればいいという矮小化した哲学はいかがなものか」とおっしゃいました。企業は社会の公器であるべきだ、と。

 ですが、それでいいんです。社員が幸せでなければ、社会の公器としての役目を果たせるわけがない。どんな目標も、社員が幸せでなければ達成できません。全社員が、自分の属する企業を自分たちの会社だと思い、頑張ることが重要なんです。全社員の力を借りようと思うなら、会社の経営目的を従業員の幸せに置くことです。

 まずは、全員の心を結集させる。マネジメントのトップが力を貸してくれと現場まできっちり伝えて、自主独立の組織に再分割してやらせていく。それだけで、1年もすれば企業は蘇るでしょう。JALは、1年も経たずに蘇ったわけですから。

確かに机上の数字合わせに気を取られ、従業員のモチベーションに焦点を当てたマネジメントをしなくなっているのかもしれません。

稲盛:いわゆる理屈によるマネジメントは、欧米流のやり方です。これが精神的な支えなく経営できるのは、根底に成果主義があるからです。

 経営者はトップダウンで、従業員に「これだけの成果を出せばこれだけの報酬をあげよう」と伝えるだけでいい。金銭的なインセンティブ、つまり物理的なモチベーションがありますから、やれと言われればやる。

 ですが日本は、それほど思い切ったこともできていない。成果主義を導入して、うまくいかずにやめた会社もたくさんあります。成果主義のように物で釣ることなくマネジメントするには、心理学的な手法しかあり得ない。

リーダーとは哲学者であり
従業員の教師でもある
熱涙下る訓示で心を1つに

極端な成果主義を導入していない日本企業の場合、リーダーは、従業員に向け説法を続ける必要があると。

稲盛:その通りです。リーダーとは哲学者であると同時に、従業員の教師でなくてはダメだと思っています。

 京セラは小さい部品を作って売上高約1兆3000億円、JALは飛行機を飛ばして約1兆2000億円。内容こそ違いますが、両方とも細かな部分まで分かろうと思っても、分かるわけがありません。下から積み上げて、任せるべきものは任せる。経営者は何を見るかさえしっかりしていればいいんです。

しかし厳しい局面にある企業の場合、経営者は事業縮小や撤退、人員削減などの決断を下さなくてはなりません。現場がすさむ中でやる気を出させるのは非常に難しいと思います。

稲盛:JALの場合、会社更生法が適用されましたから、人員削減や給与カットをしなければ再建もできなくなるような状況でした。そのために、(人員削減を)何としても認めてくれと言い、残った3万2000人の雇用だけは何としても守るよう頑張ると話をしました。

 ただ倒産していない企業の場合、現場の理解を得るのはさらに難しいでしょう。「会社を本当に立て直すためには、犠牲を払ってもらわなければならん。みんなを必死に守る」と真正面から言わなければならない。

 経営者は、「これだけのことは辛抱してくれ。冷たいかもしれないけれども、やらなければ会社が再生できない。ただこれ以上のことはやりません」とはっきり伝えるべきです。トップが現場の従業員全員に対して、熱涙下るような訓示を出さないといかん。

JALでも、熱涙下るような訓示をされましたか。

稲盛:JALでは熱涙下るような話はしていません。けれど、80歳を前にした老人が、無給で陣頭指揮を執る。もうそれだけで説得力はあるわけです。

同時に早い時期に結果を出すことも再建には重要だと思います。

稲盛:結果はずるずるとは出てきません。何事も良くなる時は、すっと結果が出る。一気呵成で良くなるのは、病気も同じですからね。じりじり良くなるのは、慢性病です。

人口減や国内市場の縮小などの外的要因で、売上高が伸ばせないという経営者の悩みをよく耳にします。

稲盛:私は戦後の日本経済しか分かりません。けれど戦後から今に至るまでにも、円高や石油ショックなど、いろいろな谷がありました。ただどの企業も、その谷をくぐり抜けてきている。稼げない時は費用を減らすことを考え、木枯らしを耐える努力をしている。売り上げが増えないからといって、何を嘆くのかと感じます。

考え方が甘いと。

稲盛:売り上げが増えないなら、耐えなくてはしょうがないでしょう。耐えながら、一方で新製品や新規事業を考える。寝言を言うなと言いたいですね。

 売り上げが増えないことなんていくらでもあります。経済は変動するんだから。ただ、バブル崩壊後の日本では、(起業家ではなく)サラリーマンがトップに立っている。だから根性のある人がいないのでしょう。

 経営とは、引いてよし押してよしです。売り上げが増える時には押すし、悪い時には引いていく。どの局面でも、リーダーには燃えるような闘魂が必要です。強い意志と闘魂がない人は、リーダーになっちゃいかん。

 元は大変怖がりで慎重でも、いざとなったら、火の中水の中であろうと勇気を奮い起こす。ここぞというところでは命を懸けて一歩も引かない。この闘魂が経営者にはいるんです。

 ですが、日本の経営者にはそういう人がいらっしゃらない気がします。

リーダーがおらず、後継者選びに苦慮されている経営者も多いです。

稲盛:それは本当に難しい。後継者をどう選ぶかは永遠の課題ですから。特に世襲制ではない大企業の場合は非常に難しい。日本の大企業がシュリンクしているのも、やはり後継者の選び方がまずかったからだと思うんです。

JALの場合はどうでしょう。

稲盛:私は今年なるべく早めに、JALの名誉会長職を辞めます。大西(賢)会長や植木(義晴)社長、専務陣を選び、彼らに託しました。今まで3年間、私が会議で言ったことや直接話したことを自分のものにして、しっかり経営してくれと言うしかないですね。心配してもしょうがありませんから。

辞任後、稲盛さんは何をされるのでしょうか。

稲盛:年間スケジュールが決まっている盛和塾の活動は続けていきますし、稲盛財団もやっていきます。ただ、ここまでばかみたいに働いてきましたから。たまに焼酎でも、1杯飲ませてください(笑)。

傍白
 電機業界復活の処方箋は、稲盛さんにぜひ聞いてみたいテーマでした。その質問をどこで切り出そうかと考えていたところ、ご自身の方から、自然な形で話題にしていただきました。創業した京セラが同じ関西企業ということもあり、パナソニックやシャープの動向は、人一倍気になるのかもしれません。電機業界が低迷している原因はどこにあるのか。稲盛さんはここでも、技術やマーケティングといった手法ではなく、従業員の心理面から解き明かします。「日本企業は現場の力を信じずに中央集権化を進めて、弱体化したのではないか。松下幸之助さんが事業部制を導入した意図をいつの間にか忘れてしまったのではないか」。思わずハッとさせられる指摘でした。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2013年03月28日 09:23

そのとおり!!!Vol.22、、、歴史に残る大仕事をもう一つ、稲盛氏には東電の解体と再生に取り組んでいたたきたいと切望しています。。。

■稲盛和夫が諭す
中国とは「徳」で接せよ
稲盛和夫氏[日本航空名誉会長]に聞く(前編)

経済や政治、外交など難題が山積みになっている現在の日本。このような時代に必要なリーダーとしての心構えとは何か。稲盛和夫氏が諭すように語った。今回はその前編。(聞き手は 本誌編集長 山川 龍雄)

稲盛 和夫(いなもり・かずお)氏
1932年鹿児島県生まれ。鹿児島大学工学部卒業。59年に京都セラミック(現京セラ)を設立。社長、会長を経て、97年から名誉会長を務める。84年には第二電電(現KDDI)を設立、会長に就任。2001年から最高顧問。2010年1月に日本航空の会長として再建に取り組むよう要請され、2月1日から無給で務める。1984年には稲盛財団を設立し、国際賞「京都賞」を創設。経営塾「盛和塾」の塾長を務める。2013年早々にも日本航空の名誉会長職を辞す。

戦後の歴史が変わろうとしている
よっぽど腹を据えて進めないと
将来、禍根を残すことになる

政権が再び、自民党の元に戻りました。

稲盛:日本は戦後、ずっと自民党が政権与党をやってきました。しかし、正しい民主主義が定着するためには、良い悪いがあった時、政権交代できる政党があるべきだと思って、私は民主党を応援したんです。

 しかし民主党は、2009年に政権を取りましたが、国民が期待した成果を出せず、大変な失望感が横溢してしまった。その結果が今回の選挙結果になるわけです。大敗しましたが、自分たちがまいた種だからしようがない。

結果は残念だと。

稲盛:民意ですからしょうがない。

 ただ戦後の歴史が、大きく変わる方向に政治が動くんではないかと思っています。少し右翼がかった方向に政局が向かおうとしている。平和憲法をベースに戦後の日本はやってきましたが、これが大きく変わる可能性が出てきた。全面的に憲法改正とまではいかないにしても、変わるかもしれない。

 そうなれば日本の立ち位置も大きく変化せざるを得なくなってしまうでしょうし、近隣諸国を含めた世界の目も大きく変わってくる。ですから、よっぽど腹を据えて、十分検討したうえで進めてほしいと思います。

 ただの思いつきでやって禍根を残すことになってはいけない。民主党の非常に未熟な政治の反動で変なふうになっては心配だなという気はしています。

民主党はなぜ期待に応えられなかったのでしょう。

稲盛:1番目には政権与党としての経験が全くなかった。そのために霞が関の官僚をうまく使いこなせなかった。

 もう1つは、民主党の中に優れたリーダーがいなかったということでしょう。党内のガバナンス(統治)が全く機能しなかった。党首になられた方々は、民主党議員の信頼や意見をまとめることができなかった。自分の考えだけは主張されましたが、それが民主党議員の大半が賛同する意見なのかどうか。それも確認しないままに、独善的に党首が方針を決めて、ばらばらになってしまった。結局、最後は瓦解したという感じです。

 鳩山(由紀夫・元首相)政権の時から軋みは起きていました。最初は反小沢(一郎氏)といいますか…、小沢氏が政治献金問題を起こしていましたのでね。それがずっと尾を引いて、ほかの議員の意見も吸収しきれなくなった。意見をまとめて、みんなを引っ張っていくことができない。鳩山さん、菅(直人・元首相)さん、野田(佳彦・前首相)さんと(民主党政権が)3代続いても、リーダーがいなかったんだと思います。

「出でよ、傑物」

どうしたら政治の世界で真のリーダーが生まれるのでしょうか。仕組みが悪いのでしょうか。

稲盛:仕組みじゃないでしょう。優れたリーダーとは、人格を含めたトータルの人間性に魅力があり、確固たる信念に満ちて、独善ではなく、みんなの意見を吸収して、説得するだけの力がなければいけませんから。作られるものじゃなく、それを持った人がいなければいかんのです。

資質のある人が途中で消されて、そうでない人がトップになっているということでしょうか。

稲盛:排除されるんじゃなしに、もともといないんじゃないでしょうか。もちろん、そういう人は策を弄する人に対しては弱いかもしれません。

 例えば、明治維新の時の西郷南洲(隆盛)とそのほかの連中を比べると分かります。人間的に魅力があって、統率力もある無欲恬淡とした西郷は、策を弄する悪賢い連中に足をすくわれて、最後に野に下ることになりました。

 リーダーは、策を弄する連中もぐっと抱えて、収めるだけの大きな度量と力量のある人じゃないといけない。ただそれは作ろうと思って作れるもんじゃありません。「傑物、出でよ」ということしかないでしょう。

自民党政権で最も期待されているのが金融政策です。金融緩和論については、どう見ていますか。

稲盛:自民党は日銀に国債を買い取らせてでも大きな金融緩和をすると言っておられる。2%ぐらいのインフレをすると。私は専門家ではないし、あんまりよく分かってないので、感覚的にしかモノが言えません。そのうえで、金融緩和は一時的な景気浮揚を招くことはできるかもしれませんが、危険だという気がします。

なぜでしょうか。

稲盛:私は 80歳で、戦争が終わった昭和20年は中学1年生でした。戦時中に国は、戦時国債を膨大に発行して、民衆は国のためにと国債をいっぱい買いました。これが戦後、紙切れになり、同時にハイパーインフレが起こってしまった。父は戦前、印刷屋をやっていてこつこつとお金をためてきましたが、それも全部紙くずになったんですね。焼け野原に掘っ立て小屋を建てて、親子9人で生き延びてきましたが、その時のハイパーインフレ、つまり本当に紙幣が紙くずになっていくのを見てきました。

 インフレターゲットをやったら、しばらくは国の借金にとっても、借金をたくさんしている人にとってもいいかもしれません。ですが今度、インフレを止めようと思っても、そう簡単に止まるものじゃない。私はブラジルのハイパーインフレや、いろいろなことを現地で見てきましたから。

 過去の経験からすると、よっぽど劇薬で、非常に危なっかしいと危惧しますね。

経済政策に過度に頼ろうとする企業側の「他力本願的」なムードも少し気になっていらっしゃるのでは。

稲盛:確かに現在の日本は、政府も民間も非常に依頼心が強くて、誰かが何とかしてくれると思っている。自主性や自立性が希薄になって、依頼心と依存心が官民すべてに横溢している。

 自立する心がない限り、日本の現状を打破することはできません。自立するという意識の下に、何としてもいい方向に向かわなきゃならんと思う。そういう強い意志力が欠落している気がします。

 リーダーの方々も含めて日本全体が、自らこの状況を打開し、回復する気持ちが横溢しなければ、現状を変えることはできないと思っています。

稲盛さんから見ると、今の日本人は自立心が弱いですか。

稲盛:私だけでなしに、みんな思っているのではないですか。バブル崩壊後ずっと低迷を続けて、なすすべがないですし。本当に弱いですね。

外交面では尖閣諸島に端を発した日中関係の悪化が続いています。政治家や経営者は今後、どのように中国とつき合うべきでしょうか。

稲盛:日中関係は非常にぎくしゃくして厳しい局面です。これを何とかするのは簡単なことじゃない。尖閣諸島については、日本は自分たちの領土だと信じていますし、中国は中国でそう思っている。足して2で割るわけにもいきませんから。この問題はのどに刺さったトゲみたいなもので、解決には時間がかかるだろうと思います。

 ですが、たったそれだけのことで、経済も含めて、いつまでも日中関係がぎくしゃくするのは問題です。我々日本人としては、国境問題は別に置いて、徳でもって中国の民衆とつき合っていく。中国の政府の人たちとも、日本人が持つ素晴らしい人間的な徳でもって接していく。

孫文が訴えた「王道」統治

具体的にどういうことですか。

稲盛:私は7〜8年前、中国共産党幹部の教育機関である北京の党中央校で講演しました。日本と中国は、歴史的にも非常に深い、いい関係を続けていかなきゃならんと話しました。その中で、明治時代、辛亥革命で敗れた孫文が日本に来て、神戸で講演した時の言葉を引用しました。

 孫文は日本国民に対してこう話したんです。「日本は明治維新を迎えて欧米の近代文明を取り入れ、繁栄を遂げようとしている。その欧米文明というのは覇権の文明、力の文明です。しかし東洋には、人間の徳で治めていくという王道の文明があります。欧米文明を取り入れて覇権の道を歩くのか、それとも古来東洋に存在する王道の道を歩くのか。日本の将来は皆さんの選択にかかっています」。こういう素晴らしいスピーチでした。日本はその声に耳を貸さないで、一瀉千里(いっしゃせんり)に覇権の道を歩いて、1945年に敗戦を迎えて壊滅してしまった。

 当時、中国は大発展を遂げる過程にありました。このままいけば世界第2位の経済大国になるのは必至です。そこで私は、孫文が日本人に言ったのと同じことを、中国の皆さんにお返ししたんですね。

 「中国が王道の道を歩かれるのか、それとも覇権の道を歩かれるのか。それはまさに指導者である皆さんの責任です」、と。

 その翌日、人民大会堂で当時の中国共産党の副主席と会いました。彼は私の講演のゲラをもらったと言い、「稲盛さん、読みました。稲盛さんが危惧されるようなことは一切ありませんから、心配いりません」とおっしゃってくださいました。

中国側の反応は、良かったんですね。

稲盛:もともと中国は数千年の歴史の中で、孟子や孔子を含めて、立派な哲学者を出しておられる。素晴らしい哲学を説いてこられたので、普通の方にもそういう素養があるんです。覇権ではなしに、王道や徳で、日本は中国とつき合っていくべきだと思います。

 徳とは仁と義です。優しい思いやりの心がベースにあって、素晴らしい仕事をしながら相手を慈しみ、愛し、ビジネスを展開していく。これを続けて、日本人の立派な人間性を分かってもらえれば、彼らも日本人を尊敬してくれるんじゃないかと思っています。

「徳」をもって接するのが基本だと。

稲盛:昨年は反日デモがあったり、日本製品の不買運動が起こったりしました。中国の書店からも日本人の書いた本が全部消えたんですね。でも私の本は残っていた。日本で発売した『生き方』という本は、中国でもう100万部以上売れている。正規品が100万部を超えたんですから、海賊版がその何倍と出とるでしょう(笑)。

 ですから、人間の徳については、中国でも関心を持つ人たちがたくさんいるんです。

中国の方は、稲盛さんの講演や本の中で、特にどの部分に関心を寄せているのでしょう。

稲盛:ビジネスの根幹には、どうすれば儲かるかということがあります。けれど、それを考える前に、「利他の心」がいると私は説いています。自分が儲けようと思うなら、相手も利益を得られるような思いやりの心、つまり利他の心がなかったら意味がありません。

 ビジネスにテクニックは必要でしょう。ですがそのテクニックを動かす人間のベースにあるのは、相手を思いやる利他の心です。利己の塊みたいな人が、ビジネスの中でテクニックを使ったら、世の中はますますいびつになっていく。

 ところが、欧米流というのは全部が利己の塊で、利他の心を抜きにした考え方です。自分が儲けられるなら、相手がいくら苦しもうと構わないという考えが根底にある。利己の塊で、頑張って成果を上げれば、おまえの給料をなんぼでも上げてあげるというのが成果主義です。ベースが利己で、テクニックを使っていく。

 私はそれがあるべき姿だとは思いません。利他の心をベースにしてテクニックを使うべきだと訴えています。

 北京大学や清華大学で話をした時、有名な教授がこう言ったんです。「我々は今まで、中国を近代国家にするために、ハーバードビジネススクールと提携して、欧米流のマネジメントを教育してきました。でもハーバードビジネススクール一辺倒のやり方はいかんと猛烈に反省しました。今後はあなたの哲学も大学で取り上げましょう」と。

日本人は信頼できるし、尊敬できる
人間性からほぐしていけば
日中関係は解決できるでしょう

一見、利己的にも見える中国で、なぜ、稲盛さんの哲学が響いているのでしょう。

稲盛:中国の場合は、賄賂がものすごくはびこっています。民間企業同士の場合でも、簡単に経理担当の若い女の子が不正を働く。購買担当の人が「買ってあげる」と言えば、いっぱい業者が来て、賄賂ぐらい簡単にくれる。自分がもらおうと思わないでも、課長級ぐらいの地位の人に対しても、いろいろな賄賂があります。

 さらに、共産党の幹部は想像を絶するような蓄財をしています。そういう社会を、庶民が見ているわけです。正常ではないとみんな思っている。そこで私が、お金は一銭ももらわずに、坊さんの辻説法みたいにして歩いているから、その姿を見て、みんなが詰めかけて、賛同してくれるんでしょう。

 為政者から見ると、変なふうに洗脳されると困るわけですから、通常こういう活動はとても警戒されるんです。けれど、どこの省でも、どの大都市でも、共産党幹部の人たちも、非常に結構な話です、と。中国の経営者たちが啓蒙、啓発されて見事です、と言ってくれます。

中国の中で、こうした考えを理解するのはまだ少数かもしれないけれど、これがだんだん層になっていく。中国はその過程だということですね。

稲盛:過去、日本が軍国主義であった時、日本人は中国人に対して横暴なことをしました。中国にはその時の恨みつらみも残っています。けれどもそれは、軍閥の一部の人がそうだっただけで、日本古来の民衆はそうじゃない。それを分からせることが大事です。日本人は信頼できる民族だと。

 中国には13億人の民衆がおりますから、一朝一夕にはいかんでしょう。しかし、そういう心を持った人たちが相当、知識階級にも経営者にもいるということは、期待が持てます。

 日中問題というのは、ドラスチックには解決できないかもしれません。けれど、人間性という点からほぐしていけば、時間はかかるかもしれませんが、解決はできるでしょう。

傍白
 「盛和塾を中国でもやってほしいという要請が来ています。共産主義から部分的に資本主義に移行する過程で、中国では経営者の精神の拠り所が必要になっている。大事な時期ですから、できる限りお手伝いしたい」。17年前、稲盛さんがこうおっしゃっていたのを思い出します。盛和塾のルポを書くために、取材していた時のことでした。当時、稲盛さんが、塾生の相談に「それでいいんやないか」とうなずいたり、塾生の手を握って「まだ努力不足ですな」と叱っていた光景が目に浮かびます。今やその活動が中国にも広がっている。反日ムードが高まる中でも、なぜ、中国の指導者たちは稲盛さんの言葉に耳を傾けるのか。そこに雪解けのヒントもあるような気がします。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2013年03月27日 13:41

原発の問題の本質。。。Vol.3/バックナンバー

■安倍政権は核廃棄物管理の国際機関の創設を
10万年の安全を解決する「三つの方法」
田坂 広志

 東京電力福島第一原子力発電所の事故から2年。日本のエネルギー政策は、今も混迷の中にある。日本のエネルギー政策はどこへ行こうとしているのか。福島第1原発事故の際に内閣官房参与として事故対策に取り組んだ田坂広志氏が、原発を中心とするエネルギーの様々な問題について、インタビュー形式で答えていく。

 第2回となる今回は、安倍新政権が直ちに取り組むべき第五の政策として、「核廃棄物の最終処分」の政策について、具体的解決策を伺う。

前回のインタビューで、田坂教授は、エネルギー問題と原発問題の解決のために、安倍新政権が直ちに取り組むべき「五つの政策」を提言されましたね。

田坂:そうですね。前回は、「五つの政策」のうち、四つの政策について語りました。

 第一の政策は、「核廃棄物の最終処分」の問題と、その前段の「使用済み核燃料の長期貯蔵」の問題に直ちに着手すること。

 第二の政策は、当面、実現の見込みのない「地層処分」の政策を凍結し、直ちに、最大数百年間の「長期貯蔵」の政策に切り替えること。

 第三の政策は、「長期貯蔵」の政策への切り替えに伴って、使用済み核燃料の発生量の「総量規制」を行い、「発生総量の上限」を定めること。

 そして、第四の政策は、核廃棄物の長期貯蔵と最終処分の問題について、全国民的討議を促すための「法律的枠組み」の議論を始めることでした。

では、田坂教授が提言される「五つの政策」の、第五の政策は何でしょうか?

田坂:第五の政策は、明確です。

 長期的な視点から「核廃棄物の最終処分」の政策に着手することです。

 すなわち、使用済み核燃料の「数百年の長期貯蔵」の政策は、その政策を緻密に整備し、国民の合意を創り、長期貯蔵を実現できたとしても、それだけでは、「最終的な解決策」にはならないからです。

 そして、ただ「未来の世代が解決策を見出すことに期待する」というだけでは、「問題の無責任な先送り」であり、「未来の世代への負担の押し付け」に過ぎないからです。

では、その「核廃棄物の最終処分」を実現するために、どのような政策を進めていくべきでしょうか?

「脱原発の政権」でも必ず直面する深刻な問題

田坂:そのことを述べる前に、最初に申し上げておきたいことがあります。

 この「核廃棄物の最終処分」の問題は、たとえ明日、「脱原発の政権」が生まれ、「脱原発の政策」に向かうとしても、必ず解決しなければならない問題だということです。

 すなわち、現在の日本が直面している問題は、ただ「脱原発」を目指し、「原発再稼働」を全面的に止めただけで解決できる問題ではないのです。

 しかし、一方、この問題は、たとえ「原発の安全性」を徹底的に高め、「原発再稼働」についての国民の了解を得たとしても、必ず突き当たる極めて深刻な問題でもあります。

 従って、この問題は、「脱原発」の立場であるか、「原発推進」の立場であるかに関わらず、直視すべき「厳しい現実」であるということを申し上げておきたいと思います。

たしかにそうですね。では、そのことを理解したうえで、「核廃棄物の最終処分」を実現するために、これから、どのような政策を進めていくべきでしょうか?

戦略的自由度の無い「国内地層処分」の一本槍政策

田坂:その政策を考えるとき、決して忘れてはならない大切な視点があります。

 それは、「政策の戦略的自由度」を高めておくことです。

 すなわち、最終処分の政策として、ただ一つの政策的選択肢に絞り込んでしまうという「決め打ち」をしないことです。その「決め打ち」をしてしまうと、将来、社会状況や政治状況の変化が起こったとき、柔軟に対応できなくなってしまうからです。

 実際、これまでの最終処分の政策は、「国内で地層処分を実現する」という政策一本槍で進んできたわけですが、一昨年の福島原発事故によって、原子力エネルギーに対する国民世論が大きく変わってしまいました。

 そして、昨年、日本学術会議が行った「現時点で地層処分の安全性を証明することはできない。従って、我が国で地層処分をすべきではない」という提言によって、この政策は大きな壁に突き当たってしまったわけです。

 そもそも、これまでの政策が、「地層処分」という政策一本槍になってしまった理由は、原発を推進していくためには「核廃棄物の最終処分方策」を国民に対して説明しなければならず、そのためには、「地層処分」という方法が、現時点で最も技術的に容易で、経済的に合理的な方法であるとの判断があったからです。

 しかし、もし、使用済み核燃料や高レベル放射性廃棄物の「長期貯蔵」の政策に切り替える場合には、最長で数百年の「時間的余裕」(モラトリアム)を持つことができますので、「国内での地層処分」だけに選択肢を絞り込まず、それ以外のいくつかの選択肢についても、視野を広げ、柔軟に検討していくことが可能になるのです。

では、「国内での地層処分」以外の選択肢として、具体的に、どのような選択肢があるのでしょうか?

田坂:「海外での地層処分」という選択肢です。すなわち、日本国外に地層処分場を探すという選択肢です。

それが可能でしょうか? そもそも、有害廃棄物については、国境を超えての移動を禁じるという「バーゼル条約」があるのではないでしょうか? 日本国内の核廃棄物を海外で最終処分することについて、許されるのでしょうか?

田坂:「バーゼル条約」の精神は、基本的には大切な精神と思いますが、核廃棄物の場合には、問題の本質が、この条約の精神を超えたところにあると考えるべきでしょう。

 そもそも、「バーゼル条約」が想定しているのは「国境を超えての移動」という考えですが、核廃棄物の場合には、数万年から10万年の時間スケールでの安全性が問題となっているわけであり、この「国境」という概念を超えた問題を我々に突きつけてくるからです。

 すなわち、人類の歴史は、「国家の成立」という視点からみると、たかだか数千年の歴史しかないわけです。これに対して、数万年から10万年という時間スケールにおいては、そもそも「国境」や「国家」という概念が大きく変わっている可能性があり、「バーゼル条約」が提起している「各国の責任において有害廃棄物を最終処分する」という考えそのものが、意味を失っていく可能性があるわけです。

 言葉を換えれば、数万年から10万年の時間スケールで有害性を持つ核廃棄物の場合には、本来、「一つの国家」が責任を持って最終処分の方策を考えるよりも、「国際社会全体」が責任を持って最終処分の方策を考えるべき問題なのです。

 すなわち、核廃棄物の最終処分については、本来、「各国独自の制度」によって実施するべきではなく、「国際的な共同体制」によって実施することが望ましいわけです。

 その意味で、我が国は、原子力開発を進めてきた各国に呼びかけて、核廃棄物の長期貯蔵と最終処分に関する「国際的な共同体制」の構築を行うことも、政策的選択肢として真剣に検討すべきでしょう。

「海外での地層処分」という選択肢

それは、何年か前に話題となった、モンゴルなどでの地層処分構想でしょうか?

田坂:現時点で、具体的に、どの国という議論をすることは適切ではありませんが、もし人類全体として「核廃棄物の地層処分」の方策を検討する場合、世界全体を見渡したとき、日本よりも、数段、地層の安定性や地質条件、地下水条件、さらには社会条件の好適な地域があることも事実です。

 その意味で、「長期貯蔵」を行っている期間に、十分な時間をかけて「海外での地層処分」という選択肢を検討することは、一つの合理性を持っていると思います。

その場合、原子力開発を進めてきた各国からの賛同は得られるでしょうか?

田坂:例えば、米国、英国、フランス、ドイツ、カナダなどを始めとして、すでに多くの国が数十年前から「核廃棄物の地層処分」の計画を進めてきていますが、現実には、住民や国民の強い反対など、「パブリック・アクセプタンス」(社会的受容)の問題に直面して、どの国でも、計画が思うように進んでいません。

 また、これから原子力開発を進めていく中国を始めとする発展途上国もまた、早晩、この核廃棄物の最終処分の問題に直面していきますので、もし日本が先導して、「核廃棄物の長期貯蔵と最終処分の国際的な共同体制」の構想を提唱するならば、各国からの賛同を得ていくことは、十分に可能性があると思います。

 それは、喩えて言えば、「国際原子力機関(IAEA)の核廃棄物版」を創る構想と言ってもよいでしょう。

その場合、「国内での地層処分」という選択肢は、全面的に放棄するということでしょうか?

田坂:いえ、そうではありません。前回述べたように、「高レベル放射性廃棄物を数十年後に国内で地層処分する」という現行計画については、当面凍結しますが、その場合も、「国内での地層処分計画」は、一定の規模で存続させていくべきでしょう。その理由は、二つあります。

 第一の理由は、「国際的な共同体制」を提唱する国としての責任において、地層処分に関する研究開発と技術開発を先導していくべきだからです。例えば、地層安定性や地下水特性を調査する科学的手法の研究開発や、核廃棄物を安全に閉じ込める工学的手法の技術開発などです。

 研究開発や技術開発において、そうしたリーダーシップを発揮しないかぎり、各国がこの構想に賛同してくれることはないでしょう。

 第二の理由は、こうした研究開発や技術開発の結果、将来、「地層処分の10万年の安全性を証明する科学」や「核廃棄物の10万年の閉じ込めを保証する技術」が生まれる可能性があるからです。

 冒頭に述べた「政策の戦略的自由度」の観点からも、この可能性を、現時点で全面的に否定するべきではないでしょう。

 この二つの理由から、現時点において「国内での地層処分」という選択肢を、すべて放棄するべきではないと思います。

すなわち、「海外での地層処分」と「国内での地層処分」という二つの選択肢を追求していくということですね?

「消滅処理」や「宇宙処分」という第三の選択肢

田坂:もう一つの選択肢、第三の選択肢があります。

 それは、「地層処分以外の最終処分」という選択肢です。

具体的には、どのような最終処分方法でしょうか?

田坂:現時点で考えられるのは、二つの方法です。

 一つは、プルトニウムやネプツニウムなどの長半減期の放射性核種を、特殊な原子炉で燃やし、短半減期の放射性核種に変換してしまう「消滅処理」(核変換)と呼ばれる方法です。

 もう一つは、核廃棄物を地球の外に打ち出してしまう「宇宙処分」という方法です。太陽に打ち込んでしまうという方法も、その一つです。

その二つの方法は、実現可能なのでしょうか?

田坂:「消滅処理」については、この技術の専門ではない政治家や有識者で期待する人が多いのですが、専門的に見ると、実は原理的に難しい問題があるのです。

 それは、この方法が、「長半減期の重元素」(プルトニウムやネプツニウム)の核変換を行って「短半減期の軽元素」(セシウムやストロンチウム)などにすることを目指しているにもかかわらず、実際には、核変換を行うとテクネチウム99のような「長半減期の軽元素」が生まれてきてしまうからです。

 従って、専門家の立場からは、この方法がすぐにでも実現するような楽観的議論は、するべきではないと思っていますが、これも、数百年先まで見据えたとき、何らかの新たな技術が開発される可能性を全面的に否定するべきではないでしょう。

 「宇宙処分」については、1970年代から80年代初めにかけて、真剣に検討されましたが、スペースシャトルの爆発事故によって、「事故を起こしたときのリスクが大きすぎる」との理由で、選択肢から外されました。

 ただ、この方法は、やはり将来の技術開発の可能性を考えるならば、依然として一つの選択肢であると思っています。すなわち、数百年の間には、「爆発などのリスクの無い大気圏外放出技術」を開発することは十分に可能であり、その可能性に挑戦するという政策的選択肢は存在するでしょう。

最後の課題は「コスト・ベネフィット」

では、この「消滅処理」や「宇宙処分」の技術が実現したならば、原子力エネルギーは推進することができるのでしょうか?

田坂:もし、この二つの技術が実現したとしても、最後に残る問題は「費用対効果(コスト・ベネフィット)」の問題でしょう。

 すなわち、この二つの方法は、仮に技術的に可能となっても、「核廃棄物処分のために必要となる費用(コスト)」が、「原子力エネルギー利用によって生まれる利益(ベネフィット)」を上回る場合には、原子力エネルギーを推進することに経済的合理性が無くなるからです。

 しかし、この「費用対効果」が成立しなくとも、この技術を使う可能性はあります。

なぜでしょうか?

田坂:冒頭にも申し上げたように、将来、原子力エネルギーの利用をやめるとしても、大量の核廃棄物は残りますので、「その核廃棄物の安全な最終処分をどうするのか」という問題が、引き続き存在するからです。

 従って、たとえ経済的合理性が成立しなくとも、かなりの経済的負担をすることになっても、将来の世代に負担を残さないために、この「消滅処理」や「宇宙処分」を実施する可能性はあると思います。

 それゆえ、こうした第三の方法についても、検討を進めていく必要があるのです。

 以上述べたように、核廃棄物の最終処分については、

1. 国内での地層処分
2. 海外での地層処分
3. 地層処分以外の最終処分

という三つの政策的選択肢を併行して進めていくことによって、今後、どのような社会状況や政治状況の変化が起こっても対応ができるようにしていくべきでしょう。

なるほど、それが「政策の戦略的自由度」を確保していくという意味ですね?

 では、もし仮に、近い将来、日本国内において「地層処分場の候補地」に手を挙げる自治体や地域が現れた場合には、どう考えればよいのでしょうか?

田坂:それは、ある意味で、一歩前進ですが、そこには極めて危うい「落し穴」があることに気がついておくべきでしょう。

 そのことについては、また、次回、お話ししたいと思います。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2013年03月22日 16:23

原発の問題の本質。。。Vol.2/バックナンバー

■安倍新政権に立ちはだかる「核廃棄物」の壁
いますぐ取り組むべき「五つの政策」
田坂 広志

 東京電力福島第一原子力発電所の事故から2年。日本のエネルギー政策は、今も混迷の中にある。日本のエネルギー政策はどこへ行こうとしているのか。福島第一原発事故の際に内閣官房参与として事故対策に取り組んだ田坂広志氏が、原発を中心とするエネルギーの様々な問題について、インタビュー形式で答えていく。

 第1回となる今回は、経済政策では順調なスタートを切ったかに見える安倍新政権が原発問題をいかに舵取りしていくのか、そして、今後どのような課題に直面するのかについて語る。

昨年末の総選挙では、「原発維持」や「原発容認」と読める政策を掲げた自民党が勝利を収めましたが、この結果、自民党は、原発再稼働や原発新増設に大きく舵を切ると思われるでしょうか?

田坂:そうですね。安倍新政権に対しては、日本経済のために原発の再稼働や新増設を進めて欲しいという、財界や電力業界からの強い期待感もありますので、そうした観測が広がるのは自然なことかと思います。

 また、「日本経済の再生」を第一の課題に掲げる新政権が、エネルギーを安定供給し、エネルギーコストの増大を防ぐために、十分な安全性の確保を前提として「原発の再稼働」を模索していくことも当然かと思います。

 ただ、安倍新政権は、今後、福島原発事故によって開いた「パンドラの箱」を覗き込むことになります。言葉を換えれば、責任ある与党の立場から「深刻な現実」に向き合うことになります。そして、その「深刻な現実」を直視したとき、原発問題が、「再稼働」や「新増設」よりも、さらに難しい困難な課題を抱えていることに気がつかれるでしょう。

それは、どのような課題でしょうか?
:昨年末の総選挙では、あまりそうした課題について議論されなかったように思いますが?

田坂:昨年の総選挙を評して、しばしば、「原発が争点にならなかった」と言われますが、そうではなく、与野党ともに「原発問題の真の争点を見誤っていた」のですね。

 そのことを象徴するのが、選挙戦の最中に各党討論会で何度も交わされた「原発ゼロを目指すべきか、否か」という議論であり、「いつまでに原発ゼロにするか」という議論です。

なぜ、その議論が、間違っているのですか?

田坂:実は、原子力のバックエンド問題の専門家の立場から見るならば、「原発ゼロ社会」というのは、現状では、目指すか目指さないかという「政策的な選択」の問題ではなく、避けがたく到来してしまう「不可避の現実」だからです。

 また、「いつまでに原発をゼロにするか」という議論も、「代替エネルギーが急速に普及すれば、原発を早くゼロにできる」や「いや、代替エネルギーは期待ほどには伸びない」といった視点で議論されていますが、実は、代替エネルギーの普及度に関係なく、原発がゼロになる時期は、原子力のバックエンド問題そのものによって決まってしまうのです。

 このことは、「脱原発」か「原発推進」かに関わらず動かすことのできない「冷厳な事実」なのです。

 私自身は、原子力のバックエンド問題の専門家の立場から「原発推進」に20年間携わってきた人間ですが、その専門家として私が提言すべきことは、どの政権に対しても変わりません。

では、安倍新政権は、その「深刻な現実」を直視するならば、原発政策について、何から取り組むべきでしょうか?

田坂:もう一度申し上げますが、「脱原発」の立場であろうとも、「原発維持」の立場であろうとも、いま、政権を担う者が取り組まなければならない政策は、極めて明確です。

使用済み核燃料プールは6年で満杯に

それは、何でしょうか?
:「原発の安全性向上」の政策でしょうか?

田坂:いや、そうではありません。「原発の安全性向上」の政策は、もとより重要ですが、それだけでは、原子力エネルギーの「最も本質的な問題」は解決できないからです。

 それは、「核廃棄物の最終処分」の政策です。

 「核廃棄物」(Nuclear Waste)とは、「使用済み核燃料」(Spent Nuclear Fuel)と「高レベル放射性廃棄物」(High-Level Radioactive Waste)の総称であり、「使用済み核燃料」を再処理して、ウランとプルトニウムを取り出すと、後に残るのが、極めて危険性の高い「高レベル放射性廃棄物」です。

 安倍新政権は、この「核廃棄物の最終処分」の問題と、その前段の「使用済み燃料の長期貯蔵」の問題に、直ちに着手すべきでしょう。それが第一の政策です。

 なぜなら、この二つの問題に明確な「解決への道筋」を示さないかぎり、たとえ「原発の安全性向上」を徹底的に行い、「絶対に事故を起こさない原発」を開発したとしても、原発は、早晩、止めなければならなくなるからです。

 その理由は、昔から指摘されていることですが、「核廃棄物の最終処分」の方策を見出さないかぎり、原発は「ゴミの捨て場が無い」というだけの理由で、いずれ、止めざるを得なくなるからです。

 実際、全国の原発サイトの「使用済み核燃料貯蔵プール」は、もし原発を順調に再稼働できても、平均6年で満杯になる状況にあり、青森県六ヶ所村の再処理工場の核燃料貯蔵プールも、すでに満杯近くなっています。

しかし、使用済み核燃料は、従来の我が国の計画では、六ヶ所村の「再処理工場」で再処理し、その結果発生する高レベル放射性廃棄物のガラス固化体は、30年から50年の中間貯蔵を経て、地下300メートル以深の安定な岩盤中に埋設する「地層処分」を行うという計画ではないでしょうか?

田坂:その通りです。しかし、その「再処理工場」の操業は、相次ぐトラブルでまだ目途が立っておらず、「地層処分」についても、過去20年間、処分場の建設候補地を探しても、まだ候補地さえ見つかっていないのが現実です。

 それが、いま、全国の原発と六ヶ所村再処理工場の「使用済み核燃料貯蔵プール」が満杯になっている理由ですが、この閉塞状況に、昨年9月、さらに大きな壁が立ちはだかったのです。

何でしょうか?

田坂:昨年9月11日、日本学術会議が内閣府原子力委員会に対して、「地層処分の10万年の安全は、現在の科学では証明できないため、我が国において、地層処分は実施すべきではない」と明確に提言したからです。

 我が国の学界の最高権威である日本学術会議が、政府に対して正式にこの提言をしたことの意味は、極めて重い。

 なぜなら、安倍新政権が、もし、従来通りの政策に従って「地層処分」を進めるとすれば、この学術会議の提言に対して、「10万年の安全」を説明する責任を負うことになったからです。

実現困難な「地層処分」より「長期貯蔵」の政策を

田坂教授は、この「核廃棄物の最終処分」の専門家ですね?

田坂:そうです。私は、40年前に、原子力エネルギーを推進するためには、この「核廃棄物の安全な最終処分」を実現しなければならないと考え、その研究に取り組んだ人間です。そして、学位を得た後は、米国の使用済み核燃料地層処分計画である「ユッカマウンテン・プロジェクト」にも参画しました。また、我が国で唯一操業している六ヶ所村の低レベル放射性廃棄物最終処分施設の設計と安全審査にも携わりました。

 すなわち、私は、原発推進の立場から、この「核廃棄物の最終処分」の方策を20年にわたって研究してきた専門家ですが、その専門の立場からみても、残念ながら、日本学術会議の指摘は的を射ていると言わざるを得ないのです。

では、現状では我が国で「地層処分」ができないとすれば、どうすればよいのでしょうか?

田坂:当面、実現の見込みのない「地層処分」の政策を凍結し、直ちに、「長期貯蔵」の政策に切り替えるべきでしょう。これが第二の政策です。

 すなわち、(1)地層処分の10万年の安全性が証明できるようになるか、(2)地層処分以外の最終処分方法が開発されるまで、数十年から数百年の長期間、使用済み核燃料や高レベル放射性廃棄物を貯蔵するという政策です。

 この政策については、学術会議も同様の提言をしています。ただし、学術会議の提言では、この「長期貯蔵」を「暫定保管」と呼んでいますが。

:その数十年から数百年間の「安全な長期貯蔵」は、技術的に可能なのでしょうか?

田坂:使用済み核燃料について言えば、現在の原発サイトでの「水冷プール貯蔵方式」を「乾式キャスク貯蔵方式」に切り替えるならば、十分に可能でしょう。堅牢なキャスクを用いることによって、仮に貯蔵施設に航空機落下事故があっても、安全性は保たれるでしょう。逆に言えば、「水冷プール貯蔵方式」は、こうした事故対策という意味でも、「長期貯蔵」には向いていません。

「地層処分」の政策を、「長期貯蔵」の政策に切り替えることのメリットは何でしょうか?

田坂:日本学術会議が「現状では実施すべきではない」と提言している「地層処分」を中心に据えた原発政策や核燃料サイクル政策では、もはや国民の納得は得られないからです。

 実際、先ほども申しあげたように、地層処分場の選定についても、この20年間、候補地さえ見つかっていないのです。また、使用済み核燃料から高レベル放射性廃棄物を取り出す再処理工場も、トラブル続きで順調に稼働していないのです。

 こうした状況において、原発サイトや再処理工場サイトの「核燃料プール」に使用済み核燃料を長期にわたって保管し続けることは、事故対策やテロ対策の面からも、国民は安心できず、納得を得られないでしょう。

 ご承知のように、福島第一原発の事故以来、四号機の燃料プールの脆弱性と危険性の問題が世界から指摘され続けてきましたが、こうした問題が国民の不安を増大させていることも、無視するべきではないでしょう。

使用済み燃料の発生量上限で原発稼動年限は決まる

「地層処分」の政策を「長期貯蔵」の政策に切り替えることによって、何が変わるのでしょうか?

田坂:「長期貯蔵」の政策に切り替えるに伴って、使用済み核燃料の発生量の「総量規制」を行うべきでしょう。このことは、学術会議も提言しています。

 すなわち、「捨て場の無いゴミ」を無制限に発生させるのではなく、その「発生総量の上限」を定めるべきです。これが第三の政策です。

 これは、実は、改めて論じるまでもないことなのです。そもそも、世の中に様々な産業がありますが、廃棄物の最終処分の方策を確立せずに操業している産業は、実は、原子力産業だけだということに気がつくべきでしょう。

では、その「総量規制」が導入されると、何が起こるのでしょうか?

田坂:今後、どこまで、使用済み核燃料の発生を認めるかによって、すなわち、その「発生総量の上限」をどこに定めるかによって、原発の「稼働年限」が決まってきます。

 昨年の総選挙では、「原発の稼働をいつまで認めるか」という視点から、「即時原発ゼロ」や「今後10年で原発ゼロ」「2030年代に原発ゼロ」といった議論がなされましたが、実は、原発の稼働年限は、この「使用済み核燃料の発生総量をどこまで認めるか」によって、必然的に決まってしまうのです。

 優秀な政治家や官僚の方でも、この現実に気がついていない人が多いのが、残念です。

では、日本学術会議が提言するように「総量規制」を導入すれば、使用済み核燃料の問題は、「長期貯蔵」という形で、当面の解決策は定まるのでしょうか?

田坂:安倍新政権が「長期貯蔵」への政策転換を行うことは、絶対に必要であると思いますが、実は、それだけで「長期貯蔵」が実現するわけではありません。

何が問題となるのでしょうか?

田坂:その「長期貯蔵施設」を、どこに設置するか。それが、これから大問題となります。

それは、六ヶ所村の再処理工場のサイトでは駄目なのでしょうか?

田坂:青森県が六ヶ所村の再処理工場において使用済み核燃料の貯蔵を認めているのは、あくまでも、再処理を行うまでの「一時的な保管」としてです。もし数百年のオーダーでの長期貯蔵を行う場合には、青森県民を始めとする社会的な合意を得るプロセスが、改めて必要になるでしょう。

 これは、再処理工場が稼働した場合にも、同様の問題に直面します。なぜなら、青森県は、再処理工場から発生する高レベル放射性廃棄物についても、青森県をその最終処分場にすることを認めていませんので、やはり、「高レベル放射性廃棄物の長期貯蔵施設」については、改めて、社会的合意を得るプロセスが必要になります。

「長期貯蔵」の準備を始め、戦略的自由度の確保を

では、もし、青森県と青森県民が使用済み核燃料や高レベル放射性廃棄物の長期貯蔵施設の受け入れを拒否した場合、何が起こるのでしょうか?

田坂:再処理工場が稼働していない場合には、使用済み核燃料を各原発サイトに返還するという流れになるでしょう。また、再処理工場が稼働している場合にも、高レベル放射性廃棄物をどこに長期貯蔵するか、という深刻な問題に直面します。

 従って、安倍新政権は、いずれにしても、現状では「地層処分」ができないことを前提として、使用済み核燃料の「長期貯蔵」の計画を準備していくべきでしょう。

 なぜなら、国家の「エネルギー戦略」を考えるとき、決して忘れてはならない大切なことは、「戦略的自由度」だからです。言葉を換えれば、どのような状況の変化が起こっても対応し得る「政策的選択肢」を確保することが、国家戦略の基本だからです。

 国家戦略というものは「博打」ではありませんので、「恐らくこうなるだろう」という希望的観測や、「こうなって欲しい」という主観的願望の混入した政策的判断で決めるべきではありません。「地層処分は、何とか実現できるだろう」や「地層処分が実現できると良いのだが」という判断で決めるべきではないのです。

 福島原発事故から2年近く経ても続く社会的混乱と世論の厳しさ、日本学術会議の重い提言と諸外国も直面する現実、全国の原発の「核燃料貯蔵プール」の満杯状況と再処理工場の稼働遅延などの「現実」を直視するならば、「いかなる状況の変化が起こっても対応し得る政策的選択肢」を直ちに準備し、国家のエネルギー戦略の「戦略的自由度」を確保しておくことは、安倍新政権にとって、まず最初に取り組むべき重要なアクションです。

それが、「使用済み核燃料の長期貯蔵」の計画ですね。ただ、この計画の実現のためにも、敢えて伺いますが、放射能汚染によって住民が長期にわたり立ち入りできない福島第一原発のサイトの周辺地域は、この「長期貯蔵」の候補地として考えられるのでしょうか?

田坂:その考えを述べる方は、政治家や財界の方々にもいますが、それを論じることは、極めて慎重でなければならないでしょう。

 すでに政府は、福島県に対して「福島県を放射性廃棄物の最終処分場にしない」という約束をしています。これは、福島県民の方々の心境を考えるならば、ある意味で当然のことかと思いますが、現在の福島の状況においては、それがたとえ「最終処分」ではなく「長期貯蔵」であるとしても、数百年のオーダーでその地域に核廃棄物を置き続けるということについて、福島県民の方々の理解を得ることは、決して容易ではないでしょう。

では、この「使用済み核燃料の長期貯蔵」の問題は、どう解決すればよいのでしょうか?

田坂:要するに、この問題は、核廃棄物の貯蔵と処分の問題について世界的に生じている「Not in My Backyard」(私の裏庭には捨てるな)という社会心理的問題なのです。そして、この問題に、優れた解決策を見出している先進国は、まだ無いといってよい状況なのです。

 従って、この問題には即効的な解決策は無いのですが、まず、政府として行うべきことは明確です。

すべての都道府県が「長期貯蔵」を引き受けるという法律を

何でしょうか?

田坂:近い時期に「法律的枠組み」の議論を始めることです。

 すなわち、すべての国民に使用済み核燃料の貯蔵と処分の問題を考えることを促すための「法律的枠組み」です。まず、その議論を始めること、それが第四の政策です。

具体的には、どのような法律でしょうか?

田坂:「すべての都道府県が、過去に恩恵に浴した原発電力量に相当する使用済み核燃料の長期貯蔵を引き受ける」という法律を検討すべきでしょう。

そうした法律が成立するでしょうか?

田坂:そうした法律が実際に成立するか否かは、難しい問題ですが、まず、すべての国民が、この問題を「自分たち一人ひとりの問題」として真剣に考える状況を生み出すことが、政府の役割として重要でしょう。

 もとより、すべての都道府県に使用済み核燃料の長期貯蔵施設を建設することは、現実的ではありません。従って、この法律には、上記の条項に加えて「各都道府県が協議・協力して集中貯蔵施設を建設することを、政府は全面的に支援する」という条項を入れるべきでしょう

本当に、そうした法律が上程され得るでしょうか?

田坂:上程され得るか否か以前に、この問題を「法律的枠組み」の問題として国民に提起し、メディアも含めた国民的討議を促すことに、極めて重要な意義があると思います。

 なぜなら、これまでの原子力政策は、「原子力村が、密室で進めてきた」という批判がある一方で、国民の側にも、「政府と電力会社に任せておけば、原発の問題も、うまくやってくれる」という無意識の依存心理があったのも事実だからです。

 すなわち、これから原発問題やエネルギー問題を正しく解決していくためには、まず、国民全体が、こうした「依存型民主主義」の意識を脱し、国民一人ひとりが、この問題を「自らの問題」として受け止め、議論し、政策決定に参画していく「参加型民主主義」の意識へと成熟していくことが求められているのです

 もし、それを行わなければ、これからも国民の意識の中に、「Not In My Backyard」心理と表裏一体の「自分以外のどこかの県が、長期貯蔵施設を受け入れてくれるだろう」という心理が広がってしまい、その心理こそが、原発問題や核廃棄物問題の解決を妨げてしまうでしょう。

 それは、あたかも「原子力の普天間基地問題」とでも呼ぶべき状況に他ならないのです。

「原発維持」でも「脱原発」でも直ちに取り組むべき問題

この問題は、「原発維持」の政府であろうとも、「脱原発」の政府であろうとも、必ず解決しなければならない問題ですね?

田坂:その通りです。だからこそ、新たに国民の信認を得てスタートした安倍新政権には、この問題に、直ちに取り組んで頂きたいのです。そして、正しい形で取り組んで頂きたいのです。

「使用済み核燃料の長期貯蔵」が、新政権にとって、極めて重要な問題であることは、よく理解できましたが、この問題の専門家として、田坂教授に、最後に伺いたい。 たとえ数百年の「長期貯蔵」を実現したとしても、いずれ、「核廃棄物の最終処分」の問題は、解決しなければならないですね?

田坂:それは、決して忘れてはならない、大切な質問です。そして、それもまた、安倍新政権が取り組むべき政策的課題であり、それが第五の政策に他なりません。

 この第五の政策については、次回、詳しく述べたいと思います。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2013年03月22日 15:58

死に方も生き方の帰結、、、素敵です。。。

■全身がん告白の樹木希林 遺影も準備し葬儀参列者も指定ずみ

 3月8日、第36回日本アカデミー賞授賞式で最優秀主演女優賞に輝いた樹木希林(70才)。そのスピーチで、「私は全身がんですから」と衝撃告白した。

 現在、樹木は3か月に1回程度、鹿児島にある『UASオンコロジーセンター』の植松稔医師を訪ねている。手術も抗がん剤治療もせず、適宜ピンポイント放射線治療を行っているという。

「人はがんに向き合って自分を知るということじゃないかと思うんです。(がんが)治ることのためのがんじゃない」

 本誌のインタビューにそう語っていた樹木。彼女の場合、自分を知ることになった結果、夫婦関係を見直すことにもなったし、自分の体を知るきっかけともなった。

 樹木と親しい、ある映画関係者がこう話す。

「樹木さんは死ぬときに“納得がいかない”と思いたくないから、今を大事に生きるようにもなったし、周囲も自分と真剣に向き合ってくれるようになったと嬉しそうに話していたことがありました。樹木さんに言わせると、がんはありがたい病気で面白いんだそうです。いろんなよじれが見えてきて、人生が変わる。そういった意味で“賜りもの”なんだって」

 そんな樹木が死の支度を託しているのが、娘婿の本木雅弘(47才)だ。2001年に都内に構えた二世帯住宅の1階部分に樹木が、2階部分に本木一家が住んでいる。1、2階はエレベーターのみでつながれており、互いの空間を大切にした構造となっている。

 つい最近、ある番組で、樹木は命の始末について、本木とこんなやりとりがあったと明かした。

本木:「樹木さんはどういうふうに死にたいですか? 家ですか? 病院ですか?」

樹木:「できれば家で死なせてもらいたい」

本木:「わかりました」

 前出の映画関係者によれば、樹木は本木に、亡くなった後のこともひと通り話してあるそうだ。

 いくつか具体的にあげると、

●遺影はもう準備ずみ。映画『東京タワー』の時のものを使う。

●現在、家の中もきれいにしているくらいなので、棺の中にはなるだけ物を入れないでほしい。

●葬儀に来てほしい人も指定したい。

●死んだ後は、あんまり思い出してくれなくていい。自分のことは放っておいてくれていい。

 など。遺書を書き、6畳分ほどあった本も処分するなど死への準備をしていく生活の中で、本木が「それにしても樹木さんは死なないですね」と言ったことがあった。樹木は「大丈夫よ、そのうち死ぬから」と笑って答えたという。

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2013年03月22日 12:27

原発の問題の本質。。。

■なぜ、私は総理に「脱原発依存」を進言したのか
政治は“博打”ではない。重要なのは「政策の戦略的自由度」
田坂 広志

 東京電力福島第1原子力発電所の事故から2年。日本のエネルギー政策は、今も混迷の中にある。日本のエネルギー政策はどこへ行こうとしているのか。福島第1原発事故の際に内閣官房参与として事故対策に取り組んだ田坂広志氏(多摩大学大学院教授)が、原発を中心とするエネルギーの様々な問題について、インタビュー形式で答えていく。

 総理の特別顧問である内閣官房参与の立場にあった田坂氏は、なぜ総理に「脱原発依存」の政策を進言したのか。事故から2年が経過した今、改めて真意を語る。

2011年3月11日の東日本大震災と福島第1原子力発電所事故から2年が経ちました。

 この事故直後の3月29日、田坂教授は原子力の専門家として、当時の菅直人総理から協力を要請され、内閣官房参与に就任し、原発事故対策に取り組むとともに、原子力行政改革、原子力政策転換にも取り組まれました。

 2年を経て、改めて伺いますが、原発を推進する立場にあった田坂教授が、なぜ、菅総理に「脱原発依存」の政策を進言されたのでしょうか?

 当時、官邸にいた政治家や官僚の方々からの話では、菅総理のこの政策転換は、田坂教授の進言が大きな影響を持ったと伺っていますが。

「脱原発依存」の政策進言に込められた真意

田坂:たしかに、2011年7月13日に菅総理が行った原発政策転換の記者会見に向け、私自身、総理に「脱原発依存」の政策を強く進言したことは事実ですが、この2 年間の報道を見ていると、多くの政治家、官僚、財界、メディアの方々が、誤解をされているようなので、改めて、私の真意をお伝えしておきたいと思います。

 私が菅総理に進言したのは、たしかに「脱原発依存」の政策ですが、その本当の意味は、「原発に依存しない社会」を目指す、という意味ではなく、「原発に依存できない社会」が到来する、という意味でした。

 すなわち、福島原発事故の後の社会状況と国民意識の変化を見るならば、たとえ「原発を推進したい」と考えても、不可避的に、「すべての原発を止めざるを得なくなる」と考えたからです。

 そして、不可避的に、この「原発に依存できない社会」が到来するならば、それに向け、いち早く、「脱原発依存」の政策と「国家エネルギー戦略」の政策を準備すべきだと進言したのです。

なぜ、「すべての原発を止めざるを得なくなる」と考えられたのでしょうか? 多くの国民が「原発は極めて危険なものだ」と感じたからでしょうか?

田坂:いえ、そうではありません。問題の本質は、「原発の安全性」ではないのです。

 なぜなら、たとえ「絶対に事故を起こさない原発」が開発され、多くの国民が「原発の安全性」について納得をしたとしても、このままでは、原発は止めざるを得なくなるからです。

なぜ、「原発の安全性」が確証できても、原発は止めざるを得なくなるのでしょうか?

田坂:「核のゴミの捨て場」が見つからないからです。

 専門的な表現をすれば、「核廃棄物」、すなわち、「使用済み核燃料」や「高レベル放射性廃棄物」の最終処分の方策が見つからないからです。

 そして、この「核廃棄物」の最終処分の方策が見つからないかぎり、仮に、いかに原発が安全であったとしても、いかに原発が安価であったとしても、早晩、すべての原発は止めざるを得なくなるのです。

 実際、全国の原発サイトにある使用済み核燃料の保管プールは、現在、平均70%程度の満杯率になっており、もし、すべての原発を再稼働した場合には、あと6年程度で、すべてのプールが満杯になってしまう状況です。

 また、青森県六ヶ所村にある再処理工場には、再処理する使用済み核燃料を受け入れる保管プールもありますが、これも、すでに満杯近くになっています。

専門家だから分かる「日本での地層処分」の難しさ

それは、再処理工場が稼働しないため、起こっている問題なのでしょうか?

田坂:いえ、そうではありません。たしかに、六ケ所村の再処理工場は、技術的トラブルが続き、これまで19回も計画延期になっており、現在も順調に稼働する目途は経っていませんが、それが本質的な問題ではありません。

 なぜなら、たとえ再処理工場が順調に稼働したとしても、「使用済み核燃料」が「高レベル放射性廃棄物」に形を変えるだけで、「核廃棄物」の最終処分の方法が見つからないという問題は、変わらないからです。

しかし、それらの核廃棄物は、日本においても、世界においても、地下深くの安定な岩盤中に埋設するという「地層処分」を行うことになっているのではないでしょうか?

田坂:たしかにそうですが、福島原発事故の後の社会状況と国民意識の変化を考えると、日本において「地層処分」を行うことは、極めて難しくなったと思います。

なぜ、田坂教授は、そう考えられるのでしょうか?

田坂:実は、私自身が「核廃棄物の最終処分」の専門家だからです。

 私は、まだ人類が原発の大事故を経験していなかった40年前、未来のエネルギーとして「原子力」に期待を抱き、その研究に取り組んだ人間です。

 そして、原子力エネルギーの利用を進めるためには、原子炉や再処理工場、高速増殖炉の研究も重要だが、最大の「アキレス腱」になるのは、「核廃棄物の最終処分」の問題であると考え、この問題を博士論文の研究テーマに選んだわけです。

 そして、学位を得た後は、日本の民間企業で地層処分の研究開発に取り組み、さらに、米国の国立研究所では、米国の使用済み核燃料の地層処分計画である「ユッカ・マウンテン・プロジェクト」にも参画し、核廃棄物管理に関する国際学会の議長も務めた専門家です。

 すなわち、私は、「反原発」や「脱原発」の立場からではなく、原発を推進してきた立場から、そして、「核廃棄物の最終処分」の専門家の立場から、福島原発事故の後の社会状況と国民意識の変化を見たとき、「もはや、日本で地層処分はできない」と判断したわけです。

なぜ、そう判断されたのでしょうか?

田坂:実は、「核廃棄物の地層処分」の問題の本質は、「技術的安全」の問題ではなく、「社会的受容」の問題だからです。

 分かりやすく言えば、この問題は、「地層処分が、技術的に安全か否か」という問題以前に、「地層処分を、国民が受け入れるか否か」という問題なのです。

 例えば、先ほど述べた米国の「ユッカ・マウンテン・プロジェクト」は、私が参画していた安全評価チームが、「この地域での地層処分は、十分に安全を確保できる」という報告書を出し、その結果、「ユッカ・マウンテンを最終処分場にする」という政府の決定が下されたのですが、その後、住民と国民の強い反対で、決定が覆されたのです。

 同様に、米国だけでなく、イギリス、フランス、ドイツ、カナダなどの各国も、政策的には地層処分を掲げていますが、私が研究を始めた40年前から今日に至るまで、どの国においても、地層処分計画は進んでいません。その最大の理由は、やはり「国民や住民の納得が得られない」という社会的受容の問題なのです。

 こうした海外の事例と経験を踏まえるならば、福島原発事故の悲惨を経験した我が国において、「核廃棄物の地層処分場」を受け入れてくれる地域を見つけ、国民の納得を得ることは、極めて難しいでしょう。

 実際、日本においては、「NIMBY心理」(Not in My Backyard:我が家の裏庭には捨てるな)が広がっているため、放射能汚染という意味では比較的軽微な汚染の「がれき」さえ、その搬入を拒む社会心理が生まれています。

 そして、この放射性廃棄物や核廃棄物の地域への搬入を忌避する社会心理は、これから、さらに深刻な状況になっていくでしょう。

福島原発事故で開いた「パンドラの箱」

なぜ、そう考えられるのですか?

田坂:「パンドラの箱」が開いたからです。

 すなわち、福島原発事故は、ある意味で、放射性廃棄物や核廃棄物という「厄災」が、次々に飛び出してくる「パンドラの箱」でもあるのです。

具体的には?

田坂:いま述べた大量の「がれき」と同時に、地域の除染作業に伴って発生している膨大な「汚染土」の問題があります。

 また、メルトダウンした原子炉の冷却に伴って毎日400トン発生している「汚染水」も膨大です。

 さらに、「汚染水」の浄化処理に伴って発生するイオン交換樹脂やフィルター、スラッジなどの「高濃度放射性廃棄物」が、まもなく深刻な問題になります。

 しかし、それでもこれらは、まだ「序曲」にすぎません。問題は、メルトダウンした三つの原子炉の解体と廃炉です。

 もとより、原子炉の解体に伴って膨大な「解体廃棄物」が発生しますが、それよりも深刻なのは、あの三つの原子炉は、世界に存在する放射性廃棄物の中でも「最も危険で厄介な高レベル放射性廃棄物」だということです。

 そして、数十年の歳月をかけて技術開発を行い、これらの原子炉を何とか解体し、廃炉にできたとしても、今度は、建屋の下の土壌と岩盤が、極めて深刻な放射能汚染をしているという問題に直面するでしょう。

さらに広がる「放射性廃棄物受け入れ忌避」の社会心理

なるほど。使用済み核燃料や高レベル放射性廃棄物の問題だけでなく、実に多くの問題が「パンドラの箱」から飛び出してくるのですね。

田坂:その通りです。しかし、残念ながら、前政権も、現政権も、この問題の深刻さと厄介さに気がついている方は、極めて少ないのです。

 それでも、現在、福島原発問題に責任を持つ安倍政権は、まもなく、この問題の深刻さと難しさに気がつかれるでしょう。

 なぜなら、これらの諸問題は、決して、「先送り」のできない、そして、「目を背ける」ことのできない、「目の前の現実」だからです。

 そして、今後、これらの問題が表に出てくるたびに、日本社会全体に「放射性廃棄物の受け入れ」を忌避する社会心理、「NIMBY心理」が広がっていくことになります。

 福島原発事故の後の社会状況や国民意識の変化を考えるならば、我が国において「核廃棄物の地層処分」を行うことは、極めて困難になったと申し上げるのは、そうした理由からです。

 私は、一昨年の事故直後に、専門家としてそうした判断をしていましたが、それから一年半を経た昨年9月11日に、我が国のアカデミアの最高権威である日本学術会議も、政府に対し、「現在の科学では、核廃棄物の地層処分の10万年の安全を証明することはできない。従って、現時点において、我が国で地層処分は行うべきではない」と正式に提言しました。

 この提言も、今後、現政権が核廃棄物の問題に取り組むとき、重くのしかかってくるでしょう。

なるほど。田坂教授が、「どれほど『原発の安全性』を高めても、いずれ『原発に依存できない社会』がやってくる」と言われるのは、それが理由ですね。

田坂:そうです。核廃棄物の問題を解決できないかぎり、原発は、遅かれ早かれ、必ず止めざるを得なくなります。

 昨年末の総選挙において、各党間で「原発ゼロ社会」を目指すべきか否かが議論されましたが、「原発ゼロ社会」は、目指すか目指さないかという「選択の問題」ではなく、このままでは「不可避の現実」なのです。

 従って、安倍総理が施政方針演説で、「原発ゼロ政策を見直す」ということを述べましたが、もし、将来において「原発を一定のレベルで残すべき」と考えるならば、単に「原発の安全性を確認する」だけでなく、「核廃棄物の長期的安全性を確保する」ということが不可欠の課題となるのです。

では、「核廃棄物の長期的安全性」を確保するためには、どうすれば良いのでしょうか?

田坂:そのことについては、すでに、この連載の第1回と第2回のインタビューにおいて、詳しく述べましたので、それを参照していただければと思います。(第1回「安倍新政権に立ちはだかる『核廃棄物』の壁」、第2回「安倍政権は核廃棄物管理の国際機関の創設を」)

「脱原発」の政策とは異なる「脱原発依存」の政策

そうですね。では、その考えに基づいて、田坂教授が当時の菅総理に進言された「脱原発依存」の政策と「国家エネルギー戦略」の政策は、どのようなものだったのでしょうか?

田坂:まず、「脱原発依存」の政策ですが、そもそも、この政策の意味を誤解されている方が多いので、改めて申し上げておきます。

 「脱原発依存」の政策は、「脱原発」の政策とは異なるものです。

 すなわち、「脱原発」の政策とは、「ただちに原発の利用を止める」ことを目指すものですが、私が総理に進言した「脱原発依存」の政策とは、「経済と生活に甚大な影響を与えないように配慮しながら、計画的・段階的に原発の利用を減らしていく」という政策です。

なぜ、そうした政策を進言したのでしょうか?

田坂:政治とは“博打”ではないからです。“一か八かの賭け”ではないからです。

 すなわち、「国民の生命と生活」に責任を持つ国家の政治においては、「恐らくこうなるだろう」という希望的観測や、「こうなってほしい」という楽観的願望で、一つの政策を決めるべきではないからです。

 言葉を換えれば、たとえ原発の推進に携わってきた私のような立場であっても、「これからも原発は、国民の理解を得て稼働していけるだろう」という希望的観測や、「何とか原発の利用を続けていきたい」という楽観的願望に立脚して、安易に「原発依存」を前提とした政策を採るべきではないのです。

 仮に、政府が政治的判断で多くの原発を再稼働したとしても、もし、明日、どこかの原発で何らかの事故が生じたときには、また、直ちに全国の原発を止めざるを得なくなる事態も、十分にあり得るからです。

 同様に、たとえ原発の廃止を希望する立場であっても、「これからは、自然エネルギーで電力需要を十分に賄えるだろう」という希望的観測や、「自然エネルギーが飛躍的に伸びると良いのだが」という楽観的願望に立脚して、簡単に「原発即時廃止」といった政策を採るべきではないのです。

 いま、「目の前の現実」を冷静に見つめるならば、「原子力エネルギーが、核廃棄物問題も含めた『安全性』について、国民の信頼と納得が得られるか」は、まだ分からないのです。

 そして、「自然エネルギーが、どれほど急速に普及し、社会の『基幹的』エネルギーになるか」も、まだ分からないのです。

 従って、現時点での「国家エネルギー戦略」の政策は、今後、どのような情勢の変化が起こっても対応できるような「柔軟性」、言葉を換えれば「戦略的自由度」を確保しておくことが、極めて大切なのです。

日本が取り組むべき「国家エネルギー戦略 四つの挑戦」

それが、2011年5月にフランスで開催されたG8ドーヴィル・サミットに向け、田坂教授が総理に進言した「国家エネルギー戦略 四つの挑戦」ですね。

田坂:そうです。このサミットには私も同行しましたが、総理は、日本がこれから取り組むべき、次の「四つの挑戦」について世界に表明しました。

1. 原子力エネルギーの「安全性」への挑戦
2. 自然エネルギーの「基幹性」への挑戦
3. 省エネルギーの「可能性」への挑戦
4. 化石エネルギーの「環境性」への挑戦

 すなわち、日本のエネルギーの「ベスト・ミックス」は、この「四つの挑戦」を徹底的に行った結果、その「現実」を踏まえて決まるものであり、「希望的観測」や「楽観的願望」に基づいて決めるべきではないのです。

 そして、特に、ここで誤解してはならないのは、原子力エネルギーの「安全性」への挑戦、という意味です。

 なぜなら、この「原子力エネルギーの安全性」とは、先ほど述べたように、単に「原発の安全性」だけでなく、「核廃棄物の長期的安全性」をも含んだものであり、このことを明確に理解するべきでしょう。

「原発の安全性」の本質は「制度的安全性」

 そして、「原発の安全性」についても、それは、単に「堤防を高くしました」「電源を多重化しました」といった「技術的安全性」を確保するという意味だけでなく、「原発の安全性を審査する組織や制度が適切か」という「制度的安全性」をも含んだものであることを、深く理解すべきでしょう。

 なぜなら、今回の福島原発事故の真の原因は、国会事故調査委員会が「これは人災である」と指摘し、原子力安全・保安院のあり方に対して「規制当局は、電気事業者の『虜』となっていた」と指弾したように、「人的、組織的、制度的、文化的要因」こそが、真の原因だからです。

 すなわち、原子力エネルギーの「安全性」への挑戦とは、従来の原子力規制、原子力行政、原子力産業のあり方を、国民の信頼を得られるものに、根底から変えるということを意味しているのです。

 逆に言えば、これから「原発の技術的安全性」をどれほど高めても、この「原子力行政と原子力産業の制度的安全性」を高める努力を怠り、「核廃棄物の長期的安全性」を確保する努力を怠るかぎり、国民からの信頼を回復することは決してできず、結果として、原子力エネルギーは、我が国のエネルギー政策において、フェイドアウトしていかざるを得ないことを、政府は、理解されるべきでしょう。

なるほど。では、田坂教授は、その考え方に基づき、野田政権が進めた「原発ゼロ政策」について、どのような進言をされたのでしょうか?

田坂:そのことについては、次回、詳しく述べたいと思います。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2013年03月21日 11:29

小動物一匹であわや日本沈没!?\(゜ロ\;)(;/ロ゜)/

■福島第1原発停電:小動物の感電が原因か

 福島第1原発で停電が起き、使用済み核燃料プールの冷却装置など9設備が停止した問題で、東京電力は20日、各設備に電力を分配する仮設配電盤の一部に焦げた跡があり、真下にネズミのような小動物の死骸が見つかったと発表した。小動物が高電圧部分に接触、感電してショートし、停電した可能性があるとみて調べている。

 仮設配電盤は、金属製の容器(幅5.7メートル、高さ2.3メートル、奥行き1.8メートル)に収められ、容器ごと屋外のトラックの荷台に載せられている。作業員が容器の側面の扉を開けて中を確認したところ、電圧6.9キロボルトの端子付近の内壁にすすが付き、真下に体長15センチほどの小動物が死んでいた。周囲には飛散した体毛もあった。

 仮設配電盤のケーブルは半開きの扉を通って外部とつながっている。雨が入らないように隙間(すきま)をシートで覆っているが、尾野昌之原子力・立地本部長代理は「隙間から小動物が入り込んだ可能性は否定できない。配電盤が屋内にあれば容易に入り込まないはず」と話した。

 停電は18日午後6時57分に発生。東電によると、1、3、4号機の使用済み核燃料プールなど、停電の影響を受けたすべての設備は20日午前0時12分までに全面復旧した。【比嘉洋、岡田英】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2013年03月20日 21:21

結末は自明の茶番劇。。。

■米 TPPは関税撤廃が原則と強調

アメリカ通商代表部のマランティス代表代行は19日、議会で証言し、TPP=環太平洋パートナーシップ協定について、すべての品目の関税撤廃を目指す交渉の原則を改めて強調するとともに、日本の交渉参加に向けて懸念となっている自動車や保険部門の扱いについて協議を続けていく考えを示しました。

アメリカ通商代表部のマランティス代表代行は19日、議会上院でオバマ政権の通商政策について証言しました。

この中で、議員からは日本のTPP交渉への参加表明を評価する意見が出た一方で、日本が米などの農業分野で関税撤廃の例外を求めていることへの批判も相次ぎました。

これについてマランティス代表代行は、「TPPはすべての関税を撤廃することを目標にした高い水準の協定だということを日本政府も理解している。通商代表部はアメリカの農業の利益につながるよう、議会とともに真剣に対応していく」と述べ、すべての品目の関税撤廃を目指す原則を改めて強調しました。

また、アメリカ側は、日本の交渉参加への同意に向け、自動車や保険部門を残された課題として挙げ、日本向けの自動車輸出を増やす対策などの事前協議を続けています。

マランティス代表代行は、「自動車や保険部門には懸念を持っており、日本との話し合いは前進しているが、協議を続けていく」と述べ、日本と詰めの調整を続けていく考えを示しました。

[NHK NEWS WEB]


■TPP=環太平洋経済連携協定への日本の交渉参加を巡り、アメリカの議員から「日本は本当に市場を開放する気があるのか」といった懸念の声が多く上がっています。

 米・スタブノー上院議員:「アメリカで日本車が120台売れている間に、アメリカの車は日本で1台しか売れていない!」

 米通商代表部・マランティス代表代行:「日本との自動車を巡る問題は、長い歴史がある。オバマ大統領にとっても重大な問題だ」

 19日に開かれたアメリカ上院金融委員会で、自動車産業が集まるミシガン州選出のスタブノー議員は、日本は輸出を増やすために「為替操作で円安に誘導している」と厳しく批判しました。ほかの議員からも、農業や保険の市場開放に関する懸念が相次ぎました。一方、交渉を担当するUSTR=アメリカ通商代表部は、さまざまな懸念の解決に向けて「日本と協議を続けている」と繰り返し説明しました。

[テレ朝 NEWS]

Posted by nob : 2013年03月20日 14:40

すぐに弾けるプチバブル。。。

■TPP参加で成長が期待される企業群

 安倍首相は3月15日、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉参加を正式表明した。TPP参加となれば日本のマクロ経済面のプラス・マイナス効果が注目される。当欄ではミクロ面の関連企業群を探る。

日本政府がTPPへの交渉参加を正式表明

 安倍首相はTPP交渉参加を正式表明した当日に、マクロ面の経済効果の政府統一試算も発表した。それによるとプラスとマイナスの効果を総合して、実質国内総生産(GDP)を3.2兆円(0.66%)押し上げる効果がある、としている。

 プラスの効果は、日本の関税撤廃で安い農産品などの輸入が増えることによる「消費の拡大効果」が3兆円(0.61%)と最も大きく、次いで関税撤廃による日本の工業品などの「輸出増」の効果が2.6兆円(0.55%)、「日本への投資拡大」などの効果が0.5兆円(0.09%)あるとみている。マイナスの効果は、「安い農産品などの流入」が国内の農林水産業に与える打撃を2.9兆円(0.6%)と見積もっている。

TPPは日本を含む12か国で交渉へ

 TPPは、環太平洋地域の国々による経済の自由化を目的とした多角的な経済連携協定 (EPA) である。2006年5月28日にシンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4か国で発効した後に、2010年3月にはその4カ国に加えて米国、豪州、ペルー、ベトナムの8カ国で交渉が開始された。その後マレーシア、メキシコ及びカナダが交渉に参加し、現在は11カ国で、非関税分野や新しい貿易課題を含む包括的な協定として交渉が行われている。

 今回、日本が交渉参加を正式表明したことにより、早ければ今年6月ごろ、遅くとも10月ごろには日本を含む12か国での交渉が開始されることになろう。
TPPは高い水準の自由化を求める

 TPPの基本的な考え方として、まず「高い水準の自由化」が挙げられる。アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)に向けた道筋の中で実際に交渉中のものであり、環太平洋地域における高い水準の自由化が目標になる。物品市場アクセスの交渉対象については、全ての品目を自由化交渉の対象としてテーブルに乗せなければいけないとされているが、最終的な関税撤廃の原則については定かではなく、微妙な、あるいは問題となりそうな品目の扱いは交渉分野全体のパッケージの中で決まるとされる。

 もうひとつは「非関税分野や新しい分野を含む包括的な協定」を目指していることである。物品市場アクセス(物品の関税の撤廃・削減)やサービス貿易のみではなく、非関税分野(投資、競争、知的財産、政府調達等)のルール作りのほか、新しい分野(環境、労働「分野横断的事項」等)を含む包括的協定として交渉される。


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TPP参加で成長が期待される主な企業群

 日本の交渉参加が承認され関税撤廃などの協定締結となれば、日本の輸出企業には相手国の関税撤廃による製品・サービスの価格競争力アップ、日本の輸入企業には日本の関税撤廃による原材料費の減少などのメリットが期待されよう。

■自動車関連■

 トラックや二輪車、ベアリング(軸受け)などは米国を筆頭に交渉参加国の輸入関税が比較的高いとされる。関税引き下げによる日本製品の競争力拡大に期待。

 <トヨタ自動車>…日本を代表する自動車メーカー。グループで軽自動車からトラックまで幅広くラインアップ。

 <いすゞ自動車>…小型トラックやピックアップトラックに強み。トラックや二輪車、ベアリング(軸受け)などは米国を筆頭に交渉参加国の輸入関税が比較的高いとされる。

 <富士重工業>…北米市場で高性能車の販売拡大に期待。

■原材料価格・製品コストの低下関連■

 日本の輸入関税引き下げにより、農産物では食材コストの低下が見込まれる。衣料品などの製造を東南アジアで行い、日本に輸入する小売業も恩恵を享受する。

 <日本マクドナルドホールディングス>…小麦や食肉などの日本における関税低下・撤廃により、食材コストの低下につながると期待。

 <ゼンショーホールディングス>…外食大手で、牛丼の「すき家」のほか、「ココス」「ビッグボーイ」を展開。牛肉は豪州産が主力。

 <ファーストリテイリング>…アパレル製造業/小売業の代表格。アジアに生産拠点を展開。

■農業競争力の強化関連■

 コメなど一部農産品などは関税撤廃の例外になるとの見方もある一方で、輸入農産物との競争激化に伴い国内農業は政府支援の下で農地集約化や、企業による農業参入が進む可能性もある。

 <井関農機>…農業機械の大手。大型トラクターやコンバインが好調。輸入農産物との競争激化に伴い国内農業市場の活性化が進む可能性があろう。

 <クボタ>…農業機械の国内最大手。建設機械や鋳鉄管も手掛けている。

 <丸紅>…大手総合商社の一角で、穀物の取り扱いに強みを有する。TPP交渉国間における貿易量の拡大も追い風に。

■その他■

 TTP交渉国間における貿易量の拡大で、荷動きの活発化が見込まれる。国内外における金融や医療、メディアなどの各種サービスの自由化が進もう。

 <日本郵船>…海運大手で、海運売上高国内首位。足元では自動車船が復調。貿易量の拡大で、荷動きの活発化が見込まれる。

 <ジップヘルスヘルスケアホールディングス>…海外における病院の新設・移転、手術室の設営サービスなどを開始。

鈴木東陽(すずき・とうよう) 日本証券アナリスト協会検定会員。証券専門紙や経済誌、三洋経済研究所、いちよし経済研究所などを経て、現在、いちよし証券シニアアナリストとして、投資セミナーや経済講演などに従事。

[読売新聞]

Posted by nob : 2013年03月20日 10:42

状況も体質もほとんど変わっていない、、、核廃棄物取り出しが完了するまでに再度の大きな地震が起きないことを祈るのみ。。。

■福島原発停電 拭い難い不安と不信残る

 東京電力福島第1原発で18日に停電が起こり、1、3、4号機の使用済み燃料プール代替冷却システムなどが停止した。

 完全復旧に向けて懸命な作業が続けられた。今回の事態は、事故から2年が経過した現在も福島第1原発が不安定な状態であることを思い知らせ、国民の間に横たわる原発への不安感と東電への不信感を、拭い難いものにした印象がある。

 停電後も、原子炉内の燃料が溶け落ちた1〜3号機の原子炉への注水は維持できて、周辺のモニタリングポストの放射線量に目立った変化は見られなかったという。

 しかし、1〜4号機の使用済み燃料プールには3千体以上の燃料が残っているほか、冷却システム復旧のめどが立った共用プールにも燃料6377体が保管されており、停電が長引けば深刻な事態に発展することも想定された。

 冷却システムの停止で、13・9〜25度だった4号機などのプールの水温は徐々に上昇したことが確認されたという。保安規定上の管理温度の上限は65度とされているが、最も水温が高い4号機では、早ければ4日余りで上限に達する危険性もあったのだ。

 停電の原因について、東電は仮設の配電盤に不具合が生じた可能性があると説明している。早急に究明して説明責任を果たし、再発防止に全力を挙げる必要がある。

 廃炉に向け、4号機の燃料プールからは今秋にも燃料取り出し作業が始まる予定だっただけに、今回の事態は廃炉への道のりの厳しさをあらためて示した形だ。

 東電や政府は、東電や原発に対する国民の信頼が根本から揺らいでいることを肝に銘じるべきだ。

 東電をめぐっては、国会が設置した事故調査委員会に対して原発事故発生当時に事実と違う説明をし、事故調による現地調査を断念させた経緯があったことも最近分かり、隠蔽(いんぺい)体質が問題になった。

 今回の停電についても、公表遅れを指摘する声もある。すぐに復旧するから公表しなくてもいい、といった甘い判断はなかったか。こういった不信感を払拭(ふっしょく)できなければ、徹底した安全対策も構築できまい。

 また同様なことが繰り返されるのか、不安はいつまで続くのか。今回の事態に、国民の多くがそう感じたのではないか。原発に依存することのリスクの大きさをもまた、再認識せざるを得ない。

[琉球新報]


■東電の体質変わらず 福島第1原発停電の3時間後に公表、謝罪もほとんどなく

 18日午後7時ごろに発生した東京電力福島第1原発の停電で、東京電力は問題発生から15時間以上経過した19日午前10時、東京都千代田区の東電本店でようやく1回目の会見を開いた。記者会見では地元住民などに対する謝罪の言葉はほとんどなく、淡々とした状況説明に終始。東日本大震災直後の事故対応のまずさが問題となった東電だが、その「体質」が変わっていないことを露呈した。

 不安が広がる地元住民などへの謝罪の言葉は、ほとんどなかった。午前10時から行われた1回目の会見。尾野昌之原子力・立地本部長代理は「まず、発生の状況ですが…」と切り出した。住民感情を考えても、まずは謝罪をするのが“常識”。だが、約2時間に及んだ会見終盤にやっと「ご心配をおかけして大変申し訳ない」と短く述べただけだった。

 さらに、午後4時30分から行われた2回目の会見でも、尾野氏は自らは謝罪を口にしなかった。報道陣から「午前の会見では一般の人たちへの反省、謝罪の言葉が一言ぐらいしかなかったが」と話が振られた後に「ご心配をおかけしていることには申し訳ないと思っております。現在、復旧に万全を尽くしておりまして、何とぞご理解いただきたい」と淡々と述べた。

 会見は停電状況をマスコミを通じて一般の人に知ってもらうためのもの。だが、1回目の会見で尾野氏が行った、停止した設備についての解説では、A4用紙に書かれた配線図をそのまま白板に貼り付けて使用。最前列の席からも見るのが難しいほど小さかったが、説明はそのまま続けられた。

 そもそも、今回の停電を東電が公表したのは、停電発生後3時間以上が経過した18日午後10時過ぎだった。「被害住民者への思いやり」や「迅速な情報開示ができていない」ことなど、原発事故直後に指摘されていた問題点を改善していないことが露呈。茂木敏充経済産業相(57)は19日の閣議後の記者会見で「事態をしっかり把握した上での発表だと思うが、こうしたものは早いほうがいい」と苦言を呈した。

 一方、復旧は順次進んだ。東電によると、停電で1、3、4号機の使用済み燃料プール代替冷却システムなど9つの設備が停止したが、そのうち8設備は19日夜までに復旧。燃料6377体が保管されている共用プールの冷却設備も、20日午前0時すぎに運転を再開した。停電の影響を受けた9設備は約29時間ぶりに全面復旧した。停電の原因については、全容が解明されていない。

[スポーツ報知]


■福島原発停電 事故は収束していない(3月20日社説)

 東京電力福島第1原発で18日夜、停電が発生し、1、3、4号機の使用済み燃料を保管するプールの冷却装置などが停止した。

 全面復旧までに1日以上かかった。

 冷却できないとプールの水が蒸発し、最悪の場合、過熱した使用済み燃料が溶融する恐れがある。

 最も水温が高い4号機では、4日程度で保安規定上の管理温度の上限である65度に達するという。

 東電は停電の原因を徹底的に究明し、再発防止に全力を尽くさなければならない。

 原因の特定に手間取るトラブルがいまだに発生するのは、事故から2年が経過しても、福島第1原発が極めて不安定な状態にあることを示している。

 事故は発生直後の危機的な状況を脱しただけで、依然収束していない。東電も政府も、このことをあらためて心に刻むべきだ。

 停電の公表は、発生から3時間後と遅れた。東電は事態を過小評価してはならない。迅速で正確な情報公開こそ信頼の前提である。

 使用済み燃料プールの冷却をめぐってはトラブルが頻発している。

 昨年6月も4号機のプールで約30時間にわたって機能が停止した。冷却設備自体に問題がないか、再点検が必要だ。

 事故当初、水素爆発で建屋が吹き飛んだ4号機では、プールの水がなくなって「空だき」状態となり、大量の放射性物質が飛散する大惨事も懸念された。

 その後、緊急の耐震補強が施されたとはいえ、建屋は傷んでおり、東日本大震災の余震も続いている。

 使用済み燃料の搬出が11月に開始される予定だが、水漏れや倒壊による冷却機能喪失の恐れは消えない。

 綱渡りのような収束作業が続いている現状を考えれば、政府は最悪の事態を想定し、被害の予測と対策を国民に示す責務がある。

 使用済み燃料の貯蔵についても根本的な見直しが求められる。

 第1原発の敷地内で、一部の使用済み燃料を保管していた空冷式の金属容器は震災時も無事だった。この手法は乾式貯蔵と呼ばれ、国際的には主流となっている。

 原子力規制委員会は原発の安全対策として、電力各社に乾式貯蔵への切り替えを指導するべきだ。

 事故には今なお不明な点が多く、炉心溶融を起こした原子炉内の状態も把握できていない。だからこそ、国会事故調査委員会は原因を解明する作業の続行を求めた。

 政府と東電はこの提言を実行し、事故から謙虚に教訓をくみ取る姿勢を忘れてはならない。

[北海道新聞]

Posted by nob : 2013年03月20日 08:28

言えてます。。。

■「気がきく」人がやっていること
能町光香

「この人、気がきいているな」と思わせる
サンキュー・メールの送り方

あなたは「気がきく」メールを
送ることができていますか?

 新社会人は、上司、先輩、同じ部署のメンバーなど、たくさんの人からさまざまなことを学びながら、「仕事」を覚えていきます。ですから、

「いつも教えてもらってばかりで申し訳ない」
「自分は一人では何もできなくって情けない」

というような気持ちを持たなくていいのです。

 それよりも、今はいろいろ教えてもらうことが多い時期であるとわりきって、「ありがとう」の気持ちを素直に伝えていくことを考えてみてはいかがでしょうか?

 誰にでもできること、それは、日々職場でお世話になっている人たちに、とびっきりの笑顔で「ありがとうございます」と素直に言葉で伝えることです。ときには、あなたの一言が、職場の風通しをよくすることもあります。とはいうものの、周りの人はみんな忙しそうにしているし、職場はとても静か。感謝の気持ちを伝えたいけれども、いつどんなときに、どんなふうに伝えればいいのかわからないと悩んでしまうこともあるかもしれません。

 どうすればいいのでしょうか?

サンキュー・メールを入れるなら
夜がいい?それとも朝がいい?

 まずは自分なりの「マイルール」を作りましょう。
 たとえば、私が企業で働いていたときのマイルールは次の2つです。

1. 相手と別れるときに、必ず「ありがとうございました」と言ってから別れる
2. 翌日の朝、始業時間15分前に、前日お世話になった人に、「サンキュー・メール」を送る

 たった2つのシンプルなマイルールです。

 よく、「なぜ、始業時間15分前に送るのですか」という質問を受けるのですが、理由は、朝の時間をお互いが気持ちよく過ごせるからです。朝出社してパソコンを立ち上げ、メールボックスを見たときに、一番上にあるサンキュー・メールがパっと目に飛び込んで来たら、相手は朝からうれしい気持ちのまま仕事をスタートさせることができます。

 なぜ、夜遅くのサンキュー・メールではダメなのか。それは、その後に送られてくるその他のいろいろなメールに混ざってしまい、埋もれてしまう可能性があるからです。

 また、サンキュー・メールを送るほうは、前の日にお世話になった人の顔を思い浮かべ、感謝の気持ちを伝えることから気持ちよく仕事をはじめることができるからです。

相手が喜ぶサンキュー・メール
3つのポイント

 では、相手が喜んでくれるサンキュー・メールとはどのようなものでしょうか。
 相手にとって負担にならず、気持ちよく読んでもらえるためのポイントは次の3つです。

 1 簡潔に
 2 自分の言葉で
 3 ちょっとしたプライベートのメッセージを添える

 1の「簡潔に」というのは、なるべくシンプルに、8~10行ぐらいにまとめて書くということです。感謝の気持ちを伝えたいあまり、ついダラダラと長く書いてしまいがちですが、長いメールをもらうと相手はメールを返さないといけない、という義務感にかられ、それが負担になってしまいます。

 2の「自分の言葉で」というのは、つたなくても自分の言葉で感謝の気持ちを伝えるということです。ビジネス文章の書き方のマネをした機械的なメールよりも、心のこもったメールのほうがうれしいものです。

 そして、3の「ちょっとしたプライベートのメッセージを添える」というのは、時間を一緒に過ごしたときの共通の話題を、プライベートメッセージとして添えること。より親近感がわいて、お互いの距離がグンと近くなります。

 相手が喜んでくれる、気のきいたサンキュー・メールを送りたいですね。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年03月19日 08:45

何者にもならず、何処にも属さず、何も遺さない、、、近しいスタイル私の自然発生的漂流生活もはや二十有余年。。。Vol.2

■僕らの時代のライフデザイン

全編からの抜粋

今、同時多発的に起きている「新しい生き方」とは?
もっと自由に生きるためのソーシャルキャピタル
山口揚平×米田智彦 対談【後編】

「好き」で生計を立て、自由に生きるために今最も必要なものとは何か。『なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?』の著者・山口揚平さんと、『僕らの時代のライフデザイン』の著者・米田智彦さんが語り合う、僕らがもっと自由に、もっと豊かに生きるためのソーシャルキャピタルとは。

お金で買えない価値を生む“聖域”が
日本全国に続々と出現中

米田智彦(よねだ・ともひこ) 1973年、福岡市生まれ。青山学院大学卒。研究機関、出版社、ITベンチャー勤務を経て独立。フリーの編集者・ディレクターとして出版からウェブ、ソーシャルメディアを使ったキャンペーン、イベント企画まで多岐にわたる企画・編集・執筆・プロデュースを行う。2011年の約1年間、家財と定住所を持たずに東京という“都市をシェア”しながら旅するように暮らす生活実験「ノマド・トーキョー」を敢行。

山口揚平 (やまぐち・ようへい)ブルーマーリンパートナーズ 代表取締役。早稲田大学政治経済学部卒。1999年より大手コンサルティング会社でM&Aに従事し、カネボウやダイエーなどの企業再生に携わった後、独立・起業した。企業の実態を可視化するサイト「シェアーズ」を運営し、証券会社や個人投資家に情報を提供、2010年に同事業を売却後、12年に買い戻した。現在は、コンサルティングなど複数の事業・会社を運営する傍ら、執筆・講演を行う。専門は貨幣論・情報化社会論。

米田:僕が最近強く思うのは、お金がなくても信用だけで生きていける人が本当にけっこうたくさんいるんだな、ということ。信用によってお金以外の価値を直接交換することで豊かさとかハッピー、生きがいなどを感じられるんですよね。

 そこに気づいた人が出てきたことが、ここ数年の一番の変化なんじゃないかな。そんなバカなと思う人も多いかもしれないけど、それはここ数十年の都市だけの常識で、日本は昔から貨幣以外の価値、信用が生む価値というのが生活にも商売にも深く関わっていたわけです。

山口:確かにそうですね。たとえば田舎に移住した友人を訪ねていくと、地元の人だけが知るうまい米とかうまい酒が出てくる。でもそれって、関係性や信頼がないと不可能なことじゃないですか。要するに、そういうものは金で買えない。そういう生活を毎日送っている彼らに接すると、大してお金は持っていないかもしれないけれど、全体の価値と信頼の総量、つまり可視化されていない豊かさの総量は十分に大きいなと思いますね。

米田:それがお金だけじゃないキャピタルなんですよね、きっと。言葉にすると、ソーシャル・キャピタルということになるんでしょうけど。

山口:そう思います。価値と価値を交換するという贈与経済の本質的な意味は、何かをあげて何かをもらうと、文脈が途切れず「流れる」ということなんですよ。そしてさらにまた、それを誰かにあげようとする。それが延々と続いていくんです。

米田:確かにお歳暮とかでもそうですけど、何かを贈るとお返ししなきゃいけないと思いますもんね。流しそうめんみたいに1回流れができれば、「贈り、贈られる」という関係性がずっと続いていく。その分、ご縁が深まるわけです。それって経済そのものですよね。

山口:本当にそう思います。僕は昨年12月、フェイスブック上に「Gift」というサービスを立ち上げたんですが、これは友だち同士で自由にモノや知識をシェアしたり、使わなくなったものを無償であげたり貸したりできるというもの。

 たとえば引っ越しのときに要らなくなったベッドを“出品”すると、それを欲しいという人から連絡がくるんです。そこで繰り広げられるやり取りが、すごく面白いんですよね。ちなみに僕は自宅の空いている部屋も無償で貸し出しています。ちょうど今、ベルギーから友だちが来て、泊まっていますよ(笑)。

米田:ぼくも2011年1月から1年間、家もオフォスも持たずにトランク1つで東京を旅するように暮らす「ノマド・トーキョー」という生活実験型プロジェクトをやったとき、自分の持っているものを何かあげる代わりに、その人の家に3泊4日させてもらったりしましたね。

 お金を払って泊まるんだったら簡単なんです。でもそれじゃ結局、その人と仲良くなれないまま、お金の関係だけで終わってしまう。お金を使わずに初めて会った人のところに泊まり、コミュニケーションをとりながらどうやって今までゼロだった関係を一夜にして築くか、というところに面白さがあったんです。

山口:お金で何かを買うとそこで文脈が断絶するけれど、価値を交換することで関係が強まり、深まるんですよね。

米田:フィールドワークを通して、資本主義が入り込めない、お金で買えない価値みたいなものを生み出す場所、つまりアジール(聖域)みたいなものが日本中にポコポコ同時多発的に登場しているなと気づきました。その価値というのは、資本主義の論理からすると全然儲かってないし、むしろ貧困化じゃないかとか、甘いとか青臭いっていう論で片づけられるのかもしれないけど、僕はそこにすごく魅力を感じていて。もしかしたら今の20代とか若い世代が、そこで新しくブレークスルーする可能性があるんじゃないかなと期待しているんです。

 そのためにも、これから実践のなかで、みんなで試行錯誤を重ねていく必要があると思いますね。ここ数十年で隣の家から僕らは醤油も借りられない極端な貨幣でしかすべてを交換できない生活を送って来たわけだけど、少しそういう部分に戻っていくような気もしています。

「お金」は豊かさを構成する
パラメーターの1つにすぎない

山口:僕はお金を絶対的な存在ではなく、豊かさのなかのパーツの1つにすぎないと考えているんです。今まではお金しか数値化されていなかったから、それを絶対的な拠り所とするしかなかった面もあるけれど。

米田:豊かさ全体だってブータンで話題になったGNH(国民総幸福度)じゃないけども、最近は可視化されつつありますよね。たとえばフェイスブックの「友達」の人数などもいい例かもしれません。国民総幸福度じゃなくて、「個人総幸福度」みたいな指標があってもいいんじゃないか。これは経済的な豊さを否定するという単純な話じゃない。お金が必要なのは当たり前だけど、それだけを求めて他を否定するんじゃなくて、もっと総合的な自分の人生を考えるという指標ですね。僕は新刊『僕らの時代のライフデザイン』の中で「自・職・住」の三位一体のバランス、ということを書いたんだけど。そこにはお金も心身の健康も働くこと、住むこともすべて入っていて、すべてつながっている。

山口:そうですね。愛があふれている状況とか親密な関係とか、豊かさを構成する各パラメーターが今後もっと可視化されて計量化されるようになってくれば、お金はますます相対的な存在になる。ドラクエでいうところの、「攻撃力」「守備力」「すばやさ」「運のよさ」とかいうのと同じように、各パラメーターが個人にとってパラレルに存在する状況になっていく気がしますね。

米田:なるほど。でも、ある個人において「お金」が10でも「健康」が0だと、どうなんだろう?それでは全体としての幸福度はあまり上がりませんよね。また、お金っていうものも現実的には一番便利なものだから、やっぱり0というわけにはいかない。どのパラメーターもそこそこの数字じゃないと、結局は幸福や豊かさから遠ざかってしまうんじゃないでしょうか。

 ただ、パラメーターに偏りのある個人でも1つだけ幸福度を上げる方法がある。攻撃力が10で防御力が0の人でも、治癒力の高い人がパーティーに入れば補えるのかもしれないんです。つまり、社会の形成の仕方とかコミュニティのあり方が今後どう変わっていくかで、個人の豊かさの有り様も影響を受けるんじゃないかなと考えていて。

山口:僕もコミュニティは重要だと思いますね。新たな関係が作られたり、その関係が外れて別の関係が作られたりすることが無数に行われるのが、生物界の本来あるべき正しい姿だから。もちろんそれは、ガシッとつながって身動きが取れなくなるような地縁社会ではなく、自分で主体的につながっていくコミュニティを指すんですけれど。

米田:「移動できる」とか「往復できる」ということが大切ですよね。たくさんのコミュニティとつながっていると、1つのところに依存しなくていいし、依存されなくてもいい。だからバランスもとれるんです。

山口:昔の電話交換師みたいな世界を、自分のなかで再現すればいいんですよ。つまり、さまざまなコミュニティポートフォリオを持って、そこのなかで自由につながったり、外れたりすることができることがこれからは重要なんじゃないかなと思う。

米田:住まいについても、子どもができたら海外に移住して、育ったら日本に戻ってくるというような多拠点でも全然いい。固定化されない流動的なコミュニティや住まいが必要になっていると思いますね。それは決して立脚点がないということじゃなく、同時並行でいろんなことが進んでいくだけ。自分にとっては、ある時点ではどれも大切だし、どれも外せないわけですから。そのなかで自分に足りない部分を誰かに補ってもらったり、許してもらったりすることが、たぶんお金に換算できない幸福度につながるんでしょうね。

山口:米田さんが本にも書いていらっしゃった、「何をやっているかわからない人」というのが、その1つの形ですよね。しかも今はそれが、ある種ブランドになるわけです。

米田:そう、ブラックボックスみたいなもので、そこに投げると何が出てくるかわからないけれど、でも何かやってくれそうだ、と思われる人。山口さんもやっぱり、ブラックボックスみたいな人ですよね。良い意味で何をやってるかよくわからない(笑)。僕も出版からソーシャルメディア、プロダクトの開発まで、いろんなことを相談される。それで、自分が面白そうだなと思ったらとりあえずやってみる。関わってみる。最初はお金にならなくても、どこかで仕事につながっていくし、最終的には仕事にしていくんです。

 今は情報ツールは溢れているけど、ただじっとしていても何かを得ることはできない。でも、何かを入力すれば、必ず出力はある、みたいな。だから、自分がからまずはアクションを起こす。そして、差し出す、贈ること。その積み上げがその人の信用につながっていくし、総合的な実力とし認められ、評価につながっていくと思います。

時間とエネルギーの投資が
数年後のソーシャルキャピタルを生む

山口:僕の仕事の1つは、アーティストとかヨガのインストラクターとか劇団を運営している人とか、そうやって好きなことをやっている人たちがちゃんと生活していけるよう、マネタイズかキャピタライズする手伝いをすること。うまくいけば2年か3年先、出資したプロジェクトから資本を引き上げるときにお金になったりするんです。でももしかしたら、1円にもならないかもしれない(笑)。

米田:でも、お金にならないからといって、そのプロジェクトに意味がないかっていったら、そうじゃないですよね?

山口:まったくないですね。最初にお話ししたように、僕自身30歳までは、食えるなかでどう好きなことをやるかばかりを考えていたけれど、今は逆。好きなことをまずやって、そのなかでどうやって食っていくか、頭を使って小細工を考える(笑)。お金っていうのは、あくまでもガソリンなんです。「ガソリンがないからどうしよう」と思うことはあっても、儲からないから価値がないとは考えない。

米田:これは直感としかいいようがないんだけれど、僕もライフワーク、つまり直接的にお金にならない自分の中の表現活動みたいなことが、必ず未来に対しての何らかのヒントになっている気がするんですよね。

「ノマド・トーキョー」だってそう。あれは別に仕事じゃなく僕が勝手にやった実験プロジェクトだったわけですが、いつの間にかそこから派生して、いろんな面白い仕事が舞い込んでくるようになったんです。今まで出会えなかったような人から連絡をもらえることもあるし、話を聞きたいと言われることもある。こうやって働き方や生き方についての本を書いたり、メディアやトークでしゃべるなんてことも全然想像していなかったし、ましてや山口さんみたいなコンサル業界で生きてきた人と対談するなんて、2~3年前には考えてもみなかった(笑)。

 今の流行を追いかけるのではなくて、自分のなかでもっとも切実なことって何だろうと内観して見つめてみて、一番プライオリティの高いことに時間とエネルギーの投資をすると、それがお金になるかどうかは別として、2~3年後に必ずソーシャルキャピタルのリターンがあると実感していますね。でも、こういうことも逆算してやってきたんじゃなくて、やっぱりやりながら考えて、柔軟に方向転換しながらだんだんとわかってきたことなんです。

山口:それを長く続けている間に、“勝ちパターン”ができてきますよね。こうやって自分の好きなことをやっていれば、こういう形でかえってくるな、と。するとますますある程度の安心感を持って、よくわかんないものにも手を出せるようになる(笑)。

米田:確かにそう思います。僕の場合、体感としては2年周期ぐらいですかね。それくらいで世の中も変わっていくから。特に3.11以降の2年間って、すべてのものが大きく変化しましたよね。2年前は新しい生き方とか働き方にこれだけ注目が集まるとは、僕も思っていなかった。だからこそ、今何かを発信する意味があるとすごく感じています。ただドラクエ的に言うと、お金とか資本を直接的に生み出す力は僕には1とか2くらいしかないので、そこは誰かと組んでパーティーを作ったほうがいいかもしれない(笑)。

山口:いや、でもね、好きなことをやるためにどうやって自分でマネタイズやキャピタライズするのかという知識やリテラシーに関しては、もっと流行るべきだと僕は思っているんですよ。なぜなら流行ることによって、みんながますます自由に生きられる社会になっていくわけだから。あるいはマネタイズやキャピタライズ自体を自分に替わってうまくやってくれる、プラットフォームビジネスみたいなものが生まれてくるのかもしれないよね。

米田:その可能性は十分にありますね。自分でできないことは専門家を見つけてきて、頼むとか。

山口:それに伴ってお金以外のコミュニケーションツール、たとえば「助けて」と声に出す勇気を持つにはどうすればいいかとか、人と打ち解けるにはどう微笑めばいいかとか、感謝の気持ちをどう伝えるかとか、そういうリテラシーも知るべきだと思う。

 旅行も体験型ツーリズムに変わっているじゃないですか。面白い人に会って、田舎の農家でおにぎりをもらえるかどうかっていうのが旅の醍醐味になっているでしょう?仕事だけでなく、人生を楽しむため全般に、ちゃんとコミュニケーションできる力が不可欠になっているんです。近い将来、そういう知識や技術を学べるカリキュラムみたいなものや、体系化して言語化した本が出てくるような気がしますね。

米田:それは近々絶対に必要になるでしょうね。コミュニケーション能力って単にものを売る営業力という面だけじゃない。関係性を生み出す能力なんだと思います。今日は興味深い話ができて本当によかったです。ありがとうございました。(談)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年03月19日 08:30

過度な経済成長の深刻な弊害。。。

■韓国 高齢貧困層は45%で日本の約2倍、自殺率は大幅に高い

 日本を常にお手本にしてきた韓国。だが、彼らが直面する高齢化は、日本を上回るスピードで進行しており、お手本がない。解決策を見つけられないまま、時限爆弾が炸裂しようとしている。韓国の現状について、ジャーナリストの富坂聰氏が解説する。

 * * *

 韓国の高齢化問題が深刻だ。出生率は2005年に1.08まで落ち込み、その後少し持ち直したものの、1.23(2010年)と同年の日本の1.39より深刻だ。2018年には早くも総人口がピークアウトすると予測されている。

 ウォン安局面ではサムスンやLGの好調が伝えられてきた韓国経済だが、企業は栄えても国民は疲弊している。韓国の定年は55歳だが、実際には40代で退職を余儀なくされるケースも多い。子供の教育に莫大な費用をかける国で貯蓄もままならず、子供が社会人になる頃には親は職を失い、老後の蓄えもないのが現実だ。

 社会保障制度も未熟である。「先成長後分配」を掲げ、国家の経済的発展を最優先してきたツケが回ってきている。

 年金制度が整備され、「国民皆年金」となったのはなんと1999年だ。歴史が浅いため年金受給資格を得られる人は少ない。ほとんどの人が減額支給される。

 年金に頼れないため、高齢者は働き続けるしかないが、企業に再雇用されるのは一部のエリート知識人だけで、多くは再就職が困難なため、自営業や単純労働または農業でなんとか生計を立てている。

 そこに追い討ちをかけるのが、韓国市場の独特な独占・寡占状態だ。アジア金融危機の際に、政府主導で1業種1社または2社に絞り込んだため、ほとんど価格競争が起きない。市場が小さすぎて海外からの参入もない。だからLG製の液晶テレビは日本より韓国国内で売られている価格のほうが高いという逆転現象が起きる。国民を犠牲にして国や企業が繁栄するそのようなモデルは限界に達しつつある。

 2009年に高齢者のうち貧困層(*注)に属する割合は45%で、日本の22%、アメリカの24%の約2倍となった。65歳以上の高齢者の自殺率は10万人当たり81.9人で、日本(17.9人)、アメリカ(14.5人)をはるかに上回る。原因のひとつに生活苦が挙げられている。だが、社会保障費を増やすことは難しい。

 国会予算政策処が昨年発表した「長期財政展望報告書」は、2060年に政府債務がGDPの218%に達すると警告した。これでも、現状の社会保障制度のままで福祉を充実させないことを前提に試算している。しかも韓国国債の多くはドル建てであり、ウォン安になれば金利の支払いだけで国家財政を破綻させる破壊力を持っている。

【*注】全人口の可処分所得の中央値(数値を大きさ順に並べた場合に真ん中にくる値)の50%以下になる人

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2013年03月18日 06:47

カネ(=悪縁)はいずれ尽きる。。。

■暴力団に「借り」を作った
島田紳助の本当の代償
溝口 敦 (みぞぐち・あつし)  ノンフィクション作家、ジャーナリスト

島田紳助氏は10数年前、テレビでの発言を右翼に咎められ、テレビ局に街宣車を集中される攻撃を受けた。耳をふさいで知らぬ振りはできない。大音量の糾弾は現に局の業務を妨げている。営業妨害として警察に取締りを要請すれば、右翼の神経をさらに逆なでするようで、怖い。

 紳助氏はこのとき、芸能界から引退しようかとまで思い悩んだという。たまたま元ボクシング世界チャンピオン、渡辺二郎氏(07年に恐喝未遂で起訴、上告中)が山口組系の有力組織である山健組系(当時)極心連合会の橋本弘文会長を紹介し、橋本会長が右翼と交渉して攻撃は止んだ。これにより紳助氏は橋本会長に深く感謝し、以後、心服するようになった――。

相場1000万円以上の礼金が
無料だった理由

 紳助氏と橋本会長を結んだきっかけは右翼の攻撃だったようだが、現在、右翼の大半は暴力団系である。暴力団が右翼を別働隊として使うことはもちろん可能だし、現に暴力団がこうした「分身の術」を使ってターゲットとする企業や個人を困惑させ、その後自ら登場して騒ぎを丸く納め、礼金を取るマッチポンプも行われている。

 右翼に街宣活動から手を引かせるにはカネがかかる。右翼としても隊員や街宣車を動員し、人件費やビラ代など経費を掛けている。両者の間に立つ調停者は右翼にしかるべきカネを払って攻撃を止めてもらう。右翼がタダで矛を収めることはまずあり得ない。調停してくれるよう依頼する者は右翼の街宣中止代と、調停者への礼金を合わせて支払わなければならない。相場は1000万円以上と見られる。

 紳助氏の記者会見によれば、調停に当たった橋本会長は紳助氏にカネを要求せず、二人の間にいっさいカネの支払いはなかったという。通常はあり得ないことだが、無料の例は必ずしも皆無ではない。調停者の暴力団が依頼者の将来を見込み、貸し借り関係の「貸し」に回りたいときだ。紳助氏の場合はこれだったかもしれないが、彼は橋本会長に大きな「借り」ができた。

「俺のケツ持ちを誰と思ってるんや」

 暴力団の用語に「ケツ持ち」がある。特定の人間がトラブルに見舞われれば、組員が前面に出て対処するといったニュアンスであり、よくいえば「後見人」とでもなろうか。

 紳助氏は頭に血が上って凄むとき、「俺のケツ持ちを誰と思ってるんや。極心連合会の橋本会長やぞ」と怒鳴り、恫喝した。事情を知らない者は、彼のバックは山口組系の極心連合会か、と一瞬怯む。つまり紳助氏は橋本会長から借りができたことを気に病まず、むしろ継続的に庇護者になってくれたと受け取った節がある。

 総じて紳助氏は切れやすく、04年10月には大阪・大淀南の朝日放送社内で吉本興業の女性社員を殴打し、加療1週間を要する頭部外傷や頸椎捻挫、左上肢と背部の打撲傷害を負わせた。女性社員はその後長くPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症し、ついに退職するハメに陥った。紳助氏を民事裁判で訴えもした。

 紳助氏は単に暴力団幹部の庇護を受けているだけでなく、彼自身が暴力的で、一般人と何度もトラブルを起こしている。生来、暴力的な性向を持っているのかもしれない。

 橋本会長は山口組の出世階段を順調に上っていった。76年に山健組に加盟したのだが、89年山健組の渡辺芳則組長が山口組の五代目組長に上ると、次の山健組組長の座は桑田兼吉に譲られた。橋本会長は桑田組長の下でナンバー2である若頭に抜擢され、桑田組長が拳銃の共同所持で裁判を抱えるころには組長代行に上っていた。

 渡辺五代目組長の地位が司忍若頭(現山口組六代目組長)により脅かされ始めた05年4月には山健組から山口組の直系組長に引き上げられ、しかも同年6月には若頭補佐に任じられた。橋本会長は押しも押されもしない山口組の大幹部にのし上がったのだ。

 山口組は日本の暴力団組員の半数を占めるほど多数派であり、その若頭補佐といえば、組内で五指に入る。紳助氏の「ケツ持ち」はあれよあれよという間に出世を遂げ、紳助氏はこうも強力な後ろ盾なら「向かうところ敵なし」と思ったにちがいない。

芸能人としての生活か、交際の継続か

 元ボクサーの渡辺二郎氏は極心連合会で相談役の肩書きを持っているとされる。彼との間のメールが今回問題にされた。

 大阪府警は07年6月、渡辺氏を詐欺恐喝容疑で逮捕した際、渡辺氏の携帯電話を押収した。おそらく05年に携帯電話を買い換えたのだろう。押収した携帯には05年6月から07年6月までの間、紳助氏と交わしたメール106通が保存されていた。これが証拠となり、紳助氏が渡辺二郎氏を介して、いかに橋本会長に心酔し、深く交際していたか、如実に示すことになった。

 他方、橋本会長も05年6月競売入札妨害容疑で大阪府警に逮捕され、06年3月にも詐欺未遂容疑で逮捕された。会長宅の家宅捜索も併行され、橋本会長とのツーショット写真や紳助氏直筆の礼状なども押収されたようだ。橋本会長が逮捕された際、紳助氏は「会長心配です! ほんま警察むかつきますね!」などとのメールを渡辺氏に送っている。

 メールについては大阪府警捜査四課が解析、調査し、報告書にまとめている。検察側がこの報告書を裁判所に提出したため、府警ルートか弁護士ルートでメールが流出したと推測されている。

 吉本興業もメールを入手し、その重大性に気づいた。メールを突きつけられれば、紳助氏と橋本会長との交際を否定できない。それで紳助氏に事情聴取したわけだが、紳助氏は橋本会長との交際を否定せず、それが問題になるなら、芸能界を引退すると言い切ったと推測される。

 吉本興業にすれば、できるなら紳助氏に交際を否定してもらいたかったはずだが、紳助氏は情報はウソだと否定しなかった。せめて「今後は橋本会長との交際を断つ」ぐらいは言ってほしかっただろうが、それも紳助氏は拒否した。これにより紳助氏を謹慎処分にしてほとぼりの冷めるのを待ち、芸能界に復帰させるルートは断たれた。

引退後の行く末は・・・

 紳助氏は極心連合会・橋本会長と絶交するとは約束できなかった。10数年前の街宣車騒ぎのとき、丸く納めてくれたのが橋本会長である。紳助氏は「大恩ある橋本会長に手のひら返しはできない」と判断したのだろうが、もう一つ恐怖心も働いたはずだ。

 絶交を宣言すれば、橋本会長が間違いなく怒る。今まで庇護してくれた人間が紳助氏の態度の急変に「汚い野郎だ」と、敵に変わりかねない。このことがなにより紳助氏には恐ろしかったはずだ。

 つまり紳助氏は芸能人としての生活を取るか、橋本会長との交際の継続を取るか、2つに1つの岐路に立たされた。結果として選んだのが芸能界引退であり、一般人として心置きなく橋本会長と交際を続ける道である。

 幸か不幸か紳助氏には40億とも伝えられる資産があり、飲食店の経営など事業家としても成功している。紳助氏が結果として交際の継続を望んだ以上、橋本会長は手厚く紳助氏を遇するにちがいない。渡部二郎氏と同じく極心連合会の相談役に据えるかもしれないし、客分として迎えるかもしれない。

 極心連合会は山口組の直系組の中でも有力組だが、今はどの組も経済的に詰まっている。紳助氏はすでに芸能人ではなく、極心連合会に理解を示す事業家でしかない。極心連合会が紳助氏からカネを融通してもらうことを遠慮する理由はない。まして紳助氏には大きな貸しがあるのだ。

 紳助氏が強調するように橋本会長が善意の人であっても、暴力団経済は、食える者は食うという弱肉強食の論理で動いている。紳助氏がカネを握るかぎり暴力団社会で大事にされるだろうが、カネがなくなれば価値はゼロである。紳助氏は暴力団社会にかなり親近感を持っているらしいが、悲しいかな、彼直属の暴力要員を持たない。暴力団の内側に入ったからには理不尽な要求をはねのけられるのは暴力しかなく、その意味で彼は非力である。大阪府警に助けを求めても、「むかつく」といわれた府警が紳助氏に味方するはずもないのだ。

[WEDGE Infinity]

Posted by nob : 2013年03月16日 12:17

最後の安定業種?パチンコ業界すらも先細り、、、それでも痩せても枯れてもだけれど。。。

■先細りに焦るパチンコ業界
なりふり構わぬ異業種荒らし

2000年代前半には約30兆円の市場規模を誇ったパチンコ業界だが、
相次ぐ規制強化に若者のパチンコ離れも加わり、20兆円を下回るまでに凋落した。
生き残りのために仕掛ける積極的な行動が、軋轢(あつれき)を生んでいる。

 真の狙いは約230万人の“小金持ち”名簿─。

 昨年11月、東証1部上場のパチンコメーカー・平和の傘下でゴルフ場運営会社2位のPGMホールディングスが、同じくゴルフ場運営会社最大手のアコーディア・ゴルフに敵対的買収を仕掛けた。

 ゴルフといえば、サラリーマン時代にゴルフ接待が必須であった団塊世代の象徴の一つだ。買収に成功すれば約130のゴルフ場に加え、今後の収益源としてターゲットにしている団塊世代を中心とした約230万人の“小金持ち”名簿が手に入ったが、必死の抵抗を試みたアコーディアが、配当金の大幅増配を打ち出したことなどにより、今年1月、不成立に終わった。

 様々な業界が“小金持ち”の多い団塊マネーを獲得すべく動き出しているが、最も派手な動きをしているのがパチンコ業界ではなかろうか。この動きは「団塊の世代をパチンコホールに呼び込もう!」という生易しいものではない。「パチンコ事業以外で団塊マネーを取り込み、それを収益の柱にする」という方針の下、相手の嫌がる敵対的買収などの行動も辞さない。

 なにゆえに軋轢を生じさせてまで異業種への進出を試みるのか。それは、パチンコ業界の市場規模縮小と関係がある。

3分の2に減った市場規模

 警察庁が毎年公表している「ぱちんこ屋等営業所数及び遊技機別備付台数」によると、2011年12月末のパチンコホール営業所数は、前年の1万 2479店から156店減少し、1万2323店となった。1995年の1万8244店をピークに、16年連続で前年比減少となっている。近年の推移を見れば、07年12月末時点の前年比1089店減少が最大で、それ以降、年々減少幅は縮小しているものの、減っていることには変わりない。

 12年末の店舗数も、毎月加盟店の調査を行っている全日本遊技事業協同組合連合会によれば減少する見通しとなっている。この数値は都道府県公安委員会における許可数を示しており、休業・開業準備中の店舗も含まれるため、実際に営業している店舗はさらに少なくなる。業界では、通常営業中の店舗は全国で1万1000店を割り込んでいるとの見立てもある。

 2000年代前半まで約30兆円の市場規模を誇ったパチンコ業界であるが、04年以降パチンコと関わりの深い法律の規制強化が打撃となり、現在では20兆円を下回る規模まで凋落している。パチンコホールの店舗数推移だけ見ても、そのことが裏付けられている。

“コンプガチャ”もライバルに

 「“飲む、打つ、買う”という言葉は、もはや死語。最近の若い世代の動向を見るとギャンブルをする割合が減ってきたのではないでしょうか」都内でパチンコホールを経営する店長はそう嘆く。確かに、公営ギャンブルを運営する日本中央競馬会(JRA)を見ても、12年、15年ぶりに売上高が前年を上回ったが、11年までは14年間連続で減少していた。12年の前年比増は前年が東日本大震災の影響を強く受けていたためであり、実質的には98年から続く減少傾向に歯止めがかかっていない。

 要因として考えられるのは、可処分所得の減少はもちろんのこと、最近では、携帯電話やスマートフォンのゲームがギャンブル業界のライバルとの見方もある。ギャンブルは、射幸心を煽り、そしてそれを満たすことの繰り返しにより、人の心を取り込んでいくものだ。ケータイゲームでいうと昨今、未成年を含むユーザーに高額の利用料を支払わせることに繋がると問題視された、コンプリートガチャ(コンプガチャ)がその代表例である。

 「射幸心旺盛でパチンコホールの常連になる要素を持った若者が、コンプガチャ程度のドキドキ感で満足してしまっているようだ。若者がパチンコホールに足を運んでくれなくなることは、業界として将来的な不安要素の一つ」と業界団体幹部は危機感を露わにする。

 実際、パチンコホールは、「多くの企業の給料日である25日直後に加え、年金の支給日である偶数月の15日直後が最も繁盛する」(前出のパチンコホール店長)。このことからも、若い世代のパチンコ離れが顕著になっていることがわかる。先行きは極めて不透明である。

 とはいえ、パチンコ業界にはまだまだカネが有り余っている。メーカーでいえば、12年に年間を通じて最も売れたパチンコ台は、三洋物産の「CR大海物語2」で約25万台。続いて、京楽産業の「CRぱちんこAKB48」の約20万台である。パチンコの新台は1台あたり40万円前後でホールへ販売されるのが一般的であるため、1台40万円で計算すると、「CR大海物語2」は約1000億円、「CRぱちんこAKB48」は約800億円である。帝国データバンクによると、12年末時点で、製造業で年商1000億円以上の規模を誇る企業は454社しか存在しない。ヒットさえすれば、1機種1000億円を売り上げてしまうのがパチンコメーカーの恐ろしさである。

 パチンコホールに目を移しても、業界最大手マルハンの12年3月期売上高は2兆718億円となり4年連続で2兆円を突破した。当期純利益も238 億円を確保している。第2位のダイナムを傘下に持つダイナムジャパンホールディングスは、12年8月に香港証券取引所へ上場を果たし、約160億円を市場から調達した。12年のパチンコ販売台数は約248万台。ピーク時の350万台という販売台数からすると、危機的状況にも見えるのだが、業界内でも淘汰が進んでおり、生き残った業者は大手企業を中心としてまだまだ勢いはあるといえる。

 平和は11年12月にPGMをTOB(株式公開買付)により連結子会社化したが、実はゴルフ場経営を手掛けるのは2度目である。

 前回は94年だった。当時の子会社である平和ローランドが世界的コースデザイナー加藤俊輔氏を擁して群馬県に「平和ローランドゴルフ倶楽部」をオープンさせた。しかし、ゴルフ場運営のノウハウがなかったパチンコメーカーには、そのコースを支えるだけの手腕はなかった。パチンコ関係者以外の利用客が伸び悩んだことなどにより、99年に子会社の株式とゴルフ場諸施設を平和の創業者であり、当時の大株主であった中島健吉氏へ売却した過去がある。

 「PGM買収時に平和の大株主であった石原昌幸氏が、『カネは出すがクチは出さない』と確約したため、現社長の神田有宏氏は経営を引き受けた」(業界関係者)そうだ。

 平和は過去の失敗を踏まえ、パチンコ業界以外から人材を登用することにした。実際、PGMには平和側から管理部門の社員が数人程度出向しているだけで、人材交流はほとんどない。石原氏は平和従業員に「パチンコもゴルフも時間を消費させることによって報酬を受け取るビジネスモデルとして共通するところが多い。パチンコ業界が縮小傾向の中、2つ目の事業の柱を創り出さなければならない」と説明しており、パチンコ事業とは一線を画す方針だ。

 異業種に進出しているのは平和だけでない。セガサミーホールディングスは、12年2月にRHJインターナショナルが保有する「フェニックス・シーガイア・リゾート」(宮崎県宮崎市)運営会社の全株式を取得し、子会社化することについてRHJインターナショナルと合意し、株式譲渡契約書を締結、3月に子会社化した。セガサミーはこの買収によって複合レジャー施設を運営し、時間に余裕のある団塊世代への長期滞在型サービス提供を模索する。

 しかし、こんな声もある。「4億円という破格の株式取得価格に飛びついたようでした」あるセガサミー社員は当時をそう振り返る。フェニックスリゾートに対する借入返済目的で、約54億円の貸し付けを同時に行っているが、合計しても60億円にも届かない。複合レジャー施設の運営ノウハウの蓄積こそ目的の一つだったことは確かだが、「上層部としては、買収してから考えるということだったのですが、買収から1年が経とうとしているにも関わらず、目新しい動きはありません」(前出の社員)というのが現状のようだ。

 そうした状況の中、13年に入ってからも、韓国の釜山広域市が実施した複合レジャー都市「センタムシティ」開発計画に公募入札し、落札している。ここでもまたノウハウの吸収を狙う。

 実はセガサミーにも、過去ゴルフ場経営に失敗した平和と同じく、カジノ構想を含む複合レジャー施設計画を実現させようとして失敗した過去がある。 07年、横浜市のみなとみらい21地区で、当時の中田宏横浜市長と組んで大規模開発を計画した。しかし、リーマン・ショックや法律の壁など障害が次々と発生し、断念していたのだ。平和もセガサミーも“リベンジ”となるか注目だ。

まだまだ続く異業種荒らし

 ノウハウはないが、資金だけは豊富にある、というパチンコ業界が、他の業界を荒らし回っていることについて、警戒感の広がりとともに問題視される向きが強まっている。たとえ黒いものでもトップが白と言えば白になるパチンコ業界の常識に変わりがないということも問題だ。

 パチンコ業界は上場している企業が存在するとはいえ、まだまだ不明瞭な点が多い業界である。パチンコホールにおける換金行為は言うまでもなく違法であり、“三店方式”という仕組みを利用してグレーゾーンで営業をしているに過ぎない。

 そうした組織に一般企業が飲み込まれることになるので、軋轢が生じるのは当たり前だ。セガサミーは、03年にパチンコメーカーのサミーがゲームメーカーのセガを買収して誕生したが、未だに、旧セガ社員の中には、旧サミーの企業体質に拒絶反応を示す人も少なくないそうだ。

 冒頭で触れたように、平和傘下のPGMによる敵対的買収劇から身を守ったアコーディアも、13年3月期末の配当を前期末の1200円から5500 円にまで引き上げざるを得ない状況になった。TOBは不成立に終わったものの、混乱に乗じて今年1月にアコーディア株を買い占めた村上世彰氏と関係の深い投資会社「レノ」との攻防を含めて、今後アコーディアに財務的な影響を与えることは必至だ。

 マルハンが介護業界へ進出するという噂もあるように、平和、セガサミーのほかにも、異業種へ進出を目論むパチンコ関連企業は多い。なりふり構わぬパチンコ業界の行動に異業種が翻弄されるのは、まだまだこれからである。

[WEDGE Infinity]

Posted by nob : 2013年03月16日 11:53

遅かれ早かれ行き着くべき先のTPP参加の是非の問題にあらず、、、全世界無関税自由競争経済社会を生き抜くためのビジョン欠落という本質的な問題。。。

■TPP交渉参加 「未来の繁栄」の突破口に 離脱の選択肢はあり得ない

 安倍晋三首相が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉への参加を表明し、「アジア太平洋の未来の繁栄を約束する枠組み」と述べた。TPP参加は、日本が抱える長期デフレ、少子高齢化による内需縮小、国際競争力の低下などの難題を突破する切り札として期待できる。

 まだ、交渉の場に立ったにすぎないとはいえ、大きな一歩を踏み出したことを歓迎する。

 自民党内の反対が強いTPP交渉への参加は、政権発足時に「7月の参院選後」と予想された。それに比べると大幅な前倒しだ。2月の日米首脳会談で「全ての関税撤廃を約束するものではない」との共同声明を発表した後、高い支持率を背景に一気に党内をまとめた首相の決断を評価したい。

 ◆規制改革のテコにせよ

 もちろん、楽観は全く許されない。交渉を進める11カ国による承認手続きなどは進んでいる。実際に日本が交渉に加わるのは、早くても7月ごろとみられ、出遅れは覆うべくもない。

 多国間交渉では、先行グループが後から加わった国よりも有利なのは当然だ。日本が出発点から不利な状況にあることは甘受せねばなるまい。首相がいう「民主党政権にはない自民党の交渉力」が試されるのは、これからだ。

 アジア太平洋を舞台に、農産品や工業製品など幅広い分野で関税を撤廃し、サービス、投資などでも共通のルールをつくるのがTPPだ。

 日本を加えた12カ国の国内総生産(GDP)は約27兆ドル、全世界のGDPの4割を占める。しかも、この巨大な自由貿易圏は今後さらに成長が見込まれる。日本のGDPを3・2兆円押し上げるともいう。

 人口減時代を迎え、国内市場の拡大が難しい日本は、その活力を取り込み、外に向かって経済を開く契機にしなければならない。

 TPPのルールづくりの過程で日本国内に存在するさまざまな無用の規制があぶりだされれば、安倍政権の「脱デフレ3本目の矢」となる規制緩和を中心とした成長戦略のテコにもなるだろう。

 だが、こうした通商政策、経済活性化策としてとらえると同時に、中国をにらんだ戦略的な意味に、目を向けるべきだ。

 首相がTPPを「同盟国である米国とともに新しい経済圏を作る」と位置づけたのは重要だ。

 中国は、その経済力と軍事力を背景に、アジア太平洋地域への影響力を強めている。中国抜き、米国主導のTPPへの参加は、同地域の経済秩序を、中国の覇権ではなく、日米豪などを中心とした自由主義経済の枠組みとし、共有することにほかならない。

 オバマ政権は中国を見据えたアジア太平洋戦略の中核にTPPを据えている。日本と米国が結束し、TPPの存在感を高めれば中国牽制(けんせい)の効果も持つだろう。

 ◆対中戦略の意味大きい

 中国もTPPを警戒しているのは間違いない。それは当初、消極的だった日本、韓国との自由貿易協定(FTA)や東南アジア諸国連合(ASEAN)を軸とした東アジア包括的経済連携(RCEP)に意欲的になったのが、米国のTPP参加の動きが出てきた後だったことを見ても明らかだ。

 民主党政権の菅直人元首相が参加検討を表明して約2年半、TPP反対論は収まらない。とくに農産品の関税撤廃を警戒する農業団体、国民皆保険制度の崩壊につながりかねないと主張する日本医師会など自民党支持団体の強い抵抗は今後も続くだろう。

 主張すべきは主張し、守るべきは守り、譲るべきは譲る。これは全ての外交交渉に通じる姿勢だ。そのさい常に国益に資する判断を行わなければならない。

 強調しておかねばならないことがある。自民党はTPP交渉参加に関する委員会の決議で、聖域(死活的利益)確保を最優先し、それができないならば離脱も辞さない、としたが、日本にとってTPPに加わらない選択肢はあり得ないということである。

 これまでのTPPをめぐる議論は参加のメリット、デメリットに終始し、貿易立国や対中戦略の観点からほとんど語られなかった。首相が提起した「アジア太平洋の安全への寄与」という視点で国内議論を深めていけば、おのずと「TPP参加」は正しいという結論が導かれよう。

[産経新聞]


■TPP交渉参加 東北経済界も反応二分

 安倍晋三首相が環太平洋連携協定(TPP)への交渉参加を表明した15日、東北の経済界からは製造業を中心に輸出拡大につながるとの期待の声が上がった。一方で小売業や建設業からは「安易な市場開放は地方の衰退につながる」との懸念も聞かれた。

 みやぎ工業会の竹渕裕樹会長は「輸出産業に間違いなく有利になる。中国や韓国との競争に打ち勝つにもTPPには入るべきだ。中小にも海外展開のチャンスが出てくる」と語った。

 トヨタ自動車グループの電池製造プライムアースEVエナジー宮城工場(宮城県大和町)の竹下肇取締役工場長は「日本車輸出に追い風になる。関税障壁がなくなれば、国内外でより柔軟な生産体制を敷くことが求められる」と見通した。

 これに対し、みやぎ生協の宮本弘専務理事は「米国企業が活動しやすくなるだけ。農家や中小企業など地方にとっては百害あって一利なし」と批判。医療保険制度や食料品への悪影響が大きいとして「日本の安心安全のルールが根こそぎ変えられる危険性がある」と反対姿勢を明確にした。

 TPPでは公共工事への海外企業の参入も予想される。宮城県建設業協会の伊藤博英専務理事は「海外の業者が安く参入すれば、価格競争になり品質低下の恐れもある。地方建設業の衰退にもつながる」と強調した。

 東北経済連合会の高橋宏明会長は談話で「東北が得意なものづくりや食を世界に広めるとともに観光面でも期待したい」と強調。農業分野については「農業の成長を促進する施策を講じるべきだ」と政府に対策を求めた。

 岩手県商工会議所連合会の元持勝利会長も「早期の交渉参加を期待する。ただ地域経済や農林水産業への影響もあり、対策を具体化し実行することも大切だ」とした。

[河北新報社]

Posted by nob : 2013年03月16日 07:34

国民の半数以上が再稼働を容認(;´д`)、、、二年前の事故を想起し、今こそ経済の論理から離れて善悪の判断基準を。。。

■「原発ゼロ」見直し議論 エネルギー基本計画 年内取りまとめ

 政府は15日、民主党政権下で中断した中長期のエネルギー政策指針「エネルギー基本計画」策定の議論を再開した。同日の総合資源エネルギー調査会(経済産業相の諮問機関)の総合部会(部会長・三村明夫新日鉄住金取締役相談役)は、使用済み核燃料を再処理する核燃料サイクル政策の在り方など主要論点を提示。民主党政権が掲げた「原発ゼロ」政策の見直しに向け、計画案の年内取りまとめを目指す。

 安倍晋三首相は「責任あるエネルギー政策を構築する」と明言しており、電力の安定供給に欠かせない原発の扱いを具体的に描けるかが焦点となる。

 安倍政権は電力の安定供給に向けて、安全性が確認された原発の利用を進める方針を示している。

 ただ、茂木敏充経産相は同日の部会の席上、将来の望ましい原発比率について「根拠ある形でベストミックスを決めたい」として、基本計画で示すことは難しいとの見方を示した。

 委員からは「原子力をどう利用するか長期的なビジョンが求められている」「低廉な電気料金の確保も重要な課題だ」などの意見が出た。

 主要論点では、原発の稼働停止長期化に伴う燃料輸入増や、貿易赤字、相次ぐ電気料金値上げなど直近の動向を紹介。原発再稼働を目指す安倍首相の方針を前提に、原発の安全確保や、高レベル放射性廃棄物の最終処分の在り方の検討に言及。東京電力福島第1原発の廃炉対策の推進も盛り込んだ。

 原発以外のエネルギーの安定調達についても強調し、米国で開発が進む新型ガス「シェールガス」や、日本が世界で初めて海洋での生産試験に成功した「メタンハイドレート」など、新たなエネルギー源の可能性が示された。

 総合部会は電力需給に関する検証委員会を新設し、今夏の節電策について取りまとめることも決めた。

 エネルギー基本計画は、国のエネルギー政策の基本的な方向性を示す計画。直近の2010年の計画では、30年までに14基以上の原発を新増設するなどの目標を設定したが、東京電力福島第1原発事故を受け、菅直人首相(当時)が見直しを決定。だが、民主党政権の原発政策に矛盾が多いため、策定作業が事実上、ストップしていた。

 民主党政権下では総合部会傘下の基本問題委員会でエネルギー基本計画の策定作業を進めていたが、議論の場を総合部会に移した。

[SANKEI BIZ]

Posted by nob : 2013年03月16日 07:20

行動するそして継続する人々を敬愛しています。。。

■「脱原発」の灯、息長く 官邸前の抗議行動1年

 【堀川勝元】東京・永田町の首相官邸前で、毎週金曜夜に脱原発を訴える抗議行動が始まって間もなく1年。街頭での異議申し立ては政治参加の新しい形として注目されたが、参加者は減りつつある。「灯台のともしびのような存在に」。主催する市民団体や参加者たちは息の長い取り組みを目指している。

 「再稼働は暴挙」「原発依存に未来はない」

 15日午後6時、首相官邸前では太鼓のリズムに合わせた抗議行動が始まり、さまざまなメッセージが書かれたプラカードが掲げられた。東京電力福島第一原発の爆発事故から2年。通算46回目だ。

 昨年6月から参加するヘアメーキャップアーティストの武藤ちづるさん(55)=東京都目黒区=は仲間とフェイスブックで連絡し合い、必ず誰かが官邸前に来るようにしている。「何も言わなくなってしまえば、なし崩し的に原発が再稼働されてしまう」と考えるからだ。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2013年03月16日 07:16

なるほどです。。。

■震災時の備え、アナタは大丈夫? 被災経験者の声から探る、防災のために用意しておきたいもの

 東日本大震災から2年が経った。震災直後は、防災意識が高まり、関連グッズを買い揃える動きが目立ったが、最近は防災意識がやや薄れつつあるようだ。

 日経ウーマンオンラインが2012年11月26日から12月10日に読者を対象に行った防災アンケートでは、自宅で防災用に用意しているもの」として最も多くの人が挙げたのは「懐中電灯(ライト)」。でも、その懐中電灯でさえ用意している人の割合は72.6%にとどまり、2位の「水」は48.0%、3位の「ラジオ」は46.4%と半数以下であることが分かった。

 アンケートの声を見ると、普段の生活の中での緊急性を実感しにくいため「後でいいや」と考えてしまう人や、「どの程度まで用意すればいいのかわからない」という人が目立ったが、実際、防災用品としてどんなものを用意するといいのだろうか。

 実はこのアンケートの回答者(183人)の中には、自分が被災した経験がある人が23.5%、自分以外の家族が被災した経験がある人が15.6%、親戚が被災した経験がある人が20.1%いた。そうした人たちのリアルな経験談から、防災のために用意しておきたいものを探ってみると…。

水、および水をラクに運搬するための道具

 やはり、多いのは「水」に関する苦労談だ。

水や衛生用品の用意は一番大切

 「宮城県在住です。東日本大震災のときは、ライフラインがすべて止まり、苦労しました。この地震のときに気づいたのは、トイレに苦労するということです。地震の直後は恐怖や不安でおなかは空かないので、食事の心配はそこまでしなくてもよいと思います。しかし、そのような状況の中でもトイレには行きたくなりました。『今は水もないし、トイレには行けないんだ」と思えば思うほど行きたくなるものでした。そのため、水や衛生用品を用意しておくことが一番大切だなと感じました」(25〜29歳)

1週間以上も水が出ず…

 「3.11を経験。1週間以上水が出ず電気も4日後から。お風呂はもちろん1週間以上入れず、飲み水は配給所に並んでペットボトル1本分もらい、トイレの水は小学校のプールの水をバケツで汲んで歩いて運んだ。また車のガソリンもスタンドに何時間も並んだ挙句、10〜20リットルしか入れられなかった」(40歳以上)

給水用のポリタンクがものすごい高値に

 「1995年1月の阪神大震災を神戸市で経験しました。給水車から水を運ぶのは大変でした(給水用のポリタンクがすごい高値で売られていました)」(40歳以上)

毎日水をもらいに行く重労働が辛くて

 「従姉妹と伯母が仙台におり、東日本大震災で被災。水とガスの復旧が遅れたため、毎日水をもらいに行く重労働と、煮炊き・風呂に不自由したそうです」(30〜34歳)

 飲料用に手元にペットボトルを何本か確保するのはもちろんのこと、給水用のポリタンクと、それを運ぶキャスター付きの小型荷台など、給水所から水をラクに運搬するための準備も整えておいたほうがよさそうだ。

 水が出なければ、風呂に入ることもままならない。実際…

体拭きシート、化粧水、乳液など衛生用品

 水が出ないため、風呂に入れず辛い思いをしたという声も目立った。
お風呂に入れないのが辛かった

 「会社から帰れなくなりました。また、自宅へ帰宅できたときガスや電気、水が通っておらずお風呂にはいれなかったのがとても辛かった」(25〜29歳)

化粧水・乳液がいつ切れるかびくびく

 「東日本大震災で被災。ライフラインが破壊されたので、数日、水、電気、ガス等なく寒かったし空腹だった。停電で冷蔵庫の食品が腐って駄目になった。お風呂にも入れなかったが、風呂に入れたとしても化粧水・乳液やシャンプーなど日常品がいつ切れるかびくびくした。仕事で買い物にも行けず、行ったとしても店が開いていない。開いていても、ほしいものはみんな一緒のために売り切れている。ライフラインや物流が復帰するまで生活をどうするかが苦労した」(30〜34歳)

 風呂に入れなくても、体を拭く、髪を洗う、お肌の手入れをするなど、最低限のことはしたいもの。除菌シートや水のいらないシャンプーを用意するとともに、化粧水やシャンプーについては必ず予備を置いておく習慣を持つとよさそうだ。

携帯電話、および携帯電話の充電器

 携帯電話の電池が切れそうになりヒヤヒヤした、両親や親戚が携帯電話を持っていないため安否確認に時間がかかった、といった携帯電話に関する苦労話も多く寄せられた。

携帯の充電池が減っていく絶望感といったら

 「東日本大震災にて被災。電気が来ない間、携帯の充電池が減っていくあの絶望感は忘れられません。それにもかかわらず、「大丈夫?」メールが方々から送信され続け、怒りを覚えました。ありがたいことではありますが、不要不急の連絡は本当にやめてほしいです」(30〜34歳)

携帯電話の電池が瀕死状態に

 「東日本大震災のとき、夫も私も仕事中で離れた場所にいたので、連絡を取り合い合流することが大変だった。携帯電話の電池が瀕死で心細かった」(30〜34歳)

携帯を持っていない親戚を見つけるのに1週間

 「新潟の震災の際に、親戚で一人暮らしのおばあちゃんが、避難所にいたが、避難所は多いし、本人が携帯電話を持っておらず連絡も取れないため、見つかるまでに1週間かかった」(60歳以上)

 やはり、携帯用の充電池は必須。充電をうっかり忘れてしまうこともあるので、自家発電タイプのものだと、さらに便利だ。また、一人暮らしの身内が携帯電話を持っていない場合は、この機会に携帯電話を持ってもらうか、近所の人に協力してもらうなど、携帯に代わる手段を確保するなどしておきたい。

 さらに、次のようなことにも留意したい。

 自分の住んでいるのがどんな家かや、自分にとっての必需品は何か、また、自分がどこまで求めるか、などによって変わってくるが、ほかにもこんな声が聞かれた。

オール電化だったので、何もできない状態に…

 「友人の弟が東北の地震に仙台で被災し、オール電化ハウスだったので、電気が通るまで10日近く、暖もとれず、風呂も沸かせず、煮炊きできない状態に。家が壊れていないので避難所にも入れてもらえず、避難物資も分けてもらえなかった」(40歳以上)

温かい食べ物も食べられず

 「阪神淡路大震災で被災しました。冬だったので、関西でもとても寒く感じました。暖をとる方法がなく、温かい飲食物も自衛隊が来てくれるまでの3日間は何もなかったので、本当につらかったです。また、数日後からはメディア関係者が増え、ただでさえ大変な状況だったのに、ひどい取材態度によって精神的なつらさが何倍にも増大してしまいました」(35〜39歳)

真っ暗で、メガネが見つからなかった

 「友人が神戸市長田町で震災に遭いました。真っ暗な中で、眼鏡がどこにあるか分からず、困ったそうです。とりあえず、眼鏡は手の届くところに置いて寝ないと、物が散らばった中で、動くのも危険だと聞きました」(35〜39歳)

自宅だけでなく、職場にも備えが必要!?

 「都内で東日本大震災の経験。3月とはいえ夜に歩いて帰るのは寒かった。自宅の避難袋だけでなく職場にも備えが必要だと痛感した」(30〜34歳)

 最近は防災用に少量の水があれば食品を加熱できる発熱剤と加熱袋なども売られている。温かい食べ物を確保したければ、そうしたものを用意しておくのも一策だ。また、メガネが必需品だという人は、できれば予備のメガネを非難袋に入れておきたいところだが、少なくとも、壊れないようケースに入れて手の届く場所に置いておくなどしたい。

[NIKKEI TRENDY NET]

Posted by nob : 2013年03月15日 16:35

何者にもならず、何処にも属さず、何も遺さない、、、近しいスタイル私の自然発生的漂流生活もはや二十有余年。。。

■お金そのものではなく、
“信用残高”を増やせ!

山口:お金というのは、価値とか信用というものを凝縮して結晶化し、“見える形”にしたものだと僕は思っているんですね。つまり価値と信用を数値化したものがお金なんです。今こそ、その大原則に戻って考えるべきだと思うんです。

 たとえば今、アメリカでも日本でも、お金をじゃんじゃん刷っているじゃないですか。あれはお金を生み出しているわけではなく、実はアメリカや日本という国家が持っている価値とか信用をただ薄めているだけ。つまり、カルピスの原液を水で薄めているようなものなんです。

米田:薄めた分、カルピスを飲める量は増えますよね?

山口:そう、ただし量は増えても、そもそもの原液の量は変わらない。それは国家というマクロでの視点でみた場合の、お金のあり方です。一方、ミクロの視点で僕ら個人が考えるべきことは、お金をいくら持つかではなく、信用の残高をどれだけ積んでいくか、ということ。なぜかといえば、信用残高が積まれていれば、ATMからお金を引き出すように、必要なときにお金に換えられるから。

 たとえば僕自身、1度事業を売却したときにまとまったお金が入ったんです。それを金融商品ではなく、自分の関連するコミュニティにいる、ベトナムにお店を作ったりいろいろなウェブ事業を作ったりして好きなことをやろうと頑張っている人を手伝って、信用を積むことに投資した。お金を使ってお金を得るんじゃなく、コミュニティと関係を作る方が圧倒的に自分のセイフティ・ネットになると思ったからです。

米田:1回マネーになったものを、もう一度信用とか価値に戻したんですね。

山口:そういうことです。結局、その投資によって手元にお金がなくなったけども、最終的には2年間プータローしながら作ってきたコミュニティとの協力関係を得て、再び同じ事業を譲り受けることができました。お金と信用や価値の間っていうのは、実はシームレスにつながっている。

 今はソーシャルファンディングぐらいですけども、これからは自分の培ってきた信頼関係を物とかお金に換えられる手段というのが、もっと多様化して膨大に出てくるはず。つまり信用を信用のまま持っているほうが実はよかったり、安心感があったりするわけです。

米田:なるほど。お金のようにインフレもありませんしね。

山口:好きなことで食っていくには、2つの方法があると僕は考えています。1つがマネタイズ、もう1つがキャピタライズという概念です。

 マネタイズとは、自分の持つ価値や強みによって他人や事業などに貢献し、その対価としてお金を得るということ。方法はファンクラブ形式でも物販でも、何でもかまいません。一方キャピタライズとは、先ほどの僕の例のように信用残高を増やすことです。自分が持っているクレジット、たとえば信頼関係とかつながりのなかでお金を作る。

米田:いくら儲けたいと思っても信用がなければビジネスは始まらないですからね。本来、お金って信用の先にあるってことですからね。

山口:そうなんです。たとえば食うのに困ったら、ソーシャルファンディングでいつでも100万円を集められるような状況です。もっと進むと、信用に基づいて価値を直接やり取りすることもできるようになる。つまり物々交換が可能になるんですね。好きなことをして生きていくなら、このマネタイズとキャピタライズの知識を“技術”として身につけなければいけないと思うんです。

[DIAMOND online/「好き」を優先して自由に生きるには?僕らが知っておくべき「お金の正体」山口揚平×米田智彦 対談より抜粋]

Posted by nob : 2013年03月15日 09:45

原発問題の根幹。。。

■「原発の後始末」
脱原発してもゴミは存在
山根 小雪、大竹 剛

日本に存在する放射性廃棄物、いわゆる「核のゴミ」は、福島第1原発事故に由来するものだけではない。深刻なのが、この40年間に原発で燃やした使用済み燃料から生じる高レベル放射性廃棄物だ。今日も、日経ビジネス2012年1月30日号の特集『原発の後始末』の内容を再録し、核のゴミの問題に迫る。

 日本は、使用済み燃料を再処理して、燃料中に残ったウランや、核分裂によって生成したプルトニウムを再利用する「核燃料サイクル」を進める立場を取る。高レベル放射性廃棄物は、言ってみれば燃料の燃えかすだ。再処理の過程で、高レベル放射性廃棄物を分離。ガラスで固めた「ガラス固化体」として最終処分する。ただし、再処理しても最終的なゴミの量は大して減らない。

 だが、六ケ所村の再処理工場は相次ぐトラブルで、既に稼働時期を18回延期。本格稼働には至っていない。2008年にトラブルで中断していた最終試験は、1月10日に再開に向けた作業を開始したところだ。まだ稼働には時間を要する。

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日本原燃(六ケ所村)の低レベル廃棄物処分施設

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海外から返還されたガラス固化体の貯蔵施設

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使用済み燃料プール

 ちなみに、出力100万キロワットの原発1基で1年間に生じる使用済み燃料は30トン。再処理待ちの使用済み燃料は、原発内の使用済み燃料プールや青森県六ケ所村の日本原燃の敷地内に保管している。その総量は、2011年3月末時点で1万6800トンに上る。

 一部はフランスや英国に再処理を委託しており、返還されたガラス固化体も六ケ所村にある。

 今、この瞬間に脱原発を果たしたとしても、使用済み燃料から生じた核のゴミの処理から逃れることはできない。反対派が原発を「トイレのないマンション」と揶揄するのは、最終処分の道筋が見通せないためだ。

 現時点で最善の処分方法は、地下数百mに埋設して放射線を閉じ込める「地層処分」というのが国際的な共通認識。地上で半永久的に管理する方法や、深海や宇宙への投棄を検討したが、飛散リスクなどを考慮し選択肢から外れた。

 日本が地層処分の研究開発を始めたのは1970年代、99年に政府は地層処分研究に関する第2次取りまとめを公表。これをもって「国内でも地層処分は可能」との判断を下した。2000年に地層処分の実施主体である原子力発電環境整備機構(NUMO)を設立。2002年、候補地の公募が始まった。

 それから10年。いまだに候補地は決まっていない。2007年に高知県東洋町が名乗りを上げたものの、推進派の町長が選挙に敗れて白紙撤回した。この10年、受け入れに関心を示す自治体が現れては、反対の声が上がり、かき消されてきた。

 現在の公募制度は、首長が政治生命を賭けることになりがちで、自治体側の負担が大きい。政府は2010年に直接、複数の候補地に申し入れする方針を明らかにしていた。福島第1原発事故が起きなければ、今頃には申し入れされていた可能性が高い。だが、事故が起き、その雰囲気はなくなった。

 現在の計画は、2028年までに調査を終えて処分地を決定し、2030年代後半までに処分を開始、その後、50年をかけて高レベル廃棄物を埋設するというものだ。だが、調査だけでも最低20年を要するため、既に遅れている。
見えない不安がつきまとう

 最終処分場の設置に住民が反対するのは自然なことだ。目に見えない地下深くとはいえ、住まいのそばに何万年も核のゴミが存在する。しかも日本は地震大国。地下の安全性に、不安を覚える人がいても不思議はない。

 地層処分に懐疑的な立場を取るNPO法人(特定非営利活動法人)原子力資料情報室の西尾漠・共同代表は、「本当に地震などのリスクがないのかどうか現時点の知見だけでは判断できない。政治的に急いで結論を出すことだけは避けてもらいたい」と主張する。

 これに対して、日本原子力研究開発機構(JAEA)地層処分研究開発部門自然事象研究グループの梅田浩司グループリーダーは、「地上よりも地下の方が地震のリスクはずっと小さい」と反論する。地上で巨大地震が起きても、炭坑の作業者は気づいていなかったという報告例もあるほどだ。

 深刻な事態を招く可能性があるのは、地震よりも処分場に隆起が直撃するケース。ただし、「隆起の発生場所や確率は数万年先まで予測できる。最悪のシナリオが起きた時に、どれだけの被曝影響が地上へ及ぶかをシミュレーションしたうえで場所を決めればいい」(梅田グループリーダー)。JAEAの試算によれば、日本の国土の約半分の地域で地層処分が可能だという。

 人類が地下の核のゴミを数万年間、管理できるのかという疑問もわく。JAEAによると管理は最初の300年間だけ。1000年後にガラス固化体を覆った鉄の容器が腐食して、放射性廃棄物が漏れ出すことを前提にしている。地下に閉じ込めておけば、地上での被曝を最小限に抑えられるというわけだ。

 「地層処分でなければ、後世に負担をかける。100%の安全はこの世に存在しないが、相当高い確率で影響は回避できる」とJAEA地層処分研究開発部門の清水和彦・副部門長は話す。

 日本は今、核燃料サイクルの是非を巡って揺れている。コストや安全保障が争点だが、最終処分も関係する。核燃料サイクルをやめるのは、大量の使用済み燃料を再利用が可能な「資産」ではなく、捨てなければならない「核のゴミ」と認定することと同じ。「いつかは使うから」と処分を先延ばしする論理は通用しなくなり、最終処分場の建設への圧力が高まるのは自明だ。

 日本の処分場問題は身動きが取れない状況に陥っている。しかも、福島第1原発事故は、原子力の安全神話を崩し、「ほかにも隠している情報があるのではないか」という懐疑的な気持ちを国民に植えつけてしまった。膠着状態を脱却し、社会的な合意を形成するにはどうすればいいのか。先行する海外のケースを追う。

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[日経ビジネス]

Posted by nob : 2013年03月13日 17:07

気が遠くなる長く険しい道程、、、せめてもできるのはこれ以上核廃棄物を増やさないこと、、、さらなる地震が発生しないことを祈るばかり。。。

■最初のヤマ場、4号機燃料取り出しは秋から

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福島第1原発の敷地内に所狭しと並べられた円筒形の汚染水タンク。汚染水は建屋への地下水流入と冷却維持のための注水で1日に400トンずつ増えており、汚染水の処理が最大の課題となっている。奥は(左から)1、2、3、4号機の原子炉建屋

 事故から丸2年を迎える東京電力福島第1原発では、30~40年かかるとされる廃炉作業が進む。その最初のヤマ場となるのが、4号機燃料貯蔵プールにある1533体の燃料の取り出し作業だ。貯蔵プール内の燃料は格納容器などで保管されておらず、プールが崩壊すれば甚大な被害が出る。昨年7月には試験的に2体を取り出したが、本格的な取り出しは今年11月から始まる。ただ、放射性物質を含む汚染水や困難な炉内の状況把握など依然、難題も残っている。(原子力取材班)

カバー設置

 4号機燃料貯蔵プールからの燃料取り出しは最優先課題として位置づけられている。再び大地震に見舞われ建屋が崩壊すれば、野ざらしになった多くの燃料から大量の放射性物質が放出されるからだ。

 このため、東電は燃料貯蔵プールの耐震補強を実施。平成23年7月には耐震余裕度が20%以上向上した。耐震補強にメドをつけると、次は燃料の取り出し準備に移る。

 水素爆発で建屋が吹き飛んだ4号機では、がれきが散乱している。建屋上部は骨組みが残ったが、燃料の取り出しの障害になるため、東電はまず建屋上部のがれき撤去に着手、昨年7月に撤去を完了させた。

 燃料の取り出しは、プール上部にクレーンを設置し一体ずつ引き出す。現在、クレーンを取り付ける燃料取り出し用のカバーを建設中だ。順調に進めば、今年11月から燃料取り出しが始まる。

 取り出した燃料は輸送用の容器に収納。別のクレーンで容器を地上に下ろし、約100メートル離れた保管先の共用プールへと移送する。東電は来年末までに取り出しを完了させる。

収容に限界

 燃料を取り出しても共用プールへの移送は容易ではない。共用プールに保管できる燃料は保管能力から6840体まで。だが、現在すでに6377体が保管されており、新たに移送できるのは、463体だけだ。

 各原子炉建屋の燃料貯蔵プールに保管中の燃料は、4号機が事故当時に定期検査中だったため最も多く1533体。炉心溶融(メルトダウン)した1~3号機は、1号機が292体、2号機が587体、3号機が514体と1~4号機で2926体の燃料が貯蔵プールに保管されている。

 現在収容できるスペースの6倍以上の燃料をどうやって移すかが新たな課題として浮上している。

空冷でスペース

 そこで、共用プールの空きスペース確保の手段としているのが、「乾式(かんしき)キャスク」を利用する方法だ。

 乾式キャスクは、一定期間冷却された使用済み燃料を中間貯蔵する際に用いられる。東電では鋼鉄製の長さ約5メートル、直径約2メートル、重さ約100トンの巨大な筒の中に燃料を入れて、水を使わず空冷式で冷却する。一つのキャスクには37~69体の燃料が収納できる。

 現在、共用プールで冷やされている使用済み燃料のうち13年以上経過し、崩壊熱が取れ冷えたものを乾式キャスクに収納。海抜約40メートルの高台に建設中の乾式キャスク仮保管設備に順次移動していく。共用プールの燃料のうち約5千体は13年以上経過している。

 原子炉建屋上部のがれき撤去作業が進められている3号機の燃料貯蔵プールからの燃料取り出しは、4号機の作業が終わる見込みの来年末ごろから始まる見通しだ。だが、1、2号機は燃料取り出しのメドは立っていない。メルトダウンした燃料を除く燃料は10年以内で移送するとしている。廃炉への道程はようやく緒についたばかりだ。

[産経新聞]

Posted by nob : 2013年03月08日 16:00

真の悪の枢軸は、、、それは私たち自身です。。。

■国連安保理、北朝鮮に4度目の制裁決議

【国連本部】国連安全保障理事会は7日、2月に核実験を行った北朝鮮に対し、4度目の制裁決議案を採択した。決議案は北朝鮮が米国攻撃を脅す中で採択された。

 決議は、15カ国の全会一致で採択された。北朝鮮の金融取引の取り締まりや、核・ミサイル関連の密輸品を運搬していると疑われる貨物の検査を国連加盟国に義務付けている。これらの制裁措置はこれまで自主的に実施されていた。

 決議は北朝鮮に核兵器開発計画を断念させることを狙いとしており、国際交渉のテーブルに復帰するよう北朝鮮に呼び掛けた。また、北朝鮮が禁止された核・弾道ミサイル開発計画を継続するなら、一段と厳しい制裁を科すと警告した。

 安保理表決の数時間前、北朝鮮は米国に対する核攻撃開始も辞さないと警告した。しかし軍事アナリストたちは、北朝鮮には米領土に到達する核攻撃能力はないと述べている。

 米軍は今週、韓国軍と合同で恒例の防衛軍事演習を実施している。これを踏まえ北朝鮮は、韓国を「火の海」にすることも辞さないとも警告した。

 これに対し、韓国は独自の警告を行った。韓国の金塾(キム・スク)国連大使は「北朝鮮はその非合法的な行動と悪業の高いツケを払うことになるだろう」と警告し、北朝鮮の最近の挑発は「レトリック(口先)であれ物理的であれ、完全に受け入れがたく、これに決然と対応する」と語った。

 中国とロシアは、新決議案が北朝鮮との6カ国協議再開を呼び掛けていることを強調した。北朝鮮は2009年に同協議から離脱している。6カ国協議はこの3カ国のほか韓国、米国、日本が参加している。

 ロシアのチュルキン国連大使は「冷静になって唯一可能な理性的行動をとる必要がある。それは6カ国協議に復帰することだ」と述べた。また同大使は、ロシアが北朝鮮と独自の話し合いをしていると述べた。

 米国と決議案を作成した中国の李保東国連大使は、「今後の最優先課題は、緊張を取り除き、熱を冷まして外交交渉に集中することだ」と述べた。

 しかし韓国の金大使は、韓国としては今は交渉再開の時期ではないと考えていると述べた。同大使は「今は対話について語る時ではない」と語った。

 決議は、朝鮮半島の非核化も呼び掛けている。米国は韓国から数百の戦術核兵器を1991年までにすべて撤去している。北朝鮮が核開発計画に着手したのは89年のことで、制裁拡大にもかかわらず、これを続行してきた。今回採択された制裁決議は06年以降4度目。

 安保理決議はさらに、北朝鮮系銀行の国連加盟国への進出を禁じるとともに、禁止プログラムに関連した輸出信用や保険の提供を禁止するよう呼び掛けている。

 米国のスーザン・ライス国連大使は「北朝鮮が核・弾道ミサイル計画のために支払う資金を動かそうとした場合、たとえそれが札束で一杯のスーツケースで運搬されているとしても、加盟国はこれを阻止しなければならない」と述べた。

 安保理は、北朝鮮が昨年12月に弾道ミサイル実験を実施したのをうけて制裁を強化した。安保理はその際、核実験を行ったらもっと厳しい措置をとると北朝鮮に警告していたが、北朝鮮は先月12日、これを無視して核実験を行った。

[THE WALL STREET JOURNAL]


■北朝鮮、南北不可侵合意の破棄を宣言 制裁に反発

 【ソウル=小倉健太郎】北朝鮮の祖国平和統一委員会は8日、国連安全保障理事会の北朝鮮制裁決議や米韓合同軍事演習を批判する声明を発表した。南北間の不可侵に関するすべての合意の全面破棄、朝鮮半島の非核化に関する共同宣言の白紙化、板門店(パンムンジョム)の閉鎖や南北直通電話の断絶などを宣言した。朝鮮中央通信が伝えた。

[日本経済新聞]


■ミサイルに対し「完全な防衛能力」 米報道官、核先制攻撃の警告を一蹴

 【ワシントン=犬塚陽介】カーニー米大統領報道官は7日の記者会見で、北朝鮮が核先制攻撃を警告したことについて、米国には「あらゆる北朝鮮の弾道ミサイル攻撃を防衛する完全な能力がある」と自信を示した。そのうえで、「脅迫や挑発では何も達成できない」とし、北朝鮮の主張を一蹴した。

 また、国連安全保障理事会の制裁決議は「北朝鮮の脅威を安保理が深刻に受け止めたことを示している」と述べ、中国も同調し、全会一致の決議となったことを歓迎した。

 ヌランド報道官もこの日の記者会見で、米国は日韓など同盟国の「防衛にしっかり取り組んでいる」と断言。北朝鮮は挑発的な言動を繰り返しており、今回の内容にも「驚きはなく、新しくもない」と冷静に対処していく考えを強調した。

[産経新聞]


■「核保有は永久」=制裁決議に反発声明−北朝鮮

 【ソウル時事】北朝鮮外務省は9日、スポークスマン声明を出し、国連安全保障理事会が2月に核実験を実施した北朝鮮に対する制裁決議を採択したことに反発し、「世界は米国が国連安保理を盗用し、反共和国『制裁決議』をでっち上げた代価として、われわれの核保有国、衛星発射国の地位がどう永久化されるかを見ることになる」と、核・ミサイル開発を既成事実化する立場を強調した。朝鮮中央通信が伝えた。

 8日、制裁決議や米韓合同演習などに関連し、北朝鮮の祖国平和統一委員会が南北の不可侵合意破棄を表明する声明を出したが、決議に対する外務省による直接的な非難声明は初めて。核実験の示唆などさらなる具体的な対抗措置への言及は控えており、米国や中国の出方をうかがい、強硬なトーンを抑制した可能性もある。

 声明は、今回の制裁決議を「対(北)朝鮮敵視政策の産物」として「峻烈(しゅんれつ)に糾弾し、全面排撃する」と非難。「米国とその追従勢力がみっともない『制裁決議』採択ごっこに一生懸命になればなるほど、先軍朝鮮の威力は100倍、1000倍に成長する」と主張した。

[時事通信/10日追加]


■金正恩氏の核戦争勃発 11日から“戦争状態”に ソウルの約1000万人が人質

 朝鮮半島は北朝鮮の一方的な「休戦協定の白紙化」宣言で、11日から彼らのいう“戦争状態”となる。北朝鮮に詳しい情報筋によると、「北朝鮮国内はすでに戦時の雰囲気」で重武装した軍人が増えており、「一部地域には軍用米の配給も行われた」(同)という。米韓合同軍事演習は11日から本格演習に入るが、この日をもって北朝鮮は「板門店代表部の活動も全面中止する」としており、2010年11月の延坪島砲撃事件のような軍事挑発が懸念される。北朝鮮が極度に緊張醸成を行う理由とは?

(久保田るり子)

韓国首都圏を人質にとる北朝鮮の威嚇作戦が本格化

 国連安保理の追加制裁決議採択を受け北朝鮮が、「侵略者の本拠地に対する核先制攻撃の権利行使」に言及した朝鮮半島は、近年にない緊張レベルに達している。韓国側が想定している今後の具体的な北朝鮮の挑発シナリオはおおむね6つある。

 まず、政府機関などをターゲットとしたテロおよびサイバーテロ。次に3年前に起きた哨戒艇「天安」撃沈などの海洋軍事攻撃。さらに南北の海上境界線である北方限界線(NLL)付近の第2の延坪島砲撃のような局地攻撃。そして第4回核実験、あるいは長距離弾道ミサイル発射。最悪シナリオはソウル首都圏への局地攻撃-などである。

 韓国は韓国軍合同参謀本部が「挑発すれば挑発地点や支援勢力はもちろん、指揮勢力まで強力に断固として懲らしめる。すべての準備は整っている」との警告声明(6日)を出し、警戒レベルを一段階上げている。警察当局も警察作戦部隊員の外出自粛令を出し、警察指揮官の非常体制を敷き、海岸警戒や主要施設に対する警戒を強化した。

 こうした状況を韓国の北朝鮮専門家の多くは「北朝鮮が第3回核実験の成功を背景に韓国を人質として米国と交渉しようという核戦略を本格化した」と分析している。

 しかし、北朝鮮が「休戦協定破棄」を言い出すのは初めてではない。1990年代はじめには軍事停戦委員会の国連軍代表に韓国軍将軍が就任したことに反発し休戦協定を無視。軍事委から北朝鮮代表を撤収させたこともある。2009年には米国が主導する大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)に韓国が参加すれば「休戦協定の拘束を受けない」と反発したこともあった。休戦協定が白紙になれば、韓国が南北経済協力事業として続けてきた開城工業団地を撤収するなどの措置も必要になるが、現状は北朝鮮が一方的に「宣言」している政治的なレベルである。

 しかし今回の場合、この宣言(5日)を北朝鮮軍部で対南工作を総括する金英哲・偵察総局長が自らテレビ出演したことが異例だった。金英哲氏は哨戒艇「天安」撃沈事件の責任者とされ軍部強硬派を代表する人物で、本来は姿を隠すべき責任者だが、その責任者がテレビで堂々と国際社会に向け登場した。これは軍が前面に出ることで軍事脅威を強調し、米韓の反応を促そうとの駆け引き作戦のようだ。

「北朝鮮は戦争間近の雰囲気」「核実験はいつでもできる」

 一方、北朝鮮情勢に詳しい情報筋によると、北朝鮮国内では軍人が重装備を開始して北朝鮮住民に「戦争が近い」ことを宣伝しているという。「一部地域に軍用食糧が戦争準備のため配給されている」という。

 韓国の北朝鮮情勢専門サイト「デーリーNK」も「北朝鮮内部では事実上の戦時に準ずる軍対応態勢と住民および物資動員が進行中。両江道(北朝鮮北東部)の消息筋は『軍人をはじめ教導隊、労働赤衛隊も一週間分の食糧を携え坑道で生活している」(2月27日)などと報じている。

 国内で戦争間近の雰囲気を高めている理由について情報筋は、「国内引き締めの金正恩体制固めに利用している。対外的な核戦略とは別途の目的だ。食糧や物資配給ができない現状で金正恩氏への求心力は現在、緊張醸成以外にはない」と分析している。

 国内引き締めと同時に、休戦協定白紙化宣言で述べている「米国などの敵対行為に対処し、強力な2次、3次対応措置を連続的に取ることになるだろう」との軍事作戦が進行しているのも事実のようだ。

 韓国紙によると、「北朝鮮は最近、元山飛行場に配置されたミグ機を江原道通川郡の飛行場に前進配備したことが確認された」(3月6日付「中央日報」)。

 元山は北朝鮮東海岸にあり、南北の休戦ラインから約100キロの地点だが、ミグ機が通川郡に移動すれば休戦ラインから約50キロの地点であるため離陸直後に南下が可能になる。

 さらに北朝鮮はミサイル発射と核実験も示唆している。軍事専門家によると「2月の核実験は豊渓里の核実験場西坑道で行われたが、新たに掘削し準備ができていた南坑道は未使用で、いつ次の実験が行われてもおかしくない」。

 韓国の核専門家、金泰宇・前統一研究院院長は「北朝鮮が4回目、5回目の実験を行うであろう技術的、政治的動機はたくさんある。つまり次回実験はいつ行ってもおかしくない」と述べている。

[産経新聞/10日追加]

Posted by nob : 2013年03月08日 10:53

いつか来た途、、、鹿を追う者は山を見ず、、、そして崖から谷底に落ちる。。。

■PM2.5汚染に続き中国を悩ます地下水汚染
井戸を掘って工場廃水を地下に注入する汚染企業
北村 豊

 中国では1月中旬から日本の国土面積の15倍に相当する143万平方キロメートルもの地域が深刻なスモッグに覆われ、大気汚染が国家の最重要課題として浮上した。それはスモッグを構成する大気中のPM2.5(直径が2.5μm<マイクロメートル>以下の超微粒子)の濃度が、中国気象局が2010年1月に定めた気象基準の1日平均規制値である1立方メートル当たり75μmを大幅に超過し、国民の健康が危機的な状況に陥ったことに起因する。

まさに泣き面に蜂

 中国では2013年1月1日から全国74都市の大気汚染状況を毎日発表するようになったが、法定休暇となった春節期間(2月9〜15日)中のPM2.5 の濃度は最大で1日平均426μmとなり気象基準の5.7倍を記録した。こうした大気汚染の憂慮すべき事態に、中国国民は経済至上主義の名の下になおざりにされてきた環境行政に対する憤りを募らせる中、春節期間中の2月12日に地下水の汚染疑惑が新たに提起されたのである。これは中国語で言うところの“雪上加霜(泣き面に蜂)”という状況だが、環境保全をなおざりにして、ひたすら経済至上主義の道を突き進んで来た中国は、今やその代償の支払いを余儀なくされているのである。

 著名な社会活動家である“鄧飛”は中国の水汚染に真正面から取り組み、2009年には“中国癌症村(がんの村)調査”を実施し、深刻な地表水汚染を目の当たりにした。そこでネットのポータルサイト“新浪網(sina.com.cn)”の“微博(マイクロブログ)”に「中国水危機独立調査」を立ち上げ、全国に250万人いる彼の支持者との交流を通じて水質汚染に関する情報収集を行っている。その鄧飛が2月11日の夜、あるメル友から「郷里では多くの人がひそかに化学工業を営み、その汚水を注射と同様に地下へ注入し、地下水を汚染させていると聞いた」というメールを受領した。この情報に動かされた鄧飛は従前の調査結果に基づいて、翌2月12日に彼のマイクロブログ上に次のような告発を書き込み、「地下水汚染調査」を呼び掛けたのであった。

 山東省の“濰坊市(いほうし)”では、化学工業や製紙業の工場が人命にかかわる汚水を高圧ポンプで地下へ注入して、工場廃水の違法排出の取り締まりから逃れている。汚染物質の地下への排出は、既に多くの地方で長年にわたってこっそりと行われてきている。

 ところで、違法な企業が未処理の汚水を地下へ直接排出することは今に始まったことではない。2010年5月には雑誌「半月談」<注1>が「地下への汚水排出:忍び寄る致命的な脅威」という記事を掲載していた。当該記事によれば、排水用の穴や井戸を掘ってひそかに汚水を排出している以外に、取り締まりを逃れるため、こともあろうに高圧ポンプを使って大量の汚水を地下へ直接注入している企業もあり、南方の一部企業に至っては汚水を鍾乳洞へ排出している事実が調査を通じて判明したとある。

<注1>中国共産党中央宣伝部が“新華社”に委託して毎月10日と25日に発行している雑誌。

 さて、深刻な大気汚染により環境汚染に対してアレルギー状態になっていたネットユーザーたちは鄧飛の告発に敏感に反応し、ネットの掲示板に次々と転載したから、地下水汚染の危険性は瞬く間に全国へ伝わり、大きな反響を巻き起こした。こうした状況を受けて、中国のメディアも一斉に記者を濰坊市へ送り込み、現地取材を敢行したのだった。

メディアの取材を妨害

 鄧飛の告発によって突然脚光を浴びることになった濰坊市にとって、地下水汚染疑惑は正に青天の霹靂であった。急きょ濰坊市に入った記者たちが最初に向かった先は濰坊市の“環境保護局”(以下「環境局」)だったが、突然の事態に当の環境局は困惑と混乱の極みにあり、責任者不在を理由に記者たちは門前払いの扱いを受けた。2月15日になってようやく態勢を整えた環境局は、濰坊市が管轄する県や鎮、さらには開発区に対して全面的な地下への汚水排出調査を行う旨を通告すると同時に5つの監督指導チームを組織して、ローラー作戦を展開して企業の汚水排出状況の調査を行った。環境局は2月17日までに715企業に対する調査を終えたとのことだが、結果は一向に発表されていない。

 一方、濰坊市政府は地下へ汚水を排出している企業を通報した者には賞金10万元(約150万円)、環境局の調査に積極的に協力した者には奨励金1万元(約15万円)を贈るという懸賞を発表して、情報提供を呼びかけたが具体的な通報を受けることはなかった。これに対してネット上では様々な意見が飛び交ったが、ハンドルネーム「金融八卦男」はブログで、「今日、山東省の各地では経済活動の視察が行われ、主要な指導者が付き添っている。聞くところによれば、濰坊市の化学、アルコール、製紙などの工場では新たな汚水排出方法を考案し、汚水を地下へ注入して地下水をひどく汚染させているという。これらの工場は地元では最も優良な企業であり、既に株式の上場を準備していると言われている」と述べて、どんなに調査をしようとも違法企業の摘発などできるはずがないことを示唆した。地元で優良な企業であれば収める税金も大きく、市政府が本気で取り締まるわけがないというのである。

 実際にメディアの記者たちは濰坊市で懸命の取材活動を展開したが、違法企業に関する具体的な確証は得られなかった。そればかりか、濰坊市政府は中央政府に本件に関する“封口令(口止め命令)”を要請した模様で、濰坊市では本件の調査していた40人以上の記者が行動を制限されたし、ネット上では関連する書き込みが次々と削除され、ネットユーザーによる書き込みと管理者側による削除が一進一退の戦いを展開した。そうした規制を受けながらも、一部の記者は取材を続けて多数の記事を発信したが、その中で最も核心に迫った全国紙「中国証券報」の2月23日付記事「山東省濰坊市で“打井灌汚(井戸を掘って汚水を注ぎ込む)”が地下産業チェーンを形成」の概要は以下の通りである。

【1】濰坊市の管轄下にある“寿光市(じゅこうし)”はかつて「野菜の里」と言われていたが、今では製紙、化学、プラスチックなどの重化学工業を主導する工業拠点になっている。その寿光市郊外にある“台頭鎮工業園(工業団地)”では多数の工場が操業しているが、昨年建設された汚水処理場は処理能力が小さい上に、工業廃水だけでなく生活廃水も処理するため、工業廃水の処理量はなおさら限定され、どこの工場も相当量の廃水が処理できない状況になっている。寿光市全体で排出される廃水量は1日当たり25万トン(2012年上期)だが、汚水処理能力は大きく下回っており、未処理廃水の排出を黙認せざるを得ない状況にある。

【2】廃水処理能力のみならず、廃水処理費も企業にとっては大きな問題となっている。2011年に一般企業で1立方メートル当たり1元(約15円)であった廃水処理費は、2012年には1.9元(約29円)に値上がりし、1日の廃水排出量が1000トン以上の企業は毎月の“排汚費(汚染排出料)”が6万元(約90万円)以上となる。この出費は中小企業にとっては小さなものではなく、廃水をひそかに処理できれば大きな利益につながる。

【3】そこで登場するのが井戸掘り業者である。記者は寿光市の市内各地で井戸掘り業者の公告を目にしていたので、ある業者に客を装って面談し、次の事項を確認した。すなわち、濰坊市で井戸掘りが盛んになったのは3年ほど前からで、現在では国内および海外の井戸掘り業者が30チーム以上進出している(一般に 1チームは6〜7人で構成されている)。井戸掘り業者の名目上の業務は地元の村や鎮および工場の取水用井戸の掘削だが、工場側からすると、取水用井戸とは名目に過ぎず、実際の用途は含水層を打ち抜いて、その下の層に汚水を注入することが多い。一般の汚水排出用井戸の深さは50〜60メートルで、その汚水注入量は1日当たり20〜30トンだが、一部の井戸は深さ600メートルに及ぶものもあり、注水規模は数百トンにもなる。

【4】井戸の工期は深さにもよるが、工場内の含水層が多い地域を選定しさえすれば、1〜2日で完成する。井戸掘削費用は地質にもよるが、深さ1メートル当たりで、セメントパイプなら120〜150元(約1800〜2250円)、スチールパイプなら300元(約4500円)であるという。掘る井戸の深さを 100メートル前後とすれば、工事費用は4000〜5000元(約6万〜7万5000円)と小額であるから、企業も費用の捻出は容易である。記者が接触した業者によれば、彼の井戸掘りチームは毎年100本近い井戸を掘削しているが、大きな工場では一度に何本もの汚水排出用井戸を掘削することが多く、毎年の井戸掘り収入は数十万元(数百万円)に上るという。

作物の生育が悪くなり、収穫量は年々減少

 2月21日付の全国紙「中国青年報」は、同じ山東省で濰坊市から西に300キロメートル離れた“聊城市(りょうじょうし)”の地下水汚染の状況を報じた。同記事は次のように伝えている。

(1)同市の“荏平県(じんへいけん)”は、発展の遅れた県から“全国百強県(全国で経済力が強い県上位100位)”に過去十数年で躍進した。しかし、経済的躍進に伴って地下水の汚染は深刻さを増し、地元住民のがんや腎臓病の発症率が大幅に増大した。従って、濰坊市の地下水汚染問題を耳にしても、地元の住民は極めて冷静で、「そんな状況はここでは当たり前になっている。“県城(荏平県の行政機関の所在地)”周辺の地下水はとっくに汚染されているから今では誰も飲まない」と答えた。一方、この点を荏平県の環境保護部門に尋ねると、驚くことに「荏平県には地下水汚染の問題は存在しない」との回答が返ってきた。

(2)県城の西部にある“干韓村(かんかんむら)”では7〜8年前に水道を引き、現在では誰も井戸水を飲まない。洗濯や食器洗いには井戸水を使うが、農業にも井戸水は使えず、黄河の水を数十キロメートルも引き込んで灌漑に使っている。しかし、農業は地下水汚染の影響を受けて、作物の生育が悪くなり、収穫量は年々減少している。深さ十数メートルの井戸水をくみ上げると、水は黄色で、半日も置くと水面には薄い油膜が浮き、時には泡立っている。

(3)こうした地下水汚染の元凶は、荏平県の民間企業である“山東信発鋁電(アルミ発電)集団”であった。同集団は2004年に100億元(約1500億円)の投資額で、100万キロワットの電力、100万トンの酸化アルミニウム、100万トンのフライアッシュセメント(石炭灰を混ぜた高品質のセメント)の三大事業に着手し、今では数万人の職員を雇用し、総資産は1200億元(約1兆8000億円)以上に上っている。

(4)ボーキサイトから酸化アルミを抽出した後に発生する赤色の汚泥などの残渣(ざんさ)や廃水は工場から離れた場所に掘られた巨大な沈殿池に移される。この赤色の汚泥は強アルカリ性の汚染物質であり、沈殿池に浸透防止措置が取られていないために、汚染物質は地下に浸透して地下水を汚染し、井戸水のみならず地質にまで甚大な影響を及ぼしているのである。

地下水に頼る大多数の都市には致命的

 上述した記事に共通するのは、経済至上主義を標榜する地方政府が企業所得税を納入する地元企業を擁護し、彼らによる違法行為、すなわち、汚染水の地下への浸透および注入を、見て見ぬふりをしている事実である。そのツケが地元民の生活と健康を害し、将来的には地下水にとどまらず、その周辺を含めた広範な地域を汚染地域と化して無人の荒野に変える可能性には思い至らない。目先の欲に釣られことを「鹿を追う者は山を見ず」<注2>と言うが、こうした欲に目がくらんだ官僚や企業経営者が中国の環境を深刻な汚染状況に陥らせ、刻一刻と修復不可能な状態に追い込んでいるのである。

<注2>このことわざの語源については、2012年6月15日付の本リポート「注目を集め始めた中国の土壌汚染問題」参照。当該記事と本記事を読み比べると環境汚染に共通する背景がよく理解できる。

 鄧飛の告発は山東省濰坊市を1つの例として挙げたものであり、濰坊市と同様の地下への汚水注入は中国の各地でひそかに行われていることは疑いの余地がない。中国地質調査局の役人によれば、中国の都市の90%は地下水が汚染されており、そのうちの3分の2を占める都市の地下水は“厳重汚染(深刻な汚染)” の状態にあるという。これは水不足解消の手段を地下水に頼る大多数の都市にとっては致命的な数字であると言える。

 環境の三大要素は、大気、水、土壌(土地)であるが、今の中国はその三大要素たる大気、水(地下水と地表水)、土壌のすべてが深刻な状況にある。この最悪の状況を改善するにはどうすればよいのか。中国政府はその答えが経済至上主義からの転換であることは十分認識しているはずである。しかし、経済成長の持続が中国共産党の政権維持の前提条件であるために、次の一歩を踏み出せないまま環境汚染という「どつぼ」にはまってしまったのだ。環境汚染に対する国民の不満はマグマとなって火山をいつでも爆発させるところまで沸騰している。中国は深刻な環境汚染にどう対応するのか。中国の環境汚染の影響を直接受ける隣国として、日本は中国の環境行政の動きを注視して行かねばならない。

[日経ビジネス/世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」]

Posted by nob : 2013年03月07日 17:58

覚えておこうと思いつつ、、、いつも忘れてしまう。。。

■きつねそば・たぬきうどん、なぜ大阪にはない?

 大きな油揚げがのったそばを食べるには、大阪では「たぬき」、関東では「きつね」と注文しないと通じない。この違いは割に知られているが、なぜそうなったかは謎。同じ関西でも大阪と京都の「たぬき」はまた違うらしい。きつねとたぬきはどこで化けたのか。

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大阪のたぬき(手前)、きつね(右奥)、ハイカラ(左奥)=大阪市中央区の「うさみ亭マツバヤ」

 一般に関東では油揚げがのったそば・うどんを「きつね」、天かすのせを「たぬき」と呼ぶ。一方、大阪で「きつね」といえば油揚げのうどんだけを指し、「たぬき」は油揚げののったそばになる。きつねそば、たぬきうどんはあまり見かけない。

◇            ◇

 まず、きつねの足跡を追ってみた。実はきつねうどんの発祥は大阪にあるとされる。船場にある1893年(明治26年)創業のうさみ亭マツバヤだ。

 3代目店主の宇佐美芳宏さんによれば「最初は『こんこんうどん』と呼んでいたようですよ」。初代はすし屋で修業を積み、うどん屋で独立した。いなりずしをヒントに、かけうどんと皿にのせた油揚げを別々に出したのが始まりだったらしい。

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 そのうちお客さんが油揚げをうどんに直接のせて食べるようになり、商人の街・船場で大ヒット。いつの間にか「きつねうどん」と呼ばれ、全国に広がっていったとみられる。

 次はたぬき。辻調理師専門学校(大阪市)の日本料理専任教授、杉浦孝王さんに聞いてみた。

 「たぬきが生まれたのは江戸時代の終わり、関西より関東が先だったようだ」と杉浦さん。最初はイカのかき揚げをそばにのせていたようだが、「関東ではごま油で揚げるので衣が黒っぽくなる」。茶色がかった濃い色がたぬきを連想させ、名前の由来になったらしい。

 ところが関東発のたぬきそばは、なぜか関西で広まらなかった。大阪城天守閣研究主幹の北川央さんも「江戸後期には関西でもそばが多く食べられていたのに」と首をひねる。そのうち「きつねがうどんなら、たぬきはそばのことだろう」との発想で、油揚げがのったそばを「たぬき」と呼ぶようになった、とする説が根強い。

 関西で天かすが具の定番になったのは、大正時代とされる。当時の関西人は「捨ててもいいような天かすをいれるなんて、関東の人はハイカラやなあ」と皮肉をいったとか。その名残で天かす入りのそば・うどんを「ハイカラ」と呼ぶようになったらしい。

◇            ◇

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京都のたぬきは、短冊切りした油揚げのあんかけうどん(京都市左京区の「おかきた」)

 調査はこれで終わらない。「京都ではあんかけのきつねうどんをたぬきと呼びますよ」と杉浦さんが教えてくれた。早速、京都市左京区にある「おかきた」に向かった。同地に1940年(昭和15年)から店を構える老舗の3代目店主、北村正樹さんに話を聞くと、きつねうどんも少し違うという。

 京都のきつねは油揚げを2センチメートル幅で短冊切りにし、九条ねぎと一緒にうどんにのせる。細めんと絡まり、めんとだし、具材がバランス良く口に入る。「公家文化の影響で、上品な食べ方が求められた」と北村さん。舞妓(まいこ)さんも大きな油揚げにかぶりつかずに済む。

 このきつねうどんに、ドロッとしたあんをかけたのが京都のたぬき。「きつねがドロンと化けてたぬきになった」(北村氏)というわけだ。底冷えする京都では、熱を逃がさないためにあんかけがよく使われる。辻調の杉浦氏は「あんかけは湯気が出ないがとても熱い。そこで、だます、化かすの意味でたぬきと言われたのでは」とみる。

 たぬきときつねは消費者の好みや料理人の工夫に応じて姿を変えてきた。次はどんな新メニューに化けるのだろうか。

(大阪経済部 志賀優一)

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2013年03月07日 11:38

それはそうでしょ。。。

■米起業家の約6割は40歳以上、「IT創業者」とイメージ異なる

[サンフランシスコ 28日 ロイター] 非営利団体(NPO)カウフマン財団などが実施した調査で、米国で新たに会社を立ち上げる人は、20─30歳代よりも40歳以上に多いことが分かった。

同財団と情報サイト「LegalZoom」が2012年に事業を開始した1431人を対象に行った調査では、起業家を年齢別に見ると、18─29歳が全体の約18%、30歳代と40歳代がそれぞれ約25%、50歳代が約21%、60歳以上は約11%で、中高年層が若年層を上回った。女性は約3分の1だった。

起業家は、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ氏やマイクロソフトのビル・ゲイツ氏のように、大学を中退しているとのイメージを持たれがちだが、調査では学士号を持っている人が37%、修士号と博士号の保有者は合わせて25%となった。

最も人気のある業種は、食品と飲料、事業向けサービス、コンサルティング、娯楽などで、売り上げは8割以上が5万ドル以下だったが、10万ドル以上との回答が約8%、100万ドル以上も1%いた。

カウフマン財団の調査担当者は「ほとんどの起業家は、シリコンバレーで生まれる起業家とはタイプが異なる」と話した。

[ロイター]

Posted by nob : 2013年03月04日 08:46

交流がはじめの一歩。。。

■オバマ氏に「電話を」 金正恩氏が元NBA選手に

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平壌市内で米朝の選手が出場したバスケットボールの試合を観戦する金正恩第1書記(左)とデニス・ロッドマン氏=2月28日(AP=共同)

 北朝鮮を訪問し金正恩第1書記と会談した米プロバスケットボールNBAの元スター選手、デニス・ロッドマン氏は3日、オバマ米大統領から電話が欲しいと金第1書記に告げられたことを明らかにした。米ABCテレビに出演し語った。

 ロッドマン氏によると、金第1書記は「私は戦争を望んでいない」とも話したという。

 ロッドマン氏は、金第1書記が大のバスケ好きと紹介。金第1書記には「オバマ氏もバスケが好きだ」と伝えたという。

 ロッドマン氏は2月26日から3月1日まで北朝鮮に滞在したが、金第1書記の一連の発言がどの時点で行われたのかは不明。

 ロッドマン氏は米テレビ局の番組制作のため訪朝。金第1書記とバスケの試合を観戦、夕食も共にした。(共同)

[産経新聞]

Posted by nob : 2013年03月04日 08:36

さらなる地震が発生しないことを願うばかり。。。

■増え続ける汚染水、溶融燃料手つかず 事故2年の第1原発公開

 東京電力は1日、福島第1原発事故発生から2年を前に廃炉に向けた作業現場の状況を報道陣に公開した。放射性物質を含む汚染水は増え続け、敷地内には貯蔵タンクが立ち並ぶ。溶けた燃料をどうやって取り出すかはまだ検討段階で、長期的取り組みを着実に進められるかが課題だ。

 11月には4号機の原子炉建屋上部にある使用済み核燃料プールから1533体の燃料の搬出を始める予定で、クレーンを備えた新たな設備の建設が建屋のそばで進む。

 4号機の燃料は別棟の共用プールに移送される。共用プールには容量の約93%に当たる6377体の燃料が入っている。東電は十分に冷却された共用プール内の燃料の一部を、冷却水から取り出して乾式キャスクという金属製容器に入れて別の場所にある仮保管設備に移し、4号機の燃料を収容するスペースを確保する。仮保管設備には既にキャスクが届き始めている。

 一方、保管中の汚染水は26万立方メートル。貯蔵容量はあと6万立方メートルしかない。東電は2015年までに70万立方メートル分のタンクが必要になるとして、今後増設を進める。

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【写真説明】福島第1原発の4号機(左)。溶けた燃料を取り出すための建屋カバーの基礎部分(右)が姿を現していた=1日午前、福島県大熊町(代表撮影)

[中国新聞]

Posted by nob : 2013年03月02日 07:29

言わずもがな、、、深刻なのは内部被曝。。。

■福島の原発事故でがんのリスクがわずかに上昇=WHO

 日本の原発事故から間もなく2年がたつなかで、国際的な専門家チームは28日、高濃度の放射線に汚染された地域の住民のがんのリスクは、ごくわずかだが高まるとの研究結果を発表した。

 この報告書は、世界保健機構(WHO)が福島の事故の健康への影響について専門家に調査を依頼して発表したもの。

 報告によると、放射性物質を含む噴煙で覆われた地域の乳児の生涯がん罹患(りかん)率は1%前後増加するという。

 報告書を執筆した専門家の1人でマンチェスター大学のリチャード・ウェイクフォード氏は「罹患率の上昇はかなり小さく、おそらくライフスタイルの選択や統計の誤差といった他の(がんの)リスクによる影響によって隠されてしまうだろう」と述べ、「福島に行かないことよりも喫煙しないことの方が重要だ」と述べた。

 リスクが最も高まるのは乳児だ。日本での生涯がん罹患率は男性が41%、女性が29%だが、最も汚染のひどい地域の乳児の場合、これが1%ポイント程度高まるという。

 特に懸念されるのが甲状腺がん。放射性ヨウ素が甲状腺に吸収されるからだ。特に乳幼児のリスクが大きく、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故の後、汚染された牛乳を飲んだことによって約6000人の子どもが甲状腺がんにかかった。

 報告書は、福島の汚染の最もひどかった地域の女児が生涯に甲状腺がんにかかる率が70%高まると推測した。甲状腺がんは非常に少なく早期発見されれば治癒(ちゆ)するがんだ。女性が生涯に甲状腺がんにかかる率は0.75%で、被ばくによってその確率が0.5ポイント上昇することになる。

 ウェイクフォード氏は、罹患率の上昇が非常に小さく、観測できないほどであろうと語った。

 高濃度の放射性物質に汚染されなかった地域では、放射線によるがんのリスクは顕著に低い。ウェイクフォード氏は「それ以外の地域の人々のリスクは極めて小さい」と述べた。

 放射線に誘発されたがんが専門のコロンビア大学のデービッド・ブレナー氏は、直接的な放射線飛散の影響を受けない地域の人々のがんのリスクはごく小さいだが、少なくとも理論的にはゼロではない、と指摘。しかし、がん罹患率を目に見えて変えるほどではない、と述べた。

 また、WHOの報告の数値は意外ではないとした上で、少量の放射線によるリスクを測定することが難しいため、この報告は不正確とみなすべきだと語った。同氏はWHOの報告書には関わっていない。

 がんが少しでも増加するという予測が出されたことが驚きだという専門家もいる。

 オックスフォード大学の物理学の名誉教授、ウェイド・アリソン氏は「この被ばく量で向こう50年にがんが増加すると考える根拠はない」と述べた。同氏は今回のWHOの調査には参加していない。同氏は「(被ばくした人々の)ごくわずかながんの増加は、道路を横断するリスクより小さい」と述べた。

[THE WALL STREET JOURNAL]


■福島原発80キロ圏内、1年で放射線量4割減 文科省

 【石塚広志】文部科学省は1日、東京電力福島第一原発から80キロ圏内で航空機を使って測定した最新の放射線量のマップを発表した。線量は1年間で平均約40%減ったという。放射性セシウムが自然に壊れて減る核崩壊のほか、風や雨など自然環境の要因で80キロ圏外や海に移動したとみられる。

 調査は今回が6回目。昨年10月31日から11月16日まで、ヘリコプターに載せた高感度の検出器を使い、地表面から1メートルの空間線量を約14万地点で測定した。同じ手法で測った2011年10〜11月の第4回調査と比べると、原発から北西の高線量帯で減り方が大きく、全地点の平均減少率は約40%だった。

 40%のうち21%は、放射性セシウムの核崩壊による減少分と見積もられた。事故で主に放出されたセシウム137(半減期30年)とセシウム134のうち、半減期が2年と短い134の減少分が大きく寄与した。残る19%は自然環境の影響とみられる。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2013年03月01日 22:26

何のため、、、誰のため。。。(溜息)

■「マイナンバー」16年から 税や年金手続き簡単に
政府が法案提出

 政府は国民一人ひとりに番号をふり、年金や健康保険などの社会保障給付と納税を1つの個人番号で管理する「共通番号制度」を2016年から導入する。給付の申請や税の確定申告などが簡単になるほか、税・社会保険料の適正な徴収や給付につながる。行財政を効率化するIT(情報技術)政府のインフラが本格的に動き出す。

「マイナンバー」法案のポイント

* 住民票コードから国民一人ひとりに番号をつける

* 番号を本人に知らせたうえ、番号情報を入れた顔写真付きのICカードを配る

* 納税や年金の給付申請など当面は行政手続きに利用

* 2015年中に番号を通知。16年1月から利用開始

* 17年1月から国税庁や日本年金機構などの間で個人のデータを交換

* 17年7月から地方自治体も情報交換に参加

* 番号を扱う行政機関を監視・監督する「特定個人情報保護委員会」を設置

* 法施行後、3年後をめどに番号の利用範囲の拡大を検討

 政府は1日、関連法案を閣議決定し、国会に提出した。昨年11月、衆院解散でいったん廃案になった法案を自民、公明、民主の3党で修正した内容で、今の通常国会で成立する公算が大きい。

■15年中に番号通知

 法案が成立すれば、15年中に住民票を基に個人への番号通知を始め、16年1月に納税や年金の照会などから番号を使った行政手続きに移る。17年1月からは国税庁や日本年金機構といった国の機関で番号で整理した個人情報を交換。17年7月からは地方税などを管理する地方自治体も番号を利用する。

 共通番号は「マイナンバー」と呼び、年金や健康保険のほか、雇用保険、生活保護など社会保障全般のほか、税の確定申告などで利用する。

 利点の一つは複雑な行政手続きの手間を省けることだ。

 例えば児童扶養手当の申請には、市町村が発行する住民票や都道府県による障害者手帳など複数の行政機関に足を運んで書類をそろえる必要がある。国の行政機関や市町村、税務当局が共通の個人番号でデータを管理すれば、番号に基づく申請があるだけで所得などを確認し、受給資格があるかどうか判断できる。

 番号を使って個人の手続きを「名寄せ」することで、適正な税・保険料の徴収や給付につなげる狙いもある。子ども2人がそれぞれ母親の扶養控除を申告した場合、番号に基づいて手続きを突き合わせ、二重適用を防ぐことなどができる。

■個人情報管理を徹底

 政府は17年以降、個人が自宅のパソコンで行政手続きを申請し、確認できる「マイ・ポータル」の導入を目指す。転居で住所が変わる場合、共通番号の住所を書き換えれば、年金や医療、奨学金などの制度での住所変更も同時に終わる。

 1つの番号で多くの個人情報を管理するため、情報漏れの対応も徹底する。共通番号による申請は、担当行政機関には別の番号に変換してから届くようにする。番号による情報照会はマイ・ポータルを使う本人しかできない。個人情報保護のため、行政機関を監視・監督する「特定個人情報保護委員会」を14年中に設置する。

 共通番号を利用する各省庁のシステム整備を効率よく進めるため、内閣官房に特別職の国家公務員として内閣情報通信政策監(政府CIO)を置くことも法律で定める。

 今回の法案は、主に社会保障と税に関わる行政手続きに限って共通番号を利用する枠組み。徴税関連以外では民間企業の番号利用はできないが、法施行から3年後をめどに、民間企業などに共通番号の利用範囲を広げることを検討する。

[日本経済新聞]


■マイナンバー 導入は問題が多すぎる

 国民らに個人番号を付けるマイナンバー法案が、閣議決定された。納税実績や年金情報などを一元管理する共通番号制だ。個人情報の流出や、なりすまし犯罪などが懸念され、問題点が多すぎる。

 赤ちゃんからお年寄りまで、全国民にマイナンバーは付く。中長期在留の外国人や法人にも番号が付けられる。この番号をキーにして、納税額や年金・介護の保険料納付状況などの個人データを引き出し、照合するのが、共通番号制の仕組みだ。

 一番の目的は、行政事務の効率化だ。確定申告や年金受給などの手続きが簡単になる利便性もうたわれる。税務面では、扶養控除の申告などで不適切な案件があぶり出せる利点がある。

 社会保障面では介護や保育などにかかる費用を世帯ごとに把握でき、その負担に上限を設ける新制度が構築できるとされる。低所得者に還付金を出す給付付き税額控除にも使えると、説明される。

 だが、行政実務の現場で苦労するのは、同一の世帯かどうかの判断だ。個人に番号を振っても、この問題はなくならない。「世帯ごとに把握できる」というのは誇大広告に等しい。

 システム構築にも莫大(ばくだい)な費用がかかる。六千億円とされた初期費用は二千億円程度に圧縮できると見込んでいる。ランニングコストも毎年百億円単位でのしかかる。これを国民が新たに負担し続けるわけだ。費用対効果の面で疑問符が付く。とくに個人や法人のお金の出入りを照合するシステムではないので、大幅な税収増にはつながらない。

 マイナンバーは住民基本台帳の住民票を基に個人情報を管理する。さまざまな理由で住民票の住所に住んでいない人、住民票さえない人々は、公的サービスから締め出されることになりかねない。弱者排除の面もあるわけだ。

 サイバー犯罪などが絶えないネット時代には、個人情報の集約と集積は、かえってプライバシー保護の点から危険でもある。社会保障番号を使う米国では、なりすまし犯罪が絶えないことから、州法で利用を制限したり、国防総省では国防上の観点から職員や家族に独自の番号を採用している。ドイツでは税分野に限定することで、なりすまし犯罪に利用されることを防いでいる。世界の潮流は明らかに日本とは異なる。

 二〇一六年から運用開始というが、本当に共通番号制が必要か。根本からの議論が足りない。

[中日新聞/2日追加]

Posted by nob : 2013年03月01日 22:21

至極まとも。。。

■福島第1原発所長「廃炉は社会的義務」 初の会見

 東京電力福島第1原子力発電所の高橋毅所長は28日、東電福島復興本社がある福島県楢葉町のJヴィレッジで記者会見した。福島第1原発の現状について「事故の発生当初に比べて落ち着いてきたが、いまだに放射線量も高く危険な現場だ」と説明。「廃炉措置は社会的な責務として絶対にやり遂げなければいけない」と語った。

 高橋所長が記者会見するのは初めて。原発事故から2年を迎えるのに当たり開いた。会見の冒頭で「福島県の皆様を含めて広く社会に大変なご苦労をかけていることを改めておわび申し上げる」と謝罪。当面は増え続ける汚染水の処理や使用済み核燃料の取り出しに全力で取り組む考えを示した。

 汚染水増加の原因となる地下水の流入を防ぐために建設していた地下水バイパスは7月にも利用を開始する。汚染水から放射性物質をほぼ取り除ける多核種除去装置を近く稼働させる。装置の処理後に出る水はタンクに貯蔵し、地元漁民から不安の声が出ていた海洋への放出はしないとした。

 4号機にある使用済み核燃料の取り出しに向けた作業は順調に進んでおり、当初の計画通り11月には取り出しを始めるという。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2013年02月28日 22:42

言わずもがな。。。

■アイナメから51万ベクレル=福島第1の港で、放射性セシウム—東電

 東京電力は28日、福島第1原発の港内で捕獲したアイナメから、1キロ当たり51万ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。これまで捕獲された魚の中で最も高く、食品のセシウム濃度基準値の5100倍という。 

[THE WALL STREET JOURNAL]


■WHOが原発事故の健康リスクを公表

WHO=世界保健機関は、28日、東京電力福島第一原子力発電所の事故によってどのような健康影響が予測されるかをまとめた報告書を公表し、最大限に見積もっても被ばくによって住民のがんが増えるおそれは小さいと指摘しました。

この報告書は、原発事故の半年後までに日本政府が公表した土壌や食品中の放射性物質の濃度などの調査結果を基に、WHOの専門家グループがまとめたものです。

それによりますと、原発事故の被ばくによる影響について、最大限に見積もっても住民のがんが増えるおそれは小さいと指摘しています。

具体的には、事故当時、1歳だった女の子が被ばくの影響で生涯にわたって甲状腺がんを発症するリスクは、通常が0.77パーセントであるのに対して、放射線量が最も高かった地点で分析すると、▽福島県浪江町で0.52ポイント、▽飯舘村では0.32ポイント、それぞれ上昇するとしています。福島県内のこれ以外の市町村では、統計的に意味のあるリスクの上昇は見られないとしています。

WHOでは、リスクを過小評価することによって行政などの対応が不十分とならないよう、住民が事故の後4か月間にわたって同じ場所に住み続けたと仮定しているほか、被ばくを避けるための食品規制を考慮していないなど、実際よりもリスクが高くなるような極めて安全側にたった分析を行っています。

WHOでは、「リスクのある地域では長い期間にわたって継続的に健康調査を続ける必要がある」と呼びかけています。

専門家「過大な見積もり」

今回の報告書の作成に加わった独立行政法人・放射線医学総合研究所の明石真言理事は「WHOでは、過小評価は放射線の影響を見落とすことにつながるため、避けたいという考え方が強く、最大の被ばくをしたという想定に立って健康への影響を評価している。実際には、住民の避難が行われたり、放射性物質が基準を超えた食べ物は出荷が制限されたりしたので、評価結果のような被ばくをしている人はいないと考えられる」と指摘しています。そのうえで、「こうした過大な見積もりでも放射性物質の影響は小さいといえるが、今後も長期にわたって健康への影響について調査を続ける必要がある」と話しています。

飯舘村長「まったく仮定の話」

WHOが発表した報告書について、すべての住民が村の外への避難を続けている福島県飯舘村の菅野典雄村長は「全く仮定の話であり、特定の地域の名前を挙げて言うのはいかがなものかと思う。仮定の話を出すのはWHO自らの保身のためではないか。われわれは少しでも住民の安全を守るためあらゆる手立てをしている。過小な評価を望むわけではないが、現実の話であれば甘んじて受ける。しかし、過剰に評価してどんどんと住民を不安に落として入れていくようなことに非常に怒りをおぼえる」と話していました。そのうえで、「WHOが出した数字について国がどういう答えを出すのか、正しいのか違うのか見解をはっきり聞きたい」と話していました。

環境省は…

WHOの報告書について、環境省は「リスクを洗い出すという意味では重要な報告書だと思うが、原発事故のあと、避難地域でも4か月間住み続け、出荷制限の対象となっている食品も食べ続けたと仮定していることなどが実態にあっておらず問題だ。リスクが大きく見積もられており、報告書が示している確率でがんになるという認識は誤りなので、誤解しないようにして欲しい」と話しています。そのうえで、環境省としては特に新たな対応を取るわけではなく、これまで通り住民の健康管理調査などを続けていくとしています。

厚労省は…

今回の報告書について、厚生労働省は「さまざまな国際的な文献などを基に推計されたもので、参考にしたい」と話しています。そのうえで、厚生労働省としては、これまで通り、原発事故発生から収束宣言が出されたその年の12月16日までの間に収束作業に携わった作業員の健康管理を、長期間、続けていくとしています。

具体的には、被ばく線量が100ミリシーベルトを超えた作業員については、生涯にわたって年1回、甲状腺の検査やがん検診を行うほか、すべての作業員を対象に、作業員を続けている間、半年に1回、健康診断などを行うとしています。

[NHK NEWSWEB]

Posted by nob : 2013年02月28日 22:02

問題解決の見通し皆無のまま済し崩しに。。。

■放射性廃棄物、六ヶ所村に…英で再処理、返還

 国内の原子力発電所から出た使用済み核燃料を英国で再処理した際に発生した高レベル放射性廃棄物「ガラス固化体」が返還され、27日午前、輸送船が青森県六ヶ所村のむつ小川原港に到着した。

 返還されたのはガラス固化体28本で、関西、中部、中国の電力3社の原発からの発生分。同日午後、同村の日本原燃高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターに搬入される。

 村議会は昨年9月、民主党政権が核燃料サイクル政策を撤回した場合、ガラス固化体の受け入れを拒否するとの意見書を可決。その後、政策の継続が決まった経緯があり、今回が可決後、初めての受け入れとなる。

[読売新聞]

Posted by nob : 2013年02月27日 15:34

すっぴんは心の自立への第一歩。。。

■福岡県女性はすっぴん!? 美容にかけるお金は東京都より月2808円低い●●円!

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「コラーゲンの元気度チェックテスト平均点ランキング」(左)と「月々の美容にかける金額ランキング」(右)

恋愛も美容もがんばる東京都民 理由はプライドの高さ?!

「コラ活」実行委員会は、女性を対象に行った「コラーゲンの元気度に関わる生活習慣」についてのアンケート調査結果を発表した。調査は1月18 日~20日、全国の20代~40代の女性810人を対象に実施し、北海道、東京都、愛知県、大阪府、福岡県に住む女性の回答を抽出した。

調査では、1日7時間以上睡眠をとるようにしている、運動を生活に取り入れている等コラーゲンの元気度に関わる生活習慣7項目について質問を行い、調査結果をスコア化した。さらに"県民性博士"といわれるナンバーワン戦略研究所の矢野新一氏が都道府県ごとに分析を行っている。

総合スコアが最も高かったのは東京都。月々の美容金額も最も高く、美容への関心が高くケアもしていることがうかがえたという。また、さまざまなシーンでどの程度メイクをするかをたずねた設問では、東京の女性が最もしっかりとメイクをしていることが明らかになった。さらに、恋愛の積極性をたずねた設問では、積極的と答えた人が最も高く44.9%だった。美容にも恋愛にも意識が高い県民性がうかがえる結果となったとのこと。

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「恋愛への積極性」

矢野氏によると、「東京の女性はプライドが高く向上心が高いことが特徴。そのため、今の自分の状況に満足せずに自分はもっとキレイになれるはず、とさまざまなことにチャレンジするのでしょう。また、プライドが高く自分をよく見せようとする意識が高いため、メイクもきちんとしていると考えられます」とのこと。

モテモテで自分に自信のある福岡県人はどこでもすっぴんで勝負!

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「会社にすっぴんで行く」(左)と「合コンにすっぴんで行く」(右)

すっぴんでの行動範囲を問う設問では「会社」「合コン」「デート」のすべてにおいて福岡県がすっぴん率1位という結果になった。美容にかける金額は4,347円と最も低く、すっぴん率が高いこととつながっている。

矢野氏によると「『博多美人』という言葉があるように、福岡は美人が多い県。すっぴんで出掛けられるのは、自分の顔に自信がある現れと考えられます。また、福岡の男性はお酒とお祭りが大好きで外で遊んでいる県民性。男性に代わり家庭を守って来た福岡の女性は、実は気が強く男性の目を気にしない特徴があります」とのこと。

[マイナビニュース]

Posted by nob : 2013年02月23日 11:38

環境問題はもはや国単位で解決できるものではない。。。

■PM2.5 きょうの予測値、初の基準超え 福岡市

 福岡市は23日、中国からの飛来が懸念される微小粒子状物質「PM2.5」の1日当たりの平均値予測が国の環境基準を超えると発表した。市が15日に予測を開始してから基準を超えたのは初めて。

 PM2.5の環境基準は、1日平均で1立方メートルあたり35マイクログラム以下と定められているが、23日は50.5マイクログラムと予測された。市は、外出する際にマスクを着用することや、洗濯物を外に干さないよう呼び掛けている。

 市は15日から午前6時の測定値を基に予測値を導き出し、基準を超えるかどうかの予測情報を市のホームページで公開している。

 福岡市では1月、国の基準を上回った日が3日あった。〔共同〕

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2013年02月23日 11:33

そのとおり!!!Vol.21

■アベノミクスよりすごい景気対策がある
大前研一の日本のカラクリ

大前 研一
1943 年、北九州生まれ。早稲田大学理工学部卒。東京工業大学大学院で修士号、マサチューセッツ工科大学大学院で、博士号取得。日立製作所を経て、72年、マッキンゼー&カンパニー入社。同社本社ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を歴任し、94年退社。現在、自ら立ち上げたビジネス・ブレークスルー大学院大学学長。近著に『ロシア・ショック』『サラリーマン「再起動」マニュアル』『大前流 心理経済学』などがある。

日本経済をダメにした元凶は、自民党政権だ

株高円安のご祝儀相場で順調なスタートを切った安倍政権。それに対して総選挙で大惨敗を喫してかろうじて生き残った民主党は、野党として方向性を示せないでいる。いくら「民主党を潰すわけにはいかない」と言っても、比例復活組が党代表になるご時世では、夢も希望もない。

しかし、民主党にとって捲土重来を期す秘策がないわけではない。

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GDPデフレーター、名目GDPともに、日本は20年間世界の逆をいっている!

先の総選挙で国民にとって最大の関心事は「景気と雇用」だった。民主党が国民にそっぽを向かれた大きな理由の1つは、経済成長に関して無策だったからである。安倍政権の経済政策である「アベノミクス」に敗れたのだ。掛け声だけのリップサービスで株価を押し上げ、円安に導いた安倍政権だが、アベノミクスで日本経済が本当に再生できるのかが試されている。

図を見てもらいたい。1990年以降、日米欧の成熟国でGDPデフレーター(実質GDPを算出するための物価指数)が下がり続けているのは日本だけ。つまり長期デフレが続いているのである。さらに名目GDPがフラットなのも日本だけで、このような先進国は、ほかに例がない。この22年間の経済状況で、民主党が政権を担当したのはわずか3年半で、ほとんどは自民党政権。つまり日本経済をダメにした元凶は、ピークであった89年以降の自民党政権が舵取りを間違ったからだ。この間、130兆円もの公共投資を実施しながら、日本経済を押し上げることができなかった。

民主党としてはその点を突くべきで、先進成熟国の中で日本経済だけが20年以上も沈み込んでいる原因を分析し、対策を国民に提示すべきなのだ。

他国と比べて日本経済だけが異常な状況にあるのは、日本独自の原因があることを意味する。P・クルーグマンのインフレターゲット論を安易に持ち出す竹中平蔵氏のような輸入学者にしても、安倍首相の金融政策ブレーンに起用された浜田宏一エール大学名誉教授(内閣官房参与)にしても、どれだけ日本経済における問題の本質を理解しているかは、疑問だ。経済学者は過去の経済を分析して理論をつくるが、冒頭で述べたように日本経済の状況は世界に類例がなく、また21世紀のサイバーやボーダレス経済を織り込んだ経済理論などないのだ。

はっきりしていることはアベノミクスの「3本の矢」のうちの金融と財政では、「失われた20年」の間に自民党政権が行ってきた経済政策とまったく同じでメンツも同じだ。

景気回復に成功した(と錯覚している)小泉政権時代にあやかって、竹中平蔵氏や飯島勲氏を政権に取り込むなどデジャビュもいいところ。上述の図で見たらわかるように小泉政権時代にも株価はともかく日本経済は落ち続けていた。3本目の矢である経済成長に関してはフランスもアメリカも結局、選挙公約だけで何ら有効な手が打てず、実際には財政削減で財政赤字を圧縮せざるをえない状況に追い込まれている。

民主党に捲土重来のチャンスがあるのはまさにこの点なのだ。2005年の郵政選挙において自民党は296議席を獲得して大勝したが、年金問題が争点になった2年後の参院選で民主党が躍進。さらに09年の衆院選では自民党は、119議席という大敗を喫して、民主党に政権を明け渡した。

日本人の“民意”は「郵政民営化イエスかノーか」「政権交代イエスかノーか」の単純選択で決まる傾向があるから、大勝から大敗に簡単に揺り戻しが起きる。すぐに記憶をゼロリセットする日本人にとって、オセロをひっくり返すような選択が3度起きない理由はどこにもない。要は同じような状況をつくり出せばいいのである。

民主党としては、政権を担った3年半の総括と反省をきちんとしたうえで、日本経済をここまで悪くしたのは自民党であると一大キャンペーンを展開し、「アベノミクスで同じ失敗を繰り返そうとしている。またもや無駄遣いで借金を増やすのか」と訴えるべきなのだ。もちろん、先進国で日本経済だけが異常な状況に陥っている原因を分析し、処方箋も提示する必要がある。

この問題を解決するためには、今の日本人のマインドを理解するところから始める必要がある。私が言うところの「心理経済学」である。

日本人は1500兆円の個人金融資産を持っているが、これがマーケットに出てくれば公共投資など必要ない。1500兆円の1%が市場に出てきても15兆円となり、安倍政権が発足直後に閣議決定した経済対策費、10.3兆円の補正予算を軽く上回る。

景気回復のポイントは政府が何をやるかではなく、1500兆円の持ち主である個人が何をするかだ。それが政策の中心であるべきなのに、そのことに言及した政治家は1人もいない。

今の日本政府には金がない。金がない状態で国債を刷れば、そのまま国民の借金になり、国民が預けている金融資産を食い潰す。この矛盾した循環を断ち切り、1500兆円の金融資産が自然にマーケットに出てくるようにすることが、デフォルトを招かずに日本の景気を持ち直す唯一の方法なのだ。政府が使うのではなく個人が使う、というこの単純な図式を理解することが第一歩だ。

平均3500万円を墓場に持っていく

個人金融資産の8割以上は、50代以上の世帯が保有している。しかし戦中、戦後の貧しい時代に育った高齢者世代というのは、貯蓄奨励で生きてきたうえに、政府を信用しない人たちだ。従って、いざというときに備えて資産を使わずに、平均3500万円を墓場に持っていくのである。

だから話は非常に簡単で、金を使う気にならない彼らの凍てついたマインドを溶かして、1500兆円の金融資産が買い出動するような政策を1つずつ出していくことに尽きる。

アベノミクスのような20世紀の金融緩和や財政出動政策では、1500兆円の個人金融資産はピクリとも動かない。「国土強靭化計画」で防災対策を施し、老朽化したインフラをつくり直しても、経済波及効果は見込めない。新しい橋を架けたり、トンネルを掘ったりすれば交通が便利になり少しは経済効果が見込めるかもしれないが、崩れかけたトンネルや壊れかけた橋を直しても、交通量は変わらない。1000年に一度やってくるかもしれない津波のためにスーパー防波堤をつくっても、投資に見合った雇用が生まれるだけで経済誘発効果はゼロだ。

90年代に自民党政権が公共投資でばら撒いた130兆円が何の経済効果もない無駄遣いだったことは、福井俊彦元日銀総裁が認めている通りだ。

勤労貯蓄をよしとして生きてきた高齢世代にどうやってお金を使わせるか。その答えを導き出すのに、難しいマクロ経済学は必要ない。要は「3500万円持って死んでいくことが本当に幸せなのか」と資産リッチな高齢世代が自分自身に問いかけたくなるような政策にすることが大切なのだ。

彼らに「国が全部面倒を見てくれるとしたら、3500万円でやりたいことはないか?」と聞いてみればいい。答えはいくらでも出てくるだろう。

「家は建て直せないまでも、キッチンとお風呂場ぐらいは改修したいし、バリアフリーにしたい。でも改修費用が700万円もかかるから……」

こう思っている人に向けて、「家を500万円以上かけてリフォームした場合、その領収書を持ってくれば、残りの人生は税金を納めなくていい」などの特例を設ければ、喜んでお金を使うはずである。

また日本の生前贈与は被相続人が亡くなったときに清算して相続税を支払わなければならない仕組みである。たとえば親の資産8億円から4億円を生前贈与されたとしても、相続税の支払いが大変だと思うから、親が死ぬ前に使うことは待とうとなる。せいぜい相続税を払って、残ったら使うくらいで、経済誘発効果のない生前贈与なのだ。

法定相続人でも愛人でもいいので、生前贈与されたお金を使った場合にそれらを証明する領収証があれば、その分は相続時に清算する相続財産の対象外にする――。こうした方向で相続税法を少し改正するだけで若い世代への生前贈与、つまり富の移転はもっと進むだろうし、そのお金がどんどん市場に出てくるはずだ。

しかし今後予定されている相続税の増税はこれらと発想がまったく逆である。最高税率を上げて、基礎控除を下げれば、資産家も小金持ちも財布のヒモを固くするばかりだ。

先行きどうなるかわからない将来不安の中で、「今、お金を使ってしまったらミジメになるかもしれない」と思っているから日本人は貯金に手を付けない。その気持ちを「お金を使ったら人生は豊かになるし、子供や孫からも感謝される」という方向に変えることが大切で、そのアイデアなら拙著『大前流 心理経済学』(講談社)にいくらでも書いてある。要は金を持っている人に使わせる政策に集中することである。民主党は逆に高校無償化や個別補償などで富の分配に拘りすぎたから景気が上向かなかったのである。

日本は世界で最も高齢化が進み、その高齢世代が個人金融資産の大半を握っている。その世代の心理を理解して、お金を使いたくなるような政策を提示できれば、アベノミクスが馬脚を現し始めたときに民主党にも再びチャンスが巡ってくる。

[PRESIDENT online]

Posted by nob : 2013年02月22日 21:29

愚かしさの極み。。。

■核問題:日本の核武装はあり得るのか
安倍首相「北朝鮮の基地を先制攻撃できる兵器の保有を検討すべき」

 北朝鮮が長距離ミサイル発射に続き核実験を強行したことが日本の再武装論者を刺激している。日本で議論されている、再武装に関するさまざまな案の中でも、核武装は中国が最も恐れているシナリオだ。

 安倍晋三首相は12日、北朝鮮の核実験について国会で答弁した際「国際情勢が変化しているだけに、敵国のミサイル基地を先制攻撃できる兵器の保有について検討する必要がある」と述べた。これまで短距離防空ミサイルの開発に力を入れてきた日本が今後、北朝鮮のミサイル基地を攻撃できるミサイルを開発し、実戦配備することもあり得るというわけだ。

 日本は1998年、北朝鮮の長距離弾道ミサイル「テポドン1号」発射をきっかけに偵察衛星の導入を決定するなど、北朝鮮の脅威を軍備拡張の起爆剤として活用してきた。北朝鮮の核実験を受け「核には核で対抗すべき」という核武装論も広がっている。昨年末の衆議院議員総選挙で第3党となった日本維新の会の橋下徹、石原慎太郎共同代表は核武装を露骨に主張してきた。毎日新聞が昨年12月、総選挙を前に実施したアンケート調査で、自民党の候補者の38%、日本維新の会の候補者の77%が「日本は核武装を検討すべきだ」と回答した。また、日本は昨年6月に原子力基本法などを改正し、原子力の開発目的に「安全保障」を追加した。これは事実上、軍事目的での核開発を念頭に置いたものだとの見方が出ている。

 日本は核燃料サイクルを大義名分とし、現在約29.6トンのプルトニウムを保有している。これは原子爆弾を数千発製造できる量だ。日本はまた「激光XⅡ」という核融合実験装置を保有しており、コンピューターでの模擬実験を通じ、核兵器の開発や検証の実験を行うことができるほか、長距離ミサイルへの転用が可能な世界最高レベルの固体燃料ロケット「M-V」を保有している。原子力工学の博士の学位を持つ経済学者の大前研一氏はかつて「日本は決心さえすれば、90日以内に核兵器を製造し、ミサイルに搭載できる能力を有している」と主張した。
東京= 車学峰(チャ・ハクポン)特派員

[朝鮮日報]

Posted by nob : 2013年02月18日 11:24

脱利己的外交、、、もはや自国の立場や都合だけ考えていられる時代ではない、、、自国を護るためにまずは隣国から。。。

■北の核保有で笑うのは中国
「離米従中」へと韓国の背中押す核実験
鈴置 高史

 北朝鮮が3回目の核実験に踏み切った。東アジアはどう変わるのだろうか。

北の核を抑止できない米国

 もちろん、最も大きく変わるのは北朝鮮だ。核兵器を手にますます強気の外交に乗り出すだろう。ことに韓国に対しては相当な“上から目線”の姿勢に転じるのは間違いない。

 韓国はすでに米国に核の傘をかざしてもらっている。理屈の上では北の核保有後も韓国の安全は依然として担保されることになる。ただ、この理屈——核報復理論は仮想敵が「核戦争による自国の消滅を避けようとする合理的な国家」であることを前提としている。

 北朝鮮は「合理的な国」とは見られていないので、米国の核の傘が北の核使用に対する完全な歯止めになると韓国は信じることができない。

韓国で語られる北への先制攻撃

 このため、韓国では北の3回目の核実験以前から先制攻撃論が語られていた。韓国国軍の制服組トップである鄭承兆・合同参謀本部議長は2月6日に国会で「核保有国となった北朝鮮が韓国を核攻撃する兆候があれば、先に北の核基地を叩く」と主張した。

 この先制攻撃論は一見、勇ましい。しかし、実質は韓国の弱腰を如実に示すものだ。なぜなら「北朝鮮が核を保有するだけでは韓国は軍事行動には出ない」ことも暗に意味するからだ。「南を核攻撃する兆し」を気取られない限り攻撃されない、と北は安心したかもしれない。

 軍事専門家によると、北への先制攻撃は韓国軍単独では難しく、米軍が主軸とならざるを得ない。しかし、米国が乗り出すかは不明だ。ペリー元米国防長官は 2月5日「軍事攻撃で北の核能力を抑止することは可能でない。(核施設のある)寧辺への先制攻撃が計画された1994年とは状況が異なる」と聯合ニュースに語った。

 不可能な理由は「1994年当時は北朝鮮の核施設が(寧辺の)1カ所に集まっており、1回の攻撃で核施設を破壊することが可能とみられた。しかし、現在は北朝鮮全域に核施設が散在しているうえ、核兵器の運搬が可能であり、軍事的攻撃は難しい」からだ。

イスラエルは敵の核を自ら攻撃

 ただ、米国の本音は「1カ所かどうか」などという実現性の問題ではなく、朝鮮半島でリスクをとりたくないだけかもしれない。「1カ所しかなかった」 1994年だって先制攻撃を実施しなかったのだ。北との全面戦争になれば在韓米軍の軍人や家族に多数の死傷者を出すとの予測からだった。

 それに今、米国の外交的な優先課題は「イランの核」であり「北朝鮮の核」の優先順位は低い。イランに対しては「核を一切持たせない」決意のもと、いつイスラエルが先制攻撃するか分からない状況だ。

 一方、韓国はそれほど必死ではない。「核攻撃の兆しがない限り」北を攻撃しないというのだ。韓国人の心の奥底には「同族の北の人々が我々を核攻撃するなんてありえない」という心情がある。

在韓米軍の家族は殺せない

 米国が自国の軍人と家族を危険にさらしてまで、そんな国を助けるかは疑問だ。米国は、核兵器をテロリストなどに売ろうとしなければ、消極的にだが北の核保有を認めていくのかもしれない。

 この際、韓国に対しては「核の傘を提供しているのだから安心しろ」と、やや心細い担保を示して納得させようとするだろう。

 結局、韓国の選択肢は3つ。まず、米国を頼り続ける現状維持路線だ。このケースでは北の核への恐怖を少しでも減らそうと、米国の協力を得てミサイル防衛(MD)網を造ろうとの声が出るだろう。

 実際、韓国紙上でMD導入論が主張され始めた。ただ、中国が韓国に対しそれを強く禁じていることから実現は容易ではない。これまでも、米国からMD開発に強く参加を求められながらも中国の圧力に屈して断ってきたのだ。

 米国頼りの道は先細りかもしれない。核を持つ北が次第に増長するのは確実だからだ。兆しはもう出ている。

北がコントロールする韓国

 韓国と北朝鮮と経済協力事業を行う開城工業団地。ここを通じて南から北に流れる外貨は、北朝鮮にとって文字通りドル箱だ。核開発を続ける北にドルを渡すことこそが奇妙な話であり、米国も時に疑問を呈するのだが韓国はやめようとしない。

 韓国の統一部報道官は2月8日の定例会見で、同工業団地に関し、対北制裁手段の対象として検討していないと表明した。また「開城工業団地は南北協力の重要な資産との立場に変わりはない」と強調した。

 昨年12月の北朝鮮のミサイル実験への制裁の一環として、韓国は2月4日、同工業団地に運ばれる物品に対する点検を強化する方針を打ち出した。これに対し北朝鮮は報道官名義の談話を発表し「少しでもおかしなことをすれば極悪な制裁とみなす。開城工業団地に対する全ての特恵を撤回し、再び軍事地域に戻すなど対応措置を取る」と強く反発した。

韓国も核武装で、北東アジアに恐怖の核均衡

 すると韓国は大慌てし「開城工業団地の正常的な生産活動に制約を加える意図はまったくない」と軌道修正したのだ。ある意味で、北が核を持つ前から韓国は北のコントロール下にある。

 今後、核を持った北に対してはさらに言いなりになる可能性が高く、この工業団地を通じ、さらに巨額のドルが北に流れ込むようになるかもしれない。

 韓国の親北派は目的達成と大喜びするだろうが、怒り心頭に発した保守派は対北強硬策を求めるだろう。

 すでに保守派の大御所である、金大中・朝鮮日報顧問(同名の元大統領とは別人)が「北の核実験、見学しているだけなのか」(2月5日付)で、実現性の高い解決策の1つとして韓国の核武装をあげた。これが韓国の選択肢の2つ目だ。

 北東アジアに「核の恐怖の均衡地帯」を造ることで、北の核の脅威をなくす——という発想だ。そもそも保守派も左派も、韓国には核兵器への渇望が根強い。

遠くの米国より隣の中国

 大国に挟まれた小国が属国に落ちぶれず生き残るには核保有国になるしかない、との思いからだ。自国内での核燃料の再処理を米国に強く求めるのもそのためだ。

 だが、それは米中がともに全力で抑え込みにかかることになろう。北朝鮮に続く韓国の核武装は、日本の核武装も呼ぶ可能性があるからだ。中国との衝突が日常化して以降、核武装への日本人の嫌悪感は急速に薄れつつある。日本の核武装は、中国はもちろん米国にとっても歓迎すべきことではない。

 韓国の識者が外国人のいるシンポジウムで語ることもないし、新聞が記事や社説で主張することもない。しかし、韓国人同士が小さな声で語り合っているのが3番目の選択肢——米韓同盟を打ち切って中国と同盟を結ぶ手だ。

 少なくとも理屈ではそれは極めて合理的だ。遠く離れた米国よりも隣の中国の方が朝鮮半島の安定を強く望むとすれば、韓国を北朝鮮の核の脅威からより真剣に守ってくれるのは中国に違いない。

米国の裏切りを恐れる韓国

 米国は最後の段階で韓国を裏切って「核を輸出しなければいいよ」と北の核保有を事実上、認めるかもしれない。だが、韓国が中国と同盟を結ぶ一方、米国との同盟を打ち切れば、中国は「韓国はもう、核の後ろ盾がないではないか。なぜ、核を持ち続けるのか」と北から核を取り上げてくれるだろう。米国と比べ中国は北朝鮮に対し、はるかに大きな影響力を持つのだ。

 中国との同盟は、安全保障では米国に頼り、しかし経済では中国市場に頼るという“また裂き状態”をも解消できる。日本との対立が深まる中、米韓同盟下では米国はケンカするなというばかりで助けてくれなかった。だが中韓同盟を結べば、日本を敵とする中国が韓国の代わりに日本をやっつけてくれる。「中韓同盟」は韓国にとっていいことばかりだ。

 理屈だけではない。2012年7月、朝鮮日報がミサイルの射程距離を伸ばそうと大キャンペーンを張った。核兵器の運搬手段であるミサイルの射程に関し米国は韓国に制限をかけている。

 同紙は反米感情をあおり、米韓交渉で譲歩を引き出そうとした。以下は、その時、読者の書き込み欄で「BEST」に選ばれたものだ。

中国との同盟が要る

 「韓国の軍事力拡大を制約し続ければ、むしろ韓国の対中接近を加速化してしまうことを米国は明確に理解せねばならない。北塊(北朝鮮)が核武器を持った状況下で、韓国が在来式武器だけで何とか自らの土地での戦争を回避するには、韓米同盟ではなく中共(中国)との単一経済圏、軍事同盟が要ると判断する状況を招くだろう」(「『ミサイルの足かせ』はずそうと米国に「NO!」と言う韓国」参照)。

 韓国人が3つの選択肢の中からどれを選ぶのか、まだ分からない。だが、忘れてはならないことが2つある。韓国が北朝鮮の核から身を守るには「離米従中」がもっとも合理的であるという論理。もうひとつは、永い間、中国の宗属国だった韓国には、中国の傘下に入ることへの拒否感が保守派を含め薄いことだ。

[日経ビジネス]


■北京PM2.5汚染の本当の原因
都市民の環境意識を含めた蓄積の結果
福島 香織

 中華圏では1年の始まりというと旧正月・春節だ。みな長期の休みをとり、民族大移動よろしく一斉に故郷にもどり、除夕(大みそか)に勢大に爆竹・花火を上げる。大きな音と光で、邪悪を払う伝統行事だが、例年けが人が出て火事が何件か起きるほど激しいものである。2013年の春節除夕は2月9日。今年もユーストリームなどで、東京にいながらして各地の爆竹花火の様子がリアルタイムで見ることができた。

 だが現地の人から聞いた話では今年の花火は例年よりはおとなし目だったそうだ。翌日の新聞によると、北京で打ち上げられた花火は昨年より4割減ったそうだ。2012年の春節花火が前年より3割減だと報じられたが、この時は中国経済の減速の証だと言われていた。今年の花火4割減は、経済的要因というよりは、言うまでもなく大気汚染が原因だろう。

 今年の中国中東部は異常寒波が襲い、大気の環流が例年と違うために各地でかなりひどいスモッグ現象が起きた。北京では1月、わずか5日間を除く26日間スモッグが発生。これは新中国成立後最悪だという。このため、呼吸器の疾患も続出し、俗に「北京咳」と呼ばれた。

 爆竹花火は瞬間的にだが、大気をひどく汚染する。これ以上大気汚染がひどくなってはならない、と当局が爆竹花火を控えるように呼びかけていたこともあり、今年は花火の売り上げががたっと落ちたのだという。

 2月に入り、北京の空気はずいぶん落ち着いたらしいが、陝西省西安市では春節の10日に濃いスモッグが発生し、視界が20メートル先までしか見えないところもあったという。しかし、なぜ今年早々、各地でこんなにひどいスモッグが起きたのだろうか。このあたりの背景を聞かれることが最近多いので、私なりに情報を整理してみる。

北京オリンピックの年にびっくりするほど清浄になった

 北京というのはそもそも埃っぽい街である。春にはゴビ砂漠や黄土高原方面から吹きこむ風によって黄砂が降り、一夜にして数十万トンもの砂が降り、街全体が黄色に染まることも年に1度や2度はあった。

 もともと降水量が少ない乾いた土地である。周辺の河北省あたりの砂漠化も進んでいた。1999年に北京を訪れたとき、空は晴天でも白っぽくかすんでいることが多かった。もちろん、重慶や西安など他の都市にもっと大気汚染のひどい地域がたくさんある。北京の大気汚染度は連日のスモッグが大ニュースとなった今年1月の段階でも、全国74都市中、9位だという。ワースト1は邢台(河北省南部の工場地帯)だ。

 北京に関していえば、その酷い空気が2008年、びっくりするほど清浄になった時期があった。五輪を開催するにあたって、国際社会が北京の大気汚染問題について強い懸念を示したことから、北京市も本腰で空気清浄化作戦を展開したのだった。

 市内にあった首都鉄鋼集団(首鋼)の主な工場は河北省唐山に移転され、排ガス規制も「ユーロ4」に相当する北京四の基準が導入された。これに伴いガソリンの質も北京に置いては国四と呼ばれる硫黄含有50ppm以下のものを販売するようになった。

 交通渋滞を緩和するために、奇数日に奇数ナンバープレートの車両、偶数日に偶数ナンバープレートの車両しか運転してはならないという車両規制も導入。さらに、五輪開幕前から、建築現場での作業を全面休止させた。建築現場から立ち上る粉じんは北京の空気汚染の大きな原因でもあった。

 そのかいあって、2008年の夏から秋にかけて北京は、すばらしく清浄な空気に包まれた。「やればできる子、北京!見直した」と私の周囲では、高く評価する声が聞かれた。ではその後、いつの間に、再びここまで大気汚染が悪化したのか。

米大使館と中国環境当局発表の大きな違い

 北京の大気汚染が再びひどくなったと実感し始めたのは2010年ごろからである。勤めていた新聞社を辞めてから再び北京に2カ月に1度のペースで行き出して、まず交通渋滞がひどくなったことに気がついた。北京の自動車保有台数は2012年初めに500万台を突破したことがニュースになった。今年初めは約 520万台となっている。2007年5月に300万台突破のニュースを書いた覚えがあるから、それから約200万台増えたことになる。

 車は確かに増えたが、北京人口2000万人、東京1300万人口の自動車保有450万台弱と比較すると、猛烈に自動車が多いというわけでもない。交通渋滞がひどいと感じる最大の要因は、ひとえに交通インフラの脆弱さのせいだろう。

 2009年から始まった北京の米大使館がツイッターで公表するPM2.5のデーターに環境意識の高い中国人たちの関心が集まり始めたのもこの頃である。 PM2.5とは直径が2.5マイクロメートル以下の超微粒子のことで、大気中に浮遊するこの超微粒子が肺に入り込みぜんそくや気管支炎を引き起こす原因ともなる。

 この超微粒子が1立方メートルの空気にどのくらいあるかというのが、健康に影響する大気汚染の1つの指標である。50以下が正常で、300以上になると、屋外での運動などは控えた方がよい、とされる。それまで中国環境当局はPM2.5の観測を建前上はやっておらず、10マイクロメートル以下の浮遊粒子量をはかるPM10を基準としており、それを基に大気汚染指数を発表してきた。しかしながら、汚染が軽度(2級)以上の日数について目標値が定められており、恣意的に観測結果が操作されることもあって、米大使館発表としばしば結果が大きく違った。

 この米大使館発表のPM2.5数値が中国環境当局発表と大きく違い騒然となったのが2011年12月5日。この日、中国北部で大スモッグが発生し、高速道路が閉鎖され、飛行機300便の発着が取り消される事態が発生。この前日の12月4日午後7時に米大使館が発表した数値は、PM2.5濃度522、空気の質指数は最高値のAQI500、健康への影響は「(悪すぎて)指標外」だった。

 一方、北京環境当局が4日正午に発表した数値は空気汚染指数193、軽度汚染2級。翌日の、真っ白な大気を見れば、北京環境当局の観測値がいかにいい加減であるかが一目了然となった。

 この事件から、中国の環境に関心のある人たちの間で一気にPM2.5への関心が高まり、中国の環境当局の観測のいい加減さを非難する声が強くなった。中国側はそれまで米大使館が独自にPM2.5を観測して公表していることに対し内政干渉だ、国民を動揺させると強く批判していたが、当局内部でも大気汚染指数の基準を見直す動きが始まった。

 結局、約9.5億元の予算を投入して2013年1月1日からPM2.5と臭気の観測が正式に導入された。そして1月の北京、天津、河北省地区の大気は観測史上最悪を記録したわけだ。

自動車、暖房、レストラン

 今年1月の大気汚染の原因については、中国科学院大気スモッグ原因追究・制御専門研究チームが調査結果を2月3日に発表した。それによると、三大原因として自動車、暖房、レストランなどの厨房の排気があげられ、北京の大気汚染源の50%以上とされた。特に自動車の排気はPM2.5の4分の1の発生源という。

 暖房というのは、北京の暖房システム「暖気(ヌアンチー)」から出る排気のことだが、都心の集合住宅で採用されている暖気は、おおむね燃料が天然ガスに切り替わっており、しかも排気が外に漏れない形になっている。しかし、都心の周辺部には、石炭や練炭を燃料とした昔ながらの暖気が稼働しており、数としては2000カ所程度と決して多くはないのだが、異常寒波の今年、特に燃料が多く燃やされたこともあって、空気汚染の一因となっていると指摘されている。

 また、北京周辺の河北省や天津などの工場地域から流れ込んでくる汚染も5分の1を占めるという。

 こういう汚染された大気が、特殊な気象条件のもと、北京に長時間滞留したといわれる。

 特殊な気象条件については中国科学院が1月31日の段階で発表している。要約すると、ユーラシア大陸の大気還流が異常で、中国の北京・天津・河北省あたりに風のない静穏な天気が出現した。北京・河北省が中心となる形で周囲の気圧が等しくなり、大気が水平方向に流れなくなった。普段の対流境界層は2、3キロの厚みがあり、これが対流風を形成する。しかし静穏天気のもとでは、この対流境界層はわずか200〜300メートル。上下の空気の流動も起こらず、 PM2.5濃度の汚染が北京・天津・河北省に沈殿する形となり、未曽有のスモッグを発生させた、という。

北京大学とグリーンピースの共同調査では

 中国当局としては年初の首都を中心とした深刻な大気汚染はかなりショックをもって受け止めたと言われている。1月に発表された北京大学とグリーンピースの共同調査では、北京、上海、広州、西安の四大都市で昨年のPM2.5が原因で早死にしたとされる人数が8500人に上ったという。これによる経済損失が 68.2億元とも。

 こういった各専門機関からの報告もあって、北京では年内に硫黄成分10ppm以下の「国五ガソリン」の導入を決めた。また排ガス規制も2月から、「ユーロ5」に相当する「北京5」の基準をクリアした自動車しか新規のナンバープレートを取得できないこととした。再び北京五輪当時の「やればできる子」なところを見せようとしている。

 しかし、私の個人的な感覚で意見を言わせていただければ、この種の努力で成し得る改善の程度は限度があるだろう。北京の大気汚染の本当の原因は、私は自動車の排ガスといった単純なものだけではないと思っている。

 排ガス規制もガソリン基準も、北京は周囲の都市に比較すると格段に厳しく、暖気の天然ガス化、クリーン化もずいぶんと進んでいる。

 だが、それが根本的な改善に結びついていないのは、環境汚染は複合的に起きるもので、排ガス規制やクリーンエネルギーといった個々のテーマではなく、都市としてのシステム、そこで暮らす人々の意識、また周辺都市とのつながりも含めたもっと広い地域の問題として取り組んでいないからではないか、と感じている。

 五輪のとき、北京の空気を良くするために汚染を排出する工場を周辺地域に追いやった。北京だけガソリンの質の基準を高くしたが、周辺都市では質の悪いガソリンが使われている。それどころか、周辺地域ではガソリン価格を不当に抑え続けているために、ホルマールや炭酸ジメチルを使ったニセガソリンまで出回っている。

 北京の空気を綺麗にするため人工降雨弾(ヨウ化銀弾)を空に打ち上げ、盛んに雨を降らした結果、周辺地域で異常気象が起き、干ばつや大雨の被害が出たとも言われる。結局、首都の汚染ばかりをなんとかしようとして、周辺に汚染を拡散させ負担を増やしている。

 だが、大気の流れ次第で周辺に拡散した汚染が再び北京に流入することにもあるし、周辺地域の悪いガソリンを使った輸送車が北京に汚染を持ってくることにもある。何より汚染を周囲に押し付け、自分のところだけ汚染が改善されればよいという発想から脱せない人々は、真の意味での環境問題意識は持てないだろう。

東京は技術協力を提案しているというが

 大気は上空でつながり、北京の汚染は日本の方へ流れてゆく。汚染問題は首都北京だけの問題でもなく、中国だけの問題でもない。車の性能やガソリンの質が良くなっても、交通渋滞が解消されなければ排気ガス汚染は解決されない。

 交通渋滞はインフラ整備の問題だけでなく交通ルールやマナーという人の意識にも関わってくる。結局、周囲との調和や配慮、連携なくして汚染問題、環境問題というのは解決できないのだ。

 東京は北京の大気汚染問題対して、技術協力を提案しているという。東京の空気の清浄さは、排気やばい煙対策という個別の技術と都市インフラ、都市民の環境意識を含めた蓄積の結果としてある。その経験とノウハウは北京にとって必ず役立つだろう。

 昨今、日中関係が緊張し、春節除夕には「東京大爆発」と言った花火を打ち上げて、うっぷんを晴らした北京市民もいたようだが、日本人は心が広いので、おそらくあまり気にしていない。

 まずは日中間に立ちこめるきな臭いスモッグを中国人の方から払ってほしいものだ。心の曇りを払い、周辺に配慮し、連携、協力を進めることが、自分たちの住む国の空を清浄にすることにつながるはずだ。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2013年02月13日 10:10

事実を知るにも実力と努力が必要、、、信頼されてこそ初めて情報が集まる。。。

40代半ばから上の、会社で偉いポジションに就いている読者の皆さん。

もし皆さんが、会社で「俺は聞いてないよ」という経験を何度もしていたら、それはあなたが、年下の社員たちに「あの人に言っても仕方ない」と思われている証拠なのです。

[出口治明/日経ビジネス]

Posted by nob : 2013年02月13日 09:00

成長から成熟へのこの新たな時代に求められるのは経験則ではなく創造性、、、そしてそれを生み出すのは体制や組織への依存従属からの脱却、、、方法論ではなく根本的方向性の問題。。

■「白川総裁は誠実だったが、国民を苦しめた」
浜田宏一 イェール大学名誉教授独占インタビュー
山田 徹也、井下 健悟

1月22日の日本銀行の決定は80点――。安倍晋三内閣で内閣官房参与に就任し、金融分野におけるブレーンである浜田宏一イェール大学名誉教授。意外にも浜田氏の点数評価は高かった。だが、「『悪い日銀』が『良い日銀』に変わったとは思えない」と手厳しい批判も。「今の日銀法には欠陥がある」と、法改正の必要性を強調した。さらに、注目が集まる次期日銀総裁人事について、浜田氏が考える有力候補は誰か。(聞き手:山田徹也、井下健悟)

――日本銀行は1月22日、政府との連携強化を目的とした共同声明と、自由民主党が政権公約に掲げた「物価上昇率の目標2%」を取り入れた金融緩和策を発表しました。どう評価されていますか。

これまで日本銀行はいろんな理由をつけてやらないということが続いてきた。共同声明で合意を得られたのは評価すべきだ。物価目標2%は国際的に見ても標準的なインフレ目標で、これも進歩だ。

日銀の方向転換として第1の驚きは、昨年2月14日の“バレンタイン緩和”(「物価上昇率は当面1%をメド」とする金融緩和の推進)と呼ばれる動きだった。当初、株価が反応したものの、結局、日銀が「デフレ脱却に向けた金融政策をするようには思えない」と見られ、長続きしなかった。

一方、アベノミクスでは、まだ何も政策をやっていないうちに、「デフレを脱却する政権ができるのだろう」と国民が思っただけで、円安や株高になっている。これは岩田規久男(学習院大学教授)さんや高橋洋一(嘉悦大学教授)さんのいう、「期待」の効果が金融政策には重要だということを実証している。

現在の日銀法には欠陥、改正すべき

――今回の金融政策に点数をつけると?

点数にはあまり客観性がないが、80点ということかもしれない。ただ、現在の日銀法には「(日銀の)自主性は尊重されなければならない」とあり、金融緩和をしたくなければ断れる。今後も必要な金融政策が今後も続けられるのかといえば、制度的な保証はない。

もっと言えば、日銀法改正の脅しがあったから日銀は従った。「日銀は”いい子”になったんだから、もういいだろう」というのが世間の評価かもしれない。それは日銀からすると、たいへん都合がいい。いい子のふりをして、抵抗しようと思えばまた抵抗できる余地を残しておこう、といった魂胆があるのではないか。

――日銀の対応を見ながら、法改正も考えるべきだということですか。

今の日銀法(1998年に改正)は欠陥のある法律だ。それ以前、日本は50年以上旧日銀法でやってきた。法改正で政府が日銀に何でもできるレジームを変えようとしたのはわかる。しかし、今度は権限がすべて日銀へ行ってしまい、政府がほとんど口出しできない。日銀が目標と手段の独立性を併せ持つ、世界でまれなシステムにしたことが、長期のデフレに国民が苦しめられてきた原因だと思う。

きちんと金融政策を行うように、政府がいつも日銀に圧力をかけていれば、法改正は必要ないともいえる。だが、少しでもインフレの気配が出たら強引な引き締めをしたり、いろいろズルい口実をつくるような「悪い日銀」が、政府に協力する「良い日銀」に変わったとは思えない。政府が逡巡するようであれば、議員立法で法改正をすべきだろう。1月22日の共同声明で、日銀は「雇用」について一言も振れていない。(米国FRBの目的にある)「雇用の最大化」は言い過ぎかもしれないが、雇用水準は適正でないといけない。そうした目標を与えることは重要だ。

日銀総裁は、国会に呼ばれて参考人として説明することがあっても、公式な評価を受けることがない。そういう意味では、金融政策を評価するプロセスも不可欠だ。ただ、今後の1世紀を考えたとき、政府がおカネを刷って(日銀を)安易に使いたいと思うことがあるかもしれない。旧日銀法にあった総裁の罷免権まで財務大臣(当時は大蔵大臣)に与えるというのは極端で、そこまでやる必要はない。目標が達成できないときに、日銀が説明責任を負うことは最低限必要だ。

――日銀はマネタリーベース(流通現金+民間金融機関の日銀当座預金)のGDP比が他国よりも高く、金融緩和を進めていると強調しています。

日本は現金社会なので、ベースマネーの比率がいつでも多いのは当たり前。草食民族と肉食民族を、同じモノサシで図るのが日銀。経済学がわからないのか、国民をだますために言っているのかわからないが、対GDP比での議論はまったく意味がない。そもそも、為替には貨幣量の変化が効く。リーマンショック後、日本が金融緩和で十分な量のおカネを出さず、米国は量を出したので、円が高くなった。

――白川方明総裁は、欧米でもマネーの「量」に着目した議論はほとんど行われていない、と昨年11月の会見で話しています。

リーマン危機以降、マネタリーベースの伸び率を比較して分析したわれわれの研究は外国で認知されないというのだろうか? 私の教育(東京大学経済学部で白川氏は浜田氏の教え子)が悪かったのかもしれないが、経済学は事実を見ないといけない。

日銀は自分たちに責任がないようにするために理屈をこねる。詭弁法律家的な論理だ。今の状況で量に着目した議論がない、というのは世界の笑いものだと思う。

「イージーマネー」と「タイトバジェット」がカギ握る

――金融緩和の一方で、自民党は大型の財政出動をしています。

私の理解では、今は短期に日本経済のギアを入れ替えるときだから、大型の補正予算を組んだのだろう。しかし、景気対策として財政政策はあまり効かないということが国際金融の基本定理だ。財政で有効需要を喚起する力は、変動為替相場の下では弱くなる。

ただ、マンキューやクルーグマンといった有数の経済学者の中にも、政策金利がゼロになると金利を通じた景気への効果が弱くなるので、財政政策による後押しは必要だという意見は多い。彼らとは意見が若干異なり、私はゼロ金利でも金融政策が効く経路はなくならないと考えている。主役は金融政策、財政政策が脇役だ。

アベノミクスについて、足元では財政で後押しするが、2013年度の本予算では拡張型の財政をとらないと聞いている。かつて、日本経済が高度成長をした秘訣は、民間活力を生かすためのイージーマネー(金融緩和)とタイトバジェット(財政節度)だった。金融を使わずに財政でムチを振るうと、かえって民間活力が抑制される。

――そうすると、なおさら財政再建が重要になります。

まず、金融政策で完全雇用に近いところまで持っていく。そうすると歳入が増える。金融緩和で経済を刺激すれば、それだけで財政収支が改善するか否かは見方がわかれる。 

私は金融政策だけで、今の財政の構造的な歳入不足がすべてまかなえるとまでは思えない。まず、デフレを封印し、経済が活況を呈したならば緩やかな増税をすればいい。そのときは増税幅も少なくて済むだろう。

今回の補正予算の議論でちょっと不思議なのは、大盤振る舞いしたら歳入も増えるから、それをまた使っちゃおうという考えがちらつくこと。そうすると歳入欠陥を是正できず、歳入不足を招く悪循環を招くおそれもある。財政再建は必要だが、デフレ経済下にある今の状況では不可能だ。

――インフレになると、長期金利の上昇で財政負担がさらに高まるおそれがあります。

金利は上がるけれども、「マンデル・フレミング・モデル」で知られるマンデルは、基本的なケースでは、長期金利は上がるけれどもインフレ率より下回ると証明している。

長期金利が上がると、投資や消費活動に影響が出るし、債券価格が下落するという資産活動でのマイナスもある。他方で株価が上昇しており、それを通じた消費の増加という資産効果もある。金利上昇で国債を保有する銀行は損をするが、株価上昇で一般的に証券会社の利益は増える。資産への影響として、国債だけに的を絞るのは銀行セクターの陰謀のような気がする。

インフレを止められるか、という心配はある

――物価は上がっても賃金が増えず、実質所得が低下するという懸念もあります。

私はそうした通説とは逆の考えを持っている。金融政策が効くのは、賃金が動きにくいという硬直的な側面があるからだ。公共経済学の著書があるオックスフォード大学のアトキンソン教授に聞くと、金融政策が効くことと所得政策ができるのは同じことだと話していた。リフレ政策を通じて、物価上昇で実質賃金が低下し、企業収益が増えることで雇用拡大の余地が生まれる。

今まで失業していた人が新たに収入を得られるわけだから、実質賃金の低下で多く雇えるというプラスの効果がある。今働いている人がわずかずつ犠牲を払って、全体のパイが増える。ワークシェアのアイデアと同じだ。その後、雇用が増えて生産が盛んになれば、実質所得も上がっていく。

――経済全体が活性化するには時間がかかりますか。

そうは思わない。株式や為替市場は、秒の市場で効いているわけだから。現にアベノミクスが効いている。ただ、フローの所得や消費の伸びは緩やかな動きになり、モノとサービスの価格や量に影響が及ぶのは、時間がかかる。

今まで物価が動かなかったのだから、金融緩和でデフレ脱却は難しいというのが日銀の理屈だ。私はそうしたことは心配していない。物価が反応しなかったのは、日銀が嫌々ながらやってきたからだ。むしろ、心配しているのは、金融緩和が効き、その後、インフレが起きたときに、ちゃんと止められるかということ。

金融緩和が効くということは、副作用としてわずかながらインフレ的な状況になることでもある。デフレを解消し、インフレ的にならないというルートはあまりない。過度なインフレになりかかったときに、うまく止められるのかという心配は、理論的にはある。

――政府が財政規律を保つことや金融政策が財政ファイナンスと見られてはいけないと白川総裁はかねて強調しています。

財政が悪化していくとインフレになるモデルは、政府がおカネを刷らざるをえなくなるからだ。日本の財政は悪いが、日銀の抵抗でインフレにはなっていない。結果的にはその抵抗が強すぎるので、デフレが続いて国民が苦しんでいる。財政規律が失われると背景としてインフレの火種となりうるが、デフレのうちは国債を日銀が買い取れば誰も損せずに財政負担も軽減できる。日本国債の金利は1%。国民やマーケットがインフレをまだ心配しないでいいと思っている証拠だろう。

日銀は財政規律を保つために金融政策をやっているのではない。国民が十分に消費や投資活動ができて、かつ、物価が跳ね上がらないようにするのが本来の役割だ。今の日銀は、内科で胃のお医者さんが「いま問題なのは胃ではなく、呼吸器のほうです」と言って、その独占する胃の薬(金融緩和)を全然与えないようなもの。経済政策とは、いちばん病んでいる患部に効く薬をうまく使うことだ。

総裁には「お疲れ様」と言いたい

――次の日銀総裁は、誰が有力でしょうか?

それはわからない。首相が決める前に「この人」などと述べたら混乱するだけだ。学者風に見えても、国民のために決断できない人の問題点はわかったと思う。逆に、いかに有能な行政官でも、航海をするときに海図が読めない人はよくない。

白川さんは海図が読めるはずだったが、「日銀理論」という間違った海図を使ってしまった。船のスタッフを統御する行政能力、管理能力も必要だが、命令だけできて、海図も潮の流れも読めない船長だと“日本丸”は座礁する。

日本の国民が何に悩んでおり、それを直す手段がわかったのであれば、自らリスクを国民のために負って、大胆に責任を持ってやれる人が必要だろう。

――白川総裁が3月19日付で辞任を表明しました。

総裁任期を副総裁のそれに合わせたという理由なので、今までの金融政策に責任を感じているかどうかは分からない。自分の信念を曲げずに、誠実に職務を忠実に続けてきたことはわかる。「お疲れ様」と言いたい。ただ、その信念は日銀や日本のジャーナリズムだけに通用する「真理」にすぎず、デフレと円高で国民を苦しめたという事実は、歴史として残るであろう。(※辞任表明に関するコメントは、浜田教授が米国に帰国後、書面で回答を得た)

[東洋経済ONLINE]


■コラム:日銀新総裁にのしかかる海外の重い期待=佐々木融氏

外国人投資家の日本に対する関心はますます強まっている。筆者も海外の投資家や企業に対し、出張先で説明したり、Eメールで受け答えをしたりと大忙しだ。そんな中で、自分も含めた日本人と外国の投資家・企業の考え方に明確な違いがあるように感じ始めている。

もちろん、国内外の市場参加者ともに、先月日銀が導入した「2%インフレターゲット」の実現が難しいという認識では一致している。海外の市場参加者も、過去20年間で日本の消費者物価指数が前年比2%まで上昇したのは1997年の消費税率引き上げ後など特殊な時期しかないことは理解している。

しかし、両者では、会話の流れが大きく異なる。筆者を含めた日本の市場参加者同士ならば「2%のインフレはなかなか難しい」「景気が良くなれば、別にインフレ率は2%に届かなくてもいい」といった展開だが、海外の投資家、特にヘッジファンドのポートフォリオマネージャーの多くはまず「日本でインフレ率を2%に引き上げるのは難しいのに、どんな策を講じて2%にするつもりなのか」と聞いてくる。つまり、「ターゲットを導入した以上は、なんとかして、その難しいことを実現しようとしているはずだ」という考え方だ。

<海外投資家が注目する4月4日>

こうしたポートフォリオマネージャーの中には、新日銀総裁の下で最初に開催される金融政策決定会合で、かなり大胆な政策が発表されるのではないかと期待している人が多い。しかも、「もう少し国債の買い取り額を増やしたり、ETF(上場投資信託)の買い取り額を数千億円増やしたり、できてもその程度」などと筆者が冷めた回答をすると、「それはあり得ない」といった反応で返してくる。もちろん、それだけでインフレ率が2%にまで上昇するとは思えないからだ。

白川日銀総裁が任期満了を待たず、3月19日に山口・西村両副総裁とともに退任すると発表したため、総裁・副総裁の人選が順調に進めば、新体制下での最初の金融政策決定会合の結果発表は4月4日ということになる。

ただ、筆者は、海外勢のこうした期待は裏切られる可能性が高いのではないかと考えている。

日銀の外からは自分の主張を遠慮なく話すことができる人物でも、日本という世界第3位の経済大国の中央銀行総裁というポジションに就いたら、どうしても考慮しなければならない事項が増え、以前のように自由に自分の考えを述べるわけにはいかない。

日銀総裁は日本の金融システムの安定化を第一に考えなければならない。金融緩和だけが仕事ではない。金融を緩和することによって、日本の金融システムが不安定化するリスクがあれば、バランスをとった対応をせざるを得ない。そうした対応は、金融緩和がマーケットに及ぼす影響しか見ていない人には物足りなく映るだろう。

また、もっと円安にすべきだと思っていても、そもそも日本の為替政策は日銀の仕事ではないと法律に規定されている。財務大臣の権限である円売り介入を、外務大臣が実行しようと主張するようなものだ。加えて、欧米の当局者も、日銀の外にいる人の発言と日銀総裁の発言では当然対応が変わってくるだろう。

したがって、4月3―4日の日銀金融政策決定会合後、一時的に円の買戻しが発生するのではないかと予測している。しかし、調整はあまり大きくならないかもしれない。筆者は過去3カ月の急速な円安基調は、アベノミクスに対する期待も当然影響しているが、大きな流れとしては世界の市場参加者がリスクテイク嗜好を強める、いわゆるリスクオンの状況になっていることが影響しているのではないかと考え始めている。

世界の市場参加者は昨年半ば以降の欧州周辺国債券市場の落ち着きを見て、次第にリスクテイクに対する姿勢を積極化させ、9月に欧州中央銀行(ECB)が新たな債券購入プログラム(OMT)を導入したことにより、ますますそうした姿勢を強めた。米NYダウや独DAXはリーマンショック前の高値を超えて史上最高値を更新しそうな勢いである。

こうした状況下では、円は資本調達通貨として「弱い通貨」となるが、その動きがアベノミクスで助長されているのではないかと考えている。2005―07年頃に活発化した円キャリー・トレードの頃と似ている環境だ。当時と異なり、現在は他の主要国の名目金利がかなり低いため、キャリー・トレードが活発化することはないだろうが、日本の期待インフレ率が上昇し、実質金利が低下することにより、リスク性資産に投資をする時に、円が資本調達通貨として選好されやすい状況となっている可能性は十分にある。だとすれば、気をつけなければならないのは、海外発のイベント・ニュースにより、世界の投資家のリスクテイク嗜好が大きく後退することだろう。

*佐々木融氏は、JPモルガン・チェース銀行の債券為替調査部長で、マネジング・ディレクター。1992年上智大学卒業後、日本銀行入行。調査統計局、国際局為替課、ニューヨーク事務所などを経て、2003年4月にJPモルガン・チェース銀行に入行。著書に、「弱い日本の強い円」など。

*本稿は、ロイター日本語ニュースサイトの外国為替フォーラムに掲載されたものです。

*本稿は、筆者の個人的見解に基づいています。

*このドキュメントにおけるニュース、取引価格、データ及びその他の情報などのコンテンツはあくまでも利用者の個人使用のみのためにコラムニストによって提供されているものであって、商用目的のために提供されているものではありません。このドキュメントの当コンテンツは、投資活動を勧誘又は誘引するものではなく、また当コンテンツを取引又は売買を行う際の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。当コンテンツは投資助言となる投資、税金、法律等のいかなる助言も提供せず、また、特定の金融の個別銘柄、金融投資あるいは金融商品に関するいかなる勧告もしません。このドキュメントの使用は、資格のある投資専門家の投資助言に取って代わるものではありません。ロイターはコンテンツの信頼性を確保するよう合理的な努力をしていますが、コラムニストによって提供されたいかなる見解又は意見は当該コラムニスト自身の見解や分析であって、ロイターの見解、分析ではありません。

[ロイター]

Posted by nob : 2013年02月11日 12:04

嗚呼、往けばわかるさ、、、これも国民の選択なら致し方なし。。。

■アベノミクスを批判する「経済のプロ」の正体

 安倍内閣の世論支持率が急上昇している。一般国民はNHK、朝日新聞、日経新聞など主要メディアの「アベノミクス」に対する批判の空疎さを見抜いたかのようだ。

 メディア無定見さの代表例が、日経新聞の経済論壇、「経済教室」欄で1月16日付から4回、連載された「安倍政権経済政策の課題」である。見出しは、「日本売りリスク」「物価高騰も」「日銀の独立性は重要」「資産バブル招く」という具合である。執筆者はいかにも経済のプロと思わせるが、正体は日銀や財務官僚寄り学者ばかりである。意図的な情報操作と言っていい。

 日経に限らない。メディアの大半は財務・日銀官僚の言い分に沿う論調を続け、官僚主導の誤った政策を世論に浸透させてきた。その産物が15年間にも及ぶ、世界史上未曾有のデフレである。メディアはその咎(とが)を自覚することがない。しかもメディアには官僚によって刷り込まれた思い込みがあり、それが「バカの壁」となっている。

 処世術にたけた官僚の方は強力な政権の指導者には面従腹背でやり過ごし、自らがこれまで政治家をミスリードしてきた過去に頬被りする。その裏で、官僚はメディア側に「実は危険ですよ」とささやく。上記の経済教室の見出しは日銀官僚受け売りの脅し文句だが、デマも同然である。

 「日本売り」とは、2%のインフレ目標を設定して国債発行を増やせば、国債利回りが急騰、つまり国債が暴落する、という意味である。日銀は2%のインフレ率に近づくまでお札を刷って国債を買い上げる。しかも民間金融機関は国債を買ってなお十分な余力があり、世界最大の純債権国として米国債まで引き受けている。

 さらに忍耐強く勤勉な日本の有権者の半数前後が東日本大震災からの復興増税や消費増税も受け入れている。それでも日本国債が暴落するなら、最大の債務国・米国をはじめ世界が終わる。

 「物価高騰」。そもそも物価上昇率を2%以下で抑える手段とするのがインフレ目標である。

 「中央銀行の独立性」は確かに必要だが、国家と国民を衰亡化させてきた「日銀の独立性」が優先するはずはない。

 「資産バブル」とは何をさすのか。株式や不動産市場が活性化する前にバブルを心配して金融緩和をやめるのは、回復しかけた重病人から栄養剤を取り上げるようなものである。

 経済メディアがアベノミクス否定の論調を世に流すのは、自らの誤りを認めたくないという自己保身の動機が多分に作用している。第2に、官報のごとく財務省幹部や日銀・白川方明総裁の言い分をそのまま垂れ流してきた安直さに経済メディアは慣れ切ってしまい、独自の思考能力を失ったからでもあるだろう。最近では、浜田宏一内閣参与(エール大学名誉教授)などにすり寄ろうと懸命だが、肝心の論調には反省のひとかけらもない。 (産経新聞特別記者・田村秀男)

[ZAKZAK]

Posted by nob : 2013年02月05日 07:59

放射性廃棄物処理処分問題、、、これこそが原発の最も深刻な負の因子。。。

■核のごみ英国も苦悩 最終処分場建設を否決

 【ロンドン=共同】英国で原発から出る放射性廃棄物の最終処分場候補地となっていた中部カンブリア州の議会は三十日、処分場建設計画の是非を問う採決を行い、否決した。英政府は原発推進の方針だが、これで処分場の候補地がなくなり、日本と同様、放射性廃棄物の行き場が決まらない苦悩を抱えることになった。

 具体的な候補地となっていた同州のコープランド市議会は同日、計画を可決したが、実現には州議会の決定が必要。英政府は今回の建設計画は頓挫したとしている。

 同州には既に使用済み核燃料の再処理施設などがあり、最終処分場の有力候補地とみられていた。英政府は「原発を今後も新設する現在の方針は変えない。ほかの自治体が候補地に名乗り出てくれるよう働き掛けていく」としている。

[東京新聞]

Posted by nob : 2013年01月31日 23:56

議論すべきは改革の方向性と方法論について。。。

■「命の重みわかっているの?」……尾木ママ、桜宮高生徒による記者会見に憤慨

 大阪市教育委員会が、体罰を受けた男子生徒が自殺した大阪市立桜宮高校の体育科の入試を中止すると決定したことを受け、決定に反対する同校の生徒が記者会見して入試の実施を訴えた。この生徒たちの行動について、“尾木ママ”こと教育評論家の尾木直樹氏が憤慨している。

 市教委の決定では、今春の同校体育系学科の募集を中止し、普通科として募集するとした。この市教委の決定をめぐり、同校で運動部キャプテンを務める在校生数名が21日に記者会見を開き、決定を批判したことを複数メディアが報じた。尾木氏は22日に更新した自身の公式ブログでこの件について言及。「なぜ記者会見なの?」「ご遺族の心情考えているの」「命の重みわかっているの」と憤慨するとともに、「誰が仕組んだのかしら?」と、生徒以外の何者かの入れ知恵である可能性についても触れ、「やらせるなら生徒会でしょう。なぜ部活の部長? 出てくるべきは学校、顧問、教師でしょう!!」と怒りをあらわにした。

 さらに尾木氏は、会見を行った生徒らが見せた“教師に依存した姿”について、「橋下市長の言う通り、体育科そのもの」と指摘。生徒と教師とが「従属関係」にあり、マインドコントロールを受けているような状態を「教育に危険、不要なんです」として、「抜本的に見直した方が良さそうですね」との考えを示した。

 前日のブログでは、市教委の決定について、「体罰の悲劇を受け止めけじめをつけた」点と、「受験生の救済」との2点において「この段階としては評価できると思います」と支持していた尾木氏。「後は人事の刷新、在校生のケアと新生。桜宮作るために、先生も教育委員会も子どもたちと共に立ち上がることです!!尾木ママ応援します」とつづっていただけに、今回の記者会見の1件はどうしても看過することができなかったのだろう。22日付けのエントリーでは、今回の事件によって大きな衝撃や動揺を受けたであろう同校生徒たちを慮るとともに、「これはひとりバスケ部の問題ではありません!!今こそ正式に生徒会が立ち上がる時!学校づくりの課題として、クラス討論を基礎に、全校生徒の新生桜宮高校ビジョンまとめるべきです」と改めて生徒たちに呼びかけている。

[RBBTODAY]

Posted by nob : 2013年01月31日 11:19

顧客主義への転換、、、生き残りへの鍵。。。

■アップル時価総額世界一から転落 6兆円超消える

 アップルの株価下落が続き、2日間で時価総額で6兆円以上が消え、世界一から転落しました。首位は、石油大手のエクソンモービルが返り咲きです。

 アップル株は、前日より2.36%下落し、25日の終値で時価総額は4130億ドル=約37兆5830億円になりました。アップル株は、前日に 12.35%下落していて、この2日間で約6兆3000億円の時価総額が吹き飛んだ計算です。一方、エクソンモービル株の時価総額は25日、4182億ドル=約38兆590億円となり、1年ぶりに世界一が逆転しました。アップルは、去年1月にエクソンモービルを抜いて世界一となり、去年9月には過去最高の時価総額6580億ドルを記録しました。

[テレ朝NEWS]

Posted by nob : 2013年01月27日 08:01

目指せ!脱原発産業大国日本!!

■核兵器数千発分のプルトニウムがゴミと化す!?
原発大国ニッポンが「廃炉大国」になる日

日本の人口は今、何人くらいか、君は知っているかな。2010年の国勢調査を見てみるとだいたい1億2806万人。でも、この人口はこれからどんどん減ってしまうんだって。

国立社会保障・人口問題研究所では、将来の人口について3つの見方で予測を立てている。このうち、「中位推計」――出生や死亡の見込みが中程度と仮定した場合の予測――を見てみると、2030年には1億1522万人、さらに2060年には8674万人となっている。これは、第二次世界大戦直後の人口とほぼ同じ規模だ。

どんどん人口が減り、縮んでいく日本の社会。いったい私たちの行く手には何が待ち受けているんだろう?

――この連載では、高齢になった未来の私たちのため、そしてこれからの時代を担うことになる子どもたちのために、日本の将来をいろいろな角度から考察していきます。子どものいる読者の方もそうでない方も、ぜひ一緒に考えてみてください。

「廃炉」コストは
4日分の電気料金でペイできる

「40年以上経過した原発は“廃炉”にする」。前政権の民主党が掲げた政策だ。廃炉というのは、炉を停止し、設備を解体していくことだよ。なんだか莫大なお金がかかりそうだけれど、いったい費用はどのくらいなんだろう?

 原子力研究バックエンド推進センターによれば、「福島の4基は別として、通常の廃炉であれば、1基につきだいたい550億円くらいと見積もられています。ただし、使用済み燃料の再処理費用は入っていません」とのこと。

 550億円というと巨額なイメージがあるけれど、東京電力の電気料金などによる収入は、1日あたり約147億円(※)。単純計算だけれど、4日分もあれば廃炉費用がひねり出せる金額だ。

(※)2012年3月期の売上高:5兆3494 億円=電気料収入+地帯間販売電力料+他社販売電力料を365で割った金額

 民主党は、ほかにも「原子力規制委員会が安全だ、と確認したものだけ再び稼働する」「新しい原発は作らない」などの政策を提示していた。実現に向けた具体的な道筋は明らかにしていなかったけれどね。

 安倍新政権はこの方針を見直す意向だ。前政権が認めなかった上関原発(山口県)の着工についても、「検討する」としているよ。

 政権交代によって、180度変わってしまったエネルギー政策。国民はどう思っているんだろう?

 昨年8月、国は「2030年の電力に占める原発の割合」について国民の意見を聞いた。その結果、「原発ゼロ」を望む人が46.7%にのぼったんだ。ところがNHKが今年1月、安倍政権の「見直し」についてアンケートを行ったところ「反対」は21%で、「賛成」はなんと43%。昨年夏とはみんなの気持ちが逆転してしまったみたいだ。

 原発が稼働している社会と、稼働原発ゼロを実現し、廃炉を進める社会。2030年の僕らは、どちらの社会に生きているんだろう?今の日本人は、ちょうどその分岐点にいるのかもしれないね。

じつはすでに減っていた!
日本のエネルギー消費量

 石油などのエネルギー資源を持たない日本。エネルギー自給率4%と、海外からのエネルギー輸入に頼っている日本の状況を心配する人は少なくない。

「たしかにあと1、2年は冬と夏、電力不足に悩まされるかもしれない。しかし、原発を稼働させなければ、迫りくるエネルギー危機を乗り越えられない、というのは間違い。これから日本には急激な人口減少が訪れるのですから」

にしむら・よしお
東京工業大学卒業。工学博士。『日経エレクトロニクス』編集長を経て、2002年2月、東京大学教授。退官後、東京工業大学監事、早稲田大学客員教授などを歴任。現在はフリーランスジャーナリストとして活躍。著書に『産学連携──「中央研究所の時代」を超えて』(日経BP社)など

 こう話すのは、元・早稲田大学政治経済学術院 客員教授で技術ジャーナリストの西村吉雄さんだ。

「国立社会保障・人口問題研究所によると、2030年の日本の人口は、2004年のピークから10%ほど減少すると推測されている。さらに、2050年には3269万人と26%減り、9515万人に。1億人を割る見込みです」

 人口が減れば、当然ながら消費エネルギーだって減る。経済産業省の報告書(「2030年のエネルギー需給展望」でも、「人口が減少すれば、経済的な需要や生産年齢人口も減る。エネルギー需要は押し下げられるだろう」と述べられているよ。

 同省によれば、2030年度の最終エネルギー消費(発電、送電ロスなどを差し引いたエネルギー消費)は2005年度と比べ、最大16.2%減る見込みだ。エネルギー需要は、人口減少によって自然に減る。省エネ努力をすればもっと減るに違いない、というわけで試算されたのが、この数字だ。ちなみにこの金額には、3.11後におこなわれたような節電の効果は反映されていない。

「しかも、エネルギー消費量はじつはすでに減っているんですよ」(西村さん)。

 経済産業省の「平成22年度 エネルギーに関する年次報告」を見てみると、たしかに産業部門のエネルギー消費は、1995年頃から徐々に減る傾向に。さらに、2008年のリーマンショック以来、ぐっと落ちているのがわかる。

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 もちろん、不況の影響は大きい。「じゃあ、景気が回復して産業が復活すれば、エネルギー危機の可能性もあるんじゃない?」と思うかもしれない。

 西村さんの話によると、それがそうでもないらしい。

「脱工業化が起こり、工業中心からより情報や知識、サービスなどが重視される産業が主流になった。エネルギーをたくさん使う、製鉄などの産業も減ってきています」。

 しかも、製造業では以前より、効率よくエネルギーを消費するようになっている。オイルショック前の1973年度と2009年度を比べてみると、経済規模は2.3倍に、生産量は1.5倍になったのに対し、エネルギー消費は0.9倍、つまり1割減った。エネルギー効率を表す「エネルギー消費原単位」も、グラフのように大きく低下しているよ。

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なぜ国は原発にこだわるのか
資産の「使用済み核燃料」がゴミに変わる日

 西村さんの言うとおり、人口減少時代を迎える日本が将来、エネルギー不足に陥る危険性はそう高くなさそうだ。当面の電力ピークも、火力発電や天然ガスなどを使えば、節電でどうにか乗り切ることは可能だろう。そのことは、3.11後、すでに実証済みだよね。

 じゃあ、どうして国はそこまで原発にこだわるんだろう?一般に言われているように、コストが安いエネルギーだから?

「そんなことはありません。発電コストは低めでも、建設費はべらぼうに高い。原発の建設費が高いのは、すでにニュースや新聞で報道されているように“総括原価方式(そうかつげんかほうしき)”という料金の設定方法をとっているからです」

 総括原価方式では、資産の大きさに比例して、電気料金を決められるようになっている。具体的に言うと、発電所の土地や費用、使用済み核燃料などの「特定固定資産」に3%をかけたものを、人件費や燃料代などの原価に加え、電気料金収入を算出する仕組みだよ。つまり、高い費用をかけて作った原発を持てば持つほど、電力会社にはお金がたくさん入ってくる、ってことだ。

 なお、立命館大学の大島堅一教授の研究によれば、原子力の発電コストは水力よりも高く、火力よりやや安いことがわかっているよ。

 もうひとつ、注目したいのは「使用済み核燃料」が、電力会社の資産として扱われていること。

「使用済み核燃料、つまりウラン燃料の一部は、青森県の六ヶ所村で“中間貯蔵”されています。これを処理すれば、もう一度、原発の燃料として使える可能性のあるウランやプルトニウムを取り出すことができるからです」

 再処理すれば、ウラン238という物質も取り出すことができる。そのままでは使えないが、プルトニウムと一緒に燃やすことで、核燃料として使えるプルトニウムに転換することが可能だ。使用済み核燃料、つまりゴミを再処理して再び燃料にする――この夢のようなサイクルを可能にするのが、高速増殖炉「もんじゅ」だ。

「つまり、使用済み核燃料は、将来、利用することが可能だというので、“資産”として扱われています。もし廃炉にしてしまえば、使用済み核燃料はただのゴミと化してしまい、電力会社は一気に資産を失ってしまうわけです」。

 もっとも、もんじゅは1995年にナトリウムが漏れて火災が発生。2010年に運転を再開するも、またもやトラブルを起こし停止したままだ。1950年代頃は欧米も高速増殖炉に高い関心を寄せていたけれど、ちゃんと稼働させるのはあまりに難しく、どこもやめてしまった。いまだに保持しているのは日本だけ。また、六ヶ所村の再処理工場も、まだ本格的な稼働はしていない。

日本が保有するプルトニウムは
核兵器“数千発分”

 電力会社が廃炉を嫌がるのはわかるとして、国が廃炉に積極的でないのはなぜだろう?

 その秘密は、使用済み核燃料を再処理することで取り出せる「プルトニウム」にある。なんといっても、プルトニウムは核兵器の材料になるからだ。

 じつは、西村さんたち研究者やジャーナリストは、福島第一原子力発電所の事故を、第三者の立場から調査、分析し、結果を書籍やウェブなどで発信する「FUKUSHIMAプロジェクト委員会」を立ち上げている(活動費用は賛同者の寄付金などでまかなわれた)。

 ところが、過去にさかのぼって資料を調べれば調べるほど、原発問題の行きつく末は軍事問題なのだということがわかる――と西村さんは言う。

「1954年に保守3党から最初に原子力予算が提出されたとき、中曽根康弘氏ら中心メンバーは『原子兵器を使う能力を持つことが重要』という意味の言葉を述べています。また、1969年にまとめられた『わが国の外交政策大綱』には、当面核兵器は保有しないが、核兵器を作るためのお金や技術力は保っておくべきである、と書かれているんです」

 プルトニウムを保有することの良し悪しは別として、西村さんは「これ以上のプルトニウム製造は、安全保障の面から見ても必要ないはず」と言い切る。

「すでにフランスやイギリスで再処理し、保管してある日本のプルトニウムの量は、核兵器数千発分に相当します。だから国際的に見れば、日本は“準核保有国”という位置づけなんです」

使用済み核燃料プールは6~12年で満杯に
今こそ「脱原発産業」を起こせ

 いずれにしても2030年まで、今、全国にある54基の原発を維持し続けることはできないだろう。それまでには、ほとんどの原発が老朽化してしまうからだ(ただし、「急激な温度変化などのトラブルがなければ100年間もつ」と主張している人もいる)。

 それに、ほとんどの原発では、使用済み核燃料を保管している「使用済み核燃料プール」が、あと6~12年で満杯になってしまう。いくら国が原発を維持したくても、現実的には難しそうだ。

 もちろん廃炉するとなれば、いろいろ頭の痛い問題も出てくる。ひとつはゴミと化した使用済み核燃料をどうするか。フランスやイギリスで再処理されて、戻ってきた高レベル性廃棄物の放射線量はとても高い。安全なウラン鉱石になるまでには10万年もかかるとされているんだよ。

 また、原発によって生活を支えている地元の人にとっては、廃炉は大きな痛手だ。

「話し合いを重ねながら時期を見ることが大切。場合によっては廃炉交付金なども必要になるかもしれない。廃炉そのものをビジネス化していく道も考えられます」(西村さん)

 動力試験炉「JPDR」や、解体中の新型転換炉「ふげん」を除き、まだまだ廃炉の実績のない日本。海外では解体作業で大活躍しているロボットも、「日本では試作品が作られるばかりでメンテナンスもされず、お蔵入りの状態。ほとんど活用されていない状況」(原子力研究バックエンド推進センター)だ。

 でも、54基を廃炉していく間には、海外にも通用するノウハウや人材を蓄積できるかもしれない。

「原発ゼロの社会になっても、廃炉や使用済み核燃料の処理は続けなければなりません。そのための専門家も必要です。九州大学の吉岡斉教授は、原発依存から脱けだしていくための知識や技術を『脱原発工学』と名付けている。日本はこれから脱原発工学の専門家を養成し、脱原発産業を起こすべきだというのが私の考えです。

 脱原発産業は成長産業です。世界中に脱原発を必要としている国がある。その需要は百年以上にわたって伸び続けるでしょう」

 日本を「脱原発産業大国」にしなくては――と西村さんは語る。

 廃炉は550億円と労力を費やして終わりの、むなしい作業じゃない。その経験は、中国などの新興国が人口減少時代に突入したとき、必ず役立つことだろう。人口減少のトップランナー日本に生きる僕たちは、今、「廃炉時代」を生き抜く知恵を求められているのかもしれないね。

参考文献:
『FUKUSHIMAレポート』(FUKUSHIMAプロジェクト委員会 日経BP社)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年01月25日 08:44

…となると、、、北方領土はロシアの領土。。。

■尖閣はなぜ日本領か
歴史的・法的根拠を示そう
尾崎重義 (筑波大学名誉教授)

尾崎重義 (おざき・しげよし)  筑波大学名誉教授
1936年生まれ。東京大学法学部卒業、同大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。国立国会図書館調査及び立法考査局勤務後、新潟大学、筑波大学等の教授を歴任。専門は国際法。

WEDGE REPORT
時間軸の長い視点で深く掘り下げて、日本の本質に迫る「WEDGE REPORT」。「現象の羅列」や「安易なランキング」ではなく、個別現象の根底にある流れとは何か、問題の根本はどこにあるのかを読み解きます。

尖閣諸島は歴史的に中国の領土であり、日本が一方的に奪ったと国際的にPRする中国。
一方で、尖閣をめぐり解決すべき領有権の問題は存在しないと一点張りの日本。
歴史的な事実や当時の史料を読み解けば、尖閣が中国や台湾の領土であった
ことは確認されず、歴史的にも国際法的にも、日本に領有権があることは確実だ。
日本は中国に対して主張と反論を繰り返し、国際社会へ積極的に発信する必要がある。

 2012年9月、経団連の米倉弘昌会長は、尖閣諸島に関して「領土紛争」が存在すると政府が認めるべきだと発言した。また今回の総選挙に向けた日本維新の会と太陽の党の政策合意では、「尖閣諸島について中国にICJ(国際司法裁判所)への提訴を促す」としている。

 しかし、ここで注意が必要である。ICJは国家間における「法律的紛争」の解決を任務とする国際裁判所であって、政治紛争を扱う機関ではない。日本が尖閣問題をICJに付託すれば、日中間の法律的紛争として認めたことになり、尖閣諸島の日本領土としての地位を不安定にする恐れがある。尖閣諸島は決して係争地などではない。歴史的経緯からしても国際法から見ても日本の領土であることに疑いはないのである。

 つまり、尖閣紛争とは、日本の領土としてこれまで認められてきた地域について、突然に中国側が領有権を主張したことにより生じた外交・政治の問題であって、決して国際法的な意味での領土紛争ではない。そのことを以下で明らかにする。

 国際法上「先占」とは、どの国家にも属していない「無主の地」を、他の国家に先立って実力で支配すること(先占行為)によって自国の領土とする行為をいう。先占の要件として、(1)その土地を領有しようとする国家の意思がなんらかのかたちではっきりと対外的に表示され、かつ(2)国家がその土地を実効的に占有することが求められる。

国際法上
日本は実効的に支配

 1895年1月以降日本政府が尖閣諸島に対してとった一連の措置はこの先占の要件を満たしており、日本は同諸島に対する領有権を取得するに至ったということができる。

 すなわち(1)の要件に関しては、尖閣諸島を「沖縄県の所轄」と認めた閣議決定(1895年1月14日)と、それにより許可された民間人が現地で開拓に従事し、標柱を建て、日常的に国旗を掲揚していたこと、及び、日本の領有意思を黙示的に表示する一連の統治行為を島に対して行ったこと等により、わが国の領有意思は十分明確に表明された。

 (2)の実効的占有(ないし支配)の要件に関しては、次のようなさまざまな統治行為を挙げることができる。

 明治政府が尖閣諸島を国有地に編入し、同地で民間人が国の指定する土地利用を独占的に行うのを許可したことは、とりも直さず同諸島に対する国の実効的支配を示すものである。他にも、国有地台帳への登録と地番の設定、同諸島の一部の民間への貸与と払下げ、警察や軍による遭難者救助等の行政行為がなされた。

 以上、1895年以降日本政府が尖閣諸島に対してとった一連の措置は、前記先占の要件に十分に合致したものであった。

 ただし、先占の成立には重要な前提条件がある。それは、先占しうる土地は国際法上の無主地すなわちどの国家にも未だ属していない土地であるという条件である。

 中国・台湾は1971年にこの点を突いて、「尖閣諸島は歴史的に中国の領土であったのを、日清戦争中に日本が一方的に自国領土に編入した」と主張し始めた。そもそも、国家が自国の領土を一方的に他国に編入されたまま76年間も放置してきたとはとても信じられない話であるが、中国は76年後にこのように主張して日本の先占の有効性を否定しようとするのである。この中国の領有主張が歴史的観点から見て正当と見なしうるのか簡潔に検討したい。

 尖閣諸島が歴史的にどのような法的地位にあったのか考えるときには、時代を明代(1368年~1644年)と清代(1644年~1912年)とに分けて考えることが適切である。そして、(1)「明代において尖閣諸島は中国の領土であったのか」、(2)(そうでないとしたら)「それでは、清代に尖閣諸島は中国の領土となったのか」と順を追って考えていくと分かり易い。

中国が領有主張する根拠を検討すると

 まず、明代について。ここでは、明代には台湾島がまだ中国領土ではなかったという紛れもない歴史的事実を前提に考える必要がある。そうすると、その台湾島よりはるか遠方に位置する尖閣諸島が当時中国の領土であったことはありえないのである。絶海の孤島群である尖閣諸島が台湾とは無関係に、はるか遠方の中国福建省の飛び地であったとか、中央政府の直轄領であったというのは荒唐無稽な話にすぎない。

 それでは、明代に中国が国際法的な意味で尖閣諸島を「発見」したという主張はどうか。

 中国側は、1534年に冊封使陳侃が明朝の使節として琉球に赴く途中で尖閣諸島を望見し、これを中国語の島名で公式の記録に記載したことが国際法にいう「発見」に相当すると主張する。

 しかし、これも直ちに否定される。まず、この記録からは、これらの諸島に対する領有意思が全く明らかにされていない。陳侃はただ久米島を見て「これすなわち琉球に属する島なり(乃属琉球者)」と述べているだけである。実は、陳侃は途中の島など何も知らずに久米島まで来て、そこで琉球人に教えられてそれが琉球領であることを初めて知ったのである。途中の島はすべて大海に孤立する無人島であり、ただ帆船航海の航路の目じるしとして注目され島名もつけられていたにすぎない。

 当時冊封使船の航海は琉球王国から派遣された水先案内人や熟練の水夫に頼り切りであり、島名も彼らから聞いたものを中国語に訳したと思われる。当時琉中間航路では圧倒的に琉球の船の通航の方が多かった。

 琉中間の通航が始まった1372年から陳侃が渡琉した1534年までの162年間に、琉球の官船441隻が尖閣諸島の航路を通航していたのに対して、同時期の明国の官船はわずかに21隻であった。また琉球の船が1372年から渡航しているのに対して、陳侃が渡航したのはその162年後である。つまり、「発見」はむしろ琉球王国によってなされたといいうるのである。

 その後の郭汝霖『使琉球録』(1561年)の「赤嶼は琉球地方を界(さかい)する島なり(赤嶼者界琉球地方山也)」の文言については、同じ郭汝霖の『石泉山房文集』の中に「赤尾嶼は琉球領内にある境界の島であり、その島名は琉球人によって付けられた」と述べた一節があることが指摘されている。他に、『籌海図編』(1562年)、『日本一鑑』(1565年)等の明代後期の海防書からも当時尖閣諸島が中国領土であったとする証拠を見出すことはできない。

 かくして、明代の中国史料から、「明代において尖閣諸島は中国の領土ではなかった」ことが判明する。

 次に、清代に尖閣諸島は中国の領土となったのか。一般論として、このことを認めるのは困難である。清代の文献で、尖閣諸島を中国領土と明記したものは見当たらないし、清国が同諸島の領有を宣言して併合したり、そこに実効支配を及ぼしていたりした事実はないからである。

 ここで唯一可能な議論は、尖閣諸島は地理的に台湾の附属島嶼であり、台湾が清代に中国領土となったときに、いわば自動的に尖閣諸島も中国領土となったと説くものである。

 Han-yi Shaw氏は、その歴史的証拠として、明代の『日本一鑑』の中の「釣魚嶼 小東小嶼也」の文言を援用する。『日本一鑑』は別のところで「小東島はすなわち小琉球である。日本人はそれを大恵国(台湾のこと)と呼んでいる」と説明しているのだから、ここで「小東」は明らかに台湾島のことである。したがって、「釣魚嶼 小東小嶼也」の文章は、「釣魚嶼(魚釣島)は台湾島附属の小島である」と説くのである。

 しかし、この解釈には無理がある。文脈では「小東」と「小東島」は明らかに区別されている。台湾島は明確に「小東島」または「小東之島」と表現されている。ここで「小東之島」は「小東にある島」としか読めない。つまり、「小東」は海域を指すのであり、小東洋なのである。具体的には、日本列島から沖縄列島を経て台湾ぐらいまでの列島弧沿いの太平洋海域を指し、大東洋(太平洋中央部)、小西洋(インド洋)、大西洋(今の大西洋)に対比される概念である。その小東海域にある大きな島すなわち「小東島」が台湾島で、その海域に浮かぶ小さな島すなわち「小東小嶼」が釣魚嶼なのである。よって、ここは「釣魚嶼は小東の海(小東洋)にある小さな島である」と読むのが自然な読み方なのである。

 それに、そもそも台湾がまだ中国に帰属しておらず、その存在がほとんど知られていなかったこの時代に、台湾より東に170キロ遠方にある孤島が地理的に台湾の附属島嶼を成すのかどうかが航海者の関心を惹いたとはとても考えられない。

 かくして、文理解釈からも時代背景からも『日本一鑑』の「釣魚嶼 小東小嶼也」の文言より「尖閣諸島は台湾附属の島嶼である」という解釈を引き出すことはできない。

尖閣が中国の領土だった形跡なし

 その他の清代の中国史料からも「清代に尖閣諸島は中国の領土となった」ことを立証する直接的な証拠は見出せない。また引用されている史料の文言は多義的で比喩的な表現が多く、間接的な証拠として見ることも困難である。それに関連して、清代を通じて、尖閣諸島が台湾島の附属島嶼として、中国(国家) によって、また、一般にも、認識されていたことは決して確認されない。中国や琉球(日本)及び西洋人による文献や地図・海図から示されることは、むしろ、 19世紀において尖閣諸島が地理的に琉球諸島の一部と見なされていたと推測させる資料(データ)の方がずっと多いことである。

 かくして、中国側史料の分析より得られる結論は、「尖閣諸島は、明・清代を通じて中国の領土であったことはないし、また、台湾の附属島嶼として見なされてもいなかった」というものである。

 日本の尖閣諸島領有に対して、中国側は1970年までの76年間なんら異議を唱えず黙認してきた。1902~32年の時期に中国は、西沙諸島に対するフランスの先占の動きには即時に強い抗議をしているのに対して、同時期、尖閣諸島における日本の主権行使に対しては全く沈黙を保ってきた。第二次世界大戦後の台湾や沖縄の日本からの分離に際しても同様であった。これらの事実は、この時期中国が尖閣諸島を自国領土として考えていなかったことを端的に立証するものである。

 日本が尖閣諸島に対して領有権を有することは間違いない。日本は中国に対して主張と反論を繰り返すとともに、国際社会に対してそのことを積極的に発信していくべきである。それと同時に、尖閣に対する実効支配を強化していく必要がある。

[WEDGE Infinity]

Posted by nob : 2013年01月23日 14:04

一人一人が体制からの精神的経済的自立をはかろうとしない限り、泥濘(ぬかるみ)に塗(まみ)れもがき続ける他はない。。。

若者の失業問題
若者の就職難は自民党政権で一層加速か
正社員も非正社員も救われない危機の正体
――本田由紀・東京大学大学院教授に聞く
からの抜粋

■自民の唱える経済成長は本当に可能か
“つっこんどけ雇用政策”はもう通用しない

――先の衆院選では自民党が圧勝し、安倍新政権が誕生した。若者の雇用対策は期待できるか。

 経済がなかなか成長しなくなっている今、正社員の働き方の過酷さが強まってきている。特に、いわゆる「ブラック企業」で働く正社員は、凄まじいハラスメントを受けたり、ときに過労死・過労自殺・過労鬱に至るような働き方をさせられている。一方で非正社員の方はメンバーシップがないことから、いつでも使い捨てられる状況だ。

 そうした状況からも、これからの労働・雇用政策を考える上で、正社員の働き方の改善が不可欠だが、民主党も自民党も、そういう観点がほとんどない。ずっとやってきたのは、“つっこんどけ雇用政策”だった。それは、とにかく若者をどこかの会社の正社員につっこんでさえおけば、雇用政策は終わりだという前提に立った政策である。

 しかし、いくら若者を会社につっこんでも、つっこんだ先が荒れていれば、疲弊し、ぼろぼろになってそこからまた吐き出されてくる若者が後を絶えない。だからこそ、非正社員はもちろん、正社員側の働き方を是正することが必要である。いまやサービス残業を含む長時間労働で、最低賃金を実質割り込むこともめずらしくない。最低賃金を機能させ、労働基準法を機能させ、労働時間法制を拡充させるといったルールの実効化をしたうえで、先ほどから述べている「ジョブベースでの仕事の割り当て」が求められる。

 一方で自民党は、経済成長に最も力点を置き、世界で一番企業が活動しやすい国にしておけば、雇用と所得が自然と拡大すると考えている。もちろん経済成長そのものを否定しているわけではない。可能ならば望ましいが、経済成長率が長期的に低下する趨勢にあり、産業構造の変化が起こっているなかで、私にはそれが容易とは到底思えない。世界経済に緊密に組み込まれ、不安定要素が多い現代で、金融政策ぐらいで景気が回復するなら、他の国も困っていない。さらに、2004年頃から2007年頃までの景気回復期にも、企業収益が労働者の賃金にトリクルダウンしなかったことを思い起こせば、経済成長が仮に起こったとしても、それが人々の生活をよくする保障はない。したがって、経済成長という1点に、雇用や若者の生活の是正を依存させれば、経済成長が空振りに終わった場合、どうなるのか。

 だからこそ、経済成長戦略の成果が出るまで待つのではなく、若者の仕事や生活を支えるための働き方の是正を同時に進めるべきである。つまり、ジョブを基軸として、新しい仕事を作り出すとともに、今過重になっている正社員の仕事をシェアしてゆくことが重要だ。

 例えば、高齢化が進むいま、地域で孤立した高齢者を支える仕事は儲かるわけではないが、社会的には大事な仕事である。そういう地味な仕事でも頑張ってくれる人に、税金から報いる形での仕事のひねり出しが必要ではないか。そして、正社員のジョブの輪郭が不明確な中で、仕事の内容や分量と賃金との対応関係について納得感が失われてしまっている状況を是正するためにも、仕事を切り分けるとともに、どれだけの内容・分量の仕事ならどれだけの報酬が最低限得られるのかについて、できるだけ目安やルールを作っていくことが望ましい。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年01月23日 08:07

行き着く先はさらなる既得権層多極集中と格差拡大社会、、、大半の国民はほとんど日々の幸福感や未来への希望を感じられなくなる。。。

■印刷政策・市況のRSS
日銀、アベノミクスと運命共同体に デフレ脱却へ「レジームチェンジ」

 「レジームチェンジ(体制転換)」。政府・日銀の共同声明がまとまった22日、安倍晋三首相がデフレ脱却への決意を示す表現として選んだのは、マクロ政策の大転換を意味する言葉だった。

 一方、政策転換を迫られた日銀の白川方明総裁も「2%の物価安定目標はできるだけ早期に実現したい」と表明。政府と日銀は2%の物価目標をめぐる約2カ月間の攻防を経て、「アベノミクス」の行く末に責任を負う運命共同体になった。

 早々と抵抗諦め

 「安倍氏は日銀改革を進めることが経済再生の近道と考え、そのためには世論の支持が必要と判断した」。安倍氏に物価目標の導入を進言した有識者はこう話す。安倍氏は2012年12月の衆院選でも「中央銀行の金融政策」を争点に掲げる戦術に出た。

 日銀内では「極めて異例な選挙」と拒否反応があったが、安倍氏の日銀改革の姿が明らかになるにつれ、金融市場は円安・株高への反転速度を高め、国民は景気回復の期待を抱いた。

 日銀法を改正して日銀総裁の解任権を盛り込む可能性にまで言及した安倍氏の方針に対し、日銀が逆らう選択肢は最初からなかった。自民、公明両党で3分の2を超える議席数を獲得し、勢いを得た安倍氏は政権発足前の12年12月の前回会合前から「大胆な金融緩和」を迫る。日銀は早々に物価目標の導入を検討する考えを表明し、抵抗することを諦めた。

 ただ、白川総裁も押し切られるばかりではなかった。交渉役の麻生太郎副総理兼財務相や甘利明経済再生担当相に対し、成長戦略や中長期の財政再建への重要性を訴え続けた。政府の協力がなければ、金融政策の手段である国債の買い取りが「財政赤字の穴埋め」と市場に評価され、長期金利が急騰するリスクを恐れたからだ。

 麻生氏は22日、共同声明について官邸で安倍氏に報告した後、「金融政策での思い切った見直しを高く評価したい」と白川氏の労をねぎらった。一方の白川氏も「(麻生、甘利両氏と)十分に意見交換をして意思疎通を図る上で、大変有益だった」と感謝の意を示し、日銀での記者会見では「日銀の独立性にしっかり配慮がなされた」と強調することで、政府との連携強化に決意をにじませた。

遺伝子変える試み

 日銀は明治15(1882)年、西南戦争の費用を捻出するため紙幣を増発した結果、急激なインフレが起こったことを教訓に設立された経緯がある。いわば、日銀はインフレと戦う「DNA(遺伝子)」を持つといっても過言ではない。

 そのため、日本経済の立て直しに向けて求められているデフレからの脱却について「結果が出せていない」(日銀幹部)と、日銀内には忸怩(じくじ)たる思いが満ちている。アベノミクスは日銀の遺伝子を「デフレファイター」に変える試みとの見方もある。

 ただ、海外からは「中銀の独立性を脅かしている」(ドイツ連邦銀行のワイトマン総裁)などとアベノミクスを危惧する声が出始めており、日本が「通貨安競争」を仕掛けているとの批判も出てきた。

 政府・日銀がそれぞれの役割を果たし、デフレ脱却と景気回復という「結果」を示せるかが問われている。

主な先進国中央銀行の物価目標

          目標設定主体  目標値     達成時期

 ニュージーランド 政府・中銀  1~3%     中期

 カナダ      政府・中銀  2%から±1%  18~24カ月

 英国       政府 2%  妥当な期間内

 スウェーデン   中銀     2%から±1%  通常2年以内

 オーストラリア  政府・中銀  2~3%     景気循環期間中の平均

 米国       中銀     2%       長期

 欧州中央銀行   中銀     2%未満2%近辺 中期

 スイス      中銀     2%未満     -

 日本       中銀     2%       できるだけ早期

 ※BNPパリバ証券の資料を基に作成

[Sankei Biz]

Posted by nob : 2013年01月23日 07:46

結局自分の命を護れるのは自分自身だけ。。。

■百害あって一利なしの人間ドック、健診はおやめなさい
医学界の“異端児”が警告する日本の問題点
川嶋 諭

いまから15年以上も前になるだろうか。作家の五木寛之さんにインタビューした際、「自分の体は他人に頼らず自分自身でメインテナンスするものだ」と言われたことが1つのきっかけとなって、定期健診というものを受けなくなった。会社に何度催促されても無視を決め込んだ。

がんだと診断されても安易に切るな!

 ただ、前の会社で編集長になったとき、できる秘書がついたためにスケジュールをことごとく管理され、東京都内で最も人気の人間ドックに予約を入れられて、仕方なく健診に行かざるを得なくなったことがあった。

 すでに50代の半ばにして、バリウムというものを飲んだのはこのときの1回だけである。

 神様の思し召しか、しばらくしてこの美人秘書が結婚。彼女の夫のニューヨーク転勤で会社を辞めてしまったので、人間ドックや定期健診から再び逃れることができるようになった。

 恐らく生まれながらに天邪鬼の性を両親から授かったのだろう。これが常識だと言われると間髪を入れずに反発したくなる。村社会の日本でははぐれ者だという認識は強い。

 でも、そんなはぐれ者にも温かい日本は何て素晴らしいのだろうともこの歳になってつくづく思う。いまの日本には問題が山積みだけれども、決して悪いことばかりではない。

 必ず解決策を提示してくれる人が現れる。明治維新も恐らく、清河八郎という人物がいなければ起こらなかったかもしれないではないか。

 さて、いまの日本の医学界で、清河八郎とは言わないが、孤軍奮闘、日本の未来のために戦っているお医者さんがいる。慶應義塾大学の近藤誠さんである。

 近藤誠さん、明治維新で言えば、新撰組の近藤勇を思い出す。名前は勇ではないが、新撰組の旗印は「誠」だった。何か運命的なものも感じるお名前である。

 近藤先生は日本のがん治療は根本的に間違っていると言う。まず、先進国では日本にしかない定期健診。こんなものは必要悪だときっぱり。健診技術の進歩でがんかもしれない部位を発見する能力は格段に上がった。

 でも、その大半は「がんもどき」であって正真正銘のがんではないという。でも、「がん」と認定できれば、医師は抗がん剤治療をはじめ様々な“お金になる治療”が施せる。その結果、日本では必要もない外科手術や抗がん剤治療が跋扈しているというのだ。

 この問題は恐らく、日本の原発村にも通じるところがある。メディアもそうだ。1000万部とか800万部などという新聞は日本以外に存在しない。とにかく、日本人は権威に弱い。

 詳しくは次のインタビュー記事をお読みいただきたいが、私たちの住む日本という国を本当に良くしたければ「お上」に頼ろうとする気持ちを私たち自身がリセットする必要がある。

川嶋 近藤先生は、お父さんと2代続いてのお医者さんだそうですね。最初は、お父さんと同じように、いわゆる“普通に”診療されていたのに、何がきっかけで、がんは切らない方針に転換されたのでしょうか。

落語家の立川談志を襲った悲劇

近藤誠・慶應義塾大学医学部放射線科講師。1948年生まれ。乳房温存療法のパイオニアとして、抗がん剤の毒性、拡大手術の危険性など、がん治療における先駆的な意見を発表し、啓蒙してきた第一人者。2012年、それらの活動により第60回の「菊池寛賞」を受賞

近藤 1つは診療体験、もう1つは勉強の成果です。医学生の時は患者に接しないし責任を持たないから、講義や教科書の知識をそのまま信じるわけです。

 医者になっても最初はがん治療をやるつもりは全くなかった。そもそも目的意識がなかったのに成績が良かったから慶応義塾大学の中で医学部に入って、勉強とスポーツと茶道に夢中になったという経緯があるんです。

 スポーツは体育会に属する医学部のボート部で、やるとなったら徹底的にやり切る方なので、成績も良かった。医学生としても、当時は医学が好きというより勉強が好きだったんだと思います。とにかく勉強はしました。

 ところが、臨床実習が始まるとあまり面白くなくなってしまった。次第にさぼりがちになり成績が落ちてしまった。専攻として放射線科を選ぶときも、外科系に行って夜も眠れないほど忙しいのは困ると考えたからでした。

 すでに学生結婚していて子供もいたし、忙しすぎるのは嫌だった。比較的体が楽な内科系でしかも夜はしっかり休めるところというのが選択基準だったんです。それに当時は放射線診断が伸びてきていたので、その診断学を身につけてから内科に行くかなぁという感じで選びました。

 ただ研修医のときは、診断学と放射線治療(がん治療)とを半年交代で学ぶことになっていたので、がん患者を診察し始めたんです。すると、いろいろ医療の矛盾が見えてきた。

 亡くなる直前まで抗がん剤治療をしているけれども、これって実は治療によってかえって命を縮めたんじゃないかとか。また、治療法が日本と欧米でまるっきり違っていることが分かったり・・・。日本の治療はこのままでいいのかと疑問が芽生えた。

 例えば、落語家の立川談志さんが罹った喉頭がんがあるでしょう。欧米では放射線治療で切らないのが主流になっていたけど、日本では1期から4期まである1期の早期がんでも切ってしまう。

 また食道がんも欧米では放射線治療が当たり前なのに、そういうのを日本ではみんな切っちゃうわけね。

川嶋 その結果、患者の声が出なくなるとか、食べられなくなるとかは二の次なんですか。

近藤 そう。喉に穴をあけて、声が出なくてかわいそうな生活を患者に強いるわけです。しかも日本の中でも1期でも全部が手術かというとそうじゃなくて、ある患者にはやり、ある患者にはやらないとか、病院によって施術が違ったりしていた。

 どうしてこんなことが起きているのか疑問だった。でも、若い頃だったので勉強に精一杯で問題意識を深めるまではいかなかった。そのうち、6年ぐらい経ってからは診断業務から離れて放射線治療を専門にすることにしたんです。

 そして、1979年に米国へ留学した。

 いまになって日本でもけっこう流行っている粒子線治療を勉強しました。1人で留学に行ったもんだからけっこう時間があるし、それまでの治療関係の論文を手当たり次第に読み込みました。

 そのうちに放射線治療というのはこんなもんなんだという全体像が見えてきた。そこから日本の治療方法を見返すと、これは遅れていると。これは変えなきゃいけないと思い始めたんです。

 臓器を残して治療ができるのだから、患者のことを考えたらそちらを選ぶべきではないかと。この前亡くなった中村勘三郎さんの食道がんにしても、子宮頚がんとか舌がんとか膀胱がんとかみんな臓器を残して治療ができる。それなのに、日本では全摘されちゃって後遺症で苦しんで、生活の質が悪くなる。

信用を得るために論文執筆に全身全霊

 日本のがん治療を変えなければいけないと思って日本に帰国したんですね。帰国してからはさらに一段深く勉強するようになって、1年360日病院に出てきて朝から晩まで論文を読んで、過去のデータを調べたり論文を書いたりしていました。

 そのときは、患者に向けての発信じゃなく、医者向けに発信しようと思っていたからです。医者が変わってくれれば、それが一番の早道でしょう。彼らは臓器を残しても治療できるということを知らないのかと思ったし。

川嶋 新しい治療法を知らないお医者さんを啓蒙しようとされたわけですね。でも、力のあるお医者さんであればあるほど自分の方法にこだわりがありませんか。

近藤 そうね。だから、私自身の発言を信用してもらわないといけない。そのためにまずは論文をいっぱい書いて、信用力をつけて、働きかけをしようと一生懸命やった。その頃はまだ珍しかった英文の論文もどんどん出しました。

 一方で、いろいろ新しいこともやり始めました。

 例えば悪性リンパ腫では、本来は内科が抗がん剤治療をするはずなんだけれど、これがあまりきちんとした抗がん剤治療をやっていない。一緒にやりませんかと持ちかけても怖がってやらないんですよ。

 それなら自分でやろうと、海外のやり方を取り入れて抗がん剤治療を始めました。

 当時は「放射線治療をしてください」と言って、悪性リンパ腫の初期の患者さんが来るんだけれど、3割ぐらいしか治らず、あとは放射線をかけたところ以外に再発する。がん細胞が全身に散らばっているのだから、最初から抗がん剤治療をやらなければいけないんです。

 ところが、内科でやっているのは欧米よりも質量ともに劣った方法のままなんです。日本の悪性リンパ腫がなかなか治らない原因はここにある。そこで、内科医に抗がん剤治療をやりませんかと言っても何だか尻込みしてやらない。

 で、自分でやっちゃえと。しかも患者は私がいる放射線科に来るからわけですから。数年経って成績をまとめたら、3割の治癒率が8割になっていて、それを内科系の学会で発表したら、放射線科医にやられたとか言われてね。ちょっと鼻が高くなった(笑)。

 乳がんもそうで、乳房温存療法が欧米では始まっていて標準治療になる勢いだったから、日本でもこれはできると思った。

 ただ、欧米でやってるからと言うだけでは迫力がないので、自分で経験を積まなきゃいけないと思ってやり始めたわけです。

 最初のきっかけは、1983年に私の姉が乳がんになったことでした。姉から相談があったからおっぱいは残せるよって言って温存療法を勧めた。もう術後30年経ったけれど、転移がなく元気にしていますよ。

 正確に言うと、おっぱいへの再発はあったんです。でもそれはもう1回手術して、それでいまは元気にしてる。これはほかの臓器への転移がないから「がんもどき」なんだ。がんもどきは局所再発しやすいという典型例みたいなものだった。

がん患者をどうしても増やしたい日本

川嶋 がんもどきというのは、顕微鏡検査では悪性のがん細胞と同じように見えるけれども、ほかの臓器へは転移しにくい。これに対して正真正銘のがん細胞は体のあちこちにすぐ転移してしまうわけですね。

近藤 本物のがんか、がんもどき、かは転移の有無で区別できる。本当のがん細胞だったら、それが発見されたときにはすでに全身に転移してしまっている。これはあとで詳しく言うけれども、日本でがんと診断されているのは、実は大半ががんもどきなんですよ。

 よくがんを切って治ったというのは、がんもどきを切って治った治ったと言っているんです。もし正真正銘の悪性のがんだったら、切ったらむしろ転移を促進させてしまう。

 話を戻しましょう。

 その頃、放射線科に来る乳がんの患者さんは全員、すでに外科で乳房を全摘されていて後の祭り。なかなか、最初に私のところに来てくれない。それで、知り合いの新聞記者に伝えて、読売・朝日新聞に載せてもらった。

 そうしたら、少しずつ来てくれる患者さんが増えてきた。だけど一方で、外科に一緒に温存療法やりませんかと持ちかけても「フンっ」てな感じで、全くやる気がないんですよ。こっちに信用があるも何も関係ない。取りつく島がないという感じでした。

 当時の日本では、がんは根こそぎ切り取るのが当たり前という雰囲気でした。面白い話があるんですよ。1980年代、乳がん研究会という組織がありました。今の乳がん学会ですね。そこで縮小手術というテーマでシンポジウムを催したんです。

 それまで日本の標準治療は乳房だけではなく、その裏の筋肉まで取るハルステッド手術でした。筋肉まで取ってしまうと術後は後遺症が大変なんです。そこで、筋肉だけは取らずに残そうとういのが縮小手術です。ハルステッド手術より患者に優しい縮小手術を普及させようというのがシンポジウム主催者の狙いでした。

 そのとき米国において日本人の外科医で成功してる人、そして乳がん治療を中心にやっている人を講演者として呼んで話してもらったのです。

 そしたら、その人が話し始めたのが乳房温存療法だった。日本よりも一段階先に行っていて、ハルステッド手術をしている日本の外科医だけでなくシンポジウムで縮小手術を普及させようという主催者の両方が目を丸くしてしまった。

 他方、米国から来た外科医は、「え! 日本の縮小手術って全摘なの?」と、こちらもびっくりしていた・・・。

固定観念の強すぎる大学病院

川嶋 日本の後進性を思い知らされたわけですね。そのあとは米国に倣えという動きが活発になったのですか。

近藤 それが全然だめなんですよ。私も慶應病院で乳がん外科の責任者に温存療法をやりませんかと言ったら、フンってそっぽ向かれちゃったからね。

 やらないって言うなら、それはそれでかまわないんだけれど、実はとんでもないことが起きたんですよ。1987年のことだった。夜、帰ろうとしたときに放射線科の奥に灯りがついていたから何かと思って行ったら、看護学生がアルバイトで働いているじゃないですか。

 私の顔と名前を知っていて、外科に入院している誰誰さんって知ってますかと聞く。その患者さんは温存療法を希望していて、「近藤先生に会わせてください」と言っているけれど知ってますかと。

 朝日新聞で紹介されたのを見て、慶應病院に行けば私に会えると思って来て、受付で乳がんなので近藤先生にと言ったけれど、外科に案内されて入院することになったらしいんだ。

 入院してからも温存だ、近藤だ、とナースや医者に言っているのに、私には全然連絡がなくて。そのままレールに乗せて全摘手術の日も決まってという状況だったんですよ。

川嶋 患者の要望は聞く気が全くないのですね。それは外科がそれまで自分たちが積み上げてきたことを崩されては困るということですかね。患者の側からするとひどいですよ。

近藤 ひどいよなぁ。受付は素人に近いから仕方ないかもしれないが、外科はナースも医者も私が温存療法をやっているのを百も承知なわけだからね。

 そういう事情が分かっていたので、私に教えてくれた看護学生に患者と連絡を取ってもらい、その患者さんに会うことができた。そして、私が温存手術を頼んでいる別の病院に紹介したんだ。それで一件落着したんだけどね。

川嶋 慶應病院の外科の先生は温存療法は絶対してくれないんですね。意地になっているんでしょうか。

近藤 うん。それに仮にやらせたって、温存と言っても切る量がいろいろあるから。半分おっぱい取っちゃって、それで温存だとか言う医者もいるし。そんなところには任せられないでしょう。私が頼んでいたのは大学時代の同級生で、米国で外科免許を取って日本に戻って別の病院にいた。私は外科手術はできないから彼に頼んだ。もっとも、のちに彼を詐欺罪で訴えることになるんだけど・・・。

 結果は、温存療法が大成功して話題を呼び、日本の乳がん患者の実に1%が私のところへやって来るようになっちゃった。

 それで彼がいた個人病院、一応総合病院なんだけど、そこでは実は彼は病院内開業医で定額給料じゃなく出来高払いという契約だった。かなり珍しいケースだけれど。そうすると、できるだけ患者からお金を取るという方法を取る。

 それは倫理的にどうかと思ってはいたんだけれど、ほかに手術をしてくれる医者がいないから離れられなかった。何年か我慢して付き合っていた。

 ところが、2002年になって問題が顕在化してしまった。ある患者さんが手術を受けた病院でもらった請求書はおかしいと言い出した。そこには手術費用のほかに検査費用まで入っているじゃないですか。

 検査費用はすでに健康保険で賄われているはず。それなのに何万円か分の検査費用が保険外で請求されている。これは二重取りの詐欺に当たる。犯罪でしょう。

 それで早速患者さんたちに声をかけて領収書を集めてみたんだ。すると、ずっと前から二重取りしてることが判明した。これにはさすがに堪忍袋の緒が切れてしまった。

小さな悪事が乳房の温存療法の大敵に

 そして、患者さんたちにいままで詐欺をされていたというのを教える文書を作って渡したら、それが報道されてものすごく大きく扱われて、ちょっとした社会問題になったんです。患者の中で何人か正義感のある人が告訴すると言い出した。

 彼らが医療問題に取り組んでいる人たちと連携してその外科医を警察に告訴・告発したんです。警察は半年ぐらい一生懸命調べ、私も段ボール箱で何十箱分のカルテや請求書を病院でコピーして検察に送った。警察は詐欺罪で立件できると思ったから。

 けれども結局、検察の判断は不起訴になった。その理由は、手術した外科医をかばう患者がいるんですよね。「この先生は私の命を助けてくれた」と。また、「いま先生がいなくなったら経過を誰が診てくれるんだ」と。

 そういう患者の取り調べ調書が出てくると、「私は二重取りだと分かっていたけれど払ってました」となっちゃうんだ。二重取りされた方がそれを分かっていた場合には詐欺罪は成立しない。そうなると公判を維持できないから、検察官は起訴を見送ってしまった。警察は怒っていたけれど・・・。

川嶋 命に関わる医療現場の難しい問題ですね。命に引き換えたら数万円なんかたいした問題ではなくなる。むしろ手術をしてくれる医師がいなくなることの方が問題という気持ちもよく分かります。でも、二重取りしていた医師には、何と言うかがっかりさせられますね。せっかく良い仕事をしているのに。

近藤 それはそれはとても複雑な・・・。彼がいなければ温存療法はできなかった。だけど、かなり早い段階から向こうの意図は「これは金になるな」だったからね。でも代わりがいなかった。一種の必然なんだろうな。

 ロード・オブ・ザ・リングのゴラムだったか、悪のかたまりみたいな存在でも役に立つことがあるという話が出てくるけれど。それと似ているかもしれない。

川嶋 企業経営の世界でも必要悪はあると思います。でもなぁ。目の前の小さな利益に目がくらんで大きな利益を逃がしてしまっているわけだし、日本の医療改革のためにもマイナスになってしまうわけでしょう。小さいなぁ。

米国帰りの医者に欠如していたモラル

近藤 彼は米国でチーフレジデントという名誉あるポストを得ています。これはすごいことで、専門家になって自信満々で日本に帰ってきた。だけどきちんとしたポストでは処遇してくれないし米国ほどお金ももらえない。

 彼はできるだけ歩合の良いところを求めて病院を2度かわってるんです。こっちはお金のことには全然関心ないし、執筆活動で患者にできるだけ温存療法を広げようということに夢中になっていたので、彼のそういうところは後で知ったのだけれど・・・。

 また、もし彼の意図を分かっていたとしても、彼を外すのは難しい面もあったんです。実は患者さんが増えて手に負えなくなってきたので、ほかの外科医を患者さんたちに紹介したことがあったんです。

 ところが、患者さんたちはみんな帰ってきちゃうんですね。ほかの外科医と話をしたけれど、私の同級生の医者の方がいいらしくて。

川嶋 外科医としての腕も超一流となると、そうなんでしょうね。

近藤 悩ましいよなぁ。彼も彼なんだけど、さっきの話に戻ると、患者を慶應の病棟から逃がして手術をしてもらったでしょう。患者さんやこっちとしては、知らんぷりを決め込んでいた慶應外科の医者たちも許せないよな。

 患者を騙してお金を取ったら犯罪だけれども、必要もないのに女性の大切なおっぱいを取っちゃっても犯罪にはならないからね。

 でも、それを慶應病院内でとやかく言っても絶対勝ち目はない。外科は花形で内部では力があるし。放射線科は再発転移で送られてきたのを治療しているだけで影響力はほとんどなくて、外科とか婦人科とかそういう手術する科の下女下僕みたいな扱いだよ(笑)

 そうじゃいけないと思ってやってきたんだけれど、今日に至るまで放射線医にはそんな性が染みついていると言うか・・・。結局ね、放射線科には心優しい人が入ってくるんだよ。私も心優しいんだけど(笑)

 心優しくて協調性が高いだけだと、患者が送られてくれば放射線治療するけれど、人のテリトリーに乗り込んでいって手を突っ込むようなことをしない人たちがほとんどなんだ。全員じゃないけれど・・・。

 私の仲間と思っていたのはさっき話した米国帰りの外科医ぐらい。結局は彼にも裏切られてしまったけれど。

 そんなことがあって、私もあるときから医者に対する啓蒙活動をやめてしまった。論文も自分が教授になるために書いていたわけではなくて、自分に信用力をつけて外科医たちを説得しようと思っていたわけだから、もう論文書くのはやーめたと。

連載が始まって・・・

 その後は、医者相手ではなくて、マスコミを通して患者や一般人を相手に啓蒙活動に専念することにしたんです。

 本について言えば、まず1987年に廣済堂から『がん最前線に異状あり』という本を出しました。これは私が企画したのではなくて全くの偶然だった。

 実は私ははがん告知にも取り組んでいたんです。1980年代の初めまではがん告知は100%タブーでしたが、悪性リンパ腫で抗がん剤をきっちり使わなきゃいけないという思いがあったんで、やはり本当のことを患者に伝えようと思っていた。

 米国から帰ったあと1980年代の初めからがん告知を積極的にやって、85年以前には末期がんも含めて100%の患者に告知するようになっていた。そういう取り組みがマスコミに知れて、週刊朝日とかに報道されて、廣済堂の方から出してくれということになった。

 乳がんのときは週刊や月刊の女性誌に手紙出して、こういうケースや治療法があると送って載せてもらって患者を増やす努力を始めたんだけど、あまり来ないんだ。見出しが「おっぱいを残す奇跡の治療法」みたいな怪しげなものだったから(笑)。それじゃ患者は来ないよな。

 それで、1987年に、たまたま医事新報という開業医なんかが読む雑誌を厚生省の記者クラブで読んだと言ってTBSが取材に来て、番組を作って放映してくれた。それで患者が増えたんだけど、番組を見逃したという患者がどこだどこだと探し回ったそうですよ。

川嶋 メディアで有名になっているのに同業者のお医者さんから無視された形になっていたということですね。

近藤 実は医者だけではないんだ。当時、乳がん患者会で一番有名だった「あけぼの会」っていうのがあって、全摘を受けている、多分ハルステッドで筋肉まで取られた人が会長だった。

 ある患者さんがそのあけぼの会に、どこで温存療法をやっているのかを聞いたそうです。そしたら、「そんなことは自分で調べなさい」と、温存療法と聞くなりガチャンと電話を切られてしまったとか。明らかに悪意がある。温存療法を認めたくないと。カリスマ的な会長だったんだけれど。

川嶋 患者を守るはずの患者会までが。人間というものの醜さ満載ですね。

近藤 結局、私のところを知っている別の患者さんに教わったそうですけどね・・・。

慶應の実名を出したことで大問題に

 そして翌1988年、『がん最前線に異状あり』の本を読んだ文藝春秋の編集者が4月に電話してきて会って、これは3本ぐらい書けそうだから手始めに乳がんでどうかと言ってきた。

 そのとき考えたのは、前から文藝春秋には書きたかったんだけど、いざ向こうから頼まれてみると、いま書くべきなのかと悩んだ。

 やっぱり私も自分の身が可愛いからね。だって影響力の大きな雑誌に書きたいことを書いたら、自分が孤立するのは目に見えている。必ず村八分になるよね。下手をすると慶應病院をやめなければならないかもしれないし、確実に貧乏になる。

 で、悩みに悩んだ。自分の身は可愛いけれど、10年後に書いてもあまり意味はない。そのとき書かせてくれるか分からないし、その間におっぱいを失ってしまう人がいっぱい出てくる。できるならいま書きたい。

 でも書くと、そのときには私のところに来ていた外来患者は、病院内のいろいろな診療科から放射線をやってくださいといって送り込まれていて、教授の外来より多かったんです。それがゼロになるかもしれない。

 近藤のところになんかやるか、と阻止されて。患者が来ないとさすがに外来を続けられないし、患者がいない医者が病院にいても意味ないからと肩をたたかれても居座りにくいし、アルバイトに行っている病院も辞めさせられるとか。どう考えても貧しくなりそうだ。

 出世はもちろんのこと、医者としての未来をすべて失うかもしれない。その頃までは、臨床で講師になったのは一番早かったし、論文もいっぱい書いていたし将来は真っ先に教授になるだろうと言われていて、色気も少しあったんだよね。

 そうやっていろいろ考えたんだけれど、やっぱりここで書かなければいけないと決心した。前の年に経験した、温存療法を望んでいた患者が外科で手術されそうになった一件とか、そういうエモーショナルな部分も大きく影響していたね。

 コノヤローっていう気持ちがないと書けないんだよ。あなたも物書きだから分かるよね。それで決心して娘2人を呼んで、当時は下が中学生(上は高校生)だったかな、お父さんはこれから外科と一戦交えて、どうみても豊かにはなれない、貧乏になるかもしれないから覚悟しとけと。

 それで書いたものが5月に出たんです。タイトルは編集長がつけたのだけれど、「がんは切らずに治る」ってね。そしたら案の定、外科が怒り狂った。

 おまけに、慶應の名前をはっきり出して書いたからね。名前を伏せるのは簡単だけど、私のところに来た患者を外科が勝手に手術しようとした一件があったあとでしょう。慶應に来たらダメなんだよと書かなきゃいけない。

 それで、「日本どこでもおっぱい切られちゃうんですよ、東大病院だろうと慶應病院だろうと」と書いた。恐らく、そこに一番反応したんじゃないかな、外科の人たちは。それがなければ慶應病院の外科に患者が増えて、ありがとうってことになるわけだから(笑)。

 記事が出たあとは、患者さんが殺到して大変でした。治療を受けた人たちが新たな市民団体も立ち上げました。患者さんが動くとすごいんですね。それがまた新聞に載って、患者さんが増えるという状態でした。

 一方、あけぼの会も神奈川支部の幹部が何人か私のところにやって来て、温存療法の講演会をやってくれということになった。「あなたたちもうおっぱいを切っちゃってるじゃないですか」と言ったら、「いやもう1つあります」と言うんだよ(笑)

 そして数カ月後に会場にいったら、あけぼの会の神奈川支部だったはずなのにソレイユって名前になってる。どうしたのかと思ったら、近藤の講演会があると聞いた会長が神奈川支部の一人ひとりに「神奈川支部は解散されました」という手紙を送りつけていたんです。

あのあけぼの会にもドラスチックな変化

 もともと運営方針を巡って何かあったらしいんだけど、あけぼの会でも支部はついに温存療法に動き始めたわけですね。

川嶋 慶應病院の方はどうなったんですか。

近藤 私の外来の患者紹介は記事が出たその週からすべてストップしました。その代わり乳がん患者がいっぱい来るようになった。文藝春秋の影響は大きいとは思っていたけど、想像以上でした。

 新患が週に1人でも2人でも私のところに来れば、患者がいるんだから私を辞めさせることはないだろうと思っていたんだけれど、実際そういうことになったようです。

 その後、逸見政孝さんががんで亡くなったことをきっかけに文藝春秋で連載をするようになって、本物のがんとがんもどきの違いについて分析をし始めました。さらにがんの手術、放射線治療、抗がん剤、がん検診などについて深く分析しました。

 その1つの集大成が『患者よ、がんと闘うな』という本になったんです。1996年に出版されました。

 その中で本物のがんと「がんもどき」の区別をしたことから、がん論争が起きたんです。私のがんもどき説が、すんなり認められようなことがあると、日本のがん治療はほぼ崩壊するでしょう。そこに気づいた専門家たちから強く攻撃を受けることになった。もっとも、反論のおかげで、世間で広く話題になったことはプラスでしたが・・・。

 この本を読んで、今度は乳がん患者だけではなく、がん全般に切らずに放置しておきたいという患者さんたちが僕のところに数多く集まってきた。

 150人以上、本当に困った症状が出てくるまで、がんを放っておくという人たちが集まってきて、その後の経過をまとめて『がん放置療法のすすめ 患者150人の証言』という本にした。

川嶋 先生は抗がん剤は血液のがんなど必要な場合もあるけれども、日本人に多い胃がんや肝臓がん、肺がんなどには効くどころか猛毒であると言っていますよね。日本のお医者さんは抗がん剤を投与したがるとよく聞きますが本当なんでしょうか。

近藤 抗がん剤は、悪性リンパ腫とか急性白血病という血液がんとか、効果のあるがんもあるんだけど、それは全体の約1割程度です。胃がん、肺がん、乳がんとか、いわゆる固形がん、固まりを作るがんにはほとんど効かない。

 それなのに投与している。患者に毒を飲ませているようなものだよ。かえって患者の体を悪くしてしまう。

 でも、抗がん剤の投与をやめると、それに関わっている人たちの生活が崩壊するよね。だからできないんだ。本当はいま患者に投与されている抗がん剤の約9割は使うべきではないんだ。

 また、私の言うとおりにすると、外科手術だって8割ぐらいなくなる。そうなると外科医や手術に携わっている人たちの生活も崩壊する。「がんは放置しておけ」というのは、日本の医療システムを脅かす。だから強い反発があるんですよ。

川嶋 先生は人間ドックなど定期検診も受けるべきではない。とりわけ、検診車でレントゲン撮影を受けると、X線による被曝でかえってがんになる危険性が高まると指摘されています。

近藤 一般的な健康診断(健診)については、この本(『医者に殺されない47の心得』)の中で1つだけ例を載せたけど、そもそも全部がムダなんだよね。

 実は定期健診については、それを受けている人と受けないでいる人の病気になる確率を調べた調査があるんですよ。

 それによると、定期健診をまめに受けている人の寿命は全く延びていないどころか短くなっている。そのうえ、定期健診で定期的に被曝してしまっている。英国の調査によると、日本は世界の主要国15カ国の中で最もCT検診回数が多い国だそうですよ。

 そして、その調査ではさらに、日本人のがんが原因で死亡した人の3.2%は医療被曝が原因とされているんだ。定期的にお金をかけて健診を受けて殺されてしまうのは、何と日本人はお人よしなんだろうね。

 日本は健康診断とか人間ドックとか、職場検診を強制しているけど、これはひどいよな。基本的人権の侵害、憲法違反だよ。この国に生まれた不幸だな。

川嶋 がん以外の病気についてどうですか。定期健診の効果はあるのでしょうか。

近藤 これも不要・有害。定期健診でいろいろ余計なことが見つかってしまう。例えば高血圧だとかね。それで本来は必要もない高血圧の薬を飲まされて、実は寿命を縮めている。

 高血圧については、国の基準値があるでしょう。1998年に当時の厚生省が出していた基準は「上が160mmHg、下が95mmHg以上」でした。それがどういうわけか2000年に改定されて「上が140で下が90」に引き下げられたんだ。

 1998年の基準だったら、いまの日本人は1600万人が高血圧という認定になるけれど、新基準では3700万人が高血圧ということになった。実に2倍以上に膨れ上がった。基準の操作で病人を作り出し、医療を受けさせようというわけだ。

 そもそも年齢を重ねると血管が硬化して体の隅々まで血液を送れなくなるから血圧は高くなって当たり前。それを無理やり下げたら、体にいろいろ問題が生じてしまう。

 それなのに日本人をみんなメタボにしてうまい汁を吸おうという輩がこの国にははびこっているんだな。筆頭は医療機関だけど、厚生官僚もグルだよね。天下り先づくりにご熱心だからね。

川嶋 先生は孤軍奮闘、既得権益に挑戦されていますが、仲間づくりのようなことはされないのですか。日本の医療を本格的に変えようという志のある先生たちを集めるとか。

近藤 少なくとも抗がん剤治療をしている人たちは改革したくないよね。仕事がなくなっちゃうから。がん治療ワールドの外にいる人たちは分かっていて、自分の患者には抗がん剤はやめなさいと言っているけど、そういう人たちでも表に出てきてマスコミに「抗がん剤は要りません」なんて積極的に発言する人はほとんどいない。

 それに、言ったところで「専門家じゃないくせに何を言うか」ということになる。メディアにも取り上げてもらえない。

川嶋 それは日本に突きつけられた現実としては厳しいですね。既得権益の強固さは原発村以上のものがありますね。何と言うか、これは私たち日本人の中にある根っこの問題のような気がします。

 これまでお医者さんは神様だから全部任せてたという。お医者さんもそうですが、「お上」という考え方ですね。自分自身で考えて自主的に行動することに慣れていないというか、自主的に行動しないようにされてきてしまった。

近藤 まぁそうだな。だからその材料となる医学的な事実というのは私がこれからも発信していくんだけど、治療を受けている人たちの意識が変わらないとだめだね。

 先日、中村勘三郎さんが亡くなったでしょう。初期がんだというのに発見から4カ月で。こういうときにメディアが何を書くかというのも大きな問題だよね。勘三郎さんも人間ドックなんか行かなければ、まだ生きていたことは確実です。

川嶋 最後にお聞きしたいのですが、がんの予防方法は何かありますか。

近藤 タバコを吸っている人はやめること。あとはバランスいい食事。健診は症状が出てきてからやればいい。そこの段階で治るものは治るし。治る治らないは決まってるから。

 積極的な予防法はないね。ストレスは心理的なものだから、心理状態が変わって遺伝子が変化するかというと、それは多分否定的だと思う。

 精神的な影響で何らかの物質が変化して、それが遺伝子に働きかけないと。神経がいくら働いても、遺伝子を傷つけるかは疑問です。

川嶋 どうもありがとうございました。

[JBPRESS]

Posted by nob : 2013年01月22日 12:16

成長の論理はもはや過去の遺物、、、このデフレやPTT参加に対応できるだけの経済構造改革こそが急務。。。

■浜田宏一・内閣官房参与 核心インタビュー
「アベノミクスがもたらす金融政策の大転換
インフレ目標と日銀法改正で日本経済を取り戻す」

金融政策、財政政策、成長戦略の「3本の矢」で経済回復を目指すと宣言した安倍晋三首相。この「アベノミクス」において金融政策の柱となるのが、インフレターゲット(物価上昇率目標)を2~3%に定め、大胆な金融緩和によって、デフレと円高から脱却するというシナリオだ。市場ではこのシナリオを好感して円安・株高が続く一方、物価上昇を不安視する声もある。果たして、日本は「失われた20 年」を取り戻すことができるか。安倍政権が進める金融政策の理論的な柱となっている浜田宏一・内閣官房参与(米エール大学名誉教授)に、日本再生の鍵を握る金融政策のポイントを詳しく聞いた。(聞き手/ダイヤモンド・オンライン 編集長・原英次郎、小尾拓也)

安倍首相に様々な意見を申し上げ
それを政策の参考にしていただく

はまだ・こういち
経済学者、米エール大学経済成長センター名誉教授。1936年生まれ。神奈川県出身。東京大学法学部・経済学部卒。東大とエール大で経済学修士、エール大で経済学博士取得。東大経済学部教授、エール大経済学部教授、理論・計量経済学会(現日本経済学会)会長、内閣府経済社会総合研究所長、中央大学大学院総合政策研究科特任教授などを歴任。瑞宝重光章受章。2012年12月、第二次安倍内閣で内閣官房参与に就任。専門は国際金融論、ゲーム理論。『経済成長と国際資本移動――資本自由化の経済学』『損害賠償の経済分析』『国際金融の政治経済学』『アメリカは日本経済の復活を知っている』など著書多数。

――政権を取り戻した安倍自民党は、金融政策、財政政策、成長戦略の「3本の矢」で経済回復を目指すと宣言しました。この「アベノミクス」において柱となっているのが、大胆な金融政策です。浜田教授は、安倍政権に内閣官房参与として参画し、経済・金融政策に対して提言を行なうお立場にいます。現在は、どのような活動をしていますか。また、安倍首相とはいつ頃からお付き合いがあるのですか。

 現在は、政府の非常勤公務員という立場です。安倍晋三首相には、経済・金融に関する様々な意見を申し上げ、首相がそれを取捨選択し、政策の参考にされることになります。

 安倍首相とは、小泉内閣時の経済財政諮問会議に内閣府の研究所の所長として陪席したときからの知り合いです。当時、内閣官房副長官を務めていらっしゃった安倍首相は、よく意見を理解していただきました。

 また、お父上である故安倍晋太郎外相を記念する国際交流基金日米センターの研究奨学金プログラム「安倍フェローシップ」に選ばれ、経済政策の決定過程の研究をさせていただいたご縁もあります。

――安倍内閣の金融政策の柱となるのが、インフレターゲット(物価上昇率目標)を2~3%に定め、大胆な金融緩和によって、デフレと円高から脱却するというシナリオです。こうした政策が必要なのは、なぜですか。

 世界各国のマクロ経済の状態を見ると、新日銀法が施行されてからの15年間、日本だけが名目、実質の経済成長ともに1人遅れをとっていることです。他の国も原燃料高や財政難に悩んでいるのに、日本だけ何が違うのか。それはデフレ気味に経済を運営し、金融政策を引き締め、円高を容認してきたことに大きな原因があります。そこから脱却するには、やはりインフレ目標と大胆な金融緩和が必要だと思います。

 こうした考え方を持つ、いわゆる「リフレ派」と呼ばれる学者たちは、たとえば岩田規久男氏の「昭和恐慌研究会」などを通じて「デフレ円高のように、貨幣に関することは金融政策で直せる」と主張してきました。私も彼らの考え方に賛同しています。

 各国とも経済成長の天井となる、完全雇用、設備の完全利用で達成できる潜在GDP経路が決まっています。人口減少が進む日本にとって、潜在成長率が低下するのは仕方がないことです。潜在成長経路は、金融政策だけでは変わりません。

奇跡と言われた輸出産業が
苦しんでいるのは超円高のせい

 しかし、今日本が直面している問題は、経済が潜在生産能力のはるか下のところで運行していることです。金融を引き締めし過ぎていて、日本経済は実力を発揮し切っていないのです。つまり、失業、過剰設備の存在のために需給ギャップがあって、潜在生産能力の一部が失われているのです。

 円高でエルピーダメモリがつぶれ、奇跡と言われた高度成長を担っていた輸出産業、ソニー、パナソニック、シャープなどが苦しんでいるのは、超円高のせいです。円高はドルに対して円の価値が高過ぎ、デフレはモノに対して貨幣の価値が高過ぎるのです。それを是正するには、他の要因も副次的には関係しますが、お金を刷って円の量を増やすのが第一歩です。

――少なくとも、リーマンショック以降に行なわれた各国の金融緩和策を比べると、対GDP比で見た日本の資金供給量の水準は、数字上では他国と比べて低くありません。にもかかわらず、なぜ日銀は「金融緩和が足りない」と言われるのか。また、なぜこれまで大きな成果を出せなかったのでしょうか。

 それぞれ決済の習慣が違う国を、通貨比率の水準だけで比較することには意味がありません。日本はモノやサービスを買うときに現金で支払うのが一般的ですが、米国はクレジットカードや小切手で支払うことが一般的。つまり、日本は市中に出回る現金の量が、もともと米国よりも圧倒的に多いのです。

 それを無視する日銀の自己擁護論は、日銀の用いる多くの詭弁の1つです。記者の方も言いくるめられてしまうのですね。

 リーマンショック後は、米国も大幅な金融緩和を行ないましたが、現金社会である日銀の金融拡張の度合いは、何もしていないのと同じでした。各国のベースマネーの絶対量を比較するのではなく、変化量を比較しないと、金融緩和が十分か否かを論じることはできません。

インフレターゲットは次善の策
目標は3%でもよいのではないか

――そうした状況を踏まえて、インフレターゲットが必要というわけですね。

 私は、インフレ―ターゲットに対しては次善の策だと思っています。正しい経済理解に基づいて金融政策をやっていれば、こんなに円高になることもないし、高度成長期のように緩やかなインフレ率は実現できるはずですから。

 日銀が正しい経済学に従うのなら、それに任せてもいいのです。しかし、この20年間を振り返ると、日本銀行は正しい経済観に従って金融緩和をして来なかった。だから、目標の義務付けが必要なのです。

 デフレ期待がこれだけ定着してしまった現在、個人的には、世界の有力経済学者の言うように、インフレ目標はそれより高く3%でもいいのではないかと思います。

――しかし世間には、「景気が停滞する中でお金だけ増やしても、インフレにならないのではないか」と疑問視する声も少なくありません。

 確かに、学者や実務界のエコノミストの中には、「効果がない」とおっしゃる人も多い。それはケインズが言った「流動性の罠」という現象で、いくら市中に出回るお金の量を増やしても、皆がお金を貯め込んで投資をしない状況を指します。

 背景にあるのは、金利が低いから何かに投資してもお金で自分で持っているのとあまり変わらないし、しかも金利が上がったら債券の価格が値崩れして損をするのではないかという不安です。だから、ゼロ金利の下でお金を増やしても、経済を活性化する効果がないという考え方ですね。

 しかし、そういう人たちは、債券市場だけ見ていて、株式市場や不動産市場を見ていない。20世紀が生んだ大経済学者の1人で、恩師のジェームス・トービンは、企業の資産と市場での評価を測る指標として「q理論」を提唱しました。

 この理論では、株式や不動産への投資機運の高まりが、株価を上昇させ、その結果企業がより投資しやすくなるということを指摘しています。日本でもこの効果が、本多祐三教授らによって確かめられています。

 別の経路も考えられます。ゼロ金利下で金融機関に行って「ゼロ金利でお金を貸してくれ」と言っても、その人に返済のアテがなければ貸してくれるわけがない。「それなら高額の担保を差し出せ」と言われるでしょう。ところが、今の日本のように株式も土地も下がっている状況では、担保物件の価値は低くなります。

 そこで、お金を借りることは難しい。金融緩和で担保となる不動産価格が上がると、お金が借り易くなり、多少のリスクを伴っても新しい投資を行ない、利益を増やそうと考える人が増える。これは米FRB議長バーナンキの主張です。

後でちゃんと売却できるなら
国債を直接引き受けてもよい

――では、日銀はインフレターゲットに向けて、どんなことができるでしょうか。

 伝統的な短期債を買う手段に比べて、日銀はやろうと思えばかなりのことができます。長期債券を買えば長期金利が下がり、経済にそれなりのインパクトを与えられるし、もっとドラスティックにやるならCP(社債)を買ってもいいでしょう。

 個別株式の購入はモラル的に問題がありますが、ETF(上場投信)を買ってもいいし、場合によっては外国通貨や外国債券を買ってもいい。また、後でちゃんと売却(市中から資金を吸収)できるなら、国債を直接引き受けてもいいのではないか。

 アベノミクスが整合的に続けられ、国民の政策に対する信用を得られれば、かなりの効果を出せるはずです。それに大胆に賭けていくことが、金融政策で景気を浮揚させることにつながっていくと思います。

――とはいえ、日銀が国債を大量に買い入れても、市中銀行が企業への貸し付けや運用などにお金を回さず、準備預金残高が積み上がって行くだけで、インフレ期待は醸成されないのではないかという意見もあります。

 そうですね。現在日銀は預け金に0.1%程度のわずかな金利を付けています。それは主に、銀行間の短期資金の仲介を行なう短資市場の保護を目的にしていますが、預け金の金利がゼロに近い市中金利と比べていくらか有利なため、市中銀行の資金が日銀に戻ってきてしまうという、金融緩和に日銀自身がブレーキをかける現象を生んだ。その結果企業への貸し出しにお金が回らず、これは悪いやり方だと思います。

 インフレ期待を醸成するには、日銀は包括的金融緩和の名の下で、色々な資産を買うと称してちょっぴりしかやっていない。それは株などのリスク資産も含むので、彼らはやりたくない。そのため、投機に対する影響が小さい国債、それも短期国債ばかりを買う状態が続いています。

外債購入は金融政策にとって有効
法律論でやらないのは筋違いでは

――日銀は外国債などを購入して円安誘導すべきという声も以前からありましたが、それは金融政策の枠を越えて、為替介入と捉えられる可能性があります。他国から批判されることはないでしょうか。

 政治的なコンセンサスは必要だと思いますが、経済学者は法律家と違い、法や政治的意味での行為の正当化に興味はありません。外債などを買えば円は安くなるため、金融政策にとって非常に有効です。実体を伴わない法律論でとるべき政策をとらないのは、筋違いではないでしょうか。

 麻生副総理も言っておられたように、今まで日本だけが我慢して他国にいいことを続けてきたのに、今自国のために金融緩和しようとするときに、他国に文句をつけられる筋合いはないのです。日本の金融政策は日本のためであり、ブラジルや他国のためではないのです。

――インフレ期待が大きく醸成されると、長期金利が高騰するのでないかと心配する声も多いですが……。

 ノーベル経済学者のマンデルは、期待インフレ率が上がるほどには国債の金利が上がらないことを証明しています。

 実質金利は名目金利から期待インフレ率を引いたものですから、金融緩和によって名目金利が一定に抑えられている環境では、期待インフレ率が上がると実質金利は下がります。よって、その影響が名目金利に多少ハネ返って来たとしても、結果的に実質金利が下がって、投資し易い環境になることは変わらず、景気が刺激されることになります。

 重視すべきは、名目金利ではなく実質金利なのです。たとえば、我々が住宅ローンを組んで家を購入するときも、返済時にいくら返せばいいかの指標になるのは実質金利なのですから。

名目賃金は上がらないほうがよい
その理由はあまり理解されていない

――では、こうした金融政策をやれば、経済はどのような経路で上向くことが考えられますか。デフレから脱却して「名目成長率」が上がり、それがどう実質成長率の上昇に結び付いて行くのでしょうか。

 物価が上がっても国民の賃金はすぐには上がりません。インフレ率と失業の相関関係を示すフィリップス曲線(インフレ率が上昇すると失業率が下がることを示す)を見てもわかる通り、名目賃金には硬直性があるため、期待インフレ率が上がると、実質賃金は一時的に下がり、そのため雇用が増えるのです。こうした経路を経て、緩やかな物価上昇の中で実質所得の増加へとつながっていくのです。

 その意味では、雇用されている人々が、実質賃金の面では少しずつ我慢し、失業者を減らして、それが生産のパイを増やす。それが安定的な景気回復につながり、国民生活が全体的に豊かになるというのが、リフレ政策と言えます。

 よく「名目賃金が上がらないとダメ」と言われますが、名目賃金はむしろ上がらないほうがいい。名目賃金が上がると企業収益が増えず、雇用が増えなくなるからです。それだとインフレ政策の意味がなくなってしまい、むしろこれ以上物価が上昇しないよう、止める必要が出て来る。こうしたことは、あまり理解されていないように思います。

――今後の政府の方針として、日銀法の改正まで踏み込む可能性はありますか。

 有権者の信任を得た政治家が金融政策の舵取りをきちんとするのが政府の役目であり、その目標を達成するために具体的な手段を使って金融政策を実施するのが日銀の役目。そうした体制にするために日銀法を改正すべきだという意見に、私も賛同しています。きちんと約束しなければ、国民の信頼を得られないでしょう。

 白川(方明日銀総裁)緩和がうまく行かないのは、「もうそんなことをやりたくない」という意思を言外に示し、自ら「金融緩和策には効果がない」と吹聴しているためです。本気さが見えない中央銀行の政策を、誰が信用するでしょうか。

 安倍首相が日銀法改正を唱え始めたとき、金融政策に対する権限はありませんでしたが、それでも関係者は、特に市場は真剣に耳を傾けた。そこには「期待をつづる効果」があったのです。「(日銀擁護の)論より(市場の成果という)証拠」なのです。

 現状では、アコード(政策協定)をいくら書いても、日銀が「イヤだ」と言うことを強制できる法的根拠が、残念ながらないように思います。やはり日銀法改正は必要です。

日銀には豊富な知識と経験があるが
金融政策の目標を決められるのは問題

――具体的な政策は日銀に任せるにしても、いざというときには政府が乗り出し、方向性をきちんと指し示すということですね。

 どんな資産をどのタイミングで買うか、金利水準をどう変えるかといった具体的な政策は、日銀に任せればよい。第一次石油危機後に金融を緩めて「狂乱物価」を引き起こしてしまった日銀が、第二次石油危機時にインフレをスムーズに封じ込めたように、日銀には豊富な知識と経験があります。

 実際、彼らだけで「デフレの番人」を務めることは、十分可能でしょう。しかし、中央銀行が金融政策の目標を決められてしまう状況は、やはり問題です。

――これまで金融政策について詳しく聞いてきましたが、財政政策とのポリシーミックスはどうなりますか。足もとでは大型の補正予算が出される見通しで、国債の発行がさらに膨らむことは確実。それにより悪い金利上昇が起きると、金融政策の効果が相殺されかねません。

 それについては、本来私も金融政策だけで十分ではないかと思っています。
ただ、政府内には「最後の一押しは財政政策が必要」という意見がある。一方、「金融政策で財政危機を救えるのに、財政で大盤振る舞いすると救えなくなるのではないか」と不安を持つ人もいて、私はどちらかと言えばその意見に賛成です。

 それでも財政政策をやるならば、金融政策を全開で行なう必要があります。財政拡大で国債を大量に発行し、金利が上昇すると、海外資金の流入を招き、円高につながります。円高で輸出減、輸入増が起きると、外需が縮小し、財政出動で喚起した内需を相殺してしまう。これは、マンデル・フレミングモデルの考え方です。

 そうならないために、金融政策による金利の安定化を同時に図ると、つまり金融緩和を十分にやっているときは、財政政策も効いてきます。その意味でも、私は金融政策が主で、財政政策を従と考えています。

 しかし、内外の学者の中でも、多少のニュアンスの違いは見られます。あのクルーグマンでさえ、一緒に財政政策を使えと言っています。金融政策だけではすぐにデフレを解消できないと思っている人は、日銀にも考える時間を長期的に与えるべきと唱えていますが、安倍首相はそれではかえって期待をつづる効果を弱めるので、「せめて中期を目指す」ようにと理解を求めています。これは全くの正論です。

リフレ派は一生懸命やって来た
アベノミクスで争点が転換された

――いわゆるリフレ派の学者たちの主張は、これまでなかなか受け入れられない土壌があったように感じます。今後、世の中の考え方は変わるでしょうか。

「日銀はこれ以上の金融緩和をしてはいけない」と言わんばかりの理由を、合理的な理屈を付けて説明する人はたくさんいました。彼らが経済原理と全く離れたことを言っているのは、不思議だったし、不安に思いました。

 我々は無力感を感じながらも一生懸命やって来ましたが、争点を転換して見せたのが、アベノミクスでした。まさに、政治的リーダーシップがあったからこそです。今、やっと反対派の人たちと同じ土俵で議論できるようになったのは、大変嬉しいと思っています。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年01月22日 11:36

デフレ脱却は無理ではないけれど無意味、、、成長ではもはや何も解決しない、、、成熟した資本主義への転換のためのノウハウを施行錯誤すべき時。。。

■デフレからの脱却は無理なのです
水野和夫・埼玉大学大学院客員教授に聞く
渡辺 康仁

 デフレからの脱却はできない——。金融緩和、財政政策、成長戦略の「3本の矢」で脱デフレを目指す「アベノミクス」が始動しても、その思いが揺らぐことはない。政権交代で政府を離れた水野和夫・埼玉大学大学院客員教授が見る日本経済が抱える問題の本質とは何か。

(聞き手は渡辺康仁)

国内外の経済の状況をどう見ていますか。

水野:まず先進国の状況からお話しします。2008年のリーマンショックに続いてユーロ圏諸国のソブリン(政府債務)問題が起こり、米欧各国は後遺症からいまだに抜け出せていません。日本がバブル崩壊後の「失われた20年」で抱えた問題を解決できないのと同じような状況に置かれています。

水野 和夫(みずの・かずお)氏
埼玉大学大学院客員教授。1953年生まれ。1980年早稲田大学大学院経済学修士。八千代証券に入り、その後は一貫して調査部門に所属。合併などで会社は国際証券、三菱証券、三菱UFJ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券に変わった。2010年9月に退職し、民主党政権で内閣府の官房審議官(経済財政分析担当)に転じた。国家戦略室担当の内閣審議官も務めたが、政権交代で退いた。

 日米欧でバブル経済が発生した原因ははっきりしています。それは成長ができなくなったからです。日本は戦後の高度成長期が1973〜74年頃に終わり、 4〜5%の中期成長に入りました。その後、80年代に入って成長率はさらに落ち込み、それを覆い隠すようにバブル経済が起きました。

 成長が難しくなった米国も、1995年以降、強いドル政策でバブルを起こしました。金融技術や証券化商品がそれに乗っかる形で2007〜08年にピークを迎えたのです。欧州でも、特にドイツが成長できなくなったためにユーロという大きな枠組みを作って南欧諸国を取り込みました。国別で一番ポルシェが売れていたのはギリシャだそうです。強いユーロでポルシェを買ってバブル化していったのです。

 日米欧ともに成長ができなくなったからバブルに依存し、いずれも崩壊したのです。バブル崩壊の過程でデフレも起きました。私には成長戦略でバブルの後遺症から脱却しようというのは堂々巡りのように思えます。

歴代の政権は成長戦略を経済政策の柱としてきましたが、それは間違っていたということですか。

水野:成長戦略は失敗の運命にあると言えます。菅直人・元首相については様々な評価がありますが、首相時代の発言で一番良いと思うのは「成長戦略は十数本作ったが全部失敗している」というものです。成長戦略が解決策として正しいのであれば、十数本のうちどれかは当たっていないとおかしいのです。ことごとく外れているということは、成長では解決できない事態に先進国は直面していると考えたほうがいいのだろうと思います。

「製造業復活」は理解できない

 先進国が成長できなくなったのには理由があります。デフレ経済のもとで、数字で成長を計る場合には名目GDP(国内総生産)を使います。名目GDPを簡単に言うと、売り上げから中間投入を引いた付加価値です。

 今起きている事態は売り上げが落ちているということではありません。売り上げが減少したのは、失われた20年の最初の10年です。あの当時は信用収縮も起きて単価がどんどん下がりました。現在は企業の売り上げが伸びる一方で、中間投入がそれと同額か場合によっては上回るテンポで増えている。売り上げが増加しても名目GDPは増えないという構図です。中間投入が増えているということは、逆に言えば資源国の売り上げが増えているということです。

 売り上げが伸びていると言いましたが、先進国の企業が思い通りに値上げができる状況にはありません。日本からの輸出でウエイトが高い電機や自動車は競争が激しく、新興国市場などで値上げすることは厳しいでしょう。先進国は工業製品を作るだけでは付加価値を増やすことは難しくなってしまいました。

日本経済を再生させるためには、製造業の役割が重要になるのではないですか。

水野:製造業の復活と言う人がいますが、私にはなかなか理解できないですね。日本で作って海外に持っていくのは、今の仕組みからするとほとんど成り立たないと思います。家電メーカーの現状がそれを物語っています。自動車も10年後には同じ状況になる可能性があります。新興国が近代化に成功するには、雇用を自国で増やして中間層を生み出すことが必要ですから、新興国は現地生産化を求めると思います。

 国内を見ても、身の回りにはモノがあふれています。乗用車の普及率は80%を超え、カラーテレビはほぼ100%です。財よりもサービスが伸びると言われますが、サービスは在庫を持てないし、消費量は時間に比例します。1日が24時間と決まっている以上、サービスを受け入れる能力には限りがあります。先進国は財もサービスも基本的には十分満たされているのです。

 個人だけでなく、国全体の資本ストックも過剰です。既に過剰なのに、まだ新幹線や第2東名高速を作ると言っている。資本ストックの減価償却にどんどんお金を使うというのが今起きていることです。

経済的にゼロ成長で十分

企業が稼げなくなると、賃金や雇用にしわ寄せが行きそうです。

水野:戦後最長の景気回復期だった2002年から2008年初めに何が起きたのでしょうか。製造業の付加価値はプラスでしたが、企業利益と雇用者報酬、減価償却に分けると、減価償却は付加価値よりも増えました。1200兆円の民間ストックを維持するために過大償却になっていたのです。景気は回復しているのに企業利益と雇用者報酬を合算するとマイナスになる。利益を減らすと株主総会を乗り切れませんから、雇用者報酬が引かれます。1人当たり人件費はどんどん下がります。

 世界経済が回復すると工場の稼働率も上がるから株主配当を増やさなければなりません。雇用者を非正規化しながらトータルの人件費を下げるのが景気回復の実態です。次の景気回復が来ても、この状況は変わらないでしょう。

 繰り返しますが、あらゆるものが過剰になっているのです。本来ならば、望ましい段階に到達したはずです。国連の統計では、1人当たりのストックでは日本は米国を上回ります。さらに成長しようというのは、身の回りのストックをもっと増やそうということです。まだ資本ストックが足りない国から見ると、 1000兆円もの借金を作って色々なモノをあふれさせた日本が成長しないと豊かになれないというのはどういうことかと思いますよね。

何か答えはあるのでしょうか。

水野:2つ考えられます。もし日本が今でも貧しいとするならば、1つの解は近代システムが間違っているということです。ありとあらゆるものを増やしても皆が豊かになれないというのはおかしいですから。

 2つ目の答えは、成長の次の概念をどう提示するかです。日本は明治維新で近代システムを取り入れて、わずか140年たらずで欧米が400年くらいかけて到達した水準に既に達してしまったということです。これまで「近代システム=成長」ということでやってきましたが、必ずしも近代システムは普遍的なものではありません。変えていかないといけないのです。

 私は経済的にはゼロ成長で十分だと思います。よく経営者は「成長戦略は実行あるのみ」という言い方をしますが、近代システムを強化して売り上げが伸びるような仕組みであれば、それでもいいのでしょう。しかし、売り上げが伸びるのはあくまで海外です。現地で100の売り上げがあったら、50が中間投入で、 50が付加価値。付加価値の50のうち、35が現地の雇用になって15が日本に返ってくる。先進国になった日本が1人当たりGDPで1000ドルや 2000ドルの国にぶら下がって豊かになるのは無理なのです。

資本主義は全員を豊かにしない

アジアなど新興国の成長を取り込むことはこれからも重要だと思いますが。

水野:日本の高度成長期には原油が1バレル2ドルや3ドルで買えました。米欧のオイルメジャーが原油価格を抑えていましたから、売り上げが増えても中間投入は増えません。日本の1960年代から70年代半ばまではすごく条件が恵まれていましたが、オイルショックで壊れました。

 今の新興国は1バレル100ドルで原油を仕入れなければなりません。近代化の原則は「より速く、より遠く」ですから、エネルギーが必要です。地球上の 70億人のうち、12億人が先進国の仲間入りをして、残り58億人が近代化に向けてこれからエネルギーを多消費します。しかし、原油高は続いていますから、残りの58億人全員が近代の仕組みの上で豊かになれるわけではないのです。

 アジアやアフリカの各国がドッグイヤーと言われるほど速いテンポで近代化をすると、今の想定通りに本当に中間層が生まれるのでしょうか。私はそれは難しいと考えています。資本主義は全員を豊かにする仕組みではないとだんだん分かってくるのが、これからの10年、20年なのでしょう。

 中国もこれから過剰設備の問題が顕在してきます。世界の粗鋼生産量15億トンのうち、中国が既に7億〜8億トンを占めています。中国経済が90年代後半から立ち上がった過程は米欧のバブル期と重なります。米欧が失われた10年、20年に入ると、日本が過剰設備に陥った90年代と同じことが起こりかねません。たとえアフリカ経済が成長しても、5兆ドル規模の中国経済を牽引することはできません。中国の成長が難しくなれば、日本も外需に期待することはできなくなります。

デフレからの脱却も難しくなりますね。

水野:デフレからは脱却できないでしょう。そもそも成長できなくなったという前提でどうするかを考えなければいけないのです。

 日銀の金融緩和への期待で円安が進んでいますが、2000年代初頭に量的緩和で1ドル=120円程度まで円安が進行したことがありました。経営者は 120円が続くという前提で国内に工場を作りましたが、今度は70円台の円高になってしまった。経営者の失敗なのに、最近になると六重苦といって円高のせいにしていますよね。今の状況も「円安バブル」を生じさせる恐れがあると見ています。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2013年01月22日 11:07

ナンセンスの極み、、、放射性廃棄物の最終処理法の策定が第一。。。

■原発の新安全基準 骨子案を提示

東京電力福島第一原子力発電所の事故を踏まえた原発の新たな安全基準の骨子案が示され、放射性物質の大量放出を防ぐための設備や、建屋に近づけなくなった場合でも、離れた場所から原子炉に注水できる施設の設置などが盛り込まれました。

対策の中には大規模な工事が必要になるものもあり、ことし7月以降に実施される運転再開の審査をする段階で、どの対策の完了を求めるのかが今後の焦点となります。

原子力規制委員会は、福島第一原発で起きたような深刻な事故を防ぐための対策を電力会社に法律で義務づけることにしていて、21日に開かれた専門家会議に、これまでの議論を踏まえた新たな安全基準の骨子案を示しました。

それによりますと、福島の事故の際に格納容器の圧力を下げる「ベント」が思うようにできずに放射性物質の大量放出につながったことから、放射性物質の放出を抑えながら容器内の圧力を下げる「フィルターベント」と呼ばれる設備の設置を求めるとしています。

また、航空機の落下などによって建屋が大規模に壊れた場合でも原子炉に注水するための設備や、原子炉の状態を監視できる「第二制御室」を建屋から離れた場所に設けることなどが盛り込まれました。これらの対策の中には、大規模な改良工事が必要になるものもありますが、どの対策を優先するのかや、設置までに猶予期間を認めるのかなどの整理については、具体的な議論は行われていません。

骨子案は今月中に取りまとめられ、国民から意見を聞いたうえで、ことし7月までに基準を決めることになりますが、新たな安全基準は7月以降に実施される原発の運転再開の審査にも適用されることから、審査の段階で、どの対策の完了を求めるのかが今後の焦点となります。

[NHK NEWSWEB]

Posted by nob : 2013年01月21日 12:37

補修せずに底の穴が日増しに大きくなるばかり、、、今にも抜け落ちんとしているバケツ。。。

■生活保護214万人=昨年10月、過去最多を更新−厚労省

 厚生労働省は21日、2012年10月の全国の生活保護受給者が前月比8675人増の214万2580人、受給世帯が6755世帯増の156万4301世帯になったと発表した。ともに過去最多を更新した。

 また、東日本大震災の被災者の生活保護については、11年3月から12年11月までに全国の被災者から5339件の相談があり、うち1451世帯が受給を開始した。

[時事通信]

Posted by nob : 2013年01月21日 12:28

何を信じるかは個々の感性と良心。。。

■放射線と発がん、日本が知るべき国連の結論

 昨年12月、極めて重要な報告書が粛々と発表された。そこに結論として書かれているのは、原子力科学の専門家が長年にわたり主張してきたことだ。――つまり、約0.1シーベルト(Sv)または10 rem以下の放射線の被曝(ひばく)は大した問題ではない。

 「しきい値無し直線仮説(Linear Non-Threshold : LNT仮説)」は0.1Sv(10 rem)以下の被曝には当てはまらないが、世界中の自然放射線量はこの範囲にある。そればかりか、この低線量域は、原子力、医学的治療、そして福島のように原発事故で被害を受けた地域にとって最も重要な意味を持つ。

 原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)が提出した。低線量の被曝の影響は非常に不確かなものであるため、UNSCEARとしては「低線量の被曝と大人数を掛け合わせて、自然放射線量と同等以下のレベルで漸増的な被曝によって健康被害を受ける人数を推定することは勧めない」と述べている。

 この手法はチェルノブイリ以来広く行われてきたことであり、福島では今も採用されている。

■福島事故で「健康への影響無し」

 報告書により、世界はようやく正気に戻り、人体に害を与えないことに無駄な時間を費やすのをやめ、実際に悪影響を及ぼす問題、そして本当に注意を必要とする人々に目を向けるようになるかもしれない。例えば津波によって引き起こされたインフラや経済への打撃、あるいは福島周辺の真のホットスポットの除染。さらには、人体に影響を与えない程度の放射線量しか浴びていないのに、被曝の恐怖に怯えて暮らし、まさにそうした不安に心身をさいなまれている何万人という日本人をケアするといったことだ。また、日本政府においては真剣に原発再稼働の準備を始めたり、国際原子力機関(IAEA)や米国政府からの改善案に耳を傾けることだ。

 この報告書によって、低線量の被曝が個人と大規模な集団の健康に及ぼす影響について言えること、言えないことがはっきりするだろう。

 自然放射線量が2.5ミリSv(250 ミリrem)から3.5ミリSv(350 ミリrem)に上昇しても、発がん率は上昇せず、認識できるような公衆衛生上の影響は何も起きない。同じように、自然放射線量が2.5ミリSv(250 ミリrem)から1ミリSv( 100 ミリrem)に低下しても発がん率は低下せず、公衆衛生上の問題に一切影響を与えない。

 重要なのは、通常の議論は短期間(一度)に強烈な放射線に被曝することを想定しており、同じ量を1年といった長い期間をかけて被曝した場合、影響はさらに小さくなることだ。つまり毎月0.1Sv(10 rem)を被曝すれば影響はあるかもしれないが、年間で同じ0.1Svを受けた場合は、慢性にせよ、急性にせよ認識できるような影響は一切ない。

 さらにUNSCEARは、一昨年の福島の原発事故による識別可能な人体への影響はなかったとしている。「影響無し」としているのだ。

 日本人は再び国産の食品を口にできる。放射線による汚染が軽微で、米国・コロラド州やブラジルといった世界各地の自然放射線並みのレベルにとどまっていれば、避難地域への帰宅も始められる。

■浪費される膨大な資金

 現在、表土や落ち葉の除去に費されている膨大なムダな資金(ニューヨーク・タイムズの記事参照)は、深刻な汚染状況にある福島原発付近での最新技術を使った除染に集中投資すればよい。

 0.1Sv(10 rem)以下の被曝に誤ってLNT仮説を当てはめたことによる経済的・心理的負担は、ただでさえストレスを感じていた日本国民には著しく有害で、今後もそれを続けることは犯罪行為といえる。

 LNT仮説を要約すると、あらゆる放射線は命にかかわる有害なもので、被曝線量がどれほど低くても人体に有害な影響を与えるとする考え方だ。被曝量が2倍なら発がん率も2倍になる、と。第二次世界大戦後にヘルマン・マラーが提唱し、UNSCEARを含む国際機関が採用したが、その有効性が最も発揮されたのは冷戦中に核兵器実験を中断させるための交渉の切り札として使われたときだ。世界に放射能への恐怖が広がったのは、その副作用である(記事「マラーはウソをついたのか?」参照)。

 当然ながら、年間0.1Sv(年10 rem)以下では被曝量が2倍になっても発がん率は2倍にならない。人体への影響はまったくない。数百万人にのぼる原子力作業従事者を50年にわたって綿密に調査した結果、一般人の平均と比べて被曝量は数倍から10倍だったが、がんによる死亡率は変わらなかった。米国のニューメキシコ州とワイオミング州の人々の年間被曝量はロサンゼルスの住人の2倍だが、発がん率はむしろ低い。LNT仮説が正しければ、こうしたことは起こりえない。

 地球上のどこを見ても、被曝量が年間0.1Sv (年10 rem)以下のケースで、LNT仮説を裏づけるような識別できる影響が出ている集団はない。自然放射線量が年間0.1Sv(10 rem/年)を超える中東、ブラジル、フランスでさえそうだ。

 議論されることはほとんどないが、LNT仮説は人体の器官とペトリ皿で培養した細胞に低い線量を照射した際に機能する生物の免疫機構や生物学的な治癒にかかる時間を考慮していない。

■国連総会で承認された報告書

 UNSCEARは世界各国の専門家で構成される独立機関として1995年から定期的に会合を開いている。原爆の生存者、チェルノブイリ原発事故の影響、産業界で起きた放射線による事故、医療現場での放射線治療の研究を通じて放射能への人類の理解を促進するとともに、放射性物質による発がん性が低いことも明らかにしてきた。

 専門家の多くは長年、何もしないことが害悪になる重大な問題について、結論を先延ばししたり、言葉を濁すようなことはやめようとしてきた。今回の報告書は好ましい変化だ。報告書は国連総会で承認されたので、今後は世界中の国々が独自の放射能安全策を策定するのに参考にするだろう。

■日本に与える重大な影響

 これはLNT仮説を誤用して、特に食品について福島事故への過剰反応ともいうべき基準見直しを実施した日本にとって特に重要だ。

 世界的に認められた食品中の放射能レベルは1キログラムあたり1000ベクレル(米国の場合は同1200ベクレル/キログラム)だ。大部分はセシウム137とストロンチウム90が占めるが、こうした基準値はIAEAやUNSCEARのような組織が数十年にわたる研究にもとづいて設定している。福島の事故後、国民の放射能への不安が高まっていることがメディアで報じられたため、日本政府は不安を静めようと基準値を従来の半分に抑えた。だが不安が静まらなかったため、基準をさらに引き下げて国際基準の10分の1にした。

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 放射能は思っていた以上に危険である、国内の食品は有毒だと伝えれば、国民が安心すると思ったのだろうか。彼らは正気だったのか?

 この結果、国民は日々口にしている食品にさらに不安になるという意図しない影響が生じ、安全な食品は危険なカテゴリーに入れられ、食品輸出は抑制され、経済的・社会的損害はさらに広がった。

 通常であれば安全な食品が、突然、出荷制限の対象になった。青森県産の野生キノコ類は、1キロあたり120ベクレルの放射性セシウムが検出されたため出荷が制限された。このセシウムは福島事故とは一切関係がなく、世界中の人々が食べている食品に含まれているのと同じタイプであり、事故以前はまったく問題にされなかった。(記事「日本の規制値は厳しすぎる」を参照)

 日本人はいわれ無き制裁を加えられるべきではない。だがこのような最近の動きやUNSCEARの報告書からは、日本人が制裁を受けているのは明らかだ。食品の放射性物質の基準値を引き下げる理由はなかった。半減期の短い放射性核種が既に崩壊してしまったことを思えば、なおさらだ。誤った前提の一つは、日本人が汚染された食品しか摂取できないというもので、これはとんでもない見当違いだ。国際的な基準値は確固たる根拠にもとづいて設定されており、それを引き下げることは日本の農家や消費者をさらに痛めつける以外、何の役にも立たない。

 UNSCEARのウォルフガング・ワイス委員長は、事故のあった原発の周辺地域の住民、労働者、子供たちには、放射能による健康への影響は一切観察されていない、と述べている。これは世界保健機関(WHO)や東京大学が既に発表した研究成果とも一致している。原発周辺地域の住人が被曝した放射線量は非常に低く、識別できるような健康被害が生じることはまったく考えられない。

 日本政府は様々な失敗を犯したが、福島県で速やかに避難を実施し、汚染された食品や飲料水が消費されるのを正しく防いだ。これは旧ソ連政府が意図的に市民から情報を隠したチェルノブイリ事故とは対照的だ。

 ヨウ素の放射性同位体で半減期の短い「ヨウ素131」の食物摂取は、子供や若者の甲状腺で吸収されると甲状腺がんを引き起こすリスクがあることで知られているが、これがチェルノブイリ事故が一般市民に及ぼした唯一の重大な放射線による健康被害だ。旧ソ当局が情報を公開し、迅速に行動していれば、この被害は防げたはずだったが、もちろん彼らは一般大衆のことなど大して気にしていなかったのだ。

 日本ではこうしたことは起こらない。半減期がわずか8日のヨウ素131は事故後の数カ月で崩壊してしまい、大量に摂取した例は1人も報告されていない。

■日本人は恐怖ではなく真実に基づき行動を

 報告書によると、福島原発では非常事態に対応していた6人の作業員が0.25Sv(25 rem)を超える放射線を浴び、170人が0.1~0.25Sv(10 ~ 25 rem)を被曝した。このうち健康に悪影響が出た者はなく、おそらく今後も影響は出ないだろう。福島原発で亡くなった6人の死因は、がれきに押しつぶされたり、海に流されるといった事故で、放射能とは一切関係なかった。

 確かに0.1Sv (10 rem)を超える放射線の被曝は健康に影響を与え、それは統計的に1Sv (100 rem)に達するまで増加する。ただこの比較的高い線量域についても、十分に大きな母集団でない限り、影響は観察しにくい。それほどの規模の放射能事件、すなわち大勢が0.1~1Sv (10 ~100rem)の放射能を浴びたのは、第二次大戦中の原爆投下だけである。

 放射線の影響が明らかになりはじめるのは、1Sv (100 rem)以上の高線量を急激に浴びたときだが、そうした状況ですら、考え得る他の要素を排除しない限り、放射能を明白な原因と断定することはできない、とUNSCEARは説く。

 こうした見方が放射性廃棄物の処分にどれほど重大な意味を持つかは、別の機会に譲ろう。

 結局のところ、放射能への恐怖ではなく真実にもとづいて行動するように変わらなければ、われわれは日本、ベラルーシ、ウクライナの人々に責務を果たしたことにならないうえ、今後も見当違いのことに時間とカネを費やすことになるだろう。反核運動家や陰謀説が好きな人々は今回の国連の報告書を受け入れないだろうが、彼らはどのみち国連が嫌いなのだ。

by James Conca, Contributor

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2013年01月20日 06:58

ヘルスケアの基礎知識、、、覚えておきたい。。。

■お腹が凹む最新キーワード33——正しい知識で引き締め効果をアップ

 できれば空腹との闘いや「苦行のエクササイズ」なしに、ラク〜に腹を凹ませたい。その実現のために最強の味方は、じつは「基礎知識」なのだ。脂肪を落とす体のメカニズムが頭に入れば、意識せずに生活は変わってくるはず。ここでは「脳でお腹を凹ます」ための重要用語を紹介しよう。

必ず知っておくべき基本用語

メタボリックシンドローム

 人はなぜに腹をへこませなければならないのか……。最大の目的がメタボリックシンドロームの回避にある。言葉の定義は、内臓脂肪(下写真参照)が蓄積したタイプの肥満をベースとして、それに血糖値高め、血圧高め、血中脂質(コレステロールや中性脂肪)の異常の状態を2項目以上合併していること。複数重なることが問題なのは、その場合に内臓脂肪の増加による代謝の変化が背景にあって、動脈硬化の進行が一気に加速するためだ。

 たとえ血圧や血糖値といった個々の検査値の異常は軽度であっても、それらが重なることで心筋梗塞など心臓血管障害で死亡するリスクが高まる。日本人は、欧米人と比較して糖尿病を発症しやすいため、そのリスクを早めに評価するためにも重要だ。逆にいえば、これらのリスクを下げる最も有効な手段は、若いうちからポッコリお腹の原因となる内臓脂肪を低下させることなのだ。

内臓脂肪

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写真はCT(コンピュータ断層撮影)で見た腹部の輪切り写真(「日経ヘルス for MEN」世代である『日経ヘルス』藤井編集長のもの)である。赤く示された部分が内臓脂肪。腸など内臓の周囲にたまり、血糖値の異常などをもたらす原因となる。

腹囲

 2008年に始まった特定健康診査・特定保健指導制度(メタボ健診)で検査される項目の一つ。「おへその位置で測ったお腹まわり」なので、ズボンのウエストサイズより若干大きめになることが多い。日本肥満学会の基準によると、男性では85cm以上がメタボリックシンドロームの基準の一つになる。腹囲が採用されている理由は、身長の大小や筋肉量の差を考慮しても、内臓脂肪の量と最も相関が高いとされているためだ。つまり、対象者全員をこれでスクリーニングすることで、より詳しい検査につなげる狙いがある。

BMI

 ボディマス指数(体格指数)とも呼ぶ。身長と体重の関係を表す数字で、かつては体の肥満度を測る最も重要な指標とされていた。自分の体重(kg)を身長(メートル表示なので172cmの人は1.72)の2乗で割ることで計算できる。判定基準は国によって異なるが、日本肥満学会では22前後(18.5〜 24.9)を「普通体重」、25以上を「肥満」、18.5未満を「低体重(やせ)」としている。しかし、BMIは体脂肪率を考慮していないので、ボディビルダーなどは、脂肪が少なくても筋肉量が多いため肥満に算出されたり、逆に見かけはやせでもじつは内臓脂肪が多い「隠れ肥満」を見逃すなど課題も多い。最近ではBMIより腹囲や体脂肪率の測定が重視されるようになった。

体脂肪率

 その名の通り体内に含まれる脂肪の割合のことである。じつは体脂肪率を正確に測定するのは非常に難しい。かつてはアルキメデスの原理を応用した「水中体重測定法」などが用いられてきたが、最近では「生体インピーダンス法」という体内の電流の流れ方を利用した計測法が広く用いられている。家庭用の体脂肪計の原理もこれである。なお、体脂肪は低ければ低いほどよいわけではなく、体の機能を維持するためには一定の体脂肪が必要である。国際的な基準は定められていないが、国内では30歳以上の男性の場合、17〜23%が適正範囲で、25%以上を肥満とすることが多い。

血糖値

 血液中のブドウ糖の量を示す検査値。ブドウ糖は、全身の組織が活動するための重要なエネルギー源だが、血液中の濃度が高い状態が続くと、体内の微小血管が徐々に破壊されていく。これが2型糖尿病だ。糖尿病を放っておくと全身の臓器に障害をもたらし、腎不全、失明などの原因となる。メタボリックシンドロームの診断基準となるのは空腹時の血糖値が110mg/dl以上の場合だ。

インスリン

 体内で糖の代謝を調整するほか、筋肉ではアミノ酸の取り込みによるたんぱく質合成を促進するホルモン。インスリンは血糖値を正常に保つために重要な働きをするが、人によっては過食などで血糖値が高い状態が続くとインスリンを分泌する膵臓(すいぞう)の機能を障害。2型糖尿病の原因となる。

インスリン抵抗性

 体内の組織でインスリンの効き方が悪くなった状態を示す言葉。もともと糖尿病の患者では健康な人と比較して、同じ量のインスリンを注射しても血糖値が下がりにくいという研究結果から、糖尿病が進行するメカニズムの一つとして注目された。さらに最近では、肥満、動脈硬化、高血圧など生活習慣病の背景にある重要な病態だと考えられている。メタボリックシンドロームと診断された人では、インスリン抵抗性を調べる検査(経口ブドウ糖負荷試験など)を行うこともある。インスリン抵抗性は、食事の改善のほか、レジスタンストレーニング(筋力トレーニング)や有酸素運動などでも改善することが分かっている。

血中コレステロール値

 コレステロールは全身の組織の細胞に見られる重要な脂質である。コレステロールは肝臓で合成されるが、水に溶けないため血液中ではリポたんぱく質という物質と結びついた粒になって運ばれる。リポたんぱく質にはLDLとHDLの2種類があり、コレステロールを血管や組織に運ぶのがLDL。余分なコレステロールを肝臓に戻す働きをしているのがHDLだ。動脈硬化は、血管の内膜にたまったコレステロールの塊が起こす病気なので、いわゆる「悪玉」と呼ばれる LDLコレステロールが多すぎたり、「善玉」のHDLコレステロールが少なすぎたりするときが要注意である。メタボリックシンドロームの診断基準では HDLコレステロールの値が40mg/dl未満の人が要注意となっている。

中性脂肪

 体の中に存在する脂肪の一つ。人の体ではエネルギー貯蔵物質として利用されている。食事のとりすぎで余った糖質を材料にして肝臓で作られ、皮下脂肪や内臓脂肪に蓄積される。中性脂肪は多少高くなっても、すぐに体に悪影響が出るわけではないので、かつては健康管理上重要視されていなかったが、最近、血液中の中性脂肪が高いと動脈硬化の原因となることがわかり、メタボリックシンドロームの診断基準(150mg/dl以上)の一つにされている。なおアルコールの飲み過ぎも中性脂肪を高める要因になる。

脂肪肝

 肝臓に脂肪(とくに中性脂肪)が蓄積した状態。男性では40歳前後で多発する。食べ過ぎのほか、アルコールの飲み過ぎでも肝臓に中性脂肪がたまりやすいことがわかっている。しかも、最近、アルコールを飲まないのに脂肪肝を発症する人の中に、肝硬変や肝臓がんを発症する場合があることが明らかになり、非アルコール性脂肪性肝炎(通称NASH)として注目されている。

肝機能検査

 肝臓は、体の維持に重要なたんぱく質を合成したり、体の中の毒素を分解するなど重要な働きをしている。肝臓の機能を調べる血液検査として広く用いられるのがGOT(AST)、GPT(ALT)、γGTPなどの検査値だ。これらは肝臓の細胞の中にある酵素で、これらが血液中に多くあるときは、何らかの原因で肝臓の組織が破壊されていることを示す。

企業の健康診断や人間ドックで行われる血液検査結果の例。左欄には肝機能や血中脂質について正常値が掲載されている。ほぼ正常値だが、中性脂肪は食事などの影響を受けやすいため、大きく変動している。

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血圧
 血管の中の血液の圧力のこと。一般には動脈の血圧を示す。心臓が縮んで血液を送り出すとき(収縮期)の値(最高血圧)と広がるとき(拡張期)の値(最低血圧)を測定する。血圧が高い状態は動脈硬化を進めるため、若いうちから血圧の管理が必要だ。最高血圧が140mmHg以上が高血圧と診断されるが(日本高血圧学会)、健康管理上は120未満を目指すことが推奨されている。

体を動かす前にチェック —— トレーニング用語

基礎代謝

 人間の体は、何もせずにじっと横になっていたとしても、生命活動を維持するためにエネルギーを使っている。その量を示しているのが基礎代謝で、単位は kcalで表される。ちなみに厚生労働省『日本人の食事摂取基準』(2005年版)によれば、30〜49歳の男性の平均的な基礎代謝量は「基礎代謝基準値」22.3kcal/kgに体重(kg)をかけると割り出せる。

 例えば、体重65kgの人ならば約1450kcalが基礎代謝分となるわけである。そして、1日の食事で必要なカロリー量は、各人の身体活動の程度によって異なるが基礎代謝量の1.5〜2倍。それより多くとった分は体脂肪として蓄積されていく。逆にいえば、基礎代謝を増やせば食べても太りにくい体になるというわけだ。筋トレで全身の筋肉量を増やしたり、有酸素運動で心肺機能を向上させてエネルギーを使いやすい体にすることも基礎代謝アップにつながり、少しずつ楽に腹をへこませられる体になっていく。

有酸素運動

 常に酸素を消費しながら筋肉を収縮するエネルギーを得るような運動のことを指す。ジョギング、ウオーキング、水泳、自転車のように、体にある程度の負荷をかけながら長い時間継続して行う運動が有酸素運動だ。有酸素運動の特徴は、心肺機能を改善する効果があるほか、長時間持続的に運動するためエネルギーを得る過程で体脂肪を燃焼する働きがあること。そのためメタボリックシンドロームなどの患者では、体脂肪を減らすために有酸素運動の習慣が大切になってくる。

METs

 メッツ。運動の強さを酸素摂取量をもとに算出した値で、安静時に対して何倍に相当するかを示す。厚生労働省が発表した「健康づくりのための運動基準 2006〜身体活動・運動・体力〜報告書」では、スポーツだけでなく、通勤時の歩行や家事などあらゆる身体活動の強さをメッツで表し、3メッツ以上であれば掃除機がけなどの日常の動作も生活習慣病の予防に役立つと結論づけた(下左図)。ちなみに一般的な有酸素運動であるジョギングやエアロビクスは6メッツ、ランニングや水泳は8メッツとなる。これに相当する日常動作は雪かきが6メッツ、階段を上るが8メッツだ。

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日常動作の運動量
METs(メッツ)を用いれば、散歩や掃除など日常動作の運動の強度も表すことができる。なお、METsで表した数字に時間をかけるとExという単位になる。厚生労働省では3METs以上の動作で週に23Ex行うことを推奨している。

体幹

 人の体のうち頭、首、手足を除く部分。つまり胴体のことである。肺、肝臓、胃腸など重要な臓器が体幹の中に詰まっている。そして、体幹を包んでいる腹筋、背筋などは臓器を守るとともに、体全体のバランスを取り、走る、投げる、跳ぶなど、あらゆる動作の基礎となる重要な筋肉だ。エクササイズで体幹トレーニングを重視すれば運動能力がアップするうえ、仕事で椅子に座っているときにも働く筋肉なので基礎代謝量を大きくする働きがある。

インナーマッスル

 インナーは「内部の」という意味。インナーマッスルは、体の比較的深い部分にある筋肉のことである。厚い胸板を作る大胸筋や力こぶの上腕二頭筋など、体の表面にある筋肉(アウターマッスル)のように大きな力を出すことはできないが、腕や肩を滑らかに回すなど細やかな動作をスムーズに行うにはなくてはならない筋肉だ。特に関節の周囲には、インナーマッスルがたくさんあり関節の位置や細やかな動作を調節している。スポーツを上達させたり、関節のトラブルを予防するためには、インナーマッスルを鍛える必要がある。

腹筋群

 腹筋というと多くの人が、板チョコのように割れた格好いい腹直筋を思い浮かべるが、腹直筋は腹筋群の一部にすぎない。腹部には薄い筋肉が何層かに分かれて胸部の肋骨と骨盤を支えている(下図)。こうした筋肉全体を鍛えることは、内臓や背骨をガッチリと守り腰痛の予防にもつながる。

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腹筋群
肋骨から脚の付け根までの腹側には、膜のような筋肉があらゆる方向に張り巡らされている。腹を凹ますときには「魅せ筋」である腹直筋だけでなく腹筋群をまんべんなく鍛えてほしい。

ストレッチ

 関節を動かすことで目的の筋肉を引っ張って伸ばすエクササイズで、運動を行う前の準備体操などに使われる。誰でも知っているラジオ体操のように関節をリズミカルに動かすことで筋肉の伸長と収縮を繰り返す「柔軟体操」に対して、一般的にストレッチと呼ばれる「静的ストレッチ」は、目的の筋肉をゆっくりと伸ばし、適度に伸びたところで数十秒保持する方法である。ゆっくり伸ばす理由は、筋肉が急に伸ばされると脊髄からは逆に筋肉を収縮させようとする「伸展反射」が起こり、筋肉が十分に伸ばせないという考え方があるためだ。

レジスタンス トレーニング

 トレーニングマシン、バーベル、ダンベルなどを用いたウエートトレーニングのように、筋肉に一定の負荷をかけて行うトレーニングの総称。かつて生活習慣病の予防を目的とする運動としては主に有酸素運動が推奨され、筋トレは軽視されていたが、1990年にアメリカスポーツ医学会が有酸素運動にレジスタンストレーニングを併用した方が生活習慣病の予防効果が高いと方向転換したことで、この言葉が注目された。

スロートレーニング

 レジスタンストレーニングの方法の一つ。その名の通り、ウエートやマシンをゆっくりと動かして行う。筋肉に長い時間負荷をかけると、普段あまり使わない筋繊維にも刺激が伝わり、運動効果が上がりやすい。脂肪分解作用がある成長ホルモンの分泌も活発になる。負荷を大きくしなくてすむうえ、動作をゆっくり行うことで正しいフォームを保てる、反動を使うクセを矯正できるなどの利点もある。そのため最近では、中高年のレジスタンストレーニングに幅広く採用されている。「上げる」「下げる」などの各動作に3秒以上かけると効果があるという。

バランストレーニング

 姿勢を保つために重要な役割を果たしているインナーマッスルを鍛えるトレーニング方法。例えば、最近、地方自治体の健康教室などで広く行われているバランスボールエクササイズは、大きなボールの上に腰掛け骨盤を前後左右にグルグル回すもの。不安定な状態で姿勢を保つために、腹筋群や背筋など体幹のインナーマッスルが鍛えられる。このほか不安定なクッションを用いたり、片足立ちで動作を行うなど、さまざまな方法が考案されている。

見えないところで働く —— ホルモン用語

男性ホルモン

 男性では主に精巣から分泌され、筋肉の増強、性欲の亢進、気力・体力の向上などをもたらしていると考えられる。男性ホルモンは、20代をピークに年齢とともに少しずつ減少するほか、ストレスなどが原因で急減することもあり、倦怠感や性欲減少などの症状をもたらす。また男性ホルモンを作るもとになるのが DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)だ。DHEAは「ホルモンの母」ともいわれ、成長ホルモンや副腎皮質ホルモンなどの正常な働きを保つのに欠かせないが、加齢とともに減少することが知られている。

成長ホルモン

 動物の成長を促すホルモンで、脳の脳下垂体前葉という場所から分泌される。成長ホルモンは、成長期に骨を伸ばすのに必要なほか、成人でもたんぱく質の合成を促し筋肉量を保ったり、脂肪を燃焼させたり、精神活動を高めたりするのに役立っている。そのため、加齢により成長ホルモンの分泌量が減ると、気力・体力が低下したり肥満の原因になる。

セロトニン

 動物の体内にたくさん存在する神経伝達物質。特に腸内には豊富で、消化機能を調節している。脳内のセロトニンは、人間の精神活動に大きく影響している。最近では、脳内のセロトニンの不足が、睡眠障害、憂うつ気分などの原因になっていると考える研究者も多い。セロトニンはアミノ酸の一種であるトリプトファンから作られるが、食品でトリプトファンをとっても脳内には移行しないので精神的な効果は期待できない。

メラトニン

 睡眠と覚醒のリズムをコントロールしているホルモンで、脳の松果体(しょうかたい)から分泌される。朝、太陽の光を浴びると目の網膜を通じて松果体に情報が送られ、夕方近くなると分泌量が増加、自然の眠気などをもたらす。このことから「朝に太陽光」は体内時計を正常化するのに大切な役割を果たしていると考えられている。

最新研究で分かった —— さらに知りたいキーワード

活性酸素

 細胞内ではミトコンドリアと呼ばれる小さな器官が、酸素を用いてエネルギーを生み出しているが、このとき化学的に不安定な物質である活性酸素もたくさん作り出している。活性酸素には、ヒドロキシルラジカル、過酸化水素、一重項酸素など、いくつかの種類がある。活性酸素の多くは抗酸化物質により取り除かれるが、残った活性酸素がミトコンドリアなど細胞の機能に障害を与え、生活習慣病や老化の原因となる。

アディポネクチン

 人の脂肪細胞から分泌されるホルモン様のたんぱく質の一種。脂肪細胞から分泌される物質には善玉と悪玉があるが、アディポネクチンは善玉の代表。インスリンの効きを良くしたり、動脈硬化の進行を遅らせたりする。アディポネクチンを増やすには、内臓脂肪を減らしたり運動習慣を持つことが必要だ。

LOH症候群

 男性ホルモンの低下がもたらす体の不調を表す言葉で、男性更年期障害とも呼ばれる。最近、LOH症候群が注目されるのは、男性ホルモンが減ることで、生きがいを感じなくなったり、社会に適応できなくなるなどの精神症状をもたらす場合があるほか、筋力低下、頭痛などの身体症状も表れるからだ。LOH症候群を放置すると、がんや生活習慣病にかかりやすいという研究もあり、重症の患者ではホルモン補充療法を行うこともある。

GLUT4

 血液中のブドウ糖を細胞内に取り込むためのたんぱく質(糖輸送担体)の一つ。GLUT4は、主に脂肪組織や骨格筋の細胞内に存在し、インスリンの働きで細胞表面に表れブドウ糖を細胞内に取り込む。有酸素運動などでGLUT4を増やせば、メタボリックシンドロームなどでインスリンの効きが悪くなった状態(インスリン抵抗性)をリセットできる。ブドウ糖が取り込まれ、血糖値を下げることにつながる。また、最近ではレジスタンストレーニングを行った後に、 GLUT4が細胞膜に表れ、インスリン抵抗性を改善することもわかってきた。

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GLUT4の働き
血液中のインスリンが高まると脂肪組織や骨格筋に存在するGLUT4が細胞表面に移動し、血液中のブドウ糖を細胞内に取り込む。最近の研究で運動による筋肉への刺激でも同様の効果があることがわかった。

褐色脂肪

 体内にある脂肪組織の一つで、人間の場合、乳幼児のときに首や胸の中の大きな血管の周りにたくさん存在するが、大人では4割ほどに減る。褐色脂肪が注目されたのは、エネルギーを貯蔵する役割を果たす脂肪組織にもかかわらず筋肉細胞のように脂肪を燃焼し熱を作り出すことができるためだ。褐色脂肪を活性化すれば基礎代謝を高められる。運動効果と寒冷刺激の両方が加わる水泳に活性化効果があることが知られている。

GI

 グリセミックインデックスの略で、血糖値の上がり方を示す指標である。GI値が高い食品ほど食後の血糖値が高いため、低GI食品がメタボリックシンドロームの予防には適している。例えば、同じ炭水化物でも白米よりも玄米が、さらにスパゲティなどのパスタはGI値が低いことが知られている。

レプチン

 脂肪組織が作り出すホルモンで食欲と糖質代謝の調節を行っている。レプチンは食事を始めて20〜30分後に分泌される。まずは脳の食欲中枢に働いて、食料が十分に補給されたことを伝えるので食欲はしだいに治まってくる。同時に、脂肪組織には、脂肪を分解してエネルギー源として供給するのを促す働きをすると考えられている。いわば肥満予防に働くはずのレプチンなのだが、内臓脂肪が増えすぎるとレプチンが放出されすぎて体が麻痺。いつまでも食べ続ける体になってしまうことも分かってきた。メタボリックシンドロームの予防には内臓脂肪の量を落としレプチンの働きを正常に保つこと大切だ。

(文/荒川直樹、イラスト/三弓素青、佐瀬麻友子)

[NIKKEI TRENDY NET]

Posted by nob : 2013年01月19日 12:10

真紀子さんの二の舞。。。

■「橋下市長は分かっていない」募集停止に在校生から悲鳴

 大阪市立桜宮高校バスケットボール部主将の男子生徒=当時(17)=が顧問(47)の体罰を受けて自殺した問題で、橋下徹大阪市長(43)は16日、体育系2科の募集を中止する意向をあらためて強調した。これに対して同校の生徒らからは「やりすぎ」「橋下市長は分かっていない」と反発の声が上がるなど、波紋が広がっている。

 「先生の体罰は問題だけど、生徒はみんな一生懸命だった。橋下市長は分かっていない」

 “橋下批判”を口にするのは同校普通科の女子生徒。この女子生徒は「体育科への進学を希望していた中学生がかわいそうだ」と後輩が“とばっちり”を受けることも指摘する。

 渦中の体育科の生徒からも批判的な意見が聞かれた。体育科1年で剣道部に所属する女子生徒(16)は「体育科は学校の特色で大事な存在。予定通り入試をしてほしい」と話す。

 続けて「部活動も活動停止になりみんな困っている。生徒は悪くないはずなのに」と戸惑った表情を浮かべた。

 体育科が同校の看板のひとつになっていることは生徒らも認識しているようで、別の普通科の女子生徒も「スポーツの評判が高かったのだから、体育科あっての桜宮高校だと思う。中止は考え直してほしい」と訴えた。

 さらに、市教育委員会には16日、同校に受験を予定している中学生の保護者や在校生、一般市民らから電話やメールが殺到した。

 「受験生は悪くないのに影響を受けるのはおかしい」「この時期の中止は受験生の混乱が大きい」「子供たちの夢をつぶすようなことはやめてほしい」

 50件以上の意見の大半は反対の声。そのほかに在校生の保護者からは同校の存続を心配する声もあったという。

 市教委は入試が中止となれば体育系学科の定員を普通科に振り替える方針だが、体育系学科と普通科では受験科目が異なり、受験生の混乱は必至だ。

 こうした状況に対して橋下氏は16日、「桜宮高を目指して頑張ってきた受験生、保護者の気持ちはよく分かるが」としながらも、「これまでの生徒、保護者の意識の積み重ねで桜宮高の体育系クラブの伝統が築かれてきた」と主張。

 「入試をやめて校風、体質をいったんゼロにしないと新しい生徒を迎えるわけにはいかない」と強調しており、あくまでも考えを変えない構えだ。

[産経新聞]

Posted by nob : 2013年01月17日 09:11

拍手っ!!!

■芥川賞に最年長75歳! 黒田夏子さんの「abさんご」 

 第148回芥川、直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が16日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、芥川賞は史上最年長となる黒田夏子さん(75)の「abさんご」に決まった。直木賞は戦後最年少で、芥川賞を含め初の平成生まれの朝井リョウさん(23)の「何者」など2作品。記念撮影では、史上最大の年齢差52歳の2人が、恥ずかしそうに肩を寄せ合った。

 会見では、「等伯」で直木賞に輝いた安部龍太郎さん(57)を含む3人がそろった。緊張気味の黒田さん、朝井さんにカメラマンが「もっと寄ってください」「握手してください」と注文。2人は一瞬目を合わせ、その後、恥ずかしそうに肩を寄せ合い、手を重ねた。

 黒田さんは、1974年に61歳で芥川賞に決まった森敦さんの記録を大幅に更新。「今回、私の75歳がずいぶんと話題になっているようですが、年齢は意識していません。子供のころから(文章を書くという)同じことをやっているだけですから」と話した。孫のような朝井さんには「一緒に受賞できてありがたい思いでいっぱい」と笑顔。「朝井さんの手の感触は?」と問われると「あはははは」と大笑い。「お仲間の手でした」と、年齢が離れていても同じ作家であることを強調した。

 会社員1年生の朝井さんも「年齢は関係ないです」。ただ、黒田さんの手に触れて「パワーをいただけた気がします。私もこれから何十年も、ものを書いていけそうです」と敬意を表した。

 黒田さんの受賞作「abさんご」は横書きで、固有名詞やかぎかっこを使っていない。平仮名が多く、読点の「、」は「’」。蚊帳のことを「やわらかい檻(おり)」、傘のことを「天からふるものをしのぐどうぐ」と表現する型破りな小説。何年もかけ一作をじっくり仕上げる手法で、「私が生きているうちに見つけてくださって(選考委員には)感謝します。次回作は、10年もかけたら生きてるかどうか分かりませんね」と話して笑わせた。

 取材に訪れていたインターネットの動画サイト「ニコニコ動画」について黒田さんは「ごめんなさい、知りません」、朝井さんは「大好きです、見てます」。

 「終戦時は小学3年生だった」という黒田さんに対し、平成生まれの朝井さん。ギャップを感じさせる場面はあったが、「本を出し続けていきたい」と口をそろえるなど、芥川賞作家、直木賞作家としての決意は同じだった。贈呈式は2月下旬、東京都内で開かれる。

  ▼芥川賞選考委員堀江敏幸氏の話 受賞作は、本来なら縦で書けば読みやすくできている平仮名を横書きにし、平仮名の暴力性と荒々しさをあえて選んでいる。漢字で書くべきところを平仮名で書き、読みにくさによって読者を立ち止まらせる。題材と手法のバランスも取れており、言葉の力を見せてくれた。

[スポニチANNEX]

Posted by nob : 2013年01月17日 07:15

原発なくともそれでも足りる、、、今こそ再生可能自然エネルギーにシフトしていくための具体的アクションの時。。。

■「家ごもり」で使用電力最大=東電管内

 関東地方が大雪となった14日、東京電力管内の使用電力は午後5時台に今冬最大となる4652万キロワットに達した。東電は「降雪で寒くなり、外出を控える『家ごもり』でエアコンの使用が増えた」とみている。

 東電の午後5時台の供給力は4919万キロワットで、予備率(供給余力)は5.7%あったため、他の電力会社から電気を融通してもらう状況にはならなかった。

[時事通信]

Posted by nob : 2013年01月15日 05:59

いつの話やら、、、やる気なしと言っているに等しい。。。

■使用済み核燃料、48年に最終処分場 米エネルギー省が新方針

 米エネルギー省は、原子力発電所から出る使用済み核燃料について、2048年に最終処分場を建設し、地下に埋めて処分するという方針を明らかにした。米国では日本などと同様、使用済み核燃料の処分が大きな課題となっている。東京電力福島第1原子力発電所事故後、同燃料の安全性をめぐる不安が高まっているため、オバマ政権として一定の方向性を打ち出した。

 ただ、今回の方針をまとめた文書には具体的な建設場所は明記されておらず、課題を残した。オバマ政権は09年、地元の反対などを理由に西部ネバダ州のユッカマウンテンに最終処分場を建設する計画を白紙撤回している。

 エネルギー省によると試験的な中間貯蔵施設を21年までに建設し、既に運転を停止した原発にある使用済み燃料を受け入れる。25年にはさらに大規模な施設を造った上で、48年までに最終処分場を建設、同燃料を地下に埋めて処分する。(ワシントン=共同)

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2013年01月14日 21:10

文化の扉は勇気という鍵で開く。。。

■「ヨイトマケの唄」も放送禁止だった 自主規制が名曲を殺す音楽業界

 昨年末のNHK紅白歌合戦で美輪明宏が披露した名曲『ヨイトマケの唄』が、ネット上で話題になっている。1964年に生まれた同曲は、戦後の激動の時代を貧しく苦しくとも互いにかばい合って生き抜いた母子の絆を描いた歌。黒のシンプルなスーツの“男装”で現われた美輪が、身ぶり手ぶりを交えて歌いきると会場は水をうったように静まり、その圧巻のステージに多くの人々が感動した。

 ネット上でも反響は大きく、Twitterでは絶賛の嵐が巻き起こり、普段は罵詈雑言であふれている「2ちゃんねる」も紅白のスレッドが美輪を褒めたたえるコメントで埋め尽くされた。リアルタイムで聴いていた世代はもちろん、曲の存在すら知らなかった若い世代の心も動かしたようだ。1月1日午前のGoogle急上昇ワードランキングで「ヨイトマケ」が1位になっており、goo音楽歌詞デイリーアクセスランキングでも同曲がトップに立っている。

 同曲は紛れもない名曲であるが、「放送禁止歌」の代表的楽曲という側面も持っている。題名や歌詞に「ヨイトマケ」」「土方」といった差別用語とみなされる言葉が含まれており、かつては日本民間放送連盟によって「要注意歌謡曲(通称・放送禁止歌)」に指定されていた。要注意歌謡曲は差別用語のみならず、わいせつ性や政治的配慮、暴力表現、果ては「過激すぎる」という曖昧な理由でも指定され、ピンク・レディーの代表曲『S・O・S』も冒頭に救助要請のモールス信号がサンプリングされているという理由で一時放送禁止扱いになっていた。

 この制度は1983年に廃止されたが、その後も現場の事無かれ主義が招いた「自主規制」という実態のない呪縛により、民放では『ヨイトマケの唄』が封印されてきたという事実がある。だが、2000年に桑田佳祐がテレビ番組でカバーを披露し、若い世代を中心に「桑田が歌ったあの歌は何だ?」と大きな話題になると解禁ムードに。同年にNHKで美輪本人がフルコーラスを歌唱し、民放各局でも流されるようになった。

 近年、こういった「放送禁止歌」にスポットが当たり、今まで接する機会がなかった世代から大きな反響が巻き起こるというケースは増えている。

 放送禁止歌の代名詞といえるフォークの神様・岡林信康の『手紙』(1970年発売)は、部落差別によって恋人と引き裂かれた女性の心情を歌った名曲だったが、タブーを扱っているとして放送禁止となった。以来、メディアで流れることはなかったが、ドキュメンタリー作家・森達也氏が自身の番組「放送禁止歌」でフルコーラスを流し、その美しいメロディーと心に響く歌詞に初めて触れた若い世代に強烈すぎるインパクトを与えた。

 フォークシンガー・高田渡(故人)の『自衛隊に入ろう』(1969年発売)は、自衛隊を痛烈に皮肉った歌詞で当時人気となったが、反体制運動を助長するとして放送禁止扱いに。だが、2001年にガガガSPがセカンドシングルのカップリングとしてカバーし、再び脚光を浴びることになった。最近も反戦歌として多くのアーティストに歌い継がれている同曲だが、高田本人は「今の時代に、この曲を歌うのは違う」とカバーに否定的だったとされている。高田にしてみれば、昔の歌の焼き直しではなく、時代に合った新たな反戦歌が生まれてくれることを願っていたのだろう。

 1968年に生まれたザ・フォーク・クルセダーズの『イムジン河』は、朝鮮半島の南北分断をテーマにした名曲として初演から話題となったが、「歌詞の内容が南(韓国)寄りすぎる」として朝鮮総連などから抗議された。同年にシングル盤として発売される予定だったが、政治的配慮によって発売自粛が決定し、メディアでも流されることはほとんどなかった。だが近年、放送禁止歌にスポットが当たったことで同曲にも注目が集まり、2002年に34年の歳月を経て初めてシングルCDとして発売され、オリコンチャート最高14位を記録した。さらに、05年の映画『パッチギ!』で劇中曲に使用され、その存在は若者にも知られるようになった。

 80年代には、忌野清志郎(故人)らが所属したRCサクセションの替え歌アルバム『COVERS』(1988年発売)が物議をかもした。反核・反原発ソングとして作られた『ラブ・ミー・テンダー』の「放射能はいらねえ、牛乳を飲みてぇ」といった歌詞や、『サマータイム・ブルース』の「原子力発電所がまだ増える 知らねえ内に漏れていた」などという歌詞がレコード会社に問題視され発売中止が決定。レコード会社を変えてリリースするという強硬手段で話題になった。これらの曲も長らくメディアではほとんど流れなかったが、一昨年の福島第一原発事故によって注目度が急上昇。ラジオのリクエストが急増し、通販サイト「Amazon」のランキングで上位に入るなど、20年以上前のアルバムとしては異例の売上を記録した。

 これまで挙げた曲以外にも数多くの放送禁止歌が存在したが、「要注意歌謡曲」の指定は扱いに注意すべきという目安でしかなく、強制力はなかった。だが、現場の「これに従っておけば責任は免れる」という安易な自主規制によって、多くの名曲たちが日陰扱いされたというのが実情だ。現在は「要注意歌謡曲」の制度も廃止され、世の中に放送禁止歌は存在しないことになっている。しかし、現場の自主規制は強まるばかりで、これに合わせて作り手側も過激な表現を避ける傾向になっていることは否めない。

 「最近は骨のある歌が減った」と嘆いている音楽愛好者は多いが、音楽業界や放送業界がクレームや圧力を恐れるあまり、事無かれ主義に陥っている現状が一因になっているのは確かだろう。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)

[メンズサイゾー]

Posted by nob : 2013年01月09日 12:42

言えてます。。。

■不幸な人生をおくる10の方法
松井博

Personal Excellence っていうサイトに出ている、「確実に不幸な人生を送る10の方法」(How To Be Unhappy: 10 Surefire Ways To Be Unhappy in Life)という記事がなかなか秀逸なので、適当に意訳して紹介したいと思います。

(と言って適当に書いたものを読み直してみたら、原文とは似ても似つかないほど適当なものになりました。別物だと思って読んでください)

誰もが幸せになりたいと願いつつ、知らず知らずのうちに「不幸になる生き方」をしているものです。 私自身もこれを読んでみたらけっこう思い当たるフシがありました。 中には自分には当てはまらないと思っていても、無意識にやっていることもあるかもしれません。 それではリストご紹介です。

1.不平不満を漏らす
期待通りに物事が進まないと、ついブーブー言ってしまうものです。 仕事が多過ぎる、上司が最悪、天気が悪い、道が混んでいる、時間通りに電車が来ない……。ネタなんていくらでもあります。

スムーズにすべての物事が運ぶなんてハッキリ言って稀ですから、適当に流したほうがどう考えても楽です。 でもね、口癖のようについ文句を言ってしまう。そんなことありませんか? 私なんてしょっちゅう言っています。

2.抱えている問題から目を背ける
本当は取り組まなければ問題から、眼を背けてしまう……。よくあることなのではないかと思います。 他の用事に手を付けたり、ガールフレンドを乗り換えたり、問題そのものを先送りにしたり……。

しかし問題から目を逸らしたところで、別に問題が消えてなくなるわけではありません。そしてその問題はずっと追いかけてくるんです。あの時に勉強しなかった自分、面倒くさい人間関係から逃げ回ったあの頃……。結局は逃げ回ったことに捕まり、後で倍も苦労しました。身につまされます。

3.自分を他人と比較する
あいつのほうが出世している/金持ちだ/才能がある/運がいいなどなど、ついつい自分と他人とを比べてしまうものです。

他人と比べたところで別に自分を取り巻く状況が良くなるわけじゃありません。どっちかっていうと惨めになるがオチです。でもね、ついついやってしまいがちですよね。

4.まだ起きてもいないことに気を揉む
まだ起きてもいないことをついつい心配することってよくあることです。 ビジネスに失敗したら? デートがうまくいかなかったら? プレゼンがうまくいかなかったら? 受験に失敗したら? 合コンで相手にされなかったら?

人類はこれまで悲観的な予測を立て、未然に備えることで繁栄してきたような部分がありますから、ある程度は本能のようなものでやむを得ないでしょう。ただ何事も過ぎたるはなお及ばざるがごとし。必要以上に悲観的な予測をたて、行動そのものをヤメてしまったりしたら、元も子もありません。

5.抱えている問題に押しつぶされてしまう
問題を抱えていない人なんていません。一見成功しているように見える人でも色々と問題を抱えているものです。ただそうした人は、問題の適切な処理方法を身につけていることが多いのではないでしょうか?

問題を乗り越える方法は色々ありうるでしょう。自分自身が成長する/助けを求める/解決方法を学習する/問題をひとつずつ処理する/大きな問題は小さな問題に分解して攻略する……などなど。

問題を必要以上に大きなものとして捉えないことが大きな鍵なのかもしれません。

6.好きでもないことをやる
好きでもないことをやり続けていると段々腐ってきます。スティーブ・ジョブズも伝説のスピーチで言っていました。

「毎朝鏡を見るとき、自分に問いかけるんだ。今日がもし人生最後の日だとして、今日これからやろうとしていることをやりたいだろうか?」
「答えがノーの日が何日も続くようなら、他にやりたいことを探すべきだ。」

自分の人生の主人公は自分自身なんです。私はこのスピーチを聴いて、転職の決意ができました。

7.ためにならない人間関係を続ける
残念ながら、ためにならない人間関係ってあります。つるみたくもない相手と惰性でつるんでいたり。こうした関係は風通しを悪くし、やがて足を引っ張り始めるものです。

自分の価値を下げる人間関係
あなたの意見を尊重しない人たち、あなたの好意を当然のことだと思っている友人など。こうした人たちと果たして本当につるむ必要があるのか、よくよく考えてみたほうが良さそうです。

マイナス要素を引き寄せる関係
サゲマン/サゲチンみたいなもんでしょうか?関係を続けると運が逃げていくような相手。エネルギーを吸い取っていくパートナー。こういう関係は要注意です。

ゴールを遠ざける関係
真面目にゴールに向かって努力しようとしている時に、チャチャを入れたり足を引っ張ったりして、かえってゴールを遠ざけたり、やる気を失わせる友だちや恋人。考え直したほうがいいかもです。

もはや愛し合えないパートナー
あなたのことをもはや愛していないパートナー、あるいかつてのように愛せないパートナー。一緒にいてもお互いの不幸感を高め合うだけかもしれません。

続けていると度々腹が立ったり、ガッカリしたり、楽しくなくなったり、失望させられたり、フラストレーションがたまる関係は、一度見直してみるべきではないでしょうか?

8.他人を変えようとする
他人を自分の思う通りに変えることなんてそうそう出来ません。自分の子供や配偶者ですらほとんど不可能です。仮に変わるとしても、その本人が変わろうと思ったから変わるわけで、他人がとやかく言ってもなかなか変わるものではありません。

他人を変えようとすればするほど、フラストレーションが溜まり、イヤな気持ちになっていきます。

だいたい自分を変えるのですら至難の業なのに。他人を変えようなんておこがましいにもほどがあるような気がします。

9.他人を満足させようとする
他人を満足させようとするぐらい虚しい事はありません。例えば親を満足させたいとしましょう。

いい成績をとれば親が満足するかな。と思って一生懸命勉強すると、次にはいい学校に入れと言い出します。さらに一生懸命勉強していい学校に入ると、今度はいい会社に入れです。そしていい配偶者を貰え、早く孫の顔見せろとか。

こうして自分の幸せや価値観を他人の手に委ねていいものでしょうか? そもそも他人を満足させるなんて不可能ですし、こんなことをしているうちに誰の人生だか分からなくなってしまいます。

勉強をしたけりゃ自分で自分のためにすればいいんです。言われてやることじゃありません。

10.自分の価値観を、ゴール/結果/物事/社会的地位/他人と一体化させる
世の中不変のものなんてありません。

いい会社で偉くなって高い地位に就いても、会社が倒産したり、リストラに遭えばタダの人です。そんなときに自分の価値を会社や地位につよく結びつけていると、ショック倍増です。社会的地位なんてまあ飾りみたいなもんだと言う醒めた感覚、非常に大事なのではないでしょうか?

またどんなにカネを稼いでもあの世に持っていけるわけではありません。信頼するパートナーだって不変の愛情なんて存在しませんし、また死別するかもしれません。将来の夢などにあまり自分を強く結びつけると、それが叶わなかった時に惨めなものです。

諸行無常ですね。夢を持つのが悪いとは思いませんが、そういったものに依存しすぎないよう、醒めた感覚も大切なのではないでしょうか?

以上が「不幸な人生を送る10の方法」でした。

私にとってはなかなか身につまされる項目が多かったです.みなさまはどうでしょうか?

[BLOGOS]

Posted by nob : 2013年01月06日 23:58

背景と思惑がいかなるものであれ、、、対話と交流は是。。。

■米前州知事ら今週訪朝、グーグル会長も同行 「私的で人道的使命」米国人解放要求か

 【ワシントン=犬塚陽介】米民主党のリチャードソン前ニューメキシコ州知事は5日、声明を発表し、6~12日までの間に北朝鮮を訪問すると発表した。インターネット検索最大手グーグルのエリック・シュミット会長らも同行する予定で、訪朝は「私的で、人道的な使命」としている。

 北朝鮮では米国人のペ・ジュンホ氏が「反共和国敵対犯罪」の罪で当局に拘束されており、リチャードソン前知事が解放を働きかける可能性が高い。核開発や長距離ミサイル発射でも意見交換するもようだ。

 訪朝をめぐっては、米国務省のヌランド報道官が3日の記者会見で、実質的な長距離弾道ミサイルの発射実験直後であることを理由に「有益だと思わない」と不快感を表明。政府当局者は同行せず、オバマ政権の「メッセージを携えていくわけではない」と強調していた。

 リチャードソン前知事は10日に北京の空港で取材に応じるとしている。

[産経新聞]

Posted by nob : 2013年01月06日 23:23

貴女もですか(溜息)、、、諦めずにやり通してこそはじめて途は開かれるのに。。。

■嘉田知事、未来代表を辞任「県政に専念」

 嘉田由紀子滋賀県知事(62)は4日、政治団体「日本未来の党」の代表辞任を正式に表明した。県職員への年頭あいさつで「代表を後任に譲る。県政に専念できる体制を作りたい」と話した。代表は社民党から合流していた阿部知子衆院議員(64)が引き継ぐ。

 記者会見では辞任理由について、県議会が昨年末に可決した知事と党役職との兼務解消を求める決議を挙げ、「大変大きかった。知事の職務を全うする姿勢を示すことが、県政の安定につながると判断した」と説明。2014年の任期満了まで知事を続けることを強調した上で、今後の国政への関与については「恒常的には考えていない」と話した。

 嘉田氏辞任について、日本維新の会代表代行の橋下徹大阪市長は、「非常に残念だが、それが政治の現実。足元からリスクを取って、もう一回、チャレンジしてもらいたい」と話した。

[スポーツ報知]

Posted by nob : 2013年01月05日 09:27

知恵や工夫の共有による自助互助介護の時代。。。

■[ケアを考える]介護の経験「隠れた財産」

 認知症の人を介護する家族の経験や知恵を、ほかの介護者の負担軽減に生かそうという取り組みが注目されている。経験者だからこそできる実践的な助言や工夫といった「家族の力」に、大きな期待が寄せられている。

知恵や工夫 共有で支援

 愛知県大府市の国立長寿医療研究センター。認知症診療を担う「もの忘れセンター」で11月、認知症の人を介護する家族約20人を対象に、基礎的な知識を伝える「家族教室」が開かれた。認知症の義母、淑子(とし)さん(82)と同居して介護する水谷令子さん(53)が講師として招かれ、「デイサービスを拒んでいた義母が利用するまでの道のり」を語った。

 5年前、アルツハイマー型認知症と診断された淑子さんは、主治医からデイサービスの利用を勧められたが、「施設なんて、行かなくてもいい」と拒んだ。家でも、外出する際も、いつも行動を共にしたがることが負担になり、令子さんはどうすればデイサービスを利用してくれるか悩んでいた。

 淑子さんはプライドが高く、高級感があるものや清潔なものが好きだ。家庭菜園を50年続け、土をいじる時は生き生きとする。そこで、5か所見学し、高級旅館のような名称を持つデイサービスを見つけた。足湯も備え、雰囲気が明るい一方、プランターで栽培中の野菜は元気がなかった。

 令子さんは「野菜の栽培を指導する先生」という立場なら通えるのではと思い、ケアマネジャーに相談。施設長と共に自宅に来てもらい、「先生として施設に来てほしい」と本人に依頼してもらった。淑子さんは週1回、喜んで通い始め、枝豆の植え付けから収穫までを担当。今では週4日ほど通い、笑顔で帰宅する。

 令子さんは「本人の性格や得意技を知ることで、本人に合った施設を探せた。施設での役割があったお陰で、自信にもつながった」と話した。

 教室に参加した間瀬みよ子さん(74)は、介護する夫(79)が一度デイサービスに行ったきり、通わなくなった経験がある。「話を聞いて、自分にもできることがあると分かったのが、収穫です」と話す。家族教室を担当する看護師の住垣千恵子さんは「生活の場で導き出されるアドバイスには親近感があり、介護者自身が自分たちも頑張ろうと前向きになれる」と語る。

 国立長寿医療研究センターでは、家族教室とは別に、介護者をサポートできる人材の養成講座を、今年度から始めた。対象は、介護経験がある家族で、水谷さんもその一人。「家族の力を借りて、介護者の負担軽減につなげる」(遠藤英俊・内科総合診療部長)のが狙いだ。

 月1回ペースで計7回開かれた講座では、看護師らの司会進行で、対応に困った場合の望ましいケアについて議論した=表=。介護者を支援する際の心構えを語り合った際には、「相手を批判しない」「あいまいな知識を伝えない」「おせっかいにならないようにする」などの意見が上がった。

 同センターの鳥羽研二病院長は「介護で直面する困難を克服してきた家族の経験は『隠れた財産』で、継承し、共有すべきだ。ユニークな解決法や失敗談を、いま介護で悩んでいる人のために生かす取り組みのモデルを作りたい」と意気込む。

 介護経験者が、家族会などで、知恵や工夫を伝える動きは全国各地で広まっている。だが、病院内で体系的に人材を育て、介護者支援に生かす仕組み作りは珍しい。

 NPO法人「介護者サポートネットワークセンター・アラジン」の牧野史子理事長によると、医療・介護の専門職の助言を「上から目線」と感じる家族もいる。介護の仕方を評価されたり、指導されたりするのを恐れ、本音を話せない場合もあるという。「その点、家族なら共感を持って聞いてもらえる。介護者の会や自治体などが協力して研修会を開き、地域で人材の養成や普及に取り組むことが重要だ」と牧野さんは話している。(野口博文)

家族が考えた望ましいケア
【自宅で入浴を嫌がる場合】
・「毎日、自宅で入浴」にこだわらず、週1回でもいいと思う
・理髪店や銭湯を利用してみる
【一緒に出かけた親族宅で、帰宅したがる場合】
・できるだけそばにいて1人にしない
・食事の準備をしてもらうなど、自宅と同じように過ごせる環境を作る

[ヨミドクター]

Posted by nob : 2013年01月01日 11:53

まったくもって同感です、、、愚かしさの極み、、、それを許すどころか同調せんとする私達国民も同じです。。。

■原発事故責任者の1人と自覚が無い安倍首相
団藤保晴

安倍晋三首相が原発の新増設に積極的な姿勢を示しています。福島原発事故に自分は何の責任も無かったと錯覚しておいでです。いや6年前、第1次安倍内閣で大地震で炉心溶融など検討もしていないとしました。毎日新聞の《安倍首相:「国民的な理解を得て」…原発新増設に前向き》などメディア報道は噴飯モノの極みです。公明党が新増設を渋っているとか、事態の本質ではありません。2006年の衆議院、吉井英勝議員の質問主意書と安倍首相の答弁書が鮮やかに事情を語ってくれます。

この質問主意書は福島原発事故で核心になった「大規模地震時の原発のバックアップ電源」問題を取り上げています。1981年、スウェーデンのフォルクスマルク原発の事故で「バックアップ電源が四系列あるなかで二系列で事故があったのではないか」「日本の原発の約六割はバックアップ電源が二系列ではないのか。仮に、フォルクスマルク原発1号事故と同じように、二系列で事故が発生すると、機器冷却系の電源が全く取れなくなるのではないか」「停止した後の原発では崩壊熱を除去出来なかったら、核燃料棒は焼損(バーン・アウト)するのではないのか。その場合の原発事故がどのような規模の事故になるのかについて、どういう評価を行っているか」と迫りました。

当時の安倍首相が提出した答弁書は木で鼻をくくったも同然です。「我が国の原子炉施設は、フォルスマルク発電所一号炉とは異なる設計となっていることなどから、同発電所一号炉の事案と同様の事態が発生するとは考えられない」「地震、津波等の自然災害への対策を含めた原子炉の安全性については」「経済産業省が審査し、その審査の妥当性について原子力安全委員会が確認しているものであり、御指摘のような事態が生じないように安全の確保に万全を期しているところである」。燃料焼損と炉心溶融のような事態については「経済産業省としては、お尋ねの評価は行っておらず、原子炉の冷却ができない事態が生じないように安全の確保に万全を期しているところである」

これを見れば、安倍首相が福島に視察に行って、まずすべきは自らの不明を詫びて土下座しての謝罪です。それがなされなかったどころか、福島から帰京したら《今後の原子力政策について「新たにつくっていく原発は、40年前の古いもの、事故を起こした(東京電力)福島第1原発のものとは全然違う。何が違うのかについて国民的な理解を得ながら、それは新規につくっていくことになるのだろう」と述べ、新増設に前向きな考えを示した》では、普通は人間性が疑われます。

原子力専門家の安全へのチェックが甘かったのはどうしてか、政治がどうして見過ごしたのか、政治が為すべき点は無かったのか――福島原発事故の問題点を政治家の視点から見直し真摯に検証すれば、最新原発だから安全などという愚かな視点は出てきません。

[BLOGOS]

Posted by nob : 2012年12月31日 20:10

原発は在り様ではなく存在そのものが悪、、、まずは再生可能な自然エネルギー開発に政府として着手することから、、、始めなければ変わらない。。。

■社説:原発ゼロ見直し 議論を白紙に戻すな

 原発新増設について、茂木敏充経済産業相が「専門的知見を十分蓄積したうえで政治判断していきたい」との考えを明らかにした。新増設を認めないとした民主党政権の方針を白紙に戻し、今後、建設を認める可能性を示したものだ。茂木経産相は「2030年代に原発稼働ゼロを目指す」という旧政権の方針も、見直しを明言している。

 これでは、「可能な限り原発依存度を減らす」という自民・公明両党による連立合意の実現を目指しているとは到底、思えない。

 そもそも総選挙で自民は、エネルギー政策について「10年以内に持続可能な電源構成を決める」と訴えるにとどめ、中長期的な原発の取り扱いを明示していなかった。選挙で大勝したことを錦の御旗(みはた)にして、直ちに新増設の検討を始めるとなれば、衣の下から「原発推進」というよろいが透けて見えてくる。それでは、原発からの脱却を求める国民の声に逆行することになるだろう。

 東京電力福島第1原発の事故は、ひとたび過酷事故が起きた時の影響の大きさと地震国日本に原発があることの危うさ、原発安全規制行政のずさんさを明らかにした。

 だからこそ、今夏に実施された国民からの意見聴取会や「討論型世論調査」で「原発比率ゼロ」を求める支持者が最も多くなったのであり、自民を含め選挙で原発推進を掲げた主要政党がなかったのではないか。これまでの議論の積み重ねを無視して、新増設に踏み出すようなことがあってはならない。公明が「(新増設は)国民の理解が得られない」と懸念するのはもっともだ。

 当面は、既存原発の再稼働が焦点となるだろう。安倍政権は、原子力規制委員会で安全性が確認された原発については政府の責任で再稼働を進める意向だが、簡単ではない。

 規制委は来年7月までに新たな安全基準を策定するが、地震や津波対策の強化に加え、福島原発事故のような過酷事故対策も義務付けられる。追加対策には一定の時間がかかるし、基準を満たすことができずに廃炉を迫られる原発も出てくることだろう。

 規制委が進める原発敷地内の活断層再調査でも、電力会社のこれまでの調査や規制当局の安全審査に疑問符が付いている。Jパワー(電源開発)の大間原発(青森県)建設再開に、対岸の北海道函館市が反対するなど、地元理解の得方についても検討が必要だ。新政権の思い通りに再稼働が進むか見通せない状況だ。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2012年12月31日 08:49

まずは原発ありきの大前提、、、愚かしさの極み、、、問題の本質は原発の在り様ではなく核廃棄物の安全管理と最終処分が不可能であるということ。。。

■安倍首相、原発新設に含み 「福島と全然違うもの」

 安倍晋三首相は30日、TBSの番組に出演し、原発について「新たにつくっていく原発は事故を起こした(東京電力福島)第一原発のものとは全然違う。国民的な理解を得ながら新規につくっていくことになるだろうと思う」と新設に含みを持たせた。

 また、「簡単に『脱原発』『卒原発』という言葉遊びに近い形で言ってのける人たちは信用されなかったのだと思う」とも語った。首相は民主党政権が掲げた「2030年代の原発稼働ゼロ」の政策を見直す考えを示している。

 ほかに北方領土問題では「4島一括返還が基本的な考え方。残念ながらロシア側に法的根拠に基づかない形で支配されている」と強調。「2月に森喜朗元首相が私の親書を持ち、プーチン大統領と会談を行うことで(ロシア側と)一致した」とも明かした。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2012年12月31日 08:35

誰が何を約束しようと政権が変われば御破算のその場限りのこと、、、日本がどこに向かっていくのかを注視舵取りをしていくのは私達国民一人一人の責務。。。

■「30年代ゼロ」見直し意向=安倍首相、福島原発を視察

 安倍晋三首相は29日、福島県を訪れ、放射能漏れ事故を起こした東京電力福島第1原発(大熊、双葉両町)を視察した。首相は民主党政権が掲げた「2030年代原発稼働ゼロ」について「希望の段階で直ちに政策にはならない」と述べ、見直す意向を示した。また、「復興庁に全ての権限を集中し、ワンストップで物事を判断していきたい」と、復興行政の効率化を図る考えも表明した。

 首相は就任後初の視察先に福島を選び、第2次安倍内閣として、東日本大震災からの復興に全力で取り組む決意をアピールした。

 首相は原発政策に関し、同県川内村で記者団に「責任あるエネルギー政策を進めていく」と強調。10年間でエネルギーのベストミックスを確立する自民党方針を説明した。福島県産品の風評被害の払拭(ふっしょく)に努める考えも示した。

 第1原発で首相は、約80人の東電職員らが詰める免震重要棟の緊急時対策室であいさつ。「これだけ大規模な廃炉に向けた作業は、人類史上初めての挑戦だ。廃炉が成功して初めて福島、日本の復興につながる。政府として全面的にバックアップする」と激励した。

 第1原発では、原子炉建屋や放射性物質を除去できる新たな設備の建設状況、プールから取り出した燃料を運ぶための「乾式キャスク(容器)」の保管工事などを車中から見て回り、1〜4号機の廃炉作業の進み具合を確認。この後、川内村に移り、事故で避難を強いられている住民と面会、金属加工会社や植物の試験栽培施設を視察した。 

[時事通信社]

Posted by nob : 2012年12月30日 06:55

この一点は評価、、、あとは方法論の問題。。。

■拉致問題 「安倍内閣で解決」 首相が家族会に決意

 安倍晋三首相は二十八日、北朝鮮による拉致被害者家族会の飯塚繁雄代表らと官邸で懇談した。首相は拉致問題について「必ず安倍内閣で解決していく決意で進んでいきたい」と述べたのに対し、飯塚代表は「もう待てないのが共通の立場。来年は早いうちに解決の道筋を見たい」と期待を込めた。

 懇談で首相は「もう一度首相の職に就いたのも、拉致問題を解決しなければならない使命感によるものだ」と強調。野田前政権で再開した日朝協議について「表面的な交渉はしない。向こうから協議しようとなるように対応を考えている」と述べた。

 北朝鮮への対応については「対話と圧力の中で、圧力に軸足を置かないと、結局だまされる」と制裁を強化する姿勢を示した。

[東京新聞]

Posted by nob : 2012年12月29日 09:16

嘉田さん、今は周囲の雑言にかまけず淡々とひたすらに信念の途を、、、正義はなかなか勝てないけれども決して負けはしない。。。

■未来分党 正式に発表

 嘉田由紀子滋賀県知事は28日、小沢一郎衆院議員と大津市内で記者会見し、日本未来の党の「分党」を正式に発表した上で、「本当に申し訳なく、心からおわびいたします」などとした共同声明を公表した。

 未来の党を名称変更した「生活の党」所属となった小沢氏は、嘉田氏と今後も協力する考えを強調した。

 会見には生活の党の森裕子代表も同席した。同党は小沢氏ら旧「国民の生活が第一」の衆参両院議員計15人で構成される。来年1月26日に党大会を開く予定だ。嘉田氏は28日に政治団体「日本未来の党」を総務相に届け出た。嘉田氏が代表、阿部知子衆院議員が共同代表となった。

[読売新聞]


■社説:未来はや分裂 国民への詐欺的行為だ

 これは1票を投じた有権者に対する詐欺的な行為である。結党からわずか1カ月。日本未来の党が衆院選が終わった途端に分裂した。

 党は小沢一郎氏ら旧「国民の生活が第一」系議員が引き継ぐ形となり、党名を「生活の党」に変更する。一方、代表だった嘉田由紀子滋賀県知事は「未来」の名称を引き継ぐというが、国会議員は阿部知子氏のみで政党要件を満たさず政治団体扱いとなる。実態は嘉田氏らが追い出された格好だ。

 しょせん小沢氏と嘉田氏は水と油だったといえばそれまでだ。だが、あまりにも醜悪な分裂劇だった。

 発端は嘉田氏が自身と阿部氏を共同代表とする意向を示したのに対し、小沢氏系議員が小沢氏の共同代表就任を求め猛反発したことだ。

 民主党を離党し、旧生活を結成したものの支持率低迷が続いていた小沢氏らにとって、嘉田氏を代表とする新党への衣替えは、小沢氏のマイナスイメージを隠す狙いがあったはずだ。ところが衆院選で「嘉田効果」は乏しく、議席が激減すると一転して嘉田氏に不満が爆発する−−。要するに嘉田氏はお飾りに過ぎず、実態は「小沢党」だったことをあからさまに認めたようなものだ。

 手続きを急いだのは、政党交付金の額が1月1日時点の国会議員数などに応じて決まる事情以外に考えられまい。8億円以上になるとみられる交付金は小沢氏側が手にする。

 だが、惨敗とはいえ比例代表で未来が獲得したのは約340万票に上る。まさか選挙後、直ちに分裂すると思って投票した人はいないだろう。「水と油」と分かっていても、「卒原発」を掲げてきた嘉田氏が代表だから投票した人もいるだろう。にもかかわらず、なぜ大敗したのかの反省もなく、勝手に分裂した揚げ句に交付金=税金だけは手にするというのだ。いくらルールに基づいた手続きとはいえ、大きな疑問を抱く。

 小沢氏らにとって「卒原発」の訴えも衆院選をしのぐための単なる道具だったのではないかとさえ疑う。一方、「小沢氏を使いこなす」と言っていた嘉田氏もまったく力不足だったということだ。自民党政権の復活で原発政策の見直しが急ピッチで進もうとしている中、今回の内輪もめは脱原発への機運もそぐ可能性がある。その責任も大きい。

 それにしても小沢氏は一体、何度、政党を作っては壊すのだろう。

 政党は自らの権力闘争の道具であっていいはずがない。政治家が生き残るための選挙互助会であっていいはずもない。衆院選での未来の敗北は有権者の多くがとっくにそれに愛想を尽かしている証明でもある。まずそれに気づいた方がいい。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2012年12月29日 09:06

まったく同感です。。。

■特集ワイド:原発の呪縛・日本よ! 科学史家・吉岡斉さん

 <この国はどこへ行こうとしているのか>
 ◇「脱」叫びから具体論へ−−吉岡斉さん(59)

 福岡市の中心部からバスに揺られて1時間。九州大・伊都キャンパスのバウムクーヘン形の建物に吉岡さんの研究室はある。総選挙の投開票から1週間足らず。戦後の原発政策を見つめてきた科学史家に「自民大勝」という結果の感想を尋ねると、うつむきかげんにつぶやいた。

 「わからんですね」

 何が、と重ねて問うと「国民の意思です。自民中心の政権になれば、原発政策のベクトルが元に戻る可能性が高いことは明白なのに」。

 自民党は民主党などの原発ゼロ政策を「無責任」と批判し「再稼働は3年以内に是非を判断」「10年以内に持続可能な電源構成を決める」と掲げた。選挙に臨んだ12党中、脱原発に最も消極的なのは明白だったが、選挙戦の焦点は経済対策に移り、毎日新聞の世論調査で原発を争点に挙げた人はわずか7%だった。

 「自民党が『原発依存しなくてもよい社会を目指す』と予防線を張ったこともあり、争点としての優先度が下がってしまった。民主党政権下でエネルギー政策が変わり始めたところだったのに、またしても、霞が関の官僚たちが政治家にうるさく言われずに原発を推進・維持できる方向に進みかねません」。まさか、そんなことを国民が積極的に望んだというのか。

 「『主権者』として判断した有権者がどれだけいたのでしょうか。エネルギー政策は国家の根幹に関わる極めて重大な問題。その選択は、目先の関心を重視する『生活者』の観点からではなく、日本の将来像を第一に考える主権者としてなすべきです。もし国民がそこまで切実に悩まなかったのだとしたら……」

 安倍晋三首相は22日、地元・山口県で「新設については新しい政府、与党で決めたい」と語り、原発政策の方針転換を示唆した。連立政権に向けた公明党との協議では「可能な限り依存度を減らす」と合意したものの、不透明感は残る。

 「徐々にだとは思いますが、眠っていたはずの新設計画が目を覚ますかもしれない。その一つが、安倍氏の地元にある(枝野幸男前経済産業相が白紙撤回を明言した)上関原発でしょう」

 「そもそも原発は『実力のない技術』なんですよ」

[毎日新聞]

Posted by nob : 2012年12月29日 09:00

肯定できる殺人など存在しない、、、そもそも議論の余地のない善悪の問題。。。

■谷垣法相「死刑制度、基本的に必要」 執行に肯定的姿勢

 谷垣禎一法相は27日未明の就任会見で、死刑制度について「基本的に必要だと思っている。被害者感情、国民感情からみて現在も十分に理由があるものと考えている」と述べた。執行については、「死刑判決を下した裁判所の判断を前提として、法相として最終的に判断していく」と語り、肯定的な姿勢を示した。

 また、差別や虐待に苦しむ人を裁判とは別の手続きで救済するため、民主党が国会に提出したが廃案になった「人権委員会」の設置法案については「これまでの形で国会に提出することは考えていない」と否定。児童虐待やドメスティックバイオレンス(DV)などには、今ある法律で対応していくことを強調した。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2012年12月27日 13:12

軍拡、原発、時代錯誤の経済政策、、、過ちを繰り返すのは愚かしさの極み、、、それもまた私達国民の選択。。。(溜息)

■経産相、30年代原発ゼロ見直し 核燃サイクル継続も

 茂木敏充経済産業相は27日未明の記者会見で、2030年代に原発稼働ゼロにする前政権の方針は「再検討が必要」と述べ、原発ゼロ目標を見直す方針を明言した。原発から出る使用済み核燃料を再処理する核燃料サイクル政策は「完全に放棄する選択肢はない」と、継続する意向も表明した。

 新政権の閣僚が原発ゼロ目標の見直しを言明したのは初めて。麻生太郎財務相は13年度予算編成で、財政規律を守るための新たなルールを策定する考えを表明。第2次安倍内閣の閣僚からは前政権の主要政策からの転換を鮮明にする発言が相次いだ。

[47NEWS]

Posted by nob : 2012年12月27日 06:32

一億総自営業者社会、、、それがすべて一人会社であることが究極の理想。。。Vol.9

■社長は会社を「大きく」するな!【実践編】
山本憲明 [税理士]

「人を減らさず、仕事を減らす」。
会社を小さくする方法。

「小さくても、しっかり儲かる会社を作る」がモットーの税理士、山本憲明氏。前回の記事では、「社員数の増減によって、売上がどう変わったか」を話してもらった。最終回である本日は、「会社を小さくする方法」を話してもらう。

今の法律では、
人は辞めさせられない

「会社を大きくするな!」と言われても、ある程度大きくしてしまったので、小さくするためにどうすればいいのかわからない、という社長さんもいらっしゃるかと思います。

 小さくするにも、人を無理に辞めさせることはできません。法律から考えても、雇った人を辞めさせることは難しいのが現状です。

 そういった場合には、人を減らすのではなく、「仕事を減らす」ことが有効だと思っています。事実、私の事務所では、「仕事を減らす」ことで、結果的に人も減り、会社を小さくすることができました。

 仕事を減らすためには、2つの方法があります。

 1つは、仕事自体を減らすために、商品やお客さまなどを減らしていくことです。コストがかかりすぎたり、利益率が悪かったりして、利益の出ていない商品の販売をやめる、あるいは手間がかかりすぎて採算がとれないお客さまとの取引をやめるということです。

 私の税理士事務所でも、1~2年目にお客さまが結構増えてしまって、人手が足りなくなったことがありました。そんなとき、人を雇えば当面の課題をクリアすることはできます。

 私も人を雇って、仕事をしてもらいました。しかし、何も考えずに商品や仕事を増やして、「人手が足りなくなったら人を雇う」ということをずっと続けて行くと、大変なことになる可能性があります。

 例えば、「業界全体が大不況になって、仕事がなくなって給料が払えなくなる」「新人への教育が不十分で、サービスの品質が落ちてしまい、お客さまに損害を与えてしまう」といったことです。

 また社内でも、人が増えすぎてしまって管理が大変になり、その管理のために時間やお金がかかってしまいます。

 そんなときは一度立ち止まって、商品やお客さまを減らしたり、絞ったりしたほうが、長い目で見ると仕事がうまくいくのではないかと思っています。

仕事を減らす方法2
効率化で、無駄を削る

 2つ目の仕事を減らす方法は、効率化です。今やっている仕事や、その仕事を行うための作業を分析して、無駄を削り、マニュアルなどを作って仕事にかかる時間ロスをなくしていく方法です。

 忙しくなってきたからといって、何も考えずに人を増やして対応するという方法をとったり、仕事の内容について考えずにいたりしたら、あっという間に仕事が膨張してしまい、非効率になっていきます。

 それを阻止するためには、マニュアルやチェックリストなどを作って、仕事の標準化や効率化を進める必要があります。

「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」

 先日の連載でもお話ししましたが、これはパーキンソンの第一法則と呼ばれるものです。まさにこの通りで、簡単に人を増やすと、必要のない仕事も簡単に増えてしまうことを忘れてはなりません。

 仕事、商品、お客さまの量を常に管理し、仕事を効率化していくことは、経営にとってはとても重要なことです。これは何も会社を小さくするに限ったことではないかと思います。

(連載了)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2012年12月26日 10:42

ようやく、、、一歩前進。。。

■参院選までにネット選挙解禁=「投票率向上につながる」−安倍総裁

 自民党の安倍晋三総裁は21日午前、都内で記者団に「次の選挙までにネット選挙を解禁すべきだ」と述べ、来年夏の参院選までに公職選挙法を改正し、インターネットを利用した選挙活動の解禁を目指す意向を明らかにした。

 公選法は公示・告示後、法定ビラやポスター以外の「文書図画」を不特定多数に頒布することを制限している。ホームページやブログなども「文書図画」として規制対象となっており、選挙期間中は候補者のホームページの更新などはできないと解釈されている。ただ、先の衆院選では日本維新の会の橋下徹代表代行が公示後もツイッター(簡易ブログ)での発信を続けて波紋を呼んだ。

 これに関して、安倍氏は「選挙の広報活動にネットを使うことが求められている。それは投票率の上昇にもつながる」と述べた。自民党は衆院選で、ネット選挙の解禁を公約として掲げていた。

[時事通信]

Posted by nob : 2012年12月21日 11:54

一億総自営業者社会、、、それがすべて一人会社であることが究極の理想。。。Vol.8

■社長は会社を「大きく」するな!【実践編】
山本憲明 [税理士]

「人を増やしても、利益は増えない!」。
ある経営者の実体験。

「小さくても、しっかり儲かる会社を作る」がモットーの税理士、山本憲明氏。前回の記事では、「なぜ、一度大きくした自分の会社を、小さくしようと思ったか」を話してもらった。本日は、「人数の増減による、売上・利益の推移」を話してもらう。

売上は増えても、
「利益」が増えなかった

 前回の記事では、私が税理士事務所を開いた2005年1月から、「人数がどのように増えていき、どのように減っていったか」ということを書きました。

 2006年から2007年にかけて、私を含めて7名体制となり、その後少しずつ減っていって、ここしばらくは私とアシスタント1人で税理士事務所を運営しています。

 その間、税理士事務所の業績がどのように推移していったかということについて述べたいと思います。

 1年目の2005年は、人をほとんど雇わなかったということもあり、売上はそれほど大きくはありませんでした。しかし、1年目にしてはそれなりの利益が出ました。

 2年目の2006年は、社員が入社するなどして人件費がかさんだことと、大きめの事務所に引っ越しをしたため、売上は増えたにもかかわらず、利益は1年目とほぼ変わらない水準になってしまいました。

7人体制から1人に移行。
そのほうが「儲かった」。

 そのときは、「今は過渡期。安定してくる来年からが勝負」と考えていました。その通りに、3年目の2007年は売上も増加し、経費が安定した分、利益は2年目の倍近くになりました。

 4年目の2008年以降は、「会社を小さくした」こともあって、売上が少しずつ減っていきました。しかし、人が減って給料をはじめとする経費が少なくなりました。

 また、事務所も5年目の2009年に移転をし、事務所に関わる経費が大きく減ったことから、利益は安定して少しずつ増えています。

 8年目の2012年、売上自体は7人体制のピーク時よりも減ってはいますが、利益はその売上のピーク時よりも増えています。スタッフを1人しか雇っていないこともあり、人件費や事務所関係の費用が相当減っているからです。

 この状態で、来年(2013年)以降は売上を少しずつ増やしていこうと思っていますので、それに伴って利益も増やしていくつもりです。

「勢いがあるように見えて、内情は悲惨」。
そんな会社にならないために。

 1年目から2年目にかけては、どんどんお客さまの数を増やして、事業を拡大していきました。しかし、その結果として利益は微増。あのまま拡大路線を続けていたら、利益が増えていくどころか、赤字の年ももしかしたらあったかもしれません。

 これまでの事務所の損益推移を見ていると、「勢いがある会社に見えても、内情は悲惨」という会社がどこにでもあるのではないかと感じます。事実、私の税理士事務所も、「人が急激に増えた2年目」は今振り返ってみるととても苦しかったです。

 3年目以降は人を増やさなかったので、ずいぶん楽になりました。私の税理士事務所のような小規模な会社でも、そうなるのです。もっと規模を大きくしていくと、どうなるのか。

 もちろん、人を増やすことで大きく利益を出していく会社もあると思いますが、人が増えれば増えるほど、どんどん悲惨な状態になっていくような会社も存在するのではないでしょうか。

 そうならないよう、経営者は自分にとって会社の器(規模)をどれくらいにするのか、起業前からある程度は考えておく必要があると思います。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2012年12月21日 10:41

一億総自営業者社会、、、それがすべて一人会社であることが究極の理想。。。Vol.7

■社長は会社を「大きく」するな!【実践編】
山本憲明 [税理士]

「会社を小さくした日」。
ある経営者の実体験。

「小さくても、しっかり儲かる会社を作る」がモットーの税理士、山本憲明氏。日本に根強くある「会社は大きくするもの」という思想を排し、日々、多くの経営者をサポートしている。その山本氏に「なぜ、一度大きくした自分の会社を、小さくしようと思ったか」を語ってもらう。

「なぜ会社を小さくしたか」。
その実体験を語る。

 税理士の山本憲明と申します。10月から『社長は会社を「大きく」するな!』というタイトルで連載をやらせていただき、そこで非常に多くの方々から反響をいただきました。誠にありがとうございます。

 反響として多かったのは、「大きくしてはいけないという考えはわかった。でも実際、実行に移すのは難しいのではないか」という声です。

 規模が小さいとはいえ、私は「自分の会社を小さくした経験」があります。そこで今回の連載は、その経験をお話しすることで、少しでも皆さまの会社経営のご参考になればと思っております。

 私が税理士事務所を開いたのは2005年1月です。はじめは仕事も全くなかったため、自宅を事務所にして、1人で開業しました。その後、順調にお客さまも増えていき、その年の夏には顧問先も20社を超え、1人で仕事を行うのは厳しい状況になってきました。

 そこで、ホームページやメールマガジンで求人の募集を出し、1人の方がアルバイトで働きたいと言ってきてくれました。

 その方は他の税理士事務所でも働いていたため、週に1日しか来られないので、自宅に来てもらおうと思いました。しかし家族がいたり、私も外出することがあるので、事務所を借りることにしました。

どんどん人が増えていった。
しかしある日、、、

 初めて借りた事務所は、駅の近くの1Kのマンションです。その方は事情により辞めてしまいましたが、新たに男性1人と女性1人がアルバイトとして入ってくれました。その後、仕事も順調に増え、4名位になった状況で手狭になり、引っ越すことにしました。

 引っ越しをしたのは2006年8月ですが、それと同時くらいに女性2名がパートタイムで入社します。ついには公認会計士の方も入社することになり、私を合わせて7名の体制になったことがあります。そのころ事務所は20坪で、20万円強の家賃でした。

 当時、ホームページなどで求人をしている会計事務所などがあまりなかったので、一度の求人で、多くの方が面接に来てくださいました。「来る者拒まずの姿勢でやっていたら、いつの間にか人数も増えていた」という感じです。

 そこで転機が訪れます。ある経営コンサルタントの方に自分の事業を相談したところ、「税理士業界は長く安泰なわけではない。アシスタント1人くらいにして、他のこともやったほうがいい」というアドバイスをいただきました。

会社を大きくすることで、
さまざまな問題が!

 そのころ私は、たくさんの人に給料を払いながら経営していくことにプレッシャーを感じていました。それもあって、そのアドバイスをとり入れ、規模を小さくしていこうと決意したのです。

 また、さらに手狭になってきたということもあり、もう少し広い事務所を借りようかと考えていたことでした。そのアドバイスがなければ、事務所を拡張・移転し、大変なことになっていたかも知れません。

 社員だった人が独立するとのことで退職し、さらにアルバイトの方々もいろいろな事情で退職されました。現在では1人を雇っているのみです。

 最大で7名体制だったのですが、内訳を考えると、社員が1名、週3回のパートさんが3名、週2~1回の方が1名ずつ、そして私という布陣でした。パートさんの都合に合わせてそう決めていたのですが、業務の引き継ぎや分担などを考えると、非常に効率が悪い体制です。

 また、お給料をお支払するのも大変でした。お金が足りなくなり、家族のために貯金していた口座から持ってくることも何度かありました。

「人が増える=業績アップ&
業務がラクになる」わけではない!

 それを考えると、今は非常に気楽です。お客さまが極端に減ったわけではありませんが、時間が増えています。

「パーキンソンの法則」というものがあります。その第1法則は、「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」というものです。まさに私の事務所がそうでした。

 それほどお客さまが大量にいるわけではないのに、忙しくて人手が足りないような気がして、さらに人を雇いたい、と常に思っていたものです。

 今は人数が少ないため、仕事(必要性のない仕事)がそれほど増えない気がしています。

「人が10人いて、忙しいように感じていたとしても、実は2人でもやっていける」というような状況はどこにでも発生するのではないかと思っています。人が増えると、ラクになるどころか、さらに忙しくなるものです。それなら、「増やさない」という選択もあるのではないでしょうか。次回は、人数の増減による「お金」への影響についてお話ししたいと思います。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2012年12月19日 10:24

一億総自営業者社会、、、それがすべて一人会社であることが究極の理想。。。Vol.6

■社長は会社を「大きく」するな!【起業編】
山本憲明 [税理士]

成功する起業家は、
この「マインド」を持っている!

これまでの連載では、「9割の起業家がやってしまう5つの失敗」「新規事業を成功させるたった1つのコツ」をお話ししてきました。最終回である本日は、起業家に必要な心構えについてお話ししたいと思います。ポイントは、「サラリーマン時代の感覚」を捨てる、です。
サラリーマンと起業家、
その一番の違いは?

 今はサラリーマンの方でも、もし起業をしたら「一国一城の主」です。自分ですべてをコントロールしなければならないため、極端な話、サボろうと思えばいくらでもサボれますし、やろうと思えばいくらでも仕事をすることができます。

 しかし、もし事業を興すのであれば、「やらなければならないこと」ではなく、「やりたいこと」をどんどんやっていきましょう。

 サラリーマンを辞め、独立するということは、「人生に対して常に主導権を持つ立場になる」ということなのです。この立場の差は、非常に大きなものだと思っています。

 だからこそ、理想をいえば、「会社を作って、やりたいことだけをやって生活する」を目指しましょう。

独立したら、
「サラリーマンの感覚」は捨てる!

 私はサラリーマンからいきなり独立をしたわけですが、はじめの数年間は、サラリーマン時代と同じように「やらなければならないこと」がたくさんあり、それを1つ1つこなしていけばいいと考えていました。

 実際にそのように仕事を行っていたのですが、ある日、自分が縛られていることに気づきました。独立し、一国一城の主になったにもかかわらず、仕事の考え方・進め方が同じだったので、サラリーマン時代と同じストレスを感じていたのです。

 それに気づいてからは、「サラリーマンの感覚」を一日も早く捨てるように努力しました。なるべく好きなことや、やりたいことをやるようにして、ストレスを減らしていったのです。

 もちろんまだまだ「やるべきこと」もあり、それをやらなければ事業が立ちいかなくなる可能性もあるのですが、最近ではなるべく「やりたいこと」を優先的にやるようにしています。

自分の人生だからこそ、
楽しく生きよう!

 そもそも起業し、会社を経営していくのは、非常に長丁場になります。別に60歳という定年が決まっているわけでもなく、やろうと思えば死ぬまでやっていくことができます。

 長く生きて、ずっとやりたいことをやるためには、やはり健康であることが大変重要になります。健康を維持するためには、もちろん食事に気をつけたり運動をしたりすることも重要ですが、精神的なストレスを減らしていくことも大変重要になります。独立しても、体を壊してしまったら、それこそ意味がありません。

 自分の人生なのですから、まったく遠慮する必要はありません。好きなことをやり、やりたいことをやって、楽しく生きていきましょう。

 最終的に責任をとるのは自分なのです。人に影響されることなく、自分の人生を歩んでいきましょう。

(連載了)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2012年12月19日 10:01

以前の記事ですが、、、それに長いです。。。

■「事故が起こっても手立てがないような状態のものを動かしてまで電気がほしい、なんてちょっとガクブルですだよ」もんじゅ君×津田大介対談

4月28・29日に幕張メッセで行われた「ニコニコ超会議」。その中で行われた「こんにちは、もんじゅ君~もんじゅ君がニコニコ超会議にやってくるですだよ」をレポートする。

高速増殖炉「もんじゅ」が擬人化されたキャラクター「もんじゅ君(@monjukun)」と、メディア・アクティビスト津田大介氏がステージ上で実際に対談し、さらには歌って踊るというニコニコならではの夢の顔合わせとなった。【取材:BLOGOS編集部 田野幸伸】

津田:皆さんってもんじゅ君ご存知ですか? 一応、知らない方もいらっしゃると思うので簡単に説明しておきますと。もんじゅというのは福井県の敦賀市にある、高速増殖炉もんじゅのことなんです。

去年5月11日に、もんじゅが擬人化されたもんじゅ君となり、ゆるキャラとして登場し、突然Twitterを始めました。元々はゆるキャラっぽいTweetをするんだけれど、たまに社会派っぽいTweetもします。

独自の立ち位置が話題になって、最近は本まで出しているのでその辺りもいろいろ聞ければと思います。今日ついにそのもんじゅ君がやってきて、対談するという企画を考えて実現にいたりました。

どうやってもんじゅが敦賀からここに来たのかが、まず気になるのですが。さっき舞台裏で話もしてきたので。皆さんもんじゅ君を楽しみにしているので、早速登場してもらいましょう。福井県敦賀市が誇るゆるキャラもんじゅ君の登場です!

もんじゅ君:ニコニコ超会議に来ている皆さん。おっはおはおはおはようだよ。僕今日は福井県敦賀市から来ました。原発銀座生まれ、MOX燃料育ちのもんじゅ君です!

津田:もんじゅ君、久しぶり。

もんじゅ君:津田さん、お久しぶりです~。

津田:もんじゅ君元気だった?

もんじゅ君:うん。相変わらず元気いっぱいっていうか、ボロボロっていうか。だって僕生まれた時からほとんどお仕事していないでしょう。毎日が夏休み、日本一のニートですから。

津田:もんじゅ君とメルマガで対談して、その時にニートのキングオブキングスと名付けたんです。

もんじゅ君:そうですよ。

津田:インタビューの時にナトリウムをお漏らししてしまうんで、敦賀から動けないという話だったのですが。今日こうやって幕張メッセまで来ちゃいました。ここまでどうやって来たんですか? 

もんじゅ君:東京無線。

津田:タクシー!? いくらくらいかかったの? 

もんじゅ君:15万6000円くらい。

津田:高っ! そんなお金はどこから? 

もんじゅ君:だって僕は今、1日5500万円くらいのお小遣いをもらっているんです。

津田:そうなんですよね。年間200億円ぐらいかかるから、1日にすると5500万円くらいかかっていてそれを自由に使えているということで。今までもんじゅ君にかかった税金って、いくらくらいなんですか? 

もんじゅ君:たったの1兆円ちょっとですだよ。

津田:十分多いっていうね(笑)。

もんじゅ君:ごめんなさい。申し訳なさ過ぎてナトリウムをお漏らししそうですだよ~。

津田:ちょっとマズいですよ。ここに絆創膏があるんですけれど、ナトリウムをお漏らしするともんじゅ君、かなり大変なことになっちゃうんですよね。

もんじゅ君:そうそう。僕、普通の原発フレンズと違って冷却に水じゃなくて、ナトリウムを使っているでしょ。ナトリウムは空気に触れるだけで燃えちゃうし、水と反応すると爆発しちゃうこともある。

津田:爆発する割には軽やかだなあと。大丈夫ですかね? 

もんじゅ君:今日は大丈夫。JAEAの仲良しのおじさんに絆創膏をつけてもらったの。これで僕、ナトリウムをお漏らししないよ。

津田:この絆創膏だけで大丈夫なのかという一抹の不安はあるのですが、JAEAってなんですか?

もんじゅ君:僕のパパの、日本原子力開発機構だよ。天下りとかいっぱいしている、文科省の研究機関なんだよ。

津田:なんか微妙に悪い感じがしますね、天下りというと。

もんじゅ君:うーん、そんなこと言われると困っちゃいますだよ~。

津田:今日ね、日本一のニートであるもんじゅ君が、初めて福井県を離れてこうやって具現化してここまで来たわけですが、どうですか? 福井県を離れて東京というか千葉県、都会に来たわけですが。福井と違いますか? 

もんじゅ君:人は多いし、ビルは高いし、キョロキョロですだよ~。

津田:どうですか。都会の気に入ったところは? 

もんじゅ君:東京無線。

津田:やっぱりタクシーなんだ。確かにもんじゅ君を乗せてきてくれたので。こうやって幕張メッセに来てくれたのも、昨年福島第一原発の事故があって、5月11日にTwitterを始めたからですね。そもそも、なんでTwitterを始めようと思ったのですか?

もんじゅ君:僕、ふくいちくんの事故があって、ほんとに悲しくて腹がたってたまらなかったの。だってね、これまで僕を含めて原発フレンズって「お前たちは安全だ!安心だ!」って言い聞かされてきたのに。

津田:確かにね。教科書とかいろんなニュースでも原発はどちらかと言うと安全だと。週刊誌や広告を見ても、安全だと書かれていました。

もんじゅ君:全然違うじゃんって。水素爆発とか、聞いていないし。レベル7とか聞いていないし。僕って一体なんだったんだろうって。

津田:急に、自分のアイデンティティに悩み始めたということですね。

もんじゅ君:それに僕、もんじゅっていつまでたっても完成しないしね。「僕って大丈夫なのかな」って、自分で疑問を感じちゃって…。もう悲しい事故が起こるのは絶対に嫌だから、もっとみんなに僕の存在とか危険性を知ってほしいなと思って、Twitterを始めたの。

津田:自分探しから自分は危険な存在だとアピールをしたいって、ちょっと中二病っぽい理由だなと思うんですが。もんじゅ君、なんでそんなに自分が危ない存在だと思っているの? 

もんじゅ君:僕、普通の原発フレンズと比べたら、すっごく危ないよ。

津田:え? すっごく危ない。どんなふうに? 

もんじゅ君:まず、原子炉の冷却にナトリウムを使っているから、もし配管が破けてお漏らしすると、それだけで火事になっちゃうの。

津田:もんじゅ君ってすごいお金をかけてるわけだから、配管にもすごくお金をかけてしっかりと作られているんじゃないかなと思うんですが。

もんじゅ君:もんじゅって配管が複雑でグネグネしている上に、管がとても薄いの。だから普通の原発フレンズよりも、地震に弱いんですだよ。

津田:管は弱いんだ。ナトリウムが漏れると危ないのに、弱い。病弱なんですね。

もんじゅ君:うん。あとね、原子炉も暴走しやすいし、おしりの下には活断層がありますだよ。

津田:活断層って言うと、こないだニュースで敦賀原発の話がありましたよね。もんじゅ君が住んでいるところから3キロ、4キロくらいのところに古い敦賀原発というのがあります。そこの原子炉の下に活断層があって、それが活断層だと認められたらこれは廃炉しかないんじゃないのって話題になっていますけど。

あの地域って、めちゃくちゃ活断層があるんだけれど、その上にもんじゅ君はいて、原子炉も管が破裂して暴走しやすくて、かつ、おしりの下にも活断層があって、なんかお金も掛かっているし。良くない条件の三冠王みたいなんだね。

もんじゅ君:三冠王だなんて。恥ずかしいですだよ。

津田:もんじゅ君、別に褒めているわけじゃないからね。時間も限られているので、これからもんじゅ君にいろいろ質問していきたいと思います。

毎日いろんなニュースが報道されています。もんじゅ君って、Twitterを見ていると原子炉関係のニュースを流す、ニュースbotみたいなところがあります。割と社会派なんですよ。そんな社会派のもんじゅ君が一番気になっているニュースってなんですか? 

もんじゅ君:僕が一番気になっているのは、大飯原発の再稼働ですだよ。

津田:さすがに原発に詳しいですね。これ、近所の原発フレンズだから気になるってことだよね? 

もんじゅ君:5月5日のこどもの日に、北海道の泊発電所が定期検査でお休みに入るの。そしたら日本で動いている原発フレンズは、ついにゼロになるのね。

津田:今動いている原発がついにゼロになるというので、脱原発の人も盛り上がってはいますけれどね。

もんじゅ君:でも少なくとも4月、5月のこの時期は今の状態、原発を動かしていない状態でも電気は足りるってことだよね。

津田:これにはいろんな意見の人がいますよね。たとえば原発がゼロになって動かさなくてもピーク電力は足りるという人もいれば、そうではなくて原発が無いと計画停電とかやらないとマズいんじゃないかみたいなね。

それこそ池田信夫さんなんかは「危ない」って言っているし、逆に飯田哲也さんなんかは「全然足りる」って言っている。それこそ大阪市長の橋下さんなんかは、「これは危ないんじゃないか」って再稼働の条件をつけたりしていて、激しくいろいろと意見が分かれているわけです。

ただ政治としては野田総理大臣が、「夏の電力需要を乗り切るためには必要だから動かすんだ」と言って、再稼働の方針を固めています。そこで事故の対策をちゃんとしていないまま、再稼働に向かって動き始めているけれども、そこは微妙に止まっているというところなんですね。野田さんとしては「あとは福井県さん、再稼働をお願いします」という段階になっています。

もんじゅ君:福井県や大飯原発が嫌だって言えば動かさないし、いいよ、動かしていいよって言えば動いちゃう。今その瀬戸際でハラハラしているの。

津田:1年のうち、電力が一番必要なのは7月なんですよね。そのピークの冷房をなんとかするために、ピークをカットしないといけないんです。

そのピーク時の消費電力を減らす工夫をするために、火力発電所を増やしたりだとかいろんな電力を工夫することで、原発が無くても乗りきれるんじゃないかっていう人もいますね。その辺はもんじゅ君は? 

もんじゅ君:ですだよ~。事故が起こっても手立てがないような状態のものを動かしてまで電気がほしい、なんてちょっとガクブルですだよ~。

津田:大飯原発の大飯くんって、再稼働についてどう思っているかわかる? 

もんじゅ君:僕は大飯君じゃないから本当のところはわからないけれど、大飯君は僕と違って働き者だったから、「このままお仕事休んでいたい、出来ればご隠居したい」と思っているんじゃないかな。

津田:なるほどね。今大飯君の話が出たわけですが、他にもたくさんいろんな原発フレンズが全国にいるんだけれど、他の原発フレンズたちと普段どういう手段で連絡を取っているの? 

もんじゅ君:Skypeとメッセ、あとはLINE。

津田:Skypeとメッセ、あとはLINE? LINE使うんだ、随分インターネットに詳しいんですね。

もんじゅ君:うん!

津田:ちなみに全国に何人くらい原発フレンズが? 

もんじゅ君:同じ福井のフレンズだと、さっき話に出てきた大飯君とか、高浜くんとか美浜君とか、敦賀君。もう引退した、ふげん君とか……。

津田:あとは福島、気になるのは福島第一原発、ふくいち君はどうなの? 

もんじゅ君:ふくいち君は事故でボロボロすぎて、連絡がつかないですだよ。あとは新潟の柏崎刈羽君。愛媛の伊方君(いかた)。福岡の玄海君とか。全部で54人のフレンズがいますだよ。あ、でも4月20日からようやくふくいちくんの一号機から四号機まで廃炉の申請が出されたの。だから、全国の現役フレンズは54人から50人に減ったんですだよ。

津田:コメントを見ていると他のフレンズを見たいとかありますね。ふくいち君は星になったんじゃないかとか。「柏崎刈羽君は怪我しすぎ」とかありますね。こういった原発フレンズのみんなは、今の状況をどう思っているの? 

もんじゅ君:みんないつ地震が来るかわからないから、不安がってますだよ。

津田:日本ってそんなに地震が多い国なんですか? 

もんじゅ君:日本って地球の0.3%の大きさしかないのに、世界中の10%もの地震が起こっているんですだよ。

津田:0.3%の表面積しかないのに、10%の地震が起きている。そんなに多いんだ。

もんじゅ君:そこに僕たち原発フレンズが全世界の13%も密集しているの。小さな国に地震と原発が密集しているってどうかしているですだよ。

津田:混みすぎとかヤバイヤバイとか、へぇとか密度高すぎとかいろんなコメントがありますね。Twitterの話をちょっと聞きたいんだけれど、1年近く経つんですが、もんじゅ君Twitterを始めて、もんじゅ君に対するTwitterの反応はどうなの? 

もんじゅ君:みんな優しいですだよ。もんじゅ君頑張ってとか、いや頑張らないでとか。とってもありがたいですだよ。

津田:Twitterってやっていると僕なんか毎日あるんだけれど、否定的な言葉で煽られたりするじゃないですか。そういうのはあったんじゃないですか? 

もんじゅ君:最初の頃はあったかな。何やってんだとかひっこめ!とか。炉は黙ってろ!とか。代案出せとか。CO2出しすぎで動物が死んでもいいんですか? ハァ? 的なものがあったんですだよ。

津田:けっこう否定的な反応が来たんだね。

もんじゅ君:うん。でも、100もらうリプライのうち10も無いですだよ。

津田:僕だと100のうち30から40くらい否定的な反応が来るんだけれど、そうやってネガティブな反応が来るとTwitter嫌になったりしない? 

もんじゅ君:批判の多かった去年の8月頃はなんか心がしんどくて。ずっと吐きそうな気持ちになったりして、いわゆるTwitter疲れしていた時もありましただよ。

津田:プルトニウムを吐いたら大変な事故になっちゃうんだけれど。原子炉なのにソーシャル疲れをしてしまったんですね。

もんじゅ君:ほんとにご意見のほとんどが、応援だったりご相談だったりするの。だからそっちの方を大事にすればいいのかなって。

津田:ちなみにもんじゅ君のフォロワーってどういう人が多いんですか? 

もんじゅ君:お子様をお持ちの女性の方が多いですだよ。頂くメンションとかからいつも感じていたんだけれど。

もんじゅ君、2冊本を出す

津田:職業ニートと呼ばれているもんじゅ君、本2冊出しているんですね。一冊は平凡社さんから出している「おしえて! もんじゅ君―これだけは知っておこう 原発と放射能」と、それと……。

もんじゅ君:「動員の革命 」!

津田:これは僕の本ですね。すいません、ステマありがとうございます(苦笑)。そうじゃなくて。

もんじゅ君:ステマですだよ。

津田:もうひとつ出しましたね、河出書房新社さんから出している、「さようなら、もんじゅ君---高速増殖炉がかたる原発のホントのおはなし 」という本も出していて。「ニートなのに作家」というとこないだ芥川賞をとった田中さんみたいな感じなんですけど、そもそもなんでもんじゅ君は本を書こうと思ったの? 

もんじゅ君:Twitterをやっていてもやっぱりリツイートしたりお気に入りのボタンを押すだけじゃ世の中は変わらないんじゃないかって、ずっと思っていたの。

津田:これ、そんなようなことを書いていたのが、「動員の革命」と言っていいのかな? 

もんじゅ君:「動員の革命」!

津田:実際に世の中を変えたいと思ってもなかなか活動出来る人や、本を出そうと思ってもなかなか出せるわけじゃない。

もんじゅ君:タブラ奏者のU-zhaanという人が「ムンバイなう。 インドで僕はつぶやいた 」っていうTwitterの本を出していたんだね。それでご相談してみたら、「もんじゅ君も出せばいいじゃん」って言って下さったの。それで企画書を作って出版社さんに売り込んだんですだよ。

津田:これ、本自体はどういう内容なんですか?

もんじゅ君:平凡社の「おしえてもんじゅ君」は、原発と放射能の基本的な情報を35のQ&Aで解説した本ですだよ。

津田:これはもんじゅ君1人で書いたの? 

もんじゅ君:うん。文も絵も、書いたのは僕一人ですだよ。でも、間違っていたら困るから監修として、左巻健男先生と大島堅一先生に内容を見て頂いたんですだよ。正確になるよう気をつけましただよ。

津田:これコメントだと、「1兆円返せ」とか厳しめのコメントもありますが。

もんじゅ君:ちょっと何を言っているかよくわからないですだよ。

津田:はははは。もう1冊、河出書房新社さんから出した「さよならもんじゅ君」という本の内容を教えて下さい。

もんじゅ君:こっちは、僕、高速増殖炉もんじゅは何のために生まれたのか、なぜここにいちゃいけない子なのかを自伝風につづってみました。核燃料サイクルとか、再生可能エネルギーの話もしていますだよ。

津田:この本を読んだ人から「さよならもんじゅ君は泣ける」、というコメントもあります。どっちも小学生の高学年くらいなら読めるぐらい、わかりやすい内容になっていますよね。

もんじゅ君:ありがとうですだよ。僕照れちゃいますだよ。

津田:ここで助っ人をお呼びしましょう。「教えてもんじゅ君」の監修をされている法政大学生命科学部教授の左巻健男先生です。

左巻:こんにちは。

津田:左巻さんよろしくお願い致します。

もんじゅ君:わーい。左巻先生はじめましてですだよ。その節はお世話になってありがとうございましたですだよ。

津田:お二人は初めてなんですね。

左巻:初めてなんです。

もんじゅ君:原稿のやり取りをしただけで、実際にお会いするのは初めてなんですだよ。

津田:どうですか? 実際にお会いした感想は? 

左巻:いや、かわいい…かな? 

津田:かわいいっっちゃかわいいんですが、デカいよね。

左巻:俺もデカいけどね。

もんじゅ君:感激です。

津田:なんかあれなんですよね。もんじゅ君の本を書く時に、原稿を直す時、ゲラに赤字を入れる時に、わざわざもんじゅ弁で「ですだよ~」と書いて直してくれたとか。

左巻:なんかすごい大変だったですだよ~って。

津田:左巻先生は、このもんじゅ君の本を作っていく上で大変だったことはありました? ちゃんとした原稿を書いていました? 

左巻:ちゃんとした原稿だったので、そんなに大きく直したところは無いですね。

津田:もんじゅ君、なんか動きが不穏になってきましたが。大丈夫?

もんじゅ君:こんなに大勢の人の前で話すのは初めてで、疲れちゃったですだよー。ちょっと休憩してくる~。

津田:もんじゅ君が疲れているっぽいので、一旦はけます。また後で出てくると思います。ここまで左巻さん見てらっしゃって、どうですか? 一応会話として成立していました? 

左巻:ちょっと、危ないところがありましたよね(苦笑)。

津田:せっかく左巻先生にお越しいただいたので、この原発の話や放射能に対して素朴な疑問などをお話いただければと思います。原発事故からその後放射線被害や被曝とか、気になるところがあるんですが、本を書かれたということで、もんじゅ君が消えているので欠席裁判するっぽい感じが嫌ですが。もんじゅ君の話をしたくて、もんじゅ君って「自分はもう働きたくない」と言っていたのですが、左巻先生は高速増殖炉もんじゅに対してどういう思いを持っています? 

左巻:存在としてですね、1995年かな、ナトリウム漏れ事故を起こしたのはご存知ですよね? それ以来、ほとんど働いていないんですよね。莫大な税金はかけられていて、もんじゅ君は登場した頃の1970年代には、実用的になるんじゃないかと考えられてはいたんです。

津田:設計の段階ではどんどん科学も進歩しているし技術も進歩しているから、それこそ97年くらいには実用化されるだろうと。

左巻:そうですね。アメリカやフランスやいろんな国が、高速増殖炉を考えたんですね。でも、実際に動かしてみたらすごい大変で、どの国もほとんど撤退しちゃった。

津田:今コメントで、「見切り発車だったのか」とあります。

左巻:原子力発電そのものが見切り発車だよね。非常に高いレベルの放射性廃棄物の処理もはっきりしないまま、「今にどうにかなるんじゃないか」って作っちゃった。

津田:原子炉そのものが動かして発電しているけれど、廃棄物の問題って先の対応がわからない。

左巻:「将来なんとかなるんじゃないか」って、見切り発車して今まで来ている面はありますよね。

津田:なるほど。夢の炉と言われながらも、95年以降ちゃんと働けてもいない。去年の秋には民主党が政策仕分け型の提案で、もんじゅを抜本的に見なおすとなりました。そういった話し合いがされています。もんじゅの今後は、もっと開発するべきか、もしくはそろそろ引き返すことも考えるべきか、どちらですか?

左巻:僕は止めた方がいいと思います。コストパフォーマンスの問題もありますが、1990年ちょっと、もんじゅが出来た頃からある科学の本で、東大に大橋教授(大橋弘忠)という人が書いた本があります。有名な原子力推進の学者さんです。

そこには高速増殖炉のナトリウム技術、普通の原子炉が水で冷やしているのに対して、液体ナトリウムという、金属を溶かした液体で冷やすことが書かれています。

その管理技術、コントロールする技術というのが確立したから絶対大丈夫とその本には書いてあるんです。それを見ながら、僕はナトリウムが大好きなものですから、水に投げ込んで遊んだりしていました。

水に入れるとナトリウムはものすごい爆発するんです。そんな簡単にナトリウム技術が確立するわけがないんです。と、思っていたらナトリウム漏れ事故ですね。それがフランスなどでも起こって、同じようなことがあって撤退していく。頭の中では夢の原子炉なんだけれど、実際にはまだまだ先の先の話なんだなと見えてきました。

津田:いろんな国で開発しては途中で止めていった。その中で日本だけ留まっている。そういう意味ではもんじゅ君はニートになった方がいいかもしれないんですが、もうひとつ、もんじゅと並ぶ日本の原発のエネルギー政策を考える上で避けて通れないのが、核燃料サイクルですよね。

使ったものを埋めちゃおうではなくて、再利用していこうという核燃料サイクル自体、六ケ所村の施設がずっと失敗して動いていません。この国の核燃料サイクル自体について左巻先生はどうお考えですか? 

左巻:核燃料サイクルの中心にもんじゅ君というのが位置づけられています。天然のウラン核燃料の中に、原子炉で使える核燃料は一部しかないんだよね。

ウラン235かな。それが全体の0.7%しかなくて、残りは核燃料に使えないウランです。それを普通の原子炉では濃縮してウラン235を核燃料として発電しています。高速増殖炉というのは、残った99.3%の使えないウランをプルトニウムに変えちゃうんです。

プルトニウム239に変えて、高速増殖炉の中でプルトニウムのまわりにそういうのを置くんです。普通の原子炉で使えないウランを。それが発電しているうちに、いっぱいあるウランがどんどんプルトニウムに変わっていく。

そうするとプルトニウムが発電しているうちに、数十倍に膨れ上がってきて、核燃料が節約出来てどんどん増やすことが出来る。それが夢の原子炉だと。普通の原子炉の使用済み核燃料の中にプルトニウムがいっぱいある。それを取り出すという作業をするわけです。

津田:錬金術というコメントがあります。

左巻:そうですね。再処理ということで、そのために、使用済み核燃料を液体にしたりいろんなことをしていく。そうするとその過程でいろんな放射能が、廃棄物が周りにも撒き散らされる。六ケ所村が機能するともっと放射能が出るという話です。

津田:そうなると、核燃料サイクルとは錬金術であるけれども、うまくいかないというのは難しい技術であると。

左巻:再処理にも、ものすごいコストがかかるわけです。その代わりに、ものすごく燃料が増えるという想像はしていたんですが、実際は1割、2割ちょっとプラスになるかなという感じなので、その他の再処理の過程での強い放射能汚染とかそういう諸々の事を考えると、割に合わないサイクルになっている。

津田:なるほど。そうなるともんじゅそのものの存続というのもそうだろうし、日本の核燃料サイクルというのも曲がり角に来ているということですね。それでもまだお金をかければ解決出来るのでしょうか?

左巻:高速増殖炉は先の先の先で、もんじゅというのは原型炉といって、まだ最初は試験的にやってみるという話でした。ちょっと発電してみようと。そこでずっと停滞していますから。その先の先までいかないと実用化されないんです。これはね、10年、20年ですむ話ではない。

津田:それで一日5500万円掛かる。

左巻:その間にプルトニウムがどんどん出来るんです。外国に再処理を頼んでどんどん戻ってくるので。そうすると今何が問題になっているかというと、再処理サイクルの中でMOX(燃料)というのがあります。普通の核燃料の中にプルトニウムをちょっと入れて、一緒に燃やしちゃおうと。そうするとプルトニウムをちょっと減らせるんじゃないかって。

津田:MOXの燃料はより危険度が高いんですよね? 

左巻:元々そういうものを燃やすために設計されていませんから。それで一応試験はするわけです。これだけ増やしたから大丈夫だろうって。だけれども、原子炉がさらに不安定になって、きっと暴走しやすくなる可能性が高まる。それを使ってプルトニウムをちょっと消費することは出来るけれども、危険性はより高まっているという状況だと思います。

津田:ほとんどの原子炉を止めずに動かしていく。使用済み核燃料のプールが無いのでそれをどうするのかという話があるがゆえに、それをどうにかしたいという核燃料サイクルの話でした。それ自身が止まっているからデッドロックになっちゃう。

もう一つ、この原発事故以降の問題。福島や線量が高い地域に暮らす方々で心配になっているのは、低線量被曝の問題ですね。郡山市や福島だと通常の空間線量でも1マイクロを超えたり、3マイクロくらい行く中で日常的に引っ越さないで暮らすと、どれだけ低線量被曝は健康に影響があるのか。いろんな学者によって意見が分かれているんですが、左巻先生はどうお考えですか? 

左巻:どのくらい下が低線量かというと、はっきりしていないのですが、一般には100ミリシーベルト。100ミリシーベルト以下を低線量といいます。

津田:年間ですよね? 

左巻:年間というか累積ですね。ある短期間の間も含めてですが、普通は年間ですね。100ミリシーベルト以下というのは広島長崎で被曝された方を、被曝5年後からずっと追跡して出た数値です。

それから、核兵器を作る工場がありますよね。その工場で働いている人たちを追跡したりして、低線量被曝についても少しずつわかってきている面もあります。だけどはっきりしたことがわからない。

なんでわからないかというと、普通の癌になるのが、その被曝の影響かどうか。それがいろんな要因の中の一つになっちゃうんですね。放射線でこの癌になったと簡単に特定出来ないんですね。

そういういろんな癌になる原因に紛れてしまうので、はっきりしたことが言えない。だけれども、放射線について、健康について学者たちの中でもニュアンスがいろいろあります。100ミリシーベルト以下だったらわからないということを元にして、安全だと言う人もいます。

わからないということをして、ものすごく恐怖感を持っている人もいます。わからないということが人々の不安を非常に増幅させていることがあります。

津田:山下(山下俊一氏)派か、菅谷(菅谷昭氏)派かという話もありましたけどね。

左巻:ただし、はっきりしていないという統計を取ると有意差が表れる。それが影響していないというはっきりした証拠がない。だから影響していると考えた方がいいわけです。国際放射線防護委員会がいうのは、低線量被曝でも「しきい値」が無い。

しきい値があるというのは、100ミリシーベルト以下なら安全だよという考えですね。それに対しては、しきい値が無くて、被曝に応じて何らかの障害が出ると考えた方がよいということですね。そうやって放射線から守る対策を考えた方がよい。今の世界的に標準な考え方ですね。

津田:僕も東大の児玉龍彦先生に話を伺った時に印象に残ったのが、1%の人にしか影響がなかったとしても、その人たちの癌の発生率が上がってしまうとその人にとっては100%の大問題であるので、その1%をなくすための方策を取った方がいいじゃないかという話になりました。そこは難しいところですかね? 

左巻:僕も昨年の今頃ですかね、放射線計を持って精密に測れるものからいろんな小型のものを持って福島を回ってみました。そしたらテレビでやっていたダッシュ村の入り口なんかはすごい高い。

津田:浪江町ですね。

左巻:ええ。普通の放射線計だと振りきれる場所がいっぱいありました。そういうところでずっと暮らしている人たちというのは、そこが一番の悩みだと思います。

プルト君の中の人?

津田:そろそろもんじゅ君は? お? !音楽が流れてきましたね。もしかして。来た。もんじゅ君が来ました。

もんじゅ君:おっはおはおはおはようだよ、もんじゅ君です。

津田:今ステージ上に元ジャーナリストの上杉隆さんがやってまいりました。

もんじゅ君:上杉さんってプルト君の中の人なんでしょ? 

上杉:違うよ。

もんじゅ君:プルト君ですよね? 

上杉:うるさい(笑)。いま、別のステージにも僕は出ていますので。なんで今日もんじゅ君とやっているの? 

津田:僕の持ち込み企画だったんですよ。このあとデモで渋谷に行くらしいんですけどね。

上杉:そうなの? 

もんじゅ君:うん。

上杉:頑張ってねもんじゅ君、さよなら。

もんじゅ君:上杉さんってプルト君の中の人なんでしょ? 

津田:もんじゅ君後ろで長いこと休憩していたけど、何やっていたの? 

もんじゅ君:動員の革命。

津田:読んでくれていたの? どうもステマありがとうございます。Twitterやっていましたよね。あそこの画面にも出ていますが。そろそろステージの終わりの時間も見えてきてしまったので、最後に言いたいことがあれば。

もんじゅ君:動員の革命ですだよ。原発フレンズを助けるために首相官邸前抗議だとかデモだとか行きたいですだよ。

津田:行きたいって言っても、こんなに人が増えて盛り上がってきているのに超会議を楽しんで練り歩いたりすればいいじゃない。

もんじゅ君:それが今日はほんとにデモに参加するんです。TwitNoNukesという人たちがいつも渋谷で集まった皆さんに反原発デモをやっているから今日はお邪魔してみようと思っているんです。

津田:このもんじゅ君がリアルな渋谷の街を練り歩くと、相当インパクトがある気がします。

もんじゅ君:お昼の3時に渋谷の宮下公園を出発するらしいので急がなくちゃ。おっつおつおつお疲れ様でしたよ~

津田:ちょっと!帰るのダメですよ。この後、もんじゅ君写真撮影会があるので、もう少しだけ待ってください。しかももんじゅ君、歌も歌うってTweetしていたでしょ? 歌って踊る段取りがあるって聞いてたけど。

もんじゅ君:うん。忘れてましただよ。もんじゅ君音頭っていうのは、僕もんじゅ君がどれくらい危なくて無駄遣いしているかということをお伝えするために作りました。

津田:はい。せっかくなんでもんじゅ君音頭を聞いてみましょうか。

左巻:津田さんもここで踊ることになるのかな? 

M ♪~もんじゅ君音頭~♪/サイクル池田とプルサーマル・オーケストラ

津田:先生結構ノリノリでしたね(笑)。もんじゅ君結構軽やかだね。すごいね。

もんじゅ君:そうですよ。

津田:どうでした? 

左巻:すごい軽快な踊りでしたね。僕はついていけなかったです(笑)。

津田:急遽ダウンロードが決まりました。これ、仕込みでもなんでもなく、プロジェクトFUKUSHIMAのサイトで。今日からダウンロード出来るそうなので。

もんじゅ君:そうですよ。

津田:収益はすべてプロジェクト福島の活動資金にあてられます。詳しくはもんじゅ君がTweetするということなので。もんじゅ君のTweetをチェックしていただければと思います。

もんじゅ君:頑張りますだよ。

[BLOGOS]

Posted by nob : 2012年12月18日 20:10

犯罪や戦争が悪という絶対的善悪判断に理由は要らない、、、原発も同義。。。

■坂本龍一さん、どうして音楽家なのに脱原発なんですか?-もんじゅ君の「ズバリ聞きますだよ!」

もんじゅ君
福島第一原発事故にショックを受けて、2011年5月、突如ツイッター上に現れたもんじゅ君。福井県敦賀市の高速増殖炉もんじゅの「非公式」ゆるキャラながら、フォロワー数は約10万人、エネルギー問題を解説した著書も3冊あるなど、幅広い支持を得ている「炉」のキャラクターです。

このもんじゅ君が、各界の著名人にエネルギー問題についての考えや東日本大震災以降の活動について聞く、シリーズインタビューを開始します。

第1回は、ニューヨークを拠点に世界的に活躍する音楽家でありながら、震災以前から脱原発を積極的に訴える坂本龍一さんを迎えて、なぜ脱原発や環境問題に深くコミットするのかや、今年7月に幕張メッセで行われた音楽フェス「NO NUKES 2012」開催の裏話などをお聞きしました。
前・後編に分けてお送りします。

ゲスト:坂本龍一(音楽家)
インタビュー・構成:もんじゅ君(高速増殖炉)

坂本さん、どうして音楽家なのに脱原発なんですか?

もんじゅ:坂本さん、おひさしぶりです。

坂本:こんにちは、もんじゅ君。あいかわらず大きくてフカフカだよね(もんじゅ君の帽子をなでる)。

もんじゅ:ふふ。坂本さんとは8月に福島で開催されたフェスティバルFUKUSHIMA!でお会いして以来です。

坂本:そうだね。元気だった?

もんじゅ:はい。でも、福島第一原発くんも、むりやり再稼働させられてる大飯原発くんもかわいそうで、いつも気になっています。

坂本:そっか……、心配だよね。

もんじゅ:今日は坂本さんに、このBLOGOSさんの場をお借りして、いろいろ聞いてみたかったことを質問しようと思っていて。

坂本:うんうん。どうぞ。

もんじゅ:じゃあまず、これはよくある質問かもしませんが、どうして坂本さんはミュージシャンなのにそんなに一生けんめいに原発問題について意見を発信したり、行動したりしてるんでしょうか。

坂本:あ、それは意外と質問されたことないなぁ。

もんじゅ:えっ、そうですか。なんで音楽家なのに、脱原発なんだろう、って考えて。

坂本:うーん、これはべつに「ミュージシャン」っていう職業は関係ないと思うんだよね。たとえばさ、これは僕の考えだけど、魚屋さんでも肉屋さんでも八百屋さんでもミュージシャンでも、「人を殺しちゃいけない」とか「泥棒はしちゃいけない」っていう感覚はあるよね。それと同じことだと思うんだよ。

あれだけの巨大事故を目の当たりにしたらさ、「あれはないよね」って思うのが庶民の感覚でしょう。僕が「原発をやめよう」っていっているのは、ただそれだけのことなんだよね。

もんじゅ:音楽家だから、とかいうことじゃなくて、シンプルな感覚が動機なわけですね。

「あれはないよね」っていうシンプルな感覚が出発点

坂本:そうそう。僕はたまたま3.11の事故が起こる前からそういう情報を持っていたから、人よりも知るのが少し早かったというだけだと思うよ。

もんじゅ:坂本さんは、2006年から「ストップ・ロッカショ」を主宰されたり、脱原発運動に関わっていましたよね。

坂本:うん。この「原発はあぶない」っていうのは感覚的なものなんだよね。僕はべつに放射能の専門家じゃないわけで、ただひとりの市民として、感覚的に「危険だ」と感じているだけ。とはいえ実際、チェルノブイリでの子どもたちの悲惨な写真なんかも見ているからね……。

チェルノブイリの事故は、いまも記憶にも鮮明に残ってるよ。だけどあのときはやっぱり遠い国のできごとで、なにか運動を始めたりはしなかった。対岸の火事というか、当事者じゃなかったんだと思う。今はそのことを反省してるけど……、しょうがないね。

もんじゅ:チェルノブイリのあと、日本でも脱原発運動は一時期盛り上がったけれど、そのあとまたもとに戻ってしまった、って聞いています。

どれだけ危機を自分の問題として考えられるか

坂本:今回の震災でも、関西の人達にはあまり危機感がないんだよね。だけど思い返してみたら、阪神淡路大震災のときには僕ももちろんショックを受けたんだけど、どれだけ自分のこととして、当事者として考えてたかっていうと、危機感の薄い部分があったかもしれない。だからしたかない面もあるんだろうなとは思うんだけどね。

もんじゅ:そうですね、ボクの地元の福井でも、原発事故については、関東のみなさんにくらべて危機感が薄いかなって思います。若狭湾のまわりには商用原発だけで13基もあって、すごく密集してるわけですが。

坂本:これだけ大きな福島の事故が起こった以上、日本中が当事者だと思う。稼働しているかどうかに限らず、すでに大量の放射性物質が日本中にあるわけで、危険なことには変わりないしね。そういうリスクのあるものを、そのまま放っておいていいとは思えない。

もんじゅ:動かせばもっと危ないけれど、動かしてなくてもじゅうぶんに危ないですよね。

坂本:そうそう。だから、「音楽家なのになんで脱原発なのか?」って聞かれても、べつにミュージシャンだから原発の話をしてるわけじゃないくて、職業は関係ないんだよね。

人間というのは、ほんとうに保守的な生き物

もんじゅ:坂本さんのたとえであった、「泥棒しちゃダメだよね」っていうのはたぶん誰からも反論がこないと思うんです。でも、「地震国の日本で原発使うのってダメだよね」っていうのはすぐに反論がかえってきますね。

日常生活でも、ネット上でも、原発について話題にすることじたいがすごくハードルが高いんだと思います。「こわくて原発の話なんてできないよ」っていろんな人から相談されたこともありますし。

坂本:それはやっぱり一種の情報操作っていうか、あれだけの大きな事故を見ても、この50~60年の洗脳がまだ効いちゃっているというか。そう考えたら、人間というのはほんとうに保守的な生き物だよね。

福島の事故を見ればもう、どうすべきか明らかだと思うんだけど、まだやっぱり安全神話がどこかに残っているんだと思う。

安全神話はかたちを変えてくりかえされている

もんじゅ:安全神話といえば、福島の事故までは「事故は絶対に起こらない」と電力会社がくりかえしいっていましたよね。それが、IAEAの基準でレベル7っていう最悪クラスの事故を起こしてしまった。すると今度は「事故が起きても大丈夫」とか、「この断層は動かないから」とか、またべつの安全神話がつくりだされちゃってるな、と感じます。

坂本:去年の事故の直後、6月ぐらいかな。文科省が日本中の学校の先生に指導書を配っていたんだよね。「放射能は安全だ」っていうことを、ここでも洗脳しようとしていたわけだよね。
放射能を正しく理解するために 教育現場の皆様へ 文部科学省

たとえば、原発反対派じゃなくてニュートラルな科学者達からも、チェルノブイリの影響で約100万人が亡くなっているという報告があったりする。で、チェルノブイリは原子炉がひとつだったけれど、福島では単純にいえばその4倍の4基がダメになったわけでしょう。これは大変な事態だと思うよね。なのに、どこかのほほんとしているように見えるのが不思議だと思うよ。

原発問題にまつわる空気は、9.11後のアメリカに似ている

もんじゅ:「原発は必要だ」っていうのはいままであたりまえとされてきた枠組みですよね。それを変えようとする発言はすぐ批判されちゃうなぁって感じるんです。やっぱり抵抗があるというか。

坂本:うん。それはなにも日本に限らなくて、アメリカでもそうだと思うよ。9.11直後のアメリカはこの雰囲気に近かったなぁって思います。僕はニューヨークに住んでいるんだけど、あの事件のあとすごく恐い社会になったんですよね、何年間か。

もんじゅ:えっ、その雰囲気って何年間もつづいたんですか?

坂本:うん。9割以上のアメリカ人が愛国者になって、アメリカの憲法を上回るような「愛国法」なんかを認めてしまった。テロへの恐怖からすごくおそろしい社会になってしまって。

だけど、アメリカのいいところなのかな、ブッシュの二期目のあたりで、だいぶもとに戻った感があったよ。半数以上の人が「これはおかしい」と考えだして揺り戻しがきた。

9.11直後は、ジョン・レノンの「イマジン」さえ批判された

坂本:いまの日本は、その9.11直後のアメリカにちょっと近いのかもしれないね。いま話すと冗談みたいだけど、あのときはラジオでジョン・レノンの「イマジン」をかけてもバッシングをされたんだよ。

もんじゅ:えっ、「イマジン」で?!

坂本:「イマジン」の歌詞の中に、「国も宗教もないさ」っていう部分があるじゃない。

もんじゅ:それがひっかかっちゃうんですか。

坂本:そうそう。愛国ムードを逆なでするっていうことでダメだったんだよね。いわゆる自主規制というやつ。これって、原発安全神話にもすごく近いよね。そういう集団ヒステリーっていうのは、どこの国でも起こるんじゃないのかな。

もんじゅ:原発事故の直後も、ツイッターで「放射能がこわい」「どうなるんだろう」みたいなことをつぶやくと「現場でがんばっている人がいるのに」「不謹慎なこというんじゃない!」みたいな反論がすぐ返ってきたり、団結や「絆」を強調する雰囲気があった気がします。

坂本:うーん。でも、そういう人は割合的に多くないと思うよ。

もんじゅ:たしかに、やや極端な人だけが意見を主張している感はありました。のこりの8~9割の人は、不安はあるけれども黙っていたと思います。不安や疑問を口にすると反論されたり気まずくなる、というのもあったのかもしれないですね。

だけど、問題に感じていても遠慮してひっこめちゃう、波風を立てたくなくて黙っちゃう、ということが積み重なって、けっきょくあんな事故が起きたんじゃないのかな、とも思うんです。空気を読み過ぎちゃうっていうか。

代替案なんてなくても、「反対」「イヤだ」といっていい

坂本:いいたいことがいえない社会っていうのはよくないよね。テーマがなんであっても、人はいいたいことをいっていいはずなんだよ。

原発についてはさ、すぐ「代替案を示せ」っていわれちゃうじゃない。だけど「殺人はよくない」という意見に対して、もし反対する人がいるとしてね、そこで「人殺しがダメなら代替案を示せ」とはいわないわけでしょ。それとおなじだと思う。

もんじゅ:代替案をつくることと、自分の意見を表すことはまた別物ですよね。

坂本:専門家じゃない人間だって、代替案のない人間だって、「こわい」「不安だ」「こどもの将来はどうなるんだろう」とかいっていいんだよ。だって、それはそう思ってるんだから、そう思ってるってことを表現していい。

「代替案を示せ」っていわれちゃうとさ、こっちは素人だからなにも案を示す必要なんてないのに、一瞬、発言しちゃいけないような気にさせられちゃう。だからあれはなかなか攻撃的な言葉だと思う。僕は居直って、「代替案なしでしゃべって何が悪い!」って思いますけどね(笑)。

もんじゅ:ボクは「代替案出せ」ってあんまりいわれるので(笑)、勉強して再生可能エネルギーについての本を書きました(『もんじゅ君のみる!よむ!わかる!みんなの未来のエネルギー』・河出書房新社)。でも、ふつうの人が自分の意見を表明するのに、代替案までつくらなきゃいけないってことはないですよね。もしそれができれば、すごいことですけど。

坂本:エネルギー政策の代替案をつくるっていうのは、本来、専門家の仕事なんだから。それを大阪の橋下市長は、新聞がその専門家だと思っちゃったのか「脱原発するっていうなら朝日か毎日あたりが原発ゼロの具体的行程表をつくれ!」なんて命令口調でいってましたけどね。あれはちょっと、「大丈夫かな、この人」と思っちゃいましたね。
橋下徹氏Twitterでの発言

危険が迫れば、避難するのはあたりまえ

坂本:あとやっぱり、放射能って目に見えないから「安全だ」なんていう人も出てくるわけだけど、もしこれが山火事だったら、誰が見てもこわいし熱いからとりあえず逃げるよね? 僕は原発事故だってそれと同じだと思う。ただ、目に見えないからわかりにくいだけ。見えないからこそ、数字とか想像力で補わなきゃいけないんだよね。そのうえで危ないと判断すれば、逃げるのも当然だよ。

もんじゅ:逃げるといえば、ある企業で、ひとつのチームがリーダーの判断で全員関西に避難したら、あとから社内で怒られちゃったっていう話を聞きました。事故直後に、情報のない中でとりあえず避難するっていうのは、合理的な選択だったと思うんだけど。

坂本:僕の知ってるフランスのある企業も、日本支社はやはり1週間すべて閉めて、従業員みんなを関西に逃して様子を見たんだって。ところがデパートはふつうに営業してたから、そのブランドのテナントだけ閉まってて、デパートからはクレームが来ちゃったみたい。そこの会長は苦笑してたけどね。危険が予想されたら逃げるのはあたりまえなんだから、それを批判するのは非常識だと思うよ。

とにかく若年層、無関心層が投票にいくことが重要

もんじゅ:ところで、16日は衆議院総選挙ですよね。思ったより早く来ちゃったな、という気がしています。テレビや新聞のニュースでは原発も選挙の争点として扱われているけれども、投票するときには、実際みなさんそこだけで決められる話じゃないだろうから…。

坂本:有権者の関心としては、経済がいちばんで、その次に年金などの自分の暮らしに関することがくるみたいだよね。その2つが30%ぐらいで、原発問題は10%前後みたいな感じかな。だから、自民党はあれだけ領土問題について熱心にやっているけど、有権者にとっては原発よりも優先度は低いみたい。

ただ、原発問題を気にしている人が若年層に多いとすると、無関心層が多い、相対的にあまり投票にいかなさそうな人が多いのかな、と思っちゃうんだけどね。けっきょく投票率が低ければ、組織票の高いところが勝つわけでしょ。

もんじゅ:これまで政治に関心のなかった人が、原発事故をきっかけに考えるようになった、という話もよく聞きます。そういう人は特定の政党を支持したりはしていないだろし。

坂本:うん。いま(12月6日時点)、国民の半分はどこに投票するか決めていないらしいから、この半分が投票にいけば空気は動くと思うんだけどね。もしこの半分が投票しないままなら、あとの50%はほぼ組織票なわけで、大勢は決まっちゃうというか、あぶない感じがするな。

だからやっぱり、投票にいってもらうっていうことがだいじですよね。

もんじゅ:そうですね。投票にいくってほんとにだいじ。日本の人口ピラミッドでみると、年配の方のほうが人数も多くて、投票にいく割合も高いわけで、たくさん票になるわけですよね。若い人はただでさえ人数が少なくて、投票率も低い。

坂本:それで、高齢者のほうが保守的なイメージがあるんだけど、あれはなんでかなーって不思議だよね。70代、80代の方って、戦争の悲惨さとかを記憶しているはずなのに、なんで右傾化するんだろう? 「もう戦争はこりごりだ」って思ってた人達のはずなのにね。「やられたら今度は勝つぞ!」みたいに思ってるのかな……、どうなんだろ。僕のまわりにはあまりそういう人がいないので、ぜんぜんわからないんですよね。

特定の政党とかじゃなく、政治家みんなに奮起してほしい

もんじゅ:ところで坂本さんがつくった「坂本龍一から政治家のみなさんへ」っていうメッセージサイトは、いつごろ考えていたものなんですか? 原発問題について、職業や肩書もほんとにいろんな人たちの意見が集まっています。

坂本:そうそう。このサイトの構想はまえからあったんだけど、きゅうに総選挙がきちゃったんでいそいでつくったの。特定の政党、特定の候補者を応援するわけじゃなくて、立候補する政治家のみなさん全員に対する呼びかけというかたちでね、奮起してほしいな、と考えて。

もんじゅ:くらしの安全を考えて反対の人もいるし、経済的に考えて、科学的に考えて、倫理的に考えて……と、いろんな側面からみて「原発はやめよう」って思ってる人がいるわけですよね。政治家の方にも、有権者の方にもみてほしいなと思うサイトです。

坂本:いまは「日本未来の党」ができましたけど、その前までは脱原発を訴えているのはバラバラの小さな政党ばかりで、このままいくとどこも票が取れなくて、大政翼賛体制みたいになりかねないんじゃないか、という危惧があって。まあ、いまもその危険性はありますけど、まがりなりにも「日本未来の党」ができていくつか合流したから、以前よりはマシな状態なんじゃないかと思うな。

もんじゅ:ほんとに、原発っていうと科学とか技術の話だと思われがちだけど、ただ政策の話だと思うんですよね。政策決定と、それをいかに法律なり実際の施策に落としこんでいくかっていう話だけだと思うんです。

社会の常識って、いちど変わるとなかなか後退はしない

もんじゅ:最初の話に戻りますけど、「人を殺しちゃいけない」っていうのは、いまはあたりまえのこと、常識ですよね。だけど、「日本で原子力はムリだよね」っていうのはまだ常識じゃない。だけどそれを、だんだんとあたりまえのことにしていくわけですよね。

よのなかの常識を動かすのって、ほんのちょっとでもものすごいエネルギーが必要だけど、いちど社会の価値観がプラスのほうに1ミリでも変化したら、それはそうそう後戻りしないように思うんです。

坂本:そうだよね。後戻りは、しない。それはタバコもそうですよね。投票権もそうです。

もんじゅ:女性の社会進出なんかもそうですよね。

坂本:そうそう。たとえば女性が選挙権を持つようになったのも、各国で違いはあるけれど、100年ぐらい前でしょ。人間の歴史の中ではずいぶん最近のことなんですよね。黒人の公民権だって、50年代、60年代のこと。僕はまだ人間というのは幼児期の生き物だと思っているんだけど、まだまだ進化の途中なんだよね。しかし、いちど根本的な変化が起きると、なかなか後戻りはしない。

タバコでいえば、アメリカでは全米で建物の中で喫煙できないの。みんな道で吸っているんだけど、州や街によっては道もダメってところもある。日本に来ると、分煙は進んでるけど、まだ建物の中でタバコを吸っている人がいて、みると一瞬ギクッとしちゃうんだよね。でもそれも、たかだかここ10年ぐらいの変化で。

もんじゅ:タバコの吸い方も、10年前に比ると日本もずいぶん変わりましたよね。

坂本:うん、変わったよね。だから、さっきもいったけど、人間って保守的な生き物だから、変えるのは難しいけどさ、いちど変わったらなかなか後戻りはしない。だから、ここをなんとか踏ん張らないと、と思うんだよね。

震災から時間が経っても、脱原発を望む人は減っていない

もんじゅ:いまは震災直後に比べて、原発のこわさを忘れている側面もあるけれど、だんだんと話題にはしやすくなっていると思うんです。選挙でもちゃんと争点だというふうにマスメディアで取り上げられるようになったので、その変化はもうもとに戻さないようにしたいなと思います。

坂本:そうそう、もう原発について話題にすることはあたりまえ、っていうふうにしていかなきゃダメだよね。

もんじゅ:そう、原発って、もうみんなの問題だから。

坂本:この点に関しておもしろいのは、ふつうに考えたら、ああいう事故があって壊れた原発の姿を見て、そのショックで事故直後は「原発はいやだ!」と感情が高まって、それがだんだん薄まっていくのかなと思ってたんだけど、ちがうんだよね。

わりと気をつけて新聞社のアンケートを見ていたら、去年7、8月に向かって、脱原発の気分が強くなっていったの。7、8月の時点で国民の7割ぐらいが「イヤだな」と考えだして、それからずっと変わらずにいままできてる。

もんじゅ:事故の直後は、とにかくこわいけれど、そうはいっても原発はなくてはならないもの、それに歯向かうなんてやっちゃいけないこと、という思いこみが生きていたんだと思います。

坂本:安全神話がまだ効いていたということなのかな。

意外と知られていない、稼動中の原発はたった2基だということ

もんじゅ:あと、いま「原発はやっぱり必要だ」といってくる人には、「いまはもう日本で2基しか動いていないんだよ」っていうんですけど、それがぜんぜん知られてなくって。

坂本:えっ、知られてない!? そんな人いるの?

もんじゅ:たくさんいますよ。一時期、日本じゅうの原発がぜんぶ止まってたことも、原発ゼロのままでも夏を乗り切れただろうと電力会社自身がいっていたことも、知らない人が多いですよ。

いま日本で使っている電力のおよそ95%は原発由来じゃないし、もちろん関東エリアは原発の電力を使ってないんですよっていう話をすると「えっ!?」って驚く人はいます。

坂本:だって、3.11の事故の前でさえ、原発っていうのは電力の約25%しかまかなってなかったわけでしょ。電力にかぎらず全エネルギーでみれば5~6%でしかない。だから、原発問題をエネルギー問題とすり替えるのは、本当に言葉のすりかえだよね。エネルギー問題じゃないんですよ、じつは。

もんじゅ:そう、エネルギーじゃなくて、シンプルに政策の問題だと思います。

坂本:だからね、それこそ政治主導で変えられるはずなんだよね。電力会社の原発部門をとっとと国有化すればいい。国有化せずに、いちおう私企業である電力会社に持たせてるから、不良債権になるのがこわくて、使おうとするんだから。

総括原価方式だから、原発みたいなお金のかかる方法をとってしまう

もんじゅ:発電設備はもちろんだけど、いま資産として持っている使用済核燃料も、「原発をやめます」と決めたとたんにただのゴミになってしまうわけだから、いっきにバランスシートが悪化しちゃいますもんね。経営が悪化するから、企業としてはなんとしてもその判断を避けようとしてしまう。原発があぶないとかつづかないってわかっててもね。

坂本:関西電力なんて利益の半分が原発からきてるから、それが一挙に不良資産になると会計的に困るっていうけど、なんだかそこだけ資本主義的な、ちゃんとした会計の考え方なんだよね(苦笑)。

もともとは国策として国が原発を押しつけておいて、利益の出し方も総括原価方式でいいよっていって、そこに通常の市場原理や競争原理は働いていないわけでさ。ほんとうにいびつだと思うよ。

もんじゅ:総括原価方式だから、固定費にお金をかければかけるほど利益が上がってしまうというのも、建設費のかさむ原発を増やしたくなってしまう誘因のひとつですよね。ふつうのビジネスなら、売上からコストを差し引いたものが利益だけど、電力の場合はかかった分だけ利用者に請求できてしまうから、経営努力をしなくなる。

坂本:コストをかけるほど利益があがる、かかった費用はすべて電気代として取っていい、というしくみだよね。そんないびつなものをつくっておいて、普通に資産として運用しなきゃいけないという……。

原発のない社会にしていくのは、政治にしかできないこと

もんじゅ:いま日本に原発が50基もあるのは、国が原発を増やしたいと考えて、原発をやればもうかる法や制度をつくったからですよね。じゃあ今度は原発をやめることがプラスにつながるようなしくみをつくって、原発のいらない社会に誘導するっていう、その決めの話なんだろうなと思います。

坂本:それはもう政治にしかできないことだよね。官僚と電力会社を放っておいても、みんな自分たちでは変えないから。そこを変えていくのは政治にしかできない。

もんじゅ:自民党はかつてもずっとそうだし、いまも原発推進じゃないですか。でも、もし与党になったところで、原発推進してほしいと積極的に思っている人って多くはないと思うから、どうするんだろうって。

坂本:自民党の応援母体であるJAが脱原発だから、あれは痛いんじゃないかな。だから、実際は推進できないと僕は思う。ただ、選挙だから経団連の顔を立ててああいってるのかな、と思うんですけど。仮に政権をとったとしても、そうかんたんには推進できないと思います。

この選挙の公約の時点ですでにグレーにぼやかして、はっきり推進とはいわずに「ベストミックス」とかいわざるをえないほど、社会の空気は原発推進ではないってことだから。それで、北朝鮮だとか領土とか、別のでかい問題をぶつけてきてるんじゃないのかな。

新興国が原発の新設を必要としていても、日本はちがう

もんじゅ:そういえば、坂本さんに薦められて読んだ『エネルギー論争の盲点』、この本は原発は必要だと主張してはいるんですが、おもしろかったです。「エネルギー」というとすぐに電気のことがイメージされてしまうけれど、医療とか流通とか交通、そういったものすべてを支えているものなんだと。その観点は忘れられがちなので、勉強になりました。

坂本:いまの中国がそうですけど、発展しているので原発が必要だといいますよね。ただ中国は実は原発だけじゃなくて、太陽光も水力もすごい勢いで進めていて、たぶん風力なんかはもう世界一なんじゃないかな。太陽光も50テラとかっていう巨大なソーラーファームをゴビ砂漠につくって北京に送る計画がすでに進んでいるらしんだよね。

もんじゅ:新興国には原発の需要があるっていうけれど、原発だけ増やしてるわけじゃないんですよね。原発だけじゃ足りないし、ウランは枯渇しちゃうから。

坂本:そうそう、原発だってつなぎなんだから。ほんとに、人類の文明とエネルギーの問題っていうのは表裏一体だよね。1万年くらい見わたしても、エネルギーを大量に使い出した200年ちょっと前の産業革命までは、エネルギー源というのは薪だったわけだから。あとは自然エネルギーで、船だって風力だし、からだを温めるのは太陽で、亀と一緒(笑)。

1万年前の農耕革命が起こっても、エネルギーに関してはあまり変わらなかったのが、蒸気機関を使いだして急速に変わったんだよね。平均寿命も伸びて、人口もどんどん増えていった。なにかそこにヒントがあるんじゃないかな。

もんじゅ:人口についていうと、日本はもう増える気配はないですよね。だから「エネルギー消費が増えるから原発を建てそう」といわれても、そんな必要ないだろうって思います。原発を増やしたい国っていうのは、新興国といわれているインドや中国やベトナム、ブラジルとかですよね。この日本でまだ原発を増やしたいみたいな話が消えていないのは、すごく気持ち悪いです。

日本の原子力産業は、廃炉ビジネスに活路を見出すべき

坂本:リスクを考えたら、原発があることは経済にとってもリスクなんだよね。とっととやめて、再生可能エネルギーの投資をしていったほうが当然いい。

あと、「廃炉」がだいじでしょう。廃炉ビジネスをちゃんと確立して、日本が世界をリードしていけばいいんだよね。原発は世界中に山ほどあるから、すごい大きな産業になるはずだよね。どうせ、原発は30年~40年で廃炉になっていくわけだから。

もんじゅ:世界の原発新規建設ラッシュが1980年代だったから、これからどうしてもたくさんの廃炉が必要になっていきますね。

坂本:いまその技術を築いておけば、世界中に需要があるからね。もうね、廃炉にしなきゃいけないものが自分のところにあるわけだから、それを使って技術を確立しないと。

もんじゅ:廃炉っていうのは、ちゃんとした技術はまだないんですよね。

坂本:福島に関しては、専門家でも「あれは廃炉にすることすら難しい」っていっている。通常の原発であれば、少なくとも選りわけていけばいいんだけど、福島第一は中に入っていけなくて、見ることもできない。もう、ダダ漏れですよね。でもダダ漏れはよくないから、早く石棺にすればいいのに、って思うんだけど。

もんじゅ:地下と海にどう漏れているのか考えたら……、おそろしいですよね。

坂本:大変なことになってるよね。それはどんどん流れていくから、東京湾なんかは再来年が汚染のピークになるっていわれてるけども。

もんじゅ:地形的にたまっちゃうらしいですね、東京湾は。

いちど事故を起こすと、被害が大きくて補償もできない

坂本:アメリカの西海岸にも、来年か再来年ぐらいにたどり着くみたいだけど、補償ってどうなるんだろう? チェルノブイリの事故がヨーロッパにおよぼした影響というのはすごかったでしょう。あれでソ連は補償ってしたのかな?

もんじゅ:福島でも、事故発生直後は海外への補償はどうなる、という話が出ていたと思うんですけど、そのあとは聞かなくなりました。

坂本:あまりに被害が大きすぎて、ソ連は補償できなかったのかな。今回の事故でも太平洋のいろんな島が被害を受けるよね。4年後にマグロなんかが成長したころに調査が完了して、「補償してくれ」といわれるんじゃないかって話を去年はしてたんだけど、いまは聞かないね。そういった補償まで含めたら、きっと完全に国家破産だよね。

もんじゅ:破産すると思います。まず、国内の補償もぜんぜんちゃんとしてないですし。除染事業ばっかりやっていて。

坂本:あれ、除染バブルだよね。除染でもうけてる。

もんじゅ:あれに使われるお金の1割でも補償にまわせば、避難している人、避難できなかった人、被害を受けた人たちが生活を再スタートさせられると思うんですけどね。

坂本:除染バブル、瓦礫バブル、訴訟バブルというのが3大バブル。なんか悲しいよね、そういうのはね。

もんじゅ:悲しいですね。悲しいですけど、そういう現実があるところに、今回の選挙があるわけですから、これはしっかり投票しにいくしかないですよね。

坂本:そうそう、僕は在外投票を。

もんじゅ:ボクは炉なので、投票権はないんですけども……。

坂本:そっか。もんじゅ君は、原子炉だから。

もんじゅ:そうなんです。でも、原発をまた動かすってことになると、ほんとにボクとしてもこわいし、いやだし、困っちゃうから、ほんとに人間のみなさんには、しっかり投票お願いいたします、といいたいです。投票権のないこどもたちとか、これから生まれてくるこどもたちのためにも。

坂本:うん、そうだよね。ほんとうに選挙はだいじ。みんなに参加してほしいなって思いますね。

(後編に続く)

[BLOGOS]

Posted by nob : 2012年12月18日 19:36

何も難しいことではない、、、自らの頭で考え、決めて、すべての言動に責任を持つ、ただそれだけのこと。。。

■選挙後の今こそ考えたい
日本の“顔”を世界に示し責任的欲求を満たす3つの論点

外国人から見た日本人像は70年前止まり?

 2012年12月17日、衆議院選挙投開票日の翌日――。

 今こそ想い、考えることを綴りたい。

 昭和59年生まれの私はポストバブル世代として生き続けることを運命づけられている。“ポストバブル世代”とは、「生まれ育った国で、元気になるようなニュース、外国の人たちに伝えたいと思えるニュース、未来に希望を見出せるようなニュースを聞いたことが、感じたことが、見出したことがほとんどない世代」だと私は定義している。

 同世代の皆さんはそういうニュースを聞いたことがあるだろうか? 私は高校卒業まで一切なかった。

「日本はそんなにダメな国家なのか?」と甚だ疑問に感じていた。

「自分が生まれ育った故郷って、実際、外の世界から見てどうなの?」という好奇心に駆られて、18歳で日本を飛び出し、中国に赴いた。北京という、おそらく現在世界で最も注目されている、発展途上でダイナミックに変化する都市で、約9年間祖国を眺め、思索を巡らせてきた。

 2005年4月。北京で起こった反日デモの現場で、いま何が起きているのかをこの目に焼き付けようと、取材した。

 デモ隊は「小泉靖国参拝反対!」、「釣魚島は中国の領土だ!」、「日本は歴史を改ざんするな!」、「日本常任理事国入り反対!」などの横断幕・スローガンを掲げる一方で、日本のデジタルカメラで楽しそうに写真を撮っていた。

 この取材をきっかけに、自称“反日屋”の自宅にお邪魔する機会を得た。驚いたことに、家具はすべて日本製だった。

 北京大学国際関係学院で受講していた必修科目「国際組織」の授業内容が、「日本は国連常任理事国に入るべきか?」に変更されたことがあった。周りに座っているのは中国の将来を左右するかもしれないスーパーエリートたちだ。反対する学生がほとんどだったが、皆理性を失わず「歴史に真摯に向き合わずしてアジア諸国の賛同は得られない」と主張していた。

 なかには日本の常任理事国入りに賛成する者もいた。一人のクラスメートが提起した理由は「日本が国連で影響力を拡大することはアジアの復興にとってプラスになる。今の中国には、一国でアジアをリードしていく力も余裕もない」というものだった。

 街角にある本屋に足を運んでみると、日本関連の書籍がフィクション・ノンフィクションにかかわらず、目立つように並んでいた。複数の書店で店員に日本関連の書籍の売れ行きについて聞いてみると、「最近、よく売れるんですよ」と口を揃えていた。

 興味深かったのが、どの書店に行っても『菊と刀』(ルース・ベネディクト著)が目につく位置に並べられていたことだ。第二次世界大戦中、日本人の思考回路や行動規範を分析するために執筆・出版された書物は、「菊の優美と刀の殺伐」に象徴される日本文化の核心を突いたとして、多くの読者に語り継がれてきた。

 私の知る限り、中国人が今に至っても「日本を知るための最良のテキスト」としているのが、この約70年前に出版された、アメリカ人によって書かれた『菊と刀』である。

だったら、お前が書け!

 あなたは“この状況”をどう受け止めるだろうか?

 私は、日本人として重く受け止めるべきだと考える。日本は何処にあり、日本人とは何者なのか――。

 この最も歴史的で、原始的なテーマに向き合うことに、私たち日本人は疎くなってはいけない。

 故サミュエル・ハンチントン氏(国際政治学者、『文明の衝突』著者)は著書『Who Are We?』(Simon & Schuster Press, 2004)のなかで、アメリカアイデンティティーへの挑戦(The Challenges to America's National Identity)を世に問うた。

 自己批判力。自己定義力。自己発信力。

 アメリカには、この3つ力が備わっていると感じている。人種のるつぼである移民大国アメリカだからこそ持つ、最大のアドバンテージだと私は考える。そして、この3つの力は、我が祖国日本が持つ最大のディスアドバンテージでもある。

「日本人」と『菊と刀』にまつわる私なりの体験談を、日本の有識者たちに話してみると、一貫して一致した答えが返ってくる。

「日本のことを全然知らないアメリカの人類学者が書いた本が、海外ではそんなに流行っているのか。時代遅れも甚だしい。いい迷惑だ」

 こうしたご意見を聞きながら、これまでは「そうですよね」という表情で相槌を打ってきた。私なりに空気を呼んで、自分を抑えながら、先輩方の面子を重んじてきたつもりだ。

 しかし、ここでは本音を伝えたい。

「じゃあ、なぜあなたが書かないのですか? そんなに言うなら、あなたがより客観的に日本人を説明する本をプロデュースすればいいじゃないですか?」

「だったら、お前がやれ!(DOY)」風に言うと、DOK(だったらお前が書け!)だ。

 そして、こう付け加えたい。

「そういう努力もしないで、頭ごなしに他者を批判して、説得力がありますか? 日本人が誤解されることの、少なくとも半分の責任は、相手に理解できるような発信をせず、ただ文句を垂れるだけの、過去を軽視し、現実を傍観し、そして未来をも突き放そうとする私たち自身にあるのですよ」

 中国では最近、「日本人は常にどこかに“世界の中心”を必要とする辺境の民」だと主張する内田樹さんの『日本辺境論』(新潮新書、2009年)が、名著『菊と刀』に次ぐ、日本人を描いた書として、読者たちに親しまれているようだ。

 私が2012年上半期に教鞭を取った上海復旦大学の書店にもずらりと並んでいた。学生たちは興味深そうに手に取っていた。

 この現状をどう認識し、納得するかは、私たちひとり一人の問題である。そういう中国・中国人とどう付き合っていくかということもまた、私たちひとり一人が今後ますます向き合わなければならない課題であろう。

世界は日本の“顔”を求めている

『菊と刀』を生んだ超大国アメリカに来て3か月半が経った。1970〜80年代に「ジャパン・アズ・ナンバーワン」とまで言われた日本の存在感は影を潜めている。メディアや書物からある程度は覚悟していたジャパンパッシングは、私の予想をはるかに超えていた。

 現在私の身の回りで起きている現象だけから見ても、以下の3点が浮き彫りになってくる。

(1)一般市民だけでなく、ハーバード大学学生の多くが日本の現役首相の名前を知らない
(2)とにかく日本が会話の話題に出てこない
(3)日本語を学び、日本を研究しようとする学生が極めて少ない。

 一方、お隣の中国を取り巻く世情は真逆である。

(1)胡錦濤や習近平という名前を知らないハーバード大学生は極めて少なく、一般市民の多くも知っている
(2)中国は常に会話の話題になっている
(3)皆、中国語を勉強することが将来につながると信じている。中国研究、中国ビジネスをやりたいという学生も多い。

 話が前後してしまい恐縮だが、アメリカと比べて、中国では経済的、歴史的、地理的に近いジャパンがパッシングされているわけではないと約10年の滞在経験から感じてきた。

 家電製品から漫画・アニメ・小説まで幅広く受け入れられているし、日本の政治・経済に対する関心も依然高いと感じている。もちろん、この“関心の高さ”は昨今における日中関係の摩擦が中国人のナショナリズムを刺激しているからという側面と表裏一体であることは否めないのだが。

 ハーバード大学のある教授の当代日本観は、世界を代表する“発信の拠点”であるボストン知識界の総意を彷彿させる。

「日本は不安定で、国家として何をしたいのかが見えてこない。でも日本は重要だ。東アジアにおいて、国際問題で影響力を発揮すべきだ。いずれにせよ、日本人は礼儀正しく、尊敬できる」

 このコメントが間接的に反映しているのは、同教授の当代中国観であろう。

「中国の国家戦略は明確で、拡張主義を取っている。彼らが国際社会でルールを守り、責任ある行動をとるよう、最大の隣国である同盟国日本には力を発揮するだけではなく、模範的な存在感を示してほしい」

 アメリカ、中国を含め、いまほど世界が日本の“顔”を求めている時代はない。中国の先行きが誇大視・不安視される状況下で、いまほど日本の戦略的価値が問われている時代もない。

 私はそう確信する。

日本再生の鍵になるVAP

 以前、本連載で「世界のVIP(Very Important Person)になるためには、まずはVAPだ」と書いた。(「だったら、お前がやれ!」第10回)

 Vision(未来展望)、Action(行動規範)、Position(立ち位置)の3つを、業界や年齢を超えて、官民一体となって、内外に示していくことでしか、日本・日本人は世界のVIPにはなれない、という意味である。

 そんな日本・日本人は、いま外交の前の段階である内交に忙しくしている。
以前、人生の先輩である女性が教えてくれた。

「嘉一くん、忙しいっていうのは、心が亡くなるということ。だから、人間あんまり忙しくしちゃいけないのよ」

 若いうちにそれなりに世界各地を歩いて回る機会に恵まれた私は、心の底から言える。

 日本人ほど忙しくしている国民は世界中でどこにもいない。これまでも、いまも、そしておそらく、これからも。

 そして、忙しさがこれほど成果、或いは結果と言われる産物につながっていない国民も、世界中でどこにもいないと思っている。これからも。ーこういう局面。アが続くのだろうか?

 仮にそうだとしたら、なぜなのか、何が原因なのか――。

 皆さんは考えたことあるだろうか?

 私なりに考えてみたが、現段階では「VAPが明確でなく、コンセンサスが得られていないから」という答えにしか行き着かなかった。そんな自分が情けないし、歯がゆい。

 数年前、北京から一時帰国したある早朝、東京新橋駅の構内を歩きながら、あることに気づいた。

 みんな同じ方向を向いている。みんな同じ速度に歩いている。みんな同じ表情で生きている。聞こえてくるのは、足音だけ。

 背筋を冷気が突き抜けたのを感じながら、脳裏をよぎった。

 日本人はみんな同じように見える。みんなで“この社会”を守るべく、必死に繕い、ふるまっている。でも、考えていることはバラバラで、目標もバラバラ。心は亡くなっているかのよう。

 良くも悪くも中国人は違う。

 路上で喧嘩ばかりしている。北京の地下鉄では、乗客同士のもめ事は日常茶飯事だ。ぶつかり合い、罵り合う。秩序も何もあったものではない。足音は聞こえてこない。うるさすぎるから。

 同質化している日本人と違って、中国人はそれぞれがバラバラに見える。でも実は、皆同じことを考え、目標も共有している。

 今日よりも明日、まずは自分の幸福をガムシャラに追求すること――。唯一、それだけが一緒だ。

 バブル期を過ごされた日本の諸先輩方にこの話をすれば、「日本にもそういう時期があったよ」と指摘するだろう。

ポストバブル世代の私は思う。“そういう時期”が過ぎてしまった世界に生きる日本人だからこそ、いま、答えも出口もない迷宮に嵌っている。

“失われた20年”と国内外で揶揄されるが、私は失われてなんかいないと思う。この20年、日本人は世界中のどの国民よりも努力し、勤勉に働いてきた。

 私は日本人よりも世界で尊敬される国民を知らない。

 そのことに誇りを持つべきだし、努力を忙しさで終わらせず、“顔”の創造につなげるべく、知恵と想像力を培い、今こそ全面的に押し出していくべきではないか。

 日本は敗戦国として立ち直り、前代未聞のスピードで世界第二の経済大国に登りつめた。“Japanese Miracle(日本の奇跡)”とまで言われた。失われた20年は、そのリバウンドだと自覚することが、日本再生への前提条件だと私は考える。

 ポストバブル世代として、自戒の念を込めて伝えたい。時間をかけて、じっくりVAPを定めて、実践していけばいいじゃないか。

 先代たちは、いま私たちが充分な時間をかけて議論していいだけの生産力を蓄積してくれたのだから。

 あの輝かしい日本をもう一度。あの日本って、どの日本? それを探求していくことが、私たちの責務であり、先代たちへの恩返しではないか。

 探求するために鍵になるのがVAP。

 これが私の現段階における答えだ。

責任的欲求を満たす3つの論点

 2009年度、前回の衆議院選挙は、「日本版政党政治の在り方」を模索するためのアジェンダであった。結果、政権が交代した。

 2012年度、今回の衆議院選挙は、「日本版価値観という生き方」を模索するためのプロセス、即ち、日本人自身が、どういう社会を求め、どういう生活を欲し、どういう世界を築いていくかというテーマに対して、答えを探していく過程であると思う。

「これしかない」と選択肢を限定して、それが正しいか否かを問うのではない。日本人自身が、長期的に、どういう生き方を望むのかという価値観そのものが問われた、国民に主観的思考を求めた選挙だったのだ。

 私たちが望む生き方を、目一杯議論すること。それこそが有権者に突きつけられた問いである。

 原発、増税、TPP……。

 原発とどう付き合いながら、エネルギー供給を確保していくのか。日本人の心の中にある「原子力」という概念は、他国民には分からない。日本人は、それだけ特別な経験をしてきた国民だ。だからこそ、私たちには世界の平和と繁栄に資する役割が求められる。その役割を果たせる能力を私たちが持っているのであれば、正しく行使する責務がある。消費税率だけでなく、企業形態と産業構造にも直接影響を及ぼす法人税にも着手しながら、どう財政基盤や経済成長を確保していくのか。

 国境が低くなるグローバリゼーション時代に、日本はどこまで国を、心を開くのか。どう他者と付き合い、新時代のライフスタイルを構築するのか。

 日本人にとっての責任的欲求を満たすためには、以下の3点が必要だと考える。

(1)国家戦略(National Strategy)……国家として何を求めるか
(2)国民世論(Public Opinion)……国民が何を求めるか
(3)国際貢献(International Contribution)……国際社会で何を求めるか

 これら3つのファクターを念頭に置きつつ、“顔”を創造すべく国民一人一人が汗をかいていくこと。からっと晴れたボストンの冬空を見上げながら、足音しかしない新橋駅構内を想像しながら、そんな時代の幕開けを予感している。

 成せば、成る。

 だったら、お前がやれ!!

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2012年12月17日 09:05

自明の結果なのだけれど、、、もはや溜め息すら出ない、、、民主党が変えられなかったこんな日本にしたのは自民党。。。

■自・公で325議席獲得 政権交代へ

第46回衆議院選挙は、16日、投票が行われ、自民・公明両党は、衆議院のすべての議席の3分の2を上回る、325議席を獲得して圧勝し、政権が交代することになりました。

自民党の安倍総裁は、みずからの政権の樹立に向けて、17日から公明党との連立協議を始める一方、党の執行部人事で、石破幹事長を留任させる意向を固めました。

これに対して、民主党は議席を選挙前の4分の1以下に大きく減らす大敗となり、野田総理大臣は記者会見で、民主党の代表を辞任する考えを表明しました。

第46回衆議院選挙は、16日投票が行われ、即日開票され、480のすべての議席が決まりました。

▽民主党は、小選挙区で27議席、比例代表で30議席の合わせて57議席、

▽自民党は、小選挙区で237議席、比例代表で57議席の合わせて294議席、

▽日本未来の党は、小選挙区で2議席、比例代表で7議席の合わせて9議席、

▽公明党は、小選挙区で9議席、比例代表で22議席の合わせて31議席、

▽日本維新の会は、小選挙区で14議席、比例代表で40議席の合わせて54議席、

▽共産党は、小選挙区で議席を獲得できず、比例代表で8議席、

▽みんなの党は、小選挙区で4議席、比例代表で14議席の合わせて18議席、

▽社民党は、小選挙区で1議席、比例代表で1議席の合わせて2議席、

▽国民新党は、小選挙区で1議席、

▽新党大地は、比例代表で1議席、このほか無所属が5議席で、新党日本と新党改革は議席を獲得できませんでした。

自民党は選挙前の勢力の118議席を大幅に上回る議席を獲得し、300の小選挙区では79%に当たる237議席を獲得しました。
ただ、比例代表は、前回の選挙で獲得した55議席を2議席上回る、57議席でした。

公明党は、小選挙区に擁立した9人の候補者全員が当選するなど、選挙前の勢力から10議席増やしました。

これに対して、民主党は獲得議席が57議席にとどまり、平成10年に今の民主党が結成されてから最低となり、議席を選挙前の4分の1以下に大きく減らす大敗となりました。

第3極の政党では、日本維新の会が比例代表で民主党を抑え、第2党の議席を獲得したほか、全体の議席でも民主党との差が3議席に迫り、選挙前の勢力からおよそ5倍に増やしたほか、みんなの党も選挙前の勢力から2倍以上に増やしました。

一方、日本未来の党は、選挙前の61議席から9議席に大きく減らしました。

共産党は選挙前の勢力から1議席減らしました。

社民党は、平成8年に旧社会党から現在の社民党に移行してから最も少ない2議席になりました。

国民新党は獲得議席が1議席にとどまり、平成17年の結党以来、最も少なくなりました。

新党大地は、選挙前の勢力から2議席減らして1議席となりました。

今回の衆議院選挙で、自民・公明両党は合わせて325議席を獲得して圧勝し、政権が交代することになりました。

自民・公明両党は参議院では過半数を確保していませんが、衆議院のすべての議席の3分の2を上回る議席を獲得したことによって、参議院で否決された法案を衆議院の3分の2以上の賛成で再び可決して成立させることが可能になりました。

自民党の安倍総裁は、みずからの政権の樹立に向けて、17日から公明党との連立協議を始めることにしています。

安倍総裁は16日夜、記者団に対し「公明党と連立政権を組むことは選挙中から話していたことだ。きょうから両党で政策のすり合わせの協議をしていきたい。ただ、参議院では両党合わせても少数である状況は変わらず、法案ごとに、理念や政策が一致する政党に協力をお願いしていく」と述べました。

そのうえで安倍総裁は、来週にも召集される特別国会で、みずからが新しい総理大臣に指名される見通しになったことから、党執行部や新政権の閣僚などの人事について検討を始めており、党運営の要となる幹事長に、今回の衆議院選挙で陣頭指揮に当たった石破幹事長を留任させる意向を固めました。

一方、野田総理大臣は16日夜、記者会見し、今回の衆議院選挙で大敗したことについて、国民の審判であり、厳粛に受け止めるとしたうえで、「政治は結果責任であり、厳しい敗北に至った最大の責任は、党の代表である私にある」と述べ、民主党の代表を辞任する考えを表明しました。

[NHK NEWSWEB]


■都知事選、猪瀬氏が圧勝=434万票で過去最多得票—13年半ぶりに新たな首都の顔

 石原慎太郎氏の辞職に伴う東京都知事選が16日投開票され、無所属で前都副知事の猪瀬直樹氏(66)=公明、維新支持=が、前日弁連会長の宇都宮健児氏(66)=未来、共産、社民支持=、前神奈川県知事の松沢成文氏(54)、元科学技術担当相の笹川堯氏(77)ら無所属、諸派の8新人を退け、初当選を果たした。約13年半に及んだ「石原都政」の継承か転換かが最大の焦点だったが、石原氏の後継指名を受けた猪瀬氏が強さを発揮し、他の候補に大差をつけた。

 猪瀬氏の得票数は433万8936票に達し、1971年の美濃部亮吉氏の361万5299票を上回り、過去最多となった。他の地方選や国政選挙を含めても個人としての得票では過去最多とみられる。

 投票率は62.60%で、前回(57.80%)を上回った。

 猪瀬氏は、副知事として石原氏を5年5カ月支えた実績を強調。政策面でも、2020年夏季五輪招致や羽田空港国際化の推進など都政の継続を訴えた。自民党の支援も受けたほか、作家としての知名度の高さを生かし、幅広い層の支持を得た。

 一方、石原都政からの転換を目指した宇都宮氏は、東京電力福島第1原発事故を受けて「脱原発」を旗印に掲げたものの及ばなかった。松沢氏は経営再建中の新銀行東京の清算、笹川氏は高齢者福祉の充実などを主張したが、いずれも浸透しなかった。

 発明家の中松義郎氏(84)、元ネパール大使の吉田重信氏(76)、ミュージシャンのトクマ氏(46)、政治団体代表のマック赤坂氏(64)、会社社長の五十嵐政一氏(81)も支持が広がらなかった。 

[時事通信社]

Posted by nob : 2012年12月17日 08:55

暴力の上に平和は決して成立しない、、、核保有国に他国の核武装を非難する権利はない、、、もちろん核の傘の下の日本にも、、、そもそも世界に敵などどこにもいない。。。

■北ミサイル発射 暴挙に厳しい制裁加えよ 集団的自衛権を認める時だ

 北朝鮮が「人工衛星」と称する長距離弾道ミサイルの発射を強行した。発足1年の金正恩体制は国際社会の再三の制止を踏みにじった。東アジアの平和と安定を脅かす暴挙である。

 国際秩序への重大な挑戦を許してはならない。さらなるミサイル発射や核実験の可能性も排除できない。国連安保理は現行の制裁を上回る厳しい措置の実行を急がねばならない。

 今回のミサイルは「テポドン2号」改良型とみられ、沖縄上空を通過した。射程は1万キロともいわれ米国西海岸に到達する恐れもある。日韓ばかりか米国にとっても安全保障上の重大な脅威だ。同盟国として日本が集団的自衛権行使を容認するときが来た。

 ≪中国は北擁護改めよ≫

 発射後、北のテレビは「衛星が地球周回軌道に入った」とした。米軍も、何かが衛星軌道に投入されたことを確認したという。日米韓はミサイルの性能について正確な分析を急ぐ必要がある。

 北朝鮮は1998年、2006年と09年、ことし4月にも長距離弾道ミサイルを発射し、06年、09年には核実験を強行した。安保理は06年と09年の決議で、あらゆる弾道ミサイル発射と核実験を禁じるとともに、北への核・ミサイル関連を中心とする武器禁輸、貨物検査の強化、金融支援の禁止などの制裁を科した。

 4月の発射は空中爆発に終わったが、安保理は非難の議長声明を出し、「さらなる発射」には「それに応じた行動」を取るとした。今回は同じレベルで済ませてはならない。北の船舶に対する臨検実施などを盛り込んだ本格的な制裁決議を早急に採択すべきだ。

 日米韓も、独自の対北制裁を強化する必要がある。とくに、オバマ米政権には「テロ支援国家」の再指定や金融制裁復活を強く求めたい。北が資金洗浄に使っていたマカオの銀行への制裁措置は、北の政権への打撃となった。

 日本政府にも報告なしで北へ送金したり、持ち出したりできる上限額を引き下げるなど、実効性ある制裁強化が求められている。

 問題は、制裁効果を損ないかねない中国の動きだ。従来も「朝鮮半島の非核化」を掲げながら、北への食糧やエネルギー支援などを続けてきた。国連制裁を無視して新型ミサイルの運搬・発射に使う大型特殊車両も輸出していた。

 中国は12日、遺憾の意を示したが、これまで「宇宙空間を平和的に利用する権利がある」とし、発射の制止に積極的に動くことはなかった。北の暴挙を黙認したと言わざるを得ない。習近平体制に移行した中国だが、北に対しては甘くなったのではないか。

 ≪日米韓は協力強化を≫

 日本は総選挙、韓国は大統領選のさなかで、政治空白が生じやすい。北はそのスキを突いたとみていい。しかも、発射期間を延長すると発表して先延ばしを示唆した上で、突然、発射に踏み切った。ミサイルが発射台から一時撤去されたとの情報も広がったが、日韓などが情報に振り回された経緯の検証も欠かせない。

 北の発射予告期間中、政府は破壊措置命令を発令し、自衛隊は地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の配備など、迎撃態勢を取った。日本領域内への落下物は確認されず、破壊措置は実施されなかった。国民向けの一報は、発射後5分から7分で首相官邸から自治体やメディアに伝えられた。国民の生命を守るため万全の態勢を敷いたのは当然だった。

 気がかりなのは、むしろ情報収集・分析での日韓の協力態勢だ。日韓間には、秘密情報保護協定がなく、北の発射に際して、日本は探知・追尾情報を韓国から直接得られない。4月の前回発射を受けて6月に協定が締結される予定だったが、日韓関係がぎくしゃくし、韓国側の申し入れで延期されたままになっている。

 北はミサイル発射技術を向上させた恐れが強く、脅威は増大したといえる。日本政府は「わが国を防衛する必要最小限度の範囲を超え、憲法上許されない」との解釈に縛られて、国連憲章で認められた集団的自衛権の行使容認を拒んできた。同盟国の責務として米国へ向かうミサイルを日本の判断で撃墜するための集団的自衛権の行使が今ほど必要なときはない。

 日本が傍観した場合、日米同盟は瓦解(がかい)し、日本は孤立無援になりかねない。

[産経新聞]

Posted by nob : 2012年12月13日 13:14

私自身も、、、このところ最後の「人」という制約の解消をテーマにしています。。。

「時間・空間・人」に縛られないこと、

「人」から解放されるため、顧客リスクを分散しよう。


多売するんですよ。

クライアント、お客さんの数を増やして、あちこちに点在させればいいんですよ。

そうすれば1人のお客さんに縛られなくて済む。


会社員の人に言いたいのは、

独立する/しないは、時間・空間・人に縛られる/縛られないと相関性がない
ということです。


[DIAMOND online/カフェワークは非効率なバカバカしい働き方だった!?
シンガポール在住ノマドが語る東京ノマドの問題点・木島洋嗣から]

Posted by nob : 2012年12月13日 12:42

やはり拍手!

■「人工衛星」軌道を周回、米軍当局が確認 安全保障上の脅威に

【ワシントン=共同】北朝鮮の事実上の長距離弾道ミサイル発射で、米軍当局者は12日、打ち上げられた「人工衛星」とみられる物体が、地球上の軌道を周回しているとの認識を明らかにした。共同通信の取材に語った。ただ衛星の詳しい高度や速度は「コメントできない」とした。

 衛星を周回軌道に乗せることに成功したとすれば、ミサイルの射程が約1万キロ(韓国国防相)で米西海岸に到達する恐れがあることと合わせ、米国にとって安全保障上の重大な脅威となる。北朝鮮は人工衛星「光明星3号」の打ち上げが完全に成功し「極軌道を周回している」と発表しており、米軍が追認した形だ。

 ただ、米NBCテレビ(電子版)は12日、複数の米政府当局者の話として、物体が地球を周回しているものの制御を失っているように見えると伝えた。

 米軍は今後、戦略核兵器や偵察衛星の運用などを担う「戦略軍」(ネブラスカ州)が衛星の監視などを続ける。

 パネッタ国防長官は12日、CNNのインタビューで、発射が成功だったかどうかについては、派遣したイージス艦などが収集したデータの「精査をなお続ける必要がある」と述べた。

 一方、北朝鮮が発射した衛星とみられる物体について、米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのジョナサン・マクドウェル研究員は12日、地球の北極と南極を通る高度494~588キロのほぼ円軌道を回っているとの分析結果を公表した。

 同研究員は、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)がレーダーで追跡し、専門家向けに公開したデータを基に分析。物体はデータベース上では「2012―072A」と名付けられている。

 ミサイルの3段目などとみられる別の物体が軌道上にあるのもNORADのデータで確認された。同研究員は「偵察衛星としての機能は持たないが、小型カメラを試験的に搭載している可能性はある」と話した。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2012年12月13日 12:28

人工衛星なら拍手!

■北朝鮮ミサイル発射 米NORAD、衛星の軌道進入確認

【ソウル=貝瀬秋彦】北朝鮮は12日午前9時49分ごろ、北西部の平安北道(ピョンアンブクト)・東倉里(トンチャンリ)にある「西海衛星発射場」から、長距離弾道ミサイルとみられる機体を南方に向かって発射した。日本政府は、発射された機体が10時1分ごろ、沖縄県上空を通過し、10時5分ごろにフィリピンの東方約300キロの太平洋に落下したとみられると発表。北朝鮮メディアは「人工衛星の打ち上げに成功した」と伝え、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)も「(人工衛星の)軌道に乗ったとみられる」と発表した。国際社会が自制を求める中での発射で、国連安全保障理事会は緊急会合を招集し、対応を協議する方針だ。

 日本政府によると、機体の部品と見られる物体が9時58分ごろ、朝鮮半島の西方約200キロの黄海に、9時59分ごろに朝鮮半島の南西約300キロの東シナ海に、それぞれ落下したと見られるという。

 ミサイルはテポドン2を改良した3段式ミサイルとみられ、日本政府によると落下物は、いずれも北朝鮮が事前に予告した海域に落下したという。

 「人工衛星打ち上げ」と主張していた北朝鮮は、朝鮮中央通信を通じて「打ち上げに成功し、衛星は予定された軌道に入った」と伝えた。NORADも人工衛星の軌道に乗ったと確認した。

 韓国政府はイージス艦を黄海に配置し、航跡の追尾などをした。日本政府もミサイルが予定の軌道から外れて自国に落ちてくる場合に備え、迎撃ミサイルなどを配備して対応にあたっていたが、破壊措置は実施されなかった。

 韓国政府は午前10時半から緊急の国家安全保障会議を開き、対応を協議。金星煥(キムソンファン)外交通商相は「国連安保理決議への明白な違反だ。北朝鮮は重い責任をとることになる」との政府声明を発表した。日米韓などは安保理に対し、北朝鮮への制裁措置の水準を引き上げるよう求める方針だ。

 北朝鮮が1日に、10日から22日までの間に地球観測衛星「光明星(クァンミョンソン)3」の2号機を運搬ロケット「銀河(ウナ)3」で打ち上げると予告したのに対し、日米韓などは安保理決議に違反するなどとして中止を要求。北朝鮮の友好国である中国やロシアも自制を求めていた。

 だが、北朝鮮は「宇宙の平和利用の権利はだれにでもある」と主張。10日に「1段目に技術的な欠陥が見つかった」として予告期間を29日まで延長し、解体して修理する兆候もみられたが、その直後に発射に踏み切った。

 北朝鮮は故金日成(キムイルソン)主席生誕100年を前にした4月13日にも、「人工衛星打ち上げ」と称して長距離弾道ミサイルの発射実験をしたが、失敗した。今回は昨年12月に死去した故金正日(キムジョンイル)総書記の「遺訓を奉じて」としており、今月17日の金総書記の死去1年と、金正恩(キムジョンウン)体制の事実上の発足から1年になるのに合わせ、国威を発揚する狙いがあるとみられる。

 朝鮮中央通信によると北朝鮮では11日、金総書記の死去1年に際した労働者らの決意集会が平壌で開かれた。死去1年に際した国内行事が伝えられるのは初めてで、一連の行事の開始に合わせた可能性がある。

 今後、国際社会が厳しい制裁などに踏み切れば、北朝鮮が反発して3度目の核実験に早期に踏み切る可能性も指摘されている。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2012年12月12日 15:45

カネは最凶の暴力、、、原発、ミサイル、ひいては自衛隊国軍化、、、この国は軍事国家へまっしぐら。。。

■日本、ミサイル防衛システムを誇示

【東京】日本列島の上空を通過して衝撃を与えた1998年の北朝鮮によるロケット発射以来、日本はミサイル防衛システムの構築に約1兆円を投じてきた。日本は今や、米国以外では最も洗練されたミサイル防衛システムを備える国となった。このシステムは他国へ輸出する用意も十分にできているものだ。

 北朝鮮の策略と中国の潜在的な脅威から国を守るために力を注いできた、この日本の野心的で巨額な取り組みは、早ければ10日にもその成果が試されることになる。北朝鮮が「人工衛星」と主張する長距離弾道ミサイルの発射実験が、この日から発射予告期間に入るためだ。日本政府は北朝鮮のミサイルが日本南端の軌道上を通過する可能性があると警告している。この週末、北朝鮮は発射が遅延する可能性があると発表したが、具体的な日時は示されていない。

 イスラエルのいわゆる「鉄のドーム」と呼ばれるミサイル防衛システムの成功がここ数週間にわたってちょうど注目を集めてきたが、ライセンス認可を受けた米国の技術を利用する日本の多層的な弾道ミサイル防衛網プログラムは、机上の計画から全国規模での完全配備の段階へとここ数年の間、水面下で進められていた。

 この計画の一環として、早ければ2018年にも、日本は米国との共同開発による次世代迎撃ミサイルの本格製造を開始すると予定されている。米国は日本が数十年間わたる武器輸出規制を最近、緩和しつつあることから、これらのミサイルを他国へ輸出することを望んでいる。

 最新鋭の日本の防衛システムは陸上の地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)と海上自衛隊のイージス艦、そして、数十のレーダーからなる。米国以外で、弾道ミサイルを大気圏外の上層と大気圏内の下層の双方で、迎撃可能な能力を備えている国は日本だけだ。

 米国以外で海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を備えた国として唯一であるという点で、日本は最先端を行っている、と立命館アジア太平洋大学客員教授で元防衛省防衛研究所研究部長の小川伸一氏は話す。

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ミサイル防衛システムの配備の様子

 専門家らは日本の防衛システムをイスラエルの「鉄のドーム」と比較するのは難しいと指摘する。「技術的にシステムはかなり異なる。鉄のドームは比較的遅い、低空飛行のロケット兵器を撃ち落とすために設計されているが、日本や米国が使うより洗練されたシステムは、これより高速でもっと高い弾道ミサイルを迎撃するために設計されている」と話すのは、ケンタッキー大学で軍事理論を教えるロバート・ファーリー教授だ。ファーリー氏は今回の北朝鮮による発射予告についてのブログを書いた。

 日米共同の実射による運用訓練は幾度か実施されているが、日本はまだ実際に迎撃を行ったことはない。しかし、これもすぐに変わるかもしれない。森本防衛相が7日、ミサイルなどの日本の領土領海への落下に備えて破壊措置命令を発令したためだ。

 この破壊措置命令は北朝鮮との緊張が高まるなか発令された。これは以前にも発令されたことがあるが、一度も実行されたことがない。北朝鮮が発射遅延の可能性をこの週末に発表する以前、同国は日本とその他の国からの強い抗議にもかかわらず、10~22日の間に「人工衛星」を打ち上げると予告していた。

 「しっかりと国民の命と財産を守るため、万全の態勢で臨みたい」と、野田佳彦首相は東京・市ヶ谷の防衛省に配置されたPAC3部隊を視察する際、記者団に述べた。

 最新型弾道ミサイル防衛システムの能力向上を示す1つの材料として、日本の複数の防衛省関係者は2006年から09年に北朝鮮が発射した長距離ミサイルの位置を特定できる能力があったことを指摘し、日本がこれらのミサイルを迎撃することも問題なくできたことを示唆した。 

 防衛政策企画官の岩池正幸氏は「当時(の北朝鮮ミサイル発射を)正確に監視できたので、非常に自信がある」と話す。

 たとえ、日本のイージス艦に技術的にはミサイル迎撃能力が備わっていても、日本は地上配備型のPAC3を使うことを示唆している。また、これは日本の領土領海が危険にさらされた場合に限るとしている。ミサイル発射直後の海上からの迎撃が北朝鮮によって攻撃行為とみなされかねない、と専門家は指摘する。

 ミサイル防衛システムは1993年に初めて導入された際、その高額な費用に加え、近隣諸国から反感を買う可能性があるとして議論を呼んだ。しかし、その5年後、北朝鮮が打ち上げた長距離多段式ミサイルが日本北部の上空を通過して太平洋に落下したことから、国内の反対派の声も消えた。

 数年の調査研究期間を経て、2003年に日本は米国と弾道ミサイル防衛技術のライセンス契約を結ぶことで合意した。

 以来、ミサイル防衛プログラムの推進が加速され、2007年には最初のPAC3やイージス艦が配備された。今日、日本は低空飛行ミサイルの迎撃が可能な16基のPAC3と、弾道ミサイルの大気圏外での迎撃が可能なイージス艦4隻を保有している。

 次の段階は潜在的にさらに野心的で、かつ議論を呼びそうだ。日米両国は超高速で射程距離の長いミサイルに対する新しい迎撃システムの運用テストを始めることになっている。一部の政府高官が「ゲームチェンジャー(従来の様相を一変させるもの)」と呼ぶこれらのミサイルの製造は2018年にも始まると予想されており、米国は日本がイージスシステムの技術をほかの同盟国にも移転するよう強く日本に圧力をかけている。

 日本は基本的に、弾道ミサイル防衛のアジア太平洋地域への拡大に関する米防衛省の声明が描き出す限りにおいて合意している。それは米国防総省ミサイル防衛局のホームページに記載されており、そこには「日本と共同開発中のSM3ブロック2Aは、ルーマニアとポーランドの陸上配備型イージス弾道ミサイル防衛施設と海上のイージスBMD艦への配備に向けてスケジュール通りに進んでいる」と記されている。

 ただ、日本が武器供給国になることに対する国内および近隣諸国の警戒心に敏感な日本の高官らは、公式には何も決定されていないとあわてて述べた。しかし、日本は昨年、1967年以降、自国に課していた武器輸出規制を緩和した。日米合意下で共同開発された武器は一般論として第三国に移転できるが、防衛政策企画官の岩池氏は「いまのところ具体的に(技術転換計画が)ない。まだ開発段階だ」と述べた。

 最新鋭の迎撃技術に加え、日本のミサイル防衛システムは赤外線偵察衛星や強力な「Xバンドレーダー」を含む米国の最も進んだ早期警戒システムと結びついている。「AN/TPY2」と呼ばれる最初のXバンドレーダーは青森県に5年前に配備され、米軍が運用している。米軍は同レーダーを警戒網の重要な一端ととらえている。

 在日米軍司令官アルバトーレ“サム”アンジェレラ中将は先月、記者団に対し「ミサイル防衛における日米協力で大きな前進だ」だとしたうえで、「北朝鮮からの危険はこの防衛に含まれる」と述べた。

 今年9月、訪日中だったパネッタ国防長官は2基目のXバンドレーダーの設置を約束した。政府高官らは早ければ来年にも2基目が配備されると予想している。

[THE WALL STREET JOURNAL]

Posted by nob : 2012年12月10日 23:15

自明のこと、、、国が最低限監督最大限直接雇用すべきところ。。。

■福島第一原発の作業員「偽装請負疑い」が半数に

廃炉に向けた作業が続く福島第一原子力発電所の下請け作業員に東京電力がアンケートした結果、雇い主以外から指示を受けていると回答し、偽装請負が疑われるケースがおよそ半数に上ることが分かりました。

雇用する際に賃金などの条件が文書で示されなかった人も4割近くに上り、違法な雇用が広がっている可能性が出ています。

このアンケートは、東京電力が福島第一原発の廃炉現場で働く作業員の労働実態を把握するため、ことし9月から10月にかけて、下請け会社の作業員およそ4000人を対象に行い、8割から回答を得ました。

その結果「給料を払っている会社と現場で作業の指示を出している会社が異なる」と回答した作業員がおよそ48%と、違法な偽装請負が疑われるケースが半数に上ることが分かりました。

中には、東京電力や元請け会社に提出する資料に、実際の所属と異なる会社で働いていると記入するよう会社側に指示されたなどと答えた作業員もいました。

このほかにも法律で義務づけられた、雇用される際に仕事の内容や賃金などを文書で示すことについて、「示されなかった」と答えた作業員がおよそ36%に上り、違法な雇用実態が広がっている可能性が出ています。

東京電力は下請け作業員の相談にのる電話窓口を設けていますが、知っていると答えた人は、およそ38%にとどまっていたということで、「すべてが違法かどうかは断定できないが、大きな数字で、改善が必要な重大な問題だと受け止めている。相談窓口の利用や偽装請負などへの注意を呼びかける取り組みに力を入れたい」と話しています。

[NHK]

Posted by nob : 2012年12月04日 00:39

まだ遅いっ!!!

■福島原発:4号機 核燃料取り出し完了1年前倒し

 政府と東京電力は3日、事故を起こした福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールからの燃料取り出しについて、当初計画を1年早め、14年末の完了を目指すことを決めた。4号機プールを巡っては、耐震性に対する不安が地元から出ており、取り出し作業の前倒しが必要と判断した。

 東電によると、燃料集合体が22体入る輸送容器を2個に増やして敷地内の別のプールへの移送を効率化し、作業期間を半分程度に抑える。当初計画より1カ月早い来年11月中旬に移送を開始できるメドも立ったという。

 4号機プールには、使用済みと未使用を合わせ、計1533体の燃料集合体を保管中。東電は11月に公表したアクションプランで、燃料取り出し作業の加速を宣言していた。【西川拓】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2012年12月04日 00:08

もはや根本的なベクトルがずれてしまっている。。。

■橋下氏に「石原さんと決別を」 元経産省の古賀顧問

 大阪府市特別顧問の古賀茂明氏は1日、日本維新の会代表代行の橋下徹大阪市長に対し「間違えたということはよくお分かりだと思う。理念も政策も違う石原慎太郎さんや旧たちあがれ日本の老人たちと決別してください」とする文章をツイッターに投稿した。

 また日本維新が衆院選公約で「脱原発依存体制」の構築を掲げる一方、達成を義務づける期限を設けなかったことを踏まえ「『大阪府市のエネルギー戦略会議が脱原発の工程表を出していないから原発ゼロと言えない』という言い訳はやめて」と訴えた。

 古賀氏は経済産業省出身で戦略会議座長代理。橋下氏のブレーンとも目されていた。

[東京新聞]

Posted by nob : 2012年12月02日 00:05

ひとりじゃない。。。

■俳優・山本太郎氏、衆院選出馬へ 新党つくり脱原発訴え

 反原発活動をしてきた俳優の山本太郎さん(38)が1日に東京都内で記者会見し、衆院選への立候補を表明した。脱原発や環太平洋経済連携協定(TPP)参加の反対を訴えるという。

 選挙区は未定で、「脱原発に反対する一番強い相手と戦いたい」と説明。「新党 今はひとり」を立ち上げ、同調する立候補予定者へ参加を呼びかける考えを示した。「仲間が2人、3人と増えれば、党名も変わる」と話した。

 政党要件を満たすには国会議員5人以上が必要だが、同調する動きがなければ無所属で戦う。

 山本さんは東京電力福島第一原発の事故をきっかけに、反原発活動に取り組んできた。既存政党から立候補しない理由を「どこかの党に入るとそのカラーや歩調に合わせないといけない。原発即時撤退だ。よどみなくストレートに伝えたい」と語った。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2012年12月01日 23:55

ここが正念場、、、圧倒的な民意を背負って踏ん張って。。。

■未来:嘉田氏が原発再稼働容認「政府の判断あれば」

 「(原発は)トイレのないマンションと言われるが、廃棄物をこれ以上増やさない方針を『卒原発プログラム』として具体的に出す」(11月30日、日本記者クラブの党首討論会で)

 「原子力規制委員会が安全性を担保し、政府が必要という判断をした場合、再稼働を認める」(12月1日、読売テレビ番組で)

[毎日新聞]


■未来:嘉田氏が原発再稼働容認「政府の判断あれば」

 「卒原発」を唱える日本未来の党の嘉田(かだ)由紀子代表は1日午前、原発について「原子力規制委員会が安全性を担保し、政府が必要だという判断をした場合、再稼働を認める」と述べ、条件が整えば再稼働を容認する考えを明らかにした。未来が掲げる「10年後の卒原発」については「目標」との認識を示した。嘉田氏は11月27日の結党会見で、原発再稼働の是非に言及していなかった。

 1日午前、読売テレビの番組に出演し、考えを述べた。未来が唱える卒原発は原発依存から段階的に卒業するとの意味だが、嘉田氏の発言は、未来の「脱原発イメージ」が後退した印象を与える可能性がある。

 嘉田氏は、卒原発の時期を「10年後」とした根拠について「できるだけ早く(原発ゼロに)したいが、電力システム改革などが必要だ。そこを考えて現実的に10年という目標を立てた」と説明。10年後の卒原発を「目標」と位置づけ、原発に代わる新たなエネルギーのめどが立たない場合、廃炉時期がずれ込む可能性を認めた。これに関連し大阪市内で記者団に「政治は意志を示すことが必要だが、電気料金や安定供給の問題もある」とも語った。

 未来の政策要綱は、原発ゼロを実現する道筋について「世界最高の安全基準、新増設の禁止など『卒原発プログラム』を定める」と具体策の明示を見送っている。

 嘉田氏は政府が今年6月に踏み切った関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働をめぐって、当時、滋賀県知事として政府に慎重な判断を要求。政府判断は暫定的なものだと指摘し、再稼働を「夏限定」にするよう訴えていた。【横田愛、杉本修作】

 ◇嘉田氏の原発をめぐる最近の発言

 「再稼働させないと突っ張って結果的に計画停電になったら責任は持ちきれないと判断した。代わりのエネルギーを供給できるわけもなく、大変無力感を感じながらも、あの判断しかなかった」(10月16日、関西電力大飯原発3、4号機の再稼働を今夏、認めたことについて記者会見で)

 「(福島第1原発事故に)重い責任を感じることなく、経済性だけで原子力政策を推進することは国家としての品格を失い、倫理上も許されない」(11月27日、日本未来の党の結党記者会見で)

 「できるだけ速やかに(原発を)ゼロにする。見通しとしては10年後、2022年を考えている」(11月28日、TBS番組で)

[毎日新聞]


■嘉田代表:原発再稼働「今のなかでありえない」

 日本未来の党の嘉田由紀子代表(滋賀県知事)は1日午後、東京都内で記者団に対し、原発再稼働について「今のなかでありえない」と述べた。

 同日午前の読売テレビの番組で「政府が必要だという判断をした場合再稼働を認める」と発言したことについては「誤解を与えたならおわびしたい。個別の容認ではなく手続きがそうなると説明したということだ」と釈明した。

[毎日新聞]


■未来:嘉田代表、再稼働容認発言 すぐ否定

 日本未来の党の嘉田由紀子代表(滋賀県知事)は1日午後、東京都内で記者団に対し、原子力規制委員会による安全性の担保などを条件に「再稼働を認める」とした1日午前の自らの発言について、「どういう手続きが必要かを言った。個別の容認ではない。誤解を与えたならばおわびする」と述べ、修正した。原発政策を巡っては日本維新の会も「30年代ゼロ」を巡って迷走しており、第三極での混乱が続いている。

 嘉田氏は新幹線で上京後、東京・麹町のスタジオに急きょ報道陣を集めて釈明。再稼働について「正式な安全基準がない中ではありえない。針に糸を通すくらい難しい条件がある」と容認しない姿勢を示した。関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働についても「今のままでは大変危険。選挙で信頼を得たら止める方向で動きたい」と踏み込んだ。

 再稼働を容認したとなれば、民主、自民両党や維新との違いもみえにくくなる。未来にとっては「原発ゼロ」の嘉田氏の鮮明な主張が一枚看板なだけに、急きょ否定せざるを得なかった。未来の森ゆうこ副代表は1日、新潟市の記者会見で「誤解を招く可能性はあったのかもしれない。再稼働なしということはぜひ理解いただきたい」と強調した。

 嘉田氏は1日夕、国民の生活が第一の小沢一郎代表とネット中継番組に出演。「(脱原発政策を)小沢氏からバトンタッチさせてもらいたい」と述べた。

 他党からは批判が出ている。野田佳彦首相は1日、札幌市で行った街頭演説で嘉田氏について「今日午前中、原発の再稼働を一部認める発言をしたが、午後には修正した。よく分からない」と批判した。

 首相は維新の石原慎太郎代表が30年代に原発はフェードアウトするとの公約を見直すと発言したことについても「維新の幹事長は『見直さない』と言った。訳が分からない」と指摘。さらに「毎日言っていることが違う。小異を捨てて大同につくと言うが、エネルギー政策は小異ではない」と述べた。【横田愛、飼手勇介、宮地佳那子】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2012年12月01日 23:40

地球外生命との出遭いの予感。。。

■水星の極地域に大量の氷が存在、NASAの探査チームが発表

【11月30日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は29日、太陽に最も近い惑星である水星の極地域に大量の氷が存在することを示す新たな証拠を発見したと発表した。

 NASA水星探査ミッションのデービッド・ローレンス(David Lawrence)氏によると、水星探査機メッセンジャー(MESSENGER)が取得した新たなデータに基づいた分析で、「ワシントンD.C.(Washington D.C.)と同じ面積に広げたとすると、厚さが3.2キロメートルに及ぶほど」の量の氷の存在が示唆されたという。

 水星は、表面の大部分は極めて高温だが、自転軸が公転面に対してほぼ垂直であるため、極地域が灼熱の太陽光線にさらされることはない。科学者らは以前から、水星の日の当たらない部分に氷となった水が蓄えられているのではないかという仮説を立てていた。

 1991年にプエルトリコの望遠鏡を用いた観測で、水星の極地域にレーダーの電波をよく反射する地域が見つかったことでこの仮説に弾みがついた。だが 2011年に水星の周回軌道に入ったメッセンジャーがもたらした新データにより、これまで謎だった水星の極地域の詳細なモデルを作ることが可能になった。

 メッセンジャーの画像から、過去のレーダー観測で明るく示されていた部分は太陽の光が当たらない温度の低い領域に存在していることが確認された。また、メッセンジャーの中性子スペクトロメーターを用いて水素の量を分析した結果、最も冷たい地域の地表には水が存在していること、それよりわずかに温度が高く氷が解けると考えられる地域は濃い色の物質で覆われていることが分かった。濃い色の物質に含まれている水素の量は、水に含まれる水素の量よりも少なかった。

■新たな謎も

 この物質こそが、水がどのようにして水星にもたらされたのかを知る手がかりだと研究者たちは話している。プロジェクトに参加したデービッド・ペイジ(David Paige)氏によれば、断熱材の役割を果たすこの物質は、彗星(すいせい)や揮発性物質に富んだ小惑星の衝突によって水星に運ばれた複雑な有機化合物の混合物である可能性が高い。また、水星の水も同じく、これら小惑星や彗星によって運ばれた可能性があるという。

 一方、米コロンビア大学(Columbia University)ラモントドハティ地球観測研究所(Lamont-Doherty Earth Observatory)のショーン・ソロモン(Sean Solomon)氏は、今回の発見により新たな謎も生まれたと話す。「この濃い色の物質は果たして、その大半が有機化合物でできているのか。どのような化学反応を経て生まれた物質なのか。水星の表面または地中には、液体の水と有機化合物が共に存在する部分があるのだろうか──。これらの問いに答えるには、さらなる水星探査を進めるほかない」

 メッセンジャーによる新たな探査結果を報告する3本の論文は、29日に米科学誌サイエンス(Science)の電子版「サイエンス・エクスプレス(Science Express)」で発表された。

[AFPBB News]

Posted by nob : 2012年11月30日 16:03

求められるどこででも仕事はできる、、、とこにでも住めば都、、、というニュートラルなスタンスに立つことから。。。

■東京は、住むには最高、稼ぐには最低
シンガポール・香港になぜ勝てないのか?
ムーギー・キム :プライベートエクイティ投資家

グローバル化の進展により、国の枠を超えて活躍する「グローバルエリート」が生まれている。しかし、そのリアルな姿はなかなか伝わってこない。グローバルエリートたちは何を考え、何に悩み、どんな日々を送っているのか? 日本生まれの韓国人であり、国際金融マンとして、シンガポール、香港、欧州を舞台に活動する著者が、経済、ビジネス、キャリア、そして、身近な生活ネタを縦横無尽につづる。

「キムさん、今度、『東洋経済オンライン』を大リニューアルすることになったので、また連載を持ちませんか? キムさんみたいなグローバル金融マンで、面白おかしく書ける人は、なかなかいないですよ」

日本橋のコレドの近くのオープンカフェで、30分遅れてシンガポールから到着した私は、ちょっと薄めのカツオのたたき(タレが多すぎて好みではなかった)をつまみながら、『東洋経済オンライン』新米編集長の、“おだて&ヨイショ”に乗せられていた。

私は以前、『東洋経済オンライン』で連載コラムを担当していた。その際はキャリア相談という形をとっていたが、最後は旅行記や恋愛の思い出など当初の約束を逸脱したコラムばかり書いていた。

今回も、「日本の一線で活躍するビジネスパーソンを惹きつけるコラムなど到底書けない」と固辞したのだが、編集長のおだてにすっかり気をよくし、久しぶりに無い文才を振り絞ってみることにした。

香港・シンガポール vs. 東京

私は幸運にも複数のグローバル企業での勤務経験がある。

日本・香港・シンガポールを拠点として、韓国、インド、中国、東南アジアなど幅広い市場の投資案件を見てきた。東京での勤務後、アジア金融センターの盟主を争う香港とシンガポールで勤務してきたので、そこで感じたこと、思ったことがユニークな書き物に変わるかもしれない。

加えて2005年以降の趣味は、バックパッキング旅行であり、インドやチベット、東南アジアやアフリカで経験したこともグローバルな視点で考えるヒントになるだろう。

何よりも私は日本で生まれ育った韓国人であるとともに、中華圏で働いてきた経験を持っており、この3国に尊敬と愛着と友人を有している。

何かといざこざの絶えないこの地域に、国際的な視点からささやかながら懸け橋的な役割を担えれば、これ幸いである。さて、そんな記念すべき第一回目のトピックは、国際金融で働く立場で見た、“香港/シンガポールと比較した東京”についてだ。

「キムさん、香港でどこに住んだらいいかな? できれば、キムさんが住んでいるのと同じアパートを紹介してほしいんだけど」(投資銀行時代の日本人同僚) 

「もし香港に出ていくなら、60インチの最近買ったというテレビくれない? 先月東京オフィスから香港に鞍替えしたんだ」(資産運用会社時代のインド人同僚)

「今度、シンガポールオフィスに移ることになって、新たにアソシエイトクラスの人材を雇いたいのだけど、現地のMBAホルダーを雇ったら日本よりも高いかな?」(コンサルティングファーム時代の同僚)

これらは過去1ヵ月の間に私の日本勤務時代の同僚から寄せられたメールである。

このほかにも、六本木でいつもお姉さんをナンパしていたジョニー・デップ似のヘッジファンドマネジャーの友達や、中国から日本へ留学し、日本の株価低迷とともに東京から香港へ移った中国人アナリストなど、最近、多くの投資銀行・資産運用会社時代の同僚が香港やシンガポールに移ってきている。

投資銀行、コンサルティングファーム、資産運用会社などビジネス界を代表する高給取りの皆さんが大挙して日本を離れ、香港・シンガポールを目指している。これはいったいどういうことなのか。

両方に住んで働いてきた私の経験から、日本のビジネス界・政策へのインプリケーションを探ろう。

1. 安い税金

やはりこれか、という感じだが、そのとおりである。まず香港にしてもシンガポールにしても、移ってくる人の大きな理由の1つが税金だ。

日本で社会保障費を含めて50%取られていた人(しかも社会保障費が返ってくる見込みは乏しい)にとって、すべて引っくるめて17%程度というのは驚きの安さである。ただし私の場合、ここ数年、円が対ドルで3割上がったものの、ドルにペッグされた通貨で給料をもらっているため、円建てサラリーは変わらなかった。

しかし、驚いたことに気前のいい某一流コンサルティングファームではエクスパット(本社から海外支社に派遣される社員)として赴任する場合、為替変動分も会社が見てくれるというのだ。

日本からユーロ圏のオフィスに移動したわが友人は、対円ユーロ安で給料が1.3倍くらいに膨れ上がった。私もサラリーの為替ヘッジをしてもらったらよかった、と後の祭りで悔いたものである。

税金の話に戻すが、連日税金の無駄遣いの話ばかり聞かされて、しかも約20年に及ぶ不況のさなか、社会保障改革の道筋が見えないまま税金を上げられる環境というのは、自由に世界中を移動できる高給取りのビジネスパーソンにとって耐えられないだろう。

これはいわば、「オマエみたいなグローバルに活躍できる、税金いっぱい払える金持ちは日本から出ていけ!!金持ちは入国お断りだ!!」と言われているようなものである。

しかしながら、「税金で出ていくやつは出ていけばいい、そんな非国民いらん!」と開き直っている経済音痴の為政者に限って、富裕層が流出し、そうでない人だけが国内に残るリスクを理解もしてなければ責任もとれないのだ。

フランスの友人が、次々と移住

日本国内の狭い視点だけで政策を議論してはいけない。世界に目を開けば、香港やシンガポールをはじめとする世界中の金融都市が金持ちビジネスパーソンを引き付けるための競争を展開しているのだ。

結果的に、世界は、これから稼ぐ若い金持ちを世界から引き付ける都市と、移動できない“そうでない高齢者たち”が取り残される都市に二分化されていく。日本はどちらの道筋を選ぶのだろうか。

実際に、最高税率を引き上げている国からは富裕層が流出しており、最近私の友人のフランス人の多くが、アムステルダムなどのヨーロッパ他都市や、シンガポール、香港に移住している(仏大統領オランド氏の最高所得税率の政策を参考に調べていただきたい)。

よく格差をなくすために最高所得税率や法人税を上げようと訴える人がいる。これは心情的には理解できるものの、結果的には貧しい人がさらに貧しくなるだけだ。国内だけで労働市場や資金の移動が閉じている時代ならまだしも、資本や労働力の移動が自由なこのご時世には逆効果だ。

ただ単に、ミッドタウンのオークウッドに住んでいる金持ちが、香港のエレメンツやシンガポールのラッフルズに移るだけだろう。そして銀座の高級バーがさらに倒産し、そこで働くお姉さんが集う高級ブティックに閑古鳥が鳴くのである。

2・アジア各国の、相対的市場規模の変化

日本の多くの会社は、縮小する国内市場から成長目覚ましいアジア市場に次の一手を託してきた。またグローバル金融市場では、ヨーロッパや北米や日本を避けた資金がここ10年、アジアに押し寄せている。

グローバルに資産を運用する投資責任者にとっての関心事項は、中国、インド、インドネシアをはじめとするASEAN等の巨大市場の成長をどれだけ取り込めるか、である。

そして、グレーターチャイナへの窓口として香港が、インド・ASEANへの窓口としてシンガポールが、存在感を大きく増している。P&Gのアジアパシフィックの本社機能が日本からシンガポールに移るニュースが大きく取り上げられたが、投資銀行や資産運用の業界では、一足先に、東京から香港・シンガポール移転の流れが起きてきた。

長期間の不況と失策に幻滅し、日本に投資したい外国人機関投資家は激減し、中国やインド、インドネシアへの投資熱が高まったため、東京オフィスは閉鎖か大規模人員削減の憂き目に遭った。そしてジャカルタの投資銀行で需給のタイトなインドネシア人バンカーが東京の需給が緩い日本人バンカーの2倍給料をもらう事態も発生している。

以前、日本の大学に留学し、日本の米系投資銀行で働いた中国人プロフェッショナルは、その多くが香港や上海市場に移り日本人同期の数倍のボーナスを稼いでいる。東京がアジアの金融センター、アジア太平洋市場のヘッドクオーターであれた時代は終わったのだ。

3.アジア各国へのアクセスが便利

住んでみるとわかるのだが、香港は、広東省に行くにしても上海に行くにしても北京に行くにしても便利であり、韓国や日本へも各3時間半で出張できる。シンガポールからはフェリーでインドネシアに行けるし、30分電車に乗って北上すればマレーシアとの国境である。インドのムンバイにも5時間足らずで着く。

日本から7~8時間毎回ビジネスクラスの旅費(たいていのグローバル企業で、6時間以上はビジネスクラス、というのが一般的な社内規定)を払って東京から出張してもらうより、近くのシンガポールや香港に住んでくれたほうが時間的にも経済的にも合理的なのだ。

加えて、空港から都心部が近いのも大きい。

香港ではIFC(インターナショナルファイナンシャルセンター)まで鉄道で30分かからず、タクシーでも20分程度だ。空港を出て、雨にぬれることなく自宅に20分で着くのは、出張が多い身にとって助かる。シンガポールに至っては10分程度タクシーを飛ばせば、15シンガポールドル(約1000円)程度でラッフルスクェアのオフィスに着くのである。

恵比寿からはるばる成田を目指していた頃は、国内の空港に移動するだけで実に2~3時間かかっていたが、これは海外都市に飛ぶフライト時間よりすでに長い。交通インフラの充実度というのは、“人を呼び寄せてナンボ”の金融都市にとって、競争力を左右する非常に大きな要素なのだ。

日本経済の相対的重要性が低下してきている中、日本としては、日本への窓口から都心部へのアクセス(時間・金銭的なものも含め)を高める政策をより積極化しなければならない。羽田空港の国際化はよくやった。あとは初乗り700円のタクシー代を他国並みの250円にすべきなのだが、その理由はまた次回以降に話そう。

4.日本国内の閉塞感

最後の理由は、日本の閉塞感だ。20年の不況と政治の無策で「何だか長期的に明るい社会像が描けない」という人は多い。そして一様に、香港やシンガポールに私を訪ねる友人が「活気や勢いがある都市はいいね」と口にする。

実は、私は日本出張が大好きで、羽田空港で礼儀正しい通関の人からあいさつされるだけで、サービス精神と礼儀の行き届いた皆さんを抱きしめたくなる(そうすると捕まるので実行してないが)。

レストランの食事はどこもおいしく、サービスも一様にフレンドリーで心遣いが行き届いている。ウエイターの方にちょっと声をかけたり右手を少し上げるだけで瞬時も逃さず走ってきてくれるのは日本くらいである(香港では最低5回は叫び、オーダーした商品の3割くらいは違ったものが運ばれてきて、一度もsorryと言ってもらうことなく、サービスチャージで15%取られていたりする)。

加えて羽田空港を出てタクシーに乗れば、20分の搭乗中、実に20回は謝ってくれる。実際に、羽田から汐留のコンラッドホテルまでの間、「何回すいません」と言うかを数えたところ、何の非もない運転手さんは実に18回も私に謝ってくれた。

過度の礼儀正しさは多少やりすぎ感もあるが、それでも日本での経験を最もスペシャルなものにしてくれるのは、この国に住んでいる人々の、お客さんへの礼儀正しさだ。これは香港やマカオ、上海のビルがひょっとしたら東京より立派になってしまっても、一朝一夕で追いつくことのできない文化的強さである。

東京で勤務した後、香港に移り住んだアメリカ系韓国人の友人は「東京は最高。住むなら東京。だけど仕事でおカネを稼ぐなら東京は最低でやはり香港がいい」と言っている。

これは私もある程度同感のところがある。しかしながら住みやすさとしては世界最高水準の魅力度を誇る都市が、働き先としてますます魅力がなくなっていくのはなぜか。

この残念な謎に関して、海外の視点から見た日本社会について言及しながら、次回以降、読者の皆さんと一緒に考えていきたい。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2012年11月25日 23:59

持ちつ持たれつですが、、、福島の皆さんにお勧めしたいと思います。。。

http://besobernow-yuima.blogspot.jp/2012/11/1130.html?m=1

Posted by nob : 2012年11月21日 19:35

どこにも誰にも投票したくない、、、当初の政策をやらないできないという現政権の問題なのだから死に物狂いでの再挑戦に私も期待。。。

■憲政史上最高の解散宣言野田首相に見た本物の政治家の覚悟
筆坂 秀世

 会論戦の席で「明後日解散する」と明言した首相は、おそらく憲政史上例がないことだろう。解散を求めていた自民党や公明党も予想だにしていなかった。民主党内でも、事前に知っていたのは岡田克也副総理、藤村修官房長官ら、ごく少数だったと言われている。輿石東幹事長ですら、当日聞かされたという。

 大した決断である。「嘘つき」などという低レベルの批判は、これで一気に吹き飛んだ。自民党の安倍晋三総裁は、受けて立つとかろうじて見得を切ってみせたが、心の動揺はテレビ画面からも伝わってきた。

 私の手元に、複数の閣僚経験もある自民党衆議院議員の政治資金集めのパーティーの案内状がある。日にちは12月17日で場所は都内のホテルとなっている。とぼけた案内状になってしまった。まさか12月16日の投票日の翌日に開くことはないので、中止になることは確実だ。

 年内解散をあれだけ強く迫っていた自民党だが、実は腹の中では想定していなかったということである。

3党首を圧倒した野田首相

 党首討論での野田佳彦首相の対応は見事なものだった。私自身も、長い間国会論戦に参画し、見てきたが、14日の党首討論ほど面白い論戦はなかった。論理でも、覚悟でも、弁論でも野田首相が3党首を圧倒した。

 国民に消費税増税を迫る以上、国会議員も身を削らなければならない。そのために歳費2割の削減、衆議院比例定数の40人削減、これを今国会、もしくは次期通常国会で必ずやりきる、これを約束するなら解散時期を明言する──と安倍自民党総裁に迫った。気迫に満ちたものだった。解散問題で野田首相が攻勢に転じた瞬間だった。

 気圧された安倍総裁は、「民主党というのは、改めて思いつきのポピュリスト政党だなと思いました」と頓珍漢な回答とか、「私の質問に答えていない」とか、「選挙の土俵を自民党と民主党だけで決めていいのか」とか、ほとんどまともな回答をできなかった。

 野田首相が求めたのは単純で、最悪でも次期通常国会で国会議員数の削減を約束するかどうかだけであったが、安倍総裁は委員会の場では明言できず、委員会終了後に記者会見で「全面的に協力する」と言わざるを得なかった。

 「国民の生活が第一」の小沢一郎代表などは、自分が民主党幹事長当時に作ったマニフェストは正しかったのかどうかなど、ほとんどどうでもよいやりとりに終始するだけで、論評にも値しないひどいものであった。公明党もしかりである。

 消費税増税も、特例公債発行法案も、民主党、自民党、公明党の3党だけで決めておきながら、議員数削減について「2党だけで決めていいのか」などというのは、逃げ以外の何物でもない。

半端な覚悟ではできなかった解散宣言

 解散というのは、一言で言えば衆議院議員全員の首切りである。再び国会に戻ってこられるかどうかは選挙の結果次第だ。だからいつの場合にも、反対勢力が存在する。今回の場合は、民主党内から反対の声が噴出していた。党首討論前日の13日には、民主党常任幹事会の総意として、解散に反対するということが野田首相に伝えられていた。

 だが野田首相は、こんな声など一顧だにしなかった。反対勢力は「政治空白を作る」などと言っているが、詭弁以外の何物でもない。そんな理屈が通れば未来永劫解散も選挙もできなくなる。野田首相が足元を見透かしているように、要は落選が怖いだけのことなのだ。

 選挙をやれば、民主党は間違いなく議席を大幅に減らすだろう。そんなことは野田首相も、百も承知のはずである。政権の座を引き渡さなければならないことも、覚悟の上なのだ。それでも自公3党との約束は守らなければならない。そして民主党の立て直しを図っていく、そのために解散を決意したのである。

 この乾坤一擲の勝負に懸けた首相の覚悟が理解できないような議員は、民主党にはいらない、と野田首相は思っているに違いない。

文句を言う奴は公認するな

 例によって、また鳩山由紀夫元首相が「国民不在だ」などと批判し、離党することを匂わせる発言をしている。鹿野道彦元農水相のグループなども、この期に及んで両院議員総会を開いて真意を説明しろ、などと騒いでいる。

 党首討論で十二分に真意を説明していたではないか。聞いていないのか、と言いたい。こんな覚悟のない連中を野田首相は相手にしていない。

 あわてて維新の会に駆け込んだ元閣僚の議員がいる。離党する議員がまだかなりいるとの報道もある。大いに結構なことだ。何かあれば右往左往する風見鶏議員だ。こんな連中は出ていった方がせいせいするのではないか。

 ただ風見鶏議員ゆえに、風向き次第で離党を止め、残る連中も出てくるだろう。野田首相に建言したい。そんな連中は公認するな、と。

民主党再生の基礎を築くチャンス

 私の勝手な憶測だが、野田首相は民主党が数十名になっても構わないと思っているのかもしれない。野に下ることになるのか、あるいは自公民連立になるのか、選挙の結果次第なので、いま現在はなんとも言えないが、数十名の議員を保持すれば民主党を再生することは十分に可能だ。

 今回の解散と選挙によって、ある意味では民主党は純化される。寄せ集めの選挙互助会から、一枚岩の政治集団に生まれ変わらすことができるチャンスの到来でもある。地に足を着けて、今度こそ党綱領や党規約をしっかり作り、本物の政党として生まれ変わってほしいものだ。

 テレビである女性コメンテーターが、「今回の野田さんを見ているともう1年ぐらい首相をやってほしい、と思った」という素直な感想を述べていた。私も同じ気持ちになった。

大慌ての新党群――第三極つぶしに

 解散宣言によって混乱状態に陥っているのが、「第三極」を自称する新党の群れだ。石原慎太郎氏率いる太陽の党は、減税日本と合流するという。減税など論外という太陽の党と減税日本が合流するというのだから、野合と言うほかない。太陽の党の共同代表平沼赳夫氏が率直に認めたように、まだ立ち上げたばかりで選挙準備などほとんどできていないだろう。日本維新の会も、いま80名程度の候補者の準備はできているらしいが、果たして選挙公示までにどこまで増やせるか。

 小沢氏の国民の生活が第一も、選挙準備はこれからだろう。もし整っているのなら、党首討論で同党が何をしようとしているのか、もっとアピールできたはずだが、何もしなかった。できなかったというのが真相だろう。

 新党群にとって、国会の解散は完全に目算が違ったはずだ。

 結局、ほとんどすべての小選挙区に候補者を立てることができるのは、自民党と民主党、それに共産党だけであろう。共産党の場合は、小選挙区での当選はもともと目指しておらず、ただ比例での得票数を増やすための便法に過ぎない。

風向きは変わるかもしれない

 いま逃げ出しつつある民主党議員を見ていると、それだけで議員失格の烙印を押したくなる。野田首相は、消費税増税が実現できなかったら解散でも、総辞職でもない、議員辞職する覚悟だったと述べた。

 党首討論では、議員数の45名削減を提起し、守勢だった解散問題を一気に攻勢に転じた。自民党の利権政治家が狙っている国土強靭化法案についても、10年間に200兆円という財政規律を無視したゼネコン型公共事業であることをしっかり暴き出し、批判した。

 このままいけば、いまやっても、来年やっても民主党が第一党の座から滑り落ちる可能性は高い。野田首相にとって、首相の座を懸けて大勝負である。

 風向きが大きく変わる可能性が出てきた。この大勝負を前に逃げ出す輩に政治家になる資格はない。風見鶏は、風向きに合わせて揺れ動くだけだが、政治家は自らの力で風向きを変えることが可能なのだ。野田首相は、いまそれをやろうとしている。成功するか、失敗するかは分からないが「男の勝負」である。

 私も覚悟を決めた。応援する。

[JBpress]

Posted by nob : 2012年11月19日 08:51

男と女の間には、、、 「友情(で結び付く関係)」は成立しうるけれども、、、 「友情だけ(で結び付く関係)」は成立しえない、、、と思う。。。

■本当に下心なし!? 既婚者との男女の友情

2010年の国勢調査によると、35~39歳の男性の既婚率は約65%。男友達が結婚すると、どうしても男女の友情を維持するのは難しくなる。今後はますます男友達は減るばかりだが、それもちょっと淋しい。不倫カップルにありがちな独女&既婚男性の組み合わせでも、健全な友情を育む術はあるのだろうか? 調査してみた。
「既男と友達付き合いができるか否かは、女次第です」とは、志保さん(35才)。

「私は学生時代からの親友のような男友達がいて、奥さん了承のもと、二人で飲みに行くこともあります。一軒だけでお開きにして、午前様にならないようにするのがルールかな。でも、気軽に遊べる既婚男性ってこの彼くらい。未来永劫、友達としか見れない(生理的に異性と思えない)からこそ、気軽に遊べるんです。異性の匂いを感じてしまう既男だったら、相手が心の底で何を求めているのかを、きちんと把握しないとダメですよね。少しでも恋愛の可能性を感じたら、近づかないに越したことはありません」

志保さんいわく「色気があったり美人だったりする独女は、既男との友情はあきらめたほうがいい」とのこと。女の方が男友達を異性として見ていなくても、十中八九、男は「女」として見ているからだ。

事実、美魔女の鈴子さん(37歳)は既男とあわや不倫関係に陥りそうになった経験が、何度かある。

「私個人の意見ですが、できちゃった婚の男性は不倫願望が強いですね。欲求不満なのかしら? 『嫁にときめきは感じない』『結婚を早まった』という話から『お前にしておけばよかった』と、家庭の愚痴をいつの間にか恋愛話にすり替えてきます。ただ私はお酒が飲めないので、酔った勢いでホテル……ということもなし。駅まで手をつなぐくらいに留めますね」

既男とぎりぎりの友情とスリルを楽しんでいる鈴子さんは「既婚者と遊ぶなら平日の夜限定、相手の奥さんの意見を優先する、割り勘にして借りを作らない」ことを自ら定めている。

「この年齢になると、女友達も結婚して家族がいるから自由には遊べない。純粋に、楽しく飲める相手は男女関係なく貴重。大切にしたいですね」

こうした独女たちの思惑に対し、既男は口をそろえて「独女と二人で飲みに行くのに、まったく下心のない男なんていない」と言う。

「15年くらい続いている学生時代からの女友達は例外です。だけど、合コンで知り合ったような女の子にはドキドキ感を求めてしまうかも(笑)。昔の恋愛感情を思い出して楽しむ感じです。ただ、それ以上に発展するつもりもないのでブレーキはかけますね」とは、孝政さん(34歳)。「たいていの男は思考回路が中2なので、“モテたい病”は死ぬまで続くのではないでしょうか?」

女友達がまったくいない既男も油断ならない。シンヤさん(34歳)は、結婚後は女友達と二人で飲むことがなくなったとか。

「自分の浮気が原因で離婚したら、親権の話し合いや慰謝料など後々が大変。何もなくても、嫁に誤解されるのが面倒。そんなリスクを背負ってまで女友達と遊びたい、二人で会いたいということは、その相手を狙っていると考えて間違いない。抱けるものなら抱きたいっているんですよ」

男はいくつになっても狼なのだろうか。そこで、とくに警戒した方がいい既男の行動パターンを聞いてみた。ひとつでも当てはまったら、男女の友情はあきらめた方がいいかもしれない。

<既婚男性が教える、こんな既婚男性に気をつけろ!>
・メールの返信が異常に早い。
・メールのやりとりでは、着信画面に表示されない「mixiのメッセージ機能」などを使いたがる。
・休日に会いたがる。家族とうまくいっていないからかも。
・都内だと誰かに目撃される可能性があるので、地方のアウトレットなどに誘う。遠方のドライブデートはガチで遊ぶ気マンマン。
・一対一で飲みに誘われる。お酒はエクスキューズになり得るので注意。
・過去にその男友達に告白されたことがある。

気をつけよう。暗い夜道と既男の下心!(来布十和)

[ピーチィ]

Posted by nob : 2012年11月19日 07:08

怒り遣る方なし。。。

■発電量ゼロでも電気料金徴収!東電・勝俣前会長の天下り先「日本原子力発電」

いま一番怒る週刊誌「ポスト」が「まったく発電していない原発」のために、値上げされた電力料金が使われていると告発している。国民の支払う電気料金が発電量ゼロの「日本原子力発電」という会社へ支払われているというのである。

「ここは東海第二原発(110万キロワット)、敦賀原発1号機(33・7万kキロワット)、同2号機(116万kキロワット)の3基の原発を保有し、東電をはじめ、東北電力、中部電力、北陸電力、関西電力の本州5電力会社に電気を売る卸電気事業者である。

3基のうち、東海第二は昨年3月(2011年)の東日本大震災で自動停止した。敦賀1号機は昨年1月から、同2号機は昨年5月7日から、それぞれ定期検査のため停止されている。当然、その後、現在に至るまで発電量はゼロである。

ところが、同社の有価証券報告書によると、昨年度(12年度)は東電の約465億円をはじめ、関電・約341億円、中部電力・約307億円など5社から電力を売った代金として合計約1443億円を受け取り、93億円の経常利益を上げている(震災の被害による特別損失計上で最終損益は赤字)。本社社員の平均年間給与は637万円。経産省が電気代値上げにあたって電力各社に求めている賃下げ基準(大企業平均596万円)より高い。

敦賀2号機だけは昨年4月1日から5月7日に停止するまで37日間稼働したとはいえ、その間の発電量は10億キロワット時と前年度の発電量(162億キロワット時)の16分の1に過ぎない。

なぜ、事実上『発電ゼロ』の会社が利益を出せるのか。

次の数字を比較してほしい。過去2年間の日本原子力発電の発電量と電力5社が支払った金額は、
◆11年度162億キロワット時 1736億円
◆12年度 10億キロワット時 1443億円
と、発電量が16分の1に減ったにもかかわらず、電力会社の購入代金は2割しか減っていない」(ポスト)

いったいどんな会社なのか。「日本原子力発電は原子力発電推進のために電力9社と政府系特殊法人の電源開発(現在は民営化)の共同出資で1957年に設立された国策会社だ。筆頭株主は東京電力(28・23%出資)。66年には日本初の商用原発『東海発電所』の運転を開始し、前述のように現在3基の原発を保有している。社員数は関連会社を含めて2254人。原発推進派の政治家、与謝野馨・元財務相は議員になる前に社員だったことでも知られる」(ポスト)

東電は今回の値上げで年間ざっと6150億円の増収を見込んでいるが、そのうちの1003億円はここのために使われたのだという。

東電にはこの会社を潰せない理由があった。原発事故で引責辞任した勝俣恒久前東電会長が天下っているからである。ポストはこう結んでいる。
「この企業の清算を早く決断しない限り、東電だけではなく、値上げ方針を打ち出した関電はじめ全国の電力会社が新たな料金算定に原発企業への救済資金を盛り込むのは確実で、今後も国民負担は膨らむばかりだ。これでも電気代値上げは仕方ないと思えるだろうか」

[JCASTテレビウォッチ]

Posted by nob : 2012年11月19日 06:52

確かに、、、でも結局は錯覚本末転倒人間ばかりなのだから結果良ければ良しとしてしまうかの選択???

■橋下徹「有力支援者・ミキハウス創業社長」にも見限られた!「あの男は裸の王様」

「私は大阪を良くするためにと思って『維新の会』を支援し、橋下徹市長らを選挙に通すためにずいぶんカネも使ってきました。彼らは何にもせんでも選挙に通ったと勘違いしているようですが、大阪の地場の人々が手弁当で支援したからこそ、『維新』は圧倒的な支持を得たんです。

しかし、彼らは人気にのぼせあがり、国政進出すると息巻いている。諌める人を次々に切り捨て、周囲にはモノをハッキリ言える人間が一人もいなくなった。橋下市長と松井一郎府知事、いまや二人は裸の王様です」

こう「週刊文春」で語るのは木村皓一(67)。子供服のメーカー「ミキハウス」創業社長だ。これまで橋下徹大阪市長と「日本維新の会」を支え続けてきたのに、橋下に松井に怒っている。
「橋下の頭にあるのは票だけ。国民の幸せのことなど一つも考えてへん」

ここへきて橋下市長を支援してきた人間たちの中から離反する者が出てきている。離合集散は世の習いだとはいうものの、望月のようにわが世を謳歌してきた橋下たちに、何かが起きているようである。木村はこうも語っている。
「橋下も松井も、経済については何も知らない。関電の株が紙クズになるようなこと言うんやから。関電の個人株主は、国債なみに安定してるからと買ってるお年寄りがほとんどでっせ。老後の安心がパーや。彼らも自分の株だったら、そんな無茶しないでしょう。市の株やから言うんです。経済を舐めとるわ。

つい先日も、米国育ちのベンチャー起業家の講演会を催し、橋下にも聴きにくるよう言うたのに、『木村とは原発問題で意見が合わないから行かない』と断られた。まるで子供。僕に怒られるのが嫌なんやろな。

知人の国会議員が何人も『橋下に会わせてくれ』と頼みにきたけど、僕は『何でそんなに橋下に会いたいねん。あんたの値打ち下げるだけや。利用されるだけやで』と遠ざけてきた。結局はそれが正しかった。

それにしても橋下という男は運がいい。今回の石原新党にしても、うまいこと利用しよる。政策が一致せんから言うて自分だけいい子になって、完全に石原さんの負けやんか。

でも橋下の頭にあるのは票だけ。国民の幸せのことなど一つも考えてへん。国際社会に通じる人脈もビジョンもない。さらに言うなら、自分がない。風に流されてきただけの人物です。(中略)あんな男を国政に通したら絶対アカン。日本のためになりません」

あれだけ面倒見たのに自分のいうことを聞かないという恨み節にも聞こえるが、支持者からこうした声が出てくるのは、綻び始めた証左かもしれない。

[JCASTテレビウォッチ]

Posted by nob : 2012年11月19日 05:49

私も蟹座で7月生まれです。。。(苦笑)

■魚座と牡羊座は出世しやすく蟹座は出世しにくい!?
なさそうで実はあった「星座による出世度の違い」

出世度を「生まれ月日」ではなく
「星座」の違いで見てみたい!

 科学的根拠のなさそうな占いと言えば、血液型や星座占いが筆頭格だが、その反面、根拠が希薄であるがゆえに話題にしやすいということもある。

 連載第9回で「生まれ月と出世度の関係」を見てみたところ、その結論は「生まれた月日や月による出世度に違いはありそうだが、あってもわずかであり、断定はできない」という歯切れの悪いものだった。

 しかし、本当にそうなのか? 筆者としても長らく気になっていたため、前回からかなり間が空いてしまったが、第9回の内容を趣向を変えて分析し直してみたい。ズバリ、「星座と出世度の関係」である。

「ほとんど関係ないんじゃないの!?」と思われた読者も多いだろうが、言うまでもなく星座は生まれ月と密接に関係している。第9回の結論を星占いと突き合わせてみれば、その信憑性をさらに詳しく検証できるかもしれないと思った次第だ。

 誕生日と出世度の関係を一次判断するための基となるデータは、これまでと同様、「ダイヤモンドD-VISIONシリーズデータベースサービス 役員・管理職情報ファイル」であるが、これだけでは絶対数に関するデータしか得られないため、第9回と同様、人口統計に関するサイトもいくつか参考にさせてもらった。一部、第9回と同じ「表」も使用することをお断りしておく。

【復習1】役員の誕生日には
人為的な「特異日」があった

 それでは、第9回で紹介した生まれ月日別の役員人数のランキングを、再度見てみる。上場企業における生まれ月日別の役員人数を表したのが、「【表1】生まれ月日別役員人数順位」である(第9回の表1を転載)。

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 表を見ると、1月1日と2日生まれが極端に多く、2月29日が極端に少ない(4倍しても)が、この3日間は特異日である。

 いつ頃までかは判然としないが(おそらく1960~70年のどこかまで)、昔は年末の慌ただしい時期に子どもが生まれると、縁起も担いで、出生日を正月の3が日にして届け出たという話を聞いたことがあるだろう。

 実際、年末の3日間は揃って人数が少ない。かつ、元旦の前後6日間を均すと、平均的な人数になるので、この説には信憑性があると言える。

 また、2月29日が4倍しても極端に少ないのは、「4年に1回しか誕生日がないのはかわいそう」という親心から、出生日を前後にずらして届け出たことが多かったからである。実際、3月1日の人数は多く、2月28日の人数もやや多めである。

【復習2】誕生日には何箇所もの
「特異日・期間」があった

 昨今の生まれ月日別の出生数はどうなっていたかと言うと、それが「【表2】 誕生日別人数順位」(厚生労働省 1981年~2010年 統計より)を見るとわかる。(第9回の表2を転載)。

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 なお、祝日および祝日になる可能性のある日は、日にちを茶文字にしている。これは、昨今は陣痛促進剤を使用した計画分娩により、出産日が日祝日に重ならないようにするケースが少なくないためである。

 表2をざっと見てみると、年末年始、建国記念日、春分の日、旧・天皇誕生日、ゴールデンウィークの中心日(3日間)、元・敬老の日、元・体育の日、元・文化の日、勤労感謝の日、天皇誕生日は、順位が最下位付近であることがわかる。

 逆に、特異日(期間)と思われる日にちが何箇所かある。1月5、6日は年末年始の反動だろうし、5月1、2日や同8日前後もゴールデンウィークの反動、8月15日前後はお盆なので避けられがち、と考えられる一方で、「7月7日は七夕だから?」「12月22日は翌日の天皇誕生日を避けたから?」(あるいはクリスマスまでに生まれてしまったから?)「12月25日はクリスマスと同じ日にしたかったから?」といった、いくつかの特異日も見受けられる。

 なお、4月1日と2日の関係、特に4月2日が第2位であることには理由がある。ご存知の方も多いと思うが、進学の際の学年の切れ目がこの両日になっているため、同一学年のなかでは4月1日は最も生まれが遅く、4月2日が最も早くなる。

 これも親心なのだろう、年度末ぎりぎりに生まれた子どもの出生日を、同じ学年の他の子どもたちに比べて不利にならないようにと、4月2日で届け出る親が多いからだ。

 もっとも最近では、就学までの期間が短いぶん、養育費が少なくて済む早生まれのほうが好まれる、という話も聞いたことがあるのだが……。

 また、9月の17日から(23、24日を除いて)28日まで、ベスト20位以内の日が集中していることにもお気づきだろう。実はこの現象は(今回調べてみたところ)世界的な傾向である(※以下の3記事を参照のこと)。

cf1. Most Common Birthdays Infographic Shows Number Of Babies Born On Every Day Of The Year(2012.05.16)

cf2. VizWiz - How common is your birthday? Find out exactly with an interactive heat map. - Data Visualization Done Right(2012.05.14)

cf3. 9月20日頃の生まれの人は…… (2012.4.12)

暑い時期生まれと寒い時期
生まれとでは出世度が違う!?

 さて、ここからが本題である。

 まず【表A「誕生日と星座の関係」】を示しておく。

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 お気付きかもしれないが、実は「月」ではなく「星座」で12分割することのメリットがある。それは、星座の境は19~23日になっているため、① 年末年始や②ゴールデンウィーク、③お盆、④9月の中下旬の前後、に発生する出生数の集中とその反動からくる変動を、上手く吸収してくれることである。

 唯一不具合がありそうなのは、射手座と山羊座が12月の22日までと23日からで分かれることだろう(今回の場合、山羊座にやや有利に働く)。

 以上、3つの表から、【表B「星座別の誕生日人数逆順位と役員人数順位のランクアップ度」】を作成した。「ランクアップ度」とは、星座別誕生日延べ人数逆順位と星座別役員人数順位の差を表しており、この数値が大きいほど、延べ人数が少ないわりに役員数が多い「実力派」の星座であることを意味している。

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 さて、表Bの結果を見てみて、どうだろうか? 

 寒い時期と暑い時期とが、上位と下位とにはっきりと二分されていることが一目瞭然である。日本の季節感で言い表せば、「お彼岸を境に、寒い時期の生まれは出世度が高く、暖かい時期の生まれは出世度が低い」ということだ(射手座と山羊座の境目問題は、双方および双子座の順位に影響を与えていないことも確認できる)。

読者も生まれ月によって
出世度が違うと感じている

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 ここで、読者の皆さんの実感とも比較しておきたい。ちょうど、第9回の巻末に設けたアンケート「あなたの周囲で『出世が速い』と思う人の生まれ月は?」の結果が、比較対照として好適である。ただし、このアンケートの結果には、割合ではなく絶対数が反映されていると考えておかなければならない。

 この円グラフと数値を見ると、2月、4月、1月で上位半数を占めている。2月は3分の1が魚座で3分の2が水瓶座、4月は3分の2が牡羊座、1月は山羊座と水瓶座なので、これは表Bの上位4星座と一致する。

 最下位は6月と10月であるが、10月は表Bとの一致性は認め難いものの、6月は3分の1が蟹座で3分の2が双子座であり、表Bで最下位と下から4番目であることとの一致性は高い。

 つまり、1月、2月、4月と6月はデータと実感値の一致性が認められると言っていいだろう。星座を軸にして言えば、データと実感値の一致性が高いのは水瓶座(完全一致)、魚座、牡羊座、山羊座(部分一致、特に2、4月生まれ)、蟹座(準完全一致、特に6月生まれ)ということになる。

魚座と牡羊座は出世しやすく
蟹座は出世しにくい関係に?

 ただし、ここでもう1つ考慮を加えなければならない点がある。第9回でも触れたように、「第2次世界大戦前は、出生月による差が大きく(中略)1~3月に高く6月に低い傾向のまま推移していた。戦後から昭和39年までは、戦前と同様に1~3月が高く6月が低かったが、出生月による差は少なくなってきた。昭和45年以降では、出生月による出生率の差は、ほとんどない状態である」(厚生労働省の『「出生に関する統計」の概況/人口動態統計特殊報告』による)という事実がある。

 現在役員になっている人たちは、1946~60年前後の生まれが多いと思われるため、前述の影響――役員適齢期では、1、2、3月の順に人口が多く、6、7月の順に人口が少ない――が残っていると考えるべきである。

 となると、表Bの「星座別役員人数」の絶対数が最上位、または最下位付近に来ている星座については、割り引いて考えなければならない。水瓶座(と山羊座)がこれに該当する。

 蟹座については、絶対数がより少ない双子座と牡牛座のほうが上位にいることから度外視してよさそうであり、魚座、牡羊座もより絶対数の多い水瓶座、山羊座のほうが下位にいることから同様である。

 というわけで今回の結論は、「星座と出世度の関係では、魚座と牡羊座にはポジティブな関係、蟹座にはネガティブな関係が認められる。ポジティブな関係としては、山羊座、水瓶座が後に続きそう」といった線に落ち着く。

星占いでは性格、適性、仕事運を
どう説明しているのか?

 ちなみに、星座占いでは各星座の運勢や性格などが決まっているようだ。せっかくなので、話のネタとして取り上げておこう。

 実際には、「××座の今日の運勢は?」といった「今」を占うサイトはたくさんあっても、一生を通じての傾向・運勢が詳しく解説されているサイトは少ない。そんななかで、説明が詳しかったのが次のものだ。

12の星座の性格・星占い

 試しに、水瓶座、魚座、牡羊座、山羊座、蟹座の冒頭や《仕事、金銭面》を、読んでみればわかるように、今回の結果と適合するのは牡羊座、山羊座だけで、残りの水瓶座、魚座、蟹座は出世の面では適性が逆だ。

 要は「当たるも八卦……」ということだろう。筆者としてはむしろ、“お彼岸を境に”という点に「何か理由があるのでは?」と引っ掛かっている。

 蟹座(特に6月生まれ)の読者はがっかりしたかもしれないが、「そういうデータ的な側面もある」くらいに軽く受け流しておいてほしい。なにせ、かく言う筆者も蟹座なんよ、7月生まれやけど(苦笑)。

(参考サイト)

「出生に関する統計」の概況(人口動態統計特殊報告)

あなたの「生まれた日(ルーツ)」を知ることができるリスト~誕生日ランキング~

(吉田 克己/“World Business Trend Tracker”)
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[DIAMOND online]

Posted by nob : 2012年11月14日 08:00

拍手、、、これぞ個人経営の極み。。。

■ルミネに立ち向かった喫茶店
新宿の有名店「ベルク」を存続させたファンの力
瀬戸 久美子

 また1つ、大切な店が消えた。

 連絡が来たとき、街は既に夕暮れ時を迎えていた。「今日中に出て行けと言われた」。都内某所にある行きつけのビストロの主人から、そうメールが入った。メディアにもたびたび登場し、ファンも多い人気店だ。10年近くの間、競争の激しい一等地で営業を続けてきた。

 経営が赤字だったわけでも、契約違反があったわけでもない。ただ、スポンサー企業の業績が悪化し、急遽、店を閉めるよう言われたとのことだった。釈然としないまま、会食後、最終の電車でその店に向かった。店内では企業側の担当者や行きつけのファン、飲食店関係者らが渋面を作っていた。

 荷造りには数時間を費やした。店の味を支え続けた鉄鍋やミルクパンや秤を抱えて店を出たとき、時計の針は明け方の4時を回っていた。虚脱感を覚えながら各々無言でタクシーに乗り、慣れ親しんだ店を後にした。

 個人店が消えてゆく。

 「先月まであった店が、今月行ったらなくなっていた」。最近、そんな話を耳にすることが増えた。理由の1つにはもちろん、各店舗の業績の悪化がある。熾烈さを増す価格競争に、内食需要の高まり。外食業界にとって厳しい状況が続いているのは間違いない。

 だが、個人店が存亡の危機にさらされている理由はそれだけではない。たとえ繁盛店であっても、パトロンや家主の都合1つで立ち退きを迫られることがある。先々まで予約が入っていても、長年通い続けるファンがいても、「閉店」の看板を掲げざるを得なくなることがあるという現実を、私は改めて目の当たりにした。

 人生の節目でお世話になった店だった。しばらくの間、無力感に苛まれた。そんな折、大手企業と対峙しながらも営業を続ける、ある喫茶店のニュースを耳にした。
契約の見直しから一転、立ち退き要求へ

 JR新宿駅東口の改札から歩いて15秒。「ルミネエスト」地下1階に位置するセルフ型のドイツ風カフェ「ベルク」は新宿駅の名物店だ。平均で5割弱という高い食材原価率を守りながら、看板商品の「ベルク・ドック」(304円)をはじめ200種類以上のメニューで顧客を引き付ける。15坪ほどの店内では、森山大道氏をはじめ名だたる写真家の個展などを開催し、文化人のファンも多い。連日、昼夜を問わず1500人近い顧客が立ち寄り、ホットドックやドイツビールを片手に、店内に漂う「ベルク・カルチャー」に身を傾ける。

 年間売上高は1990年以降、右肩上がりを続けている。一見、個人店の中でも「勝ち組」に見えるベルク。だが、その裏では過去5年にわたり、ルミネとの間である闘争を続けてきた。なお、この件についてルミネに取材を申し入れたところ、「契約については当事者間のものであり、コメントは差し控えたい」との返答があった。以下はベルクならびに周辺取材を通じてまとめたものである。

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駅ビル「ルミネエスト」地下1階にある「ベルク」。1970年に純喫茶として開業し、1990年に現在の店主である井野朋也氏がセルフ型のカフェに転換した。

 ベルクがJRの子会社で駅ビルを運営するルミネに呼ばれたのは、2007年のことだった。

 「契約を結び直したい」。それは突然の申し出だった。

 事の発端は、2006年4月に「マイシティ」(当時)の家主だった新宿ステーションビルディングが、同じJR傘下のルミネに吸収合併されたことにあった。ベルクが入居していた駅ビルは名称を「ルミネエスト」と改め、20代〜30代女性を囲い込むべく店舗のリニューアルが進められた。

 そんな中、ルミネがベルクに持ちかけたのは、それまでの「普通借家契約」から期限付きの「定期借家契約」への変更だった。

 定期借家契約は、借地借家法の改正により2000年から導入された賃貸契約の新制度だ。普通借家契約の場合、何もしなければ自動的に契約が更新される上、貸主は「正当な理由」がない限り契約更新を拒否できなかった。一方、定期借家契約では、貸主は立ち退き料を払うことなく借家契約の更新を拒否できる。

 書類にサインすれば、営業権という「命綱」をルミネ側に握られることになる——。事前に定期借家契約の「特性」を熟知していたベルクの井野朋也店長と迫川尚子副店長は、この申し出を突っぱねた。

 井野店長によると、200以上あるテナントのうち、ベルクを含む4店舗を除いて全てのテナントが定期借家契約に応じたという。そして、歯向かったベルクに対し、ルミネは立ち退きを迫った。

 「JRを敵に回すと、ろくなことがない」

 「楯突いても無駄だ。諦めたほうがいい」

 周囲からは、そんな声も聞かれた。井野店長と迫川副店長は悩みに悩んだ。そして3カ月後、ある「賭け」に出た。ベルクの公式ウェブサイトと店内で配布しているミニコミ誌に、ルミネ側から立ち退きを要求された事実を公表したのだ。

 現状を打ち明ければ、長年のファンや取引先を立ち退き問題に巻き込むことになる。家主に楯突く個人店として、ルミネのみならず一般消費者からの批判も浴びかねない。迷いはあった。だが、「ルミネに対する誹謗中傷としてではなく、自分たちが置かれている現実をベルクのファンに知ってもらう必要があると思った」(井野店長)。定期借家契約を迫るやり方に警鐘を鳴らしたいとの思いもあった。

 そして、この決断が思わぬムーブメントを巻き起こす。
「自分たちだって当事者」と立ち上がったファン

 立ち退き問題を知り、真っ先に反応したのは数人のコアなベルクファンだった。即座にベルクの応援サイト「LOVE! BERG!」(ラブベル)を立ち上げ、ベルクファンの声を募った。

 「常に、誰にでも、高い質のサービスを提供してくれる。ベルクは新宿の良心です」

 「ルミネとベルクが一緒になっている思い出を持つ私としては、どちらもそこにあって欲しい」

 「ベルクを新宿の文化遺産に」

 開設直後から、サイトには熱いメッセージが続々と寄せられた。「自分たちだって問題の当事者だ」。ベルクの営業継続を望むファンは、サイトに集まったメッセージを冊子にしルミネ側に提出した。

 ファンの声に勇気づけられた井野店長は2008年1月、店内に署名箱を設置した。「ベルクの営業継続を求める請願署名」の数は、1ヵ月半で5000人を突破。半年で1万人分を超えた。

 一連の騒動による波紋は広がり、ついには国会でも取り上げられる。2010年10月に開かれた参議院法務委員会で民主党議員がベルクの立ち退き問題について質問。黒岩宇洋大臣政務官(当時)は「借地借家法上、借主(ベルク)が家主(ルミネ)による定期借家契約の強要に応じる義務なし」と答弁している。

 とはいえ、法的に出て行く義務がなくとも立ち退きを求められている事実に変わりはなかった。来店客数が急速に落ち込むことはなかったが、立ち退きという言葉が付きまとうだけで消費者に対する店舗のイメージダウンは免れない。

 一方で、ルミネ側も様々な不測の事態に見舞われる。2011年3月の東日本大震災。2011年5月には、ルミネの社長だった谷哲二郎氏が遺書を残してこの世を去る。2012年6月には、ルミネの立役者と評されてきた花崎淑夫会長の退任が決まる。そして2012年10月、ベルクとルミネの5年越しの騒動に転機が訪れる。
何が個人店を支えるのか

 「嬉しいお知らせです。ルミネさんから、通知が届きませんでした」

 その日、ベルクのブログはこの一言から始まっていた。

 現在、ベルクとルミネの契約期限は2013年3月いっぱいとなっている。そこでルミネが契約を終わらせたければ、半年前に当たる2012年9月にその旨をベルクに通知する必要がある。普通借家契約であるため、ルミネから通知がなかったことは、契約が2年後の2015年3月末まで自動更新されることを意味する。

 「お客様からのベルク営業継続を求める声や、2万名近い署名を無視できない」。ベルクの井野店長によると、ルミネはベルクに対し、そう表明していたという。報告を受けて、ベルク応援サイトには「やったねベルク!」の文字が躍った。大手企業の「資本の論理」に店舗とファンが立ち向かい、「個性と文化」の継続を勝ち取った瞬間だった。

 勿論、これで一連の問題が完全に終結したとは言いがたい。だが大きな節目を迎えつつあることは確かだ。

 点在するファンがネットを通じて1つの体となる。そこから生まれる消費者の底力は時に大手企業を揺さぶり、個人店を支える大きな力となり得ることをベルクのファンは世に知らしめた。

 この5年間、井野店長の元には他のルミネやJR系列の駅ビルを立ち退いたり、同様の状況下にある店主から様々なメッセージが寄せられたという。「定期借家契約」の詳細を理解せぬままにサインし退店に追い込まれた人。「家主に逆らうことは許されない」と自ら身を引いた人。誰にも相談できぬまま、諦めの境地に至った人。窮地に追いやられる個人店が未だ存在する中、今回のベルクの事例に他店が学べることは少なくないだろう。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2012年11月14日 07:30

本末転倒、、、俺が俺がの新党。。。

■太陽の党:連携急ぎ政策後回し 消費増税、原発踏み込まず

 石原慎太郎前東京都知事を「看板」にした新党「太陽の党」が13日、発足した。年内の衆院解散・総選挙に向けた流れが加速する中、石原氏は第三極勢力の「大同団結」に自信を示す。だが、新党の内実はたちあがれ日本の衣替え。橋下徹大阪市長が率いる日本維新の会やみんなの党との連携を重視するあまり、独自の政策が置き去りになった感は否めない。自民党など他党からはさっそく「野合」批判が出始めた。

 新党の13日の記者会見では、衆院選に向けた対応に記者団の関心が集中。司会役の藤井孝男参院議員が「党の政策、方針への質問を」と促したが、肝心の党綱領が配布されたのは会見終了後というちぐはぐぶりだった。

 党綱領には「自主憲法制定」「防衛力倍増」など保守色の濃い項目が並んだ半面、消費増税や道州制には踏み込まなかった。原発に関する見解もなく、石原氏は会見で「どれだけエネルギーがいるかを議論しないで是か非か(を決めるの)は乱暴だ」とかわした。

 こうしたあいまい路線には、「大同団結」と党の独自性の間で揺れる苦悩がにじむ。会見で第三極結集の道筋を問われた石原氏は「秘中の秘を話すばかはいない。野合だって、いい仕事をすりゃいいんだ」と強がってみせた。

 だが、他党は新党の弱みを見透かしている。自民党の石破茂幹事長は13日の会見で「小異を捨てて大同につくという言葉のもとに、政策が異なるところと組むのは日本の政治に決していいことではない」と指摘。石原氏を除くたちあがれとの連携に消極的だった橋下氏も同日、大阪市役所で記者団に「まずは政策協議。それが第一だ」と語るにとどめた。

 みんなの党の江田憲司幹事長は「万博ですか? 太陽の塔というのが昔あった」と党名をやゆし、自民党幹部は、民主党の羽田孜元首相が96年に結成した太陽党を引き合いに「二番煎じ」と皮肉った。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2012年11月14日 00:59

一億総自営業者社会、、、それがすべて一人会社であることが究極の理想。。。Vol.5

■社長は会社を「大きく」するな!【起業編】
山本憲明 [税理士]

新規事業を成功させる
たった1つのコツ

前回の連載では、「9割の起業家がやってしまう5つの失敗」についてお話ししました。さて本日は、「新規事業」にスポットライトを当てたいと思います。ここでポイントになるのは、「安易な拡大戦略はとらない」「1人当たりの粗利を確保する」「経営者の見栄に振り回されない」です。

「新しい事業を始めたい」。
そう思ったら、まずここから!

 起業して会社を立ち上げ、十分な粗利を稼ぎ、最終的な利益も確保できたら、毎年それを継続していく必要があります。

 そして、毎年十分な利益を確保できるようになったら、それを維持するとともに、新しい事業に挑戦していってもいいかもしれません。

 ただ、そうはいっても、「新規事業をやる!人も雇う!事務所も大きくする!」のような、勢いに任せた安易な拡大戦略はNGです。

 さて、ではどのように考えていけばいいのでしょうか?

 そのポイントは、「事業を無理に大きくすることなく、継続して利益を出していきながら、お金をかけず、新しい事業を作っていく」です。

安易に人を増やさず、
「1人当たりの粗利」を確保する

 新しい事業は、核となる事業(もともと行っている事業)に付随するものや、核となる事業の周辺に位置するものがやりやすいと思います。他にもさまざまな要素がありますが、ここが一番のポイントです。

 例えば、経営コンサルティング業であれば、経営に関する教材を販売するなどのことが考えられます。メインの事業に近い事業を1つずつ増やしていくことで、メインの事業も新しく始める事業も、お互いの共通点を生かすことができるというメリットがあります。

 またこの方法であれば、仮に新しく始めた事業が儲からなかったときでも、撤退しやすく、大きなダメージを受けません。

 ただ、ここで気をつけてほしいのは、「安易に人を増やさないこと」と「1人当たりの粗利を確保する」です。

 前回の連載でお話ししましたが、「1人当たりの粗利」とは、粗利(売上総利益)を従業員数で割ったものです。つまりこの数値は、「会社で稼いだお金(粗利)を、いったい何人で生み出しているか」を表すものであり、会社の本当の力を探るバロメーターになります。

これだけは、
絶対にやってはいけない!

 事業の芽を育て、本格的にやっていくのであれば、儲かるかどうか、ということをしっかりチェックして下さい。事業拡大したとしても、1人当たりの粗利が落ちていれば、「儲かっている」とは言えないからです。

 そしてもう1つ、大きな注意点があります。それは、メイン事業とかけ離れた事業を行うことです。例えば、「小~中学生を対象とした学習塾の経営者が、飲食店を始める」といったイメージです。

 こうしたことが起こる原因としては、「事業に成功したことで、気が大きくなる」「儲かる、儲からないより、自分の趣味を仕事にしたくなる」「経営者仲間に自慢したい」ということが挙げられます。乱暴な言い方をすれば、「経営者の見栄」が、原因の大半を占めます。

 せっかく育てたメイン事業を活用しないのは、やはりもったいないと思います。できれば、「メインの事業と関係することで何かできないか」ということをよく考え、そこから新しい事業を探っていって下さい。

 ただ、焦る必要はまったくありません。「1つの事業がうまくまわれば、1つの事業を増やす。ダメならすぐやめる。もしうまくまわれば、さらに新しい事業を始める」という形で、1つ1つやっていきましょう。焦って、無理に手を広げてはいけません。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2012年11月13日 23:16

死に様は生き方のエピローグ、、、本人の納得こそが唯一無二の幸福。。。

■桜井センリさんの友人談

10年前に心臓病患いのんびりと余生

 桜井さんをよく知る関係者Aさんがこの日、本紙の取材に応じ、その人となりや思い出について語った。

 「一見、偏屈で意固地なジジイ。他人に干渉されたくないから、人付き合いも悪いけど、本当は面倒見が良くて優しいおじいちゃんです」

 Aさんが語る桜井さんの人柄を象徴するのが、最後の出演作となった映画「待合室−Notebook of Life−」のロケで岩手に行ったとき。周囲に飲食店があまりなく、「仕方ないから」と言って入ったイタリアンレストランでワインを注文し「やっぱりまずい」と文句を付けたという。「外交官の息子だからか気品があるんです。別のレストランでも、ボーイさんにワインのつぎ方とか口うるさく言ってましたね」

 桜井さんは若いころに一度結婚しているが、すぐに離婚。離婚後は生涯独身を貫いた。自分で料理を作ったり、突然1人でウィーンにオペラ鑑賞に出掛けたりしていた。人付き合いは苦手だが、親しい人には高価なお中元を贈るなど、礼儀正しく世話好きな一面もあったという。

 10年ほど前に心臓病を患い、股関節痛や腰痛も悪化したため、06年以降はのんびりと過ごしていた。しばらくは近所に車で買い物に出掛けていたが、ここ数年は電動車いすの生活が続き、お手伝いさんが2、3日に一度身の回りの世話をするために来ていた。

 Aさんがたまに電話をし「元気ですか?」と尋ねると「無駄に生きてるよ」などと冗談で返していたそうだが、数年前、横浜で暮らす妹にはこう言っていたという。「俺はポックリ逝きたい。誰にも迷惑かけたくないから。葬式も香典もお花もいらない」

 思うがままに生き、天寿を全うした桜井さん。この日、ニュースで報じられた「孤独死」という言葉に違和感を感じたAさんは強調した。「他人に干渉されたくない。そういう生き方を選んだ桜井さんらしい死に方。孤独なんかじゃないはずです」 (江川悠)

[中日スポーツ]

Posted by nob : 2012年11月13日 09:36

確かに。。。

■オトコを上げる食事塾 笠井奈津子
笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]

仕事が終わるまで夕食はガマンしたほうがいい?
残業中も集中力が続き、大事なプレゼンも失敗しない食事

 集中力が持続するのは、本来、小一時間程度らしい。でも、そんな脳の限界を、仕事は配慮してくれない。たとえば、大事な会議やプレゼンの前夜、準備が長丁場になって、深夜遅くなることもあるだろう。そんな時、疲れをためず、効率を落とさないためにはどうすれば良いだろうか。

片手で肉まん、菓子パンを食べていないか?
残業中も効率を落とさない食べ物とは

「仕事中はお腹が空かない」という男性は非常に多いが、前の食事から時間が経過するほどに、脳も体もそれなりに充電が減ってきている。残業することが予想できたら、10分、15分の時間を惜しまず、8時くらいまでに軽く夕食を摂ってほしい。チームのリーダーであるならば、部下も含めてブレイクタイムを摂ることをすすめてほしい。可能であれば、30分。いや、本当にそんな時間がないんだよ、というときには、昼食に外に出た際などに、おにぎりやサンドイッチなど、作業しながら片手で食べられるものを買ってきておくのもおすすめだ。

 この時の食事はエネルギー補給が目的なので、がっつりと、過剰には摂らなくて良い。するべきタスクがたまっているときには、頭がフル回転して、どうしても交感神経が優位になりがちだ。そうすると消化吸収がうまくいかなくなるので、せっかく食べただけのパフォーマンスが発揮できなくなってしまう、ということがある。もしも「自分はあまり切り替え上手な方ではない」という自覚があったら、本当におにぎり1個くらいで十分。感覚としては、空腹ではない程度に満たしておく、といった具合だ。

 それなら、リラックスした仕事終わりに食事をすれば良いではないか、と思われるかもしれないが、遅い時間の食事は、疲れを残す。仕事が終わってから食べる食事は、寝る直前の食事となり、良質な睡眠を妨げるからだ(詳細は第4回)。十分に睡眠がとれなければ、回復がままならず、翌日の脳のパフォーマンスはどうしたって下がる。プレゼンでは、反応を見ながら臨機応変に対応を変えていくスキルも求められているだろう。せっかく時間をかけて準備したものが台無しにならないよう、ネガティブ要素は排除しておこう。

 ただ、この日の昼食の時間も随分ずれこんでいて、そもそもお腹が空いていない時には、ムリに食べなくても良い。体内時計をおかしくさせないためには、ある程度規則的に食べることが必要だが、例外もある。胃が空になっていない状態で食べると、胃が疲れて代謝も落ちがちになってしまうのだ。仕事をしながらずっと何か口にしているというのはもちろん、食間をきちんと空けて食べ疲れしないことにも意識を向けてほしい。

 さて、食べる時間に気を付けたら、次は食べるものの話。時間的制約もあるので、そんなに多くの選択肢がないかもしれない。だから、このタイミングでは食べてほしくないもの、だけをいうと、ハンバーガー、菓子パン、肉まん、菓子などの、糖質・塩分・脂質を多く含む、血糖値と血圧を一気にあげそうな面々だ。いつものように、栄養バランスを気にして色々摂れなくても良いので、立ち食いそば屋でそば、というシンプルな炭水化物を選んで脳にエネルギー補給しても良いし、さくっと定食チェーンにいって魚定食でも選んでくれたら感涙ものだ。魚に含まれるEPAやDHAが脳の動きをサポートしてくれるだろう。

プレゼン当日の朝は
ごはんを山盛り食べてはいけない

 では、気持ち早目に食事を済ませ、仕事も終わらせ、帰って寝たら、翌朝はどうすれば良いだろう。前回の記事で朝食の重要性について書かせていただいたので、きっと皆さん何かしら気をつけてくださっているだろう、と信じているのを大前提にもう一歩踏み込んでみたい。

 前日に遅くまで働いていたことも、当日、大きな緊張感があることも、それなりのストレスになっているはず。だから、ストレス抵抗力を強めるビタミンCを多く含む食品、つまりはかんきつ系の果物を積極的に摂ってほしい。コンビニはスーパーに比べると生鮮食品が若干、割高に感じるが、キウイはそう大差ない。包丁で皮をむくのは面倒くさかったりするが、朝、半分に切ってスプーンで食べると良いだろう。ちょっと大変かもしれないが、今が旬の柿もビタミンC が豊富なのでおすすめだ。

 そして、勝負に備えて、ごはんを山盛り食べたいところでも、ここはちょっと控えめ~通常の量で我慢してほしい。炭水化物を多く摂って、糖質過多になると、強い眠気がやってくる。口にしたものがその力を発揮するまで、体内で分解、吸収、合成されることを考えると、即効性、というのは期待できないかもしれない。ただ、血糖値が安定した状態=脳も安定している、とすると、食べものを選ぶことで、血糖値を安定させてあげることはできる。

 もしも、午後に大事な用事があるときには、引き続き、昼食も気をつけなければならない。このときには、前日の晩、朝食と同様に、糖質の摂り過ぎに気を付けてほしい。その点、コンビニやファミレスは非常に良い。なぜならば、おかずのみ、という単品でのオーダーが可能だからだ。

 普段はバランスよく食べることが大事だが、ここぞというときには、摂るべき栄養素や食材を優先しよう。たとえば、鉄分。鉄分不足というと、貧血など、女性が気を付けるもの、とイメージするかもしれないが、実は、男性も意識すべき栄養素。鉄分が不足すると、脳は酸欠状態になり、パフォーマンスが落ちてしまう。体内での酸素運搬は、鉄分によって合成されるヘモグロビンの役割だ。もしも、ちょっと立ちくらみをしたり、なんとなく頭がすっきりしなかったり、頭痛がするようであれば、鉄分不足が疑われるので、日頃から鉄分を多く含む食材を摂ると良いだろう。

 鉄分を多く含む食品といえば、ほうれん草、ひじき、貝類、レバー類であるが、こうして並べてみると、決して摂りやすいとはいえない食品かもしれない。そういうときには、赤身のものに多く含まれる、ということを覚えておいて、鶏のささみより豚もも肉、鱈よりカツオ、というように、赤身のお肉やお魚を選ぶと摂りやすくなる。

気合だけで集中力は上がらない
定期的な休憩とストレッチを

 集中力を維持するためには、1時間経ったら10分休憩、そしてまた一時間集中、というサイクルも大切だ。もちろん、ノリにのっているときにわざわざ中断しなくても良いが、ふと気がぬけたとき、少し時計に目をやると良いだろう。なにも、席をたって休憩しなくても、休憩にあてる10分に単純作業を持ってくる、というのでも良いだろう。頭を使う仕事だったら頭を休ませるために飲み物を飲む、身体を使う仕事だったら、座って事務作業をする、そんなふうに、身体に違う刺激を送ると頭がすっきりしやすい。

 ただ、以前よりも集中力が下がっていると感じたら、疲労が積み重なっていないか、ちょっと気にしてほしい。集中力なんて気合だ、と思う人ほど、集中できないときに自分や周りを責めてしまいがちなので注意が必要だ。

 最後におすすめしたいのは、ベッドの上でできるような、朝のちょっとしたストレッチ。筋肉は、寝ているときにはリラックスして緩んでそう…と思われがちだが、実際は、長時間同じ姿勢でいたために、起床時にはしなやかとはいえない状態になっている。そして、そのかたくなった状態のまま活動を始めると、交感神経の緊張をつくる引き金になってしまいがちだ。落ち着いた気持ちで1日をスタートするには、このような自律神経の働きを意識して利用するといいだろう。これから、布団から抜け出すのが益々つらくなる時期。軽くストレッチして、少しあたたまった体でベッドから元気に飛び出てほしい。

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Posted by nob : 2012年11月12日 20:32

一億総自営業者社会、、、それがすべて一人会社であることが究極の理想。。。Vol.4

■社長は会社を「大きく」するな!【起業編】
山本憲明 [税理士]

9割の起業家がやってしまう
5つの失敗

「小さくても、しっかり儲かる会社を作る」がモットーの税理士、山本憲明氏。日本に根強くある「会社は大きくするもの」「右肩上がり経営!」という思想を排し、日々、多くの経営者をサポートしている。その山本氏に「9割の起業家がやってしまう5つの失敗」を語ってもらった。

「会社が儲かった!」。
そんなとき、あなたはどうする?

 税理士の山本憲明と申します。先月、『社長は会社を「大きく」するな!』というタイトルで、全6回の連載をやらせていただき、そこで非常に多くの方々から反響をいただきました。誠にありがとうございます。

 意外だったのは、いわゆる経営者の方だけではなく、「将来、起業を考えている」という方々からも、メッセージをいただいたことです。そこで、「起業」にテーマを絞って、新たに連載を始めたいと思います。内容をより深く理解していただくために、もしよければ、前回の連載をお読み下さいませ。

 第1回の本日は、「9割の起業家がやってしまう5つの失敗」について、お話しいたします。

 会社を興して、順調に売上が上がり、軌道に乗ってきたとします。そんなとき、あなたはどうするでしょうか?

 ここで声を大にして言いたいのは、「すぐに事務所を大きくしたり、人をたくさん雇ったり、固定費をたくさんかけたりするようなことは、絶対にやめて下さい!」ということです。

9割の起業家がやってしまう
5つの失敗

 例えば、社員10名から30名ほどを雇っている会社は、順調なうちはとても儲かるのですが、経営環境が少し悪くなるだけで、資金繰りの問題等でいきなり苦しくなります。

 また、経営者自身が悪いのなら自己責任なのでまだいいのですが、社会情勢や経済環境の変化によっても、会社は影響を受けます。例えばリーマンショックのときなども、あまり景気に左右されなさそうな会社でも、立ち行かなくなってしまうことがありました。

 だから、ちょっと売上が上がって軌道に乗ってきたからといって、すぐに事務所を拡張したり、人を増やしたりすることはやめて下さい。

 ここからが本題です。下記が、9割の起業家がやってしまう5つの失敗です。

(1)一気に人を増やす(通年採用などもする)
(2)借金して、事業拡大を目指す
(3)一等地などにオフィスを引っ越しする
(4)リースなどでオフィスの設備投資をする
(5)大々的な広告宣伝をする

「人を雇う」「事業拡大」は
とにかく慎重に!

 どんな起業家の方でも、事業が軌道に乗り、現金をたくさん持つと、この5つのことを考え出します。順を追って見ていきましょう。

 まず(1)の「人を増やす」と(2)の「事業拡大」について。これは前回の連載で何度もお話ししてきたことですが、規模の拡大を狙って、安易に人を増やすと、「人を雇う→各種経費がかかる→赤字になる→さらに売上を上げなければならなくなる→また新しく人を雇う」というスパイラルから抜け出せなくなります。

「人を雇う」「事業拡大を目指す」の際は、とにかく慎重に、何度も考えてから行うようにして下さい。安易な拡大戦略では、会社は疲弊し、経営者はもちろん、そこで働く社員も不幸にしてしまいます。

 次は(3)の「オフィスの引っ越し」について。「立派なオフィスを構えたい」「一等地に引っ越したい」という、いわゆる「経営者の見栄」による引っ越しが、実は非常に多く行われています。

 私も最初は、「自宅兼事務所」からスタートしましたので、こうした気持ちはよくわかります。しかし、儲かったからといって、こうした理由で引っ越しをするのはやめておきましょう。会社の業績が悪くなる、あるいは資金繰りの問題が出てきたときに、一気に苦しくなります。

「儲かっているとき」こそ、
冷静に、慎重に!

(4)については、プリンター、コピー機などのOA機器が挙げられます。「会社としての見栄えを良くしたい」という理由が多いのですが、紙を多く使う業種ならともかく、意外と使わないものです。

 今やオフィスサプライサービスやコピーサービスなどがたくさんありますので、無駄なコストはかけないようにしましょう。そして意外と侮れないのが、毎月固定費としてかかってくるリース代。「本当にこれが必要?」という自問自答を何回も行って下さい。

(5)については、大企業が巨額の費用をかけてやるならともかく、中小企業ではそこまでの効果が得られないと思っています。広告を出さなければ売上が上がらないという側面はありますが、やるなら、計画をしっかりと立てて、なるべく少額から始めて下さい。

 以上が、9割の起業家がやってしまう5つの失敗です。この5つの失敗は、会社が儲かったとき、あるいは事業が順調にまわっているときにこそ、起こります。うまくいっているときにこそ、一度冷静に、会社のことをよく考えてみて下さい。

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Posted by nob : 2012年11月12日 18:03

一億総自営業者社会、、、それがすべて一人会社であることが究極の理想。。。Vol.3

■社長は会社を「大きく」するな!
山本憲明 [税理士]

とうとう最後の連載になりました。ここまでおつき合いいただきまして、ありがとうございます。これまで「安易な拡大戦略をとるのはやめて、無理に会社を大きくするのはやめよう。時代に合った経営をしていこう」というお話をしてきました。最終回の本日は、経営者の「幸せ」「やりがい」について考えてみたいと思います。

「人生の充実」も
経営者の大きなテーマ

 経営者の幸せ・やりがいの1つ目は、「仕事だけをするのではなく、広い視野を持って活動することで、人生が充実する」ではないかと思います。

 小さな会社の経営をやっていく場合、時間的な余裕が生まれる場合が多いと思います。仕事以外の余剰時間を使って、家族と過ごす、あるいは地域社会に貢献するなどの活動もできます。また子どもがいる方は、子どもと接する時間を長くしたり、子どもに直接教育を施すことができるでしょう。

 仕事だけではなく、それ以外のことにも時間を使ったほうが、人生全体のバランスもとれますし、世の中にとってもプラスに働くのではないかと思っております。

 経営は、会社規模を拡大すればするほど難しくなります。資金繰りの問題をはじめ、さまざまなリスク対応を迫られるからです。労務・法務・税務など、おそらく多くの経営者にとって「嫌な仕事」の比重がどんどん高まります。

 難しい経営をすれば、そのぶんプライベートにしわ寄せがきます。家族との時間もなくなり、土日も仕事に明け暮れる、これならサラリーマンのほうがよかったんじゃないか、そんな経営者をたくさん見てきました。

「経営者としての成功」ももちろん大事ですが、こうした「人生の充実」も、経営者にとっては大きなテーマではないかと思っております。

「小さな会社」による
大きな社会貢献

 経営者の幸せ・やりがいはもう1つあります。雑誌などの「社長さんインタビュー」では、よく次のようなお話がされます。「会社をどんどん大きくして、社員をたくさん雇い、雇用の確保に貢献したい」というものです。

 もちろん、これは本当に立派な考え方だと思いますし、否定するつもりはまったくありません。しかし、私のような才能のない普通の経営者は、普通の経営者なりの社会貢献ができるはずです。「小さな会社の社会貢献」について考えてみたいと思います。

 まずは、納税や寄付による社会貢献が挙げられます。小さな会社の場合、利益を出せば、その約40%程度を税金として支払うことになります。「規模を大きくしたはいいものの、利益が出ず、納税がほとんどされない」という会社も多い中、金額は小さいながらも納税をしっかりすることで、立派な社会貢献になっていると思います。

 また、もしサラリーマンの方が本連載を読んで、小さな会社を立ち上げて利益を出したとすれば、私にとってとても嬉しいことです。そういった成功例が増えることで「思い切って起業しよう」という人が増えれば、それは社会全体にとってプラスです。

 小さな会社が増えるということは、それを経営する経営者(同時に、その事業に投資する投資家)が増えるということだからです。その会社がしっかりと利益を出し、納税をすることができれば、大きな社会貢献につながります。

「経営規模としては、
むしろ小なるを望む」

 ここまでおつき合いいただきまして、本当にありがとうございました。では最後に、ある経営者の言葉を借りて、本連載を終わりたいと思います。

「経営規模としては、むしろ小なるを望み、大経営企業の大経営なるがために進み得ざる分野に、技術の進路と経営活動を期する」

 これは、ソニー創業者、井深大氏の言葉で、東京通信工業(ソニーの前身)設立時に起草した「東京通信工業株式会社設立趣意書」に書かれてあるものです。

 この設立趣意書が書かれたのは、終戦の翌年、1946年です。「経営規模としては小なるを望む」。こうした精神が、戦後の日本の「ものづくりの現場」にはあり、それが高度経済成長に結びついたのではないかと思っております。

 それがいつしか、「いたずらに利益ばかりを追う利益至上主義」、あるいは「時価総額を最大化することのみが目的」となり、その反動の1つが、現在、多くの大企業で行われている、大規模な人員削減ではないでしょうか。

 企業経営に100%の正解はありません。しかし、「会社は大きくするもの」という価値観は、今の時代に合わなくなってきている、私はそう思っております。

 経営者・会社役員の皆さま、起業を考えられている方々、そして、今後社会の中枢を担う30~40代のビジネスパーソンに、本連載が、少しでもお役に立てば、これ以上の喜びはありません。

(連載了)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2012年11月12日 17:53

、、、。

■告発の原発作業員、朝日新聞に語る

 ●「被曝労働の実態 改善して」

 福島第一原発事故の収束作業で被曝(ひばく)させられたと、東京電力の責任を問い、元請け会社の関電工を告発した作業員(46)=いわき市在住=が、朝日新聞の取材に応じた。作業員は「被曝労働の実態を明らかにして、今後の作業環境を改善してほしい」と訴えた。支援する弁護団は「何次にもわたる下請け構造が無責任体制の根源にある」と批判している。

 ●湯気立つ水面「あり得ない」

 階段下の地下室をヘッドライトが照らした。うっすら湯気の立つ水面が見えた。「あり得ない」。たまり水は、高濃度の放射性物質で汚染された水だ。家で待つ子どもの顔が脳裏に浮かび、身体が震えた――。

 原発事故からまもない昨年3月24日午前のことだった。福島第一原発3号機。原子炉タービン建屋に関電工社員らと6人で入った。地下室の電源盤にケーブルをつなぐ作業にとりかかった。

 作業を開始して数分後、線量計の警告音が次々と鳴りだした。設定は毎時20ミリシーベルト。動揺する作業員に、関電工の社員は「故障もあるし、誤作動もある」となだめた。

 地下への階段に身を乗り出すと、線量が高くなり、コンクリートの壁に隠れると低くなった。

 茨城県内の高校を中退し、さまざまな職業を経験。6年前から原発の電気設備会社の従業員として働いていた。

 「線量も確認せず、たまり水に触れてはならない」。常識のはずが、同僚作業員は水深15センチほどの水に足をつけて作業していた。くるぶしまでつかった水は「生温かかった」という。

 階段を地下まで降りて、ケーブルを手すりに縛り付けるよう指示されたが、断った。それでも小一時間の作業で、線量計の値は11ミリシーベルト。たまり水に入った関電工の社員2人は173~180ミリシーベルトを浴びて、福島市の県立医大に緊急搬送された。

 その後、広野火力発電所や新潟県の柏崎刈羽原発、青森県六ケ所村の施設など、被曝量の低い仕事にまわされた。だが、今年3月16日以降、仕事が来なくなった。事実上の解雇状態だ。今は土木作業や除染作業で妻子を養う。

 「被曝事故は起きたのではなく、起こされた。我々は高線量を浴びさせられて使い捨てか」。そう悔しがる。

 原発収束作業にたずさわる末端作業員の立場は不安定だ。被曝線量の上限に達すれば、作業員として働くことができなくなる。

 「あのときは長靴も履いていなかった。指示に従って地下に降り、そのまま作業を続けていたら死んでいたかもしれない。これから何年後かに自分の健康がどうなるかも分からない」。あの体験で生じた不安はいまも消えない。

 ●背景に下請け多重構造

 作業員の告発に、東電は「現場作業者の作業環境と放射線の安全管理については引き続き徹底していきたい」とコメントした。

 しかし、原発作業員の被曝線量のずさんな管理や被曝事故時の無責任な体制などが、次々と明るみに出ているのはなぜか。

 背景にあるのは複雑な下請け関係だ。今回の事故では現場にいた東電の作業チームは毎時400ミリシーベルトの放射線量を知ってすぐに撤収。一方、作業員のチームはそのまま作業を継続していた。

 下請けの多重構造が、末端作業員の労働安全や健康管理の責任をあいまいにしている――。日本労働弁護団の水口洋介弁護士らはそう指摘する。

 労働安全衛生法31条は、直接の雇用関係がなくても、特定事業で発注者が労働者の災害防止措置をとるよう義務づける。ただ、法令の指定は建設業や造船業などに限られ、原発事業の位置づけは明確ではない。これが「責任追及の壁」になっているとし、弁護団は法の不備の是正も求める。

 「私はたまたま、いろんな人の助けがあって訴えることができたけれど、ほとんどの労働者は職を失うから口を閉ざすしかない」。作業員はそう語った。

 今後は事故収束だけでなく廃炉作業でも、高線量下で働く原発作業員の力が必要だ。それも廃炉まで何十年と続く。「こんなことをやっていたら、作業に従事する人が本当に集まらなくなる」。予期せぬ被曝をさせられてしまった作業員の警告だ。(本田雅和)

[朝日新聞]

Posted by nob : 2012年11月03日 21:06

確かにね。。。

■超成果を出している人に共通する11の秘訣

文●加藤貞顕 編集●坂本洋史

 さて今回は、とんでもなく成果を出している人は、他の人々と何が違うのかを考えてみたいと思います。ぼくは編集者という仕事がら、さまざまな分野で、そういう人と会うことがあります。彼らには共通している点があることに気づきました。以下です。

 ひとつづつ見ていきましょう。

(1)めちゃくちゃよく働く

 すごい人はみんな、例外なくハードワーカーです。いつ休んでいるんだろうと思えるくらいよく働きます。ワークライフバランスという概念はないようです。もちろん、遊ぶときは遊ぶのですが、そういう時間も仕事のことを考えているので、けっきょく仕事につながってしまうことが多いようです。

(2)好きなことをしている

 彼らがずっと仕事をしていられるのは、好きな事をやっているというのが大きいと思います。仕事と遊びの区別はほとんどなく、楽しくてしょうがないから続けていて、そのうちに成果が出てしまうというのが実際のところのようです。

(3)やたらと効率がいい

 すごい人はみんな、やたらと効率がいいです。なにかやるときには、二つか三つのことを同時に達成するようにしています。一日の時間は、みんな平等に24時間しか持っていないわけですから、効率でほかの人と差をつけるしかありません。長時間働いて効率もいいので、どんどん差を広げていきます。

(4)判断が早い

 彼らは、ものごとを一瞬で決めます。この決断力は、豊富な過去の経験に裏打ちされています。いろんな分野についてたくさん考えて何かをしたという下地があるので、いざというときにすぐに決められるのです。また、めちゃくちゃ忙しいから必然的にそうなります。

(5)メールの返事が超早い

 上と関連していますが、メールの返事も超早いです。決断力もさることながら、非常にたくさんのメールを受け取るので、ためると破綻してしまうのです。彼らから返事がもらえないときは、単に忘れているか、あるいは自分が出したメールがわかりにくいことを疑ったほうがいいかもしれません。

(6)好奇心旺盛

 みんな、やたらと好奇心が旺盛で、新しいものが大好きです。これには年齢は関係ないようです。みんな新しいガジェットやおいしいものが大好きですし、異性が大好きなことも多いようです。楽しいことを経験して、人生のクオリティを上げることに努力を惜しみません。

(7)意外と細かい

 彼らは、すくなくとも自分の専門分野では、すごく「細かい」場合が多いです。言い換えると、とても「ていねい」な仕事をします。成果を出している人は、一見おおざっぱに見えるひとも多いのですが、実際にいっしょに仕事をしているひとは、彼らの仕事に対する繊細さをよく知っています。

(8)過去にこだわらない

 みんなこだわりはしっかりあるのですが、意外と前言撤回も多かったりします。彼らは過去にはあまりこだわらないのです。プライドよりも未来を大事にしているのだと思います。「前に言ってたことと違うじゃん」というツッコミをいれずに我慢する、周囲のやさしさにも支えられています。

(9)健康

 彼らはハードワークを支える肉体と精神を持っています。長い間、成果を出し続けるには、健康でなくてはいけません。決して筋骨隆々の人ばかりではないのですが、共通しているのは持久力です。忙しいにもかかわらず、ランニング、水泳、筋トレなど、運動を習慣にしている人が多いようです。

(10)マイペース

 彼らはみんなマイペースです。自分に関係ないと決めたことには、見向きもしません。惰性や付き合いでだらだらなにかをすることはありません。時間という限られたリソースの有限性をとても意識しているので、いろんなことを割り切ることができます。

(11)人の力を借りるのがうまい

 大きな仕事は、決して一人ではできません。だからすごい人は例外なく、人の力を借りるのが上手です。その秘訣は、みんなに共通する大きな目標を提示することと、あとはなんといっても人柄でしょう。彼らの笑顔を見ると、みんないっしょに仕事をしたくなってしまうのです。

 ほかにもいろいろあるのですが、全員に共通するのはこんな感じです。みなさんの周囲のすごい人にも当てはまりましたか?

 さて、まとめましょう。すごいひとたちは、めちゃくちゃ長時間、高いモチベーションで、質の高い仕事を、楽しく、みんなの力を借りつつやっています。しかもそれを長期間続けていて、経験が溜まってさらに質があがっていくというスパイラルです。

 さすが、すごくなるわけですよね。でも、それを見ているだけでははじまりません。よく考えると、上記の11個は、そのまま「仕事術」にもなることに気づいたでしょうか? 彼らだって最初はみんな普通の人でした。いきなりすごくなったわけでなく、こういうことを10年単位で続けている人たちです。

 だから、みなさんにもきっとできるはずです。まずは、できることから少しづつ積み上げていきませんか?

[週アスPLUS]

Posted by nob : 2012年11月03日 10:51

拍手、、、これからの時代のビジネスモデルの一好例。。。

■ミシマ社、京都の一軒家からの出版革命
「一冊入魂」を掲げ全員全チーム経営
白石 武志

 チームプレーは日本の「お家芸」とよく言われる。一人ひとりの力は小さくても、チームとして各自の役割を決め、知恵を出し合い、励まし合って取り組めば、不可能を可能にすることもできる。それこそ組織の力だ。

 「日経ビジネス」は10月22日号で「奇跡を起こす すごい組織100」と題した特集をまとめ、企業や団体から復興支援やスポーツ、先端科学研究のチームまで、成果を上げているすごい組織を100事例取り上げた。この特集と連動して、「日経ビジネスオンライン」では5回にわたり、一般にはあまり知られていないすごい組織の実像を紹介する。

 2回目は「原点回帰の出版社」を標榜する異色の出版社、ミシマ社を取り上げる。同社は取次を通さず、全国の書店と直取引するなど出版改革を進めている。8月に発刊した『THE BOOKS 365人の本屋さんがどうしても届けたい「この一冊」』などが話題を呼んでいる。

 JR京都駅から近鉄京都線で約30分。近鉄久津川駅から徒歩約5分の場所に、「原点回帰の出版社」を掲げるミシマ社の京都オフィスがある。記者が日経ビジネス10月22日号の特集「すごい組織100」の取材のためにここを訪問したのは、10月上旬のよく晴れた日の午後だった。

 オフィスと言っても、外観はごく普通の2階建ての一軒家。駐車スペースに置かれた看板がなければ、初めての訪問者は通り過ぎてしまいそうだ。開けっ放しの玄関扉をくぐると、すぐ右手の和室には数多くの単行本が平積みで並べられていた。

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京都オフィスの外観はごく一般的な一戸建ての民家だ

 玄関で出迎えてくれた三島邦弘代表にあいさつを済ませ、まずは右手の部屋について「ここは何のスペースですか」と尋ねると、「そこはトイレです」とでも話すような自然な口調で、「本屋さんです」という返事が返ってきた。

 三島代表には申し訳ないが、民家の和室を「本屋さん」と呼ぶのはちょっと無理がある。面食らった記者が、「じゃあ、ここで訪問客にミシマ社の本をご紹介したり、お貸ししたりしているんですね」と確認しようとすると、三島代表は涼しい表情のまま、「いや、本屋さんです」と同じ答えを繰り返すのだ。

 どうやら、出版社のオフィスが郊外の一軒家で、その中の一室が本屋になっていてもいいじゃないか、ということらしい。

 なるほど、ユニークさで注目を集める出版社だけのことはある。三島代表の話し方は飄々としているが、どこかに関西人らしい頑固さを感じる。玄関先のわずかなやり取りで、この小さな出版社に対する関心がいっそう高まった。

8畳間に100点超の単行本を陳列

 まずは三島代表が「本屋さん」と呼ぶ8畳の和室を案内してもらった。

 部屋の中に入ってみると、100点以上の単行本が凝った手書きのPOPとともに陳列され、確かに書店のような雰囲気がある。壁にはスタッフらが手作りしたと思われるポスターも貼られていて、読者に本の魅力を届けたいという思いが強く伝わってきた。

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京都オフィスの『本屋さん』には100点以上の本が陳列されている

 この「本屋さん」は通常の書店と同じく、営業日には誰でも出入りできるスペースとして一般に開放されている。ここで月1回のペースで開いている「公開編集会議」には、京阪神だけでなく、首都圏などの遠方からわざわざやってくるファンもいるという。

 ミシマ社の「本屋さん」を一巡し、気になった書籍を購入した後、2階の会議室に場所を移し、ミシマ社の設立経緯などについて、三島代表へのインタビューを開始した。

出版業界の将来に危機感

 複数の出版社勤務を経た後、三島代表が31歳でミシマ社を設立したのは2006年のこと。創業当時から、三島代表には出版業界の将来に対する危機意識があったという。

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三島代表はミシマ社のロゴマークが描かれたTシャツを着て取材に応対してくれた

 国内では出版不況がささやかれて久しいが、三島代表が専門とする単行本に関して言えば、1990年代半ばに年間3万点前後だった新刊の発行点数は、ビジネス書のブームも手伝って年間7万~8万点に増えている。ただし、日本全体の単行本の売上高は15年間、ほぼ横ばい。各出版社は売り上げ減を補うために、新刊をいたずらに増やしている可能性があった。

 「こんな本作りを続けたのでは、1冊当たりのクオリティーが落ちてしまう」

 出版業界に身を置く三島代表は、常にこうした危機感を抱いていた。「各出版社は自らの経営を維持することに懸命で、読者を喜ばせるという本来の目的に向かっていないのではないか。少なくとも、自分が立ち上げる出版社はそうありたくない」(三島代表)。ミシマ社が1冊の本作りに全力を注ぐ「一冊入魂」を掲げる背景には、三島代表のこんな強い思いがある。

取次を介さず、自社で書店と契約

 「一冊入魂」の理念は、ミシマ社の経営の至るところに貫かれている。編集面では原則として持ち込み原稿を受けつけず、自社企画の単行本作りに専念している。一度発行した本は絶版にしないという方針を掲げ、特定の物流会社と契約して自社で在庫を管理している。「作家や編集者の情熱が本屋さんや読者に伝わらない恐れがある」(三島代表)ため、取次会社は利用せず、自社で全国の書店と直取引するという徹底ぶりだ。

 こうした経営手法は出版業界で異端視されることもあるが、三島代表に取次制度などを批判する意図はない。むしろ、書籍を全国の読者に届けるためのとても優れた制度だと認めている。ミシマ社が他の出版社と異なる経営手法を採用しているのは、あくまで三島代表が「自分にとってできるだけ自然な働き方とスタイルを追求した結果にすぎない」のだと言う。

 業界の慣行に縛られない柔軟性は、組織運営にも表れている。

 同社の機能は大きく分けると編集と営業、総務、イベント企画の4つに分かれているが、「当社のように小さな出版社は、機械作業のように作業を分化して業務が回るわけではない」(三島代表)。こうした考えに基づき、ミシマ社では全社員がすべての業務を兼務する「全員全チーム」のルールを導入している。

 現在、東京・自由が丘の本社に4人、京都オフィスに3人の社員が勤務しているが、各社員には自らの担当業務だけではなく、ほかの社員の業務を互いにフォローすることを義務づけている。例えば、三島代表は京都に常駐して主に編集業務に携わっているが、同時にいくつかの地域の営業を担当し、全国各地の書店への訪問営業もこなしている。こうした出張先での出会いが、新たな企画のきっかけになることもあるためだ。

書店員と本のガイドブックを出版

 創業から6年間でミシマ社が手がけた単行本は40点を超える。内田樹氏が30年に及んだ教師生活の集大成と位置づける講義録『街場の文体論』や、人気コラムニストが初めて自らの文章術を語った『小田嶋隆のコラム道』といった有名著者の作品ばかりでなく、夫婦での海外放浪生活を綴った近藤雄生氏の『遊牧夫婦』のような新人作家の発掘も手がける。扱うジャンルもプロレス論からレシピ本まで様々だ。

 中でも8月に出版した『THE BOOKS 365人の本屋さんがどうしても届けたい「この一冊」』は、ミシマ社の経営理念の集大成とも言える本だ。

 取引のある書店の店員に一押しの本を紹介してもらい、直筆のメッセージと推薦理由をまとめた本のガイドブックで、各ページの最下段にはミシマ社の社員による書店紹介のコメントを付け加えた。「本屋さんが本のことを一番よく分かっている」と話す三島代表が、7人の社員の総力を結集して全国の書店員とともに完成させた文字通り入魂の1冊だ。

 最近、三島代表の元には、新たな出版社を立ち上げようとする若者からの相談が増えているという。こうした動きが途切れることがないよう、三島代表は「地方に拠点を置く小舟のような出版社でも生き残れることを示したい」と話す。出版業の原点回帰という壮大な挑戦は、静かながら着実に、国内の出版業界に輪を広げつつあるようだ。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2012年11月02日 12:32

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■スマホは病原菌の温床、異常な数のふん便性大腸菌群が付着=専門家

 携帯電話をバクテリアが好む温度の耳や鼻、口に近づけると、健康を害することになるかもしれない。

 この危険はしばしば見過ごされると指摘するのは、米家庭医学会(AAFP)のジェフリー・ケイン会長だ。ケイン氏は、コロラド州の小児病院で家庭医療の責任者も務めている。同氏は携帯電話に付着したバクテリアはインフルエンザや流行性結膜炎、下痢などの原因になると話す。

 清潔なタッチスクリーンを維持したいと思っても、携帯電話の消毒に関する医師や医療研究者らのアドバイスと、携帯機器メーカーの提案には隔たりがある。

 携帯電話のクリーニング用に作られた製品もあるが、画面のコーティングにダメージを与えるものや、病原菌を100%完全に取り除くことができないものもある。

 コンピューターや鍵、ペン、固定電話などにも病原菌が付着することはあるが、携帯電話は特に身近なものになっている。つまり、枕やヘルスクラブのトレッドミル(ランニングマシーン)、レストランのテーブルなどから遠くに離れることは決してない。

スマホは病原菌の温床になり得る

 サウスカロライナ医科大学で微生物学と免疫学を教えるマイケル・シュミット教授は「われわれはこの小さな生き物にエサを与えている」とし、「(タッチ画面の)あぶらっこい汚れは誰もが見ている。あぶらがあるところには、微生物がいる」と話す。

 この記事のためにシカゴ支局で無作為に選んだ8台の携帯電話が検査された。どの携帯電話からも大腸菌やブドウ球菌は検出されなかった。しかし、すべての携帯電話から異常な数のふん便性大腸菌群が見つかった。検査はインディアナ州マンシーのHML研究室で行われたが、8台の携帯電話には約2700~4200ユニットの大腸菌群が付着していた。飲用水で上限とされる大腸菌群は100ミリリットル当たり1ユニット未満だ。

 その後HMLは水、アルコール、市販のガラス用洗剤と電子機器用拭きとり布の4種類のクリーニング方法を試みた。最も効果があったのはアルコールだった。ほぼ100%の細菌類を撃退した。この4つのなかでは、ただの水が最も効果がなかった。

 携帯電話メーカーは、大半の家庭用洗剤について、使用を控えるよう注意を与えている。

 アップルの広報担当者は記者に取扱説明書を見せた。そこにははっきりと「ガラス用洗剤、家財用洗剤、エアゾールスプレー、シンナー、アルコール、アンモニア、研磨剤」の使用を禁ずると書いてある。「ブラックベリー」のアドバイスも似たようなものだ。取扱説明書には「液体やエアゾールの洗剤、シンナーをブラックベリー製品に直接、もしくは近くで使用してはいけない」とある。グーグルのOS(基本ソフト)「アンドロイド」の広報担当者は、携帯電話メーカー各社はクリーニングの方法について公式な方針をもっていないと述べた。アンドロイド搭載のものや、ブラックベリーそして「アイフォーン」といった高機能携帯電話(スマートフォン=スマホ)を製造する会社はクリーニング用として推薦できるブランド製品は特にないと口をそろえる。

 コーニング・ゴリラ・グラスのシニア・アプリケーション・エンジニア、ボー・ラフィン氏は、アルコールを含ませた拭きとり紙のような市販のクリーニング製品はガラスの性能を落とさないと指摘する。ただ、ラフィン氏は直接スマホについては言及しなかった。

 ラフィン氏は「ガラスに影響を与える唯一のものは塩酸タイプのものだ」としたうえで、「マイクロファイバーの布は、油とほこりを取り除くのに効果的だ」と話す。

 こういった携帯クリーニング用の布は約99%有効だが、シュミット氏はそれでは不十分だと話す。「バクテリアのなかには、わずか10個で病気になるものもある」と言う。

 大学生100人の携帯電話を検査した2011年の研究では、携帯電話が病気を引き起こす可能性のある「病原体のため池」になっていることがわかった。ガーナのケープコースト大学によるこの研究では、携帯電話に付着したバクテリアの高い濃度と種類の多さが指摘された。研究は同じ年に学術誌「Journal of Applied Microbiology(応用微生物学ジャーナル)」に掲載されたものだが、タッチスクリーンのようなガラスの表面に触れることで、20~30%のウイルスが指先から容易に移り得る、と警告した。

 家庭用化成品メーカー、SCジョンソンの広報担当者は、同社のガラス用クリーナーは電子機器には勧められないと話す。ただし、同社は電子機器向けの製品も販売している。

 家電量販店大手ベスト・バイのギーク・スクワッド(技術支援やIT問題解決サービス)でテクノロジー関係のサポートを担当するデレク・マイスター氏は、紫外線殺菌装置が最適だと指摘する。携帯電話に触ることなしに、紫外線が病原菌を殺すからだ。「PhoneSoap(フォーンソープ)」と呼ばれる新製品を作る業者によると、この製品は携帯電話をチャージしている間に短波長紫外線(UV-C)を使って携帯電話をきれいにする。2013年1月に出荷が始まる予定だ。

 また他の動物の皮膚よりバクテリアに対する抵抗力あることで知られるサメの皮膚をまねた微細なパターンを使う新興企業もある。コロラド州オーロラにあるシャークレット・テクノロジーズは医療機器や家具、調理台などを手がける企業だが、2013年下期までに電話用の製品を発売する予定だ。

[THE WALL STREET JOURNAL]

Posted by nob : 2012年10月29日 20:26

JALの稲盛氏に続き、、、近藤氏に期待。。。

■【新聞ウォッチ】東電再建にトヨタから助っ人、近藤詔冶・日野自動車元社長に白羽の矢

経営再建中の東京電力が「トヨタ流」のコスト削減手法を導入するという。11月に発足する外部専門家による「調達委員会」に、トヨタ自動車の元常務で、日野自動車の社長、会長を務めた近藤詔治・現相談役を招くと、きょうの読売が1面準トップで報じている。

発電所のタービンや変圧器など10億円以上の調達案件を個別に審査し、コスト意識の徹底を図り、毎年1000億円以上のコスト削減の上積みを目指すという。近藤氏は1965年、東大法学部を卒業後、トヨタ自動車に入社。トヨタ時代には第一購買部長を務めるなど,部品の調達部門の経験が長く、「現地現物主義」をモットーとしている。

東電は今後10年間で3兆3650億円規模のコスト削減を目標に掲げているが、ぬるま湯体質を改めるには、外部経験者による厳しいチェックが不可欠。東電の再建には、一時トヨタ元社長の奥田碩氏に白羽の矢が向けられたこともあった。

東電では2012年3月期の最終損益が7816億円の赤字を計上。福島第1原子力発電所の事故処理に関する費用や原子力損害賠償費などで特別損失は2兆8678億円に拡大した。原発の再稼働も見通せずに将来的な展望が見えにくいことから、有能な若手社員が相次いで退社しているという。この先、人材難に陥る可能性も指摘されるなど、新たな課題も浮上している。

《福田俊之》

[RESPONSE]

Posted by nob : 2012年10月29日 20:20

できることからでなく好きなことから始める、、、やがてその好きなことが得意なことになる。。。

■自分の「強み」を知り、
時間をかけて育てていくことで成功した
「てるりん」の愛称で親しまれる
一級建築士のパーソナルブランド構築方法

 一生モノの顧客を獲得するには、「それなりの対価を支払ってでも他の人ではなく、貴方にお願いする」というような貴方のファンを多く持つ事が目標であり、そのためにも自分自身のブランドを作る=パーソナルブランドの構築が必要になります。

 このパーソナルブランドを構築する為の第一ステップが、「差別化」つまり「自分の強みを見つけて差別化をはかる」ということですが、ただ漠然と自分の強みは○○だからと思うだけでは、周りの人や縁があった潜在顧客に対して「差別化」をしているとは言えません。

 客観的に自分自身を明確に分析し、「長期的に儲けられるビジネスとしての強み=パーソナルビジネスモデルメッセージ」を掘り起こし、その「強み」を求めている顧客は誰なのかを見極め、そしてその顧客に「貴方でなくてはならない」という、より明確な理由を提示する為にも、その「強み」の強化が必要になってきます。

 今回は、この「強みを強化する」方法についてお話していきます。

~あなたの強みを強化する3つのヒント!~

 第4回まで、ビジネスにおける強みの分析、そしてその強みを求めるマーケットの選択についてお話をさせて頂きましたが、この強みをより強化することにより、貴方しかできないサービスの構築が可能になります。

 この強みを強化するには、どうしたら良いのか?

 最も大事なことをまずお伝えします。

 日々の仕事に使われている「優先順位」と「時間配分」です。

①60パーセントを強みに割り当てる

 自分のビジネスモデルを確立するのに必要なのは、自分の得意分野を伸ばし、自分の短所はカバーするだけにとどめる訓練をすることです。つまり、強みに焦点を移すということが重要です。

 自分の得意分野を伸ばすのは、自分の苦手な分野を得意分野に変えることより簡単で大切なことです。それなのに多くの人は、自分の苦手な分野を克服して、その部分をできるだけ伸ばしていこうとする努力をしてしまいます。それはとても素晴らしい事だと思いますが、そのことによって強みである得意分野を磨く大切な時間を削っているというのは非常にもったいないことです。

②30パーセントを新しいことに割り当てる

 これは、ただ単に新しいことに割り当てるということではありません。

 自身の強みをより強化し、常に競合の先を行くためには、常に強みをベースに修正を加えて、そのときの経済状況や時代に沿って、顧客の要求やニーズに適したものに変えていく必要性があります。

 つまり、ここでの新しいことというのは、「強みをベースとした新しいサービス・商品を作る」ことに割り当てるということです。

 私が常に意識している言葉ですが、「確固たる商品のブランドが出来上がっても安心してはいけない。なぜなら、顧客の好みは、賞味期限がついていて、陳腐化しやすいものであるから」というものがあります。

 これは「20世紀の三大広告人」のひとりに選ばれた、元コカ・コーラ社の最高責任者であるセルジオ・ジーマのブランド構築の定義の中の言葉です。

 ブランドが成功し、競合の先を行くのであれば、それがだめになる前に、修正を加えて、継続的に伝えるメッセージやイメージを顧客の要求やニーズに適したものに変えていく必要性があるということです。

 あなたがせっかく確固たる強みを構築しても、常に競合が追いかけてきますからその時代によって、自分の強みを新しい形で確立していく努力をしなければ、ある日気が付いたときには、競合に追い抜かれている可能性があるからです。

③10パーセントを弱みに割り当てる

 苦手な分野のない人、自分の苦手な分野に全く取り組まないで済む人は1人もいません。

 大事なことは、自分自身は弱点を最小限に抑えることであり、その部分を得意な分野に変えることではないということを知っておく必要があります。 そして、もう一つ重要なのは10%の時間の中で、弱みを強みとするパートナー又は、スタッフを見つけるということです。

「私の弱みを強みとする誰かを見つけよう。これで、1+1が11になる」

 これは、自己啓発分野でアメリカを代表すると言われるコーチの一人であるマーク・ビクター・ハンセンの言葉です。

 たいていの場合弱みを強みに変えようとする場合「自分」で行おうとするため、達成することが難しく不可能に思えてしまいますが、すこし視点を広げて考えれば「自分の弱みを強みに持つ自分ではない人」と連携することにより、弱みを強みに変えることは可能になるということです。

 今回は、一時的に収入は減っても、自分自身の「強み」を強化することによって口コミが広がり、ビジネスを成功させた「てるりん」の愛称で市民に愛される一級建築士、市成照一さんをご紹介させて頂きます。

明石市で活動しながら強みづくり

 兵庫県明石市でWING建築設計事務所を営む一級建築士の市成照一さんは「てるりんの住まいる相談会」で明石・神戸はもちろん大阪方面までその名を知られています。住宅の新築・リフォームの設計・工事監理、また住宅の調査診断を行い新築・中古物件の購入判定を行うサービスを商品として掲げています。さらに欠陥住宅やリフォーム詐欺の悩みを抱える消費者の相談に乗り、リフォーム業者との調整を行うといった依頼にも応じています。建築士という専門性を生かして消費者の安全や財産を守るために「NPO法人・欠陥住宅を撲滅する会」も立ち上げていますが、だからといって市成さんが市民運動家というわけではありません。一級建築士という専門性の中から自分の個性、他と異なる自分だけの強みを追求した結果、このような活動に至っているのです。

 市成さんは48歳でサラリーマン生活に終止符を打って起業。そこで直面したのが建築士の名義貸しや、住宅購入者に実態のない工事監理で欠陥住宅を平気で販売している住宅業界の知られざる裏面でした。

 住宅の新築やリフォームのビジネスには、住宅・不動産会社や工務店以外に建築士事務所が介在します。けれど実際には、施主から建築計画・設計を持ち込まれる建築士事務所はごく少数で、大半は住宅・不動産会社や工務店から設計図面の作成や確認申請の代願業務を受注する建築士事務所であり、そうした下請け業務においてはどうしても住宅・不動産会社や工務店側の利益を優先するのが常です。

 正義感の強い市成さんには消費者のために最善でない業務をおこなうことに耐えられませんでした。独立から2年後の平成2004年2月、50才の誕生日に市成さんは、明石から「欠陥住宅撲滅運動」を立ち上げました。

 住宅の調査診断、新築・中古住宅の購入判定調査、新築・リフォームの設計・工事監理、欠陥住宅の鑑定業務等々を、消費者側に立ってサービスする建築士に徹するのです。住宅に欠陥があるので調査をして販売会社に意見書を書いてほしい、リフォームの見積や工事が適正かどうかで悩んでいる消費者の相談に積極的に取り組み、依頼があれば住宅・不動産会社や工務店・リフォーム業者と交渉もします。

「ところが、多くの消費者にとって住宅を購入する際の相談相手は住宅・不動産会社や工務店であり、建築士事務所の建築士にお金を払って意見を聴こうとか相談しようという考えはなきに等しいのが、2004年当時の状況でした。したがってなかなかビジネスにはなりませんでした」と市成さんは当時を振り返ります。

 その年の9月に、西明石で初めて「欠陥住宅撲滅セミナー」をおこないました。11月には、明石市主催の「ゆうゆう塾」でセミナーを開く機会を得て、5ヵ月間にわたって講演をしました。また、自らにニックネーム「てるりん」と名付けて「てるりんの住まいる講座」「てるりんの住まいる相談会」等を開催しました。明石市内で毎月10万部発行している「ミニコミあかし」誌が毎月告知を掲載してくれる支援もあり、講座・相談会の存在は次第に明石市民に知られるようになっていきました。

 参加者も増え、個別の具体的な相談をする人も現れ始めましたが、それが市成さんの顧客となるまでにはなかなか至りません。

 それでも、地道な活動に注目してくれる人もいて、2005年1月に姫路のFM21Genkiに出演したのを皮切りに、5月には朝日放送のテレビ番組「おはよう朝日です」に出演するチャンスもめぐってきました。さらに朝日新聞・読売新聞・神戸新聞・建通新聞や神戸市のFMわいわいや三木市役所内のエフエムみっきい、明石ケーブルTVにも登場しました。

 市成さんは「おはよう朝日です」で、住宅リフォーム詐欺の問題を取り上げ、消費者が悪徳リフォーム業者にだまされないようにする方法を話しました。

 すると、このテレビ番組を見た人から「おばあちゃんがリフォーム会社にかなりのお金を払ったようなのだが、工事内容と金額が適正かどうか調査してほしい」という依頼が市成さんに舞い込みました。

「調査をした結果、私が出した見積金額の10倍ものお金を払っておられました。私がリフォーム業者に工事内容にかかる金額への疑問を指摘すると、業者は調査結果を認め、払ったお金の70%を返して来ました」(市成さん)

 この話は、2005年8月27日付の神戸新聞・明石版朝刊の記事になりました。

 市成さんはリフォームトラブルの解決と予防いう実績で、知名度アップを勝ち取ったのです。

欠陥住宅騒ぎの1年前から培った実績が花開く

 その年の2ヵ月半後に、市成さんの活動を後押しする大きな風が吹きました。

 2005年11月17日に国土交通省が、千葉県にあった建築設計事務所の元一級建築士による地震などに対する安全性を確認する構造計算書の偽造があったことを公表したのです。これは構造計算書偽造問題とか耐震偽装問題と呼ばれて後々まで大きな波紋を呼ぶことになりました。偽造された構造計算書に基づいて建設されたマンションは耐震不適格と判断され、何も知らずに購入した入居者たちを苦しめる欠陥住宅問題が大きくクローズアップされたのです。この騒ぎが起こる1年も前から欠陥住宅撲滅問題に取り組んできた市成さんは、正義感あふれる建築士として一躍その真価を認められることになりました。

 市成さんは自分の強みを、住宅問題で迷っている人、悩んでいる人、困っている人を助ける「住宅業界のアンパンマン」であると明確に絞り込み、その認知度も高まりました。

 けれども、市成さんにはもう1つ大きな課題が残っていました。競争力です。構造計算書偽造問題以後、市成さんと同様のサービスを掲げる建築士事務所や調査会社も増えました。そんな競争の中で消費者に、市成さんを選んでもらうにはどうしたらよいのでしょうか。

 その時、市成さんが思いついたのはサラリーマン時代のことでした。建築社員である市成さんは、営業社員と二人三脚で動きます。たとえば新築住宅の契約を取るために、建築社員は顧客の希望とか条件を聞いて設計図を引きます。ところが市成さんはいつもその設計図が遅いといわれ、ダメ社員のレッテルを貼られていました。なぜ遅いかといえば、他の建築社員が顧客の話を2~3回聞いたうえで図面を引き始めるのに対して、市成さんは建設予定地へ何度も出向きじっくり土地を観察し、それから設計を開始するのです。このためお客様に設計図を提出するまでに時間がかかったわけです。

 今では独立した建築士事務所ですから、市成さんに時間制限はありません。そこで改めてお客様と何度も会って時間をかけてじっくり話を聴き、対話をしながら「イメージ設計」をすることにしました。そのやり方は、たとえばこんな風になります。

 これから土地購入と新築住宅を建てたいお客様がいた場合、市成さんは最初に「設計図が出来上がるのは半年後です」と伝えます。それから何度もお客様の話を聴き対話する機会をつくります。お客様が生まれてから今日までの人生を振り返り、これからどんな住宅がベストなのか、何が必要なのかを考えていきます。その対話はときにお客様自身の「現在→過去→未来→現在へと心の旅」となり、自分のこれまでの人生にどのような価値があったのか、自分の果たすべき使命・役割とは何か。それを実現するための住まい方とは?等までできるだけ詳しく描き出します。もちろん予算や場所などの条件がありますから、希望することがすべて実現できるとは限りません。ですが、対話を重ねていくうちに、おのずとその優先順位が定まり、市成さんの頭の中にあるイメージとお客様のイメージするものが合致していきます。市成さんはイメージ設計をします。土地探しはそれからでも間に合うというのです。

「もう1つ決めていることがあります。それは価格では勝負しないということ。家は高い買い物ですから、見積金額に100万円、200万円の差が出ることもめずらしくありません。それぞれの設計図書に基づいて積算・見積した金額になっているからです。それを、『他社と比べて高いから負けろ』といわれても一切値引きはしません。私は、設計図書完成までのストーリーからお客様に話をしています。その結果、見積金額が他社より高くても選んで頂きました」とサラリーマン時代を振り返ります。

 消費者が住宅で幸せになってほしいとの思いで、たとえ苦しくても妥協をしない姿勢を貫くがために、2004年50才の決断である欠陥住宅撲滅を目指して以来2008年まで長く苦しい経営難が続きました。「欠陥住宅やリフォーム詐欺から明石市民を守る」活動で忙しい日々を送っていましたが、脱下請宣言の2004年から事務所はずっと赤字続きで終に貯金を食いつぶしてしまい、借入金が増え続けました。

「不思議なことに貯金がゼロになったころから、ようやくクチコミが広がり着実に受注できるようになりました」(市成さん)

 このタイミングを見計らって、市成さんは積極的にインターネットの有料広告を含めたインターネットの活用をスタートしました。

 何年も前の新聞の切り抜きを持って講座や相談会に来られる明石市民やてるりんのブログの愛読者からの受注もめずらしくないそうです。明石市民を対象に講座や相談会を重ねてきた市成さんは、第三者の口コミ伝達者である、インターネットを利用することで、商圏を一気に拡大しました。

「下請けの仕事から手を引いて6年の歳月が経ち、ようやく事業が上向きかけたところで、第3者の口コミ伝達者の役割を担う専門家ポータルサイトをはじめとする積極的なインターネットの活用を始めましたが、これでよかったのだと思います。私は時間をかけて自分の強みを熟成させたのです。最初に強みを見極め、覚悟を持ってそれに十分な時間を使い、強みが出来始めたところで、口コミを拡大する為に有料の専門家ポータルサイトに登録した。もし強みをしっかり見極めないで、それを強化することもしないで、最初から広告だけに頼っていたら、今の成功はなかったような気がします」(市成さん)

 住宅の新築やリフォームは、個人の私的内面に踏み込まざるを得ないビジネスです。永きに渡り草の根の活動を続けてきた市成さんの人柄とポリシーを見込んで依頼を決めたお客様とは、最初からスムーズに心が通いあうことでしょう。

 太陽のような晴れ晴れとした笑顔を輝かせる市成さんのブログの最後の署名はいつも「情熱てるりん」で締めくくっています。そこには、明石という地域に特化したクチコミで足元をしっかり固めた喜びがあふれています。

人脈や伝手で営業しても成果が見込めない分野で成功する秘訣とは

 競合が多く価格競争に陥りがちな業界で、見事にパーソナルブランドを構築した、てるりんこと市成さんの成功した要因は何だったのか、もう一度まとめてみます。

①一級建築士という専門性の中から自分の個性、他者と異なるオンリーワンの強みを追求した。

②「てるりん」という印象に残る、そして覚えてもらいやすく忘れられないニックネームを自ら付けた。

③強みと相反する下請けの仕事から手を引き、手を引いた分で作った時間を強みの強化にあて欠陥住宅撲滅のために「てるりんの住まいる講座」というネーミングでセミナーを開催したり、「てるりんの住まいる相談会」を行った。

 このような覚悟をもった時間の有効的な使い方をすることにより、市成さんは、欠陥住宅のことなら「てるりん」というパーソナルブランドの構築に成功したのです。

 ついつい、忘れてしまいがちですが、すべての人々に平等に与えられているもの。それは「時間」です。とてもシンプルですが、平等に与えられている時間を得意分野に出来る限り割り当てていくことが、すでに自分よりも経験豊富である、または既にパーソナルブランドを確立している人に勝つための非常に効果的な手法となります。

 なぜなら…

1.強みに時間をかけることにより、成功体験を得られやすくなり自信を持つことが可能になる。反対に弱みに時間をかければかけるほど、不得意分野である為に自信を失ってしまう。

2.強みに時間をかけることで、人よりも多く強みを生かしたサービスを考えることが可能になる。

3.同じ強みを持った同業者よりも時間をかけることにより、より知識と経験を持ってお客様に提案をすることが出来る。

 このようなメリットが隠されているからです。

 是非自分の強みを大いに伸ばす時間を確保して下さい。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2012年10月26日 11:03

日本全土が放射性物質の拡散予測地域、、、安全な場所など何処にもない。。。

■規制委:放射性物質拡散を予測…16原発、過酷事故想定

 原子力規制委員会は24日、東京電力福島第1原発事故のような過酷事故が発生した場合、全国の16原発について、放射性物質の拡散予測地図を公表した。事故を前提にした予測地図の公表は初。4原発では国の「原子力災害対策指針」で住民避難などを充実させる30キロ圏を超えて広がっており、自治体の防災計画策定に影響しそうだ。

 福島第1原発を除く16原発で、(1)福島第1原発1〜3号機と同量の放射性物質が放出された場合(2)すべての原子炉で炉心溶融が起きた場合−−の2種類を試算。気象条件は一部原発を除き、昨年1年分のデータを使用。各原発の16方位で、国際原子力機関(IAEA)が定めている避難の判断基準(事故後1週間の内部・外部被ばくの積算線量が計100ミリシーベルト)に達する最も遠い地点を地図に表した。極端な気象条件を排除するため、上位3%のデータは除外した。

 この結果、東電福島第2原発(福島県、計4基)▽同柏崎刈羽原発(新潟県、計7基)▽中部電力浜岡原発(静岡県、計3基)▽関西電力大飯原発(福井県、計4基)−−の4原発で30キロを超えると試算された。1サイトで世界最大級の出力を持つ柏崎刈羽原発は、陸側では東南東方向に40.2キロ離れた魚沼市まで達した。浜岡原発では海上だった。残りの12原発は30キロ圏内だった。

 規制委事務局の原子力規制庁は「架空の前提条件を基にした試算であり、精度や信頼性には限界がある」としている。地図は、地元自治体が来年3月までにまとめる地域防災計画の資料にするため、規制庁と独立行政法人・原子力安全基盤機構が作製した。【中西拓司】

 ◇地形考慮せず試算

 放射性物質が最も多く出た東京電力福島第1原発2号機と同様、約10時間にわたって放出が続いたと設定。風向、風速、降雨量などについて、1年分の気象データ8760パターン(365日×24時間)を地図上に積み重ねた(一部原発を除き、気象データは昨年1年分を使用)。ただし、極端な気象を除外するため、拡散分布地点の遠い上位3%に入るデータは除いた。計算システムの制約上、山間部や河川、湖沼などの地形を考慮しておらず、それに伴う風向などのデータも加味されていない欠点がある。放出源は地表面に設定しているため、実際の飛散状況とは異なるとみられる。試算では、米国の原子力規制委員会(NRC)が使用しているコンピューターシステムを使用した。

 ◇解説…試算の限界、説明必要

 拡散予測地図の作製は、安全神話からの脱却を意味し、事故を前提とした国や自治体がどの範囲まで対策を考えるかを判断する目安になる。しかし、計算上の制約から現実と異なる条件を前提としており、今後、活用の仕方で自治体に混乱を招くことも予想される。

 原発から放出された放射性物質は、地形や降雨の影響を受けながら地表に沈着する。原子力規制委員会は今回、原発周辺の自治体が来年3月までに策定する地域防災計画の参考にしてもらうため、迅速な試算を重視。拡散に影響を与える山岳地などの地形を考慮せず、放出時点での風向や風速で一方向に広がっていくという仮定で計算した。それだけに、事務局の原子力規制庁は「地図の信頼性には限界があり、あくまでも参考」と説明する。

 今回の地図は平均的な気象条件の下での試算であり、実際に事故が起きたときは、うのみにすることなく、その時点の気象データをもとに柔軟な対応を考えなければならない。

 今後、原発周辺自治体は地域防災計画の策定作業を本格化させるが、試算を示された地元の住民に不安が広がるだろう。規制委は試算の限界を丁寧に説明していく必要がある。【西川拓】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2012年10月25日 09:42

一億総自営業者社会、、、それがすべて一人会社であることが究極の理想。。。Vol.2

■社長は会社を「大きく」するな!
山本憲明 [税理士]

「右肩上がり成長」が、
今後さらに難しくなる理由

前回の連載では、「管理の手間が増大する」「経費(固定費)が増える」という、大きな会社が抱える構造的な問題点についてお話をしました。さて本日は、少子高齢化のような外部環境的な視点から、「会社を大きくする」ことの難しさをお話ししていきます。

日本の少子化、
60年前と比べると?

 第2次世界大戦後、日本の経済は高度成長期を迎えて、ずっと右肩上がりで成長してきました。しかし、バブルが崩壊したあと、低迷を続けているのは周知の通りです。これから再度の成長に期待したいところですが、それもなかなか難しいのではないでしょうか。

 人口動態の面から考えても、今後経済が順調に成長していくことは厳しいと思います。

 ハリー・S・デント・ジュニア氏の研究によると、「消費支出が多い40代後半の人口が多いときに景気が良くなり、少ないときに景気が悪くなる」そうです。日本の場合、40代後半の人口と株価はこれまでよく連動していたようで、バブル崩壊も予測できたようです。

 日本のバブル景気を支えたのは団塊の世代(1947~1949年生まれ)で、別名、第一次ベビーブーム世代です。この世代の年間出生数は250万人を超え、3年間の合計は約806万人。ちなみに、2011年の出生数は105万人です。

 このセオリーをそのまま使うと、1971年から1974年くらいまでに生まれた人(団塊ジュニア世代)が、40代後半を迎える2016年から2023年くらいは好景気になりますが、そのあと再び景気は悪くなっていきます。

人を増やして大きくしても、
10年後、どうするのか?

 これが当たるかどうかはわかりませんが、現実的に考えて、日本は今後、超高齢化社会になることが見えていて、働き盛りの人が少なくなり、年齢の高い人がどんどん増えていきます。そう考えると、「右肩上がりの経済」になるとは到底考えられません。

 会社のことを考えたとき、これからあと10年程度、人を増やして売上を増やし、会社を大きくしていくことは可能かもしれません。ただ、それができたとしてもその後どうするのか、という問題が残ります。

 また中小企業は、直接の取引先が景気に影響されない会社でも、その「取引先の取引先」が景気に左右されて売上が落ち、結果、影響を受けるということが多々あります。「うちは景気に左右されないから大丈夫」ということは、現実的にはありません。

 2008年ごろのリーマン・ショックのときもそうでした。あまり景気に左右されることのなさそうな会社であっても、立ち行かなくなってしまったことがありました。

 こうした点から考えてみても、「人をどんどん雇って規模を大きくし、売上を増やしていき、利益を出し続けること」がいかに大変なことか、おわかりいただけるかと思います。

 そうであれば、小さな会社で柔軟に対応し、利益を増やしていったほうが賢明ではないかと私は考えています。

テクノロジーと
ソーシャルメディアについて

 別の視点からも見ていきましょう。スマートフォンなどのテクノロジーの発展とFacebookやTwitterといったソーシャルメディアの台頭も、この問題と無関係ではないと思います。

 テクノロジーの発展により、「会社に行かなくても仕事ができる」ということが可能になり、「ノマドワーカー(オフィスに行かず、カフェ等で仕事をする人)」という言葉も、ここ数年で市民権を得ました。

 さらに、ソーシャルメディアの台頭により、会社の業種・業態を越えて、個人同士がすぐつながれるようになりました。集客を行う、または事業を起こすための仲間を集めることが容易にできるようになったのです。

 この結果、才能がある、もしくはやる気のある個人が、規模の小さい事業をどんどん立ち上げていくことも考えられます。

 こうした流れが加速していくと、大きな会社の存続意義がどんどん薄くなってしまうのではないかと思っています。むしろ、大きいゆえのハンデ、家賃や人件費、もろもろの管理などが重くのしかかり、競争に負けてしまうのではないでしょうか。

 また、今後、テクノロジーの発展により、もっと画期的なツールが発明されるかもしれません。そうなったとき、そのツールをビジネスに使いこなせるのは、間違いなく「小さな会社」だと思います。

「社員への高い給料」も
重くのしかかる

 最後に、日本の大きな会社が持っている歴史的な仕組みについてもお話します。

 一般的に大きな会社では、社員の給料が高く、福利厚生も充実しています。高度経済成長期に大きくなった会社は、規模が大きければ大きいほど経済成長の恩恵を受け、利益をたくさん出しました。そして社員をたくさん雇い、社員の給料についても、経済成長に合わせてどんどん高くなっていきました。

 しかし今、日本は未曾有の不景気の真っただ中で、回復の見込みもありません。景気が悪くなったからといって、給料を下げることはなかなかできません。日本の多くの大企業は、売上が下がり続けても、給与水準は昔と大きく変わりません。今のような時代には、「大きな会社ほど経営が厳しくなってくる」、という状況に陥ります。

 私の知人が勤めている会社も、業績が悪くなり、人が余ってしまうような状態になり、営業の正社員の多数を、別会社に転籍させることになりました。会社のために一生懸命がんばってきた人がそうなると、悲劇です。

 そうならないためにも、将来のことをよく考えて、会社を大きくするかどうかの判断をしたほうがいいのではないかと思います。

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■続き

「小さくても儲かる会社」の
マーケティング

前回の連載では、少子高齢化のような外部環境的な視点から、「会社を大きくする」ことの難しさをお話ししました。さて本日は、規模を大きくせず、「小さくても儲かる会社」を作るためのエッセンスの1つ、マーケティングについて、少しお話ししていきます。

大企業と同じ土俵で
勝負しない!

 これまでの連載では、「1人当たりの粗利」「大きな会社の構造的な問題」「少子高齢化」といった切り口から、「会社を大きくし、それを維持することの難しさ」をお伝えしてきました。

 では本日は、「小さくても儲かる会社を、いかにして作るか」に焦点を当てたいと思います。

「小さくても儲かる会社」を作るためには、粗利をどう増やしていくか、ということを常に考えなければいけません。

 業種・業態によって、粗利を増やす方法論はさまざまですが、「小さくても儲かる会社」を作るために大切なのは、「小さなナンバーワンを目指す」ことです。

 なぜなら、大企業と同じ土俵で勝負してしまっては、「価格」「宣伝」といった面で勝ち目がないからです。

商品・サービスに
「差異」を作る!

 では、「小さなナンバーワンを目指す」ためには、どんなことをすればいいのでしょうか。それは、あなたの商品・サービスに「差異」を作るということです。

 商品・サービスがどれだけ優れていても、ほかでも作っているようなものであれば、なかなか売れません。もし価格競争になったら、小さな会社には勝ち目がありません。したがって、「違い」を作る必要があります。

 その「差異」を作るのは、容易ではありません。ですので、小さな会社では、差異を作る際には「分母と分子」に焦点をあてて下さい。

 まずは分母となるものを設定します。分母は、世の中全体ということではなく、例えば「○○市内」とか、「○○業界で」のように、狭い範囲にしましょう。その中での差異を考えるのです。その分母の中で、一番になるものを考えます。

「あなたにしかできないこと」を
商品・サービスに!

 そう考えたとき、例えばどんなものがあるでしょうか。

 具体的には「○○市内で唯一の高齢者向け宅配弁当」や「税理士業界で、小さな会社のサポートをさせたら日本一」といったイメージです。

 欲をいえば、「日本で、あるいは世界で、唯一あなたにしかできないこと」を商品・サービスにできれば完璧です。

 そうすれば、その分母の中であなたの商品が売れることになり、売上も増えていきます。分母の中で商品が売れれば、それを少しずつ水平展開していくことで、ほかの分母にも売ることができます。あなたの扱っている商品・サービスに工夫をつけ加えてみて下さい。必ず売上が増えていきます。

 マーケティングというと、「大きな広告を打つ」「ネットなどのITを活用する」といった派手な宣伝手法に目を奪われがちです。ですが、一番大切なのは商品・サービスそのものです。それを忘れないで下さい。

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■続き

「小さな会社」が大きく儲けた
2つの事例

前回の連載では、規模を大きくせず、「小さくても儲かる会社」を作るためのマーケティングについて、お話ししました。さて本日は、「小さな会社」では実際にどんなことをビジネスとしてやっていけばいいのかを考えたいと思います。その方法論と事例をお話しいたします。

「好きで得意なこと」は
儲けにつながる

 前回の連載では、小さな会社の「マーケティング」について、お話をしました。本日はもう少し突っ込んで、「実際にどんなビジネスをやっていくのがいいのか」を考えてみたいと思います。

 よく「好きなことを仕事にする」のが、いいか悪いかという議論がされます。この問題について個人的には、「できる限り、好きなことや得意なことを仕事に結びつけたほうがよい」と思っています。その理由としては、2つあります。

 まず1つ目の理由は、「好きなことや得意なことには、没頭できる」ということです。今でも競争は激しいですが、今後さらに起業する人も増え、インターネットなど仕事のツールも発達し、ますますその傾向は強まるでしょう。そんな中で戦っていくためには、やはりその仕事に没頭していかなければ勝ち目がありません。

 仕事に没頭するためには、好きだったり、得意で仕事を進めやすかったりするほうが断然有利です。私のまわりでも、「こんな商売、成立するのかな?」と思うような仕事でうまくいっている人がたくさんいます(後ほど、事例をご紹介します)。

 それは、その人がその仕事を大好きで、没頭しているからです。うまくいかないときがあっても、とにかく仕事に没頭して食らいついていけば、必ず勝機があります。

あなたの商品・サービスに
「遊び」をとり入れよう!

 2つ目の理由ですが、「好きなことは、差異を生みやすい」からです。前回の連載(マーケティング)でも触れましたが、差異というのは、ほかの人や会社との違いのことです。これが、売上を増やす大きな要因となります。

 なぜ、好きなことが差異を生みやすいのか。好きなことは「遊び」の範疇に入ることが多いため、その「遊び」を仕事に結びつければ、ほかの人との差が生まれやすいからです

 あなたの大好きなことは何でしょうか。おそらく、仕事と関係ない「遊び」といえるものが多いのではないかと思います。

 例えば、スポーツ。私は野球をずっとやっていますが、好きで好きでたまりません。ただそれは、私にとっては本当の遊びで、仕事に結びつくとは考えていません。

 本当に野球が好きで、草野球に年間500試合出場するなんていう超人がいたとしたら、その人は草野球界では名の知れた人になっているでしょう。例えばその人が、「対戦したい草野球チームをつなげて、手数料としていくらかをもらう」という商売を始めたとしたら、おそらく成立するでしょう。

 これだけでは事業のレベルとしてはダメかもしれませんが、それをブラッシュアップしていけば、多くの売上を得られるようになる可能性は十分にあります。

「好き」をビジネスに育てた
2つの事例

 ではここからは事例です。私の知っている2人の知人の話をしたいと思います。

 1人目は、趣味ではじめた「ヒーリング」をビジネスにした例。もともと興味があり、独学で勉強し、最初は友達や会社の同僚に無料でやっていたそうです。それを続けるうちに、口コミで噂がどんどん広がり、遠方からも問い合わせがくるようになりました。やがて、ビジネスとして成立するレベルにまで成長。今では、噂を聞きつけた経営者などからもオファーが殺到しています。

 2人目は卒業式・演奏会などの録画代行をビジネスにした例。具体的には、学校で行われる卒業式や演奏会を録画・編集し、その映像を父兄に売るサービスです。もともとは、自分の子どもが出る演奏会の録画・編集をやっていて、その動画を見た友人から頼まれたのが、このビジネスのはじまりです。多くの人に「録画・編集=難しいこと」という意識があり、潜在的なニーズがあったのではと思います。

 いずれも「好き」をビジネスにまで育て上げた例です。「何をやっていけばいいかわからない」と思ったときは、一度、自分の「好き」をビジネスに活かせないかを考えてみましょう。

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Posted by nob : 2012年10月22日 07:26

拍手、、、日本の自衛隊は武器を捨て国際救助隊に、、、世界を牽引する真の平和国家に。。。

■陸上自衛隊が誇る4000人の精鋭部隊
50度近い過酷な環境でも「日本品質」の国際貢献
多田 和市

 チームプレーは日本の「お家芸」とよく言われる。一人ひとりの力は小さくても、チームとして各自の役割を決め、知恵を出し合い、励まし合って取り組めば、不可能を可能にすることもできる。それこそ組織の力だ。

 「日経ビジネス」は10月22日号で「奇跡を起こす すごい組織100」と題した特集をまとめ、企業や団体から復興支援やスポーツ、先端科学研究のチームまで、成果を上げているすごい組織を100事例取り上げた。この特集と連動して、「日経ビジネスオンライン」では今日から5回にわたり、一般にはあまり知られていないすごい組織の実像を紹介する。

 1回目の今回は、防衛省陸上自衛隊の中でも精鋭中の精鋭部隊と言われ、過酷な環境下で活動に従事する「中央即応集団(CRF)」に迫った。

 一般にはあまり知られていないが、約15万人の防衛省陸上自衛隊には、国内でのテロやゲリラによる攻撃や大災害などへの対応、国連平和維持活動(PKO)をはじめとする国際活動といった特殊な活動に従事する「すごい組織」がある。「中央即応集団(CRF)」という約4000人の組織だ。

 昨年発生した東京電力福島第1原子力発電所の事故に際しては、CRFに所属する「第1ヘリコプター団」及び「中央特殊武器防護隊」などが関連施設に給水・放水・消火活動を行った。陸上自衛隊の中でもとりわけ海外で活動ができる組織だけに、人気が高く、志の高い精鋭が集まっているという。現在、南スーダンやハイチ、東ティモールなどで国際貢献活動を行っている。

 今年1月中旬から3月下旬にかけて、CRFは国際貢献活動の一環として、アフリカの南スーダンに約210人の部隊(先遣隊、第1次要員)を派遣した。南スーダンは昨年7月、スーダンから分離独立し、国連を中心に各国から「国造り」のための支援を受けている。

 CRFの先遣隊はまず、まさに何もないところにテントを張って、宿営地の整地と道路の修復などに取りかかった。今年6月から南スーダンで本格的な協力活動を展開している第2次要員の施設部隊が生活するための基盤作りが主な任務だった。

「活動7割」作戦を実行

 2月中旬に現地入りした先遣隊の坂間輝男隊長(現・陸上自衛隊富士学校普通科部教育課第1戦術班教官)は、作業が昨年12月に立てたスケジュール通りに進んでいることを確認できた。だが、テントでの生活が隊員の体に予想以上のダメージを与えていることも分かった。

 現地の外気温は46~47度に達し、テントの中も40度を超える。炊事所ができるまでは食事も携行用のパック飯で我慢。約2カ月間は簡易トイレしか使えず、汚物を凝固剤で固めて処分しなければならなかった。

 熱帯夜が延々と続く中、先遣隊の隊員はほぼ全員が腹を下し、多くが点滴を打った。「テントの備え付けエアコンは全く利かず、ウガンダなどから調達したペットボトルの水をひたすら飲んで暑さに耐えるしかなかった」と、先遣隊に加わった隊員は証言する。

 そこで坂間隊長は3月初め、「活動7割」作戦を実行することにした。

 毎週月曜7時半からの朝礼と毎週金曜夕方の終礼で、坂間隊長は「活動を7割程度に抑えるように」と繰り返し指示を出した。

「先遣隊はよく鍛えられていてポテンシャルが高い。7割の力でも十分に計画した作業をこなせる。3割の余力で自分自身の健康状態や建設機械・車輌などの安全点検に気を配るようにさせた」(坂間隊長)のだ。

 3月中旬には、禁酒を解いた。過度のストレスを溜め込まないようにし、事故を未然に防ぐ措置を取った。 ストレスは、海外協力活動では大きなリスクになる。CRFにはメンタルヘルスに関する専門の部隊があり、海外派遣に行く隊員を中心にストレスコントロールなどについて指導している。

戦略的な輸送・補給体制を敷く

 先遣隊が課せられた任務を遂行するうえでポイントになるのは、建設機械などの輸送や水・食料、消耗品、燃料などを手際よく補給する体制だ。何もない海外の拠点で施設作りをするには、必要なモノが必要な時にないと作業がスムーズに進まない。「すごい組織」には、戦略的な輸送・補給体制が不可欠となる。

 宿営地の整地や道路の補修・整備などに使った建設機械は、日本から輸送用飛行機でウガンダのエンテベ空港に運び、その後は重機を含む大型車両などは陸路で3~4日かけて南スーダンの宿営地まで運んだ。軽い車輌などは中型航空機に載せ換えて南スーダンの首都にあるジュバ国際空港に空輸した。

 燃料はジュバ市内で手配したが、冷蔵庫やクーラーボックス、紙皿などの消耗品をウガンダで調達して業者に運んでもらった。先遣隊の補給係を担当したCRF司令部後方補給部の西山義康氏は「必要なモノが必要な時間内に調達できるか、神経を尖らせた」と話す。

 CRF司令部の鶴村和道・後方補給部長は「派遣の前の十分な調査と、補給に関するしっかりとした計画と準備、訓練が重要だ。しかし、現地に行ってモノを買うことは訓練しにくい。だから派遣前の視察では、現地の商習慣をしっかり見ておく必要がある」と話す。

 それでも想定外だったのは、隊員が飲む水の量の多さ。調達する水の量を増やし、ウガンダからの調達頻度を2週間に1度から1週間に1度に切り替えた。「予備調査に行った昨年11月に比べて、派遣された今年1月中旬は想像を超えて暑かった」(西山氏)という。

 炊事所が使えるようになってからは、担当者が料理を作った。野菜や肉などの食材と冷凍冷蔵コンテナは国連から調達した。

 ものすごい暑さだったこともあり、国連からトイレ・シャワーコンテナ(トイレ×3とシャワー×3内蔵)を借り、トイレとして使った。4月中旬には、日本から空輸されたトイレコンテナを使うようになった。

 坂間隊長はこう総括する。

「南スーダンのど真ん中に物資を運ぶのは大変だった。しかし、今回は十分な準備ができた。2010年のハイチ派遣での成功体験が生かされたからだ。建設機械などの輸送は日通が担当したが、自衛隊のニーズに合うように細かく対応してくれた。宿営地を作る場合、段取りがポイントになる。人数が増える前に、送られてきたテントを整然と張る。整地した後にコンテナハウスやシャワーコンテナなどを順番に設置していく」

 宿営地作りと並行して、先遣隊は現地で支援活動に当たる国連南スーダンミッション(UNMISS)と調整して、日本が行うべき国際貢献活動を決めてくる。今回の貢献活動の1つが、ウェイステーション(一時泊まり所)の建設だった。「施設作りなどを中心に、日本の部隊に任せれば安心だと評価されている」と坂間隊長は話す。

陸上自衛隊の中でも精鋭が揃う

 CRFをトップとして引っ張る日高政広・司令官は「うちの組織には、『海外のPKOにぜひ参加したい』という志の高い人間が4000人集まっている。世界から高く評価されており、日本の自衛隊はすごいなと言われている」と話す。

 CRFは、陸上自衛隊の中でもほかにない機能や能力を備える「オンリーワンの組織であり、ナンバーワンを目指している」(CRFの日高政広司令官)。

 陸上自衛隊唯一の落下傘部隊である「第1空挺団」、陸上自衛隊最大の航空科部隊である「第1ヘリコプター団」、主に海外協力活動の先遣隊として派遣される「中央即応連隊」、テロやゲリラによる攻撃に対処する「特殊作戦群」、核・化学・生物兵器に対処できる「中央特殊武器防護隊」、生物剤の同定および治療を行う「対特殊武器衛生隊」、国際平和協力活動に必要な教育訓練や調査研究に当たる「国際活動教育隊」で構成しているからだ。

中央即応集団(CRF:Central Readiness Force)とは?
 2007年3月28日、防衛大綱(2004年12月)に示された防衛力を果たすため、国際平和協力活動などや国内における各種事態(ゲリラや特殊部隊による攻撃など)に即応するために新たに編成された、陸上自衛隊の方面隊と同様に防衛大臣直轄の部隊。場所は朝霞駐屯地内。


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CRFの主な活動
 さらに海外では、国連の要請に応じて、PKOや国際緊急援助活動を行っているほか、ソマリア沖において海賊対処などの国際任務に当たっている。2007年1月防衛庁が防衛省に移行。PKOなどが本来任務になったことが、CRF設立の背景にある。こうした国際平和協力活動などはCRFが各方面隊から派遣された隊員の指揮を執る。現在南スーダンで施設作りに取り組んでいる最大約330人の施設部隊は、各方面隊から派遣された隊員で構成し、CRFの指揮下にある。

 「これを今自分がやらなければ、誰がやるのかという強い使命感がある」と、CRFのある隊員は熱く語る。CRFが「すごい組織」である理由は、国際貢献という大きな任務を背負っているからにほかならない。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2012年10月22日 07:13

そして消費税も推して知るべし、、、徹底的な監視を。。。

■復興予算 不適切な執行は止めよ

 「あきれた」と言うほかない。東日本大震災の復興予算の使い道である。被災者や被災地と懸け離れた各省庁の事業が次々と明らかになってきた。

 問題の事業には次のようなものがある。▽核融合研究所のスーパーコンピューターなど(42億円)▽反捕鯨団体の対策(23億円)▽海外の若者を招待する交流事業(72億円)▽中小企業の設備投資補助(2950億円)▽国立競技場の復旧費(3億円)▽沖縄県の国道整備(6千万円)

 被災地とどんな関係があるのか。例えば、刑務所の職業訓練費に流用した法務省の言い訳は「受刑者が小型重機の技能を取得すれば被災地の役に立つから」。苦しいこじつけである。

 各省庁の流用は、政府の対策本部が昨年7月に決めた「復興基本方針」をよりどころとする。実施施策の項目に、被災地の事業のほか「密接に関連する地域」「大震災を教訓として全国的に緊急に実施する必要性が高い施策」とあるからだ。あらかじめ何にでも使えるように付け加えた項目では、と勘繰りたくなる。

 復興予算は5年間で約19兆円、10年間で23兆円程度を見込む。すでに計18兆円を計上した。財源は13年1月から25年間の所得税増税と、14年6月から10年間の住民税増税で賄われる。国民は「復興のためなら」と納得した。流用はその気持ちを踏みにじるものだ。

 そもそも全国の防災対策も含め被災地と関係の薄い事業は、別の会計に計上すべきである。一般会計で予算の獲得が厳しい事業を、「上限なし」の復興予算に潜り込ませたとしか思えない。

 復興は遅れている。予算不足も起きている。被災した中小企業の再建を支援する「グループ補助金」は、申請が予算枠を大幅に上回った。補助を受けられず、再建のめどが立たない商店や事業所が少なくない。「復興の予算はどれだけ残っているのか」と被災地から不安が出るのは当然だ。

 野田佳彦首相はきのう「真に必要な事業に絞り込む」と来年度の見直しを表明した。それでは遅い。本年度予算も未執行分はただちに止めるべきである。

 国会はあすの参院決算委員会でこの問題を審議する。11日に予定した衆院の小委員会は民主党の欠席で流会になっていた。

 予算チェックは国会の重要な仕事である。ほかに流用はないか隅々まで点検し、責任の所在を明らかにすること、襟を正すことが必要だ。国民の不信は強い。

[信濃毎日新聞]

Posted by nob : 2012年10月17日 14:28

まさに二次災害と労働搾取、、、瓦礫処理という全国放射能汚染計画進行中。。。

■焼却灰、袋詰めせず

 柏崎市が岩手県大槌町の震災がれきを本格的に受け入れた際、焼却灰を袋詰めせずに処分場に埋め立てる方針であることがわかった。試験焼却の灰は袋に詰めてから埋めるが、本格受け入れ後は「試験焼却で安全性が証明された」としてそのまま土中に埋める。

 市は16日、試験焼却したがれきなどの焼却灰を雨や風、日光にさらされても耐えられる樹脂製の袋に詰め、同市東長鳥にある処分場に運び込んだ。

 この日はセメントと混ぜ合わせて固めた飛灰が12袋で計11・9トン、燃え残ったゴミが4袋で計2・38トン。深さ約4メートルの土の上に置かれ、遮水シートと土をかぶせた。その上で線量を測り、異常はなかった。

 市は今後、処分場にたまった水を浄化して河川に流す際に放射性物質が含まれていないかや、周辺の地下水を検査する。異常がなければ、本格的にがれきを受け入れ、焼却灰の放射性セシウムが1キロあたり100ベクレル以下であれば、そのまま埋め立てる予定だ。

 16日の作業を見学した処分場近くの峠集落の町内会長、室賀則顕さん(63)は「これから何十年、何百年と焼却灰はここに置かれる。むき出しで処分され、放射性物質がたまって流れ出さないのだろうか。市には今後も徹底して地下水の検査をしてほしい」と注文をつけた。

 同じく震災がれきの試験焼却を終えた三条市は焼却灰を固めて袋に詰めて保管しているが、どう埋め立てるかは未定だという。(富田洸平)

[朝日新聞]

Posted by nob : 2012年10月17日 14:02

結局は効率の問題、、、見かけ上のスタイルではない。。。

■フリーランスがノマドなんて、大間違いだ!

自称ノマドなのに経営者を務める大石哲之さんの
“ハイパーボヘミアン”という生き方

オフィスではなくカフェなどの場所でWi-Fiやクラウドを駆使しながら働くスタイル「ノマド」が注目を集めている。しかし一方で、ノマド批判が一部でブームとなっているのも事実だ。ネット上では有名無名問わず、多くの人がこの話題を論じ、過激な批判も目立つ。

なぜ、ノマドはこんなにも話題になるのか。それはノマドという言葉が、単なる仕事術やスタイルを越え、なぜ人は働くか、人はどう働くべきなのかといった根源的な問題を突きつけているからなのではないだろうか。

そこで当連載『ノマドってどうよ? ~賛否両論から「働く」を考える~』では、ノマドの話題を軸にしながらも、「理想の働き方は?」と言った根源的な問題を考えていきたい。

今回は、ソーシャルメディアなどでノマドに関して様々な発言を行なうコンサルタント・作家の大石哲之さんに登場いただいた。(インタビュー日:2012年10月上旬)

■大石哲之さん
1977年生まれ、東京出身。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、外資系経営コンサル会社アクセンチュアに就職。その後、株式会社ジョブウェブを起業し、取締役副社長に就任。同社退社後は、株式会社ティンバーラインパートナーズを設立(現職)。『3分でわかるロジカル・シンキングの基本』など著書も多い。「tyk projects」というノマドをキーワードにした有料サロンも展開中 (ご本人のウェブサイトより)
公式サイト:http://tyk97.blogspot.jp/
Twitter:@tyk97
Facebook=https://www.facebook.com/tyk97

【ノマドへの見解/筆者の印象】
[ノマド肯定派]
前回ご登場いただいたアシシさんは、定住の地を持たないという意味で“ガチノマド”を自称していたが、大石さんはノマドの一派であるがフリーランスではない“ハイパーボヘミアン”を自称している。「やれやれ、また新しい分類か」と思うなかれ。ノマドについて書いているうちに筆者も気づいたが、現状のノマドという言葉の定義は広すぎる気もする。ノマドのさらに細かい区分と、“ハイパーボヘミアン”については大石さん流の解釈をブログに掲載しているので、時間と頭脳に余裕のある方はこちらも読んでみてほしい。
http://tyk97.blogspot.jp/2012/08/blog-post_5261.html

みんな、間違ってるぜ!
ノマド=フリーランスじゃない!

――これまでの当連載を読んでいただいたとのことですが、感想はいかがですか?

 みんな、テーマがテーマなだけに、言いたいこと言ってて面白いですね。まあ、僕も言いたいことを言わせてもらいますが(笑)。

――大石さんはノマドを自称されていますが、フリーランスではないですよね。世間の認知としては、フリーランスとノマドは一緒に扱われることも多いですが……。

 一般的に、ノマドというのは外でリモート(※1)で働いて、これは代表的な例で言えば、カフェで作業するフリーランスみたいなイメージだと思いますが、その意味では僕はフリーランスではないです。

 自由に働きたいというモチベーションで働いていますが、だからこそ僕はフリーランスではないです。僕が思うに、フリーランスは自由ではない。僕は今、会社を経営していて、むしろフリーランスの方々をまとめているようなイメージですね。

 ただし、僕は作家としても活動していますが、これは出版社などから受注するという形をとるので、この仕事に関してはフリーランスと言えるでしょうね。

 だから、フリーと経営者が半々くらいといったところですね。

(※1)ネットワークには繋がっているが、物理的には離れた場所に設置されたパソコンなどを指す。ここでは、会社の外に置かれているPC上で、場所を自由に移動しながらネットワークを活用して労働しているイメージ。

フリーではないノマドとは?
実は組織で働く方が効率的

――なるほど。世間でノマドと言えば“カフェで働くフリーランス”くらいの認識だと思うので、フリーではないノマドの方の話を聞いてみたいです。というわけで、大石さんの経営者としての側面にスポットを当てたいのですが、経営されているティンバーラインパートナーズという会社は、どういった会社ですか?

 いくつか事業はあるんですが、コンサルを行なっているのと、就職・転職サイトを運営しており、人材紹介やヘッドハンティングなどをやっています。

――会社のスタッフは何人いるんですか?

 3人です。僕も含めると4人ですね。基本給は支払っていますが、成果給ですね。

――今までのノマドはフリーランスという立場の人が多かったのですが、組織で仕事をする意味は、何かあるんですか?

 クライアントは共通だったり、人材のソースは共通だったりするから、組織で行なう方が効率的なんですよね。

――海外にいらっしゃることも多いようですね?

 会社の仕事とはあまり関係ないのですが、執筆業のほうで海外ネタを書くことなどが多いので、取材を兼ねて海外に出向いています。

――現在のような働き方によって、労働時間や報酬はサラリーマン時代と比べて変わりましたか?

 うーん、あまり具体的なことは諸問題で言えないですが、労働時間はかなり短くなりました。報酬は、僕は会社員時代がかなり昔のことなので何とも言えませんが、その頃よりは増えていますね。まあ、会社員時代よりは不安定で、たとえばリーマンショックの頃は所得がなかったりしましたが(笑)。

 自分では自身のことを“スモールビジネス事業家”と呼んでいるんです。「スモールビジネスでノマドをしましょう」というのが、僕が言いたいことです。

ノマドの観点からすると
フリーランスは最悪な働き方!!

――では、ノマドに適した業種や働き方はあるんですか?

 ノマドを時間や場所に囚われない自由な働き方と定義すると、フリーランスはノマドに向かないと思いますね。自分で働かなくてはいけないし、請負ですし、対面の作業が必要ですし。

 フリーランスとして朝から晩まで働く人もいますが、僕から言わせれば、フリーランスをやっている限り、ラットレースからは抜け出せないですね。やっぱり、自分で事業とか仕組みをつくらない限りは、働き詰めの生活からは抜け出せないですね。

――フリーランスである以上は、マネジメントによって所得を得られないので、必ず実労働が必要になってくるということですね。世間では、社畜とフリーランスが対立軸として扱われることが多いですが(煽ってるのは僕みたいな人間なのですが)、どちらもラットレースであると……。

 ですね。あと、僕の周囲には起業家が多いので、働き詰めですが、いつかはIPO(新規上場)で何十億もの巨額の富を得たいというタイプの人も多いです。

 でも、僕はそれもしんどいので、うまく事業の仕組みをつくりつつ、スモールビジネスの経営者として、そこそこの収入を得るぐらいのスタンスのほうが楽だな、と思いました。僕の周囲にも同じ考えの人はいますが、目立たないのであまり語られないんですよ。

小さな会社だからこそ
ノマド的な働き方ができる

――単純に、「もっと稼ぎたい」「巨額の富を得たい」という野望はないんですか?

 葛藤はありますよ。あわよくば上場させたいとか。ただ、従業員3人の現在の会社を100人の会社にしたとして、どちらも同じビジネスモデルで成立させるのは難しいですね。あくまで小さな会社だからこそ、できるビジネスモデルもあると思います。

 まあ、新しい事業をつくってIPOをやるなど、成功を目指したいですが、今のところ僕はやってないということです。いつかやるかもしれませんが。

――もっとできる能力があるかもしれないのに、ある程度のところで止めてしまうことには、何か意味があるんですか?

 まず、税金が高いですよね。一生懸命働いても税金でとられたらあんまり意味でないですから……。たとえば、50人とか100人ぐらいの規模の会社にしたとして、それで所得は今の1.5倍止まりという場合も、周囲の会社を見ていると多いんですよ。

 1.5倍も税金を取られたら、あんまり変わらなくなっちゃうというか。当然、従業員の数だけ責任や管理コストは増えるけど、所得はあまり上がらなくなっちゃう。そんなことが起こり得る。できるだけ僕も従業員も自由に働けて、だけどある程度の報酬がもらえるという仕組みを考えています。

 ……まあ、こんなこと言ってますけど、たとえば新しい事業を考えて起業して、3年くらいでIPOして100億稼げたら、その後どんな働き方をするか関係ないですよね。それがベストだと思うんですよ。能力があればね。

 そういう意味で、所詮は僕たちは超勝ち組コースを渡れなかった凡人なので、ノマドだとかノマドじゃないとか、そういう小さな議論ではなくて、貧乏人の庶民なりに仲良く生きていこうよ、とそういう話ですね。

ノマドだろうが社畜だろうが
ヒエラルキーの話はチンケだ

――ノマドも社畜もチンケであると(笑)。

 そうですね。ノマドが良いとか社員が良いとか、ヒエラルキーの話をしているけど、頂点に君臨する人からしたらどちらもチンケだってことなんですよ。僕がやってることなんて、本当にチンケです。偉くもなんともないです。そこを自覚するのは大事ですね。

――少し質問が変わりますが、大石さんはノマド的な働き方をする人がもっと増えるべきだと思いますか?

 うーん、僕自身は働き方なんてどうでも良いと思っています。

――なるほど。たとえば、元同僚が大石さんと同じようなノマドになりたいと言ったら、賛成しますか?

 業種によって違いますが、元同僚だったら「やればいいんじゃない」と言いますね。どういう生活をするかは、人それぞれですからね。大きな企業をつくって大儲けしたいという人もいますし、知名度や名声が欲しいという人もいますし、phaさん(※2)のように、お金もいらないからできるだけ楽をする生活を目指すという人もいます。

(※2)pha(読み:ふぁ)。 1978年生まれのブロガー。今年8月に『ニートの歩き方』という本を出版し、一部で話題となる。自身をニートと位置づけ、決まった定職を持たないが生活はできているという、まさにノマドな人。phaさん、当コーナーへの出演、お待ちしております。

――今世間で、ノマドと呼ばれているような人についてどう思いますか? たとえば、イケダハヤトさんとか。

 うーん。いいんじゃないですかね。ブログとかのアフィリエイトで食っていこうとしているわけでしょ。本で言えば印税で食っているようなもので、それは素晴しいことだと思います。ただ、彼が言ってることはよくわからないところもあるけど。

――安藤美冬さんはいかがでしょう?

 あの人はセミナーとかで食っていますよね。ノマドをどう定義するかによりますが、ノマドが自由な働き方だとすれば、あの人は今学校もやっているらしいし、タレントのような仕事もされて、すごく忙しいと思うので、自由で楽な生活ではないような気はしますね。まあ、組織にしばられないという意味ではノマドなのかもしれませんが。

―― 一方で、そういう人々が一部で支持されている背景には、今までのサラリーマン的な価値観へのアンチが特に若い人の間で盛り上がっているのかな、とも思うんですが。

 そうだね。僕はコンサルなので、生産性を上げるとか物理的な話をしていますが、イケダさんとかはもっと精神的な話が多いですけどね。「嫌いなことはやりたくない」って彼は言うんだけど、それはその通りだなって思う。

シェアハウス、シェアオフィスは
ノマド的ではない!

――ノマドの方々が主張していることについて、僕がよくわからないのは、シェアハウスについてです。確かに、住居をシェアするとコストは減ると思います。ただ、シェアハウスを利用するということは、そのハウスのなかのルールに従わなくてはいけないということだと思うので、生活の自由度はむしろ下がってくると思うんですよね。あれだけ自由を尊重したいノマドなのに、矛盾してないかと思うんですが……。

 確かに、シェアハウスがなんでノマドなのかよくわからないよね。僕の基準では、自由度が上がれば上がるほどノマド力が上がっていくと思うので、そういう意味では不便だよね。

 まあ、一緒に居た方が楽しいとか、寂しくないとか、それなりにメリットがあるのはわかるんですけど、でも自由度が増すかと言われればそうじゃない。

――むしろ不自由ですね。

 今、ノマドの人々は商品を何でもシェアしてコストを浮かすのは良いんだけど、それを持ってして「消費時代の終焉だ」なんて大上段なことを言うから、批判が出てくるんだよね(笑)。

 それに企業だって、シェアード・サービスと言って、もうずっと前からシェアの発想はあるんですよ。たとえば100個の会社があって、経理部門とか人事部門が100個あってもしょうがないじゃないですか。

 だから、そういうのは1ヵ所に集約させて、そこで集中処理して、しかもそれを中国とかインドとか、そういう場所に持っていけばどんどんコストが下がるんですよね。こういう手法は、経営においてごくごく当たり前に行われているんですよ。

 だから、シェアで消費時代が終わるなんて言っているけど、単なるコスト削減でしかなくて、別に新しくはないですね。フリーランスより企業のほうが先を行っている。

 シェアハウスだとかシェアオフィスとかで働いて、ノマドだって言ってるけど、もしそこで朝から晩まで働いてたら、ぜんぜん自由じゃないですよね。表層的なところでは自由に見えるかも知れないけど、本質を見ていない気がする。

大石さん、ご立腹!
「この連載は何がやりたいの?」

 だいたいこのノマドの議論は、何がゴールなんですかね? あなたはこの連載で何がやりたいの?

――ダイヤモンド・オンラインを見ている層は、圧倒的にサラリーマンが多いと思うんですよ。で、サラリーマンじゃない働き方をしている人が出てきているけど、その実態はどうなんだ、という話です。

 それはフリーランスでしょう。

――そうなんですけど、ノマドと呼ばれている働き方は、これまでのフリーランスとはどうやら少し違う価値観なんじゃないかと思うわけですよ。

 いや、一緒でしょう。そこは一刀両断したいよ。一緒だよ。

――うーん(答えに窮する)……。たとえば、クラウドというテクノロジーがありますよね。これは過去にはなかったものです。紙の資料を持たなくても良くなったので、働く場所が自由になったわけですね。

 それは場所の自由の話だよね。組織に縛られないフリーランスとは、別のベクトルの話でしょう。ペーパーレスなんて、大企業のほうがよっぽどやってるよ。

 僕は就業形態の話と時間や場所の自由というのは、別の概念だと思うんですよ。そこを一緒にしないでほしい。別の議論だよ。

時間と場所を自由に使える
フリーランスはノマドなのか?

――時間と場所の自由がノマドだと僕は認識していますが、そのなかで時間と場所を自由に使っているのがフリーランスという形態の人が多いので、それが目立っているから、「ノマド=フリーランス」になってしまっています。大石さんみたいに、フリーランスじゃないノマドも居ますよね。

 だから、フリーだろうが社員だろうが、いろんな形態でノマド化はできると思いますよ。それに企業だって、ノマド化しているんですよ。大企業だってノマド化しているよね。コストの安い外国の労働者を使って、作業効率を上げたりしている。これはまさにバーチャル化であり、ノマド化ですよね。

 企業のほうが、フリーランスよりはるかに進んでいます。ノマドの手法というのは、フリーランスがやっているような手法ではなくて、もっとビジネスの手法として、企業が昔から行なっていることなんですよ。ブームになってノマドが軽いもんだと思われると、残念ですね。

 逆に、そういう技術の革新で、フリーランスでもそういう時間や費用の削減が楽に行なえるようになったといったテクニカルな側面こそ、ノマドブームで本質的に語るべきところですね。

――テクニカルな変化によって、個人の働き方がどう変わるか、というところは取り上げていきたいですね。

 それはあると思います。世界規模での働き方の再編はすでに始まっていて、それが個人で実感できるレベルになってきているということじゃないですかね。個人が一番変化が遅いですから。

 僕に言わせれば、フリーランスなんて全然効率的じゃないし、単価が下がるだけだから。生産性を上げなければ、わざわざノマドになる必要なんてないですからね。

――そうですね。流行のキーワードに踊らされるのではなく、生産性や単価を上げ、実利を追究するスタイルとしてのノマドを、この連載では考えたいと思います。今回はありがとうございました。

■今日のまとめ

 当連載を執筆している関係で、ノマドを人に説明する機会が増えたが、「ノマドって、フリーランスを言い換えただけでしょ」という考え方が目立つ。僕自身も何だが流されて、ノマドの話なのかフリーランスの話なのかがごっちゃになったまま、議論が進行することが多い。

「職業はノマド」なんて主張が出てきたから、ややこしくなってしまったけど、本来はノマドとフリーランスは別の概念だ。ノマドというのは、技術革新によって、働く場所を自由にし効率化することで労働時間を押さえて、自由を増やしましょうということだ。会社を辞めて独立するとか、そういう話ではない。

 大石さんは、「フリーランスになることはお勧めしないが、ノマド化するのは素晴しい」というスタンスの人だったので、今回はノマドとフリーランスの違いを意識できて良かったと思う。今後は、「ノマドはフリーランスではない」という考えを徹底させたいと思った。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2012年10月17日 13:46

一億総自営業者社会、、、それがすべて一人会社であることが究極の理想。。。

■社長は会社を「大きく」するな!

山本憲明 [税理士]

会社は「規模」ではなく、
「稼ぐ力」で見ろ!

日本には昔から「会社は大きくするもの」「目指せ!右肩上がり経営」という考え方があります。しかし、この100年に一度といわれる不況の中、安易な「拡大・成長戦略」では、会社は疲弊し、経営者はもちろん、働く社員も幸福感を得られません。そもそも、「大きな会社=儲かる会社=いい会社」なのでしょうか?税理士の視点から、この問題を解説していきます。

会社の稼ぐ力は、
「1人当たりの粗利」で見る!

 起業志望者や、起業したての経営者から見て、「うらやましい」と思う存在があります。それは、「大きな会社」です。

 私も何年か前までは、大きな会社を見るにつけ、「いいなぁ。うらやましい」と思っていました。しかし今、そんな気持ちはなくなりました。

 その理由は、「大きくて、勢いのある会社であっても、実はそれほど儲かっていないことが多い」からです。もちろん大きな会社でも、「稼ぐ力」を持っており、本当に儲かっている会社もあります。しかし、そんな会社は多くありません。

 では、「会社の稼ぐ力」とは、どのように判断すればいいのでしょうか?
本当に儲かっているかどうかを見分けるために、私はある指標を使っています。

 それは、「(従業員)1人当たりの粗利」です。

 粗利という言葉は、みなさん聞いたことがあるかと思います。「売上」から、「原価」(売上を上げるために必ずかかる費用)を引いたものですね。※粗利のことを、会計用語では「売上総利益」といいます。

 例えば、コンビニエンスストアなどの小売業であれば、「売上高-仕入れ金額」が粗利になります。

会社で稼いだお金(粗利)を、
いったい何人で生み出しているか

粗利を従業員の数で割ったもの、それが「1人当たりの粗利」です。

つまりこの数値は、「会社で稼いだお金(粗利)を、いったい何人で生み出しているか」を表すものであり、会社の本当の力を探るバロメーターなのです。

「1人当たりの粗利」は、株式を公開している上場企業であれば、私たちでも計算することができます。その方法をお伝えします。

 まずは、「○○(会社名) 有価証券報告書」とグーグルやヤフーなどの検索エンジンで調べてみて下さい。

 有価証券報告書を開くことができたら、「従業数の状況」という表を探して下さい。そこに従業員数が載っています。従業員数の算定については、実質的な労働力を考慮して、「従業員数+平均臨時雇用者数×0.5」で算出します。

 売上総利益(粗利)については、「連結財務諸表等」の中に載っていますので、数字を抜き出してみて下さい。

 売上総利益を、従業員数で割ると出てくるのが、「1人当たりの粗利」です。

もはや「大企業=儲かる会社」では
なくなってしまった

 1人当たりの粗利は、もちろん企業によってさまざまです。諸説ありますが、1つの目安として、かつては非上場企業の平均で1000万円、上場企業の平均で1500万円といわれていました。

 上場の有無にかかわらず、5000万円近い数字を上げている会社もありますが、多くは1000万円前後に落ち着きます。その一方で、1000万円を大きく下まわっている会社もあります。

「そんなこといっても、大企業は儲けているんじゃないの?」
こうした疑問をお持ちになられる方も多いかと思います。しかし、誰もが知っている大企業でも、今、厳しい状況に追い込まれているのです。

 次の数字は、日本を代表する電機メーカーの2011年度の有価証券報告書から算出した1人当たりの粗利です。

○パナソニック 1981701(百万円)÷330767(人)=5.991=約599万円
○シャープ 412008(百万円)÷56756(人)=7.259=約726万円
○NEC 907916(百万円)÷109102(人)=8.321=約832万円

 いかがでしょうか。日本を代表する企業であっても、「1人当たりの粗利」という観点からみると、決して「儲かっている」わけではないのです。

なぜ「1人当たりの粗利」が
大切なのか?

「1人当たりの粗利」は、社員の給与や、各種経費の源です。少ない場合は、当然給与も少なくなります。

 1人当たりの粗利が1000万円だとすると、そこから「給与と経費と利益」を出さなければなりません。そうすると、給与の限界も決まってきます。

 いわゆる大企業は、高度経済成長時の恩恵を受け、大きな利益を得ました。この「貯金」のおかげで、給与水準等も含めて、大企業は何とか存続しています。ただ、それにも陰りが見えてきました。

 現在、シャープは5000人の人員削減を計画中で、パナソニックも2011年度、約3万6000人の人員削減を行いました。大企業で行われているこうしたリストラは、企業としての体力の無さを如実に表しています。

 電機業界のみならず、巨大企業で潰れるわけがないと思われていたJALも、経営破たんしました。

 では、なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

次回以降の連載では、「大きな会社」が抱える弱点、また、「小さくても儲かる会社」をいかにして作っていくか、という話をしていきたいと思います。

[DIAMOND online]


■続き

大きな会社は「儲からない」。
その理由は?

前回の連載では、「1人当たりの粗利という観点から見ると、大きな会社は決して儲かっているわけではなく、厳しい状況にある」というお話をしました。では、なぜそんなことが起こるのでしょうか。「大きな会社」ならではの、構造的な問題点について、税理士の視点から解説していきます。

「管理の手間」で、
粗利は減ってしまう!

 なぜ、大きな会社では1人当たりの粗利が少なくなるのでしょうか。その最大の原因は、「大きな会社では、内向きの力が必要になる」からです。

 社員が多いと、管理の手間が増大します。社長1人の会社と、社員が20人いる会社を比べてみましょう。

 一般的には、社員が20人でも「かなり小さな会社」といわれますが、1人の場合と比べると、管理のためにやるべきことが圧倒的に増えます。具体的には、

・給与計算、給与の支払い(振込手続きなど)
・社会保険、雇用保険などの加入手続き、年度更新などの手続き
・年末調整、税金(源泉税)の支払い、管理
・勤怠の管理(有給休暇の管理等も含む)
・社員との面談、給与、昇格の評価など
・事務所選び、引っ越し、レイアウト変更等(社員が増えるたびに)
・面接、入社時の手続き、退職時の手続き
・個人情報の管理、社員からの情報漏えいの管理

 といったことをしなければいけません。

総務・経理を雇うほど、
「1人当たりの粗利」は減る!

 これだけの事務をこなすためには、最低でも1人は、各種処理や手続きなどを専門にこなす「総務・経理」といった人材が必要になります。

 ここで再度確認ですが、1人当たりの粗利というのは、売上から原価を引いた粗利を、社員数で割ったものです。

 このような総務・経理といった間接部門の社員が増えると、その方は売上に直接関係してきませんので、1人当たりの粗利は減ってしまいます。

「会社は俺が売上を上げて支えている。お前は何もしていない」

 私が大企業の経理部門で働いていたときのことです。よく営業の先輩のEさん(いい人ですが口の悪い人でした)に冗談で言われたものです。冗談だとすぐわかる言葉でしたので、傷ついたりすることはなかったのですが、もし本気でそのようなことを言われたら、普通は傷ついてしまうでしょう。

 このように、大きな会社では管理の手間が増大し、その結果として1人当たりの粗利が減ってしまうことを忘れてはなりません。

会社を大きくすると、
「経費」がどんどん増えていく!

 会社を1人で経営しているときは、経費はほとんどかかりません。通信費、交通費が主な経費で、それ以外は心がけ次第でいくらでも減らせます。そのため、売上があまりなくても、お金はそれほど減りません。

 しかし、規模の拡大を狙って、いったん人を増やしてしまうと、経費がどんどん増えていきます。

 まず人を雇った瞬間、事務所が必要になります。自分1人でやっているときは、大した問題はないのですが、人を雇えば、そうも言っていられません。その人の働く場所を確保する必要があるからです。

 事務所を借りるときには、多額の保証金や敷金が必要になります。私は、普通のアパートを借りて、郊外に事務所を構えています。ですから礼金1カ月、敷金2カ月程度で収まったのですが、普通に事務所として借りようと思えば、そうもいきません。

 そもそも、事務所を探して契約しようとすると、「わりと広めで家賃が高い物件」を選ばざるを得ない形になります。さらに保証金として、家賃の10カ月分が必要、などという物件も珍しくありません。

 このように、「事務所を借りる」だけで、いろいろと出費がかさんでしまうため、資金があまりない状態では、借入をしなければなりません。

一度会社を大きくすると、
もう止められない!

 借入をするとなると、金利負担がかかってきます。その金利を払うため、さらに売上を増やす必要があります。

 売上を増やすためには人員が必要で、その人員が増えると、また事務所を拡張・移転しなければなりません。そうするとまた保証金がかかって、というように、とにかく経費がスパイラル状に増えていくわけです。もちろん、人件費も増えていきます。

 給料はもちろん、社員の社会保険料の半分を、雇い主が負担しなければなりません。実はこれが非常に大きな金額になり、大変です。

 一度規模を拡大してしまうと、経費がどんどん増え、それをダウンサイジングしていくのは本当に大変です。ある程度の規模で維持していくか、無限に拡大していくか、この2つの選択を迫られることになります。

 このように、「会社を大きくする」ことで、経費がどんどん増えていくわけです。経費が増えても、売上がそれ以上に上がらなければ、赤字になり、経営も苦しくなります。

「固定費」が、
会社を倒産させる

 人件費や家賃といった経費は、「固定費」と呼ばれるもので、毎月固定的にかかってくる経費です。

 したがって、何かのはずみで売上が下がってしまったとき、固定費をまかなえなくなり、その果てには倒産、といったケースを何社も見てきました。

 会社を大きくしていくのはメリットしかないと思いがちですが、こういった側面があることを忘れてはいけません。

「管理の手間が増大する」「経費(固定費)が増える」。大きな会社ほど、1人当たりの粗利が減ってしまうのは、こうした問題を抱えているからです。

 無論、大きな会社であっても、「会社が儲かる→人を雇う→事業拡大→さらに儲かる」というループにのれれば、それにこしたことはありません。

 ただ、今後、少子高齢化になり、労働者人口と消費者人口と減り続ける日本にあって、「会社を大きくし続ける」のは非常に難しいのではないかと思っております。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2012年10月17日 09:00

動機や思惑がどうあれども、、、止まるのであれば良し。。。

■小沢一郎立つ 脱原発 野田潰しの大仕掛け

ドイツ視察の隠れた狙い

 10年後の「原発ゼロ」を政策に掲げた「国民の生活が第一」の小沢一郎代表が今月16日からドイツへ視察に行く。言うまでもないが、ドイツは2022年までの原発全廃を決めた国だ。一方、日本はというと、「2030年代に原発ゼロ方針」も口先だけのペテンだった。原発を動かさなければ経済が成り立たないのであれば、なぜ、ドイツは脱原発ができるのか。小沢の視察は、役所や米国、大企業の言いなりで、ウソばかりついているペテン首相に対する強烈な宣戦布告になりそうだ。

 小沢らのドイツ視察は16~20日の5日間。小沢のほかに文科副大臣を務めた森ゆうこ参院幹事長、党の原発ゼロチーム座長の松崎哲久副幹事長らが同行する。

 アルトマイヤー環境大臣との会談や、再生可能エネルギーによる電力自給率147%を誇る村への訪問、原発立地自治体の町長に会って、原発全廃後の雇用問題についても話を聞く予定で、その辺の大臣の物見遊山の外遊とはずいぶん、違う。この辺に小沢の本気度が見えるのだが、その裏にはしたたかな戦略、仕掛けが見え隠れする。

「ドイツは02年に、2022年の原発全廃をいったん決めました。ところが、メルケル首相になってから経済界が圧力をかけ、全廃は2032年まで延期された。しかし、福島原発事故後、再度2022年に方針を戻したのです。ドイツでは14年前から電力は自由化され、発送電分離も進んでいる。核のゴミを最終処理できない原発の本質的問題を直視した結果、原発との決別を決断したのです」(ドイツ事情に詳しいジャーナリスト)

 小沢が行くことで、こうしたドイツの取り組みが日本にも紹介され、広まれば、当然、日本はなぜやらないのか、野田は何をやっているんだ、という話になる。

 小沢は「原発は過渡的エネルギー」と位置づけ、「国が前面に立って、一日でも早く福島原発事故を封じ込めなければならない」と主張している。「生活」は2022年の「原発ゼロ」を基本政策の第1番に掲げ、「『消費増税反対』や『地域主権』よりも『原発ゼロ』に優先順位を付けている。これを指示したのはもちろん、小沢代表です」(生活関係者)という。

 野田政権は、選挙向けに「2030年代の原発ゼロ」方針を掲げたものの、財界や米国の圧力で閣議決定できなかったのは周知の通り。核燃料サイクルも見直さず、原発政策の矛盾といい加減さが浮き彫りになっている。

 このタイミングで小沢がドイツに行けば、両者の違いがますます際立つ。小沢は自身の政策をアピールできるし、野田のペテン師ぶりも浮き彫りにできる。

 小沢にしてみれば、一石二鳥というか、王手飛車取りみたいな手だ。

「小沢さんにとって『脱原発』は信念であると同時に、次の選挙で必ず争点になるというカンが働いているのでしょう。国民の意識の高まりを誰よりも分かっているのだと思います。ドイツは『原発ゼロ』を政治主導で決めた。政治がどう動き、どんな法律を作って、決断したのか。それを『生活』の政策に生かすことになると思います」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)

「生活」はドイツ訪問の直後に第2次公認発表、結党パーティーと話題が続く。最近、パッとしなかった小沢だが、ようやく大仕掛けが見えてきた。

[日刊ゲンダイ]

Posted by nob : 2012年10月11日 13:34

節約発想からの脱却、、、必要とする金額を生涯稼ぎ続けるために。。。

■浪費繰り返すプチ高所得者の精神構造 
-「年収300万父さん」は、なぜ豊かなのか
一生心配ない「貯蓄体質」のつくり方とは

家計の見直し相談センター 藤川 太

一見、華やかそうなアッパー・ミドルの生活であるが、内情は火の車というのが実態だ。実はいま私たちが真に学ぶべき生活設計の知恵は、ロウアー・ミドルの生活のなかにある。

「二極化」――。富める者と、貧しい者との格差拡大を象徴する言葉として定着してから久しい。そしていま、この二極化は新たなフェーズに入りつつある。

公務員や一部の大企業の社員など、2008年秋のリーマン・ショックの荒波をダイレクトに受けず、大きな賃金ダウンに見舞われなかった人たちがいることは確か。なかには「5000万円以上していた都心のマンションの価格が20%以上も下がっている。この機会に購入しようかと思うのだが」と相談にくる人もいるくらいだ。

その一方で全世帯の22.2%は貯蓄がなく(図1参照)、いつ家計が破綻するかわからない綱渡り状態なのだ。これが「収入はない」「年収300万円未満」のロウアー(低所得者層)の話ならまだしも、「1000万~1200万円未満」のクラスで6.6%、つまり15世帯に一世帯が貯蓄ゼロ。さらに「1200万円以上」の世帯でも6.0%が無貯蓄というのだから、驚くばかりである。

もっとも、1万世帯以上の家計診断を行ってきた私の感覚でいうと、年収800万~1500万円の世帯はアッパー・ミドル(上位中所得者層)のポジションにすぎない。世間一般の見方からすれば「裕福な家庭」となるのだろうが、仮に貯蓄があっても100万円、200万円ということがザラ。このアッパー・ミドルには40代、50代のビジネスマンが多く、子供の教育費、住宅ローンの返済などの負担が大きくのしかかっており、台所事情は決して楽ではない。

実はいま、そんな中高年のアッパー・ミドルの一部が“貧乏スパイラル”の罠にはまり込んで、ロウアーへ没落しつつある。フリーターやニートに代表される若年ロウアーの厳しい現実は何ら改善されない一方で、新たなロウアー予備軍として、アッパー・ミドルの転落組が生まれ始めた。これが、先に指摘した二極化の新たなフェーズにおける構造変化の大きな特徴なのだ。

そんなアッパー・ミドルのつまずきの第一歩が何かというと、ボーナスの大幅ダウン。基本給に手をつけることは労働法で定められた「労働条件の不利益変更」に当たるため難しい。そこで会社は業績に連動させる形でボーナスをカットしていく。図2は日本経済団体連合会がまとめた大企業のボーナスの推移で、2009年夏、冬ともに対前年比で15%以上の大幅ダウンとなっている。

しかし、これはあくまでも平均妥結額で見たもの。アッパー・ミドルはもともとボーナスの支給額が大きいだけに、同じ15%の率でもカットされる絶対額は膨らむ。私のところに相談にきたアッパー・ミドルのなかには「ボーナスがカットされたうえに残業代もなくなって、年収が200万円もダウンした」という夫婦が少なからずいる。

では、これから景気が回復すればアッパー・ミドルの年収が元に戻るかというと、そうは問屋がおろさない。かつての年功序列型賃金の影響が尾をひき、いまでも彼らの年収は実際の働き以上の水準にある。会社サイドとすれば、これから会社の屋台骨を支えていく20代、30代を厚遇したいと考えるのは自明の理。そのおこぼれを期待することすら難しくなっている状況なのだ。

それでも会社に自分のポストがあるのなら、まだ恵まれている。なぜなら彼らアッパー・ミドルに対するリストラ圧力は、決して弱まることはないからだ。2009年、大手百貨店が50歳以上を中心に退職金の割増額を最大2000万円にすることを条件に早期退職者を募ったところ、社員の4分の1もが応募して話題になったことは、まだ記憶に新しい。

しかし、そうした好条件に応じたとしても、これまで通りの生活が維持できるかどうかははなはだ疑問である。40代、50代で同じような年収を保証してくれる職など、目を皿のようにして探しても、まず見つからないだろう。そうやって無職のまま1年間を無為に過ごしただけで、割増分の退職金の大半を食いつぶしてしまう。後はロウアーの仲間入りに向けて、貧乏スパイラルの坂道を一気に転げ落ちていくだけなのだ。

そうした没落していくアッパー・ミドルに共通している点が、割り切りのできない“プチ高所得者”であるということだ。「少しお金に余裕ができたから」といっては、湧き上がる欲にまかせて買い物を繰り返す。その結果、教育費や住居費を除いた月の生活費が40万円以上という家庭も多い。そして一度味わった甘い生活を「フツーの生活」と錯覚してしまい、年収がダウンしても生活水準を切り下げる割り切りができなくなる。

普段の生活のなかでお金に対する感覚がルーズな彼らだけに、仮に貯蓄があってもその金額は想像よりもはるかに低い。貯蓄額を尋ねて返ってきた答えが「100万円」ということすらある。生活を切り詰めなければ、あっという間に消えてしまう“雀の涙”程度の蓄えしかない。それにもかかわらず妙なプライドが邪魔をして、自分たちが置かれた厳しい現実から目をそむけようとする。

たとえば男性の場合、マイカーを手放すことを嫌がる。マイカーといっても、所詮はプチ高所得者なので贅沢しようにも限界がある。ベンツやBMWなどの高級外車は“高嶺の花”で、フォルクスワーゲンやプジョーなど海外市場では大衆車クラスに乗っていることが多い。

それでも買えば300万、400万円はするが、その維持費も意外とばかにならない。外国製の精密な電子部品がいくつも組み込まれており、車検や定期点検で交換すると数十万円が飛んでいく。本来は軽自動車に買い替えてもいいところだが、「ご近所の目もある。オレに相応しい車は最低でもこのクラスだ」といって頑として譲らない。

一方、妻も知らぬ間に浪費を重ねていることが多い。特に子供の教育に関するものが大きい。プチ高所得者の場合、私立学校へ進学させていることが多く、公立学校とくらべて月謝が高かったり、寄付金や施設費などの出費がかさむことはもちろん、親同士の交際費が意外とばかにならないのだ。

実は、それより何より真っ先に見直すべきものが住宅ローンである。06年から08年にかけて都心でちょっとしたマンションブームが起きた。東京の湾岸エリアに30階、40階建てのタワーマンションが林立し、5000万~8000万円クラスの物件をプチ高所得者たちがこぞって購入していたのだ。

しかし、身の丈以上のマンションを購入していた可能性が高い。それというのも、賃金の伸び率が横ばいで推移していたのにもかかわらず、住宅ローンの貸出残高が前年比2ケタ以上伸びているから(図3参照)。つまり、この時期にマンションを購入したプチ高所得者は、自分の賃金に見合わない高いバブリーな物件に手を出した公算が大きいのだ。

実際、家計が苦しくなって相談にきたケースで、額面年収の800万円に対して、住宅ローンの年間返済額が250万円ということがあった。「余裕のある家計を実現したいのなら、住宅ローンの年間返済額は年収の20%以内」というのが、家計診断の経験から弾き出した私独自の基準だ。この場合、家計を圧迫しているのは明白。返済期間を延長して毎月の支払額を減らすにしても、「75歳までに完済」といった年齢条件に引っかかったりして限界がある。思い切って売却し、安い賃貸に住み替えるのが賢明だ。

しかし、ここでも妙なプライドが邪魔をして、正常な判断を下せない。「賃貸物件に引っ越したなんて学校で知られたら、子供が何ていわれるかわからない」「ローンの返済と変わらない金額の家賃を払うのだったら、このまま住んでいてもやりくりは同じ」といって、固定資産税や管理費、そして高い利息をせっせと払い続けることが少なくないのだ。

水面下では自己破産する人も増えている。そうした悲劇を避けるためにも、「自分は割り切りのできない高所得者かもしれない」と思い当たるアッパー・ミドルがいたら、いますぐ家計見直しの手を打つことをお勧めする。

[PRESIDENT online]


■子供への住宅資金援助で共倒れ危機 
-「年収300万父さん」は、なぜ豊かなのか
一生心配ない「貯蓄体質」のつくり方とは

家計の見直し相談センター 藤川 太

一見、華やかそうなアッパー・ミドルの生活であるが、内情は火の車というのが実態だ。実はいま私たちが真に学ぶべき生活設計の知恵は、ロウアー・ミドルの生活のなかにある。

最後に若年ロウアーの子供世代と、すでに退職金をたんまりと手にしたうえに、年金生活をエンジョイしているアッパー(高所得者層)の親世代が、揃って没落していきやすい盲点について触れておく。

いまの子供世代は、かつてのバブル景気を経験していない。超難関の就職戦線を潜り抜けて「ホッ」としたのも束の間、年収はいつまでたっても200万、300万円と低く抑えられたまま。上を見てもポストは大量採用されたバブル入社組で満席状態であり、自分が入り込む隙間は見つかりそうにない。

そこで先行きに対する厳しい見方が芽生え、日常生活は現実的かつ堅実なものになっていく。だからアフターファイブにお金を使ってまで1杯やることに価値を見出せない。また、買っても渋滞している土日しか使えず、維持費ばかりが飛んでいく自動車にも、はなから関心が持てないでいる。実際「免許を取ろうとも思わない」という若者が増えている。

そんな若手ロウアーの楽しみとして静かなブームとなっているのが何と「貯蓄」なのだ。毎月2万、3万円ずつでもコツコツ貯める。次第に預金通帳を開いて、数字が増えるのを確認することに快感を覚えていく。そうこうしているうちに、友達と預金通帳を見せ合い、「こんなに貯まったんだ」「ヘェー、すごいな」と会話を楽しんでいる自分に気つく。

とはいえ、それも貯蓄額が100万、200万円くらいまでの話。結婚をして、通帳の金額が400万、500万円と増えるのにしたがって、彼らは「頭金も貯まったことだし、そろそろマンションでも買おうか」と考え始める。無理をせず、自分たちで用意できる頭金と月々の収入を考え、身の丈に合った物件を購入するのなら何ら問題はない。数百万円で買える中古公団だってある。

しかし、ここで“悪魔のささやき”が彼らの耳に入ってくる。「せっかくマンションを買うのなら、退職金も残っているので援助する。それを頭金の足しにして、都心の広いところに住んだらどうだ」と親から声がかかるのだ。一見、ありがたい話ではあるが、これが後に大きな災いをもたらす。

いくら頭金の額を増やしても、購入金額そのものが大きくなれば、月々の返済額は多少なりとも膨らむ。それに地価の高い高額物件なら、固定資産税や都市計画税がアップする。そこに毎月の管理費もかさんでいく。また部屋数が増えれば、光熱費だってばかにならない。そうなると、子供の家計が破綻するリスクは跳ね上がる。もし緊急事態に陥っても、親は救いの手を差し伸べられるのか。

2000万円の退職金を手にしていたとしても、退職記念の海外旅行で100万円、住宅をバリアフリー化するためのリフォームで500万円、それに車を買い替えて400万円と使っていたら、残りは半分の1000万円。それに2人いる子供のマンション購入におのおの300万円援助したら、手元に残っているのはわずか400万円である。「まさか」と思ってはいけない。これは実際の話に基づいたシミュレーションなのだ。

図5に見るように、もととも老後の生活のお金に強い不安を持っていたはず。年金で足らない分を毎月貯蓄から5万円ずつ崩していくのにしても、10年間で600万円だ。年金の支給が始まる65歳時点での女性の平均余命は23年。それを考えたら1380万円の蓄えが必要になる計算である。一時、大金が懐に入ったからといって、それに目がくらんで散財したり、子供を援助する余裕など初めからないのだ。もちろん、子供が緊急事態で苦しんでいても黙っているしかなく、後は親子で共倒れという悲惨な結末を待つばかりとなる。

それゆえ子供世代は、自分の身の丈以上の物件を選ばないことはもちろんのこと、そのまま賃貸物件に住み続けるという選択肢を検討することも重要だ。これから日本の人口は減り続けていく。その結果、賃貸市場の需給関係が緩くなって、家賃相場はダウントレンドに入るからである。また契約の際の条件も緩和され、高齢になったからといってNGというようなことはなくなり、いつまでも安心して住んでいられるようにもなる。

一方、親世代は虎の子の退職金を使うのではなく、増やすことを考える。日本航空の破綻で同社OBの企業年金が減額されたように、あてにしていた年金が満額もらえる保証はどこにもないのだ。

そこで勧めたい投資方法が、日本国内、欧米などの先進国、そして中国やブラジルなど経済成長著しい新興国の3つに分散投資していくこと。どこか1つが落ち込んでも、ほかの2つでカバーすることでリスクの低減ができる。とはいえ、情報入手の手間などを考えると、個別の株式に投資をしていくのは難しい。そこで各地域・国の株式の指標に連動して基準価格が変動する投資信託やETF(上場投資信託)を活用するのがベストだ。

現在「PIIGS」と呼ばれる、ポルトガル、アイルランド、イタリア、ギリシャ、スペインの財政危機に瀕したユーロ諸国の動向が危惧されている。しかし翻ってみれば、一昔前まで経済大国として栄耀栄華を誇ってきた日本も、いまや大幅な財政赤字を抱え込んでいるではないか。没落するときのスピードは想像以上に速い。いまから家計を見直して必要な対策を打ち始めても、決して遅くはないのだ。

[PRESIDENT online]

Posted by nob : 2012年10月09日 04:10

それぞれの自分基準のビジネス、、、スタイルではない価値観の問題なのだけれど。。。

■働くのは1年で4ヵ月だけ、残りはサッカー観戦へ!?
定住地を持たない“ガチノマド”ライフの実態

オフィスではなくカフェなどの場所でWi-Fiやクラウドを駆使しながら働くスタイル「ノマド」が注目を集めている。しかし一方で、ノマド批判が一部でブームとなっているのも事実だ。ネット上では有名無名問わず、多くの人がこの話題を論じ、過激な批判も目立つ。

なぜ、ノマドはこんなにも話題になるのか。それはノマドという言葉が、単なる仕事術やスタイルを越え、なぜ人は働くか、人はどう働くべきなのかといった根源的な問題を突きつけているからなのではないだろうか。

そこで当連載『ノマドってどうよ? ~賛否両論から「働く」を考える~』では、ノマドの話題を軸にしながらも、「理想の働き方は?」と言った根源的な問題を考えていきたい。

今回は、ノマドを実践する1人であり、“ガチノマド”を自称するフリーランスの経営コンサルタントである村上アシシさんにご登場いただいた。(インタビュー日:2012年8月下旬)

■村上アシシさん
本名・村上敦伺さん、通称アシシさん。1977年生まれ、北海道札幌市出身。大学卒業後外資系経営コンサル会社アクセンチュアに就職。6年間働き、退社時の役職はマネージャー。2006年からは独立し、個人コンサルタントとなる。サッカーの国際大会がある度に開催国に出向き観戦し、世界中を放浪、自身を“ガチノマド”と名乗る。
公式サイト:http://atsushi2010.com/
Twitter:@4JPN
Facebook=https://www.facebook.com/atsushi.murakami

【ノマドへの見解/筆者の印象】
[ノマド肯定派]
本人自ら“ガチノマド”(=ガチなノマド)を自称することから、ノマドに対する思い入れは強いようだ。一方で、ただのノマドではない呼称を付けるところに、現在、メディアに取り上げられる機会の多い著名なノマドへのアンチとも受け取れる。どこがどう“ガチ”なのかは本編で紹介する。

――はじめまして。今日はよろしくお願いします。今回は、アシシさんご本人から出演したいとご連絡をいただいたのですが、登場してくださった理由はなんですか?

 僕はノマドについて他の方とまた違った考え方をもっているんで、そこを語りたいと思いました。まあ、自著の宣伝になれば良いかな、とも思いまして(笑)。

W杯がどうしても見たくて、会社を休職
お金より自由がほしいアシシさんのワークスタイル

――プロフィールを拝見しますと、大学卒業後アクセンチュアに就職して、6年間働いて2006年に独立してコンサルタントをされていらっしゃいますね。独立されたきっかけを教えていただけますか?

 2006年のワールドカップ(開催国:ドイツ)がどうしても見たかったんです。で、3ヵ月間、自己都合で休職をすることにしました。W杯を見たいという理由で休職するのがバレるのは嫌だったので、会社にはMBAを取得するために英語力を高めなくてはいけない、だから、語学留学のためにカナダに行くという名目で休むことにしました。そこで、カナダに1ヵ月留学してから、カナダ経由でドイツに向かいました。

 ……と、いろいろ細工はしましたが、まあテレビ放映もされていますし、結局は会社にバレました。まあ、会社のルールではたとえW杯に行きたいという理由であっても、直属の上司が許せばOKなんですよね。で、3ヵ月経って日本に戻らなければいけないときに、海外の自由な雰囲気に触れていたら会社に戻りたくなくなってしまいまして。社畜にはなりたくないと思いました。

 実はそれ以前から、僕より先に独立した先輩や、仕事を紹介してくれるエージェントからも助言をいただいていて、「お前なら独立してもやっていけるよ」と言われていたんですね。そういうことも理由の1つで、会社を辞めて独立しました。

――W杯に向かう前までは会社に不満はなかったんですか?

 なかったですね。会社のなかにいると、仕事内容はすごく充実していました。毎日深夜2時に帰宅しても、僕のなかでは納得できていましたし、それなりの報酬をもらっていたので。

 ただ、海外に出るといろんな価値観の人と出会うことになりますよね。そのなかで、様々な生活をしている人の話を聞くうちに、自分の働き方は狂っていた、働きすぎていた、と思いました。

――独立してからすでに6年間が経過していますが、事業の調子はどうですか?

 安定していますね。コンサルという仕事の特徴ですが、仕事を紹介してくれるエージェントが複数いまして、まあ人材派遣なんですが、そういう人達と仲が良いので、僕の働き方に合った仕事を紹介してくれています。

――仕事を紹介してくれるエージェントとの信頼関係があるということですね。ノマドは影響力で仕事が来るという話もありますが、やはり仕事をくれる発注元との関係が重要ですよね。

 サッカー観戦から戻ってくる1ヵ月前に、そろそろ日本に戻るから案件を紹介してください、と言うときちんと適材適所な仕事を紹介してくれるんですね。そこで、いくつかの候補のなかから、忙しさと報酬を見ながら決めていきます。個人コンサルは6年間やっていますが、挫折というのはあまりなかったですね。

――コンサル業界は門外漢なので、重箱の隅をつつくような細かい話になるかもしれませんが、プロジェクトによっては契約を延長したいとか言われることもあるんじゃないですか?

ロンドン五輪を観戦したアシシさん

 それはありますよ。個人コンサルは1ヵ月や2ヵ月など小さな単位で契約を更新していきます。でも、その際に、ロンドン五輪があるとなると、どうしても現地でサッカー観戦がしたいので、五輪前に契約は打ち切ります、という前提ですすめます。それをお客さんに直接伝えることもあれば、エージェントに伝える場合もありますね。で、それでも村上を使いたい、というクライアントとは契約します。あとから希望を出すと関係が弱くなってしまうので。

 あと、今まで個人コンサルをやってきて、最も長く1つの会社で個人コンサルを続けたのは8ヵ月なんですよね。だいたい助っ人で入って、役目が終わると契約も終わるというのが多いです。逆に、長期の契約と違って、今すぐ来てほしいとか、そういう案件も多いんですよね。

――ただ、やはり「○月で必ず辞めます」という条件は、「いつでも働きます」という人と比べて弱くなったりはしないですか?

 確かに損になることはありえますね。ただ、先ほども話したように個人コンサルはそもそも契約期間が短い。それにマーケットが狭いので、競合もそれほど多くはないですから、仕事の出来不出来、これまでの経歴とかを見ながら総合的に判断されるので、今まであまり問題になったことはないですね。

――あと、場合によっては半年以上休まれることも多いということは、働き出したときに仕事のカンが戻らないとか、そういうことはないですか?

 今のところないですね。逆に、長期で休んでいるとモチベーションがすごく上がります。働きたくてしょうがない、という感じになります。

――もう1つ質問です。単純に、1年の半分だけではなく、全部働けばもっと儲かるわけですよね。僕なんかはわりと貧乏性で、仕事があるなら受けることが多いんですけど、そういう考えはないんですか?

 そこがノマドになるかどうかの気質の問題ですね。僕はそれほど物欲がないので、キャリアが欲しいとか、お金が欲しいとかあんまりないんですよね。それよりも自分が楽しみたいとか、そういうことが僕のなかでは大きいんです。

 あと、人生には優先順位があって、若いうちにしかできないことがあるとも思っています。僕は結婚して家庭も持ちたいし、そうなると独り身の今ほどは自由にならないですから。

――前回登場されたイケダハヤトさんに続き、ノマドの方々は家庭に対して意外にしっかりとした考え方をお持ちですね。でも、現在の年齢では(アシシさんは34歳)、1年の半分を休んだとしても稼げるかもしれないけど、今後も稼げるかどうかは心配になりませんか?

 僕は40代になったら、個人コンサルとして現場に出ることはないと踏んでいます。40代の個人コンサルはいるんですけど、そうなるとどんどん単価があがっていくんですよ。さらに、ポジションも高まるので、そんな重要な役目を会社に所属しない個人に任せるのか? という問題点が出てきます。そうなるとやはり狭き門なんですよね。40代になっても下っ端で良い、という発想もありますが、そうなると現場で上に立つ人が30代とかになって、扱いづらくなったりしますからね。

 だから、今のような働き方ができるのは30代のうちのあと5年ぐらいかな、と思っています。40代になったら、それまでに仕組みを作って起業するというのも手ですし、逆にエージェントの立場になるというのも手ですね。何かしらの変化、決断は必要になってくるでしょうね。

フリー(ノマド)になって、
労働時間と単価(報酬)はどう変わったのか?

――読者がいちばん興味を持つのは、会社員時代と個人コンサル時代で、労働時間や所得はどのぐらい変わったのか、というところだと思います。

 この6年間を平均すると、1年間に4ヵ月しか働いていないんですよ。ちなみに去年は1.5ヵ月しか働いていません。労働時間を単純に期間で割ると、労働時間は3分の1ということになると思います。会社員だったころは、土日の出勤が必要なプロジェクトだとしても、会社の命令なら行かなくてはなりませんが、今は土日の出勤が必要な案件は断っています。その他もろもろを考えると、単純に年間の労働時間は5分の1ぐらいになっていますね。働いている時期は、終電が終わるまでには帰れる程度ですかね。

――労働時間は総合すると5分の1ぐらいに極端に減っていると。所得はどうですか?

 所得は減っていますよ。これは特定の会社の話ではなく、コンサル業界や、外資銀行などの所得水準の話ですが、仕事ができて役職が付いていれば、30代だと年収は額面で1000万円は越えると思います。で、僕の場合ですけど、1年間フルに働けば、余裕でそれを上回るんですよ。だから、単価で言えばアップしていますね。ただ僕の場合は4ヵ月間しか働かないので、当然年収は1000万円には届きません。家族を養っているわけではないので、今の年収で十分やっていけてますけど。アクセンチュアの元同期はマンションを買ったり外車を買ったり、羽振りのいい生活をしてますけど、僕は一切生活水準上げてないんですよ。夕飯は300円の牛丼をよく食べるし、服もユニクロが多いです。それで節約した分をサッカー観戦旅費に充ててるんですけどね。

ウィークリーマンションをフル活用!
定住地を持たないガチノマド実践法

――日本に帰られたときはウィークリーマンションを契約しているという話を聞きましたが、本当ですか?

 僕は都内に定住している場所はないんですよ。まず、実家が札幌なんですけど、海外から日本に帰るときは札幌に寄って実家に荷物を置きます。で、都内で暮らす用の必要最低限の荷物を持ちます。今回は、段ボールが2個とスーツケースが2個でした。それを郵送します。で、ウィークリーマンションに入居します。割引キャンペーンで、2週間限定で住むと半額以下という物件が多いんですよ。それを活用しています。

 で、本格的にプロジェクトに入る前に、面談がありますよね。その段階ではどの会社で働くかまだ決まっていません。なので、その期間はできるだけ安いウィークリーマンションを活用して、都内を転々としながら面談に臨みます。今は家賃・管理費・光熱費・インターネット代・契約手数料など、込み込みで2週間6万5000円とかですね。と言うことは単純計算で月額13万円ですね。20平米なんですけど。これはすごく安い。この暮らしは、ものが少ないからできることなんですよね。スーツケースに入らない荷物は持たない主義なので。

 で、会社が決まったら、会社のできるだけ近いマンスリーマンションに切り替えます。1ヵ月15万円とかですね。まあ、普通の賃貸契約と比べると高いと言えば高いですが、もう働き出しているので所得もあがります。僕は仕事を始めるとできるだけ仕事に集中したいので、会社の近くに住んで通勤代を浮かせますね。

――なかなか真似をするのが難しそうな生活ですが、すごく参考になります。スーツケースに入らない荷物は持たないって、映画「マイレージ マイライフ」(※1)みたいですよね。

(※1)2009年アメリカ映画。ジョージ・クルーニー主演。主人公は会社に所属はしているが、年間を通してほとんどアメリカ国内を移動し続け、スマホ(劇中ではiPhoneではなく確かBlackBerryだった。時代ですね)を駆使して仕事をこなす、というスタイルはノマドそのもの。アシシさんと話していて、マイレージマイライフはノマド映画だと気づいた次第。

 なぜこんな生活をしているかというと、長期で海外に行っているときに東京での賃貸契約を切れるからです。家賃を払わなければ、かなり浮きますからね。定住する場所を本当に持たない。だから僕は、“ガチノマド”なんです。

――なるほど、ガチノマドを自称される理由が分かりました。本当に定住地を持たないという意味だったんですね! 本日はありがとうございました。

 まあ、コンサルだからこんなことが出来るんでしょうね……。

■今日のまとめ

 分量の問題で書けないことがたくさんあったけど、アシシさんとのインタビューは1時間30分を越え、有意義な話がたくさん聞けた。実際にノマドや期間労働者を目指したいという、特にコンサル関係の職種にとってはすごく参考になるものではないだろうか。自著の宣伝の一環とはいえ、年収などキワドイ部分もいろいろ語っていただいて助かった。

 このような働き方ができるのは30代まで、など終わりを定めているのも、とても現実的だと思った。現実的に考えた結果、一見トリッキーな生活スタイル(ウィークリー・マンスリーマンションを移動するガチノマド)になっているというのが面白いなと感じた。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2012年10月08日 02:45

それぞれの自分基準の暮らし、、、スタイルではない価値観の問題なのだけれど。。。

■一挙公開!超節約術の驚愕テクニック 
-「年収300万父さん」は、なぜ豊かなのか
一生心配ない「貯蓄体質」のつくり方とは

家計の見直し相談センター 藤川 太 

一見、華やかそうなアッパー・ミドルの生活であるが、内情は火の車というのが実態だ。実はいま私たちが真に学ぶべき生活設計の知恵は、ロウアー・ミドルの生活のなかにある。

注目したいのが、手取り年収300万~500万円前後のロウアー・ミドル(中位低所得者層)の“スーパー節約術”である。手取り年収がわずか400万円なのにもかかわらず、毎年着実に200万円も貯蓄している夫婦が何組もいたりする。

たとえば30代で子供が1人というケースでは、月の生活費が約13万円に住宅ローンの返済が約4万円。確かに200万円近く貯蓄に回せる計算である。ちなみに食費は2万~3万円程度。3000万円の物件の購入で組んだ住宅ローンも、貯蓄から1500万円ほど頭金に回しているので、余裕を持って返済できる金額に収まっている。

毎月40万円も生活費にあてているプチ高所得者とはまさに大違い。「これだけの支出でよく生活していけますね。どう節約の技術の限界にチャレンジしているのですか」と称賛の意味を込めて尋ねた。すると「これで支出が少ないって一体どういうことでしょう。もっと切り詰められないかと思って相談にきたのに……」と切り返され、たじろいでしまったことがある。

そんな彼らの食費の面での節約術から見ていくと、レシピの工夫や改善がすごい。たとえばロールキャベツの具材ですぐ思い浮かぶのは牛肉や豚肉。しかし、彼らは肉の代わりにもやしを使う。もやしの値段は100グラム当たり16円程度で、肉と比べたら10分の1以下。それにもやしには、たんぱく質、カロチン、ビタミンCなどの栄養素がバランスよく含まれているうえに、カロリーが低い。だから家計にも健康にも優しい。

実は面白いことに、このもやしの1世帯当たりの購入量が増えているのだ。図4に見るように09年は05年と比べて22.3%増の6.74キログラム。確かに価格が安値で安定していることも手に取りやすくさせているのだろう。さらに栄養豊富で安価な果物の代表がバナナであるが、やはりこちらも同22.9%増の23.0キログラムへ急増している。「もやし消費」「バナナ消費」を志向する賢い節約家族が増えていることを示すデータと捉えられそうだ。

また、大根を買うときは葉っぱを切り落とさずに、まるごと1本買ってくる。葉っぱはお浸しにして、硬い青首のところは大根おろしにする。また、残りは皮を剥いておでんなどの煮込みの具として使う。ここまではどの家庭でも行っている。ところが彼らは、剥いて残っていた皮をニンジンなどと炒めてキンピラ風にしたりして食べ切ってしまう。「皮には実の部分よりもビタミンCが多く含まれています。捨てたらもったいないでしょう」と当たり前のように話す。

次は食材の買い出しであるが、あらかじめ買い物リストを作っておくのは常識。しかし、ある節約長者の主婦はリストを紙に書き出さない。余白があれば、つい余計なものまでリストアップしてしまう恐れがあるからだ。ではどうするかというと、手の甲、それも親指と人差し指の間のわずかなスペースに書いていく。他人に気づかれて恥ずかしい思いをしたくないという気持ちも働いて「3、4品、書くのがやっと」であるそうだ。

そうしたストイックな姿勢は買い物の現場にも顕著に表れる。子供はなるべく一緒に連れていかない。「このお菓子がほしい」となるのが目に見えているからである。また、スーパーにあるカートは利用しない。手にカゴを持って買い物をしていると次第に重くなり、「決めたものだけ買って、早くレジを済まそう」と自制心が働くようになるのだ、というから頭が下がる。

もし、あなたが「牛乳はスーパーの安売りで買うのが1番お得」と信じていたら、それはもはや時代遅れの節約術だ。いまや意外なところで意外なものが安売りされている時代。その最たる例がドラッグストアでの牛乳の安売りである。ドラッグストアからすれば、大幅赤字を覚悟でスーパーより安い値段で牛乳を売っても、主力商品である化粧品や薬をついで買いしてくれれば、十分に元が取れる。もちろん賢い主婦は牛乳の“1点買い”で店を後にする。

そうした超安売り商品の情報に敏感になるために「底値帳」なるデータ集を手作りしている節約長者もいる。「何月何日の何時に、どのお店で、どの商品がいくらで売っていたか」を一覧表にしていく。そうしていると次第に「どの店で、いつ底値で売り出すか予想できるようになる」という。投資家が為替や株価のチャートを自分でつけて相場観を養うのと同じように、買い物の“底値感”を体に覚えこませるトレーニングにつながっているのかもしれない。

一方、衣料品の購入はどうかというと、「いまやユニクロは贅沢。しまむらで買え」というのが節約上手のロウアー・ミドルの合言葉。さすがに体面を考えて主人の普段着はユニクロにすることもあるが、妻や子供の分はしまむらで済ませる。何せ婦人ワンピースが1470円、シャツやスカートなど子供用の服の8点セットが2000円という破格の値段で売られているのだから。なお、主人のスーツは5000円で買える西友のセットアップスーツなどが常識化しつつある。

貧乏でも幸福 
英労働者階級の生活の中身

こう話していくと何だか爪に火を灯すような、ちまちました息苦しい生活を送っているかのように思ってしまう人もいるだろう。しかし、節約上手なロウアー・ミドルであればあるほど、「お金が大切」なことは当たり前であって、口に出すことはほとんどない。むしろ家のなかには潤いが感じられ、家族仲良く楽しそうに生活をしているものなのだ。

たとえば、いまや1部屋に1台がほぼ当たり前のテレビであるが、彼らの家にはリビングに1台あるだけのことが多い。週末の夜は家族全員が集まって、同じ番組やDVDなどを見て楽しむ。そうすれば、リビング以外の部屋の光熱費はかからない。それに番組の感想などをきっかけにして、子供が何を考え、どのようなことに興味を持っているのかがわかり、親子間のコミュニケーションをスムーズに保つことだってできる。

休日の過ごし方だが、大混雑のレジャーランドへ行き、親子4人で2万円ほどのチケットを買ったものの、アトラクションに乗るのに2、3時間待ちはザラで、結局乗れたのは3つ、4つだけというような愚策は、彼らの選択肢のなかには初めから存在しない。ではどうするかというと、近くの公園に手作りのお弁当を持ってピクニックがてら出かけるのだ。

もちろん公園だから入場料など一切かからない。豪快なアトラクションはない代わりに、サッカーボールを思いっ切り蹴ることのできる広場がある。ちょっとした遊び道具を用意しておくだけで、体をフルに動かしながら親子で楽しい時間を過ごせる。

ことほどさように、彼らはものやお金に頼らなくても、楽しい時間を過ごせる術を熟知している。もちろん、同じことが個人的な趣味にも活かされている。

ゴルフといえば、一昔前まで社用族のものというイメージが強かった。しかし、バブル経済が弾けてからゴルフ離れが著しく、ゴルフ用品がだぶつき、格安の値段で売られている。前からゴルフに興味を持っていた私の知人はこれをチャンスと考え、ドライバーを除いたバッグ付きのフルセットをわずか2万円で買って練習を始めた。近々、念願のコースデビューを果たすそうだが、「インターネットの“早割り予約”を利用して土日でも5000円以下のコースを選ぶつもりだよ」とさも楽しそうに話す。

ここで思い出されるのが、イギリス人の労働者階級のライフスタイルである。かつて7つの海を支配した大英帝国であるが、「揺りかごから墓場まで」に象徴される高福祉政策の反動による財政破綻などによって1970年代以降、「イギリス病」と呼ばれる深刻な不景気に悩まされる。20%以上の失業率が続き、まさに職にありつければ御の字の状況であったのだ。

しかし、彼らの生活が不幸のどん底かというと、そうではない。「ビデオ・ナイト」を設定して、お酒や料理を友人の家に持ち寄り、ビデオ鑑賞をしながら皆で楽しんでいる。また、休日になると「ピクニック・バンパー」という大きなバスケットに、残り物のゆで野菜やパン、ソーセージを詰めこんでピクニックに出かける。日本の節約上手のロウアー・ミドルが実践していることを、彼らは40年以上も前から行っていたのだ。

「We were poor but we were happy」

ワーキングクラスの人が過去を振り返るときの常套句だそうである。その訳はずばり「私たちは貧乏だったが、幸せだった」。日本には「武士は食わねど高楊枝」という言葉があるが、そんな片意地をはらずとも、お金がないなら、ないなりに日々の生活を楽しむ方法を学ぶ時代が到来しているような気がする。

[PRESIDENT online]

Posted by nob : 2012年10月08日 02:29

経済は所詮絵空事、止まれない自転車、、、銀行、生保、ひいては国家、ゼロ成長ですべて破綻する。。。

■スペインの銀行、最大6兆円資本不足 特別検査結果

 【パリ=竹内康雄】スペイン政府と中央銀行は28日、国内の銀行が対象の特別検査(ストレステスト)で資本不足は最大で総額593億ユーロ(約6兆円)になったとの結果を公表した。政府はこの数値をもとに各銀行への資本注入に踏み切る。中銀はユーロ圏から受ける支援は400億ユーロ(約4兆円)規模としている。

 検査は米コンサルタント会社オリバー・ワイマンに委託して実施。6月には資本不足額を最大620億ユーロとする概算を発表していたが、今回の検査では各銀行にどの程度の資本が必要かを調べた。対象は14の金融機関で、国内の預金の約9割を占める。

 このうち最大手のサンタンデール銀行やBBVAなど7つの金融機関は財務内容などが比較的健全で、追加資本は必要ないと判定された。一方、残りの7金融機関は合計593億ユーロの資本が不足する。ただこれらの金融機関の一部は貯蓄銀行(カハ)などとの経営統合が進みつつあり、その過程が終われば537億5000万ユーロになるとの試算も示した。

 金融機関ごとにみると、国有化された大手銀バンキアは247億4300万ユーロと資本不足額が最大。次いでカタルーニャバンクの108億2500万ユーロ、NCGバンコが71億7600万ユーロと続いた。

 スペイン政府は銀行部門の支援に関しては、7月にユーロ圏各国と最大1000億ユーロの支援を受けることで合意済み。10月8日のユーロ圏財務相会合で詳細な支援額を決めるとみられるが、スペイン中銀のレストイ副総裁は28日の記者会見で、「ユーロ圏から受ける支援は400億ユーロ程度になる」との見通しを示した。残りは各行が資産の売却などで資金をまかなうという。

 スペインの銀行はバブル期に建設関連や不動産に多くの資金を投じたものの、バブル崩壊後に保有資産の価値が急落。大量の不良債権を抱え、その処理が課題になっている。スペインの国内銀行の融資全体に占める不良債権の比率は7月に9.86%と過去最高を記録した。

 スペインの銀行部門の検査結果を受けて、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は28日、「意義深く有効だ」と歓迎するコメントを発表。欧州中央銀行(ECB)も「スペイン当局の計画を支援する」との声明を出した。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2012年09月30日 06:01

住民一斉避難、、、国がまず最優先して全力で取り組むべきであった対策。。。

■福島県の人口流出続く 3~8月、1万人超
宮城・岩手は流出に歯止め

 総務省は27日、東日本大震災で被災した東北3県の今年3~8月の人口移動状況をまとめた。原子力発電所事故の影響がなお大きい福島県で、県外への転出者が県内への転入者を1万1552人上回った。転出超の規模は震災があった昨年3~8月(2万5352人)からは縮小したが、依然として1万人超の大幅な人口流出が続いている。

 宮城県は差し引きで2935人の転入超となった。3~8月としては13年ぶり。震災復興の拠点となっており、総務省は「県外からの企業移転などの影響が考えられる」としている。岩手県は2875人の転出超だが、直近の6~8月に限ると350人の転入超に転じており、人口流出に歯止めがかかってきた。

 宮城・岩手両県と福島県の間で、人口の動きに差が広がっている格好だ。総務省は住民基本台帳をもとに、震災2年目の被災地の人口の動きを定期的に公表している。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2012年09月28日 19:34

今本当に必要なのは善悪の基準。。。

■「原発ゼロ」政府方針の矛盾

原子力平和利用における世界のリーダーであることこそ重要

柏木 孝夫

 政府は9月14日のエネルギー・環境会議で、「2030年代に原発稼働ゼロを可能にするよう、あらゆる政策資源を投入する」ことを盛り込んだ「革新的エネルギー・環境戦略」を決定した。「原発ゼロ」という数字は明記されたものの、国民的議論にかけられた3シナリオ(本コラムの7月20日付「日本の未来を決める「3シナリオ」の修正部分とは」および8月3日付「電力業界解体に切り込む電気事業法改正へ」を参照)すべてを折衷したような、いくつもの矛盾をはらんだ“玉虫色”の内容になっている。

 結局9月19日の閣議では、「革新的エネルギー・環境戦略」を参考文書の扱いにとどめ、閣議決定することは実質的に見送った。経済界や原発立地自治体などから猛烈な反発を受け、日米原子力協定を結ぶ米国や、使用済み核燃料の再処理の委託先である英国、フランスなどから強い懸念や要請があったためとされている。選挙にも決して有利には働かないと、野田佳彦首相は感じ取ったのかもしれない。

「原発ゼロ」に菅前首相の影響力

 「原発ゼロ」の政府方針は、多くの専門家やメディアなどからも指摘されているように、選挙対策の色が強く表れたものと、わたしは思っている。近いうちに行われるであろう衆議院の解散・総選挙を見据え、「ゼロ」という数字を何らかのかたちで示したかったのだと推察される。

 政府の「革新的エネルギー・環境戦略」には、民主党のエネルギー・環境調査会が9月6日に取りまとめた提言「「原発ゼロ社会」を目指して」が、大きく影響していることは間違いない。この提言には同党の原発ゼロ推進派議員による強烈な主張が反映されており、そして菅直人前首相の大きな力が働いていたようである。

 同党の代表選が告示された9月10日の夜、BSフジの「プライムニュース」に、立候補した野田首相、赤松広隆元農水相、原口一博元総務相、鹿野道彦前農水相を、それぞれ支持する同党の近藤洋介、山花郁夫、辻恵、中山義活の4議員が出演。「民主代表選のゆくえは 各候補の支持者にきく」と題し、政策について議論した。番組の後半、エネルギー政策の議論には、わたしも専門家として参加した。

 この議論でも各候補の支持者らは、当然ながら同党の提言にあり、後に「革新的エネルギー・環境戦略」にも盛り込まれた「2030年代に原発稼働ゼロを可能にするよう、あらゆる政策資源を投入する」ことを大前提に主張を展開した。原発ゼロの実現時期については候補ごとに多少の差異があり、原口候補にいたっては、さらに前倒して原発ゼロを実現すべきとの主張だった。その一方で、各支持者とも原発の代替案に関しては不明確であり、やはり選挙対策の色が強いと思わざるを得なかった。

選挙対策としては逆効果に

 原発ゼロの根拠とされた、国民による支持率の高さにも大きな疑問が残る。前々回の本コラムでも紹介したように、政府による「国民的議論に関する検証会合」では、意見聴取会やパブリックコメントの応募者の意見は、国民全体の縮図とは異なり、分布が偏る可能性が高いことが指摘された。

 わたしが出演した9月9日のNHK「日曜討論」は、「激論!どうする原発・エネルギー政策」と題して、古川元久国家戦略相、橘川武郎一橋大学大学院教授、高橋洋富士通総研主任研究員と、島田敏男NHK解説委員の司会で、改めて3シナリオについて議論した。この番組の中でも、政府主催の国民的議論と、8月に実施したNHKの世論調査では、原発ゼロへの支持率に明確な差異があることが示された。

 国民的議論の討論型世論調査では47%、意見聴取会の参加者では68%、パブリックコメントでは87%と、いずれも3シナリオの中で「ゼロシナリオ」の支持率が最も高かった。それに対し、NHKの世論調査では「ゼロシナリオ」は36%で、「15シナリオ」の39%よりも少なかった。国民による本当の支持率は、NHKの世論調査の数字に近いのではないだろうか。

 エネルギー政策の重要な論点が広く知られるところとなり、議論が深まっていくにつれ、原発ゼロを性急に求めるのではなく、じっくり考えて判断しようという意見の国民が増えてきているようにも思われる。原発ゼロを主張することは、選挙対策としては逆効果になる可能性も決して低くはないだろう。

 これまでの本コラム(8月24日付「再エネを補完するコジェネがカギに」など)でも一貫して主張してきたように、国民生活を守る上で、もちろん安全であることは不可欠だが、同様に安定供給の維持も極めて重要であることを、改めて強調しておきたい。安定供給のためには、一定の割合で原発を維持し、一次エネルギーの選択肢を減らさないことが大きな意味を持つ。原子力を手放すことで足元を見られ、天然ガスなど他の一次エネルギーの価格上昇を抑えることが難しくなり、電力コストは確実に上昇する。その結果、産業は静かに国外へと逃げ、空洞化によって雇用は減り、収入も減り、国民生活は大きな打撃を受けることになる。

 政府が実施した国民的議論では意見が偏り、原発ゼロへの支持率が高めになることは、実は織り込み済みだったのではないだろうか。民主党は、原発ゼロありきで単眼的に政策を議論してきた感がある。そこに強い影響力を及ぼした菅前首相には、極めて大きな失望を覚える。大学の同窓であり、同じ技術屋出身だからこそ、もっと複眼的な広い視野を持ってほしかったというのが正直な気持ちだ。

最終処分場の確保にこそ政治決断を

 原発ゼロが選挙対策に過ぎないと受け止められたのは、政策上の矛盾があったからでもある。例えば、原発ゼロを目指すとしながらも、使用済み核燃料の再処理など核燃料サイクルを中長期的に推進することが、「革新的エネルギー・環境戦略」には盛り込まれている。9月18日に開かれた経済産業省の総合資源エネルギー調査会の基本問題委員会では、原発ゼロを主張する委員からも、原発維持を主張する委員からも、批判的な意見が続出した。

 使用済み核燃料の問題は、極めて深刻である。今後、原発を減らすのか、維持するのかにかかわらず、その深刻さに変わりはない。

 中間貯蔵施設は、すぐに満杯になってしまう。現状では、全国の原発敷地内に付設された中間貯蔵施設の容量は約2万トン。そのうち約7割が使われており、残りは約6400トン分しかない。青森県六ヶ所村に建設中の再処理工場にも、再処理を待つ使用済み核燃料の中間貯蔵施設がある。しかし、その容量は3000トンで、すでに2860トンの使用済み核燃料が保管されている。残りは、わずか140トン分である。

 再処理事業を行う日本原燃と青森県、六ヶ所村の3者が1998年に締結した覚書には、「再処理事業の確実な実施が著しく困難になった場合には、青森県、六ヶ所村及び日本原燃株式会社が協議のうえ、日本原燃株式会社は使用済燃料の施設外への搬出を含め、速やかに必要かつ適切な措置を講ずるものとする」と記されている。

 つまり、再処理などの核燃料サイクルをやめると政府が決めてしまったならば、六ヶ所村の中間貯蔵施設に保管されている2860トンの使用済み核燃料が返還されることになる。それらは、原発に付設された中間貯蔵施設に保管するしかない。残る容量は約3500トンにまで一気に減り、すべての原発が数年稼働すれば満杯になる。政府の「革新的エネルギー・環境戦略」が、原発ゼロを目指しながら核燃料サイクルを中長期的に推進するという矛盾した内容になった背景には、こうした事情があったのである。

 青森県むつ市では、5000トン規模の中間貯蔵施設も建設中である。これが完成すれば、少しは余裕ができる。しかし、あくまでも中間貯蔵施設であり、いずれはそこから最終処分場へ、使用済み核燃料を移さなければならない。

 その最終処分場の確保が、さらに重大な問題である。直接処分するにせよ、再処理するにせよ、最終処分場は確保しなければならない。どこにするのか、地域住民の理解は得られるのか、極めて難しい問題である。その解決にこそ、政治決断が求められる。きれいごとでは解決できない。清濁併せのむ政治家の度量が必要だろう。

原子力の平和利用で果たすべき日本の役割

 我が国が原子力の平和利用を世界的に認められてきたのは、日米原子力協定があったからであり、核不拡散条約を批准し、同条約に基づくIAEA(国際原子力機関)との保障措置協定があったからである。特に、日米原子力協定を根拠とする米国との協力関係なしには、我が国の原子力政策は成り立たない。

 その米国は、日本が原発を放棄することに、極めて強い懸念を示している。

 9月13日付の日本経済新聞に寄稿した米戦略国際問題研究所(CSIS)のジョン・ハレム所長は、原発ゼロを目指す戦略が、核不拡散における日本の国際社会に対する責任の放棄になると指摘している。福島第一原発のシビアアクシデントを経験した日本だからこそ、それを乗り越え、これまでと同じく核不拡散のリーダーであり続けるべきだという。

 中国は今後30年間で、75〜125基の原発建設を計画している。日本が原発を放棄して、中国が世界最大の原子力国家になってしまったら、どうなるのか。中国をはじめ他国に対して、核不拡散に関する世界最高峰の技術レベルや安全性を要求する能力を、日本は失ってしまうだろう。国家安全保障上の観点からも、そのことをハレム所長は強く危惧する。

 わたしも全く同意見である。まさに、危機を意味する英語「crisis」のもう一つの意味である分岐点に、我が国は立たされている。原子力の平和利用における世界のリーダーとしての責務を担い続けることが、日本の進むべき道だと確信する。

閉鎖的な極限環境でのロボット技術が鍵に

 世界のリーダーであり続ける上で鍵となるのが、閉鎖的な極限環境でのロボット技術ではないかと、わたしは考える。自律制御や遠隔操作などのロボット技術を駆使し、原発施設内の放射線量が極めて高い環境下でも、円滑に作業できるようになれば、不具合を未然に防ぎ、故障を迅速かつ的確に修理することも可能になる。作業員の被曝も最小限に抑えられる。福島第一原発の廃炉作業でも活躍できるだろう。

 宇宙や地中、深海などの極限空間にも、このロボット技術は展開できる。人体内などの微小空間でも、同様の技術を生かせるかもしれない。要素技術は、さまざまな分野に応用できるだろう。

 原発の安全性を高めるための新技術の開発は、新たな産業や市場を創出し、国力を高め、国民の暮らしを豊かにする可能性を大いに秘めているのである。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2012年09月28日 17:06

hikaruの暮らし、、、今何処に。。。

■[橘玲の日々刻々]
書評『終身旅行者 PT』

『終身旅行者 PT』は、木村昭二さんの13年ぶりの書き下ろしです。私はこの本の帯も書いているので、これは書評というよりも友人の本の紹介です。

 木村さんは1999年刊の『税金を払わない終身旅行者』で、日本にはじめてPTを紹介しました。このBLOGの読者なら知っていると思いますが、PT(永遠の旅行者)は1990年代に、アメリカ生まれの国際投資家W.G.ヒルが提唱したまったく新しい人生のスタイルです。ヒルは(アメリカを除く)ほとんどの国の税制が属地主義で、非居住者は原則として海外所得に対して課税されないことを利用して、居住者と見なされない範囲で複数の国に滞在することで合法的無税化が実現できることを発見したのです。

 たとえばアメリカの場合、原則として1年間に183日以上、国内に滞在した者が居住者になりますから、ビザ免除で滞在できる180日以内の滞在であれば、非居住者として米国内に源泉を持たない所得に課税されることはありません。同様の規定は世界の多くの国で採用されており、理屈のうえでは、少なくとも3つの国を順番に移動すれば、どの国の居住者にもならず、どの国にも合法的に税金を納めなくてもいい立場が手に入ることになります。これが「終身旅行者Permanent Traveler」「永遠の旅行者Perpetual Traveler」と呼ばれるライフスタイルで、その頭文字をとってPTと呼ばれます(日本の税法は居住者か非居住者かを実態基準で判断するので、この例には当てはまりません)。

 もっともPTはあくまでも理念的なもので、現実的な人生設計よりも小説の方が似合います。世界にはタックスヘイヴンと呼ばれる国や地域があって、そこでは居住者であっても海外所得に課税されることはないので、4カ月ごとにせわしなく移動するよりも香港やシンガポール(あるいはモナコやチャンネル諸島)に住んだ方がずっと簡単だからです(日本の税法では、住所を持たないPTは非居住者と見なされない恐れもあります)。

 それでも、木村さんの『税金を払わない終身旅行者』が与えたインパクトは大きなものがありました。それまで、ほとんどの日本人は生涯をこの島国で暮らし、そうでなければ「国を捨てて」移民することしか思いつきませんでした。そこに世界を旅しつつ、課税負担を最適化しながら人生を楽しむ軽やかな生き方の可能性を示したからです(最近ではこうしたライフスタイルは“ノマド”と呼ばれています)。

 それから13年後に書かれた本書のテーマは「リスク」です。東日本大震災と福島第一原発の事故を経て、私たちは「日本というリスク」から目を逸らすことができくなりました(このことについては、『大震災の後で人生について語るということ』で書いています)。

 誤解のないように述べておくと、これは日本が世界のなかでとりわけリスクの高い国だということではありません。私たち日本人は、(人的資本を含む)ほとんどの資産(資本)を日本国に預けているので、ひとたび国家のリスクが顕在化すると人生設計が土台から崩壊してしまうのです。

 半世紀前なら(20年前でも)、こうした国家のリスクは天変地異のような「しかたのないもの」と観念されていたでしょう。だがいまでは金融資産は国境を越えて瞬時に移動し、法人登記を海外に移すことも自由です。留学や海外での就職も当たり前になり、新興国を中心に退職者が安価に居住権を所得できるプログラム(リタイアメントビザ)も増えました。そうした新しい「人生設計のテクノロジー」を使いこなせれば、日本というリスクにヘッジ(保険)をかけることが可能になったのです。

 本書には、日本人が日本というリスクに備えてなにをすべきかが詳細に書かれています。もちろんいますぐにPTを実現できるひとは多くはないでしょう。しかし“その時”が来たら、生き延びるためのどのような選択肢が残されているのかを考えておくことは重要です。

 日本というリスクを「分散」させて自分や家族を守る方法は、すでに欧米のプライベートバンク(PB)が盛んに日本の超富裕層に売り込んでいます。オフショア法人やオフショア信託などの“タックススキーム”の営業を受けている方たちも、本書を一読しておけば、オフショアを活用するメリットとリスクについてPBの営業担当者よりも詳しくなれるでしょう。

 執筆・作家 橘玲

[ZAI ONLINE]

Posted by nob : 2012年09月28日 16:43

心底腐り切っている。。。

■社説:復興財源の流用 罪深い「官」の背信行為

 「シロアリ」との批判に抗弁できるだろうか。東日本大震災の復興対策として計上された予算の多くが被災地以外に支出されていたことが表面化している。

 来年度予算の概算要求でも復興予算の約4分の1は被災地との直接の関係が不明な経費が占める。震災対策を隠れみのに中央官庁が分捕り合戦を演じているとすれば許し難い背信行為だ。過去の支出と来年度概算要求の徹底精査を求めたい。

 復興対策をめぐっては5年間で19兆円の大枠があるが、突破は確実視されている。政府は今年度予算までに原発事故に伴う除染費用や使われなかった経費を除き、約17兆円を計上している。

 ところが、被災地から遠く離れた全国の建設事業や企業の立地補助金などに相当の費用があてられていた。「全国防災」や地域経済再生などを名目とする支出が復興基本方針で認められていたためだ。

 復興財源は25年間にわたる復興増税などでまかなわれた。被災地外に支出された予算には必要なものもあるかもしれないが、少なくとも復興財源をあてることに国民の合意は全く得られていない。「復興予算」には中央官庁が所管する独立行政法人への支出もまぎれこんでいる。財政難の中で国民負担でやっと絞りだした財源に各省が群がり被災地支援を圧迫しているとすれば、罪深い。

[毎日新聞]


■基準地価 復興予算を正しく使え

 国土交通省が発表した基準地価(七月一日時点)は全国的には底入れ感が見えてきた。だが、東日本大震災の被災地では二極化が進む。“流用”が目立つ復興予算をきちんと被災地に向けるべきだ。

 被災三県のうち福島県では、今なお警戒区域などの指定で三十一の基準地で調査を休止した。それを除いても、住宅地、商業地とも下落した地点が前年より増え、地価は引き続き低迷したままだ。

 一方、宮城県や岩手県では、一部の高台や被害が軽かった住宅地で住民の移転需要が集中したことから、上昇した地点が出た。同県陸前高田市の高台住宅地は全国一位の上昇率を示したほどだ。

 しかし、同県全体でみると福島県よりも下落率は大きかった。要するに、安全な場所や都市機能が回復してきた地域と、そうでない地域とで地価の二極化が一段と鮮明になった。見方を変えれば、遅々として進まないがれき処理など「復興事業の遅れ」が、こうした二極化の傾向を強めているのだ。

 政府は震災復興に必要な費用を、当初五年間で少なくとも十九兆円と見積もり、復興増税を決めた。だが、その復興予算は実際には津波で甚大な被害を受けた沿岸被災地へ十分に行き渡っていないばかりか、被災地とはまったく関係のない原子力ムラの独立行政法人・日本原子力研究開発機構に核融合研究費として四十二億円が二〇一二年度予算で流用された。

 ほかにも沖縄県の国道工事などに充てられ、さらに一三年度予算でも計上は認められない方向だが同機構の研究費四十八億円が概算要求に盛り込まれていた。

 復興増税は二十五年間にわたって所得税に上乗せされ、個人住民税にも十年間かかる。国民は当然、被災地の復興に使われると理解しているはずだ。しかし、必要とされる被災地には届かず、遠く離れた公共工事などに流用されていた。被災地や国民に対し、許されない背信行為である。

 野田佳彦首相は年頭の施政方針演説で述べた「一日も早く被災地に復興の槌音(つちおと)を力強く響かせたい」の一節を、よもや忘れてはいるまい。

 住む土地や生計を営む場所の確保は急務だ。復興の遅れには、浸水で土地の境界や所有者が不明などの事情もある。自治体の人手も足りないだろう。土地利用に関して国や県が握る許認可の権限を、市町村に一定期間移管するなど、平時とは違う支援が必要である。

[東京新聞]

Posted by nob : 2012年09月24日 08:42

やりきれない深い失望感、、、いつまで米国支配に従属し続けるのか。。。

■[「原発ゼロ」後退]国民的議論を広げよう

 政府は、先週決定したばかりの「原発稼働ゼロ」の御旗を、舌の根も乾かぬうちに、あっさりと降ろしてしまった。

 「2030年代に原発ゼロを目指すというのはわれわれの方針だ」と野田佳彦首相が強弁しても、閣議の決定文に盛り込んでいない以上、事実上の方針見送りだ。

 古川元久国家戦略担当相を議長に14日に決定した革新的エネルギー・環境戦略は、原発の40年運転制限や新増設をしないなどの原則を立て30年代に稼働ゼロを目指すとA4判約20ページにまとめていた。

 しかし、閣議決定文はわずかに5行。戦略の中身は具体的に記さず、「柔軟性を持って不断の検証と見直しを行いながら遂行する」と早くも戦略自体の見直しだけを強調している。

 こうした野田政権の及び腰は、原発ゼロに反対する経済界や原発が立地する自治体、原子力協定を結ぶ米国などに配慮が背景にあるとみられているが、今に始まった話ではない。

 当初、民主党は原発を減らしながらも残す考えだった。しかし、次期衆院選をにらんで同党若手議員が「ゼロ」を求め、戦略に盛り込まれたとも指摘されている。

 エネルギー政策の大方針を転換する困難さは十分理解できる。しかし、方針決定で右往左往し、結果、場当たり的な対応に終始する政権に明日の国政を任すわけにはいかない。次期政権にきっちりと民意が伝わるよう、原発政策についていま一度国民的議論を広げるべきだ。

   ■     ■

 政府が自ら作った方針を閣議でほごにした同じ日、原子力規制委員会が発足した。東京電力福島第1原発事故の反省に立ち、新たに原発の安全規制を担う組織だ。

 原発を推進する経済産業省から切り離し、内閣府の原子力安全委員会と一元化したのが特徴で、もたれ合いの構図と批判された「原子力ムラ」からの脱却を目指す。

 当初4月に発足する予定が委員の人事で国会の同意が得られず、半年遅れた。委員長の田中俊一氏自身が原子力行政に携わった「ムラの住人」と批判を受けており、互いをかばい合う関係が温存されてないか気掛かりだ。

 規制委の当面の課題は、40年で運転を制限する基準作りや再稼働を認める際の新たな基準作りだ。安全基準のレベルをどう考えるのか、時の政権との力関係や独立性の担保などの仕組みもまだ不明確で、今後も国民の目でチェックする必要がある。

   ■     ■

 日本より早く脱原発を決めたドイツでも、政策が一貫していたわけではない。運転期間の延長を決めて後、福島原発事故を受けて、政策を凍結するなど一進一退だ。

 政府は多くの国民が「原発ゼロ」を支持していることを受け止め、「今回こそ先送りせずに解決の道を見いだす」と決意した戦略を推進すべきだ。

 脱原発の流れが、原発関係者のみならず、国民生活や他産業へ悪い影響を与えないよう、改革に伴う負荷を解消する努力も求められる。

[沖縄タイムス]


■原発ゼロ「変更余地残せ」 閣議決定回避 米が要求

 野田内閣が「二〇三〇年代に原発稼働ゼロ」を目指す戦略の閣議決定の是非を判断する直前、米政府側が閣議決定を見送るよう要求していたことが二十一日、政府内部への取材で分かった。米高官は日本側による事前説明の場で「法律にしたり、閣議決定して政策をしばり、見直せなくなることを懸念する」と述べ、将来の内閣を含めて日本が原発稼働ゼロの戦略を変える余地を残すよう求めていた。

 政府は「革新的エネルギー・環境(エネ環)戦略」の決定が大詰めを迎えた九月初め以降、在米日本大使館や、訪米した大串博志内閣府政務官、長島昭久首相補佐官らが戦略の内容説明を米側に繰り返した。

 十四日の会談で、米高官の国家安全保障会議(NSC)のフロマン補佐官はエネ環戦略を閣議決定することを「懸念する」と表明。この時点では、大串氏は「エネ戦略は閣議決定したい」と説明したという。

 さらに米側は「二〇三〇年代」という期限を設けた目標も問題視した。米民主党政権に強い影響力があるシンクタンク、新米国安全保障センター(CNAS)のクローニン上級顧問は十三日、「具体的な行程もなく、目標時期を示す政策は危うい」と指摘した。これに対して、長島氏は「目標の時期なしで原発を再稼働した場合、国民は政府が原発推進に突き進むと受け止めてしまう」との趣旨で、ゼロ目標を入れた内閣の立場を伝えていた。また交渉で米側は、核技術の衰退による安全保障上の懸念なども表明したという。

 エネ環戦略は十四日に決めたが、野田内閣は米側の意向をくみ取り、「エネ環政策は、柔軟性を持って不断の検証と見直しを行いながら遂行する」という短い一文だけを閣議決定。「原発稼働ゼロ」を明記した戦略そのものの閣議決定は見送った。

 大串、長島両氏は帰国後、官邸で野田佳彦首相に訪米内容を報告している。

 政府関係者は「事前に米側に報告して『原発稼働ゼロ』決定への理解を求めようとしたが、米側は日本が原発や核燃サイクルから撤退し、安全保障上の協力関係が薄れることを恐れ、閣議決定の回避を要請したのではないか」と指摘している。

◆「判断変えてない」大串政務官

 原発ゼロをめぐる米国との協議について、大串博志内閣府政務官は二十一日、本紙の取材に対し「個別のやりとりの内容は申し上げられないが、米側からはさまざまな論点、課題の指摘があった。米側からの指摘で日本政府が判断を変えたということはない」と話した。

◆骨抜き背景に米圧力

<解説> 「原発ゼロ」を求める多数の国民の声を無視し、日本政府が米国側の「原発ゼロ政策の固定化につながる閣議決定は回避せよ」との要求を受け、結果的に圧力に屈していた実態が明らかになった。「原発ゼロ」を掲げた新戦略を事実上、骨抜きにした野田内閣の判断は、国民を巻き込んだこれまでの議論を踏みにじる行為で到底、許されるものではない。

 意見交換の中で米側は、日本の主権を尊重すると説明しながらも、米側の要求の根拠として「日本の核技術の衰退は、米国の原子力産業にも悪影響を与える」「再処理施設を稼働し続けたまま原発ゼロになるなら、プルトニウムが日本国内に蓄積され、軍事転用が可能な状況を生んでしまう」などと指摘。再三、米側の「国益」に反すると強調したという。

 当初は、「原発稼働ゼロ」を求める国内世論を米側に説明していた野田内閣。しかし、米側は「政策をしばることなく、選挙で選ばれた人がいつでも政策を変えられる可能性を残すように」と揺さぶりを続けた。

 放射能汚染の影響により現在でも十六万人の避難民が故郷に戻れず、風評被害は農業や漁業を衰退させた。多くの国民の切実な思いを置き去りに、閣議での決定という極めて重い判断を見送った理由について、政府は説明責任を果たす義務がある。 (望月衣塑子)

[東京新聞]

Posted by nob : 2012年09月22日 23:59

ますます加速する富の偏在。。。

■米国民の約7割が「給料ぎりぎりの生活」=調査

[サンアントニオ 19日 ロイター] 米給与計算業協会は19日、米国民の約7割が、給料ぎりぎりの生活を送っているとの調査結果を明らかにした。

給与所得者約3万人を対象に実施した同調査によると、給与の支払いが1週間遅れた場合、生活が「若干難しくなる」もしくは「非常に難しくなる」との回答は68%に上った。同協会はこの結果について、米国民はまだリセッション(景気後退)の後遺症に悩まされていることが示されたとしている。

給料ぎりぎりの生活をしている人の割合は2006年には65%だったが、リセッションを受けて2010年には72%に上昇していた。

同協会が拠点を置くサンアントニオでファイナンシャルプランナー業を営むウェンディ・コワリク氏は、貯金が困難な労働者が増えており、今回の調査結果も「憂慮すべきだが驚きではない」と語っている。

折しも米大統領選では、共和党のロムニー候補が、国民の47%は所得税を払っておらず、政府に依存していると発言したことが明るみに出て物議を醸したばかり。

ロイターとイプソスが19日発表した世論調査によると、同発言を受け、登録有権者の43%がロムニー氏の印象が悪化したと回答している。

[ロイター]

Posted by nob : 2012年09月21日 19:10

話し合い分かち合うことこそ唯一の途、、、今確かにそこにある現実。。。

■北方領土を歩いてきた
ロシア人と一緒に領土問題を考える

 日本と国境を接する近隣諸国と、領有権を巡って緊張状態が続いている。そんな最中の8月下旬、私は北方領土への「ビザなし交流団」の一員として、択捉島を訪れた。

 北海道・根室港を出発、択捉島の北西部にある内岡(なよか)港へと向かう船旅には、今年春に新調されたばかりの4島交流のための専用船「えとぴりか」号が使われた。


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 根室・納沙布岬を右手に、その向うに歯舞諸島が見える。この海域には日露間の境界である「中間線」が引かれている。納沙布岬からそのラインまでたったの1850m。むろん、無許可の船がラインを超えるとロシア側から銃撃を受ける恐れがある。

 我々の船も中間線近くまでは、海上保安庁の巡視船が併走してくれるが、境界近くなると、くるりと向きを変えて帰っていってしまった。


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エトピリカの群れに遭遇

 航海の途中はイルカが船と並走し、日本では絶滅寸前の海鳥エトピリカの群れにも遭遇。海から見る国後島、択捉島は起伏に富み、日本の北限に残された未知の自然にうっとりした。携帯電話を取り出すと、すでにロシアの通信会社の電波に変わっていた。

 深夜0時過ぎ、錨を下ろす音がした。濃霧に包まれた択捉島の影を確認できたのは、翌朝だった。

 寝ぼけ眼の私を覚醒させたのは、船の前に停泊するロシアの国境警備船だった。よく見ると、甲板に大砲がついている。北方領土におけるロシアの実効支配の現実を、上陸前に見せつけられた気がした。


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 北方領土の開発の現状については、後日、本誌にて詳述する。ここでは少し、択捉島のロシア人の暮らしを紹介しながら、領土問題の解決の難しさについて、考察してみたい。

「北方領土」に住むロシア人の声を聞いた

 「ビザなし交流」は、ソ連崩壊後の1991年に日露両国が合意し、文字通り、双方の交流団が「パスポート・ビザなし」で訪問できる枠組みだ。平和条約が締結されるまでの間、現地ロシア人と様々な交流を通じて、相互理解を深め、民間レベルで領土問題解決の土台作りをしていくことを目的としている。

 さて、私たちが択捉島に到着した日の午後、別飛(べっとぶ)地区に住むスタリスカヤ・ナターリヤ・ニコラエブナさん(26歳)とナターシャさん(25歳)の家庭に招かれた。スタリスカヤさんは択捉島生まれの島民2世。ナターシャさんとはロシア本土で出会い、結婚して択捉島に戻ってきた。2人は、 20年ほど前に勃興した財閥系企業の子会社で働いている。


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 彼らの平屋建ての家は、赤いペンキの壁が映え、築35年の家とは思えぬほどモダン。スタリスカヤさんは、我々が到着するのを家の外に出て、待っていてくれた。

 柔和な表情で、細やかな気遣いができる若きロシア人。ウオッカの酔いも進んで、あっという間に打ち解けていった。

 部屋のインテリアや会話の隅々から、この島での暮らしぶりを感じ取ることができた。ふと、ナターシャさんがメモを取っていたノートに目がいった。私も使っているちょっとお洒落なフランス製のノート「RHODIA(ロディア)」だった。裏庭には、極東ウラジオストクで買って運んできたという ISUZU(いすゞ自動車)の四輪駆動車が置かれていた。

 「日本車は最高だよ。極東には韓国車も入っているけど、クリル(北方領土)の人は日本車びいき。韓国車は誰も買わないよ」

 こうして、3時間ほどの対話が始まった。

「マクドナルドが欲しい」

 記者「ケータイはいつ繋がったんですか?」

 スタリスカヤ「2007年頃だったと思う。択捉島にもケータイショップができた。でも、ノキア製ばかりでスマートフォンはこの島では手に入らない」

 記者「インターネットもできるんですか?」

 スタリスカヤ「できるよ。でも、通信速度はとても遅い。SNSもやっているよ。テレビはパソコンの回線を使って見ている」

 記者「不便なことはありますか? 飲食店をあまり見ないけど」

 スタリスカヤ「2〜3年ほど前に比べれば、格段に商品の数が増えて便利になっている。でも、ロシア本土に比べればまだまだ不便。若者が楽しめる娯楽施設がないのがちょっと…。せめて映画館がほしい。カフェもね」

 記者「カフェは1店もない?」

 スタリスカヤ「ちょっとした居酒屋はあるけど、若者が語り合えるような場所がない。マクドナルドとかスターバックスがほしい」

 記者「東京はどんなところか知っている?」

 スタリスカヤ「東京スカイツリーができたのは噂で知っている。ぜひ、見てみたいね」
北方領土に「色」がついた

 彼らが話すように、ここ2年ほどの間に北方領土で暮らす人々の生活は飛躍的に向上した。これは、メドヴェージェフ政権時に打ち出された「クリル諸島社会経済発展計画」(2007年〜2015年)によるもの。約550億円もの巨費が島に投入され、舗装道路や空港、港湾、学校、病院などが突貫工事で作られていった(空港と港湾は建設中)。すると急激に島の経済が回り始める。

 ライフスタイルにも変化が起きた。インターネットが使えるようになると、世界中からモノが届くようになった。人々のファッションはカラフルになり、表情も明るくなった。そもそもロシア人の美意識は高い。建物の外壁にはペンキで色が塗られ、ヨーロッパの小村のような佇まいに変わった。

 だが、たった3年ほど前は別世界だった。トタン屋根に褪せた壁、そして窓ガラスの替わりにビニールを貼った粗末な建物ばかり。褐色に支配され、「負」のイメージが漂う島だった。

 1945年8月に旧ソ連が日ソ中立条約を破棄し、北方4島を占領して67年が経過する。しかし、「戦勝国」の立場で北方領土に進出して以降は、ロシアの最果ての島は、モスクワから見放され続けた。北方領土で暮らすロシアの人々の暮らしは、苦難の連続だったに違いない。しかしそれも、近年の「クリル発展計画」による投資効果で、「過去の話」になりつつある。

消える「日本遺産」

 スタリスカヤさんは、この地が領土問題の渦中にあることを知っている。しかし、旧ソ連時代は、1945年まで日本人が暮らしていた事実すら知らない住民が多かった。「領土問題について、まだ何も知らずに暮らしている人もいる」(スタリスカヤさん)。

 それもそのはず、旧ソ連による占領後、日本建築物のほとんどは壊された。現時点で北方領土に残る戦前の日本の名残は、択捉島にある鉄筋コンクリート造りの地震観測所と、ソ連兵が侵略してきたことを打電した郵便局の2つだけ。その郵便局も私が訪れた時には、屋根や壁がなくなり、強風でも吹けば跡形もなく飛んでしまいそうな有様だった。


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 訪問団は今回、択捉島の地区長宛に、郵便局の保全を求めた。しかし、ロシア側から見れば、「日本遺産」はなくなってしまったほうが、「実効支配」を進めるうえで都合がよい。当然ながら、先方から明確な回答は得られなかった。

 紗那地区の林の中にある墓地も訪れた。かつて日本人が埋葬されていた墓地だ。しかし、現在はロシア人墓地となっている。そのロシア人もあまり訪れた形跡がない。

 草をかき分け、林の中に入ると、草に覆われたいくつかの墓石を見つけることができた。割れたり、土や草に埋もれているものもあったが、刻まれた戒名や「明治」「大正」の没年を確認することができた。


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 私もうっかり倒れた墓石を踏んでしまったほど、ひどい有様だ。いずれ、ここも郵便局同様、完全に林に飲まれてしまうことだろう。島が豊かになればなるほど、ロシア色は濃くなり、同時に、日本の面影は失われてゆく。

 さて場面は、スタリスカヤさん宅に戻る。日本人墓地の存在について、彼は知らなかった。

 そこで、思い切って私は、領土問題についての考えを彼らにぶつけてみた。「あくまでも個人的な考え」と前置きした上で、以下のようなやりとりがあった。

領土返還は「悩ましい問題」

 記者「領土問題について、どう思っているか」

 スタリスカヤ「私達にはどうしようもない問題だ。政府間で交渉してもらうしなかない。日本とロシアは隣人同士。クリル(北方領土)はなおさら距離が近い。領土問題でもめているのは、好ましいことではない」

 記者「仮にここが日本に返還されたら?」

 スタリスカヤ「とても難しい質問だ。日本がここより豊かな場所だということは分かっている。日本人がこの島に来て、お隣さんになるというのは面白い考えだし、歓迎する。日本人は大好きだし、友人になれる。しかし、ここがロシアでなくなり、日本領になるということになると、それは想像できない。仮に我々が追い出されないとしても、悩ましい問題だ」

 記者「日本とパートナーになれれば、生活はどう変わると思う?」

 スタリスカヤ「想像できないくらい便利になるだろうね。大きなショッピングセンターや娯楽施設ができるといいね。今、大陸から多少は日本のモノが入ってきているけれど、日本で買う3倍くらいの値段がする。Meijiのチョコレートは美味しいけれど、300円くらいするからね」


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 択捉島訪問から2週間後の9月8、9日。ウラジオストクで、APEC(アジア太平洋経済協力会議)が開かれた。極東で、各国の首脳会談が行われるということの意味、それはロシアの目が「西側(欧米)」ではなく、完全に「東側(アジア)」に向いていることを表す。

 ウラジオストクは北方領土同様、かつては自国民ですら立ち入りが制限されていた。しかし、今や世界でも有数の大規模な橋が掛けられるなど、モスクワ、サンクトペテルブルクに次ぐ第3の都市に名乗りをあげようという勢いだ。

 北方領土も、やがては本格的な極東開発の流れに飲み込まれていくことだろう。世界中からモノやカネ、ヒトが、島に入っていく。その中で、日本は領土問題でにらみ合っている限り、かの地に立ち入ることすらできない。

 グローバルに飲み込まれていく北方領土。スタリスカヤさんのいう「日本人はよき隣人」の関係は、いつまで続くというのか。

 北方領土は、間もなく、長い冬眠から目覚めようとしている。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2012年09月20日 11:14

理解し合い協調し合うこと、、、成長から成熟した自由競争社会づくりへの第一歩、、、セーフティーネットがあってこそ健全な自由競争社会は成立する。。。

■えっ、「日本は中国と戦争したがっている」って?
中国人は日本の“異常さ”がまだ分かっていない

「もしかしたら、また(日中戦争のときと同じように)日本軍が中国を攻めてくるんじゃないか。日本人は、本当は中国と戦争したいと思っているんじゃないか。実は、そう思っている中国人は非常に多いんですよ」

 81年前に柳条湖事件が起きた9月18日の前夜、都内の大学院で学ぶ中国人留学生の張成(仮名、24歳)は、切れ長の目をまっすぐ私に向けながら、きわどいことを語り始めた。

 この日、北京、上海、広州など全国約100都市で大規模な反日デモが繰り広げられたが、中国人にとって(日本人にとっても)、日常生活には何の影響もないと思われる尖閣諸島が、なぜ、これほどまでにナショナリズムに火をつけるのか、不思議に思う人は少なくないのではないだろうか。

 私は領土問題を巡る「中国VS日本」という国家間の構図だけではどうしても説明しきれない、中国人をこれほどまでにデモや暴動へと突き動かす心理について、これまで私が自著『中国人エリートは日本人をこう見る』の取材を通してつき合ってきた20代のエリート中国人たちに取材し、率直な意見を聞いてみたいと思った。

 それは、平和でのんびりとした日本に暮らす日本人の多くが抱いている、「なぜ一部の中国人はあんなにも烈火のごとく怒っているのか?」という、まるで他人事のような素朴な疑問への答えの糸口となるものであろうし、日本人と中国人の温度差を少しでも埋め、相互理解につながるきっかけになるものだと思うからだ。

エリート層は冷静

 普段から、ミクシィやフェイスブックを利用して情報収集している張成は、数日前、あることに気がついた。

「デモが暴徒化するにつれ、数日前からネット上では、中国でも日本でも、そうした行動をいさめる動きが自然発生的に湧き上がりましたね。理性的に行動しようとか、暴力反対とか、同じ中国人として情けないだとか。でも、そうした意見をきちんと整理して書き込める人間というのは、ごく限られた人々で、いわゆる中間層以上。知識人がほとんどだったことに、今さらながら気がついたのです」

「今回デモに加わっている人々は、そのネットワークに参加していない階層の人々が中心でした。つまり、いくらSNSにそうした常識的な書き込みをして拡散し、理性の輪を広げよう、よりよい方向に向けようと努力しても、その声を真に届けたい人々は、そうした書き込みや、それに対する大人の反応を目にすることもないのだ、ということがわかり、私は愕然としたのです」

 実際、そうした知識階層の輪に入りこめない若者たちは、ネット上の掲示板などにうっぷんをまき散らす。張成が「中国の2ちゃんねる」ともいわれるサイト「天涯」をのぞいてみたところ、日本への憎悪や憎しみが、これでもかというほど書き連ねられていたという。

 だが、彼らはそこまでの罵詈雑言を書いておきながら、真に日本人が憎いのかといえば、「そうではないだろう」と張はいう。

 というのも、彼らの多くは日本人と会話したこともなければ、日本人と一緒に仕事をしたこともない、もっといえば、生身の日本人を(繁華街で見かけたことくらいはあっても)真近で接したこともない人々だからだ(事実、日本に留学にやってきた中国人の多くが驚きの表情で口にするのは、日本人の優しさや穏やかさである)。

 ただ、日頃の生活の不満が限界点にまで達しており、日中戦争の歴史もあることから、「愛国無罪」といえばたいていのことは許されることを知ってこうした破壊行動に出ているのだろう、と張成は分析する。その中には、日本のデモにも見られるような「友だちが参加するから、自分もなんとなく参加した」という人も大勢いることは想像に難くない。

 私もこの取材で、なんとかデモ参加者を見つけて、デモに参加する動機を聞いてみたいと思ったのだが、中国人の知り合いがかなり多いと思われる私(つまり外国人)でも、接点のある中国人とその友人たちは、ひとりもデモに参加していなかった。この事実だけとっても、同じ中国人とはいえ、出身地や学歴、経歴によって形成されるネットワークや人脈はほぼ同じサークルの中で決められており、彼らの間には、決して交わることのない大きな隔たりがあることがわかる。

逆転できない社会構造が鬱憤をためる

 人口13億4000万人の中国で、若者の中心となる80年代と90年代生まれは3億8000万人〜9000万人といわれる。中国はすべての国民が農業戸籍と非農業戸籍に分けられているが、不満を持ちやすい人の多くは農業戸籍を持つ人々だ。

 中国の大学入試制度では、大都市の戸籍を持つ学生が優遇され、農業戸籍の学生の合格点は都市の学生よりも高く設定されているという矛盾がある。就職にしても同様で、たとえば北京の企業は北京出身者を求める傾向が強く、日本の何倍もコネが重んじられる。地方出身者で、かつコネがなければ、より激しい競争に巻き込まれ、厳しい人生を覚悟しなければならない。中国人の人生に「一発逆転」はほとんどないのだ。

 こうした「自分自身の努力だけではどうしようもできない」構造的不平等が若者の強い不公平感と無力感につながっており、その気持ちをどこにも発散させることができないまま、日々を鬱々と過ごしている。

「デモに参加している人の多くは、自分たちが焼き討ちにした日本企業が中国法人で、破壊したあと、同じ中国人の従業員が困るだろうということもあまり理解できていないんだと思います。いや、ひょっとすると、日系企業に定職を得ている中国人のことがうらやましいから、わかっていて、あえて破壊しているとも考えられる。日本車を叩き壊したというけれど、自動車を持っていること自体が憎いのです。だからあの破壊行為は、映像でしか見たことがない日本に対する怒りというより、富を持つすべての人への怒りともいえますね。急速に経済発展した中国社会が生んだひずみでしょう」

 こう語るのは、滞日4年になる呉政(仮名、29歳)だ。呉と中華料理店で議論しているとき、偶然にも日本の自民党の次期総裁立候補者の顔ぶれが出揃い、店内に設置されたテレビに映し出されていたのだが、呉はその画面を指さしながら「あ、でも日本だって官二代(親の七光りで成功する二世)ばかりですね。中国と同じですね」といって大笑いした。

 呉も、張と同じく中国のエリートといえる存在であり、何事にも先入観を持たずに話ができる人物だ。そんな彼もお酒が進み、舌鋒鋭くなってきたところで、冒頭の張成と同じようなことを語り出した。

「多くの中国人は強い被害者意識を持っていると思います。それはかつて日中戦争で日本にひどく痛めつけられたという被害者意識であり、そうした意識は戦後70年近く経っても、まだ中国人の心の奥底から抜けていません。そう思い続けるのは教育のせいもあるかもしれない」

日本ともう1回戦争して、今度こそ勝ちたい

「でも、たとえそうであったとしても、そうした敏感な中国人の心に日本人は少しも気づこうともしない。中国人の中には、日本人ともう1回戦争してみたい。そして、今度こそ勝ちたいという潜在意識を持っている人がいるのも事実です」

 日本人にとっては耳を疑うような、信じられないような話だが、こうした話は以前も断片的に複数の中国人から聞いたことがある。張もある屋台の店主が「今日釣魚島を盗られたということは、明日は海南島を盗られるかもしれないということだ。そして、あさっては私が住むこの家も日本に盗られるかもしれないんだぞ。うかうかしてはおれん」と口から泡を飛ばして話していたのを見たと話していた。

 日本でも「1日でも早く国有化しないと中国に沖縄県も乗っ取られる。日本の森林も土地も、何から何まですべて中国人に買われてしまう」と危機感を感じている人が一部にいるのと、似たような構図なのかもしれない。

 以前にも日本に長期滞在したことがあり、日本人の性格をよく知っている張から見れば、こうした屋台の店主の意見は「日本に対する大いなる誤解だ」とすぐにわかる。

 だが、日中国交正常化から40年という月日が経ち、これだけ多くの要人や留学生、経済人が行き来してもなお、お互いに誤解し、猜疑心を持ち、こんなにも心が通じ合っていなかったのだろうかと思うと、私は暗澹たる気持ちになった。そして、戦争で攻めた側の人間はその事実を忘れても、攻められ傷つけられた側の人間は、そう簡単には忘れないのだという、至極当たり前のことを改めて痛感した。

 私は日中を行き来する張に「一般の中国人が、日本について最も誤解していると思うことは何だと思うか?」と問いかけてみた。すると、「日本の『異常さ』を理解していないこと……ですかね」という奇妙な答えが返ってきた。

 その真意はこうだ。普通の国家ならば、常に国益を主張し、経済発展すれば世界での発言力も増し、自らの国に対して自信を深めていくものだが、日本人はここまで経済発展し、優秀な民族であるにも関わらず、日本人であるということに、なかなか自信を持てないでいる。そして、とことん平和を愛している国でもある」という。

 まさしく、その通りだと思った。だが、ここまで鋭く日本を見る張のようなエリートが大勢いるわけではなく、日本をよく知らない中国人は「中国は日本から再び侵略されるのではないか」とうたぐり、「もし日本人がもう一度戦争をするというならば受けて立つ」とさえ真剣に思っている。

「これだけは書いてほしい」

 そこまで日本を意識するのは「中国人が唯一、引け目を感じている国が日本であるから」だという。戦争で中国人に大打撃を与えておきながら、こんなにも小さな国・日本は文化大革命で大混乱に陥った中国のすぐ隣にいてコツコツと働き、はるかに速いスピードで経済発展を果たし、GDPで世界第二位の座に40年間も君臨した。それが中国人のコンプレックスとなっているというのだ。

 しばし黙りこくった私に対して、張は、珍しく少しだけ強い口調で「中島さん、これだけは書いていただけませんか?」といって、ある情報番組のコメンテーターの話を持ち出した。

 尖閣問題を取り上げたあるテレビ番組の中で、「日系企業が危険にさらされている。なぜ中国政府はすみやかに対応できなかったのか」という話題の流れで、ある日本人コメンテーター(タレントではなく社会的地位の高い人)の口から信じがたい発言を聞いたのだという。

「中東の『アラブの春』のときはフェイスブックを一時遮断したでしょ。今回、中国政府はなんで中国の微博(中国版ツイッター)を遮断しなかったんでしょうね?(遮断すれば、日系企業が攻撃されなくて済んだかもしれないのに)」

 この言葉を聞いて、どこがおかしいのか、と思う日本人もいるかもしれない。
 張に解説してもらった。

「中国国民はデモという手段ではあったけれど、自分の心にある怒りや不満、どうにも押さえられない気持ちをあそこで表現したんです。そうした下層の若者たちの苦悩の気持ちの一端は、ぜひ日本人にわかってほしい」

「そして、このコメンテーターに代表されるような人々は、自分たちに無害な遠くで発生している(アラブの春のときのような)民族の感情には「民主化」の観点から、武力で鎮圧する側の政府を批判した。しかし、今回の反日デモのように、民衆の怒りの矛先が自分たち(中国の日系企業)に向くとわかったら、今度は抑え込まない中国政府を批判するのか。ウイグル、チベットの運動も一部は暴徒化や略奪があったが、そのときは鎮圧した中国政府を批判した。(西側民主主義国家にとっての是である形式の)民主化に向かっていってほしいはずの中国に対して、脳天気にインターネットを遮断すればいいじゃないか、とまでいい放ったのです。これはあまりにも中国人を見下した、自分たちにとって都合のよいダブルスタンダードとはいえないでしょうか」

中国はもがき苦しんでいる国だ

 張の言葉を通して、中国人の日本に対する静かな怒りが伝わってくるような気がした。

「今回の問題で、日本人は、自分たちは当然買うべきものを買っただけで、何も悪いことはしていないと思っているかもしれません。でも、あの時点での購入は、あまりにも中国人の心理が読めなさすぎたといわざるを得ない。そして、ここまで中国人を怒らせた。日本人は中国人の気持ちが理解できないと思っているかもしれないが、中国人も日本人の気持ちが理解できないのです」

「中国国内には、日本人には想像もできないほどさまざまな問題が山積しています。中国は一見、膨張して大国化したかのように見えますが、建国からの歴史も浅く、未熟な点も多い。中国政府も人民も苦しみもがいている最中なのです。どうか、そのことをわかってください」

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2012年09月20日 11:02

羞恥心と自尊心の完全欠落。。。

■「近いうち解散」見直しを示唆 野田首相

 野田佳彦首相は18日夜のTBSの番組で、自公両党と消費増税法成立と引き換えに合意した「近いうち」の衆院解散について、見直しを示唆した。合意後に自民党が首相問責決議案に同調したことで「状況の変化がある」と指摘。民主、自民の両党首選後の党首会談次第では、合意をほごにする可能性が出てきた。

 首相は、自民党の谷垣禎一総裁と約束した「近いうち」解散について「言ったことは事実で、言葉は重たい」とする一方、「野党として行政府に対する異議申し立ての一番の武器は内閣不信任案と問責だ。その武装解除をするという話があった中での会話だ」と強調。民主党代表選と自民党総裁選後に党首会談を開き、「もう一回、3党合意の確認、仕切り直しをしたい」との考えを示した。

 首相は民主党代表に再選された場合、自民党の新総裁と3党合意に盛り込まれた社会保障制度改革を議論する国民会議創設や次国会での問責決議の効力などを協議し、「近いうち」とした解散時期の約束の効力を改めて判断する考え。党首会談で特例公債法案や衆院選挙制度改革法案の成立への協力も求める意向だ。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2012年09月19日 15:11

原発廃止への途に再処理は不要。。。

■核燃料再処理工場完成を来年10月に延期 日本原燃

 日本原燃は19日、原子力発電所から出る使用済核燃料の再処理工場(青森県六ケ所村)の完成予定時期を1年延期し、来年10月にすると発表した。東日本大震災の影響で、確認試験などに遅れが出ているため。ただ、国による最終検査方針は、同日発足した原子力規制委員会の判断に委ねられるため、実際の操業開始はこれよりさらに遅れる可能性がある。

 工事計画の変更方針を同日、青森県と六ケ所村に報告した。平成5年の着工当初は12年の完成を予定していたが、相次ぐトラブルで計画は遅れ、完成予定時期の延期は今回で19回目となる。建設コストも当初の7600億円から2兆1930億円に増加した。

 日本原燃は、震災のため10カ月間中断していた高レベル放射性廃棄物のガラス固化試験を今年1月に再開し、8月末に終了した。変更後の計画では、12月にも操業試験に着手し、来年8月に国へ報告書を提出し、最終検査を受ける予定。

[産経新聞]

Posted by nob : 2012年09月19日 15:03

愚かしさの根源は人民の無知と格差、、、そして権力層の独裁。。。

■中国の反日デモ続く、日系企業が工場の操業停止も

香港(CNN) 日本政府による尖閣諸島(中国名・釣魚島)の国有化をめぐる抗議デモが中国各地に広がるなか、一部が暴徒化したことで、工場の操業停止を余儀なくされる企業も出てきた。

地元メディアの報道によれば、日系企業に対する暴力行為は、西安や長沙、広州で発生している。週末には、青島にあるトヨタ自動車の販売店が襲われたほか、パナソニックの工場は放火された。パナソニックは中国にある3カ所の工場を18日まで操業停止すると発表している。広州ではホテルの日本食レストランが被害に遭った。

反日デモの影響は中国国内だけにとどまらないようだ。昨年の東日本大震災を受け観光客の減少に苦しんでいる観光業界も影響を受けている。富士山近くのホテルはCNNの取材に対し、ビジネスの30~40%を占める中国からの観光客のキャンセルが相次いでいると語った。

日本を訪問している米国のパネッタ国防長官は17日、両国に平和的な解決策を見つけるよう求めた。パネッタ長官は森本防衛相との共同記者会見で、良好な関係を維持し、一層の緊迫化を避けることが日中双方にとっての利益になるとの見方を示した。一方で、主権論争に関しては、米国は、特定の国を支持する立場を取らないと改めて強調した。

[CNN]


■中国、日本飲食・文化にも反対…反日を越えて排斥に

「日本料理は食べない」「日本商品を排斥しよう」。

日本の中国侵略が始まった満州事変(1931年)発生日の18日、中国全国の100都市で反日デモが続いた。デモ参加者は北京の1万人など、合わせて数万から最大数十万人にのぼると推定される。

1週間続いた中国の反日デモは「日本排斥運動」に拡大する様相を見せている。前日まで「釣魚島(尖閣諸島の中国名)は中国領土」というスローガンが主流だった。この日デモに参加した趙達さん(人民大学2年)は「友達と一緒に、日本に関するすべての製品はもちろん、料理や文化までも排斥するキャンペーンを行う予定」と述べた。

デモには抗日運動を率いた毛沢東の肖像画も登場した。反日デモや抗日運動記念式場でよく登場し、中国民族主義や中華主義を喚起させる写真だ。こうした雰囲気は中国内の日本人にはほとんど恐怖のレベルだ。路上で会った日本人記者1人は「デモ現場で取材内容を手帳に書いていたが、ある中国人が日本語を見て『日本鬼子』と言いながら蹴ってきた」と話した。

報復を避けるために韓国人のふりをする日本人も増えている。日本のJ-Castニュースは、中国人の攻撃を避けるため、日本語の最後に“スムニダ”“ハムニダ”を付けて韓国語のように話す在中日本人もいる、と紹介した。

駐中日本大使館はこの日、中国に居住する約13万人の自国民に外出を控えるよう呼びかけた。北京・上海・広州・青島などの日本人学校も一日休校し、1000以上の日本関連会社も休業に入った状態だ。一部のデモ隊で暴力も発生し、広東省深セン市では中国人が所有する日本料理店がデモ隊の襲撃を受け、破壊されたと、共同通信が伝えた。

デモ現場には台湾旗が見られた。1949年に国民党が共産党に敗れ、台湾に追われて以来、北京の道路で台湾の国旗が見られたのは今回が初めてだ。台湾連合報は、台湾と連合して日本に圧力を加え、両岸統一意識を高めようとする中国当局の工作とみられる、と分析した。

尖閣海域の日本と中国接続水域にはこの日一日、中国の海洋監視船10隻と漁業監視船2隻の計12隻が進入したと、日本メディアが報じた。このうち少なくとも3隻は日本領海に入った。日本巡視船が中国漁業監視船に日本領海に入らないよう警告すると、中国側は中国語で「釣魚島は中国固有の領土だ。この海域から退け」と応酬したという。

この日正午には共同通信のヘリコプターが魚釣島の北北西25キロの海域で、中国漁船と推定される船舶5隻を撮影した。船体には中国式の漢字が書かれていたが、国旗がなかったため、台湾の船である可能性も提起された。

野田佳彦日本首相はこの日、「緊張感を持って対応に万全を期す」と強調した。これを受け、日本政府内の関係省庁は随時対応策を協議した。特に防衛省は尖閣諸島周辺海域に対する一般監視・警戒活動のためにP3C哨戒機を飛ばした。海上保安庁は武装工作船拿捕に使う1000トン級の大型巡視船(警備艦)「あそ」を尖閣諸島周辺海域に派遣した。「あそ」には40ミリ機関砲が搭載されている。中国側の挑発が海上保安庁の能力を超過する場合に備え、日本政府は自衛隊艦艇を尖閣周辺海域に移動・配置した。

中国国家図書館は17日午後、「釣魚島は中国の領土」と記録された史料8件を公開し、対日圧力を強化した。この日公開された「日本一鑒」(1555年)には、「明が海洋調査を行い、釣魚島を台湾付属島嶼に含めた」という内容を記録している。また民国34年(1945年)の「中韓日形勢図」を見ると、尖閣諸島がすべて中国領土に属しているという主張だ。

[中央日報/19日追加]

Posted by nob : 2012年09月18日 09:58

根拠も覚悟もない選挙公約に終わらせないために、、、私達一人一人の意識とライフスタイルの転換、、、そしてたゆまざる注視が必要。。。

■「原発ゼロ」世界に説明 IAEA総会開幕

 【ウィーン=宮本隆彦】国際原子力機関(IAEA)の年次総会が十七日、ウィーンの本部で始まった。日本代表団の山根隆治外務副大臣は「二〇三〇年代に原発稼働ゼロを可能とする」ことを目標にした東京電力福島第一原発事故後の新たなエネルギー政策を説明した。

 山根氏は日本政府が事故後「国民が安心できるエネルギー構成を目指し、国民的議論の中で政策を見直してきた」と説明。原発ゼロ方針は国民の広範な支持を得ていると訴えた。一方で「情勢の変化に柔軟に対応する」と見直しの余地も残した。脱原発の過程でも、安全確保の人材育成や技術開発を約束した。

 日本の表明を受け、フランス政府代表は報道陣に「日本の決定を尊重する」と述べた。フランスは使用済み燃料の再処理で日本の核燃料サイクルに関わっており「率直な議論の必要がある」と述べた。韓国代表団は「日本の決定には驚いた。われわれには依然として原子力は重要だ」と述べた。

 原発ゼロ方針にはこれまでに、二二年までの脱原発を決めたドイツが「助言や支援が可能だ」(政府報道官)と歓迎。原子力分野の政策、産業の両面で日本と密接な関係がある米国はゼロ方針に懸念を表明している。

 IAEAの天野之弥事務局長は冒頭演説で、福島原発事故の包括的な報告書を一四年中に作成すると表明した。原発の安全確保には「昨年の総会で承認された原発の安全指針『行動計画』の実施が焦点となる」と指摘。事故を教訓に原子炉冷却のための代替電源の重要性が広く世界で認識されるなどの成果もあったと述べた。

 十七日の総会では、福島原発の現状を説明する特別会合も開かれた。総会は二十一日まで五日間の日程で開かれ、軽水炉建設が進む北朝鮮の核問題やイランの核開発疑惑なども協議する。

[東京新聞]


■原発ゼロ 空手形に終わらせるな

 政府が原発の将来の姿などを示した新エネルギー戦略を決定した。「2030年代に原発稼働ゼロを可能とする」との目標を盛り込んでいる。

 「原発ゼロ」を掲げた点は評価できるが、はっきりしない表現や矛盾した内容が目につく。経済界などが反発しており、努力目標に終わる恐れがある。実現には、法律に裏付けられた目標と具体的な工程表が欠かせない。

 次期総選挙の争点でもある。各党が曖昧さを排した明確な理念と政策を打ち出し、さらに論議を深める必要がある。

   <法律の裏付けが要る>

 新戦略の特徴の一つは、原発ゼロ目標を打ち出したことだ。

 (1)40年運転制限を厳格に適用(2)原子力規制委員会の安全確認を得たもののみ再稼働(3)原発の新設・増設はしない―の3原則を掲げ、「30年代に原発稼働ゼロを可能とするよう、あらゆる政策資源を投入する」と宣言した。

 政府は、30年の総発電量に占める原発の比率について、「0%」「15%」「20~25%」の三つの選択肢を掲げ、全国11都市で意見聴取会を開いたり、意見公募をしたり、かつてない規模の「国民的な議論」を試みた。

 新エネルギー戦略は、脱原発を望む強い世論に後押しされ、ようやくまとまったといえる。

 だが、「30年代」「可能とするよう」の表現は玉虫色だ。脱原発に向けた具体策も先送りされた。22年末までに全原発を閉鎖する法律を成立させたドイツのメルケル政権と比べ、野田佳彦政権の方針の危うさは一目瞭然だろう。

   <核サイクルを棚上げ>

 このままだと、政権が代われば方針が反故になりかねない。まして民主党には「公約破り」の前例がある。本気で原発ゼロを目指すというのであれば、首相は根拠となる法律の成立に「政治生命を懸ける」べきだ。脱原発を掲げる他の政党とともに、国会で成立にこぎつけてもらいたい。

 新エネルギー戦略の特徴の二つ目は、核燃料サイクルの維持を盛り込んだことだ。

 青森県六ケ所村の使用済み核燃料の再処理工場を継続し、同県を廃棄物の最終処分地にしないとの約束を明記している。一方、福井県の高速増殖炉「もんじゅ」は、廃棄物を減らす研究施設にするとした。存廃について不透明となった印象は拭えない。

 原発で使用されたウランやプルトニウムを再処理し、利用するのが、核燃料サイクルである。このサイクルを担う主な施設が、青森県の再処理工場だ。「もんじゅ」は使った以上のプルトニウムを生産する「夢の原子炉」と位置付けられてきた。

 だが、再処理工場は高レベルの放射性廃液をガラス固化体にする過程に問題が生じ、本格操業に入れないままだ。「もんじゅ」も、ナトリウム漏れ事故をはじめトラブルが絶えず、再稼働にめどが立っていない。

 再処理工場は着工から19年、「もんじゅ」は27年である。巨額の投資を続けても、技術的な壁を越えられない現状に、核燃料サイクルは破綻しているとの声が高まり、見直しが求められていた。

 青森県は核燃料サイクル路線からの撤退によって、使用済み核燃料や高レベルの放射性廃棄物の最終処分地になることに強い警戒感を抱いている。再処理事業の継続には、国策に協力してきた同県への配慮がある。

 核燃料の再処理など原発の技術は、米、英やフランスとの連携で進められてきた。関係国とのこれまでの経緯も、サイクル路線維持の背景とみていいだろう。

 だが、「30年代にゼロ」というのであれば、その時点で核燃料は不要になる。燃料確保の観点からは、核燃料サイクルにこだわる理由はなくなる。

   <曖昧さ排した論議を>

 原発ゼロを宣言しておきながら再処理を続ければ、核兵器の原材料となるプルトニウムの生産と受け取られる懸念がある。原子力の平和利用という点でも、国際社会に対して説得力を欠く。

 中途半端な姿勢をあらため、政府・民主党は路線転換に向けた姿勢を示すときである。踏みこんだ決断を求めたい。

 福島第1原発の事故から1年半。大事故を起こしながら、原因や責任の所在も明確になっていない。再稼働や核燃料サイクルの是非、将来のエネルギー計画などをめぐる国会の議論も、国民の目から見て不十分だ。

 「曖昧な日本」という言葉が思い浮かぶ。作家の大江健三郎さんがノーベル文学賞を受賞した際の講演「あいまいな日本の私」からの連想である。あれだけの事故を起こしながら、多くのことが曖昧なまま時が過ぎてきた。

 野党の責任も大きい。原発停止を求めて、かつてない規模のデモが起きている。国会は、国民の声を正面から受け止めているのだろうか。事故を踏まえた新たな制度の構築は、国会の責務である。

[信濃毎日新聞]


■米紙ワシントン・ポスト、日本政府の「原発ゼロ」に懸念表明

 【ワシントン=中山真】米紙ワシントン・ポストは17日付の紙面で「日本の原発ゼロの夢」と題した社説を掲載し、2030年代に原発稼働ゼロを目指す日本政府のエネルギー・環境戦略について「経済コストや地球温暖化への深刻な犠牲を伴う」などと懸念する見解を表明した。

 同社説は昨年の福島第1原子力発電所事故によって多くの日本人が(原発事故による)土壌汚染や緊急避難への危機意識を持ったと説明。日本人が原発がない将来を夢見るのは理解できるとしながらも、代替エネルギーに関する日本政府の説明は「反原発活動家の主張を取り込んだ」実現性の低いものと批判した。

 特に地球温暖化への取り組みには日本の原子力の設備やノウハウが安全性を維持できる限り「貴重な資産」となると強調。原発によって日本が温暖化ガスの排出量をより抑制できる点を指摘し、原発を稼働しておくことの重要性を強調した。

 ただ、社説では今回の決定は単なる政治的なもので、民主党が次期衆院選での大敗を防ぐために強硬姿勢を示したとの見方があるとも指摘。「その場合、国民は政府によって踊らされただけということになるが、世界第3位の経済大国の電力供給に柔軟性が残るという利点もある」と締めくくった。

[日本経済新聞]


■原発ゼロ目標後退:憤る市民、被災地 「全くひどい」

 「国民をばかにしているのか」−−。2030年代に原発稼働ゼロを目指すとした「革新的エネルギー・環境戦略」を政府が決定してわずか5日。この戦略の閣議決定が見送られたことに、原発に反対してきた市民や東京電力福島第1原発事故の被災地の首長らから怒りの声が噴出した。

 「パブリックコメント(意見公募)で国民の多くの人が『原発0%』を求めていた。閣議決定の見送りは国民の声の無視に他ならない」。首相官邸前での反原発デモを呼びかけている市民団体「首都圏反原発連合」のスタッフ、原田裕史さん(45)はこう憤った。

 核燃料サイクルの継続など矛盾をはらんでいた政府の戦略。19日に発足した原子力規制委員会の人事に抗議している国際環境NGO「FoE Japan」理事の満田(みつた)夏花(かんな)さん(45)は「目標自体があいまいで矛盾を抱えていたが、政府として決めたことを閣議決定しないとは」。

[毎日新聞/19日追加]


■上関原発建設「認めない」

 革新的エネルギー・環境戦略が19日、閣議決定に盛り込まれたことを受けて、枝野幸男経産相は、閣議後の会見で、中国電力上関原子力発電所(山口県上関町)など着工前の原発について、建設を認めない方針を明らかにした。

 枝野経産相は「原発の新増設はしない」などと掲げた革新的エネルギー・環境戦略を挙げ、「新たな建設の許可を与えることは原則に反する」と強調。計画段階の原発について事業者側が許可を申請した場合も、認めない考えを明らかにした。

 経産省は2013年度の概算要求で立地自治体への交付金を従来通りの基準で計上しているが「建設前の原発にもいろんなプロセスや状況がある。交付金などは今後、精査する必要がある」とした。

[中国新聞/19日追加]

Posted by nob : 2012年09月18日 09:47

外交力以前の対話力の、、、いや根本的な人間力の欠落。。。

■有本さん両親「必ず助ける」拉致解決へ決意新た

 1983年に欧州で消息を絶った拉致被害者・有本恵子さん(52)の父・明弘さん(84)と母・嘉代子さん(86)は17日、神戸市長田区で記者会見し、「何としてでも、もう一度、娘の顔が見たい」と訴えた。

 明弘さんは会見で、署名や講演のために各地を走り回ったこの10年を振り返る一方で、「日本の政治家が信用できないとの思いを植え付けられた日々でもあった」といらだちをみせた。嘉代子さんは「早くも10年という印象。『恵子が帰るまで生きていられるかな』とばかり考えている」と苦しい胸の内を語った。

 日朝政府間協議は4年ぶりに再開される見通しになっており、嘉代子さんは「恵子には『必ず助けるから希望を捨てないで』と伝えたい。政府には毅然とした対応をしてほしい」と話した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2012年09月18日 09:36

開けるべき扉を見つけたところ、、、諸々問題はあれど方向性は是。。。

■30年代原発ゼロ政策 ブレないと野田総理

  野田佳彦総理は16日のNHK日曜討論で「2030年代に原発をゼロにする政策はブレない」と語った。国民世論の過半が原発ゼロ社会を指示する一方で、財界・経済界を中心に一部マスコミも社説で現実的でないと見直しを求めている。

  これら反発に加え、政府のエネルギー・環境会議が原発の依存しない社会への道筋検証の中で「グリーンエネルギー拡大の状況、国民生活・経済活動に与える影響、国際的なエネルギー情勢、原子力や原子力行政に対する国民の信頼度合い、使用済み核燃料の処理に関する自治体の理解と協力の状況、国際社会との関係などの点について、常に関連する情報を開示しながら検証を行い、不断に見直していく」としていることから政府のエネルギー・環境政策がブレていくのではないかとの懸念が国民の間に広がっており、これに答える発言にもなった。

  政府のエネルギー・環境会議は14日、「原発に依存しない社会の1日も早い実現」を柱として「2030年代に原発稼動ゼロを可能にするようあらゆる政策資源を投入する」とした。

  一方で「(原子力規制委員会で)安全性が確認された原発は(原発ゼロ社会をめざす過程で)重要電源として活用する」と代替エネルギーへのシフト途中の過程では原発を活用する考えを示した。

  また40年運転制限制を厳格に適用すること。原発の新設・増設は行わないことも原則とした。

  電力システム改革の断行も明記した。「エネルギー需給の仕組みを抜本的に改め、国民が主役となるシステムを構築する」とし、具体的には市場の独占を解き、競争を促すとともに、発送電を分離し、分散ネットワーク型システムを確立、低廉で安定的な電力供給を実現するなどとしている。

  電力料金には当然、人件費が入るが、地域独占企業化している電力業界では他の産業に比べ従業員の給与が2割近く高くなっていることにも疑問の声がある。独占状態が解消されれば、全産業平均に近づくことも考えられ、結果的に電力コスト低減になるとの見方もある。(編集担当:森高龍二)

[サーチナ]

Posted by nob : 2012年09月17日 09:28

話し合いと分かち合いこそが紛争解決への唯一の途、、、国としての大きな一歩も私達一人一人の意識の変革から。。。

■中国警察、暴力デモ放置…日本製品不買運動へ導く戦略

倭人は消えろ(日本鬼子滾出去)--。誰かが叫ぶと、瓶や卵、バナナ、トマトなどが日本大使館内に投げ込まれた。これを見た数百人の群集は一斉に拍手した。出動した警察およそ約500人は放置した。16日午後2時(現地時間)、北京朝陽区亮馬橋路にある日本大使館前の風景だ。

日本が尖閣諸島(中国名・釣魚島)国有化を宣言した11日以降、6日連続で日本大使館前では中国人の反日デモが続いている。この日のデモ隊は約1万人。趙晶さん(北京師範大2年、女性)は「中国はあらゆる手段を動員し、この島を取り戻さなければと思って、デモに参加することになった」と述べた。

日本大使館から約100メートルほど離れた好運街は、北京の代表的な日本人街。日本飲食店だけで10カ所ほどあるが、先週末から休業状態だ。中国デモ隊が押し寄せ、営業を続ければ黙っていないと脅迫したからだ。

反日デモはすでに全国80都市に広がっている。しかし内面を見ると、デモ拡散というよりも、尖閣諸島の国有化に対する中国政府の段階的な対日対応措置と分析される。中国は日本の尖閣諸島国有化措置後、外交的な強硬措置を出した。尖閣に対する領海基線宣言(11日)-領海基線の国連提出、海洋巡視船6隻の尖閣領海巡視(14日)などの措置を取り、日本に圧力を加えた。続いて中国は経済報復措置も予告した。

商務省国際貿易経済合作研究院の金栢松研究員は14日、「中国政府が日本製品不買措置を取る可能性があり、この場合、中国に依存している日本経済は危機を迎えることになるだろう」と分析した。この日から中国インターネットでは、中国に進出した100余りの主要日本企業リストが出回っている。こうした状況で中国政府は全国的な反日デモを黙認しながら、対日警告を強化する姿勢だ。

中国ではすべてのデモは公安当局に申告しなければならないが、事実上、認められたケースはほとんどない。しかし今回のデモについて中国公安当局はほとんど手をつけていない。デモを通じて中国人の反日感情を高め、これを日本商品不買運動へと自然に結び付けようという戦略と解釈される。中国国有企業の場合、すでに日本製品不買運動に入ったと伝えられている。国有企業の中国中鉄株式有限公司が7月から子会社に日本製品を購入しないよう指示したことが確認された。

その一方で中国当局はデモが過度に拡大するのを警戒する雰囲気だ。中国メディアが反日デモを大きく扱っていないところに表れている。中国メディアは16日、反日デモを写真記事で紹介し、「秩序正しく行われた」と報道した。こうした態度は来月予定された党大会を控え、デモが手の施しようもなく広がる場合、矛先が自国の政界に向かうと判断したと分析される。

一方、日本は中国にいる自国民の安全が非常事態となった。16日、NHK討論番組に出演した野田佳彦首相は中国内の日本人と日本企業の安全に危害が及ばないよう中国政府に要求した。野田首相は「日本の国旗が燃やされるなど一連の事態に対して強く抗議している」とし、「個別の事件で両国間に深刻な問題が生じても、大局的な観点を持てば克服できる。両国間で緊密な情報交換が重要だ」と強調した。

◇日中を歴訪する米国防長官

アジア歴訪初日の16日に日本に到着したパネッタ米国防長官は、日中両国が感情を自制できない場合、領土紛争が戦争につながると強い懸念を表したと、AFP通信が報じた。パネッタ長官は「米国は紛争領土については関与する位置にない」としながらも、「中国政府にこういう問題を解決するフォーラムに参加するよう促す予定」と述べた。

[中央日報]


■尖閣や竹島以外にも「領土問題」で懸念 沖ノ鳥島へ攻勢、離島の土地にも中韓が触手

尖閣諸島に竹島と、日本は中国、韓国を相手に領土をめぐる問題を抱える。だがほかにも、この2国が「ちょっかい」を出してきている場所がある。

代表的なのが日本の最南端、沖ノ鳥島だ。中韓両国は国際法上の「島」ではなく「岩」だと主張し、日本の権益に「待った」をかけようとしている。ほかにも、国内の離島で中韓が「存在感」を示しているケースがあるようだ。

「人間の居住」実態のない「岩」だと主張

沖ノ鳥島は東京から南に約1700キロ離れた太平洋上の島だ。北小島と東小島の2島からなるが、満潮時には海面上にわずかに露出する程度と小さい。それでもこの島が日本にとって重要なのは、ここを基点とした排他的経済水域(EEZ)を主張できるためだ。そのため政府は、島が完全に海中に沈まないように周囲を消波ブロックの設置やコンクリートで浸食を防ぐ工事を行った。

2008年11月、政府は大陸棚限界委員会(CLCS)に大陸棚の延長を申請した。国連海洋法条約では、海岸線から200海里(約370キロ)の範囲でEEZを認めるが、大陸棚が200海里を超えて延伸している場合は、申請によってEEZを最大350海里(約648キロ)まで延長することができるためだ。この時の申請には、沖ノ鳥島も含まれた。

だが中国と韓国は、沖ノ鳥島を「島」と主張してEEZを広げようとする日本を苦々しく思っているようだ。国連海洋法条約の第121条1項は、「島とは自然に形成された陸地で、水に囲まれ、高潮の際にも水面上にある」としている。だが同条3項には、「人間の居住または独自の経済的生活を維持することのできない岩は、排他的経済水域または大陸棚を有しない」ともある。中韓は、沖ノ鳥島に居住者の実態がなく、条文に沿わない「岩」だとしてEEZを認めるべきではないとの立場をとる。

これに対してCLCSは2012年4月、日本の大陸棚延伸申請に対して、沖ノ鳥島の北方海域について認めた。中韓の主張を退けた形だが、一方で同島南側海域については決定が先送りされたため、今後の動向は流動的ともいえる。

自国から遠く離れた沖ノ鳥島に関して「難癖」をつける中韓の狙いは何か。海洋安全保障に詳しい小谷哲男氏は2012年6月19日付の日経ビジネス電子版で、日本が不当に「岩」を基点にEEZと大陸棚を宣言し、海洋資源をかすめ取ろうとしていると批判し、竹島や尖閣の領有権の主張にも国際法上の裏付けがないとのイメージを生みだそうとしている、と説明。さらに中国にとっては、対米戦略で沖ノ鳥島周辺が重要な海域となるが、日本のEEZが認められると海域調査にも日本の許可が必要となり、これを恐れているともしている。

[JCASTニュース]

Posted by nob : 2012年09月17日 09:11

自らの保身に終始する両親の元には同様な子供たちが、、、もはや社会にも学校にも公正公平さが欠落している。。。

■いじめを同級生の半数が知っていた

兵庫県川西市で高校2年生の男子生徒が自殺し、その後の高校の調査で複数の生徒からいじめを受けていた問題で、高校の調査に対し、同級生の半数が男子生徒へのいじめを知っていたと回答していことが分かりました。

今月2日、兵庫県川西市で県立高校2年生の17歳の男子生徒が自宅で自殺し、その後の高校の調査で、男子生徒が教室のいすに死んだ虫を置かれたり、複数の生徒から「虫」とか「ばい菌」などと呼ばれたりしていじめられていたことが明らかになりました。

高校の調査は、自殺の4日後に2年生全員を対象にアンケート形式で行われましたが、この中で同級生の半数が男子生徒へのいじめを知っていたと回答していたことが分かりました。

また、男子生徒が2年生になってから1人で昼食をとるなど、クラスの中で孤立する姿を見かけたと答えた同級生もいたということです。

この問題を巡って、高校は生徒の両親に調査結果を説明し、「いじめがあった」と認め、謝罪しましたが、「いじめと自殺との関連は判断できない」と説明したということです。

高校では近く緊急の保護者会を開き、調査結果やいじめの状況などについて説明することにしています。

[NHK]

Posted by nob : 2012年09月16日 23:56

相変わらず。。。

■東京 世界3番目に物価高い

世界70余りの主な都市の物価や賃金の水準を比較したところ、ノルウェーの首都オスロなどに続いて、東京が世界で3番目に物価が高いという調査結果がまとまりました。

スイスの大手金融グループ「UBS」は、ことし4月から5月にかけて世界72の主な都市の物価や賃金の水準を調査し、アメリカのニューヨークを「100」とした場合の指数を公表しました。

それによりますと、世界で最も物価が高いのはノルウェーのオスロで116.0、2位はスイスのチューリヒで110.1、3位が東京で108.9でした。

ニューヨークは6位、ロンドンは10位でした。

一方、賃金については、最も高いのがチューリヒ、2位が同じスイスのジュネーブ、3位がデンマークのコペンハーゲンで、ニューヨークは6位、東京は8位でした。

また、物価に比べて賃金がどのくらいの価値をもっているかを推し量るため、各国でハンバーガーを1個買うために何分間働く必要があるかという分析も行われました。

こちらの分析では、東京は最も短い9分で、ニューヨークが10分、北京が34分などとなり、東京は物価に比べて賃金が比較的高いという結果になりました。

[NHK]

Posted by nob : 2012年09月15日 23:43

利害は善悪の判断をも捩じ曲げる。。。

■30年代原発ゼロ:立地自治体、被災地に戸惑い

 政府が14日に決定した「30年代原発ゼロ」のエネルギー戦略。原子力政策見直しの発端となる事故が起きた東京電力福島第1原発の地元では批判的な住民も多い半面、評価する町長もおり賛否は相半ばした。また、その他立地自治体の首長の多くは「理解できない」「現実性に欠ける」と政府への怒りや困惑をあらわにした。【まとめ・袴田貴行】

 「私たちが事故で受けた被害を思えば当然」と原発ゼロに理解を示したのは福島県富岡町の遠藤勝也町長。松本幸英楢葉町長も「妥当な判断だ」と評価し、渡辺利綱大熊町長は「原発政策に協力してきた立地町としては複雑な思いだが、事故の経験からやむを得ない」とした。これに対し、埼玉県加須市に集団移転している井戸川克隆双葉町長は「国民の受益や負担を議論しないまま原発の是非は語れないのではないか」と疑問符を付けた。

[毎日新聞]


■「原発ゼロ再考を」経団連、日商の両トップが18日に会見実施へ

 政府のエネルギー・環境会議が「2030年代の原発ゼロ」方針を盛り込んだ新たなエネルギー戦略を決めたことに反発し、米倉弘昌経団連会長と岡村正日商会頭が18日午後1時から東京・大手町の経団連会館で共同会見を開くことが14日、明らかになった。経済3団体のうち、2トップだけがそろって会見するのは極めて異例。両氏は会見で原発ゼロは日本経済の成長を阻害し、空洞化や雇用縮小などで国民生活にも悪影響を及ぼすと改めて表明し、政府に再考を促す方針だ。

[産経新聞]

Posted by nob : 2012年09月15日 01:40

それそれ、、、生涯労働社会の構築こそこれから進むべき途。。。Vol.2

■98歳ガール、パリに出張撮影
人生三転の女性報道写真家、笹本恒子氏

 2012年9月1日、フォトジャーナリストの笹本恒子さんは98歳の誕生日を迎えた。「60歳で還暦を祝うなんて早すぎるわよね。お祝いはもう少し先でもいいんじゃない?」と笹本さんは笑う。そう言うのも無理はない。笹本さんは、普通なら引退を考えそうな71歳という年齢から写真家としての人生を再スタートさせ、何度目かの「大輪」を咲かせたところだからだ。

 2012年8月中旬、笹本さんは東京・蔦谷書店にいた。写真集『恒子の昭和』の出版記念ミニ・トークショーとミニ写真展が開かれたからだ。歴史上の人物や出来事を独特の構図と目線で写した傑作写真の数々を、スライドで見せながら笹本さんが解説するこのイベントには、開始の数時間前からファンが押しかけ列をなした。

 ここ1年ほど毎日、メディアの取材やトークショー、講演などに引っ張りだこで、本業の撮影に取り組む暇がないのが悩みだ。「忙しすぎて、撮影の仕事をする暇がないの」。少女の頃から香水が好きで、笹本さんに近づくと、このところ愛用しているジバンシィの香水がほのかに優しく香る。

自伝が5万部の大ヒット

 笹本さんは日本で最初の女性報道写真家とされ、98歳の今も愛用のライカを手に仕事を続けている。「最近になってデジタルカメラも使い始めたの」。以前から総合誌や生活情報誌などに写真を掲載したり寄稿したりしていたが、2010年に開いた写真展「恒子の昭和」が話題を呼んだのをきっかけに人気がブレーク。2011年に出版した自伝的著作『好奇心ガール、いま97歳』(小学館)は5万部のヒット作品となった。

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トークショーで話す笹本恒子さん

 勢いに乗り、多忙なスケジュールを縫いながら、2012年9月下旬にはパリの撮影出張に旅立つ。国籍を問わずフランスに貢献した芸術家が入居できる、郊外の老人ホームを取材・撮影するという。「年相応に見られるなんて、損よね。ありがたいことに私はいつも20〜26歳ぐらい若く見られるのよ」。穏やかな笑顔を浮かべる笹本さんだが、写真家、洋服の仕立て、フラワーデザイン講師など、まさに時代の空気を読んで「手に職」をつけながら、困難をものともせず、長い道のりをこつこつと歩んできた。

 笹本さんは現在、規則正しい生活を守っている。毎朝5時に自然に目覚める。テレビをつけて英会話の講座を見る。その後「みんなの体操」で硬くなった体をほぐして、しゃきっと体を目覚めさせる。新聞の朝刊に目を通す。取材したい人を見つけると切り抜き、1980年頃から毎日の出来事や考えたことなどを書き留めてきたメモ帳に挟む。時には、新しく覚えた英会話のフレーズを書き込むこともある。

 実は、英語は女学校時代に習って以来、独学で学び続けている特技の1つだ。社会の中で女性に対する偏見が強かった時代に、「職業婦人」として生き残る上でも、大きな武器になった。8時頃に自炊する朝食は、毎日、カフェオレとパン。女学生時代から、無類のパン好きなのである。そして、化粧をして身だしなみを整える。数年前まではテニスも楽しんでいた。

 「かつては女人禁制の神域と思われていた職業の分野すらも、ぢりぢりと女性の侵蝕を蒙っている」。後に日経連初代専務理事となった前田一氏は1929年(昭和4年)、自著『職業婦人物語』にこんなことを記していた。そもそも女性が働くこと自体が煙たがられた時代だったが、少女のころの笹本さんは「絵描き、小説家、新聞記者」のどれかになりたいと本気で夢見ていた。長い人生の中ではいったん写真から離れざるを得なくなった時もあった。「自殺を考えたことも2度ありました」(笹本さん)。だが、持ち前のガッツで新しい技術を次々と吸収して世の中を渡り、幾度も職を変え、2度の結婚を経験した。時代を全力で駆け抜けた笹本さんの姿に、とりわけ中高年女性は熱い視線を送る。

 そんな笹本さんが報道写真家の仕事に携わるようになったのは、ごく身近な出会いがきっかけだった。

「お嬢さんカメラマン」の意地

 笹本さんは、東京の呉服商「豊田屋」の番頭の次女として生まれた。「恒」は、両親が「恒久平和」の願いを込めて付けた。生家では1920年代後半、自宅の離れを報知新聞記者である小坂新夫さん夫婦に貸していた時期があった。

 「当時、作家や新聞記者は社会の中で格下の仕事とされていたので、家を借りるのが大変だったようでした」(笹本)。この小坂氏が後年、高等女学校を中退して絵の勉強に励む笹本さんに、新聞の社会面でカットを描く仕事を紹介してくれたのだった。

 さらに1939年、小坂さんが林謙一さんというジャーナリストを笹本さんに紹介した。内閣情報部などを巻き込んだ日本の宣伝のための「写真協会」を立ち上げた人だ。

 「戦争でも、日本は写真による宣伝戦に負けている。日本はもっと正しく自分の国を宣伝しなければいけない」と力説する林さんの言葉に、「イラストの仕事でもいただければ」という軽い気持ちで事務所を訪れた笹本さんは感銘した。林さんはさらにこう言った。「日本にはこうしたフリーの報道写真家が少ない。女性は1人もいない。女性の報道写真家になりませんか?」。

 技術革新が進む中で、カメラの世界ではライカが登場し、これまでにない社会派の「グラフ誌」が次々と生まれた。先鞭をつけたのが1936年、写真でニュースを伝える雑誌として登場した米国の「ライフ」誌だ。創刊号の表紙は、マーガレット・バーク=ホワイトさんという女性写真家が撮った写真だった。笹本さんは、兄が時々買っていたライフ誌で見た彼女の作品を思い浮かべながら、幾度か逡巡しながらも「女性でもきっとできる」と、報道の世界に身を投じる決意をした。27歳の時のことである。

 小柄な笹本さんが写真を撮る姿は、当時、好奇の目で見られることも多く、周囲からは「お嬢さんカメラマン」と呼ばれた。だが休日返上で仕事に臨み、夜の撮影も引き受けた。そして外国人に対しても得意の英語を生かして臆さず話しかけてシャッターチャンスをとらえる笹本を、周囲はやがて一目置くようになった。

 終戦後には結婚し、地方紙や婦人紙での記者経験を経て、1947年にはやはり写真家だったと夫と2人でフリー写真家としての活動を始めた。国民が活字を渇望した戦後の出版ブームに乗ったことで、自分から売り込みをしなくても、仕事が舞い込んでくるほど多忙だったという。

 「仕事ができる人間は大いに仕事をするべきだ」。そう考えた夫は仕事の面でも数々の助言をしてくれ、理解のある人だった。だが後、あまりの忙しさに、笹本は後に、自ら夫婦関係に終止符を打つことになった。「とても立派な人でした。でも、仕事も家のことも、忙しくて忙しくて、どこかに逃げ出したくなっちゃったの」と、笹本さんは言う。

 順調だったかに見えた仕事も転機が訪れた。毎日、現場に通ってトラックに乗り、撮影したという「60年安保闘争」が終わった頃、長年写真を提供してきた雑誌が次々と廃刊になったのだ。この頃、皇太子夫婦の成婚パレードをきっかけに、テレビが一般家庭に普及しつつあった。また写真家の数が増え、競争は激しくなる一方だった。気がつけば積極的に売り込まないと、仕事が得られない時代に突入していた。

 写真だけでは食べていけない。そこで、確実な収入を得るため1962年、49歳の時に開いたのが注文服のサロン「ササモト・デザイン・ルーム」だ。女学生時代に学んだ洋裁の腕を生かした。「芸は身を助けるって本当よ。お勤めしながらだって、何か勉強していれば絶対に将来役に立つ」。景気も上向き、2人の従業員を雇って3年ほど経営は順調だったが、既製服が大量に市場に投入されると、利益が薄くなってきた。

 そろそろ次の仕事を探さなければ。そこで笹本さんは52歳からデザイン学校に通い、欧米から入り込んだ「フラワーデザイン」の勉強にゼロから取り組んだ。「人の3倍は勉強したのよ」(笹本さん)。やがて教えてほしいという友人が現れ、1967年、53歳の時に『フラワーデザイン教室』という本を出版するまでになった。

 フラワーデザインがブームになったこともあり、講師の仕事が増えていった。やがて、写真の撮り方からカラーコーディネートまで、教える仕事を10年近く続けることになった。フラワーデザインが下火になると、今度はアクセサリーなどを作って稼ぐなど、次々と稼ぐ技術を身につけていった。気づくと1970年以降、写真の世界からは完全に遠のいていた。

パリ出張や被災地支援にも意欲

 とはいえ、45歳ごろからの約20年間は、再婚した夫をめぐる人間関係や家庭の事情などで精神的につらい時期だったという。1980年には恩人である林謙一氏が死去。笹本さんが写真家としての復活を遂げるきっかけは、夫が末期がんで亡くなった後の71歳の時、1985年のことだった。昭和時代に撮りためた写真を素材にした写真展開催の話が、にわかに持ち上がったのだ。

 貴重な写真の数々を紹介した写真展は新聞でも紹介されて大成功。それをきっかけにフリーの写真家として再始動した笹本さんは、やがて明治生まれの女性がまだ健在である間に、撮影していこうと思うようになった。「昔の女性は、男尊女卑の厳しい時代に、すべてをこなしながら才能を開花させていった。本当にすごいと思います」。1992年には写真集『輝く明治の女たち』を出版、同名の写真展も開くこととなり、思いを形にした。東日本大震災の後は復興が遅れていた大船渡まで足を運び、被災者のため、持ち前の洋裁の技術を生かした洋服作り教室を開いた。

 さて、98歳の今。笹本さんの頭の中は、出発準備を進めているパリ郊外の芸術家向け老人ホームを撮影する海外出張をはじめ、今後の撮影計画でいっぱいだ。「地方でいい仕事をしている、無名の方々を撮影させていただき、たくさん紹介したいの」。その視線は、平和だが不確実な時代を彩る、新たな出会いへと向けられている。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2012年09月14日 12:58

寂しくて悲しい。。。

■デジタル化進み…富士フイルム 映画フィルムの生産終了

 富士フイルムは12日、映画用フィルムの生産を終了することを明らかにした。国内で唯一生産していたが、来年春ごろをめどに終える。映画業界ではデジタル化が急速に進んでおり、採算が取れなくなったという。

 映画用フィルムには、主にカメラでの撮影用と映画館での上映用の2種類があるが、両方の生産から撤退する。

 映画業界では、映像の編集や加工、配給のしやすさなどからデジタルカメラでの撮影が広がり、フィルム需要が急減している。原材料価格の高止まりもあり、富士フイルムが7月に値上げを発表したところ、十分な需要が確保できなくなったという。

 富士フイルムは1934年の創業時から約80年間、映画用フィルムを生産してきた。ただ今後も、映画の長期保存向けに専用フィルムの生産は続けていくという。

 海外では、米イーストマン・コダックや欧州のアグフアなどが映画用フィルムを生産しているという。

  ▼フィルムとデジタルの両方で映画を撮影した経験のある大林宣彦監督の話 残念というより悔しい。フィルムは「行間を読む」といったしみじみとした味わいの作品を生んできた。映画は科学文明が生んだ芸術なので、技術の進歩に伴う社会情勢の変化として、経済効率の悪いフィルムがなくなる事情は分かるが、映画文化にとっては大きな損失だ。フィルムとデジタルそれぞれに良さがあり、選択肢があることが豊かな文化だ。文化が失われる象徴的な出来事であり、企業も犠牲者だ。国の文化政策に関わる問題ではないか。

[SPONICHI ANNEX]

Posted by nob : 2012年09月13日 22:27

それそれ、、、生涯労働社会の構築こそこれから進むべき途。。。

100歳まで働く時代がやってくる

高齢者が生む活力「隠居ペーション」・・・アラ100という働き方

[日経ビジネス]


■100歳現役サラリーマンの長〜い社会人生活
福井福太郎さんが歩んだ日本の近現代史

 日経ビジネス2012年9月10日号では、100歳まで働かなければならない未来を想定した特集「隠居べーション」を掲載している。そこで紹介したのが、100歳の現役サラリーマン、福井福太郎さんだ。100歳という長い人生を共に振り返ることは、日本の100年を振り返ることにつながるだけでなく、今を読み解くカギにもなる。紙幅の都合で本誌には一部しか掲載できなかった、福井福太郎さんの1世紀を紹介する。

 大型ショッピングモール「湘南テラスモール」が2011年に開業して、平日もにぎわうJR東海道線辻堂駅。蒸し暑い盛夏の午後、大勢の乗降客の中に、全身をパリッとしたスーツに身を包んだ1人の老紳士の姿があった。慣れた手つきで通勤定期を自動改札機に「ピッ」とかざしながら、にこやかに出て来たその足取りは力強い。

 この紳士、福井福太郎さんは今年5月、100歳になった。宝くじを委託販売する東京宝商会の顧問を務め、毎日辻堂から東京のオフィスまで通って働く「現役のサラリーマン」である。辻堂から神田のオフィスまで、快速電車と山手線を乗り継いで毎日の電車通勤。「70歳から働いている今の会社が、人生で一番長く務めていることになるよ」。そう笑う福井さんだが、100年の人生は、その穏やかな笑顔からは想像もつかないほど波乱に富んでいた。

 1912年(明治45年)5月、福井さんは東京・京橋に生まれた。まだ東京駅も開業しておらず、松下電器産業やトヨタ自動車も存在していなかった時代であり、「サラリーマン」という言葉も、今ほど一般的ではなかった。

 父の仕事は毛皮を扱う貿易商だった。事業は順調で、現在の東京・八重洲のブリジストンホールがある辺りに店舗を構えていた時期もある。豊かな親の元に生まれた福井さんだが、当時、社会情勢はきな臭いにおいが漂っていた。

格差拡大、慢性的な不況、就職難の中で大学進学

 福井さんが2歳の時、1914年(大正2年)には第1次世界大戦が勃発した。このころの日本は重化学工業による軍需景気に沸く一方、貧富の格差が広がっていた。本格的に日本経済が混乱していったのは、この後からだ。1920年には、東京株式取引所の株が大暴落。さらに大戦における反動などから日本は慢性的な不況に苦しみ続けることになった。深刻な不況が長引く中で、福井さんは10代の多感な時期を過ごした。

 11歳だった1923年には死者が10万人に上った関東大震災に遭い、町中が炎で真っ赤に染まる光景を呆然と眺めた。さらに格差が拡大し、深刻な不況、自然災害と社会的な不安が続いていたのだ。一方で、産業の進歩が着々と日常生活を変えていた。世界では技術革新が加速度的に進んでおり、13歳だった 1925年にラジオ放送が始まった。

 このころの日本は、企業数が増えるのに伴い、企業内労働者の数も増えていた。1926年(昭和3年)、後に日本経済団体連合会となる日経連(日本経営者団体連盟)の初代専務理事となる前田一氏が『サラリマン物語』を発表し、ベストセラーになった。前田氏はサラリーマンを「兎にも角にも『中産階級』とかいう大きなスコープの中に祭り込まれている集団を指したものに違いない」としたうえで、当時の世相をこんな風に描写している。

「大学さえ出たら、羽が生えて飛ぶ時代は過ぎ去った」

 「大学さえ出たら、羽が生えて飛ぶという時代は遠(とお)の昔にすぎ去った」「一体、何がこんなに就職を困難にしたのであろうか」「(財政緊縮や企業の整理淘汰による不況だけでなく、教育方針の欠陥などによる)卒業生自身の『質』の下落とがあいより相まって、ますます就職難を深刻にするもののようである」「尤も、今日の学生は、昔の学生よりも、色々のことを余計に知っている(中略)。しかし、仕事に当たって熱心と誠意がない」

 「こういう学生に育てあげた今日の教育方法がよろしくない」「学生は嫌なときは、講義にも出ない。ひどいのになると、試験前2週間ぐらい友達のノートを借り受けて読んでおく」「(ある会社の重役が言うには)『アメリカでは例えば経済学の学生なら、現在の金融はどうだ、現在金が下がりつつあるが、その原因は何であるか…(中略)…とかいうようなことを、実例を捉えてやっている。(中略)高邁な理論ばかりを詰め込んで、結局、頭がふらふらになるまで試験でいじめつけて、それから社会に送り出すようでは、実社会に出て能率をあげて働きうる訳がない』と」

 「米国では1銭2銭の会計が帳尻上は会わなくとも、それは会社全体の膨大なる会計に何等の影響を来すものではないという理由で、深く探求することをしないところもある。日本では、1厘の勘定違いでも、これを発見するために100円の給料取りを1日2日かからせる」(注:現代語表記に修正して引用)。

 サラリーマンが広く一般的な存在になったのは、大正から昭和にかけて、恐らく福井さんが10代のころだろう。高学歴で大企業に勤める者が中心だった「サラリーマン」に、様々なタイプの会社、様々な立場のサラリーマンが増えてきた。その一方で不況はなお続き、福井さんが15歳の時、1927年には金融恐慌、1929年には世界大恐慌が起こった。

 世界大恐慌の翌年1930年、金解禁を引き金とする昭和恐慌により、「エリート」であるトップクラスの大学卒業者でさえも就職先が見つからない本格的な就職難の時代となった。都市には失業者があふれ、小津安二郎監督のサイレント映画「大学は出たけれど」が大ヒットした。

 同時に、日本は飢饉(ききん)にも襲われていた。この時期から東北地方の農村では所得が減少して生活が苦しくなっていた。そのうえ、都市から大量に帰郷した失業者を地元農家が受け入れ切れず、経済苦による娘の身売りなどが社会問題になった。「当時、東北で大勢の人が餓死しました。でも、それを何とかするという状況ではなかったのです」と福井さんは振り返る。

大学教員の職を得るも軍隊生活に突入、その後毛皮業に

 そんな社会情勢だったが、福井さんは、慶応義塾大学経済学部にトップの成績で入学した。この時の同級生として出会い、生涯の友となったのが元勧角証券(現みずほインベスターズ証券)相談役、故・望月玉三さんだった。2人そろって成績が優秀で、すぐに「ブクちゃん」「玉ちゃん」と呼び合う親友同士になった。福井さんの入学は1年遅れたので年齢は1歳違ったが、望月さんと福井さんはなぜかとても馬が合い、文字通り「どこに行くのも一緒」だった。望月さんと切磋琢磨しながら、勉学に励む福太郎さん。だが一方、社会情勢は緊迫していった。

 1931年には満州事変が起こり、1933年には日本が国際連盟を脱退。1936年、大学の卒業試験のころ、青年将校による2・26事件が起こった。大卒者にとっては、深刻な就職難が続いていたが、成績優秀な福井さんは、望月さんと共に慶応義塾大学経済学部の助手として採用され、経済学の研究をしながら教壇に立つことになった。

 しかし仕事を得てほっとしたのもつかの間、第2次世界大戦が福井さん達の人生を激しく揺さぶった。1937年、25歳の時に日中戦争が勃発、福井さんは徴兵され、第1師団歩兵第57連隊入隊することになったのである。

 福井さんは一兵卒からスタートし、満州へ渡る。だが試験を受け、間もなく陸軍経理学校で幹部教育を受けることになった。満州と日本を行ったり来たりする中で、妻・れいさんと27歳で結婚した。戦況が逼迫する1944年ごろには陸軍参謀本部に移り、英国とオーストラリアの経済分析に携わるようになった。

 「私は、戦争でも結局最後まで危ないところには一度も行かなかった。でも、もし最初に配属された第一師団にいたままだったら、人生、本当に分からなかった」と福井さんは振り返る。東京大空襲や2度の原爆を経て敗戦、日本が焦土と化した1945年、陸軍主計大尉まで昇進したところで召集解除となった。

 ようやく慶応義塾大学に戻った。親友で同僚の望月さんとも再会した。大学を離れて既に9年近い時間が経過し、33歳になっていた。

 研究室に戻ると、経済学部助手のポストは、そのまま残っていた。だが、福井さんも、親友の望月さんも専門は中国研究だった。それが、2人の人生にまた大きな転機を与える。「学生の方が頭が良くなっていてねぇ。望月さんと相談して一緒に辞めたんだよ」。福井さんはその時のことを冗談まじりに振り返る。

 米軍管理下で復興することになった日本。戦前、要職に就いていた多くの人が、「公職追放」にあった。2人も、「大学で中国の研究をしていたら追放されるかもしれない」と心配した。「追放される前に辞めよう」。2人一緒に、大学を去ることにした。

 実は、中国に関する研究は、兜町で身を立てた実業家であり晩年は教育振興に力を注いだ望月さんの父・望月軍四郎氏が、晩年、私財を投じて力を入れた分野だった。慶応義塾大学三田メディアセンターには、現在も「望月文庫」が残っている。

 「父は、私を教育者にしたかったんです」。望月さんは1962年5月、経済誌のインタビューで、そう振り返っている。そんな背景がありながらも、福井さんと望月さんは相談して一緒に助手の職を辞し、中国の研究を断念し、それぞれ実業の世界に入ることを決意したわけだ。

 福井さんは貿易商の父・菊三郎さんの事業パートナーの力を借り、1945年、東京・京橋に毛皮の小売店を立ち上げた。袋に毛皮を詰めて、進駐軍などに売り歩くことからスタートした。恋人に毛皮を送りたい進駐軍の米国人などに、毛皮は大いに売れたという。

親友からの誘いで証券業界の再編の渦中に

 日本は米国の管理下で復興へと立ち上がり始めていた。福井さんは商売で忙しく暮らす中でさらに2人の男子にも恵まれ、忙しくても充実した30代を過ごした。一方、親友の望月さんも、証券市場で富を築いた父・軍四郎氏に倣い、証券会社を買収して「望月証券」を創業、証券業界で華やかに活躍していた。

 福井さんが41歳になった1953年にはシャープが国産白黒テレビ第1号を発売するなど、このころからテレビの普及が始まった。43歳だった1955 年、福井さんは京橋から拠点を移し、恵比寿に「福井ファー」を開店した。1958年には当時の皇太子夫婦の婚約報道でミンクのストールがテレビで報じられ、毛皮がにわかに注目を浴びた。毛皮も徐々に庶民にも手の届く衣料品となっていった。日本人は戦後の急速な復興の中で、岩戸景気を謳歌していた。

 経済学者から軍人へ、さらに毛皮業へと時代の荒波の中で職業を変えていかざるを得なかった福井さん。ところが、池田内閣が「所得倍増計画」を発表した 1960年、福井さんの人生にさらなる転機が訪れる。「会社を手伝ってくれないか」。一緒に能の謡(うたい)も習い、変わらず親密に付き合っていた望月さんから誘われたのである。既に48歳になっていた。

 気心が知れまじめで頭脳明晰、文章力にも長ける福井さんは望月さんにとって理想的な参謀であり、「女房役」だった。福井さんは快諾し、学者、軍人、自営業を経て初めての「サラリーマン生活」へ踏み出すことになった。「望月さんをはじめとして社員はみな、アイデアを自由にいろいろ言うけれど、なかなかまとまらない。私はアイデアのまとめ役だったんだよ」。福井さんはこうして、証券業の世界に飛び込んだ。

 やがて望月証券取締役として活躍し始める福井さん。「今日の資本主義と共産主義・社会主義国の思想戦は経済戦であるとも言えよう」「少なくとも、 1960年代の日本の経済というものは、大きく上向く経済であるという結論を出してもいいのではないかと思う」。例えば1963年3月、経済誌「先見経済」にそう書いている。商売や企業経営に携わりつつ、一度は目指した「経済学者」としての視点を、福井さんはさび付かせることなくずっと保ち続けていた。

 一方で、「この頃が人生で一番大変だった」と福井さんは言う。主力行の主導で、証券業界の再編の渦に、実務担当者として飲み込まれていったからだ。「社長が胃を悪くして入院してしまい、急きょ実務を引き受けることになってね…」。1965年、比較的財務内容の良かった望月証券が、赤字に陥っていた角丸証券と合併し、望月さんが社長に就任した。だが1967年、55歳の時には、さらに日本勧業証券と合併、会社の名前は日本勧業角丸証券となった。

 「実務を担当したが、完全に銀行主導。その中でぎりぎりの交渉をするのは実に大変だった」と福井さんは振り返る。「大赤字を出して救われる立場なのに、銀行などから経営再建のため来ていた専務が偉そうでね。思わず正面から詰問したりしたよ」。理詰めで交渉に臨む福井さん。合併後は常務に就任する予定だったというが、銀行出身幹部の強い反対により、かなわなかった。

豊かになっていく日本で過ごした50代

 1968年になると、日本のGDP(国内総生産)は世界2位になった。福井さんは50代、豊かになっていく日本を中堅証券会社の役員として、最前線で見つめながら過ごしていった。61歳の時には為替が固定相場制から変動相場制になる。証券会社に転じて以来、日々の株式市場の動きや経済分析などを毎日ノートに記して残してきた。だが、60歳前後からは日記の内容も日常生活や家族のことが増え、孫にも恵まれた。やがてサラリーマンとしての最初の引退時期を迎え、子会社の金融会社に役員として転職した。

 子会社に転じても、こつこつと、働き続ける福井さん。82年には、望月さんの父・軍四郎さんが設立したという宝くじ委託販売の「東京宝商会」に、再び転職した。もう70歳になっていた。「人のあまり多くない職場がいい」というのが、福井さんの希望だったという。

 福井さんの、こぢんまりとした現職場での、サラリーマン生活は30年を超えた。仕事をしてはいるが、70歳以降が、人生で一番安定した時期と言えるかもしれない。「ストレスはないねえ」と笑う。この間、福井さんは、実に規則正しいサラリーマンとして生きてきた。勤務時間は朝9時半から午後1時半まで、宝くじの整理や売上金の管理などに携わる。月給は30万円。通勤途中に、時々、駅で若者にぶつかって倒れたり、転んであざを作ったりするのが家族の心配のタネだが、本人はひるむ様子もなく会社に通い続ける。販売所から上がってきた売上金の計算が合わない時は、自分の給与からそっと補てんする。数年前からは、月3万円を補てん用に積み立てている。

 こうした生活を続ける一方、望月さんと一緒に40代から楽しんできた能の謡(うたい)の稽古を欠かさず続け、時折ステージにも上がっている。食べたいものは肉でも何でも食べる。「今もしっかり声が出るのは、謡を続けたおかげだね。長生きできたのも、毎日働いていたからでしょうね」。万歩計をつけて毎日最低でも7000歩は歩くことにしている。

 結果として100歳になっても勤め続けているが、迷いや危機がなかったわけではない。1998年、苦楽を共にしてきた親友の望月さんが亡くなった。84 歳だった。その約10年後、96歳になった時、もうそろそろ引退すべきだろうと考え、東京宝商会に1度「もう辞めたい」と申し出た。加齢に伴って、耳もすっかり聞こえにくくなった。だが望月さんの妻の節(せつ)さんは、「ずっといてほしい」と言った。

 「経営者だった主人は国から褒章をいただいたけれど、表舞台に出なかった福井さんには何もありませんでした。主人もよく私に、『自分ばかり申し訳ない』と言っていました。でも、福井さんが気に留めている様子は本当に全くなくて。あんなに仲の良い友人同士って、ほかにあるのかしら。本当にお世話になった」(望月節さん)。福井さんに宿る鮮明な記憶や明晰(めいせき)な頭脳、そしてたたずまい。それは苦楽を共にしてきた者たちにとって、何者にも代え難い宝なのだろう。

 加齢に伴って耳の聞こえが悪くなっただけではなく視界も狭くなったためか、90代になって2度、歩行中に交通事故に遭った。「幸い、軽いけがで済んだけれどね。車のミラーが壊れちゃったよ」(福井さん)。身の回りの世話をしていた最愛の妻・れいさんを97歳の時に失った時は、一時すっかり衰えてしまい、息子夫婦らをやきもきさせた。「妻と毎年、全国を旅行して回った80代以降の10年間が、人生で一番楽しかった」(福井さん)。しかし、長男喜久夫さんの妻・伸子さんの献身もあり、元気を取り戻して今に至る。

 それにしてもなぜ、100歳の今も、働き続けることができるのだろうか? 

「人の道を外さない経済活動」が重要

 福井さんは、「人の道を外さない経済活動」が人間社会にとってきわめて重要だと考える。経済学研究者を目指していた福井さんの大学の卒業論文のテーマは「経済倫理学」だ。「神の見えざる手」で市場に任せることを説いた『国富論』を著した経済学の祖、アダム・スミス氏が、その前提として「社会秩序を導く人間本性とは何か」を突き詰めた倫理学の著書『道徳感情論』で考察したことでもある。

 「人間、自分勝手はいけないよ。人間は、人のために行動しなければね。ずっとそう思ってきた。私は証券会社時代、望月さんのためだけを考えて行動していたよ」。常に自分のことより周囲を優先し、前向きに明るく生きている福井さん。若い頃から苦労と波乱続きの人生だったが、今、100歳まで生きられる国・日本に生まれて本当に良かったと思っているという。

 「封建制度でしょ、資本主義でしょ。次は何がくるんだろうね。ずっと続く制度なんてないからね」。自らも歴史に翻弄されながらも、そう「経済学者」の視線でつぶやく100歳の福井さんの目には、危機を繰り返している今の経済情勢など、大きなうねりの中で現れた小さなエピソードの1コマにすぎないのかもしれない。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2012年09月11日 15:05

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■ヤクルトおばさんお手柄トイレの女性救出

 北海道室蘭市に住む80歳の女性が、自宅のトイレで便器と壁の間に挟まって動けなくなり、3日後に救助されていたことが8日、分かった。室蘭署によると、約70時間飲まず食わずだったために弱っているが、命に別条はないという。

 女性は今月1日午後8時ごろ、洋式便器から立ち上がろうとした際に転倒。壁との約20センチの隙間に上半身が挟まり抜け出せなくなった。4日午後6時ごろになって、郵便物がたまっているのを不審に思ったヤクルト販売員の60代女性が訪ねて気付いた。

 販売員は呼び鈴を押しても反応がなかったため、家の裏に回って開いた窓から呼び掛けたところ、壁をたたくかすかな音が聞こえたという。近所の人を通じて110番し、トイレで動けなくなっている女性を発見した。同署によると、女性はかつてヤクルトの宅配を受けており、販売員とは旧知の間柄だったという。

 救助された女性は息子と同居しているが、事故発生からはずっと1人だった。警察関係者は「残暑が厳しく、発見が遅れていたら危なかっただろう」と話している。

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2012年09月10日 07:30

カネは命より重い人達の発想。。。

■「廃炉なんてとんでもない」 東京・石原慎太郎知事

 石原慎太郎知事は6日、事故で現在停止している高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)を視察した。

 「高速増殖炉は政治家になる最初の選挙、参院全国区に出るとき(昭和43年)に主題にした」と、こだわりをみせた石原知事。「画期的な技術体系。絶対にフランスにもアメリカにも先んじて完成しなくてはいけない」と語った。

 廃炉も取り沙汰されているが、「画期的な技術が不具合で止まっているのは残念。廃炉なんてとんでもない。後でほえ面をかく。危ないから、という短絡的なものの考え方はやめた方がいい」という石原知事。

 その上で、多くの原子力発電所が再稼働していない状況について、「経済を疲弊させて失業者を出し、社会の混乱につながる」と指摘。「お遊戯みたいな原子力発電の反対運動はナンセンス、とても危ない」と述べた。

[産経新聞]

Posted by nob : 2012年09月10日 07:09

・・・。

■100億光年のかなたにブラックホール数百万個 NASA

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(CNN) 米航空宇宙局(NASA)の広域赤外線探査衛星(WISE)が、数百万個のブラックホールと、約1000の非常に高温で塵粒子(ダスト)に覆われた銀河を発見した。

これらの銀河はこれまでに発見された銀河の中で最も明るいと見られる。NASAはこれらの銀河を「Hot Dust−Obscured Galaxies(高温のほこりに覆われた銀河)」の頭文字を取って「ホットドッグ」と名付けた。

研究者らによると、このホットドッグの中心には巨大なブラックホールが存在し、放出する光の量は太陽の100兆倍だという。画像で見ると明るく見えないのは、各銀河がダストで覆われているためだ。

NASAの科学者らはWISEのおかげで、約100億光年のかなたにある250万個のブラックホールを発見した。従来の技術で発見できなかったのは、ガスやほこりでブラックホールが隠れていたためだ。

NASAは次の段階として、ブラックホールの動きや、ブラックホールがガスやダストを吸収する際に発生する高エネルギーのX線放射の分析を行うとしている。

また、ホットドッグの温度が赤外線を放射しながら燃える他の銀河の2倍以上であることも分かった。この理由として考えられるのは、ホットドッグの内部では、ブラックホールの強力かつ集中的な活動により銀河内のダストが熱せられるというものだ。

NASAのジェット推進研究所のピーター・アイゼンハルト氏によると、ホットドッグ内で、ブラックホールと銀河の他の星群のどちらが先に誕生するのかはまだ不明だという。ブラックホールが先に誕生することを示す証拠もあるが、立証にはさらなる研究が必要としている。

[CNN]


■地球の「100兆倍」の水、120億光年のかなたに発見

(CNN)  地球からはるか120億光年離れたクエーサー(准恒星状天体)に、地球上の海水の100兆倍の水が存在することが、科学者らの研究で明らかになった。

地球の340億倍の質量を持つこのクエーサーを分析していたコロラド大学ボルダー校のジェーソン・グレン准教授らが、数百光年の範囲に広がる大量の水蒸気を発見した。カリフォルニア工科大学がハワイ島マウナケア山に設置している天体望遠鏡で、分光器を使って観測された。

120億光年離れた天体を観測すると、見えるのは120億年前の姿だ。宇宙は136億年前のビッグバンで誕生したと考えられているが、その16億年後にはすでに水が存在していたことになる。

これほどの量の水が見つかったのは観測史上初めて。銀河系内で数光年の範囲に分布する水を全部合わせても、同クエーサーに比べれば4000分の1にすぎないという。

研究には両大学のほか、航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所、カーネギー天文台、ペンシルベニア大学や日本の宇宙科学研究所(ISAS)が参加している。

[CNN]

Posted by nob : 2012年09月10日 07:01

すべてはカネで動く。。。

■石原知事無念、尖閣地権者に「翻弄されたかも」

 「翻弄されていたのかもしれない」。

 東京都の石原知事は7日の定例記者会見で、尖閣諸島(沖縄県石垣市)の購入を巡る埼玉県の地権者との交渉を、自嘲交じりに振り返った。

 石原知事は4月に購入計画を発表してから、一貫して「地権者は都が買うことに同意している」と語っていた。地権者が都を袖にして国と売買契約を結ぶことになり、石原知事はこの日の会見で、「こちらはちゃんと覚書も用意して、話をしようと(地権者に)言うんだけど、だんだんと狂っていった。お互い納得する形で決着したいと考えていたんだけど」と無念さをにじませた。

 「個人的な友情の話もしたが、地権者の利害損得もあるでしょうから」と、地権者に配慮をみせながらも、「今ひとつ何を考えているか分からないところがあります」とも語った。

 一方、購入資金として全国から都に寄せられた14億7000万円を超える寄付金の使途については、「もうちょっと時間をもらいたい」と述べ、地元の漁業者のための施設整備に充てたい考えを重ねて強調した。

 その上で「政府が代わって、あそこにちゃんとしたインフラを造るということになったら、ちゃんと上陸もして、都の責任で調べる」と同諸島の再調査に意欲を見せた。

[読売新聞]

Posted by nob : 2012年09月08日 23:55

人は望まない限り幸福にはなれない、、、だから幸福を欲しなければならない、、、そして幸福を作り出さなければならない。。。

 不幸になることや不機嫌になることはむずかしくない。楽しませてもらうのを待っている王族のように、ただ座っていればよい。幸福を待っていて品物のように値踏みする人には、すべてのものが退屈に見えてしまう。こういう人は、さし出されたものに片端からけちをつけるだけの権力を持っていて、威厳だけはたっぷりある。だがそこに焦りや怒りも潜んでいるのを、私は見逃さない。子供が花壇を作るように、ほんの少しのものから幸福を作り出す術を知っている人々への焦りと怒りである。

 こういう人たちから、私は逃げ出そう。自分から退屈している人を楽しませることはできないと、経験からよく知っているからだ。

 一方、幸福は見るだけでもすてきだ。幸福ほど目を楽しませてくれるものはなく、とりわけ子供を見ているのは楽しい。それにしても、子供というものはどうしてあれほど遊びに夢中になれるのだろう。それに、誰かに遊んでもらうのを待ったりはしない。たしかに、機嫌の悪い子はふくれ面をするし、どんな楽しみにもそっぽを向く。だがありがたいことに、子供はすぐ忘れる。ところが誰でも知ってのとおり、いつまでも拗ねている「大人子供」もいる。

 なるほど立派な理由があることはわかる。幸福でいるのはいつだってむずかしい。いろいろなこと、いろいろな人と戦わなければならないし、負けてしまうこともある。ストア学徒のような賢者にだって、乗り越えられない災難や打ち克てない不幸は必ずあるのだ。だが全力で戦ってからでなければ、けっして負けたと言ってはいけない。たぶん、これほどわかりやすい義務はあるまい。

 さらに私にとってとりわけはっきりしているのは、人は望まない限り、幸福にはなれないということである。だから、幸福を欲しなければならない。そして幸福を作り出さなければならない。

愛されることは幸福な人に与えられるべき報償

 幸福であることは、他者に対する義務でもある。このことは、十分に語られてきたとは言えない。幸福な人しか愛されないとは言われるけれど、愛されることが幸福な人に当然与えられるべき報賞であることは、忘れられている。私たちが呼吸する大気には、不幸や憂鬱や絶望が満ちている。だから、この有毒な空気を分解し、颯爽と手本を示して言わば社会を浄化してくれる人には、感謝と月桂樹の冠を捧げなければいけない。

 こう考えれば、幸福になるという誓いは、愛の中で最も重いと言えるだろう。愛する人の悲しみや不幸や憂鬱を乗り越えるのは、何よりもむずかしい。幸福は、つまりここで言う自らのために勝ちとる幸福は、最高にうれしく、だから最高に気前のいい贈り物である。男も女も、いつもこのことを考えていなければいけない。

幸福を決意した人々には市民勲章を授けたらよい

 私はさらに一歩進めて、幸福でいようと決意した人々には、何か市民勲章のような報賞を授けたらよいとさえ考えている。と言うのも、私の見るところ、あのたくさんの死骸や廃墟を生み出し、ばかげた浪費や先制攻撃を仕掛けたのは、けっして幸福になれない連中だったからだ。しかもこの連中は、幸福になろうとする人々に我慢ならなかった。

 子供の頃の私は相撲取りタイプで、腕っ節は強いが動きがのろく、かなり鈍感だった。だからよく、神経質でやせ細った身軽な連中から馬鹿にされ、髪を引っ張られたりつねられたりしたものである。けれども、最後はいつも私が本気の一発をお見舞いしてけりがついた。

 いまでも、戦争を予告し準備する醜い小人に気づいたら、私はけっして彼らの言い分など詮索しない。人々が平和に暮らすことが我慢できない性悪な小人のことは、もう十分に知っている。私から見れば、平和なフランスも平和なドイツも、一握りの悪童にいじめられて最後はかっとなってしまう頑丈な子供と変わらない。

[アラン幸福論/日経ビジネス]

Posted by nob : 2012年09月06日 22:51

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■フクシマウォッチ:原発ゼロを目指す古川戦略相

政府のエネルギー・環境会議は近く中長期のエネルギー戦略を決めるが、古川元久国家戦略相は脱原発に向けたキャンペーンを強化している。

古川戦略相は6日、自然エネルギー財団主催の国際シンポジウムで講演し、「何年もふるさとに帰れないような事故を起こすリスクのある原発からは一日も早く脱することのできる社会を作っていくため、その大きな方向性を指し示すことが使命だ」と語った。

エコノミストや政府当局者のなかには、こうした動きは日本経済に深刻な打撃を与えることになると指摘する向きもいる。実際、経済産業省は今週、調査報告書を公表し、原発ゼロとする場合、家計の電気代は2倍になるとの見方を示した。

しかし、古川戦略相は再生可能エネルギー生産の促進につながるという点で、脱原発が日本経済に利益をもたらす可能性があると指摘する。同相は講演で、「グリーンエネルギー革命を実現することが、長期の低迷に苦しんできた日本の新しい時代をリードしていく」と語った。

「イノベーション」の定義を試みることから、秋葉原型の創意工夫、酒の輸出促進に至るまで、低迷の続く日本経済の復活につながり得るアイデアを模索する古川戦略相に、JRTは注目してきた。

古川戦略相は講演で、日本経済を10年前の米国と比較した。同相は、米国は情報技術産業の繁栄を通し景気拡大に成功したと指摘。再生可能エネルギーを推進するとともに原発を脱することで、日本もこれと同じことを行うべき時だと語った。

[THE WALL STREET JOURNAL]

Posted by nob : 2012年09月06日 22:42

あの秀麗な姿が消え去るなんて。。。

■震災で富士山マグマに圧力 研究チーム「警戒を」
1707年の宝永地震より強い力

 昨年3月11日の東日本大震災と4日後に静岡県東部で起きたマグニチュード(M)6.4の地震によって、富士山のマグマだまりに噴火を引き起こしかねないほどの大きな圧力がかかったことが防災科学技術研究所(茨城県つくば市)などのチームの研究で6日、分かった。

 圧力の高まりだけが噴火の要因ではなく、現在のところ、噴火の兆候は観測されていない。ただ富士山の直近の噴火である1707年の宝永噴火で直前の宝永地震により富士山に加わった力より、今回の力は強く、チームは「地震から数年たってから噴火する可能性もあり警戒が必要」としている。

 チームは昨年3月の2つの地震で生じた地殻の変動をもとに、富士山の直下でマグマが滞留しているマグマだまりにかかった力を推定。マグマだまりの中心が地下約15キロにあると仮定した場合、2回の地震により最大で計約1.6メガパスカル(約15.8気圧)の力がかかったとの結果を得た。

 力の向きはマグマを上下に押しつぶす方向と、東西に引っ張る方向だった。静岡県東部の地震はマグマだまりの近くで起きたと推定されることから、大震災より影響は大きかったらしい。

 富士山も含め、過去には0.1~数メガパスカル程度の力で噴火した例もあるという。マグマだまりの状態が違うとみられるが、同研究所の藤田英輔主任研究員は「1.6メガパスカルというのは小さくない」と指摘している。

 噴火に至っていない理由としては、十分な量のマグマがたまっていなかったことや、マグマに含まれるガスが十分ではなかったことなどが考えられるという。

 国は2004年、富士山の噴火による経済的な被害は最大で約2兆5千億円に上るとの想定を報告。山が大きく崩れた場合、被災者数は約40万人になるとの専門家の試算もあり、噴火による被害は甚大とみられる。〔共同〕

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2012年09月06日 16:09

今後早期開発に期待。。。

■細胞増殖因子「FGFC」は高線量の放射線被ばくに対して有効 - 産総研など

産業技術総合研究所(産総研)は、放射線医学総合研究所(NIRS)の協力を得て、高線量の放射線被ばくによる障害の予防・治療に効果があると見られる新たな細胞増殖因子「FGFC」を創製し、マウスによる実験で、事前投与の方がより有効だが、事後投与でも生存日数が延長されることが確認され、致命的な放射線障害に対する予防・治療として有効である可能性が示されたと発表した。

成果は、産総研 バイオメディカル研究部門 シグナル分子研究グループの浅田眞弘主任研究員、同・今村亨研究グループ長、NIRSの明石真言理事、同・重粒子医科学センター・先端粒子線生物研究プログラムの中山文明主任研究員らの研究グループによるもの。今回の成果の詳細は、2012年9月6~8日に東北大学で開催される「日本放射線影響学会第55 回大会」にて発表される予定だ。

2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所の事故以降、放射線障害を予防・治療する方策の必要性が広く社会に認識されている。しかし、これまで、治療薬としては甲状腺への「放射性ヨウ素」の蓄積を阻害する「ヨウ化カリウム」や、白血球数の低下を防止し合併症を防ぐ目的の「G-CSF」などしか知られていなかった。

米国で放射線療法に伴う口腔粘膜炎の治療薬として承認されており、日本では未承認の組み換えヒト角化細胞増殖因子「パリフェルミン(FGF7)」は、繊維芽細胞増殖因子(FGF)ファミリーの一員だ。しかし、「上皮細胞」にだけ作用を示すなど作用範囲(標的細胞特異性)は限定的で、またこの因子そのものが不安定であるため煩雑な反復投与が求められている。

このような状況から、より安定で適用範囲の広い放射線障害の予防・治療薬の開発が待ち望まれているのが現状だ。

FGFの活性は主に、標的となる細胞表面のFGF受容体を介して細胞内に伝達されるため、生理的な活性は、FGF自身の発現制御と、対応する複数種のFGF受容体や補助受容体の発現制御によって決まる。

「真皮細胞」に特異的に作用するのが、「褥瘡(じょくそう)治療薬」として認可されている塩基性繊維芽細胞増殖因子「トラフェルミン(FGF2)」だ。一方、酸性繊維芽細胞増殖因子「FGF1」は広範な細胞に作用するが、活性を示すためには「ヘパリン」などの糖鎖が必須である。

そこで、産総研では、FGF1とFGF2の一部を入れ替えたキメラ分子を数種類作成した。それらの内、広範な細胞に作用し、増殖にヘパリンを必要としない細胞増殖因子FGFC(画像1)は、耐酸性やタンパク質分解酵素に対する抵抗性、吸着性といった点でも、これまでのFGFにはない特性を持っているのが判明したのである(画像2)。

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画像1。FGF1およびFGF2、FGFキメラタンパク質(FGFC)の模式図

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画像2。FGFキメラタンパク質FGFCの優位性

今回、このような優位性を持つFGFCについて、放射線障害の防護剤としての有効性を検証する一環として、高線量の放射線被ばくによる個体の生存率に対する効果が調べられた。BALB/cマウス(約8週齢、オス、一群8匹)の腹腔内にFGFCを投与し、その24時間後にX線を全身照射した。そして、個体の生存率の時間変化の測定を実施した形だ(画像3)。

X線の照射線量とFGFCの投与量の、生存率への影響が調べられた結果、X線照射の24時間前にFGFCを投与すると、8GyのX線照射の場合、3μg~30μgの範囲で、投与したFGFCの量が多いほどX線照射後の生存日数が延びることが判明(画像4)。

また、6GyのX線照射の場合には、生理食塩水だけを投与したマウス群は照射後30日までに38%が死亡するのに対し、30μgのFGFCを投与したマウス群ではすべての個体が生存した。一方、10Gyの照射では有意な効果は認められなかった具合だ。

なお、ヒトの場合の急性な全身被ばくにおいて、線量4~6Gyで重症、6~8Gyで「非常に重症」で、8Gy以上は「致死的」とされている。

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画像3。実験方法の模式図

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画像4。FGFCを腹腔内投与し、その24時間後に8GyのX線を全身照射したマウスの生存曲線。赤線は生理食塩水だけを投与した場合。青線はFGFCを3μg、緑線はFGFCを10μg、黒線はFGFCを30μgそれぞれ投与した場合

次に、放射線被ばく後の投与、すなわち、被ばく後の治療薬としての効果を検討した。X線照射の2時間後、24時間後にFGFCを投与し、生存率への影響の調査を実施。6Gy照射したマウス群では、照射2時間後、24時間後のいずれの投与によっても、生存率の向上が認められた(画像5)。しかし、 8Gy、10Gy照射群では、有意な効果は認められなかった。

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画像5。6GyのX線を全身照射し、その2時間後にFGFCを腹腔内投与したマウスの生存曲線。赤線は生理食塩水だけを投与した場合。青線はFGFCを3μg、緑線はFGFCを10μg、黒線はFGFCを30μgそれぞれ投与した場合

研究グループは今後、FGFCの作用メカニズムをより詳細に解析すると共に、投与回数やほかの処置との併用などを検討し、その効果を最大限利用できる方法を確立したいと考えているという。また、安全性などの評価も行っていく予定であるとした。

[マイナビニュース]

Posted by nob : 2012年09月05日 12:41

話し合い、、、分け合いましょう。。。

■韓国軍、海兵隊の独島上陸訓練を突然中止

韓国軍が7日に予定されていた海兵隊の独島(ドクト、日本名・竹島)上陸訓練を突然中止した。軍は定例独島防御訓練中にCH-47(チヌーク)ヘリコプター2機を利用し、海兵隊捜索隊員およそ100人を独島に上陸させる訓練を準備していた。

韓国政府当局者は3日、「外国軍の独島占領を前提に国家戦略機動軍である海兵隊の上陸訓練を準備してきたが、日本右翼団体の民間人が奇襲上陸する可能性が高い状況で海兵隊を動員するのが適切かという問題提起があった」と述べた。これを受け、海兵隊の代わりに海洋警察が外国人の独島奇襲上陸を阻止する訓練を実施することにした。

韓国型駆逐艦(3200トン)と護衛艦(1800トン)、潜水艦、海上哨戒機(P-3C)、F-15K戦闘機、海洋警察警備艦(3000トン)などを投入し、実際の状況を想定して実施する予定だった訓練は、海洋警察中心に行われる。日本も中国との領土紛争地域である南中国海(南シナ海)の釣魚島(日本名・尖閣諸島)に香港の住民が上陸した当時、海上自衛隊ではなく海上保安庁が対応した。

訓練中止決定には軍当局よりも青瓦台(チョンワデ、大統領府)の判断が作用した。訓練を企画・監督する合同参謀本部と該当訓練部隊の幹部は3日の報道で中止を初めて知ったという。

匿名を求めた軍当局者は「国の戦略的な判断に基づき、軍事訓練内容はいくらでも変わる可能性がある」としながも「大統領の独島訪問(8月10日)以降、韓国軍の領土守護意志を誇示できる良い機会がなくなって残念だ」と述べた。

特に最近、韓日間の葛藤を懸念した米国が仲裁に入ったという観測が出ている中、軍の一部では「2015年に戦時作戦統制権が移譲すれば、韓国軍が独自で訓練と戦争をしなければならない状況だが、あまりにも周囲を気にし過ぎている」という指摘も出ている。

訓練を準備してきた軍部隊では「韓国軍が自国の領土で訓練もできないか」「しないのか、できないのか」という不満も出ている。

軍は1990年代初めから年に2回、海洋警察と合同で、艦艇と戦闘機を動員した独島防御訓練を実施してきた。

[中央日報]

Posted by nob : 2012年09月04日 22:30

それが戦争。。。

■「軍の命令で山本さん殺害」男が供述の映像公開

【カイロ=貞広貴志】8月20日に起きたジャーナリスト山本美香さんの殺害事件で、シリアの反体制派組織「アーシファ・シマール旅団」は1日、銃撃に関与した政府軍兵士とされる男性が軍による殺害命令があったと供述するビデオ映像をネット上に公開した。

 映像は49秒間で、「(政府軍)170旅団所属のマフムード軍曹」を名乗る男が、北部アレッポで開かれた会合で少佐の上官から「ジャーナリストを殺害し、(反体制派)自由シリア軍の仕業のように見せかけろ」と指令を受けた、と述べた。男は、白い肌着風のシャツを着ており、映像では負傷や拷問の痕は認められなかった。

 男は、山本さん殺害の際に2人のジャーナリストを拘束したとも述べた。行方不明になっている、米政府出資のアラビア語衛星テレビ「アル・フッラ」の記者を指しているとみられる。

[読売新聞]

Posted by nob : 2012年09月02日 00:44

言い得ています、、、自分自身以外の何ものにも依存せず、心実ともに豊かに暮らそうとすることがはじめの一歩。。。

■20代から老後のために貯金する人は、
「お金が貯まらない人」。

ベストセラー『20代のいま、やっておくべきお金のこと』の著者が、ファイナンシャル・プランナー(FP)として20年以上お金の相談を受けてきて気づいた「お金が貯まる人 貯まらない人」の違いとは?今回の連載では、「お金が貯まる人と貯まらない人」、それぞれに特徴的な考え方、習慣、行動パターンを紹介します。

貯まる人に共通していること

中村芳子(なかむらよしこ)
ファイナンシャル・プランナー。アルファ アンド アソシエイツ代表。
長崎市出身。早稲田大学商学部で国際経済を学ぶ。
卒業後、大手電機メーカーに就職するが、翌年社員5人のファイナンシャル・プランニング会社に転職。
1991年に退社、現在の会社を設立。個人向けのマネー相談、執筆、講演などを行う一方、オンライン証券や銀行のプロジェクト、企業の福利厚生制度のアドバイザーなども務める。20代、30代のマネーの啓蒙に特に力を入れている。
複雑な金融やマネー知識を、わかりやすく解説する書籍や記事、講演に定評がある。
ベストセラーとなった『20代のいま、やっておくべきお金のこと』『結婚したら、やっておくべきお金のこと』(ダイヤモンド社)のほか、『知らないと損するお金のルールとマナー』(日本実業出版社)、『女性が28歳までに知っておきたいお金の貯め方』(三笠書房)、『女性が30代で、必ずやっておくべきお金のこと』(PHP研究所)、『図解生命保険のカラクリがわかる本』(東洋経済新報社)などマネーの著書多数。『聖書88の言葉』(ダイヤモンド社)、『養子でわくわく家族』(小学館)、『英語の話せる子の育て方』(中経出版)など、お金以外の著書もある。
URL:http://www.al-pha.com/fp/
Facebook:http://www.facebook.com/Alpha.and.Associates

夫婦の年収5000万円以上でも、貯まらないカップルがいる。
年収300万円以下でも、未来に向かって貯めている人がいる。
その違いは、どこから来るのだろう。

ファイナンシャル・プランナー(FP)として20年以上、多くの人のお金の相談を受けてきてわかったことがある。お金が貯まるか貯まらないかは、たくさんの小さな要素、小さな習慣が積み重なって決まる、ということだ。
「貯まる運命」「貯まらない運命」があるわけじゃない。運の良し悪しはあるけれど、それは工夫や努力で超えることができる。

貯まる人に共通しているのは、お金と正面から向き合っているということだ。

だれか(国や地域や会社や親)が面倒を見てくれる、何かをしてくれるという甘い考えには縁がない。自分の未来は自分でつくる、将来の責任は自分にあると考える。それにはお金が必要だから、どうやって稼ごうか、どう使おうか、どう貯めようか、どう増やそうかと、いつも真剣に考えている。

これが貯まる人になる第一ステップ。

何のために貯めるのか。お金を貯める目的も大きく関係している。

先が見えない不安定な時代だ。20代、30代の人から「老後のために今から貯めたい」という相談を受けることが多い。しかし、残念ながら、その動機ではお金は貯まらない。

貯まる人には夢がある。3年後、5年後までに、あるいは10年以上かけて必ず実現したいという強い思いが、お金を貯める原動力になる。夢をどれだけリアルに思い描けるかが、貯まる・貯まらないの大きな分かれ目だ。

もちろん、お金を貯めるには、貯金や投資についての基礎知識や実践的なテクニックが欠かせない。

世の中には「こうすればお金が貯まる」という情報があふれている。が、なかには怪しく危険な情報もあるから気をつけて!

情報が正しくても、現代の金融や経済はものすごい勢いで変化しているから、10年前、5年前、3年前、1年前に成功したやり方を真似しても通用しない。

貯まる人になるか、貯まらない人になるか。その分かれ道は20歳くらいから始まっている。早く気がついた人ほど、速く、多く、貯められる。

前著『20代のいま、やっておくべきお金のこと』の読者から、「20代でこの本に出会って、30歳までに1000万円貯めました」「お金を貯めて結婚できました」「借金をせずに本当によかったです」と感謝の声をたくさんいただいた。とてもうれしい。

自分はもう30代、40代、50代だから間に合わないと思う人がいるかもしれない。でも、あきらめるのはまだ早い。何歳からでも、貯まらない道から貯まる道へ乗り換えることができる。決して遅すぎることはない。

この連載では、『お金が貯まる人 貯まらない人』の中から、「お金が貯まる人」になるための小さな習慣をご紹介したいと思う。

老後を目的に貯金すると、お金は増えない

日本の経済成長がとまり、将来もらえる公的年金の額は、若い世代ほど少なくなる(この不公平な制度は早急に見直さなくてはいけない)。だからといって、若いうちから老後を目的に貯金しようとすると、逆にお金は貯まらなくなる。

20代、30代で、5年後、10年後の夢のために貯金するのは正解だ。子どもが生まれたら、18年後の子どもの大学入学に備えて貯め始めることは必要だ。しかし、老後はダメ。ここで算数のワナにはまらないことが大切だ。

計算上は、65歳までに2000万円つくるには、45歳からなら月8万3300円貯めなくてはいけないが、25歳からなら月4万1700円でOK(金利ゼロの場合)。金利を考慮すると、この差はもっと大きくなる(2%なら6万0800円と2万7000円)。

しかし、20代から月3万円や4万円を、それもコンスタントに老後のために貯めるのは、その分、今の自分のために使えないということだ。

若いときに本を読んだり、音楽を聴いたり、おいしいものを食べたり、人と会ったり、海外に行ったり、勉強をしたり、趣味に費やしたり、思い切り遊んだりして経験を積まないと、仕事をする力も稼ぐ力もやせ衰えてしまう。下手をすると、職を失ってしまうかもしれない。

20代、30代でたっぷり自分に投資して、40代以降の収入を増やせば、老後のために貯めるのはそれからでも十分間に合う。仕事力があれば、60代、70代でも面白おかしく働き続けられる。

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家賃節約のために親と同居、は逆に貯まらない

学校を卒業し、就職してすぐの給料は安い。会社に安い寮がある人や、十分な家賃補助がある人でないと、親の家を出てひとり暮らしをするのは、経済的に苦しい。ほぼ不可能な場合もあるだろう。計算上は、親の家で暮らしたほうが、家賃や光熱費がかからない分、お金が貯まりそうだ。が、現実は逆だ。

ひとり暮らしをすると、少ない給料でなんとか生活していくために、お金のことを真剣に考える。どうやって節約するか。限られた金額でどう楽しみ、どう貯めるか。いやでも工夫することになる。その中でお金の知識やセンスが身についていく。これは一生の財産になる。

もっと豊かに暮らすため、どうやったら給料が上がるか、真剣に考えるし、そのために行動する。5年後、10年後の収入に大きな差が出る。

親元にいると節約しない。その気になればたっぷりできる貯金も、必要を感じないからしない。給料を上げる努力もしなくなる。その結果、お金の知識もセンスも身につかない。給料が上がらないどころか下がることも。

中央大学教授・山田昌弘氏らの分析によると、「両親と同居する35歳以上の未婚者の平均年収は、94年の204万円から10年後に138万円に減少」(毎日新聞2012年5月2日)。もちろん、失業や収入減で親と同居せざるを得ない人もいるだろう。しかし、親に頼っているから収入が伸びないという面は否定できない。

ひとり暮らしで得られるマネーセンスと、収入を上げたいという切実な思いは、今後のあなたの人生を大きく変える。

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次回の「貯まる人は手間をかけずに貯めている」では、お金を貯める人になるための具体的な小さな習慣、方法についてご紹介する。

*今回は、『お金が貯まる人 貯まらない人』の、「はじめに」「第2章」の一部から構成しました。

[DIAMOND online/お金が貯まる人貯まらない人]

Posted by nob : 2012年08月27日 06:12

もう少し眠らないとかな。。。

■6時間未満と8時間以上は危険

睡眠時間で心疾患を予防?

 年齢とともに眠りの質が悪くなった、とはよく聞く話。しかし、英米で行われた「生活の質(QOL)」に関する二つの調査研究によると、むしろ加齢とともに精神状態が安定し、ぐっすり眠れるようになるらしい。調査対象は50代後半の男女だから年齢相応の落ち着きと余裕が睡眠の質にも影響しているのだろう。逆に、この年齢で睡眠障害を抱えている場合は、何かしらの原因──病気、もしくは家庭の憂いというやつかもしれない──を疑ったほうがいいようだ。

 両調査では、睡眠時間が6~8時間のグループが最も心身の状態がよく、6時間未満や8時間以上ではQOLが低下し、心疾患発症リスクが上昇すると指摘されている。事実、この3月に発表された45歳以上の男女、3000人を対象にした米国の別の研究では、睡眠時間6時間未満のグループで脳卒中や心臓発作の発症リスクが2倍、うっ血性心不全の発症リスクが1.6倍に上昇することが示された。一方、8時間以上の睡眠は狭心症の発症リスクを2倍に、冠動脈疾患の発症リスクを1.1倍上昇させるようだ。

 睡眠不足は食べ物に対する脳の反応を促進して、過食を招くことが知られている。結果的に肥満や糖尿病、脂質異常症などの代謝性疾患を引き起こし、しまいには致命的な一撃を心臓にもたらす。

 しかし、8時間以上の睡眠が心臓に与える悪影響のメカニズムは不明のまま。今後の研究結果を待つ必要があるが、一つ考えられるのは、睡眠時無呼吸症候群で中途覚醒があるなど、睡眠の質そのものが悪いこと。睡眠時無呼吸症候群は高血圧を発症、悪化させる要因であり、近年は夜間の突然死との関連で注目されている。欧米では肥満者の病気だが、日本人は下顎が小さいために舌がのどの奥に落ち込んで気道をふさぐケースが少なくない。9時間、10時間眠ってもスッキリしない場合は疑ってみるべきだろう。

 ともあれ、個人差はあるにせよ睡眠時間は6~8時間が最適のようだ。うまくコントロールできれば心血管疾患の予防につながるかもしれない。

(取材・構成/医学ライター・井手ゆきえ)

[週刊ダイヤモンド]

Posted by nob : 2012年08月27日 06:03

原子力ムラの連帯責任、、、そして看過した私達一人一人の責任、、、当時の真相よりも今後の対策。。。

■真相はどこに 検証・原発事故調(上)官邸介入 「稚拙で泥縄的危機管理」

 首相の菅直人(65)のイライラは最高潮に達していた。

 昨年3月15日未明。十数時間前には福島第1原発1号機に続き3号機が水素爆発。2号機も原子炉の圧力を抜くベントができず、危機的な状況となっていた。そのころ、経済産業相の海江田万里(63)や官房長官の枝野幸男(48)の電話が鳴る。東京電力社長の清水正孝(68)からだ。

 「2号機が厳しい状況だ。退避も考えている」。東電は必要な人員を残した上で、その他の人を退避させるとの趣旨だった。しかし、官邸メンバーは「全面撤退」と受け取る。報告を受け激高した菅は午前5時すぎ、官邸を飛び出すと東電本店2階の対策本部に乗り込んだ。そして職員に向かって大声を上げた。

 「撤退などあり得ない。命がけでやれ」「60になる幹部は死んだっていい」。身ぶり手ぶりを交えた“演説”は10分以上続いた。この様子は、テレビ会議システムを通じ福島第1にも伝わった。この間、事故対応の職員の手は止まったままだった。

 そして午前6時すぎ、4号機が水素爆発。同じころ2号機も原子炉に損傷が生じたと考えられている。重大局面を迎えたこの瞬間、菅はまだ東電内の個室にいた。その間に放出された放射性物質(放射能)は北西に拡散、高線量地域が広がっていった。

 実態とかけ離れ

 各事故調の報告書からは、首相をはじめとする官邸が事故対応に過剰介入し、混乱をもたらした状況が浮かび上がった。

 東電が全面撤退をするつもりだったか否かについては、事故調で判断が分かれており真相はいまなお不明だ。だが、官邸の過剰介入が、事故対応に悪影響を与えていたという点では共通している。

 政府事故調は「(官邸の)現場介入は弊害の方が大きい」と断罪。民間事故調も「専門知識・経験を欠いた少数の政治家が中心となった稚拙で泥縄的な危機管理」と指摘した。東電事故調も「運転操作に関する指示など、現場実態からかけ離れた要求が政府首脳からされた」と批判した。

 官僚組織に欠点

 一方で、各事故調は官邸の“暴走”の原因が、経済産業省原子力安全・保安院など官僚組織にあるとも指摘している。

 「情報集約体制や原子力安全委員会による助言機能が十分でなかった」(政府事故調)のだという。実際、原子力災害対策本部の事務局長だった保安院院長の寺坂信昭(59)は、事故があった3月11日午後7時には、本部のある官邸を去り、保安院に戻ってしまう。福島第1にいた保安検査官ら職員8人も14日午後5時には現地から撤退。東電の全面撤退騒動が起きる前日のことだ。この時点で国は現場の情報を東電からしか得られなくなっていた。

 各事故調は、規制当局としての「危機意識」や「責任感」の欠如を指摘する。放射性物質拡散予測システム「SPEEDI」が活用されなかったのも、国民の命を守るという意識のなさの表れであるとした。

 現場に混乱をもたらす政治家と危機意識の低い官僚たち。福島第1原発事故では、日本の危機管理の問題点が浮き彫りとなった。

 原発事故への備えやマニュアルがなかったわけではない。しかし、事故が想定を超えたとき、政治も国も、十分な対応が取れなくなっていたのだ。

 政府事故調委員長の畑村洋太郎(71)は、危機を想定することの限界を指摘し、報告書をこう結んだ。「この事故は人間の考えに欠落があることを教えてくれた」

 未曽有の原子力災害はいかにして起きたのか。21日には、原子力分野の専門家による「学会事故調」も発足、事故の究明にあたる。これまで政府、国会、民間、東電の4事故調が報告書を公表、だが未解明の点も残った。事故調はどこまで真相に迫ったのか。事故が投げかけた教訓と課題を検証する。(敬称略、肩書は当時)

【用語解説】政府事故調

 政府が昨年6月に設置。「失敗学」で知られる畑村洋太郎東京大名誉教授が委員長。事務局に検察官を置き検察流調査が特徴。聞き取りは政治家、東電関係者ら750人以上。7月23日に「複合災害への備えが必要」との最終報告書を提出した。

【用語解説】国会事故調

 昨年12月に国会に発足。委員長は黒川清元日本学術会議会長。国政調査権の発動も可能で出頭や資料提出に強い権限を持つ。委員会は原則公開でヒアリングは延べ1167人。「事故は明らかに人災」とする報告書を7月5日に公表した。

【用語解説】民間事故調

 政府や東電と独立した一般財団法人の立場で検証。委員長は北沢宏一前科学技術振興機構理事長。政治家や保安院関係者ら約300人から聞き取りをしたが、東電は応ぜず。2月27日公表の報告書で事故の背景に「規制のガラパゴス化」と指摘。

【用語解説】東電事故調

 事故の当事者として昨年6月に設置。山崎雅男副社長(当時)が委員長。外部専門家による検証委員会も設けた。豊富なデータを所有し作業員への詳細な聞き取りも可能。6月20日に「想定外の津波が原因」とする最終報告をまとめた。

[SankeiBiz]

Posted by nob : 2012年08月26日 23:56

もとより自明の理。。。Vol.2

■アイナメから2.5万ベクレル=セシウム濃度、過去最高値−福島第1から20キロ沖

 東京電力は21日、福島第1原発から北に約20キロ離れた福島県南相馬市原町区の沖合でサンプル採取したアイナメから、1キロ当たり2万5800ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。原発事故後、福島近海で捕れた魚介類では最も高い濃度で、一般食品のセシウム基準値(同100ベクレル)の258倍。1キロ食べた場合の内部被ばく線量は約0.4ミリシーベルトと推定されるという。

 福島県沖では6月からタコとツブ貝に限って試験操業が始まり、地元を中心に流通している。アイナメは出荷制限されており、漁もしておらず、市場に出回っていない。

 東電は「ホットスポットのようなものがあって、そこの餌を食べた可能性もある」としている。

[時事通信]

Posted by nob : 2012年08月21日 23:01

もとより自明の理。。。

■原発なくても夏乗り切れた? 電力、ピーク時でも余裕

 家庭や企業の節電が成果をあげている。いつもより暑い夏になったが、関西や九州などで準備した「計画停電」は一度もなく、全国の電力には余裕がある。このまま節電を続ければ、原発を動かさなくても夏を乗り切れた可能性がある。

 電気事業連合会が7月の販売電力量を20日にまとめたところ、全国10電力のうち東北電力を除く9電力で昨年7月より減った。

 このうち家庭向け中心の「電灯」は、電力不足のおそれがあった関西電力で昨年7月より16.9%減った。節電目標がない東京電力でも14.5%減り、全国の家庭で節電が広がった。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2012年08月21日 11:32

許すまじ、、、欠陥機の配備。。。

■オスプレイ 欠陥6点 米専門家「構造に起因」

オスプレイ 六つの欠陥

 【平安名純代・米国特約記者】米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイについて、開発経緯に詳しい米国防分析研究所(IDA)元主任分析官のアーサー・リボロ氏(68)=米バージニア州在住=が、制御不能に陥るケースなど六つの欠陥があることを明らかにした。米国防総省は問題を把握しているが、機体構造に起因しているため改善できないという。また、他機種に比べ複雑な操縦技術を要するため、小さな操縦ミスが事故につながると指摘した。18日までに沖縄タイムスの取材に対して明らかにした。

 リボロ氏は4月にモロッコで起きた墜落事故について「操縦士が回転翼を動かすスイッチをわずか数分の一秒、長く押したため発生した。通常のヘリでは許容範囲内の操縦がオスプレイだと重大事故につながる」と指摘。連発する墜落事故が「人為的ミス」と理由づけられるなか、周囲に住宅が密集する普天間飛行場への配備に懸念を示した。

 リボロ氏は、海兵隊員ら19人が死亡した2000年のアリゾナ州での墜落事故を受け、国防総省の依頼で03年12月に安全性の懸念点をまとめた内部文書を提出。その中で、六つの欠陥を指摘した。操縦士らの指導強化や警告システムなどを改良しても、原因が機体構造に起因しているため、問題は取り除けないと結論づけた。

 国防総省は、同氏が指摘した六つの欠陥を「事実」と認識したものの、有効な改善措置が講じられぬまま、07年から実戦配備に踏み切ったという。

 リボロ氏は09年6月の下院監視・政府改革委員会公聴会で「米軍も準拠してきた米連邦航空局(FAA)の安全基準を満たしていない。人命軽視だ」と警告。

 六つの欠陥は、パイロットの操縦に起因する機体の振動に若干の改良が加えられたものの、現在も改善には至っていないという。 

 リボロ氏はヘリがエンジン停止時に降下する際、風圧を利用してローターを回転させ、安全に着陸する「オートローテーション(自動回転)」機能がオスプレイには欠如していると断言。二つのエンジンが停止する可能性は極めて低いが、その場合、機体は即墜落し、人口密集地の場合は惨事に直結すると指摘した。同機能を備えているとの日米両政府の説明は「明らかにうそだ」と断言。「機体にもシミュレーター(模擬体験装置)にもない。そんな技術を体得するのは不可能だ。オスプレイが危険な航空機だとの私の認識は今も変わらない」と述べた。

[沖縄タイムス]

Posted by nob : 2012年08月20日 00:47

話し合いと痛み分け、、、解決への唯一の途。。。

■「竹島」提訴へ 韓国は応じるべきだ

 日本と韓国が争っている島根県・竹島(韓国名・独島)の領有権問題について、国連の国際司法裁判所に提訴する考えを日本政府が打ち出した。

 問題が国際的な場に持ち込まれれば、竹島をめぐる争いが広く世界に認知される。日本の立場を順序立てて訴えることもできる。政府の方針を支持したい。

 この問題が日韓関係全般を損なう展開は避けなければならない。韓国政府には、提訴を堂々と受けて立ち、裁判の場で冷静に主張を展開してもらいたい。

 国際司法裁判所は1946年に設立された。総会や安全保障理事会と並ぶ国連主要機関の一つと位置付けられている。オランダのハーグにあり、国家間の紛争を国際法に基づいて処理する。

 裁判官は15人。日本の元国連大使、小和田恒氏はそのうちの1人で、最近まで所長を務めた。

 注目される判決が幾つかある。例えば96年、核兵器を使うことについて「一般的には国際法に違反する」と断じ、世界の反核運動を勇気づけた。

 2004年には、イスラエルがヨルダンの占領地で続けている分離フェンス建設を違法とし、撤去を命じている。10年にはコソボのセルビアからの独立宣言を「合法」とする判断を示した。

 裁判に入るには当事国の同意が要る。日本政府は竹島問題で1954年と62年の2回、提訴を提案したものの韓国側が拒否、裁判には至らなかった。

 韓国政府は今回も「領有権問題は存在しない」との立場でいる。裁判が実際に始まるかどうか、まだ分からない。

 それでも裁判を目指す手続きの中で問題が国際的に知れ渡るのは、日本にはプラスになる。自らの竹島訪問が提訴につながること自体、李明博(イミョンバク)大統領には誤算だったかもしれない。

 国際紛争では当事国それぞれに言い分がある。どちらか一方の主張が百パーセント認められることは少ない。今回も、仮に裁判が進むとして、日本政府の期待に反する結論が導き出される可能性もないとは言えない。

 万が一そうなった場合にも、日本政府は結論を受け入れる覚悟が要る。国連重視を外交の柱の一つに掲げ、国際司法裁判所の機能強化にも努めてきた日本のとるべき態度である。

 日韓の合意のもとに紛争が国際的な場に移され、経済、北朝鮮などほかの問題と切り離して議論する展開になれば理想的だ。

[信濃毎日新聞]

Posted by nob : 2012年08月20日 00:40

スタジオ撮影だったという説もありました。。。

■今も残るアポロが残した月面の星条旗 探査機画像で確認

 アポロ計画で宇宙飛行士が月面に立てた米国旗が今も倒れずに残っていることが、米航空宇宙局(NASA)の月探査機が捉えた画像から分かった。分析した米アリゾナ州立大のチームが発表した。

 アポロ計画では1969~72年の間に6回、月面着陸に成功しており、毎回、米国旗を月面に立てていた。

 チームのマーク・ロビンソン教授は月の上空を周回する「ルナ・リコネサンス・オービター」が写した各号機の着陸地点の画像を分析し、人類初の着陸となったアポロ11号以外の地点で旗の影を確認。「星条旗がいまだ月面に立って影を落としていることは確かなようだ。過酷な紫外線と温度環境を耐え抜いたことに驚いている」とコメントした。

 人類初の月面着陸となった11号の旗が残っていないことについて、ロビンソン教授は「バズ・オルドリン飛行士(当時)は『エンジン噴射で吹き飛ぶのを見た』と話しており、彼が正しいようだ」としている。〔共同〕

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2012年08月14日 11:08

まずは知ることが、自ら考え行動することの始まり。。。

Fotgazet通信・瓦礫に群がる震災ビジネス~広域処理の裏側
http://www.youtube.com/watch?v=KXkk9xJ_FcM&feature=g-u-u&context=G2825663FUAAAAAAADAA

Posted by nob : 2012年08月13日 11:40

幻想の民主主義、、、民主主義とは私達一人一人が自らの主義主張を持つことから、、、私達の未来を創るのは私達自身。。。

■山口県知事選の現場で感じた地方自治崩壊の危機
「脱原発の旗手」が県庁の闇にもたらした一筋の光

二井県政の継承を訴える山本候補
「人の熱気」は感じられない県庁前

 こういう選挙を「県庁ぐるみ」というのではないか。そんな思いが募ってならなかった。山口県知事選挙を取材しての実感だ。

 7月28日の午後7時すぎ、山口県庁前で待機した。周辺に人家はなく、閑散としていた。しばらくすると、車が次々に現れては県庁駐車場に吸い込まれていった。車から降りると皆、同じ方向へ歩き出し、一ヵ所に集まりだした。似たような服装の男性ばかりだった。

 選挙戦の最終日となったこの日、山口市の最高気温は35.4度。夕暮れ時にもかかわらず、立っているだけで汗が滴り落ちる。100人ほど集まっただろうか。年配者が多く、いかにもお役人といった雰囲気が漂う人ばかりだ。顔見知りを見つけ、互いに挨拶を交わす光景がそこかしこで展開された。OBなど県の関係者と思われる。

 日が沈み始めた頃、「山口に本気。」と書かれた幟が10本、登場した。準備が整うのを待っていたかのように選挙カーが県庁前に到着し、街頭演説が始まった。午後7時45分。自民党と公明党が推薦する山本繁太郎候補のマイク納めである。

「3月に立候補表明し、相手がわからない状況が続きましたが、6月に入って突然、3人(の候補)が出てこられました。厳しい戦いが続きましたが、ゴールはあとわずかです」

 最初にマイクを握ったのは、山口県の二井関成知事。現職知事が目の前の県庁を指差しながら、こう演説した。その横に候補者が疲れた様子で立っていた。4期での勇退を決めた二井知事は山本氏を後継指名し、選挙カーに同乗するなど全面的に支援した。

 続いて山本候補がマイクを握り、「山口県や県民を全否定する主張をしている人もいますが、つくり直すのではなく、積み重ねていくことです」と、二井県政の継承を訴えた。

 そして、「県民の心を1つにして、山口を再起動します。希望に溢れる県政を実現します。県庁改革に全力を注ぎます」と、声を張り上げた。「継承」を掲げながら、「再起動」という言葉を何度も繰り返した。集まった聴衆から反応はそれほどなく、周囲は人の熱気ではなく、暑さで覆われていた。

 山本候補のマイク納めは15分ほどで終了し、県庁前にできた人垣もあっという間に消えた。暑さや開会したばかりのロンドン五輪の影響もあっただろうが、これほど盛り上がりに欠けた最後の街頭演説に遭遇したことはない。県庁前に足を運んだのは、県関係者や取材関係者がほとんどだったのではないか。

自民党・官僚王国に起きた大波乱
待ったをかけた「脱原発の旗手」

 山口県は、日本でも指折りの自民党・官僚王国だ。政権交代の嵐が吹き荒れた2009年の衆院選でも、県内4つの小選挙区のうち3つを自民党が押さえた。ちなみに自民党が落とした唯一の県内小選挙区(山口2区)の公認候補が、山本氏だった。

 山口県では、知事ポストも自民党などが推すキャリア官僚のいわば指定席となっている。歴代5人の民選知事はいずれも中央官庁出身で、県の副知事などを経て(初代を除く)知事に就任している。

 新知事は事実上、有権者が投票する前にどこかで決められていた。番狂わせが起きたことはなく、知事選の無風選挙が常態化し、投票率は3割台に低迷するようになった。今回も、そうなるものと見られていた。国土交通省出身の山本氏が後継指名され、そのまますんなりバトンタッチとなるはずだった。

 ところが、告示直前になって大波乱が起きた。環境NPO代表の飯田哲也氏が出馬を表明し、知事ポストの禅譲に「待った」をかけたのだ。現状を打破するための政策を掲げ、有権者に争点を可視化させた。選択肢を提示し、実態的に失われていた投票権を復活させたのである。

「脱原発の旗手」として著名な飯田氏は、上関原発建設計画の白紙撤回を明言し、自然エネルギーを活用した地域活性化を掲げて「県政刷新」を訴えた。これに対し、山本氏はエネルギー問題にはあまり触れず、産業振興や雇用創出を掲げて「県政の継承」を主張した。

旧来型勢力 VS ボランティア
山本氏と飯田氏の戦い方は対照的

 4人の候補の争いとなった山口県知事選は事実上、山本氏と飯田氏の一騎打ちとなったが、双方の戦い方も極めて対照的だった。山本陣営は、自民党や公明党、さらには100以上の業界団体の組織力を頼りにする旧来型選挙を展開した。

 選挙対策本部長に自民党の県議会議長が就任し、自民党の旧56市町村の支部単位で地区ごとの選対を組織した。また、事務局スタッフには県のOBらが就任したという。

 これに対し、飯田陣営は既成政党の支援を求めず、ボランティアによる選挙運動に徹した。全国各地から集まったボランティアの数は1000人を超えたという。

 知事選の結果は、周知の通りだ。投開票日7月29日の午後8時にテレビ局が山本候補の「当選確実」で報じた。接戦になるかと思われたので、やや意外な感じがした。

 山本氏が25万2461票に対し、飯田氏は18万5654票で、その差は6万6807票。組織戦を徹底した自民党と公明党が、出馬表明が最も遅かった飯田氏を振り切ったのである。

 選挙結果を詳しく見ると、浮かび上がってくる点がいくつかある。1つは「保守王国」の土台の脆弱化だ。今回、有力対抗馬の出現に危機感を抱いた自民と公明の両党は組織を挙げて戦った。その結果として勝利を手にしたが、得票数はこれまでの知事選でワースト2位。絶対得票率も21%にとどまった。

 近づく総選挙を意識して県内選出の国会議員も懸命に動き、県議や市町議もフル活動した。その上での得票数なので、保守地盤そのものが弱っていることを示したものと言える。

 弱体化しているのは、県の存在も同様だ。原発の是非やオスプレイの岩国基地陸揚げといった国政の争点が重なり合い、山口県知事選挙の帰趨に全国的な関心が集まった。これまでの無風選挙と一転して激戦模様となったことから、投票率のアップが予想された。

話題に反して投票率はワースト4位
地方自治の危機に一石を投じた飯田氏

 ところが、いざフタを開けてみたら、投票率は過去最低だった前回より8.11ポイント上回ったものの5割に満たず、45.32%にとどまった。山口県知事選挙史上でワースト4位の低さである。

 県民にとって、県の存在が遠いものになっている現れと言える。「誰が知事になっても同じだ」と県政に関心をなくしている有権者が多い。地方自治の根底が崩れつつある危機的な状況だ。

 地方選挙に風は吹きにくいと言われている。特に、外から風を呼び込むことは困難だ。選挙戦の終盤、「推薦者は山口県外の人ばかり。アーティスト・作家・経済評論家・女優・歌手……」「山口県のことは山口県人が決める!」などと書かれたチラシが大量に配布された。飯田陣営へのネガティブキャンぺーンである。

 地元有権者の情緒に訴えるものだが、地方選挙ではこういう類が意外に効くのである。また、地方選挙では、投票権を持たない人たちが運動の前面に出過ぎるとよい結果につながりにくいというのも、通例だ。

 しかし、出馬表明が遅れ、準備不足の中で、18万余りの票を獲得した飯田氏の奮闘ぶりは光る。山口県のみならず、日本全体を創り直さねばならない時期に来ているのは、間違いない。

[DIAMOND Online]

Posted by nob : 2012年08月13日 07:20

なるほど。。。

■銀座ママの証言「会話、飲み方、しぐさで決まる」

出世する男は酒席でも本気で遊ぶ

日本で最も単価の高いクラブが軒を連ねる東京・銀座。最近では、「社用族」の姿はほとんど見られない。現在の優良顧客は会社オーナー、開業医や弁護士のような自営業、芸能人、そして不況とは無縁な代々続く資産家だという。クラブでは男性スタッフのことを「黒服」と呼ぶ。長年、銀座で働くある男性スタッフはこう話す。

「昔の会社経営者は銀座で取引先を接待するのが当たり前でしたが、リーマンショック以降は、不景気の影響もあり、接待を目的とした顧客は目に見えて減っています」

2人で10万円以上という会計を笑顔で支払えるような人物は、すでに成功を収めているか、いま出世の階段を着実に上っているかのどちらかだろう。ただし、その中にも「濃淡」がある。成功者の地位を長く維持できるか、数年のうちに手放してしまうか。出世階段を上り詰めることができるか、途中で転落してしまうか――。そうした将来の姿は、酒の飲み方にも表れているようだ。

銀座七丁目に店を構える高級クラブ「泉(せん)」は、約60坪のフロア面積を持ち、銀座では数少ない「大箱」のひとつだ。毎晩、30人前後のホステスが待機している。料金は、セット料金が一人約4万円、ボトルは別途2万円から。一般の会社員には遠い世界だ。

クラブ泉 ママ
高藤優子
1965年生まれ。23歳のときに千葉でホステスとして働き始める。子育てのため一時引退するが、32歳のときに六本木で復帰。銀座の他店を経て現在に至る。

同店の高藤優子ママは、20年という水商売歴の中で、出世していった男、消えていった男を数多く見てきた。

「出世したお客様には共通した3つの条件があります。私たちのような業種の者に対しても、真面目であること、誠実であること、律儀であること。人間の基本ができている人と言い換えられるかもしれません」

優子ママの「真面目」とは、どうやら「本気」と同義語のようだ。

「子供の頃は皆さん本気で遊んでたでしょ。あの集中力には凄いものがありますよね。出世されたお客様は酒席でも本気で遊んでいらっしゃいます」

「本気で遊ぶ」というと、札束をばら撒くような豪遊をイメージするが、そうではない。遊ぶときは「脳を切り替えて集中して遊ぶ。いい加減ではなく真面目に遊ぶ」。どんなときでも集中力を発揮できることが、まず第一の出世の条件というわけだ。

誠実さも大切だ。ホステスの前では傲慢な態度を取ったり、虚勢を張るお客もいるが、出世する男は一人の女性として誠実に接する。自分に自信があるから偉ぶる必要がないし、「今度クルマを買ってやる」などと果たす気のない約束をすることもない。

「相手によって誠実さを使い分けることなんてできないから、ホステスに対して誠実なお客様は、昼間の仕事相手に対しても誠実なのだと思います」

そして「律儀さ」とは、きっちりと約束を守れることを指す。

「ホステスに『誕生日に来店して』と頼まれたら、何が何でもお店に来るということではないんです。皆さんお忙しいので、仕事の都合で約束が守れないことはある。それは仕方ないことですが、その代わりに『その日は無理だけど、明日行くよ』ともう一度約束したら、それは守るということです」

この3つの条件を兼ね備えた人物は、往々にして周りからの信頼も厚い。

「人間性が素晴らしく人格のよいお客様には、周りに素晴らしいブレーンがいて一緒に飲んでいたりするもの。それがお仕事にも好影響を与えているのではないでしょうか」

一方で、優子ママは、「遊び方がいい加減な人は、仕事においてもいい加減なはず」とも指摘する。銀座のクラブは店と担当ホステスが許した顧客は「ツケ」で飲むことができる。だが、なかには売掛金をいつまでも精算せずに、知らんぷりを決め込んでいるようなお客もいる。金銭面でルーズな様子からは、いい加減な仕事ぶりが透けて見える。

内面的なものだけではなく、外面的なところに表れるものはないのだろうか。たとえば服装はどうか。社用族の多かった時代はスーツ姿が目立ったが、今は人それぞれ。IT系のような新興企業の経営者は、そもそもスーツで出社していないのでTシャツにジーンズのようなラフな格好で来店することも多い。もちろんTシャツ一枚にもお金がかかっているし、組み合わせのセンスもいい。ただし、たとえばラフな服装というのは出世の「結果」であって、「理由」ではなさそうだ。優子ママも、「服や時計には目立った共通条件はないですね」と話す。飲み方はどうか。何本も高価なボトルを開けるような派手で豪快な飲み方をする客は、出世していくのだろうか。

「何年にもわたって豪快に飲めるお客様は、長く成功が続いているということですから、やはりお仕事の分野でも、勝負運が強く、勘が鋭いのだと思います。逆に飲み方にシビアな方は、お仕事においてもシビアなのでしょう。ただ、どちらがいい悪いということではなくて、お仕事の性質によるのかもしれませんね」

会話の内容はどうか。以前は銀座のホステスの必読紙は日本経済新聞といわれていた。社用族が多かったこともあり、ホステスは経済情勢や経営環境、企業情報を頭に入れて接することが求められた。でも今は違う。

「食に関する話題が喜ばれます。ミシュランガイドに載った店の話などは、盛り上がります。お客様とホステスがどこの店がおいしいという情報交換をすることもよくあります。ゴルフとワインの話題は定番。政治や経済の話も悪くありませんが時期を選びますね」

財布の紙幣の向きを常に揃えている男

持ち物に関しては、ある店の黒服がこんな話をしてくれた。

「iPhoneのようなスマートフォンを持つお客様が急に増えました。スマートフォンを必要とする仕事ぶりが、出世につながっているのかもしれませんよ」

また、ある中級店で働くホステスは、「皆さん高級財布を持っていて、しかも取り出したときの姿が美しい。領収書とポイントカードでパンパンなんてことはありませんよ」と教えてくれた。彼女によれば、「その中でも出世する男は財布の中が違う」。

「チェックのとき、現金払いのお客様が1万円札を10枚出したとするでしょ。普通はお札の向きがバラバラだから、私が向きを揃えて伝票に挟む。でも、あるお客様のときだけ揃えたことがない。財布に入っている状態でお金の向きが揃っているからです。お金の大切さを忘れないために揃えているそうです」

夜の世界は金銭感覚を麻痺させる。ある企業のオーナー経営者は、「クラブで何万円、何十万円と使っていると、そのうち、お金が無尽蔵に湧いてくるような錯覚に陥る」と話す。そのお客は紙幣の向きを揃えることで、錯覚から逃れているのだろう。

[PRESIDENT Online]

Posted by nob : 2012年08月12日 22:25

結婚・・・、それが最もプリミティブなビジネスであるという現実。。。

■結婚を強制される少女、世界に5100万人 写真家が悪習廃絶訴え

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40歳の男性と11歳の少女の結婚式の写真=2005年、シンクレア氏提供

(CNN) できることなら学校を出て先生になりたかった――。アフガニスタンの11歳の花嫁は40歳男性との結婚を控え、写真家にそう語った。得意な学科は地元の言葉のダリ語。結婚のために退学しなければならないと、悲しそうな表情を見せた。

同じような境遇の少女は世界各国で5100万人に上る。写真家のステファニー・シンクレア氏は各地を旅してそうした子どもたちの姿をカメラに収め、写真集を出版した。

アフガニスタンで幼い時に結婚させられた少女たちの夫婦生活について尋ねると、多くの場合、夫は妻が成熟するまで待つとの答えが返ってきた。しかし女性たちはこっそりと、実際には未成熟な妻が相手をさせられていると耳打ちしたという。

イエメンでは6歳の時に軍人の夫と結婚させられた少女を撮影した。結婚式の当日まで自分が結婚することは知らされず、結婚してしばらくの間は「夫の姿を見るたびに身を隠した。顔を会わせるのが嫌でたまらなかった」という。

シンクレア氏は「子どもを結婚させる悪しき伝統はこうした一部の文化に深く刻み込まれていて、家族も子どもを守ってくれない」と語る。

イスラム教国以外でも、エチオピアのキリスト教の集落では14歳の少女がラバに乗せられ、逃げ帰る道が分からないようにと顔を隠されて連れて行かれる光景を取材した。

インドやネパールではヒンドゥー教の5歳の少女と姉2人の合同結婚式が行われていた。少女だけでなく少年も幼いうちに結婚させられることがあるという。シンクレア氏は、自分の写真をきっかけとしてこの問題に脚光を当て、悪しき伝統を変えさせたいと話している。

[CNN]

Posted by nob : 2012年08月12日 21:57

知識と想像力の欠落。。。Vol.3

■原発・エネルギー政策 本気で廃炉を促すつもりなら

 原子力発電をめぐる議論が続いている。それで国民的な合意のようなものが得られるだろうか。逆に難しくなっている気もする。原発肯定派と否定派の溝は深く、そこには容易に消えない不信感が漂っているように見える。

 典型的なのが、政府が2030年までのエネルギー政策について国民の意見を聞く「意見聴取会」だろう。

 さいたま市を皮切りに福岡市まで全国11都市で順次開催しているが、一部で電力会社社員が意見表明者の1人として登壇、会社の立場を代弁したことで公正・公平かとの疑いまで生じた。

 どこまで規制を強化すれば原発は安全になるのか。「原発に安全などあり得ない」との意見がある。「原発は基本的に安全に制御できる」との声もある。議論はかみ合わず、そのうち互いに疲労感と不信感が募っていく。

     ◇     ◇     

 あちこちで議論を聞きながら、ちょっと違う視点から原発問題を捉えてみることはできないか、と考えた。

 野田佳彦首相は事あるごとに「脱・原発依存」の方針を強調してきた。

 では、どうやって原発依存を脱するか。先日、正式決定した野田内閣の看板政策「日本再生戦略」の中にある。

 戦略の柱の一つが「グリーン成長戦略」である。風力や太陽光、地熱など再生可能エネルギーを最大限拡大することで、原発をできるだけ減らす。

 ただ、天候に左右される太陽光や風力などを基盤電源にするのは何だか危なっかしい。「課題山積は承知のうえだ。その解決に挑戦することで日本経済の新たな成長の道も見つかる」。野田首相はこんなふうに言っている。

 エネルギーの主役交代に果敢に取り組もうというわけだ。それはいい。

 このとき、もう一つ大事なのは、主役を退く側に対する「出口戦略」があることだ。

 かつて石炭から石油へとエネルギーの主役が交代した時期があった。新旧交代に伴う激変緩和措置は講じられたが、旧産炭地は衰退していった。

 いま、東京電力福島第1原発事故を契機に原子力から自然エネルギーへと主役を交代させるべきだとの世論が一気に高まっている。首相官邸周辺で続く反原発の抗議行動はその象徴だ。

 これが一過性のものなのか。もはや止めようのない大きな流れとなったのか。
反原発の動きに政治家や経済界の反応がいまひとつ鈍いのは、ここが読み切れていないからかもしれない。

 いずれにしても、構造転換を進めていくには具体的な出口戦略が必要だ。

 いま、はっきりしているルールは原発の運転を原則40年とすることぐらいだ。ただ、20年を超えない期間で1回の延長が同じ法律で認められている。

 「延長など一切認めない」。反原発派は言う。「どの原発も一律40年と定めるのは合理的ではない」と原発肯定派は言う。事業者の申請を受けて延長を認可するのは、新たに発足する政府の原子力規制委員会になる。

 初代委員長候補の田中俊一・前原子力委員会委員長代理はどう考えているか。国会で所信聴取された田中氏は「(40年ルールを)機械的に適用しないが、40年の間には技術も進歩する。(延長の要件を満たすには)大変厳しいバリアー(障壁)になる」などと述べ、厳しい条件を課す姿勢を示した。

 ただ、双方に配慮した「模範解答」とも言えなくはない。具体的な基準をつくるとなれば一筋縄ではいくまい。

     ◇     ◇     

 議論は安全規制に傾斜してきた。だが、これだけで脱・原発依存は進むだろうか。原発を造り、運転し、安全を確保する責任は誰にあるか。一義的には事業者にある。長い年月と巨額の費用をかけて完成させた。これをできる限り使いたいのは事業者心理だろう。

 しかも、原発停止に伴い代替の火力発電燃料費が急増し、電力各社は軒並み赤字決算となった。何とか原発を動かしたい。事業者の偽らざる思いだ。

 企業である以上、みすみす損をするような行動はとれない。逆に言えば、こっちが得だよと明らかに分かる政策が示されれば乗ってくることになる。

 電源立地交付金ならぬ「原子炉廃炉助成交付金」などの新設はどうだろう。安全規制強化をムチとすれば、事業者が政府の意図に沿った行動をするようなアメの政策も必要ではないか。

 福島第1原発事故で東電は責任を回避するような言動をとった。今後、原発事故が起きれば事業者の責任を徹底的に追及する。経営破綻させることもいとわない。このことを再確認した上で、原発に代わる新たな電源開発を進める事業者への支援を強めていく。

 廃炉にかかる費用だけではない。その基礎研究や作業に関わる人材の育成などでも国が前面に出てきていい。

 原発をどのように縮小していくか。日本再生戦略ではよく分からない。30年の原発依存度について政府が考える三つの選択肢((1)ゼロ(2)15%(3)20~25%)のどれにするか、それが決まってからということなのだろう。

 だが、逆の発想もある。廃炉を進めるには、どのくらいの期間とどれだけの費用と人員が必要か。試算して工程表を示す。そこから将来のエネルギーのあり方を考える手法もある。政府は脱・原発依存を肉付けする具体的なメニューをもっと示す必要がある。でないと議論が袋小路に入る恐れがある。

[西日本新聞]

Posted by nob : 2012年08月05日 22:55

知識と想像力の欠落。。。Vol.2

■がれき広域処理、賛成9割=内閣府が世論調査

 内閣府が4日発表した「環境問題に関する世論調査」によると、東日本大震災で発生した災害廃棄物(震災がれき)を被災地以外で受け入れる広域処理について、「進めるべきだ」とする人が88.3%を占めた。「進めるべきだとは思わない」は8.8%だった。

 政府は、放射性物質が検出されないなど安全性が確認された岩手、宮城両県の震災がれきの一部について広域処理を進めている。環境省の担当者は、各地で放射能汚染への懸念が解消されているわけではないとしながらも、「広域処理への理解が徐々に進んでいることを裏付ける結果となった」と受け止めている。

[THE WALL STREET JOURNAL]

Posted by nob : 2012年08月04日 23:58

知識と想像力の欠落。。。

■7割が原発比率「0%」 意見聴取会の全日程終了 

 政府は4日、将来のエネルギー・環境政策について国民から直接意見を聞く意見聴取会を高松市と福岡市で開き、全国11都市でのすべての日程を終えた。意見表明を希望した計1447人(福島市を除く)のうち、約7割に当たる983人が2030年の原発比率(総発電量に占める割合)「0%」に関する発言を求めた。

 一方、政府は4日、参加者が議論し、意見の変化を探る「討論型世論調査」を東京都内でスタート。意見聴取会とともに、新たなエネルギー・環境政策の参考にする。ただ結果をどのように反映させるか明らかにしておらず、大詰めを迎えた「国民的議論」の行方は不透明だ。

[西日本新聞]

Posted by nob : 2012年08月04日 23:55

直感と想像力、私達に致命的に欠落しているもの、、、虚飾に惑わされず真実を見据え、他人事を我が事に置き換えて想像する力が、私達自身と世界を救う。。。

■「脱原発」訴え切実 「古里を返せ」涙ながらに

 「もう、原発はいらない」-。東京電力福島第一原発事故の被害に苦しみ続ける県民が、政府にエネルギー政策の大転換を迫った。福島市の福島テルサで開かれた意見聴取会。発言者の浪江町の住民は涙ながらに、仮設住宅での不自由な避難生活を訴えた。福島市の女性は母親の立場から、次代に付けを残さない核廃棄物の適切な処理を細野豪志環境相に求めた。4時間に及んだ意見発表は聴衆の共感を呼び、「福島復興」の祈りが会場を包んだ。

 「あの海、あの山、あの人…」「できることなら元に戻してほしい」。浪江町から桑折町の仮設住宅に避難する農業松田孝司さん(60)は壇上から涙ながらに訴えた。

 「そうだー」。会場に詰め掛けた聴講者から次々と賛同の声が飛ぶ中、松田さんは「古里を失った悔しさが分かるか。再稼働の問題は、国民投票で問うべきだ」と声を震わせながら続けた。

 福島市飯坂町の会社員穴沢明子さん(54)は「核廃棄物のドキュメンタリー映画を見たことがありますか」と細野豪志環境相らに問い掛けた。大きくうなずく細野環境相に「放射能は見えなく、においもない。原発はなくすべき」と語気を強めた。

 「おいしい相馬の魚も食べられなくなった。原発はいらない。先の世代にごみを残していいのか」。相馬市の団体職員杉岡伸也さん(36)が問い掛けると、会場から大きな拍手が湧き起こった。

 持ち時間は1人に最大5分の予定だったが、原子力政策への考えを訴えようと時間をオーバーする発言者が相次いだ。早急な廃炉や、総発電量に占める原発依存度「0%」を求める意見がほとんどで、訴えのたびに「その通り」「原発なくせ」などの怒号にも似た声が会場に広がった。

 一部の発言者からは「原発稼働がゼロなら、代替エネルギーは確保できない。再稼働は各社1基のみで期間限定が条件」とする意見や、「発電と送電を分離し、消費者がエネルギーを選択する仕組みとすべき」との考え方も出された。

[福島民報]


■わらうこと それが平和

《長崎から福島から(1)》

◎長崎市生まれ→小1で郡山市へ 田中 海雄君(9)

 ■街思い 絞り出した作文

 ぼくは福島の人たちは、今、平和な時間をすごしていないと思います。

 東日本大震災から半年後の2011年9月11日、島根県雲南市。福島県郡山市に住む小学4年、田中海雄君(9)が作文の朗読を始めた。題は「福島でいっぱいわらいたい」。

 この日は、島根で生まれ長崎で被爆者救護に尽くした医師、永井隆博士にちなみ、平和をテーマにした作文に贈られる第21回永井隆平和賞の贈呈式。小学生低学年の部で最優秀賞に選ばれたのが田中君だった。

 長崎市麴屋町で生まれた。市立諏訪小の1年生だった09年、父の潤也さん(41)の転勤で福島に引っ越した。

 「原爆について質問されたらちゃんと答えるのよ。長崎の代表だと思われるからね」。転校前、母の恵美さん(46)に言われた。

 祖母の常子さん(75)は爆心地から7キロ南の自宅近くで被爆した。

「太陽がこわれた」と、よく当時の話を聞かせてくれた。福島に移っても、8月9日は家族で平和祈念式典に参列した。

 今でもおじいちゃんおばあちゃんがすんでいる長崎はぼくのたから物だけど福島も同じくらい大切な所です。

 びっくりするくらい雪が降る冬、しだれ桜がとってもきれいな春……。福島の全部の季節が好きになったころ、原発事故が起きた。

 「長崎に帰らないの?」と友達のお母さんたちに不思議がられたが、1年4カ月ここにいる。「どんなことがあってもみんなで一緒に生活する」と家族で決めた。長崎だって原爆が落とされた後も、虫や花が元気に生きていたと聞いた。

 まだがまんしなくてはいけないことはあるけれどぼくは、いっぱいわらってすごしたいと思います。みんなでわらってすごすことが一番平和だと思うからです。

 母は作文にどきっとしたという。福島の子として、長崎の子として「全身で受け止め、心から絞り出したもの」と言っていた。

 今年の8月9日は、母と姉の美海さん(13)と、福島県の会津地方で過ごす。ある土産物店の壁に、長崎原爆の投下直後、米軍カメラマンが撮った福島県郡山市写真「焼き場の少年」が掛けてある。

 弟の遺体を背負い、口を真一文字にして直立する男の子。店主が展覧会で出会い「全国の観光客に見てほしい」と掲げたその写真を見に行く。

 「原発もいやだけど原爆もよくないと思う。けんかが大きくなって、たくさんの人が死んで、みんなわらわなくなるのが戦争でしょ」。人生で初めて、福島から長崎を思う一日になる。  (花房吾早子)

    ◇

 東京電力福島第一原発事故の後、長崎と福島の間で揺れ動く人たちがいる。平和とは、戦争とは。被爆67年、東日本大震災から2年目の夏、彼らの姿から考えたい。

[朝日新聞]


■めぐみさんの思い出並ぶ 横田夫妻、日本橋で展示

 北朝鮮による拉致被害者・横田めぐみさんの思い出の品や父・滋さんが撮影した家族の写真を展示する展覧会が一日、東京・中央区の日本橋高島屋で始まった。拉致被害者五人の帰国から十月で十年。家族だけの宝としてきた衣類などを初めて公開し、拉致問題が進展するよう願いを込めた。(小林由比)

 滋さんと妻早紀江さんが暮らす川崎市のマンションの住民らでつくる「あさがおの会」の主催。写真撮影が趣味だった滋さんが、めぐみさんと家族を撮影した写真約八十点を展示した。三歳になるころ公園で元気に遊ぶ姿や、カメラに向かってひょうきんな表情を見せる小学生時代など、健やかに育っていたころの写真が並ぶ。

 今回初めて、めぐみさんが小学生の時に友人から誕生日プレゼントにもらったオルゴールや早紀江さんが縫った浴衣、習っていたバレエの衣装なども出した。早紀江さんは「本当の物を見てもらうことで、こんな状態でいなくなってしまったということを実感してもらいたい」と話す。

 この日は、横田夫妻が、めぐみさんの拉致を最初に報じた元朝日放送のジャーナリスト石高健次さんと拉致問題の現状について語った。石高さんは「現時点で拉致に関して水面下も含め、両国のやりとりは全くない。国の責任者である首相が一年で代わっていることも拉致問題の解決を阻んでいる」と指摘。滋さんは「この問題は政府間の交渉でしか解決できない。いろんなパイプで交渉を再開してほしい」と訴えた。

 写真展を見た相模原市の主婦国本康子さん(65)は「両親の愛情の中で育っていたかわいい子がなぜこんな目に遭わなくてはならないのか。国には何としても助け出してほしいし、支援したい」と話していた。

 十三日まで。無料。開場は午前十時から午後八時

[東京新聞]


■復興予算15兆円のうち約6兆円が使われず1兆円を役人ネコババ

 1年半前、大震災と津波の惨劇を目の当たりにした国民は、「東北を必ず復興させる」と誓い合った。政府は震災復興のため、昨年度は3次にわたって約15兆円もの復興補正予算を組み、今年度分と合わせて総額19兆円(当面5年分)の震災復興予算を東北に集中的に投下することを決めた。

 その財源をまかなうために来年1月から25年間にわたる所得税引き上げと10年間の住民税引き上げ(2014年6月実施)という、異例の長期間の臨時増税が実施される。「復興財源の足しにする」ために子ども手当制度の廃止(減額)、高速道路無料化実験の廃止、国家公務員の人件費削減などが決まったことは記憶に新しい。それでも、国民は「欲しがりません復興までは」と負担増に堪える覚悟をした。

 ところが、現実には復興予算の多くが被災地には届いていない。国の予算は制約ばかりで被災地が本当に必要としている事業には、使えない仕組みになっているからだ。地元自治体は津波で水没した地域の地盤かさ上げや流された公共施設の建て替え、小中学校の耐震工事、避難所までの道路整備などの予算を要求したが、「施設の耐震化などは別の予算がある。復興と関係の薄い事業に配分したら納税者の理解が得られない」(復興庁幹部)と審査を厳しくして、大半は却下された。

 苦労して予算をもらうことができても、復興にはつながらない。震災被害が大きかった気仙沼市や南三陸町などがある宮城6区選出の小野寺五典・衆院議員(自民党)が語る。

「被災地の自治体は壊滅状態だから税収もない。そこで復興に自由に使えるという触れ込みの復興交付金が創設されたが、使途が40事業に限定され、土地のかさ上げすらできない。気仙沼では水産庁の復興事業で漁港周辺の地盤を高くしたが、そこに以前あった商店を建てるのはダメだといわれた。これでは町の復興には使えません」

 その結果、昨年度の復興予算約15兆円のうち、4割に相当する約6兆円が使われずに余った。自治体への復興交付金も8割以上が残り、前述の被災者向け復興住宅の整備予算に至っては1116億円のうちわずか4億円しか使われていない。総額19兆円を注ぎ込む復興は、絵に描いた餅だった。

 大新聞・テレビはそうした復興予算の使い残しの原因は自治体の職員不足や縦割り行政の弊害だと報じているが、真実を見ていない。霞が関の役人は、わざと復興のカネを被災地の自治体には使えないように制限している。

 その証拠に、余った復興予算のうち「不用額」とされた約1兆円は、今年度から新設された「東日本大震災復興特別会計(復興特会)」に繰り入れられ、各省庁に分配される。この復興特会の使途を見ると、復興とは名ばかりで、国民・被災者が知らないところで役人の掴みガネとなっていた。不用とされたカネが、シロアリ官僚の餌に化けたのだ。では、役人のネコババの実態を見ていこう。

 シロアリ官僚たちがまず目をつけたのが、官僚利権の王道である「ハコ物建設」だった。 復興特会には「全国防災対策費」という名目がある。「東日本大震災を教訓として、全国的に緊急に実施する必要性が高く、即効性のある防災、減災等のための施策」に該当すれば、被災地でなくても復興予算が受けられる仕組みだ。役人たちは狡猾にこれを利用した。

 国交省は、復興特会から36億円を使って政府の官庁舎を改修する計画を立てた。そのうち12億円は、内閣府が入る霞が関の合同庁舎4号館の大規模改修に使われる。

「昭和47年に建てられた施設で耐震不足なので、免震構造に変えます。他に秋田合同庁舎、和歌山県の田辺合同庁舎の修理、他に名古屋や釧路など全国の港湾合同庁舎の津波対策に使います」(官庁営繕部管理課・予算担当企画専門官)

 一見、もっともな理屈だが、騙されてはいけない。国の施設の建て替えが進む一方で、肝心の被災地の整備には、予算が付いていないのである。石巻市役所は1階部分が水没し、5・6階の吊天井が壊れるなどの被害が出たが、「市庁舎改修工事」の費用はわずか2900万円。市の管財課担当者が、使い道を明かした。

「これは改修予算ではなく、加湿器と駐車場でのLED電灯の設置予算です。市庁舎を改修する予算は現段階ではありません。復興交付金には市庁舎の改修予算はメニューに入っていないので、付けられないのです。自治体が自腹で改修なんかしたら倒産してしまいますから、国に予算を出してもらう仕組みを検討中です」

 実は同じ石巻市にある国交省の港湾合同庁舎には、今年4億円の改修費用が計上されている。国の出先機関と自治体で、これほどに差がつけられる理由がどこにあるのか。復興予算を決定した安住淳・財務大臣は石巻市出身である。昨年7月、安住氏はテレビ番組でこんな発言をしている。

「被災地の人は『助けてけろ』というが、こっちだって助けてもらいたい。国会議員が悪いなんて感情的だ。被災地の人のストレスが私のところにきて、それが総理に伝わってしまう」

 その1年後、彼が決めた予算は、まさに被災地を助けず、こっち(中央の官僚たち)を助ける政策だった。

 その財務省の外局、国税庁のやり口も酷い。東京の荒川税務署など、被災地以外の税務署3施設の改修工事に5億円を計上。荒川が選ばれた理由は、「今回の地震でどこか崩れたとか、老朽化が著しいというわけではなく、耐震化工事に着手しやすい税務署だということ」(国税庁会計課)だそうで、ここでも被災地が後回しにされた。被災した大船渡税務署職員の嘆きを聞こう。

「税務署の建物は津波で浸水したため、現在は法務庁舎の敷地に仮事務所を設けています。プレハブ造りの簡素なものなので、空調の効きが悪く、場所もかつてに比べ手狭ですが、もとあった建物が整備されてから移転となるので、移転はしばらく先になりそうです」

■福場ひとみ(ジャーナリスト)と本誌取材班

[週刊ポスト]

Posted by nob : 2012年08月02日 23:57

ささやかな光明。。。

■セシウム以外も除去…汚染水処理に新システム

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8月から福島第一原発に設置される「ALPS」。写真は吸着剤の入った容器。(横浜市の東芝京浜事業所で)=増田教三撮影

 東芝は、東京電力福島第一原子力発電所の汚染水から放射性ストロンチウムなどさまざまな放射性物質を取り除くシステム「ALPS(アルプス)」を開発、24日に報道陣にその主要装置を公開した。

 福島第一原発で現在稼働中の汚染水処理システムでは放射性セシウムしか除去できなかった。東電は8月にもアルプスの試運転を始める方針。

 この日横浜市内の工場で公開されたのは、活性炭や樹脂など放射性物質を除去する吸着剤が入った円筒形の容器(直径1・1メートル、高さ2・6メートル)。アルプスは、この容器が7本ずつ2列に並んだ構成になっている。

 東電は、原子炉建屋地下にたまっている高濃度汚染水を現行のシステムでいったん処理し、その後にアルプスを使って、1日当たり最大500トンを浄化する計画。同原発の汚染水を使った試験では、ストロンチウムの濃度が約1000万分の1に下がるなど、主な放射性物質62種類の濃度が国の基準を下回った。

[読売新聞]

Posted by nob : 2012年07月25日 01:08

未解明なのではない、、、解明不可能なことを認めるところから。。。

■浮いた年金記録、4割超の2240万件なお未解明

 厚生労働省と日本年金機構は24日の年金記録回復委員会で、誰のものか特定できない「宙に浮いた年金記録」約5095万件のうち、約2240万件の持ち主がなお解明できていないと報告した。2007年の問題発覚から調査を続けているが、5年たっても44%が未解明で残っている形だ。

 年金記録問題への今後の対応方針を決めるため、回復委に中間的な経過状況を整理して示した。

 残りの約2855万件は解明され、1296万人の記録が正しくなった。厚労省などは、記録を回復できた受給者の年金について、生涯の総額で計約1兆6千億円増えるとしている。

 記録問題への対応にかかった経費は、07〜12年度で計約3569億円になることも判明した。このうち半額が、オンライン上の年金記録と原簿である紙台帳の照合事業に充てられた。

 厚労省はまだ年金受給が始まっていない加入者の記録照合事業について、13年度中に作業を終える方針も報告した。費用に見合う効果が出るか疑問視する意見もあったが、政権交代後の4年間で全件照合を終えるとした民主党の目標に沿った形とする。

[中国新聞]

Posted by nob : 2012年07月25日 01:01

しかし、、、あるところにはある。。。

■世界の富裕層、租税回避地に持つ資産は最大2500兆円

[ロンドン 22日 ロイター] 租税回避地に反対している圧力団体「タックス・ジャスティス・ネットワーク」の依頼で製作されたリポートによると、世界の富裕層と親族が租税回避地(タックスヘーブン)に貯蓄している隠れ金融資産は最大32兆ドル(約2500兆円)で、所得税収の損失は最大2800億ドルに達するとの算出を明らかにした。

リポートは、コンサルタント大手マッキンゼーのチーフエコノミストだったジェームズ・ヘンリー氏が執筆。海外口座に預けられた世界の民間資産(不動産、金、ヨット、競走馬などを除く金融資産)の規模を調査対象とし、21─32兆ドルと試算した。

調査には、世界銀行、国際通貨基金(IMF)、国連、および各中銀のデータを使用したという。

リポートはまた、富裕層が各国の税当局の監督不可能な形でタックスヘーブンに貯蓄している資産が、139の途上国の歳入に与えている影響にも言及。1970年代から2010年の期間に、これら139カ国の最富裕層が貯蓄した「未申告海外資産」は、累計7兆3000億─9兆3000億ドルに達していると述べた。

ヘンリー氏は声明で、オフショアに貯蓄されている民間資産は「世界経済の巨大なブラックホールとなっている」と述べた。

[ロイター]

Posted by nob : 2012年07月24日 01:42

安保ではない、、、その実は支配である。。。

■容認派も憂慮の声 オスプレイ搬入、岩国で反対集会

 米軍機オスプレイが搬入される山口県岩国市は、米軍基地の存在に理解を示す市民が比較的多いとされてきた。しかし、岩国基地搬入を翌日に控えた22日、同市では反対緊急集会を開催。基地容認派の市議からも「今後の展開が読めない」と憂慮する声が上がる。

 市民団体の呼び掛けに1100人(主催者発表)が集会に参加。岩国市役所前では、オスプレイの写真にバツ印を付けたカードをそろって頭上に掲げて意思表示した。

 呼び掛け人の岩国市の大学3年生、喜良紗也香さん(20)は「オスプレイの搬入は岩国や沖縄だけでなく、全国民にとっての重要な問題」と訴えた。岡山市の主婦(70)は「一度でも墜落したら大変な事態になる」と心配そうに語った。

 岩国市の福田良彦市長は6月11日、神風英男防衛政務官との会談後、いったんはオスプレイの搬入受け入れに前向きな姿勢を示していた。

 事態が一変したのは、直後に米フロリダ州で起きた空軍仕様のオスプレイ墜落事故。すでに反対を明言していた二井関成山口県知事に合わせる形で「安全性への懸念が払拭できない」と反対を明確に打ち出し、市議会や県議会も反対の意見書を全会一致で可決した。

 市は在日米軍再編を前提とした市政を進めているが、オスプレイの搬入強行に基地容認派の市議は「市民に不安が広がっている。これまで国防に協力してきたが、今回ばかりは難しい」と漏らす。「今後の展開が全く読めない。オスプレイだけでなく、基地そのものへの反対が出てくる可能性もある」という。

[日本経済新聞]


■オスプレイ反発「日米安保が揺らぐ面も」 森本防衛相

 森本敏防衛相は22日のテレビ朝日の番組で、米新型輸送機オスプレイの日本への配備について「安全性が懸念されて地元で受け入れがたいという運動が起きたとき、日米安保体制が揺らぐのではという側面は否定できない」と語った。地元の反発がさらに強まれば日米同盟に影響しかねないとの認識を示したものだ。

 一方、森本氏は「オスプレイ導入で日本の南西方面を含む抑止力を高めることが重要だ」と説明。番組後には、「(沖縄で本格運用する)配備時期が10月初めという全体の計画を米国は動かす考えはないし、我が方もない」と記者団に語り、配備日程に変更はないとの考えを示した。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2012年07月23日 02:09

一般国民の考えが何故反映されないのか、、、それを一般国民の私達が真剣に考えることがはじめの一歩。。。

■「脱原発デモ」の意味を理解していない野田首相

 16日に開かれた「さようなら原発10万人集会」は、広い代々木公園を埋め尽くした。毎週金曜日に行われている首相官邸への抗議行動は回を重ねるたびに参加者が増え続けているという。

 今回のデモや集会は、政党や団体が開催しているものではない。ネットを通じて自発的に集まった人たちだ。自発的に参集した人たちの熱意とエネルギーは、動員された人たちのそれと比べて、優に10倍の強さがあるだろう。

 16日の集会は、作家の大江健三郎氏や音楽家の坂本龍一氏が呼びかけたという。呼びかけた人が信頼できる人だと安心して出掛ける人も多くなるはずだ。老婆心ながら、参加者数の「主催者発表」は必要ない。参加者数ばかり気にしているような誤解を与える。メディアにでも推定させればよいだろう。

 脱原発運動が水量を増しているのは、その中核に、今まで原発に無関心だった人、黙認、容認してきた人などがいるからだ。そんな人たちの反省、後悔が一段と大きな広がりをもたらしている。

拡大化する「脱原発デモ」にも
“事なかれ主義”な野田首相

 さて、野田佳彦首相は、官邸を囲む大きな抗議の声を耳にして「大きな音ですね」とつぶやいたと伝えられた。いくらなんでもこれは何らかの誤解か聞き間違いであると思いたい。

 これに懲りたか、その後首相は「しっかりと受け止めたい」と発言した。いかにも事なかれ主義の空虚な言葉で、心に響くものがない。

 首相は、ごくふつうの人がデモや集会に立ち上がっている深刻な事態の本質を全く理解していない。

「若い人の考えが反映されない世の中になっている気がする。変えるにはこれしかない」

 これは16日の集会に参加した人の言葉である(17日毎日新聞)

 この言葉は事態の本質を語っている。

 要するに、政治に任せておけば、間違った方向に誘導されるという強い不信感が根底にある。歴史が示すように、直接民主主義が発動されるのは、間接民主主義が機能不全に陥ったとき。国会を通じて意向を反映することができなくなったとき、人々はたまりかねて街頭に出たり、広場に集まる。その意味ではアラブのデモと本質的には違わない。

“声なき声”に耳が傾けられない今、
間接民主主義がかつてない危機に

 私は60年安保当時、大学2年生。20歳そこそこの学生たちが、ときの政権と真っ向から対峙した。だが運動の背景には、日本の社会主義革命を志向する極左勢力があった。だから岸信介首相は「私は“声なき声”に耳を傾ける」と言って、安保改定を強行したが、岸発言にも一理はあった。

 しかし、今回は疑いなくその“声なき声”が声を出して立ち上がっているのだ。もっと端的に言えば、自民党に失望して民主党に期待した人たちの声だと考えてよい。民主党の支持者たちが、米国にも官僚にも財界にも自分の意見を言うことができず、平気で公約違反をする首相に強く抗議して立ち上がっている。

 私も官邸中枢の政策決定に少なからず関与した経験があるが、首相が米国、官僚、財界の言いなりになっていれば、日々是好日である。本丸の中さえ平穏であれば、外堀の向こうをむしろ旗が取り囲んでいても眺めていればよいからだ。

 最近、首相は「増税の前にやるべきことがある」という党内外の抗議に対して、そういう姿勢が逆に問題解決を遅らせてきたと発言した。

 これこそ語るに落ちた話ではないか。ガソリン漏れを直さないで給油しようとするから反対されるのだ。首相は「消費税増税はシロアリ退治をした後の仕事」という自分の最優先の公約に戻るべきだ。そうでなければ、自らシロアリと化していることになる。

 政権交代当時の民主党代表であり首相であった鳩山由紀夫氏は、マニフェストの最終責任者であり最高判定者。その彼が「野田首相は公約と真逆のことをしている」と怒っている。

 それでは何のための選挙なのか。何のための公約なのか。議会政治(間接民主主義)の正当性がかつてない危機に直面しているのである。

【追補】

 18日に民主党参議院議員3名が離党し国民新党を離党した亀井亜希子氏と「みどりの風」を結成した。曇天に待望の晴れ間が見えた印象だ。おそらく国民的支持を受けて大きく広がるだろう。かねてから私は亀井氏は次世代の有力な指導者になると注目していたがその第一歩と期待している。

 ただ、脱原発、反増税、反TPPを強調すると「何でも反対」に見られる恐れがある。自然エネルギー、簡素な生活、行政改革、食料自給率の確保などもっと前向きな言葉を前面に出したほうがよいだろう。

 小沢一郎氏からみると魅力的な援軍だろうが、この際は一線を画して遠くから見守ってほしい。無理に連携しようとすればせっかくの晴れ間がたちまち雲で覆われてしまう。

[DIAMOND online/田中秀征 政権ウォッチ]

Posted by nob : 2012年07月23日 00:25

取り出しは急務、、、なれどその後はどうするのか。。。

■福島第1原発:4号機燃料 試験取り出しを開始

 東京電力は18日午前、福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールに保管している未使用燃料2本について、試験的な取り出し作業を開始した。東電は、燃料の腐食や破損の状況を調べたうえで、来年末までに本格的な燃料回収に着手する方針だ。事故後、燃料を取り出すのは初めて。

 東電は「核物質防護上、スケジュールなどの詳細は答えられない」としている。

 回収作業は、建屋上部の核燃料プール近くに設置した仮設クレーンを使い、水面から約7メートル下にある核燃料を取り出す。燃料は専用の輸送容器に入れ、クレーンで地上に降ろして原発敷地内の共用プールへ運ぶ。未使用燃料は使用済み核燃料より発熱量が小さく、放射線量も低い。

 4号機は事故当時は定期検査中。1〜4号機では最多の1535本(うち未使用燃料204本)の核燃料が残っている。事故直後のプールへは冷却のために海水が注入されたほか、水素爆発に伴うがれきが沈んでおり、燃料の損傷状況を把握することが急務となっている。【中西拓司】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2012年07月18日 13:32

推進すべきは生涯労働が可能な社会の構築。。。

■東京の人口、2100年に半減の713万人 都が初試算

 東京都は2100年までの人口予測をまとめた。総人口は20年の約1335万人をピークに減少に転じ、70年に1000万人を割る。 2100年には約713万人となり、10年実績(約1316万人)から約46%減少する。都が21世紀末までの人口を推計するのは今回が初めて。

 65歳以上の高齢者人口は現在の27歳が65歳になる50年にピークを迎える。約442万人となり、10年実績(約268万人)の約1.6倍になる。都の猪倉雅生・区市町村制度担当課長は「50年に向けて、受け皿となる介護施設の整備を急ぐ必要がある」と話している。

 ここから高齢者人口も減少に転じ、2100年には約327万人となる。それでも10年実績の高齢者数に比べれば約2割多い水準だ。

 10年実績では65歳以上の人口は総人口の約20%。現役世代は約898万人と約68%を占める。これに対し、2100年の65歳以上の人口は総人口の約46%に達し、15~64歳の生産年齢人口も約47%の約331万人になる見通しだ。

 現在の高齢者1人を現役世代3人で支える「騎馬戦」の構図から、100年後は高齢者1人を現役世代1人が支える「肩車」の時代になるとの通説を裏付けた。

 今回の推計は東京の将来の自治のあるべき姿を探る都と区市町村、有識者による「東京の自治のあり方研究会」がまとめた。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2012年07月18日 01:12

さよなら原発、、、さよなら見せかけだけの民主主義、、、さよなら諸悪の根源私達一人一人の依存従属心。。。

■さよなら原発 「17万人」集う 

 東京電力福島第一原発事故を受け、作家の大江健三郎さんらが呼び掛けた「さようなら原発10万人集会」が十六日、東京都渋谷区の代々木公園で開かれた。三連休の最終日で全国から参加者が集まり、関西電力大飯(おおい)原発3号機に続き、4号機でも再稼働を決めた政府への抗議の声に包まれた。

 参加者数は主催者発表で約十七万人で、警視庁関係者によると約七万五千人。主催者によると、反原発を訴える集会としては、昨年九月に東京都新宿区の明治公園で行われた集会を上回り、過去最大規模という。

 公園内のサッカー場に設けられたステージには呼び掛け人の著名人らが登壇。音楽家の坂本龍一さんは「電気のために美しい日本、国の未来である子どもの命を危険にさらすべきではない」と訴えた。参加者はサッカー場を埋め尽くしたほか、野外音楽堂前の広場や公園内の道路などにも広がった。「福島につながろう」「再稼働おことわり」などと書かれたパネルなどを掲げた。

 労組や市民団体など組織による呼び掛けに応じた人だけでなく、インターネットなどで集会を知った市民らも加わった。会場内や最寄り駅を結ぶ歩道などでは一時身動きが取れないほど混雑し、警察官がマイクを使って誘導や警戒に当たった。

 会場から新宿や恵比寿方面など三コースに分かれてパレードが繰り広げられ、会場内でトークや音楽のライブも行われた。

 この日は、東京都心の最高気温が平年より四度近く高い三三度の暑さ。会場の自動販売機の清涼飲料水は午前中でほぼ売り切れ、売店前に水を求めて長い列ができた。大江さんらが「原発ゼロ」を訴えて一千万人を目標に取り組んできた署名は、七月八日現在で約七百八十五万人分に達しているという。

[東京新聞]


■坂本龍一さん「電気のため、なぜ命を」都心で脱原発デモ

 「脱原発」を訴える大規模な市民集会「さようなら原発10万人集会」が16日午後、東京・代々木公園で開かれた。ノーベル賞作家の大江健三郎さん(77)らが呼びかけた署名運動「さようなら原発1000万人アクション」の一環。約17万人(主催者発表)が全国から集まり、原発の再稼働に踏み切った野田政権に方針撤回を迫った。

 「たかが電気のためになんで命を危険にさらさないといけないのでしょうか。子どもを守りましょう。日本の国土を守りましょう」。集会は午後1時、呼びかけ人の一人、音楽家の坂本龍一さん(60)のあいさつで始まった。

 続いて壇上に立った大江さんは、6月15日に約750万人分の署名の大半を野田佳彦首相あてに提出した翌日に野田政権が関西電力大飯原発の再稼働を決めた経緯に触れ、「私らは侮辱の中に生きている。政府のもくろみを打ち倒さなければならないし、それは確実に打ち倒しうる。原発の恐怖と侮辱の外に出て自由に生きることを皆さんを前にして心から信じる。しっかりやり続けましょう」と訴えた。

 「冥土のみやげに皆さんの集まった姿を見たかった」。こう切り出したのは作家の瀬戸内寂聴さん(90)。「政府への言い分があれば、口に出していいし、体に表していい。たとえ空しいと思う時があっても、それにめげないで頑張っていきましょう」

 会場では音楽ライブやトークショーも開催。参加者は午後2時に集会が終わった後、渋谷など繁華街を「再稼働反対」と声を上げながらデモ行進した。

 集会は、原水爆禁止日本国民会議(原水禁)が中心となって開催。労働組合の旗がたくさん掲げられるなか、手作りのプラカードを掲げる参加者も目立った。参加者数は担当者が分担して会場入り口の約10カ所で目測で数えて合計したという。昨年9月に東京・明治公園で開催した集会には6万人ほどが集まったが、今回はその規模を上回り、東京電力福島第一原発事故に関連した集会では最大規模としている。警視庁は公式発表していないが、警察関係者によると、把握した参加者数は約7万5千人だったという。

 東京の集会に呼応し、各地でも集会やデモ行進があった。(澄川卓也)

[朝日新聞/17日追加]

Posted by nob : 2012年07月17日 23:23

少女たちなりの自尊心

■マックで眠るホームレスギャルの
「キャバクラ」開業の理由

モノと情報は過剰なまでに溢れ、街は清潔で安全に見える現代の日本。景気の悪化や精神的な不足感をどれだけ持ち出してきたとしても、その「豊かさ」を否定しきることはできない。しかし、いつの時代、どこにおいても、その社会から「貧困」が消えたことはないのと同様に、それが日本に残っていることも確かだ。ネットカフェ難民、生活保護、フリーター、ワーキングプア……。今も残る「貧しさ」とは、いかなるものなのか。

社会学者・開沼博が池袋のマクドナルドで出会った2人の少女、リナとマイカ。彼女たちは「移動キャバクラ」という聞きなれない生業に勤しむ。偶然の接点を頼りに生きる道を探り続けてきた2人の少女からは、現代の「豊かさ」と「貧しさ」の先に潜む現実が見えてきた。

池袋のマクドナルドで夜を明かす2人の少女

 深夜1時の池袋のマクドナルド。腹より下を毛布で覆って眠る2人の少女がいた。バッグの中には歯磨きと洗顔剤、そして洗面用具。売上ゼロに終わった本日の財布の中身は、リナが300円、マイカが170円。

 目を覚ましたリナは、携帯電話で時間を見ながらボンヤリと思う。

「最近は24時間営業って言ってるくせに、深夜2時になると4時までとか5時まで清掃とか言われて追い出しくらうからな。また公園行って寝るか……」

 カネが無くなったら100円マック。マイカが飲み物を注文したら、リナはハンバーガーを頼む。それを互いに半分ずつ分け合って飢えを凌いでいる。

 空腹であれば、一度何かを口にすればある程度は我慢できるからマシだ。それよりも、タバコを吸えないことが何より辛い。2人とも1日2箱は吸うヘビースモーカーだ。耐え切れなくなって灰皿からシケモク(吸殻)を拾って吸おうとしたマイカを「ダッセー真似すんじゃねーよ!」とリナが怒鳴りつけたこともある。

「とりあえず、ここを出るまでに顔を洗って化粧しないと」

20歳ホームレス、職業は「移動キャバクラ」

 池袋にあるマクドナルドの2階喫煙エリアのカウンター席には、コンセントがついている。幸いなことにひとり分の席が空いていた。小雨模様のその日、私はそこに座ってノートパソコンを取り出すと、コンセントを探した。しかし、それがあるはずの場所には、隣に座る若い女性の巨大なバッグが置かれている。

――お姉さん、電源使いたいんだけどちょっといいすか?

「お姉さん」は2人組だった。手狭なカウンターテーブルは彼女たちの雑多な荷物で溢れかえっていた。色黒のタヌキ顔の少女がはっとして「あ、ゴメンなさーい」と、悪びれる様子もなく返事をして荷物をどかしてくれた。

 無事にコンセントを確保した私がパソコンの起動を待つ間、少女たちが大きな声で話し始めた。

「アタシのこと、お姉さんだって」タヌキ顔が言った。「よかったじゃん」ともう一方の色白なキツネ顔が返事をする。「アタシでもお姉さんに見えるんだ。なんか、マジ気分いいんだけど」

――まあ、オバさんではないでしょ(笑)。お姉さんじゃないの?

「ホントですかー。なんかそう言われるのあんまなくて……」

 ここではじめて2人の顔、格好をまじまじと見ることとなる。一見、着飾った“ギャル”のような風体をしているが、どこか「キタナイ」。

 タヌキ顔は豹柄のジャンパーにジーンズ生地のミニスカート、それにボロボロのスウェードブーツ。キツネ顔はくすんだ紫色のビニールジャンパー、襟元にはフェイクの毛皮がついている。黄色のミニスカート、黒のショートブーツという装いだった。

 顔立ちだけからすると2人ともまだ10代後半のようだが、よく見れば肌は荒れ、ボサボサになった茶髪は痛み放題だ。

――これから仕事?

「そう」とタヌキ顔。「うーん、まあ……」と口ごもるキツネ顔をよそに、2枚の名刺を差し出してきた。

移動キャバクラ リナ&マイカ ママ リナ
移動キャバクラ リナ&マイカ チーママ マイカ

「私がリナで、こいつがマイカ」。どうやら、タヌキ顔はリナ、キツネ顔はマイカというらしい。

 彼女たちの仕事は、「移動キャバクラ」だ。

2時間5万円が最高額。「ウリ代」は別料金

 もちろん、「移動キャバクラ」という職業はリナとマイカが命名したものであって、そのような業界や業態があるわけではない。援助交際? デートクラブ? 合コン? 確かに、既存の何かに当てはめることはできないものだが、彼女らにとって、やっと行き着いた貴重な食い扶持であることは間違いない。

「最初は駅の喫煙所とかでライターを借りんの。そこからいけそうな空気感じたら、名刺渡して、みたいな。客をつかまえたら、和民とか普通の居酒屋行ってキャバ嬢みたいに接待してやるんだ。で、ガンガン飲ませて“料金”の交渉。渋ったら、バックにヤバイのがいる風を匂わして。リナなんてオラオラ系のしゃべりうまいから、サラリーマンたちびびっちゃう(笑)」

 “料金”は客によってまちまちらしい。マイカは続けて語る。

「今までの最高は2時間一緒に飲んだだけで総額5万円。これは脅したわけじゃなくて、向こうから喜んで出してきた。でも、こういうオイシイのはめったにない。だいたい5000円とか高くて1万円くらい」

 カネが入れば2人でインターネットカフェに宿泊する。カネがないときはマクドナルド。あるいは、客を誘って3人でラブホテルに泊まる。

「うちら2人はセットでしか動かない。客と2人きりではホテルに泊まらないのがルール。これはリナ命令」

 客から「ウリ代(援助交際の対価)」をもらうこともあれば、ただ話をして寝るだけのこともある。

「体を伸ばして休むこと」が最高の贅沢

 マイカに次いでリナも口を開いた。

「最近はわりと常連がついてきたから、2日おきにキャバオープンできる感じ。売上は2人で週に3万から5万円くらい? 2人ともすっげー金遣い荒いから、すぐになくなっちゃう。ホストクラブに行ったり、服買ったり、あとマッサージとか」

数百円で入店できる「自宅兼事務所」が彼女たちの日常をつないでいる

 それでも売上が立たない日が続くこともある。貯金などはじめから頭にない。マクドナルドに限ることなく、数百円の小銭さえ手元にあれば「食」と「住」にありつけてしまう現実が東京にはあるからだ。

「3~4日、風呂に入らないのはけっこう当たり前。だから、たまにまとまったカネが入ったときは、こいつと一緒に新宿グリーンプラザか池袋プラザ行ってサウナに入って、仮眠室かカプセルで寝る。あれは極楽やね。うちら最大の贅沢」

 こう語るリナの口調は荒い。それとは対照的に、マイカは20歳前後の女子相応の話し方をする。ゆっくりと体を休める様子を想像するマイカの目は輝いていた。

「サウナ、最高。カプセルも大好き。うちら普段マックとかで座ったまま寝ることが多いから、たまには横になって体を伸ばして、ゆっくり眠りたい。次、いつ行けるやろ」

 実は、リナとマイカが知り合ったのは、遠い昔のことではない――。

父親による激しい暴力。小学6年生で薬物依存

 リナは、1991年8月に大阪府堺市で生まれた、日本人の父とフィリピン人の母を持つハーフ。彼女が5歳のときに両親は離婚。父に引き取られ、母はフィリピンに帰国した。

「母親が岐阜のほうのフィリピンパブで働いていたとき、トラック運転手だったオヤジと出会ってデキちゃった結婚したらしいけど、詳しくはわからない。オヤジは最悪。オレが小学校2年生の頃、事故って会社をクビになって、その後は昼間から酒飲んで、夜はスナックとか風俗に通いまくりで。多分、よくわかんないけど生活保護を受けてたんだと思う」

 焼酎・いいちこを1日3本も飲むほどアルコールに依存する父親との生活。小学生の頃から暴力を振るわれ「いつも全身がみみず腫れ状態だった」という。

「マイカの西成よりは全然マシだけど、堺も悪いのが多いから。小学校5年の頃から、中学校や高校の先輩たちと遊ぶようになった。最初はタバコ。シンナーはやったことない。でもクサ(大麻)は早かった。小学6年生のとき。この頃は10代半ばの奴らとツルンでたんで、みんなくれるんだ。で、ガキだからすぐにブリブリになっちゃうじゃん。それを見て面白がって、みんなどんどん吸わせようとするの」

「同性愛者ではない」男への憧れから「男装」の道へ

 リナは薬物に依存すると同時に、「男装」に凝るようになっていった。

「高校を1年で中退してから、ホントに突然なんだけど、男のカッコにあこがれるようになっちゃって。とくにオラオラ系のメンズナックルズに出てくるような男。色黒で、黒髪短髪を立てて、サングラスとかして、レザーのジャケットに白いパンツみたいな。靴はヘビ革のとんがったやつとか。こういうのにすっごい憧れて、自分も同じようなカッコするようになったんだ」

 しかし、リナは自分が「同性愛者ではない」と強調する。

「男のカッコして女と遊んでるからみんながレズとかオナベかっていうと、違う。そういう奴らもいるけど、そうじゃないやつもいる。オレの場合、純粋に男になりたい。ただそれだけ。だけど、恋をするのは普通に男。付き合ってきたのも男。じゃあ、ホモかよって(笑)」

「10代の頃は、ミナミで“ギャル狩り”。ギャルサーってあるじゃないですか? オレ、ああいうツルむ奴、大嫌いで。それに男禁止とか、服はこうじゃなくちゃいけないとかやたらにルールが多いんですよ。あれがウザい。日本人って感じで。受けつけない」

 そして、16歳の時、年齢を偽ってキャバクラで働き始めた。

自分を抑えられず、キャバクラを転々とする日々

「でも、一つの店で最長2ヵ月。大阪では10店舗近くで働いたかな。オレ、続かないんだよ。だいたい客とケンカするか、スタッフとケンカするか。頭にきたら、店で暴れちゃう。ビール瓶で客の頭殴ったこともある。東京に出てきたのはそれが原因。警察沙汰にはならなかったけど、殴った相手がヤクザと関係がある人だったみたいで、超ヤバいことになっちゃって。追い込みかかる前に『逃げちゃえ』って。それが1年半位前のこと」

「最初はブクロのキャバ。これが1ヵ月。その後体験入店みたいなのを1ヵ月くらいやって、だんだん嫌になってきた。男の相手するのが。特に酔っぱらい。オレ、酔っぱらい見るとチョー頭にくるんだ。酒飲んで絡んでくる客はたいていぼこっちゃう。一種の病気かも。それは自分でも怖い。すぐに殴っちゃう」

「そっから、歌舞伎町の『D』っていうホストクラブっていうかボーイズバーにミナミ出身の知り合いが勤めてたから、紹介してもらった。店長と会って『ホントは女だけど、男としてホストをやりたい』って言ったら運よく採用。これが9ヵ月位前」

 女性がホストクラブで働くなんて嘘のような話に聞こえるかもしれないが、外見をきれいに整えている男性に囲まれる環境では、多少小柄ではあるものの、自ら言い出さない限り隠し通すことができるようにも見える。

性別を偽り入店したホストクラブでマイカと出会う

「その店にいたの4ヵ月位だったけど、最初の月が20、次の月が40万って感じで、給料もアップしていった。今から半年以上も前のことかな。マイカが、フリーの客として来たんですよ。たまたまオレがサブで席に入って。で、オラオラ系で思いっきりいじってやって。そしたら翌日から毎晩通ってくるんですよ、指名で。で、店外(デート)に誘ってくる。超ウザいんですよ。会って1週間後くらいに、仕方ないからアフターで一緒に飯食って……」

 それから数日後、マイカの様子がおかしい。

「『あんた、女やろ』って。これはバレてるなって思ったから、オレもあっけなく『そうや。それがどないした』って答えたの。最初、『詐欺!』とか騒いでたけど、キスしてやったらおとなしくなった。それからも毎晩店に来た。同じ関西出身だし、だんだん、何ていうか、気も合うなって感じになってきて」

「それで2ヵ月位経った頃、店を辞めちゃった。酔っぱらいの女に体触られたり、絡まれたりするのにウンザリしちゃって。女の酔っぱらいは最低だ。だけど、こいつの場合、酒は飲んでもそんなに変わらないの。だから、まあいいかって」

「それで、こいつと飲んでるときに、『2人で移動キャバクラでもやるか』って盛り上がっちゃって。で、こいつもデリ(デリバリーヘルス)辞めて、その後2人で今のような生活をするようになったわけ」

13歳から「性」と「カネ」一筋

 マイカは、リナと同じ1991年生まれ。大阪市西成区で育った。リナと2人でいるときには、お互いにコテコテの大阪弁で話をする。

「私もおじいちゃんが中国人、おばあちゃんが日本人のクォーター。母親がハーフで父親は日本人。だからかもしれないけど、なんかガイジンと気が合うんだ。それもアメリカ人とかネクタイしてる白人とかはダメ。今まで付き合ってきたのも、だいたいガイジン。イラン人、バングラデッシュ人、フィリピン人、中国人、韓国人、ブラジル人、アフリカの黒人……日本人もいるけど続かないんだ。なんでかよくわからないんだけど」

 リナの生い立ちの軸となるものが「薬」と「暴力」だとするならば、マイカのそれは「性」と「カネ」だった。

「援助交際みたいなのは、中学1年生の頃からやってた。単におカネが欲しかったから。だってうち、一銭もお小遣いなんてないから。自分で稼ぐしかない。小学生の頃からファッションとか興味あって。あ、ギャル系ね。中学生になったら服とか化粧品とか欲しいじゃないですか。若いほうが儲かるんですよ。相場高いっていうか」

 援助交際の相手は、現在もそうであるように、街で探す。

「一番はじめの人はよく覚えている。友達と地元のゲーセンにいたら、声をかけられたんだ。歳は30歳くらいかな。何やってる人かって、それは全然わからない。中1の頃だから、そんなことに興味ないし。『お小遣いあげるから、ちょっと遊ばない?』みたいなことを言われた。すぐに何のことかわかったよ」

ターゲットは、華奢な酔っぱらいサラリーマン

 マイカは“援交ギャル”の道をひた走っていた。しかし、18歳のときに勤めていた風俗店の顧客を、禁止されていた“本番行為”に誘ったことが発覚。さらに、ホストクラブへの借金が300万円にものぼったことによる過酷な取り立てに絶えられず、逃げるように上京した。

「もう逃げちゃおうって感じで、知り合いのコを頼って、最初は新大久保の中国人のコの家に居候してた。その後、ブクロとか西武線沿線の店でキャバをちょっとだけやったんだけど、つまんなくて辞めて。あ、つまんないっていうか儲からないから。ホストと遊びたいし、もっとおカネがほしいと思って、デリに行ったの。歌舞伎町に事務所があるデリ。そんでリナと出会ったって感じ」

「移動キャバクラ」を開業した当初は、客を捉まえようと歌舞伎町の通りに立ってみたが、すぐにそこを縄張りとする客引きに「上にエンソ(上納金)払ってんのか!」と脅された。

「区役所通り、さくら通り、一番街、全部行ったけど、どこもダメ。前に一緒に働いていたキャバ嬢でちょっと仲よさげだったコも、平気でチクったりするんだ。こいつら全然信用でけへんと思ったわ」(マイカ)

 繁華街のメインストリートでの「商売」の難しさを身に染みて知ることになった彼女たちは、池袋西口や新宿アルタ前などを中心に、もしトラブルに至っても危害を加えられる可能性が低そうな、華奢な体格をした、酔っ払っているサラリーマンを物色するようになった。

4日…15(ジュク・新規)、残R6.2、M7 “32歳公務員”
毎日の売上はノートで管理されている

「これに売上つけてるんだ」

 リナが、客に買ってもらったという「偽ヴィトン」のバッグから、かわいらしいイラストが描かれた小さなノートを取り出す。

1日…0、ブクロマック、残R320円、M130円 “どないするっちゅうねん!“
2日…0、のっちゃん部屋、残R100円ちょっと、M0円 “激ヤバす”
3日…10(ブクロ)、残R4、M4 “ヨネちゃんに感謝”
4日…15(ジュク・新規)、残R6.2、M7 “32歳公務員”
5日…0、残R2、M1.5 

 日付の横に記載されている数字は、売上金額である。10とは10本、つまり1万円を示す。その右隣にある「残」とは、その日に残っている財布の中身(R=リナ、M=マイカ)だ。さらにその隣に書かれているメモが、基本的には客情報(意味不明な記述や記号、イラスト等もあり)である。


リナは暇があるといつも絵を描いている

 このノートを眺めながら、私は気になる点を質問した。

――ちょっと“客”について聞くけど、3日のヨネちゃんっていうのは?

「ヨネちゃんっていうのは、水道工事の会社で働いてる独身のおっちゃんなんですよ。57歳って言ってた。ツルッパゲで」(リナ)

「最初はブクロの北口の喫煙所で声かけたんだよな。それが1ヵ月前くらいなんだけど、それからもう6回位飲んでる。1回につき飲み代プラス5000円~1万円ってとこだけど、ヘンなことしないし、すっげーラク。無口で、居酒屋で鳥の唐揚げばっか食うんだよ」(リナ)

「そう、いっつも水色の作業着着てさ。すっごい大人しくて、うちらに『どんどん食べて』ってすすめてくるんだ。でも、超常連さん。うちはああいう人、好きやねん」(マイカ)

――4日の“32歳公務員”っていうのは?

「うーん、イマイチ記憶にない。基本的にうちら、常連以外はほとんど覚えてないよな」(リナ)

「それ、あんただけや。うちは覚えてる。その人は、茶髪っぽいセミロングで、最初公務員だなんてウソや思ってたんやけど、居酒屋で見せてくれたやん? なんか区役所の入館証みたいなの。『あ、ほんま公務員や』って驚いたの覚えてるわ。でも、会話とかは印象にないなあ。オタクっぽいっていうか、やっぱり大人しい人やったかな」(マイカ)

ラブホテルに誘われても必ず3人で宿泊

――この期間は“客”とホテルには泊まってない?

「ノート見ると、多分そうやなあ」(リナ)

「だけどこの1週間は2日泊まったよ。会社員のオヤジと、キャバのボーイ?」(マイカ)

――泊まりに行くってなったら、どうしてるの?

「いろいろやな。基本的にウリじゃ稼ぎたくない。だってヤバイでしょ。うちらは基本的にベッドで寝たいだけ。だから、ホテル代だけもってくれるなら行っちゃうことが多いよ」(リナ)

「本番して、お小遣いくれたらラッキーって程度かな。でも、だいたいくれるよね? 5000から1万程度は」(マイカ)

「今までの最高? いくらかな。3万? ただ飲んだだけで5万っていうのが、売上的には最高額だけど」(リナ)

――でも、危ない目にあったりしない?

「だからー、それも多少あるんですよ。リスクヘッジ? 必ず2人じゃないとホテルに行かないっていうのは、オレからしたら安全対策っていうか。1人じゃ何されるかわからないけど、2人いればそうそうヘンなことしないから。客だって怖いんだと思うよ」(リナ)

「確かに、客のほうが怖いと思うよ。だって、リナ、見た目ヤバいっしょ。これで男言葉でうなっちゃったら、完全にスジモンだと思われるし」(マイカ)

「思われねーよ」(リナ)

「思われねー」のかもしれない。ただ、彼女たちが、今、目の前に存在する容易に生きぬくことは難しいと想像される環境の中で、したたかに生き続ける力を身に付けようとしてきたことは確かだ。

「貧しさ」と「豊かさ」の狭間にある「現代の貧困」

 家はないが、寝床と食事はある。携帯電話を持ち、身なりもそれなり。薄くて広い他者とのつながりも築いており、社会生活を送るうえでのコミュニケーションに難があるようにも見えない――。

 カネも、現在の境遇から這い上がるチャンスもないようなベタな「貧しさ」とは、一見遠いところにいるようにも思えるリナとマイカ。

 90年代後半以降、繁華街に対する「浄化作戦」により、「目に付くような」ホームレスや店舗型風俗店、街娼は急激に減少した。猥雑なモノを表面的に消し去り、清潔で機能的になり、「貧しさ」とは遠いところにあるように見える「豊かな」日本。彼女たちは、そんな街の中で生きている。

「現代の貧困」とは、かつてのような可視的な「貧しさ」と直接結びつけられる「貧困」とは異なる。それは、目に見える「貧しさ」が、「あってはならぬもの」として表面的に「漂白」されゆくなかにおいて、それでも残る「貧しさ」と、達成され続ける「豊かさ」との狭間に生まれた「不可視な存在」に他ならない。

 たとえば、「ホームレス」や「ネットカフェ難民」の報道がされる際に、「リュックサックを背負った中年男性」が登場する。彼らは、確かに「わかりやすく貧困を象徴する被写体」であろう。カネもモノもなく、街に暮らす「昔ながらのホームレス」との境界線を漂う存在として。そして、かつての日本を支えた「男性稼ぎ主モデル」に依存する家族システム、企業システム、そして社会そのものから弾き出された象徴として。

 しかし、「男性稼ぎ主モデル」を前提とした「日本型福祉」の崩壊が明確になって久しい現代、「リュックサックを背負った中年男性」に貧困の全ての表象を背負わせ続けるのも無理がある。それは、今も残る旧来型の「貧困」は捉えつつも、「豊かな」日本における異質な他者のこととして「現代の貧困」を封じ込め、また取り逃すことを意味するのかもしれない。

 リナとマイカが始めた「移動キャバクラ」それ自体が、最近の女性や若者の間で広まってきている現象というわけではない。だが、現代に浸透する「フリーランス化」であり「セーフティネットからの排除」であるとすれば、それを捉えることが、極めて普遍的な現象を描きなおすための「補助線」を引くことにもつながるだろう。

「現代の貧困」と「個人化」の向かう先とは

 教育機会や家庭環境が満たされない等の理由によって、社会的包摂への道から早期にドロップアウトした者にとって、水商売や店舗型風俗は、インフォーマルな生活を維持することへのリスクヘッジ方法の一つとして機能してきた(男性ならば、「力仕事」や「暴力と隣接する生業」がそれに当たるだろう)。

 彼女らが、もはやそこに頼ることができないと判断した背景とは何か。

 一方には、それが「普通のバイトに毛が生えた程度しか稼げない」という「デフレ化」(と、それを支える経済成長の柱となる構造の行き詰まり、グローバル化など)があり、他方には、夜間営業取り締まりの厳格化や新規店舗型風俗出店の困難化に象徴される規制強化や「浄化作戦」による、「駆け込み寺」としての中間集団(公と個人をつなぐ集団)への締め付けおよび解体という「個人化」がある。

 名刺1枚と携帯電話で「開業」でき、自らの身体性を駆使し、常連客と築いた「信頼」の中で商売を行なう。職業の「フリーランス化」は「個人の自由の実現」というバラ色の未来につながっているようにも見えるが、一方では、従来であれば中間集団が吸収していたものも含めて、状況の変化の中で生まれるリスクに生身の人間がさらされることも意味する。

 リナとマイカの選択は、「貧しさ」が不可視化され「漂白」された街の中で、これまで用意されてきた「インフォーマルなリスクヘッジ」の手段に頼ることすらできない状況を端的に表していることは確かだ。

「中間集団の崩壊」と「個人化」の一端は、「フリーランス」「ノマド」などと様々な言葉を用いて持て囃されている「脱組織的志向」にも見られる。しかし、そういった現象は、「バラ色の未来へつながるもの」として取り上げられる「高付加価値型人材」の領域だけに当てはまるわけではない。それは、「高付加価値型人材」と同様、いや、もしかしたらそれ以上に、社会的包摂からこぼれた領域に生きる人々にもはっきりと見られる大きな動きに違いない。

「現代の貧困」は、従来の貧困と比較して、より複雑な様相を呈している。土地や労働力が余り、カネやモノが満たされないのが「途上国型の貧困」だとすれば、少なくともここ10年の日本が直面している「先進国型の貧困」は異なる性質を持つ。

 カネやモノはそれなりに行き渡っている。数千円もあれば恥ずかしくない程度には小ぎれいな格好ができて、破れない丈夫な衣服を買うことができる。「食」も「住」も街に遍在している。

 ヒトも情報も過剰であるが故に、労働力(あるいは土地)に付与される「値段」の格差は顕著になり、「持つ者」と「持たざる者」とを隔てる溝がより鮮明になる。世代・ジェンダー・就学歴・エスニシティー・出自の非対称性を背景としながら、相対的弱者が貧困のループに飲み込まれやすい状況が生まれているのだ。

 自分たちを包み込むセーフティネットの網が穴だらけになっても、わずかな接点(「同じく外国人の血を受け継ぎ、同じ年に生まれ、育ったところが近い」「同じ街で、同じ時にタバコを吸っていた」というような共通点)から生まれた綱を頼りにしながら、リナとマイカは街を利用し、街に溶け込んでいる。

 2人の少女は今日も街に立ち、生き続けている。溢れる「豊かさ」に漂白されて、「貧困」など存在しないかのような社会の中で。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2012年07月17日 09:17

Yahooとてこのレベル。。。

■米ヤフーのサービス、ログイン情報45万件が漏えいか
Steven Musil

 米Yahooがセキュリティ侵害の犠牲となり、40万件を超えるログイン認証情報が漏えいする結果となったようだ。

 ハッキングされたデータはハッカーサイト「D33D Company」に投稿された。同データは、45万3000件超のログイン認証情報を含んでおり、Yahooのネットワークから取得されたものとみられる。ハッカーらはUNIONベースのSQLインジェクション技術を使ってYahooのサブドメインに進入したと述べ、このデータダンプは「警鐘」のつもりだとしている。

 ハッカーらは「このサブドメインのセキュリティ管理を担当している関係者には、これを脅迫ではなく警鐘としてとらえてほしい」とデータの末尾にコメントとして記している。「Yahooが所有するウェブサーバには悪用可能なセキュリティホールが多くあり、これらはわれわれのデータ公開よりもはるかに大きな損失を生み出している。軽く考えないでほしい。このサブドメインと脆弱なパラメーターは、さらなる損失を避けるために投稿されていない」

 TrustedSecの報道によると、ハッキングされたサブドメインはニュース投稿サイト「Yahoo Voices」のものとみられる。ハッカーらはデータからホストネームを削除しなかったようだ。このホストネーム「dbb1.ac.bf1.yahoo.com」は、Yahoo Voicesプラットフォーム(以前は「Associated Content」と呼ばれていた)に関連しているとみられる。

 米CNETはYahooにコメントを求めたが、回答は得られていない。

[CNET JAPAN]

Posted by nob : 2012年07月13日 01:04

最大の創造性、、、行き当たりばったり。。。

■行動すれば未来が始まる
【50】着手
アラン 、 村井 章子

今日の一言
怠け者は「そのうちやるさ」と言う。だが言うべき言葉は「いまやる」である。行動すれば未来が始まる。

 着手することは、動機以上に重要である。やりたい仕事があって、そのためには大勢の力を借りなければならず、ずっと計画を暖め練っていても、とうとうやらずじまいということがよくある。だが心の中で膨らんでいる共同事業は、手をつけてくれるのを待っている。建築物の礎石のように、どんな作品でも最初の石を置けば、それが次に進む立派な理由となる。前日までの仕事の中に自分の意欲の跡を認められる職人は、しあわせ者である。

 人はつねによきものをめざすと言われるが、理屈で決められた目的を前にすると、人間はむしろ怠惰になるのではないだろうか。まだこの世にない仕事にやる気を出させるのは、想像力をもってしてもむずかしい。やったらきっといいだろうと思いながら、やらずじまいの仕事がたくさんあるのはこのためだ。

 想像力はいろいろなやり方で私たちを落胆させるが、何と言ってもいちばんの理由は、すっかりわくわくさせ、きっと現実になるにちがいない、と信じ込ませてしまうことにある。だがこのときめきは、虚しく掻き消える。いつだって興奮は現在のもの、計画は未来のものだ。

 だから怠け者は「そのうちやるさ」と言う。だが言うべき言葉は「いまやる」である。行動すれば未来が始まる。とは言え何事もそうだが、未来が予測しがたいのは仕事も同じである。着手することで拓ける未来は、思い描いていたものとはちがうだろう、だがいつだってずっと美しい。だが誰もそうは思わないらしい。夢見る連中は、自分の計画は、他人がこれまでにやったものよりずっとすばらしいのだと言い張る。

いったんやり始めたらつまらない仕事など一つもない

 だが、いま忙しく働いているしあわせな人たちを見るといい。この人たちは、着手した仕事に没頭している。それは繁盛している食品店でも、切手の蒐集でも、何でもいい。いったんやり始めたら、つまらない仕事など一つもないことを彼らは知っている。みんな想像することには飽き飽きし、最初の石を置きたがったにちがいない。

 刺繍も、最初の数針はすこしも楽しくないが、進むにつれて、加速的にもっとやりたいという気持ちが募ってくる。こうしたわけだから、まずは信じること、期待はそのあとである。期待しないでともかくも着手することだ。仕事が進むにつれて、自然に期待は芽生える。

 現実の計画も、仕事とともに発展するものである。ミケランジェロがあれだけの人物像をすっかり頭の中で決めてから描き始めたとは、私にはとても思えない。そもそもミケランジェロは教皇に命じられたとき、「自分は画家ではない」と渋ったという。そしてやむなく描き始めた。描き始めたら次々に人物が立ち現れてきた。これが描くということであり、自分の作るものを発見することである。

幸福は追いかけると逃げていくと言われる

 幸福は影と同じで、追いかけると逃げて行くと言われる。想像の中の幸福ならたしかにその通りで、けっしてつかまえることはできない。だが自分で作り出す幸福は想像しないものだし、想像できもしない。そのような幸福は現実の中にだけ存在するのであって、イメージできないのである。

 ものを書く人なら知っているように、よい題材というものは存在しない。いやむしろ、そんなものには用心した方がいい。さっさとつかまえて書き始め、幻影は追い払うことだ。つまり、まずは信念を持ち、期待は後回しにすることである。そして作ってはこわし、また作る。そうするうちに、小説を書くきっかけになった実際の冒険と小説との間には、驚くべきちがいが存在すると理解できるだろう。

 絵描きよ、さあ描きなさい。モデルのほほえみに見とれていないで。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2012年07月08日 16:45

休息、、、それは自分自身から遠ざかること。。。

■学問とは、知覚し、旅をすることである
【51】遠くを見よ
アラン 、 村井 章子

今日の一言
人間の目は近くを見るようにはできていない。自分のことを考えるのはやめて、遠くを見ることである。

 憂鬱になった人に私が言えるのは、一言しかない。「遠くを見なさい」ということだ。鬱になる人の大半は、本ばかり読んでいる人である。だが人間の目は、そんなに近くを見るようにはできていない。目が癒されるのは、もっと大きな空間を見渡すときである。星や水平線をながめるとき、目はのんびりとくつろぐ。そして目がくつろぐと頭は自由になってよく働くようになるし、体全体もくつろいで内臓もゆったりとする。

 だが、意志の力でもって無理にくつろごうとしてはいけない。意志の力で自分を動かそうとすると、まちがったところを伸ばしたり引っ張ったりして、最後は喉が詰まったりしかねない。自分のことを考えるのはやめて、遠くを見ることである。

 憂鬱が病気の一種だというのはほんとうだし、ときには医者が原因を探し当てて治療してくれることもある。だが治療を受けるとなれば身体に注意が向き、医者の言うとおりにしようと気を配るので、せっかくの治療の効果も結局は台無しになってしまう。そこで賢い医者は、患者を哲学者のところへ行かせるかもしれない。だが哲学者の元へ駆けつけて出会うのは、やっぱり読んでばかりいて近視眼的な思考にとらわれた、あなた以上に陰鬱な人間なのである。

人間の目は水平線を見るとくつろぐ仕組みになっている

 国は、医学を教える学校だけでなく、知恵を教える学校もつくるべきではないだろうか。真の学問と詩を教えることによって、知恵を教えることはできるはずだ。真の学問とは、あらゆるものをよく見ることにほかならない。そして詩は、宇宙と同じように広く奥深い。人間の目が水平線を見てくつろぐ仕組みになっていることは、私たちに重要な真実を示唆している。すなわち思考は身体を解き放ち、本来の祖国である宇宙へ返さなければいけない、ということである。

 人間の生き方と身体の働きの間には密接な関係がある。動物は危険が差し迫っていなければすぐに横になって眠ってしまうが、人間は考える。それが動物としての思考だとしたら、不幸なことだ。苦痛と欲求は膨れ上がり、不安と期待は募る。想像力のいたずらに翻弄されて、身体はこわばり、震え、飛び上がったり縮こまったりする。そして周りのものや人間をつねに警戒し、疑いの眼で見ることになるだろう。

 そこから逃れようとして、人間は書物に助けを求める。だが書物もまた閉じられた世界であり、目に近すぎ、情念にも近すぎる。そこでは思考は牢獄をつくり、身体を苦しめる。思考が自らを狭めるのは、身体が自らを苦しめるのと同じことなのである。こうしたわけで、野心家は何度も同じことを訴え、恋人たちは何度も懇願を繰り返す。身体が健康であるためには、思考が自由に羽ばたき、広く見晴らすことが必要である。

自分から遠ざかってみるのが正しい

 たしかに学問は、そのための役に立つ。とは言え、野心や吹聴のための学問、功を急ぐ学問はいけない。私たちを書物から引きはがし、視線を水平線に導いてくれる学問がよい。それはつまり知覚し、旅をすることである。

 ある一つのものは、他との関係を真に理解したとき、そこから別のものへ、そして森羅万象へと私たちを誘う。この大きな流れの渦は、風や雲や惑星にまで思考を導くだろう。ほんとうの意味で知るとは、目のすぐ近くにある小さなものを知ることではない。知るとは、どんなに小さなものも万物と結びついているのだと理解することである。

 どんなものも、本来的に存在理由を持っているわけではない。だから、自分から遠ざかってみるのが正しい。これは、目にとっても精神にとっても健全なことである。そうすれば思考は広い宇宙に憩い、万物と結びついている身体の働きと調和するだろう。してみれば、キリスト教徒が「天はわが祖国なり」と言ったのは、意図した以上に的を射た表現と言えよう。遠くを見なさい。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2012年07月08日 16:36

軍事国家へまっしぐら、、、この愚作はまだこれから止められる。。。

■たちあがれ日本 尖閣へ自衛隊配備

 たちあがれ日本は四日、次期衆院選に向けた基本政策を発表した。沖縄県・尖閣諸島への自衛隊の配備を打ち出し、原発は安全性の高い最新型の新設を容認した。

 基本政策のキャッチフレーズは「日本力倍増」。エネルギー政策では、安定供給と安全対策は国家の責務だと強調。現行の核分裂エネルギーを利用する発電から核融合発電の開発に取り組み、既存の原発に頼らない社会を目指すとした。

 既存の原発は、安全管理体制を整えた上での再稼働は認めるが、四十年を超える場合は認めず、安全性の高い最新型に更新していく方針を明記した。

 藤井孝男参院代表は「安定的な電力供給には、ある程度、原発に頼らざるを得ない。国民が理解できるなら容認していく」と述べた。

 経済政策では、今後十年で三百兆円を社会資本の整備に投資することを重点政策に掲げた。

[東京新聞]

Posted by nob : 2012年07月05日 12:01

この暴挙を阻止できなかった現実を受けとめよう。。。

■大飯原発:3号機の送電開始 9日にもフル稼働

 関西電力は5日、大飯原発3号機(福井県おおい町、118万キロワット)の発電と送電を再開した。経済産業省原子力安全・保安院などによる特別な監視体制の責任者である牧野聖修副経済産業相が開始作業に立ち会い、午前7時に送電が始まった。9日にもフル稼働に達する見通し。大飯3号機の送電は約1年3カ月ぶり。原発による発電は5月5日に北海道電力泊原発3号機の運転が停止して以来、2カ月ぶりとなる。

 3号機の中央制御室では午前7時、運転員が送電を始めるボタンを押した。牧野副経産相や満田誉福井県副知事、時岡正晴おおい町副町長らの見守る中、間もなく発電量の表示盤に「5万キロワット」の文字が浮かび上がった。

 この後、牧野副経産相らは3号機のタービン建屋へ向かい、発電機の音や潤滑油の状態をチェックする作業員らを視察した。牧野副経産相は記者会見して「原子炉の起動、臨界に立ち会った時はクールな緊張感があったが、きょうは興奮した。実際に関西の消費地へ電気が送られるのだと実感した」と述べた。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2012年07月05日 11:55

建屋の耐震性に問題がないっ!?、、、この現状を前になおもまだ。。。

■福島原発1号機で「致死量」の放射線検出 なぜ今ごろ? もっと怖いのは4号機か?

福島第1原発の1号機から、致死量に当たる10シーベルト強の放射線が検出され、廃炉に向けた作業が難航することが確実な情勢になった。一方で、早く手を打たないと、4号機の方が怖い、との指摘も出ている。

10シーベルトというと、人が1時間浴び続ければ、確実に死ぬレベルだ。そんな高濃度放射線が、1号機内にたまった汚染水の水面近くで検出された。

東電「予想外の困難ではない」

東京電力が2012年6月27日に発表したもので、原子炉建屋一階から配管の貫通口を利用して、圧力抑制室がある地下1階のトーラス室の床にたまった汚染水周辺の線量を前日に測定して分かった。格納容器内を除くと、原発建屋内では過去最大の線量になる。

これほどの高濃度になった理由として、東電では、炉心損傷で燃料の90%以上が溶け落ちたためだとみている。そして、溶けた核燃料を冷やすため原子炉に注入している水が抑制室付近から漏れ出し、汚染水としてたまったのではないかという。汚染水の水位は、床面から5メートルほどもあった。

核燃料を冷やしているのに、なぜこんなことになるのか。

東電の広報部では、取材に対し、こう説明する。

「冷やしているのは、核分裂がこれ以上進まないようにするためで、温度はあまり放射性物質の濃度には関係ありません。溶けた燃料は、すでに放射線をある程度持っていますので、水を流せばそれだけ汚染されることになります」

廃炉に向けて、予想外の困難が出てきたわけでもないとする。線量が高くてもおかしくないと考えていたからだという。

大きな地震や台風などの風雨で、さらに汚染水が外部に漏れたりしないのか。

この点についても、広報部では、「ある程度大きな地震でも耐えられることが分かっていますし、外部から浸水しても汚染水があふれないように水位の維持管理はできています」とした。

専門家はどうみているのか。京大原子炉実験所の今中哲二助教は、こう話す。

4号機は地上30メートルに燃料プール

「放射性物質が溶けていれば線量が高いので、冷やしていても汚染水の濃度はそうなるでしょうね。廃炉には、20~30年はかかりそうなので、大変な作業にはなるはずです。地震や台風の影響については、よく分からない部分があります。しかし、汚染水は炉心から流れてきていますので、もし外部に漏れたら大変なことになると思いますよ」

実は、福島第1原発では、むしろ4号機の方が、専門家もより懸念しているようだ。

4号機は、震災中は定期点検のために建屋内のプールに、使用済み核燃料が運び込まれていた。それは、1331体にも達しており、もし空気中に露出すれば大変な事態になる。

オーストラリア放送協会(ABC)の2012年6月25日付ニュースでは、京大原子炉実験所の小出裕章助教が出演して、その危険性を指摘した。小出助教は、プールの水面が地上5階、約30メートルと高いところにあり、地震や台風によって崩壊しないとも限らないとした。もし、プールにひび割れが生じ、水が漏れて燃料がむき出しになれば、これまでにメルトダウンで放出された放射性セシウムの10倍もが大気中に拡散する可能性があり、風向きによっては東京も住めなくなるという。そのうえで、できるだけ早く、燃料を安全なところに運び出すべきだと警告した。

4号機は水素爆発で上屋が壊れ、最近は、建屋の傾きなども見つかっている。これで安全なのかについて、東電の広報部では、次のように説明している。

「震災後に、プールの底を支える構造物を作って補強しており、建屋の耐震性に問題がないことも分かっています。爆発して上屋の壁はなくなっていますが、鉄筋コンクリート製ですので強風で崩れるほどのものではありません。危機的状況だとは考えておらず、何か必要があればその都度対処します。燃料については、がれきを撤去するなどの対策をしながら、来年12月から運び出していく予定です」

[JCASTニュース]

Posted by nob : 2012年07月03日 06:39

原発を止められない真の理由。。。

■日本による核兵器製造、技術的な壁は皆無

 日本が核武装するかどうかは国内外の状況に基づく「政治的決断」の問題であり、核兵器の製造に技術的な壁はない、というのが専門家たちの見解だ。原子力工学の博士号を持つ経済評論家の大前研一氏は、かつてメディアとのインタビューで「核兵器を開発しないのは国民感情のためであり、日本は決断さえすれば90日以内に核兵器を製造してミサイルに搭載する能力を備えている」と主張した。

 現在、日本は核保有国ではない。だが、漢陽大学政治外交学科の金慶敏(キム・ギョンミン)教授は「日本はウラン濃縮のための遠心分離機を保有しており、これを軍事的利用に転用すると決めれば、濃縮濃度を上げウラン爆弾を作ることができる」と話す。さらに、日本は年間800トンに達する使用済み核燃料の再処理能力も備えており、その気になればプルトニウム爆弾も製造可能だと説明した。

 また、日本は「激光XII号レーザー」という核融合実験装置を保有しており、実際の核実験を省き、コンピューター上でのシミュレーションにより核兵器の開発・検証実験を行うことができる。

 核兵器は、大陸間弾道ミサイルに搭載されるときにその威力を十二分に発揮する。日本は軌道再突入実験機「りゅうせい」(OREX)を用い、大陸間弾道ミサイルの開発に必要なデータを蓄積してきたほか、即時に発射可能な世界最高レベルの固体燃料ロケット「M-V」も保有している。原料から運送手段、検証手段まで、核武装に必要な全ての能力を備えているというわけだ。

 日本政府は北朝鮮の核実験や中国の台頭など、外部の状況変化を反核世論に逆らう決断を下す口実にする可能性もある、と専門家たちは警鐘を鳴らす。

 原子力基本法の改正、青森県六ケ所村にあるプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料工場の工事認可など、日本政府の最近の動向を核武装に向けた動きと断定することはできない。だが、ソウル大原子核工学科の黄一淳(ファン・イルスン)教授は、日本政府のこうした動きは、高速増殖炉計画の維持といった従来の核政策を固守しながら、有事に備えて万全の準備をしておくという意向を示したものだと分析している。

朴瑛錫(パク・ヨンソク)記者

[朝鮮日報]

Posted by nob : 2012年07月02日 08:49

行動する人々には敬意を。。。Vol.2

■原発2基分 全量買い取り開始 再生エネ急ピッチ

 太陽光、風力など再生可能エネルギーの普及を促す「固定価格買い取り制度」が1日スタートし、全国各地で大規模太陽光発電所(メガソーラー)が運転を開始した。京都、群馬でソフトバンクの子会社が発電を始めたほか、新潟、福岡でも地元自治体や民間の発電所が稼働、再生エネルギーを積極的に活用する動きが本格化した。 

 ソフトバンクの孫正義社長は一日、京都市の発電開始式典であいさつし、熊本県と長崎市にもメガソーラーを建設すると表明。島根県には風力発電所を新設することを明らかにした。買い取り制度開始を受け、再生エネルギーによる発電が今後も拡大しそうだ。

 ソフトバンク子会社が運営する京都市の発電所は、敷地面積八万九千平方メートルに広がり、発電能力は二千百キロワット。送電網と接続する際の出力は約千七百キロワットを想定し、増設も予定している。群馬県榛東村の発電所は、約四万九千三百平方メートルの敷地に発電パネル約一万枚を設置した。

 ソフトバンクが公表した発電所はこれで十一カ所。孫社長は「公約したことは必ず守る。ぜひやってほしいという土地があればさらに増やしたい」と強調した。

 新潟県が地元の阿賀野市に建設したメガソーラーや、芝浦グループホールディングス(北九州市)が運営する福岡県嘉麻市の発電所も相次いで発電を開始した。経産省は二〇一二年度の再生エネルギーによる発電出力の増加分を、原発二基分の二百五十万キロワットと試算している。

 買い取り制度は、再生エネルギーでつくった電力を電力会社がすべて買い取るよう義務付けた。買い取り費用は八月分の電気料金から利用者に転嫁される。月三百キロワット時を使う家庭の場合、地域に応じて七十五~百十一円が上乗せされる。

[東京新聞]

Posted by nob : 2012年07月02日 08:28

これだけの民意をしても止められないという日本の現実。。。

■大飯原発3号機が臨界に 発電は最短で4日から

 関西電力は、2日午前6時に福井県おおい町の大飯原発3号機で燃料が連続して核分裂反応を起こす「臨界」に達した、と発表した。最短で4日にも発電を始め、関西と福井県の一部に送電する。8日にもフル稼働する見通し。

 3号機は1日午後9時、核分裂反応を止めていた制御棒を原子炉から引き抜く作業を始めた。中央制御室では牧野聖修・経済産業副大臣や関電の豊松秀己副社長らが作業を見守った。

 今後、原子炉内の水に含まれるホウ素の濃度を下げて出力を上げる作業を続ける。4日から発電し、最短で8日にもフル出力の118万キロワットに達する。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2012年07月02日 08:25

行動する人々には敬意を。。。

■大飯原発が今夜再稼働へ 反対派は道路封鎖で抗議

 1日夜、再稼働する福井県大飯原発の前で、再稼働に抗議する市民らが、一時、機動隊らと衝突する事態になりました。

 発電所内につながる唯一の道を反対派の住民や車がふさぎ、関係車両が中に入れない状態になっています。福井県の大飯原発の再稼働に反対する市民らは、1日午前7時ごろから集まり始め、人の壁を作って抗議行動を続けています。全国から集まった市民らは1日夜の原子炉再起動をやめるよう強く求め、一時、警官たちとにらみ合いになり、緊迫した状況になりました。雨のなか、小競り合いは約2時間続きましたが、市民からの要望書を関西電力の担当者が受け取り、現在、現場は落ち着いて小康状態になっています。大飯原発では、再稼働へ向けた準備が順調に進んでいて、午後9時、経済産業省の牧野副大臣が立ち会いのもと、原子炉が再起動する予定です。

[テレ朝NEWS]


■【大飯原発前道路、市民グループの封鎖続く】再稼働に抗議 関電「起動に影響はない」

 関西電力大飯原発(福井県おおい町)の再稼働に抗議し、6月30日から原発につながる道路を車や鎖で封鎖した市民グループは、3号機の原子炉起動が予定される1日も付近にとどまり、封鎖を続けた。

 作業員が敷地を出入りできない状況が続くが、関電は「必要な人員は確保しており、起動に影響はない」としている。

 原発周辺には30日から市民らが次々と到着、周辺の路上は全国各地のナンバープレートをつけた車でごった返した。1日朝は大型バスで現地入りする参加者もみられ、雨が降る中、約200人がずぶぬれになって機動隊とにらみ合った。

 グループは十数台の車を並べるなどして、道路を通行できなくした。太鼓などを打ち鳴らし「再稼働反対」のシュプレヒコールを上げ、敷地の中に入らないよう制止する関電社員や警官隊と小競り合いになる場面も。けが人はなかった。

 8歳と5歳の子どもを連れ、岡山市から来たというデザイナー服部育代(はっとり・いくよ)さん(40)は「きょう起動されれば他の原発もなし崩しに再稼働してしまう。福島の事故が収束していない中、強行するのは許せない」と話した。

 おおい町では30日、役場周辺でデモ行進をするなど、全国から集まった市民が再稼働に反対の声を上げ、原発前でも抗議活動を繰り広げた。

[47NEWS]

Posted by nob : 2012年07月01日 13:19

これが民意。。。

■首相官邸前で15万人の大規模デモ、原発再稼働に抗議、福島からも駆けつけ

 関西電力大飯原発(福井県おおい町)の再稼働を2日後の7月1日に控え、6月29日に首相官邸前(東京都千代田区)で再稼働に反対する大規模なデモが行われ、主催者発表で15万人の参加者にのぼった。
 
 総理官邸前交差点にはデモ開始1時間前の午後5時時点ですでに100メートル以上にわたり人びとが列をなしており、その後も交差点に向かう四方の歩道から参加者が集まり続けた。デモ開始から約1時間後には交差点の両車線が封鎖されるほどの巨大なデモにふくれ上がった。参加者は約2時間にわたり「再稼働反対」、「野田やめろ」などと声を張り上げた。

 福島第一原発事故以降、ドイツでは25万人規模のデモが行われるなど、世界各地で大規模な抗議活動が行われていたが、当の日本では数万人規模の反原発デモは数少なかった。官邸前のデモも市民グループ「首都圏反原発連合」の呼びかけで毎週金曜日に行われていたが、4月時点の参加者は数百人程度だった。
 
 しかし、6月16日に野田政権が大飯原発の再稼働を正式決定すると参加者が急増。前回の6月22日には主催者発表で4万5000人(警察発表1万1000人)と膨れあがり、再稼働を目前に控えた今回はさらに3倍以上に拡大した。

 多数の参加者がツイッターやフェイスブックなどのSNS経由で集まっており、デモへの参加が初めてという声も多く聞かれた。
 
 ツイッターの呼びかけで東京都豊島区から参加した塚越仙奈さん(38)は「福島原発の事故以降、子どもに給食を食べさせられなくなった。ストレステストなども中途半端なまま原発が再稼働されることには怒りしかない」と語気を強めた。フェイスブックの呼びかけで参加した大学生の豊永拓人さん(18)は「原発は絶対にないほうがいい。デモでみんなの意見が政権に伝わるはずだ」と語った。

 福島県からの参加者も多く、郡山市から十数人のグループで来たという人見やよいさん(51)は「福島のことをなかったことにされたくない、という一心で東京にやってきた。福島の事故原因の検証も不十分なのになぜ安全だといえるのか」と激怒。大惨事が起きながらわずか1年あまりで原発の安全性を確保したとする政府への不信感を露わにした。
 
 人見さんは、所属する市民団体「原発いらない福島の女たち」のメンバーらとともに、29日昼から国会前で抗議行動を行い半日にわたり政権への怒りをぶつけた。

安全対策が放置された大飯原発再稼働

 大阪などの電力の需要消費地に電力を供給する大飯原発は、昨夏から再稼働の有力候補だった。政府は今年も原発の再稼働なしには今夏に関西で14.9%の電力不足に陥る、として再稼働を急いだ。野田佳彦首相は「安全性は確認できた」とするが、安全性への疑問は山積してる。

 昨年7月に欧州連合(EU)の導入を参考に決められたストレステスト(安全評価)の実施が不十分だという点だ。
 
 ストレステストは当初、1次評価と2次評価の実施が予定されたが、現状は1次評価しか行われていない。1次評価は想定を超える地震や津波に対し、安全上重要な設備がどの程度の余裕があるかを検証するもので、コンピューター解析など机上の計算にすぎない。
 
 2次評価は過酷な事故が起きた場合に、放射性物質を閉じこめることができるのか、構造的な健全性や機能について設計上の余裕を超えてどの程度安全性が確保されるか評価するものだ。
 
 当初、「運転の継続または判断を評価する」ものとして、11年末を提出期限としていたが、いまだ電力会社による提出はされていない。

 この点に関しては2月に、あの原子力安全委員会の斑目春樹委員長でさえも、「1次評価と2次評価はセット。安全宣言をするつもりはない。再稼働とは無関係」と発言し波紋を呼んだ。

 そもそも、本家のEUのストレステストは2次評価の内容に近く、2次評価がより重要だという専門家の指摘も多い。

 また、政府は福井県の要望に応える形で4月に「仮の安全基準」を策定したが、今後数年間かけて行われる対策もある。この安全基準は経済産業省原子力安全・保安院が出した「30項目の安全対策」が中心となっているが、そのうちのベント(排気)の際の放射能漏れを軽減するフィルター付きの設備の完成は2015 年度までかかる見込み。災害時の対策本部となる重要免震棟などの建設もこれからだ。
 
 つまり、7月1日の再稼働の時点では、福島の事故を教訓とした対策が完了しているどころか、“経済産業省が作った安全基準”すら実施されていない「見切り発車」にすぎない。

 大飯原発を視察した福島瑞穂・社民党党首は「大飯原発の地下には活断層がある可能性もある。十分な検証をすべき」とデモの中で指摘した。

 このように課題が放置されたなかでの再稼働が目前に迫り、市民による抗議行動は活発化している。7月1日には市民団体が東京の新宿駅前でもデモを予定。このほか札幌や熊谷など全国各地で今週末にデモが行われる予定だ。

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[麻田真衣 撮影:今井康一 =東洋経済オンライン]

Posted by nob : 2012年06月30日 08:47

公金に群がる同じ穴の狢ども、、、民意無視の暴挙を歯止めるのは私たち一人一人の意識と意志の総合力のみ。。。

■東電国有化、1兆円投入 株主総会で正式決定

 東京電力は27日に都内で開いた株主総会で、再建のため実質国有化を受け入れることを正式に決めた。政府は7月25日に1兆円を払い込む予定。筆頭株主の東京都が経営の透明性向上などを求めた4議案は否決されたが、議決権ベースで約14~21%(速報値)が賛成し一定の支持を得た。他の株主による脱原発提案の賛成は約8%だった。

 総会ではコスト削減不足を問う声や、柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働を前提にした再建計画への批判も噴出。福島第1原発事故からの信頼回復の遅れや収益改善の難しさが浮き彫りになった。

[47NEWS]


■東電、実質国有化決定=「脱原発」提案、全て否決−電力9社が株主総会

 東京電力や関西電力など電力9社は27日、定時株主総会を開催した。東電の総会では、原子力損害賠償支援機構を引受先とする1兆円の優先株発行のための会社提案が可決され、国が過半数の議決権を保有する実質国有化が正式に決まった。また、東電福島第1原発事故を受け、東北電力や中部電力など7社で「脱原発」や再稼働凍結を求める株主提案が出されたが、いずれも否決された。

[時事通信]

Posted by nob : 2012年06月29日 11:12

期待も過ぎれば依存に、、、そしてやがて束縛に。。。

■幸福の源を持っていない人は倦怠につかまってしまう
【41】期待
アラン 、 村井 章子

今日の一言
期待を生むのは尽きることのない創意工夫であり、それが行動を導き、仕事に喜びと輝きをもたらす。

 火事を見ると保険のことを考えさせられる。保険は一種の女神だが、幸運の女神のようには愛されていない。それどころかむしろ、怖がられている。人々はわずかばかりの保険料を、それもいやいや納めるだけだ。それも無理はない、保険の恩恵は、不幸と一緒にしかもたらされないのだから。

 いちばん望ましいのは、言うまでもなく、家が火事にならないことである。だがこれは、手や足がついているように、あって当たり前でありがたみの感じられない幸福である。こんな消極的な幸福にお金を払うのは、なんだかばからしい。保険料を惜しげもなく払うのは、何にでも気前よく払う大企業ぐらいのものだろう。とは言え、一日の終わりに儲かっているのか損をしているのかわからないような大企業の幹部は、いささか気の毒でもある。たぶん彼らには、下っ端の社員に権力を振るうことぐらいしか楽しみがないのだろう。

破産に対して保険をかける商売人などいない

 先々の期待は大きいが財力には乏しいという連中は、保険が好きになれない。破産に対して保険をかける商売人などいるだろうか。いちばん簡単なのは、一定以上の利益が上がったら共同で積み立てておくことである。こうすれば、加入した店は差し引きでまずまず繁盛できるだろう。店主は役人のように固定給と恩給を保証されるだろうし、望めば医者にかかる費用や病気の間の手当も保証されるだろう。いや新婚旅行や慰安旅行も保証されるかもしれない。じつにみごとな知恵であり、理屈のうえではたいへんすばらしい。

 だが、物質的な生活がこうして文字通り保証されたとしても、幸福それ自体が生み出されるわけではないことを忘れてはいけない。自分の中に幸福の源を持っていない人は、行く手に待ち構える倦怠にすぐさまつかまってしまう。

期待を生むのは尽きることのない創意工夫

 富籤(とみくじ)の女神は、古代の人々には盲目の幸運の女神と呼ばれていて、いまでも保険よりずっと愛され崇められている。期待は途方もなく膨らみ、外れる心配という代償はあるけれども、誰もそんなことは気にしない。もし、あらゆる保険を扱う事務所のようなものがあるとしたら、その入り口には地獄の門よろしく「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」 と書いておかねばなるまい。

 これに比べれば、期待に胸膨らませる商人はずっと恵まれている。期待を生み出すのは、野心だけではない。そもそも野心は虚栄心に過ぎない。期待を生むのは尽きることのない創意工夫であり、それが行動を導き、仕事に喜びと輝きをもたらす。

 牛乳売りの女は、ミルク壷を見るとさあ働こうと考える。仔牛も牛も、仔豚も豚も、世話が必要だ。毎日せっせと働いていれば、次から次へと仕事が出てきて、ますます一生懸命になるものである。期待は壁を打ち壊し、いまは見えていない物を見せてくれる。はびこった雑草やいばらの茂みの中に、整然と耕された野菜畑や花畑を見せてくれるのである。だが保険は、壁の中に人を閉じ込めるだけだ。

祝福するとは腕前や技を祝うのではない

 賭けへの情熱たるや、考えてみるとたいしたものである。賭けをするときに人が向き合うのは、掛け値なしの偶然、それも自ら好んで作り出した偶然である。ありがたいことに、賭けの危険に対しては無料の保険がある——賭けなければよい。だが暇のある人の大半は、期待と不安という表裏一体の姉妹を熱愛し、トランプやさいころに飛びつく。しかも腕前で勝つより幸運で勝つ方を得意に思うらしい。

 「祝福」という言葉が意味するのは、まさにこのことである。すなわち祝福するとは幸福を祝うのであって、腕前や技を祝うのではない。古代の人々は神から恩寵を授かることを指してこの言葉を使ったが、神々の時代が終わっても、言葉は生き残っている。人間がこういう生き物でなかったら、ずっと昔から平等の正義が支配していたことだろう。だが人間は、単純なことをあまりありがたがらない。シーザーは他人の野心を利用して支配したが、これなどは最高の形で成就した期待と言えよう。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2012年06月23日 21:53

幸せな人は、、、いつでもどこにいても幸せ。。。

■忙しくしているからこそ、幸福でいられる
【40】賭け
アラン 、 村井 章子

今日の一言
忙しくしているからこそ、幸福でいられるのである。落胆して不幸なときでさえ野心家が幸福になるのは、不幸を退治する方法を追い求めるからだ。

 「一人で暮らしていて、欲望であれ不安であれ金の力で万事解決する人は気の毒だと思う」と誰かが言っていた。「年をとったり、ちょっとでも病気になったりしてごらん。どうしても、自分のことばかり考えすぎてしまう。妻や子供がいたら、始終心配事はあるだろうし、いつまでたっても借金から解放されないかもしれないが、見かけよりずっとしあわせなものだ。何と言っても、胃の調子のことなんて、考える暇もないからね」。こうしたわけで、多少の借金はあった方がいいのだし、借金があってもあまり苦にしないことである。

 平凡でもおだやかで波風のない人生がよい、と人はよく忠告する。だが、そういう平凡な人生を送るためにはたくさんの知恵が必要なのだ、という忠告は十分になされていない。富や名誉を軽蔑することなど、簡単である。だが、富や名誉を追い求めないと決めたうえで、退屈せずにいることはむずかしい。

 野心家は、めったに得られない幸福を見つけようと絶えず何かを追いかけている。だが野心家は、こうして忙しくしているからこそ、幸福でいられるのである。落胆して不幸なときでさえ、やっぱり彼は、その不幸によって幸福になる。と言うのも、不幸を退治する方法を追い求めるからだ。こうして追い求めることが、不幸をほんとうに退治する。このように、外から迫ってくる明らかな必要性は、頭の中でひねり出した歪んだ必要性よりはるかに価値がある。

根っからの賭事師は運任せの賭けに夢中になる

 賭けへの熱中には、冒険熱からよけいな飾りを剥ぎ取ってむき出しにした姿を見ることができる。賭けにのめり込む人は安全など考えもしないが、だからこそ賭けはおもしろいのだろう。そこで根っからの賭事師は、注意や慎重さや腕前に左右される賭けはあまり好まず、ルーレットのようにひたすら運を待ち危険を冒すだけの賭けに夢中になる。ある意味で、彼らは破滅を望んでいるのである。賭事師は、賭けるたびに自分に言って聞かせる——「今度こそ身の破滅だ。ま、身から出た錆だがな」。

 これは、ひどく危険な冒険旅行に出かけるようなものだ。ただちがうのは、自分の考え一つで無事に家に戻れるという点である。誰に強制されるわけでもなく、ただしたいときに危険を冒すということもまた、運任せの賭けの魅力である。この魅力に賭事師は取り憑かれる。

戦争には賭博に通じる要素がある

 戦争には、おそらく賭博に通じる要素がある。仕事も心配事もいちばん少ない連中が最も好戦的であることからもわかるように、戦争を引き起こすのは倦怠なのだ。このことをわきまえていれば、勇壮な演説にいたずらに惑わされずに済むだろう。

 金持ちで暇のある人間がこんなことを言うと、ひどくもっともらしく聞こえる。「私にとって生きることはたやすい。その私がこれほど危険を冒し、全身全霊を挙げて恐るべき危険に挑むのは、抗しがたい理由があり、避けがたい必然があるからなのだ」云々。とんでもない。この男は退屈しているだけである。朝から晩まで働いていたら、こんなに退屈はしないはずだ。

 こうしたわけで、富が不公平に分配されると、何よりもまず、裕福なたくさんの人間を退屈させるという不都合が起きる。するとこの連中は、恐怖や怒りをこしらえ出してはそれに夢中になる。この贅沢な感情は、貧しい人々にとってはひどい重荷でしかない。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2012年06月23日 21:49

こんな民意も無視、、、幻想の民主主義。。。

■再稼働撤回を求め〜官邸前に人の波

投稿者: ourplanet 投稿日時: 土, 06/23/2012 - 01:41
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1386

国会議事堂の駅を降りると、そこは熱気に溢れていた。22日夜、政府が関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働を決定したことに対し、撤回を求め市民が総理官邸前に集まり、「再稼働反対」を訴えた。その列は400メートルにも延びた。
 
毎週金曜日に総理官邸前での抗議行動は、政府が3、4号機の再稼働方針を決めた4月から毎週実施されている。呼びかけているのは、複数の市民グループ有志でつくる「首都圏反原発連合」。6月上旬までは数百人規模だったが、総理が再稼働決定について記者会見を行った8日には、数千人規模となり、政府閣僚の協議前夜となった先週15日には1万人を超えた。
 
そして今週22日には、主催者発表で4万5千人が参加。参加者が、思い思いのプラカードを掲げ、官邸に向かって「再稼働反対」「大飯を止めろ」と繰り返した。その列は、官邸前の交差点から霞ヶ関方面に向かって400メートルほど連なり、途中、人の波が車道にあふれる場面もあった。
 
官邸前に駆けつけた落合恵子さんは「これほど市民を裏切っている人々をもうゆるさない」と強調、原発の再稼働を止めることを、あきらめないと訴えた。また、浪江町で酪農を経営していた「希望の牧場」の吉沢正巳さんは、「政府は福島の原発事故を過去のものとして蓋をして、再稼働でばんばんいってしまう。今回の事故で誰が責任をとっているのか、皆逃げている。言い訳をしてる。こまかしてる。嘘ついている。もうたくさんだ。」と力強く話した。

[OurPlanet-TV]

Posted by nob : 2012年06月23日 21:39

厳しいね、、、でも当然有り得ます。。。

■レンタルサーバー会社でデータ消失 5千社・団体に影響

 ヤフーの子会社でレンタルサーバーを提供している「ファーストサーバ」(大阪市)は22日、プログラムミスで、同社のサーバー利用者の一部でメールやホームページのデータが消失したと発表した。全国の企業や自治体など約3万の取引先のうち、映画館「109シネマズ」や小林製薬、大阪市の水族館「海遊館」など約5千に影響が出たという。

 ファーストサーバは、企業などがホームページを運営するためのサーバーを貸し出している。20日にウイルス対策などで一部のシステムを更新したところ、プログラムに欠陥があり、データが消えたという。

 取引先に電話などで連絡するとともに復旧作業を進めているが、取引先がデータのバックアップをとっていないと、復元できないものがあるという。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2012年06月23日 01:48

実際そういう話ですから、、、見せかけの民主主義が昨今すっかりと露に。。。

■「日本ついに核武装の道」韓国各紙警戒感あらわ

 【ソウル=門間順平】参議院本会議で今月20日に可決、成立した原子力規制委員会設置法の付則に、原子力の利用目的として「安全保障」の文言が盛り込まれたことに対し、韓国各紙は22日、「日本、ついに核武装の道を開いた」(朝鮮日報)など、警戒感をあらわにした記事を掲載した。

 東亜日報は社説で、「日本が核の軍事利用の可能性を払拭できなければ、国際社会が北朝鮮とイランの核開発をストップさせようとする名分を失う」と指摘。中央日報は、「日本が核武装すれば、韓国も(核武装を)せざるを得ない。誤解の余地のないよう、表現を正すことを望む」と主張した。

 韓国外交通商省の韓恵進(ハンヘジン)報道官は21日の定例記者会見で、「真意と今後に及ぼす影響を鋭意注視している」と述べた。

[読売新聞]

Posted by nob : 2012年06月23日 01:41

エンドレスな競争、、、そんなに急いでどこへ行く。。。

■「京」2位に転落 スパコンの計算速度

 スーパーコンピューターの計算速度の世界ランキングを判定するプロジェクト「TOP500」が18日、6月時点の最新ランクを発表した。前回まで2回連続で1位だった日本のスパコン「京」(神戸市)は2位に転落、1位は米エネルギー省などのスパコンだった。

 昨年6、11月に発表されたランキングでは、京が連続して首位だった。

 京は、世界で初めて毎秒1京回(京は兆の1万倍)を超える計算速度を達成したスパコン。864台の計算機で構成され、6月末に完成し、9月末から本格運用を始める予定。

 昨年11月のランキングでは、京の計算速度は毎秒1京510兆回。2位の中国のスパコンより4倍以上速かった。「TOP500」は半年ごとに更新される。

[産経新聞]


■日本のスパコン世界1位、そもそもスパコンは何に使うのか?=中国

  ドイツのハンブルグで開催中のスーパーコンピューター(スパコン)の国際会議で20日(現地時間)、トップ500リストが発表され、独立行政法人「理化学研究所」と富士通が共同開発中のスーパーコンピューター「京(けい)」が計算速度で第1位となった。新華社(電子版)は21日付で各国がスパコン開発にしのぎを削る理由について報じた。

  計算速度で第1位を獲得した「京」の計算能力は1秒間に8162兆回だ。なぜこれほどまでに強大な計算能力が必要となるのか。記事は、スーパーコンピューターでしか処理できない問題として8つ指摘した。

  1.気象予測:複雑な気流や海流から天候をシミュレーションし、天候の変化を予測することで気象災害による被害を軽減できる。

  2.地震予測:地層内部のエネルギーを計算し、地殻変動をシミュレーションすることで地震を予測し、被害を軽減することが期待されている。

  3.生命の秘密を探る:遺伝子学上のデータから細胞のネットワークをシミュレーションする。

  4.地球の秘密を探る:地球物理学を応用し、大量のデータ処理とシミュレーションによって、石油探査など潜在資源の開発に役立てる。

  5.宇宙の秘密を探る:天体物理学に基づいて時間の進行と加速をシミュレーションし、天体の変化に対するモデリングやテストを実施する。

  6.自動車設計:自動車設計には空気の流体力学・燃料消費・構造設計・衝撃吸収性・乗客の快適度・騒音など、多種の要因の総合的判断が必要となる。

  7.ナノ素材設計:ナノ素材をはじめとする新素材設計には、物質とエネルギーのシミュレーションに高度な計算が必要となる。

  8.社会科学理論:例えば汚染や災害、インフラに対するテロ活動への対応など、社会に対する安全度への影響をシミュレーションする。またマクロ経済や社会科学研究、人口推移のシミュレーションなどにもスーパーコンピューターは必須だ。(編集担当:及川源十郎)

[サーチナ]

Posted by nob : 2012年06月19日 00:03

この記録を塗り替えるのは、、、私。。。

■人間の寿命に上限はあるの 120歳超は希有の公算大

 英国の女王エリザベス2世は現在86歳。先週、在位60周年の祝福を受け、さらなる記録更新に向かっている。彼女は既に英国史上最高齢の君主だ(もし彼女がいま逝去したとしても、女王の息子、つまりチャールズ皇太子は史上12番目に高齢の国王になる)。彼女は2015年9月10日にはビクトリア女王を抜き、英国史上、最も在位期間が長い君主になる。フランスのルイ14世(4歳で国王になった)の打ち立てた欧州史上最長の在任記録を破るには、98歳まで生きなければならない。

120歳超の人が世界で一握りを超える人数には決してならないかもしれない。150歳というのは恐らく到達不可能

 エリザベス女王はまだまだ壮健であり続けるだろうが、人間の最高齢記録は平均寿命ほど延びていない。世界的にみれば、平均寿命は年に約3カ月ずつ延びている。これは早死対策が進歩していることが主因だ。実際には、われわれは既に最大限の寿命のようなものに達したのかもしれない。その理由はおそらく、そもそも自然選択(自然淘汰)は、再生産的な成功、つまり繁殖の成功に厳密に重点を置いており、とりわけ150歳まで生きられるようにする遺伝子を残す必要性がないからだ。

 米国の老年学研究団体ジェロントロジー・リサーチ・グループによると、世界最高齢の女性で米ジョージア州在住の元教師ベシー・クーパーさんは現在115歳で、今年8月26日に116歳になる。これは素晴らしい記録だが、1997年にフランスのジャンヌ・カルマンさんが打ち立てた史上最高齢記録の122歳164日に達するまでにはまだ6年もある。言い換えると、クーパーさんがカルマンさんの記録を破った場合、カルマンさんの122歳164日という記録は21年間破られなかったことになる。クーパーさんがこの記録を破れないとなれば、カルマンさんの記録は恐らくさらに長い間破られないことになろう。

 それは長い期間だ。現在、世界中に100歳以上の人が50万人近く生きていることを考えれば、なおさらだ。この人数は年間7%増加しているが、115歳を超える人々の数は増加していない。

 もしクーパーさんが122歳164日という記録を破れないとすると、その挑戦を引き継ぐ他の115歳の人は2人しかいない。このうち1人は男性で、京都に住む元郵便局員の木村次郎右衛門さんだ。木村さんはあと7カ月で、98年に亡くなった米国のクリスチャン・モーテンセンさんが打ち立てた男性の史上最高齢記録を超える。しかし、男性の木村さんが122歳になる公算は女性よりも小さい。また現在115歳を超える女性の数は2人で、06年時点の4人、97年時点の3人よりも少ない。

 昔の出生証明書が信じられるとすれば、1800年代に110歳の誕生日を迎えたあとで亡くなった人が少なくとも2人いる。したがって、20世紀には最高齢記録はカルマンさんによって12年延びたことになるが、それは同世紀の平均寿命の延び年数(36年間)のわずか3分の1に過ぎない。

 2002年、ドイツのマックス・プランク人口統計研究所のジェームズ・ボーペル氏は、平均寿命が頭打ちになると予測されたどんな年齢水準も数年以内に打破されていると指摘し、人口学者たちを仰天させた。しかし、イリノイ大学のジェイ・オルシャンスキー氏は、米国のような既に高齢化の進んでいる先進国には1980年以降、平均寿命上昇が当てはまらなくなっているとし、65歳の女性の平均余命に関する公式な予測は下方修正されるべきだと主張している。

 より健康的な生活習慣のおかげで、老年期を迎えられる人の数が増えている。しかし、これは人間の寿命に失効期日、つまり上限のようなものが存在することとは矛盾しない。大半の科学者は、加齢による身体の衰えがそれ自体、遺伝子に組み込まれているのではなく、衰えを遅らせる修復機能が遺伝子に組み込まれていると考えている。ヒトにおいては、親(父母)ないし祖父母として長生きさせる遺伝子は、子供たちの成育を後押しすることを通じて選択的優位性を持った経緯がある。だが、ひ孫の成育や生存にそれほど貢献しなかった可能性が高い曾祖父母の遺伝子はといえば、再生産的な成功、つまり繁殖の成功に恐らく決して貢献していなかったはずだ。

 換言すれば、90歳ないし100歳まで生きられる人の数に制限は全くないだろうが、120歳を超える人が世界で一握りを超える人数には決してならないかもしれないということだ。遺伝子操作でもしない限り、150歳というのは恐らく到達不可能だ。それは、たとえ(エリザベス女王陛下など)君主でも同じだろう。

[THE WALL STREET JOURNAL]

Posted by nob : 2012年06月17日 23:58

どっちもどっち。。。

■「東電撤退考えず」「官邸介入で混乱」認定 国会事故調

 東京電力福島第一原発事故を検証する「国会事故調査委員会」(黒川清委員長)は9日、政府の初動対応を「責任回避に主眼がおかれ、住民の健康と安全は顧みられなかった」と認定した。当時の菅直人首相らの介入も、混乱の原因だと批判。菅氏ら官邸側に厳しい内容となっている。

 今月末までにまとめる最終報告書に向け、同日開かれた国会事故調で、野村修也委員が事故調の見解として発表した。

 原発事故の影響で避難している住民約1万人を対象にしたアンケート結果も公表。政権から住民への情報伝達や避難指示の遅れが、混乱に拍車をかけたことも指摘した。そうした実態をふまえ、菅政権の情報発信のあり方は「住民の健康と安全確保の視点が欠けていた」と疑問を投げかけた。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2012年06月10日 00:47

この蛮行愚行を止められない、、、これこそが最も深刻な問題。。。

■大飯原発再稼働  「アリの一穴」許してはならぬ

 政府は関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働方針を固めたが、地元同意の判断は先送りされた。福井県の西川一誠知事が野田佳彦首相に原発の必要性を国民に説明するよう求めたためだ。

 政府が原発政策でいまだに地元の信頼を得ていない実態が露呈したと言えよう。そもそも東京電力福島第1原発事故の十分な究明がされておらず、新しいエネルギー政策や安全対策も示さないまま、しゃにむに再稼働へと進む政府に拙速のそしりは免れない。

 そうした中で、地元だけが安易に再稼働に同意すれば「悪者扱い」される懸念があろう。西川知事は同意の前提としてエネルギー政策における原発の位置づけの明確化と、再稼働に反対する大消費地関西の説得などを政府に迫っていた。

 しかし、「脱原発」か「基幹電源に位置づける」かの国の根幹に関わるエネルギー政策の具体的戦略はまだ示されていない。新たなエネルギー基本計画に盛り込む2030年時点の原発比率についても検討段階だ。なのに原発の位置づけの明示など、どだい無理な話と言わねばなるまい。

 野田首相は先月末の関係閣僚会議で「原発は引き続き重要」と発言、知事向けのメッセージを込めたが、空々しいばかりだ。何を根拠にそう言い切れるのか。知事が求める国民向けの説明をしたとしても、説得力を持ち得ない。

 首相は「私の責任で判断する」と言うが、万一の場合、どのような責任をとるつもりなのか。首相退陣や議員辞職などで済む問題ではないことを指摘しておきたい。

 一方、関西広域連合は再稼働に反対し、政府に安全最優先の要求を突きつけておきながら、事実上の容認姿勢に転換した。再稼働を望まない一般市民の頼みの綱だっただけに、残念でならない。

 夏場の電力不足を乗り切る「期間限定」の稼働が条件との立場だが、政府は時限的稼働を否定している。いったん稼働すれば、再び止めるのは至難となろう。甘い対応と言わざるを得ない。

 政府は早くも大飯原発の再稼働を想定し、7月から関電管内で求める節電目標を引き下げる検討に入った。本来原発稼働ゼロを前提にした節電目標であり、脱原発依存社会への道筋を見通すはずだったものだ。企業や住民の節電意識が緩むのは避けられまい。

 ようやく新たな原子力規制組織発足の見通しが立ったとはいえ、新しい安全基準や再稼働のルールづくりはこれからだ。経済優先でなし崩し的に再稼働を進める手法は看過できない。これを許せば、同様のやり方が大飯原発以外の原発にも広がる「アリの一穴」になりかねない。

[愛媛新聞社]


■“脱原発依存”道筋示して

 嘉田由紀子知事と京都府の山田啓二知事は六日、原発政策に関する政府への再提言の会見で、再稼働について「国民的理解はまだまだ進んでいない」と強調し、最終判断する野田佳彦首相に「脱原発依存の道筋をしっかり示してほしい」と力を込めた。

 「大飯原発に何かあったときに深刻な被害を受ける『被害地元』として、言っておかないといけないことがある」。山田知事は提言内容を説明した後、申し入れの狙いを強調した。

 両知事で提言をまとめるのは四月に続いて二回目。嘉田知事は、福島の原発事故前から政官財癒着で原発政策を進めてきた構造を批判。再提言を「将来への提言」と表現し、「三月十一日以前の体質や構造を残してはいけない」と訴えた。

 両府県が参加する関西広域連合は五月下旬に声明を発表。「政府の安全判断は暫定的」として期間などを限定して稼働する条件で、最終判断を国に委ねた。声明は明確に容認を表明してはいないが、事実上の容認と受け取れる内容だった。両知事は、声明を電力需給などから「苦渋の決断だった」と振り返った。

 再提言は、広域連合の声明を踏襲した形で「稼働期間を電力需給が逼迫(ひっぱく)する時期に限る」と盛り込むが、再稼働と表裏一体の電力需給をにらみ、ぎりぎりの判断に迫られたことをにじませた。

 嘉田知事は「卒原発」、山田知事は「縮原発」。言葉は違うが、いずれも将来的に原発に頼らない社会の実現を目指す。再提言でも地元自治体と住民参加の仕組みづくりを法的に位置付けるように求めた。嘉田知事は「ゼロか百か、親原発か反原発かではない。未来に責任を負うということで提言を出した」と話した。両知事は、関西の電力供給を担ってきた福井県への感謝も繰り返し述べた。

(梅田歳晴)

 滋賀・京都「再提言」の主な内容

(1)【中立性の確立】 原子力規制庁の早期発足、地元自治体と地元住民参加の安全体制構築の法的位置付けの検討

(2)【透明性の確保】 大飯原発の放射性物質拡散予測システム(スピーディ)データの提供

(3)【福島事故を踏まえた安全性の実現】 安全基準が暫定的であることを踏まえ、再稼働時期は電力逼迫(ひっぱく)時に限定

(4)【緊急性の証明】 電力確保対策の積み上げの徹底

(5)【中長期的な見通しの提示】 廃炉計画、使用済み核燃料の最終処理工程の提示

(6)【事故対応の確立】 大飯原発の特別な監視体制への参加

(7)【原発事故被害者の救済と福井県の配慮】 除染計画などきめ細やかな対応、経済発展などを支えてきた福井県に対する国の具体的な支援方策の提示

[中日新聞]

Posted by nob : 2012年06月07日 23:55

私のライフログ、、、目的も手法も活用も考慮せず、できる限りの行動と摂取した品目を、なるべく翌日に記録する。。。

■何を記録すれば活用できるのか?
僕らがライフログを実践してわかったこと

NHK「クローズアップ現代」でも特集が組まれた「ライフログ」。生きてきた証を残す上でも、自分を深く知る上でも、経験を未来に役立てる上でも、“人生の記録”に注目する人が増えている。しかし、始めてみたものの、記録をなかなか見返せず、活用できていないと感じる人が多いのもまた事実である。そこで、番組に出演した『人生は1冊のノートにまとめなさい』の奥野宣之氏と、『たった一度の人生を記録しなさい』の五藤隆介氏が、ライフログの悩みの種である「何をどう記録するか」「どう役立てるか」「どう見返すか」の3点について、自身の経験をベースに本当に役立つ方法を語った。3日連続の対談連載の第1回は「何をどう記録するのか」。

アナログノートの達人・奥野宣之
ピンときたものは何でも貼る
奥野宣之/1981年大阪府生まれ。同志社大学卒業後、出版社及び新聞社に勤務。ノートを使った独自の情報整理術をまとめた『情報は1冊のノートにまとめなさい』が32万部のベストセラーに。シリーズ続編3冊合計で50万部を突破、「100円ノートブーム」を生み出した。著書に、ライフログノートの書き方をまとめた『人生は1冊のノートにまとめなさい』、『処方せん的読書術』など。

奥野:僕の場合、気づいたことを書いたりする以外に、基本的に日常の中で出会う紙ものはすべてノートに貼っています。自分で殴り書きしたメモや読んだ本の帯、いただいたハガキや送り状、名刺なども、すべて時系列で貼っていますね。

五藤:逆に貼らないものはあるんですか?

奥野:何回も行っているお店の名刺や、どこででも手に入るものは貼りません。自分の心にピンときたものを中心に貼っています。

五藤:付箋をたくさん貼られていますが、最初にメモしたものですか?

奥野:そうです。アイデアって急に思いつきますからね。台所で皿を洗っているときなんかに突然思いつくから、急いで泡を落として、まずはそのへんに置いてある裏紙にガーッと書いて、あとからノートに貼るんです。

五藤:付箋やメモ帳は家中に置いてあるんですか?

奥野:家中どこにでもありますね。トイレにも風呂場にも玄関にもあります。人から声をかけられたり、一秒でも余計な時間が経つと、人間の脳みそってコロッと忘れちゃうので、その瞬間に書き残さないとダメなんです。僕がアナログにこだわる理由というのは、そういうタイムラグをゼロにしたいという気持ちが大きいのかもしれません。

奥野:日々の行動記録については、ノートに直接書き込んでいくスタイルだけでなく、今は1日の行動記録を一覧できるエクセルで作った自作の「B5スケジュールシート」を使っています。これをノートに貼りつけて、寝た時間とか、やった仕事とか、食べたものとか、スーパーに行ったといった行動やそのとき読んでいた本、見たテレビ番組なんかを書いています。

五藤隆介/1980年愛知県生まれ。ブロガー兼ライター。EvernoteをメインテーマにEvernoteへの記録手段や整理方法、発見、試行錯誤を記載したブログ「goryugo, addicted to Evernote」主宰。Evernoteについて日本一詳しいブログとして多くのファンを集める。人気ブログ「シゴタノ!」やウェブメディア「マイコミジャーナル」でも連載を持ち、ファンを拡大中。著書に『たった一度の人生を記録しなさい』がある。

五藤:8時から24時まで目盛りがありますが、マメに記録していくんですね。これは行動記録だけで予定は書いていないんですか?

奥野:最初は予定と行動記録の両方を書いていましたが、最近はやったことのほうが多くなっていますね。

五藤:もともとは最初に予定を書き込きこんで、それを行動記録に合わせて修正していくということですか?

奥野:そうです。だから書き終わると、予定じゃなくて、実際に1日にやった記録として残ることになるんです。ただ最近、予定はグーグルカレンダーで管理して、行動記録をこのシートで残している感じです。

五藤:シートをノートに貼られていますが、先の分などはどうしているんですか?

奥野:あらかじめ5日分くらいは貼っておいて、それ以外は、いつでも貼れるように出力したものを持ち歩いています。最初のページに貼るとか、左ページに貼るといった細かいルールは設けないで、必要なときに貼るだけです。途中で何かページに書き込んでページの間隔が開いても気にしないようにしています。緑の用紙に出力しているので、あとで見返してもすぐに目に留まりますし。

デジタルノートの達人・五藤隆介
自動記録を活かしてiPhoneで記録

五藤:僕は基本的にすべてiPhoneで記録しています。主に記録しているのは「ふとした思いつき」や「行った場所」「食べた物」「会った人」です。景色や人物などを写真で撮ることもよく行います。

 ベースとなるアプリはEvernoteで、メモはFastEverというアプリ、写真はFastEverSnapというアプリを使っています。 iPhoneは常に持ち歩いているので、外出先や移動中にふと何か思いついたときでも、すぐに写真を撮ったり、簡単にメモできます。

 どこかに行ったときは、foursquareというアプリでチェックインして記録を残します。食べた物は、最近Evernote Foodを使って撮影しているんですが、これは、あとから検索ができるので便利です。例えば、「愛知県」と入れれば、愛知県で食べた物がずらりと出てくるんです。

奥野:写真以外の情報だと、どういうことをメモしたりするんですか?

五藤: この前、「道明寺饅頭」というものを初めて食べて、とても美味しくて感動してしまいました。そういう気になったことはメモしていますね。 他にメモするとしたら、「いくらだった」とか、「料理の名前」とかでしょうか。 あとは、検索することを考えて、「うどん」というタグを付けて記録する場合もあります。これなら食べたうどんのお店だけを、あとでまとめて見ることができるんです。

 とはいえ、デジタルの場合は食べた物の写真を撮れば、何月何日何時何分にどこにいたのかというのは自動で残るし、あまり細かくやりすぎても続かなくなるので、基本は「写真を撮るだけ」にしています。

名刺から読書まで
記録を検索できるデジタルの強み

奥野:日時や場所の記録が自動で残るというのは、デジタルの強みですね。その他、デジタルならではの記録法というのはあるんですか?

五藤:名刺や読んだ本の管理はデジタルのメリットかもしれません。名刺はiPhoneで撮ったりスキャナーでスキャンしていますが、自動で名刺の文字を読み取ってくれるので、あとからでもiPhoneで簡単に検索できますし、読んだ本は「本」というタグを付けて記録しているので、いつでもどこでも、あとで見返すことができます。

奥野:本の書影も入れているんですね。

五藤:読み終わった本を撮影したり、アマゾンからデータを取ってきています。書誌データもコピー&ペーストで貼っておけば、あとで「前に読んだ何々という人の本」とうろ覚えでも、検索すればすぐに出てきます。

奥野:僕の場合はアナログノートなので、検索するためには、ノートに書いたことの「索引」を別途デジタルで入力する必要がありますが、いずれにしろ、お互いアナログとデジタルという違いはありますが、情報を一元化してそこにすべてを投げ込むという発想は同じですね。検索する場合も一元化されているので、あとで見返せるわけです。

どこに魅力を感じるのか?
デジタルとアナログの記録の違い

五藤:デジタルノートは、並べ替えや仕分けも簡単にできるので、記録した情報をソートして特定の持ち物だけを一覧で見たりすることができます。また、写真を撮れば一瞬で記録を載せるので、デジタルはすごく便利だと感じていますが、アナログノートでログを残す奥野さんは、手で書いたり、貼ったりすること自体に価値を感じているんですよね。

奥野:日頃パソコンを叩いて仕事をしていますよね。そうすると、毎日がデジタルばっかりだから、もう触りたくないっていう感覚もあって、フィジカルな意味で、いつもと違う手の動かし方をしたいんですね。鉛筆をナイフで削ってみたり、クラシックカメラを使ったりするのって、たまにやると楽しいじゃないですか。ああいう感覚です。

五藤:え!? そうなんですか。僕はもう鉛筆は大学時代以来使っていなくて、手書きで書くという行為自体が嫌いなんです(笑)。

奥野:まあ、人によって違うとは思いますが、たまに野外キャンプなんかをすると楽しいですよね。焚き火をたいたり、魚をさばいたりと、あえて手のかかることをしてみるような、「レクリエーション感覚」っていうんでしょうか。

五藤:なるほど。手を動かすこと自体が趣味や息抜きでもあるということですね。

奥野:楽しみ、ですね。例えば旅行に行って、半券やパンフレットなどの資料、撮った写真や、その場で書いたメモなんかがいっぱいできますよね。それをどんなふうに切り抜くか、ノートに貼ってレイアウトするか、どう文章で表現するかと考えたり、実際に貼ったりするのが楽しいんです。

五藤:僕はたぶん奥野さんと真逆で、そういう細かい手作業が苦手なんですよね。ハサミで切るとか糊で貼るとか、できるだけやらないようにしたい(笑)。ご著書でも「空気感が残るのがアナログノートの魅力」とずばり書かれていますが、その辺は僕はまったくこだわっていないんです。

奥野:料理とか工作とかプラモデルとか、何かを作るのってワクワクしませんか? そういう手作業がやっぱり僕は大好きなんですよね。それに、手書きで思っていることを書くと、「俺は絶対これをするんだ!」という思いも強くなりませんか? こういうのをパソコンで入力すると、僕はすごく冷めちゃうんですよね。なにしてんだろ、って気持ちになる。

五藤:僕の中では、手で書いてもパソコンで書いても同じ感覚なんです(笑)。どんな形でも記録を残すことと、それをもう一度見返すことのほうが大切だという意識があるからかもしれません。

記録しまくって気づいた最近の変化
自分が体験したことだけを記録する

奥野:アナログノートはどうしても手作業な分、何でもかんでも記録するというのはちょっと大変です。だから、自分のフィルターを通して、「自分にとって価値あるログだけ残している」という感じがある。

 でも、デジタルだと自動で何でもログを残せるからか、何歩歩いたとか、何キロ走ったとか、数字を淡々と記録している人が多いですよね。僕はああいうデータ的なログの残し方だけじゃなくて主観的な言葉を書くので、数字だけで本当に意味があるんだろうかと思うんですけど……。

五藤:そういう人は活用の仕組みをつくっていますが、あくまで個人的な意見としては、何でもかんでもログを残す必要はないと思います。僕自身も、以前は何でもとにかく記録していたけど、最近は特に必要ないかなというものは、あんまりログを残さないようになってきていますね。

奥野:逆に減らしているっていうことですか?

五藤:そうです。例えば、自分が見たウェブページもちょっといいなと思ったら何でもかんでもクリップしていたんですけど、結局、何年たっても見なかったんですよ。必要なときは検索したほうが早いというのが現実で。それより、自分が直接体験したことや、自分の感情が大きく動いたログを残すほうが重要なんだと感じています。あとでログを見返すという意味でも、そうしたログのほうがグーグルで検索できる情報より価値があると思いますね。

奥野:それはまったく同感です。でも、デジタルはやろうと思えばいくらでも簡単にログを取れますけど、それをやめたきっかけって何なんですか?

五藤:あとで見るときに、邪魔だったんです。1日10~20件と、いろいろな情報をクリップしていたんですけど、結局、99.99%は検索したほうがいい結果が出てくるんですよね。もしかしてもっと技術が進んだら、そうした一見無駄なログも上手に仕分けしてくれる時代がくるんじゃないかとも思いますが、現状では、見返す上でノイズにしかなっていないんです。

奥野:それで結局のところ、自分に関わることだけを残すようになってきているんですね。

五藤:何かのイベントで誰かと会ったとき、検索すれば誰かが書いたブログの記事などから、いつ誰と何をしたかはすぐにわかります。でも、そのとき自分が何を感じたかという記録は、検索しても二度と探せないわけです。だから、例えば誰かが僕のことをこんなふうに言ってくれたというのは、自分の感情と関わったからログを残すんですが、イベントで誰々がこんなスピーチをしていたというのは、あまりログには残さないようにしていますね。

奥野:それは僕もまったく同じで、自分が読んで「いい」と思った資料の一番いいところを切り抜いて貼るわけで、もらったものを全部貼っているわけではないです。自分でフィルターにかけて、自分が関与したものだけを書く。だからその日の天気なんかは書いていないんですよ。でも、天気のことでも自分の体験したことは「雨に降られた」なんて書いている。

五藤:天気なんか、あとでいくらでも調べられますからね。

究極のライフログ「排泄ログ」
活用できれば効果的!?

奥野:自分に関わることで究極のログというのは、僕はトイレだと思うんですよ。自分の便のログ。

五藤:それって写真を撮るんですか。相当気持ち悪いですね(爆笑)。

奥野:確かに常識ではあり得ないけれど、実際できればものすごくいいことですよ。食べる物を撮るなら、出す物も撮らないと。山ログとか、食べログみたいに、「排泄ログ」というサービスが出たらいいと思う(笑)。

五藤:シェアしたくないし、されたくもないです(笑)。まあ、医療目的でのサービスとしてやるのはあるかもしれないですけど……。

奥野:でも、健康に絶対役立つと思いますよ。これこそ究極のログです。

五藤:トイレにセンサーを付けて、自動的に大きさとか固さを記録するとか。で、医者にデータが届くようになっていると。でも、ライフログについて書かれた最初の『ライフログのすすめ』(ゴードン・ベル・著)という本は、まさにそんな世界ですね。

奥野:デジタルでログを取ってる人って、最終的にはそういう「フルオートかつオール記録」の世界を目指しているような感じがありませんか?

五藤:目指していたんですけど、当分は無理だっていうことに気がつきました。どれだけこまめにログを残しても、実際にそれを活用できる仕組みができていないんです。例えば、排泄ログだってやればできると思いますが、現状では、趣味や自己管理としてやることはできても、その先で医者と一緒にシェアするような仕組みにはなっていない。いくらこまめに記録していっても、それを本当に活用できないなら、今はまだノイズにしかならないのだと思います。

奥野:結局、現状では、何でもかんでも記録することより、自分のフィルターを通して、自分に関わる記録を残していくほうが、ちゃんと活用できるということですね。それは、デジタルでもアナログでも、ライフログをやっていく上では同じことがいえると思います。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2012年06月06日 19:13

ただカネを渡すことは保護でも援助でもない、、、制度を根本から見直さない限り不正受給はなくならない。。。

■“生活保護”モラル崩壊!若者が不正受給でグーダラ生活

 年収数千万円を稼ぐ人気お笑いコンビ、次長課長の河本準一(37)の母親が受給していたことで、議論の的となっている生活保護制度。なかでも問題視されるのが、若年層(10〜30歳代)の受給の急増だ。彼らは制度を「ナマポ(生保)」と呼び、インターネットの掲示板で受給方法の情報交換を頻繁に行う。「精神疾患を装って不正に受給するケースもある」(関係者)というから言語道断だ。若者たちのモラルが、音を立てて崩れ始めている。

 「抵抗なんて感じませんよ。『もらえるもんは、もらっちゃおう』ぐらいの感覚ですね」

 関西のとある港町。古びたマンションの一室で、男性A(29)は、こともなげに言い放った。

 20歳からナマポを受け始めた。月額約13万円の保護費が主な収入源。これまでに定職に就いたことはない。

 現在のような生活を送るようになったのは、精神科の病院を受診したことがきっかけだ。

 「『気分が落ち込んでしようがない』って言ったら、鬱病と診断されちゃって。本当はそこまで深刻じゃなかったんだけど。これからどうしようかな、と思ったときに友だちが、ナマポ受給の方法を教えてくれたんです」

 友だちからは、まず精神障害者保健福祉手帳(通称・障害者手帳)をもらうことを勧められた。

 障害者手帳は「精神保健福祉衛生法」に基づく制度で、条件を満たせば、基礎年金(年額1級98万3100円、同2級78万6500円)の受給などさまざまな福祉サービスを受けられる。

 ただ、ナマポの年間受給額より下回る場合があるため、障害年金は受けずに、この手帳があることで通りやすくなる生活保護制度を利用する…。

 実際、Aはこの手帳を得て、ナマポの受給者になった。

 「ナマポだと、年額100万円以上の“収入”が期待できるし、医療費や介護費、さらにはNHKの受信料、住民税、国民年金までもが免除される。だから(障害年金より)圧倒的にお得。医師の診断書があれば(障害者)手帳は比較的簡単にもらえる。手帳があれば、ナマポは受けやすく、手っ取り早いやり方だよ」(A)

 ネットでは、このような不正受給のノウハウの情報交換が盛んに行われている。なかには、マニュアル化して「冊子として販売しているケースもある」(ネットユーザー)から驚かされる。

 関東在住の男性B(27)も制度の不備を突いて、3年前から不正受給を続けている。

 「全身に入った入れ墨のおかげだね。手や首もとにも入っているから服では隠せない。『これじゃあ、まともに働けません』って言ったら受給がすんなり認められた。同じようなケースは結構あるみたいだよ」

 Bは、不定期で入る土木関係の仕事で臨時収入を得ている。報告義務があるが、「給料は取っ払いでもらってるからいちいち申告しない」と平然と語る。

 厚生労働省によると、今年2月に全国で生活保護を受けた人は209万7401人。昨年7月にそれまで過去最多だった1951年度を上回って以降、8カ月連続で最多を更新している。なかでも18〜39歳までの若年層の増加は顕著で、リーマンショック前の2007年には14万7204人だった受給者が、09年には16万8456人にまで増えた。

 生活保護制度に詳しい関西国際大学の道中隆教授(社会福祉学)は、「一部の若者たちがモラルハザードを起こして『もらえるものはもらっておけ』という風潮が、広がってきている。このままでは制度が破綻しかねない。若年層の社会復帰を促すための第2のセーフティーネットを作り、雇用環境を早急に改善する必要がある」と警鐘を鳴らす。

 若くして生活保護という安易な道を選び、悪びれない若者たち。ただ、労働を介して社会貢献し、給料をもらって生活するという健全なサイクルから逸脱すると、自身の存在意義が希薄化し、かえって病んでいくという。

 前出のAは「鬱病と診断されてナマポを受けられたけど、気付いたら本当に(深刻な)鬱病になり、病状はどんどん悪化していった。僕と同じように鬱病を口実に、ナマポを受けていた女のコは自殺しちゃいましたしね」と打ち明ける。

 未来を担う若者に必要な保障とは何か。真剣に見極めなければならない時期に来ている。

[zakzak]


■“生活保護”むさぼる在日外国人!悪質すぎる不正受給の手口とは

在日外国人が多く住む関東のある団地。居住者向けの注意看板にはタイやインド、中国などアジア各国の言語が記されている。生活保護の不正がないと願いたいが…

 売れっ子お笑いコンビ、次長課長の河本準一(37)の母親が受給していたことで、生活保護制度のいびつな現状が明らかになっている。だが、制度につけ込むのは日本人だけではない。在日外国人による不正受給も急増しているのだ。実は定職を持ちながら、生活保護のほか別の福祉手当との二重、三重取りをして“年収”600万円という世帯もある。関東のある都市には、不正行為に手を染める外国人が集まる団地も存在。日本の福祉制度がしゃぶり尽くされている。

 「何でもらえるものをもらわないのか理解できない。日本人はどれだけ間抜けなのか」

 男性A(26)は笑いながらこう語る。

 両親ともに東南アジア出身の在日外国人2世で、妻と子の3人暮らし。製造会社の正社員として働いている。愛車は、新車価格約300万円の国産車。何不自由ない生活を送りながら、その懐には国から毎月決まった額の“お小遣い”が入ってくる。

 「妻が去年から生活保護を受けているんだよ。児童手当やほかの福祉手当を合わせて月20万円が丸々入ってくる。僕の給料と合わせると(月の世帯収入は)50万円ぐらい。年収にすると600万円以上になるね」

 本来、生活保護は「生活に必要な収入を得るだけの労働が不可能」な人のみが得られる福祉制度だ。家族を養えるだけの定職を持つAは、この条件に当てはまらず、紛れもない不正受給になる。なぜこんなことが可能なのか。

 「妻とは離婚してるんだ。といっても、書類上の話。偽装離婚ってやつだよ。役所に妻に『子供を抱えて生活できない』って訴えさせたら、すぐに(生活保護の)受給が認められたよ」

 形式上は離婚になっているため、妻子は別のアパートを借りている。だが実際には、そこに住まず、普段はAの自宅で同居している。

 月に1回、ケースワーカーの訪問があるが、Aは「事前に連絡がくるからその時だけ(妻子が)アパートにいればいい。ごまかすのは簡単だよ」とうそぶく。

 関東のある都市に住む彼の周囲では、組織ぐるみでカネをだまし取る不正がまかり通っているという。Aが続ける。

 「僕が住む団地の入居者はほとんどが外国人。中国人やインド人もいるけど、一番多いのが同郷(東南アジア)の人間だよ。300人は下らない。で、そのほとんどが生活保護をもらっているよ」

 生活が困窮し、やむなく受給する外国人もいるだろう。だが、Aと同じような方法で取得しているとしたら、紛れもなく詐欺だ。

 厚生労働省によると、今年2月に生活保護を受給した外国人は7万3995人。これに対し、2000年度の外国人受給者は3万2858人(月平均)で、この10年あまりで受給者数は2倍以上に伸びた。

 外国人の受給条件について、厚労省の社会・援護局保護課は「永住者とそれに準ずる定住者。さらに、難民認定されている人や、日本人の配偶者がいる人が対象」と説明する。

 一定の在留資格さえあれば、誰でも受けられるため、抜け目のない一部の外国人は、制度のおおらかさに目をつけて甘い汁を吸う。

 大阪府のケースワーカーとして勤務した経験のある関西国際大学の道中隆教授(社会福祉学)は、「制度を悪用する外国人が増えているのは確かです。生活保護目当てに偽装離婚したり、書類を偽造したりするケースもあった。役所が不正の兆候を認めて問いただしても、『言葉の壁』を利用してわからないふりをしてごまかす者もいる」と実態を明かす。

 連帯感が強い外国人は、自国の出身者らで作ったコミュニティーの中で制度利用のノウハウを共有する。なかには親子2代にわたって不正受給する不届き者もいるという。

 まさに無法地帯。なぜ、こんな現状が野放しになっているのか。

 「給付審査にあたるケースワーカーが圧倒的に少なく、不正をチェックする監視態勢が機能していない。1人で80世帯をカバーしており、その倍以上の案件を抱える者もいる。人手不足で業務を非正規雇用の職員が担当し、『調査したら受給者のほうが高給取りだった』という笑えない話もあるぐらい。健全な制度運用ができる態勢を早急に整えないといけない」(道中氏)

 生活保護制度はわれわれの税金で成り立っている。その血税をだまし取ろうと群がる不良外国人たち。日本を彼らの「天国」にしてはいけない。

[zakzak]


■生活保護受給者 著名温泉行き尽くし、暇ならパチンコの人も

 不況の影響で生活保護受給者が急増し、不正受給も後を絶たないが、なかにはこんな例もあるという。

 東京都在住のBさん(52才)は30才になる長男と同居しているが、ふたりそろって生活保護を受けている。受給額はふたりで月20万円ほどだ。

 「初めて生活保護を受けたのは5年ほど前。その時は体を壊して働けなくなり、長男もまだ大学院生で働いていませんでした。最初は体がよくなるまでの間だけお世話になろうと思っていたんですが、毎月派遣で働くのと大差ない金額がもらえるので、体がよくなった後も働くのが面倒臭くなってしまって…」(Bさん)

 長男は大学院を卒業したものの就職に失敗。派遣として働き始めたが、それを機に生活保護費は減額された。その時、長男が「こんなに減らされるなら、派遣はやめて生活保護費をもらったほうがよっぽど楽」といい出し、親子で生活保護を受けるようになったという。

 「長男はアルバイトをしていますが、日払いなので収入があっても記録を残さなければケースワーカーにはバレません。水道代の基本料や住宅の共益費は免除、公営住宅の家賃は2DKで8000円にしてもらっています。医療費は全額無料。粗大ゴミも無料で出せるので、友達の粗大ゴミをうちで出して、その分のお金をもらって小遣い稼ぎをしたりしています。だからいまは20万円がまるまる私と息子の小遣いのようなものですね」(Bさん)

 本来、生活保護を受けている人は、生活費の半年を超える貯金や、ぜいたく品の所持が許されない。車の所有も基本的にはNGだが、Bさんは病院に通うことを理由に車の所有を認められている。Bさん親子は閉所恐怖症や対人うつ症で神経科にかかっており、医師が「電車には乗れない」旨の診断書を書いてくれたからだ。

 「ヒマな時はパチンコ。あと、毎月、息子と温泉旅行に出かけています。名目は湯治(笑い)。関東、東北界隈の著名な温泉は行き尽くしましたよ。生活保護を取り消されるとそんな余裕はなくなるので、絶対に死守したい」

 悪びれもせずそう話すBさん。そのお金が税金から支払われていることはまったく意識にないようだ。

[zakzak]

Posted by nob : 2012年05月28日 08:23

蛮行愚行の極み、、、放射線の全国拡散防止と地元の仕事を奪わない観点から即刻中止すべき。。。

■反対派が座り込み がれき試験焼却 桐生搬入

 東日本大震災による岩手県宮古市のがれき受け入れを表明した桐生市は二十六日、試験焼却のためのがれきを市清掃センターに搬入した。受け入れに反対する市民ら約二十人が、入り口で市職員と押し問答になり、警察も駆け付け、搬入が二時間以上遅れる騒ぎもあった。 (中山岳)

 午前七時半ごろ、木くずなど四・三トンのコンテナを積んだトラックが到着。反対派は住民や庭山由紀市議らで「放射能拡散STOP」と書いた紙やプラカードを持ち、道路に座り込むなどしてトラックの進入を阻んだ。

 同センターの相崎尚所長や八木計二副市長らが話し合ったが、反対派は「焼却後の灰には放射性物質が濃縮されるので心配だ」「市は説明不足だ」などと批判。がれきのサンプルを求める声も出たが、市側は「放射線量など測定した数値を公表する」と説明して断った。警察官が説得したが、午前十時ごろ、入り口をふさぐ反対派を押しのけるようにトラックが入った。

 反対する近所の男性は「今後も冷静に意見交換を続ける場を設けてほしい」と求めた。センターの対策委員で近くの伊勢崎市内に住む男性は「地元でもいろいろな意見があるが、試験焼却を進めてほしい」と話した。

 がれきはセンター内で降ろされ、市職員はがれきの山の表面や、一メートルの高さの空間放射線量を測定。結果はがれき表面が毎時〇・〇六マイクロシーベルト、表面から一メートルが同〇・〇五マイクロシーベルトだった。市は今後、がれきの放射能濃度も民間業者に依頼して測定し、公表する。

 測定に立ち会ったがれき受け入れ監視委員会委員長の赤岩英夫・群馬大名誉教授は「放射線量は全く問題ない」と話した。がれきの搬入は二十八~三十日にもあり、計四十三トン集まる。三十一日から試験焼却する予定で、焼却灰の放射能濃度も測定する。

[東京新聞]

Posted by nob : 2012年05月27日 23:55

使用済み核燃料廃棄問題こそ全人類の英知を傾けて取り組むべき最も深刻な課題。。。

■福島第一建屋内ルポ 4号機依然危うさ 吹き飛んだがれき山積プールに核燃料1535体

 政府と東京電力は二十六日、福島第一原発を報道陣に公開した。三回目の今回は、細野豪志原発事故担当相に同行する形で、4号機原子炉建屋に初めて記者が入り、本紙は代表取材者を務めた。内部は厚さ一メートルもある外壁が吹き飛び、折れ曲がった鉄筋や配管があちこちに残されていた。水素爆発のすさまじさを思い知らされた。 (森本智之)

 何度も写真や動画で見たはずだった。しかし、現実の迫力に足がすくんだ。

 午後一時四十分、建屋に入ると、すぐ右手が吹き抜けになっていて、最上階まで工事現場で使うような仮設階段が延びていた。人が肩をすぼめて歩けるくらいの幅しかない。中腰のまま頭を何度もぶつけながら上ると、全面マスクの息苦しさも手伝ってすぐに汗が噴き出した。

 二階に着くと、多くの人が崩落を心配する使用済み核燃料プールを支えるため、事故後に設置された支持構造物があった。鋼鉄製の支柱をコンクリートの壁が取り囲む構造だという。見上げると、プールの底の部分のコンクリートが見えた。意外なほどきれいな状態だった。

 四階まで上ると急に明るくなり、一気に視界が開けた。水素爆発が起きたとされるフロアだ。海側のコンクリート壁は吹き飛ばされ、床には一面にがれき、がれき、がれき。戦争で爆撃を受けた跡のようだ。配管が激しく曲がり、鉄骨もあめのように曲がったままさび付いていた。

 五階フロアに立つと、使用済み核燃料プールがあった。がれきがプール内に落ちないよう、水面を浮き板で覆っている。監視カメラがある一画からは水面が見えた。七メートル下には千五百三十五体もの核燃料が眠る。水は写真で見るよりずっと暗くよどみ、中の様子はうかがえなかった。

 プールの隣には、格納容器の黄色いふたがあった。近くの台に上ると、急に放射線量が上がり、一気に毎時〇・三ミリシーベルトを超えた。「3号機から高線量が流れてくるんです」と東電社員。がれきのすき間から、3号機のぐにゃりと曲がった建屋が見えた。

 この日の建屋内の取材は約三十分。建屋が傾くなどの異変は感じられなかった。ただ、ここまでぼろぼろになったかという印象だ。東電は東日本大震災のような震度6強の揺れに耐えられると強調するが、実際に大地震が来たら、本当に耐えられるのか、現場を見るほどに疑念がわいた。

[東京新聞]


■4号機上部、撤去進む=福島第1原発、東電が公開―細野原発相「燃料プール確認」

 東京電力は26日、福島第1原発4号機の原子炉建屋を報道陣に公開した。昨年3月の水素爆発で大破した建屋上部のうち、南半分は既に撤去。来年中の開始を目指す使用済み燃料プールからの核燃料取り出しに向け、カバーを取り付ける準備が始まっていた。

 同原発の公開は3月8日以来。報道陣は初めて4号機から70、80メートルの地点でバスを降りて取材した。細野豪志原発事故担当相の視察に同行し、代表社が建屋内部に入った。

 事故当時4号機は定期検査中で、原子炉内の燃料はプールに移されていた。炉心溶融(メルトダウン)が起きた1〜3号機に比べると放射線量が低く、がれきなどの撤去が進んでいる。

 燃料プールなどがある5階フロアには、小型の重機が載せられていた。天井の骨組みを切断し、建屋脇の巨大なクレーンで地上に下ろす作業に使う。北半分の構造物も、秋には撤去が完了するという。西側外壁の一部は爆発で約3センチ外に膨らんだことが判明したが、肉眼では確認できなかった。

 4号機の燃料プールは縦10メートル、横12メートル、深さ11メートル。満杯に近い1535体の燃料集合体が入っており、プールが地震などに耐えられるか懸念する声が根強い。東電は東日本大震災と同じ震度6強の揺れでも壊れないとしている。

 細野担当相は視察後、「プール底部の補強を確認した。さまざまな課題があることは事実だが、作業員の頑張りで廃炉に向かって歩んでいることを知ってほしい」と述べた。 (了)

[時事通信社]


■【原発】4号機プール燃料 7月に一部取り出し検討

 福島第一原発4号機の使用済み燃料プールにある燃料について、7月に試験的に一部を取り出す検討をしていることが分かりました。

 4号機では、使用済み燃料プールから燃料を取り出すのは来年の12月に始めることになっています。プールには、まだ使用していない新燃料204本を含む1535本の燃料がありますが、国と東京電力は、このうち新燃料2本を今年7月に試験的に取り出すことを検討していて、28日の中長期対策会議で話し合うことにしています。新燃料は核反応をさせていないので、基本的には放射線を出していません。この作業は、本格的に燃料を取り出すためのデータを集めるのが狙いで、当初のスケジュールが早まることはないということです。

[テレ朝ニュース/28日追加]

Posted by nob : 2012年05月27日 23:50

傑作は時代を超える。。。

■【イーグルス「ホテル・カリフォルニア」】
メンバー間の軋轢が生む化学反応が残した傑作

 どんな仕事でも、いずれかの局面では必ず上司・同僚・部下との共同作業がありますよね。目標を共有して互いの力量を尊重し合って前進する時に感じるチームの連帯感には、何物にも代え難い喜びがあります。

 しかし、率直に言えば、心に去来する感情には、複雑なものが少なからずありますよね。それは、仕事が上手く行っているか否かにかかわらずに、です。

 例えば、目標を共有して前進しようとする時に、関係者の間に主導権争いが生じることだってあります。嫉妬や怨嗟や羨望や劣等感や優越感といったネガティブな感情が、誰かの心の奥底に全く生じないとは言い切れないでしょう。

 共同作業を行うチーム内には、さまざまな人間関係があって、さまざまな感情があります。そしてメンバーの間に化学反応が起こって、さまざまな葛藤を経て、新しい作品なりプロジェクトが完成していきます。素晴らしい成果が生まれたからといって、純粋で綺麗な感情だけではなく、ドロドロどす黒い思いも混じったりする訳です。ここらあたりが人間の人間たる所以かもしれませんね。

 と、いう訳で、今週の音盤はイーグルス「ホテル・カリフォルニア」です。

メンバー全員が歌えるバンド

「ホテル・カリフォルニア」と言えば、イーグルスの最高傑作というだけでなく、1970年代いやアメリカン・ロックを代表する名曲中の名曲です。

 同時に、この名曲の誕生の背景には、メンバー間の深刻な葛藤がありました。音楽の路線をめぐる対立。絶えざる主導権争いや諍(いさか)い。オリジナルメンバーの脱退と新メンバーの参加などです。

 メンバー間のさまざまな化学反応が、素晴らしき創造の瞬間を生んだのです。

 イーグルスは1971年に米西海岸ロサンジェルスで結成されました。オリジナル・メンバーは、グレン・フライ(g)、ドン・ヘンリー(d)、ランディー・マイズナー(b)、バーニー・レドン(g)です。元々は、リンダ・ロンシュタットのバックバンドでしたが、独立してデビューしました。

 この段階では、カントリー色のあるフォークロックっぽいサウンドでした。メンバー全員が歌えるバンドというのが基本コンセプトだったので、高音域での3声4声のコーラスには、目を見張るものがありました。爽やかなウエストコースト・サウンドが受けてデビュー盤(写真)からカットされた「テイク・イット・イージー」がスマッシュヒットします。

 そもそもロックバンドのメンバーは個性的ですし、全員が“俺様が一番だ”と確信しているので、バンド運営は容易ならざるものがあります。売れずに低迷してバンドが分裂する例は枚挙に暇がありませんが、ヒットしたらヒットしたでバンド内に確執が生まれます。

 ヒットすると次への期待と圧力が強くなるので、路線を巡る意見の対立が生じます。リーダーがはっきりしているワンマンバンドであっても、こうした問題は不可避ですが、イーグルスのように民主的と言うか、全員が実力者故に合議でバンドサウンドが決まる場合には、路線をめぐる対立がより一層激しく先鋭化しがちです。

メンバー間の対立が決定的に

 まあ内紛を抱えつつもイーグルスは、順調にヒットを飛ばし大物バンドへの道を歩みます。同時に、サウンドの色合いが変化し始めます。コーラスを重視したフォークロックという基本は維持しつつも、カントリー・フォーク色が薄まり、ハードなロック志向へと動きます。

 特に、実力派ギタリストのドン・フェルダーの参加で、サウンドの変化が決定的となります。1975年発表の「呪われた夜」(写真、原題は One Of These Nights です。この邦題、やっぱり奇妙ですよね)は、それまでのイーグルスとは明らかに一線を画します。バンドは一皮剥け大きく成長しました。より鋭角的なリズムが導入され、ロックやファンクの要素が目立ちます。フェルダーの奏でるレスポールの粘りとうねりのあるエレキギターの存在感が圧倒的です。初めて全米アルバムチャート1位を獲得します。

 しかし「呪われた夜」の成功で、新しいロック路線か、バンドの原点であるフォーク・カントリー路線か、でメンバー間の対立は決定的となります。多彩な才能のマルチプレイヤーで、カントリー・フォーク調の初期イーグルスサウンドの要だったバーニー・レドンが脱退します。嗚呼!

 そこで、メンバー補充が行われます。白羽の矢が立ったのがジョー・ウォルシュです。ウォルシュは、米国流ハードロック楽団ジェームス・ギャングの中心メンバーで鳴らしていました。ギタリストとしてはデュアン・オールマン風のブルース色が強く、スライド奏法も上手く、バッキングもリードも確実。個性的な声で歌も大丈夫。作詞作曲もOKです。

 すでにソロアルバム3枚も発表。33歳で米国大統領選に立候補しようとしたりと、奇妙な言動で知られていて、エキセントリックではありましたが、レドンの抜けた穴を埋めるには十分。彼の加入によって、ロック路線が決定的になります。

危ないバランスの中で誕生

 そして、ウォルシュが加入した新イーグルスは新作に取り組みます。

 イーグルスは、彼らにとって最大の成功を収めた「呪われた夜」を超える新作への強い期待とプレッシャーに晒されます。その上、オリジナルメンバーの脱退、それに代わる超個性的で実力十分のギタリストが入ってきたのですから、イーグルス内では、激しい化学反応が起きます。

 特に、バンド内で一番ギターの上手いフェルダーからすれば、強力なライバル登場です。しかもソロ時代のキャリアは明らかにウォルシュが上です。嫉妬と羨望が入り混じって気合が入らないはずがありません。もちろん、バンドの主導権を握るヘンリーやフライも気合十分でした。が、ベースのマイズナーは疎外感を味わいはじめていました。

 そんな、危ないバランスの中で生まれたのが「ホテル・カリフォルニア」です。

 名作誕生の瞬間には謎がつきものですが、「ホテル・カリフォルニア」の完成に至るプロセスはおおよそ次のようなものです。

 まず、グレン・フライが、架空のホテルでの出来事という歌詞の基本的なコンセプトを思い付いきます。そのコンセプトの下で、ストーリー性のある歌詞を書いたのはドン・ヘンリーです。

 当時の米国には、一方で建国200年を盛大に祝いながらも、ウォーターゲート事件やベトナム戦争に疲れ果て、未来への確信を持てない微妙な空気がありました。1960年代の疾風怒濤の時代を謳歌した世代も、1976年という年を自嘲気味に見ていました。そんな雰囲気が反映した歌詞には、米国の多くの世代が共感しました。

 そんな歌詞を載せる旋律はドン・フェルダーの作曲です。この曲の骨格を担うギターの編曲もフェルダーが中心となりましたが、ウォルシュも種々アイデアを出しています。そして、この曲の独特の雰囲気はリズムにありますが、その基本は8ビートとレゲエが融合したものです。これもウォルシュの影響が強いと言われています。ベースラインもレゲエ的です。

最大の聴き所はエンディング

 そして「ホテル・カリフォルニア」の最大の聴き所は、4分20秒から始まるエンディングです。ギター独奏は、フェルダーのレスポールとウォルシュのテレキャスターの白熱の掛け合いで、2分10秒を超える極上の時間です。

“我こそは”というギタリスト魂が強すぎると、自己満足的な即興バトルになってしまいがちで、一般の聴衆はついていけなくなります。が、ここには、強烈なライバル意識が赤裸々に顕れながらも、ギリギリのところでエゴを抑制して踏みとどまり、戦略的に楽曲の全体像の中に収まっています。バロック時代のバッハ的なコード進行に沿って繰り広げられる即興演奏は、ロック史に残る屈指のエンディングです(携帯電話の着メロにしている人もいるほどです)。

「ホテル・カリフォルニア」は、シングル盤でもアルバムでも全米1位を獲得します。商業的な成功というだけではばく、音楽的にも非常に優れていてロック史に燦然と輝く作品です。が、バンド内の確執はいよいよ激しさを増します。作曲者ドン・フェルダーよりもボーカルのドン・ヘンリーや新規加入のジョー・ウォルシュの方に光が当たります。成功に次ぐ成功で初期イーグルスとは大きく変容したことで、オリジナルメンバーだったランディ・マイズナーもまた脱退します。

 遂に、次作「ロング・ラン」をもってイーグルスは解散に至ります。

 メンバー間の軋轢が生む化学反応が残した傑作「ホテル・カリフォルニア」。

 実況録音盤では、ベースがティモシー・シュミットに代わっています。スタジオ盤よりも一層ドライブ感が出て、溢れる素晴らしい演奏です。

 再結成された時のライブ盤「ヘル・フリージズ オーヴァー」(写真下)では、齢を重ねたバンドらしく生ギター中心。曲の良さは、どんな編曲でも輝いています。

 力強く美しい曲がバンド内の葛藤から誕生することもあるのだから、苦い化学反応から素晴らしい成果が生まれることもあります。だから、仕事の人間関係も仕事のスパイスなのかもしれません。

(音楽愛好家・小栗勘太郎)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2012年05月25日 12:16

受け容れること、、、幸せへの第一歩。。。

■いやな人間に出会ったら、まずはほほえみなさい

今日の一言
寒さに対抗する唯一の方法は、寒さに満足することである。

 激怒を端的に表す動作と言えば、我と我が身をかきむしることである。これは自分で自分を痛めつけ、自分で自分に復讐する動作である。子供はまずこれをやってみる。そして不機嫌のしかけた罠に落ち込む。

 泣いてはまた泣き、腹を立てては癇癪を起こし、絶対にご機嫌になんてなってやるもんかと思いながら、自分で自分を慰めて拗ねてみせる。好きな人をわざと苦しめて自分を二重に罰し、自分を懲らしめるために他人に悪さをする。

 無知を知るのを恐れて、もう本は読まないとうそぶく。強情に強情を張り、咳をしては怒り、侮辱されたことをわざわざ思い出して自分から気持ちをささくれ立たせ、自分を傷つけ辱めるようなことを悲劇役者よろしく自分に言い散らす。

 万事いちばん悪いことが真実なのだと考え、いやな人間を思い浮かべてはことさらそのまねをし、信じてもいないことを試して失敗した末に「どうせ失敗すると思っていたさ。俺の運なんてそんなものだ」なぞと呟く。

 あちこちで仏頂面をし、他人にうんざりし、人のいやがることばかりしているくせに、嫌われると驚く。むきになって眠ろうとし、どんなうれしいことも疑ってかかり、何事もつまらなそうにして文句をつけ、不機嫌に不機嫌の上塗りをする。

 そんな状態で自分を点検しては、「自分は臆病者だ」「何をやってもへまばかりする」「物忘れもひどい」「もう年だ」などと思い込む。そしておおげさにいやな顔を作って鏡をのぞき込む。

 ——不機嫌の罠に落ち込むと、こういうことになる。

よい希望は運命を変え本物の喜びをもたらす

 だから私は、こんなことを言う人が大好きだ。「なんて寒さだ。健康にはこれがいちばんだ」。なぜって、これ以上の対処法はないからである。北風が吹いているときは、手をこすり合わせるのはいつもの倍もよいことになる。本能的な動作には知恵に劣らぬ価値があり、身体は喜んで反応する。寒さに対抗する唯一の方法は、寒さに満足することである。

 喜びの達人スピノザなら「暖まったから満足しているのではない、満足しているから暖まるのだ」と言うことだろう。それに倣って、こう言おう。「成功したから満足しているのではない、満足しているから成功したのだ」と。

 喜びを探したいなら、まず先に喜びを蓄えておくのがよい。受け取る前に感謝するのがよい。希望は希望を持つ理由を生み出し、よい前兆は本物を招くからである。となれば、あらゆるものがよい前兆、うれしい知らせでなければならない。

 「カラスのお告げも、気持ち次第で幸運の前兆になる」とエピクテトスは言った。エピクテトスが言わんとしたのは、何事も喜びとせよ、ということだけでなく、よい希望は運命を変え本物の喜びをもたらす、ということである。だから、自分で自分がきらいになっているいやな人間に出会ったら、まずはほほえみなさい。眠りたいときは、眠れると信じなさい。誰にとっても、この世で最大の敵は自分自身である。

不機嫌な動作は端々まで被害妄想が詰まっている

 先ほど私は、常軌を逸して不機嫌な人のことを書いた。だがあのように一種気の触れた状態は、誰にでもある過ちを誇大に示しているに過ぎない。不機嫌な動作は、たとえかすかなものであっても、端々まで被害妄想が詰まっている。この種の狂気は、神経のどこかに小さな病気が巣食っているせいなのかもしれない。あんなふうにしていたら、しまいには自分の墓穴を掘ることになるだろう。

 とは言え彼らからも学べることはある。あの気の毒な人たちは、誰もがする勘違いを拡大鏡でも通したように誇大に示しているからだ。あの人たちは、自分で問いを発して自分で答え、一人芝居を演じている。あの呪文のようなセリフから読み取れることは必ずある。ただしそれは、一人ひとりが理解しなければいけない。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2012年05月25日 11:54

「心配性とはすでに想像力を敵に回してしまった人」/スタンダール

■他人を許すには、まずは自分を許すことが大事

今日の一言
不機嫌になった自分を許してあげなさい。他人を許すには、まずは自分を許すことが大事である。

 誰でも、風向きや胃の調子によって機嫌が悪くなるものだ。扉を蹴飛ばす人もいれば、扉に八つ当たりするように無意味な言葉を吐き散らす人もいる。心の広い人は、こうした出来事を忘れてしまう。そもそもそんなことは気にしないので、他人がやったことでも自分がやったことでも黙って受け入れ、完全に許してやる。

 ところが不機嫌を売りにして、これみよがしに不機嫌になっている人もめずらしくない。この人はそうやって不機嫌が性格になってしまい、あのときあいつは自分の機嫌を損ねた、と言ってはその人をきらいになったりする。ほんとうは不機嫌になった自分を許すことが必要なのに、それはめったに行われていない。

他人を許すには、まずは自分を許すことが大事である。それをせずに際限なく後悔していると、つい他人のあらを誇大に考えやすい。こうしていつまでも不機嫌はなおらず、「どうせ自分はこうなのさ」などと開き直ったりする。これは、自分がわかっていないことを口にする物言いである。

不眠の人はあらゆる物音に耳をそばだてている

 ときに匂いが鼻につくことがある。それでも、花束やオーデコロンが原因の不機嫌がずっと続くいうことはあるまい。ところが、ほんのかすかな匂いまで嗅ぎ付け嗅ぎ分けて、これが頭痛の原因だと言い張る人がいる。こういう人は、煙で咳が出たといった調子で、万事に文句を付ける。家の中にこの手の暴君がいることは、誰でも知っているだろう。

 不眠に悩む人は、どうしても眠れないと訴え、どんなかすかな音でも目が覚めてしまうと主張するけれども、これは、ほかならぬ当人があらゆる物音に耳をそばだて、家中の者を責め立てようとしていたからなのである。こういう人は、自分の不機嫌を監視しそこなってうっかり眠ってしまったことにまで腹を立てる。人間は、どうやらどんなことにも熱中できるらしい。実際私はこの目で見たのだが、トランプに負けることにさえ熱中する人がいる。

 どうも物忘れがひどいとか、言葉が出てこないと思い始めた人の場合、すぐに証拠が見つかって、善良な人の喜劇が悲劇になってしまうことがある。こんなふうに、本物の病気や年齢に伴う影響は、否定しようがない。

 だがその一方で、医者が昔から気づいていたように、病人には強固な思い込みから症状を探し、やすやすと見つけてしまう傾向がある。このように些細なことを増幅させる傾向が、ほとんどすべての情念と大方の病気、とりわけ精神の病気を生み出している。ヒステリー研究で名高い神経学者のシャルコなどは、女性の患者が訴えることを一切信じなくなったほどだ。こうして医者が耳を貸さなくなった結果、ある種の病気は完全に消滅したか、すくなくとも消滅しかかっている。

「心配性とはすでに想像力を敵に回してしまった人」

 ひところもてはやされたフロイトの学説が早くも評価されなくなったのも、心配性の人にはどんなこともたやすく信じさせられるからである。ちなみにあのスタンダールは、心配性とはすでに想像力を敵に回してしまった人だと言っている。

 フロイト学説の基盤となっている性の問題は、ここでは取り上げるまい。性というものは、人間がことさらに重んじ、一種野生の叙情で彩るから重要になるに過ぎない。これはみなよくわかっていることだろう。

 それに、この医者の思想が病人にとってけっしてよいものでないことは、誰もが知っている。ただし、病人がこの異質な思想をすぐさま見抜いて我がものにし、それでもってひどく立派な仮説をたちどころに立証してのけることは、あまり知られていない。かくして、ある種の記憶だけがそっくり抜け落ちるという驚くべき病気が登場するにいたった。思い込みも病気の一種であることは、忘れられてしまったようである。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2012年05月25日 11:44

それにしても。。。

■フェイスブック:投資家ら提訴「上場で2000億円損失」

 交流サイト最大手の米フェイスブックの株式取引で損失を被ったとして、投資家らが23日、フェイスブックや金融機関に損害賠償を求め、ニューヨークの裁判所に提訴した。同様の投資家とともに集団訴訟として扱うよう要求、全体では25億ドル(約1990億円)超の損失になるとしている。

 訴状によると、対象はマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)ら役員を含むフェイスブックと、米モルガン・スタンレーやゴールドマン・サックスなど上場に関係した金融大手。(共同)

[毎日新聞]

Posted by nob : 2012年05月24日 08:34

上がろうが下がろうが所詮は絵空事、、、でもまた少し持ち直すことでしょう。。。

■フェイスブック株、急降下 収益懸念、「失敗」指摘も

 【ニューヨーク共同】鳴り物入りで18日に上場したインターネット交流サイト最大手、米フェイスブックの株価下落が止まらない。初日のナスダック市場の混乱に続き、収益力への懸念が浮上。市場のお祭りムードは吹き飛び、早くも「失敗」との声が出始めている。

 公開価格からの下落率は上場から3営業日で18%余りとなり、米メディアによると過去5年の大型上場で最悪。時価総額は18日の約1050億ドル(約8兆3500億円)から22日の約850億ドルへ、200億ドル(約1兆6千億円)も減った。

[47NEWS]

Posted by nob : 2012年05月23日 21:20

絵空事にも限界があるのだから。。。

■米フェイスブック株11%安 上場2日目で公募価格割れ

 21日のニューヨーク株式市場で、18日に上場した世界最大の交流サイト、米フェイスブックの株価は前週末より大きく下落。終値は11%安い34.03ドルとなり、上場2日目で公募価格(1株=38ドル)を割り込んだ。

 21日は取引開始直後から急落し、一時は前週末より13%超下落した。短期の売買で利益をあげようとする投資家の売り注文が集まったとみられる。上場初日の初値は公募価格を約10%上回ったが、終値は0.6%高にとどまっていた。

 同社をめぐっては、約37億ドル(約2900億円)の昨年の売上高に対し、約1千億ドル(約8兆円)の時価総額は評価が過大だという指摘が出ており、「大型上場への投資家の期待が大きすぎた」(米アナリスト)という声も出始めている。(ニューヨーク=畑中徹)

[朝日新聞]

Posted by nob : 2012年05月22日 11:59

顧客満足より自社利益を優先する企業の行く末は明白。。。

■アップル、グーグル、フェイスブックが支配する世界――SFの悪夢は現実になるか

(CNN) 強大な力を持ったIT企業が2023年までに世界を支配する――。今夏劇場公開されるSF映画「プロメテウス」(リドリー・スコット監督)はそんな未来を描く作品だ。映画に登場するウェイランド社のピーター・ウェイランド社長は、「我々は人間と見分けが付かないアンドロイドを作り出せる」「我々は神になった」と宣言する。

スコット監督が描く2023年は、単なるSFに終わらないかもしれない。グーグル、フェイスブック、アップルなどの巨大ハイテク企業は、巨額の富と力を手にしているという点で、「神」の様相を帯びている。

フェイスブックは9億人の会員を擁し、過去最大規模となる1000億ドル規模の株式公開(IPO)も目前だ。だがこれは同社による世界変革の始まりにすぎないとマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は言い、いずれ地球上の全人類80億人を結び付けたいと公言する。

一方、強い影響力を持つようになったグーグルは、メガネ型ディスプレーや自動走行車といった未来志向のプロジェクトに加え、世界のGDP(国内総生産)を一気に押し上げる可能性を秘めた小惑星の資源探査プロジェクトに資金提供を申し出た。

グーグルがロボット(つまりウェイランド社長の言うアンドロイド)の開発に乗り出すのは時間の問題かもしれない。シリコンバレーでは、私たちの仕事をすべてアンドロイドがやってくれる未来を夢見る夢想家もいる。

アップルはといえば、過去最高となった業績発表を受けて株価は5月に10%急騰。時価総額はポーランドのGDPを超えた。もしその気になれば、単独で欧州の金融危機にさえ対応し得る。そしてアップルはウェイランド社と同様に、社会的責任を捨てたかのように見える。

つまりプロメテウスが描く2023年の姿は、実は完全に架空のものとは言い切れないのかもしれない。

アップル、グーグル、フェイスブックの3社は富と影響力においてウェイランド社と化しつつありながら、蓄えた富をほとんど社会に還元していない。

例えばグーグルは、技術とサービスにおける強大な影響力を行使して競争を阻害した可能性があるとして、欧州連合(EU)と米国の当局が独禁法違反の疑いで近く調査に乗り出す見通しだ。同社はこれを否定している。

米連邦取引委員会(FCC)は先月まとめた報告書で、グーグルの社内にはユーザーの電子メールやパスワードといった個人情報の収集を目的とした組織的な制度があると指摘した。

フェイスブックは会員情報の利用をめぐって果てしないいたちごっこを演じている。「タイムライン」「オープングラフ」といった製品を見る限り、ザッカーバーグ氏はユーザーのプライバシーを侵害し、自分の会社の価値を高めてくれるデータ製品としてユーザーをパッケージ化することに余念がないようだ。

税金の問題も小さくない。米紙ニューヨーク・タイムズの報道によれば、S&P500種株価指数を構成するIT企業(アップル、グーグル、ヤフーなどを含む)が10年5月以降に世界で払った税額は、平均するとほかの業界より3分の1少ないという。

同紙の記事はアップルの税逃れ戦略にスポットを当て、「IT企業の中でもアップルの税金は低い」と報道。米ネバダ州、ルクセンブルク、英領バージン諸島といったタックスヘイブン(租税回避地)の拠点設置から、「ダブル・アイリッシュ」と呼ばれる複雑な税体系の利用に至るまで、同社は合法的な税の抜け穴を執拗に利用してきたと伝えている。

映画プロメテウスの結末がどうなるかはさておき、フェイスブック、グーグル、アップルのような企業が不自然な力と富を蓄え続けた場合、現実社会が不幸な結末を迎えることだけは確信を持って予想できる。

小惑星を探索したり、ロボットに私たちの仕事を肩代わりさせたりするのは大いに結構。だが巨大IT企業がその社会的責任を認識しない限り、私たちの現実の未来は、スコット監督の映画が描くSFの世界と同じような悪夢になりかねない。

寄稿したアンドルー・キーン氏は英国系米国人の評論家。著書に「The Cult of the Amateur」などがある。

[CNN]

Posted by nob : 2012年05月20日 06:49

原発再稼働の是非ではない、、、真の問題は使用済み核燃料処分問題。。。

■核燃処理 再処理・直接処分併存 最も評価

 内閣府原子力委員会小委員会の最終会合が16日、東京都内で開かれた。核燃サイクル政策の選択肢に関し、使用済み核燃料の再処理と地中に埋める直接処分の併存が「将来の原発規模が不透明な場合は政策の柔軟性があることから最も優れている」などとする総合評価を取りまとめた。今後、原子力委の「新大綱策定会議」で議論を重ねる。議論の行方は、今夏にも決まる国の新しいエネルギー政策の策定作業に影響を与えそうだ。

 総合評価は使用済み燃料の〈1〉全量再処理〈2〉再処理と直接処分の併存〈3〉全量直接処分——の3選択肢について、資源節約では全量再処理、柔軟性では併存、コスト面では全量直接処分が優れているとした。一方、全量再処理は経済面で課題があり、併存では使用済み燃料の扱いが不透明になり、全量直接処分は再処理工場の使用済み燃料が返還されるなどのデメリットがあると結論づけた。

 また、どの選択肢でも、使用済み燃料の貯蔵能力増強や放射性廃棄物の最終処分施設の立地促進など課題が残ると指摘した。

 会合では前回に続き、六ヶ所村の使用済み核燃料再処理工場の操業を一時見合わせるなどの「留保」案の取り扱いもテーマとなった。事務局が工場の一部を稼働させながら2〜5年、政策決定を留保する「活動継続留保」と、工場の操業を5年程度中断する「凍結留保」の二つの留保案を示したが、委員の賛否は割れた。結局、留保案は選択肢には含めず、総合評価でメリット、デメリットがあることを記した。

 総合評価は23日に開かれる原子力委の「新大綱策定会議」に示される。

 会議を終えた小委員会の鈴木達治郎座長は「選択肢の特質を明記したので、今後の議論に役立つ。どの選択肢でも課題が多く非常に難しい選択を迫られている」と記者団に話した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2012年05月17日 06:53

意識のベクトルの方向を変えるだけでいい。。。

■人はそう簡単に変わらない。
すべてを変える必要もない

自分は変わったという錯覚に陥る人たち

 ある会合でこんな話を聞いたことがあります。

「研修やワークショップなどで人に教えるときは、あらかじめ何が得られるかを参加者に明らかにし、帰るときにあなたはこう変わっていますと伝えなさい」

 研修やワークショップに参加するような人は、ほんの一部の例外を除いて、自分を変えたいと思っている人、今後成長していくために自分は変わらなければならないと切実に思っている人が大半です。

 しかし、たった数時間や1日、長くても数日で人を変えることなど、到底できるとは思えません。

 にもかかわらず、会合で主張された「相手を変えよう」という考え方は、参加者の「変わりたい」「変わらなければならない」という心理につけ込みなさいということと同義だと思わざるを得ません。

 参加者に、あらかじめ「変わりますよ」と刷り込んでおけば、変わらなければと思っている人は「変われるんだ」と期待して話を聞くものです。そこで話された内容が自分を変えるようなものではなくても、変わったと思い込みたい参加者は、自らすすんで変わったと錯覚してくれるものです。

 研修やワークショップの最後に、講師がよくこんなことを言います。

「皆さんは間違いなく変わっていますよ。初めてここに来たときとはまったくの別人になっています。今や、皆さんは他の人にレクチャーできるほどに変わったのです」

 こんなことを言われると、参加者は本当に自分が変わったと思い込みます。換言すれば、変わりたいと思っていたからこそ、実際には変わったわけでもないのに変わったと思い込みたいだけなのではないでしょうか。

人は短時間でガラッと変わることはない

「たった30分で人は変われる」

 少し前であれば、こんな物言いに対して多くの人は「怪しい」と感じたものではないでしょうか。しかし、今は短い時間で変わるという主張が説得力をもつようです。

「たったひと言で人は変われる」
「2秒であなたの犬が変わる躾」

 二つ目の例で変わるのは人間ではありませんが、短時間で犬を変えたいと考えているのは人間なので、考え方は同じです。

 たとえば催眠術のように、「今から三つ手を叩けば、あなたは生まれ変わる」とやられて生まれ変わった気になるのは、その人自身が本当の意味で変化したり成長したりすることとはまったく関係のないことです。

 現在ではほとんどやりませんが、対人恐怖を抱える人に催眠療法を施すことで、人前に出る勇気を与えるという治療がありました。これにしても、その場しのぎにすぎないもので、いずれ時がたてば元に戻るのが一般的です。

 カウンセリングや精神医療の世界では、患者さんにこう明言します。

「あなたの悩んでいる『眠れない』とか『食事が喉を通らない』など、部分的な悩みについては直すことはできますが、すべての人格を変えることはできません」

 まさに「ほどほど」にしか変えられない。ややもすると冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが、これが事実であり、誠実に対応するにはこれ以外の言い方がないのです。

「ここへ来たらすべての悩みが解決し、すべての病気が治ります」

 こんなことを平気でいう人もいるようですが、これが真実とは思えません。患者さんに変な期待を持たせてしまうのも大きな問題でしょう。患者さんのなかには、大きく変われないと聞いて失望してしまう人もいるかもしれませんが、いい意味でも悪い意味でも、人間はガラッと変わることはないのです。

1000年経っても変わらない人の本質

『源氏物語』全54帖のうち、第45帖の「椿姫」から第54帖の「夢浮橋」までの10帖は「宇治十帖」と呼ばれています。

 この「宇治十帖」は、主人公である光源氏が亡くなったあとの子や孫の代の話で、何人かの男女が登場して、くっついたり離れたりを繰り返す物語です。主として薫中将と匂宮が女性を奪い合うといった話ですが、光源氏という強烈なキャラクターが不在のため、今ひとつメリハリのない話だと理解していました。

 ある大学の先生に言われてハッとしました。「宇治十帖」は、現代人に通ずるものがあるというのです。

 薫中将や匂宮は、育ちの良い二世、三世のボンボン。女好きだけれども何らかの障害が立ちはだかるとすぐに諦めてしまうという、ガツガツしていない草食系男子。物語には母親の言いなりになるマザコンという存在も登場します。

 反対に、女性たちのほうは積極的です。

 その象徴は「思う」という言葉が出てくることです。当時の女性は、自分の考えを堂々と表明することはほとんどなく、男性の意のままに動くというのが一般的でした。先生が言うには「思う」という言葉を使って自分の意思を表明するのは、非常に珍しいことだそうです。

 本当はAという男性が好きなのに、Bという男性のほうが立場的に安定していると値踏みしたり、好きな相手の気を惹こうとして、好きでもない男性と付き合う女性などは、現代の若い女性とまったく同じ気質です。

 人間は、親子や兄弟や男女の間で今と同じようなことで悩み苦しみ、そのことで死ぬだの生きるだのと言い続けてきました。それは1000年経った今でも変わっていないことを思い知らされて、愕然としました。

 1000年経っても、人間の本質は変わりません。

 それなのに、現代になったからといって人が一瞬で変わるとは思えません。にもかかわらず、現代人は短時間に変わりたがり、それができると錯覚しているのです。

全面的に変えようとせず
マイナーチェンジするだけでいい

 新年度を迎えるにあたり、被災地の新聞にはこんな見出しが躍りました。

「さあ新年度、いよいよ復興へ」

 3月までは中止されていた制度が4月1日を機に元に戻る。たとえば、3月までは違う場所でやっていた運転免許証の更新を、4月1日から元の場所に戻したそうです。

 1月1日からでもなく、3月11日からでもなく、多くのことが4月1日から変わるということに不思議な感覚を覚えました。

 もちろん、4月1日をきっかけに使うのは悪いことではありません。1枚ページがめくれた、ちょっと上着を着替えたという程度の感覚であれば構わないと思います。

 しかし、そんなことをしたところで被災者の気持ちの持ちようが変わることはないでしょう。なかには元に戻すことで被災者に不利益になることもあると思います。「さあ新年度」という号令によって、すべての面において「変わりなさい」というムードになるのは不自然な感じを受けてしまいます。

 当たり前のことですが、変わる部分もあれば変わらない部分もある。この感覚を自然に持っていればいいのではないでしょうか。人格という点で見れば、全面的に変わってしまうことはまったく不自然です。

 診察室を訪れる患者さんに短所を尋ねると、多くの人が「人に左右される」「引っ込み思案」だと言います。彼らと話をしていると、こういう性格だから損をしていると言い、会社でもできれば他の人のようにバリバリやりたいと言います。

 しかし、その人のチャームポイントは、少しオドオドしている点であり、遠慮しながらおくゆかしく喋る点だと思います。その人が突然人前でペラペラ話すような人になってしまったら、この人の持つ本来の魅力はなくなり、どこにでもいる単なる仕事のできる人になってしまうだけです。

 この場合、短所を全面的に変えるのではなく、たとえば会議とかプレゼンのときに少しだけ大きな声を出してみるなどのマイナーチェンジをすればいいだけの話です。ちょっとしたトレーニングでできる単純でテクニカルな話です。

 自分を変えようとするあまり、自分の良さまで消してしまうのは非常にもったいないことだと思えてなりません。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2012年05月15日 22:10

民主党政権の終焉に小沢氏本人に首相を任せてみたい。。。

■小沢無罪 この国は激変するか
<小沢復権の後、民主党政権は一新されるのか、小沢は民主党を変えられるのか>

 無罪判決後も小沢叩きに血道を上げる大マスコミの狂気の報道を見ていると、ホント、この国は絶望的だ。

 つい先日も世論調査の数字を理由に「(小沢氏は)説明責任を果たしていない」「党員資格停止解除の必要はない」とあおっていたが、嫌になるのは、こうした報道を受けた民主党の幹部たちの反応だ。いまだに「小沢切りこそが正義」と勘違いしているのである。

 無罪判決のときに野田首相は言葉がなかった。多くの閣僚もノーコメント。前原政調会長は「三審制」を理由に党員資格停止解除に「待った」をかけた。政治ジャーナリストの角谷浩一氏は驚いていた。
「同じ政党の同志なのですよ。無罪判決なのに、歓迎の言葉もない。この反応に民主党の現状が象徴されています」

 つまり、大マスコミも民主党の野田執行部も小沢を座敷牢に閉じ込めておきたいのだ。そのためにはあらゆる理屈を持ってくる。藤井税調会長は「証人喚問は当然だ」と言った。無罪判決で証人喚問って何だ? 野党の党利党略に“仲間”が同調だからどうにもならない。
「これは消費税をめぐる対立ではない。政策論争であれば、大いにやればいい。排除する必要はない。要するに、小沢氏が怖い執行部側は何が何でも小沢氏を追放したいのですよ。本来ならば、大メディアがそうした無意味な政争、対立をいさめるべきなのに、一緒になってあおっている。これはどうにもなりません」(政治評論家・野上忠興氏)

 小沢は無罪を勝ち取ったが、それでもアホな民主党は変わらない。小沢の腕力をもってしてもバカに付けるクスリはない。そんな気分になってくる。

<小沢抹殺を狙う勢力はこれからどう動く>

 小沢無罪が面白くない野田執行部は今後、どんな小沢潰しをやってくるのか。ささやかれているのが連休明けの内閣改造だ。
「小沢氏に近い輿石幹事長と問責が可決された前田・田中の2閣僚をまとめて代えるのです。消費増税の法案を成立させるには野党と組むしかない野田首相は、障害となる2大臣を早く交代させたい。しかし、輿石氏が猛反対している。それなら3人まとめてクビにしようというのです。後任はすべて自分たち主流派で占め、小沢グループには一切渡さない。『元代表を支持しても何も得しない』ことを見せつけ、ついていく議員をひとりでも減らすのが狙いです」(民主党関係者)

 2大臣の更迭については、前原政調会長も先月30日、「ベストの判断をすると確信している」と後押しし始めた。輿石幹事長については、中間派の議員から「参院議員の幹事長はやはり無理がある」との不満が高まっている。

 3人をクビにし、党員資格停止処分が解除される小沢元代表を徹底的に排除するプランは着々と進行している。
「3月上旬に鳩山元首相が仲介役となり、野田・小沢会談を実現させようとしたが、消費増税の考え方が根本的に違うので実現しなかった。野田首相には『小沢氏を要職に起用して取り込もう』なんて考えは毛頭ありません。排除のみです」(ジャーナリスト・小谷洋之氏)

 やれるものならやってみろよ、だ。

[日刊ゲンダイ]

Posted by nob : 2012年05月06日 13:00

胸が詰まります。。。

■「盲目活動家」脱出劇
陳光誠を救った女性の勇気と行動力
日本政府に支援求める
城山英巳 (時事通信北京特派員)

城山英巳 (しろやま・ひでみ)  時事通信北京特派員
1969年生まれ、慶應義塾大学文学部卒業後、時事通信社入社。社会部、外信部を経て2002年6月から07年10月まで中国総局(北京)特派員。外信部を経て11年8月から北京特派員。11年、早稲田大学大学院修士課程修了、現在、同大学院博士後期課程在籍中。著書に『中国臓器市場』(新潮社)、『中国共産党「天皇工作」秘録』(文春新書、「第22回アジア・太平洋賞」特別賞受賞)、近著に『中国人一億人電脳調査 共産党より日本が好き?』(文春新書)がある。

「盲目の人権活動家」として知られる陳光誠氏(40)が、軟禁されていた中国山東省臨沂市沂南県東師古村の自宅から脱出し、北京に向かい、米国大使館に保護されるという「奇跡」が起こった。その奇跡を起こしたのは、いくら政府から迫害を受けても「永遠にあきらめない」と言い続けた陳氏の執念の賜物だが、それを支えた女性人権活動家らの勇気も忘れてはいけない。

200回以上転倒 自宅の塀を乗り越えた陳光誠

 東師古村はどこにでもあるようなのどかな農村である。しかし私が昨年10月末、村近くを走る国道をタクシーで走り、村周辺で取材した際、当局者や彼らの雇った暴漢ら数百人にも上る見張りが、陳氏の自宅を中心に7~8重にも配置されていたとみられる。

 陳氏は2006年に言われなき罪で懲役4年3月の実刑判決を受け、出所した後も自宅で過酷な軟禁が続いた。地元幹部らにたびたび激しく暴力を振るわれ、外部との接触も遮断された。

 こうした現実に立ち上がったのが、インターネットで「光誠に自由」と訴えた何培蓉さん(40)ら女性人権活動家たちだった。彼女らの呼び掛けで昨年8月以降、わずか数カ月間で計約200人もの若者が、陳氏を支援しようと村に向かっては次々と拘束されたり暴力を受けたりした。「維穏」(安定維持)の名の下で地元政府は、村に突入しようとする暴漢の数を一層拡大させた。

 陳氏は4月22日深夜、北京に向けて自宅の塀を乗り越えた。目は見えず200回以上も転倒したが、研ぎすまされた聴力と気配を頼りに突き進んだ。何さんは陳氏救出の計画・実行者だった。そして27日午後、陳氏は米大使館に保護されたが、何さんは公安当局に拘束された。

「今北京にいます。会えませんか」
何培蓉さんからの連絡

 「こんにちは。今北京にいます。会えませんか」。何さんから突然私に、ネット電話「スカイプ」のチャットに連絡があったのは24日午前9時前だった。

 公安当局から「敏感な人物」とみられる何さんは1~2週間に1回の割合で、秘密警察「国保」(公安局国内安全保衛隊)から事情聴取を受け、動向を監視されている。携帯電話は盗聴されている可能性が高いため連絡の際にはスカイプを多用する。

 この日夜に会う約束をしたが、彼女と連絡が取れなくなった。後で分かったことだが、自宅を脱出した陳氏から急きょ連絡が入ったのだった。自ら山東省に向かい、陳氏を北京に連れて来る最中だった。陳氏から連絡が入ったのは24日深夜。「ごめんなさい。いましがた重要な状況だった。携帯電話を切っていた」

 25日午前11時に会ったが、普段は柔和で落ち着いた表情の何さんの顔はこの時、明らかに強ばっていた。彼女の話は次のような内容だった。

「日本政府に声明を出してほしい」 

 「緊急に重大なことが起こった。今は何が起こったかは言えない。明日、遅くても明後日には発表するので、それまで待ってほしい。今、外交努力が必要です。米国、日本、EU(欧州連合)に支持してほしい。われわれと連携する米民間団体が近く国務省と交渉する。日本政府にも重大な問題が公表された際、即座に外交声明を出してほしい。陳氏や家族の安全や、陳氏を支援するわれわれの安全のためにも日本の支援が必要です」

 私は「陳光誠氏の病状が緊急を要する状態なのか」と尋ねたが、彼女は「それは違う」と否定した。昨年2月に激しい暴力を加えられ、ネットで陳氏の映像が流れたことがあったが、「その時より重大なことだ。あなたが想像するよう深刻な事態です」としか明かさない。

 さらにこう語気を強めた。「われわれの勇気を見てほしい」。しかしあの時点でまさかあれだけ厳しい監視を脱出して北京に来ているなんて思いもしなかった。

「裸足の弁護士」陳光誠の人物像

 陳光誠とは一体何者なのか? 詳しくは拙文「中国政府が恐れる盲目の人権活動家」(文藝春秋、12年1月号)を参照していただきたいが、かいつまんで説明しておこう。

 乳児の頃、高熱を出し、まともな医療もない環境で両目を失明。18歳になってようやく小学校(盲学校)に入学し、その後、南京の大学で漢方医学を学んだものの、マッサージ師になるより、関心を持ったのは法律だった。障害者や農民らの差別問題に関心を抱き、独学で法律を学び、社会的弱者のため訴状を書いたり、法律相談を受けたりして「赤脚(裸足)の弁護士」と呼ばれるようになった。

 陳氏の友人である北京の人権派弁護士は、「正義感が強く、勇敢に公共の利益を守ろうとした。心はぴかぴかに光っており、汚れた所が全くない」と語る。

 05年、地元の強制中絶問題を告発し、彼は一躍注目を集めるようになる。東師古村周辺で陳氏とともに調査した別の人権派弁護士はこう明かす。

 「地元当局者は子供がいる女性を見つけては暴力を使って避妊リングなどを強制した。女性が逃げると、圧力を加えるため夫や両親を捕まえる。さらに親戚や近所の人もどんどん捕まえて拷問を繰り返した」。実に臨沂市の人口の1%強に当たる約13万人が結紮(けっさく)などを強要されたと、陳氏は見ていた。

見えなくとも「すべて分かっている」

 実は、陳氏が村を脱出したのは今回が初めてではない。05年夏、強制中絶問題を訴えるため、夜中に自宅を飛び出し、暴漢の追っ手を振り切り、上海、南京を経て北京に向かった。北京で出迎えた江天勇弁護士と一緒に米国大使館に行ったが、臨沂から追い掛けてきた公安当局者や暴漢ら6人が陳の居場所を突き止め、陳氏を連れ帰ろうとした。

 「山東省から来た人たちが盲人を捕まえようとしている」。江氏が大声で叫ぶと、野次馬が集まってきた。暴漢がためらっている隙に、陳氏が江氏を引っ張って地下鉄の駅に入り、列車に乗り、出発の間際に降りるなどして6人を次々と振り切ってしまった。「陳氏はすべてを分かっている。彼が私を案内してくれた」。江氏は当時を振り返った。

 しかし陳氏は結局、待ち伏せていた臨沂の公安当局者に捕まり、殴打されながら車に無理矢理乗せられ、連れ戻された。それ以降、陳氏への弾圧は強まり、06年3月、ついに自宅から連れ去られ、外部との連絡を絶った。公共財産を損壊し、群衆を組織して交通をかく乱させた、という言われなき罪で同年8月には懲役4年3月の実刑判決を受けるのだ。

 この際、陳氏と接見した弁護人・李方平氏は同氏が「永遠にあきらめません」と口にしたのを今でも鮮明に覚えている。

 陳氏が拘束されたばかりの06年4月、米タイム誌は「世界をつくる100人」を発表したが、陳氏はその中で温家宝首相と共に名を連ねた。さらに服役中の07年にアジアのノーベル賞と言われる「マグサイサイ賞」を受賞。授賞式に代理出席しようとした妻の袁偉静さんに対し、公安当局は出国を認めなかった。

過酷な軟禁生活
地元幹部の暴力と腐敗を暴露

 陳氏が出所したのは10年9月。しかし待っていたのは過酷な軟禁生活だった。27日、北京で安全な場所に入った陳氏は、「敬愛する温総理」と呼び掛けるビデオメッセージをインターネット上で公表し、地元幹部らの暴力と腐敗・不正の実態を暴露した。

 「彼らはわが家に乱入し、大の男が十数人も寄ってかかって私の妻に暴力を振るった。妻を床に押し付け、布団をかぶせて数時間も殴る蹴るの暴行を加えた。私も同様に暴行を受けた」

 「母は誕生日に郷鎮の党幹部に腕をつかまれ、押し倒された。扉に頭をぶつけて泣き崩れた母は『若いことを頼りにこんなことをするの』と聞くと、彼らは恥も知らずに『若いからいいんだ。これが真実だ。あんたは年寄りだ。俺には勝てないだろう』と言い放った」

 「善良な網民(ネット市民)のたゆまない関心の中、(村周辺での)見張りは最も多い時で数百人に達し、われわれの村全体が封鎖された。(中略)私の迫害に関与した県や鎮の幹部らは90~100人前後に達する。彼らは私に対して何度も違法な迫害を行った。徹底的な調査を要求します」

 「私の問題は数年間が続いているが、なぜ解決しなかったのか疑問でしょう。権力者は自分の罪が暴露されるのを恐がり解決しようとしなかったからです。ここには大量の腐敗が存在する。(昨年)8月のことだったと記憶しているが、彼らが私に文化大革命式のつるし上げを行っていた際、『お前はネット上で 3000万元(約3億9000万円)を(陳氏の軟禁のために)使ったと言っていたが、あれは08年の数字だ。今やその倍でもきかない。しかも北京に行って高官に渡す賄賂は別だ。ネットで再びばらすことはできるか。できるものならやってみろ』と言い放った」

 「こうした『維穏(安定維持)』経費について彼らは私に対して話したことがある。『県政府から数百万元単位で村に出されるが、幹部が大部分を懐に入れ、われわれ下っ端には少ししか入らない』。腐敗がどれだけ深刻か分かるでしょう。金と権力がどれほど乱用されていることか」

 いわば地元では陳光誠問題が「産業」として成立、腐敗を増長させているのだ。

英語教師の何培蓉氏 単身で村に入る

 江蘇省南京で英語教師の職に就く何培蓉さんはこうした厳しい迫害に遭っていた陳光誠氏や家族とひそかに連絡を取っていた。

 何さんが最初に東師古村に向かったのは昨年1月。「1人で行った。05年に人権派弁護士が複数で村に調査に行った際、当局者に暴力を振るわれた。 1人で行ったから殴られずに村に入れた。陳氏には会えなかったが、母親には会った。泣いていた」。何さんは今年1月、私にこう語った。

 2回目は昨年5月末から6月初め。今度は村に入れず、殴られた。南京にいったん戻らされたが、すぐに村にまた帰って来た。県で公安を統括する党政法委の担当者は何さんに「『維穏』だから仕方がない」と言い、また戻された。

 秋になると、何さんらがネット上で「光誠を自由に」キャペーンを展開。村に向かった網民ばかりか、多くの著名な改革派知識人がネット上で陳光誠氏を支援する声を挙げたが、これも何さんらが仕掛けたことだった。

迫害は「地元判断」か「中央指示」か?

 こうした網民や知識人の力が奏功したのか、6歳になっても小学校に通うことが許されなかった陳氏の娘も、通学時には見張りが付いたりするものの、学校に行くことが認められた。母親は外出して買い物を許されるようになった。確かに昨年11月ごろには陳氏一家をめぐる状況は好転したかに見えた。

 その頃、地元幹部は陳氏と接触し、同氏への説得を始めたほか、12月初めには李源潮共産党中央組織部長が沂南県を視察。この視察を契機に迫害に関わった幹部が、陳問題に関与したことのない新たな幹部に交代した。ついに中央指導部が問題解決に向けて動き出したとの期待も高まった。

 ここで補足しよう。05年以降の陳氏に対する迫害は、果たして地方幹部による独自の判断なのか、それとも胡錦濤総書記や公安・司法を担当する周永康党中央政法委書記ら中央の指示があったのか――。

 クリントン米国務長官が陳氏問題に繰り返して懸念を表明したほか、国際社会が中国人権問題の「象徴」として関心を強める中、「陳光誠」は地方を超えた複雑な問題と化し、その都度、党中央の指示が存在したのは間違いない。さらに地元幹部はそれを忠実に実行するため過剰に反応したわけだが、自分たちに転がる巨額の「維穏費」のうまみを知り、迫害に拍車が掛かった面も否めなかった。

 陳氏は温家宝首相宛てにメッセージを出したが、これは指示した中央の責任を棚上げし、地元政府の暴力や腐敗・不正に焦点を絞って、改革派として地方の腐敗に厳しい温首相に問題解決を迫るという極めて賢明な判断と言えよう。

「Xマス家族団らん」という希望

 状況が好転する中、陳氏一家や何さんは一つの「希望」を抱いた。何さんは当時を振り返る。

 「クリスマスから春節(旧正月=今年は1月23日)に、離れ離れになって会えない息子や兄弟が一緒に会って家族団らんができるか、を最後の『底線』(最低ライン)にしよう、と決めた。特に12月25日にかなうかどうか胸いっぱいの希望を持った」

 しかし「われわれの希望は徹底的に打ちのめされた」(何さん)。かつて陳氏を迫害した同県政法委書記が、陳氏を担当する責任者として再び同じポストに舞い戻って来たのだ。減っていた自宅周辺の暴漢ら見張りの数もまた増えた。

 状況は急激に悪化し、12月末には20人超が陳氏の家に押し掛け、理由もなく捜索した。1月下旬には陳氏の兄が死亡したが、外出を許されず、陳氏は体調を崩して卒倒した。

 「陳氏と昨年7月に電話で話した際、家にある食料が十分ではないと訴えていたが、その後も持病の血便が続いたほか、彼の栄養不足は非常に深刻だった」。こうして「脱出」しか解決方法はないと考えるようになったのだ。

「陳ステッカー」を車と女性に貼ろう運動

 何さんは、中国国内では決して報道されない「陳光誠」の存在がどうすれば世間に知られるようになるか常に必死で考えていた。

 そこで思いついたのが、陳氏の似顔絵を描いたステッカーを4000枚作成し、ネットで呼び掛けて賛同した若者らと手分けし、中国各地で運転手を説得しては車に張らしてもらう「車貼活動」だった。

 車にステッカーを張ったボランティア約30人が警察から事情聴取されたが、その地域は新疆ウイグル自治区やマカオ、米国、カナダまで広がった。「中国には真の『共鳴社会』を構築することが必要。そのためには(多数を占める)中産階級の覚醒が欠かせず、車を持つ中産階級をターゲットにした」と何さんは目的を語った。

 続いて若い女性の太ももなどに陳氏のステッカーを張り付け、顔などを隠してその姿を写真に収め、ネットで公表するというキャンペーンも展開。当然のことながら男性の関心を集めるための何さんのアイデアだった。

スカイプで連絡中
何さんが当局に拘束される

 そして最後の手段として計画した陳光誠氏の「脱出」計画。陳氏は最初、穴を掘ろうとしたが、見つかってしまい、その後は長時間、床に伏せて見張りを油断させた上で、見張りが水汲みに行ったわずか10分ほどの隙を見て自宅の塀を乗り越えて逃走。連絡を受けた何さんらが車で迎えたが、それまで陳氏は 20時間余りも1人でじっと身を潜めた。

 陳氏が米大使館に保護される27日。午前4時ごろ、陳氏を北京にかくまった後、南京の自宅に帰った何さんから電話が入った。その後もスカイプでやり取りしたが、私にこう危機感をあらわにした。

「われわれが陳光誠氏を救出した。彼は今北京にいる。しかし現在、最も危険な時だ。彼が身を潜めている場所は非常に危険で、再び捕まり連れ戻される懸念がある」。何さんも陳がどこにいるか、連絡が取れなくなっていたのだ。

 この日午後、米政府により陳の安全は確保されたが、「連絡を取り合いましょう。(私のスカイプは)ずっとオンラインだから」と話していた何さんは、午前11時すぎ、公安当局に拘束されてしまった。

[ウェッジ・インフィニティ]

Posted by nob : 2012年05月06日 12:42

明日への光、、、なすべきことをやり抜くごく当たり前の力から。。。

■原発全停止 暗闇から明日が見えるか

 1970年3月14日、福井から大阪万博会場に「原子の火」が送られ新時代が開けた。あれから42年。北海道電力の泊原発3号機が定期検査に入り、日本の電力を支えてきた原発が全停止。異常な事態である。東京電力福島第1原発事故の収束に向けた対応や国内原発をめぐる混乱から見えてくるのは、安全装置のコントロール機能不全、「政治的人災」ともいうべき国のお粗末な状況だ。

 国際社会に安全をアピールしてきた日本の原子力政策が破綻し、克服できない現実を示す象徴的な日である。政府は電力需給が厳しい関西圏へ向け、関西電力大飯原発3、4号機の再稼働に必死だが、ますます強まる政府への不信感が安全対策の信頼性を低下させ、地元同意を一層困難にしている。今後のエネルギー政策が定まらない中で原発の暗闇は広がるばかりである。

 ■地元は真剣に議論■

 全電力消費の3割を担う基幹電源の原発が全停止するのは、一時的なのか。枝野幸男経済産業相は先月の講演で「5月6日から一瞬ゼロになる」と発言し、物議を醸した。

 本県や地元おおい町は福島事故発生直後から緊急対策や安全基準を示すよう国に再三要請。一定の対策が示されると、県原子力安全専門委員会などで検証を重ねてきた。地元説明会では経済面と安全面の板挟みで苦悩しながらも率直な意見を述べる住民の姿があった。隣接の小浜市でも真剣な議論を行っている。

 経産相の「一瞬」発言は原発再稼働を安易に考えたものか。政府の描くスケジュールに乗せようとするなら、勘違いも甚だしい。「停止は集団自殺」と言い放った民主党の仙谷由人政調会長代行は枝野氏とともに本県を訪れ、民主党県議らにプレッシャーを掛けた。暮らしや経済への影響があるとはいえ、一度「脱原発依存」を明言した民主党政権が再稼働へ政治力を駆使する状況に、国民の戸惑いや反発は強い。

 ■得られない安心感■

 脱原発を明確に掲げ、過激な発言を繰り返すのは橋下徹大阪市長だけではない。隣県からは「もし福井県で事故が起きれば琵琶湖が汚染される」、名古屋からも「水源の木曽川上流が汚染される」と不安感を増幅させる政治的発言が相次ぐ。福島のような事故が起きれば真っ先に深刻な被害に遭うのは地元である。多様な意見があって当然だが、地元が丁寧な安全検証と議論を重ねる環境づくりも必要なのではないか。

 事故の再発防止へ向けた専門的論議は、当初の暫定対策論から過酷事故の絶対防止へ格段にステップアップ。関電が「福島のような事故は起きない」と強調しても、重要な対策が中長期対策になっている限り、安心感を与えられなくなっているのも事実だ。地元町会や県会は近く本格協議に入るが、課題置き去りの拙速な結論ならば県民の納得を得られないだろう。よほど覚悟が必要だ。

 ■ウミを出し尽くせ■

 「起こるはずのない」「起きてはいけない」事故の発生は、原子力安全規制のずさんさが露呈した瞬間でもあった。場当たり的な政府の初期対応、遅れた情報開示、事故責任が問われる経産省原子力安全・保安院が政府と一体化し、再稼働へ向けた新安全基準を自前でつくる矛盾、ダブルチェックの役割を放棄した原子力安全委員会、それに代わる原子力規制庁設置の大幅な遅れ、40年以上たっても漂流する核廃棄物。

 再稼働に影響を与える福島事故検証は政府や国会、民間でも多角的に実施しているが、結論は出そろっていない。耐震安全性の見直しや津波対応、国の防災指針も明確でなく、地域防災計画も進まない。

 安全の根拠と責任の所在はどこにあるのだろうか。原発リスクを地方に押しつけてきた消費構造を見直し、再生可能エネルギーへシフトする努力は不可欠だ。しかし、議論の短絡的な飛躍は現実を見失う。

 原子力政策のウミを出し尽くし、安全の再構築が可能かを冷静に見極める英知と技術力が必要だ。重大な転換点に立ち、問われているのは、なすべきことをやり抜くごく当たり前の力ではないか。(北島 三男)

[福井新聞]

Posted by nob : 2012年05月06日 12:21

このまま決して再稼働させてはならない。。。

■【原発ゼロに】エネルギー政策、転換期に 泊3号機が定検入り 国内の全原発停止 草創期以来42年ぶり 「驚くべき転換」と米紙 

 国内の商業用原発50基が5日深夜、すべて停止する。唯一稼働している北海道電力泊原発3号機(北海道泊村)が定期検査に入る。全原発停止は草創期で2基体制だった1970年以来、42年ぶり。東京電力福島第1原発事故から約1年2カ月が経過し、日本は70年代の石油危機を経て原発をエネルギー政策の主軸に据えて以降、例のない「原発ゼロ」の事態に直面する。

 政府が進める関西電力大飯原発3、4号機(福井県)の再稼働はめどが立っておらず、電力需要の高まる夏に向け生活や産業に影響が出る恐れが高まっている。中長期的には政策転換により、事故を教訓に原発に依存しない社会をつくる転機となる可能性がある。

 泊3号機は5日午後5時から出力を下げ始め、午後11時ごろに発電を停止して定検入り。6日未明には原子炉が完全に停止する。

 日本原子力発電の東海原発が初の営業運転を始めたのは66年。70年代に入ると関電と東電が競うように原発を建設し、各社も追随。90年代には沖縄電力を除く電力9社すべてが原発を保有して現在の体制が固まった。

 国内の原発は2010年度には全電力量の26・4%を供給。東日本大震災直前には30基以上が稼働していた。

 事故後、各地の原発は定検により順次停止。九州電力玄海原発(佐賀県)2、3号機が再稼働目前までこぎ着けたが、安全評価(ストレステスト)導入に伴い見送られた。ことし3月に東電柏崎刈羽6号機(新潟県)が止まり、稼働中は泊3号機だけとなっていた。

 電力各社は火力発電などの増強で対応しているが、原発が再稼働せずに猛暑となった場合、北海道、関西、九州の3電力管内で電力不足に陥る恐れがあり、家庭や企業は一段の節電を求められる。

 政府は今夏に、総合資源エネルギー調査会が新たなエネルギー計画をまとめるのを受け、原発の将来像を含めた政策の在り方を示す。(五十嵐希)

◎エネルギー政策、転換期に 

 【解説】半世紀にわたり原子力への依存を強めてきた日本が「原発ゼロ」の日を迎えた。甚大な被害をもたらした東京電力福島第1原発事故の影響は続いており、原発再稼働への不安は拭えない。石炭から石油、原子力へと変遷してきたエネルギー政策は再び転換期を迎えている。

 天然資源に乏しい日本は1960年代から原子力利用を進め、70年代の石油危機で原発への傾斜は決定的となった。産業界は安価な電力を謳歌(おうか)。地域振興に苦しむ立地自治体は潤ったが、原発を中心に回る経済から抜け出せないという弊害も生まれた。

 原発事故後、立地自治体ではかつての炭鉱のような衰退への懸念が膨らんでいる。原発が最も集中する福井県では、県議会の代表が枝野幸男経済産業相に対し、脱原発依存を進めるなら代わりに再生可能エネルギー発電を誘致するよう訴えた。政策転換にはこうした自治体への配慮が欠かせない。

 一方で電力会社には、原発を稼働させなければもうけが出ない財務構造が定着した。原発ゼロが長引けば、赤字に耐えかねて値上げを申請する電力会社が続出する恐れがある。消費者の負担抑制も大きな課題だ。

 政府の総合資源エネルギー調査会は、再生可能エネルギーを最も普及させた場合、2030年には全電力の35%を賄えるとの試算を公表した。原子力に代わる基幹エネルギーに育つかどうかは未知数だが、安全性を欠いたまま原発依存に逆戻りしない取り組みが不可欠となっている。(五十嵐希)

◎「驚くべき転換」 全原発停止で米紙 

 【ニューヨーク共同】米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は4日、日本の全原発停止について「ほんの1年余り前は世界で最も積極的な原発推進役の一つだった国にとって、驚くべき転換となった」と評する東京発の記事を掲載した。

 記事は、東京電力福島第1原発事故で「(原発への)信用がいかに揺らいだかを明確に示している」と指摘。日本の経済産業省前で「原発ゼロを実現しよう」という看板を掲げハンスト中の76歳の女性を写真とともに紹介している。

 一方で、全原発停止の状態が「いつまで続くかは不透明」とし、原子力エネルギーの不足を補うため石油や天然ガスの輸入が増大しているとした。原発を再稼働できれば「(石油やガスを海外から買う)4兆円を別のことに使える」(日立製作所の川村隆(かわむら・たかし)会長)という意見も掲載した。(沢康臣)

◎炭鉱消え、原発も脱依存 国策に揺らぐ泊村 

 全国50基の原発のうち最後まで稼働していた北海道電力泊原発3号機が5日、定期検査入り。地元の泊村は、かつて炭鉱で栄えたが、国策による石油への転換で窮地に立ち、原発を選び取った。約1900人が暮らす小さな村は「脱原発依存」の掛け声に再び揺れている。

 「年寄りばかり残り、他は皆、散り散りになった」。泊村にあった茅沼(かやぬま)炭鉱の労働組合幹部から役場職員に転じた小林勇(こばやし・いさむ)さん(87)が半世紀前の廃村の危機を振り返る。

 1960年代、石油への転換が進み、各地で炭鉱が閉山。茅沼炭鉱も64年に閉じ、多くの住民が村を離れた。ピーク時に約1万人だった人口は閉山翌年、約4800人に。そんな折、浮上したのが原発建設計画だった。

 「生き残るには原発しかなかった」。役場を中心に村一丸で誘致を進め、小林さんも国に足を運び陳情を重ねた。84年に建設が始まると、ようやく活気が少し戻った。

 同じ茅沼炭鉱で働き、一度は村を離れた宮谷秀吉(みやたに・ひでよし)さん(76)は今、原発の配管を点検修理する機械設備会社を村で営む。

 18歳のころ炭鉱で働き始めた宮谷さん。村はにぎわい、当初の日給290円は他の職に比べ「莫大(ばくだい)に良かった」。

 閉山後、他の炭鉱に移った仲間もいたが、収入が安定する函館の造船所での配管業を選んだ。その後「若者の働き口をつくりたい」という思いで、86年に今の会社を興した。従業員は45人ほど。大半が地元の若者だ。

 一番心配なのは「最近入社したあんちゃんたちの今後」。国の原子力政策が転換点を迎える中、かつて閉山で村を離れた仲間の姿が頭をよぎる。

 「たとえ原発がなくなっても配管の技術があれば食っていける」と若い従業員の指導を急ぐ。「反原発の気持ちは分かるが、こんな思いで地元を守っている人がいることも分かってほしい」

 ただ、長く原発と共存してきた地元も一枚岩ではなく、不安や反対の声がじわりと広がっている。原発のそばで暮らす滝本(たきもと)ヒサノさん(90)は「原発が怖いと言って孫が戻ってきてくれない」とため息をつく。東京電力福島第1原発の事故は頭から離れず「原発はおっかない。動かない方がいい」と顔を曇らせる。

 海を挟み原発を間近に望む岩内町。町議で漁師の金沢志津夫(かなざわ・しづお)さん(64)は「絶対事故が起きないなんて言えない」と不安を隠さない。建設当時の反対の立場から、周囲に説得されて容認に転じた過去を今、悔いている。「再稼働には必ず反対する」と言い切った。(山崎翼、森原龍介)

(共同通信)

[47NEWS]

Posted by nob : 2012年05月05日 23:59

そのとおり!!!Vol.20/人類は過ちを犯して成長する、、、同じ過ちを繰り返すなど愚かしさの極み。。。

■全原発の停止 安全な未来への出発点に(5月4日)

 東日本大震災まで日本の電力供給の3割を占めていた原発が送電を停止する日がやってくる。

 北海道電力泊原発(後志管内泊村)3号機があす定期検査に入り、国内の全原発50基が運転を止める。

 全原発の停止は、政府が議論を積み重ねた末に行った選択ではない。それどころか、政府はこの状況を避けようと、なりふり構わず再稼働を急いできた。

 政府の拙速な姿勢にブレーキをかけたのは、「できれば原発に頼りたくない」「再稼働は安易に認められない」という民意だろう。

 福島第1原発事故の惨状を目の当たりにした国民が、期せずして「原発ゼロの日」を実現させたと言える。

 私たちは、この日を原発のない未来に向けた真の意味での転換点としなければならない。

*脱依存の姿勢どこへ

 こうした民意を、政府は真摯(しんし)に受け止めているだろうか。

 枝野幸男経済産業相は「できるだけ早く恒久的に原発依存度をゼロにする」と強調するが、その言葉とは裏腹な事態が足元で進行している。

 エネルギー基本計画を見直す総合資源エネルギー調査会(経産相の諮問機関)で最近、2030年の電源構成について複数の選択肢が示された。この中には、原発比率が従来より高い35%の案も含まれている。

 こんなことが起きるのも、民主党政権の原発に対する姿勢が定まらないからだ。

 野田佳彦首相は就任時に脱原発依存の方向性を打ち出しただけで、目標達成に向けた具体的プロセスには一切ふれようとしない。むしろ姿勢が後退した印象さえ与える。

 最低でも、政府が示した寿命40年という新たな指針に沿って、危険で老朽化した原子炉から順次廃炉にしていく中長期の工程表が必要だ。

 併せて、再生可能エネルギーなどの代替電源を増強し、廃炉のスピードを早める努力が欠かせない。

 再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度が7月に導入される。

 事業者の背中を押し、普及を加速させるためにも、首相は脱原発に取り組む決意と展望をはっきり語るべきだ。

*拙速な再稼働は論外

 場合によっては、中長期の脱原発と、短期の電力需給を切り離して考える必要もあるだろう。

 あらゆる手を尽くしても電力が足りなければ、新たな規制機関が最新の知見を取り入れた基準で安全性を確認し、必要最低限の原発の再稼働を検討することになる。

 現状は、その段階ではない。電力各社は今夏の電力需給見通しを発表したが、あくまで「言い値」であり、じっくり検証する必要がある。

 何より福島の事故の原因も責任の所在も解明されていない。事故への責任を問われてしかるべき経産省原子力安全・保安院が再稼働の手続きを進めるのも論外だ。

 政府は手順を誤ってはならない。肝心な点をあいまいにしたまま、福島の事故の前と同様の甘い規制が再現されることには、強い危機感を持たざるを得ない。

 原発事故の取り返しのつかぬ被害を受けるのは周辺住民をはじめとする国民であり、途方もない損害賠償を税金や電気料金の形で負わされるのも国民なのだ。

*道の工程表も必要だ

 福島県は県内全10基の原発を廃炉にし、再生可能エネルギーを軸とした復興プランを描いている。

 北海道は風力、太陽光、地熱など再生可能エネルギーの宝庫だ。

 北電は、現在接続希望のある風力、太陽光発電の270万キロワット全量を受け入れるには、北海道と本州をつなぐ海底送電ケーブル「北本連系」などの送電網強化に7千億円かかるとの試算を公表した。

 風力、太陽光は天候によって出力が変動し、道内だけではその影響を吸収しきれない。北本連系を通じて、電力の大消費地である首都圏に変動分を送電することで不安定さを克服する。

 北海道を再生可能エネルギーの供給基地と位置づければ、公費による助成も可能だろう。

 送電網は文字通りの公共財となり、中立性を高めるため発送電分離を含む電力改革の重要性が増す。

 原発の廃炉と同じく、再生可能エネルギーの普及にも中長期の工程表がいる。道も交えた第三者機関をつくり、地産地消と道外への供給の両面から課題とコストを早急に検証しなければならない。

 脱原発の視点に立った条例を持つ自治体の首長として、高橋はるみ知事は工程表づくりを主導すべきだ。

 同時に、私たちは暮らしを見つめ直し、エネルギー消費のベースを下げる努力が欠かせない。原発ゼロ状態で節電と省エネに知恵を絞った経験は将来への財産となるはずだ。

 原発を他の電源に切り替える道のりは平たんではないだろう。全原発が停止する「こどもの日」を、将来世代に安全な環境を約束するための長い挑戦の出発点ととらえたい。

[北海道新聞]

Posted by nob : 2012年05月04日 11:39

絵空事の極み。。。

■フェイスブック時価総額7兆円超 

 【ニューヨーク共同】交流サイト最大手の米フェイスブックは3日、予定している新規株式公開に伴う公募価格の仮条件が1株当たり28~35ドルになると、米証券取引委員会(SEC)に届けた。米メディアによると、上場は今月18日に予定。企業の価値を示す時価総額は最大960億ドル(約7兆6800億円)となる見込み。

 IT企業では、2004年の米グーグル以来の大型上場となる。公募・売り出し株数は、最大で3億8802万株となる見通し。

 マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、1株当たり10の議決権が付いた種類株の保有などを通じ、上場後も約57%の議決権を握る。

[中日新聞]

Posted by nob : 2012年05月04日 09:30

幸せの素オキシトシン、、、じっと見詰めることから。。。

■信頼分子「オキシトシン」の不思議
ポール・J・ザック

 1つの分子――1つの化学物質――がわれわれの道徳生活の核心になり得るのだろうか。

 自分の物を惜しみなく差し出す人もいれば、冷酷でしみったれた人もいるのはなぜか。人をだましたり物を盗んだりする人もいれば、自分の命を預けられるほど信頼できる人もいるのはなぜか。浮気をしない夫もいれば、浮気をしがちな夫もいるのはなぜか。女性には男性よりも優しくて寛大である傾向があるのはなぜか。私の過去10年間の研究は、こうした現象にオキシトシンと呼ばれる化学伝達物質が深くかかわっているということを示唆している。オキシトシンはわれわれの血液や脳で、男女の親密な関係だけではなく、ビジネス上の取引関係、政治や社会全般においても信頼の絆を作る万能薬となっているようだ。

 主に女性の生殖ホルモンとして知られるオキシトシンは、分娩時の収縮を制御するが、多くの女性になじみがあるのは医師が陣痛促進剤として注射するその合成薬版「ピトシン」だろう。母親が授乳時に赤ちゃんに注ぐ冷静な集中力にもオキシトシンが影響している。男と女がセックス、マッサージ、ハグなどの最中に感じる温もりや火照りを促進する働きもあるので、新婚初夜には豊富に放出される(はずだ)。

 2001年以来、私と同僚は、誰かのオキシトシンのレベルが上がると、彼あるいは彼女の赤の他人に対する反応が、より寛大で優しいものになるということを示す数々の実験を行ってきた。われわれは被験者が他の人たちと本物のお金をその場でどれほど快く分け合うかを行動を測る基準として採用した。オキシトシンのレベルの増加については、採血とその分析で計測した。お金には都合よく単位があるので、誰かが快く分け合う金額で気前の良さの増加分を数値化することができた。こうして得られた数値と血液中のオキシトシンの増加の相関関係を分析したのである。

 その後、われわれが目の当りにしたことに本当に因果関係があるのかを確かめるため、脳に直接届くように工夫された鼻腔用スプレーを使って被験者に合成オキシトシンを注入した。結論を言うと、被験者の行動反応は庭で使うホースの噴出口のように簡単に切り替えられた。(家庭ではまねしないように。米国ではオキシトシンの吸入器は一般に販売されていない。)

 さらに衝撃的だったのは、より気前の良い行動につながるオキシトシンの急増を促すために、被験者の鼻腔に化学物質を注入したり、彼らとセックスやハグをする必要もないということがわかったことだ。この「道徳分子」を呼び起こすには、誰かに信頼の証を示すだけでいい。ある人が別の人に信頼するような形――たとえば、お金をあげるなど――で接したとき、信頼された方もオキシトシンの急増を経験し、その人が打ち解けなかったり、だましたりする可能性は低くなる。つまり、言い換えると、人は信頼されていると感じると、より信頼できる人になるのである。これが次々と広がっていけば、他の人たちもより信頼しやすくなり、それがまた連鎖していく。

 信頼が信頼を生む無限ループが「道徳の輪」とでも呼ぶべきもの――最終的にはより道徳的な社会――を作るということに気付いたとしたら、あなたにもこの研究の意味がわかるはずだ。

 もちろん、オキシトシンだけが影響しているわけではない。体内の化学物質で単独で機能するものなど存在しないし、その人の人生経験からくるその他の要因にも左右されるだろう。うまくいかない場合も出てくる。われわれの実験でもごく一部だが、被験者がお金を全く分け合わないということがあった。そこで彼らの血液を分析したところ、彼らのオキシトシン受容体が機能不全に陥っていることがわかった。しかし、その他の被験者全員については、オキシトシンがすべての文化で正しいとされる生き方――地球上のすべての文化が「道徳的」と評する協力的で、温和で、向社会的な生き方――に沿った寛大で思いやりのある行動を促した。黄金律はからだがすでに知っている教訓で、正しいことをすると、すぐに報われた気分になるのもそのためである。

 オキシトシンがわれわれを常に善良だったり、寛大だったり、信頼できる人物だったりにするとは限らない。この荒っぽく混沌とした世界では、寛容さや慈愛へもかたくなな反応しか示されず、背中に「蹴ってくれ」という張り紙をして歩き回るも同然だろう。しかし、ジャイロスコープのように機能する道徳分子なら、信頼に基づいた行動と用心深さや不信感に基づいた行動のバランスを保ちやすくしてくれる。このようにオキシトシンは、われわれが寛容さの社会的利益――これはかなり大きい――とだまされないために必要な慎重さのバランスを取るのを手助けしてくれるのだ。

 リンダ・ゲッデスさんという花嫁とともに行った実生活実験で考察してみよう。英国の雑誌ニュー・サイエンティストの記者で、私の研究を取材してきたリンダさんは、自分の結婚式で経験するであろう感情の高ぶりが来賓のオキシトシンのレベルを上げるかどうか確かめることに興味を示し、この実験に賛同してくれた。

 私は英国の田舎にあるその式場、ビクトリア朝様式の領主の邸宅に70キログラム近い遠心分離機と30キログラム以上のドライアイスを持参した。注射器、すでにラベルが貼られた156人分の試験管、止血帯、アルコールパッド、バンドエイドといった実験器具を広げ、作業に取りかかった。リンダさんと協議した結果、われわれは出席している家族、友人の広くから結婚の誓いの直前と直後に2つサンプルを採取することにした。

 すべての採血が終わると、私はドライアイスの上に横たわっていた試験管とともにその場をあとにした。米カリフォルニア州にある私の研究室にそのサンプルが届いたのは2週間後だった。結果はわれわれが望んでいた通りで、オキシトシンは社会生活の一場面のニュアンスを読み取ったり反映したりできるということを裏付けるものだった。

 リンダさんの結婚式における来賓それぞれのオキシトシンレベルの変化は、花嫁を太陽とした太陽系のように配列させることができた。1回目と2回目の採血の間隔はわずか1時間しかなかったが、リンダさんのオキシトシンレベルは28%も急増していた。その他の来賓たちのレベルの増加に関しては、その式にどれだけ強い思い入れがあるかに正比例している可能性が高かった。花嫁の母親は24%増、花婿の父親は19%増、花婿本人は13%増・・・以下徐々に増加率は下がっていった。

 花婿の増加率がその父親よりも小さかったのはなぜか、と疑問に思う人もいるだろう。オキシトシンの放出を抑制し得るホルモンがいくつかあるが、テストステロンもその1つで、花婿のテストステロンのレベルは血液検査の結果を見ると100%も増加していた。来賓がストラップレスのウェディングドレスを着たリンダさんに見惚れているとき、花婿は最強のオスになっていたのである。

 結婚式での実験結果は、オキシトシンが、信頼と用心深さ、寛大さと自己防衛心の強さを分ける段階的で予測不能な敏感さに関わっていることを示している。この人の集まりのなかで自分は安心してぬくぬくとした気分でいられるのか、それとも用心すべきなのか。あるいは状況によって最善の結果が変わってくるのかもしれない。ある人はオキシトシンが優勢で、別の人はテストステロンが優勢という具合に。

 人間の行動が無限に複雑で、結婚式の日(とその夜)の至福を維持するが往々にして難しいのは、オキシトシンの敏感さと他の多くの化学伝達物質の相互作用が影響しているからである。(妻が不満を抱いている理由が理解できない夫に関する有名なジョークがあるではないか。「結婚を申し込んだときに愛していると言ったじゃないか。どうしてまた言わなきゃいけないんだ」)

 しかし、今回の実験にはさらに大きな収穫があった。人間性とわれわれが正しい行動をどうのように判断しているかについては数百年にわたって議論されてきたが、ついに応用できる新しい情報――われわれの道徳判断のメカニズムを明らかにする実験で得られた証拠――を手にしたのである。ならば、自らの行動をオキシトシンの産物の方向にもう少し近づけて、社会全体の仕組みを改善するためにわれわれにできることとはなんだろうか。

 私が行った実験では、多くの集団活動――歌、ダンス、祈りなど――がオキシトシンの放出のきっかけとなり、つながりや思いやりを促進することがわかった。社会的な生き物である人間は、他の人たちとのつながりを深めるために、オキシトシンの産物が得られやすい活動を考案してきたのだ。それどころか、信頼されたときに最も多くのオキシトシンを放出する人は、社会生活がより豊かなため、より幸せで健康なのである。

 ツイッターや友人のフェイスブックのページを見るといった「ソーシャル・スナッキング」でさえ、オキシトシンの急増を促し得る。しかし、本当の評価基準はそうしたネット上でのコミュニケーションがより重要な人とのつながりを補完しているかどうかだ。こうした形のコミュニケーションは人間の絆を深めるのだろうか、それとも共感を断ち切ってしまうほど匿名性と抽象的概念を助長させてしまうのだろうか。

 オキシトシンの放出を促す別のアプローチに、自分の家族、文化、地理的な「種族」の外にいる人との交流を求めるというのがある。自分たちと外見や行動パターンが違う人々に対して警戒心を抱く傾向があるのには、はっきりとした進化的理由がある。数百万年ものあいだ、個人にとっての社会は自分の村や部族に限られてきた。正当な理由があって部外者は、そうではないと証明されるまで脅威だと考えられていた。ところが研究では、こうした不信感には適応性があり、交流を持つことで薄れていくことがわかっている。

 米国で文化的、政治的分裂の高まりが懸念されている今、顔を突き合わせたやり取りに基づくオキシトシンのレベルの底上げが有効だろう。大都会の子供と小さな町、あるいは田舎の子供同士を知り合わせるための国内交換留学制度という形もあり得る。さまざまに異なっていて分野横断的な都市生活の再活性化も正しい方向への第一歩となろう。それと逆行しているのが米国の首都ワシントンDCである。かつては当たり前だった党派を超えての親睦が最近では全く聞かれなくなってしまった。米国議会での辛辣なやりとりは、オキシトシンに欠ける関係性を反映している部分もあるのだろう。

 数年前から、私は研究室への訪問者たちに対して、別れ際にはハグをするからと予告し始めた。なかにはぎょっとする人もいるが、この少し奇抜な提案は会話の深さに変化を与えていることに気付いた。両者にとってより親密に、より興味深く、より価値あるものになったのである。おそらく、ハグを予告することで、私は相手を信頼している証しを示し、訪問者たちの脳内にオキシトシンの放出を引き起こしたのだろう。こうした人々は、次に他の人たちともより親しくなり、その対応もより寛容なものになる。道徳の輪を始めるのに、ハグ以上に大げさなことなど必要ないのだ。

(米ペンギン・グループのダットンから5月10日に出版されるポール・J・ザック氏の著書『The Moral Molecule』より抜粋)

[THE WALL STREET JOURNAL]

Posted by nob : 2012年05月03日 23:55

大御所の参入、、、影響力に期待。。。

■寂聴さん、89歳で初ハンスト!経産省前で「反原発」

 作家の瀬戸内寂聴さん(89)が2日、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に向けた動きに抗議して東京・霞が関の経済産業省前で行われているハンガーストライキに参加した。

 東京電力福島第1原発事故発生以降、「さようなら原発1000万人アクション」の呼び掛け人に名前を連ね、講演や著書などで脱原発を訴え続けているが、ストライキに参加するのは初めて。「再稼働反対」と印字された鉢巻きを法衣につけて「90年生きてきて、今ほど悪い日本はありません」と語り、再稼働に向けた政府の動きについては「何を考えているのか。不思議なことをすると思った」と怒りをあらわに。日没まで参加し「残る命は脱原発に懸けます。若い人たちにもっと体を張ってやってほしい」と呼び掛けた。作家の沢地久枝さん(81)は音楽家の坂本龍一(60)からの「ニューヨークにいてそちらにいけませんが、気持ちはみなさんと一緒です」とのメッセージを掲げた。

 ハンガーストライキは市民らが始め、北海道電力泊原発3号機(泊村)が定期検査に入り、国内の全原発が停止する5日まで続ける。

[SPONICHI ANNEX]

Posted by nob : 2012年05月03日 23:50

歴史はまた繰り返される、、、巨塔を築く代わりに、小さな塔をたくさん築けばいいのに。。。正当化できる殺人や戦争などどこにも存在しない。。。

■米同時テロ跡地の高層ビル、NYで一番の高さに到達

(CNN) 2001年9月の米同時多発テロで倒壊した世界貿易センター(WTC)ビル跡地に建設が進むワン・ワールドトレードセンターが4月30日、ニューヨーク市内で一番の高さに達した。

100階部分の柱が立ち、高さは約387メートルとなった。WTC崩壊後のトップ、エンパイアステートビルを約6メートル上回った。

14年初めに予定される完成時には540メートルを超え、現在全米一の高さを誇るシカゴのウィリス・タワー(旧シアーズ・タワー)の約442メートルを上回る見通しだ。

建設計画によると、90階まではオフィスが入り、その上の10階分は冷暖房、電気設備に使われる。最上階には3つの展望デッキが設けられる。

半分以上のスペースはすでに入居予約で埋まっているという。

崩壊したWTCビル北棟、南棟の跡には2つの人工池が設けられ、その周囲にテロ犠牲者の名を刻んだパネルが並んでいる。

[CNN]


■ビンラディン容疑者殺害から1年 見えぬ「テロ終結」

 国際テロ組織アルカイダの指導者のビンラディン容疑者が米軍に殺害されてから、2日(米東部時間1日)で1年を迎えた。オバマ米政権は対テロ戦争の最大の成果と位置付けるが、依然としてテロ最前線のアフガニスタンでは反米感情が拡大。中東やアフリカなどアルカイダの活動も続き、米国を揺るがしたテロの脅威は治まっていない。

 「3千人以上の市民を殺害した人間に正義をもたらした。作戦に参加したすべての人に感謝の念を寄せるべきだ」。オバマ大統領は4月30日、野田佳彦首相との会談後の記者会見で、ビンラディン射殺1年の感想をこう振り返った。

 昨年5月のビンラディン射殺発表は、オバマ政権に大きな追い風となった。低迷していた政権の支持率は、直後のワシントンポスト紙とABCの共同世論調査で9ポイント上昇。公約に掲げたアフガニスタンの米軍撤収などに弾みをつけた。

 しかし、それから1年たっても、対テロ戦争は終わりが見えない。4月30日に講演したブレナン大統領補佐官(テロ対策担当)は、スーダンやイエメンなどでアルカイダとの戦争が続いていると明言。対テロ戦争の前線であるアフガニスタンでも、今年だけで100人近い米兵が戦死した。

 米政府はビンラディン殺害の写真など作戦の詳細を公開しておらず、特に1周年の記念行事などを開く予定もない。背景には、アフガニスタンの米兵がイスラム教の聖典コーランを焼却した事件に伴う反米感情の拡大もあり、対米報復テロなど潜在的な脅威はなお続いているとの認識がある。

 一方、オバマ大統領の殺害決断の評価を巡って、11月の米大統領選を控えた与野党に対立の火種がくすぶる。オバマ陣営は、共和党候補に内定したロムニー前マサチューセッツ州知事が過去にビンラディン捜索に消極的な発言をしたと批判する中傷広告を放送した。逆に、オバマ政権には与野党双方から、ビンラディン殺害を政治利用しようとしているとの批判が出ている。(ワシントン=中山真)

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2012年05月02日 02:53

まさに、、、全く無関係な人の人生が簡単に狂ってしまう、、、それが無知や偏見の恐ろしいところ。。。

■「イスラム教徒に質問:9・11事件以降、どれくらい人生に変化があった?」


世界中を震撼させた、2001年の9・11事件(アメリカ同時多発テロ事件)。

特にその直後は、ムスリム(イスラム教徒)を見ただけで怖いと感じるなど、偏見や迫害されるケースも少なくなかったようです。

海外掲示板で、「ムスリムに質問、9・11事件以来、どれくらい自分の人生が変わりましたか?」

こういった質問が投稿され、実際にどんな影響があったかイスラム教徒たちが回答していました。


アメリカにもかなり多くのイスラム教徒(ムスリム)がいますが、大きなインパクトを与えた9・11のテロ事件は、その重大性から全く関係のないイスラム教のイメージを大きく変えることにもなり、差別や偏見から生活に支障が出た人も少なくなかったようです。

9・11事件以後の生活の変化について、海外掲示板に寄せられていた回答を、抜粋してご紹介します。

●うちの親父はシリア人だけど、9・11事件の後はメキシコ人だと言いだした。

●どこから始めたらいいのだろう。9・11事件が起きたとき、僕はオハイオ州の小さな町で、まだ高校生だった。そのときは英語が全く話せなかった。言えたのは「はい、先生」と「元気ですか」くらい。学校が終わりバスで帰ろうと廊下を歩いていたら、2人の男子が近づいてきて、「おい、お前、聞いたか?」(その時は何を言われているのか全くわかってなかった)と言われ、「え?ノー」とだけ答えた。するとひとりが「お前のおじさんがツインタワーを爆破したんだよ」と言って笑った。そのとき僕は彼らがジョークを言って笑ったのだと思って、失礼になってはいけないと一緒になって笑った。すると彼らはそれをからかわれているのだと受け止め、ひとりが僕を小突いた。僕は小柄だったのでよろめいたけど、何もわからず、それでも笑っていた。するとひとりがナイフを取り出した。そこでようやく僕はことの重大さに気づいた。ずるがしこく彼らの後ろを指で差して「先生だ!」と叫び、彼らが振り向いた瞬間、ナイフを持っている方の股間を蹴り上げ、もうひとりの男子にパンチを食らわせた。彼らがうめいている間に校長室に逃げ込んだ。ふたりは翌日退学となった。あとから両親が校長に話し、警察がふたりに事情を尋ねて、ようやく彼らが何を言っていたかを知った。

●お気に入りだったファラフェル(ソラマメから作ったコロッケのような中東の食べ物)のレストランが倒産した。

●イスラム教徒じゃないけど、知り合いのイスラム教徒の女の子は事件が起きたとき、8歳か9歳だった。虫も殺せないような子なのに、学校の友達はみんな彼女をテロリストとか呼んでひどい扱いをした。キリスト教徒たちを恥ずかしく思った。

●特に何も変わってない。特筆するなら、みんなが急に僕の宗教について質問し始めたことかな。間違った認識をしているときは教えてあげている。脅されたとかそういうのはないよ。

●誰が真の友人で、誰がそうでないかというのがわかる。一般的なイスラム教徒の生活としてはかなり困難になった。どこに行くにも目で追われる感じだ。9・11事件のあとに家族旅行をして、全部で17人だけれど、全員が同じ空港に違う時間に到着して、別々にセキュリティチェックをした。17人中14人はさらに綿密なセキュリティチェックを受けた。3人は選ばれなかったけど、この3人は肌の色が薄くてイスラム教徒に見えなかった。

●私の名字はフセイン。だから最低だった。
7年生(中学生)のとき、脅しの手紙がよくロッカーに入っていた。最初の2通はあまり害のないものだったけど、その後どんどん攻撃的なものにエスカレートしていった。ガラスの破片がロッカーに入っていて、メモに「お前が寝ている間にこれで殺す」と書かれていた。学校の責任者はすぐ対処し、FBIに連絡をした。FBIは学校中の全員の指紋を採った。生徒も職員も全員だった。私のロッカーについている指紋もすべて調べ、セキュリティカメラを何度も見直した。何ヶ月もの間、警察は私を家から学校まで送り、家の前でも見張っていた。そのときほど孤独を感じたことはない。その2、3ヶ月はひどい状態だった。9年生のとき、家族と外国へ行くことがあったけど、両親と別の部屋でチェックされ、下着姿にされ、今でもトラウマになっている。アメリカに帰ってくるときは、母と姉がヘッドスカーフを巻いていたので、乗客たちにじろじろと見られた。ひとりの男性は「自分の国へ帰れ」とも叫んだ。笑えることに、うちの父はアメリカ陸軍に30年間務めていた。

●オサマと言う名字の子に会ったことがある。彼は苦労してるだろうな。

●僕はインド人で、そのとき8歳だった。理解して欲しいのは、全ての茶色い人種はみんな同じように扱われること。なぜなら怒っている人間は、いったい誰が誰であるかを確認する気がないから。僕にはライアンというとても良い友達がいた。母親同士も仲良かった。ある日、ライアンを2度と見ることがなくなった。数年経ってから母親に聞いたことだけど、9・11事件のあとに友達と一緒にいた僕を迎えにきたとき、ライアンの母親が急にテロリストだとかひどいことを言い出し、引き下がらない僕の母親はライアンの母親の無知さを指摘し、平手打ちしたそうだ。そして何も言わずに僕を連れ出した。数年経って偶然彼女に会うことがあり、向こうは親切にしようとしたけれど、うちの母親は取り合わなかった。

●えっとイスラム教徒だけじゃないよ。茶色の人種はそれぞれに影響が出てる。

●ニューヨークでシク教徒(インドの宗教)がイスラム教徒と間違えられ、運賃を払ってもらえなかったり、殴られたりしたという記事をよく読んだ。

●最初の被害者がシク教徒だったよ。

●それは本当だ。オレはメキシコ人だが、事件の日にスーパーに行ったら、今までにないクレイジーな視線を浴びた。

●知り合いにイスラム教徒ではないインド人がいるが、彼は9・11事件のときはタワーから舞い散る粉塵から逃げたほどで、給料のいい仕事にもついていたが、2002年に話をしたら、こんなにじろじろ見られた経験はないという1年だったと語っていた。一晩で全てが変わってしまったそうだ。これはタトゥー入りの裸で走り回っても、誰も振り向かないようなニューヨークの話だ。

●入国ビザを得るのが、イスラム教徒にとってはさらに困難になった。友人のひとりはオサマの息子と同じ名前だったことから、パスポートにスタンプを押してもらえなかった。そんな例はたくさんあるんじゃないかな。

●シク教徒だけど、僕の人生は変わった。通りで知らない奴が僕をオサマと呼んだり、どこに行っても怪しい目で見られるようになった。学校や警察で違いをわかってもらうため、かなり説明をする必要があった。シク教徒をわかってもらうためのカードを、レストランや飛行機の座席に置いたりしている。
以下がいくつかの事実である。
1:「僕じゃないよヤツらだよ」と言っているわけではなく、自分をシク教徒アメリカ人として認めてもらいたい。
2:アメリカで、ターバンを巻いている99%はシク教アメリカ人である。
3:9・11のテロ事件を起こした犯人の中に、ターバンを巻いていたりヒゲを生やしていた者はいない。
4:シク教徒のターバンは、色がコーディネートされていてスタイリッシュである。

●パリに住んでいたアラブ人だけど、9・11事件の直後にアメリカに2ヶ月ほど滞在することになっていた。言うまでもなくチェックポイントでは全て止められ、飛行機の中でも調べられた。MP3プレイヤーを指さして「それは何のため?」とか「なんで持っているんだ?」とかバカな質問をされた。ホストファミリーと一緒になったら、そこからもつらい2ヶ月だった。しょっちゅう愚かな質問をされた。「どうしてアメリカを嫌ってるんだ?」「どうして我々を殺すんだ?」僕は14歳だったのに。

●ツインタワーが倒壊した年、私と親友は高校生になったばかりだった。親友は100%茶色というわけじゃなかったけど、それでもみんな彼女に典型的な侮辱の言葉を投げていた。特に「テロリスト」はクラスメートたちのお気に入りのフレーズだったと思う。数ヶ月して、さらに思い込みがひどいものになり、あるとき先生がコピーを取りに行ってる間に「自分の国へ帰れ」と、みんなで大声で言い始めた。私はネイティブ・アメリカンだったので、それに対してヒステリックに笑い、彼らに「お前らも自分の国へ帰れ」と言ってやったら2度と邪魔されることはなくなった。

●オサマと言う名前の知り合いがいるが、すごい良い奴だ。大勢の連中が彼にひどいことを言うが、彼は自分でボケたりしてうまく交わしてる。だがきっと心の奥底では傷ついているに違いない。

●そう言えばアドルフという名前の子もいなくなったな。

●自分は50%シリア人、50%レバノン人で、9・11事件後は、もうそれはそれはたくさんの憎しみと無知によるエピソードがあるよ。イスラム教徒じゃないけどアラブ人に見えるから。9・11事件のときは4年生だった。ミシガン州のディアボーンという町に住んでいた。ディアボーンはアラブ人やイスラム教徒の人口がもっとも高いところで、6年生の終わりに南へ引っ越して、100%白人の学校に通い始めた。うちの父は違法移民で、僕がアメリカ人を殺しにやってきた言っていたと、女の子2人にウソをつかれたことから退学になりかけた。父に謝罪されたけど、これ以上ない惨めな気持ちになった。その時に9・11事件が自分の人生を生涯変えてしまったんだと思った。

こういった問題があることは想像ついても、やはり実体験を聞くとその影響の大きさが伝わってきます。

全く無関係な人の人生が、簡単に狂ってしまうのが無知や偏見の恐ろしいところです。

[らばQ]

Posted by nob : 2012年04月30日 06:57

言われなければ何もしない体質、、、いかにあらゆる方面からの圧力をかけ続けるか。。。

■東京都、東京電力に経営合理化を提案

 東京都・猪瀬副知事は27日、「東京電力」に対して経営合理化を求める株主提案を行ったことを明らかにした。

 東京都は、東京電力の2.66%の株を持つ筆頭株主。猪瀬副知事は、6月に開かれる株主総会に向けて、社外取締役として会計の専門家を選任することや、他の電力会社と競争が可能な顧客サービス第一を使命とする健全な会社に生まれ変わることなど、経営合理化を求める株主提案をしたことを明らかにした。

 猪瀬副知事は、これまでの東京電力との交渉の中で、高コスト体質を是正して経営合理化を推し進めていく必要があると感じたとしている。東京都の提案は株主の3分の2の賛成がないと可決にはならないが、猪瀬副知事は「何を問題提起したかが大事だ」として、株主総会以外でも交渉を進めていくとしている。

[YTV]

Posted by nob : 2012年04月30日 06:50

経済的視点自体がナンセンス、、、しかし原発廃絶に繋がる一要素となるのであれば良しと。。。

■原子力委再試算 「脱原発」が最安 揺るがず

 原子力委員会の小委員会が二十七日に示した核燃料サイクルのコスト再試算の結果は、原発に依存し、使用済み核燃料は再処理して再利用する現行の施策は割高だと、あらためて印象づけた。

 前回の試算では、核燃料を地中に埋めて処分する直接処分のシナリオだけに、再処理事業中止に伴う費用が加算されている点などが委員会で問題視。そのため、事業中止費用の一部は除外した上で、三百年にわたる放射性廃棄物の管理も考慮した費用を算出した。

 シナリオは(1)全ての使用済み核燃料を再処理(2)全てを直接処分(3)両者の併用-の三つ。これに総発電量に占める原発の比率を、脱原発を意味する0%、現状よりやや原発依存度が低い20%、現状以上に依存度が高い35%の三つの場合を組み合わせた。

 より長期の費用をはじいたため、どの組み合わせも前回の試算より大幅に金額がアップした。

 しかし、結局は二〇二〇年までに原発をゼロにし、その時点で残っている使用済み核燃料を直接処分するパターンが最安(八・六兆~九・三兆円)との結論は揺るがなかった。

 それどころか、再処理をからめる限り、原発依存度がどの程度であってもコスト高だとより鮮明になった。前回試算の額に比べ、直接処分は一・三倍前後になったのに比べ、再処理をするシナリオはどれも二倍近くにまで膨れあがった。

 今回の試算結果は、今夏の新たなエネルギー施策の方針づくりに生かされる。

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[東京新聞]

Posted by nob : 2012年04月28日 23:31

遅すぎる。。。

■経産相「最長40年でゼロ」 原発の延長、新設認めず

 枝野幸男経済産業相は二十一日、民放のテレビ番組に出演し、政府が掲げる中長期的な脱原発依存の方針について「法律上、自然にいけば最大四十年の間に原発がなくなっていくプロセスになる。それが一番遅いパターンだ」と話した。

 国会に提出されている、原子炉等規制法改正案では原子炉の寿命は原則四十年とし、例外的に最大で六十年までの延長が可能だが、枝野氏の発言は、延長や原発の新設を基本的に認めない考えを示したものだ。

 また、枝野氏はこの日、東京都内で記者団の質問に答え、大阪府と大阪市が原発再稼働の条件と提案する「原発百キロ圏内の都道府県との安全協定締結」の実現は困難との認識を示した。枝野氏は「百キロが良い悪いではなく、どこかで線を引いて、その外側は関係ないという議論は違うのではないか」と述べた。

[東京新聞]

Posted by nob : 2012年04月21日 15:14

民意無視の大暴挙、、、福島は今こんなことに。。。 Vol.3

4号機冷却、再開したそうです。

よかった(^^)

http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-1215.html

Posted by nob : 2012年04月14日 23:34

民意無視の大暴挙、、、福島は今こんなことに。。。 Vol.2

■続報

とりあえず、、、こんなニュースもありました。。。
信じたい。。。

谷岡郁子氏ツイート
http://twitter.com/#!/kunivoice

Posted by nob : 2012年04月14日 00:01

民意無視の大暴挙、、、福島は今こんなことに。。。

カレイドスコープ2012/04/12
http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-1206.html

カレイドスコープ2012/04/13
http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-1211.html


■橋下市長「政権を倒すべきだ」 再稼働妥当の判断に激怒

 大阪市の橋下徹市長は13日夜、野田政権が大飯原発の再稼働は妥当と判断したことについて、「本当におかしい。こんな民主党政権に統治は任せられない。政権を代わってもらわないと。このプロセスで(再稼働を)許したら、日本は本当に怖いことになる」などと述べ、痛烈に批判した。

 橋下氏が率いる大阪維新の会として政権をめざすかとの問いには、「維新の会としては機関決定が必要。一有権者として民主党政権にノーだ」としつつも、「次の選挙では絶対(再稼働)反対でいきたい」と、次期総選挙で争点化する考えを示唆した。

 橋下氏は今月、大阪府の松井一郎知事とともに、電力会社に対し原発100キロ圏内の府県と立地自治体並みの安全協定を結ぶことなどを求め、再稼働の8条件を公表。同時に、関西電力の筆頭株主として、脱原発に向けた株主提案もまとめていた。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2012年04月13日 23:42

京都ガンパレ!!!

■京都府、「安全基準」独自に検証=地元自治体、不安解消を要望―大飯原発再稼働問題

 京都府の山田啓二知事は5日午後、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働をめぐり「国が基準を示すわけだから、京都府としても安心、安全を守るための筋は通す」と述べ、政府の安全基準の内容について、府の専門家会議で独自に検証する考えを示した。府庁で記者団に語った。

 滋賀県の嘉田由紀子知事は、政府の作業について「密室で行われることに不安がある」と記者団に語った。安全基準にも「(既に対策が)できた項目は新基準、できない項目は先送りして見切り発車しようとしている」と批判。さらに、枝野幸男経済産業相は福井県に加え、京都、滋賀両府県にも説明に来るべきだと訴えた。

 おおい町の時岡忍町長も「住民が納得できる安全基準と、それに伴う安全対策を早急に示してほしい」とする談話を発表。万全の対策を講じ、地元住民の不安解消に努めるよう政府に強く要望した。

 山田知事はまた、再稼働に地元の同意は必要ないとの見解を藤村修官房長官が改めて示したことに「(福井、京都、滋賀3府県の)住民が納得できる形で再稼働するのでなければ、本当の意味での理解は得られない」として、地元への配慮を欠いてはならないと重ねて指摘した。 

[THE WALL STREET JOURNAL]


■京都府、LNG発電所誘致 年度内 北部で候補地

 京都府は、府北部に液化天然ガス(LNG)の火力発電所誘致に乗り出す。火電の中では比較的環境負荷の少ないLNG発電の増強により脱原発に向けた取り組みを加速させる。府が再稼働を求める関西電力宮津火電(宮津市)のLNG改修も視野に本年度中に候補地を決めて、事業者に働き掛ける。

 府は原子力の代替エネルギーとして、メガソーラーなど自然エネルギー発電を推進するが、電力の安定供給には時間がかかる。自然エネルギーが軌道に乗るまでの「つなぎ」として、二酸化炭素の排出量が石炭の半分、石油の6割のLNGに着目した。LNG発電所の近くには大型タンカーが接岸できる港や巨大な備蓄タンクが必要だが、日本海側拠点港の舞鶴港があり、土地にも余裕のある府北部に誘致を目指すことにした。今後、地元市町から希望を募り、立地場所の調査を始める。関電や大阪ガスに加え、ほかの民間電力事業者にも働き掛け、補助金や府税の減免などの優遇策も検討する。

 府は現在、原発の運転停止に伴う電力不足の対応で、休止中の関電の火電「宮津エネルギー研究所」の再稼働を求めている。関電は費用面から慎重だが、府は石油を燃料とするエネ研をLNG発電所として再生させる案も提案する。

 経済産業省によると、発電量に占めるLNG発電の割合は2009年度の29%から、福島第1原発事故後の原発停止で、今年1月には51%に上昇。近畿でも関電や大ガスなどが大阪、兵庫の5カ所で運転し、関電は和歌山県で新たなLNG発電所の建設を検討中だ。

 府エネルギー政策課は「ロシアからのLNG輸入量が増加しており、発電所が稼働すれば舞鶴港を含め府北部の経済活性化に大きな効果がある。実現させたい」としている。

[京都新聞]

Posted by nob : 2012年04月10日 01:19

まず結果ありき国民不在の暴挙。。。

■大飯原発は安全と事実上確認 首相と3閣僚、週内にも協力要請決定

 野田佳彦首相と枝野幸男経済産業相ら3閣僚は9日夜、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に向けた4回目の協議を首相官邸で開き、2基の安全性を事実上、確認した。関電の八木誠社長が同日午前、中長期的な対策の工程表を経産相に提出。首相らは工程表を適切と判断した上で、地震、津波による全電源喪失対策なども実施済みとし、全体として新たな安全基準に「おおむね適合している」と結論付けた。

 枝野経産相は協議終了後の記者会見で、安全性に関して「見落としがないかさらに議論する」と説明した。首相と3閣僚が10日以降にあらためて協議し、週内にも見込む地元への協力要請を決定する。経産相が福井県を訪問する。

 協議では関電管内の今夏の需給見通しも提示。原発が再稼働しない場合、猛暑だった2010年並みのピーク需要に対し供給力が19・6%不足する。火力発電の燃料費は10年度に比べ年間7千億〜8千億円増加するとした。首相らは次回の協議までに、関電の供給力の上積みを検討するよう経産省に指示した。

 経産相は会見で「全電源喪失が生じても(事故の)進展を防ぐ安全対策を実施済みだとおおむね確認された」と述べた。安全評価(ストレステスト)1次評価の結果を受け、「東京電力福島第1原発のような炉心損傷に至らないことをあらためて確認した」とした。

 大飯原発周辺の活断層が連動した場合の耐震安全性も関電の評価結果を妥当とし、「十分な余裕があると説明を受け、了解した」と語った。

 関電は工程表の内容を地元の福井県、おおい町にも説明した。経産省原子力安全・保安院が福島第1原発事故を受けてまとめた30項目の安全対策の達成時期を明示。

 福島第1原発のような「過酷事故」を防止するため、放射性物質を除去するフィルター付きベント(排気)設備や恒久的な非常用発電機を15年度に設ける計画を初めて公表した。事故対応の拠点となる免震事務棟の設置も1年繰り上げて15年度とした。

[中國新聞]

Posted by nob : 2012年04月10日 01:02

電力改革決戦、春の陣/知恵と情報を結集し自らの頭で考えよう Vol.5

■このまま原発政策の核心が決まっていいのか?
福島原発事故の悲劇を招いた合成の誤謬を防ぐのは開かれた議論
山岡 淳一郎

 今日か明日にも野田政権は、四大臣会議(首相、官房長官、経産相、原発相)で大飯原発3号機、4号機の再稼働を決めそうな勢いだ。

 しかしながら、広域化した地元からの反発は強く、予断を許さない。

 野田佳彦首相は、遮眼帯をつけた競走馬のように「消費税増税」へと突き進む。東電の経営問題、発送電分離、核燃料サイクルなどはどこまで、その視野に入っているのだろう。すでに原子力規制庁の発足は遅れ、電力改革の行方は混迷の度を深めている。

 政局いかんで「電力改革の見取り図」に示した8月の天王山「革新的エネルギー・環境戦略」の発表がずれ込む可能性すら出てきた。またぞろ政局が政策を左右し、重要な電力改革が後手に回ってしまうのだろうか……。

電力改革の「本筋」は何か

 このような混戦、乱戦模様だからこそ、電力改革の「本筋」を、しっかりとおさえておきたい。混乱のなかで本筋を見失っては、「あとの祭り」となりかねない。本筋とは、いうまでもなく「原子力発電をゼロにするのか、一定程度維持していくのか。電力源の組み合わせをどうするのか」である。

 これら電力改革の根幹、新たなエネルギー政策の核心は、資源エネルギー庁「総合資源エネルギー調査会基本問題委員会(委員長・三村明夫新日鉄会長)」で、「エネルギーベストミックスの選択肢」と題して、話し合われている。

 その基本問題委員会の論議が、先日、大きく動いた。

 3月27日の基本問題委員会で、各委員が2030年時点の総電力量に占める「原子力発電」「再生可能エネルギー(水力含む)」「火力発電」「コジェネ・自家発電」の割合を示したものを、事務局が「エネルギーベストミックスの選択肢に関する整理(案)」としてまとめたのだ。各委員の「考え方」を述べあう「定性的」な議論から、数値を介した「定量的」な議論へ一気に転換した。

 各委員が数値を示すに当たって、「原子力発電への依存度のできる限りの低減」「再生可能エネルギーの開発・利用の最大限加速化」などは「望ましいエネルギーミックス」の要件として、委員間で合意されている。

 ちなみに2010年度は、原子力26.4%、再生可能エネルギー10.5%、火力56.9%、コジェネ・自家発電6.2%となっていた。このバランスをどう変えていくのか。

原子力比率は0〜35%で意見分かれる

 では、以下、各委員が提示したA〜Fのベストミックス選択肢を並べてみよう。「コジェネ・自家発電」は一律15%とされている。( )内は提案した委員の名前だ。

A案—数値を示さない。「社会的に最適なエネルギーミックスは、社会的コストを負担させられた最終需要家が選ぶもの。その前提として、数字の議論の前にエネルギーセキュリティ等の考え方を論議して、『市場の失敗』等に対応する政策を考えるべき」(金本良嗣・政策研究大学院大学教授、八田達夫・大阪大学招聘教授)

B案—原子力 0%、再生可能エネ35%、火力50%、コジェネ・自家発15%。「原子力発電所事故の甚大な被害や地震国という現実を直視し、原子力発電比率をできるだけ早くゼロにするとともに、エネルギー安全保障、地球温暖化対策の観点等から、再生可能エネルギーを基軸とした社会を構築する」(阿南久・全国消費者団体連絡会事務局長、飯田哲也・認定NPO法人環境エネルギー政策研究所所長、枝廣淳子・ジャパン・フォー・サステナビリティ代表、高橋洋・(株)富士通総研主任研究員、辰巳菊子・公益社団法人日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会理事、伴英幸・認定NPO法人原子力資料情報室共同代表)

C案—原子力 5%、再生可能エネ25%、火力55%、コジェネ・自家発15%。「原子力発電にかかわる全てのコストを事業者(受益者)に負担させる。電源選択を市場メカニズムに委ねれば、結果的に原子力発電の比率は低下し、ゼロになる可能性も低くない」(河野龍太郎・BNPパリバ証券経済調査本部長)

D案—原子力 20%、再生可能エネ25〜30%、火力35〜40%、コジェネ・自家発15%。「原子力発電所の安全基準や規制体制の再構築を行った上で原子力発電への依存度を低減させるが、多様な電源確保によるエネルギー安全保障の向上、原子力平和利用国としての責任や人材・技術基盤の確保等の観点から、一定の原子力発電比率を維持」(橘川武郎・一橋大学大学院商学研究科教授、崎田裕子・ジャーナリスト、寺島実郎・(財)日本総合研究所理事長、柏木孝夫・東京工業大学大学院教授、山地憲治・(財)地球環境産業技術研究機構理事II)

E案—原子力 25%、再生可能エネ20〜25%、火力35〜40%、コジェネ・自家発15%。「事故の教訓を活かし、我が国の原子力発電技術の安全性を格段に高め、エネルギー安全保障や地球温暖化対策の観点から原子力発電を引き続き基幹エネルギーとして位置付け、世界のエネルギー問題の解決に貢献」(槍田松瑩・三井物産(株)取締役会長、豊田正和・(財)日本エネルギー経済研究所理事長、榊原定征・東レ(株)代表取締役会長、田中知・東京大学大学院工学系研究科教授)

F案—原子力 35%、再生可能エネ20%(⇒25%へ訂正)、火力30%、コジェネ・自家発15%(⇒10%へ訂正)。「エネルギー安全保障と経済成長を両立させつつ、最先端の低炭素社会を構築するため、国民から信頼される安全規制体制を確立し、現状程度の原子力発電の設備容量を維持」(山地憲治・(財)地球環境産業技術研究機構理事I)

定性的政策論か定量的政策論か

 事務局は、すでに「今後の進め方」で「2010年代の実質成長率を1.1%、2020年代を0.8%とする慎重シナリオ」に基づいて、選択肢ごとに「経済分析モデル」を活用して定量評価をする、と示していた。

 その際、ひとつの分析モデルでは中立性、客観性が保てないので、大阪大学、慶応大学、国立環境研究所、地球環境産業技術研究機構など複数のモデルを活用。モデルを回して分析するのに「一か月」を要する。4月末に経済分析モデルによる定量評価が出たら、さらに選択肢を(3案程度に)絞り込んで、5月半ばをめどに内閣府の「エネルギー・環境会議」に提示する選択肢案を決める、とスケジュールを立てていた。

 こうした前提で始まった27日の会議では、いくつもの論点が明らかになった。

 まず数値を出して経済モデルで分析、定量評価する手法自体がおかしいとの声があがる。飯田氏、高橋氏、伴氏、阿南氏ら8名の委員は、連名で「事務局作成のエネルギーミックスの選択肢に対する意見」を提出。

 原発0%の選択肢がひとつだけで、20%以上の選択肢が三つもあって偏っている。%の数字とは異なる、国民が選択すべき価値観や社会像、政策の方向性が分からない。原発20%以上の選択肢には、エネルギー安全保障や国際貢献などさまざまな目的が明記されているが、0%の選択肢(B案)には明記されず、安全性のみを目的とするかの表現になっている、と問題点を指摘した。

 そして「エネルギー需給から見た新たな社会像、それを実現する政策の基本方針を軸とした『定性的・戦略的なエネルギー政策』こそが選択肢」と主張する。

 これに対して、三村委員長は、定量的、定性的政策論はひとつのパッケージであり、並行的に進める、と応じる。他の委員も委員長を支持する。北岡伸一・東京大学大学院法学政治学研究科教授は、定性—哲学か、定量—技術か、という議論であれば、技術的な可能性を優先して議論するほうが理に適っていると述べた。

 河野氏は、既存の社会経済を前提とし、制度変更の影響を見すえていない70年代型の経済分析モデルでは限界がある。「恣意性」を排除できない。一度モデルを回して出た数値が思うようなものでなければ、恣意的な条件が加えられる、と指摘。事務局側は、経済分析モデルの運用について詳しく、専門家も呼んで報告すると応えた。河野氏は、このままでは選択肢が多すぎることから、自身のC案を撤回し、数値を示さないA案にくら替えする。選択肢はA、B、D、E、F の5案となった。

福島原発事故を招いた原子力界の合成の誤謬

 2030年のピンポイントで選択肢を示すことにも疑問が投げかけられる。

 高橋氏は、2030年だけではなく、その前後をそれぞれの委員がどう考えているかが重要だと言った。これを受ける形で、橘川氏は、じぶんは原発20%の D案に含まれているが、将来的にゼロにする過程での数字。より現実的に原発を減らすための数値だ、と強調する。同じD案でも、原発維持を唱える寺島氏らとは一線を画しているようだ。

 議論の方向性や、手法、数字の読み方などのテクニカルな議論がつづくなかで、誰もが、「何でだろう」と感じる素朴な疑問を、阿南氏が投げかけた。

 「A〜Dまでは原発への依存度の低減になっているけれど、E、Fは、そうではない。国民が納得するとは考えられない。なぜ、こんな選択肢が示されたのか。答えてほしい」

 F案の山地氏は、現行のエネルギー基本計画では2030年の原発発電量は「45.4%」になっており、「35%」はそれより減っている、と応じた。

 すると阿南氏は、「いま原発依存度の低減といえば、2010年、震災前の状態からどう減らすかが国民の常識だと思う。増えていいのでしょうか。国民が、そのことを、はたして理解するでしょうか」と切り返す。

 山地氏は、福島原発事故前とほぼ同規模の水準を想定しており、じぶんの頭のなかの計算では可能だ、としたうえで、次のように語った。

 「国民はそれを理解するだろうかということですが、いま、確かにアンケートをとって、民意をとれば、(賛成は)非常に少ないだろうと思っています。ただ過去の歴史をみると、じぶんの経験から考えても、民意というのは動いていきますよね。とくに今回のような大災害があって、非常に不安のあるときに聞いて、それでエネルギーのような長期間の政策を決めるのは、少なくとも直接的に民意を聞いて、そのまま反映するのは、賢明ではない」

 さらに、こう続けた。

 「われわれが、ここにいるということ。代議制の民主主義というものは、そういうことを経験したうえでの知恵だと思って、申し上げています」

 原子力専門家の、この発言を、不安を抱えている国民のひとりとして、私は、しっかりと胸に刻んでおく。「衆愚政治」に警鐘を鳴らしているつもりだろうが、とりようでは、ものすごいことを言っている。大手メディアは、この発言にまったく触れていないけれど、はたして福島で、同じことを口にできるだろうか。

 三村委員長は、「Fも案として活かしておきます。違いがわかる」と、原発「35%」案を残して、この日の議論を終えた。

 「合成の誤謬」という言葉がある。ミクロの視点では正しいことでも、それが合成されたマクロの世界では逆の結果が現れることを指す。福島第一原発事故は、日本の原子力界の合成の誤謬の最たるものではないだろうか。一人ひとりの技術者や研究者は、これが正しいと信じて仕事をしていたことだろう。しかし、それが蓄積した状態では、大事故を防げなかった。

 この合成の誤謬を正すには、もはや閉じた世界の議論では不可能だ。

 「公共善」とか「共通善」という、自立した市民が社会に参加する基盤となるような価値観に沿って議論をしなくては、ベストミックスは見つからないのではないだろうか。

 電力改革に向けての論議は、まだまだひと山もふた山もある。折々に状況をみて、記事を掲載していきたい。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2012年04月07日 01:30

電力改革決戦、春の陣/知恵と情報を結集し自らの頭で考えよう Vol.4

■「大飯原発再稼働」で野田政権がぶち当たる岩盤
「電力不足」「料金値上げ」「原発再稼働」に張られたリンク
山岡 淳一郎

 電力改革をめぐる動きが、乱戦、混戦の様相を呈している。野田政権は、遮二無二に関西電力大飯原発3、4号機を再稼働させようとしているが、「安全対策」「地元の了承」の両面で、巨大な岩盤にぶち当たっている。

 連載初回で「電力改革の見取り図」を示したが、原発再稼働の必要条件である安全対策分野で、4月1日に発足するはずの「原子力規制庁」の設立が大幅に遅れそうだ。根拠となる「原子力安全改革法案」の国会審議入りのめどが立たない。

 この法案には、経産省から原子力安全・保安院を分離し、環境省の外局にすえる組織改革が含まれる。「原発運転は原則40年」「原発立地地域での防災計画づくり」や事業者への安全対策の「新基準」なども盛り込まれている。

 自公両党が審議入りに応じないのは、規制庁は内閣から高い独立性をもつ公正取引委員会などと同等の「3条委員会(国家行政組織法)」にすべき、設立は6 月の国会事故調査委員会の報告を待ってから、などの根強い意見があるためだ。このまま野田政権が政府案に固執して、内閣の関与を残そうとすれば、6月21 日の国会会期末までに法案は成立しないかもしれない。

 今後、原子力規制庁という安全対策の「支え」を欠いたまま、政府と電力事業者が再稼働を進めようとすれば、脱原発、脱原発依存の「民意」という岩盤に真っ向からぶつかることになる。

原発の爆発事故で吹き飛んだ「原発から半径8〜10キロ圏内」の防災対策重点地域

 さらに、「広域化する地元」という岩盤もそそり立つ。これまで国が再稼働を決める際、協議を求める地元は福井県と、立地自治体のおおい町に限られていた。

 しかし、原発の爆発事故で、防災対策重点地域を「原発から半径8〜10キロ圏内」とした従来の防災指針は吹き飛んだ。被害が指針を超えて途方もなく広がってしまった。

 福島第一原発から10キロ以上離れている南相馬市は、かつて国に原発事故への防災計画を立てたいと申し入れたが、「住民の不安をあおる」と拒まれた。

 その拒絶の「盾」になったのが、原子力安全・保安院だった。

 朝日新聞が情報公開請求した文書によれば、2006年3月、国際原子力機関(IAEA)が基準の見直しを示したのに合わせ、内閣府の原子力安全委員会が防災指針の改訂に乗りだした。半径8〜10キロの防災対策重点地域を廃止し、半径30キロ圏内の緊急時防護措置準備区域(UPZ)に拡大することが検討課題となった。

 すると同年4月下旬、保安院は、「社会的な混乱を惹起し、ひいては原子力安全に対する国民不安を増大するおそれがあるため、検討を凍結していただきたい」(朝日新聞2012年3月15日夕刊) と文書で申し入れた。さらに「IAEAの正式な決定と我が国の防災指針の見直しは……リンクさせるべきものではない」「一方的に防災指針について改訂の検討を開始したことは、貴課(安全委事務局管理環境課)の不注意と言わざるを得ず、誠に遺憾」と意見書まで送りつけたという。結果的に防災指針の見直しは行われなかった。

 この保安院の抵抗は、今回の原発事故で完全に裏目に出た。原発防災計画がなかった南相馬市は、政府の避難指示に翻弄される。仮にUPZが導入されていれば、昨年の3月11日夜、原発が爆発する前の段階で30キロ圏の住民は避難、屋内退避ができ、甲状腺被曝を防ぐ安定ヨウ素剤が服用できていた可能性もあるといわれる。

 南相馬市は、原発から20キロ圏内が立入禁止の警戒区域にされ、いまも1万3000人以上の市民が住み慣れたわが家を追われている。皮肉にも被災によって南相馬は「地元」に組み込まれた。あるいは村の大部分が30キロ圏外の飯舘村は、計画的避難区域に指定されて全村民6200人が避難を余儀なくされている。飯舘村も原発被災の地元となった。

 事実上、原発の10キロ圏を防災地域とみなす地元観は、爆発事故によって崩壊した。

 原子力安全委員会が防災範囲を30キロ圏に拡大する方針を打ち出しているのは、当然だろう。福井県の大飯原発の場合、30キロ圏に滋賀県や京都府の一部が入る。関西電力に原発廃止を求める株主提案を準備中の橋下徹大阪市長は、再稼働の同意を取りつける地元の範囲を「関西圏」まで拡げるべきだと主張する。原発の地元は拡大している。

 こうした動きに対して、政府は、防災上の30キロ圏と再稼働の協議対象は連動しないと説明する。だが、原子力規制庁を設置できず、広域の防災計画が「原子力安全に対する国民不安を増大」させると言い続けてきた保安院がそのまま残ったのでは、失われた信用を回復するのは難しいだろう。

 安全、防災面で、原発再稼働の準備が整ったとはいえない。

エネルギー安全保障における「安定供給」と「価格高騰」のリスクが再稼働の根拠

 しかし、野田佳彦首相、枝野幸男経産大臣とも再稼働なしには今夏の電力不足は乗り越えられないと判断している。電気事業連合会の八木誠会長(関西電力社長)は、稼動原発ゼロのまま昨夏並みの電力需要が発生すれば7〜9月で「41日間の供給不足が生じる」と見通す。枝野経産大臣は、原発停止が続けば代替火力の液化天然ガス(LNG)などの燃料費の増加で、電気料金が上るのは「必然」とも述べる。エネルギー安全保障における「安定供給」と「価格高騰」のリスクを再稼働の根拠としている。

 重要なのは短期的な需給ひっ迫への対応と、中・長期的な原発を減らす筋道をどうつなげていくかであろう。

 信頼性の高い需給見通しに基づいて、この夏の電力が決定的に足りなくなるのが明確ならば、暫定的な安全基準を設けて限定的に再稼働することは議論の的になる。だが、大飯の再稼働を機に他の原発もなし崩し的に動かそうとするのだったら、話は違ってくる。

 電力改革の見取り図で示したように、今夏の需給への短期的な対応策と、エネルギーのベストミックスや核燃料サイクル、発送電分離などの中・長期的な戦略が同時並行的に錯綜したまま論議されている。全体を把握できるのは、多くの審議会や委員会に事務方を送り出している経産省だけだ。だが経産省は、それぞれの論議のかかわりを丁寧に説明してはいない。

 そのような状態では、つい目の前の差し迫った問題に目を奪われ、その背景や中・長期的なテーマを見失いがちになる。あるいは専門性の壁の前で大多数の国民は立ち往生する。

「市場の構造的問題」と「調達戦略の乏しさ」で高止まりする日本のLNG価格

 たとえば、原発の停止とともに存在感が増した液化天然ガス(LNG)価格の高止まり。資源系のビジネスパーソンなら、日本のLNGが高いのは自明のことかもしれないが、他の分野の職業人にとっては疑問だらけだ。なぜ高止まりを当り前のように言うのだろうか。石油会社出身の資源アナリストに事情を聞いてみた。

 その理由は「市場の構造的問題」と「調達戦略の乏しさ」にあるようだ。

 まず前者だが、天然ガスの国際市場は欧州、北米、東アジアの三つに大別できる。石油が地球上でほぼ「一物一価」なのに対して、天然ガスはそれぞれのマーケットで値付けが異なる「地域商品」になっている。

 と、いうのも、天然ガス産業が地域主体で発展してきたことと関係している。最も早く産業化が進んだのは米国では、20世紀半ばにはパイプラインで南部のガス田から大量のガスを東部消費地に経済的に輸送できるようになった。米国政府はガス価格を低く抑えて消費増を図った。米国では長期契約価格ではなく、市場での価格でガスが取引されている。

 一方、欧州ではフローニンゲンや北海沖合のガス開発が進むにつれて大陸内のパイプライン網が整備された。世界一のガス保有国の旧ソ連からも東欧経由で西欧に供給される。さらに北アフリカのガスが液化されてLNGで欧州に届けられ、天然ガス市場が拡がった。ロシア産ガスは石油製品価格とリンクした長期契約価格、英国では市場価格で取引されている。

 日本を中心とする東アジアは、北米、欧州を追う形で市場がつくられた。四方を海に囲まれた日本は、1970年代に公害対策と脱石油から発電用燃料としてのLNG輸入が本格化する。安定供給を最優先した日本の電力、ガス会社は、メジャーと呼ばれる国際石油資本との取引を優先し、原油価格にリンクした長期契約を結んだ。

 その契約慣行が現在まで続いている。日本を含むLNG東アジア市場は、JCC(Japan Crude Cocktail)原油価格とリンクした取引価格による長期契約が主体だ。日本の国別輸入比率をみると、インドネシア、マレーシア、オーストラリアがそれぞれ20%弱で並んでおり、いずれも長期の輸入契約が結ばれている(2009年度)。

 震災前は全輸入量の約9割が長期契約で、短期・スポットは1割程度だった。原発が停止し、需要が増えても長期契約は締結済みなので追加需要に対応しにくい。中東のカタールを中心に、アフリカ、カリブ海諸国からも短期・スポット調達が行われた。11年に中東への依存度は約20%から27%へ拡大。スポット価格は需要増で上昇する。長期契約価格のほうも、投機マネーの流入で高値圏にある石油価格に引っ張られる。需要増と長期契約で日本のLNG価格は押し上げられている。

日本着LNGの平均価格は米国の市場価格の6〜7倍

 世界のLNG生産量が過去5年で約15%増加し、世界経済の減速で需給がだぶつき、欧米とも短期取引の価格は低下するなかで、東アジア市場のLNG価格は高いままだ。

 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)のレポート『LNG、グローバルな視点からの考察』(JOGMEC 石油調査部・坂本茂樹氏) は、「2011 年3 月までLNG需給見通しが供給過剰と見られていたため、東アジアのスポット指標価格と英国市場価格NBPの価格差は$2/MMBtu(※百万英国熱量単位)程度だった。しかし3 月の原発事故以降、東アジア市場のLNG追加需要発生想定の下、両指標の価格差が拡大し、2011年12月上旬時点で価格差は約$8/MMBtuとなった」と記す。

 現在、日本着LNGの平均価格は約16ドル/MMBtuで、米国の市場価格の6〜7倍。欧州の平均は8〜9ドルで、ドイツが長期契約でロシアから輸入している価格でさえ10〜11ドル。船で運ぶLNGに頼りきった日本の弱点が価格に反映されている。

 では、市場の構造的な問題に対して、日本のLNG大口需要者である電力会社は戦略的な調達をしてこなかったのだろうか。東京電力は、「他の電力会社やガス会社と共同して購入するなどにより調達価格の低減に努めてまいりました。化石燃料がほとんど存在しない我が国において安定的にLNGを取得するためには、現在の長期契約を基本とする購入は有効」とHPに記載している。

 が、実際は、高い燃料費も電気料金に反映できる「総括原価方式」に安住し、戦略的な調達は行われてこなかったと指摘する声が多い。たとえば1990年代に日本国内に国土縦貫パイプラインを敷設し、ロシア・サハリン島大陸棚の天然ガスを首都圏に引く「サハリン1プロジェクト」の構想が高まったことがある。メジャーのエクソンモービルは、総延長2500キロの海底パイプラインを引く計画を立てた。

 天然ガスのパイプラインが通れば、各地の都市ガス網につなぐことができる。工場やIPP(独立発電事業者)は燃料を簡単に調達できるようになり、ガスタービンでの自家発電もより身近になる。サハリン1のパイプライン構想は、「安定供給」というエネルギー安全保障上の選択肢の拡大と、自由化への扉を開くと期待されていた。

 しかし、東電はパイプラインでの生ガス購入を拒否する。千葉県の袖ヶ浦などに大規模なLNG受け入れ基地を設けており、パイプラインは認めないという立場だった。と同時に自由化で独占体制が崩れるのを忌避したと伝えられる。サハリン1は頓挫した。

頓挫したサハリン1も、LNG路線で再起動

 日本の電力会社は、長期契約条件の見直しにも積極的ではなかった。ドイツでは2010年8月にメルケル首相が「欧州大陸におけるガス価格は、石油と切り離されるべき」と発言。ロシアに長期契約におけるスポット価格での販売量を、従来の10〜15%から40%へ拡大するよう主張する。11年12月にロシアの世界最大の天然ガス企業ガスプロムは、複数の欧州ガス需要家との間で10%程度の値引きで合意したと伝えられる。

 日本は、天然資源に乏しく、パイプライン網もなく、交渉カードが少ないことを理由に契約条件の見直しには消極的だ。イラン情勢の緊迫化でカタールからの輸入に黄信号が灯ると、調達先の多角化にやっきとなっている。オーストラリアの計画中だった案件が、次々と最終投資決定されている。北米のシェールガスでは韓国の後塵を拝したが、仕切り直しで手を伸ばす。アラスカのノーススロープ、アフリカのモザンビークのガス開発も脚光を浴びる。

 皮肉にも一度は頓挫したサハリン1も、LNG路線で再起動している。

 2月20日、資源エネルギー庁の高原一郎長官は、モスクワでガスプロムのアレクセイ・ミレル社長と会談し、日ロ共同でウラジオストクにLNG基地を建設する計画を確認しあった。サハリンやシベリアの天然ガスをLNGにして日本へ運ぶ算段だ。ガスプロムは、すでに伊藤忠商事と石油資源開発(JAPEX)、丸紅、国際石油開発帝石などが出資する「極東ロシアガス事業調査」と共同事業化調査の合意書を交わしており、政府がお墨付きを与えた格好だ。

 ウラジオストクでの生産は2017年に始まり、その量は20年前後に1000万トンに達し、大半を日本に輸出するとみられる。1000万トンは11年時点の日本の全輸入量の約13%に匹敵する。1兆円規模の7、8年先を見越したプロジェクトでも、LNGなら確実にもとがとれると判断しての投資だ。

 この高原長官の訪ロ直後から、枝野経産相の電気料金の値上げに対する発言が変わった。それまで「(値上げは)徹底した合理化努力の後、議論の俎上に載せるべき話」と慎重な姿勢だった枝野氏が、一転、BS朝日の番組で「電気料金が大きく上がる。これは原子力発電所を使わなければ必然的です。それも1%とか 2%ではなくて、5%とか10%とか15%とかで上がります」と料金値上げと再稼働を結びつけた。

信用失墜がすべてを困難にしている

 政府内で、何らかの「意思統一」が図られたようだ。夏の電力不足、燃料費高騰による料金値上げ、原発再稼働にリンクが張られた。

 が、しかし。4月1日から企業向け電気料金の平均17%の値上げを断行し、年間4000億円の収益改善を図ろうともくろんだ東電は、大失態を演じる。4 月以降に契約満了を迎える顧客は値上げ前の現行料金を継続できるにもかかわらず、「積極的に説明していなかった」(東電)ことが判明。西沢俊夫社長が陳謝した。

 信用失墜、それがすべてを困難にしている。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2012年04月06日 23:05

電力改革決戦、春の陣/知恵と情報を結集し自らの頭で考えよう Vol.3

■「“韓国の使用済み核燃料を日本で再処理する”ことはあってはならない」
福島第一原発4号機建屋に入った唯一の国会議員、馬淵澄夫・元国交相との対話(下)
山岡 淳一郎

山岡:少し話の流れを整理します。原発は「トイレの無いマンション」と言われ続けてきました。ウラン燃料を燃やした後の使用済み核燃料の最終処分方法が確立されないまま建設され、いまも世界中で造られています。日本は、資源の有効活用をタテマエに、使用済み核燃料を再処理してMOX燃料をつくり、それを高速増殖炉、または一般の軽水炉で使う核燃料サイクル路線を推進してきました。しかし技術的にも経済的にも道理に合わない。

 1993年に7600億円の建設費で造られ始めた青森県六ヶ所村再処理工場は、20年ちかく経過しても欠陥、不具合続出で完成せず、建設費は、すでに約 2兆1,900億円以上に膨らんでいます。仮に竣工しても、40年間の操業で処理できるのは累積した使用済み核燃料の半分。その間、危険性が消えるまで 10万年かかるといわれる高レベル放射性廃棄物、低レベルの廃棄物も溜まり続ける。地震国日本では、放射性廃棄物を地下数百メートルに埋める地層処分は危険すぎて実現性に乏しい。まさに出口なし。フィクションです。

 そこで、馬淵さんたちは、いったん立ち止まって、核燃料サイクル路線を当面、中断し、どうするか考えよう、と。こう主張しておられるわけですね。

「受益と負担の原則でオープンな議論を始めなくては、裏工作とムラの論理で核燃料サイクルが動かされ、潜在的危険性は高まる一方」

馬淵:はい。そうです。もちろん青森県は国策によって再処理施設を建設し、使用済み核燃料の「最終処分場にはしない」という国との約束があればこそ、再処理にも応じてきたわけで、凍結すれば、国は特別の措置を講じて青森の産業再興を支えねばなりません。手厚いサポートは当然です。

山岡:で、中断した場合、悩ましいのは原発サイトの燃料プールに溜まり続けている使用済み核燃料です。六ヶ所村に送れなければ原発自体が雪隠詰になる。原発は稼動を停止するしかない。ただし停めても膨大な使用済み核燃料をすでに抱え込んでいます。原発を動かせば、もっと増え続けるわけですが、すでに全国で1万3500トンの使用済み核燃料がある。さらに、六ヶ所村に貯蔵管理している高レベル、低レベルの放射性廃棄物を青森県は、国や電力会社に「引き取ってくれ」と言うでしょう。再処理前提で溜めていた使用済み核燃料や放射性廃棄物が行き場を失くす。これを国全体でどうするか。そこから目を背けてはいかん、と。

馬淵:ええ、だから沖縄を除く、46都道府県が、それぞれの原子力発電への依存度に応じて、使用済み核燃料を責任保管するという「考え方」を議論の出発点にして、知恵を出し合おうというわけです。受益と負担の原則でオープンな議論を始めなければ、延々と裏工作とムラの論理で核燃料サイクルが動かされ、潜在的危険性は高まる一方です。

山岡:責任保管の概念は新しい。大都市圏からは、とんでもない、使用済み核燃料の保管施設など真っ平だ、危険物を分散せてセキュリティはどうするのか、と反発は出る。現実的には難しい。賛否両論あるでしょうが、私たちがトイレの無いマンションに住んでいる負担を共有する考え方から出発しなければ、解決の糸口は見えないのですね。

馬淵:自治体どうしの話合いで、引き受ける道も認めています。責任保管が重要なのは、最終処分の議論があまりに茫漠としているからです。安全になるのに10万年かかるところを1万年にしようとか、そのころ人類がいるかどうか、そんな話から始まる。研究するのは勝手ですが、そんな不確実な話を真に受けて、原子力政策を立てていいのですか。日本で、地層処分の答えなど出ません。ガラス固化技術は大切ですけれど、それでどれだけもちますか。

 だったら現実的に立ち止まって考え、責任保管に切り替える。われわれの第一次提言は、結論を記したのではなく、あくまでも問題提起です。いろんなご意見をお聞きしたい。

山岡:さて、再処理を中断するか否かでは、もうひとつ重要な問題があります。いわゆる「核オプション」としての再処理を手放していいのか、という議論です。日本の原子力利用は、1950年代の出発点から再軍備と密接に関わっていました。プルトニウム抽出が前提となる再処理は、潜在的な抑止力になるとの見方があります。

馬淵:「核セキュリティ」の問題は、極めて重要です。核オプションについて私見を打ち上げ花火のようにぶち上げ合う前に、政策決定を透明にする必要があります。この議論は国内だけでなく、国際関係と連動しているので、よくよく考えなければいけない。

 たとえば韓国。韓国は米韓の原子力協定の見直しに向けて、使用済み核燃料の再処理をやらせてほしい、と米国に求めています。韓国は1974年に締結された米韓原子力協定が2014年に満了を迎えます。2016年には国内の原発から出る使用済み燃料が飽和状態に達するとして、再処理の権限などの平和的核主権を求めています。韓国政府関係者は、一方的で依存的だった協定を同等で相互互恵的な方向に改定する、と力を込めている。

「『(韓国の)使用済み核燃料を日本で一緒に再処理をしたらいいじゃないか』という話になる可能性がある」

山岡:日本の「いつか来た道」を思いだします。拙著『原発と権力』でも書きましたが、70年代前半、東海再処理工場を動かす前の日米再処理交渉では、「核不拡散」を理由にアメリカはなかなか日本の再処理に首をタテにふらなかった。日本側は、さまざまなパイプを使って、再処理へと踏みだしました。

馬淵:いまアメリカは韓国の再処理を認める気はありません。隣に北朝鮮があるのですから、これで南が核オプションを握ったら、とんでもないことになりかねない。アメリカは、核兵器保有国以外で再処理を認めたのは日本だけだ、という前提に立っている。核をめぐる安全保障体制を崩すわけにはいかない。そこでアメリカは韓国にどう返答するかです。

山岡:口が裂けても、やっていいよ、とは言えない。

馬淵:「使用済み核燃料プールがいっぱいになるなら、日本で一緒に再処理をしたらいいじゃないか」という話になる可能性がある。

山岡:ああ、十分、考えられます。

馬淵:僕は、これはあってはならんと思う。あってはならんと思います。

山岡:なるほど。

馬淵:核の安全保障、核オプションという流れのなかで、原子力利用を国防、外交上の問題にしたら、いつの間にか核燃料サイクルがまた所与のものにされる怖れがあるからです。これは、プロセスとして非常に不透明なものになりかねない。なぜならば、安全保障上の課題であれば、国会においても、どこにおいても、一切国民に開示されることなく、決まってしまうわけですよ。これを非常に懸念しています。

「(原子力政策が)安全保障上の問題にされたとたん、秘密のベールに閉ざされます」

山岡:過去に核燃料サイクルを推進してきた政治家たちは、個別に核オプションには触れても、それと国策がどうつながっているのか、説明していない。私たちは知る手だてがなかった。核オプションが国会でまともに議論されたことは一度もないですね。

馬淵:安全保障上の問題にされたとたん、秘密のベールに閉ざされます。福島でこれだけの大惨事を引き起こしたのに原子力政策をブラックボックスに入れてはいけない。原子力協定は、日米、日韓、それぞれ結んでいます。日韓米の関係性をうまく使わねばならない。

山岡:こうも考えられませんか。アメリカは、再処理を求める韓国に「この際、日本にも再処理をやめるように言うから、そっちも諦めてくれ」と言うと……。

馬淵:それも可能性は大いにある。日米、日韓の2国間関係の枠組みでとらえれば、いずれの可能性もあるだけに、しかもそれがブラックボックスに入りかねないだけに、われわれとしても、よく研究し、ブラックボックスになっても論陣を張れるように、やっていかなければいかん、ということです。

 それがバックエンド問題勉強会の次の課題に含まれます。本当は、原子力政策大綱の見直しは、8月の「革新的エネルギー・環境戦略」発表ありきで、バタバタ進める議論ではないのです。

「東電国有化で真っ先に原発をどうするかが焦点になる」

山岡:前回の対談で、馬淵さんは核燃料サイクルの一点を突破して、エネルギーミックス、東電の国有化や発送電分離、原発再稼働などへ電力改革を展開したいと言われました。たとえば東電の国有化と原発の取り扱いは、今後、どう結びつくとお考えですか。

馬淵:国有化の先は、正直、まだ見えませんけどね。枝野経産大臣が孤軍奮闘しておられる印象を受けますが、東電に血税を投入する以上、国有化は当然です。議決権を三分の二以上政府が取得して、経営関与を強めるかどうかはわかりません。

 ただ、われわれの第一次提言でも東電処理で「公的管理の強化」と書きました。これまで国は「国策民営」で、民間に経営を任せて責任を持たなかった。東電は「民僚」ともいえる唯我独尊的な体質に陥って、今回の事故。東電をこのまま存続させられるはずがない。国有化といっても官僚が経営するわけではなく、りそな銀行やJALなどのように方法はさまざまです。

山岡:東電が国有化されたら、真っ先に原発をどうするかが、焦点になるのでは?

馬淵:そうです。安全を担保するために原発の国有化に進むでしょう。やり方はいろいろでしょうが、東電でいえば、まず福島第一原発と第二原発、新潟の柏崎刈羽、この三つを国有化して、それを機構に持たせるとか、そのスキームは多様ですが、東電の解体から始まると思います。

 原発を国有化しますと、発送電分離へと踏みこんでいける。そして東電管内において発送電分離、デマンドレスポンス(需要応答)による需要のコントロール、再生可能エネルギーの導入からスマートグリッドへの筋道ができて、管内の皆さんが実際に電力自由化を享受できるようになっていく。

山岡:東電管内で先行的なモデル事業ができる。

馬淵:発送電分離からスマート化への流れは、特区制度ではできない話ですからね。この原発事故を転機として、いまなら踏みこんでいけるんです。

山岡:と、すると東電の国有化は他の八電力にも間違いなく、影響を与える。ドミノ式に原発の国有化が進み、地域独占の九電力ピラミッド体制が崩れる、かもしれない。電力各社は、本音では莫大なコストがいる核燃料サイクルから手を引きたがっている、とも……。

馬淵:これはね、大改革なんです。

「電力の自由化への革命なんです。九電力体制を、大改革する必要がある。」

山岡:ただ国有化と聞いて、真っ先に思い浮かぶのは、官僚機構が天下り先にフル活用するのではないか、責任体制が曖昧で、経営環境が厳しいなかで迅速な判断が下させないのではないか、といった負の側面です。

馬淵:そこは、ね。山岡さん、誤解してもらったら困る。国が電力を統制する考え方とはまったく逆。電力自由化への大改革です。国策民営で、曖昧にしてきた原発の責任を、国がとるための国有化です。原発事故が起きて、民間企業に情報が集中するような仕組みじゃダメでしょ。国が責任を持つことは、原子力政策大綱で、きちんと書かなくちゃいけない。そして原子力の制御、放射能の除去、廃炉とか、本来の平和利用への技術的知見はどんどん高めていく。

 電力の自由化への革命なんです。かつてポツダム政令でなされた九電力体制を、大改革する必要がある。

山岡:戦後の電気事業再編は、「電力の鬼」といわれた松永安佐エ門がGHQの力を利用しつつ、ポツダム政令で電力国家管理体制を覆して達成されました。戦後復興を控えて、あの民営化は時代の必然だったと思います。しかし九電力体制は、いつしか地域独占で幕藩体制化してしまった。そこを、もう一度、自由の方へ、舵を切る。大改革ですね。

馬淵:自分は、そのための産業投資はどーんとやろうと、昨年八月の民主党代表選でも言いました。経済政策が抜け落ちているといわれる民主党のなかで、やるべきは、この環境エネルギー政策だ、デマンドレスポンスなんだ、と。供給側にばかり目がいくと、ハード一辺倒になってしまう。需要のコントロールを射程に入れれば、再生可能エネルギーを含めて、IT、生活支援サービスなど、産業のすそ野はどんどん深く、広くなっていく。

 僕自身、民間企業にいた立場から言うと、国が産業構造、あるいは市場にまで手をだすというのには反対なんです。ただしね、ことエネルギーは国家の基盤、安全保障上の課題もあるので、やっぱり国がかくあるべしという方向を示さざるを得ないと思っています。スマートグリッドへ、国が率先してやっていくべきです。九電力体制から、もう一度、民間というか国民のもとに電力体制を組み替えていく。

「財務省の言いなりじゃ先は拓けない」

山岡:東電の国有化は、財務省が嫌がっていますね。これだけ借金があるのに東電まで背負ったら、大変なことになる、と財務大臣も言っています。

馬淵:そう。カネがかかってしょうがない、と。でも財務省の言いなりじゃ先は拓けない。

山岡:東電は、発送電分離の圧力に対して、送電、火力、小売部門を社内分社化する案を、総合特別事業計画に盛り込むとも伝えられています、が……。

馬淵:社内分社化なんて目くらまし。一体で改革しないと実効性はないでしょう。発送電分離で注意しなくてはならないのは、電力の統合運用のメリットがなくなることへの対処です。これまで統合運用で、精緻化した電力供給構造が築かれて、平時に日本では停電がほとんど起きなくなった。世界中から日本のような電力供給は、とてもじゃないけどできないと言われています。そこは、しっかり検証をしなくてはいけない。発送電分離へ移行する過程で、大停電が起きないように準備しておかなくてはいけません。

山岡:原発の再稼働について、四大臣会議(総理、官房長官、経産大臣、原発大臣)は3月中にもゴーサインを出すのではないか、と言われています。

馬淵:安全基準の見直しが先だ、と僕はずっと言い続けてきた。いま津波への基準しか議論されていませんが、地震と津波、両方へのハードルの高い安全基準を暫定的にでも設けて、それに照らして大丈夫という確信が得られて、限定的に動かすことは考えられます。しかし、このまま地元の承認を得てというのは厳しい。

山岡:最後に第一次提言をまとめる過程で、最も苦労されたことは何だったですか。

「ぎりぎり、いまが事故を奇貨として転換できるかどうかの分かれ目です」

馬淵:それは、やっぱり青森への対応ですよ。青森選出の国会議員も勉強会に入っていました。再処理のところは、もっと緩い書き方ができないか、と議論は紛糾しました。しかし、そこを官僚の文章のようにどっちでもとれる書き方をしたら、意味がない。最後の最後で青森の議員は勉強会から抜けました。

 青森の地元に行けば、痛いほど思いはわかります。何も国に頼んで再処理施設をつくってもらったわけじゃない。苦渋の選択を強いられて、やってきたんだ。いまさら、何だと。議員も、地元を背負っているから無理ないです。でも、本質的な議論を避けていては、何も始まりません。ぎりぎり、いまが事故を奇貨として転換できるかどうかの分かれ目です。

山岡:ご多忙のところ、ありがとうございました。

馬淵:こちらこそ。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2012年04月06日 08:51

電力改革決戦、春の陣/知恵と情報を結集し自らの頭で考えよう Vol.2

■「46都道府県に使用済み核燃料を分散して保管する」
福島第一原発4号機建屋に入った唯一の国会議員、馬淵澄夫・元国交相との対話(上)
山岡 淳一郎

 前回「『枝野VS東電』『原発再稼働』ではない問題の本質」で、錯綜する電力改革論議の論点を整理し、その本質が根本的なエネルギー政策の練り直しであることを示す見取り図を提示した。そこで浮き彫りになったのは核燃料サイクル問題の重要性。明確な意思表示をする政治家が少ない中で、馬淵澄夫・元国交相は「原子力バックエンド問題勉強会」を立ち上げ、「技術的、経済的に核燃料サイクルはフィクション」と問題提起を投げかける。馬淵氏にノンフィクション作家の山岡淳一郎氏が真意を聞いた。

山岡:現在、エネルギー政策の新方針「革新的エネルギー・環境戦略」の策定(夏)に向けて政府内でさまざまな議論が進んでいます。東電の国有化や原発再稼働など派手な話題に世間の耳目は集まりがちですが、電力改革の本丸は、むしろ総合資源エネルギー調査会の基本問題委員会で議論されているエネルギーの「ベストミックス選択肢」。ここで原発をどう減らすか、他の電源とどう組み合わせるかが論じられています。

 そしてベストミックスと非常に密接に関連しているのが原子力委員会で検討中の「原子力政策大綱」の練り直し。とくに「核燃料サイクルの選択肢」をつくること。原発を減らせば、必然的に核燃料サイクルは先細る。原発がゼロになれば、使用済み燃料を再処理して軍事転用できるプルトニウムを抽出し、MOX燃料をつくって原発でリサイクルする意味はなくなります。ベストミックスと核燃料サイクルは、電力改革で極めて重要なテーマですね。

馬淵:そうです。電力改革論議のメインストリームです。

山岡:馬淵さんは原発の推進派、反対派、立地選出議員など民主党内73名の議員で「原子力バックエンド問題勉強会」を組織され、先ごろ「第一次提言」をまとめられました。そもそも使用済み燃料の処理問題に突っ込もうと思われたきっかけは何だったのですか。

「押しつぶされそうな恐怖を感じました」

馬淵:理由は二つあります。第一に菅総理から原発対応の首相補佐官に任命され、国会議員でただ一人、福島第一原発4号機の建屋内に入ったことです。補佐官となって、すぐに陸海空で漏れ出る放射性物質の封じ込めと4号機の耐震補強工事を命じました。大きな余震で、4号機の核燃料プールが崩れたら、再臨界もありうる。恐るべき状況でした。他の工事は無線でリモート化できたけど、4号機燃料プールの耐震補強は、高線量下の有人作業が避けられませんでした。これには判断に、もの凄く苦しみました。でも、やんなきゃいけない。要員確保も難しい短サイクルタイムでの作業にゴーを出した。そして工事の現認のため昨年6月11 日、4号機建屋に入ったんです。

山岡:6月じゃ、通電していないから、真っ暗ですよね。

馬淵:ええ、押しつぶされそうな恐怖を感じました。完全防護で、許された時間は20分間。頭上は真っ暗闇で、厚さ1.5メートルの床版、コンクリートの塊が覆いかぶさってくる。それが崩れるかもしれない状態で耐震補強でしょ。床版の上には使用済み燃料が1590本も入っている。使用中のものまで混じってね。補強はコンクリート打設の余裕なんてないから、鋼製支柱を床版の梁に林立させて、組むわけです。人力で必死に組んでね、しっかりプールを支えていましたよ。

 作業員には、ほんとに頭が下がりました。と同時に、被災して故郷を奪われ、家族バラバラになっている方々のことを思うと、胸が張り裂けそうだった。この責任は、いったい誰が取れるんだ、と。しかも全国54基に全部燃料プールはあると言うんだからね。いや、とんでもない。そこが出発点でした。

「中断していた原子力政策大綱の見直しが、突然、動き出した」

山岡:昨夏の民主党代表選挙に立候補されて、脱原発依存、バックエンド問題の解決を訴えましたね。

馬淵:代表選でバックエンド問題を言ったのは僕だけでした。だけど泡沫候補扱いされて、24票で敗れました。それが8月29日。で、翌日、中断していた原子力政策大綱の見直しが、突然、動き出した。うわっ、と思った。これは、見ていたわけでしょう。

山岡:……原子力まわりの政治のようすを、ね。ムラの人たちが(笑)。

馬淵:調べたら、原子力政策は大綱見直しだけで動く話じゃなかった。野田政権は、資源エネルギー庁の総合資源エネルギー調査会で基本計画を見直して「ベストミックス」をつくるところからやる、とわかった。こっちは需要から組み立てる。でも産業に必要な電力供給の話になれば、原発見直しの機運なんて高まりません。

 ならば、やっぱり大綱のバックエンド。人類の存亡がかかるリスクを抱えて、目を背けることができない課題で、一番重い。これしかないな。ここに焦点を絞って突破して、ベストミックス、発送電分離、東電国有化、原発再稼働の再考などへ戦線を広げていこうと決めました。これが二つ目の理由です。

山岡:核燃料サイクルの一点突破、エネルギー政策への全面展開ですね。だけど、勉強会の立ち上げは簡単じゃなかったでしょう。国会議員の皆さんは、地元で電力会社のお世話になっていますからね。地域随一の企業の方針に逆らうかもしれないのだから。

馬淵:一人ずつお願いしました。イデオロギー的な流れで、反原発の人ばかり集まってもしょうがない。推進派、原発立地選挙区の人にも入ってもらって、地元の合意をとるプロセスを踏んでいかなきゃいけない。そこは大前提でした。とにかく虚心坦懐にバックエンド問題と向き合って、立場を超えて勉強し、議論しようと呼びかけました。

「責任保管の概念が鍵ですね」

山岡:なるほど。14回の勉強会と、茨城県東海村大洗の研究所、青森県六ヶ所村の再処理施設、福井県敦賀市の高速増殖炉「もんじゅ」を視察して、一次提言をまとめましたね。検証の基本原則に「受益と負担の公平性」「公的関与の強化」「科学的知見の蓄積」そして「モラトリアム」を掲げています。

 そして「責任保管」の概念を提示した。これが鍵ですね。従来の「中間貯蔵」ではなく、国が中心になって責任保管体制を整備した上で、六ヶ所村の再処理施設は稼動を当面中断、MOX燃料を軽水炉で燃やすプルサーマルも当面中断する、と。責任保管って何ですか。

「核燃料サイクルはフィクションです」

馬淵:一次提言は、結論を書いてはいません。あくまでも問題提起ですが、技術的にも、経済的にも核燃料サイクルはフィクションです。基本的に「立ち止まって考えるべき」だと思う。その時間を確保することが大切です。国際競争の観点からも、複数の政策を可能にする時間が必要です。なので、将来的なメドが立つまで、放射性廃棄物を、50〜100年間くらい、責任をもって保管する体制に転換していきます。具体的には、使用済み核燃料については、その需要者(電力会社)と負担者(自治体)の公平性が保てる状況を築きながら、「ドライキャスク(乾式貯蔵容器)」で保管する。

 案1では、沖縄を除く各都道府県に一か所ずつ、この責任保管場所を設置することを原則としました。ただし、自治体間で合意があれば、ある自治体が他の自治体の保管すべき使用済み核燃料を引き受けることも認める、としています。

「46都道府県で使用済み燃料の保管負担をシェアする」

山岡:要するに46都道府県で使用済み燃料の保管負担をシェアするわけだ。原発の電力を使っている大都市圏の受益者も、それに応じて負担をしなさい、と。原則論としては明解ですが、各都道府県の現場は紛糾するでしょうね。政治がどうコミットできるのか。

馬淵:これは激論が交わされたところですが、実際にやるとなれば、大騒ぎになります。しかし避けては通れない議論です。自治体間取引も認めるとしていますから、お金で解決もアリなんですね。じゃあ、どういう権限で国が公的範囲の関わりを強化しながら、自治体間で、その取り決めしてもらうか。これは大変なことになります。案1というのはある意味、問題提起のど真ん中なんですね。

 それで、案2で、9電力会社の管内で保管する例もあげました。ただ、これは僕自身、書いていてちょっと否定的だったんです。それを認めると9電力体制の是認になりますからね。でも例示としては必要だろう。案3は、国が全国のバランスを考えて、いくつかの国有地を選択し、そこに責任保管場所を設置するというもの。これも実際には難しい。やはり、案1を中心にどう折り合いをつけていくか。

山岡:「3.11」以降、取材で福島県に通っていますが、除染で出た放射能を帯びた廃棄物の「仮置き場」ですら地元では猛烈な反発が起きて、なかなか決まらない。厄介なモノを排除したい欲求と、皆で負担しなくては泥船が沈む現実。これに折り合いをつけるには政治の力が求められますが、やはり説得材料は、お金ですか。

馬淵:もちろん、いずれの場合でも責任保管場所から半径三〇キロ圏内の自治体あるいは住民に対する財政措置は必要でしょう。財源としては、原子力発電を行っている電力会社の顧客への賦課金の創設や、電源三法の見直しなど、いろいろお金の出し方はある。そこは考えなきゃいかん。ただね、大事なのは、どのような原則で、何から議論するかという順番だと思います。まずは、使用済み核燃料の処理は、電力を使う自分たちの問題なのだという原則を、全国で負担を分け合う議論から始めることで確認しなくては。

山岡:実際には、ドライキャスクにせよ、保管先が全国に散らばれば、セキュリティ上の問題なども生じますね。

馬淵:安全保障の観点からは、集約化した方がいいわけです。警備の点から見ても。じゃあ、集約化するには何処がいいかとなると、またすぐに、青森の六ヶ所村があるじゃないかという人が出てくる。でも集約化するから青森では、何の見直しにもならない。そういう話にした瞬間、受益と負担の公平性の大前提が崩れるわけです。

山岡:青森県は、核燃料サイクルの国策に沿って、再処理施設を造ってきました。国と青森県の間には「最終処分場にはしない」という約束があるから、核燃料サイクルをやめるとなった瞬間、預かっている放射性廃棄物が「原発のごみ」となり、各原発に送り返される可能性もある。それはかなわん、青森県さん預かって、という県も出てくるかも。

馬淵:青森県が、じゃあ代わりに保管しようと言う可能はゼロではないかもしれない。案としては自治体間取引も認めています。自治体間取引が現実になる可能性は否定しません。ただし議論の出発点、プロセスが重要です。立地自治体と受益者である自治体が、本当に自らの問題として考えた結果として自治体間で取引されるならいいでしょう。

「受益と負担の公平は大原則」

 しかし、いままでの原子力政策は、そういう原則を決めず、なし崩し的にお金で解決しようとやってきた。その結果が、このありさまです。最初から狭い選択肢で決め打ちするのではなく、広い視野で絞り込んでいくプロセスが必要。悩ましいけれど、受益と負担の公平は大原則だと思う。

山岡:今回の提言は「人」と「組織」の問題にも踏みこんでいる点が目を引きます。実質的に研究開発が凍結中の高速増殖炉「もんじゅ」の関係者は2千人いるといわれます。

馬淵:一直線の核燃料サイクル路線から撤退するとはいえ、科学的知見の蓄積は求められます。今後、廃炉などの技術の確立も欠かせません。もんじゅの研究者は、研究修了というか、いわゆる卒業論文を書かないといかんわけですよ。卒業論文を書いて、卒業証書をもらう段階です。だからと言って、40パーセントの出力実験を認めて、目いっぱいやっていいよという話ではない。それは認められない。

山岡:原子力研究開発機構(JAEA)の改組にも触れていますね。

馬淵:はい。バックエンドの研究と対応の機構を設立し、そこに核燃料の処理の研究や福島第一原発や既存原発の廃炉処理を担当させる。その際、核融合研究など新エネルギーに関連する部分は、NEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)へ、J-PARC(大強度陽子加速器施設)などの基礎研究部門は理化学研究所などと新たに統合改変される研究開発型法人に、安全研究については、4月に発足する原子力規制庁へとそれぞれ移管していけばいい。

山岡:旧核燃料サイクル機構と旧原子力研究所が合体したJAEAは、組織を維持するのは難しいですか。

馬淵:どう考えても、JAEAはいまのままでは無理ですね。もともと現場に近い核燃料サイクル系と、研究畑の原研では組織間の文化や考え方がかなり違います。連携もよろしくない。だから現場に近い核燃料サイクル系の人たちは、福島第一の廃炉技術開発とバックエンドの研究・対応を合わせた新機構を設けて、そこに集約する。現場と関わった方が、彼らの力も生きるでしょう。原研系の研究グループは、研究テーマに沿って他の組織と統合していく。そう考えました。

「廃炉とバックエンドの開発機構は、新たにつくる」

山岡:廃炉とバックエンドの開発機構は、新たにつくるわけですか。

馬淵:そうです。われわれの議論のなかで、行政改革の流れを重視して、原子力規制庁に統一しろという意見もありましたが、あえてバックエンドの機構を設けようということを提言しています。それほど直面する課題が大きいから。でも、もちろん行革は重要ですから、自分たちの案に固執しているわけではありません。組織の統廃合は不可欠です。

山岡:再処理を中断すれば、事業者の日本原燃は経営に行きづまりますね。

馬淵:再処理が止まれば、原燃の債務超過が発生します。だから、原燃に関しては、提言で、その「会社のあり方・国の関与のあり方を含め、ゼロベースで検討する」と記しています。原燃は、電気事業連合会と日本原子力発電の出資でスタートしましたが、実質的には東京電力の子会社です。東電が原子力損害賠償支援機構の資本注入で国有化されれば、当然、原燃も国有化の道をたどる。そのとき、国の関与のあり方は、公的資金の注入を含めて、どうするか。議論を組み込まなくてはいけません。

山岡:ムラの人たちの抵抗は、激しいでしょうね。

馬淵:福島の教訓を得たわれわれが、少なくとも今後、果たすべき役割は、科学的知見の蓄積とイノベーションで放射性物質の除去、廃炉、核燃サイクルを止める方向にあるでしょう。原子力の平和利用というなかで、平和的収束に取り組まなくちゃ。

山岡:原発の看取りをするわけですね。原発を看取って、一方で、新たなエネルギー源を生み、育てなければいけない時期にきている。

「韓国は、最近、しきりにアメリカに再処理をやらせてくれ、と申しこんでいる」

馬淵:結果的にはね。すぐゼロにできないことはわかっています。ただ、核燃料サイクルは、やっぱり提言でも結論づけましたが、フィクションです。フィクションを永遠に回すわけにはいかない。一次提言を踏まえて、次の課題が見つかりました。その論点整理に、そろそろ入ります。

山岡:次の課題とは?

馬淵:やはり「エネルギー安全保障」に関する部分です。再処理は、とくにそこにかかわってくる。韓国は、最近、しきりにアメリカに再処理をやらせてくれ、と申しこんでいる。北朝鮮の問題があるから。もちろんアメリカは首をタテには振りませんけどね。

(次回に続く)

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2012年04月05日 12:54

電力改革決戦、春の陣/知恵と情報を結集し自らの頭で考えよう

■「枝野VS東電」「原発再稼働」ではない問題の本質
エネルギー百年の大計、乱戦の全貌
山岡 淳一郎

 情報の濁流のなかで、私たちは、しばしば本質論を見失いがちになる。目の前に差し迫った課題と、中長期的な国をあげて議論し、決断しなくてはならない根本方針が一緒くたに情報化され、どこに判断の「重心」を置けばいいか、わからなくなるのだ。つい目の前のイシューに引きずられ、メインストリームを忘れてしまう……。

 その典型が、電力改革をめぐる政府内の同時並行的な議論ではないだろうか。

 メディアは、しきりに東京電力の経営問題を報じる。経営危機に陥った東電は、原子力損害賠償支援機構を通じて1兆円規模の公的資金を受けるために「総合特別事業計画」を月内に経済産業大臣へ提出しなくてはならない。その事業計画を見極めて、公費注入が決まるわけだが、枝野幸男経産相は「国の十分な議決権が伴わない計画が提出されても、認定するつもりはまったくない」と東電側に通告している。

 枝野大臣は、東電株の3分の2以上の議決権を国が持ち、経営を掌握する姿勢を崩さない。「国有化」が念頭にある。経営権を握ったうえで、東電の抵抗が強かった「発送電分離」へと踏み込む構えだ。

 これに対して、東電は、国有化での政府負担増を嫌う財務省や、経団連の加勢を得て、猛烈な巻き返しを図っている。枝野氏が「十分な議決権」を確保できるか否かに彼の政治生命はかかっているともいわれており、そのバトルに世間の耳目は集まる。

 新聞各紙は、東電の特別事業計画の概要は固まった、と伝えている。

 特別事業計画には「早ければ7月から家庭向け料金10%程度値上げ」「2014年3月末までに新潟・柏崎刈羽原発の再稼働」「社内カンパニー制(燃料調達・火力発電、配送電、小売)」「共同調達による燃料の安い買い付け」「LNG基地やパイプラインをガス会社と共用」などが含まれるとみられる。いずれも市民生活、産業界のエネルギー調達を左右する内容で、社会的な関心の的だ。

 東電という大企業の身の処し方は、発送電分離による電力自由化、再生可能エネルギーの導入や4月末に定期検査ですべてが停止する原発の再稼働に直結しており、メディアが追いかけるのは当然といえるだろう。

電力改革を巡る本当の主戦場

 が、しかし、あえていえば、福島第一原発事故の大波乱で始まった電力改革の「主戦場」は、そこではない。東電の経営問題や発送電分離、原発再稼働や電力供給体制の見直しは、いわば「局地戦」だ。主戦場は、原子力依存の低減と再エネや火力、水力との電源の組み合わせ=「ベストミックス」という根本策の立案をめぐって形成されている。

 原子力を何年後にゼロにするのか、あるいは一定程度維持するのか。大もとが定まらなければ具体的な各論は絵に描いた餅になる。その根本策を議論している場こそ、主戦場だ。

 経産省の外局である資源エネルギー庁の「総合資源エネルギー調査会」、内閣府の「エネルギー・環境会議」と「原子力委員会」が、それに当たる。

 この連載では、政府内で並行的に進められる電力改革議論を整理し、主戦場と局地戦場、それぞれでどのような価値観がぶつかりあっているかを読み解き、いかなる選択肢が国民に示されるのかを見届けていきたい。

 そのための見取り図を次ページに用意した。注目していただきたいのは、各議論が並行的に進行しながらも、今夏には最終的にひとつの戦略に収斂されることだ。

電力改革の見取り図

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 8月頃、ベストミックスを絞り込んだ『革新的エネルギー・戦略』が発表される。とりまとめの担当は、古川元久戦略相。これが電力改革決戦のゴールと位置づけられており、総合資源エネルギー調査会や原子力委員会、温暖化関連の議論が集約される。その前には「国民的議論の展開」という大きな山場が待ち構えている。

 遡って、春頃、3月から5月にかけて、東電の特別事業計画や総合資源エネルギー調査会の「ベストミックス選択肢」、原子力政策の根幹をなす「核燃料サイクルの選択肢」などが提示され、地方議会では原発再稼働が議論される。再稼働については自治体の承認を得たうえで、4大臣会議(総理、官房長官、経産大臣、原発大臣)で決めるとされている。昨年の電力使用制限令を出したタイミング(6月末)からすると、6月の地方議会に議論を先送りすることはできないだろう。4月には「原子力規制庁」が発足し、原発の安全基準や防災計画などの見直しが本格化する。再稼働は規制庁の動きともリンクしている。

 こう眺めてみると、今春は、日本の電力システム全体の命運をかけた論戦が一斉に活発化する。夏の決戦本番に向けての「春の陣」といえそうだ。

改革のキーパーソンは「枝野、細野、仙谷、馬淵」

 連載初回は、まず主戦場でのエネルギーのベストミックス論議に焦点を当てよう。

 「政治家で、電力改革に影響力を持っているのは、枝野経産大臣、細野豪志原発大臣、そして民主党政調会長代行の仙谷由人さん。発送電分離を検討する『電力改革及び東京電力に関する関係閣僚会合』は、藤村修官房長官が座長だけど、枝野さんが切り盛りしています。その枝野さんに知恵を授けて、東電対応の窓口になっているのが仙谷さんですね」

 と、経産省のキャリア官僚は言う。さらに「いまは閣外だけど、馬淵澄夫・元国交大臣も『核燃料サイクル』に焦点を絞って積極的に発言している」とつけ加えた。

 電力改革のゴールで『革新的エネルギー・戦略』を担う古川戦略相については「うーむ……」と黙り込む。古川氏の影が薄いのは、国家戦略室の軽さだけでなく、今回の電力改革が原発事故に端を発しているからでもあろう。

 電力改革の根幹は、東電の処遇ではなく、この国のエネルギー政策の大方針「エネルギー基本計画」の練り直しである。

 政府は、2010年6月の閣議で、エネルギー基本計画を閣議決定した。この計画では、温暖化対策、CO2削減が最大の眼目とされ、原発を2020年までに9基増設。設備利用率を、60%程度から85%に上げると明示する。原発の発電割合をじつに50%ちかくまで高める計画だった。

 ところが事故で福島第一原発の4基は閉鎖される。福島県は福島第二を含めた10基の閉鎖を主張する。新潟県の泉田裕彦知事や、静岡県の川勝平太知事も再稼働には消極的だ。各地で原発の閉鎖、縮小運動が起きている。

 原発に頼り切ったエネルギー基本計画は、原発の爆発で安全神話とともに砕け散った。菅直人前首相は「脱原発」を掲げる。後任の野田佳彦首相は「脱原発依存」とややトーンダウンしたけれど、54基の維持は難しい。新造は諦めるしかない。原発事故という厳しい現実によって、エネルギー基本計画は根本から見直さざるをえなくなったのである。

 そこで、政治主導色がほしい民主党政権は、計画立案の組織構成を変えた。従来のエネルギー政策は経産省だけでまとめていたが、総理直属の国家戦略室に「エネルギー・環境会議」を設け、閣僚級メンバーを集める。ここを中心に新計画をつくる筋道をこしらえた。エネルギー・環境会議の『革新的エネルギー・環境戦略』を最上位に位置づけたのだ。

電力改革の最前線は「基本問題委員会」

 とはいえ、国家戦略室にエネルギーのベストミックスを考える技量はなく、実際の計画づくりは、経産省の総合資源エネルギー調査会の「基本問題委員会」に委ねられる。

 この基本問題委員会こそ、目下、電力改革の最前線だ。新日鉄会長の三村明夫氏が委員長を務める基本問題委員会は、3月末(ずれ込んだとしても数日単位か)にはエネルギーのベストミックス選択肢を「複数」、エネルギー・環境会議に提示するとみられる。

 基本問題委員会の委員は、別表のとおりだ。

別表
総合資源エネルギー調査会基本問題委員会委員

阿南 久 全国消費者団体連絡会事務局長
飯田 哲也 NPO法人環境エネルギー政策研究所所長
植田 和弘 京都大学大学院経済学研究科教授
槍田 松瑩 三井物産(株)取締役会長
枝廣 淳子 ジャパン・フォー・サステナビリティ代表幸せ経済社会研究所所長
菅家 功 日本労働組合総連合会副事務局長
大島 堅一 立命館大学国際関係学部教授
柏木 孝夫 東京工業大学大学院教授
金本 良嗣 政策研究大学院大学教授・学長特別補佐
北岡 伸一 東京大学大学院法学政治学研究科教授
橘川 武郎 一橋大学大学院商学研究科教授
河野龍太郎 BNPパリバ証券経済調査本部長・チーフエコノミスト
榊原 定征 東レ(株)代表取締役会長
崎田 裕子 ジャーナリスト・環境カウンセラー NPO法人持続可能な社会をつくる元気ネット理事長
高橋 洋 (株)富士通総研主任研究員
辰巳 菊子 公益社団法人日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会理事
田中 知 東京大学大学院工学系研究科教授
寺島 実郎 (財)日本総合研究所理事長
豊田 正和 (財)日本エネルギー経済研究所理事長
中上 英俊 (株)住環境計画研究所代表取締役所長、東
京工業大学統合研究院特任教授
八田 達夫 大阪大学招聘教授
伴 英幸 認定NPO法人原子力資料情報室共同代表
松村 敏弘 東京大学社会科学研究所教授
(委員長) 三村 明夫 新日本製鐵(株)代表取締役会長
山地 憲治 (財)地球環境産業技術研究機構理事・研究所長
(計 25名)

 数的には「原子力ムラ」に籍を置く人や原発推進派が多いが、脱原発、発送電分離、電力自由化の論客も顔をそろえている。3月8日現在で14回の会議が開かれており、その模様はニコニコ動画で見られる。次回14日には、いよいよ各委員のベストミックス案が提示され、本格的な見直し論議に入っていく。

 昨年10月に委員会がスタートしてから2カ月ほどは委員のプレゼンテーションと質疑が延々と続くばかりで、議論の入口にも立たなかった。それが、年末に経産省の事務局による「論点整理」がいきなり出され、「望ましいエネルギーミックス」の基本的方向性として、下記の四つが示される。
(1)需要家の行動様式や社会インフラの変革をも視野に入れ、省エネルギー・節電対策を抜本的に強化すること。
(2)再生可能エネルギーの開発・利用を最大限加速化させること。
(3)天然ガスシフトを始め、環境負荷に最大限配慮しながら、化石燃料を有効活用すること(化石燃料のクリーン利用)。
(4)原子力発電への依存度をできる限り低減させること。

 さらに、事務局は原子力発電への依存度の低減や中長期的な位置付けについては、「反原発」と「原発推進」の二項対立を乗り越えた「国民的議論」の展開を強調し、次のように論点を整理した。

 「まず、我が国が直面する地震や津波のリスク、事故が起きた時の甚大なコストや苦しみ、地域経済の崩壊や環境への被害、不十分な安全管理技術や老朽化によるリスク、国民の暮らしの安心と安全、未解決で後世に負担を先送りかねない放射性廃棄物の処分問題、国民の多くの声などを踏まえ、できるだけ早期に(原子力発電から)撤退すべきとの意見が少なくなかった。

浮かび上がるキーワードは「エネルギー安全保障」

 一方で、原子力政策は抜本的見直しが必要であるものの、エネルギー安全保障の観点並びに原子力平和利用国としての国際的責任を果たすための技術基盤と専門人材の維持、さらには技術とともに進化してきた人類としての文明史的自覚の観点から、我が国の安全にも直結する他国での原子力発電の安全性確保に貢献するためにもやはり戦略的判断として一定比重維持すべきという意見も少なからず出された。資源小国の日本としてエネルギーの選択肢を安易に放棄してよいのかという問題提起もあった」

 この記述から、重要なキーワードが浮上してくる。

 「エネルギー安全保障」である。

 原発への依存度合をどこまで減らすのか。ゼロにするか、一定程度維持するかという議論の争点は、化石燃料や鉱物資源が乏しい日本がエネルギー源をどう安定的に確保するかという問題に集約されていく。安全保障(セキュリティ)の概念は「国防」とも絡む。

 論点整理では、使用済み燃料の再処理(=軍事転用可能なプルトニウムの抽出)が不可欠な核燃料サイクルについても「度重なるトラブルや計画変更、コスト拡大、未だに決まっていない高レベル放射性廃棄物の最終処分地といった実態を直視し、サイクル路線は放棄すべきとの意見が出た一方で、ウラン資源の有効活用、廃棄物の削減効果、世界の技術や核セキュリティ等への貢献の観点から、核燃料サイクルは推進すべきとの意見も出た」と記している。

 エネルギー安全保障とは、「国民生活、経済・社会活動、国防等に必要な『量』のエネルギーを、受容可能な『価格』で確保できること」(2010年版『エネルギー白書』)と定義されている。エネルギー安全保障を強化するには、まずは「自給率の向上」、次に「リスクを減らすこと」が基本となる。

 自給率の面で、原子力発電は「発電コストに占める燃料費の割合が小さい」「潜在的備蓄効果が高い」「燃料の再利用が可能」といった理由から「準国産」エネルギーに位置づけられてきた。その増設で自給率も高まる、という理屈で推進路線が敷かれた。

原発事故が突きつけた「エネルギー安全保障」の意味

 だが、原発事故の発生で12万人もの人びとが避難を強いられ、生活を破壊された。避難の大混乱のなかで高齢者を中心に亡くなった方も多数いる。住民の命と財産、生活を守れず、何が安全保障か、という本質的な問い返しを基本問題委員会は突きつけられている。自給率の向上を優先するなら、再生可能エネルギーは100%国産との見方もある。

 エネルギー供給を脅かすリスクには、戦争や内戦、資源の禁輸といった国際情勢の変化や資源の枯渇、価格高騰などがあげられる。実際に1970年代の石油危機、90年の湾岸戦争、2003年のイラク戦争や05年メキシコ湾ハリケーンなどで資源供給が途絶えている。日本政府は、こうしたリスクを減らすために「多様な電源の確保」「資源供給源の多角化」などで対応してきた、とされている。

 3.11後も、アラブ、中東の国際情勢の緊迫化や、資源価格の高騰は続いている。こうしたリスクへの対応は、地下資源の乏しい日本にとって「宿命」といえよう。ベストミックスを検討する上での重大な論議の的となる。

 じつは、2月14日の基本問題委員会で、エネルギー安全保障にやや踏み込んだ意見が交換されている。(財)日本総合研究所理事長の寺島実郎氏は「総合エネルギー調査会への意見書No2」を提出している。

 そのなかで、次のように指摘した。

・国連五大国がすべて軍事利用としての「核」と平和利用としての原発を保有・推進しているのに対し、日本は平和利用だけに徹して原子力への技術基盤を蓄積してきたユニークな立場にある———非核国で唯一、核燃料サイクルを国際社会から許容された国としての責任と役割

・日本のような技術を持った先進国、しかもエネルギーの外部依存の高い国は、技術基盤を生かしたバランスのとれた多様なエネルギー政策をとるべし————IAEAの潜在期待(世界全体のエネルギー配分への配慮)

・日本が原発を放棄しても、二〇三〇年には東アジアに一〇〇基以上の原発が林立(とくに中国は80基以上の原発保有を計画)————原子力への専門的技術基盤の蓄積なしに「非核政策」の推進さえも不可能

・『脱・原発』は『非武装中立論』に似ている。理論的に選択不能ではないが、これを長期に貫き通すには途方もない外交力と指導者の持続的ガバナンス不可欠

 そして、「電源供給における原子力の比重を2割と想定」という試案を出している。

「国防のための原発」という論点

 一方、富士通総研経済研究所主席研究員の高橋洋氏は、「エネルギー政策における安全保障の論点」という資料を提出する。

 核燃料サイクルの行きづまりや原発事故後の処理能力の低さから、原子力発電ははたして「準国産」といえるのか、再生可能エネルギーこそ輸入不要で、枯渇も高騰もなく、コスト等検証委員会報告書からも十分なポテンシャルが示されており、「準国産」と主張した。

 さらに「国防のための原発」との論点について、「日本が原発を持っていることが抑止力になっているという意見があったが、その一方で、北朝鮮やイランは原発という事業はやっていないにも関わらず、核抑止力を行使している。日本が今脱原発を決めたとしても、廃炉等々で50年あるいはそれ以上の期間、原発事業を続けるという時、国の役割はどうなるのか。国策国営でやるべきという意見があったが、国防のために原発をやるのだ、ということになった場合に国は原発とどう関わるべきか」(議事要旨より)と、問題提起をしている。

 このエネルギー安全保障をめぐる攻防が、今後の日本の針路を決すると思われる。各委員のベストミックス案を議論する3月14日の委員会でも、この問題に時間が割かれると考えられる。本来は経産省の一委員会で議論するテーマではなく、外交や国防も巻き込んだ、国民的議論が求められるものではあるが……。

 エネルギー安全保障論は、原子力委員会の「核燃料サイクルの選択肢」とも密接に関連している。軍事転用可能なプルトニウムを生む再処理は極めてデリケートな問題を含む。核燃料サイクル問題は、メディアに採りあげられる回数は少なくても、電力改革の主戦場のど真ん中に位置している。

電力改革の主戦場でど真ん中に位置する核燃料サイクル問題

 しかし、原発や再処理施設の地元選出の国会議員(推進派)を除けば、核燃料サイクルについて明確な意思表示をしている政治家は極めて少ない。降りかかる火の粉を怖れるからだろうか。そのなかで、元国土交通大臣の馬淵澄夫氏は、「原子力バックエンド問題勉強会」(顧問:鳩山由紀夫衆議院議員、鉢呂吉雄衆議院議員ほか73名参加)を組織し、昨年来、ひんぱんに会合を開いて、「第一次提案」を出した。そこには六ヶ所再処理施設の当面の中断や、核燃料サイクル方針の当面の凍結なども含まれている。

 次回は、その馬淵氏にインタビューし、「核燃料サイクルの選択肢」について語り合ってみたい。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2012年04月05日 12:23

貴方がいるからこそ貴方の隣のエースもいる、、、この世のすべてはお互いに因となったり縁となったり繋がり合い支え合っている。。。

■「オレって必要?」 誰もが存在意義を自問する社会の“異常”
意義を感じさせる周りの一言が生きる力を取り戻す契機になる
河合 薫

 3月が間もなく終わる。あっという間だ。毎年、この月になると「書こう」と思いながら、どう書いていいのか悩むテーマがある。今年も、書こうか、書くまいか悩みながら、とうとう最終週になってしまった。

 で、こんな前置きを書いているのだから、今年は書くつもりだ。はい、書きます(前置きが長くてすみません)。

 テーマは、「存在意義を感じられない時」について、である。

 今から3年前。社会人を対象とした講座を持っていた時に、受講生だった方が話してくれた内容からお話ししよう。その男性は、当時45歳。某証券会社に勤め、役職は課長だったと記憶している。

 「課長に昇進して最初に任された職場で、部下が自殺したんです。私よりも3つ年下で、仕事もマジメにやるし、後輩の面倒見もいい穏やかな男性でした。あまりに突然の出来事で、自分も、会社も、彼のご家族も、ただただ驚くばかりでした。なぜ、彼が死を選ぶほど追い詰められていたのか? 必死に考えましたけど、思い当たることがない。本当に、何も思い当たることがなかったんです」

 「周りの社員たちに聞いても、悩んでいるようには見えなかったし、ふさぎ込んでいる様子もなかったと言う。だから余計に、なぜ死んでしまったのか、自分は彼に対して、何かしてしまっていたんじゃないか、と。考えれば考えるほど分からなくて。どうすることもできない自分に、はがゆさと後ろめたさをずっと感じていました」

後で気づいた部下の言葉の重み

 「で、彼が亡くなって随分とたってから、ある会話を思い出した。飲みに行った時に彼が、『自分がいなくとも、仕事って結構、回るんですよね』ってボソッとつぶやいたことがあったんです。当時、私は課長になり立てで、課長という立場になかなかなじめず、結構、悩んでいたので、『課長がいなくとも、チームは回る。そういうチームを作ることができれば、リーダーとしては成功なんだろうね』と、彼の言葉をそのまま自分に置き換えてしまったんです」

 「でも、あの時、彼はひょっとすると、自分の存在意義を感じられずに悩んでいたんじゃないか、と。もし、僕が『たとえ仕事は回っても、キミがいなくなったら僕は困る』と彼に言っていたら、もっと違う結末になっていたんじゃないかって。彼がいなくなってから、私も会社でいろいろとありまして、自分の居場所というか、自分の存在意義を感じられない経験を何度かしました。それで、やっと彼の言葉の重さに気づきました」

 男性によれば、部下の自殺の原因は最後まで分からなかったそうだ。当初、会社は社内で何らかの問題があったのではないかと考え、彼も含め関係する社員たちへのヒアリングが繰り返された。独身だったことから、「仕事に原因がある」と多くの人が考えたそうだ。

 一般的に、自殺に至る原因は複数あると言われており、それぞれが時に複雑に絡み合う。遺書などがあれば、原因を推察することも可能だが、彼の部下のケースでは、遺書はなかった。「発作的に死を選択した」という感じでもなかった。

 だから余計に、部下の死に上司の彼は苦しんだ。自分も何かしら彼を苦しめていたのではないか? 自分は彼のサインを見逃していたのではないか? 時間がたつにつれて、彼の死を意識的に忘れようとしている自分に苦悩したそうだ。

 そして、やっと部下の死を受け入れることができるようになり、私の講義を受けようと思ったのだという。「ストレスで成長しよう!」というタイトル見て、「自分を追い詰めるばかりではなく、成長につなげたい」。そう思ってくれたそうだ。

 自分がいなくても、誰も困らない――。

 そんな思いに駆られることは、誰にでもある。私にも、過去に何度もあった。

 特に、自分の方向性も、自分の立場も曖昧だった30代の時には、幾度となく「自分の存在意義」が感じられずに、もがいたことがあったように思う。

 「あの時、あの場所で」などと、具体的に思い出すことはできないのだが、自分がそこにいるのに、いないような。周りにも人がたくさんいて、決して孤立しているわけではないのに、なぜか心の中で孤独を感じる。そんな感覚に、幾度となく陥った。

 その空虚な“瞬間”を感じ取るのは、ささいなことがきっかけだったりもした。

 例えば、自分だけ忘年会の日取りを知らなかったり、自分だけ新しいプロジェクトの話を聞き逃していたり。あるいは、会議で誰とも目が合わない、いやいや、ホントは目くらい誰かと合っているのだろうけど、その場の空気が、なぜか自分だけを排除しているような。

 うまく言葉で表現できないけれど、自分だけみんなと同じ空気に包まれていないような、そんな微妙な感触である。

誰もが求めている「今ここに自分がいる」意味

 自分の存在意義が感じられないことほど、虚しいものはない。「死にたい」と思ったことはなかったけれど、「いなくなったらどうなるんだろう」くらいのことは、幾度となく考えたことはあったように思う。

 「あったようにも思う」なんて言い方は、まるで人ごとのようだと思われてしまうかもしれない。けれども、リアルタイムでは「深刻な問題」と思っていたことが、時間の経過とともに、大したことではなくなったりするのはよくあること。大した問題ではなかったことへの記憶は薄れ、「あったような、なかったような」感覚しか、今は思い出せないのだ。

 いずれにしても、30代の私は「自分の存在意義」を感じることに飢えていた。40歳を過ぎてからも、30代の時ほど頻繁ではないものの、「自分の存在意義」を無性に確認したい欲求に駆られることがある。

 そして、恐らく、この欲求はこの先もなくなることはない。たぶん私と同じように、この世の誰もが例外なく、「自分の存在意義」を求めているのではないだろうか。

 たった1人でいいから、「自分の存在」を認めてくれて、「キミがいて良かった」「キミがいないと困るよ」と言ってほしい。「今、ここに自分がいる」ことを、他人を通じて感じたいのだ。

 なぜ男性の部下は、自殺という悲しすぎる決断に至ったのか?

 その答えは、最後まで分からなかったと言っていたが、「死」を選択したのではなく、ひょっとすると、男性が指摘するように、自分の存在意義を見失っていたことで、生きようとする力までもがうせてしまったのではあるまいか。いや、これはあくまでも私の勝手な推察なので、どうか受け流してほしい。

 ただ、「自分がいなくても、誰も困らない」――。その思いから抜け出せず、自分の存在意義を感じられない状況で生きるのは、実にしんどい。

 「自分の存在意義」を感じられないままでは、前に進む気力は次第に失われていく。

 以前、自殺対策のシンポジウムに参加させていただいた時に、子供の自殺問題に取り組む専門家の先生が、次のように話していた。

 「子供たちは、大人社会の縮図です。自殺を選択する子供の、誰1人として『死にたい』から死ぬ子供はいない。本当はみんな生きたいんです。でも、自分の存在意義が感じられないから、生きている意味がないと思う。自分がこの世からいなくなっても、誰も困らないから、生きていたいけど、生きていても仕方がない。そう思って命を落とすんです」

  「今の世の中、マイナス評価だらけで、子供たちの父親も母親も、無意識に子供に対してもマイナス評価しかしていない。子供たちは、たった一言、『頑張ったね』って認めてもらいたいだけなのに、『なんでこれができないの? なんであれができないの? なんでもっと頑張れないの?』とマイナス評価しかされない。親の期待通りに頑張れない自分はいらないんだと子供は感じ、自分の存在意義を見失っていくんです」

大人も子供も自分の存在意義を感じられない社会

 大人も子供も、自分の存在意義を感じられない社会って、何なのだろうか? 頑張るって、何? 期待に応えるって何なんだ? ただただ、「自分がここにいる」ことを感じたいだけなのに…。それだけじゃダメなんだろうか?

 「有意味感(sense of meaningfulness)」──。これは人間の生きる力で、半歩でも一歩でも前に進もうという、モチベーション要因となる感覚を示した概念である。

 有意味感が高いと、「ストレスや困難は自分への挑戦で、これらに立ち向かっていくのに意味がある」と考え、前向きに対処できる。どんな困難であろうとも、どうにかして前に進んでいこうと、生きる力が引き出される。ストレスの雨に対峙する傘を引き出すためのモチベーション要因となるのが、有意味感という感覚なのだ。

 「意味がある」という感覚は、自分がやっていること、自分が携わっている仕事などに向けられることもあれば、自分の存在意義そのものに向けられることもある。

 自分の存在に意味があるという感覚を持てれば、自分のやっていることにも意味を見いだすことができる。自分のやっていることに意味があるという感覚を持てれば、それに取り組んでいる自分自身に対しても意味を見いだすことができる。つまり、この両者は、鶏と卵のような関係にあるのだ。

ホームレスの男性が涙を流した一言

 随分と前になるけれど、テレビ番組でホームレスの方のドキュメンタリーをやっていたことがあった。その中の1人の男性が、公園の清掃員の仕事を1日やることになった。男性は淡々と仕事をしていたが、通りかかった人がある言葉を投げかけた瞬間、突然に泣き出した。無表情だったその男性の顔が、急に穏やかな表情になり、目を真っ赤にして涙を流したのだ。

 「ご苦労さま」

 そう一言、声を掛けられただけだった。番組の最後でディレクターから、「なぜ涙したのか?」と聞かれたその男性は、次のように答えた。

 「自分に『ご苦労さま』と声を掛けてくれた。あんなのは初めてだった。自分の存在に気づいてもらえたのが、うれしかったのかもしれません」と。

 少しばかり大げさな言い方かもしれないけれど、人間というのは、「あなたがそこにいるってこと、ちゃんと分かっていますよ」というメッセージを感じたくて、生きているんじゃないか、と思ったりもする。

 だって、自分の存在意義を感じることができると、それだけで生きる力がわいてくるし、モチベーションが高まったりもする。自分のやるべきことが、自分の進むべき方向が見えてくることだってある。自分の存在意義さえ感じられれば、大変なことに遭遇しようとも、どうにか踏ん張れる。

人間は他者を通じて自分の存在意義を見いだそうとする

 ただ、人間というのは、実に厄介な動物で、他者のまなざしを通してでしか、「意味を見いだす」ことができない。いや、正確に言うと「できない」わけではなく、苦手なのだ。自分と向き合うことを、何よりも恐れる人間は、ついつい他者を介して自分を見ようとしてしまうのである。

 言い換えれば、有意味感は、「あなたは大切だ」「あなたがそこにいることは、ちゃんと分かっていますよ」という価値あるメッセージを他者から繰り返し経験すれば、形成されていく。

 3月は、「自殺対策強化月間」である。政府は今年、「AKB48」をもじって、「GKB47(gate keeper basement)」なる文言をキャッチフレーズにした。そのことでひんしゅくを買い、印刷済みのポスター25万枚は回収・廃棄して作り直し、関連経費約300万円が無駄となった。そんな話題ばかりが注目されてしまったわけだが、昨年も3万651人もの人たちが、自ら命を絶った。

 1年間の自殺者が3万人を超えたのは1998年のこと。それ以降で昨年の自殺者の総数は最も少なかったが、14年連続で3万人を超えている状況は、どう考えても健全な社会とは言い難い。

 年齢別では60代が5547人で最も多く、全体の18.1%を占めた。次いで50代(5375人)、40代(5053人)の順となっている。

 ただし、全体に占める割合こそ決して高くはないけれど、19歳以下が前年に比べ12.7%も増え、622人となっていることは特筆に値する。統計を取り始めた1978年以降、初めて「学生・生徒」が1000人を超えて、1029人に上った。

 学生や生徒たちも大人同様、自殺に至る原因は1つではない。家庭不和、貧困、友人との不和、いじめ、異性問題、健康問題など、いくつかの要因が背後にあるとされている。

誰もが価値あるメッセージの送り手になれる

 だが、いかなる問題が複雑に絡み合っていようとも、もし、彼らが「自分が存在する意味」を感じることができれば、生きる力を失うことだけは防げるのではないだろうか。

 「あなたのこと、ちゃんと分かっていますよ。あなたは大切な人ですよ」――。そんなメッセージが、ゲートキーパーの役目を担ってくれるのではあるまいか。

 もちろんそれだけですべてが解決されるわけではない。彼ら、彼女らを取り囲む“負の要因”を解決できる社会を目指して作り上げない限り、根本的な問題は解決しない。

 でも、「ホントは生きたい」と願いながら、生きる意味を見失っている人が目の前にいた時、私たちの誰もが価値あるメッセージの送り手にはなれる。自分の存在意味を感じ取るための傘には、十分になれるかもしれないのだ。

 「自分はなぜ、その一言を掛けてあげられなかったのか」と悔やむ冒頭の男性の気持ちを考えると、私も掛ける言葉が見つからなかった。だから、ずっと書けなかった。彼の気持ちを考えると、どう書いていいのか分からなかった。

 でも、今回は書くことにした。もし、その言葉を、これを読んでくれた方がどこかで思い出してくだされば、みなさんの周りで「自分の存在意義」を求めている人に、みなさんがメッセージを送ることができるかもしれない、と思った次第である。そして、もし、これを読んでくださった方の中に、「自分の存在意義を感じられない」ともがいている方がいたならば、今回のコラムが何らかの傘になればいいのですが……。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2012年04月02日 06:45

天命に任せる前に、、、まずは人事を尽くそう。。。

■南海トラフ地震:津波の想定高さ改定 6都県20m超

駿河湾から四国沖に延びる「南海トラフ」

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 西日本の太平洋沖に延びる海溝「南海トラフ」で発生する巨大地震について、内閣府の有識者検討会(座長・阿部勝征東京大名誉教授)は31日、想定される最大の震度分布と津波高を発表した。満潮時の津波は高知県黒潮町の34.4メートルを最大に、東京の島しょ部から静岡、愛知、三重、徳島、高知の計6都県23市町村で20メートルを超えると予測。中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)付近は21メートルで、建設中の防波壁を3メートル上回った。震度6強以上の地域も国土の約7%の2万8000平方キロに及び、国は対策のとりまとめを急ぐ。

 南海トラフの巨大地震は近い将来の発生が懸念されている。政府が03年にマグニチュード(M)8.8の想定で被害を予測した際、津波は最大17メートルだった。今回は東日本大震災を教訓に、最新の科学的知見や過去の津波の痕跡調査などから、考えられる最大級の被害を検討。震源域を約2倍、地震の規模を約3倍のM9.1とした。

 その結果、津波高は各地で前回想定の2~3倍、東京の島しょ部では5倍を超えた。震源の西端を宮崎県沖の日向灘まで延ばした結果、愛媛、大分、宮崎、鹿児島では約3倍の13~17メートルとなった。

 震度6強以上は21府県395市町村。震度7は静岡、三重、高知など10県153市町村計7000平方キロに及び、面積は前回想定の20倍以上になった。非常に強い揺れが3分近く続く地域も多いうえ、静岡、和歌山、高知の一部では最短2分で高さ1メートルの津波が来ると予測され、揺れの最中に津波に襲われる恐れもある。

 ただし、今回の発表内容は震源の想定を変えた16パターンの最大値を重ね合わせたもので、これらの被害が一度に起きることは「実際にはあり得ない」(事務局)という。

 検討会は4月以降、今回の予測を前提に浸水想定区域を公表する。政府は6月ごろまでに人的・物的な被害を算定し、夏までに当面の対策をとりまとめる。

    ◇

 各地の震度分布、津波高は内閣府ホームページ(http://www.bousai.go.jp/jishin/chubou/nankai_trough/15/index.html)で閲覧可。

 【ことば】南海トラフ

 駿河湾から九州沖まで延びる浅い海溝。フィリピン海プレート(岩板)がユーラシアプレートの下に沈み込み、100~150年間隔でマグニチュード8級の巨大地震を繰り返してきた。ここを震源域とする東海、東南海、南海地震について、国は今後30年間に発生する確率を60~88%と推測している。

 ◇解説 最大級の脅威提示
 従来の南海トラフの防災想定は、過去数百年間の史料などに残る地震と津波を再現することを前提とした。これに対し、内閣府の検討会が31日公表した震度分布と津波高は、証拠が乏しくても現状の地震学で考え得る最大級の「脅威」を提示した点で、根本的に異なる。東日本大震災の教訓を踏まえ、次の想定外は許されないという前提で検討された。

 ただし、今回の想定は行政の広域災害対策を念頭に置いた試算で、個別の地点では予測を上回る強い揺れや津波に見舞われる可能性もある点に注意が必要だ。また、過去に南海トラフでマグニチュード8以上の巨大地震が発生した前後には、西日本の内陸部で阪神大震災規模の直下型地震が連発した。今回の震度分布などを基に今後被害シナリオを考える際には、こうした誘発地震などさまざまな想定を含めることが求められる。

 住民個人のレベルでは、予測を冷静かつ重く受け止め、災害を「防ぎきる」のではなく、命を守ることを最優先する重要性を共有したい。揺れが収まる間もなく津波に襲われる地域などは、高台移転の本格検討を始めるべきだろう。対応には数十年の時間と巨額の費用が必要になるかもしれない。提示された超巨大地震を「西日本大震災」とさせないための知恵と覚悟が求められている。【八田浩輔、池田知広】

[毎日新聞]


■【南海トラフ新想定】
東京都、区部2・3メートル「驚く数字でもない」 島嶼部では29・7メートル

 東京都ではこれまで想定されてきた津波は高さ1・2メートル程度だったが、今回、区部で最大2・3メートルという数字が示された。昨年の東日本大震災では東京湾で1・5メートルの津波が発生しており、都の防災担当者は「江戸時代には2メートルの津波が発生したという記録もあり、高さ自体は驚くべきものでもない」と説明する。

 東京港にはこれに対応できる防潮堤が約50キロにわたって整備されているという。平成24年度予算では、津波が川をさかのぼるのを防ぐため、水門の閉鎖を遠隔操作する「高潮対策センター」を現在の1カ所から2カ所に増設する費用も盛り込まれた。昨年行われた総合防災訓練でも津波対策が一つの柱とされ、水門閉鎖や内陸への浸水を防ぐ「陸閘(りっこう)」を閉じる訓練や避難訓練が導入された。

 都では首都直下型、関東大震災のような海溝型、活断層で起きるタイプの地震を中心に、東海・東南海・南海地震も含め、都防災会議で被害想定の見直しを進めており、4月中に発表する予定だ。

 また今回、伊豆諸島や小笠原諸島など島嶼(とうしょ)部でも、最大29・7メートルと新たな想定が出された。都が昨年策定した防災対応指針では今回、検討会が発表した数字を踏まえて津波浸水予測やハザードマップの見直しに取り組むことを、あらかじめ明記している。今後、防潮堤など海岸保全施設の整備というハード面と、災害時要援護者の実態把握や避難訓練などのソフト面との両面で、島嶼地域の防災力向上を図るとしている。

[産経新聞/04.02追加]

Posted by nob : 2012年03月31日 23:59

日本ではアイドルや芸能人が政治的発言をすることはタブー、、、それが問題。。。

■木村拓哉が芸能界のタブーを超えた! 福島がれき処理問題の是非

 キムタクが山本太郎になった! それは孫正義が立ち上げた「東日本大震災復興支援財団」の3月8日の活動報告会でのことだった。孫が被災地に100億円を寄付するしないのと大騒ぎした挙句に立ち上げた財団である。この財団の発起人にSMAPも名を連ねていて、キムタクはこの報告会にサプライズゲストとしてと出席したのだ。キャー!! というコンサート会場などとは違い、スーツ姿の男性が多かったという報告会場であったが、そこで、キムタクは自分たちの被災地に対する思いや、支援について語ったという。さすが国民的アイドル。歌や踊りだけでなく、パネルディスカッションもできるのね。

 そして一般客男性から出た、“仕込みなし”“ヤラセ”でない質問が「福島のがれき処理問題に関して意見を聞きたい」というものだった。孫の指名でキムタクが一番最初に発言することになったという。かなり政治的で慎重を要する内容だ。下手なことを言えば、大問題になる可能性だってある。どうするキムタク? 会場も同じ思いだったようで皆固唾を飲んでいたという。そこで慎重に悩みながら言葉を選んだ発言がこれだ。
「がれきの中にどのくらいの放射線量が含まれているか、ってことも含めいろんな問題が関わってくる」「“福島で生まれたがれきを福島に”というのができれば一番いいとは思うんですけど。できないという現状があるんであれば、それをどうにかする方法を模索していく必要がある」

 なんと立派なご回答! 優等生的ではあるが、自分の頭で考えている様はわかる。さらには「ドラマで総理大臣役をやった時、太陽エネルギーにもっと国の政策として取り組んでは? 」ということを台本に入れたいと提案したが、拒否されたエピソードも披露したという。「この程度の発言」と思う向きもあるだろうが、影響力のある現役バリバリのアイドルにしては十分踏み込んだ発言といえる。ちなみにこのドラマはどう考えてもフジ系列で2008年に放映された『CHANGE』。震災前だしフジじゃあ無理だろうが、以前から問題意識を持っていたことも明らかになったわけでポイント高いぞ、キムタク。パンダ招致より、こうした発言こそが貴重だ(といっても今でもテレビじゃ無理だろうけど)。

 日本ではアイドルや芸能人が政治的発言をすることはタブーである。義援金寄付や炊き出し、避難所めぐりはしても、原発問題には踏み込まない。今週の「自身」ではスーダン政府の無差別爆撃に対する抗議デモで、ジョージ・クルーニーが逮捕されたことをグラビアで報じている。ハリウッドセレブは政治的発言を厭わない。いや、それが義務でさえある。日本もちょっとは見習って欲しい。ただ山本太郎の現状を見ると、それは当分無理かと暗澹たる気持ちになる。史上最悪の原発事故を機に、芸能界も少しは変っていくのだろうか。

[サイゾーウーマン]

Posted by nob : 2012年03月31日 23:55

いよいよ正念場、、、解らない?解らないふり??解らないことが解らない、、、安全は決して担保できず地球環境を蝕み続けるのが原発、、、再稼働などありえない。。。

■東電の全原発停止

 東京電力は26日未明、新潟県の柏崎刈羽原発6号機(135万6千キロワット)の発電を停止、定期検査に入った。原子炉も完全に止め、東電は保有する17原発全ての運転を停止した。全国の商業用原発54基のうち、運転を続けるのは北海道電力泊3号機(北海道泊村)1基だけとなり、「稼働原発ゼロ」が目前に迫ってきた。夏場の電力不足への懸念は一段と強まる。

 政府の原子力安全委員会は、定検中の関西電力大飯3、4号機の安全評価(ストレステスト)の1次評価は問題ないとする確認結果を決定。野田佳彦首相は週内にも関係3閣僚と協議し、再稼働に向けた手続きを本格化させる。

[中日新聞]


■「原発検査」了承 政治が決断し再稼働を目指せ(3月24日付・読売社説)

 内閣府の原子力安全委員会が、福井県にある関西電力大飯原子力発電所3、4号機の「ストレステスト(耐性検査)」について、“合格”とする検証結果をまとめた。

 東京電力福島第一原発の事故後に政府が命じた緊急安全対策により、設計時の想定を4倍上回る高さ11・4メートルの津波に耐えられるようになるなど、安全向上で一定の効果が示されたとしている。

 耐性検査は、定期検査で停止した原発を再稼働させるかどうかを判断する条件として、政府が昨年7月、各電力会社に実施を課していた。安全委の了承を得たのは大飯原発3、4号機が初めてだ。

 技術的検討は終わり、この2基の再稼働は野田首相と関係閣僚の政治判断にゆだねられる。速やかに結論を出すよう求めたい。

 国内の原発は次々に定期検査に入っており、5月にはすべて止まる。原発抜きでは当面、電力の安定供給は望めない。

 合理的な理由もなしに、再稼働を先送りしている余裕はない。

 安全対策に問題がないと判断される原発は、再稼働すべきだ。

 課題は、福井県など地元の同意をどう得るか、である。

 今回のストレステストでは、炉心冷却用の電源を喪失すると重大事故につながるという原発の最大の弱点を十分補強できた、ことを確認したのがポイントだ。

 非常用電源、蓄電池まで失った福島第一原発のような事故のリスクは低減されたと言える。それを政府は丁寧に説明すべきだ。

 もちろん、安全確保には各原発で不断の努力が欠かせない。

 安全委も、もっと詳しく安全性を検証するストレステストの「2次評価」を全原発を対象に早急に実施し、継続的な改善を目指すよう注文をつけている。

 心配なのは、原子力規制庁の4月発足が大幅に遅れることだ。原子力の規制と推進が分離されていないなど、多くの欠陥が指摘された今の体制が中途半端に続く。

 原発の地元には、再稼働を求める声と同時に、規制庁が発足しないままでは判断できないとの不満もある。国会は、規制庁法案の審議を放置してはならない。

 福井県は、今回の事故を踏まえた「暫定的な安全基準」や、原発の必要性に関する政府の見解を提示してほしいと要望している。

 政府は、事故時に原子炉圧力を下げて破損を防ぐ装置の強化などすでに30項目の安全対策をまとめている。これを基準化し、実施工程とともに示す必要がある。

[読売新聞]


■格納容器内7万2900ミリシーベルト 福島2号機 6分で人死ぬ量

 東京電力は二十七日、福島第一原発2号機の格納容器内で、最大で毎時七万二九〇〇ミリシーベルトの極めて高い放射線量が計測されたと発表した。この値の場所に六分ほどいるだけで人間は100%死亡する。炉心溶融(メルトダウン)した核燃料が原子炉を壊し格納容器にまで溶け落ちていることが、高線量の原因。これほどの値だと、ロボットでも長時間の作業は難しい。政府や東電は三十〜四十年後に廃炉を実現する計画だが、大きな狂いが生じる可能性もある。

 格納容器に開けた穴から線量計を入れて計測した。底部からは四〜七メートルの高さで、内壁から五十センチと一メートル離れた位置の上下計八カ所で測ったところ、三万一一〇〇〜七万二九〇〇ミリシーベルトを計測した。

 通常、原子炉が停止した状態では、格納容器内の線量は〇・一ミリシーベルト程度で、いかに異常な状態かが分かる。

 二十六日に内視鏡で撮影された映像を見ると、上にある原子炉から大量の水が降り注いでおり、炉に穴が開いている状況がうかがえる。水は格納容器の損傷部から高濃度汚染水となって建屋地下に流れ込んでいる。

 格納容器の壁面では塗装がはがれたり、浮き上がっている場所も多く、事故当初の過熱や腐食の影響とみられる。カメラが水をかぶっている間は映像はクリアだが、水がなくなると画面いっぱいにノイズが広がる。高い放射線によるものだ。

 問題は、この高い線量が廃炉に与える悪影響だ。東電は格納容器内の作業にはロボットを多用する計画だが、ロボットも本体は耐えられても、作動を制御する電子回路などが放射線で壊れる。今回の計測に使った内視鏡も十四時間程度しか耐えられない。

 東電の松本純一原子力・立地本部長代理は「高線量に耐えられる機器を開発する必要がある」と語った。

 政府は昨年暮れ、原発内では事故が収束したと宣言したが、実情は厳しい。

[東京新聞/28日追加]


■超党派で「原発ゼロの会」発足

 原子力発電に依存しないエネルギー政策への転換を目指す与野党の有志議員が27日、超党派の勉強会「原発ゼロの会」を発足させた。原子炉廃炉に向けた地方自治体支援や使用済み核燃料の処分策、再生可能エネルギーの促進などをめぐって意見交換し6月をメドに政府に提言する。民主党の近藤昭一、自民党の河野太郎、みんなの党の山内康一、社民党の阿部知子の各衆院議員と公明党の加藤修一参院議員が発起人に名を連ねている。

[日本経済新聞/28日追加]

Posted by nob : 2012年03月26日 09:13

精神科医に限ったことではないけれど、、、「臨機応変」を実践できる人物の減少が本質的な問題。。。

■万人に通用する方法論はない。
「臨機応変」は果たして死語なのか

人間的治療から機械的治療への大転換

 2月12日、NHKスペシャル「ここまできた!うつ病治療」が放送されました。

 うつ病の診断と治療の最前線を紹介するというテーマで、番組では大きく分けて2つのトピックが語られます。

 一つは脳の血流が画像に表示される装置「光トポグラフィー」による診断です。

 何らかの言葉を復唱させた場合、躁うつ病に罹患している人は脳のある部分の働きが弱いといいます。この特性に目をつけ、光トポグラフィーで脳の血流量を測定して得られたデータに基づき、うつ病か否かを診断しようというものです。日本でも、神奈川県の病院などが装置を保有しています。

 もう一つは、磁気発生装置で脳に刺激を与える治療方法です。

 感情を司る扁桃体に刺激を与えて機能を回復させれば、うつ病患者の感情が爆発するのを抑えられるという理屈です。番組では、何十年にもわたって薬を飲み続けても治らなかったうつ病患者が、頭にヘッドギア状のものを装着してわずか30分ほどの治療を受けただけで症状が好転したとする事例が紹介されます。

 放送の翌日から、私の患者さんたちも口々に番組について語り始めました。

「光トポグラフィー検査をやっている病院を紹介してほしい」
「磁気刺激による治療はいつ日本に入ってくるのか」

 そう言われても、うつ病は番組で紹介されたような科学的な手法だけで診断できるものではなく、問診という医師と患者の人間的な関わりを踏まえる必要があります。しかもかつて機械的な治療、薬だけに頼った治療が主流だったころ、患者さんの多くがもっと心の通ったきめ細かい人間的な治療をしてほしいと訴えておられました。

 もちろん人間ですから、多少の矛盾はあって当然です。しかし、極端から極端に振れる危険性を感じざるを得ません。

被災者ケアでも起こる極端から極端への揺り戻し

 光トポグラフィー装置を持つ神奈川県の病院には、番組放送後から問い合わせの電話が殺到したそうです。

 その病院では、現在はまだ一般の治療には使われていません。まだ一部の人への使用の段階にすぎないので、要望には応えられないというコメントを出さざるを得なかったといいます。

 ただ、番組で紹介された装置は決して特殊なものではなく、民間の医療機器メーカーが製作したものなので、日本でも購入しようと思えば手に入ります。自費診療で診察に使う病院も遅かれ早かれ登場してくることでしょう。

 しかし、こうした極端な機械的診断と治療が普及したら、かつてのように「私たちは人間だ。ロボットのように扱わないでほしい」というもう一方の極端への揺り戻しが必ずやって来ると思います。

 極端から極端への揺り戻しは、災害被災者のケアの現場でも起こっています。

「被災者のこころの中にあるショックや悲しみを吐き出させるのが良いケアだ」

 日本では、およそ10年前にアメリカから入って来たこの「デブリーフィング」という考え方に基づいて災害ケアが進められてきました。1995年の阪神・淡路大震災のときに被災者支援に関する明確な指針がなかったので、何か作らなければならないと模索していたところにデブリーフィングという考え方が持ち込まれたのです。

 ところが、ちょうど日本に入って来たころ、9・11事件を経験したアメリカでその手法が有害だという研究結果が出てしまいます。過酷な体験を吐き出させることは、かえって記憶を定着させてしまうというのがその理由です。デブリーフィングを提唱した学者でさえ、自分の考えは誤っていたと公表したのです。

 それでも、入って来たばかりの手法が誤っているという情報は、しばらくの間日本では徹底されませんでした。そのため、今回の東日本大震災の被災者ケアは混乱を来たしてしまったのです。

状況を見て臨機応変に対処する姿勢を

 数年前の古い情報を基に勉強を積んだ人は、東日本大震災後に現地に入って被災者のこころの中にあるショックや悲しみを吐き出させようとしました。しかし、その行為に対していくつかの学会から「危険だからやめてくれ」と警鐘が鳴らされます。

 一方、アメリカでデブリーフィングを否定する学会が提唱するのは「サイコロジカル・ファーストエイド」と呼ばれる手法です。

 これは、災害によって受けたこころの傷には直接触れず、「そばに寄り添う」「毛布を与える」「現実的な情報を与える」などといった身の回りの世話が中心となるケアです。むしろ、専門家である必要はなく、誰でもできるごく当たり前の支援活動と言えるものです。

 名称には「サイコロジカル」という言葉を冠していますが、そこには心理的なケアの側面はほとんど含まれていません。つまり、デブリーフィングとはまったく正反対で、こころの内側の話を絶対にさせてはならないという考え方に基づいているのです。

 また、多くのボランティアが被災地の子どもたちに絵を描かせた行為に対し、日本心理臨床学会が「危険だからなるべくやらないように」という指針を出しました。

 ボランティアの方々としては、被災地では何も遊び道具がないので、子どもたちを楽しませようとお絵描きを始めたにすぎません。それなのに、指針が出たことによってボランティアの方々にも不安が広がってしまいました。

 もちろん、被災者にデブリーフィングを押しつけるのはナンセンスです。子どもたちが絵を描きたくないというのに無理に描かせるのも意味がありません。

 しかし「たいへんでしたね」と被災者に声をかけたとき、こころの中にある辛い感情を語り始めたのを無理にやめさせるというのもおかしな話です。子どもたちが無邪気に絵を描き始めたのに、無理にやめさせるのもかわいそうです。状況や人に応じて、もっと臨機応変に融通をきかせた対応をすればいいだけの話ではないでしょうか。

すべての人に通用する方法論などない

 アメリカの場合、誤った手法に基づくケアを受けたから悪い結果になったなどと訴訟問題に発展する可能性が非常に高くなります。それを避けるためには、ある一定のマニュアルを作る必要があるのでしょう。マニュアルに忠実な行動をとったという言い訳が訴訟リスクを下げるのです。

 私が主張するような臨機応変な対応によって、アメリカではむしろ莫大な損害賠償を抱えてしまう可能性は否定できません。しかし、果たしてそれでこころの通ったケアができるのでしょうか。

 日本でも、あらゆる人に通用する方法論を求めすぎているように感じられます。

 そもそも、すべての人に共通する方法論などあるのでしょうか。人によって、ある方法論が良い場合もあれば、良くないこともあると思います。

 診察室でも、多くの話を聞き出したほうがいい患者さんもいれば、何も聞かないほうがいい患者さんもいます。同じ患者さんでも、状況によって対応を変えなければならないケースは日常的に起こっています。それを見極めるには何回かおつきあいしなければならないと思います。対応を変えて相手の反応を見たうえでなければ、正しい判断は下せないと思っています。

 臨機応変。バランスをとる。こうした方法論は今や見向きもされません。

 これさえやれば治る、これさえやれば成長する、これさえやればうまくいく。その人に合っているかどうかわからないのに、極端な方法論しか受け入れられません。そしてその方法論は、やがて正反対の方向にある極端へと振れていきます。結局のところ、何を求めているのかわからないという釈然としない思いだけが残ってしまうのです。

[DIAMOND online/香山リカの「ほどほど論」のススメ]

Posted by nob : 2012年03月25日 05:55

そのとおり!!!Vol.19/全面的に賛同します

■がれき受け入れ、徳島県の説明が核心を突く

 環境省が、震災被災地のガレキ処理について、全国の自治体に協力を呼び掛けているが、反対意見を表明している徳島県が、ユーザーから寄せられた意見に対して、明確な反対理由を述べている。

 質問は「60歳 男性」から寄せられ、「徳島県の市民は、自分だけ良ければいいって言う人間ばっかりなのか。声を大にして正義を叫ぶ人間はいないのか? 情け無い君たち東京を見習え」などというもの。

 これに対しての徳島県の答えは次のようなもの(一部省略)。

 【環境整備課からの回答】
 徳島県や県内のいくつかの市町村は,協力できる部分は協力したいという思いで,国に対し協力する姿勢を表明しておりました。

 しかしながら,現行の法体制で想定していなかった放射能を帯びた震災がれきも発生していることから、その処理について、国においては1キロあたり 8000ベクレルまでは全国において埋立処分できるといたしました。(なお、徳島県においては,放射能を帯びた震災がれきは,国の責任で、国において処理すべきであると政策提言しております。)

 放射性物質については、封じ込め、拡散させないことが原則であり、その観点から、東日本大震災前は、IAEAの国際的な基準に基づき、放射性セシウム濃度が1キロあたり100ベクレルを超える場合は、特別な管理下に置かれ、低レベル放射性廃棄物処分場に封じ込めてきました。(クリアランス制度)

 ところが、国においては、東日本大震災後、当初、福島県内限定の基準として出された8000ベクレル(従来の基準の80倍)を、その十分な説明も根拠の明示もないまま、広域処理の基準にも転用いたしました。(したがって、現在、原子力発電所の事業所内から出た廃棄物は、100ベクレルを超えれば、低レベル放射性廃棄物処分場で厳格に管理されているのに、事業所の外では、8000ベクレルまで、東京都をはじめとする東日本では埋立処分されております)

 ひとつ、お考えいただきたいのは、この8000ベクレルという水準は国際的には低レベル放射性廃棄物として、厳格に管理されているということです。

 例えばフランスやドイツでは、低レベル放射性廃棄物処分場は、国内に1カ所だけであり、しかも鉱山の跡地など、放射性セシウム等が水に溶出して外部にでないように、地下水と接触しないように、注意深く保管されています。

 また、群馬県伊勢崎市の処分場では1キロ当たり1800ベクレルという国の基準より、大幅に低い焼却灰を埋め立てていたにもかかわらず、大雨により放射性セシウムが水に溶け出し、排水基準を超えたという報道がございました。

 県民の安心・安全を何より重視しなければならないことから、一度、生活環境上に流出すれば、大きな影響のある放射性物質を含むがれきについて、十分な検討もなく受け入れることは難しいと考えております。

 余りにも当たり前すぎる回答だが、環境省から提示された8000ベクレルの基準の理由は説明がないまま。放射能は封じ込めが原則であり、それを地方自治体に押し付けるのは酷でしかない。徳島県の説明は、ひじょうに核心を突いたものだ。

[YUCASEE MEDIA]

Posted by nob : 2012年03月23日 00:18

再生可能エネルギー社会への転換は可能。。。

電力自由化と「発・送・配電」の分離、当面の石油火力発電や天然ガス発電から、市町村単位での波力と個人単位での太陽光による小規模自家発電の全国的拡充による電力事業者への絶対電力需要量の削減により、再生可能エネルギー社会への転換は充分に可能であると確信しています。。。


■天然ガスが恒久的に原発を代替できるこれだけの理由
ホルムズ海峡への依存はゼロに近づく
石井 彰

 2カ月以内に日本のすべての原子力発電所が稼働停止する可能性が非常に高くなってきた。

 この事態に、「原発が3基しか動いていない状況で何とか厳冬期を乗り切ったので、このままでも脱原発は十分可能だ」という楽観論が、一部で声高に言われるようにもなっている。

 しかし、夏の電力ピーク需要は冬場よりずっと高く、このままでは夏場に電力不足で工場などの操業に大きな障害が生じる可能性は高い。しかも原発代替の突発的な火力発電所フル稼働で、日本の発電コストは大きく上昇し、これが今後電力料金の大幅値上げとなってツケが近いうちに国民全体に回ってくることになる。

 3.11前は全電源の約3割であった天然ガス・LNG(液化天然ガス)発電は、現時点で日本の全電源の約4割、東京電力や中部電力管内では5割前後にまで急上昇している。自家発電の急遽のフル活用も同様だ。

原発停止による発電コスト上昇は一時的

 ここで誤解していけないのは、この大幅コストアップは元来、原発のコストが安く、火力や自家発電が高いということでは全くないことだ。

 原発の発電コストの大半は設備コストという固定費用(=埋没費用)であり、発電量に応じて新たにコストがかかる燃料費(=可変費用)ではない。逆に、火力発電、特に石油火力発電や天然ガス発電、自家発電は、設備コスト=固定費用は安く、燃料コストが高い。

 既に設備投資が終わっていて、発電の有無にかかわらず発電コストはさほど変わらない、いまだに使用可能な原発をわざわざ止めて、発電量に応じて燃料費が比例的にかかる火力や自家発電を急きょフル稼働させれば、当然発電コストは一時的に大幅に上昇する。

 しかし、原発停止によって発電コストが上昇するというのは短期の一時的現象であって、中長期の構造的な問題では全くない。中長期的に、老朽原発や危険度の高い原発を次々と廃炉にして、すべて火力や自家発電に切り替えても、コスト上昇は原理的に生じない。まず、このことをしっかり認識する必要がある。

 意識的かどうか知らないが、この短期の一時的問題と中長期の問題を一緒くたにした議論をよく見かける。

北米や極東ロシア、東アフリカから調達

 もう一つの短期的な問題は、イランの核開発問題が夏場にかけてこじれ、万が一ホルムズ海峡が一定期間以上、通行不能な事態に陥った場合に、日本中で大電力危機になる可能性である。

 3.11以降、特に昨年夏の菅首相(当時)による定期点検後の原発再稼働のストレステスト評価の条件づけによって、秋以降に日本中の電力会社が、スポット物LNGの世界最大の輸出力を持っていた中東湾岸のカタールに殺到して購入し、原発の大規模な突発停止の穴を何とか埋めようとした。このために、現時点で日本の電力業界のLNG輸入の3割以上がホルムズ海峡内からという事態になった。同海峡が10日間以上も封鎖される可能性は、世界の中東専門家や軍事専門家によって非常に低いと評価されているが、絶対ないとは言い切れない。

 しかし今後、数年以内にはカタールに代わって豪州が世界最大のLNG輸出国に躍り出ることが確実であり、しかもカナダ、米国本土、アラスカなどの北米、および極東ロシアからも大量にLNGが輸出開始される。さらにその先には東アフリカからも大量のLNG輸出が計画されており、日本のLNG輸入のホルムズ海峡依存度は数年以内に劇的に低下し、比率としては限りなくゼロに近づく。

 しかも、現時点でホルムズ海峡依存が高いのは日本の電力業界だけであり、日本の都市ガス業界の依存度は非常に低い。万が一の同海峡危機の場合でも、電力業界へ一定の融通も可能だ。したがって、これも特殊状況下における一時的な問題にすぎず、中長期的な構造的問題では全くない。

 このへんの事情も、短期的な一時的問題と中長期の問題を混同した、エネルギー安全保障論議が無きにしも非らずであるが、大きな誤解をしないように注意したい。

 今後の中長期の原発依存については、「全面廃止=脱原発」かどうかは別として、少なくとも省原発、縮原発にならざるを得ないことは、ほぼ日本のコンセンサスと言ってよいだろう。では何で代替するのか?

再生可能エネルギーの導入は究極の自己矛盾に陥る

 マスメディアやネット・ブログなどでは、太陽光発電や風力発電などの導入が本格し、いずれ大半の原発、あるいは化石燃料も含めて既存のエネルギー源の大半を代替できるというような議論もよく見かける。だが、それは既に筆者が様々なところで述べたように原理的に不可能であり、エネルギーの専門家で可能だと思っている人はまずいない。

 その具体的な理由をここでは繰り返さないが、要すれば、日本は国土が非常に狭くて人口密度が非常に高く、またその国土の67%が森林傾斜地であり、国土面積当たりの経済規模、経済活動密度が北欧などとは比較にならないほど高いので、原理的に出力密度(地表面積当たりの出力)が非常に低い再生可能エネルギーを主軸にすることが不可能であるということだ。

 無理に導入すれば、大規模な自然環境破壊にならざるを得ず、何のために無理して再生可能エネルギーを導入するのかという究極の自己矛盾に陥る。この原理を理解していない脱原発論は、ほとんど無意味である。同時に再生可能エネルギーはコストや使い勝手(不安定性)の問題も非常に大きい。

 太陽光発電や風力発電に関しては、日が照り、風が吹かなければ発電できないので、見かけの発電容量と実際の発電可能量に非常に大きな格差があることに要注意だ。前者は設備能力の約1割、後者は2割しか発電できない。例えば、「日本の太陽光発電設備の合計が原発6基分に相当する見込み」という記事は、実際の発電能力は0.6基分と読み替える必要があるが、果たしてどこまで一般の人が理解しているだろうか?

 二酸化炭素排出の増加なしに、リーズナブルなコストで、かつ確実に、大量に、速やかに原発を代替する方法は、天然ガス・コンバインドサイクル発電(天然ガスを燃焼させてタービンを回し、排気ガスを利用して蒸気でタービンを回転させる複合発電)による、旧型石炭火力発電所を主とした発電効率の悪い旧式火力発電所の代替(同じ二酸化炭素排出量で2〜3倍の出力を得られる)と、天然ガスによる分散型コジェネレーションしかない。

 したがって、天然ガスによる原発代替を主軸に、再生可能エネルギーを補助的な代替策とせざるを得ない。天然ガスによる原発代替は、現在の緊急避難的な状況だけでなく、中長期的にも全く同じである。「いずれ再生可能エネルギーが主力になるまでの、つなぎとしての天然ガス/LNG」という発想は、根本的に誤っていることを認識することが大事だ。

腰を据えた調達コスト低減戦略が必要

 しかし、その場合に日本が世界一高いLNGを購入し続けていることが大問題となる。

 現在の日本のLNG・天然ガス購入価格は、平均で百万Btu(英国熱量単位)当たり16ドル以上である。シェールガス革命が進行中の米国の天然ガス価格はわずか2.5ドル、欧州の天然ガス価格平均は8〜9ドル、ドイツがロシアから長期契約で輸入している欧州では割高な価格が10〜11ドルで、いかに日本が飛びぬけて高い価格で調達しているか一目瞭然だ。

 さらに、ドイツやイタリアなどは購入価格が既に日本よりはるかに低いにもかかわらず、ロシアなどに対し、欧州平均価格より高い天然ガスはこれ以上購入できないとして、現在、長期購入契約の改定を求めて仲裁裁判に訴えている。

 この世界一高いLNGの購入を3.11後、特に菅総理のストレステスト発言後、日本の電力業界がさらに一挙に拡大せざるを得なかった。このため、日本の LNG購入額は2011年全体で、前年比1兆3000億円増となった。日本が石油危機以来、30年ぶりに経験した貿易赤字額の半分以上にも相当する莫大な金額に上った。

 今年は、輸入額はさらに大幅に増加する。昨年は、中国や韓国など、日本と同様にアジア太平洋地域のLNGに依存する諸国にも、日本の電力業界による高価格購入の急拡大の悪影響が波及し、これらの国から傍迷惑であるとの非難を受けた。

 一方で、中・韓は、日本より一歩早く、LNG・天然ガス購入価格の大幅引き下げを狙って、様々な戦略を既に打ち始めている。例えば、今年1月に韓国勢は米国シェールガス・ベースの新規LNGの大量購入に踏み切った。この調達コストは、韓国着で現行の日本の半値以下だ。中国も、北米から最新技術を導入して国内シェールガス資源の開発に本腰を入れ出し、かつ安価な中央アジアからのパイプライン・ガス輸入を戦略的急拡大中だ。

LNG調達コストが高くてもよい理由はなくなった

 なぜ、日本のLNG・天然ガス調達戦略が、欧州はもちろんのこと、中韓にも大きく後れを取っているのか?

 それには、これまで様々な理由があった。エネルギー市場の自由化がなされていないために、欧米勢のようにコスト低減圧力が弱かったこともあるし、日本の電力業界にとっては、原子力推進が最優先であり、その次の優先順位が石炭、天然ガスは3番目に過ぎず、戦略的な対応のインセンティブを大きく持っていなかったこともある。LNG・天然ガスが高ければ、原子力、石炭を増やせばよいという発想が濃厚だった。原発推進が可能であり、二酸化炭素排出量が多い石炭でも拡大使用が可能な、二酸化炭素排出規制がない条件下では、この考え方にも合理性があった。

 しかし、3.11後は状況が一変している。原発はこれから大幅減にならざるを得ないし、先進国である日本が石炭依存を増やして二酸化炭素排出を大幅に増加させることは、事実上不可能である。今や、日本のエネルギーの最重要課題は、LNG・天然ガスの調達コストをいかにして諸外国並みに低減するのかということになったのである。

 この調達戦略の構築にとって最大の障害は、日本の電力業界の原発推進・維持への未練ではないだろうか。例えば、韓国勢がいち早く確保した極めて安価な米国産LNG第1号案件を、日本勢がむざむざ見逃したのは、原発が今まで通り維持できれば、長期購入契約で輸入する米国産LNGは結果的に不要になるのではないかという懸念というか、未練が二の足を踏ませた様相が強い。

未練がある限り、調達で負け続ける

 このような未練が続く限り、腰の入った調達コスト低減戦略は構築できず、日本のLNG・天然ガス調達は負け続ける。これまでの延長線上の場当たり的な受け身の対応では、抜本的低減は無理だ。

 抜本的改善には、北米でのLNGのガス田権益取得とパッケージにした北米LNG調達、極東ロシアからのプイプラインやCNG(圧縮天然ガス)による輸入、新規参入のLNG中小開発業者や浮体型LNGやCBM(炭層メタン)などの新規ビジネスモデルからの優先購入といった、これまで若干のリスクがあるとして敬遠してきた新機軸の戦略的採用が不可欠だ。

 中韓など利害が共通な諸国との連携も必要だろうし、日本国内でも、企業同士、電力・ガス業界同士の連携プレーも必要になってくる。電力・ガス業界による、今まで以上に積極的なガス田・LNG権益参加も必要不可欠だ。

 これまでと次元が異なる新機軸の腰の据わった戦略を採用するには、原発に対する一定の見切り、ミニマム・ディフェンスラインまでの撤退戦の思い切った覚悟が絶対に必要だろう。

 筆者は必ずしも原発全廃論者ではないが、日本の電力業界の原発維持に対する未練が大きいほど、天然ガス戦略は脆弱で、中途半端になり、結果的に日本経済は大打撃を受けることになる点を強調したい。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2012年03月22日 07:19

地に足が着いている国家。。。

■ドイツ政府、財政均衡化を2年前倒しで実現へ

 ドイツ政府は21日、財政均衡化を2年前倒しで実現する計画を明らかにした。ザイベルト政府報道官は記者会見で、財政緊縮が経済成長の妨げにはならないことをこの計画は証明していると語った。

[THE WALL STREET JOURNAL]


■ドイツ経済はなぜ絶好調なのか
ユーロ危機をものともせず、絶好調に推移する独経済
2011年度の成長率は3%でユーロ圏平均の2倍に
熊谷 徹

 「ドイツの輸出産業は、2012年も好調なスタートを切った。わが国の企業は、世界経済が直面する困難な状況に対し、果敢に立ち向かっている」。ドイツ連邦経済技術省のフィリップ・レスラー大臣は、3月9日にベルリンでこう語った。彼がコメントしたきっかけは、連邦統計庁が発表した名目輸出額である。 2012年1月の輸出額は、前年の1月に比べて9.3%増加した。興味深いことに、輸出だけではなく内需も好調で、2012年1月の輸入額は同6.3%増えている。

 日本では昨年以来、ユーロ危機に関するニュースが頻繁に報じられている。多くの日本人が「ヨーロッパは大変な状況になっている」と認識している。だがその陰で、ドイツ経済が絶好調であることは意外と知られていない。

 ドイツは2009年、リーマンショック後の世界同時不況に直撃され、マイナス5.1%という戦後最悪の景気後退を体験した。しかし2010年にはGDPを3.7%増やして、不況の後遺症から急速に立ち直った。

 2011年の成長率は前年にやや劣るものの、EU主要国の中では最高の水準である。そのテンポは、ユーロ危機もどこ吹く風と言わんばかりである。

 欧州統計局によると、2011年のドイツの国内総生産(GDP)は2010年に比べて3%増加し、ユーロ圏の平均成長率(1.5%)を大幅に上回った。フランス、英国、スペイン、イタリアなど他の西欧諸国は、ドイツに大きく水を開けられている。


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 2011年の第4四半期だけを見ても、ユーロ圏全体のGDP成長率が前年同期比で0.7%であるのに対して、ドイツは2%で群を抜いている。

輸出が経済成長を推進〜過去最高の1兆601億ユーロに

 ドイツの力強い経済成長の原動力は輸出だ。連邦統計局によると、2011年のドイツの輸出額は前年比で11.4%増えて、過去最高の1兆601億ユーロ(116兆4000億円)に達した。貿易黒字も2%増加して1581億ユーロ(17兆4000億 円)に拡大。フランスが、700億ユーロ(7兆7000円)という、同国の歴史で最悪の貿易赤字を記録したのとは、対照的である。

 輸出増に大きく貢献したのが、この国の産業の屋台骨である機械メーカー。この国では輸出額の85%が機械製品である。ドイツ工作機械工業会(VDW)によると、この業界の2011年の生産額は前年比で33%も増えて、131億ユーロ(1兆4000億円)を記録。輸出額も中国と米国向けを中心に33%増加した。

 自動車業界の輸出も、大きく拡大した。ドイツ自動車工業会(VDA)によると、2011年の乗用車の輸出台数は、前年比6.6%増えて約452万台となった。2010年の前年比23.7%という驚異的な伸び率には及ばないものの大きな伸びである。

 EU以外の地域向けの輸出台数が伸びた。アジアへの輸出台数は21.9%も増加。そのうち中国向けは22.5%、台湾向けは44.9%、インド向けは 60.8%も増えている。VDAのマティアス・ヴィスマン会長は、2012年1月16日にベルリンで開いた新年祝賀パーティーで、600人の参加者を前にこう語った。「2011年は我々にとって素晴らしい年だった。西欧で新しく認可された乗用車の2台に1台は、ドイツ製だった。中国におけるドイツ車のマーケット・シェアは20%になった。『メイド・イン・ジャーマニー』は、多くの国で高品質の代名詞となっている」。


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 ドイツ最大の自動車メーカー・フォルクスワーゲン(VW)社は2011年、当期利益を前年の2倍に増やして158億ユーロ(1兆7000億円)を計上。これは、ドイツ株式指数(DAX)市場に株式を公開している企業が計上した利益の額としては過去最高である。

 株主たちも満足しているに違いない。VW社が2月24日に発表したところによると、取締役は、優先株の配当を2.26ユーロから3.06ユーロに引き上げることを提案している。この提案が4月の株主総会で承認されれば、配当額が実に35.3%増えることになる。BMWグループの取締役会も、優先株の配当を75.8%引き上げることを提案している。

 収益を増やした多くのメーカーの取締役たちのポケットには、業績に連動する特別ボーナスがころがりこむだろう。実際、VW社のマルティン・ヴィンターコルン社長は、2011年に1660万ユーロ(18億2000万円)の報酬を手にした。これは、2011年の社長の年収の中で最高額である。ドイツ銀行など金融機関の業績が、ユーロ危機の影響でふるわなかったのに対し、物づくり企業は中国など新興国からの需要急増で、破竹の進撃を続けている。
失業率を過去20年間で最低に

 好景気は2011年の雇用状況を大幅に改善した。ドイツ連邦統計局によると、2011年のドイツの勤労者数は4100万人を突破し、史上最高の水準に達した。ウルズラ・フォン・ライエン労働大臣によると、2011年に約70万人分の新しい雇用が創出されている。2011年の平均失業者数は298万人。失業率は7.9%で、過去20年間で最低の水準を記録した。

 この国が深刻な不況に襲われていた2005年には、486万人が路頭に迷い、失業率は13%という高水準だった。このことを考えると、雇用状況は過去7 年間でめざましく改善したことになる。人材不足の兆候すら出ている。機械製造やIT、化学工業などの分野では、高いノウハウを持った技術者を見つけるのが非常に難しくなっている。


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 レスラー経済大臣は、2011年を振り返って「ドイツ経済の状態は健全で、活力に満ちている。ヨーロッパの状況は厳しいものの、国内経済が成長率を下支えするようになってきている」。

 2009年から経済専門家会議の座長を務める、マンハイム大学のヴォルフガング・フランツ教授も、経済大臣の楽観的な見方に同意する。「私は、ドイツ経済の2012年の成長率が0.5%前後にとどまると思います。しかし、勤労者の数が戦後最も多くなっているほか、産業界の設備稼働率も平均を上回っています。また多くの企業が将来について明るい見通しを持っています。このため、GDPが5%も減った2009年ほどひどい不況にはならないと思います」。経済専門家会議は、経済問題に関する連邦政府の諮問機関で、ドイツのトップクラスの経済学者で構成する。

 ドイツ経済は、ユーロ危機の逆風にもかかわらず、なぜ好調なのか。次回からその背景についてお伝えしよう。(続く)

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2012年03月22日 07:03

本来の企業としてのあるべき姿、、、素晴らしい。。。

■自主管理を徹底する世界最大のトマト加工業者
マネジャーをつくらない会社
First, Let's Fire All the Managers
2012年3月12日 ゲイリー・ハメル

ゲイリー・ハメル
Gary Hamel
ロンドン・ビジネス・スクール客員教授。また、マネジメント・イノベーション・エクスチェンジ(ウェブ上でマネジメント・イノベーションを研究する組織)のディレクターを兼ねる。6冊目となる著書What Matters Now: How to Win in a World of Relentless Change, Ferocious Competition, and Unstoppable Innovation, Jossey-Bass, 2012. が2月に刊行された。

マネジメントとは組織で最も非効率な活動かもしれない。部下の仕事を監督する時間は膨大であるうえ、コストがかかり、意思決定や対応も鈍重になる。取引コストの点から、組織ではなく市場の調整力を評価する経済学者もいるが、市場は複雑な活動を処理するのは不得手である。

では、マネジャーがいなくても、調整が可能で統制を保ちながら、自由と融通性を享受できたらどうだろうか。マネジメントがマネジャー抜きで実践できれば、素晴らしいことだろう。

こんな夢のようなマネジメントを実践しているのが、世界最大のトマト加工業者のモーニング・スターである。同社で実践されている自主管理の方法と、その長所と短所を解説しつつ、この新しいマネジメント・モデルの未来を探る。

マネジャーの存在に価値はあるのか

 マネジメントは、組織で最も非効率な活動ではないだろうか。

 チーム・リーダー、部門長、バイス・プレジデントが部下たちの仕事の監督に費やす無数の時間について、考えてみてほしい。マネジャーの大半は懸命に仕事をしており、当人たちに問題があるわけではない。マネジャーの多い組織は鈍重でコストがかさむため、非効率を招く。

 幾重もの管理階層は、どんな組織にとっても重荷である。この重荷はいくつもの形を取る。

 第1に、マネジャーは間接費を押し上げる。組織の拡大とともに、マネジャーにかかるコストは絶対額が増えるばかりか、コスト全体に占める比率も高まっていく。小さな組織であればマネジャー1人で平社員10人を管理できるかもしれない。この1対10という割合を保とうとするなら、平社員10万人の組織ではマネジャーの数は1万1111人になるだろう。マネジャーを管理監督するために1111人が余計に必要なのだ。

 しかも、経理、人材開発、経営計画といったマネジメント関連の業務に数百人の社員が配置されるはずである。組織が複雑さに耐えかねて潰れてしまわないよう、支えるための仕事である。仮にマネジャーの報酬が、最下層の社員の平均3倍だとするなら、支払い給与総額の33%がマネジャーに振り向けられている計算になる。どう考えても高コストである。

 第2に、階層型マネジメントの下では、一般に、重大な判断を誤る危険が大きい。事の重大性が増すにつれて、判断権者に意見できる立場の人は少なくなっていく。どの階層においても、慢心、近視眼、無邪気などのせいで判断の誤りが起きるおそれはあるが、判断権者があらゆる面で圧倒的な権力を持っている場合には、その危険はこれ以上ないほど大きくなる。だれかに絶対君主のような権力を与えると、遅かれ早かれとんでもなく悲惨な事態が起きるだろう。

 これと関連して、最も権力の大きな人は現場の実情にだれよりも疎いという問題もある。トップによる判断を現場で実行しようにも、にっちもさっちもいかない例は多い。

 第3に、管理階層が多いと何人もの上司に承認を得なくてはならないため、迅速な対応ができなくなる。マネジャーは権限の行使に熱心なあまり、すみやかに判断を下すどころか往々にしてあえて時間をかける始末だ。偏りが生じるという問題もある。

 階層組織の下では、新しいアイデアを潰したり変えたりする裁量が、ともすれば1人に集中するため、その人物の偏った利害や関心によって判断が歪められる。

 最後に、組織の上層部に権限が集中することの弊害がある。といっても、何もかも牛耳らないと気が済まない人物が時折いる、といった話ではない。ピラミッド型の組織は底辺に近い層に権限が行き渡らないようにできており、それが問題なのである。

 たとえば、たいていの人は、消費者としての立場では自分の一存で2万ドル以上の新車を買えても、社費で500ドルの執務用の椅子を購入する権限は持たないだろう。各人の権限を狭めると、夢を持ち、想像力を膨らませ、組織に貢献しようというインセンティブを削ぐことになる。

階層制vs.市場

 市場がかねてより経済の専門家から「トップダウン型の管理をほとんど行わずに人間の活動を調整する力がある」と称えられてきたのは、驚くに値しない。ただし市場にも限界はある。

 ロナルド・コース(注1)やオリバー・ウィリアムソン(注2)といった経済学者が指摘しているように、各経済主体のニーズが単純で一定していて、具体的に表現しやすい場合には、市場はうまく機能するが、経済主体間のやり取りが複雑だと市場の機能は低下する。一例として、多くの加工処理を行う大規模な製造現場の多種多様な活動において、市場で緻密な調整が行われるとは考えにくい。

 だからこそ企業とマネジャーが必要なのである。マネジャーは市場にはできない仕事をする。何千という異なる努力を束ねて1つの製品やサービスへと結実させるのだ。これは、経営史学者のアルフレッド・D・チャンドラー・ジュニアが「見える手(ビジブル・ハンド)」と呼んだ役割である。ただし、この「見える手」には、非効率でえてして不器用だという欠点もある。

 管理監督を担う上層部なしに優れた調整ができるなら、さぞかし素晴らしいではないか。隙のない階層制と同じような統制を保ちながら、開放的な市場並みの自由と融通性を享受できたら、夢のようではないか。マネジャーがいなくともマネジメントを実践できたら──。

 オープン・ソース型のソフトウエア開発プロジェクトの様子をうかがうと、こうした特性を備えた夢のような組織を垣間見た気分になるかもしれない。プログラマーは何百人にも上るのに、マネジャーはいたとしてもごくわずかである。

 もっとも、オープン・ソース型のプロジェクトでは、みずから志願した人々がインターフェースが明確に決まった状況でモジュール化された作業をこなすうえに、技術面のブレークスルーは期待されていない。調整は臨機応変に行われる。

 これを、ボーイングがまったく新しい機種を開発する際の難題と比べてみよう。ボーイングの新機種開発では、最先端の設計・製造に伴う何千という課題に取り組むために、多数の専門家が力を合わせなければならない。ボーイングが悟ったように、開発工程をぶつ切りにして外注しても煩雑な調整は少しも楽にならない。市場の力に委ねたのでは〈ボーイング787〉(通称ドリームライナー)は開発できないのだ。

 では、トレードオフの罠に陥るしかないのだろうか。弊害を伴わない形で調整と管理を実現する方法はないのか。悲観的な見方がされるかもしれない。なぜなら、権限の分散が徹底していてなおかつ全体の統制が一糸乱れぬ会社など、大多数の人はお目にかかったことがないのだから。

【注】

1)
Ronald H. Coase。イギリス生まれのアメリカの経済学者で、1991年にノーベル経済学賞を受賞した。外部性の分析や取引費用の概念についての業績が認められたものである。

2)
Oliver Eaton Williamson。2009年にエリノア・オストロムとともにノーベル経済学賞を受賞したアメリカの経済学者。取引費用の経済学の権威。

型破りなマネジメント手法

 人間はだれしも慣れ親しんだものにとらわれている。初代〈iフォーン〉、J. K. ローリング(ハリー・ポッター・シリーズの作者)が描いた魔法使いの世界、レディー・ガガの生肉ドレスなど、目にしたり触ったりしない限り想像できないものは多い。組織についても同じである。

 以下のような組織を思い描くのは難しいのだ。

●上司なる者がいっさいいない。
●同僚との相談を通して各自の責務を決める。
●全員に支出権限がある。
●仕事に必要な道具をだれもが自分で手に入れなくてはならない。
●地位に伴う肩書きも昇進もない。
●同僚の判断に基づいて報酬額を算定する。

「ありえない」と思うかもしれないが、そんなことはない。これらは、とある資本集約的な大企業の特徴なのである。この企業では、各地に散在する工場に1時間当たり数百トンの原材料が運び込まれ、厳格な基準に沿って何十もの加工処理が行われている。フルタイム従業員400人の力で7億ドル超の売上げを稼ぎ出している。ちなみに、この型破りな企業はグローバル市場に君臨している。

 皆さんはおそらく信じられない思いだろう。私もそうだった。だから、この企業、ザ・モーニング・スター・カンパニーの評判を耳にした時は、1も2もなくカリフォルニア州サンホアキンバレーの工場を訪問させてもらうことにした。

 ピザ、ケチャップのたっぷりかかったハンバーガー、トマト・ソース・スパゲッティなどを食べたことがある人なら、モーニング・スターの製品を消費した経験があるはずだ。カリフォルニア州サクラメント近くのウッドランドに本社を置くモーニング・スターは、世界最大のトマト加工業者であり、アメリカの年間加工量の25~30%を扱っている。

 1970年に当時カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のMBAコースに在席していたクリス・ルーファー(現社長)により、トマト輸送を手がけるために創業されたのが発端である。現在では3つの大工場でトマトを加工処理している。

 顧客が指定するレシピは合計で数百種類に上り、おのおの細かい点で異なる。大口向け製品のほかに缶入りトマトを製造して、スーパーマーケットやレストランなどに納めている。くわえて、年間200万トンを超えるトマトを運ぶ輸送業、トマト栽培といった事業も傘下に置いている。

 ルーファーによると、モーニング・スターはこの20年というもの、取引量、年商、利益とも2桁増を続けてきたという。かたや業界全体は平均年率 1%の成長に留まっている。非公開企業であるため財務業績を開示していないが、成長資金をほぼすべて自力で賄っているといわれており、そうだとすると収益性はきわめて高いことになる。独自のベンチマーキング・データを基に、世界一効率のよいトマト加工業者を自任している。

 モーニング・スターはよい意味での「逸脱した企業」(positive deviance)だといえる。事実、これほど素晴らしい変わり種に出会った経験はほとんどない。

 従業員(モーニング・スターの社内用語では「同僚」)の裁量の大きさは唖然とするほどだが、にもかかわらず彼ら彼女らは、あたかも綿密な振り付けに合わせて踊るダンス・グループのように、結束して仕事に当たっている。モーニング・スターの独自のマネジメント・モデルを支える原則や慣行を掘り下げると、マネジャー層を抱えることによる弊害を避けるか、せめて軽減する方法を学ぶことができる。

モーニング・スターのマネジメント・モデルを解剖する

 組織ビジョンに示されたモーニング・スターの目標には、「全員が自主管理の達人になり、だれからの指示も受けずに同僚、お客様、サプライヤー、業界関係者とのコミュニケーションや調整を図る会社になること」という一節がある。

「だれからの指示も受けずに」という箇所に引っかかりを感じなかっただろうか。指示の出し手、受け手とも不在の会社を、いったいどう舵取りするというのか。以下にモーニング・スターの手法を紹介する。

使命(ミッション)を上司の代わりにする

 同社は「トマト関連の製品やサービスを提供して、品質や対応の面でお客様の期待に確実にお応えする」という目標を掲げており、従業員は皆、この実現にどう貢献するかを自分のミッション・ステートメントに記す義務を負っている。たとえばロスバノス工場で働くロドニー・リガートが選んだ自分の使命は、「効率がよく環境に優しい方法でトマト・ジュースをつくる」である。

 各自がミッション・ステートメントを持つことが、モーニング・スターのマネジメント・モデルの土台である。

「みんなが自分の使命の達成に責任を持つのです。そのために必要な訓練を積んだり、経営資源や協力を手に入れたりするのも、各自の責任ですよ」とルーファーは説明する。

 工場のベテラン技術者、ポール・グリーン・シニアが「私は自分の使命と誓いを糧に、仕事をしています。マネジャーに尻を叩かれるわけではありません」と言い添えた。

従業員同士で合意を形成させる

 各従業員は毎年、自分が仕事上きわめて大きな影響を及ぼす同僚たちと相談しながら、合意書(CLOU(クルー): Colleague Letter of Understanding)を作成する。CLOUとは要するに、各自のミッションを達成するための業務計画である。

 これを作成するために、10人以上の同僚と、おのおの20~60分ほど話し合う。できあがったCLOUでは最大で30もの活動分野に言及し、それらに関連する成果尺度を残らず説明する。CLOUをすべて合わせると、そこにはフルタイム従業員同士のおよそ3000にも上る業務上の関係性が示されている。

 CLOUの中身は、本人の能力や関心に応じて年ごとに変化していく。ベテラン従業員は経験を積むにつれてより複雑な業務を担い、初歩的な業務を社歴の浅い同僚に引き継ぐのだ。

 CLOUを作成する理由としてルーファーは、従業員同士が自主的な合意を基に仕事をすると、うまく足並みがそろう点を挙げている。

「CLOUを土台にして仕事の体制ができるのです。報告書を見せる、容器をトラックに積む、特定のやり方で機械を操作する、という約束を同僚と交わすわけですね。言わば自発的な取り決めが命令の役目を果たすため、自在な対応がしやすくなります。上から押しつける場合よりも、業務上の関係性を改めやすいでしょう」

 印象深いのは、ルーファーが自由を協調の敵ではなく味方と見なしている点である。モーニング・スターでは、従業員同士がクモの巣状の多面的な関わりを持ちつつ、そのなかで各自が独立請負業者に近い仕事のやり方を取っている。

 ある従業員は「当社では、上司は存在しません。自分以外の全員が上司のようなものですよ」と語ってくれた。

 23の事業部も毎年、CLOUのような手順により、互いの交渉を通して取引条件を決めている。事業部ごとに損益を管理しているから、折衝では激しい火花が散ることもある。一例として栽培事業部と加工工場の間では、トマトの取引量や価格、納入スケジュールをめぐって丁々発止のやり取りがあるだろう。

 背後にあるのは、CLOUの場合と同じく「上から『こうするように』と命じるよりも、おのおのが自主的に取り決めたほうが、同じ目的に向けて一丸になったり、現実に根差した仕事をしたりしやすい」という発想である。

全員に本当の意味で権限を与える

 たいていの企業では、権限委譲は掛け声だけでほとんど実現していない。しかし、モーニング・スターは例外である。事業開発のスペシャリスト、ニック・キャッスルは、以前の勤務先との好対照について語ってくれた。

「前の会社では私の上にバイス・プレジデント(VP)がいて、その上にさらにシニアVP、エグゼクティブVPがいました。ところがモーニング・スターでは、1人ひとりが会社を動かさなくてはなりません。だれかに命令するわけにはいきませんから、必要なことはすべて自分でやらなくては」

 仕事に使うツールや機器を手配するのもその1つである。モーニング・スターには、購買部門もなければ支出を承認する上級幹部もおらず、だれもが発注権限を持つ。保全技術者は、必要なら8000ドルの溶接機を自分で注文する。請求書が届いたら、注文の品を受け取ったことを確認したうえで、支払い処理のために経理部に回す。各自に購入権限があるからといって、全体の統制が取れていないわけではない。類似の製品をまとめ買いしている者、あるいは同じメーカーと取引している者が複数いる場合は、定期的に会合を持ち、購買力を最大限に活かそうとしている。

 このような仕組みを取り入れた理由をルーファーが説明してくれた。

「ある日小切手にサインをしていて、『責任は私が取る』という言葉を思い出しました。この言葉は間違っています。目の前の書類には、注文通りの納品があり、請求額は正しいと書かれていました。小切手も用意されていました。この状況では、サインしないという選択肢はありません。ですから、肝心なのはだれが支出を承認するかではなく、発注者、つまり、だれがその品を必要とするかですよね。私が注文書を吟味するのはふさわしくないし、購入者がマネジャーの承認を得なくてはいけないのもおかしな話でしょう」

 時として案件が込み合って現金が不足すると、購入を延期する。それでもやはり、資金の割り当てよりも調達こそが財務部門の役割である。

 自主管理は人材採用にも及んでいる。「仕事が多すぎる」「新しい役割をこなすために人材が必要だ」と感じたら、自分たちの責任で採用活動に乗り出すのである。モーニング・スターは、最前線の従業員に会社の小切手帳を渡して率先して人材探しをするよう期待する、稀有な企業である。もっともルーファーに言わせれば、これが良識あるやり方なのだ。

「適切な機械がないから、あるいは有能な同僚がいないから仕事がうまくいかない、という思いをだれにも抱いてほしくないのです」

 私がモーニング・スターを訪れていた間、「権限委譲」という言葉はだれの口からも出なかった。なぜなら権限委譲という概念は、上に立つ人が適宜、部下たちに権限を譲り渡すという前提に立っているからである。自主管理の原則を拠り所とする組織では、権限は上から与えられるのではなく、各自が最初から持っているものなのだ。

従業員を枠にはめない

 モーニング・スターでは会社側が従業員の役割を決めるわけではないから、技能を伸ばしたり、経験を積んだりした従業員には、より大きな責務を引き受ける機会がある。研修・育成責任者のポール・グリーン・ジュニアは、こう述べている。

「みんな自分の得意な仕事をすべきでしょう。ですから、特定の業務を押しつけようとはしません。結果として、従業員たちの役割の幅広さと複雑さでは、他のどんな会社をも凌ぎますよ」

 全員があらゆる分野の改善提案を出してよいとされている。他社の従業員は、変革はトップダウンで進められるものだと考えがちだが、モーニング・スターでは、変革は自分たちの責任で起こすものだと心得ている。引き続きグリーンの言葉を紹介しよう。

「『自分の技能を活かせば付加価値を生める』と思うなら、何にでも関わってかまわないと、私どもでは考えています。このため、自分の担当とは別の分野で変革を起こす例も少なくありません。自然発生的なイノベーションも多いですし、変革のアイデアは意外なところからもたらされます」

昇進するためではなく、影響を及ぼすための競争を奨励する

 モーニング・スターでは、階層や地位を示す肩書きがないのだから、昇進の階段も存在しない。

 だからといって、全員が対等というわけではない。どの専門領域においても、周囲よりも高い評価を受ける人はおり、その評価は給与水準に反映される。社内の競争はあるが、焦点はだれが日の当たるポストに就くかではなく、だれが最も大きく貢献するかに置かれている。

 この競争で優位に立つには、新しい技能を身につけたり、同僚の役に立つために新しい方法を見つけたりしなくてはならない。

「うちの会社では昇進はありません」と語るのは、ITスペシャリストのロン・カウアである。「立派な肩書きを得るよりも大きな責任を担ったほうが、箔づけになるのです」

 ルーファーは、ゴルフの世界になぞらえながら、モーニング・スターでの栄誉とは何かを説明してくれた。

「現役時代のジャック・ニクラウスは、肩書きや地位を求めてプレーしていたわけではありませんよね。彼は、優れたプレーをすればみんなが望むもの、つまり達成感を得られるとわかっていたはずです。偉業を成し遂げれば希望通りの人生を送るだけの収入が得られることも、知っていたでしょう。頂点に近づくとは、肩書きではなく実力や評判の問題なのです」

自由が成功をもたらす

 モーニング・スターの風変わりだが効果的なマネジメント・モデルの核心には、「自由」というシンプルな概念がある。

 ルーファーは「自由にしてよいなら、人々は『これを好きになりなさい』と説得された対象ではなく、本当に好きなことに引かれるでしょう。すると成果が上がるから、さらに熱を入れますよね」と述べている。従業員たちも同じような意見を持っており、ある人は「命令に沿って動くのでは機械と変わらないでしょう」と言っていた。

 ここにジレンマがある。大規模な事業を舵取りするうえでは時として、人材に機械のように動き、信頼性、正確性、勤勉さを発揮してもらう必要があるのだ。監督者やマネジャーは一般に、ノルマを設け、それを大きく下回る者がいないか目を光らせ、該当者を叱咤する。

 では、監督者もマネジャーもいない場合はどうするのだろう。モーニング・スターでは、従業員同士が約束を交わして優れた協調性を発揮するだろうが、規律ははたしてどうだろうか。統括者のいない組織では、どうすれば手綱を締めることができるのか。

 責任を伴わない自由は無秩序につながる。ところが、モーニング・スターの巨大で複雑な工場のなかを歩くと、無秩序とは逆の状況が目に入ってくる。従業員たちは、あれほどの自由を与えられながら高い成果を上げている。いったいなぜだろう。

明確な目標とガラス張りのデータ

 冬のリゾート地を訪れると、何百人ものスキー客がだれの助けも借りずに急傾斜を直滑降しているだろう。しかし、目の不自由な人が滑り降りるには、だれかから大声で指示を受ける必要がある。自主管理を実践するには情報が欠かせないのだ。モーニング・スターは、自分の仕事ぶりを把握して賢明な判断を下すのに必要な情報すべてを、従業員に与えようとしている。

 CLOUには必ず、里程標が細かく記される。それを拠り所にすれば、同僚のニーズにどれだけ応えているかを各自が確かめられる。くわえて、事業部ごとの詳しい収支が月に2回、全従業員に公表される。「同僚が責任を果たしているかどうか互いに注意を払おう」という意識が植えつけられているため、支出が予想外に跳ね上がったら見過ごされるはずがない。これだけ透明性が高いと、愚行や怠慢はすぐに見つかる。

 モーニング・スターの事業は垂直・水平両方向に統合されているから、全社についての情報がない限り、自分の判断が他の分野にどう影響するかを見極められない。ルーファーは、全社についての同一情報を全員に伝えないことには、総合的な視点での発想は期待できないと心得ている。だからこそ、情報の囲い込みなど起きないし、「(彼または彼女に)なぜ知らせる必要があるのか」といった疑問も持ち上がらないのだ。

計算と協議

 従業員は自分の裁量で社費を支出してかまわないが、ROIやNPV(正味現在価値)を計算するなどして、事業上の妥当性を示さなくてはならない。同僚と協議することも期待されている。

 一例として、300万ドルの投資を考えているなら、行動を起こす前に意見を交わす相手は30人にも上るかもしれない。事業部の給与枠を増やしたい場合も、やはり同僚たちを説得して回らなくてはならない。

 モーニング・スターの従業員は大きな裁量を持っているが、独断を下すことはまずない。他方、アイデアを握り潰す権限を持つ人もいない。ベテラン従業員は、物事を決めつけたり断固たる措置を取ったりするよりも、むしろコーチ役を果たす。大胆な発想をする若手は、何人かのベテラン従業員に助言を求めるよう背中を押される。先輩からはたいてい、「このモデルを使って君のアイデアを分析してはどうか。検討して準備が整ったら、また相談に来てくれ」といった手短な指導があるだろう。

対立の解消と適正手続き

 裁量の濫用、恒常的な成果不振、同僚との喧嘩などには、どのような対処がなされるのだろうか。モーニング・スターには、対立を収拾する役回りのマネジャーはおらず、だれも「こうしろ」と強制する権限を持たない。商取引の当事者間で衝突が起きると、調停や裁判で決着をつける場合が多いが、モーニング・スターでもこれと似たような仕組みを用いている。

 仮に別の事業部のだれかが私について、「CLOUに記した約束を果たしていない」と考えたとしよう。まずは差しで相手の主張を聞くことになるだろう。こちらの対応としては釈明する、改善を誓う、反論するなどが考えられる。2人だけで解決できなければ、双方が信頼する社内のだれかに仲裁を頼み、その人におのおのの主張を伝えるだろう。

 仲裁者が相手の意見に同調し、私は提案された解決策をはねつけたとする。ことここに及ぶと、収拾を助けるために従業員六人による委員会が設けられ、仲裁者の提案にお墨付きを与えるか、別の解決策を示すだろう。それでも私が納得しないようなら、社長が当事者を集めて双方の言い分を聞き、有無を言わせず判断を下す。ただし、ルーファーの元に問題が持ち込まれる例はきわめて稀である。

 だれかの業績がパッとせず懸念が深刻な場合、解決を模索した末に解雇に至る場合も考えられる。ただしモーニング・スターでは、上司の気まぐれのせいで部下が割を食うことはありえない。この仕組みの長所をルーファーはこう説明する。

「委員会が開かれれば、公正で理にかなった手順が踏まれることがみんなに伝わりますよね。イザという時にも頼みの綱があるのだと、だれもが知るわけです。当社では、上司の部下いじめは起きないようになっています。だれしも大切な人生があるのですから」

同僚による評価と異議の申し立て

 モーニング・スターの遺伝子には責任感が刻み込まれている。入社時には全員が自主管理の基礎についてのセミナーを受講し、自由や裁量と責任は表裏一体だと学ぶ。相談はいくらしてもよいが、最後は自分の責任で判断しなくてはいけない、という教えである。苦渋の決断を避ける道はないのである。

 年末には全従業員が、CLOU上でつながりのある同僚からフィードバックを受ける。1月にはすべての事業部が前年の業績の妥当性を説明することになっている。1つの事業部について議論するだけで丸1日近くかかりかねないため、全事業部を網羅するには何週間も要する。各事業部のプレゼンテーションは、言わば株主向けの報告のようなものである。経営資源を適正に使っていることを説明し、至らない点については認め、改善プランを示さなくてはならない。

 事業部は業績によるランク付けの対象となるから、最下位あたりを低迷する事業部はあれこれ問い質されるだろう。ルーファーが言う。「投資が回収できていなければ、それ相応の冷笑を浴びるでしょう。今後の投資に際しても、同僚の協力を取りつけるのはきっと難しくなりますよね」。ある従業員も「周りから『浅薄だ』と思われるようなことをしたら、仲間を失いかねません」と語っていた。

 毎年2月には戦略会議があり、これもまた社内評価の機会となる。全従業員を前に各事業部が20分をかけて年間の事業計画を説明する。聞き手たちは「これは有望そうだ」と思う戦略に仮想通貨を投じる。このバーチャル投資で十分な資金が集まらないと、社内からの厳しい視線を覚悟しなくてはならない。

互選制の報酬委員会

 モーニング・スターでは、製造業らしからぬ方法で報酬を決めており、むしろプロフェッショナル・サービス企業に近い。各従業員は年末になると、 CLOUで掲げた目標やROI目標などの指標に照らしながら、業績の自己評価を作成する。次いで互選によって地域ごとに報酬委員を決める。毎年、全社で合計八つほどの委員会が設置される。委員会は従業員の自己評価を吟味して、そこから漏れた成果をも掘り起こす。そして、これらの情報を慎重に検討したうえで、付加価値に見合うよう留意しながら1人ひとりの報酬額を決める。

自主管理の長所

 モーニング・スターには他社での勤務経験を持つ従業員も少なくない。彼らに自主管理の長所を尋ねると、身を乗り出すようにしてとうとうと語ってくれる。具体的に挙がるのは、以下の諸点である。
マネジャーをつくらない会社の長所
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主体性が強まる

 モーニング・スターでは簡単な方法で従業員の主体性を引き出している。つまり、役割を幅広く定め、各自に行動の権限を与え、仲間に力添えしたら忘れずにほめ称えるのだ。

 ある工場技術者に「皆さんがだれからも言われなくても同僚に手を差し伸べるのは、なぜですか」と尋ねたところ、こんな答えが返ってきた。「ここでは評判を糧に組織が動いています。別の部門に対して有益なアドバイスをすれば、評判が上がりますよね」

専門性が深まる

 自主管理を実践すると技能向上への意欲が生まれる。モーニング・スターでは、高い専門性を備えた人もマネジャーや上級スタッフになるのではなく、現場の業務に携わる。

 一例として、工場の包装ラインで無菌容器に中身を詰める作業に従事するのは、微生物学への造詣が深い人々である。品質エキスパートのスコット・マーノックによれば、「この会社ではだれもが自分の仕事の出来栄えに責任を負っています」ということだ。「自負のほどは半端ではありません。それに、失敗しても尻拭いしてくれる上司はいないですから」

融通が利く

 モーニング・スターのマネジメント・モデルの下では、迅速性と融通性が発揮されやすい。ルーファーが例えを用いながら説明してくれた。

「雲ができたり消えたりするのは、大気の状態、温度、湿度に応じて水分子が凝結と蒸発を繰り返すからですよね。組織も同じはずです。外からどんな力が加わるかによって、体制を整えたり、壊したりする必要があるのです。みんなに行動の自由を与えておけば、どんな力が働いているかを察知して、その時々の実情にいちばん合った行動を取るでしょう」

 ポール・グリーン・ジュニアによると、同僚たちは使命をよりよく果たす方法を模索するなかで、互いに力を合わせて毎年何百もの変革を起こそうと立ち上がるという。

協調性が高まる

 階層を取り払うと、組織の弊害をかなりの程度まで除去できる。昇進競争があると各人の成果志向は強まるが、限られた昇進枠を争うせいで社内政治が横行して敵対意識がはびこる。他方、完全に水平(フラット)な組織では、上司へのゴマすりも同僚同士の追い落としもない。

「フォーチュン500」企業2社での勤務経験を持つポール・ターペルクは、昇進のない会社の美点をこう語る。「中傷の類は少ないですよ。昇進という狭き門をめぐってしのぎを削るわけではないですから。最高の成果を上げたり、同僚を助けたりすることに全力を注げばよいわけです」

よりよい判断ができる

 大多数の組織では、重要な判断は事業分析の訓練を積んだ幹部が担うのが通例である。彼らは豊富なデータと洗練された分析力を持っているが、文脈、つまり現場の実情については理解していない。このような理由から、上層部に受けのよい判断は往々にして、現場の従業員にしてみれば見当違いもはなはだしいのだ。

 モーニング・スターでは、上層部が判断を下すのではなく、現場の人々に専門性を備えさせている。たとえば、従業員のおよそ半数はサプライヤーとの交渉法についての研修を終えている。財務分析の研修を受けた人も多い。自分で考えて実行するのだから、タイミングを逃さずに賢明な判断を下せるはずである。

忠誠心が厚くなる

 モーニング・スターから競合他社への転職はほとんどないが、逆の事例はたびたび起きている。そのうえ、臨時雇いまでもが献身的に仕事をする。各加工工場はトマトの収穫期に合わせて毎夏、合計800人を超える季節労働者を雇う。翌年の継続率は9割に達し、会社では彼らに自主管理の原則についての研修を施している。外部の研究者が先頃これら臨時雇いの権限や当事者意識を調べたところ、他社の上級幹部並みの高水準だったという。

 なお、マネジャー職を設けないやり方はコスト面でも有利である。浮いたコストの一部はフルタイム従業員に配分され、彼らは他社の同等職よりも10~15%高い報酬を得ている。マネジャーを抱える負担を避けることで、事業成長への投資を増やせるという利点も生まれる。

マネジャー職の撤廃は若干の不都合を伴う

 モーニング・スターは、マネジャーを抱えないことでコストや弊害を軽減しているが、逆に不都合もある。
マネジャーをつくらない会社の短所
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 第1に、だれもがこの流儀に適するわけではない。これは能力ではなく適応の問題である。階層の多い組織で何年も働いていた人は、なかなか適応できない場合が多い。

 ルーファーの見たところ、新たに入社した人が自主管理の下で十分に実力を発揮するまでには、平均で1年以上を要するという。

 こうした事情から採用には余計に時間がかかり、手順も込み入ったものになる。会社の規模が小さかった当時は、ルーファーがすべての応募者に半日をかけて面接していた。しかも、たいていは相手の自宅にまで足を運んでいた。会話のほとんどは、モーニング・スターの哲学と応募者の期待内容が一致するかどうかに主眼を置いていた。

 最近では、応募者にまず2時間をかけて自主管理の説明を施したうえ、10~12人ほどの従業員が面接する。ここまでしても、適性を見抜けるとは限らない。ポール・グリーン・ジュニアによると、社会人経験の長い人物を採用した場合、およそ半数は思うままに振る舞えない状況への適応に苦しみ、2年以内に退社するという。

 第2に、互いの目配りによってみんなに責任を果たさせる仕組みも、難しさをはらんでいる。トラブルメーカーや成果を上げない従業員がいる場合、階層型の組織では上司が対処に当たる。

 しかしモーニング・スターでは、方針や規範を破った者を問い質して、品質、効率、チームワークを守るのは全員の責任とされている。もし従業員たちがこの責任を果たさず、必要な時に厳しい態度を取るのを怠ったなら、自主管理はたちどころに、全員で申し合わせたようにほどほどの成果で妥協する仕組みに成り下がってしまう。

 この危険については社内研修で正面から取り上げ、「みんなが勇気を奮い起さない限り、同僚が互いを律するやり方は成り立たない」と強調している。

 第3として、成長が妨げられるという不都合もある。モーニング・スターは業界平均を上回るペースで成長を続けているが、ルーファーや従業員たちは社風が希薄になるのを恐れている。他社の買収に消極的なのも、この点を心配しているからだ。事業拡大の道を探ってはきたが、これまでのところ、マネジメント上の強みを犠牲にしてまでさらなる高成長を目指すのは避けている。

 各自の進歩を見極めるのも難しい。たいていの企業には昇進の階段があり、それが目安となる。ところがモーニング・スターには階層がないため、同業他社の人との比較で自分たちの進歩を測るのが難しいおそれがある。会社での地位をアピールできないことは、転職を目指す際には不利に働きかねない。

マネジャーとマネジメントの実践

 私がルーファーに「御社はマネジャーを置かずにマネジメントを実践する術を見つけたのですね」と言うと、即座に訂正された。

「当社では言わば全員がマネジャーなのです。石を投げればマネジャーに当たりますね。マネジメントには経営計画、業務の段取り、指示、人材の手配、管理・監督が含まれ、全従業員にこれらすべてを期待しています。だれもが自分の使命をマネジメントするわけですよ。同僚との取り決めや、仕事をこなすのに必要な経営資源についてもしかり。同僚に責任を果たさせるという意味でも、全員がマネジャー役を担っています」

 それでも、ルーファーはこちらの言葉の意図を読み取ってくれた。この数十年というもの、マネジメント業務については「マネジャーという正式な肩書を持った人々に、上役という立場でこなしてもらうのが最も効果的だ」とされてきた。ところが、モーニング・スターの長年にわたる試みからは、全員にマネジメント業務を担わせるのが可能であるばかりか、収益性もよいことがうかがわれる。適切な情報、インセンティブ、ツール、責任が与えられれば、たいていは自分たちでマネジメントを実践できるのである。

 市場と階層制にはそれぞれ長所があり、二者択一の必要はない。モーニング・スターは独立請負業者の緩やかな集合体でもなければ、人々の能力ややる気を損なう官僚組織でもない。市場と階層制、両方の特徴をそれとなく合わせ持っているのだ。

 一方、モーニング・スターを、「当事者間のつながりが濃い市場」としてとらえることができる。各人には、市場取引に似た取り決めを同僚と交わす裁量が与えられている。これでは利害が対立しやすく仕事の進め方が込み入ってしまうのではないか、と思われるかもしれない。しかし、いくつかの要因によってそのおそれは和らいでいる。

 第1に、交渉や取り決めに加わる全員が、同じ判断基準に従っている。本物の市場では、消費者は売り手の利益など気にかけない。他方モーニング・スターの従業員は、会社が傾いたら素晴らしい勤務先を失うことを承知している。

 第2に、同僚を踏み台にしたり、約束を守らなかったりしたら、その報いを受けるのは自分だと、みんなが理解している。このため、業務上の取り決めよりも関係性を重視する姿勢が培われる。

 最後に、従業員のほとんどは長年トマト関連の事業に携わっているから、だれが何をすべきかをよくわかっている。新年度になっても、あらゆる取り決めの細部を逐一改める必要はない。これら共通の目標、長期の関係性、事業知識によって人々が結びついていなかったなら、モーニング・スターの仕組みははるかに低い成果しか上げられないはずである。

 モーニング・スターは、「自然発生した活力ある階層の集まり」でもある。形の上では階層は存在しないが、非公式の階層はいくつもあるのだ。どの問題についても、専門性や「周りの力になろう」という意欲に応じて、発言力の大きさには開きが出る。これは地位ではなく影響力に基づく階層であり、ボトムアップでできあがる。

 この会社では、専門性を示し、同僚に力を貸し、付加価値を生み出すと、権限を増やしていくことができる。これらを実践しなくなったら、影響力が衰え、給料も減るだろう。

 大多数の企業では、階層は自然発生するわけでもなければ活力も持たない。リーダーはおのずと頭角を現すのではなく、上からの指名によって決まる。腹立たしいことに、重要な任務はえてして、最も有能な人物ではなく、政治的な嗅覚がだれよりも発達した人物に与えられる。

 それだけではない。権力はポストに伴うものであるため、有能な人物に権力が集まるとは限らないのだ。1度マネジャーになってしまえば、解雇されない限り権力を失うことはまずない。それまでは、成果が上がらない状態が続いてもおとがめなしである。

 モーニング・スターでは、「全員がすべての問題について対等に発言権を持つべきだろう」という発想は皆無だが、同時に、「上司である以上、その人だけが決定権を握るべきだ」と考える人もいない。

*  *  *

 マネジメントの将来がどうなるかはまだわからないが、モーニング・スターの人々による幕開けは刺激に満ちている。ただし疑問も残る。

 同社の自主管理手法は、従業員数1万人や10万人の企業でも成り立つのか。文化の異なる国や地域にも適用できるのか。低コストを武器にした海外の競争相手が出現するといった、深刻な脅威に対処できるのか。ルーファーや従業員たちはこれらの課題を考えると夜も眠れないと言い、自主管理が未完成であることを潔く認める。

「理念としては90%くらい完成していると思います。ですが、実務面ではわずか70%でしょう」(ルーファー)

 私は、モーニング・スターの手法はあらゆる規模の企業で使えるだろうと考えている。大企業のほとんどはチーム、部門、職能の集合体であり、それらすべてが同等の自律性を持つわけではない。企業規模がどれほど大きくても、たいていの事業ユニットにとって社内取引の相手は少数に限られるはずだ。年商7 億ドルのモーニング・スターは、けっして小粒ではないが巨大企業でもない。

 モーニング・スターがもっとはるかに大きな企業の1事業部だと仮定しよう。この場合、「他の事業部が同じ経営哲学を掲げる」という条件が満たされる限りは、「自主管理手法を全社的に運用するのは不可能だ」などと考える理由はない。巨大グローバル企業の各事業部を代表する人々同士が話し合いをして、モーニング・スターの事業部間で毎年交わされるのと同じような合意に至るのは、想像を絶するほどのことではない。

 実のところ本当の問題は、自主管理が規模の大きな企業で通用するか否かではなく、伝統的な階層組織に導入できるかどうかである。これについても私は肯定的な見方をしているが、適応には時間、労力、熱意を要するだろう(囲み「自主管理への道のり」を参照)。

 どんな不確実性があろうとも、はっきりしている点が2つある。

 1つには、少し想像力を働かせれば、自由vs. 統制のような、長く組織を悩ませてきた、克服できそうもないトレードオフを克服できる。

 2つ目として、マネジメント権限がごく一部の過大評価された人々に集中するのではなく、全員の責任とされる組織を思い描くのは、もはや現実離れした空想ではない。

コラム 自主管理への道のり

 あなたの組織はおそらく自主管理の原則を柱に据えてはいないだろう。十中八九は、官僚的な仕組みになっているはずである。複雑な決まり、幾重もの階層、多数のマネジメント・プロセスなどを設けて、全体の足並みと予測可能性を確保しようというのである。

 マックス・ウェーバーがおよそ100年前に指摘したように、管理こそが官僚制の哲学的な拠り所である。官僚的な組織におけるマネジャーは、決まりや基準の遵守、予算目標の達成などを部下に徹底させる監視役である。

 官僚制と自主管理は、全体主義と民主主義のように、対立するイデオロギーに根差している。自主管理型の組織を築くには、官僚制の弊害を取り除くだけではなく、官僚制そのものと決別しなくてはならない。

 アメリカの建国者たちは、君主制の行きすぎを和らげようとしたのではなく、それに代わる仕組みを取り入れようとした。これと同じように、自主管理を採用するなら強い覚悟で臨まなくてはいけない。さもないと、さらなる徹底を目指すべき時にそれができずに中途半端で妥協してしまうだろう。

 とはいっても、古くからの仕組みを壊すことが容易に許容されるわけではない。自主管理はマネジメント不在とは違う、極端なまでに分権化を推し進めるからといって無秩序を生むわけではない、と示す必要があるだろう。

 まず、従業員に自分の使命を書き出すよう求めよう。1人ひとりに「同僚のためにどんな価値を生み出したいか。彼らのために解決したい問題とは何か」と問いかけよう。どんな活動をするかよりも、どういった便益を生み出すかに焦点を当てるよう、はっぱをかけることだ。

 全員が短いミッション・ステートメントを書き上げたら、彼らを少人数のグループに分けて互いに批評させよう。この過程のおかげで、決められたルールに従う姿勢から、同僚同士の話し合いを通して責任を果たす姿勢への移行を始めるのである。

 次いで、従業員の自主性を広げるささやかな方法を探そう。みんなに「あなたの使命実現を妨げている手続きは何ですか」と問いかけるとよい。最も煩わしい手続きを特定できたら、それらを部分的に取りやめて、どうなるか様子を見てみよう。管理を緩めることは可能なのだから、自主管理の導入を真剣に考えているなら、段階を追って緩めていけばよい。

 さらに、チームごとにP/Lを持たせよう。裁量を賢く使うには、1人ひとりが自分の判断の影響を数字でつかむことができなくてはいけない。自主管理への道は情報によって開かれる。

 仕上げに、管理する側とされる側との分け隔てをなくす方法を見つけなくてはいけない。

 あなたがマネジャーなら、手始めに自分がチームにどんな責任を負っているかを列挙するとよい。そして部下全員に、そのリストに注記をしてもらおう。リーダーが統率相手に対してより大きな説明責任を持つことが、全員が互いへの責任を果たす仕組みをつくるうえで欠かせないのである。

 伝統的企業にとって、自主管理への道は長く険しいだろう。しかし、この分野の双璧を成すモーニング・スターとW. L. ゴア(注3)(〈ゴアテックス〉のメーカー、同社もマネジャーを置いていない)の実績は、努力するだけの価値があることを示している。いずれは、高い成果を上げ、しかも人間味にあふれた組織ができあがるだろう。

【注】

3)
W. L. Gore & Associates, Inc. デラウェア州ニューアークに本社のある、〈ゴアテックス〉で知られるメーカー。同社は、アソシエートと呼ばれる従業員の主体性や判断を重視し、従業員同士のコミュニケーションや信頼関係を基礎に、チームとして協働することで事業の成功を実現しようとする。

有賀裕子/訳
(HBR 2011年12月号より、DHBR 2012年4月号より)
First, Let's Fire All the Managers
(C) 2011 Harvard Business School Publishing Corporation.

[DIAMOND/ハーバード・ビジネス・レビュー]

Posted by nob : 2012年03月21日 19:56

そのとおり!!!Vol.18/納得は自ら創っていくもの。。。

■「働きがいを求めてはいけない」
ワークスアプリケーションズ 牧野正幸CEOに聞く

 「働きがいのある会社」とはどのような会社なのだろうか。それを検証するため、日経ビジネスでは2007年以降、「Great Place to work® Institute Japan(GPTWジャパン)」(contact@greatplacetowork.jp)の協力を得て働きがいのある会社」という企画を続けている。

 この調査において、ソフトウエア開発のワークスアプリケーションズは2010年にトップに輝き、昨年と今年はグーグルに続く2位と上位の常連になっている。同社はなぜ、社員の働きがいを常に意識するのか。そのために、経営者や現場は何をしているのか。社員の働きがいと組織の成長について、牧野正幸CEO(最高経営責任者)に聞いた。

牧野 正幸(まきの・まさゆき)氏
ワークスアプリケーションズCEO(最高経営責任者)
1963年兵庫県生まれ、49歳。大手建設会社、ソフトウェア会社役員を経て、システムコンサルタントとして94年に独立。銀行などと共同で中堅企業向けシステムを開発。海外ERPパッケージの日本向け適用のコンサルティングを行う。96年、ワークスアプリケーションズを設立。2001年、ジャスダックに上場し、代表取締役CEOに就任。人事・給与システムでは国内シェアトップを誇る。2011年、MBO(経営陣による企業買収)により上場廃止。

 冒頭から矛盾していると思われるかもしれないが、働きがいを求めるという行為自体、良くないと私は考える。そもそも、働きがいを求めている時点で、自分以外の誰かが「与えてくれる」という甘えの発想が生まれているからだ。

 「教育環境が整っているところで教えを乞いたい」「優秀な上司がいるところで自分の成長を引っ張ってもらいたい」――。

 このような考えを持つ人は、そもそも自己成長ができないタイプ。そんな社員ばかりになると、会社の成長はなくなり、結果的に働きがいを感じられない組織になってしまいかねない。

 「明るくて風通しの良い会社に入りたい」と語る学生がいる。でも、私の経験値から言えば、明るい職場を条件に掲げる人に、根が明るい人は少ない。そもそも根が明るい人は、職場が明るいかどうかなんて気にせず、周りを巻き込んで楽しい職場を作っていく。つまり、自分でそういう場を作れない人が、理想の職場を掲げるわけだ。

「今いる社員に働きがいをアピールしたい」

 そういう人ばかりがたくさん入ってくると、明るい職場ではなくなってしまう。当社を志望する学生には、「働きがいのある会社だから」というイメージを持ってほしくない。入社してくる人ではなく、今いる社員に「働きがいがある」とアピールしたい。

 7年ほど前のこと。新卒入社から3年目くらいで退職する社員に理由を聞いたところ、半数以上が「ワークスよりも働きがいのある会社があるかもしれない」と言って辞めてしまう状況だった。上場を果たした(昨年、MBOで非上場化)とはいえ、まだまだベンチャー企業。隣の芝生は青く見えるようで、若い人材が流出してしまう。そして、「転職して失敗した」という後悔の言葉も聞くようになった。これは当社にとっても、辞めた当人にとってもマイナスでしかない。

 「うちの会社は君が成長できる環境だよ」と私が言っても、うまく伝わらないだろう。であれば、第三者が客観的に評価することで、当社がどれくらい働きがいのある会社なのかを示せばいい。そこで、「働きがいのある会社」の調査に応募した。

 新卒で入る社員からすれば、自社がどれだけ働きがいがある会社なのか、そのモノサシがない。外部の意見であれば、より信頼できる。そのうえ、「あの企業と同等なんだ」と誇りを感じることもできる。

 よくある勘違いなのだが、「働きがいのある会社=誰もが居心地の良さを感じる会社」という考えは、間違いだ。正しくは、常に成長したいと意欲的な人材にとって、居心地の良い会社である。会社は安住の地ではない。自己成長意欲のない人にまで優遇する会社は、よほど余裕がある会社か、未来がない会社のどちらかだろう。成長したい人をサポートし、さらに成長を求めるステージを用意する。これが、真の働きがいのある会社ではないだろうか。

 だから、成長意欲がない人には苦しい環境だと思う。このミスマッチで会社を辞める人もいるのが現状だ。

 ただ、優秀な人材に辞めてほしくはない。これはどの会社も同じだろう。もし、辞めてしまったとしても、また戻れる仕組みを作ればいい。当社では2005年12月に「カムバックパス」という制度を作った。在職中の評価によって、認定を受けた者であれば最長5年以内に「復帰=再就職」できる制度です。

 これにより、一度は退職した社員が堂々と帰ってこられるようになった。一度外に出た社員が戻ってくるのを見れば、隣の芝生の青さを気にしていた社員も「やはりワークスが良い」と思えるはずだ。

 カムバックパスと同時期にできた制度で「ワークスミルククラブ」というものがある。これは、最長13年にわたり、出産や育児を支援する制度だ。

「課題解決の道筋は提示しない」

 こういった制度は、私が独断で決めているものではない。現場から声が上がってきて、現場主導で作られるものがほとんどだ。

 経営者やマネジャーに「他社の制度を導入したい」とか「この状況を改善する制度の創設を」と希望する社員がいる。当社の場合、「じゃあ、自分で作ってみて」と返す。経営者に頼るだけでなく、まずはどうすれば課題が解決できるのかを自分で考えてもらう。

 まずはコストを度外視して、考えさせる。そこででてきた提案について、アドバイスをしたり、承認したりする。最初から私が入ってしまうと、依存型の社員ばかりになってしまうから。こうすることで、問題を見つける能力に加え、それを解決するチカラが社員につく可能性も高まる。

 自己成長意欲が高い人は、それを阻害する要因をも特定して解決する道を切り開く。それが、当社の働きがい向上に役立っていると考える。

 新人教育やインターンシップ(就業体験)でも、課題解決に向けた道筋の提示は極力しないようにしている。「どうすればいいですか」。この一言だけで先輩が解決まで導いてしまうと、受け身な姿勢が習慣づけられてしまいかねない。だから、新人は必ず失敗する。それでも、他社では考えられないような負荷を新人にかける。それはなぜか。失敗した時こそ、人は成長するからだ。

「成長とモチベーションは比例しない」

 成長とモチベーションは比例するように思われているが、私の考えは逆。反比例ではないだろうか。成功を通してモチベーションが高いときというのは、成長しているように本人は錯覚するが、ここでは成長はしていない。1つの成功を通して、その余力で成果を出しているだけ。成功は人を思考停止にさせてしまう。つまり、成功の果実をただ食べているだけに過ぎず、次の種まきができない。

 失敗した時はどうか。なぜうまくいかなかったのか、どうすれば成功するかを必死に考える。これまでのやり方を改め、試行錯誤を繰り返す。そこで、人は成長する。成功を通してモチベーションが高い時期が続くと、人の成長は止まる。だから、最初から成功するのは良くない。

 ただ、失敗はモチベーションを下げる。それが尽きてしまっては元も子もないので、モチベーションが底をつく前に成功を経験させる。これが人を育てるコツではないだろうか。

 働きがいのある会社とは何か。私自身の考えは、「個人の成長意欲に対して、最大限の機会を与えることをコミットする会社」だ。

 社員の期待に対して裏切っていないか。「働きがいのある会社」の調査で客観的な評価を得ることは、経営者としての通知簿をもらうようなものだ。社員の成長をけん引するには、私自身がこれからも成長しなければいけない。これからも、成長意欲の高い社員にとって、その機会を与えられる経営を目指していく。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2012年03月18日 23:47

そのとおり!!!Vol.17/全国へのこの気運拡大に期待。。。

■関西電の全原発廃止、大阪市が株主提案へ

 大阪府市の「エネルギー戦略会議」(座長=植田和弘・京都大教授)は18日、関西電力の筆頭株主である大阪市が6月の同社株主総会で提案する内容の骨子をまとめた。

 全11基の原子力発電所を可及的速やかに廃止し、代替電源として再生可能エネルギーによる発電所の導入を求めるなどとしており、近く府市統合本部で最終決定する。

 骨子では、当面、安全対策を徹底した上での原発稼働を容認する一方で、「事故が起きれば府民、市民に回復不可能な被害を及ぼし、関電が倒産するリスクも高くなる」として、将来的な全原発廃止を求めている。また、再生可能エネルギーによる発電所などへの投資を優先するため、送電部門の別会社化や、役員、従業員数の削減、政治家への寄付やパーティー券購入の廃止によるコストカット、他社管内での電力小売りへの進出なども明記した。

 さらに、この日の会議では、株主提案とは別に、政府が再稼働を目指している福井県おおい町の大飯原発について、エネルギー戦略会議としての再稼働条件を関電や政府に提示することも確認した。

 関電株は大阪市が9%を保有しているほか、神戸市も3%、京都市も0・5%を保有。今後、神戸、京都両市にも共同提案を呼び掛ける。ただ、株主総会で他の株主らの賛同がどの程度得られるかは不透明だ。

 植田教授は会合で「原発技術は本当に制御可能なものなのか。事故の被害額は甚大で原発廃止は株主の利益に一致する」と述べた。

[読売新聞]

Posted by nob : 2012年03月18日 22:49

まずは何もしない何も持たない自らを受け容れることから、、、私はもう長く携わるどんな仕事にもパートナーを有しています、、、これは誰にでもできる真の平和への第一歩。。。

■「かけがえのない存在」にならなくてもいい。
「代えのきく」人になろう

かけがえのない存在にならないと価値がないのか

 いま、かけがえのない存在になる生き方を目指そうという風潮があります。
確かに、家族にとっての自分、恋人や友人にとっての自分など、プライベートの局面ではそうした考えに同意できる部分があります。しかし、仕事とは分けて考える必要があるのではないでしょうか。

 仕事の局面でかけがえのない存在になることは、確かにその時点ではハッピーかもしれません。しかし、長期的に見た場合、かけがえのない存在だけで成り立っている職場は自分にとっても組織にとってもやっかいなことが出てきます。

 たとえば、会社にとって非常に苦しい事業を誰かひとりが3年間かけてどうにか立て直したとします。その過程でほかの人の支援や協力を得られていなければ、引き継ぎたいと思う人も出てこないでしょう。結果的にその事業から離れられなくなり、ほかの部分に発揮されたであろう能力を無駄になってしまいます。仮に誰かが引き継いだとしても、再びうまくいかなくなる可能性も否定できません。

 先ほどプライベートは別と言いましたが、人生は何が起こるかわかりません。自分にとってかけがえのない家族が亡くなった場合、残された家族の悲しみは計り知れません。とはいえ、もう生きていけないということになってしまっては困るのです。

 いま、社会や誰かにとっての「かけがえのない存在」になることこそ、生きる意味や自己実現の賜物と思う人が増えているのではないでしょうか。かけがえのない存在であるかどうかを確認できないといって深く悩む人も多くなっています。

 しかし、かけがえのない存在になるという考え方そのものが「作られた感覚」のように思えてならないのです。社会における自己の確立とかけがえのない存在になることが、同義語のように語られているのではないでしょうか。

かけがえのない存在になることは自己陶酔か

 ビジネス書の世界では、新入社員に向かって「なくてはならない存在になれ」と語られています。しかし、その人がいないと仕事が回らないという状況になったとしたら、息苦しさが募り、生きるのがしんどくなってしまうと思うのです。

 大組織の会社ではなく、小さな個人商店ではそういう人が現実に存在します。

 うつ病になってしまったその人は、仕事を休んだほうがいい状態でした。でも、その人は絶対に休めないといいます。

「いまは肉体的には大丈夫ですが、急に盲腸になったりしたらどうするのですか?」

 そう尋ねても、患者さんは絶対に無理だと繰り返すばかりです。

「私がいないと、従業員は何もできないのです。お金の計算ひとつとっても、満足にできないのが現状です」

 結局、その患者さん自身が、自分がいないと業務がまったく進まないシステムを作り上げてしまったのです。現実にはこの患者さんは会社にとってかけがえのない存在になっていますが、患者さんにとっても従業員の方にとっても、これが望ましい姿だとは思えません。この例では、かけがえのない存在になるということが自己陶酔につながっているように見えてしまいます。

かけがえのない存在になることは
美学ではない

 かつては、かけがえのない存在になることが美学になっていた時期があります。

 最近になって、雑誌アエラでもそれに関する特集が掲載されました。テーマは「親の死に目と仕事」です。

 企画の発端は、フィギュアスケートの浅田真央さんのことだったようです。お母さまが危篤状態になったという連絡を受けた真央さんは、国際大会を棄権してお母さまのもとへ急いで駆けつけました。その行動に対して、賛否両論が湧き上がったのです。

「ほかに出たくても出られない人がいるなかで選ばれて参加したのだから、最後まで大会にとどまるべきだった」
「国を代表して派遣された選手なのだから、日本代表としての責任を全うすべきだった」
「いや、世界に2人といない大切な母親が危篤なのだから、ひとりの人間として日本に帰ったのは支持したい」

 私の知り合いにこの話しをしたら「親の死に目に会えなくても仕事を続けるべきだ」という考えの人がいます。しかし、その一方では「親の死に目に会えなくても続けなければならないような仕事が果たしてあるのだろうか」という意見もありました。

 結局、「本人の自己満足なのではないか」という意見が大勢を占めることになりました。よく考えれば、その人が1日や2日休んだからといって、それで破滅的な事態に陥る仕事などそれほどないのではないでしょうか。

「代えのきく存在」でも社会貢献はできる

 現在の就職難の時代、どの会社でもいいと考える学生が増えてきました。

 しかし、あるときまでは自分の好きな仕事、自分にしかできない仕事、生きがいを感じられる仕事を求める傾向が強く残っていました。

 かけがえのない存在になろうとこだわるあまりチャンスを逃し、入社3日目にして「私の居るところじゃない!」と辞めてしまう若者があとを絶ちませんでした。

 関西のある葬儀会社の社長さんと対談したときに聞いた言葉が印象的でした。

「私の会社に入ってくる学生は、誰ひとり第1希望ではありません。ほかに希望していた会社に落ちた学生がさしたる関心も持たずに入ってきます。最初はみんなしょんぼりしているのですが、仕事をやり始めると人に感謝され、礼儀も身につき、社会生活を送るうえで非常に役立つということを感じるようになると、この会社に入って良かったと言う若い者が多いのですよ」

 社長さんの言う通り、その世界に身を置いてこそ良かったと思えることは、人生において多々あるのです。

 地位が人をつくるという言葉もあります。

 ある組織のトップが辞める事態になったとき「あの人がいなくなったらこの組織は終わりじゃないか」と考えてしまう人は多いと思います。

 しかし、実際にはトップの陰に隠れていたナンバー2が頭角を現し、改めてナンバー2だった人の能力の高さに気づかされる経験をしたことはないでしょうか。ナンバー2だった人は、トップがあまりにも強かったせいで、活躍する機会を得られなかっただけなのです。組織というものは、多くの人が想像する以上に図太いものです。

 以前のコラムで突出した個人がひとりで組織を支えるよりも、システム化された組織を作ったほうが社会としては健全なのではないかと書きました。

 かけがえのない存在を目指すのも悪いことではありません。ただ、代えのきく存在として人生を生きることも、十分社会に貢献していることになるのです。

[DIAMOND online/香山リカの「ほどほど論」のススメ]

Posted by nob : 2012年03月12日 07:35

愚策の極み、、、国が一歩も二歩も前に出るべきところが全く違う、、、まさに日本全土放射能汚染化計画。。。

■がれき受け入れ、法に基づき要請へ 首相「基準示す」

 野田佳彦首相は11日、首相官邸で記者会見し、被災がれきの広域処理を進めるため、法律を根拠に自治体に受け入れを求める考えを明らかにした。基準や処理方法も政権が明確に示す。13日に関係閣僚による会議を立ち上げ、処理を加速させる方針だ。

 被災がれきの広域処理は各地で強い反発を受け、3月11日までに全体の6%程度しか進んでいない。野田首相は「国が一歩も二歩も前に出ないといけない」と強調。「がれきの種類、量を明示した上で、協力をお願いする」と述べた。

 被災地以外の都道府県には、災害廃棄物処理特別措置法に基づき文書で正式に協力を要請。基準や処理方法もこの法律を根拠に定める。すでに表明している財政支援と併せ、自治体の理解を求める考えだ。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2012年03月12日 00:17

怖れずに付かず離れずうまく付き合っていけばいい。。。

■うつ病を経験した誰もが恐れる再発
100%の状態に戻ってからの復帰が重要

 過去14年にわたり毎年、3万人以上の人が自ら命を絶っている。厚生労働省“自殺・うつ病等対策プロジェクトチーム”の調査から、自殺既遂者は、うつ病等の気分障害が自殺の要因として特に重要であることが明らかになっている。現在の厚生労働省における自殺対策の中核となっているのが、うつ病対策だ。

 うつ病は心の風邪と言われる。風邪は休息と投薬などにより完治する。もちろん、うつ病も正しい対応や治療によっていつか治る。しかし、完治したかどうかの見極めが難しい。また、うつ病は再発しやすいことをご存じだろうか。うつ病を発症したほとんどの人が、再発を恐れていることも事実だ。

休職と復職を繰り返しついに自殺未遂

 今回は、10年以上独りでうつ病に苦しみ、その後産業カウンセラーYさんとの出会いで、新しい人生を歩み出すことになったKさんの事例を取り上げる。

 Kさん(女性、現在52歳)は独身である企業の総務部に勤務している。3人姉妹の末っ子で、母親にとても厳しく躾けられて育った。大学卒業後、会社へは親の縁故で入社した。入社当時は秘書課に配属され、女性らしく魅力的なKさんは、とても可愛がられたようだ。

 入社から5年後、地方への異動辞令が出て、地方都市で寮で暮らすことになった。

 「Kさんは、いじめられたと言っていましたね。彼女はずっとお嬢さん育ちされてきて、もしかしたら、ビジネスライクに言われたことを『否定された、嫌われた』と思い込んだのかもしれません。そして知らない土地で一人きりの暮らしになったことも重なった、どん底の精神状態のときにお母さんが突然亡くなってしまわれたのです」

 Kさんが30代前半の頃だ。産業カウンセラーのYさんは、Kさんの話を振り返りながら語ってくれた。

 Kさんは寮で、自殺を図った。発見が早かったため未遂で終わり、一命を取り留めたKさんは、地方都市の病院を受診する。病院でうつ病と診断され、会社を休職し半年間入院した。退院後、投薬を続けながら地方都市の職場に復帰するが、3か月後うつ病が再発した。精神状態を考慮した会社はKさんを本社へ戻し休職扱いにした。病院の診断で投薬を続けながら再び職場復帰したが、うつ病が再発し、また休職になった。その後何度も復職と休職を繰り返し、自殺未遂も起こした。

 何年にもわたり、休職と復職を繰り返すKさんに困惑した会社の上司は、企業の相談室に行くよう指示した。

 一般的に、メンタル面の悩みを抱えていても、同僚などに知られるのが嫌で相談室に行くことを躊躇する人が多い。だが、この相談室は別の建物にあったため、同僚などに相談室へ行っていることを知られることはなかった。また、カウンセラーには守秘義務があり、上司とはいえ面談内容を報告する義務はなかった。Kさんは初めて人目を気にせずに本音を言える場を得たわけだ。この相談室で出会ったのが、産業カウンセラーのYさんだった。Kさんが40代前半の頃だった。

 「死にたい。何のために生きているのかわからない」

 Kさんが最初に言った言葉だそうだ。発症から10年以上過ぎたにもかかわらず、うつ病は治っていなかった。通院、投薬を続けているのに、精神状態は非常に悪い状態だった。

 Yさんの初期のカウンセリングは、Kさんの言葉を傾聴し、受容し、共感することだった。Kさんは「死にたい」と繰り返し、泣きながら母親の話をした。母親が大好きだった。素晴らしい女性だった。母親が言うことはすべて正しい。言いつけは守らなくてはならない。でも死んでしまったので辛くてたまらない。

絶対的な母親の教育にしばられていた

 Kさんにとって母親は絶対だった。Kさんは母親の厳格な倫理観・世界観の中で生きていた。Kさんが目にする社会・周囲の人の言動は、母親から教わった倫理観を通して見ると、全てが良くないものに思えたようだ。社会はこうあるべき、女性はこうあるべき、社会人はこうあらねばならない。社会や周囲の人への不平・不満が心の中に渦巻き、蓄積されていった。しかし、誰にも言えなかった。

 どうしてか? 不平を言うことなど、恥ずかしいこと、みっともないことだと母親から教え込まれていたからだ。そんな価値観を持つKさんは、他人の見方も厳しかったが、同様に自分にも厳しかった。すべての否定的な思いを溜め込み続けた末に、価値の基準である母親が急にいなくなってしまった。心のバランスが壊れ、うつ病を発症した。どうやって生きたらいいのか分からなくなり、自殺未遂に至ったのだろうとYさんは分析する。

 Yさんは、Kさんの目標を“自己受容 Iam OK.”に設定し、まず自分を受け入れられるように導いた。

 まずやってみたのは、コラージュ療法だった。コラージュ療法は、1970年代に米国の作業療法士ジェーン(Jane.M)が考案した芸術療法だ。コラージュはフランス語で「糊付けする」という意味で、20世紀の初めにピカソやブラックなどが使った現代美術の技法だ。雑誌やパンフレットなど既成の写真や絵などをハサミで切り抜き再構成し台紙へ糊付け(コラージュ)し、独自の世界を表現する。
 
 コラージュで表現することで、様々な心理状態を把握できるが、YさんはKさんの心理状態を診断するというより、会社の中で自分(母親)の価値観でがんじがらめになり緊張状態で苦しんでいるKさんを、綺麗なものに触れさせて、緊張を緩めてあげたかったのだそうだ。

 「“枠”が狭かったですね。自分で作り上げた社会や人と接する時の“枠”がとても狭く硬いものでした。まずは、素の自分の時間を作ってほしかった。コラージュの時間は何も心配なものがなく安心できることを認識してもらいました。その中で信頼関係も育み、心がほどけていく時間になるよう心掛けました。そして目指したのが自己受容です」

 Yさんと時間を過ごすうちに、Kさんは自分の本音を語りだした。

 「他者批判、つまり周囲の人への文句、愚痴ばかりでした。自分の価値観が非常に厳しく、こうあらねばならないと思い込んでいますから、不平・不満が溜まっていたのです。もちろん、良い人、できる自分を演じ続けている自分へも非常に怒っている状態でした。しかし、まだ言いたいことは誰にも言えない状態でした」

 その状態の改善のために、次に始めたのがアサーション・トレーニングだ。このトレーニングの基礎を築いたのは米国の心理学者、ウォルピ(Wolpe,J.)とラザラス(Lazarus,A.A.)である。自分とともに相手も大切にする自己表現の仕方を訓練する。自分の感情や考え、要求などを適切に表現する能力を養うので、「言いたいことが言えない人」「対人関係で自己中心的な人」「引っ込み思案な人」などに有効とされる。

自分の気持ちを客観的に表現する訓練

 Yさんは、アサーション・トレーニングのDESCという手法を使った。

D(Describe)=自分が困っている客観的事実をできるだけ穏やかに話す
E(Explain)=その事実に対する自分の気持ちを話す
S(Specify)=その事実に対して可能な解決方法を話す
C(Choose)=相手がOKなら良いが、Not OKならほか他の方法を再提示する

 Yさんは、言いたいことが溜まっていたKさんに、毎回の面談で、アサーション・トレーニングの課題を出した。

 ある日の面談でKさんは、同僚に腹を立てていた。仕事をちゃんとやってくれないそうだ。しかし、注意をする(愚痴を言う)自分が許せないので注意できなかった。実際に注意の仕方が分からない。無性に腹が立つそうだ。そこで、アサーション・トレーニングのDESCの流れで、解決方法を探った。

D=仕事をしてくれないという客観的事実を話してもらう
E=仕事をしてくれない事実に対する自分の怒りの気持ちを話してもらう
S=解決方法を一緒に考え、提案する

 この場合の解決方法は、同僚に対して意見を言うことだ。同僚の仕事のやり方を見ていて、「私はこう思うが…」と気持ちを表現してみることを提案した。そして、次の面談までに実際に試すことを課題とした。

 この課題は、周囲の人へ意見を言えるようにすることから始まったが、成功した時は言えたことを確認し合いながら共に喜んだ。不成功の場合は、C=また違う解決方法を一緒に考え提案し、励ましながら次の課題の成功のために、根気強く進めた。成功する数が多くなるにつれて、Kさんは自信を持ち、話し方のスキルも身に着けたようだ。自分の意見を周囲の人に言えるようになったKさんは、変わっていった。

 人は簡単には変わらない。自分が変わればいい。自分を受け入れられるようになったKさんは、他人や社会に対する見方も変わっていった。Yさんと面談を始めて3年が過ぎた頃だった。

 「もう大丈夫だと思いました。自分を許すことも相手を許すこともできるようになっていましたから。もう相談室には来なくていいと言ったのですが、完治してからも3年間、私が担当だった時期は毎回相談室に来ていました。愚痴を聞いてほしかったそうです。でも、愚痴の相手にも意見できているわけですからガス抜きかな。その後の再発はなかったですね」

 Yさんは嬉しそうだ。

 再発を繰り返すうつ病について、Yさんは問題点を挙げてくれた。

70〜80%の状態で復職しない

 まず、リワークプログラムで100%職場復帰できる状態になってから職場に戻ってほしい。通常、うつ病などの気分障害で休職すると、病院で完治が認められた後に、民間のリワークプログラムに通って作業をこなしながら復職できる状態に戻していく。復職の際は主治医の診断書と産業医の承諾が必要だ。そして職場の管理者と話し合い、復職することになる。

 リワークプログラムが70〜80%の状態で復職してしまった場合にうつ病は再発しやすいとYさんは指摘する。うつ病などの気分障害は、回復とともに元気になり気分も高揚するので、やる気が起こる。早く仕事へ復帰したいという焦りもあるから、強く復職を希望する人が多い。医師や管理者が、早く仕事に戻すほうがいいと考え、まだ時間が必要なのに復職させてしまうケースも多い。本人と会社のために、状態を慎重に見極め、100%復職できる状態に戻してからの復職が望ましい。休職中は傷病手当が支給される。じっくりと時間をかけて、100%働ける状態になることだ。

 次に職場の受け入れ態勢も重要だ。Yさんは、受け入れる側の管理職の認識の甘さを指摘する。復職後すぐに、休職前と同じ量の仕事を何の説明もなしに渡して極度の緊張状態に追い込んだり、逆に極端に少ない量の仕事でモチベーションを下げたりする場合もある。もう完治したからと軽はずみな言動をとることは避けなければならないが、極端に気を遣い過ぎることもよくないだろう。

 「管理職はメンタル不調の社員が復職した時にどう接したらいいか、どんな点に気をつけたらいいかなどの学んでほしい。復職する人が安心して帰ることのできる会社の体制作りができるといいですね」

 産業カウンセラーYさんの希望は、日本の社会全体のリワークプログラムを早急に整備することだ。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2012年03月08日 12:37

もはや関係者全員を刑事立件すべき事案。。。

■炉心溶融、1週間後に指摘 保安院暫定チーム

保安院内で昨年3月18日午後にまとめられた文書には「炉心はすでに溶融し、外部から注水を続ける限りにおいては、安定した状態が継続している」とある拡大保安院内で昨年3月18日午後にまとめられた文書には「炉心はすでに溶融し、外部から注水を続ける限りにおいては、安定した状態が継続している」とある

 経済産業省原子力安全・保安院のチームが、東京電力福島第一原発事故から1週間後には、1〜3号機の原子炉内の核燃料は溶け落ちて炉心溶融(メルトダウン)したと分析していたことが、朝日新聞が情報公開請求した文書でわかった。ただし公表はされず、国が炉心溶融を認めたのは事故から2カ月後だった。分析を国民への説明などの初期対応に生かせなかった。

 分析したのは、保安院内にある「緊急時対応センター(ERC)」で昨年3月14日から活動を始めた「情報分析・対応評価チーム」。もともと想定されていたチームではなく、保安院企画調整課の要請で、経産省や原子力安全基盤機構などの有志約10人で急きょ結成された。従来の分析部署が緊急対応に追われるなか冷静に分析する集団が必要だという判断だった。

 メンバーが注目したのは、東電から24時間態勢で送られてくる水位や圧力データ、原子炉格納容器内の放射線量を測る「CAMS」(格納容器雰囲気モニター)の数値。昨年3月15日には1、2号機で放射線量が急激に上昇し、格納容器底部に燃料が溶け落ちたことをうかがわせた。ほかのデータの変化もあわせ、同18日午後2時45分の時点で、1〜3号機ですでに炉心溶融が起きたと判断している文書が残されていた。

 文書では、溶融した燃料は底にたまって水に浸されやすくなっているため、「外部から注水を続ける限りにおいては安定した状態が継続している」と評価している。

[朝日新聞]


■炉心溶融、回避できた?冷却装置を早期復旧なら

 東日本大震災による津波襲来後に電源を失った東京電力福島第一原子力発電所1号機で、緊急冷却装置を電源喪失後1時間半で復旧できていれば、炉心溶融を回避できた可能性があることがわかった。

 日本原子力研究開発機構の玉井秀定・副主任研究員らの研究チームが分析したもので、福井市で開かれる日本原子力学会で20日発表する。

 冷却装置は「非常用復水器(IC)」と呼ばれ、電源がなくても蒸気などを使って原子炉を冷却できる。政府の事故調査・検証委員会の中間報告によると、電源喪失に伴い弁が閉じたため、復旧には弁を開ける必要があったが、東電幹部が弁の状況を誤認して対策を取らず、事故拡大につながった。

 研究チームが電源喪失後の原子炉の水位や圧力をコンピューターで模擬計算した結果、閉まった弁を1時間半後までに開けていれば、冷却機能が働き、水位が維持されることがわかった。2基あるICは、計16時間作動するとされており、研究チームは「その間に代替の注水手段を確保するなどしていれば、炉心溶融を防げた可能性がある」としている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2012年03月05日 21:00

確かに頻繁に出没します。。。

■東京の満員電車にひそむ妖怪12選

首都圏人口世界一、それが日本の東京です。その数、ざっと約1318万人。日本人の10人に一人は東京にいる計算。あまりにも……あまりにも多すぎる! だけどそれが東京なのです。

さて、そんな東京の移動手段といえば、毛細血管のように張り巡らされた鉄道網が便利ですよね。安いし早い。乗りこなせば最強です。ところがどっこい、路線によっては、朝の通学・通勤ラッシュは地獄と化し、夜は夜で帰宅ラッシュ。

できることなら乗りたくない。満員電車には乗りたくない。なぜならそこには、いろんなタイプの妖怪がひそんでいるから……。私の頭では理解しがたい行動をとる、満員電車にしか生息しない妖怪がひそんでいるからです! 以下にご紹介します。
 
その1:妖怪ディフェンダー
降車時に出現する妖怪です。ドアの開くホーム側に立っているにもかかわらず、後ろには降りたい人がたくさんいるにもかかわらず、一度ホームに降りることもせず、断固として車内に残ろうとする習性があります。動かざること山の如し。抜こうと思っても背中でブロック。まさに鉄壁のディフェンダー、それが妖怪ディフェンダーです。たのむから一度ホームに降りて下さい。そうすればみんなスムーズに降車できます。
 
その2:妖怪リュックサック
大きなリュックサックを背中に背負ったまま満員電車に乗車する妖怪です。非常に邪魔です。あなたのうしろ、通れません。リュックは体の前面で持って下さい。

その3:妖怪プッシュ
乗車時や降車時に出現する、とてもせっかちな性格の妖怪です。しっかりと前に移動しているにもかかわらず、後ろからグイグイと押してきます。そんなに押されても困ります。前には人がいるんです。つっかえているんです。そんなにグイグイ押してきたら、私も妖怪プッシュになってしまうではありませんか。
 
その4:妖怪ちょい広めに間隔あけ座り
一般的にロングシートは7人座席。シルバーシートの位置にある座席は3人です。にもかかわらず、「妖怪ちょい広めに間隔あけ座り」が出現するだけで、秩序は一気に崩壊します。6人しか座れなくなってしまうのです。なんでそんなに間隔あけるのか。それがお前のやり方か。満員なんだぞ。分かってんのか? だいたい、最近のシートはひとりひとりに「くぼみ」が付いているではないか。なのにどうして……。

その5:妖怪角位置死守
電車のドア脇にあるバー付近の角位置を、どんなことがあろうとも、どんな状況になろうとも、絶対に死守する妖怪です。余裕ある乗車率の電車では無害ですが、下敷き一枚入らないほどの最強レベル満員電車では、絶対的安全エリアの「角位置」から動かざるを得ない状況になったりもします。降車時なんて特にそう。でも、絶対に動かない。もはやバーと一体化。車両と完全に一体化。少しは動いて、お願いだから。まあでも基本は無害です。オセロの四隅と同じです。
 
その6:妖怪もう入れないよフェイク
実はまだ乗車率90%程度なのに、ドア側ギリギリ、もしくはドアから片足をはみ出させて「もうこのドアからは入れないよ。満員状態だよ!」とアピールする演技派の妖怪です。別名・地獄の門番。もしくは「バウンサー(用心棒)」。この妖怪の演技に騙された新参者は、本気で混んでいる車両(乗車率200%)に乗らざるを得ない状況になったりもします。

しかしその一方で、すでに車両にいる乗客にとっては守護神にもなります。お国に攻めこむ新参者を「妖怪もう入れないよフェイク」が見事にブロックすれば、余裕ある乗車率が維持できるからです。ただし、残念ながらこのフェイクは出発直前で突破されることが多いです。混んでいようが乗り込まなければならない勇者たちが、背中からグイグイと押し入ってくるからです。
 
その7:妖怪シャカシャカ
もはや説明の必要がないほどのメジャー妖怪がシャカシャカです。イヤフォンからの音漏れがすごい。シャカシャカ聞こえる。ひどい時には歌声まで聞こえる。しかもセンスを疑ってしまうような曲だったりもし、なんだか無性にイライラします。音量は適量でお願いします。そんなに大きな音で聞いてたら、耳にも悪いですよ。

その8:妖怪チョーシこき大声会話
友だちと乗車しているのはわかる。会話したいのもわかる。だけど声が大きいの。みんなに聞こえるような大きさで会話しないでいただきたい。しかもその会話が、青臭くてチョーシこいてる風だったりすると、聞いているこっちまで恥ずかしくなるからマジでカンベンしてほしいの。若い妖怪が多いです。

その9:妖怪床しゃがみ
乗車しようとしたときに、うんこ座り状態で床に座っている人を見ると「ギョッ」とします。そこ、シートじゃないんだよ。体の調子が悪いんだったらしょうがない。でもアンタは違うよね? 単に世間をナメてるだけでしょ? 疲れているかもしれないけど、みんな疲れているんだよ。なんで床に座ってんの。人から「ああ、こいつはアホだな」と思われているって気付かないの? たのむから立ってちょうだい。みんなに迷惑かけないで。

その10:妖怪フタ
この妖怪は、ほとんど害はありません。ただただ、ドア側が好きなだけという妖怪です。発車直前までドア脇に待機して、閉まる直前にドア上部の縁を持ちながら背中から乗車してくるテクニシャンです。つまりは乗客のアンカーです。フタ的な役割をします。降車時には、たいてい一度はホームに降りてくれるし、常識のある妖怪です。
 
その11:妖怪すかしッ屁
許されざる妖怪、それが「妖怪すかしッ屁」です。満員電車であるにもかかわらず、音のないオナラをします。ものすごく臭いのに、誰がしたのか分からない。あの人では? いいや、あの人……? と、乗客は疑心暗鬼になってしまいます。最悪なのが、爆心地が自分のお尻付近というパターンです。つまりは背中合わせの押しくら饅頭状態で、後方にいる誰かの尻から放屁されたというパターンです。自分自身にもスカシ疑惑がかけられて、ふんだり蹴ったりの状態になります。オナラは生理現象ですが、満員電車ではガマンするようにしてください。
 
その12:妖怪泥酔
酔っ払うのは仕方のないこと。ですが、立てなくなるレベルで酔っ払っているのが「妖怪泥酔」です。人によっかかってくるのは序の口で、ひどい時には満員電車のなかでグチャ~っと床に崩れ落ちたりもします。もしかしたら、オブゥェェェロェロと吐いてしまうかもしれない……と、まわりの乗客は気が気ではありません。もしも偶然、目の前に妖怪泥酔がいたとしたら、運が悪いと思ってあきらめてください。

[Pouch]

Posted by nob : 2012年03月05日 13:22

心和ませるほんの一言。。。

■思わず笑ってしまった電車のアナウンス、車掌さんの粋な一言とは

ラッシュ時の電車内に「この先も気をつけていってらっしゃいませ」や「お帰りなさい」といったアナウンスが流れて心が和んだという経験はありませんか。また緊急事態の際、車掌さんの機転でいつものアナウンスが印象的なフレーズに変わって車内がざわめいた… そんな車内アナウンスの珍エピソードを集めてみました。

●ほっと和む、車掌さんの機転

教えて!goo「電車など車内での珍アナウンス」は、「ただ今進行方向左側に虹が出ております」という車内アナウンスに感動したというbaisyooooさんからの投稿。これに続き、回答者からは次のようなエピソードが寄せられています。

・「『次は、御茶ノ水、御茶ノ水です。ただいま左側には桜が満開となっております。どうぞお楽しみ下さい』ちょうどあたたかい春のお昼ごろ、休日出勤の身の上でしたが少し和みました」(sulpherさん)

車掌さんの気の利いた一言のおかげで窓の外の風景がいつもとは違って見え、通勤も楽しく感じられそうです。

・「真偽はわかりませんが、車掌さんはホームで子どもが手を振っていた場合には、サービスの一環として応えるようにと言われているとか… この私鉄の車掌さんは、八割方それをしてくださいますね」(comon-sukiさん)

駅のホームでは、車掌さんが子どもたちに手を振る姿がたびたび見られますが、動画投稿サイトYouTubeで「車掌 手を振る」とキーワードを入れて検索すると、約125件もの動画がヒット。車掌さんのサービス精神を垣間見ることができます。

●思わず笑ってしまったアナウンス

一方、アナウンス中のハプニングやユニークな言い回しに関する情報も多数寄せられていました。

・「『次は〜 ○○〜、次は〜 ○○〜』って流れたんですけど、本当の次駅は××でした。○○は、××の次だったんです。で、××を発車した後に『次も〜 ○○〜、次も〜 ○○〜』って言ってました。不覚にも吹き出しました」(beetnikさん)

・「地下鉄でのことです『間もなくドアが閉まりま〜す。はい、閉まりま〜す』と、普段ならここでドアが閉まるのですがこの日は多少違いました。『ドアが閉まっちゃいま〜す』駆け込み乗車ですかね」(ipsum11さん)

・「京王線千歳烏山駅で。『まもなく各駅停車新宿行きが参ります。なおこの電車、新型車両9000系での運転です。どうぞご堪能ください』。いや『新車もよろしくお願いします』系ならわかりますが、『ご堪能』って何を堪能すればいいのでしょうか(笑)」(sulpherさん)

車掌さんでもうっかり駅名を間違えてしまうことはあるようですが、その後のフォローには人柄があらわれるのかもしれません。また、丁寧な言葉を選ぼうとするあまり、おかしな言い回しになってしまったり、電車愛に溢れるコメントが混じったり… 普段はあまり聞くことのないそうしたフレーズを耳にすると、ちょっと得した気分が味わえそうです。

●台風の日、交通機関のアナウンスは…

首都圏を直撃した、2011年9月の台風15号。交通機関が麻痺し、多くの帰宅難民が主要駅で足止めとなりましたが、そうした異常事態での車内・駅構内アナウンスにも注目が集まりました。TwitterのTweetをまとめるサービス、Togetterの「車掌・駅員さんのアナウンスまとめ(おもに9/21 の非常時)」には、こんな珍アナウンスがまとめられています。

・「早くおうちに帰りたい気持ちはわかりまーす、私も帰りたいでーす、でも押し合わないでくださーい、電車は逃げませーん」(東急東横線)

・「この電車はまだ行き先が決まっていません」(京成線)

・「行けるところまで、行きます!」(中央線)

・「えー宇都宮線上野行き、只今147分遅れで発車となりました」(宇都宮線)

・「皆さん申し訳ございません。私運転士はこの仕事を選んだプライドがございます。みなさまを無事送り届けるまで頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします」(小田急線)

世界で最も時間に正確といわれる日本の鉄道ですが、こうした事態にも誠実に対応をする駅員さんの姿勢に「感動した」、「泣けた」、「ちょっと場が和んだ」といった声が寄せられています。

●ある人の車掌時代の名文句

発言小町のトピック「車掌さん あれこれ」には、こんなエピソードが寄せられています。

げげっせんさんが紹介するのは、若い頃に夜行列車の車掌を務めていた、ある人物のエピソード。その車掌さんは「寒冷前線が通過し、きれいな星空になりました」というフレーズでアナウンスを始めたそうですが、この一言を「詩的であると同時に、この先もう天候の崩れは予想されず、定刻で到着できるであろうという情報も含んだ名文句」と絶賛し「あの『天気晴朗ナレドモ、波高シ』に匹敵する、名文と思います」とコメントしています。実はこの人物こそ、後のJR東海の初代社長、須田寛さんなのだとか。さりげない気遣いのできるその人柄こそが、リーダーの資質といえるのかもしれません。

毎日利用する交通機関ですが、車掌さんの気の利いたアナウンスで、ますます愛着がわきそうです。さて、皆さんがほっと和んだ車内アナウンスは、どんな一言でしたか?(熊)

通勤時間はサービス残業と同じ?

[ニコニコニュース]

Posted by nob : 2012年03月05日 13:10

斬新かつ合理的、、、そして公平。。。

■橋下徹氏が手に入れた
「ベーシックインカム」という新兵器

「維新八策」に仕込まれた武器

 もともと弁舌が巧みで論争に強い橋下徹氏が、新たに強力な論争用の武器を手に入れた。それは、「ベーシックインカム」だ。

 ベーシックインカムは、最低所得補償の一種で、政府が全国民に一律に一定額の現金を、無条件で配るという政策だ。単純で一見荒唐無稽に見えかねない政策なのだが、多角的な批判に耐える合理的な政策だ。筆者は、ブログや雑誌の原稿で何度かベーシックインカムを取り上げたことがあるが、どんな批判に対しても簡単に反論できるベーシックインカムの合理性を伴った切れ味に、内心驚いた経験を持っている。この武器をあの橋下氏が使いこなすようになると想像すると、なかなか楽しいものがある。もちろん、彼と対立する人達にとっては厄介な状況だ。

 さて、大阪の知事・市長ダブル選挙に大勝して勢いに乗る橋下徹氏率いる維新の会が、同会の基本政策として示した「維新八策」が注目されている。維新八策には、まだ詳細が発表されたわけではないが、「TPP交渉参加」、「日米同盟重視」といった現実的な政策から、「首相公選」、「参院廃止」のような実現へのハードルの高そうな政策までが並んでいるが、国民生活の視点からは、年金制度の改革を含む社会保障政策が注目に値する。

 前述のように、維新八策はまだ詳細な具体像が明らかになったわけではないが、維新の会の社会保障改革案は、「積立方式」、「掛け捨て年金」、「ベーシックインカム」の三つのキーワードを持つ。

 仮に、ベーシックインカムをベースとして(こちらの財源は税だろう)、老齢時に資産のない人を援助する追加支出部分を年金保険(掛け捨て年金)として持つようなセーフティーネットを作り、自助努力のための積立方式のフェアな年金制度を併せて用意しよう、ということなら、年金財政、世代間格差、年金を含む社会保障行政の非効率性など多くの問題が解決する。社会保障改革は、維新八策の中でも、是非実現したい目玉政策だ。

 ツイッターで橋下氏の発言を追うと、ベーシックインカムが、役人の裁量を無くして、行政をスリム化する強力な武器であることを既に十分理解しているようだ。「ベーシックインカムが成立すれば(これは不可能な政策と言われています)、年金制度、生活保護制度、失業保険制度などを失くす可能性を考えることができる。それにまつわる組織が不要になるのです」(2月15日のツイート)といったツイートがたびたび登場する。なかなかいい調子だ。

ベーシックインカム批判に対する「傾向と対策」

 橋下氏が「不可能な政策と言われています」と言っているように、ベーシックインカムは極めて実現しにくい政策だろうと筆者も思う(理由は後で触れる)。

 しかし、ベーシックインカムは、論理的にも実現性の上でも優れた政策であり、特に政策を評価する上での「補助線」として優れた働きを持っている。その意味を簡単にまとめると「非裁量的で効率的な経済力の再分配によるセーフティーネット」だ。

 無理解なままこれを批判しようとすると、逆に、スッパリ斬られてしまうことになる。あの橋下氏相手にそんな目に遭うと、さぞや悔しいに違いない。

 以下、ベーシックインカムの賛成派のためにも、また、批判者のためにも、ベーシックインカムについて論点となるポイントについて、批判に対する反論の形で、触れてみたい。

批判1:ベーシックインカムは究極のバラマキだ

 ベーシックインカムは、全国民に一律に一定額の現金を配る政策(「負の人頭税」と呼んでもいいだろう)だから、確かに、現金を「ばらまく」ことには違いない。民主党の子ども手当を、官僚・マスコミ・政治家が「バラマキ」と批判することによって、寄って集(たか)って潰すことに成功したように、現金を無条件で配ることには抵抗感を覚える人が多い。

 この場合「ベーシックインカムは確かにバラマキですが、そもそも社会保障は富の再分配なのだからバラマキの性質を持っています。それなら、均等にばらまくのと、条件がややこしくて官僚や政治家が決める補助金のような偏ったバラマキと、どっちがいいでしょうか?」と穏やかに問い返すといい。そして、「究極のバラマキとは、むしろベーシックインカムに対する褒め言葉でしょう」と付け加えよう。

批判2:お金持ちにも現金を払うのはムダだ

 これは、先のバラマキ批判の続編としてありそうな批判だ。

 ベーシックインカムが富の再分配になるのは、その財源負担の差を通じてだ。子ども手当の議論の際に、「ハトヤマさんのような大金持ちの子どもにも手当を支給するのか」という近視眼的な議論があったが、ハトヤマさんは、たくさん納税しているから(そうでないとしたらベーシックインカム以外の問題だ)、ベーシックインカムが支払われても、制度全体としては富の再分配になっているのだ。この「負担と受給をトータルで考える」点が、ベーシックインカムを考える際の急所の一つだ。

 豊かな人にまでお金を配るのは、確かにムダな面があるから、一回は頷いてあげてから、次のように反論するといい。「お金持ちにもお金を配るのは確かにムダなのですが、所得や資産で支給の有無や額を調整すると、膨大な手間が掛かって、行政コストが掛かることになります。税金の支払いとベーシックインカムの受け取りの効果をトータルで見るといいのであって、支給の際の手続きを複雑にしない方が、役人につけ込まれる余地がなくていいですよ」

 相手が、徴税の際には所得や資産を把握するではないかと食い下がるようなら、「正しくてフェアな徴税は大切です。納税者背番号制の導入と、歳入庁の設立を早く行って、ベーシックインカムの受け取り額と税金の支払額を差し引き計算してやりとりできるようになると、余計な振り込み手数料を掛けずにすみます」と折り合いながら、納税者背番号制と歳入庁設立(厚労省の効率化と、財務省の権限分割のためにも重要だ)をついでに訴えるといい。

 なお、お金持ちでない人がベーシックインカムを受け取ることの長所は、生活保護申請に伴う面倒な手続きや「恥」の感情を経験せずに済むことだ。また、現下の制度で、生活保護を受給するために行う、ごまかしや駆け引きも不要(無効)になる。

批判3:ベーシックインカムよりも負の所得税の方がいい

 所得に対する税制として、ベーシックインカムと負の税率もある所得税のトータルな効果は同じだ。

 たとえば、所得税率を30%と仮定して、2人家族1世帯の年間所得(ベーシックインカムを除く)が400万円だとしてみよう。この場合、年間納税額は120万円だ。一方、仮に「一人、一月、5万円」のベーシックインカムが同時にあると、年間に120万円になるので、この家族の年間可処分所得は 400万円だ。この家族の年収が500万円になれば可処分所得は470万円になるし、300万円になれば330万円になる。

これは、所得400万円を境にして、税率30%で正・負両方の所得税(負の所得税には「給付付き税額控除」という冴えないネーミングもある)があるのと同じ効果だ。

 先ず、「負の所得税と、ベーシックインカムは、トータルな効果を見ると、同じことですよ」と親切に教えてあげたらいい。

批判4:働かない人にお金を配ると、労働意欲が損なわれる

 ベーシックインカムに対する直感的な批判として、最も多いのは、たぶんこれだ。

 実際にはあり得ないことだが、確かに、働かなくても十分余裕をもって暮らせるだけの金額をベーシックインカムとして配るなら、労働へのインセンティブが減ってしまうかも知れない。

 しかし、先の数値例でも分かるようにベーシックインカムの支給額がセーフティーネットの範疇に入る限り、「働いて稼げば、それだけ多く使える」し「働かなければ、使えるお金が減る」というインセンティブの構造に変化はないから、多くの能力とやる気のある人は働くはずだと反論できる。

 誰もが働かなくてもいいほどのベーシックインカムを配る実力は、当分の間、日本経済には存在しないだろうから、労働意欲の心配をする必要が残念ながらないのが現実だ。

 議論をする上で注意が必要なのは、「ベーシックインカムで働かなくなるような者は、どうせ稼ぐ能力がない奴なので、そんな奴が働かなくても、何ら痛手ではない」といった暴言を吐かないことだ(一面の真理ではあるが、我慢せよ)。

 時には稼ぐだけではなくて、別のことをして暮らす選択肢を社会が支える、いわば社会が作る「余裕」を形にしたものがベーシックインカムだ。働かない人にも優しくすべきだし、「働かざる者、食うべからず」的な強制を言うべきではない(「働かない者は、死ね」とは言わない方がいい)。もちろん、働く機会を作る経済政策は、ベーシックインカムが存在しても重要なことだ。

批判5:ベーシックインカムは、働かない母親のパチンコ代になる

 ベーシックインカムは使途制限しない現金給付だから、何にでも使える。子ども手当が議論になった時にあったように、「子どもの教育費でなく、母親のパチンコ代に使われるのではないか」といった揚げ足取りはあり得る。

 これに対しては、「パチンコ上等!もし、パチンコ代がいけないなら、そもそもパチンコを規制すればいい。カネの使い道に、国や役人が干渉するのは余計なお節介だ」と言えばいい。

 単純な現金給付は、役人の利権になりにくいのだ。

「保育園が不足しているので、この解消にお金を使って欲しい」といった要望もあり得るが、これに対しては、「規制を緩和しますから、必要があれば民間で作って下さい」と言えばいい。

批判6:ベーシックインカムは、少額の現金給付をエサにして、福祉をめしあげようとする(新自由主義者の)陰謀だ

 手厚い年金や生活保護、あるいは労働者の権利保護などを通じて、楽に暮らしたいと思う人は、ベーシックインカムに対して、ここで挙げたような警戒感を持つことがある。もともと相手が喧嘩腰なので(特に「新自由主義」という言葉を使う人は)、派手に喧嘩したくない場合には注意を要する。

 筆者の思うに、この種の論者に対しては、先ず、ベーシックインカムが、富の再分配の必要性を認めた「優しい制度」であることを強調し、加えて、再配分の方法としては行政の裁量が絡まず、効率的であることを納得してもらおう。その上で、可能であるなら金額が大きくてもいいことを述べてみたらいい。

 実際、どのくらいの大きさのベーシックインカムが適当なのかは、負担と受給のバランスを見ながら、社会が決めて行く問題だ。

 筆者は、「国民一人、一月、5万円」くらいのベーシックインカムが適当で、これに老齢の加算(70歳以上、月3万円くらいか)、障害の際の特別給付くらいがあればいいのではないかと思っている。月5万円は、年間で約75兆円になるが、これは、現在の公的年金、生活保護、雇用保険などを合わせた給付額に、消費税数パーセント相当額程度を加えただけのものなので、財源的には十分実現可能だろう。しかも、多くの家計で、ベーシックインカムの収入と税金の支払いが相殺されるので、実質的なやりとりは見かけほど大きくない。

 受給と負担の関係をよりリアルに選択してもらうためには、ベーシックインカムの基本部分(たとえば3万円とか5万円とか)だけ国が支払い、上乗せ部分を道州制がしかれた地方が独自に決めてもいい。そのかわり、消費税は地方に財源として渡して、消費税率も地方毎に決めたらいいのではないか。

 これなら、住民が、高負担・高福祉を選ぶこともできるし、低負担・低福祉を選ぶこともできる。税率やベーシックインカムの額が不満なら、住む地域を変えることもできる。

批判7:ベーシックインカムは、日本の仕組みを壊してしまう!

 ベーシックインカムは社会保険庁や年金基金の仕事、生活保護に関わる自治体の仕事、よく言えばきめ細かな、悪くいうと複雑で裁量的な補助金の数々を、単純な現金のやりとりに置き換えてしまう。

 この効果については、橋下氏も気がついているだろうが、この効果こそがベーシックインカムの実現を難しくしている真の理由だ。決して、インセンティブや財源の問題などではない。

 既存の官僚組織は、総力を挙げてベーシックインカムの導入に対して阻止にかかるだろう。子ども手当の経緯を見ていると、官僚集団の外郭の応援団であるマスメディアも批判側に加担する公算が大きい。

 筆者は、この理由によってベーシックインカムの実現は難しいと「予想」しているが、それで全てをあきらめている訳ではない。個々の政策を、ベーシックインカムと比較しながら、評価していけばいいと考えている。

 たとえば、負の所得税(あるいは給付き税額控除)をやるというなら、これはベーシックインカム的な政策だから賛成すればいいし、そのための仕組みはもっと単純化した方がいい、と付け加えるといった具合だ。

 もちろん、民主党も自民党も国民からの信頼を失っているし、年金財政は抜本的な対策を必要としているから、ベーシックインカムそのものを導入する可能性を考えても悪くない。

 但し、その場合には、既存の官僚を相当程度置き換えることができる人的な戦力を準備した上で、改革の戦いに臨む必要があるだろうし、クビにした官僚の受け皿もある程度考える必要があるだろう。政治・行政の改革が、一面では戦いであり、別の一面では経営の問題であることを思えば、当然のことだ。それこそ、明治維新のような覚悟と戦略、戦力をもってこの戦いに臨んで欲しい。

[DIAMOND online/山崎元のマルチスコープ]

Posted by nob : 2012年03月02日 17:21

すべての国土問題は痛み分け以外に解決の途はない。。。

■北方領土「最終決着させたい」 プーチン首相が会見

 ロシア大統領への返り咲きが確実視されているプーチン首相が1日夜(日本時間2日未明)、モスクワ郊外の首相公邸で朝日新聞の若宮啓文主筆ら日欧などの主要紙編集トップと会見した。日ロの懸案である北方領土問題について、柔道家として「引き分け」という日本語を使い、相互に受け入れ可能な妥協点を探り、「最終決着させたい」と表明した。

 プーチン氏が日本について本格的に語るのは、2009年5月に首相として訪日した時以来となる。大統領1期目の00年9月には、ロシアの最高指導者として初めて、歯舞・色丹の2島引き渡しに言及した1956年の日ソ共同宣言の有効性を認めている。

 プーチン氏は、この日も56年宣言に言及し、「我々はゴルバチョフ・ソ連大統領が遂行を拒否した56年宣言に戻る用意をしたが、日本側が『四島』を言い出して全てが最初の地点に戻った」と指摘。その上で、「我々が前進できるような接点が見つかることを期待する」と述べた。

 さらに、「日本との領土問題を最終決着させたいと強く望む」とも主張。解決策は、貿易や投資といった経済分野などの相互協力を拡大する中で見つかるとし、領土問題が後ろに引っ込むような状況が必要だと強調した。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2012年03月02日 14:02

愚作の極み、、、放射性物質の全国拡散。。。

■東京都 女川のがれき本格受け入れ…清掃工場へ搬入
女川のがれき本格受け入れ 女川町の震災がれき

 東京都は2日、東日本大震災で発生した宮城県女川町のがれきの本格受け入れを始めた。都の震災がれき受け入れは岩手県宮古市に続き2カ所目。2013年度までに両県から計50万トンのがれきを受け入れる計画だ。

 この日は木くずなどを収めたコンテナ9個が、貨物列車でJRの東京貨物ターミナル駅(品川区)に到着。トラックに積み替えられ、中央区の清掃工場に搬入された。

 工場では、がれきをコンテナから一般ごみの一時貯留設備に移す作業が行われた。明日にも焼却が始まる見通し。

 清掃工場の前では2日朝から、がれきの受け入れに反対する都内や埼玉、千葉両県の住民ら約15人が「住民への説明が不十分だ」「被災地で処理すれば雇用が生まれ、支援にもつながる」などと訴えた。

 都は昨年12月、女川町のがれきを一般ごみと一緒に試験焼却し、焼却灰や排ガスの放射性物質濃度に問題がなかったため、本格的な受け入れを決めた。

[Sponichi Annex]

Posted by nob : 2012年03月02日 13:56

つなみてんでんこ、、、原発てんでんこ。。。

■↓心ちゃんのブログより抜粋

あと、相変わらず食料品などがユルイ規制のまま、
全国に拡散していっています。

学校給食などでも、取組みの進んでいるところとそうでないところ、
市町村によってかなりばらつきがあります。

今回の原発事故は、被害が甚大だという学者と
そんなに大したことないという学者がいます。

私は、自分の直感的にはかなりひどいのではないかと考えていますが、
正直なところはわかりません。

でも、だからといって、大丈夫とは言いきれないとおもいます。

東北には 「つなみてんでんこ」という言葉が残っているのだそうです。

津波が来るときは、周りの事は考えないで、

1人1人全力で高台に逃げなさいと言う意味です。

津波の到達が思うより早いので、

誰か周りの人の心配してたり忘れ物取りに帰ったりしてたら、

波に飲み込まれて間に合わない。という意味だそうです。

これは、津波に限らず、今回の、福島原発事故にも当てはまるかもしれません。

「大丈夫だよ」「神経質すぎるんじゃない?」「そんなに心配してたらかえって体に悪いよ」

色々世の中には言う人が居るでしょう。
そう言う人達に危険性を理解していってもらうのは本当に大変な事だと思うのです。

でも、最終的に、自分の体は自分が責任をとらなければなりません。

家・仕事・育ってきた環境・愛着・・・それらをすべて切り替えるのは

本当に勇気が居る事だと思うのです。

でも・・・・・

子供が健康に育つか、否かは、すべて、親にかかっています。

横の人が何やってるか、どうしているかという「連れション」のような

考え方はもうやめて、自分自身が

いろんな意見を集約して、分析し、考え、決断する。

1人1人が、これからは 「げんぱつてんでんこ」でなければならないかもしれません。


たとえば、もし、学校給食を食べなければ先生やクラスメイトから

いじめられるというのであれば、 

「内部ひばくが怖いからたべません」と言いにくければ、

「アレルギーなので、弁当持参します」 でも良いと思うのです。
嘘も方便。生き残るための知恵です・・・・。

・・・・・・・・

前回の記事
藤波心『朝日ニュースターが無くなる!!
http://amba.to/rP9jmY

にも書きましたが、
朝日ニュースターは、今年3月31日をもって、テレビ朝日に
経営譲渡してしまいます。

朝日ニュースターは原発事故後、唯一といっていくらい
地上波と違って、原発の危険性をいち早く、番組で
指摘しつづけました。

私も、大丈夫です。安全です。食べて応援
という地上波の雰囲気に対して、
危険ですと指摘する海外のニュースやこの朝日ニュースター
の番組を観て、
疑問が生まれ、色々調べたりブログを書くきっかけなりました。

朝日ニュースターはテレビ朝日に経営譲渡されるだけで、
無くならないよと言う人が居ます。

でも、この朝日ニュースターの看板人気番組だった、
愛川欽也パックインジャーナルもあと8回で終わってしまう事が
決まったようです。

一部残るスタッフも居るようなのですが
4月からの朝日ニュースターはかなり論調の変わった、
当たり障りのない、大丈夫です系の骨抜きちゃんねるになるかもしれません。

いろんな方が、番組や論調が続くように頑張ってくれているようですが
なかなか現状厳しいようです。

こういうチャンネルはやはり日本には定着しないんでしょうか。
支援者のみんなで、局を支えていくことはできないものなんでしょうか。
非常に残念で仕方ありません。

[藤波心・ここっぴーのへそっぴー]

Posted by nob : 2012年02月23日 08:05

あるべき医療の姿、、、何より患者自身がつくるもの。。。

■香山リカ:東日本大震災被災地に見る「心のケア」。終末治療に見る「心のケア」。そして「父の死」。

東日本大震災「現場」で見聞した「精神的現実」

 先週、被災地を訪れた際、仙台で長く医療に携わる精神科医の友人に会う機会があった。

 津波の被害を受けた地域には、がれきが1か所に積み上げられた「更地」のような状態のまま、その後の再建が滞っているところも多い。

 家族や職を失い、仮設住宅などで不自由な暮らしを強いられながら、以前とは似ても似つかぬ姿のふるさとを眺め続ける。——そんな被災者に対し、「さあ、もう震災から1年経つのですから、前を向いて歩き出しましょう!」とは、とても言えない。第一、そんな人たちに対して「効果抜群」の心のケアなど、あるわけもない。

 私自身、荒涼とした風景を見つめながら、専門家としての限界や無力さを感じるばかりだった。

 気心の知れた友人との仙台での食事の席で、ついこぼしてしまった。

 「先生、精神科医のできることって何だろう、と考えちゃうんだよね。なんと言うかな、”心のケア”なんて余計なことを考えず、せめて自然な回復力が発揮される邪魔をしないようにする。それが私たちのできることじゃないかな。」

 被災地の人たちと日々直に接している彼は、「もちろんそうなんじゃないの?」と表情も変えずに言った。私は自分の思いに確信を得て、さらに言葉を続けた。

 「これは言い過ぎかもしれないけど、精神科に限らず、医療ってそういうものじゃないかな。人は放っておけば、ちゃんと生きて、ちゃんと死んでいく。最近の医療って、それを邪魔しているだけかもしれないね。

 ほら私、1年ちょっと前に父親を失ったでしょう。そのときどう考えてもすでに終末期なのに、高カロリーの点滴を受けたり薬で血圧を上げ下げするのを見て、思わず『もうけっこうです』って言っちゃたんだよね。“退院させます”と申し出て、機械や管をすべて外してもらって、意識のない父を家に連れて帰ってきちゃった。

 父はその後、半日ほどで命を終えたんだけど、その表情は病院のベッドとはまったく違ってどこか満足げだったし、私たち家族も“これで良かったんだよね”といまだに言い続けてる。

 なんというかこの頃、医療のできること、すべきことって『生きる邪魔をしない、死ぬ邪魔をしない』ということなんじゃないかな、って気もするな」

 食事中に仲間とする個人的雑談だから多少言い過ぎの感もあるが、私としては大発見のようなつもりで口にした。しかし友人の反応は違っていた。

ターミナルケアを見る視線 ——2冊の書籍から

 友人は、「今ごろ気づいたの?」と驚いたような顔をしたのだ。

 「ずいぶん遅いね。私は、かなり前からそう思っているけれどね」と。

 最近、爆発的なベストセラーになっている本に、「大往生したけりゃ医療とかかわるな」(幻冬舎新書)がある。

 著者の中川仁一氏は、老人ホームの付属診療所で働く70代の医師だ。中川氏は多くの高齢者を看取る中で、「もっとも理想的な死に方は、点滴、酸素吸入などの医療行為をいっさい受けない“自然死”だ」と結論づけている。

 中でも発病してからある程度時間がある「がん死」が、「おすすめ」なのだという。

 ただ発症するまでは元気に暮らしたいので、運動などで自ら「体を守る」ことが大切。

 ——こういった著者の主張が、自らの医師としての人生も振り返りながら、とてもユーモラスに綴られている。

 同じような主旨の本には、外科医を経て特別養護老人ホームの専属医となった石飛幸三氏の「平穏死のすすめ」(講談社)がある。

 石飛氏は言う。体が衰弱し口から食物を摂れなくなってきた高齢者に過剰な高カロリー点滴を施して延命を図るのは、百害あって一利なしと。点滴するにしてもほんのわずかな水分だけにして、あとは文字通り「枯れるように最期を迎えさせる」というのが、本人にとっての苦痛が最も少ないと。

「心のケア」は、どこまで必要か?

 このように高齢者への医療については、いたずらな延命措置に対する批判や医療を離れての「自然死」「平穏死」を望む声などが、ポツポツと出始めている。

 一方「心のケア」に関しては、圧倒的に「まだまだ足りない」「日本は遅れている」という声のほうが強い。

 私もいまだに「アメリカでは精神科にかかるのがステイタスなんでしょう? 日本はまだ抵抗が強くて、困ったものですね」と言われることがある。

 しかし実はこの「ステイタスになる精神科通院」とは、高額な料金を支払って精神分析を受けること。それさえ最近のアメリカでは下火になりつつある。つまり過剰な心のケアのブームは、アメリカでも去りつつあるのである。

 脳の機能障害に由来する精神病などの治療が精神科で必要なのは、当然だ。しかしそうではなくメンタル面の「心のケア」は、そもそも「行えばよい」というわけではない。

 特に東日本大震災のような大災害を受けての「心の傷」、つまりトラウマに対しては、「ケアしすぎ」は効果がないどころか、むしろ悪影響のほうが強い。そのことが、さまざまな事例や研究で明らかにされつつある。

 当事者が「それを望んでいない」場合も、実は多い。

 多くの人の心には、トラウマを乗り越えて行く力が、きちんと備わっているのだ。そこに精神医療やカウンセリングが介入することで、むしろその力が阻害されることもある。

 「心のケア」押し売りが、正常な回復を遅らせる場合がある。あるいは「心のケア」が新たな問題、病を生み出すこともある。

 精神科医としては自己否定になってしまうので言いづらいのだが、私たちはそのことを知っておくべきだ。

[復興ニッポン/香山リカ 「アフター311」——震災後の社会マインド——]

Posted by nob : 2012年02月23日 07:31

自らへの納得と相応の余裕の分だけでしか、、、人は他人を思い遣れない。。。

■他者と自分を比較していがみ合うのではなく
小さな違いを前提として共存する姿勢を

被災地に生まれた「小さな違い」で一体感が揺らいでいる

 最近、仕事で東日本大震災の被災地に行く機会がありました。

 自治体の人や支援に携わる人たちの話を聞くと、震災から1年近く経って被災者の状況に変化が起こり始めているといいます。

 震災から時間が経つにつれ「小さな違い」が顕著に現れてきました。たとえば仕事の面だけを考えても、早い時期に仕事が見つかった人がいる一方で、なかなか見つからずに今でも求職を続けている人がいます。

「あの人だけ見つかってずるい。私だけ損をしている」

 こんな不満をあからさまに口に出す人はいないようですが、ちょっとした違いに不満を抱える人も増えてきているようです。

 特に福島では「小さな違い」が目立っています。原発事故で家に戻れない人や、別の場所へ行ったきりの人は別にして、事故発生直後や夏休みの間など一時的にそこを離れた人とそのまま居続けた人の間に、何かぎくしゃくとした空気が流れているというのです。

 医療関係者の例で言うと、一時的に被災地を離れた医療関係者と、現地に残って医療に従事した人がいます。特に医療従事者としての強い使命感をもって残った人は、あまりはっきりとは言わないにせよ、一時的に離れた人に対して複雑な感情を抱いています。反対に、一時的に離れた医療関係者にも負い目を感じている人がいるようです。

 震災から1年が過ぎようとしている今、こうした「小さな違い」が顕著になればなるほど、震災初期にあった「被災者全員が何事も共有し、みんなで一緒に頑張ろう」という雰囲気が揺らいでいきます。

人間は比較した相手を憎んでしまう生き物

 逃げたほうがよかったのか、残ったほうがよかったのか。どちらが正しいと断定できる問題ではありません。家に戻れない人は別にして、福島の状況をどう捉えるかについては人それぞれとしか言いようがないのです。

 よく考えれば、同じ被災者でもまったく同じ条件の人は誰もいません。

 私はこうなのにあの人は違うなどと比較しても意味がないのに、人は人、私は私と振る舞うことが、なかなかできないものです。

 自分と他人を比較して「小さな違い」に一喜一憂するのは、被災地に限った話ではなく人間の根源的なことかもしれません。

 旧約聖書「創世記」に出てくるカインとアベルの兄弟の話を覚えておられるでしょうか。カインとアベルは、ヤハウェという神に収穫物を捧げます。兄カインは農作物を、弟アベルは羊を差し出しました。しかし、ヤハウェはカインの捧げ物を無視してアベルの羊だけに関心を示します。すると、嫉妬にかられたカインはアベルを殺してしまうという話です。

 興味深いのは、ヤハウェに不当な扱いを受けた兄カインが、弟アベルを殺すという行動に出る点です。普通に考えれば、なぜ私の捧げ物に関心を持ってくれないのかとヤハウェに文句を言うべき話にも思えます。

 しかし、旧約聖書に書かれているのは、自分の状況を他人と比較して理不尽な思いをした人は、背景(この場合はヤハウェ)にあるものではなく比較した他人(この場合はアベル)が憎くなってしまうということです。

 被災地では、全員が地震による災害に遭遇したという共通点があります。

 共通点があるなかでの比較から生じる「小さな違い」のほうが、より複雑な問題になることが多いようです。たとえば、企業で働く女性を例に取りましょう。

 職場で働く女性という共通項はあるものの、「結婚して子どもがいる女性」と「シングルの女性」の間には、埋めがたい溝が横たわることがあります。

 子どもがいる女性は、育児をしながら働いている自分はたいへんだと思っています。一方のシングルの女性は、子どもがいる女性が定時に帰ってしまうので、その分の仕事を押し付けられて自分のほうがたいへんだと思ってしまいます。

 外から見ると働く女性としてひとくくりにされてしまいがちですが、両者の間にある温度差は目に見えないだけに深刻だという報告も出されています。

 同じようなことは、不妊治療のために通院する女性にも言えます。不妊外来には不妊症に悩む女性が来ているのだから、同じ悩みを抱える者同士が和気あいあいとしていると見られがちです。

 それは必ずしも事実ではありません。「治療の結果妊娠した人」と「治療をしてもまだ妊娠していない人」の間に生じる違いもあれば、「子どもが1人もいない人」と「2人目にチャレンジしている人」との違いもあるのです。

 こうした違いにナーバスになり、何とも言いようのない冷たい空気が流れているばかりか、直接対面しないインターネットの掲示板では攻撃し合うこともあるといいます。

 被災者、職場の女性問題、不妊に悩む女性すべてに言えることですが、お互いがまったく理解し合っていないわけではありません。それぞれが共感し合い、抱えるたいへんな状況にエールを送る場合も多いものです。

 ただ、同じ状況だから悩みを共有して仲良くやれるというほど、単純にはいかないものです。むしろ、人間は同じ状況だからこそ「小さな違い」を敏感に感じ取り、それに苦しんでしまうことがあるのです。

共通することと小さな違いを使い分ける姿勢を

 同じ悩みを抱えた者同士は、みんな同じでなければならない。違うとなったら何も一緒にできない。人はそう考えてしまう傾向があります。

「小さな違い」だから乗り越えられるという考えには無理があります。反対に、「小さな違い」に目をつぶっていると気がつかないうちにストレスを溜めてしまいます。

 同じ体験をしたのですから、共通する部分があるのは紛れもない事実です。

 被災者としての共通の話題や共有できる基盤はあるのですから、そういう部分は一緒に考えたり行動したりして、つながりを深めることは大切だと思います。

 その一方で、家族の状況や仕事の状況は人それぞれ違って当然です。価値観のすべてを共有できるわけではないということも正しく認識しておく必要があるでしょう。

 共通の基盤のなかにも「小さな違い」があることを前提として、共有すべきところと個人がそれぞれ対処すべきところをほどほどに使い分けていく。こうした姿勢を持つことによって、お互いの理解が深まるのではないでしょうか。

[DIAMOND online/香山リカの「ほどほど論」のススメ]

Posted by nob : 2012年02月23日 06:33

技術力は強固な企業なのだから。。。

■オリンパス巡り、3社が争奪戦

上場維持が決まったオリンパスの“争奪戦”が始まった。複数の国内有力企業が資本・業務提携に名乗りを上げる。高収益の内視鏡事業を自社の成長戦略に組み込む狙いだ。

 オリンパスの資本・業務提携先として有力視されているのは、富士フイルムホールディングス、ソニー、テルモの3社だ。

 富士フイルムはオリンパス側に、提携の具体的な内容を盛り込んだ提案書を送付。中嶋成博専務は1月末の決算会見で、「資本参加と人材の相互協力を考えていくことになる」と語った。

 最大の狙いは、オリンパスが世界シェアの7割を握る内視鏡事業だ。富士フイルムはそれに次ぐ15%のシェアを持ち、鼻から入れる管が細いタイプの「経鼻内視鏡」などが主力。一般的な経口内視鏡が得意なオリンパスとは、相互補完関係を築けると見ている。

 また、富士フイルムの持つ医療IT(情報技術)システムや画像診断装置などとの相乗効果も期待する。

 医療機器大手のテルモは、オリンパスに2.1%を出資する大株主。事業面でも人工骨材料や再生医療分野の共同研究などで以前から協力関係にある。「医療機器のノウハウを互いに持つ両社が提携するメリットは大きい」(羽田野彰士・執行役員)として、出資比率の引き上げを含めた提携関係の強化を検討している模様だ。

 ソニーもオリンパスに対し、最大で2〜3割の出資を目指す方向で資本・業務提携を提案済み。これまで医療分野での実績はほとんどないソニーだが、 2011年1月には社内に分散していた医療機器関連事業を集約する事業部を立ち上げた。赤字を垂れ流す薄型テレビに象徴されるように、ソニーの業績は悪化が止まらない。家電ではなく、医療分野に活路を見いだそうというわけだ。内視鏡事業と自社の画像センサー技術との相乗効果を狙う。

存続危機が一転、「選ぶ」立場に

 一方のオリンパス。同社は粉飾決算の訂正に伴って自己資本が大きく目減りし、2011年9月末時点の自己資本比率は4.5%まで落ち込んでいる。オリンパスは資本提携により、少なくとも目減り分に相当する1000億円以上の資金調達を目指していると言われる。

 今後、株価下落で損失を被った株主からの損害賠償訴訟が相次げば、資本をさらに毀損する可能性もあるだけに、新たな資本注入は会社存続に欠かせない要素と同社は考えている。

 そのために必要なのが、今後の経営を担う体制を早急に固めることだ。髙山修一社長は、他社との提携について「(4月20日に開催予定の)臨時株主総会で選出される新経営陣が主体となって決める」と言明している。

 新経営陣候補が固まるのは、「遅くとも3月中旬」(髙山社長)と見られ、それ以降、提携交渉も本格化する見通しだ。株式の上場維持がようやく決まったオリンパスが、今度は一転、相手を「選ぶ」立場となる。

 もっとも、提携による出資受け入れは1株当たり利益の希薄化を招く。オリンパスには、それを埋めて余りあるだけの企業価値向上のシナリオを株主に示すことが求められる。

 海外機関投資家の一部は、提携による増資の動きに否定的な考えを崩していない。5%超の大株主である米投資ファンド、サウスイースタン・アセット・マネジメントの幹部、ジョシュ・ショアーズ氏は、「資本不足の判断はあくまで新経営陣が行うべき。仮に増資が必要としても、まずは既存株主への割当増資を考えるのが筋だ。ただの資本提携では、銀行などの債権者と割安に内視鏡事業を手にできる提携先企業が得するだけで、既存株主の株式価値は損なわれる」と強い口調で言う。

 成長戦略を十分示さぬうちに、「まず増資ありき」で議論が進むようだと、海外ファンドなどの視線は一層厳しさを増す。臨時株主総会での株主提案の期限は2月下旬。海外投資家の動向次第では、波乱の株主総会になる可能性も残っている。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2012年02月23日 06:18

方法論はさておき、、、東電の糾弾へは期待したい。。。

■東京都「第2東電」で動き出す 東電を厳しく批判、自前の電力確保へ

東京電力福島第1原発の事故に伴う電力供給不安に対応するため、東京都が自前の電力確保に動き出している。

返す刀で東電の料金値上げを厳しく批判するなど、バトルは激しさを増す一方だ。
ガス発電導入で「まさか」に備える

都は2011年年11月、首都直下型地震など大規模災害に備えた新たな防災対策を公表。都内60か所にある防災公園、物流拠点や上下水道施設などにガス発電設備を導入し、いざという時に電力供給が途絶えないようにする考えを打ち出した。

たとえば、足立区の舎人公園地下に数千キロワット規模の発電施設を設置し、停電しても新交通システム「日暮里・舎人ラーナー」や公園北側の北足立市場などに電力を供給できるようにするといった具合だ。さらに①東電からは独立した独自の送電網を臨海副都心に設置し、青梅コンテナふ頭や東京ビッグサイトに電力を供給、②帰宅困難者を受け入れる民間事業者がコジェネレーション(熱電併給)システムを導入する際に最大3億円補助、③新宿の都庁舎が来年度から東京ガス系の電力小売り事業者から電力供給を受ける――なども盛り込んだ。

都が推進する電力対策のもう一つの柱が、「第2東電」(猪瀬直樹副知事)ともいえる大規模発電所の新設構想だ。昨年夏にプロジェクトチームを設置。9月には100万kw級の天然ガス(LNG)発電所の建設候補地として、中央防波堤外側埋め立て地(東京湾)、砂町水再生センター用地の2カ所(江東区)、旧江東清掃工場跡地(同)、葛西水再生センター用地(江戸川区)の計5カ所を決定。2012年度一般会計予算原案に調査費1億円を盛り込み、候補地の自然環境調査費用に充てる。

予算原案には民間投資家と連携して官民連携インフラファンド創設のため、都が30億円を出資することも盛り込んだ。民間からの資金を集める呼び水という位置づけで、200億円規模のファンドを目指し、4月に運営事業者を民間から公募し、7月をめどに投資を始める計画だ。

[JCASTニュース]

Posted by nob : 2012年02月12日 08:31

冷温停止ねえ。。。

■2号機の圧力容器、再び一時70度超に 福島原発

 東京電力は11日、福島第1原子力発電所2号機の原子炉圧力容器底部の温度が、午後5時時点で69.5度になったと発表した。温度は5度程度の幅で上げ下げを繰り返しており、同日午前9時では71.3度だった。東電は「温度がさらに上がるなら注水量を増やすことも検討する」と話している。

 底部の温度は2月に入ってから上昇傾向がみられたため、7日に注水量を増やした。ただ8日や10日に70度を超えるなど大きな低下にはつながっていない。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2012年02月11日 23:50

この期に及んでも、、、我が身の可愛さばかり。。。

■東京電力:資本注入で攻防続く 政府内にも慎重論

 福島第1原発事故の処理などで経営が悪化している東京電力に対して政府が検討している資本注入を巡り、経営の自由度を確保したい東電と、同社の経営体質に根強い不信感がある政府との間で、せめぎあいが続いている。政府は経営に強く関与して、経営合理化や迅速な賠償を進める狙いだが、東電は経営権を死守する構えを崩さない。政府内にも強い経営関与には慎重論が残り、攻防の収束は見通せない。【野原大輔、和田憲二】

 「新生東電に生まれ変わろうという意思が全く示せていない、というのが私の今の評価だ」

 枝野幸男経済産業相は10日の閣議後会見で、いらだちを隠さなかった。原子力損害賠償支援機構から8900億円の賠償資金支援を受けながら、賠償支払いが迅速に進まないことや、企業向け電気料金の値上げを「事業者の権利」(西沢俊夫社長)として今年1月、唐突に発表したことなどが背景にある。

 枝野経産相や機構は「議決権のない資本注入は単なる資金のプレゼントだ」(機構幹部)として、経営陣の刷新や事業改革を抜本的に進めるため、定款変更など重要事項を決議できる3分の2超の議決権取得を目指してきた。東電は11年4~12月期決算の発表期限を14日に控えている。追加の賠償支援資金約6900億円を受け取らなければ債務超過ギリギリになるが、枝野経産相は「(賠償資金は)決算対策のお金ではない」と突き放す。

 東電は政府の議決権取得そのものに抵抗してきたが、債務超過が現実味を増す中で「(重要事項に拒否権を行使できる議決権の)3分の1超の受け入れはやむを得ない」(東電首脳)との方針に転じた。それでも東電内部には「国の出資が50%未満なら国有化でなく、国の資本参加ということだ」(幹部)などと、国有化に抵抗する姿勢は強い。

 一方、政府内も一枚岩とは言えない。過半数を取得し東電を「実質国有化」した場合、政府が賠償や廃炉の責任を負うこととなりかねず、財政負担の拡大を懸念する財務省が過半数の議決権取得に難色を示している。同省は議決権のない優先株を使った資本注入か、議決権比率を50%未満にするよう求めている。東電と機構が3月に策定する総合特別事業計画を巡る駆け引きは、複雑な神経戦の様相を呈している。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2012年02月11日 16:34

愚かしさ極まりない。。。

■原発:早期再稼働を要請 福井の協議会

 福井県内の原発立地自治体の議員や企業などでつくる「福井県原子力平和利用協議会」(坂本俊夫会長)は8日、細野豪志原発事故担当相に定期検査済みの原発の早期再稼働や核燃料サイクルの堅持を求める要望書を提出した。

 協議会の石黒順二事務局長は「(原発は)福井県では地場産業とも言われ、なくなると敦賀や若狭は壊滅的な状態になりかねない。国で早急に安全性をチェックし、できるだけ早く運転再開を願いたい」と求めた。同行した協議会顧問の河瀬一治敦賀市長は要望後、記者団に「(再稼働の)話が出たときには真摯(しんし)に受け止めながら対応したい」と述べた。

 一方、細野氏は「政府全体で考えていかなければならないテーマなので、しっかり話し合う」と語った。【笈田直樹】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2012年02月08日 18:48

憤懣遣る方なし。。。

■「廃炉と除染で今後何十年も食える」原発関係者が漏らす本音

福島第一原発事故の発生以降、原発を巡ってはさまざまな対策を講じる必要が出てきた。廃炉、除染でも、そして再稼働でも儲ける――原発ビジネスはすでに“逆回転”が始まっている。その実情をジャーナリストの伊藤博敏氏が報告する。

* * *

原子力ビジネスの担い手たちは、既に、「逆回転」への準備を進めている。関連企業に天下った東電OBが明かす。

「最終処分場探しは、30年近くを費やしても、これまでできなかった。政府も東電も、最終的には福島しかないと思っている。原発周辺地を買い上げ、そこに処分場をつくる。最適なのは第二原発だ。第一原発同様、廃炉にするしかないし、岩盤が浅くて工事が容易で、地元の理解が得やすい」

福島第二原発は、双葉郡の富岡町と楢葉町にまたがる。ここは、旧動燃が行なった候補地選定作業で、全国88か所の「適正地区」に選ばれた経緯があるし、09年には草野孝楢葉町長が「処分場受け入れ」を表明、その後、撤回したものの意欲はある。

原発は「逆回転」を始めた。“夢”を諦め、現実に立ち返り、廃炉や除染といった後ろ向きの事業に注力しなければならない。一見、原子力ビジネスに将来はない、と思わせる。だが、そうではない。「逆回転」が新たなビジネスチャンスを生み、原発で儲けた連中が、廃炉、除染、最終処分場などでも儲けている。例えば、今、原発で何が起きているか。東電関係者が話す。

「再稼働へ向けて、“完璧な原発”にすべく準備を進めています。それはストレステストで求められる以上の厳しさで、『想定外』という言葉を使わなくて済むように、橋が破壊、道路が分断、全電源が落ちても、非常用電源を確保するなどして原子炉を損傷なく止められる体制を確立しようとしています。

そのために費用を惜しまない。原子炉内の圧力が高くて、注水できないトラブルがありましたが、どんな圧力にも負けない給水ポンプを数百億円かけて開発、配置するつもりです」

にわかには信じ難い感覚だが(東電広報部は「あらゆる事故を想定、対応するつもりです」と回答)それで潤うのは原発メーカーである。事実、東芝、日立製作所、三菱重工業の原発3社は、事故後、「フクシマを体験した」ということで海外受注が堅調。しかも、前述のような各種安全対策も受注できる。

ゼネコン各社もそうだ。全国の原子炉建屋は、鹿島(24基)、大林組(11基)、大成建設(10基)の順に受注しているが、この3社は、内閣府から福島県内12市町村の除染モデル事業を委託された日本原子力研究開発機構から再委託を受けた。

同機構は旧動燃の流れをくみ、カネ食い虫となった「もんじゅ」を運営する。つまり、原発推進の“仲間”が、「放射能に習熟」していることを理由に事業を受注しているのだ。しかも今回はモデル事業で119億円だが、今後、数兆円に達する除染作業の中核を担うことになり、最終的には原発建設で潤った双葉郡内の末端の企業に、再度、仕事を分け与える。

「廃炉と除染で、今後、何十年も食える」

こう本音を漏らす原発関係者が少なくないのは、その具体的な流れが見え始めたからだ。 制御できない原発は、推進の時も撤退の時も、そのリスクゆえに関わった地域、企業、人に多大な富をもたらす。だが、国民には電力の不安定、電力価格の高騰、放射能汚染といった“負の遺産”を残すだけなのである。

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2012年02月07日 14:21

不公平の極み、、、制度の見直しが本質的な急務。。。

■生活保護、約208万人=5カ月連続で最多更新−厚労省

 厚生労働省は7日、昨年11月に生活保護を受けた人が前月比7837人増の207万9761人に上ったと発表した。受給者数は昨年7月にそれまで過去最多だった1951年度を上回って以降、5カ月連続で最多を更新。受給世帯数も150万7940世帯で最多を更新した。

 受給者数は、昨年7月時点で205万495人に上り、51年度の204万6646人を上回って最多となっていた。95年度には88万2229人にまで減少したものの、その後増加に転じ、2008年のリーマン・ショックをきっかけに急増。以降、増加傾向が続いている。

[時事ドットコム]

Posted by nob : 2012年02月07日 13:09

すべきこと、、、心の覚悟と(できる範囲での)実の準備だけ、、、いつでもどこでもなんでも起きるのだから。。。

■「4年以内に70パーセントの確率で起こる」
という問題をどう解釈するか

0でもなく100でもない発表に不安が広がる

 あなたには、これから結婚しようとしているパートナーがいるとします。このパートナーが占い師に見てもらったところ、「4年以内に70パーセントの確率で浮気をする」と言われました。果たしてあなたは、このパートナーと結婚しようと思いますか?

 不謹慎な喩えになってしまいました。東京大学地震研究所は1月23日、首都圏でマグニチュード7クラスの直下型地震が4年以内に70パーセントの確率で発生する可能性があると公表しました。

 発表された数字をどのように受け取るかというのは難しい問題です。

 来月起こると言われれば、地震対策を万全に整えたり、別の地域に避難するという選択肢を考えるでしょう。その意味で「4年以内」というのは微妙な数字です。「明日起こるかも」と思いながら4年間も生活するのは、ストレスが多すぎます。

 確率が「70パーセント」というのも微妙です。降水確率が70パーセントと言われた場合、傘を持って行くかどうかは人によって判断が分かれるところです。

 地震規模の「マグニチュード7」という数字は、首都直下型だったらたいへんな災害になるかもしれません。ただ、東日本大震災のマグニチュード9という数字を聞いているだけに、これも受け取り方は人それぞれ異なるのではないでしょうか。

 東京大学地震研究所の発表を、危機が差し迫っていると受け取る人もいれば、地震が頻発する昨今では想定内と受け取る人もいるでしょう。

「でも、30パーセントも起きない可能性があるなら、起こらないんじゃない?」
「4年以内ということは、その間に自分は転勤して首都圏にはいないかもしれないし」
「マグニチュード7だったら、どうにか耐えられるんじゃない?」

 そう楽観視する人がいても、何ら不思議ではありません。

 とはいえ、起こるとも、起こらないとも確信できない状態に、得体の知れない不安が澱のように残る、居心地の悪さが続いています。

やっかいな問題が起こる可能性は身近にあふれている

 東京大学地震研究所の発表では、「4年以内にマグニチュード7の地震が70パーセントの確率で起こる」という具体的な数字が出ています。多くの人はそこにリアリティを感じるかもしれません。

 このように数字で示されることは珍しいものの、私たちの生活の中で、想定したくない問題が起こる可能性は、身近にもあふれているのではないでしょうか。

 自分が病になる確率、交通事故に遭遇する確率、子どもが問題を起こす確率、結婚相手が浮気する確率、リストラされる確率、親の介護が必要となる確率――。数え上げたらきりがありません。

 歩いていてビルからモノが落ちてきて命を失う、と言った滅多に起こりそうではないことを除いても、身の回りは、「やっかいな問題が起こる可能性」に囲まれています。それが私たちの生きる現実の世界です。

 私たちは普段、こうした問題が起こることを考えずに生きています。そんなことはたぶん起こらないだろう、自分の身には降りかからないだろうと。逆にいつ何が起こるかわからないとすべての可能性を警戒しながら生きていくのも、大変な労力になります。

 人生を板の上を歩くことに例えるならば、自分が乗っている板が本当は薄くて割れやすく、板の下に奈落が広がっていることを知ってしまうと、人間は恐怖に足がすくんで1歩も動けなくなってしまいます。しかし、板が分厚く、頑丈で安全なものだと信じてさえいれば、安心して前に進んで行けるのです。

 問題があることを知らなければ、その問題は「ない」ことと同じになります。

 一方で、東日本大震災を経験した以上、見たくない問題に囲まれて日々を生きていかなければならないということに、気づかされてしまったのではないでしょうか。

将来起こることをあらかじめ知って幸福になれるか

 医療の世界でも同じようなことが起きています。

 遺伝子のパターンを詳細に分析できるようになり、乳がんになりやすい遺伝子、アルツハイマーになりやすい遺伝子、統合失調症になりやすい遺伝子など、かなり正確に診断できるようになりました。

 アメリカでは、パーキンソン病を発症する遺伝子について、一般の医療で診断することが始まっています。有名なハリウッドスターのなかにも、診断の結果その遺伝子を持っていることが判明した人がいると聞いています。ただその遺伝子をもっているからと言って、100パーセント発症するというものではなく、またいつ発症するかもわからないのです。

 これも地震の確率と似ています。今日、明日に発症するというわけではなく「これから○年以内に○パーセントの確率で発症する」という話です。最先端の医療技術だからといってうっかり調べてしまうと、将来の自分に待ち受ける過酷な現実を知ってしまうことになります。

 遺伝子を調べることで予防や発症を遅らせることにつながるのであれば、これは大変有意義なことになります。しかし、予防する方法が見いだせていないのであれば、告知するだけで終わってしまいます。

 自分の将来に、やっかいな問題が起こることを知ると人はどういう反応を示すでしょうか。知って落ち込む人もいるでしょうし、生きる気力を失って発症する前に死んだほうがましだと考える人も出てくるかもしれません。現実をそのまま受け入れることは、この言葉通り実践することはとても難しいことです。

不安のなかでどのような人生観を持つか

 東京大学地震研究所の発表は、日本人に多くのことを示唆していると思います。

「病気になって初めて健康の有難味を知る」というように、本来、やっかいな問題がいつ起こるかわからないのに、ほとんどの人はそれを意識しないで生活しています。そこで、実際に事故や不幸に遭遇した人の多くは「まさか自分が」と口を揃えます。

 しかし、自分だけには起こらないだろうと思う「まさか」が起こってしまうのが現実です。この現実に対し、ないものだと自己暗示をかけて考えない人もいれば、不安をまともに感じて、日々苦しんでしまう人もいます。

 事故や災害であれば、何らかの方策を講じることで一定の被害を抑えることはできるかもしれません。それでも、すべてを完全に防ぐことは不可能です。自分の歩いている板が薄いこと、あと10歩歩けば板が割れることがわかっていながら元気に歩いていけるほど、人間はタフではありません。

 科学の進歩によって、将来のことが否応なく予知できる時代になりました。前向きなことはともかく、後ろ向きの現実も予知できてしまいます。そこに不安も生じることになります。

 この新たな不安から完全に逃れることはできません。

 現代は、これから起こるかもしれない不安を抱えたまま、どのように日々を生きるか考えなければならない局面に入ったのではないでしょうか。ないことにするのでもなく、敏感に意識するのでもない。人は、不安があるなかで自分なりの人生観を持つという新しいテーマが与えられているのだと思います。

「4年以内にマグニチュード7の地震が70パーセントの確率で起こる可能性」というような問題を、どう解釈したらいいのでしょうか。統計学的な解釈ではなく、人の認知の問題として考えた場合、正解のない問いではないでしょうか。

 また解釈の仕方やそれによる行動の変化は、人それぞれでしょう。気にしない人もいれば、敏感に反応する人もいます。このように、解釈の仕方が違う人同士が、どのように違いを違いとして受け止めて共存していくのかという課題も突きつけられているような気がします。

[香山リカの「ほどほど論」のススメ/DIAMOND online]

Posted by nob : 2012年02月07日 12:59

琵琶湖では湖底から水とガスが活発に沸き出し、周辺の地震は昨年1月より激減(大災害前の静穏化減少)、、、桜島の年間噴火回数は3年連続観測史上最多という。。。

■富士山で“異常現象”相次ぐ!“幻の湖”まで出現…噴火の予兆?

 昨年3月の東日本大震災以降、富士山で異常現象が続いている。春の到来を告げる残雪の模様「農鳥(のうとり)」が厳冬のこの時期に出現。昨年夏には、富士山麓の富士河口湖町で普段はみられない幻の湖が姿を現し、富士宮市では、異常な湧き水被害が頻発している。富士山の火山活動への影響が懸念される中、相次ぐ異変に地元住民は不安を募らせている。

 富士山の北西斜面の8合目付近に羽ばたく鳥のような残雪の模様が現れたのは1月31日。「農鳥」と呼ばれる毎年恒例の自然現象だが、地元住民の間では、「よくないことが起こる前触れではないのか」と不安の声が挙がっている。

 「例年、雪解けを迎える5月中旬から6月ごろにかけて現れる現象です。厳冬期に起こるのは非常に珍しいため、富士山の異変に結びつけて心配に思う人もいるようです」(山梨県富士吉田市富士山課の担当者)

 富士山周辺でみられる異常現象はこれだけではない。

 「昨年の夏ごろから、台所や居間の床下から噴出する湧き水に悩まされている。ポンプで排水しなければ追いつかない水量で、今も被害は続いています」と訴えるのは、富士宮市の淀師地区に住む主婦(70)。

 富士宮市によると、同様の湧水被害が出始めたのは、昨年9月初旬。

 「この年は、5月から夏にかけて例年以上に大量の雨が降った。加えて、8月、9月と連続して台風が来襲。短期間に降った大雨との関係が疑われますが、はっきりした原因はわかっていません」(同市秘書広報課)

 井戸から水が噴き出すなど、同地区などの99カ所で同様の現象が確認されたという。

 さらに、富士五湖を抱える富士河口湖町では、昨年9月ごろに幻の湖が出現し、注目を集めた。「富士五湖の1つ、精進湖の近くにあって地元では『赤池』と呼ばれています。普段は枯渇しているのですが、精進湖の増水に伴って突然現れる不思議な湖です。2カ月ほどで消えましたが、一時的に富士六湖になった。今回出現したのは7年ぶりのことです」(同町の住民)。

 「赤池」は、直径50メートルほどの小さな湖。「はっきりした由来は不明だが、真っ赤に焼けた溶岩で湖が赤色に染まった」(別の住民)という言い伝えから、その名が付けられたという。過去にも何度か姿を現しているが、原因は何なのか。

 山梨県環境科学研究所の研究員、内山高氏は「湧水被害と同じく、この地域の大量降雨が原因と考えられます。精進湖と赤池は地下でつながっており、精進湖に降った雨水が地中に浸透しきれず、赤池に流れ込んだために起きたものと思われます」と話す。

 一連の異常現象は地震や噴火との直接の関連はないようだが、内山氏は「山中湖付近でも湧水で道路が冠水したと聞いています。これほど大規模な被害が出るのは異例のこと。大量の雨水が地中に浸透することで地盤に悪影響を及ぼしている可能性は十分あります」と危惧する。

 大災害のサインでないことを祈りたい。

[zakzak]

Posted by nob : 2012年02月07日 00:45

日本の破綻は一番先ではないというだけのこと。。。

■【コラム】「日本が模範だなんて」クルーグマン教授大反論-ペセック

  1月27日(ブルームバーグ):多くの人がとっくの昔に決着したと考えていた問題をめぐって、熱い論争が突如巻き起こった。日本経済が世界にとって取るに足らない存在になるかどうかという問題だ。

  発表されたばかりの統計では、昨年の日本の貿易収支が31年ぶりの赤字に転落した。少なくともこの事例が意味することは、膨れ上がる債務の穴埋めに利用してきた巨額の家計貯蓄を今度は貿易赤字対策に使わなければならなくなるかもしれないということであり、これは不吉な兆候だ。

  日本が無用の存在になるようことはないと、アイルランドのジャーナリスト、エーモン・フィングルトン氏は言う。同氏は最近、米紙ニューヨーク・タイムズに「The Myth of Japan’s Failure(日本の失敗という神話)」と題した論説を寄稿した。失敗どころか日本は世界が模倣すべきモデルだという同氏の説があまりに大きな反響を呼んだため、ノーベル経済学賞受賞者でNYT紙コラムニストのポール・クルーグマン教授は反論を展開した。同教授はアジア第2の経済国日本にはほとんど魅力を感じていない。これにフィングルトン氏が再反論した。

  どちらが正しいのか。私はどちらかと言えばクルーグマン教授寄りだ。あまりに膨大な債務と低過ぎる成長、多過ぎる高齢者、少な過ぎる新生児という日本が持つ毒物の組み合わせは、日本政府が早急に手を打たない限り暗い未来をもたらすだろう。

  しかしながら、フィングルトン氏が正論を述べている部分を見つけることは重要だ。日本がある意味で理想的社会である部分だ。

日本化も悪くない

  信じられないほど安全で清潔、効率的で確実性が高く、外国人には驚きの尽きない場所だ。結構平等主義の国であり、生活水準は世界でも最高水準で、平均寿命は世界最長。どこへ行ってもインフラは整っている。さらに、日本料理は世界一だ。

  米国がある意味で、いつの日か日本になれるものならなりたいと考えていることも指摘しておく必要がある。「日本化」はあたかも世界の終わりのように言われている。失われた数十年、経済を衰退させる膨大な負債水準、永久に続くゼロ金利、金融の混乱、刹那的な諦めの感情。こられはどれも事実だが、懐疑主義者の予想に反し日本は決して崩壊しない。

  犯罪が急増することもなく、ホームレスが街にあふれることもない。アラブの春のような社会の不安定化は決して起こらない。勤労者と企業はただ適応し、貯蓄で食いつなぐ。日本は「どうにかやっていく」という概念に全く新しい意味を与えた。

  米国に同じことができるだろうか。私は大いに疑わしいと思う。20年間の経済停滞を日本が乗り切れる鍵は、約15兆ドルの家計貯蓄だ。米国民の多くは収入が途切れれば2カ月と生き延びられないが、日本人は全く違う。

見えない繁栄

  しかしフィングルトン氏の正解はここまでだ。同氏は1995年に「Blindside: Why Japan Is Still on Track to Overtake the U.S. Bythe Year 2000(邦題:見えない繁栄システム―それでも日本が2000年までに米国を追い越すのはなぜか)」という本を出している。だが今日では、日本の将来についての強気派にとっての盲点は、昨日うまく行ったやり方が明日もうまく行くと彼らが考えていることだ。

  1990年ごろの資産バブル破裂以来、政策当局者らは戦後のブームを生きながらえさせることに必死になってきた。何年もの間、評論家たちは日本のいわゆる「ゾンビ」企業のことを心配していたが、本当のゾンビは日本経済の基本戦略だ。

  日本の成長を生み出しているのはただ、世界最大の政府の借金と中央銀行が供給するコストゼロのマネーだ。日本株式会社を生かしているのはその活力ではなく、経済のステロイドだとクルーグマン教授は論じる。日本には大規模な規制緩和と女性の労働力の活用、移民の受け入れなどが必要だが、日本の政治家はそのいずれもしていない。

アキレス腱

  変化を嫌う風潮は依然として根強い。これが日本の「アキレス腱」だ。オリンパスの不祥事は仲間内の関係に守られた縁故主義がいまだに生き残っていることを示したし、福島第一原発事故での東京電力の対応は世界経済の常識から外れた日本の危険な上意下達ぶりを露呈した。日本のジャーナリズムは弱腰で、放射能レベルなど政府や大企業が好まない質問をする記者は排除されかねないので大方はおとなしくしている。

  それでも、中国の存在がなければ日本はあと数年、ユニークなままでいられただろう。しかし、豊かになろうとする13億人のエネルギーが、それを不可能にする。アジアの新興国がコスト高の日本市場を侵食する中で、デフレは日本を去らないだろう。

  欧州の次にやってくる債務危機を考える時、投資家は米国や中国に目を向けがちだ。日本国債が売られることを想定した取引はあまり利益が出ていない。しかし今年、日本は不吉な節目に達した。1月9日の成人の日、20歳を祝ったのはわずか120万人と、1970年の半分になった。人口減少は、国内総生産(GDP)の2倍を超える12兆ドル規模の債務の返済を難しくする。

  ノーベル経済学賞をもらっていなくても、国民がいなくなってしまえば、国がデフォルト(債務不履行)することくらいは理解できる。(ウィリアム・ペセック)

(ウィリアム・ペセック 氏はブルームバーグ・ニュースのコム ニストです。このコラムの内容は同氏自身の見解です)

[Bloomberg.co.jp]

Posted by nob : 2012年02月01日 08:26

時期と程度の差だけのこと、、、いずれにせよ心の覚悟と実の上の備えを。。。

■首都圏M7級地震、京大は「5年以内に28%」

 首都圏直下型地震について、京都大防災研究所の研究者が1月時点で、マグニチュード(M)7以上の地震が起きる確率を計算したところ5年以内に30%弱となった。東京大の研究者が昨秋までのデータで試算した4年以内に70%より低いが、注意は必要だという。

 京大防災研の遠田晋次准教授は、昨年3月11日〜今年1月21日までに首都圏で起きたM3以上の地震を気象庁の観測データから抽出。余震活動の減り方の計算式や、規模が大きい地震ほど発生頻度が低いという法則を組み合わせて、統計的に求めた。

 その結果、M7以上の地震が起きる確率は、5年以内に28%、30年以内で64%となった。大震災が起きず、今も地震活動は震災前の水準が続いていると仮定した場合の発生確率は30年以内で44%と試算された。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2012年02月01日 08:19

なかったことどころか、、、まだこれからもありうるうえに、これを最悪とするには甘すぎる。。。

■原発最悪シナリオ 菅政権「なかったこと」と封印していた

 東京電力福島第1原発事故で作業員全員が退避せざるを得なくなった場合、放射性物質の断続的な大量放出が約1年続くとする「最悪シナリオ」を記した文書が昨年3月下旬、当時の菅直人首相ら一握りの政権幹部に首相執務室で示された後、「なかったこと」として封印され、昨年末まで公文書として扱われていなかったことが21日、分かった。複数の政府関係者が明らかにした。

 民間の立場で事故を調べている福島原発事故独立検証委員会(委員長・北沢宏一前科学技術振興機構理事長)も、菅氏や当時の首相補佐官だった細野豪志原発事故担当相らの聞き取りを進め経緯を究明。危機時の情報管理として問題があり、情報操作の事実がなかったか追及する方針だ。

 文書は菅氏の要請で内閣府の原子力委員会の近藤駿介委員長が作成した昨年3月25日付の「福島第1原子力発電所の不測事態シナリオの素描」。1号機の原子炉格納容器が壊れ、放射線量が上昇して作業員全員が撤退したと想定。注水による冷却ができなくなった2号機、3号機の原子炉や1~4号機の使用済み燃料プールから放射性物質が放出され、強制移転区域は半径170キロ以上、希望者の移転を認める区域が東京都を含む半径250キロに及ぶ可能性があるとしている。

 政府高官の一人は「ものすごい内容だったので、文書はなかったことにした」と言明。別の政府関係者は「存在自体を秘匿する選択肢が論じられた」と語った。

 最悪シナリオの存在は昨年9月に菅氏が認めたほか、12月に一部内容が報じられ、初めて内閣府の公文書として扱うことにした。情報公開請求にも応じることに決めたという。

 細野氏は今月6日の会見で「(シナリオ通りになっても)十分に避難する時間があるということだったので、公表することで必要のない心配を及ぼす可能性があり、公表を控えた」と説明した。政府の事故調査・検証委員会が昨年12月に公表した中間報告は、この文書に一切触れていない。

[産経新聞]

Posted by nob : 2012年01月29日 01:02

原発の必要性、、、そもそも皆無。。。

■「原発全停止でもこの夏乗り切れる」 枝野大臣

 枝野経済産業大臣がこの夏の電力需給について、原発の稼働がゼロでも乗り切れる可能性が高いとの見通しを示しました。

 枝野経済産業大臣:「(夏に原発の稼働なくても)電力使用制限令によらずに乗り切ることについては、十分な可能性があると思っています」

 現在、54基ある原発は定期検査で順次停止していて、再稼働ができないと4月に全基が停止します。枝野大臣の発言は、例え原発が1基も使えなくても、法令に基づく使用制限令なしで電力需要が高い夏場を乗り切れる可能性が高いという見通しを示したものです。現在、対応策を精査していて、春先までにまとめて公表するとしています。

[テレ朝news]

Posted by nob : 2012年01月27日 13:19

日本はもちろん、、、どの先進国も同じ。。。

■独の若者2割、ユダヤ虐殺知らず アウシュビッツの世論調査

 【ベルリン共同】ナチス・ドイツが行ったホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)について尋ねる世論調査がドイツで実施され、若者の約2割がアウシュビッツ強制収容所で何があったか「知らない」と回答した。週刊誌シュテルンが報じた。

 アウシュビッツ収容所では、110万人以上が犠牲になったとされる。世論調査は、27日で収容所解放から67年になるのを前に、同誌が1002人を対象に実施した。

 回答者全体では90%がアウシュビッツ収容所での虐殺を知っていたが、18~29歳の若者に限定すると21%が「知らない」と答えた。

[くまにちコム]

Posted by nob : 2012年01月27日 13:14

こちらはまた新たな戦争のリスク、、、世界にもはや安全な場所はない。。。

■静かに「対イラン」軍事力増強をはかる米国

欧米諸国の「圧力と対話」戦略

 1月23日、欧州連合(EU)はブリュッセルで外相理事会を開催し、核開発を続けるイランに対する制裁措置として、イラン産原油の輸入禁止と同国中央銀行の資産凍結などを正式に決定した。この新たな制裁は、イランの原油、石油製品の輸入、購入と輸送に関する新規契約を禁じ、7月1日からは既存の契約分も含めて全面禁止としている。

 EUは中国に次ぐイラン原油の第二の輸出先で、イラン産原油輸出の実に18%を購入している。EUによる全面禁輸はイラン経済に大きな打撃を与えることになると見られており、イラン側の強い反発が予想されている。

 これに先立つ1月20日、EUの主要3ヶ国である英独仏と米中露の3ヶ国(通称EU3+3)は、「厳しい制裁を課すが、交渉のための窓は開かれている」とする声明も発表している。EUの外交・安全保障政策上級代表をつとめるキャサリン・アシュトン女史は、「EU3+3は常に(対話と圧力)を並行して行うことの有効性について明確にしてきた」と述べ、昨年10月21日にイラン政府に送った書簡を公開し、「我々は今もイランからの反応を待ち続けている」としてイラン政府に対話を呼びかけた。

 同じ日に、クリントン国務長官はドイツのウェスターウェレ外相との共同記者会見で、

 「我々は紛争を求めている訳ではないことを強調したい。イランの国民はよりよい未来を渇望していると我々は信じている。彼らはそのような未来を持つことができるはずだ。イラン国民は、彼らの政府が核兵器開発の道をきっぱりと断念しさえすれば、グローバル・コミュニティに再統合されることができるのだ。そしてそこで得られる利益を共有することができるのである。」

 クリントン国務長官は続けて昨年10月の書簡についても触れている。

 「昨年10月、E3+3メンバー国を代表してアシュトン上級代表がイラン政府に書簡を送り、もしイランが核計画について真剣に(我々の要求に)応じるのであれば、無条件に交渉する用意があることを伝えた。我々の立場は今も同じだ。EUは今日この書簡を公開し、イランからの回答を待っている。EUがこの(対話の)チャンネルを開き続けていることは重要だ、と私は考えている…。」

「落とし所」ない米・イラン関係

 オバマ政権とEUは、「圧力」のレベルを引き上げる一方で「対話」の窓口を開けて、イランを外交的な交渉へと向かわせようとしているようである。実際に水面下ではトルコなどの仲介によりEUとイラン間で接触がはかられたとも伝えられている。イラン側は「ホルムズ海峡封鎖」を示唆し、米空母に対して「この海域には戻ってこないように忠告する」と発表していたが、1月22日に米空母エイブラハム・リンカーンがホルムズ海峡を通過した際には何もせずに見過ごした。

 またおそらくはオバマ政権の圧力によるものと思われるが、イスラエルのバラク国防相は1月18日、イランへの軍事攻撃について「何の決定もしていない。(決定は)遠い先のことだ」と述べ、イラン攻撃に近く踏み込む可能性がないことを明らかにした。またイスラエル政府は、春に予定されていた米軍との史上最大規模の軍事演習を今年後半まで延期することも発表し、イランとの軍事緊張を一時的に和らげることに貢献した。

 欧米諸国はイランに対する「圧力」を強め、同時に「対話」を呼び掛ける作戦を展開しているが、イラン側がどのように出てくるかは定かでない。しかも、いくら交渉をしたとしても、イラン核開発問題の解決策が出てくる可能性は極めて低く、再び「交渉決裂→緊張」という流れに戻ってしまう可能性が高い。米国はイランが全てのウラン濃縮活動をストップさせない限り制裁の緩和に応じることはできないだろうし、イラン側がその要求に応じる可能性はほとんどないと考えられるからだ。

 2009年にオバマ政権はイランに対話を呼びかけ、対話を進めるための第一歩としての信頼醸成措置についてイラン側と協議をしたが、両国はそれにさえ合意することができなかった。その後両国共に強硬姿勢に戻り、米国は制裁措置を強化し、イラン側は核開発をさらに進めたことで、両国共に妥協のためのハードルを高く上げてしまっている。

 つまり、イラン核問題をめぐる米国とイランの対立は、すでに妥協のための「落とし所」がないところまで進んでしまっており、どちらかが、それまでの主張を全面的に取り下げない限り、解決しないところまで来てしまっている。しかもイランは3月2日に議会選挙、米国も11月に大統領選挙を控え、お互いに外交的な妥協をできるような政治状況にはない。

ペルシャ湾周辺で戦力を増強する米軍

 オバマ政権は決して軍事衝突を望んでいる訳ではないが、外交的な「圧力と対話」の戦略も、イラン核開発問題の解決には繋がりそうにない。現在の軍事的緊張は一時的に緩和される可能性があるが、根本的な解決策がない中で、また緊張が高まり、このままいけば破裂するところまで進んでしまう危険性がある。

 だから米国は、万が一に備えて、静かに湾岸地域における米軍のプレゼンスを強化している。米国防総省はクウェートに米陸軍歩兵部隊とヘリコプター部隊合わせて15,000名規模の緊急展開部隊を配備し、これまではイラクへの補給及び兵站宿泊基地として機能してきた在クウェート米軍基地の戦闘能力を強化している。これらの戦闘部隊は、イランとの軍事的な緊張を受けて、何らかの軍事的危機事態が発生した時に対処する「緊急対応部隊」としての役割を担っているとされている。

 このうちの4,500名は昨年12月にイラクでのミッションを終了した後そのままクウェートに移動した米陸軍第1機甲師団の第1旅団であり、同旅団は「移動型対応部隊」の役割を果たすという。

 また最近米国はペルシャ湾近辺にカール・ビンソン空母機動部隊を送り、前述したように1月22日には空母エイブラハム・リンカーンがホルムズ海峡を通過して同海域に留まっている。つまり米軍は、空母機動部隊を2個グループこの海域に送り、航空・海上戦力を倍増させてイランを牽制しているのである。

 またソマリア沖には米海兵隊遠征隊(MEU)を乗せたバターン両用即応グループが待機しており、2,000名規模の海兵隊が即応態勢をとってイランに睨みを利かせている。

 制裁強化による「圧力」と交渉による「対話」の2段構えでぎりぎりの外交を仕掛ける米国とEU。そして万が一に備えて着々と戦力を増強する米軍。EUによる全面禁輸が発動される7月1日に向けて、ペルシャ湾地域の軍事的緊張は否応なしに高まることになろう。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2012年01月27日 12:59

このまま再稼働させない。。。

■中国電力も全原発停止

 中国電力は27日未明、定期検査のため、島根原発2号機(松江市、82万キロワット)の運転を停止した。

 中国電管内の全原発の停止は、2010年3月に発覚した点検不備問題の際に島根原発1、2号機が運転を停止して以来。定検中の1号機、建設中の3号機を含め、3基とも運転のめどは立っていない。

 国内の商業用原子炉54基のうち、稼働しているのは北海道電力泊3号機(北海道)と東京電力柏崎刈羽6号機(新潟県)、関西電力高浜3号機(福井県)の3基となる。4月下旬までに全基が止まる見通し。

 中国電によると、2号機は配管のひび割れ対策など定検に伴う工事を6月中旬までに終える予定。運転再開前に「安全評価(ストレステスト)」の国への提出や地元の理解を得る必要があるため、定検の終了や再稼働の時期は「未定」としている。

 中国電は今冬の電力需給について、最大需要を1058万キロワットと予測。2号機停止後の供給力は1201万キロワットで、余力を示す予備率は13・5%あり安定供給できる見通し。

 関西電力への55万キロワット程度の電力融通は続ける方針で、19日から始めた九州電力への電力融通についても「日々の需給を見ながら対応する」(中国電力広報担当)としている。

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2012年01月27日 02:10

愚策の極み、、、日本全国総放射能汚染化計画。。。

■被災地のがれき受け入れで専門家会議設置へ 関西広域連合

 関西広域連合は26日、大阪市内で委員会を開き、東日本大震災のがれき受け入れについて専門家会議を設置し、放射性物質の濃度の基準などを検討することを決めた。放射性セシウムは水溶性が高いとの指摘があるが、環境省は海面投棄でも「(処分場の)個別評価で安全性が確認できる」との見解を示しており、大阪市の橋下徹市長は「他の自治体に迷惑がかからないのならば、市単独での受け入れも考えたい」と述べた。

 がれき受け入れをめぐっては、広域連合の参加団体のなかで大阪府だけがすでに指針を策定。大阪府の松井一郎知事の提案を受け、京都府の山田啓二知事が基準について検討する専門家会議の設置を提案した。

 大阪府内では、焼却灰を投棄する最終処分地については、条件などから事実上、大阪市が管理する「北港処分地」(夢洲、大阪市此花区沖)と関西2府4県の自治体が出資する海面投棄型の「大阪湾広域広域臨海環境整備センター」(フェニックス)に限られる。

 広域連合の専門家会議の結論を待てば、受け入れ時期が大幅に遅れるため、橋下市長は、一部陸地化している北港処分地での処分を検討することに言及した。

[産経新聞]

Posted by nob : 2012年01月27日 02:06

これで終わるはずもなし、、、これでも原子力発電は安価というのか。。。

■原発の核燃料取り出しに1兆円 東電、廃炉へ資金計画

 東京電力と原子力損害賠償支援機構が、福島第1原発の廃炉工程のうち、原子炉から溶けた核燃料の取り出しを始める2021年度までだけで総額1兆円超を投じる資金計画を策定したことが26日、分かった。廃炉費用が経営を圧迫し続けることが確実となり、東電は経営破綻を避けるため政府に公的資金1兆円の資本注入を申請する方向で最終調整に入った。

 溶けた燃料の搬出を終えるにはさらに10~15年が必要。最長40年とされる廃炉完了までの期間にかかる費用が兆円単位で膨らみ続けることは避けられない見通しだ。

[47NEWS]

Posted by nob : 2012年01月27日 01:51

VIVA!老人天国!!

■【オピニオン】移民を拒否する日本の行く末
マイケル・オースリン

 日本人はゆっくりと消滅しつつあり、いまのところ救済計画はない。毎年1月、全国で成人の日を祝う催しが行われる。だが、新成人の数は毎年減っており、今年はわずか120万人で、1970年の約半分だ。

 国連の推計によると、日本の人口は2010年の1億2700万人から、2050年にはそれより20%少ない1億160万人となる。加えて、減少率は時間とともに高まり、2015年から2030年までの減少率が6.65%であるのに対し、2030年から2050年まででは13.4%と急激な減少が予測されている。これは世界でも飛び抜けて高い減少率だ。たとえば、パキスタンでは同時期に人口が倍増し、3億3500万人となることが予測されている。

 子供を持つことに関して、国は間接的な役割しか果たさないが、家族の作り方には社会的な傾向が反映されている。日本では、妊娠の年齢構成が全体的に変化している。女性が最初の子供を持つ年齢の平均は、1970年は25.6歳だったが、いまは29.4歳に上昇している。もっと劇的な変化もある。1970年には新生児の約半数が20代半ばから20代後半の母親から生まれたが、今日では38%が30代前半の母親から生まれている。子供を産み始める時期が遅くなっていることで、第2子や第3子を持てなかったり、持とうと思えなかったりすることになる。

 こうした状況は、今日の若者のライフスタイルと、上の世代の20代-30代の過ごし方との違いが一因となっている。平均結婚年齢は徐々に上昇し、女性では28.3歳、男性では30.1歳となっている。女性は、結婚するとしても、晩婚化が進んでいる。1970年代初期には、毎年100万組余りが結婚したが、いまでは70万組に減った。

 若い世代でも高齢者世代でも、日本では単身者世帯が急速に増えている。1975年はわずか60万世帯だったが、今日では400万世帯で、うち多くが高齢の女性だ。結婚せずに、年老いた親と一緒に暮らす若者は、「パラサイト・シングル」と呼ばれる。

 高齢の単身者世帯がこれほど多いのは、日本人の寿命が世界で最長であることによる。したがって、その分出生率も低くなる。日本人女性の平均寿命は現在 86歳で、2050年には91歳になると予想されている。男性は、2050年での予想平均寿命が83.5歳だ。さらに、2050年には人口の40%近くが 65歳以上となる。

 こうした傾向を、日本人はよく知っていたはずだ。出生率の減少が人口の減少となるまでには何十年もかかっている。1970年代初期から、出生率は人口置換水準を下回っていた。

 現代において、日本がやがて直面する人口減に相当するものは存在しない。食料生産、工業基盤の維持、国防力に対して、人口減がどう作用するのか、正確に予測する方法はない。明るい側面を見れば、世界的なイノベーションやオートメーション化で、日本の将来の人口問題に対応できることは考えられる。ロボットが社会を動かすという暗黒郷的な見方も、現実となるかもしれない。

 政策立案者は十分な準備を怠った。他の多くの社会は、人口減を移民の推進で補うだろう。だが、日本では煩雑な法律が一因となり、合法的な移民はごく少数だ。中国や北朝鮮、東南アジアや中東からの未登録の移民は多数存在する。こうした能力の低い労働者は、建設業やサービス業などで働く。だが、彼らは長期間滞在することはなく、日本語も話さず、わずかでも社会に溶け込もうとはしない。

 問題は、多くの日本人が西洋型の移民の実現を望んでいないことだ。日本人以外が社会に足場を築いたら、日本の文化は後戻りできないほど変化すると恐れている。代わりに、日本では移民を臨時の労働者として用い、彼らを教育や政治、経済に組み込まずにいる。

 どうすれば少ない人口で国を繁栄し続けられるかという重要な問題が検討されていない。今こそ、国全体での議論が求められる。もし日本人が移民に対する考えを変えたくないのなら、ライフスタイルを変える必要があることを認識すべきだ。高齢者を助けるために資源を回すか、ロボットをもっと作るのだ。ただ、何が問題かをいったん認識すれば、日本人は代替手段を受け入れる可能性がある。人々が入ってくることを認めるのだ。

 保守的な日本人は、間違いなく文化の問題を持ち出すだろう。移民率が高い西欧の国々では、国のアイデンティティの危機が珍しくなくなるだろうが、同質的な日本の社会は、これまでのところ、この問題に対処するのを避けてきた。現在のトレンドを考えると、文化を変えずに社会の縮小に対処する方法を決めている、時間の余裕はないかもしれない。

[THE WALL STREET JOURNAL]

Posted by nob : 2012年01月25日 00:38

このまま再稼働させず廃絶への途を。。。

■東電の原発、9年ぶり全停止へ…柏崎刈羽検査で

 東京電力は24日、新潟県の柏崎刈羽原子力発電所5号機(出力110万キロ・ワット)が予定通り25日未明から停止し、定期検査に入ると発表した。

 東電の原発で稼働しているのは柏崎刈羽6号機(出力135万6000キロ・ワット)だけとなる。6号機も3月下旬に定期検査に入ると、原発トラブル隠しで全17基が停止した2003年4〜5月以来、約9年ぶりに東電が保有する原発の稼働がゼロとなる。

 東電は東日本大震災で福島第一、第二の両原発が全停止した。柏崎刈羽原発5号機の検査作業そのものは5か月弱で終わる。しかし、再稼働にはストレステスト(耐性検査)などの手続きに加え、地元の了解も必要だ。震災直後も稼働していた柏崎刈羽原発の4基は順次、定期検査に入っているが、再稼働の見通しは立っていない。

[読売新聞]

Posted by nob : 2012年01月25日 00:08

百貨店、不動産、ゼネコン、、、もはや無用の長物。。。

■被災地に群がるゼネコン
「復旧狂騒曲」の光と影

 未曾有の被害をもたらした東日本大震災。大津波が残した大量のがれき処理からスタートした復旧事業は多岐にわたり、復興関連と併せて 18.5兆円が投じられる。大規模かつ巨額の事業に、ジリ貧だった大手ゼネコンから中小建設業者までが色めき立ったが、どうやら現実は甘くなさそうだ。

「震災後、いち早く大量の人員を送り込んできた。やっぱり東北は鹿島。人脈の広さと深さも、他社はかなうわけがない」

 宮城県の建設業者は、東日本大震災後の鹿島の活躍ぶりに、こう舌を巻く。中興の祖、鹿島精一は岩手県盛岡市の出身。その縁でこれまでも東北地方の大型工事に幅をきかせており、「東北の盟主」と呼ばれてきた。

 鹿島の動きが最初に大きく結実したのは昨年夏。宮城県が発注した石巻ブロックのがれき処理プロジェクトを、鹿島が幹事をするジョイントベンチャー(JV)が落札したのだ。宮城県は被災3県の中でもがれきの量は突出している。

 市町村単位で処理し切れないため、市町村の多くががれき処理を県に委託。県は4ブロックに分けて処理を進めている。なかでも、鹿島が落札した石巻ブロックは最大のプロジェクトで、鹿島JVの落札金額はなんと1923億円にも上った。

内需激減で海外でも失敗
復興特需は恵みの雨

 震災前、鹿島のみならず、ゼネコン各社は底なしの苦境に陥っていた。国内の公共事業はピーク時の半分以下に激減し、民間工事もダンピングの嵐。新天地を求めてドバイの建設バブルなどに参入したものの、見通しの甘さが災いし、巨額損失をつくってしまった。

 2010年3月期、鹿島は初の営業赤字に転落。翌期は黒字を回復したものの、アルジェリアの高速道路建設プロジェクトでまたもや、JV全体で最大800億円の損失が出る状況に陥るなど、明るい材料はなにもなかった。

 そこに降ってきた復興特需。「大変な災害だったのだから、われわれが儲けるなんてとんでもない」。大手ゼネコン各社は表向きにはこう話すが、水面下では工事受注に向けた人材確保や提案営業などに余念がない。

 現在のところ、実際に動き出している大きな復旧・復興事業はがれき処理のみ。今後は除染や港湾・道路などの本格復旧、そして津波被害に遭った住民の高台集団移転など、大規模なプロジェクトが次々と誕生する。

 政府がこれまで確保した復興関連予算は18兆5000億円だが、3県の試算を足し合わせれば、必要経費は最低でも30兆円。そのうち、公共事業関連費はかなりの割合に上ると見られる。被災地の経済復興のために、地元建設業者を優先させる政策となっているものの、大規模工事は大手ゼネコンの力に頼るしかない。

 鹿島JVが受注した石巻ブロックでは、1次仮置き場に置いてある685万トンものがれきを処理するため、焼却プラントを作って燃やすほか、細かく分別してリサイクルにも力を入れる。焼却したがれきの分別に必要な人数は、1日なんと1000人以上。焼却プラントを建設したり、これほどの労働者を集められるパワーは大手にしかない。

 今回、熾烈なダンピングをせずにすんだのも、ゼネコンにとっては嬉しい話だった。価格の安さが焦点となる競争入札方式と違い、今回のがれき処理にはプロポーザル方式が採用されたためだ。これは、価格だけでなく、さまざまな工程を評価し、合計得点で落札者を決めるもの。

 石巻地区のがれき処理の場合、県の示した参考業務価格2290億円に対して、2割引きすれば満点だとあらかじめ決まっていた。つまり、2割引き以上、価格が下がる可能性がないということで、過剰なたたき合いにならななかったのだ。

 東北の盟主・鹿島が最大のがれき処理区を落札したことで、談合情報が寄せられるひと幕もあるなど、「ゼネコン大儲け」の図式が成立するかと思いきや、現実はそう甘くもなさそうだ。

人手不足が頭痛の種
利益確保には苦戦か

「迷惑はかけない(赤字にはしない)から、参加しませんか」

 石巻地区の入札前、鹿島の担当者は、ある宮城県内の建設業者を訪ねてこう持ちかけた。価格で戦わずにすむ代わりに、地元雇用をなるべく多く生み出すなど、提案内容には気をつかわなければならないためだ。

 しかし、この建設業者は「利益が出るとは思えない」と、盟主からの参加要請を断った。理由は人件費と資材費の高騰だ。

 宮城県の公共事業費は10年で約9000億円から2970億円と、3分の1にまで縮小。建設業界では廃業や倒産、リストラの嵐が吹き荒れ、建設業従事者の人数はピーク時の7割にまで減っていた。

 需要減少に合わせて、生コンクリート工場の数も10年前の半分に減ったほどだ。そんな状況で起きた大震災。本格的に復興工事が始まる来年度は「10年分の仕事量」が殺到すると予想されているのだから、人もモノも足りなくて当然だ。

 すでに人手不足は深刻化しており、宮城県では昨年10、11月には不調(入札業者がおらず、入札が成立しない)工事の比率が全体の4割にも上った。専門技術を持つ技能労働者のみならず、交通誘導のガードマンすら足りず、震災前なら7000~8000円程度だった日給が今では1万5000円にまで跳ね上がったという。

 工事が本格化する来年度以降はさらなる人手不足と賃金高騰が予想される。ましてや、こんな大量のがれき処理は誰も手がけたことがない。「思いのほか時間がかかるなどして、儲かるはずが一転、赤字になる可能性もある」(別の地元建設業者)。中小建設業者のみならず、「清水建設だって、おっかなびっくりで鹿島のJVに乗った」(某ゼネコン幹部)とささやかれている。

 復旧・復興は時間との闘い。行政側は「柔軟に価格を見直す」(村井嘉浩・宮城県知事)と表明するなど、建設業者の不安払拭に心を砕くが、これまで公共工事でさんざん赤字受注を繰り返してきたトラウマか、地元建設業者は「にわかには信用できない」と慎重姿勢を崩していない。

 人手不足は、民間の建設事業にも響く。被災地では壊れた工場の修繕や取り壊し作業が終わり、これから新築案件が増えると見込まれているが、価格が急上昇しているため、建設を躊躇する企業が増えている。

 それだけではない。被災地が全国の建設労働者を吸い上げているため、ほかの地域の工事でも労務費が上昇しているのだ。あるスーパーゼネコン幹部は「せっかく復興需要で稼いでも、民間工事で赤字となるかもしれない」と顔を曇らせる。民間工事のダンピング合戦は激しく、ただでさえ赤字すれすれの受注も珍しくない。そのうえ、工期途中のコスト上昇を支払ってもらえる可能性も低い。

 さらに悲惨なのは東北地方以外の中小建設業者。大手と違い、越境して復興需要にありつく規模と体力はないが、費用高騰のあおりは受ける。ただでさえ、公共工事激減で業界存亡の危機に瀕しており、今回のコストアップで息の根が止まる懸念もある。

 未曾有の災害が生み出した巨大な建設需要だが、手放しで喜べる状況には決してない。また、復興需要が盛り上がるのはせいぜい5~10年ほど。なにも手を打たなければ、その後は再び、震災前と同じように少ない公共工事に群がり、いつ倒れるか知れないガマン比べをする日々に舞い戻る。

 震災以降、インフラ整備を再評価し、八ッ場ダムや整備新幹線、そして高速道路など、中断していた大型プロジェクトが一気に再開する動きもあるが、これまた公共事業の分配にメリハリがつけられただけで、パイが大きくなったわけではない。

 真っ暗な未来しか描けなかった建設業界。復興需要は、そこに差し込んだひと筋の光となったのは間違いないが、これを機に生き残りへの道を歩むことができるかどうか。業界の知恵が試されている。

復興バブルで
浮かぶゼネコン、沈むゼネコン

『週刊ダイヤモンド』1月28日号の第1特集『復興バブルで浮かぶゼネコン 沈むゼネコン』では、復興バブルにありつけるゼネコンと、そうでないゼネコンをあぶり出し、復興需要の光と影をお伝えします。

 なかでも注目は、大手ゼネコン30社を対象に、東北地方で発注された公共事業の受注率や土木工事比率を基に作成した「復興で浮かぶゼネコン格付け」。結果は本誌をご覧いただきたいのですが、意外な傾向が見て取れました。

 その他にも、復興需要にありつけない地方の建設業者の実態について、全国縦断レポートと都道府県別1109社建設業経営危険度ランキングなどを通してご紹介します。

 建設業の実態だけでなく、震災の復旧・復興の現実も見て取れますので、建設業に従事されていらっしゃる方も、そうでない方も興味深く読んでいただくことができると思います。

[『週刊ダイヤモンド』副編集長 田島靖久] 

Posted by nob : 2012年01月25日 00:03

説得し了承を得るための話術も大切だけれど、、、長期的本質的視点においては、解るべきように解ってもらうための真摯な話術が大切だと思います。。。

■「それではあなたの想いは届きません!」
聞き手の心をつかむ9つのテクニック
野村 絵理奈

 前回はロジカルな話し方の構成について説明しました。構成を理解したら、さらに聞き手の心をつかむ話し方のテクニックを使いこなしましょう。ここでは、多くのテクニックの中から、特にプレゼンや会議での発言、報告などで使える9つのテクニックをご紹介します。

1 テーマを決める
 プレゼンや報告の冒頭に、<タイトル>を言う人は多いのですが、<テーマ>を述べる人は意外と少ないものです。

 例えば、「今日は話し方研修のご提案です」というのはタイトルですが、「今日のご提案のテーマは、営業力UPの話し方です」は、プレゼンの主旨、すなわちテーマを述べています。 テーマとは、自分がプレゼンに込めている思い、願い、信念。テーマを述べることは、プレゼンへの思いを、聞き手と共有することでもあるのです。

2 インパクトのある言葉を使う
 スピーチの中に、ひとつでも印象に残る言葉、インパクトのある言葉を盛り込めたら、そのスピーチは大成功です。

 聞き手は話の内容の詳細までは記憶できません。けれど、インパクトのある言葉がひとつあれば、聞き手はその言葉をあなたのメッセージとして記憶することができます。歴史上、人の心に刻まれてきた名言はどれも短くストレートです。 オバマ大統領の「Yes, We Can.」、キング牧師の「I have a dream!」しかり…。「伝えたい」と強く思うことは、聞き手の脳裏に刻まれやすい、短くインパクトのある言葉で話してほしいのです。

3 シンプルな言葉を使う
 打ち合わせや会議の中で、できるだけ難しい専門用語や横文字を詰め込むことを競争している・・。というような事はないでしょうか?

 難しい言葉を使うと、「よく勉強している」「知識がある」と思われるという誤解が蔓延していますが、本当に優れた話し手は、内容を聞き手に伝えることを優先させ、できるだけシンプルでわかりやすい言葉で伝えようとします。

つい、文語調になってしまうことにも要注意です。話すときは、「さくじつ」「ただいま」「~であります」という文語調ではなく、「きのう」「いま」「~です」というような口語調で伝えましょう。

4 ツカミを大切にする
 聞き手の心をつかむための、「ツカミ」をいくつか覚えておくと便利です。

 <は>のつかみ・・聞き手を<ハッ>とさせるつかみです。例えば、「私は妻より、隣の奥さんと長く時間を過ごしています」など、「なんで!?」と聞き手が意外性を感じる内容です。

 <ほ>のつかみ・・聞き手の心が「ホッ」と和むつかみです。「実は私、薄毛の他にとても気になることがあります。それは日本経済です」など、自分の心境やキャラクターを《ぶっちゃける》話は聞き手に親近感を感じさせ、その後の話も聞いてもらいやすくなります。

 <ふ>のつかみ・・聞き手が「ふと」考えさせられるつかみのことです。「もし寿命があと1年だったとしたら、何をしますか?」。このように聞き手に一緒になって考えさせることで、一体感が生まれ、話に積極的に参加してくれるようになります。これらのつかみの鉄則は、<短く5秒以内>。話の冒頭で使うとインパクトがあります。

体感できる数字で客観性を持たせる

5 体感できる数字を使う
 人を説得できるかできないかの違いは、その話に《客観性》があるかないか、です。客観性のある話とは、<事実・現実・主観が入らないこと>が前提。統計やデータなどの数字は最たる例です。

 「この商品は良いですよ。買われた方は皆、そうおっしゃいます」と何百回言われてもいまひとつ、その気にはなりませんよね。では、「この商品を購入した88%が、リピーターになっています」と言われたらどうでしょう?「そんなに満足度が高いのなら買ってみようかな」という気になりませんか?

 しかし、数字は使いすぎると一気に説得力がなくなります。たくさんの数字は聞き手に「難解で血が通っていないもの」「自分には関係のないもの」という印象を与えてしまうのです。もともとある数字の説得力を活かし、さらにリアルで「自分に関係のあるもの」と聞き手に思わせられたら最強です。

 聞き手に数字を《体感》させればいいのです。たとえば、「このノートパソコンは900gしかありません」と言うのと、「このノートパソコンは500mlのペットボトル2本分より軽いんです」と言うのでは、どちらのほうがリアルにイメージが湧くでしょうか?

 数字はそのまま使うのではなく、体感できる《主観》に変換して提供する。それによって、さらに説得力を増すアイテムとなるのです。

6 エモーショナルな言葉を使う
 人間の感受性は3つのタイプに分類されるといいます。

(1) 視覚的にとらえる人
(2) 聴覚的にとらえる人
(3) 身体感覚的にとらえる人
 (1)の視覚的にとらえる人は中身よりも外見、ビジュアルで好き嫌いを瞬時に決める人。(2)の聴覚的にとらえる人は、詳細を聞き、納得しない限りは買わない人。(3)の身体感覚的にとらえる人は、ビジュアルや性能よりも、ハンドルを握ったときの「感触がいい」「すわり心地がいい」など身体感覚で選ぶ人です。

 話し方からいえば、これらの要素がすべてほしい。聞き手の目の前にパっと情景が浮かぶような<視覚的>要素、聞き手も一緒にドキドキワクワクするような<身体感覚的>な要素。ロジカルな柱にそういうエモーショナルな魅力を付け足してほしいのです。

 たとえば「御社の大きな社屋を見て、この会議室に来るまですれ違う社員様の颯爽とした様子を見て、ドキドキが抑えられませんでした。今も手のひらが汗でびっしょりです」と言うと、聞き手の目の前には情景が浮かび、会議室から一瞬、視点が社外に飛びます。

 擬音語、擬態語などもどんどん使いましょう。聞き手は勝手にいろんなイメージを働かせ、あなたの話に聞き入ってくれます。

7 エピソードを使う
 数字が人を納得させる<客観>だとすれば、エピソードは人の心をつかみ、動かす<主観>といえます。

 「余談になりますが」と前置きし、エピソードを盛り込みましょう。「余談になりますが」は、聞き手をリラックスさせ、話への集中力を高める<マジックワード>です。一見関係なさそうに見せて、それが一番大事なメッセージへと繋がれば、聞き手は「ほお」と心を動かされます。

 ただし、エピソードの盛り込みすぎにはご注意を。ただの雑談になってしまいます。

8 話にタグをつける
 戦略的な話し方の目的は、聞き手の心に長く残ることです。それには、聞き手の心に残り、さらにその話を思い出しやすくする工夫が必要。その役目をするのが<タグ>というわけです。

 「申し上げることが3つあります。1つは~、2つめは~」と、ポイントの数を明確にした上で、それぞれの項目に見出し、つまり<タグ>をつけておくと、聞き手もさらに整理がしやすく、また思い出しやすくなるのです。

欧米人になったつもりで感情をストレートに表現しよう

9 夢や情熱を語る
 人の心に残る話に欠かせない要素、それは<夢・情熱>です。身体感覚的に訴えられるのがこの要素です。

 話し手が夢や自身のうちにある仕事への情熱、そこに息づく生の感情をストレートに表現したとき、話し手と聞き手との間には共感が生まれます。だまされたと思って「ここ一番」のプレゼンで一度、試してみてください。恥ずかしがらず、欧米人になったつもりで、プレゼンの最初か最後に伝えるのです。

 「御社と仕事をするという僕の夢がかなわなくても、今日は本当にいい勉強をさせていただきました。ありがとうございます」

 いかがでしょうか。内容の違いがそれほどなかったとしたら、「情熱のある人に任せたい」と思うのが人間。ここは大いに<夢・情熱>を語り、聞き手の心にエモーショナルに働きかけましょう。

[日経ビジネス]


☆以下、バックナンバーからの一部抜粋です。

□「その順番では何が言いたいのか伝わりません!」
話を分かりやすくして結論を印象づけるロジックツリーの威力

ロジックツリーを使いこなす注意点

 ロジックツリーを使いこなすための注意事項は次のようなものになります。

(1)結論
 冒頭で《結論》をはっきり言います。結論はひと言でなければなりません。短く、インパクトのある言葉を使ってください。

(2)理由を言う
 なぜその結論に至ったのか《理由》を、おおまかなグループで述べます。

 ここでは、まだ、理由の詳細を述べず、まずは、《グループ名》をひと言で述べます。先のチャレンジ問題で言うと、『性能面、コスト面、その他の理由』というようなグループ名を述べるわけです。聞き手の頭の中で整理しやすくするためです。

 衣装を整理する時、ボックスに《冬物》《インナー類》とタグをつけておけば、何が入っているか思い出しやすいですよね。それと同じように、情報も整理しやすいように、ひと言でタグをつけてあげると分かりやすいのです。

(3)詳細を述べる
 詳細とは、理由を詳しく述べることです。『それでは、《コスト面》について詳しく説明します。PCの本体価格が平均的で、待機電力が低く抑えられます。次に《性能面》については、作業に適しており、故障が少ない・・』というように、理由をそれぞれ詳しく説明していきます。

 日本語は、この詳細から始まる言語ですので、仕方がありませんが、話が違った方向に行ってしまったり、話が長いと言われたりする人は、詳細から順に話し始めていることが原因です。

(4)再度結論を述べる
 最後にまた結論で締めくくります。

 これは、<結論のサンドイッチ>と覚えておいてください。聞き手は意外と、結論すらはっきりと覚えていないものです。言い換えれば、結論だけでも聞き手の印象に残れば、大成功です。「最も大事なメッセージ」として、再度結論で締め、聞き手の印象に残しましょう。

 プレゼンやスピーチをする際、一字一句書いた原稿を用意する人が多いようですが、それは間違ったメモの作成方法です。発言中に頭が真っ白になった時など、原稿では次にどこを話すのか目で探すことが難しく、ますまずパニックに陥ってしまうことが多々あるのです。

 その点、この<ロジックツリー>をメモとして持っておけば、次にどの段落を話すべきか、すぐ探し出すことができます。最悪、完全にアガッてしまい、パニックに陥ったとしても、結論くらいは言うことができます。


□「えっ、若手の話が分からないのは私のせいなの?」
ロジカルに話せれば「エレベータートーク」もこなせます!

 欧米人の話し方が「論理的=ロジカル」なのに対し、日本人の話し方は「分かりにくい」といわれます。

 断っておきますが、それは日本人が劣っているからではありません。単に、それぞれの文化の違いによるもの。もっと言えば、コミュニケーションの取り方に違いがあるのです。

 日本は世界一の<ハイコンテクスト文化>であるのに対し、欧米は<ローコンテクスト文化>だといわれています。

 「コンテクスト」とはコミュニケーションを取り合う同士が持っている基盤、例えば言語、風習、知識、体験、価値観などのこと。いわば、《以心伝心度》のようなものです。国民同士がこのコンテクストをいかに多く共有できているか? それがコミュニケーションの違いとして表れてくるのです。

日本人は《世界一》ロジカルじゃない?!

 人種も言語も同じ、教育も一定レベルの水準を保っている日本人同士は「日本語を話し、読み書きや計算ができる」ことを大前提としてコミュニケーションを取り、ビジネスもその上に成り立っています。

 《あうんの呼吸》が通用しない、ローコンテクスト文化の国では、どのようにコミュニケーションを取っているのでしょうか?

 簡単です。自分の意見を『分かりやすく、印象深く』伝えるだけなのです。すなわち、ロジカルに伝えること。残念ながら、《あうんの呼吸》という高度なコミュニケーション手段を使う日本人は、ロジカルであるという観点から見ると、ローコンテクスト文化の欧米より劣っているのです。

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 私どもの会社、KEE’Sには、さまざまな企業から研修依頼があります。担当者はおおよそ50代の管理職の方々。

 皆さん、「若い社員の話し方がなっていない。何が言いたいのか、まるで分からないので、ぜひ教育してほしい」と言われるのですが、私からするとその方々にも問題があることが多いのです。

 それは「年代」というコンテクストギャップ。言語、知識、体験、価値観、嗜好も年代によってまるで違うのです。

 「あいつの報告の仕方がなってない!」「上司の怒る意味が分からない」とコミュニケーションの壁を挟んで対立するのではなく、「今、伝えたいこと、伝えるべきことは何か?」と考えるべきなのです。

 部下の報告の仕方が悪いのならば、「報告のしかたを、こう改善してほしい」と言えばいいのです。

コミュニケーションの壁は日本人の間にも存在する

 ロジカルであることはフェアであることです。

 業務上のアドバイスをする時に、部下の性格や人間性にまで踏み込んで注意をすることは、とてもエモーショナルなことで、アンフェアです。話題にするのは、問題になっている《事象》だけにすべきです。

 さらに、改善した方が理由と改善の仕方を明確に伝えれば、日本語を理解する部下なら皆、納得するでしょう。

 「なんで、そうなるんだ!」「だから、お前はダメなんだ!」と感情的になりそうな時、その話で、自分は相手に何をしてほしいのか、目的を明確にしてください。それがすなわち、ロジカルになるということです。

 国の違いも、年齢の違いも、男女の違いも克服できるのが<ロジカルな話し方>。その他にも、たくさんの利点があります。

 例えば、

(1)短時間で大事なポイントが伝わる話し方ができる
(2)相手を論理的に説得できる
(3)聞き手のストレスが少ない

 こうした利点を持つロジカルな話し方は、欧米では戦略的に活用されています。

Posted by nob : 2012年01月23日 10:36

そして消えてしまった、、、E-6現像システムはどうなってしまうのでしょうか。。。

■技術が引き起こすジレンマ~コダックはその歴史を閉じるのか
健闘する富士フイルムとの違いは何か?
The Economist

 かつてウラジーミル・レーニンは、「資本家は自分の首を絞める縄までも売る」と皮肉ったと言われる。実際にそう言ったかどうかはともかく、この言葉は一抹の真理を含んでいる。資本主義の世界では、自らが生み出した技術が、やがて己のビジネスを滅ぼすような事態がしばしば起こる。

 絵に描いたような例が米イーストマン・コダックだ。同社は1975年に世界初のデジタルカメラを発明した。その技術は後に、カメラの役割も兼ねるスマートフォンの開発を後押しすることになった。今や、コダックの伝統事業であるフィルムとカメラを消滅に追いやろうとしている。

 全盛時代のコダックの姿は、今のグーグルと重なる。1880年に創立されたコダックは、斬新な技術と革新的なマーケティング手法で知られた。1888年に掲げたスローガンは「あなたはシャッターを押すだけ。後はお任せください」であった。

 コダックの売り上げは1976年までに、全米フィルム市場の90%、カメラ市場の85%を占めた。1990年代までは常に、世界の優秀ブランドとして5本の指に入った。

 やがてデジタル写真がフィルム写真に取って代わり、スマートフォンがカメラを兼ねる時代が来た。コダックの収益は1996年の約160億ドルで頭打ちとなった。利益も1999年の25億ドル以来減少を続けている。

 アナリストたちは、同社の2011年の収益を62億ドルと予想する。コダックは最近、第3四半期決算で2億2200万ドルの損失を報告している。四半期ベースでは過去3年間で9度目の損失だ。1988年には世界で14万5000人の従業員がいたのに対して、最近の数字はその1割にも届かない。同社の株価は過去1年間で90%近くも下落している(チャート参照)。

 ここ数週間というもの、コダックが本社を構えるニューヨーク州ロチェスターを中心に「知的財産権のポートフォリオを早急に売却しなければコダック社は倒産する」との噂がささやかれている。そんな中、コダックが1月10日に発表した2つの施策 ―― 「事業部門を2つに集約」「多数の特許を侵害しているとして米アップルと台湾HTCを提訴」 ―― は楽観的な展望を持つ者たちに希望を与えた。だがこの再編成も、連邦倒産法第11章に基づく倒産処理への準備かもしれない。

ライバルの富士フイルムは健闘している

 このようにコダックが苦しむ一方で、長年のライバルである富士フイルムの業績は悪くない。この2社には多くの共通点がある。かつてコダックは米国で、富士フイルムは日本で、それぞれ自国のフィルム市場をほぼ独占し、潤沢な利益を上げた。1990年代に日米間で起きた貿易摩擦の大部分は、安価な日本製フィルムの上陸を阻もうとしたコダック社の思惑から生じたものだ。

 コダックも富士フイルムも自社の伝統事業が新たな時代に取り残されるのを見た。この変化にコダックは適応しきれていない。一方、富士フイルムは揺るぎない黒字企業へと変貌を遂げた。厳しい1年間を経てもなお、富士フイルムの時価総額は約126億ドルを保っている(コダックは2億2000万ドル)。この明暗を分けたものは何だったのか。

 どちらの企業も時代の変化を目の当たりにした。ロチェスター大学サイモン・ビジネススクールで教鞭を執るラリー・マッテソン氏は、コダックの幹部を務めた1979年に1件の報告書を作成した。市場の様々な部分で起きているフィルムからデジタルへの移行について、2010年をゴールとし、詳細かつ正確に書いたものだ。その分析は、政府による軍事的偵察に始まり、専門家による写真撮影、さらに大衆消費市場にまで至る。だがデジタル化の波は、マッテソン氏の予測よりも数年早く押し寄せた。

 富士フイルムも、デジタル時代の到来に伴う不吉な影に1980年代には気づいた。そこで「フィルム部門からできる限りの資金を引き上げる」「デジタル化に備える」「新たな事業部門を立ち上げる」という3本柱の戦略を打ち出した。

 コダックも富士フイルムも、デジタル写真自体が大きな利益を生むわけではないことを認識していた。マッテソン氏は「賢明な実業家は、1ドル当たり70セントの利益をもたらすフィルムから、せいぜい5セントにしかならないデジタル写真への切り替えを急ぐべきではないと判断した」と述べる。それでも両社は新時代への適応を迫られた。そしてコダックは出遅れた。

自己満足に陥ったコダック

 コダックの社風も同社の足を引っ張った。研究への巨額投資、綿密な製造努力、地元社会との良好な関係という強みがありながら、コダックは独りよがりの独占企業となっていた。この弱点は、1984年のロサンゼルスオリンピックで明らかになった。富士フイルムがスポンサーの座を獲得したのに対し、コダックは尻込みをしたのだ。このことが、富士フイルムが販売する廉価なフィルムの知名度を上げ、コダックの拠点である米国市場への参入を可能にした。

 コダックの改革が進まなかったもう1つの理由について、ハーバード・ビジネス・スクールの教授で、コダックで顧問をした経験を持つロザベス・モス・カンター氏はこう見る。経営陣が「“とにかく作り、売り、問題があれば直す”というハイテク企業精神を持てず、完璧な製品にこだわった」。

 町の有力企業というコダックの立場も悪かった。カンター氏は、ロチェスターにいるコダック幹部の耳に批判の声はほとんど入ってこなかった、と指摘する。多角化を決めてからも、最初の合併までに数年を要した。カンター氏によると、コダックは広く賞賛を集めたベンチャーキャピタル部門を設立したものの、突破口を開くほどの大きな賭けには出なかったという。

 不運もあった。コダックはフィルム用に開発した数千の化学製品を薬品に転換できると考えた。だが同社の薬品事業は次第に勢いを失い、1990年代には売却することになった。

 一方、富士フイルムは比較的スムーズに多角化を実現した。写真は酸化によって色あせる。富士フイルムが所有する20万の化合物のうち、4000ほどは酸化防止剤と関わるものだ。フィルムも人間の皮ふも、コラーゲンを含んでいる。化粧品会社は酸化防止剤による美肌効果をうたう。そこで同社は「アスタリフト」という化粧品ブランドを立ち上げた。富士フイルムはこのブランドの化粧品をアジアで既に販売している。2012年は欧州で発売する予定だ。

 また富士フイルムは、液晶ディスプレイ(LCD)薄型モニタ用の光学フィルムを生産するなど、フィルムの専門知識を生かす新たな活路を見出した。この事業に2000年以来40億ドルを投資し、成果を上げている。LCDの視野角を拡大させるフィルムの一種について、100%の市場シェアを謳歌している。

 1993年から1999年までコダックの会長を務めたジョージ・フィッシャー氏は、同社の専門技術を化学製品ではなくイメージングに生かすことを決めた。同氏はデジタルカメラを量産し、インターネット上に写真をアップロードして他人と共有できるソフトウェアを提供した。

 優れたトップならばこのアイデアをFacebookのような存在につなげただろう。だがフィッシャー氏にはそれができなかった。同氏は製品製造の外部委託をほとんど行わず、業務のスピードと創造性を手放した。

 また、いわゆる「レーザー・ブレード・モデル」を導入しようと奮闘した。つまり、剃刀製品ブランドのジレットがカミソリ本体ではなく付替え刃で利益を上げているように、コダックも廉価のカメラを販売し、高価なフィルムの売り上げに頼ろうとしたのだ。しかし当然この事業モデルはデジタルカメラにそぐわない。それでもコダックは、デジタルカメラの分野で大規模に事業を展開した。だがわずか数年でカメラ機能付き携帯電話に淘汰されてしまった。

 また、コダックは新興市場の見通しを読み誤った。中国の新たな中流階級が大量のフィルムを購入すると期待したのだ。だがその頼みの綱も、デジタルカメラにじきに飲み込まれた。多くの中国人が、初めて手にするカメラとしてデジタルカメラを選んだ。

 コダックのトップの方針には一貫性がなく、経営責任者が変わるごとにスタンスも変わった。最近では、2005年に社長に就任したアントニオ・ペレス氏が、デジタルプリンティング大手への転身に心血を注いでいる(デジタルプリントの知識は同氏が以前に所属していた米ヒューレット・パッカードで学んだもの。コダックは、この技術をもってすれば今後も自社は安泰だと主張する)。ペレス氏は収入源として自社の知的財産権の膨大なポートフォリオにも目をつけ、アップルを相手に訴訟を起こしている。

富士フイルム、富士山のごとく

 富士フイルムでも、テクノロジーの変遷は内部の勢力争いを巻き起こした。最初は消費者向けフィルム事業――彼らは迫り来る危機を直視しようとしなかった――の主張に勢いがあった。だが、最終的に勝ち残ったのは古森重隆氏だ。同氏はデジタル化の猛攻に備えきれなかった消費者向けフィルム事業部門を、「怠惰」「無責任」として叱った。2000年から2003年にかけての社長時代、古森氏は企業の大改造にとりかかった。

 2000年以来、古森氏は40の企業に約90億ドルを投じている。経費と雇用も切り詰めた。ある18カ月の期間においては、減価償却に備え、余分な流通業者や開発研究室、管理人、研究者を減らし、2500億円(33億ドル)という構造改革費用を計上した。古森氏は「辛い経験だった。だがあの状況では誰ひとり生き残れなかった。だから事業モデルを立て直す必要があった」と語る。

 手厚い補償でその辛らつさが和らいだとはいえ、このような先制攻撃はおよそ日本企業が取ってきた手段ではない。日本における経営コンサルタンティングの父、大前研一氏は、迅速に行動し、大幅なコスト削減と大規模な吸収合併に突き進む覚悟のある日本の経営者はそう多くないという。

 古森氏にとって富士フイルムの建て直し作業は、自分を抜擢してくれた前任者の苦労に背くことを意味した。これは日本ではタブーである。それでも前出の大前氏は、日本株式会社の長きにわたる“社風” ―― 短期間で業績の拡大を迫る株主の圧力が少なく、多額の現金を持っていても寛容 ―― のおかげで、古森氏は同氏のビジョンを実現しやすかったのではないかと見る。米国の株主ならば、辛抱強く待つことはなかったかもしれない。ここで驚くべきことは、変化を嫌う日本企業のごとく振舞ったのが米国企業のコダックで、柔軟な米国企業のように動いたのが日本の富士フイルムだったという事実である。

 古森氏は、「尊敬するライバル」の窮状について「遺憾に思う」と述べている。同時に、問題が明白になってからもコダックが自己満足に浸っていたことをほのめかした。同氏は「コダックは自社のマーケティングとブランドに自信を持つあまり、楽な解決の道を選んでしまった」と語る。

 2000年代に入るとコダックは、独自の技術開発に時間と費用をかける代わりに、既存企業の買収を試みた。しかし、同社は十分な多角化を果たすことはできなかった、と古森氏は言う。同氏は「コダックはデジタル企業を目指した。だが、デジタル事業はしょせん小さな部門でしかない。大企業を支える力は持たない」と語る。

「これほどの難題に直面した企業は他に見たことがない」

 立ちはだかる課題が大きすぎただけかもしれない。大反響を呼んだビジネス書『The Innovator’s Dilemma』(邦題『イノベーションのジレンマ』)の著者、クレイトン・クリステンセン氏は、「とても難しい問題だ。これほどの難題に直面した企業は他に見たことがない。新たに登場した技術が従来のものと根本的に違いすぎて、旧技術をもって課題を乗り越えるのは不可能だった」と語る。

 コダックの失敗は、米国のコンピュータメーカー、デジタル・イクイップメント・コーポレーション(DEC)のケースとはわけが違う。DECは、経営陣が快適な現状に甘んじるあまり、パソコンの重要性を見過ごした。クリステンセン氏は、コダックのケースは「迫り来る津波を目の前にしながら、それでも何もできない状態」に近いと言う。

 クリステンセン氏は、他の業界では、支配的立場にあった企業がもっと小さな打撃で破滅している、と指摘する。数十年前に存在した316の百貨店チェーンのうち、米デイトン・ハドソンだけが現代まで生き残った。その理由はただ1つ。同社が「ターゲット」という全く新しい事業を打ち出したからだ。デパート業界は流通経路が大きく改善されても見た目はそれほど変わらない。そんな変化が緩やかな世界においてさえ「創造的破壊」は機能する。

 コダックは今回の暗雲を避けることができたのだろうか。コダックはスマートフォンカメラの分野で、パソコンにおけるインテルのような地位に就けたのではないかという声もある。インテルは消費者からの信頼が厚い半導体企業。同社製チップは多くのパソコンに搭載されている。だが、知的財産権における卓越性でコダックよりも優位にあったキヤノンやソニーでさえ、今のところその地位を築いてはいない。

 人と違って企業は、理論の上では永久に存続することができる。それでも若くして倒れる企業がほとんどだ。人間の社会と異なり、ビジネスは生きるか死ぬかの世界だからだ。富士フイルムは新たな戦術を身につけて生き残った。フィルム事業の利益は2000年には全社の6割を占めた。しかし近年は実質ゼロに落ち込んだ。しかし、同社は次なる収入源を見出した。一方コダックは、今は亡き大企業と同様、成り行きにただ身を任せてきたように見える。創業132年。コダックは古い写真のように、このまま消えしまうのかもしれない。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2012年01月23日 06:35

削減は廃絶への第一歩、、、フランス人の良識に期待。。。

■原発大国フランスが政策転換?
大統領選の争点に
大竹 剛

 欧州の“原発大国”が岐路に立たされている。電力の75%を原子力発電で賄っているフランスが今年、原発政策を転換するかもしれない。

 きっかけは、今年4月の大統領選だ。現在、支持率で現職のニコラ・サルコジ大統領を上回るのが最大野党の社会党の前第1書記、フランソワ・オランド氏である。このオランド氏が、原子力政策の見直しを公約に掲げているのだ。

 その中身は、現在稼働中の58基の原子炉を寿命が訪れたものから順次廃炉にして、2025年までに24基に減らす。それにより電力の原発依存度を50%以下に引き下げるというものだ。

 1970年代の石油危機以降、原子力政策を安全保障の根幹に据えてきたフランスにとって、原発依存度の引き下げは国家戦略の大転換を意味する。

 サルコジ氏の与党・国民運動連合と同様に、オランド氏の社会党も従来は原発推進の立場だった。世界有数の原子力国家であることは政治・経済の両面で国益にかなうというのは与野党の共通認識で、原発政策の是非が国を挙げた論争になることも、ほとんどなかった。

 だが、福島第1原子力発電所の事故が状況を変えた。オランド氏が、脱原発を主張して人気を集める緑の党との選挙協力を取りつけるために、原発半減を打ち出した。

 福島第1原発事故の後、フランスの原子力産業は世界的な原発需要の失速や安全対策強化によるコスト増で打撃を被っている。世界最大の原子力企業アレバは、2011年の営業損益は14億~16億ユーロ(約1400億~1600億円)の赤字になった見通しで、2015年までに10億ユーロ(約1000億円)のコスト削減をすることを打ち出している。

 1月3日には、規制当局である原子力安全機関(ASN)が、福島第1原発事故を受けて実施していた原発の安全性評価の結果を公表。ASNは、今すぐ停止しなければならない原発はないとしながらも、原発の継続運営には福島第1原発事故のような深刻な事態への早急な対策が必要とした。洪水に耐えるバックアップ電源の確保などの安全強化策には、巨額の投資が必要となる。

「100万人の雇用を脅かす」

 こうした逆風に加え、オランド氏が当選して原発を段階的に減らすことになれば、原子力産業が吸収してきた雇用が失われるほか、代替エネルギーの確保により電力価格は確実に上昇する。それは、原発を運営するフランス電力公社(EDF)の負担となり、最終的にはドイツの半額に近かった低い電力料金を享受してきた国民の生活にはね返ってくる。

 仏経済は国内消費が支えており、電力価格の上昇は景気回復の足かせになり得る。さらに、新たな電力インフラの整備にかかる莫大な支出は、債務問題からの出口を探る同国の財政に重くのしかかる。

 サルコジ大統領は、「原発を減らせば、雇用、産業、経済競争力は悲惨なことになる」と警告し、オランド氏の原発政策の見直し路線を強く批判する。EDFのヘンリ・プログリオCEO(最高経営責任者)も、「脱原発は4000億ユーロ(約40兆円)のコストがかかり、100万人の雇用を脅かす」と発言するなど、大統領選を前に国民の説得に躍起だ。

 フランスの原子力政策の転換は、電力輸入に大きく頼るイタリアや、脱原発でフランスへの依存度が高まるであろうドイツなどの周辺国にも影響を及ぼす。チェコなど原発推進国にとっては、新たな電力輸出需要の発生でビジネスチャンスにもなり得る。フランス発の電力政策の見直しが、欧州全体に広がるかもしれない。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2012年01月23日 06:30

人生観と死生観、、、それらは表裏一体。。。

■“死”を達観した人々が目指す心豊かな人生とは?
震災から1年、「エンディングブーム」が起きる背景

ここにきて、「エンディングブーム」とも言うべきトレンドが盛り上がりつつある。“死”に向かい合うドラマや映画が次々と放映される一方、いざというときに備えて自分の思いを書き残す「エンディングノート」に興味を示す人々が増え、全国で「書き方講座」まで開催されている。昨年3月に発生した東日本大震災で、「自分の死を自分で決めることはできない」ということを、人々は思い知った。今では、「死を意識することで、残りの人生をより有意義に過ごせるのでは」と、死を達観する人も少なくない。あれから1年、日本人の「死生観」はどう変わったのだろうか。(取材・文/プレスラボ・宮崎智之)

「生への執着」から「死の達観」へ
大震災を機に続く人々の心の変化

「自分はどんな死に方をすべきなのか」「自分の寿命が限られているとすれば、今やらなくてはいけないことは何か」

 現在、こうした話題について議論する人々が増えているという。その発端は、昨年3月11日に発生した東日本大震災である。

 高度経済成長期を経てバブル崩壊を経験した後も、経済成長を目指して耐え続けてきた日本社会。しかし、大震災に伴う津波で強固なインフラを完膚なきまでに破壊され、原発事故で経済成長の根幹を成すエネルギーの危機も露呈した。まさに、国家のあり方を根本から考え直す必要に迫られている。

 社会不安が広まるなか、この1年で日本人の「死生観」も大きく変わった。震災直後から見られたのは、主に「生への執着」とも言うべき密なコミュニケーションの広まりである。

 人々が「絆」の大切さを噛み締め、お互いを思い遣る気持ちを強めたことによって、被災地でボランティア熱が高まり、結婚して暖かい家庭を築きたいという若者が増えた。昨年11月、「世界一幸せな国」と言われるブータンの国王夫妻が来日した際には、経済成長に替わる幸せな生き方として、「心の豊かさ」が議論された。

 一方、震災から日が経ち、人々が自分自身を冷静に見つめられる環境をとり戻す過程で、並行的に盛り上がり始めたのが、冒頭で紹介した声に代表される「死の達観」だ。

 震災で人々が負った心の傷は、癒え切っていない。死者・行方不明者は約2万人にもおよび、肉親を亡くした遺族の苦しみは、計り知れないものがある。

 交通事故など突発的な例外はあるにしても、これまでは病気も含めて自身の寿命を受け入れることが「死」であると考える人が多かった。ところが、「人生は全く予想できない理由で突然終わりを迎えることもあり得る」という現実を、我々は大震災によって思い知らされたのだ。

 思えば我が国には、はるか昔から自然災害に向き合いながら生活を営んできた歴史がある。それが「無常観」という独特の感性を育む一因となっていた。

 戦後生まれの世代で、普段から「諸行無常」を感じながら生きている人は少ないだろうが、2011年はそんな日本人の中に眠っていた伝統的な感性が、半ば強制的に呼び起こされた年だと言うこともできる。

 あの日から、早くも1年が経とうとしている。なぜ今、死を達観する人々が増えているのか。この節目に、日本人の「死生観」の変化を探ってみたい。

“死”を問いかける事件や作品が話題に
平田容疑者が呼び起こした社会不安の記憶

 まず、世間を見渡すと、ここに来て「死」を考えさせられる作品や事件が注目されていることがわかる。がん宣告を受けた父親が亡くなるまでを娘がカメラで追ったドキュメンタリー映画『エンディングノート』(砂田麻美監督)が話題となり、葬儀屋を舞台にしたドラマ『最高の人生の終り方~エンディングプランナー~』(山下智久主演、TBS系)もスタートした。

 昨年末には、17年もの逃亡生活を送っていた元オウム心理教幹部の平田信容疑者が、突然出頭した事件も話題になった。「震災で罪のない人が亡くなったことを受け、考え方が変わった」という主旨の説明を、弁護士にしているという。

 一部では、元教祖の麻原彰晃死刑囚をはじめ、教団関係者の死刑執行を延期させるための出頭だという見方もあるため、断定はできないが、平田容疑者もまた、震災によって大きな心理的影響を受けた可能性は十分にある。

 地下鉄サリン事件が起きた1995年は、阪神淡路大震災が発生した年でもある。当時と同じ社会不安が蔓延する今、人々の記憶を呼び起こすかのようにオウム関係者が表舞台に出てきたことには、因縁めいたものさえ感じられないだろうか。

“ぬるい”死生観が吹き飛んだ!
突きつけられた「諸行無常」の現実

 では、足もとで人々の死生観はどのように変化しているのだろうか。ある団塊の世代の男性はこう語る。

「3.11はやはり衝撃的でしたよ。60年以上生きていて、それこそ色々なことがありましたが、一番と言えるくらい人生観が変わりました。自分の親父は戦争に行った世代なので、人間が自分の都合とは関係なく唐突に死ぬということを経験していたのだと思います。しかし、私より下の世代はおおむね同じ“ぬるい”死生観を持って、生きてきたのではないでしょうか。それ自体は悪いとは思いませんし、これからもそうであって欲しいと思いますが……」

 この男性は、震災後にエンディングノートを書くなど、特別な行動を起こしていない。しかし、震災関連のドキュメンタリーや雑誌をチェックし、「どのような判断が人々の生死を分けたのか」について詳しく調べている。

「もちろん、病気だって自分ではコントロールできない。でも、自然災害は突然やってくるんです。普段から、そういう大きな力によって命を失う可能性を意識することで、死へのリスクをある程度は軽減できることを、忘れてはいけません」(前出の男性)

 死を強制する出来事を「常に起こり得ること」と想定し、それに抗っていく。「死を身近に感じていなければ、よもやのときに対応できない」ということに、この男性は改めて気がついたのだ。平和を享受していた我々が、忘れがちな教訓である。

「それは戦争も同じで、起こらないと思ったことが起こってしまうのが、人生だと思った方がいい」(前出の男性)。大災害や歴史の流れに対して、人間が1人でできることは少ないが、心構えだけは持って日々を送っていくべきだと考えているのだ。

 一方、ある20代の女性は、震災後の4月に家族や友人、大切な人への手紙を書き、今も自宅の小物入れに保管しているという。

「震災を機に、『人間、いつ死ぬかなんて誰にもわからないんだな』ということを実感しました。周囲の人に、感謝の気持ちを伝えずに死ぬことだけは嫌だと思い、手紙だけは書いておくことにしたんです。と言っても、『すぐに死ぬかも』というリアリティを持っているわけではありません。でも、やっぱり万が一のことがあったら後悔しそうだし、もしものための準備のつもりです」

 実際に、女性のように考えている人は多い。「エンディングノート」の書き方を学ぶ講座が各地で開催され、人気を集めているのがその一例だ。

 エンディングノートとは、人生の終わりを迎えるに当たり、本人の希望やメッセージを親族や友人に伝えるために書き残すノート。「2011年ユーキャン新語・流行語大賞」の候補語にも選ばれている。いったい、どんなものなのだろうか。

「エンディングノート」は死に支度だけのもの?
ゴールを考えれば見えてくる人生の意義

 エンディングノートに関する講座を開催する行政書士の生島清身氏によると、遺言状との違いは法的拘束力がないこと。一方、形式に囚われず自由に書けるため、執筆者の個性が出しやすく、残された遺族や知人などに思いが伝わりやすいというメリットがあるという。そのため、決まったフォーマットはないが、一般的には以下のような内容を記すのが定番だ。

・自分のこれまでの歴史
・医療・介護への希望
・葬儀・お墓についての希望
・財産・相続に関すること
・大切な人へのメッセージ

「医療・介護への希望」については、「寝たきりになったときはどうするか」「延命措置はどうするか」「脳死の場合の対応」「余命宣告はしてもらったほうがいいのか」などを、予め記しておくことも含まれる。突然このような状況に陥った場合、決断する家族の負担を軽減させるためだ。

「葬儀」については、出席して欲しい人の連絡先リストのほか、なかには「連絡して欲しくない人のリスト」を作る人もいる。さらに重要なのが、「大切な人へのメッセージ」だ。形式張った遺言状では書けない自分の思いを周囲の人に伝えるため、十分に趣向を凝らしたいところである。

 エンディングノートの主たる目的は、「自分にもしものことがあったとき、家族や周囲の人が戸惑わないように、必要なことを書き留めていく」ということにある。つまり、「死に支度」というわけだ。しかし生島氏によると、目的はそれだけではないという。

「エンディングノートの目的の1つに、死を意識することによって『残りの人生をどう生きるか考える』というものがあります。一度、自分の人生を整理し、周囲との関係性や自分が大切にしてきたことを振り返ることで、日々の過ごし方について見つめ直すきっかけになるんです」

 つまり、「死を人生のゴールだとしたら、死後に焦点を当てて書くのではなく、残りの人生に焦点を当てて、どのようにゴールするかを考えるのがエンディングノート」(生島氏)なのだ。

「震災があって、『明日どうなっているのかわからない』という感覚を、皆さんが持たれたと思うんですね。『絆』という言葉が象徴するように、『今を大事に生きよう』『周囲にいる人を大切にしよう』と考える人が急速に増えてきたし、これからも増え続けるでしょう。人生を振り返り、残りの時間を有意義に過ごすためにも、エンディングノートは役立つんです」(生島氏)

結婚相談所でシニア会員が急増
死の達観にも通じる「結婚観」の変化

 冒頭で触れたように、震災以降は人々の結婚願望が高まり、「震災婚」という言葉まで生まれた。一見「生への執着」と見られるこの現象も、実は「死の達観」と表裏の関係にある。

 結婚相談所を展開する「ツヴァイ」によると、震災直後は自粛ムードが続いたが、昨年6~8月は対前年比120%と会員数が顕著に増加したという。特筆すべきは、シニア層会員(50歳以上)の伸びで、昨年上半期における入会者数は対前年比155.8%と急増している。

 高齢化や晩婚化、離婚の増加で母数自体が増えているため、一概に全ての人が死生観の変化によって結婚を求めているというわけではなかろう。しかし、シニア会員の増加は、「最後くらい添い遂げる人が欲しい」と考える人が増えている証だとも考えられる。当然、「残りの人生を愛する人と楽しく過ごしたい」と思うことも、広義の「死生観の変化」と捉えることもできる。

 逆に、だからこそ離婚を選ぶ夫婦もいる。日本初の「離婚式プランナー」として数々の離婚現場に立ち会ってきた寺井広樹さんは、こう語る。

「震災以降は、『絆』の大切さが再認識されたと同時に、『たった一度の人生を、この人と一緒にいてもいいのか』と考え直す方も多くなったと思います。『自分らしい生をまっとうしたい』と考えるようになったんですね。年配の方が離婚式に申し込むケースも、増えてきていますよ」

 また、「離婚は結婚の何十倍ものエネルギーを使うが、離婚式という『終わりの目標』を決めることで、それに向けて前向きに段取りを進められる」(寺井氏)という側面もあるようだ。

 これは、「死」についても同じことが言えるのではないか。映画『エンディングノート』の主人公も、葬儀やお墓のことなど、死ぬまでにやるべきことを明確にすると同時に、孫や旅行、食べたい料理に至るまで、「今を楽しむ」ことにも時間を費やした。「死という大仕事」を成し遂げるために、1つ1つの段取りを大切にこなしていく様からは、前向きさを感じるほどだ。

「隣り合わせの生と死」を意識してこそ
充実した人生を送れるのかもしれない

 東日本大震災が私たちの心に与えた影響は、測り知れないものがある。自分ではコントロールできない自然の大きな力によって、人生が終わってしまうはかなさを、我々は嫌というほど味わった。

 しかし、これまで紹介してきた人々の言葉からは、ある共通の教訓が読みとれる。
それは、「死の達観」が新しい生き方への提言につながっていることだ。

「無常観」に浸って悲観してばかりはいられない。「生と死は隣り合わせ」ということを意識してこそ、充実した「生」を送れることを、忘れてはいけないのだ。また、もともと自然災害が多い日本では、「諸行無常」を受け入れ、それでも前向きに生きてく術を、先人の知恵から学ぶことができるはずである。

「理想のエンディング」は人それぞれだが、いつ“それ”が訪れても悔いのないように、精一杯生きること――。月並みだが、私たちにできることはそれに尽きるのかもしれない。東日本大震災から1年が経とうとしている今、もう一度自分の死生観を見直すきっかけを持つことは、悪いことではないはずだ。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2012年01月21日 18:00

私もほぼ同意見、、、リスクは次の震災とUFO(笑)、あっても怖くない、、、本当に怖い普遍的リスクは、原発から脱却できない根源的理由でもある人々の依存従属心。。。

■2012年、マヤの予言は当たらない!
世界各国で政権交代相次ぐ今年が平穏である理由

マヤの予言外れる!?

 今年2012年は、マヤ文明が人類滅亡を予言した年だ。マヤの人々には悪いが、それは当たらないだろう。確かに、不気味なことに予言に合わせて、米国、中国、ロシア、メキシコ、ベネズエラ、ケニヤ、台湾(現職再選)、および(可能性として)エジプトとフランスで国政トップの交代の機会がある。これらの国々のGDP総計は世界のGDPの約半分にあたり、国連安保理常任理事国の5分の4を占める。

 さて何か起こるのだろうか?まず私はこれらの政権移行が経済や安全保障に与える影響は、想定以上に限定的だと思う。政権交代が、世界的な財政危機や経済停滞やバブル崩壊の危険の中で起こることにより、むしろ世界的な危機が後退すると思う。もちろん、世界の首脳たちが危機感を失ったら話は別だ。

 各国の様子を見ていこう。

米国は中道、中国は安全運転

 アメリカは現職のオバマ大統領が再選される可能性が高い。共和党大統領候補はロムニー氏で決まりだが、ロムニー氏の勝算は厳しい。理由はこれからアメリカ経済の各指標が改善を見せていくからだ。ロムニー氏は得意の経済問題での攻め手を徐々に失うだろう。オバマ氏有利に変わりはない。

 アメリカ経済の復元力は一部の評論家や学者の想定以上となろう。二大政党が両極化する議会を尻目に、どちらが勝っても大統領は中道を目指さなくてはならなくなり、政治的リーダーシップの機能不全は相変わらずだが、だからこそ経済も安全保障も安全策が採用される。

 中国は習近平氏に政権が移行するが、胡錦濤氏時代より集団的指導体制が強化される見込みだ。強権的国家資本主義とみられる中国だが、実は指導部内では非常に民主的。誰一人として絶対的主導力を持たず、習氏も重要課題に対しては平等な一票しかない。とくに政権移行期にあたる今年は、中国新指導部は安全運転に徹すると見られ、現体制と全く違ったアプローチを見せることは考えにくい。

中国の2つの懸念――不動産バブルと中台関係は?

 最近まで、沿岸部から内陸部まで過剰なインフラ整備が続いたことを「バブル崩壊の危機へ向かう」と指摘する声が多い。もちろん、多少のバブルがはじける可能性はあるが、今年の中国なら、その悪影響を排除するに十分な手段と資産(財政力含め)を持っている。もし危機に陥れば、それらを総動員して対処するだろう。

 台湾は現職の馬総統が予想以上の強さで再選された。中国はなりふりかまわずこの選挙に介入した。大陸で経済活動に従事する台湾人に“現職支持”を指示し、一斉に帰国させた。帰国便の増発や値下げまでやった。日本の創価学会に倣ったかのような、“民族移動”を導入した支援であった。

 一方、中国はもしもの場合の保険もかけておいた。中国政府は台湾野党民進党に対して、かなり柔軟に対応し始めたのだ。台湾担当の政務局常務委員が「台湾の国際活動」に理解を示した。国民党を支援しつつも、野党民進党が勝つシナリオにも対応しつつあったのだ。

 中国外交は、軍部と共産党の間で揺れ動く。「中国の台頭」を誇示したい軍部と、「力による誇示が、周辺国を米国との連携に向かわせている」と危惧する政府。政権交代期の今年は、さすがに軍部も遠慮して政府の姿勢が勝つと思うが、不景気で国民の不満が高まれば、ガス抜きに愛国的国力誇示に向かうかもしれない。ここが最大のリスクだが、新政権移行期ということで、政府は経済対策に全力で当たるだろうから、今年は最悪の事態は避けられ安全運転に徹するとみる。

ロシアもフランスも変わりなく

 ロシアも安定するとみる。確かに反政府デモの拡大は懸念である。しかし、プーチンに対する強力な対抗馬は全く見当たらない。プーチンが大統領に返り咲いた後は、国民に金をばらまく財政政策を行い、アメと鞭をつかいながらエリートを引き寄せ管理していくだろう。それだけのことだ。ロシアに期待はできないが失望する理由も見当たらない。

 フランスは政権交代が起きそうである。サルコジ氏は劣勢で、フランス社会党第一書記のフランソワ・オランド氏が優勢だ。しかし、どちらが勝ってもEU含めフランスの経済・安全保障政策にはあまり変わりはない。

ありえないユーロの崩壊

 ユーロ圏解体はない。ユーロ圏の解体を叫ぶのは、「解体がないことを知っていながら、市場にあたかも解体があるようなノイズを作り出し、投資家をかく乱させて儲けよう」という者か、本当にEUが嫌いな英国の有力者が中心となっている。

 解体がないとみる理由は二つ。

・解体する仕組みがない
・解体する動機がない

 本当に欧州安定化基金で資金が不足し、ユーロ崩壊という時代を想定せざるを得ないなら、ユーロを解体する議論が行われているだろう。解体する道筋も指南書もなく、解体できるはずもない。もちろん、今後の展開によっては最悪のシナリオを想定すべき時がくるかもしれない。しかし、それは少なくとも今年という短期のことではない。欧州はドイツはじめ、主要国ほどこの危機を先送りするつもりだ。ユーロ問題の解決はまだ相当先で、危機は続くだろうが、まだまだ解体は想定されていないのだ。

 解体したい動機を持った国も政党も官僚組織も、今のEUには存在しない。仮に存在していても、それらはスーパーマイノリティーだろう。解体した悪影響がどれだけひどいか、各国の政策決定者ほど正しく認識している。

 ユーロの危機は、爆発的な危機が近く訪れることではない。危機が先送りされ、長引くことである。長引く過程で何が起こるかはわからない。ただ、少なくとも、各国政策決定者の意気込みと、彼らが活用可能な政策オプションから判断すれば、今年一年に何かが起こるほどの状況ではない。

アメリカのアジア重視が最大のリスク

 私が唯一危惧する潜在的リスクは、アメリカのアジア重視の間接的影響である。アメリカのアジア最重視が昨年末から鮮明になってきた。クリントン国務長官のミャンマー電撃訪問に始まり、インドネシアに二十数機の戦闘機を引き渡し、オーストラリアに海兵隊が進駐。そしてシンガポールに海岸沿いに米海軍艦隊が駐留する。

 これに気をよくした中国を取り巻くアジア諸国は、米国の接近で勇気百倍となったところで、安全運転の中国新政権に領土問題や中国国営企業問題で厳しくもの申すようになるかもしれない。

 アメリカも中国も、新政権の滑り出しは平穏にやりたいところだ。しかし、アメリカのアジア重視を活用してアジア諸国が中国新政権に挑戦すれば、事態は悪化するかもしれない。安全運転を目指す中国だが、国民の間ではナショナリズム(格差から来る政府への不満のはけ口としても)が高まるなかで、新政権は冒険せざるを得なくなるかもしれない。政権移行期にあるからこそ民意に応えざるを得ず、中国新政権がアジア諸国に強く反発し、不測の事態を招く可能性がある。

 これに対して、今までのオバマ大統領なら見過ごすところだが、今年は選挙一色で情勢は異なる。選挙期間中は国民から「中国に対してもっと強く出よ」との強いプレッシャーが与えられることは間違いない。経済音痴のオバマ氏が経済に強いロムニー氏に押されてしまった場合、オバマ氏は国民世論のプレッシャーに負けて、アメリカが中国に強く出てしまう可能性もある。これが私が思う最大のリスクだ。裏を返せばこれくらいしかリスクはないと思う。その次に大きなリスクとして北朝鮮情勢があるが、これについては次回以降で触れてみたい。

 世界中が経済や政治をこれだけ危惧している今年は、意外と平穏に終わるのではなかろうか?危機とは想定しないときにこそ発生するもの。今は皆が必死でリスクを抑えようとすると思う。そして、まだ今年の世界には、あらゆる潜在的危機当事国に、危機を回避するだけの能力と手段はある。課題は、2012年を乗り切り、各国当事者が緩んだ来年ではなかろうか?逆に言えば、欧州財政含め、2012年は来年以降に危機を先送りする年になると思う。

 われわれにできることは「2012年は世界の大危機だ」との扇動者を信じないことだ。そして扇動者にもならないこと。過大なリスクが宣伝されるときほど、落ち着いて情報を集めて、自分の頭で考えてみよう。当事者になりきって、動機を確かめながらシミュレーションを行うのが望ましいと思う。

[田村耕太郎の「坂の上に雲はない!」/DIAMOND online]

Posted by nob : 2012年01月21日 15:31

とうとう来るべき時が、、、富士フィルムの事業買収継続に淡い期待。。。

■写真用品大手のコダック経営破綻 破産法を申請

 創業130年を超えるアメリカのイーストマン・コダックが、日本の民事再生法にあたる連邦破産法11条の適用を申請し、経営破綻しました。

 写真用品大手のコダックは、1975年に世界で初めてデジタルカメラを開発しましたが、フィルムへのこだわりなどからデジタル化への対応が遅れました。社員や製造拠点の大幅な削減などリストラに取り組んできましたが、経営への懸念から株価が落ち込んだうえ、約1100件に上る特許の一部売却も進まず、資金繰りが行き詰まりました。負債総額は約5200億円です。コダックは1880年創業で、カメラやフィルムを続々と開発し、写真を一般家庭に普及させました。コダック株は1930年から2004年まで、ダウ工業株30種の構成銘柄で、名実ともにアメリカを代表する企業でした。

[テレ朝NEWS]


■The Economist
瀕死のコダックと飛躍する富士フイルム
(英エコノミスト誌 2012年1月14日号)

コダックは瀕死の状態にあるが、同社の旧敵、富士フイルムは力強く成長している。なぜか?

レーニンは「資本家は自分の首をくくるロープを売る」と嘲笑ったと言われる。この引用は偽物かもしれないが、そこには一抹の真実が含まれている。資本家はしばしば、自らの事業を破壊する技術を発明するのだ。

 イーストマン・コダックは、まさに絵に描いたような好例だ。同社は1975年に、他社に先んじてデジタルカメラを開発した。デジタルカメラの技術と、それに続くカメラにもなるスマートフォンの開発は、コダックの従来のフィルムおよびカメラ生産事業を打ちのめし、瀕死の状態に追いやった。

名門コダックの最期?

 振り返ってみると不思議だが、コダックは当時のグーグルだった。1880年に設立されたコダックは、先駆的な技術と革新的なマーケティングで知られていた。「あなたはボタンを押すだけ、あとはコダックが全部やります」というのが、1888年の同社のスローガンだった。

 コダックは、1976年には米国で販売されるフィルムの90%、カメラの85%を占めていた。1990年代まで、同社はたびたび世界で最も価値のある上位5位ブランドの1つに数えられていた。

 その後、デジタル写真がフィルムに取って代わるようになり、スマートフォンがカメラに取って代わるようになった。コダックの売上高は1996年に160億ドル近くでピークに達し、利益は1999年の25億ドルが過去最高だった。アナリストのコンセンサス予想では、同社の2011年の売上高は推定62億ドルだった。

 コダックは最近、2011年第3四半期の赤字が2億2200万ドルになったと発表したが、これは3年間で9回目の四半期赤字だ。

 1988年には世界中で14万5000人を超える従業員を雇っていたが、最新の調べでは、その10分の1を何とか維持している程度だ。株価は過去1年間で90%近く下落している(図参照)。

 コダックが今も支配する企業城下町ロチェスター周辺ではここ数週間、知的財産のポートフォリオを早急に売却しなければ同社は倒産するという噂が渦巻いている。

 1月10日に行われた2つの発表――会社を2つの事業部門に集約することと、様々な特許侵害でアップルとHTC(宏達国際電子)を提訴すること――は、楽観主義者に期待を与えた。だが、この事業再編は、チャプター11(連邦破産法第11条)による破産に備えたものかもしれない。

 コダックが苦しむ一方で、往年のライバルの富士フイルムはかなり順調な業績を上げている。両社には多くの共通点がある。どちらも自国市場でほぼ独占状態を享受し、コダックは米国で、富士フイルムは日本でフィルムを販売していた。

 1990年代の日米貿易摩擦はかなりの部分において、安い日本製フィルムを自国市場から締め出しておきたいというコダックの願望から生じていた。

 どちらの企業も、自社の伝統的な事業が時代遅れになるのを感じていた。だが、コダックがこれまで十分に適応できなかったのに対し、富士フイルムは堅実に利益を上げる企業に姿を変えた。厳しい1年を経た後でさえ、富士フイルムの株式時価総額は約126億ドルに上る(コダックの時価総額は2億2000万ドル)。

一体何が違ったのか

イーストマン・コダックのフィルムはかつて、米国市場の9割を占めていた・・・〔AFPBB News〕

 両社の業績は、なぜこれほど異なる結果になったのだろうか?

 どちらの企業も変化の到来を察知していた。コダックの元幹部で現在はロチェスター大学サイモン経営大学院で教鞭を執っているラリー・マットソン氏は、1979年に、市場の様々な部分がどのようにフィルムからデジタルに切り替わるかを詳述した報告書を書いたという。

 最初は政府の偵察機器、次に専門家の写真撮影、そして最後には大衆市場と、すべてが2010年までにデジタル化すると、かなり正確に説明していた。マットソン氏の見通しは数年ずれているだけだった。

 富士フイルムも、1980年代にはデジタルがもたらす運命の予兆を感じていた。同社は3本立ての戦略を立てた。フィルム事業からできるだけ多くの利益を上げる、デジタルへの転換に備える、そして新規事業を開発する、というものだ。

 両社とも、デジタル写真そのものが大きな利益を生まないことに気付いていた。「賢明なビジネスマンは、1ドルの売り上げで70セントの利益を稼ぐフィルム事業から、せいぜい5セントしか稼げないデジタル事業に急いで転換しないことがベストだと結論づけていた」とマットソン氏は話す。

 だが、どちらの企業も変化に適応しなければならなかった。そしてコダックの方が、動きが遅かった。

 コダックの文化はプラスにならなかった。同社は、その強み――研究への多額の投資、生産に対する厳格なアプローチ、地域社会との良好な関係――にもかかわらず、現状に満足する独占企業になっていた。

自己満足の文化

 富士フイルムは、コダックが迷っている間に1984年のロサンゼルスオリンピックのスポンサーの座を獲得し、この弱みを露呈させた。オリンピックでの宣伝に助けられて、富士フイルムのはるかに安いフィルムはコダックの自国市場に食い込んだ。

 コダックの変化が遅かったもう1つの理由は、同社の幹部が「まずモノを作り、売り出し、それに修正を加えるというハイテクの世界の考え方ではなく、完璧な製品を作るというメンタリティーに捕らわれていたことだ」と、コダックに助言してきたハーバード大学経営大学院のロザベス・モス・カンター教授は言う。

 単独企業の城下町で操業していることもプラスにならなかった。ロチェスターにいるコダックの幹部たちは、自社に対する批判を耳にすることは滅多になかったという。コダックが多角化を決定した時でさえ、最初の買収を行うのに数年かかった。コダックは幅広い称賛を受けたベンチャーキャピタル部門を創設したが、突破口を開くだけの大規模な投資は一度も行わなかった、とカンター教授は言う。

 不運もあった。コダックは、自社の研究員がフィルムで使うために開発した何千もの化学物質を医薬品に変えられるかもしれないと考えた。ところが、同社の医薬品事業は失敗し、1990年代に売却された。

 富士フイルムはコダックよりも多角化に成功した。フィルムは皮膚に似たところがある。どちらもコラーゲンを含んでいるのだ。化粧品会社は消費者に、写真が酸化によって色あせるのと同じように、皮膚は抗酸化物質によって守られると思ってもらいたい。

 富士フイルムが擁する20万点の化学物質のうち、約4000点は抗酸化物質に関係したものだ。そこで同社は、「アスタリフト」と呼ばれる化粧品シリーズを売り出した。この製品はアジアで販売されており、今年は欧州でも発売される。

 富士フイルムは、フィルムに関する同社の専門知識を生かすための新たな販路も探していた。その1つが、薄型LCDパネルに使う光学フィルムの生産だ。同社はこの事業に、2000年以降40億ドルを投資しており、その取り組みは実を結んでいる。LCDの視野角を広げるフィルムでは100%の市場シェアを誇っている。

 1993年から1999年までコダックのトップを務めたジョージ・フィッシャー氏は、同社の専門性は化学物質ではなく、映像技術にあると考えた。同氏はデジタルカメラを量産し、顧客がオンラインで画像を掲載・共有できるようにした。

 優れた経営者ならこのアイデアをフェイスブックのようなものに変えたかもしれないが、フィッシャー氏はそのような経営者ではなかった。同氏は生産の多くを外部委託しなかった。そうしていれば、コダックはもっと身軽で創造的な企業になっていたかもしれない。

 フィッシャー氏は、コダックの「かみそりの刃」の事業モデルを時代に適応させることにも苦労した。コダックは安いカメラを販売し、高額なフィルムをたくさん購入する顧客に売り上げを依存していた(ジレットがかみそり本体ではなく、かみそりの刃で稼いでいるのと同じ)。

 このモデルは明らかに、デジタルカメラでは通用しない。それでもコダックは、最終的にデジタルカメラを大規模な事業にしたが、この事業はほんの数年しか続かず、その後はカメラ付き携帯電話によって壊滅させられた。

 コダックは、新興国の市場を正しく見抜くこともできなかった。同社は中国の新たな中産階級が多くのフィルムを買ってくれることを期待した。彼らは、ほんの少しの間はフィルムを買ってくれたが、その後はデジタルカメラの方がかっこいいと考えるようになった。多くの中国人は全くカメラを使わないところから一足飛びにデジタルカメラに向かった。

経営の迷走

 コダックの経営陣は一貫性がなかった。何人かの新しいCEO(最高経営責任者)が就任するたびに戦略が変わった。2005年に就任した現CEOのアントニオ・ペレス氏は、コダックをデジタル印刷の大手に変身させることに力を注いできた(ペレス氏が勤めたヒューレット・パッカード=HP=で学んだもので、コダックは今なお、これが自社を救ってくれると主張している)。

 同氏はまた、コダックの膨大な知的財産のポートフォリオからも収益を上げようとしている。それゆえアップル提訴に踏み切ったわけだ。

 富士フイルムでも、技術的変化は社内の勢力争いの火付け役になった。最初は、迫り来る危機から目を背けていた消費者向けフィルム事業担当の役員らが優勢だった。だが、最終的な勝者は、古森重隆氏だった。

 古森氏は、デジタルの襲来に備えてしっかりと準備を整えていないとして、フィルム事業担当者らを「たるんでいる」「無責任」だと非難していた人物だ。

 2000年から2003年にかけて社長、そしてCEOに就任すると、同氏はすぐさま会社の全面的な見直しに取り掛かった。

高くそびえる富士フイルム

 2000年以降、古森氏は40社の買収に約90億ドルをつぎ込んだ。コストと人員も削減した。1年半の間に、過剰な販売代理店、開発研究所、管理職、研究者の削減と減価償却のために2500億円(33億ドル)を超えるリストラ費用を計上したこともある。

 「辛い経験だった」。古森氏はこう話す。「だが、状況をありのままに見れば、誰も生き残れる状態ではなかった。だから我々はビジネスモデルを再構築しなければならなかった」

 手厚い手当によってリストラの衝撃は緩和されたとはいえ、この種の先手を取る動きは決して、日本企業ではよくあることではない。日本の経営コンサルティングの父、大前研一氏は、迅速な行動を取ったり、大幅な削減を行ったり、買収攻勢に出る覚悟ができている日本人経営者はほとんどいないと言う。

 古森氏にとって、これは、自身を後継者に選んだ前任者の仕事に逆行することを意味した――日本では大きなタブーである。

 だが、短期的な業績に対する株主の圧力がほとんどなく、多額の現金保有を容認する日本株式会社の長期的な文化は、富士フイルムが古森氏のビジョンを追求するのを容易にした、と大前氏は考えている。米国の株主なら、それほど辛抱強くはなかったかもしれない。

 驚いたことに、コダックが変化に抵抗する紋切り型の日本企業のように行動し、富士フイルムが柔軟な米国企業のように行動したのだ。

 古森氏は、「尊敬すべき競争相手」の窮状について、「残念な気持ちと感慨」を覚えると話す。たが同氏は、問題が明白だった時でさえコダックは自己満足に陥っていたと仄めかす。コダックは、自社のマーケティングとブランドに非常に大きな自信を持っていたため、安易な解決策を取ろうとしていた、と古森氏は言う。

 コダックは2000年代に、技術を自社開発するのに時間と費用をかける代わりに、既存の企業を買収しようとした。そして、十分に多角化することができなかった、と古森氏は言う。「コダックはデジタル企業になることを目指したが、デジタル事業は規模が小さく、大企業を支えるには十分ではない」

 もしかしたら単に、コダックの挑戦が大きすぎただけなのかもしれない。

 「それは非常に難しい問題だ。これほど大きな溝を横切らなければならなかった企業は、ほかに見たことがない」。影響力のあるビジネス書『The Innovator’s Dilemma(邦題:イノベーションのジレンマ)』の著者、クレイトン・クレステンセン氏はこう言う。「現れたのがあまりにも根本的に異なる技術だったため、その挑戦に立ち向かうために古い技術を使う術がなかった」

 コダックの失態は、米国のコンピューターメーカー、デジタル・イクイップメント・コーポレーション(DEC)が、経営陣が心地良い椅子で居眠りしていたために、パソコンの重要性に気付かなかった時のようなものではなかった。むしろ「津波が来るのを目の当たりにして、何も打つ手がない」状態に近い、とクレステンセン氏は言う。

創造的破壊がもたらすもの

 他の業界の支配的な企業は、それより小さな衝撃によって死に追いやられた、と同氏は指摘する。数十年前に316社あった百貨店チェーンのうち、現代社会にうまく適応したのはデイトンハドソンだけで、しかも同社が生き残れた唯一の要因は、「ターゲット」という全く新しい事業を始めたことだったという。

 このことは、徐々にしか変わらない企業に創造的破壊が何をもたらし得るかを示している。たとえ百貨店のサプライチェーンがすっかり様変わりしたとしても、50年前の世界から来たタイムトラベラーたちにとって、現在の店舗は異質なものには見えないはずだ。

 コダックは現在の不幸を避けることができたのだろうか。同社はスマートフォン・カメラにとっての「インテル入ってる」のような存在、つまり消費者が信頼するブランドになれたかもしれないと言う人もいる。だが、コダックに勝る知的財産を考えると、キヤノンやソニーの方がそれを達成する有利な立場にあったが、どちらの企業も成功しなかった。

 人間と違って、企業は理論的には永遠に生きられる。だが、一般的な社会と違って、実業界は死闘であるために、ほとんどの企業は若くして死んでしまう。

 富士フイルムは新たな戦術を習得して、生き延びた。2000年に利益の60%を稼ぎ出していたフィルムはほとんどゼロになったが、同社は新たな収益源を見つけた。コダックは、それ以前の数多くの優良企業と同様、ただ命運が尽きたように見える。創業から132年経ち、同社は古い写真のように色あせて消えていこうとしている。

© 2012 The Economist Newspaper Limited. All rights reserved.
英エコノミスト誌の記事は、JBプレスがライセンス契約 に基づき翻訳したものです。
英語の原文記事はwww.economist.comで読むことができます。

[JB PRESS]

Posted by nob : 2012年01月21日 14:38

ありえない、、、許容被爆線量引き上げ同様、その場限りの都合主義による無責任極まりない改正案。。。

■原発20年延長可能に 政府方針、40年廃炉に例外
環境相の認可条件に1回限り

 政府は、運転期間が40年を超えた原子力発電所を原則廃炉にする法改正案について、環境相の認可を条件に最長20年、1回に限り延長を認める例外規定を設ける方針を決めた。認可する際の判断基準や手続きは今後詰める。東京電力福島第1原子力発電所の事故を受けて原発の安全規制を抜本的に見直すなか、原発の老朽化対策として打ち出した「40年で廃炉」が、例外規定の運用次第で形骸化することになる。

 17日に発表した原子力安全規制に関する関連法を改正するための「原子力安全改革法案」の骨子のなかに盛り込んだ。次期通常国会に同法案を提出する。

 政府は今月6日、これまで法律上明確になっていなかった原発の「寿命」について、原子炉等規制法を改正し、運転期間を40年とする方針を発表した。細野豪志原発事故担当相が例外を設ける考えを示していたが、延長期間などについては明らかにされていなかった。

 運転期間が40年を超える原発について、事業者が環境相に20年を上限に延長期間を申請、認可されれば1回に限り、運転の延長が認められる。この場合、原発の寿命は最長60年になる。例外規定は米国の取り組みを参考にしたという。

 政府は4月に環境省の外局として、経済産業省原子力安全・保安院に代わる新たな機関「原子力安全庁」を設置する方針。原子力安全改革法案はこのための環境省設置法改正など計17の法改正を目指す。同庁の監視機関「原子力安全調査委員会」の設置法案も併せて提出する。

 原子力安全調査委員会は、原子力安全庁内に置く。委員5人で構成し、国会の同意を得て環境相が任命する。原子力安全施策の実施状況を調査するほか、原子力事故が起きた場合には報告聴取や立ち入り検査などの権限を持ち、環境相、原子力安全庁長官などに勧告できる。

 また原子力災害対策特別措置法の改正案では、環境相による原子力防災指針の策定を明記し各府省や自治体の対策について規定する。原子力事業者の防災訓練に関しては実施状況を国が確認し、必要に応じて改善を命令する。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2012年01月18日 08:06

私も死刑制度廃止に賛成です

■日弁連顧問に死刑反対派の杉浦氏 元法相、執行せず

 日弁連が死刑廃止に向けた議論の場として新設した「死刑廃止検討委員会」の顧問に、自民党政権で法相を務めた杉浦正健元衆院議員(77)が14日までに就任した。

 杉浦氏は在任中、「信条」などを理由に一度も死刑執行を命じなかった自民党政権としては異例の法相。日弁連は死刑廃止を政府や国会など各界に働き掛ける上で、死刑存置派の議員が多い自民党や法務省などへの影響力に期待している。

 死刑廃止委はこのほか、委員長に元日弁連副会長の加毛修弁護士、副委員長には、山口県光市の母子殺害事件で殺人罪などに問われた元少年の弁護に当たった足立修一弁護士ら8人を選出した。

[西日本新聞]

Posted by nob : 2012年01月14日 09:42

結局は誰も助けてはくれない、、、自分を護れるのは自身だけ。。。

■消えない原爆の影―2次被曝者の警告

【千葉県柏市】福島第1原子力発電所の炉心溶融事故がもたらす健康への影響については、まだわからないことだらけだ。だが、日本はこれによく似た状況を過去にも経験している。第2次世界大戦で広島と長崎を破壊した原子爆弾による原爆症の認定に関しては、いまだに議論が続いているのだ。

 21日、大阪地方裁判所で原爆症集団認定訴訟の判決があり、原爆により被曝したが、原爆投下時に広島・長崎市市内にいなかったいわゆる2次被曝者5人のうち4人が原爆症と認定された。近年まで、2次被曝の危険性はほとんどないとして、国は原爆投下時に近くにいた人々だけを原爆症と認定してきた。

 こうした議論は現在進行中の福島の問題にも大きく影を落としている。というのも、福島原発事故の潜在的被害者の多くは、汚染されたものを食べたり、塵を吸い込んだりといった2次被曝しかしていないからである。

 79歳の朝比奈隆さんが最近、メガホンを持って柏市内の駅に行った理由の1つもそこにある。柏市は福島第1原発から200キロメートル以上も離れているが、局地的に放射線量が高い「ホットスポット」が見つかっていることから警戒意識が高い。

 冷たい雨のなか、通勤客が急ぎ足で通り過ぎる。それでも朝比奈さんは、通りすがりの母親に子供たちを雨から守るようにと警告し、少しでも耳を傾けてくれる人には被曝量の記録を付けておくことを勧めたりした。「放射線の影響はすぐに起こるわけではない。油断しないで」と朝比奈さんは言う。

 それは朝比奈さん自身が、広島の原爆症認定を勝ち取るための法廷闘争から学んだ教訓だった。1945年8月の原爆投下時、朝比奈さんは爆心地の近くにいなかった。だが、その2日後にそこに行ったことで、いわゆる「入市被曝者」になってしまった。膀胱ガンにかかり、それを克服した朝比奈さんは2008年にようやく被曝者と認定された。

 朝比奈さんはインタビューでこう述べている。「この裁判は、福島の人たちにとって、良い教科書になると思う。政府は長い間、内部被曝について真実を隠し続けてきたのだから」。

 その一方で、福島の原発事故が住民の健康に与えた影響は懸念されていたほど深刻ではないかもしれないというデータも出始めている。青森県にある弘前大学の研究員・技師らが、3月15日から6月20日までに被災した住人5000人を対象に避難所で行った調査では、被曝量が比較的高い人が10人見つかったが、その人たちでさえ除染を必要とするレベルには達していなかった。

 ただ、低レベルの放射線が健康に与える長期的な影響については科学的データがほとんどない。実際、この福島の原発事故が、科学的データの欠如を補う数少ない機会の1つとして世界で注目されているのだ。

 第2次世界大戦中の原爆投下から数十年間、国は原爆症の認定基準をあいまいにし続け、内部被曝やその他の被曝の状況が認定の材料になるかについても明言を避けてきた。にもかかわらず、厚生労働省の担当官によると、08年に原爆症の認定基準が緩和される以前は、入市被爆者が補償を受けるということはまずなかったという。

 日本の原爆被爆者に関する膨大な研究は、放射線が人間に与える影響の科学的理解の基礎となっており、今日の世界的な原子力安全基準の根拠にもなっている。

 しかし、被爆者の研究は爆心地から至近距離で直接被曝した人に主眼が置かれてきた。原爆投下時に数キロメートル離れたところにいた人や爆心地に後から行った人、汚染された食料、雨、雪などで長期間にわたって被曝した人に焦点が当てられることはほとんどなかった。

2次被曝に注目した広島の原爆に関する研究は少ない

 内部被曝に対する理解は、1986年に旧ソビエト連邦(現ウクライナ共和国)のチェルノブイリで起きた原発事故によって深まった。現地の子供たちのあいだで甲状腺がんが急増し、その原因は汚染された牛乳を飲んだことだとわかった。しかし、そのチェルノブイリのデータでさえ、25年分――放射線が及ぼし得るすべての影響を研究するには不十分な期間――しかなく、情報量も十分でなく一貫性に欠けると日本や米国の専門家は述べている。

 低レベル放射線や内部被曝の研究が不足していることが、政府の原爆の被害者や原発の近隣住人の健康リスクに対する軽視につながっているという批判の声も上がっている。

 広島の原爆の被害者でもある沢田昭二名古屋大学名誉教授は「政府は常に被曝の影響を過小評価してきた」と言う。沢田教授は、原爆の健康への影響に関して、もっと詳しく調査すべきだと主張してきた。

 もちろん、2つの原爆と福島原発の事故とのあいだには大きな違いがある。原爆による死者の推定人数は15万人から25 万人とされている。広島にある放射線影響研究所(放影研)によると、爆心地から半径2.5キロメートル以内にいた人は、平均200ミリシーベルトの放射線 を浴びたという。

 それに対して、福島県によると、原発事故の影響が大きかった3つの町の住人の97%は5ミリシーベルト以下の被曝 しかしていないという。福島第1原発を所有する東京電力の広報担当者は、会社が把握している限りにおいて、地元住民や発電所の作業員に被曝によって体調不良を起こした人はいないと述べた。また東電としては、政府が国民を守るための適切な措置を講じてきたと信じているという。

 しかし福島原発は、広島と長崎に投下された原爆よりも多くの放射線を放出した。これは原発内に存在していた放射性物質の量が格段に多かったためである。

 東京大学アイソトープ総合センター長の児玉龍彦氏は、福島の子供たちを内部被曝から守るために十分な措置を講じていな いとして日本政府を批判した。同氏は7月の衆議院厚生労働委員会で 「今回の福島原発の問題は、チェルノブイリと同様、原爆数十個分に相当する量と、原爆汚染よりもずっと多量の残存物を放出したということがまず考える前提になる」と発言した。

 日本政府によると、福島原発が放出したセシウム137の量は広島の原爆の168倍だという。専門家たちはその量がチェ ルノブイリの約半分だったとみている。3月の事故の最中に吹いていた風がそのほとんどを海に運んでくれたものの、半減期が30年のセシウム137は、長期間にわたって主な健康への脅威となる可能性が高い。

 政府は、いくつかの過失によって人々が被曝した可能性を認めている。原発業界を管轄する枝野幸男経済産業相は、10月の東日本大震災復興特別委員会で次のように謝罪した。同相は、「特に近隣地域において被曝された皆さんには大変申し訳ないことだというふうに思ってい る」、「(被曝された)皆さんの健康チェックについては(中略)国の責任でしっかりと継続的に行っていく」と述べた。

 政府は、低レベル放射線のリスクに過敏すぎる人もいると示唆し、その基準の正当性を主張している。細野豪志原発事故担当相は、「追加放射線量で1ミリとか2ミリという違いが、どういう影響を及ぼすか。日常生活の中でいうならば、(中略)どういった影響があるのかというの を見極めた上で、生活していただくという可能性も含めて検討していく必要がある」と述べている。

 米国が広島と長崎に原爆を投下した2年後の1947年、占領軍が原爆被害者の調査を開始した。この調査は日米共同出資の研究機関、放射線影響研究所(RERF)によって今日も続けられている。

 数十年かけて12万人の被曝者の追跡調査が行われた。被曝者が受けた放射線量は爆心地からの距離に基づいて計算されたが、例えば建物などで遮蔽(しゃへい)されていたかどうかで調整された。

 その調査では長い間に吸収された放射性降下物の影響が考慮されておらず、ほとんどの場合「内部被曝については評価に組 み入れていない」と放影研の寺本隆信常務理事は言う。「被爆者の細かい行動記録がないので、コーホート(一定の属性を持つ集団)全体について(内部被爆) を推定する作業ができていない」というのが実情だ。

 政府はこうした調査結果に基づき数十年間にわたり放射線に起因する症状があったのは40万人の被曝者の約1%だけと結論づけ、そうした人々だけに補償を支払ってきた。放射線の影響がなかったとみなされた99%のなかには、爆心地から数キロメートルの距離に住んでいた数万人 や、メガホンを持って啓蒙活動をしている朝比奈さんのような入市被曝者がいた。

 1960年代に補償を請求し始めた低レベル被曝をしたという人々は、低レベルの被曝は研究されていないので、健康への影響を証明する決定的な証拠はないという政府の理不尽な言い訳に直面した。こうした人々の多くは、抜け毛、出血、そして数年後にがん、白内障、心臓障害な ど、爆心地の近くで直接被曝した人と似通った病気や症状があると訴えていた。

 こうした人々が原爆症認定を求め訴訟を起こしたため、低レベル放射線のリスクに関する――科学的な部分と法的な部分が混在する――異例の議論が数十年に渡って繰り広げられてきた。今日、福島原発事故の潜在的な危険を評価する上で中心となる疑問に答える上で参考になるのが、こうした訴訟のために集められたデータなのである。

 訴訟は遅々として進まなかった。ところが2000年、最高裁は右半身不随を爆心地から2.5キロメートルの場所での被曝のためだとする長崎県出身の女性の訴えを支持する判決を下した。最高裁はまた、国は低レベルの放射線を、より遠くで浴びた被曝者に対しても補償を検討すべ きだという決定も下した。

 この判決が突破口となった。2006年以来、全国で300人の被曝者が30の集団訴訟で勝訴している。

 裁判官は多くの訴訟で入市被曝者も補償を受けるべきだという判断を下した。こうした人々は爆心地近くで直接被曝したわけではなく、後に放射性降下物で被曝しているので、これは内部被曝が健康被害をもたらし得ることを認めた事実上初の公式見解となった。

 08年、日本政府は原爆症の補償を受けられる条件を緩和し、爆心地から半径3.5キロメール以内(それまでは1~2キ ロメートル以内だった)にいて特定の疾病にかかった人たちを原爆症と認定するようになった。加えて、原爆投下から100時間以内に爆心地付近に行った入市被曝者も原爆症の認定を受けられるようになった。

 こうした一連の訴訟がほぼ終息するなか、今度は福島原発事故に関する議論が高まってきた。秋に福島で収穫されたコメ から放射線が検知されたことで人々の警戒心が高まった。政府は近々、原発から20キロメートル圏内の警戒区域から避難している住民の帰宅についての計画を発表するとみられている。

 事故以来、重要な決定をするとき、日本政府はカナダに拠点を置く国際的学術組織、国際放射線防護委員会(ICRP)のガイドラインに依拠してきた。そのICRPは広島・長崎の被爆者の研究を基礎としている。

 多くの専門家によると、がん患者が目立って増加するのは、短期間に100ミリシーベルト以上の被曝をした場合のみだと いう。ICRPは原発事故後の人々の被曝量を「年間1~20ミリシーベルトの範囲のできるだけ低い値」に制限する方針を提案している。原発事故の状況が少 しずつ明らかになっていくさなかに下された、推定年間被曝量が20ミリシーベルトを超える地域から住民を避難させるという日本政府の決定は、このようにして決められたガイドラインに基づいていた。

 ICRPのガイドラインは、低レベルの被曝の直接調査に基づくものではなく、原爆の被爆者のはるかに高い被曝レベルから推定されたものである。日本にはがんが原因で死ぬ人が毎年1000人中300人の割合でいる。放射線医学総合研究所によると、仮に日本人が100 ミリシーベルトの被曝をした場合、被曝者は被曝していない人々よりも早くがんを発症するという傾向もあって、年間にがんで死ぬ人の割合は1000人中 305人に上昇することが推定されるという。

 ところが、それは単なる当て推量だと主張する医療関係者もいる。高レベルの放射線が細胞を殺すだけなのに対して、内部 被曝では低レベルの放射線が細胞を損傷し、結局はそれががんになるので、原爆による一瞬の被曝よりも、長期間の低レベル被曝の方が実際には有害かもしれない、という説もある。また、データがほとんどないだけに、低レベル被曝については、十分に注意するのが必要だろうという専門家もいる。

 大分県立看護科学大学教授でICRPの委員でもある甲斐倫明氏は、ICRPのガイドラインについて「科学者の一般的な 見方」を反映したものだと話す。「線量が極めて低くなるとリスクは不確かになる。その不確かさをどう判断するかだ。サイエンスというより倫理の問題。線量がゼロに戻るまで住民を戻さないのか、それとも生活を優先させるために戻すのかという問いだ」と同氏は指摘する。

 RERFで20年以上も被曝者の調査をした米国人のデール・プレストン氏によると、調査結果は、低レベルの被曝でもがんのリスクが増大するが、そのリスクは被曝量に比例するということを示しているという。「低レベルの被曝に予想以上のリスクが伴うという証拠は、どの分析からも出ていない」と同氏は述べた。

 広島と長崎の被爆者の原爆症認定をめぐって法廷で争ってきた数人の専門家や弁護士が、今は福島原発事故の議論に参加している。

 原爆投下当時、広島の病院で医師をしていた肥田舜太郎氏は、6000人以上の被曝者の治療に当たり、06年に判決が出 た大阪での原爆症認定を求める集団訴訟では専門家として証人台に立った。同氏はそこで入市被曝者の症状を詳細に説明し、夫を捜すために原爆投下の1週間後に広島に入り、そのあとすぐに出血で亡くなった若い女性の話をした。

 現在94歳のこの肥田氏に改めて注目が集まっている。福島の事故後、最近出版された内部被曝に関する同氏の著書を読ん だという50人以上から電話をもらった。そのほとんどは不安に駆られた母親たちだった。ある女性は母乳からセシウムが検出されたことであわてふためいていた。自分の子供の鼻血や口内炎を放射線のせいではないかと心配している母親もいた。

 肥田氏はそうした人々にこう助言したという。「放射能は一度体に入ったらもどすことはできないし、薬もない。これからはあなた自身の生き方の問題です」

 広島の原爆で被曝した朝比奈さんは駅にメガホンを持って行く理由について、若い頃の自分がそうしたように、人々が被曝の問題に目を背けてしまうことを懸念したからだと語った。旧制中学に通う13歳の少年だった朝比奈さんは、原爆投下の2日後に、クラスメイトの遺体を捜すために爆心地に近づいたという。そこで見つかったのはボタンやベルトだけだった。

 しばらくすると、朝比奈さんに抜け毛や歯茎の出血を含む急性放射線症の症状が表れた。だが最悪の状態が過ぎると、健康問題が長く続いていたにもかかわらず、朝比奈さんはそれを忘れようとしたという。最終的にがんに侵されるまでは。

朝比奈さんは言う。「日本人は極めてシビアなことがあると、きちんと考えることをやめてしまう。極限まで突き詰めて考えるということをしていかなくてはいけない」

[THE WALL STREET JOURNAL]

Posted by nob : 2011年12月29日 18:22

不治の病。。。

■この国の謎 なぜ八ツ場ダムは再開したのか 現国交大臣が旧建設省官僚だから
国民をナメ切って税金を自分のカネと思っているこの国の役人たちのドロボー根性

「八ツ場ダム」の建設工事再開があっけなく決まった。大新聞は「民主党のマニフェスト全滅」とうれしがって騒いでいるが、不思議なのは、なぜ、こんなバカバカしい巨大工事が再開されたのかである。

 だいたい今ごろ本体工事なんて言っているが、八ツ場ダムの建設計画は60年も前だ。当時は利水、治水が目的だったが、今や水需要は予想を大きく下回り、治水面でもダム効果の過大評価が指摘されている。とっくに「破綻」しているのだ。

 そこのところを大新聞は突かない。国交省はこうした素朴な疑問にマトモに答えないばかりか、“ヤラセ”もお構いなし。2年前の本体工事の凍結後に関東地方整備局がダム建設の是非について公募したパブリックコメントでは、寄せられた約6000件の内容が同じ文言の賛成意見だったこともあった。原発再開のヤラセとソックリだ。そんなインチキな検証作業の結論をもとに「事業継続が妥当」と判断したのが前田武志国交相(74=参院比例)。旧建設省の官僚出身である。古巣の連中とグルになって予算計上、工事再開を強行したのだ。

「前田大臣は旧建設省で、河川局計画専門官などをやった技官。本来なら国交官僚の姑息(こそく)な手口を知っているから、“工事再開”の結論ありきで進む有識者会議のメンバーを入れ替えるなど、大胆なこともできたでしょう。それをしなかったのは後輩官僚に丸投げしている証拠。そんな先輩OBを見て、現場が『今が本体工事再開のチャンス』と思って押し切ったのです」(国交省担当記者)

 ここまでして、なぜ役人はムダなダムを造りたがるのか。

「巨大な天下り利権があるからです。07年に国会で明らかになった資料によると、八ツ場ダム工事に関連する公益法人や建設業者に天下った国交官僚は、04年の時点でも200人近くいた。国交省はダム工事を続けることで莫大な事業予算を天下り先の公益法人、企業にバラまくことができるのです」(経済ジャーナリスト)

 八ツ場ダム問題を取材してきたジャーナリストの横田一氏によれば、本体工事再開で、最終的な事業費は「1兆円に達するとの見方もある」という。一方で財政危機と言いながら、役人は国民を完全にナメ切っている。ダム工事が長引くほど、税金を「自分のカネ」と思っているドロボー根性の役人たちが肥え太るのである。庶民は本当にやってられない。

[日刊ゲンダイ]

Posted by nob : 2011年12月29日 18:14

だからこそ無条件国交樹立と自由貿易の開始、、、水は自ずと流れるべきところに流れます。。。

■ちきりんの“社会派”で行こう!:
北朝鮮はそんなに簡単に崩壊しない

金正日総書記の急死で「北朝鮮の独裁体制が崩壊するのでは?」という期待が高まっています。しかし、ちきりんさんは「北朝鮮はそんなに簡単には変わらないのでは?」と分析します。

 金正日総書記の急死でにわかに「北朝鮮の独裁体制が崩壊するのでは?」という期待が高まっていますが、ちきりんは北朝鮮はそんなに簡単には変わらないと考えています。

 「飢えに苦しむ多くの人たちが耐えられなくなる」とか「独裁体制に不満が溜まって暴動が起こる」という形での体制崩壊は、残念ながら北朝鮮では起こらないでしょう。

 アラブや中東などとは異なり、一般人民は恐怖政治で過激な動きなどとれません。戦時下の日本もそうですが、ちょっと変な動きがあればすぐに秘密警察にしょっぴかれるわけで、国の体制をひっくり返せるような暴動が起こせるとは考えにくいです。せいぜい亡命が増えるくらいでしょう。

 それに、国全体が飢えていても権力側の人には何の関係もありません。「食べるものもないのに、国がもつわけがない」という考え方は素人です。国がいくら貧しくても、権力者はちゃんと食べているのです。

 政権を支えている軍部のトップだって権力者側ですから、今の体制が崩壊して自分たちに得なことは何もありません。民主化や平和は、軍部にとって望ましい状況じゃないんです。彼らは平和になったら失業してしまうし、今持っている特権的な立場も失ってしまいます。

 そして北朝鮮が簡単に崩壊しない最大の理由は、北朝鮮だけでなく“関係国全部”が、北朝鮮の現体制が続くことを期待しているという点にあります。韓国も中国も北朝鮮の崩壊なんて望んでいないのです。

 だって北朝鮮が崩壊したら韓国は本当に大変です。ベルリンの壁崩壊前、西ドイツは世界第3位の経済国で、かつ東ドイツも共産国としては優等生であったドイツでさえ、統一後は大変苦労しました。韓国が北朝鮮を丸抱えするのは負担が大きいでしょう。

 一方、中国も北朝鮮の崩壊を全力で阻止したいと思っているはずです。北朝鮮が崩壊すれば、韓国ほどではないにしても移民の受け入れなど、中国にも甚大な経済的負担が発生します。

 さらに、中国は鴨緑江沿いに長い国境を北朝鮮と接しています。韓国が北朝鮮を併合してしまうと、この泳いで渡れる川の向こうにいきなり韓国が出現するわけで、今までは「北朝鮮から中国に人が逃げてくる」方向でしたが、それがいきなり反対に変わってしまうかもしれません。

 加えて、在韓米軍は川のすぐそばに中国に向けたミサイルを配備できるようになります。「米軍が自由に移動できる韓国」という国と、長距離にわたる国境を接することになるのは、中国にとって何としてでも避けたいことでしょう。

 中国は、できるならば北朝鮮にも自分たちと同じように、ソフトランディングによる資本主義化を進めてほしいと思っているでしょうが、一方でそれが難しいことも理解しているはずです。

 いったん国を(経済的に)開放するといろんな情報が入ってきます。そうすると経済的自由の次に、人々は政治的・思想的な自由を求め始めます。

 中国でさえ、そういった自国の体制への反発を“反日”にすり替えることで国民の不満を懐柔せざるを得ない状態です。それよりずっと厳しい状況にある北朝鮮の場合は、いったんタガを外すと“反日運動”へ不満を向かわせるくらいでは収まらないレベルのフラストレーションが噴出するでしょう。

 中国としては、「北朝鮮を親中国・反米の国のまま、崩壊させずになんとか維持したい」というのが本音だと思います。

誰も崩壊を望んでいない

 また、どこの国も、軍事的に北朝鮮の体制を崩壊させたいと思っていません。米国はイラクのフセイン大統領を軍事力によって排除しましたが、彼らが北朝鮮の金政権打倒のために積極的なアクションをとることはありえないでしょう。

 北朝鮮が核を持ったといっても、カリフォルニアの大都市を狙うのはまだ相当に難易度が高く、米国にとってこれが最大の軍事的な脅威であるとは思えません。

 さらに、米国にとってイラクと北朝鮮は2つの点で大きく異なります。まず北朝鮮には石油がでません。民主化するメリットがないのです。

 さらに北朝鮮はイラクと違って、今や米国の仮想敵国である中国の利害と絡んでいます。米国がイラクに侵攻しても中国は不快感を示す程度ですが、北朝鮮の場合はそんな程度では収まらないでしょう。

 石油も出ないし、中国を怒らせるのもややこしい。独裁者には頭にくるし、核を持つなど困ったモノだけれど、だからといって今すぐ武力でどうこうする必要はない、というのが米国の本音だと思います。

 韓国も「北朝鮮も同じ民族に核を落とすことはない。落とすなら日本に落とすだろう」と思っているでしょうから、本質的には核を保有していることを怖がっているとは思えません。韓国が最も怖れているのは、朝鮮半島でまた戦争が起こることであり、次に怖れているのは北朝鮮の突然の崩壊により、ソウルが難民であふれることです。

 「統一できないままずっと分断されている」こともこわいかもしれませんが、それより戦争や突然の崩壊への怖れの方が、圧倒的に大きいというのが韓国の正直な気持ちではないでしょうか。「自分たちで武力制圧してでも南北統一」なんてことは、もはや夢にも考えていないと思います。

 ということで……「この問題は解決しない。その理由は、誰も解決を真剣に望んでいないから」というのがちきりんの結論です。誰も望んでないことは起こりません。北朝鮮の崩壊を望んでいるのは、人権活動団体と、ちきりんのようなミーハー的な興味のある人だけです。残念ながらそんな人には何の政治力もないのです。

 そんじゃーね。

[Business Media 誠]

Posted by nob : 2011年12月29日 18:02

カネやモノに不必要に囚われない、、、自らの立ち位置や尺度がはっきりした、、、昨今の若者達の今後に期待しています。。。

■なぜ若者はクルマから離れていったのか

 ジャーナリストの津田大介さんと社会学者の鈴木謙介さんによる対談連載もとうとう最終回。今回は「クルマと若者」「社会貢献と若者」などをテーマに、2人が語り合った。

●クルマが普及していくためには

津田:「若者はクルマに乗らなくなった」とよく言われてますよね。でも、そもそも今の若者はお金を持っていない。またネットを使えば「クルマの所有代とレンタカー代とではどのくらいの金額の差があるか」といったことが簡単に分かります。だから、クルマを持つことが税金なども含め、いかにお金がかかるものかよく知っています。

 そのうえ、将来に対する不安があったり、ムダを省こうという気持ちも強い。レジャーのためのクルマというより、実用性の高いクルマを求めています。今後、クルマがさらに普及していくためには、アップルのiPadなどのように新しいライフスタイルを提案できることが必要だと思います。

 例えば震災で明らかになったことは、電気自動車やハイブリッドカーは環境にやさしいというだけでなく、非常事態の時に緊急用電源として役に立つことが分かりました。家庭用の蓄電池などはかなりの高額になるので、それを買うならクルマで代用するということも考えられます。

鈴木:同感です。僕も新著『SQ “かかわり”の知能指数』で同じことを書きましたが、次世代のクルマ選びでは、エネルギーをシェアするという観点にも着目して、検討することも重要になってくると思います。つまり、自分のライフスタイルによって「私はプラグインハイブリッドカー、私は電気自動車……」だったりと、人それぞれの行動範囲に合わせて動力源でクルマを選ぶ時代ということですね。

 もともとクルマが提案していたライフスタイルは、とりわけモノとしての価値に結びついていたんです。それが特に1970年代以降、商品イメージ提示型のCMが増えてきました。「○○ができるから便利」ではなく、「クルマはかっこいいもの、すばらしいもの」という抽象的な語られ方が目立ってきましたよね。

 これはいわば、「モノの情報による付加価値化」という日本製品が採用してきた基本戦略の典型的な例。しかし社会学的には、こうした戦略は「メッセージの社会的な意味が共有される」という前提のもとでしか成り立たない。社会前提が変わればメッセージの意味も変化するのに、「同じようなイメージを共有できない若者のほうがおかしい」という議論をするなんてのは論外。「いまはどういう社会的文脈がメッセージの意味を左右しているのか」ということに対する感度が鈍ってしまっていることに、クルマが売れない根本の原因がある気がします。

 言い換えれば、クルマの文脈なんて「分かる奴なら分かる」という点で、「カフェごはんが好きな人」というのと同じくらい特定の文脈に依存している。そして、それをどういう形で打ち出すと生活者にとって意味のあるものになるのか、きちんと調査し、実験することが必要なんだと思います。

●クルマはモテるアイテム?

津田:クルマはモテるアイテムでなくなったというのは、本当にそうなんでしょうか? クルマは送り迎えなどでも女性にとって便利だし、経済力のある人たちにとっては、今でもステータスになると思います。

鈴木:経済力のある人はそうかもしれませんが、今の若者はちょっと違う。ネットスラングでいう「ただしイケメンに限る」じゃないですけど、「クルマに乗っているからモテる」ではなく、「モテる奴がクルマに乗っているだけ」という面も大きいですよね。

 実際、「最近の男ってクルマの免許も持ってないんでしょ?」って同世代男子を非難してた男の人が、女性たちからフルボッコにされているのを見たことがあります。彼の背後にある、ある種の男性優位主義が「クルマ」への価値観から透けて見えてしまったんですね。

 一方で「痛車」に見られるように、クルマをどのように自己表現の手段にするか、というカスタマイズの方向も多様化している。その自己表現は、別に「彼女を助手席に乗せる」というものだけに限られるわけではない。漫画などでは1980年前後から、マシンを媒介にして、男と女の関係を描き始めたと言われています。しかし、現実はもっと先を走っているのではないでしょうか。

●出会い方が変化している

津田:「岩手県の陸前高田市でTwitterがブームになっている」という話を聞いて、取材に行きました。陸前高田市は津波の影響で壊滅的な被害を受け、その土地を離れる人が増えました。

 人口が減ってきているので「陸前高田市、もうダメかも」とある人がツイートしたところ「いや、こうすればいいじゃないか」という返事がきた。その返事を出したのは、同じ街に住む人。陸前高田市というのは決して大きな街ではありませんが、ソーシャルメディアを通じて、2人は出会った。そして「一緒にこんなことをやろうぜ」となり、輪が広がっていったのです。

鈴木:ソーシャルメディアでも口コミでもいいのですが、出会い方が変化しているなあと感じています。

津田:ソーシャルメディアを使うと、人に声をかけやすいのかもしれない。例えばTwitterであれば、140字以内で書かなければいけないので、もし無視されても「仕方がないか」とあきらめもつく。だから人と人とがつながっているのではないでしょうか。

鈴木:都会みたいにいろんな人が集まってくることもあれば、地方にいても人をつなげてくれるような場所がある。そこで面白いことが起きているのではないでしょうか。

 それがソーシャルメディアを使ってなのか、それともリアルに人と人が出会ってなのか。いずれにせよ、どんどん違う血が入っていけばいいのになあと感じています。

津田:出会うきっかけはソーシャルメディアであっても、リアルで集まれる場所があればいいですよね。

鈴木:いま津田さんが指摘されたこと、今の20代に一番期待しなければいけないことかもしれませんね。

津田:情報社会が発達するにつれ、自分の置かれている立場を認識する人が増えてきているなあと感じています。例えば「自分は偏差値の高い大学に通っていない。しかも地方。いい企業に就職できないなあ」と考える人も多いはず。僕の知り合いにもそうした人がいましたが、彼はとにかく動き回った。

 そして僕のTwitterを見て、ある日講演会に来た。そしてその講演会で、メディアの人と知り合いになり、つながりができた。今後もしかしたらそこで仕事とかを回してもらって学歴が低くてもメディア業界への糸口がつかめるかもしれない。こういうことの繰り返しで、ソーシャルキャピタル(社会関係資本)を獲得していくわけです。

 自分の置かれている状況を認識する人は多いのですが、彼のように動ける人間が圧倒的に少ない。これが残念ですが、逆に言えば少ない分、動ける人はそれ自体が大きな強味になる。

●もどかしさを感じる人に共通すること

鈴木:僕は1995年に大学に入学しました。受験勉強をしながら、阪神・淡路大震災の報道を見ていました。僕にとって、このトラウマはものすごく大きい。

 なので東日本大震災が発生して「ボランティアに行かなければ」「Twitterでデマを流す人は不謹慎だ」と言う人の気持ちがよく分かる。要するに、もどかしいんですよ。

 もどかしさを感じる人に共通することは「今、動かなければ手遅れになるかも」という瞬間を逃したくない気持ちがある。僕も大学受験があって、動けなかった経験をしているので「いざというときには動こう」と思ってしまう。

 積極的に行動する人を見て「うざいなあ」と感じる人も多い。しかし「そういう人だけをモデルにしなくてもいいのでは」と思っています。

 「動くのは苦手」という人もいます。でもそういう人たちに「ちょっと、手伝ってもらえませんか」と声をかけることは、ものすごく大事。

津田:別の言葉いうと、お膳立てですよね。

鈴木:ですね。

津田:お膳立てしてでも、その人に何かをしてほしい――そんな人間になることも大切ですよね。

鈴木:その通りです。特に動かなくてもいいので、人から呼ばれる人間でもいいですよね

津田:自分が動けないのであれば、お膳立てをすればいい。そういう関わり方もあるはず。

●「津田大介さんに憧れています」という人

鈴木:いわゆる“スーパースター”に憧れている人が、僕の周りにたくさんいます。例えば「津田大介さんに憧れています」という人が(笑)。でも、その人はどう考えても津田さんになることは難しい。

 何かのきっかけで、化けることはあるかもしれません。でもそうした人は津田さんの真似をしようとする。また内発的な動機付けがないので、どうしても空回りしてしまうんですよ。形だけ、津田さんを真似しているんですよねえ。

津田:「社会起業家になりたい」という人が増えてきました。しかし何をやりたいの? と聞くと、答えられない。そんな感じですね。

鈴木:ですね。でも動けなくてもどかしい思いをした自分からすれば、何かを成し遂げたことは、積極的に評価したい。だからこういう言い方をしてるんです。「君が何かをやろうとしていることがすばらしいのではない。とりあえず動いて、ひとつの仕事をしたことがすばらしい」と。

津田:まず動くことが重要になってきたのかもしれないですね。動かないと学べないことは、たくさんありますから。

鈴木:ですね。失敗も含めて、学生または20代前半の人には挑戦してもらいたいですね。自分がそのお膳立てをしたり、個人的に援助をしたりする歳になったからこそ思うことですけれども。

津田:何か新しいことを始めようと思ったときには「こういうことをすればこうなる」と自分なりに分析する。例えば成功するのは20%くらい……と考える。自分の分析では5回に1回は成功するはずなのに、6回、7回と失敗が続くとあきらめる人が多い感じがしていますね。

鈴木:壁にぶつかったり、挫折したりすることは、その人にとって考え方を変えるいいチャンスだと思う。例えば確率が20%なのに、10回やっても全くダメだったら、やり方を変えたほうがいいですからね。

津田:状況というのは刻々と変わる。その状況を見ながら、何度もトライすることが大切かなあと思っています。

 ダメだったらダメでもいい。そのダメな経験を糧にすればいいのですから。

鈴木:人は社会貢献をすれば、それを他人に認めてほしいという気持ちが強くなります。そのときに成功しようと失敗しようと、その人を評価することが大切なのかなと思っています。

 これを仕事に置き換えると、こうなるかもしれません。「あなたは仕事ができるようになって、新たなスキルを手にした。そして失敗もしなくなった。成長することによって、あなたは周囲の人たちから期待されるようになるんですよ。」と。

  30代になれば、やがて出世して、部下も増えていくことでしょう。そこで子飼いの部下を抱えて、「オレが評価しなければいけない」といった考え方ではダメ。「君だったら、もっと人気者になれるよ」「こうすれば、周囲の人が受け入れてくれるんじゃないか」といった形で評価すればいいのではないでしょうか。

 (終わり)

●プロフィール

津田大介(つだ・だいすけ)

ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。1973年生まれ。東京都出身。早稲田大学社会科学部卒。早稲田大学大学院政治学研究科ジャーナリズムコース非常勤講師。一般社団法人インターネットユーザー協会代表理事。J-WAVE『JAM THE WORLD』火曜日ナビゲーター。IT・ネットサービスやネットカルチャー、ネットジャーナリズム、著作権問題、コンテンツビジネス論などを専門分野に執筆活動を行う。ネットニュースメディア「ナタリー」の設立・運営にも携わる。主な著書に『Twitter社会論』(洋泉社)、『未来型サバイバル音楽論』(中央公論新社)など。

鈴木謙介(すずき・けんすけ)

1976年福岡県生まれ。関西学院大学 社会学部 准教授。専攻は理論社会学。情報化社会の最新の事例研究と、政治哲学を中心とした理論研究を架橋させながら独自の社会理論を展開。著者『カーニヴァル化する社会』(講談社)以降は、若者たちの実存や感覚をベースにした議論を提起しており、若年層の圧倒的な支持を集めている。著者は『サブカル・ニッポンの新自由主義』(筑摩書房)ほか多数。現在、TV・ラジオ・雑誌などを中心に幅広いメディアで活躍中。最新刊に『SQ “かかわり”の知能指数』がある。

[ニコニコニュース]


■なぜ若手社員は2次会に参加しないのか

「飲み会に参加するのはいいけど、2次会まで付き合うのは嫌です」

 最近、そう言い切る若手社員が増えています。もちろん会社の団体行動を乱さないために、1次会は参加するという最低限のルールは守ります。でも、限度があるでしょ…。これがそう主張する理由です。

 一方、飲み会は最後まで付き合うものと教えられて育った先輩社員にしてみれば、1次会で帰ってしまうなんて身勝手な態度にしか見えません。ですから、きっと小言の1つも言いたくなっているはず。

 では、2次会をめぐってすれ違いが生まれている職場の人間関係を円滑にするため、飲み会はどこまで付き合うのが正しいのでしょうか。忘年会や新年会、そしてこれから迎える歓送迎会で戸惑わないためにも、価値観の違いで対立する2次会参加の必然性について考えてみたいと思います。

若手にとって飲み会は仕事?
イベント連発の12月は“苦行”そのもの

 12月は忘年会、クリスマス会、そして最後は年越し会と様々な名称で飲み会が開催され、まさにイベントが連発する時期。飲食店にとっては最大の稼ぎ時でもあります。ぐるなびやホットペッパーなど飲食店の情報サイトでは、お得な宴会パックが数多く登場。最近は5000円以下で飲み放題がついて当たり前と低予算化がすすんでいる様子。1回あたりの金額を落としても、回数は減らない傾向のようです。

 そんな12月は、「飲めるから楽しい」なのか「飲むことは大変」と考えるべきなのか?ビジネスパーソンは、大きく分けてその2つの考え方に分かれると思いますが、一般的には飲むのは楽しいけど、頻繁過ぎると辛い…というのが本音ではないでしょうか?

「12月は飲み会続きで仕事になりませんよ」

 こんな微妙な回答をしてくれたのは、広告代理店に勤務するSさん(32歳)。クライアントとの忘年会に加えて、職場の同僚や外部パートを交えたクリスマス会では、幹事として1ヵ月前から準備に追われるなど、多忙な毎日を送っていました。Sさんのように、飲み会へ参加するだけでなく仕切ることになると、もはや飲み会は仕事のようなもの。昼間から会場手配やゲームの企画などを堂々としている姿が多くの職場でみられます。

 こうした飲み会の幹事や仕切りは、先輩から後輩に引き継がれて、職場の風土の1つにもなっていることもあります。「我が社の飲み会では、新入社員の一発芸がいかに笑えるか、で来年の業績が変わる」と、冗談のようなことを真面目に語る営業部長もいました。それほど、飲み会は仕事に直結する大事な行事と言えるのかもしれません。

「先輩になれば飲み会も楽しいでしょうが、若手社員は苦行のような場面に遭遇することもあるので基本的にはつらいですよ」

 こう答えてくれたのは、金融機関に勤務しているPさん(25歳)。いまだに職場には後輩がいないので、毎回、飲み会の幹事を担当しています。ところが、予約した店の対応が悪かったり、料理がまずかったりすると、「仕切りが甘い。もっと、しっかりしろ」と叱られる始末。早く引き継ぎたいと、後輩の配属を願う毎日です。

景気悪化のせい?先輩が優しいから?
飲み会に参加する若手社員増加のナゾ

 このようなことからも職場の飲み会は、なるべく避けたいイベントと考えている若手社員が少なくありません。さらに飲み会で「先輩から飲みを強要される」など、つらい場面に遭遇する可能性もあり、一時は仮病で欠席する若手社員が問題になった職場もありました。

 ただ、最近は景気が悪く、転職も難しい時代になったからでしょうか?職場での人間関係構築に意欲的なビジネスパーソンが少なくなく、「会社の飲み会に喜んで参加します!」と答える若手社員が以前よりも確実に増えています。昔に比べて、後輩に厳しくあたる先輩が減ったこともその理由だと思いますが、それ以上に「飲み会くらいは付き合っておくか」と、若手社員にその覚悟が生まれたようです。

 いずれにしても若手社員が職場の飲み会に参加する意欲・率とも大幅に高まっていることは間違いありません。

 食品商社に勤務するDさん(24歳)は、「普段職場では話すことの少ない先輩と仲良くできるいい機会」と捉えて、前向きに参加。飲み会では、場を盛り上げるための芸も準備して甲斐甲斐しい部下を演じているので、職場での評価もアップした様子。飲み会を有効に活かしているとは、大したものです。

 ただし、1次会では芸まで披露しているDさんも、実は2次会には参加していません。

「明日の仕事に支障をきたすかもしれませんし、1次会で十分でしょ」

 先輩が「次はカラオケに行くぞ!」と叫んでいても、冷静に断り、電車で帰宅します。その一方で、先輩達は深夜までカラオケ、それからラーメン食べてタクシーで帰宅。翌日会社には、二日酔いで登場しました。この姿をDさんはどのように感じているのでしょうか?

「2次会は不参加」がなんと48.1%
1次会で帰宅する若手社員が主流に

 さて、今年の忘年会は、3.11の震災や不況の影響で、控え目になるのではという見方もありましたが、実際には例年並みに開催されたようです。

 アサヒグループホールディングスお客様生活文化研究所が12月上旬頃に行った調査によると、全体の8割が今年の忘年会の参加を検討中との結果が。さらに、「参加する」と答えた人のうち、約7割が2回以上の参加を予定していることがわかりました。この数値は、昨年と大差がないようです。確かに週末の繁華街は例年と大差ない賑わいをみせていました。ある意味で想定より健闘した年末の景況感とも言えるかもしれません。

 ただ、この調査を詳細にみていくと、今年は飲み会に対する考え方に変化が現れているようでした。その典型が2次会に対する参加意欲です。

 先ほどの調査で2次会の参加についても質問をしたところ、「絶対参加しない(11.9%)」「多分参加しない(36.2%)」と、合計48.1%が参加しない意向を示しています。つまり、先ほどのDさんのように1次会で帰宅する若手社員が主流になりつつあるのです。

 この若手社員と先輩社員の間にある2次会に対する考え方の違いは、Dさんの職場では何の問題も起こしませんでした。ところが、別の職場では大きな対立まで引き起こしてしまった様子。一体、何が原因だったのでしょうか。

幹事が2次会に参加&手配するのは
本当に当たり前なのか

 PR会社に勤務するBさん(25歳)は、営業担当として仕事に追われる忙しい毎日を過ごしています。そんな忙しさがさらに増すのが12月。社内外の飲み会の仕切りを任されて、夜に仕事ができないからです。

 ときには「予約してくれたちゃんこ鍋は、味噌より塩にして欲しかった」といった細かい不満を言われ、「だったら自分で仕切れよ」と、怒りを堪え切れなくなりそうなこともありますが、「あと2年の我慢」とその役割を全うする覚悟です。

 そんなBさんが職場のある飲み会で幹事を任された際、先輩社員に対して「ふざけるなよ!」と食って掛かる事件が発生しました。事件は、クリスマス会を職場で開催して、2次会に移動するタイミングで起きました。

 Bさんが仕切った今回の会は、料理もサービスも上司からの評価は◎。「今日はよかったよ」とお褒めの言葉さえいただきました。ここまではよかったのですが、問題は2次会の会場について。

「じゃ、次行こう!おいB、どうする?」と声がかかりました。Bさんは22時から友人と会う予定にしており、2次会は参加しないつもりでした。ところが1人の先輩が「幹事なら2次会も仕切るのが当たり前だろ。頼むよ、次の店も宜しく」と言い出したのです。この一言にBさんは怒りをこらえ切れませんでした。

「先輩、私は飲み会担当だけやっているのではありません。ましてや2次会の手配など誰からも聞いていませんよ。22時に友人との約束があるので、これで失礼します」

 そう言い残して飲み会場から去っていきました。すると多少酔っている先輩は、「ふざけるな、会場予約はお前の仕事だ」と叫び続けました。そんな声を無視してBさんは去っていき、2次会は「まあまあ、会場はみんなで探そうよ」と諌めた別の先輩社員の発言で一旦は収束。近くのカラオケに入店して2次会は盛り会ったようです。

 ところが、Bさんは2次会を仕切らなかったことで、キツイ洗礼を受けることになりました。

2次会は有志だけの場、無礼講の席へ
もはや強制参加させられるものではない

 クリスマス会の翌日、Bさんはいつもの時間に出社して仕事をしていると、昨日Bさんへ文句を言った先輩が傍にやってきました。そして、

「昨日はご苦労様。ただ、2次会の件だけど、あの発言はないよな。団体行動なのだから後輩が先に帰るのはいかがなものかね」

 と、小言を言い出しました。

 Bさんは「うざいな」と思いながらも聞き流していると、先輩は「これはお前のためを思って話しているのだぞ」と、恩着せがましい発言までしてきました。そして、Bさんはついに我慢ならずに言いかえしました。

「いい加減にしてください。飲み会の幹事は会社の仕事じゃなんですよ。1次会はお互いの人間関係を深める機会として大事なのはわかりますが、2次会の参加は個人の意向に委ねられてしかるべきじゃないでしょうか?」

 この発言に先輩も返す言葉を失ったようで、「わかった、俺が言い過ぎた」と謝り、大きな喧嘩にまでは至りませんでした。ちなみにBさんは以後も2次会に参加することはありませんが、その後、先輩から注意を受けることはなくなりました。

 さて、職場の飲み会は、Bさんが捉えているように、本来は仕事ではないので、必ず参加する必要はありません。ただ、お互いの人間関係を構築する機会と捉えて、できるだけ参加するべきでしょう。

 ちなみに団体競技のプロスポーツなどでもチーム力を高めるために親睦の飲み会が頻繁に行われるようになりました。ある意味で以前より、目的意識を高く持って飲み会が行われる時代になったのかもしれません。

 一方で2次会に関して、以前なら「次、行きましょう!」と1次会から2次会への参加は半ば強制的でした。その点、最近では「飲みたい人はお好きにどうぞ」と、有志だけで行動するように変化してきました。さらに、2次会では仕事の上下関係は開放して「無礼講で飲もう」とする傾向になりつつあります。

 時代に乗り遅れて職場の同僚から総スカンをくらわないように注意したいものです。

[DIAMOND online/29日追加]

Posted by nob : 2011年12月26日 21:39

オバマ大統領になっても米国は、、、民主党に代わっても日本は、、、悪化はすれども事態は何も好転しない、、、すべては私たち一人一人が意識を変えていくことから。。。

■米軍撤退後もイラク安定の課題は続く

 イラクに駐留していた米軍の撤退が完了した。ブッシュ前政権がイラク戦争を始めてから8年9カ月。開戦の是非で世界が割れ、約4500人の米兵と10万人以上といわれるイラク国民が犠牲になった戦争の幕引きである。

 8000億ドル(約62兆円)もの戦費を投じた戦争は、米国の影響力を逆に弱める結果になった。米国がイラクに介入している間に中国の台頭などが進み、国際関係の力学は大きく変わった。

 今の米国には、中東・イスラム世界に過度の介入を続ける余裕はない。そして米国民の厭戦(えんせん)気分も強い。オバマ米大統領は経済の立て直しに力点を置くと強調し、アフガニスタンからも撤退の第1段階となる約1万人の米兵が引き揚げた。

 米国は戦争でイラクのフセイン独裁政権を倒した。だが、外からの「中東民主化」には失敗した。米国の影響力低下の中で、今年アラブ諸国の内部から民主化の波が広がり、独裁が相次いで倒れた。

独裁崩壊後のエジプトなどの情勢は流動的だ。イラクにイランと同じシーア派が中心の政権が登場したことなど、イラク戦争がもたらした地政学的な状況変化の余震も続く。中東の大変動のさなかに米国は中東からアジア・太平洋地域に安全保障戦略の重点を移す。

 オバマ大統領は、イラク戦争が「まもなく歴史の一部になる」と語った。だがイラク安定にはなお多くの課題がある。この数年で治安状態はかなり良くなったが、テロが終息したわけではない。

 米軍撤退と同時に政権内の抗争も激しくなった。スンニ派のハシミ副大統領にテロ関与容疑の逮捕状が出されたことなどで、スンニ派勢力はシーア派のマリキ首相への反発を強め、スンニ派が多数の地域ではクルド人地域と同様な自治を求める声も噴き出す。

経済の柱である原油生産は日量260万~270万バレルの水準に回復し、イラク石油省は2014年に650万バレルまで生産量を引き上げる目標を掲げる。豊富な資源をもとに高率の経済成長も見込まれるが、その潜在力を生かすには政治と治安状況の安定が必要だ。

イラクは将来の世界のエネルギー供給で重要なカギを握る。中東の要衝に位置する国の行方は地域の安定も左右する。米国がイラク戦争に幕を引いても、イラク安定に向けた支援の継続は国際社会の大きな課題として残る。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2011年12月26日 09:16

知らない(ふり?)にもほどがある。。。

■福島原発「廃炉30年」の大ウソ

まだ国民をだますのか

「何を寝ボケたことを言っているのか」――。政府と東電の中長期対策会議が発表した福島原発「廃炉」の工程表案に対し、早くも懐疑的な見方が広まっている。

 21日発表された工程表案によると、2年以内に1~4号機の燃料貯蔵プールにある燃料の取り出し作業に着手。炉心溶融(メルトダウン)した1~3号機の燃料は10年以内に取り出し作業を始め、施設を解体撤去する「廃炉」を30~40年後に完了するという。しかし、86年に起きたチェルノブイリ事故の「廃炉」作業がいまだに続いている状況を見れば、コトはそう簡単じゃない。

「最大の問題は、メルトダウンした燃料の取り出し作業です。工程表案では、まず、水漏れしている格納容器を補修し、原子炉内を水で満たす『冠水』を実施。その上で、圧力容器のふたを開け、圧力容器と格納容器に溶け落ちた燃料を回収する計画です。しかし、今も格納容器のどの部分が壊れているのか不明だし、何よりも溶融燃料が今どんな状態で、どこにあるのかさえ分かっていないのです。現場の放射線量も場所によっては近寄れないほど高い。そんな状況で『廃炉』も何もあったものじゃありませんよ」(科学ジャーナリスト)

 原子炉格納容器を設計していた元東芝技術者の後藤政志氏もこう言う。

「工程表案では、どこにあるか分からない溶融燃料を引っ張り上げる――との計画も示されたようですが、マンガみたいな話です。そもそも『廃炉』作業は、事故が起きていない原発1基で30~40年かかるのです。福島原発は3基で爆発事故が起き、格納容器が壊れてメルトダウンした。30~40年で作業が終わるとは思えません。政府は『努力している』というポーズだけで、“見込み”を語っているだけなのです」

 これが専門家の「常識的」な見解なのだが、細野豪志環境・原発事故担当相は「廃炉完了時期の前倒しの可能性もある」と言うから、どうかしている。

「福島原発事故の影響で先送りされていたヨルダンやロシアなど4カ国との原子力協定の承認案が今国会で可決され、来年にも原発輸出が再開されます。政府としては、各国に対して『事故にも万全な対応が取れる』ということをアピールする必要があるのでしょう」(前出の科学ジャーナリスト)

 当初から予想されていたが、福島原発がチェルノブイリ化するのは間違いない。

[日刊ゲンダイ]

Posted by nob : 2011年12月25日 16:34

確かに、、、ほんわかとした気分に。。。

■「人を思いやる気持ち」はこんなにも美しい! 思いやりの連鎖反応を映した動画が世界で絶賛される

現在ある動画が世界から絶賛されている。その動画には、美しい世界を作るのに必要な「あるもの」が映し出されており、多くの人の共感を呼んでいる。

この動画を作ったのは、「Life Vest Inside」というニューヨークの小さな非営利団体で、彼らの活動目的はいたってシンプル。

思いやりの大切さを多くの人に伝え、そして世界をより幸せな場所にする。

これだけである。そして人を思いやる気持ちの素晴らしさ、美しさを伝える動画を彼らがYouTubeで公開すると、たちまち話題になった。

「Life Vest Inside – Kindness Boomerang(思いやりのブーメラン)- “One Day”」というタイトルのこの動画には、ある一人の親切が他人の親切を生み出すという思いやりの連鎖反応が描かれており、見ている人たちの心を温かくしてくれる。

また動画のなかでは、思いやりは落としたものを拾ってあげたり、重たいものを一緒に運んであげたりと、ほんの些細(ささい)な行動によって相手に伝えられるということが表現されており、世界は私たちの気持ち次第でいかようにも変えられるということをLife Vest Insideは教えてくれている。

動画の最後には、これまた素晴らしいエンディングが準備されており、見た後はきっと「他の人にもこの動画をぜひ見てほしい!」と思うことだろう。

そしてこれを見たネットユーザーからは、次のようなコメントが寄せられている。

「これはYouTubeで見てきたなかで、最も素晴らしく、そしていろんな意味が込められたビデオのひとつだね」
「素晴らしい…ただただ素晴らしい…これは実際に起こりうることです。全ての人に思いやりを届けていきましょう」
「このビデオは映画館で、映画トレーラーの代わりに上映するべきだね」
「もし世界をよりよい場所にしたいなら、まずは自分から行動を起こすこと。そうすれば、変化は起きていく」
「これを見ていたら、笑顔になった」
「この動画は、この世界に対する微(かす)かな希望を与えてくれる」
「私たちは普段の生活のなかで、これらのことを実行することができる。まさに今」
「感動的で、自然と涙が流れました。もし私たち皆が、お互いに思いやりを持てたなら、世界はどんなに美しいことでしょう」

世界をより美しく、そして幸せな場所にするには、何が必要なのかを提示してくれる今回の動画。動画をよく見てみると、親切にされた人だけでなく、した側の人も笑顔になっているのが分かる。そう、思いやりとは他人だけでなく、自分も幸せにするとっても素敵な気持ちなのだ。これに気付けただけでも、その人の人生は2倍楽しいものになることだろう。

(文=田代大一朗)

動画はこちら↓
参照元:YouTube/LifeVestInside

[ROCKET NEWS 24]

Posted by nob : 2011年12月25日 16:27

常に変革は一般国民の意識から、、、無条件に国交樹立と市場開放による人とモノの交流を目指すのが最も近道。。。

■金総書記死亡:北朝鮮住民の反応は?
脱北者、北の住民が伝える北朝鮮の表情

 「この悲しみをどんな言葉で表現できるでしょうか。これ以上言葉になりません」

 19日、中国中央放送(CCTV)が報じた映像に登場した軍服姿の男性は、ハンカチで涙をぬぐいこのように話した。金正日(キム・ジョンイル)総書記死去の知らせを発表後、CCTVは平壌市内の様子をいち早く公開し、閑散とした通りを歩きながら流れる涙をぬぐう市民たちの姿を集中的に報じた。APテレビは、故・金日成(キム・イルソン)主席の銅像の前に数千人の住民が集まっておえつし、一部の人は地面に伏せて泣き叫んでいる場面、金日成・正日父子の肖像画の前で平壌市民が追悼の行列を作り献花する姿を伝えた。

 対北朝鮮専門メディアのデイリーNKは19日、咸鏡北道茂山の消息筋の話を引用し「死亡報道直後にサイレンが数回鳴り響き、軍人たちが道路に出て住民を全て強制的に帰宅させた。現在、市内では4メートル間隔で武装軍人が警備に当たっている」と報じた。

 平壌市内では、生活必需品の市場の営業時間が1日2時間に制限され、あらゆる橋の両側では武装軍人が警備をしている、と電話で接触した平壌市民たちが話した。市内では特権車両以外は通行が禁止され、通行人に対する検問が行われており、通信障害が深刻な状態だ、と市民たちは話した。平壌―定州、平壌―新義州間の道路でも特権車両以外の通行が制限されており、軍人が主要な地点に配置され保安検査を行っている。

 一方、北朝鮮の専門家は、北朝鮮の雰囲気について、17年前に金日成主席が死去した際の追悼の熱気とは違うと話した。「開かれた北韓」放送のハ・テギョン代表は、両江道の消息筋の言葉を引用し「住民たちは来るべきものが来たというように淡々としており、落ち着いて金正日総書記死去のニュースを受け止めている。それなりに余裕も見える」と話した。北朝鮮の事情に詳しいある脱北者も「金日成主席が死去したときは本当に悲しくて泣いている北朝鮮住民が多かったが、金正日総書記の死については、外では泣いているふりをしていても、一人でいるときは泣いていないだろう」と話した。特に2009年末に北朝鮮当局が貨幣改革に失敗し、経済困難が深刻化してからは、北朝鮮住民たち間での金正日総書記に対する不信がぬぐい去れないほどだったと話した。

 NK知識人連帯のキム・フングァン代表は「北朝鮮の住民と電話で話したが、驚きながらも内心喜んでいた。何か変化が起こるだろうという希望が感じられた」と話した。キム代表は、北朝鮮内部の消息筋の話から「北朝鮮の軍部隊に非常警戒令が下され、外出や外泊が全面禁止となり、戦闘態勢を整えるよう命じられたが、韓国に侵攻するような兆候は見られない」と話した。

 中国の品物を輸入している個人輸入業者は、中国に注文した品物を取り消してほしいという電話をしているという。当分は市場が閉鎖されるなど、通常の活動ができないと考えたためだ。中国・延辺の消息筋は「現地の商売人たちは、金正日総書記の死よりも商売に影響が出ることの方を気にしている。市場や税関が閉鎖され、北朝鮮の通貨価値が低下して物価が上昇することをより懸念している」と話した。

金承範(キム・スンボム)記者

[朝鮮日報]

Posted by nob : 2011年12月24日 08:31

細野さん貴男もか、、、目は口ほどに物を言ってしまうのだから。。。

■“ペテン”野田内閣、原発どこが収束だ!国民をバカにするな

 野田佳彦政権が16日、東京電力福島第1原発事故の「収束」を宣言した。しかし、原子炉の中は見えず、周辺地域の除染は進まず、避難民は帰れないまま。細野豪志原発担当相(40)は同日夜の会見で、記者の質問に要領を得ない回答を続けて“火だるま”となりながら、テレビ番組を優先して途中退席。この日の“収束宣言”には、内外から一斉に「どこが収束だ」との大ブーイングが噴出している。

 細野氏は会見で「事故収束は極めて難しいと考えていた。日本が瀬戸際でとどまった大きな日と思う」と胸を張った。

 三省堂国語辞典によれば「収束」とは「しめくくりをつけること」とある。本当に事故はしめくくられたのか。質問もこの表現に集中した。

 細野氏は「工程表は『事故の収束に向けた道筋』となっている。『冷温停止状態』が実現されたから『収束』だ」と述べた。しかし、「冷温停止=事故収束」とは書いていない。この点を詰められても細野氏は「あんまり言葉尻をとらえないほうがいいと思う」と正面から答えなかった。

 しかも質疑が続く中、細野氏はNHKの番組に出演するため退席。記者からは「国民への背信行為だ」と罵声が飛んだ。

 2006年、細野氏は元タレントの山本モナさんとの路チューを報じられた際、ホームページに「深く反省しております」とするコメントを出したが、報道陣が具体的な事実関係を聞いても「コメントの通り」を繰り返していた。質問から逃げる体質は変わっていないのか。

 ともかく収束宣言への視線は厳しい。

 小出裕章京都大原子炉実験所助教(原子核工学)は「なんてあきれた人たちなんだ」とし、「炉心が溶け落ちて圧力容器の底を抜いて出ていき、どこにいったか分からない。誰もその状態を見に行けないし、測定器すらない。そんな状態で冷温停止もへったくれもない。溶けた炉心が地下水と混ざれば、どこまで拡散するか分からない。せめて炉心と地下水が接触しないような防護壁を作るなどしてから宣言すべきだ」と話した。

 米ニューヨーク・タイムズは電子版で「現実を無視した宣言」とする専門家の見方を伝えた。

 政治ジャーナリストの角谷浩一氏も「成果を強調することで、政府や国会の事故調査委員会を牽制したのだろう。ただ、みんな無理があると見透かしている。妙な自画自賛をするのではなく、真摯に説明したほうがいい」と話している。

[zakzak]

Posted by nob : 2011年12月21日 19:44

・・・ふうっ

■ドコモ「spモード」に不具合 メアド流出の可能性

 NTTドコモは20日、同社のスマートフォン(多機能携帯電話)向けインターネット接続サービス「spモード」に不具合が発生したと発表した。個人のメールアドレスが、全く関係のない第三者に流出してしまう可能性がある。

 spモードメールの利用者の一部で、メールアドレスが自動的に別人のアドレスに置き換えられて設定されてしまう事象が起きているという。この状態でメールを送信した場合、受信者には、別人のメールアドレスから送信されてきたように表示される。さらに受信者がこのアドレスに返信すると、そのまま、表示されている別人のアドレスに送信されてしまう。いったん電源を切って立ち上げ直すと回復すると説明されている。

 ドコモによると20日午後0時22分、spモードの通信設備に故障が発生した。それ以降に不具合が起き、午後11時までに119件の問い合わせがあったという。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2011年12月21日 13:39

それが同じ穴の狢政府と東電のやり方。。。

■「震災後、東電は『死んでもいい人間』を集めた」原発に潜入したジャーナリスト

 「東京電力は震災直後、『死んでもいい人間を集めてくれ』と指示した」。福島第1原発に潜入していたジャーナリストの鈴木智彦氏は2011年12月15日、日本外国特派員協会主催の記者会見に出席し、こう語った。

 鈴木氏は今年7月から8月中旬まで福島第1原発で作業員として働きながら、施設内部および周辺の写真や映像を撮影。同所を解雇されたのち、それらを公開した。鈴木氏は会見で、「極論だが、日本の原子力発電所はすべて、不正の上に成り立っている産業」という。

 鈴木氏によれば、福島第1原発に限らず原発での作業員は、課せられた工程をこなすため、胸ポケットに入れる線量計を表裏逆にしたり、空間線量の高いところで靴下のなかに線量計を入れたりすることで、規定時間を越えて作業できるようにしている。「東電から与えられた人数と予算と作業内容を考えると、そうせざるを得ない」現実があると鈴木氏は語る。

 鈴木氏はまた、東京電力による強引ともいえる手法の例として

「震災直後、(福島第1原発の)水素爆発直後、『死んでもいい人間を集めてくれ』と東電は各社に指示した。その際には原発の敷地内に入るときに必要な放射能管理手帳も必要なかった」

と、自身の取材を通して知った福島第1原発の作業員の過酷な状況を語った。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送] 鈴木氏の語る原発作業員から視聴 - 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv74269385?po=news&ref=news#20:55
・[ニコニコ生放送] 福島第1原発の潜入映像公開から視聴 - 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv74042117?po=news&ref=news#18:07

(土井大輔)

[ニコニコニュース]


■事故収束宣言 幕引きとはあきれ返る

 福島第一原発の「事故収束」を野田佳彦首相が宣言した。放射性物質の放出や汚染水の懸念も残り、絶対安全の保証はどこにもない。廃炉までの長き道のりを考えれば、幕引きとはあきれ返る。

 「原子炉は冷温停止状態に達し、事故そのものが収束に至った」と述べた野田首相の言葉に誰もが耳を疑ったことだろう。

 原発建屋内ではいまだに高い放射線量が計測され、人が立ち入れない場所もある。さっそく現場作業員から「政府はウソばかり」と批判の声が上がったほどだ。

 そもそも「冷温停止」という言葉は正常運転する原発で用いられる。「状態」というあいまいな文字を付けて宣言にこだわる姿勢は、幕引きありきの政治的な思惑からだろう。

 廃炉へ進める節目とすることや、「いつ戻れるのか」という避難住民を少しでも安心させようという狙いがあろう。全国の原発の再稼働はむろん、世界へ原発輸出を進める底意もうかがえる。

 だが、福島第一原発は「収束」どころか、溶け出した核燃料が格納容器内でどうなっているかもつかめず、ただ水を注ぎ込み、冷却しているにすぎない。

 循環注水冷却システムが正常に機能すればいいが、大きな地震が襲えば、再び不安定化する心配はつきまとう。綱渡り状態なのが現状ではなかろうか。

 放射能汚染水処理も難題だ。建屋への一日四百トンもの地下水流入は続いており、保管タンクはいずれ満杯になる。むろん海への放出など、漁業者や国際的反発などから安易に考えるべきでない。

 廃炉となると、核燃料取り出しに「十年以内」、炉の解体など最終的に「三十年以上」かかる見通しだ。その過程で放射能漏れなどの事故が起きる可能性もある。要するに課題山積なのだ。

 原発から半径二十キロ圏内の警戒区域と北西に延びる計画的避難区域を新たに三つの区域に再編する予定だ。年間放射線量が二〇ミリシーベルト未満を「解除準備区域」、二〇ミリシーベルトから五〇ミリシーベルトを「居住制限区域」、五〇ミリシーベルト以上を「長期帰還困難区域」に分ける。

 「解除準備区域」では除染とともに住民が戻れるようにするというが、子育て世代が安心して帰還できるだろうか。社会インフラの機能回復も見通せないままだ。

 収束宣言の内実は、原発事故の未知領域に足を踏み入れる「幕開け」といった方がいい。

[東京新聞/21日追加]

Posted by nob : 2011年12月20日 12:47

ようやく。。。

■米軍がイラク撤退を完了、開戦から9年近く

【12月18日 AFP】イラクに駐留していた米軍の最後の部隊が18日、クウェートに入り、撤退が完了した。サダム・フセイン(Saddam Hussein)政権を打倒するための戦争を開始してから9年近くが経った。

 最後の部隊500人あまりを乗せた110台の車両は、現地時間18日午前7時38分、国境を越えてクウェートに入った。かつてイラクには最大17万人近い米軍兵士が505か所の基地に駐留していたが、撤退完了後は、米大使館に数百人規模の兵士が残っているだけとなった。

 イラク戦争による死者は、イラク人が数万人規模、米軍兵士が4500人近くに上った。負傷者はさらに多く、また、イラク国民175万人が戦争で居住地を追われた。

[AFPBBNews]

Posted by nob : 2011年12月18日 18:32

やろうと決めれば、、、始めさえすれば、、、できる。。。

■ドイツ、再生エネが原発上回る 11年、20%に拡大

 【ベルリン共同】2022年末までに設置されている原発17基を全て閉鎖することになっているドイツで、今年の電力発電量に占める再生可能エネルギーの比率が約20%となり、初めて原発を上回る見通しとなったことが分かった。電力会社などが加盟するドイツ・エネルギー水道連盟が18日までに発表した。

 東京電力福島第1原発事故を受け、原発計8基が稼働停止していることが大きな要因。官民挙げて再生可能エネルギー普及に力を入れていることも背景にある。

[47NEWS]

Posted by nob : 2011年12月18日 18:29

確かに周りの若者達に感じていました。。。

■日本の若者に「セックスレス」の風潮 少子高齢化さらに加速か

香港(CNN) 少子高齢化の問題が深刻化する日本で、異性に関心を示さない若者が増えている。先週発表された調査では、未婚男性の6割以上に女性の交際相手がいないことが分かった。

国立社会保障・人口問題研究所が18~34歳の未婚者を対象に実施した調査によると、「交際している異性がいない」と答えた人は男性の61%余りを占め、2005年の前回調査から9.2ポイント増加。女性は約50%だった。さらに、交際相手のいない男女のうち45%が、異性との交際を特に望んでいないと答えた。

また、30代後半の未婚男女の4人に1人は、セックスの経験がないことが分かった。

未婚者のうち男性の86%、女性の89%がいずれは結婚したいと答えた。結婚していない理由としては、40%以上が経済的不安を挙げた。

今年初めに発表された日本家族計画協会による調査では、16~19歳の若者のうち、セックスに「関心がない」「嫌悪感がある」と答えた男性は08年から19ポイント増えて36%、女性も12ポイント増えて59%に達した。恋愛やセックスに興味を示さない「草食系」の若者が増加しているとの説を裏付ける結果となった。

日本は出生率が1.34と世界の中でも非常に低く、一方で5人に1人が65歳以上という高齢社会だ。日本経済団体連合会は出生率を上げようと、3年前に会員企業1600社に対し、既婚の従業員を早めに帰宅させる配慮を求めた。しかし調査結果のデータをみる限り、状況は改善されていないようだ。

[CNN]

Posted by nob : 2011年12月17日 00:04

(野田)政権二大愚行、、、原子力に安全は決して担保できないし、武器で創れる平和など決して存在しない。。。

■武器輸出三原則「緩和」、先送りの方向

 武器の輸出を原則として禁止した武器輸出三原則について、野田政権は緩和する方針をまとめましたが、一川防衛大臣の問責決議が可決された影響などから、年内に正式に表明することは先送りする方向になりました。

 武器輸出三原則については12日までに関係する省庁の副大臣らの会議で、輸出については人道支援を目的とする場合、例外として認める、国際的な共同開発・生産は輸出管理の厳格な国を対象に認めるなど、緩和する基本的な方針がまとまりました。

 ただ、担当閣僚である一川防衛大臣の問責決議が可決されたことや、野党の公明党の理解が得られていないことなどから、野田政権として年内に官房長官談話などの正式な形で表明することは先送りする方向となりました。

 今後、どのタイミングで表明するかは、野田総理と関係閣僚で協議していくことにしています。

[TBS News]


■次期戦闘機はF35 最新鋭ステルス機

 政府は13日、航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)に、米国主導で国際共同開発中の最新鋭ステルス戦闘機F35を選定する方針を固めた。16日に安全保障会議(議長・野田佳彦首相)で正式決定し、2012年度予算案に4機分の取得費を計上。最終的に約40機(2飛行隊分)を取得する。

 F35は候補の3機種のうち、レーダーに探知されにくいステルス性能を備えた唯一の次世代(第5世代)戦闘機で、最新のレーダーや僚機と情報共有する「データリンクシステム」を備えている。性能面で最有力視されたが、開発が遅れ、空自が求める16年度中の納入が不安視されていた。

 F35選定の方針は安全保障面での対米重視を鮮明にした形だが、実際の配備までには曲折もありそうだ。

 FXは老朽化したF4戦闘機の後継機。政府は初年度分の4機は完成品を輸入し、その後は可能な限り国内企業を生産に関与させたい考え。F35の開発主体の米ロッキード・マーチン社は(1)エンジン組み立て(2)主翼など主要部品の製造(3)機体の最終組み立て-が日本で可能としている。

 FX選定ではことし9月、F35と米国製のFA18、欧州共同開発のユーロファイターの3機種の各メーカー側が、性能や価格、日本企業の参加形態などを記した提案書を防衛省に提出。防衛省は事前に策定した評価基準書に基づき、百点満点のポイント形式で採点作業を続けてきた。

 当初は米国製の最新鋭ステルス戦闘機F22が本命とされたが、輸出禁止と生産中止が決まり、F35が有力機種に浮上した。空自は20年ごろから退役が始まる現在の主力戦闘機F15の後継にもF35を想定している。(共同)

[日刊スポーツ]


■発電コスト:2030年試算 風力8.8円、太陽光12円

 政府のエネルギー・環境会議で電源ごとの発電コストを計算している検証委員会(委員長・石田勝之副内閣相)によるコスト計算結果が12日分かった。従来1キロワット時当たり5~6円としていた原発は、事故費用などが上乗せされ、「最低でも8.9円」と5割高になる。石炭や液化天然ガス(LNG)火力も5割程度上がり、直近では10円前後に上昇。一方、再生可能エネルギーは技術革新で30年には風力発電が最低8.8円、太陽光発電が同12.1円に下がり、原子力や火力のコストとほぼ同じ水準になる可能性がある。

 同委員会が13日に公表する。政府はこれらの試算をもとに来夏に策定する新たなエネルギー政策で最適な電源構成を示す方針だ。

 原発コストには福島第1原発級の事故費用や立地対策の補助金などを盛り込んだ。同事故の対策費を5・7兆円超と想定し、40年に1度の発生に備えるコストを0.5円と見積もった。立地などの費用も1.1円計上し、福島事故を受けた追加安全対策費が0.2円分押し上げる。さらに事故の対策費が1兆円増えるごとに0.1円上昇し、事故費用が20兆円に膨らむと、コストは10.2円になるとの試算も示す。

 火力発電は、燃料代上昇や温室効果ガス削減費用がコストを押し上げる。石油火力は従来の14~17円が35.5~37.1円と急騰している。一方、再生エネは技術革新や量産効果で大幅にコストが下がり、従来11~26円だった風力(陸上)は、30年に8.8~17.3円に下がるとした。【宮島寛】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2011年12月13日 10:04

抜本的対策には遠くとも、、、対処開始には評価。。。

■生活保護改革:打ち切り対象、明示 国、地方中間まとめ

 厚生労働省と全国知事会など地方側代表は12日、「国と地方の協議」を開き、生活保護受給者の自立・就労支援強化などを柱とする生活保護制度改革案の「中間とりまとめ」を行った。月額10万円の給付金と無料の職業訓練をセットにした支援制度に関し、職業訓練中の受給者が理由なく訓練をやめた場合に加え、就職が見込めるのに訓練の申し込みをしないケースも生活保護打ち切りの対象とすることを盛り込んだ。

 10月に始まった同制度を最大限活用するため、中間案では理由なく訓練をやめた場合など、生活保護の打ち切りを検討する対象を初めて示した。法改正は不要で、厚労省は詳細を詰めた上で速やかに実施する意向。

 他の見直し案も運用改善策中心で、検討していた生活保護受給者の医療費に自己負担を導入するといった抜本改革案は影を潜めた。柱の就労支援強化策では、年齢などに応じた支援策を国が作り、期限を定めて集中的に実施するとした。清掃など直接就職に結びつきやすい技能訓練に取り組む自治体には、財政支援などを検討する。

 保護費の半分を占める医療費の抑制策については、電子レセプト(診療報酬明細書)のチェックを強化し、医療機関の過剰診療を防ぐことを挙げた。

 不正受給対策では、国による告発基準の策定、保護申請時に暴力団員でないとの申告を求めることや、申請書類に顔写真を添付する案を示した。地方側が要望していた保護費の全額国庫負担は「中長期的な課題」として事実上、見送った。

 不況と高齢化に伴い、生活保護受給者は今年8月時点で約206万人に達し、過去最多を更新。11年度の給付費は3・4兆円(予算ベース)に上る。地方はその4分の1を負担するため、受給者が全国最多の大阪市などが抜本改革を求める声を上げ、今年5月から国と地方で協議を進めてきた。【石川隆宣】

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 ◇生活保護改革案、中間とりまとめ骨子

・年齢などに応じた就労支援パターンを国が策定し、期間を定め集中的に実施

・就労に結びつきやすい技能習得訓練の実施(例・清掃、警備など)

・貧困の連鎖を断つため、子どもや親への養育相談・学習支援などの充実

・正当な理由なく求職者支援制度を受講しない場合は保護の停廃止も検討

・電子レセプト(診療報酬明細書)を活用した医療扶助適正化に向けた地方自治体の取り組みを支援

・金融機関へ資産調査の際、本店に一律照会できるよう要請

[毎日新聞]


■生活保護の急増は本当に“不正受給”が原因か?
蔓延する「受給者悪玉論」の死角と真に論ずべき課題

厚生労働省の発表によれば、今年7月時点での全国の生活保護受給者は、205万495 人と過去最多になったという。この報道とセットで語られるのが、「不正受給」の問題だ。「不正受給が増えているから、生活保護費が膨れ上がり、国や自治体の財政を圧迫しているのだ」という論調が、世間に広まっている。しかし、生活保護受給者の増加は、本当に「不正受給」や受給者の怠慢ばかりが原因なのだろうか。報道の裏に隠された受給者の実態を探ると、これまで定説のように語られていた「受給者悪玉論」が、一面的なものの見方に過ぎないことがわかってきた。(取材・文/プレスラボ・小川たまか)

「戦後最大」「過去最多」の生活保護
不正受給報道の裏に隠れた興味深い議論

「生活保護受給者、戦後最大の205万495人に」

 厚生労働省の発表によれば、今年7月時点での全国の生活保護受給者は、205万495人に達し、過去最多となった。「戦後最大」の4文字に、眉をひそめた人も多いだろう。

 追い打ちをかけるように、今月6日には、8月時点での受給者がさらに9376人増え、2ヵ月連続で過去最多を更新したことも発表された。それに関連して、とりわけ問題視されているのが、各自治体が発表する「不正受給」の件数が増えていることだ。

「不正受給が増えているから、生活保護費が膨れ上がり、国や自治体の財政を圧迫しているのだ」という論調が、世間に広まっている。

 この論調を裏付けるかのように 12月1日には「生活保護を受けているのに高級車に乗っている人がいる」と通報を受けたことから、ある受給者が生活保護費を搾取していたことが発覚し、逮捕に至った事件が報道された。

 これらの報道に関する街の声を聞くと、生活保護受給者へ向けられる視線は、日に日に厳しくなっていることがわかる。

「真面目に働いている人が損をして、生活保護を受給する人が得をするような仕組みはおかしい」(20代男性)

「役所は、受給するべき人なのかどうか、しっかり見極めて欲しい。現状では見極めが不十分なのではないかと感じる」(30代男性)

 不況が続き、上がらない給料に頭を抱える納税者らにとって、「働かずに保護を受けている」ように見える生活保護受給者は、疎ましい存在かもしれない。また、「不正受給」がこれだけ報道されれば、「行政の管理がずさんなのではないか」という疑いも生まれる。

 しかし、こうした「不正受給」は本当に増えているのだろうか。また、これほどまでに大きく取り沙汰されるべきものなのか。

 一連の報道の陰で、「不正受給」に焦点を当てずに、生活保護問題を扱う報道もある。11月24日付けの読売新聞「急増『生活保護』緊急座談会」では、「本当に困っている人たちが受給できるようになった」という発言があり、急増の背後にあるのは、医療、雇用、介護、年金などの社会保障制度のほころびと指摘された。

 また、「生活保護「受給者最多」のカラクリ――本当に問題なのは貧困の放置」(オルタナ・オンライン)と題されたネット記事では、全人口に占める生活保護受給者数の割合である「保護率」は、これまで受給者数が過去最多だった1951年の2.4%に比べ、今年7月時点で約1.6%と、むしろ少なくなっていることを指摘している。

高級車に乗るような受給者はごくわずか
実は国際的に見ても低い日本の「捕捉率」

「日本の捕捉率は国際的に見て非常に低い」と指摘するのは、『絶対にあきらめない生活保護受給マニュアル』(同文館出版)の著者で、社会福祉士の田村宏氏。捕捉率とは、生活保護を受けるほど生活が困窮している人の中で、実際に生活保護を受けている人の割合のことで、日本は20%程度と言われる。

 生活保護受給者の増加で、誰も彼もが生活保護を申請しているかのような印象を受けるが、実際のところ、保護を受けるべき環境で暮らしていても申請しなかったり、申請しても役所の窓口における「水際作戦」で受け付けられなかったりするケースは多いという。

「家族がいる場合、子どもが学校の給食費を免除されたり、区役所の職員が定期的に訪れることなどがあり、近所に生活保護を受けていることが知られやすい。『恥ずかしい』と感じ、申請しない人は多いと考えられる」(田村氏)。

 本当の問題は、生活保護受給者の増加ではなく、むしろ「まだ受給しなければならない層がいること」と田村氏は指摘する。

 しかし、生活保護受給者の増加により、「財政の圧迫」を叫ぶ声は多い。震災や雇用状況の悪化により、受給者がさらに増えることが予想される今後、財政再建のためには何が必要なのか。

「現在の問題点は、生活保護が、年金や雇用保険、児童扶養手当、障害者年金などの社会保障でカバーし切れていない人のセーフティネットになってしまっていること。本来ならば、他の社会保障制度で助けなければいけない人が、制度の不備によって、生活保護を受けるしかないところまで追い込まれているのが実態だ」(田村氏)

 これは、前出の読売新聞の座談会記事と重なる内容だ。

働いても収入が同じでは頑張れない!
国会議員も指摘する生活保護の問題点

 それでは、不正受給の実態についてはどうだろう。

 各自治体の不正受給の件数を報じる記事は、地方新聞で多く読むことができる。11月20日の茨城新聞で報じられた内容によれば、2010年度の生活保護の不正受給は前年比37%増、1億922万円に上ったという。

 信じられないような額だが、記事をよく読むと、「極めて悪質なケースは少ないが、年金の遡及(そきゅう)があった場合や、高校生の子どものアルバイト収入などを申告しないままにしているケースが目立つ」という、県福祉指導課のコメントがあることがわかる。

 収入を申告しないで生活保護費を受け取る「不正受給」の実態については、「受給者の問題とばかりは言えないところもある」と話すのは、民主党生活保護ワーキングチーム事務局長でもある、初鹿明博・衆議院議員。

「たとえば、生活扶助で10万円もらっている受給者が、月給5万円のアルバイト収入を得た場合、控除はあるがほぼ同額が減らされる。働いても働かなくても、得られるのは10万円ちょっと。頑張って働いてももらえる金額はほぼ同じなわけで、これでは就労する意欲がなくなってしまう。これが生活保護の一番の問題点だ」(初鹿議員)

 事務局では現在、受給者が働いた分を少しずつでも貯金できる仕組みができないかを、検討しているという。

 冒頭で紹介したような「生活保護をもらっていながら高級車を乗り回す」といった例は、実際はごくわずか。制度の不備が、不正受給の増加を招いている一面もあるのではないか。

受給者のお金を管理する第三者の不在
生活保護の扶助に「後見扶助」を加えるべき

 また、前出の田村氏は「生活保護の使途」についても指摘する。現在の生活保護制度は、申請がなかなか受け付けられないという現実がある一方で、いったん受給が決まると、その使途を管理されることは少ない。

「20年ほど前までは、アルコールなどで金銭管理に問題のある人は、役所の窓口に毎日来てもらい、1日2000円ずつ渡す……などというようなこともあった。今は申請が多いので、そんなことはやっていられないだろう。受給者のお金を管理する第三者の存在が必要だ」(田村氏)

 田村氏の提案は、生活保護として認められる扶助(現在は、生活扶助・住宅扶助・教育扶助など8つ)に「後見扶助」を加えることだという。

「後見扶助をつけ、受給者のお金を管理する成年後見人などを付ける。保佐や補助人も含め、後見人などを付けることで、生活保護が貧困ビジネスなどに渡ってしまうことを防ぐことができるし、後見扶助は後見人などに渡ることになるので、そこに小さな雇用が生まれることになる」

 生活保護の介護扶助は介護保険を、医療扶助は医療制度を支える。「後見扶助」は、受給者の金銭管理の手助けになると共に、雇用のかたちにつなげることで、所得の再分配につながるというのだ。

背景には社会保障制度そのものの不備も
自己責任を問うより受給者の生の声を聞け

 厚生労働省の発表によれば、生活保護者受給世帯のうち、最も多かったのは「高齢者世帯」(42%)だが、目立つのは10年前に比べて4倍に増えた「その他の世帯」(17%)だ。「その他の世帯」は、「高齢者世帯」「母子世帯」「傷病・障害者世帯」以外の受給世帯で、働ける年齢層を含む。

 この「その他の世帯」の受給については、「怠けているのではないか」「困窮は自己責任ではないか」という批判がある。これについて、田村氏と初鹿議員の双方が口にしたのが、「生活保護受給者の問題を自己責任と考えるのであれば、一度、実際に生活保護受給者に会った方がよい」という意味合いの言葉だった。

「周囲に馴染めなかったり、いじめられたり――。社会がずっと排除してきた人たちが今、雇用の場をなくしている。健康状態が良いからと言って、仕事に就くことができるわけではない」(初鹿氏)

 大卒でも就職が厳しいと言われる現況がある。指摘しづらい問題ではあるが、受給者の中には、これまで社会に上手く適応できなかった人も多い。「その気になれば働けるはずだ」と言うのは酷ではないのか。

 IT化による単純労働の減少や、核家族化により就労能力のない層を身内がカバーしなくなったことも、社会への適応能力が低い層が生活保護に走る遠因となっている。「自己責任」と決めつけることは簡単だが、高齢化が進む中、就労人口を少しでも減らさないためには、貧困層への教育制度を考え直す必要があるのではないだろうか。

 これまで述べてきたことは、生活保護に否定的な読者からすれば、「甘すぎる」のかもしれない。しかし、「生活保護は怠け者が受けるもの」「不正受給が横行している」といった一面的な見方では、生活保護制度の本来の意味での不備や、その背景にある社会保障制度の未整備を見落とす恐れがある。

 客観的な視点は忘れてはならないものの、生活保護受給者に理解を寄せることは、生活保護につながる社会問題に改めて向き合うことにつながるはずだ。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2011年12月13日 09:59

こだわりを表現することばかりでなく、、、ふつうであることすらも表現が必要に。。。

■香山リカの「ほどほど論」のススメ

いまや社会は、
自分のこだわりを表現することが美徳となった?

こだわっている自分をアピールできる趣味をもたなければならない?

 趣味をお持ちですか?

 皆さんはこう問われたとき、人に言えるような趣味がないと焦りや気恥ずかしさを覚えてしまうことはないでしょうか。

「仕事、家事などに追われる毎日でも、趣味を持たなければいけない。趣味がない自分は人生をイキイキと生きていないのではないか」

 そんな強迫観念にも似た感覚に駆られ、仕事や家事以外の「私生活」を充実させることに血道をあげようとする人が多いように見えます。

 よくよく話を聞くと、どんな人でもそれなりに楽しい時間を過ごしています。

 しかし、それなりに楽しい程度では趣味とは言えず、刺激的で非日常的な楽しさを満喫できてこそ趣味と言えると思ってしまっているようです。

 しかも趣味のなかでも、人に誇れる「特殊性」も求められています。

 かつて履歴書の「趣味」の欄に書かれていた「音楽鑑賞」や「映画鑑賞」は、現代では趣味として凡庸に思われてしまっているのです。

 私の診察室に来る患者さんに、印鑑を彫る「篆刻」や植物の根を丸くしてその周りに苔を貼る盆栽の一種「苔玉」を趣味にしている人がいます。

 それなりに楽しんでいるようですが、一方では息苦しさも感じているといいます。

 最初は気晴らしだったのに、より洗練されたマニアックな趣味にしなければならないと仕事以上に厳しい姿勢で臨むようになった。やるからにはとことん追求し、どうせ趣味なんだから適当でいいやといういい加減な姿勢は許さない。

 自分に対する要求水準が高く「こだわり」を持たないと気が済まない。そしてそれを他人に認めてもらうことまで追求するあまり、ストレスを溜め込んでいるのです。

生活のすべての場面でこだわりを見せなければならない現代人

 現代人は、日々の生活で何かを選択するとき、付加価値や物語や理由づけをして「自分らしさ」を表現しないと気が済まなくなっているのかもしれません。

 最近のコーヒーショップの注文形態がまさにそれでしょう。

「ミルクではなく豆乳で」「ホイップクリームは多めに」

 お仕着せの商品であるにもかかわらず、そこに自分のこだわりを入れて「私仕様」のオーダーメイドにする。しかもそれを「符号」で言えるようになればより格好いいとされています。

 ランチひとつとっても同じ発想です。白米ではなく体に良い五穀米にしよう。昨日は肉を食べたから今日は魚にしよう。それも青魚で。面倒くさいから近所の弁当屋さんで済ませるというのは、こだわりのない格好悪いことだというのです。

 以前から、何かひとつにこだわりを持った人はいました。

 テレビの仕事でご一緒するプロデューサーの方は、服装に関するこだわりがものすごく強く、頭のてっぺんから足の先までこだわって選び抜いた末に買うそうです。

 自分の好きなことにこだわりをもつことは何ら不自然ではありません。むしろ、だれしもこのようなこだわる部分はもっているかと思います。しかし、自分の生活すべてにこだわりをもつ人はそんなにいないのではないでしょうか。

 事実、このプロデューサーの方は、食べ物に関してはまったく無頓着で、食べられる物であれば何だっていいとよくおっしゃっています。

 それなのに、昨今は、生活のすべてにこだわりがないと、「自堕落」「投げやり」だと受け取られるようになっているのかもしれません。

 ちなみに私自身は、ランチなど給食のような選べないスタイルが好きです。服装も制服を着るような仕事だったら、どんなに楽なのにと思ってしまうほど、こだわりのない「自堕落」ぶりです。

 その原因のひとつとして考えられるのは、ツイッターやブログの浸透です。

 こだわっているものを公開するのか、公開するからこだわりを持たなければならなくなるのか、どちらが先かは定かではありません。

 しかし多くの人が「自分」を発信しているいま、他人に見せる範囲において、こだわりを持つべきだという風潮があるように思えてなりません。

自分のこだわりを公開することが求められている

 スマートフォンのなかには、ツイッターと連動して自分がいま聴いている音楽をリアルタイムで公開するシステムがあるそうです。

 公開するからには「コイツ、センスいいよね」と思わせたい。常に他人の予測を超える選曲を強いられ、とても「格好悪い」音楽など聴けません。これは、想像以上にたいへんなことだと思います。

 統合失調症のひとつの症状に「テレビ体験」というものがあります。

 これは、自分のことが常に見られていて、それがテレビを通じて全国に流されていると妄想してしまう症状です。

 私はこうした症状に苦しむ患者さんを見てきたので、ツイッターやブログで自分の私生活のすべてを公開する行為に驚きを抑えきれませんでした。

 最近、そのことについて学生と議論しました。彼らは、自ら主体的に公開しているツイッターやブログは嫌だったら自由に削除できるので、意図せず公開されてしまうこととは違うと言います。しかし…。

 現代社会は自分なりのこだわり、選択の理由づけを強く求めるようになっています。そのため、他人の目にさらされた場合どう評価されるかという意識で生活しなければならなくなっています。

 こだわりがないと格好悪い。こだわりを表現するよう常に意識的にすごす。自分の行動にはすべてに意味がある。ぼんやりしている時間などありません。

 私は、これが強いストレスになっているのではないかと考えています。
本当はこだわりなどなく、私生活を他人に公開などしたくなくても、周囲がみな公開しているからという強制感があると思うからです。

人に見せられない日かげの部分も人間としての魅力の一部

 昔の芸能人は、歌っているときや舞台に立っているときを除いて、プライベートを公開することはありませんでした。

 いまはすべてとは言わないまでも、ツイッターやブログで私生活を公開する歌手や俳優が多いようです。さらに、妊娠した、子育てをしているなど生き方そのものを公開することが仕事になっているタレントさんも数多くいます。

 一般の人も芸能人と同じように私生活を公開するようになっていますが、現代は生活のすべてを公開できる人生が健全だという風潮が強まっているように感じられます。

 しかし、人間はどんなにこだわりを持とうとしても、すべてにこだわりを持てるわけではなく、生活のすべてを人に見せようとしても、必ず人に見せられない時間は残ってくるものだと思います。

 それなのに、すべてがスポットライトを浴びる方向へ進もうとしているのが現代という時代のように思えてなりません。

 現実的に、それは不可能だと思います。

 人間には、日なたの部分がある反面、日かげの部分があって当然です。

 私はむしろ日かげの部分は必要だとさえ思っています。日なたと日かげの陰影があるからこそ、人は人としての魅力を包含することができると思うからです。

 現代は、日なたの部分だけをことさらに見せ合う社会になってしまったのかもしれません。そこでは、日かげの部分があってはならないという風潮が生まれています。

 もちろん、日なたの部分を自己演出するのはいいことだと思います。だからといって日かげの部分を縮小する必要はありません。

 日なたの部分を見せ合っているだけでは、人間の魅力を伝え合うことができないのではないでしょうか。

[DIAMOND ONLINE]

Posted by nob : 2011年12月05日 23:31

そんな時勢、、教育・医療・住宅が無償、豊かな社会の条件。。。

■働く世代57%が医療費「支払い困難」

 病院でソーシャルワーカーに「医療費の支払いが難しい」と相談した外来・入院患者のうち、20~64歳の働ける世代が57%に上ったことが、全日本民主医療機関連合会(民医連)の調査で3日、分かった。

 支払いが困難な理由を「働いているが低収入のため」とした人のうち67%は非正規労働者で、厳しい雇用環境の影響がうかがえる。民医連は「支払いへの不安が、病院での受診をためらうことにつながっている恐れがある」と指摘している。

 調査は昨年4月から今年3月、民医連に加盟する各地の病院や診療所など189カ所で実施。医療費相談の際、ソーシャルワーカーが3029人から聞き取った内容をまとめた。(共同)

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2011年12月04日 01:13

何たる愚行。。。

■英がMOX新工場、海外プルトニウム受け入れも

 【ロンドン=大内佐紀】英政府は1日、原発の使用済み核燃料から取り出したプルトニウムを、国内原発でウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料として利用するため、MOX燃料加工工場を新設する暫定方針を発表した。

 新たなMOX工場では、英国で保管する海外の使用済み核燃料由来のプルトニウムの加工も行う。英国が、所有権が外国にあるプルトニウムを売却などの形で譲り受けることも検討するという。福島第一原発事故後、MOX燃料を燃やすプルサーマル計画が足踏みする日本にとっては、プルトニウム在庫を英国に譲渡する選択肢も出てきそうだ。

 英メディアによると、新工場建設地は中西部セラフィールドが有力。同所には別のMOX工場があるが、取引先の日本での計画が不透明になったことなどを理由に今年8月、閉鎖が決まった。

[読売新聞]

Posted by nob : 2011年12月03日 23:47

インターネットに繋ぐこと、、、イコールそのデバイスの情報漏洩を前提とすること。。。

■ユーザー情報を収集する「Carrier IQ」、アップルも使用認める

 米Appleは、携帯電話の情報を勝手に収集するとして問題となっているソフトウエア「Carrier IQ」をモバイルデバイス製品に実装していることを認めた。米InfoWorld、AllThingsD、TechCrunchなどのメディアが現地時間 2011年12月1日に報じたもので、Appleは同ソフトウエアの使用をやめる方針も明らかにした。

 Carrier IQは、モバイルサービスを手がける米Carrier IQのソフトウエアである。同社のWebサイトでは、「携帯電話からのデータを分析して提供し、モバイルキャリアとデバイスメーカーがユーザーのモバイル体験について優れた洞察を得られるようにする」と説明している。

 ところが、米GoogleのモバイルOS「Android」の研究者Trevor Eckhart氏が、Androidデバイスに搭載されているCarrier IQは、キー入力からSMS(ショートメッセージサービス)のメッセージやWeb閲覧履歴など、あらゆる情報を収集可能と指摘し、物議を醸していた。同氏によれば、Carrier IQはデバイスの奥深くに埋め込まれており、ユーザーの手でこのソフトウエアを削除することはほとんど不可能だという(米CNET News)。

 同氏はAppleのモバイルOS「iOS」については確認していなかったが、「chpwn」の名で知られるiPhoneハッカーが自身のブログで、「iOS 3」のときからCarrier IQが実装されていると報告した。

 メディア各社によると、AppleはモバイルOSの最新版「iOS 5」でCarrier IQのサポートをやめており、将来のソフトウエアアップデートで完全に同ソフトウエアを削除するとの声明を発表した。さらに「Appleに送信されるすべての収集データは事前に必ずユーザーの承認を受けており、暗号化して匿名で送られる上、個人情報は含んでいない。キー入力やメッセージ、その他の個人情報は決して記録していないし、今後もそのようなことは行わない」と述べている。

 またCarrier IQは、「当社の製品はユーザーのキー入力を記録したり、使用を追跡したりしていないし、収集した情報を第三者に販売などしてない」との声明を出している。

 なおInfoWorldによると、米AT&Tと米Sprint、台湾HTC、韓国SamsungはCarrier IQをプリインストールしていたことを認めているが、米Verizon Wireless、カナダResearch in Motion、フィンランドNokiaは否定している。

[ITpro]

Posted by nob : 2011年12月03日 23:31

それでも、、、死刑制度は廃止すべき。。。

■麻原彰晃 独りごとを呟きトイレにも行かず常時おむつを着用

オウム裁判終結――元幹部の遠藤誠一被告の上告が最高裁で棄却されたことで焦点は、次なる段階に移った。すなわち教団教祖・麻原彰晃(松本智津夫)死刑囚の刑がいつ執行されるのか、である。

麻原死刑囚は現在、どのような拘置状況にあるのか。

弁護団関係者によれば麻原死刑囚は独りごとを呟きながら、トイレにも行かず、常時おむつを着けているという。

東京高裁に提出された、麻原死刑囚が“現状況では裁判が出来る状態ではない”ことを伝える弁護士側の「意見書」には、2004年一審判決当時の様子が綴られている。

〈夜間に布団の中で「うん、うん」と声を発し、笑い声をあげたが、その後は房内に安座して独り言を言っている〉〈接見の最中に服の上から股間を擦り、ついには陰茎を露出させて自慰行為をし、射精にまで至った〉

自慰行為は娘との接見の際にも行なわれたとされ、これをもって麻原死刑囚の精神疾患を疑う向きもある。

だが、塀の外から麻原死刑囚を判断しても、想像の域を出ない。憲法学の権威である慶應大学法学部・小林節教授はこう断言する。

「三審制の裁判を終え、死刑判決が下ったなら死刑が確定したということ。最終的には、法務大臣の判断一つで死刑を執行できます」

平岡秀夫法相は今年9月の就任時、海外での死刑廃止化の流れをうけ、死刑の是非を考える省内勉強会が続いていることに触れ、「考えている間は判断できない」と語った。今回のオウム裁判終結後も、慎重な姿勢を崩さない。

しかし、法務省関係者の見方はあくまで強気だ。

「死刑廃止論者だった千葉(景子)さんが法相だった昨年も、最終的に死刑執行の起案書に判子を押した。最初は千葉さんも難色を示していましたが、『大臣、逃げるんですか』『法務大臣としての職務を果たしてください』と周囲が強く迫ったようです。

今回も平岡法相は、省内で相当な圧力をかけられている。もちろん判断にあたり、野田内閣の意向もかかわってくるでしょう」

オウム裁判開始から16年――。今後、刑の執行へ向けての手続きが進められていくと見られるが、結局、麻原死刑囚からは謝罪や真相解明への言葉は何ら得られることはなかった。

[週刊ポスト]

Posted by nob : 2011年12月02日 23:50

nothing to say...

■中国で男児1人約30万円、女児は1人約8400円で売買されている

中国で車にはねられ道端に倒れていた2歳の女の子が、通行人18人に「素通り」された事件は、日本でも大きく取り上げられ話題となった。だが、この事件は氷山の一角に過ぎない。もっと大きな問題が中国社会を蝕んでいるのだ。ジャーナリストの富坂聰氏が解説する。

* * *

最近でも今年7月、児童誘拐を繰り返す犯罪グループを中国公安省が検挙。拘束された容疑者は369人、保護された乳幼児は89人に及んだ。摘発された事例を見るだけでも、大規模に犯罪が繰り返されていることがわかる。

この犯罪の特徴は誘拐された子供は売買が目的のため、殺されるケースが少ない点にある。子供の奪還を目的に結成された民間団体「宝貝回家志願者協会」が 2009年3月に実際に子供を取り戻した事例から、〈子供を買うのは、山東省や福建省、そして広東省の潮州・汕頭地区などの経済的に恵まれた成功者たちだったという。彼らの考え方は保守的で、子沢山こそが幸せと盲信し、女の子よりも男の子を尊ぶといった古い考え方に基づいて男の子を集めていた〉というのだ。

子供につけられた値段の相場は、〈男の子が一人2万5000元、女の子はわずか一人700元〉前後(日本円にしてそれぞれ約30万円と約8400円)というから驚きである。つまり中国の犯罪者は、わずか30万円程度の稼ぎのために死刑の可能性さえある犯罪の壁を易々と飛び越えてしまうのだ。

さて、この問題では最近、興味深い現象が話題となった。ソーシャルネットワークサービス(SNS)の普及に合わせて、かつて誘拐の被害に遭った子供の写真をある大学教授がアップしたところ、全国から「この子ならうちの近くの○○ちゃんではないか」という目撃談が相次いだのだ。いまでは毎月数十人単位で手掛かりが寄せられるほどになってきているという。

[SAPIO]

Posted by nob : 2011年12月02日 23:30

その通りだと思います。。。

■香山リカの「ほどほど論」のススメ

仕事に「自己実現」は必要か。
働くことが楽しくない人がいてもいい

仕事は本当に人のこころを健全化するのか

 東日本大震災以来ずっと言われ続けてきたことがあります。

 ただ支援物資を送るだけではなく、雇用を創出しなければならないと。

 避難生活も日がたつと、プライバシーを作るために段ボールでパーテーションを作る家族が増えました。不十分とはいえ家族だけの空間ができたのはいいのですが、そこにお父さんが1日中ゴロゴロしているとロクなことにならないということもあったようです。

 酒を飲み、ひどい場合はセクハラまがいの行為に及ぶ。奥さんはイライラし、子どもはお父さんを敬遠し始める――。仕事がないということがいかに人の気持ちを不健全にするかということがさかんに強調されました。

 たとえ十分な収入にならなくても、人は仕事をすることでこころの健全さを保つ。毎日決まった時間に「家」から出かけるだけで、家族全員がこころの安定を取り戻し、人にやさしくなれる。だから人を支えるためには仕事が大事なのだ。こころの面から見て雇用創出の必要性を訴える理由はそういうことになっているようです。

 しかし、こころの面から見れば、私は少し違ったイメージを抱いています。

 果たして「仕事をすること」と「こころが健全になること」は完全にイコールの関係なのでしょうか。お父さんが邪魔者扱いされなくなったのは、仕事をするようになったからなのでしょうか。

「亭主元気で留守がいい」

 かつてこんな言葉が流行しました。四六時中一緒にいて息が詰まった奥さんが、ただ単にそこから解放されただけということも考えられます。

 毎日定期的に外に出ることで、震災前の生活リズムを思い出し、前もこうだったという安心感が得られたことも無視できないのではないでしょうか。

働かないという人がいてもいい

「誰もが最低限の生活を送るために、すべての国民に最低限の収入を補償する」

 これはベーシックインカムの考え方で、ここ数年、議論が行われるようになりました。

「最低の生活ができることで、人は安心して本当に自分がやりたい仕事に挑戦できる」
「仕事をしたくてもできない人の所得補償になり、人が最低限生きていくためのセーフティーネットができる」

 肯定的な意見がある一方で、このシステムに危惧を表明する人もいます。

「所得が補償されてしまうと、生活レベルを下げて働かなくていいと考える人が増えてしまう。仕事に対するモチベーションが下がり、労働人口の減少に拍車がかかる」

 倫理上の問題も指摘されています。

「いくら生活レベルを落とすとはいえ、他人が払った税金に頼って暮らす人がいていいのか。働かないことで、こころが荒んでしまうのではないか」

 こうした倫理面からの指摘に対して、働かなくていいなどと考える人はいないと主張する勢力もあるといいます。

 その人たちの言い分は、人は誰かの役に立ちたいと考えるはずだから、仕事をしないで自分のためだけに生きる人はいないというものです。

 しかし私は、働かない生き方を選択する人もいるのではないかと思います。極論すれば、仕事をしないで自分のためだけに生きる人がいても構わないと思います。

 仕事をするにしても、人は、必ずしも人の役に立ちたいという動機づけがあるわけではないと考えているのです。

仕事を生きがいにしない人がいてもいい

 以前勤めていた大学の同僚の先生が、なかなか就職が決まらない学生にこんな助言をしていたのが印象的でした。

「やりたい仕事が見つからないなら、5時で終わる仕事を探しなさい。それから寝るまでの間は好きなだけ趣味に没頭できる。むしろそっちが生きている時間なんだから、最低限のお金を稼ぐだけの仕事を探すことも考えてみなさい」

 当時は、すでに「自分らしく働こう」などと言われていた時代です。学生たちは「そんな仕事なんかないよ」と落ち込んでいましたから、先生の言葉に救われたようです。

 もっと言えば、好きなことも特にない、かといって仕事も好きではない、そんなにガツガツ働きたくないという人もいると思います。

 そんな人が、無理やり好きな仕事を見つける必要があるのでしょうか。

 仕事は、一義的には食べていくための手段です。飢えずに生きるために働くという考え方を否定できるものではありません。

 人生で最大の目的は趣味を極めること。仕事はそのために必要なお金を稼ぐための手段にすぎないという考えも、私は否定しません。

 仕事が好きでもなく、仕事を生きがいにもできないけれど、それでも仕事をしている人は大勢いると思います。それらの人を「生きがいをみつけていない」とみなす風潮があれば、そちらの方が人の自由を奪ってしまう発想に思えてなりません。

仕事を自己実現の手段と考えない人がいてもいい

 かりにベーシックインカムのような制度ができ、最低限の生活を受け入れて、働かない生き方を選択した人がいれば、その人はこころがタフなのかもしれません。

 周囲からの評価を気にせず、好きなことをしている自分を受け入れられる。周囲から「それでいいの?」と言われても「いいんだよ、オレは」と言える。自尊心が傷つくこともない。これは揺るぎない自己を持っていないとできないことです。

 もし「周囲は働いているのに、働かない私はダメな人間だ」と自尊心が傷ついてしまうようなら、働いたほうがいいと思います。

 だからといって働かない人を排除する必要もないし、仕事が好きになれないからといってダメな人間だと烙印を押す発想も、社会を貧しいものにしてしまうでしょう。

 人の役に立っていると感じられなくても、仕事に生きがいを感じられなくても、人は仕事をすることで満足していいのではないでしょうか。経済活動に貢献していなくても、その人の価値が下がるわけではありません。

 働かなくても生きていける社会は、何らかの理由で自分が働けなくなったときに安心できる社会でもあるのです。働かない人を徹底的に排除する社会より、そのほうがよっぽど豊かな社会だと言えるのではないでしょうか。

 もちろん働くことに喜びを見出すことができる人は幸せでしょう。

 しかし、見つけられないからといって責められるわけではないのです。

 仕事をすることの到達点が自己実現だと言う人がいます。そこに到達するためにつらい仕事にも耐え、あるいはつらいと考えることさえ否定してしまいます。

 しかし、仕事で自己実現しなければならないということでもないのです。

 仕事の目的が自己実現という考えがスタンダードになると、万が一自分が働けなくなったとき、社会のどこにも身の置き場がなくなってしまいます。

「最低限の生活保障をもらって働かない」
「自己実現の手段としての仕事を通じて人の役に立ち、世界を変える」

 この二つを両極だとすれば、その中間にいるのも悪くないのではないでしょうか。

[DIAMOND ONLINE]

Posted by nob : 2011年11月29日 15:38

nothing to say...

■ふざけるな!玄葉外相 日帰り訪中に飛行機チャーター代1200万円

国民には「増税」大臣は「ムダ遣い」

 国民の税金をなんだと思っているのか。玄葉光一郎外相(47)が、バカ高いチャーター機を使って訪中したことに批判が噴出している。

 23日日帰りで中国を訪問した玄葉大臣。大新聞テレビは「外相訪中 異例の厚遇」などとヨイショしていたが税金の無駄遣いもいいところだ。飛行機代に1200万円も使っていた。霞が関関係者がこう言う。

「頻繁に外国を訪問する外相が、隣国の中国に行くのにわざわざ飛行機をチャーターするなんて聞いたことがない。定期便を使うのが当然です。チャーター機を使うのは、定期便の飛ばない辺境の国へ行く時か、邦人救出など緊急の時というのが常識ですよ。定期便なら羽田―北京往復は、正規料金でも26万円。1200万円もかけるなんて異常ですよ。贅沢すぎる。民主党は『財政が破綻する』と国民に増税を強いているのに、大臣が無駄遣いしているのだからメチャクチャです」

 さすがに外務官僚もチャーター機を使うことに難色を示したらしいが、玄葉大臣のたっての希望だったという。そもそも、この時期に訪中する必要があったのかどうか。つい最近、野田首相がAPECで胡錦濤主席と会ったばかりだし、12月の訪中も決まっている。

「政経塾出身の玄葉大臣は、エリート意識が強いナルシシスト。外相になったらチャーター機くらい当たり前と思っているのでしょう。やっかいなのは、政経塾の同期で、同じ当選6回の前原誠司(49)に強いライバル意識を持っていることです。前原政調会長が外交に口を挟むと反発して暴走しかねない。チャーター機を使って訪中したのも、存在感を誇示したかったのでしょう」(民主党事情通)

 なぜ、チャーター機を使ったのか外務省に問い合わせたが、締め切りまでに回答がなかった。

 しかし、民主党にはこんな大臣しかいないのか。国民に負担増を求めておいて無駄遣いなんて許されない。

[日刊ゲンダイ]

Posted by nob : 2011年11月29日 15:23

これほど美しい村、、、終の栖として残るも、新天地に移住するも、個々に選択可能な公平な保証救済策を。。。

■飯舘村を苦境に追い込み再生を阻む3つの壁
飯舘村のいま~再生への軌跡

前田せいめい


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野手上山頂の野手神山神社。この向こうに見下ろす山並みの一角に、クリアセンターと産廃最終処分場がある


本日11月25日夕刻、飯舘村小宮地区住民のみを対象にした3回目の説明会が、飯野町に置かれた村役場出張所で行われる。

 ここで小宮地区住民の有志がこの1週間進めてきた除染計画の白紙撤回を求める署名活動の結果が明らかにされ、それに対する村、国の対応が確かめられるはずだ。

住民の要望と「除染、帰村」の間にある溝


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小宮沼平から野手上山へ向かう途中、見上げる空。紅葉の季節も過ぎ冬がもう目の前に迫っている。この次の日、飯舘村に雪が降った


 11月20日、福島第一原子力発電所の1号機から4号機のある福島県双葉郡大熊町で町長選挙が行われ、除染により最終的な帰還を目指す現職町長が恒久的な町全体の移転を訴える新人を下し当選した(投票率68.34%、現3451票/新2343票)。

 これに先立ち、福島大学が双葉郡8町村全世帯を対象に帰還の意志を問うアンケートを実施、「戻る気はない」との回答が全体の26.9%だったことが発表された。ただし34歳以下に限れば、52.3%が「戻る気はない」としている。そのほかの回答結果からも、世代による考え方の違いが明確に表れている。

 飯舘村からは、こうした住民の意識が聞こえてこない。発表されないのではない、そもそも住民の意見や要望を集約することがなされていない。

 他自治体に先駆けて9月に「除染計画」が策定・発表され、さらには5~6月の時点からさまざまな放射能除去実証実験が村内で試みられており、外部からは「除染、帰村」が飯舘村の既定方針と見なされてもいた。

 だが、そこには住民の要望が反映されていないという声は、6月に発表された「までいな希望プラン」でうたわれた「2年内の帰村」方針に対する疑問としても表れており、「除染計画」にいたっては村面積230平方キロメートルの75%を占める山林の除染は無理だとする声があちこちから聞かれる。

小宮地区住民だけが対象の「説明会」

 10月4日、「負げねど飯舘!!」主催の集会で会場から村役場職員の発言があり、避難住民の所在把握が遅れており住民へのアンケート実施など意見集約ができていなかった、これからそのための場を設けていくと説明があった。

 後日始まり何回か開催された村主催の避難住民を対象とした「住民懇談会」では、住民からはっきりと「移住を希望する人への保障」を希望する旨の発言があり、それに対して菅野典雄村長は「国、東電はアテにできないので、村として考えていかなくてはならないと思っている」と答えている。


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小宮地区のごく普通の風景。ここから3kmほどの場所に除染ゴミの仮置き場が計画されている


 11月4日、数日前に突然召集された小宮地区住民を対象にした説明会が開かれた。小宮地区だけが召集されたことを知った多くの飯舘村住民が「もしや・・・」と思ったはずだ。

 飯舘村東部に位置する小宮地区には、村内から出るゴミの焼却施設(クリアセンター)と産業廃棄物を埋める最終処分場がある。除染計画書には村内の除染で発生した汚染ゴミは村内の国有林に仮置きするとある。

 仮置き場を小宮地区に置く、そのことの住民への説明ではないかと誰もが想像して不思議ではない。そしてそれは想像どおりだった。

 このとき、環境省のある技官が「除染については30年間かけて確立していく」と言ったという。つまり20年かけて完了させる予定の飯舘村の除染は、国にとっては「除染」ではなく壮大な「除染実験」の一部という位置づけなのだろう。


平行線の果てに「決定」された仮置き場設置


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自宅裏山を案内してくれる小宮地区の沼惇さん。「来年があると思えばこそ山の手入れもできた。来年も手入れするかどうかは、分からない」


 この説明会で住民を納得させられなかったため、14日に再度、小宮地区住民対象の説明会を開き、これはUstreamで配信された。

 「受け入れるにせよ拒否するにせよ、納得したうえで決めたい。いまの説明では受け入れるか拒否するか決める以前の問題」という住民の主張に対して村長は「国是、国策だから納得してほしい」と繰り返すばかりで終始平行線をたどった。

 再度の説明会開催を約してこの日は閉会したが、この2日後、住民が納得了承していない段階で政府は仮置き場設置の方針を決めたことが報じられた。

「政府の福島除染推進チームは飯舘村の仮置き場について村東部の『飯舘村クリアセンター』周辺の国有林に設置する方針を決めた。14日、福島市飯野の村役場飯野出張所で開かれた説明会で、同地域の小宮地区の住民らに説明した。

 説明会は4日に続き2回目の開催で、県内外に避難している小宮地区の住民約50人が出席した。住民からは仮置き場の規模や安全性の確保などに関する質問があった。『住民投票を実施してほしい』『除染方針に納得がいかない』などの意見が上がった。」(福島民報11月16日)


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阿武隈山系の豊かな水を湛える新田川


 14日の説明会の内容を受け、25日夕の開催が決まった説明会に向けて有志(新天地を求める会)が「新飯舘村の建設を目指す署名」活動を18日に始めた。この中で以下3点が提案されている。

住民が示す3つの提案「除染計画全面撤回」「新飯舘村建設」そして

●村の除染計画は住民投票に持ち込み全面撤回を求める。

●安全安心な地の提供を国に求め自治権を持った新飯舘村を建設して移住する。勿論個別に他所への移住は自由。

●新飯舘村建設、移住の原資を捻出する為に飯舘村に福島県の除染廃土の中間処分場の設置を認める苦渋の選択と引き換えに村民所有不動産の国による買い取り借り上げを求める。事情によっては核廃棄物最終処分場も受け入れも排除しない。

 これを、と手渡されて一瞬ことばを失った。

 「核廃棄物最終処分場も受け入れも排除しない」

 村が提示した「除染計画」は多くの住民が信用していないという。しかし除染しなくても30年経てば放射線量は半減し、さらに30年経てばもとの4分の1に減少すると言われている。ここに村が残っていさえすれば、もしかしたらまた、ここに戻ってこられるかもしれない。

 核廃棄物最終処分場を受け入れるということは、そんな一縷の望みを自ら断ち切ることにほかならないからだ。

「核廃棄物最終処分場受け入れも排除しない」

 地域エゴで仮置き場を受け入れないと言っているのではないと2010年に飯舘村にIターン移住した伊藤延由さんは言う。

 提示されている仮置き場の計画は、概略以下のようなものだ。

 暗渠用パイプを地中に埋める。その上に防水シートを敷き、除染ゴミをコンクリートで密封した1立方メートルの“サイコロ”を2段積みで並べ、一定の規模に達したところで防水シートで覆う。

 このとき、どれだけの除染ゴミが発生し仮置き場にどれだけの面積を要するのかとの住民の質問には「やってみなければ分からない」。どの程度の除染効果が見込めるのかとの質問にも「やってみなければ分からない」。


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産廃最終処分場周辺。この道の向こうに埋立地が広がる。ここに至るはるか前から、かなりの臭気が漂っていた。放射能にもし臭いがあったら・・・と想像してみる


 仮置き場の期限は「3年程度」とし、その間に中間貯蔵施設を建設し仮置き場の除染ゴミはそこへ移動する。移動されるまでの期間、除染ゴミはコンクリートボックスに閉じ込められているとはいえ野ざらしに近い状態にある。

 まんいち、この野積みの除染ゴミから放射能汚染水が漏れ出た場合、それは小宮地区を流れる新田川に流れ込み、それはそのまま下流の原町区(南相馬市)へと運ばれ、最終的には海に流れ込むことになる。ことは飯舘村だけにとどまらない。

産廃処分場建設には3年の時間をかけた


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空を映して流れる新田川


 小宮地区にあるクリアセンターや産廃最終処分場建設のときは、どうだったのか。曽祖父の代から小宮地区で農業を営む目黒明さんによれば、村役場から係員がやって来て全戸の捺印を集め、さらに下流の原町でも住民の許可を得るという手続きを踏んだため建設まで3年がかかったという。

 村長は南相馬市長にはこの件について話をしてあると言っているが、原町区住民の大半はこのことを知らされていないだろうと伊藤さんは言う。

 産廃処理施設でさえ住民の許可を得るために手続きを踏んで時間をかけた、ましてやより不安の大きな除染ゴミであれば、さらに慎重にことに当たるべきだというのが小宮地区住民の主張だ。

 村長の説明では「緊急を要するため時間がない」ということだが、実のところ最も「緊急を要する」事態は原発事故直後であって、8カ月以上経過した現在は相変わらず高い放射線量を示しながらも「安定状態」にある。

 緊急を要すると言うなら、やってみたけどダメでした、もういっかい最初からやり直します、という無駄な時間は与えられていないことをむしろ重視すべきで、それなら仮置き場などという危険で中途半端な施設ではなく、恒久的なものとするかどうかは別として最初から、放射能を閉じ込めて外に出させない最終処分場をイメージした施設を建設すべきではないか、というのが住民から出されている意見だ。

 14日の説明会では除染ゴミの量について、大雑把でいいから試算した結果を教えてほしいという住民の質問に対して、村長の回答はやはり「やってみなければ分からない」というものだった。

 実は仮置き場のモデルとなり得る除染実験の結果がある。飯舘村の中でも特に汚染度の高い地区のひとつである長泥地区の区長・鴫原良友さんが自宅を除染実験に提供したものがそれだ。

野ざらしの除染ゴミと効果のない除染

 実験のことを伺おうと鴫原さんの運転する車に便乗させてもらってお宅に向かう途中、飯舘村の比曽地区を通った。比曽地区の田畑は村からの指示を受けて雑草がきれいに刈り取られているが、比曽地区に隣接する長泥地区に差し掛かるとまったくと言っていいほど刈り取りは行われていない。区長である鴫原さんの判断で行わせなかった。

 「長泥は村のほかの地区とは(線量の高さが)別世界だ。健康を害してまでやることじゃない」

 5月、放射線の専門家、作業員が長泥の鴫原さん宅を訪れた。住宅の除染実験を行うためだ。母屋を高圧放水で洗浄し前庭の表土を除去、庭木の一部の枝をすっかり切り落とした。

 その時点では確かに放射線量は劇的に下がったものの、鴫原さんは結局「元に戻った」と言う。ばかりか、父親の形見とも思っていた庭木は無残な姿でいまも同じ場所に立っている。


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「手足をもがれたのと一緒だ」1本の庭木にさえ他人には計り知れない思いが宿っている


 「材木にする木を伐採したんじゃない、思い出を殺されたんだ、カネに替えられるもんじゃない、命なんだ、エラい先生には人の気持ちが分からない」

 枝ぶりを失いぼこぼこと節くれだった幹だけの松を見上げて悔しそうに鴫原さんが言った。


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裏山の林の中の「仮置き場」。放射能の専門家が処置したのだから安全なのだろう


 この除染実験で生じたゴミは鴫原さん宅の裏山に置かれブルーシートで覆われている。コンクリートで密封されてはいないが、概要からイメージされる仮置き場の状況に近いのではないかと想像される。ブルーシートの上に線量計を置くと見る見る数値は上がり、30マイクロシーベルト(毎時)を超えた。

 14日の説明会では村長から「早く動かないと国から予算が下りない」という発言もあった。

 2009年から飯舘村に住む沼惇さんは、村が除染計画にこだわり着手を急ぐのは、村の財政事情によるものではないかと分析する。

財政を人質に自主性を奪われる地方自治体の苦悩

 飯舘村を「豊かな」とする表現も一部に見られるが、財政的には他の小さな農山村と同様、過疎の危機に直面する「貧しい」自治体であることには変わりない。

 「飯舘村長期財政計画」からは、40億円規模の財政のうち村の自主財源は4分の1程度であることが分かる(2010年度は歳入総額50億9517 万円、うち自主財源10億4057万円)。過疎化に伴う村税の減少、歳入の半分を占める地方交付税の制度改革に伴う圧縮なども予想されている。

 さらに震災、原発事故の発生は年度末であり、おそらく現在、村にはほとんど財源が残っていないだろうことも想像できる。

 飯舘村の暮らしを(以前に比べて)豊かなものに変えたのが菅野典雄村長の手腕であることを否定する住民はいないだろうが、それも国や県からの交付金、補助金に頼ったものだった。頼らざるを得なかった。

 例えば写真撮影のために村内を移動すると、まず道がきれいに整備されていることに気づく。隣接する町村から飯舘村に入ると、それまでは細く荒れた路面だった道が、村に入ったとたん広がり滑らかになる。

 手入れされなくなった現在の事情はあるが、道路脇はきれいに草が刈り取られ丹精された季節の花が道行く人の目を楽しませたに違いない往時の姿をありありと想像できる。

交付金を地域で回す「村内出稼ぎ」が支える豊かさ

 道路整備だけではなく、さまざまな事業が村の事業として進められ、農作業の合間に駆り出された住民に手当が支給される。日本の多くの農家と同じく農業収入だけでは生活もままならないだろうが、国からの交付金を村の中で回すことによって村の人たちの生活も改善されてきた。

 菅野村長はそうした経済システムを高め、また飯舘牛やトルコギキョウ、リンドウといった花卉栽培などを導入して「飯舘村」ブランドを生み全国に発信してきた。積極的にIターンを受け入れ人口減少をとどめる努力もしてきた。

 そうしたこれまでの努力をぶち壊し水泡に帰せしめたのが、破壊された福島第一原発からやって来た放射能雲だった。村の先行きは財政を含め、まったく見えないものとなった。

 そこに提示されたのが、巨額の予算を伴う「除染事業」だ。村を豊かにすることに砕身してきた村長にとっては最後の命綱とも思えただろうし、実際それが実施されれば村にとっては最大の財源でもある。村が「豊か」になるには十分すぎるほどの額が動く。

 だがそもそも、この「除染事業」に「被災者の生活」への配慮など含まれていない。なんとなれば除染は、被災者の安全のためというよりも、「除染しましたよ」という事実を見せ「安全宣言」を出すことによって被災地の外に放射能の恐怖を拡散させないためのものだからだ。

 除染をすれば戻って生活できるだけの安全が本当に確保できるのかという質問には「やってみなければ分からない」という答えしか返ってこない。子どもたちが普通に生活できる環境なのか、規制値以下に線量が下がったとして果たしてそこで収穫された農作物を消費者が買ってくれるのかと考えれば、悲観的になるのが普通だろう。

「再生」には、いろんな形があっていい

 それならいっそ、安全な地に移って安全な生活を手に入れ安全なコメや野菜を作り安心して買ってもらいたいと考える人があるのも無理のない話だ。だが現状、移転して農業を再開するだけの資金がない。東電は賠償責任から逃れることしか考えていないように見えるし、国は「除染、帰村」前提でしか動かない。

 「新天地を求める会」の提案は過激だ。村の「除染、帰村」を一方の極とすればその対極にあるもので、ほとんどの住民はこの両極の間で揺れ動いているのが実際だろう。

 どの程度署名が集まるか分からない、むしろほとんど集まらないかもしれない、というのが伊藤さん、沼さんの予想だ。実際に昔から村に住む人たちと話をしても、面と向かっては多くの賛同を得られるものの、村と対峙する形になってしまうことはできるだけ避けたいと考えるのが田舎の人間のメンタリティーだということは、地方の山間部出身の筆者にとってはごく当たり前の事実だ。

 しかし、これまでこうした住民の意見が集約されなかった、その中で一方的に(おそらくは国の主導で)「除染、帰村」だけが進められることに対して、それだけが村の意志ではないことを示し、これをきっかけとして村の人たちがそれぞれ声を上げられるようになればいい、「飯舘村の再生」にはいろんな形があっていい、と署名活動に携わる人たちは考えている。

もうひとつの「安全神話」


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野手上ダムから下流の原町方向を望む


 「核廃棄物最終処分場も受け入れも排除しない」とは、なんと苦渋の決断か。

 飯舘村をこんな苦境に追い詰めたものに思いを致さずにおれない。第1に無定見な原子力政策を推進し災害対処で無策無能ぶりを世界中にさらしてしまった国、第2にそんな国の政策を背景にフィクションの安全神話を作り上げ果たすべき責任を十分に果たし得ない東京電力。

 そして第3に、原子力政策に乗り安全神話に寄りかかって、当然予想されたはずのリスクを本来関係のない地域に押し付け、そこから生み出される便利だけを享受してきたわれわれ自身。

 特にことここに至って住民を無視した無理な除染を国や自治体に迫り、もって「安全」「安心」を得ようとしているのは、いま現在リスクにさらされ不安に苛まれている被災者ではなく、安全圏にいて、いつか自分のもとにやって来るかもしれない放射能への恐怖から逃れたい一心のわれわれではないのか。

 自分たちの便利、安全、安心のために生じるリスクを、自分たちとは関係のない地域、住民に押し付けている。それは沖縄の基地問題にしても同じだ。「知らなかったんだから自分に責任はない」のではない。少なくとも、いまは多くの人が知ったはずだ。飯舘村、福島あるいは沖縄について語るとき、そのことの自覚は忘れるべきではないだろう。

 リスクを他者に押し付けることで自らは「安全」になれると信じている。それもひとつの「安全神話」ではないだろうか。

[Japan Business Press]

Posted by nob : 2011年11月29日 14:43

火急かつ不可欠な措置。。。

■原発周辺の帰宅困難地域「土地買い上げも」 細野氏

 細野豪志環境・原発事故担当相は27日午前のNHK番組で、東京電力福島第1原子力発電所の周辺で放射線量が高く住民の帰宅が困難な地域について「(土地の)買い上げもしくは借り上げを含めて長期的な対策を立てる必要がある」と述べた。

 一方で、福島第1原発から半径20キロメートル圏内で立ち入り禁止の「警戒区域」と20キロメートル圏外の「計画的避難区域」に関しては「放射線量がかなり下がっており、帰ってきてもらえる地域も相当ある」と指摘。事故収束に向けた工程表で原子炉の「冷温停止状態」を目指すステップ2を「何とか年内に達成し、その後どういった所に帰っていただけるのか本格的な検討に入りたい」との考えを示した。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2011年11月27日 17:20

高齢者の、、、高齢者による、、、高齢者のための社会構造変革。。。Vol.2

■高齢者住まい法が改正され、2011年10月20日から 「サービス付き高齢者向け住宅」の登録制度がスタートした。折しも11月11日は「介護の日」。「いい日、いい日」の語呂合わせで、厚生労働省では介護の意義や重要性についての周知・啓発活動を行う日としている。高齢者向け住宅の選択肢は増えたが、自分らしく生きるための“終の棲家”はどのように見つければよいのか、介護ジャーナリストの小山朝子さんに聞いた。

自分らしく生きるための
介護と医療が連携した高齢者の住まい

「今回の改正で改善されたのは、高齢者の住まいのあり方が、高齢者や家族にとってわかりやすくなったこと。そして介護と医療のサービスを組み合わせて利用することができるようになった点です」と説明するのは、介護ジャーナリストの小山朝子さん。

高齢化が進み、
住宅の供給が立ち遅れ

 これまでの高齢者住宅は、「高齢者向け優良賃貸住宅(高優賃)」「高齢者専用賃貸住宅(高専賃)」「高齢者円滑入居賃貸住宅(高円賃)」などの複数のタイプがあり、違いがわかりにくかった。今回の改正ではそれらを廃止、「サービス付き高齢者向け住宅」に一本化された。

 登録の基準として、居室の床面積が25平方メートル以上、バリアフリー構造、キッチンや水洗トイレなどの設置が必要とされ、さらに安否確認や生活相談サービスなどが義務づけられる。また介護が必要となった場合、引き続き安心して暮らせるように、介護と医療のサービス(「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」等)を組み合わせて利用できるようになる。祖母を在宅介護した経験のある小山さんは、特に医療と介護のサービスが付加されることが心強いと言う。

「今回の改正の背景には、日本の高齢化が急速に進んで、高齢の単身者や夫婦のみの世帯が増加していること。にもかかわらず、高齢者を支援するサービス付き住宅の供給が、欧米諸国に比べて立ち遅れていることがあります」(図1・2参照)

 国土交通省では「今後、10年間に60万戸の高齢者住宅を供給する」という目標を掲げ、2020年までにサービス付き高齢者住宅の割合を、欧米並みの3~5%に高める方針を打ち出している。ちなみに有料老人ホームも、基準を満たせば登録が可能となる。

コミュニティが支える
高齢者の住まいが理想

 もっとも住まいの選択肢は増えても、理想の“終の棲家”を選ぶとき、考えなければならない問題がある。「介護の状態にもよりますが、大切なのは、高齢者として自分がどのように生きていくか。ライフスタイルを見つめ直すことが必要なのです」(小山さん)。家族であれば、その家族が望む暮らし方を実現できる住まいが望ましい。

 ある資料(平成22年度東京都福祉保健基礎調査「高齢者の生活実態」東京都福祉保健局調べ)によれば、都内の高齢者の約7割が「現在の住宅に住み続けたい」と希望しているという。今後、地域での24時間対応の訪問介護看護サービスなどが充実してくれば、一人暮らしであっても自宅で介護や医療サービスを受けながら暮らすという選択肢も、もちろん有効になる。

 最終的に決め手となるのは、人と人とのコミュニケーション。介護する側とされる側の相性がよければ、そこは安息の住まいとなる。そのためにも、介護施設や高齢者向けの住宅を選ぶときは面倒がらずに、納得するまで何度も説明を聞き、現地に足を運ぶことが大切だと小山さんは言う。

「私が考える理想の介護施設や高齢者向けの住宅とは、地域のなかで生き生きと暮らせる“開かれた場”です。施設見学のときは、地域での評判を聞くこともポイントの一つになります。

 ヨーロッパにはリタイアした音楽家が集って暮らす住まいがあったり、米国には高齢者しか住んでいない町があります。そこに共通しているのは、自分の意志で晩年の生き方と住まいを選んでいるという点。長寿化する日本では、65歳以降のセカンドライフがさらに長くなります。高齢者の住まいのあり方も多様化するなか、まず自分がどのような生き方を選択するのか、主体性をもって考える必要があると思います」

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[DIAMOND online]

Posted by nob : 2011年11月24日 09:01

オウム、拉致、震災、いつも政府も私達国民も所詮は他人事、、、自分事に換置できない想像力の欠落、、、心に沁みる河野さんの在り様。。。

■「特別な思いない」=オウム裁判終結で河野さん—鹿児島

 松本サリン事件の被害者河野義行さん(61)が21日、オウム真理教をめぐる事件の裁判が終結したことを受け、還暦などを機に昨年転居した鹿児島市内で記者団の取材に応じ、「2008年8月に妻が亡くなり、自分の中で松本サリン事件は終わった。特別な思いはない」と感想を述べた。

 元教団代表松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(56)の裁判については、「真実を引き出すためには一番大事な場面だったが、控訴審も行われず終わってしまったのは大きな損失。『なぜ』が分からなければ、再発防止もできない」と話した。

 一方で、一連の事件を起こした動機などに関して、「今後も有期刑の受刑者らから探っていく必要があると思う」とした。

 松本サリン事件で当初、容疑者扱いされたことについては、「1年間は逮捕されないために何をするか、その1点しか頭になかった。近隣の住民からは『町から出て行け』と言われ、警察からは自白を強要された。マスコミの誤報もあった」と振り返った。「それぞれの人が職責を果たしていたかどうか考えると、抜けていた部分があったと思う」と指摘した。 

[時事通信社]


■再発防止策 見いだせない 松本サリン被害 河野義行さん

 「事件前に戻ることはできない。ならば死刑囚らを恨み続けるような人生の無駄はせず、残された者として平穏に生きる」。一九九四年の松本サリン事件の被害者でありながら当初、警察の家宅捜索を受けるなど二重三重の苦しみを味わった河野義行さん(61)は、十七年の思いをかみしめた。日本を恐怖に陥れたオウム真理教の一連の事件の公判は終結したが、真相はいまだ見えないままだ。 

 「私にとってのオウム事件は、妻が亡くなった二〇〇八年八月に終わっています」。河野さんの妻澄子さんは、サリンの後遺症で寝たきりになり、六十歳で亡くなった。河野さんにとって、事件が起きた最初の一年は、犯人視する警察の捜査とマスコミの報道被害との戦いだった。「冤罪(えんざい)」が晴れてからは、三人の子どもへの親としての責任を果たし、妻の回復を願い続けて生きてきた。

 ただ、首謀者とされる麻原彰晃死刑囚(56)=本名・松本智津夫=の二審で実質審理がなかったことには「なぜ国家転覆を狙ったテロが起きたのか、本当に首謀者だったのかなど真相が分からず消化不良。再発防止策が見いだせない」と残念そうな表情を見せた。

 一方で、「裁判が終わったことで口を開く人が出てくるかもしれない。テーマを持ったジャーナリストに真相究明を期待したい」と望んでいる。

 今後は麻原死刑囚ら死刑確定者の執行に世間の関心が移る。死刑制度については「現行法では合法で正義だが、個人的には、どの命もかけがえがなく、冤罪防止のためにも廃止すべきだと考えている」と話す。

 松本サリン事件で使われたサリン噴霧車の製造にかかわり懲役十年の刑を受け、出所後に自宅を訪れた元信者とは友人になった。刑務所で覚えた技術を生かし、自宅の庭木の手入れを任せ、今でも温泉や釣りを共にする。「社会的に罪もつぐない、反省もしている。友人になりたいと思った相手だから」

 一昨年と昨年には東京拘置所で、二十一日に上告棄却となった遠藤誠一被告(51)=一、二審死刑=ら教団元幹部四人とも面会。死生観や入信の動機などを聞く中で、「ごく普通の人。むしろ他の人より真面目」という印象を持ったという。

 自身が受けた報道被害については「事件報道で、マスコミが警察からの非公式情報を基に危うい橋を渡るシステムは、いまも当時と変わっていないようにみえる」と話す。

 澄子さんの三回忌と還暦を迎えた昨年、人生をリセットしようと鹿児島に移住した。講演活動も減らす予定でスローな生活を送る。「今後は隠居生活。いかに心地よく死ぬかがテーマです」。穏やかに語った。 (山内悠記子)

[東京新聞]

Posted by nob : 2011年11月22日 09:09

そうだったのか、、、書く事の効用、、、ナチュラルに私も実践してきています、、、ここでも。。。

■「イヤなことを確実に忘れる」意外な方法

「1年前の夕食の中身」が思い出せない理由

 よいことはできるだけ覚えておいて、イヤなことはさっさと忘れる——。

 都合のいい「方法」のようですが、不可能ではありません。今回は特に、「イヤなことを忘れる」方法をご紹介します。その方法はというと、逆のようですが、本連載で繰り返し主張している「記録をとること」です。

 私達の頭脳というのは時に不都合な働き方をします。

 「忘れたいのに……」(失恋した相手のことなどについて)
 「覚えたいのに……」(英単語など)

 という嘆きはあちこちから聞こえてきます。今この瞬間にも悩んでいる人がいることでしょう。

 私達の頭は、私達のために働いているのですから、本来「忘れたい」ことは速やかに忘れる (消去) べきだし、覚えたいことは即座に頭に入る (記銘) べきでしょう。そういう風に機能しないのは、不思議なことです。

 「忘れる」ことがコントロールできないのです。これが不思議なところなのです。

 下のグラフは、1972年に辛抱強く自身の「エピソード記憶」を観察実験した、マリーゴールド・リントンによるものです(彼女の仕事は「Evernote」* があったらさぞ楽になっていたでしょう/*「Evernote」:様々な情報を保存することができるソフト)

◆「忘れる」とは「中身を思い出せない」こと
◆「忘れる」とは「中身を思い出せない」こと

 彼女はこの図について次のように述べています。

 ——試行(または経験)数は、エピソード記憶と意味記憶に対して対称的な影響を及ぼす。何らかの特定事象クラスの経験が増大すると、その事象およびその文脈に関する意味(または一般的)知識が増大する。しかし類似事象の経験が増大すると特異的エピソード知識が次第に混乱し、そして最終的にエピソードの区別がつかなくなる(『観察された記憶—自然文脈での想起(上)』p97)——

 身近な例でいえば、たくさん食事をしていると、「食事」に関する一般的知識が増大する一方で、1食ごとの中身の区別がつかなるのです。つまり1年前の夕食に何を食べたかは忘れるということになります。

 大好きな彼とのデートであっても、100回目にはさほど興奮しなくなるでしょう? さほどというのが言いすぎであるなら、「1回目」ほどは興奮しなくなっているはずです。

 そしてどれほど大切にしてきた関係であれ、100回の内容を全部区別できるかどうかは疑わしい。区別できなくなって、どれも同じ「デート」という「意味」になったとき、私達はあまり興奮しなくなっていくのです。

 つまり、「経験」が「文章」に変わったとき、感情的になる理由も失われるのです。

「具体的な記憶」と「抽象的な記憶」

 「不思議な不思議な池袋」では、「西武」デパートが「東口」に、「東武」デパートが「西口」にあります。この「知識」は大変便利です。都内大半の駅で道に迷う私が、池袋でまったく迷わなくなったのは、この知識を仕入れた以後のことです。

 抽象化の価値はここにあります。都心の大きなステーションは、目まぐるしく激しく変化します。店は変わる変わるし人はたくさん歩いているし、もちろん記憶は定かでないので、具体的な目印がなかなか役に立ちません。

 しかし「西武は東」というほぼ不変の、したがって非常に抽象化しやすい「意味」(「池袋では西が東」)の知識が一度頭に入ってしまえば、他のやたらと変化する具体的な事実(「『ねんりん屋』が新しく池袋にできたね」)などは、全部忘れてしまってOKです。

 どういうことかというと……。「『ねんりん屋』が池袋にできた」ことは具体的で写真に撮れます。感情の動く情報とはこうした情報なのです。具体的で、情報量が多く、よく変化する事柄です。

 一方で「西は東」というのは写真に撮りにくいわけですが、情報量は少なくしかも変化しません。おそらく脳は、「『ねんりん屋』ができた」とか「新しいイタリアンのレストランができた」といった情報を全部とっておくのでは負担が大きいので、できればさっさと抽象化したいのでしょう。抽象的な情報なら、面白味はなくても負担も少なくて済みます。

 私達は年齢を重ねるにしたがって、どんどん「物忘れが激しくなる」と感じるわけですが、それは「エピソード」を抽象化して、どんどん「意味記憶」ばかりにしていく過程と考えることもできるわけです。たくさんの引き出しを何度も使っていれば、「引き出しにしまった」ということだけを覚えていても、どの引き出しにいつしまったかは思い出せなくなるということです。

「書く」と、「抽象化」が早まるから忘れられる

 さて、「記録に残すことで、イヤなことを忘れる」というのは、出来事の経験を「意味」に直してしまうことで、感情的に落ち着くという方法です。いわば出来事の「面白味」を削って、特徴と対策だけに絞ってしまうことといえます。

 そもそも「意味記憶」とは「言語で表記できる」ということ。言葉で書くということは「抽象化」に近い作業なのです。

 「イヤなこと」という抽象的な「問題」に対しては、「対処法」があります。ちょうど池袋駅が大幅に改築されても、「西武は東」であることに変わりなく、その点にのみ注意していれば道に迷わないのと一緒です。

 「さっき遭遇したイヤなこと」を事細かに思い出していても気分が悪くなってしまうだけですが、「イヤなこと一般」への対処方法は記憶にあります。「イヤな気分」への対処の仕方も脳が覚えているでしょう。20年くらいのデータベースがあれば、出てくるはずです。

 つまり、忘れてしまいたいことを経験したら、さっさと記録に残し、「イヤなこと」への機械的な対応策も併記して、抽象化するべきなのです。いやなことは「思い出」ではないのですから、細部まで頭に残して気分を悪くする必要はないはずです。ぜひ、「忘却力」を身につけてください。

[WOMAN Online]


■「損したくない気持ち」がダイエットになる!?

レコーディングダイエット〜「書くだけでやせる」本当の理由

 こんにちは。佐々木正悟です。さて、前回(片付けるためには「整理しない」のがコツ)お話したとおり、本連載では、「ちょっとした習慣」を作ることで、生活や人生をよくするヒントをお伝えしたいと思っています。その最重要メッセージは、

 何でも記録するだけで成果が出る

 ということです。

 ただ、これがなかなか信じてもらえないのです。その証拠に、家計簿も「面倒くさい」という理由でつけない人がたくさんいます。

 家計簿については回を改めますが、家計簿をつけないというのは私からするととてもとても不思議です。世の中の人はみんなもっとお金が欲しいと思っていると思いますし、ただ収支の記録をとるだけで貯金額が増えるのに、それをしない。足し算と引き算すらやる必要がありません。それは今ではコンピュータがやってくれますから。

 収支の記録をとれば、ある程度はお金が貯まっていきます。

 同じように、記録さえ残せば、ある程度はやせるものです。

記録をとれば、やせる

 岡田斗司夫さんの『レコーディング・ダイエット決定版』(文春文庫)をご存知でしょう。なるほど!と思った方は多いでしょうが、実際には、やはりなかなか信じていただけない。

 『レコーディング・ダイエット決定版』に、こんな文章があります。

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 私は、食べ歩きメモをもっと詳しくとることにした。
 あわせて、毎日の体重もメモをするようにした。
 当時の私は「やせたい」ではなく、「なぜ私は太っているのか?」という疑問の答えが知りたかっただけなのだ。
 そしてある時、気がついたのだ。体重が減っている!

            ※『レコーディング・ダイエット決定版』(文春文庫)より

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 面白いと思いませんか?

 岡田さんはただ食べ歩きメモをつけていただけです。カロリー計算も運動もしていません。そもそもカロリーを記録していません。記録を読み返してすらいません。ただ記録をとったら、やせていたのに気がついたというのです。

 もちろんこの連載をお読みの方は、当時の岡田さんほどの体重をお持ちでないでしょうから、そこまで劇的な効果は期待できないでしょう。それでも記録をとればやせることが期待できます。分析したり、読み返したり、カロリー制限したりしなくても、です。

記録で体重が減る理由

 どうしてそういうことが起きるかというと、すべての食事を記録をするとなると、無意識に食べるということができなくなるからです。

 私たちは無意識のうちに何かを食べてしまうということができます。極端な話、半分眠っていても何かを食べることはできるのです。

 しかし、半分眠りながら自分の食べたものを全部、正確に記録するということはできないのです。それをやろうとしたら目が覚めてしまうでしょう。

 この自覚が大事なのです。食べることに意識的になれば、無意識のうちに食べていたようなものは、食べなくなっていきます。それは食べても食べなくてもよかったようなものだからです。

 これは食事に限ったことではなく、何かを減らしたいと思ったら、必ず検討するべきことです。無意識のうちにお酒を飲んでいたり、無意識のうちにタバコを吸っていたり、無意識のうちにチョコレートを食べているという人は少なくありません。

 飲み会で飲んだお酒の杯数、覚えていますか? なぜ14杯飲んだのでしょうか? それは13杯ではいけなかったのでしょうか?この1杯分のカロリーは、1杯分です。13も14も同じ、ということは決してありません。

 ダイエットとは、食べる量をゼロにするということではありません。食べる量を減らすということです。もっとも減らしやすいのは、無意識に食べている食べ物です。これは記録をとることによって、自動的にゼロになります。

書かずにいられなくなったら、シメたもの

 記録にはもう一つの利点があります。あるテーマについて記録をとり続けていると、記録をとらずにはいられなくなっていくのです。

 このお話は回をまたいで何度もすることになりますが、それだけ知っていただきたい話です。

 ところで、私たちは「損をしたくない」と思うものです。そして、その気持ちは非常に強い。

 しかし、そんなに強い「損をしたくない」という気持ちも、シチュエーションによってずいぶん違ったものに感じられるから不思議です。おそらく「レコーディング・ダイエット」を始めたての人は、「食事の度に記録をするなんて、時間の無駄」と思うでしょう。つまり「記録をつけることは損」と感じているのです。

 しかし、記録をつけて100日も経つと、「記録をつけないと損」と必ず感じられるように変わります。「何が損か」についての感じ方が変わるのです。

 経済評論家の勝間和代さんはこの心理を上手に利用して、運動の習慣化に生かしていらっしゃいます。

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 家でも運動はできるのですが、どうしても、他の誘惑(読書とか、仕事とか、映画鑑賞とか、新聞読みとか)が多くて、なかなか運動に集中出来ません。

 しかし、スポーツクラブに行ってしまえば、それ以外のことはできません。

 ※「毎日、何かの運動をするということ--- 勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!!」より
http://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/private/2011/05/post-dd15.html

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 よくよく考えてみれば、そうでもないことがわかります。スポーツクラブに行ったとしても、読書も、仕事も、映画鑑賞も、新聞読みも、しようと思えばできます。でもそうはしません。なぜなら、スポーツクラブに行って本を読んだり映画鑑賞するのは「損だ」と感じてしまうからです。人は損だと感じたことはしたくないものです。

 「レコーディング・ダイエット」も同じような形で、「ダイエット」を後押ししてくれます。とにかくすべての食事の記録をただひたすらにとり続ければ、やがてなぜか「記録を残さないと損だ」と感じるようになっていきます。全部の記録を残してきたのに、ある日の食事だけ記録をとらない、というのは心理的に難しいのです。

 すると同時に、「こんなどうでもいいようなおやつのために、記録をとるのは面倒だ」と感じる日がやって来ます。この手間をかけて記録を残すくらいなら、むしろ食べない方がマシ、と感じるわけです。人は損をするのが嫌いなのです。

 つまり「レコーディング・ダイエット」とは、少なくとも

・無意識のうちに食べてしまうものを食べなくなる
・記録するのが面倒だと思うことで、食べなくなる

 という2点で、ダイエットを後押ししてくれます。食べなかった分はカロリー摂取が減ったわけですから、少なくともその分は体重が落ちます。そして記録をずっと継続する限り「レコーディング・ダイエット」は継続できるのです。食べ過ぎても、カロリーオーバーしたと思っても、運動しなくても、とにかく記録が途切れなければ、ダイエットに失敗したことにはなりません。

 やせたい人は、口に入れたすべてのものを記録してみてください。分量やカロリーなど細かいことは必要ありません。「食べたもの」を書くだけでいいのです。

 記録する際の注意点としては、
・同じノートを使う
・日付を入れ、そこに体重を入れる(減ったことを知るためにも)
・食べた時間を入れる
・食べたものは全部書く(省略は一切ダメ)
といったことに気をつけてください。

[WOMAN Online]

Posted by nob : 2011年11月22日 08:52

日本という国の縮図、、、憤懣遣る方ないのは社員も国民も同じ。。。

■海外4ファンドに「飛ばし」=含み損を分割管理―前副社長ら3人担当・オリンパス

 オリンパスによる損失隠し問題で、同社が2000年ごろ、1000億円を超える含み損を抱えた不良資産を分割し、海外の四つの投資ファンドに移していたことが20日、関係者の話で分かった。うち2ファンドを森久志前副社長が、残る2ファンドを2人の証券会社元社員がそれぞれ担当し、海外への「飛ばし」を実施。企業買収を通じた資金で含み損を穴埋めするまでの間、一貫して3人で4ファンドを管理し続けたという。

 オリンパスによる損失隠しの詳しい実態が判明した。東京地検特捜部も把握しており、森前副社長らを事情聴取して全容解明を進めている。

 関係者によると、同社は01年3月期から時価会計基準が導入されるのを契機に、バブル期の投資失敗で抱えた多額の含み損を、英ケイマン諸島のファンドなどに移したとされる。

 最初の「飛ばし」は00年3月までに、証券会社元社員の1人が担当して実施した。外国銀行に約300億円を預金し、これを担保に海外ファンドに融資。このファンドが融資金でオリンパスの抱える不良資産を買い取る形で、含み損を移した。

 同年9月までには、債券を購入した資金など150億~350億円を三つの新たな海外ファンドに回し、不良資産を買い取らせた。うち2ファンドは森前副社長が、一つは別の証券会社元社員が担当した。

 さらに最初に含み損を移したファンドにも、150億円分を上乗せ。これにより、当時約1250億円あった含み損全額の「飛ばし」を終えた。

 計4ファンドに移した含み損は、その後の運用結果などに応じて増減。07~10年、国内3社の買収資金や投資助言会社への報酬などで穴埋めされた。各ファンドの穴埋め資金の捻出は、それぞれの担当者が中心になって行ったとされる。 

[時事通信社]

Posted by nob : 2011年11月21日 09:10

役者を変えるだけでなく、、、脚本を変えなければ舞台は変わらない。。。

■猪瀬直樹:首都圏でファンド創設、“第2東電”をつくる
1000万kWある老朽火力設備の更新が早急の課題だ

猪瀬直樹(いのせ・なおき)

 首都圏の知事や市長たちが集まる会議で、官民連携インフラファンド創設を提案した。民間参入で“第2東電”をつくることで、100万kWの「東京都電力」だけでなく、火力発電の老朽化による深刻な電力不足に取り組んでいく。

 11月8日、東京・神奈川・埼玉・千葉の1都3県と横浜市など政令市による会議(九都県市首脳会議、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・横浜市・川崎市・さいたま市・千葉市・相模原市)があった。そこで、石原慎太郎知事は、首都圏の電力を安定供給するうえで民間事業者の参入促進を図るため、九都県市の枠組みで官民連携インフラファンドを創設することを打ち出し、賛同を得た。その後に開かれたフォーラムでは、僕が詳細を補足した。

 会議およびフォーラムでは、電力需給逼迫について危機感が共有された。震災以来、東北電力の供給力が圧倒的に不足している。そのため、電力使用制限令がかかっていた今夏でも、9回ブラックアウト寸前になっていた。

 9月10日に電力使用制限令が切れて以降も、危機的な状況はつづいている。9月12日、夏の暑さがつづいたので東北電力はまた供給が足りなくなり、東京電力側が40万kWを融通した。東電管内から電力を供給しないと、東北電力管内でブラックアウトが起きる状況となっている。

 新潟の東電柏崎刈羽原発は現在、7基(800万kW)のうち2基分で250万kWを供給しているが、定期点検でこの春までにゼロになる。震災で福島原発が止まり、東電管内では電力供給が900万kW落ちた。来春には、さらに800万kWもすべて失われる。

首都圏エリアに1000万kWの老朽火力が集中している

 今年12月の東電の電力供給見通しは、約5500万kWである。一方、電力需要がだいたい5200万kWだと言われている。ところが、2007年の冬には、5500万kWをオーバーしたことがあった。

 何とか東電管内ではこの冬を乗り切ったとしても、東電管内から東北電力管内に融通できる電力が少なくなるのは確実だ。東北電力は、70万kWぐらい不足すると予測されている。融通できる電力が足りなくなれば、ブラックアウトが現実のものとなりかねない。

 この電力危機に、首都圏として対処していく必要がある。東京都は、東京湾に100万キロワットの天然ガス発電所を作るプロジェクトをスタートさせているが、もちろんそれだけでは足りない。原発事故で東電の経営が悪化しているなか、安定的な電力供給のためには、従来の東電一社独占体制に対して、官民連携による新たな枠組みを構築しなければならない。

 いま福島第一原発事故をうけて原子力にかわり発電の主役は火力発電(3900万kW)が担っている。しかし、この東電の火力発電の4割は、運転開始から35年を超える老朽火力なのだ。東京電力の出力で1500万kW分もあり、更新投資額は1兆円を超えることを突き止めた。

 しかも東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県という首都圏エリアに1000万kWが集中している。早晩、東電はこれらの設備の更新を迫られるに違いない。

独立発電事業者の新規参入を促す仕組みが必要だ

 首都圏に1000万kWある老朽火力を新しい設備に取り替えることができればよいが、多額の賠償の支払いに迫られたいまの東電には無理がある。莫大な設備投資のために資金調達ができないからだ。

 老朽火力の更新や、新規発電所の建設を着実に進めるには、これまでの東電頼みの構図を変えて、非東電の民間電気事業者の参入を促せばよい。自家発電した電力を東電に卸したり、東電の電線を使ってビルや工場に電力を販売したりする形態はこれまでもあった。たとえば、東電が自社の新規投資によってかかる原価より、安く卸してもらえば、発電コスト引き下げの誘因となり、ひいては電気料金も安くなる。

 かつて90年代に電力自由化の流れが起き、発電部門への新規参入を拡大する「火力入札制度」が95年に導入された。ガス・石油などエネルギー関連メーカーや、鉄鋼をはじめとした素材メーカーなど発電設備をもった企業が参入している。たとえば住友金属鹿島製鉄所(茨城県)は50万kW、JFE東日本製鉄所(千葉県)は39万kW、東京ガスの横須賀パワーステーション(神奈川県)は20万kW超の出力の発電設備がある。

 火力入札制度による新規参入者は独立発電事業者(IPP)と呼ばれ、東京電力のIPPからの調達量(07年度)は239万kWにまで伸びた。

新規参入のネックになるのが資金調達

 しかし、その後、状況は一変する。1995年当時、1バレル=20ドル程度だった原油価格が、5年後の2000年度には30ドル、2005年度には60ドルへと3倍に上昇したのだ。東電は燃料費が高くつく火力ではなく、原子力への依存をつよめる。火力入札を義務化した制度も05年度には廃止された。

 東電という巨大な独占事業体の資金調達力が失われているいまこそ、民間を育てるときではないか。東電の代わりに資金を調達し、発電する。“第2東電”をつくる、と言い換えてもよい。

 政府の第三者委員会(東京電力に関する経営・財務調査委員会)も、東電以外の民間発電事業者の参入を提言している。既存IPPの反応も上々だという。
 火力入札が実施された場合の参入の可能性等について、主要IPP事業者数社へのヒアリングを実施したところ、いずれも積極的なスタンスを示した(10月3日に公表された東京電力に関する経営・財務調査委員会の報告書より)

 そのとき、最大のネックとなるのが、新規参入者のための資金調達だ。発電設備はインフラ産業で、大儲けはできないが長期的に着実な収益を得る。ただ、100万kW規模の「東京都電力」と異なり、既存IPPは比較的小規模だ。規模が小さければそれだけ収益も小さい。民間金融が初期投資をリスクと受け取れば、民間金融だけでは資本を集めることが難しくなる。

民間融資の呼び水となる官民連携インフラファンド

 官民連携ファンド創設を提言したのは、初期投資の資金を確保するためである。具体的な形としては、有限責任の投資家(機関投資家、事業会社、外資系金融機関などを想定)と無限責任のファンド運営体が出資して、官民連携インフラファンドをつくる。この官民連携インフラファンドが、投資対象となる発電事業に出資・融資を行う。

 官民連携インフラファンドが投資することで、民間金融機関からの融資も呼び込むことができる。呼び水となるお皿をつくれば、民間もお金を出しやすくなるというわけだ。

 その際、国や自治体は、ファンド運営体に共同出資する形をとる。ファンドの運営および投資判断は、あくまでファンド運営体が行うので、リスクは遮断される。

 11月10日には、国と東京都の協議会の場でも、電力問題について協力を求めた。東電や電力供給の問題は、東京も無関係ではない。最大の需要地である東京に意見を聞いてくれないといけませんよと忠告もしておいた。

 しかし、政治の動きは依然として遅い。菅直人前内閣の“脱原発”は野田内閣ではどうなったのか、はっきりしない。柏崎刈羽を動かすのかどうか、東電の老朽火力発電をどれだけ取り替えるのか、明らかではない。電力供給について国があてにならない以上、首都圏の自治体が官民連携インフラファンドを主導して、“第2東電”のような世界をつくっていくことが求められている。

[復興ニッポン]

Posted by nob : 2011年11月17日 23:37

経済論者には経済論で、、、如何なる理由付けも脱原発に繋がるのであれば是。。。

■ドイツが脱原発を決めた本当の理由
環境NGO「グリーンピース」トーマス・ブリュアー気候変動エネルギー部門長に聞く

山根小雪[日経ビジネス編集]

 東京電力福島第1原子力発電所の事故は、世界の原発に多大な影響を及ぼした。なかでも、ドイツの動きは世界に驚きを与えた。メルケル首相は事故発生からわずか3日後、老朽化した原発7基を3カ月停止し、全原発の安全検査を徹底するように命じた。さらにドイツ政府は、2020年の脱原発を決めたのだ。

 ただし、ドイツが事故を受けて脱原発を決めたのかといえば、そうではない。緑の党と社会民主党との連立政権は2000年に脱原発を決め、 2022〜23年を脱原発の期限に定めた。だが、2009年秋にキリスト教民主・社会同盟と自由民主党政権の連立政権が発足し、脱原発ムードが減退。 2010年には、脱原発の期限を12年延長した経緯がある。

 こうしたなか、福島第1原発事故が発生。ドイツ政府は高まる世論をくみとって、再び脱原発の期限を早めたわけだ。ドイツの脱原発をめぐる国民議論の蓄積は、既に10年を超える。

 なぜ、ドイツ政府は脱原発を選択したのか。脱原発が産業界に、どのような影響を及ぼしているのか。ドイツ銀行で金融アナリストとしての経験を積んだ後、環境NGO「グリーンピース」に移ったトーマス・ブリュアー気候変動エネルギー部門長に聞いた。

——結局のところ、なぜドイツは脱原発を決めたのですか。

ブリュアー 原発がリスクの高い技術だからです。ドイツ政府は原発をどうするべきか、倫理委員会に諮りました。そこで委員会が出した結論は、「原発の賛否は別にして、原発はリスクの高い技術。一方の再生可能エネルギーはリスクが低い。ならば原発は廃止すべきだ」と政府に勧告したのです。後述しますが、産業政策の側面も大きかった。

 ドイツの脱原発議論の特徴は、「原発に賛成か反対か」という話とは別なのです。

環境NGO「グリーンピース」トーマス・ブリュアー気候変動エネルギー部門長

——欧州の電力網はつながっており、電力市場は自由化されています。国境をまたいだ電力の売買も当たり前です。ドイツが脱原発しても、不足した電力を原発大国のフランスから輸入することになり、結果的に原発による電力は減らないという指摘もあります。

ブリュアー それは間違った認識です。確かに、ドイツとフランスの間では電力の輸出入が行われています。原発は発電量を変動させずに運転するのが最も効率が良い。このため、原発比率が8割弱と非常に高いフランスは、電力需要の変動に対応するために、原発による電力を安価で他国に売っているのです。脱原発いかんにかかわらず、ドイツはフランスから電力を購入してきたわけです。

 ただ、フランスから購入している量は、ドイツ全体の需要のごく一部に過ぎません。むしろ10年以上前から、ドイツは電力輸出国なのです。原発停止後は他国へ輸出する余裕は減ってしまいます。ですが、原発以外の発電設備に余裕があるため、輸入が大幅に増えることはないでしょう。

 ちなみに、2010年のドイツの総発電量に占める原子力の割合は24%。福島第1原発事故後に7基停止してからは、14%まで落ち込みました。電力の輸出量は減少していますが、輸入量は変わっていません。

 ドイツ政府は再生可能エネルギーの導入量を増やすことによって、エネルギー自給率を高める目標を掲げています。2020年を目途に原発を全基停止してどうなるのかは不透明な部分も残りますが、大きく輸入が増えることはないと見ています。

——脱原発によって原子力産業の雇用が減少する懸念はないのですか。

ブリュワー 現在、原子力産業は約3万5000人を雇用しています。2020年に原発を止めても、この雇用が減るのはもっと先の話です。というのも、廃炉を完了させるには、膨大なプロセスを経る必要があります。長期間にわたり、相当の人員が必要です。

 一方で、再生可能エネルギーの導入促進は、原子力を上回る雇用を生みだします。ドイツ政府によると、2004年に16万人だった再生可能エネルギーによる雇用は、2010年に37万人へと急拡大しました。原発の雇用は発電所の立地地域などに集中しがち。ところが、分散電源である再生可能エネルギーは、ドイツ国内に分散して雇用を生み出す利点もあります。

 現在、ドイツ政府が掲げている再生可能エネルギーの導入目標は、2020年に35%というもの。その先も、2030年に50%、2040年に 65%、2050年には80%まで高めるとしています。さらに、ドイツ議会の専門委員会は2010年、「2050年に100%再生可能エネルギーにすることも可能」だと表明しました。

 脱原発を実現して原子力産業での雇用が失われても、再生可能エネルギーの導入で大量の雇用が発生します。雇用面の心配はしていません。

再生可能エネルギーには経済的なメリットも

——再生可能エネルギーの発電コストは、火力発電などと比較して高いと言われます。また、日本では、原子力のコストが適正に評価されていないという指摘があります。

ブリュワー ドイツでは、再生可能エネルギーの導入は経済的なメリットが大きいという試算が広く知られています。単なる発電コストの比較ではありません。再生可能エネルギーの導入にまつわるコスト増よりも、石油や天然ガス、ウランなどの燃料を使わないで済んだことによるコスト削減や、酸性雨や健康被害などの対策コストの削減、新規に生まれる雇用や、企業の競争力工場などのメリットの方が大きいというわけです。

 原子力のコストの不透明さはドイツも同様です。1950年から現在までに原子力産業に政府が投入した補助金などの総額は、24兆4200億円に上ります。核廃棄物の処理費用などは部分的にしか含まれていませんので、国費の投入はさらに増えるでしょう。

 問題は、原子力産業のコスト削減努力が不十分であることです。これだけの国費がなければ立ちゆかないのだから、原子力産業が自立しているとは言い難い。今後もさらに原子力産業にカネを投じ続けることには、疑問符が付きます。

——再生可能エネルギーが本当に経済的なメリットがあるなら、なぜ産業界は脱原発に反対するのですか。

ブリュワー ドイツ産業界にも、様々なポジションの企業が存在します。脱原発の声を発しているのは、電力や化学、重工業、自動車などの大企業。これが産業界の総意であるとは考えていません。

 というのも、再生可能エネルギーの導入を、ビジネスチャンスと捉える企業が増え始めているためです。象徴的なのが、アルミ精錬のトップ企業が政府の判断を歓迎していることです。

 アルミ精錬といえば、電力多消費産業の代表格。電力料金の高い地域ではビジネスが立ちゆかなくなることもある業種です。そのアルミ精錬企業の歓迎が意味していることは、「再生可能エネルギーは儲かる」ということに尽きます。

 これまで彼らの最大の顧客は自動車メーカーでした。ですが、自動車メーカーは値下げ圧力が強い。値下げばかり求めてくる自動車メーカーよりも、彼らにとっては、風車メーカーの方が優良顧客になったのです。

再生可能エネルギーは成長著しい産業

——再生可能エネルギーの導入が、新産業として確立しつつあるのですね。

ブリュワー その通りです。雇用創出効果は数値となって現れています。産業界の声の大きなプレイヤーの影で、ビジネスをシフトさせる動きが顕在化しています。

 再生可能エネルギー市場は、右肩上がりで目覚しい成長を続けています。これほどの成長力を持った産業は、ほかに見当たりません。

 だからこそ、日本に言いたいことがあります。原発に賛成か反対かという議論にとどまらず、将来の産業について議論すべきではないでしょうか。

 日本企業が再生可能エネルギー市場で存在感を発揮したいと考えるなら、日本政府は早急にエネルギー政策の方針転換をすべきです。一刻も早く、国内市場を立ち上げなければ、手遅れになる。もうギリギリのタイミングです。既に日本は相当、遅れを取っているのです。

 ドイツに参考になる例があります。かつてドイツの鉄道会社は、新幹線のような高速鉄道を新興国に売り込もうとして失敗しました。その理由は、国内での導入実績がなかったためです。新興国からしてみれば、「そんなに良い技術ならば、なぜ自国でやらないの?」と信頼を得られませんでした。

 日本の再生可能エネルギーの導入量は、世界的に見ても少なすぎます。国内市場はあまりに脆弱です。日本には、技術開発に長けた企業が多く存在します。再生可能エネルギーに本気で取り組めば、世界で高い競争力を発揮できるはずです。

 政府が本気で国内市場を立ち上げることを決断するかどうか。ここに、日本企業の将来が委ねられています。

[復興ニッポン]

Posted by nob : 2011年11月17日 23:30

どんな結果も次の結果への一時の経過、、、思い通りに進めようとする過程のいたるところに幸せがある。。。

■自分の思い通りにいかなくても
「うまくいってない」とは限らない

物事が計画通り進まなくても
計画がうまくいかなかったとは限らない

多くの人は、自分の人生は自分でコントロールできると考えています。

だからこそ、仕事や勉強、趣味や恋愛など人生のあらゆる場面において綿密な計画を立て、それを実現しようとします。

私は、人間が生きていくうえで、自分でコントロールできる部分は限られているのではないかと考えています。もちろん自分の思い通りにいくこともありますが、多くのことは実は自分の力で何とも変えがたいものです。

必ずしも自分でコントロールできないのが人生だと認識しておけば、仮に計画したことが予想通りに進展しなくても、こころにストレスを感じることが少なくなるはずです。

そもそも「計画通りに進まないこと」と、「うまくいかないこと」は別の次元の問題であるように思います。

あることが、計画通りに進まなかったとします。計画通りに進まなかったのは事実かもしれませんが、果たして本当にそれがうまくいかなかったのでしょうか。

多くの人は、計画がうまくいかなかったと判断するのが早すぎるような気がしてなりません。本当にその計画がうまくいかなかったのか、その答えはすぐにはわからないのではないかと思うのです。

私の診察室を訪れていたある女性が、旦那さんと離婚すると言い出しました。

聞くと、その女性の症状が一向に改善しないため、旦那さんとしては一緒に暮らすことに疲れてしまったというのです。

確かに、女性の病状は一進一退を繰り返していました。

ただ、ほとんど家庭内別居に近いかたちで、もう少し協力してくれてもいいのではないかと私が感じてしまうほど、旦那さんの対応は冷たいものだったといいます。

とはいえ、女性には自分の病状が改善しないことに対する負い目があるので、離婚はやむを得ないと諦めていました。

予測とは正反対のことが起こり
結果的にそれが良かったと思えることもある

 主治医といえども、私の立場では離婚について口を挟むことはできません。

 あくまでも患者さん個人の問題なので、「思いとどまったほうがいい」とも「ぜひそうすべきだ」とも言えません。 

 ところが、すぐに家を出て行くことを要求されるなど、離婚に関する条件はあまりに理不尽なものでした。彼女の当面の生活を守れないかと考え「日本司法支援センター(法テラス)」を紹介しました。

 法テラスは、国が設立した法的トラブルを解決するための相談窓口です。最近では、診察室で受ける悩みも複合的になってきているので、精神科としての診療を超えてしまう部分については、専門窓口を紹介することが増えているのです。

 法テラスから「きちんと離婚調停にかけて財産分与を受けたほうがいい」と助言された女性は、私の診察室でも「気は進まないけれども、調停に踏み切ることにしました」と語っていました。

 調停の日から最初に訪れた診察日、女性に調停の顛末を尋ねると、女性は思いがけないことを口にしたのです。

「お恥ずかしい話ですが、向こうが離婚を取り消してほしいと言ってきたのです。私としてもそのほうがありがたいので、離婚はやめることにしました」

 よくよく聞くと、離婚調停に関する書類を目にした旦那さんは、ふと我に返ったといいます。事の重大さに気づき、女性に謝罪したそうです。

 私としては、離婚して人生をリセットすることは、女性にとって悪くない選択だと考えていました。ところが、現実は水際で大逆転劇が起こったのです。逆転するどころか、離婚話が持ち上がる前の冷えた関係も改善し、家庭内別居も解消されたそうです。

 長く診察室に通っていた患者さんだったため、私も気心が知れていました。そんなこともあって、ついこんなことを口走ってしまいました。

「へえ~、それは良かったですね。でも私も一生懸命やってきたから、ちょっと拍子抜けしちゃったなあ」
「へへへ、すいません」

 もちろん、離婚そのものは計画外だったことでしょう。

 しかし、離婚を決意してからの展開は、まったく計画したことと違う展開でしたが、この女性にとっては歓迎すべき結果になったのです。

計画が思い通りにならなかったことで
手に入れられる幸せもある

 別の患者さんから聞いた話です。

 この患者さんの親友は、音楽関係で生計を立てることを目指していました。ところが、すべてがうまくいかず、挫折した末、音楽を職業にすることを諦めざるをえませんでした。

 ただこの男性は、音楽からは離れたくない。せめて趣味でいいから続けていこうと考えました。しかし、プロを目指して頑張っていた楽器を続けるのは悲しすぎるので、男性は、別の楽器にチャレンジしようと決意しました。

 どんな楽器をやろうかいろいろ探したものの、なかなか決められません。新たに就いた仕事の都合で、通うことができる教室も限られてしまいます。そんななか、たまたま男性はある特殊な楽器に出会います。

 それほどやりたい楽器だとも思わなかったそうです。ただ、今までやってきた楽器とはまったく異なるうえ、習うのに都合がいいことから、仕事の傍らその楽器を習い始めました。

 ところが、この男性は、その楽器を習うための教室で結婚相手と巡り合いました。まさに自分の伴侶にぴったりと思えるような人だったそうです。

 音楽でプロを目指した人が挫折して、趣味ではじめた楽器が縁で、たまたまかもしれませんが、人生の伴侶を得たのでした。

 とはいえ、夢に見ていた通りプロの音楽家になっていたら、このような女性とは出会えなかったかもしれません。

 計画通りに進まないことが必ずしも「うまくいかない」ことではないのです。逆に計画通り進んでも、うまくいかないこともあるのではないでしょうか。

計画が思い通りにならなくてもすぐに負の評価を下さず
もう少し長いスパンで考えたほうがいい

 精神科の診療でも、計画を立てて治癒に導いていくことが一般的です。

 しかし、その患者さんの生活に予想外のことが起こり、医者として計画したスケジュールにずれが生じてしまうことがあります。

 こちらとしても、聞いた瞬間は「ええ? だって今週からそろそろリハビリに入る予定だったのに」と思ってしまうものです。

 しかし、あとになって考えると「それで良かった」「必要なことだった」「無駄じゃなかった」と思えることはいくらでもあります。

 そう考えると、計画が予定通り進まなくても、すぐに「足止めを食った」とか「マイナスになった」という負の評価を下す必要はないのです。

 過剰に考えるとオカルトっぽくなってしまうのですが、計画通りに進まない事態に直面したとき「変わり目」「チャンス」ととらえることも悪くないと思います。

 うつ病で診察室を訪れる患者さんのうち、初期の人ほど完治までのロードマップを気にされます。そんな人に私は、こんな言葉をかけるようにしています。

「計画にとらわれているということは、あなたが休めていない証拠です。完治までの期間は人それぞれです。こだわりすぎていると、回復が遅くなることもあるのですよ」

 私の経験では、不思議と症状が落ち着いてきた患者さんほどロードマップを気にしなくなっていきます。

 現在進行中の計画がすべて思い通りにいくことはありません。計画通りに進まないこと、思い通りにいかないことがあっても、即座にマイナスの評価を下すのではなく、もう少しだけ長いスパンで考えてみてはいかがでしょうか。

[DIAMOMD ONLINE/香山リカの「ほどほど論」のススメ]

Posted by nob : 2011年11月15日 10:44

日本政府は米国の一省庁首相は一大臣、、、自立心と責任感が欠落している。。。

■TPP反対派の急先鋒・中野剛志「メディアが報じないアメリカの本音。やはり日本は狙われている」

TPPについては、むちゃくちゃな話がメディアでそのまま流れています。先日(10月27日)、私が生出演したフジテレビの『とくダネ!』なんてヒドいもんでしたよ。

進行役のアナウンサーが、スタジオのモニターで内閣府が試算したTPP参加の経済効果を示したんですが、そこに映し出されたのは「GDP2.7兆円増加」という数字だけ。それを見たコメンテーターが「日本の年間GDPは約530兆円ですから、0・54%くらいの効果です」と解説しちゃったんです。

オマエら、ちょっと待て、と。2.7兆円という数字は10年間の累積だろ! 単年度で見ればTPPの経済効果なんてたったの2700億円。私は生放送で、なんで正確な数字を出さないんだ!とブチ切れましたよ。

ところが、その前に放送された『新報道2001』でもフジテレビは同じ“誤報”を飛ばしました。しかも、こちらは番組スタッフが収録前の段階で10年間の累積である事実を把握していたから、私には故意に隠したとしか思えないんです。視聴者を“TPP賛成”へと誘導したい大手マスコミの狙いが透けて見えますよ。

政府は政府で、TPPに参加することで「国を開く」などとトンチンカンなことを言う。日本の平均関税率は諸外国と比べても低いほうであり、その意味で国はすでに開かれているんです。なぜ、こんな自虐的な発言をしたのか意味不明。本当にこんな状態でTPPを進めてよいのでしょうか?

■「輸出2倍戦略」のためにアメリカはTPPを使う

今、世界はどうなっているのかというと、08年のリーマン・ショック以降、その構造は激変しました。かつての世界恐慌がそうでしたが、今のような世界的な大不況下では、各国とも生き残りのために手段を選ばず必死になります。各国は、日本にオイシイ話やキレイ事を並べながら、えげつない計略を次々と仕掛けてくる。特に住宅バブルの崩壊で国内経済がズタボロのオバマ政権は、経済回復と支持率稼ぎのためになりふり構わなくなっています。

そのアメリカが今、最大のターゲットにしているのが日本です。アメリカは「2014年までに輸出を2倍にする」ことを国是に掲げています。そのために利用しようとしているのがTPPです。アメリカはまず日本をTPPに誘い込み、思惑どおりに関税や非関税障壁を撤廃させる。もちろん関税撤廃には応じますが、同時にドル安(円高)に誘導して日本企業の輸出競争力を奪います。その上で、金融や農業などで日本の市場の収奪にかかる。これがアメリカの狙いです。

■日本が自ら進む“人食いワニ”の池

このまま日本がTPPに参加すると、国内のルールや仕組みをアメリカ企業に有利になるように改定させられる恐れがあります。そこで、昨年12月に合意に至った米韓FTA(自由貿易協定)が、韓国側から見て、いかに無惨な内容だったかをお話ししましょう。

韓国は、アメリカが韓国の自動車市場に参入しやすくなるよう、排ガス診断装置の装着や安全基準認証などの義務に関して、米国から輸入される自動車は免除するという“例外”をのまされました。

さらに韓国では、日本と同じく国内ニーズが高い小型車に優遇税制を設けていたが、これもアメリカの要求で大型車に有利な税制に変えさせられました。そしてFTAによる関税撤廃で急伸した韓国産自動車の輸出がアメリカの自動車産業を脅かすようなら“関税を復活する”という規定も加えられたのです。

手段を選ばないアメリカのこうした攻勢が、TPP交渉参加後は日本に及ぶことになります。自動車業界では、まず日本のエコカーが標的となるでしょう。米国車の多くは、現時点では日本政府が定めた低公害車の基準を満たしておらず、エコカー減税の対象外。これをアメリカに「参入障壁だ」と指摘されれば、韓国のように泣く泣く優遇税制を撤廃せざるを得なくなるでしょう。

また、TPPで最も懸念されるのは、投資家保護を目的とした「ISDS条項」。これは、例えば日本への参入を図ったアメリカの投資企業が、国家政策によってなんらかの被害を受けた場合に日本を訴えることができるというもの。訴える先は日本の裁判所ではなく、世界銀行傘下のICSID(国際投資紛争解決センター)という仲裁所です。ここでの審理は原則非公開で行なわれ、下された判定に不服があっても日本政府は控訴できません。

さらに怖いのが、審理の基準が投資家の損害だけに絞られる点。日本の政策が、国民の安全や健康、環境のためであったとしても、一切審理の材料にならないんです。もともとNAFTA(北米自由貿易協定)で入った条項ですが、これを使い、あちこちの国で訴訟を起こすアメリカを問題視する声は少なくないのです。そんな“人食いワニ”が潜んでいる池に日本政府は自ら飛び込もうとしているわけです。

残念ながら、野田首相のハラは固まっているようです。世論で反対が多くなろうが、国会議員の過半数が異論を唱えようが、もはや民主的にそれを食い止める術はありません。交渉参加の表明は政府の専権事項、野田首相が「参加する」と宣言すれば終わりなんです。

そして、いったん参加表明すれば、国際関係上、もう後戻りはできない。すべての国民が怒りをぶつけ地響きが鳴るような反対運動でも起きない限り、政府の“暴走”は止まりません。

(取材・文/興山英雄 撮影/山形健司)

[週プレNEWS]


■首相、TPP交渉参加でも日米関係に腐心
普天間など不安要素も

 【ホノルル=佐藤理】野田佳彦首相は12日昼(日本時間13日午前)、オバマ米大統領と会談し、米国産牛肉の輸入規制緩和など、米国が求めてきた一連の「宿題」に回答を示した。オバマ米大統領は歓迎の意向を示しており、日米関係強化を目指す首相の狙いは一定の成果を上げた格好。ただ、懸案の米軍普天間基地の移設問題では今後の見通しが立たないなど、不安要素も見え隠れする。

 「進展が見られることを歓迎する」。オバマ大統領は会談で、米国産牛肉の輸入規制の緩和手続きが日本政府内で進んでいることを喜んだ。

 国際結婚が破綻した夫婦の子どもの扱いを定めたハーグ条約を巡っては、首相が関連法案を来年の通常国会に提出する方針を表明した。

 首相は普天間問題で「内閣を挙げて取り組んでいる」とアピール。首脳会談前に外相や防衛相、沖縄担当相、官房副長官を続々と沖縄に派遣した努力をにじませた。日米合意に基づく移設の前提になる環境影響評価(アセスメント)の評価書は、年内に提出すると伝えた。

 オバマ大統領はこうした日本の取り組みを高く評価した。これらの課題はオバマ大統領が9月の日米首脳会談で対処を求めていたもの。首相は米国が突きつけた「宿題」に2カ月程度で回答を用意したからだ。

 日米関係の緊密さが如実に表れたのはアジア太平洋を巡る戦略での共同歩調だ。首相は「日米が連携して、この地域における経済のルール、安全保障の実現をやり遂げないといけない」と表明。

 経済では国内の反対論を押し切り、米国が主導する環太平洋経済連携協定(TPP)に参加を決めた。安保でも米国が新たに加わる東アジア首脳会議(EAS)を「地域の政治や安保の課題を扱う主要な会議にする」とオバマ大統領と一致した。日米が連携して推進する2つの枠組みをアジアの基盤にしたい考えだ。

 だが落とし穴も多く控えている。中国は日本のTPP交渉への参加表明直後から、TPPへの警戒感を発信し始めた。EASについても、アジア各国と連携した海洋の安全保障づくりに反発しており、米国のアジア関与にも神経をとがらす。

 肝心の日米関係自体も、最大の懸案の普天間問題の解決法が見えない。沖縄県では県外移設論が大勢。評価書を年内提出しても、その後に埋め立て許可を取得するメドが立たない。評価書の年内提出という宿題はできても、次の宿題の難易度は一気に跳ね上がる。

 首脳会談に同席した政府高官は「打ち解けた、前向きな雰囲気にあふれた会談だった」と振り返ったが、次回の会談がどう表現されるのか、予断を許さない。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2011年11月14日 08:35

意識ある個人の連帯、、、組織を地域社会をそして世界を変える。。。

■【津山恵子のアメリカ最新事情】65万人が大手銀の預金口座を一斉解約―ウォール街にノー

 米国では、スーパーマーケットなどで少額の買い物をする際、デビットカードの利用が日本よりもかなり多い。

 預金残高から利用金額がすぐに引き落とされるため、月末などで少ない残高の範囲内に買い物がおさまるように、レジで買い物の一部を減らしていく人もよくみる。

 その身近なデビットカードの利用に対し、バンク・オブ・アメリカが10月、月5ドルの手数料を取る計画を発表。ほかの大手金融機関も追随する動きをみせたため、多くの利用者が雪崩を打って口座を解約する「うねり」となった。

 そのピークが11月5日に行われた「バンク・トランスファー・デー」だ。前出のバンク・オブ・アメリカ、シティバンク、JPモルガン・チェースなどの預金口座を解約し、地方銀行あるいは信用組合に口座を移そうという運動で、カリフォルニア州のギャラリー経営者、クリステン・クリスチャンさん(27)が、フェイスブックのページを作って運動を呼び掛けた。当初、友人500人を誘っただけだったが、あっという間に全米を巻き込む動きになった。

 彼女が作ったページによると、バンク・トランスファー・デーへの参加を表明したのは、11月7日現在で86000人に上る。クリスチャンさんが米テレビなどに語ったところによると、彼女は個人とギャラリーの両方の口座をバンク・オブ・アメリカに持っている。しかし、デビットカードの手数料のほか、過去、同行のウェブサイトがダウンしていて送金ができず、電話で手続きした際に2ドルの手数料を取られた経験があり、「数々の手数料に辟易(へきえき)していた」という。

 口座の移行先となった信用組合は、口座開設が急増。信用組合全国協会(CUNA )によると、運動の盛り上がりで10月は全米で65万人が口座を開設し、預金高は45億ドル(約3500億円)増えた。この65万人というのは、全米の信用組合が昨年1年間に獲得した口座開設数より5万人も多いというから、まさに預金の「大移動」が起きたことになる。

 ツイッターで「爽快なエピソード」として広まっていた逸話がある。コンサルティング会社を経営し、デビットカードの手数料など取るに足らない大口の顧客が、少しずつ預金を信組に送金し、残高が一回で引き出せる金額になった際、支店に赴いて口座の解約を申し込んだ。対応した行員は「本日、私が引き出せる限度額を超えたので解約はできない」と言い訳し、引き止めようとした。その時の会話がくまなく紹介されている。ビジネスの口座を持っているなど、預金金額が多い人ほど、口座解約は面倒だが、それでも「移し替え」に参加したのには驚いた。

 各地の信用組合は、バンク・トランスファー・デーをめがけて、勧誘の垂れ幕を掲げ、5日に殺到する顧客のために、通常土曜日は正午までの営業時間を延長した。ウォール・ストリート・ジャーナルの記事「米で大銀行からの預金移し替え運動」は、週末に何千人もの米国人が小さな銀行や信組に詰めかけ、駐車場から道路の反対側まで車があふれた話を伝えている。

 5日の週末だけで、どれほどの預金が移動したのかはまだ不明だが、これより前にバンク・オブ・アメリカはデビットカード手数料を徴収する計画を撤回。ほかの金融機関も検討を白紙に戻した。

 もちろん、大手金融機関にとって、口座維持コストは、大口顧客よりも小口顧客の方がかかるため、預金の移し替えの影響は限定的だ。収益も大口取引から得る割合の方が圧倒的に高い。

 しかし、「移し替え」運動は、米消費者の大手金融機関に対する不満や怒りをあらためて浮き彫りにした。サブプライムローンの焦げ付きから起きた金融危機で、消費者を不況に巻き込んだのにも関わらず、政府から資金注入を受けて経営破綻を免れた。それなのに、消費者からはさらに手数料を取るというので、我慢の限度を超えた。「ツー・ビッグ・ツー・フェイル(影響が大きすぎて破綻させられない)」というのは、消費者には理解し難い。

 バンク・トランスファー・デーは、世界に広がった若者の反格差運動「オキュパイ・ウォール・ストリート(ウォール街を占拠しよう)」とは全く別の運動として始まったが、これもまたウォール街の「負の面」を際立たせた。

 米消費者によるウォール街への攻撃はしばらく続きそうだ。

[THE WALL STREET JOURNAL]

Posted by nob : 2011年11月14日 08:27

昨今の若者の大多数は、尾崎豊に何ら共感を覚えないどころか、理解もできないのだとか。。。

■尾崎豊は「自殺」だったのか 「死にたい願望」と「ボロボロのからだ」

1992年に26歳の若さで急逝した歌手、尾崎豊さんが残した「遺書」2通の全文を月刊誌「文藝春秋十二月号」が掲載している。尾崎さんが生前、夫人に心中を迫ったエピソードなども記事で紹介されている。

同誌発売は2011年11月10日。尾崎さんは、1980年代に「ティーンエイジャーのカリスマ」として絶大な人気を誇り、「ファン葬」には4万人超が参列した。尾崎さんの急逝をめぐっては、後に他殺説が浮上し、遺族を巻き込む裁判にもなり大きな関心を集めた。
「先日からずっと死にたいと思っていました」

「遺書」の全文公開と記事を担当したのは、ジャーナリストの加賀孝英氏だ。他殺説が浮上した1994年当時の取材で遺族から入手した「遺書」2通や取材結果について約20ページを使って紹介している。

加賀氏は記事の中で、「尾崎豊の死は『自殺』だった」とあらためて「他殺説」を否定。尾崎さんは当時、「身体はボロボロ」で、「自分は間もなく死ぬということ」を「間違いなく知っていた」と指摘している。

「他殺説」の否定の意味を強調するため、かぎかっこを使った『自殺』という表現を用いたようだ。

尾崎さんが死亡した日に「肌身離さず」もっていたセカンドバッグから見つかった「遺書」には、

「先日からずっと死にたいと思っていました」「さようなら 私は夢見ます」

などの言葉が並んでいる。日付は書かれていない。

また、死後1か月経って、尾崎さんの母の遺影のわきで見つかった「遺書」には夫人や長男への愛情が綴られており、最後の1行は、

「皆の言うことをよく聞いて共に幸せになって下さい」

と長男へ呼びかけている。

加賀氏は94年当時、「遺書」のごく一部の引用を含む記事を週刊誌で発表しているが、今回、「遺書」全文と「17年間、封印し続けてきた物語」を紹介している。

「遺書」の全文公開をこれまで見送っていた理由については、尾崎さんの夫人から、長男が尾崎さんの死を理解できるようになってからにして欲しい、との要望があったことなどを挙げている。

夫人に心中を迫っていた?

記事によると尾崎さんは生前、夫人に心中を迫ったことがある。尾崎さんが死亡する20日前の92年4月5日、尾崎さんが「俺と一緒に死んでくれぇ」などと夫人に迫ったが、長男のことを夫人が口にすると、尾崎さんは「その場にへたりこんだ」。

また加賀氏は、「他殺説」にもあらためて詳細に反論している。「他殺説」は、94年に浮上し、テレビのワイドショーなどを巻き込む騒ぎとなった。尾崎さん死去から2年後のことだ。

尾崎さんが死亡したのは92年4月25日。泥酔して全裸で民家庭先に横たわっているのを発見され、病院に運ばれたが同日中に亡くなった。ほどなく警察が発表した死因は、「極度の飲酒による肺水腫」。当時から覚醒剤の使用は指摘されていたが、死因とは結びつけられていなかった。

94年に尾崎さんの「死体検案書」コピーが流出して報じられた。尾崎さんの体にあった傷や「致死量の2.64倍の覚醒剤」などのキーワードを結びつけ、中には尾崎さんの遺族に殺人の疑いをかける夕刊紙や週刊誌の記事も出た。

関心の高まりを受け、警視庁に尾崎さんの死亡に関する再捜査を求める嘆願書が10万人超の署名を添えて提示される騒ぎにもなった。警察は解決済みだとして動きは見せなかった。

遺族に疑いをかけた「他殺説」記事については裁判になり、東京地裁は2000年2月、遺族への名誉毀損を認め、フリージャーナリストに500万円の支払いなどを命じる判決を下した。02年の上告棄却で遺族の勝訴が確定した。

今回の「遺書」全文掲載の予告記事を受け、インターネットのツイッターや2ちゃんねるなどには多くの人が反応を寄せた。

「大反響ありそう」と興奮気味の人や、尾崎さんの生前のアルバムの図柄と「遺書」とを関連付けて理解しようとする意見もあった。一方、「他殺説」を主張し、「遺書」や「自殺」を否定するかきこみも少なからずみられた。

尾崎さんを巡っては、死後何度もリバイバル・ブームが起き、新たなファンも生まれていると指摘されてきた。2011年に入っても4月に「I LOVE YOU バラードベスト」(ソニー・ミュージック)の尾崎さんのCDが発売された。

また、尾崎さんが死亡した日に発見された場所の民家は、通称「尾崎ハウス」として多くのファンらが訪れ続けた。住人が一室を開放していたのだ。2011年10月には、老朽化から立て直されることになり取り壊され、改めて注目を集めた。

最近訪問者は減っていたようだが、取り壊しの予定が報じられると1日十数人が訪れるようになっていたという。立て直し後には、「尾崎ハウス」として一室を開放する予定はないようだ。

[JCASTニュース]

Posted by nob : 2011年11月10日 20:38

無駄こそが文化であり豊かさである。。。

■計画したことが達成されるだけの人生を
はたして「豊かな人生」と言えるだろうか

現代は計画を立ててそれを遂行し、
確実に達成することが求められている

 今回は、なぜ中間の状態にいることが良いのかということに触れたいと思います。

 私の診察室を訪ねてくるビジネスパーソンに、休日をどう過ごしていたかを聞く機会があります。

 東京映画祭、フェスティバル東京(演劇の祭典)、英会話――。最近であればそんな話題が会話にのぼります。多くの人は、休みの日に何かしら計画を立ててアクティブに行動しています。

 もちろん、そういうところで楽しむのは悪いことではありません。場合によっては気分転換にもなるとは思います。

 ただし、ゆっくり休むことが必要な人たちには、必ずしもお勧めできません。

 平日は忙しく働いているので、せめて土日ぐらいは家でゆっくり休んでくださいとお話ししても、その人たちはこんな理由から行動せずにはいられないのです。

「時間を無駄にしている」「人生を楽しんでいない」「自分を向上させていない」

 心や体のバランスを崩して休む必要に迫られているにもかかわらず、休むことに耐えられません。休みの日でも何か予定を入れなければ、人生を無駄に生きているという強迫観念に駆られているかのようです。

 なかには「何もしなかった」という人もいます。

 しかし、どういうわけかその人は後ろめたそうに語るのです。私に「それはとてもいいことです。体が休まりましたね」と言われてはじめて、何もせずに休んでもいいのだと認識するほどです。

 現代は、自ら能動的に計画を立てて生きるのがよいこと、という風潮があります。

 それはそれでいいことだと思います。でも、計画したからには必ずそれを遂行する、うまくいって当たり前、何もしないことや計画しないで時間が過ぎていくことは、すべて無駄ととらえてしまうのは行き過ぎではないでしょうか。

ほんの100年前の社会は、
コントロールできないものばかりだった

 最近、私はよく時代小説を手に取ります。

 江戸時代を舞台にした小説などでは、徒歩以外に交通手段がないので、どこに行くにも移動に時間がかかっていることがわかります。ちょっと今日はあそこにでも行ってみようかと計画しようものなら、たいへんな労力を覚悟しなければなりません。

 さんざん歩いてようやく着いても、肝心の相手がいないということも珍しくはありません。家人に聞くと旅に出たといいます。メールはおろか電話もない時代では、相手の予定を確認する術はほとんどありません。

 おそらく、当時は「空振り」というのが日常茶飯事だったのでしょう。自分が会いたいと思って出かけても相手がいないのが当たり前、計画が思うように達成できなくてもそれを無駄と考えることはなく、腹を立てたりがっかりしたりしている姿も描かれていません。

 彼らは潔く諦め、頭を切り替えます。

 せっかくここまで来たのだから、帰りにどこかへ寄って行こう。当初の計画にはまったくなかったところに目を向けるのです。そんなときこそ、偶然の出会いや新たな発見があったのではないでしょうか。

 想像するに、無駄はネガティブなものではなかったと思います。

 自分のコントロールできる部分が圧倒的に少なかったため、ネガティブに考えても仕方がなかったのです。

 むろん、この時代に戻るべきだと言っているのではありません。

 しかし、効率化を極限まで追求した現代では、計画を達成することがすべてになってしまっているのではないでしょうか。そこでは、無駄はもっとも忌むべき行為の一つとなっています。

 無駄に対してただイライラを募らせてばかりいると、時代小説の登場人物のように帰り道に計画外の行動をしようというこころの余裕は生まれてきません。立てた計画が実現せず、無駄な時間を費やしたからこそ予想もしなかった偶然の出会いや発見に出会えたという発想を持つことも必要なのではないでしょうか。

 私は、計画通りにいかない無駄なことが多かったこの時代、人々のこころが貧しかったとは思いません。むしろ、無駄を無駄と思わず、頭を切り替えたことで手に入れるものがあった豊かな時代だったとも言えると思います。

効率を追求すると必要なことを深く知ることはできるが、
決して横に広がらない

 インターネットの発展で、知らないことを調べる手段は検索が主流です。

 検索では、自分が知りたいことにはほぼ確実に出会えます。しかし、それによって失われたものもあるような気がしてなりません。

 私が現在勤務する立教大学では、現在図書館の改革を進めています。たまたま、新しい図書館長に就任される教授とお話しする機会を得ました。

 教授によると、その図書館のウリは「部屋にいながらにして蔵書検索ができ、注文しておくと図書館に行けばカウンターに出ている」というシステムだそうです。

 話していてわかったのですが、その教授も書店や図書館の魅力は十分に分かっている人でした。自分の目で本を探し、その過程でまったく想像もしていなかった本と偶然出会うことに意味があるという考えを持った方です。

 教授は、ピンポイントで効率よく探すシステムに限定するのに躊躇し、従来の開架式の書棚も一部残すといいます。しかし、効率の良いシステムが学生に受け入れられれば、書棚の本を探す人はいなくなるでしょう。

 この事例でもわかるように、現代は計画したこと、意識したことを確実に達成できる社会になりつつあると思います。しかし、計画しなかったこと、意識していなかったことから何かを得るチャンスは確実に減っています。

自分に役立つものだけで
時間が構成されているのは不自然ではないか

 かつて辞書や事典などで何かを調べるうち、偶然別のことに引っ掛かることがあった記憶のある方は多いと思います。例えば、辞書で目的の言葉の隣にある言葉が妙に気になってしまうといったことです。

 また最近でも、「ウィキペディア」で調べものをしているうち、気づいたらとんでもないことを調べていたという経験のある方がいらっしゃるでしょう。

 検索した目当ての事柄を読んでいる途中で、本文中の気になる事柄や人物にジャンプする。それを繰り返しているうち、当初検索しようとした事柄とはまったく異なるものにたどり着いてしまったという経験です。

 多くのビジネスパーソンにとって、目的のものを無駄なく探し当てるのは仕事の効率というものです。余計なことに目移りし、無駄な時間を費やすのは仕事とは言えないでしょう。

 まして「時間を費やしたのに結局何も得られなかった」「そのときは意味がなくても、いつか役に立つことがあるかもしれない」「調べたけれども結局何の役にも立たなかった」などと悠長なことは言っていられません。

 しかし、一見無駄なことから派生する「偶有性」がなくなってしまうと、効率性は高まって必要なことを深く掘り下げて知ることはできますが、横に広がっていきません。

 私には、この状態が人間のこころを豊かにするとはどうしても思えないのです。

 徹底的に無駄を排除し、役立つものだけで自分の時間が構成されているというのはとても不自然なことだと思います。

 ウィキペディアの事例に限ったことではありませんが、無駄な体験の積み重ねが人間の内面を豊かにするのではないでしょうか。

 私の友人に、ミシマ社という小さな出版社を経営する方がいます。その彼が最近『計画と無計画のあいだ』という本を出版しました。

 ミシマ社は、ビジョンがあるようなないような状態で始めた会社だといいます。

 出版業界の人に聞くと、大手の出版社の人も含めほとんどの人が「ミシマ社っていいですよね」と口にします。自分の会社ではできないけれども、彼らのようなスタンスで本を作ることが理想だと考える人が多いのです。

 計画でも無計画でもない、意識していることだけでも無意識に入ってくることでもない、仕事に必ず役立つことでもまったく仕事に役に立たないものでもない。そんなことに日々触れていることが、人生を豊かにするのではないでしょうか。

[DiamondOnline/香山リカの「ほどほど論」のススメ]

Posted by nob : 2011年11月08日 17:23

XP、、、私もまだ消極的に使っています。。。

■Windows XPが招く「最悪のシナリオ」

Windows XPをクライアントOSとして使い続けている企業は少なくない。しかし、そのままではベンダーの今後の対応次第でセキュリティの確保が難しくなることもある。その「最悪のシナリオ」を考えてみよう。
[敦賀松太郎,ITmedia]

 マイクロソフト現行の最新OS、Windows 7が提供されてから久しいが、いまだにWindows XPをクライアントOSとして使い続けている企業は多い。サポート終了まで残すところ2年半。バージョンアップがこれ以上遅れればリスクは高まる一方だ。中にはこんな最悪のシナリオもあり得るのではないだろうか。

日常業務が招いた最悪の事態

 製造業A社は、首都圏に本社と数カ所の生産拠点を持つ、中堅の製造業企業である。顧客の中心は世界に名立たる大手メーカーであり、A社が提供する製品は高品質と低価格が高く評価され、ここ数年は順調にシェアを拡大していた。

 ところが、ある事件をきっかけに、A社の信用は失墜。ついに経営破たんという事態になり、海外投資企業のB社によって買収された。A社が長年に渡って蓄積してきた製造技術やノウハウはB社によって解体、同業種の新興国企業に事業単位でバラ売りされてしまうという事態に陥った。この一連の経営破たんを招いたそもそものきっかけは、ある営業部門の社員が通常業務の一環として情報収集のために閲覧していたWebページだった。

 A社営業部門に勤務していたK山は、A社の事業拡大のために仕事に邁進するバリバリのビジネスマンだった。主にマーケティングを担当していたK山は、顧客拡大のために独自に市場や競合製品の動向を日々調査し、それをプレゼンテーション資料にまとめてアカウント担当者の営業活動を支援するという役割を担っていた。自分が作成する資料によって商談がまとまり、アカウント担当者に感謝されることに、K山は仕事のやりがいを感じていた。

 その日もK山は、資料の参考にするための情報収集活動を行っていた。A社では、セキュリティ対策の一環として、社内から閲覧できるWebサイトに制限を設けている。しかし、K山のような情報収集を業務とする社員だけは、ほぼ自由にWebサイトを閲覧できる権限が与えられていた。K山は、官公庁の Webサイトで毎日公開される公報にひととおり目を通し、競合する他社の製品動向を企業のWebサイトで確認。さらに、製品に対する評判や口コミを見るという業務を午前中に行うことを日課としていた。

 いつものようにWebブラウザを使い、検索エンジンのキーワード検索でヒットしたWebページを片っ端から閲覧していたK山は、製品についての口コミが詳細に書かれたWebサイトを見つける。興味を持ったK山は、Webページにあったリンク先も閲覧してみた。いくつかのリンクは海外のWebサイトにあり、一部のリンク先はすでにWebページが存在しなかったり、移転・閉鎖を示すWebページに飛ばされたりした。こういうことは、情報収集していればよくあるものだ。その日も情報収集を終え、プレゼンテーション資料作成に取り組んでいた。

信用の失墜、そして企業の消滅

 だが、このときK山が使っているクライアントPCでは、とんでもないことが起きていた。

 K山が閲覧していたWebページの中にマルウェアが仕込まれていたのだ。それも、延長サポートが終了し、すでにセキュリティ修正プログラムの配布も行われていないWindows XPを狙ったマルウェアだった。

 実は、A社では製品の競争力を高めるために低価格路線を進め、社内にはどんなことにもコスト削減意識を持たせる風潮があった。情報システム関連のコストも例外ではなく、業務に支障がなければ、古くても壊れるまで使い続けることが当たり前になっていた。

 こうしたA社の方針に対し、情報システム部門で働くS木は違和感を感じつつも、情報システム関連機器をリプレースするために経営層を納得させる策を持っていなかった。さすがに、ビジネスに直結する基幹業務システムや全社のサーバに関しては、おおむね5年のライフサイクルで更改していたが、クライアントPCはそれほど気にも留めていなかった。エンドユーザーも、使い慣れているWindows XPのクライアントPCを変更する必要はないという意見が大勢を占めていたため、文句を言われてまで新しくする必要はなく、サポート終了までにリプレースすればよいだろうと高をくくっていた。

 後回しにしていたクライアントPCのリプレースだったが、Windows XPのサポート終了を迎え、S木もいよいよもって着手しなければいけないと準備を始めていたその矢先、事件は起きた。K山が閲覧したWebページから侵入したマルウェアは、クライアントPCで密かに実行され、K山がアクセス権限を持つ社内の機密情報を漏れなく外部に流出させ始めたのだ。

 発覚したのは、3日後のことだった。営業部門のアカウント担当者のもとに、顧客から苦情の連絡が入ったのだ。どうやら、顧客企業の担当者の個人情報が、海外の無料アップローダで晒されているという。調査を依頼されたS木は、驚きを隠せなかった。個人情報のみならず、機密扱いだった技術情報までが漏えいしていたのである。Webサイトへのアクセスや外部メディアによるデータの持ち出しは、万全なセキュリティ対策を施しているつもりだったのに・・・。

 K山のクライアントPCに侵入したマルウェアは、まさにサポート終了になったWindows XPをターゲットにしたものだった。サポート終了後に発見されたWindows XPの脆弱性を突いたもので、すでにサポートを打ち切っていたマイクロソフトも把握できていなかったという。サポートが打ち切られた古いOSを使い続けることが、どれだけリスクを伴うか、S木は身を持って知らされることになった。

 顧客から情報漏えいを指摘されたA社は、守秘義務違反によって取引停止を通知される。信用が大きく失墜したA社から顧客が次々と離れ、ビジネスは完全にストップしてしまった。経営破たんに陥ったA社は、最終的に海外投資企業のB社に買収され、A社が培ってきた技術は新興国へ流出。日本の技術という視点からも、損失は決して小さいものではなかった。

 技術部門ではないK山も、リストラによる人事整理の対象になるという憂き目に遭うことになった。

サポート終了後に狙われるWindows XP

 この物語は、当然のことながらフィクションである。しかし、Windows XPを使い続けたから会社が潰れることなどあり得ないだろうと考えるのは、大間違いだ。

 Windows XPは、10年以上も前に作られたOSであり、すでにそのアーキテクチャは現時点の技術に見合ったものではない。だからOSの発売元であるマイクロソフトも面倒を見切れず、新しいOSへのバージョンアップを促している。

 米国の調査会社 Net Applicationsによると、2011年9月における世界のOSシェアはWindows XPが47.29%であり、いまだに首位にあるという。現行の最新OSであるWindows 7は30.36%の2位であり、バージョンアップを後回しにしている企業は、世界的にも非常に多いことが窺える。今は不自由なく使えているし、セキュリティパッチも提供されているのなら、移行が急速に進まないのは、ある意味当然なことだ。

 しかし、悠長なことは言っていられない。Windows XPを使い続ける企業のPCを狙ったマルウェアが登場してくる危険性は、大いにあり得る。こうしたリスクに対し、例えばウイルス対策ソフトウェアを開発するセキュリティベンダーはどのような施策を打って出てくるか、未知数な部分がある。Windows XPのサポート終了とともに、セキュリティのリスクがぐんと高まるWindows XP対応を荷が重すぎると判断し、対応OSから外すベンダーがあるかもしれない。一方でサポート終了を商機と捉え、しばらくWindows XP対応を謳うベンダーがあるかもしれない。

 ユーザー側としては今後のベンダーの動向を見極めるしかない状況だが、古いものを使い続けるのは、間違いなくコスト高になっていく。使い続けるのは自由だが、あくまでも自己責任である。

 Windows XPの延長サポートフェーズが完全に終了するのは、2014年4月。すでにカウントダウンは始まっている。そこまでに、Windows XPを使い続けるべきか否か、ユーザー自身が回答を出すしかないだろう。

[ITmediaエンタープライズ]

Posted by nob : 2011年11月08日 13:29

TPP賛否の論議自体がナンセンス、、、内外価格差のない誰も飢えない国際経済構造改革は必須だけれど。。。

■TPP:交渉参加判断「今でも遅すぎる」…枝野経産相

 枝野幸男経済産業相は5日、早稲田大で講演し、TPP交渉参加問題に関し「アジア、太平洋の経済連携に日本の意思をどう影響させていくかを考えたら、今でも遅すぎる状況だ」と述べ、参加に向けて早急に判断する必要性を強調した。

 経産相は、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議での参加表明への自民党の反対について「目先の政局問題で判断する小さな話ではない」と指摘。「『守り』の農政を何十年もやった結果、競争力をつけられなかった」と従来の農業政策を批判、輸出産業化を急ぐべきだと訴えた。

[毎日新聞]


■農家への補償拡充も=TPPめぐりJA幹部と会談―玄葉外相

 玄葉光一郎外相は6日、JA福島の庄條徳一会長と福島市内で会い、環太平洋連携協定(TPP)への対応について意見交換した。玄葉氏は「仮に交渉に入ったときに、産品によっては(農家への)直接支払いの制度を新たにつくっていくことが十二分に考えられる」と述べ、政府として農家への戸別所得補償を拡充するなどの支援策を検討する考えを示した。

 会談後、庄條会長は記者団に「(政府が)農業政策を提示しない中で、ただ『TPPに参加する』と言われても理解するものではない」と述べ、交渉参加に反対を伝えたことを明らかにした。また、玄葉氏から関税撤廃品目について説明がなかったとして、「全く納得できない。消化不良だ」と不満を示した。

[時事通信社/THE WALL STREET JOURNAL]


■TPP賛成38%、反対36% 内閣支持初の50%割れ

 共同通信が5、6両日に実施した全国電話世論調査で、環太平洋連携協定(TPP)問題をめぐり「参加した方がよい」は38・7%、「参加しない方がよい」は36・1%と拮抗していることが分かった。参加した場合の影響を政府が十分説明していないとの回答が78・2%に上った。説明しているとの答えは17・1%だった。

 消費税率引き上げも賛成は50・4%、反対は48・1%と意見が割れた。野田内閣の支持率は47・1%で、前回調査より7・5ポイント減。50%を割ったのは9月の政権発足後初めて。

[47NEWS]

Posted by nob : 2011年11月06日 20:19

愚かしさの極み。。。

■日本政府、インドとベトナムへの原発輸出に向け再始動

 【東京】福島第1原発事故からほぼ8カ月、日本政府は、インドとベトナムに対する商業用原発輸出に向けての動きを再開した。

 玄葉光一郎外相は29日、インドのクリシュナ外相と会談し、原発技術輸出の前提条件となる日印原子力協定交渉を進展させることで合意した。一方、野田佳彦首相は31日、訪日しているベトナムのグエン・タン・ズン首相と会談、ベトナムの原発プロジェクトへの協力などについて話し合う。日本はベトナムとの間で原子力協定を締結済みだが、国会での批准審議は棚上げされている。

 民主党政権は、経済成長戦略の柱として原発技術の輸出促進を打ち出していたが、3月11日の東日本大震災とそれに伴う福島原発事故を受けて、インドとの原子力協定交渉を中断していた。

 福島の原発事故の収束も待たず、日印外相が協定交渉の推進で合意したことは批判を呼ぶ可能性がある。その上、インドは、核兵器の拡散阻止をうたう核不拡散条約(NPT)に加盟していない。

 日本では原発の安全性をめぐる不安から、多くの原子炉が稼働を停止している。玄葉外相は29日、クリシュナ外相との会談後の記者会見で、「福島原発事故の原因など調査結果に関する情報とともに、原発の安全性確保に関する我が国の取り組みに関する情報もインド側に提供していく」と述べた。

[THE WALL STREET JOURNAL]

Posted by nob : 2011年10月31日 08:42

現実を受け止めて真の対策を。。。

■福島の研究者・首長ら、チェルノブイリへ調査団

 1986年に発生したチェルノブイリ原発事故後の除染や現状を調べ、東京電力福島第1原発事故からの復興に役立てようと、福島県内の研究者や首長、自治体関係者らを中心とする調査団が31日午後、ウクライナや隣国ベラルーシに向け出発する。

 現地で約1週間にわたって旧原発施設のほか、事故対策を担当する行政機関や放射線に関する研究機関、中学校、病院などを視察する。

 調査団は、地方財政論が専門の清水修二福島大副学長が呼び掛けて結成。川内村の遠藤雄幸村長のほか南相馬市の除染担当者、浪江町の町議、県職員、農協や森林組合の関係者ら30人が参加した。

 現地では、事故当時の対応や除染の進め方のほか、避難した住民の帰還や農業の再生などについて意見交換する予定。

 清水氏は「チェルノブイリ事故の後、どのような活動が展開され放射能汚染に対処したかを学び、今後の行動の指針にしたい」と話している。〔共同〕

[日本経済新聞]


■チェルノブイリ25年後 住民去った町を歩く

写真:「ザリッシャ村、ザピッリャ村……」。チェルノブイリ市の中心にある広場には、原発事故で消えた村の名前が書かれた立て札が並ぶ。事故から25年となった2011年に作られた=日吉健吾撮影拡大「ザリッシャ村、ザピッリャ村……」。チェルノブイリ市の中心にある広場には、原発事故で消えた村の名前が書かれた立て札が並ぶ。事故から25年となった2011年に作られた=日吉健吾撮影

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 1986年4月に大事故を起こしたウクライナ・チェルノブイリ原発の南東十数キロ。放射線モニタリングなどにあたる3千人ほどが働いている町、チェルノブイリ市を訪ねた。

 ウクライナ政府によると、事故の影響で168の村が消えた。市の中央広場には、その名が記された立て札がアルファベット順に並ぶ。事故から25年の今春完成した。

 市内には、放射線測定や生態系調査などを担う行政機関の拠点がある。市は、「ゾーン」と呼ばれる立ち入り規制区域の中にあるが、集中的に除染され、職員らは例外的に滞在が認められて月の約半分を市内の寮で暮らす。朝夕には、通勤バスが広場周辺を行き交い、少しだけにぎわう。商店や教会もある。

 市の中心を離れると、ゾーンの現実がわかる。市内の目抜き通りの両脇には木造の廃屋が並び、プリピャチ川沿いにはさびた廃船が係留されたままだ。

 市内を出て原発に向かう。原発の約2キロ手前の「コパチ村」跡。荒野に三つ葉の形の放射能標識と看板が立つ。「住民1114人が1986年5月3日に避難した」とある。

 家々は降り注いだ放射性物質で汚染され、壊されて埋められた。そばの道路で地上1メートルの空間線量を簡易装置で測ると、毎時0.7マイクロシーベルトほどだった。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2011年10月31日 08:32

なお今も、、、そしてこれからも。。。

■セシウム放出量「政府推計の3倍」 欧米の研究者ら

 東京電力福島第一原発の事故で大気中に放出された放射性セシウムは、内閣府の原子力安全委員会が公表した推定値の3倍になるとの試算を、ノルウェーなど欧米の研究チームが発表した。チェルノブイリ原発事故の放出量の4割にあたるという。大気物理化学の専門誌に掲載された。

 研究チームは国内の測定データのほか、核実験探知のために設置された北米や欧州などの測定器のデータを使い、事故が起きた3月11日から4月20日までのセシウムやキセノンの放出量を分析した。

 セシウムの放出量は約3万5800テラベクレル(テラは1兆)で、原子力安全委の試算値1万1千テラベクレルの約3倍。降下物は大部分が海に落ちたが、19%は日本列島に、2%は日本以外の土地に落ちた。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2011年10月30日 14:15

原始的な対策ながら効果は大。。。

■【原発】1号機カバー完成 放射性物質100分の1に

 福島第一原発1号機に水素爆発で破壊された原子炉建屋をすっぽり覆って放射性物質が外部に漏れるのを防ぐカバーが完成しました。

 縦、横、高さが40メートルから50メートルに及ぶ巨大な建屋カバーは、延べ4万人が作業して約半年かけて完成しました。工事は周辺の放射線量が高いため、すべて遠隔操作で進められました。壁や天井パネルは50キロ離れた小名浜港で仮組みして船で運び、大型クレーンで組み上げていきました。つり上げた材料が強い風に流されないようファンで制御しながらの慎重な作業が繰り返されました。カバーには排気フィルターが装備され、屋外に出る放射性物質を100分の1程度に減らすことができるということです。3号機と4号機については、がれきの撤去を優先し、来年夏をめどにカバーを設置する計画です。

[テレビ朝日]

Posted by nob : 2011年10月30日 10:38

発想と判断の基準は己の利害ばかり。。。

■六ケ所村の核燃再処理工場:原燃社長「廃止措置に1.4兆円」 /青森

 ◇政策見直しに異議

 日本原燃の川井吉彦社長は28日の定例会見で、六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場を現時点で閉鎖した場合、解体などの廃止措置に約1・4兆円かかるとする試算を示した。使用済み核燃料を再処理するより埋めた方が安上がりだとする内閣府原子力委員会の専門部会の試算に対し「環境影響や政策変更のコストも比較検討してほしい」と述べ、核燃料サイクル政策見直しへの動きに異議を唱えた。【山本佳孝】

 25日に開かれた専門部会では、核燃料サイクルについてコストの試算結果を公表。使用済み核燃料を全量再処理し、プルトニウムやウランを取り出して再利用する現在の計画では、地中に埋める直接処分に比べ発電量1キロワット時当たりの費用が約1円高く、「コストが2倍になる」とした。

 これに対し、川井社長は、直接処分はまだ技術的知見が不足しているとし、「プルトニウムを含む高レベル放射性廃棄物を捨てることになり、放射能の影響が低下する時間がかかるなど課題は多い」と指摘。「サイクル事業は環境保全の面からも必要で、コストだけの問題ではない」と訴えた。

 専門部会では建設から操業、解体までに要する再処理の総事業費を12・2兆円としているが、川井社長は、今事業を止めてもこれまでの建設費約2・2兆円に加え、解体や処分の廃止措置にさらに約1・4兆円かかると説明。専門部会ではこうした政策変更コストを直接埋設では算入していないと指摘した。

 一方、再処理工場の完工予定まで1年を切ったが、県の安全対策検証委員会の議論が継続中など、08年にトラブルで中断した工場の試験再開の見通しは立っていない。川井社長は「来年10月の完工を目標に頑張る」と述べ、日程変更の考えはないことを強調した。

[毎日新聞]


■福島原発の汚染土、中間貯蔵は30年 政府が工程表

 政府は29日、東京電力福島第1原子力発電所の事故に伴う除染作業で出た汚染土などを保管する中間貯蔵施設の整備に向けた工程表を公表した。2012年度中に立地場所を福島県内で選定し、14年度をメドに搬入を始める。それまでは市町村ごとに仮置き場で管理するよう求めた。中間貯蔵の期間は最長30年を見込み、この間に福島県外で最終処分を終えるとした。

 ただ工程表では放射性物質の最終処分の見通しは示せず、処理技術の研究に努めるとするにとどめた。建設に時間がかかるとはいえ3年間の仮置き期間は長いとの見方がある一方、保管期限を示せば地元の理解が得やすいとの考えもある。

 細野豪志環境・原発事故担当相が同日、福島県庁で佐藤雄平知事と会談し、工程表を提示。福島県の市町村長にも説明した。

 中間貯蔵施設の建設地について原発相は「大変申し訳ないが、福島県内にお願いせざるを得ない」と改めて説明。保管する汚染土などは県内で発生したものに限り、建設地は「遅くとも12年度中に国が責任を持って決める」と語った。佐藤知事は工程表を「きちんと精査したい」と述べ、施設の規模や立地条件などを国が明らかにするよう求めた。

 環境省が10日にまとめた基本方針では、高濃度の汚染廃棄物が相当量発生した都道府県ごとに中間貯蔵施設を造るとしていた。工程表では福島県内だけに中間貯蔵施設を建設する方針を提示。福島県外では汚染の程度が比較的低く、量も限られると理由を説明している。

 環境省の試算では、除染に伴う廃棄物は最大約2800万立方メートル。東京ドーム23杯分に相当する。保管に必要な敷地面積は3~5平方キロメートルに上る。

 このほか中間貯蔵施設には、最新技術による廃棄物の減容化設備も併設する方針だ。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2011年10月29日 23:30

愚かしいまだそんな次元の発想、、、人と地球を破壊する被害はコスト換算不能。。。

■原発事故コスト:「上乗せ1.2円」…他燃料より「割安」

 内閣府原子力委員会の専門部会は25日、東京電力福島第1原発事故の被害額を基に、原発事故のコストを1キロワット時当たり0.0046~1.2円とする試算を固めた。原発の発電コストへの影響は限定的との見方を示したことになるが、試算の前提となる東京電力福島第1原発事故の被害額は、除染費用や賠償額など未確定の部分が多く、さらに膨らむ可能性もある。試算は、政府の「エネルギー・環境会議」に設置した「コスト等検証委員会」などに報告され、電源別の発電コストの見直し作業に反映される。

 原子力委は、政府の「経営・財務調査委員会」が試算した廃炉費用と損害賠償額を合わせた今回の事故の被害額(5兆5045億円)を参考に、出力120万キロワットの新設炉が過酷事故を起こした場合の被害額を3兆8878億円と仮定。過酷事故の発生頻度を掛け合わせて事故コストを算出した。

 福島原発事故を含めた国内実績に基づき、事故の発生頻度を500年に1回とすると、稼働率60%の場合、事故コストは1キロワット時当たり1.2円となった。今回の事故は3基から放射性物質が大量放出された。これを1回分と数えると、事故コストは3分の1になる。

 一方、新設炉は過酷事故の発生頻度を10万年に1回以下とする国際原子力機関(IAEA)の安全目標を満たしていると仮定した場合、事故コストは、稼働率80%で0.0046円となり、発電コストにはほとんど影響しない。

 試算に基づくと、原発の発電コストは1キロワット時当たりおおむね5~7円(従来は5~6円)となる。政府はこれまでに石炭火力を同5~7円、液化天然ガス(LNG)火力を同6~7円、大規模水力を同8~13円、太陽光を同37~46円と試算しており、依然として原子力が割安となった。

 使用済み核燃料を再処理し、プルトニウムやウランを取り出して再利用する「核燃料サイクル」のコストも試算。(1)すべて再処理の場合は1キロワット時当たり1.98~2.14円(2)再処理せずにすべて地中に埋める直接処分なら同1.00~1.35円(3)現状のように一部を再処理し、一部を中間貯蔵では同1.26~2.21円--となった。【比嘉洋、関東晋慈】

 ◇解説 除染など考慮せず

 内閣府原子力委員会による原発の事故リスクと核燃料サイクルのそれぞれのコストの試算は、計3回(約7時間)の会議で結論を出すという時間的な制約があった。事故コストは、条件を変えるだけで数倍にも膨らむ可能性があるが、前提となる被害額の議論を深めることはできなかった。

 被害額は東京電力福島第1原発事故を想定し、1~4号機の廃炉費用を9643億円、損害賠償額を13年3月末までで4兆5402億円と見積もっている。ただ、廃炉は溶け落ちた核燃料の回収など技術的に解決されていない問題がある。賠償や除染費用、放射性廃棄物の中間貯蔵施設の建設費も十分考慮されておらず、どこまで膨らむかは不明だ。

 今回の事故だけを想定して試算をすることにも疑問がある。会議では「ソースターム(核生成物の種類や放出量)の議論が足りない」との意見も挙がった。同じ非常用電源が失われる事態でも、炉心の形状や気象条件によって放射性物質の放出量が増え、汚染範囲が広がる可能性がある。

 NPO原子力資料情報室や環境保護団体でつくるグループは「原発を費用だけで検討すること自体、検証される必要がある」と指摘する。原発事故は地域社会や経済を一瞬で変える。試算はエネルギー政策の今後を慎重に議論するために不可欠だが、判断材料の一つに過ぎない。【比嘉洋】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2011年10月25日 13:20

こんなことまで横並び、、、何かあれば共倒れ。。。

■タイ大洪水 工業団地 浸水7カ所に

 【バンコク=寺岡秀樹】タイの大洪水で二十一日までに首都バンコク北隣パトゥムタニ県にあるバンカディー工業団地が浸水し、被災した工業団地は計七カ所となった。操業停止などに追い込まれた日系企業は四百社以上に上っている。

 バンカディー工業団地には、東芝やソニー、日本電産など日系企業約三十社が入る。地元メディアなどによると、二十日夜、団地を守っていた防水堤が三カ所で決壊。二十一日にはほぼ全域で浸水。高さ約二メートルまで浸水した場所もあるという。同工業団地に近いドンムアン空港には多くの被災者が避難し、テント生活を送る。

 タイ政府は、バンコク中心部への浸水を防ぐため、バンコク北部からバンコク東部の川や運河に水を迂回(うかい)誘導している。バンコク東部にはトヨタ自動車やいすゞ自動車、ヤンマーなどの日系企業が入る工業団地や工場があり、各企業は浸水に備えて警戒を続けている。

 一方、インラック首相は同日、バンコク東部に誘導された水が下水や運河を伝って中心部へ広がることを警戒し、自然災害法を発令。首相に権限を集中させ、病院や空港などを浸水から守るよう軍などに指示した。

 タイ政府の発表によると、これまでの洪水による死者は三百四十二人に上った。

[東京新聞]

Posted by nob : 2011年10月22日 09:00

空爆…虐殺…横暴かつ残虐な手法にどうして世界の批判は集まらないのか、、、絶望的な気持ちに、、、殺人に正義はない。。。

■カダフィ氏、最後の8カ月間

(CNN) 42年間にわたってリビアを支配した独裁者カダフィ大佐が20日、死亡した。カダフィ派の最後の拠点の1つだったシルトが陥落した際、拘束され、カダフィ派と反カダフィ派の間で起きた銃撃戦に巻き込まれて死亡した。カダフィ大佐の最後の8カ月間を振り返る。

2月14日
エジプトのムバラク政権が崩壊してから3日後。交流サイト「フェイスブック」で、カダフィ政権にたいする平和的なデモを実施する呼びかけが登場。

2月16日
約200人が東部の港湾都市ベンガジで人権活動家の逮捕に抗議してデモを実施。警察と衝突するなか、デモ参加者のうち数人が逮捕された。リビア政権高官はCNNの取材に対し、「深刻なものではない。若者たちがけんかしただけだ」と語った。

2月18日
リビアの国営放送は、人々がカダフィ政権を支持するスローガンを叫び、旗を振り、カダフィ大佐が乗ったリムジンの周囲を歌いながら歩く様子を放送。

2月19日
抗議活動が暴力へと拡大したものの、死傷者の数は不明。ベンガジでは、兵士が催涙弾や銃弾によって流血ざたとなったとの目撃情報がよせられた。

2月20日
ベンガジで武力衝突が発生。反カダフィ派がベンガジを掌握。カダフィ大佐の次男セイフイスラム氏が国営テレビに登場し、反政府運動参加者に対し、デモをやめなければリビアが内戦に陥ると警告した。

2月22日
カダフィ大佐がテレビ出演し、国外へ逃亡したとのうわさを一蹴。カダフィ大佐は、リビアを去ることはないと言明し、「殉教者として死ぬだろう」と語った。国連安保理は、市民に対する暴力を非難する声明を発表した。

2月26日
国連安保理は、リビアに対する制裁決議を採択。安保理はまた、国際刑事裁判所(ICC)に対し、リビアでの人権侵害について調査することを求めた。

3月7日
北大西洋条約機構(NATO)がリビア上空の飛行監視を24時間態勢で開始。

3月17日
国連安保理はリビアの飛行禁止区域を設定。また、市民を守るためにあらゆる措置を執ることを決定。

3月19日
フランス、英国、米国の各軍は軍事行動を開始。110発以上のトマホークミサイルが発射された。

3月20日
カダフィ大佐は国営テレビで、リビアが「紛争地帯」で自国を防衛する権利は国連憲章によって保障されていると指摘。カダフィ大佐は「イスラム諸国、アフリカ、中南米、アジアのすべての人々よ。この武力侵攻に対抗するためリビアの人々とともに立て」と語った。

4月6日
カダフィ大佐はオバマ米大統領に対し、NATOによる空爆を阻止するよう呼びかけ。

4月29日
カダフィ大佐は演説で、NATOに対し、空爆停止の交渉を要請。また、リビアの石油生産施設を獲得するために、市民を殺害し、インフラを破壊していると非難した。

4月30日
NATOはトリポリの住宅にミサイル攻撃。この攻撃により、カダフィ大佐の息子と孫が死亡。

5月22日
EUは反体制派が掌握するベンガジに事務局を開設。

6月8~13日
スペインやドイツなど数カ国が、リビアの反体制派「国民評議会」を正統な政府として承認。

6月27日
国際刑事裁判所は、カダフィ大佐と次男のセイフイスラム氏らに対して逮捕状を発行。

7月15~27日
米国や英国も国民評議会を承認。

8月15日
カダフィ大佐はリビア国民に対し、反体制派と戦うよう呼びかけ。

8月16日
NATO高官は記者団に対し、反体制派が首都トリポリへの進路を確保しつつあると語った。

8月20日
反カダフィ派がトリポリ市内に進入。一方、カダフィ派は、トリポリは政府側が掌握していると主張。

8月21日
トリポリを防衛するために集結するよう呼びかけるカダフィ大佐の音声が国営テレビを通じて流される。反カダフィ派は息子2人を拘束したと発表した。

8月22日
反カダフィ派はトリポリを掌握したと発表。しかし、市内の一部では激しい戦闘が続く。反カダフィ派は息子3人を拘束したことを明らかにしたが、カダフィ大佐の行方はつかめず。

8月23日
拘束されていたはずの次男セイフイスラム氏が市内のホテルに登場。セイフイスラム氏はCNNの取材に対し、カダフィ大佐や家族は市内の安全な場所にいると語った。

9月1日
セイフイスラム氏は、シリアのテレビ局を通じ反カダフィ勢力に対する反撃を呼び掛けた。

9月3日
反カダフィ派は、カダフィ派に投降を呼びかけ、期日を1週間後に設定。

9月9~10日
期限を迎えても、カダフィ派は投降せず。カダフィ派の最後の拠点に対して攻撃が始まる。

9月20日
カダフィ派の最後の拠点の1つ、サブハ陥落。

10月6日
シリアの衛星テレビ局がカダフィ大佐のものとされる音声での声明を放送。リビアで新政権作りを目指す国民評議会に従わないよう市民に呼びかけた。

10月17日
拠点の1つ、バニワリド陥落。シルトが最後の拠点となる。

10月20日
シルト陥落。カダフィ大佐は拘束時に起きた銃撃戦で死亡した。

[CNN]


■カダフィ大佐を極秘埋葬へ=支持者の「聖地化」回避—リビア

【カイロ時事】42年間の独裁の末に20日死亡したリビアの元最高指導者カダフィ大佐の遺体は21日にも、極秘に埋葬される見通しだ。反カダフィ大佐派の連合体「国民評議会」は、大佐の墓所がカダフィ派の「聖地」となるのを懸念、場所を公表しないという。

 土葬するイスラム教の慣習では、死後24時間以内に遺体を埋葬しなければならない。独裁者といえども、カダフィ大佐を支持してきた部族や親族ら遺族感情を考慮し、速やかな葬儀を執り行うとみられる。 

[時事通信社/朝日新聞]


■カダフィ大佐 死因錯綜

 【チュニス(チュニジア首都)=今村実】リビアの元最高指導者カダフィ大佐(69)について、反カダフィ派「国民評議会」の首相格ジブリル氏は二十日、トリポリでの記者会見で、「拘束後に銃撃戦に巻き込まれ、死亡した」と語った。一方で、反カダフィ派の兵士に殺害されたとの指摘もあり、死亡時の経緯が論議を呼びそうだ。 

 カダフィ派最後の拠点シルト陥落を受け、「国民評議会」は同日「全土解放」を二十二日に宣言すると発表、暫定政府の発足を急ぐ方針だ。

 カダフィ氏は、北中部のシルト近郊で拘束された際は生存していたことが現場の映像で確認された。反カダフィ派の兵士に取り囲まれ、上半身が血まみれの状態でぼうぜんと歩く様子が映っていた。途中「生かしておけ」との声も録音されていたが、死亡の状況ははっきりしていない。

 AFP通信などが伝えたジブリル氏の説明によると、カダフィ氏は、現場の下水溝から小型トラックに連行された際、右腕を撃たれたという。

 さらに「車が動き始めた際、カダフィ派と反カダフィ派の間で起きた銃撃戦に巻き込まれ、頭を撃たれた。病院に到着する直前まで生存していた」と語った。

 一方、ロイター通信によると、国民評議会の別の当局者は「カダフィは連行の際に暴行され、反カダフィ派の兵士に殺害された」と指摘。現場にいた反カダフィ派の兵士は「カダフィは自分の護衛に撃たれた」と語るなど、情報は錯綜(さくそう)している。

 カダフィ氏はシルトを車列で脱出しようとして北大西洋条約機構(NATO)軍機の空爆に妨げられ、近くの下水溝に身を潜めた後、反カダフィ派に拘束されたとみられている。

 遺体が運ばれた西部ミスラタの医師によると、頭と腹部を撃たれていた。身元確認のDNA鑑定などを経て、近くミスラタ周辺で極秘に埋葬される。

[東京新聞]


■リビア:カダフィ大佐死亡 移送途中に銃殺 評議会幹部証言「一部兵士、暴行」

 【エルサレム花岡洋二】リビアの最高指導者だったカダフィ大佐(69)が20日殺害された状況について、現場で撮影された動画や反カダフィ派「国民評議会」関係者の証言などから、大佐が生きたまま拘束され、移送途中に一部兵士により銃殺された可能性が高まっている。評議会は22日にも「全土解放」を宣言する見通しだが、無抵抗の状態での殺害が明確となれば、大佐支持派らの反発は必至で、国内の混乱をさらに招きかねない。国際人権団体は、国際法における違法な「処刑」の可能性を指摘、評議会に殺害の経緯の徹底調査を求めている。

 ◇生きていた大佐

 反カダフィ派の兵士らが携帯電話などで撮影した動画はテレビやインターネットを通じ、世界中に報じられた。映像によると、生きているカダフィ大佐らしき男が複数の兵士に囲まれ、小型トラックの荷台に載せられた後、地面へ引きずり下ろされた。「生かしておけ」といった叫び声が続き、直後に銃声が響く。動画はその瞬間の男の様子をとらえていないが、間もなく男の遺体が映る。この際、大佐が「撃つな、撃つな」と懇願したとの情報もある。

 国民評議会の幹部はロイター通信の取材に「(カダフィ大佐を)生きたままつかまえ移送していたが、一部の人間が暴行を加え、殺した」と話した。

 一方、国民評議会はこれまでの公式発表で一貫して「大佐は銃撃戦で被弾し、死亡した」と説明している。

 国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」(本部ロンドン)は「新政権は(カダフィ時代のような)虐待の文化と決別しなければならない」と指摘。評議会に対し、殺害の詳しい経緯を情報公開し、民主政治の始まりにふさわしい適切な対応を取るよう求めている。

 ◇空爆契機に拘束

 大佐が拘束されたのは北中部シルトから西約3キロ付近。現場に入ったロイター通信の記者によると、6車線ある幹線道路から約20メートル外れた場所に、荷台に機関銃を備え付けた小型トラック15台が焼け焦げた状態で放置されていた。北大西洋条約機構(NATO)による正確な空爆を受けた可能性が高いという。

 また、現場にいた国民評議会の兵士によると、大佐は空爆を受けた後、近くの排水溝トンネルに逃げ込んだ。引きずり出すと「何が問題なのか。何が起きているんだ」と語った。足と背中を負傷しており、別の兵士が大佐から、黄金の銃を奪い取ったという。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2011年10月21日 20:38

怖っ、、、しかし欺瞞と策略渦巻くこの社会、、、戦うも屈するも本人の選択。。。

■鉢呂前経産相の「放射能つけちゃうぞ」発言は虚報だった!

 仮に、テレビや新聞の報じていたニュースがまったくの虚報だったらどうすべきか。おそらく、一般の人々はそのデマを元に報じられたニュースの善悪性を判断し、人物評価を下してしまうだろう。そして、それによって当事者の人生は、大きく変わってしまうことが多い。

 海外のジャーナリズムでは忌み嫌われる横並びの報道を「是」とする日本の記者クラブ制度のもとでは、実はこうした被害がたびたび発生している。ジャーナリストの浅野健一氏や山口正紀氏などが長年追ってきた「報道被害」の実例は、枚挙に暇が無い。

 しかし、今回、明らかになった事例は、虚報の度合いといい、被害の大きさという点では過去にもそう例のないものだ。

鉢呂前経産相
「放射能と言った記憶がない」

 火曜日、筆者が司会を務める『ニュースの深層』(朝日ニュースター)に鉢呂吉雄前経済産業大臣が生出演した。冒頭、筆者は鉢呂氏が発したという「放射能つけちゃうぞ」発言の真意について聞いた。

「放射能と言った記憶がないのです。確かに相槌を打ったような気もしますが、それもはっきりせず、自分で言ったような記憶はない。私も長年政治家をやってきていますから、自分で言った言葉については大抵覚えております。でも、放射能という言葉自体、あまり使ったことがありませんし、放射性物質などということはありましたが、なにしろ記憶にないのです。でも、優秀な記者さんたちがみんなそう報じるので、どうしてなのかなと思っておりました」

 結論からいえば、鉢呂氏は「放射能」も「つけちゃうぞ」も発言していない。発言のあったとされる当日、東京電力福島第一原発所の視察から戻った鉢呂大臣(当時)が、赤坂宿舎に集まった4、5人の記者たちと懇談したのは事実だ。だが、防護服を着用したままの鉢呂氏に「放射能」という言葉を使って、水を向けたのは記者たちのほうであり、それに対して、鉢呂氏は何気なく相槌を打っただけというのが真相なのだ。

 つまり、マスコミが勝手に自ら言葉を発して、何も語っていない政治家の話した言葉として勝手に報じて、勝手に責任を追及し、デマによって世論を煽り、ついには大臣を辞めさせてしまったというだけの話なのだ。

 なんとばかげたことだろう。とても民主主義国家のメディアの仕業とは思えない。根拠のないデマによる集団リンチであり、ジャーナリズムの自殺行為だ。

 しかも、そうした事実が明らかになった現在もなお、どの社も鉢呂氏に対して、訂正も謝罪もしていないという。ぶら下がった記者の中には密かにICレコーダーで録音し、完全にすべてを理解しているにもかかわらずである。

 卑怯、ここに極まれり、といった感である。

ジャーナリズム以前、
人間としての良心すらないのか

 もはや日本の記者たちはジャーナリストとしてではなく、人間としての良心も失ってしまったのだろうか。

 朝日新聞デジタル版が、言い訳がましく検証しているので、まずはそれを引用してみよう。

〈9日午前、新聞やテレビ・通信社は鉢呂氏の「放射能」発言を報じなかった。

 だが、その日午前の記者会見で、鉢呂氏は原発周辺自治体を「死のまち」と表現。野田佳彦首相は9日昼すぎ、「不穏当な発言だ。謝罪して訂正してほしい」と語り、鉢呂氏は同日夕に発言を撤回し、謝罪した。

「放射能」発言を最初に報じたのはフジテレビとみられる。9日午後6時50分過ぎ、鉢呂氏の失言関連ニュースの最後に「防災服の袖を取材記者の服になすりつけて、『放射能を分けてやるよ』などと話している姿が目撃されている」と伝聞調で伝えた。

午後8時半には自社のウェブサイトにも掲載。この後、他のメディアも報じ始め、共同通信は午後9時過ぎ、「放射能」発言を加盟社向けに速報し、約30分後に記事を配信。TBSは午後11時半からのニュースで報じ、NHKも午後11時59分に「経産相『放射性物質うつった』発言」というニュースをネット配信。朝日新聞など新聞各社も10日付の朝刊で発言を大きく扱った。

 一方、発言内容や自社の記者が現場にいたのかどうかの表現は、社によってばらついた。毎日新聞は「毎日新聞記者に近寄り、防災服をすりつけるしぐさをしながら『放射能をつけたぞ』という趣旨の発言をした」と報道。9日に報じなかった理由は「経緯についてはお話ししかねる」(社長室広報担当)という。

 同様に自社の記者が現場にいたことを明らかにしている共同通信は「鉢呂氏が突然、記者の一人にすり寄り、『放射能をうつしてやる』という趣旨の発言をした」と報道。同時に、経済部長名で「『死の町』発言で、原発事故対策を担う閣僚としての資質に疑義が生じたことで、前夜の囲み取材での言動についても報道するべきだと判断した」というコメントも配信した。

 他のメディアでは、産経新聞、東京新聞、テレビ東京、時事通信が「囲み取材には参加していなかった」としており、東京新聞は紙面で共同通信の配信であることを明らかにした。日本テレビ、TBS、テレビ朝日などは取材に対し、取材の過程については答えられない旨を回答。フジテレビは「取材の結果、報道する必要があると判断した」とし、記者が現場にいたかは明らかにしていない。

 朝日新聞の渡辺勉・政治エディターは「8日夜の議員宿舎での発言の後、鉢呂氏は9日午前の記者会見で『死のまち』とも発言。閣僚の資質に関わる重大な問題と判断して10日付朝刊(最終版)で掲載した」と話す。辞任会見で鉢呂氏が、議員宿舎での取材を「非公式の懇談」と語ったことについては「議員宿舎の玄関付近での取材は自由であり、扱いについて特段のルールはない」としている。〉

 こんな程度の取材でニュースを作れるとは日本の記者たちはずいぶんとお気楽な職業に就いているものである。

虚報による政治家の社会的抹殺
マスコミの罪はテロ行為にも等しい

 そもそも「死の街」発言についても、福島県民からの苦情が殺到しているように報じられていたが、鉢呂事務所にはそうした声は届いていなかったという(鉢呂氏)。むしろ、「がんばれ」という激励の声が多数寄せられていたそうだ。

 それもそうだろう。鉢呂氏は、大臣就任前から一国会議員として福島県に通い、放射線量の測定や、小学校や保育園の除染の徹底、そして暫定基準値の20ミリシーベルトから1ミリシーベルトへの引き下げを訴え、菅首相(当時)に直訴していた数少ない政治家の一人だったからだ。

 大臣辞任直前には、「鉢呂氏を辞めさせないで」という署名運動が福島県内で始まっており、まさに「死の街」という事実をきちんと告知してくれたことへの感謝の言葉すらあったのだ。

 それが、なぜか、マスコミのフィルターにかかると、福島県内で非難の声が多数あがったということになる。だが、そのほとんどが匿名だ。一方、鉢呂氏の発言はその通りだとするのはたとえば、南相馬市のエム牧場の吉村農場長や、同じく南相馬の桜井市長など実名での発言となっている。

 マスコミのデマによって職を追われた鉢呂氏は、ずっと「放射能つけちゃうぞ」などという言葉は発していないといい続けてきた。だが、その反論をまともに取り上げるメディアはなく、事実上黙殺された。

 発言していないデマによって、ひとりの政治家を葬るのはまさしくテロ行為に等しい。メディアは恥を知るべきだ。いまからでも遅くない、もう一度、自らの稚拙な取材を検証しなおしてみるべきだ。

そして、当事者の鉢呂氏も「もう、大臣を辞めてしまったからいい」と自らのことばかりを考えるのではなく、今後の民主主義と若い政治家たちのために、きちんとした対応をすべきなのである。

 放送に関してはBPOに訴えるのもよし、あるいは名誉毀損で裁判を起こすのもよし、いずれにせよ、こうした卑怯な振る舞いに対しては断固とした措置を講じるべきなのである。仮に、こんな卑劣なデマ報道が許されるとしたら、それはジャーナリズムのみならず、民主主義の死を意味する。

 嘘によって、選良である代議士を葬ることは、代議制民主主義、ひいては国民への裏切りに他ならない。

[週刊・上杉隆/DIAMOND online]


■「放射能つけちゃうぞ」発言捏造をめぐる記者クラブの“やり方”――そしてさらなる新事実

 案の定、先週の本コラムに対する大手メディアからの反論、異論、抗議の類は一切ない。

 鉢呂前経済産業大臣が発したとされる「放射能、つけちゃうぞ」という趣旨の発言は、やはり「捏造」だったということだろうか。

 当事者である鉢呂氏はこう語り、本コラムで筆者は次のように報じた。

〈「放射能と言った記憶がないのです。確かに相槌を打ったような気もしますが、それもはっきりせず、自分で言ったような記憶はない。私も長年政治家をやってきていますから、自分で言った言葉については大抵覚えております。でも、放射能という言葉自体、あまり使ったことがありませんし、放射性物質などということはありましたが、なにしろ記憶にないのです。でも、優秀な記者さんたちがみんなそう報じるので、どうしてなのかなと思っておりました」

 結論からいえば、鉢呂氏は「放射能」も「つけちゃうぞ」も発言していない。発言のあったとされる当日、東京電力福島第一原発所の視察から戻った鉢呂大臣(当時)が、赤坂宿舎に集まった4、5人の記者たちと懇談したのは事実だ。だが、防護服を着用したままの鉢呂氏に「放射能」という言葉を使って、水を向けたのは記者たちのほうであり、それに対して、鉢呂氏は何気なく相槌を打っただけというのが真相なのだ〉

 その後、さらなる事実が判明した。そこで、今週は、先週、書ききれなかった部分と、取材で得た新事実を付け加えてみようと思う。

「死の街」発言が問題なら
なぜその場ですぐに追及しないのか

 まず、鉢呂氏が発言した「死の街」発言についてだが、それは公的な大臣会見の席上で発せられた言葉で、その後の質疑応答でこの点について質した記者はいないということを明確にしておかなければならない。

 仮に問題発言ならば、すぐにでも、その言葉について反応してもよいものだが、日本の記者の習性である「内弁慶ぶり」がここでも発揮されてしまったようだ。

 では、鉢呂氏の会見内容を経済産業省のホームページから抜粋してみよう。

〈昨日、野田総理と一緒に原子力発電所の福島第一の事故の現場にも、大変まだ高濃度で汚染されている現場、また指揮されている事務管理棟、そしてまた作業をやっている二千数百名、ちょうど昼休みだったものですからお話をし、そして除染のモデル実証の伊達市、集落の所と学校と、また佐藤知事、そして除染地域に指定されております14の市町村長と朝6時、夜11時過ぎまで、ということで行ってまいりました。

 大変厳しい状況が続いておると。私が言っておりますように、福島のあの汚染がそもそもの経産省の一つの原点と捉えて、そこから出発をすべきだというものを、また3回目でありましたけれども、感じてきました。

 同時にまた事故現場の作業員、そしてまた管理している方々、予想以上に前向きで、明るく、活力を持って取り組んでおると。3月、4月に入った方もおられたのですが、雲泥の差というふうに聞かされたところでございます。

 残念ながら、周辺の町村の市街地は人っ子一人いない、まさに死の町という形でございました。私からももちろんでありますけれども、野田総理から、福島の再生なくして日本の元気な再生はないと、これを第一の柱に野田内閣としてやっているということを、至る所でお話をしたところでございます。

 その中でも、除染対策について、伊達市等、南相馬市も先進的に取り組んでいる。大変困難な中ですが、様々な形で14市町村の首長さん、こういった方法で除染をしているという前向きの形も出てきておるところでございまして、私もそういった過去の経緯からいっても、首長さんを先頭に各住民の皆さんが前向きに取り組むことによって、今の困難な事態を改善に結びつけていくことができると、こういうお話もさせていただきましたし、政府は全面的にそれをバックアップしていきたいと、こういうお話もさせていただきました〉
http://www.meti.go.jp/speeches/data_ed/ed110909aj.html

果たしてこれは失言か?
前後の文脈も含めて判断すべき

 確かに鉢呂氏は「死の街」という発言をしている。だが、それは文脈の中の言葉だ。もう一度みてみよう。

〈残念ながら、周辺の町村の市街地は人っ子一人いない、まさに死の町という形でございました。私からももちろんでありますけれども、野田総理から、福島の再生なくして日本の元気な再生はないと、これを第一の柱に野田内閣としてやっているということを、至る所でお話をしたところでございます〉

 果たしてこの発言が失言といえるだろうか。筆者には、どうしてもそうは思えない。だが、そう思う人もいるだろう。しかし、仮にそうだとしても、なぜその場で追及しないのだろうか。

 裏では盛んに批判するが、本人の前では黙っている。これがいつもの記者クラブの記者たちのやり方だ。

都合のいい声だけを報じ
都合の悪い声は報じない、いつもの手

 さらに驚くのはその後のことだ。「死の街」発言を、記者自らが批判するのではなく、匿名の福島県民の声を借りて、「福島県民が怒っている」とやったのだ。

「一通もなかったんですよ。当時、事務所には福島県民からの苦情や抗議が――。おかしいなと思いましたが、新聞やテレビでは抗議一色ということで、そうなんだなと思ったんです。なにしろ、記者のみなさんは聞き手のプロなんですから」

 それはそうだろう。なにしろ、まさに記者クラブに福島県民からの抗議が殺到しているはずのその瞬間に、福島県内の被災者の間では「鉢呂大臣を辞めさせるな」という署名活動が始まっていたのである。

 つまり、都合のよい一方の意見のみを大々的に報じ、自らに不都合な声はネグるいつものアンフェアな報道をまたしてもしでかしたのだ。

「辞めてからそういう声を聞きました」

 鉢呂氏はこう語った。だが、それも後のまつりだ。虚報で大臣の地位から追いやられる。民主主義国家とは思えない事態が発生しても、メディアは検証すらしない。

 そして、前夜の懇談での捏造「放射能、つけちゃうぞ」発言をあたかもその後に発言したかのように報じる。しかも、フジテレビが報じた「誤報」を、鉢呂氏本人に当てて確認することもせず、全社、横並びで報じたのだ。

 当事者取材の欠如というジャーナリストとは言いがたい報道は日本中を駆け巡り、結果、鉢呂氏を辞めさせることに成功したのだ。

 この捏造報道に関しては、現場にいた記者のひとり毎日新聞のN記者は、記事のでることを了解しなかったという。

 だが、日本のメディアでは自社の記者の現場からの声よりも、他社との横並び報道が優先される。

 もはや、報道とはいえない。メディアは早く、自らの放射能報道の検証をするべきではないか。

[週刊・上杉隆/DIAMOND online]

Posted by nob : 2011年10月21日 16:05

食の安全などそもそも存在しない、、、ほぼ不可能な完全自給自足たりとて社会生活上外食もする。。。

■外食怖い

「もう外食は怖いよ」。いつもは泰然としている、ある文化人と一緒に夕食を取る約束に出向いたら、彼は現れるなりこう言った。彼や彼の周囲の友人とはよく中国の暗い部分の話をするが、こんなに暗い顔をしている彼は初めてだった。

 きっかけは9月中旬に明らかになった、有名四川料理チェーン「俏江南」の南京店で再生油が使われていたというニュースだ。中国語で「地溝油」と呼ばれる再生油の再利用問題は、昨年初めに中国の政府系メディアが大々的に報道して撲滅キャンペーンを張ったことが日本でも「下水油事件」として報道されたので、ご記憶の方も多いはずだろう。

 もちろん、彼も昨年のニュースは知っているし、顔をしかめていた。しかし、今回名指しされたのが全国で支店展開する大型店舗で、また経営者が超有名芸術家の作品をオークションで競り落として有名になったり、他にも社会エリートに人気のクラブを運営する社会的地位のある人物なので、周囲に食通として知られる彼も「この店は信用できる」と判断してたびたび通っており、「もう何も信じられない」と絶望的な気分なのだと言う。

 今回の報道によると、この店では四川料理の名物「水煮魚」で使った油を「職員の賄い料理に使っていた」(店側の釈明)そうだ。「水煮魚」とは薄く切った、生の白身魚に、唐辛子がどっさり入ったぐらぐら煮えたぎる油をかけ、テーブルに運ばれる頃には火が通った魚を食べるという料理だ。

 実はわたしも四川出身の友人に勧められて以来、皆が箸をつける前に引き上げられる唐辛子をよく持ち帰って野菜炒めに使っているが、テーブルの客たちは直接箸で油の中に沈んだ魚をさらう。そして食べ終わった洗面器のような皿にはたっぷりと油だけが残るのだが、その油を料理に使っている店も多いという噂は以前からわたしも耳にしていた。その噂を口にする人もいつも自分だってその油に「当たるも八卦、当たらぬも...」的な言い方をしていたのに、それにしてもあんな高級有名店までが......だからこそ、今回の暴露は多くの「自衛していたつもり」の人たちに波紋を広げている。

「俏江南」の本店は件の支店が「フランチャイズ加盟店であり、再生油の再利用は加盟店側が勝手にやったことで本店が指定する全国統一の手法ではない」と繰り返し強調している。しかし、同店はどの支店でも同じメニューを出すし、そんな「台所事情」だけを「支店が勝手にやったこと」と主張しても信じる消費者はいない。特に中国ではなにか事件が起こるたびに「臨時職員が」「特別な事態が」などとトカゲのしっぽ切りが常態化していて、当事者が講釈を垂れれば垂れるほど、人々は「再生油が使われていたのは本当に職員向けの賄いだけだろうか」と疑問を抱く習慣が出来上がっている。

 でも実際に、食べる側にどれだけの「防衛策」があるだろう? 乳児向けミルクに有機化学物質メラミンが混入され、それを飲んだ乳児数万人が全国各地で原因不明の腎不全を患っていたのにメディア報道まで誰も大きな声をあげなかった。そして、事件発覚後、政府の監督責任と謝罪と補償を求め続けている被害者は逮捕されたり、拘束されている。

 今年2月には雑誌「新世紀」が「市場で販売されているコメの約10%にカドミウム汚染が見られる」という学者によるサンプル調査結果を発表して注目されたが、その後続報道は見られない。明らかに政府が規制をかけている。豚には「痩肉精」(赤身剤)と呼ばれる赤身肉を増やすとされる薬品が与えられているという話も、もう何年も前から報道されているが、今年再び報道されて大騒ぎになった。そこで摘発された加工肉製品ブランドは1カ月ほど生産停止処分を受けたが、出荷開始直後にスーパーに並んだ同ブランド製品の生産日が「生産停止期間」になっていたことを、わたし自身が自分の目で確認している。

 おかげで日本の粉ミルクが大人気だ。コメも上海などでは日本米が売れているという話も聞くし、有機野菜への注目も高まっている。ただ、メラミン騒ぎの直後に大々的に売り出した日本ブランドが中国国内の牧場で作っているという牛乳は高級スーパーはともかく、一般の庶民が集まるスーパーには並ばない。その価格が庶民が日常口にする牛乳の3倍以上するからだ。多くの人たちが出荷停止処分を受けたり、謝罪広告を一度出しただけの企業の「誠意」を信じて、日常生活を続けている。自衛できるのはお金を使えることのできる人たちだ。

 政府はなぜ長年、「安全食品提供」に本腰を入れないのか。そこには政府トップのためにつくられた御用農場の存在があると指摘する学者もいる。高いフェンスで守られ、守衛までついている御用農場の生産物で自衛を図るトップには、庶民の気持など分からない。そして、中央政府がそうならばと、地方政府もそれぞれ自分のための地方御用農場を作って自衛する現象も指摘されている。

 しかし、そのほかにも中国では各方面に見られる「成果主義」が大きく影響していると、わたしは思う。国全体が「終わりよければすべてよし」という意識で、農村や生産者、そして中間に携わる加工業者や代理業者も、収穫や収入が多ければ良いという「結果ありき」の価値観で動いている間は、消費者の顔の見えない市場経済は「無責任経済」の温床になる。「質より量を問う」の中国的な伝統観念の根深さがここにある。

 食品添加物について伝えるネット記事の後ろにこんなコメントが書きこまれていた。

「朝はメラミン入りの蒙牛ブランド牛乳に、下水油で揚げたパンと段ボール箱三つ分が詰まったバオズ、昼は残留農薬たっぷりのホウレンソウにベンゼン基準を越えたコーラ、イオウで漂白したマントウ、夜は避妊薬を使って急速成長させたタウナギにスーダンレッド入りのフライドチキン、アフラトキシン(カビ毒)B1が含有基準を超えたご飯にホルマリン入りのビール。中国人民の幸せな一日だ」

 そんなところに、昨年、地溝油事件を熱心に報道した河南省のテレビ局記者が刺殺されたというニュースが飛び込んできた。亡くなる前に発した、最後のマイクロブログの書き込みもある地方で行われているという地溝油生産に関わる情報で、「当局に問い合わせたが、まだ返事はない」とあり、彼の死は地溝油報道と関係があるというもっぱらの噂だ。

 冒頭の文化人は最近、これまでほとんどやらなかった自炊を始めたそうだ。それでもスーパーに並ぶ油が疑わしい。その日、わたしと彼は豚骨ラーメン屋で夕食を取った。彼は今や日本食レストランしか信じられないと言う。でも、地溝油を避けて豚骨スープばかりすする、そんな生活も健康的とはいえないのだが。

[NEWSWEEK]

Posted by nob : 2011年10月15日 07:09

もう一つの側面/私自身も、QUADRAからはじまって、ジョブズ関連のブツには、かなりの投資をしている、、、プラスマイナスゼロどころか私の場合はかなりマイナス。。。

■毀誉褒貶(きよほうへん:ほめることとけなすこと、さまざまな評判の意)の中を生きたジョブズ
小田嶋 隆

 スティーブ・ジョブズ氏が亡くなった。

 先月だったか、彼が米アップルの経営から退く意思を表明した際に流れてきた画像を見て、ある程度の心構えはできていた。「ああ、この痩せ方はただごとではないぞ」

 と、その時に、遠くない時期に訃報が届くであろうことを、私は半ば予期した。

 が、実際に訃報に接してみると、感慨はまた別だ。直接に面識の無い、いわゆる有名人の死にこれほど深い喪失感を感じるのは、もしかしたらジョン・レノンが死んだ時以来かもしれない。

 ジョブズは、私とほぼ同世代(満年齢で1年3カ月、日本流の学年で言うと2学年ジョブズが上ということになる)なのだが、個人的にはあんまりそういうふうに感じたことは無い。ずっと見上げてきた存在だったからかもしれない。

 彼の名前をはじめて聞いたのは、1980年代のはじめ頃だ。

 当時出入りしていたコンピュータゲーム雑誌(「遊撃手」)の編集部には、「AppleII」が何台か置いてあり、専用のゲームソフトが300種類ほど揃っていた。ゲーム以外にも、初歩的なアニメーションソフトや、脳波を画像出力するツールなど、先進的でワクワクさせるアイテムが次から次へと出てきていた時期だ。

 その、編集部にソフトウェアを持ち込んでいたアップルフリークの連中が、「ジョブズ」という名前を連呼していたのである。

 彼らにとって、ジョブズとウォズ(スティーブ・ウォズニアック。ジョブズとともにアップルを創立した技術者)は、まぎれもないヒーローだった。

 ヒーローといっても、尊敬や信仰の対象ではない。アイドルに近いかもしれない。

 ちょうど、学生だった頃の私がジョン・レノンやボブ・ディランにカブれていた感じに近い。彼らは時に馴れ馴れしく、時に親しみをこめて「ジョブズ」と呼んでいた。

 私自身は、まるっきりのアップル・フリークというわけではなかったので、真正面からジョブズにカブれることはなかった。というよりも、私にはそうするだけのカネがなかったのだ。

 当時、ジョブズにカブれるためには、それなりの資金(金額もさることながら、一身を捧げるという意味での「寄進」)が必要だった。私自身は、アップルに憧れてもいたし彼らの作るカルチャーが大好きでもあったが、自分にはアップルファンを名乗る資格が無いと思っていた。理由は、自分にはまだ献身が足りないと考えていたからだ。当時、ファンであるためには、「身をやつす」必要があった。現在、AKBのサポーターをやっている皆さんと似た状況かもしれない。肝心なのはどれだけ犠牲を払っているかで、私はその意味で、ジョブズをファーストネームで呼ぶに値しない人間だったのである。

 私より若かった彼ら(電通大の学生が主たるメンバーだった)が、どこからどうカネを工面してアップル関連のマシンやらソフトウエアやらを入手していたのかは謎だ。とにかく彼らは、アップル以外の一切の出費を削って、ブツを手に入れていた。私には真似のできない生き方だった。

 とにかく、そんなわけで、以来、私の中のジョブズは、分類上、ロックスターと実業家の中間ぐらいなところにいる。ミック・ジャガーよりはロック寄り(ミックは広告屋だからね)。ルー・リードよりは起業家寄り。ドラッグフリーなジェリー・ガルシア。並びとしては、ゲバラ、ジョン(レノン)、ジョブズぐらい。つまり、アイコンということだ。これから生まれてくる子供たちが、何かの旗印に使うかもしれない——そういう存在だ。

 ついでに言っておくが、私の記憶では、80年代までは「スティーブ・ジョブズ」ではなくて、「スティーブン・ジョブズ」と呼ぶ人間が多数派だった。

 結局、当時から、「スティーブ問題」は混迷のさなかにあったわけだ。

 よくある話だ。

 外国人の名前について、表記が統一されるようになったのは、この10年ほどのことだ。

 それまでは、媒体によって、あるいは人によって、それぞれが勝手に、呼びたい呼び方で呼んでいた。

 キース・リチャーズが「リチャーズ」なのか「リチャード」なのかは、長い間議論の的だったし、「ピーター・ガブリエル」が、ある時期から「ピーター・ゲイブリエル」になった件については、いまだに納得していないファンがけっこういる。

「朝日新聞の学芸部の女性記者が来日インタビューの時、聞いたまんまの音で《ゲイブリエル》って書いちゃたのが二重表記のはじまりらしいぜ」
「帰国子女なんだろうな、どうせ」
「確かに、オト的には《ゲイブリエル》の方が原語に近いんだろうだけど、伝統ってものがあるわけでさ」
「オレの《ピーガブ》はどうなるんだって話だよ」
「っていうか、《ガブリ寄り》が《ゲイブリ寄り》で相撲の品格が保てるのかっていう話でもあるわな」

 スティーブについても、「スティーブ」「スティーブン」「ステファン」と、同じスペルの同じ名前について常に複数の表記と発音がついてまわっていて(スティーヴ、スティーヴンという書き方もあった)、結局、使う人間の好みで処理されていた。

 で、オタクの皆さんは、スティーブンを採用していたわけだ。その発音がなんだか一番重みがあってカッコ良く思えたからだ。

 ちなみに、私が1992年に書いた『笑っておぼえるコンピュータ辞典』の中では、「スティーブン」の表記が採用されている。二人のスティーブン。ジョブズとウォズ。当時はそういう認識が一般的だった。

 以下、「笑っておぼえるコンピュータ辞典」の中から「ジョブズ」の項目をまるまる引用する。あまり信用のおける記事ではないが、いまとなっては不遇時代のジョブズについて書かれた貴重な資料となってしまっている感じもするので。

***********引用開始***********

『ジョブズ』 Steve Jobs

 フルネームはスティーブン・ジョブズ。

 1970年代に、僚友のスティーブン・ウォズニアック(Steve Wozniac)とともに世界初のパソコンメーカーApple社を創業した立志伝中の人物である。

 出生ははっきりしていない。

 養父母に育てられたということになっている。

 本当だろうか。

 ともかく、ジョブズは、ワイヤヘッドだった。

 ワイヤヘッド——彼が少年時代を過ごした1960年代のシリコンバレーでは、「髪の毛が針金みたいにガチガチに固まってしまうまで洗髪をしないような超マニアックな機械/電気好きの少年」をそう呼んだのである——いつも一日中、親父のガレージにある工具をがちゃがちゃといじくりまわしている友達もロクにいない、親とさえロクに口をきかない、ごくおとなしい子供。そういう子供でジョブズはあった。

 しかし、勉強はできた。大学にも飛び級で入った。

 が、変わり者という点では、やはり変わり者ではあったらしく、チベット仏教に入れあげたり、導師を求めて2年もインドを放浪したり、妙な健康法に凝って果物以外の食べ物を一切食べなくなったり、なんだかわかんないけど一年中裸足で過ごしてみたり、極度に入浴を嫌ったかと思えば、食事代を絶対に払わず、会議に出れば出たで、発言しているうちに必ず興奮して泣き出してしまうし、しかもそういうことをしている裏で、ウォズを追い出すために工作をはじめていたり……といったような伝説の類が山ほど伝えられている。

 それらの伝説のどこまでが本当で、どの部分が駄ボラであるのかは、たぶん、もう誰にも(たぶん本人にも)分からない。が、いずれにしてもこのジョブズという人が相当な変わり者であることは確かだ。

 ジョブズは、1980年代に入って、創業者の片割れであり、少年時代からの恩人でもあったウォズニアックをアップルから追い出してしまう。そして創業当時の仲間のほとんど全員を追い出したあげくに、最後には、結局、自らがアップルを追われてしまうのである。

 あきれた人だ。

 ちなみに、現在は、NeXTという会社の社長をやっている。

 以下にこれまでジョブズに対して使われた形容詞を列挙するので参考にしてほしい。

 奇人、野心家、大法螺吹き、裏切り者、ダニ野郎、ケチ、冷血、私生児、神童、傑物、秀才、救世主、山師、やらずぶったくり、キツネつき、若大将、二枚目、出世頭、パソコンの父、百万長者、ヒッピー上がり、偏執狂、変節漢、エゴイスト、片棒かつぎ、マザーファッカー、腐れ外道、ハイエナ、ユダ、ジャンキー、自我狂、大風呂敷、博覧強記、八面六臂、ワーカホリック、情緒不安定、四面楚歌、落ちこぼれ、礼儀知らず、できそこない、腰抜け、情性欠如、肛門期人格、甘ったれ、恩知らず、けだもの、鬼才、聖者、福音伝道者、職人、独りよがり、卑怯者、独裁者、包茎、キ印、卑劣漢、引っ込み思案、取り込みサギ、賞金泥棒、我利我利亡者、守銭奴、金壷マナコ、とっちゃん坊や、人真似野郎、殉教者、不適応、根性曲がり、独善、創造者、極道者、入れ墨者、パイオニア、革命家、成り上がり、ファシスト、ごろつき、あほんだら、思索の人、モラリスト、熱血漢、ぼんくら、はなったれ、しみったれ、ごうつくばり、薄毛、泣き虫毛虫破産で捨てろ……

 まったく、なーんの参考になるんだか(笑)。

***********以上引用終わり***********

 今読んでみると、特に後半部分は、書いていた私自身が手に負えない酔っぱらいであった事情を反映した、かなり手酷い記事だ。よくもまあこんなものを出版したものだと、あきれるばかりだ。担当の編集者はよほど度胸が良かったのか、真面目に仕事をする気持を持っていなかったのか。現在なら(いや、当時でも)到底印刷できない表現がごっそりスルーされている。

 でもまあ、そういう時代だったということなのである。

 ジョブズ自身も、こういう言い方をされても仕方の無い状況にあった。

 世界中のメディアが、ジョブズの境遇を笑っていた。“Jobs has no job”(←ジョブズ氏失業中:宙ぶらりんの)と、たしか、どこかの新聞がそういう見出しを打っていたはずだ。若大将の零落。身から出たサービスミス。

 が、ジョブズの真骨頂は、こうした毀誉褒貶のうちにある。

 彼自身、何かのスピーチの中で言っているが、アップルを追われたことは、彼にとって、結果として彼の人生にポジティブな変化をもたらしている。

 というのも、後に復帰後のアップルをリードする中核的な技術のひとつとなったNeXTコンピュータの開発と、ピクサーでの仕事は、アップルの外に出てはじめて手をつけることのできた業績だからだ。

 ジョブズは、アップルを追われたことについて、「成功者であることのプレッシャーから解き放たれて、もういちど初心者の立場に戻ることができた」というふうに言ってもいる。

 ジョブズの面白さは、こういうところにある。

 大学を中退したことや、里子として育ったことについても、同じように、ジョブズはポジティブにとらえる発言をしている。

 単なる負け惜しみではない。彼は、そういうめぐりあわせの人間だったのだ。

 スタンフォード大学の卒業式に招かれた時のスピーチの中で、ジョブズは、自分が大学をドロップアウトしたことについて触れて、こんなことを言っている。人生の中のある段階で傾注した努力が、後の人生のどの場面で役に立つのかは、進行中の時間の中では決してわからない。が、過ぎ去った時点から振り返ってみると、どの勉強がどの仕事に役立ったのかについて、点と点を結ぶことができる、と。

 なんだか説教くさい話に聞こえる。そこいらへんの課長が朝礼で同じ話をしたら、若手に煙たがられるかもしれない。

 が、ジョブズの人生を振り返った上でこの話を聞いてみると、実に味わい深い。ジョブズというのは、そういう存在だった。つまり、紆余曲折のある人生を生きた、毀誉褒貶の多い人物だったのである。

 そういう意味で、ジョブズは、通常の起業家ではない。

 もっと別のカテゴリーで考えなければならない。

 『笑っておぼえるコンピュータ辞典』の中で私が列挙した形容のすべが真実であるわけではない(っていうか、あれは酔っぱらったオダジマの発作だと思う)ものの、ジョブズが、私生児であり、ドロップアウトであり、ヒッピーであり、追放者であったことは事実だ。そして、一方において、彼が真に革命的なソフトウエア設計者であり、前代未聞の経営者であり、情熱的なライフスタイル創造者でり、ある意味現代の聖者であったことも事実だ。

 要するに、ジョブズは、東洋的な思想と西洋的な理想を併せ持ち、古代的でもあれば未来的でもあり、マッチョでもあれば女性的でもあったという意味で、非常に多義的な人間だったということだ。

 一人の人間が世界を変えるわけではない。

 が、一人の人間のインスピレーションが、後の世代の若者のアタマの中味をごっそり入れ替えてしまうことは、必ずしも珍しい出来事ではない。ジョブズは間違いなくそれを成し遂げた男の一人だ。

 21世紀に決定的な影響を与えた人間の名前を一人だけ挙げろと言われたら、私が挙げる名前はジョブズになる。

 リオネル・メッシだとか、ウサマ・ビン・ラディンだとか、ジュリアン・アサンジだとか、見出しになる回数の多かった名前はもっと別なところにあるかもしれないし、大統領や起業家や文学者を含めて巨大な影響力を持った人物はほかにもたくさんいる。でも、あえて一人だけということになると、挙げるべき名前は、やはりジョブズだ。ほかには思いつかない。

 私自身は、初代のマッキントッシュからはじまって、ジョブズ関連のブツには、かなりの投資をしている。

 一方で、アップルにまつわる翻訳書を二冊出しているし、マッキントッシュの記事やアップル関連書籍への寄稿で、おおよそ似たような金額の報酬を得ている。

 差し引きで考えると、プラスマイナスでちょうどゼロぐらいになる。

 でも、それは経済上の問題だ。

 私のアタマの中味を作ったものを、円グラフの中に書きこむのだとすると、おそらく、4分の1ぐらいを、コンピュータ関連のあれこれが占めることになる。で、そのうちの半分はアップルでできている。

 ということは、私のアイディアの12.5%はジョブズ由来だということになる。

 リンゴで言えば、ちょうど齧られてなくなっている部分ぐらいに相当する。

 感謝せねばならない。

 リンゴが落ちることを発見した男によって切り開かれた時代が近代であるとするなら、現代は、リンゴに歯形を付けた人間のインスピレーションに沿って動いている時代だ。未来がどうなるのかはもう誰にもわからなくなった。さようならジョブズ。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2011年10月12日 10:07

流石。。。the one of the most creative persons in the world...we everyone can be so...

■ジョブズ氏が今後4年の設計図を遺す

 賢者はやはり、自分の死後のことも考えていた。米アップルの故スティーブ・ジョブズ氏は、今後4年間分のアップル製品のコンセプトと計画を託していたことが10日、英デイリーメールの報道でわかった。

 報道によると、ジョブズはここ1年間はすべて、今後のアップルの将来のためを考えて働くことに専念していたという。それは、自身の死期が近いことを察していたということか。

 具体的には、iPhone、iPadなどの製品の設計図やプランが社内に残っているのだという。最新作のiPhone4Sもその一つだろうが、「遺作」は今後も続々と登場することになるのか。

 もちろん自社製品のことだけではない。外部には難題が転がっていた。

 現在、特許問題で各国で係争中のサムスンに対しては、昨年に韓国の本社を訪れて和解して解決の道筋をつけようとしたことや、本社移転に関して議会の了承を得ることなど、外部との交渉もしっかりと行っていた。

 カリスマ亡き後、すぐにアップルの価値は急落しないだろう。

[ゆかしメディア]


■スティーブ・ジョブズ名言集

 米アップルの創業者で前最高経営責任者(CEO)のスティーブ・ジョブズ氏の死去の報を受けて、同氏が今年8月24日にアップルのCEOを退いた際に掲載した同氏名言集を更新した。

 ジョブズ氏は5日、56歳で死去。同氏はパソコンの生みの親の一人として、その数々の技術革新で後世まで名を残すことは間違いないが、実にうまい表現で、複雑なアイデアを理解しやすいように言い換える才覚でも知られていた。以下、同氏の数々の名言のなかから、一部を挙げる。

技術について

 「技術によって世界はずっと近づいたし、今後も近づき続けると考えている。物事には全て負の側面が存在し、意図しなかった結果が存在する。私が見る限り技術の最も腐食した産物はテレビと呼ばれるものだ。--しかしそれでも、テレビでさえ最高の状態では素晴らしい」(ローリングストーン誌、2003年12月3日)

デザインについて

 「マックは膨大な数が売れると思うが、われわれはマックを誰かのために製造したのではない。自分たち自身のために作った。われわれ自身で、素晴らしいかどうか評価することになる。出かけて行って市場調査をしたわけではなく、作れる最善のものを作りたかった」

 「もしあなたが大工で美しいチェストを作っているとしたら、壁に面して誰も見ることがないからといって背面にベニヤ板を使ったりしないはずだ。自分には分かるんで、背面にも美しい板を使用するだろう。自分が安心して眠れるように、最後まで美学や質を追求する必要がある」(プレイボーイ誌、1985年2月1日)

***

 「デザインというのは奇妙な言葉で、どう見えるかということだと考える人がいる。しかし、もっと深く考えると、実際にはどう機能するかだ。マックのデザインはどう見えるかではなかった。それも一部ではあったが、そもそも、どう動くかだった。何かを本当にうまくデザインするには、理解する必要がある。すべてに共感する必要がある。何かを徹底的に理解し、素早く飲み込むのではなく噛み砕く情熱に満ちた取り組みが必要だ。ほとんどの人はそれほどの時間をかけない」

 「想像力というのは物事をつなぐだけにすぎない。想像力に富む人々に何かに関して、どうやってやったのかと聞くと、こうした人々はちょっと罪悪感を覚えるものだ。というのも実際にはやったというよりも、何かが見えただけだ。しばらくすると、彼らには物事が明白に見えてくる。それは彼らが経験をつなぎ合わせ、新しいことを作り出すことができたからだ。そして、彼らにできた理由は、彼らが他の人々よりも、それについて多くの経験があったか、経験についてもっと考えたからだ」

 「残念ながら、これは極めてまれな利点だ。われわれの業界の多くの人々はそれほど多様な経験をしていない。したがって、結びつける十分な点を持っていないために、ある問題について広範な視点ではなく非常に線的な解決策を採用することになる。人間としての経験の理解が広ければ広いほど、良いデザインができる」(Wired誌、1996年2月)

***

 「顧客はこれ――全ての詳細に注意を払う――のためにわれわれにお金を払う。そうすれば、彼らが当社のコンピューターを使用するのが簡単で楽しくなるからだ。われわれはこの点で非常に優れていることを期待されている。顧客に耳を傾けないという意味ではないが、彼らには少しでも近いようなものさえ見たことがないうちに何が欲しいというのは非常に難しいからだ。たとえばデスクトップでのビデオ編集を例にとると、自分のコンピューターで映画を編集したいというリクエストを誰からも1つも聞いたことがなかった。しかし、今は人々はそれを見て、「これはすごい!」と言っている」(フォーチュン誌、2000年1月24日)

***

 「消費財の多くのデザインを見てみると、見た目、非常に複雑だ。われわれはもっと全体的かつ単純なものを作ろうとしているのだ。何か問題を解こうとやり始めると、最初の解決策は非常に複雑で、ほとんどの人々はそこでやめてしまう。しかし、あきらめずに続けて、問題について考えながら、玉ねぎの皮をもっと剥いでいくと、多くの場合、非常に明確で単純な解決策が思い浮かぶ。ほとんどの人はそこまで時間とエネルギーをかけないだけだ。ユーザーは賢く、考え抜かれたものを望んでいると確信している」(MSNBCとニューズウィークでのインタビュー、2006年10月14日)

自身の製品について

 「これほど何かに懸命に打ち込んだことはなかったと思うが、マッキントッシュの開発は人生で最も素晴らしい経験だった。開発にかかわったほぼ全員がそう言えるだろう。最終的にはわれわれは誰も公表したくなかった。いったんわれわれの手を離れてしまうと、もはや我々のものでなくなることが分かっていたかのようだった。ついに、株主総会で発表した時には、参加者全員から5分間、喝采がやまなかった。私にとって信じられなかったのは、前の数列にマック(の開発)チームがいたことが見えたことだ。成し遂げられるとは誰も信じられなかったかのようだった。皆が泣き始めた」(プレイボーイ誌、1985年2月1日)

***

 「スクリーン上であまりにも素晴らしく見えるボタンを作ったので、クリックしたくなるだろう」(マックOS Xについてフォーチュン誌、2000年1月24日)

***

 「歴史のなかで、音楽業界の転換点とみなされるだろう。画期的なものだ。どんなに評価してもしきれないほどだ」(iTunes<アイチューンズ>ミュージック・ストアについて、フォーチュン誌、2003年5月12日)

***

ビジネスについて

 「お金についての私の主な反応はというと、これに全ての注目が集まっているのは滑稽だ。というのも私が経験した最も洞察力があるとか、貴重なこととはまったくかけ離れているからだ」(プレイボーイ誌、1985年2月1日)

***

 「墓場で最も裕福な人物になることは私には関係ない。夜寝るときに、素晴らしいことをやったと言えることが、私には重要だ」(ウォール・ストリート・ジャーナル、1993年5月25日)

***

 「アップルにとっての解決策はコスト削減ではなく、現在の苦境から抜け出す道を革新することだ」(『Apple Confidential: The Real Story of Apple Computer Inc.』1999年5月)

競合他社について

 「マイクロソフトの唯一の問題は特徴がないことだ。まったく味がない。これは些細なことではなく、彼らには独自のアイデアがあるとは思えず、製品にほどんとカルチャーが吹き込まれていないというほど大きな意味だ」

 「悲しいことだ。マイクロソフトの成功のことではない――彼らの成功はまったく気にならない。成功にほぼ値するだろう。ただ、三流品を作っているという事実が気にかかるのだ」(ドキュメンタリー『Triumph of the Nerds』1996年)

将来の予測

 「大半の人々が家にコンピューターを購入する最も切実な理由は、国中のコミュニケーションネットワークにリンクするためだろう。ほとんどの人々にとって、電話と同じくらい真に素晴らしい躍進となるものの初期の段階に達したばかりだ」(プレイボーイ誌、1985年2月1日)

人生について

 「海軍に入るよりも海賊になるほうがずっと楽しい」(『Odyssey: Pepsi to Apple』(1987年)のクオート、1982年)

***

 「何かをやってそれが非常に良い場合には、それについて長々と話すのではなく、もっとすごいものに取り組むべきだと思う。次は何かを考え出すことだ」(NBCナイトリーニュース、2006年5月)

さらにもう一つ

 「誰だって死にたくないものだ。天国に行きたいと思っている人でさえ、そのために死ぬのはいやだと思っている。しかしそれでも、死は誰にも共通した行き先だ。死を逃れたものは誰もいない。「死」は「生」が生んだ唯一無比の最良の発明と言える。古いものを一掃して、新しいものに道を譲る。今は新しいほうがあなただろうが、そう遠くない将来にあなたは徐々に古いほうになり、やがては消え去る。こんな言い方で申し訳ないが、全くの事実だ」

 「時間は限られている。誰か他の人の人生を生きることで時間を無駄遣いしないで欲しい。定説――多くの人々の思考の結果に基づいて生きること――にとらわれないように。他人の意見というノイズに自分の内なる声がかき消されないように。そして最も重要なことだが、自分自身の興味と直感に従う勇気を持って欲しい。それらにはあなたが本当になりたいものが既に分かっている。それ以外はすべてそれほど重要ではない」(スタンフォード大の卒業式の講演で、2005年6月)

[THE WALL STREET JOURNAL]


■スティーブ・ジョブズをカリスマ扱いしてはいけない
彼の生き方をヒントに、少しだけでも明日を変えよう
中川ヒロミ

 アップルの共同創業者、スティーブ・ジョブズが10月5日に亡くなった。「普通の人にコンピュータを届ける」というビジョンを掲げてアップルを創業し、「電話を再発明する」とiPhoneを世に出した偉大なイノベーターがこの世を去った。

 ジョブズはアップルの製品やサービスを通してさまざまな業界の常識を打ち砕き、人々の暮らしを変え、世界に衝撃を与えてきた。

 その功績の大きさは、訃報後の各界の反応を見るとよく分かる。オバマ大統領、アーノルド・シュワルツェネッガー、ビル・ゲイツ、マーク・ザッカーバーグ、孫正義などの著名人が、死を悼むコメントを出した。

 各国のメディアが、ジョブズの功績を振り返る記事を一斉に掲載した。アップルは10月5日、ウェブサイトのトップページから製品情報をすべて外して、ジョブズの顔写真と「Steve Jobs 1955-2011」の文字だけを表示している。

 ジョブズの新製品はもう見られないのか、わくわくさせてくれる茶目っ気あるプレゼンを見られないのかと思うと、本当に寂しく、悲しくなる。しかし、ただ寂しがっていても仕方がない。スティーブ・ジョブズの本を担当してきた編集者として、記事を書くことにした。

ジョブズ流を考える人の中で生き続ける

 「スティーブ・ジョブズがいなくなった後、彼の過去の偉業を振り返って、神格化するだけではいけない。将来につなげなくては」
 「アップルの競合メーカーを含めて、今後も日本の人たちにジョブズの生き方やビジネス的な考え方は参考になるはずだ」

 スティーブ・ジョブズをよく知る元アップル社の外村仁さんとITジャーナリストの林信行さんと先日話した時に聞いた、はっとさせられた言葉だ。

 スティーブ・ジョブズは1976年にアップル・コンピュータを設立し、9年後の85年にアップルから追放された。その後、アップルが倒産寸前だった97年に暫定CEOとしてアップルに復帰して以降、iMac、iPod、iTunes、iPhone、iPadなどの製品を次々と出して世界を驚かせ、2011年には一時エクソン・モービルを抜いて時価総額で世界1位の企業にした。

 これほどの経歴と鮮やかなリーダーシップ、プレゼン力、イノベーションを生み出す力を見たら、ついつい自分とは人間のできが違う、手が届かない人だと思ってしまいがちだ。しかし、「ジョブズは特別だから」と考えてしまったら、何も得られない。

 スティーブ・ジョブズはもういないけれど、私たちに多くの言葉を残してくれた。ジョブズの生き方からヒントを得て、少しだけでも明日を変えようと思うことこそが、ジョブズへの追悼になるのではないかと思う。変にカリスマ扱いせずに、「こんな時、ジョブズならどうするか」と考えて、ジョブズ流を自分の中に取り入れていく方がよいのではないだろうか。また、そう思う人たちの中で、ジョブズはこれからも生き続けるだろう。

「自分の心とひらめきに従う勇気を持つ」

 そこで最後に、私が編集を担当した書籍『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』『スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション』から、いくつかジョブズの言葉を引用して紹介させていただきたい。

我々は「後追い」製品などつくらず、ビジョンに賭ける。次なる夢を追いかけるのだ。

何をしてきたかと同じくらい、何をしてこなかったかを誇りたい。

このマシンをいったい何人の人が買うかわかっているのか? 何百万人だぞ? 起動時間を5秒短くできたらどうなる? 毎日、5秒かける百万もの違いになる。50人分の人生に相当する時間だ。5秒の短縮で50人分の命が救えるようなものなんだ。
――(Triumph of the Nerds, PBS documentary)

次にブレークするのは何だと思う?って社外の人に尋ねたりしない。ヘンリーフォードも同じことを言ったらしいよ。「何が欲しいかと顧客に尋ねていたら、『足が速い馬』と言われたはずだ」ってね。
――フォーチュン誌(2008年3月27日)

一番大事なのは、自分の心とひらめきに従う勇気を持つことです。自分は本当にどうなりたいと思っているのか、それを教えてくれるのが自分の心とひらめきなのです…ハングリーであれ。分別くさくなるな。
――スタンフォード大学卒業式の祝辞

時間は限られています。他人の人生を歩んで時間を無駄にしないでください。世間の常識にとらわれないでください。それは、他の人々の考えに従って生きることに等しいのですから。周りの意見に惑わされ、自分の内なる声を見失わないでください。
――スタンフォード大学卒業式の祝辞

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2011年10月11日 08:10

お粗末な発想、、、税金の無駄使い。。。

■外国人1万人、航空券無料で日本に招待

 観光庁は、東日本大震災後に激減している外国人観光客の回復を狙い、2012年度に全世界から、旅費無料で1万人の一般観光客を日本に招待する方針を固めた。

 募集は主にインターネットを通じて行い、応募者の旅行計画などが審査に合格すれば、日本への往復航空券を提供する。

 こうして来日する旅行者には、日本滞在中にインターネットで世界へ情報発信してもらう方針だ。日本国内の滞在が安全・安心であることを口コミで世界的に広げる効果を見込んでいる。旅行者にはこのほか、震災後の日本旅行についてアンケート調査をしたり、新たな日本旅行のモデルとなるような旅行プランを提案してもらったりする。事業費として、観光庁は12年度予算の概算要求に11億円を盛り込んだ。

[読売新聞]

Posted by nob : 2011年10月10日 18:46

結局は誰も助けてはくれない、、、自分を救えるのは自身だけ。。。Vol.2

■香山リカ:被災者同士が妬み合い「格差絶望」を超えるには ——311被災者は「ハネムーン期」から「幻滅期」に

被災地で始まった「格差絶望」

 震災から早くも半年以上が経過し、気づいてみたら2011年も残り3か月あまり。

 書店に並び始めたカレンダーを見ながら、「次こそはよい年にしたい」と、早くも心が来年に向かっている人も多いだろう。

 しかし、被災地の人たちの多くは、「来年の計画」どころか震災以来、時が止まったままであったり、目の前の現実への取り組みで手いっぱい、という状況なはず。

 また最近になり「被災地とそれ以外」だけでなく、「被災地内部」でのいろいろな格差が目立ち、それが人間関係の軋轢やトラブルにつながっているという話を、ときどき耳にする。

 沿岸部と内陸部。津波で家屋が流された人となんとか残った人。家族を失った人と全員、無事だった人。仕事をなくしたままの人と新しい仕事を見つけた人。

 ——そこには、とても同じ被災者とひとくくりでは呼べないほどの、心理的、経済的、物理的格差が存在しても不思議でない。

大災害直後の「ハネムーン期」とは?

 頭では誰もが「それぞれで置かれた状況は異なる」とわかってはいても、感情的につい誰かと自分を比べてしまい、妬みや孤独感、焦燥感といった複雑な感情にとらわれる。同じコミュニティーにいる同士ですら、「前のようには話せなくなった」「自然に離ればなれになってしまった」とぎくしゃくすることも割とあるという。

 最近の災害心理学では、災害発生後の数日後から6か月あたりまでを「ハネムーン期」と呼んでいる。

 「ハネムーン」とは、災害とはかけ離れたロマンティックな言葉で違和感を感じる方も多いだろう。

 この時期には、劇的な災害体験を共有し生き延びたことで、被災者同士が強い連帯感で結ばれている。被災地は全体として温かいムードに包まれる場合が多いことから、この名が付けられている。

 「ハネムーン期」には、多くの被災者が支援や再建に希望や夢を託す。「負けずにこれまでよりもっと幸せになろう」と高揚感を感じることが多い。

 このため、この時期に被災地を訪れた人は、「被災地の人たちはみんな前向きで明るかったですよ。私のほうが逆に元気をもらいました」などと言ったりするわけだ。

「ハネムーン期」から「幻滅期」に

 しかし、この「ハネムーン期」は、いつまでも続かない。

 だいたい半年くらい経過すると、次第に高揚感や連帯感が薄れてゆく。当初の「希望や夢」も、到底実現不可能だとわかってくる。

 そこで初めて目の前の現実に直面し、格差が明らかになって、大きく気持ちが落ち込む「幻滅期」がやって来る。

 この先どうなるか。

 人によって違ってくるのだが、「幻滅期」から本当の意味で地に足を着けて「心の再スタート」を切る「再建期」までは、相当に長い月日を要する場合があると言われる。

 つまり、今まさに被災地の人々は「幻滅期」に突入しているわけだ。

 これまで、多少の格差があっても「辛いのはみんないっしょ」という連帯感が上回り、目立つことはなかった。しかし「幻滅期」でそのムードが退潮したため、さまざまな格差が一気に目に付くようになってきたのだろう。

 この時期はさらに「みんなで力を合わせなければ」といった意思の力も弱まってくるため、「自分と違う立場の人にはわかってもらえない」と一気に人と人とのつながりが切れ、それぞれがバラバラになる危険性がある。

「幻滅期」を乗り越える「力」

 しかし、この「幻滅期」を乗り越えなければ、次の「再建期」もやって来ない。

 ここで再び「すばらしい未来が待っている」と気休めを言って「ハネムーン期」に戻そうとしても、それは無理。辛くとも「幻滅期」に向き合い、そこで最悪の心理状態に陥らないよう、それぞれが注意するしかないのかもしれない。

 さらに書けば、「幻滅期」に入っているのは、被災地の人ばかりとは限らない。

 「なんとか復興を」と張り切っていた人たちの中にも、蓄積した疲労と、いっこうに変わらない現実への失望から、「もうなにをやっても無駄」などと「幻滅期」を感じさせる発言が聞こえてくる。

 ——ではどうやって被災地や日本全体で「幻滅期」を乗り越えていけばいいのか。

 それについては次回、考えてみたい。

[復興ニッホン]

Posted by nob : 2011年10月05日 14:22

結局は誰も助けてはくれない、、、自分を救えるのは自身だけ。。。

■香山リカ:「日本は心をひとつにして頑張った」を美化し過ぎるのは「危険」

震災以来、日本人の集合的マインドのなにかが決定的に変わった

 未曾有。

 つい数か月前までは、この単語を目にした人のほとんどが、「ああ、いつだったか、これを読めなかった人がいたっけ」と笑ったであろう。時の総理がスピーチで「この熟語を読み間違えたのでは」とニュースになったのは、2008年11月。今から2年半ほど前のことだ。

 ところが、今現在「未曾有」という単語を見て、そんなエピソードを連想する人は少ないはず。それよりも3月11日に起きた「未曾有の大震災」が、すぐに頭に浮かぶ。そして、心が締めつけられるように痛くなる。「ほら、あのときには総理が……」と言われても、もはや笑う気にはなれない。

 ——あの日以来、私たちの心は、それまでとは大きく変わってしまったのだ。

 今日から始めるこの連載では、あの日以来、「アフター311」の心象風景を追う。東日本大震災以降、日本社会に大きな精神的変動が起こりつつある。「集合的無意識」を提唱したのはユングだが、実際に人々の心、そして社会全体の集合的マインドに大きな変化が起こっているのが現在の日本である。

 震災後の社会マインド変化がどのように表出しているのか、表層への噴出現場を、これから徐々に読み解いていこう。

アフター311の心象風景を読み解く

 もちろん、その変化は悪い方向ばかりに起きたわけではない。

 今回の大震災に際しては、「まだ日本人にもこんな良いところが残っていたのか」と自分たちも驚くほどの長所、美徳などが、内外のメディアによって数多く指摘された。また、新たな協調性、公共性なども生まれつつある。

 とはいえ、その変化の中には、決して手放しで歓迎はできないようなものが残念ながら見られるのも、また事実だ。

 「心の変化とは、結局は“気の持ちよう”だろう? もしそれが良くない方向の変化だとしたら、気合や根性で打ち消せばいいだけだ。ことさら憂う心配はない」——そんな声も聞こえてきそうだ。

 しかし心の変化を単なる“気の持ちよう”などと言って侮ることは、けっしてできない。そのことは、すでに多くの人が経験智として知っていることだ。

 実際、多くの人にマイナスの方向への心の変化が生じると、積もり積もってそれが経済、政治、教育など、さまざまな分野での実体的変化につながることも多い。

 だから、ここで大震災後のマインド、心の変化について検証しておくことは、決して「姿かたちのない亡霊を捕まえよう」とすることではない。大げさに危機意識を煽り立てようとする行為でもない。それは、非常に現実的な次元の問題なのである。

 大震災後に、社会は人々は、そのマインドはどう変わったのか。私たちはどこに向かおうとしているのか。

 アフター311。ここからひとつずつ、考えていきたい。

311で発生した、心の「過覚醒状態」

 大震災が発生してから、数日の記憶がない。——被災地以外でも、こんな人がいるのではないか。

 完全に記憶がなくはないにしても、「食べたり寝たりした記憶がない」「とにかく24時間テレビの前にいた」「ずっとツイッターにくぎ付けだった」という人も多いはずだ。

 あるいは「知人や親族に電話やメールをひっきりなしにした」「家の防災グッズをすべて詰め直した」「とにかく被災地に行かなければと車を走らせた」といった“行動派”もいるだろう。

 この不眠不休・活動しっぱなしというのは、精神医学的には「過覚醒(hyper arouzal)」と呼ばれる状態と考えられる。

 「過覚醒」と書くとなんとなく、精神が目覚めたような肯定的な印象があるが、残念ながらそうではない。これは、大きなショックにさらされたときの、人間の心の一過性の反応であり、長く続くと病的な状態にも陥りかねない“危険なサイン”なのである。

過覚醒に陥る理由は「心を守るため」

 ではなぜショックに直面したときに、心は過覚醒に陥るのか。

 これは、心の防衛装置が働くため。

 つまり、ショックをそのまま受け止めると、私たちの精神は崩壊の危機にさらされる。だから「私は怖くなんかないんだ」と、むしろテンションを上げることで、強い恐怖、おびえ、悲しみなどから、なんとか一定期間、自分を遠ざけることで心を保とうとするのである。

 わかりやすく言えば「空元気」に近い状態としていい。

 ときどき、家族の突然の死去を経験した人が、葬儀の式場でやけに元気に采配を振るったりしていて、「気丈なのか、なにも悲しみを感じていないのか」と、参列者から顰蹙を買うことがある。

 実はこれも一種の過覚醒状態で、精神医学の世界では「葬式躁病」という名称まで与えてられている状態だ。

 繰り返すようだが、この過覚醒は心の防衛装置が自動的に働いたものであるから、それ自体を無理やり防ぐ必要はない。それどころか、そうならないようし過ぎると、今度は強い恐怖、苦痛がストレートに心に押し寄せ、茫然自失状態となったり起き上がれなくなったりすることもあり得る。


日本全国での過覚醒状態が「みんな心をひとつに」の背景に

 過覚醒状態は、危機から心を守るための「必然的」な反応である。

 だからあの大震災の後、日本中、特に「被災地以外の人たち」が一種の集団過覚醒状態に陥って、ツイッターでおびただしい情報が飛び交ったり誰もがテレビの前に座りっぱなしになったりしたのは、実は日本国民の精神を正常に保つために必要なことであったのだ。

 ただし、あの一種異様な高揚・興奮状態を「日本人は心をひとつにしてみんな頑張った」と肯定することに対しては、私たちは慎重にならなければならない。

 過覚醒状態はあくまで「一過性の心の反応」であり、最悪の精神崩壊を避けるための防衛装置が発動した状態と考えるべき。私たちが積極的に選び取ったものだとはカン違いしないほうがいい。

 では、過覚醒状態を正当化し過ぎたり、これが長引き過ぎたりするのは、なぜいけないのだろうか。

 それにははっきりした理由がある。これについては次回、より具体的な例を挙げながら解説してみたい。

[復興ニッポン]

Posted by nob : 2011年10月05日 14:11

、、、それは昨今健全な若者が増加しているということ。。。

■「収入さえあればいい」や「出世したい」派は1%、今どきの就職事情
個人は何を目指し、企業は何を用意すればいいのか
武田 斉紀

不況、震災下にあっても、大手企業志向が減っている

 新卒学生の就職状況は、昨年以上に厳しい。2012年3月卒の大学生では、7月時点の内定率は54.4%(昨年7月は6月は55.8%)と昨年より約1カ月遅れている(2011年8月8日、リクルート発表)。

 これには東日本大震災のために、大手企業を中心に採用活動時期を遅らせたこと、被災地での採用活動が進んでいないことの影響も大きい。特にここにきて数字が伸び悩んでいるのも気になる。内定をもらって他の企業を回らないとする活動終了率は、まだ40.9%にすぎない。

 例年なら10月あるいはそれ以前から、現大学3年生(2013年3月卒)に向けた企業からのアプローチが始まる。今年は申し合わせで新卒向け情報サイトのリクナビも12月開始となっている。現4年生の戦いは3年生向けの採用活動が始まっても終わりそうにない。

 ところがこうした不況や震災の影響で、学生の間ではますます大手企業志向が強くなっているのかと思いきや、そうでもないようなのだ。

 毎日コミュニケーションズの調査によれば、大手企業志向は前年比5.6%減って41.4%(「絶対に大手企業がよい」+「自分のやりたい仕事ができるのであれば大手企業がよい」)。一方、中堅・中小企業志向(「やりがいのある仕事であれば中堅・中小企業でもよい」+「中堅・中小企業がよい」)は、前年比5.8pt増えて、53.4%と過半数となっている。

 経団連の会員企業に対して行った調査によれば、選考時期を遅らせたり震災学生に配慮するとした企業は5割程度あるものの、87.5%の企業は「東日本大震災発生後も2012年春の採用計画を変更していない」と回答した(日経新聞2011年9月28日)。

 これは大手企業が採用を絞ったことで大手をあきらめる学生が増えたのでは、必ずしもないことを証明している。むしろ、中堅・中小企業に目を向ける学生が増えてきているのだ。リクルートによる調査でも、中小企業を希望する学生は増加傾向にあるという。

 そもそも大手企業に勤めることのメリットとは何だろう。私は4つの「S」と捉えている。「信用・仕事・資金・サラリー」だ。「信用」は「大手に勤めているんだ、すごいね」という親や友だち、恋人、周りの評価。お金を借りる時などにも表れる部分だ。

 「仕事」は「信用」にもつながるが、「(中小に比べれば)それほど苦労をして取りに行かなくても仕事がある」こと。大手企業にずっといると分からないものだが、中小企業に移った途端に肌身で感じる部分だ。

 3つ目の「資金」は「仕事」にもつながるが、資金があると「大きな仕事ができる可能性が高い」、「高度な教育、育成が行われる」といったところだ。4つ目の「サラリー」は給料だけではない。休日などの勤務条件、住宅などの福利厚生なども含むが、大手の中には福利厚生などは多くを廃止したところも目立ち、以前ほどのメリットにはなっていないようだ。

 大手企業のメリットばかりが気になって、子どもたちに大手を目指させているのはむしろ親の方かもしれない。しかしながら、親自身が大手企業のメリットだけでなく、デメリットにも気づいているはずなのだ。

 大手企業は組織が大きい分、一人の存在価値は埋没しがちだ。異動の可能性も大きい。異動がすべて悪いわけではない。新たなキャリアや経験は仕事の幅や能力を高めてくれるだろう。

 しかし大手企業の方が異動の頻度は高いだろうし、関連会社や子会社も多い分、出向や転籍となる可能性も高い。そのたびに自身のキャリアを見直す必要に迫られる。

 大手企業には転勤も多い。突然の転勤や海外赴任で家族や友人、恋人と離れ離れになる。結婚して子供がいれば、単身赴任か、家族ごとの転居の選択を迫られる。転居は家族の負担を強いることになる。共働きの場合はどちらかがキャリアを失うか、遠距離夫婦を選ばなければならない。

もはや「大手か中小か」でも、「勤め人か独立起業か」でもない

 また最近は、大手企業のリストラが止まらない。日本の象徴とされてきた「終身雇用」を大事にしているのはむしろ中小企業の方だと感じる。

 東日本大震災と福島第1原子力発電所事故の渦中にある東京電力(東京都千代田区)は、グループ社員の約14%に当たる7400人を削減する方針を発表した(asahi.com2011年9月28日)。大手企業ならではのメリットとされてきた企業年金についても、現役・OBともに給付利率の引き下げを求めることになるという。

 富士フイルム(東京都港区)は2005年以降、2度にわたる大幅なリストラで1万人以上を削減している。私はそれ以前に同社の関連会社を担当したことがある。窓口の課長は事あるごとに福利厚生の良さと、安定した雇用環境を自慢していた。隔世の感だ。

 同社は写真フイルムなどに頼っていた収益源が、デジタルカメラの出現によって根底から覆された。事業を根本的に見直し、カメラ本体にも本格的に進出、さらには基礎技術を応用して化粧品分野にまで拡大するなど、常識を覆す戦略で生き残りを図ってきた。大所帯を揺るがした環境変化に、短期間で対応して生まれ変わった姿には驚かされる。そして人員削減も同じようにドラスティックだった。

 かつては「雇用にだけは手をつけない」で知られたパナソニック(旧松下電器産業)の人員削減も止まらない。今年4月には2013年3月末(約1年半後)までに、全体の約1割に当たる4万人を削減すると発表した。

 もちろん中小企業の場合は、会社の存続自体がままならず、100%解雇となる場合もある。だが昨今「あそこだけは大丈夫」と言われた大手企業の破綻も相次いでいる中、学生たちが「必ずしも大手にこだわらない」とする理由も理解できる。

 会社勤めではなく、起業独立を選ぶケースも珍しくはなくなった。だが一時期注目されたほどには行動を起こす人は、欧米ほど増えていない。背景にはいくつかの理由があるだろう。

 1つは「起業してもうまくいく確率が低いと思われていること」。人を雇い、会社組織としてやるとなると、10年継続することが簡単ではないことは確かだ。だがもうすぐ10年を迎える立場から言えば、無理な拡大やリターンを狙わず、顧客を大切にしていれば続くものでもあると思う。

 また起業ではなく独立した個人としてやっていく選択肢もある。後ほど触れるが、それなりの力さえあれば元気にやっていける。

 2つ目は「雇用の安定が以前ほど望めないとはいえ、まだまだ最初に就職した会社で仕事人生を終える人が多い」という現実だ。リストラされた人は身の回りに珍しくはなくなったが、雇用を確保できている人の方が多数派だ。たとえ異動、転勤、出向や転籍となろうとも、家族のために我慢しようとする。結果「うつ」を訴える人が増え、働き盛りの自殺者は一向に減らないが。

 3つ目は2つ目とも関係するのだろうが、「日本人にはリスクを負ってチャレンジしようと考える人が少ない」ことだ。格差は広がりつつあるが、依然平均的に豊かな国なのだ。欧米や中国では、一発勝負をかけて起業する傾向にある。リスクがあろうとも、大金持ちになれるチャンスと考えられているからだろう。

 起業や独立には「自分で決められる自由を手にできる」という、約束されたメリットもある。実際に行動した人しか実感できないのであまり知られていないが、「楽しく働きたい」も「個人の生活と仕事を両立させたい」も「人のためになる仕事がしたい」も、自分次第だ。

 学生に就職観を聞いた調査では、「収入さえあればよい」「出世したい」を選んだ学生は、各々1.6%、1.1%しかいない(毎日コミュニケーションズ「2011年度就職戦線総括」 46P)。上位は「楽しく働きたい」(32.6%)、「個人の生活と仕事を両立させたい」(21.2%)、「人のためになる仕事がしたい」(17.5%)だ。

 突き詰めれば、今どきの学生の就職観はもはや「大手か中小か」でも、「勤め人か独立起業か」でもないのだろう。

「やりたい仕事」「感謝される仕事」をやり続けるために必要な力

 今どきの学生の就職観は会社規模や勤務形態以上に、「個性」や「多様性」がキーワードになっているようだ。

 他の調査を見ても、彼らが企業選びで重視する点の第1位は、「やりたい仕事ができる」だ。ポイントが高いのは他に「仕事もプライベートも充実させられる」「一緒に働きたいと思える従業員がいる」「自分を大きく成長させられる」など。一方で低いのは「家族・友人などに自慢できる」だそうだ(リクルート「就職活動中の大学生の就職活動に関する意見について」 5P)

 「やりたい仕事」は個人によって異なる。「仕事とプライベートのあり方」もしかり、「一緒に働きたいと思える従業員」も、「自分の成長を何で感じられるか」もしかり。これらの「個性」と「多様性」の背景には、一人ひとり異なる働く目的や価値観が存在する。

 「就職先の企業を選ぶ基準」について、40年前の1971(昭和46) 年に1位だった「会社の将来性」(27%)は、2010(平成22)年には8.3%にまで減少している。ダントツの1位となっているのは「自分の能力、個性が生かせるか」(34.8%)だ(日本生産性本部「働くことの意識調査」)。

 毎年「学生の就職人気企業ランキング」を発表して話題を作ってきたリクルートが、今年(2012年3月卒業対象)から発表をやめると宣言した。理由は「学生の価値観の多様化によって、一律で人気企業ランキングを発表する意義が薄れた」と説明する。学生による仕事選びが変化していることを裏づけている。

 新入社員の就労意識=何のために働くか、も変化している。1 位は「社会や人から感謝される仕事がしたい」(96.5%)、以下2 位「仕事を通じて人間関係を広げていきたい」(95.8%)、3 位「どこでも通用する専門技能を身につけたい」(93.4%)、4 位「これからの時代は終身雇用ではないので、会社に甘える生活はできない」(85.4%)。

 彼らは仕事より生活を優先しているわけではない。努力を放棄して、楽な生き方を選ぼうとしているわけでもない。むしろ「社会や人から感謝される仕事」を志向し、会社に甘えることなくどこでも通用する専門技能を身につけたいと考え、仕事を通じて人間関係を広げたいと考えているのだ。

 まとめると、今どきの若者は一人ひとりの基準「個性」や「多様性」の下に、「やりたい仕事」「感謝される仕事」を求めていると言えるだろう。過半数は「面白い仕事であれば、収入が少なくても構わない」(同8位、58.1%)とまで言い切る。

 働く環境は「大手か中小か」、「勤め人か独立起業か」にこだわらないとしても、「やりたい仕事」「感謝される仕事」をやり続けるためには、「個性」や「多様性」だけでは足りない。

 そこで求められるのは、私の言葉で表現すれば「ビジネス力」だ。

 「ビジネス力」を定義するなら、「働く環境によらず、お金に変えられる力」となるだろうか。お金の程度は人それぞれであり、ビジネス力の結果だと考えているが、生きていくためには必要なものだ。

 「ビジネス力」を「付加価値力」としてもよいが、最終的にはお金に変えられないと、継続して提供することができなくなる。ビジネスとしての価値を認められたとは言えないだろう。

 「ビジネス力」は会社に勤めていても十分に磨くことができる。大手企業か、中小企業かにもよらない。それぞれに力のつけ方がある。

 大手の場合は大きな仕事を経験できるし仕事はある、資金力によって選べる選択肢も多い。中小の場合は仕事は小さいかもしれないが、その全体を早くに任され把握することができる。責任あるポジションにも早くつけることで、「ビジネス力」は鍛えられる。

 「ビジネス力」の定義に「働く環境によらず」とつけたのには訳がある。1社で身につけた「ビジネス力」は、他でも生かせなければ異動や転職の際に「お金に変えられる力」にはならない。

個人は「ビジネス力」を鍛え、会社は働き続けたくなる魅力を用意する

 起業や独立をしなくても、「働く環境によらず、お金に変えられるビジネス力」を身につけることはできる。既に身につけている人も少なくないのだ。だが気がついている人は少ない。具体的な事例で紹介しよう。

 Aさんは長年、いくつかの広告代理店を渡り歩きながらコピーライターをしていた。しかしながら50代になって新たな職場を探すことになった。Aさんには、業界内での選択肢はほとんどなかった。私は彼の相談を受けて次のように話した。

 「“コピーライティングなら任せてください”とか、“○○業界には詳しいです”といった狭い捉え方をしない方がいいですよ。俯瞰してみればAさんの強みは、“社外に向けたコミュニケーションの企画立案ができるだけでなく、表現までできる”ことではないでしょうか。これならどこの会社でも通用するし、ニーズは無限にあります。そのうえで“○○業界は特に得意です”と言えば、貴重な人材として迎えられますよ」

 コピーライターだけにこだわるのであれば、その世界で探すしかないが、彼はそれだけでなくプランニングの力をもっと伸ばしたいと考えていた。Aさんは、ある消費財メーカーの広報宣伝の責任者として迎えられた。

 Bさんの例も興味深い。彼は大手ファストフードとチェーンレストランで店長をしていたが、次第に業界と仕事を変えたくなった。そしてプライベートでも興味のあったIT業界を目指そうと考えるも、これまでのキャリアと接点がないと悩んでいた。

 ところがある日のこと、店のカウンターに置かれた普段使っているPOS(販売時点情報管理)端末に目が留まった。早速POSを扱う会社にアプローチしたところ、“システムも分かり、かつ外食チェーンの現場にも詳しい”貴重な人材として採用された。

 「働く環境によらず、お金に変えられるビジネス力」という前提があれば安心して働ける。あとは該当する中から自分にとってより「やりたい仕事」や「感謝される仕事」を選べばいい。

 勤める側は「働く環境によらず、お金に変えられるビジネス力」を鍛えたい、そして一人ひとりの仕事に求める目的や価値観の下、「やりたい仕事」や「感謝される仕事」をしたいと考えている。では、会社側はどのようなスタンスで臨めばいいのだろう。

 まずは、自社の目指す目的や価値観を明確にして打ち出すことだ。目的や価値観が異なる人は、いくらうまいことを言ってくどいても、いずれは去ってしまう。ならば最初から万人にいい顔をするのではなく、自社のブレない姿勢を見せた方がいい。より近い人材、共感する人材が集まってくることになる。

 最近の学生が会社説明会で最も聞きたいことの第1位は「他社との違い」だという(ジョブウェブ調べ)。会社の考え方、社風や雰囲気、企業理念やビジョンを知りたがる。だから社長が直接語りかける説明会は人気がある。彼らは会社の目指すそれが、自分の目指す目的や価値観と合っているかどうか、また本気かどうかを見極めているのだ。

 次に会社が目指す目的や価値観に共感して集まった人材に対してするべきこと。それは「働く環境によらず、お金に変えられるビジネス力」を鍛えるチャンスを用意することだ。

 私の知る社長には、「社員に商売感覚、経営感覚がない」と嘆いている人は多いが、社員の「ビジネス力」を鍛えることは答えの一つになる。任せる仕事の規模は最初は小さくてもよい。仕事だけでなく、お金の入り口から出口までも含めて管理させることで、商売感覚や経営感覚は磨かれる。

 ただしそのまま辞められてしまっては、会社としてはもったいない。競合になる可能性だってあるだろう。育てた社員を引きとめるためには、「この会社で働くことのメリット」を強く感じてもらうことだ。

 例えば、ブレない目的や価値観の下で、「やりたい仕事」や「感謝される仕事」がずっとできること。頑張ったら評価される、大きな仕事ができる、社風や仲間がいいといった働きやすい環境が用意されることなどが挙げられる(このあたりの詳しい話は、また別の機会にお話ししてみたい)。

 自分の働く目的や価値観での会社選びは、若手社員だけでなく広がっていくであろうと想像する。雇う側と雇われる側。双方が対等な立場で、目的や価値観を共有できる仲間として集い、成長を目指す。一人ひとりが「ビジネス力」を養い自立できれば、それは今後日本企業が戦っていくうえでの強みとならないだろうか。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2011年10月05日 13:34

そのとおり!!!Vol.17

■原発を考えるインタビュー 村上東海村長 極めて内省に欠ける国

-2度の原子力事故を目の当たりにして思うことは。その教訓とは何か。

JCO臨界事故も慢心が招いたもので、この国はいつまでも反省しないという印象だ。利益を追求するあまり、原発推進を「国策だ」と言い続け、安全神話を作るなど、極めて内省に欠ける国だということ。JCO臨界事故の時も思ったが、今回も案の定だ。何にも学んでいない。福島第1原発事故の初期対応を見ても、何という国だと思った。

-国の原子力政策、エネルギー政策をどう見るか。震災と福島第1原発事故で見えてきた日本の電力供給の問題点とは。

日本は地震多発地帯で、1900年からの100年間でM8以上の地震回数は世界一という報告がある。そんな国に54基も原発を置いていいのか。正気の沙汰とは思えない。しかし、日本は原子力推進そのものがエネルギー政策で、自然・再生可能エネルギーの発展を封じていた面がある。原発は炭酸ガスを出さないから環境にいいと言い、放射能・放射線の問題にはふたをして、原発の後処理も後世に先送りしてきた。それはまさに、哲学なきエネルギー政策だという気がする。

-「脱原発」は可能か。日本における再生可能エネルギーの可能性は。普及を進める鍵は。

福島第1原発事故を起こした以上、日本は脱原発について真剣に考える義務がある。脱原発を追求しなければならず、できるできないはその次でいい。自然エネルギーについても、ドイツやデンマークなどは既に取り組んでおり、技術開発も進んでいる。日本でも可能性はある。日本人の勤勉さやこれまで蓄積した技術からみても可能だろう。世界最高水準になれると思う。あとは政府のやる気次第だ。

-東海第2原発の再稼働をどのように判断するか。

私は、福島のように全村避難して戻れないとか、東海村が地図上から消えていく、そういう事態にはしたくない。福島の事故で、国は避難した人たちをどう救済するのか。つまり、国がわれわれの安全を保障できるのか。そこが担保されない以上、判断はできない。

津波対策や非常用電源対策の強化だけでは十分ではない。福島第1原発事故の問題も明らかにしてもらわなければならない。ストレステストは、再稼働のための政治的方便ではないか。

それと安全規制体制をどうつくるのか。原子力安全庁の話は出ているが、さっぱり見えない。これも判断の鍵となる。(東海第2原発の再稼働は)今の時点ではまったくの白紙だ。

-最後に、今後の日本のエネルギー政策への提言を。

エネルギー消費を減らして経済のスピードを落とし、思い切って自然エネルギーの導入に向けて政策誘導すればいい。自然エネルギーはこれまで、政府が後押しした電力会社が壁となり入り込めなかった。自然エネルギーに対する助成を、新しい技術開発に向けた投資だと思ってやったらいい。ドイツがやると言っているのに日本でできないわけがない。あとは政治家の決断だ。

[茨城新聞]

Posted by nob : 2011年10月04日 08:33

賢明かつ当然の政策。。。

■スイス:全原発廃止、上院承認 34年めど、5基順次停止

 【ジュネーブ伊藤智永】スイスの全州議会(上院)は28日、国内にある原発5基の稼働を2034年までに段階的に停止し、更新を禁止する政府方針を承認した。国民議会(下院)は6月に承認済みだが、条文が一部修正されたため、法案は国民議会での再可決を経て成立する。

 スイスでは北部ベツナウ、ライプシュタット、ゴスゲンと西部ミュールベルグに計5基の原発が稼働中で、原発が電力供給の4割を占める。政府は福島第1原発事故後、既存原発を更新しない方針を打ち出した。10月23日に実施される総選挙を経て、新政府が来年、廃炉の道筋を具体化する法案を国民議会に提出する予定だ。

 議会審議では廃炉の財政負担や原発を再生可能エネルギーに置き換える技術的な問題点が指摘され、全州議会エネルギー委員会では「安全性が確保された新技術による原発建設は認めるべきだ」との主張が強かった。このため、既存原発の廃止がただちに「脱原発」に結びつくかは、なお不透明だ。環境保護派の政党は「脱原発」に向けて政府に廃炉時期を前倒しさせることを目指し、国民投票を実施するための署名集めを行う方針だ。

 欧州では福島第1原発事故を受け、ドイツ、イタリアが「脱原発」の方針を決めたが、フランスなどは原発推進路線を維持している。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2011年09月29日 16:39

福島、、、間違いなく断トツ1位でしょう。。。

■地球上で最も放射能が強い場所トップ10が公開される

地球上で最も放射能がキツイ場所と言えば・・・というトップ10が発表されました。チェルノブイリや福島などはメディアや歴史の教科書などで知っている方も多いのですが、それ以外にも実は原発事故が発生し今もなお放射能が漏れ続けている場所があると言うのです。原発は安全というのはいったいなんだったのか?と疑うような事故例の多さです。

※注意:このデータはIAEA等の公式な見解ではございませんことをご了承ください。

第10位:ハンフォード:アメリカ

第9位:地中海

原発ではなく、放射性物質を乗せた船が1994年に消息を絶っている事件があるそうです。この事件は一切明らかにされず、謎とされております。

第8位:ソマリア海岸

ソマリア海域に政府によって放射性核廃棄物が捨てられたのではないかと疑われております。

第7位:マヤック(ロシア)

1957年9月29日、ソ連ウラル地方チェリャビンスク州で発生したウラル核惨事と呼ばれる原子力事故によるものです。

第6位:セラフィールド(イギリス)

イギリスの西海岸に存在しており、何度も事故を起こしており、地域住民からの反発も非常に大きい地域だ。

第5位:シベリア化学工場(ロシア)

シベリアには40年間以上核廃棄物を保存している化学工場があるそうです。しかも保存状態はかんばしくなく、徐々に放射能が漏えいしていると言われている。

第4位:ポリゴン(カザフスタン)

ソ連の核実験施設として利用され多くの放射能を撒き散らしている。

第3位:マイルースー(キルギスタン)

ウランなどの産出の為に鉱山として利用されているが、地震などの影響により崩壊し汚染された水が川に流れ出しており、危険だと言う。

第二位:チェルノブイリ(ロシア)

ココで出てきてしまった、チェルノブイリ。25年以上経過した今もなお放射能を撒き散らしている。福島の事故が起こる前は唯一のレベル7の原発事故だった。

第1位:福島(日本)

チェルノブイリ原発事故を抑えて、1位を飾ってしまった不名誉な原発事故を抱えた福島。何より恐ろしいのが、今もなお高濃度の放射能がまきちらされているであろう、という推測にしか過ぎない情況であり、情報の統制がとれていない状況であること。チェルノブイリと同様徐々にその情況が明らかになるのでしょう。

さて、今回のトップ10は残念なことに日本が1位を飾ってしまった。しかし冒頭で述べたようにIAEA等が出したデータではなく、あくまで海外ではそう思っているという文献に過ぎないので順位の信憑性は謎ですが、海外ではそう思われていると言うのも残念なことだ。

今後我々が願うのは、福島の事故以上の原発事故が発生しないことと、万が一発生した場合直ちに情報を公開しいち早く国民に状況を知らせるという体制を作って欲しいことだ。

[秒刊サンデー]

Posted by nob : 2011年09月29日 16:23

誰もが他人事、、、原発を止められるか否かこれからが正念場。。。Vol.8

■原子力の扉はこうして開けられた
敗戦から「原子力予算案」の成立まで

 世論調査では、国民の約八割が「原発依存からの脱却」を求めている。

 だが、その道筋はかすむばかりだ。経済産業省では原発擁護派と、電力自由化・見直し派のバトルが続いている。枝野幸男経産大臣の就任で、見直し派が勢いづいたともいわれるが、電力界の「官産複合体」の抵抗は激しく、予断を許さない。

 原発問題は、社会、経済、技術的問題であると同時に「権力構造」の問題でもある。原発を推進してきた権力の枠組みを抜きにして「フクシマ」は語れない。

 原発は、何処からきて、何処へいこうとしているのか。誤解を恐れずに言えば、「軍事力増強ー国家主義への憧憬」と「経済成長−エネルギー産業振興、国土開発」という二つの欲望をエネルギー源に計画経済的な統制手法で原発は造られてきた。一直線の右肩上がりの成長を象徴する「昭和モデル」だった。

 それが爆発事故で砕け散り、甚大な被害をもたらしている。

 戦後、日本の占領主だった米国は、ソ連の国力伸長を警戒し、日本に「反共の防波堤」としての役を与えた。再軍備と経済発展を日本に求め、二つの欲望を大いにくすぐった。米ゼネラル・エレクトリック(GE)や米ウエスチングハウス(WH)の軽水炉を次々と売りつけ、ウラン濃縮を一手に引き受ける。日本の保守政党の政治家は、それに見事に応えた。米国政府に取り入り、ときに圧力を利用して権力闘争を展開。米国を支点に権力の振り子は揺れ続けてきた。

 原発依存からの脱却とは、このような昭和モデルからの脱却でもある。はたして「次」の権力構造は国民の共同意識に像として結ばれているのだろうか。

 原発と権力の関係をもう一度、ふり返り、将来の選択への共通のプラットフォームを確認しておきたい。原発をめぐる権力の枠組みは、その時々の政治家を歴史の舞台にすえてみると浮かびあがってくる。(文中敬称略)

* * * * *

 多くの識者が、「政・官・財・学・メディア」のペンタゴン(五角形)体制が原発を推進してきたと言う。福島第一原子力発電所の事故が起きるまでは確かにそうだった。が、最初からペンタゴンが存在していたわけではない。

「ハード・ピース」から「反共の防波堤」へ

 日本は、1945年9月、太平洋戦争の敗北で米国を主体とする連合国軍の占領下に入った。「二度と軍国化させてはならない」という占領方針により、原子力や航空技術の研究開発は全面的に禁じられる。原子力研究は手足を縛られた。

 そこから、どのようにして原子力利用の扉が開かれたのか。まずは政治状況を俯瞰しておこう。連合国軍の占領は講和条約が発効する52年4月まで続くが、この間、権力ピラミッドの頂点にはGHQ (連合国軍最高司令官総司令部)が君臨した。

 マッカーサー元帥率いるGHQは、民主化をキーワードに憲法改正、極東国際軍事裁判、財閥解体、農地改革などを断行する。当初、米国政府は、民主化を優先して軍国の根を断ち、国力を最低水準に抑えて日本を農業国家とする「ハード・ピース(厳格な平和)」を志向した。

 だが、ソ連の国力増強で、方針を「逆コース」へと転換する。米国は、ハード・ピース路線を捨て、ソ連の封じ込めを狙って日本を「反共の防波堤」にしようと決断。「アジアの工場」としての経済発展と再軍備を求めるようになった。冷戦構造が固定されていく。

 外交官出身の吉田茂(1878〜1967)首相は、日米関係を基軸にしながらも、表面的には再軍備要求に反抗し、日本を経済国家として復興させる路線を敷いた。吉田は、実業家で側近の白洲次郎(1902〜85)を対米交渉の切札に使い、経済復興への道を模索する。白洲はときにGHQと激しくやりあった。

 こうして占領政策が揺れ動くなか、原子力利用の人的ネットワークは、ひっそりとつながっていくのである。

 1948年12月24日、クリスマスイブ——この日、GHQは「逆コース」への転換をあからさまに行動で示した。前日に東条英機ら7人の戦犯を処刑したのとひきかえに、A級戦犯容疑者だった岸信介(1896〜1987)たちを釈放したのだ。岸は、戦中に商工大臣、軍需次官などに就き、経済統制を仕切った。上海で戦略物資を海軍に納めて大儲けをした児玉誉士夫らも解き放たれた。GHQは、協力的な元官僚や軍人、右翼を反共の「情報源」に利用したといわれる。

 近年、米国の史料公開が進み、岸や児玉がCIA(米中央情報局)と近い存在だったことが明らかになってきた。2006年7月、米国務省はCIAの日本政界要人への工作を公式声明で発表している。

「米中央情報局(CIA)が一九五〇年代から六〇年代半ばにかけ、日本の左派勢力を弱体化させ保守政権の安定化を図るために、当時の岸信介、池田勇人両政権下の自民党有力者に対し秘密資金工作を実施、旧社会党の分裂を狙って五九年以降、同党右派を財政支援し、旧民主党結成を促していたことが十八日、分かった」(毎日新聞2006年7月19日夕刊)

 岸、児玉らの釈放は、日本の戦後体制を決定づけたといっても過言ではない。

 原子力利用の発端も、この「逆コース」と密接に関係している。

原発の情報をもたらした「大政翼賛会」の顔

 戦後、最も早い段階で米国発の原子力発電に関わる情報を電力界にもたらしたのは、岸らと一緒にA級戦犯容疑を解かれた大臣経験者、後藤文夫(1884〜1980)だった。

 後藤は、戦中に国民の戦時体制への動員を押し進めた「大政翼賛会」の顔だ。翼賛会は、国家国防体制の政治的中心組織で、ナチスに倣った「衆議統裁(衆議はつくすが最終決定は総裁が行う)」方式で運営された。翼賛会は町内会や隣組を包含し、さまざまな国策協力運動を展開している。

 後藤自身は軍部の台頭に抵抗し、日米開戦を避けようとしたともいわれるが、翼賛会の副総裁、東条内閣では国務大臣を務めた。戦時体制のリーダーだった事実は動かせない。

 釈放され、3年ぶりにシャバの空気を吸った後藤は、元秘書官の橋本清之助と再会し、収監中に英字紙で仕入れた知識を披露した。橋本は、のちに「原子力産業会議(原子力産業協会の前身)」の代表常任理事に就任し、電力業界を束ねていくことになる。後藤との会話を、こうふり返っている。

「私が原子力のことをはじめて知ったのは、二十三年十二月二十四日、後藤文夫先生が岸信介氏などといっしょに、巣鴨プリズンから出てきたその日の夕方のことだ。スガモの中で向こうの新聞を読んでいたら、あっちでは、原爆を使って電力にかえる研究をしているそうですよ、というちょっとした立話が、最初のヒントでした」(『日本の原子力 15年のあゆみ』)

 核分裂エネルギーを爆発ではなく、その熱を使って水を沸騰させ、蒸気でタービンを回して発電するのが原発の原理である。

 後藤から原子力情報を仕入れた橋本は、旧翼賛会の左派、マスコミ人脈を使って産業界に足がかりをつくろうと策動を始める。

 後藤は、かつて「天皇の警察官」を自認する内務官僚だった。情報には強い。巣鴨プリズンでは英語文献を読みまくったという。革新官寮から元秘書を通して民間に原子力の情報が流れ、「官産複合体」への水脈がつながってくる。

 ただし、岸も後藤も釈放されたとはいえ、公職から追放された。

 政権を握る吉田は、岸の牙城であった商工省の大改革に着手する。懐刀の白洲次郎を、商工省の外局の、汚職はびこる貿易庁へ長官として送り込んだのだ。

白州次郎の通産省設立と電力事業の再編

 海外経験豊かな白洲は、常々「日本を貿易立国に変えよう」と唱えていた。従来の国内産業育成を主眼とする商工省を潰し、「貿易省」に改組しようと考えた。輸出産業を伸ばして外貨を獲得し、その外貨で資源を買って経済成長を加速させる。白洲の改組構想は商工官僚の反発を食らったが、若手の抜擢などで乗り切った。

 49年5月、「通商産業省(経産省の前身)」が発足する。「日本株式会社」の司令塔の誕生である。貿易を通商と言い換えてはいるが、白洲の執念がこもった新省の設立であった。

 以後、通産省の内部には吉田—白洲—牛場信彦らの「外交・通商派」と、岸—椎名悦三郎—美濃部洋次らの「産業・統制派」、さらには「資源派」「国内派」などの派閥が生まれ、その対立抗争は現在まで尾を引く。こんにちの経産省内での原発擁護派、見直し派の衝突にも、その攻防史が影を落としている。

 白洲は、通産省の設立と並行して、電力事業の再編に取り組んだ。戦時国家体制で、電力会社は特殊会社の「日本発送電」と9つの配電会社に統合されていた。戦争が終わり、供給抑制が外されると電力需要は急拡大した。物資不足や空襲による発電施設の破壊、設備の劣化もあって供給が追いつかない。緊急制限による停電が頻発し、治安問題も生じた。

 日本発送電は、只見川や飛騨川、江の川などにダム式水力発電所の新規計画を立て、供給不足の解消に乗りだそうとした。その矢先、独占企業の整理を目的とする過度経済集中排除法の指定を受ける。

日本発送電を解体し官から民へ

 GHQは、日本発送電と9配電会社に再編成計画を提出するよう命令した。日本発送電は通産省の管轄である。白洲は吉田と相談して、電力業界の重鎮、松永安左衛門を電力再編の審議会委員長にすえ、日本発送電の解体に挑んだ。

 松永は、軍閥に従う官僚たちを「人間のクズ」と放言し、新聞に謝罪広告を載せる事態に追い込まれたことがある(1937年)。軍人嫌い、官僚嫌いは筋金入りだ。松永は、すでに70代半ばだったが、気力旺盛。一貫して電力事業への国家の不必要な介入に反対した。GHQに直談判し、1951年、国会決議よりも効力が強いGHQポツダム政令を公布させる。日本発送電は地域ごとの9電力会社に分割・民営化され、事業再編が成った。

 電力事業は、官から民へと軸足を大きく移して再出発した。

 しかしながら、許認可権を握る通産官僚は、瞬く間に巻き返す。翌年には特殊法人の電源開発を発足させて発電事業に参入。環境がどんなに変わろうが、官は生きのびる。

 いち早く原子力情報をつかんだ橋本清之助は、電力事業再編を巧みに利用した。日本発送電が解体され、最後の総裁だった小坂順造(信越化学、長野電鉄などの創業者)が財団法人電力経済研究所を創設すると、橋本は常務理事に納まった。すぐに「原子力平和利用調査会」を立ち上げ、後藤文夫を顧問に迎える。電力経済研究所は、数年後に原子力産業会議へと姿を変えていく。

 かくして戦中の国家総動員体制の実践者たちが原子力ネットワークの要所を押さえ、官産複合体の芽が吹いたのだった。

 一方、原子力開発を実際に担う科学者たちは、じっとして動かない。いや、動けなかった。原子力や航空機の研究は禁じられ、手も足も出せない。情報は入っても身動きがとれない状態だった。

原子力利用に慎重だった科学者

 世界の原子力利用は、米国が原子爆弾開発の「マンハッタンプロジェクト」で先導した。米国はナチス・ドイツからの亡命研究者を集めて急ピッチで開発を進めた。

 日本も戦中に原爆研究に手をつけている。陸軍は、理化学研究所の仁科芳雄のグループに研究を依頼。そのプロジェクトには仁科の頭文字から「ニ号研究」の暗号名がふられ、福島県石川町や朝鮮半島、東南アジアでウラン鉱石探しが行われた。仁科グループは、ウラン235を熱拡散法で「濃縮」すれば原爆を製造できると結論づけたが、実現にはほど遠かった。海軍は、艦政本部が京都帝大の荒勝文策教授に原爆研究を頼み、プロジェクトは「F研究(分裂= Fission)」と呼ばれたものの陸軍よりも成果は少なく、敗戦を迎えている。

 その間に米国は、原爆を完成させ、ウラン型を広島へ、プルトニウム型を長崎に投下。20万人以上の人命が奪われる。被爆国の日本には原子力に対する強い拒絶感があった。

 日本では核分裂エネルギーを兵器に使えば「核」と呼び、平和利用なら「原子力」と言い換える。だが、両者はいわばコインの裏表であり、原子力発電のためのウラン濃縮や使用済み燃料の再処理によるプルトニウム抽出の技術は、そのまま核兵器開発に転用できる。強烈な放射能の危険性は軍事であれ、発電であれ、常につきまとう。核と原子力は同根だ。

 占領下、科学者たちは慎重にふるまった。
 だが、日本経済をけん引する通産省が動き出し、電力産業界でも原子力への関心が高まってくる。学者は慎重だとはいえ、研究を禁じられて「知的飢餓感」が昂じている。誰かが触媒になれば原子力利用に向けての化学反応が進むかもしれない。

原子力カードを握って登場した中曽根康弘

「官・産・学」に横串を貫けるのは「政」だ。この局面で、海軍主計大尉で終戦を迎え、内務官僚から政治家に転じた中曽根康弘(1918〜)が、原子力カードを握って躍り出た。

 朝鮮戦争が勃発して冷戦が熱戦に転じ、GHQは日本の統治どころではなくなった。講和条約締結による日本独立が射程に入ってくると、米国政府は再軍備化を突きつけてきた。

 中曽根は、この流れに乗った。51年1月、対日講和交渉で来日したダレス大使に「建白書」を差し出す。その文書で自衛軍の編成、再武装で足りない分の米国からの援助、最新鋭兵器の補給貸与、旧軍人の追放解除などを訴える。

 そして「原子科学を含めて科学研究の自由(原子力研究の解禁)と民間航空の復活を日本に許されたいこと」とつけ加えた。翌52年4月、講和発効で原子力研究は解禁された。学界では、しかしイデオロギー的対立もあって議論が紛糾する。

 中曽根は、学者たちの対立を横目に、53年7月、米国へ渡る。ヘンリー・キッシンジャー助教授(のちの米国務長官)が主宰するハーバード大学の夏季セミナーに通い、11月まで米軍関連施設を視察して回った。小型の核兵器開発に興味を持っていたと伝えられる。帰途、カリフォルニアのバークレー放射線研究所を見学し、原子力研究の推進体制を学んだ。中曽根は自著にこう記す。

「左翼系の学者に牛耳られた学術会議に任せておいたのでは、小田原評定を繰り返すだけで、二、三年の空費は必至である。予算と法律をもって、政治の責任で打開すべき時が来ていると確信した」(『政治と人生』)

「原子力予算案」の成立

 中曽根の帰国に合わせたかのように、53年12月8日、アイゼンハワー米大統領は国連総会で「アトムズ・フォー・ピース(原子力の平和利用)」の演説を行った。アイゼンハワーは、核軍縮を唱え、原子力の平和利用のために国際原子力機関(IAEA)をつくろうと世界に呼びかける。米国人には忘れられない「真珠湾攻撃記念日」に行われた演説は、米国の核政策の大転換を告げるものだった。従来の独占、秘密主義から原子力貿易の解禁、民間企業への門戸開放へと切り替えたのだ。

 この演説の直後、中曽根は岸と四谷の料亭で会い、国家主義的な方向性を確認し合っている。翌54年3月、中曽根は、改進党の同僚議員と国会に「原子力予算案」をいきなり提出。予算案は、成立した。学界は「寝耳に水」と驚き、上を下への大騒ぎとなった。 

 吉田政権の命脈はつきかけていた。政治の軸は、軽武装の経済復興優先から、改憲再軍備による民族国家の立て直しへと移った。冷戦の激化と日米関係の変化、独立後の政権の弱体化、リベラリズムからナショナリズムへ。そうした潮目の変化は、原子力利用という具体的な案件に凝縮されている。見方を変えれば、原子力はナショナリストが支配体制を再構築するには格好のツールだったともいえるだろう。

 それにしても……私は、拙著『原発と権力 戦後から辿る支配者の系譜』を執筆する過程でさまざまな資料に当たったが、中曽根たちの原子力予算案の提案趣旨説明には正直なところ、魂げた。改進党の小山倉之助は堂々と語っている。

「……MSA(米国の対外援助統括本部)の援助に対して、米国の旧式な兵器を貸与されることを避けるためにも、新兵器や、現在製造の過程にある原子兵器をも理解し、またこれを使用する能力を持つことが先決問題であると思うのであります」

 提案者が、原子炉建設予算の説明で、原子兵器を使う能力を持つために上程すると言い切っている。「軍事力増強−国家主義への憧憬」が、原子力の扉を押しあけた事実を私たちは胸に刻んでおく必要があるだろう。ここから原発の建設は始まったのである。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2011年09月27日 20:02

公正かつ公平活発な論議に期待。。。

■「脱原発派」の飯田哲也氏ら起用、エネルギー政策見直しの委員会設置

 経済産業省・資源エネルギー庁は2011年9月27日、現行のエネルギー基本計画の見直しを議論する総合資源エネルギー調査会の基本問題委員会を設置し、初会合を10月3日に開くと発表した。同時に、基本問題委員会の委員の名簿も公表。委員は25名から構成され、「脱原発」を主張するNPO法人環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也氏らが入った。

 総合資源エネルギー調査会は、資源エネルギー庁に置かれた経産相の諮問機関。東京電力福島第 1原発の事故以降、政府では現行のエネルギー基本計画の見直しが迫られており、大臣クラスが出席するエネルギー・環境会議と総合資源エネルギー調査会が連携し、新しいエネルギー基本計画の策定を行うことになっている。その基本計画の策定に向け、「幅広い観点からバランス良く意見を聴く場」として、総合資源エネルギー調査会に新たに基本問題委員会を設置する。

 委員長には新日本製鐵会長の三村明夫氏が就任。委員には飯田氏のほか、電力会社の「発送電分離」を唱える八田達夫・大阪大招聘教授らも起用されている。

 委員のひとりに選ばれた環境NGOジャパン・フォー・サステナビリティ代表の枝廣淳子氏は、ニコニコニュースの取材に対し、「春過ぎに委員にと言われ、これまでの構成とは少し違うメンバーも入れて開催することに希望を感じた。委員会がやっと始まるとのこと、楽しみにしている」と感想を述べ、人選(比率等)についても

「従前に比べれば大きな進歩だと思う。ゆくゆくは、脱原発を国民の総意で決めたドイツの倫理委員会のように、脱原発/原発推進など対立陣営は半々、または世論の割合を反映するようにしていってほしい」

とコメントした。また、審議はインターネット中継でオープン化される予定だが、この件についても枝廣氏は「『社会全体での議論』に近づき、とてもうれしく思っている。委員の1人として、全力を尽くしたい」と述べている。

 総合資源エネルギー調査会・基本問題委員会の委員名簿は以下のとおり。(敬称略)

阿南久 全国消費者団体連絡会事務局長
飯田哲也 NPO法人環境エネルギー政策研究所所長
植田和弘 京都大学大学院経済学研究科教授
槍田松瑩 三井物産(株)取締役会長
枝廣淳子 ジャパン・フォー・サステナビリティ代表 幸せ経済社会研究所所長
逢見直人 日本労働組合総連合会副事務局長
大島堅一 立命館大学国際関係学部教授
柏木孝夫 東京工業大学大学院教授
金本良嗣 政策研究大学院大学教授・学長特別補佐
北岡伸一 東京大学大学院法学政治学研究科教授
橘川武郎 一橋大学大学院商学研究科教授
河野龍太郎 BNPパリバ証券経済調査本部長・チーフエコノミスト
榊原定征 東レ(株)代表取締役会長
崎田裕子 ジャーナリスト・環境カウンセラー NPO法人持続可能な社会をつくる元気ネット理事長
高橋洋 (株)富士通総研主任研究員
辰巳菊子 公益社団法人日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会理事
田中知 東京大学大学院工学系研究科教授
寺島実郎 (財)日本総合研究所理事長
豊田正和 (財)日本エネルギー経済研究所理事長
中上英俊 (株)住環境計画研究所代表取締役所長 東京工業大学統合研究院特任教授
八田達夫 大阪大学招聘教授
伴英幸 認定NPO法人原子力資料情報室共同代表
松村敏弘 東京大学社会科学研究所教授
三村明夫 新日本製鐵(株)代表取締役会長
山地憲治 (財)地球環境産業技術研究機構理事・研究所長

(山下真史)

[ニコニコニュース]

Posted by nob : 2011年09月27日 15:01

臭いニオイは元から絶たなきゃダメッ、、、その場日和見主義の利息は日々かさみ将来へのツケは膨らみ続けるばかり。。。

■福島第1原発:10万ベクレル超の焼却灰も埋め立てへ

 環境省は25日、東京電力福島第1原発事故に伴い放射性物質に汚染されたがれきについて、これまで処理方法の決まっていなかった、放射性セシウム濃度が1キロ当たり10万ベクレルを超える焼却灰についても、放射性物質の流出を防止する措置を取れば、埋め立て処理を認める方針を固めた。

 具体的な方法としては、1キロ当たり8000~10万ベクレルの処理と同様に、焼却灰をセメントで固めた上で、雨水の流入や地下水への流出を防ぐ措置が取られた施設であれば、埋め立てを認める。地下水への流出防止策などを施した「管理型最終処分場」などの現行施設の利用も検討しているという。

 同省が16都県の産業廃棄物焼却施設約650施設のうち110施設で焼却灰の放射性セシウム濃度を調査した結果、福島県内の1施設で1キロ当たり14万4200ベクレルと10万ベクレルを超えた。【藤野基文】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2011年09月26日 00:59

今こそカネの力に抗らうべき時、、、私たちの命と地球のために。。。/誰もが他人事、、、原発を止められるか否かこれからが正念場。。。Vol.7

■原発推進派の現職3選=立地の是非争点―山口・上関町長選

 中国電力上関原発の建設が予定されている山口県上関町の町長選は25日投開票され、原発推進派で無所属現職の柏原重海氏(62)が、反対派の無所属新人で元町議の山戸貞夫氏(61)を破り、3選を果たした。任期満了に伴う選挙で、原発立地の是非が争点。東京電力福島第1原発の事故後、新規原発立地計画がある自治体で行われる初の首長選となったが、柏原氏が1868票を獲得、山戸氏に963票の差をつけ一騎打ちを制した。

 投票率は、前回を0.53ポイント下回る87.55%で過去最低を更新した。同町長選で原発推進派が当選するのは、計画が持ち上がった1982年以降9回連続。原発予定地での推進派の当選が、今後の国の原子力政策に影響を与える可能性もある。

 柏原氏は「(原発関連の)交付金に代わる財源はない」と交付金の必要性を強調。2期8年の実績や地域活性化策の推進などを掲げ、支持を集めた。

 一方、3回目の町長選立候補となった反原発団体代表の山戸氏は「原発事故は収束しておらず、原発を前提とした町づくりはあり得ない」と脱原発を訴えたが、及ばなかった。 

[時事通信社]

Posted by nob : 2011年09月26日 00:49

愚かしさの極み、、、政治と経済の論理はあらゆる本質と正義を捩じ曲げる。。。/誰もが他人事、、、原発を止められるか否かこれからが正念場。。。Vol.6

■原発輸出の継続 ちょっと待った野田首相

 国連の「原子力安全首脳会合」で演説した野田佳彦首相は、原発の安全性向上や福島第1原発事故の情報開示などで日本の信頼回復に取り組む決意をアピールした。

 安全性については「世界最高水準に高める」とし、事故情報のすべてを国際社会に開示することを確約。第1原発原子炉の年内の冷温停止へ向けた努力も強調した。

 事故で失った安全性や技術への信頼を、一刻も早く取り戻そうとの姿勢は当然だ。

 原発事故は国境を越え影響を与える。それだけに、今後も徹底的な安全性追求の姿勢を国際社会に示したい。

 ただ、安全性を高めることを条件に、各国への原子力技術の協力や原発輸出を継続する考えも表明した。ちょっと待った、と言いたい。

 事故を契機に、世界のエネルギー戦略はダイナミックに再構築されようとしている。欧州では原発からの脱却を目指す機運が高まっており、エネルギー供給をめぐる動向はなお流動化しよう。

 そういう時期に、事故の当事国である日本の首相が、検証も安全性の確保も途上のまま「輸出」を口にした。あまりに拙速な方針を、国際社会はどう受け止めようか。

 高度な技術ゆえ、原発はかつて限られた先進国の特権的なエネルギーと位置付けられていた。その後、原発先進国の技術供与で、原発は新興国にも広がりつつある。

 日本も新成長戦略の「パッケージ型インフラ海外展開」として官民一体で原発輸出を推進してきた。先進国は原発の輸出を競ってきたのだ。

 ただ近年、日本は受注で後れを取るなど、原子力産業にかかわる関係者の間で危機感もあったと言われる。競争が競争を呼び、あえて原発を必要としない地域の住民から批判を浴びた例もある。

 まさに、そういう時期に起きた福島の事故だ。日本が輸出したタイやインドネシアなど東南アジアの住民からは、安全性について不安の声が上がっているという。

 地元の都合を置き去りに進められてきた大型公共事業の手法をほうふつとさせる。自国の産業発展を優先するあまり、途上国の環境や国民の命を犠牲にするような事態は避けねばならない。

 技術や資金の供与、借款は富の再配分であり、今後も日本に積極的な国際貢献が求められるのは言うまでもない。しかしそれは、相互の信頼と全面的な合意が大前提だ。

 政府は再生可能エネルギーの普及を含めた戦略の再構築を行っている。まずは、自国のエネルギー政策を国際社会に示すのが筋だろう。

 原発信仰も安全神話も、事故が払拭(ふっしょく)した。冷静に原発の未来を見据えるなら、輸出の議論はずっと後回しだ。

[愛媛新聞社ONLINE]

Posted by nob : 2011年09月25日 14:41

生産者としての誇り、、、苦渋の正しい決断。。。

■東日本大震災:福島・二本松産米セシウム検出 コメ農家「収穫も出荷もしない」

 ◇無念さにじませ

 福島県二本松市産の新米予備検査で国の暫定規制値と同じ1キロ当たり500ベクレルの放射性セシウムが検出された問題で、生産農家の男性(56)が24日、毎日新聞の取材に応じ、本検査の結果にかかわらず、「周囲に迷惑をかけるから出荷はしない」と話した。「何も悪いことはしてないのに。初めから作らないほうがよかった」と無念さをにじませた。【山田毅】

 男性の水田は同市小浜地区の山間部にある。稲穂をつけた田んぼが広がり、遠くには磐梯山を望む静かな農村地帯だ。

 祖父の代に山を買って、田んぼを切り開いた。16歳のころから農業を手伝い始め、すでに40年がたつ。大工のかたわらに農薬などを極力使わない安全なコメの生産に努めてきた。予備検査の結果を知らされたのは23日夕。県の4月の調査で近くの土壌から1キロ当たり4600ベクレルを超える値が検出されていた。「ある程度高い値が出ることは予想していたが、500という値にはびっくりした」という。

 作付けにあたっては、市から「大丈夫」との連絡をもらっていた。「手間ひまと肥料などの経費は無駄になった」と、今年の収穫も出荷も断念した。

 「本検査で400になっても、消費者は安全と思わない。生産者の責任でうちのコメは絶対出荷しない。ほかの安全な福島県のコメに迷惑をかけるから」。7頭の肉牛も飼育しているが、稲が収穫できなければ、餌の稲わらも用意できない。今後の飼育もあきらめるつもりだ。

 同居する次女夫婦に7月、初孫が誕生した。外の物干しに干された孫の服を指さして「本当は外に干すのも心配。原発から遠いはずなのに、理由は分からないけど線量は高いんだ。でも避難の指示や特別な補償もない地域。いったいどうしろというんだろうか」とつぶやいた。

 生活基盤を奪われようとしている現状に「東電は生きていくための最低限の補償をすみやかにしてほしい」と訴えた。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2011年09月25日 10:16

否応なく真剣に取り組むことに、、、予知不可能なら解散、、、責任のないところに正義は成立しない、、、日本の原発推進派も裁判に。。。

■地震を予告できなかった科学者ら7人の裁判始まる イタリア

ローマ(CNN) イタリア中部ラクイラで2009年4月に300人以上の死者を出した地震を予知できなかったとして、科学者ら7人が過失致死罪に問われている裁判の初公判が20日、ラクイラの裁判所で開かれた。

起訴されているのは災害などの危険性を検討する委員会のメンバーで、6人が国立地球物理学火山学研究所の専門家、1人は防災当局職員。検察は、同委員会が地震の危険性について「不正確、不完全で一貫性のない」情報を出していたことが被害拡大につながったと主張している。ライクラ市当局は5000万ユーロ(約52億円)の補償を求めている。

初公判には委員会の副委員長1人だけが出廷した。同委員会は09年3月、ラクイラで群発地震が続くなかで会合を開いたが、委員らは閉会後、心配なしとするコメントを発表した。副委員長は地元テレビ局とのインタビューで、群発地震によりエネルギーが小刻みに放出されるのはある意味で良いことだとも話した。最後に記者が「ところでワインでも飲みに行きましょうか」と声をかけると「もちろんだ」と答えていた。

ラクイラではその6日後、マグニチュード(M)6.3の地震が起きた。ある住民はCNNに「だれも警告してくれなかった。避難計画があれば命が救えたはずなのに」と話し、被告らに重大な責任があるとの見方を示した。

一方、弁護側は「地震予知は不可能」との立場を主張する。専門家らの間では、裁判の行方を懸念する声も上がっている。米科学振興協会(AAAS)は昨年6月、ナポリターノ大統領への書簡で「近いうちに地震が起きるという確かな警告を出すのは不可能だった」と指摘し、科学者らが起訴されたことへの憂慮を表明した。

[CNN]

Posted by nob : 2011年09月21日 22:20

愚かしいかぎりの発想、、、あるいは思惑。。。/誰もが他人事、、、原発を止められるか否かこれからが正念場。。。Vol.5

■首相、米紙会見 「来夏向け原発再稼働」 着工済みは個々に対応

 野田佳彦首相は20日、米紙ウォールストリート・ジャーナルのインタビューで、停止中の原子力発電所について「来年夏に向けて、できるものは再稼働しなければ、電力不足になった場合に日本経済の足を引っ張る。きちんとやらなければならない」と述べ、来夏までに一部の再稼働が必要だとの認識を示した。

 「来年も再稼働は必要ないのではないか」との質問にも「それは有り得ない」と強調した。

 その上で「(再稼働は)ストレステスト(耐性検査)の実施を含め、原発立地県や地域の理解を得るのが大前提だ」と指摘した。

 新規建設に関しては「基本的には困難だが、すでに着工して九十数%というところもあり個々の事案に則して対応したい」と述べた。

[産経新聞]

Posted by nob : 2011年09月21日 08:55

これもまた一つの確かな見方。。。

■本当の円高の理由はこれだ!

 今回はいかに日本が世界から高く評価され愛されているかについて語りたい。これは私が1年近く日本を離れ、世界各地から日本を客観視した冷静な感想であり分析である。

 日本を苦しめると言われる円高。このまま欧米の財政・経済がさらに低迷を続ければ、円はさらに評価を高めてしまうだろう。日本中、円高を何とかしてくれという声ばかりに聞こえる。私は悪いことばかりではないと思う。円高不況が叫ばれる中、円高をチャンスに思う企業は実は少なくない。円高を活用して世界に投資して大きなチャンスを獲得している企業も人もたくさんいる。

「なぜ円が高くなっているのか?」という問いの回答は色々ある。世界メジャー通貨の中での消去法としての評価というのも正解だと思うし、デフレ下の通貨なので実効為替レートでみると、まだまだ円安という評価も妥当だと思う。それらに加えて、私は円高の背景にある理由として、世界の日本への高い評価と日本好きがあると思う。

 円が上昇し続けたこの1年間、私は世界中を訪れたが、行く先々で、本当に多くの世界中の人が日本を高く評価し、日本が好きであることを再認識した。私はこの日本への想いが円高の背景にあると思う。

まだまだ凄い日本の国力

 私は2つの大学の研究員を経て、アメリカで最古のシンクタンクに在籍している。これらの機関では、世界各国の力を分析するとき、正確にデータに基づいて行う国力分析が盛んである。日本にいる友人たちは「日本は終わった」「もう力はない」とよく連絡をくれる。彼らの多くは各界のリーダーである。多分政局に関する報道等で国家の将来に嫌気がさしているのだろう。しかし正確に物事を見て欲しい。アメリカの研究機関での冷静な評価は全く違う。多分こちらが世界の日本に対する正確な評価だろう。

 国力分析の手法に、細かい相違はあれど、概要は同じものだ。それは、各国の諸要素、つまり、面積・人口・軍事力(防衛支出)・経済力・技術力・教育力・文化的影響力、法や制度の信頼性等々を足し合わせるのである。

 面積は世界62位。しかし、これはG7ではドイツ、イタリア、イギリスを抑えて4位である。人口では世界10位。G7ではアメリカに次いで2位である。軍事支出(防衛費)でも世界7位でG7でも5位である。経済規模は3位。ドル建て1人当たりGDPは世界16位。今年の為替レートでいけば間違いなくトップ10に入るだろう。

 個人金融資産の総額ではアメリカに次いで世界2位。日本にはお金持ちがあまりにいないと自虐的に言われるが、億万長者(1億円以上の資産を持つ個人)の数は世界2位だ。09年度の世界経済フォーラムによるランキングによれば、日本は技術革新能力が世界1位、科学者や技術者の活用しやすさが2位、消費者の洗練度も1位である。CNNが発表した世界美食ランキングに日本の寿司が4位にランクインしている。政治・経済・文化の各影響力を総合した都市ランキングでは、東京はニューヨーク、ロンドン、パリに次いで世界4位だ。

 ウエイトにより多少の相違は出るが、日本はどんな計算でも主権国家としては3位以内に入る。多くの場合、断トツのアメリカに次ぐ2位か2位争いを中国と激しく展開する。

 よく話題にあがるシンガポールだが、確かに国家戦略立案・実行能力は間違いなく世界一だが、面積や人口が全然足りない。世界にインパクトを与えられるレベルではない。この話は親しいシンガポールの政治家や政府幹部がよく私に聞かせてくれる。「われわれはいくら頑張っても所詮は日本の大規模な都道府県にも届かないレベル。日本のサイズはうらやましい」。やはり韓国もサイズで劣る。中国以外の新興国では、サイズや将来性はあるものの、まだまだ諸要素が弱すぎる。

ドル建てで見た日本経済は高成長?

 また、世界の経済データはドル建てであるという事実も日本への評価に国外と国内でねじれを生じさせる。日本経済の専門家や日本株専門の投資家は円ベースの統計で見ているので、日本国内の人々と経済実感が近い。しかし。その他殆どの人はドルベースの経済統計を見ているので、日本がそれほど停滞しているとは思えないのだ。

 円ドルレートの平均値を見てみると、2006年は116.35円、07年は117.76円、08年は103.38円、09年は93.60円、10 年は87.75円であった。今年を控えめに80円としよう。これだけ変動している円ドルレート。09年の円建て名目GDPは470兆円、10年は479兆円、11年も479兆円程度とみられる。円で見れば停滞している。しかし、これを同年の為替でドル換算してみると、09年は5.02兆ドル、10年は 5.45兆ドル、11年は5.98兆ドルとなる。つまり、為替レートのおかげでドルでみると日本経済は年率8-9%成長している経済に見えるのだ。これは中国に匹敵する成長率だ。株価にもこれが当てはまる。ドル建てでみると価格や動きが違って見えてくる。もちろん、こんな単純換算による比較は極端であり、統計のとらえ方として正しくない。ただ、ドルで見ると日本経済が国内で円でしか見ていない場合に比べて、元気に見えるのだという。

 定性的な意見も紹介したい。直近に訪問した韓国でも多くの日本への賛辞と出会った。訪韓の目的は目的はハーバード大学がアジアで開催する最大の国際会議HPAIR、Harvard Project for Asia and International Relationで講演するためだった。

 世界中から500名を超える学生が集結。主催のハーバード、共催の延世の学生に加え、中国、インド、インドネシア、シンガポール、そしてもちろん日本からも学生が集結。中国人の多さとアグレッシブさに圧倒されつつも、自国開催以外で過去最多となる32名の日本人学生も奮闘していた。

中韓の若者は日本大好き!

 韓国人学生たちは「東京は本当に清潔で安全。クリエイティブも面白い場所がたくさんある。もちろん美味しいものもいっぱい」「完璧に作り上げられたK-POPもいいけど、どこにでもいるような素人っぽさがある日本のアイドルが好き」と口を揃える。講演者の韓国政財界人たちは「韓国は昨今の発展で日本に対するコンプレックスから解き放たれ、素直に日本を称賛できるようになった」「我々は必死に全力を出してここまで来られた。余力を残している日本人がいつか本気になれば私たちは一気に抜かれるよ。日本人の能力の高さは世界で彼らと戦っている私たちが一番よく知っている」という。

 中国人たちとは世界中いたるところで会う。学生からビジネスマンまで日本が大好きな人が多い。彼らに言わせると「日本は政府が信用できないというが、批判できるだけまし。新幹線事故の処理みてよ。あんな国だよ。批判を中国版ソーシャルメディアに書き込めば、すぐ消される」「日本の原発問題だって、中国はこれからものすごいスピードで100個くらい作るけど、事故は間違いなく起こると思う。その時日本みたいに個人やメディアが政府を批判できるというのはとても健全だ。日本も日本人も素晴らしい」との憧憬にも似た賛辞に会う。

 韓国、中国と並んで、日本と政府間で領土問題を抱えるロシア。ここも日本ファンだらけだ。私がロシアを訪問した時、モスクワの日本食レストランの多さにびっくりしたし、今はうどんからお好み焼きまでブームであるという。女性たちは「日本女性の髪の美しさに憧れて、日本製のシャンプーや化粧品を取り寄せている」という。

 シンガポールでもインドでも欧州でも日本への高い評価・信頼・愛をたくさん感じた。それらを今後も紹介していきたい。日本はまだまだ捨てたものではない。というより、まだまだ力がある。日本を悪く思う外国人は殆どいない。

ヤバくないから注目されない!?

 日本の停滞は意外と知られていない。今でこそ、アメリカや欧州の経済や財政が、日本の後を追うのではないかという議論が盛んで、日本の経済停滞に専門家は気づきつつある。しかし、少し前まで日本経済の20年近い停滞に気づいていたのは日本の専門家くらいであった。

「日本が話題にならない。ジャパンパッシングだ」と日本の評論家は騒ぐ。新興国に世界の関心が集まるのは、高い成長もあるが。色んな意味で世界に脅威を与えかねないからだと思う。日本は「レベルがすでに高く、成熟していて、安定している」から話題になりにくいのだ。

 しかし、文化や食事や日本への生活・旅行体験でいい思い出を持つ人が非常に多い。でしゃばらず親切でガマン強い日本人へ尊敬の念も多くの人が持つ。

 世界の日本に対する評価を知れば知るほど、円へのお金の流れは合理的に思える。後は、この日本への評価を多くの日本人が正確に認識し、円高も含め、正しい方向に活用することが重要だ。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2011年09月17日 08:29

計測せずとも自明のこと。。。

■子どもたちの内部被ばくが止まらない
測ってこそ、得られるもの、始まることがある

 子どもたちの内部被ばく防止に取り組む市民グループ「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」や「福島老朽原発を考える会」、「国際環境NGO  FoE Japan」など、市民団体が5月下旬、フランスの検査機関「ACRO(アクロ)」に依頼して、震災直後に福島にいた子どもたち10人の尿を検査したところ、全員からセシウムが検出されたことは、拙文(『「原発別居」「原発離婚」が聞こえてきた』)で既にレポートした。

 これらの市民グループはフォローアップのため、7月にも同じ検査を実施し、9月7日、その結果を発表した。新たに加わった5人を含む15人の子ども全員から、再びセシウムが検出された。再調査の10人のうち、9人は数値が下がったが、1人は横ばいから微増。新たに加わった5人のうちの1人の数値は、1、 2回を通して最も高い数値だった。

 原発事故から11日で半年を迎えた。今後、福島に留まる県民が、より長期的な生活を考えた場合に直面する大きな課題の1つに「内部被ばく予防」がある。

 農林水産省や厚生労働省、内閣府などは農畜産物や水のモニタリング調査を行い「暫定規制値以下のものしか、市場には出回っていない」と言うが、「子どもの内部被ばくをできる限り減らしたい」と考える親に対して、具体的な対処法などが十分に示されているとは言えない。

 県は高線量地域に住んでいた人を対象にしたホールボディカウンター検査や尿検査などの内部被ばく検査を始めたが、まだまだ対象者は広がっておらず、一部の県民に実施されているというのが現状だ。

 フランスのACROには、この市民グループだけでなく、首都圏で暮らす子どもたち3人からも依頼があり、検査を実施した。結果はいずれも検出限界値以下だったが、内部被ばくに対する不安を抱く人は、福島を超えて関東、首都圏にも広がっているのが現実だ。

 では、検査結果の具体的な数値を見てみよう。

 2回目も検査を受けた子どもの前回と今回の数値をセシウム137でみると、

・9歳男子 1.22 → 0.70(単位はベクレル/リットル)
・9歳女子 0.93 → 0.46
・6歳男子 0.88 → 0.40
・7歳男子 1.30 → 0.40
・8歳女子 1.19 → 0.46

 など、9人の子どもが減少。初回検査で10人のうち最高値だった上記の8歳女子は、数値が6割ほど下がった。セシウム134の検査と合わせ、数値の減少率は2割から7割だった。

 一方で、数値が上がった1人は、

・16歳男子 0.78 → 0.87

 この男子はセシウム134については0.76 → 0.74と、マイナス0.02の微減だった。

 今回が初回で、両回を合わせて最高の数値となったのは

・17歳男子  セシウム134 → 1.82
 セシウム137 → 1.65

 調査結果を報告した「福島老朽原発を考える会」の青木一政さんは、特に数値が微増した16歳男子1人の結果について、「セシウムの生物学的半減期は40日から90日程度と言われているが、前回以降微増した子どもがいたことは、呼気や飲食物などからの内部被ばくが考えられる」と説明し、引き続き内部被ばくを防ぐ対策が必要であると訴えた。

 親からの聞き取りでは、検査を受けた子どもの家庭は、マスクを着けさせたり、食品に気を付けたりと、いずれも何らかの防護策を取っており、意識が高いと言っていい。では、事故以降、数値が下がった子どもと、微増した子どもに分かれた理由は何だろうか。

 同会などは、「避難の有無」も大きな要因ではないかと推測する。数値が下がった9人は、圏外などに一時的、あるいは現在も避難しているのに対して、微増の1人は福島県内で引き続き生活している。

 父母などから、子どもの生活状況について聞いた結果、数値が下がった9人の子どもの生活状況は、
[1] 山形県、北海道、宮城など他県に避難あるいは一時的に滞在した。
[2] ペットボトルの水など、飲食に気を付けた。
[3] 外出時にマスクを着用させた

 微増した1人は、
[1] 1回目の検査以降も福島県内で生活した
[2] 野菜をよく食べた(県外産が手に入りにくかった)
[3] 文化部の部室の近くに、高い線量を示す側溝があった

さらに前回、今回を合わせて、最も高い数値が出た1人は、
[1] 震災後に水汲みのため屋外に滞在した(3月13〜16日まで合計10時間程度)
[2] 部活動は運動部の活動(平日3〜4時間、休日は4時間練習)
[3] 生野菜、キュウリ、キャベツ、玉ねぎ、牛乳、チーズなど好んで食べる。食材は特に県内産かどうかは気にしなかった

などだった。

 原発建家の爆発直後の初期段階の被ばく量の違いや、その後の呼気や食品からの放射性物質の摂取など、子どもの内部被ばくの要因はさまざまだと考えられる。

 生活状況だけで原因を断言できるものではなく、不確定要素が多かったり、現実問題として低線量の内部被ばくのエビデンスなど、データや調査が不足していることなどから判断は難しい。市民グループは「より広範囲の子どもを対象に、精度の高い検査を継続して行って、内部被ばく防止に取り組むことが必要」と述べている。

 わが子の尿から再度、セシウムが検出された2人の父母に話を聞いた。

 9歳女子の母親(35)は、まず、初回の結果が出た当時をこう振り返る。

 「(セシウムが)出るだろうなとは思っていたので、1回目の結果が出た時には、『やっぱり内部被ばくしていたんだ』と確認した感じでした。震災直後は福島市内に住んでいて原発のことはほとんど考えず、原発事故が起きても『放射性物質が飛んでくるかもしれないけれど、福島は離れているから、原発事故の影響はないだろう、大丈夫だろう』と漠然と思っていました。3月15日には下の2歳の子のために、(9歳女子と)一緒に、ガソリンがないので自転車でおむつを買いに行ったりしていました。当時は放射線量も、SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)も公表されていませんでしたが、もしも内部被ばくしたとすれば、この時ではないでしょうか」

 この家庭では、初回の検査後の6月、山形県米沢市に避難した。避難する前の4月から5月にかけて、学校に対して「父母のボランティアで通学路の放射線量を測りたいので、学校にある計測器を貸してほしい」と要望したところ、「校舎を測るものだから」という理由で断られたという。

 5月に学校給食の牛乳が岩手県産から福島県産に切り替わっていたことを校長から偶然聞いて知り、「なぜ、ほかの保護者に知らされないのだろう。学校の説明が不十分なのでは」と疑問を抱いた経験もある。

 では、前回に続き、今回もセシウムが検出されたことについては、どう思っているのだろうか。

 「数値が半分ぐらいになったと聞いても、どれぐらいのものなのか、正直分かりません。数値が出てしまったのは本当に残念ですが、私の子どもが出ているから、周りの子も出ている可能性はあると思います。こうやって測ることで、みんなに知らせることができて、結果として注意喚起ができて良かったと思います。出た以上はその結果を受け止めて、これからも予防対策を取っていきます。半分に減ったのは素直にうれしかったですが、減っていくメカニズムを勉強したり、今後の対応なども工夫していきたい」という。

 6歳男児の父親(45)にも話を聞いた。この家庭では、父親が率先して内部被ばく対策に取り組んだ。3月下旬に山形県米沢市に一時避難していたが、1回目の検査後の6月中旬から新潟県佐渡市に母子のみが避難した。父親は仕事の都合で、福島市内で単身生活を送っている。原発事故のために家族がバラバラで生活をする、典型的な「原発別居」の家庭である。

 「2度目で数値が下がったことは、1回目の検査以降、気を付けてきたことが間違いないということが証明された感じで良かった。今までやってきたことを、これからも続けていきたいです」

 この父親も最初の検査結果について、「1回目の検査から、出るだろうと思っていて、やっぱり出たという感じでした。知らないで悶々としているよりも、結果を見て、迷いがなくなりました。家族が一致して、『良いと思えること、やれることを何でもやろう』と決められたので、かえって良かったです」という。

 「2回目はゼロではなかったものの数値は下がったので、もうしばらく“転地療養”として、福島を離れて佐渡で生活させたいと思っています。次も検査をしてもらえるのかは分かりませんが、ダメなら、民間で尿検査をやってくれるところもあると聞いたので、考えてみようかと思います。子どもの場合、福島を一時的でも離れることが効果的なのではないでしょうか」。

 この2人の父母に共通しているのは、2回にわたりセシウムが検出されたものの、「検査して良かった」と一様に話している点だ。聞き取り調査での父母のコメントでは、「できれば避難してからの検査もしていただきたい」「検査をしていただけたことに感謝」「事実を受け止め、次に親としてすべき行動を考えることができた」と、検査を肯定的にとらえている声が多かった。

 住民グループが初回の尿検査結果を発表した後、高木義明文科大臣(当時)はその結果について、「この値では、専門家の話では、直ちにと言うと、またいろいろ語弊がございますが、極めて低いレベルだと、こういうことが言われております」と見解を述べた。当初政府は、健康被害の心配を訴える市民に対して、「ただちに健康に影響はない」と言い続けてきた(最近ではこのコメントは全く聞かなくなった)。

 ところが、わが子の尿からセシウムが検出されたという父母らに話を聞くと、「現実がどうなっているのかが分からない」という不安、そして「現実にどう対処すべきか」という対応策の不明確さを訴える声があった。

 実際に測ってみて、「セシウムが検出された」といううれしくない結果ながらも、「行動できるすべがあることを知ったことは良かった」と話している。ただいたずらに情報に右往左往して不安がっていたのではなく、「現実が示されない現状」や「何もできないでいる状況」に不安を抱いていたことが分かる。

 多くの人が気付いている通り、国民に細部を伝えず、「直ちに健康には影響がない」と言い続けるのは、まさに「よらしむべし、知らしむべからず」の「愚民政治」(国民を愚かなものとして扱う)、あるいは「牧民政治」(国民を家畜のように飼い慣らす)という古いパターナリズムによるものだ。

 だが、現代はまさに複雑な社会。東大アイソトープセンター長児玉龍彦教授が前回コラムで指摘した通り、「インフォームド・コンセント(説明と同意)」の時代なのだ。

 先進国の医療現場では、すでに「インフォームド・コンセント」(説明をして同意する)だけではなく、その先の患者の決定を支援する「インフォームド・コンセント・アンド・メイキング・ディシジョン」(十分な情報提供と説明により患者が同意・決定し、患者の意思決定を尊重し、支援する)が必須になっている。政治や政策にも必要な内容だ。

 今回の検査でのセシウム再検出について、中川正春文部科学大臣は9月13日の会見で、放射線医学総合研究所の見解から「5月下旬からセシウム値は減少していないが、横ばい、もしくは微増は1ベクレル以下と小さく、誤差の範囲内。問題になるレベルではない」と述べた。ただ、再度言うが、「まずは現状を知って、少しでもわが子の体内のセシウムを減らしたい」と考える親にしてみれば、この検査を受けて、まずは現状を知ることが重要だった。

 政府は、専門家の判断を採用して「直ちに健康に影響はない」とただコメントするだけではなく、政治に求められる「その先」や「次の手」が必要だった。それは、現実がどうなっているかを数値や科学的な実証で具体的に「可視化」して示し、県民の選択や決定を全力で支援しつつ、ともに問題に取り組むことが必要だったのではないか。中途半端な発言や情報提供が、結果的に父母らの不安を助長してしまったのではないかと思えてならない。

 「起きてしまったことは仕方がないが、将来に向けて、子どものためにできることをしていきたい」。そんな思いから、わが子の被ばく結果数値の公表に同意した母親。「出たのは残念だが、結果として注意喚起ができて良かった」という言葉。可視化されない問題は放射能だけではなく、内部被ばく予防の政策にもある。

 数値が高い、低いだけを言うのではなく、「現実を可視化して直視し、子どもの内部被ばくの予防策を知りたい」という親の願いは、その意図する通りに、国や県、学校現場などに十分伝わっているのだろうか。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2011年09月16日 20:15

水は命の源。。。

■医師が忠告「本当に必要な水の飲み方」とは

 「ニューヨーカーは水を飲む習慣がきちんと身につけている人が多い」と、ニューヨークで医師として働いていた聖マリアンナ医科大学病院腎臓高血圧内科助教の今井直彦さん。「“水の飲み方”を知って、健康な体を維持していただきたい」と話す。では、どのように飲めばいいのか。アドバイスしてもらった。暑い時期だけでなく、これからのスポーツの秋にも、ぜひ知っておきたいことだ。
「水太り」って…?

——「1日に最低2リットル、水を飲むことが大事」といった報道もされていますが、こんなに飲む必要があるのでしょうか。

今井:体からは常に水分が失われています。尿や便だけでなく、呼吸や皮膚からも水は失われていきます。一方で、入ってくる水分は、水として口から飲む他に、食物に含まれる水分や体内で産生される水分があります。意外と忘れがちなのが、この、食事に含まれている水分です。

 こうしたことを考えると、1日に2リットル飲む必要はありません。私は1日1〜1.5リットル飲むことを勧めています。

 たまたま0.5リットルしか飲まない日があったとしても問題はありません。腎臓は賢い臓器で、水を飲まなかったときはその水を保持するように、そして水を飲み過ぎたときにはその水を排泄するように働きます。きちんと食べている人であれば、たとえ1日に6リットルの水を飲んだとしても不必要な分は体から排泄されます。

——「水を飲みすぎるとむくむ」とか「水太りする」という声を聞きますが、これはどういうことでしょうか?

今井:健康な人であれば、腎臓の働きにより不要な水分は体外へ排泄されます。ですから2リットル程度の水を飲んだからといって、それが原因でむくむことはありません。夕方になると足がむくんでくるというのは水分のとりすぎによるものではありません。若い女性でダイエットをしている方の相談を受けることがありますが、しっかり食べておらず栄養状態が悪い人は逆にむくみやすくなります。水しか飲まないなどといった極端なダイエットは体によくないということです。

—— 水分補給にはスポーツ飲料が適していると聞きますが、本当ですか。この夏は、暑さ対策もあって、塩アイスや塩クッキーなど塩スイーツのラインアップもますます増えていますね。塩分もとった方がよいのでしょうか?

今井:日本人は欧米人に比べて塩分を2倍近く取っていて、とり過ぎです。塩分のとり過ぎは高血圧やむくみにつながります。ですから不必要に塩分を取らないようにしないといけません。その中で、塩分をとっていただきたいのは、汗をたくさんかいたときです。汗と一緒に塩分も出ていくからです。特に、汗をかけばかくほど、出ていく塩分量は多くなります。運動したり暑かったりで汗だくになったときは要注意です。こんなときは、水分だけでなく同時に塩分も補給してください。

 一般のスポーツドリンクは、実はそれほど塩分濃度が高くありません。汗ばむ程度のときにはそのくらいの濃度のもので十分ですが、大量の汗をかいたときには足りません。最近ではようやく市販でも塩分濃度の濃い「経口補水液」といわれる飲料が販売されるようになりました。こうしたものを利用するといいでしょう。一方で、昔の人の知恵で「麦茶に梅干」というのがありますが、実はこれなどもピッタリです。手軽ですし、経済的ですよね。昔の人の知恵は恐るべしですね。

—— 汗をかいているかどうかで塩分を取る必要があるか決めればよいのですね。

今井:はい、オフィス等で普通に働いている分には塩分を取る必要は全くありません。塩分の入っていない水やお茶が適しています。状況に合わせて飲んでいただきたいですね。ちなみに、ビールは“水”ではありませんから、カウントしないでください(笑)。ビールで「必要な水分補給」はできません。アルコールは利尿作用がありますので逆効果です。

—— はい、わかりました(笑)。では、より良い水というのはあるのでしょうか。例えば硬度もいろいろありますが。

体内の水分量と運動の意外な関係とは

今井:私がニューヨークに住んでいた時から実践していることは「マグネシウムの多い硬水」を飲むということです。マグネシウムは数あるミネラルの一つですが、電解質の調節だけでなく、体内の酵素に不可欠の成分でもあり、最近改めて注目されています。さらに、便を軟らかくする作用もあるので、お通じが良くなります。マグネシウムは1日に300〜400mgとったほうがいいのですが、硬水を飲むとマグネシウムの補足にもなります。比較的硬度の高い水では、1リットル中に50mg程度含まれているものもあります。超硬水だともっと多いですね。

—— いつ水を飲むといい、という目安はありますか?

今井:基本的にはいつ飲んでもかまいません。大事なのは「のどが渇いたと感じたときは必ず水を飲む」ということです。体内の水分量は生命の維持に直結しますから、“水分がほしいという要求を出すセンサー”は非常に鋭敏です。ですから、のどが渇いたときには我慢せず水分をとってください。のどが渇いていないのに無理して水を飲む必要はありません。体の欲求に従うということが大事ですね。

 ところで、人間の体に占める水の割合はどの程度か知っていますか?

—— 60%くらいと聞いたことがありますが……。

今井:だいたいそのくらいですね。ただ、年齢によっても違って、赤ちゃんのときが一番多く80%近くが水分です。これが年をとる減っていきと老人では50%くらいにまで減少してしまいす。これは仕方がないことなのですが、健康維持のためにできることがあります。

 脱水に強い体をつくるには筋肉をつけることが非常に大事なのです。血液として存在する水分量は大差はありません。体の水分量を大きく左右する要素、それが筋肉です。体内水分量は筋肉量の多い人だと65%程度、それが痩せている人では55%程度と、ずいぶん違います。つまり、大雑把に言うと、筋肉をつけると体内の水分量も増えて、脱水になりにくい、ということになります。適度な運動が体によいということはこんなところからも言えることなのです。

[日経ウーマンオンライン]

Posted by nob : 2011年09月16日 13:40

独裁者と独裁層という違いだけ。。。/冷静かつ的確な認識(追加分)

自由で平等な気にさせられているだけ、、、


自由で平等な世界など

かつてまだ

何処にも存在したためしはない。。。


世界はもとより人は

支配する側とされる側に分けられるのみ。。。


■原発、消費者金融、パチンコ・・・
依存者を食い物にしてきた日本の「グル」の構造

「グル」という言葉がある。「みんなでグルになって弱いものをいじめる」といったように使われるあの“グル”である。手元の辞書によれば「悪いことをする仲間。悪だくみの相棒、一味」とある。

 原子力発電所をめぐる問題をはじめ、近年のいくつかの社会問題を考えるとき、私にはこの“グル”という言葉がしばしば浮かんでくる。

 いくつかの重要な問題が根本的に解決できない大きな理由として、企業や官僚、政治家、そしてマスコミなどが利害を共有しているという事実がある。この点を私は言葉は悪いが、グルだと思うのである。

 このグルであることが罪深いのは、1つには言うまでもなく彼らは、社会をリードし、あるときは批判していく重要な役割を担う組織や人間だからだ。もう1つは、彼らは社会的な地位があり経済的にも安定している、いわば社会的強者だということにある。

 そして、グルの構造が、結果として社会的弱者を、これも言葉はきついが、食い物にしているところがある。ノーブレスオブリージュという言葉は、身分の高いものは果たすべき社会的責任があることを意味するが、グルの構造は、この言葉とは真逆に相当する。

原発、消費者金融、パチンコの問題を提起した3冊の新書

 もちろん彼らがすべてグルなどという乱暴なことを言っているのでなく、同じ政治家、同じ官僚、同じマスコミのなかでも、党派や部署などによっては 1つの問題をめぐって異なる立場、利害はあるし対立する場合もある。また、意図して食い物にしようとしているのではないかもしれない。

 だが、全体として見れば彼らの利害が問題解決を妨げていると言える。このことを、原発、消費者金融、パチンコという3つの問題について書かれた3冊の新書が提起している問題を参考にして考えてみたい。

 まず、原発事故以後緊急出版された『東電帝国 その失敗の本質』(志村嘉一郎著、文春新書)である。かつて朝日新聞経済部にいて電力業界を担当したこともある著者が、東電を中心とする日本の電力業界が、政界、官僚、マスコミとの関係のなかで一大権力を築いていくさまを批判的な見地から明らかにする。

 例えば、政治部の記者が取材先の政治家に取り込まれて政治家の道へ転身するように、企業取材をしていた記者がその業界の関連団体などに再就職していくことはよくある話だが、電力業界を取材してきた記者は、退職後に電気事業連合会や電力中央研究所、日本原子力文化振興財団など電力会社の関連団体で職を得ることがある。

 さらに、在職中はもとよりかつて記者クラブに所属していた記者たちが、電力会社から接待を受けることもある。原発視察旅行などという名目の旅行にも出かけるのだ。

 こうした関係のなかで健全な批判が生まれ得ないことは明らかである。批判は経済部ではなく、社会部が扱うことになっているという棲み分けもたいていの会社で、結果として行われてきたことである。
背に腹は代えられない新聞社が原発広告を解禁

 記者個人と担当業界という関係で言えば、長いつき合いになれば個人的な関係も深まる。が、取材・被取材という面では緊張関係は損なわれる。

 どんな業界であろうと、取材先と一定の距離を保てなければ、適正な批判ができないのは言うまでもないが、こうした構造をマスコミは黙認してきた。

 広告と批判との問題もある。当初原発に批判的だった朝日新聞や毎日新聞が原発広告を解禁していくようになり、テレビ、週刊誌にも原発関係の広告が登場。これらには、年間3000億円とも言われる原発PR費が充てられていると本書にある。

 原発の安全神話がおカネによって作られ、さらにそれがメディアの広告という形で宣伝されていく。電力会社は官僚の天下り先の1つだから、どうしても監督が甘くなる。

 また、行政の内部にあっても本来厳正に安全規制を行うべき原子力安全・保安院が原発を推進する側である経済産業省(旧通産省)の機関であったように、取り締まる側とされる側が同じ利害を持っているのだからこれも適正な措置が取られにくい。

おカネに誘惑された地元が悪いのか?

 公聴会におけるやらせ問題では、電力会社だけでなく国までもが荷担している。原発建設の是非はともかく、それを議論する過程で身分を保証されている公務員が仕事の一環で一方の側のために労力を使うのだから公正さに欠けるどころの話ではない。

 そして建設の受け入れ先となる自治体や地元住民、漁協などに対しては、交付金や固定資産税など、これでもかというくらいの額のおカネで懐柔をしていく。

 「おカネの力に誘惑された地元が悪い」という声もあるが、人はそれほど強くない。公共性の高い事業を国や大企業が一緒になって人の弱みにつけ込むような形で押し切るということが適正かどうか言うまでもない。

 我々日本人はグーグルに対する規制や高速鉄道の事故処理方法に際して、中国が非民主的だと、半ば馬鹿にするように批判するが、進んだ民主国家から見れば原発をめぐる監視体制について日本も同様に笑われても仕方がない。

 『東電帝国~』の著者は、この安全神話をでっちあげた背景として「政・官・財はもとより、関連業界やマスコミにまで版図を拡大しつづけ、強大な電力帝国を築き上げた『驕りとプライドの高さ』があったといえよう」と、まとめている。

弱者から資産を奪い取る消費者金融

 政・官・財・マスコミが一体となった構造的な弱者への圧力という点では、消費者金融業も同様だ。

 改正貸金業法や改正割賦販売法によって、消費者金融をめぐる諸問題は昨今それほどメディアで取り上げられなくなったが、根本的な問題は2006年にジャーナリストの須田慎一郎氏が出版した『下流喰い』(ちくま新書)で指摘されていることと変わりない。

 本書は、消費者金融というビジネスそのもののあり方が、ビジネス倫理からも社会倫理という観点からも問題ありとしてこれを「悪魔的ビジネスモデル」と断罪する。

 その仕組みなど詳細は本書をぜひご覧いただければと思うが、分かりやすく言うと、これもまた人の弱みにつけ込んで、商売にしている点である。低所得者層を対象に、借金生活から抜けられないようなことを理想としてビジネスが展開されている。

 利用者のうち返済不能となる人の率、つまり貸し倒れの率はあらかじめ計算して金利に上乗せされている。メーカーで言うならば不良品の率と同じだがこれが、ほかのビジネスとは比べものにならないくらい高い。つまり返済できない人がとても多いことを前提としている。

社会的弱者と長いおつき合いをしたい消費者金融

 「返済できない」と、ひと言で言ったが、人が借金を返済できない場合、簡単に自己破産してしまえば済むなどという話ではない。家族を巻き込んで借金苦に悩んだり、時に自殺にまで追い込まれることがある。

 また返済のために借金を繰り返すことで起きる多重債務が社会問題化されたことは誰もが知っている。こうした人々が増えれば社会が不安定化するのは言うまでもない。それが社会的なコストに跳ね返ることは容易に想像できる。

 須田氏は本来の社会福祉が機能していないために、消費者金融に頼らざるを得なくなり、結局は破綻する例があることを指摘する。一方で、言うまでもなく使途目的など関係なく、遊興費でもなんでも、そして返せるあてがあろうがなかろうがカネは借りられる。

 しかし、不思議なことにおカネは完全に返してもらって、それで終わりとなってはこのビジネスとしてはうまみはない。「できるだけ長くおカネを借りていただきおつき合いいただく」ことがいいのである。

 考えてみれば恐ろしい仕組みであり、言葉は悪いがやくざが麻薬中毒者に麻薬を断ち切れないようにする“シャブ漬け”と変わりない。さらに言えば、原発の交付金や固定資産税をあてにして、やがて抜けられなくなる受け入れ自治体と似ている。

借りる方がバカなのか、貸す方がずるいのか

 「借りる方がバカなのだ」という意見もあるだろう。しかし、バカだと分かる人間を相手におカネを稼ぐことが立派なビジネスと言えるのかどうか。

 「消費者の需要があるからだ」という理屈もあるだろうが、だとすれば児童ポルノや麻薬も、解禁すればそれこそ需要はあるだろう。それをしないのは社会道徳に反するからである。

 これだけの問題を抱えながらも、このビジネスはあたかもクリーンなビジネスのように、テレビをはじめメディアで宣伝される。まるで原発が安全で健全で、クリーンなようにである。

 「計画的に借りましょう」は、いつまでも借金し続けて下さいということでもある。また、テレビは多重債務の問題などをニュースで取り上げる一方で、背に腹は代えられないとばかりに広告を取る。テレビ局内ではこうした矛盾を追及する動きはこれまでなかったのだろうか。

 法改正によって返済能力に見合った借り入れをするようになったり、グレーゾーン金利が見直されたりと時代とともに健全化されてはいる。しかし、その一方で「借金で困った人はご相談下さい」といった、今度は法律事務所の宣伝が目につき始めた。

法律事務所までが弱者からカネを巻き上げる時代

 借金苦の人の多重債務問題処理や過払い金の返還は、弁護士業務としては、難しいものではなく、ビジネスとしてはうまみのある事件である。

 これをいいことに、なかには異常に高い報酬を得ている弁護士や司法書士がいることが問題になり、日弁連でも深刻に事態を受け止めていた。

 ところで、消費者金融に旧大蔵省時代から多くの天下りがあったことは周知の事実である。また、メガバンクが高い収益力のある消費者金融を傘下に収めている。

 須田氏が言うには、かつて銀行は住宅ローンの貸し出しに際して、「消費者金融からカネを借りているような人に住宅ローンが返済できるわけがないじゃないですか」と言っていたのが、「その舌の根も乾かぬうちに、消費者金融自体を本業収益の柱に据えた」ことになる。

 旧大蔵省、そして財務省、金融庁からの金融機関への天下りもまた続いてきた。

パチンコを全廃した韓国

 これらを見て分かるだろうが、社会的に立派な立場にあり権力がある組織や人たちが、構造的に見ればよってたかって、借金する人間を食い物にしているのだ。

 最後にパチンコ産業について『なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか』(若宮健著、祥伝社新書)を参考に考えてみる。

 メダルチギと言われる韓国のパチンコをめぐっては、当時の盧武鉉政権を揺さぶる贈収賄事件へと発展したこともあって、依存症を増やすなど社会的にも問題であるとされてきたメダルチギは全廃となった。

 これに対して依存症や借金問題へと発展している日本でのパチンコがなぜ規制されないのかという問題意識のもとに本書は書かれた。

 私も20歳前後、一時パチンコ屋に足繁く通ったことがあるが、とてつもなく勝ったり負けたりすることはなく、出玉をチョコレートやタバコに換えたりと、まだ牧歌的な暇つぶしの遊技として楽しんでいた。

年金を注ぎ込んで生活苦にはまる高齢者

 それがいまは、へたするとあっという間に数万円をすってしまうこともあり、おまけにおカネがなくなれば店内のATMで下ろせたり、カードで借金することも可能になっている。

 動かす金額が多くなればより射幸心を煽られ、依存症に陥るのはギャンブルの常だ。若者や主婦だけでなく、最近では高齢者がパチンコに熱中し、年金を注ぎ込んで生活を圧迫させている。

 60歳以上のパチンコ人口は急増しているというデータも出ている。言うまでもなくパチンコはゲームセンターとは違って賭博の1つである。賭博にはまって身を滅ぼす人はいくらでもいる。

 アメリカのカジノのように特定地域に囲われているならまだいい。それでもカジノ中毒は結構いる。

 十数年前に東海岸のカジノのまち、アトランティックシティーに取材に行ったとき、目のトロンとした“カジノジャンキー”に何度かカネを貸してくれないかと頼まれたことがある。
背に腹は代えられずパチンコ広告を解禁

 日本では駅前といい、郊外といい、田舎では田んぼのなかといい、いたるところにパチンコはある。そこには景気とは関係ないように平日でもたくさんの人々が集まる。

 ほのぼのとしたゲームのようにテレビでも消費者金融同様、いまや頻繁にパチンコのCMが流れる。新聞もパチンコの広告を掲載する。かつてはこうした広告はなかったのである。自己規制していたものが、背に腹は代えられないとばかりに解禁となったのだ。

 『なぜ韓国は、~』では、こうしたマスコミ、政界のパチンコ業界への“支援”の実態を記し、犯罪や家庭崩壊などパチンコ依存症が関係すると思われる事例を挙げている。

 また、昔から言われていることだが、パチンコ業界は警察官僚の天下り先でもある。本書では、パチンコ・パチスロの遊技機の検査などを行う財団法人保安電子通信技術協会の会長は元警視総監であることなどを指摘する。

 このあたりは、多くの人が知っている事実かと思うが、本書により初めて知って驚いた事実は、パチンコ産業と政治家との関係の実態である。

パチンコ産業を応援する民主党

 与党民主党には、パチンコ産業を応援する「民主党娯楽産業健全育成研究会」や「民主党新時代娯楽産業健全育成プロジェクトチーム」なる組織があり、このチームの活動目的として、なんと「パチンコ店内での換金を認めることを法律上明記する」「ギャンブルではなく遊技であると明確に位置付け、依存症対策などの社会的使命を免除する」「遊技場の検査機関から警察庁の影響力を排除し、賭博性の高い機種の検定通過を容易にする」が掲げられていることが記されている。

 政治ができるだけ多くの人たちの利益を守ることを使命とするなら、以上の点は一業界の利益を優先するだけでその弊害を無視しているという点で、とても政治とは言えない。

 原発、消費者金融、パチンコ産業は、ともに社会的な問題をはらんでいるにもかかわらず、根本的な解決策がなかなか取られてこなかった。その理由として、政・官・財、そしてマスコミがこれらによってなんらかの利益を得てきた利害関係者であるという点が共通する。

 そして非常に嫌な感じがするのは、社会的に立派な政・官・財・そしてマスコミの人たちは、原発問題に関していえば、おそらく原発立地の町で暮らすこともないし、消費者金融を頻繁に利用したりパチンコに入れ込むこともないだろうということだ。

 一方、原発では建設地やその周辺という過疎地は多額のカネで動かされ、人心が惑わされる。消費者金融とパチンコでも、またカネが人を翻弄する。

公共性の認識が欠如した政・官・マスコミ

 立派な人たちはどこか問題ありとしてこれらを忌避しているのに、そこから構造的に利益を得ている。それで自分のビジネスに胸を張れるのだろうか。メガバンクの役員は、自分の家族などに「消費者金融からおカネをもっと借りよう」と言えるのだろうか。

 これは、自動車メーカーの役員が、自分の家族に自社の車を自信を持って勧める(とまず推測される)のとはえらい違いだ。

 マスコミのなかで、これらの広告をやめることで収益が減り、給与が下がったとしても、「社会的に問題があるのだから広告はやめるべきだ」という声が出ているなどという話を残念ながら聞いたことがない。

 みんな自分の身がかわいいということで、話は落ち着いてしまっては困る。少なくとも政・官・マスコミはその公共性からしてそんなことでは許されない。「財」だけは、社会性を帯びていると言ったところで所詮ビジネスである。

 だから、これに適正な歯止めをかけるのがその他なのだが、それらが一体となっていては、社会的リーダーに重要な決定を託している普通の人々は救われない。

 これまで原発、消費者金融、パチンコ産業そのものについても問題点を挙げたが、1つ最後に言っておきたいのは、現時点でこうした業界、分野で働く人たちはたくさんいるわけで、そうした個人が一生懸命働いていることに対してはなんら批判する意図はない。

 とは言ってもだれだって自分の所属する会社や業界が問題ありと批判されたらいい気はしない。

 したがってこうした個人の方々には申し訳ないのだが、社会的に問題のある業態やプロジェクト(原発建設)については、やはりそのあり方を変えてどこか別の形で軟着陸させるような方法を、それこそ、政・官・財・マスコミがまず考える責任があるのではないか。

[JBPRESS/16日追加]

Posted by nob : 2011年09月16日 13:15

求めるなら負担を適正な優先順位に従って公正公平に。。。

■東日本大震災 復興増税/求めるなら負担を最小限に

 東日本大震災の復興財源をどう手当てするか。増税をめぐる議論が政府、民主党両税制調査会で本格化している。

 党内には増税反対論が根強い。「ねじれ国会」の中での与野党協議も待ち受ける。

 震災からの復旧・復興を最優先課題に挙げ、増税路線を堅持する野田佳彦首相が、議論をどうまとめ上げていくのか。新政権の実行力が問われている。

 震災から半年がすぎても、被災地では仕事もなく、人口流出が加速する。暮らしと地域の再建のため、本格復興に向けて待たれるのが本年度第3次補正予算の早期成立だ。

 被災地、被災者の窮迫した現実に目を向け、国民に理解を求めながら、財源確保策を急ぎ練り上げなければならない。

 政府税調はきょうにも複数の増税案を取りまとめ、政府の復興対策本部に提示。それらをたたき台に、党税調と調整し月内にも政府・与党案を決め、野党との協議に入りたい考えだ。

 税目で軸となるのは、税額の大きい所得税と法人税だ。両税には、震災被災者や被災企業を除外できるメリットがある。

 所得税は税額に一定割合を上乗せする定率増税とし、法人税については本年度税制改正法案に盛り込んだ実効税率の5%引き下げを実施した上で、減収相当分を3年間定率増税する案が政府税調内で有力とされる。

 所得増税の期間をどの程度にするかに加え、両税に個人住民税(地方税)などを組み合わせた案を含め、複数の増税パターンを提示する見通しだ。

 野田首相は「次の世代に先送りすることなく、今を生きる世代全体で連帯し負担を分かち合うのが基本」と増税の必要性を訴えた。その野田氏を代表に選んだにもかかわらず、党内では反対論がくすぶる。反対なら代替財源を明示するなどして、責任ある議論を戦わせてほしい。

 財政状況が主要先進国で最悪の水準にあることは多くの国民が知るところだ。最近の世論調査でも復興増税に理解を示す人が過半数に達している。

 だが、増税を求めるにしても、負担は極力最小限にとどめるべきだ。経済状況の悪化につながってもならない。

 増税をいつから実施し、増税期間にどの程度、幅をもたせるかを含めた議論も必要だ。何よりも歳出の削減と税外収入の確保に努め、増税規模を可能な限り圧縮しなければなるまい。

 政府が今後5年で見込む復興事業規模は約19兆円。1次、2次補正予算で約6兆円を手当て済みで、復興には13兆円程度の財源を手当てする必要がある。

 子ども手当の見直しを含む歳出削減などで既に3兆円を確保。さらに「兆円単位で上乗せしたい」(安住淳財務相)という。政府保有株の売却や、特別会計の「埋蔵金」の取り崩しなど、税以外の財源捻出に知恵を絞り汗をかくべきだ。

 同時に、この財政出動に伴う復興需要の経済効果がどれぐらいあるのか、試算して示してもらいたい。増税をするのであれば、そのことも国民の理解を促す材料になるはずだ。

[河北新報]

Posted by nob : 2011年09月16日 11:30

調査していない事柄は判らない、、、もとより集団大移住以外に途はない。。。

■飯舘村でプルトニウムの元となるネプツニウムを大量検出

福島第一原発敷地内で「ごく微量のプルトニウムを検出した」と東京電力が発表した3月28日以来、「プルトニウム放出」の疑惑をメディアはほとんど報じてこなかった。だが、ここにきて驚くべき情報が飛び込んできた。半減期2万4065年と言われるプルトニウムに核変する前のネプツニウムという核種が、現在計画的避難区域に指定されている福島県の飯舘村に大量に見つかったというのだ。

今回、“3・11”以降、政府・東電の統合記者会見などでプロのジャーナリスト顔負けの鋭い質問を繰り出し、「芸人廃業」覚悟で取材・執筆活動をこなす夫婦漫才コンビ・おしどり(♀マコリーヌ&♂ケン)が渾身ルポで迫る――。

※  ※  ※  ※  ※  ※

「飯舘村のことで至急連絡を取りたい」

ツイッターを通じてそんなリプライが舞い込んできたのは、8月初めのことだった。すぐにこちらからもコンタクトを取り、その日のうちに詳細を送ってもらった。それを読んだ瞬間、「やはり……」と思いながらもあまりの衝撃で身体が凍りついた。

メールはこう始まっていた。

「放射線測定を専門とする大学研究者に直接聞いたのですが、プルトニウムが核変する前のネプツニウムという核種が、少なくとも飯舘村や伊達市まで大量に飛んでいたそうです。今のγ線メインの測定方法ではどんなに頑張ってもセシウムしか検出できないため、本来の危険性が見逃されてしまう。α線核種を無視した今のやり方を続けていたら、飯舘村はまた“見殺し”にされかねない……」

なぜ、私たちのところにこのようなメールがきたか。それは私たちが飯舘村の青年たちとほぼ毎日連絡を取り合うほどの仲で、彼らの行っている「負げねど飯舘!!」の活動を通じて、連携して動いていたからだろう。

私たちに最初のメールを送ってくれた人物は、環境解析化学を専攻する、仮にここでは「A先生」とするが、このA先生の講義を受けて、「飯舘村にネプツニウム239という核種が大量にある」という、まだ世に出ていない論文の存在を知ったとのこと。

ネプツニウム239とは、2~3日でプルトニウム239にβ崩壊(核変)する核種のことで、つまり、これが大量に見つかったということは、かなりの確率で飯舘村において取り返しのつかないほど深刻な汚染が進んでいるという意味にほかならない。しかも、このネプツニウムは飯舘村に何千ベクレル/Kgという量で存在するという……。

ここで、そのデータをはっきり公表できない理由も書いておかなければならない。素直に白状すると、この論文は今海外の学会に提出されている。そのため、学会での査読が終わりオーサライズされるまでの間は、おおっぴらに公表できない代物なのだ。

論文が公になるのは早くて9月末という話だが、そもそも、なぜわざわざ海外の学会で発表するのかという疑問もあるだろう。それは、日本でこのデータを発表した場合、握りつぶされる可能性が高く、それを恐れてのこと……とメールの告発者は書いている。ただ、飯舘村の人たちにとっては一刻を争う事態のため、この告発者が意を決して私たちに情報が託したというのだ――。

※『週刊SPA!』9/13発売号の総力ワイド「原発事故との闘いは終わらない」より

取材・文/おしどり(♀マコリーヌ) 取材/おしどり(♂ケン)

[日刊スパ]

Posted by nob : 2011年09月16日 11:04

何よりまずは原発を止めて、、、未来永劫処理不能な核廃棄物をもうこれ以上出さないことから。。。

■反核燃団体抗議・六ケ所村

 福島第一原発の事故後初めて、15日、英国から返還された高レベル放射性廃棄物が六ケ所村に搬入された。同村で一時的に貯蔵し県外に運び出す計画だが、最終処分地は決まっておらず、港周辺では「六ケ所を核のゴミ捨て場にするな」と抗議の声が上がった。

 今回運び込まれたのは、国内の原発で出た使用済み核燃料を2003年から08年にかけてイギリス中西部セラフィールドの工場で再処理した際に出た高レベル放射性廃棄物。ガラスと混ぜ、高さ134センチ、直径43センチ、重さは最大で550キロのガラス固化体の形にして、76本が返還された。

 輸送船パシフィック・グリーブ号は午前6時52分、むつ小川原港に到着。ガラス固化体はステンレス製の輸送容器3基に分けて収納されており、船内で県や村が放射線量などを検査した後、午後4時59分、同村の高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターに搬入された。

 港周辺では反核燃団体など約20人が放射性廃棄物を六ケ所村へ持ち込むことに対し抗議集会を開いた。「核燃に頼らない村づくり」を目指し村内で農場を経営する菊川慶子さんは「福島の事故で大騒ぎになっても、県や六ケ所が変わらず廃棄物を受け入れることに怒りを覚える」と自治体の姿勢を批判。市民団体「核燃料廃棄物搬入阻止実行委員会」の澤口進代表は「(既にある放射性廃棄物は)どのように対処するか議論が必要だが、核のゴミを増やさないためにも原発は止めなければならない」と話した。

 今回の返還で、六ケ所村に搬入されたガラス固化体は1414本になった。今後2020年ごろまでに更に800本ほどが運び込まれるという。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2011年09月16日 10:48

事実は一つでも、、、真実は人の数だけある。。。隠されたそれぞれの真実の多くは、、、自らの頭でよく考えさえすれば見えてくる。。。

■隠さず公表を! 武田邦彦氏・東北野菜廃棄発言について

 4日(日)に放送されたテレビ番組内で中部大学教授の武田邦彦氏の発言が騒動へ発展している。事の発端は、番組内で小学生から寄せられた「東北の野菜と牛肉を食べたらどうなるの?」という質問への武田教授の回答である。その回答とは、「健康を害しますからできるだけ捨ててもらいたい」「一関市(岩手県)には放射性物質がおちている」「除染してから取り組むという決意がないといけない」などであった。
 
 放送後、名指しされた一関市が抗議したが、この番組を放送したテレビ局に寄せられた意見のおよそ半数は武田教授の発言に理解を示すものだったという。

 近年、環境評論家としてメディアに登場し、「環境問題」を独自の理論で展開する武田教授であるが、専門は原子力。同氏は東京大学を卒業後、旭化成工業(株)に入社。1986年には同社ウラン濃縮研究所所長に就任した経歴がある。原子力の専門家であるがゆえに、今回の福島第一原発事故にともなう危険性について周知している旨、8月に北九州市内で開催された講演会でも言及していた。

 総合的にみれば、今回の原発事故で放射性物質が東日本地区に飛散したことは間違いのない事実であろう。専門家の立場として培ってきた知識を武器にその危険性を発言することに異論はないし、さらに突っ込んだ意見を進言して頂きたい。とくに被ばくに関する許容量の確たるデータのなさが不安感だけを増長させる原発事故ではなおさらである。

 しかし、最大の関心事は、我々が放射性物質や放射線から身を守るにはどのような術があるのかであろう。下表は文部科学省が提供している「都道府県別環境放射能水準調査結果」(モニタリング調査)の一部抜粋である。これにより各地の放射線情報を知ることが可能だ。表によれば福島を除く東北地方の放射線量と九州地区のそれとを比較すると大差ない。もともと、放射性物質は自然界に存在する、とくに近隣に温泉地などがある場合は他地域よりも高くなるが、気にするレベルではないようだ。ただ、都道府県によっても場所により放射線量の違いはあるため、あくまでも参考程度であろう。

 問題なのは、開示されている各種情報が少ないことにある。また九州電力の「やらせメール事件」のようなイカサマが発生すれば、その信用度は失墜する。つまり、このような状態下では不安感ばかりが先走り、正常に判断することが妨げられる可能性が高いのだ。テレビ番組で武田氏が発言した「東北の野菜」の「東北」の定義は何か。福島県に隣接する茨城県や栃木県は「関東」であるが大丈夫なのか、という疑問が発生するのも当然だ。逆に名指しされた地域の生産者は「風評被害」という名の敵と戦わなくてはならない。

 検査の結果、危険であれば危険と公表すべきだ。その結果として、東電・福島第一原発の半径何キロ圏内は人が住むことが不可能となれば避難すべきだ。そのように言ったほうがよほど信用できる。国民の生命と財産を守ることが国家の役割であることを考えれば当然のことであり、生産者や被災者への補償とは別に考えるべき、と筆者は考える。

【新田 祐介】

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     *出典:文部科学省提供「都道府県別環境放射能水準結果」一部抜粋
     *1Sv=1,000mSv=1,000,000μSv
     *福島原発までの距離は各地区の市町村役場までのおおよその距離

[NetIBNews]

Posted by nob : 2011年09月13日 21:06

ますます加速する高齢化社会

■100歳以上の高齢者は4万7756人 国内最高齢は114歳

 全国の100歳以上の高齢者が9月1日時点で前年比3307人増の4万7756人となり、41年連続で過去最多を更新したことが13日、「敬老の日」を前にした厚生労働省の調査で分かった。このうち女性は4万1594人で全体の87・1%となり、昭和38年の86・9%を抜いて最も割合が高くなった。

 ただ、調査は住民基本台帳による自治体からの報告をまとめたもので、東日本大震災で発生した津波などで行方不明になった高齢者も含まれている可能性があるという。震災で大きな被害を受けた3県のうち、岩手は前年比15人増の539人、宮城は同6人増の691人、福島は同82人増の780人。行方不明者数について厚労省は「調べていない」としている。

 人口10万人当たりの100歳以上の高齢者数は37・29人。都道府県別では、昨年沖縄を抜いて初の「長寿日本一」となった島根が75・70人で2年連続トップ。2位は高知の67・58人、平成21年まで37年連続1位で昨年2位の沖縄は66・04人で3位。最も少ないのは埼玉の21・13人で22年連続最下位となった。

 厚労省は「島根と高知は県全体の人口が減少し、相対的に高齢者の割合が増加する一方、沖縄は若干人口増となっていることが影響している可能性がある」としている。

 国内最高齢は佐賀県基(き)山(やま)町(ちょう)の長谷川チヨノさんで114歳。男性の最高齢は、長谷川さんと同年齢で誕生日が約5カ月遅い京都府京丹後市の木村次郎右衛門(じろうえもん)さん。木村さんは今年4月にギネス社の男性世界最高齢者に認定されている。

 一方、今年度中に100歳になる高齢者は、海外在留邦人、永住在日外国人を含め9月1日現在で前年度比1683人増の2万4952人だった。

[産経新聞]

Posted by nob : 2011年09月13日 11:25

想定外は問題外。。。Vol.3/安全は決して担保されない/21世紀の技術的水準から見れば、原子力は、どうにも前世紀的で、大雑把で、危険で、不明な部分の多い、未成熟な技術:小田嶋隆

■フランスの核関連施設で爆発、1人死亡 放射能漏れはなし

パリ(CNN) フランス電力公社(EDF)によると、同国南部マルクールにある核関連施設で12日、爆発が起き、1人が死亡、4人が負傷した。放射能漏れや放射性廃棄物の流出はないという。

仏原子力安全機関(ASN)によると、爆発が起きたのは放射性廃棄物の処理センター。ASNも放射能漏れはなかったことを確認し、調査チームを現地に派遣したとの声明を出した。施設職員は、建屋の構造に損傷はないとしている。

仏原子力大手アレバの報道担当者によると、この施設では仏原子力庁による研究をはじめ幅広い活動が行われているが、原子力発電所はない。同施設は国内で最も古い核関連施設のひとつで、かつては兵器級プルトニウムを製造していた。

米非営利団体「懸念する科学者連合(UCS)」のエド・ライマン氏は、低レベルの放射性廃棄物の処理にも危険がともなうことが分かったと指摘。米国で議論されている使用済み核燃料の再処理問題に影響を及ぼす可能性があると語った。

フランスは電力の約8割を原子力に依存し、福島第一原子力発電所事故の後も脱原発の本格的な議論は起きていない。

[CNN]

Posted by nob : 2011年09月13日 10:49

誰もが他人事、、、原発を止められるか否かこれからが正念場。。。Vol.4

■私も原子力について本当の事を言うぞ
小田嶋隆

 東日本大震災から半年が経過しようとしている。

 個人的には、3月11日からの半年間で、時代がすっかり変わってしまった感じを抱いている。

 震災以前の出来事は、たった1年前に起きた事件であっても、遠い昔の記憶であるように感じられる。不思議な感覚だ。

 震災を契機として、具体的に何が起こって、われわれの精神のどの部分がどんなふうに変化したのかについては、今後、長い時間をかけて、じっくりと検証しなければならないのだと思う。が、細かい点はともかく、わたくしども日本人の時代認識が、震災を機に変わってしまったことは確かだ。

 一例をあげれば、「戦後」という言葉が死語になりつつある。

 これまで、昭和が終わって元号が平成に変わっても、二十世紀が二十一世紀に移っても、「戦後」という時代区分は不動だった。で、その言葉は、つい半年前まで、国民の間に広く共有されていた。

 それが、震災を経てみると、「戦後」は、にわかに後退している。

 終戦記念日をはさんだ8月のお盆休みは、例年、戦争についての回顧番組や、戦中戦後の混乱期を振り返るドキュメンタリーの類が番組欄を埋めることになっている。今年も、いくつかその種の特集番組が放送されてはいたが、数自体は明らかに少なくなっていた。

 新聞はもっと露骨だ。

 たとえば、8月6日の原爆記念日について、産経新聞のその日の朝刊は、まったく紙面を割いていない。読売新聞も「編集手帳」というコラム欄で軽く触れたのみ。その他の各紙も、例年に比べると記事量を減らしている。

 新聞各紙は、戦後60余年にわたって繰り返されてきた「お約束」の回顧記事を、一斉に引き上げはじめたのである。

 このことを、「戦争体験の風化」という常套句を使って嘆くムキもあるが、おそらく、各社のデスクは、読者の側の時代認識の変化に対応したのだと思う。 60余年前の悲惨な記憶を呼び戻すまでもなく、悲劇は、いま現在、進行形で目の前に広がっている。とすれば、恒例のお約束記事は、ひとまず背景に引っ込んでもらうほかに仕方がない、と、そういうふうに彼らは判断したのではあるまいか。

 かくして、長らく共有されてきた「戦後」というのんべんだらりとした時代に、はじめて「震災」という区分標識が穿たれたわけだ。で、震災を経た後の時代については、「震災後」という新しい名前が付くことになり、「もはや戦後ではない」という、本来ならとっくの昔に常識化していなければならなかった認識は、復興が果たされたことによってではなく、新たな国難に直面することによって、国民の間に共有されることとなったのである。

 もうひとつの変化は、新聞各紙が自社の意見をはっきりと表明するようになったことだ。

 無論、これまでにも、各社ごとに姿勢傾向の違いがなかったわけではない。が、日本の新聞社は、伝統的に、社としての見解を前面に押し出すことよりは、社会の公器として両論併記の無難な言論を掲載することを重視していた。

 それが、震災を機に、どうやら変わってきている。たとえば原発の扱いや復興の方針について、新聞社は、かなり旗幟鮮明な態度を示すようになってきている。

 最近見た記事の中では、9月7日付の読売新聞の社説が突出していた。

 社説は、《エネルギー政策 展望なき「脱原発」と決別を》と題して、真正面から「脱原発」の世論に反対の意を表明している。

 このこと(読売新聞が原発の再稼働と再建を促す旨の記事を掲載すること)自体は、もはや驚きではない。読売新聞は、震災後一貫して「脱原発」を回避する立場の言論を展開している。その意味で、この日の社説は、流れに沿ったものだった。

 社説は、4つの段落に分かれていて、それぞれに小見出しが冠されている。以下、列挙する。

◆再稼働で電力不足の解消急げ◆
◆節電だけでは足りない◆
◆「新設断念」は早過ぎる◆
◆原子力技術の衰退防げ◆

 いずれも小見出しを見ればほぼ内容が読み取れる明快な主張だ。

 問題は、最後の、◆原子力技術の衰退防げ◆のパートにある。

 ここで、社説子は、驚愕すべき持論を展開している。以下、この小見出しに導かれている部分を全引用する。

《高性能で安全な原発を今後も新設していく、という選択肢を排除すべきではない。

 中国やインドなど新興国は原発の大幅な増設を計画している。日本が原発を輸出し、安全操業の技術も供与することは、原発事故のリスク低減に役立つはずだ。

 日本は原子力の平和利用を通じて核拡散防止条約(NPT)体制の強化に努め、核兵器の材料になり得るプルトニウムの利用が認められている。こうした現状が、外交的には、潜在的な核抑止力として機能していることも事実だ。

 首相は感情的な「脱原発」ムードに流されず、原子力をめぐる世界情勢を冷静に分析して、エネルギー政策を推進すべきだ。》

 ごらんの通り、読売新聞社は、『核兵器の材料になり得るプルトニウムの利用が認められている現状』が、『潜在的な核抑止力として機能している』ことを、『事実』として認定している。

 驚嘆すべき主張だ。

 というのも、読売新聞は、原発が核兵器である旨を半ば公認しているわけで、この事実は、何回びっくりしてみせても足りない、驚天動地の新説だからだ。

 もっとも、この主張自体は、さして目新しいものではない。
「もんじゅ君は発電所なんかじゃないよ。特定アジア諸国向けのブラフだよ」
「だから、原発は原爆のゆりかごなんだってば」
「っていうか、核燃料廃棄物としてプルトニウムが生成されるんじゃなくって、むしろプルトニウムを生産する目的でプラントを動かしてるわけで、話が逆なのだよ。そこのところを曖昧にしてるのは一種の愚民策ってやつで……」

 と、議論好きの軍事オタクの皆さんは20年前からずっと同じ主張を繰り返していた。床屋政談においてさえ、「原発核兵器説」は、半ば外交常識として扱われる、議論の前提だった。

 とはいえ、オモテの世界では、原発はあくまでも「原子力平和利用のエース」である。

 クリーンでクレバーでピースフルでロハスな新時代のエネルギーである原子力発電は、あの忌まわしくも恐ろしい人類の恥辱である核兵器とは原理も目的も利用法もまったく違う夢の新技術だ、と、建前の上では、そういうことになっている。

 であるからして、「プルトニウムは兵器に転用できる」だとか、「原子力技術は核兵器開発技術とイコールだ」といった「穿ち過ぎた」見方は、「軍事オタクの世迷言」として、即座にしりぞけるのが、オモテの世界の言論人の基本的な外交儀礼になっていた。

 政府の人間はもちろん、お役人も、大学の先生も、新聞の論説委員も、この種の議論には乗らない。
「軍事転用? ははは。貴兄はご存知ないようですが、核兵器の製造はNPT体制の厳重な管理下にあって原理的に不可能なのですよ」
 と、百万ドルの建前論をぶっつけて陰謀論を粉砕する。そうすることが、長らく、彼らにとっての、唯一の正しい対応策だった。

 であるからして、大新聞の社説が、「原発の潜在的核抑止力」に言及するだなんてことは、本来ならば、想定外のそのまた外側にある巨大津波クラスの椿事なのである。

 で、その空想科学小説的な未来が、突然やって来たわけだ。ぽぽぽーん、と。

 現実に、読売新聞は、原発が潜在的な核抑止力である旨を申し述べている。しかも社説で。

 なんということだろう。

 本来なら、この種のセリフは、新聞の社説が言ってしまって良いお話ではない。

 なんとなれば、「原発核兵器論」は、「それを言ったらおしまいでしょ」的なぶっちゃけ話で、そうでなくても、著しくたしなみを欠いた議論だからだ。

 個人的には、
「要するに『核拡散防止条約』ってのは、実質的には『核兵器保有国利権現状維持条約』なわけだわな」
「っていうか、『てめえら弱小国が核兵器を持とうだなんて百年はえーんだよ条約』と呼ぶべきだと思うが」
 と言っているのとそんなに変わらないと思う。

 マナーとしては、婚活パーティーの席でいきなりセックスの話を持ち出す態度に近い。

 とてもじゃないが、紳士のプロトコルとは言えない。

 こういう言い方は、少なくとも、震災前には考えられなかった。

 それが、白昼堂々新聞の社説として配信されてきている。

 時代も変われば変わるものだ。

 それほど、原発推進派(もはや「潜在核兵器推進派」と呼ぶべきなのかもしれないが)は、必死だということなのだろうか。

 というわけで、せっかく読売新聞が本音を語ってくれたので、私も本当のことを言ってみることにする。

 原子力については、実に様々な議論がある。エネルギー政策、地球環境、核物理学、地政学、リスクマネジメント、国際政治、燃料効率、中東情勢、放射線医療、コスト分析——と、そうした個別の分野ごとに区々たる主張があり、それらのいちいちに賛否と反発と人格攻撃と利権がついてまわっている。こうした論点を残らず踏まえつつ包括的な結論を提示をすることは、私の力量を超えている。

 だから、ここでは、一点に絞ったお話をしたい。

 それは、「マッチョ」ということだ。

 原子力については、昔から、あらゆる分野の知見を総動員した異様に難解な論戦が展開されることになっている。

 それゆえ、素人には、ほとんどまったく意味がわからない。

 が、実際のところ、原子力議論の難解さの大きな部分は、対立する立場の人々が、互いに議論を有利に運ぶために科学技術や政治学上のテクニカルタームを援用しまくっているという、論争技術上の問題として発生しているものに過ぎない。要は目眩ましなのだ。

 その「目眩まし」の部分をのけて観察すれば、議論は、いつでも「マッチョ」の周辺にある。

 原子力発電を推進しようとしている人々の共通項は、「マッチョ」というところにある、と、少なくとも私は、かように考えている。

 理由は、私自身が、原子力のパワーに魅力を感じているからだ。

 パワー以外のすべての点で、私は、原子力技術には疑念を抱いている。安全性はもちろん、コスト面でも、将来性においても、取り上げるべきメリットは見当たらない。21世紀の技術的水準から見れば、原子力は、どうにも前世紀的で、大雑把で、危険で、不明な部分の多い、未成熟な技術だと、そう考えている。

 でも、パワーだけは別だ。

 あの桁違いの出力と、暴力的な物理的なパワーには、どうしても魅了されてしまう。理屈ではなく。生理として。

 告白すれば、数年前に柏崎刈羽の原発を見学した時、私は、原発のあのたたずまいにテもなく魅了された。自分ながら意外だったのだが、あの巨大さと不気味な静けさに、心を奪われてしまったのだ。
「おお」
 自衛隊の航空基地や、艦船や、潜水艦を見た時と同じだ。ああいう物件を目の当たりにすると、私は一人の小学生に舞い戻ってしまう。近所にあった自衛隊の駐屯地に忍び込んで戦車の写真を取ったり、空薬莢を拾っていたあの時代そのままのマシンオタクに戻ってしまうのだ。

 で、推進派の皆さんも、本当のところは、原子力が備えている「説明不能の魅力」としての「マッチョ」に魅了されているのではなかろうかと、かように推察している次第なのである。

 問題は、この「原子力かっけー」「原爆つえー」「核分裂パねぇ」というこの感慨が、ハタから見て、あまりにも子供っぽく見えることだ。

 だから、紳士を自認する原子力シンパの皆さんは、原子力の優位性を語るにおいて、「かっけー」とか「すげえ」とかいった率直なボキャブラリーを口外することを極力いましめて、その代わりに、「エネルギー効率」であるとか「温暖化ガス排出ゼロ」であるとかいったクレバーに聞こえる言葉を使うことにしている。

 でも、心の中には、「かっけー」「つええ」「すげえ」ぐらいな間投詞が溢れているはずなのだ。男の子は、何歳(いくつ)になっても変わらない。われわれは、強力で、派手で、むちゃくちゃで、制御の難しいホットロッドなマシンが、心の底から大好きなのである。

 実際、いい年をした紳士が400馬力の外国製自動車に乗らなければならない必然性は、本当のことを言えば、ひとっかけらも存在しない。

 でも、彼は乗りたい。女房を質に入れても手に入れたいのである。

 だって、カッコイイから。子供の頃からのあこがれで、やっぱりすっげえ馬力のヤバいクルマを見ると、膝ガクガクの胸ドキドキでポッカリと口を開いてしまうからだ。

 400馬力といっても、公道でそのパワーを全開にする機会はゼロだ。

 日本の道路を走っている限り、時速100キロ以上での移動は即法律違反になるわけだから。
 つまり、400馬力のうちの300馬力ぐらいは、原理的に未使用のまま終わるわけで、ということは、オレのフェラーリはほぼ丸ごと自己満足ということになる。

 でも、細かいことを言えば、大馬力のマシンにおいては、停車時から時速百キロに至るまでの加速時間が著しく短い。それゆえ、合法の範囲内であっても、ほんの5秒ほどの間の加速過程に限定した話をするなら、ドライバーは、その5秒の間、エンジンパワーがもたらすところの至福の官能美を味わうことができる。

 たったの5秒?

 そのために2千万円を費やすのか?

 そう。ぶっこむのだよ。それがマッチョだ。

 野太いエキゾーストノート、ネコ科の肉食獣が獲物に飛びつく時のような低い構え、扁平率の低いタイヤ、そうしたオーバー400馬力のエキゾチックなマシンだけが備えている威圧的にしてセクシーな特徴のすべてに、われわれは、魅了されてしまうのである。

 実際の話、フェラーリのドライバーズシートに座っているのなら、巡航速度そのものは40キロだってかまわない。十分に酔うことができる。スカGだとかにぶっこ抜かれたのだとしても、まったく腹は立たない。こっちがその気になってアクセルを踏みこめば、前方のすべての景観を一瞬のうちにフェンダーミラーの中のゴミにしてしまえることがわかりきっている以上、わざわざそれを証明してみせる必要は無いからだ。

 そう。威圧だ。

 なんという快感。オレを抜いていったあのクルマさえもが、オレにひれ伏している。

 原発を推進せんとしている人々の中にも、色々な考えの持ち主がいる。

 あくまでも利権や既得権益を防衛するべく原発の維持に心を砕いている人もいるのだろうし、何十年の研究成果を無意味にしたくない心理から、原子力のドグマに殉じている人々もいるはずだ。もちろん、その種の私心とはまったく別に、純粋に経済の停滞を懸念する気持から、安定的な電力供給源としての原発を支持している人もいることだろう。

 でも、本命は「マッチョ」だ。

 どういう理屈で原子力を擁護するのであれ、その心の奥底には、原子力のもたらす圧倒的な熱量を賛美するテの「美意識」があずかっている。その「美意識」は、宇宙飛行士が宇宙の深遠さに憧れていたり、F1のメカニックがスピードに魅了されていたりするのと同じ種類の、直線的な傾斜を含んだ、中二病に似たものだ。われわれは、それに抵抗することができない。というのも、何かを欲しがっている時、われわれは、ガキだからだ。

 原子力は男の世界だ。学者も作業員も推進者も官僚もほとんどすべて男ばかりの、いまどき珍しいガチムチなサークルだ。

 そういう著しく男密度の高い場所では、「怖い」という言葉は、事実上封殺される。誰もその言葉を口にすることができなくなるのだ。

 でなくても、一定以上の人数の男が集まると、その集団は、必ずチキンレースの原理で動くようになる。

 なぜなのか、理由はよくわからない。が、経験的に、必ずそうなる。

 とすると、原発を止めるための理屈は、「怖い」ではいけないことになる。

 マッチョな男たちの心をとらえるもっと魅力的な理屈を誰かが発明しなければならない。

 その言葉を見つけるのは、とても難しい。

 この度、読売新聞社は、原子力技術の将来を案ずるあまり、うっかり本音を漏らしてしまったのだと思う。
「君らは色々言うけどさ、原発を持ってるとそれだけで周辺国を黙らせることができるんだぜ」
 という、このどうにも中二病なマッチョ志向は、外務官僚や防衛省関係者が、内心で思ってはいても決して口外しない種類の、懐中の剣の如き思想だった。

 が、一方において、中二病は、彼らの「切り札」でもあったわけだ。

 なんという子供っぽさだろう。

 すべてを原子力ムラの陰謀ということにしておけば、一応の安心立命は得られる。

 でも、原発は、われわれがそれを望んだからこそ建っている建築物であり、われわれがそのパワーに魅了されているというそのことを原動力として動き続けている施設でもある。

 それらを止めるためには、われわれの中にいるマッチョをなんとかして説き伏せなければならない。

 それは、とても難しいことだ。

 主筆は85歳になっているはずだが、いまだに中二病だ。

 道は険しい。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2011年09月13日 10:16

まだまだ流出し続ける、、、私たちは被害者ではあるけれど、、、それ以上に全世界への加害者なのです。。。

■放射能放出なんと1.5京ベクレル 日本の魚本当に食べても安全なのか?

日本の基準値は“世界の非常識”
<今ごろ検査強化と言われても…>

 とんでもない数字が公表された。

 福島第1原発事故で、日本原子力研究開発機構は海洋への放射能放出総量が1.5京100+ 件ベクレルを超えるとの試算をまとめた。東電が4~5月分として推定していた放射線量の3倍以上に上る。

 心配なのが魚の汚染だ。福島県は4月にコウナゴが出荷停止して以来、漁業を自粛している。同県の海の汚染はいまも深刻で、7日に発表されたイシガレイの放射性セシウムは1キロあたり1030ベクレルと、暫定規制値(500ベクレル)の2倍以上だった。

 宮城や岩手、茨城などの水産物からも基準値以下ながらセシウムが検出されている。数字は農水省のHPにアップされているが、福島以外はサンプル数が少ない。農水省は「検査機械が少ないうえに鮮魚は詳しく検査すると傷んでしまうので、細かく調べきれない」と説明する。

 その一方で宮城県石巻漁港では6日、震災後初めて水揚げされたタコやカレイなどが並んだ。気仙沼沖などではカツオ漁の一部が再開している。魚は本当に安全なのか。
「放射能を防ぐ知恵」の著者でNPO法人「食品と暮らしの安全基金」代表の小若順一氏が言う。
「500ベクレル以下なら安全という言葉を信じてはいけません。3月にドイツ放射線防護協会は大人は8ベクレル、子供は4ベクレル以下にするべきだという基準値を提案しました。500ベクレルがいかに甘い数字かが分かります。いまだに海の中は放射能でグジャグジャなのです。九州で水揚げされた魚も安心できません。太平洋の真ん中で取られたものを宮崎などに運ぶことがあるからです」

 小若氏は、政府は国民の生命のために、漁業従事者に所得補償と賠償金を払い、今後3年間は漁業を停止するべきだと主張する。

「とくに心配なのが妊婦さんです。魚を食べて体内被曝したら胎児はまだ安全ですが、孫、ひ孫と子々孫々まで傷ついた遺伝子が受け継がれ、障害やがんを発症してしまいます。妊婦さんは絶対に魚を食べてはいけないし、子供はできるだけ食べないようにしてください」(小若順一氏)

 水産庁は今ごろになって福島沖周辺の検査強化をアピールしているが、海は広い。ストロンチウム汚染の可能性も否定できない。消費者は国の言うことをうのみにせず、リスクを覚悟したほうがいい。

[日刊ゲンダイ]

Posted by nob : 2011年09月12日 05:44

誰もが他人事、、、原発を止められるか否かこれからが正念場。。。Vol.3

■紳助引退騒動「マンガやね」一笑に付す山口組系元最高幹部

週刊誌は世の中を映す鏡である。いまの世の中は週刊誌を読むとどう見えてくるのだろうか。3・11以降は当然ながら東日本大震災、とくに原発に関する記事で溢れかえった。

大震災から半年が過ぎようとしているが、いまだがれきの処理は進まず、原発事故の処理のほうもメディアが頻繁に伝えなくなっただけで、安定した状態からはまだほど遠い。1、2、3号機は大量の水を注入しているから温度は安定してきているようだが、高濃度の放射能汚染水が漏れ続けているはずだし、溶け落ちた核燃料がどうなっているのかわからないから、いつ爆発が起きても不思議ではない。まだまだ予断を許さないのだ。しかし、このところ週刊誌から原発関連の記事が消えつつある。

メディアから消え始めた原発報道―再稼働へまっしぐら

今週の「週刊朝日」は福島第一原発完全ルポと謳って、「原子炉建屋の中は木っ端みじんだった」と8月末に東電幹部の案内で原発の敷地内へ入ったことも含めてルポしている。その他にも「元原発作業員らが語る被曝の現実」「セシウム不安で21世紀の『米騒動』勃発」など盛りだくさん。

「サンデー毎日」も「関東圏180地点放射能汚染地図 都心に潜むチェルノブイリ級」と、埼玉三郷市は一時移住レベルだと警鐘を鳴らしているし、「フライデー」は「カザフスタン共和国セミパラチンスク核実験場『数十万の被爆者たち』」、「AERA」には「私の被曝量を計算する」がある。

だが、放射能は怖い怖い報道で部数を伸ばしてきた「週刊現代」には放射線の影響に詳しい大学準教授2人の対談「被曝と遺伝 本当のことを話そう」があるだけだし、「週刊ポスト」「週刊新潮」、現代とともに煽り派の先頭を切っていた「週刊文春」には1本もない。

ポストの巻頭大特集は「〈全国民必読!〉天皇家の健康法 医療・食事・日常生活」だが、長い間週刊誌を見てきているが、これほど「なぜ、いまこの特集をやらなければいけないのか」がわからない記事も珍しい。

もちろん発足した野田佳彦内閣への批判記事はどこもやっているが、各誌が最も力を入れているのが島田紳助スキャンダルである。現代の編集者が私にこういった。
「放射能が危ないとやってきて、おかげさまで部数も好調でした。だが、他誌でもガイガーカウンターをもってあちこち測りだしたので、さすがにそれで部数を維持するのは難しくなってきた。次にどうするか悩んでいたところに神風のような紳助スキャンダルが起きて、最初の号は完売でした。ですが、この話がどこまでもつのか。原発、紳助の次にどんな記事をやればいいのか、難しいところです」

というわけで、日本最大の問題である原発報道は隅に追いやられ、かつて第五福竜丸の死の灰やJCO事故のあとのようにメディアから消えて行き、原発再稼働へとならないだろうか。

今夏、日本中を巻き込んだ節電フィーバーのおかげもあって、原発がなくても電力は十分に足りたのに、東京電力は来年に値上げを検討していると、無批判にマスメディアが報じている。だが、この報道に違和感を感じるのは私だけではないはずだ。節電だ、料金値上げだと恫喝して、何としても原発を再稼働に持ち込みたい東電、官僚、政治屋たちがいる。

野田総理が臨時増税をぶちあげれば、大新聞はその是非を云々するのではなく、党内の批判をどうかわすのかという政局へ読者の目をもっていこうとする。この国のジャーナリズムは、福島第一原発と同じで、正常に機能しなくなっている。

[JCASTテレビウォッチ]


■「脱原発を」経産省囲む人間の鎖 1300人参加

 原子力発電所の廃止を求める市民団体らの約2千人が11日、「経産省を人間の鎖で囲もう!1万人アクション」と題して、都内でデモや集会を開いた。参加者は「原発再稼働を見直せ」などと訴えた。

 参加者は、午後1時過ぎから東京都千代田区の東京電力本店前などでデモ行進した。午後3時半からは原子力安全・保安院や資源エネルギー庁を抱える経済産業省に向かい、約1300人の「人間の鎖」で周りを囲んだ。主催団体は「収束は遠く、事故原因も未解明であり、安全審査指針も破綻(はたん)したまま」として原発の廃止を訴えている。

 5月に福島県三春町から都内へ長女(7)と自主避難してきた増子理香さん(41)は、被災証明がないという理由で公営住宅も借りられないなどの不便を強いられている被災者の生活支援を訴えた。「事故から半年が過ぎたが、いつになったら帰れるんだろうという不安がある。自主避難している家族にも支援の手をさしのべてほしい」と訴えた。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2011年09月12日 05:31

直感的習慣的にそう感じていました。。。

■休日の寝だめは赤信号、遅寝早起きはオススメ! 「もはや国民病」睡眠障害の現状と対応

ファイザーは31日、国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所の三島和夫氏を招いたプレスセミナーを開催。三島氏は「睡眠障害の現状とその対応」と題して講演した。

「睡眠障害はもはや国民病のひとつといっても過言ではない」

三島氏は最初に「睡眠障害はもはや国民病のひとつといっても過言ではない」と強調。日本人の約4、5人に1人が何らかの睡眠問題を抱えているとし、日本人の20人に1人、65歳以上では8人に1人が睡眠薬を必要としていると説明した。背景には、高齢化・心理社会的ストレスがあり、三島氏は「眠れないのが一時的ならともかく、長期に続くと深刻な心身の問題が生じる」と話した。

三島氏によると、日本人の睡眠時間が一貫して短縮し続けており、日本人成人の1割が慢性的な強い眠気を自覚しているとのこと。特に、世界各国と比較しても日本人の短時間睡眠は突出しており、特に有職女性の睡眠が少ない状況にあるとした。三島氏は「これは女性に家事を押し付けている現状を示しており、働く女性、人口減少の中で女性の活躍望まれる中、危惧すべき問題」と語った。

また、夜型社会・24時間社会・サマータイム移行で睡眠覚醒リズムの異常を呈する人が急増。これにより、交通事故や産業事故のリスクが高まり、心理社会的なストレスも大きい現状について触れた。

眠れないままベッドにいるのは逆効果!

睡眠障害には100種類もあり、不眠症だけに限るものではないと三島氏。「短期の治療でよくならない場合、睡眠障害を疑う必要があるとした。「睡眠障害は心身の問題を引き起こし、一過性不眠から慢性不眠(疾病)へ移行する可能性がある。慢性不眠は生活の質の著しい低下を招くほか、うつ病のリスクを高め、自殺の原因になることも」。睡眠障害では、交感神経活動が緊張した状態が昼、夜ともに続いており、24時間たえず覚醒した状態に体がセットされてしまうという。

そして、慢性不眠症に陥りやすい人の特長として、不適切な睡眠習慣があると指摘。眠れなくても横になっていれば休まるは嘘であると話し、「眠れないままベッドにいると、逆に不眠が悪化する。眠れないときはリビングに行き、眠気がやってきたらベッドに行くことが大切。また、安眠グッズを買いこんで寝るための儀式をする人がいるがそれも逆効果。眠ろうとする努力が失望感に変わり、さらにエスカレートした行動につながってしまう。こうした儀式は全てやめてほしい」と語った。また、かかりつけ医に睡眠薬をもらってきかないという場合、専門医に相談する方がいい」とのこと。また、長すぎる午睡や不活発な生活スタイルも影響するとした。

休日寝だめは赤信号! メンタルヘルスにも注意を

睡眠時間については「そのひとなりの十分な睡眠時間であれば何時間でも構わない。体内時計にマッチした、適切な時間帯で十分な睡眠がとれていることが重要だ」という。自分なりの十分な睡眠時間を知るには「朝起きた時にある程度眠れた。日中にひどい眠気、倦怠感がなければ一応のゴールと考えていい」と述べた。

逆に、休日寝だめをしたり、起きにくい人は赤信号だと三島氏。「週末お休みに3時間以上遅くでないと起きられないのは赤信号。うつチェックをすると半数がうつ状態。逆に休日早く起きたり、平日と大きな差がない人はうつ状態の比率が下がっていく。メンタルヘルスも注意する必要があるひとつの信号ではないか。過度の心配をする人もいるかもしれないが現実問題としてそういう実態がある」と語った。

遅寝早起きはオススメ! 寝酒はNG

夜型生活について、三島氏は「目を開けていない時刻に目を開けている状態」とし、これが続くと夜早く寝付けなくなってしまうと話した。体内時計は明るい光で調節され、日中の自然光は10万ルクス、窓辺でも1万ルクス浴びる計算。そのため、朝に日光を浴びると早寝早起き型に変われるとした。一方、室内だと数百ルクス程度。さらに、夜に光を浴びてしまうと体内時計が調整され、夜型になってしまうと説明した。三島氏は「夜、ゲームなど4、5時間やっていると、体内時計が夜型になってしまう。夜、明るい照明で長時間何かをやることをやめるだけで夜型生活を回避できる」と呼びかけた。

また、早寝早起きもよくないと三島氏。「体内時計で寝る時間の2~3時間前が寝つきが悪い。だまって遅く寝ればいい。そうすると、睡眠薬1個分ぐらい寝つきが良くなる。眠りが浅い時はむしろ積極的に遅寝早起きにする」ことを薦めた。そして、睡眠薬代わりの寝酒は「古いタイプの睡眠薬とほとんど同じ効果。深い眠りが減って朝起きた時に倦怠感が起こる。寝るために飲むというのは絶対やめよう。晩酌で寝床に入る4時間前に飲むのが一番よい」と力を込めた。

そして、こういう対処法をやってそれでも眠れなければ、専門医、かかりつけ医のところで、薬で眠れたという意識を持った方がいいと語った。世界10カ国で行った調査で、眠れない時に医師を受診が10人に1人と世界と比較しても少ない現状に触れ、日本人の睡眠薬嫌いについて指摘。「睡眠薬を始めて飲んだ人を対象に行った調査で、半数が1カ月以内に処方もらわなくていい状態になり、3カ月で70%に達した。慢性不眠で飲まなければならなかった人は7~8%。少なくとも睡眠薬を飲んで対処すればちゃんと睡眠薬離れできる。長期で飲んでいる場合は、専門医の指導の下でやめられる」と呼びかけた。

[マイコミジャーナル]

Posted by nob : 2011年09月11日 20:38

土地でも仕事でもない、、、常に命、、、集団移住以外に途はない。。。

■希望の命 どう守る 飯舘村 迷う母と医師

 東京電力福島第一原発の事故で放射性物質に汚染された地域では、新しい命をどう育むべきか、母親が、医師が迷いを深めている。汚染の影響は次世代にも影を落とす。 (酒井和人)

 先月二十一日に生まれた佐藤莉衣奈(りいな)ちゃん。体重三一〇八グラム。ちょっと大きくて、よく泣き、よく眠る。

 「本当は母乳をあげたいんだけど…」。ミネラルウオーターでつくったミルクを飲ませながら、母親の佳奈恵さん(29)がこぼす。

 佳奈恵さんは生まれも育ちも福島県飯舘村。村は原発事故で計画的避難区域に指定され、住民の九割以上が避難した。佳奈恵さんも現在、隣接する川俣町の低線量地域のアパートで暮らす。

 「遠くへ逃げようか」。身重の体を案じる夫と幾度も話しあった。しかし、故郷を捨てる決心がつかず、地元での出産を選んだ。

 だが今、風が運ぶ放射性物質が怖くて、洗濯物を外に干せない。炊飯もミネラルウオーターで。自身の被ばくが不安で母乳を与えてやれない。「これで良かったのか」。失った日常の大きさに自問自答を繰り返す。

 「子供は未来。子供のいない地域は滅びるしかない」。莉衣奈ちゃんを取り上げた原町中央産婦人科医院(福島県南相馬市)の高橋亨平院長(72)は言う。

 医院は今や南相馬市で唯一の産科で、「ここで産みたい母親がいる限り」と診療を続ける。自ら放射線量計を手に、担当する妊婦や新米ママを訪ねる。少しでも線量が抑えられるよう赤ちゃんを寝かせる位置や、カーテンの据え付け方までアドバイスする。

 ほとんどは問題ない低線量だが「こんなところで子育てなんて」と中傷を浴びる母親や、中には「体の不自由な子供が生まれないか」と中絶を選んだ妊婦もいる。

 震災後、高橋さんが取り上げた十三の命。過去一万五千の中でもずっしりと重い。

 福島県内で三~六月に生まれた赤ちゃんは四千八百七十三人。前年同期から二割近く減った。県は七月から子供や妊婦を優先し、全県民対象の内部被ばく検査を本格化。これまで三千人余の検査では「問題のあるケースはない」(地域医療課)という。

 だが一九八六年の旧ソ連チェルノブイリ原発事故では、事故の数年後から子供の甲状腺がんが増えたとの報告もある。県では数十年にわたって調査を続ける方針だ。

 佳奈恵さんは今まで実家で作ったコメしか食べたことがないが、もうすぐ一年分の取り置きが切れる。出産前、子供に伝えたかった幾つかのこと。あぜ道の土の感触、空気のおいしさ、そして「世界一」のコメの味…。

 わが子に語り掛けてしまう。

 「ごめんね」

[東京新聞]

Posted by nob : 2011年09月11日 20:26

想定外は問題外。。。Vol.2

■九電川内原発で火災 作業員やけど

 10日午後2時55分ごろ、定期検査で停止中の九州電力川内原子力発電所(鹿児島県薩摩川内市)2号機のタービン建屋内で火災が発生、消火作業をした28歳と37歳の男性作業員2人が手にやけどを負い、病院に搬送された。消防によると、いずれも軽傷。九電によると、火はすぐに消し止められ、放射性物質の放出はないという。

 九電によると、協力会社の作業員3人が、復水器内の水を原子炉内に戻すポンプの複数の部品を石油系の洗浄剤や金属製ブラシで手入れしていたところ出火。作業場を覆っていたビニールシート約1平方メートルが焼けた。作業手順は守っていたといい、九電などは出火原因を詳しく調べる。

 川内原発では昨年1月にも定期検査中の1号機でタービン建屋内の配電設備から火花が噴き出し、7人が死傷する事故が発生。九電鹿児島支社は「場所が異なるとはいえ、火災が起きて作業員がけがをしたことは非常に残念」としている。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2011年09月11日 20:21

自分のこととして捉えさえすれば、、、原発の再開という選択肢は決して生まれない。。。Vol.2/絶対悪に議論の余地はない。。。

■原発新増設、66%が反対 全自治体アンケート

 都道府県知事と市区町村長の66%が原発の新設や増設に反対していることが10日、共同通信社のアンケートで明らかになった。新増設や再稼働の際、原発から離れた周辺自治体からも同意を得るべきだとの意見は54%に上り、電力会社と結ぶ「原子力安全協定」の対象拡大を求める声が強いことが分かった。東京電力福島第1原発事故で放出された放射性物質への政府対応は88%が評価できないと回答。東日本大震災の発生から11日で半年を迎え、不信感の広がりが浮き彫りになった。

 アンケートに回答したのは、1793自治体のうち1697自治体(95%)。最も多かったのは、原発の新増設を「認めない」の38%。

[47NEWS]

Posted by nob : 2011年09月11日 20:10

世界の中の日本、、、30年前に1ドル=50円で成立しうる経済構造づくりを提唱して変狂人扱いされたものでした。。。

■“出稼ぎ”のススメ 空洞化が日本を潤す

 一時、1ドル=75円台をつけるという超円高で、企業からは「もう日本ではモノ作りができない」という悲鳴にも似た声が上がっています。発足したばかりの野田佳彦政権に対しても、「円高対策」「空洞化対策」を求める声が、経済界を中心に大きくなってきました。

 企業からすれば、当然の要求でしょう。円高で輸出競争力がなくなれば、日本でモノを作っても稼げないし、雇用も守れないからです。

 しかし、です。ここで今一度、空洞化という現象を深く考えてみる必要はないでしょうか。

 1985年のプラザ合意以降、円は上昇する一方でした。企業はそうした円高に対抗するために、コストを削り、技術を磨き、何とかここまでは踏ん張ってきました。もうこれ以上は無理ならば、空洞化は避けることのできないこととして、捉え直す必要があるのではないでしょうか。

 そこで本誌は、空洞化悪玉論の理由である「税収が減る」「雇用が守れない」の2つについて、それが本当にそうなのか、検討することにしました。

 企業が海外に拠点を移せば当然、法人税を中心とする税収が減ります。ただし、ここで問題になるのは、ではこのまま日本に居続けることで税収が確保できるかという点です。

 日本でモノを作り続けることで企業が国際競争力を失いつぶれてしまえば、同じように税収は失われます。反対に海外に出ることで競争力を回復して儲けるようになれば、企業は利益を配当などの形で日本に還元します。それは法人税という形で国庫に入ることなく、純粋な民間資金として研究開発や設備投資などに使われるはずです。

 同じことは雇用についても言えます。企業がつぶれてしまっては、雇用は失われます。逆に海外に出れば、企業は日本人社員を派遣したりする必要があります。そこである程度の雇用は守れるのです。

 ただし条件があります。中国や東南アジアの学生は極めて優秀です。日本の大企業も最近は、そうした優秀な学生を何とか採用しようと躍起です。もし、日本人の雇用を守ろうとするなら、日本人社員もアジアの優秀な人材と同様の能力を持つ必要があります。グローバルで通用する人材です。もちろん、それには教育が必要ですから、時間はかかります。

 人口の減少が確実な日本は、経済規模を拡大することが難しい状況にあります。逆にアジアを中心とした新興国経済は伸び盛りです。新興国に積極的に進出し、企業が稼ぎを最大化する。そうすればカネもヒトも守れる。空洞化を悲嘆するのではなく、「企業の未来がそこにある」、そう考えることが重要ではないでしょうか。日本企業も日本人も外に出よう。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2011年09月05日 08:59

誰もが他人事、、、原発を止められるか否かこれからが正念場。。。Vol.2

■原発見直し、電力確保へ再稼働急務 地元不安払拭が鍵

 民主党の新代表に選出された野田佳彦財務相は、東京電力福島第1原子力発電所の事故後に迷走した原発政策の見直しに早急に取り組む必要がある。菅直人首相が性急な脱原発路線を主張した結果、全国的に電力不足が拡大。野田氏は、代表選で電力不足が経済に与える悪影響を強調しており、まずは原発の再稼働で電源を確保することが急務となる。菅政権で強まった立地自治体の抵抗感をいかに払拭できるかが問われる。

 野田氏は代表選の討論会で「原発を再稼働させずに電力不足になれば、経済がもたない」と語るなど、定期検査などで停止中の原発の再稼働に前向きだ。

 菅政権では、首相の主導で中部電力浜岡原発が停止し、再稼働の条件にストレステスト(耐性検査)の1次評価が加わるなど、唐突な脱原発への動きが際立った。その結果、各地の立地自治体は「原発の安全基準が明確でない」として再稼働に慎重になり、震災後の電力不足が拡大した。

 政府は、原発が再稼働しなければ、来夏のピーク時に全国で1656万キロワットの電力が不足すると予測。原発を火力発電で代替すると年間3兆円のコスト増となり、電気料金値上がりにつながる懸念もある。

 ストレステストの1次評価は年内ぎりぎりまでかかる。野田氏はその後、再稼働を目指す方向で、経済産業省内では「手堅さで評価されてきた野田氏なら菅政権のような混乱は避けられる」との期待はある。

 だが、菅政権でこじれた地元感情が軟化する保証はない。安全性をめぐっては「だれの言葉を信じていいのか分からない」(佐賀県の古川康知事)との声も多い。野田氏が再稼働を急ぎすぎれば、安全性を軽視していると受け止められ、地元の同意を得るのに手間取る恐れも消えない。

 日本総合研究所の井熊均主席研究員は「代表選候補者の中で野田氏は経済成長への悪影響に最も気を配っていたが、『原発推進派』と取られるような態度は取るべきではない。電源確保と安全性のバランスをとりながら、慎重に手を打つべきだ」と指摘している。

[産経新聞]


■民主代表選:野田氏 原発再稼働に前向きも依存度低下踏襲

 「電力は経済の血液。電力不足が日本経済の足かせになってはならない」。野田氏は民主党代表選でこう主張。当面の電力不足解消を目的に、定期検査中の原発の再稼働に積極的な姿勢を示す。一方で、中長期のエネルギー政策では「(東京電力福島第1原発の事故を受けて)原発新設は事実上困難」「寿命が来た原発は廃炉にする」との考えを表明。太陽光や風力発電など再生可能エネルギー普及や省エネを通じ、原発依存度を段階的に引き下げる「脱原発依存」を提示、菅直人政権の方針を踏襲する姿勢だ。

 野田氏が当面は原発再稼働を進める考えを示したのは、電力不足の長期化が震災復興と景気回復の妨げになるほか、生産の海外移転など産業空洞化にもつながりかねないと懸念しているためだ。福島第1原発事故の影響による定期検査中の原発の再稼働停滞で電力不足は全国に波及。経済界では来春には全国54基の原発の大半が停止し、電力不足が一層深刻化するとの懸念も出ている。

 野田氏はこの点について28日のテレビ番組で「国が責任をもって現場に行って、自治体の(再稼働の)了解をいただかないといけない」と発言。安全評価(ストレステスト)を終えた原発の円滑な再稼働に自ら積極的にかかわる姿勢を示し、立地自治体との調整に消極的だった菅首相との違いをうかがわせた。ただ、立地自治体は国の原子力政策への不信感を強めており、首相交代で原発再稼働に向けた調整が進む保証はない。

 長期的なエネルギー戦略について、野田氏は「再生可能エネルギー拡大と省エネによる(電力供給の)構造改革に取り組む」と説明。月刊誌で公表した政権構想では「2030年までは原発を一定割合で活用する」と電力の安定供給に配慮する一方、現状、発電電力量の約9%(水力発電を含む)にとどまる再生可能エネルギーの割合を「20年代までに20%に引き上げる」との方針を掲げた。

 今国会で成立した「再生可能エネルギー固定価格買い取り法(再生エネ法)」活用に加え、環境・省エネ分野の技術開発を経済成長につなげる「グリーンイノベーション」を訴え、関連予算の計上にも積極的に取り組む方向だ。

 ただ、発電コストが高い太陽光などの再生エネの早期普及には電力会社による買い取り価格を高めに設定する必要がある。そうなれば電気代に転嫁され、企業や家計の負担が重くなるジレンマもあり、具体的な制度設計は難しい。

 このほか、巨額の賠償負担を迫られる東京電力の経営改革論議を端緒に、発送電分離など電力制度改革も俎上(そじょう)に上るが、野田氏は「中期的な検討課題」と述べるにとどまっている。事実上行き詰まっている使用済み核燃料を再処理して高速増殖炉などで活用する「核燃料サイクル政策」の見直し論議も秋以降、本格化する。総合的なエネルギー政策をどう描くか、手腕が問われそうだ。【宮島寛】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2011年08月30日 01:15

そのとおり!!!Vol.16

■「国会は誰のためにあるんですか!」熱血東大教授・児玉龍彦氏

緊急会見で再び涙の訴え
<「マスコミも学会も機能不全」と一刀両断>

 国の放射能対策の怠慢をめぐり、「満身の怒りを表明します!」と国会で議員らを叱り飛ばした東大アイソトープ総合センター長の児玉龍彦教授(58)。このときの映像は動画サイトで54万回も視聴され、話題を呼んだのは日刊ゲンダイ本紙も報じたとおりだ。その児玉教授が22日、東大先端科学技術研究センターで緊急会見を開いた。

 今月15日、菅首相の意向で官邸に呼ばれた児玉教授が、菅や細野原発事故相にどんな進言をしたのかをマスコミに詳しく説明するためである。

 児玉教授によると、菅への提言の論点は大まかに3つ。(1)放射線や地下水への漏出を遮断できる障壁「人工バリアー」を地下に建設し、セシウム汚染土壌の処分場とする(2)ガンマカメラやCCDカメラを使ったベルトコンベヤーによる食品検査システムの開発と加速化(3)無人ヘリコプターを使った地上10メートルからの放射能汚染マップの作成――。
 いずれの実現にも国策としての取り組みが絶対不可欠だが、児玉教授は「その後の進捗については懸念している」と言い、こう訴えたのだ。

「菅総理に会ったときに、これはぜひやってくださいとお願いした。しかし、総理がそのことについて動かれたかというと、私はまだ存じていません」「汚染土壌の処分と保管は、すぐさま国策としてやるべき問題なのに、国会の会期が閉会するという。私には全く理解できない! 国会は一体、誰のためにあるんですか! 同じことを、きょうも申し上げなければならないことに……」

 こう言って声を詰まらせ、目を真っ赤にした児玉教授。これまで国会や勉強会でも熱血漢ぶりを見せてきたが、今回、その憤りは、連日バカ騒ぎが続く民主党代表選とマスコミにも向けられた。

「民主党は政権党だから代表を選ぶことをやっても構わないが、国政は国民のためにあるのではないのですか!……(再び声を詰まらせ)マスコミの報道も大きな疑問です。これだけ福島県や関東各地で原発事故による異常な事態が進んでいるのに、まったく住民本位の報道がなされていません」「妊婦や子供の安全を守り、国土をどこまできれいにするかという問題が、総理選びの基準になっていない。小沢派か仙谷派かなんて、どうでもいいことだと思います。政府だけでなく、学会やマスコミも機能不全を起こしています」

 児玉教授はまた、こうも主張している。
「現在の原子力政策および、原子力災害に対する決定がほとんど原子炉関係者によって行われている。しかし、今までの失敗に責任を持つ人が、これからの政策を決めるのはやめてもらいたい」

 今後はゲノムやイメージング(視覚化)、コンピューターなど各分野の研究者、民間企業も含めた「清新でチェック可能な専門家委員会」の設置を主張するのだ。

 児玉教授と会った翌16日に本屋を訪れ、今さらのように「緊急解説!福島第一原発事故と放射線」を買った菅に、児玉教授の訴えが届いているのかどうか。

[日刊ゲンダイ]

Posted by nob : 2011年08月29日 09:21

自分のこととして捉えさえすれば、、、原発の再開という選択肢は決して生まれない。。。

■【原発】除染なければ住民の帰宅は20年以上困難

 政府は、福島第一原発事故に関連し、年間の被ばく線量が150ミリシーベルトを超える地域では、除染しなければ、住民の帰宅までに20年以上かかるという見通しを示しました。

 細野原発担当大臣:「150ミリシーベルトでいうと、これがどうしても何もしなければ20年という期間がかかってしまいます。これを除染によってどれぐらい前倒しできるのか」

 避難している住民の帰宅時期についての試算は、福島復興再生協議会で示されました。年間の被ばく線量が100ミリシーベルトと推定される地域で除染が行われなかった場合、住民の帰宅は10年以上、150ミリシーベルトでは20年以上、困難だとしています。細野大臣は「除染によって短くする努力はする」としたものの、長期にわたって帰宅が困難な住民が出るという見通しを示しました。

[テレ朝ニュース]

Posted by nob : 2011年08月29日 08:58

確かに、、、この際。。。

■杉村太蔵、小沢さんに総理をやらすべき 

 元衆議院議員でタレントの杉村太蔵が28日、都内で行われた映画「ゴーストライター」のイベントに登場し、29日投開票の民主党代表選について「小沢(一郎)さんに1回総理をやらせるべき」と持論を展開した。

 作品の「PR担当大臣」として街頭演説を行った杉村は、代表選で注目される小沢氏の動向に「ずっと裏でやられちゃうのは国民にとって一番不幸ですよ。一度総理をやらないと死ぬまでキーパーソンのまま」と意見。「中曽根時代からのキーパーソンですよ。メーンパーソンをやらないと成仏しないですよ!」とヒートアップしていた。

[デイリースポーツオンライン]

Posted by nob : 2011年08月29日 08:51

誰もが他人事、、、原発を止められるか否かこれからが正念場。。。

■日本の次期首相候補ら、原発問題を敬遠―民主党代表選29日投開票

【東京】この25年間で世界最悪の原発事故が発生してから6カ月経ち、菅直人首相は辞任を表明、次期首相の選挙戦が始まった。だが、福島原発事故の広範な影響について語る候補者はほとんどない。

原発方針についてほのめかしたという程度であれば、3人の有力候補(現閣僚2人と前外相1人)は長期的には原発依存の縮小を目指すが、少なくとも 2030年までは既存の体制を維持することに賛成すると述べている。これは、脱原発路線を表明した菅首相よりも原発支持に近い。菅首相は以前は率先して原 発を推進してきたが、その後方針を180度変え、検査などで停止状態となっている原子炉の運転再開を遅らせてきた。

27日告示、29日投開票される民主党代表選挙では5人の議員が立候補するとみられる。菅首相は26日、太陽光や風力発電など、再生可能エネルギーの利 用を電力会社に義務付ける再生可能エネルギー特別措置法などの主要法案が成立したことを受け、以前表明したとおり辞任することを正式に発表した。

菅首相は3月に福島第一発電所のメルトダウン(炉心溶融)事故が発生して以来、原子力発電に対して懐疑的な見方を強め、7月には完全な「脱原発」を表明した。それは、原子力反対の意見が広まっている世論の方向と合致するものだった。

だが、国民の関心の高まりとは裏腹に、次期首相候補らは原発問題に対する方針を明確にしていない。この国民と政治家とのギャップは、長く日本の政治を観察してきた政治評論家にとっては意外ではない。

東京在住のマサチューセッツ工科大学国際問題研究所研究員で、「Shisaku」という日本政治に関するブログを書いているマイケル・クセック氏は、 「原子力発電と日本の将来のエネルギー政策におけるその役割が主要な論点になっていないという事実は、永田町が非常に内向き志向であることを示している。 これは重要な問題とするべきだが、政策を討論する時間がない」と指摘する。

次期首相候補は派閥幹部の支持をとりつけ、選挙での票を確保することを最優先、原子力やその他の問題を後回しにしている。民主党内の正式な討論会は投票前に1回予定されているのみだ。

企業と一般国民との意見の相違が拡大していることもあり、大半の候補者はエネルギー政策について慎重だ。最近行われた世論調査では原子力発電賛成意見は 大幅に減少したが、一方で、大きな影響力をもつロビー団体の経団連をはじめとする日本の財界は原子力発電の現状維持の支持を表明している。

学習院大学の政治学教授、野中尚人氏によれば、菅首相の意見は民主党内でも極端ではあるが、大半の民主党員は原子力エネルギーへの依存を減らすことに賛成している。

菅首相は、脱原発の工程については具体的に述べていないが、繰り返し「脱原発」方針を表明し、それを菅政権の国会通過を目指す重要法案の一つとしてきた。

有力候補の1人、前原誠司前外相は、6月の講演で、菅首相の脱原発路線をいたずらに「ポピュリズムに走っている」と批判していた。

23日に民主党代表選への立候補を正式表明した記者会見で前原氏は、原発問題について、エネルギー政策の「変更」を支持すると述べるにとどめた。また、 同氏はテレビ朝日の「ニューステーション」で生中継の取材に応じ、既存の原子炉が廃炉となるまで、段階的に原子力を廃止していくことを提案した。

同氏の考えは、原発を新たに建設しなければ原子炉の耐用年数は40年なので、徐々に減り続けるというものだ。

前原氏ともう一人の立候補予定者である野田佳彦財相は双方とも、原発に対する短期的には原発支持姿勢を示すものとして、原発を持つ地方自治体を訪問する 意図を示している。それとは対照的に、菅首相は、原子炉を安全に再開できるとの首相本人からの確認を得たいとの地方自治体からの要望を無視してきた。地方 自治体関係者はそれを、停止中の原子炉運転再開に対する菅政権の躊躇の表れとみている。

日本の次期首相は、就任した直後から、安全に関する懸念が続くなか、これら地方自治体に原発の運転再開を要請するという課題に直面することになる。

スタンフォード大学の日本政治学教授、ダニエル・オキモト氏は「東日本大震災によって原子力エネルギーに対する日本の長期的な展望に疑問が生じている」と 延べ、「しかし、既に設置されている原子力発電所を近いうちに再開するというアイデアは今も十分生きている。大きな問題は、それをいつ、どう再開するの か、ということだ」指摘した。

野田財相は停止中の原発を再開し、原子力に依存し続けることに賛成意見を表明している。有力月刊誌「文芸春秋」に論文を寄稿し、原子力への依存を減らす ことを目標とする一方で、少なくとも2030年までは既存の発電所を活用して、エネルギーのニーズの一定割合を満たすべきとした。

同様に、次期首相候補の1人で菅首相から原発セクターの抜本的見直しを命じられた海江田万里経済産業相も、複数のエネルギー源を最適な割合で併用する「ベストミックス」の一部として原発の継続を提案している。

海江田氏は、東日本大震災と津波による福島第一原発事故発生2ヵ月後の5月11日に行われた国会で、単に「脱原発」ということではなく、エネルギーのベストミックスを見つけることが必要だと述べた。

記者: Chester Dawson

[THE WALL STREET JOURNAL]


■福島原発のセシウム137放出量は原爆168個分!

福島第1原発から放出された放射性セシウム137は広島型原爆168.5個分。

23日の衆院科学技術・イノベーション推進特別委員会に、政府(細野豪志原発担当相)が提出した数字である。

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広島市に投下された原子爆弾によるキノコ雲

放射線の放出量については、東京大学の児玉龍彦教授が先月下旬の衆議院厚生労働委員会で、「熱量にして広島型原爆の29.6個分に相当する」という試算を明らかにしたときにも、ギョっとした。このときの同教授の政府の無策を憤る熱い言葉は、多くの人によって動画配信サイトに投稿されたのでご覧になった方も多いかもしれない。

今回明らかになった試算は、9日の同特別委での阿部知子議員(社民党)の質問を受け、川内博史委員長が政府に提出を求めたものだ。

資料によると、福島第1原発1~3号機から放出されたセシウム137は1万5000テラベクレル(テラは1兆)。広島型原爆は89テラベクレルだったということなので、福島原発は広島原爆168.5個分ということになる。

ヨウ素131では福島が16万テラベクレルで原爆が6万3000テラベクレル。ストロンチウム90でいうと、福島が140テラベクレル、原爆が58テラベクレルだそうだ。ヨウ素131は半減期が約8日と短いが、セシウム137は約30年、ストロンチウム90は約29年で影響が長く残る。

政府は、この数字が独り歩きすることを懸念して、資料の中で「原子爆弾は高濃縮ウランを一瞬のうちに核分裂連鎖反応させて、爆風、熱線、中性子線を放出して、大量の殺傷、破壊に至らしめるもの」だと定義。一方、福島第1原発は、「原子炉の運転により核燃料が制御された形で核分裂し、その過程で生成した放射性物質の一部が事故の結果、環境中に放出され周辺に拡散した。放出された放射性物質が核分裂を起こしているのではない」として、「放射性物質の放出量で単純に比較することは合理的ではない」と前置きをした上で数字を明らかにした。

だが、168.5個分である。確かに爆発によって巨大なキノコ雲が高度1万メートルにも吹き上った原爆と、爆発といっても原子炉設備を覆っていた建屋を壊した福島の事故とでは、破壊の度合いという点では比較にならないかもしれない。しかし汚染が広がらず原発周辺にとどまっているとしたら、あのあたりの汚染がどれだけひどいかということではないのだろうか。

また、児玉教授は、これまでの研究結果によると、原発と原爆では、一定期間後の放射能の残存量に大きな違いがあり、1年後に、原爆は1000分の1に減少するが、原発は10分の1にしかならないと述べていた。

原爆の悲惨さを語り継いできた日本人としては、原爆との比較で福島第1原発の放射性物質の放出量を認識することには、それなりの意味がある。

これを聞いて、避難地域の線引きや除染などが今のままでいいのか、原発の安定化のために作業をしている人たちの安全は守られているのか。毎日のように障害にぶつかっている原子炉安定化の作業には、そもそも成算があるのか。いろんなことがあらためて心配になってきた。

記者:竹内カンナ

[THE WALL STREET JOURNAL]

Posted by nob : 2011年08月28日 17:32

誰も決めてくれない、、、自らの行き先を決めるのは自分自身のみ。。。

■ハッキリすべき時期じゃないのか!?原発周辺もう住めない

「ふるさとに帰るのはこれが最後かもしれない」

警戒区域に指定されていた福島第1原発周囲3キロ圏内の住民に対する初めての一時帰宅が、26日午前10時(2011年8月)から行われた。

原発が立地する双葉町と大熊町で、放射線の空間線量は双葉町が最大40・1マイクロシーベルト、大熊町は84・7マイクロシーバルトで、「問題ないレベル」として一時帰宅が実現した。

避難住民「帰れないと言ってくれれば諦めつく」

一時帰宅したのは両町あわせて150人ほど。7000人の住民が暮らしていた双葉町は、事故後に役場ごと埼玉県加須市に移転し町民はバラバラ。磐梯山を望む猪苗代町には600人以上の町民がホテルなどで避難生活を送っている。
誰も決めてくれない

その避難生活もすでに5か月以上が過ぎ、多くの住民は「はっきり言ってもらいたい。帰れないんだったら帰れないと」「帰れないと言ってくれたら諦めがつくよ。それがないので若い人ですら今も帰ることを期待している」と、怒りを込めて訴える。

こうした声に対して、政府は「住民の方々にお戻りいただくのは困難になってしまう地域が生じる可能性は否定できない」(枝野官房長官)と、ようやく「帰宅困難」をにじませ始めているが、はっきりとは言わない。しかし、今週から3キロ圏内を念頭に、長期間にわたり人が住むのが困難な地域を国が土地を買い上げる検討に入った。

年寄りは「みんなで一緒に暮らしたい」

戻れなくなった住民はこれからどうすればいいのか。猪苗代町のホテルで避難生活続けている81歳の女性は、「みんなが一緒に集まって住めるような仕組みを作ってもらいたい」という。

コメンテーターの吉永みち子(作家)はこう話す。

「私の友人は3キロ圏内に住んでいたが、もう帰れないと決めたという。誰も決めてくれないから自分で決めるしかない。責任ある立場の人が判断を示さないで、半年も放ったらかし。どういうことだろうと思う」

被災者たちは複雑な心境のなかで、今回の一時帰宅に安堵の声も聞かれる。先の81歳の女性は、「ずいぶん長かったけど、行ってみれば安心すると思う。一番行きたいのはお墓参り」だと話していた。

[JCASTテレビウォッチ]

Posted by nob : 2011年08月26日 16:48

もはや溜め息すらも出ない。。。

ニュースの深層/上杉隆 & 原口一博

http://www.youtube.com/watch?v=-tprK50kcTU&NR=1
http://www.youtube.com/watch?v=7VngrzGROiI&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=_unro_hwqwY&feature=related


Posted by nob : 2011年08月26日 03:29

判っていることとはいえども、、、本質的な対策は集団移住以外にはない。。。

■はたして放射能汚染地域は除染すれば住めるのか? 国は避難期間を明示し、移住による生活・コミュニティの再建を

放射性セシウム134、137との闘い
――中長期間の避難は避けられない

 東日本大震災に伴う原発事故から5ヵ月以上たち、警戒区域・計画的避難区域を含め10万人近い人々が避難生活を余儀なくされている。多くはようやく仮設住宅や民間アパートなどで仮住まいを始めた。しかしこれまでのように広い敷地のある住まいではない。バラバラに住まざるを得なくなった家族も少なくない。避難生活による精神的、肉体的な影響も出始めている。農作業で体を動かすことがなくなり、肥満気味になったり血糖値が上昇したりする人もいるという。何より避難を強いられながら、十分な補償が得られていない。いつ帰れるのか見通しもなく、いたずらに時間が過ぎていく。それがまたストレスになっている。

 筆者は3月に飯舘村周辺の放射能汚染調査に加わって以来、ほぼ毎月現地での線量調査を続けているが、村南部には現在でもまだ毎時10マイクロシーベルトを超えるような場所がある。文科省の発表では、浪江町の赤生木椚平で毎時35マイクロシーベルトを記録している(7月29日)し、より第一原発に近い大熊町小入野では毎時81マイクロシーベルト(7月18日)というきわめて高い値だ。これは屋外で8時間を過ごすと仮定した文科省の基準でも、年間 500ミリシーベルトの外部被曝を受けることになってしまう。

 事故そのものが収束していない現在、新たな放出による降下も多少はあると思われるが、それを考慮しないで考えてみる。大量放出から5ヵ月以上がたち、ヨウ素130などの短寿命核種はほぼ消失していて、今後はセシウム134(半減期約2年)とセシウム137(同約30年)との闘いになる。

 今回放出された両者の放射能比はほぼ1対1だが、線量率への寄与度は134が137の約2倍あるので、134の放射能が半減する2年を過ぎると線量率は3分の2になる。134の放射能がほぼ無くなり137の放射能が半減する30年後には6分の1~7分に1になると予想される。雨による流出や地下への沈降も考慮すると、10分の1程度には減少するかもしれない。それでも現在毎時10マイクロシーベルトの場所は毎時1マイクロシーベルトに留まる。年間の外部被曝量は、ICRP基準で通常時の1ミリシーベルトを大きく超える5ミリシーベルトになってしまう。これでは帰還は短期的には難しいと言わざるを得ない。

はたして除染は万能なのか?
地域の線量や、都市と農山村による違い

 こうした中、国は早期帰還を目指して国の責任で除染のための法律を整備する方針を示した。また福島県内に専門の除染チームを置くとも伝えられている。メディアも一部の学者も除染の必要性を訴える。しかし、除染の効果を一様に考えるべきではない。

 都市部では土に覆われている場所は、公園や道路脇、学校の校庭や人家の庭などに限られる。セシウムは土の表層に留まっているので、5~10cm程度をはがし、また建物や道路、コンクリート表面は洗浄すれば、放射性物質をある程度除去することは可能だ。雨樋の下、側溝などに見られる“マイクロホットスポット”(写真)も、近づけば線量が高いものの、含まれている放射性物質の量がそれほど多いわけではないので、その部分だけをどければ、線量を低減できる。このように、都市部で比較的低線量の地域であれば、除染は一定の効果が期待できる。

 しかし、今回の福島第一原発事故で高濃度に汚染された警戒区域や計画的避難区域は、ほとんどが農山村である。5月に飯舘村では、放射線安全フォーラムというNPOが実験的に高線量地区にある民家の除染を行った。かなり大々的な除染であったが、期待したような結果は得られなかった。もし効果があったとしても、民家敷地だけの除染では、周辺に放射性物質が残ったままで、家の中では暮らせても、農作業を含めて日常的な生活がすぐに営めるようになるとは思えない。

 飯舘村では一部の農地を使って農水省の実証試験が行われているが、よく言われる「ヒマワリやナタネにセシウムを吸着させる」話にしても、すでにチェルノブイリ原発周辺で試みられており、限定的な効果しかないことはわかっている。それ以外の方法についても「実験段階」に過ぎない。それに、除染を行っても放射能は消えるわけではなく、どこかに集めて安全に管理しなければならない。

莫大な予算がかかる除染
やっかいな森林の表土除去

 たとえば、土を除去するなどの除染方法にどのくらいコストがかかるだろうか。文部科学省が公表している汚染地図を元にした概算であるが、半減期約 30年のセシウム137が30万ベクレル/m2以上の土地のうち(チェルノブイリ周辺では55.5万ベクレル/m2以上が移住義務ゾーン、18.5万ベクレル/m2以上が移住権利ゾーン)、農地は1万5000ヘクタール、林野は8万ヘクタール程度あると思われる。

 農水省では過去のカドミウム汚染水田などで除染を行う「公害防除土地改良事業」で、天地返し(上層土と下層土の入れ替え)による除染を行っている。公害史に詳しい國學院大学の菅井益郎教授によれば、この費用は平均して10アール(1反)あたり300万円だという。そのまま当てはめれば全体で 4500億円の除染費用がかかる。加えて今回の放射能汚染では、農道や水路、畦畔の除染も必要だ。

 しかも、現地は農地と森林が一体となった環境である(写真)。その森林に降った水を灌漑用水に使っている。セシウムを含む落ち葉も舞い込んで来るであろう。除染は農地と森林をセットで行わなければ意味がない。

 森林の除染は農地よりもやっかいだ。セシウムは葉や樹皮に吸着され、地表では厚く積もった落葉落枝や腐葉土に染み込んで、その下の土壌にまで達しているからだ。確実に除染するには樹木を皆伐し、地表をかなり厚く削り取るしかなかろう。この費用は、農地の数倍かかるだろう。さらにこれに除染した土などの処理費用が加わる。これには広大な面積の管理型処分場が必要になる。居住区・建物の除染を含めて、全体の費用が10兆円を超えると見積もっても大げさではあるまい。しかも除染は確実に農地の質を低下させ、広範囲の森林の皆伐、表土除去は地域生態系に壊滅的影響を与える。

除染が終わるまで数十年かかり
汚染土壌などの処分も不透明

 予算的にもマンパワー的にも、一度に除染できる面積は限られている。上流側から少しずつ、順繰りに行っていくとして、全体の除染が終わるまでには、何十年もかかると思われる。実際、富山県の神通川流域・黒部地域では、30年経ってもカドミウム汚染土の除去が終わっていない。

 汚染土壌などをどこでどのように処分するかについても、これからの(おそらく長い)議論になる。実験に数年、処分方法や処分地、方針・スケジュールを固めるまでさらに数年あるいはそれ以上。本格的除染に取りかかるのは、それからだ。その間にも避難住民の困窮は続く。

 このように、汚染地域の除染には莫大な費用と長い期間がかかる。こうした現実的な問題をあいまいにしたまま、国は法律を作り、除染を進めるという方針だけを示している。

 帰還が適う日まで一体どれほどの間、待てばいいのか、いま避難住民がいちばん知りたいのはそのことだ。

 国は、警戒区域の一部について避難が長期化することをようやく認めた。しかし、すぐに戻れないのは原発周辺地域ばかりではない。重要なのは、避難住民がいまのような中途半端な状況から次のステップに進めるようにすることである。汚染度別に避難期間を明らかにし、避難が中長期に及ぶ地域に関しては移住地を用意し、そこでの生活や仕事の再建の道すじを示すべきだ。移住地で暮らしながら、線量の下がった区域から段階的に帰還する復興プランも必要になる。

 これは理不尽にも突然故郷を奪われた人々にはつらい選択であろう。しかし、このままずるずると仮住まいの避難期間を引き延ばしては、困窮が増すばかりだ。国策として原子力発電を進めてきた国と事故を招いた東京電力が、直ちに取り組まなければならないことである。

小澤祥司
環境ジャーナリスト/日本大学生物資源科学部講師

[DIAMOND online]


■放射線量2年で半減、居住地域除染で基本方針

 政府は、東京電力福島第一原子力発電所事故で飛散した放射性物質で汚染した地域の放射線量や子供の被曝線量の低減目標などを定めた除染の基本方針を固めた。

 除染によって、2年後までに〈1〉居住地域の放射線量(空間線量率)の半減〈2〉子供の1日あたりの被曝線量を現在の60%程度低減するなどの目標を掲げた。近く開催の原子力災害対策本部で決定する。

 基本方針は、除染作業の国、地元自治体の役割分担を明確にした。積算線量が年間20ミリ・シーベルトを超える警戒区域や計画的避難区域については、国が主体的に除染するとし、20ミリ・シーベルト以下の地域は地元の自治体が中心となって除染計画を立てるよう求めている。既に、各自治体は比較的線量の高い地域を対象に、独自の手法で除染に着手しているが、国は効果的な手法などをまとめたガイドライン(手引)を作成し、除染技術の提供、専門家の派遣などで支援する。除染によって、20ミリ・シーベルト以下の地域は1ミリ・シーベルトを目指す。

[読売新聞]

Posted by nob : 2011年08月24日 17:21

毎度開いた口が塞がらない、、、おしどり拍手。。。

★芸人おしどりが迫る 原発会見での疑問点
ニュースの深層
http://www.youtube.com/watch?v=5gHku2r96Fc
http://www.youtube.com/watch?v=PFlw1-d-ATQ&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=wFPLKYg-QPI&feature=related

Posted by nob : 2011年08月22日 00:29

さらにこれも現実。。。

★在日ヤクザが原発作業員調達で1人150万円のシノギを得る?!
NHK 追跡 A to Z スペシャル
http://www.youtube.com/watch?v=LFKImzApHVs

Posted by nob : 2011年08月22日 00:27

時間と空間のスケールの大きさが想像の外。。。

■銀河2つの衝突場面、NASAが画像を公表

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二つの銀河が衝突する様子(NASA提供)

 米航空宇宙局(NASA)は17日、地球から4億5000万光年離れた宇宙で、二つの銀河の衝突が始まった様子をとらえた画像を公表した。

 二つの銀河は、真横から見えている「VV340北」と、正面から渦巻き状に見えている「VV340南」。画像は、NASAのエックス線天文衛星「チャンドラ」とハッブル宇宙望遠鏡の観測データを組み合わせて作成した。

 両銀河は、衝突から数百万年後には融合するという。地球が属している銀河系とアンドロメダ銀河も、数十億年後には同様に融合すると考えられている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2011年08月19日 23:37

心はガラス細工のように脆い。。。

■通勤途中やプレゼン中に腹痛や下痢に!
なぜ緊張するとお腹が痛くなるのか

重要なプレゼンや試験で腹痛に…
ついには仕事に支障が出始めたMさん(40歳)

通勤経路のトイレチェックが日課
緊張するとお腹を壊してしまう

 Mさんは、中堅電子部品商社のサラリーマン。大事なときに、いつもお腹が痛くなるので、通勤経路や営業経路でのトイレチェックは欠かせない。しかも「洋式便器かどうか」は重要な問題だ。

 Mさんは子供のときからのクセで、ズボンを全部脱いでからでないと大便ができない。和式便器だとどうしても、ズボンが脱ぎにくく用が足せないのだ。普段の通勤時でも、いつも利用している乗換駅のトイレの個室が気になる。自分は行きたくもないのに、誰も入っていないとなぜか安堵する。

 緊張するとお腹を壊してしまう体質を、人生で最初に自覚したのは歯医者の待合室。小学生だったMさんは、歯に麻酔の注射をされる恐怖で心臓が口から出そうだった。そのドキドキのあとに腹痛がきた。そして、痛みと下痢で歯医者のトイレから一歩も出られなくなってしまったのだ。心配した母がトイレのドアをノックしても、なかなかお腹の痛みはおさまらなかった。

 大学受験の朝もそれは起こった。前夜から緊張で眠れなかったMさんは、予定より早く自宅を出たものの、駅に着くと前夜から降った雪で電車が遅れていた。

「乗るはずだった電車に乗れない!」

 そう思った途端、ドキドキとともに腹痛が襲ってきた。慌てて入った駅のトイレには長い行列ができていた。仕方なく並んだが、やっと入れた個室は苦手な和式便器で、お腹が痛いのにも関わらず、用が足せなかった。そのあとの試験は散々で、大学受験に失敗しまった。

 就職活動で、一流商社の最終面接に残ったときもそうだった。三次面接が終わり、意気揚々と出かけた面接会場の廊下で急にお腹が痛くなった。慌ててトイレから戻ったものの、そのときは既に名前を呼ばれた後だった。

 焦って役員室に入った。しかし、汗だくで、しどろもどろの受け答えをした自分が、入社試験に通るはずもなく、もちろん不採用。それがトラウマになってしまったためか、その後の他社の面接もうまくいかず、親のコネで何とか電子部品の専門商社に入社することができた。

社会人になってからも腹痛の連続
重要な会議にも遅刻する有様

 Mさんの会社では、昇進試験が毎年1回定期的に行われる。今年の昇進試験でやっと部長代理になれる。課長になって5年。“万年課長”と家族に言われ続けていたMさんが40代を迎える前にようやく巡ってきたチャンスだ。

 大手電機メーカーの新製品情報をいち早くキャッチして、ライバル会社から自社の半導体にスイッチさせたことで会社の売り上げに貢献できた。リーマンショック以降、予算未達で停滞気味だったチームのムードがにわかに活気づいていた。Mさんは最近仕事が楽しくなっていた。昇進試験前日からパワーポイントの資料を使って、部下の前でリハーサルをした。そして迎えた昇進試験の当日、会議室でプロジェクターに自分にパソコンをつないだ。そのときだった。

 役員が全員座った会議室を見回した瞬間、急な腹痛に襲われた。そのまま進めようと思ったが、言葉が出てこない。

「失礼します」

 そう言って退席し、トイレに向かった。しかし腹痛はあるのに、便がでない。自分の持ち時間は30分。20分のプレゼンのあと、10分も質疑応答だ。慌てて会議室に戻ったときには7分ロスしていた。昨日のリハーサルで、プレゼンは20分丁度で終わるように段取りしてあるのにと思うと、気持ちばかりが焦った。

 そうしたトラブルがあったが、1ヵ月後、Mさんは無事昇進した。部長代理の席は課長の席と違って机も広く、椅子も大きい。昇進して今までと一番変わったのは、月曜朝の幹部会議に出席するようになったことだ。

 しかし、まさかあの朝、Mさんの人生が大きく変わると思っていなかった。

 その朝Mさんは、いつも通り出社していた。すると、乗換駅で急に便意を感じ、駅のトイレに向かった。ところが、いつも入る個室は故障中。一刻を争うMさんは、次の駅で降りトイレに入った。

 無事にトイレから出て慌てて電車に乗り込むも、電車が人身事故でストップするという不運に見舞われた。そして、遅刻厳禁な会議に、こともあろうに遅刻してしまったのだ。自分の席につくともう会長が席にいた。「すみません」と入っていくと会長が一言、こう言った。

「M君、またトイレに行ってたの?」

「昇進試験のことを会長は覚えていたんだ」と思うだけでまた全身が緊張した。Mさんはその日を境に、会社に行こうとするだけで、お腹が痛くなってしまうのだった。

ビジネスマンに多い
ストレス性の過敏性腸症候群

 数日休んだあとに消化器の専門外来を訪ねた。そこで医師から告げられた言葉は過敏性腸症候群。ストレスや温度など、刺激に過敏になってしまう体質ということがわかった。自分の他にも悩んでいる人が多いという言葉に少し安心した。ストレスのない暮らしはできないが、これからはトイレばかりを気にする自分を少しだけ戒め、気楽にしていようと心に決めた。

 財団法人脳神経疾患研究所の消化器センター長 西野徳之医師はこう語る。

「Mさんの場合は働き盛りのビジネスマンに多い典型的なストレス性の過敏性腸症候群です。下痢や便秘は身体の大事なサイン。長く続くようであれば、消化器専門のドクターに気軽に相談に来てください。下痢を無理に止めようとして、腸の動きをとめてしまう薬を常用し続けると、便秘を起こすこともあります。下痢が気になるときは緩やかにお腹に作用する薬をお守り代わりに持ち歩くことで、かなり精神的に楽になると思います。過敏性腸症候群の方は無理にトイレを我慢しないことが大切です。

 また加齢とともに腹筋がおちて、腸の働きが悪くなります。普段から腰に負担のないように腹筋を鍛える運動をするとよいでしょう。また、下痢を繰り返す方のなかには、その方の生活背景や心理状態に影響されることもあります。さらには炎症性腸疾患、膵疾患、腫瘍などの器質的な疾患が原因となっている場合もあります。たかが下痢と侮

らず、症状が長引くようであれば一度消化器内科の医師に相談してみて下さい。」

(J&Tプランニング 市川純子)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2011年08月15日 01:25

人間の限りない利己的な欲望と安定と引き換えの依存従属心、、、あらゆる社会悪を生み出す根源的要因。。。

■核廃棄物、、、それが原子力開発の真の問題。。。

http://www.youtube.com/watch?v=JWmONP30oLU&feature=related


■変われるよ六ヶ所村、、、原子力に美しい自然も人の心も蝕まれた村から自然エネルギーの未来タウンへ。。。

http://www.youtube.com/watch?v=7MdAd5ZOvXQ&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=czLeN2J72Bg&feature=related

Posted by nob : 2011年08月15日 01:19

運転とゴルフも、、、隠せません。。。

■バイキング

 食べ放題形式のレストランは楽しい。好きなものを好きなだけ楽しめる。「それをなぜバイキングというのか」、「帝国ホテルのレストランが」、「アメリカではビュッフェと言っても」とか、と語り始めるとキリがないが、日本ではバイキングだ。すしでもしゃぶしゃぶでも食べ放題ならバイキングだ。海外で通じるわけでもないから、いちいちヴァイキングとしなくてもいい。

 このバイキングで美人度の差がはっきり出る。

 どこに出るのか。それはその場を楽しむ目だ。料理もしっかり見るし、会話している友人の目もしっかり見る。その視線は落ち着いている。

 落ち着いた目は一緒にいる人の気持も幸せにする。おいしいものがよりおいしくなる。さりげない会話がより楽しくなる。

 少し食べ過ぎてしまっても、それを笑える余裕があり、またこの人と一緒に食べたいなと思えるのだ。

 しかし、そんな美人ばかりではない。楽しむ目を持っていない人もいる。視線に落ち着きがないのだ。キョロキョロ食いだ。他人が何を食べているかをずっと気にしている。他人の皿を見つめる。他人が食べている表情を凝視する。新しい料理が出てくるとずっと目で追う。自分の目の前にいる友人で見えない場合は立ち上がることもある。何かと戦っているのか。

 その表情を見ているとこちらが悲しくなる。前かがみで目を見開くと同時に鼻の穴まで広がっている。たぶん耳の穴まで広げようと力んでいる。見ていて「美人のもと」が減っている瞬間だと思える。

 気になったらとにかく取る、食べる、取る、食べる、取る、食べる。その間、常にキョロキョロ。料理を口に運びながらもそれは味わおうとせず、常に次のものだ。

 ようやく店を出る。さぞかし満足だろうと思えば、そうでもない。「食べ過ぎてお腹が痛い」と文句を言う。それなのに「甘いものが多すぎて、食べた気がしない」とも言う。さらに、出るタイミングで出てきた料理を見て「あれ食べたかった」とやはり文句を言う。

 そもそも食欲が大きくなりやすい場である。そこで落ち着いて楽しむ。まずはその心がけだと思う。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2011年08月15日 00:59

広大な宇宙には生命が満ち溢れている、、、と思いたい。。。

■やはり生命は宇宙から…隕石からDNA成分発見

 【ワシントン=山田哲朗】米航空宇宙局(NASA)などの研究チームが、生命の設計図であるDNA(デオキシリボ核酸)の成分のアデニンとグアニンを隕石から発見し、米科学アカデミー紀要(PNAS)で発表した。

 生命の重要な素材が地球外で作られることを示す結果で、生命や生命の材料が宇宙で誕生し、隕石や彗星に乗って地球に降り注いだという仮説を支持するという。研究チームは南極などで見つかった隕石12個の成分を分析し、DNAを構成する「塩基」であるアデニンとグアニンなどを見つけた。地球に落ちた隕石を巡る議論では、地上の物質が付着した可能性が捨てきれないが、今回は周囲の氷などに含まれない分子が隕石から見つかり、研究チームは「落下後に混入したものではない」と判断した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2011年08月14日 02:09

そしてこれも現実。。。

■原発作業員 月収100万円超で親には月50万円を仕送りする

 菅直人首相が原発対応拠点のJヴィレッジを激励に訪れたその日も、彼は現場で働いていた。その作業服の背中には、「菅直人1回現場に来てみろよ」とある。震災から4か月以上経ち、いま明かされる「フクシマ50」の素顔。原発でともに作業するフリーライター・鈴木智彦氏の、刮目レポートである。

 * * *

「フクシマ50」の若いひとりを、佐藤としておこう。彼は3号機が水素爆発した直後、「東京電力福島第一原発」(以下1F)への“召集令状”を受け取り、地獄絵図の中に降り立った協力会社幹部だ。

 ある夕方、午後6時、佐藤はすっかりできあがっていた。1Fの原発作業員は朝が早い。一般的なサラリーマンが帰宅し始める頃は、とっくにできあがっている。

 酔いが回った彼は「今月はなんだかんだで、親に50万も仕送りしちゃった」と、自慢げな声で、ポーズだけの愚痴をこぼした。話したそうなタイミングに見えたので慎重に流れを読んで質問を重ねた。

「じゃあ、ほとんど給料ないんでしょ?」
「まだまだいけます。あと倍はオッケーです」

 それから換算して、彼の月給は100万円超えだと推測し、ウラをとった。などと書くとご大層だが、それは簡単な作業だった。佐藤が次のスナックで、財布に入っていた給与明細を見せてくれたのである。

「うそー、マジ?」

 名古屋からいわき湯本に流れ着いたホステスは、金額をみて目の色を変えた。

「結婚しよう」
「いいよ。式はどこで挙げる?」
「ハワイにしようぜ!」
「ほんと、マジ?」
「でもいわきの、ね」

 いわきのハワイとは、観光の目玉だった『スパリゾート・ハワイアン』のことだ。映画『フラガール』の舞台ともなったここは、壊滅的な被害を受け、急ピッチで新しいビルを建設中である。

 フクシマ50とホステスが、ともに本気だったとしても、二人の夢が叶うのは物理的に最速で今年の秋だ。もちろん、まだまだ1Fは終息しない。新郎の休みが取れないので、夢の実現はさらに先となるはずだ。

 それでも佐藤は十分に満足だろう。

「おじいちゃんとおばあちゃんが、近所に『うちの孫はフクシマ50だ』って自慢してるんだって聞いて、俺、すっごく嬉しくて」

 佐藤は世間が放射能におびえる現在、幸せの絶頂にある。なんとも皮肉な話である。

[NEWSセブンポスト]

Posted by nob : 2011年08月10日 21:35

返済する気などさらさらない。。。

■国の借金943兆円超 6月末、3カ月で19兆円増
国民1人あたり738万円

 財務省は10日、国債や借入金などを合わせた6月末の「国の借金」の残高が943兆8096億円になったと発表した。3月末に比べて19兆4500億円増え、過去最悪を更新した。日銀統計によると、家計の金融資産から負債を差し引いた純資産残高は1110兆円程度。国の借金は増え続けており、数年以内に家計資産を上回る可能性がある。

 「国の借金」は国債、借入金、政府短期証券の総額で、財務省が四半期ごとに公表している。6月末の内訳は普通国債や財投債を含む内国債が9兆3753億円増の767兆9443億円、借入金が9265億円減の54兆793億円、政府短期証券が11兆12億円増の121兆7860億円だった。

 7月時点の推計人口で計算すると、国民1人あたりの借金は約738万円。政府は今後、東日本大震災の復興に向けて国債の一種である復興債を10兆円以上発行する予定で、借金は当面膨らみ続ける見通しだ。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2011年08月10日 21:21

原発に依存しない社会づくり、、、東電をはじめ全国10電力会社の解体国有化という構造改革から。。。

■東電:賠償負担、経営に重く……

 東京電力が11年4~6月期連結決算で、四半期ベースで過去最大となる5717億円の赤字を計上した。福島第1原発事故の損害賠償費用3977億円を特別損失として初めて計上したことが響いた。今後10年以上続くとされる賠償負担が東電の経営に重くのしかかる。

 「機構から資金の流れができれば、債務超過の恐れはない」。東電の西沢俊夫社長は9日の会見で、政府が設立する原子力損害賠償支援機構の支援を得ながら賠償を実施していく考えを示した。

 東電は今回の決算に、福島第1原発から30キロ圏内の避難住民らの精神的損害882億円や就労損害1412億円、中小企業の営業損害1012億円などを中心とする総額3977億円の賠償費用を初めて計上した。今も実施している仮払いとは異なる「本賠償」の費用で、9月に被害者からの請求が本格化すれば費用が膨れ上がるのは必至。現在の計上額では足りなくなり、東電が債務超過に陥る可能性がある。

 そのため、政府は8月中にも原子力損害賠償支援機構法に基づく機構を設立し、公的資金で支援する方針。逆に言えば、機構を通じた政府支援という裏付けがあるため、東電も賠償を進めることができるわけだ。

 株主や金融機関などにも支援を求めるべきだとの指摘があることについて、西沢社長は「金融機関には低利融資してもらい、株価低迷で株主にもそれなりの負担をしてもらっている」と述べ、現時点で十分に協力を得ているとの認識を示した。東電は関係者に追加で協力要請をするつもりはなく、徹底したリストラで賠償原資を捻出する考えだ。

 東電は賠償原資を得るために6000億円規模の資産売却を実施する計画だが、4~6月期は155億円しか進まなかった。目標に掲げる5000億円規模の経費削減についても、「苦しい目標で、年間通じて達成したい」(幹部)と述べるにとどまった。

 賠償費用のほか、追加の原発事故処理費用1053億円も特別損失に計上。本業の電力事業でも、原発の代替となる火力発電の燃料費負担が増しており、経営は綱渡りが続きそうだ。【立山清也】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2011年08月10日 02:38

スゴい。。。

■震災津波で南極に新たな氷山 欧米チームが確認

 東日本大震災に伴う津波の影響で、1万3千キロ以上離れた南極で海氷が壊れ、新たな氷山が生まれたとの観測結果を、欧州宇宙機関(ESA)や米航空宇宙局(NASA)のチームが9日、発表した。

 氷山は長さ9・5キロ、幅6・5キロ、厚さは約80メートルとみられる。震災後の3月12日と、その4日後の16日にESAの人工衛星エンビサットのレーダー装置が撮影した画像を比較すると、巨大な棚氷が壊れて南極海に流れ出したことが確認できた。

 チームは「自然災害の威力とメカニズムを知る上で、重要な手掛かりになる」としている。

[47NEWS]

Posted by nob : 2011年08月10日 02:33

様々なメディアやソースを多角的に検証することは事実認識のための第一歩。。。

■ネット上のフジテレビ批判をマスメディアがまったく報道できない理由

木走正水(きばしりまさみず)
東京都在住のブロガー。政治経済、社会問題について分析。

商業メディアがスポンサーに甘いのは万国共通の情けない問題ではありますが、特に日本のメディアがたちが悪いのは、日本のTVやラジオと新聞がグループ化してしまっている「クロスオーナーシップ」の悪弊のために、ある種の問題が、TV局もラジオ局も大新聞もみなが沈黙してしまうというマスメディア全体がチキン(臆病)になってしまっている点です。

欧米の先進国の多くでは、言論の多様性やメディアの相互チェックを確保するために、新聞社と放送局が系列化する「クロスオーナーシップ」を制限・禁止する制度や法律が設けられていますが、日本でも、総務省令(放送局に係る表現の自由享有基準)にクロスオーナーシップを制限する規定があるにはあるのですが、これは一つの地域でテレビ・ラジオ・新聞のすべてを独占的に保有するという「実際にはありえないケース」(岩崎貞明・メディア総合研究所事務局長)を禁止しているにすぎません。

その結果、読売新聞と日本テレビ、朝日新聞とテレビ朝日、産経新聞とフジテレビ、毎日新聞とTBSといった新聞とテレビ・ラジオの系列化が進み、テレビが新聞の再販問題を一切報じないことなどに見られるようにメディア相互のチェック機能がまったく働かず、新聞もテレビも同じようなニュースを流すという弊害が生じているのです。
今ネットでは、フジテレビの「韓流押し」問題で騒然としていますが、グーグルで検索しても、報道しているのはライブドアニュースやJ−CASTニュースなどいわゆるネットメディアだけであり、TVや大新聞では、一部芸能ニュースとして発端になった芸能人の事務所解雇問題としてゴシップ記事は出ていますが、ネット上の大騒ぎは完全に無視されています。

本件で沈黙を守っているのは、何も当事者であるフジ・産経グループだけではありません、TV朝日・朝日新聞グループも、日テレ・読売新聞グループ、日本のすべてのマスメディアグループが、この重大な社会現象であり報道すべき社会問題であるはずのネット上の騒動を取り上げていないのです、実に気味が悪いチキンぶりです。

今回の件は、ある芸能人がネット上で韓流番組ばかり放映するフジテレビを批判したことが発端となり、彼は事務所を辞めることになります、話し合った上でのことと本人は発言していますが、所属事務所がフジテレビとの関係を守るため組織防衛に走ったのは想像に難くありません。

ネット上では本人を擁護する発言が爆発、8月8日の「フジテレビの日」にフジテレビの視聴をボイコットしようとの呼びかけや、フジテレビのスポンサー企業に電凸(でんとつ)する動きや、フジテレビの株主への不審から外国人株主の比率の問題まで取り上げるなど、ネット上騒動はエスカレートし続けております。

しかるにこの動きをTV、新聞は完全に無視しています。

私はもともとTVを視聴する習慣などなく「韓流」番組にも興味がありません、フジテレビが圧力により「韓流」番組を流しているのか、それともコンテンツコストの安さから安直にビジネスとして流しているのか、興味もないし本当の所は知る由もありません。
しかし、今のネット上の騒動は、ひとつの社会的動きであり社会問題として十分に報道する価値があるにもかかわらず、日本のマスメディアがこれをいっさい無視している点に注目したいのです。

日本のメディアはクロスオーナーシップのせいで馴れ合い相互批判をしませんから、メディアからの圧力は掛かりません。
彼らに掛かる圧力は主に三つです、一つ目はTVなら電波の免許制度、新聞なら再販制度で、許認可権を有している政府(官僚)からの圧力、株主や広告主としての大企業ならびにその広告を一手に扱う大手広告代理店からの圧力、最後に読者・視聴者からの批判圧力です。

図示すると以下のとおり。

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政府(官僚)の権限者やスポンサー企業(代理店)からの圧力は非常に強く、逆に読者・視聴者からの圧力は、彼らには弱く感じられて来ました。

彼らは圧力を受けた(あるいは受けると彼らが想像した)場合、ある種の事実を曲げて偏向報道するか、最悪の場合、「沈黙」すなわち報道をすることを放棄します。

今回のネット上でのフジテレビ批判騒動も、TVや新聞などの既存マスメディアしか情報源がない人々には一切情報が伝達されていません。
一種の偏向報道と考えていいでしょう。
スポンサー企業まで批判され始めているこのネット騒動をチキンな彼らは社会記事として取り上げれないのです、フジサンケイだけでなくすべてのマスメディアグループが沈黙しています。
今までならば沈黙をしばらく続ければそれで解決でした。

しかしマスメディアではなく第二の公共圏として「ネット」が今日の状況を一変しました。

マスメディアが沈黙している情報が、ネットでは本人のブログや掲示板での情報交換、あるいは独立系ネットメディアからあふれんばかりに提供されています。

もちろん情報精度は玉石混合なのですが、ネット上ではフジテレビの外国人株主比率まで議論され始めています、そしてもちろんクロスオーナーシップの弊害にも話題が向き始めています。

ある種の圧力によりマスメディアがフィルターを掛けて偏向報道していた、あるいは報道しなかった事象に対して、ネットメディアが国民に真実を知らせる機能を代行し始めたといえるでしょう。

ある種の事象をマスメディア全体が気味悪くも沈黙するのは、彼らがそれを報道することで発生するであろう圧力を恐れているためです。
今回のネットでの騒動ではスポンサー批判が絡んでますので、彼らは恐ろしくてますます報道できないのです。

ネットがマスメディアのチキンを見事に補完しています。
第二の公共圏として「ネット」が役割を果たし始めたと言えます。

[BLOGOS]

Posted by nob : 2011年08月08日 01:28

まずは原発を止める、、、そこからすべては始まる。。。

■特集:原子力政策 回らぬ核燃サイクル 増える廃棄物、容量限界寸前

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 発電に使用したウランの「燃え残り」から新たに燃料となる核物質を取り出し、使用する核燃料サイクルは、国がエネルギー政策の柱に位置づけている。独立行政法人日本原子力研究開発機構によると、埋蔵量が約100年分(国際原子力機関=IAEA=試算)とされる天然ウランの利用が2570年分に伸び、放射性廃棄物の量は3分の1程度に低減できるという。だが、計画は大きく遅れ、費用だけが膨れ上がっている。

 核燃料サイクルは二つの「輪」で構成される。一つは、再処理工場で使用済み燃料からプルトニウムとウランを取り出し、混合酸化物(MOX)燃料に加工して再び発電に使う。「プルサーマル」と呼ばれる。もう一つは、よりプルトニウム含有率の高いMOX燃料を使う「高速増殖炉」。発電しながら消費量以上の燃料を生産できるとされる。

 サイクルを構成する施設のうち、「日本原燃」が青森県六ケ所村に建設中の再処理工場は、完成予定が97年12月から12年10月に延期。建設費は7600億円から2兆1930億円に膨らんだ。南隣に建設中のMOX燃料工場は、計画より4年ほど遅れて16年3月の完成を目指す。建設費は1200億円から1900億円に増えた。

 高速増殖炉は、実験段階の原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)が95年8月の初発電から3カ月後に冷却剤の液体ナトリウムが漏れる事故を起こし停止。10年5月に試運転を再開したが、3カ月後に機器の一部が炉内に落下するトラブルが発生し、本格稼働のめどは立っていない。これまでの総事業費は1兆円近くに上る。

 サイクルが滞る中、国内には行き場のない放射性廃棄物がたまっている。電気事業連合会によると、全国の原発からは年間約1000トンの使用済み燃料が出続け、10年9月末までで貯蔵容量の66%に当たる1万3530トンが各敷地内で保管されている。この他、六ケ所村の再処理工場にも、各原発から運ばれた2834トンが保管され、貯蔵容量の94%に達している。

 国内では再処理ができないため、69年から英仏に委託した約7200トンの放射性廃棄物も20年までにすべて返還される。MOX燃料は国内の原発3基で使用。残った放射性物質をガラスと混ぜて固めた高レベル廃棄物の「ガラス固化体」2200本は、六ケ所村に「一時保管」される。高レベル廃棄物は、地下300メートル以上の深さに埋める最終処分方法は決まっているが、処分場を引き受ける自治体はない。【比嘉洋】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2011年08月05日 12:41

一進一退の綱渡り。。。

■福島第1原発:配管切り替え流量回復 汚染水浄化システム

 東京電力は4日、福島第1原発の高濃度放射性汚染水の浄化システムで配管を切り替えた結果、本来の目標である毎時50立方メートルの流量を回復したと発表した。6月下旬の本格運転以降、流量は7割程度にとどまり、処理能力の回復が懸案だった。だが流量回復を確認した直後にポンプの不調でシステムが一時止まるなど、不安定な状態が続いている。

 東電は仏アレバ社製の除染装置の出口にあたる配管の内側に汚泥などがたまり、流れを妨げていたとみて、塩化ビニール製のホースで迂回(うかい)させた。工事に伴いシステムを約10時間止め、再開後もポンプの不調で2時間近く自動停止したが、原子炉への注水は継続した。

 また同日、1、2号機の排気筒から雨水を逃がす配管の表面近くで、毎時3.6シーベルト(3600ミリシーベルト)の高い放射線量が計測された。現場は事故後最高となる同10シーベルト以上が確認された配管の近く。

 同日昼ごろには、原発内の復旧作業拠点「免震重要棟」で停電が発生、非常用電源で復旧させた。東電は配電盤に何らかの故障が起きたとみている。【八田浩輔、比嘉洋】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2011年08月05日 02:44

同じ穴の狢。。。

■福島第1原発:爆発の可能性低い…保安院報告、安全委了承

 内閣府原子力安全委員会(班目春樹委員長)は4日、東京電力福島第1原発で水素爆発や炉心溶融などの深刻な事態が再び起きる可能性は低く、原子炉や使用済み核燃料プールの冷却が長時間停止しても同原発から20キロ圏外への放射性物質による影響は小さいとする経済産業省原子力安全・保安院の報告書を了承した。同原発から20~30キロ圏内で設定した「緊急時避難準備区域」の解除に向け、大きな条件をクリアしたことになる。

 安全委は一方で、同区域内の除染やモニタリングが解除の条件になると言明。地元と協議しながら進めるよう政府に求めた。

 報告書は、東電が3日夜、保安院に提出した「原子炉への注水は安定している」との報告書などを踏まえ保安院が作成。4日、安全委に意見を求めた。

 水素爆発については、1~3号機で防止のための窒素注入が続き、新たに発生する水素は蒸気と一緒に放出されているため発生リスクは低いと判断。万一、水素爆発が起きた場合でも、1号機から20キロの地点で予想される空間線量の「影響は小さい」とした。

 また、原子炉への注水機能が止まっても30分~3時間程度で復旧できるとの東電の報告を「応急措置として適切」と評価した。

 3月の事故時の原子炉注水中断が最長約14時間だったことを受け、1~3号機への注水が15時間中断した場合も想定して解析。燃料の大半が既に溶融している現状を前提とすると、原発から20キロ地点の年間被ばく線量が0.65ミリシーベルトと予想される。安全委は「避難などの必要が生じる可能性は低い」と結論付けた。【岡田英】

 ◇解説 密室で議論される「万が一」

 緊急時避難準備区域の解除を検討する大前提は、福島第1原発の安定だ。保安院が4日、原子力安全委員会に提出した報告書は、水素爆発や炉心溶融といった緊急事態が再び起きる可能性は「万が一を想定しても低い」と結論づけた。

 しかし、3月11日の大津波に伴う事故はすべて「想定外」の事態から起きており、今回の安全委のお墨付きには疑問も残る。班目春樹委員長は4日、「万が一」について「厳しい仮定を重ねていくと際限がない。常識的なところで(報告書を)了承した」と説明した。

 結論に至る過程も不透明だ。安定の鍵を握る原子炉への注水システムが故障した場合の対策などを報告するよう、保安院が東電に指示したのは今月2日。報告期限は3日だった。東電は締め切りを守り、4日には保安院が報告を踏まえて安全委に報告。同日、安全委は追認した。実際には約1カ月前から関係者と意見交換し修正を重ねたというが、こうした経緯はいっさい公表されなかった。「非常に技術的で、公開しても内容をつかみにくいと思った」と久木田豊委員長代理は弁解する。住民の暮らしにかかわる問題が、一方的な配慮から「密室」で議論される状況は早く改善されるべきだ。【岡田英】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2011年08月05日 02:41

また一つのステップ。。。

■英の再処理工場が突然閉鎖 福島原発事故の影響で

 福島第一原子力発電所の事故を受け、イギリス中部にあるセラフィールド再処理工場が突然、閉鎖されることになりました。

 セラフィールド再処理工場は、使用済み核燃料を再処理してMOX燃料を作り、日本の福島原発や浜岡原発に送る予定でした。しかし、今回の事故ですべての受注がストップし、経営難となりました。セラフィールド再処理工場は、MOX燃料を必要とする日本の原発向けに建てられ、2001年から稼働していました。

[テレ朝news]

Posted by nob : 2011年08月05日 02:36

本末転倒。。。

■改正国民年金法:納付延長、効果は未知数

 国民年金の未納保険料をさかのぼって支払える期間を現行の過去2年間から10年間に延長する「改正国民年金法」が4日、成立した。厚生労働省は「最大1600万人が年金受給額を増やせる」としているが、長期の未納分を支払える人は限られるとみられ、実際の効果は不透明だ。

 同法は、将来的に年金受給資格期間(原則25年間)に満たず無年金に陥る可能性がある人や、保険料未納が続いて低年金になる人を少なくする目的。来年10月1日までの間に施行、3年間に限って納付期間を延長する。

 政府は当初、恒久的な改正として法案提出したが、野党が「納付意欲を阻害する」と指摘し、国会で時限措置に修正された。納付期限が10年先になれば、加入者は「いつか納めればいい」と安易に考えがちになる上、長期の未納分は高額になって結局は支払い困難になる--という指摘だった。

 そこで、3年後に締め切りを設けた特例的な措置として「駆け込み納付」を促すことにした。

 厚労省の推計では、この措置を利用すれば(1)将来無年金にならずに済む人は最大40万人(2)受給額を増やせるのは最大1600万人--という。

 だが「経済的に余裕がある人しか恩恵を受けられないのでは」との指摘もある。後払いする際の保険料額は、国債の利率などを勘案して加算される。例えば2010年度から10年間さかのぼって納付すると、総額は170万円以上だ。厚労省も実際の利用は推計人数の約1割、170万人程度とみる。

 同省は「未納分を納めた方が有利かどうかは個人の状況による。近くの年金事務所に相談してほしい」と話している。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2011年08月05日 02:32

これもまた現実。。。

■核燃料再処理工場を誘致した六ヶ所村の村民所得は年1364万円

 使用済み核燃料に再処理を施し、再び原発で使えるようにする「核燃料サイクル」。そのための再処理工場を誘致した六ヶ所村は原発マネーで潤う。かつて激烈な誘致反対運動があった地の事情をジャーナリストの出井康博氏が報告する。

 * * *

 1人当たりの村民所得が全国平均の5倍にも相当する年1364万円(2008年度)――。日本でも有数の豊かな自治体が本州最北端の下北半島にある。大阪市よりも広い面積に約1万1000人が暮らす六ヶ所村だ。
 
 かつての六ヶ所村は「日本の満州」と揶揄されるほど貧しかった。畜産や漁業を除けば産業もなく、冬場には東京への出稼ぎで溢れた。そんな村が1980年代半ば、核燃料の再処理工場を誘致して生まれ変わった。

 冒頭で紹介した1人当たり所得には企業所得も含まれ、自治体の経済力の指標とされる。六ヶ所村の経済力は、全国にわずか75しかない地方交付税の不交付団体の1つであることからも明らかだ。村の年間予算は約130億円と、同規模の自治体の2倍以上にも達する。確かに、村内を車で少し走るだけで、その豊かさが実感できる。

 牧場の間を高速道路並みの道路が通り、中心部には4階建ての立派な村役場、700人収容のコンサートホール、さらには縄文時代の竪穴式住居を再現した郷土館まである。23億円を投じて全戸に設置されたテレビ電話も自慢だ。

 これらのインフラ整備も、再処理工場の誘致なしにはあり得なかった。村の歳入の半分近い約60億円は、再処理工場や関連施設に関係している。その中心が、工場の運営のため、東京電力など電力10社の出資で92年に設立された日本原燃という企業である。

 昨年、“反原燃”候補を大差で破って3選を果たした古川健治村長(77歳)が言う。

「貧しい村の代名詞だった六ヶ所村が発展を遂げた基盤が日本原燃と関連企業。将来も大きな柱と位置づけている」

 政府は、使用済みの核燃料に再処理を施し、再び原発で使えるようにする「核燃料サイクル」の実現を国策に掲げてきた。その要となるのが再処理工場だ。ただし、工場では原発同様、放射能漏れの危険がつきまとう。再処理工場の誘致を巡っては、激烈な反対運動が村ではあった。だが、そんな過去が嘘のように、今では古川村長を始め、定数18の村議会にも工場の存在に反対する者は1人もいない。

 単に税収を見込めるからではない。日本原燃本社だけで300人近い村民を雇用。下請け企業を含めれば「家族の1人は原燃関係の仕事に就いている」と言われるほど、同社丸抱えの村なのだ。村議も多くが建設業などを営み、原燃とは持ちつ持たれつの関係にある。原燃側も、年に一度は社員がタオル持参で全戸訪問するなどして気を配る。村民からは「こんな田舎で、しかも格安の値段で小林幸子や八代亜紀のコンサートが見られるのも、原燃さんが補助してくれるお陰」(50代の女性)といった感謝の声も聞かれた。

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2011年08月05日 02:27

これも現実。。。

■原発作業で9万2000円ピンハネも…

 東京電力福島第1原発などで働く作業員の労働条件などについて話し合う日弁連のシンポジウムが4日、都内であり、聞き取り調査をした弁護士が「東電が作業員に払った日当約10万円が何層もの下請け会社の介在で手数料が引かれ、作業員が受け取るときには8000円になった例があった」と報告した。

 6月に福島県いわき市で調査した渡辺達生弁護士によると、下請けの地元業者が「東電からは日当で1人10万円を切るぐらいの金額が出ている」と証言。この業者の場合、15%程度の手数料を取っており、作業員の手取りは最終的に1万~1万数千円になり、若い人の場合は8000円になることもあった。

 作業員の相談に当たってきた同市の市議は「多くの労働者が中間搾取されている」と話し、待遇改善を訴えた。

 また第1原発で4月に4日間、放射性物質で汚染された水をためる施設で働き、計16ミリシーベルト被ばくしたという男性(56)も参加。「安全と信じてきたが、何て危険だったのか」と話した。

 男性は下請け会社の下で働き、日当は1万8000円だったが、個人事業主の「一人親方」として扱われ、社会保険に入れてもらえなかった。「なぜ、こんなに少ないのか。もう少し払ってほしい」と求めた。(共同)

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2011年08月05日 02:24

一つの現実。。。

■フクシマ50 下請け社長は「死んでもいい人を」と発注受けた

 菅直人首相が原発対応拠点のJヴィレッジを激励に訪れたその日も、彼は現場で働いていた。その作業服の背中には、「菅直人1回現場に来てみろよ」とある。震災から4か月以上経ち、いま明かされる「フクシマ50」の素顔。原発でともに作業するフリーライター・鈴木智彦氏の、刮目レポートである。

 * * *

 俗にいう「フクシマ50」の定義はひどく曖昧だが、一般的には、「東京電力福島第一原発(以下1F)の1号機および3号機が立て続けに水素爆発をした後、1Fに残った職員・作業員」となる。最初に残った約70人に、事故直後に加わった人たちを含めそう呼ぶ。

 東電は免震重要棟で指揮を執る吉田昌郎所長以外の「フクシマ50」を、プライバシー保護を理由に公開していない。東電社員の内訳、協力企業の人数や年齢、支給された危険手当の金額など、よく分かっていない部分が多い。

 東電としてはフクシマ50を英雄のまま曖昧な存在にしておきたい。一方のフクシマ50にしても、守秘義務からか、おおかた口が堅い。私はそのうち4人を知っているが、フクシマ50だとカミングアウトすることをためらっている。

 そのうちの若いひとりを、佐藤としておこう。彼は3号機が水素爆発した直後、1Fへの“召集令状”を受け取り、地獄絵図の中に降り立った協力会社幹部だ。

「社長は上会社から『死んでもいい人間を用意してくれ』といわれていたらしい。社長、もじもじしてて、なかなか『行け』といわなかったですね。だから志願しました。だってうちの社長、熱い人だから自分が行っちゃいそうだったんで。社長が死んだら社員が路頭に迷うけど、俺が死んでも代わりはいますから」

 もちろん佐藤は自殺志願者ではない。これまで原発を生活の糧にしてきた贖罪だったわけでもない。

「居直るわけじゃないけど、誰も原子力や原発が社会的にどうのなんて考えず、普通の会社に就職する感覚でこの仕事に就いてるんじゃないですか? 原発が善か悪かなんて、深く考えたことなかったです。学校もろくに行ってないんで、難しいことは得意じゃないし(笑い)。

 最初に1Fへ入ったときは、たしかにドキドキしましたね。不謹慎かもしれないけど、それはどっちかといえば楽しい気持ちで……。これまで威勢のいいこと、偉そうなこといってた人間がビビってたんで、『よし、じゃあ俺が行ってきてやる』みたいな。

(1Fに向かう)バスの中、みんな青白い顔して泣きそうなんです。話しかけられる雰囲気じゃなかった。でも俺、わくわくしちゃって、みんなを写メで撮ってました。20代とか、若いヤツらのほうが元気だったですね。年取った人ほどブルってた。なにかあっても死ぬだけなのに」

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2011年08月05日 02:19

遅いっ!!!

■放射能汚染、コメ検査実施の動き広まる

 私たち日本人の主食、コメがいま揺れています。牛肉や野菜に広がった放射能汚染、コメは本当に安全なのか。そんな声を受けて収穫の季節を前に、全国の自治体ではコメの検査を行う動きが広がっています。その実態を追いました。

 温暖な気候に恵まれた千葉県鴨川市。東日本で一番早くコメの収穫時期を迎えています。こちらは来週刈り取られる予定の「早場米」です。

 「おいしくできています。おじいちゃんのお米は大好き」

 ですが、育てた満田さんの顔色は冴えません。というのも・・・。

 「『サンプリング調査』のお米を3キロご用意していただきたい」(鴨川市の担当者)

 実はこの田んぼで育てられたコメが来週、検査の対象になるのです。千葉県で初めてのコメの検査。万が一、基準値を超える放射性セシウムが検出されたら、出荷停止などの措置が取られます。

 「しっかり検査して“安心安全”という形で消費者に渡れば・・・。だけど心配です」(農業 満田清さん)

 千葉や静岡など18の都府県が今後、コメの検査を実施する予定です。静岡県では、県内の農家から採取したコメのサンプルを検査機関に送りました。今週中にも結果が判明する見通しです。なぜ今、コメが問題なのでしょうか。

 「コメの検査態勢はさらに充実しないと」(学習院大学 村松康行教授)

 農作物への放射能影響について、福島県のアドバイザーを務める村松教授はこう指摘します。

 「土に『1』ある放射性物質が玄米に最大『0.1』いくだろう」(村松康行教授)

 村松教授によりますと、土壌にある放射性セシウムをコメは根から吸い上げます。土壌に放射性物質が「1」あると、そのうち「0.1」の割合で玄米に吸収されるといいます。

 農水省が原発事故の後、示した目安によれば、コメの0.1に対し、キャベツは0.0078、じゃがいもが0.067。目安と比較すると、コメの吸収率は非常に高いことがわかります。

 一方、原発事故を受けてコメの汚染対策に取り組む現場があります。福島県農業総合センター。ここで今、世界で初めての実験が行われています。

 「一番低いのはあちらで、大体セシウム134と137を足して2000ベクレル/kg。一番濃いのが6万ベクレル/kg」(福島県農業総合センター 藤村恵人研究員)

 ここではセシウムに汚染された土壌を人工的につくり、稲がどのくらい吸収するのかシュミレーションしています。汚染された土壌を段階的につくり、稲が影響をどう受けるか詳しく調べます。稲の汚染の実態を把握するのが目的です。

(Q.コメは大丈夫だろうかと多くの人が思っているが研究の感触は?)
 「大丈夫だと思いますが、何とも言えないですね。土壌の質によってだいぶ違う。5000ベクレル/kgだとしても(セシウムが)10%いくものと1%しかいかないものがある。ここで5000ベクレル/kgで安心したと思ったら、ダメなところも出てくるかもしれない。今の段階では何とも言えない」(藤村恵人研究員)

 研究結果は9月上旬にもまとまるといいます。日本人のコメの消費量は年間58.5キロ。肉などに比べて、口にする機会は圧倒的に多い。村松教授はこう警鐘を鳴らします。

 「米は食べる量も多いですので、行政側の検査態勢をきめ細かくしていかなければならないことと、我々消費者も大体どれくらいの濃度か、把握していく必要があると思います」(学習院大学 村松康行教授)

 福島県飯舘村。例年であれば、青々とした実りの季節ですが・・・。

 「(Q.田んぼはどこからですか?)このラインからずっと。(Q.この状況をご覧になって?)どこから手をつけていいのか分からない」(飯舘村 稲作農家・杉浦光一さん)

 4月からコメの作付け制限がされ、再開の予定は立っていません。

 「何年この状態が続くか分からない。おそらく来年、再来年帰ってきて作れるよとなっても、米は売れないだろうという見方をしています」(杉浦光一さん)

 農家の人にも、消費者にも深い傷を残した原発事故。その傷が癒える見通しはまだ見えてきません。

[TBS News]

Posted by nob : 2011年08月03日 01:53

原発問題の根幹、、、核廃棄物は人類が決して作り出してはならないもの。。。

■世界を読む:モンゴル核処分場計画/フィンランドに建設中の最終処分場

 ◇米「年内覚書締結を」 UAEも参加、安全保障前面に

 使用済み核燃料、いわゆる「核のゴミ」の国際的な最終処分場を日米主導でモンゴルに造る計画が、水面下で加速している。5月に毎日新聞が計画を報じた後、モンゴルから核燃料の供給を受けたいアラブ首長国連邦(UAE)が新たに加わり、米エネルギー省が今月、了解覚書(MOU)を年内に締結したいと関係各国に打診した。安全になるまで最低10万年はかかる核のゴミを、未来の世代に押しつけ、先進国が途上国に負わせる構図。世界で唯一、最終処分場を建設中のフィンランドも訪ね、核のゴミを巡る問題に迫った。【オルキルオト(フィンランド南西部)会川晴之】

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 3人の男がモンゴルの首都ウランバートル郊外にあるチンギスハン空港に降り立ったのは、春まだ浅い09年5月6日だった。

 「モンゴルは東洋のスイスになるべきです」。米シンクタンクの2人と経済産業省の官僚が、バトボルド外相(現首相)、ボルド国防相ら政府要人に語りかけながら、後に最終処分場建設計画へと発展する提案書(英文)を差し出した。

 南を中国、北をロシアに挟まれた内陸国モンゴルは、両大国の度重なる干渉に苦しんできた。3人は、「永世中立国」を宣言したスイスが国連機関を誘致して安全保障を強化した例を引き合いにし、「使用済み核燃料を貯蔵する施設を建設、国際機関が管理すれば、中露両国も、うかつにはモンゴルへ手出しができません。北東アジアの安全保障強化にも貢献する」とたたみかけた。

 モンゴル南部ゴビ砂漠にあるウラン鉱山周辺に、核燃料製造施設、原発、研究所、使用済み核燃料貯蔵施設などの核複合施設を建設、国際原子力機関(IAEA)に管理を委ねる構想だ。

 モンゴル側への説明は、安全保障面を前面に押し出した。しかし、その後、米ネバダ州ユッカマウンテンの最終処分地計画が住民の反発で宙に浮き、オバマ政権は白紙撤回した。国外に代替地を探らざるをえなくなった米エネルギー省、使用済み核燃料の引き取り場所が確保できれば「原発輸出の起爆剤になる」とみる、日米両国では最大の原子炉メーカー・東芝(子会社の米ウェスチングハウスを含む)が、構想の主軸を担っていった。

 IAEAによると、使用済み核燃料は世界で推計約33万トン。年間1万500トンが発生しており、うち8500トンが処分に備えて貯蔵され、2000トンが再処理されている。再処理しても、高レベル放射性廃棄物が生まれるため、使用済み核燃料をそのまま処分するのと同じ歳月の隔離が必要となる。

 日米では住民の反発で最終処分場の建設は現状では極めて困難だ。国連加盟国の中で人口密度が最も低く、地盤も強固なモンゴルに白羽の矢が立てられたのは、原子力を国家戦略に据えた先進国の「事情」があった。

 ところで、核のゴミ捨て場とはどんなものなのか。生命体に悪影響を及ぼさないようにするためどのように管理されるのか。安全になるまで最低でも10万年が必要とされる。10万年前はネアンデルタール人が暮らしていた時代だった。

 疑問の答えを探ろうと、「オンカロ」(隠し場所)と名付けられた、フィンランド南西部に建設中の最終処分場を訪ねた。

 ◇管理、10万年先まで 透明手続きで実現、課題は危険性伝承

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 「使用済み核燃料は10万~20万年の間、安全に管理する必要がある」。フィンランドで建設中の最終処分場「オンカロ」。施設を運営するポシバ社の技術者、ピアタリさんが語り始めた。

 2020年に稼働が始まるオンカロは、3キロ四方のオルキルオト島の中央部にある。島には原発2基があり、さらに2基を増設する。使用済み核燃料の中間貯蔵施設、原発運転中や解体後に出る中・低レベル放射性廃棄物の地下処分施設もある“核の要塞(ようさい)”だ。

 「原発で使った核燃料は、半減期2万4000年のプルトニウムなど大量の放射性物質の塊。自然界に存在する放射線レベルに低減するには、気の遠くなるような期間、安全に管理する必要がある。10万年なら1021世紀までだ」。ピアタリさんの説明は進む。

 保管は、円柱状の銅製キャニスター(直径約1メートル、長さ4・8メートル、厚さ5センチ)に使用済み燃料を詰め込み、地下430メートルに掘った横穴に5メートル間隔で縦穴を掘り、そこに筒を1本ずつ処分する。最大1万2000トンの処分が終わる2120年に地下の施設全体をコンクリートで密封する。

 アールト大工学部のルンド教授(原子物理学)は「安全のため地下1000メートルまで掘るべきだ」と語るが、規制当局の放射線・原子力安全局のイソランキラ上級検査官は「筒の腐食で放射性物質が漏れだしても、地表では国際基準をはるかに下回る」と言い切った。

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 同国の最終処分地選定は1980年代にさかのぼる。ポシバ社によると、当初は100カ所以上の候補地があったが、86年のチェルノブイリ原発事故で懸念が高まり、最終的には誘致に熱心だったオルキルオトが選ばれた。各国で最終処分場の建設が困難ななか、フィンランドで実現できた理由について、雇用経済省エネルギー局のフットネン次長は「初めから徹底的に情報公開し、国民的議論を深めた」と語り、手続きの透明性と民主的手法の重要性を説いた。

 ただ、モンゴル構想とは異なり、他国のゴミは引き受けない。フットネン氏は「わが国は使用済み核燃料の輸出入を禁じている」と言った。

 最大の焦点は、未来へどう警告するかだ。文明の後退や断絶もありうるから、施設の危険性を言語やマークで表示するのは確実とは言えない。フットネン氏は「モニュメントを造ると、人間は何かがあると掘り始めかねない。現場には何も残さない方が良い」と述べたが、10万年という未来を誰も想像できないでいるのだ。

 ◇各国で計画難航

 最終処分場を巡っては、フィンランドとスウェーデン以外どの国も住民の反対で選定が難航している。日本では80年代に北海道幌延町、岩手県釜石市などでの計画が頓挫した。

 各国とも代替案にしているのが一時(中間)貯蔵施設だ。原発内などにある核燃料を移送し、40年(ドイツ)~100年間(米国)貯蔵する計画だが、一時しのぎにすぎない。

 安定した地層に処分場を造るのが最善との認識が一般化した70年代から90年代、豪州やパラオ諸島などに処分地を造り、各国の廃棄物を受け入れてもらう構想が生まれたが地元の反対で立ち消えた。原発反対派が原子力発電を「トイレのないマンション」と批判する理由がここにある。

 今世紀に入って、国際原子力機関(IAEA)や米国が多国間管理の必要性を提唱し、モンゴル計画はこれに基づく。日本は、トルコなど新興国に輸出した原発で使用した核燃料の引き取り先としてモンゴルを活用したい考えだ。

 ◇モンゴル計画、否定後も極秘裏に

 モンゴルでの最終処分場建設計画が毎日新聞報道で明らかになった後、モンゴル各紙は「チンギスハンの聖地を汚す」などと計画への批判を展開した。

 モンゴル政府は対応に追われ、外務省のオンダラー原子力担当大使と国営原子力会社モンアトムのバダムダムディン会長が会見し、計画を否定。日米両政府とも、計画を進めていないとの見解を示し、火消しを図った。

 その一方で、モンゴルのエルベグドルジ大統領は6月16日に訪米し、オバマ米大統領と核開発計画推進での協力で合意した。

 東芝も佐々木則夫社長が報道直後に米エネルギー省のポネマン副長官に書簡を送り、計画の推進を促した。ポネマン氏は了解覚書(MOU)の作成に着手し、福島第1原発事故の状況を説明するため6月10日に訪米した細野豪志首相補佐官(当時)と会談。日米モンゴル3カ国に、アラブ首長国連邦を加えた4カ国で「計画を進めたい」と説明した。

 毎日新聞が入手した「包括的核燃料供給(CFS)に関する4カ国了解覚書」には、核燃料供給、ウラン転換、濃縮、使用済み核燃料一時貯蔵、最終処分などの事業の全体が記される。核不拡散上の懸念がある、モンゴルでのウラン濃縮事業を「認める」とも解釈できる表現を盛り込むなど、モンゴル側の歓心を買う内容でもあった。

 福島第1原発事故を契機に、世界で原発の安全性向上が議論されている。それは今後も人類が原子力に頼っていくことが前提だ。しかし、避けて通れない核のゴミ問題の議論は低調なまま。しかも、モンゴル計画は、関係各国が「否定」して秘密裏に進めていることで、議論さえ事実上封じられている。【オルキルオト(フィンランド南西部)会川晴之】

==============

 ◆主要国の使用済み核燃料保管量◆

 国名      保管量(トン)

 米国      6万1000

 カナダ     3万3700

★日本      1万9000

★フランス    1万3500

★ロシア     1万3000

 韓国      1万 900

★英国        5850

 スウェーデン    5400

 フィンランド    1600

 *データは07年末現在。★は再処理実施国。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2011年07月31日 15:46

まさに「トイレのないマンション」状態。。。

■米 使用済み核燃料処分で提言

アメリカの原子力発電所から出る使用済み核燃料の管理方法を検討するため、オバマ政権が設置した有識者会議による中間報告書がまとまり、最大100年程度、燃料を保管できる中間貯蔵施設や最終処分場の建設を進めるよう提言しています。

ブルーリボン委員会と呼ばれる有識者会議がまとめた報告書によりますと、福島第一原子力発電所の事故をきっかけに、アメリカでも使用済み核燃料の問題に、国民の関心が高まっているにもかかわらず、政府の政策は行き詰まっており、「新しい戦略が必要だ」と指摘しています。そのうえで、最大で100年程度、使用済み核燃料を保管できる中間貯蔵施設の建設を進め、その建設地探しを担う専門機関を設置すること、それと同時に、燃料を地下の地層に埋める最終処分場を建設することも必要だとして、検討を進めるよう提言しています。報告書は、「次の世代に負担をかけないためにも、危険な核物質を安全に管理する方法を見つけることがわれわれの義務だ」としています。オバマ政権は、前のブッシュ政権が進めていた、西部ネバダ州における使用済み核燃料の最終処分場の建設を白紙に戻した経緯があるだけに、この提言を受けて、政府が、今後どう判断するかが注目されます。

[NHK NEWS]

Posted by nob : 2011年07月30日 17:50

溜め息ばかり。。。

■処分できない濃度 1557トン

東北や関東各地の水道水の浄水場から見つかっている放射性物質を含む汚泥は少なくとも5万トン近くに上り、このうち埋め立て処分ができない濃度の汚泥が1557トンあることが厚生労働省の調査で分かりました。

東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、各地の浄水場では水道水を処理したあとに残る汚泥から放射性セシウムが検出されるケースが相次いでいます。厚生労働省が調べたところ、こうした放射性セシウムを含む汚泥は、東北と関東甲信越、それに静岡県の14都県で4万9250トンに上ることが分かりました。このうち埋め立て処分ができない1キログラム当たり8000ベクレルを超える濃度の汚泥は福島県や宮城県など5つの県で1557トンに上り、最も高かったのは福島県郡山市の豊田浄水場で見つかった1キログラム当たり8万9697ベクレルでした。こうした汚泥の76%が浄水場の敷地の中に保管されたままで、大半が処分先が決まっていないほか、まだ放射性物質が含まれているかどうか測定されていない汚泥も5万4千トン余りあるということです。今回の調査を受けて厚生労働省は、汚泥の処分方法を検討することにしていますが、保管場所に悩む自治体が多く、処分や保管場所の確保を巡って難航することが予想されます。

[NHK NEWS]

Posted by nob : 2011年07月30日 00:02

同じ穴の貉(むじな)以下。。。

■保安院やらせ要請、海江田経産相「極めて深刻」

 経済産業省原子力安全・保安院が中部電力に対し、原子力発電所のプルサーマル計画に関するシンポジウムで質問が反対派に偏らないよう「やらせ質問」を要請していた問題で、保安院が四国電力に対しても、シンポ出席者を増やして議論が活発になるよう依頼していたことが29日、わかった。海江田経産相は「極めて深刻な事態。国が意見を誘導していたなら申し訳なく思う」と謝罪、法律家らで構成する第三者委員会を設置して事実関係を調べ、8月末までに結果をまとめる考えを明らかにした。

 四国電力によると、2006年6月、同電力伊方原子力発電所のある愛媛県伊方町でプルサーマル計画についての国主催のシンポが開かれた際、保安院からシンポの円滑な運営に協力するよう求められたという。

 具体的には、空席が目立たないよう参加者を集めたうえで、会場から多くの発言が出て議論が深まるよう調整を依頼された。

[読売新聞]

Posted by nob : 2011年07月29日 22:31

これからの時代の自然な一つの形。。。

■「副業」から「複業」へ 多様化するサラリーマンの働き方
ウェブライター 増田不三雄

3月11日の東日本大震災は、サラリーマンや会社のありかたというものを見直すきっかけとなりました。その中で、今注目され始めているのが「複業」という言葉です。複業とは、サラリーマンが会社勤め以外の収入源を持つこと。従来の「副業」が、あくまで本業ありき、お小遣い程度の副収入を得るために、片手間で行われていたのに対し、「複業」はその名のとおり複数の就労形態を個人が使い分けるようになることです。例えば、企業の正社員でありながら、フリーのライターとしても仕事を受注するケース。契約社員として企業で就労しながら、定時で帰宅し代表取締役として小さな会社を運営するようなケース。また、例えばミュージシャンとして事務所に所属しながら、普段は普通の企業で正社員として働く……なんてケースもあります。

どちらが”主”でどちらが”副”とはいえない、同じぐらいに労力をかける仕事を、個人が時と場合によって使い分けるのが「複業」というわけです。収入が増える、あるいは収入源が増えることでリスクの分散になる、という金銭面のメリットが大きい複業ですが、それだけではないいくつもの魅力をご紹介しましょう。

(1)業務間に生まれる相乗効果

まず大きいのは、複数の就業形態を持つことで生まれる相乗効果でしょう。Aで得た知識をBで利用したり、Bで得た人脈をAで活用したり、はたまたAで活かせなかったアイデアをBに転用したり……。このように、それぞれの業務形態間のシナジーを狙える上に、ひとつの仕事を長く続けることで生まれる「視野の狭さ」を防ぐ効能もあります。もちろん「業務上で知り得た秘密を外部で利用して利益を得る」のはサラリーマンのご法度行為ですが、その点に気をつけながらうまくハンドリングできれば、どちらの仕事にも良い影響を与えることができます。

(2)心の健康を保つ効果

収入を複数の箇所から得ることは、前述したようにリスクを分散することになります。しかしそれは単に生活費の維持に役立つのみならず、働く上での心の健康を保つ効果も高いのです。例えば勤めている会社から突然解雇されたとしても、複業さえあれば「なんとか食べていくことはできるから大丈夫」という心持ちでいられますよね。また、社内でパワハラやセクハラを受けたとしても「最悪、嫌なら辞めればいい」ぐらいの余裕を持ってそれらと相対することができます。社会の中で幾つかの居場所を持つことで、様々な心配に囚われずに業務に専念しやすくなるわけです。

(3)選択肢が増加する効果

人間には向き不向きがありますが、実際に向いてるかどうかは、やってみないと分かりません。私事で恐縮ですが、銀行員だった私の父が先日定年を迎えました。40年間務めた職場を去り、帰宅した父は開口一番、「今さらだけど、俺は銀行員には向いてなかったよ」と嘆いていたんですね。ひとつの仕事しかしていないと、業務内容がどんどん特化してしまい、他の選択肢が奪われていきます。しかし「複業」であればAという仕事、Bという仕事を、働きながら選択できるようになるわけです。様々な経験を積みながら、自分に最適な仕事を探すこともできるでしょう。

今後は、年功序列制度が完全に崩壊する中で、高齢にも関わらず給与の低いサラリーマンが増えていきます。例えば、50歳の正社員で年収200万円~300万円、なんていうケースが普通になってくるでしょう。また、出世できず生涯を「平社員」として過ごす会社員が増えることも予想されます。ひとつの会社でずっと真面目に勤めていれば、ある程度の賃金と地位が得られ自尊心が満たされる……そんな時代が、本当に終わりを迎えつつあるのです。あなたも、今勤めている会社の外側で何ができるのか?そんな「複業」の可能性を考えてみてはいかがでしょう?

[ガジェット通信 ]

Posted by nob : 2011年07月29日 22:06

予想された事態とは言えども。。。

■地デジ移行、増えるテレビ不法投棄 自治体、監視強化

 24日の地上デジタル放送への完全移行を前に、旧型テレビの不法投棄が増えている。アナログ放送の停止で1千万台超のテレビが不要になるとされ、各地の自治体は頭を悩ませている。

 千葉県市川市の市クリーンセンターには、ゴミ集積場などに不法投棄されたテレビが集められている。今年度はすでに550台を回収。このままのペースだと昨年度(1393台)の3割増になる勢いだ。担当者は「地デジ化後、さらに増える恐れがある。適切な処分をして欲しい」と話す。

 各自治体でも不法投棄の防止に力を入れているが、決め手はない。山間部の多い埼玉県西部の秩父地域は不法投棄者の標的になりやすいため、秩父市などが監視を強めている。神奈川県は、高架下やゴミ集積場など不法投棄の「常習ポイント」情報を集め、重点的に警戒している。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2011年07月24日 00:43

組織や体制によって真実が伝えられる、、、護られる、、、それこそが最も愚かな錯覚。。。

■放射能汚染は肉牛だけか――「スケープビーフ」報道に大問題隠蔽の匂い

 この一週間、ニュースはセシウム汚染牛の話ばかりである。

 東京電力福島第一原発の事故で放出された放射性セシウムが、福島県内の稲わらに付着し、それを食した出荷先の他県の肉牛から、続々と汚染が見つかっている、というものだ。

 19日の朝日新聞でもこう書いている。

〈放射性セシウムに汚染された稲わらが宮城県から福島、新潟、山形の3県に流通して肉牛のえさに使われた実態を受け、鹿野道彦農林水産相は19日、閣議後の会見で、畜産農家での稲わら利用状況を調べる緊急点検を全国47都道府県に広げると発表した。

 15日に1都10県で始まった緊急点検で、原発事故後に収集された稲わらが、宮城県から福島、新潟、山形の各県の畜産農家に渡っていたことを各県が発表。汚染わらが広域に流通する実態が明らかになった。

 11都県以外の36道府県に対し、19日中にも、畜産農家への稲わらの利用状況の聞き取りを依頼する。牧草とお茶の汚染が確認された11都県で原発事故後に収集した稲わらを使っていないかを調べる方針という〉(朝日新聞)

 言わせてもらおう。「何をいまさら」、これが今頃になって大騒ぎしている政府やマスコミに捧げる一言だ。

既存メディアの報道は
官房長官記者会見と大差なし

 自由報道協会所属の記者たち、ならびに海外メディアなどは、3月の事故発生直後から、繰り返し、繰り返し、本当にうんざりするほど繰り返し、食料品などへの放射能汚染と、それに伴う人体の内部被爆の危険性について報じてきた。

 とくに牛に関しては、渋井哲也氏や渡部真氏などが現地に入り、詳細な報告を行ってもいる。それが3月のことであった。

 一方で、現地取材を自社の「内規」に基づいて避けてきた既存メディアは、政府の発表にばかり依拠し、安全性をことさら強調してきた。そのためか、放射性セシウムなどの食料品への汚染を報じることを控え、内部被曝の危険性を国民に知らせることができなかったのである。いや、それどころか、むしろ、逆に、筆者らフリー記者の結果として正しかった指摘を「風評を煽るな」「デマを流すな」と非難していたくらいである。

 テレビや新聞の報道の根拠は、枝野幸男官房長官が自身の記者会見で繰り返し語っていたことと何ら大差ない。その政府発表を、無批判に垂れ流した大手メディアは、結果、肉牛の放射能汚染を拡大させる行政の不作為に加担してしまったのである。

 それにしてもなぜ牛ばかりなのか。果たして私たちは肉牛の汚染だけを論じ、そして案じていればいいのだろうか。

 そもそも、福島の放射能は、県内の稲わらだけに付着し、肉牛だけを被曝させる特殊なものなのだろうか。

 残念ながら、専門家の間でも、そうした極めて限定的な拡散をする放射能の存在は、確認されていないようだ。通常、放射能は無差別に拡散し、動物であるならば同様に被曝すると考えられている。

 となると、被曝牛のことばかり報じているマスコミの方が、特殊なケースに偏っているということにはなりはしまいか。

官報複合体は決して
本当のことを国民に知らせない

「スケープビーフ」

 水曜日の朝、あまりに極端な報道に嫌気の差した筆者の頭に、思わずこうした言葉がよぎった。文化放送「吉田照美のソコダイジナトコ」出演中のことだった。

「スケープゴート」ならぬ「スケープビーフ」――。

 そこで、コーナー出演の際のフリップには、こう書いたのだ。もちろん、筆者の造語だが、そうでも言いたくなるような社会の雰囲気を感じたからである。

 肉牛だけを狙い撃ちにしている政府発表やマスメディアの報道は、それが意識的であろうとなかろうと、なにやら意図的な隠蔽の匂いがする。

 実はこれまでもそうだった。とくに原発事故以降、何か大きな問題を隠したい時や、事態の拡大を知らせたくない時に、彼らはいつもこの手を使う。

 政府とメディアの官報複合体は、決して本当のことを国民に知らせない。そして、ほとぼりの冷めたころ、換言すれば、手遅れになったころに初めて、「――わかった」と公表し、報道するのである。

 もちろんその間、多くの国民が被曝を繰り返しているという事実は伏せながら――。

飯舘村など福島県内の
ホットスポット報道と同じ構造

 飯舘村のときもそうだった。3月15日から、自由報道協会の白石草氏(当時)やおしどりのマコ・ケン氏が、繰り返し、飯舘の危険性を主張しても、政府やマスコミは一向に動こうとしなかった。

 ところが、政府が全戸避難を決定したとたん、あたかも初めて汚染されたかのように報じる。だが、飯館以上に汚染された地域のある福島市や伊達市については、飯舘村のように触れることはない。 

 なぜなら、飯館村の人口は約6000人程度、一方、福島市などの人口は軽く十数万を超える。それゆえに、本当のことを公表できないというのだ。

「避難人口の多さ、経済的損失なども考慮して、そう簡単に判断できるものではない。影響が大きすぎる」

 5月のことだった。なぜ、福島、伊達、二本松、郡山、白河など福島中通りの住民避難を実施しないのか、筆者が政府中枢の人物に聞いた際に返ってきた言葉がこれである。

「本末転倒でしょう。影響の大きい事故を起こしたから避難させるんでしょう」

 こう反論したものの、いまだ政府は対応していない。

「スケープフクシマ」に
しないために

 結局、住民の健康よりも、政府の仕事が優先されるのだ。避難地域を拡大し、行政がパンクすることを恐れるあまり、過少報告を繰り返し、事態を小さく見せようと犯罪的な努力を繰り返しているにすぎない。それがいまの日本の政府とマスコミの実態なのである。

 放射性セシウムは肉牛だけを被曝させるわけではない。豚も、鳥も、馬も、鹿も、犬も猫も、その可能性は否定できないのだ。当然それは人間とて例外ではない。また稲わらだけを汚染させるはずもない。野菜や魚、木材や半導体、自動車などすべてを汚染する。

「スケープビーフ」を作って、現実から目を背けるのは止めるべきだ。政府や行政に関してはもはや何を言っても無駄であろう。だが、少なくともマスコミには良心が残っているはずだ。本当のことを報じるべきだ。

「スケープフクシマ」にしないよう、本当のことを報じるのは今しかないのである。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2011年07月22日 21:44

やれば容易い、、、原発停止も自然エネルギーへの転換も。。。

■原発停止で電力は足りるか

日本列島が夏本番を迎え、電力不足懸念に震えている。全国54基の原発がすべて停止する事態が現実味を増しつつある。10電力の地域独占体制に電力安定供給を依存してきたツケが回ってきた。

 政府は11日、欧州連合(EU)のストレステスト(耐性調査)を参考に、定期検査を終えた原子力発電所と運転中の原発の安全性を2段階で評価し、再稼働の是非を判断すると発表した。再稼働の時期は不透明になり、来春にも全国54基の原発がすべて停止する事態は一段と現実味を増しつつある。

東電から「離脱」したのに…

 高島屋東京店と日本橋三越本店本館。東京・日本橋を代表する2つの百貨店には、意外な共通点がある。両者とも、東京電力から電気を買っていない、という事実だ。

 電力の小売り自由化で、契約電力50キロワット以上の事業所なら、どの電力会社からでも電気が買えるようになった。百貨店はもちろん、中規模のスーパーやビルまで、全国の消費電力の6割は自由化の対象だ。

 電力業界用語では、東電など地域を独占する10電力会社から離れ、「PPS(特定規模電気事業者)」と呼ばれる新規参入の電力会社に乗り換えることを「離脱」と称している。

 電気新聞の調べによると、4月1日時点での「離脱」は全国で約2万6000件、735万キロワット。出力100万キロワットの原発なら7基分に相当し、前年同期より1万件、140万キロワット増えたという。電力もほかの資材と同じく、価格やサービスの内容を比較して決めるという、ごく当たり前の商取引だ。それでも、これまであまり離脱の実態が表に出てこなかったのは、各企業にとって重要な取引先である電力会社との“関係”を意識したからだろう。

 高島屋は東京、新宿、横浜、港南台、高崎の各店が三菱商事系のダイヤモンドパワー(東京都中央区)、大宮、柏、岐阜の各店が住友商事系のサミットエナジー(東京都中央区)、京都、洛西の両店が、東京ガス、大阪ガスなどの出資するエネット(東京都港区)というPPSから電力を買っている。三越伊勢丹ホールディングスは新宿三越アルコットなどもPPSと契約。スーパーでもイトーヨーカ堂は全国170店舗のうち10店舗がPPSから電力を調達しているという。

 こうした事業所は、本来なら節電の必要はない。しかし経済産業省は東電と東北電力管内の大口顧客と契約しているPPSも電気使用制限の対象としたため、あえて東電を選ばなかったメリットが受けられなくなっている。

 やはりPPSの新日鉄エンジニアリング(東京都品川区)から電力を調達しているルミネ(東京都渋谷区)の花崎淑夫会長は「東電から買っていないのに、節電の対象になるのは納得がいかない」と憤る。

 「協力するつもりはない」。関西電力の15%節電要請を拒否した橋下徹・大阪府知事。ところが、府庁舎の電力はエネットから購入していると分かり、「節電の意味はない。府庁を電力会社に頼らなくても電気が賄える象徴にしたい」と、言い換えた。

 PPS各社には今も問い合わせが殺到しているが、実際に原発停止による不足分を埋め合わせるには、PPSでは力不足だ。

 経産省・資源エネルギー庁の電力調査統計によると、4月の発電実績のうちPPSは6億6732万キロワット時で、全体のわずか1%。小売自由化部門の販売電力量のシェアでも3%止まり。なぜこれほど低いのか。

 電力会社がPPSと競争になった場合、採算を半ば度外視した価格設定で契約を押さえにかかったり、電力調達の場である日本卸電力取引所(JEPX)や送電線の利用を制限されたりすると、PPSは太刀打ちできない。

 かつて北海道電力が大口顧客との長期契約で料金を割り引く一方、PPSや自家発電への切り替えを理由に途中解約した場合は高額の違約金を義務づけていたため、2002年6月、公正取引委員会から警告を受けたことがある。

 震災後は東電の計画停電でPPSまでもが送電網を使えず、JEPXが東電管内の取引を停止(6月から再開)したあおりで、一部の電力調達がままならなくなった。「需要家PPS」としてJEPXで割安な電力を調達しようとしていた日産自動車、ホームセンターの島忠、食品製造の武蔵野ホールディングス(埼玉県朝霞市)はJEPXを脱退した。

「埋蔵電力」引き出せぬ市場

 PPSからの調達が期待薄だとすれば、ほかに電力不足を解決する妙手はないのか。経産省と電力業界に対する不信に駆られた菅直人首相が飛びついたのが「埋蔵電力」。企業などが持つ自家発電設備が生み出す電力である。

 電力調査統計によると、2011年3月末の自家発電所の発電能力は全国で5383万キロワット。2010年9月末は6035万キロワットとしていたが、経産省は最近、その数字を630万キロワットも大幅に下方修正した。それでも100万キロワットの原発に換算すればちょうど54基分で、7月末で 5680万キロワットという東電の供給力にも匹敵する。東電管内だけでも1656万キロワットあり、これをそっくり上乗せできればいいのだが、そうもいかない。

 自社の電力需要を補い、停電に備えるための自家発電設備だが、最近の燃料費高騰で電力会社からの方が電力が安く手に入る状況にあり、稼働率は半分程度にとどまる。経産省は「180万キロワットしか使えない」と報告し、菅首相に突き返されたというが、どれだけ稼働率を高められるかが問題だ。

 九州電力玄海原発の再稼働が遠のいた九州では、安川電機が6月末までに北九州市内のロボット工場などに最大消費電力の5%を賄える自家発電設備を導入した。トヨタ自動車九州は九電から節電要請があった場合、主力の宮田工場(福岡県宮若市)で自家発電を消費電力の最大5割まで引き上げることを検討する。こうした企業努力がどこまで広がるかがカギになる。

 東電管内では節電が効果を発揮し、藤本孝・東電副社長は12日の日本経済新聞のインタビューで「夏場は乗り切れるメドがつきつつある」との見通しを明らかにした。「電力が足りないから原発が必要というのは脅し」という橋下知事の発言は正しいのかどうか。電力不足の焦点は徐々に、原発依存度が高い関西へと移りつつある。

 電力危機の直接の原因は福島第1原発事故と原発の順次運転停止にある。だが、もう1つの大きな失敗は、電力自由化によって多様な電力会社が競争する市場の構築を怠り、地域独占の電力会社に安定供給を委ねてしまったことだ。余剰電力を自由に売買できれば自家発電やPPSの潜在能力をもっと引き出せるはず。1つの電力会社が供給能力を失っても、他から電力を調達できるように市場を再構築することが必要不可欠だ。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2011年07月19日 23:11

経済それ自体が虚構、、、株価変動に立脚するビジネスはすべからく虚業。。。

■誤解された敵対的買収の真価を再考する契機に
ライブドア事件の“爪跡”を改めて振り返る

 2004年のプロ野球参入表明、2005年のニッポン放送株買収騒動、そして同年9月に行われた衆議院選挙への出馬──。

 次々とサプライズを繰り出して世間の関心を集め、自ら経営する企業の時価総額を8000億円超にまで膨らませて時代の寵児となった堀江貴文・元ライブドア社長。

 その転落は突然だった。衆院選から4カ月後の2006年1月、東京地方検察庁がライブドア本社を捜索。それから1カ月も経たないうちに証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載、偽計・風説の流布)容疑で逮捕・起訴された。

 それから5年余り。2011年4月には最高裁判所が堀江元社長の上告を棄却し、懲役2年6月の実刑判決が確定した。6月20日には収監のために自宅から東京高等検察庁へ出頭するまでの様子が動画サイトで生中継されるなど、再び注目を集めた。そんな堀江元社長を今も支持する人は少なくない。

 その是非はともかくとして、ライブドア事件が当時、世間に大きな衝撃を与え、今なおこの国の経済社会にさまざまな形で影を落としていることは否めないだろう。ならば、堀江元社長の収監を機に、ライブドア事件と依然として残るその“爪跡”を冷静に振り返り、教訓をくみ取ることは有意義であるはずだ。

 そこで企業経営やM&A(合併・買収)、ファイナンスなどに詳しい3人の専門家に改めてライブドア事件に対する見解を聞いた。最初に登場するのは、本サイトに「あまり法律家的でない法律論」を連載した草野耕一・西村あさひ法律事務所代表パートナー。M&Aのエキスパートとして知られる弁護士の草野氏は、まず堀江元社長の実刑判決の是非について論じる。

 ライブドア事件にはいろいろな見方がありますね。1つは、世の中の秩序をわきまえない人間が、社会の制裁を受けたという見方。それによって日本の古き良き制度が守られて良かったと考えている人も少なくないでしょう。

 逆にIT(情報技術)の旗手、ベンチャーの旗手があまりに出過ぎた真似をしたために、いわば出る杭が打たれて、日本におけるベンチャー輩出の芽まで摘まれてしまったという見方もある。実際にライブドア事件の後、東証マザーズなど新興企業向けの株式市場は崩壊状態に陥っています。

 さらにライブドア事件は、ある種の国策捜査だったのではないかという議論もある。正直に申し上げてこれらの見方は恐らく、それぞれに正しい部分はあるのかもしれません。しかし、忘れてはならない最も重要なポイントは、立件された事件自体が極めて悪質なものであったことです。

「立件した罪は本筋ではない」という見方は誤り

 この事件は勝訴の確実性が高い形式犯(自転車の駐輪違反など、法の形式規定に反する行為があれば犯罪となるもの)だけを取り上げて、堀江氏の実質的な犯罪にまで踏み込んでいない。堀江氏がほかにやったことの方がもっと悪いのに、そこに切り込まなかったという見方もあります。ですが、それは立件された事件の内容を正しく理解しての評価とは思えません。

 例えば、ニッポン放送株を大量に買収する際に立会外取引で行ったことの方が悪い、株を分割したことの方が悪いなどと言われます。確かにどちらもお行儀の良くない行為かもしれませんが、法律家の目から見ると、そう目くじらを立てるような取引ではない。

 むしろ、立件された容疑である偽計・風説の流布による株価の操作や有価証券報告書の虚偽記載こそが、株式市場に決定的な混乱を起こしたものです。まさに堀江氏の行っていたライブドアの経営の根本的に誤っている部分を取り上げているのです。

 この事件は、本当に日本の株式市場の評判を落としました。ですから、立件された罪で実刑判決という制裁を受けるのは、当然のことです。先に申し上げたように跳ねっ返りだから制裁を受けたとか、あるいはベンチャーの旗手がスケープゴートにされたというようなスキャンダラスなとらえ方をするのは間違い。立件された事件そのものを等身大で評価すべきだと思います。

 なぜ堀江氏が株価の操作や有価証券報告書の虚偽記載を行ってしまったのか。私は同氏を個人的に知っているわけではありませんが、当時の報道などから聞き及ぶ限り、かなりの経営センスに恵まれた方だったと思います。例えばいち早くブログに目を向けるなど、とにかくITの新しい流れに敏感だった。その意味では才能があったことは間違いないでしょう。

 だからこそ、アクロバチックなことをしなくても、もうちょっと時間をかければ、彼の手掛けていたビジネスを伸ばすことは十分にできたという気がします。にもかかわらず、なぜ愚かな行為に及んでしまったのか。

 この点が教訓として大事で、これは私の推測ですが、堀江氏は文学部の御出身で、大企業で働いた経験がない。そのせいもあってか、彼自身や周囲の取り巻き、そして社外のアドバイザーは実業の世界について大きな誤解をしていたのではないかと思います。

 例えばこの事件で問題とされた自社株を取得して株価を上げたとか、あるいは連結対象になっていないグループ内の会社に対して、架空の売り上げを計上したということは、少しでもまっとうなビジネスの世界を知っている人であれば絶対にしない。それは倫理を問う以前に論外だと考えるはずです。

ライブドア事件で問われた罪の概要

(1)有価証券報告書の虚偽記載(決算の粉飾)

ライブドアが実質支配する投資事業組合(ファンド)が、現金で買収しておいた2社(クラサワコミュニケーションズとウェッブキャッシング・ドットコム)と交換にライブドア株を取得。

その株売却でファンドが得た約37億6000万円の利益をライブドアが違法に収益計上した実質支配するファンドで買収済みのロイヤル信販とキューズ・ネットの2社に対して、架空売り上げ約15億8000万円を計上した

(2)偽計および風説の流布

子会社のライブドアマーケティングがマネーライフを株式交換で買収した際に、株式交換比率に関して虚偽の公表をした

実際は赤字だったライブドアマーケティングの業績を黒字と偽って公表した

 私もM&Aのディールを手がける弁護士を長年やっているのでよく分かりますが、M&Aのディールは最近、本当に複雑になっています。いろいろな専門家が加わって、法律の問題や税金の問題などいろいろなことを考えて、どうやったら良いスキームができるかを考えます。

 ただし、それはクロスワードパズルを解いているのとは訳が違う。スキームを考える中で、正義や公平といった理念をどう守るかを常に念頭に置いているのです。

 つまり形式的な法の問題だけじゃなくて、実質的な法が守ろうとしているものが何かを考えながらスキームを練っているわけです。堀江氏たちにはその認識が不足していて、M&Aを単なるゲームと見ているところがありました。

 ですからライブドア事件の教訓として最も強調したいのは、これからもM&Aをテコにして事業を拡大していくことを目指す人が出てくると思うのですが、経営はセンスだけでやれるものじゃないということです。

 法のロジックにせよ、ファイナンスのロジックにせよ、ロジックをしっかりと守ることがやはり大事。そして、そうしたことをきちんと意見してくれる仲間を周りに集めることが欠かせません。

形式犯ではなく、4000億円超の実害を出した“実質犯”

 堀江氏が実刑となった罪についてもう少し説明すると、自社株の売却益を収益計上した件がありますね。これは最初から違法行為をするために考え出した取引ではない。

 もともとはこういうことでした。ある会社を買収して完全子会社にする時に、買収するための現金が不足しているから、代わりに株式交換で行う。つまり、現金の代わりにライブドアの株式を渡して買収する。

 買収される側の会社の株主は、現金ではなく、ライブドア株を受け取ることになりますが、本当は現金が欲しい。手にしたライブドア株を売却して現金に換えればいいのですが、問題は株を手にしてから市場で売却する間に、株価が下落するリスクがあることです。

 そこで、そうした事態が起きて損することを嫌がる被買収側の株主のために、次のような仕組みを考えました。例えば、買収するためにライブドア株を1000株渡すとしましょう。その前に、堀江氏が保有するライブドア株を1000株、市場で売却する。その売却代金が8億円だったとします。

 そしてこの8億円で、被買収企業の株主の手に渡ったライブドア株1000株を買い戻すという約束をして履行します。すると、被買収企業の株主は、約束通りの8億円を手にすることができる。一方、堀江氏は、被買収企業の株主から、8億円よりも値下がりしているかもしれない1000株を8億円で買い取る形になります。

 堀江氏は株価の下落リスクを引き取った形になりますが、それでも構わない。同氏は保有株を減らすつもりはもとからないからです。

 ここまでなら、関係者の利害は一致しているし、堀江氏がインサイダー情報を持ち合わせていない限りは法的にも問題はありません。問題はこうした取引に細工をしたことにあります。

 堀江氏が所有する自社株を1000株、市場で売却する。その売却代金の8億円で被買収企業の手にある自社株を買い戻すという点は変わりません。

 ただし、この取引をライブドアの傘下にあるファンドを通じて行い、株式交換比率を調節して被買収企業の株主に1000株よりも多くの株を渡す。それが1200株だったとしましょう。

 すると、前出のファンドは8億円で1200株を買い戻すことになる。堀江氏に1000株を返還してもファンドの手元には200株が残ります。そして、この200株をファンドが市場で売却し、売却益をライブドアグループの収益として計上する。こうした仕組みを思いついて実行したわけです。

 この取引を俯瞰すると、ライブドアが200株の新株を発行して資金調達したことと変わらない。新株を発行すれば、お金が入ってくるのは当然で、会社が事業を通して利益を生み出したものではないのは明らかです。

 人によっては、この件を会計処理のテクニカルな問題にすぎないとする意見もあります。損益取引にするか、資本取引にするかで解釈が分かれる問題で、それを損益取引にした点を形式犯として立件して重罰を科したと。

 でも、これは形式犯では決してありません。実際に投資家が実害を被っていますから。この収益計上ともう1つの架空売り上げの計上によって、実際には2004年9月期に3億円の経常赤字だったにもかかわらず、50億円を上回る経常黒字を達成した形にしました。

 その結果、2003年9月時点で235億円だったライブドアの時価総額は、1年後の2004年9月時点では2528億円、2005年9月時点では4689億円にまで膨らんだ。これは明らかに裏づけのない価値で、実際にライブドア株を購入した投資家は、その後の株価の暴落で大きな損失を被りました。

 ですから、これは単に50億円の粉飾ではなくて、4000億円を上回る被害を生み出した行為なのです。法の形式要件に違反しただけではなくて、これは実害を生んだ実質犯です。2年6月という期間が妥当かどうかは別として、実刑となるのは当然だと受け止めるべきです。

 今から振り返ると、これまで述べてきたこの事件の特殊性を検察もマスコミも強調せず、あたかも新興企業の一般的な手口であるかのように扱った。そのために、「ベンチャーの世界なんてやはりいい加減なんだ」「日本では出る杭は打たれて、こういう形で処罰されるんだ」という非常に偏った二元論的な見方が広がって、事件の歪んだ一般化が進んでしまいました。

 その意味でも、ライブドア事件を特殊な事件として総括しなかったことがやはり問題なのでしょう。この事件は徹頭徹尾、堀江氏とその取り巻きが起こした特殊な事件であって、私の知る限り、ほかの日本のIT企業や新興企業の経営者で、ここまでマネーゲーム的に物を考えている人はいないと思います。

法の強化でM&Aがやりにくくなったことに伴う弊害

 先にも述べましたが、ライブドアについてはニッポン放送株を立会外取引で大量に取得したことを脱法行為だとする見方がありますね。あるいは法に違反しなければ何をやってもいいのかと指弾する声がある。

 これは、あまり法律を知らない人が言うことであって、実際に米国には「一定以上の株式を買う時には公開買い付けをしなければならない」という制度はありません。法律家やエコノミストの多くは「こうした制度はない方がいい」と主張していますし、私もない方がいいと思っています。

 ですから、この制度を置くか置かないかは多分に立法政策の問題であって、そういう制度が絶対に必要というわけではない。法に規定があろうとなかろうと、「絶対にそうしなければならない」という話ではないのです。

 ライブドアがニッポン放送株を大量に取得した当時、立会外取引で株を買ってもいいことは、証券取引法の条文の解釈上は明らかでした。そこを突いてやった行為は、ある意味では「よくぞ勇気をもってやった」というものであって、少なくとも法律家的な目から見て、倫理的に非難されるべきものではないと思います。

 当時は金融庁も「これは違法ではない」という判断を示しました。にもかかわらず、この取引に対してものすごい過剰反応があった。そして、堀江氏らライブドアの幹部が逮捕・起訴された後、証券取引法が改定されて金融商品取引法が制定され、抜け道をふさぐためにたくさんの条文が新たに盛り込まれました。

 強制公開買い付けを求めることさえ問題だと思うのですが、さらにおかしな制度になって、要するにM&Aの取引がものすごくしにくくなってしまった。

 このようにライブドア事件に世の中が過剰に反応して、制度自身が変なものになってしまったことは歴史の教訓であり、反省点だと思います。困ったことに、この問題はまだ解消されていません。

 特に、「堀江氏は敵対的買収を仕掛けたから社会的に制裁を受けた」という印象が依然として残っていることは非常に問題です。

 株式会社というのは株主価値の最大化を追求することを原理づけられた組織です。ですから、それを目指さない経営者の行動は会社法の正義に反しています。

 では、どうしたら経営者は株主価値の最大化を追求するようになるのか。経営者がそうした行動を取ることを保障する最善の制度は、実は敵対的買収が可能であることなのです。

経営者の規律を引き出すためにも、敵対的買収が必要

 もちろんどんな敵対的買収でも自由に行われていいとは私も考えていません。このサイトの連載でも書きましたが、企業の公共性も大事だし、ステークホルダーの保護も大事です。

 ですから、ある種の敵対的買収に関しては、歯止めをかけるべきだと思っています。それに敵対的買収は非常にコストのかかる取引ですから、そうそう起きない方がいい。

 ですが、経営者がいい加減な経営をすれば、敵対的買収を仕掛けられる可能性があるという規律効果(ディシプリナリーエフェクト)があることが、日本の企業社会の成長力を高め、日本経済の活力を今後も維持していくうえで必要です。ですが、ライブドア事件をきっかけにして、敵対的買収が下火になってしまった。

 一部の企業経営者は胸をなで下ろしているかもしれませんが、それは結局のところ、非効率的な企業経営を容認することにつながる。このことは本当に反省されてしかるべきだと思います。

 M&Aはマネーゲームと言われますが、決してそうではない。M&Aは真に国の富を増やし、実体経済の力を高める取引です。それがライブドア事件によって誤解されてしまった。このまま日本経済が衰退していくとすれば、その衰退の一里塚としてライブドア事件は将来に語られるかもしれない。そういう文脈で語られてしまったらいけない。語られないように努力しなければいけないと思います。

 総括して言えば、この事件は、堀江氏がフジテレビの買収に乗り出していようがいまいが、亀井静香氏の対抗馬として衆院選に立候補していようがいまいが、遅かれ早かれ、必ず立件・起訴されて実刑になるべき案件でした。このことをよく理解してもらいたいと思います。

草野 耕一(くさの・こういち)
西村あさひ法律事務所 代表パートナー

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2011年07月19日 09:11

とんだ茶番。。。Vol.2

■「原発なしで電力は賄える」は本当か

 「週刊朝日」6月10日号に、広瀬隆氏の『「原発全廃」でも電力不足は起きない!』という記事が掲載された。北海道から九州までの電力9社が保有する原子力発電以外の火力発電などの設備と、他社が発電した電力を受電した分で、最大電力需要を賄えるという主旨だ。広瀬氏の説が本当なら、節電のために努力している産業界にとっても、暑い夏を冷房なしで過ごすことを心配している事業所や店舗、そして家庭にとっても、うれしい限りだ。

 インターネットなどをみると、そんな広瀬氏の記事への注目が高まっている。広瀬氏への賛同を、ブログで表明する市長も現れた。一方、政府が節電の要請を止めようという気配はない。広瀬氏の主張が正しいのであれば、節電の努力は不要なはずだが、むしろ節電のための取り組みは広がっている。自動車業界は平日の電力供給に問題があることから、木曜と金曜を休日にして、土曜と日曜の操業を決めた。学習塾では早朝に授業しようという動きがある。事務所は冷房温度を28℃に設定するのが普通のことになってきた。広瀬氏の主張は正しいのだろうか。

 実は広瀬氏の主張の根拠になっている数字を検証すると、原発なしでも電力需要を賄えるという主張に、疑問符が付く。よく知られているように広瀬氏は、「原発を今すぐに廃止しろ」との立場だ。福島第1原発の事故を受けて、今後、原発をどうするか、国民的議論が必要なことは間違いないが、それには正確な情報が必要だ。原発廃止を強く訴えたいために、データをよく検証せず、原発を今すぐ廃止しても電力供給は大丈夫と言い切るのは、ミスリーディングと言ってもいいだろう。

 電力需給に関する広瀬氏の主張をみながら、実態を分析してみよう。

電力需要はどこまで減らせるか

 よく指摘されることだが、電力は貯めることができない。電力が必要な時、必要な分だけ発電して、供給する必要がある。仮に必要な量を発電できなければ、電圧と周波数の低下を招いて、大停電を引き起こす。停電を回避するために、電力会社には冷房需要が高まる7月や8月の最大電力需要を賄えるだけの設備を保有することが従来から求められている。この最大電力需要を、原発がなくても十分に賄えるだけの設備能力があるというのが、広瀬氏の主張だ。

 最大電力需要はどの程度になると予想されているのだろうか。日本の電力供給と需要の約3分の1を占める東京電力の事情を確認してみよう。東電は今年の最大電力需要を、5500万kWと想定している。広瀬氏も記事のなかでこの数字を引用している。しかし実際は、家庭と産業で節電が進むことから、実際の最大電力需要はさらに減ると予想される。

 節電による需要減はどの程度、見込めるだろうか。電力需要のひと月分の積算値である電力販売量の実績を基に分析してみよう。東電の管内における5月の電力販売量は、主に家庭向けの「電灯」が前年同期に比べて12.2%減、産業向けの大口需要は同5.7%減になり、全体では同11.9%減になった。震災の影響が続いていることに加え、家庭での需要が、節電意識の高まりで大きく減ったのがその理由だろう。

 一方、ヤフージャパンなどのウェブサイトでは、「電気予報」という情報を提供している。この予報が示す「使用率」とは、利用できる東電の発電設備がフル稼働した場合の発電量に対する、瞬間的な電力需要の割合を示している。積算の電力販売量が約12%減っていることから、瞬間の使用率も平均で昨年比10%以上、減っていると言える。

 この傾向が続けば、7月や8月に予想される最大電力需要も、5000万kW程度になる可能性が高い。現在、東電の柏崎刈羽原発が4基稼働していることから、今年の夏は乗り切れそうだ。問題は、震災からの復旧が進む来年以降の電力需要に対応できるかどうかだ。今後、この4基が定期点検の時期を迎えて停止していけば、供給はさらに厳しくなるだろう。東電の過去10年間の最大電力需要の推移を図-1に示したが、リーマンショックの影響で経済が低迷した2009年を除いて、最大電力需要は6000万kW前後だ。

 東電の販売電力量に占める電灯の需要は3分の1程度で、大口需要家をはじめとする産業部門が電力需要に与える影響は大きい。家庭の節電が浸透しても、来年以降、生産活動が復旧して産業用の電力需要が伸びれば、最大電力需要は6000万kWになってもおかしくはない。5500万kWという今年の予測は例外で、来年以降の需要を賄えるかどうかが大きな問題だ。

 東電以外の電力会社の最大電力需要も、来年以降、伸びが予想される。低迷が予想される今年の需要予測の数字をもってして、原発がなくても需要を賄えると言い切る広瀬氏の主張にはやはり無理がある。しかし、氏の主張の問題点は、需要に対する見方にも増して、供給力に関する認識にある。次のページで詳しく見てみよう。

図-1 東電の過去10年間の最大電力需要の推移
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設備があっても100%の供給はできない

 広瀬氏は、電力会社が保有する原発以外の水力、火力の発電設備と、他社からの受電で需要を賄えるから、原発を全廃できると主張している。この主張には、3つの大きな誤解がある。

 まず、水力発電の設備能力と、実際に可能な発電量は異なる。水力発電所は常に100%の設備能力で供給できるわけではない。2番目に、石油火力のなかには昭和30年代に建設されたものもある。これも常に100%の能力で使用できる保証はない。そして3番目の誤解は、他社受電に、卸電力事業者である日本原子力発電の原発が発電した電力が含まれている。彼が示す「原発なしでも大丈夫」の根拠そのものが、原発全廃になっていないわけだ。

 具体的に東電の発電能力を基に確認してみよう。広瀬氏の記事によると、東電が保有する火力の発電能力を合計すると3869万6000kW、水力は898万1000kW、他社受電は1081万6000kWで、すべて合わせると5849万3000kWの発電能力がある。だから広瀬氏は、火力と水力だけで、供給予備力が6.4%あると計算している。一般に、万が一に備えて供給予備力は最低8%必要であると言われているが、350万kWの設備の余裕があれば、何とかなる可能性が高い。しかし、この5849万kW超の発電を本当に期待していいのだろうか。

 まず、水力発電について検証してみよう。水力発電の方式には、自流式、貯水式、揚水式の3つがある。自流式は流れ込み式とも呼ばれ、自然の流れを利用するので需要のピークに合わせて発電することはできない。一方、ほかの2方式はピークに合わせて放流し、発電が可能だ。もちろん貯水式の場合、空梅雨で雨が降らなければ発電できない。揚水式は主に原発の夜間電力を利用して、水をダムに揚げて放流するもので、ピーク需要に対応できる。ちなみに原発がなければ、高値の化石燃料をたいて水を揚げることになる。

 それでは実際、水力は最大電力が必要な時、どの程度稼働していたのだろうか。最新の2008年のデータによると、東電の水力発電の設備能力は898万6000kWであるのに対し、実際に発電した最大の出力は、646万kWだった。上述したような理由から、設備能力の72%しか利用できなかったわけだ。このことから、約250万kW分の供給力を見込めないことが分かった。ほかの電力会社の水力発電の事情も、似たり寄ったりだ。関西電力は設備能力が819万kWあるのに対し、実際の最大出力は616万kWで、75%しか利用していない。中部電力は522万kWに対し、349万kWで67%だ。広瀬氏の資料によれば、関電の余力は101万9000kW。この時点で需要を賄えなくなる。

 火力はすべて利用できるだろうか。これも難しい。1979年に起きた第2次石油危機を受けて、国際エネルギー機関(IEA)は石油火力の新設を、原則、禁止した。これを受けて、日本でも石油火力は新設されず、既存の石油火力も、石炭や液化天然ガス(LNG)火力に転換していった。電力会社は現在も、老朽化が進んだ石油火力でさえ、ピーク需要に対応するために保有し続けている。しかし、設備の古さと効率の悪さは否めない。

 東電が保有する火力発電所のうち、約25%に当たる1075万kWは石油火力だ。このうち、広野2号機、3号機(合計200万kW)は、石油の需要が緩んだ2000年代半ばに完成した。この2基を除く16基、875万kWはIEAが建設を禁じた79年以前に着工した、30年以上も前の設備だ。最も古い横須賀3号機の運転開始は47年前である。熱効率も悪く、発電端でも39%しかない(発電端から発電所内の電力消費や送電時のロスが生じるので、需要家に届く電力を示す「送電端」の熱効率はさらに悪化する)。電力会社によっては、熱効率が33%に過ぎない石油火力もある。LNG火力の43-45%の熱効率と比較すると、日本の既存の石油火力の効率の悪さは際立っている。

卸電力に含まれる原子力の発電

 さらに、問題は「他社受電」と呼ばれる、卸電力事業者と卸供給事業者から電力会社が買う電力だ。「一般電気事業者」と呼ばれる東電など地域ごとの電力会社に電力を供給する事業を手掛ける卸電力事業者には、水力と石炭火力が中心の電源開発(Jパワー)と、原子力発電の日本原子力発電の2社がある。日本原子力発電は、東海第2と敦賀1、2号機の262万kWの原発を保有している。原発を全廃するなら、この他社受電分も目減りする。

 2008年のデータによると、東電はピーク時に1179万kWの電力を他社から受けている。このうち、124万kWは原発だ。関電は、原発から80万kWの電力供給を受けている。中電は69万kWだ。この数字には東北電力と北陸電力の原発からの融通電力が含まれているが、原発の電力であることに変わりはない。

 水力、火力、他社受電のすべてで、広瀬氏の主張が成立しないことが分かった。仮にすべての火力が100%稼働し、今年が節電モードで従来よりも最大電力需要が下回ったとしても、関電では原発なしでは電力供給に大きな問題が生じる。東電も供給力はぎりぎりだ。火力が100%稼働する前提で東電と関電の電力需給状況を図-2と図-3に示した(注:水力の発電能力と他社受電のデータは送電端、火力の能力と需要量は発電端の数字で、供給の数字を発電端に合わせると数%供給が増えるが、大きな影響はない)。

 広瀬氏は、自家発電があるので供給力に不安はないとも主張しているが、現在ある自家発のうち、供給力に余裕がある発電所は、既に電力会社と長期契約を締結して電力を供給する卸供給事業を行っているか、直接、需要家に電力を販売しているはずだ。設備を遊ばせている会社はないだろう。今回の原発停止をきっかけに、新たに電力供給を始めようという自家発などはほとんどないわけだ。電力の供給に不安を覚え、これから自家発を新設する企業があるかもしれないが、現在の燃料価格を考えると経済性が不透明で、それほど多くの企業が今から自家発の設置に踏み切るとも思えない。

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発送電分離で供給は増えるのか

 広瀬氏の電力問題に関する論調には、時として誤った思い込みがみられる。

 例えば、同じ記事のなかで、「風力は補助金目当てで立てられた利権の産物で動いていない」と広瀬氏は言い切っているが、ほんの一例を全体の話にすり替えている。

 大半の風力発電所は稼働している。氏が指摘するように「自然界における風力発電の実害がすさまじい」というほどの騒音、日照への影響が問題視されているところもほとんどない。多くの風力発電所は環境上の問題が少ない場所に設置されている。風力発電所の建設が難しくなっている最大の要因は、送電線網に余裕がなく、不安定な電源を多く接続することが難しくなっていることだろう。

 また、広瀬氏は、発送電を分離すれば、電力の供給量が増えるとも主張している。しかし、なぜ供給が増えるのか、その理由は明確ではない。既に送電については託送制度が導入され、競争力のあるコストで発電できる事業者は卸供給事業などに参入しているだろう。発送電を分離すれば、送電コストが下がるから、新規参入が増えるとの主張があるかもしれないが、発送電を分離すると、逆に送電コストが上昇して、新規参入が困難になる可能性が高い。

 つまり、こういうことだ。電力会社は総括原価主義と呼ばれる方式で、コストに適正利潤を加えた電力料金が認められている。この結果として電力会社の利益水準は一般的に低いレベルにある。

 収益性を測るには、総資産額に対し、いくらの利益があったかを見るのが一番分かりやすい。総資産利益率、「ROA」だ。震災の影響がなかった直近のデータでは、日本の電力のROAは一番高い中部電力でも2.0%、最も低い東北電力は0.8%だ。1兆円の資産があるとすれば、利益は80億円しかない計算だ。

 日本の他業種の同規模の企業と比較すれば、ROAはかなり低い。また、米国の大手電力会社のROAを見るとサザン社が3.3%、アメリカンエレクトリック社が2.8%、コンソリデーティッドエジソン社で2.6%だ。

 もし、発送電を分離し、送電部門を売却した場合、購入した企業が1%や2%の利益率で満足するだろうか。東電の送配電部門の資産は5兆円だ。5兆円に対し500億円しか利益がないような投資をする企業があるだろうか。結局、今の電力会社が得ているような利益水準では普通の投資家は満足しないだろう。発送電分離により、送電料金の値上げが起こる可能性が高い。

 新規に参入した結果、値上げではなく無駄を削ることで利益を出す事業者もいるという反論があるかもしれない。電力部門の自由化の結果、送電部門のコストカットを断行したニュージーランドでは98年、オークランド市で5週間にわたる停電が起きた。高い信頼性と、定期的な補修が必要な送電部門でのコストカットがいかに難しいかを物語る。

 結局、すぐにも原発抜きで電力供給を実現する魔法は存在しないということだ。中長期には、送電線網の増強を図りながら再生可能エネルギーの導入を増やすしか方法はないだろう。欧州と異なり、電力の輸出入が不可能な日本がただちに取れる選択肢は限られている。

 電力料金は産業の競争力と、国民生活に直結している。もし、原発の発電量のすべてを火力の電気で賄うとなると、電力料金の大幅値上げは避けられない。産業によっては、エネルギーコストが安い海外に拠点を移す企業も出てくるだろう。また、今200万人を超える生活保護受給者がいることも忘れてはいけない。貧困家庭では電力料金の価格弾性値は極めて低く、電力料金値上げの影響は非常に大きい。

 原発はいやだという感情論だけでは、エネルギー問題を論じることはできない。エネルギーコスト、産業の競争力、国民生活への影響も考慮しながら、エネルギー供給の面から解決策を見つけていくしかない。データに基づいて冷静に議論したい。

山本 隆三 氏 (やまもと りゅうぞう)
富士常葉大学 総合経営学部 教授

[復興ニッポン]

Posted by nob : 2011年07月16日 16:55

どんなことでも起こしうる。。。

■「汚染牛乳を西日本に運んで混ぜる」 武田邦彦教授の発言に生産者反論

内閣府原子力委員会の専門委員を務めた中部大学の武田邦彦教授が自身のウェブサイトで、福島第1原子力発電所の事故の影響で放射能に汚染された原乳と、汚染されていないものを混ぜている疑いを示した。
原乳を西日本に運んで「処理」しているとの主張だが、根拠は明らかにしていない。インターネット上では「本当だったら大問題」と心配する声も上がるが、生産者団体は当惑しつつ、「そんなことはあり得ない」と反発している。

原乳モニタリングで放射性物質不検出続く

武田教授は2011年7月11日、自身が牛乳に関して独自に調査した末に「どうも危険なようです」と警鐘を鳴らす内容をウェブに書き込んだ。福島県や茨城県、千葉県の牛乳が大量に西日本に送られ、そこで「汚染された」ものと「きれいな」ものを混ぜて、原乳に含まれる放射性物質が国の定める暫定規制値を下回るように「細工」しているとの情報がある、と主張する。原文では「牛乳」とあるが、暫定規制値を話題にしていることから見て、加工前の「原乳」を指していると見られる。

そのうえで消費者に向けて、「産地が限定された少し高めの牛乳を買ってください」と呼びかけ、乳業の業者に対しては「原発近くの牛乳のデータと物流について、すべて公開してください」と要望している。ただし武田教授がどのような調査を実施し、どこで「汚染牛乳を混ぜている」という確証を得たのかといった具体的な記述は見られない。

現在、政府が原乳の出荷制限を指示しているのは、福島第1原発から半径20キロ圏内と、計画的避難区域に設定されている福島県南相馬市の一部に限られる。「20キロ圏」は、許可された場合を除いて立ち入りが法的に禁じられている「警戒区域」だ。県内の他地域は、2011年6月8日までに制限がすべて解かれた。茨城県にも一時制限が出されたが、4月10日に全域で解除されている。

東北や北関東の原乳の生産地では、出荷制限解除後も自治体が原乳のモニタリングを継続している。検査方法は4月4日に政府の原子力災害対策本部から出された指示に沿っており、各生産者からの原乳が集まる「クーラーステーション(CS)」、または乳業工場でサンプルを採取、分析する。福島県では7月に入ってからも3回の検査を実施し、結果を県のウェブサイトで公表しているが、いずれの回も対象となったCSや乳業工場で放射性物質は不検出だった。茨城県でも7月1日に検査を行い、結果は「検出せず」。こうなると、仮に福島や茨城産の原乳を西日本に運んで混ぜたとしても、そもそも放射性物質が検出されなかったのだから「放射能を薄めた」とは言えないだろう。

西日本への大量輸送「報告はありません」

原乳の生産者団体である中央酪農会議に、武田教授のウェブサイト上での発言について聞いてみた。担当者は「ウェブに書かれていた内容を読んだ限りでは」としたうえで、こう反論した。「汚染された牛乳とは『暫定規制値を超えたもの』だと理解しましたが、これは市場には出回りません」。外に出ないから、別の乳と混ぜ合わせることもできないはず、というわけだ。

中央酪農会議によると、原乳は「鮮度が命」なので、生産地に近い工場に運ばれて加工されるのが基本だが、例えば首都圏のように消費が多い地域では、近郊の生産量だけでは賄いきれない。そのため、一大供給地の北海道からいったん関東の拠点に送り、そこから近郊各地へと出荷することはあるようだ。同様に消費量が多い大阪でも同じ措置が取られるが、その場合の主な供給地は九州だという。東日本から西日本へ原乳を供給するケースも皆無ではないが、「震災にともなって、大量の原乳が西日本に運ばれたという報告は、これまで入っておりません」と同会議の担当者は首をかしげる。

各県で行われる原乳のモニタリングは、全生産者を対象としている。もし武田教授の主張が正しいのであれば、「放射能に汚染された原乳」がモニタリングの対象から外れ、「ヤミルート」で西日本に送られたという意味なのだろうか。または出荷制限区域から、やはり秘密裏に原乳が西へと運搬されているとのことか。だがこの場合、西日本の乳業メーカーが高いリスクを冒してまで「汚染乳」を入手する必要性については疑問が残る。

[JCASTニュース]

Posted by nob : 2011年07月16日 16:48

妥協や打算でなく自分の信念を曲げずに正しいと思うことを信じ続ける、、、自分自身にとっての唯一の正義が欠落した社会。。。

■小出裕章氏が反原発のヒーローとなったもう一つの理由
香山リカ [精神科医、立教大学現代心理学部教授]

原発問題に過剰にのめり込んでいるのは
一般社会に強い欺瞞を感じた人たち

 震災や原発事故を「まるでなかったかのように」して、3.11以前の生活に戻ってしまおうとする人が増えています。そして前回お話ししたように、現代社会は「被災者支援を持続させられない」社会になっています。

 その一方で、ネットの世界を中心に、原発事故にのめり込んでいる人たちがいます。

 彼らの多くは、知的レベルが高く、情報収集に熱心で、いまの世の中の趨勢を注意深く見ている人たちです。

 特に、これまで一般社会にうまく適応できなかった、引きこもりやニートといった人たちがその中心層の多くを占めているように見えます。

 彼らは、企業社会やアルバイト先で、会社人間としての振る舞いや低俗なオヤジギャグに会話を合わせることに耐えられません。薄汚いごますりや打算、好きでもない商品を売ることに対して、強い欺瞞を感じている人たちです。

「食っていくためには、嘘もつかなければいけないときもある」

 大人が発するそんな言い訳めいた言葉に、かえって嫌悪感を強めています。

 彼らには生活能力がなく、結局は親がかりです。

 しかしながら、自分がやりたくもないことを、社会をまるでわかっていないような頭の悪い人たちと一緒にやりたくない。劣等感と優越感がない交ぜになったような、一面では純粋な理想主義者たちなのです。

 そんな彼らが原発問題にのめり込んでいます。そして、「神」として崇拝しているのが、いま反原発で最も注目されている小出裕章氏です。

自分の信念を曲げずに主張を貫く姿に
理想と希望のイメージを重ね合わせる人々

 京都大学原子炉実験所助教の小出さんは、原発を研究しながらも反原発を唱え、そのことが原因で大学から教授や准教授といったポストを与えられてきませんでした。当然のことながら「原子力ムラ」からも排斥されています。小出さんは、それでも信念を曲げずに正しいと思うことを言い続けてきました。

 原発事故が発生すると、相変わらず原子力ムラからは徹底的に無視されますが、期せずして世間からは「それが真理だった」と評価されます。

「妥協や打算でなく自分の信念を曲げずに正しいと思うことを信じていれば、いつか自分が正しかったことが証明される」

 原発事故を喜ばしいと思う人は誰もいません。ただ、これまで大学の中で「冷や飯を食わされていた」小出さんが脚光を浴び、時代のヒーローになっていく姿は、彼らにとって理想のイメージ、希望の星、自分の願いを投影する存在になっているのでしょう。

 厳しい言い方になるかもしれませんが、彼らには自分が抱えてきたルサンチマンが一気に晴らされたという感覚があるのかもしれません。もうすぐ定年を迎えようとする年齢まで屈辱的な地位にいた人が、いまや日本中で最重要人物の一人になるという姿に、彼らはおとぎ話のようなイメージを抱いているのではないでしょうか。

彼らはこころを患っているわけではない
現実社会への猜疑心が強いだけ

 彼らは、こころの病を患っているわけではありません。

 仮に彼らが精神科を訪れて、病名をつけなければならないとしたら、現実社会にうまく適応できないということで「適応障害」と診断することになるでしょうか。あるいは、世の中に対して恨みごとを言い連ねるタイプの人には「パーソナリティー障害」という病名を伝えるかもしれません。

 しかし、彼らはそれなりにやる気もあり、優秀で学習意欲も高く、知的好奇心も強い人たちです。それなのに、どこか歯車が咬み合わず、社会にうまく溶け込めない。自分でも社会が受け入れてくれないと思い込んでいるのです。

 彼らのようなタイプの人たちのなかで、ネット上で最初に注目されたのは、2000年5月に西鉄バスジャック事件を起こした17歳の少年です。ハンドルネーム「ネオむぎ茶」といえばご記憶にある方も多いのではないでしょうか。

 彼は優秀な高校生でした。偏差値の高い高校に入ったもののすぐに退学し、引きこもり生活に入ります。やがて「2ちゃんねる」で事実上の犯行予告をしたうえで3人を死傷させるバスジャック事件を引き起こしました。

 17歳という若さの彼が、人生を諦める必要はなかったと思います。しかし、彼は何も打つ手がなくなったと思い込み、自分をここまで追い込んだ社会に対する腹いせをしようと凶悪事件を起こしたのです。

ファンタジーへの逃避で平穏を保ってきた彼らが
いま原発問題にこころの平穏を見出している

 彼らは、こころの平安を取り戻すためにゲームやアニメ、あるいはアイドルといったファンタジーに逃避し、気持ちを落ち着かせてきました。

 ファンタジーの世界には、彼らが現実の世界で不満に思っていることは出てきません。登場したとしても、悪者として描かれるのでいずれ排斥される運命が待っています。

 これまで、彼らが現実逃避のためにのめり込んでいった代表的なものが「新世紀エヴァンゲリオン」でしょう。

 惹きつけたのは、登場するキャラクターの魅力やファンタジーとしての世界観だけではありません。このアニメには、精神分析、神学など多様な学問領域があり、様々な専門用語が散りばめられています。

 彼らは、精神分析の分野で未知なるものが登場すると、先を争って精神分析の本を読み漁りました。宗教的な用語の背景を知ろうと、こぞって宗教学の本と格闘したのです。

 そんな彼らが、いま原発問題に向かっています。

 ファンタジーの世界ではなく、現実のなかに逃避を正当化できるテーマが出てきたからです。彼らにとって、これほど学びがいがあるテーマはありません。「新世紀エヴァンゲリオン」とは比較にならないほど高度に体系化された世界だからです。

 私たちは何気なく原発問題と表現していますが、この問題にはすべての学問領域を網羅する壮大な体系が存在しています。物理学的な側面、工学、建築学などの要素。原発をめぐる政治、環境問題。これまでの原発を取り巻く歴史、文学など、一つの小宇宙と言ってもいいと思います。

ネットですべてが完結するという錯覚
現実社会との接点を持つことは避けられない

 私たち精神科医は、逃避する彼らと現実との接点を作ることに腐心してきました。

 しかしいま、それはインターネット社会の発達によって困難になっています。彼らの知識欲や他人と交信したいという欲求は、すべてネット上で満たされるようになってしまったからです。

 彼らはいま、フィクションの世界ではなく現実の世界に起こった原発問題にこころを奪われています。とはいえ、彼らが行動するのはあくまでもネットの世界に限定されてしまいます。熱狂する彼らがネット上で喧々囂々の議論をしても、現実に起こっている原発問題は何も解決しません。むしろ現実世界とネット上の世界に大きな乖離が生じてしまっているように思えてならないのです。

「こういう人たちは、ネットで生活を成り立たせ、ネットで人とコミュニケーションを取ればいいのではないか」

 実際に働きに出なくても、インターネットによるFX取引で父親より稼ぐ人も出てきています。私もそんなネットだけの生活が成り立つのではないかと考えた時期もありました。しかし、ホリエモンの収監の様子をテレビで見て、ネット上のバーチャルな世界が発達しても、限界があることをつくづく感じました。

 ネット世界の象徴でもあるホリエモンも、現実に身体を拘束される刑務所行きという事態は避けられませんでした。時代が変わっても「ネットで服役」ということは起こり得ないのです。

 彼らが原発問題に熱狂して、彼らが何かを変えられるとしても、ネットの中の一つの小さなトレンドに過ぎません。現実に動いている体制には、大きな影響を与えることはできないのです。現実社会との接点こそ、ネット全盛の時代にあっても、ないがしろにできない大切なことではないでしょうか。

 小出氏が世間の注目を浴びるようになったことで、奇しくもネットの社会に引きこもった人たちの存在を再発見することになりました。これらの人の力を、いまの社会はうまく活用できていない現実が浮き彫りになったのです。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2011年07月07日 00:14

とんだ茶番。。。

■「節電」は本当に必要なの?(2) 本当は津波ではなかった!
武田邦彦 (中部大学)

先回、電気代がなぜ高いかを設備稼働率ということで整理をしてみた。

原発事故が起こった後の3月14日、東電の設備は6300万キロワットもあるのに、東電管内の国民が使った電気は、わずか2800万キロワットだった。

それでも東電は「計画停電」をすると言い張っていた。

その理由は「原発が事故を起こしたから」ということで、多くの国民は「仕方が無い」と思った。

・・・

3月14日の状態

電気設備    6300万キロワット

やられた原発   200万キロワット(運転中のもの(203))

差し引き    6100万キロワット(作る事ができた電気)

消費量     2800万キロワット

・・・

えっ!と驚く数字だ。

福島第一原発の発電量は全部で470万キロワットだが、事故当時、4号機から6号機までは定期点検中で、もともと動いていなかったから、3月14日に東電が「実質的に事故でやられた原発の発電量」はわずか200万キロワットだったのだ!

残りは6000万キロワット。それに対して東電管内の国民が使った電気は2800万キロワットだから、ジャブジャブ余っている。

これほど余っているのに「計画停電」をした。国民は大変な迷惑を被ったが、政府(経産省)も、マスコミもこのトリックはほとんど言わなかった。

・・・

どこにトリックがあったのだろうか? 実は「福島原発が想定外の津波で壊れたから停電」ではなく、

1) 東電は原発だけではなく、火力発電の耐震性もサボっていた、

2) 設備をいつも休ませていた。

の2つが主な原因だった.

繰り返して言いたいのだが、3月の計画停電は、

「地震で福島第一が事故を起こしたから電気が足りなくなった」

のではなく、

「地震や危機に対する東電のあまい体質がもたらしたもの」

だった。

実際に東電はどんな状態に陥ったのだろうか?(単位は万キロワット)

総発電能力               6266

福島第一で動いていてダメになった量    203

福島第一で休んでいた量           78

津波でやられなかった福島第一       188

津波でやられなかった福島第二       440

地震でやられた火力発電所の量       680

(止まった総量)            1588

(津波に関係なく止まった量)      1308

地震後の総発電量            4678
3月14日の消費量           2800

・・・

これでもまだとんでもなく余っていた(約2倍)。

「計画停電」を大々的に発表したが、現実には実施しなかった。それは、詳しく調べると現実には電気はあったということになるからだ。

でも、こうして内容を見ると、ずいぶん印象と違う.

東電は「津波でやられた。想定外だった」と言っているが、実は津波で破壊したのは、6266キロワットのわずか3%、203キロワットに過ぎない.

今回の震災はマグニチュード9という大地震だったが、福島原発は震度6である。震度6で原発も火力発電もやられて、電気が来なくなるということになると、東電は「何やっているのだ。地震の備えが出来ていないじゃないか!」と言われるので、福島第一の1から4号機が津波に襲われたことを全面に出して釈明した。

もちろん、地震でも津波でも備えなければならないのだが、実はこの説明もウソなのだ。本当のところは、大震災で停止した発電量1588キロワットの内、実に82%の1308キロワットが「地震」だけで壊れたのだった。

それも震度6以下である。つまり、

1) 現実には3月14日の計画停電は必要がなかった(設備能力は2倍あった)、

2) 普段から稼働率が低い運転をしていたので、そのツケがまわった、

3) 計画停電の理由として東電が言った「津波」の影響はわずか3%だから、これはウソで、「普通の規模の地震」で、多くの原発、火力発電が壊れたからだった、

というわけだ。

でも、自分たちのミスは「大人しい国民」と「自分たちをかばってくれる政府とマスコミ」に押しつけるという、いわば小児病の会社、それが東電のようだ。

・・・・・・

今、滑稽なことが全国で始まっている.

これから来る夏、電気が足りないから「節電」をしなければならないと言われている.それも東京ばかりではなく、名古屋でも大阪でも、また全国のほとんどのところで冷房温度を上げたりして、「省エネ」に努めている。

いったい、どうしたことだろうか? 本当に電気は足りないのだろうか?

東電の福島原発と中部電力の浜岡原発は止めたけれど、それだけでなんで日本中で「節電」が必要なのだろうか?

また私たちは騙されて、暑い夏を過ごそうとしている。もう、日本の誠意はどこに行ったのだろうか?

[livedoor]

Posted by nob : 2011年07月05日 01:32

病巣深し。。。

■「反原発の機運抑えろ」 英政府 産業界に働きかけ

 【ロンドン=有賀信彦】福島第一原発事故の発生直後に英政府が反原発の機運が高まらないよう、産業界に世論を誘導するよう求める電子メールを送っていたことが1日分かった。英紙ガーディアンが報じた。

 原子力産業を監督する「民間企業・技術革新・技能省」の官僚が、原発事故2日後の3月13日、原子力関連企業のアレバやEDFエナジーなどに送付した80通以上のメールを同紙は情報公開制度を利用して、入手した。

 メールでは、事故が世界の原子力産業を後退させる恐れがあると指摘。「チェルノブイリの原発事故と今回の事故を同じ土俵にのせて、危険性をアピールする動きを抑えこまなければいけない」と述べ、反原発派を勢いづかせないよう世論形成に努めることをアレバに求めた。

 また、福島第一原発の爆発直後で事故の全容がはっきりしていない時期にもかかわらず、「テレビで見るほど原子炉の状況は悪くない。安全だ」などと状況を過小評価するメールを原子力業界団体に送っていた。

[東京新聞]

Posted by nob : 2011年07月02日 22:15

何時でも何事でも起こりうる、、、宇宙人襲来でさえも。。。

■ロンドンに謎のUFO出現! しかも母艦を含む複数機が飛来

6月24日、イギリス大手メディアBBC放送の建物上空に、謎の飛行物体が出現した。それも1つではなく、編隊を組んだ複数の機体と、それらの母艦を思わせる大きなものだ。これらが長時間上空に浮遊しており、多くの人物がその様子を目撃している。さらに、そのときの様子が撮影されており、Youtubeに公開されているのだ。

UFOが目撃されたのは、ロンドンのウェストエンドにある「BBC Radio1」の建物の界隈だ。公開された動画によると、通りを行き交う人たちが足を止め、晴れ渡った空を眺めている。すると、3機の編隊を組んだUFOが高速で通りすぎて行くのだ。そして、続けざまに2機が通過、さらにどこからともなく現れた、大きな円盤状の物体がゆっくりと浮遊している。

この動画は6月24日に録画したとされるもので、26日にYoutubeに公開。その後、インターネット上で話題を集め、UFOが本物なのかどうか白熱した議論が繰り広げられている。

実はこの動画、元々映画制作関係者のアカウントで投稿された。後に別のユーザーが同一のものを公開しており、特殊な映像効果を使って制作されたフェイクではないかとの見方もある。現在のところ、結論には至っていない。

実際のところ、この映像は本物? それとも偽物? 映像の真偽については近いうちに結論が出るだろう。仮に本物であった場合に、UFOは何の目的でこの界隈を飛行していたのだろうか。非常に気になるところだ。

[ROCKET NEWS 24]

Posted by nob : 2011年07月02日 22:04

「わがまま」とか「不道徳なこと」、、、それは私のことです。。。

■日本に起業家が少ない理由
しばしば耳にする「なぜ日本には起業家が少ないのか」という話。ちきりんさんはその理由について、「起業家は日本の大組織では耐えられない人がなるものというコンセプトがあるからではないか」と主張します。
[ちきりん,Chikirinの日記]

 よく耳にする「日本は起業する人が少ない」という話。

 理由として「シリコンバレーには起業家を支えるさまざまな仕組みがあるが、日本にはない」とも言われますが、では、なぜそういう仕組みが彼の地にはあって、日本にはないのでしょう?

 そんなことを考えていて、思いついたのが次の図です。

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「社会適応スキル」とは、受験や就活スキルなどの“さまざまな関門を要領よく切り抜けるスキル”です。そして「自己抑制キャパシティ」は、「どの程度くだらないことに耐えられるか」という能力(?)です。

 例えば、23歳から64歳まで40年間、毎日地下鉄のラッシュでもまれる人生に耐えられ、「こんな資料、誰も読み直さないだろう」と分かっている会議の議事録を何時間もかけて作り、課長に“てにをは”を直されては素直に修正し、部長に印刷がずれてると言われてはインデントの設定をやり直す、そんな仕事に耐えられる人は「自己抑制キャパシティ」が大きいといえます。

 この2つの基準の組み合わせで4種類の人が定義されますが、まず社会適応力があってくだらないことにも耐えられる人(ピンク領域)は、たいてい大企業の社員や公務員になっています。社会適応力があるから受験も就活も乗り切ってそういう組織に入り、そこで行われる超くだらないことにも「何十年でも耐えられる」のでドロップアウトしません。

 次に、我慢強いけれどもテストや面接を巧みに乗り切るスキルを持っていない人(黄色領域)がいます。彼らは社会適応力が低く“余裕のある企業や組織”に入れないため、低賃金でスキル蓄積につながらない仕事をやらされています。それでも我慢強く、どんな悪環境でもワープアと呼ばれるような給与でひたすら我慢して頑張ります。

 3番目にどちらのスキルも低いと(右下、黄緑の領域)、居心地のよい大組織に潜り込むことができず、かといって搾取されつつ働き続けることにも「我慢できない!」ので、ニートやフリーターになります。

 最後に左下の水色の領域の人たちは社会適応力はあるが、我慢強くありません。彼らの一部は最初は大企業に所属するかもしれません。とりあえず、そうできてしまうからです。

 けれど彼らは「我慢」できず、「ありえんだろ、こんな人生!?」と飛び出してしまいます。それでも社会適応力はあるから何とか食べていける。フリーになったり、起業したりする人もいます。

 ちなみに彼らは“つらいこと”に耐えられないわけではなく、“くだらないこと”に耐えられないだけです。なので働く時間が長くても、仕事の中身は「自分が面白いと思えること」と「意味があると思えること」だけです。

 一般的に起業家は、この水色の領域から生まれます。「社会適応スキルは高いけど、あほらしいことには耐えられない。自分の人生の時間は組織のためじゃなく、自分のやりたいことに使いたい!」という人たちが起業家になるのです。

起業家は日本の大組織では耐えられない人がなるもの?

 ところが、「日本はこの水色の領域に入っている人口(比率)がそもそも少ないのではないか?」というのが、今回思いついたことです。

 なぜでしょう?

 それは、日本ではこの横軸と縦軸に“だぶり”があるからではないでしょうか。今の日本では“求められてる社会適応スキル”の1つに、“くだらないことでも長期間じっと我慢できるスキル”というものが含まれているように思えるのです。

 もしそうだとすると、「社会適応スキルの高い人は必ず自己抑制キャパも大きい」という関係になり、左下の水色領域に入る人がほとんどいなくなるのです。

 そして、日本でフリーで働くプロフェッショナルや起業家らは、その多くが右下の黄緑の領域でフリーターやニートと混在しています。日本では起業家もニートも「いわゆる日本的大組織ではやっていけない人」であり、両者とも「社会適応性を欠いている人」として扱われるのです。

 それはポジティブに言えば、「日本の大組織では収まりきれない器の人」が起業家になる、となります。堀江貴文氏も柳井正氏も孫正義氏も、普通の大企業の勤め人なんてできなさそうですよね。そんな生活にはきっと耐えられないでしょう。

 この、「起業家は日本の大組織では耐えられない人がなるもの」というコンセプトのために、日本では大企業の社員や公務員が起業家をうらやむことがありません。人はわざわざ「社会不適応な人」に憧れたりしないのです。ピンク領域にいる人たちは「自分のいる場所が一番いい場所だ」と確信しているわけですから、一生そこから動かないのは合理的な判断なのです。

 でも、もしこの2軸が独立していて水色の領域にもっと多くの人がいれば、ピンク領域の人から見て彼らは、「能力は自分たちと変わらないけれど、自分のやりたいことを我慢せず、自由に生きている人たち」に見えます。そうすると憧憬の対象や目標になりえ、ピンク領域から水色領域へ「人の移動」が起こるでしょう。優秀な人たちがどんどん起業家を目指し始めるのです。

「やりたいことだけをやる」生き方は「わがまま」?

 多くの国では、「好きなことだけをやって生きていけたらすばらしい!」というのが一般的な感覚です。ところが日本には、「やりたいことだけをやる」生き方を「わがまま」とか「不道徳なこと」とネガティブにとらえる社会通念があるのです。そして「人間は我慢が大事」とか、「好きなことしかやらないような奴は、人間ができてない」とさえ言われます。

 こんな考えがあるかぎり、日本がシリコンバレーみたいになることはありえないでしょう。「嫌なことでも我慢すること」が「社会的に優れた資質」と見なされるような社会では、「自由に好きなことを追求しよう!」「くだらないことに耐え忍ぶのは人生の無駄だ!」という価値観を持つ人はアウトローであり、時には反逆者扱いされてしまうのですから。

 そんじゃーね。

「Business Media 誠」

Posted by nob : 2011年07月02日 02:11

判りきってはいることだけれど。。。

■未成年者の尿検査、全員から放射性物質…福島

 福島県内の保護者らでつくる市民団体「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」(中手聖一代表)などは30日、東京電力福島第一原発事故の影響調査で、福島市内の6〜16歳の男女10人の尿を検査した結果、全員から微量の放射性物質が検出されたと発表した。最大値は、放射性セシウム134が8歳女児の尿1リットル当たり1・13ベクレル、同137は7歳男児の同1・30ベクレル。

 中手代表は「通常、子どもの尿に放射性物質は含まれておらず、原発事故の影響は間違いない」としている。尿は5月下旬に採取し、フランスの放射線測定機関が検査した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2011年07月01日 02:38

苦笑。。。

■貯蓄上手のカップルと、お金が貯まらないカップルの差はどこにあるのか?

貯蓄上手のカップルとお金が貯まらないカップルは、お金に対する根本的な態度が違う。お金がたまっていくカップルの共通点と、お金を貯めていくためのルールについて、ベストセラー『20代のいま、やっておくべきお金のこと』の著者が語ります。

健全な家計とは、
貯金している家計のこと 

 これまで、いろいろなカップルの相談にのり、千組以上のカップルの家計や貯蓄をみてきた。

 最近の20代30代には節約上手なカップルが多い。

 料理上手な夫が毎朝夫婦2人分の弁当をつくっている、外で飲む代わりに友人同士で自宅に招きあって家飲みを楽しむなど、お金を使わずに楽しむ方法をいろいろ実行していて、精神的にも豊かだ。感心させられる。

 一方で、クレジットカードのリボ払いやカードローンの支払に追われているカップルからの深刻な相談もある。

 貯蓄上手のカップルとお金が貯まらないカップルは、お金に対する根本的な態度が違う。

 貯まらないカップルに共通するのは、「月末にお金が残ったら貯金しよう」「給料が上がって余裕ができたら貯金しよう」「子どもが生まれてから貯金しよう」と考えていること。

 これは大きな間違いだ(ここにさらに、安易なカードの使い方が加わると問題になる)。

 貯金は、給料が多くても少なくても、余裕があってもなくても、子どもが生まれても生まれなくても、20代でも30代でも40代でもするべきこと。

 これが貯金の第1ルールだ。

 そしてそれを、退職までずっと続けていく。

 健全な家計とは、毎年貯金ができていて、それが年々増えていく家計のことだ。

 貯めるには、目の前の楽しみをぐっと我慢しなければならない。

 我慢できるのは、自分と家族を愛しているからにほかならない。

 貯金は将来の自分と家族へのプレゼントだから、苦しい義務じゃなくて喜びになる。

 自分と家族の3年後、5年後、10年後に想像力を働かせよう。

 やがて生まれてくるわが子のため、ママになる妻/パパになる夫のため、家族で楽しく暮らすために、結婚10年目を祝うために、成長していく子どもたちのために。

 もちろん今の生活も楽しみたい。

 将来の備えるために今の楽しみをすべて犠牲にするのは不健全だ。

 だから大切なのは、今使うお金と、将来の自分と家族にプレゼントするお金とにバランスよく配分することだ。

 現在と将来のバランス。これこそが結婚マネー成功のキーワードだ。

個計は弱い!
家計はひとつでとらえよう

 パートナーの携帯電話の着信履歴やメールをチェックしたことがある、という女性は少なくないらしい。

 これってどうだろう。

 疑いをかけられる言動をしている側にも問題があるのだろうけど、ここは越えてはいけない一線ではないだろうか。

 結婚しても互いのプライバシーは尊重し合う。これがルールだ。

 しかし、お金のこととなると話は別。

 特に共働きだと、結婚しても相手の収入や貯蓄額を知らず、お金の使い道にも干渉しないというカップルが珍しくない(ある調査によると約5割)。

 家賃と車関係費は夫、食費と被服費は妻、というようなぐあいに支出を分担していて、それぞれの金額は知らせない。

 それ以外の出費、貯金についても話さないし、たずねない。それで特に問題ないと思っている。

 ずっとライフスタイルが変わらず、子どもも生まれず、家も買わず、退職までにそれぞれたっぷりと貯金できれば、この方法(=個計)でもかまわない。

 しかし、個計は変化と危機に弱い。

 そして人生に変化と危機はつきものだ。

 家族としての収入や支出、貯蓄の全体像が分からないと、転職や退職でどちらかの収入が減った、子どもが生まれて出費が増えたなどの変化に、すぐに対応できない。

 どの支出を減らせるか、どの貯蓄から出せばいいかが分からないのだ。

「自分は貯めてないけど相手が貯金しているだろう」と双方があてにしていて、貯蓄や保険が不十分というケースも少なくない。

 夫だけが働いている家庭では、夫の収入が全面的に妻にゆだねられ、妻の判断と責任で使ったり貯めたりするケースが多い。

 このように妻が家計の全体像を握っていると、収入が減った、大きな出費があるなど課題があるときは、それをもとに夫婦で話し合うことが出来る。

 ところが片働き家庭で、現金でやりくりする生活費だけを夫が妻に渡し、妻は夫の収入も貯蓄もローンも何も知らない場合がある。

 万一夫が病気になったり事故に遭ったら、妻は全く対応できない。

 そもそもこんな形は、夫婦が人生のパートナーであるとはいえない。

 互いをパートナーとしてプロジェクトに取り組み、共同で責任を負うために、ふたりともが家計の全体像を知っておこう。

 もしまだなら、互いの収入や貯蓄(もしあればローン)の金額を打ち明けよう。

 これをディスクローズ(情報公開)という。

ディスクローズの重要性は、
ますます高くなっている。

 ふたりのうちどちらかが事故に遭ったり、災害で銀行通帳や保険証券が紛失した、というときも、普段から情報を共有していればあわてなくてすむ。

 ところが、相手がどんな保険に入っているか、どの金融機関にいくら預けているかを知らないと、万一のとき保険を請求したり、預金を引き出すことも出来なくなる。

 手続きをしないと何も受け取れない。

 ただ、自分のこづかいの使い道まで相手に報告する必要はない。

 ここは守っていいプライバシー。結婚前の秘密の貯金をこっそりキープしておくのもOKだ(ただしローンはダメよ)。

 ディスクローズすべき情報を二人で共有する一方で、プライバシーもきちんと保つためには、銀行口座を目的に応じて使い分ければいい。

[DIAMOND Online]

Posted by nob : 2011年06月29日 01:44

nothing to say...

■「北の刑務所で850人の遺体処理した」
脱北者イ・スボクさんの証言

 「遺体から流れた血や体液でぐちゃぐちゃになった床を歩いたことがあるだろうか。私は毎日がそうだった。遺体を食べて丸々と太ったネズミを見たことがあるだろうか。私はそれを毎日見掛けていた」

 脱北者のイ・スボクさん(55)=写真=は、北朝鮮北東部の咸鏡北道会寧市にある全巨里教化所に収監されていた当時、遺体の処理を担当していた。教化所は刑務所に相当する施設で、政治犯や経済犯が収容されているとされる。イさんは「教化所では遺体を50-60体ずつ積み上げていた。これほどの地獄はほかにない」と当時の残酷な光景を思い起こした。

 イさんは1990年半ばに先に脱北した異母兄弟から生活資金の支援を受けていたことが保衛部に発覚し、スパイとして拷問を受け、教化所に連れていかれた。イさんは「密輸犯」として、1999年6月から2001年1月まで服役した。その後、北朝鮮で外貨稼ぎをしていたところ「反動」扱いされ、昨年8 月に脱北し、韓国に渡った。

 イさんは1年6カ月の服役期間に教化所で850人の遺体を処理したと証言した。当時、全巨里教化所には最大約1200人が収容されていた。イさんが担当していた遺体保管所は3メートル四方で、床はセメントだった。収容者は栄養状態が極度に悪く、病気になっても治療を受けられないまま、重労働をさせられていた。

 「年齢や性別を問わず、ほぼ毎日、麻袋やビニール袋に入った遺体1-2体が運ばれてきた」

 遺体は保管所に積み上げておいて、1カ月に1回ほど、火葬場にトラックで運んで処理されていた。イさんは「遺体をすぐに火葬せずに積み上げるのは、遺体を運ぶトラックの燃料が足りないためだ」と説明した。

 イさんは21日、こうした北朝鮮の人権侵害状況を国家人権委員会北韓人権侵害センターに届け出た。22日で設置から100日目を迎えた同センターには、23件(申し立て人数計718人)の届け出が寄せられた。

 イさんは「遺体を食べるネズミの姿が今でも忘れられない。体が30センチにも達するネズミもいて、丸々太っていた。積み上げられた遺体は、ネズミやうじ虫に食べられて軽くなるほどだ」と語った。

 教化所内部でも遺体保管室は秘密施設だったという。教化所の病院に隣り合う遺体保管室の横では、常に武装した軍人が警備に当たっており、一般の収容者は中をのぞき見ることができなかった。

 教化所では死は日常の出来事だったという。イさんは「腹が減ったまま働いて倒れたり、山で毒草を食べて死んだりするケースも多かった。拷問を受けたり、殴り殺されたりする例も頻繁にあった」と語った。

 収容者が死んでいくことは全く問題視されなかったという。イさんは「教化所の収容者はどうせ反動分子だと思われていたたため、収容者が死ぬことを気に掛ける人はいなかった」と話した。

李錫雨(イ・ソクウ)記者

[朝鮮日報日本語版]

Posted by nob : 2011年06月26日 02:30

私の周りにも。。。

■震災後ストレス対策、これからが正念場

 東日本大震災の発生から3カ月が経過し、被災地も少しずつ落ち着きを取り戻しつつある。だが、大正大学准教授で海上保安庁惨事ストレス対策アドバイザーを務める廣川進氏は、「被災者や救援活動に当たった人たちの自殺が、これから増える可能性が高い」と危惧する。被災地に出向き、海保職員のストレスチェックやカウンセリングに携わった廣川氏に、今後のメンタルヘルス対策について聞いた。
大正大学准教授、海上保安庁惨事ストレス対策アドバイザー・廣川進氏。

——そろそろ、被災者の気持ちも落ち着くのではないですか。

廣川:地震・津波のような災害や事故現場で、悲惨な光景を目撃したり自分の職責を果たせなかったと思うことから生じるストレスを、「惨事ストレス」と言います。これを受けると、不眠や悪夢、頭痛や血圧の上昇といった身体の反応、そして恐怖感・不安感などが表れます。1カ月程度で元の状態に戻れば、一過性の正常な反応として、あまり気にする必要はありません。

——1カ月以上続く場合は。

廣川:PTSD(心的外傷後ストレス障害)となった可能性があり、治療が必要になります。被災者であれば自分が生き残ったことへの罪悪感から、救助活動に従事した人の場合は無力感などから、いずれも自責の念を抱き、自殺のリスクが高まります。この点で、PTSDとうつ病は近い関係にあるのです。飲酒で気を紛らわせようとしたり、仮設住宅へ移って一人暮らしになったりすればなおさらのことです。

——今のところ、被災地で自殺者が増えたという話は聞きません。

廣川:大災害の直後には自殺者は増えないものです。半年後ぐらいから増えてきますので、この冬は要注意です。東北の人はがまん強いとか不平不満を口にしないとか言われますが、これはストレスを発散できないということでもあります。その上、今回の惨事ストレスは強烈ですから、危険性はなおさらです。大都市部に比べて精神科医の敷居は高いでしょうし、方言が通じない人には自分の気持ちを話したくないと思うでしょうから、適切な治療を受けにくいという側面もあると考えられます。

復興に伴う格差が要因に

——今後、復興が順調に進めば、自殺者増加のリスクは少なくなるのでは。

廣川:そうはいえません。復興の過程において、被災者の間で格差がつくと思われるからです。就職が決まり、家を建て直す人が出る一方で、収入もなく避難所暮らしを続けざるを得ない人もいるでしょう。後者は、「置き去りにされた」「世間から忘れられた」というネガティブな感情を抱き、自殺に追い込まれかねないのです。

——救援のために働いた人のメンタルヘルスも心配ですね。

廣川:私も、被災地に派遣された自衛隊員、地元の消防団員、自治体職員らの心理状態を心配しています。特に地元の救援者は、悲惨な現場を目にしているのに加え、自宅が津波で流されたり家族が被災するなど、二重に惨事ストレスを被っているからです。PTSDの発症率は5〜10%なので、10万人以上派遣された自衛隊員から何人PTSD発症者が出るかを考えると暗然とします。これまで遺体を見た経験も多くはないでしょうし。

——こうした人たちに、どのような対策が必要ですか。

廣川:ストレスが高い状態で長時間働き続けると、脳や心臓の疾患で過労死する危険性が高まります。既に、被災地の会社員や公務員に、過労死が出始めたと報じられています。それを防ぐには、体全体のチェックが大切です。会社などが実施する健康診断をきちんと受診して、「要注意」の項目があったら、日頃は放置している人も、今回だけは精密検査を受けることをお勧めします。会社側も、3月以降の延べ労働時間を把握したり、3、4月の勤務時間がどうだったかを確認したりして、実態を踏まえた綿密な労働時間管理をし、必要に応じてまとまった休暇を取らせるべきでしょう。

「口数が少なくなった」人は要注意

——部下の心の不調を見抜くポイントは。

廣川:管理職の人は、「口数が少なくなった」「昼間ぼんやりしている」といった変化が、部下に表れていないか気に留めてほしいところです。就寝時間や起床時間を尋ねてみるのもいいでしょう。また、食事がきちんと取れているかどうかも重要なバロメーターです。量だけでなく、おいしく感じたかどうかが肝心です。さらに、自分を責めるような言葉を口にしないか、気をつけてください。

——新聞やテレビで震災を“目撃”した人たちは大丈夫ですか。

廣川:阪神大震災は、発生したのが冬の早朝で辺りがまだ暗く、その上、大半が建物の倒壊による圧死や窒息死でした。これに対し、東日本大震災は昼間に発生し、津波が繰り返し襲ってくる様子が鮮明な画像で日本全国に流れました。被災者でなくても、ナイーブな人は影響を受け、体が揺れる感じがしたり、不安な気持ちになったりしています。こうした人は、ゆっくり休息する、好きなことを思い切り楽しむなど、自分なりの気分転換をしてみましょう。また、自分の部下にこういう人がいたら、管理職はそのような症状が出ても不思議はないと話し、安心感を与えるようにしてください。それでも症状が2週間以上続くようだったら、まず、かかりつけの医師を受診するよう勧めていただきたいと思います。

——東日本大震災による惨事ストレスの影響は、いつごろまで続きそうですか。

廣川:発生から1年では収まらないと思います。通常は発生時のストレスが最も大きいのですが、今回は、その後も大きな余震が何度かあったり、福島第一原発の事故が収束していなかったりと、今なお現在進行中の惨事だからです。PTSDの症状が深刻化し、回復も遅れることが危惧されます。

取材・文/井上俊明

[WOMAN Online]

Posted by nob : 2011年06月24日 09:34

悩んでいる時こそ前に踏み出すべき、、、自分自身で決めたことならどんなことでも自らの糧になる。。。

■放射能ストレスで前進する女と、立ち止まる男
1歩を踏み出せば、異なる風景が見えてくる
河合 薫

 目に見えない恐怖への“不安”が、未知なる将来への “決断”へと変わり始めた。母親たちが、「我が子」を守るために、家も、仕事も捨てて、新たな生活へと動き始めたという。

 「妻は仕事を辞めて引っ越そうと言い出した。僕の実家の近くに引っ越して、そこで新しい仕事を見つけてほしいと言うんです。今からあの田舎に帰って何をするって言うのか。我が家は家庭崩壊寸前です」

 以前、子供を持つ家庭、とりわけ母親の放射能に対する不安が大きいことはこのコラムでも取り上げた(関連記事:放射能という“目に見えない恐怖”がもたらすストレスの脅威)。この男性の妻も放射能に当初から大きな不安を抱いていたという。それは、夫の目から見れば、過剰に思えたそうだ。

 東京電力の福島第1原子力発電所の事故以来、週末だけは夫の実家のある中国地方に子供と出かけ、思う存分に外で遊ばせてきた。しかし今、「このままここ(東京郊外)に住み続けるのは危険」と思い立った妻が、生活の基盤をすべて中国地方に移そうと言い始めた。

 先述のコラムを書いて以来、「あの大手商社マンの家庭とうちとは全く同じ」というものだけなく、「西日本の支店に異動願いを出している」「妻と子供だけ、大阪に避難している」といった話をいろいろなところで耳にした。

 その中には、既に夫婦で仕事を辞め、引っ越しをした方もいた。家庭内の“出来事”なので、他人に話していない人も多い。放射能への恐怖は、終息に向かうというよりも、時間の経過とともに高まっているようにさえ思える。そもそもいつ終わるかも分からないし、今になって「ウソ!」と叫びたくなるような話が次々と出てきているのだ。

報道だけでなく口コミ情報でも不安が増幅

 メルトダウン(炉心溶融)が起こっていた、とか、「SPEEDI(スピーディ=放射性物質の拡散予測システム)」の計算結果が公開されていなかったとか、4月末に内閣参与を自ら辞任した小佐古敏荘氏(東京大学教授)が、「国の放射能の基準値は低すぎる」と指摘していたとか、まるで日替わりメニューのように報道される新事実。

 放射能楽観派の人たちだって、「マジ? 大丈夫なのかな?」と心配になるのだから、悲観派の方たちの不安感といったら、とてつもなく大きいものに違いない。加えて、文部科学省の子供の被曝線量への対応にも一貫性がない。子供を持つ母親たちの混乱は最高潮に達しているのだろう。

 おまけにいわゆるママ友たちの間には、さまざまな情報が錯綜している。

 「(プロテニスプレーヤーの)シャラポワの両親がアメリカへの移住を決断したのは、チェルノブイリ事故だったそうよ」といったテレビや雑誌の情報……。

 「○○さんのご主人の話では、報道できないくらいとんでもないことが起こっているって」  「○○さんのご主人って、あの××新聞の記者さんよね?」  「確か政治部だった」  「そう。だから奥さんだけ子供を連れて宮崎県の実家に戻るんですって」  「うちも主人と相談してみようかしら」  といった“ウワサ”などなど。

 情報が増えれば触れるほど、「取り残されないようにしなきゃ」と焦るママたちも少なくないという。

 そもそも人間は、何らかのストレスフルな環境にさらされると、そのストレスをどうにかしようと反作用を起こす動物である。自分が生き延びるために行動を取るのだ。そして、そこに“大切な人”がいた時、自分でも驚くような決断をしたり行動に出たりしてしまうことがある。

 今になって出てくるさまざまな事実や口コミ情報に、「どうにかしなきゃ」という気持ちが強まり、「だったら動くしかない」と、子供を守るために、生き方を変える決断を母親たちは始めたのだろう。

 そんな妻の決断に、少しばかりたじろいでいる夫たち(もちろんその逆もあるのだろうけど)──。たとえ「子供のため」とはいえ、自分の積み重ねてきたものを捨てるのだから、誰だって躊躇する。変わるのはそうそう簡単なことではないのだ。

 まぁ、冒頭の男性のような、ある意味、究極の選択を強いられる境遇に追い込まれている方がどれだけいるかは定かではない。しかしながら、震災や原発事故をきっかけに仕事へのかかわり方を見つめ直している人も多い。

 そこで今回は、「変える=チェンジ」ということについて、考えてみようと思う。

 「確かに心配と言えば、心配なんですけど、引っ越しをするとなると、話は簡単ではない。妻は私の顔を見れば、『早く仕事を探して』と急かすばかり。何だかなぁ~って感じですよ。だいたい地方の大変さを妻はいまひとつ分かってない。もちろん都会にはない、良いところもあります。でも、それ以上に煩わしさもありますからね」

 「地方は、確かに都会よりも地域のつながりがあります。でもね、生活をするってことは『親切ないい人』が突然、『うっとうしいややこしい人』になるってことも覚悟しなきゃダメ。どこで何を買っていたとか、そんなことまでウワサになりますから。それに、妻は『田舎の方が自然が多いから子供のためにもいい』と言いますけど、山があってのんびりした町は、退屈で不便な町ってことなんですよ」

 「それに最大の問題は、仕事です。知人に頼ればどうにか仕事を探せるとは考えています。でもね、正直、抵抗があるんです。あと10歳若ければ、人生の再スタートを切る勇気も持てたかもしれません。でも、もうすぐ40ですから、今さらって気持ちもある。ところが妻には、その気持ちが全く分からないみたいで。『あなたは結局、子育てから逃げてる』とののしられる始末です。最近、妻のことを見ていて、つくづく思うんですけど、女の人って何でああも潔ぎがいいんですかね。あれがいわゆる母性本能ってやつなんでしょうか」

 仕事を変える、ということは、ある意味、今の自分を形作っている属性のすべてを変えるということでもある。会社、肩書、収入……。そういった基本属性と呼ばれるもの、すべてだ。「変える」は、「それらを捨てる」ことでもある。そのことに男性は戸惑っていたのだろう。

子供を産んだ瞬間から女性は変わる

 と、その前に、「女の人って……」ということからお話ししようと思う。もちろん、私は子供もいなけりゃ、結婚もしていないので、100%母の気持ちになることはできない。でも、こんな私でも一応、少しばかりの母性本能なるものも持ち合わせているだろうから、何となくは想像することができる。

 つまり、何と言うか、女の人って、多かれ少なかれ、子供を産んだ瞬間から、それまで自分では考えもしなかった生き方、あるいは自分1人では「どうやったって無理」と信じていた生き方を歩き始めているんじゃないだろうか。いかなる不安も、ためらいも、産んだ瞬間に、“変える覚悟”に変わるんだと思うのだ。

 だって、自分のお腹の中に生命が宿るってことだけでもすごいことだし、10カ月もの間、一心同体の時を過ごすなんて、そりゃあ言葉にできないような、ものすごい経験に違いない。それまで見たこともない大きさにお腹が膨れ上がり、それまで感じたことのない鼓動を自分の内部から感じ、それまで味わったことのない痛みを誕生の瞬間に体験する。

 私の友人は、子供が産まれた瞬間に、「こんなしんどいことは、2度とやれない」と思ったそうだ。ところが、この苦しみが子供を育てることで喜びに変わる。そして、2人目を産む時に再び激痛を体験し、「あ~、またやってしまった。あの時にこんなの2度とゴメンと思ったのに」と自分1人で笑ってしまったそうだ。

 そんな思いまでして授かった子供であれば、どうしても大切なものの順位に変動が起こる。それまでどんなに大変な思いをして積み上げてきたキャリアであれ、どんなに愛していた夫であれ、ありとあらゆるものを押さえて子供がダントツに大切なもののトップに躍り出る。キャリアチェンジだろうと、ライフチェンジだろうと、子供のためなら怖くない。

 「子供のため」であれば、仕事を辞めることも、引っ越しをすることも、厭わない。どんなに周りから「やり過ぎだ」と批判されても関係ない。たとえ世界中の全員を敵に回すことになっても、子供を守る。どんなに他人に理解されなくとも、自分が「この子のために最善だ」と信じたことをやり遂げる。我が子への思いは、逆境になればなるほど強まるものなのだ。

 ちなみに私の友人は、40歳という年齢を迎える時、「どうしても私、変わりたいの」とシングルマザーになった。

 彼女がどう「変わりたかった」のか分からないし、どんなジレンマを抱えながら40歳を迎えたのかも分からない。いや、それ以上に「人生を変えたくて子供を産む」という選択には、おおいに異論反論があるに違いない。

 それについてとやかく言うつもりもないし、私自身が彼女の選択について、意見することも、同意することもしなかった。でも、きっと彼女がそんな無謀とも思える選択をしたのも、彼女も私同様、「子供を持つこと」で何が起こるかを、無意識に想像できたからだと思うのだ。

子供の存在は母親と父親とで異なる

 以前、子供を不慮の事故で亡くしたご両親のストレス調査をしたことがある。子供を亡くした方たちは、一様に「亡くした」ことへの喪失感と、「子供に済まないことをしてしまった」という自責の念を抱えながら、生きていらっしゃった。

 しかもその自責の念は、母親の方が強かった。「私があの子を産んだから、あの子を苦しめてしまった」と自分を責め、どんなに周りが「あなたのせいじゃない」と語りかけようとも、自分を責め続けた。そして、時間が経てば経つほど、その気持ちは弱まるどころか、強まっていたのである。

 やはり女性にとっての子供とは、男性のそれとは明らかに違うように思う。それは決して愛情が多い少ないとか、大切の度合いがどうだ、という類のものではない。言葉にするのも難しい、“何か”があって、その何かが、いわゆる母性なんじゃないだろうか。

 だから、男性にはなかなか理解できないこともあるし、「それってやりすぎじゃない?」と苦言を呈したくなる。“母”というのは、男も女も超えた、特別な生き物なのだ。

 いずれにしても、前述の男性の根本的な戸惑いは、妻に向けられたものではない。妻の「子供のために、仕事を辞めて引っ越しをしましょう」という提案に、真っ向から「ノー」とは言えない自分。「家族がバラバラになることだけは避けたい」という気持ち。

 そして、何よりも仕事を変える、ことへの不安が、彼を戸惑わせていた。

 自分のそれまでのキャリアを生かすキャリアアップを狙った転職でさえも不安になるのだから、全く異なる仕事へ、しかも他人から背中を押されて、となれば、誰だって戸惑う。未知なるものは怖いから。どうなるか分からないから。迷うのは当たり前だ。

 ただ、結論から言ってしまうと、悩んでいる時こそ前に踏み出すべきだと思う。

 だって、「あ~、あの時にやっておけばよかった」と思うくらいなら、やって失敗した方がいいし、時間は巻き戻すことはできないけど、失敗は取り返すこともできる。迷いは、次なる道のシグナルなのではないだろうか。

 「え~。でも、転職をして後悔する人って多いじゃないか」

 そう反論する人もいることだろう。

 確かに、「転職=バラ色の人生」ではない。2008年の調査ではあるが、ソフトバンク・ヒューマンキャピタルが行った『社会人の転職に関する調査』でも、32.1%の人が「後悔した」と回答し、当時「転職は慎重に!」との意見が巷を駆け巡ったこともあった。

 もちろん何でもかんでも転職をすればいいってもんじゃないし、 「今がイヤだから」と、逃避行動的に転職やキャリアチェンジをするのはいただけない。 仕事を辞めるのは、最後の切り札のようなもので、最後の最後で使えばいいとは思っている。

 だが、3人に1人が後悔しているということは、全体の半数以上の人が、「後悔してはいない」ということでもある。「良かった」とか、「最高!」とは思えなくても、自分の決断に納得している。歩き出したことを、以前とは変わったことを受け入れているのだ。

 新しい環境に適応することはストレスフルで、そこに行く前に抱いていた期待が裏切られることは多い。どんな仕事であれ、外から見るのと中に入って見える景色は全く違うから。「あ~、こんなはずじゃなかった」と天を仰ぎたくなることもあるだろう。

 でも、そこには思いがけない発見もある。新しい出会いや人間関係、新たな出来事。失うもの以上に、得るものがある。それまで見えていなかった景色が見えてくることで、新たな“自分”に出会うことだってある。

 人間って、人によって作られるというか、開拓される部分って多分にあると思うのだ。優しい人たちに囲まれれば、何となく自分も優しい人になれるし、イライラした集団に囲まれれば、自分も攻撃的になる。それにそれまで当たり前だと思っていたことを、新しく出会った人が、「それってすごくない?」と認めてくれることもあるかもしれない。

 仕事を変える、働く場を変える、人間関係を変える、ことは、想像しなかった自分を見つけるきっかけになる。

 頭であれこれ考えると、にっちもさっちも行かなくなって心は固まるばかりだ。まずは、1歩を踏み出す。ガチガチに固まった心を解きほぐすためにも、とにかく動く。自ら足を踏み出すことさえすれば、気持ちは必ずついてくる。

 それに、全く違う仕事であっても自分が一生懸命やってきたことは、不思議とつながるものでもある。私自身、「CA(客室乗務員)→お天気キャスター→そして今」と、まるで違う畑を歩いてきてはいるが、思いがけないところで、過去の経験が生かされる。

 例えば、民間の気象会社に入って日常でおなじみの気象の変化が生じている対流圏(空気の対流で風が吹いたり、雲ができたり、雨が降る)の高さが、赤道付近では中緯度よりも高いことを知ったのだが、冬場のアメリカ路線や南半球に向かうシドニー線で、まさしくそれを体感していた。

 その実体験は、天気を伝える時にも役に立った。また、今ストレスの話をする時、「ストレスは人生の雨」と例えているが、それもお天気の世界に携わった経験から考え出した言葉だ。

 それに、「仕事」ってその先にあるものにたどり着くための手段でしかないのではないか。

 例えば、米スターバックスの会長であるハワード・シュルツ氏は、「私たちはコーヒーを売っているのではなく、コーヒーを提供しながら人を喜ばすという仕事をしている」と豪語し、スターバックスは喜びを売る場であるとしている。

 恥ずかしながら私も、その先のものを追いかけていた結果、「CA(客室乗務員)→お天気キャスター→そして今」となっただけ。周りから見ると、「この人、いろいろやってる~」と思われるかもしれないけれど、本人にとっては“一本道”。たまたまいろいろやることになっただけなのだ。

いくつになっても、自分がいる意味は見いだせる

 おそらくどんな人であれ、どんな仕事に携わっている人であれ、職場や職種は、真の仕事をするための手段で、その先にその人なりの、仕事に求めていること、やりたいこと、があるんじゃないだろうか。

 それが、何か、ということさえ、自分で見つけることができれば、いくつになっても、いかなる新天地に行ったとしても、そこにいる意味を見いだすことができるはずである。

 “何か”はどんな環境に移ろうとも、捨てなくていいし、自分がしっかり持ち続ければいいだけだ。

 そして、歩き出す前には「つながるはずがない」と信じていた点と点がつながった途端、それは自分だけの強みになる。年を重ねていれば、重ねた分だけ点もたくさんあるのだから、若い時よりもその点がつながる可能性は高いことだろう。

 その点を結びつけようとする貪欲な気持ちさえ忘れなければ、変わる、ことは、進化すること。多分、子供を持った女性は、進化し続けているのかもしれない。ってことは、私はいったい……、少しばかり焦ったひとときであった。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2011年06月20日 12:41

法的整理、、、東電賠償の第一歩。。。

■原発事故賠償—東電は法的整理の道を

 福島第一原発事故の被災者に対する東京電力の損害賠償を支援する法案が、14日にも閣議決定される。

 株主や、貸手である金融機関の責任を問わず、東電の温存を前提とした今回の政府案は、当初から多くの問題点が指摘されてきた。

 にもかかわらず、ここにきて法案の決定を急ぐのは、事故対応に追われる東電の先行きに不透明感が強まる中、政府の関与をあらためて示しておく必要があるとの判断からだという。

 だが、国会は菅直人首相の退陣表明をめぐって紛糾が続く。賠償関連法案についても自民党は別途、議員立法を提案するなど対抗する姿勢を見せており、政府案が成立する見通しは立っていない。

 そもそも政権内に、本気でこの賠償策を進めようという意志が見えない。「東電が株主総会を乗り切るための時間稼ぎ」との声すらある。早晩行き詰まるのは目に見えている。

 ここは、やはり法的整理へと踏み出すべきだ。

 賠償金総額は東電の支払い能力を超えることが確実で、東電は事実上の破綻(はたん)状態にある。不足分はいずれ電力料金か税金により国民が負担することが避けられない。

 そうであれば、破綻の手続きを踏み、透明な手続きの中で株主や貸手にも責任を分担させ、少しでも国民負担を小さくするべきだ。

 当初、影響が懸念されていた金融市場は、東電株の下落などを通じて破綻を織り込みつつある。むしろ、地域独占の電力会社が、巨額の負債を抱えながら何年も国の管理下におかれる弊害のほうが心配だ。

 設備投資が抑制され、人材が流出していけば、肝心の電力供給に懸念が生じ、日本経済にさらなる打撃を与えかねない。

 東電以外の発電業者に事業拡大や新規参入を促し、電力の安定につなげる。同時に再生可能エネルギーへの投資・普及などを通じて経済を活気づける。こうした改革を進めるためにも、東電という組織の維持にこだわるのではなく、東電が培ってきた技術や資産、人材の有効利用を考える方がずっと生産的だ。

 ただ破綻処理をすると、法律的には賠償債権もほかの債権と同様、一律に削られることになる。そこは新たな立法などで、被災者が正当な金額を受け取れるよう、不足分を国が保障する措置をとる必要がある。

 賠償対象の決定や東電の資産査定と並行して、枠組みの抜本的な見直しを求めたい。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2011年06月17日 12:34

頑張れ、、、応援します。。。

■「脱原発」一斉提訴へ

 原発の運転停止を求める訴訟にかかわる弁護士らが十六日、東京・霞が関で記者会見し、秋以降に全国の原発がある地域で、新たな差し止め訴訟を起こすと発表した。

 七月に脱原発全国弁護団を結成する予定で、浜岡原発訴訟の河合弘之・原告側弁護団長らが五十人余の弁護士に参加を呼び掛けている。イタリアなど世界的に反原発の動きが強まる中、脱原発運動の全国規模への拡大を狙う。

 今後の訴訟では、原発の全電源の長時間喪失について「考慮する必要はない」としてきた国の安全評価審査指針の誤りを指摘し、「地震や津波が多い日本で原子力発電はいけない」と訴える。福島県出身で呼び掛け人の一人、小野寺利孝弁護士は「司法を動かし、脱原発の流れを促進したい」と話した。

[東京新聞]

Posted by nob : 2011年06月17日 12:23

信頼と安心の欠落が、、、預金と資金太りを加速する。。。

■企業の手元資金が過去最高に=大震災受け初の200兆円超え−3月末

 日銀が17日発表した2011年1〜3月期の資金循環統計によると、メーカーなどの民間非金融法人が3月末に保有する現預金は前年度比7.1%増の211兆1236億円に増加し、初めて200兆円の大台を超えた。

 東日本大震災の発生後、企業が手元資金を積み上げる動きを急いだためで、日銀では「不測の事態に備え、特に流動性の高い現預金を集める動きが出た」(調査統計局)と分析している。

[時事通信]

Posted by nob : 2011年06月17日 12:17

線量の計測すらもままならないのに、、、そもそも管理などできようはずもない。。。

■福島第1原発:作業員内部被ばく100ミリシーベルト限度

 東京電力福島第1原発の緊急作業で、被ばく線量が限度の250ミリシーベルトを超えた東電社員が新たに6人判明し、計8人となった問題で、細川律夫厚生労働相は14日、内部被ばくで100ミリシーベルトを超える作業員を作業から外すよう東電に指示した。同省は13日に内部被ばくと外部被ばくを合わせて200ミリシーベルト超の東電社員ら計12人を外すよう指示しており、東電は厚労相の指示を受けてさらに20人前後を作業から外す見通し。【井上英介、岡田英】

 ◇厚労相、東電に指示

 細川厚労相は14日の閣議後会見で「250ミリシーベルトを超えるような方がさらに増えたのは大変遺憾に思っている」と不快感を表明した。同省は今後も、内部被ばく100ミリシーベルト超で緊急作業から外すよう東電を指導していく。

 緊急作業での被ばく問題で同省は、東電の40代と30代の男性社員2人の被ばく線量計が精密検査で600ミリシーベルト台だったとして10日に是正を勧告。さらに13日、震災発生時から緊急作業に従事していた東電社員や協力会社員2367人の簡易検査結果の報告を東電から受け、この中で内部被ばくと外部被ばくの合計で250ミリシーベルト超が新たに6人判明した。

 報告ではこのほか200ミリシーベルト超~250ミリシーベルトが6人▽150ミリシーベルト超~200ミリシーベルトが21人▽100ミリシーベルト超~150ミリシーベルトが67人。合計200ミリシーベルト以内でも内部被ばくだけで100ミリシーベルト超の該当者は20人前後に上った。厚労相は内部被ばくが深刻に影響しかねない点を考慮し厳しく指導する姿勢を示したとみられる。

 同省によると、原発事故を収束させる緊急作業には、震災以降これまでに計約7800人が従事。東電は、このうち線量が高いとみられる震災直後から従事していた3726人について暫定的な被ばく線量の確定を急いでいる。しかし、震災発生から3カ月が経過した13日の時点でも報告は2367人どまりだ。

 今後の作業への影響について松本純一原子力・立地本部長代理は会見で「全面マスクなど放射線管理はしており、現在の作業状況からみると、作業員が足りなくなる事態にはない」との見方を示した。

 ◇解説…防護策の徹底求め

 厚生労働省が作業員の「内部被ばく」の線量が100ミリシーベルトを超えた場合、緊急作業から外すよう東電に徹底させたのは、緊急時の特例として引き上げられた線量限度250ミリシーベルトを超えた作業員8人のうち、内部被ばく量だけで上限を超えていたのが6人に上るなど、東京電力の管理の甘さにある。

 内部被ばくは、放射性物質を吸い込むなどして体内で継続的に被ばくする。時間と共に排せつされ、排せつも含めた「半減期」は成人ではヨウ素131で約7日、セシウム137で約90日だが、白血球の一時的な減少や、がんの発生確率がわずかに上がる恐れがあり、健康への影響が心配される。

 内部被ばくは「ホールボディーカウンター」という機器で測定する。しかし、福島第1原発にある4台は空気中の放射線量が高すぎて正確に測定できず、主に福島県いわき市の東電施設2台でしか検査できない。結果が判明するまで約1週間もかかるなど実態把握が遅れている。

 今回の厚労省の指示は、東電の管理体制が不十分なためのものだが、検査や対策に手間取れば今後の作業への影響が懸念される。東電には長期にわたっての健康管理はもちろんのこと、再発防止のため防護策の徹底が求められる。【奥山智己】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2011年06月14日 13:34

拍手!!!

■伊、原発再開を断念…国民投票「反対」9割超

 【ウィーン=末続哲也】原発再開の是非を問うイタリアの国民投票は13日、2日目の投票が締め切られ、伊ANSA通信が伝える投票率は約57%で、国民投票は成立した。

 出口調査によると反対票は9割を超すと見られ、再開反対派の圧勝が確実な見通しとなった。ベルルスコーニ首相は13日、投票終了を待たずに「イタリアはおそらく原発計画と決別し、再生可能なエネルギー分野の開発に取り組む必要があるだろう」と原発再開断念の意向を表明し、事実上の敗北宣言を行った。

 福島第一原発の事故後、原発をめぐる国民投票が行われたのは初めて。欧州ではスイスとドイツ両政府が将来原発を廃止する方針を決めており、イタリアの原発拒否の立場が固まったことで欧州各国で反原発世論が勢いづく可能性もある。

[読売新聞]


■イタリア国民投票 反原発が圧勝見通し 首相「さよなら言わねば…」

 【パリ=山口昌子】イタリアで12日から2日間にわたり実施された、原子力発電再開の是非を問う国民投票は13日午後、即日開票された。投票率50%以上で成立するが、ANSA通信によると、内務省は暫定投票率が約57%に上ると発表。原発再開を目指していたベルルスコーニ首相は同日、記者会見し、「イタリアは原発にさよならを言わなければならないだろう」と述べ、敗北を事実上認めた。

 3月の福島第1原発事故以降、原発をめぐる国民投票は世界で初めて。ANSA通信によると、同国の民間世論調査会社は、反原発票が92%を上回るとの見通しを示した。

 今回の国民投票に当たり、「原発再開」反対の世論を覆すのは難しいと判断したベルルスコーニ首相は、反原発の勢いが収まった後で改めて再開を狙う方針に転換、投票を棄権するよう支持者に呼びかけていた。

 イタリアは旧ソ連のチェルノブイリ原発事故後の1987年に国民投票で原発廃止を決め、90年までに全4基の原発を閉鎖した。ベルルスコーニ政権は2008年、一部電力を隣国フランスなどからの輸入に頼っている現状を憂慮し原発再開を表明。しかし反対する野党側が署名を集めて国民投票に持ち込んだ。

 欧州では福島原発事故後、ドイツとスイスが将来の原発停止を決めている。イタリアの場合、すでに原発を廃止していたとはいえ、関係各国は、事故後初めてとなる同国の国民投票の行方を注視していた。

 計約140基の原発を抱える欧州において、“脱原発”はまだ少数派だが、反原発が圧勝見通しの今回の投票結果が各国世論に影響を与える可能性はある。

 電力需要の8割近くを原発に頼る仏でも最近、脱原発を求める世論が77%に急伸しているとの仏紙の世論調査結果もある。

 ただし、独やイタリアは脱原発に伴う電力の不足分を、仏などの原発大国からの輸入に頼ることになる。産業用の電気料金の高騰も不可避で、欧州経済への影響も懸念されている。

[産経新聞]

Posted by nob : 2011年06月14日 01:43

今更、、、当たり前のこと。。。

■高濃度のストロンチウム検出 福島第一の地下水や海水

 東京電力は12日、福島第一原発の地下水や周辺の海5カ所から、放射性ストロンチウムを検出したと発表した。海では基準の濃度限度の240倍の地点もあった。ストロンチウム90は半減期が約29年と長いうえ、体内に入ると骨にたまる傾向がある。

 これまで原発敷地内の土壌からは検出されていたが、地下水から見つかるのは初めて。5月18日に採取した1号機付近の地下水からは、ストロンチウム89が1立方センチあたり0.078ベクレル、90が0.022ベクレル検出された。2号機付近の地下水は89が19ベクレル、90が6.3ベクレルだった。原発事故で放出され、雨水などとともに空気中や地表から流れ込んだとみられるという。

 5月16日に採取した1~4号機の取水口近くの海水でも、ストロンチウム89が基準の濃度限度の26倍、90が53倍を検出。2号機取水口付近ではそれぞれ67、117倍、3号機取水口付近では80倍、240倍を検出した。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2011年06月13日 00:57

そのとおり!!!Vol.13

■「私も、被ばくした」——蓮池透が語る、原発労働の実態

 北朝鮮による拉致問題が注目されたとき、被害者家族として“時の人”となった蓮池透さん。しかし彼が東京電力で、しかも福島第1原発で働いていたことを知っている人は少ないだろう。

 蓮池さんは原発でどのような仕事をしてきたのだろうか。また今回の大惨事を、どのように見ているのだろうか。

※本記事は6月4日に開かれたシンポジウム「そこで働いているのは誰か——原発における被曝労働の実態」の講演内容をまとめたものです。

多くの人が原発で働き、被ばくしている

 私は1977年から2009年まで、東京電力で働いていた。その間、原子力発電所や核燃料リサイクル業務を担当。最初の赴任先は福島第1原発で、そこで3年半ほど計測制御装置の保守管理などを行っていた。例えば原子炉の水位や圧力、中性子などを計測していた。

 その後、本店に配属され、再び福島第1原発に戻った。2年半ほどいたが、そのときには発電所全体の安全統括を担当。定期検査の結果を旧通産省に報告したりしていた。

 もちろん原発の中で、いろんな労働者がいたことは知っている。下請けとして1次、2次、3次、4次……一体何次まであるのか分からないくらい、たくさんの人が原発で働き、彼らが被ばくしている事実を知っている。原発は定期的に検査を行うが、そのとき東芝や日立などと作業契約を結ぶ。しかし東芝や日立の人が契約書にサインするわけではなく、そこからいろんな会社に作業が流れていくのだ。

 東電の人間が原子炉内で作業することはなく、あくまで「管理員」という立場。どういう作業が行われているのかを、最終的にチェックしている。簡単に言えば自分たちがお願いした作業が、ちゃんとできているのかをチェックするのが主な仕事だ。

 作業員名簿にはいろんな人たちの名前が掲載されている。しかしそれはリストがあるだけで、その人がどういう人なのか——ハッキリ言って分からない。街中で電柱の作業をしている人を見かけることがあるが、そこでも東電の人間が直接手をくだすことはない。電柱工事についても「管理員」という立場で、作業がちゃんとできているのかをチェックしているだけだ。

私も、被ばくした

 私は福島第1原発に、計7年ほどいた。そして、被ばくもした。通算で90〜100ミリシーベルトほど、あびている。もう私の命もあまり長くはないかもしれない。

 現場では放射線量をたくさんあびた人間は「女の子しか生まれない」という噂がある。私も子どもが3人いるが、全員女の子。もちろん噂話のレベルだが、このほかこんな実話がある。作業員は放射線の異常を知らせるアラームメーターが鳴ると仕事ができなくなる。なのでアラームメーターを外に置いて作業していた。昔は頻繁に、こうしたことが行われていた。

 新入社員で原発に配属されると、先輩から「鍛えてやる」と言われた。そしてアラームメーターなどを持って、放射線量の高い場所に連れていかれるのだ。私は福島第1原発1号機にある廃棄物処理建屋というところに連れていかれた。配管をまたいだとたんに、アラームメーターから「ビーッ」という音が鳴った。このように新入社員は“みそぎ”のようなものを受けさされるわけだが、今振り返ってみると「随分無駄な被ばくをしたなあ」と感じている。

 私が入社したころはトラブルがあって、原発はほとんど動いていなかった。原子炉に直結している配管にヒビが入っていて、その配管を交換しなければいけなかったのだ。その作業を誰かがしなければいけないのだが、そのとき米国のGEは、たくさんの黒人を連れてきた。当時、黒人には放射線量をどのくらいまであびることができるのかといった制限がなかったので、彼らを連れて来たのだろう。

「事故は起きない」という“神話”は崩壊した

 福島第1原発で事故が起きたわけだが、いまでも周辺の放射線量は高い。私は主に3号機を担当していたが、今では見るも無残な姿。個人的には残念で、かつ心配な気持ちが強い。

 福島第1原発から海を見ると、波は穏やかなことが多いので、まさか、あれほど巨大な津波が襲ってくるなんて想像もできなかった。1つの原子炉で炉心損傷が起きる確率は年間で10のマイナス6〜7乗、つまり100万年、1000万年に1回程度と説明されていた。

 今振り返ってみると「なんだ、この数字は?」と思うのだが、当時は「炉心損傷なんで起こり得ない」と思っていた。しかし今回の事故で、その“神話”は崩壊した。工学的に炉心損傷は起こりえないわけだが、さらに安全性を高めるために、東電はアクシデントマネジメントという方策をとった。10年ほど前のことだったと思う。

 このアクシデントマネジメントというのは原子炉を冷却する電気系統が使えなくなったときに、消防用の消火水を原子炉の中に注入したり、原子炉格納容器から蒸気を抜く「ベント」をしたりするもの。この対策をとることによって、原子炉での炉心損傷が起きる確率が10のマイナス6〜7乗から、さらに 20〜30%安全性が高くなると言われていた。

 原子炉の安全設計というのは「多重防護」といって、何重もの対策をとっているのが特徴だ。徐々に事態が悪化していくというシナリオがあって、第1 の壁が破られれば、第2の壁が守る。それが破られれば第3の壁があり、それが破られれば第4の壁があるといった感じ。原子炉は多重に防護していて、もちろん運転マニュアルもあった。何かトラブルが生じればこういう操作をする、悪化すればこういう操作をする、さらに悪化すればこういう操作をする——。このような段階的なマニュアルがあったわけだが、今回の事故は何段階もあるバリアが全く機能しなかった。通常運転から最悪の状態に一気にジャンプアップしてしまったことが、大きな問題だ。

 炉心損傷は起こりえないはずだったが、より安心・安全のために行っていたアクシデントマネジメント。今回、事故が起きたとき、消防用の消火水を注入し、ベントをした。ところが、水がなくなった。マニュアルには「原子炉に海水を注入する」などと書かれておらず、海水を注入するということは、東電の財産を捨てることを意味する。「海水注入が55分間中断した、しない」という“すったもんだ”の話があったが、そもそも海水を注入するというマニュアルはなかったのだ。

 ベントをすれば、格納容器の圧力は下がり、爆発する可能性は低かった。ところが1、3、4号機では原子炉建屋が水素爆発した。原子炉建屋が水素爆発することを、東電は全く想定していなかったのではないだろうか。格納容器内の水素濃度が高くなったときには、それを下げる術はある。ところが原子炉建屋が水素爆発するというシナリオは誰も考えていなかったはずだ。

 東電は「なぜ建屋が水素爆発したのか?」という問いに答えていない。私は、このことがとても気になっている。また「格納容器をベントしなければいけなくなったときに、なぜ格納容器の中の圧力が上がったのか」——このことも全く説明していない。今後、このことは明らかになっていくだろうが、どうも情報の出し方がスムーズでなく、かつ一元化されていないことが問題だ。

 民主党の細野首相補佐官をメインにして、東電、原子力安全・保安院、原子力安全委員会、文部科学省が一緒になって会見している。最長5時間の会見もあった。私は「情報の一元化をすべきだ」と訴えてきたが、あの会見は場所を一元化しただけで、情報は全く一元化されていない。

原子力政策は見直すべし

 東京電力福島第1原発で事故が起き、2カ月が経過して、ようやく「メルトダウン」という言葉が出てきた。もし事故が起きた3月11日に「メルトダウンした」と発表していたら、日本は大変なことになっていたはずだ。だから東電は「メルトダウン」という言葉を使わなかったのだろう。

 毎日のように原発事故のニュースを見ていて、「もういいや」「もう飽きた」という人もいるのではないだろうか。多くの人が原発事故のニュースに“鈍感”になってきたタイミングで、東電は「メルトダウンしていた」と説明したのだ。

 工学的にメルトダウンが起きる確率は10のマイナス6〜7乗と言われてきたが、それが1度に3機も起きてしまった。これほど大規模な事故が起きてしまった以上、今後の原子力政策はきちんと見直さなければいけない。

 私が最も心配しているのは、菅首相がいつも思いつきでこの問題を語っているのではないか、ということ。例えば菅首相は浜岡原発の運転停止を命令したわけだが、それを聞いて「なんなんだ!?」と思った。「今後30年以内に巨大地震が発生する確率は87%。だから浜岡原発は危ない」という気持ちは分かるが、なぜ浜岡原発を停めて他の原発は停めないのだろうか。菅首相は「国民が騒いでいるから、浜岡原発を停めておけ」といった思いつきで、語っている気がしてならないのだ。

 今後、原発を増設することは難しいだろう。ただ一度に原発を停止してしまうと、日本のエネルギーの需給関係はめちゃくちゃになってしまう。また日本経済はどうしようもなくなってしまうだろう。ドイツのように、日本の原発もフェイドアウトするしかない。何年後かに原発依存度を低くしていかざるを得ないわけだが、フェイドアウトしていく分を他のエネルギーで賄わなければいけない。代わりのエネルギーは水力なのか、火力なのか。水力は開発しつくしているし、火力はCO2などの問題がある。

 菅首相は「1000万戸の屋根にソーラーパネルを設置する」と、また思いついたことを言っている。原発をフェイドアウトしていくのであれば、新エネルギーに対してもっと予算をつけなければいけない。もっと効率の良い太陽光パネルや風力発電所を作りながら、同時に原発を減らしていかなければいけない。

原発に、将来はない

 私は福島第1原発事故が起きる前から「今後、日本の原発はどうなるんだろう?」と思っていた。今、青森県の六ヶ所村で再処理工場※(1)を動かそうとしている。その工場から出てくる「ガラス固化体」※(2)というゴミをどこに捨てるのか。このことは、まだ決まっていない。

※再処理工場:日本全国の原子力発電所で燃やされた使用済み核燃料を集め、その中から核燃料のウランとプルトニウムを取り出す工場。

※ガラス固化体:液体状の高レベル放射性廃棄物をガラス原料とともに高温で溶かして、ステンレス製の容器(キャニスタ)に入れて冷やし固めたもの。

 青森県六ヶ所村に原発のゴミを貯蔵することはできるが、あくまで一時的なもの。政府は「最終処分場を建設できる自治体は手を挙げてほしい」と公募していて、これに市町村が手を挙げれば、それだけで1億円くらいが入ってくる。ただ今回の事故が起きる前に、手を挙げたところはなかった。事故が起きた今、「ウチの町に最終処分場を作ってください」という市町村は出てこないだろう。原発のゴミを捨てる場所がなければ、下流からどんどんふんづまりになっていって、使った燃料を出せない状況になってしまう。

 使った燃料を出せなくなれば、新しい燃料を入れることができなくなる。ということは“発電ができない”事態になってしまう。私の自論は「原発を増やしていくのはいいが、そのためには最終処分場をきちんと作ってからやってくれ」だ。しかしこれはもう無理だ。

 地元の人に“原子力文化”のようなものを根付かせるには、少なくとも10年はかかる。「邪魔なモノだけど仕方がない。地元住民の雇用にもなる」「いろんな交付金も出る」といった理由を挙げ、地元の人に理解してもらうのには10年ほどかかる。なぜなら何もないところに、いきなり原発のゴミを持って来ることは不可能だからだ。この最終処理の問題を解決しない限り、原発に将来はない。

原発内での作業員が心配だ

 原発内で作業員が被ばくしているが、とても心配だ。今回の事故で、被ばく線量限度の250ミリシーベルトを超えた作業員も出ている。内部被ばくというのは、ものすごく恐ろしいもの。原発作業員は「タイベック」という白色のつなぎを着ていればアルファ線やベータ線を防ぐことはできるが、内部被ばくをしてしまうとアルファ線、ベータ線、ガンマ線すべてをあびることになってしまう。

 福島第1原発では現在、内部被ばくのチェックをしていないだろう。なぜなら内部被ばくを計測できるホールボディカウンターがある建物が、津波でやられていると思うから。もし津波でやられていなくても、ホールボディカウンターという機械はとても敏感で、周囲の放射線量の数値が高ければうまく動かない。今、原発周辺の放射線量はとても高いので、ホールボディカウンターは使えない状態になっているはずだ。

 東電は、ホールボディカウンターで計測した数値を公表しようとしていない。原発で働いている作業員は、できるだけ早くホールボディカウンターで内部被ばくをチェックすべきだ。東電に「内部被ばくの数値を公表せよ」と言っても「これは個人情報にひっかかるので……」といった話になるかもしれない。しかし、この数値は公表すべきだ。

政府はけしからん

 政府は、年間許容被ばく量を20ミリシーベルトに設定したが、これには「けしからん」と思った。何を根拠にかというと、文部科学省は国際放射線防護委員会(ICRP)※の声明をもとにしたという。最近になって「目標を1ミリシーベルトにする」と発表したが、大人、女性、子ども……みんなが20ミリシーベルトというのは、やはりおかしい。

※文科省はICRPの「非常事態が収束した後の一般公衆における参考レベルとして、1年間で1〜20ミリシーベルトの範囲で考えることも可能」とした声明をもとに、暫定的な目安を発表した。

 国や自治体による放射線量の発表は、信頼できない。自分で線量計を購入し、子どもたちが遊んでいる公園などを計測する人が増えてきているようだ。福島市や飯舘村などに行った人に聞いたところ「国が発表している数値よりも、放射線量は3倍ほど高い」と言っていた。赤ちゃん、子どもが心配だ。政府はできるだけ早く、避難を含めて検討すべきだろう。

[Business Media 誠]

Posted by nob : 2011年06月10日 23:00

そのとおり!!!Vol.12

■原発事故が100%起こらないなら、今日から私も推進派
安全な会社は「人は悪気がなくても事故を起こす」と考える
武田 斉紀

ある日、空から石が降ってきた

 都会からそれほど離れていないある村で起こった話だ。台風が去った後、小さなお社(やしろ)があった場所に、真っ暗な穴が開いているのを住民たちが見つけた。

 村人が穴に向かって「おーい、でてこーい」と叫んでみても反響がない。小さな石ころを投げても結果は同じ。そんなある日、一人の男が「この穴を私にくれたら、穴を埋めるだけでなく、別の場所にもっと立派なお社を建ててあげますよ」と言ってきた。彼は穴を村から譲り受けると会社を作り、都会で「原子炉のカスなどを捨てるのに、絶好ですよ」と宣伝して、電力会社と次々と契約した。

 住民はちょっと心配したが、「数千年は絶対に地上に害は出ない」と説明されたこと、また利益の配分をもらうことで納得した。都会をつなぐ立派な道路が作られ、次々とトラックがやって来ては原子炉のカスを捨てていった。穴はいつまでたっても一杯にならないので、いらないものや都合の悪いものがどんどん捨てられた。都会では当時生産ばかりに熱心で、後始末に困っていたものが山ほどあったので、都会の住民たちは安心した。

 それからずいぶんたったある日のことだ。建設中のビルの上で作業員がひと休みをしていたら、頭上から「おーい、でてこーい」という声がして、小さな石ころが降ってきた──。

 ここまで読めば、「あれか」と思い当たる方も多いかもしれない。これは、ショートショートという短編で知られる作家、星新一さんの作品『おーい、でてこーい』の粗筋だ。

 この作品が短編集として発表されたのはホームページによれば1961(昭和36)年。日本で最初の原子力発電が 1963年に成功し、営業運転が開始されたのが1966年のことだから、まさに原子力黎明期のころだ。日本は高度成長期の真っ只中にあり、まだ公害問題さえも公になっておらず、エコ(エコロジー)や環境問題という言葉さえなかった。星さん(1997年に他界)の先見性には驚かされる。そして読み返すほどに、そら恐ろしさが増していくのだ。

 半世紀50年がたった。今や原子力発電は、日本の発電量の約30%を占める一大産業となった。電源開発(東京都中央区)のリンク集を見るだけでも、多くの企業・団体がかかわっていることが分かる。日本は原子力発電設備では米国、フランスに次いで世界第3位、主要国の総発電量に占める原発の割合でも、フランス、韓国に次いで第3位に付ける原発大国になった。

 私は先日、星さんの『おーい、でてこーい』が中学校の英語教材になっているのを見つけた。その瞬間、今回の原発事故を想起した。そして先人の思いを無駄にしないよう、私なりの視点から書いてみたいと思った。

 ただし今回のテーマは「現時点での原子力発電の是非」についてだ。私の結論はタイトルの通り。「原発事故が今後100%起こらないと証明できるなら、今日から原発推進派になる」だ。でも万に1つでも起こる可能性があるなら推進派にはなれない。原発推進派である同盟国・米国や原発大国のフランスなどには、この問題において背を向けることになるが、自分と家族と国民の命には代えられない。

 原発事故が万が一起こるならと書いたが、事故はこの日本で現在進行中だ。故郷を追われ、友人とも離れ離れになって、慣れない土地での生活を余儀なくされ、安住の地さえ見つかっていない人々がいる。原発の近くでは日々放射能におびえている人々がたくさんいる。子供たちは、長袖に帽子やマスク着用で学校に通い、教室では窓を閉め切っての学習を強いられている。外遊びも制限されているようだ。

 そんな状態で、まだ推進しようとしている人がいる。彼ら自身とその家族がフクシマにいても、同じように推進しようと言えるのだろうか。答えがイエスならば、今すぐに地元の人たちと代わってあげてほしい。原発推進の話はいったん停止するべきだ。今後の話は、せめて事故が解決して、もう事故は100%起こらないと証明できてからではないのか。

原発事故はほかの事故とは全く“規模”が違う

 東京電力が今回の地震や津波を想定できたかどうか、対策が十分であったかどうかが検証されている。補償を東電がするのか国がするのかという点では、全国民にとっても大きな関心事だ。しかし原発事故そのものにとっては、想定できたかどうかは問題ではない。今後も事故は起きるのか、それとも起きないのかだ。

 テレビに登場する原子力の識者と言われる皆さん(ほとんどは推進派)は、津波は想定外だったとしたうえで、「○時間以内に電源が確保できていれば事故は防げた」「当初にこうした対応をしていたら事故にならなかったかもしれない」と主張する。今回来日して事故調査に当たったIAEA(国際原子力機関)は、津波に対する想定の甘さを指摘し、原子力安全・保安院の独立性を含めて安全対策が十分でなかったと指摘した。

 私は報告書の内容に異議を唱えようというのではない。ただIAEAは核保有国と原発保有国および今後原発を検討している国から構成されていると聞く。つまり推進派だ。報告書の趣旨は、「日本で起こった原発事故を教訓としながら、原発を推進していこう」ということだ。

 私はテレビに登場する識者にもIAEAにも質問したくてしょうがなかった。「ところでそうした手を打てば、原発事故は今後100%なくなるのでしょうか。99.9%ではなく100%ですよ」。

 100%にこだわっているのには理由がある。原発事故が及ぼす危険性は、ほかのどんな事故とも全くレベルが違うからだ。自動車、鉄道、船、そして飛行機。それぞれの事故で亡くなられた方、ケガをされた方には大変失礼な言い回しになることをお許しいただきたいが、原発事故はそれらとは被害の規模が違う。原発のメリットを置いて言えば、生物兵器に近い。

 生物兵器は人類を大量破壊するが、一気に広がらなければ対処法も考えられる。だが放射能はそうはいかない。福島第1原発事故で分かるように、いったん発生したらすぐには止められないし、発生した放射能は容易になくならない。元素によっては何十年、何百年と被害は続く。しかも大気によって運ばれて国土の広範囲に降り注ぎ、さらには近隣諸国だけでなく世界を巡る。最悪の場合は、地球上からすべての生き物が消えてしまう可能性だってある。

 そんなレベルの事故が、人類史上においてかつてあっただろうか。一度でも起きてしまうと、被害の大きさでいえば明らかに“規模”が違う。

 いやそれでも、原発にも希望はある。事故を100%防げればいいのだ。リスクを除けば、原発が国民や世界の人々にとってメリットがあることはよく分かっているのだから。

 電気料金の国際比較にはさまざまなデータが流れている。某テレビ番組では日本のそれは世界一高いと言っていたが、イタリアに次いで高いというデータもあれば、政府の資源エネルギー庁は『エネルギー白書2010』の中で(ページ内一番下)、日本の電気料金は国際的に見て高くないと主張する。誰が本当のことを言って、誰が国民を欺こうとしているのか。少なくとも一国民には、世界的に見ても安心安全な水が安く手に入るほどに電気料金が安いという実感はない。

 原発はCO2(二酸化炭素)をあまり出さないから環境にも優しいというが、それは発電中だけの話らしい。核燃料を作る、使用後の燃料を処理する、また原発を廃炉にするには少なからぬCO2が発生するようだ。そう考えれば太陽エネルギーなどの新エネルギーの出番だが、原発推進派の人は「だって新エネルギーでは原発の代替ができないじゃないか。だから原発が必要なのだ」と訴える。

 確かに“現時点では”そうなのかもしれない。でもだからといって、自分と家族を命の危機にはさらせない。

人間は100%ミスをする、だから原発事故はなくならない

 これまで事故のなかったものが、世の中に存在するだろうか。

 先ほど挙げた自動車、鉄道、船、飛行機。いずれを取っても事故はゼロではない。どんな対策を練っても、永久にゼロにすることは不可能だ。それらの事故は一定の割合で確実に発生している。

 事故はそれだけではない。ユッケ肉事件などに象徴されるように、食の分野でもなくならない。季節になれば毎年、フグ中毒やキノコ中毒で死者が出たとニュースが流れる。電気製品や機械の使用を誤っての事故など、意図しなくてもミスによる事故は身の回りにあふれている。

 比較的最近に登場したコンピューターではどうだろう。ホームページの更新をしたことがある人なら分かるはずだ。専用のHTML言語を正しくいじったはずなのに表示されない。あらゆる可能性を試したが、やはり表示されない。「こいつ(コンピューター)、絶対におかしいよ!」と毒づいてみるが、結局は人間の負けだ。コンピューターはバカ正直で人間様の言われた通り、素直に動いている。どこかに人間による入力ミスがあるから表示されないのだ。

 震災後に日本を代表するメガバンク、みずほフィナンシャルグループがシステムトラブルを起こし、トップが交代するに及んだ。会社側は義援金の申し込みが想定を超えていたと説明したが、少なくともほかのメガバンクでは起こっていない。想定するのも人間、あらかじめ準備をしておくのも人間だ。そこでミスが起こっていて、トラブルにつながっている。さらには事後の対応ミスがトラブルを拡大した。すべて人間のせいだ。

 私は以前に勤めていた会社で、コンピューターシステムとマーケティングを融合した新ビジネスを立ち上げた経験がある。その際にもミスが頻発した。立ち上げ期で慣れていなかったのもあるが、ミスが起こるたびにクライアントに頭を下げ続けながら私は1つの確信を得た。それは「ミスや事故はゼロにはできない前提で対処する」ということだった。原因は明らかだった。「人間がかかわっているから」だ。

 「あの人は完璧だなあ」と思える人に巡り合ったことはあるが、「100%ミスをしたことがない人に出会ったことがあるか」と聞かれたら、答えはノーだ。人間はミスをする生き物だ。そして、世の中の事故は、自然“災害”を除けばすべて人間が引き起こしているのだ。

 私が何度も取り上げている、JR西日本が引き起こした福知山線の脱線事故(2005年)の例が分かりやすい。事故後に同社は反省してATS(自動列車停止装置)というシステムを導入したが、ミスはなくならなかった。システムのスイッチを切ってしまう人や無視する人がいたからだ。

 完璧なサイボーグを作ればいい。それを一体誰が作るの? 人間? どんなに100%完璧なシステムを用意できたとしても、人間がボタンを押す限りミスと事故はなくならない。かといって人間がボタンを押さない限りはコンピューターも動かない。結局世の中からミスと事故はなくならないのだ。

 だとすれば企業はどう対処すればいいのだろう。

 震災直後の東京ディズニーリゾート(TDR)を取り上げたコラム『3.11もブレなかった東京ディズニーランドの優先順位』では、同社の危機管理の高さをご紹介した。TDRはこれまで直接死亡につながるような事故を起こしていないかもしれないが、海外のディズニーリゾートでは起こっているし、「今後もゼロです」とは言い切れない。

 そのことがよく分かっているからこそ、TDRは安全第一を単に看板として掲げるのではなく、9割を占めるアルバイトも含めた全員でその重要性を共有している。そのうえで歯を食いしばって、全員で努力し続けているからこそ起きていないだけだ。ケガや食品など、それ以外の安全にかかわる事故は起きている。そのたびにTDRは安全のためのさまざまな施策、システム、社員教育を重ねているが、それでもミスや事故はゼロにはならない。いわんや他の企業をや、だ。

 同社に限らず、安全対策や危機管理がしっかりとできている企業には2つの共通点がある。

そもそも誰のために原発でしたっけ?

 1つは既にお話したが、「人間はミスをするものだ」という前提に立って、あらゆる対策を徹底的に講じていることだ。安全対策や危機管理がしっかりとできている企業は、「ミスや事故は100%なくしたいが、ゼロにはならない」ということをよく分かっている。だからこそ千に1つ、万に1つでも発生しないようにと、日々努力を積み重ねているのだ。

 安全対策や危機管理がしっかりとできている企業に共通するもう1つは、従業員を性悪説で見ていないことだ。東京ディズニーリゾートの取り組みはこの点でもお手本となる。彼らは「人間はたとえ悪気などなくとも、事故を起こす存在である」と考える。だからこそ、それを前提として、安全のためのさまざまな施策、システム、社員教育を二重、三重に用意している。安全を守ろうとする人の力を最大限に生かしながら、それでもミスや事故を起こしてしまう人間をカバーしている。

 にもかかわらずミスや事故はゼロにはならない。

 安全面以外で、もう1つ分かっていることがある。経済的に見て、“現時点で”原発は明らかに採算に合っていない。発電の原価が安いからと始めたのかもしれないが、今回発生している被害と賠償額を考えた時、採算は果たしてプラスだろうか。日本経済研究センター(東京都千代田区)の試算によれば、福島第1原発の事故による廃炉や避難者への所得補償費用は約6兆〜20兆円に上るという。

 間接的な被害まで含めるといくらになるのだろう。東電が普通の企業ならとっくにつぶれている。つぶれないのは、「公共性の高い独占企業」で、最後は政府が面倒を見てくれる関係でありながら収益力が高い。つまりこれまでにもずいぶんと儲けているからだ。

 東電をはじめとする電力各社は、全国や地域の企業の収益ベスト5か10くらいに名を連ねる“優良企業”の常連だ。そんなに国民から電気料金をむしり取って、幹部の待遇と社員の給与と福利厚生、そしてCM代や政治活動などにお金に回す必要があるのだろうか。

 独占企業を許すなら、必要以上の利益を上げないように最初から政府の管理下に置いて、国民が監視すればいい。今より電気料金も下がるだろう。あるいは一定のルールの下に自由化するかのどちらかだ。競争のない社会に発展はない。みんな分かっているのに、どうして電力会社の現状を維持しよう、原発を維持しようという人が絶えないのか。どんなメリットがあるのか? 国民のため? 私には理解できない。

 人間は必ずミスや事故を起こす。それでも自動車、飛行機などを手放すことはできない。フグもキノコも食べることをやめない。事故の確率を思えば、デメリットよりもメリットの方を強く感じているからだ。それらは原発とは違って、故郷に人を住めなくしたり、地球や人類を滅亡させるほどの力はないからだ。

 「原発はなくせないでしょ」が議論の前提になっている人に言いたい。発想を変えて、「原発をゼロにして人類が生きていくにはどうすればいいかを考えようよ」と。原発にそれなりに頼っている国は、最初は苦しいだろう。しかし原発率30%の日本は、この夏に向けて電力25%削減を達成しようとしているではないか。日本人は1つにまとまれるし、我慢もできる。知恵と努力もある。

 「今年はいいかもしれないが、今後の需要を考えれば原発は必須だ。なかったら経済発展できないぞ」と脅されるかもしれないな。そうなると世界に冠たる日本の技術力の出番だ。日本人にはオリジナリティーが足りないと言われるが、世界を驚かせた経験はたくさんある。地場のメーカーには、技術力で世界を席巻している企業も多い。さらに小さな工夫やアイデア、改善技術、チーム力で競わせたら日本企業は世界で一級だ。

 「原発はなくせないでしょ」という固定観念を捨てて、「原発をゼロにして人類が生きていく方法を考えようよ」と提案したい。ドイツやスイスは既に歩き始めている。主要8カ国(G8)首脳会議の参加国の中でも一人じゃない。自国で停止するだけではなくならない地球規模のリスクを、ドイツと組んで働きかけていけばいい。日本が世界をリードできるチャンスだ。

 自民党の皆さんには、原発行政を推進してきた張本人としてまずは反省会を開いたうえで、力を貸してほしい。民主党の皆さんには、原発事故の可能性がゼロにならない限り、“勇気を持って”廃止すると英断してほしい。どちらの党も一番大切なものが「国民の命と安全」だと思ってくれているのであれば。また原発で潤ってきた人たちは、発電自体がなくなるわけではないのだから、「原子力とは技術が違う」などと言わずに、新エネルギー分野で活躍してほしい。

 原発が存在し、人間がかかわっている限り、ミスから重大事故が起こるリスクはゼロにはならない。原発による発電率がこれ以上高くなっていくと、後で「やっぱりやめておけばよかった」は通用しなくなるだろう。今大人たちが、大声を上げるしか道はないのだ。未来を担う子供たちの頭上に、放射線を帯びた石を降らせないために。

★<お断り>サブタイトルでも宣言しましたが、私は「原発事故が100%起こらない」と証明できたら、喜んで原発推進派に変わります。ブレているって? いえ全然ブレていませんよ。私の判断規準は「本当に日本国民と世界の人々のためになることかどうか」ですから。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2011年06月10日 11:42

前提の欠落、、、やると決めてまず始めなければ何も実現しない。。。

■ドイツ「脱原発」 競争力揺るがす政策再転換(6月7日付・読売社説)

 ドイツの産業競争力を奪いかねない重大な政策転換である。

 ドイツ政府は6日、既存の原子力発電所17基を2022年までに全廃することを決めた。1980年以前に建設された古い原発など現在運転停止中の8基をそのまま停止し、残りは稼働期間32年をメドに順次停止するという。

 中道左派連立政権が2002年に法制化した「脱原発」政策への回帰である。

 メルケル首相率いる現在の中道右派連立政権は昨秋、従来の脱原発政策を転換し、原発の稼働期間を平均12年延長する方針をいったん決めた。風力など自然エネルギーでは必要な電力を賄えない、との判断からだった。

 それをわずか半年余りで再度転換したのは、東京電力福島第一原発の事故がドイツ国民に与えた衝撃の大きさを物語るものだろう。事故後のドイツ地方選で、原発早期廃止を訴える環境政党が大躍進し、連立与党は敗北を重ねた。

 原子力は、ドイツの発電量の2割強を供給する重要なエネルギー源である。脱原発で生まれる不足分は、当面は火力発電所の増設などで、将来的には自然エネルギーの拡充で埋めるという。

 だが、その道程には不確定要素が多い。

 増強をもくろむ風力発電はバルト海沿岸など北部に集中し、南部への送電網の建設に多額の投資が必要だ。自然エネルギーの高コスト体質に拍車をかけかねない。

 自然エネルギー特有の供給の不安定さもつきまとう。

 ドイツ産業界が競争力の喪失を懸念する所以(ゆえん)である。ドイツは欧州経済の牽引(けんいん)車だけに、欧州全体の景気も左右されよう。

 ドイツが脱原発へと舵(かじ)を切れるのは、陸続きの周辺諸国から電力を輸入できるからだ。現に今、電力の8割を原発に依存するフランスや旧ソ連型の原発が稼働するチェコから輸入している。

 原発廃棄は決めても、原子力に由来する電力に頼る構図は変わらない。自国の原発技術の売り込みも続けるという。ご都合主義の側面も否めない。

 世界の趨勢(すうせい)を見れば、中国やインドなど多くの国が、増大する自国のエネルギー需要の供給源を原発に求めている。

 島国の日本も、ドイツとは事情が異なる。電力を隣国から買うことはできない。産業競争力を維持するうえで、安全性を高めて原発を活用していくことが、当面の現実的な選択である。

[読売新聞]

Posted by nob : 2011年06月07日 02:14

自らの納得の上にしか幸せはない、、、第三者や組織や社会といった客体的価値評価基準からは納得は生まれない。。。

■上司に理解されない! 40代の切なすぎる“最後の決断”
「出世したがる社員」だけを認める会社のアンフェア
河合 薫

 「会社を背負っていこうっていう気概を持った社員というのがいない。震災以降、一層そういった傾向が強まっている気がしてならないんです」

 先日、ある中小企業のトップの方とお話しした時に聞いた言葉である。

 「会社を背負う」……。何とも重たい言葉だ。

・出世したがらない。
・言われたことしかやらない。
・「会社のために」というロイヤルティーが感じられない。

 こういった話は、震災前からトップや中間管理職が部下たちの言動を嘆く際に、たびたび耳にしてきた。その時のターゲットといえば、20代の若手社員が圧倒的に多かった。

 ところが、「震災以降……」とこぼすこのトップによれば、「年齢に関係なく、と言いますか、40代の社員も含めて、会社(会社の仕事)を収入の手段としか考えない社員が増えている」というのである。

 仕事が収入のための手段であっても、何らおかしなことではない。だが、社員にはレイバー(労働力)として目の前の仕事をこなすのではなく、ビジネスをしてほしい。そう願ってやまないのがトップたちだ。

 「労働」ではなく、創意工夫を凝らしてより付加価値をもたらすビジネスをしてほしい。給料はそのために払っているんだ、と。

 当然、40代の社員たちはそんなことくらい理解していると思っていた。その40代までが「労働に徹しよう」と言うのか? そんな一抹の不安を震災以降に感じることが増えたそうだ。

震災で以前とは異なる風景が見え始めた

 東日本大震災は、それまで見えなかった景色と向き合う大きなきっかけとなった。仕事、家族、会社、自分の働き方、会社との付き合い方、会社における自分の居場所……。

 自分が会社をクビにならなくとも、会社そのものが跡形もなくなってしまうことがある。どんなに働きたくても、どんなに雇い続けたくても、それができない状況に突然陥ることがある。そばにいて当たり前だった家族が、一瞬にしていなくなることがある。

 以前は考えたこともなかったこんな現実を目の当たりにしたのだ。

 会社のためよりも地域のため。仕事だけでなくボランティア。仕事よりも家族。それまでの価値観が変わったことを自覚した人もいれば、何だかモヤモヤした思いを抱き続けている人もいる。それくらい「3・11」はショッキングな出来事だったのである。

 そんな社員たちの微妙な価値観の変化に気づいたトップの嗅覚は、優れている、と捉えることもできるだろう。いやいや、ひょっとするとこの方自身が、将来に対する漠然とした不安に駆られ、社員たちの言動に過敏になっているだけなのかもしれない。

 いずれにしても、私には正直、冒頭のトップの方の言っていることがよく理解できない。そもそも「会社を背負う」とはどういうことなのか?

・「収入以上の仕事をしろ!」ということなのか?
・「もっと経営者目線で働け!」ということか?
・「会社のために誠心誠意を尽くせ!」と、今さら滅私奉公を求めているのだろうか?

 会社の将来を危惧するトップの方の気持ちも、分からないわけではない。でも、「会社を背負う」とか、「会社のために」とかって、その言葉自体が思考停止ワード(関連記事:部下も、上司も、み~んな“思考停止症候群”?!のような気がして、根本的な問題がよく分からないのだ。

 そこで、今回は、「会社との関係」について、考えてみようと思う。

 「何でもっとがむしゃらになれないのか。草食化ってやつなんでしょうか? 管理職試験を受けたがらない傾向は数年前からありまして。このままじゃ、やばいぞと、管理職手当も増やしましたし、試験の回数も増やしました」

 「で、受験者は増えたんですか?」

 「少しはね。上司が引っ張り上げるような努力もしたんで、以前に比べれば意欲の高い若手も出てきました。でもね、やはりそういうタイプは圧倒的に少ない。しかも問題は40代のミドルクラスです。震災以降、明らかにモチベーションが低下している」

 「何か具体的な出来事があったんですか? 仕事をやらなくなったとか、休みがちになったとか?」

 「いやいや、さすがにそういうのはありません。でも、明らかに会社との距離を広げだした。この間も『数年後には転職しようかと思っている』と面と向かって上司に切り出した社員がいまして。放射能のことも心配だし、故郷に住む母親の近くに帰りたいとも言ったとか。ずっと働く気がないと豪語するほど、ヤル気がないのかと。何ともむなしい気持ちになりましてね」

 「御社は、終身雇用を守っているんですか?」

 「何もなければ、普通は定年まで居られますけど……」

 以上が、冒頭の経営トップの方との会話の続きである。

 繰り返すが、トップの方の不安が分からないわけではない。でも、何か話をしていて違和感を覚えてしまったのだ。

 「管理職試験を受けないことは、会社のために働いていないということなのか?」

 「数年後には転職します、と断言することは、ヤル気のない証拠なのか?」

 どうにも納得できなかったのである。

 だって、管理職になりたがらないのには、別に明白な理由がある。簡単だ。下は上を見て、物事を判断している。ただ、それだけのこと。自ら勝手にヤル気をなくしているわけではない。

 「管理職になっても何もいいことがなさそうだなぁ」と見えれば、管理職試験を受けようとは思わない。駆けずり回って、時間外だろうと何だろうとひたすら働く。そんないかにも大変そうな上司の姿を見れば、どんなに手当が増えようとも、それがその大変さに見合ったものでなければ、試験を受ける人が増えることはない。

 「管理職のくせに、何やってんだ? たいして仕事もしていないくせに、会社にしがみついて、カッコ悪いなぁ」と思うような上司がいれば、「ああいうふうにはなりたくない」と思うだろう。部下たちからは、「あんな奴いらない」と陰口をたたかれる上司たちを見ていたら、誰がヒエラルキーの階段を上りたいと思うだろうか。

出世している=仕事ができる、ではない

 それに出世している上司が、必ずしも仕事ができる人、とは限らないということに、部下たちは早くから気づいている。かなり敏感に、会社員の不条理を早い段階で見抜いているのだ。

 私も全日本空輸にCA(客室乗務員)として入社して2年目に、そのことに気がついた。「お客さんにとって良いCAが会社から評価されているわけではない」ということが、下から上を見上げると、実によく分かったからだ。

 評価されて昇進していった人たちは、上司たちとの付き合いを大切にし、飲み会に付き合い、ゴルフに付き合い、上司たちの“仲間”のようにふるまっている人たちだった。組合の仕事をし、休日出勤をし、フライトの後も会社にいつまでも残って、地上勤務の男性上司たちとウダウダと話をしている人たちだった。

 中には、ソムリエの資格を取ったり、チーズの学校に通ったりして、勉強熱心な人もいたけれど、その人たちのお客さんへのサービスが「すごい!」とか、お客さんに対して「優しい」とか、温かみのあるサービスをしていたかというと、疑問である。

 強いて言えば、ファーストクラスのお客さまには、かなり入念なサービスをしているように見えた。そう。ファーストクラスのお客さま“だけ”には、完璧だったように、ペーペーの私には見えた。

 逆に、会社からはあまり評価されず出世とは無縁と見られていた先輩の方が、どのクラスのお客様たちにも、温かいサービスをしていたし、学ぶことが多かった。

 エコノミークラスは座席が狭いので、長いフライトではお客さんも足を伸ばしたくなる。そこで、機内をお客さんがウォーキングできるようにと、ギャレイのカーテンを開けて、ドアサイドに、セルフで飲み物が取れる簡易バーを作る。そういったちょっとした心遣いを教えてもらったこともあった。

 そうなのだ。下から上を見ると、『平等』か否か、『フェア』かどうか、が実によく見える。そして、長く働けば働くほど、平等かどうか、フェアかどうかが自分の問題になってくる。だから、40歳を過ぎれば自分が会社のどの辺りで終わるかは、だいたい分かるのである。

下から見上げると、会社の“真実”が分かる

 どんなにトップがけしかけようとも、下から見上げれば、それが「嘘」であることくらい分かる。会社は必ずしも公平じゃない。正論を言うことはあっても、誠実とは限らない。上が使いやすい人が上がる。自分は、ここで終わる。それは、早く見切りをつけた人ほど分かるのだ。

・最後の最後で役員になれずに、関連会社に放出された人――。
 この男性は年老いた母親に、「あれ? あんたこんなローマ字の多い会社だったっけ? 財閥系に入れたって、父さんが喜んでいたと思ったんだけど」と言われたことがきっかけで、自信喪失しメンタル不全に陥った。

・入社した時から、ひたすら会社が大好きで「会社のため」と働き、それなりの業績も上げてきたのに、48歳の時の上司に「使いづらい」と嫌われ、子会社に転籍になった人――。
 彼女は周りには、「子会社の方が小回りが利いて楽しいよ」と言っているらしいが、それまで1回も欠かすことなく参加していた同期会に、転籍以降は一度も出席していない。

 こんな景色が見えれば、「自分がどうなるか?」くらいは相当に図々しいか、おめでたい人じゃない限り分かるだろう。分かるからこそ、「転職を考えています」などと言うのではないか。「お荷物になる前に、退散します。ご迷惑はお掛け致しません」と。自分の覚悟を告げた。ただ、それだけのことなんじゃないだろうか。

 そりゃあ、「管理職試験を受けない」という選択も、「出世に興味がない」という価値観も、「数年後には退職します」と宣言するのも、トップからすれば面白い発言ではないかもしれない。

 でも、だからと言って、「やる気がない」とか、「会社を背負う気がない」とかと、同義ではない。

 管理職になりたがらなくても、仕事が好きで、会社が好きで、働いている人はたくさんいる。現場が好きで、お客さんが好きで、自分たちの扱っている商品が好きで、自分のためじゃなく、「また、あなたの会社を選びますね」とお客さんから言ってもらえるような働き方をしている人ってたくさんいる。

 「誠実に仕事をこなそう」「ミスがないようにしよう」と一生懸命どんな小さなことにも手を抜かないで、「会社のために」働いている人だって、たくさんいることだろう。 

 そう、彼らは会社を背負っている。会社のために働いている。自分のためだけに働いているわけじゃない。

 何も、「はい! 私は管理職になりたいです!」と豪語する人だけが、頑張っているわけじゃないのだ。

 40代の社員だって同じだ。確かに「数年後には辞めます」なんてことは、わざわざ言わなくたっていいことではある。

 でも、転職を見据えながらも、「そこまで自分のできることを必死にやろう」と思ったからこそ、あえて断言したと捉えることもできるのではないか。 好意的に受け取りすぎだろうか? いいや、40を過ぎれば転職すると公言することが、どれだけリスクがあることか。それくらい分かるはずだ。

 だいたい転職をしてしまう人よりも、会社に残り続ける人の方が、会社のために働いているとは限らない。何もしないでしがみついているくらいだったら、「自分にはこれ以上会社に貢献できる能力はない。だったら、若手に席を譲ろう」と決意した人の方が、はるかに会社のことを考えているのではないか。

パフォーマンスの高い人ほど、自分のために働いている

 しかも、よ~く考えてみてほしいのだ。会社だって、「出世したがる人」だけを求めているわけではないはずだ。出世することも昇給することもなくても、毎日毎日、ほかの人があまりやりたがらない地味な仕事を続ける社員も必要としているはずである。

 会社は、一部のパフォーマンスの高い社員だけが支えているわけじゃない。出世したり昇給したりすることがなくとも、地味な仕事でも、ほかの人がやりたがらないような仕事でも、腹の底から真面目にやり続ける社員こそが、組織の土台を作っている。彼らこそが、「会社のため」に、「会社を背負って」働いているのではないだろうか。

 言い過ぎかもしれないけれど、むしろ、パフォーマンスの高い人の方が自分のために働いているんじゃないかと思ったりもする。「会社のため」ではなく、「自分のキャリア」のために。会社を背負うのではなく、自分のキャリアを積み重ねるために。

 自分たちはどういった人たちを評価してきたのか? 公平に扱ってきたのか? 誠実に評価したのか?

 企業のトップたちはこうしたことを自問して、反省すべきではないか。会社にとって必要なのは、出世したがる社員だけではないということを。パフォーマンスが高い社員だけを求めているわけじゃないということも。

 そして、もし、「このままじゃ会社が……」と危機感を抱くのであれば、パフォーマンスを高める社員と同時に、土台を作っている社員たちの価値を認めるべきだ。「あなた方が必要なんです」と。

 東京電力という大企業を支えていたのは、どんな働き方をしていた人たちか。東京の大企業が使う電気の供給を支えていたのは、どこの人たちか。日本株式会社の土台を作っていたのは、誰なのか? これらの問いを考えれば、答えは明らかなはずである。

 このことに早く気づかないと、彼らは本当に、ヤル気を失い、手を抜くようになるだろう。

 「会社は出世したがる社員しか、人間扱いしないんだ」――。そう感じた途端、誰だって腐る。自分の仕事、自分の存在、すべてに意味を見いだせなくなることだろう。

 意味のないことに精を出す人はいない。自分の存在意味を見いだせない人が、会社を背負おうとは当然思わない。出世したがらないから、意味を失うのではない。出世したがらない人たちを認めない上司が、彼らの意味を失わせているのだ。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2011年06月05日 08:42

そのとおり!!!Vol.11

■「福島」について語った山本太郎と室井佑月のその後

 作家の室井佑月が、NHK朝の情報番組『あさイチ』の5月26日生放送にて「子供たちに福島の野菜を給食で食べさせるなんてかわいそう」と爆弾発言し、賛否両論の物議を醸している。言うまでもなく、東日本大震災に伴う福島第一原発不安による風評被害の話題を指しているが、福島県内の放射能について「政府、東京電力の発表よりも危険な状態のはず」と信じる視聴者は室井の発言に賛同し、風評被害に苦しむ県内の農家を案じる人々は、室井発言に真っ向から反発した。

 発言内容の是非はともかくとして、朝の生放送でびっくりさせる発言をカマしてしまった室井の、今後のTV仕事への影響が気になるところである。何しろ、福島問題について積極的に発言していた著名人の仕事にすでに、何らかの影響が出始めているからだ。

 震災後、twitterやYouTubeで常に反原発を表明し、23日には文部科学省前に集い、子供たちへの被曝量制限基準値引き上げ撤回を要求するデモまで行った俳優の山本太郎は、7月から撮影を予定されていたドラマの出演を外されていたことを、26日に自身のtwitterで明らかにした。

 ほぼ同時に発生した室井発言と山本降板事件の余波を受けたのか、現在2ちゃんねるやtwitterを中心に、元プロ野球選手の長嶋一茂が5月22日の『モーニングバード』(テレビ朝日系)出演時に、番組の企画でスタジオに並んだ福島の野菜を前に「俺は食べない。安全かどうかはっきりわからないものをカメラの前で食べて視聴者に安全だというメッセージを送りたくない。これを食べて本当に農家のためになりますか?」と発言したという情報がかなりの勢いで拡散されているが、平日に放送されるはずの『モーニングバード』が日曜日であった「22日」に放送されたという矛盾から、現在ではデマ説が有力となっている。ネットユーザーには冷静な情報の取捨選択が望まれるところだ。

[リアルライブ]


■室井佑月「福島の給食に地元の食材を使うのはかわいそう」 インターネットでは多数賛同する声

作家の室井佑月さんが26日に出演したNHK朝の情報番組『あさイチ』で、「福島県の給食に地元の食材を使うのはかわいそう」と発言し様々なところで物議を呼んでいる。

この発言は福島県が地元食材を給食に使用するという報道に対し言ったもので、室井さんの発言を要約すると以下のようになる。

・福島市の線量は高く、外部被曝だけでなく内部被曝の事も考えなければいけない。
・なるべく被曝量を減らさなければならないのに給食で暫定基準値以下の物を食べさせるのは子供がかわいそう。
・福島の状況を考えると、このような状況で平時よりもはるかに高い放射性物質の残留基準値を設定するのはおかしい。
・放射線の測定高度についてもおかしい。地上18メートルで測定しているが、18メートルも身長がある子供はいない。政府は発表が遅すぎる。
・大人は良いが福島の学校は基準値ギリギリのものでなく、相当基準値より下回っているものを子供たちへは与えるべき。

他のコメンテーターの男性は「安全が確認できた物のみ使用しているので問題無い」と言っていたが、福島県会津地方で基準値を超えたほうれん草が確認され、千葉でも暫定基準値を超えたほうれん草が出荷されたことや、放射線の測定高度が高すぎること、水道水から放射性物質が検出された事実の発表が遅れたことを考えると、室井さんのように不安を覚えている母親は多いはずだ。

また、福島市の環境放射能測定値は現在平常時の毎時0.04マイクロシーベルトよりはるかに高い、1.40マイクロシーベルトが測定されている。このような状況では暫定基準値以下の食品ではなく、子供には放射性物質が全く付いていない食品を食べさせてあげたいと思うのが一般的ではないだろうか。

テレビに届いた食品関係業者からのFAXは「風評被害を生むのでそういった発言は控えてほしい」と書かれていたが、そうであれば食品関係の仕事に携わる企業や国は一刻も早く正確な放射性物質の残留量を細かく定期的に発表し、福島県民を安心させるべきだろう。

「なんで安全なの?」という問いに対し「しっかり検査をしてるから安全です」との答えしか返ってこない現状では、信じるのも無理がある。なお、ネット上では室井さんの発言を支持する声が多く、以下のような声があがっている。
 
「当たり前のこと言っただけだろ。チェルノブイリより強い汚染の可能性のある地域で取れた作物を子どもに喰わすとか、1億総発狂かよ。」
「政府が信用できないからこうなるのも必然だよね」
「子供の命より金が優先される福島」
「汚染野菜の販売を、風評被害に負けない農家として宣伝する狂った世の中。」
「そりゃそうだ。セシウム付いてるのは風評じゃなくて実際そうなんだから。」
「基準内であってもわざわざそれを食べるリスクを冒す必要はない 子どもは成人より放射能の影響も人生も長い」
「風評被害の言葉の意味が「真偽問わずとりあえず自分たちにとって不利な噂による被害」になってる件」
「いやいや正論だわ」
「今のガキに将来日本立て直してもらわなきゃならないんだから大切にしろよ 癌患者だらけとか笑えないだろ」
 
他には福島県産の野菜全てが汚染されているわけではないといった意見もあったが、セシウムなどが入った食品とそうでない食品が分からない現状は無駄な内部被曝を増やさないために、子供たちだけでもなるべく原発から遠い地域の食材を食べさせるべきではないだろうか。特に空間線量の高い福島市であればなおさらだ。

本当に安全なのであれば根拠となる数値を見せて親たちの不安を取り除き、「風評被害」を産まないためにも政府は一刻も早く対策を打たなければ、室井さんのような考えを持つ人たちは決していなくなることはない。

[ロケットニュース24]

Posted by nob : 2011年06月01日 22:24

そのとおり!!!Vol.10

■基準20ミリシーベルトを批判 仏の汚染調査団体

 福島第1原発事故を受け、5月下旬に福島県などで放射線量を測定したフランスの放射性物質の汚染調査団体CRIIRADのシャレイロン研究所長は1日、都内の日本記者クラブで記者会見し、日本政府が計画的避難区域の基準とする年間20ミリシーベルトの積算被ばく線量について「高すぎる」と批判した。

 シャレイロン氏は、事故直後に周辺住民は大量に被ばくしているとみられ、数値をより低く設定する必要があると指摘。「20ミリシーベルトという基準は外部被ばくだけで、呼吸や汚染された食品の摂取による内部被ばくは含まれていない」と批判した。(共同)

[47NEWS]

Posted by nob : 2011年06月01日 22:07

英断!拍手!!

■ドイツ 「脱原発」22年までに 与党合意、主要国で初

 【ベルリン=菅野幹雄】ドイツ連立与党の首脳は29日、首相府で協議し、国内に17基ある原子力発電所を順次停止し、遅くとも2022年までに「脱原発」を実現する計画で合意した。独DPA通信など複数の現地メディアが伝えた。福島第1原子力発電所の事故で想定外のリスクが判明した原発への依存をやめ、風力や太陽光など自然エネルギーを大幅に伸ばす。

 「脱原発」の方針決定はスイスが既に打ち出しているが、主要国ではドイツが初めてとなる。原発に対する拒否反応が国内世論で高まっているためだ。隣国フランスや中国など新興国はむしろ原発推進の立場で、世界のエネルギー政策の路線に大きな差が生じる。

 現地メディアによると、13時間に及んだ独与党協議でまとまった合意は、17基のうち大半を10年後の21年までに停止させるという内容。ただし、自然エネルギーなどへの転換が計画通り進まない場合はうち3基を「激変緩和措置」として22年まで稼働させる。脱原発による発電コストの上昇や供給不足を懸念する自由民主党(FDP)の主張に配慮した。

 東日本大震災の直後に3カ月間の稼働停止を決めた旧式の原発など8基については、7基を廃炉にし、残りの1基は冬場の電力不足に備え再稼働できる状態にしておく。

 メルケル首相は昨年、前政権での原発の稼働停止方針を変え、いったんは稼働期間の延長を法改正で決めた。だが3月に福島第1原発事故が発生し「考えを変えた」と脱原発に逆戻りする方針を表明していた。

 ドイツでは25年前のチェルノブイリ原発事故で放射能漏れなどに対する国民の懸念が極めて大きい。最近の地方選では反原発を掲げる連合90・緑の党が躍進を続け、首相は「脱原発」の方針を早く明示する必要があると判断したようだ。

 自然エネルギー分野を将来の成長分野と位置づけ、経済や雇用にもプラスとなると複数の与党幹部が説明しているが、コスト低減や供給確保が円滑に進むかどうかは不透明な面もある。

[日本経済新聞]


■「脱原発は巨大なチャンス」独メルケル首相

 遅くても2022年までに原子力発電から脱却する方針を決めたドイツのメルケル首相は30日、「ドイツにとって大きな挑戦だが、未来への巨大なチャンスでもある」と述べ、効率的で環境にも優しい新エネルギー分野での先駆者を目指し、脱原発へ取り組む決意を改めて表明した。福島第一原発事故を受け、脱原発へと方針転換した連立与党に対し、野党からは賛成を示唆する声や慎重な検討を要するとの声が出ている。

 会見でレットゲン環境相は「これは大規模な国家プロジェクトだ」と意義を強調。また、「2022年に最後の3基は閉鎖されなければならない」と述べ、最終的な脱原発の時期が22年より先延ばしになる可能性を強く否定した。

 政府の諮問委員会の報告は「原子力エネルギーからの脱却により生じる電力供給の不足分は、(風力など)再生可能エネルギー及びエネルギー効率の向上とともに、ガスなど化石燃料によって補う」としている。メルケル政権は6月6日に新政策に必要な法案を閣議決定する方針だが、再生可能エネルギーへの投資を強化するとともに、新たな火力発電所や高圧送電線などの建設が必要になると見られる。

[朝日新聞/31日追加]

Posted by nob : 2011年05月30日 11:59

その通り、、、行動する人には敬意を払います。。。

■山本太郎、事務所辞め放射線から子ども守る

 福島第1原発事故後、放射能汚染の危険を訴えている俳優山本太郎(36)が、俳優を引退し、疎開する覚悟を固めていたことが28日までに分かった。

 山本は原発から30キロ圏外という理由で、避難勧告の出ていない福島市や郡山市の子どもの避難や疎開を支えるプロジェクト「オペレーション・コドモタチ」に賛同。今月16日にアップされた同プロジェクトの公式サイト上の動画で「僕もこのまま(放射能)汚染が続くなら、今の職業を諦めて疎開しようと思っています」と打ち明けていた。

 「オペレーション・コドモタチ」が、北海道への疎開を提案していることも紹介。「4000戸を受け付けているらしい(中略)子どもたちを無理心中に引き込まないでください」「未来の日本にバトンをつなぐためにも、勇気を出して疎開してみませんか」などと呼び掛けてもいる。

 その上で、86年のチェルノブイリ原発事故では、年間5ミリシーベルトの被ばくで住民が強制移住させられたと指摘。文部科学省が4月に屋外活動を制限する基準を20ミリシーベルトと設定したことについても「殺害行為です。避難したりとか賠償とか、途方もないお金がかかるから、国は(住民を)見殺しにしようとしています」と痛烈に批判している。取材に応じた同プロジェクトの関係者は「われわれの活動は、反原発、脱原発ではなく未来の子どもたちの救済が目的。山本君も子どもを守りたいというピュアな思いで動いていると思う」と語っている。

 山本は25日には、ツイッターで「マネジャーからmailがあった。『7月8月に予定されていたドラマですが、原発発言が問題になっており、なくなりました。』だって」などとつぶやいている。27日には「これ以上迷惑をかけられない」とし、所属事務所を辞めたことを告白。一夜明けたこの日、所属事務所も公式サイトで「個人的な活動のために事務所に迷惑をかけたくないという山本の誠意を受け入れることにいたしました」と発表した。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2011年05月29日 23:28

想定外は論外、、、無知は犯罪。。。

■ストロンチウム90の海産物汚染に無策な日本政府。
細野豪志首相補佐官の「約束」に期待したい

 きょう(5月26日)発売の「週刊文春」で驚くべき海産物汚染の実態を書いた。

 国際環境NGOのグリーンピースが一ヵ月弱かけて調べた海産物への放射能の影響と、それをもとに政府に取材したのが記事の内容だ。詳細はぜひとも「週刊文春」で確認し、私たちの食卓にのぼる魚介類の実態について本当のことを知ってほしい。

 さて、広い範囲にわたって海水が放射能に汚染されていることは政府の調査でもわかっている。文部科学省によるサンプリング調査は連日行なわれ、5月以降は核種ごとの濃度も公表されるようになっている。

ストロンチウム90については
まったくの調査不足

 だが、それでは十分とは言いきれない。比較的測定の簡単なセシウムについてはどうにか公表が続いているが、半減期の長いストロンチウム90についてはほとんど何も調べていないのが実情だからだ。

 ストロンチウムについて触れたのは、せいぜい次の朝日新聞の記事程度である。

〈東京電力は8日、福島第一原発の敷地内や周辺の海で4月18日に採取した土や海水から、放射性物質ストロンチウム90を初めて検出したと発表した。

 半減期が約29年と長いうえ、化学的にカルシウムと似ていて、体内に入ると骨にたまる傾向がある。原発敷地外で放射能モニタリング(監視)を行っている文部科学省も今後、海洋のストロンチウム調査を実施するという。

 海水では、同原発5、6号機の放水口北側30メートルの地点で、濃度限度の約0.26倍に相当する1リットルあたり7.7ベクレル、沖合15キロでは約0.15倍に相当する4.6ベクレルだった。原発から大気中に放出されたものが海に落下したか、原発から海に流出した高濃度汚染水に含まれていたとみられる。

 文科省は3月中旬、福島県浪江町と飯舘村の土壌サンプルを採取し、最大で1キロあたり32ベクレルのストロンチウム90を検出した。だが、海水での調査は実施していない〉(朝日新聞/2011年5月9日付)。

人間にとって厄介な性質、
生物学的な毒性も極めて高い

 骨などに蓄積しやすいストロンチウムはセシウムと違って一度体内に取り込まれると排出されにくい。よって、海洋生物がそれを取り込んだ場合、食物連鎖と生物濃縮によって被害が拡大する恐れがある。そのために必要なことは、当然ながらその原因を取り除くことである。

 だが、その原因である放射能の外部放出の停止はどうやら難しそうだ。メルトダウンをいまさら認めたような日本政府が、福島第一原発の原子炉の実態を正確に把握しているとは思えないし、それを停止させる技術をもっているとは考えられないからだ。

 となると、国民が身を守るために必要なのは、自ら判断し、自らが自らを防衛することに他ならない。だが、特段、何の情報もないストロンチウムから、私たちはどうやって身を守ればいいのだろうか。

 現時点で、政府・地方自治体の把握しているストロンチウム情報は以下の通りである。「週刊文春」での私と取材記者らの取材を参考にすれば、以下のようにまとめられる。

 ストロンチウムの特徴はセシウムに比べて非常に半減期が長いうえ、「食品や水を介して体内に取り込みやすく」、「水に溶けやすいため雨や海流によって広範に運ばれやすい」

 たとえ少量であっても体内被曝をすれば骨のガンや白血病、あるいは別の病気の元となり、生物学的な毒性が極めて高い放射性物質である。

政府・首都圏自治体は
調査も対策もなし

 日本政府および東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、群馬県の首都圏を中心とする各都道府県は、5月16日現在、大気中の塵や雨水、水道水に含まれる放射性物質「ストロンチウム90」を一切測定していない。

 その事由として、文部科学省は「測定に熟練の技術と時間を要すること」「おおよそセシウムの1000分の1の存在割合が適用できること」、都道府県は「ベータ線は到達距離が短い」「測定機器がない」「人員が足りない」と答える。

 政府・各都道府県は、これからの梅雨で降水と放射線量の増加が見込まれることについて、現在の放射線量の数値以外に、何ら対策を立てていない。

 要するに日本政府は何の対策も立てていないどころか、ストロンチウムに対しては調査すらしようとしていないのである。よって、そこを当てにするは時間の無駄だ。実際、だからこそ、この数週間、筆者は、海産物取材のため、沿岸域の漁港を訪ね歩いてきたのだ。

 ところが、一人の政治家の出現によって、すこしばかり事態に変化がみられるようになってきた。

「政府としてしっかりと海産物の調査を行なう」

 5月23日、記者会見に臨んだ筆者に、細野豪志首相補佐官はこう約束した。

 細野補佐官は約束を守る政治家である。少なくとも4月以降、つまり、統合対策本部の設置以降、それは確実に証明されている。細野氏が表舞台に出てきて以来、東電、保安院、霞ヶ関などの隠蔽が次々と明るみに出てきているが、それは、明らかに彼が事務局長として陣頭指揮を執るようになってからだ。

 それまでの政府の対応は酷かった。菅首相と枝野官房長官などの政治家は、東電と役人の嘘に簡単にだまされ、結果として「安全デマ」という誤情報を国民に流しまくっていたのだ。

「格納容器は健全に守られている」
「メルトダウンはしていない」
「放射能の外部放出はない」
「ただちに健康被害はない」
「避難の必要はない」
「放射能の海洋流失はない」

 こうした政府の発表を大手メディアが無批判に垂れ流すことで、放射能被害が広がったとしたら、あまりに悲しいことではないか。

 実際、福島のみならず周辺海域の海産物汚染は目を覆うものがある。なかば手遅れの部分もある。正直に書けばそういうことになるが、いまはそんなことをしている場合ではない。戦犯の追及は今後の取材課題としよう。

 なにより新鮮だったのは、今回の取材・調査では、海で生活する漁師のみならず、サーファーやダイバーも進んで協力してくれたことだ。

 それは、海を愛する者ならば、誰もが本当のことを知りたいという自然な気持ちの発露にすぎないのかもしれない。同時にまた、それは、魚介類を口にすることの多い私たち日本人すべての共通の思いでもあるまいか。

 選挙区に海岸部を抱え、海を愛する細野氏ならば、おそらくその気持ちを共有しているに違いない。

 なにしろ、海水を飲む人間はほとんどいないが、海産物を口にする日本人は少なくないのだ。政府は、海産物の継続的なサンプリング調査を大至急、始めるべきだ。細野氏の約束に期待する。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2011年05月28日 23:41

まずは節煙、、、そして休煙だと思えば止められる。。。

■新社会人の喫煙率、わずか11.7%

 ジョンソン・エンド・ジョンソンが運営する「ニコレット禁煙支援センター」では、2月に就職を控えた全国の男女516名を対象に「禁煙に関する意識調査」を実施した。その結果、新社会人の喫煙率は男女共に低く、また、喫煙者に対してマイナスなイメージを持っていることが分かった。

 今回の調査は、2011年春に新社会人になる全国の20歳から25歳の男女516名を対象にインターネット上で実施。厚生労働省が行った「平成21年国民健康・栄養調査」によると成人の喫煙率は23.4%であったが、新社会人の喫煙経験については「現在習慣的に喫煙している」が7.0%、「習慣ではないが喫煙する時もある」が4.7%と喫煙している人は合わせてもわずか11.7%だった。さらに禁煙について聞いたところ、「近いうちに禁煙しようと思っている」と「いつかは禁煙しようと思っている」と答えた人が合わせて80.0%にものぼった。

 続いて、上司や恋人の喫煙について聞いたところ、上司は「ノンスモーカー」がいいと答えた人が67.0%、恋人に至っては「ノンスモーカーがいい」が71.9%「できればノンスモーカーがいい」が21.1%と合わせて90%を超える結果となった。また、職場における喫煙環境についても「勤務時間中はどこにいても禁煙」が8.7%、「職場全面で禁煙」が30.6%、「喫煙所を設けて、そこでのみ喫煙可能」が55.6%と、ノンスモーカーに煙が及ばない環境を希望する新社会人が90%以上にも及ぶ。これは2007年の調査に比べて15ポイントもアップしており、受動喫煙の意識の高まりによるものであると考えられる。

 さらに、喫煙するビジネスマンのイメージについては2007年5月の調査結果と比較すると、「ストレスが多い」「自分勝手」「だらしない」「意志が弱い」「教養がない・品がない」などのマイナスイメージが大幅に増加。反対に「仕事ができる」「頼りになる」「知的な感じ」といったプラスイメージが減少している。

 ひと昔前の「タバコを吸う人は大人でかっこいい」という印象からマイナスイメージへ移行しつつある喫煙者。これは、健康や環境に対する啓蒙が進み若者の意識も変化している結果だと考えられる。

[INTERNATIONAL BUSINESS TIMES]

Posted by nob : 2011年05月28日 20:33

制度の問題ではない、、、個人と個人が協調する社会こそが健全。。。

■30~40代男性の4人に1人が独居中高年に!?
“震災離婚”急増で加速する「非婚社会」の衝撃

 今回の地震でパートナーが見せた素顔に、幻滅する女性たちが続出しているという。思わず引いてしまう男性の言動にはこんなものがあるそうだ。

「ニュースを見ているとき、一緒にいるのが不快になるほど行政や東電関係者に罵声を浴びせる」
「震災直後、過度な買い占めに走った」
「せっかく節電しているそばから、電気のスイッチをバチバチと入れる」 

 パートナーや家族そっちのけで、自分だけ助かろうとする姿に信頼を失う女性もいる。

「地震の時、家族を顧みず自分だけ逃げてしまった」
「放射能が怖いからと、こっそり自分用ガスマスクを購入していた」などなど――。

 それだけならまだいいのだが、時には夫に愛想を尽かし、離婚話に発展するケースもあるようだ。

――この連載では、震災後の“問題の現場”を知る2人のインタビュイーが登場。それぞれの立場から混迷期のサバイバル術を語ってもらう。第3回目のテーマは「結婚」。到来しつつある「離婚社会」「非婚社会」を生き抜く方法について聞いた。

「リセットする」岡林法律事務所 代表弁護士の岡林俊夫さんの話
阪神淡路大震災後も離婚は急増
親離れできない妻が夫に愛想を尽かす?!
岡林俊夫さん 弁護士法人岡林法律事務所代表弁護士。東京大学卒業。2006年、岡林法律事務所設立。新宿本部以外に全国10支部を設立。著書に「払いすぎた借金を取り戻すならこの1冊」(自由国民社)など

 このままでは震災離婚が急増するのでは――

 そんな警鐘を鳴らすのは、岡林法律事務所 代表弁護士の岡林俊夫さん。じつは、阪神淡路大震災の後も離婚が急増し、社会問題となった。兵庫県立女性センターには、震災後3年間でおよそ1500件もの離婚相談が寄せられている。

「以前からしっくりいかなかった夫婦仲が、震災によって危機的状況になる場合は多いよう。死生観を問い直すことで、それまで目をそらしていた問題に向き合おう、という気持ちになるのでしょう」

 では、震災前、離婚をめぐる状況はどうだったのだろうか。

 若くして結婚したものの、経済的にも精神的にもなかなか自立できない……。最近の離婚相談から浮かび上がるのは、そんなカップルの姿だったようだ。

「とくに若年層の間で離婚が急増していました。厚生労働省の人口動態統計によれば、2009年の離婚総数は25万3000件。そのうち、結婚から 20年以上経ったカップルの離婚件数は17%ですが、5年未満では36%と倍以上。当事務所でも、結婚5年未満の若い人からの離婚相談がこの3、4年で 2~3割増えています」

 中でも目立つのは、200~300万円台と年収の低い夫を持つ女性からの相談だ。

「別れたい理由として価値観の違いなどを掲げる相談者が多いのですが、よく聞いてみると経済的な問題が大きい。『夫の収入が減った』『どこに勤めても長続きせず、何度も転職を繰り返す』などなど。家計の破綻が夫婦仲をこじらせ、互いの価値観も受け入れられなくなってしまう、というパターンのようです」

 若年カップルの離婚のもうひとつの原因が「親の存在」である。

『専業主婦の母親を見て育ったから、結婚後も自分が働かなきゃならないなんて全然想定していませんでした』

 若い妻たちからそんな不平の声が上がっているというのだ。

 稼ぎも家事も、なるべく公平に分担しようという友達型カップルが増える一方、「大黒柱の夫と専業主婦の妻」という、かつての典型的な夫婦像を理想とする女性が少なくないらしい。

 親の干渉も激しくなっている。

 経済力のない娘の夫に失望し、「そんな男とはさっさと別れなさい」と仲を裂こうとする親。自ら弁護士事務所に赴き、離婚に動く親もいる。

「若いカップルの親は、年齢もまだ比較的若く体力もある。若い男性に比べて収入も高いので、発言力があるのです。子どもたちも、親の力を頼らないと結婚生活が成り立たないことが多く、つい耳を貸すようになるのでしょう。娘や息子への援助が、皮肉にも彼らの精神的、経済的な自立機会を阻害していると言えますね」

 親の若い頃と違い、今どきの若者をめぐる雇用情勢はかなり厳しい。だが、妻側の親はそれが理解できず、娘の夫の収入が減ると「甲斐性なし」のレッテルを貼ったりする。もっとも、専業主婦としてバッチリ家事や子育てをしてきた姑にしてみれば、今どきの妻もまた、「嫁失格」に思えるのかもしれない。

 いずれにしても、こうした親世代の「昭和的価値観」に影響され、つい相手を自分の父親、母親と比べてしまうカップルは珍しくないだろう。

“離婚格差時代”にワリを食う
若妻たちの悲惨な現実

 そんな状況の中、起こったのが今回の地震だった。

「震災後、社会には不透明な未来への不安感が蔓延し、みんなが自信を失いつつある。『このパートナーに一生をゆだねていいのか』と、あらためて懐疑的な気持ちにとらわれる人が増えているのでしょう」(岡林さん)

 確かに、「大黒柱としての夫」を求める妻にしてみれば、自分を置いて逃げだす男など言語道断モノに違いない。

 だが、結婚相手を見つけるのが昔より難しくなったように、離婚を取り巻く状況も厳しさを増しているのが現実だ。

 岡林さんによると、不況が深刻化する中、夫の収入が低いために養育費を回収できず、貧困生活に陥る離婚女性が増えているという。それでも自分の父親が現役のうちは、実家でゆとりある暮らしができるだろうが、親が年金生活に入るとそうもいかなくなってくる。

 好条件の離婚を狙う妻たちの「離活」が話題になったことがあるが、「一般的に離婚でハッピーになれるのは、子育てが一段落し、経済的にも安定したカップルの場合」と岡林さん。離婚にも世代間格差が広がっているのだ。

 離婚はもちろん個人の自由だが、万が一、親に影響されて決意した離婚であれば、踏みとどまったほうが賢明かもしれない。

マメな「修活」で
妻の愛をつなぎとめよ

 では、夫側は妻に逃げられないため、どんな心構えが必要になるのだろう。

 まず、妻と同様、相手に自分の親と同等の役割を求めないことだろう。そのうえで、妻の父親と同等かそれ以上に信頼に足る夫であることを、相手に示すことが大切なのではないだろうか……。

「たとえ収入はいまいちでも、家事やちょっとした気遣い、愛情表現などで、夫婦関係は維持できるもの。3組に1組が離婚するというこの時代、懸命に婚活して結婚しても、離婚のリスクはつねにつきまとう。折に触れ、互いの関係を修復、リセットする『修活』が必要なのでは」(岡林さん)

 厳しい経済情勢の中、夫婦のあり方も変わりつつある。その現実を受け止め、お互いの結びつきを強固にしていかない限り、絆は簡単に断ち切れてしまう――。これまでの結婚観からの「リセット」が、震災後の今こそ求められるのかもしれない。

「備える」みずほ情報総研の主席研究員 藤森克彦さんの話
30~40代男性の4人に1人が
20年後「独り暮らし」に

「20年後の2030年、今の30~40代男性が50~60代になったとき、4人に1人が“独り暮らし”をしている可能性が高い」
藤森克彦さん みずほ情報総研主席研究員。国際基督教大学大学院行政学研究科修了。2008年2月まで日本福祉大学大学院社会福祉学研究科・非常勤講師。著書に「単身急増社会の衝撃」(日本経済新聞社)など

 国の将来推計に基づいて、こんなショッキングな指摘をしているのが、みずほ情報総研の主席研究員、藤森克彦さんだ。

 独り暮らしといえば、“夫と死に別れた高齢女性”のイメージがあるが、「今後は中高年男性でも独り暮らしが増えていく」と話す。

 2005年現在、50代男性に占める単身世帯の割合は13%。1985年の5%から大きく上昇した。この傾向が続けば、2030年になると、50代男性(現在の30代)の23%、60代男性(現在の40代)の25%が単身世帯になる見込みだという。

 なぜ中高年男性の一人暮らしが増えていくのだろう。

「中高年男性で単身世帯が増えていく主な理由は、未婚者が増加していること。例えば50歳男女の未婚者の割合を見ると、1980年には男性3%、女性4%にすぎませんでした。ところが、2005年には男性16%、女性7%と急増。50歳男性の6人に1人が未婚者になっています。

 この傾向が続くと、2030年には50歳の未婚者の割合は、男性が29%、女性が23%になるとみられています。90年代以降、結婚や世帯形成のありかたは、私たちが想像する以上に変化しているのです」

 男性の未婚率が女性を上回る要因のひとつは、医学の進歩。もともと出生数の多い男性乳幼児の死亡率が低下したため、結婚適齢期の男性の数が女性より多くなった。実際、2005年の20~34歳人口を見ると、男性の方が38万8000人も多い。

「男余り」と「非正規社員急増」で
“結婚難時代”が到来

 このほか、藤森さんは次のような問題も挙げる。

「もちろん、価値観やライフスタイルの変化、お見合いや社内結婚が減ったことも大きい。しかし、最大の要因のひとつは女性側の変化でしょうね。働いて収入を得られるようになり、結婚を急がなくていい人が増えた。

 興味深いのが、厚生労働省が2005年に行った調査です。これによると、20~30代未婚女性の8割以上が『いずれ結婚するつもり』と回答しています。ところが、独身でいる理由の第1位は、『適当な相手にまだめぐり会わない』となっている。

 別の言い方をすれば、多くの未婚女性が、いい相手が出てくるまで待てるようになった、ということ。かつては夫の収入に依存する女性が多かったので、結婚が生活の安定に結びつく面があった。しかし女性の経済力が向上した今、あわてて結婚する必要がなくなっているのです」

 第3の要因は男性側の変化だ。

 90年代以降、非正規労働者が急増したことが、男性未婚者の増加につながった。ちなみに、男性雇用者に占める非正規雇用者の比率は90年には9%に過ぎなかったが、2010年には18%。25~34歳の結婚適齢期に限って見ると、3%から13%と4倍以上に跳ね上がっている。

 なお、2007年の厚生労働省の調べでは、20~34歳男性の独身者のうち、その後5年間に結婚した人の割合は、非正規労働者では12%。正規労働者(24%)の半分だ。

「年収300万円が結婚の分岐点」。

 今月11日、内閣府が公表した統計結果は、さまざまなマスメディアに取り上げられた。それによれば、20~30代男性の既婚者は、年収300万円未満なら約9%。300万~400万円になると26%程度と、3倍近くなるという。

 だが国税庁の調査では、年収300万円以下の男性は全体の25%だ。非正規労働者の場合、年収200万円未満はじつに59%にのぼっている。

「独身貴族」は続かない?!
単身世帯の老後は想像より悲惨

 単身世帯の生活は、高齢になると2人以上世帯より苦しくなる――

 藤森さんの分析結果から、こんな厳しい現実も浮かび上がってきた。

「単身世帯は持ち家率が2人以上世帯より低いため、消費支出に占める家賃や地代の比率が高くなりがち。また、外食費などもかさみがちです。一方、2人以上世帯では、子どもの教育費や住宅ローンなどの支払いが終わると、暮らしにゆとりが生まれやすいといえます」

 もちろん、単身世帯と一口に言っても、ヒルズ族からネットカフェ難民まで、収入の程度はさまざまだ。

 問題は、低所得のため結婚できない単身者の老後。現在、単身男性に占める貯蓄残高150万円未満の人の割合は、60代で21%、70歳以上でも17%にのぼる。「借家に住む単身者は、無業になれば家賃を払えず、住宅を失うリスクも高い」と藤森さんは指摘する。

 また親が要介護状態になれば、兄弟がいない場合、自分が介護をしなければならない。こうした「シングル介護」の負担が重圧となり、ついには仕事を失う可能性もある。

 もちろん既婚男性も、こうしたリスクと無縁ではない。高齢になれば配偶者と死別する可能性があるのは当然として、前述したように離婚率も高まっている。誰がいつ単身者になるかわからないのが現実だ。「会社」と個人の絆が希薄化したように、「家族」というセーフティネットもまた、弱まっているのだろう。

「自己責任論」では片づけられない
「非婚社会」の現実

「価値観の多様化により未婚者が増えるのなら、それ自体を問題にすべきとは思わない」としながらも、藤森さんは次のように続けた。

「しかし、非正規労働者であるために、結婚したくてもできないという人もいます。職業訓練も十分に受けられず、正規労働者になるのも難しいなど、本人の努力で対応できることには限界があるのに、それを“自己責任”と片付けてしまうのはどうでしょうか。男性が正社員になり、専業主婦の妻や子どもを養う時代は終わろうとしています。非正規労働者であっても結婚しやすい社会、独り暮らしの人も生きやすい世の中を作るべきだと思う」

 藤森さんが提示する対応策は次のようなものだ。

 まず、職業訓練や正規労働への転換制度など、非正規労働者が再チャレンジできる体制を整える。また、NPOなどを充実させ、キャリアに関わらず実力を発揮できる舞台を広げるのもいい。地域におけるNPOの活性化は地元の交流促進に役立ち、引退後の孤立を防ぐのにも役立つ――。

 そして忘れてはならないのが、非正規労働者の待遇改善だ。

「非正規労働者には、年齢や家族構成を考慮した生活給が、正社員のように支払われていない。これが結婚を困難にしている一因です。企業においては、正規労働者と非正規労働者の不合理な格差を是正していくことが必要では。また、給付つき税額控除など、就業意欲を損なわずに生活困窮者を支援する公的な仕組みを検討してはどうでしょうか」(藤森さん)

 では、個人はどんな「備え」をすべきなのだろう。

 望めば誰もが結婚できる時代は終わり、いよいよ「非婚社会」が到来しようとしている。私たちはそろそろこの現実を受け入れ、「結婚しない人生を誰と過ごすか」というテーマについて、考えておくべきなのかもしれない。友人でもいいし、仕事やボランティア仲間でもいいし、あるいはまったく違うコミュニティの仲間でもいい。どちらにしても一人で生きていくには、それなりの覚悟や経済力が必要になりそうだ。

 さて、男も女もトホホなこの時代。あなたなら愛するパートナーとの絆を深めますか?それとも、他の誰かと一緒に「非婚社会」に備えますか?

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2011年05月24日 00:42

様々な立場と視点。。。Vol.9/私もほぼ同意見、、、国民の健康・生命・安全を護るためではなく、それぞれの立場や利害を護るための情報操作に惑わされないように。。。

■「2カ月後」のメルトダウン発表と内部被曝
正しく怖がる放射能【6】
伊東 乾

 東京電力は震災から2カ月目に当たる5月12日、福島第一原子力発電所1号機の圧力容器内で燃料棒が冷却水から完全に露出して過熱し、原形をとどめない形で溶け落ちてしまったこと、事故で圧力容器の下部にできてしまった複数の穴から水とともに格納容器に漏れた可能性がある、と発表しました。
(追記:こののち5月15日には、1号炉の炉心全体が3月12日午前6時50分ごろの段階でバラバラになり、一部の燃料はペレットまで壊れた形で圧力容器の底部に燃料が落下したと考えられる分析が発表されています)。

 定義があいまいになりやすくあまり使いたくない言葉ですが、端的に言えば1号炉は「全炉心溶解」という意味での「メルトダウン」を起こしたことになります。この状況とそこでの安全に関して、今、手元にある情報を元に考えてみましょう。ご質問などありましたら私のツイッターに直接いただくこともできます。

 前回、浜岡原発の運転停止の問題を扱ったところ「これは正しく怖がる放射能のシリーズと違う、政治的な問題だ」というコメントを幾つかいただき、率直に残念でした。いまだそのレベルで事態を見ていては、収まる事態も収まりません。

 よろしいでしょうか、科学的に正しく放射能を恐れるというのは、放射能漏れなどを起こさせず、未然に事故を防ぐべく万全を期すことを言います。

 前々回までの大半の内容は、残念ながら既に福島第一原発からかなりの量の放射性物質が出てしまった、そこで被曝を最小限に抑えるためには、という話を具体的にしていたわけですが、浜岡については幸いまだ大地震にも津波にも遭遇しておらず(しかし、今後それに遭う可能性が極めて高いと指摘されており)、そこで正しく放射能汚染を防止するために、という話を書いているもので、今までで最も徹底的に「正しく放射能を怖がる」内容を記したものと思っています。

 今回はそれとは逆に、大変に残念なことですが、福島第一原発1号炉では「燃料棒」が原形をとどめぬ形で崩壊し、中に納まっているはずの核燃料を収めている鞘、ペレットすら溶解したものがある状態で、格納容器下部にたまっているという、あっては困る状態に私たちが直面しているところから、どのような防御策が取れるかを考えるというものですが、起きてしまってからでは遅い、というのが、何より最初に声を大にして言わねばならぬことでしょう。

裸の核燃料をじゃぶじゃぶ水洗い

 東京電力は1号機の状態を「メルトダウン」であると認めて、格納容器を丸ごと水で満たす冠水作業の見直しに入る作業に着手した、と発表しました。いわゆる「水棺措置」ですが、このまま続けるわけには行きません。

 報道はこれに続けて、水棺作業が見直しになったため、冷却作業に遅れが出て、事故全体の収束が長期化、工程表の見直しは必至、といった話に流れていますが、果たしてそういう話だけ見ていれば良い問題でしょうか。

 東電が発表したデータに即して見てみましょう。5月10日までは長さ約4メートルの燃料棒の1メートル65センチほどが水面から出ており、あとは水の中に浸かっていると思われていました。

 ところが震災から2カ月目の5月11日に水位計を調整してみたところ、燃料棒が完全に水面より上に露出する、いわゆる「空焚き」の状態であったことが判明(「水位・圧力に関するパラメータ」の「D.S(ダウンスケール)」となっている部分)、過熱した核燃料が溶融して溶け落ち、灼熱した物質がたれてくるわけで、これにより「圧力容器」配管に穴があいて、溶融燃料が1段外側の「格納容器」内に漏れ出した可能性が高い、というものです。

 東電発表は、この状態を「圧力容器下部の表面温度は100度から120度と比較的低く、燃料は水に浸かっているので冷却できている」とし「水素爆発の危険性も低い」と説明していますが、それで安心させるような状況ではないことに注意しなければなりません。

 放射能を正しく怖がる基本は「遮蔽」です。分かりやすくいえば「閉じ込める」で、元来の放射性物質は5重の壁で「閉じ込め」られていることになっています。具体的には以下の通りです。
第1の壁 燃料ぺレット
第2の壁 被覆管
第3の壁 圧力容器
第4の壁 格納容器
第5の壁 原子炉建屋

 さて、今の状況はこのうち第1の壁のペレットが破損し、第2の壁「被覆管」が融け、直接むき出しになったペレット内の高温の使用済み核燃料が炉材とともに第3の壁、圧力容器の一部に穴を開け、第4の壁「格納容器の底にまでもたまっている状態」、さらにその汚染水が格納容器から原子炉建屋の地下に膨大な超高濃度汚染水が漏れ出ていると言っているわけです。

 第5の壁である原子炉建屋は一番に水素爆発で吹き飛んでいますから、既に壁の役割を果たしていません。

 現状では外界との間で冷却水を循環して熱を奪っているはずの格納容器の中に、あらゆる壁が取り払われた形で「核燃料 + 使用済み核燃料」が裸で過熱しており、それを冷却水で直接じゃぶじゃぶと洗っている形になっていることが懸念されます。

 冷却水というのは、元来、熱源とは壁で隔てられており、熱だけを交換する役割であるはずですが、今の状態は粒子状になった「核燃料 + 使用済み核燃料」も水と一緒に外界と循環している可能性が高い。

 だから「冠水(水棺)作業」は見直しせざるを得ないわけですが、ここがなんとなく記述されずに済まされている。

 こういうことを「放射能を正しく恐れさせないトリッキーな表現」と指摘しなければなりません。

 現在の状態は裸の核燃料の水洗い状態で、とてもではないですが楽観を許す状態ではありません。と同時に、そのシリアスな状態を東電は実にスムーズに社会に発表することにも成功してしまいました。今、大きなパニックなどは起きていません。それはそれで評価すべきことでもありますが、以前からこの連載で記していた通り「放射能慣れ」してしまった社会が、本当の核の怖さに不感症になってしまっていないか、正直なところ心配です。

懸念される環境汚染

 当初の安全性の議論は「核燃料の大半は炉の中にきちんと納まっているので安全です」という文脈でなされてきました。それがだんだん「燃料鞘の一部溶融」「部分溶融」「残存率55パーセント」などなどの議論に移ってゆき、現状ではほぼ全面的な燃料棒の溶解と格納容器底部への沈殿・ことによると集中といった話になっています。

 従来は、例えば使用済み核燃料プールの「高濃度汚染水」の漏出などが問題になっていたわけですが、今の状況は高濃度とかそういう話でなく、核燃料がまるごと水の中に出ているわけですから、冷却水の循環そのものが極めて危険な状態であること、これを正しく怖がる必要があります。むろん冷却はしなければなりません。しかし、その冷却水は既に汚染水という段階でなく、かなりの確率で「核燃料そのものがじゃぶ漬け」の状態です。東京電力はこれを「安定して水で冷やされている」とマイルドな表現をとっていますが、管理に極めて慎重な配慮が求められるのは言うまでもありません。

 と同時に第一に考えねばならないのは、海水や土壌など、周辺環境への漏出でしょう。これは、空気中の放射線量の危険性を評価するのとはわけが違います。環境内に漏れ出た放射性物質は、とりわけ生物による濃縮が懸念され、魚介類や野菜などを通じて人間が摂取する内部被曝のリスクも、大いに懸念して正しく怖がらねばなりません。

 具体的にどうすればよいか、と言えば、極力被曝のリスクを下げるように万全を尽くすしかありません。人の住む環境は除染に努め、新たに生活環境内に汚染物を持ち込まず、原子炉周辺に汚染物質・汚染水は閉じ込める。

 これと並行して炉自身の冷却を確実に進めなければならないわけで、大半の安全措置を再度大きく見直す必要がある。3月、4月の時点で決めてよいことにした基準なども、一つひとつ慎重にチェックする必要があります。

 ところが、この「炉心溶解」の発表とほぼ同時に文部科学省から出された「年間20ミリシーベルト」の線量の下での児童生徒などの生活パターンから推定される実際の被曝量についても「試算」というものが発表され、正直言葉を失いました。ここにはお話にならない代物が試算として出ています。

内部被曝を考慮しない試算では「正しく怖がれない」

 「校庭等の空間線量3.8マイクロシーベルト/毎時の学校の児童生徒等の生活パターンから推定される児童生徒等が受ける実際の積算線量の試算について」と題された文部科学省のこの文書は、いたるところ疑問符のつく「試算」が記されています。

【1】まず「校庭」と「それ以外」をかなり乱暴に二分して、それ以外の周囲の空間線量は校庭より低く、比の値を0.61倍としてそれを用い、

【2】事故当日から学校開始日まで34日分の積算量を「非学校関係分」として低い値でひとまとめにくくっているけれど、これは個々の子どもの生活パターンによって全く異なるのでほとんど科学的、あるいは疫学的に意味があるとは思えず、

【3】学校平日200日分と学校休日165−34=131日分、合わせて365日分という掛け算と足し算から・・・、

 1年間の児童生徒などの被曝量を9.99ミリシーべルト、うち学校関係分は1.67ミリシーベルトで17%に過ぎないとし、結論として20ミリシーベルトを暫定値としても実際の子どもの被曝量は「約半分の10ミリシーベルト」であると結論、さらに学校の対策はしょせん17%に留まり、その他の影響が圧倒的に多い、と結論しています。

 ・・・どうでしょう、この掛け算と足し算の中に、1カ所でも「飲料水」とか「食料」といった言葉が出てきたでしょうか。

 あるいは義務教育機関で提供される「給食」はどうでしょうか。今、1号機の炉心が溶解して冷却水で直接核燃料を洗っている状態で、環境汚染から私たちが最も恐れなければならない「内部被曝」つまり放射性物質を飲食物を通じて、あるいは呼気を通じて体内に取り込んでしまう危険性が、上記の「試算」の中に1 行でも記されていたでしょうか。

 学校で出される給食のご飯やおかずの一つひとつにカウンターをあてて線量を確認しなければ安心して食事ができない学校、などという状況があってよいものか。

 私は一貫して福島第一原発事故に関するあらゆる問題は、基本ソフトランディングで進めるべきと記しているものですが、明白なリスクに対しては決然とした判断を下す必要があります。文部科学省は「実際に測定されている線量はもっと低く、かつ減少し続けている」とアピールしますが、内部被曝を勘定に入れない試算しか発表せずにこれでは、肝心な点が欠落しているというべきでしょう。

 さらに言うならここにリンクした「放射能を正しく理解するために 教育現場の皆様へ」という4月20日付け文部科学省名の資料では「口などから体内に入っていた場合でも、体外に排出されています」(9ページ)の一言で片付けており、明らかに事態を軽微に印象づけようとしていると言わねばなりません。

 この後、高木文部科学大臣の「短時間なら3.8マイクロシーベルト/時を越える環境で子どもが遊んでも良い。校庭の土を入れかえる必要はない」という暴言の記者会見があるわけですが、この際のアドリブ発言をもって、私はこの高木さんという人を、既にこの国の科学技術行政の長の器ではないと見限っています。事実、なんの訂正もないまま、その後、校庭の土の埋め替えその他にずるずるとシフトしていますが、政治家なら、いや1人の男ないし人間として一本でも通る筋があるのなら、きちんと前言を修正し潔く職を辞すなど、けじめのつけようがあろうというものです。個人的には、基本的な素養も能力もない人に、いまの最悪の状況で文部科学行政のトップ判断は無理で、菅総理の人事のミスであると共に、国を危ぶむ衆愚的な施策を常に懸念せざるを得ません。

 放射線管理区域の規制はおろか、労災での白血病認定基準すらはるかに超える線量を義務教育の環境と認めたこの判断は、一言で言って失政と思います。科学的に見て安全性など一切担保されないのは言うまでもなく、それ以上に法治国家として従来国内法や判例に照らして破綻している。

 こうした判断を下した4月下旬から半月以上たった5月中旬に入って「実は早期から全炉心溶融」という解析結果が出てきた、というものです。

 従来から定められる放射線管理区域では、基本的に飲食厳禁で、道理の分かった大人が限られた範囲の行動を取り、そこで生活したりはしません。

 今、出ている話は、そこで衣食住のすべてを行う生活空間で、子どもたちに国と保護者が「義務教育」を施す場での線量評価であるはずですが、もっとも怖がるべき内部被曝の評価がありません。今回の結論は、前述した試算のような頭のままでは、身近な環境に分布している可能性のある放射性物質を正しく怖がることはできない、という単純な事実です。

 東電の公式発表が核燃料丸出しの水洗いという状況を認めた「震災2カ月目以降」の現状認識のもと、政府は誠意をもって、関連のあらゆる参考値や試算を再検討し、国民の健康・生命・安全を守るべく、全力をもって努力しなければなりません。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2011年05月20日 12:20

気が遠くなる。。。

■第一原発の汚染水、推定総量10万トン弱に

 東京電力は18日、福島第一原子力発電所の1〜6号機にたまった汚染水の総量が推定で9万8500トンに上ると発表した。

 これとは別に集中廃棄物処理施設に移送済みの分が9400トンあり、汚染水の総量は10万トンを超えたことになる。現在も1日平均約500トンの注水が続いており、東電は6月中旬を目標に、1日1200トンの汚染水から放射性物質と塩分を取り除く処理施設の試運転にこぎ着けたい考えだ。

 推計したのは原子炉建屋とタービン建屋、作業用トンネル(トレンチ)の3か所にたまった汚染水。原子炉などから漏れた高濃度汚染水がたまる1〜4号機の汚染水は計8万7500トンから、計8万4700トンに下方修正された。

 2号機が2万5000トンで最も多く、3号機2万2000トン、4号機2万トン、1号機は1万7700トン。津波の海水などが主体の低濃度汚染水がたまる5、6号機はそれぞれ300トン、1万3500トンだった。

[読売新聞]

Posted by nob : 2011年05月19日 00:16

厳正に確認しようとするのであれば、、、安全性は決して担保されない。。。

■首相、原発推進を強調…送電と発電の分離も

 菅首相は18日、首相官邸で記者会見し、福島第一原子力発電所の事故を受けた電力会社の経営形態見直しについて、「地域独占ではない形のあり方も含めて議論する段階は来る。送電と発電の分離などエネルギー基本計画などを考える中では議論が及ぶし、そうすべきだ」と述べ、発送電の分離などを検討する考えを表明した。

 定期点検などで運転を停止している原発に関しては「緊急的な安全措置がしっかりと講じられたものは、安全性が確認されれば稼働を認めていく」と明言した。「原子力のより安全な活用の方向性が見いだせるなら、原子力をさらに活用していく」とも語り、自然エネルギーとあわせ、原発を引き続き推進する立場を強調した。

 原子力行政については「根本的に見直す」とし、原子力を推進する立場の経済産業省と、安全規制を担う原子力安全・保安院を分離する方向で検討するとした。

 福島第一原発事故で避難した周辺住民の帰宅時期に関しては、「来年1月までには原子炉を冷温停止させ、安定化させたい。こうなれば、どの範囲がどの時期に帰れるか申し上げることができる」と述べた。

 東日本大震災の本格復興に向けた2011年度第2次補正予算案については「本当に急ぐものが提案されてきた場合、第1次補正(予算)で不十分だとすれば考えなければならない」と語り、今国会に提出する可能性を否定しなかった。

[読売新聞]

Posted by nob : 2011年05月19日 00:12

カネはミサイルより怖い。。。

■1基100年、知られざる巨大産業の裏側
原発の「カネ」「利権」「人脈」

 5月6日、菅直人首相は中部電力に対して、東海地震の想定震源地の上に立つ浜岡原子力発電所の停止を求めました。「再び地震によって原発事故が起きれば、日本全体に甚大な影響が及ぶ」というのがその理由でした。

 そして中部電力もそれに応じ、運転中の2基と定期検査中の1基を止める決断をしました。運転中の原発を、政府が止めさせるというのは前代未聞のことです。この事実だけ見れば、日本が「脱・原発」に大きく舵を切ったと受け止められなくもありません。

 しかし、実際はそうではありません。菅首相は、「あくまで浜岡だけ」と協調しましたし、枝野幸男官房長官は「原発政策の基本は変わっていない」と語り、海外への原発輸出の旗振り役だった仙谷由人官房副長官も「政策としては原発を堅持する」と述べています。

 東京電力・福島第1原子力発電所のあの大惨事を受けても、日本の原発政策は止まることはありません。それが現実です。その理由は、原子力発電所という産業そのものが巨大な“システム”になっているところにあります。

 日本には商業炉として54基の原発があり、現在約20基が運転を続けていますが、その裾野は実に広大です。何しろ、用地選定から運転までに20 年、そして運転は最長で60年間続きます。役目を終え廃炉にするのも、放射能の除染や核廃棄物の処理などで20年を要します。すべての過程で100年に及ぶ、恐ろしく息の長い産業なのです。

 当然、その間には膨大な人と企業、カネが絡みます。関わる企業や団体は500をくだらないでしょう。福島第1原発の事故では、東電の責任が大きく取り沙汰されていますが、東電とてこの大きなシステムの中の一事業者にすぎません。

 また、原発を誘致した自治体も、交付金や電気料金の割引措置、各種の助成金も付いて潤います。さらに、原発産業の推進に際してはもちろん政治家が介在し、行政と産業界を結ぶパイプ役として天下り官僚も跋扈しています。大学をはじめとする研究機関も、安全性を保証する国の代弁者として一役買います。

 国民が払う電気料金という非常に安定した収入を、100年の長きにわたり関係各所で分け合う“共存共栄”のシステム。それが原発産業なのです。この、強固につくり上げられた原発を巡る利権の構造は、易々と崩れるものではありません。

 世界最大の原発事故を受けても、日本の原発は止まらないし、止められない──。

[『週刊ダイヤモンド』副編集長 深澤 献]

Posted by nob : 2011年05月17日 00:21

こうでなければという最悪の状況が次々と明らかに。。。

■2号機と3号機の炉心も損傷―福島第1原発

 【東京】東京電力は15日、福島第1原子力発電所の原子炉1号機の炉心が溶融していたほか、2号機と3号機の2つの原子炉も炉心に大きな損傷を受けていたことが明らかになったと発表した。この結果、放射性物質の大量放出を回避しつつ原子炉を安全に閉鎖するというただでさえ困難な作業が一段と複雑になる見通しだ。東電は12日、1号機が同様のメルトダウン(炉心溶融)が起きていたと発表していた。

 東電の作業員はまた、1号機の原子炉建屋の地下室が水であふれていることも発見した。この結果、格納容器が損傷し、高度の放射能を含んだ水が漏れている恐れが一段と強まった。

 こうした発見により、6カ月から9カ月で原子炉を安全な閉鎖(冷却停止)状態にまでもっていき、放射性物質の放出を止めるという工程表の全面的な見直しに迫られる公算が大きい。4月中旬に公表された当初の工程表は今月17日に更新されることになっている。

 東電は、1号機の炉心が溶融したのは3月11日にマグニチュード9の大地震と大津波が発生して16時間後だったと述べた。

 東電の原子力事故問題スポークスマンである松本純一原子力・立地本部長代理は15日の記者会見で、2号機と3号機では核燃料をしまっておく圧力容器が「損傷し、水漏れしている公算が大きい」と語った。

 同部長代理はまた、2号機と3号機の圧力容器の冷却水ははるかに少ない可能性があると指摘。こうした容器の底に穴が空いており、これら原子炉に注入された何千トンもの水の大半が漏れ出した可能性があることを示唆した。

 一方、東電は、1号機の原子炉建屋の地下室は深さ4.2メートルの水がたまっていることを発見した。この水がどこから来たのか不明だが、格納容器につながっているパイプから水漏れしているとみられるという。

 地下室にあふれている水は放射能に高度に汚染されていると見られている。このため作業員は浸水の状況を目で見ることができずにいるという。

 無人ロボットによって13日に行われた検査では、1号機の一部では放射線が一時間当たり1000ないし2000ミリシーベルトに達しており、作業員には極めて危険な状態にある。日本政府は作業員について年間250ミリシーベルトまで許容している。

 東電が発表した1号機の炉心溶融の時系列解析分析によると、炉心は大地震が発生し被害を受けた後、5時間以内に空気にさらされた。炉心の温度は6時間後に2800度に達し、燃料ペレットが急速に溶融する原因になった。

 このため16時間以内に炉心が溶融し、それが圧力容器の底に落下し、底に穴をあけた。ただし、そのころまでに原子炉に水を注入する作業が実施されており、これが最悪の事態、つまり過熱した燃料が容器を突き抜け、大量の放射能を外部に放出するという事態を防いだという。

[THE WALL STREET JOURNAL]

Posted by nob : 2011年05月16日 09:36

まだそんなことを、、、みんなあ目を覚ませえっ!!!

■毎日新聞世論調査:浜岡停止「評価」66% 他の原発停止「不要」54%

 ◇内閣支持、微増27%

 毎日新聞は14、15両日、全国世論調査を実施した。菅直人首相の要請を受けて、中部電力が受け入れた浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)の運転停止について「評価する」が66%に上り、「評価しない」(25%)を大きく上回った。一方で、浜岡原発以外の原発については「停止する必要はない」が54%に上り、「停止すべきだ」は34%にとどまった。内閣支持率は4月の前回調査比5ポイント増の27%にとどまり、不支持率は前回調査と同じ54%と高止まりしている。

 日本の電力の3割を原発でまかなってきた日本のエネルギー政策について引き続き聞いたところ、「原発は減らすべきだ」(47%)が前回より6ポイント増えた。「やむを得ない」は、9ポイント減って31%。東京電力福島第1原発事故の深刻な状況が続く中で、原発縮小を求める回答が拡大している。「原発は全て廃止すべきだ」は12%(前回13%)にとどまった。

 浜岡原発の運転停止については、内閣支持層の78%、不支持層でも61%が評価した。支持政党別にみると、民主党支持層の79%が評価したほか、自民党支持層でも58%、公明党支持層でも55%がそれぞれ評価し、与野党の支持層を問わず、一定の評価を得ている。

 一方、首相の交代時期については「復興対策が一段落するまで」が前回比3ポイント減の50%で、最も多かった。「できるだけ早くやめてほしい」もほぼ横ばいの25%に上り、首相に対する厳しい評価は変わっていない。内閣不支持の理由では、「指導力に期待できないから」が昨年6月の菅内閣発足以来、最多の54%に上った。

 福島第1原発の放射性物質に関する政府の発表については「信用している」が26%と、前回比6ポイント減った。「信用していない」は同6ポイント増えて64%と大きく上回った。復興財源を確保するための増税に「賛成」の回答は前回比10ポイント減の48%、「反対」は41%で同8ポイント増え、拮抗(きっこう)している。

 被災地に対する政府の支援や復興の取り組みについては「大いに評価する」(4%)、「ある程度評価する」(46%)と合わせて50%が評価。一方、「あまり評価しない」(33%)、「全く評価しない」(11%)と合わせ、評価しないも44%に上り、判断が割れている。【野口武則】

    ◇

 東日本大震災の被害が大きかった岩手、宮城、福島3県の一部地域は今回の調査対象に含まれておりません。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2011年05月16日 09:01

原子力とは人智を超えたもの/安全の担保は不可能

■浜岡原発、停止でも去らぬ危険=電源喪失なら制御不能も

 中部電力は、政府の要請を受け入れて浜岡原発(静岡県御前崎市)を全面的に停止する。東海地震の想定震源域のほぼ中央にあって極めて危険との指摘を踏まえての決断だ。しかし、定期検査中で核燃料棒を原子炉から保管プールに移していた東京電力福島第1原発4号機ですら、地震・津波によって冷却用電源を失い、高温の危険な状態に陥った。原因は不明だが爆発に至っている。

 浜岡原発の場合も、運転を停止しても津波の直撃を受ければ制御不能に陥る懸念は排除できず、危険が去ったわけではない。

 これまで中部電は、浜岡原発付近を襲う津波は最大8メートル程度と想定。高さ10〜15メートルの砂丘が堤防の役目を有するとしてきた。しかし、福島での「想定外」の事態を受けて原子炉建屋屋上に非常用発電機を設置するなどの緊急対策の実施に加え、15メートル規模の防波壁の建設を決めた。

 防波壁が完成する2、3年後まで、浜岡原発4、5号機を停止する。燃料棒は原子炉内に当面保管し、その後、定期検査中の3号機、廃炉に向けて停止済みの1、2号機とともに、原子炉内に置き続けるか、燃料プールで保管するか判断する。

 福島第1原発は、稼働していた1〜3号機が地震発生を受けて停止したが、定期検査中で停止中だった4号機を含めて津波により冷却用の電源が失われて事故を起こした。

 浜岡原発も、防波壁が完成するまでは、津波で危険にさらされる状況が続く。小出裕章京大原子炉実験所助教は「原発は動いていようと止めていようと危険はある。動いているよりは止まった方が危険が少なくなるが、他の原発も(含めて)即刻止めるべきだ」として、原発廃止を訴えている。

[時事通信]

Posted by nob : 2011年05月14日 00:09

はるか想像の外。。。

■「北朝鮮に拉致は12カ国の18万人」米民間団体が指摘=韓国 

  米民間団体「北朝鮮人権委員会(HRNK)」は12日、北朝鮮当局による外国人拉致の実態に関する報告書を発表し、南北戦争以降の拉致被害者は12カ国の計18万人に上ると指摘した。複数の韓国メディアが伝えた。

  北朝鮮人権委員会が指摘した拉致被害者には、南北戦争の際に北朝鮮側に連行された韓国人約8万2000人をはじめ、日本から「帰還事業」で北朝鮮に渡った在日朝鮮人約9万3000人や、日本、中国、フランス、オランダ、ルーマニア、シンガポール、マレーシア、ヨルダン、タイなどの出身者が含まれる。

  北朝鮮人権委員会は、外国人拉致は故金日成(キム・イルソン)主席、金正日(キム・ジョンイル)総書記父子の指示により1976年から1982年にかけて大々的に行われたとの見方を示し、「現代における重大犯罪のひとつ」と非難した。

  報告書は、拉致問題を解決するため拉致被害者を持つ国家が連携し、北朝鮮に拉致被害者の情報提供や解放などを要求するよう勧告した。また、米国政府に対し、北朝鮮をテロ支援国に再指定するよう求めた。(編集担当:新川悠)

[サーチナ]

Posted by nob : 2011年05月14日 00:03

憎悪と虐殺の連鎖、、、さらに増大して己に還る。。。Vol.3/虐殺の代償はまた虐殺、、、悪夢は繰り返される。。。

■パキスタンで爆弾テロ、73人が死亡-ビンラディン容疑者殺害で報復

  パキスタン北西部にある治安警察の訓練場で13日、2件の爆弾テロがあり73人が死亡した。イスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(TTP)」が米軍によるウサマ・ビンラディン容疑者殺害に対する報復だとの犯行声明を出した。

  TTPのイーサヌラー・イーサン報道官は電話取材に対し、TTPのハキムラ・メスード指導者がテロはビンラディン容疑者の「殉死に対する報復だと話している」と語った。今回の攻撃は「多くの爆弾攻撃の第一弾」であり、「最初にパキスタン、それから米国が標的となる」と述べた。

  パキスタン国内で2日にビンラディン容疑者が米特殊部隊に殺害されて以後、最大のテロ攻撃となったこの日の事件は、警察当局者によれば、訓練を終了した新人を運ぶ15台のバスを狙ったもの。民間医療団体エディによると、負傷者は少なくとも115人に上る。テロはカイバル・パクトゥンクワ州の州都ペシャワルの北15マイル(約24キロ)にあるシャブカダルで起きた。

[Bloomberg.co.jp]

Posted by nob : 2011年05月13日 23:46

至極当然のことと思うけれど。。。

■公務員の給与10%削減に難色 総務相と職員側が再交渉へ

 片山善博総務相は13日、国家公務員給与の10%削減に向け、主要な二つの職員団体と相次いで交渉を行ったが、職員団体側は削減に難色を示すとともに、労働条件を交渉で決める協約締結権なども要求したため、双方が持ち帰ってあらためて交渉することになった。

 交渉では、片山氏が「財政事情が非常に厳しい一方、震災対応もある。すべての面で歳出を見直さなければいけない」などと給与削減の理由を説明。職員団体側は協約締結権のほか、政府が進めてきた公務員定数の削減凍結なども求めた。

 2団体のうち、連合系の国公関連労働組合連合会(国公連合)の棚村博美委員長は交渉後、報道陣に対し「住宅ローンを抱える年代層は、生活設計を大きく見直さなければならない。大変厳しい」と述べた。

[東京新聞]

Posted by nob : 2011年05月13日 23:43

様々な立場と視点。。。Vol.8

■東日本大震災と阪神・淡路大震災の真の教訓
東京一極集中・地域間競争から協力・共創の時代へ
――池田清 神戸松蔭女子学院大学教授

東日本大震災の歴史的位置

 歴史の教えるところによれば、大災害は、その時代の政治や経済、社会が抱える矛盾や本質を露呈させるとともに、大きな政治変動、経済変動、社会変動の引きがねとなっている。たとえば1855年に起きた安政地震は、その後の徳川幕府の総合的な復興対策の失敗と、ペリーの浦賀来航という外圧とも重なり幕府倒壊の契機となった。さらに関東大震災(1923年)は、第一次大戦後の不況とあいまって社会、政治、経済不安を煽った。なかでも朝鮮人大虐殺、社会主義運動の取り締まり、戒厳令による言論、表現の自由に対する弾圧などの一連の諸事件は、その後の治安維持法や1929年の大恐慌という経済混乱のなかで太平洋戦争へ突入するという日本の動向に重大な影響を与えた。

 また戦前の軍国主義から戦後の平和と国民主権の憲法体制への転換は、戦災と広島・長崎被爆などの大災害という幾多の苦難を経て得られたものである。今世紀最大の世界史的出来事の一つであるオバマ米国大統領の誕生も、2005年8月のハリケーン・カトリーナ災害とそれに対するブッシュ政権の失政が大きく影響している。なぜならハリケーン被害は、自然災害というより人災であったからだ。ブッシュ政権は、テロ対策とイラク戦争を重視したため、連邦政府の危機管理がおろそかとなり、国内の緊急事態への対応を遅らせ被害を拡大させた。そのためブッシュ政権の支持率が急速に低下し、世論はオバマ大統領誕生へと傾いたのであった。

 本稿で問題とする東日本大震災は、明治以降のわが国の近代化過程、特に戦後日本の東京一極集中による高度経済成長を下支えした東北地域の矛盾を顕在化させた。この地域は、首都圏の経済活動に必要な電力、食料、労働力、そして輸出産業である自動車や電機などの部品、素材などを提供してきた。だがそれは、危険な原子力発電と、公共事業や原発交付金、原発関連企業に依存する地域体質を生み出し、人口減少や高齢化などの過疎問題をもたらした。その意味で、東日本大震災は、戦後日本の中央集権的官僚機構と東京一極集中の国土・地域政策、産業政策、エネルギー・原子力政策を根本的に問い直す機会を提起した。と同時に大型施設・設備と生産・エネルギーの広域的分業システム、そして大量生産・流通・消費・廃棄システムによって立つ文明と生活の質そのものの転換を迫るものである。なによりも、相当の確率で予測される、首都直下型地震や東海、東南海、南海地震による津波、原発被害を防ぐためにも転換は必須である。

東日本大震災の特徴

 東日本大震災は第1に、地震、火災、津波という従来型の災害と、原発事故、放射能汚染など新しいタイプの大規模な複合災害である。

 大江健三郎氏は、東日本大震災後に『ニューヨーカー』へ次のような記事を寄稿している。「地震や津波やその他の天災と同様に、広島の体験は人類の記憶に刻みこまれるべきです。それはまさに人為であるがゆえに、これらの自然災害以上に劇的な大災害です。原子炉を建設することを通して、人間の生命への同じ冒涜を繰り返すことは、広島の犠牲者の記憶への考えうる最悪の裏切りです」。大江によれば、戦後、日本人は、消費文明をひたすら追い求め、戦争の悲惨を底辺に置きざりにして上へ、上へと逃げ、オリンピックを頂点とするピラミッド型をつくりあげた。しかし、このピラミッドの内部の暗闇の空洞は決してうずめつくされず、広島の人間的悲惨はそこに存在しつづけているという。

 筆者も、昨年の日本災害復興学会において、近代日本の大災害は、関東大震災や阪神・淡路大震災など自然現象に起因する災害だけでなく、広島の原爆投下にみられる戦災・被爆の人災を対象としなければならない旨の報告をした。その骨子は、 ① 近代日本の都市づくりと災害復興を貫く思想と政策が、為政者の「創造的復興」と被災者の「人間復興」との対抗関係として把握しなければならないこと。② 「創造的復興」とは、為政者が大災害をバネとして開発・成長と近代化をより強力に推し進め権力維持を図ることを目的としている。それは、大災害以前の都市を再建する「復旧」ではなく、都市の構造や外観を抜本的につくりかえる「復興」であった。

 だが関東大震災では、大規模な区画整理によって東京下町の人口は、復興直前(1922年)の147万人から直後(1930年)の119万人へと大幅に減少し、郊外は143万人から289万人へ急増した。区画整理は、「表通り及び準表通りのみの市街地を形成し、従来の露地、裏店と称せる消費的客人即ち商品に対する純需要者を排除」したのであった。

 一方、「人間復興」は、大正デモクラシーの旗手の一人であった経済学者福田徳三が関東大震災後に提唱したもので、被災者の人間としての「生存権」と営生の機会を保障するものである。それは、核のない平和で環境・経済・社会が持続可能な地域・都市を創りあげる力量を有する「人間発達」につながる、というものだった。

 今回の東日本大震災は、電力会社と政府、一部の学者、研究者が「科学・技術」による「安全神話」をつくりだし、原発の危険性を置きざりにして業界の利益を追い求めてきた結果である。そこから学ぶべきは、「われわれの消費生活繁栄のピラミッドの空洞をうずめる」ことである。と同時に、大震災復興において、「人間復興」を期すべく、東京を頂点とする大都市と地方の過疎、東京電力などエリート企業・富裕層と下請け・非正規雇用の貧困層などの格差・差別構造のピラミッドの型そのものを問うものでなければならない。

 第2に、今回の特徴は、津波による被害で街が壊滅状態となったことである。国土交通省によれば、青森、岩手、宮城、福島の4県33市区町村の浸水面積は443平方キロメートルで、JR山手線の内側の面積約63平方キロメートルの約7倍に相当する。このうち市街地の浸水面積は92平方キロメートル。「建造物の多くが流失した区域」が23平方キロメートル、「ほとんどが流失した区域」が28平方キロメートルに達する。関東大震災の焼失面積35平方キロメートルや、阪神・淡路大震災で土地区画整理事業が行われた約2.6平方キロメートルと比較しても、過去に例のない大規模な災害である。

 政府は、東日本大震災による住宅や道路などの直接的な被害額が16兆-25兆円に上ると試算した。この試算には、原発事故は織り込んでいない。これに、福島の原子力発電施設の被害と廃炉などを加えれば、被害額は合計30-35兆円規模に達するであろう。さらに福島県内外の漁業や農業が、原発事故による放射能汚染と風評被害を受けていること、計画停電による経済的損失など間接的被害額をも加えれば、50兆円を大幅に越えるのではなかろうか。その意味で、死者・行方不明2万7千人余もだした東日本大震災は、関東大震災と広島被爆の二重災害にたとえられるような大惨事なのである。それゆえ関東大震災時のような、総合的な情報収集力と、特別法や予算、規制づくりに強い勧告権を持つ「復興院」的機関を設けるべきとの提案もだされる。だが復旧、復興の主体は、あくまで被災者と被災地であり、その意思やニーズに基づいたきめ細かい復興計画が求められる。政府の役割は、被災地が歴史や産業、文化の異なる多様な地域であることから、人的、組織的、財政的な強力なサポート体制をつくることである。

 また戦災復興も「創造的復興」であった。戦後日本は、戦争で被災した人々の「個人の人間としての尊厳」(憲法13条)や「命と暮らし」(憲法25 条)をまもる「人間復興」よりも、経済成長を優先する政策を推進してきた。それは、1945年の「戦災地復興計画基本方針」が、将来の経済成長にともなう自動車交通などに対処するため広幅の道路と羅災地全体の土地区画整理事業を打ち出したことにもあらわれている。さらに1946年の特別都市計画法は、広島市など115都市を「戦災都市」に指定した。広島の戦災復興は、被爆者を救済・援護する「人間復興」よりも、百メートル道路など都市を抜本的に改造する「創造的復興」を目的としたものであった。

 本稿は、東日本大震災の復興をすすめていくうえで、阪神・淡路大震災の教訓の意義について検証する。たしかに今回の被災地が、農業、漁業などの第一次産業を主体とする人口減少と高齢化の進む過疎地であるのに対し、阪神・淡路大震災は主に阪神間の都市部であったという相違点がある。だが大規模災害からの復興という点で共通点も有している。さらに今回の大震災復興ビジョンを提起する「復興構想会議」(財界人、有識者、被災自治体の首長などで構成)が、阪神・淡路大震災直後の1995年2月に発足した「阪神・淡路復興委員会」を手本としている。復興計画も、阪神・淡路大震災の復興計画をならい直接被害を 3年間で回復するケースを想定していることからも、阪神・淡路大震災の経験と教訓は、今後の復興を展望する上で貴重な示唆を投げかけるのではないか。

阪神・淡路大震災の教訓

 教訓の第1は、政治・行政と被災者との信頼関係が決定的に重要だということである。そのためには、政治・行政は被災者に寄り添い、被災者の声に耳を傾け、刻々と変化する被災地のニーズに対応することが大切である。阪神・淡路大震災直後の応急段階で被災者が願ったことは、人間としての最低限の生活を保障してほしいということであった。小中学校など大規模な避難所は、プライバシーがない上に寒くて眠れないなど生活環境は劣悪であった。そのため高齢者や病弱者は、肺炎などを患い919人もの震災関連死をうみだした。今回の東日本大震災は、水と食料、暖房などがきわめて不十分で阪神大震災よりも劣悪な生活を強いられている。今からでも、政府や被災自治体は、災害救助法を拡大解釈するなどして、小規模施設や保養所、旅館、ホテルなどの宿泊施設を借り上げ、日常生活を感じることができる、ほっとする空間と時間を保障すべきである。また高齢の病弱者に対しては、介護保険制度を適用し福祉施設に入居していただくなどきめ細かい対応が必要であろう。

 被災者の願いは、「元住んでいたところで生活や営業を再建したい」ということであった。だが仮設住宅や工場、災害公営住宅などは、遠く離れた山間部の郊外や人工島につくられた。また入居の際に地域のつながりを考慮せず抽選など画一的対応をしたため、いままでのコミュニティが引き裂かれ、仕事場やかかりつけの医者、学校などに行くのに多額の交通費と労力、時間を要し生活が困難となった。さらに多くの孤独死(仮設住宅233人、災害公営住宅681人)や自殺者も生み出された。

 阪神・淡路大震災の復興委員会の議論を仕切った藤田正晴氏(元副総理)も、復興は「開発復興」に偏ったきらいがあるとし、「もう少し生活の復旧の議論をすべきだった」と反省したようにインフラ重視の「創造的復興」であった。政府や被災自治体は、被災者の願いである「個人補償」などの生活再建よりも、神戸空港や大規模な区画整理、再開発事業を優先したのであった。

 宮城県南三陸町の避難所生活者(約9500人)の意向調査によれば、回答約5千人中約2/3が集団移住を希望せず、元住んでいた町に残留することを望んでいる。また移住希望の1700人の半数は隣接する登米市を希望している。被災者の思いはどの災害においても共通したものなのだろう。特に農民や漁師は、そこの土地と海とともに生き大切な食料をつくっていることに誇りとアイデンティティを感じてきた。であるがゆえに、元住んでいたところで仕事を続けていきたいという。

 このような被災者の願いと政治・行政との信頼関係を決定的に打ち砕いたのが、福島原発事故と放射能汚染に対する東京電力の幹部、経済産業省の原子力関連官僚、一部の政治家や学者の言動と態度であった。彼らの対応は、「想定外」「ただちに健康に影響はない」「自主的屋内退避」など責任逃れに終始し、被災者と国民の疑心暗鬼を高めても信頼にほど遠いものだった。「知らしむべからず、依らしむべし」は、為政者の本質ともいうべきものであるが、正確な情報にもとづく事態の説明がなされず後手後手の対応である。私たちは、そこに官僚主義、秘密主義、偽善主義があることを見抜くべきであろう。

 政府や東京電力に対する不信感は、住民だけでなく地元首長にも及んでいる。南相馬市長の桜井氏は、「これは天災ではなく、人災だ。燃料がなく避難を希望する住民を移動させられないほどつらいことはない。住民の移動手段の確保は国の最低限の責任だ」と語気を強める。「放射能漏れの風評で物流も断絶している」、「原発の事故発生は報道で知るばかりで、情報は市には全く来ない。怒りさえ覚える。国や東電は現場に来て直接支援してほしい」と訴えている。被災者と被災地は、国や社会からも見棄てられるのではないかと不安と怯えを感じているのである。

『災害ユートピア』を著したレべッカ・ソルニットによれば、災害時には3つの異なる現実があらわれると言う。普通の人は、不幸のどん底にありながら、困っている人に手を差し伸べ、見ず知らずの人間に食事や寝場所を与え、知らぬ間に話し合いのフォーラムができる。利他主義や相互扶助や団結により、そして恐怖ではなく愛や希望により動機づけられた行動がみられる。まさに「災害ユートピア」である。

 一方、一部の少数のエリートは、災害時にはパニックを起こすが、それは解き放たれた人間は野蛮で危険だという思い込みから来ているという。そう信じる人たちは、彼ら自身、自分の身や利益を守るためにしばしば粗野な行動に出る。さらにマスコミの思い込みと歪んだ鏡の役割がある。たしかに為政者は、関東大震災時に戒厳令を出し言論の自由を禁止し、GHQは広島被爆に関する報道や文学などの表現を事実上禁止した。そして今回の大災害における為政者やマスコミの対応も、被災者や国民の不安と動揺、疑心暗鬼を煽り、風評被害とも相まって未曽有の二次災害をもたらしている。「市民の社会への参加、活動、目的、自由がすべてほどよく存在している社会では、災害は単なる災害で収まる」のであるが。

 教訓の第2は、道路、港湾、空港などのインフラが、震災前の状態より「創造復興」しても、被災者の生活と地場産業が復興しない限り被災地は再生しないことであった。阪神・淡路大震災で強調された「創造的復興」は、まちを単に元の状態に戻すのではなく、防災と多国籍企業の受け皿となる新たな都市を創造することであった。

 防災まちづくりの土地区画整理事業は、その区域内は建築基準法、土地区画整理法に基づき建築制限が課される。自分の土地であるからといって建物を自由に建てることができず、仮換地など土地の区画決定に何年もかかり、生活と営業の再建を急ぐ被災者の足かせとなった。たとえば神戸市長田区の土地区画整理区域の人口は、震災前の13,221人(1990年)から9,388人(2005年)にまで減少している。従前の借家人はほとんど戻れず、元の居住者も約50%に過ぎないという地域もある。さらに飲食店や工場、店舗なども半減するなど地域経済の衰退が進んだ。特に問題なのは、この地域の被災者が、ケミカルや機械、金属などの職人として自立した暮らしを営んでいたが、仕事を失い郊外の仮設住宅や災害公営住宅などに転居せざるをえなくなったことは、生きる支えとコミュニティを失い孤独死や自殺の温床ともなった。

 JR新長田駅南地区開発事業は、面積20ヘクタール、総事業費2710億円、44棟もの高層の商業ビルやマンションなどを建設する巨大公共事業である。たしかにまちの建物や外観は近代化されたが、ほとんどの店舗で経費に見合う売り上げが上がっていない。シャッターが閉まった店舗が点在し街は死んでいる状態である。もともとこのまちは、ケミカルや機械産業などを基盤とした住・商・工の混在地域であったが、同産業の衰退と人口減少により、大量に建設された商業ビルは、地域内の消費需要を大幅に上回ったのである。この地域は、被災者の意思やニーズを尊重し、震災復興や高齢化に対応した公営住宅、介護、医療、文化施設など、住民が助け合う福祉型まちづくりが必要だった。つまり地域の個性と身の丈に合ったコミュニティが求められた。

 阪神・淡路大震災の10年間の復興事業費は、直接被害額約10兆円に対し約16兆円(内訳は国6兆円、県2兆円、市町3兆円、復興基金3500億円で公的資金は11兆3500億円、その他4兆6500億円)である。16兆円のうち約8兆円余りはインフラ復興など「創造的復興」に充てられた。「創造的復興」は、被災者の「個人補償」よりも神戸空港、港湾、高速道路、医療産業都市、土地区画整理事業、市街地再開発事業など、一部の大企業や多国籍業のためのインフラ整備が推進された。これらは、震災復興とは直接関係のない大プロジェクトであり、受注できるのは県外の大手ゼネコンやマリコンなのであって、そのため復興の追加的需要の多くが県外へ流出したのである。

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 たしかに震災直後の94-95年度の補正予算で3.2兆円の災害復旧の公共事業が打ち出され、5年間で約9兆円の公的資金が投下された。その結果、右図1のように95年度、96年度の神戸市の経済成長率は5-8%で推移した。また下の表1のように300万円未満の低所得世帯は、1992年と 1997年を比べてみると大きな変化は見られない。むしろ1,000万円以上世帯は13.0%から16.3%にまで上昇している。ところが1997年から 2002年に300万円未満の低所得世帯が27.5%から38.4%にまで増加している。同時期の全国が、26.0%から32.3%と増加しているのに対し、神戸市の増加率が極めて高くなっている。つまり、当初の3年間ぐらいは復興特需があるが、その後に急激に落ち込み地域経済の衰退がみられる。

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 これらの背景には、第1に、仮設の住宅や工場、災害公営住宅、災害復興工場が、被災者の住み営業していたところから遠く離れた郊外などにつくられたため、人口が減少し生活再建が困難となった。第2に、被災者は、住宅や家財、そして仕事も失っているため、生活再建のための公的資金の支給など強力なサポートが必要であった。だが国や兵庫県、神戸市は「私有財産制度に抵触する」との理由で認めなかった。そのため自営業や雇用者などの被災者は、「自立・自助」を強いられ生活再建が困難となり都市中間層の没落と貧困層の増大が進んだ。

 第3に、ケミカルシューズ、機械、清酒などの製造業、そして小売業など地域に根ざす産業の衰退がある。表2のように神戸市の製造業従事者は、 1993年の105,159人から2007年の72,248人へと減少し、特に激震地の長田区、須磨区の落ち込みが著しい。さらに地域に根ざした商業やサービス業も激変している。「神戸市と神戸商工会議所の調査」によれば、運営団体数は表3のように、1993年には商店街259、小売市場104だったが、2008年は商店街223、小売市場55で、計85団体が消えている。地域別の減少数は、灘区20団体、長田区16団体、中央区12団体、東灘区11 団体で、この間の復興政策が有効でなかったことを示している。

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 以上、道路、港湾、空港などのインフラが復興したとしても、「人間復興」すなわち被災者の生存の機会の復興である生活、営業、及労働機会と、その基盤である地場産業と地域に根ざした産業の復興が成功しなければ、被災者の生活再建と被災地の再生ができないことである。

東日本大震災の復興

 東日本大震災の復興も「創造的復興」をめざしている。日本経団連の幹部は、「元に戻すというより、災害に負けない町づくりを練り直す。〈復興〉より〈創造〉に近いイメージ」、「企業の技術やノウハウを注ぎ込み、被災地を『災害に強く高齢者や環境に優しい町』に作り替える」と話す。菅直人首相も、「世界で一つのモデルになるような新たな街づくりをめざす」として「山を削って高台に住むところを置き、海岸沿いの水産業(会社)、漁港まで通勤する」防災まちづくりを提起している。そして「植物やバイオマスを使ったエコタウンをつくり」、「福祉都市としての性格を持たせる」と主張している。さらに「今回の震災は戦後65年の中で最も大きな危機だ。創造的な復興をぜひ示してほしい」と「復興構想会議」に注文を付けた。

 たしかに東日本大震災の復興は、従来のような地震、津波に脆弱な地域に復旧することでなく、新たなまちを創る復興でなければならない。かつて柳田国男は、明治三陸大津波(1896年)から25年後に三陸地方を旅し「雪国の春」を著した。安全のために「元の屋敷を見捨てて高みへ上った者は」経済的利便性を欠いたために「それ故にもうよほど以前から後悔して居る」。「之に反して夙に経験を忘れ、またそれよりも食ふが大事だと、ずんずん浜辺に近く出た者は、漁業にも商売にも大きな便宜を得て居る」と述べ、防災と経済との矛盾を突いた。さらに高台のニュータウンや人工基盤を造成する復興は、「災害に強いまちづくり」として土地区画整理が多用される。だが区画整理事業は、秩序ある街並みを創るということで、被災者が自主的に家屋や店舗を建設することを規制し完了まで長い期間を要する。そのため、被災者が自分の住宅や店舗、工場を再建できず元の生活や営業を再建できなくなる恐れがある。被災者の生活再建と産業の復興による被災地の再生のためには、以下の3つの課題を検討しなければならない。

 第1は、「仮設まちづくり」の検討である。これは、本格的復興のまちづくりがかなり長期間かかることから、5年から10年くらい生活できるまちをつくる案である。  

 仮設まちづくりは、① 被災者が意欲を持って生活できる住まいの場を確保することを目的としている。今なお15万人近くの人びとが避難所での不自由な生活を強いられ在宅の被災者も大勢いる。政府は7万戸以上もの仮設住宅を予定しているが、仮設住宅は、元の住まいの近くにつくるか、移転する場合でも集落やコミュニティを重視したものでなければならない。さらに仮設住宅は、雨露をしのぐハコモノを提供するだけでなく、日常の暮らしに必要な買い物ができる店舗や、手づくりの喫茶店などを整備する。さらに仮設のまちは、病院や福祉施設、近くに畑栽培などができる空間をつくるなど、被災者が意欲を持って暮らしを創る場である。被災者を孤独に追いやるのでなく、生きる希望が持てるコミュニティを大切にしたい。これは、阪神・淡路大震災の教訓でもある。そのためには、仮設住宅を明記している災害救助法の柔軟で弾力的な適用が求められる。

 ② 水産業では船や港の施設の再建を急ぐことである。当面、政府は仮設の岸壁、水揚げ場、加工場、流通施設などをつくり、漁業の再生を後押しすべきである。農業も塩害対策、風評被害対策を強化し、農業、漁業を再開しようとする人に対し長期資金を無利子で融資するなど手厚い支援が求められる。現在、住宅や生活再建に最高3百万円の「個人補償」など公的支援制度がある。上限3百万円をアップするとともに、この制度を零細自営の農業、漁業、製造業、サービス業などの営業手段にも拡大適用すべきであろう。これらは、「生存」に欠くことができない権利であるからだ。

 ③ 企業の中には震災を機に部品の調達を東北から海外に求める動きもある。部品製造を担ってきた下請けなど中小零細企業の再建のために、金融、財政面の支援が必要となろう。国内産業の空洞化を避けるために知恵をしぼり、仕事起こしの支援が求められる。

 以上の仮設まちづくりによって、被災者が本格的復興に取り組む意欲と生活力を培うことができる。大きな被害を受けた宮城県の気仙沼市では、「森は海の恋人」と森林の保全と漁業の発展を結びつけた活動が取り組まれ、地場産業を支えてきた。自然環境も産業も大切にするという思想である。東北の人たちのふるさとへの愛着は人一倍強いものがある。こうした東北の人たちの心を大事にするまちづくりが求められている。

 第2は、地域の個性や多様性を無視した市町村合併を推進することの問題である。政府は、復興の効率化を目的として、被災した市町村に合併を促す特別立法の検討に入っている。機能を果たせなくなった市町村の規模を拡大し、行政機能と財政基盤を強化し、国主導の復興政策の受け皿をつくる狙いである。庁舎や住民基本台帳が流されたり、原発事故で役場ごと集団避難したり、行政機能が著しく損なわれた自治体は少なくない。広大な被災地域で道路や港湾の整備、都市計画などを効率的に進めるには、市町村合併を進める必要がある、というのだ。

 効率性のみをめざす市町村合併は、集落単位の農協・漁協の合併を促進するであろう。それは、集約化・効率化による近代的経営をめざし、拠点大漁港や大規模農業を形成するが、有機農業や小魚漁など多様な暮らしを営んできた小さな漁村や農村は駆逐されるであろう。

 さる3月24日、福島県須賀川市の有機野菜農家の男性(64歳)が、自宅の敷地内で首をつり自ら命を絶った。福島第一原発の事故の影響で、政府が一部の福島県産野菜について「摂取制限」の指示を出した翌日だった。震災の被害に落胆しながらも、育てたキャベツの出荷に意欲をみせていたという男性。遺族は「原発に殺された」と悔しさを募らせる。これは、原発事故が誘因となっているが、市町村合併、農協・漁協合併も同様の問題が起きないとは断言できない。集落・コミュニティは、その経済的基盤が失われれば衰退するしかない。阪神・淡路大震災の教訓は、復興の原動力は人と人とのつながりと絆であった。被災者が希望を以て前向きに生きるには、生活と産業とが一体となったコミュニティが大切なのである。

 市町村合併の行きつく先に何があるのか。日本経団連は、道州制の導入も視野に入れた自治体間協議(県間および基礎自治体レベル)の促進を打ち出し(「緊急提言」3月31日)、経済同友会も環太平洋連携協定(TPP)などの成長戦略を遅滞なく実行することを主張している(「第二次緊急アピール」4月 6日)。だが道州制では、多様な地域性をもつ被災地のニーズや被災者の声を反映した復興は困難である。さらにTPPは、大規模農業で有機農業や中山間地の小規模農家は駆逐し、豊かな漁場の共有空間でもある三陸海岸が外資導入により買い占められ、取り漁られ、棄てられていくのではないか。

 第3は、地域・都市間競争から協力・共創の時代へ転換すべき課題である。阪神・淡路大震災は、「ボランティア元年」として1998年のNPO法の契機となった。だが国際競争力強化など都市間競争型の「創造的復興」は、被災者の生活再建と被災地の再生に必ずしも成功したとはいえなかった。今回の大災害は、市町村の職員や役場が被災し、災害応急、復旧、復興を担う最前線基地が十分に機能しないことから、他の自治体の支援なくして被災者と被災地の再生はあり得ない。今まで日本の地方自治体は、中央集権的官僚機構のもとで地域の経済発展を期すべく、道路、工業造成地、新幹線、空港、など地域間のインフラ競争を進めてきた。だがそれは、地域の国や大企業への依存体質と東京一極集中をもたらした。これからのまちづくりに求められるのは、地域・都市間の協力と、共に地域を創造する仕組みである。その意味で、今回の自治体間の協力は、新しい地方自治への挑戦、実験ともいうべきものである。

 総務省は被災した5県の県庁と市町村から計550人(3月30日現在)の派遣要望を受け、全国市長会と全国町村会を通じて派遣を進めている。片山善博総務相は、①被災した市町村には同じ県内の市町村や県庁から職員を派遣し、地域のニーズに応じた支援をしやすくする。土木関係や保健婦など中長期的に不足が見込まれる職種も対象とする。それは、地域の実情を知る県内の被災していない自治体が支援することが好ましいからである。② 派遣に伴なって職員が不足する被災地周辺の自治体には全国から職員を派遣する-という「玉突き方式」を検討している。国は、職員派遣を復興が軌道に乗るまで最低3年間の期間とする他、自治体が独自に相互援助する場合にも財源の手当てを行うべきであろう。

 自治体だけでなく、企業の中にも売り上げや利益よりも復興を優先する社会的企業も出てきている。地元の銀行は、損失を被るリスクを負っても支援したい、被災の証明がなくても積極的に融資に応えようとしている。企業は自然や社会から遊離したまま、利益を生み続けることはできない。社会問題の解決を政府や非営利法人にまかせず、企業自ら取り組むことで持続的な富とイノベーションが可能となる。企業と自然・社会とが互いに支え合う重要なテーマである。 

 その点で検証されるべきは、東京電力の「計画停電」である。東日本(50ヘルツ)と西日本(60ヘルツ)で異なる周波数を調整する変換施設が3ケ所しかなく、東西の電力会社間で送電する「電力融通」に上限があったためである。計100万キロワットしか送電できないため、首都圏で不足する1000万キロワットを満たせない。「東西の周波数の変換施設を増設するには数千億円の投資が必要で、「巨額の投資をするなら、各社で発電所を新設するほうが有効」(電力関係者)などとして、後回しにしていたツケが露呈した。この背景には、「戦後、電力会社による地域独占体制によって、他の地域との電力融通がほとんどできない鎖国的な設備が形成されてきたこと」がある。そのためには、「電力会社から送配電事業を分離して、全国を一つにした新しい電力市場をつくること」も必要となるであろう。

 以上のように、自社の利益のみ追求し、各社が協力し合うことを考えなかった日本企業の体質が露呈した。これからは、食料と自然エネルギーを中心とした地域的自給のうえに、それぞれの自治体、企業、地域が協力しあい、ともに地域を創造していく多極協力型の国土を構築すべきであろう。そのためには、「人間発達の『知識結』」の取り組みが求められる。この場合の「知識」とは、同じ志を持って一つの事業をおこなう友のことである。「結」とは、田植えや稲刈り、住居の普請、冠婚葬祭など民衆の暮らしにかかわる共同作業のことである。今を遡ること約1400年の天平時代、政変、飢餓、疫病、大地震などのさなかにあって仏僧行基は、「人々がそれぞれの能力・資財・技能を提供し協力して民衆を救済」する「知識結」による「人間復興」とコミュニティづくりを指導した。阪神・淡路大震災での市民ボランティアや今回の自治体間協力と共創の取り組みも、日本の伝統に根ざしつつ、それぞれの持ち味や専門性を生かし被災者と支援者がともに人間として発達していく「人間発達の『知識結』」というべきものなのであろう。

<著者プロフィール>
池田清(いけだ きよし)
北九州市立大学教授、下関市立大学教授を経て、現在、神戸松蔭女子学院大学教授。専攻は都市政策、地方財政論。経済学博士号を京都大学で取得

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2011年05月13日 12:10

ホントに判らなかったの、、、それともまた隠してたの。。。

■福島第一原発1号機「メルトダウン」東電認める

 東京電力は12日、福島第一原子力発電所1号機の原子炉圧力容器で、冷却水の量が少ないため完全に水から露出した核燃料が過熱して容器底部に落下し、直径数センチ程度の穴に相当する損傷部から水が漏れていると見られると発表した。

 東電は、この状態が「メルトダウン(炉心溶融)」であることを認めた。

 東電は、圧力容器の温度は100〜200度と安定しているため、今後大きな事故に至る可能性は低いと見ているが、圧力容器を覆う格納容器からも水が漏れだしている可能性が高く、事故収束は難航が予想される。

 東電によると、10日から原子炉建屋内に入った作業員が水位計を調整した結果、圧力容器の冷却水位は燃料頂部から5メートル以上低いことが分かった。燃料棒は長さが約4メートルで、完全に露出している。これまでは、燃料頂部から1・65メートル低い位置まで水が満たされていると推定されていた。

 東電は、燃料の大半はすでに溶けたり崩れたりして、底部に落下したとみている。経済産業省原子力安全・保安院は、圧力容器の温度が低いことから、「燃料は容器底部にたまった水で冷やされている」と指摘した。

 損傷した可能性が高いのは、原子炉の核反応を停止させる制御棒の貫通部など。直径約4・8メートルの圧力容器底部には制御棒97本、中性子計装管34本が貫通している。貫通部周辺の溶接部位は、溶融した核燃料の3000度近い高温には耐えられないという。

[読売新聞]

Posted by nob : 2011年05月12日 23:13

いつでもどんなことでも起こりうる。。。Vol.2

■やっぱり2012年人類滅亡!? マヤの予言の真相を追う!

 2012年、最後の審判がくだり未曾有の厄災により人類は滅亡する…。
 この恐ろしい「2012年人類滅亡説」に関してはたくさんの仮説が出ている。
 その発端となったのがマヤ文明だと言われている。

 マヤ文明。紀元前4世紀ごろに発生し、ある日忽然と消滅した謎の超古代文明である。
 マヤ文明は、中央アメリカのグアテマラからメキシコのユカタン半島にかけて栄えた。
 マヤ人は数学に精通し、巨大なピラミッドも建造出来る高度な建築技術もあった。そして、高度な天文学の知識があり、それに基づく暦を持っていた事で知られる。
 マヤ人は、時間に対して特別な考えを持っていたと思われる。
 最終的に支配するのは時であり、天体が一定の時間で元に戻るという事から、この世の事象は時のサイクルに一致して運行されていると考えた。
 マヤ人は非常に精密な暦を持っていたことで知られる。そのひとつに「長期暦」というのがある。
 「時間は循環する」「歴史は繰り返す」という考えから、2万5640年を大きな歴史のサイクルと考え、それを5等分して5128年毎に分けた。すでに4つのサイクルは終わっており、現代は最後の5つめのサイクルである。
 5つめのサイクルは紀元前3113年に始まり、5128年目に終わりを迎える。
 それはちょうど2012年の12月21日から12月23日頃。
 2012年とは、マヤの「長期暦」が終焉を迎える時なのだ。
 しかしこれは単に、12月31日で1年が終わり、新しい年が始まるのと同じ事のように思える。
 現に、マヤの長老は、
 「マヤ族はそのような予言をしたことがない。西洋のマスコミが勝手に作った話で、マヤやキリスト教の終末論は、人々を不安にさせるだけだ」
 と、2012年人類滅亡説を否定しているのである。

 「2012年人類滅亡説」とは、マヤ文明において用いられていた暦の一つ「長期暦」が、2012年終わることから連想されたキリスト教由来の終末思想と思われる。
 だが、NASAは2012年頃に「太陽フレア」の大爆発が発生し、強力な磁気嵐で地球の電力システムの破壊と大停電が起こると警告しているのである。太陽が人類に及ぼす影響が心配される。そして、度重なる巨大地震、原発事故、等々…人類滅亡のシナリオが朧ろげながら見えつつある。

 マヤの「クワウティトラン年代記」によれば、「長期暦」の5つに分けられた時代のうち、第1の時代は洪水、第2の時代は暴風雨、第3の時代は火、第4の時代は飢餓によって滅んだとされている。
 そして現在は、最後の第5の時代「太陽の時代」とされている。
 この「太陽の時代」はどのような終わりを迎えるのだろうか?
 実はそれについては具体的な描写はなされていないとのことである。
 2012年が終焉ではなく、新しい時代の始まりだと願いたい。

(呪淋陀(じゅりんだ) 山口敏太郎事務所)

[livedoorニュース]

Posted by nob : 2011年05月12日 08:57

私の会社の今後の取り組みの一側面でもあります。。。

■親の判断能力は十分でも…
身体が不自由になってしまったら

 親の判断能力は十分でも、何らかの理由で身体が不自由になり、日常生活に不便を来す場合もあります。こうした場合に備えるのが「財産管理等委任契約」です。

 これは、自分の財産の管理やその他の生活上の事務の全部または一部について、代理権を与える人を選んで具体的な管理内容を決めて委任する契約です。任意代理契約とも呼ばれ、民法上の委任契約の規定に基づきます。財産管理等委任契約は、当事者間の合意のみで効力が生じ、内容も自由に定めることができます。

 第4回で取り上げた任意後見契約と財産管理等委任契約との違いは、任意後見契約は判断能力が不十分になった場合に利用できるものですが、財産管理等委任契約は本人の判断能力が十分で、「身体が不自由になった場合」に利用できる点です。

財産管理等委任契約が必要な理由

 たとえば、あなたの親が脳梗塞で倒れ、身体が不自由になり、車イス生活になったり、後遺症で言葉がうまく話せなくなったり、字が書けなくなったりすると、本人による財産管理は事実上できなくなります。こうした場合、身近に家族がいる場合、以前なら家族に頼んで銀行預金の引き下ろしなどができました。

 ところが、金融機関等では「本人確認法」施行以来、本人でなければ家族でも預貯金が簡単に引き出せなくなりつつあります。もちろん、ちゃんとした委任状があれば第三者でも金融機関での手続きはできます。しかし、預金を下ろすなどの日常の事務手続きのたびに、いちいち委任状を作成するのは大変面倒です。

 一方、任意後見契約を結んでいたとしても、判断能力が十分ある場合は、契約を発効させることができません。そこで、日常の事務手続きは信頼できる誰かが包括的に代行できるよう委任契約を結んでおくと便利です。それが財産管理等委任契約です。

 第4回で述べたとおり、任意後見契約とセットで契約を結び、移行型の契約とすることで、寝たきりや認知症が進行した場合にも継続して財産管理が支援されます。

契約では、何を委任するのか?

 財産管理等委任契約の内容は、財産管理(預貯金の管理、税金や公共料金、医療費等の支払い手続き等)が主体で療養看護も含みます。開始する時期や内容は、契約当事者間で自由に決めることができます。財産管理等委任契約は、特に次のような場合に有益です。

[1]急病による入院期間中の対応

 特に一人暮しの人が急病で入院をしたり、病気での療養期間が長引いたりした場合に、本人に代わって財産管理を行ないます。

[2]日常生活の金銭管理の代行

 預貯金を管理して、税金や公共料金、医療費等の支払い手続等を行ないます。療養看護については、定期的な本人安否・健康状態の確認、医療や介護に関する契約や手続き等になります。

財産管理等委任契約で注意すべき点はとは?

 財産管理等委任契約で注意すべき点は二つあります。一つは、弁護士を契約の受任者とすること。もう一つは、公正証書での作成は義務づけられてはいませんが、契約書は公正証書で作成することが望ましい点です。

 財産管理等委任契約は任意後見契約とは異なり、「任意後見契約に関する法律」のような法律はなく、根拠法は民法のみです。つまり、民法上の委任契約に過ぎません。

 財産管理等委任契約の内容は、自分の財産の管理やその他の生活上の事務の全部または一部について、代理権を与える人を選んで具体的な管理内容を決めて委任する契約ですので、「法律事務」に該当します。法律事務を弁護士以外の人が行なうと、非弁護士の法律事務の取扱い等を禁じた弁護士法第72条に抵触することになります。

 また、財産管理等委任契約は、任意後見契約とは異なり、公正証書での作成が法律で義務づけられておらず、後見登記もされません。しかし、契約書の安全性を高めるためには、公正証書での作成が望まれます。

 さらに、任意後見監督人のような公的監督者がいないために、受任者が契約どおりに業務を遂行しているかどうかのチェックは、受任者から委任者への報告によります。この点からも信頼できる第三者の弁護士が契約の受任者となることが妥当です。

 なお、財産管理等委任契約は私的な委任契約ですので、有効に締結されるためには委任者本人に十分な判断能力が要求されます。自己の財産の内容が把握できること、管理を信頼のおける人にやってもらうことを理解できること、受任者からの管理報告書を読んで理解できることが必要です。作成においては、弁護士のアドバイスを受けることをお勧めします。

終末期のトラブルを予防する「尊厳死宣言書」

 尊厳死とは、現時点の医学レベルで回復の見込みがない重篤な疾病のため末期状態にある人につき、生命維持装置等による延命のためだけの治療を中止し、人間としての尊厳のもと、生に終止符を打つことを言います。

「尊厳死宣言書」とは、本人が自らの考えで尊厳死を望み、延命措置を差し控え、中止してもらいたいという考えを書類で残すものです。ちなみに尊厳死という概念は、もともとアメリカで発展したものであり、尊厳死宣言書のことを英語で、リビング・ウィル(Living Will)と言います。

 尊厳死宣言書は、一般には形式は自由で誰にでも作成できるものですが、尊厳死の普及を目的とする日本尊厳死協会では、独自形式の尊厳死宣言書を用意し、会員が作成・捺印した尊厳死宣言書を登録・保管するサービスをしています。

 一方、本人が間違いなく書いた書類であることを公的に認めさせるには、遺言書や任意後見契約書と同様に、公正証書で作成する選択肢もあります。

なぜ、尊厳死宣言書が必要なのか?

 現代の医学は患者が生きている限り、最後まで治療を施すという考え方のもとに、少しでも長く生を保つための延命治療の技術を進歩させてきました。しかし、結果として、延命治療が患者を苦しめ、安らかな死を迎えることを阻害する場合があるのも事実です。

 近年、個人の自己決定権を尊重する考え方がいろいろな方面で正当と評価されるようになってきました。医学の分野においても、治療方針や手術のリスクなどについて十分な情報を提供し、これに基づく患者の選択を重視する考え方が主流となっています。

 患者本人としても、少しでも長生きしたいというのが、人間としての本能だと思いますが、もし自分が回復の見込みがない末期状態に陥ったときには、機械によって単に生かされているような状況を回避したい、また、過剰な延命治療による家族への経済的・精神的負担や公的医療保険などに与える社会的な損失を避けたい、という考えを持つ人が増えてきました。

 しかし、治療にあたる医師の立場としては、回復の可能性がゼロかどうかわからない患者の治療をやめてしまうのは医師としての倫理に反することや、どのような形であれ、現に生命を保っている患者に対し、死に直結する措置を取る行為は、殺人罪に問われる恐れがあります。

 尊厳死宣言書は、こうした医師の訴訟トラブルや家族への負担を避け、本人が人間らしく安らかに、自然な死を遂げるためのものです。

尊厳死宣言書作成の「5つのポイント」

 尊厳死宣言書には、必ず次の条項を盛り込みます。

(1)現代の医学で不治の状態に陥り、すでに死期が迫っていると担当医を含む2名以上の医師により診断された場合、延命措置を拒否すること
(2)本人の苦痛を和らげる処置は最大限の実施を希望すること
(3)尊厳死宣言書作成についてあらかじめ家族の同意を得ていること
(4)医師や家族に対して犯罪捜査や訴追の対象にしないでほしいと希望すること
(5)尊厳死宣言書は本人が健全な精神状態にあるときに作成したもので、本人が撤回しない限り、有効であること

 尊厳死宣言書を公に認められた書類とするには、前述のとおり、公正証書で作成します。この場合、「家族の了解書」、「家族それぞれの印鑑証明書」、「戸籍謄本」を添付する必要があります。

 ちなみに、日本尊厳死協会が、会員で亡くなった人の遺族に対して2009年に行なったアンケートによると、93パーセントの医師が「尊厳死宣言書」を受容したという結果が出ています。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2011年05月11日 21:08

様々な立場と視点。。。Vol.7

■広瀬隆 特別インタビュー
「浜岡原発全面停止」以降の課題

菅直人首相が浜岡原発の全原子炉停止を中部電力に要請し、日本のエネルギー政策が大きく軋み始めた。これから脱原発の流れは加速するのか、夏季に向けて電力供給に支障は生じないのか。原発とエネルギー問題に詳しい作家・広瀬隆氏に語ってもらった。(聞き手/ダイヤモンド社論説委員 坪井賢一)

――これまで広瀬さんは原発の危険性、とりわけ浜岡原発の危険性について警告してこられましたが、今回の運転停止をどう受け止めていますか?

 この問題は『原子炉時限爆弾』(ダイヤモンド社)で、私も著書を通して訴え続けてきた一人なので、まず何よりも菅首相の決断を讃えたいです。新聞やテレビの報道では「拙速な要請」「唐突な発表」などの論調が目立ちますが、東海地震はいつ起きてもおかしくないわけですから、国民の安全を考えれば即刻止めるのは正しい判断です。

 そもそも、2006年1月に「東海地震が今後30年間に起こる確率は87%」と公表したのは政府の地震調査研究推進本部です。政府自ら東海地震は必ず起こると明言していました。唐突に起こるのが大地震です。その震源域の中心にある浜岡原発を止めることが、どうして唐突でしょうか。むしろ、遅すぎたくらいです。

 5月9日に中部電力が運転停止を受け入れたことで、注釈付きですが原発廃止への第一歩を踏み出しました。今後はこの動きをさらに加速させるために、国民規模で論理的な議論を積み上げなければなりません。

――首相要請は地震対策が完成するまでの「運転停止」で「廃炉」ではありません。この違いはあまり伝わっていないようです。

 私が言いたい問題は、そこにあるのです。原子炉の内部、あるいは貯蔵プールに核燃料があるかぎり、運転中の原子炉と危険性は何ら変わらないという事実は、誰もが理解したはずです。福島第一原発の事故では、運転停止中の4号機で水素爆発が起こりました。原子炉から取り出した使用済み核燃料棒が貯蔵プールに保管されていたため、電源喪失によってアッという間に温度が上がり、水素爆発を起こしたと発表されました。今になって、あれは水素爆発ではなかったという怪しげな説が出ていますが、いずれにしろ、電源喪失で冷却不能になれば、爆発します。したがって、最終的な目的は燃料を搬出することにあるわけです。

 残念ながら今回の首相発言は「廃炉」には言及していません。2、3年で防波壁あるいは防潮堤を建設し、その間に安全性を検証するといった話です。もし中部電力が本格的な工事に取りかかってしまえば、そのために大金を投じますから、浜岡原発が延命するという最悪のシナリオが進んでしまい、浜岡の危険性が去らないまま、菅首相の意図とまったく正反対の結果を招きます。それを止めなくてはなりません。「防波壁の建設計画ちょっと待て!」という世論が、いま急いで起こされなければなりません。

――津波対策として建設される防波壁は、実際にはどれだけ効果が見込めるのでしょう。東日本大震災の津波被害を見ると、そう簡単には食い止められそうにありません。

 まったくです。計画では高さ15m超の防波壁をつくるようですが、その程度ではとても防げません。今回の東日本大震災で津波が陸上を這い上がった最大遡上高さは岩手県宮古市の38.9mでした。これは観測史上の記録では最大ですが、ほんの100年前の1896年(明治29年)の明治三陸地震津波で、岩手県綾里ではほぼ同じ高さの38.2mが記録されています。さらに1771年(明和8年)の八重山地震津波では、石垣島に85.4mもの津波が押し寄せました。日本の歴史から見れば、こうした規模の津波は、頻繁に起こっているわけです。

 しかも、勘違いしている人もいるようですが、中部電力が計画してきたのは「防潮堤」ではなく「防波壁」なのです。防潮堤はダムと同じような堅固な構造物ですが、防波壁はただの高い塀です。そこに津波が一気に押し寄せればひとたまりもないでしょう。津波とは、後ろから次々と水波が押し寄せてくる現象です。それは、巨大な体積とエネルギーをもった水の塊だから、壁の高さ、防潮堤の高さは関係ありません。たとえ堅固な防潮堤が建設されても、今回、宮古市の閉伊川河口で堤防を簡単に津波が乗り越えたように、どこまでも乗り越えてきます。仙台平野を、海水がどこまでも陸をなめつくす津波のおそろしさを私たちは目撃しました。内陸に侵入した範囲は、実に6kmにおよんだのです。

 また中部電力は、電源を高いところに設置すると言っていますが、あの人たちの頭を疑います。これで、大丈夫だと思う人はいますか?

 津波がさらってきた自動車も、船も、岩石も、家屋も、濁流となって、電源のケーブルに激突してくるのです。地盤が2mも隆起するのが東海地震です。それでも電源ケーブルは大丈夫ですか? ケーブルが切断されても、電気が送られるのですか?

 地震対策にしても同じです。今回の東北地方三陸沖地震は、沖合130kmとかなり遠くで起こりました。しかし、想定されている東海地震は、それと同じ規模の巨大地震が浜岡の真下で起こるわけです。想像したくもありませんが、浜岡原発は一撃で終わり、福島第一原発より大規模な放射能放出を一瞬で起こすでしょう。そこへ津波もくるし、電源も遮断される。結論を言えば、そもそも有効な地震対策など、あり得ないのです。

 もちろん、他の原発も危ないのですが、まずは歴史的な周期性から考えて、最も大地震が逼迫している浜岡を止めることは、日本人が生き残るための緊急課題です。そして浜岡を真の廃炉にもって行き、中部地方の経済が大丈夫だと証明されれば、すべての原発を止めてもよいという意識が、日本人のなかに確実に高まってゆくでしょう。

――浜岡を止めても中部電力は、計画停電はしない、電気料金は上げない、節電は要請する、と発表しています。しかしマスメディアは電力不足になるという懸念を書いている。この点をどうご覧になっていますか?

 それは報道に携わる人たちがデータをきちんと調べていないからです。中部電力の言い分だけを聞いて、電力問題の本質を調べたことがないからです。日本全体で見れば、原発がまったく稼働しなくても火力と水力で十分賄えます。下のグラフは、発電施設の設備容量と最大電力の推移を表したものですが、1960年代から最近まで、真夏のピーク時の最大電力が「火力+水力」の発電能力を超えたことは一度もありません。しかも2008年度以降は電力消費が大幅に落ち込んで、ますます発電所が余っている状況です。

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 具体的に、中部電力の場合を見てみましょう。異常な猛暑を記録した昨年、2010年夏の最大電力と発電能力を示したのが下のグラフです。ピーク時の最大電力2698万kWに対して、発電能力は原発を除いても3101万kW。つまり、あの猛暑のときでさえ、浜岡原発なしに403万kW(約15%)もの余力があったということです。

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 今年の夏が昨年のように猛暑になることはまずあり得ないので、余裕をもって乗り切れます。だから何を騒ぐのかというのが第一の疑問です。テレビと新聞が、産業界や庶民に要らぬパニックを煽っているのです。私が報道記者に言いたいのは、電力会社の発表を鵜呑みにせず、実績値を自分たちで調べてみなさいということです。そうすれば、もっとレベルの高い議論ができるはずです。

 中部電力が今年夏のピーク電力を2560万kWと予測していることは、昨年の異常気象時の2698万kWより138万kW少なく、正しい判断です。電力が不足するかも知れないと言っていたのは、持っている火力を停止しているからです。そのプラントを稼働させるには、燃料の手当てだけが必要なので、三田敏雄会長が急遽カタールに飛んだことも、まったく正しい行動です。その手当てがついたので、浜岡停止を決定したわけです。加えて、来年7月には、中部電力が新潟県に建設中の上越火力発電所が運転を開始するので、最新鋭のLNG2基238万kWが加わって、電気があり余るほどになります。ほぼ360万kWの浜岡原発の稼働率は50%、つまり180万kWが精一杯だったので、上越火力だけでお釣りがきます。

 加えて、政治家もマスメディアも知らないらしいので驚くのですが、日本で発電できる会社は、電力会社だけではないのです。電力が足りないと言うのなら、電力会社は、日本の全産業界にすぐに送電線を開放する義務があります。なぜかというと、IPP(Independent Power Producer=独立系卸電力事業者)がたくさん発電能力をもっているからです。鉄鋼、機械、化学などの業種がこの分野に参入しており、これをフルに活用すれば、たった今、日本全土のすべての原発をストップしても、停電など起こり得ないのです。

 日本で卸電力入札制度が始まった1997年の電気事業審議会の調査によれば、IPPの潜在供給力は、最低でも2135万kW、最大では5200万kWに達するという結果でした。では現在の数字を見てください。2011年現在の商業用原子炉は、名目上 54基 4911.2万kWですが、廃炉になる福島第一原発は469.6万kW。地震で破壊された柏崎刈羽原発2・3・4号機は再起不能の停止中で、330万kW。したがって現在の原子力発電所は、実際には4111.6万kWしか能力がありません。それに対して、総務省統計局のデータによるIPP、つまり自家発電の能力はすでに4000万kWもあるのだから、即刻、全原発の停止ができることを、日本人がまったく知らないのです。テレビと新聞が、見当違いの電力不足パニックを煽っていると批判したのは、このことなのです。

 ところが電力会社が送電線を独占し、高額の送電価格を設定しているため、これらのすぐれた事業者が電力市場から排除され、自由に電気を売れないわけです。日本の国家としては、即刻、送電と発電の事業を完全に分離して、電力の自由化を進め、国民のために送電線を開放させることが、国会と政府の急いで行うべき務めなのです。政治家とマスメディアは、電力会社に飼われた犬ではないでしょう? 産業界を含めた国民のためにあるはずだと、今こそ誰もがその疑問の声を上げるべき時です。

――これから発電設備を増強するとすれば、原子力発電に代わるエネルギーをどこに求めるべきだとお考えですか?

 電力会社としては、LNG(液化天然ガス)火力発電所を増やすことです。エネルギー・環境問題研究所代表の石井彰氏によれば、LNG火力は最短で数か月あれば設置できると言います(「ガスエネルギー新聞」2011年4月6日)。電力会社は停電を口にする前に、最もクリーンで、世界の発電のエースであるLNG火力を増設するべきです。

 LNG火力というのは、現在、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた「ガス・コンバインドサイクル」として完成しています。この発電設備は、火力のなかで最もエネルギー効率が高いのです。じつは原発のエネルギー効率は驚くほど低く、わずか30%です。電気にならなかった残りの70%は、温排水として海を加熱して、自然破壊を進めています。一方、従来型火力は45%まで、そしてガス・コンバインドの熱効率は実績で60%まで高まっています。

 しかも、この方式ではタービンでLNGを燃焼させた後に、何度も排熱を回収してエネルギーを発電機に送るため、熱効率は原発の2倍なのに、排熱量は2分の1に抑えられる。ほかにも、天然ガスはクリーンで地球環境に最もやさしい、小型なので設置に場所をとらない、電源を入れてから1時間で起動できるので消費量の変化に追随できる、という数々のメリットがあります。

 原発がなければ経済成長できないと考えるのは大きな誤りで、これがいま世界の趨勢なのです。

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 実際、日本の電力会社もこの設備の導入を進めており、2010年9月14日には、中部電力が西名古屋火力発電所の石油火力を刷新してコンバインドサイクルを導入する方針を打ち出しました。これによって、この発電所の出力は119万kWから220万kWへ100万kWほど高まることになります。このことからも、浜岡原発を延命させるよりもコンバインドを推進したほうがはるかに効率的であることがわかるでしょう。

 東京ガスと大阪ガス、中部電力、独立行政法人の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の4社がこの5月9日に、三菱商事が進めるカナダのシェールガス(シェール層から採取される天然ガス)事業に共同で参画すると発表したことは、その最先端の動きです。アメリカの天然ガスは、今後ほとんどシェールガスに依存する計画ですから。

 さらに、今後の将来的なエネルギー政策を考えた場合には、エネファーム(家庭用燃料電池)が主力になることに期待しています。何しろ最大エネルギー効率はコンバインドより高い80%で、天災などで大打撃を受ける集中型の設備ではなく、家庭ごとに設置する分散型の理想的な姿になるからです。これが2020年には累計250万台に達するという市場予測が出ています。そうなれば、20世帯に1台の割合で普及するわけですから、家庭での成功によって製造部品のコストが大幅に下がって、現在のパソコンと同じように量産による低コスト化が実現され、工場をはじめとした産業界に広まってゆきます。つまり、最大の電力消費者が、エネルギーの有効利用を達成できるわけです。

――菅首相が強調していた自然エネルギーについてはどうですか?

 原発に代わって自然エネルギーを普及せよと言われますが、これで一番喜んでいるのはじつは原子力産業なんです。自然エネルギーは20年経っても、原発の電力分を100%賄うことはできませんから、原発を推進するための格好の口実になってしまうわけです。

 日本の電力消費は、家庭用が3割弱で、残りの7割以上を産業用と業務用が占めています。しかも、日中は家庭にあまり人がいませんから、ピーク電力の問題はほとんどが産業用・業務用の問題です。

 電力の大半を消費している産業界が、その日の天気や風の気まぐれに頼る自然エネルギーでは夏のピーク需要を賄えないことを一番よく知っています。産業界の協力がどうしても必要なので、いま議論が必要なのは、自然エネルギーではなくコンバインドサイクルのような安定供給できる設備です。

 太陽光発電は優れていますが、原子炉1基分の100万kWの電力をつくろうとすると、山手線の内側と同じくらいの面積にソーラーパネルを敷き詰める必要があります。原発50基分では、その50倍ですよ。そうなると自然破壊をもたらすため、設置場所が建物の屋根などに限られてきます。だから、それらは長期的なペースで徐々に進めればよいのです。

――浜岡原発が立地する御前崎市では、雇用や消費などの面で大きな影響が出るのではないかと波紋が広がっています。

 浜岡原発を本当に止めるために、最も考慮しなくてはならないのが、この問題です。御前崎市の予算の42%(原発交付金と固定資産税の合計)が原発に依存しているわけで、これを解決する方法はお金しかありません。これまで御前崎市の人たちには、大都会の人が原発の危険性を負わせてきたのだから、これは国家の責任として原発交付金に代わる資金を政府が手当てするべきです。

 というのは、かつて国策で石炭から石油へ移行する時代に、政府は炭鉱を閉鎖する企業に対して「閉山交付金」を支給しました。それでも石炭産業の人たちは大変だったのですが、今回は金額がはっきりしているのだから、そっくり補填しなければいけません。

 その財源は4330億円にのぼる原子力関連予算から手当てすれば簡単です。御前崎市の財源などすぐつくれます。事業仕分けで何ら削減されなかったこの予算が、莫大なムダを出し続けているわけですから。たとえば、高速増殖炉「もんじゅ」と六ヶ所村の再処理工場を合わせると、建設費だけで5兆円以上の資金が注ぎ込まれています。しかも、どちらも信じられないような人為的なミスによって、まったく機能していない、無用の長物なのです。今後も絶対に、まともな運転はあり得ません。加えて、将来の放射性廃棄物の処理に30兆円を要する原子力産業など、あってはならないでしょう。

 原発に依存した生活を続けるのは、現地住民にとっても、すべての国民にとっても良くないことです。原発から自立することは、新しい希望の生活を意味します。古いものが消えれば、必ず新しいものを生み出すのが、人間です。否定的に考えてはいけません。私が自信をもってそれを言うのは沖縄を見ているからです。米軍基地に経済が依存してきた沖縄では、「米軍基地の跡地」の地域が県内で最も経済発展しているからです。いま沖縄県が全土をあげて米軍基地に反対できるのは、その経済的な実績があるからです。それと同じ輝ける未来図が描けることを、御前崎市の人たちに知っていただきたいです。そしてそこに行き着くまでの期間は、責任をもって政府が手厚く支援する必要があります。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2011年05月11日 18:44

憎悪と虐殺の連鎖、、、さらに増大して己に還る。。。Vol.2

■アルカイダ、米に報復警告 ビンラディン容疑者死後初の声明

 【カイロ=共同】国際テロ組織アルカイダを名乗る組織がイスラム系ウェブサイトに声明を発表、指導者だったウサマ・ビンラディン容疑者の死を確認するとともに、米国やパキスタンに対する報復を警告した。AP通信などが6日報じた。声明が本物なら、同容疑者の死後、初のアルカイダの声明となる。

 声明はまた、同容疑者が生前に録音した音声が近く発表されるとしている。

 声明は3日付で、アルカイダがこれまで利用してきたウェブサイトで発表。同容疑者の死を「無駄にしない」とした上で「米国人とその手先には、自国内でも外でもわれわれの呪いが付きまとう」と主張。さらに「(米国人の)喜びはすぐに悲しみに変わるだろう」と述べ、「聖戦の継続」や報復攻撃を近く行うことを示唆した。

 また、ビンラディン容疑者がパキスタン国内で殺害されたことを受け、パキスタンの国民に、同国の指導者に対して立ち上がるよう訴えた。

[日本経済新聞]


■アルカイダ、9月11日に再びテロ計画か 米当局が警戒

 【ワシントン=大石格】米国土安全保障省と連邦捜査局(FBI)は5日、国際テロ組織アルカイダが2001年の米同時テロから10年となる今年9月11日に、再び米中枢を襲うテロを計画していたとして警戒するよう求める通達を関係省庁に出した。米メディアは、ウサマ・ビンラディン容疑者を急襲した際に押収したパソコンなどを分析した結果とみられると報じた。

 同省の発表によると、アルカイダは10年2月に鉄道の線路を外し、列車を鉄橋や崖から転落させる作戦を立案。鉄道会社などは特に注意が必要としている。計画がどの場所を狙っていたのか、その後も計画が継続していたのか、などは不明だという。

 同省のチャンドラー報道官の声明は、通達と押収物分析の関係には触れなかったが「(ビンラディン容疑者の死亡を発表した)1日以降、多くの作業を実行中だ」と強調。クラーク元大統領補佐官(テロ対策担当)はABCテレビ番組で「テロ計画はビンラディン容疑者の所有物から分かった。計画に深く関与していたことは間違いない」との見方を示した。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2011年05月06日 23:29

目論みがどこにあれ、、、止まるのであれば大歓迎。。。

■首相、政権の信頼回復狙う…浜岡原発停止で

 菅首相が6日、中部電力浜岡原子力発電所の全面停止要請という異例の措置に踏み切ったのは、原発に対する国民の不安感を軽減し、東日本大震災の対応で傷ついた政権の信頼回復につなげる狙いがある。

 首相の指示で原発事故対応にあたっている細野豪志首相補佐官は6日夜、首相官邸で記者団に「首相は4月の初めあたりから浜岡原発を非常に意識していた。難しい判断だったが、国民の安全をないがしろにできない。相当、悩んだ上での判断だった」と述べ、停止要請が首相自身の強い意思だったことを明らかにした。

 首相は数週間前から、政府関係者を通じ、浜岡原発を止めた場合に世論がどう反応するかを含め、具体的な影響を慎重に探ってきた。

 首相は、原発を否定する「脱・原発」の主張とは一線を画する一方、新たな産業創出につながるとして、原発重視から太陽光、風力などクリーンエネルギー重視に転換する必要性を強調してきた。最近も、「二酸化炭素を排出しないからといって、原発を『クリーンエネルギー』に含めるべきではない」として、政府文書などでは原発とその他のクリーンエネルギーを区別するよう官僚に指示していた。

[読売新聞]


■米メディアも速報

 【ワシントン=柿内公輔】菅直人首相が静岡県の浜岡原子力発電所の運転停止を中部電力に要請したことについて、米メディアも東京発で速報する動きが相次いだ。

 AP通信は、専門家が東海大地震が30年以内に起きる確率が90%近いとの菅首相の発言を引用し、住民らが運転差し止めを求める訴訟を提起していたことを指摘。CNNテレビ(電子版)は、反原発市民団体の「菅首相の要請を歓迎する」とのコメントを伝えるとともに、東京電力福島第1原発の事故を受けて、米国内の原発も安全性を点検していることなどを報じた。

[産経新聞]

Posted by nob : 2011年05月06日 23:23

もう否定できない現実を直視して、、、オールクリアゼロからの再建を。。。

■福島原発沖の海底から高濃度の放射性物質、東京電力

【5月4日 AFP】東京電力(TEPCO)は3日、福島第1原子力発電所沖の海底から採取した土から、1キログラムあたり約1400ベクレルの放射性セシウム137を検出したと発表した。これは、これまでに検出された2.3ベクレルの600倍を超える高い濃度だ。

 この土は、前月29日に福島1原発から15キロ、海岸からは3キロ離れた沖合いの深さ20~30メートルの海底で採取したもので、ほかにも1300ベクレルのセシウム134や190ベクレルのヨウ素131も検出された。また、原発から20キロの海底から採取した土からも、同様に高レベルの放射性物質が検出された。

 3月11日の事故以来、福島原発沖の海底での放射線レベルチェックは初めて。(c)AFP

[AFPBB News]

Posted by nob : 2011年05月05日 18:45

高齢者の、、、高齢者による、、、高齢者のための社会構造変革を。。。

■日本女性の平均寿命、90年後は95歳

 【ニューヨーク=柳沢亨之】国連は3日、2100年までの世界人口予測を発表し、アジア、アフリカ諸国の高出生率などの影響で、同年には約101億人に達するとの見通しを示した。今年10月末には70億人、83年に100億人を突破する。


 日本の人口は10年の約1億2600万人から2100年には約9130万人に減少。平均寿命は延び続け、2095~2100年に男性が89・0歳、女性は95・7歳、全体では92・3歳に上るとした。

 一方、中国の人口も25年の約13億9500万人をピークに減少し、2100年には約9億4100万人となる。インドは25年に中国を追い抜き、60年には17億1796万人に達するが、その後は減少。2100年には約15億5000万人となるとしている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2011年05月05日 18:42

そのとおり!!!Vol.8

■「日本の原子力は全体が利権になっている!」河野太郎議員会見

原子力発電を推し進めてきた自民党の中で、反原発を叫んできた河野太郎議員が、自由報道協会主催で会見を開いた。利権の裏側を熟知したベテラン議員が癒着の現状を生生しく語り、原子力からの脱却、2050年までに再生可能エネルギー100%の実現を訴えた。

反核燃料サイクル

河野太郎:私の紹介に「反原発」とあったが、正式には「反核燃料サイクル」なんです。核燃料サイクルとは、原子炉でウランを燃やすと、使用済み核燃料が出ます。これを再処理すると、プルトニウムが取り出され、高レベル放射性廃棄物が残ります。このプルトニウムを高速増殖炉で燃やすと、投入したプルトニウム以上のプルトニウムを取り出しながら発電できるので、日本の電力は1000年、2000年でも大丈夫という触れ込みです。「それはすばらしい」と思っていたが、現実にはそうではない。

1970年には30年後には高速増殖炉ができると言っていた。30年経って見たら、もんじゅが事故を起こし、止まっている。政府は、高速増殖炉政府が2050年まではできないといっているが、(2050年までにできるかも)怪しい。

高速増殖炉がないのに、プルトニウムばかりがたまっている今の状況をどう説明するのか、隣の北朝鮮がプルトニウムを10キロ、人によっては50キロ持っていると大騒ぎしているが、日本が保有しているプルトニウムは40トンを超える。北朝鮮の1000倍持っている。このプルトニウムはどうするのか。高速増殖炉がないのに、六ヶ所村の再処理施設が稼動すれば毎年何トンものプルトニウムが出る。燃やす施設が無いのにプルトニウムを取り出すことに何の意味がある?という問いに対して、合理的な説明は全くない。

核のゴミをどこにどう処分するのか、日本では決まってない。地層処分するというが、これほど地震の多い日本で、地震がない、火山がない、地下水に影響を与えないというところを探せるのか?数百年管理できるのか?この問いに対しても、「これから探します、探すんです!」という精神論で返してくる。

プルトニウムをプルサーマルで燃やすというが、プルサーマルというのは、ウランを9、プルトニウムを1で混ぜた原料を燃やすこと。ウラン資源の再利用です!と言うが、ウラン燃料を1割削減するだけ。地球上のウランはあと70年で掘りつくされると言われている。つまりこのプルサーマルとは、70年でなくなる資源を77年に延ばす効果しかない。そこに何十兆円もかけるのか?そのお金でウラン鉱山を買ったほうが安い。

なぜ、こんな状況なのに六ヶ所村の再処理工場を稼動させるのかというと、福島の第2原発を始めとする何箇所かの原発の使用済み核燃料プールがいっぱいになってしまうからだ。いっぱいになると、原子炉を止めなくてはいけない。それは電力会社にとって大きな損失だ。六ヶ所村の再処理工場の原材料プールに移すことによって、原発のプールをカラに戻し、発電を続けたいという思惑だ。ところが、受け入れる青森県は「ウチはゴミ捨て場じゃありません、使用済み核燃料を持ってくるということは、再処理施設は稼動するんですね?稼動させてくださいよ。」という要求をした。そして再処理工場でアクティブ試験をやりました。アクティブ試験というのは、実際にプルトニウムを使ってやる試験のこと。これをやって、施設内部にプルトニウムが沢山付着してしまった。これを今から解体しても2兆かかる。
と、言うように、日本の核燃料サイクルにはおかしなところが沢山あり、だれも合理的に説明できない。高速増殖炉が経済的にも合理的なものになるまでは、使用済み核燃料を再処理してプルトニウムを取り出すべきではないとずっと言ってきた。ゴミ捨て場もきまらないのだから、少なくともゴミを出す原発を増やすべきではない。

福島の事故のあとは政治の意志として、新規立地はやらない、危険な原発は止める。安全性の再確認をきちんとやる。これが必要だ。新規立地をやらなければ、原発の耐用年数は40年のため、2050年には全ての原子炉が廃炉になる。そうやってだんだんと原発が無くなっていく過程で、一つは、合理的な省エネをしっかりやる。電球をLEDにするとか、消費電力の少ない家電に取り替えるとか。もう一つは、原子炉が無くなる2050年には、日本は再生可能エネルギー100%でやろうという政治的目標を掲げて、研究の支援や、電力の買取制度など、政治が旗振りをして行くことで、世の中をそちらに向けねばならない。それで足りなければ、最もクリーンな天然ガスを中継ぎに使っていくべきだと考えている。

これまで、電力会社、電気事業者連合会、経済産業省がとにかく原子力の利権を守ろうとマスコミを巻き込んで、「原子力は大事なんだ、安全なんだ」というプロモーションをやってきた。テレビも経営が苦しいのはわかるが、だからと言って、広告宣伝費で心まで売ってしまうのはマスコミとしてどうなのか。公益企業で地域独占なのだから、なぜ今、広告をする必要があるのか、東電の賠償金をどうするかと議論しているときに、「節電しよう」というCMを平気で流しているTV局には考えてもらわないといけない。

質疑応答

Q:なぜ、合理的に説明できない原子力発電が推進されてきたのか?

日本の原子力は全体が利権になっている。電力会社はとにかく地域独占を崩されたくない、送電と発電の一体化を維持したい。それを守ってくれる経済産業省の意向を汲む、天下りをどんどん受け入れる。経済産業省にしてみれば、前任者のやってきたことを否定できずに来た。原子力、核、放射線と名前の付いた公益法人、独立行政法人、山ほどある。そこにお金を上手く回して天下りさせる。電力会社も広告宣伝費で協力金を撒いてきた。自民党も献金を受け、パーティ券を買ってもらった。民主党は電力会社の労働組合に票を集めてもらっている。学会も電力会社から研究開発費をもらい、就職先を用意してもらってきた。さらに政府の意向に沿った発言をしていると、審議会のメンバーに入れてもらえる。マスコミは広告宣伝費をたくさんもらって、原子力政策の批判はしない。みんなが黙っていれば、おいしいものがたくさんある。そういう状況が続いてきた。

Q:なぜ東京電力は送電と発電の分離をかたくなに拒んで来たのか

送電と発電が別になると、誰でも送電線を使えるようになる。そうなると、東電は競争が生まれ独占が崩れることを恐れている。

Q:再生可能エネルギー発電、日本の風土に適したものは?

立ち上がりが早いのは風力、洋上風力などは、被災地でも可能性がある。太陽光発電も砂漠並には行かないがそれなりに有効、地熱発電もあるが、温泉業者の反発によって、なかなか知事の許可が下りない。国立公園の中に作るのは環境省から注文が付くから景観に配慮が必要になる。小水力、バイオマスなど、ありとあらゆる可能性を排除せず、足して100%を目指せばいい。

Q:自民党の歴代政権が原発を推進してきたが今回の事故後に、反省、謝罪を聞いたことがない。そんな自民党に未来はないのでは?

自民党はこれまで原子力推進を捻じ曲げてきた責任がある。自民党がやってきたおかしなところ、保安院が経済産業省の下にあるなど考えられない。カルチャーがおかしい。環境関連の法令も、自治体へのバラマキもおかしい。自民党が今までやってきたことは間違いだったと、謝るところは謝らないと。立ち止まって考えないと、自民党に未来はないと私も思います。

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歴代政府が推し進めてきた原子力行政は利権まみれの歪んだものだった。今回の事故を契機に見直さねばならないことがが山積している。原子力から再生可能エネルギーへのシフトは、世界中で考えなければいけない議題だろう。それと同時に再生可能エネルギーが利権になり、癒着が生まれ、天下りの温床になる事はないのだろうか?どんな形であれ、発電所には広大な土地が必要で、そこで雇用が生まれる。行政から補助金が出るとなれば、役人と仲良くしたいと思うのが人間というものだ。クリーンなエネルギーの推進も大切だが、クリーンな政治の推進も合わせてお願いしたい。

[BLOGOS]

Posted by nob : 2011年05月03日 19:40

いつでもどんなことでも起こりうる。。。

■ノストラダムスの大予言! 「2012年人類滅亡」恐怖の大王が降ってくる!?

 ノストラダムス(1503年〜1566年)は、ユダヤ人を先祖とするフランスの医師、占星術師、詩人、そして大予言者である。

 ノストラダムスは、ナポレオンの誕生、第一次世界大戦、第二次世界大戦、ヒトラーの出現、ケネディ暗殺等、歴史上の大事件を予言し的中させてきたと言われる。

 1973年出版『ノストラダムスの大予言』(五島勉氏著)に「1999年人類滅亡」というショッキングな予言が書かれていたため、一躍ノストラダムブームが起こった。

 1999年の7の月

 天から恐怖の大王が降ってくる

 アンゴルモアの大王をよみがえらせ

 その前後の期間 マルスは幸福の名のもとに支配するだろう(予言集『諸世紀』より)

 この不吉な“恐怖の大王”の正体は何か?

 天変地異、人工衛星墜落、小惑星衝突、コンピュータ暴走、宇宙人襲来、世界戦争勃発…等々色々な説が取りざたされていた。

 当時、ノストラダムス予言の1999年人類滅亡説を多くの人々が信じた。しかし実際には、破局的な事は何も起こらなかったため、予言は外れたものと思われた。

 だが、ノストラダムスの人類滅亡予言は1999年ではなく、実は2012年だったという説がある。

 ノストラダムスは「カバラ数秘術」という計算法で予言を記していた。しかし解読の間違いでカバラ数字の『13』を足し忘れていたらしい。

 「1999+13=2012」。つまり、2012年に世界の終焉が訪れる可能性があるというのだ!

 そして近年、新たにノストラダムスの予言絵画なども発見された。

 実は彼の予言には、続きがあることがわかったのだ。

 予言絵画には、ローマ教皇暗殺未遂、9・11テロ等の世界的大事件の様子が描かれていた。

 そして、予言絵画によれば、現代は魚座の時代で、そして3種類の太陽に関する天体現象が起こるのがちょうど2012年だと言う。そして、2012年の冬に、人類に何か重大な出来事が起こると予言している。

 マヤの長期暦の終わりにあたる2012年12月22日。

 このとき人類は、壊滅的な大破局を迎えるという予言がある。

 ノストラダムスの予言は、まさにこの時期に合致するのではなかろうか?

 しかし、人類はこれでおしまいなのかと悲劇的になる必要もない。

 なぜなら、ノストラダムスは人類滅亡の予言だけでなく、人類が生き残れる希望も示唆しているからだ。

 それは、ノアのように方舟をつくって難から逃れろというものだ。

 これは人類がいよいよ地球から宇宙へと飛び出す事を示しているように思われる。

 人類滅亡のカウントダウンはすでに始まっているのかもしれない。

(呪淋陀(じゅりんだ) 山口敏太郎事務所)

[リアルライブ]

Posted by nob : 2011年05月03日 18:22

憎悪と虐殺の連鎖、、、さらに増大して己に還る。。。

■ビンラディン容疑者殺害:米軍ヘリ急襲、銃撃40分

 【ワシントン白戸圭一】国際テロ組織アルカイダの最高指導者、ウサマ・ビンラディン容疑者(54)殺害について、米中央情報局(CIA)などの米情報当局は昨年8月、パキスタン国内での潜伏先に関する有力情報をつかみ、オバマ大統領が先月29日に急襲作戦を指示したという。容疑者が家族と潜伏していたのは、首都イスラマバードの北約60キロのアボッダバードにある建物で、4機のヘリコプターに乗り込んだ米軍特殊部隊が1日に急襲作戦を展開した。

AP通信は、容疑者の遺体は海に流す「水葬」にしたと伝えた。ロイター通信は、水葬は北アラビア海で行ったという。また、米国防総省高官は、遺体から検出されたDNAを分析した結果、本人に間違いないと確認した、と述べた。

 米政府高官によると、作戦は約40分間続き、抵抗したビンラディン容疑者側との間で銃撃戦となった。容疑者と息子、身の回りの世話をする男性2人、「盾」になった女性1人の計5人が死亡し、女性2人が負傷した。米CNNテレビによると、容疑者は頭を撃たれて死亡した。米側に負傷者はなかった。

 潜伏先の特定は容疑者の身の回りの世話をする男性の割り出しから始まった。身柄を拘束したアルカイダ要員らの供述などから、約4年前に男性の特定に成功。約2年前、男性が活動する地域を絞り込み、昨年8月、アボッダバードの富裕層地区の建物に住んでいることを突き止めた。

 米政府高官によると、05年建設の3階建ての建物は有刺鉄線付きの塀(高さ約3・6~5・4メートル)に囲まれ、敷地の広さは周辺の邸宅の約8倍もあった。警備が厳重な割に、電話やインターネットの通信回線が敷設されていないなど不審な点があった。CIAの無人機などが位置情報を確認することを防ぐ目的があったとみられる。

 情報当局は容疑者一家が潜伏している可能性を大統領に報告。今年3~4月にかけ計5回開催された国家安全保障会議で情報を精査し大統領が先月29日、急襲作戦を決断。米政府は機密保持を徹底し、パキスタン政府には作戦終了後に説明したという。

 大統領は容疑者殺害を発表した演説前、ブッシュ前大統領、クリントン元大統領に作戦結果を報告。ブッシュ氏は「テロとの戦いは続くが、米国は今夜、どれだけ時間がかかろうとも正義は成し遂げられる、との明白なメッセージを送った」との声明を出した。

 一方でオバマ大統領は在外公館などに「アルカイダが我々への攻撃を続けることは疑いない」とテロ警戒を求める一方、「米国はイスラム教と戦っているのではない」と、イスラム教徒に理解を求めた。米政府は海外に渡航する国民にも「報復テロ」への警戒を呼びかけた。

[毎日新聞]


■ビンラディン容疑者殺害:アルカイダ衰退狙い 米「唯一の指導者」

 ◇中東、暴力に支持なく

 【カイロ和田浩明】「ビンラディンの喪失は、アルカイダを衰退させる」。米特殊部隊によるウサマ・ビンラディン容疑者(54)殺害で米政府高官は2日、国際テロ組織アルカイダの影響力は低下すると断言した。チュニジア、エジプトで平和的な民衆蜂起が親米独裁政権を打倒した中東では、暴力に頼るアルカイダの方法論が支持を得るのは困難になりつつある。一方、同容疑者が主張した「反米の大義」は世界各地のアルカイダ系組織に受け継がれ、テロの思想的温床が無くなっていないのは確かだ。

 2日に電話会見した米政府高官は、ビンラディン容疑者が「全面的に受け入れられる権威を持った唯一の指導者だった」と指摘。後任と目されるエジプト人、アイマン・ザワヒリ容疑者(59)については、「メンバーの忠誠心を維持することが困難だろう」と分析した。

 エジプトのイスラム過激派の動きに詳しい専門家ヒシャム・ガーフル氏は、「アルカイダは、アラブ民衆蜂起が起きた時点で敗北した」と見る。アルカイダは、米国の後ろ盾を受けた中東諸政権もテロの標的にしたが、チュニジアとエジプトの独裁政権は民衆による平和的デモで排除されたからだ。その意味でテロによって目的を達成するアルカイダのやり方は、アラブ民衆に否定されたことになる。

 ビンラディン容疑者の死は出身国サウジアラビアやアルカイダ分派が活発なイエメン、アルジェリアやイラクにとっても朗報だ。しかし、そうした国々が政府の公式反応を出したのは英国などより遅い2日午後に入ってから。サウジ国営通信は、同容疑者殺害によって対テロ戦に良い影響が出ることへの期待を「公式筋」が表明したと報じたものの、イスラム国パキスタンでの米国の単独軍事作戦の称賛は避けた。中東で民主化騒乱が続く中、「親米色」を抑えようとする配慮がにじむ。

 ビンラディン容疑者という反米を象徴する人物は殺害されたが、イスラム諸国の反米感情が払拭(ふっしょく)されたわけではない。イラク戦争や米国の同盟国イスラエルのパレスチナ占領を受け、イスラム諸国には反米感情は潜在的に大きい。エジプトの退役軍人(59)は「ビンラディンには賛成しないが、逮捕し裁判を行うべきだった。(殺害強行は)イスラエルのようなやり方だ」と米国に強い反発を示した。

 アルカイダは、資金や要員の確保に、民衆に広がる反米感情を悪用してきた。ビンラディン容疑者が殺害されても、イスラム諸国に広がる、米国による抑圧感情は解消されていない。中東和平交渉は停滞しており、テロの温床になる可能性は残っている。中東民主化が失速すれば、力を盛り返す可能性もある。

 リーダーを失ったアルカイダだが、ガーフル氏は「影響は象徴的なもので、行動様式が変わるとは思えない」と指摘する。米政府高官も「今後もテロの脅威は続く。戦いは短距離走ではなくマラソンなのだ」と語っている。

[毎日新聞]


■ビンラディン容疑者殺害:「9・11」遺族、テロ根絶誓う

 世界を震かんさせた「9・11」から約10年。国際テロ組織アルカイダの最高指導者、ウサマ・ビンラディン容疑者(54)殺害のニュースが2日(日本時間)、世界中を駆け巡った。首謀者とされる人物がいなくなっても、遺族は心に区切りをつけることは難しく、報復を心配する声も出る。テロや戦争のない日々は訪れるのか。【太田誠一、ニューヨーク山科武司、カイロ斎藤義彦】

 「我々遺族の胸の中に区切りはない。子どもが帰るわけでもなく、悲しさや悔しさが増幅するだけです」。同時多発テロで、富士銀行(現みずほ銀行)ニューヨーク支店に勤務していた長男和重さん(当時35歳)を亡くした広島市安芸区の元銀行員、伊東次男さん(76)は、かみしめるように語った。

 2日昼、報道機関からの電話でビンラディン容疑者殺害を知った。米国が大変な犠牲を払った答えなのだろうと思うが、「同じ悲劇が蒸し返されるようなことはあってほしくない」と報復テロの活発化を心配する。

 テロから10年近くたつが、和重さんの遺体は見つかっていない。02年1月、ニューヨーク州の裁判所から死亡宣告を受けた。自宅には、今も形見のスーツとネクタイを大切にしまってある。

 度重なる訪米の世話になった知人から依頼されて約2年前、「原爆体験」を多くの人の前で語った。広島に生まれ、1945年8月6日の原爆投下で12歳の兄を失った経験を持つ。「息子の死」も重なり、平和への思いは募った。地元の中学校や原爆資料館で、平和の大切さを訴えている。「一方にとっての正義は、一方にとって悪である場合もある。どうしたら負の連鎖を断ち切れるのか。世界中の人に考えてほしい」と訴えた。

 ◇死を喜ぶ姿うろたえ

 世界貿易センター(WTC)で夫リチャードさん(当時54歳)を亡くしたコネティカット州のジュディ・キーンさん(64)は2日朝、毎日新聞に「うれしいと言えるかもしれないが、別の部分ではうれしいとは言いたくない。終わりに向けた一つのステップとは思う。人々が1人の死を喜ぶ姿には少しうろたえている」と心境を語った。

 前夜に息子から知らされたジュディさんは「誰かが彼の地位を引き継ぐだろうし、米国の厳しい警戒は続くと思う」とも述べた。ジュディさんは夫の名前を冠した基金を設立して体育館を建設。子どもに9・11を語り継いでいる。

 ◇「USA」を連呼

  テロの現場となったニューヨークのWTC跡地(グラウンド・ゼロ)近くの道路には、オバマ大統領の声明を聞いてニューヨーク市民ら数百人が集まった。工事が続く跡地の隣で星条旗を振って「USA」を連呼。あちこちでバグパイプの演奏や「ゴッド・ブレス・アメリカ」の斉唱が流れた。

 マーク・バリントさん(49)は、義弟がWTCでテロに遭遇。幸い無事だったが今も強いストレスに襲われ仕事もままならない。「国内外にテロリストは存在する。テロとの戦いはまだ終わらない」と笑みはなかった。

 ◇「私たちに関係ない」

 エジプト・カイロの街角では、ビンラディン容疑者死亡を静かに受け止めている。特に、民衆革命で独裁者を倒し、自由を得た市民には、容疑者は「過去の人」と映るようだ。「ビンラディン? 私たちには関係ない」と会計士の男性(33)は首をすくめる。

[毎日新聞]


■ビンラディン容疑者:中東・アフリカを転々 その足跡は…

 国際テロ組織アルカイダの最高指導者ウサマ・ビンラディン容疑者は、旧ソ連のアフガン侵攻を機に武装闘争に身を投じ、反欧米思想を強めた。その足跡は「テロとの戦い」に突き進む米国と対峙(たいじ)しながら、中東・アフリカ地域を転々とした。

 ビンラディン容疑者の一族はもともと、イエメンのハドラマウト地方の出身。父親は大富豪のビジネスマンで、自身はサウジアラビアのリヤドで生まれた。同国の大学で経済などを学んだ上級階層の出であり、兄弟は50人以上もいるという。

 転機は79年の旧ソ連によるアフガン侵攻。ビンラディン容疑者は「イスラム義勇兵」として戦線に加わり、86年にはパキスタンのペシャワルに拠点を移して、武器を密輸しながら自ら義勇兵の一団を組織した。このグループを発展解消する形で90年ごろに創設したのがアルカイダだった。

 90年8月のイラクによるクウェート侵攻でサウジアラビアが米軍の国内常駐を承認すると、ビンラディン容疑者は母国を捨てスーダンなどへ向かった。イスラム教の聖地を抱えるサウジへの外国軍駐留に反発したものだった。98年8月にケニアとタンザニアで米大使館同時爆破テロが発生すると、米国はビンラディン容疑者を首謀者と位置づけ、アフガンとスーダンを拠点と見なし報復空爆した。

 そして、01年9月の米同時多発テロが起きた。ブッシュ米大統領(当時)は直後、米中央情報局(CIA)にアルカイダ幹部の暗殺を許可して「ビンラディン狩り」に乗り出した。ビンラディン容疑者は当時、米国の圧力でスーダンを追われ、アフガン東部トラボラ地区に潜伏していたとされる。01年10月にアフガン戦争に突入した米軍は、その約2カ月後にトラボラを急襲したが、パキスタンに逃げ込まれた。

 ビンラディン容疑者はアフガン・パキスタン国境付近の山岳地帯に潜伏。一帯は部族地域で、ビンラディン容疑者に共感する反政府勢力タリバンの支配下にあるため、所在情報の入手は困難を極めた。米国は、偵察専門だった無人機に攻撃能力を加えた無人攻撃機を開発し、暗殺作戦を本格化したが、決定打は見いだせなかった。

 ビンラディン容疑者には以前から健康不安説が付きまとい、真偽不明の「死亡情報」が流れたこともあった。しかし、ケニア南部モンバサでの同時自爆テロ(02年11月)やイラク戦争(03年3月)など節目ごとに、ビンラディン容疑者とされる肉声テープやビデオが放送されて、存在は「神格化」されていった。今年1月にも肉声テープが公表されたばかりだった。【前田英司、大治朋子】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2011年05月03日 17:45

電力は不足しない、、、また新たな電力も生まれる。。。

■東電がようやく認めた“隠し玉”
揚水発電で夏の電力不足解消へ

東京電力は、夏の電力供給力を5200万キロワット確保したと発表した。しかし、週刊ダイヤモンドの取材により、まだ少なくとも約500万キロワットの供給余地があることがわかった。そのカギは揚水式水力発電だ。企業が節電対策に追われるなか、なぜ東電は揚水発電の存在を公にしてこなかったのか。

「より揚水式水力発電の活用を図っていきたい」──。

 本誌の再三の質問に対し、勝俣恒久・東京電力会長は4月17日の会見で揚水発電の活用を認めた。

 そもそも、ある電力関係者は東電が試算する供給力不足の主張に、当初から首をかしげていた。「なぜ揚水発電をもっと盛り込まないのだろうか。堅く見積もり過ぎてはいないか」と。

 東電の最大認可出力は、他社の権利分まで含めると7810万キロワットある。それに対し、震災の影響で夏の供給力の見通しは、3月25日時点で4650万キロワットしかなかった。その差は約3000万キロワットまで開いた。

 だが本誌の取材では、東電のいう供給力には計15ヵ所1050万キロワットの揚水発電の供給力が盛り込まれていないことがわかった。

 揚水発電とは、夜間の電力でダムの下の貯水池から水を汲み上げ、昼間に上の貯水池から水を流して電力を起こすもの。夜間の余剰電力を昼間の発電に利用することができるため、夏場の最大需要対策として最も適した発電方式だ。「本当にどうしようもないときの切り札中の切り札」(宮内洋宜・日本総合研究所研究員)とはいえ、夏の電力不足で各企業が節電対策に奔走するなか、“隠し玉”ともいえる存在になっていた。

 4月15日になり、東電は「7月末時点で5200万キロワットの供給力を確保した」と発表したが、3月時点に比べ、新たに積み上がった550万キロワットのうち、400万キロワット分は揚水発電によるものである。

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 では、なぜ東電はこれまで揚水発電を供給力に入れなかったのか。

 その問いに答える前にまず、東電の供給力について詳細を 明らかにしよう(上図参照)。

 東電関係者への取材により、今年3月末時点で東電の最大認可出力と7月末の供給見通しの詳細が判明した。

 最大認可出力は前述のように計7810万キロワット。うち原子力は、福島第1原子力発電所の事故や震災の影響などにより1330万キロワット分が使えない。

 火力も設備が古く再起動できなかったり、夏場は気温の影響で出力も伸びなかったりするため、710万キロワットが見込めない。

 一般水力も渇水で水量が足りなければ、出力を保てない。東電は100万キロワット減ると見る。ここまでで全体の3割の供給力を失った格好だ。これに他電力からの融通分などを加え、揚水発電を除いた供給力は4800万キロワットになる。

 ただし、本誌がつかんだ揚水発電の1050万キロワットがある。前述したように、すでに東電は400万キロワットを供給力として当て込んだ。震災の影響で160万キロワットは見込めないとするが、それでもまだ490万キロワットも残されている。そのうち300万キロワットを生かすだけで夏の最大需要5500万キロワットを賄うことができる。

 東電は「隠しているわけではない」とするが、なぜ揚水発電の存在を公にしてこなかったのか。

活用できる揚水発電を
東電が認められない理由

 東電が揚水発電を供給力に入れない理由は、主に二つあるだろう。

 第1に、揚水発電を行う夜間電力の確保の問題だ。東電の藤本孝副社長は、「(火力など)固定供給力によって揚水発電の利用が決まるため当初、見通しは立たなかった」と話す。

 だが、「発電までの電力ロスは30%」(東電)なので仮に490万キロワットの電力を起こすならば、夜間に700万キロワットの電力が要る。前ページ下図に示すように「発電量は夜間の需給差と時間軸の面積で決まる」(東電幹部)。

 そして実際、昼間の5500万キロワットの最大需要に対して、夜間の最低需要は3000万キロワット程度である。運用次第で夜間の電力は十分に活用できるだろう。昨夏、揚水発電だけで850万キロワット分稼働した実績もある。火力等の復旧が進めばさらに余裕が生まれる。

 第2の理由は、家庭や企業に節電を促したいということだ。東電は国を巻き込み、需要を抑え込もうとしている最中である。特に4月末に向けて電力総量規制の導入も含めた節電対策を練っている今、発電時間の限られる揚水発電という解決策を自ら提示するより、利用者に節電してもらうほうがよいのだろう。加えて、原発に代わり火力を夜間も使い続けるのは、燃料費負担も増え、故障のリスクも高まる。老朽設備を動かしているならなおさらだ。

 しかし、揚水発電の設備は現実として存在する。

 勝俣会長自身、先の会見で「非常に古い発電所を再起動させ、24時間の運転が可能かチェックしてきたが、どうやら可能だ」と認めたのだ。

 もちろん節電は大事だが、揚水発電の最大限の活用こそが電力不足を乗り切るカギとなる。その議論なしに企業や家庭に汗を流してもらおうというのは虫がよ過ぎる。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 小島健志)

[ダイヤモンド・オンライン]

Posted by nob : 2011年05月01日 14:06

方法論の問題、、、小さなことから大きなことまで複合的に進めればいい。。。

■原発の代わりになる再生可能エネルギーはこの国の地下に眠っている

 この度の大地震はあらためて説明するまでもなく日本が活発な火山活動及び地震活動の集中する環太平洋火山帯に属しておりプレート型連動地震であったことは、同じく環太平洋火山帯に属しているインドネシアで発生した大地震とメカニズムは同じであります。

■図1:環太平洋火山帯(ウィキペディアより)

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 図に赤く示されたこの太平洋を囲む環状の火山帯では世界の過半数の活火山が集中しております。

 日本中いたるところに温泉がわき出ていますが、環太平洋火山帯に属する地域ではマグマ溜まり由来の膨大な地熱が発生しており、その地熱埋蔵量を資源と見なせれば、日本はなんと世界屈指(3位)の資源大国となるのです。

■表1:世界の地熱資源量
国名/活火山数/地熱資源量(万kW)
アメリカ合衆国/160/3000
インドネシア/146/2779
日本/119/2347
フィリピン/47/600
メキシコ/39/600
アイスランド/33/580
ニュージーランド/20/365
イタリア/13/327

■図2:世界の地熱資源量(グラフ)

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※データ出自 (独)産業技術総合研究所資料より
http://staff.aist.go.jp/toshi-tosha/geothermal/gate_day/presentation/AIST3-Muraoka.pdf

 ご覧いただければ一目瞭然ですが、アメリカ、インドネシア、日本、フィリピン、メキシコと、地下資源量上位5国がすべて環太平洋火山帯に属しており、表にも示しましたが当然ながら地熱資源量と活火山数には強い相関が見られるわけです。

 地熱発電はいろいろな方式がありますが、例えば現在は夢の技術である「マグマ発電」が実用化すれば、日本の場合、年間消費電力量の2.5倍~3倍の発電能力を有するという試算もあります。

 環太平洋火山帯の上にあることから火山噴火や大地震・津波という災害に見舞われてきた私たちでありますが、この地球活動のエネルギーを電力として利用できたならば、世界有数の資源大国に日本は生まれ変われます。

 今、ソフトバンクの孫正義社長の脱原発を目指して発足させる「自然エネルギー財団」の話題もあって、原子力に替わる新たな太陽光発電などの再生可能エネルギーについてその可能性についての議論が盛んです。

 池田信夫氏は孫氏が目指していると思われる太陽光発電では「原発の代わりにはならない」と主張しています。

再生可能エネルギーは原発の代わりにはならない
http://news.livedoor.com/article/detail/5513114/

 当該箇所から。

原子力はコンスタントに電力を供給できるが、太陽光発電の稼働率は12%。今回の計画停電のような夜間のピークには役に立たない。数字を見ればわかるように、もっとも有望なのは非在来型の天然ガス(Advanced Combined Cycle)で、太陽光の1/3以下である。

したがって孫氏の話の前提が間違っているのだが、かりにそれが正しいとしても、アメリカで起こったことが日本で起こる保証はない。再生可能エネルギーには広い土地が必要で、日本の面積はアメリカの1/25。しかも平地がその3割しかなく、アメリカのような砂漠はない。いくら補助金を出しても、日本の面積を広げることはできない。

 確かに夜間や悪天候では太陽光発電は稼働できませんから、その意味で常時安定供給できる原子力発電の代用としては厳しいでしょう。

 しかしここで再生可能エネルギーとして地熱発電を考えたならば、天候や風力などの影響がありませんから24時間電力供給が可能であるという点では、完全に原子力の代役が務まります。

 ・・・

 実は豊富な熱源を有する日本ですが、ここ10年世界の地熱発電所が次々に稼働し始めている中で、この国ではわずか18カ所の地熱発電所が稼働しているだけで、その総発電量は全発電量の0.2%しかなくこれは原発一機の発電量の半分にも満たないのです。

 なぜ日本で地熱発電が注目されないのか、日本にその技術力がないわけではありません。

七日付け読売新聞記事から。

 東芝、ニュージーランド地熱発電所から発電設備受注

 東芝は2011年4月5日、ニュージーランドの Contact Energy から、同社が建設を予定している Te Mihi 地熱発電所のタービン、発電機、復水器を受注した、と発表した。

 2基の8.3万キロワット級地熱タービン、発電電動機、復水器を2012年に納入する。

 契約は、豪州現地法人の東芝インターナショナルオーストラリア(TIC 豪)が、McConnell Dowell、SNC-Lavalin、Parsons Brinkerhoff とのジョイントベンチャーで行った。

 Te Mihi 発電所はニュージーランドの北島、タウポ火山帯に位置する。
 東芝がニュージーランドから地熱発電所向け設備を受注するのは、今回が初めて。納入製品の設計・製造は京浜事業所で行う。

 地熱発電は、再生可能エネルギーである地下のマグマだまりで熱せられた熱水と水蒸気を利用する発電方式。CO2 の排出量が非常に少なく、また、天候や気象条件に左右されないことから、最近では世界的に地熱発電の開発が進んでいるという。現在の世界の地熱発電設備容量は約1,000万キロワットに達しているそうだ。

 東芝は、1966年に岩手県松川地熱発電所に設備を納入以来、北米、東南アジア、アイスランドなど、世界各国で52台の設備を納入している。

(2011年4月7日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/internetcom/20110406-OYT8T00718.htm

 東芝だけではないですが、日本企業は世界トップレベルの地熱発電に関連する技術を有していますが、記事の通りもっぱら熱源を有する国に輸出してばかりで、その技術力が国内で生かされてはいません。

 ではなぜ世界第3位の豊富な熱源を地下に埋蔵している日本で、地熱発電所の建設が進まないのか。

 私はこれは東京電力をはじめとする電気事業者達が、これ以上の電力自由化を進めぬために、地熱発電の普及を、政治家・官僚を巻き込んで阻止してきたと疑っています。

 現在地熱発電のコストは高いのですがそれを含めて(独)産業技術総合研究所・地圏資源環境研究部門・地質資源研究グループ長の村岡洋文研究員は、地熱発電が普及しないのは政府のやる気がなぜかないからだとしています。

世界ではクリーンエネルギーである地熱発電が急ピッチで開発されています。 たとえば,火山国のアメリカでは地熱発電が250万kWにも達しており,フィリピンでは電力の19%が地熱発電で賄われています。火山のないドイツでも, UnterhachingとLandauで,深度3000m以上の掘削が行われ,この11月からそれぞれの地域で小さな地熱発電所が運転開始します。世界有数の火山国であり,地熱資源大国であるわが国で, 何故,地熱開発が進まないのでしょうか? その理由は次の5つにまとめられます。

(1)地熱有望地域の大半が国立公園内の,環境省が開発に縛りを掛けている地域内にあります。このため,わが国の地熱開発はそれ以外の2級の地熱有望地域で行われることになり, 坑井掘削の的中率が低くなり,コストも高くなります。

(2)わが国だけの特殊事情として,27,866個もの温泉泉源が至るところにあります。本来は地熱発電の貯留層は温泉よりもはるかに高温であり,また,深いため, うまく共存することができます。しかし,温泉所有者からみれば,地熱開発が脅威に映り,しばしば反対の憂き目に合うのが実情です。

(3)わが国では,法制度も地熱開発向きにできていません。たとえば,地熱掘削は温泉法の縛りを受けます。このほかにも,森林法,電気事業法,環境アセス法,等々, 多くの法に支配されています。そのため,開発に着手してから,運転開始に至るまでの時間が,わが国ほど長く掛かる国はありません。

(4)これらを総合した結果として,わが国の地熱開発コストは諸外国より非常に大きい傾向があります。

(5)しかし,(1)~(4)は全て,強力な政策的支援があれば,変更でき,軽減できるものばかりです。たとえば,地熱資源の乏しいドイツで地熱発電が可能な理由は, 政府が小型の地熱発電所に対して,1kWh当たり,15ユーロ・セントで買い取るという強力な政策的支援を行っているからです(大型ではもっと高い)。 つまり,国が本気で再生可能エネルギーを開発する意志があるかどうかが,実は最も大きなポイントです。日本の地熱発電はいまや,人口31万人のアイスランドに抜かれそうな状況です。 地熱関係者として,多くの長所をもち,わが国に豊富な地熱資源の開発が,わが国でだけ停滞していることに忸怩たる思いを禁じえません。

 実は日本では豊富な熱源が確実視されている一等地域にまったく発電所を建設することができていません。

 国立公園内で開発が禁止されていたり、近くの温泉地が無知から来る反対運動を起こしたり、法律も全く整備されておらず、国としての支援もいっさいなく、結果コスト高のまま、普及しないでいるわけです。

 日本の地熱発電開発はここ15年ほとんど伸びていません、そして日本政府は、なぜか1997年に地熱発電を新エネルギーから除外し、さらにそれとともに国の地熱政策予算を激減させ、結果投資家が地熱発電開発への投資を躊躇する状況になっているのです。

 実は地熱発電は、規模も方式もいろいろな実現方法があり大きな電力会社が管理しなければならない原子力とは違って、電力事業者以外の企業でも開発でき、しかも原油やウランのような原料輸入も伴わず、地中からエネルギーを取るだけですから、小規模から大規模まで電力自由化ととても親和性のある地球に優しい技術なのであります。

 東電など電力事業者が地熱発電に熱心ではないのは、電力自由化を睨んで地域独占のポジションをこれ以上浸食されないために、息の掛かった政治家や官僚と組んで、地熱発電の予算を削ることを後押ししてきたのではないかと、私は疑っています。

 しかし日本における地熱発電の潜在的ポテンシャルは、もしかするとこの国のエネルギー事情を一変するほどの可能性を秘めているのです。

 法律を変え一等地を開発可能にし、関連技術の研究開発を支援し、コスト競争力がつく軌道に乗るまで政府による電力買い取り補助を行えば、地熱発電は必ずや日本経済を支えうる柱となることでしょう。

 政府・官僚・電力事業者は今一度、この国の豊富な地熱資源に注目すべきです。

 原発の代わりになる再生可能エネルギーはこの国の地下に眠っているのです。

(木走まさみず)

[BLOGOS]

Posted by nob : 2011年05月01日 13:52

行動する人には敬意を払います。。。

■「生まれてきた使命を果たす」ソフトバンク・孫正義氏"自然エネルギー財団"設立

「知って行動せざるは罪である」ソフトバンクの孫正義氏はそう言い放った。

"原発は安全ではなかった"日本国民だけならず、世界中の人がその事実を知ることとなった、東日本大震災。孫氏の取った"行動"は、ポケットマネー10億円で"自然エネルギー財団"を設立し、エネルギー政策転換を図ること。ソフトバンク本社で行われた自由報道協会主催の会見で、そのプランが明らかになった。

日本はまさに国難の時

孫正義:福島に行き、現状を見てきた。津波で受けた被害とはまた別の悲劇、悲しみ、があった。今後さらに原発の被害は悪化する可能性もあり、現在進行形で続いている。原発は止めるべきなのか、止められるのか。考えなければならない。震災が起きる前は、原子力発電について、賛成、反対の意見も持っていなかった、考えたこともなかった。恥ずかしい話だが、電気はあって当たり前だと思っていた。

ちょうど1年ほど前、運転開始から40年を迎える福島第一原発1号機について、さらに20年間安全に運用できると東電が判断、国に受理された。この事実をどれだけの日本人が知っていたのか、どんな検査が行われたのか。その時に運転を止めていれば、今回の事故は起こらなかった。

40年中性子を浴び続けると圧力容器はもろくなる。世界平均では22年の使用で廃炉にしている。40年以上使い続けるということがどれだけ危険か、認識する必要がある。

今すぐ全ての原発を止めろというのではない。稼動開始後、30年が経過している原発の再点検、再評価を厳密にする必要がある。法令でも稼動30年を経過する原発は運転年数が長期間経過していることから、再評価を行うことが義務付けられている。

今後は稼動40年で原子炉を廃炉していくとして、原発の新規建設も凍結するとなれば、当然、電力は足りなくなる。その代替エネルギー案を考えなければ、建設的な議論はできない。

国のエネルギー白書には原子力の発電コストがKw当たり5~6円で一番安いと書いてあるが、原発の設置許可申請書に書かれた発電原価は15円前後。これは電力会社が申請した数字だ。矛盾している。今回の事故を受けて保険コストも跳ね上がる、地域対策費も上がる。原子力発電は割高な発電方法なのだ。

原子力発電は安いと刷り込まれていた。原子力で利益を得る者からの洗脳、プロパガンダだ。我々は、高くて危険なエネルギーを使わされているのだ。

エネルギー政策転換の年

孫正義:2011年をエネルギー政策転換の年と位置付け、個人としての寄付10億円で自然エネルギー財団を設立いたします。10億で足りないことはわかっていますが、これはスタートの原資として、世界100名のトップ科学者との意見交換の場を作る。議論のきっかけを作るための財団。シンクタンクのようなもの。自然エネルギー発電にはいろいろある。どれがいいのかはこれから勉強して行く。太陽光発電だが、電気使用のピークは日中。電力の消費量が最も多いときに太陽は出ている。そこに当ててはどうか? 太陽光発電を否定する意見の多くは、曇りや雨のとき、発電出来ないというもの。しかし、天気の悪いときには、火力発電を使えばいい。バッファとして考えている。

他国では太陽光発電がどんどん伸びている。なぜか。それは電力会社が作った電気を買い取るから。政府の方針で、電力会社に買取の義務を負わせた。作った電気を全て買い取る、全量買取制度の制定が今何より優先されなければいけない。

奇しくも、震災のあった3月11日の午前中、全量買取制度が閣議を通過した。一日も早く、これを国会で通してもらいたい。電力会社は買い取りたくないという姿勢で今まで来たが、電気が足りなくて計画停電を行う今、まさか電気がいらないとは言えないだろう。

風力発電も世界では伸びている。日本ではまったく伸びない。これも、電力の買い取り価格を低く設定し、採算が合わないようにしている電力会社の思惑のせいだ。北海道や東北、九州の潜在的発電能力は、日本全国の電力需要を満たすほどの量がある。

世界の地熱発電設備の75%は日本製。なのに日本で地熱発電が進まないのも、電力会社の買い取り価格が不当に安いため。地熱資源地の82%は国立・国定公園内にあり、自然公園法で開発を制限している。国がその気になれば、開発はすぐに始められる。

自然エネルギー財団では、日本の風土に一番合った発電方法を精査し、提言して行く。

電力会社が買い取り価格を上げることによって、各家庭の電気代は一時的に500円ほど高くなる。しかし、化石燃料の高騰、原発コストの上昇は続く。自然エネルギー発電が普及すれば、量産効果でコストは下がり始める。先のことを考えれば、電気代は安くなる。安心安全も手に入る。

40円/Kwhでの電力の買取を20年間の全量買取。この1行の法案で、日本の電力は解決する。2011年エネルギー政策転換の年、批判に終わらない、建設的な議論をしましょう。

質疑応答

Q:「構想はすばらしかった。しかし、着地させなければ絵に描いた餅。自民党は電気事業連合会の言いなり、民主党は電力総連に骨抜き。メディアは電力会社から接待・広告で抑えられている日本の政治の現状、この難しい状況でどのように実現するのか?」

本質的な質問だと思います。私は政府に対して、何ら強制力を持っていません。しかし、この問題については、全国民の関心事。政治家も国民に選ばれた代表。

この問題を啓蒙し、みんなの力で説得して行くほかない。やらなければいけないことだと信じている。

Q:政界には進出しないのか?

それはありません。

Q:政治家にならず、在野にいる意味は?

私は事業家。事業家としての角度から、できることがあれば、精一杯やりたい。

Q:震災直後、携帯がつながっていれば助かった命もたくさんあったのでは。災害にも対応可能な携帯、コミュニケーションツールは開発しないのか?

携帯は、電波の周波数が許認可で限られているため、一度に多くの電話が殺到するとパンクする。これはどの携帯会社でも、固定電話でも同じ。解決策は光ファイバーを全世帯に普及させ、電話をIPでつなぎ、そこから携帯端末を無線でつなげば、電話が殺到してもつながる。電波は限られた資源。いろいろな通信方法を組み合わせることが必要。

Q:電力会社を買収しないのはなぜ? 東京電力と東北電力をセットで買っても、ボーダフォンを買収した額よりも安い。

あまりそそらないでください(笑)私も上場会社の社長なので、うかつにコメントできません。次!

Q:独立発電事業者にはならないのか?

まだ、わからない。まず制度改革あり気。全量買取制度ができ、諸問題を解決し、日本中の意欲がある人が発電事業に名乗りを上げることが大切。

Q:100億の寄付や財団設立は孫さん個人の活動、ソフトバンクの事業として本気度が伝わってこない。事業としてどう取り組んで行くのか?

この1ヶ月間、毎日悩んでいる。まだ心が定まらないのが正直なところ。ソフトバンクという情報革命を本業としている会社がここまで手を広げていいのかと。

他の誰かがやってくれるなら本業でないところに首を突っ込むべきではない。しかし今、見るに見かねる状態。正義感がムラムラとしている。会社に迷惑をかけない範囲、個人で出来る範囲で踏み出そうと。

Q:孫さんの正義感とはどういった言葉の定義?

ソフトバンクの長期的な理念は「情報革命で人々を幸せに」それに向けて情報革命を一直線にやってきた。今、日本の人が一番不幸せだとおもっているのが原発問題ではないか。究極の選択として、「情報革命」「人々の幸せ」どちらを追い求めるかを選べと言われたら、平時であれば両方追い求める。国難の時に、情報革命だけ追っていればいいのか。それで生まれてきた使命を果たせるのか、正義はあるのか。毎日悩んでいる。お前に政府は動かせるのか、力を過信しているのではと言われる。だけど、できるかできんかわからんけど、やらないかんことがある。

我々は国策としての原子力発電推進、「原発は安全だ」というまやかしを、教育やマスメディアによって刷り込まれてきた。その裏には多くの天下りや関連事業で甘い汁を吸ってきた人々がいる。そのことを知ってしまった。安全に絶対はないことも思い知らされた。「知って行動せざるは罪である」と孫氏は言う。一人ひとりが行動する時が来たのではないだろうか。

原子力は今現在、最も効率の良いエネルギーだ。自然エネルギーは原子力に比べ非効率でコストもまだ高い。(ウランも自然のエネルギーだが)ならば、発電効率を上げ、コストを下げる方法を考え出すというのが、人類が進化してきた道ではないのか。放射性物質を無害にする方法を見つけてもいい。

馬車はハイブリッド車になり、汽車がリニアモーターカーになったのだ。原子力は優れているから使うという思考停止から抜け出し、人は前へと進まねばならない。

・孫正義氏のプレゼン資料はこちら

[BLOGOS]

Posted by nob : 2011年05月01日 13:44

実効的な支援、、、単にやる気の問題。。。

■避難所の9割カロリー不足 宮城県調査 大規模ほど低栄養

 宮城県内の避難所で提供される食事の栄養量を県が調べ、避難所の9割でカロリー不足、7〜8割でタンパク質とビタミンが欠乏していることが25日、分かった。被災者の栄養不足が裏付けられ、改善が急務となっている。

 保健所の管理栄養士らが、避難所で提供される食事を栄養素別に分析した。エネルギーとタンパク質の提供状況はグラフ1の通りで、エネルギー提供量は1日平均1546キロカロリーで厚生労働省の摂取目標(2000キロカロリー)の77.3%にとどまった。有効回答を得た避難所266カ所のうち239カ所で目標に届かず、カロリー不足の避難所は89.8%に上った。

 タンパク質とビタミンB1、B2の提供量が目標に達しなかった避難所の割合は全体の77.9〜87.3%。ビタミンCも摂取目標(100ミリグラム)に対し、提供量は平均32ミリグラムにとどまり、他の栄養素を含めて調査対象の全5項目で目標を下回った。

 大規模避難所ほど低栄養の傾向が表れた。500人以上の避難所はエネルギー量とタンパク質がともに平均以下だった。

 食事回数が1日2食の避難所は500人以上の避難所で45.5%と約半数を占めた。100人未満の避難所は20.8%、100人以上300人未満の避難所は15.7%で、規模により対照的な結果となった。

 食事内容はグラフ2の通り。ご飯やパンの主食が1日3回提供される避難所は全体の86.3%だったのに対し、タンパク質の主菜を3回出す避難所は8.5%にとどまった。果物は0.8%、牛乳・乳製品はゼロだった。

 県健康推進課は「タンパク質とビタミン不足には早急な対応が必要だ。肉や大豆製品、牛乳などが同時に取れる食物を摂取できるよう市町村を支援したい」と語った。

 調査は気仙沼市や山元町など沿岸7市6町の避難所332カ所(避難者計約3万9000人)を対象に今月1〜12日に実施した。5月中旬にも再調査する。

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[河北新報]

Posted by nob : 2011年04月26日 16:17

脱原発は脱利権から、、、やろうと思わない人にはできっこない。。。

■石原知事「脱原発できっこない」 世田谷区長当選の保坂氏を批判

「脱原発」を掲げて世田谷区長選に当選した元社民党衆院議員の保坂展人氏に対して、石原慎太郎知事は2011年4月25日、記者団を前に批判を展開した。

石原氏は、「風車とか太陽光とか言うのはやさしいが、今の日本経済を支える電力の供給はできっこない」と指摘。自らについては、「今までと同じことをするしかない」と繰り返した。

[JCASTニュース]

Posted by nob : 2011年04月26日 15:58

自衛隊員や原発作業員、、、まずはこうした人々の万全な後方支援から。。。

■自衛隊員 被災者に暖かい食事配り自分は冷えたレトルト飲む

「人員10万6250名、航空機497機、艦船49隻が活動中」。23万人の全自衛官の半数近くが、来る日も来る日も被災地に投入されている(※4 月12日時点)。かつての災害時には「自衛隊外し」すらあったことを思えば隔世の感があるが、それでもその活動が詳しく報じられることは少ない。彼らは今どんな思いで救助・支援活動をしているのか。震災直後から各地の派遣部隊に同行取材した、フォトジャーナリストの菊池雅之氏が被災地の自衛隊員の素顔をレポートする。
 
 * * *

 生き延びた被災者への支援も自衛隊の重要な任務だ。各所で風呂を開設したり炊き出しを行なったりといった活動をしている。
 
 宮城県石巻市で捜索活動を実施している第44普通科連隊を取材した翌日、航空自衛隊の給養小隊が石巻市の沖合に浮かぶ網地島へ給食支援を行なうというので同行させてもらった。網地島は、地震発生直後より定期船がすべて運休しており、孤立している島の一つだ。

 支援に使用するのは空自の双発ヘリコプターCH-47JA。同機は航空自衛隊の松島基地に待機していた。この松島基地も津波によって甚大な被害を受けた。隊員も1名亡くなっている。日本が誇る最新鋭戦闘機F-2Bは、18機すべてが津波に流された。

 この日、私を案内してくれたのは、航空自衛隊のアクロバットチーム「ブルーインパルス」の編隊長、安田勉3佐だった。ブルーインパルスも松島基地所属だ。しかし、たまたま震災翌日に九州新幹線開業式典でデモフライトが予定されていたため、最寄りの芦屋基地で待機しており、被災を免れたのだった。

 ヘリコプターは松島基地を離陸してから15分程度で網地島に到着した。機体後部のキャビンドアが開かれると、隊員たちは炊きたてのご飯や調理道具を降ろした。

 保温容器に入れられた炊きたてのお米が島の女性たちの手でおにぎりになっていく。隊員も一緒に握る。みな笑顔で冗談も飛び出る。被災地でこうした笑顔を見たのは久しぶりだ。安田3佐が言う。

「今回の目的は炊き出しですが、ただお腹を満たすだけでなく、心も満たすことを目的にしています」

 パイプ椅子に事務机という殺風景な青空食堂での実に質素な食事ではあったが、みな大きな口でおにぎりを頬張る。

「すいません、おにぎりもう1個もらえますか」と恥ずかしそうに申し出るお爺さんに、「どうぞ、どうぞ、何個でも食べてください。なんなら全部(笑)」と冗談を言う隊員。私も前日までの遺体捜索の取材で笑顔を忘れていたが、この時は自然に頬が緩んだ。

 現地へと派遣された自衛官たち自身は、「天幕」と呼ばれる濃緑色のテントで生活を送っている。ストーブはあるが、朝晩の寒さはまだまだ厳しい。温かい食事はすべて被災者たちに配るため、隊員たちは冷えた缶詰などを食べている。

 現地で、変わった食べ方をする隊員を見た。レトルトカレーを温めずに封を切り、まるでジュースのように直接飲み込む。それに続けて、レトルトのご飯を口の中に放り込んでいた。その様子をじっと見ていた私に気づいた隊員が笑いながら言う。

「馴れれば、これはこれで美味しいですよ」

 もちろん、風呂も被災者が優先だ。隊員たちは3日に1回入れればいい方だが、「被災者の苦労に比べれば……」と屈託がない。

 朝になれば、再び隊員たちは遺体捜索や各種支援活動へと出かける。毎日、何体もの遺体に対峙する隊員たちの身体的精神的苦労は並大抵のものではないだろう。それでも、「誰かがやらなければ」と歯を食いしばり、被災者には笑顔で接する自衛隊員たちが、今日も東北各地での任務を続けている。

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2011年04月26日 13:48

様々な立場と視点。。。Vol.6

■[FT]今こそ原発を推進しよう(社説)

 原子力業界にとって、今週はまたつらい1週間になる。日本の福島第一原子力発電所からの放射能漏れが続いているうえに、26日はウクライナのチェルノブイリ原発事故からちょうど25年という節目の日を迎え、原子力に反対する活動家たちに格好のスローガンを与えているからだ。

■原子力のない世界は不安定

 例えば先週末には、9人のノーベル平和賞受賞者が原子力発電の段階的な廃止を求める書簡を各国の元首に送付した。世界中の人々が「これまで以上に平和に、そして安全に暮らせる」ようにするためだという。

 実際のところ、原子力のない世界は安全性が低くなる。原子力は現在、世界の発電量の14%を占めており、これを化石燃料や再生可能エネルギーで代替することは当面できない。強行すれば、エネルギー市場が深刻な不安定性や不足に見舞われる恐れがある。要するに、エネルギー安全保障には原子力を含む多様なエネルギー源が必要なのだ。

 こと安全性については、原子力は別の基準で判断することが避けられない。広島への原爆投下で原子力の時代が始まって以来、人々は核分裂の破壊的な威力と、姿も見せず音も立てずに忍び寄ってくる放射能汚染の危険性の両方を懸念してきた。

 しかし、原子力の時代が始まってからの原子力エネルギーによる死傷者数(鉱石の採掘や燃料精製の現場での事故から、発電所からの放射能汚染によるものまでを含めた数)は、石炭や石油、天然ガスの燃焼による犠牲者数よりケタ違いに少ない。炭素燃料がもたらす気候変動という、論争の的になっている2次的影響を無視した場合でもそうなのだ。

■現実的な安全性評価を

 政治家は、原子力に対する国民の不安を尊重しなければならない。チェルノブイリがもたらした長期的な放射性降下物には、恐ろしいものがある。現地から2000キロ離れた英国の一部地域では今も、農家が自由にヒツジを移動させられない。そして悲しいかな、福島第一原発の数キロ圏内に住む人々は、今後何年も普通の生活に戻れないかもしれない。

 このため、世界各国の政府が福島の事故に対応して原発増設計画を一時停止し、既存の原子炉の安全性を点検することにしたのは正しかった。ただし、巨大地震と津波という特殊な状況が欧州北部に当てはまる可能性が低いことを考えると、原発7基の一時停止を命じたドイツは行き過ぎだった。

 こうした点検は、形ばかりのジェスチャーではなく、福島で起きたことを踏まえて本当に安全性を評価する試みでなければならない。それと同じくらい重要なのは、点検を不必要に長引かせ、政治家たちがエネルギー政策について難しいが不可欠な判断を下すのを回避させてはならない、ということだ。

■研究を停滞させてはならない

 現在の原子力の嘆かわしい特徴は、大半の発電設備が古いことだ。これは1979年のスリーマイル島の事故に続くチェルノブイリの事故で、新規の承認と建設が何年も凍結されたためだ。世界の原発の大多数は、20世紀半ばの防衛産業で生まれた設計に基づき20年以上前に建設されたものだ。

 アレバの欧州加圧水型炉(EPR)やウェスティングハウスの軽水炉AP1000といった現在の「第3世代」の設計は、受動冷却システムなどの安全装置を備えている。こうした装置があれば、津波の後に福島第一原発を破壊した深刻な過熱をほぼ確実に防げたはずだ。

 しかしこうした設計は完璧からはほど遠く、将来に向けてより優れた原子炉(例えば、ウラン燃料ではなくトリウム燃料を使う原子炉や、地下深部で稼働する原子炉など)を開発するにはもっと研究が必要だ。

 そして言うまでもなく、原子炉の安全性以外にも対処すべき問題がある。特に大事なのは、放射性廃棄物の長期的な貯蔵や処分だ。

 チェルノブイリは過去四半世紀にわたって原子力の開発を凍結させた。もし福島が今後25年間にわたって、これと同じくらい効果的に原子力の開発を凍結させるようなら、世界にひどい遺産を残したことになる。

(翻訳協力 JBpress)

(c) The Financial Times Limited 2011. All Rights Reserved. The Nikkei Inc. is solely responsible for providing this translated content and The Financial Times Limited does not accept any liability for the accuracy or quality of the translation.

[The Financial Times/日本経済新聞]

Posted by nob : 2011年04月26日 13:45

過去に学び同じ過ちを繰り返さない、、、本来なら最も基本的な誰にでもできること。。。

■チェルノブイリからフクシマへ「同じ道たどらないで」

 事故発生から満25年を26日に迎える旧ソ連・ウクライナのチェルノブイリ原発。廃炉のために運転を全面停止するスイッチを操作した職員は、「チェルノブイリは長いこと忘れられていた。フクシマは絶対に同じような道をたどって欲しくない」と訴える。

 セルゲイ・バシトーボイさん(40)。現在は広報担当者として、チェルノブイリ原発でなお働く。くしくも、チェルノブイリの1号炉を始動させたのが、やはり原発職員だった父のアレクセイさん(67)だ。

 息子のバシトーボイさんは原発の町プリピャチで育った。事故当日は、インフルエンザで学校を休み、自室で寝ていて、窓越しに原発の上空に煙が上がるのを見た。父は当時、4号炉で燃料棒の交換作業などの担当だったが、この日は休み。別の同僚が被曝(ひばく)して亡くなった。

 父の影響で原発で働くことを決心したバシトーボイさんは、ロシアの大学で物理学を学んだ。ふるさとへの思いは強く、ほかの就職先を蹴ってチェルノブイリ原発を選んだ。

 2000年12月15日。事故後も唯一稼働していた3号炉の制御室で、多くの同僚職員が見守る中、バシトーボイさんが停止スイッチをひねった。同原発で「最後の火」が消えた。始動させた父と、停止させた息子。親子とも、たまたま当番が回ってきて果たした役割だった。

 現場の人間として、老朽化した原発がどれほど危険かは理解していた。でも、自分を含めた5千人以上の職員の雇用が失われていくことがつらかった。「勤務は交代制。同じ顔ぶれと長い時間働いていて、みんな家族のようだった」

 バシトーボイさんは、福島第一原発について、こう気遣う。「一番大変なのは、今、事故の拡大を食い止めようと現場でもがいている末端の作業員たち。彼らは本当に英雄だ。フクシマでは絶対に、チェルノブイリのような人命や健康、精神的な苦痛などの犠牲を出して欲しくない」(キエフ=関根和弘)

[朝日新聞]


■チェルノブイリ原発事故:発生25年 放射線障害、孫の代まで

 ◇3キロから避難、苦しむ一族 因果関係調査なし

 旧ソ連・ウクライナで86年に起きたチェルノブイリ原発事故は、発生から25年となる今も深い傷痕を残している。当時の周辺住民は今なお健康被害に苦しみ、事故との関連が認められず切り捨てられる例も多い。被ばくとの因果関係がきちんと解明されていないためだ。大気中に放出された放射性物質のレベルは大きく違うとはいえ、福島第1原発事故でも周辺住民への長期にわたる健康調査と配慮が求められる。【キエフで田中洋之】

 「(当時のソ連)政府は深刻な問題は起きないといっていた。それなのに……」

 ウクライナの首都キエフ北東部のデスニャンスキー地区にある自宅アパートで、ナジェージュダさん(56)は孫のイリヤ君(3)を抱きしめた。次女オリガさん(32)の三男イリヤ君は心臓弁膜症とダウン症に苦しむ。オリガさんは「こちらの話すことは理解しているのですが、言葉が出ないのです」と顔を曇らせた。

 25年前。ナジェージュダさんは、原発職員だった夫と娘2人と一緒に原発から約3キロ離れたプリピャチに住んでいた。原発労働者の町として建設され、当時の人口は約5万人。当時としては最先端の設備がそろい、自然も豊かで住みやすかったという。住民の平均年齢は26歳と若く、活気にあふれていた。

 事故は4月26日午前1時20分ごろ起きた。「深刻な事故とは知らされず屋内退避の指示もなかった。その日は土曜日で暖かく、子供たちは日中、外で遊んでいた」。住民に避難命令が出たのは翌27日。「(健康被害を抑える)ヨウ素剤も支給されなかった」とナジェージュダさんは振り返る。

 半年後に今のアパートに入ったが、しばらくして家族に健康被害が認められるようになった。別のアパートに暮らす長女レーシャさん(35)は6年前、甲状腺に異常が見つかり、手術で甲状腺を全摘出した。レーシャさんの3人の子供も病気がち。ナジェージュダさんとオリガさんも頭痛などの体調不良に悩まされてきた。

 オリガさんの長男(14)は妊娠6カ月の早産で、次男(10)もぜんそくを患う。イリヤ君は病気のため幼稚園から入園を拒否された。オリガさんは「小学校にはちゃんと通えるといいのですが」と話す。

 イリヤ君は病気と原発事故の関連が認定され、月に166フリブナ(約1700円)の手当を国から支給される。だが、ほかの5人の孫たちは事故と健康障害の関連が認定されず、プリピャチ出身者の子供向けの手当、月16フリブナ(約160円)しか受け取れない。被災者の医療支援を行っているウクライナの民間組織「チェルノブイリの医師たち」のニャーグ代表は「放射線と病気の因果関係の解明につながる統計や調査は、費用がかかることもあり行われていない」とウクライナ政府の対応を批判する。

 ナジェージュダさんが住む地区には約2万人のプリピャチ出身者がまとまって暮らす。元住民でつくる自助組織「ゼムリャキ(同郷人たち)」は互いのきずなをつなぎとめる文化活動を続ける一方、先天的な障害をもって生まれる子供たちを救済するプログラムをつくった。だが事故から25年が経過し、スポンサー探しは難しくなっているという。ゼムリャキ代表のクラシツカヤさん(55)は「次世代の子供たちに健康被害は広がっている。チェルノブイリの悲劇は決して終わっていないのです」と話した。

 ◇放出続く福島 毎日154テラベクレル

 国際評価でレベル7という最悪の原発事故が、四半世紀を経て東京電力福島第1原発でも発生した。

 「予断を許さないという点で、チェルノブイリより深刻だ」と笠井篤・元日本原子力研究所室長は指摘する。

 チェルノブイリ原発事故で放出された放射性物質は520万テラベクレル(テラは1兆倍)と推定されている。爆発で一気に放出された分、発生から約10日間でほぼ止まった。これに対し、福島第1原発事故では37万~63万テラベクレルとチェルノブイリ原発事故の約1割で、経済産業省原子力安全・保安院は「大半は原子炉内に閉じ込められている」としている。しかし、内閣府原子力安全委員会によると、事故から約1カ月後の今月5日時点で1日当たり154テラベクレルが放出されている。今も本来の冷却システムが復旧しておらず、余震による影響や水素爆発が懸念され、新たな大量放出も起こりかねない。

 事故処理にも違いがある。チェルノブイリ原発はコンクリートで建屋を覆う「石棺」で放射性物質の拡散を防いだが、福島第1原発は1、3号機で格納容器全体を水で満たす「水棺」の検討が進む。東電は、原子炉の安全な状態である「冷温停止状態」まで最短6~9カ月かかるとしているが、見通しは立っていない。

 福島第1原発では、がん発症率が0・5%増えるとされる100ミリシーベルトを上回る放射線を浴びた作業員は23日現在、30人に上る。被害の実態はまだ把握できないが、松本義久・東京工業大准教授(放射線生物学)は「チェルノブイリ原発事故では各国の研究機関が綿密な健康調査をした。日本政府は、住民や作業員の心身両面の健康状態を追跡する態勢を早急に確立すべきだ」と訴える。【中西拓司】

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[毎日新聞]

Posted by nob : 2011年04月25日 14:46

、、、だろうとは思ってたけれど。。。Vol.4

■微量放射能による被害は10年後にやってくる…鎌仲ひとみ監督、「東京も汚染地域」放射能の恐ろしさを訴える

 [シネマトゥデイ映画ニュース] 14日、渋谷アップリンクにてイラク、広島と長崎、アメリカの被爆者たちに焦点を当て、目に見えない微量放射能による被害と その関係者を取材した社会派ドキュメンタリー映画『ヒバクシャ 世界の終わりに』の上映後、鎌仲ひとみ監督によるトークショーが行われた。

 原子力問題が高まるなかで上映された、映画『ヒバクシャ 世界の終わりに』は、鎌仲監督が2003年に製作したドキュメンタリー。六ヶ所村核燃料再処理施設の問題に焦点を当てた『六ヶ所村ラプソディー』(2006年製作)、エネルギー問題をテーマとした映画『ミツバチの羽音と地球の回転』(2010年製作)と放射能、原発、そしてエネルギー産業の真実に目を向け続けている鎌仲の原点ともいえる作品だ。

 作中には、戦慄を覚えるようなシーンが登場する。アメリカ最大の核施設であるプルトニウム製造工場があるハンフォードは、原爆を製造したときから何十年もの間、放射性物質が環境にばらまかれ、放射性ヨウ素131を、気象観測用の風船をつかってばらまく実験まで行われていた。風下に広がる広大な農村地域の人々は被ばくした。反対運動を続ける住民トム・ベイリーが、鎌仲監督を車に乗せ、ハンフォードの“死の一マイル”と呼ばれる地域を案内するシーンでは、一家全員がガン、奇形児を出産後に自殺、甲状腺機能障害……。延々と続くトムの説明に鎌仲監督も絶句する。一マイル四方に住む28家族ほとんどの家族の女性は甲状腺障害があり、みなが流産を経験していた。最近になって原発問題に目を向け始めたという女性は、「放射性ヨウ素131という言葉は、今朝ニュースで聞いたばかりでした。被爆することの恐ろしさを、真正面から突き付けられた気がしました」と話した。

 「テレビでは、安全です、大丈夫です、と繰り返している。わたしはそれを犯罪だと思います」、12年間、原子力問題と向き合い続け、被ばくに苦しむ人々を取材してきた鎌仲ひとみ監督は、トークショーできっぱりと言い切った。被爆した多くの子どもたちが、白血病やガンに苦しむ姿を見てきた。「喫煙者の発がん率と比べれば」という意見もあるが、では、放射性物質の影響が大きい小さな子どもたち、妊婦たちはどうだろう。彼らが、微量の放射性物質を浴び続けるとどうなるのか、悲劇はすでに始まっている。「一刻も早く、福島から、子どもたち、妊婦たちを避難させたい」、と訴えた鎌仲監督は、東京も例外ではないと警告した。「風や、雨に乗って半減期30年の放射線セシウムが東京に降り注いでいます。土壌は汚染され、小学校のグラウンド、公園の砂場も汚染されます。東京だって、汚染地域です。ハンフォードと同じ、風下の人間たちになってしまったんです」。「ただちに健康には影響しないので、冷静に」と政治家は繰り返している。だが目に見えない放射性物質は、ゆっくりとわたしたちの体内に蓄積していき、10年後、15年後、ガンや白血病となって、わたしたちに襲いかかる。そのとき、「政府は安全だと言っていたのに」と声をあげたところで、時すでに遅く、2011年の福島原発による放射性物質の被爆によってガンになったという因果関係は立証できない。「東京に住む人々は、福島原発に無関心過ぎた。加害者でもあると同時に、わたしたちは被害者になってしまったんです」と鎌仲監督は話した。

 反原発デモに、16,000人が集まっても、ほとんどのメディアが報道しない。電力会社は、大手メディアにとっての最大のスポンサーだからだ。鎌仲監督は、「プロパガンダの罠にはまらず、自分で調べて、考えて」と訴えた。

 この日行われたトークショーの中で、鎌仲監督は、「自分で考えに責任を持ってほしい」と、何度も口にした。原発推進派、反対派、「安全」という人、「危険」という人。たくさんの意見が飛び交っている中、わたしたちは、情報を自分で集め、自分で考え、自分の責任で行動していかなければならない。何を信じ、どう行動するか、すべては自分たち次第だ。(編集部:森田真帆)

[シネマトゥデイ]

Posted by nob : 2011年04月24日 12:09

、、、だろうとは思ってたけれど。。。Vol.3

■「揚水発電」をカウントすれば原発なしでも夏の電力間に合う

菅直人・首相は震災発生から1か月と1日後の記者会見(4月12日)で、こう力を込めた。

「原子力事故が起きて以来、政府の責任者である私が知ったことで、都合が悪いから隠すようにといったことは一切ありません」――震災以降、批判を恐れて滅多に会見しようとしなかった「国を操る人」の言葉は、真っ赤な嘘だった。

本誌『週刊ポスト』はそのことを示す1枚の極秘資料を入手した。しかし、それが示す事実は国民には公開されていない。

資料には、『東京電力の設備出力及び地震による復旧・定期検査等からの立ち上がりの動向』と表題が記されている。東京電力のすべての原子力、火力発電所や水力発電の出力、被災状況、7月末までにどの発電所の何号機が復旧するかの見通しが一覧表にまとめられたものだ。資源エネルギー庁が官邸や政務三役、与党幹部などへの電力制限の説明資料として作成したもので、右肩に「厳秘」と入っている。

資料からは、大地震前後の東電の発電能力の変化が一目でわかる。震災前には5200万kWの供給力があったが、地震と津波で原発3か所をはじめ、7か所の火力発電所が全基停止し、3月14日時点では供給力は3100万kWに下がった。首都圏で計画停電が実施され、電車の大幅減便で通勤難民があふれたあの時である。

電力需要がピークを迎える7月末に向けて、定期点検のために休止していた東扇島や姉崎などの火力発電所はすでに運転を再開し、震災の被害により停止していた鹿島や常陸那珂の火力発電所も復旧して立ち上がる見通しだが、それでも供給力は4650万kWにとどまると記されている。

記録的猛暑だった昨年の電力消費量のピークは7月23日の5999万kW。東電の需給見通しによると、今年のピーク時電力はそれより低い「5500万kW程度」と予測されるものの、供給力が850万kWも不足する計算になる。政府や東電が「このままでは真夏の大停電が起こる」と喧伝するのは、この数字を根拠にしている。

ところが、資料を詳細に分析すると、7月の供給力には盛り込まれていない“隠された電力”がある。「揚水発電」の出力が計算されていないのだ。

「揚水発電」は、夜間の余剰電力を利用して下貯水池から上貯水池にポンプで水を汲み上げ、日中の電力消費の多い時間帯に水力発電をする仕組み。発電時間は上貯水池の水が空になるまでの数時間だが、首都圏の夏の最大電力は午後2時を中心とした5~6時間である。揚水発電の役割は、まさにピーク時の電力を補うための非常用電源といえる。今のような停電危機にこそ有効に活用すべき設備なのである。

東電は日航機墜落事故現場で知られる御巣鷹山の地下500mをくり抜いた世界最大の揚水発電「神流川発電所」(現在は1号機47万kWが完成)をはじめ、多くの大型揚水発電所を持ち、資料によると出力は全部で1050万kWに上る。東電は「揚水発電を発電量に織り込めるかどうかは精査中です」(広報部)というが、エネ庁がこの揚水発電を使わないことにしているのは不可解すぎる。

ちなみに、通常、揚水発電は原発の夜間電力を使って水を汲み上げていると説明されているため、原発の多くが停止してしまえば使えないと誤解されている面があるが、それは違う。電気事業連合会も「原発でなくても、夜間の余剰電力があれば揚水は稼働できます」(広報部)と認めている。

そこで、東電の7月末の4650万kWに加え、揚水発電の1050万kWをフル稼働させると計算すると、7月末に使える東電の供給力は5700万kWになる。これならばピーク需要を賄うことが可能なのだ。

他にも、7月末までの稼働予定に入っていない鹿島共同火力発電所1号機(17.5万kW)、常磐共同火力発電所9号機(30万kW)などの復旧が進んでおり、供給力がもっと増える可能性も出てきている。

また、長期停止中の横須賀火力発電所も、8基中4基は稼働させる予定だが、残りの4基も早期に再開できるという指摘がある。

5500万kWというピーク時電力も毎日続くわけではない。1年のうち数日であり、東電の夏場の平日の平均最大電力は4800万kW(需給見通し)とされている。揚水発電を合わせた供給力なら900万kWも余裕がある。

資源エネルギー庁電気・ガス事業部の電力基盤整備課の担当者は、資料の存在を認めたうえで、「このデータは開示しているものではない。どこで入手したのか」と逆質問してきた。

――揚水発電を供給すれば、ピーク時の需要もまかなえるのではないか。

「使用を考えていないわけではない。が、揚水の出力1050万kWというのは最大値で、貯水池の水量の変化などによって、ピーク時に最大出力が使えるかは状況によって変わる。電力が足りない日が1日もあってはいけないと対応しているので、確実な電力だけしか供給力に計算していない」

官僚答弁の典型だ。だが、資料にはさらに目を疑う数字もある。東電の総供給能力は7800万kW。そのうち原子力は1820万kWだ。つまり、原発をすべて停止しても最大5980万kWの供給力があることになる。

現在、東電の原発は柏崎刈羽の1号機と5~7号機が稼働(出力は4基で491.2万kW)しているが、停止中の火力が復旧すれば、柏崎刈羽の全炉を停止しても、「停電」はしないですむことを示すデータだ。

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2011年04月24日 12:02

、、、だろうとは思ってたけれど。。。Vol.2

■アップルとグーグル、位置情報を無断収集か

 アメリカの主要メディアは22日、「アップル」と「グーグル」が携帯端末を通じて利用者の位置情報を無断で集めていると報じた。

 アメリカのNBCニュースなど複数のメディアは22日、アップルの多機能携帯電話「iPhone(アイフォーン)」と、グーグルの基本ソフトを搭載した携帯電話から、利用者の位置情報が無断で定期的に両社に送信されていると報じた。

 また、アメリカの新聞「ウォール・ストリート・ジャーナル」は「両社は、携帯電話を使って顧客の巨大なデータベースを作ろうとしている」と指摘している。

 グーグルは、NNNの取材に対して「全ての位置情報の発信元は匿名化されており、追跡もできない」と答えているが、今後は、利用者に対してより詳細な説明が求められそうだ。

[日テレNEWS24]

Posted by nob : 2011年04月23日 23:51

、、、だろうとは思ってたけれど。。。

■東日本大震災:福島第1原発事故 高濃度汚染水、海へ流出4700兆ベクレル

 ◇放射性物質、史上最悪レベル

 東日本大震災で被害を受けた東京電力福島第1原発2号機の取水口付近から高濃度の汚染水が海へ流出した問題で東電は21日、汚染水によって放出された放射性物質の総量は、少なくとも4700テラベクレル(ベクレルは放射線を出す能力の強さ、テラは1兆倍)と推定されると発表した。東電の保安規定で定めた同原発1~6号機の年間限度の約2万倍に相当する。また、流出想定量は約520トンだったという。

 1000テラベクレルというレベルは、史上最悪の海洋汚染とされる英セラフィールド核施設で70年代に放出された放射性廃液の年間の総量と同程度だという。東電は「影響については魚介類のサンプリングなどを通じて調査を続けたい」としている。

 放出されたと考えられるのは、放射性ヨウ素が2800テラベクレル、放射性セシウム134と137が各940テラベクレル。集中廃棄物処理施設(集中環境施設)などから海に放出された低濃度の汚染水に含まれた放射性物質の総量(0・17テラベクレル)の約2万8000倍に当たる。

 流出総量は、4月1日から流出が始まり6日の止水確認時まで一定量が続いたと仮定して試算した。東電は汚染水が海へ拡散するのを防止するため、1~4号機取水口前面や取水口を囲む堤防の隙間(すきま)に「シルトフェンス」を設置するなどの対策を取っている。【藤野基文、山田大輔、八田浩輔】

[毎日新聞]


■遺体処理で自衛隊員が壊れている

「被災地に行きたくなかった」

 海上自衛隊の自衛官が、20日レンタルビデオ店で下半身を露出し、公然ワイセツの疑いで神奈川県警に逮捕された。捕まったのは3等海曹の神山仁容疑者(31)。

 神山は犯行の理由を、「被災地に派遣されたくなかった。逮捕されれば行かずに済むと思った」と話している。神山はすでに一度、被災地に派遣され遺体捜索をしている。「約2週間、宮城県沖の遺体の収容作業にあたった。厳しい勤務で緊張の連続だった」と吐露しているという。

 どんな理由があれ、下半身を露出するのは問題だが、被災地に派遣された自衛隊員の多くが、「ホンネでは被災地に行きたくない」と思っているという。弱音を吐くことはないが、肉体はもちろん、精神的にヘトヘトになってしまうらしい。

「現在、10万人以上の自衛官が被災地で働いている。震災から1カ月が経ち、疲労もピークに達しています。災害現場で寝泊まりし、風呂にも入れず、食事も被災者には温かいモノを配るが、隊員は缶詰を食べている。なかでもキツいのが遺体の捜索です。自衛隊は約8000の遺体を収容しているが、津波にのまれた遺体は、男女の区別がつかないくらいに傷み、手足が取れてしまうこともある。海面に体の一部だけが浮いていることもあるそうです。しかも、担架が足りないため遺体を背負って運ぶこともある。その時、隊員の背中は遺体から流れる体液でビッショリ濡れてしまうそうです。そうなると、においが取れない。遺体捜索に携わった隊員は精神的にかなりマイってしまうといいます」(防衛省関係者)

 そもそも、遺体の捜索は警察や消防の仕事で、米軍も「軍隊の仕事は生きている人を守ることだろう」と驚いていた。自衛隊員のケアも考えないと、この手の事件が続出しそうだ。

[日刊ゲンダイ]

Posted by nob : 2011年04月22日 02:15

原発の終焉、、、もはや世界の総意。。。

■再生エネが10年に原発を逆転 福島事故で差は拡大へ

 【ワシントン共同】2010年の世界の発電容量は、風力や太陽光などの再生可能エネルギーが原発を初めて逆転したとする世界の原子力産業に関する報告書を、米シンクタンク「ワールドウオッチ研究所」が15日までにまとめた。

 原発は、安全規制が厳しくなったことや建設費用の増加で1980年代後半から伸び悩み、2010年の発電容量は3億7500万キロワット。一方、再生可能エネルギーは地球温暖化対策で注目されて急激に増加し、風力と太陽、バイオマス、小規模水力の合計は3億8100万キロワットになり、初めて原発を上回った。

 報告書は、福島第1原発事故の影響で廃炉になる原発が多くなり、新設も大幅には増えず、再生可能エネルギーとの差はさらに開くとみている。

 報告書によると4月1日現在、世界で運転中の原発は30カ国で437基。運転開始から平均で26年が経過し、このうち145基は、2020年までに運転開始から40年を迎える。福島第1原発事故の影響で、40年を超えて運転する原発は限定的になるとみられるという。

 建設中は14カ国で64基。中国などで今後、新たに建設される分を見込んでも、世界の原発の総数は減少するという。

 報告をまとめたマイクル・シュナイダー氏は「原子力ルネサンスで原発が増えると思っていたら、それは間違い。40年を超える運転を認めても、いずれ数は減ることになる」と指摘している。

 世界の総発電量は、石炭、天然ガス、石油などの火力発電が半分以上を占め、原発は13%程度。

[中日新聞]

Posted by nob : 2011年04月16日 22:46

厚顔無恥の極み。。。

■福島原発、1500億ベクレル放出も海影響なし

 東京電力は15日、福島第1原子力発電所事故で、海に放出した比較的低濃度の汚染水は計1万393トンで、放射性物質(放射能)の総量は約1500億ベクレルだったと発表した。放水口付近の海の放射能濃度は、放出1週間前と比べ大きな変化はないとしている。一方、2号機建屋外の配管トンネル「トレンチ」の立て坑にたまっている高濃度の汚染水の水位は12、13日に行った排水作業後に再び上昇し、元に戻った。

 海への放出は、高濃度汚染水の注水場所を確保することなどが目的。4日から作業が終了した10日までに処理施設から9070トン、5、6号機の地下水を1323トン放出した。

 東電によると、放水口付近の放射能濃度は法定限度の11~33倍、沖合15キロ地点は1・2~6・8倍で、放出前から変化していないという。東電では「付近の水産物を1年間、毎日食べ続けても、自然界から受ける年間放射線量の4分の1にとどまる」としている。

 また2号機の排水作業は12日夜に始め、13日夕までにトレンチから建屋内の復水器に660トンを移送。この結果、水位は約6センチ低下したが、15日午後6時には排水作業開始前より1センチ上昇し、立て坑出口のある地表まで90センチになった。

 原子炉に注入した水が漏れ出していることが原因とみられる。今後、3万トン超の水をためられる集中環境施設への移送を急ぐ。

[産経新聞]

Posted by nob : 2011年04月16日 10:20

公正公平性を欠く偏った発想は政策になりえない。。。

■「自販機、パチンコやめちまえ」 石原都知事の発言が大反響

4選を果たした石原慎太郎東京都知事(78)が、自販機やパチンコの電力消費ぶりをぶった切り、ネット上で絶賛する声などが相次いでいる。一方、両業界では、節電に努めていると反論しており、困惑している様子だ。

選挙戦最終日の2011年4月9日、やっと始めた街頭演説で石原節がさく裂した。
「今の日本にはこういうカミナリ親父が必要」

民主党議員からも絶賛の声

「自動販売機なんてやめちまえ。コンビニで買って家で冷やせばいいじゃない」
「パチンコはジャラジャラと音を立てるために電気を煌々とつけるのは、世界中で日本だけだ」

原発事故に伴う電力不足について、こう持論を展開した。石原慎太郎氏は、これまで震災対応の公務を優先しており、街頭演説はこの日が初めてだった。

10日夜の当選後も、各社のインタビューに熱弁を振るった。石原氏は、自販機とパチンコの両業界で年間の電力消費がそれぞれ450万キロワットで、合わせて1000万キロワット近い電力が浪費されていると強調。これは、福島第1原発とほぼ同じ電力消費だとした。そして、国は、オイルショック時に出したように、節電のための政令を出せばよいとまで言い切った。

地震天罰発言の時は批判を浴びた石原知事だが、今回はネット上で好意的な声が多いようだ。2ちゃんねるでは、「庶民のささやかな娯楽を何故ここまで目の敵にするのか」といった疑問もあるものの、「正論」「すばらしい」「どんどんやってくれw」といった書き込みが相次いでいる。

関係者からも、絶賛の声が出ている。民主党の長島昭久前防衛政務官(49)は10日、ツイッターで「NHKで勝利スピーチを見て、今の日本にはこういうカミナリ親父が必要だと改めて感じた」と共感の意を示した。また、日テレ系で11日放送の「スッキリ!!」で、司会のテリー伊藤さん(61) も、「敵を作るっていう才能を持っていますよね」とその選挙戦術に感心していた。

この過激な石原節に対し、自販機とパチンコの両業界には、戸惑いが広がっているようだ。

業界側は、節電に努めていると反論

自販機メーカーでつくる日本自動販売機工業会では、やめちまえ発言について、専務理事が「自由競争を阻害するようなものではないか」と困惑げに話す。

年間450万キロワットという消費電力の数値については、「どこから出てきたか分からない」と首をひねる。全国の消費電力量は年間44億キロワット時で、東京電力管内に絞っても、石原慎太郎氏が挙げた数値は小さ過ぎるとしている。

専務理事は、その一方で、節電の取り組みを強調する。業界では、1995年から夏の電力ピーク時は自販機に冷やさないプログラムを組み込んでおり、また、清涼飲料については、大震災後の2011年3月16日から東京電力管内全域にある自販機の明かりを24時間消す試みを続けている。これによって、売り上げも落ち込んでいるという。

さらに、クーラーなどで電力を使う夏は、政府が電力制限をほぼ終日行う見通しが報じられており、業界も何らかの対策をしなければならないのではないかという。

「自販機のプログラムは時間設定されていますので、電源を抜かない限りはこれに対応できません。しかし、飲料メーカーが考えないといけない課題になると思います。設備投資の可能性も出てくるので、大変なことなんですよ」

パチンコ店でつくる全日本遊技事業協同組合連合会でも、困惑した様子だ。

同会の広報課では、「(石原氏が)お思いになることについては仕方がありませんが、消費電力の数値が間違っていますね。おっしゃられる年間消費電力量は、東京電力管内のものよりは小さ過ぎますし、何を持って言っておられるのか分かりません」と話す。

業界では、3月15日から計画停電地域でネオンや屋外広告の明かりを終日消しており、営業時間の短縮にも努めているという。夏のピーク時については、節電に向けての取り組みを現在考えているところだとしている。

[JCASTニュース]

Posted by nob : 2011年04月15日 23:06

そもそも地震はいつでもどこにでも起こりうるもの。。。

■米専門家「余震は10年続く可能性も」

 米紙ワシントン・ポストは12日、米地質調査所(USGS)の研究者の話として、東日本大震災を引き起こしたマグニチュード(M)9・0の地震によって、震源付近の断層のひずみが高まっている恐れがあり、余震が終息するまでに10年かかる可能性があると報じた。

 問題を指摘しているのはUSGSの地球物理学者ロス・スタイン氏と京都大のグループ。試算では、地震によって、断層の一部が沈み込むなどして、震源周辺の広い部分にひずみがたまっており、震源の北や南側で大きな余震が起きる可能性があるという。

 スタイン氏は、東京では長期間の監視が必要で、余震が数週間や数カ月でなくなると思わない方がよいとしている。(共同)

[SANSPO]

Posted by nob : 2011年04月14日 17:43

それよりも西の地域全体で東北の住民を一旦吸収するだけのスピードを、、、もはや国全体の問題なのだから。。。

■東日本大震災:福島第1原発事故 原発避難「内陸に移住都市」 松本参与、首相に提言

 菅直人首相は13日、松本健一内閣官房参与と首相官邸で会談し、東電福島第1原発周辺の住民の今後について意見交換した。松本氏は「チェルノブイリ原発事故から推測すると、20~30年は住めない」と指摘、内陸に5万~10万人規模の環境配慮型の都市「エコタウン」を建設し避難住民の移住先とする案を示した。松本氏によると首相は「内陸部に住む選択もしなければならない」と応じたという。

 松本氏は、中心部はドイツの田園都市をモデルとしたエコタウンを首相に提案。候補地も示したと記者団に語ったが、具体的な場所は「(土地や建築にかかわる)業者の問題が動き出す」として言及を避けた。

 首相は1日の記者会見で、東日本大震災で甚大な津波被害が出たことから、住民を高台に集団移住させ、海沿いの事業所に通勤する都市構想を例示。バイオマス(生物資源)活用による地域暖房を完備したエコタウン構想を示したが、これも松本氏の構想だ。

 松本氏は首相との会談後、記者団に首相の発言内容を説明し「原発周辺に当面住めない。10年、20年住めないとなると、住むのが不可能になる」と首相が語ったとした。しかし、発言が報道されると、首相が松本氏に電話し「私はそういうことは言っていない」と抗議。松本氏は改めて記者団を集め釈明する一幕があった。【青木純】

[毎日新聞]


■16避難所「風呂入れず」=洗濯できない151カ所−厳しい生活浮き彫り・政府調査

 政府は15日、東日本大震災の各避難所の責任者らへの調査結果を発表した。回答した323カ所のうち、5.0%に当たる16カ所の避難所で震災発生から約1カ月間、全く入浴できていないことが分かった。調査に応じた避難所は30.9%で、政府は「沿岸部の被害の大きい市町村では回答がなく、状況はもっと悪いだろう」(関係者)と分析している。

 調査は6日から10日までの間、岩手、宮城、福島3県の全避難所(12日現在で1047カ所)を対象に、県や市町村を通じて被災者の生活状況などを責任者らに文書で回答してもらった。

 それによると、入浴は「週に数回以上できる」が62.2%、「週に1回程度」が32.8%。食事は、温かい物を毎日食べられる所が約6割だったのに対し、おにぎりやパンなどはあるものの、温かい食事がまったく提供されない避難所も7カ所あった。替えの下着についても、全くないか、あっても洗濯できていない所が計151カ所。間仕切りなどがなくプライバシーが保てない所は91カ所など、多くの避難所で厳しい生活を強いられている実態が浮き彫りになった。

 内閣府の被災者生活支援特別対策本部は「環境の改善が必要な避難所への支援強化を県、市町村に要請する」としており、回答のなかった約7割の避難所についても実態把握を急ぐ考えだ。

[時事通信/15日追加]

Posted by nob : 2011年04月14日 17:37

そのとおり!!!Vol.5

■「地震予知、即刻中止を」 東大教授、英誌に掲載

 ロバート・ゲラー東京大教授

 「日本政府は不毛な地震予知を即刻やめるべき」などとする、ロバート・ゲラー東京大教授(地震学)の論文が14日付の英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。

 「(常に)日本全土が地震の危険にさらされており、特定の地域のリスクを評価できない」とし、国民や政府に「想定外」に備えるよう求めた。

 「今こそ(政府は)地震を予知できないことを国民に率直に伝えるとき」とも提言しており、世界的な学術誌への掲載は地震多発国・日本の予知政策に影響を与える可能性もある。

 論文では、予知の根拠とされる地震の前兆現象について「近代的な測定技術では見つかっていない」と指摘し、「国内で1979年以降10人以上の死者が出た地震は、予知では確率が低いとされていた地域で発生」と分析。マグニチュード8クラスの東海・東南海・南海地震を想定した地震予知は、方法論に欠陥がある、としている。

 教授は「地震研究は官僚主導ではなく、科学的根拠に基づいて研究者主導で進められるべきだ」として、政府の地震予知政策の根拠法令となっている大規模地震対策特別措置法の廃止を求めた。

 また、福島第1原発事故についても「最大38メートルの津波が東北地方を襲ったとされる1896年の明治三陸地震は世界的によく知られている」とし、「当然、原発も対策されているべきで、『想定外』は論外だ」とした。

[47NEWS]


■東大教授「日本全国どこでも危ない」 地震の場所や時期など予測は不可能

ゲラー教授の論文は2011年4月13日、英国の権威ある科学誌「ネイチャー」電子版に掲載された。冒頭で「日本政府は、地震の発生を確実に予測することは不可能だと国民に対して認めるべきだ」「誤解を招く『東海地震』という用語の使用をやめること」「1978年に制定された大規模地震対策特別措置法の廃止」の3点を要旨に掲げている。

文部科学省に設置されている地震調査研究推進本部は、毎年、「全国地震動予測地図」を発表している。2010年5月20日の最新版では、今後 30年以内に震度6弱の地震が起こる確率が高い地域として静岡県や愛知県、紀伊半島東部から南部、四国南部が挙げられた。いわゆる東海地震、東南海地震、南海地震が起きるとされている場所にあたる。

ゲラー教授はこの地図と、1979年以降に国内で発生した地震で10人以上の犠牲者を出した規模のものがどこで起きたかを重ね合わせた。 1993年の北海道南西沖地震や95年の阪神大震災、2008年の新潟県中越沖地震など該当する地震は9件あるが、いずれも「予測地図」に示された東海、東南海、南海地震の場所から大きく外れているのが分かる。東日本大震災に関しては、宮城県の一部が地図上で高確率地域となっているものの、震度6強を観測して大きな被害を受けた岩手県や福島県、また栃木県や茨城県北部は「発生率6%以下」と低い確率に区分けされている。

この点をゲラー教授は指摘し、「30年以上にわたって日本政府や、地震調査研究推進本部とその前身の組織は『東海地震』という用語を頻繁に用いてミスリードしてきた。マスコミは、この地震が本当に起きるもののように報じて、国民は『東海地震』の発生が時間の問題だと信じ込むようになった」と批判。巨大地震がいつどこで起こるかは、今の研究レベルでは予測することは不可能だと断言した。

東日本大震災「過去の歴史から想定できた」

テレビ番組でもゲラー教授は、政府が「東海地震」の危険性を強調するあまり、それ以外の地域の人々は、「自分が住む場所は地震なんて起きないだろう」と思い込むのが危ないと警鐘を鳴らす。

むしろ「日本全国どこでも、地震の危険性はある」というのが同教授の考えであり、東日本大震災は決して想定外ではなかったという。今回の震災で壊滅的な被害を受けた三陸沿岸は、歴史的にも頻繁に大規模な地震や津波が起きている点を説明。1933年の昭和三陸地震では死者が1500人以上に達したほか、1896年に発生した地震で「高さ38メートルにも及ぶ津波に襲われて2万2000人以上が亡くなった」という。さらに歴史をさかのぼって、平安時代にあたる869年の「貞観津波」についても、論文で触れている。

「地震発生の場所や時間を特定することはできないが、世界各地の地震活動と、東北での過去の記録に基づいて地震発生の危険度を予測したのであれば、3月11日の東日本大震災は『想定』できたに違いない」

と、同教授は主張する。

東海地震に関しては、現在も気象庁が該当地域の地殻変動の様子を観測し、頻繁に結果を公表している。これは「大規模地震対策特別措置法」(大震法)に基づいているのだが、そもそも地震の予知は不可能と考える同教授は、東海地震の予測などナンセンスとして「大震法の廃止」を訴える。そのうえで、地震研究は官僚主導ではなく、物理学に基づいて日本のトップ研究者が進めていくべきだと論文を締めくくっている。

[JCASTニュース/18日追加]

Posted by nob : 2011年04月14日 17:33

それでもまだ貴方は原発を容認するのか!?

■福島原発「完全解体に30年」 日立が廃炉計画提案

 日立製作所は米ゼネラル・エレクトリック(GE)などと共同で、福島第1原子力発電所の廃炉に向けた長期計画を12日までに東京電力に提出した。溶け出した核燃料の処理から最終的な廃炉措置まで作業手順を5段階に分け、10年単位で取り組む内容。計画実行に向けて、事故処理を担う日米合同専門家チームを同日新設するなど、福島原発の支援体制を強化した。

 提出した長期計画は、(1)冷温停止から核燃料の取り出し(2)プラント(原子炉)の除染(3)核廃棄物処理(4)中期的なプラントの保管(5)最終的な廃炉措置――の5段階で構成。それぞれに要する期間は明示しなかったものの、「10年単位の作業となる」(日立)。

 日立は一般論と断ったうえで、冷温停止と燃料棒の取り出しに成功した場合でも、核廃棄物を処理できるレベルに放射線を低減させるのに10年、プラント内部と建屋の完全解体までには30年程度かかると説明している。

 日立は同日、社長直轄組織の「福島原子力発電所プロジェクト推進本部」のほか、GE、米プラント大手ベクテル、米電力最大手エクセロンの技術者を含む「日米合同専門家チーム」をそれぞれ新設した。東芝も、廃炉に向けた計画をすでに東電に提出している。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2011年04月13日 01:14

もう歯止めはかからない。。。

■脳死判定、少年に心臓移植へ…国内初の子供同士

 改正臓器移植法に基づき、12日朝に脳死と判定された10歳以上15歳未満の少年の臓器摘出は13日早朝から、入院中の関東甲信越の病院で始まる。

 摘出される心臓や肺など5臓器は、大阪大病院など5病院で待機患者に移植される。

 このうち心臓は、サイズがほぼ同じ10代の待機患者への移植が国内で初めて実現する見通し。従来は大人から心臓が提供されても、子供の患者にはサイズが大き過ぎることが多く、1億円前後の費用を工面して海外で移植するしかなかった。

 日本臓器移植ネットワークによると、摘出手術は13日午前4時頃から始まる。摘出される心臓は大阪大病院で10代男性に、両肺は東北大病院で50代女性、肝臓は北海道大病院で20代男性、膵臓(すいぞう)と一方の腎臓は藤田保健衛生大病院で30代女性、もう一方の腎臓は新潟大医歯学総合病院で40代男性に、それぞれ移植される。家族が摘出を承諾していた小腸は、医学的理由から見送られた。

[読売新聞]

Posted by nob : 2011年04月13日 01:02

一つの真実はどこにもない、、、立場と視点で一つの事実が変幻自在に変化する。。。

■日本への懸念、海外で拡大 原発事故レベル7

 日本政府が福島第1原発事故への評価を国際的に最悪のレベル7に引き上げたことを受け、海外では日本の対応に懸念が改めて広がった。大震災が起きて約1カ月たってからの判断や情報開示には厳しい批判も目立つ。

 中国外務省の洪磊副報道局長は12日の記者会見で「日本の近隣国として当然強い懸念を持っている。迅速で正確な情報提供を求める」と述べた。同時に「日本政府の措置により、当面の事態を改善できるよう希望する」とした。

 韓国の聯合ニュースは12日、政府や東京電力の説明を取り上げたうえで「調査機関により事故の深刻性に対する見解が少しずつ違い、混乱している」と報道。韓国外交通商省の報道官は同日、「(原発事故の)解決が遅れている状況は非常に残念だ」と述べ、早期の対応を改めて求めた。

 フィリピン外務省は12日、レベル7への引き上げを受け、在日フィリピン人に原発から100キロ圏外へ避難するよう呼びかけた。日本政府は評価の変更による避難区域の見直しは不要との立場だが、フィリピン側は独自の判断を示した。

 独誌シュピーゲルは電子版で「強い余震に、原発施設の火事など悪いニュースが一向に途切れない」と懸念し、独大衆紙ビルトの電子版は「突如、放射能の不安は世界規模で広がった。我々は今まで日本にだまされていたのか」と日本への不信感をあらわにした。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)はレベル7への変更に関して「公式確認に1カ月もかかったことが最も驚き」とする米専門家の見解を挙げ、日本政府の動きの遅さを強調した。

 発電の約8割を原子力に頼るフランスではAFP通信が速報。仏当局が早い段階からレベル6とみなしていたことなども引き合いに出しながら「レベル7はチェルノブイリと同等」と解説した。

 一方、ロシアで原発を推進する国営原子力企業ロスアトムのノビコフ報道官は12日、福島第1原発の事故について、レベル7への引き上げは「リスクの過大評価だ」と主張した。日本政府が国民からの批判を避けるため、政治的に過剰な判断をしたとの見方も示した。タス通信が伝えた。

 ロシア非常事態省は「ロシア極東への放射能の影響は予想されない」と発表した。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2011年04月13日 00:43

みんなあ、、、ホントにそれでいいの???

■石原都知事4選、神奈川・福岡両県知事には新人

 第17回統一地方選の前半戦は10日、東京都など12知事選と4政令市長選、41道府県議選と15政令市議選の投開票が行われた。

 東日本大震災で岩手県知事選と岩手、宮城、福島の3県議選、仙台市議選が延期される一方、延期が認められなかった千葉県浦安市が県議選の選挙業務を拒否、同市選挙区の当選者が決まらない異例の事態となった。

 国政での与野党対決型の知事選では、東京で自民党が実質支援する石原慎太郎氏(78)が無党派層からの支持も得て、大差で4選。北海道でも自民党推薦の高橋はるみ氏(57)が圧勝、「大震災の直接的被害や間接的経済被害を含め、道内での震災対応が重要だ」と3期目の抱負を語った。

 東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、原発の是非や安全対策も争点になった原発立地県では、福井、島根、佐賀のいずれも原発容認派の現職が制した。現職は奈良も含め、全員が再選された。

 政令市長選は、与野党対決型の札幌で民主党など推薦の現職の上田文雄氏(62)が当選、広島は自民、公明両党が推薦の松井一実氏(58)が競り勝った。静岡は自民党推薦の田辺信宏氏(49)が、地域政党「減税日本」の公認候補を破った。議員選挙では、地域政党「大阪維新の会」が大阪府議会や大阪市議会で着実に議席を獲得した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2011年04月10日 23:59

安全は決して担保されない原発の現実。。。

■東通原発、非常用発電機全て使えず 女川も1台故障

 7日深夜に起きた余震では、東北地方の複数の原子力施設で外部電源からの電力供給が途絶した。このうち東北電力東通原発1号機(青森県東通村)では、復旧した外部電源で核燃料の冷却はできているものの、非常用ディーゼル発電機3台がいずれも使えない状態が続いている。また東北電力女川原発1号機(宮城県石巻市、女川町)でも、非常用ディーゼル発電機2台のうち1台が今月1日から故障したままという。

 東北電力によると、東通原発1号機は、余震で外部からの電力供給が2系統とも遮断されたため、非常用ディーゼル発電機による冷却に切り替えた。

 8日午前3時半、外部電源が復旧。外部電源とともに非常用発電機による電力供給も続けたところ、午後2時10分ごろ、発電機の燃料循環ポンプ付近で燃料の軽油がもれているのを作業員が見つけ、運転を止めた。燃料漏れの理由は調査中という。

 同原発は3月11日の東日本大震災時には定期検査中で、原子炉に燃料棒はなく、現在、外部電源で使用済み核燃料貯蔵プールの冷却を続けている。非常用ディーゼル発電機は3台あるが、もう2台も、点検中のためすぐには起動できないという。

 また、女川原発1号機でも、非常用ディーゼル発電機2台のうち1台が壊れたまま、1週間にわたって必要な機能を果たせない状態にあることがわかった。経済産業省原子力安全・保安院が8日、明らかにした。

 保安院によると、同電力が今月1日、1号機の発電機の定期点検をしたところ、2台のうち1台が発電所内の電源にうまく接続できないことが分かった。

 東北電力は接続不良の原因をつきとめて8日、原子炉等規制法に基づいて保安院に報告したが、この間、新たな発電機の配備はない。女川原発はこの状態のまま7日の余震にあい、外部電源3系統のうち2系統が途絶。1系統は生き残ったが、一時は綱渡りの運転を余儀なくされた。

 東通、女川の両原発で、この状態が続いたまま再び外部電源が失われた場合、どう対処するのか。東北電力は保安院などに対し、福島第一原発の事故を受けて配備した電源車で最低限の冷却はできる、などと説明しているという。

 日本原燃の使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)でも、外部電源が途絶え、非常用ディーゼル発電機で使用済み燃料貯蔵プールの冷却を続けたが、8日午後3時ごろ外部電源が復旧したという。

 女川原発ではまた、地震の揺れの影響で、各号機の使用済み核燃料貯蔵プールの冷却装置が自動停止した。容器の振動で水が波打つように大きく揺れる「スロッシング」という現象が起き、ポンプに負荷がかかってモーターが停止したという。

 約1時間後に再起動した。放射性物質を微量に含むプールの水が約3.8リットルあふれ、専用のナプキンで拭いた。周囲の放射線の値に変化はないという。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2011年04月09日 00:51

様々な立場と視点。。。Vol.5

http://www.ustream.tv/recorded/13373990

Posted by nob : 2011年04月03日 14:34

もはや企業として終わっているのに終わらせられない、、、もたれ合う政府と業界に開いた口が塞がらない。。。Vol.2

■特別リポート:地に落ちた安全神話─福島原発危機はなぜ起きたか

 布施 太郎  

 [東京 30日 ロイター] 巨大地震と大津波で被災した東京電力(9501.T: 株価, ニュース, レポート)・福島第1原子力発電所から深刻な放射能汚染が広がっている。「想定外だった」と政府・東電が繰り返す未曽有の大惨事。

 ロイターが入手した資料によると、事故の直接の原因となった大津波の可能性について、実は東電内部で数年前に調査が行われていた。なぜ福島原発は制御不能の状態に陥ったのか。その背後には、最悪のシナリオを避け、「安全神話」を演出してきた政府と電力会社の姿が浮かび上がってくる。 

 底知れない広がりを見せる福島第1原発からの放射能汚染。敷地内で原子炉から外部に漏れたと思われるプルトニウムが検出される一方、1、2号機のタービン建屋の外に放射性物質が流出していることも明らかになった。核物質を封じ込めるために備えた安全策は機能不全に陥っている。経済産業省原子力安全・保安院の担当者は29日未明の会見で「非常に憂える事態だ」と危機感をあらわにした。 

  <埋もれた4年前のリポート、福島原発モデルに巨大津波を分析> 

 「津波の影響を検討するうえで、施設と地震の想定を超える現象を評価することには大きな意味がある」。こんな書き出しで始まる一通の報告書がある。東京電力の原発専門家チームが、同社の福島原発施設をモデルにして日本における津波発生と原発への影響を分析、2007年7月、米フロリダ州マイアミの国際会議で発表した英文のリポートだ。

 この調査の契機になったのは、2004年のスマトラ沖地震。インドネシアとタイを襲った地震津波の被害は、日本の原発関係者の間に大きな警鐘となって広がった。

 とりわけ、大きな懸念があったのは東電の福島第1原発だ。40年前に建設された同施設は太平洋に面した地震地帯に立地しており、その地域は過去400年に4回(1896年、1793年、1677年、1611年)、マグニチュード8あるいはそれ以上と思われる巨大地震にさらされている。

 こうした歴史的なデータも踏まえて、東電の専門家チームが今後50年以内に起こりうる事象を分析。その報告には次のような可能性を示すグラフが含まれている。

 ―福島原発は1―2メートルの津波に見舞われる可能性が高い。

 ―9メートル以上の高い波がおよそ1パーセントかそれ以下の確率で押し寄せる可能性がある。

 ―13メートル以上の大津波、つまり3月11日の東日本大震災で発生した津波と同じ規模の大災害は0.1パーセントかそれ以下の確率で起こりうる。

 そして、同グラフは高さ15メートルを超す大津波が発生する可能性も示唆。リポートでは「津波の高さが設計の想定を超える可能性が依然としてありうる(we still have the possibilities that the tsunami height exceeds the determined design)」と指摘している。 

 今回の大震災の発生を「想定外」としてきた東電の公式見解。同リポートの内容は、少なくとも2007年の時点で、同社の原発専門家チームが、福島原発に災害想定を超えた大津波が押し寄せる事態を長期的な可能性として認識していたことを示している。 

 この詳細な分析と予見は、実際の防災対策にどこまで反映されたのか。ロイターの質問に対し、東電の武藤栄副社長は「(福島第1原発は)過去の最大の津波に対して余裕をもっている設計にしていた」とは説明。それを超えるような津波がありうるという指摘については、「学会の中で定まった知見はまだない」との認識を示すにとどまった。 

  <従来の事故想定は機能せず>  

 大震災発生から5日経った3月16日。上原春男・佐賀大学前学長は、政府から一本の電話を受けた。「すぐに上京してほしい」。声の主は細野豪志・首相補佐官。東京電力の福島第1原発で発生した原子炉事故を受け、政府と東電が立ち上げた事故対策統合本部への協力を依頼する緊急電話だった。

 着の身着のままで佐賀空港から羽田空港に飛んだ上原氏は、統合本部のある同社東京本店に足を踏み入れ、思わず目を疑った。節電で照明を落とし、休日であるかのように薄暗い館内。その中を眉間にしわを寄せた同社社員や経済産業省原子力安全・保安院の職員たちがせわしなく行き来する。かつて彼らが見せたことのない悲壮な表情を目にして、上原氏はすぐさま事態の異様さを直感したという。

 上原氏の専門はエネルギー工学で、発電システムのプラントなどにも詳しい。6号機まである福島原発の原子炉のうち、3号機の復水器の設計に携わった。その知見を借りたい、というのが細野補佐官からの依頼だった。

 上原氏がかつて手掛けた3号機はすでに水素爆発を起こしていた。外部電源を失っているため、消防のポンプ車が海水をくみ上げ原子炉格納容器内に注入するという、なりふり構わぬ対応が続いていた。社内に危機管理のノウハウを持つはずの東電が、外部の専門家に救いを求める。それは従来の事故想定が機能しない段階まで事態が悪化していることを物語っていた。

 「危機対応も含めて安全管理のプロがそろっていたら、こんな状態にならなかったはずだ」と上原氏は悔やむ。 

  <遅れる判断、海水注入> 

 原子力発電の世界に「アクシデント・マネジメント(過酷事故対策)」という言葉がある。「コンテンジェンシ―・プラン(危機対応計画)」と言い換えてもいい。1979年の米国スリーマイルアイランド原子力発電所事故を踏まえ、欧米などで導入が進み、日本でも1992年に原子力安全委員会が整備を勧告した。「原発では設計や建設段階、運転管理などすべての段階で安全を確保しているが、そうした安全上の想定を超え、さらに大きな事故が起こった場合に備えての対策」(電力会社広報)だ。

 ここでいう大事故とは「シビアアクシデント(過酷事故)」、つまり原子炉内の燃料に大きな損傷が発生するなど、現在の原発の安全設計では前提にしていない緊急事態を意味する。その起こりえないはずのシビアアクシデントが発生しても、被害を抑える措置ができるように原子炉や冷却装置などのハードウエアを整備する。同時に、そうしたシステムをどう運用して対応すべきか、ソフト面の行動規範も定めている。 

 安全対策を二重、三重に講じて完璧を期したはずのその対策は、しかし、福島原発事故では機能しなかった。それは何故か。

 東京電力によると、アクシデント・マネジメントには、原子炉の暴走を抑えるために必要な措置として、注水機能や、電源供給機能の強化が盛り込まれている。ところが、地震後の大津波で、非常用ディーゼル発電機も含めたすべての電源が失われ、注水ができなくなった。この非常事態を前提とした具体的な対応策が、東電のアクシデント・マネジメントには存在しなかった。

 事故発生後の失策の一つは、1号機に対する海水注入の決断の遅れだ、と複数の専門家は見る。1号機の冷却装置の注水が不能になったのは11日午後4時36分。消防のポンプ車で真水を注入していたが、その真水の供給も途絶え、原子炉格納容器の水位は低下。冷却機能を急速に失って、翌12日午後3時半に1号機は水素爆発を起こした。

 現場にいた原子力部門の責任者、武藤栄副社長は「それ以前に海水注入の検討を始めていた」と話すが、実際に注入を開始した時刻は午後8時20分になっていた。

 海水注入の遅れが水素爆発を誘発し、それが現場の放射線環境の悪化を招く。作業員の活動は困難になり、対応がさらに後手に回る。初動を誤り、スパイラル的に状況が悪化していく悪循環の中で、福島原発は大惨事に発展した。

 武藤副社長は「想定外の津波が起こった。アクシデント・マネジメントは様々なことが起きた時に応用手段を取れるようにすることで、今回は最大限の努力を払った」と繰り返す。 

  <政府もコントロール機能が欠如> 

 「東京電力も政府も、アクシデント・マネジメントが不十分だった」。原子力工学が専門で、地球環境産業技術研究機構の山地憲治・研究所長はこう指摘する。「シビアアクシデントが起こった時にどのように対処するのか。技術的な対応だけではなく、発生した時に誰がトップに立って指揮し、どういう体制で動くのかなどについて訓練や準備が大幅に不足していた」と分析する。

 政府にさえ、緊急時対応をコントロールする機能が欠如していた。アクシデント・マネジメントという表現自体は日本の法律には明記されていないが、同じ事態を想定しているのが原子力災害特別措置法だ。原子炉に大きな問題が生じた場合、政府が電力会社に必要な指示を出すことができると規定している。

 だが、政府からは適切な指示が出ていたのか。「自らの考えで海水注入の判断を行った」(武藤栄副社長)というのが東電の説明だ。政府関係者らによると、水素爆発後、政府は東電に対して非公式に海水注入を「指示」したものの、それはあくまで東電の責任において行うとの暗黙の前提があった。

 「政府は海水注入の判断を東京電力に任せず、政府の責任でやらせるべきだった」と山地所長は主張する。海水を注入すれば、塩分で機器が使えなくなり、「廃炉」にせざるをえない。山地所長によると、福島原発の設備を新たに作り直すとすれば、費用は1兆円程度になるという。東電の経営にとっては重大な決断だが、「すでに事態は個別企業の問題という枠を超え、国や社会に対して大きな危険が及ぶ状況に変わっていた。原災法に基づいて、政府が海水注入の意思決定を行い、早く指示を出すべきだった」というのが山地所長の意見だ。

 そもそも、政府の対応を決める原災法自体が、原子炉が制御不能になる事態を想定していない。菅直人首相は11日、同法に従って原子力非常事態宣言を出した。「原災法のもともとの狙いは、原発事故の際の地域住民の避難や屋内退避をどのように行うのかという点にある。制御不能になった原子炉そのものをどうやって止めるのかは主眼に入っていない」と経産省のある幹部は明かす。「誰もリアリティを持って、法律を作らなかった」(同)のである。 

  <問われる原子力安全・保安院の対応力> 

 政府の事故対応と状況の分析については、経産省原子力安全・保安院が最前線の責任を担っている。だが、今回の事故は、その役割と遂行機能についても疑問を投げかけた。

 今回の事故では東電や関連会社の従業員が発電所に踏みとどまって危機処理にあたる一方で、地震発生時に集まった同院検査官は15日には現場を離脱し、1週間後に舞い戻るなど、その対応のあいまいさが指摘される場面もあった。

 「安全性に問題があり、人間が暮らすには不便が多かった」と、保安院の西山英彦審議官は弁明する。しかし、ある経産省幹部は「保安院は大規模な原発事故に対応する訓練もしていなければ、それに基づいて危機処理にあたる能力も十分にあるわけではない」と打ち明ける。 

 同院は2001年の省庁再編により、旧科学技術庁と旧経産省の安全規制部門を統合、新設された。約800人で組織され、原発の安全審査や定期検査、防災対策などを担う。全国に立地されている原子力発電所に近接する場所に、オフサイトセンターと呼ばれる「原子力保安検査官事務所」を構え、検査官が発電所に毎日出向き、運転状況などをチェックしている。

 ある電力会社の技術系担当者は、検査官の働きについて「定期検査などは非常に厳しい。機器の寸法を図る測定器の精度までチェックするなど、検査は念が入っている」と説明する。しかし、民間の原子力専門家の中には「原子炉運転の仕組みなどは、保安院の検査官は電力会社に教えてもらうこともしばしば。検査と言っても、形だけのチェックをしているにすぎない」などの厳しい指摘も少なくない。 

  <安全基準への過信、リスクを軽視> 

 震災発生後、日本政府や東電から流れる情報に対し、海外各国は過敏ともいえる反応を見せた。福島原発からの放射線漏れを懸念した米国政府は、日本に住む米国民に対して、日本政府の指示を上回る避難指示を出し、同原発から80キロ以上の距離に移動するよう促した。仏政府は自国民に日本からの脱出を助けるため、航空便を手配。さらに多くの大使館や外資系企業が職員や社員の日本脱出や東京以西への避難を進めている。

 海外には、日本が原発に対して高い安全基準を課してきたという認識がある一方、その有効性に対する日本の過信を疑問視する見方も少なくない。

 ウィキリークスが公開した文書によると、国際原子力機関(IAEA)の本部があるウィーンの米国大使館は2009年12月、ワシントンに対して、1本の公文書を送った。そこには、通産省(現経産省)出身で同機関の事務次長(原子力安全・核セキュリティ担当)を務めていた谷口富裕氏について、「特に日本の安全対策に対決するという点においては、彼は非力なマネージャーであり提唱者だった(Taniguchi has been a weak manager and advocate, particularly with respect to confronting Japan’s own safety practices.)」と記されており、同氏の取り組みに満足していない米国の見方を示唆している。

 IAEAは昨年、「世界への警鐘」として、2007年の新潟県中越沖地震についての報告書を発表。そのなかで、これまでの原発の放射線漏れ対策は、主として装置の不具合や作業員のミスなど原発内部のリスク要因に目を向けていた、と指摘。さらに同地震の例を引きながら、「最大の脅威は原発の壁の外にあるだろう」として、地震や津波、火山噴火、洪水などの激烈な自然災害の発生を想定し、一段と備えを強化するよう求めた。

 その警告は、今回の福島原発の惨事において、どこまで生かされたのか。放射線被ばくの危険にさらされながら決死の注水や電源回復などにあたる現場の作業員の行動については、国内のみならず海外からも称賛の声が届いている。しかし、翻せば、それは危機への備えが十分にされていなかった日本の現実、と海外の目には映る。

 「私たちがいま目にしている英雄的な行動が何を意味するか、原発が直面している現実を改めて考え直すべきだ」と、世界各地で環境や安全対策の強化を提言している「憂慮する科学者同盟」(The Union of Concerned Scientists)のメンバーで、原発設計の専門家でもあるエド・ライマン氏は語る。

 「彼ら(政府と東電)は地震、津波、原発の緊急時に備えていたかもしれない。しかし、これら三つの災害が大規模に発生する事態を十分に想定していたとは考えにくい」と、もう一人のメンバーで電力事業のエキスパートであるエレン・バンコ氏も従来の日本の原発対応に疑問を投げかける。 

  <もたれ合う政府と業界、金融危機の構図と二重写し> 

 原発推進という利害のもとで、密接な関係を築いてきた経産省・保安院と電力会社。ともに原発の危険シナリオを厭(いと)い、「安全神話」に共存する形で、その関係は続いてきた。だが、監督官庁と業界の密接な関係は、ともすれば緊張感なき「もたれ合い」となり、相互のチェック機能は失われていく。その構図は1990年代の「金融危機」と二重写しのようでもある。

 かつて、旧大蔵省銀行局は、銀行の健全性を審査する検査官も含めて銀行と馴れ合い関係に浸り、バブル崩壊で不良債権が積み上がった銀行の危機的な状況は見過ごされた。背景にあったのは、銀行は決して破綻しないという「銀行不倒神話」だ。95年の兵庫銀行の破綻を契機に、金融危機は加速していくことになるが、大蔵省は銀行局の破綻処理スキームの構築などで後手に回った結果、金融危機を拡大させていくことになった。最終的に大蔵省は解体され、金融庁の発足につながっていく。

 国策として原子力推進を進める経済産業省に、安全規制を担う保安院が設けられている現状では、強力なチェック機能は期待しにくい。保安院が「原発推進のお墨付き与えるだけの機関」(電力アナリスト)と言われる理由はここにある。

 原子力安全委員会の班目春樹委員長は22日、参院予算委員会で「規制行政を抜本的に見直さなければならない」と述べた上で謝罪した。民主党も昨年の総選挙のマニフェストのもとになる政策集で「独立性の高い原子力安全規制委員会を創設する」とうたっており、現在の規制体制の抜本見直しは避けられない。推進と規制の分離が課題となり、保安院を経産省から切り離した上で、内閣府の原子力安全委員会と統合する案が現実味を帯びそうだ。 

  <競争原理働かぬ電力会社、ガバナンスの不在招く> 

 民間企業でありながら、地域独占を許されて電力供給を担う東電。特権的ともいえる同社のビジネス環境が、同社のガバナンス確立を遅らせる要因になってきた、との指摘は根強い。

 東京電力に緊急融資2兆円―。原発事故を受けて急速に信用が悪化している東電に対し、主力銀行の三井住友銀行など大手7行が今月中に巨額融資を実行するニュースは、市場関係者も驚かせた。ある銀行アナリストは「経営再建問題に揺れた日本航空に対しては融資を出し渋ったのに、今回は随分と気前がいい話だ」と話す。

 格付け会社のムーディーズ・ジャパンは東京電力の格付けを「Aa2」から2段階下の「A1」に引き下げた。A1は全21段階のうち、上から5番目だ。社債市場では、国債と東電の社債のスプレッドが従来の0・1%程度から1―2%に拡大。原発事故の成り行き次第では、さらに広がる可能性もある。

 東電が各大手行に融資の依頼に回り始めたのは、福島第1原発で爆発が立て続けに起きていた震災翌週のことだ。東電役員が「3月中に実行してほしい。おたくは上限いくらまで出せますか」と伝えにきた、とある大手行幹部は言う。しかも、当初提示してきた条件は格安のLIBORプラス10ベーシスポイント。経営危機に直面するリスクの高い借り手には、とても許されない好条件だ。「さすが殿様会社。自分の置かれている状況がどんなに悪化しているのか分かっていないようだ」と、同幹部はあきれ返った。

 原発処理の行方次第では、東電は債務超過も懸念される深刻な局面にある。そのリスクを負ってでも各行が融資に踏み切ろうというのは、「東電不倒神話」があるからだ。「独占事業を営んでいる東電は潰れないし、政府も潰さない。貸した金は返ってくる」と別の大手行幹部は言い切る。 

 全国9電力体制の下、料金自由化も進まない電力市場では、業界各社間の競争原理が働かず、「経営規律を厳しくして企業体質を強める」という普通の民間企業なら当たり前の課題も放置されがちだ。

 一つの例が、東電の役員構成だ。同社には代表取締役が8人おり、勝俣恒久会長、清水正孝社長の他に6人の副社長も全員代表権を持つ。他の日本企業では滅多にお目に掛かれない布陣だ。ある電力アナリストは「組織が縦割りで融合していないことの表れ。経営判断も遅くなる」と分析する。

 企業として取るべき行動の不備は、地震後の対応でもはっきりと表れた。今回の事故後、清水社長は地震発生2日後に記者会見を行っただけで、あとはまったく公の場所に現れていない。

 同社広報は「事故の陣頭指揮を取っている」と説明したが、一時、過労で統合本部から離れていたことも明らかになった。統合本部に入っている政府関係者は「リーダーシップを発揮しているようには見えない」と打ち明ける。清水社長は資材部門出身で、「原発事故の処理ができると思えない」(電力会社関係者)との指摘もある。こうした対応に、経産省からも「電力自由化の動きが進まず競争がないため、経営規律が働いていない」(幹部)との声が上がっている。 

  <エネルギー政策の構造改革に口火も> 

 今回の原発危機は、東電や電力会社の企業体質に大きな転換を迫るだけでなく、日本のエネルギー政策自体の構造改革に口火をつける可能性もある。政府の中には今回の事故をきっかけに、抜本的なエネルギー政策の見直しに取り組むべきとの声も出始めた。

 最大の課題は、原発の安全神話が崩れた今、今後の日本の電力エネルギーをどのように確保するのかという点だ。日本の電力供給に占める原発の割合はすでに約3割に達している。その一方で東電の供給力不足解消の見通しは立っていない。

 このままの状態が続けば、企業の生産回復を阻害する構造的な要因になり続ける可能性もある。電気事業法には電力会社による電力の供給義務が盛り込まれているが、「資源エネルギー庁と東電は法律に違反しない範囲でどのように計画停電を行うかに、すべての力を注ぎこんでしまっている」(政府関係者)という。 

 もう一つの焦点は電力自由化だ。国策である原発推進を二人三脚で進めてきた電力会社と経産省だが、電力自由化では対立を続けてきた。2000年初頭に経産省が水面下で進めようとしていた発電と送電を分離する抜本的な自由化案は、東電を中心とした電力会社の抵抗に会い、あえなくお蔵入りとなっている。

 原発のリスク負担を今後も民間企業に押し付けるのか。現在の全国9電力体制を維持し続けるのか。これまで避け続けてきたこうした難題に政府は緊急の回答を迫られている。

 東電は原発事故に伴う損失で経営自体が困難になることが予想されるが、その先には電力産業自体の構造改革とエネルギー政策の転換という歴史的な変化が待ち受けているかもしれない。 

 (取材協力:Kevin Krolicki, Scott DiSavino 編集:北松克朗)

[ロイター]

Posted by nob : 2011年03月30日 14:22

様々な立場と視点。。。Vol.4

■東電のカネに汚染した東大に騙されるな!

大阪芸術大学 芸術学部哲学教授
純丘曜彰 教授博士

寄付講座だけで、東電は東大に5億円も流し込んでいる。一方、長崎大学は、その買収的な本性に気づき、全額を東電に突き返した。水俣病のときも、業界団体は、東大の学者を利用して世論操作を行い、その被害を拡大させてしまっている。いま、同じ愚を繰り返してはならない。


 なんと5億円! 寄付講座だけでも、これほどの大金が、東京電力から東京大学大学院の工学研究科にジャブジャブと流し込まれている。これは、東大の全86寄付講座の中でも、単独企業としてあまりに突出した金額だ。(詳細データ http://www.u-tokyo.ac.jp/res01/pdf/20110301kifu.pdf 本記事のコメントも参照せよ)

 東大だけではない。東工大や慶応義塾大学など、全国のあちこちの大学の大学院に、東京電力は現ナマをばらまいている。これらの東京電力のカネの黒い本性は、 2002年の長崎大学大学院で暴露された。そもそも東京電力が、自分の管区とはほど遠い長崎大学に手を伸ばしたことからも、手口の異様さがわかるだろう。

 長崎大学医学部は、戦前の官立六医大の一つという伝統を誇り、その大学院医学研究科を2002年4月から医歯薬学総合研究科へと発展させることになった。ここに突然、東京電力が、9000万円で講座を寄付したい、と言い出した。テーマは、低線量放射線の人体影響。そのうえ、その趣意書からして、原発推進とも受け取れる表現が踊っていた。これに対し、当時の学長、池田高良(まさに被曝腫瘍が専門)は、趣意書の書き直しのみで、カネの受け入れを強行しようとした。

 このため、学内外から猛烈な反対論が沸き起こり、夏には混乱の学長選となった。おりしも、東京電力は、福島第一原発三号機で、炉心隔壁のひび割れの事実を伏せたまま、97年にむりに交換し、二千人近い作業員にかなりの被曝をさせ、その後もこの事実を隠蔽し続けていたことが、ようやく発覚した。もはや、なぜ東電が被曝後遺症を扱う池田学長に唐突に大金の話を申し出たのかは明白だ。かくして、代わって斎藤寛(公害問題が専門)が学長に当選。長崎大学は、9月に臨時教授会を開き、東京電力の寄付講座受け入れを取りやめ、すでに大学側に振り込まれていたカネ全額を東京電力に突き返した。

 1956年に水俣病が発見された際、地元の熊本大学は、ただちに現地調査を行い、有機水銀が原因であることを特定し、チッソに排水停止を求めた。ところが、日本化学工業協会は、東大教授たちに水俣病研究懇談会、通称「田宮委員会」を作らせ、連中が腐った魚を喰ったせいだ、などという腐敗アミン説をでっち上げ、当時のマスコミも、この東大教授たちの権威を悪用した世論操作に乗せられて、その後も被害を拡大し続けてしまった。

 いままた、同じ愚を繰り返すのか。「核燃料70%の損傷」を、燃料棒292本の7割、204本のそれぞれにほんの微細な傷があるだけ、などという、アホな詭弁解説をまともに信じるほど、いまの国民はバカではない。なんにしても、テレビで口を開くなら、まず、東京電力から受け取った黒いカネを、全額、返してからにしろ。

 テレビもテレビだ。公正、中立、客観を旨とする以上、解説を学者に頼むなら、原発賛否両方の学者を公平に呼べ。調べるプロなら、連中のウラ事情ぐらい調べておけ。

/by Univ-Prof.Dr. Teruaki Georges Sumioka

[INSITE NOW]

Posted by nob : 2011年03月30日 13:43

もはや企業として終わっているのに終わらせられない、、、もたれ合う政府と業界に開いた口が塞がらない。。。

■世界が震撼!原発ショック
悠長な初動が呼んだ危機的事態
国主導で進む東電解体への序章

東京電力の福島第1原子力発電所で起きた事故は峠を越える手前にまできた。原発は一民間企業の負うリスクを超えたものだと明らかになった。それでも東電はすぐにはつぶれない。あまりに悠長な体質がもたらした初動ミスが東電解体への序章となるだろう。(「週刊ダイヤモンド」編集部 片田江康男、小島健志、柴田むつみ)

 ある政府関係者は東京電力の対応に怒りをあらわにする。

「(3月14日に)2号機の燃料棒が露出したとき、東電側は『全員撤退したい』と伝えてきた。撤退したら終わりだった。絶対に止めなければならなかった」

 あの時点で撤退とは無責任極まりない。この政府関係者は、事故の初動から東電の対応に不信感を抱いていた。

 地震発生時の11日、福島第1原子力発電所1~3号機は自動的に止まったものの、津波により外部の設備が使えなくなった。予備の電源も失われ原子炉内を冷やすシステムも動かなくなった。炉内を冷やさなければ、燃料棒が溶け深刻な事態を招く。東電はまず電源を復旧しようと電源車を送った。しかしそれをつなぐ部分が水没しており結果的に失敗した。

 そのうちに1号機では炉内の熱で水蒸気が発生し、圧力が高まっていった。破裂しないうちに放射性物質を含む水蒸気ごと逃がし、圧力を下げる必要があった。これをベント(排気)という。「ベントをやらなければならなかったが、本店は非常に消極的」(政府関係者)という状況だった。

 福島第1原発の現場責任者は、吉田昌郎・執行役員発電所長である。その陣頭指揮は光っていたようだ。「吉田所長は勇敢で現実的だった」と政府関係者は言う。「しかし、本店を経由してしか現地に連絡できなかった。だから12日朝、菅直人総理がヘリで現地に飛び『ベントしろ』と言った。吉田所長の背中を押しに行ったんだ」(政府関係者)。

 はたして12日午後、ベントが行われたものの、格納容器内で発生した水素が建屋に漏れ、水素爆発が起こった。14日には3号機でも水素爆発が起き、安定的だった2号機でも炉心の水位が下がり、燃料棒が露出して空炊きという非常に危険な事態となった。水を入れる必要があった。

 冒頭の「全員撤退」という話が飛び込んできたのは、そのときである。政府側はあわてた。

 政府側が現地に連絡すると、吉田所長らが懸命に注水作業をしているところだった。そして、「水が入った」と言っているのに東電はいっこうに発表しない。

「とにかく、本店と現地に温度差があった。そもそも予備電源が切れたときの想定がなくて驚愕した。最初から自衛隊でも警察でも使えと言っていたのに、本店はあまりにも悠長だった」と、政府関係者は言う。

 プラントメーカーの東芝首脳も唇をかむ。

「最も原発を知っている技術者たち専門家集団は地震直後からスタンバイしていた。東電の本店の廊下にもいた。しかし部屋に入れてもらえなかった。東電とメーカー、官邸が仲間になれたのは地震発生の3日後だった。もっと早く手を打てたはずだ」

 それに対して、東電の武藤栄副社長は「全員撤退については言っていない。プラントや通信の状況が悪いなかで、ともかく人身の安全が重要だという判断で、プラントの保守や保安に必要な人間だけを現場に残し、それ以外の人を一時的に避難させた」と言う。初動についても「状況を見ながら適切に判断してきた。最大限の努力はした」と話す。

 いずれにせよ、当初は東電内で事をすませようとしたことは間違いないようだ。政府は15日朝、東電と一体となって危機対応に当たるべく統合対策本部を設置した。

 事態を好転させたのも本店ではなく現地の英断だった。18日にはプラントの電源を復旧させるため、送電線から回路を引き下ろす作業が行われた。そのさなか、自衛隊によって3号機の原子炉内を冷やすための放水作業も続いた。

 東電関係者は興奮気味に語る。

「放水作業のなか電線工事をすることは作業員の安全を確保できるものではなかった。何が起こるかわからないからだ。本店と現地は何時間も議論した。本店は『自衛隊の放水は止めてもらえ』とまでなった。だが吉田所長が『やる』と判断した」

 ぎりぎりの選択だったが、この工事は成功。現場でも本店でも拍手が起きた。「本店がいろいろと言っても吉田所長は『評論家はいらない』と取り合わなかった。彼がいなければ現場も本店もパニックだったろう」(東電関係者)。

 本稿執筆の22日時点、電線の工事は進みプラントに電源がつながった。電源の復旧は原子炉を制御するうえで大きな意味を持つ。

それでもすぐつぶれない
経営が直面する難題

 国内のみならず、世界を恐怖に陥れている福島第1原発事故。その張本人である東電の今後については、「事後処理に莫大なカネがかかる。さすがにつぶれてしまうのではないか」と思う読者が多いだろう。だがじつはそう簡単にはつぶれない。東電の“懐”は、五つの点で無事なのだ。

 まず増資で得た資金だ。東電は昨秋、29年ぶりの大規模公募増資を行い、約4500億円を得ている。本来は海外投資など成長分野に投じる資金だったが、今回の事故の対策費に充てざるをえない。

 次に巨額な引当金だ。原発関連を単純に積み上げると、解体費用など約2兆円の引き当てがすでにすんでいる。福島第1原発だけで案分しても約 7000億円分あるのだ。もちろん、再処理や新潟県中越沖地震の復旧費など「直接は関係しない」(東電広報部)というが、用途の変更ができれば使うことができるだろう。

 さらに原子力損害賠償制度もある。日本原子力産業協会によると、津波や地震の場合、1発電所1200億円までは政府から賠償金が支払われる。すでに政府に補償契約料を支払っているためだ。それ以上になっても政府が必要と認めれば「援助」がある。今回の震災が「異常に巨大な天災地変の場合」となれば話は変わる。なんらかの「政府の措置」がなされる可能性がある。

 そして最後は“伝家の宝刀”を抜けばよい。電気料金の値上げである。国の許認可が必要なものの電力会社が社会に必要とされる以上、値上げは不可避となるだろう。いずれにせよ収支の帳尻を電気料金で合わせることができる。

 メガバンクなども総額約2兆円の緊急融資を計画。メガバンク関係者は「名前は変わってもつぶれはしない」とみる。まさしく“焼け太り”である。

 しかし、今後1年間という短期で見た場合、キャッシュフローの点では大きく二つの難題がある。

 1点目が電力の供給だ。現状は約3800万キロワットの供給能力に対して、東電の藤本孝副社長は「なんとか夏までに5000万キロワットの供給力を確保したい」と述べる。夏は冷房により需要が約6000万キロワットまで増える。冬も暖房により約5000万キロワットは見込まれ、綱渡りの状況が続く。

 なぜならば、電力はためることができない。「同時同量」といって、最も需要の高まる時間に合わせて供給力を上げなければならない。ガスタービンの新設や他の発電所からの電力購入、燃料の調達など、費用を度外視してなりふり構わず供給力を高めなくてはならない。

 オール電化営業もストップした。東電の島田保之執行役員営業部長は「節電と計画停電をお願いしているなか、進められる状況ではない」と言う。計画停電か節電か、はたまたサマータイム導入など制度変更かといった、国民を巻き込んだ停電への備えをしていくことになる。電気料収入は少なくとも2割程度は減るだろう。

 2点目は原発への対策だ。福島第1原発の1~4号機は海水が入っており廃炉は免れない。むろん、7~8号機の新設計画は白紙とならざるをえない。20年ぶりに着工した東通原発の建設も凍結。柏崎刈羽原発への津波対策も急務となる。

 収支も悪化する。東電は柏崎刈羽原発で1基110万キロワット分が稼働したら、燃料費等を抑えられ、月に約90億円の収支改善に至るとしている(2011年3月期第3四半期決算)。この前提を踏まえ福島第1、第2原発の910万キロワット分が単純に停止し続けると考えると、月に約750億円の収支悪化につながっていく。「金の卵を生む鶏の首を自ら絞めた」(他電力の原子力関係者)というとおり、原発はキャッシュの源泉だったのだ。

一民間企業の限界を露呈
不可避の電力体制の再編

 これだけではすまない。すでに東電解体、電力再編へと波紋を広げる一石は投じられている。

 今回の事故から原発のリスクは一民間企業で負えないことが証明された。東電が内向きに解決しようとして初動が遅れたことからも、今後は政府の関与を強める声が当然上がってくる。そもそも、世界的に見ても政府の関与を直接的に受けずに民間が原発を稼働している国はまれだ。

 今、原発は発電電力量の約3割を占める。これを止めれば、ほとんどの地域で計画停電が必要となる。原子力資料情報室の伴英幸共同代表は「現実的に原子力がやめられないのなら国が責任を持ってやればよい」と話す。核のゴミである使用済み核燃料の廃棄等も民間で負えるリスクを超えている。東電が手に負えないものを地方電力会社が負担できるわけがない。原子力部門の分離、国営化が現実味を帯びてくるだろう。

 また今回、東日本の周波数は50ヘルツで西日本は60ヘルツと、東西の電力が融通できないことが広く国民に知られるようになった。

 現在東西の電力は計100万キロワット分しか融通できない。これは「送電線を両方から引っ張る必要のある周波数変換所よりも発電所を建てたほうが経済的」(藤本副社長)というからだが、実際は電力会社が相互に乗り入れ競争することをいやがっていた節もある。

 だが、一橋大学大学院の橘川武郎教授が「周波数の問題は電力会社間の競争を生み、自由化を促すことになる」と指摘するように今後大きな問題となりそうだ。変換所の増設が地域独占を崩すことにつながるからだ。

 いわゆる「東東合併」もありうる。東電よりも東北電力の経営はさらに厳しい。復興費のみならず経営地盤の被災により、電気料金を回収することすら難しい状況が続くだろう。経営が悪化すれば東電との合併により両社とも大合理化を迫られるかもしれない。

 電力だけではない。ガス会社や石油会社を巻き込んだ総合エネルギー会社の誕生もありうる。世界の資源獲得競争が激化するなかで、国の資金を得ながらエネルギーの安定供給を担う企業があってもおかしくはない。

 いずれにせよ、東電や現在の電力体制がそのまま残ることはないだろう。原発ショックが一段落すれば、東電ひいては電力業界の解体、再編が始まるのは必定である。

[ダイアモンド・オンライン]

Posted by nob : 2011年03月29日 21:52

公正さと公平さは健全な人間関係と社会構築の礎。。。

■2次災害だ!停電格差の犠牲者続出 会社潰れる、人生狂った…

 首都圏の計画停電に対する対象住民の不満は増大するばかりだ。電力不足による大規模停電を避けるため、という理由には十分納得しているが、あまりにも“格差”が激しく、その理由も不明瞭なためだ。同じグループでも、道1本隔てて停電続きの地区と停電ゼロの地区があるなど、不平等は一向に改善されない。停電は少なくとも今夏以降まで続く可能性が高いが、すでに停電によって人生を狂わされつつある人も出始めている。もはや「2次災害」といえるレベルなのだ。

 計画停電対象住民の怒りは、(1)停電を除外されている東京23区への偏った優遇(2)理由がよく分からないグループ内の停電格差−の2点に向けられている。

 23区優遇について、埼玉県のある女性は夕刊フジへのメールで「いまの計画停電は、東京23区に電力供給するために23区の一部と千葉、埼玉、神奈川、群馬、栃木、茨城、山梨、静岡の住民が犠牲を強いられているだけ。東電管内全域で平等に停電すれば、不満や憤りを感じる人はいないでしょう」と訴えた。

 その23区内でも実は“格差”が生じている。東京都荒川区の一部の世帯は第5グループに組み込まれた。停電対象となった地域で町工場を営む50代男性は、会社存亡の危機に立たされている。

 「1日3時間の停電が続き、売り上げが激減しました。数時間は絶対に電気を切れない製造のため、停電の日は満足に操業できないのです。一律平等の停電ならやむを得ませんが、近所の同業者は停電を回避し、ウチだけ停電なのはどういうことなのか」

 男性の会社では、すでに一部の大口取引先から発注を中断されており、停電が続けば事業の継続が困難になるという。

 同じく、一部世帯が第4、5グループに組み込まれた足立区の教員は、「生徒たちも人ごとではない。停電地域の生徒は夜の勉強もままならないが、日々の宿題やテストは停電を回避している地域の生徒と同じ条件で出るからです」と話す。

 両区に限らず、計画停電地域のほぼすべてで、住民のイライラを増大させる事態が起きている。トイレの水も流せないほどの我慢を強いられる家族がいる一方、数ブロック先ではまぶしいほどの明かりがともり、音楽が漏れ聞こえてくるような「停電格差」が生じているのだ。

 東京電力東京支店は、「同じ区域でも、電気の元となる変電所からの送電ルートが異なる世帯では、停電にも差が出ます」とその理由を説明。ただ、格差の根拠となる世帯ごとの変電所名や送電ルートについては、「保安上の理由で明かすことはできません」というから、個別に停電格差のメカニズムを究明することはほぼ不可能だ。

 別の東電支店の関係者は内情をこう明かす。

 「グループごとの停電実施は本社の決定次第。同一グループ内で停電するかしないかの分かれ目は、自宅につながる電柱がどこの『1次変電所』から送電されているかによる。電気は発電所から超高圧変電所(1次変電所)、配電用変電所(2次変電所)を経て各世帯に届けられている。5つの計画停電のグループ分けは、管内に約30カ所ある1次変電所を均等に分散させたものです」

 各世帯への送電ルートは、行政区分とは関係ない。グループごとの停電実施の有無は、当日の電力需給状況から東電本社が対象世帯数などから総合的に判断する。一方で「個別の優遇はないが、停電区域内に大規模病院や工場、自衛隊や米軍施設などの重要施設がある場合、その影響を考慮した管轄支社長が本社と協議し、(周辺の停電除外を)個別に判断することはある」(同)とも。

 これについて、東京支店は「一般論として、特定の施設のための除外はない」としているが、米軍基地を抱える武蔵村山市や福生市は市単位で除外されている。実際の停電判断は、1次変電所よりさらに細かく停電区域をコントロールできる「2次変電所」単位で決められているものとみられる。

 しかし、結果として、理由が判然としないまま停電を強いられる側のストレスは、もはや限界だ。

 一連の格差について、大泉光一・青森中央学院大大学院地域マネジメント研究科教授は、「中小企業の経営者や商店主にとって、これは明確な2次災害です。東電は、初日から日程通り、すべての世帯できっちり計画停電を行うべきだった」と指摘する。

 「東電と政府の、日ごろの危機管理意識の欠如と計画性の乏しさが、市民に無用なストレスと不安を引き起こした。停電するかしないかよく分からない中途半端な対応は危機管理的にも最悪で、市民の疑心暗鬼を増幅するだけ。政府主導で、事業所ごとに『総量規制』したり、利用者の電気使用限度を定める『使用制限』を実施するなど、公平な節電負担を積極的に検討すべきでしょう」

 東電は現行の5グループを25グループに細分化し、今夏には23区も対象に含むが、初っぱなからの「無計画停電」に憤った住民たちの不満を解消するのは容易ではない。

[ZAKZAK]

Posted by nob : 2011年03月29日 21:39

行くも逃げるも留まるもみな地獄、、、それでも結局その人に起こることのすべてはその人自身の責任。。。

■地上の星 - 本当の「フクシマ50」

 福島第1原子力発電所での過熱事故や放射能漏れとの闘いにおいて、脚光を浴びているのは「フクシマ50」と呼ばれる消防士や自衛官、工場職員だ。

 だが、日本史上最悪の原発事故の鎮静化に向けた辛い裏方作業の多くは、原発業界の数百人の名もない現場作業員の身に降りかかっている。高まる被ばくの脅威にさらされながら、パイプの運搬やがれきの撤去などさまざまな肉体労働で現場を支えている。

 福島第1原発では通常、日常的な原子炉の保守作業を行う数千人の労働者が働いている。だが今その多くに対して、事故を起こした現場に自ら志願して乗り込むことが要求されている。しかも、通常の賃金でだ。

 怖いが、誰かが行かなければならない、と多田堅司さん(29)は話す。多田さんは、東京電力の下請け会社、東海塗装に勤務する保護塗装のスペシャリストだ。

 多田さんの通常の職務の一つは原子炉設備の腐食箇所の塗装。多田さんは21日から福島第1原発で働く数百人の待機要員の一人に加わる予定だ。待機要員はエンジニアや機器操作員のほか、電力ケーブルの運搬と給水パイプへの接続など原子炉の過熱を収束させるために必要なあらゆる力仕事を担う人たちだ。

 現場要員の任務の内容は主にまた聞きしたものだ。彼らの一部は、福島原発周辺の退避指示圏の端に位置する大型トレーニング施設、「Jヴィレッジ」に待機しており、外部との接触はほとんど断たれている。電話もあまり通じない。

 物腰の柔らかい、人好きのする丸顔に黒縁のメガネをかけた多田さんは、取材に応じ、現場の同僚が給水に必要なポンプの設置を行っていたことや、放射線量はそれほど高くないことを電話で伝えてきたことを教えてくれた。

 東電や事故現場に要員を派遣しているその他の企業によると、それら要員には、特別な報酬や既存の災害・疾病保険以外の特別手当ては支払われていない。緊急事態への対応に追われ、そうしたことを検討する時間はないという。また、それを問題にする派遣要員もいないという。こうした危機に際して報酬を要求するのは、さもしい行為とみなされている日本ならではだ。

 東海塗装の池田義専務取締役は、カネのためにこの任務を引き受けている者は誰一人いないと述べた。また、要員の多くは退避指示が出された地域の住民であり、事態収拾のためには支援を惜しまないとした。

 多田さんによると、多田さんの通常の月給は約20万円で、日本のサラリーマンの平均月給29万1000円をはるかに下回る。それでも多田さんは、仕方ない、誰かが行かなくてはならないと話す。だが、多田さんの母親は行かせたがらなかったという。

 技術専門学校で建築を学んだ多田さんのように、待機要員の多くは高等教育は受けていない。重要なのは彼らが放射線環境に精通している点だ。

 60人あまりの主要員は、原子炉付近の厳重に防御された建物内で寝泊まりしている。当初、原子炉の冷却作業の運命はこれら一握りの要員が握っていると勘違いされたことから「フクシマ50」と呼ばれるようになった。これら福島第1原発所長率いる中核管理職は、復旧作業の指揮や制御室の運営、原子炉計器の監視を行っており、建物を離れることはめったにない。

 消防隊員や電源ケーブルの敷設要員などの残りの作業員は、シフトが終わると現場から撤収し、放射線量の比較的少ない場所で待機している。待機所の一つとなっているJヴィレッジについて、福島県は政府が退避指示を出している原発から20キロ圏内に位置すると主張しているが、防衛省は圏内ではないとしている。

 東電は23日、330人の社員を現場に派遣した。その他の224人の要員は東海塗装のような東京電力の「協力会社」から派遣されている人たちだ。

 多田さんは、日本の原発業界の中間層に位置する半熟連労働者の一人。下層には大勢の日雇い労働者がいて、最上層には東京電力や東芝、日立製作所といった企業の管理職やエンジニアがいる。

 池田専務によると、東海塗装は現在までのところ、自ら志願した6人の要員を派遣している。池田専務は、東電には40年間世話になったので、われわれのできることをしたいと述べた。

 現場要員は防護服とマスクを着用しており、放射線環境での作業訓練を受けた者でなければならない。防護服の下に着用した作業着の胸ポケットには、放射線量を測る2つの線量計が装着されている。

 多田さんによると、既に現場に行った同僚の話では、5時間の作業による放射線の被ばく量は100マイクロシーベルト。胸部のX線写真を1回撮影したときと同程度だ。これは、多田さんの言う事故前に通常勤務で4時間作業を行ったときの被ばく量、190マイクロシーベルトよりも少ない。

 福島第1原発から約30キロに位置する田村市の避難所にいる、原発設備メーカーの男性社員も、今週初めに現場勤務を要請されたと述べた。男性は、3号機への給水パイプの運搬と敷設をすることになると思うとした。

 男性は高卒で、月給は多田さんと同程度。男性によると、要請は拒否することもできると言われた。だが、受け入れなければならない義務だと感じたという。他人のために自らの命を犠牲にした第二次大戦中の神風特攻隊を思い出したのだという。

 要請を受けたら「行きます」と言うしかない、心は落ち着いてる、と男性は述べた。

原文: Behind Reactor Battle, a Legion of Grunts

記者: Phred Dvorak

[THE WALL STREET JOURNAL/日本版]

Posted by nob : 2011年03月29日 13:22

今日奇跡的に生きているように、、、明日死は自然に訪れる。。。

■ [FT]津波が示したサムライの死生観と日本人の防災観念

(2011年3月24日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

 釜石の丘の上からは、この町の有名な防波堤を一望することができる。3年前に完成したばかりのこの堤防は、最深63メートルという世界一の水深を誇り、1200億円という巨費を投じて作られたものだ。それが今では壊れてしまっている。

■よみがえる古代ローマ哲学者の教え

 眺めの良いこの場所からは、防波堤が壊れた結果も容易に見渡すことができる。3月11日の大地震が引き起こした壊滅的な津波により、町の大半が流されてしまったのだ。

 こうした光景を見ていると、釜石(そして、海岸線を南に下ったところにある、地震で損傷した原子力発電所の危機)の教訓は、科学技術で自然を飼いならそうとする人間の努力が無駄であり、逆効果でもあるということだと結論づけたくなるかもしれない。

 本紙(フィナンシャル・タイムズ)の読者投稿欄に今週、日本人のストイックさについて書かれていたように、古代ローマ時代のストア派哲学者であるセネカは 2000年近く前に、死は自然なことであり、死を恐れることこそが最大の問題だと言明していた。そして、地震から逃れようとして町を移転させることは無意味だと記していた。

 自らの運命をコントロールすることの限界をこのように受け入れる姿勢を、日本人はすぐに理解できる。実際、日本文化には運命論があちこちに見受けられる。

■不可避の死について思うサムライ

 被災地では、生き残った人々の多くが、自分たちが喪失に対して全般的に冷静かつ現実的な反応を見せているのは、災害は起こるものだと昔から受け入れてきたからだとか、悲しみや痛みを表に出さないことをたたえる日本のサムライの倫理がまだ残っているからだと話している。

 確かに、セネカの思想と、禅の影響を受けた教養ある武士たちが信奉した考え方との間には、興味深い共通点がある。例えばセネカは、朝目覚めたら、その日1日に起こり得る悪い出来事をすべて想像するよう説いていた。

 「この訓練は、ただの遊びではない」。哲学者のアラン・ド・ボトン氏はこう言う。「その日の夜に自分の住む町が火事になったり、自分の子供が亡くなったりした時に備えるのが狙いだ」

 18世紀の武士、山本常朝も同じようなことを説いている。山本は、武士道の要諦をまとめた書物「葉隠」の中で、「不可避の死についての瞑想(めいそう)を毎日行うべきだ」と述べている。

「毎日、心も身体も平穏な時に、自身の身体が矢や鉄砲、槍(やり)や刀でずたずたにされた時の様子、大波にさらわれ、大地震で死ぬほど揺さぶられた時の様子を思い描くべきである」

■確実に強まる防災システム

 確かに、このように冷静さを養うことは、間違いなく、突然の災難や死に対処する際の助けになる。無事に生きていられる日々への感謝の気持ちも強まるだろう。

 しかし、多大な労力と資源を投じて釜石に防波堤が築かれたことから分かるように、自然災害やリスクに対する日本のアプローチが本質的に運命論的だと結論づけるのはナンセンスだ。

 エスカレーターに乗る時に、足元に気をつけるよう、これほどやかましく注意する国はまずない。また、大物政治家の小沢一郎氏が以前書いていたように、もしグランドキャニオンが日本にあったら、そこには柵が設けられ、「立ち入り禁止」の札が掲げられ、がけの縁には近づかないようにとガイドが注意して回ることだろう。

 今回の津波を受けて防災システムを強化する動きが弱まることはなく、むしろ確実に強まる。また、その限界が明らかになったとはいえ、大自然の怒りがもたらし得る苦しみを小さくする最高のツールが科学技術であることにも変わりはない。

■完全な失敗ではなかった釜石の防波堤

 不十分なものも非常に多かったとはいえ、被災地の早期警戒避難システムが人々の命を救ったことは間違いない。また、昔ながらの木造家屋は流されてしまったが、頑丈に作られたコンクリートのビルの上階は安全な避難先となった。

 また、専門家は、釜石の防波堤も完全な失敗ではなかったと主張する。防波堤はこの地域を襲った過去3回の津波災害と同じ規模となる今回より小さな波を想定して設計されたが、一定の海の威力は考慮しており、損害を抑え、住民に逃げる時間を多少余計に与えられたと、早稲田大学社会環境工学科の柴山知也教授は言う。

 柴山教授によれば、日本は防波堤と護岸を建て直す一方で、そうした物理的な防御の限界を認識して、住宅地をもっと高い場所や海からもっと離れた場所に移すべきだという。

 当局者とエンジニアたちも当然、自分たちの防災計画のベースとなったリスク評価とシナリオを厳密に再考し、ほとんど過去の地震の証拠だけに頼ることがないようにしなければならない。

■現実対応困難にする想定シナリオ

 釜石市の避難訓練の設計を手伝った群馬大学の片田敏孝教授は、前例に基づくシナリオに頼ると、人々が未曽有の威力の津波に備え、対応することが逆に難しくなると指摘する。日本に住む人はそうした「固定観念」を捨て、あらゆる事態に備えておくよう注意しなければならないと片田教授は言う。

 「例えば、富士山が爆発して、東京が火山灰に埋まるかもしれない。起こり得る自然災害は何通りもある。我々はこうした可能性をすべて考慮し、それが起きた場合に社会がどう対応するのがベストか考える必要がある」

 3月11日の津波が残したがれきが撤去されるにつれ、波の怒りを免れた人々が覚悟して次の不測の災害に備えるのが難しくなっていく。しかし、努力する価値はある。セネカとサムライは間違いなく同意するはずだ。

By Mure Dickie

(翻訳協力 JBpress)

(c) The Financial Times Limited 2011. All Rights Reserved. The Nikkei Inc. is solely responsible for providing this translated content and The Financial Times Limited does not accept any liability for the accuracy or quality of the translation.

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2011年03月29日 12:40

決して本当のことは言わないのが日本流。。。

■政府・東電「甘すぎる対応」 海外メディアが激辛報道

東北関東大震災で被災した福島第1原子力発電所の問題で、海外メディアが厳しい視線を向けている。特に政府や東京電力の対応力を疑問視しているようだ。

過去に原発の検査漏れを起こしてきた東電の体質や、原子炉のぜい弱性が指摘されながらもそのままにした当局――。外国メディアが配信した記事の見出しには、「最悪への道をたどるのか」と強い調子のものもある。
NYタイムズ、東電のずさんな検査体制指摘
フェイスブック開設は海外メディア向けか

「日本政府、原子炉のぜい弱性に対する指摘を無視」

米ウォールストリートジャーナル(WSJ)電子版は2011年3月23日、このような記事を配信した。それによると原発関係機関は、東北関東大震災が起こる数か月前から、原子炉を冷却する「復水器」と呼ばれる新たな装置の利用を検討していたという。復水器は電力が不要で、炉心が過熱して発生した水蒸気をこの装置に通して冷やし、再び炉心に戻す仕組みだ。福島第1原発では、地震と津波で電力供給システムが不能に陥り、炉心冷却装置を作動させるすべを失った。仮に、電気に頼らない復水器が十分に整備されていたら、事態の深刻化を防げたかもしれない。WSJによれば、最終的に当局は復水器設置の論議を重視せず、炉心は「ぜい弱」なまま残ったとしている。

地震が発生してから、海外メディアは被災地に記者を投入し、津波の悲惨さや避難所の人たちの厳しい生活状態を伝えてきた。同時に、福島第1原発の危機的な状況についても連日報道、事態を収拾できない政府や東京電力に批判的な論調となっている。

米ニューヨークタイムズ(NYT)電子版は3月21日付の記事で、運転開始から40年となる福島第1原発1号機について、経済産業省原子力安全・保安院が今後10年間の運転継続を認めていた点を指摘した。原子力安全・保安院は2月7日付文書で、この点を原子力安全委員会に報告したとしている。国内で40年を経過した原発はほかにも敦賀原発1号機や美浜原発1号機がある。

ところがNYTによれば、2月28日になって東京電力が、福島第1で33の機器について自主検査漏れがあったことを明らかにしたという。NYTは「1号機の使用延長と、福島第1原発全体での機器検査のずさんさは、原発の運営者である東電と関係当局の不健全な関係を際立たせる」と断じた。同紙は3月15日にも、福島原発で使われている原子炉が、米ゼネラル・エレクトリック社が1960年代に開発した当初からぜい弱性を指摘されていたことを伝えている。

「万事うまくいっている、はもう信じない」

欧州のメディアも辛らつだ。仏主要紙のルモンド電子版は3月16日、東京電力の企業体質を取り上げた。電力業界最大手で、世界的にも最も安いとされる電気料金を実現するなど実力を誇っていた東電が、福島第1で起きた一連の事故の対応は「みじめな例」と手厳しい。情報収集が後手に回り、情報開示も遅れ、記者会見で不手際を見せた末に菅直人首相から「一体どうなっているんだ」と批判された様子を伝えている。さらに、過去に原発の検査漏れを起こしていた点や、2007年の新潟県中越沖地震で被災した柏崎刈羽原発の事故では、放射性物質漏れに関する正確な情報提供が遅れたことで多くの非難を浴びたことを挙げ、「今回、東電の対応は多くの日本人の信頼を失うはめになった」と結んだ。

英フィナンシャルタイムズ紙電子版も3月20日の社説で、東電を「原発当局となれ合いだった」と指弾。「今回(福島)の件が解決したら、日本政府は原発政策を再考する必要があるだろう。日本人はもう、『万事うまくいっている』という聞こえのいい言葉は信じないはずだ」とした。英BBC電子版は3月18日に「フクシマ--天災か不注意か」との記事を配信。「チェルノブイリ原発の事故のようにはならない」としながらも、事故の深刻度を示す国際原子力事象評価尺度(INES)が米スリーマイル原発事故と並ぶ「レベル5」となった福島第1について厳しい見通しを示した。

独テレビ局「N24」のウェブ版では、「最悪への道?」と題した写真特集を掲載。「唯一の被爆国でありながら、米、仏に続く世界3位の原発大国の日本」と紹介し、長崎に投下された原爆や廃墟の中の広島原爆ドームの写真から始まり、日本が歩んできた「原発の歴史」を追っている。

海外の報道が厳しさを増すなか、首相官邸は福島第1原発事故の「外国人記者向け会見」を本格化。枝野幸男官房長官に続いて3月21日には、福山哲郎官房副長官が記者会見で、英語の質問に通訳を介して答えた。SNS「フェイスブック」に首相官邸の英語のページも開設し、海外メディアに対する情報提供の機会を増やしている。

[JCASTニュース]

Posted by nob : 2011年03月28日 11:22

そりゃそうでしょ、、、素人じゃあるまいし。。。

■保安院 炉心溶融 震災当日に予測

 経済産業省原子力安全・保安院が、震災当日の十一日夜、東京電力福島第一原発事故に関して、三時間以内の「炉心溶融」を予測していたことが二十七日、分かった。また翌十二日未明には放射性ヨウ素や高いレベルの放射線を検出、原子炉の圧力を低下させる応急措置をとる方針が決まったが、実現するまでに半日も要した。政府文書や複数の政府当局者の話で判明した。

 溶融の前段である「炉心損傷」を示すヨウ素検出で、政府内専門家の間では危機感が高まり、応急措置の即時実施が迫られる局面だった。

 しかし菅直人首相は十二日早朝、原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長と予定通り現地を視察。政府与党内からは、溶融の兆候が表れた非常時の視察敢行で、応急措置の実施を含めた政策決定に遅れが生じたとの見方も出ている。初動判断のミスで事態深刻化を招いた可能性があり、首相と班目氏の責任が問われそうだ。

 政府原子力災害対策本部の文書によると、保安院は十一日午後十時に「福島第一(原発)2号機の今後のプラント状況の評価結果」を策定。炉内への注水機能停止で五十分後に「炉心露出」が起き、十二日午前零時五十分には炉心溶融である「燃料溶融」に至るとの予測を示し、午前三時二十分には放射性物質を含んだ蒸気を排出する応急措置「ベント」を行うとしている。

 保安院当局者は「最悪の事態を予測したもの」としている。評価結果は十一日午後十時半、首相に説明されていた。

 この後、2号機の原子炉圧力容器内の水位が安定したが、十二日午前一時前には1号機の原子炉格納容器内の圧力が異常上昇。四時ごろには1号機の中央制御室で毎時一五○マイクロシーベルトのガンマ線、五時ごろには原発正門付近でヨウ素も検出された。

 事態悪化を受け、東電幹部と班目氏らが協議し、1、2号機の炉内圧力を下げるため、ベントの必要性を確認、四時には保安院に実施を相談した。また菅首相は五時四十四分、原発の半径十キロ圏内からの退避を指示した。

 だが東電がベント実施を政府に通報したのは、首相の視察終了後の八時半で、作業着手は九時四分。排出には二つの弁を開く必要があるが、備え付けの空気圧縮ボンベの不調で一つが開かなかった上、代替用の空気圧縮機の調達に約四時間を費やし、排出が行われたのは午後二時半だった。

 与党関係者は「首相の視察でベント実施の手続きが遅れた」と言明。政府当局者は「ベントで現場の首相を被ばくさせられない」との判断が働き、現場作業にも影響が出たとの見方を示した。

◆いずれ回答する

 原子力安全委員会の班目委員長の共同通信に対する書面回答 現在、事態の収束に全力を傾注している。一方、社会への説明責任を果たすことの重要性も重々認識している。今般の質問には答える立場にないものも含まれているが、プラントの状況は時々刻々と変化し、対応に当たっては予断を許さない状況にあり、正確な見解を申し述べることが必要と考えているものの、十分に吟味し、責任を持った回答を作成できる状況にない。今後、状況が一応の安定を取り戻した状態となり、対応が可能となった段階で対応を行う。ご理解のほどよろしくお願いします。

◆視察と関係ない

 東京電力の広報担当者のコメント (応急措置である「ベント」の実施に時間がかかったのは)福島第一原発の現場の放射線量が高かったから(ベント実施を)入念に検討したためだ。ケーブルの仮設など準備作業に時間を要した。(ベントのタイミングと)首相の来訪は関係がない。

[東京新聞]

Posted by nob : 2011年03月28日 11:16

そのとおり!!!Vol.2

■原発が奪ったもの… - 鈴木 耕

 11日から、新しい本は1冊も読んでいない。眠る前に、好きだった海外ミステリの文庫を開くのだが、文字が宙に躍るだけで、まったく頭に入ってこない。読めない。

 小説は絵空事。その絵空事を楽しもうとする余裕が心になければ、小説世界へ入ってはいけない。現実は、絵空事をほんとうの絵空事にしてしまった。どんな想像も、揺らぐ大地と吠える海と、そして恐怖を撒き散らす「現代科学の粋」の前には無力だ。

 現実は、絵空事をあっさりと越えてしまったのだ。

 毎日、眠る前の僕の儀式だった1本の映画も、あれ以来、まったく観ていない。観られない。映画は読書より、もっと無理だ。

 思い出す。原発事故を扱った映画、僕の記憶に残っているものの中で、フィクションでは3本。

 ジェーン・フォンダの『チャイナ・シンドローム』、黒澤明監督『夢』、そしてドイツ映画『みえない雲』。中でも『みえない雲』は、輝くような美しい風景の映像が哀しかった。原発事故の放射線から逃げようとする少年少女の物語。詳細は憶えていないが、すっかり髪の毛が抜けてしまった少女が、いとおしいほどきれいだった…。

 だが、それを、僕はある種のファンタジーとして観ていたような気がする。「もしほんとうに起こったら、怖いなあ」と。起こることのないはずの事故、ということを前提にしていたような気がするのだ。

 しかし、あの映画より、テレビが映し出す映像はリアルで非情だ。震災地から逃げ出す人々。その人々の上に降る季節はずれの雪…。現実が想像力を超えたとき、ほんとうの恐怖が現前する。

 あまりの胸苦しさに、かつて録画してあったラグビー「スーパー15」を映し出してみたのだが、楕円のボールが宙を舞うだけで、どちらが得点したのか、まるで分からない。

 僕は、またテレビニュースに向き合う。腹を立て、一方で脅えながら観続ける。

 目を背けてしまう画面が多い。

 赤いアノラック姿の少女が、必死に「おかあさーん!」と瓦礫の山に向かって叫んでいた。とても直視できない。漁師の妻らしき女性が「海はいやだ、海はもういらない…」と海に向かって呟いている。海を愛し、海に助けられて生きてきたはずの人の、あまりに痛切な言葉…。

 一方で、原発の危機的状況が刻々と伝えられる。そのたびに、僕の胃がキリキリと痛む、悲鳴を上げる。カミさんが「もう観ていられない」と、寝室へ引っ込む。

 僕らはどうすればいいのか、何ができるのか…。

 パソコンに向かう。いろいろな情報を拾う。いい情報も、悪い事態も、パソコンの中で躍っている。

 相変わらずの意見も多い。こんな事態を見せつけられてもなお、原発を擁護する。

 「原発は必要だ」
 「代替案を提示しないで原発反対を言うのは無責任」
 「原発をなくして石器時代に戻るのか」
 「原発反対を言うなら、お前はいますぐすべての電気を消せ!」

 中には「これは原発の問題ではない。管理体制の問題なのだ」と、人間のせいにする意見もある。あの巨大な地震と津波の前で、どう管理せよというのだろうか。

 「原発を止めたら、圧倒的な電力不足になる。今回の計画停電を見れば分かるだろう」というご意見。

 だがかつて、東京電力はさまざまな原発内のトラブルや事故を隠していたことが発覚し、すべての原発を停止せざるを得なくなったことがある。その時に、停電は起こらなかった。すべての原発を止めても、電力が賄えるということが判明しているのだ。

 以下のようなデータも、調べればすぐに分かる。

 今回の地震での原発や火力などの停止により、供給能力は3450万キロワットと、震災前の5200万キロワットから大きく低下した。つまり、1750万キロワットが低下したことになる。

 しかし、現在運転を休止している火力発電所の供給能力は、実は東京、千葉、川崎、茨城などの14基で、約900万キロワットに上る。現在の供給量とあわせれば約4300万キロワット。これは、なんとか計画停電を回避できる数字だと、東京電力自体も認めている。

 ほかに手当ての可能性もあり、5000万キロワットまでは回復できそうだという。他の地域の電力会社からの応援も得られる。「圧倒的な電力不足」などにはならないのだ。

 むろん、夏場の最盛期の電力需要にはまだ足りない。そこは、我々の節電で補うしかない。

 ほかのところでも書いたのだが、僕は「自動販売機の停止」を主張する。日本全国に、いったい何台の自販機があるのか。調べたことはないが、数十万機はあるだろう。あれは大型冷蔵庫並みの電力を消費する。それを、せめて東京電力管内だけでも停止すれば、相当の節電になるはずだ。

 冷たい飲み物を控えよう。そのくらいはできるはずだ。

 腹立たしいのは、高みにたって批判する人たち。

 「私は原発賛成でも反対でもない。もっと冷静に議論せよと言っているだけ」とか「賛成派も反対派も感情論になっているだけ」などと。

 しかし、数十万人の人たちが逃げ出しているのだ。それはまさに、ディアスポラ(離散漂流)だ。故郷を捨てる。そして還れない。ただの一時避難とは違う。放射能汚染が続く限り、この人たちは自分の故郷には還れないのだ。

 原発とは、そういう危険性を持った技術なのだ。そんな事態を目の当たりにして、なお「私は原発賛成でも反対でもない」と言える人の心が、僕には分からない。自分というものはどこにあるのか?

 「自動車事故のほうが確率は高い」などというヤツは論外だ。車の事故で放射能汚染は起きるか。

 知ったかぶりでの「代替案を示せ」論者は、ほとんどが知識を得る努力をしていない。さまざまな代案があることを知らずに批判する。

 たとえば、コジェネレーション。これは、大きな工場などからの排熱を利用する総合エネルギー供給システム。

 たとえば、燃料電池。すでに「エネファーム」などというCMでおなじみになりかけ、一般家庭への導入も始まっている。

 たとえば、小規模水力発電。農業用水路などを利用して、数軒、数十軒分の小規模な電力を賄うシステムだ。農業地帯では、さまざまな試みが始まっているところもある。

 たとえば、液化天然ガス(LPG)。これは熱効率が石油よりもよく、発散する炭酸ガス量も少ない。日本近海にも、かなりの天然ガスの埋蔵量が確認されている。

 たとえば、メタンハイドレート。残念ながらまだ技術としては確立されていないが、膨大な埋蔵量が予想され、石油後のエネルギー資源として注目されている。

 たとえば、バイオマス燃料。これは、トウモロコシなどを原料として燃料を作り出すことから、食糧不足に拍車をかけるとして、かなり批判もされた技術だが、最近では海藻などの本来は食用でない植物からも抽出されることが分かり、次世代エネルギーとしての期待も高まっている。

 たとえば、太陽光発電。日本が高い技術力を持っている太陽電池については、説明するに及ばないだろう。

 ほかにも、風力、地熱、波動など、さまざまなエネルギーの可能性はある。そう書いたら、「そんなものは基幹電力にはなりえない。太陽光は不安定、風力は振動による環境への悪影響、火力は温暖化、他は未完成の技術。どれをとっても、原発には代えられない」

 “知ったかぶり”の典型である。僕は、これらを原子力に代わる主力電源にせよ、と言っているのではない。さまざまな組み合わせで、原発一辺倒から脱却せよ、と言っているだけだ。たとえば、環境エネルギー研究所の飯田哲也さんの「風力発電計画」など、傾聴に値するではないか。

 ではなぜ、これらのエネルギーがなかなか実用化されないのか。その背景には、「原発政策」があったのだ。

 原発というのは、今回の事故でよく分かったように、一度稼動を開始したら、そう簡単には止めることができない。そして、一度止めたら、再稼動まではかなりの時間がかかる。そこが、小回りのきく水力や火力との大きな違いだ。

 そのため、火力や水力は、つねに原発の「バックアップ機能」として使用されてきた。原発が動いているときは火力・水力は停止。原発が停止したときにその分の火力・水力が動かされる。そういう仕組みになっているのだ。つまり、あくまで原発が主役であり、火力・水力や他の発電システムは、主役を盛り立てるための脇役だった。

 脇役に、そんな資金は使わない。原発には巨額の金がつぎ込まれた。

 原発1基の建設費は、規模にもよるが火力や水力の数倍~数十倍。しかも、その費用には「廃炉費用」が含まれていない。1基の原発廃炉にかかる費用は、少なくとも2千億円以上といわれる。つまり、廃炉にするためには、火力や水力の発電所の建設費以上の金がかかる。

 だから、電力会社は本来の規定以上の長期間、原発を稼動させようとしてきた。政府の原子力安全委員会なる組織は、ほとんど審査らしい審査もせずに、電力会社の「稼動延期要請」を丸呑みにした。

 今回の福島第一原発は1971年の稼動から丸40年、かつては約30年と言われていた耐用年数を、すでに超えた老朽原発だったのだ。危険なのは分かっていたことだった。しかもずるいことに、廃炉費用は「原発建設費用」には計上されていない。電気代には、当然その廃炉費用も加算される。原発による電気代は、決して他と比べて安くはない。

 原発を運転し続けるためには、使用済み核燃料の処理が必要だ。そのため、青森県六ケ所村に「核燃料再処理工場」を建設中だった。

 この工場は2009年の稼動を予定し、これまでに2兆2千億円という凄まじい額の金を投入している。だが、どうしてもうまく稼動せず、最近になって更に2千億円を追加した。あといくら必要になるか、誰にも分からない。もう18回も稼動延期を繰り返しながら、完成のメドさえ立っていないのだ。

 このように、原発関連には湯水のように金をつぎ込んだ。当然のことながら、他の新エネルギーへの投資は遅れた。投資がなければ、新エネルギー研究は進まない。

 実は、これが日本のエネルギー政策の現実なのだ。

 軽々しく「代替案もなく原発に反対するのはおかしい」などと言わないで欲しい。原発に注ぎ込む金の3分の1でも新エネルギー開発費に回していたなら、こんな原発依存体質にはならなかったはずなのだ。

 ここまで、懸命に書いてきた。でも、書くことが虚しい。

 今、東京は雨が降っている。被災地にも冷たい雨が、もしかしたら雪が降っているかもしれない。自然はどこまで非情か。

 1986年4月26日。チェルノブイリ原発事故。日本にも微量だが放射能が飛散してきた。そのころ、僕にはふたりの幼い娘がいた。本気で心配したのだ。この子たちに放射線の影響が出ませんように…と。いま、幼い子どもを抱えて避難している母親の脅えは、想像するのもつらい。母親たちは、祈っているだろう。「この子に、せめてこの子にだけは、放射能が降りかかりませんように…」と。

 この世に天国があるかどうかは知らない。しかし、地獄があることだけは、知らされた。そして、その地獄を広げたヤツらが誰なのかも、知った。

 最後に、大きな活字で付け加えておく。もう一度地獄が来る前に、せめてまず

浜岡原発を止めろ!

 中部電力の電力供給量は、浜岡原発を止めても需要を下回らない、ということを付記しておく。

[livedoor]

Posted by nob : 2011年03月27日 12:39

そのとおり!!!

■ドイツで原発廃止デモ 25万人参加

 福島第一原発の事故を受け、ドイツで「反原発」のうねりが最高潮に達しています。26日には、原発廃止を訴える、これまでで最大規模のデモが行われました。

 「福島にチェルノブイリ、もうたくさん!」(デモのシュプレヒコール)

 「福島は警告する」と書かれた横断幕を掲げ、原発の廃止を訴えるデモ参加者たち。首都ベルリンをはじめ、ドイツ全土で反原発デモが行われ、25万人が参加しました。

 「残念ながら、日本で起きたことはドイツでも起きるおそれがあります」(デモ参加者)

 ドイツでは、安全性を見直すため、国内にある17基の原発のうち、稼働年数の長い8基をすでに一時停止させていますが、反原発運動の高まりは「原発政策」の見直しにも影響を与えそうです。

[TBSニュース]

Posted by nob : 2011年03月27日 12:24

様々な立場と視点。。。Vol.3

■今の放射線は本当に危険レベルか、ズバリ解説しよう
「水道水、牛乳は飲んでも大丈夫か」「暫定規制値とは」「チェルノブイリと何が違うのか」――第一線の専門家にインタビュー

小瀧 麻理子(日経ビジネス記者)、山根 小雪(日経ビジネス記者)

 東京電力福島第一原発での事故の影響で放射線被害の波紋が広がっている。

 菅直人首相は3月23日、福島産のほうれん草や小松菜、茨城産のパセリや原乳など一部の農作物について摂取や出荷制限を自治体トップに指示。東京都も同日、金町浄水場(東京・葛飾)で水道水1リットル当たり、210ベクレルの放射性ヨウ素を検出し、乳児向けの安全性を示す暫定規制値を上回ったとして、1歳未満の乳児に飲ませることを控えるよう求めた。

 「暫定規制値とはどのようなものか」「チェルノブイリでの食物の放射線汚染と比べて何が違うか」……。実際に、福島の前線で放射線対策の指揮を執る専門家2人に見解を聞いた。

 1人目は、福島県の放射線健康リスク管理アドバイザーに就任した長崎大学大学院の山下俊一・医歯薬学総合研究科長。チェルノブイリ原発事故の影響調査に携わる被曝医療の専門家である。2人目は、チェルノブイリ原発事故で米国医療チームのリーダーとして被曝治療に携わったほか、JCO東海村臨界事故でも救命活動に従事したロバート・ゲール医師。放射線被曝治療や骨髄移植が専門である。インタビューは3月22日と23日に実施した。

(聞き手は日経ビジネス記者、山根小雪、小瀧麻理子)

―― 農作物などから「暫定規制値」を超える放射性物質が検出されています。食べても大丈夫なのでしょうか。

 山下俊一教授 「暫定規制値」というのは、一生食べ続けても何の影響も出ない数値です。未然防止の観点で作ったもので、安全サイドに立った数値なのです。ですから、今のレベルなら暫定規制値を超えた食品を、飲んだり食べたりしていても、健康に影響を及ぼすことはありません。

 ただ、どれだけ食べ続けても安全なのかは、暫定規制値と比べても判断できません。(綿密なリスク評価に基づいて決めてある)カドミウムなどの含有基準値と、放射線の暫定規制値の決め方は違うのです。

 絶対に安全な暫定規制値は超えている。だが、健康に影響があるのかどうか判断がつかない。だから余計に不安がかき立てられている。今後、どれだけ食べても安全なのかという、規制値を作ることになるでしょう。

確認されているのは、甲状腺がんが唯一

―― 放射線物質には、ヨウ素やセシウムなど様々な種類があります。

 山下 気をつけなければならないのは、放射性物質の「ヨウ素131」です。チェルノブイリ原発事故から25年。12万人のデータがあります。実は、発がんなどの疾患で確認されているのは、甲状腺がんが唯一なのです。そして、甲状腺がんを引き起こした原因が、ヨウ素131です。

(編集部注:放射性物質でないヨウ素は甲状腺ホルモンの構成物質で、人間にとって必須の元素である。体内には常に存在しており、海藻などから取り込んでいる。甲状腺には、ヨウ素を取り込んで貯める機能がある)

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 ただ、ヨウ素131は(放射能が半分になる)半減期が8日と短い。尿からも排出されやすい物質です。甲状腺に貯まることだけが心配です。それを防止する効果がある「安定ヨウ素剤」が話題になり始めたのはそのためです。

(編集部注:安定ヨウ素剤は、甲状腺が「ヨウ素131」を取り込まないように、あらかじめ放射性物質でないヨウ素を摂取するための薬剤)

 ただ、チェルノブイリのデータでは、発がんなどの発症率と放射性物質の被ばく量には、明確な関係性が見られません。どれだけ摂取したら発症すると、はっきり言えるものではないのです。

 ちなみに、半減期が30年の「セシウム137」は、体内に入ると筋肉へ行きます。ただし、チェルノブイリの症例を見ても肉腫など筋肉のがんは1例もありません。この点からも、注意しておくべきはヨウ素といえます。

―― なぜ牛乳から高濃度の放射線が検出されるのですか。

 山下 牛が食べる餌の量はべらぼうに多い上、牧草と一緒に周囲の土も食べています。しかも、甲状腺だけにたまるのではなく、牛乳に濃縮される傾向があります。牛乳中の放射能は、餌や土に降り注いだ放射線のほか、牛が呼気で吸入した分もありそうです。

 いずれにせよ、局所的かもしれませんが、かなりの量のヨウ素が降り注いだのではないかと予想します。

―― 体重の軽い子供は放射性物質の影響を受けやすいと聞きます。母乳をあげても大丈夫ですか。

 山下 お母さんが取り込んだ放射性物質は、母乳にも濃縮されます。お母さんが被曝した可能性がある場合には、授乳は避けるのが基本です。また、妊婦が被曝した場合も、多少は胎児に移行します。

 甲状腺がんの発症を抑えるには、安定ヨウ素剤が有効です。被ばくの恐れがある場合には、影響を受けやすい妊婦や小さな子供に優先的に安定ヨウ素剤を飲ませます。

 ちなみに、「年間の被ばく線量が100ミリシーベルトを超えると健康被害が懸念される」という基準は、影響を受けやすい1歳児を対象に算出したものです。

―― 福島県いわき市など、原発から20~30kmの屋内退避のエリアで、安定ヨウ素剤の配布を行っています。

 山下 被ばくの恐怖のなか、安定ヨウ素剤を飲んで屋内退避エリアで耐え忍ぶよりは、避難を優先するのが筋です。

 福島第一原発の状況次第で屋内退避は解除されるのかもしれない。もしくは、状況が悪化して屋内退避が避難に変わるのかもしれません。

 20~30kmの屋内退避エリアの方々は、どうしたらいいのか判断もつかず、子供たちを外で遊ばせることもできず、相当なストレスがかかっています。一刻も早く正確な情報を公開すべきです。

放射性物質は同心円状に広がるわけではない

―― そもそも、いま原発から20kmまでが避難地域、20~30kmは屋内退避という対応は適切なのですか。

 山下 放射線がどのように拡散しているのがわからないため、適正かどうかの判断はつきにくい状況です。

 放射性物質は原発を中心にした同心円状に広がるわけではありません。風向きなどによって、濃度の濃いところもあれば薄いところもある。例えば、30kmを超えていても、線量の多いところは避難すべきかもしれないし、薄いところは避難の必要はないかもしれない。

 文部科学省が運営している「SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)」などを使えば、どこに放射性物質が拡散しているのか分かります。こういったデータは随時公開すべきです。私のような医療の専門家は放射線量のデータがないと何もできません。

(編集部注:「SPEEDI」は原発などの施設から出てくる放射線物質が、どういった方向に拡散していくのか、どの程度の被ばくがあるのかを算出するシステム。インタビューは3月23日)

―― 正しい情報を伝えることが何より大切ですね。福島県で「放射線健康リスク管理アドバイザー」に就任されました。

 山下 医療関係者としては、福島の人々に、正しい放射線の知識を持ってもらいたい。そのために、福島県で放射線についてのリスクコミュニケーションを始めました。

 意識しているのは、悲観的に伝えすぎないこと。「病気になるリスクはゼロではないかもしれないが小さい」と、地元のラジオやテレビなどを通じて説明しています。正しい判断を下せるようになるためにも、放射線恐怖症にならないでもらいたい。

 また、医療関係者とも対話をしています。医療関係者の方が、放射線への知識があるだけに恐怖心が強いのです。

 今回の問題で、メディアの責任は重大です。政府や関係機関が正しい情報を出し、それをメディアが正しく市民に伝えなければなりません。その上で、市民は正しい行動をする。今、この3つがすべて欠けています。パニック状態にあると言ってもよいでしょう。

 それなのに、放射線の危険性を煽る報道が続いている。特に、海外メディアはセンセーショナルな表現をしています。

 3月22日は日本外国特派員協会で、海外メディア向けに記者会見をしました。海外メディアは、安全ありきで報道するので、危険性を訴えるのは仕方ないのかもしれません。ですが、冷静な判断ができなくなるような、あまりにセンセーショナルな報道はやめてもらいたい。

 我々日本人は、逃げ出さず、この未曾有の災害に向かい合わねばなりません。しかも福島県は、地震に津波、原発の3重苦を負っています。今、福島県の人々は、生活インフラが崩壊しています。放射線を怖がって多くの薬局が店を閉めているので、医師は処方箋を書くこともできません。支援物資も届きません。それでも、地元で踏ん張ろうとしている人が大勢いるのです。

 放射線の健康への影響が判断できるように、正しい情報を迅速に出してもらいたい。そして、力を合わせて福島県を支援していかなければならないと、思いを強くしています。

*   *   *   *   *

―― 1986年のチェルノブイリ事故での、放射線被害の実態はどのようなものだったのでしょうか。

 ロバート・ゲール博士 当時は、消防作業員など204人の現場作業者がチェルノブイリからモスクワまで運ばれてきて、そのうち急性放射線障害で亡くなったのは29人でした。9割は助かりました。

 一般の住民はどうだったか。当時数十万人が避難しており、約6000人が甲状腺がんになりました。理由は爆発により広範囲で飛散した放射性の「ヨウ素131」です。

 甲状腺がんになった6000人のほとんどは、当時の被曝年齢が16歳以下の若年層で、ほとんどが食事、特にミルク摂取によるものでした

 放射線が拡散する前、あるいは直後に安定ヨウ素剤を服用しておけば、予防ができたかもしれませんが、当時、旧ソ連内には物流のシステムも十分になかった。日本の場合は、こうした予防的な措置を取ることは十分に可能であるし、酪農が盛んだった旧ソ連・北欧・東欧に比べて、普段から海藻などヨウ素の摂取量が多い食生活をしています。チェルノブイリのような大規模な被害になるとは考えられません。

 このほかのがんについては、正直に言ってはっきりした因果関係は証明することは難しい。特段白血病の発病者が増えているという結果もない。

地面に吸収されてしまうと、ほぼ永久に残る

 もちろん、30年から40年の長い目で見れば結果は変わってくるという指摘もありますが、被曝以外にも、喫煙など様々な要因があり一概には言えません。現在、福島第一原発から出ている放射線の値で言えば、喫煙による発ガンリスクのほうが遙かに高いと言えます。

 チェルノブイリと今回の根本的な違いには、原子炉の種類の違いがあります。チェルノブイリでは、原子炉の外側にある、放射線の最終的な漏れを防ぐ格納容器がなかった。原子炉が爆発し、今回のざっと1000倍以上の放射線が出ていたと思います。臨界が起きたJCO東海事故では破壊力の大きい中性子線が出ました。現状、放射性物質のほとんどが格納容器に収まっている福島とは状況が全く異なり、これから健康被害が出るとしても、チェルノブイリに比べてはるかに小さいと思います。

―― 現在退避している福島県の住民は再び、元の場所に住むことができるのでしょうか。

 ゲール 問題は放射性物質がどのような形になっているかです。

 例え、放射線が漏れてしまっても、ガスの形で大気中に拡散していれば、拡散効果があり、いずれは基準値を下回る水準に下がってきます。福島原発ではあれだけ給水を続けているのだから、水や海に溶けているはずです。

 一方で、仮に土壌汚染という形で地面に吸収されてしまうと、半永久的に残ってしまうことになります。チェルノブイリでは放射性物質そのものが飛散し、地面に落ちて、吸収され、土壌汚染が起きました。何日間か滞在するならば健康には問題ありませんが、若い人が長く住むことはお勧めできません。

 重要なのは、私たちは日常的に放射線を浴びていることをきちんと理解することです。

 米国のコロラド州デンバーに住んでいる人はニューヨークに住んでいる人の6倍の放射線を浴びているが、発がん率に差はない。一般論としては、浴びる放射線を減らすことが重要だが、一方で日常的に浴びているという事実をきっちり認識すること。過剰に反応しないことは大事です。

―― 水や海に溶けているという話が出ましたが、魚などの海産物を食べるのは危険なのではないですか。

 ゲール 水はもともと、放射性物質を希釈するのにもっとも便利で有効的なものです。だからこそ、原子炉の燃料も水に浸っているわけです。

 加えて海にはもともとヨウ素が含まれている。放射性ヨウ素が流れたからと言って、特定の魚に放射性物質が集中するのには、相当期間、大量のヨウ素が流れなければ起こりません。

 放射性物質には半減期もあります。ヨウ素131の場合は8日で半減する。ヨウ素131が検出された水道水をコップに入れておけば、1カ月後にはほとんど問題なく飲めるということです。

 チェルノブイリのときには放射性物質そのものが広範囲に飛散しました。放射性物質が雲で運ばれ、雨となって落ち、コケや草などに付着しました。それをトナカイや牛が食べ、肉やミルクの放射能レベルが上がる生物濃縮が起きました。今回の事件では、現状では放射性物質そのものが飛び散るという問題は考えにくい。風評で日本の魚を食べなくなるのはおかしいです。

 ほうれん草やミルクも同じです。ほうれん草ならば冷凍して何十日か置いておけばいいでしょう。ミルクも捨てずにチーズにさせて長期間熟成させたり、粉ミルクにするなど、時間をおけば問題なく食べることができます。

 今回も全く放射線が飛んできていない地域もあるはずで、慌ててすべて捨てる必要は本来はありません。

―― 各国で日本の農産品をボイコットする動きも出ています。

 ゲール どこの国も輸出入基準を設けていますが、放射線のような場合は、後で消費者から文句を言われないように、とにかく保守的になる傾向があります。そのほとんどは科学的、医学的なものではなく、政治的な理由です。

 だからといって日本産以外の農産品がきちんと検査されて安全かといえば、決してそうとも限らないでしょう。

 何度も言いますが、放射線は日常的にあるということをきちんと理解し、危険値以下であれば大丈夫であるということを忘れないことが大事です。ただし、そのためには、政府は放射線とはどのようなものか、どのような対策が必要か、もっと説明が必要です。

―― 東京都の水道水に暫定規制値を上回るヨウ素が検出されました。飲んでも大丈夫でしょうか。

 ゲール 暫定規制値というのは、影響を受けやすい子供が、大量に摂取したときのことを想定して考えられた基準なので、とても保守的な基準です。

 イメージとしては100万分の1の危険を防ぐような発想です。なので今の値であれば大半の大人は問題ありません。

 避難対象地域の人などは、安定化のためのヨウ素剤を飲むという手段もありますが、ヨウ素そのものにも毒素がある。子供には大きな副作用を引き起こしかねません。

 こうした対処法は絶えずバランスを見ながらです。なので一般の人たちに判断するのは難しい。医師など専門家の判断に必ず従ってください。

*   *   *   *   *

 放射性物質の健康影響を判断する上でに、迅速に正しい情報を公開することが欠かせない。だが、専門家たちは「データが足りない」と口を揃える。

 放射線災害医療研究所の郡山一明所長は、こう主張する。「データから正しい評価をするのはスペシャリストである専門家の仕事。政府はジェネラリストなのだから、専門家の意見を聞いて判断を下す役割だ。それなのに、専門家に全く情報が届いていない」。

 長崎大学大学院の山下教授も、「震災が起きた3月11日は長崎県にいた。長崎にいると、メディアを通じた情報しか入ってこない。震災4日後に福島入りして、初めて状況が分かったほどだ」と明かす。

文科省がついに「SPEEDI」のデータを公開

 特に情報公開へのニーズが高いのが、前述の「SPEEDI」だ。放射性物質の拡散状態をシミュレーションできるSPEEDIのデータがあれば、避難すべきかどうかの判断や、健康への影響が推し量れる。だが、文部科学省は公開に前向きではなかった。

 この状況を、元原子力安全委員会委員長の松浦祥次郎氏(現在は原子力安全研究協会理事長)は、「SPEEDIは元々、災害などで放射線物質が漏れたときに正しい情報を公開するのを目的に作ったシステムです。なぜ公表されないのか分からない」といぶかっていた。

 こうした周囲の声に押されて、政府は3月23日夜、ようやくSPEEDIによるシミュレーション結果を公開した。そのデータによると、原発から30km以上離れていても、場所によっては年間100ミリシーベルト以上の被曝線量になる可能性があるという。

 松浦氏は、こう続ける。

 「確かに、原発から外部に漏れ出している放射性物質の量を正確に把握できないとSPEEDIの予測精度は下がってしまう。それでも、東京電力の記録を見れば、どれだけの核燃料が原発内にあったのかは分かる。放射性物質の漏えい率を仮に決めてシミュレーションした結果と、各地の放射性物質の測定結果をつき合わせて、ズレがあれば漏えい率を修正すれば良い。福島第一原発から、どの放射性物質が、どのように拡散しているか分かるはずだ」

 福島第一原発では、最悪の事態を避けるべくギリギリの作業が続いている。このまま収束していくのか、それともさらに深刻な状況に陥るのか。福島の人々の不安は計り知れない。情報公開が進まなければ、健康への影響を評価することすらできないのが実情だ。

■変更履歴
3ページ小見出し下2段落目(チェルノブイリと~小さいと思います)に加筆しました。また、4ページ下から6段目に「説明が」を加筆しました。本文は修正済みです [2011/03/24 14:50]
1ページ表の横、「血中での濃度」は「放射能」、2ページ目小見出し「文部省」は「文科省」、3ページ小見出しから2段落目「臨海」は「臨界」の誤りでした。お詫びして訂正します。本文は修正済みです [2011/03/24 21:55]

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2011年03月27日 12:05

愛される存在から愛する存在に。。。

■卒業生に向けた校長メッセージが「感動的すぎる!」と話題に

コミュニケーション・サイトTwitterなどのインターネット・サイトで、ある高等学校が話題になっています。校長先生が卒業生にあてたメッセージが「感動的すぎる!」とインターネットユーザーらの涙腺を刺激しているのです。一体、どんな内容なのでしょうか。

注目を集めているのは、埼玉県南部の新座市北野にある立教新座高等学校。11日に発生した東北地方太平洋沖地震を受けて、同校では卒業式の中止を決定。当初は延期も検討されていましたが、鉄道の運行状況や生徒たちの安全を考慮しこの決断を下したそうです。

そして17日、「卒業式を中止した立教新座高校3年生諸君へ」というタイトルで渡辺憲司校長からのメッセージが同校ホームページに掲載されました。同校長は卒業生らへの祝辞を述べたうえで、今回の大地震について言及。

「私は今繰り広げられる悲惨な現実を前にして、どうしても以下のことを述べておきたいと思う」(引用)とし、次のようにコメントしています。

「大学に行くとは、『海を見る自由』を得るためなのではないか。
悲惨な現実を前にしても云おう。
波の音は、さざ波のような調べでないかもしれない。
荒れ狂う鉛色の波の音かもしれない。
いかなる困難に出会おうとも、自己を直視すること以外に道はない。
いかに悲しみの涙の淵に沈もうとも、それを直視することの他に我々にすべはない。
海を見つめ。大海に出よ。嵐にたけり狂っていても海に出よ。
真っ正直に生きよ。貧しさを恐れるな。船出の時が来たのだ。
思い出に沈殿するな。未来に向かえ。別れのカウントダウンが始まった。
忘れようとしても忘れえぬであろう大震災の時のこの卒業の時を忘れるな。
鎮魂の黒き喪章を胸に、今は真っ白の帆を上げる時なのだ。
愛される存在から愛する存在に変われ。愛に受け身はない。
教職員一同とともに、諸君等のために真理への船出に高らかに銅鑼を鳴らそう」
(抜粋して引用)

目を覆いたくなるような状況が続く被災地。行方不明者の捜索のほか、原発事故もまだ終息のメドがたっていません。こんなときだからこそ、自己をしっかりと見つめて行動することが大切なのではないでしょうか。

(文:うさぎ)

[ポーチ]

Posted by nob : 2011年03月25日 02:41

ブレーキが故障した車、、、でも人類と地球を蝕む世界の原発を止められるならば大き過ぎない代償。。。

■世界各国で原発建設一時停止が広がる 独誌「原発時代の終わり告げる」

東北関東大震災で東京電力の福島第一原発が炉心溶融など大規模な事故を起こしたことは、海外のメディアも連日、大きく報道しているが、その多くは今回の事故を深刻に受け止めている。

世界主要メディアの報道を見ると、「核惨事の恐れ」(仏紙ル・モンド)との危機感から、「原子力産業、安全システム再評価へ」(米紙ウォール・ストリート・ジャーナル)、「原発の備えは十分か」(韓国紙・朝鮮日報)など安全性を改めて見直すよう求める論説を掲げている。
「まるでエンジンなしの自動車を運転しようとしているようなものだ」

そんな報道の中でも、欧州を代表するクオリティーマガジンとして定評があるドイツの総合ニュース週刊誌「シュピーゲル」は「日本のチェルノブイリであるフクシマは原発時代の終わりを示す」と題した緊急レポートを掲載。その指摘はエネルギー政策から文明論まで多岐にわたり、興味深い。

同誌は日本について「日本は独仏より地震のリスクは大きいが、高い教育を受けた研究熱心なエンジニアが世界で最も進歩的で信頼性の高い自動車を生産する先進工業国だ」と技術力を高く評価。「その日本政府のスポークスマン(官房長官)が、住民は屋内に退避し、エアコンのスイッチを切るよう指示するしかないのは、日本のような高度な先進国でも解決の手段がないことを意味している」と絶望感を露わにしている。津波で停電した原発の復旧は「まるでエンジンなしの自動車を運転しようとしているようなものだ」と嘆く識者のコメントも紹介している。

同誌によると、「世界中の原発の安全管理の専門家が電子メールや電話を駆使して、冷却装置が機能しない原発にどう対処すべきか、非公式に情報をやり取りしている。日本の専門家ともコンタクトを取っている」という。しかし、「日本から公式な情報がほとんど届かない」と、情報不足が事態打開のハードルになっていると指摘している。

津波と原発への関心は世界的に高まっているが、同誌は「2004年にインド洋で起きた地震でインドのマドラス原発も冷却ポンプが大津波を被ったが、原子炉は想定通りに停止し、災害を防ぐことができた」と指摘。東京電力の地震対策に疑問を投げかけている。

中国も新規の原発建設計画の承認を一時停止

こうした報道もあってか、今回の事故で、各国政府も対応を迫られている。「日本の対応が世界の原子力の今後の命運を左右する」(英紙ガーディアン)様相だけに、さっそく、スイスが新しい原発建設の認可を、当面見送ると決めた。中国も新規の原発建設計画の承認を一時停止した。もっとも、「日本の原発事故にかかわらず、インド、中国などエネルギーに貪欲な新興国政府は原発利用を続け、新規立地を進める」(米紙ニューヨーク・タイムズ=ニューデリー発)との解説もあり、「中国のエネルギー事情を考えると、承認停止は一時的」(エコノミスト)との見方が強い。

原発で世界の注目を集めるドイツでは、シュレーダー前政権が始めた脱原発政策を見直し(脱・脱原発)の機運が高まっていたが、今回の事故を受け、安全性を再調査することになった。物理学者でもあるメルケル首相は「日本のような厳しい安全基準の国でも今回のような事態を避けられなかった」と、ショックを隠せない様子だ。

注目は、31州65カ所の発電所で104基の原子炉が稼働している米国の動向。2012年予算に360億ドル(3兆円)の原発建設融資を盛り込んだオバマ政権の原発推進政策に対し、複数の議員から見直しを求める声が上がっており、民主党のマーキー下院議員は、連邦政府が緊急事態への対応策を強化するまで、新規建設計画の一時停止を求める手紙を大統領に送った。「日本の事故は米国の原発立地の見直しにつながるかもしれない」(ウォールストリートジャーナル)との声が出始めている。

[JCASTニュース]

Posted by nob : 2011年03月25日 02:27

様々な立場と視点。。。Vol.2

■「茨城・福島の牛乳 ほうれん草は無害だ」ヨウ素131の半減期は既に過ぎている

※この原稿は脳機能学者の苫米地英人さんよりご寄稿いただいたものです。中部大学の武田邦彦さんは「汚染野菜を買わない」と結論していらっしゃいますが、苫米地英人さんは別の意見のお持ちのようです。みなさんの意見は、記事下のコメント欄に書いてください。(ガジェット通信)

●茨城・福島の牛乳、ほうれん草は無害だ。ヨウ素131の半減期は既に過ぎている
(苫米地英人)

茨城、福島で、牛乳で932~1190Bq/kg、ほうれん草で6100~15020Bq/kgの放射性ヨウ素が検出されたとNHKで先ほど放送された。

厚生労働省の以下の発表を受けてのものだ。

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000015iif.html

また、官房長官が、一年間食べ続けてもCT一回分より低い被曝量なので安全と言ってる姿が放送された。国民を安心させようとするあり方は評価できるが、ロジックが根本的に間違っている。この測定値は、きっと朝刊にも載るだろう。この報道で、また国民が不安になるだけでなく、牛乳やほうれん草の出荷者は大きな経済的損失を被ることは間違いない。

ロジックが間違ってるのは、一年間食べ続けても安全だからではなく、消費者が食べる頃には放射線ヨウ素の放射能が事実上なくなっているからだ。

この話については、一昨日このブログに書いた。官房長官もNHKも残念ながら私のブログを読んでなかったようだ。NHKが言う放射性ヨウ素とは、放射性同位体のヨウ素131のことだが、一昨日書いたように、ヨウ素131の半減期は8.02日である。既に昨日で半減期を過ぎている。放射線量は半減期の指数関数で減衰するから、半減期を超えると放射線量は一気に弱まるのは一昨日説明した通り。つまり、これらの牛乳やほうれん草が市場に出回る頃には、ベータ線の放射はほとんどないか、ヨウ素131そのものが無害の安定同位体キセノン131に変わっているということだ。

また、予想した通り、半減期が長くリスクが高いセシウム134やセシウム137は、牛乳やほうれん草から検出された量は極微量で厚生労働省の基準以下で問題にならない。セシウムの沸点は671℃。燃料棒を被覆しているジルコニウムが一時溶けたようなので、炉内で一時的にこの温度は超えて、セシウム 134、セシウム137も気化したはずだが、沸点が184.25 ℃のヨウ素と違い、炉内で気化したとしても、多くは炉外に出てすぐに沸点以下に下がっているはずなので、チリに付着して放射性物質として浮遊したのは微量なはずだからだ。

通常運転時の原子炉内の温度は300℃から450℃だから、セシウム134、セシウム137は通常運転中は気化しておらず、炉心溶融に伴って気化した分のみが大気中にチリに付着して漂った。ヨウ素131の沸点は184.25 ℃なので、炉内では常に気化状態にある。また、核分裂中に大量に生成されていたので、漏れて大気中のチリに付着した量ははるかに多いから、牛乳やほうれん草で検出されるのは十分予想内だ。

ただ、ヨウ素131の半減期はもう過ぎているので、問題にする必要がない。

つまり茨城や福島の牛乳、ほうれん草は全く無害と官房長官も発表し、NHKも報道すれば、それでよかった話。逆にWHOが20km圏外は生体に安全であると声明を出した事こそ報道すべき内容だろう。 NHKまでもが国民の全く不必要な不安を煽ってはいけない。民放については見てないのでコメントできない。

なぜか、政府まで勘違いしてるので、繰り返し書くが、今飛んでいる放射性ヨウ素(ヨウ素131)は、福島第一原発が臨界中、つまり通常運転していた時に核分裂でそれまでに生成されたもの。地震と同時に全ての発電機は停止、つまり臨界状態ではないので、その後ヨウ素131は生成されてはいない。だから、漏れたヨウ素131は既に半減期を超えており、放射線量は指数関数的に一気に下がっているので、昨日の計測で基準値を数倍というレベル越えて検出されたとしても、流通して皆さんが口にする頃には、基準値以下までベータ崩壊は進んでいるはずだ。もしその段階でまだ基準値を超えていたとしても、摂取後体内でも指数関数的に放射線量はどんどん下がる。昨日の計測時点で、一年間食べつづけてもCT一回分以下のレベルだったのだから、全く心配にはあたらない。また、一年間摂取しようにもベータ崩壊して、安全な安定同位体のキセノン131に変わっているから摂取しようがない。

念を入れるなら、厚生労働省は、出荷業者には一週間出荷を遅らせるなどの行政指導をして、消費者には、3月末までは茨城、福島地域の牛乳、ほうれん草は念のため一週間冷蔵庫に保管してから食べれば全く安全などと伝えればよいのではないか。特に一年間食べ続けても大丈夫といういい方は、一年間同じ基準値を超えた量で存在し続けるような全く誤った印象を与えるから、国民にいらぬ不安を与え、また、出荷業者には壊滅的な打撃を与える可能性が高い。

もちろん、放射性セシウムも臨界中に生成されたものだから、現在、基準値以下ということは、将来増えることは可能性が低いから心配無用と国民に伝えるべきだ。

官房長官が言い、NHKが何度か放送したからには、今日の朝刊やワイドショーなどでも取り上げられそうだが、皆さんは、地震で放出されたヨウ素 131は既に半減期を超えているから心配無用と周囲に伝えて欲しい。もちろんセシウム134、137についても現在基準値以下だから今後はベータ崩壊で減ることはあっても、増えることはないと伝えて、周囲を安心させて欲しい。政府も基準値を超えて計測されたヨウ素131は半減期が短いので、心配無用と国民にしっかり伝えるべきだ。

※この原稿は苫米地英人さんよりご寄稿いただきました。苫米地英人さんのブログ


※ガジェット通信に掲載されている災害関連の情報は必要に応じて自由に転載していただいて構いません。ただし、最新情報を参照していただくため必ず元記事へのリンクをお願いします。また、最新の情報源がある場合は必ずそちらをご参照ください。
※ガジェット通信では今回の大型地震に関する情報・動画・写真などの提供をお待ちしております。

[ガジェット通信]


以下、武田邦彦氏の原論引用

■原発 緊急情報(18) ほうれん草は食べられるか?

茨城県は2011年3月18日に福島県境に近い高萩市で採れたホウレンソウから、国が示した規制値の1キロあたり2000ベクレルの約7.5倍にあたる1万5020ベクレルのヨウ素131を検出したと発表した。

福島第一原発から約100キロ離れたところにある.また同時に規制値を超す放射性セシウムも検出されたと報道された。

これに対して枝野官房長官は、

「被曝量は胸部CTスキャン1回分の5分の1程度である」とし、「ただちに健康に影響を及ぼす数値ではない」と強調した。

官房長官は放射線の人体に対する影響の素人であるから、この後ろに専門家がいる

千葉市の放射線医学総合研究所の環境放射線影響研究の専門家は

「このホウレンソウの数値を人体への影響を示す単位である「シーベルト」に換算した場合、0・24ミリシーベルトになる。

人体に影響があるのは一度に100ミリシーベルトを受けたときとされており、小鉢1人前のホウレンソウを100グラムと仮定すると、今回のホウレンソウは4200人分を口にしないと人体に影響を及ぼさない計算になる。」

と発言している.さらに、

この専門家は

「妊婦や子供など、放射性物質の影響が大きいとされる人たちについても、摂取しても問題がないレベルだ」

と言う。

本当は「ベクレル」とか「内部被曝」についてかなり丁寧に説明してからの方が良いのだが、ことは緊急を要するので、それらは後に説明することにしてここでは「汚染されたほうれん草を食べても大丈夫か」ということだけを説明する。

この専門家の言うことはムチャクチャである。おそらく国から研究費を丸抱えでもらっているので、国民を無視した発言をしていると考えられる。

まず、第1に放射性を持つ物質を食べた場合の健康への影響は詳しく調べられていて、この場合のヨウ素131のように放射線を出す元素(正確には同位体という)ごとに細かく決まっている。

またそれらが1種類の時とか、2種類の時についての研究されている。

その上で、規制値が決まっている。この手のものは同位体の数が多いので、同位体毎に詳しい「別表」があり、それで専門家は接種して良い限度を決める

だから、規制値の7.5倍でも安全だなどという話は全くない。そうなると専門家は自分で決めた規制値を自分で否定する事になる。

次に、ほうれん草で内部被曝することと、1年に100ミリシーベルととは、人の健康に影響するのがまったく違う。

でも、ここではこの専門家の通りに、もしも一般の被曝と比較するならば、一般人の1年間の限度は1ミリシーベルトである。

この専門家が言っている100が1になるのだから、まったく違う

具体的にはほうれん草を小鉢一杯、42回食べたら、1年間の規制値になる(小鉢1杯で100グラムは少し重いが)。

つまり、このホウレンソウは1年に42回しか食べられない。

また、妊婦や子供についての内部被ばく量(限度)はハッキリ決まっていて、これも1年当たり1ミリで、こちらの方は単なる基準値ではなく、法律で定められている内部被ばく量の限度である。

従って、汚染されたホウレンソウの汚染度が少し高くなることがあり得る事を考えると、安全をみて1年に10回ぐらいに限定されるだろう

放射線で汚れた農作物を捨てるというのは、それをつくった農家の人は断腸の思いだろう。また、経済的な損失も大きい。

でも、農作物に対する放射線で汚染されたものの規制値を決めた限りは、それを守るのが順当である。

また、医療行為の一つであるCTスキャン等と被曝量を比較するのは無意味で、いくら官房長官が素人と言っても政治家である

国民の健康を守る見識がない。

すでにこの国の政府も専門家も、国民の健康を考えずに電力会社を助け、ひたすら「国民がじっと我慢して放射線物質で汚れたホウレンソウを食べ健康害すること」を望んでいるようだ。

当面、放射線で汚染された野菜は食べない方が良い。産地から出荷するのは「規制値以下のもので、良く水で洗浄して、汚染がとれることが分かっているもの」に限るべきだ。

消費者の防御としては、汚染野菜を買わないことしかない。仕方が無い。汚染しているのだから。

(平成23年3月20日 午後1時 武田邦彦氏執筆)

Posted by nob : 2011年03月24日 12:52

依然として原発運転継続派が半数以上とは。。。

■「原発に不安」88% 都民に本紙緊急調査

 東日本大震災を受けて、東京新聞は東京都内の有権者を対象に緊急世論調査を実施した。福島第一原発の事故について「非常に不安」55・3%、「ある程度は不安」32・8%と答え、「不安」が88・1%にのぼった。 

 「国内にある原発は今後、どうすべきだと思うか」と聞いたところ「運転しながら安全対策を強化していく」が56・2%と半数を超えた。「いったん止め、対応を検討する」は25・2%、「やめて、別の発電方法をとる」は14・1%だった。

 「非常に不安」と答えた人でみると「運転しながら安全対策」46・5%、「いったん止め」29・9%、「やめて、別の発電方法」19・9%だった。

 「ある程度は不安」という人では「運転しながら安全対策」65・3%、「いったん止め」22・3%、「やめて、別の発電方法」8・3%という割合。事故に不安を抱きながらも、原発に依存している現状を認識していることがうかがえた。

◆計画停電 8割が賛成

 都民は計画停電に理解示す−東京都内の有権者を対象にした東京新聞の世論調査では、計画停電について「賛成」「どちらかといえば賛成」が八割以上を占め、多くの人が理解を示していることが分かった。

 「今回実施されている東京電力の計画停電についてどう思うか」と聞いたところ、「どちらかといえば賛成」42・5%、「賛成」41・2%、「どちらかといえば反対」9・8%、「反対」4・1%の順だった。

 「計画停電で最も困ること」は「医療」が最多の31・3%で、「通勤・通学」24・8%、「介護・育児」9・3%、「通信・通話」8・8%。

 調査では今回の震災への政府の対応も聞いた。「適切」「どちらかというと適切」と答えた人が53・2%に上り、「不適切」「どちらかというと不適切」は42・6%で、10ポイント以上も開きがあった。

 政府の対応には一定の理解が示されたようだが、東京電力の対応についてはどうだったか。「どちらかというと適切だった」23・9%、「適切だった」5・6%と、合わせても三割に届かず、都民の評価は厳しい。

 首都圏の地震対策で強化すべき点は「情報発信」「原発などの安全対策」「食料などの備蓄」「家屋や建物の耐震化」の順に多かった。

 都の地震対策については「十分」「どちらかというと十分」と答えた人は三割にとどまり、六割が「不十分」「どちらかというと不十分」だった。

[東京新聞]

Posted by nob : 2011年03月24日 01:42

自らの本能と思想に基づいて言動する。。。

■首都圏のみなさんへ 西へ行こう

江島健太郎さんのブログ
今回は江島健太郎さんのブログからご寄稿いただきました。ご意見は記事下のコメント欄へどうぞ!

首都圏のみなさんへ 西へ行こう

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画像:「日本の電力系統」Wikipedia』より引用
http://ja.wikipedia.org/wiki/電力系統

未曾有(みぞう)の大災厄となってしまった東北大震災。起きてしまったことを嘆いたり、電力会社や政府の対応を非難したり、努力や負担を負わずに安全地帯から良い活動をしたつもりになる自己満足的な行為であるスラックティビズム *1 でガス抜きしたり、そういったことは今なんの役にも立たない。そういうことはあとで好きなだけやればいい。まさに今、自分たちには何ができるのか、何をするべきか、そのことを考え抜いて行動に移そう。

*1:スラックティビズムとは「怠け者(slacker)と社会運動(activism)とを掛け合わせた合成語である。努力や負担を負わずに、社会運動めいたことをする行為を指す」『Wikipedia』
http://ja.wikipedia.org/wiki/スラックティビズム

なかでも、圧倒的な人口がいて、被災地と資源面で密接に接続されている首都圏のひとたちにむけて、この記事を書いている。あなたたちが、この震災の復興における大きな鍵を握っていると思うからだ。

震災の余波が長引くにつれ、首都圏でも市民生活のライフラインであるところの電力、ガソリン、水、そして食料が不足してきている。そして、今後その傾向はもっともっと深刻になっていくだろう。現代では電力がすべての経済活動のインフラだから、電力の不足が累積的に効いてきて、時間とともにさまざまなかたちで資源の不足が表面化するだろう。

よく知られているように、西日本と東日本の電力系統には50/60Hzの周波数の壁がある。中部でスパッと二分されているのだ。(トップ画像参照)

そして、中部にある変換所の容量は限られてるから、西日本で節電した分を東に送電するというのも、たいへん難しい。聞くところによると、東京電力で必要な2%ぐらいしか送ることができず、いま原発トラブルで渦中の福島は東京電力の3割を引き受けていたから、首都圏での電力不足の長期化はどうにも避けられないそうだ。

そんななか、なんとなく今ままでどおり、漠然とした不安を抱えつつ通常業務を続けている会社が都内には多いと聞く。計画停電やスーパーでの買い占め、ガソリンの行列など、プチパニックが起きつつあることを感じてはいるけれど、まったく仕事にならないというほどではないから、どうしていいのかよくわからない、というあたりが本音なのだろうとおもう。お客さんもまだ営業しているし、アポイントメントもあることだし、しばらく様子をみながら考えよう、といったところだろう。

しかし、危機管理意識から、社員には自宅待機を命じつつ、先陣を切って直近のアポイントメントを全てキャンセルしたある知人経営者によると、アポイントメントをキャンセルした相手から「こちらから切り出せなくて困っていたので感謝します」と言われたという例もある。相手の気持ちを思えばこそ、自分から動く、というのもひとつのビジネス的な誠意のかたちであるだろう。

同じことは、従業員に対してもいえる。今は誰しもが不安な気持ちで日夜をすごしている。福島原発の問題は日々エスカレートし、毎日どころか数時間おきに想定外のトラブルが起きている。仮にチェルノブイリ級の最悪の事態が生じても都内での生活に実質的な問題が及ぶ可能性は極めて低い、と頭ではわかっていても、人間がなにかを不安に思う気持ちというのは極めて動物的な、本能的なものであり、短期間に知り得た知識と推論だけで100%冷静でいられる人など、ほとんどいないのだ。

東大物理学科長の早野教授の『Twitter』からは福島原発の燃料棒が十分冷えるには数か月から年単位の長期戦になる可能性があるとの検証データが上がってきた。人間の精神は、これほどの極度な緊張状態に長期間耐え続けるようにはできていないから、いつかこの危機的状況にも慣れてしまい、鈍感になっていくだろう。前線では一瞬たりとも気の抜けない状況が続くにもかかわらずだ。

そんな状況下にあって、従業員に平常時と同じパフォーマンスを求めることにある種のモラルハザードを感じるのが、社会の公器たる企業の経営者としては通常の感覚だろう。誰もが漠然とした不安を抱えているとき、限られた情報と不確実性のなかで、少々間違っていることはあっても進むべき方向を示し、自分たちの仕事を社会的な使命と結びつけていくのがリーダーの役割であるとおもう。

だから、仕事を続けることで経済を活性化させ、復興に貢献しよう! という心意気は大変すばらしい。電力消費を大規模に節約することに成功したヤシマ作戦も、日本人の協調的性向のよい面が活きた、素敵なエピソードだ。それでも、そこにいるというだけで、いくばくかのエネルギーを消費し、食料を摂り、ガソリンを直接的あるいは間接的に燃やしているのはゆるぎない事実である。

ここで、ロジカルに考えてみよう。

電力、交通、住居、食品、物流、医療などのライフラインにかかわるような職業に従事していない、とくにいわゆるデスクワークのひとたちは、おそらく仕事を通じて困っている人を助けることには、直接的にはほとんど貢献できないと思う。自分の仕事をふりかえってみて、自分という存在の“救済への貢献度” と“資源の消費量”を比べてみて、後者のほうが大きいと思ったなら、短期間でも思い切って西日本へ行くというのは、社会への貢献のかたちといえるのではないだろうか。

都民人口は約1200万人、もしこのうちの10%が西日本へ移動すれば、100万人単位で東日本の資源消費がおさえられる。被災地で避難所に身を寄せている人の総数が45万人といわれているから、その数、実に2倍以上だ。実際にまるまる10%移動することは現実的ではないにせよ、西日本出身者が実家や親族のところへ転がり込むケースだけでも、それなりの吸収力はあるはずだ。

いやそれだけではない。今、経営者が試されているのは、不確実な未来に対するリスク感覚だとおもう。とくに頭脳労働者においては、この電力情勢が長期化するようなら、このまま都内にいても、どんどん疲弊していき生産性は低下していくばかりだろう。ましてや自宅待機を続けるのであれば、そもそも生産活動に従事していないのだから資源を浪費するばかりである。

そして、状況が悪化していく原発問題、どこまで行けば都民がパニックを起こしてしまうのか起こさずにすむのか、誰にも予見できない。確率は高くないと思うが、いったんパニックがおきれば、これは原発事故そのものよりもはるかに危険なことで、急速に治安が悪化し経済活動が沈降してしまう。問題は「あなたがパニックを起こすかどうか」ではなくて「みんながパニックを起こすかどうか」なので、これは努力の問題ではなく、むしろ天気予報や市場予想にちかいイシューだ。

そんな状況のなかで、日本人の美徳をことさら強調したり、パニックを起こさないように呼びかけよう、などという平和思想は、有事においては何の役にも立たない。近所のスーパーで食品を買い占めている人ひとりさえ、あなたには止められなかったのだ。人間の感情は集合的には極めて自然現象にちかい様態を示すので、やってくる津波に止まってくれといってるような無意味さを、私は感じてしまう。早めに少しでも人口を西へ移動していき人口密度を薄めておくことは、万が一、非常事態宣言が出されたときに交通機関に人が殺到したり、生活資源を奪い合うといったパニック的事象を引き起こす確率を下げることに直接的に貢献できる。

そういったもろもろの可能性を考慮すれば、早い段階で西日本で安心して仕事ができる拠点を準備し、不安に思っている従業員や都内を離れることに抵抗のない従業員をはじめ、情勢をみながら東西で柔軟に人材を動かせるような体制を、もう模索し始めてもよい段階ではないかと思う。

実際、私の会社パンカクでは、早速この週明けから可能なかぎりの社員をつれて岐阜の宿泊施設に期限なしの滞在を決め、到着から24時間でオフィスを立ち上げた。20代前半の単身者が多く、ノートパソコンさえあればどこでも仕事ができるテクノロジー系スタートアップだから可能だったといえるかもしれないが、本気で取り組めば結構な数の企業が、同様のことをできるはずだ。

先に述べたとおり、東西での電力の融通はほとんどできないから、西日本で電力を節約することは、役に立たないどころか日本経済全体の萎縮効果を考えれば有害とさえいえる。西に行ったひとたちは、思い切ってのびのびと働き、暮らせばいい。西日本は、そういった企業をどんどん呼び込めばいい。かつてぼく自身も経験し、各方面からの支援によって阪神大震災から立ち直った西日本は、これからは日本を元気にしていくためにも、むしろたくましいナニワ商魂を発揮していくべきときなのだ。

商魂といえば、なかには乾電池パックを9800円で売るなど、マイケル・サンデルの『これからの「正義」の話をしよう』にハリケーン・カトリーナの例で出ていたような、便乗値上げをする業者はこれからも出てくるだろうが、これは心情面はともかく選択肢が増える方向に作用している限りにおいては、安易に規制などで締め出すべきではないだろう。またそれとは別に徐々に需給を反映して電力価格や物価が上がっていくだろうが、結果としてより多くの人を都内から流出させる圧力になるかもしれない。

余談だが、私の住むサンフランシスコでは、しょっちゅう“無”計画停電が起きる。大規模なものはまれだが、ローカルなものは本当にしょっちゅうだ。アメリカで電気屋やオフィス用品店に行ったことのある人なら、無停電電源装置(UPS)の品ぞろえの豊富さに驚いたことがあるだろう。停電がおきても、みなFour-way stopsに慣れてるから、信号機が消えていても混乱しないし、まったく動じない。職場でも明るいうちに停電が起きたら、みなおもむろに本を読み始めたり、ドライブにでかけたり、そのまま帰宅してしまったりする。

そんなのんびりしたワークスタイルのアメリカ人に、なぜあくせく働き、計画停電が“行われなかった”ことにさえ腹をたてる日本人が、経済成長率でも一人当たり生産性でも勝てなかったのか、ということについては、一考に値するとおもう。どのみち、今までのやり方を続けたのでは勝ち目はないのだから、過剰品質に飼いならされていたワークスタイルやライフスタイルを、いまいちど見直すきっかけにもなれば、転んでもただでは起きない日本人の強さが生きてくるのではないか、という希望を個人的には持っている。

ここからの復興は、私たちひとりひとりの意思と行動にかかっている。

自分にできることから始めよう。

執筆: この記事は江島健太郎さんのブログからご寄稿いただきました。

文責: ガジェット通信

[ガジェット通信]

Posted by nob : 2011年03月23日 22:55

ボランティアや寄付など行動する人には敬服、、、でも匿名で行動する人はほとんどいない。。。

■江頭、ひとりで被災地入り物資援助していた

お笑いタレントの江頭2:50(45)が、東日本大震災で被災した福島県いわき市を1人で訪れ、救援物資を届けていたことが 23日、分かった。所属事務所によると、江頭は11日に震災が発生した直後から自腹で水や食料、電池などの物資を大量に集め始めた。20日、レンタカーの 2tトラックを運転し、被災地へ物資を運んだという。所属する大川興業の大川豊総裁が04年の新潟中越地震時に、知人とともに被災地で救援物資を届けるなど支援。その経験を常々聞いていた江頭が、今回は自ら支援に立ち上がったようだ。当初はひっそりやるつもりで、被災地では普段着でマスクと帽子を被っていた。しかし、物資を配布する際に一部の被災者が江頭に気づき、ツイッターでつぶやいたことでネット上に拡散した。関係者によると、「本人はこっそりやったつもり。パソコンを一切やらないので、ネットで広がっていることなど全く知らず驚いている」という。

[テレ朝NEWS]

Posted by nob : 2011年03月23日 22:40

東電の責任追及を絶対的前提として是。。。

■東電原発賠償、国が分担へ=まず2400億円、追加支援も

 政府が東京電力福島第1、第2原発の放射能漏れ事故について、周辺住民などへの損害賠償の一部を国の負担とする方針を固めたことが23日、明らかになった。原子力損害賠償法(原賠法)に基づき、まず国は2400億円までカバーするが、賠償額は巨額に上る公算が大きい。超過分が東電の支払い能力を上回る場合は、国が追加負担する方向で検討する。

 原賠法は、損害賠償の負担原則を(1)一般の事故は民間保険と事業者(2)地震や噴火、津波による事故は国と事業者(3)戦争や隕石(いんせき)落下など異常に巨大な天変地異による事故は国−と定めている。

 政府は今回の福島原発事故が(2)に該当すると判断。東電が加入する民間の責任保険も免責されるとみており、その場合に発動される国との補償契約によって発電所1カ所当たり1200億円までカバーする。第1、第2を合わせた補償額は2400億円となる。

[時事通信]

Posted by nob : 2011年03月23日 22:36

これが実情。。。Vol.3(願わくば、、、)

■「最悪のシナリオ」という脅しに騙されないために

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東日本大震災発生直後の東京電力からの報道向け発表より

※この原稿は作家である田口ランディさんのブログに掲載されていましたが、エキサイトブログが19日朝より閲覧不能のトラブルに見舞われているため、急遽ガジェット通信にも転載させていただくことにしました。(ガジェット通信 深水英一郎)

● 「最悪のシナリオ」という脅しに騙されないために
(田口ランディ)

福島第一原発事故が発生してから、さまざまな情報が錯綜しました。非常時に風評被害が出ることは、ネット社会では避けられないかもしれません。実際にはどういう状況なのか。そしてこれからどうなるのか?

3月15日に個人的に知りあった原子力関係者の方たち、さまざまな分野の友人に声をかけて、メーリングリストを立ち上げました。私が最も信頼し、共にダイアローグ研究会を立ち上げた、原子力の技術者である東北大学の北村正晴先生は仙台で被災したために連絡が取れませんでしたが、15日にやっとメールを交換できるようになりました。それで、先生を中心に意見交換ができるような場を作ろうと思いした。

この三日間、非常に活発な意見交換が行われ、さまざまな情報がポストされました。やはり一人で考えていては知りえないことがたくさんありました。ネットワークの大切さを痛感いたしました。

意見交換されたことの主軸は「現状の危険性」「放射線被害」でした。それに関して、被災してご不自由な生活の中でたいへんていねいにお答えくださった北村先生の意見はこちらで見ることができます。

「退避すべきかとどまるべきか」放射線被ばくを深く心配されている方々へ(2011年3月17日午後時点の情報を踏まえて)
http://getnews.jp/archives/105218

また、ネット上で話題になっていた、広瀬隆さんの「ニュースの真相」における発言に関しても、メーリングリスト上で意見交換が行われました。それは、参加者である深水英一郎さんによって、こちらにまとめてアップされています。

広瀬隆氏『ニュースの深層 福島原発事故 メディア報道のあり方』での発言へのいくつかの修正(2011年3月17日放送)
http://getnews.jp/archives/105404

そしてメーリングリストでは「マスコミが言う最悪のシナリオ」の内容がわからない、ということで意見交換しました。「最悪というけれども、その内容を具体的に開示しないとなにが最悪なのかわからない」このような状態では人間の不安は強くなってしまいます。

それに対して、「想定しうる一番悪いケース」の意見交換をし、それはほぼ一致したので、こちらに発表することにしました。

「最悪のシナリオ」という言い方はよくない。メディアで発するべきではない。その内容を説明しないで言葉を独り歩きさせるのは、ジャーナリストや科学者はしてはいけない。具体的に、一番悪い状況ではどうなるのか知りたい。
という発言に対しての、北村先生からの意見です。

※北村正晴 東北大学名誉教授 プロフィール
1942年生まれ。東北大学大学院工学研究科博士課程(原子核専攻)修了。工学博士(東北大学)。研究分野はリスク評価・管理学、大規模機械システムの安全学。

==========北村先生からの意見ここから==========
前段の再臨界可能性に関しても、小生は若干厳しい見方をしておきたいと思います。話が錯綜するので箇条書きにします。「最悪の可能性」というと『どこまでがありうることなのか?』という議論が避けられません。「悪い方のシナリオ」と言い換えさせていただきます。

●(1)
まず、燃料貯蔵プールについてです。プールの中には今のところ海水と一緒にホウ素が投入されたとは聞いていません。設計段階からホウ素入りの仕切りが入っている燃料プール設計もありますが、福島第一発電所は違うように思います。いずれにしてもホウ素はないと考えておいた方が、燃料プールの安全性を評価する上では合理的でしょう。

●(2)
燃料プールが再臨界になる可能性については、簡単な計算評価をすれば一応可能と思います。大学が機能停止していて(編註:北村先生は仙台にある東北大学の名誉教授です)小生の手元には物理定数や核反応断面積のデータがないので今は計算できません。手順としては、燃料集合体中のウラニウム総量(重量、体積)を導出する。それが燃料プール底面に一様に広がって横たわったとして、タテヨコは10m×12mでしたかね。堆積した厚さを計算すると、多分形状的に臨界になりにくいと思います。
通常炉心部分を構成している直径4m、高さ4mの円筒形が臨界になりやすい形状だとするとプールの底に沈んで広がった溶融燃料は、臨界になりにくい(体系外への漏れが大きい)形状になるのではないかと思うのです。
でもまぁ仮に臨界になったとしたら、(5)へ。(現実には燃料の関しては(5)の記述がより正しく、ここ(2)での想定は計算上の仮定です)

●(3)
原子炉の炉心内の燃料(正確には燃料被覆管)が大部分溶けて燃料が圧力容器底部に集まった場合は、燃料プールの場合より相対的に臨界になりやすいかも知れません。この計算も定数データがないと困難ですので、以下、仮に再臨界になったと想定します。

●(4)
その再臨界現象を定性的に考察しましょう。圧力容器の底部を想定します。詳細に言うと燃料がどろどろに溶けて流れながら集まってくるのではなく、燃料被覆管という部分が破損することによって燃料ペレット(小さな円柱状の核燃料)が下部に落っこちてきて集積するように思います。なぜなら被覆管が溶融する温度は、ウラニウム燃料が溶ける温度より大幅に低いからです。集まった燃料ペレットの量がある限度(臨界質量)を超えたときに再臨界状態が出現します。ただしこのシナリオでは、ホウ素の投入量が大きければそれだけ臨界状態が生じにくくなります。

●(5)
その時何が起こるか? これも色々なシナリオがありえます。しかしはっきり指摘してきおくべきことは、その状態をチェルノブイリ事故と類似のものとみなすと大きな誤解が生じることです。チェルノブイリの場合は、飯田さん(編註: 飯田哲也さん。環境エネルギー政策研究所)が引用されている資料(編註:『チェルノブイリ原発事故:何がおきたのか』今中 哲二 京都大学原子炉実験所) にも記されているように「出力上昇率高」(炉周期20秒以下)とか、冷却水が全部なくなったときの反応度添加は+5βであり、フィードバックのドップラー効果は-4βという状況です。反応度印加量が即発臨界を大幅に超えていて、かつ反応度印加速度も大であるという、再臨界では到底ありえない状況が生じています。つまり出力の爆発的上昇に続いて、/炉心部が丸ごと中央ホール空間に浮かび上がり空中で核暴走にともなう爆発が発生した/というような極めて激しい現象が起こっています【この部分,専門語の説明をしていると長くなるので、とりあえず飯田さん向けの書き方ということで読者の皆様ご了解ください。最後で要約補足します。】

●(6)
これに対して、圧力容器下部の再臨界が起こった場合には、そのような爆発的事態は起こりえません。(再度臨界になる→核的出力が急上昇する→反応度フィードバックがかかるがある程度までは出力上昇が続く→どこかのレベルで出力がほぼ安定する→燃料温度が上昇し燃料溶融が起こる→出力と温度がさらに上昇する →溶融した燃料の体積膨張が起こり反応度フィードバックがかかる→臨界状態が解消し出力が少し低下する→また臨界になる)のような形で事象が推移するでしょう。もちろん極めて乱暴な推測にすぎません。しかし、即発臨界や爆発的な事象は起こらないということは言えると思います。圧力容器の中で臨界現象が起こることは、望ましくはないが圧力容器内に燃料が閉じ込められていれば事態の深刻さはチェルノブイリとは比較にならないほど小さいといっていいでしょう。

●(7)
この後、圧力容器の底部が破損して溶融した燃料が漏れ出るというシナリオになります。しかしその後にもなお今度は格納容器内で臨界が継続する事態は空間的な広がりから言ってとても考えにくいと思います。この段階以降でさらに臨界状態が継続し格納容器や建物底部を突き破るというチャイナシンドローム(これも説明略。すみません)のような事態は考える必要はないでしょう。そして不完全ながら格納容器が機能していれば、放射性物質の直接的大規模放出は回避できます。「悪い方のシナリオ」としてはこの段階まで推測しておけばいいのではないでしょうか?

わかりにくいと感じられたメーリングリストメンバーの方々には申し訳ありません。以下、考察の結果を簡潔に要約します。

【判断1:】
燃料プールで燃料が溶融し,そこで原子炉臨界状態が出現するという再臨界現象はおそらくは起こらない。(なおホウ素投入はないと仮定している)

【判断2:】
再臨界状態が起こる可能性は圧力容器内部の方が相対的に高い。(こちらの場合もホウ素投入の効果はある。しかし再臨界を抑止できると保障することまでは困難)

【判断3:】
再臨界は望ましくないことは当然であるが、実害はチェルノブイリ事故とは比較にならないくらい小さい。爆発的事象は起こらない。再臨界による中性子放出量の増加は圧力容器、格納容器、遮蔽壁が存在しているので中性子線による住民への悪影響は生じない。

【判断4:】
以上を要するに、苫米地さん(編註: 苫米地英人さん、脳機能学者)のブログで引用されている「1つの原子炉がメルトダウンしても、被害が出るのは50キロ圏内。2つ以上の原子炉がメルトダウンしても、被害はあまり変わらない。現在の20キロ圏内の避難勧告は、妥当な判断。」という記述は理にかなっていると考えます。

なおチェルノブイリ事故相当のシナリオにならないと考えれば、藤本さん(編註: 藤本由香里さん、明治大学准教授)が今懸念されている、地下水汚染や食物を通じての内部被ばくの可能性も小さいと思います。
==========北村先生からの意見ここまで==========

他のメンバーからも、具体的な「悪い状況」に関しての意見や情報が届きました。

「最悪ケース:もし福島原発の水が失われたら」
The Worst Case: What If the Water Ran Dry in the Japanese Reactors?
(サイエンス誌18 MARCH 2011)
—–
この記事では炉心と燃料プールについて再臨界や水蒸気爆発などの最悪シナリオの可能性を認めつつ、その可能性は低いだろうと締めています。
http://news.sciencemag.org/scienceinsider/2011/03/the-worst-case-what-if-the-water.html
—–

さまざまな見解は、おおむね、北村先生のご意見と一致したために、私たちはやっと具体的に「もし電源が復旧せずに冷却ができなかった場合、どうなるのか」という問題に対して、信頼できる予測を手に入れたとして、ずいぶんとほっとしました。

くり返し、要約を記します。

「事態が悪化した場合」の具体的な予測は……
—–
【判断1:】
燃料プールで燃料が溶融し,そこで原子炉臨界状態が出現するという再臨界現象はおそらくは起こらない。(なおホウ素投入はないと仮定している)

【判断2:】
再臨界状態が起こる可能性は圧力容器内部の方が相対的に高い。(こちらの場合もホウ素投入の効果はある。しかし再臨界を抑止できると保障することまでは困難)

【判断3:】
再臨界は望ましくないことは当然であるが、実害はチェルノブイリ事故とは比較にならないくらい小さい。爆発的事象は起こらない。再臨界による中性子放出量の増加は圧力容器、格納容器、遮蔽壁が存在しているので中性子線による住民への悪影響は生じない。

【判断4:】
以上を要するに、苫米地さん(編註: 苫米地英人さん、脳機能学者)のブログで引用されている「1つの原子炉がメルトダウンしても、被害が出るのは50キロ圏内。2つ以上の原子炉がメルトダウンしても、被害はあまり変わらない。現在の20キロ圏内の避難勧告は、妥当な判断。」という記述は理にかなっていると考えます。
—–

この意見への支持は私だけの判断ではなく、複数で検討した結果であるので、みなさんにも情報を公開したいと思いました。(メーリングリストにポストされたものを原文のまま引用しています)

現在、放射線量は上昇していません。これから冷却装置が作動していけば、さらに現場の放射線量は減少、これ以上の被害が拡大する可能性はどんどん小さくなっていくのではないかと思われます。

以下に、放射線量を正確に知るための情報を付け加えます。
ご自身でチェックなさってください。

つくば市の高エネルギー加速器研究機構放射線科学センター(通称KEK)の専門家からの情報です。
—–
下記、「お知らせ」ページから
 http://www.kek.jp/quake/radmonitor/index.html
に移行して、3月16日の分を見てください。
測定結果から、環境放射線レベルは着実に減少しています。
またこのリアルタイム表示は、仮に今後,放射性物質の放出があった場合の第3者モニタリングとしての意味も持つでしょう。国や東電による「情報操作」などは不可能だと思います。
—–

ネット社会はいろいろリスクもありますが、こういう非常時に簡単に皆が意見交換し真実を追究することができるすばらしい社会でもあります。そのことを痛感しました。私たちは簡単につながることができる。いまはこのネットという道具を使えば「最悪のシナリオ」という無自覚な脅しにも、無力ではなくなりました。

※文責 田口ランディ

※この原稿は田口ランディさんよりご寄稿いただきました。田口ランディさんのブログ


※ブログニュース記者・編集者のみなさんへ:震災記事に関して相互協力を提案します。
参加サイト:ユウノマニアックス, ギズモード・ジャパン, ライフハッカー, Kotaku JAPAN,J-CASTニュース,ガジェット通信
※ガジェット通信に掲載されている災害関連の情報は必要に応じて自由に転載していただいて構いません。ただし、最新情報を参照していただくため必ず元記事へのリンクをお願いします。また、最新の情報源がある場合は必ずそちらをご参照ください。
※ガジェット通信では今回の大型地震に関する情報・動画・写真などの提供をお待ちしております。

[ガジェット通信]

Posted by nob : 2011年03月23日 22:23

本当のことが解らない、、、のだと思う。。。

■日本政府にイラッ…米軍最強放射能スペシャリスト緊急来日

 東日本大震災で被災した福島第1原発の事故で、東京消防庁のハイパーレスキュー隊は19日未明、3号機への放水作業を行った。原発危機が依然として続くなか、米国防総省は事態悪化に備え、放射能被害管理などを専門とする約450人の部隊を日本に派遣する準備に入った。大規模な部隊派遣は、日本から正確な情報が届かないことへのいらだちを示すと同時に、米国が事態を深刻視していることの表れといえる。

 最悪の事態回避に向け、米国の動きが活発化してきた。ウィラード米太平洋軍司令官は17日、専門部隊約450人を太平洋軍に応援派遣するよう、国防総省に求めたと表明した。

 「われわれはモニタリングから除染まで、すべて行う能力とチームがある」。同司令官は放射能に対応する米国の高い能力を強調した。

 米国防総省はすでに、北方軍から核、生物、化学(NBC)兵器の専門家9人を日本へ派遣。米政府は福島第1原発から半径50カイリ(約93キロ)圏内への米兵の立ち入りを原則禁じているが、9人は原発付近で放射線量の測定も行うとみられる。

 米軍は通常、テロ事件などが起きた際に汚染の程度を評価するチームを派遣し、必要な部隊規模を算定する。先遣隊の9人が現状を把握したうえで、準備した約450人のうち実際に何人が必要かを判断する手順だ。

 こうした米側の動きについて、防衛省幹部は「政府の後手後手の対応と、ちぐはぐな情報発信にいらだつ米側が、第1原発で何が起きているか確認させる狙いもあるのだろう」と語る。

 米国にとって福島第1原発の事故は、もはや“対岸の火事”ではなくなっている。米CNNテレビは18日、西海岸カリフォルニア州で、通常よりわずかに数値の高い放射線量が観測されたと報道。数値上昇は福島で起きた事故の影響で、ロサンゼルス市当局は「人体に影響はないレベル」と強調したものの、一般市民には動揺が広がっている。こうした事態を受け、専門家チームの派遣を急いだようだ。

 米ニューヨーク・タイムズ(電子版)は18日、米軍が無人偵察機「グローバルホーク」に加え、U2偵察機も投入。原発内部の解析にあたっていると伝えた。また複数の米政府当局者は、東京電力が事故の危険性を過小評価し続けて対応が遅れているとみている、と同紙に語っている。

 米専門部隊の派遣が決まった場合、大半は在日米軍基地を中心に分散配置される可能性が高い。ウィラード司令官は近く訪日し、折木良一統合幕僚長と日米の連携方法を詰める予定という。

[ZAKZAK]


■なぜ本当のこと言わないのか…米政府「菅隠蔽体質」に怒!!

 米政府が、菅直人政権の「隠蔽体質」に激怒している。東京電力福島第1原発事故のデータを明かさず、放射性物質漏れの重要情報を共有しようとしない、というのが理由だ。空母や在日米軍を出動させ、東日本大震災の救援活動に全面協力している同盟国を軽視するような姿勢にいらだつ一方、米軍無人偵察機が検出した数値から、放射能専門家部隊の派遣準備も始めた。外交専門家の中には「日米関係が悪化しかねない」との声も噴出している。

 「なぜ、菅政権は本当のことを言わないのか。こちらは全面協力する姿勢なのに。正確な情報を出さないのは間違いだ」

 ホワイトハウス関係者は、こういらだちを隠さない。米政府は原発事故直後の13日深夜、米原子力行政を統括するエネルギー省や原子力規制委員会(NRC)の専門家らを来日させて、緊急支援に乗り出した。

 ところが、米専門家らが、経産省や原子力安全・保安院、東電に出向いても、新聞に出ているような情報しか出さない。情報共有を求めても、担当者に「待っていてくれ」と言われて、放置される始末。米専門家らは本国に「菅政権は情報を隠蔽している」「まったく狂っている」と通報した。

 米政府は、菅政権に対し、「一体どうなっているのか」「こちらは空母まで派遣して協力している」「同盟国ではないのか?」と抗議したが、菅政権は事務方を通じて、「心配はいらない」「きちんと対応している」などと突き放したような態度だったという。

 これで米政府の不信感は決定的になった。軍事衛星の情報に加え、北朝鮮が核実験をしたときなどに運用する無人偵察機を飛ばして、詳細なデータを収集。菅政権が発表している数字とは異なる数値を入手した。これは藤崎一郎駐米大使を通じて、菅首相に伝えられているという。前出のホワイトハウス関係者はいう。

 「われわれは駐米大使館などを通じて、『こういうデータがある』『事実を話してくれ』『事態収拾に協力する』と何度も伝えたが、やはり菅政権はまともな対応をしなかった。どうも、官邸中枢の数人がおかしいようだ。わが国は単独で決断を下した」

 米政府は16日(日本時間17日未明)、在日大使館を通じ、第1原発の半径80キロ以内の米国民に避難勧告し、大使館職員の家族らの自主的な国外退避を認めた。在日米軍の家族らも退避に動き出している。日本政府は、第1原発から半径20キロ以内には避難を、20キロから30キロは屋内退避を指示している。NRCのヤツコ委員長は16日、米CNNテレビでこの違いについて聞かれ、「米国の基準ならそうする」と答えた。

 菅首相は18日、IAEA(国際原子力機関)の天野之弥事務局長と官邸で会談した際、「これまでもそうしてきたが、情報は最大限、透明性を持って伝える」と語ったが、米国をはじめ、世界各国はそうは見ていない。

 現に、ヒラリー米国務長官は「日本の情報は混乱していて信用できない」とテレビのインタビューで答え、ドイツのメルケル首相も「日本からの(原発)情報は矛盾している」と記者会見で語っている。

 国際政治学者の藤井厳喜氏は「米国は『ともだち作戦』と称して、大震災の救援活動に全面協力してくれている。そんな同盟国を軽視していたとすれば、両国の関係悪化が心配される。背景には、民主党の一部にある反米的性格と、東京電力と役所の官僚主義、秘密主義があるのでは。危機管理の基本は『事実を明らかにして、最悪のケースに備える』ことだが、菅政権には期待できそうにない」と語る。

 大震災と原発危機に加え、日本は同盟危機まで背負い込むのか。

[ZAKZAK]

Posted by nob : 2011年03月23日 22:09

妥当な判断、、、最低限まずは原子力発電を凍結して国民的議論を重ねるところから。。。

■伊が原発再開凍結へ 1年間

 【カイロ=清水俊郎】イタリアからの報道によると、一九八〇年代に全廃した原子力発電の再開を目指している同国のベルルスコーニ政権は二十三日、再開計画の一年間凍結を閣議決定する。

 再開の是非を問う国民投票を六月に予定していたが、同国は二〇〇九年に三百人余が死亡した中部ラクイラ地震など欧州有数の地震国。東日本大震災による福島第一原発事故が自国民の心理に及ぼす影響が大きすぎると判断した。

 ただロマーニ経済発展相は二十二日、原発再開計画を凍結する間も「原発用地の調査は始める」と説明。計画自体を断念する考えはないことを強調した。

 イタリアは一九八六年の旧ソ連のチェルノブイリ原発事故を受けて翌年に原発を全廃したが、ベルルスコーニ首相は二〇三〇年までにエネルギー需要の25%を原発で賄う構想を打ち出している。

 欧州では、十四カ国で計百四十三基の原子炉が稼働。福島第一原発の事故後にすべての安全性検査を実施することが決まったほか、ドイツでは原発十七基の稼働延長が三カ月間凍結され、スイスでも原発の改修と新規建設が凍結された。

[東京新聞]

Posted by nob : 2011年03月23日 22:00

イラク侵攻から誰も何も学習していない。。。

■カダフィ大佐「多国籍軍には絶対に屈服しない」

 リビアの最高指導者カダフィ大佐は22日夜、支持者向けのテレビ演説を行い、「リビアは西側の軍事行使には絶対屈服しない。リビアは必ず最後の勝利を得る」と語りました。

 カダフィ大佐はこの中で、「リビアは、短期戦でも長期戦でも十分な準備ができている」と述べた後、自らの官邸も断固守ると伝えました。

 フランスやアメリカ、イギリスなどの西側諸国は19日夜、リビアに対する空爆を始めましたが、この日から、多くのトリポリ住民はカダフィ大佐の官邸周辺に集まり、西側の軍事行使に抵抗する意志を見せています。(万、大野)

[CRI online]


■カダフィ大佐が亡命検討か 米国務長官が指摘

 【ワシントン=共同】クリントン米国務長官は22日、米ABCテレビとのインタビューで、リビア最高指導者カダフィ大佐について「選択肢は何か、どこに行けるか、何をすべきかを探っている」と述べ、亡命を検討しているとみられると指摘。さらに「米国はそれを促すだろう」として、亡命を支持する考えを示した。

 カダフィ氏の息子のうち少なくとも一人が多国籍軍の空爆によって死亡したとの情報を入手していることを明らかにした。しかし「証拠は十分ではない」と述べる一方、米軍の関与は否定した。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2011年03月23日 21:58

これが実情。。。Vol.2

■原発がどんなものか知ってほしい(全)

平井憲夫

私は原発反対運動家ではありません

 私は原発反対運動家ではありません。二十年間、原子力発電所の現場で働いていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論争がありますが、私は「原発とはこういうものですよ」と、ほとんどの人が知らない原発の中のお話をします。そして、最後まで読んでいただくと、原発がみなさんが思っていらっしゃるようなものではなく、毎日、被曝者を生み、大変な差別をつくっているものでもあることがよく分かると思います。

1. 私は原発反対運動家ではありません
2. 「安全」は机上の話
3. 素人が造る原発
4. 名ばかりの検査・検査官
5. いいかげんな原発の耐震設計
6. 定期点検工事も素人が
7. 放射能垂れ流しの海
8. 内部被爆が一番怖い
9. 普通の職場環境とは全く違う
10. 「絶対安全」だと5時間の洗脳教育
11. だれが助けるのか
12. びっくりした美浜原発細管破断事故!
13. もんじゅの大事故
14. 日本のプルトニウムがフランスの核兵器に?
15. 日本には途中でやめる勇気がない
16. 廃炉も解体も出来ない原発
17. 「閉鎖」して、監視・管理
18. どうしようもない放射性廃棄物
19. 住民の被曝と恐ろしい差別
20. 私、子供生んでも大丈夫ですか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ。
21. 原発がある限り、安心できない

著者 平井憲夫さんについて

私は原発反対運動家ではありません。

 二十年間、原子力発電所の現場で働いていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論争がありますが、私は「原発とはこういうものですよ」と、ほとんどの人が知らない原発の中のお話をします。そして、最後まで読んでいただくと、原発がみなさんが思っていらっしゃるようなものではなく、毎日、被曝者を生み、大変な差別をつくっているものでもあることがよく分かると思います。

 はじめて聞かれる話も多いと思います。どうか、最後まで読んで、それから、原発をどうしたらいいか、みなさんで考えられたらいいと思います。原発について、設計の話をする人はたくさんいますが、私のように施工、造る話をする人がいないのです。しかし、現場を知らないと、原発の本当のことは分かりません。

 私はプラント、大きな化学製造工場などの配管が専門です。二○代の終わりごろに、日本に原発を造るというのでスカウトされて、原発に行きました。一作業負だったら、何十年いても分かりませんが、現場監督として長く働きましたから、原発の中のことはほとんど知っています。

「安全」は机上の話

 去年(一九九五年)の一月一七日に阪神大震災が起きて、国民の中から「地震で原発が壊れたりしないか」という不安の声が高くなりました。原発は地震で本当に大丈夫か、と。しかし、決して大丈夫ではありません。国や電力会社は、耐震設計を考え、固い岩盤の上に建設されているので安全だと強調していますが、これは机上の話です。

 この地震の次の日、私は神戸に行ってみて、余りにも原発との共通点の多さに、改めて考えさせられました。まさか、新幹線の線路が落下したり、高速道路が横倒しになるとは、それまで国民のだれ1人考えてもみなかったと思います。

 世間一般に、原発や新幹線、高速道路などは官庁検査によって、きびしい検査が行われていると思われています。しかし、新幹線の橋脚部のコンクリートの中には型枠の木片が入っていたし、高速道路の支柱の鉄骨の溶接は溶け込み不良でした。一見、溶接がされているように見えていても、溶接そのものがなされていなくて、溶接部が全部はずれてしまっていました。

 なぜ、このような事が起きてしまったのでしょうか。その根本は、余りにも机上の設計ばかりに重点を置いていて、現場の施工、管理を怠ったためです。それが直接の原因ではなくても、このような事故が起きてしまうのです。

素人が造る原発

 原発でも、原子炉の中に針金が入っていたり、配管の中に道具や工具を入れたまま配管をつないでしまったり、いわゆる人が間違える事故、ヒューマンエラーがあまりにも多すぎます。それは現場にブロの職人が少なく、いくら設計が立派でも、設計通りには造られていないからです。机上の設計の議論は、最高の技量を持った職人が施工することが絶対条件です。しかし、原発を造る人がどんな技量を持った人であるのか、現場がどうなっているのかという議論は1度もされたことがありません。

 原発にしろ、建設現場にしろ、作業者から検査官まで総素人によって造られているのが現実ですから、原発や新幹線、高速道路がいつ大事故を起こしても、不思議ではないのです。

 日本の原発の設計も優秀で、二重、三重に多重防護されていて、どこかで故障が起きるとちゃんと止まるようになっています。しかし、これは設計の段階までです。施工、造る段階でおかしくなってしまっているのです。

 仮に、自分の家を建てる時に、立派な一級建築士に設計をしてもらっても、大工や左官屋の腕が悪かったら、雨漏りはする、建具は合わなくなったりしますが、残念ながら、これが日本の原発なのです。

 ひとむかし前までは、現場作業には、棒心(ぼうしん)と呼ばれる職人、現場の若い監督以上の経験を積んだ職人が班長として必ずいました。職人は自分の仕事にプライドを持っていて、事故や手抜きは恥だと考えていましたし、事故の恐ろしさもよく知っていました。それが十年くらい前から、現場に職人がいなくなりました。全くの素人を経験不問という形で募集しています。素人の人は事故の怖さを知らない、なにが不正工事やら手抜きかも、全く知らないで作業しています。それが今の原発の実情です。

 例えば、東京電力の福島原発では、針金を原子炉の中に落としたまま運転していて、1歩間違えば、世界中を巻き込むような大事故になっていたところでした。本人は針金を落としたことは知っていたのに、それがどれだけの大事故につながるかの認識は全然なかったのです。そういう意味では老朽化した原発も危ないのですが、新しい原発も素人が造るという意味で危ないのは同じです。

 現場に職人が少なくなってから、素人でも造れるように、工事がマニュアル化されるようになりました。マニュアル化というのは図面を見て作るのではなく、工場である程度組み立てた物を持ってきて、現場で1番と1番、2番と2番というように、ただ積木を積み重ねるようにして合わせていくんです。そうすると、今、自分が何をしているのか、どれほど重要なことをしているのか、全く分からないままに造っていくことになるのです。こういうことも、事故や故障がひんぱんに起こるようになった原因のひとつです。

 また、原発には放射能の被曝の問題があって後継者を育てることが出来ない職場なのです。原発の作業現場は暗くて暑いし、防護マスクも付けていて、互いに話をすることも出来ないような所ですから、身振り手振りなんです。これではちゃんとした技術を教えることができません。それに、いわゆる腕のいい人ほど、年問の許容線量を先に使ってしまって、中に入れなくなります。だから、よけいに素人でもいいということになってしまうんです。

 また、例えば、溶接の職人ですと、目がやられます。30歳すぎたらもうだめで、細かい仕事が出来なくなります。そうすると、細かい仕事が多い石油プラントなどでは使いものになりませんから、だったら、まあ、日当が安くても、原発の方にでも行こうかなあということになります。

 皆さんは何か勘違いしていて、原発というのはとても技術的に高度なものだと思い込んでいるかも知れないけれど、そんな高級なものではないのです。

 ですから、素人が造る原発ということで、原発はこれから先、本当にどうしようもなくなってきます。

名ばかりの検査・検査官

 原発を造る職人がいなくなっても、検査をきっちりやればいいという人がいます。しかし、その検査体制が問題なのです。出来上がったものを見るのが日本の検査ですから、それではダメなのです。検査は施工の過程を見ることが重要なのです。

 検査官が溶接なら溶接を、「そうではない。よく見ていなさい。このようにするんだ」と自分でやって見せる技量がないと本当の検査にはなりません。そういう技量の無い検査官にまともな検査が出来るわけがないのです。メーカーや施主の説明を聞き、書類さえ整っていれば合格とする、これが今の官庁検査の実態です。

 原発の事故があまりにもひんぱんに起き出したころに、運転管理専門官を各原発に置くことが閣議で決まりました。原発の新設や定検(定期検査)のあとの運転の許可を出す役人です。私もその役人が素人だとは知っていましたが、ここまでひどいとは知らなかったです。

 というのは、水戸で講演をしていた時、会場から「実は恥ずかしいんですが、まるっきり素人です」と、科技庁(科学技術庁)の者だとはっきり名乗って発言した人がいました。その人は「自分たちの職場の職員は、被曝するから絶対に現場に出さなかった。折から行政改革で農水省の役人が余っているというので、昨日まで養蚕の指導をしていた人やハマチ養殖の指導をしていた人を、次の日には専門検査官として赴任させた。そういう何にも知らない人が原発の専門検査官として運転許可を出した。美浜原発にいた専門官は三か月前までは、お米の検査をしていた人だった」と、その人たちの実名を挙げて話してくれました。このようにまったくの
素人が出す原発の運転許可を信用できますか。

 東京電力の福島原発で、緊急炉心冷却装置(ECCS)が作動した大事故が起きたとき、読売新聞が「現地専門官カヤの外」と報道していましたが、その人は、自分の担当している原発で大事故が起きたことを、次の日の新聞で知ったのです。なぜ、専門官が何も知らなかったのか。それは、電力会社の人は専門官がまったくの素人であることを知っていますから、火事場のような騒ぎの中で、子どもに教えるように、いちいち説明する時間がなかったので、その人を現場にも入れないで放って置いたのです。だから何も知らなかったのです。

 そんないい加減な人の下に原子力検査協会の人がいます。この人がどんな人かというと、この協会は通産省を定年退職した人の天下り先ですから、全然畑違いの人です。この人が原発の工事のあらゆる検査の権限を持っていて、この人の0Kが出ないと仕事が進まないのですが、検査のことはなにも知りません。ですから、検査と言ってもただ見に行くだけです。けれども大変な権限を持っています。この協会の下に電力会社があり、その下に原子炉メーカーの日立・東芝・三菱の三社があります。私は日立にいましたが、このメーカーの下に工事会社があるんです。つまり、メーカーから上も素人、その下の工事会社もほとんど素人ということになります。だから、原発の事故のことも電力会社ではなく、メー力−でないと、詳しいことは分からないのです。

 私は現役のころも、辞めてからも、ずっと言っていますが、天下りや特殊法人ではなく、本当の第三者的な機関、通産省は原発を推進しているところですから、そういう所と全く関係のない機関を作って、その機関が検査をする。そして、検査官は配管のことなど経験を積んだ人、現場のたたき上げの職人が検査と指導を行えば、溶接の不具合や手抜き工事も見抜けるからと、一生懸命に言ってきましたが、いまだに何も変わっていません。このように、日本の原発行政は、余りにも無責任でお粗末なものなんです。

いいかげんな原発の耐震設計

 阪神大震災後に、慌ただしく日本中の原発の耐震設計を見直して、その結果を九月に発表しましたが、「どの原発も、どんな地震が起きても大丈夫」というあきれたものでした。私が関わった限り、初めのころの原発では、地震のことなど真面目に考えていなかったのです。それを新しいのも古いのも一緒くたにして、大丈夫だなんて、とんでもないことです。1993年に、女川原発の一号機が震度4くらいの地震で出力が急上昇して、自動停止したことがありましたが、この事故は大変な事故でした。なぜ大変だったかというと、この原発では、1984年に震度5で止まるような工事をしているのですが、それが震度5ではないのに止まったんです。わかりやすく言うと、高速道路を運転中、ブレーキを踏まないのに、突然、急ブレーキがかかって止まったと同じことなんです。これは、東北電力が言うように、止まったからよかった、というような簡単なことではありません。5で止まるように設計されているものが4で止まったということは、5では止まらない可能性もあるということなんです。つまり、いろんなことが設計通りにいかないということの現れなんです。

 こういう地震で異常な止まり方をした原発は、1987年に福島原発でも起きていますが、同じ型の原発が全国で10もあります。これは地震と原発のことを考えるとき、非常に恐ろしいことではないでしょうか。

定期点検工事も素人が

 原発は1年くらい運転すると、必ず止めて検査をすることになっていて、定期検査、定検といっています。原子炉には70気圧とか、150気圧とかいうものすごい圧力がかけられていて、配管の中には水が、水といっても300℃もある熱湯ですが、水や水蒸気がすごい勢いで通っていますから、配管の厚さが半分くらいに薄くなってしまう所もあるのです。そういう配管とかバルブとかを、定検でどうしても取り替えなくてはならないのですが、この作業に必ず被曝が伴うわけです。

 原発は一回動かすと、中は放射能、放射線でいっぱいになりますから、その中で人間が放射線を浴びながら働いているのです。そういう現場へ行くのには、自分の服を全部脱いで、防護服に着替えて入ります。防護服というと、放射能から体を守る服のように聞こえますが、そうではないんですよ。放射線の量を計るアラームメーターは防護服の中のチョッキに付けているんですから。つまり、防護服は放射能を外に持ち出さないための単なる作業着です。作業している人を放射能から守るものではないのです。だから、作業が終わって外に出る時には、パンツー枚になって、被曝していないかどうか検査をするんです。体の表面に放射能がついている、いわゆる外部被曝ですと、シャワーで洗うと大体流せますから、放射能がゼロになるまで徹底的に洗ってから、やっと出られます。

 また、安全靴といって、備付けの靴に履き替えますが、この靴もサイズが自分の足にきちっと合うものはありませんから、大事な働く足元がちゃんと定まりません。それに放射能を吸わないように全面マスクを付けたりします。そういうかっこうで現場に入り、放射能の心配をしながら働くわけですから、実際、原発の中ではいい仕事は絶対に出来ません。普通の職場とはまったく違うのです。

 そういう仕事をする人が95%以上まるっきりの素人です。お百姓や漁師の人が自分の仕事が暇な冬場などにやります。言葉は悪いのですが、いわゆる出稼ぎの人です。そういう経験のない人が、怖さを全く知らないで作業をするわけです。

 例えば、ボルトをネジで締める作業をするとき、「対角線に締めなさい、締めないと漏れるよ」と教えますが、作業する現場は放射線管理区域ですから、放射能がいっぱいあって最悪な所です。作業現場に入る時はアラームメーターをつけて入りますが、現場は場所によって放射線の量が違いますから、作業の出来る時間が違います。分刻みです。

 現場に入る前にその日の作業と時間、時間というのは、その日に浴びてよい放射能の量で時間が決まるわけですが、その現場が20分間作業ができる所だとすると、20分経つとアラ−ムメーターが鳴るようにしてある。だから、「アラームメーターが鳴ったら現場から出なさいよ」と指示します。でも現場には時計がありません。時計を持って入ると、時計が放射能で汚染されますから腹時計です。そうやって、現場に行きます。

 そこでは、ボルトをネジで締めながら、もう10分は過ぎたかな、15分は過ぎたかなと、頭はそっちの方にばかり行きます。アラームメーターが鳴るのが怖いですから。アラームメーターというのはビーッととんでもない音がしますので、初めての人はその音が鳴ると、顔から血の気が引くくらい怖いものです。これは経験した者でないと分かりません。ビーッと鳴ると、レントゲンなら何十枚もいっぺんに写したくらいの放射線の量に当たります。ですからネジを対角線に締めなさいと言っても、言われた通りには出来なくて、ただ締めればいいと、どうしてもいい加滅になってしまうのです。すると、どうなりますか。

放射能垂れ流しの海

 冬に定検工事をすることが多いのですが、定検が終わると、海に放射能を含んだ水が何十トンも流れてしまうのです。はっきり言って、今、日本列島で取れる魚で、安心して食べられる魚はほとんどありません。日本の海が放射能で汚染されてしまっているのです。

 海に放射能で汚れた水をたれ流すのは、定検の時だけではありません。原発はすごい熱を出すので、日本では海水で冷やして、その水を海に捨てていますが、これが放射能を含んだ温排水で、一分間に何十トンにもなります。

 原発の事故があっても、県などがあわてて安全宣言を出しますし、電力会社はそれ以上に隠そうとします。それに、国民もほとんど無関心ですから、日本の海は汚れっぱなしです。

 防護服には放射性物質がいっぱいついていますから、それを最初は水洗いして、全部海に流しています。排水口で放射線の量を計ると、すごい量です。こういう所で魚の養殖をしています。安全な食べ物を求めている人たちは、こういうことも知って、原発にもっと関心をもって欲しいものです。このままでは、放射能に汚染されていないものを選べなくなると思いますよ。

 数年前の石川県の志賀原発の差止め裁判の報告会で、八十歳近い行商をしているおばあさんが、こんな話をしました。「私はいままで原発のことを知らなかった。今日、昆布とわかめをお得意さんに持っていったら、そこの若奥さんに「悪いけどもう買えないよ、今日で終わりね、志賀原発が運転に入ったから」って言われた。原発のことは何も分からないけど、初めて実感として原発のことが分かった。どうしたらいいのか」って途方にくれていました。みなさんの知らないところで、日本の海が放射能で汚染され続けています。

内部被爆が一番怖い

 原発の建屋の中は、全部の物が放射性物質に変わってきます。物がすべて放射性物質になって、放射線を出すようになるのです。どんなに厚い鉄でも放射線が突き抜けるからです。体の外から浴びる外部被曝も怖いですが、一番怖いのは内部被曝です。

 ホコリ、どこにでもあるチリとかホコリ。原発の中ではこのホコリが放射能をあびて放射性物質となって飛んでいます。この放射能をおびたホコリが口や鼻から入ると、それが内部被曝になります。原発の作業では片付けや掃除で一番内部被曝をしますが、この体の中から放射線を浴びる内部被曝の方が外部被曝よりもずっと危険なのです。体の中から直接放射線を浴びるわけですから。

 体の中に入った放射能は、通常は、三日くらいで汗や小便と一緒に出てしまいますが、三日なら三日、放射能を体の中に置いたままになります。また、体から出るといっても、人間が勝手に決めた基準ですから、決してゼロにはなりません。これが非常に怖いのです。どんなに微量でも、体の中に蓄積されていきますから。

 原発を見学した人なら分かると思いますが、一般の人が見学できるところは、とてもきれいにしてあって、職員も「きれいでしょう」と自慢そうに言っていますが、それは当たり前なのです。きれいにしておかないと放射能のホコリが飛んで危険ですから。

 私はその内部被曝を百回以上もして、癌になってしまいました。癌の宣告を受けたとき、本当に死ぬのが怖くて怖くてどうしようかと考えました。でも、私の母が何時も言っていたのですが、「死ぬより大きいことはないよ」と。じゃ死ぬ前になにかやろうと。原発のことで、私が知っていることをすべて明るみに出そうと思ったのです。

普通の職場環境とは全く違う

 放射能というのは蓄積します。いくら徴量でも十年なら十年分が蓄積します。これが怖いのです。日本の放射線管理というのは、年間50ミリシーベルトを守ればいい、それを越えなければいいという姿勢です。

 例えば、定検工事ですと三ケ月くらいかかりますから、それで割ると一日分が出ます。でも、放射線量が高いところですと、一日に五分から七分間しか作業が出来ないところもあります。しかし、それでは全く仕事になりませんから、三日分とか、一週間分をいっぺんに浴びせながら作業をさせるのです。これは絶対にやってはいけない方法ですが、そうやって10分間なり20分間なりの作業ができるのです。そんなことをすると白血病とかガンになると知ってくれていると、まだいいのですが……。電力会社はこういうことを一切教えません。

 稼動中の原発で、機械に付いている大きなネジが一本緩んだことがありました。動いている原発は放射能の量が物凄いですから、その一本のネジを締めるのに働く人三十人を用意しました。一列に並んで、ヨーイドンで七メートルくらい先にあるネジまで走って行きます。行って、一、二、三と数えるくらいで、もうアラームメーターがビーッと鳴る。中には走って行って、ネジを締めるスパナはどこにあるんだ?といったら、もう終わりの人もいる。ネジをたった一山、二山、三山締めるだけで百六十人分、金額で四百万円くらいかかりました。

 なぜ、原発を止めて修理しないのかと疑問に思われるかもしれませんが、原発を一日止めると、何億円もの損になりますから、電力会社は出来るだけ止めないのです。放射能というのは非常に危険なものですが、企業というものは、人の命よりもお金なのです。

「絶対安全」だと五時間の洗脳教育

 原発など、放射能のある職場で働く人を放射線従事者といいます。日本の放射線従事者は今までに約二七万人ですが、そのほとんどが原発作業者です。今も九万人くらいの人が原発で働いています。その人たちが年一回行われる原発の定検工事などを、毎日、毎日、被曝しながら支えているのです。

 原発で初めて働く作業者に対し、放射線管理教育を約五時間かけて行います。この教育の最大の目的は、不安の解消のためです。原発が危険だとは一切教えません。国の被曝線量で管理しているので、絶対大丈夫なので安心して働きなさい、世間で原発反対の人たちが、放射能でガンや白血病に冒されると言っているが、あれは“マッカナ、オオウソ”である、国が決めたことを守っていれば絶対に大丈夫だと、五時間かけて洗脳します。  

 こういう「原発安全」の洗脳を、電力会社は地域の人にも行っています。有名人を呼んで講演会を開いたり、文化サークルで料理教室をしたり、カラー印刷の立派なチラシを新聞折り込みしたりして。だから、事故があって、ちょっと不安に思ったとしても、そういう安全宣伝にすぐに洗脳されてしまって、「原発がなくなったら、電気がなくなって困る」と思い込むようになるのです。

 私自身が二〇年近く、現場の責任者として、働く人にオウムの麻原以上のマインド・コントロール、「洗脳教育」をやって来ました。何人殺したかわかりません。みなさんから現場で働く人は不安に思っていないのかとよく聞かれますが、放射能の危険や被曝のことは一切知らされていませんから、不安だとは大半の人は思っていません。体の具合が悪くなっても、それが原発のせいだとは全然考えもしないのです。作業者全員が毎日被曝をする。それをいかに本人や外部に知られないように処理するかが責任者の仕事です。本人や外部に被曝の問題が漏れるようでは、現場責任者は失格なのです。これが原発の現場です。

 私はこのような仕事を長くやっていて、毎日がいたたまれない日も多く、夜は酒の力をかり、酒量が日毎に増していきました。そうした自分自身に、問いかけることも多くなっていました。一体なんのために、誰のために、このようなウソの毎日を過ごさねばならないのかと。気がついたら、二〇年の原発労働で、私の体も被曝でぼろぼろになっていました。

だれが助けるのか

 また、東京電力の福島原発で現場作業員がグラインダーで額(ひたい)を切って、大怪我をしたことがありました。血が吹き出ていて、一刻を争う大怪我でしたから、直ぐに救急車を呼んで運び出しました。ところが、その怪我人は放射能まみれだったのです。でも、電力会社もあわてていたので、防護服を脱がせたり、体を洗ったりする除洗をしなかった。救急隊員にも放射能汚染の知識が全くなかったので、その怪我人は放射能の除洗をしないままに、病院に運ばれてしまったんです。だから、その怪我人を触った救急隊員が汚染される、救急車も汚染される、医者も看護婦さんも、その看護婦さんが触った他の患者さんも汚染される、その患者さんが外へ出て、また汚染が広がるというふうに、町中がパニックになるほどの大変な事態になってしまいました。みんなが大怪我をして出血のひどい人を何とか助けたいと思って必死だっただけで、放射能は全く見えませんから、その人が放射能で汚染されていることなんか、だれも気が付かなかったんですよ。

 一人でもこんなに大変なんです。それが仮に大事故が起きて大勢の住民が放射能で汚染された時、一体どうなるのでしょうか。想像できますか。人ごとではないのです。この国の人、みんなの問題です。

びっくりした美浜原発細管破断事故!

 皆さんが知らないのか、無関心なのか、日本の原発はびっくりするような大事故を度々起こしています。スリーマイル島とかチェルノブイリに匹敵する大事故です。一九八九年に、東京電力の福島第二原発で再循環ポンプがバラバラになった大事故も、世界で初めての事故でした。

 そして、一九九一年二月に、関西電力の美浜原発で細管が破断した事故は、放射能を直接に大気中や海へ大量に放出した大事故でした。

 チェルノブイリの事故の時には、私はあまり驚かなかったんですよ。原発を造っていて、そういう事故が必ず起こると分かっていましたから。だから、ああ、たまたまチェルノブイリで起きたと、たまたま日本ではなかったと思ったんです。しかし、美浜の事故の時はもうびっくりして、足がガクガクふるえて椅子から立ち上がれない程でした。

 この事故はECCS(緊急炉心冷却装置)を手動で動かして原発を止めたという意味で、重大な事故だったんです。ECCSというのは、原発の安全を守るための最後の砦に当たります。これが効かなかったらお終りです。だから、ECCSを動かした美浜の事故というのは、一億数千万人の人を乗せたバスが高速道路を一〇〇キロのスピードで走っているのに、ブレーキもきかない、サイドブレーキもきかない、崖にぶつけてやっと止めたというような大事故だったんです。

 原子炉の中の放射能を含んだ水が海へ流れ出て、炉が空焚きになる寸前だったのです。日本が誇る多重防護の安全弁が次々と効かなくて、あと〇・七秒でチェルノブイリになるところだった。それも、土曜日だったのですが、たまたまベテランの職員が来ていて、自動停止するはずが停止しなくて、その人がとっさの判断で手動で止めて、世界を巻き込むような大事故に至らなかったのです。日本中の人が、いや世界中の人が本当に運がよかったのですよ。

 この事故は、二ミリくらいの細い配管についている触れ止め金具、何千本もある細管が振動で触れ合わないようにしてある金具が設計通りに入っていなかったのが原因でした。施工ミスです。そのことが二十年近い何回もの定検でも見つからなかったんですから、定検のいい加減さがばれた事故でもあった。入らなければ切って捨てる、合わなければ引っ張るという、設計者がまさかと思うようなことが、現場では当たり前に行われているということが分かった事故でもあったんです。

もんじゅの大事故

 去年(一九九五年)の十二月八日に、福井県の敦賀にある動燃(動力炉・核燃料開発事業団)のもんじゅでナトリウム漏れの大事故を起こしました。もんじゅの事故はこれが初めてではなく、それまでにも度々事故を起こしていて、私は建設中に六回も呼ばれて行きました。というのは、所長とか監督とか職人とか、元の部下だった人たちがもんじゅの担当もしているので、何か困ったことがあると私を呼ぶんですね。もう会社を辞めていましたが、原発だけは事故が起きたら取り返しがつきませんから、放っては置けないので行くのです。

 ある時、電話がかかって、「配管がどうしても合わないから来てくれ」という。行って見ますと、特別に作った配管も既製品の配管もすべて図面どおり、寸法通りになっている。でも、合わない。どうして合わないのか、いろいろ考えましたが、なかなか分からなかった。一晩考えてようやく分かりました。もんじゅは、日立、東芝、三菱、富士電機などの寄せ集めのメーカーで造ったもので、それぞれの会社の設計基準が違っていたのです。

 図面を引くときに、私が居た日立は〇・五mm切り捨て、東芝と三菱は〇・五mm切上げ、日本原研は〇・五mm切下げなんです。たった〇・五mmですが、百カ所も集まると大変な違いになるのです。だから、数字も線も合っているのに合わなかったのですね。

 これではダメだということで、みんな作り直させました。何しろ国の威信がかかっていますから、お金は掛けるんです。

 どうしてそういうことになるかというと、それぞれのノウ・ハウ、企業秘密ということがあって、全体で話し合いをして、この〇・五mmについて、切り上げるか、切り下げるか、どちらかに統一しようというような話し合いをしていなかったのです。今回のもんじゅの事故の原因となった温度センサーにしても、メーカー同士での話し合いもされていなかったんではないでしょうか。

 どんなプラントの配管にも、あのような温度計がついていますが、私はあんなに長いのは見たことがありません。おそらく施工した時に危ないと分かっていた人がいたはずなんですね。でも、よその会社のことだからほっとけばいい、自分の会社の責任ではないと。

 動燃自体が電力会社からの出向で出来た寄せ集めですが、メーカーも寄せ集めなんです。これでは事故は起こるべくして起こる、事故が起きないほうが不思議なんで、起こって当たり前なんです。

 しかし、こんな重大事故でも、国は「事故」と言いません。美浜原発の大事故の時と同じように「事象があった」と言っていました。私は事故の後、直ぐに福井県の議会から呼ばれて行きました。あそこには十五基も原発がありますが、誘致したのは自民党の議員さんなんですね。だから、私はそういう人に何時も、「事故が起きたらあなた方のせいだよ、反対していた人には責任はないよ」と言ってきました。この度、その議員さんたちに呼ばれたのです。「今回は腹を据えて動燃とケンカする、どうしたらよいか教えてほしい」と相談を受けたのです。

 それで、私がまず最初に言ったことは、「これは事故なんです、事故。事象というような言葉に誤魔化されちゃあだめだよ」と言いました。県議会で動燃が「今回の事象は……」と説明を始めたら、「事故だろ! 事故!」と議員が叫んでいたのが、テレビで写っていましたが、あれも、黙っていたら、軽い「事象」ということにされていたんです。地元の人たちだけではなく、私たちも、向こうの言う「事象」というような軽い言葉に誤魔化されてはいけないんです。

 普通の人にとって、「事故」というのと「事象」というのとでは、とらえ方がまったく違います。この国が事故を事象などと言い換えるような姑息なことをしているので、日本人には原発の事故の危機感がほとんどないのです。

日本のプルトニウムがフランスの核兵器に?

 もんじゅに使われているプルトニウムは、日本がフランスに再処理を依頼して抽出したものです。再処理というのは、原発で燃やしてしまったウラン燃料の中に出来たプルトニウムを取り出すことですが、プルトニウムはそういうふうに人工的にしか作れないものです。

 そのプルトニウムがもんじゅには約一・四トンも使われています。長崎の原爆は約八キロだったそうですが、一体、もんじゅのプルトニウムでどのくらいの原爆ができますか。それに、どんなに微量でも肺ガンを起こす猛毒物質です。半減期が二万四千年もあるので、永久に放射能を出し続けます。だから、その名前がプルートー、地獄の王という名前からつけられたように、プルトニウムはこの世で一番危険なものといわれるわけですよ。

 しかし、日本のプルトニウムが去年(一九九五年)南太平洋でフランスが行った核実験に使われた可能性が大きいことを知っている人は、余りいません。フランスの再処理工場では、プルトニウムを作るのに核兵器用も原発用も区別がないのです。だから、日本のプルトニウムが、この時の核実験に使われてしまったことはほとんど間違いありません。

 日本がこの核実験に反対をきっちり言えなかったのには、そういう理由があるからです。もし、日本政府が本気でフランスの核実験を止めさせたかったら、簡単だったのです。つまり、再処理の契約を止めればよかったんです。でも、それをしなかった。

 日本とフランスの貿易額で二番目に多いのは、この再処理のお金なんですよ。国民はそんなことも知らないで、いくら「核実験に反対、反対」といっても仕方がないんじゃないでしょうか。それに、唯一の被爆国といいながら、日本のプルトニウムがタヒチの人々を被爆させ、きれいな海を放射能で汚してしまったに違いありません。

 世界中が諦めたのに、日本だけはまだこんなもので電気を作ろうとしているんです。普通の原発で、ウランとプルトニウムを混ぜた燃料(MOX燃料)を燃やす、いわゆるプルサーマルをやろうとしています。しかし、これは非常に危険です。分かりやすくいうと、石油ストーブでガソリンを燃やすようなことなんです。原発の元々の設計がプルトニウムを燃すようになっていません。プルトニウムは核分裂の力がウランとはケタ違いに大きいんです。だから原爆の材料にしているわけですから。

 いくら資源がない国だからといっても、あまりに酷すぎるんじゃないでしょうか。早く原発を止めて、プルトニウムを使うなんてことも止めなければ、あちこちで被曝者が増えていくばかりです。

日本には途中でやめる勇気がない

 世界では原発の時代は終わりです。原発の先進国のアメリカでは、二月(一九九六年)に二〇一五年までに原発を半分にすると発表しました。それに、プルトニウムの研究も大統領命令で止めています。あんなに怖い物、研究さえ止めました。

 もんじゅのようにプルトニウムを使う原発、高速増殖炉も、アメリカはもちろんイギリスもドイツも止めました。ドイツは出来上がったのを止めて、リゾートパークにしてしまいました。世界の国がプルトニウムで発電するのは不可能だと分かって止めたんです。日本政府も今度のもんじゅの事故で「失敗した」と思っているでしょう。でも、まだ止めない。これからもやると言っています。

 どうして日本が止めないかというと、日本にはいったん決めたことを途中で止める勇気がないからで、この国が途中で止める勇気がないというのは非常に怖いです。みなさんもそんな例は山ほどご存じでしょう。

 とにかく日本の原子力政策はいい加減なのです。日本は原発を始める時から、後のことは何にも考えていなかった。その内に何とかなるだろうと。そんないい加減なことでやってきたんです。そうやって何十年もたった。でも、廃棄物一つのことさえ、どうにもできないんです。

 もう一つ、大変なことは、いままでは大学に原子力工学科があって、それなりに学生がいましたが、今は若い人たちが原子力から離れてしまい、東大をはじめほとんどの大学からなくなってしまいました。机の上で研究する大学生さえいなくなったのです。

 また、日立と東芝にある原子力部門の人も三分の一に減って、コ・ジェネレーション(電気とお湯を同時に作る効率のよい発電設備)のガス・タービンの方へ行きました。メーカーでさえ、原子力はもう終わりだと思っているのです。

 原子力局長をやっていた島村武久さんという人が退官して、『原子力談義』という本で、「日本政府がやっているのは、ただのつじつま合わせに過ぎない、電気が足りないのでも何でもない。あまりに無計画にウランとかプルトニウムを持ちすぎてしまったことが原因です。はっきりノーといわないから持たされてしまったのです。そして日本はそれらで核兵器を作るんじゃないかと世界の国々から見られる、その疑惑を否定するために核の平和利用、つまり、原発をもっともっと造ろうということになるのです」と書いていますが、これもこの国の姿なんです。

廃炉も解体も出来ない原発い

 一九六六年に、日本で初めてイギリスから輸入した十六万キロワットの営業用原子炉が茨城県の東海村で稼動しました。その後はアメリカから輸入した原発で、途中で自前で造るようになりましたが、今では、この狭い日本に一三五万キロワットというような巨大な原発を含めて五一の原発が運転されています。

 具体的な廃炉・解体や廃棄物のことなど考えないままに動かし始めた原発ですが、厚い鉄でできた原子炉も大量の放射能をあびるとボロボロになるんです。だから、最初、耐用年数は十年だと言っていて、十年で廃炉、解体する予定でいました。しかし、一九八一年に十年たった東京電力の福島原発の一号機で、当初考えていたような廃炉・解体が全然出来ないことが分かりました。このことは国会でも原子炉は核反応に耐えられないと、問題になりました。

 この時、私も加わってこの原子炉の廃炉、解体についてどうするか、毎日のように、ああでもない、こうでもないと検討をしたのですが、放射能だらけの原発を無理やりに廃炉、解体しようとしても、造るときの何倍ものお金がかかることや、どうしても大量の被曝が避けられないことなど、どうしようもないことが分かったのです。原子炉のすぐ下の方では、決められた線量を守ろうとすると、たった十数秒くらいしかいられないんですから。

 机の上では、何でもできますが、実際には人の手でやらなければならないのですから、とんでもない被曝を伴うわけです。ですから、放射能がゼロにならないと、何にもできないのです。放射能がある限り廃炉、解体は不可能なのです。人間にできなければロボットでという人もいます。でも、研究はしていますが、ロボットが放射能で狂ってしまって使えないのです。

 結局、福島の原発では、廃炉にすることができないというので、原発を売り込んだアメリカのメーカーが自分の国から作業者を送り込み、日本では到底考えられない程の大量の被曝をさせて、原子炉の修理をしたのです。今でもその原発は動いています。

 最初に耐用年数が十年といわれていた原発が、もう三〇年近く動いています。そんな原発が十一もある。くたびれてヨタヨタになっても動かし続けていて、私は心配でたまりません。

 また、神奈川県の川崎にある武蔵工大の原子炉はたった一〇〇キロワットの研究炉ですが、これも放射能漏れを起こして止まっています。机上の計算では、修理に二〇億円、廃炉にするには六〇億円もかかるそうですが、大学の年間予算に相当するお金をかけても廃炉にはできないのです。まず停止して放射能がなくなるまで管理するしかないのです。

 それが一〇〇万キロワットというような大きな原発ですと、本当にどうしようもありません。

「閉鎖」して、監視・管理

 なぜ、原発は廃炉や解体ができないのでしょうか。それは、原発は水と蒸気で運転されているものなので、運転を止めてそのままに放置しておくと、すぐサビが来てボロボロになって、穴が開いて放射能が漏れてくるからです。原発は核燃料を入れて一回でも運転すると、放射能だらけになって、止めたままにしておくことも、廃炉、解体することもできないものになってしまうのです。

 先進各国で、閉鎖した原発は数多くあります。廃炉、解体ができないので、みんな「閉鎖」なんです。閉鎖とは発電を止めて、核燃料を取り出しておくことですが、ここからが大変です。

 放射能まみれになってしまった原発は、発電している時と同じように、水を入れて動かし続けなければなりません。水の圧力で配管が薄くなったり、部品の具合が悪くなったりしますから、定検もしてそういう所の補修をし、放射能が外に漏れださないようにしなければなりません。放射能が無くなるまで、発電しているときと同じように監視し、管理をし続けなければならないのです。 

 今、運転中が五一、建設中が三、全部で五四の原発が日本列島を取り巻いています。これ以上運転を続けると、余りにも危険な原発もいくつかあります。この他に大学や会社の研究用の原子炉もありますから、日本には今、小さいのは一〇〇キロワット、大きいのは一三五万キロワット、大小合わせて七六もの原子炉があることになります。

 しかし、日本の電力会社が、電気を作らない、金儲けにならない閉鎖した原発を本気で監視し続けるか大変疑問です。それなのに、さらに、新規立地や増設を行おうとしています。その中には、東海地震のことで心配な浜岡に五機目の増設をしようとしていたり、福島ではサッカー場と引換えにした増設もあります。新設では新潟の巻町や三重の芦浜、山口の上関、石川の珠洲、青森の大間や東通などいくつもあります。それで、二〇一〇年には七〇〜八〇基にしようと。実際、言葉は悪いですが、この国は狂っているとしか思えません。

 これから先、必ずやってくる原発の閉鎖、これは本当に大変深刻な問題です。近い将来、閉鎖された原発が日本国中いたるところに出現する。これは不安というより、不気味です。ゾーとするのは、私だけでしょうか。

どうしようもない放射性廃棄物

 それから、原発を運転すると必ず出る核のゴミ、毎日、出ています。低レベル放射性廃棄物、名前は低レベルですが、中にはこのドラム缶の側に五時間もいたら、致死量の被曝をするようなものもあります。そんなものが全国の原発で約八〇万本以上溜まっています。

 日本が原発を始めてから一九六九年までは、どこの原発でも核のゴミはドラム缶に詰めて、近くの海に捨てていました。その頃はそれが当たり前だったのです。私が茨城県の東海原発にいた時、業者はドラム缶をトラックで運んでから、船に乗せて、千葉の沖に捨てに行っていました。

 しかし、私が原発はちょっとおかしいぞと思ったのは、このことからでした。海に捨てたドラム缶は一年も経つと腐ってしまうのに、中の放射性のゴミはどうなるのだろうか、魚はどうなるのだろうかと思ったのがはじめでした。

 現在は原発のゴミは、青森の六ケ所村へ持って行っています。全部で三百万本のドラム缶をこれから三百年間管理すると言っていますが、一体、三百年ももつドラム缶があるのか、廃棄物業者が三百年間も続くのかどうか。どうなりますか。

 もう一つの高レベル廃棄物、これは使用済み核燃料を再処理してプルトニウムを取り出した後に残った放射性廃棄物です。日本はイギリスとフランスの会社に再処理を頼んでいます。去年(一九九五年)フランスから、二八本の高レベル廃棄物として返ってきました。これはどろどろの高レベル廃棄物をガラスと一緒に固めて、金属容器に入れたものです。この容器の側に二分間いると死んでしまうほどの放射線を出すそうですが、これを一時的に青森県の六ケ所村に置いて、三〇年から五〇年間くらい冷やし続け、その後、どこか他の場所に持って行って、地中深く埋める予定だといっていますが、予定地は全く決まっていません。余所の国でも計画だけはあっても、実際にこの高レベル廃棄物を処分した国はありません。みんな困っています。

 原発自体についても、国は止めてから五年か十年間、密閉管理してから、粉々にくだいてドラム缶に入れて、原発の敷地内に埋めるなどとのんきなことを言っていますが、それでも一基で数万トンくらいの放射能まみれの廃材が出るんですよ。生活のゴミでさえ、捨てる所がないのに、一体どうしようというんでしょうか。とにかく日本中が核のゴミだらけになる事は目に見えています。早くなんとかしないといけないんじゃないでしょうか。それには一日も早く、原発を止めるしかなんですよ。

 私が五年程前に、北海道で話をしていた時、「放射能のゴミを五〇年、三百年監視続ける」と言ったら、中学生の女の子が、手を挙げて、「お聞きしていいですか。今、廃棄物を五〇年、三百年監視するといいましたが、今の大人がするんですか? そうじゃないでしょう。次の私たちの世代、また、その次の世代がするんじゃないんですか。だけど、私たちはいやだ」と叫ぶように言いました。この子に返事の出来る大人はいますか。

 それに、五〇年とか三百年とかいうと、それだけ経てばいいんだというふうに聞こえますが、そうじゃありません。原発が動いている限り、終わりのない永遠の五〇年であり、三百年だということです。

住民の被曝と恐ろしい差別

 日本の原発は今までは放射能を一切出していませんと、何十年もウソをついてきた。でもそういうウソがつけなくなったのです。

 原発にある高い排気塔からは、放射能が出ています。出ているんではなくて、出しているんですが、二四時間放射能を出していますから、その周辺に住んでいる人たちは、一日中、放射能をあびて被曝しているのです。

ある女性から手紙が来ました。二三歳です。便箋に涙の跡がにじんでいました。「東京で就職して恋愛し、結婚が決まって、結納も交わしました。ところが突然相手から婚約を解消されてしまったのです。相手の人は、君には何にも悪い所はない、自分も一緒になりたいと思っている。でも、親たちから、あなたが福井県の敦賀で十数年間育っている。原発の周辺では白血病の子どもが生まれる確率が高いという。白血病の孫の顔はふびんで見たくない。だから結婚するのはやめてくれ、といわれたからと。私が何か悪いことしましたか」と書いてありました。この娘さんに何の罪がありますか。こういう話が方々で起きています。

 この話は原発現地の話ではない、東京で起きた話なんですよ、東京で。皆さんは、原発で働いていた男性と自分の娘とか、この女性のように、原発の近くで育った娘さんと自分の息子とかの結婚を心から喜べますか。若い人も、そういう人と恋愛するかも知れないですから、まったく人ごとではないんです。 こういう差別の話は、言えば差別になる。でも言わなければ分からないことなんです。原発に反対している人も、原発は事故や故障が怖いだけではない、こういうことが起きるから原発はいやなんだと言って欲しいと思います。原発は事故だけではなしに、人の心まで壊しているのですから。

私、子ども生んでも大丈夫ですか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ。

 最後に、私自身が大変ショックを受けた話ですが、北海道の泊原発の隣の共和町で、教職員組合主催の講演をしていた時のお話をします。どこへ行っても、必ずこのお話はしています。あとの話は全部忘れてくださっても結構ですが、この話だけはぜひ覚えておいてください。

その講演会は夜の集まりでしたが、父母と教職員が半々くらいで、およそ三百人くらいの人が来ていました。その中には中学生や高校生もいました。原発は今の大人の問題ではない、私たち子どもの問題だからと聞きに来ていたのです。

 話が一通り終わったので、私が質問はありませんかというと、中学二年の女の子が泣きながら手を挙げて、こういうことを言いました。 

 「今夜この会場に集まっている大人たちは、大ウソつきのええかっこしばっかりだ。私はその顔を見に来たんだ。どんな顔をして来ているのかと。今の大人たち、特にここにいる大人たちは農薬問題、ゴルフ場問題、原発問題、何かと言えば子どもたちのためにと言って、運動するふりばかりしている。私は泊原発のすぐ近くの共和町に住んで、二四時間被曝している。原子力発電所の周辺、イギリスのセラフィールドで白血病の子どもが生まれる確率が高いというのは、本を読んで知っている。私も女の子です。年頃になったら結婚もするでしょう。私、子ども生んでも大丈夫なんですか?」と、泣きながら三百人の大人たちに聞いているのです。でも、誰も答えてあげられない。

 「原発がそんなに大変なものなら、今頃でなくて、なぜ最初に造るときに一生懸命反対してくれなかったのか。まして、ここに来ている大人たちは、二号機も造らせたじゃないのか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ」と。ちょうど、泊原発の二号機が試運転に入った時だったんです。

 「何で、今になってこういう集会しているのか分からない。私が大人で子どもがいたら、命懸けで体を張ってでも原発を止めている」と言う。

 「二基目が出来て、今までの倍私は放射能を浴びている。でも私は北海道から逃げない」って、泣きながら訴えました。

 私が「そういう悩みをお母さんや先生に話したことがあるの」と聞きましたら、「この会場には先生やお母さんも来ている、でも、話したことはない」と言います。「女の子同志ではいつもその話をしている。結婚もできない、子どもも産めない」って。

 担任の先生たちも、今の生徒たちがそういう悩みを抱えていることを少しも知らなかったそうです。

 これは決して、原子力防災の八キロとか十キロの問題ではない、五十キロ、一〇〇キロ圏でそういうことがいっぱい起きているのです。そういう悩みを今の中学生、高校生が持っていることを絶えず知っていてほしいのです。

原発がある限り、安心できない

 みなさんには、ここまでのことから、原発がどんなものか分かってもらえたと思います。

 チェルノブイリで原発の大事故が起きて、原発は怖いなーと思った人も多かったと思います。でも、「原発が止まったら、電気が無くなって困る」と、特に都会の人は原発から遠いですから、少々怖くても仕方がないと、そう考えている人は多いんじゃないでしょうか。

 でも、それは国や電力会社が「原発は核の平和利用です」「日本の原発は絶対に事故を起こしません。安全だから安心しなさい」「日本には資源がないから、原発は絶対に必要なんですよ」と、大金をかけて宣伝をしている結果なんです。もんじゅの事故のように、本当のことはずーっと隠しています。

 原発は確かに電気を作っています。しかし、私が二〇年間働いて、この目で見たり、この体で経験したことは、原発は働く人を絶対に被曝させなければ動かないものだということです。それに、原発を造るときから、地域の人達は賛成だ、反対だと割れて、心をズタズタにされる。出来たら出来たで、被曝させられ、何の罪もないのに差別されて苦しんでいるんです。

 みなさんは、原発が事故を起こしたら怖いのは知っている。だったら、事故さえ起こさなければいいのか。平和利用なのかと。そうじゃないでしょう。私のような話、働く人が被曝して死んでいったり、地域の人が苦しんでいる限り、原発は平和利用なんかではないんです。それに、安全なことと安心だということは違うんです。原発がある限り安心できないのですから。

 それから、今は電気を作っているように見えても、何万年も管理しなければならない核のゴミに、膨大な電気や石油がいるのです。それは、今作っている以上のエネルギーになることは間違いないんですよ。それに、その核のゴミや閉鎖した原発を管理するのは、私たちの子孫なのです。

 そんな原発が、どうして平和利用だなんて言えますか。だから、私は何度も言いますが、原発は絶対に核の平和利用ではありません。

 だから、私はお願いしたい。朝、必ず自分のお子さんの顔やお孫さんの顔をしっかりと見てほしいと。果たしてこのまま日本だけが原子力発電所をどんどん造って大丈夫なのかどうか、事故だけでなく、地震で壊れる心配もあって、このままでは本当に取り返しのつかないことが起きてしまうと。これをどうしても知って欲しいのです。

 ですから、私はこれ以上原発を増やしてはいけない、原発の増設は絶対に反対だという信念でやっています。そして稼働している原発も、着実に止めなければならないと思っています。

 原発がある限り、世界に本当の平和はこないのですから。

優しい地球 残そう子どもたちに
筆者「平井憲夫さん」について:

1997年1月逝去。
1級プラント配管技能士、原発事故調査国民会議顧問、原発被曝労働者救済センター代表、北陸電力能登(現・志賀)原発差し止め裁判原告特別補佐人、東北電力女川原発差し止め裁判原告特別補佐人、福島第2原発3号機運転差し止め訴訟原告証人。
「原発被曝労働者救済センター」は後継者がなく、閉鎖されました。

Posted by nob : 2011年03月22日 22:52

これが実情。。。

■事故原発は“欠陥品”? 設計担当ら35年ぶり仰天告白

 自衛隊に警視庁機動隊、そして東京消防庁の特殊部隊まで巻き込むことになった空前の原発事故は、実は人災である可能性が浮上している。

 福島第1の原子炉は米ゼネラル・エレクトリック(GE)が開発した。そのGE元社員のデール・ブライデンボー氏はロイター通信の取材に対し、福島第1と同型の原子炉について35年前に安全面での不安を指摘していたと打ち明けたのだ。

 そのうえで同氏は「分析が終わるまで一部の原発は閉鎖されるべきだと思ったが、GE側は応じなかった。そのため、私はGEを辞めた」と、退社した経緯を説明した。

 米ニューヨーク・タイムズも、米原子力委員会の専門家が1972年、この原子炉は水素がたまって爆発した場合、放射能を封じる格納容器が損傷しやすいため、「使用を停止すべき」と指摘した、と報じた。

 今回、事故を起こしたのは「マーク1」という沸騰水型原子炉の一種で、60年代にGEが開発した。中心の燃料棒を圧力容器、さらにその外側をフラスコ状の格納容器で守っている。格納容器が小さく、設備建設費が安く済むため、計104基の原子炉が稼働している米国では同型の炉が23基も稼働している。米国外にも9基あり、計32基が現在も運転中だが、格納容器が小さいゆえに、水素爆発で損傷するリスクが高いというのだ。

 福島第1の原子炉はGEの設計図をもとに、東芝や日立製作所が関わって建設、運転されてきた。設計に携わった東芝の元技術者、小倉志郎氏(69)は16日、外国特派員協会の記者会見で驚きの証言をした。

 「(67年に)設計した当時は、津波は前提になかった。日本で事実上、初の原子炉設計だけに知識に乏しく、耐震設計基準についても判断できなかったと思う」

 小倉氏は福島第1原発の1、2、3、5、6号機の冷却部分などを設計した。その小倉氏によれば、津波の対応はその後、日本独自の設計で織り込まれるようになった。しかし、推定で最大10メートルとされる今回の大津波より「想定規模ははるかに小さかった」。また、地震の規模についても「マグニチュード(M)8・0以上の地震は起きない、と社内で言われた」とし、M9・0の巨大地震は想定外であったことを明かした。

 地震対策は「私の定年が近くなってやっと見直しをしたが、それでも大地震は想定しなかった。責任を感じる」と語っている。

 米メディアの報道と設計者の証言をまとめると、もともと事故時の危険が高い米国発の原発が、津波や地震のリスクを十分に考慮せず建設、運転されてきたことになる。前出のブライデンボー氏は今回の事故について、「マーク1型格納容器が、他の原子炉ほど地震や津波の負担に耐えられないことから(事故が)生じた」と分析している。

 福島第1原発の1号機が運転を開始したのは71年。40年もの間、周囲を巻き込む深刻な事故を起こさなかったのは奇跡だったともいえる。

[ZAKZAK]


結果としてではなく、、、最初から甘い。。。

■“結果として想定甘かった”

東京電力の鼓紀男副社長は、22日、福島県内の避難所を訪れたあと会見し、津波を想定した福島第一原子力発電所の防災上の設計について、「結果として、想定が甘かった」と述べました。

福島市で会見した鼓副社長は、津波の被害を受けて深刻な事態に陥っている福島第一原発の防災上の設計について、「結果として想定が甘かった」と述べました。また、各地で国の基準値を超える放射性物質が検出され、農家などから補償を求める声が上がっていることについては、「補償しなければならないところには補償を検討したい」と述べました。東京電力では、鼓副社長を22日から福島事務所に常駐させ、現地で避難者への対応などに当たることにしています。

[NHKニュース/23:19追加]


■原子力安全委員長、国会で想定の甘さ認める

 原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長は22日の参院予算委員会で、福島第1原発事故について「想定を超えたもので、想定が悪かった。事故の想定は世界的な見直しが必要だ」と述べ、従来の地震や津波災害の想定に誤りがあったことを認めた。

 班目氏は12日に菅直人首相が福島原発を視察した際、「水素爆発はない」と説明。これが、建屋爆発を見通せず、政府の対応を鈍らせたとの批判が出ている。これに関し、班目氏は「(説明したのは)格納容器の中の話。首相の判断が甘くなったことはない」と、言い逃れとも取れる答弁を繰り返した。

 一連の事故については「原子力を推進してきた者の一人として、個人的に謝罪するつもりはある」と自らの責任に言及した。

 同委は原子力関連の行政機関を専門・中立的な立場から指導する役割を担っている。

[北海道新聞/03.23 02:25追加]

Posted by nob : 2011年03月22日 22:32

様々な立場と視点。。。

■破局は避けられるか――福島原発事故の真相
ジャーナリスト 広瀬隆

 2011年3月11日、東北地方三陸沖地震が起こって、福島第一原発1号機で格納容器内の圧力が異常に上昇し、そのあと建屋が爆発。続いて 3号機も同じく爆発。さらに2号機は、格納容器内にあるサプレッションプール(圧力抑制室)が破損した。破損が進めば絶望的な破局に向かう。これと並行して、日本人の頭の上に大量の放射能放出を始めた。一体、何が起こったのか。

「想定外」の言葉を濫用する
電力会社とマスメディアの異常

 津波そのものによる天災は、避けることができない。これは日本の宿命である。しかしこの悲惨な原発事故は人災である。それを起こした責任者は、電力会社だけではなく、これまで何もこの事態を警告をしなかったテレビと、テレビに出てデタラメを解説している専門家と呼ばれる大学教授たちである。

 2011年3月11日14時46分頃、北緯38.0度、東経142.9度の三陸沖、牡鹿半島東南東130km付近、震源深さ24kmで、マグニチュード9.0の巨大地震が発生した。マグニチュードが当初8.4→次に8.8→最後に9.0に修正されてきたことが、疑わしい。原発事故が進んだために、「史上最大の地震」にしなければならない人間たちが数値を引き上げたのだと思う。これは四川大地震の時に中国政府のとった態度と同じである。

 地震による揺れは、宮城県栗原市築館(つきだて)で2933ガルを観測し、重力加速度の3倍である。しかし2008年の岩手・宮城内陸地震では、マグニチュード7.2で、岩手県一関市内の観測地点で上下動3866ガルを記録している。今回より大きい。

 NHKなどは「1000年に1度の巨大地震」と強調するが、この東北地方三陸沖地震の実害と、原発震災を起こした原因は、津波であった。では、津波の脅威は、誰にも予測できなかったものなのか。日本の沿岸地震では、ほんの100年前ほどの1896年(明治29年)の明治三陸地震津波で、岩手県沿岸の綾里(りょうり)では38.2m、吉浜(よしはま)24.4m、田老(たろう)14.6mの津波高さが記録されている。「想定外」の言葉を安っぽく濫用するなとマスメディアに言いたい。被害が出たあとに、被害を解析してくれても困る。事故後に、「想定できなかった」ということは、専門家ではない、ということだ。すべて私のごとき人間に想定でき、昨年8月に発刊した『原子炉時限爆弾』(ダイヤモンド社刊)に書いたことばかりが起こったのである。電力会社が「故意に想定しなかった」だけであり、想定しなかったその責任は、被曝者に対してきわめて重大である。

冷温停止に至っているのは
原子炉11基のうち3基だけ

 昨年のことから理解しておくべきである。昨年3月25日に、1971年3月26日に運転を開始した福島第一原発1号機について、東京電力は、この原発が40年を迎えるというのに、超老朽化原発の運転続行という暴挙を発表し、60年運転も可能だと暴言を吐いて、原子力安全・保安院がそれを認めた。これは福井県の敦賀原発・美浜原発に続く、きわめて危険な判断であった。さらに昨年10月26日、営業運転開始から34年が経過した老朽化原発・福島第一原発3号機でプルトニウム燃料を使った危険なプルサーマル営業運転に入った。

 福島第一原発は設計用限界地震が、日本の原発で最も低い270ガルで建設された、最も耐震性のない原発である。そこで今、炉心熔融が起こったのだ。福島県内には、70キロを超える双葉断層が横たわり、マグニチュード7.9が予測される。

 地震発生時の運転状況は、○福島第一1・2・3号機は運転中→スクラム(緊急自動停止)。4・5・6号機は定検停止中○福島第二1・2・3・4号機はすべて運転中→スクラム。制御棒が挿入され、核分裂反応は、全機が停止した。しかし……

 地震発生後、原発は「止める」「冷やす」「閉じ込める」機能があるので大丈夫だと宣伝してきたが、ほかの原発も含めて、自動停止した11基の原子炉のうち、原子炉内の温度が100℃以下で、圧力も大気圧に近い状態で安定した「冷温停止」に至っているのは、地震4日目の14日現在、福島第二原発3号機と女川原発1・3号機の3基だけであり、残り8基が迷走運転中である。

炉心溶融(メルトダウン)は
2800℃どころか、わずか600℃で起こる

 電気出力100万kW原子炉では、熱出力がその3倍の330万kWある。この原子炉では、原子炉自動停止しても、その後に核分裂生成物が出し続ける崩壊熱は、1日後にも、1万5560kWもある。またその発熱量がどれほど小さくなっても、永遠に熱を出し続けるので、燃料棒が原子炉にある限り、それを除去し続けなければならない。なぜなら、原子炉という閉じ込められた容器内では、熱がどんどんたまってゆくからである。

 それを除去できなければ、水は100℃で沸騰するから、水がなくなり、燃料棒がむき出しになる。そうなれば、超危険な放射性物質が溶け出し、燃料棒の集合体が溶け落ちる。それが炉心熔融であり、メルトダウンと呼ばれる。燃料棒の集合体が次々に溶け落ちると、炉の底にたまって、ますます高温になり、灼熱状態になる。やがて原子炉圧力容器の鋼鉄を溶かし、お釜の底が抜けると、すべての放射性物質が、外に出て行く。これが「チャイナ・シンドローム」と呼ばれる現象である。

 一方、燃料棒被覆管のジルコニウムが水と反応して酸化されるので、水素ガスを発生する。水素ガスの爆発限界は、最小値が4.2%であるから、この濃度になれば爆発する。

 原子炉の正常な運転条件は、福島原発のような沸騰水型では、280~290℃、70気圧である。従来は燃料棒の過熱温度が2800℃で炉心溶融が起こるとされていたが、スリーマイル島原発事故などの解析によって、実際には600℃で起こることが明らかになった(2009年7月6日~7日にNHK・ BS1で放映されたフランス製ドキュメント「核の警鐘~問われる原発の安全性」)。NHKなどは、御用学者を動員して「史上空前のマグニチュード9.0」を強調しているが、建物の崩壊状況を見て分る通り、実際の揺れは、兵庫県南部地震(阪神大震災)のほうがはるかに強烈だった。この地震被害の原因は、揺れではなく、ほとんどが津波であった。

地球の動きがもらたす
「原発震災」が日本で現実化した

 福島第一原発では、地震から1時間後、15時42分に全交流電源が喪失して、外部からの電気がまったく来なくなった。あとは、所内の電源が動かなければ、何もできない状態である。ところがそこに津波が襲って、15時45分にオイルタンクが流失して、さらに配電盤などの配線系統が水びたしになって、内部はどうにもならなくなった。初めは炉心に水を注入するためのECCS(緊急炉心冷却装置)を作動したが、すぐに注水不能となった。非常用ディーゼル発電機はまったく作動しない。電気回路が大量の水を浴びて、配線系統がどうにもならない。コンピューターも何もかも、電気がなければ何もできない。

 このような所内電源と非常用ディーゼル発電機による電力のすべてが失われた事態に備えて、原子炉隔離時冷却系と呼ばれるECCSの一種がある。これは、炉心の崩壊熱による蒸気を利用してタービンを起動させ、ポンプを駆動して注水する装置である。しかし、これも制御機能が失われれば、駄目になる。

 そもそも、地震発生当初から、非常用ディーゼル発電機がまったく働かないというのだから、電源車が到着したかどうかに鍵があるのに、その最も重要なことについてさえ、報道されなかった。テレビの報道陣が、いかに原発事故について無知であるかをさらけ出した。

 そして1号機の原子炉内の水位がぐんぐん下がり始めた。非常用復水器と原子炉隔離時冷却系によって、何とか水位の復帰につとめたが、格納容器(ドライウェル)内の圧力が、設計上の使用最高圧力4気圧をはるかに上回る8気圧に達している可能性が高く、加えて、除熱ができていないので、水位が下がってゆき、4メートルの燃料棒の頭は、1メートル以上が水の上に顔を出した。

 格納容器の圧力が高まると破壊されるので、バルブを開いて、高圧になった気体を放射性物質と共に外部に放出する作業に入ったが、事故の経過を見ると、悲観的にならざるを得ない。しかしもうすでに、事故解析の原稿を書いている段階は過ぎたようだ。15日昼頃には、敷地内での放射能が通常の350万倍に達した。テレビでは、コメンテーターも政府もみな、微量、微量と言い続けた。ここまでくれば、みな、おそるべき犯罪者たちである。さらに2号機では、格納容器の破損が起こり、4号機では建屋内の使用済み核燃料のプールが沸騰を始めたという。ここには、原子炉より多くの放射性物質が入っている。作業者が近づけない場所であるから処理はおそらく不能であろうと、15日の午後5時時点で、私は推測するが、この推測が間違ってくれるよう祈っている。福島第一原発の6基のうち、1基がメルトダウンすれば、そこには職員がいられなくなる。すべてを放棄して逃げ出すだろう。あとは連鎖的に事故が起こる。

 この発電所には、全部合わせて、事故を起こしたチェルノブイリ原発の10倍を超える放射能があると思われる。あとは、この放射能が無害であると、政府と原子力安全・保安院と電力会社とテレビの御用学者たちは言い続けるはずだ。もし日本の国民が愚かであればそれを信じて、汚染野菜を食べることだろう。明日、すぐには死なないからだ。しかしかなりの高い確率で発癌することが分っている。子供たちを守れるのは、事実を知っているあなただけである。

『原子炉時限爆弾』で、私はこう書いた。
--「10年後に、日本という国があるのだろうか」と尋ねられれば、「かなり確率の高い話として、日本はないかも知れない」と、悪い予感を覚える。…(中略)…この先には、まったく報じられない、とてつもなく巨大な暗黒時代が待ち受けているのだ。その正体は、想像したくもないが、人知のおよばない地球の動きがもたらす「原発震災」の恐怖である。--と。
その通りになってしまったのだとすれば、悔やんでも悔やみきれない。

[ダイアモンド・オンライン]

Posted by nob : 2011年03月19日 10:41

本質的原因の所在。。。

■原発の行方、日本の行方
ホルマン・ジェンキンス

 津波被災地で原子炉の緊急冷却に取り組む日本の原発関係者の苦闘ぶりはドラマ顔負けだ。しかし、一番重大なこと ― 人命と安全 ― に関して言えば、原発の闘いは添え物でしかない。列車全車両が消息不明になり数百名の安否が気遣われた。集落が丸ごと流されて、数千人の住民が命を奪われた。これまで、原発の作業員1人が死亡したことが判明しており、ほか数人が放射能中毒の兆候を示している。

 環境劣化に関しては、映像の示すところ、津波の水が、上陸後、暗褐色に変色した。限りない量の汚染物質(下水、燃料、潤滑油、洗浄溶剤)が地面全体に広がり、帯水層へと染み込んだ。一方、放射線放出は、勇敢な原発作業員以外には、まだ重大な脅威とはなっていない。

 10年近く前、意図的なテロ破壊に対する原発の脆弱性を米国民が危惧したとき、米原子力規制委員会(NRC)のニルス・ディアス委員長は次のような有名な演説を行った。「概して、原発はバランスのとれた描き方をされていないように思う。これはおそらく、原発のことをよりよく知る者すべての責任だろう。(原発事故の)結果にはっきりと言及しないという風潮が色濃く見受けられるからだ」

 同委員長は続けて、史上最悪の原発事故であるチェルノブイリの結果をはっきりと示した。この事故では、黒鉛炉心原子炉が1週間以上、露天で燃えた。59 人の消防士と作業員が死亡したほか、避難やその他の対策をとらなかったことで、1800人の小児甲状腺がん患者の発生につながった(死亡に至ったケースはおよそ10件)。ディアス委員長はさらにこう述べた。「大量の放射能を浴びた場合に見られる早期一次潜在性健康影響には、白血病も含まれると予想されている。しかし、チェルノブイリに起因するとされる白血病の過剰な患者数はまだ検知されていない」

 ディアス委員長の発言を粉飾してはならない。同委員長はリスクのまったくないエネルギーを提示していたわけではない。ではここで、日本について考えてみよう。日本はおそらく過去1100年間で最悪の地震に見舞われ、続いて、原発が津波に直撃された。日本が依存するその他の多くの産業システム(輸送、エネルギー、水道、食料、医療、公衆安全)が甚大な打撃を受け、機能を停止した。一つまたは複数の原子炉のメルトダウンはほぼ阻止されたようにみえるが、最悪の出来事はまだ起こり得る。

 現実を客観的に判断して、「ほぼ阻止された」としてある点に注意が必要だ。全面的または部分的メルトダウンでは、格納構造の状態や、それ以上に、原子炉内部で起きていること、とりわけ、放出する必要があるであろう流体や気体に関して起きていることが分からない限り、どういう事態になるかは実のところ分からない。日本の場合、昨日の、使用済み核燃料の冷却失敗も、事情をさらに厄介にしている。これに一部起因して放出物が噴出したのは驚きだったが、より広範囲の公衆を脅かすものではなかった。東京電力は片付けるべき問題を山のように抱えているが、地域規模の天災によってさらに悪化した状況下においてさえ、チェルノブイリ規模の放出は回避される公算が大きそうだ。だとすれば、原発による今年の死者数は、炭鉱事故による死者数を下回ることになるだろう。

 そこで、一つ、疑問が浮かぶ。世界には、発電に使えるガスと石炭がある。原子力は、政府の多くの支援を必要とする温室植物だ。環境団体は、おそらくいわれなき道徳的権限によって、炭素排出抑制こそが人類最大の課題だと長年主張してきた。風力と太陽エネルギーでどうにか差を穴埋めできると主張するという、現実逃避を選択していない環境団体は、化石エネルギーの唯一の代替エネルギーが原子力であることを冷静に認識してきた。

 こうした環境団体は、一夜明けたらどういう立場に立っているのだろうか。温室効果ガスの二大生産国であり、急成長中の中国とインドには、計画中や建設中の原発が何十基もある。民主国家であるインドは、日本の震災への政治的反応によって方向転換する機がとりわけ熟している。環境保護主義者は、もし自らの地球温暖化のレトリックを信じているとすれば、現実主義的な原発支持をやはり表明するのだろうか。それとも、資金調達が容易でメディア受けする反原発のパニックに加わることになるのだろうか。

 われわれにはすでにその答えが分かっているのではないか。世界が二酸化炭素排出量の協調的削減に取り組むというありそうもない事態においては、原子力が鍵だった。良くも悪くも、この可能性が今や消え去ったと考えるべきだろう。

***

 話は少し違うが、東日本大震災は、連綿と続く、日本経済の謎を浮き彫りにする。公式データでは、日本経済は20年間、年間成長率1%そこそこで停滞を続けている。人口も減少している。ばらまきの公共事業支出は、国庫を破産させつつあるようだ。政府債務残高は膨大で、手に負えない状態になっているように見える。

 その一方、日本は今までにも増して輸出大国になっており、経常黒字は1980年代末の日本株式会社の全盛期以降、5倍に膨らんでいる。公共サービスは第一級だ。円は強い。金利は低い。日本国民は健康で、最新・最良のあらゆるものを十分に供給されている。高級ブランド業者にとって、日本は依然、最高のマーケットだ。報告されている失業率は5%を下回っている。

 日本は保護主義批判をかわすために経済成長率を偽ってきた、との説がある。日本の沈滞は、おおかた、欧米観測筋の目にそう映っているだけのことで、欧米観測筋は国家主導的、銀行中心的、輸出志向型資本主義の粘り強いダイナミズムを把握できていないのだという。この説は、多くの人々にとってまゆつばものでしかないが、日本政府が再建のために新規の借り入れや支出を大々的に進めようとするなかで、その真偽について、興味深くかつ厳しい試練を受けようとしている。

(ホルマン・ジェンキンスはウォール・ストリート・ジャーナルの編集委員)

[WALL STREET JOURNAL 日本版]

Posted by nob : 2011年03月17日 00:20

nothing to say..........

■東日本大震災:放水に放射線の壁 ヘリ投入「命がけ」

福島第1原発の冷却のイメージ

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 東京電力福島第1原発では16日も冷却に向けて作業が続いた。陸上自衛隊は同日夕から、新たにヘリコプターで3号機に海水を投下する予定だったが、周辺の放射線数値が高かったことから断念。17日に再び実施を検討する。警察庁も放水車による作業を準備している。地上からの放水と、ポンプ車による海水の炉心への注水活動は続けられているとみられるが、冷却作業の進展状況を東電は発表しておらず、不透明さを増している。東電は同原発の緊急炉心冷却装置(ECCS)を稼働させる電力を供給するため、東北電力からの新たな送電線を設置する作業に入った。

 ◇「東電、危機感薄い」

 「本当に最悪の事態になったときには東日本がつぶれるということも想定しなければならない。(東電は)危機感が非常に薄い」

 菅直人首相は16日夜、首相官邸で会談した笹森清内閣府特別顧問に強い危機感を吐露した。東電と経済産業省原子力安全・保安院に任せている間に福島第1原発の状況は高濃度放射線が周辺を汚染する段階にまで悪化。懸念を募らせる首相が同日、「命がけの冷却作戦」を指示したのは自衛隊だった。

 特に危険な状態にある3、4号機のうち、原子炉格納容器が損傷したとみられる3号機を対象に、陸上自衛隊のヘリで上空数十メートルを通過しながら、機体につるしたバケットから海水を投下する作戦。防衛省は当初、数十メートル上空でホバリング(空中停止)しながらピンポイントで狙う案を検討したが、乗員が放射線にさらされる時間が長く、被ばくの危険が高まると判断した。同省幹部は「これは放射能との戦いだ。通過時だと(水が拡散し)冷却効果が薄くなる」と懸念する。

 密閉されていない使用済み核燃料プールの冷却が必要な4号機については、核分裂を抑えるホウ酸を入れた水の投入も検討されている。しかし建屋の屋根が吹き飛んだ3号機と違い、4号機は建屋の横にしか穴が開いていない。上空からの放水でどの程度効果があるかは未知数だ。それ以前に3号機の放水も実施に移せるか不透明で、統幕幹部は「命の保証がない。非常に危険な任務だ」と17日以降も放射線量を慎重に見極める姿勢を示す。

 ◇防衛省「原発のノウハウない」

 陸自は大震災の発生後、大型輸送ヘリCH47Jなど16機を霞目駐屯地(仙台市)に配置し、輸送任務などに使用してきた。今回の消火・冷却作戦では、放射線量のモニタリング調査のため1機を先行させて飛ばし、安全を確認したうえで放水用のヘリが現場へ向かう手順になっているが、16日は「とても行ける数値ではなかった」(統幕幹部)。17日に基準値を下回る保証はなく、「実施するには『放射線量が低い』とウソをつくしかない」との声も聞かれた。

 もともと防衛省・自衛隊サイドには「我々に原発のノウハウはない。防護服は核攻撃された後でも活動できるようになっているが、(原子炉から放出される)高濃度の放射能には耐えられない」(自衛隊幹部)との慎重論がくすぶる。「原発事故の対応は、東電と原子力安全・保安院にやってもらうしかない」(防衛省幹部)というのが本音だ。

 「ノウハウを持っているとすれば米軍しかない」(同)と米軍への期待感もあったが、空母ロナルド・レーガンなど艦船9隻を派遣して大震災被災者の救助・救援に協力している米側も、福島第1原発については放射線被害への警戒感を隠さない。

 15日には消火ポンプ車2台を東電に引き渡したが、地上からの給水活動には加わらず、海上の艦船は原発の風下にならないように配置を変えている。

 ◇統幕幹部「今回は有事」

 「自衛隊がトライする前に、一番危険な業務を米軍にお願いしますとは言えない」。陸自ヘリをいったん現地に向かわせた16日、統幕幹部はこう語り、「今回は有事だ。最高司令官である首相の判断。『やれ』と言われればやるだけだ」と、隊員の命がかかる首相判断の重みを強調する。【犬飼直幸、坂口裕彦】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2011年03月16日 23:59

福島原発事故の収束、、、最も早急な課題。。。

■NZ救助隊ら微量の被ばく 除染し活動継続

 ニュージーランドのメディアは16日、東日本大震災を受け福島県入りしたニュージーランドとオーストラリアの救助隊員ら計4人から、ごく微量の被ばくを確認したと報じた。両国首相は、健康上の問題はないとしている。

 ニュージーランドのキー首相は「除染措置を受けており、危険な状況ではないと信じている」と述べ、隊員らを撤収させる計画はないとした。オーストラリアのギラード首相も、同国の隊員らは無事だと説明した。

 ニュージーランド・ヘラルド紙(電子版)によると、隊員らはヘリコプターで福島空港に到着後、陸路で移動。その後の放射線量の測定で、ニュージーランド隊員のブーツなどから高い数値が検出された。(共同)

[産経新聞]

Posted by nob : 2011年03月16日 23:50

民族大移動の時!!!

これだけ広範囲にわたる深刻極まりない事態、、、これまでの局所的災害の経験値は通用しない。。。

今こそ国を挙げ、私達が心を一つにすべき時!!!


今緊急搬送すべきなのは

物質ではない、、、

被災住民です。。。


被災住民を

どこへでもいい

どんな手段でもいい

とにかく西へ南へ

必要な治療が、食事が、入浴が、人としての暮らしができる私達の街へ

片っ端から運ぶことからです!!!


国が率先して受け入れ先を準備するのはもちろんのこと、民間の施設も個人も、被災者全員を受け入れて剰りあるだけ潜在していると確信しています

そして、国が主導して、まずは何より福島原発事故の収束、官民一体となっての、さらにはボランティアをも募り、自治体の境も取り払っての被災地復興というより、誰もが羨む新たな街づくりを目指すことこそが、日本がそして私達国民が今進むべき道。。。


もう始まってる!!!

■福島県の原発事故避難民受け入れ、県が検討に着手

 東日本大震災の影響で福島第1原子力発電所(福島県)から放射性物質が漏出するなどした問題で、埼玉県は16日、福島県から一時的に避難住民を受け入れる方針を固めた。国や全国知事会からの要請を受けた措置で、県は避難場所の選定などの準備作業に着手した。

 県危機管理課によると、避難所として想定するのは、研修センターや学校施設、会館などの公共施設。県側の収容能力や福島県側からの需要の確認を進めている。

 受け入れ人数や時期は未定ながら、「長期ではない」(同課)ことを見込んでおり、将来的には県営住宅などに仮入居させることも検討していく。

 県危機管理課は「まずは時間が重要。早く避難所に入っていただくために、準備を進めている」としている。

 福島第1原発をめぐっては、水素爆発などにより放射性物質が漏出、半径20キロ以内に避難区域が設定されているほか、20~30キロ圏の住民には屋内待避が指示されている。

[産経新聞/23:43追加]


■ 東日本大震災:被災者の県外移転検討…避難所ごと一定期間

 政府は被災者支援に特化した「被災者生活支援特別対策本部」(本部長・松本龍防災担当相)を設置するなど、救援物資の提供や当面の住宅確保など被災者支援に本格的に乗り出した。避難所生活を強いられているのは約38万人。住宅や道路、学校などを喪失した地域も多く、政府は被災者を全国の各地域に一定期間移転させる「疎開」の検討に入った。既に幾つかの都道府県が受け入れを表明しており、公営住宅の空き部屋などの利用を想定している。

 被災者支援のかじ取りを担うのは、菅直人首相が首相官邸に呼び戻した仙谷由人官房副長官だ。特別対策本部の副本部長を務め、松井孝治元官房副長官、長島昭久前防衛政務官、城島光力党政調会長代理らと連携し、食品流通を円滑化するため、厳しい食品表示義務があるJAS法の規制の特別な緩和を手がけるほか、被災者が仮設住宅に入るまでの移動の方法などを検討する。

 仙谷氏の役割について、政府高官は「各省のパイプをつなげる。超法規的な対応が必要で、各省庁をまたぐ力業が必要になるから」と指摘。仙谷氏の下には18日、さっそく官僚や民間事業者、各省政務三役らが列をなし、孫正義ソフトバンク社長、新浪剛史ローソン社長らと相次いで首相官邸で会談。流通や燃料、通信事情について意見を求めた。

 政府が調整を急いでいるのが、被災者を避難所ごと被災地外の自治体に一定期間移転してもらう「集団移転」。菅首相は18日夜の記者会見で被災者について「全国各地の皆さんに受け入れてもらえるよう全力で努めたい」と述べた。松本防災担当相の下で16日から具体的な検討に入っている。

 今回の震災は、被害が広範囲に及んでいるうえ、津波によって住宅だけでなく道路や水道、電気などの生活インフラ、さらに学校や病院などの公的施設も大打撃を受けた。被災地での仮設住宅建設には相当な時間がかかるとみられ、仮設住宅に入居しても周辺環境の整備にはなお時間を要する可能性がある。

 約22万人の避難者がいる宮城県の村井嘉浩知事は18日の記者会見で「避難所の状況はかなり劣悪で、別の場所に避難してもらうことも考えないとならない。いろんな都道府県から話が来ているので、その対策チームを設けたい」と表明。「東北全体が被害を受けているので、ちょっと離れた場所の方が安心して任せられると思っている」と語った。一方、沖縄県の仲井真弘多知事は記者会見で「数千人から数万人は受け入れられるような準備はしようという意味だ」と述べ大規模な受け入れに向けホテル業界などと調整していることを明らかにした。【西田進一郎、小山由宇】

[毎日新聞/03.18 23:50追加]

Posted by nob : 2011年03月16日 20:14

原子力への依存こそが人災、、、地球を蝕み生命を脅かす原子力は決して人類の幸福な未来を担保できない。。。

■特集ワイド:東日本大震災 福島原発事故、専門家に聞く 最悪の事態、制御できるのか

 東日本大震災による東京電力福島第1原子力発電所の被災は、高濃度の放射能漏れという最悪の事態に発展した。政府は国民に対して「冷静」を求めるが、なぜ、原発の暴走を制御できないのか。安全は保たれるのか。それぞれの立場から専門家に聞いた。

 ◇まずは外出せぬこと--名古屋大教授・量子工学専攻、井口哲夫さん(56)

 今回の事故では、既に放射性物質のセシウムが周辺に放出されている。放射性物質が発する放射線は、細胞の遺伝子を傷つけてがんの発生リスクを高める。大量に被ばくすると直ちに人体に影響が出て、リンパ球の減少などが起きる。リンパ球をつくる骨髄は特に放射線のダメージを受けやすいからだ。

 一般人の1年の被ばく限度は1ミリシーベルト。15日に3号機周辺で記録された放射線量は時間当たり400ミリシーベルトでその350万倍。リンパ球の減少が起きるとされるのは累計500ミリシーベルトで、観測した場所に1時間半程度いればその値に達する状態になった。

 セシウムなどは静止状態では地面に落ちるが、風に乗ればほこりなどに付着して遠くに運ばれ、最後には路面や家の屋根に落ちる。外に干した洗濯物、歩いている人の衣服や皮膚にもくっつく。既に避難や屋内退避の指示が出ている地域は、そこの屋外に長時間いれば健康を害する恐れがあると、国も認めているということだ。

 放射性物質が飛来する危険が迫った場合はまず外に出ないこと。体に付いた可能性があれば、セシウムなどは水に溶けるので、手洗いしたり、シャワーを浴びれば落ちる。一番大切なのは体内に入れないことだ。放射線を出す能力が半分になる半減期はセシウムで30年。粘膜などに付着すると、長期に影響が出る。外出する必要があるならマスクやゴーグルを着け、ぬれたタオルで鼻などをふさぐのが効果的だ。

 自分が住む地域の放射性物質の量がどの程度かは気になるだろう。自治体は放射線量を測定するモニタリングポストを設置しており、公的な情報に注意してほしい。数値が大きく変動しなければ過剰な心配の必要はない。通常なら時間当たり0・1マイクロシーベルト程度。100倍でもまだ、人体に影響が出る程度ではないとみられるが、心配ならば、食べ物は水洗いすればいいだろう。【宮田哲】

 ◇気になるのは2号機--元原子炉設計技術者の科学ライター・田中三彦さん(67)

 直接目で見ることも近づくこともできないから、肝心の「原子炉圧力容器」や、それを格納する巨大なフラスコのような形の「格納容器」中でいったい何が進行しているのか誰にも分からない。その状況で作業をせねばならないところにこの問題の深刻さがある。

 多くの人の命がけの作業にもかかわらず、12日に福島第1原発1号機は水素爆発を起こし、翌々日には3号機がより規模の大きい水素爆発を起こした。一方、2号機は14日、原子炉圧力容器内には冷却水がほとんどなくなり、燃料棒がむき出しになった。そればかりか、格納容器の一番下にある「圧力抑制プール」というドーナツ形の構造物の近くで爆発音が起きたとの発表や、圧力抑制プールが損傷したらしいとの報告もあった。断定はできないが、恐らく圧力抑制プールの中で水素爆発が起き、そのために損傷したのだろう。損傷が大きければ、圧力抑制プールから放射性物質が格納容器の外にばらまかれた可能性もある。さらに4号機でも突然火災が起きた。5号機、6号機の燃料貯蔵プールの温度が上昇しているという報告もあった。地震発生時に定期検査中だった4~6号機にいったい何が起きつつあるのか、これも気がかりだ。

 福島第1原発のうち特に気になるのは2号機。考えうる最悪のストーリーは、燃料棒が溶けて原子炉圧力容器の底に落下すること。原子炉圧力容器や格納容器は鋼鉄製だが1500度ぐらいで融解する。大量の燃料棒が溶融して落下すれば、やがて原子炉圧力容器の底は溶けてしまうだろう。“その後”どうなるかは誰にも分からないが、地下水脈に触れて大規模な水蒸気爆発を起こす可能性もある。そうならないようにと、2号機の原子炉圧力容器への必死の海水注入作業が試みられている。この深刻な事態が一刻も早く沈静化されることを祈らざるを得ない。【本橋由紀】

 ◇悪条件が重なった--近畿大原子力研究所長・伊藤哲夫さん(62)

 高濃度の放射能漏れが起き、想像を絶する大変な事態になった。残念だが、想定した以上のことが起きた、としか言えない状況だ。

 福島第1原発は、これまでの災害から考えられる安全対策を、何重にも施してきたと考えている。

 マグニチュード9という大地震は海外では起きているが、国内では予想を絶する大地震だった。それによって、次第に手の打ちようがないところまできている。

 建設時の安全審査においては地震規模はマグニチュード8程度を想定し、さらに地震を起こす断層は13万年前までさかのぼって調査していた。ここは1971年に営業運転を開始しているが、古いから悪い、というものではないと私は思う。

 1号機、3号機の爆発は水素爆発による原子炉建屋の破壊だった。2号機や4号機でもそれぞれ爆発や火災が起きている。対策としては、原子炉の中を少しでも冷やせる状態を確保して、事故の拡大を防ぐことに全力を注ぐしかない。

 東京電力は詳しい情報をもっと速やかに出すべきだと指摘されているが、今は人災だと責める段階だとは言えないと思う。

 そもそもインフラが切断されてしまったので、冷却処理するための水、さらには作業のための電源も確保ができなかった。これは考えられないことだった。悪条件がすべて重なってしまったのだ。「誰の責任だ」とは言えないだろう。

 福島第1原発で次々と爆発が発生し放射能漏れが伝えられるが、そのたびに菅直人首相は記者会見において、国民に冷静な対応を求めている。政府が避難指示を出している限りは、それに従ってほしい。

 今回事故のあった原子炉が今後どうなっていくのかも、今は予測ができない。ただ、原子力発電の先進国・日本のこの事態を受けて、世界的にも原子力行政の見直しが進んでいくのではないか。【江畑佳明】

 ◇想定すべき人災--ノンフィクション作家・広瀬隆さん(68)

 これは人災だと考えています。その責任の所在は東京電力だけでなく、菅直人政権、経済産業省の原子力安全・保安院、原発を推進してきた大学や大学院教授らにもあると言えますよ。

 津波発生は日本の宿命で、1896(明治29)年の「明治三陸沖地震」では高さ38メートル以上の津波が起こっている。だから「想定外」という表現は当たらない。想定すべきだったんです。

 原子炉設備とその周辺には膨大な配管、配線があって、津波と地震の揺れで相当な影響を受けたと見るべきです。電源系統がだめになっているから、非常用のディーゼル発電機が動かなかった。

 配線にダメージを受けている中で、コントロールルームが機能しているのか。膨大なデータを処理する能力が維持されているのか。計器を信用してよいのか。それも分かりません。

 そもそも、東電は原発の単なる「運転者」なんですよ。詳細な構造は原発メーカーの技術者でないと分からない。保安院の職員も分からない。これを解説している学者も「現場」を知らない。

 メディアはなぜ、東電や政府の発表を垂れ流すのでしょうか。放射能が漏れていても「直ちに人体に影響を与えない」と繰り返しています。しかし、発表されているのは1時間当たりの数値。365日×24時間で計算してみなさい。想像力もなく、レントゲン並みとか自然界の何分の1と報道している印象です。漏れるという「異常」に対する驚きも怒りも薄れている。

 福島から排出された放射線は宮城県の女川原発付近でも検出されましたし、風向きによって関東地方にも達しています。

 仮に最悪の事態に至ったならば、放射能汚染は1週間ぐらいかけてじわじわ列島を包んでいく。逃げる場所は全くありません。

 これが原発の震災、人災なんです。【根本太一】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2011年03月16日 16:16

日本の人・天災からまずは私達自身が、、、そして世界も学んでほしい。。。

■ 米、原発推進に慎重論 16日に公聴会

 【ワシントン=大隅隆】米国で原発建設へ懸念の声が高まってきた。民主党のワクスマン下院議員ら4議員は14日、米国内の既存の原発が安全か緊急調査の実施を提案。下院エネルギー・商業委員会のアプトン委員長(共和)は16日に公聴会を開き、チュー・エネルギー長官やジャッコ原子力規制委員会(NRC)委員長の見解を聞く考えを示した。約30年ぶりの原発新設に動く米エネルギー政策への影響は必至だ。

 民主党のマーキー下院議員は13日、「日本での災害は原子力発電所のもろさを示している」として、オバマ大統領に原発政策の再点検を求める書簡を送付。約20基の新規原子炉建設の一時休止と耐震性審査なども提案した。

 オバマ政権側は14日、「原子力は米国の電力需要の2割を担い、引き続き重要」(ポネマン・エネルギー省副長官)と指摘。現時点では原発推進を堅持する構えだ。

 オバマ政権は2012会計年度(11年10月~12年9月)に300億ドル超を原発建設への融資保証にあてる計画。推進派が多い共和党と協調し原発新設を後押しする構えだったが、日本の事故が長引くほど原発支援策の縮小や安全基準強化を求める議論が高まりそうだ。

 米国では現在、104基の原発が稼働している。原発利用国としては世界最大だが、1979年のスリーマイル島事故以降、放射能漏れに神経質な傾向は根強く残っている。

[日本経済新聞]


■オバマ政権のエネルギー政策、日本の原発被災で見直し求める声

 [ワシントン 13日 ロイター] 東日本大震災で被災した福島県の東京電力(9501.T: 株価, ニュース, レポート)原子力発電所の状況を受け、米議員や環境団体からオバマ政権にエネルギー政策の見直しを求める声があがっている。

 オバマ大統領は、国内のエネルギー需要に対応する狙いで、化石燃料への依存を減らし、原子力発電を推進する方針を打ち出している。

 しかし、今回の事態を受け、米政府内では、エネルギー政策を見直す動きがでている。

 上院国土安全保障・政府活動委員会のリーバーマン委員長(無所属)は、CBSの番組で「原発の建設取り止めは望んでいない」としたうえで「しかし、日本の地震・津波被害の状況を把握するまで、静かに素早くブレーキをかける必要があると思う。その後、さらなる情報を検討したうえで、建設続行を求めることが可能だと考える」と述べた。

 1979年のスリーマイル島原発事故以来、米国民の間では原発の安全性に対する懸念が強い。

 原子力関連産業の団体、米国原子力エネルギー協会(NEI)によると、現在、向こう15─20年間に建設予定の原子炉20基の営業免許申請を当局が審査中。

 NEIの広報担当者は、4─8基が新たに2016─20年の間に稼働開始する予定としたうえで「かなり抑制したペース」と指摘。「現段階で、日本の惨事を米国の計画に関連付けて結論を引き出すのは早計」との見解を示した。

 ホワイトハウスは、核の安全について教訓を得るため、日本の状況を注視している、としたものの、差し迫った政策の変更はないことを示唆した。

 ホワイトハウスの報道官は「日本の状況に関する情報は、いまも入り続けているが、政権はそれから教訓を得て、原子力エネルギーの安全かつ責任ある生産を確実とすることにコミットしている」としたうえで「大統領は、わが国のエネルギー需要を満たすことは、風力や太陽光といった再生可能エネルギー、天然ガス、原子力などさまざまなエネルギー源に依存することだと信じている」と述べた。

 環境保護団体「Friends of the Earth」の幹部は、「ずっと払拭されないでいる原子炉の安全性に関するリスク、それによる放射能汚染を踏まえると、オバマ大統領の原発促進策はいまや、疑問を持たざるを得ないアプローチだ」と指摘した。

[ロイター]

Posted by nob : 2011年03月15日 19:57

妥当な判断、、、日本の原発事故について「科学的には不可能としか思えないことが、実際に起こり得ることが示された」のだから。。。

■ドイツ首相、原発計画の見直しを表明

ベルリン(CNN) 日本の原発が危機的状況に陥っている事態を受け、ドイツのメルケル首相は14日、同国の原発の運用年数を延長する計画について再考すると表明した。

首都ベルリンで記者会見したメルケル首相は、日本の原発事故について「科学的には不可能としか思えないことが、実際に起こり得ることが示された」と語った。

原発の運用年数延長を定めた法律は政府の後押しで成立していたが、メルケル首相はこの延長を3カ月間凍結すると発表。原発の安全基準見直しを指示し、「見直しにおいてタブーがあってはならない」とした。

政府は原発を運営する電力各社と会談し、原発の今後について話し合う方針。

[CNN]


■ドイツ、脱原発政策を再策定へ 3カ月後に結論

 【ベルリン=赤川省吾】東日本巨大地震で福島第1原子力発電所が被災したことを受け、ドイツのメルケル首相は14日に緊急会見し、同国の「脱原発政策」を再策定する方針を表明した。「日本での状況は世界に影響を与えた」と語った。国内のすべての原発を再点検し、再生可能エネルギーに代替可能かどうか精査したうえで3カ月後に結論を出すという。

 ドイツのシュレーダー前政権は「2021年をめどにすべての原発を停止する」という脱原発政策を掲げた。09年に発足した現在のメルケル政権は原発は新設しないものの、稼働期間を平均で12年間延長する考えだった。

 だが今月に予定される州議会選挙では原発政策が最大のテーマに浮上。野党・緑の党や社会民主党(SPD)が「原発廃止」を訴えてメルケル政権と対峙する事態となった。メルケル政権は「原発に依存しすぎ」との批判をかわすため、脱原発の方針を再確認し、稼働期間の延長を当初予定よりも短縮する公算がある。

 ただし会見に同席したウェスターウェレ副首相兼外相は「過渡的な措置として原発は使い続ける」とも発言した。すべての原発を即時停止すれば、電力不足になり、周辺国から電力を購入する事態に陥りかねない。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2011年03月15日 13:59

すべての事態の予測は不可能、、、したがって制御できないものには依存しない。。。

■私は3月12日に日本で起こっているいくつかのトラブル──日本の原子炉の安全性──に関して心の平穏を与えるために、この文章を書いている。率直に言って状況は深刻だが、コントロール下にある。そしてこの文章は長い。しかし、この文章を読むことによってこの惑星に一緒に住むあらゆるジャーナリストよりも原子力発電所について詳しくなるだろう。

今までそしてこれからも深刻な放射能物質の漏洩は決して起こらない。

深刻なという意味は長距離フライトや自然放射能レベルが高い特定の地域で栽培された麦で作られたビールを飲むときに受けることになる放射能レベルという意味だ。

私は地震後のこの事故に関する全てのニュースに目を通した。正確で誤りのないレポートはただの一つも無かった。日本の危機報道における弱点でもある。誤りが含まれるので、私は偏った反原発記事を参照しない──これはこの頃非常によくあることだ。誤りの中には、物理学や自然法則に関するあからさまな誤り、原子炉が建築され運用される方法に関する基礎的・基本的理解の明らかな不足による事実の重大な誤認も含まれる。私は各パラグラフに誤りが含まれるCNNの3 ページのレポートを読んだことがある。

なにが起こっているかを見る前にまずいくつかの基礎を説明しよう。


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福島原子力発電所の構造

福島原子力発電所は沸騰水型原子炉(BWR)と呼ばれる。沸騰水型原子炉は圧力釜に似ている。核燃料は水を温め、水が沸騰し蒸気を作り、蒸気がタービンを回し、電気を作る。蒸気は冷却され、水に戻され、水は再度核燃料により加熱される。圧力釜はだいたい250℃で動作する。

核燃料は酸化ウランである。酸化ウランは約3000℃の高い融点を持つセラミックだ。燃料はペレット(レゴブロックサイズの小さなシリンダを想像すると良い)に成形される。これらのペレットは2200℃の融点を持つジルコニウムで作られた長いチューブの中に挿入され、固く密閉される。こうして組み立てられたものが燃料棒 (fuel rod)と呼ばれる。燃料棒はまとめられ燃料集合体にされる。多くの燃料集合体が原子炉の中に配置される。全ての燃料集合体をまとめて炉心(the core)となる。

ジルコニウムのケースが第一の格納容器だ。これは放射能燃料を外界から遮断する。

炉心は圧力容器 (pressure vessels)の中に配置される。これは先に述べた圧力釜だ。圧力容器は第二の格納容器である。これは釜の頑丈な部分の一つであり、数百℃の炉心が安全に格納されるように設計されている。これはいくつかの点で冷却を回復させるシナリオに関連する。

原子炉の全体のハードウェア──圧力容器と全てのパイプ、ポンプ、冷却(水)蓄積は、第三の格納容器に格納されている。第三の格納容器は分厚い鋼鉄で完全に密閉されている。第三の格納容器はただひとつの目的のために設計され製造されている。完全な炉心溶融を無期限に封じ込めるためだ。この目的のために、大きく厚いコンクリート製のたらいが圧力容器(第二の格納容器)の下に成形され、第三の格納容器の中は全て黒鉛で満たされる。これがいわゆるコアキャッチャ(core catcher)だ。もし炉心が溶融し圧力容器が爆発(最終的には融ける)したとしても、コアキャッチャが溶け出した燃料や他のすべてのものを捕える。このように核燃料が散開することで冷却されるのだ。


原子炉の基礎

ウラン燃料は核分裂によって熱を発生する。重いウラン原子はより軽い原子に分裂する。核分裂によって熱と共に中性子(原子を構成する一つの粒子)を生成する。中性子が他のウラン原子に衝突すると、ウラン原子は分裂し、さらなる中性子等を生成する。これが核分裂連鎖反応と呼ばれる。

多くの燃料棒を他と隣接するように単純にまとめると、急速に過熱が進み、約45分後に燃料棒の溶解に至る。ここで原子炉の中の核燃料は「決して」核爆弾のタイプの核爆発を起こすことは無いということに言及しておく価値があるだろう。核爆弾を作ることは実際とても難しい(イランに訊いて下さい!)チェルノブイリでは、過度の圧力上昇によって爆発が生じ、水素爆発と全ての格納容器の破裂、融解した原子炉材料が環境中に放出された(ダーティボムだ)。何故同じことが日本で起きないかは次に述べる。

核分裂連鎖反応をコントロールするために、原子炉のオペレータはいわゆる制御棒(control rods)を利用する。制御棒は中性子を吸収し、即座に連鎖反応を止める。原子炉はこのように作られているため、オペレーションが正常に行われている場合には、全ての制御棒が外される。炉心が熱を生成するのと同じ速度で、冷却水が熱を取り除くのだ(そして熱を蒸気と電気に変える)。正常運用時には250℃ 程度と十分な余裕がある。

制御棒を挿入し核分裂連鎖反応を停止させた後も、炉心は熱を放出し続ける部分に課題がある。ウランは連鎖反応を止めているが、多くの中間生成物である放射能元素がウランの分裂過程で発生する。特にセシウムとヨウ素同位体がメインとなるが、これらの放射性元素は最終的により軽い原子に分裂して、放射性物質では無くなる。これらの元素は崩壊の間熱を発生し続ける。熱がウランから再生成されることはないため(制御棒挿入後はウランの崩壊はストップしている)、熱はだんだん下がって行き、全ての中間放射性元素が使い果たされるまで、数日かけて冷えていく。

この残留熱が現在の頭痛の種だ。

一つ目の種類の放射性元素は燃料棒のウランとウランが崩壊するときの中間放射性元素であって、共に燃料棒の中にある(セシウムとヨウ素)。

二つ目の種類の放射性元素が燃料棒の外で生成される。最も大きな違いは、これらの放射性元素はごく短い半減期を有し、急速に崩壊し非放射性元素に分裂するということだ。おおよそ秒単位の話だ。そのため、もしこれらの放射性元素が環境中に出たとしても、そう、たしかに放射性元素は放出されたが、しかし、それは全く危険ではない。あなたが“R-A-D-I-O-N-U-C-L-I-D-E”と書いている間に、それらは非放射性元素に分裂し危険ではなくなるのだ。それらの放射性元素はN-16、窒素(空気)の放射性同位体(型)だ。あとはキセノンのような希ガスだ。しかしそれらは何処から来るのか? ウランが分裂するとき、中性子を生成する(前述のとおり)。ほとんどの中性子は他のウラン原子に衝突し、核分裂連鎖反応を継続させるが、一部は燃料棒を離れ、水分子に衝突する。そこで、非放射性元素が中性子を捕まえ、放射性元素に変わる。上述のように、それは速やかに(秒単位で)中性子を放出し、元の美しい自己を取り戻す。

二つ目の種類の放射線は、後で環境中に放出された放射性元素について話すときに非常に重要になる。


福島で何が起きたのか

ここで主な事実をまとめたい。日本を襲った地震は原子力発電所の設計値よりも5倍も強い(リヒタースケールは対数的に働くため、発電所の設計値である8.2 と実際の8.9の間は5倍である。0.7ではない)。日本のエンジニアリングに対して最初に賞賛すべきところで、全てが持ちこたえた。

8.9の地震が襲ったとき、原子炉は全て自動停止プロセスに入った。地震発生から数秒後には制御棒が炉心に挿入され、ウランの核分裂連鎖反応は停止した。今や、冷却システムが残留熱を取り除かねばならない。残留熱負荷は通常の運用条件の熱負荷のおおよそ3%だ。

地震は原子炉のゲイブ電力供給を破壊した。これは原子力発電所の最も深刻なアクシデントの一つで、発電所の停電はバックアップシステムを設計する上で最も注意される部分だ。電力は冷却ポンプを稼動させるのに必要だ。発電所が停止されているため、自分で必要な電力を供給することはもはやできない。

1 時間は物事はうまく進んだ。複数の緊急ディーゼル発電機のうちの1つが必要な電力を供給するために作動させられた。その後、津波が襲った。発電所設計時に想定されていた津波よりもより大きいものだ(上記のとおり5倍だ)。津波は全てのバックアップのディーゼル発電機を破壊してしまった。

原子力発電所を設計する際に、設計者は"Defense of Depth"と呼ばれる哲学に従う。これは、まず想像しうる最悪の大惨事に耐えうるようすべてを設計し、さらにその上で、(そんなことが起こりえるとは信じられない)各システム障害が発生しても対処できるように設計するというものだ。高速の津波による打撃が、全てのバックアップ電力を破壊することもそうしたシナリオの一つだ。最終防衛ラインは全てを第三の格納容器(上述)の中に閉じ込めるということだ。第三の格納容器は、全てが混在していても、制御棒が入っていても出ていても、炉心が溶融していてもいなくても、全てを原子炉の中に封じ込める。

ディーゼル発電機が故障した際、原子炉のオペレータは非常用バッテリパワーに切り替えた。バッテリはバックアップのバックアップの一つとして設計され、8時間にわたって炉心を冷却する電力を供給する。そしてそれはなされた。

8時間以内に別の電力源を発見し、発電所につながなくてはならない。電力網は地震によってダウンしていた。ディーゼル発電機は津波によって破壊された。そこで可動式のディーゼル発電機が投入された。

物事が悪い方向に進み始めた。外部発電機は発電機に接続することが出来なかった(プラグが合わなかった)。そこでバッテリが枯渇した後は残留熱を取り除くことができなくなった。

この時点で発電所のオペレータは「冷却喪失イベント」のために用意された緊急プロシージャに移行し始めた。これは"Depth of Defence"の一つのラインに沿ったものだ。冷却システムの電力が完全に失われることはあってはならない。しかし、そうなったとき、次の防衛ラインに「後退」する。我々にはショッキングに思えるが、これら全ては、オペレータとしての日々のトレーニングの一部であり、炉心溶融を管理することも同様だ。

現時点において炉心溶融について様々な議論が開始している状態だ。今日の終わりには、冷却系が復活しなければ、炉心は最終的に溶融するだろう(数時間か数日後に)。そして、最終防衛ラインであるコアキャッチャと第三の格納容器がはたらくことになる。

しかし、現時点において目指すべきは、熱を放出している炉心を管理し、技術者が冷却系を修復できるまで可能なかぎり長い間、第一の格納容器(核燃料を格納するジルコニウムチューブ)と第二の格納容器(我々の圧力釜)が無傷で機能し続けるように管理することだ。

炉心の冷却は極めて重要なので、原子炉はそれぞれの形で複数の冷却システムを有している(原子炉冷却材浄化設備、崩壊熱除去、原子炉隔離時冷却系、非常液体冷却システム、緊急炉心冷却装置)現時点ではこのうちのどれがうまく行かなかったのか、成功したのかは明らかではない。

ストーブの上にある我々の圧力釜を想像してみよう。熱は低いが電源は入っている。オペレータは、あらゆる冷却システムの能力を使って可能なかぎり熱を除去しようとする。しかし圧力が上昇し始める。現在の1stプライオリティは、第二の格納容器である圧力釜と同様に、第一の格納容器の完全性を確保することだ(燃料棒の温度を 2200℃以下に保つ)。圧力釜(第二の格納容器)の完全性を確保するためには、圧力を時々逃がしてやる必要が有る。非常時に圧力を逃がす能力は極めて重要なので、原子炉は11もの圧力逃しバルブを有している。オペレータは圧力をコントロールするために時々蒸気を放出し始めた。この時点で温度はおよそ 550℃となった。

これが放射能漏れに関するレポートが入ってきたときに起こっていたことだ。私は蒸気放出が理論的に環境への放射性元素の放出と同様であること、なぜそうなのか、それが危険ではないことを説明してきた。放射性窒素は希ガスと同様に人の健康に害を与えない。

蒸気放出のどこかの段階で爆発が発生した。爆発は第三の格納容器(最終防衛ライン)の外の原子炉建屋で起こった。原子炉建屋は放射能を封じ込めるのに何の機能も果たしていないことを思い起こして欲しい。まだ何が起こったかは明らかではないが、次が考えられるシナリオである。オペレータは蒸気放出を圧力容器から直接環境中にするのではなく、第三の格納容器と原子炉建屋の間の空間に行おうとした(蒸気中の放射性元素が安定するための時間をより確保するため)。問題はこの時点で炉心が高温に達していたことで、水分子が水素と酸素に分離し、爆発性混合物になっていたことだ。そしてそれが爆発し、第三の格納容器の外側、原子炉建屋にダメージを与えたのだ。これは爆発の一種ではあるが、チェルノブイリの爆発をもたらしたような圧力容器の内部の爆発ではない(設計が不適切でオペレータにより適切に管理されていなかった)。これは福島では起こりえないリスクだ。水素-酸素反応の問題は原子力発電所を設計するときの考慮点だし(ソビエトの技術者でなければの話だ)、格納容器の中でそのような爆発が起こりえない方法で、原子炉は建築され運用される。外部で爆発が生じることは、意図的なものでは無かったとしても、起こりうるシナリオで問題ない。なぜなら、それが格納容器に対するリスクとはならないからだ。

蒸気を放出することで圧力がコントロールされる。圧力釜が沸騰を続けているならば、次の問題は水位がどんどん下がることだ。炉心は数mの水で覆われ、炉心が露出するまでしばらくの時間猶予がある(数時間か数日)。燃料棒の上部が露出し始めると、露出した箇所は45分後に2200℃という臨界温度に達する。これは第一の格納容器、ジルコニウムチューブが破壊されたことを意味する。

続いて次が起こり始めた。燃料の覆いに対してある程度の(非常に限定的だが)ダメージが生じる前に冷却系を回復させることは出来なかった。核燃料それ自体は未だ健在であるが、それを覆うジルコニウムの被覆が溶け始めた。今起こっていることは、ウラン崩壊の副産物のいくつか──放射性セシウムとヨウ素──が蒸気に混ざり始めたということだ。大事な点として、酸化ウランの燃料棒は3000℃まで大丈夫なので、ウランは未だコントロール下にあるということだ。ごく少量のセシウムとヨウ素が大気中に放出された蒸気の中から検出されている。

これはメジャープランBの「GOシグナル」のように見える。検出された少量のセシウムによって、オペレータは、燃料棒の一つの第一の格納容器のどこかが破られたことを知る。プランAは炉心への正規の冷却システムを回復させることだった。なぜ失敗したかは明らかではない。一つの考えうる説明は正規の冷却システムに必要な純水が失われたか汚染されたということだ。

冷却システムに利用される水は混じり気がなく脱塩されている(蒸留水のように)。純水を利用する理由は、上述のウランの中性子による放射化だ。純水はそれほど放射化されないので、実質的に放射能フリーな状態を維持する。水の中の不純物や塩は中性子を急速に吸収し、より放射能を帯びるようになる。これはどんなものであれ炉心には何の影響も及ぼさない。炉心は何によって冷やされるかは気にしない。しかし、放射化した(うっすらと放射能を帯びた)水を扱わなければならないとなると、オペレータや技術者がより困難になる。

しかしプランAは失敗した──冷却システムはダウンしたか、追加の純水が手に入らなくなった──そこでプランBが登場した。これが現在起こっていると見られることである。

炉心溶解を防ぐためにオペレータは炉心冷却のために海水を使い始めた。我々の圧力釜(第二の格納容器)を海水で覆ったのか、第三の格納容器を海水で覆い、圧力釜を海水で浸したのかはちょっと良く分からない。しかしそれは我々には関係ない。

ポイントは、核燃料が冷却されているということだ。連鎖反応はずいぶん前に停止されているので、今は極めて少量の残留熱が生成されている状況だ。大量の冷却水が熱を除去するために利用される。大量の水なので、炉心は大きな圧力を生じさせるような大きな熱を生成することはできない。またホウ酸が海水に追加されている。ホウ酸は「液体制御棒」だ。仮に崩壊が進行してもホウ素が中性子を捉え、炉心冷却を加速させる。

発電所は危うく炉心溶融になりそうになった。ここで避けられた最も悪いシナリオを紹介したい。もし海水が利用できない場合、オペレータは圧力が上昇しないように水蒸気の放出を続けるだろう。第三の格納容器は、炉心溶融が起こっても放射性元素を漏出さないように完璧に密閉されている。炉心溶融の後に、中間生成物の放射性元素が原子炉の中で崩壊し、全ての放射性粒子が格納容器の内側に沈殿するまでしばらくの待機時間があるだろう。冷却システムは最終的には回復し、溶融した炉心は管理できる温度まで下げられる。格納容器の内部は清掃されるだろう。そして、格納容器から溶融した炉心を取り外す厄介な仕事が始まる。(再び個体に戻った)燃料を少しずつ輸送コンテナに詰めて、処理工場に輸送されるだろう。ダメージの程度にしたがって発電所の当該ブロックが修理されるか廃棄されるかが決められることになる。


さて結局このことで我々はどうなるのか?

* 発電所は現時点で安全であり、安全であり続ける。

* 日本はINESレベル4の事故を目にしている。ローカルの影響を及ぼす核事故であり、発電所を持つ会社にとっては悪いことだが、他の誰にも影響はない。

* 圧力弁が解放されたときにいくらかの放射線物質が放出された。放射化した蒸気による全ての放射性同位体は無くなった(崩壊した)。ごく少量のセシウムとヨウ素が漏出した。もし蒸気放出時にあなたがプラントの煙突のてっぺんに座っていたのなら、あなたは、元の寿命を回復するために禁煙しないといけないかもしれない。セシウムとヨウ素同位体は海に運びだされ、二度と出会うことはないだろう。

* 第一の格納容器には限定的なダメージがある。これは冷却水に幾らかの放射性セシウムとヨウ素が漏出したことを意味するが、ウランや扱いにくいモノ(酸化ウランは水に溶けない)が漏出したわけではない。第三の格納容器内の冷却水を扱う施設がある。放射性セシウムとヨウ素はそこから除去され、最終的に最終処理場に放射性廃棄物として貯蔵されることになるだろう。

* 冷却水として使われた海水はある程度放射化する。制御棒が完全に挿入されているため、ウランの連鎖反応は起こっていない。これは「主な」核反応が起こっていないことを意味し、放射化には関与しない。ウランの崩壊はずいぶん前に終了しているため、中間生成物の放射性元素(セシウムとヨウ素)はこの時点でほとんど消失している。これは放射化をさらに減少させる。結論として海水のある程度の低レベル放射化が見られるが、これは処理施設で除去される。

* 海水は通常の冷却水にそのうち置き換えられる。

* 炉心は分解され、処理施設に転送されるだろう。これは通常の燃料入れ替えの時と同様だ。

* 燃料棒とプラント全体は潜在的なダメージをチェックされる。これには4-5年かかる。

* 全ての日本のプラントにおける安全システムはM9.0(もしくはより悪い)の地震と津波に耐えるだろう。

* 私はもっとも重要な問題は長期に渡る電力不足になると考えている。おおよそ半数の日本の原子炉はおそらく査察されなければならないだろう。これにより国家の 15%の電力生成能力が失われる。これは通常、ピーク負荷時にのみ利用されるガス発電施設を通常時にも稼動させることでカバーされるだろう。これは電力料金の上昇をもたらす上、日本のピーク時における潜在的な電力不足をもたらすだろう。


炉心溶融が進む最悪のシナリオを通ったとしても、環境中への影響は極めて限定的に封じ込められることに留意して欲しい。40年前に建築された原子力発電所が、想定基準値をはるかに超えるM9.0という地震に遭遇し、その中で機能不全に陥りながらも最後の一線を超えないように現場の方々の不眠不休の努力が続けられている。そんな中で、根拠なく不安を煽り立てるような言説を流すことは、彼らへの冒涜であるばかりか、無用な社会混乱を引き起こし、不測の事態を誘発しかねない。正しい情報を正しく理解して、必要な行動をとるようにしたい。

[Dr. Josef Oehmen/Why I am not worried about Japan’s nuclear reactors.]


以下改訂版

■MIT原子力理工学部による改訂版・福島第一原発事故解説

MIT研究者Dr. Josef Oehmenによる福島第一原発事故解説が反響を呼んでいますが、これを執筆したOehmen氏は原子力の専門家でなく、内容が必ずしも正確でないことが指摘されています。そこで、MITの名前で広がってしまった責任を取るかたちでMIT原子力理工学部(NSE)の有志がmitnse.comを立ち上げ、改訂版を公開しました。

これをGoogle Docsを使って複数人で協力して和訳し、さらに注をつけたので、以下に掲載します。翻訳と校正の過程はGoogle Docs上の記事を直接見ればお分かりいただけると思います。(荒らされてもいいようにコピーは取ってありますが、まだ編集可能な状態になっています。直すべきところなどがありましたら編集願います。その後 @arcatdmz 宛てにお知らせいただければこの記事も直します。)

注意: この記事は日本時間3月14日2:43に掲載された記事で、福島第一原発の最新の状態を解説したものではありません。あくまで、日本時間3月12日前後までの早い段階で何が起きていたのかを紹介している点にご留意ください。最新情報はYahoo!ニュースなどをご覧ください。原発に関するQ&Aはサイエンス・メディア・センターが充実しています。

翻訳済みの記事一覧

2011/03/18 07:30PM追記: この記事のほか、MIT原子力理工学部による以下の記事が翻訳・掲載済みです。また、翻訳・校正作業が進行中の記事一覧がGoogle Docs上にあります。お暇がある方はご協力ください。

MIT原子力理工学部による改訂版・福島第一原発事故解説(この記事)
元記事: Modified version of original post written by Josef Oehmen
MIT原子力理工学部による1、3号炉の水素爆発に関する解説
元記事: Explanation of Hydrogen Explosions at Units 1 and 3
MIT原子力理工学部による16日夜時点での状況解説
元記事: News Updates and Current Status of Facilities

目次

* 前書き
* 福島原発の構造について
* 核反応の基礎
* 2011年3月12日の福島で起きたこと
* 記事掲載後の更新
* 訳者後書き

前書き

この記事はもともとMorgsatlargeで書かれたものです。記事の内容はMIT原子力理工学部が運営、維持しているmitnse.comに取り込まれました。NSEのメンバーは、元記事を編集してきた他、今後はコメントに返信したり、情報を更新・追記したりしていく予定です。詳しくはmitnse.comをご覧ください。

注意: 元記事のタイトル(Why I am not worried about Japan's nuclear reactors.)は当サイト著者らの意向に沿ったものではないことに注意してください。著者らは状況を注視しており、進展があるごとに事実を紹介していきます。元記事を完全に否定したり消したりしなかったのは、福島原発で起きていることの大まかな背景を説明するための、よい出発点になると考えているからです。

今何が起こっているかを説明する前に、少し基礎をおさらいしましょう。

福島原発の構造について

福島の原発はBoiling Water Reactor (BWR) と呼ばれるタイプで、沸騰した水の蒸気によってタービンを回すことによって発電する仕組みです。核燃料が水を熱し、水が沸騰して蒸気を作り、そして蒸気がタービンを回すことで電気を作ります。蒸気はその後冷やされ、液体の水に戻って、また核燃料で熱せられるのです。この機構はおおむね285℃で作動します。(訳注:下図のように水が液体=青と気体=赤の状態で循環しています。)

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原子力発電のしくみ|原子力|東京電力

核燃料には酸化ウランが用いられます。酸化ウランは2800℃近い高い融点を持つセラミック燃料で、ペレットと呼ばれる直径高さ共1cm程度の円柱状に焼き固められたものが用いられます。ペレットは一直線にまとめられ、燃料被覆管内に堅く封じられます。(訳注:下図で手のひらに載っている黒いものがペレット、銀色の長い棒が燃料被覆管です。)この燃料被覆管はジルカロイ(ジルコニウム合金)製で、1200℃で溶融します。この管の両端をとじたものが燃料棒と呼ばれています。燃料棒は束ねられ、数百本で一つの炉心となります。(訳注:Wikipediaによれば、正確には、BWRでは燃料棒を百本弱束ねたものが燃料集合体、燃料集合体をさらに数百本束ねたものが炉心と呼ばれるそうです。)

Nuclear_fuel_pellets.jpeg
燃料棒 - Wikipedia

ペレット状の固体燃料(酸化物系セラミック複合材)は核分裂の過程で生じる放射性核分裂生成物を閉じ込める一つ目の防壁となります。ジルカロイによる被覆管は放射性燃料を炉の他の部分とわかつ二つ目の防壁です。

そして、炉心は圧力容器の中に配置されます。圧力容器は鋼鉄製の厚い容器で、内部の圧力は作動時7MPa(だいたい1000psi─訳注:重量ポンド毎平方インチ、日本人には馴染みの薄い単位ですね。)程度ですが、事故が起きたときの高圧に耐えられるよう設計されています。この圧力容器は、放射性物質の拡散を防ぐ三つ目の防壁です。

圧力容器、パイプ、冷却剤(水)を含むポンプは、原子炉における主要なループ構造を形成し、格納容器に格納されています。この構造が、放射性物質の拡散を防ぐ四つ目の防壁です。格納容器は空気が漏れないように密閉されており、鋼鉄とコンクリートからなる大変厚い構造体です。この構造は「仮に炉心溶融が起きてしまったとしても炉心を構造内部に完全に永遠に封印する」というたった一つの目的のために設計され、建造され、テストされています。封印をさらに完全なものにするために、格納容器の周囲は大量の厚いコンクリートで覆われており、これは第二の格納容器と呼ばれています。(訳注:五つ目の防壁に相当します。)

これまでにご紹介した主たる格納容器と第二の格納容器は原子炉建屋に格納されています。建屋は外側の殻であり、外界の天候の影響をシャットアウトし中に何もいれないようにしているものです。(これは福島の原発において爆発で損傷を受けた部分です。詳細は後述します。)

核反応の基礎

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ウラン燃料は熱を中性子誘導による核分裂により生み出します。ウラン原子はこの核分裂によってより軽い原子(つまり核分裂生成物)に変化します。この過程で熱とより多くの中性子(原子を構成する粒子の一つ)が放出されます。これらの中性子の一つが別のウラン原子に衝突したとき、その原子が分裂し、より多くの中性子を生成し、これらのプロセスが同様に続いていきます。この一連の過程は原子核連鎖反応と呼ばれています。
20110317011511_original.jpg

通常の状態、すなわち原子炉がフルパワーで稼働している間は、炉心内部の中性子数が安定し(すなわち同じ個数のままで)、その原子炉は臨界状態となります。

非常に大事なのが、原子炉内部の核燃料は決して核爆弾のように核爆発したりしない、という点です。チェルノブイリでは、圧力が極端に高まり、水素爆発が起きて全ての構造が崩壊したことによって原子炉が爆発し、溶融した炉心の物質が周囲に飛散したのです。注意しておきたいのは、チェルノブイリの原発が周囲への防壁としての格納容器を持っていなかったことです。日本でチェルノブイリのような事態が起きてこなかった、そして、起きないであろう理由について、以下で議論します。

原子核連鎖反応を制御するために、原子炉運転員は制御棒を使います。制御棒は中性子をよく吸収する原子であるホウ素でできています。BWRの通常の操業時、制御棒は臨界状態での連鎖反応を維持するために使われます。また、制御棒は原子炉を止める、すなわちパワー100%の状態からパワー7%の状態(余熱、すなわち崩壊熱)まで落とすのにも用いられます。

余熱は核分裂生成物の放射性崩壊により生じます。放射性崩壊とは、核分裂生成物が放射線(アルファ線、ベーター線、ガンマ線、中性子線)を放出しながら安定化する過程のことをいいます。原子炉内部では、セシウムやヨウ素を含む多くの核分裂生成物が生じます。余熱は、原子炉停止後から時間をかけて冷やして取り除かなくてはなりません。この冷却システムは、燃料棒がオーバーヒートすることによって、放射性物質の漏洩に対する防壁として働かなくなるのを防ぐ役割を担っています。原子炉内部の崩壊熱を取り除く冷却システムを維持することは、津波の被害をうけた日本の原子炉において即座になされなければならない課題です。

これらの核分裂生成物の多くがものすごい速さで熱を発生して崩壊していきます。たとえば「R-A-D-I-O-N-U-C-L-I-D-E」(放射性核種)と紙に書きつけている間にも、それらは無害になります。セシウムやヨウ素、ストロンチウム、アルゴンといった他の物はよりゆっくり崩壊します。(訳注:これが、原子炉の外でセシウムやヨウ素ばかりが検出されている=それ以外の重い生成物が検出されない理由です。ものすごい速さで崩壊する原子は原子炉の外に出る前に崩壊してしまうため、観測されません。)

2011年3月12日の福島で起きたこと

主な事実は次のようにまとめられます。日本を襲った地震は原発建設時に想定された最も酷い地震よりも数倍強いものでした。(マグニチュードは対数的に効いてきます;例えば8.2と今回の8.9の差は0.7倍ではなく5倍です─訳注:元記事の誤りと思われます。単純に差を取ると8.9-8.2=0.7ですが、地震が及ぼすエネルギーの差を得るには10の累乗を計算する必要があります。元記事は10の0.7乗を計算して約5を得ているようですが、正しくは10の0.7×1.5乗を計算する必要があり、エネルギー比は11.2201… です。詳しくはWikipediaの記事をどうぞ。)

地震が襲った時、原子炉はすべて自動的に停止しました。地震が起きて数秒以内に制御棒が炉心に挿入され、核分裂連鎖反応は止まりました。いまのところ、冷却システムによって通常の稼働条件下での全出力熱負荷の約7%にあたる残留熱を取り除く必要があります。

地震により原子炉の外部電力供給が破壊されました。これは外部電源喪失と呼ばれ、原発にとって対応が難しい事故です。原子炉とそのバックアップシステムはこの種の事故に対応するために、非常用電源システムを持つことで冷却ポンプの動作を保つように設計されています。外部電源を喪失した場合、もちろん発電所は停止していますので、発電所自ら発電して冷却システムに給電することはできません。つまり冷却ポンプが使えなくなってしまうのです。

最初の1時間の間に、多重の非常用ディーゼル発電機からなる最初の一組が稼働し、必要な電気を供給しました。しかしながら、史上最大規模の津波によってこれらのディーゼル発電機が水浸しにしなり、故障しました。(訳注:このあたりの流れについては当記事に2011/3/17 16:28についたs.yさんのコメントが分かりやすいです。)

原発設計の基本的な考え方の一つは多層防護です。つまり、いくつかのシステムが落ちても、深刻な大事故に耐えうるように設計されています。一度にすべてのディーゼル発電機を壊す大規模な津波はそのような一つの想定ですが、3/11の津波はさらにそういった想定を上回るものでした。こんなこともあろうかと、技術者はさらなる防衛線を用意していました。原子炉のシステム全体を、密閉可能なように設計した格納容器の中に配置したのです。

今回、ディーゼル発電機が津波によって故障した際、原子炉運転員は非常用バッテリ電力に切り替えました。このバッテリは炉心を8時間にわたって冷却する電力を供給するバックアップシステムのひとつであり、そしてバッテリは役目を果たしました。

8時間後、バッテリが干上がり、残留熱をそれ以上除去することができなくなりました。この時点で運転員は冷却損失時のために用意された緊急手順にとりかかりました。これらの手順は、多層防護の考え方に沿って予め定められています。驚くかもしれませんが、これらの緊急手順は運転員の日々の訓練の一部に組み込まれています。

この時点で、人々は原子炉内部で炉心溶融が起きる可能性について議論を始めました。もし冷却システムが回復しなければ炉心は数日後に溶融し、格納容器の中に溶け出すと予想されるからです。「炉心溶融」という言葉は曖昧な定義を持ちます。燃料破壊という言葉のほうが燃料棒の被覆管(ジルコニウム)が欠損したことを表すには適しているでしょう。これは燃料が溶融する以前に起こり、機械的破損、化学的破損ないしは熱破損が原因となります。(過度の圧力、過度の酸化、過度の熱)。

さて、実際にはこの時点で起きている現象は溶融からはほど遠く、主要な課題は

* 発熱を続けている炉を管理下に置くこと
* そして、可能な限り長く燃料被覆管を無傷に保ち、中から放射性物質が漏れ出さないようにすること

でした。

炉心の冷却は重要なことなので、原子炉は多くの独立した、複数の冷却システム(原子炉冷却材浄化設備、崩壊熱除去、炉心隔離冷却システム、非常用液体冷却システム、緊急炉心冷却装置を構成するその他のシステム)を有しています。そのうちのどれがいつ故障したのかは現時点では明らかではありません。

今回は電力喪失によって冷却能力のほとんどが失われていました。そのため、運転員は残された冷却システムだけで出来る限り熱を除去しなくてはなりませんでした。しかし熱生成が熱除去のペースを上回れば温度が上昇し、水は沸騰してどんどん気化して圧力が上昇し始めます。そうなると、最優先すべきなのは燃料棒の温度を1200℃以下に保ち燃料棒の安全性を維持しながら圧力を管理できる範囲のレベルに保つことです。システムの圧力を管理できるレベルに保つために、蒸気(および格納容器内に存在する他のガス)は時々放出しなければなりません。このプロセスは事故時に圧力が対処できるレベルを超過しないように抑えるのに必須であり、原子炉圧力容器と格納容器はいくつかの圧力開放バルブを備えるよう設計されています。したがってこの時点から、圧力容器と格納容器を無傷で維持するために、運転員は時々蒸気を放出(訳注:ここにvent=ベントという動詞が使われています。官房長官の記者会見などで何度も聞いた単語ですね。)して、圧力を制御し始めました。

上述のように蒸気と他のガスが放出されました。それらのガスの一部は放射性核分裂生成物ですが、ごく少量しか含まれていません。作業員は放射性ガスを統制のとれたやり方(フィルタと気体洗浄装置を通したごく少量)で環境中に放出を始めたので、サイト上の作業員にさえ、安全上の重大なリスクを与えませんでした。この手順はその放出量が極めて微量であり、逆に蒸気を放出ずに格納容器の健全性を損なうような潜在的なリスクと比較した場合には、妥当なものだと言えます。

この間に、可動式の発電機が搬入され、ある程度の電力が回復しました。しかしながら、原子炉に注水されるよりも多くの水が沸騰し、排出されたため、残存している冷却システムの冷却能力が奪われていきました。蒸気を排出するプロセスにおいて、水位は燃料棒の最上部よりも低いレベルまで低下したかも知れません。いずれにせよ、いくつかの燃料棒被覆管の温度は、1200℃を超過し、ジルコニウムと水の間の反応(訳注:下図)を引き起こしました。この酸化反応は水素ガスを生成し、水素ガスが放出された混合蒸気と混ざり合いました。

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これは想定されたプロセスですが、運転員は燃料棒の正確な温度や正確な水位を把握できなかったため、生成された水素ガスの量を知ることは出来ませんでした。水素ガスは極めて引火しやすく、十分な量の水素が空気と混ざると、空気中の酸素と急速に反応して爆発を生じます。排出プロセスのどこかの段階で、十分な量の水素が格納容器の内部に貯まり(格納容器の内部には空気はありません)、そして水素が空気中に排出されたときに爆発が発生しました。爆発は格納容器の外部で発生しましたが、原子炉建屋(防御機能はありません)の内部および周辺です。これに続いて同様の爆発が3号炉でも発生しました。爆発は原子炉建屋の天井と壁の一部を破壊しましたが、格納容器や圧力容器にはダメージを与えませんでした。これは予想外の事態でしたが、爆発は格納容器の外で発生し、原子力発電所の安全構造に危険を及ぼすものではありませんでした。

今回は、いくつかの燃料棒被覆管が1200℃を超えたため、ある程度の燃料損傷が発生しました。核物質それ自体は未だ無傷でしたが、それを覆うジルコニウムの殻は溶けて機能を失い始めました。この時点で、放射性核分裂生成物(セシウム、ヨウ素、等)が一部混ざりはじめました。少量の放射性物質(セシウムやヨウ素)が大気中に放出され、蒸気中に検出されたことが報告されています。

原子炉の冷却が充分に行われなかった結果、原子炉内の水は蒸発し、水量は減少していきました。技術者は燃料棒の水面からの露出を避けるために海水(中性子吸収体としてホウ素を添加)を注入することを決めました。原子炉は停止していましたが、原子炉が確実に停止した状態を維持するよう念のためにホウ酸が加えられました。また、このホウ酸は、水中の残留ヨウ素の一部を逃げられないよう捕まえる副次的な効果を持ちます。

冷却システムに利用される水は蒸留され脱塩された水です。純水を利用する理由は通常運用において冷却水による腐食の可能性を抑えるためです。海水注入は、事故から復旧するときの浄化処理をより困難にしますが(訳注:現状では廃炉確定なのでいらぬ心配だろう)、炉心を冷却することはできます。

この海水注入プロセスによって、燃料棒の温度がダメージが生じないレベルまで下がりました。原子炉は長い間停止されていたため、残留熱は極めて低いレベルまで低下しており、プラント内の圧力も安定し、放出作業ももはや必要なくなりました。

記事掲載後の更新

3/14 8:15pm ESTの更新

東電のプレスリリースによれば現在1号機と3号機は安定した状態にありますが、燃料への損傷の程度は不明です。現地時間3/14 2:30pmの時点で福島第一原発正門における放射線の観測値が231μSv(マイクロシーベルト、2.31mrem=ミリレムに相当)まで下がっています。

3/14 10:55pm ESTの更新

2号炉で起こったことに対する詳細は未だ流動的です。2号炉に関して起こったことに関する後続の記事(訳注:日本語訳が済んでいません。)はより最新の情報を含んでいます。放射能レベルは増加していますが、どのぐらいのレベルまで達したかは不明です。

訳者後書き

この記事は、Google Docsを使って複数人で同時に翻訳と校正を進めました。よく打った文字が消えたり日本語が打てなくなったりしますが(笑)、それでも実用的な共同作業ツールとして機能しているWebアプリに、プログラマとして改めて感心しました。

一緒に翻訳を進めた匿名ユーザの方々、翻訳だけでなく図表を作ってくださった @hoshimi_etoile さん、元記事翻訳者でもある @LunarModule7 さん、また、校正してくれた平山さんに感謝します。後続記事の下訳を作っていただいた @tyamadajp さんにも感謝します。こちらは周知の話が多そう、とのことですが、機会を見てまとめ直してアップします。次の記事に掲載しました。

更新履歴

* 11/03/17 11:30 表記の統一、細かな誤訳の修正
* 11/03/17 11:50 福島で起きたことの冒頭にマグニチュードについての説明を追加
* 11/03/17 18:55 冒頭で当記事が最新の情報をカバーしたものでないことを明記、不適切な訳注を削除、訳語を変更
* 11/03/17 19:40 マグニチュードとエネルギーの関係が誤っていたので訳注を追記

Posted by nob : 2011年03月15日 01:28

買っても良いのは現金一括支払いできる人だけ。。。

■マイホーム買った人「もうお荷物以外の何物でもありません…」

 人々が「新築庭付き一戸建て」を幸せのゴールとした時代は、バブル崩壊をきっかけに終わりを迎える。バブル崩壊前に住宅ローンを組んで家を買った家庭は、家の価格と給料が下がり続ける一方で、住宅ローンだけが高いまま残った。マイホームを買い求めたばかりに、20年以上たついまもその負担に苦しめられているという人は少なくない。

 千葉県在住の会社員・樋口康子さん(52・仮名)は、1988年に約3000万円で2LDKマンションを購入した。結婚後しばらくは夫の実家近くのアパートで暮らしていたが、長男と次男が立て続けに生まれて手狭になり、「家賃を払い続けるよりは」と一念発起。金利が段階的に上がる35年ローンを金融公庫で組んだ。

 毎月の支払いは8万5000円。将来は値上がりしたこのマンションを売って一戸建てを買う予定だった。いま樋口さんのマンションはシンク下の扉がひしゃげ、壁に穴が空き、襖が破れた状態になっている。

 樋口さんの幸せが一変したのは2000年だった。長引く不況のあおりでメーカーの営業部員としてバリバリ働いていた夫がリストラにあった。

 夫はうつ状態になってしまい、この10年間仕事についていない。樋口さんが働いて月20万円の給料で家族を養っている。ローンは夫の両親の年金を一部もらって返済しているという。

「家族のために購入した家がいまはお荷物以外の何物でもありません」(樋口さん)

 樋口さんのような家庭は特別ではない。昨年は、住宅ローンが払えず自宅を手放してしまう「住宅ローン難民」が多数発生し、社会問題になった。そんな失敗を目の当たりにして、いま家を求める人たちの思いは多様化している。

 家を買うために充分な頭金と収入があっても「家を買わないほうが幸せ」と賃貸に住み続ける家庭も増えている。埼玉県在住の会社員・田中吉宏さん(35・仮名)は、大学入学のときから17年間、ずっと賃貸暮らしを続けている。

「家を買うなんて考えられないですよ。これから先の人生が縛られちゃうわけですからね」(田中さん)

 家族は2才下の妻と2才の長女。2DKのアパートに住み、月6万円の家賃を払う。妻のパート収入とあわせて月35万円を稼ぎ、約1000万円の貯金がある。住宅費にあまりお金をかけない分、家族での旅行や、趣味である車にお金をかけているという。

[女性セブン2010年11月18日号]

Posted by nob : 2011年03月12日 18:04

公正さと公平さが欠落した社会は決して存続しえない。。。

■生活保護を受け働かない方が得になる状態はおかしいと識者

 生活に困窮した人々に最低限度の生活を保障する生活保護制度は、受給者が2010年11月の段階で142万世帯、197万人にのぼり、支給額は3兆円を突破。いずれも過去最高を記録し、「年越し派遣村」が話題になった2008年12月以降、急増している。

 なかでも増加が著しいのは、高齢者、母子家庭、障害者、傷病者のいずれでもない「その他の世帯」。失業するなどして生活保護を受けるようになった若者も、この枠にカウントされることになるわけだ。

 生活扶助の基準額は自治体によって異なるが、東京都の場合、標準3人世帯で17万5170円。これに加え、必要に応じて住宅扶助が受けられ、医療費も無料となる。もちろん「働けない」などの理由や事情が必要だが、若者の目に“特権階級”と映るのも不思議はない。

 さらに高齢者単身世帯の生活扶助基準額は8万820円で、国民年金の月額6万3000円よりも多い。わずかな年金のなかから住宅費や医療費を捻出しなければならない国民年金受給者と比較すると、年金保険料を払ってこなかった生活保護受給者のほうがずっと優遇されているように見える。

 高崎経済大学教授の八木秀次氏がいう。

「国民年金の給付金よりも生活保護による受給額のほうが高い現状はおかしい。“国民年金を納めないほうが得だ”という考えになり、無年金で生活保護を受ける人が増えるのも当然です。また、真面目に働いても正社員でないため低賃金で、生活保護の受給額よりも収入が低いという現象も起きている。これでは “まともに働くより、生活保護を受けるほうがいい生活ができる”ということになり、日本もかつてのイギリスと同じ“英国病”と呼ばれる状態になりかねない。あるいは、一部ではそうなっているのかもしれない」

 英国病とは社会保障の充実や基幹産業の国営化により、財政負担が増加し生産効率が低下した1960年代以降のイギリスを、病理的にたとえた言葉だ。
 
 北海道、宮城、東京、神奈川、広島の5都道県では、現実に最低賃金が生活保護受給額を下回っている。八木氏の指摘どおり、これでは「働かないほうが得」。問題視されている不正受給の背景にも、こうした状況があることは否めないのである。

[週刊ポスト2011年3月11日号]

Posted by nob : 2011年03月04日 19:52

日本を反面教師にして同じ轍を踏まないようにと儚い期待。。。

■GDP:日中逆転が確定

 内閣府が14日発表した10年の日本の名目国内総生産(GDP)は、国際比較で用いられるドル換算で5兆4742億ドル(479兆2231億円)となり、中国が既に発表した10年の名目GDP5兆8786億ドル(39兆7983億元)を下回って、世界3位に転落したことが確定した。日本は1968年に当時の主要指標だった国民総生産(GNP)で旧西ドイツを抜いて米国に次ぐ「世界2位の経済大国」の地位を守ってきたが、43年ぶりにその座を明け渡した。

 中国は01年の世界貿易機関(WTO)加盟を機に「世界の工場」として存在感を高めた。過去10年間は年10%前後の高成長を続け、名目GDPは約5倍に伸びた。09年の名目GDPは日本が5兆420億ドル、中国が4兆9905億ドルだった。

 デフレや人口減でGDPが伸び悩む日本に対し、中国が今後も差を広げるのは確実と見られ、内閣府の推計では、25年ごろには中国は米国も抜いて世界最大となる見通しだ。ただ、中国の人口は約13億人と日本のほぼ10倍で、10年の中国の1人当たり名目GDPは日本の10分の1程度にとどまる。【山本明彦】

日米中の名目GDP推移(国際通貨基金=IMF=統計などから作成。11年以降はIMF予測)
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[毎日新聞]

Posted by nob : 2011年02月14日 21:42

TPP Vol.2

■「平成の開国」意味分かって言ってる?
TPPとは「過激な日米FTA」にほかならない

三橋 貴明

 菅直人首相を始め、日本人の多くが勘違いしているように思える。ペリー提督率いるアメリカの「黒船」来航後に「開国」をしたのは、明治政府ではない。江戸幕府である。

 しかも、「開国」の象徴たる日米修好通商条約には「治外法権」や日本の関税自主権喪失など、我が国にとって不平等な条項が含まれていた。江戸幕府を倒した明治政府は、この不平等条約を改訂する為に、大変な苦労を強いられることになったのである。

関税自主権を喪失した国に落ちぶれる

 ところで、治外法権とは「外国人の日本国内における犯罪を、日本の法律で裁けない」という意味である。

 何ということであろうかっ! 2010年9月の尖閣諸島沖合において発生した、中国漁船衝突事件の漁船船長を、民主党政権が超法規的に不起訴処分とした「あれ」こそが、まさしく治外法権である。

 さらに、民主党政権はTPPにより、「環太平洋諸国」に対して「関税自主権の放棄」を実施するわけだ。菅内閣が推進するTPPは、中国人に対する治外法権と合わせ、まさしく「平成の開国」以外の何物でもない。日本は江戸末期同様に、外国人の治外法権を認め、関税自主権を喪失した国に落ちぶれるわけである。

 さて、菅首相は1月24日の施政方針演説において、TPPを「平成の開国」と位置づけ、国会における議論を呼びかけた。さらに、首相は1月29日、世界経済フォーラム年次総会(通称ダボス会議)において、日本のTPP交渉参加に関する結論を、6月までに出すと断言したのだ。日本が早急にTPPを検討することが、事実上「国際公約化」されてしまったわけである。

「あの」米金融サービスを受け入れますか

 このTPPは、日本ではあたかも「農業問題」のようなとらえられ方をしている。だが、これは明確な間違いだ。何しろ、TPPとは、

「2015年までに農産物、工業製品、サービスなど、すべての商品について、例外なしに関税その他の貿易障壁を撤廃する」

 という、「過激」と表現しても構わないほどに極端な「貿易・サービスの自由化」なのである。通常のFTAであれば、製品種別や自由化を達成するまでの期間について「条件交渉」が行われる。ところが、TPPの場合はそれがないのだ。何しろ「2015年」までに、「例外なしに」関税や各種の貿易障壁を撤廃しなければならないのである。

 ちなみに、上記の「サービスなど、すべての商品」の中には、金融・投資サービスや法律サービス、医療サービス、さらには「政府の調達」までもが含まれている。農産物の関税撤廃など、それこそTPPの対象商品の一部に過ぎない。

 この種の情報が日本国民には全く知らされず、「平成の開国!」「バスに乗り遅れるな!」など、キャッチフレーズ先行、スローガン先行で話が進んでいる現状に、筆者は大変な危惧を覚える。何しろ、TPPに日本が加盟することで、リーマン・ショックを引き起こした「あの」アメリカの金融サービス、あるいは同国を訴訟社会化した「あの」法律サービスを、我が国は受け入れなければならないのである。

 さらに、公共投資などの官需や、自衛隊の軍需品調達においてさえ、アメリカ企業を「内国民待遇」しなければならない可能性があるわけであるから、「ちょっと待ってくれよ!」と言いたくなるのだ。ちなみに、内国民待遇とは、自国民と同様の権利を、相手国の国民及び企業に対し保障することである。すなわち、アメリカ企業であっても、日本企業同様に扱うことを「保障」しなければならないわけだ。

GDPシェアが日米両国で9割を超える

 TPPとは決して日本の「農業の構造問題」などではない。もちろん、筆者にしても「日本の農業に何ら問題はない!」などと主張する気は全くない。日本の農業が制度上、あるいは産業構造上、様々な問題を抱えているのは確かだ。それにしても、それらの問題は、あくまで日本の「国内問題」である。日本の農業の構造問題は、日本国民が自らの手で、粛々と解決しなければならないのだ。

 そういう意味で、
「日本の農業の構造問題を解決するには、TPPなどの外圧を利用するしかない」
などと、TPPと農業の構造問題を絡める言説には、怒りを禁じえない。

 日本国民の所得水準向上や国富増大に貢献するのであれば、TPPにせよ農業の構造改革にせよ、淡々と進めればいいだけの話だ。逆に日本の国益に貢献しないのであれば、やめるべきである。少なくとも「農業の構造問題解決のためのTPP」などという考え方は、風邪をこじらせた患者に全身手術を施すようなもので、まさに異様極まりない。

 そもそも筆者は、TPPのような「外圧」がなければ農業の構造問題一つ解決できないほど、日本国民が愚者であるとは考えていない。逆に、本当にそうであるならばなおさら、日本国民自らの手で改善しなければならない。

 いずれにせよ、農業問題はTPPにより「自由化」される産業の、ごくごく一部に過ぎないのである。それにも関わらず、政治家やマスコミの論説において、農業を「悪者化」「抵抗勢力化」し、TPPを「農業の構造改革問題」であるかのごとく印象付ける行為、すなわち「TPP問題の矮小化」が盛んに行われている。

 さらには、日本がTPPに参加しなければ「世界の孤児になる」などと発言する人がいるわけであるから、驚愕すらさせられる。何しろ、TPPは世界でも何でもないのだ。

 TPPとは、「アメリカ」なのである。

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 TPPに参加している国々、及び参加を検討している国々のGDPを比較すると、アメリカ1国で66.7%を占める。さらに、日本のGDPの割合が23.7%である。何と日米両国で、TPP諸国のGDP合計の90.4%を占めるわけだ。

 GDPシェアが日米両国で9割を超える現実がありながら、「TPPに参加しなければ世界の孤児になる」などと考える人がいるわけだから、恐れ入る。「世界」について、随分と狭くお考えのようだ。

 現実には、TPPとは「過激な日米FTA」に過ぎない。通常のFTAであれば、締結する両国が製品やサービスの種別、それに自由化(関税撤廃など)までの期間について、互いの国益に基づき条件を詰めるプロセスを踏むものである。ところが、TPPにはそれがない。

 また、TPP推進派の中には、
「TPPに参加することで、アジアの活力を取り込む」
などと意味不明なことを言う人も多い。

 図1-1の通り、TPPに参加、あるいは参加を検討している「アジアの国々」とは、日本を除くとシンガポール、マレーシア、ベトナム、そしてブルネイしかない。この4カ国のGDPを合計しても、わずかに4825億ドルに過ぎないのだ。TPP諸国のGDP全体に占める割合は、2.4%だ(注:ケタを間違っているわけではない)。TPPは「世界」でもなければ、「アジア」でもないのである。

 例えば、中国や韓国もTPPに参加するというのであれば、まだしも理解できる。しかし、韓国はTPPではなく、締結に際し条件交渉が可能な米韓FTAという道を選んだ。そして、中国に至っては、TPPなど「完全に無視」しているのが現状である。

 なぜ、中国や韓国がTPP批准を検討しようとしないのか。それは単純に、TPPに加盟することが、自国の利益になるとは考えていないためである。

 昨年秋のAPEC(アジア太平洋経済協力会議)において、まさに降って沸いたように日本で話が始まったTPPは、本連載で明らかにしていくように、内容的に様々な問題を含んでいる。冗談抜きに、TPPに加盟した結果、日本の「国の形」が変えられてしまう可能性すらあるのである。

 それにも関わらず、菅政権が「平成の開国」などと、スローガン優先で話を進めていることには、異様さを感じざるを得ない。と言うよりも、菅首相自らが、TPPについてきちんと理解をしているのかどうか、疑問符をつけざるを得ないのだ。

平均関税率は既にアメリカよりも低い

 1月28日の通常国会の場において、みんなの党の川田龍平議員が「TPPに参加すると医療分野における市場開放や自由競争を迫られる」という懸念に関する質問をした。それに対し、首相は「アジア太平洋地域が自由な貿易圏に発展していくことが重要だ」などと、「言語明瞭、意味不明」な観念論でしか回答することができなかった。あえて率直に書くが、支持率低迷に悩む菅首相が、単に「フレーズの響きが格好いい」などというくだらない理由から、「平成の開国」「平成の開国」と繰り返しているに過ぎないのではないか。

 先述の通り、TPPは確かに「平成の開国」だ。しかし、それは民主党首脳部が思い描いている、「世界に日本を開く」といった意味における開国ではない。まさしく、1858年にアメリカとの間で結ばれた不平等条約、すなわち日米修好通称条約締結に極めて近い「開国」なのである。

 菅政権は尖閣問題で中国人船長に「治外法権」を認め、TPPでアメリカ(及び、ほかのTPP諸国)に対し「関税自主権の放棄」を実施しようとしている。挙げ句の果てに、登場したスローガンが「平成の開国」であるわけだから、とんだブラックジョークである。

 そもそも、政治の責任者が「開国する」「平成の開国だ」などと無責任に繰り返す以前に、現在の日本は既に十二分に「開国」しているのである。それは、日米の平均関税率を比較すると、一目瞭然だ。

【図1-2 日米に平均関税率】
項目 日本 アメリカ
農産品 21.0% 4.7%
鉱工業品(非農産品) 2.5 3.3
電気機器 0.2 1.7
(うちテレビ) 0  0〜5
輸送機器 0  3.0
(うち乗用車) 0  2.5
化学品  2.2 2.8
繊維製品 5.5 8.0
非電気製品 0  1.2

出所:JETRO「環太平洋戦略経済連携協定(TPP)の概要」

 図1-2の通り、日本の平均関税率は、農産品という唯一の例外を除き、ほとんどの項目においてアメリカよりも低くなっている。何しろ、アメリカは工業製品について関税を維持しているが、日本はすでに「関税率ゼロ」なのである。この状況にありながら、「日本は開国する」などと、あたかも日本が「開国していない」かのごとき言説を繰り返す人々は、率直に言って現実を見ていないか、あるいは何らかのおかしな意図があるとしか考えられない。

 やたら問題視される農産品に関しても、日本の自給率は生産額ベースで70%(2009年。以下同)、カロリーベースでは40%に過ぎない。それに対し、アメリカの生産額ベース自給率は124%である。自給率が低いということは、それだけ「海外から農産物を輸入をしている」ことを意味しているわけだ。

 さらに、重量ベースで見た日本の主要穀物自給率は58%、穀物自給率に至っては、わずかに26%に過ぎないのだ。穀物という、極めて重要な農産物に限ると、日本は重量ベースで7割以上を「輸入」に頼っているのである。この状況で「日本の農業市場は閉ざされている」などと言い張る人は、「数字」の読み方が分からないと断言されても仕方がないと考える。日本の農業市場は、むしろ充分以上に「開国」されているというのが真実だ。

 そもそも、いまだTPP加盟の是非を決断していない状況で、一国の首相が、
「日本は開国していない。平成の開国を実現する」
などと発言する真意が理解できない。

外交交渉上も素人丸出しのやり方

 何しろ、TPPの詳細に関する交渉は、これから始まるわけである。そのような段階で、国家の政治責任者が「我が国は開国していない」などと発言した日には、諸外国がかさにかかって、様々な条件を突きつけてくるのは確実だ。外交交渉上、極めてずさんな(というか、素人的な)やり方である。

 この種の国際交渉の場においては、「我々は十分にやっている。十分にやっていない貴国が譲歩しろ」というスタイルで望むのが「国際常識」である。さもなければ、その国は他国から寄ってたかって、食い物にされるだけの話なのだ。

 現実の世界は、民主党首脳部や国内マスコミが思い描いているようなユートピアでも何でもない。各国が自国の国益を貫くために、様々な手段を駆使してくるのが当たり前なのである。その状況で「我が国は開国していない」などと首相自ら表明した日には、「どうぞ諸外国の皆さん。我が国から譲歩を引き出して下さい」と宣言しているようなものだ。

 菅直人首相の「平成の開国」発言は、そもそも「江戸末期の開国の歴史」を理解していないとしか思えない上に、外交交渉上も素人丸出しのやり方である。まあ、民主党政権はいまだに「仮免許中」なのだと言われれば、それまでなのかもしれないが。

 いずれにしても、江戸幕府の後を継いだ明治政府は、日米修好通商条約に代表される不平等条約を改訂するために、大変な苦労を長年に渡り重ねた。条約改訂を成し遂げるために、複数の戦争を遂行し、大勢の日本国民の生命を犠牲にした。

 もしや菅直人首相は、我々の子孫に対し、明治政府や当時の日本国民同様の苦労を強いたいのであろうか。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2011年02月12日 12:27

エジプト国民の尊重されるべき選択。。。

■これからエジプトはどうなる? Q&Aで詳しく

 エジプトで29年間にわたって独裁政権を維持してきたムバラク大統領が11日、辞任に追い込まれた。政変の背景、今後の見通しなどをまとめた。

 Q どうしてエジプトで政変が起きたのか。

 A 18日間も続いた抗議活動で大統領を辞任に追い込んだ国民の不満の背景にはいくつかの要因があった。エジプトでは、1970年に3500万人だった人口が現在は8000万人に増加し、毎年70万人の若者が新たに社会に出て職を求めている状態だ。こうした若年層の失業率の高止まりに加えて、食料価格高騰、政権の汚職などさまざまな不満が大衆の間で蓄積していた。そんなとき、チュニジアで起きたベンアリ政権の転覆が起爆剤となり、独裁打倒の動きが一気に噴き出した。

 Q なぜ、チュニジアのようにすぐに政権は変わらず、ここまで長引いたのか。

 A エジプトは中東最大の人口を有し、中東政治の主導的役割を果たしてきた。イスラエルとの和平条約にもいち早く調印し、イスラエルとパレスチナ勢力の間の仲介役として不可欠の存在だった。ムバラク氏も欧米諸国に対し「自分がいなければ中東は混乱に陥るため、取り換えが効かない存在」と強調していた。権力への執着も強かったようだ。独裁が長かった分、現場の正確な情報が手元に届かず、デモを短期間で押さえ込めれば危機を乗り切れると考えていたのではないか。

 Q これからのエジプトはどうなるか。

 A 全権を掌握した軍最高評議会は今後、反体制派との対話を続けながら、3カ月程度をめどに移行政権を樹立するとみられている。平行して9月の大統領選に向け、立候補要件の緩和など憲法条項の改正に取り組む見通しだ。ただ、反体制派内は必ずしも一枚岩とはいえず、強力なリーダーもいないのが現状。主導権争いが激化すればさらに混乱に拍車がかかる可能性もあり、先行きは不透明だ。

 イスラエルはエジプトでのイスラム原理主義NX勢力の台頭を強く警戒している。仮に今後エジプトに誕生する政権がイスラエルとの対決姿勢を強めることになれば、地域の安定には極めて大きな不安要因となる。

 また、周辺の中東・アフリカ諸国にはムバラク氏同様、強権的指導者が長期政権を維持する国も多い。1989年に中・東欧諸国で起きた「民主化ドミノ」を想起させる今回の反圧政のうねりは、既に体制への不満が表面化しているヨルダンやイエメン、アルジェリアなどにさらに拡大する可能性を秘めている。

(国際部 岩城聡)

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2011年02月12日 12:10

こんな連鎖なら、、、

■「タイガーマスク」南城参上 島添の丘にランドセル3個
子ども歓喜「すご~い 沖縄にも来た」

 【南城】「タイガーマスクが来ました!」。南城市大里の児童養護施設「島添の丘」(森田勲理事長)に7日夜、新品のランドセル3個が贈られ、施設内が興奮に包まれた。職員2人が偶然、届けた男性を見つけたが、名前を明かさずにプロレス漫画「タイガーマスク」の主人公名の手紙を手渡しオートバイで去ったという。

 渡された手紙には、主人公・伊達直人の名とともに「新一年生になる君達へ贈ります。君達の事を心から愛する者より ガンバレ」と書かれている。玉城孝施設長が報告すると、子どもたちは「すごーい。沖縄にも来たんだー」と喜びをあらわにした。

 同漫画は、施設で育ったタイガーマスクが同じ境遇の子どもたちを支援する物語。同様の署名で贈られたランドセルは、群馬県や神奈川県の児童相談所で見つかっている。

 男性に声を掛けたのは、職員の奥間譲さん(42)と玉城恒さん(34)。午後7時20分ごろヘルメットをかぶった40代ぐらいの物静かな人が居たといい「施設長が6日にタイガーマスクの記事を紹介して『うちにも来たら良いね』って言ったばかり」と興奮気味に話した。

 ほかの職員によると、午後6時ごろ、小学1年生の人数を確認する電話があったという。玉城施設長は「感激です。こういった思いやりの気持ちが広がってくれるとありがたい」と喜んだ。

[沖縄タイムス]


■岐阜にもタイガーマスク ランドセル5個

 岐阜市の児童養護施設「日本児童育成園」にランドセル5個が届いていることが9日、分かった。贈り主は漫画タイガーマスクの主人公「伊達直人」を名乗っている。

 同園によると、包装された箱5個が玄関に置かれているのが8日夜、見つかった。「新一年生のみなさんへ おめでとうございます」と書かれた手紙が添えられ、新しいランドセルが入っていた。

 同園の職員は「ニュースで知っていたが、まさかと思った」と突然のプレゼントを喜んでいた。(共同)

[日刊スポーツ]


■寄付ゾクゾク!全国各地でタイガーマスク

 現金10万円が届けられたのは、静岡市葵区の社会福祉法人「静岡ホーム」が運営する児童養護施設で、同ホームによると、7日午後に届いた手紙に10万円が同封されていたという。

 手紙は全文ワープロ打ちで、冒頭に赤字で「お年玉」とあり、「明けましておめでとうございます」「少ないですが子供たちが夢と希望をつかむ一助になればうれしいです 伊達直人」などとあり、最後に「テレビで2件のランドセル贈答のお話を見てこのような事が大勢の人に広がればと思い参加した次第です」などと結んでいた。

 封筒には6日付の島田郵便局(静岡県島田市)の消印があり、差出人の住所などはなかった。静岡ホームでは、本や文房具の購入に充てるという。大塚隆雄園長は「本当にありがたいが、額が大きく戸惑っている。子供が感謝の意を伝えることも大事で、名乗り出てもらいたい」と呼びかけている。

 一方、沖縄県南城市の「島添の丘」には“伊達直人”が現れた。7日午後7時20分ごろ、40代とみられる男性がバイクで施設を訪れ、ランドセル3個を正面玄関近くに置こうとしているのを職員2人が発見。声を掛けたが、男性はフルフェースのヘルメットをかぶったまま、「気持ちですから」とだけいい、手紙を手渡して去ったという。

 手紙には「新1年生になる君達へ贈ります。君達の事を心から愛する者より ガンバレ 伊達直人」と書かれていた。ランドセルが届けられる約1時間前、施設に新1年生の児童数(3人)を尋ねる電話があったという。

 玉城孝施設長は「職員間で『島添でもあったらいいね』と、きのう話題にしたばかりだったので驚いている。子供たちにとてもうれしいお年玉。ランドセルは新1年生に渡します」と喜んだ。

 伊達直人を名乗るランドセルの寄付は、群馬・前橋市で昨年12月25日に、神奈川・小田原市では元日にそれぞれ児童相談所で見つかっている。このほか、長野市の県中央児童相談所でも1月7日、「遅れて来たサンタクロース」名でランドセル6個が届いている。

★タイガーマスク
 タイガーマスク1968年1月から71年6月まで「少年マガジン」などに連載された梶原一騎原作、辻なおき作画のプロレス漫画。主人公の伊達直人の覆面レスラーとしてのリングネームでもある。69年10月から71年9月まで日本テレビ系でアニメ化もされた。孤児院で育った伊達は、悪役レスラー養成機関「虎の穴」にスカウトされ殺人的な練習の日々を乗り切り、タイガーマスクとしてデビューする。デビュー後は、育った孤児院に名乗らずに収入の一部を寄付し続ける。その後、裏切り者となったタイガーマスクに、虎の穴は次々と刺客を送る。幾度もの死闘を繰り広げながら、レスラーとしての成長を描くストーリー。

[サンケイスポーツ]

Posted by nob : 2011年01月08日 10:42

私にも少なからず親愛なる中国人の友人が、、、友情に国境はない。。。

■中国人と付き合う際、最低限知っておくべき歴史は?

ソフトブレーン マネージメント・アドバイザー 宋 文洲
●1963年、中国・山東省生まれ。北海道大学大学院博士課程修了。92年、ソフトブレーン創業。2006年、同社取締役辞任。

留学生として来た日本に25年いて、最近北京に拠点を移しました。日本と中国の間を毎月仕事で往復するので、日本に来るたびに、週刊誌をまとめて何種類も買うことにしています。

でも、今の日本が抱えている問題は沢山あるのに、尖閣列島での問題が騒がれると、なぜか皆そのことばかりを取り上げる。どれを読んでも、13億人以上いる中国人がみんな怒っているみたいに書いてありますね。

でも、実態は全然違う。中国で起きた反日運動が、日本のテレビ番組でよく取り上げられていたとき、中国にいる親戚や友人に電話をすると、「いったい何の話?」みたいな感じ。日本で大騒ぎになっていることさえ知らない。今回も同じで、一部の人が騒ぐのを大袈裟に扱いすぎるんですよ。

だいたい、「国家」としての中国と、個々の「人間」としての中国は関係がないんです。中国人は、“カタマリ”としての中国は意識しません。世界中にいる華僑と呼ばれる人々だって、別に国の意思で活動しているわけじゃない。多くは国を追われた人たちです。

単一民族国家と多民族国家の違いもある。「在日韓国人・朝鮮人やアイヌ人だっているじゃないか」と反論する人もいるかもしれないけど、統計的にみれば微々たるもの。日本は単一民族といっていい。でも、中国は正反対。もともと多くの民族がいるし、統計自体もいい加減。自分で漢民族といっていた人の先祖が、実はモンゴル人や満州人だったりすることはザラです。

いろいろな地方、たとえば河北省と山東省、雲南省と福建省、内モンゴルとチベットは、それぞれよその国の人といえるぐらい違います。こういう人たちを同じ中国人だからと一括りにするのは、明らかに無理があります。

そんな中国人と付き合うには、まず、あらかじめ細かな取り決めをした契約書を交わして、起こりうる悪い材料はすべて先に相手に言っておく。これが最初の注意点。日本人は悪い話を嫌がります。背景の似通った日本人どうしなら、アバウトな契約でもトラブルになりにくいけど、中国人も西洋人もビジネスは背景の違う人どうしで行うのが普通。細かく詰めるのは当然です。

中国人どうしが大声で罵り合うのを見たことがあるかもしれません。でも、すぐケロリと仲良くなるでしょう。西洋人もそうですが、「ケンカも礼儀のうち」が二番目の注意点。だから、温家宝首相や姜瑜(きょうゆ)報道官の剣幕を怖がる必要はないんです。上手にケンカができるようになれば、交渉はむしろ佳境に入ったといっていい。逆に遠慮して何も言わないと、押される一方ですよ。

最後に、「同じアジア人」という発想をやめること。「日本人も中国人も漢字を使っている」とか、「顔が似ている」というのは日本人側の思い込み。相手が「よく思ってくれている」と勘違いする男女関係と同じです(笑)。

本来、歴史問題など個人にとってどうでもいい話。議論に熱中しても、互いの立場の違い、得る情報の違いは解消できない。日本人は戦争が中国で行われたという事実だけは理解すべきだが、罪の意識を持つ必要はありません。

もちろん、肉親を日本軍に殺されたという中国人が、日本に対していい感情を持っていないことはわかりますよ。でも、そういう人は少数派というのが現実。昔、チンギスハンが中国人を大勢殺したからといって、今モンゴルを嫌っている中国人などいないのと同様、歴史の問題は時間が解決してくれます。

そもそも日本が嫌いな中国人ならば、一緒にビジネスをしようとも思わないでしょう。多少揉めることはあっても、妥協点は必ず見つかるはずです。

[プレジデントロイター]

Posted by nob : 2010年12月30日 10:25

日本発愚かしさの世界拡散、、、原子力は地球を蝕む。。。

■日本が原発建設でトルコと覚書
日本政府「受注はほぼ確実」

 日本とトルコは24日、原子力発電所建設分野での協力に向けた覚書を交わした。この結果、一時は韓国が有力とみられていたトルコでの原発建設が、日本により行われる可能性が高くなった。韓国は今年6月にトルコと覚書を交わしていたが、意見の違いが表面化したため、交渉は先月以降、中断している。このスキをついて日本は、トルコとの交渉を本格的に進めようとしているのだ。

■日本「受注はほぼ確実」

 トルコのユルドゥズ・エネルギー天然資源相は24日、東京で日本政府と原子力発電所の導入に向けた人材育成などを進める内容の協力文書を取り交わした。これを受けて日本のマスコミは、「トルコでの原発受注がほぼ確定した」と報じた。ユルドゥズ資源相は、「3カ月以内に日本と原子力協定を結び、1年以内に日本企業に発注することを目指し、交渉を進めていきたい」と述べた。原発輸出は原子力協定を結んで初めて可能となる。トルコは黒海沿岸のシノップに、総事業費200億ドル(約1兆7000億円)の原子力発電所2基を建設する計画だ。

 日本の強みは資金調達能力と技術力だ。特に日本政府は、地震が多いトルコの特性を考慮し、日本の原発が度重なる地震にも安全を確保してきた点を強調しながら、トルコと水面下での交渉を続けてきたという。

 日本政府はアラブ首長国連邦(UAE)での原発建設で韓国に敗れて以降、「韓国型のインフラ受注戦略」を参考にしてきた。日本は現在、「パッケージ型インフラ海外展開」の関係閣僚会合を官邸内に立ち上げ、原発関連企業の出資で「国際原子力開発株式会社」という新会社を設立し、原子力発電プロジェクトに関する提案活動を行っている。

 その結果、今年10月にはベトナムで原子力発電所建設の受注に成功し、さらに今回はトルコでの受注も狙っている。韓国と日本は、ブラジルと米国での高速鉄道建設でも受注争いをしている。

■韓国「まだ終わっていない」

 韓国では韓国電力が今年3月にトルコ国営発電会社と原発建設関連の共同研究を開始し、トルコとの原発受注競争で日本よりも有利な立場にあった。また6月に行われた両国の首脳会談では、原発関連の覚書も交わした。知識経済部のチェ・ギョンファン長官は10月18日の会見で、「主要20カ国・地域(G20)首脳会議が開催された期間(11月11-12日)に、原発受注に向けた政府間協約を締結できるだろう」と語っていた。

 ところが知識経済部は先月14日、「トルコとの原発受注交渉がいったん中止となった」と発表した。最も大きな理由は、電力価格に対する双方の見解の違いだった。交渉に参加した知識経済部の関係者は、「技術面では大きな意見の違いはなかった」と述べた。

[朝鮮日報日本語版]

Posted by nob : 2010年12月25日 13:17

死に方はその人なりの個々の生き方の帰結。。。

■ある少女の延命拒否

岡田克敏

 死期の迫った人に対して「もうすぐ死んで楽になれますよ」と正直に言えるものではありません。建前を優先し「きっとよくなりますから頑張ってください」と心にもないことを言ってしまいます。また患者がその人にとってかけがえのない人の場合は「頑張ってください」というのは本心でしょうが、それが患者にとって幸せなこととは限りません。

 最近NHKで放送された二つの番組はこれらの問題に一石を投じるものです。ひとつは12月8日のクローズアップ現代「ある少女の選択〜"延命"生と死のはざまで〜」で、悲運に見舞われた一家の記録を通して切実な問題を投げかけています。

 心臓に重い疾患をもつ少女は8歳で心臓移植を受けますが、背骨が曲がり呼吸困難になって15歳のとき人工呼吸器をつけて声を失います。訪問医療によって、少女が望んだ両親との自宅生活が実現しますが、腎不全の発症によってその望みは絶たれます。人工透析は自宅では難しいからです。少女はここで人工透析をしないという決断をし、やがて18年の短い生涯を終えます。

 父親は本人の意思を大事にするという方針なのですが、ある時、透析という方法があるので「生きているときっといいこともあるんだよ」と少女の気持ちを翻そうと試みます。しかし少女は「もう十分がんばってきたし、自分の命は自分で決めたことだし。もうパパ、追いつめないで」と携帯電話を使った筆談で答えます。

 18歳という判断力のある年齢であることから、主治医は本人と両親だけで決定するのがよいと考えたこと、両親も本人の意思を尊重するという態度を変えなかったこともありますが、なによりも少女の覚悟と意志の強さが大きな理由でしょう。透析をすれば楽になることを知りながら、断るのはとても難しいことです。18歳とは思えない見事なもので、私ならできるかどうか・・・。「もう死ぬ」と周囲の反対を押し切って、自らチューブを引き抜いた作家の吉村昭氏が思い出されます。

 次は全く対照的な話で、認知症などの患者が胃ろう(胃瘻、経管栄養法)によって延命を続けている実態を明らかにした11月28日再放送のETV特集「食べられなくても生きられる〜胃ろうの功と罪」です。胃ろうとは胃へ通じる管を腹部に設置し、栄養物を注入できるようにすることです。中心静脈に養分を送る方法に比べ胃ろうは扱いやすく長期の生存が可能とされています。

 諸外国に比べ、日本ではとくに急速に普及し、40万人に迫るとされ、65歳以上の胃ろう手術の対象者の72.3%は脳血管障害者と認知症で占められるとされています。日本はどうやら「胃ろう大国」らしいのです。

 胃ろうの普及に力を入れ、3000人に胃ろう手術をした鈴木裕医師はある病院の大部屋を訪ねたときをきっかけに、胃ろうに疑問を感じます。胃ろうをしている30人の高齢者の光景、声をかけても反応がなく、ただ生かされているだけのような姿を目にします。彼らのほとんどは自分が胃ろうの手術した患者で、消化器だけが動いている状態が患者にとっていいことなのか、という疑問を感じたといいます。

 しかしそのような場合、胃ろうを中止することは (元に戻すだけですが)人工呼吸器を外すことと同様、殺人罪に問われる危険があり、そのまま生かし続ける選択しかありません。医師で作家の久坂部羊氏の「 日本人の死に時—そんなに長生きしたいですか」には延命処置によって余分な苦しみを味わう例がいくつも紹介されています。

 さらに番組は日本老年医学界学術会議の模様を紹介します。そこでは日本だけ胃ろうが多く行われる問題に対して議論が交わされます。ある医師は胃ろうをしないという選択は訴訟の可能性が高くなると述べました。今の医療の現状でいちばん常識のことを選ぶのが訴えられずに済む、無難な選択になると。なにもしないということは刑法に触れるのではないかと考える医師も多くいました。

 277人の医師に「自分なら胃ろうをするか」という質問をした結果が紹介されましたが、「する」と答えたのは24.9%に過ぎず、多くの医師は自分なら望まない胃ろうを患者には実施しているという現状が明らかにされます。

 延命を拒否した少女と、本人の意思に関係なく生かされる高齢者達、ここには生命に対する考え方の違いが見られます。少女の場合、もっとも重要なのは生命の質(QOL)であり、物理的な時間の長さではありません。それに対して胃ろうによって生かされている高齢者達の場合は時間の長さが優先されているようです。

 しかし少女の場合のように本人の意思が優先されるケースは稀です。生命の質は本人の主観に基づくものであり、周囲の同意が得られにくいためでもあるでしょう。

 それに対して胃ろうの高齢者ように、物理的な時間の延長を優先するケースは主流をなしています。それは、時間という客観的なものであるためわかりやすいといった点もあるでしょうが、命は何よりも大切であり1分、1秒でも長く生きるべきだという固定した考えと、刑法に触れる可能性、訴訟される可能性を避けるための行動による結果だということができます。まあ保険制度や病院側の事情もあるでしょうけど。

 これには刑法も大きい役割を果たしているようです。胃ろうや人工呼吸器の扱いによっては殺人罪に問われる可能性があり、その威嚇は実に強力であるからです。刑法が現状を固定する役割を果たしていると思われます。そのために医療が不本意な方法を取らざるを得ないことは患者やその家族にとって大変不幸なことです。

 法の整備を求める声はずいぶん以前からありますが、実現に至りません。番組では、胃ろうによって6年間生かされている寝たきり患者が映し出されていましたが、本人の意思と関係なく何年もの延命が実現された今、より柔軟な対応を可能にするような法整備の必要性は強くなっていると思われます。

 またこれは医療費の膨張、医療の配分などにも大きく関わる問題です。簡単に答えの出ない複雑な問題ですが、いずれは誰もが直面する可能性があり、他人事と見過ごせることではありません。

[livedoor BLOGOS]

Posted by nob : 2010年12月19日 12:25

開き直れるか趣味に生きられる人はそれはそれで良しとしても。。。

■「お金のために会社にしがみつく」自分に嫌気が差す瞬間
夢や希望を共有できなくなった企業と働く個人のすれ違い
河合 薫

 「情けない話なんですけど、結局、僕はお金のために働いてるんです。いや、お金のために会社にしがみついているって言った方が正確かもしれません。恐らくこれ以上、僕は出世することはないでしょう。だったら人生の後半戦くらい自分のやりたいこと、好きなこと、やりがいを感じられることをやってみたいって気持ちはあります。でもね、今の給料を放棄してまでやる覚悟があるかっていうとないんですよ。夢だの希望だのよりも、現実から離れることができない。ホント情けない話です」

 こうこぼすのは48歳のA氏。大手メーカーに勤める部長の男性である。

 生きるためにはお金が必要である。お金を得るためには働かなくてはいけない。だからお金のために働いて何ら問題はない“はず”である。

 誰だって、心の奥底では、どうせ働くなら、できるだけ稼いでみたいと思う。キンキンキラキラのぜいたくな暮らしである必要はないが、そこそこいい暮らしはしてみたい。おいしいものだって食べたいし、たまには旅行にだって出かけてみたい。趣味にお金をかけてもみたい。そう思うことはある。

 ところが、「お金のためだけに働く」と聞くと、何となくさもしい気持ちになる。

お金のためにだけに、働きたくない?

 今年の初めに成人式を迎える新成人に関する調査結果が発表され、仕事に対して「お金を稼ぐためのもの」とする考えを持つ人が85.4%に達していることが分かった時にも、オトナたちは一斉に、「何だか夢も希望もないなぁ」と嘆いた。また、大企業を希望する学生が多い理由の一つに、「生涯賃金」が挙げられることに関しても、「金がすべてなのか?」と嘆く人もいる。

 そして、自分自身も「お金のため」に働いていると悟った時、誰から責められるわけでもないのに、罪悪感にも似た感情に陥ることがある。恐らくA氏も、そんな気持ちから「情けない」と自己嫌悪に陥っていたのだろう。

 お金のためだけに、働きたくない──。なぜ、私たちはそう思ってしまうのか。

 たかが金。されど金。働く一番の目的はお金なのに、お金のためだけに働くことに私たちは、なぜ、抵抗感を感じてしまうのか?

 「お金がすべて」とか、「金儲けして何が悪い」とか、「お金で買えないものはない」と豪語するような拝金主義者にはなりたくないという気持ちがあるから?

 そもそもお金のためだけに働いたり、お金のために会社にしがみつくことは、「情けない」と落ち込むほど、いけないことなのか?

 そこで今回は、「お金と仕事」について、改めて考えてみようと思う。

本人が一番よく分かっている

 「自分のこれまでのキャリアを振り返ってみると、若いころの方がもっと自由だったような気がするんです。つまり、純粋に自分が仕事をすることで成長していることに、満足感を覚えたし。いろんな人と知り合ったり、新しいプロジェクトに参加できたりするとそれだけでうれしかった。つまり、お金以外のことがモチベーションになっていたんです」

 「ところが、40を過ぎると、仕事もマンネリ化してくる。そんなに目新しいことはないですし、若いころのように成長を実感できるような仕事もない。それで気がつくと、そこそこもらえている自分がいるわけです。確かに昔のようにベースアップはないですし、ボーナスだって下がりました。20代のころに自分が想像していたほど、もらえてはいません。でも、中小企業に比べるとやっぱり大手はいいんですよ」

 「おまけに子供の教育費や家のローンだってある。そうなると、今の会社は絶対に辞められないよな、って思うわけです。するともう一人の自分がたしなめる。金のためにしがみついているなんて、カッコ悪いって。何か自分がすごいせこいヤツになっているみたいで。たまにやるせない気分になることがあるんです」

 こう語るA氏を、“ただ乗り社員”と呼ぶ人もいるだろうし、「何をウダウダぜいたくなこと言ってるんだ。要は一生懸命働いていない自分への言い訳じゃないか」と非難する人もいることだろう。

 でも、恐らく本人が一番そのことを分かっている。だからこそ、何とも言えない情けない気分に苛まれているのだ。

 A氏が指摘するように企業規模による賃金格差は、明らかに存在する。昨今の不景気の影響からか、その格差は広がる傾向にさえある。

 日本生産性本部が今春発表した、「能力・仕事別賃金実態調査(2009年)」によれば、大企業(従業員1000人以上)の部長相当の平均月例賃金は69 万4000円。小企業(同100人未満)の部長相当は50万5000円で、両者の間には18万9000円もの差がある。課長相当での差額は14万円で、いずれも前回調査より拡大していることが分かった。

 また、大企業の課長相当の平均月例賃金は52万8000円で、小企業の部長相当の50万5000円を上回っていることも明らかになった。

 一方、一般職・大卒初任給クラスでは、大企業と小企業との格差が急速に縮小して、1万円を切った。「ヒラ社員」レベルであれば、大企業でも中小企業でも給料の違いはほとんどない。

お金は働くモチベーションであり続けてきた

 お金は仕事のモチベーション要因の中でも非常に重要な要因であることは、古くから世界各地で多くの研究者によって実証されてきた。と同時に、人は仕事の対価である報酬が、自分の期待したものに見合っているかどうかで満足感が変わる。米国の心理学者レオナード・ベルコヴィッツはそれを「賃金公平感」という言葉で説明した。

 つまり、自分と同じような仕事をしている人がもらっている賃金と、自分の賃金を比較し、「何で似たような仕事をしているのに、あの人はあんなにもらえるんだ」と感じると不満が募り、逆に、「同じ仕事でも自分の方がもらっている」と感じると満足感が高まる。それは、自身の誇りとなり、社会的評価と同じ価値を持つ。

 従って、A氏が今の会社にしがみついてしまうのは、企業規模による格差に加え、他者への優越感も関係しているのだろう。

 私たちはお金のためだけに働いているわけじゃない。いや、お金のためだけじゃないはずだと、どこかで思っているだけかもしれない。それでもやはり実際に働いてみると、お金以上に“価値ある報酬”を体感することがあるし、お金ではない“報酬”を期待することだってある。

 それは、いわゆる、「やりがい」と呼ばれるものだったり、「働きがい」と言われ、多くの場合は、「自分の存在」を実感できる報酬である。

 私がまだ学生のころ、知人である年配の男性にこう言われたことがあった。

 「最初はね、お金のためにみんな働く。でもね、働いているとお金よりももっと大切で価値のあるものに気づくよ」

 当時、私は彼の言っている意味が分からなかった。誤解を恐れずに言うならば、「お金のために働く」ということもよく分からなかった。

 何しろ自宅だったし、完全にパラサイトしていたから、「生活のためには働かなくてはいけない」という意識も希薄。知人の助言の意味するところが何一つ分からなかったのだ。

働き始めてすぐに分かったお金を稼ぐ喜び

 だが、働き始めてすぐに「お金のために働く」という意味が分かるようになった。最初にお給料をもらった時の満足感。自分の仕事に対する報酬を得られたことは、想像以上にうれしかったのである。

 うまく言えないけれど、自分が必死に汗を流せば、ちゃんとお金がもらえるということが単純にうれしかった。労働に対する報酬としてのお金に感動したのだ。少ない初任給で、パラサイト先の母や父にプレゼントを買い、喜んでもらえたことで、より満足感は高まった。お金を稼ぐ喜びを知ったのだ。 

 それからというもの、給料日はやたらと待ち遠しかったし、どんどんと物質的な物を手にしたいという欲もわいてきた。もっとおいしいご飯を食べに行きたいとか、もっと素敵な洋服が欲しい、1年に1回くらいは友人と旅行に行きたい、そう思った。つらい仕事の時には、「お金のためだ」と自分に言い聞かせることもあった。まさしく、お金のために働くようになっていたのである。

 ところが、である。ある時に「お金よりも大切な価値あるもの」を、いや、正確には「仕事のやりがい」、「仕事の面白さ」を感じたのだ。

 それが“いつ”だったのかは覚えていない。だが、例えば、お客さんが飛行機を降りていく時に、「いいフライトでしたよ。ありがとう」と言ってくださったり、ちょっとしたサービスをした時にお客さんから感謝されたりすると、何だか無性にうれしく、仕事そのものに「やりがい」を感じるようになった。

 恐らくそういったねぎらいの言葉は、新人の時にもいただいていたはずだし、そういったねぎらいの言葉でしんどい仕事にも耐えるエネルギーをもらっていたはずである。ところがいつしか、お金を得る喜びよりも、自分が認められている、自分の存在意義がある、と感じる瞬間の満足感の方が、お金を得る喜びを上回った。働くことそのものが楽しくなったのだ。

 だから、もっとやりがいのある仕事を求めて、もっと自分の存在意義を感じられる仕事を求めて客室乗務員(CA)を辞めたのである。その後、民間の気象会社に勤めることになったわけだが、賃金はCA時代の半分。でも、楽しかった。自分の進む方向に光が見えたし、それに向かって歩いているという満足感があったから、お給料が下がってしまっても、充実感が得られたのだと思っている。

 米国の心理学者アブラハム・H・マズローは、「個人の成長という観点から見た場合、企業は自律的な欲求充足に加えて、共同的な欲求充足をもたらすことが可能な場である。私の知る幸福な人々は、いずれも自分が重要とみなす仕事を立派にやり遂げている人である」と説き、ユーサイキアン・マネジメント(働く人々が精神的に健康であり得るためのマネジメント)という造語を作った。

 すなわち、職場は単なる労働の場にとどまらず、人間のさまざまな欲求を満たすために最適な場所であり、やりがいを感じられる労働・職場とは仕事の枠を超えたライフをも満足させる職場となる。

 社会とつながっていると実感し、社会に自分が認められたような、ちょっとだけ成長できたような、何とも言えないあの快感。それはどんなにプライベートを充実させても、なかなか得ることができない満足感だ。

働きがいがないと、「お金のために働く」人が増える

 当然ながら、高い報酬を得ることでも、その快感を得ることはできる。だが、お金がそこに存在しなくとも、それは時に自分の能力を発揮できた瞬間であり、誰かとつながった瞬間であり、社会から認められた瞬間であり──。

 永遠に続くものではないけれど、その瞬間に出合うことができる最適の場が、仕事なのだ。 お金以外で感じる満足感には、心の豊かさがある。それを私たちは、「やりがい」とか、「働きがい」という言葉で表現し、働きがいがあると、お金は大切なことではあるけれど、最大最強のモチベーション要因ではなくなる。お金では買えないものに快感を得る自分、お金のためだけには働いていない自分──。そんな自分を実感できることは心地よくもある。

 また、働きがいややりがいは、お金に関する欲求を弱める効果を持つことが、これまでいくつかの実証研究で確認されている。つまり、今の職場(あるいは仕事)に「働きがいがある」と答える人の場合、お金への関心が薄れる傾向が認められ、逆に、「働きがいがない」と答える人ほど、「働くのはお金のため」と答える傾向が強まるのである。

 働きがいさえあれば、お金はすべて、ではなくなるのだ。

 冒頭で新成人の9割近くが「仕事=お金を得るため」と答えたと記したが、実はこれは若い世代に限ったことではない。

 昨年、一般の労働者を対象に行われたあるアンケート調査でも、「仕事はお金を稼ぐ手段に過ぎない」と答える割合は、一般社員では44.5%、課長職38.5%、部長職33.9%と、役職が上がるにつれて減少してはいるが、3割以上もの部長職が肯定的に答えているのだ。また、仕事に対するモチベーションについて聞くと、一般社員から部長職までは「給料」が最も多く、全体の半数前後を占めた。

 つまり、今、ほとんどの労働者が「働きがい」を感じられない状況にあり、「お金のためだけに働いている」意識が高まっていると見ることができる。

すれ違い始めた企業と働く人の価値観

 なぜ、働きがいを持てない人が増えてしまったのか?

 そこには、企業と働く人の労働に対する価値観のずれが生じ始めていることが関係しているように思う。

 かつての日本は、企業も、個人も、同じ「夢」と「希望」を持っていた。金儲けして、裕福になろうと思い、実際にそうなるためにみんな働いていた。悲惨な戦争経験から立ち上がって生きていくためには、希望を持たなきゃやっていられなかったし、みんな貧しかったから、働くことは希望に向かうための最高の手段だった。

 企業は、同じ希望に向かって頑張る労働者を大切にした。豊かになりたいと一生懸命働いた分だけ褒めてくれた。同じ希望に向かうために働いてくれる労働者は会社にとって、「大切な宝物」。だから、何も心配しなくてもいいようにと、1年ごとに給料を上げ、年を取れば偉くなるような制度を設けた。

 働く人にとっても同じ光に向かう会社は大切な存在。だから、会社がうまくいった時の喜びは、自分の喜びでもあった。価値観の共有がなされていると、会社=経営者は、いわば働く人の同志だったのである。

 そして、夢がかなって日本は豊かになった。豊かな社会に住む人は、お金などの物的な価値ではなく、自分の存在価値を求めるようになる。ところが、会社は豊かになっても、利益を上げなくてはいけない。会社の「金儲け主義」と、存在欲求を求める働く人との間に価値観がずれが生じ始める。

 さらにオートメーション化が進む一方で、バブル崩壊後には経済が低迷し、企業にとって働く人は、もはや「大切な人」ではなくなった。価値観が共有されていない職場、大切に扱われない職場で、やりがいや働きがいを感じることは難しい。昔のようにただ会社の求めるように働くだけでは、働きがいがなかなか得られなくなったのだ。

 完全なる働き手と企業との価値観の不一致。逆説的に考えるならば、マズローが考えたような「企業は自律的な欲求充足に加えて、共同的な欲求充足をもたらすことが可能な場である」という現実が消えてしまったのである。

 もちろんそうでない会社はたくさんある。従業員を大切に扱う会社の労働者は働きがいを感じ、仕事への満足感も高い。そういった会社が必ずや賃金が高いかというと、そういうわけではない。

 そして、私の知る限り、そういった会社のトップは容易に従業員を切ることがないし、トップと従業員が同じ光に向かい、希望を持って、価値観を共有して働いているケースが多いように思う。

「働きがいのある職場づくり」を主導するのはトップ

 働きがいややりがいは、トップ、すなわち企業の「働かせ方」に多大な影響を受ける。かといって、すべてを経営者に委ねて成し遂げられるものでもない。そこで働く人々が「職場を変えたい」と願い、「変えよう」と一人ひとりが参加する取り組みが求められる。

 そのためには、働く人たちにとって、働くうえで何が最も困難なのか、どんなことにやりづらさや働きにくさを感じているのか、どういう改善が必要とされているのかなど、それぞれが感じていることや意見を互いに出し合い、職場の声を集め、職場のストレッサーとストレスを働く人々の間で共有し、意思疎通を図ることが重要であると考えられている。

 それでもやはり現実は、その意思疎通を図るためにも、トップの「働きがいのある職場をつくりたい」という意識なくして成し得ないのである。

 ひょっとすると、今の世の中、「お金のためにだけに働いている」のは、トップの方なのかもしれない。 トップ自身が、働きがいを忘れているのかも、などと思ったりもする。

 仕事は人生を満足なものにするための、最高の手段。だから仕事は大切でもある代わりに、その手段になり得ない場合には、単なるお金を得るための手段に成り下がる。

 もし、働きがいをどうやったって持てない職場、従業員に働きがいを持たせることがない職場であるならば、「お金のためだけに働いても」ちっとも恥じることなどないのではないか。

 あくまでも企業は「自律的な欲求充足に加えて、共同的な欲求充足をもたらすことが可能な場」であって、満足のいく人生を送るための最適の場所になり得る“手段”でしかないのだ。

生きがいを仕事以外に求めることは恥ではない

 最適の場に企業がなり得ない以上、お金のためだけに働き、それまで会社にあると信じていた「生きがい」を、仕事以外に求めた方がいい。いや、職場には必ずや「働きがい」があるという思い込みを捨てた方がいいのだ。

 その代わりにボランティアに参加したり、生活はできないけれどやりがいのある第2の仕事を見つけたり、あるいは家族のためだけに生きることに光を見いだし、仕事をそれらのライフを充実させるための手段と割り切ればいい。

 お金が人生のすべてになってしまっては、人生の真理も、自分の存在価値の真理も、見失うことになりかねない。だが、仕事は人生の大切な一部ではあるけれど、すべてではないと考え、仕事以外の部分に光を見いだすことさえできればいいのではないか。

 実際に若い世代はそういう価値観を持ち始めている。40代以上の世代も新しい価値観で仕事というものをとらえ、仕事以外の部分を充実させることで、「お金がすべて」というような、さもしい感覚を払拭することは可能だろう。

 仕事がお金のためになったとしても、人生がお金のためだけにならなきゃいいじゃないか。自分の人生を豊かにするために、自分の希望に向かうために、お金が必要ならば、お金のためだけに働いたって何ら恥じることはないし、誰に何と思われようとも、しがみつくだけしがみつけばいい。カッコ悪かろうか、何だろうが、満足のいく人生のための手段だと割り切ればいい。とことんしがみつけばいい。

 とはいえ、やはり一度でも仕事で「お金以上の価値あるもの」を体験してしまうと、その快感が忘れられないのもまた事実。できることなら、仕事で、かつてのストレスとは無縁だったお父さんたちがイキイキと働いていたような経験ができると、日本ももう少し元気になるんじゃないか、などと思ってしまうわけで。先人たちの、「働くことの大切さ」「働きがいのある仕事は、人生を最高にする」といった言葉を、いまだに信じたいと願う自分がいる。

 恐らくそんな私は、昔の価値観に引きずられているってことなのか、それとも欲張りなのか。仕事って悪くない。結構、楽しいよね。そんな風に言えたらいいなぁと、私自身はやはり願う。でも、なかなかそうならない現実がある以上、そう“思い込む”ことは、ストレスの雨を強めることになる。

 だから、今は「しがみつくだけしがみつけ」と言うほかない。時には、逃げるが勝ちということだってあるのだから、と。それでも、多くの人が仕事に働きがいを感じられるような職場づくりを、トップに期待してしまうのであった。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2010年12月12日 17:26

そのとおりっ♪

■マツコ・デラックス 海老蔵に「気持ち悪い やんちゃならやんちゃ貫け」

 女装コラムニストのマツコ・デラックス(38)が8日、イメージキャラクターを務めるゲームソフト「カラオケ JOYSOUND Wii SUPER DX ひとりでみんなで歌い放題!」の新商品発表会に登場。7日夜、傷害事件について会見を開いた歌舞伎俳優・市川海老蔵(33)について口を開いた。

 集まった報道陣に開口一番「海老蔵でしょ?」と空気を読んだマツコ。7日の会見については「気持ち悪くて見てないの。最初、丁重に入ったじゃない?あれで、ワァってなっちゃった。ああいう人にはやんちゃならやんちゃを貫いてほしい」と率直な感想を口にした。

[SPONICHI ANNEX]

Posted by nob : 2010年12月10日 03:13

同じところを回り続ける、、、懲りない面々。。。

■小沢氏、新党結成に言及「次のことも考えないと」 舛添氏らとの会合で

 民主党の小沢一郎元代表が8日夜の鳩山由紀夫前首相らとの会合で「次のことも考えないといけない」と新党結成を視野に入れた発言をしたことが9日、分かった。党執行部が「政治とカネ」の問題をめぐり小沢氏の国会招致実現に動き出す中、小沢氏としては局面打開のために現在の民主党にとどまらないことも選択肢に入れたようだ。一方、党執行部は、小沢氏が国会招致に応じない場合、離党勧告を突きつけることを検討し始めた。

 会合には無所属の鳩山邦夫元総務相と新党改革の舛添要一代表も参加した。小沢、由紀夫両氏は菅直人首相について「おれたちを切って、政権を浮揚させようとしている」と批判した。

 そのうえで、小沢氏は「民主党への愛着はある。自民党に政治を戻してはいけないし、民主党が今の形で政権を維持させなければいけないと思う。しかし、それがどうしようもなければ次のことも考えないといけない」と発言した。

 民主党内は、小沢氏を支持するグループから両院議員総会の開催や、参院で問責決議を受けた仙谷由人官房長官の更迭を求める動きが顕在化し、執行部との対立が激しさを増している。小沢氏としては「脱小沢」路線を取る現執行部が居座り続けることも想定し、民主党分裂の覚悟を示したとみられる。

 これに対し、小沢氏と距離を置く議員からは「小沢氏を離党勧告するしかない」(中堅)という強硬論が上がっている。

[産経新聞]

Posted by nob : 2010年12月10日 02:50

はや30年。。。

■ジョン・レノン、没後30周年

 30年前の12月8日に銃殺されたジョン・レノンを偲ぶために、追悼イベントがファンにより計画された。

 1980年にニューヨークの自宅前で熱狂的ファンに暗殺されたザ・ビートルズのジョンを追悼するため、ファン達はニューヨーク近郊のストロベリー・フィールズと、彼の故郷であるイギリスのリバプールに集合した。

 ジョンの息子ジュリアンとショーン、そして妻のオノ・ヨーコら家族とファンは、10月に行なわれたジョンの生誕70周年を記念したイベントでジョンを哀悼し、アイスランドとニューヨークではショーを披露したほか、リバプールには記念碑が建てられた。

 ジョンとヨーコとの間の息子ショーンは、父ジョンが、ポップ音楽だけでなく、平和を訴える反戦運動の一環でヨーコと共に2回実行した1週間ベッドにこもるという『ベッド・イン』など、平和と自己表現というキャンペーンで、幅広い人々に影響を及ぼしたことをNME誌に語っている。

 「父さんは、理解してもらうためには、危険を冒すことも全然厭わなかった。ただ自分が伝えたいことを表現しただけなんだ」「父さんが『平和を我等に』とか『ベッド・イン』をやった時は嘲笑もされたし、冗談みたいに見えたはずさ。でもその影響はすごいものだった。だってポップスターがその人生の全てを投げ出していたんだからね。人々はそれに対して父さんを尊敬した。父さんのような人は他にいないよ」

[リアルライブ]

Posted by nob : 2010年12月09日 23:55

深刻な問題。。。

■受動喫煙で毎年60万人が死亡 WHOが初の推計

 他人のたばこの煙を周囲の人が吸い込む受動喫煙による死亡者数は、世界全体で毎年60万人に達するとの推計を、世界保健機関(WHO)の研究チームが27日までに、英医学誌ランセットに発表した。うち16万5千人を5歳未満の子どもが占めるとみている。

 受動喫煙による世界的な死亡者数の推計は初めて。チームはたばこ価格の引き上げや広告の禁止など、国連のたばこ規制枠組み条約に基づく法規制の強化を訴えている。

 チームは192カ国のデータを分析し、15歳未満の子どもの40%、非喫煙女性の35%、非喫煙男性の33%が受動喫煙にさらされていると想定。これが心臓病やぜんそく、呼吸器感染症、肺がんなどを引き起こし、全死亡の1%に当たる60万3千人が2004年に亡くなったと推計した。

 特にアフリカや南アジアなどの発展途上国で、子どもの健康に及ぼす影響が大きかった。WHOはこれまで、たばこが原因で死亡する喫煙者は年間510万人と推計しており、受動喫煙を加えると570万人の死亡原因になっているとチームは結論付けた。

[47NEWS]

Posted by nob : 2010年11月27日 21:26

利害こそ最恐の兵器。。。

■核問題:北を影から支える「ブラックマーケット」
ファイナンシャル・タイムズなどが続々と報道

 北朝鮮によるウラン濃縮施設の構築を支援した背後勢力として、軍需物資を取り扱う中国の民間密売網に注目する記事が複数報じられている。英紙ファイナンシャル・タイムズは23日、パキスタンや中国の「ブラックマーケット・ネットワーク」が、北朝鮮がウラン濃縮施設を建設する過程で主導的な役割を果たしたと報じた。同紙は欧州の政府消息筋の話を引用し、「北朝鮮はパキスタンから重要な部品の供給を受け、現在の核開発能力を手に入れた。北朝鮮は、かつてパキスタンのカーン博士から遠心分離器の設計図の提供を受け、その後も依然として“カーン・ネットワーク”を利用している」と主張した。

 英国の国際戦略研究所(IISS)の原子力専門家マーク・フィッツパトリック先任研究員は、「中国政府ではなく、中国の民間業者や個人が北朝鮮を支援した。間違いなく、中国の仲介人が北朝鮮の(設備)調達ネットワークの重要な役割を担っている」と主張した。

 国際的な武器取引や軍事支出を分析しているストックホルム国際平和研究所(SIPRI)のシェノン・カイル先任研究員は、「北朝鮮には、遠心分離工場を組み立てる専門家はいない。北朝鮮が、独自にこれ(ウラン濃縮施設)を建設することは不可能だと見ている」と語った。さらにカイル研究員は、これは極めて「難解な」技術だと付け加えた。

 またロイター通信は23日、「北朝鮮への核物質搬入とウラン濃縮施設の構築は、見えない影の勢力があったことで可能だったが、この勢力の正体はミステリーとして残っている」と報じた。その一方で、中国やパキスタン、イランに言及し、何らかの方法でこれらの国々が北朝鮮とつながっていることを示唆した。同紙の主張は、「北朝鮮が今回公開したウラン濃縮施設の建設は、外部の支援なしには不可能だった」という国際的な核専門家らの分析を前提としている。

 米国の核軍縮シンクタンク・科学国際安全保障研究所(ISIS)も、先月の報告書で、「北朝鮮は、ウラン濃縮用の装備を搬入する過程で、中国を直接的・間接的に活用した。中国は、北朝鮮の不法な核関連取引を十分に追跡していない」と指摘した。また、米国の政府関係者は、既に北朝鮮の濃縮施設の存在を知っており、公開に大きな意味を付与していないが、専門家らは、米国のスパイ衛星から「密着監視」されている寧辺で、北朝鮮が堂々とウラン濃縮施設を建設したという事実に懸念を示した。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルは、北朝鮮の背後にいる勢力として、イランに注目した。同紙は、「北朝鮮とイランは過去30年にわたり、ミサイルシステム、潜水艦や小型武器開発など、幅広い軍事協力を行っており、こうした両国関係から見ると、カーン博士が設計したP2型遠心分離器に関する技術移転などが容易に行われたと見られる」と報じた。今月に北朝鮮のウラン濃縮施設を直接見学したジークフリート・ヘッカー氏(スタンフォード大国際安全保障協力センター長)は、「北朝鮮がパキスタンや中国、イランとウラン関連の技術を取り引きしている可能性がある」と語った。

チョン・ビョンソン記者

[朝鮮日報]

Posted by nob : 2010年11月25日 00:01

何も若者に限ったことではない、、、程度の差こそあれ私の周りにも。。。

■若者に急増!責任転嫁にする「自己愛型人間」の直し方

■自分がこうなったのは誰かのせいなの!?

 最近、不運を誰かのせいにすることで、自分を守ろうとする若者が増えていると言われています。

 虐待やいじめのように、ひどい扱いを受けてきた人が「親のせい」「友だちのせい」と他責感を持つのは無理もないことかもしれません。しかし皮肉なことに、このように本当にひどい被害を受けている人ほど、「私が悪いからだ……」と自責感にかられる傾向にあり、逆に恵まれた状況に置かれている人ほど、不運の責任を他人や社会、環境になすりつけてしまう傾向があるようです。

 他責感の強い若者は、事実に即した冷静な自己分析ができない状態に陥っています。「こんな親から生まれなければ、もっと成功できたのに」「就職活動がうまくいかないのは、出身大学の馬鹿な学生が足を引っ張ってるからだ」 ---こんな口ぐせの多い若者に共通するのが、「自分は悪くない」という強い自己愛の信念です。

 なぜこうした「自己愛型人間」が増えてしまったのでしょうか?

■自己愛型人間が増えたわけ

 自己愛型人間が増えたことには、いくつかの要因があると思います。なかでも少子化の影響から、親や祖父母、おじやおばから愛情を一身に受け、甘やかされている若者が多いという事実が挙げられるでしょう。

 博報堂(2006年)の調べによると、今や1人の子どもが持つ平均ポケット(お金の出所)数は約7つ。つまり、父母、両方の祖父母、おじやおばなどを加えると平均7人くらいから、お小遣いやプレゼントをもらえる、ということです。

 記念日には抱えられないほどのプレゼントや大金をもらい、ねだればすぐに行きたいところに連れて行ってもらえる……こんな状況が当たり前になると、与えられることに感謝の気持ちを持てなくなります。我慢する体験、努力して手に入れる体験も持てなくなります。

 また、幼いころから成功神話に煽られて育つ若者が多いことも影響していると思います。勉強ができればわがままが通る、お金持ちの子は何をしても許される -----特別扱いが許される環境で育つと、成功するごとに自己愛が強くなります。ところが一歩社会へ出れば、自分の限界や努力ではどうにもならない理不尽さに直面します。そのとき、自己愛が強い人ほど完全ではない自分を受け入れられずに、成功を煽ってきた親や周囲への恨みが強くなります。

 また、自分と同じように他人にもかけがえのない人生があること、自分はたくさんの人の支援のもとに生きているということが実感できないような環境で育ってきた場合、やはり自己中心的な思考と行動が増えて自己愛傾向が強くなってしまいます。

■パーソナリティ障害、うつ病の可能性も

 自己愛は、逆境で自分を守るためには大切な価値観でもあります。他人のせい、社会のせいだと思っていれば、自分を責めることはなくなるからです。しかし、自己愛が強いゆえに精神的な病気になってしまうこともあります。

 一つは、自己愛性パーソナリティ障害。これは自分が特別で賞賛に値する人物だと過剰に思いこみ、他人への共感性に乏しく、自分のために他人を平気で利用したり、傲慢な態度で他人に接するパーソナリティ(人格)の障害です。

 また、最近問題になっているのが、若い世代に多い「新型うつ病」(現代型、ディスチミア親和型、非定型など)と呼ばれるタイプのうつ病です。

 従来、うつ病は真面目で几帳面、自責感が強いタイプの人が自分を追い込んだ(もしくは追い込まれた)末になる病気と言われてきました。一方で、仕事はやりたくないのに趣味には熱中したり、「こうなったのは会社のせい、親のせい」と他責感を持って抑うつ的になるのが、若い世代に多い「新型うつ病」です。強すぎる自己愛、自己中心性のゆえに、周りを責めながら憂鬱感が強くなってうつ病になってしまうのです。

 従来型のうつ病の場合、薬物療法を続けながらゆっくり休養をとり、自責的な認知を変容させることで回復していきますが、この新型うつ病の場合は社会の常識や規律のある生活に慣れさせ、自己中心的な認知を変容させるという正反対のアプローチが検討されます。

■自己愛型人間が変わるためのポイントとは?

 病気とまではいえないが、自己愛が強すぎるがゆえに合理的に生きられない場合には、本人の努力で変わっていくしかありません。それには、次のようなことをお勧めしたいと思います。

1) 人の話を聞く訓練を受ける

 自己愛が強い人は、他人をありのまま認めて共感する、といった習慣が身についていないことが多いのです。したがって、人の話を最後まで聞く「傾聴」や、グループワークを総括する「ファシリテーション」の訓練を受けてみるといいでしょう。

 うつ病や自殺の増加、人々の価値観の多様化によって、傾聴とファシリテーションは近年とても注目されています。ビジネスのセミナーや地域の市民講座などでも、気軽に受けられます。ただし、1回だけではなかなか理解できないので、数ヶ月に一度でも継続的に受講することをお勧めします。

 傾聴の基本は、「まず人の話を最後までまるごと聞く」ということ。ファシリテーションは、グループの人がそれぞれ忌憚ない意見を言い合いながらも連帯感を持てるよう、グループワークの進行役をすることです。最初は大変ですが、慣れてくると人には様々な価値観があり、色々な境遇の人が真剣に考えて人生を送っていることが分かります。それを知ることが、自分の自己中心的な思考や行動を振り返るきっかけになるのです。

 ただし自己愛型人間が、最初から傾聴講座やファシリテーション講座に興味を持つ可能性は少ないでしょう。その場合は周囲がきっかけづくりをするといいのです。「傾聴のテクニックを知るとモテるようになるらしいよ」「ファシリテーションの勉強しておくと就活でアピールできるんだって」というように、自己愛をくすぐる一言を投げかけて誘うのがポイントです。

2)気持ちを思いきり話す、気持ちをまるごと聞く

 自己愛型人間と接する人は、その身勝手さにいつも振り回されています。しかし、そこで周りが我慢してしまうことが自己中心性を助長させ、結局は「裸の王様」にさせてしまうのです。

 そこで、自己愛型人間と常に接している人は、イヤな気持ちになったときに何が自分を不快にさせているのか、気持ちをしっかり伝えることが大事です。「そういう勝手な態度はすごくイヤ」「ずっと我慢してきたけど、今日こそ言う!」というように、勇気を持って自分の気持ちを伝えることです。

 そして、相手からの反論も聞きます。「俺がこうなったのはお前のせいだ」「俺が悪いんじゃない、社会が悪いんだ」というように自己愛的な言葉が続くでしょう。しかし、それもまずはしっかり受けてまるごと聞きます。その上で自分の意見も言います。

 このように、しっかり話してしっかり聞く、というやりとりをまず一度は徹底的にやってみること。心にあるモヤモヤは話すことですっきりし、その後は冷静になれるはずです。これを何度かやれば、気持ちが通い合うチャンスがやってくるはずです。

3) 「愛のあるつき離し」を

 自己愛型人間には、与えられることが当たり前の環境で育ってきたため、感謝の気持ちが足りません。そこで、与えてきたものを断つことも大切です。たとえば親なら、成人した子どもなら、親の家事サービスをストップする、家賃と生活費を徴収する、1人暮らしをさせる、といったことから始めるといいでしょう。

 責められても、揺らがないことです。確かに子どもの自己愛を助長させるきっかけを作った責任の一端は親にあるのかもしれませんが、親もよかれと思って真剣に育ててきたのです。生み育て、不自由のない生活をさせてきた親自身の努力に、もっと自信と誇りを持つべきです。つき離しによって当面支障が生じるかもしれませんが、荒れた先に本人が気づいて自分で生活を立て直すことを信じて待つしかありません。

 このときはただつき離すのではなく、成り行きを見守ることです。第三者への協力の依頼も必要です。本人が信頼するおじやおば、学生時代の教師やコーチなどに相談相手になってほしいとお願いしてみるといいでしょう。また、ひきこもりなどのケースは若者自立支援団体に相談してみるのも一案です。1人にならず、常に相談できる人がいることが、前向きな自己改革につながります。

[アメーバニュース]

Posted by nob : 2010年11月24日 10:23

他国の視点では、、、またその実も、、、核兵器開発以外の何物でもない再処理。。。

■北朝鮮濃縮施設「いっさい承知せず」 原燃

 北朝鮮の核開発に絡み、米国の研究者が訪朝の際、ウラン濃縮施設を確認し、濃縮に使う遠心分離器は「六ケ所村をモデルにした」と北朝鮮側が語ったとされる問題で、同村でウラン濃縮工場を運営する日本原燃は「そうした事実は一切、承知していない」と困惑している。ウラン濃縮の技術情報は非公開なうえ、北朝鮮の関係者が同工場を訪れたこともないという。

 この問題は、訪朝した米国研究者が20日付で報告書をホームページに掲載、日本の新聞各紙も22日付朝刊で一斉に報じた。それによると、部品は国産だが、遠心分離器はオランダの施設とともに六ケ所村がモデルという。

 同村の工場は1994年に操業を開始。天然ウランを遠心分離器にかけ、中に含まれる可燃ウランの割合を原発に使える程度にまで高めている。しかし、原燃の広報担当者は「ウラン濃縮技術は核兵器の開発につながるため、国同士で情報を共有しない」と説明する。遠心分離器の寸法や回転数などの情報も、研究成果であっても学術論文に掲載することすらないという。

 外国人の工場見学も、外交ルートを通じて要望を受けた場合を除いてごくまれ。しかも、北朝鮮のように核不拡散条約(NPT)に非加盟の国の人々は立ち入りが禁じられているという。(西川迅)

[朝日新聞]

Posted by nob : 2010年11月24日 10:17

深刻な脅威。。。

■1.4秒に1個の新種マルウェアが登場

 ウイルスをはじめとした有害なソフトウエア=「マルウェア」の新種が大幅に増加している。

 1.4秒に1個のペースで新種が誕生しており、産業用システムを狙うマルウェアも登場した。(テクニカルライター・三上洋)

金融機関を狙う巧妙なマルウェアも

マカフィーが観測しているマルウェアサンプルの合計(亜種を含む)。1.44秒に1個のペースで新種が生まれている

 セキュリティー対策大手・マカフィーが、2010年第3四半期(7月から9月)のセキュリティ脅威レポートを発表した。それによると、マルウェア(ウイルスなど有害なソフトウエアやコードのこと)が爆発的に増加している。新種のマルウェアが大量に登場しており、 1日で発見される新種のマルウェアは平均6万個にも及んでいる。この数字は2007年の約4倍、2008年の約2倍以上で、1.44秒あたり1個の新種マルウェアが登場していることになる。

 ここまで新種のマルウェアが大量発生する理由の一つは、マルウェア作成ソフトが販売されていることにある。ボタンを押すだけで新種のウイルスやトロイの木馬、ボットなどを作成できるツールが地下市場で取引されている。このツールを使って大量にマルウェアが作られるため、膨大な量の新種が生まれている。また対策ソフトをすり抜けるために、自動的にコードを変えるものもあり、マルウェアの亜種が大量に登場している。

 2010年7月から9月までの間でもっとも巧妙なマルウェアは、ウクライナのサイバー犯罪者によるボットネット「Zeus(ゼウス)」だ。 Zeusはスパムメールなどを通じて拡散するトロイの木馬で、パスワードなどの個人情報を盗み取るものだ。国際航空貨物輸送サービスなどを手がける FedEx(フェデックス)や米国国税庁を装ってスパムメールを送信し、感染するとさらに他のマルウェアがダウンロードされる仕組みになっている。

 さらにZeusは、携帯電話などモバイル機器への侵入を図っている。アメリカなどの金融機関では、ユーザーが送金手続きをパソコンで行う際、携帯メールで本人認証を行っている。ユーザーがZeusに感染したパソコンで送金手続きを行うと、Zeusはユーザーの携帯に関する情報を取得する。そして、ユーザーに不正なファイルをダウンロードさせる指示を出すことで携帯へ侵入、金融機関から携帯に送られた本人認証用のパスワードなどを盗み出す。これによって犯罪者がユーザーになりすまし、自分の口座へ送金させるなどしてお金を騙し取るのである。この不正なファイルは、現時点ではブラックベリーとシンビアンという携帯電話向けOSで動作するため、日本での被害は聞いたことがないが、今後警戒する必要があるだろう。

原子炉や電力会社システムを狙う?「Stuxnet(スタクスネット)」

産業用制御システムを攻撃するStuxnetの感染状況。インドの電力会社での被害が目立つ

 2010年7月から9月で大きな話題となったマルウェアに「Stuxnet」がある。マカフィーによれば「産業用制御システムを攻撃する最初のマルウェア」とのこと。具体的には、イランのウラン濃縮工場のガス遠心分離機や原子炉などが攻撃を受けた、との情報がある。各国で感染が報告されているが、特にインドでの被害が多くなっているようだ。

 Stuxnetは、ウィンドウズの脆弱(ぜいじゃく)性(攻撃されやすい弱点のこと)を利用し、USBメモリーや共有ネットワーク経由で侵入する。その上で、パソコン上で産業用機械の運転制御と監視を行うシステム(PCS)を探し出し、そこに保存されている情報を盗み出すようだ。電力会社の発電・送電システムに関する機密情報を取り出される可能性がある。

 今までのマルウェアは、主に個人や企業のパソコンやデータベースを狙うものだったが、Stuxnetのように産業用機械を狙うものが現れたことで、マルウェアが現実社会に直接的な影響を及ぼす危険性が高まってきた。マカフィーではこれを「ターゲット攻撃」と呼んで、注意を呼びかけている。

 今回のマカフィーの脅威レポートは、主に英語圏を対象にしたもので、日本での被害はあまり見当たらない。日本の場合、言語の壁があるため、英語圏よりも少し遅れて被害が出る傾向があるためだ。今後、これらの手法・マルウェアが日本で流行する可能性もあるので警戒が必要だろう。

[読売新聞]

Posted by nob : 2010年11月23日 23:56

できそうで実際なかなかできないこと。。。

■宇多田3年半ぶりに公の場に登場 来年からの活動休止理由を激白!!

 年内で音楽活動を無期限休止する歌手の宇多田ヒカル(27)が21日、東京・六本木のJ−WAVEから生放送された「TOKIO HOT100」に出演した。

 15歳でデビュー。年明けから“人間活動”と称した休業に入ることについて、宇多田は「周りが守ってくれるへんな環境から一歩出て、ゼロに戻りたいと思った。今は私をしかる人もいない。50や40歳になって、マネジャーなしでは何もできないようなおばさんになりたくなかった」と説明。その上で、具体的な“人間活動”について「特別扱いされない、外国でボランティア活動とかやりたい。人と接することがしたい」と話した。休止期間については「自分が見えるようになるまで」とした。

 この日の出演は、24日に発売するベストアルバム「SINGLE COLLECTION VOL2」のPRのため。公の場への登場は、2007年5月のイベント以来、3年半ぶり。スタジオにはファンらが待つオープンスペースを通って入った。「ヒッキー!」の声援に、にこやかに手を振って応えた。

 2002年からは5年間、写真家紀里谷和明氏(42)との結婚生活も経験したが、「自分で光熱費を考えたり、月何万円でやりくりしてとか、当たり前のことをしてなかった。自分がいくら使ってるのかも分かってなかった」。そして「これってカッコ悪いなと。得意のことばかりじゃ、バカになると思った」などと話した。

[中日スポーツ]

Posted by nob : 2010年11月22日 11:33

脱北者への偏見を持たない平等な扱いが統一への途。。。

■韓国入りした脱北者が2万人突破

1万人まで59年、2万人まではわずか3年

月平均所得は127万ウォン

 「わたしのように30歳を過ぎた脱北女性は、韓国でまともな仕事を見つけるのが難しい。稼げるとすれば、カラオケボックスくらいだ」

 2008年に韓国にやって来た脱北女性のカンさん(38)は毎晩、京畿道軍浦市にあるカラオケボックスを転々としながら、酒に酔った客の相手をしている。カンさんは、「北朝鮮に残してきた家族に仕送りし、ブローカーにも手数料を支払うためには、食堂で稼ぐ150万ウォン(約11万円)では足りない。しかし、この歳で一から勉強を始めるわけにもいかない」と嘆く。

 2007年に韓国にやって来たヤンさん(42)は、京畿道安山市のある小さな工場で働いている。かつて働いていた仕事場での経験についてヤンさんは、「仕事中に問題が生じたり、意見が衝突すると、とにかく“あんたは北からやって来たからそう考えるんだ”と言われる」「学歴のない社会的弱者なら、わたしたちのことも少しは理解してくれると思っていたが、現実は正反対だった」と怒りを訴えた。

 脱北者の多くが今も自分たちを「2等市民」と呼び不満を抱える中、脱北者の数はついに2万人を突破した。統一部は15日、「今月11日に脱北者 50人以上を乗せた飛行機がタイから到着し、韓国入りした北朝鮮離脱住民の数は2万人を突破した。きょう現在、北朝鮮離脱住民の累計は2万50人に達した」と発表した。

 統一部によると、2万人目の脱北者は、両江道出身の女性、キムさん(41)だった。北朝鮮で生活苦に悩んでいたキムさんは、昨年先に韓国入りした母親の勧めで、二人の息子と共に脱北した。キムさんをはじめ、先週韓国にやって来た脱北者たちは現在、国家情報院や警察庁担当者など関係機関による合同の尋問を受けている。特に問題がなければ、政府の保護決定を受けてハナ院(統一部所管の北朝鮮離脱住民定着支援事務所)に入所することになる。

 韓国に住む脱北者の数が1000人を超えたのは1999年で、1万人を突破したのは2007年だった。統一部の関係者は、「政府は1948年の発足以来、帰順者という言葉が使われた時代から北朝鮮離脱住民を管理してきた」「最初の1万人を突破するのに59年かかったが、次の2万人までは3年しかかからなかった」と説明した。

 この日統一部が公開した資料によると、韓国に入国した脱北者の出身地は、咸鏡道が77%で最も多い。続いて平安道、慈江道、両江道など、中国と国境を接する地域の出身者が多いことが分かった。咸鏡道出身者が多いことについて統一部の関係者は、「平安道の鴨緑江に比べて、咸鏡道の豆満江は川幅が狭く、水深も浅いため、比較的脱北しやすいのだろう」と述べた。

 脱北者の性別は女性が68%で、男性のほぼ2倍に上った。以前は男性の方が多かったが、02年以降は女性が多くなった。脱北者の韓国入国時点での年齢は、30代が33%で最も多く、続いて20代(27%)、40代(15%)、10代(12%)の順となっている。

 なお、脱北者の生活レベルは一般の韓国国民に比べて低いことも分かった。統一部によると、脱北者の月平均所得は127万ウォン(約9万3000 円)で、仕事は単純労働(31.5%)や装置・機械の操作(23.2%)に集中している。脱北者の経済活動参加率は48.6%、雇用される割合は 41.9%で、いずれも一般国民の70-80%ほどだ。

 また、若い脱北者たちにとって、大学に進学して韓国社会に根を下ろすことは、簡単なことではない。延世大学に通う脱北者のキム・ヨンインさん(27)は、「韓国の学生たちには、脱北学生が英語で感じるストレスなど想像もできないだろう。脱北者は大学に入っても3人に1人は退学し、40%が休学する。その原因は英語だ」と述べた。

李竜洙(イ・ヨンス)記者

[朝鮮日報]

Posted by nob : 2010年11月17日 02:22

、、、

■米たばこの箱に掲載される健康被害を訴える強烈なメッセージ

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 真っ黒に汚れた肺や肺がん患者の遺体―――米保健当局は10日、たばこの箱と広告に掲載が義務づけられることになっている健康被害への警告や喫煙率の引き下げのためのイメージ画像の候補を公開した。

 2009年に成立した法律は、喫煙を思いとどまらせ、喫煙率を引き下げることなどを狙い、たばこパッケージの健康被害を警告する画像を拡大し、数も増やすことを義務づけている。政府の統計によると、現在、米国の成人の喫煙率は20.6%、高校生は19.5%だ。

  米食品医薬品局(FDA)は36種類の画像を制作。1月まで一般の意見を公募し、最終的には9種類にまで絞る。

 2012年10月22日までに、すべてのたばこの箱と広告に警告掲載が義務づけられる。たばこの箱の上半分に「たばこはあなたの命を奪う」などの警告と画像、下半分にブランド名が表示される。警告画像は、たばこの箱の前面と背面の50%、広告の場合は上部20%を占める必要がある。

 キャスリーン・セベリウス米厚生長官は記者会見で、「これによって、たばこの箱の見た目と印象は一変する」と語った。

 フィリップモリスの親会社、アルトリア・グループやロリラードをはじめ、すべてのたばこメーカーが影響を受けることは避けられない見通しだ。

記者: JENNIFER CORBETT DOOREN

[THE WALL STREET JOURNAL]


■米国:汚れた肺に墓場…たばこ新パッケージ

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喫煙によって汚れた肺(右)と子どもの受動喫煙について警告するたばこのパッケージ案(FDA提供・共同)

 【ロサンゼルス吉富裕倫】米食品医薬品局(FDA)は10日、汚れた肺の写真など過激な写真やイラストを、たばこのパッケージと広告のデザインに採用することをメーカーに求める新たな規制案を発表した。

 穴の開いたのどから煙を吐き出す人、苦しむ患者、汚れた肺や歯、墓場などの写真やイラストに、「喫煙はあなたを殺せる」などの文章が添えられた36種類のデザインも同時に候補作として披露された。FDAは市民の意見などを参考に今後9作品に絞る。メーカーは来年10月下旬までに、新しいデザインのパッケージを採用しなければならない。

 毎日1200人がたばこに関連した病気で死ぬ米国では、たばこ関連の医療コストは年間960億ドル(約8兆円)とされる。昨年成立した新たばこ規制法でFDAの権限が強化され、これまでに「マイルド」や「ライト」などたばこの害について誤解を与える表現を禁止する措置が取られている。

[毎日新聞/12日追加]

Posted by nob : 2010年11月11日 12:30

借金を返そうなどと誰も思ってはいない。。。

■国の借金が908兆円に増加、過去最高を更新=財務省

 [東京 10日 ロイター] 財務省が10日に発表した9月末の「国債及び借入金並びに政府保証債務現在高」によると、国債や借入金などを合わせた国の債務残高(借金)は908兆8617億円となり、過去最高を更新した。

 国債残高は741兆2878億円で、前回公表の6月末から7兆4794億円増加した。普通国債は同8兆0614億円増の613兆8134億円で、このうち10年以上の長期国債は391兆1225億円、2年から5年の中期国債は184兆3385億円、1年以下の短期国債は38兆3524億円。借入金は54兆3903億円で、政府短期証券は113兆1836億円となった。また、政府保証債務は45兆7353億円だった。

[ロイター]

Posted by nob : 2010年11月10日 23:06

out of imagination...

■どれほどグーグルが世界の情報を握っているか知ってる?

もはやグーグルなしでは世界も回らない...?

すでに1996年の始まりの時点でも、グーグルはインターネット上の2500万ページもの情報をインデックス化して検索ビジネスをスタートしたんですけど、なんと2010年現在にグーグルがカバーしているインデックスページ数は優に400億を超えちゃってるみたいですよ! この10年ほどで1600倍にも情報量が膨れ上がっているんですってね。

もしこのグーグルがインデックス化している全サイトを1個のモニター画面に表示しようと思ったら、なんと画面サイズは600万マイル(約970万km)にも達し、赤道を241周できちゃうくらいの超ビッグサイズのディスプレイを用意しないといけないんだって! ちなみにインターネット上には現在でも100兆個もの単語数に匹敵する情報が並んでおり、1分間に40語のスピードでタイプしていくならば、全部を打ち込むのに475万年を要するそうですよ。どうりでインターネット上の全情報に通じようだなんてヤメといたほうがいいわけだ...

ところでグーグルが主に検索事業に頼り切ってたたき出している莫大な利益は、従業員1人当たりで40万3084ドルとなり、あの急成長を遂げるアップルよりも上を行っていますね。マイクロソフトのほぼ倍の稼ぎを、グーグルの全社員が計上していっていることも意味しており、まだまだグーグル帝国の力には揺るぎないものがありそうですよ~

[ギズモード・ジャパン]

Posted by nob : 2010年11月02日 13:36

これもまた言えてる。。。

■日本は本当に「起業家に冷たい国」なのか?

2010年10月18日にVivek Wadhwa氏の「日本へ:経済を立て直すには失敗した起業家を尊重せよ」という記事を読んでツイッターでいくつかコメントをさせていただいたところ、西田編集長から「TechCrunch JAPANに反論記事を」というオファーをいただいたので、いくつかコメントさせていただきたい。

私も今月はじめに、「起業のファイナンス」という本を出しており、Wadhwa氏の「起業を活性化させることが日本経済の立て直しのために最も重要だ」という主張とは全く同意見である。

しかしWadhwa氏の元記事の記述には事実誤認も多い。翻訳のニュアンスの問題もあるかも知れないが、「"失敗した企業の設立者は社会的被差別者となる。(the founders of failed businesses become social outcasts)"」や「"誰も彼らと仕事をしようとせず、資金提供をする者もいない。(no one will work with them again or fund them)"」というのは事実に反するし、明らかに行き過ぎた表現だ。

「"さらに悪いことに、日本やドイツの起業家は、刑事処分の対象となり投獄されることもある。(What’s worse: the Japanese and German entrepreneurs may also face criminal penalties and go to jail.)"」という記述もそうだ。犯罪を犯した経営者が罰を受けるのは、世界各国、法治国家ならどこでも当然のことである。日本の法令の解釈が堅苦し過ぎるのは事実だと思うが、少なくとも日本では、事業に失敗したという事実だけをもって犯罪になるということはない。

日本は20世紀末に証券ビッグバンがあったばかりで、自由化した証券市場の経験がまだ10年しかない。人々の耳目を集めるのは不祥事なので、それが目立つのは仕方がないが、この10年の間に、日本は多くの成功したベンチャー企業を生み出し、起業の知識をもった実務家や専門家等の層も、格段に厚くなっている。

元記事に取り上げられているドイツも日本も、ともに第二次世界大戦における敗戦国であり、銀行が預金を集め、それを企業に貸し付けるという間接金融によって、戦後の焼け跡から急速な復興を遂げた。このため、金融を中心とする社会のしくみや考え方全体が「銀行的な考え方」に偏っているのは事実だ。すなわち、「確実に」収益を生むものに資金を回し、返済や利払いが行えないものにはペナルティを与えるという銀行的なファイナンスの考え方が、社会のあちこちに浸透している。

しかし、戦後の復興期や高度成長期と違って、銀行は株式市場からのプレッシャーやいわゆるBIS規制を受け、取れるリスクは限定されてきている。また今、世界は国境なきグローバルな競争に突入しており、日本において「確実に成長する事業分野」などというものにはほとんどお目にかかれない時代となっている。こうした時代に、これ以上銀行から資金を既存企業に流そうとしても無理があるのだ。今必要とされているのは「確実に収益があげられる(リスクの小さい)事業」ではなく「やってみないと結果は誰もわからない革新的な(そしてリスクが非常に大きい)事業」なのだから。

そして、そうした事業においては、「銀行からの借入れ(デット)」でなく、大きなリスクが取れる「株式(エクイティ)による資金調達」を志向しなくてはならない。

またそもそも、私の周囲では事業に失敗して社会的に冷遇されているという人というのには、ほとんどお目にかかったことがない。実態は逆なのだ。従来の日本では、高齢になってからでないと会社全体を統括する「経営」を行うポジションに付くことは困難だったので、(Piku Mediaの取締役会でいつもお会いしているJeff Char氏も元記事内で述べているように)、経験ある経営者は圧倒的に不足している。

事業がうまくいかなかった経営者が「今度会社をたたむことになりました」と挨拶して回っている段階で、「うちに来ない?」と何社からも引く手あまたになるケースが、私が知っている限りでもいくつもある。

一言で起業家といってもいろんな人がいる。犯罪に手を染めたり、苦難に陥った時に責任放棄して逃げ出したり、何も知らない取引先に実態をごまかし、債務の額を膨らませるだけ膨らませて倒産するようなアンフェアな起業家をも含めて、「失敗」のすべてを尊敬しろと言っても、それは無理というものだ。それは日本に限らず、どこの国でも同じはずである。

資本主義社会なら当然だが、どんな「風土」の国であれ、「前の事業に失敗したから」というだけで次に起業できるチャンスが生まれるはずがない。「次の起業が成功しそう」であってこそ周囲の協力も得られるのである。次の起業が成功するために、過去の失敗の経験やノウハウ、以前の会社で形成された人脈が生かせることもあるし、投資家等の付き合いの中で「君のスキルセットには、こういう事業が向くのではないか?」とお呼びがかかることもあるだろう。しかし、アンフェアなことをやって倒産した会社の元経営者や、「どうせ俺なんて」と、ひがみ根性が染み付いてしまった取り柄の無い元経営者を、前途洋々な事業の経営者に据える必要なんてあるだろうか? 日本には、いくらでもほかにいい人材が隠れているはずなのだ。

元記事のWadhwa氏の「"失敗した起業家を尊重せよ(Honor Your Failed Entrepreneurs)"」というメッセージはありがたいが、それ自体は、日本が直面している問題の解決策にはならない。民主国家である日本には、「何を尊重するか」といった個々の人々の思想を強制的に統制する手段は存在しない。

問題は、Wadhwa氏が指摘するような思想の変更や法律の改正というよりも、日本の社会人や学生全体に「新しい時代に必要なファイナンスの知識が無いこと」なのだ。

リスクを大きく取るために株式で投資を受けられないか? 必要な設備投資を減らして銀行の借入れを減らせないか? 借入れをどうしてもしなければいけない場合には、社長が個人保証しなくていい方法は無いか? そもそも全く別の、銀行から資金を借りなくていいタイプの事業をやった方がよくないか……?

まずは、そういったことを考え、専門家や経験者の指導もあおいで、できる限り、「失敗しても大丈夫な態勢」を整えるべきなのである。

知識がないために取ってはいけないリスクを取って失敗してしまったら、いくら「失敗した起業家を尊重する風土」なるものが存在しても、経営者は契約に従ってペナルティーを受けるだけである。つまり、社長が「個人保証します」という契約をしていて失敗したら、保証の履行を要求されるのは当然。日本はアメリカ同様、「法治国家」なのだから。すべてのケースでうまくいくとは限らないが、経営者があらかじめ「個人保証しなくていい方法」を模索することが重要なのだ。

どんな社会にも改善の余地はある。しかし、私は日本はすでに「起業家(特に非常にイノベーティブなことを志向する起業家)に冷たい国」ではなくなっていると思う。

日本はとにかく起業家の数が少ない。しかしそれは「日本が失敗した起業家を尊敬しないから」ではなく、「まさか自分が起業できるなんてありえない」「日本では事業で失敗したら個人破産するしかない」と思い込んでいるからだ。「知識」がないのだ。

つまり、必要なのは、誤った事実に基づいて「日本はダメだ」と煽ることではない。

「どうすればうまくいくか」という知識を広げること、そうした知識をもった経験者や専門家を見つけ出すこと、そして優秀な人材をベンチャー企業の生態系に呼び込み、1つでも多くの成功例を作り出すこと。それらこそが、起業の生態系を活性化させ、日本社会の体質を改善し経済を立て直していくことに繋がるのだ。

[磯崎哲也/TechCrunch]

Posted by nob : 2010年10月28日 21:54

なかなか言えてる。。。

■なぜ私たちは先延ばししてしまうのか?

先延ばししないためにはどうしたらいいか? と尋ねたら、おそらく多くの人が「もっと働けばいい」と答えるでしょう。先延ばしせざるをえないのは、その人が十分に働いていないからだとか、要領が悪いからだ、と考えているからですよね。

「The Now Habit」は、先延ばしをしないための方法が書かれた自己啓発本としては、当時革命的なものでした。心理学者が著者であるため、やる気が出なくて先延ばししてしまうのには、心理的な理由があるというアプローチで書かれています。

Fiore氏は、先延ばしを、鍛え直したら治るような「なまけ病」とは捉えていません。違った視点から先延ばしを定義し、それを段階的に治していく方法をとっています。「先延ばしとは、タスクや決断に関する不安に対処するためのメカニズム」であるとのこと。

本の前半部分では、先延ばしの定義、要因、私たちの何が先延ばしをさせるのか、ということについて書かれています。ここでの要旨を3つにまとめると、先延ばしとは、

1. 上司など権力のある人からの圧力に、間接的に抵抗するための方法。
2. 期待された結果を出せなかったときの言い訳にして、失敗への恐れを緩和する方法。
3. わざと本気を出さないで、うまくいき過ぎないようにするための防御策。

■先延ばしをしないために:観察、考え方を変える、予定を見直す

先延ばしの癖を直すためには、まず自分に正直になり、なぜその行動を起こしてしまうのか? をよく考えてみてください。これは変化するためのプロセスの一つです。それから、実際に新しい習慣を身につけるためには、しっかりとした足場と、確かなツールが必要になってきます。Fiore氏は、そこからの手順をいくつかに分けて説明しています。

* 観察:自分がどのような時間の使い方をしているかを知る

予算を組んだり、ダイエットしたりするのと一緒で、自分がどんな風に時間を使っているかは、まず自分の一日を観察してみることです。ある一日をスケジュールに残しましょう。紙でもデジタルでもかまいません。大切なことは、記録することです。

* 話し方を変える:「先延ばし屋」から「プロデューサー」トークへ

言葉の力は偉大です。Fiore氏は、「先延ばし屋」はマイナス思考である傾向にあるとしています。知らず知らずのうちに、ネガティブトークをしていませんか? 仕事があり、家庭があり、「リラックスする時間なんてない!」と言ったりしていませんか? こういう先延ばしトークは、あなたを「だからもっと働かなければ!」という方向にひっぱっていってしまいます。一方「リラックスする時間を持たねば!」とプロデューサートークをすれば、おのずと時間を作るという行動が導かれますよね。やらなければいけない仕事はなくなりませんが、話し方を変え、どこにフォーカスするかを変えれば、自分の時間が仕事に蝕まれてしまうのを防げます。

■自分は何を心配しているのかと現実的に考える

先延ばし屋でない人は、先延ばしなんて怠け者で、おおざっぱな人がする態度だと思っていますが、実際はそうでもありません。

先延ばししてしまう人は、いろいろなことを気にしすぎる傾向があります。自分は満足な仕事ができていないと思ったり(だから先延ばしして、時間がないからうまくできなかったという言い訳にする)、これがうまくいかなかったら万事休すと思ったり(クビになるかもしれない、みんなが自分のことをダメな人間だと思うかもしれない)してしまうわけです。

Fiore氏はここで問いかけます。「考えうる最悪の事態は何?」、「そうなったらあなたはどうする?」、「どうやってその難局を乗り切る?」あれこれ心配するから、その心配事に圧倒されてしまって先延ばししてしまうのです。

たくさんの心配事はあってもいいので、友人の相談に乗っているような要領で、それらを分割して一つ一つ吟味してみましょう。友人にだったら、そんなの取り越し苦労だ、心配はいらないよ、きっと大丈夫さ、と言いますよね。それを自分に対してするのです。ただし、上に挙げた質問に対しては、現実的に答えてください。

■スケジュールを見直す

表面的に見ると、先延ばしは、ちょっとしたお楽しみの時間を生むように感じられます。目の前のタスクを片付けないでしていることといえば、ゲームやネットサーフィンなどですからね...。でも、あとから感じるのは罪悪感ではないでしょうか?仕事を後回しにして遊んでしまった、と。もしかしたら、ゲームをしている時間も頭の片隅には仕事のことがあって、思いっきり楽しめなかったかもしれません。いろんな意味で、自分に嘘をついていることになるのです。

Fiore氏が提案しているのは、予定を入れるのではなく、予定を外すことです。そんな恐ろしいことを...と思いますよね。しかし、これでタスクの見直しができるのです。

やりたいと思っている仕事でスケジュールを埋めていくのではなく、既に決まっているものと遊びから書き込んでいくのです。一日のうちで、少なくとも一時間のリラックス&遊びタイムと、一週間のうちで少なくとも一日の休みは必要ですよね。前から決まっているタスクや、睡眠、通勤、食事、エクササイズにかける時間などを、先に設定してください。これで、ずいぶん空きができることと思います。

なぜこのようなことをするのでしょうか? Fiore氏は、先延ばし屋さんたちは、時間の測り方が上手ではないことを指摘しています。

一日は24時間ですが、24時間働けるわけではないのです。一日の中には、家族と過ごしたり、犬の散歩をしたりと、「生きる」時間が必要なのです。あなたのスケジュールの中には、そんな「生きている」時間が入っているべきなのです。これを認識することによって、より現実的な仕事のゴールが見えて、それに向かって進んでいけます。

では、実際のタスクはどのようにスケジュールするのでしょうか? 答えは、そのタスクに関して、30分間しっかり取り組んでから書き込む、です。つまり、月曜日の9時から11時までをタスクA、と書き込んでおくわけではありません。月曜日オフィスに来て、しばらくタスクAに取り組んでから、書き込みます。業者さんが請求書を出すような要領というば、わかりやすいのではないでしょうか。実際にちゃんと働いた分しか請求できないですよね?そうすれば、あなたのスケジュール帳は、先が見えないタスクで埋まっている場所ではなく、あなたの輝かしい達成の記録になります。これを一週間ほど続ければ、あなたが達成できる現実的な仕事量が見えてくることでしょう。

Fiore氏はまた、タスクを分割して、集中してとりかかる時間は短く設定することを、お勧めしています。「今日帰るまでにこれを終わらせる」ではなく「休憩時間まであと30分ある。この30分間で自分は何ができるのだろうか?」と考えるわけです。

「生きる」ことを最優先し、残りの時間でよく学び(働き)、よく遊べ、ということのようですね。

Jason Fitzpatrick(原文/訳:山内純子)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2010年10月28日 21:41

短絡的なな不公平税制、、、課税は公平性を原則とすべき。。。

■厚労省が600円へのたばこ増税を要望、政府税調内は「引き上げの影響見極め必要」など慎重論

 [東京 26日 ロイター] 政府税制調査会は26日夕、2011年度税制改正に関して省庁からのヒアリングを開始した。この中で、厚生労働省がたばこ税について2年連続の増税を提言。先進国並みの1箱600円への引き上げを要望した。これに対して五十嵐文彦財務副大臣は今年度の大幅な引き上げの影響の見極めが必要で、情勢判断がつくのは年明け以降になるなどと慎重な意見を展開した。

 小宮山洋子厚生労働副大臣は、国民の健康の観点から、2年連続のたばこ税の税率引き上げを提言。厚生労働省としては、先進国並みの600円への引き上げを要望した。

 これに対して尾立源幸財務政務官が、葉タバコ農家や製造者などに及ぼす影響を見極めつつ行っていくべきであると明記した10年度税制改正大綱を引き合いに出し、さらなる引き上げの影響を見極め、検討する必要があると指摘した。

 五十嵐財務副大臣も会議で「2年連続でのたばこ増税が増収になるのか、よく検討する必要がある」と指摘。会議終了後の会見であらためて「たばこ税については引き上げということも成り立つが、これまでとはけた違いの引き上げを実施したばかりで、10月以降は相当な落ち込みがある。かつては3カ月程度で値上げ後の通常ペースが形成されるが、今回は上げ幅が大きかったことと、事前の買いだめの規模が大きかったため、3カ月ぐらいでは平常ペースに戻らないのではないか。少し先まで見ないと、影響を見極めることができないとの予測ができる」と述べた。10月1日引き上げ後の影響の見極めは「年明け以降になる」との認識を示し、来年度税制改正でのたばこ税引き上げには慎重な見方を示した。

 小宮山厚労副大臣は700円台でも税収減にならないとの試算もあると反論しており、今後も検討を続ける。

[ロイター]

Posted by nob : 2010年10月26日 23:32

真の悪の枢軸国の論理。。。

■核実験しないよう北朝鮮に要求 米国務省

 米国務省のクローリー次官補(広報担当)は21日、ワシントンで記者会見し、北朝鮮が核実験を行う可能性があるとの韓国紙報道について「現時点でもっとも考えるべきではないことだ」と述べ、北朝鮮に対し、核実験を決して行わないよう強く求めた。

 クローリー氏は、新たな核実験やミサイル発射をする可能性は「これ以上ない挑発だ」と指摘、北朝鮮に挑発行為をやめるよう牽制(けんせい)した。

 一方、国務省のトナー副報道官代行は同日の定例記者会見で、核実験を準備しているかどうかの事実関係について「明らかに秘密情報にかかわること」として、コメントを避けた。(共同)

[産経新聞]

Posted by nob : 2010年10月23日 01:06

私の会社では住宅手当ならぬPC手当、、、公私の境なし。。。

■会社購入のiPadを個人利用するな、なんてとんでもない——ソフトバンク孫社長

 「会社で買った武器(ここではiPhone、iPad)を個人使用するな、というケチな会社があります。僕に言わせればとんでもない」。ソフトバンクの孫正義代表取締役社長は、2010年10月20日に東京都内で開催されたSoftBank Days 2010の基調講演でこんな考えを披露した。孫社長は続けて、「社員が普段から個人的利用で慣れ親しんだら、それを仕事の武器として使うときも自分の手の延長として使いこなせる」と説明。会社で支給しているiPadやiPhoneであっても個人利用を促すことで、仕事にも良い効果をもたらすとした。

 基調講演のタイトルは「iPadが変えるワークスタイル」。孫社長はiPhoneやiPadを利用することで業務がどう変わったかを同社グループでの導入事例を基に話を展開した。ソフトバンクグループの通信3社(ソフトバンクテレコム、ソフトバンクモバイル、ソフトバンクBB)では、全社員に iPhoneとiPadを配布している。そのなかでも配布が先行したソフトバンクテレコムの営業担当者に対する導入効果を、数値を出して説明した。ソフトバンクテレコムでは、iPad/iPhoneをモバイルシンクライアントとして業務に活用しているという。

 まず、導入前に比べて一日当たり平均32分の残業削減効果が見られたと説明。これは金額に換算すると一人当たり月3万3000円の残業代削減になるという。ペーパーレス化にも言及した。会議に印刷資料を持ちこまずに全員がiPadを使うことで、一人当たり月1万円の紙代と印刷費用が削減できたという。 iPhoneとiPadの導入で通信費などのランニングコストはパソコン+携帯電話のころの月9000円から月1万5000円に上昇したが、残業削減とペーパーレス化によって、それ以上のコスト削減効果がもたらされたとしている。

 移動時や在宅時にも利用できるため、時間も有効に使えるようになった。「会社に来てはじめてメールの返信をするようでは、仕事のスタート時点でつまづいてる」(孫社長)。iPadやiPhoneを活用することで移動時などに随時メールを処理し、「会社では即刻仕事にとりかかれる」(同)。こうしたワークスタイルを導入した結果、客先への訪問件数は2009年10月時点と比べて2010年5月には3倍になり、ソフトバンクテレコムが扱う通信サービスの一人当たりの獲得回線数も伸びたという。

 社員自身の仕事に対する満足度もiPhone配布後に上昇した。冒頭の“個人利用促進”発言は、満足度の上昇を説明する際に出てきたものだ。社員が会社から配布されたiPhoneやiPadを個人のライフスタイルに合わせて活用できるからこそ、仕事でも使いこなせるとした。セキュリティにも触れた。「落としても遠隔でロックしてワイプ(データ消去)できる。シンクライアントなので業務データはサーバー側にある」(孫氏)と説明。ハードディスクを備えるノートパソコンの方が情報漏えいの危険が高いと述べた。

 なお同社は同日、iPad販売店の拡大を発表した。10月22日から新たに98店舗のソフトバンクショップでiPadの販売を開始する。

[ITpro]

Posted by nob : 2010年10月21日 03:48

必然的措置、、、日本にこそ。。。

■英、4年で公務員49万人削減へ…全体の8%

 【ロンドン=是枝智】英国のオズボーン財務相は20日、一般歳出を2011〜14年度に計810億ポンド(約10・3兆円)を削減し、公務員を約49万人(全体の約8%相当)減らすことを盛り込んだ財政に関する報告書「歳出再評価」を議会で発表した。

 6月に公表した財政再建策のうち、歳出削減の詳細を明らかにしたもので、戦後最大規模の歳出カットとなる。

 再建策は無駄な支出見直しを柱に据えた。公務員給与の引き上げを2年間凍結し、人員削減も含め、中央省庁の行政経費を4年間で約3分の1、計59億ポンド(約7600億円)を減らす。福祉関連では、13年1月から高額所得者向けの子ども手当を廃止し、年25億ポンドを浮かせる。発表に先立ち、19日にはキャメロン首相が、国防費を14年度までに8%減らすことも表明した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2010年10月21日 03:40

中国、インド、アフリカを、全世界的視点でどのように描いていくかが21世紀の大きなテーマ。。。

■世界人口、69億人に増加—日本は減少

 国連人口基金(UNFPA)が20日に発表した2010年版の「世界人口白書」によると、世界の総人口は昨年から約8000万人増加し、69億870万人となった。

 各国の人口をみると、世界第1位は中国で13億5410万人。次いでインドの12億1450万人となった。3位は米国の3億1760万人で、中国やインドに比べ格段に少なく、両国の人口の多さが露呈した。

 日本の人口は昨年に比べ約20万人減少の1億2700万人となり、世界第10位の人口となった。

 2050年の世界人口の見通しは、現在より約22億4000万人多い約91億5000万人とされた。アフリカの人口が大幅増となる見込み。また、世界最大人口国は中国からインドに変わり、インドの人口は約16億1380万人、中国は約14億1700万人となると予想された。

 日本の2050年の人口は、約1億170万人に減少する見通しとなった。

[IBTimes]

Posted by nob : 2010年10月21日 03:35

愚かしさの連鎖 Vol.2

■「出会いカフェ」とは「売春斡旋所」 「一回2万円が相場」と女性たち

出会いカフェで知り合い、ラブホテルに入った女子大生が同伴の男に絞め殺された。出会いカフェは店にいる女性を外に連れ出してデートが出来るシステム。一般のOLや女子大生が多く、「お小遣い稼ぎ」で店に会員登録している。表向きは「食事だけ」などとなっているが、今やカジュアルな「売春斡旋所」といってもおかしくない。

「出会いカフェ」はどんなものなのか、今どうなっているのか。都内新宿のある店を訪れた。

「いい雰囲気になったら、ラブホに行くのもアリ。相場?ん~だいたい2万円くらい」

男性の目的はセックスだとみんな知っている

まるで友達か会社の同僚に話しかけるように、24歳のOLが「商談」を持ちかけてきた。会社帰りということもあり、服はオフィス街でよくある通勤服。化粧も薄い。

OLがこの出会いカフェを利用するようになったのは1年くらい前から。きっかけは「美味しいものが食べられて、お小遣いがもらえるから」。今はお金が足りなくなると利用する。月に2、3度のペースだ。

「私は美味しいものが食べたいだけで、あっち(売春)は(主な)目的ではないけど、中にはあっち(売春)だけが目的の女性もいる。男性と話して直ぐに『いくら出せる?』と聞く女性もたくさんいる」

一晩で15万円のお小遣いをもらったと自慢する女性もいたという。

売春の対価なのだろう。

都内で出会いカフェが増え始めたのは3年ほど前から。キャバクラなどとは違い、普通のOLや学生を店外デートに連れ出せるというので人気になった。

店内に入ると、マンガ喫茶のような雰囲気で女性と男性のブースが別れている。女性の会員登録は無料で、会員になれば営業時内はいつでも入室でき、備え付けてあるパソコンの利用やマンガ、雑誌、飲み物など全てが無料で使える。

男性の場合、会員登録料1万円と他に入場料4000円が必要だ。ただ、訪れた日はキャンペーン中とかで、合計6000円だった。さらに女性を外に連れ出す際に5000円店に払う。またデートが終わると「交通費」として女性に3000円~5000円を渡す取り決めになっている。

連れ出す女性を決める際に、1対1で数分間の「面接」ができる。その後は食事をしたりカラオケに行ったり。もちろん恋愛は自由だ。店では売春行為を目的とした来店を禁じているが、男性の目的がセックスであることは会員の女性達はみんな知っている。

一番多いトラブルが金銭がらみ

デートに連れ出してラブホに入る場合、「2万円ならば考えてもいい」と31歳のOLも話す。

もっとも、出会いカフェに来る目的はお金だけではなく「婚活」も期待していると打ち明ける。友人から店を紹介され利用するようになったが、その友人が出会いカフェで結婚相手を見つけたからだ。

「誰か私をデートに誘って、結婚してください、という感じかなぁ」

素性もわからないまま初対面の2人がデートし、場合によってラブホテルに入るため様々なトラブルが発生する。

一番多いのが金銭。デート中に男性が食事代の支払いをせずに消えたり、性行為の後に約束の金を払わなかったり、ラブホテルで男性がシャワー中に女性が男性のサイフを盗んで逃亡、といった例だ。また、女性がいきなり車に押し込まれ強姦されたという話もある。「こんなことは日常茶飯事的に起きている」と前出の24歳女性は打ち明ける。

2010年9月26日には、29歳の無職の男性が22歳の女子大生を絞め殺す事件が起こった。2人は出会いカフェでその日初めて知り合い東京・池袋のラブホテルに入った。「金銭のことで口論になり、殺害につながった」と新聞各紙は報じている。

この殺人事件について、出会いカフェの女性会員はどう感じているのだろうか。

「私なら大丈夫。変な人の後はついていかないし、結局は殺人事件が起こったのって店の管理が悪いからでしょ?店もちゃんと選ばなければ…」

この店にいた、金融系の会社に勤務する23歳のOLは楽観的だった。

[JCASTニュース]

Posted by nob : 2010年10月15日 12:24

愚かしい。。。

■新型インフルワクチン1660万回分廃棄 昨シーズン調達、期限切れ 厚労省

 厚生労働省は12日、今年2〜3月に輸入したが使われずに有効期限切れとなったスイス・ノバルティス社製の新型インフルエンザワクチン約1660万回分(約214億円相当)を廃棄したと発表した。廃棄作業は同社が実施したため、廃棄の実費について国の負担はなかったという。

 昨シーズンに調達された新型インフルエンザワクチンは、英グラクソ・スミスクライン社製と国産合わせてまだ約7900万回分が残っている。

 これとは別に、使われないまま全国の医療機関に在庫として残っていた国産ワクチン約239万回分については、9月に卸売り販売業者が引き揚げ、最終的にメーカーが買い戻す予定だ。

 厚労省は「今回のワクチン供給における問題を内部で検証し、今後の体制構築に生かしていく」とコメントしている。

[産経新聞]

Posted by nob : 2010年10月12日 17:08

ホントのことで、、、あってほしい。。。

■元米軍大佐らが語るUFO目撃談! UFOは核兵器保有に反対?

地球は、宇宙のどこかから監視されているのかも!?

退職した米空軍仕官のグループが1960~80年代にUFOを目撃していた、なんて情報が飛び込んできました。彼らの話によると、UFOは核兵器の保有に警告を発していたのだとか...。

7人の退職した年配の元空軍仕官が先日9月27日(月)にワシントンのCNNによるナショナル・プレス・クラブの記者会見に呼ばれました。彼らが冷戦時代に目撃したUFOは、核兵器を一時的に使用不可能な状態にしたというのです。

UFOは主にワシントンとモスクワに「火遊びが過ぎる」とのシグナルを送っています。核兵器を人類が所有したり使用をほのめかすことは人類や地球環境を潜在的に脅かすことになりますからね。

と長年UFOを研究しているロバート・ヘイスティングズ氏は言います。

米空軍でロバート・サラス氏と共に働いていた目撃者の証言はほぼ共通しています。

1963年から80年の間にアメリカの核施設で円盤状、円錐型、球体の光る物体が現われたというもの。なんとその間、核ミサイルのコントロールが一切できなくなったというんです。しかしエイリアンが実際に攻撃してくることはありませんでした。ただ施設を通過し、恐らく人類よりも高度な技術を魔法のように使って夜の闇に消えて行きました。

元空軍大佐のチャールズ・ホルト氏は当時、イギリスの森の中でUFOを目撃しました。

彼らの目的が誘拐だったのか調査だったのかは分からないが、大きく真っ赤な目のような物体が木の間を通り抜けて行きました。

ホルト氏はこう話しています。

UFOはホルト氏に危害を加えることはなく、突然5つの白い物体に分裂して姿を消しました。

1967年、モンタナの空軍基地で勤務する若い仕官だったロバート・ジャミソン氏の仕事は、ミサイルを「正しい方向へ」飛ばすことでした。しかし3月のある日の夜、彼の飛ばしたはずの10機のミサイルの全てが突然弾道を逸れてしまったそうです。

彼自身、エイリアンの類は一切見たことがなかったのですが、UFOが近くの峡谷に着地したとの噂を聞きつけ、警備員に詳細を聞きました。彼らは「2つの離れた赤いライトが迫ってきた」と話していたそうです。

経験者によれば、核ミサイルの失敗は多くても300回のうち3~4機あるかないかのことなので、さすがに10機全てとなると小さな緑色のエイリアンの存在を疑ってしまうのも無理はない気がします。しかしこれらの情報はあくまで「目撃談」であって、本当にUFOが核兵器について警告のシグナルを送っていたかどうかを裏付ける証拠はないようです。

ヘイスティングズ氏は会見でこう語っています。

目撃された彼らが何者であろうが、人類が危険に晒されていると考えるのは狭量な考え方であって、私は脅威とは思いません。宗教団体や政府などはUFOの到来の可能性に脅かされるかもしれませんが、パラダイム・シフトの必然的な結果に過ぎないでしょう。

科学がどれだけ進歩してもその謎はベールに包まれたまま、目撃情報は後を絶たないUFO。まだまだ謎に満ちた世界であることを再認識させてくれます。

本当に宇宙人が存在しているとして、私たち人類に核兵器の保有の危険性を警告してくれているかもしれないだなんて、意外とお節介焼きな宇宙人に親近感を感じてしまうのは私だけでしょうか?

[ギズモード・ジャパン]

Posted by nob : 2010年10月08日 01:52

20光年、、、知的地球外生物がいてもワープしないと遭えないね。。。

■生物住める可能性ある新惑星

太陽系の外の、地球から20光年のところに、地球のように生物が住める環境を備えている可能性がある新たな惑星を発見したと、アメリカの研究グループが発表し、注目を集めています。

これは、カリフォルニア大学などの研究グループが29日に発表したものです。このグループは、ハワイにある世界最大級の望遠鏡、「ケック望遠鏡」を使い、てんびん座にある地球から20光年離れた「グリーゼ581」という星に注目し、その周りを回る惑星を11年間にわたって観測しました。その結果、新たに見つかった惑星のうちの1つについて、▽光や熱を発する「グリーゼ581」との距離が、水が凍ることなく液体のまま存在できるとみられる、ちょうどよい距離にあるほか、▽重力が地球とほぼ同じで、大気を保つことができる可能性が高く、生物が住みやすい環境を備えていることがわかりました。これまでに、ほかの研究グループなどが「グリーゼ581」の別の2つの惑星に生物が住める可能性があると指摘していますが、今回、見つかった惑星が、最もよい条件を備えているということです。しかし、この惑星に実際に水や大気が存在するのかどうかは確認できておらず、NASA=アメリカ航空宇宙局も、さらなる裏付けのための研究が必要だとしていますが、アメリカの主要メディアが、こぞって取り上げるなど注目を集めています。

[NHKニュース]

Posted by nob : 2010年09月30日 23:39

深刻な事態、、、徹底的な分煙が愛煙家自身をも護る。。。

■受動喫煙で年間6800人死亡 女性の被害大きく、半数は職場で

 受動喫煙が原因で肺がんや心臓病で死亡する成人は、国内で毎年約6800人に上るとの推計値を厚生労働省研究班が28日、発表した。女性が約4600人と被害が大きく、全体のうち半数以上の約3600人は職場での受動喫煙とみられる。

 受動喫煙により、肺がんや虚血性心疾患などの病気になる危険性が1・2〜1・3倍になることが国際機関や同センターの疫学調査により明らかになっており、受動喫煙によって増えるリスクから死者数を推計した。

 その結果、肺がんで死亡した女性(年間約1万8千人)の約8%と男性(同約4万9千人)の約1%、虚血性心疾患の女性(同約3万4千人)の約9%と男性(同約4万2千人)の約4%の計約6800人は受動喫煙が原因と判断した。

[産経新聞]

Posted by nob : 2010年09月28日 12:53

原子力は人類と地球を蝕み続ける。。。

■ビキニの「死の灰」、世界122カ所に降った 米が観測 

 米国が1954年3〜5月に中部太平洋のビキニ環礁で実施した一連の水爆実験で、放射性降下物「死の灰」が太平洋を越えて広がり、日本や米国などにも降下していたことが日本の研究者が入手した米公文書で裏付けられた。米国が世界122カ所で観測した降灰量が数値で記されていた。第五福竜丸以外にも被曝(ひばく)が及んだことを示す資料として分析している。

 報告書は55年5月に米気象局を中心にまとめられ、全227ページ。写しが84年に機密解除された。広島市立大広島平和研究所の高橋博子講師らが分析を進めている。その一部は研究者の間で知られていたが、今年3月、米エネルギー省のホームページで全文が見つかった。

 かつて米国が公開した、最初の水爆「ブラボー」の爆発から2日後までの降灰の範囲を示した地図では、ビキニ環礁から風下の東に向けて1万8千平方キロに限られていた。その後、降灰が世界規模に広がったことも指摘されていたが、今回入手された報告書には4カ月間にわたる観測結果が数値で示されている。

 ビキニ環礁から東西に長い楕円(だえん)状に降灰が広がり、日本や米国、アフリカ大陸など世界中に降灰があったことが示され、その総量は22.73メガキュリーと算出されていた。

 報告書によると、米国は実験にあたり、放射性降下物の観測を目的として世界中に観測所を設置。粘着フィルムを使って降灰量を記録した。

 6回の爆発による降灰量を1平方フィート(約0.09平方メートル)の粘着フィルム上で1分間に崩壊する原子の数で表し、太平洋側半球と大西洋側半球に分けて地図に記した。その上で各観測所の降灰量に応じて、等高線のような「放射能等値線」を記した。

 報告書は「対流圏の流動パターンと観測された放射性降下物との全面的な関係は明らか」として、「太平洋で冬季に実験を行えば居住地域への早期の(降下)確率を縮小できる」と結論。放射能汚染を抑える方法を模索していたことがうかがえる。「合衆国南西部で日本の約5倍(の降下)」という記述もある。

 各観測所の数値の単位は一般的に使われているものとは異なり、降灰の影響がどれほどあったかは今後研究していくことになる。

 実験当時に近海を航行して被曝した漁船や貨物船は延べ1千隻を超えるともいわれ、がんなどの健康被害を訴える元乗組員も多い。だが、日米両政府は55年に7億2千万円の補償金で政治決着し、第五福竜丸以外の被害実態はその後調査されなかった。

 高橋講師は「元乗組員らの被曝を裏付ける科学的資料で、核実験が地球規模の環境汚染問題であることも示している」と話している。

 沢田昭二・名古屋大名誉教授(素粒子物理学)は「総降灰量22.73メガキュリーという数字は世界的な影響を物語る。これまで人体内部での被曝は過小評価されてきたが、その影響はある。地域ごとに濃淡が示されている降灰量を現在使用されている単位に換算すれば、近海で被曝した乗組員らへの影響も明らかにできる」と話している。(枝松佑樹)

    ◇

 〈ビキニ水爆実験〉 水爆開発に着手した米国が1954年3月1日から中部太平洋のマーシャル諸島(当時は米国の信託統治領)のビキニ環礁で行った実験。5月までに6回爆発させた(うち1回はエニウェトク環礁)。3月1日に爆発させた「ブラボー」は広島型原爆の1千倍の威力があり、近海で操業中だった第五福竜丸の乗組員23人が被曝。半年後に無線長の久保山愛吉さんが死亡した。ほかにも多くの漁船や貨物船、現地住民、米兵が被曝し後遺症に苦しんでいる。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2010年09月22日 13:18

現実は小説より奇なり、、、私の周りにも驚くやら呆れるやら様々な二人が、、、そういう私自身も。。。

■「ただトモ夫婦」の衝撃
なぜ「草食系イクメン」は「おひとり妻」とうまくいかないのか?

 「『ただトモ夫婦』? また勝手に、こういうワード作って!」

 と、読者の皆さまに怒りを買うかもしれない。
 だが、どうかお許しいただきたい。1年半前から取材を続けてきた20〜30代の夫婦の言動は、「ただトモ(ただの友達)」と命名せずにいられないほど、衝撃の連続だったのだ。

 たとえば、リビングルームやオーディオラックを「ここからこっちが私」「こっちはあなた」と、はっきり陣取りする夫婦。また両開きの冷蔵庫を、ドアポケットの片側ずつ“妻ワールド”と“夫領域”に分ける夫婦。真ん中にあふれた分には「アユミ」「タケシ」など、それぞれの名前がポストイットで貼ってあった。まるで会社の冷蔵庫のようだ。

 「夫婦の会話はツイッター」と話す20〜30代男女も、予想以上に大勢いた。「渋谷なう」「これから二次会」などとつぶやけば、フォロワー(ツイッター仲間)にも伴侶にも、一度に状況が伝わる。そのほうが、いちいち妻(夫)一人に連絡するより便利でラクだ、という。なるほど、合理的だ。

 さらに驚いたのは、妻も夫も都内にいるのに、1年以上も“別居婚”や“週末婚”を続ける夫婦が、何組もいたこと。

 理由もまた驚く。「夫がガンプラを捨ててくれないから、私(妻)の荷物が運べない」とか、「妻が“ひとり時間”が欲しいって言うから、なんとなく」など。ほとんどが、やむを得ざる事情ではない。子供がいるのに年末年始、それぞれの実家に帰って過ごす、という夫婦も数多く目にした。「そのほうが気楽だし、(母の)おせちの味も自分に合うから」の声も多かった。

 とても夫婦とは思えない。気が向けば連絡しよう、時々なら一緒に住んでもいいけど、といった、そこそこ仲のいい仲間のよう。まるでただの友達、「ただトモ夫婦」。私はその実態を、今月発売の拙著『ただトモ夫婦のリアル』(日本経済新聞出版社)にまとめた。

「ただトモ」夫婦は時代の必然?

 ここでお断りしておこう。私は20〜30代のただトモ夫婦に、再三ビックリさせられた。でも彼らを「ヒール(悪役)」とは捉えていない。むしろいまの時代に合った、賢い男女だと思う。

 そもそもなぜ、ただトモ夫婦が20〜30代に多いのか。最大の理由は、やはり男女平等の時代に育ったからだろう。

 彼らは幼いころから、当たり前のように男女平等の学校教育を受け、就職する時点ですでに「均等法(男女雇用機会均等法)」が施行(86年)されていた。その上のバブル世代(40代)に比べて、圧倒的に平等志向が強い。

 また、現20〜30代は、男性でも非正規雇用が少なくない。右肩上がりどころか「右肩下がり」しか体験していない彼らは、男の自分ひとりが働いて、妻子を一生養うことには不安がある。当然だろう。結婚情報サービス・オーネットの調査(09年)でも、20〜30代の未婚男性のうち約8割が「未来の妻に、働いて欲しい」と答えている。

 実はすでに、いま0〜3歳未満の子をもつ母親の3割以上、末子小学生の子をもつ母親の7割近くが、なんらかの職をもって働いている(2007年 総務省調べ)。共働きが増えれば、夫婦別ポケットの家庭も増える。自分のお金で買うからこそ、“オレ領域”“妻ワールド”との割り切りも生じるわけだ。

 寝室だって同じように別々だ。現に30代夫婦の約2割は「夫婦別寝室」(08年 パラマウントベッド調べ)。起床時間や就寝時間も、得てしてバラバラ。だから「ただトモ」にもなりやすい。

 子供時代から個室を与えられ、ひとり時間やひとり遊びを楽しむことも多かった、いまの20〜30代。結婚したからといって、「休日はいつも伴侶と行動すべき」「家族に合わせるべき」とも考えない。夫婦や家族それぞれが緩くつながりながら、でも一人で行動したいときはする。

 そう、20〜30代夫婦が「ただトモ」になるのは、時代の必然なのだ。

妻が「イクメン」を欲する理由は…

 ただトモ夫婦の夫は、いま話題の「イクメン(育児に前向きな男性)」にもなりやすい。

 私の1年半にわたる取材でも、マクラーレンのベビーカーやディディモスのおんぶひも、レーマーのチャイルドシートなど、欧米のパパ用育児グッズに関心を示す20〜30代夫が多かった。とくにオシャレに関心が高く「形から入る」草食系のパパほど、イクメン度が高いようだ。

 彼らはもともと「父親のような働きバチにはなりたくない」「会社にだけ尽くす人生は嫌だ」と考える世代。

 年功序列・終身雇用の枠組みが崩壊したいま、会社にどれほど尽くしても自分を守ってくれる保障はない。だからこそ、彼らは企業人としてだけでなく、「夫として」「パパとして」の自分を強く意識する。ワークライフ・バランスに関心が高く、家事や育児に前向きなイクメンになりやすいのは、そのせいでもある。

 一方の20〜30代妻にとっても、夫の協力は嬉しい限り。
 とくに昨今は不況の影響もあって、おうちごはんや「おうち洗い(ワンピースなどをクリーニングに出さずに洗濯機で洗うこと)」など、妻たちの家事負担が増えている。夫が忙しいのは重々承知だが、それでもある程度は分担してもらわないと、自分が潰れてしまう。多少稼ぎが少なくても、家事・育児を手伝ってくれる夫のほうが、ウェルカム。「オレについて来い」といった上から目線のオレオレ系夫より、疲れた心身を労わってくれる癒し系夫のほうが、心地よい。

 取材前、私はこう考えていた。結婚・出産後も仕事を続けたいと願う「働きマン」タイプのママと、家事や育児に前向きな「草食系イクメン」のパパ。この二人は、お似合いのベストカップルになるのではないか、と。妻は「家庭内労働をシェアして欲しい」と考え、夫は「シェアする代わりに、結婚後も妻に働いて欲しい」と願う。その双方の思惑が、うまく一致するのではないかと。

 だが現実は、予想と違った。

 妻に「あなたも、家事や育児を手伝ってくれない?」と言われれば、草食系夫の多くは「いいよ」と優しく応える。妻が自分を頼ってくれた、あるいは二人で楽しい時間を共有できる、と思うから。

 でも、ただトモ妻が「手伝って」と願う先には、まったく別の思いがあった。
 多くの妻は、夫に家事・育児を手伝ってもらい、その浮いた時間を「ひとり時間」に充てようと考えていたのだ。実際にも、20〜30代の妻がいま一番充実させたいと願うのは、ひとりの時間。彼女たちの世代は、結婚・出産した後も、夫や子供と離れてひとりになりたいという「おひとり妻」欲求が強いのだ。

家を出て行く妻のテーブルを運ぶ夫

 複数の調査からも、妻たちのおひとり妻ニーズがはっきり読みとれる。
 たとえば、博報堂生活総合研究所の「夫婦関係20年変化」。この調査で「一番充実させたい時間は?」との問いに、妻の最も多かった回答は「自分のプライベートな時間」。20年前と比べ10%以上も増え、なんと65%にものぼった。

 対する夫はどうか。これがまた驚く。同調査で、「夫婦一緒の時間(を充実させたい)」と答えた夫は9%増え、40%に達しているのだ。逆に妻では、同じ声が20年前より9%減り、26%に留まった。

 つまり働く夫たちは、不況の影響もあって「早く家に帰りたい」「妻や家族ともっと触れ合いたい」と感じているのに、妻は「ひとりになりたい」と強く希望する。この20年間で、夫婦間のギャップがグンと大きく広がってしまった格好だ。

 バブルの時代、妻たちは「亭主元気で留守がいい」と公言し、夫の愚痴を言ったり煙たがったりした。でも、ただトモ夫婦の妻たちは違う。多くは、いまの夫に大きな不満があるわけではない。気が向けば手もつなぐし、人前でチュッとキスもする。

 ただし、様々な要因から「ひとりになりたい」と「おひとり妻」欲求が高まれば、得てして夫の存在自体を忘れる。取材した中にも、「えっ?!」と驚くほどある日突然、夫や子供を置いておひとり妻を楽しむようになった妻たちが、何人もいた。

 さらに驚いたことがある。それは、おひとり妻に慣れた女性ほど、夫への愛が冷めるまでの時間が早いこと。恐ろしいことに、ほんの数ヶ月前まで「ラブラブ」を公言していた妻に限って、「あの人とは、もうムリ」「夢ばっか語る」「ひとりになりたい」「別れちゃいました」とケロリと話していた。

 しかもその離婚さえ、「解散しよっか」のひと言で済ませた妻が、複数いたのだ。別れるその日、夫が会社を休んで和気あいあいと妻の引っ越しを手伝い、テーブルを運んでやっているのも目にした。その清々しい笑顔が、いまも忘れられない。

 世は婚活ブームの真っ只中。相手を探してさすらう結婚難民も多い中、20〜30代のただトモ夫婦はやっと結ばれた男女のはず。それなのに、なぜ妻たちは「ひとりになりたい」と願うのか? いとも簡単に別れを切り出すのか?

 次回は、妻たちの「おひとり妻」欲求のナゾに迫りたい。

[日経ビジネス]


■「シロガネーゼ」が「おひとり妻」となる理由
“西原理恵子”になれない、妻たちの自縄自縛

 前回、私が「ただトモ夫婦(ただの友達同士、のような夫婦)」と呼ぶ、イマドキの20〜30代夫婦についてご紹介した。

 彼ら約100人への1年半に渡る取材は、とにかく衝撃の連続だった。なぜリビングルームや冷蔵庫を“妻ワールド”と“夫領域”に分けるのか? なぜ夫(妻)との会話を、毎日ツイッターだけで済ませるのか? なぜ「夫がガンプラを捨ててくれないから」といった理由だけで、1年以上も“別居婚”を続けるのか…?

 そして最も驚いたのは、前回の最後でもご紹介した、20〜30代妻たちの「おひとり妻」欲求と、あまりにも大胆なその行動だ。

見慣れない女性が布団に…

 深夜0時、とあるマンションの一室。

 コンビニ弁当を片手に、静かに玄関の戸を開けて入ってきたタクヤさん(29歳)は、思わず「えっ?!」と声をあげた。

 いつもなら、妻が息子(3歳)と添い寝しているはずの和室の布団。そこに、見慣れない中年女性がぐったり横たわっていたからだ。

 いったい誰が…? 怖々灯りをつけると、それは妻の実母。「なんだ」とホッとひと息ついたのも束の間、今度は妻の姿が見当たらない。「すみません」と小声で実母に声をかけ、揺り起こすタクヤさん。遠慮がちに「あの、アズミ(妻。26歳)はどこへ行ったんでしょうか?」と聞くと、意外な答えが返ってきた。

 「さあ。私も、『ちょっと出てくるから、息子を見てて』としか言われてないから」

 だが翌日もその次の日も、妻は戻ってこない。携帯電話も圏外。ふだんは楽観主義の実母も、さすがに3日目には「まさか」と、事故の可能性を口にした。それまで平静を装ってきたタクヤさんも、遂にガマンの限界に。たまらず警察に捜索願いを出した4日目の夕方、妻は涼しい顔で戻ってきたという。
 「ごめんごめん、つい(気が)緩んじゃってさ」

 妻は3日間も、どこへ行っていたのか。

 「それが、ちょっとリッチな熱海の温泉旅館に、ひとりで泊まってリフレッシュしてきたって言うんですよ」(タクヤさん)

 このとき「ふざけるな!」と妻を叱りつければ、また違ったかもしれない。だが、タクヤさんは怒らなかった。自分は毎日仕事に追われ、家事や育児を満足に手伝えていない。その引け目を、少なからず感じていたからだ。

 結果的に、その配慮は裏目に出た。妻は許されたと感じ、その後もたびたび「失踪」するようになったのだ。さすがに4日間もの連泊はないが、それでも「湯河原に行ってきます」「2日で戻るね」と短いメモを残し、いまもひとりで、たびたびいなくなるという。

「ナオちゃんを喜ばせようと思って」にキレる妻

 一方、「せめて土日ぐらい、ひとりで自由に遠乗りしたかった」と話すのは、外資系金融の社員で4歳の娘の母・ナオコさん(35歳)。

 2年前、大きなプロジェクトを任された直後から強いストレスを感じ、娘を感情で怒鳴るようになった。「このままじゃヤバイ」と感じていたという。そこで会社帰り、夫に内緒で通い始めたのが、バイクの教習所。

 自宅にバイクが届いた朝は、さすがに夫も「なんで(先に)言わないの?」と憮然とした、とのこと。だがバイクの購入費用は、ナオコさんが稼いだお金。遠乗りに出るからと娘を預ける際のベビーシッター代も、彼女の懐から出ていく。夫はそれ以上、口を挟みにくかったのだろう。

 それから1年近く「ひとりバイク」に熱中し、ドライビングを楽しんでいたナオコさん。ところがある土曜の午後、彼女は衝撃的な光景を目にした。なんと夫が、ナオコさんとまったく同じメーカー・機種のバイクにまたがって帰ってきたのだ。

 「ナオちゃんを喜ばせようと思って」と無邪気に笑う夫。それを見て、「「私の世界に入って来ないで! 頼むからひとりにしてよ」って腹が立った」とナオコさん。「初乗りにつきあってくれない?」と夫に甘えられた瞬間は、思わず背筋がゾッとした、とのこと。いまは夫が苦手な「海」でのサーフィンで「おひとり妻」するのにハマっている、と言う。

ママであり、妻であり、女でありたい

 ここまで読んで、ナオコさん、アズミさんら、ただトモ世代の妻たちの身勝手な行動に、「おいおい」と腹を立てた男性も多いだろう。女性の皆さんも、「いくらなんでも極端過ぎ」「私とは違う」と感じたかもしれない。

 私も最初はそうだった。でもやがて、「いや待てよ」と立ち止まるようになった。彼女たちほど突飛でないにせよ、1年半の取材を通じて、同じように「おひとり妻」を欲する20〜30代の妻たちを山ほど目にしたからだ。

 たとえば「週1回は、ひとりで“カフェお茶”します」「バーゲン時期は、子供を預けてひとりショッピング」など。「そうしないと窒息しそう」など心の叫びととれる声も、何度も聞いた。私もママたちの生活に密着したとき、ひとり時間がないと自分という存在を見失いそうになったから、分かる気はする。

 とはいえ、ナオコさんやアズミさんのような極端な「おひとり妻」までもが登場するようになったのは、なぜだろう。

 理由はいくつか考えられる。いまの30代やその下は、独身時代から「おひとりさま」を楽しむ女性が多かったこと、概して夫の物分りがいい世代であること、働く妻が増え、ある程度自分の裁量でお金を使える妻が増えたことも、影響しているだろう。

 でもそれだけでは、どうにも説明がつかない。あれこれ悩んでいたとき、私はあるクルマのCMで流れていた一説を思い出し、「原因はこれかもしれない!」とひらめいた。

 それは、「私たち、主婦で、ママで、女です。」。

 2008年12月、トヨタ自動車がコンパクトカー・パッソ セッテのCM(シリーズ第1弾)で掲げたキャッチコピーだ。

 当時、パッソ セッテがメインターゲットに据えたのは、子育て中のスタイリッシュなママ。ひと昔前なら、化粧もオシャレも忘れ、家で育児に専念した時期でもあった。

 が、いまのママたちは違う。あるときは「よきママ」「よき妻」として、子供や夫と時間や思い出を共有する。でもあるときは、女友達と「女」として、趣味のおけいこやショッピングを楽しむ。CM(第1、2弾)でも、富岡佳子さんや堂珍敦子さんら、30代主婦に圧倒的な人気を誇るモデルたちが、ママ友とテニスやフラダンスに出掛けるシーンがいきいきと描かれた。

エスカレートする女たちの欲求

 主婦でママで、でも女(オンナ)であることも忘れたくない。なんと欲張りなことか。

 かつては、俄然「主婦(妻)」「オンナ」のイメージが強かった「VERY」(光文社)も、いまは「ママ」も含めた3つの顔を持つ30代の読モ(読者モデル)らが、誌面を彩る。

 主婦だけでもオンナだけでもダメ。「ママ」であることも重要なのだ。

 同誌の特集タイトル「母さん、夏の終わりに豹になる!」(2010年9月号)を見ても、主婦、ママ、オンナのスリーカードを持つ女性を称えている様子が分かる。結婚しても子供がいない(ママでない)私は「半人前」と見なされたようで、正直言うとおもしろくない。

 私の記憶では、創刊当時(1995年)は違った。同誌が描いた「シロガネーゼ(白金界隈に住む主婦)」や「ニコタマダム(二子玉川界隈に住む主婦)」は、平日の日中、白金や二子玉のオープンカフェでランチする、ハイソな専業主婦のイメージ。

 この頃は、「ママ」のカードを持たないDINKSの女性が、もっと前面に出ていたように思う。一般に子もちのママより、自由になる時間やお金が多いから。優雅なイメージを演出しやすかったのだろう。

 でも、時代は変わった。いまや20〜30代のシロガネーゼたちも、白金台駅前のブックオフカフェに集い、「シェラトン都(ホテル)でお茶するのはもったいない」「実はこれ、ユニクロなの」「娘とおそろ(お揃い)なの」などと言い合っている。専業主婦の気ままさや贅沢をひけらかす時代は去り、ママ友や子供と「等身大でオシャレに遊ぶ自分」に、チェンジしようとしているのだ。

 「もう一度働こうかな」といった声も、本当に多かった。多少忙しくはなっても、生活に潤いが欲しい、家庭以外の居場所が欲しい。主婦でママでオンナで、そのうえ「プチキャリア」も手に入れたい。女性たちの欲求は、時代に応じてどんどんエスカレートしていく。

ロイヤルストレートフラッシュを目指す

 現実にも、すでに末子小学生の子を持つママの7割近くが、なんらかの仕事に就いている。20〜30代の独身女性に取材しても、「ちゃんと結婚して、出産して、仕事もそこそこ続けたい」「ママになっても、オンナを忘れたくない」といった声が、大多数だ。

 そう。主婦、ママ、オンナ、そして(プチ)キャリア。この4枚のカードを揃えた「フルハウス」な女性こそが、イマドキの妻たちの憧れ(下の図を参照)。

 誰が強制したわけでもない。たぶん20〜30代の女性たち自身が、フルハウスな偶像を描き出し、いつしか「私も4つ全部、手に入れなきゃ」との思いを強くしていったのだろう。

 実際に、4つ全部を完璧に手に入れるのは難しい。私が知る限り、「ロイヤルストレートフラッシュ」が出るほどのレアケースだ。

 考えてみれば、20〜30代女性が憧れるアムロ(安室奈美恵)やヒロスエ(広末涼子)だって、ママは続けても「主婦(妻)」のカードは、いったん手放した。あのマルチな勝間和代さんだって、私がラジオ番組でご一緒した際に、「仕事も主婦業も100%なんてムリ」「仕事60%、育児40%、合計で 100%って考えればいいんですよ」と言い切っていた。

 そう、主婦もママもオンナもキャリアも、全部に全力投球してフルハウスのカードを揃える。そんなことは、現実には不可能に近いのだ。

自分を追い詰めた挙げ句の「リセットしたい」衝動?

 でも20〜30代妻の多くは、まだそのことに気づいていない。追い求めればきっと手に入る、それこそがオンナの頂点だ、と思い込んでしまう妻もいる。

 だからこそ、「私は4つ全部をこなせない」「こんなはずじゃなかった」と落ち込み、いまの自分が嫌になる。「全部忘れてひとりになりたい」「リセットしたい」との思いも生まれる。

 それがたぶん、「おひとり妻したい」という欲求となって噴出し、時として「蒸発したい」「夫に内緒で遠乗りしたい」といった、極端な行動を生む。そしていつの間にか、夫は意識の隅に追いやられ、結果的に「一緒にいたいときだけ同居する」といった、「ただトモ夫婦」の増殖につながっていくのではないだろうか…?

 「毎日かあさん」の作者で人気漫画家の西原理恵子さんは、いわゆるバリキャリのシングルマザー。彼女はかつて、毎日新聞紙上(2007年9月7日)の「手抜き育児のススメ」で、こんなことを言っていた。

 ——勉強、生活、食事って、全部面倒見てたら、そりゃ殴るのも無理ないよ。それで「きょうもつい子どもを怒ってしまった」って夜に落ち込む。そんなことやめて食育なんて無視しましょうよ——

 彼女は気づいているのだ。主婦、ママ、オンナ、キャリア、その4つすべてに全力投球するのは、土台ムリだと。4つのカードをすべて完璧に揃えたフルハウスな女は、現実にはほとんど存在しないと。私は堂々と手抜きして、できることだけを必死でやる、それでいいじゃないかと。

 私もそう思う。いまの20〜30代の妻たちは、あれもこれもとハードルを上げ過ぎだ。これ以上、自分で自分の首を絞めることはない。「全部忘れてひとりになりたい」「リセットしたい」と思うほど頑張り過ぎる必要もない。

 週に1日、あるいは月に数回、夫や子供と離れて「おひとり妻」すること自体は、決して悪くないと思う。息抜きは、誰にだって必要だ。だから、私は妻であり母であり女である女性たちに言いたい。どうかちょっとずつ息抜きして、自分を追い込まないで欲しい。欲張り過ぎないで欲しい。たぶん夫たちも、同じように願っているはずだから。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2010年09月20日 23:59

その通り、、、まずは無条件国交正常化から、、、自ずと自国民により浄化されていく。。。

■猪木が訴えた!北朝鮮外交…開け~ドア!

 北朝鮮で開催の第12回平壌国際映画祭の来賓として訪朝したアントニオ猪木が19日、帰国した。朝日友好親善協会を通じ、10月10日に予定される朝鮮労働党の創建65周年に招待されたことを明かし「協会関係者に(日本政府関係者で)話ができる人が来てほしいと言われた。向こうもこのままではいけないと思っているのではないか。ドアを全部閉めて交流しないのであれは、どうやって交渉するのか。そのドアを開く必要がある」と口にした。

 また自らの人脈を通じて政府関係者に今回の訪朝内容を伝える見通しで「みなさん(報道陣)に言えないことだが、伝えることがある。何人か話を聞かせてくださいという人が来るでしょうから話したい」と説明していた。

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2010年09月20日 00:55

またまた安易な不公平税制。。。

■たばこ値上げ募る不安 葉タバコ農家や販売店 10月1日実施

 たばこ税の増税に伴い、10月1日からたばこが大幅に値上げされる。喫煙者が禁煙に踏み切ったり吸う本数を減らしたりして、たばこ消費量が大きく減少するのは確実。販売店や葉タバコ生産農家などにも大きな影響が出るとみられる。

 値上げ幅は、1本当たり3・5円の増税に加え、日本たばこ産業(JT)がコスト上昇分を上乗せする。マイルドセブン(現在300円)は410円に、セブンスター(300円)は440円となり「過去に例のない大幅なもの」(JT)という。JTは10月以降の1年間で販売数量が25%減少すると見込む。

 県内のたばこ販売店は、コンビニなどを含め約3千店。店頭では、値上げを知らせるポスターや、9月中の予約を受け付けるチラシが置かれている。県たばこ販売組合連合会の樋口雅弘事務局長は「9月末まで駆け込みで買う人は多いだろうが、10月以降は売り上げが激減する」とみる。

 県内では五島地区や島原地区などで葉タバコが生産され、昨年の収穫量は好天の影響で2240トン(前年比9・9%増)となり、全国8位。ただ農家戸数は460戸で、年々減少している。五島市の葉タバコ農家、平道比利さん(66)は「農家の高齢化が進んでおり、国民のたばこ離れが進めば、生産者はさらに減る」と懸念する。

 県内の08年度のたばこ税収入は、県が27億2370万円、市町が74億8158万円で、計約102億円。それぞれ県税の2・3%、市町村税の5・2%を占めた。10月以降、自治体に入るたばこ千本当たりの税収は40%増加する。しかし消費の落ち込みが増税分を上回る可能性もあり「税収の予測はつかない」(県税務課)。

 一方で、値上げを機に禁煙する人は多いとみられる。禁煙問題に詳しい県医師会の中川元治常任理事は「これまで吸い続けた人も、たばこをやめれば健康面の効果はすぐ出てくる。遅すぎることはない」と禁煙を呼び掛けている。

[西日本新聞]

Posted by nob : 2010年09月12日 01:52

原子力の安全は決して担保されない、、、ましてや再処理は人類の未来を蝕んでいくばかり。。。

■六ケ所村の核燃再処理工場:完成、2年延び12年に 相次ぐトラブルで /青森

 ◇社長「延期は最後」と表明

 日本原燃(六ケ所村)は10日、使用済み核燃料再処理工場の完成時期を、予定の10月から12年10月に延期すると発表した。2年という過去最長の延期は国が進める核燃料サイクル政策や税収を期待する地元自治体に大きく影響を与えかねない。川井吉彦社長は県民におわびした上で「延期は今回で最後との覚悟で全身全霊で取り組む」と決意を述べた。【矢澤秀範】

 原燃が発表した新しい工事計画によると、11年度内をめどにガラス溶融炉の温度計追加設置工事や茨城県東海村の実規模試験施設と実機の比較検証などを進める。検証はトラブルの起きた炉とは別の系統も含めた2系統で行い、確実なデータを取れるよう「裕度を持たせた」工程にした。ガラス固化試験も11年度内中に始めたい考えで、2系統で性能を確認し、12年10月の完成を目指す。

 原燃は昨年8月、完成時期を1年2カ月延期した際、「ゆとりある」工程表を作成したが、相次ぐトラブルで計画が崩れ、来月の完成が間に合わなくなった。この間に得られた知識などを反映させた上で試験を確実に成功させたい考えで、川井社長は新工程を「不退転の覚悟で取り組む」と強調した。

 また、原燃は延期に伴い、4000億円の増資を決めた。得られた資金は、工場完成後の製品貯蔵庫や廃棄物などの関連施設のほか、10月着工予定のMOX(ウラン・プルトニウム混合酸化物)燃料加工工場や新型遠心分離機を導入するウラン濃縮工場などの設備投資に充当する。主要株主で原発を抱える電力10社を中心に出資を要請する。

 報告を受けた三村申吾知事は厳しい表情で「安全を第一に当面の課題を解決し、安定運転をすることが求められる」と述べた。この後、先月受け入れを表明した海外から返還される放射性廃棄物に絡む最終処分地の選定問題と合わせ、国の政策方針を確認するため、政府と県で作る「核燃料サイクル協議会」の開催を直嶋正行経済産業相に要請した。

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 ■解説

 ◇国は不退転の決意で

 六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場は、全国の原発から出る使用済み核燃料からウランとプルトニウムを取り出し、再利用する核燃料サイクル政策の中核を担う施設。2年という過去最大幅の延期は計画全体に影響を与えるだけでなく、政策に対する国民の懸念や不信を増幅しかねない。

 度重なる延期は、高レベル放射性廃液をガラス固化する試験でトラブルが相次いだのが原因だ。再処理工場の当初の完成予定は97年12月。既に10年以上が経過し、事業指定を受けてからの延期は15回にも上る。地元自治体の税収が先送りとなる一方、増え続けるのは当初予定の3倍近い建設費と「核のごみ」と指摘される使用済み核燃料だけだ。

 国内の原発からは年間約1000トンの使用済み核燃料が発生しており、11年度には工場の貯蔵プールがほぼ満杯に達する。原発敷地内での保管長期化も進んでおり、第2再処理工場用として建設中のむつ市の中間貯蔵施設(12年7月操業予定)に一部を運び込まざるを得ない状況だ。再処理工場の遅れが計画に影響するのは避けられない。海外から廃棄物の返還も進む中、最終処分地選定も前進しておらず、核燃料サイクルの課題は山積みだ。

 原燃は12年10月の完成に向け「不退転の決意」で取り組むとした。原燃の増資に応じる電力各社を含め、核燃料サイクルの実現に国が不退転の決意で取り組む必要がある。【矢澤秀範】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2010年09月11日 16:08

起業には収益追求と自己実現という二つの動機と社会貢献という共通の目的があるけれど、、、発想や手法についての多くは共通する。。。

■[jp]起業についてあなたが知っておくべき二、三の事柄

「起業するにはどんなアイデアが必要なんだろうか」「資金はどのくらい集めればいいんだろうか」「誰と起業するのがいいのか」「起業するのにマネージメントの経験はないけど……」などこれから起業する人が誰しも考える疑問にはどう答えるといいんだろうか――。

少し前の話になってしまったが、以前にレポート記事を掲載して反響のあったサイバーエージェントの起業家支援プログラム「Startup2010」のキックオフカンファレンス。その中でエンジニアの起業についてのパネルディスカッションがあった。ここ3年で起業した若いアントレプレナーと若いベンチャーキャピタリストたちの素直な意見が聞けたので紹介しておこう。というのも、これから起業する人たちにもヒントになるような話がたくさんあったからだ。きっと冒頭に書いたような疑問を解決してくれるんじゃないかな。

* スピーカー
o イストピカ代表取締役 福島道宣氏……福島氏は10年間ゲーム会社を経営していたが、その経営を離れて新たにFacebookアプリを作るソーシャルゲームのイストピカを2009年1月に創業。
o スペーシーズ代表取締役社長 佐藤大樹氏……スペーシーズはアドサーバーやアクセス解析ツールを提供。2008年5月に創業。
o パンカク代表取締役社長 柳澤康弘氏……柳澤氏が創業に携わったのはパンカクで3社目。2007年2月創業。同社のiPhoneアプリ「LightBike」は北米のアップストアの有料アプリランキングでNo.1になった。2007年に創業、3つめに創業に携わった。
o ファンタムスティック代表取締役 竹氏圭氏……ファンタムスティックはソーシャルゲームの会社で今年2月に創業
o ポケラボ代表取締役 佐々木俊介氏……当初はモバイル向けソーシャルブックマークを提供していたが、現在はソーシャルゲームの会社に。『サムライ戦記』などが絶好調。佐々木氏は創業以前はNTTコムウェアのエンジニアだった。2007年11月創業。
o インキュベイトファンド 和田圭祐氏……ベンチャーキャピタリスト。ディー・エヌ・エーが出資をしたことで知られるファンドの代表パートナー。以前にはサイバーエージェントの投資部隊に在籍していたが、個人でもベンチャーキャピタリストとして活躍している。ポケラボは投資先の1つ。
o サイバーエージェント 海老原秀幸氏……ベンチャーキャピタリスト。サイバーエージェントの投資部門に在籍。
* モデレータ
o ジークラウド代表取締役 渡部薫氏……創業経験を何度も持つ渡部氏。ジークラウドはiPhoneアプリのレビューサイトの運営やiPhoneアプリ開発のスクール事業などを手掛ける。

■アイデアは重要ではない。

さて、最初は「起業するのにアイデアは必要か?」という問題だ。実を言えば、アイデアが第一に重要なものではないと多くの人たちが指摘している。そう、誤解を招くかもしれないが、アイデアは起業に際してはもっとも重要なことではないのだ。

iPhoneアプリの開発を手掛けるパンカクの柳澤氏は「同じようなアイデアを考えている人は多い。それよりも、アイデアの実現のために全力を尽くせるかの方が大事」だという。つまりは、事業に打ち込む姿勢のほうがアイデアなんかよりもよっぽど重要だということだ。スペーシーズのように起業時には受託制作事業だけでアイデアはなかったけれど、その中から事業を作った(広告配信やアクセス解析)という会社もある。

ベンチャーキャピタル側の意見としてインキュベイトファンドの和田氏は自身がいくつもの創業に携わった経験から次のように述べている。

「10数社の立ち上げを一緒にやっているが、うまくやっている会社は最初のアイデアに固執せずに、成長する領域を選んでいて会社のゴールとしてはここだということを意識している。アイデアよりもどんなコンセプトでどんなゴールに向かっていくかに時間を割いたほうがいい。アイデアは外れることがあるので柔軟に当たるまでやり続けることが大事だ」

起業にはアイデア以上に重要なものがあるとうことが、この言葉からも理解できるだろう。

■起業したときとその後では事業内容は変化する

柔軟に成長領域を探り当てていけば、起業したときと事業内容は同じではなくなる可能性がある。変化の早いこの業界であれば当然のことなのことだろう。

イストピカの福島氏はもともとはFacebookやiPhoneのゲームを提供する予定で起業して参入したのだが、実際にはいまはモバゲータウンのような国内のプラットフォームが主戦場になっている。

これはまだソーシャルゲームであるので事業内容が近いものだが、パンカクは創業時とはまったく異なる。もともとは社名の由来になった「出版革命」(しゅっぱんかくめいを縮めてパンカク)から、新しい形のソーシャルパブリッシングという形態を事業として考えていた。ところが、時期尚早ということから iPhoneアプリにとりかかり、大ヒットとなったiPhone向けゲームのLightBikeを世に送り出し、いまではiPhoneゲームプラットフォームのPankiaを提供している。

ベンチャーキャピタリストから見れば、こういったことはよくある話らしく、和田氏によれば、今後「いまの事業に一円も投資せずに撤退しましょう」といった意思決定を経営チームですることがあるらしい。いろいろと手を尽くしても、自分たちが目指している成長速度に達しない場合には、ほかに成長できそうで勝てそうなプランがあれば、一気に舵を切ってビジネスを変えることをやっているのだという。繰り返しになるが、最初のビジネスプランにあまり固執しない経営者のほうが、成功の確度が高まるのではないかなと考えているという。

どうやら勝利の方程式はここにありそうだ。

■一人で起業するよりも誰かと起業するほうがいい

よく言われることは、起業するには共同創業者がいたほうがいいということだ。ただ、同じような人間じゃないほうがいいというのは過去にもTechCrunch Japanでは記事にしている。彼らも実際にそういう経緯をたどっている。

イストピカは福島氏が自身が経営していた前の会社から人を引き連れてきて、会社を起こしたというレアなケースだが、同僚という意味ではスペーシーズの佐藤氏も同じだ。ただ、同僚といっても年齢のかなり離れた、かつ、佐藤氏はエンジニアでもう1名はバックオフィスをやってきた人物だそうなので、そういう意味では補完関係にある。

仕事関係という意味ではファンタムスティックの創業が興味深い。竹内氏が言うには、起業した仲間はすべてフリーランスで出会った人たちだそうだ。友人というよりはプロフェッショナル同士が出会って起業ということなのだろう。印象的だったのは「起業前に本当にこのひとたちと起業していいのか、ものすごくよく会って話した」というところだ。その相手を信頼できるかというのは重要なポイントだろう。

仕事で出会っているだけまだ付き合いがあるからいいが、ポケラボはmixiの若手起業家コミュニティーを通じて知り合った二人が創業している。それまでは仕事でも生活でもお互いになんの接点もないのに、信頼し合えって起業まで至ったのはなかなか興味深い。

とまあ誰と創業するかはいろんな出会いもあって、これだというのはないようだ。もちろん友人同士で創業だっていうのもあるだろう。ただ、友人同士では言いたことが言えなかったり、逆に友人関係が壊れてしまったりと、ビジネスパートナーとしての互いの関係を阻害するのかもしれない。

視点は違うがベンチャーキャピタリスはどう見ているのか。

「一人でやれることの能力には限界がある。ものすごくヒットできるサービスを作るのは、一人でもできるだろうし、一人で生きていくためのサービスを作ることは可能ではあるけれど、日本や業界を引っ張っていく会社を作ろうとすると、遅かれ早かれ壁にぶちあたるのは眼に見えている。なので、なるべく早くに仲間として口説くというのは大事。中途半端なタイミングで口説くのは難しいので、最初から意識高く、共有して、スタートのタイミングでチーム化しておくのがいいと思います。」

また、「一人でやっていったときは、当たったときはいいのだけど、辛いときは精神的に厳しいいので、チーム内で競争したり、強力したりして障害を乗り越えていったほうがいい」と前出の和田氏は言う。

誰と起業するかは千差万別で一意に決まらないが、誰かとやるのは必須なのかもしれない。

■マネージメント経験なんていらない。ただ、やらざるを得ないだけ

起業するのにマネージメントの経験が必要なのだと考える人もいるかもしれない。でも、これは自明でそんなことは必要ではない。でないとほとんどの起業家は起業なんてできないからだ。

和田氏によれば、投資の際には起業家のレジュメ、つまり過去の経験は意識しないそうだ。たとえば、業務に営業が必要な場合は、営業の経験があったほうがいいが、事業はどうせゼロから作るから、それであれば今までのやり方に固執する必要はなくて、学習意欲が高い人のがほうが伸びるのだと明言している。同様にサイバーエージェントの海老原氏も素直に自分自身を改善していく姿勢が大事だと指摘している。逆に過去の経歴がすごいからといって投資に踏み切ることはないのだとか。

ファンタムスティックの竹氏氏の言葉がこの状況について的を得た発言をしている。

「人を変えるのは立場とか環境だと思います。環境を変えればやらざるを得なくなる。そういう環境を得られるチャンスがあるのであれば――そのチャレンジの選択の1つとして起業があるのであれば――それは幸せなことかなと思っています」

■資金は出せるだけ出す

資金調達については企業によってそれぞれ事情が違う。たとえば、ファンタムスティックは創業メンバーも出資しながら、サイバーエージェントから投資という形で資金を調達している。一方で、スペーシーズは100万円で創業したあとに、新しいサービスを作ろうというときに外部から出資を少しだけ受けている。

イストピカは投資も受けながら銀行や公庫から借りたようだ。心強いメッセージとしては、福島氏の言葉によれば、エンジニアであれば1,000万円ぐらい金融機関から借りられるのではないかということだ。起業しようなんてエンジニアぐらいになれば、それを返すだけの能力があるからだというが、それは実際のところ本当かどうかはわからない。

ただ、竹氏氏が言うように「自分でたくさん(お金を)出せるのであれば、より多く出したほうが、(会社に対して)責任感を持てる」のは本当だろう。和田氏も「いくらぐらいかは個人差があるのだけど、出せるだけ出してくれる経営者のほうが『腹をくくっているな』と思えるので、突っ込めるだけ(お金を)突っ込んだほうが仲間を呼びやすいと思っている」と指摘している。

和田氏の投資の話で興味深かったのは、「初期資金は一応、2年ぐらいのラウンドを目安にしている。2年ぐらいあれば1つの事業の結果が出せるというのと、1年たって駄目だったと思ってももう1回年勝負できるのだと思うと資金面は2年ぐらいコミットしている」ということだ。

つまり最小チームが2年ぐらい生きていくだけのお金が初期投資として必要だというのが目安のようだ。もちろん、成長すれば人材も必要になってくるので、それは別途投資が必要だということにはなるだろうが。
ここで答えている内容はインターネットの事業を手掛けるスタートアップの話がメインなので、ソフトウェアとかハードウェアとか、大規模な営業部隊が必要だとか、そういった事業には資金面などは適さない話なのかもしれない。けれど、起業に共通する考え方は変わらないと思う。起業をこれから考える人にヒントになったかな?

[TechCrunch]

Posted by nob : 2010年08月29日 13:48

行動する人にはまずは評価を、、、手法よりもその目的から判断、、、最後の審判は有権者に委ねられる。。。

■「専決優先 首長に朗報」阿久根市長 ブログに持論

 副市長人事など専決処分を乱発した鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が28日、自身のブログに「『(議決より)専決優先』を発見した事は公約を達成しようとする全国の首長にとって朗報である」と書き込んだ。

 市長はブログで「『専決が議決に優先する』この事を知っていたのは、おそらく総務省官僚など、ごく一部の者だけだった」と指摘。「日本中の首長で『議会があって良かった』などと思っている人はいない。居るとすれば、最初から公約を実現する気持ちの無い奴だ」と持論を展開している。

 議員から招集を要請された臨時議会を開かない中での専決処分については、同県の伊藤祐一郎知事や反市長派市議が「違法状態で行われた専決処分であり無効」と主張。総務省も「議会が不承認でも有効になるのは、専決処分が適法に行われていることが前提」との見解を示している。

[読売新聞]


■阿久根市会閉会 かみ合わぬ対話 「異常事態」出口は見えず 鹿児島

 竹原信一市長による専決処分の大半を「不承認」として2日間の会期を終えた鹿児島県阿久根市議会。市長と議員とのかみ合わない議論は、阿久根市政が依然「異常事態」にあることを印象づけた。「独裁者」と批判され続けてきた竹原市長の姿勢が、わずかながら変わりつつある様子も垣間見えたが、混乱はまだまだ続く見通しで、出口は見えてこない。(松本学、力武崇樹)

 ■変化  

 「対話していただきたいなと思っています。よろしくお願いします」。議会後の26日夕の記者会見で竹原市長は「今後は定例会見を開くか」という問いかけに笑みをたたえて答えた。

 一部報道機関の庁舎内での撮影を許可制とするなど、マスコミとの衝突が絶えなかった竹原市長だが、今回の議会では、休憩中に廊下で取材に応じたり、進んで記者に話しかけたりする場面もあった。会見では皮肉を込めた「竹原節」こそ健在だったものの、質問には真剣に答えている印象を受けた。

 ■参謀  

 臨時議会を招集したことそのものも、そうした「変化」の一つだ。3月定例議会は途中から出席を拒み、6月は招集すらしなかった竹原市長が「正常化」に舵を切った背景には、仙波敏郎副市長の進言があった。

 市議の4分の3が反市長派に回り、議場で孤立し続けてきた竹原市長。しかし今回の議会中は、隣の席の仙波副市長と相談する場面がしばしばあった。会見でも「仕切り役」を務めた仙波副市長は、マスコミ対応が得意とはいえない竹原市長のスポークスマン的役割を果たしている。

 手法への批判が絶えない竹原市長だが、自らが「日本一すばらしい人」と評する参謀役を迎え、かたくなだった態度は確実に軟化していた。

 ■審判  

 とはいえ市長と議会の溝は一向に埋まっていない。職員の期末手当削減など「竹原行革」の本丸である官民格差是正を狙った処分はすべて不承認となった。不承認を意に介さない竹原市長に議会側は「二元代表制を無視した独裁的行為だ」(櫁柑(みかん)幸雄議会運営委員長)と猛反発している。

 一方、竹原市長は「専決処分は不承認でも有効」と強気の姿勢を貫き、その審議では議員をあざ笑うかのような答弁も。反対派議員の発言に市民の不利益を感じると「市民のことを考えましょうよ! 住民のためにまっすぐ仕事をしていますか」と痛烈に批判を浴びせるなど、対決姿勢は崩さなかった。

 両者の言い分がかみ合わないまま臨時議会が終わり、焦点は、年内にも予想される住民投票で市長リコール(解職請求)が成立するかに移る。「市民」は竹原市長の政治姿勢にどう審判を下すのか。

[産経新聞]


■議会解散請求—名古屋市長の強引な問い

 名古屋市議会の解散を求める直接請求の署名が明日から始まる。河村たかし市長が、昨春の市長選で最大の公約だった市民税の恒久減税が認められなかったために呼び掛けた。大都市では例がない直接請求だ。

 改革を唱えて当選した首長と議会とのぎくしゃくした関係はほかにもある。河村氏がどれだけ議会を説得する努力をしたのかは疑問がある。しかも、この制度はそもそも住民の発意を前提としたもので、首長が旗を振るような使い方は想定していない。とはいえ、分権改革の中で首長と議会のあり方を考え直す契機ではある。

 1カ月で有権者180万人中36万人余の署名を集めれば、住民投票が行われる。そこで過半数が賛成すれば議会が解散され、出直し市議選となる。

 河村氏は、市議選を来年2月の知事選にぶつけたい意向だ。しかも自分も辞職して市長選も同時に行い、一気に自分に有利な態勢をつくる腹づもりのようだ。もともと任期満了に伴い4月に行うはずの市議選を2カ月早めるために解散を求めることは乱暴すぎるとの批判も強い。

 河村氏が恒久減税を提案したのは、それをてこに行政改革を進めたいからだ。ところが市議会は、福祉予算へのしわ寄せなどを理由に減税を1年限りに修正した。そうならば、減税に絞って住民投票を提案する方法もあったのではないか。

 それでも、すでに4万人が署名集めに手を挙げているという。議会不信はそれほど根深いということである。

 河村市長より前の28年間、市議会は共産党を除くオール与党態勢だった。議会は市幹部を市長に担ぎ、行政を追認するなれ合いを続けてきた。

 その間、製造業が好調で元気なナゴヤと言われた時期がありながら、市債残高は一般会計の2倍近い1兆8千億円に膨れ上がった。河村氏が昨年指摘するまで市議会は、市幹部が関連団体に天下りする慣行を黙認し続けた。

 市議の報酬は全国トップクラスの年1500万円。政務調査費も年600万円ある。3月までは議会のたび1日1万円ずつの手当を受け取っていた。

 議員らの「市長も我々も住民に選ばれている。憲法で保障された二元代表制の否定だ」との主張に、市民の共感が広がらないのも道理である。

 そんな議会と行政の機能不全は名古屋だけの話ではない。地域政党を立ち上げた大阪府の橋下徹知事のように、それを変えようとする動きはほかにもある。ただ議会が首長の支持者で固められればまた新たな問題も生じよう。

 首長と議会が健全な緊張関係を保つ。議会は行政をきちんと監視したうえ、政策立案の力も高めていく。そのように地方自治を鍛えていくために、名古屋市民の判断に注目したい。

[朝日新聞]


■名古屋リコール署名始まる 市長率先、議会は批判

 名古屋市議会の解散請求(リコール)に取り組む河村たかし市長の支援団体「ネットワーク河村市長」は27日、同市中区栄の街頭で署名活動をスタートさせた。栄での街頭署名では、午後3時半から3時間で300人の署名を集めた。28日以降、街頭や戸別訪問での署名集めを本格化させる。

 開始早々に署名した中川区の会社員男性(61)は「市長がやりたいことをできないのはおかしい。市長と話し合える議会に変えるべきだ」。

 昨年の市長選で河村市長に投票したという中区の男性店員(37)は「ぼくらが送り出した市長を止める議会はおかしいでしょ」とペンを握った。

 南区の薬剤師の女性(30)は「市長は市民のためを思ってくれてるとは思うけど、署名はちょっと考えたい」と署名集めのテント前を通り過ぎた。

 河村市長は公務を終えた午後8時50分ごろから30分間、中区錦3の繁華街で署名を呼び掛けた。拡声器で「名古屋市民の方、議会解散の署名してちょーよ」と訴えると、通行人が署名に応じ、人だかりができた。

 署名運動をけん制する市議会側は27日、午後2時から本会議場で議員総会を開き、「市民生活を第一に考えた市政運営に全力を尽くす決意表明」を決議した。

 横井利明議長が「議会制民主主義の否定だ。市民のために議会で論議すべき景気対策や福祉など課題が置き去りにされる」と市長を批判する文案を朗読すると、議場にいた71議員が起立して、決議に賛成した。

 横井議長は閉会後、「本会議場でアピールできたのはよかった。市民は適切な判断をしてほしい」と話した。

[中日新聞]

Posted by nob : 2010年08月29日 13:32

オレオレは見えないところでするからこそクール。。。

ぼくは「オレ流」なんて街にいちばんいらんもんだと思うてます。

悩める個人のみすぼらしいオリジナリティーを公共の場で他人におしつけるなんて、何て下品なと思いますけど。

[オオヤミノル/ku:nel]

Posted by nob : 2010年08月29日 03:11

、、、そもそも公正さと公平さが経済対策の第一歩。。。

■エコカー販売に駆け込み需要

 エコカー補助金制度が9月末で終わるのを前に、中国地方の自動車販売店で駆け込み需要が起きている。補助金の予算が尽きて前倒しで打ち切りになる可能性が出てきたことも来店に拍車を掛けている。顧客の不安解消のため、補助金を受け取れなかった場合に相当額を支払うサービスを打ち出す店も出てきた。

 「補助金はまもなく終了!」。広島市南区の広島マツダ宇品本店には9月末の終了を伝える看板が並ぶ。訪れた南区の会社員上田浩二さん(40)は「補助金が前倒しで終わるかもしれないと思って買いに来た」と早速、購入を決めた。

 マツダによると今月、広島県内の販売店の成約台数は前年同月より約6割増で推移している。アンフィニ広島(南区)は今月の乗用車販売が前年同月の1・5倍のペース。林正明取締役新車事業部長は「商談成立までの期間も短くなっている」と言う。

 補助金を受けるには9月末までの新車登録が必要。補助金交付を担当する次世代自動車振興センター(東京)によると、19日現在の予算残額は約759億円。今月の1日当たりの申請受理金額は10億~30億円台で推移している。「予算を超過すれば途中で受け付けを打ち切る」という。

[中国新聞]

Posted by nob : 2010年08月22日 23:34

上には上がいるもの、、、私のライフスタイルも近いけれどとても及ばない。。。

■デジタル系ホームレスも出現? 究極のデジタルライフとは

音楽も動画も書籍も、どんどんデジタルにシフトしている昨今。CDやDVDのための収納スペースはもちろん、本棚すら、家庭から消えてしまう日は、そう遠くないかもしれませんね...。そこでこちらでは、すでに究極のデジタルライフを実践している人々の例を、ご紹介しましょう。

英メディアBBCでは「21世紀のミニマリストたち」として、以下の3つの例を紹介しています。

1: 米ニューヨーク在住の22歳男性エンジニア

米ニューヨークブルックリンのマンションに暮らす、Kelly Suttonさんの所有物は、ラップトップPCとiPad、Amazon Kindle、外付けハードディスク2台と、いくつかの洋服、ベッドシーツのみ。その他のものは、自身が立ち上げた「CultofLess.com」で、売ったり、譲ったりしたそうです。iTunes、Hulu、Flickr、Facebook、Skype、Google Mapsといった、オンラインサービスを使いこなすことで、ミニマリスト生活を実現できているとか。

2: 米ワシントンDC在住の27歳男性DJ

デジタルライフを実践している、ワシントンDCのDJ、Chris Yuristaさんは「音楽のデジタル化によって、持ち物を整理したり、掃除する必要がなくなった」と、感想を述べています。ちなみに、彼の所有物は、バックパックに詰められる程度の洋服と、ラップトップPC、外付けハードドライブ、小型ピアノキーボードと自転車で、総額3000米ドル(約25.6万円)程度。

3: 米ニューヨーク市在住の夫婦

ニューヨーク市のテクノロジーコンサルタント、Joshua Kleinさんは、夫人とともに、持ち物を徹底的にデジタル化し、それまで所有していたものの、3分の2を処分。ラップトップPCとともに、9ヶ月間もの間、ニューヨークで路上生活を送ったそうです。

もちろん、彼らのような極端なデジタルライフにはリスクもあります。実際、PCを片手に路上生活を体験したKleinさんは、「自分の寝床がどこになるのかわからない」という生活は耐えがたいかもしれない、と述べています。

また「商売道具」である音楽を含め、すべてをデジタル化したYuristaさんは、ハードドライブが壊れたり、サーバーがダウンすることで、自分の生活が失われてしまうのではないか? と、ときどき不安を感じるそうです。

また、この記事では、より多く人々が、大事なものをデジタルで保存するようになれば、データ復旧サービスが「21世紀の消防士」のような役割を果たすようになるだろう、と指摘。火事によって、それまでの財産が消えてしまうように、コンピュータが壊れることで、彼らのデジタル財産が壊滅してしまうこともありうるわけです。実際、「Drive Savers」、「DTI Recovery」 といった、データ復旧サービス会社では、24時間対応できる体制をとっています。

デジタル化は、さらに進化の兆しが...。英オックスフォード大学の研究員、Anders Sandbergさんによると、ヒトが年を取っていくことで失われる記憶を、予めコンピュータで「バックアップ」しておく時代が来るかもしれないとか。「マインド・アップロード(mind uploading)」という考え方で、脳の神経ネットワークやシナプスを、すべてマップ化し、脳にある情報をコンピュータにコピーしたり、転送しておけば、ヒトのカラダの外で、意識を作りだすことができるそうです。つまり、理論上は、電子書籍やデジタル音楽と同様、ヒトの意識も、ハードディスクの中で半永久的に生き続けます。まるで、SFの世界ですね。

デジタル化に限らず、何事にもメリットとデメリットはつきもの。自分の生活をより快適に、便利に、楽しいものにするために「何をどこまで取り入れるか?」を自分なりに判断して、実践していくことが、大事なポイントかもしれません。

Cult of less: Living out of a hard drive [BBC]

Adam Pash(原文/訳:松岡由希子)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2010年08月22日 23:26

細菌と原子力は人類滅亡の最大因子。。。

■新種細菌の感染監視を WHO、加盟国に呼び掛け

 【ジュネーブ共同】インド、パキスタンが発生源とみられ、ほとんどの抗生物質が効かない新種の細菌に感染した患者が欧州などで増えている問題で、世界保健機関(WHO)は20日、加盟各国に院内感染の予防と感染状況の監視を呼び掛けた。

 WHOは処方せんなしでの使用など、抗生物質の乱用が感染拡大につながるとみており、「世界的な医療問題になっている」と警告している。

 広報担当者は「現時点で感染者数や死者などを把握していない。今後各国に状況報告を求める」と話している。

 英医学誌ランセットによると、問題になっている細菌は「NDM1」と名付けられた遺伝子を持ち、感染者の多くは、医療費の安いインドやパキスタンで美容整形手術などを受けていた。

[47NEWS]

Posted by nob : 2010年08月21日 02:00

拍手、、、いっそ世襲禁止を法制化してしまえば世界は変わる。。。

■ビル・ゲイツ氏、40人の大富豪たちに財産の大半を寄付させる…総額20兆円

ビル・ゲイツ氏と言えば資産の大半を寄付すると表明したことで有名ですが、投資家中の投資家として有名なウォーレン・バフェット氏もまた、莫大な財産を寄付していることで知られています。

そんな二人が夕食しているときに、ある壮大な計画を立てたそうです。

世界有数の資産家である二人の考えたことは、アメリカの他の億万長者たちにも、財産の多くを寄付をさせようということでした。

二人の資産を合わせると900億ドル(約7.7兆円)に達するというゲイツ氏とバフェット氏の説得で、なんとすでに38名のビリオネアたちがその誓約にサインを交わしているそうです。

そこに含まれる人の中には、

* ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ氏
* パラマウント映画・20世紀フォックスのバリー・ディラー氏
* オラクル・コーポレーションの共同設立者のラリー・エリソン氏
* 石油王T.ブーン・ピッケンズ氏
* メディア業界人テッド・ターナー氏
* デイヴィッド・ロックフェラー氏
* 映画監督ジョージ・ルーカス氏
* 投資家ロナルド・ペレルマン氏

などがおり、そうそうたる顔ぶれがズラリと並んでいます。

バフェット氏はなかなか良いスタートを切ったと伝えており、彼とゲイツ氏、そしてゲイツ氏の妻メリンダさんで、フォーブスに掲載されたアメリカの最も裕福な人々のリスト400人に順番に電話を掛けたと言います。

ほとんどの人は彼らに会ったこともない人々ばかりでしたが、この誓約に参加することを説得していったそうです。

現在まで70〜80人にコンタクトをとってみましたが、連絡がついたのは40人ほどで、まだまだあきらめないと力を入れているようです。

175億ドル(1.5兆円)の資産を持つブルームバーグ氏は、「全ての財産を自分の子供に遺すことは、何か間違っている気がした」と言い、「財産によって子供たちの人生を台無しにしてしまいたくない、子供たちもが自分で何か成し遂げたと思ってほしい」と述べています。

アメリカには400人のビリオネア(億万長者)がおり、彼らの財産は世界の40%の富でもあり、もし全員がこの誓約を交わしたならば、6000億ドル(約51.5兆円)が寄付されることになると言います。

現在交わされた40名だけでも寄付金の額は総額2300億ドル(約20兆円)に達しており、その中のほとんどの人が資産の50%以上を手放すと約束しているようです。

ちなみにバフェット氏ですが、彼は99%の財産を寄付するとしています。

この誓約はモラル的なもので法律的な契約書ではありません。

共同資金を集める場所があるわけでも、特定の組織を支援するものでもなく、それぞれ個人が、どこの組織に自分の資産を分配するかを決めるのだそうです。

彼らの名前と誓約書はこちらのウェブサイトで見ることが出来、たとえば、ジョージ・ルーカス氏は自分の財産を教育の改革のために寄付するとあり、それぞれがゲイツ氏とバフェット氏からどんなモチベーションを受けたかを説明しています。

金額が大きすぎて一般人にはピンと来ませんが、同じく欧米のサイトにもいろんな意見がコメントとして上がっていました。

抜粋してご紹介します。

・これは世界の終わりで僕が気づいてないだけ?

・ビル・ゲイツがどんな風に財産を築き上げてきたかは好きに言えばいいが、彼はよい使い方をしている。

・あと何人くらいがこれに参加するんだろう。

・彼らの財産がチャリティに効果的に使われることを期待しよう。

・もっと注目を浴びるべきだ。彼ら40の行動は世界のためにとてもいいことだ。とても良い影響も与えている。我々は感謝として特に何かを彼らにあげられるわけではない。

・バフェット氏とゲイツ氏は自分たちのお金で偉大なことをしている。二人を称賛だ。

・僕に半分くれたら、チャリティにそのうち75%をあげるんだけどなぁ。

・おい、ココだよ、ココ! 5億ドルの寄付? 2万ドルさえくれれば僕はもう十分だ。

・アンドリュー・カーネギーのことがあまり知られていないな。彼は一銭もチャリティに出さなかったが、3億5000万ドルを図書館や学校につぎ込んだんだ。チャリティを信用するには賢すぎたんだ。

・ほとんどの人は死んでから寄付するんだと予測。それでもまぁ気前が良いのには違いない。あと相続して欲しくない親戚と敵対するのにいい方法だ。

大半を寄付することもそうですが、自分の子どもに遺産を残さないというのも、なかなか難しいように思います。

実際に資産を持ってみないと、わからない感覚かもしれません。

[らばQ]


■一代で1128億円を築き上げた88歳、全財産をチャリティに寄付…子どもには残さず

巨万の富を築いたら、そのお金はどうしますか?

膨れ上がるだけ膨れ上がった財産をいったいどうするでしょうか。

中国で88歳の不動産王が、12億ドル(約1128億円)に当たる全財産を親族には一切残さず、チャリティへ寄付したそうです。

ホテルや不動産を数多く持つ余彭年(Yu Pengnian)さんは、今まで寄付してきた分を合わせ、総計12億ドルにも及ぶ資産を全てチャリティに寄付しました。

最後の寄付をしたあと、「もう寄付するものは無くなった、これが最後になる」と語る余彭年さん。

寄付金は全てチャリティに残し、誰にも遺産相続せず、ビジネスや投資にも使わせない決断を下したのです。

チャリティ財団は自ら立ち上げたもので、保健、教育、災害などのために役立てる目的で、ほぼ10億ドルになる口座には毎年5000万ドルの利子が加わると予測されています。

彼は長者番付で432番目にランク付けされていましたが、こういった行動が他の中国の億万長者たちにも波及することを願っているようです。

他にランク付けされている裕福層と比べれば、自分の財産などバケツの中の一滴にすぎないと述べ、自分の財産に対する視点は人とは違い、自分の子どもには相続させない旨を伝えています。

子どもたちに関しては、
・自分より能力があれば相続などなくても、自らの力で富を築けるはず
・反対に自分より能力が無いなら、無駄にお金を食いつぶすだけ
との考えを持ち、これに子どもたちも賛同しているようです。

自分が貧困だった経験も強く影響していると言い、大災害や貧困に苦しむ人々の支援や生活向上に協力するのが願いとのことです。

築いた富をどうするのか、実際にその立場に立ってみないと想像できることではないかもしれませんが、彼の88年の人生が導き出した選択には、惜しみない称賛の声が送られているようです。

[らばQ]

Posted by nob : 2010年08月15日 00:49

他国に物申すためには、、、まず自らの身を正すことから。。。

■日韓併合に「反省とおわび」=王朝文書引き渡し−首相談話を閣議決定

 政府は10日午前の閣議で、日韓併合100年に当たっての首相談話を決定した。談話は、アジア諸国への植民地支配と侵略を謝罪した1995年の「村山首相談話」を踏襲し、「痛切な反省と心からのおわび」を表明。未来志向の日韓関係構築に取り組む姿勢を強調し、朝鮮王朝の主要行事を絵や文章で記録した古文書で、日韓併合後に日本に渡ったとされる「朝鮮王朝儀軌(ぎき)」を引き渡す方針も明らかにした。

 菅直人首相は日韓併合100年の節目に、首相談話という形で謝罪の意思を改めて明確にすることで、菅内閣のアジア重視の姿勢を示し、日韓関係の進展につなげたい考え。ただ、与野党内には、65年の日韓請求権協定で決着した請求権問題が「再燃しかねない」との慎重論があり、今回の談話には批判も出そうだ。

 談話の発表時期をめぐっては、韓国が植民地支配からの解放を祝う「光復節」の15日や、併合条約が発効した29日に合わせた場合、政治的色彩が強まって反対派を刺激しかねないと懸念、避けたとみられる。 

[時事通信社]

Posted by nob : 2010年08月10日 23:19

戦後変わらぬ米国の傀儡政権、、、あれだけ熱望した政権交代と首相の座、、、今やらずして変えようとせずしてもうチャンスはない。。。

■「非核化」、菅政権に重い宿題=外交・安保政策定まらず

 広島市で6日に開かれた平和記念式典には、核軍縮・不拡散の国際的な潮流を受け、ルース駐日米大使や潘基文国連事務総長らが初出席、節目の式典となった。菅直人首相はこの好機をとらえ、唯一の被爆国として「先頭に立って行動する」と表明したものの、民主党の核政策は必ずしも定まっていない。「核なき世界」の実現に向けて政権は重い宿題を抱えた。

 式典のあいさつで首相は、核兵器の悲惨さを訴える被爆者を政府の「非核特使」として起用、その活動を支援する考えを表明。国際社会で「非核化」をリードしたいとの意向をにじませた。

 一方、仙谷由人官房長官は同日の記者会見で、秋葉忠利広島市長が求めた「核の傘」からの離脱について「米国の核戦力を含む抑止力は引き続き重要だ」と否定。非核三原則の法制化に関しても「法制化する必要はない」と退けた。

 また、政府は核保有国であるインドとの原子力協定交渉を6月からスタート。広島、長崎両市は核拡散防止条約(NPT)体制の形骸(けいがい)化につがなりかねないと中止を求めている。

 各政党の寄せ木細工として発足した民主党は党内対立を避けるため、外交・安全保障政策論議を回避してきた。党マニフェスト(政権公約)を見ても、2009年衆院選では「NPT再検討会議で主導的役割を果たす」などと抽象的項目を列記、先の参院選も「(同会議で)主導的役割を果たした」と明記したにとどまっている。首相の掛け声に反し、党内論議が追いついていないのが実情と言える。

 こうした中で、菅政権として期待をつなぐのが、オバマ米大統領の被爆地訪問だ。仙谷長官は会見で、米政府との調整に入る考えを示した。ただ、米保守派の反発も予想され、米政府は慎重に検討せざるを得ないとみられる。首相は6日の会見で「最終的に決めるのは米大統領、あるいは米側だ」と述べ、「先頭に立つ」ことの限界を印象付けた。

[時事通信]

Posted by nob : 2010年08月08日 22:59

こんなご時勢に、、、微笑ましい。。。

■「子供たちにラーメンを」100万円置き立ち去る

 大阪市住之江区のラーメン店で先月27日、男性客が「これで子供たちにラーメンを食べさせたって」と言い残し、現金100万円を置いて立ち去った。男性の思いをくんだ店側は今月2〜6日、1杯650円のとんこつラーメン計1540杯(100万1000円相当)を高校生以下の少年少女に無料で提供。子供たちは「お礼が言いたい」と男性を捜している。

 この店は「麺匠味冨久(めんしょうみふく)住之江店」。中川一郎店長(35)によると、男性は27日午後3時ごろ、1人で来店。ラーメンを食べてレジで代金を支払う際、新札の束を置いて立ち去った。色白の身長約1メートル70の細身で、眼鏡をかけており、35歳前後に見えたという。

 翌28日には店に男性から「子供にラーメンを食べさせてくれているか?」と確認の電話があったという。

 応対した店員から報告を受けた中川店長は拾得物として府警住之江署に届ける一方、「男性の思いに店としても応えたい」と決意。警察に届け出た拾得物は、落とし主が3カ月たっても現れない場合、拾った人のものになるが、それを待たずに、ラーメンを無料で振る舞うことにした。

 同店の自慢は、店名にちなんだ「329ラーメン」。コラーゲンをふんだんに生かしたスープが人気のとんこつ味。初日は、近くの中学のサッカー部員ら約70人が来店。次第に口コミで広がり、3日目には約340人、4日目には最多の約550人が訪れ、店外には最長で約300人、約50メートルの行列ができたという。100万円分は5日間で達した。

 店は証拠にと、1杯目から1540杯目までのカウントダウンのチラシを店内の壁に張り、子供たちは「ゴチになります」「おっちゃん ありがとう!」など思い思いの感謝の言葉を書き添えた。

 一方で、店は男性客の似顔絵を作り、店内に掲示。子供たちも「100万円おじさん」の行方を捜しているという。中川店長は「近くに住之江競艇があるので大当たりを出した人かもしれない」と話している。

[SPONICHI ANNEX]

Posted by nob : 2010年08月08日 22:48

正義も道理も働かない、、、それが戦争。。。

■アフガン:NGO10人を射殺 タリバン犯行認める

 【ニューデリー栗田慎一】アフガニスタン北東部バダクシャン州の警察は7日、非政府組織(NGO)「インターナショナル・アシスタンス・ミッション」(IAM)の診療チームが州南部で武装集団に銃撃され、メンバー11人のうち米国人など外国人の男女8人を含む計10人が殺されたと明らかにした。一方、イスラム武装勢力タリバンのムジャヒド報道官は電話取材に犯行を認め、「(IAMは)異教であるキリスト教の布教を目的にしている」と語った。

 現場は同州南部でヌーリスタン州との境。IAMはスイスを拠点に、アフガンの無医村地域などで40年以上も医療支援を継続。診療チームは5日夜、支援先のヌーリスタン州から駐車中の車に戻ったところを襲われた。

 ムジャヒド報道官は「(診療チームは)外国のスパイも兼ねていた。所持していた旅券を確認し、一人ずつ殺した」と語った。

 IAMカブール事務所のフレンス所長によると、殺されたのは米国人6人、アフガン人2人、英国人1人、ドイツ人1人。「こんな残酷な事件に巻き込まれたのは初めて。なぜだ……」と声を詰まらせた。

 アフガン北部地域は近年、タリバンが勢力を急伸。米軍も戦闘を強化し、治安は悪化し続けている。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2010年08月08日 22:44

メインPCはスタンドアローンに、、、ネットワークにはデータが空の専用PCを使用すれば事足りること。。。

■ウェブの匿名性はもはや名ばかり ─ 瞬時に明かされるあなたの身元

 あなたはエックスプラスワン([x+1])という名称の米国企業を知らないかもしれないが、この企業はあなたについてよく知っているかもしれない。

 あるウエブサイトにおけるたった1回のクリックで、エックスプラスワンは米コロラド州コロラドスプリングス在住のキャリー・アイザック氏を正確に特定した。キャリー氏は子持ちで、年収約5万ドルで、ウォルマートで買い物をし、子供向けのビデオをレンタルする。

 また、エックスプラスワンは、テネシー州ナッシュビル在住の建築家、ポール・ブリファード氏について、子供はおらず、旅行好きで、中古車を購入すると推定した。さらに、コロラダ州在住の建築請負業者、トーマス・バーニー氏について、スキーを嗜み、大学の学位を保有し、良好な信用履歴を持っているようだと判断した。

 すべての詳細を正しく特定できるわけではなかった。しかし、エックスプラスワンによる即座の個人評価は十分に正確であり、大手クレジットカード会社キャピタル・ワン・ファイナンシャルは、ウェブサイトを初めて訪れる顧客にどのクレジットカードを提示するかを判断するのに、同社の推測を利用している。

 手短に言えば、良い顧客であるかどうかを判断する能力をウェブサイトが獲得しつつあるのだ。

 この能力は、アマゾン・ドットコムなどのサイトで有名な個人化(personalization)の範囲を超えるものだ。アマゾンなどは、顧客が好むであろう新アイテムを紹介するため、顧客に関する社内データを用いる。

 対照的に、エックスプラスワンのような企業は、消費者のオンラインでの行動に関する膨大なデータベースを利用する。こうした情報は主として、ウェブサイトでは当たり前となった追跡技術により密かに収集されたものだ。消費者の名前は得られないが、このデータを住宅保有者や世帯収入、結婚歴、好みのレストランなどの記録と相互参照させる。その後、統計分析を施し、個々のウェブ・サーファーのし好について推測を始める。

 エックスプラスワンのジョン・ナーダン最高経営責任者(CEO)は「個人について知り得ないことなどない」と述べた。

 キャピタル・ワンは、エックスプラスワンが提供するあらゆる標的技術を利用しているわけではなく、この技術により消費者のクレジットカードの申し込みが妨げられることはない、と表明する。

 ウォール・ストリート・ジャーナルのオンライン・プライバシーに関する調査は、エックスプラスワンのような企業の分析能力により、ネットでの匿名性が名ばかりになりつつあることを明らかにした。

 米デムデックスは、顧客各社のウエブサイトが「行動データバンク」を構築するのを支援する。このデータバンクはオンライン閲覧記録や小売り店での購入記録、会社における地位を推測するデータベースといったソースを相互参照する。

 デムデックスのランディ・ニコラウCEOは、「もし、われわれがサイトの訪問客を中年の危機に直面している男性と特定できれば、顧客である自動車販売店は「家族を持ったばかりの若い母親とは異なる体験を男性に提供できる」と述べた。この男性がサイトで見るのは赤いコンバーチブルであり、母親が見るのはミニバンかもしれない。

 この技術が進歩すれば、あるサイトを訪れた複数の消費者が、それぞれ異なる表示価格を見るようになるのかもしれない。人種や性別に基づくものでない限り、価格差別は合法だ。

 金融サービス業界では、公平な融資に関する法律により人種、肌の色、宗教、出身国、性別、公的支援の受け取りや婚姻暦に基づく差別が禁じられている。

 ただ、この法律はウェブ閲覧履歴を融資の決定に利用することを禁じてはいない。原則では、ある顧客がギャンブル・サイトを訪問していたとの知識に基づき、この顧客の融資の申請を銀行が拒否することが可能だ。ただ、この場合、銀行は顧客に閲覧履歴を見せ、誤りがあればそれを正すことが求められる可能性がある。

 キャピタル・ワンは、融資の決定を下す際、エックスプラスワンの分析やウェブ閲覧履歴を利用していない、と説明する。同社はむしろ、顧客に商品を提案する際にエックスプラスワンを使用しているのだという。

 米連邦取引委員会(FTC)で融資が公平に行われているかどうかを監視する規制当局者は、消費者に対して個別に商品を提案するのは違法ではない、と述べた。ただ、マイノリティーなど保護下にあるグループが、しっかりした信用履歴があるにもかわらず、提案の結果、より高率の金利の支払いへと誘導されるようなことがあれば法に抵触する可能性がある、と述べた。

 キャピタル・ワンの広報担当者は、「われわれの商品は、銀行法とプライバシー法に完全に準拠している」と述べた。

 エックスプラスワンのテクノロジーは次のように作動する。ある消費者がキャピタル・ワンのクレジットカードのページを訪れる。エックスプラスワンは、消費者のコンピューターとこのページとの間で交わされる情報を即座にスキャンする。消費者のコンピューターの詳細な情報を含むコードは、数千行に及ぶ場合もある。

 エックスプラスワンはさらに、デジタル・エンボイが提供するIPアドレスを利用した位置情報判別サービスを利用する。これにより、コンピューターの場所を割り出すことができる。

 エックスプラスワンは、ウエブ閲覧履歴が含まれたデータベースを探ることもあるが、キャピタル・ワンはこのサービスを利用していない。

 さらにエックスプラスワンは、消費者調査会社ニールセンのデータを利用し、66に分けられた人口統計学上のグループのどこにこの訪問者が属するのかを決める。

 エックスプラスワンによると、同社は0.2秒ほどで1人の消費者に関する数千の情報へのアクセスと分析が可能だ。エックスプラスワンはキャピタル・ワンの顧客をスキャンし、タイプが良く似た顧客のそれぞれにどのクレジットカードを提供すべきか、根拠のある推測を行う。

 システムの正確さを確認するため、本紙は8人の消費者にキャピタル・ワンのクレジットカードのページを訪問し、どの種類のカードを提示されるか確認するよう要請した。さらに、8人のコンピューターとキャピタル・ワンの間でやりとりされるコードを分析した。

 エックスプラスワンによる8人の調査は概して正確だった。例えば、エックスプラスワンはアイザック氏がコロラドスプリングに在住していると特定し、人口統計学上はニールセンの「白い杭垣」とされるグループに属すると判断した。このグループに属する人々は小都市に住み、5万3901ドル(中央値)の家計収入があり、年齢は25~44歳で子持ち、職種はホワイトカラーかサービス業で、一般に住宅を保有し、大学の学位を持っている。

 アイザック氏についてはこれらすべての点で正確だった。これには本人も驚愕した。

 本紙はアイザック氏のコンピューターとキャピタル・ワンの間でやりとりされた5219行のコードを捕捉して分析した。コードにはエックスプラスワンの分析結果の一部が含まれており、それらは概ね正確だった。

 この結果、キャピタル・ワンはアイザック氏に対し、信用度が「平均的な」消費者に提供するカードを提示した。キャピタル・ワンによると、「平均的」な消費者とは、現在はカードを所有していない可能性があったり、信用枠が5000ドル以下であったり、過去半年間にローンやカードの支払いに「延滞があった可能性」のある人々だ。

 アイザック氏は、このカテゴリーは正しいと話す。アイザック氏と夫は、過去にクレジットカードを使っていたが、現在はデビットカードのみを利用しているという。

[THE WALL STREET JOURNAL]

Posted by nob : 2010年08月08日 22:30

「問題点は確認されない」ことは「問題がない」ことではない、、、原子力の安全は決して担保されない。。。

■プルサーマルに同意 知事が表明 福島第1原発

 東京電力が福島第1原発3号機(福島県大熊町)で計画するプルサーマルで、福島県の佐藤雄平知事は6日、耐震安全性などの3条件が満たされたとして「プルサーマルを受け入れる」と正式に表明した。プルサーマル用のプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料は今月中旬、3号機に装荷され、9月下旬に発電が始まる予定。国内では九州電力玄海原発(佐賀県)、四国電力伊方原発(愛媛県)に続き、3基目のプルサーマル実施となる。

 佐藤知事は今年2月、(1)耐震安全性(2)高経年化対策(3)MOX燃料の健全性確認—を条件に、プルサーマルに同意する考えを示し、県原子力発電所安全確保技術連絡会が3条件の検証作業を続けていた。

 県は6日、佐藤知事も交えて原子力関係部長会議を開き、技術連絡会の担当者が「問題点は確認されなかった」との審議結果を報告した。佐藤知事は「報告を了承する。3条件は満たされた」とプルサーマルへの同意を表明。「国の原子力政策に追従せず、立地自治体として、国や東電の取り組みを厳しく確認していく」とも強調した。

 福島第1原発でのプルサーマルは1998年、全国で初めて地元同意を得たが、東電の原発トラブル隠しなどで、福島県が2002年に白紙撤回した。県は立地4町の要請を受けて昨年7月、7年ぶりに議論を再開していた。

 3号機は現在、9月下旬までの日程で定期検査に入っており、定検中に32のMOX燃料集合体が装荷される。1体60本の燃料棒で構成され、うち44本がMOX。3号機の燃料集合体は全部で548体で、核燃料全体に占めるプルトニウムの量は5.5%程度になる。

 東北では、宮城県などが今年3月、東北電力女川原発3号機(女川町、石巻市)でのプルサーマル実施に同意している。

[河北新報]

Posted by nob : 2010年08月07日 17:22

そもそもその仕事だけで食べていく必要もないとは思うけれど。。。

■生活のための仕事を辞めて、夢の仕事を実現するための7つのアドバイス

「いつかこの仕事だけで食べていきたい!」そんな夢の仕事がありますか? それとも、すでに現在進行形で夢を叶えている途中でしょうか。

作家、写真家、役者、ミュージシャン、弁護士、料理人、占い師...どんな仕事でもいいですが、主にフリーランスで働くような仕事の場合は、その仕事だけで生活できるようになるまでに、アルバイトや他の仕事との、二足のわらじ生活を送ることも多いでしょう。

ですが、いつまでも生活をするための仕事に頼っていては、夢の実現は遠いままです。先月、ライターとしてフルタイムで働くために、アルバイトをスッパリと辞めたSierra Blackさんから、 夢の仕事を実現させるために、かなり役立ちそうな7つのアドバイスがありました。

1. 少しずつトライしてみる

着実に収入を得られる仕事を辞めて、いきなり夢の仕事だけをスタートさせるのは、それなりのリスクがあります。可能であれば、 週末や、仕事が終わった後などの空いた時間を使って、少しずつ夢の仕事にトライしてみましょう。 作家や写真家、ミュージシャンなど、クリエイティブな仕事に向いているやり方です。

弁護士のような仕事の場合は、そういった時間を使って、学校に通ったり、裁判を傍聴したりするといいと思います。料理人や占い師のような仕事であれば、まずは、自分の友だちや家族に料理をふるまったり、占いをしてみたりして、 実践的なトライアルをしてみる といいでしょう。

2. 本当にやりたい事だけをする

例えば「フリーのライターになった」と、友だちや昔の同僚に言ったら、何かしら書く仕事を紹介してくれるかもしれません。ですが、その仕事が 本当に自分のやりたい内容ではなかったり、方向性が多少ズレていたとしたら、その仕事はやらない方がいいでしょう。

経験にもなるし、お金にもなるし、付き合いもあるという気持ちも分かります。そこをグッと我慢して、本意ではない仕事に時間や労力を使わず、 本当にやりたい事だけにフォーカスし続けると、次第に、本当にやりたい仕事のチャンスが来るようになります 。

3. 名乗ることが大事

ミュージシャンになりたいのであれば「ミュージシャンになりたいと思ってます」と言ってはいけません。「 僕はミュージシャンです 」と言いましょう。最初は「まだ一人前でもないし、ましてや仕事もないのに...」と、恥ずかしくて躊躇してしまうと思いますが、名乗っていると徐々に慣れてきて、本当に自分がその職業なんだと信じられるようになってきますし、プロ意識も育ちます。

Webサイトやブログなどを活用して、自分のプロフィールや作品を紹介するのもいいでしょう。最も大事なのは、 一人前になるまで思い込み続けること です。それがプロになるということです。もちろん口だけではなく、お金にならない仕事でも、 本当にやりたい仕事や活動を、きちんと続けているというのが大前提 ですよ。

4. 高い目標をはっきりと掲げる

なんとなく「映画監督になりたいなぁ」と思っているだけでは、夢のままで終わってしまいます。 目標をはっきりと決めると、そこに向かって、日々努力するようになります。 どんなに高くて夢のような目標でも躊躇してはいけません。アカデミー賞が取りたい思ったのなら、最終的なゴールは、そこに設定しましょう。そして、少しでも映画に関する仕事が実現したら、これがアカデミー賞への道の一歩だと思うのです。そうすると、少しずつ、その高くて大きな目標に近付いていきます。

5. 仕事用の口座を分ける

夢の仕事で生活できるのに、十分なお金を稼げないうちは、自分の貯金や生活のための仕事の給与と一緒の口座に、わずかながらの夢の仕事の報酬も、そのまま入れているかもしれません。

一つの口座にお金をまとめてしまうと、どの仕事でいくら稼いだという感覚が薄れて、分からなくなっていきます。 夢の仕事用の口座は、他の口座とは別にして、いつでもその仕事でいくら稼いだのか、分かるようにしておきましょう 。その口座の残高を見ると、最初はハングリーにもなるでしょうし、軌道に乗ってくれば、励みにもなります。

6. 仕事だということを忘れない

夢の仕事とはいえ、仕事は仕事です。趣味でやっているのではありません。最初は、夢が実現しているうれしさで、どんな事でも情熱をもって取り組めたとしても、毎日毎日仕事としてやっているうちに、嫌なことも出てくるでしょう。再度繰り返しますが、 仕事は仕事です。 今までやってきた生活のための仕事と同じように、面倒くさくても、退屈でも、煩わしくても、同じようにこなさなければならない事もあります。

7. 生活のための仕事を辞めるタイミング

これはかなり難しい問題です。生活のための仕事と夢の仕事の、 それぞれに掛かる時間と収入のバランスを考えなければなりません 。生活のための仕事の辞め時を見極めるために、以下のポイントを参考にしてみてください。
生活のための仕事を辞めても、しばらく食べていけるだけの貯金や収入がある。
生活のための仕事に掛かる時間が、夢の仕事に掛けたい時間や、プライベートな時間を圧迫している。
夢の仕事で、クライアントや取引先と継続した関係があり、今後もそこからの収入が見込める。
夢の仕事でも、生活費をまかなえるだけの収入(報酬)が、十分に期待できる。
しばらくトライアルで夢の仕事をやってきたけど、やっぱりこの仕事が好きだ。

夢だと思っていた仕事で、プロとしてお金を稼いで生活できるというのは、本当に幸せなことです。仕事なんてお金のためにやるものだと思っていた日々から、自分が好きなことをしているだけなのに、お金がもらえるという日々に変わるのです。

これがどんなに幸せなことなのかは、実現させた人にしか分かりません。その道のりは簡単ではないですが、やってみる価値は十分ありますよ。

Is It Time To Quit Your Day Job? [Get Rich Slowly]

Adam Pash( 原文 /訳:的野裕子)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2010年08月07日 15:32

ある意味的確な視点だけれど、、、その国にも生きた資金活用のノウハウはおろか発想すらもないうえ、ますます既得権益格差を拡大させるばかり。。。

■「財政再建」なんて自殺行為だ
何十兆円も償還されて困るのは“借金”漬けの銀行

 日本は今こそ国債を「増発」すべきだ——。こう言ったら暴論に聞こえるだろうか。

 しかし、よく考えてみてほしい。今、日本経済の最大の問題は「満足に成長できていない」ことであり、資金を潤沢に使いたくなるような産業が生まれ、そして育っていないことなのである。ここで「借金を返そう」などと号令をかけ、萎縮の道をたどるのは自殺行為に等しい。

 日本が取るべき解は正反対のところにある。世界でも最低水準の長期金利を最大限活用して国債を増発し、成長分野に注ぎ込む。そして、日本が持つ潜在力に火を付ける。

 暴論と思われても結構。ぜひ、この連載を読んでみてほしい。「日本の財政が危ない」というイメージにとらわれず、正しい「数値データ」に基づく議論をしようではないか。

 なぜ、日本国債の金利はこれほどまでに低いのか?

 2010年7月21日時点で、日本の新規発行10年物国債金利の利回りは、わずかに1.1%。もちろん、長期金利としては世界最低である。すなわち、日本政府は現時点において「世界最低の資金コスト」でお金を調達できる組織なのである。

日本政府の資金調達コストは世界最低

「財政破綻! 財政破綻!」

 と騒がれている割に、日本政府の資金調達コストは世界最低。なぜだろうか。

 ちまたをにぎわす「日本財政破綻論者」の皆様が、この問いに明確に答えたことはない。聞こえてくるのは、

「日本国債は、単に『国債バブル』になっているだけだ!」
「日本政府と銀行の間で、密約があるのだ! あるはずだ!」

 など、率直に言ってトンデモ論としか表現しようがない「言い訳」ばかりなのである。あるいは、

「日本政府の財政再建への姿勢が、国債金利を低く抑えているのだ」

 などと主張する人もいる。だが、新規国債発行残高が史上最高を更新している中、財政再建も何もあったものではない。

「民間の資金需要がない」ことが真の問題

 この手の「言い訳」をする人々に共通する姿勢は、言っていることが非常に「定性的」であるという点だ。あるいは「イメージ」で語っていると言い換えても構わない。

 日本国債の金利の低さは、イメージ的あるいは定性的に考えず、定量的に問題をとらえようとすれば、簡単に説明がつく。単純に、日本国内に過剰貯蓄があふれ、資金需要に対して資金供給が大き過ぎるためである。銀行などの国内金融機関にあふれたマネーの運用先が見当たらず、「国債が買われるしかない」状況に至っているからこそ、日本国債の金利は世界最低なのだ。

 意外に理解していない人が多いが、銀行にとって預金残高とは「負債」であり、「資産」ではない。厳密に書くと、我々がお金を預けると、銀行のバランスシート(貸借対照表)上で、同額分の資産(現金)と負債(預金)が増える。

 誰でも理解できると思うが、現金をそのまま保有していたとしても、金利は生まない。それに対し、我々の預金に対しては、銀行は金利を支払う必要があり、実際に支払っている。金利を支払わなければならない「預金」という形で調達したマネーを、現金資産として保有しているだけでは、銀行は逆ザヤで倒産してしまう。預金が「借金」である以上、銀行は何らかの手段でそのお金を運用しなければならないのである。

 日本経済の真の問題とは、財務省の言う「国の借金!」とやらではない。1990年のバブル崩壊、及び97年の橋本政権による緊縮財政開始以降、国内のデフレが悪化し、民間の資金需要が全く増えなくなってしまったことこそ問題なのである。すなわち「民間の資金需要がない」ことこそが、日本経済の真の問題なのだ。

 下のグラフは日本国内の銀行について、実質預金(※銀行にとっては負債)と貸出金残高(※銀行にとっては資産)、そして「貸し出し切れない預金」である預金超過額の3つをグラフ化したものである。実質預金については、本来は「負債の残高」であるため、プラス表記をするべきなのだが、今回は分かりやすさを優先し、マイナス表記とした。

 不況、不況と騒がれつつも、国内銀行の預金残高は増え続けている。というよりも、民間の家計や企業が支出をせず、預金残高を増やし続けているからこそ、不景気なのだ。

 好景気とはGDPが成長すること、不景気とはGDPが成長しないことである。そして、GDPとは国内の各経済主体の「支出」の合計なのだ。民間企業や家計が支出を減らし、預金残高を増やしている以上、GDPの成長が抑制されるのは当然だ。

「強制借金」と呼んでも構わないような存在

 橋本政権による緊縮財政のダメージが表面化した1998年以降、国内銀行の実質預金残高は着実(?)に増え続けている。先述の通り、預金とは我々にとっては資産であるが、銀行にとっては負債である。しかも、基本的に銀行側は預金を断ることができないため、いわば「強制借金」と呼んでも構わないような存在だ。

 本来的に、銀行は家計や企業から「借りた」預金を他者に貸し付け、金利を稼ぐのを生業としている。銀行に集まったお金の運用先が充分に存在しているのであれば、実質預金残高が増えていこうが全く問題にならない。

 とはいえ、現実の日本は「運用先が充分に存在している」どころの状況ではないことが、先のグラフを見れば誰にでも瞬時に理解できるだろう。バブル崩壊以降も辛うじて増え続けていた国内銀行の貸出金は、橋本政権期にピークを打ち、その後は明確に減少に転じた。

 国内銀行の貸出金残高が減る。すなわち「民間の資金需要」が縮小を始めたのである。民間がお金を借りず、支出も増やさない。それどころか、返済してくる。結果、「支出の合計」であるGDPが成長しない。本格的なデフレ不況の到来だ。

「運用先がないマネー」は鬼門

 デフレ不況下にも関わらず、いや、むしろデフレ不況下だからこそ、民間の経済主体は支出を切り詰め、預金残高を積み上げていった。結果的に、銀行が貸し切れない預金残高である「預金超過額」が次第に拡大していった。

 預金超過額とは、
「民間に貸出先が見つからない、銀行の負債である実質預金残高」
 という定義になる。

 「預金超過額」という言葉がピンと来なければ、「過剰貯蓄」と言い換えても構わない。民間に貸出されない貯蓄、すなわち過剰になっている貯蓄を示すものこそが、預金超過額なのだ。

 とにもかくにも、銀行にとって「運用先がないマネー」は鬼門である。何しろ、銀行にあるマネーは銀行自身のものではないのだ。我々一般の預金者から借りうけた「借金」なのである。逆ザヤを発生させたくなければ、銀行は何とかこの過剰貯蓄を運用する、すなわち「誰かに貸し付け」なければならないわけだ。さもないと、銀行から我々一般預金者への金利がストップする、あるいは銀行側が預金を断るような異常事態に陥りかねない。

 無論、そんな異常事態に達する前に、銀行は何とか手元の過剰貯蓄の運用先を見つけようとする。結果、当然の話として国債が買われているわけだ。

138兆2000億円が国債で運用されている

 日銀の「金融経済統計月報」によると、2010年5月時点で、国内銀行の実質預金残高から貸出金を差し引いた預金超過額は、159兆9000億円と、 160兆円の大台目前になっている。この預金超過額のうち、およそ138兆2000億円が国債で運用されている。過剰貯蓄のうち、約86%が日本国債に回っている計算になる。(残りは米国債などの外国証券で運用されている)。

 銀行は国債を買う、すなわち政府にお金を「貸し付ける」ことで、政府から金利収入を得て、我々一般預金者への金利支払いに充当しているわけだ。

 こんな有り様で、日本政府が「財政再建!」の声に押され、何十兆円もの金額を償還した場合、いったいどうなるだろうか。たとえば、ある日突然、日本政府が銀行の保有する十兆円分の国債を償還(=借金を返済)したケースなどだ。銀行は果たして、喜ぶだろうか。

 とんでもない。
政府の負債残高を問題視し、国内需要を縮小させている

 過剰貯蓄の運用難に悩んでいる状況で、銀行が何十兆円ものお金を返済されたところで、嬉しいはずがない。何しろ、銀行が政府から返済してもらうお金は、元々は我々、一般預金者のものであり、銀行自身のものではないのだ。我々に金利を支払うために、銀行は再び何十兆円分のお金の運用先(=貸付先)を、死に物狂いで探さなければならなくなる。

 デフレに悩む日本において、何十兆円もの金額の運用先など、そうはあるはずがない。国債を償還してもらった銀行は、結局のところ、再び国債を購入する羽目になるだろう。何しろ、ほかに運用先がないのである。

 日本経済の真の問題は、「民間の資金需要がない」ことであり、政府の負債(いわゆる「国の借金!」)云々ではないのだ。

 むしろ日本政府の負債残高を問題視し、政府の支出(例:公共投資など)を削り取ることで、日本国内の需要を縮小させているからこそ、民間の資金需要が高まらないのである。しかも、現在の日本国債の金利は世界最低だ。

 世界最低の資金コストでお金を調達できるわけであるから、日本国民の生活水準を高めるための投資を行うには、「今」が絶好の機会なのである。さらに言えば、1996年のピーク(約42兆円)時から、橋本政権の緊縮財政開始以降、すでに公共投資は半分以下(2009年で20兆円)の水準にまで削減されてしまった。結果、我々日本国民が現在の生活水準を維持することすら、このままでは不可能になってしまうのだ。

正しい「数値データ」に基づいた議論が必要

 日本政府は今こそ国債を増発すべきなのである。そして、子ども手当のように直接的にはGDP拡大に貢献しない「所得移転系」ではなく、公共投資などの「日本国民の生活水準を維持する」あるいは「日本の産業力を強化する」ための支出に振り向けるべきだ。

 公共投資などの政府支出を呼び水に、日本経済の成長力が回復し、民間の投資意欲を高めていけば、「民間の資金需要がない」という日本経済の真の問題は解消されるだろう。

 そもそも現在の日本の超低金利は、金融市場が政府に対し、
「もっと国債を発行し、支出を増やしてほしい」
 と求めているサインなのである。

「財政出動による経済成長か、それとも緊縮財政による財政健全化か」

 この議論は、既に日本国内では10年以上も続いている。決着をつけるには、「イメージ」に振り回されるのではなく、正しい「数値データ」に基づいた議論が必要なのだ。

 本連載が、日本国内で正しい「財政出動」「経済成長」あるいは「財政健全化」に関する議論を呼び起こすきっかけになれば、筆者にとってこれ以上の喜びはない。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2010年08月03日 08:13

人が人を殺す正当な理由などどこにも存在しない、、、論議以前の善悪の問題。。。

■死刑執行 制度存続の国民的議論を

 民主党政権になって初めて、2人に死刑が執行された。

 昨年7月に3人の執行があって以来1年ぶりで、命令した千葉景子法相は執行の現場に立ち会った。法務省によれば、法相が立ち会うのは初めてという。

 千葉法相は「慎重に検討し命令した。あらためて死刑について深く考えさせられた」と述べ、国民的な議論の契機にしたい考えを示している。

 かつて千葉法相は「死刑廃止を推進する議員連盟」のメンバーでだった。それだけに、今回決断した理由の説明がほしい。

 ただ、これまで密室で行われた死刑執行が、今回、法相の立ち会いの下で行われたことは、情報公開という面からは大きな前進だ。

 どう感じたのか。現場がどうであったのか。法相自身がより積極的に語ることが、国民的議論を促すことにつながる。

 法相は30日の閣議後の記者会見で、8月中にも存廃を含め死刑制度の在り方を検討する省内の勉強会の設置、東京拘置所内の刑場を報道機関に公開したい考えを示した。

 これまでも死刑制度存続の是非をめぐる徹底議論の必要性は指摘されていた。このような情報公開の動きが進めば、なかなか深まらなかった議論も活発化するはずだ。

 今年2月、内閣府が公表した世論調査では、死刑容認派は過去最高の約85%だった。その半数は犯罪抑止力を理由に挙げている。

 先進国で死刑を存置させているのは日本、米国のみだ。世界的には欧州を中心に廃止や停止が大きな流れとなっている。

 その理由は「冤罪(えんざい)の場合に取り返しがつかない」「市民が選ぶ政府が市民を殺すことはできない」などだ。冤罪事件が絶えない日本では“もろ刃”の怖さがある。

 廃止した旧西ドイツなどでは凶悪犯罪は増えていないというデータもある。

 昨年から、裁判員制度がスタートし、国民が死刑の判断をする可能性が出てきている。

 国民が直接、刑事裁判にかかわるいま、一人一人が死刑をめぐる問題に真剣に向き合わなければならない。そのためには情報開示が重要である。

 今後、法務省勉強会での議論内容などの情報開示を進め、国民が死刑制度について考える材料を積極的に提供していく必要がある。

[琉球新報]

Posted by nob : 2010年07月31日 12:10

そのままビジネスや日常の生活にもあてはまる。。。

■岡田武史氏が語る、日本代表監督の仕事とは

早稲田大学は12月11日、ICC開設3周年記念「働く杯」を開催、特別講演でサッカー日本代表監督の岡田武史氏が自らの仕事に対する姿勢を語った。日本代表監督としての悩みから決断の下し方、チームのまとめ方やスランプになった選手への接し方まで幅広い話題が取り上げられた。

[堀内彰宏,Business Media 誠]

 早稲田大学は12月11日、ICC(早稲田大学国際コミュニティセンター)開設3周年記念「働く杯」を開催、特別講演でサッカー日本代表監督の岡田武史氏が自らの仕事に対する姿勢を語った。

 岡田氏は早稲田大学卒業後、古河電気工業(ジェフ千葉の前身)や日本代表でディフェンダーとして活躍し、1990年に現役を引退。引退後は指導者の道を歩み、ジェフ市原コーチ、日本代表コーチを経て、フランスW杯最終予選では更迭された加茂周氏の後任として日本代表監督に就任、日本を初のW杯出場へと導いた。その後はJリーグのチームの監督として年間王者に2度輝き、2007年からはイビチャ・オシム氏の後任として再び日本代表監督を務め、南アフリカW杯への出場を決めている。

勝っても違和感があった

岡田 僕はフランスW杯の日本代表監督を辞めた後、J2のコンサドーレ札幌の監督に就任して、2000年にJ2で優勝してJ1に上がって、J1で1年やって辞めました。その次に横浜F・マリノスの監督を2003年から4年間やって、J1で2回優勝しました。

 しかし、勝ったり、優勝したりしてうれしいのですが、いつもどこかに「俺、これでいいのかな」という気持ち、うれしいんだけど「まだ自分の本当のチームじゃない」という気持ちが残っていました。

 それはどういうことか? 僕は理屈で選手を納得させて動かすことは得意なんです。例えば、トップレベルだと今、得点の約40%はフリーキックやコーナーキックなどのセットプレーから生まれます。残り60%のうちの10%は、キーパーのチョンボのような、どうしようもないアクシデントから生まれます。

 そして残り50%のうちどれくらいが普段よく言われたり、練習したりしている「後ろからボールをつないで相手を崩して点を取る」ということなのかというと、世界でも15%くらいです。日本のチームだと10%を切る。では、それ以外はどういう得点なのかというと、相手のボールを奪って速く攻めていくカウンターアタックなんです。

 ということは、カウンターアタックを抑えたら失点が減るということですよね。自分のチームが攻めている時に、敵のフォワードが1人残っているとしましょう。これに対してディフェンダーが2人残ります。この1人を抑えたら、カウンターアタックの脅威が半分になります。僕はいつも敵のフォワードの1 メートル前に1人、3メートル後ろに1人を位置取らせて、前に来るボールは前者がカットして、後ろに来るボールは後者がカットするようにしています。これをやるだけで失点が激減します。そうすると選手も「おお、なるほど。監督の言う通りにやったら勝てるなあ」となります。

 ところが、そうやっているうちに困ったことが起こりました。サッカーの攻撃では、相手のゴールに一直線に向かうのが手っ取り早くて一番いいわけです。ところが相手もそれが怖いから、中央のディフェンスを固めます。そうすると僕は「中央を攻めに行ったら、カウンターアタックを受ける。ボールをサイドへ出せ」と言うわけです。

 最初のうち、選手はやっぱり中央に行きたいわけです。かっこいいし、面白いし、サッカーの醍醐味ですよね。「中央に行きたいな」と思うけど、監督が「サイドへ出せ」と怒鳴っている。「しょうがないな」ということでサイドに出す。そうすると、やっぱり勝つんですよ。これで選手がどうなるかというと、「監督が言った通りにやったら本当に勝つな」ということで、だんだん一番大切な中央を見ずに、ボールを持ったらロボットのようにさっとサイドに出すようになったんです。

 ど真ん中が空いていたら、ど真ん中に行くのが一番いいんですよ。ところが、「監督の言う通りやったら勝つ」とみんな思ったら、何も考えずにサイドに出すようになった。そういう選手たちを見ていて、「俺は本当の指導者なのかな。こういう指導でいいのかな」と勝っても勝ってもずっとどこかに引っかかっていました。

 横浜F・マリノスの1年目(2003年)は年間王者になりました。それで2年目(2004年)は「もういいや、こういうやり方は。お前らちょっと自由にやってみろ」と言ったところ、開幕から1分2敗でクビになりそうになりました。「これはマズイな」と思って、選手に「悪かった。もう1回やり方をもとに戻す。今からでも間に合うかどうかは分からないけど」と言ったら間に合っちゃったんですよ。2年目も優勝したんです。

 3年目(2005年)は「もういいや。こういうのは絶対やんねえ。こういう風にやったらどうかな」とテストしたら、中位(18チーム中、年間9 位)でしたね。僕は3年間Jリーグのチームの監督をやって、1年間はワールドカップの解説をするようにしていました。このリズムが一番生活が安定するんですよね、稼ぎが(笑)。ただ、その年は悔しくて、「自分の殻を破りたい」と思って4年目を引き受けてしまったんです。

 それで、「今度はこういうやり方をやってみよう」と思ってやったんです。でも、やっぱりダメだった。それで、その時は自分自身もそう思っていたのですが、表向きは「家族を亡くして、とても戦える状態ではない」ということで辞めました。でも、後で「あの時に本当に自分が理想とするような指導ができて、チームがうまくいったら辞めたかな」と考えたら、「多分やめなかっただろう」と。たまたま家族を亡くしたということを理由に辞めたのですが、実は「俺は自分の指導者としての限界を感じていたのではないか」と思ったのです。

“秘密の鍵”を探して

岡田 辞めてちょっと休んだ後、「指導者としての自分の限界を破りたい」と思って滅茶苦茶勉強しました。勉強といってもサッカーの勉強というより指導法の勉強、人間としての勉強ということで、いろんな経営者のセミナーに出たり、会いに行って教えを請うたり、脳や心理学などいろんなことを勉強したりしました。

 怪しいこともいろいろやりました。空手や古武術、気功とか、占星術師のところまで行きましたが、ともかく何でもやりました。でも分からなかった。「自分が指導者としての殻を破るための“秘密の鍵”があるはずだ。それが何なのか見つけたい」と思って勉強したのですが、この秘密の鍵は見つからなかった。

 僕は「また同じことをやるのはもういい。この秘密の鍵が見つかるまで、俺は絶対現場に戻らない」と思っていて、事実Jリーグのチームからいくつかお話をいただいていたのを全部お断りしていました。そんな時(2007年11月16日)、前日本代表監督のイビチャ・オシムさんが倒れられたんです。僕がJリーグのオファーを断って、「さあもっと勉強しなきゃ」と思っている時に倒れた。

 そして日本サッカー協会の人が来て、「本当に大変な仕事だということは分かっています。でも、ぜひやってください」と言われました。僕は実を言うと、そのオファーをもらった瞬間に「やる」と決めていたんです。これ、理由は本当に分からないです。自分の腹の底から、「これを絶対俺はやらないといけない。逃げちゃダメだ。これにチャレンジしないといけない」とふつふつと沸いてきたんですね。

 頭で考えたら、どう考えても割に合わない。そりゃあ5億円とか10億円をもらえるのなら別ですけど、そんなにくれるわけがないですし、「こんな割に合わない仕事、頭で考えたら引き受けたらいけねえ」と思うのですが分からないんです。「やるんだ。俺は絶対これをやるんだ」と思いました。

 協会の人に「こんな大変なことをすぐに返事できないでしょう。まだ1週間くらい時間があります。考えてください」と言われたのですが、僕は言われた瞬間にもう「やる」と決めていたんです。でも、すぐに「やる」と言うと軽いでしょ、ちょっと(笑)。「分かった、ちょっと考える」と言って、2〜3日して返事をしたのですが、家族もまさか僕がやるとは思っていなかった。

 フランスW杯の日本代表監督の時に、家族もかなりつらい目をしましたから。そういう意味で「まさかやらないだろう」と思っていたのに僕は「やる」と言ったら、かみさんに「本当に引き受けるの?」と言われて「やる」。「えー」「やりたいんだ」「自信あるの?」「全然ない」「じゃあ何で引き受けるの!」とすごい怒られたんですけど、自分でも分からない。

 「やんなきゃいけない」という気持ちだけで引き受けてから大変な仕事だと気付いたのですが、最初の仕事が南アフリカW杯アジア地区3次予選だったんです。Jリーグのシーズン明けで、そんなに準備もしていませんでした。「秘密の鍵も見つけていないのに、俺やっていいのか?」と引き受けてからそんなことを考えていたのですが、と言ったらまた叩かれますね。「そんな感じで引き受けて」と(笑)。でも、それが事実なんです。

バーレーン戦で負けて開き直った

岡田 僕はW杯予選の難しさや怖さを知っていたのですが、もう時間が忘れさせているんですね。3次予選の相手(タイ、バーレーン、オマーン)を見たら「何とかなるだろう」と思い、今までの流れ通りでいこうとしたところ、最初のタイ戦(2008年2月6日)には勝ちました。

 しかし、2試合目のアウェーのバーレーン戦(2008年3月26日)で、残り時間があまりない時(後半32分)にポロっと入れられてしまって0対1で負けた。まあ大騒動ですね。「バーレーンに負けたから、W杯に行けないかもしれない」といろいろ叩かれもしましたし、自分自身も相当苦しみました。

 本当にのた打ち回るほど苦しんだのですが、「よく考えたら自分自身の腹のくくりがなかったから当たり前だ。W杯予選が大変だと知っているのに、何て俺は甘いんだ。しょうがない。俺はもう自分のやり方でやるしかない。秘密の鍵もくそもない。誰がどう言おうが今の俺にできること以外できねえんだから、俺のやり方でやるしかねえんだ」とその時に開き直った。

 「開き直り」という表現は悪いかもしれないですが、これはある意味どんな仕事でもトップやリーダーになったら、一番大事な要素かもしれないですね。「監督の仕事って何だ?」といったら1つだけなんです。「決断する」ということなんです。「この戦術とこの戦術、どっち使う?」「この選手とこの選手、どっち使う?」ということです。

 ただ、「この戦術を使ったら勝率40%、この戦術だったら勝率60%」「この選手だったら勝率50%、こっちの選手だったら勝率55%」、そんなもの何も出てこないんです。答えが分からないんですね、それをたった1人で全責任を負って決断しないといけない。

 例えばコーチを集めて「お前どっちだと思う?」と多数決をとって、「3対2だから、はいこっち」と絶対いかない。全員が反対しても、たった1人で全責任を負って決断しないといけない。これがW杯出場が決まるかどうか、優勝が決まるかどうかという試合だったらとても怖いです。「この決断1つですべてが変わる」と思うと滅茶苦茶ビビります。考えに考えます。論理的に考えても答えは出ないのですが、必死に考えます。「相手がこうしたらこうだ。こうなったらこうだ」と考えても答えは出ません。

 じゃあ「どうやって決断するか」といったら“勘”なんですよ。「相手のディフェンスは背が高いから、ここは背が高いフォワードの方がいいかな」とか理屈で決めていたらダメなんです。勘なんです、「こいつ(を使うん)だ」と。

素の自分になって決断できるかどうか

岡田 じゃあ全部勘が当たるかというと、そう当たりはしないですね。でも、当たる確率を高くする方法があるんです。それは何かというと、「決断をする時に、完全に素の自分になれるかどうか」ということです。「こんなことをやったら、あいつふてくされるかな」「こんなことやったら、また叩かれるかな」「こんなこと言ったらどうなるかな」、そんな余計なことを考えていたら大体勘は当たりません。本当に開き直って素の自分になって決断できるかどうか、これがポイントなんです。

 僕は座禅をやるのですが、座禅でよく言う“無心”。無の心なんて簡単になれないですよ、そんなもん。僕は自分の弱さを知っていますから、できるだけ邪念を入れないためにいろいろやります。

 例えば、僕は選手と一緒に酒を飲んだりは絶対しません。なぜか? 酒を飲んでわいわいやって、翌日「君、クビ」と僕は言えない。仲人は絶対しません。仲人をやって奥さんやご両親知っていて「はい、君アウト」と僕は言えない。浪花節なところがあるんでね。だからあえて僕はそういう一線を常に引いています。

 この前、ケープタウンでヒデ(中田英寿)がたまたま来ていて、「飯食いませんか?」と言うから、僕はちょっとほかの人と先約があったので「俺は人とここで食ってるから、もしよかったら来たら」と言ったら来たことがあります。酒を飲みながら話していて、「あれ、俺よく考えたら、ヒデとこうやって酒を飲むのは初めてだな。10何年間なかったな」と思ったくらい、僕は自分の中で一線を引いています。

 僕も人間ですからみんなから「いい人だ」と言われたいし、好かれたいですよ。でも、この仕事はそれができないんです。なぜなら、選手にとっての “いい人”“いい監督”というのは「自分を使ってくれる監督」ですから。僕は11人しか使えないので、あきらめないとしょうがないんです。

 選手でも日本代表選手にもなるとみんなしっかりしていますから、「監督、僕はこう考えていて、こういう風にしたい」とか「私生活でももっと自由にこういうことをしたい」とかいろんなことを言ってきます。

 僕は聞きます。正しいと思ったらもちろん受け入れますが、そうではなかったら「俺は監督として全責任を負ってこう考えている。お前は能力があると思うからここに呼んでいる。お前がやってくれたら非常にうれしい。でも、どうしてもやってられない、冗談じゃねえというのなら、これはしょうがない。俺は非常に残念だけどあきらめるから出て行ってくれ。怒りも何もしない、お前が選ぶんだ」と言います。みなさんはご存じないと思いますが、つい最近もそういう事件がいろいろあって、その時もそういうスタンスを常に僕はとっていました。

 そこで選手の肩を抱いて、「お前、頼むからやってくれ」「お前がやってくれたら」なんてことをやっていたらチームなんかできません。ましてや代表チームなんてお山の大将が集まってきているわけですから、とてもできないです。ある意味突き放したようなところがあります。

 そりゃあ正直、(選手を落とすことは)やりたくないですよ。ジーコが日本代表監督の時、2006年ドイツW杯直前に久保(竜彦)をメンバーから落としたんです。その時、僕は久保が所属している横浜F・マリノスの監督だったんですね。久保が落とされた後、マリノスの練習場から帰ろうとしたら、たまたま駐車場に久保の家族がいて、久保には小さなかわいい女の子がいるんですけど、その子が「ジーコだいっきらい」と叫んでいたんですね。「ああ、また俺もそうなるんだなあ」と思い出しました。

 ほかにも、スタジアムに試合を見に行ったら、じーっとにらんでいる女の人がいるんですね。「身に覚えがないなあ」と思って聞いてみたら、僕がメンバーから外した選手の奥さんだった。それは当たり前なんです、そうなるんですよ。それが嫌だったら日本代表監督なんてできないのですが、そういう意味でいかにいろんな雑念を払って、チームが勝つために決断できるかが大事です。

 その時に例えば、私心で「俺がこう思われたいから」「俺がこうなりたいから」と思って、選手を外したとしますよね。これは一生うらみをかいますよ。ところが自分自身のためではなく、「チームが勝つために」という純粋にそれだけでした決断というのは、いつかは伝わるんです。そりゃね、みんな落とされた時は頭にきますよ。会いたくもないでしょう。

 でも、「本当にそういう私心がなくやったとしたら、いつかは伝わる」と僕は信じているんです。そう信じないと中々できないんですけどね。外国人だったら自分の国に帰ってしまえばいいのですが、僕は一生この日本のサッカー界にいるわけですから、そういう奴らとまたどこで出会うか分からないわけです。そういう意味で私心をなくして、無心の状態で決断していかないといけない。

 でも、どうです。無心になるために修行を積んでいるお坊さん、銀座でクラブの姉ちゃん相手にいっぱい酒を飲んでいますよ。そんなもんね、簡単に無心になんかなれないですよ。この俗物の固まりみたいな俺が無心になれるわけがないんですよ。ところが、手っ取り早く無心になる方法が1つだけあるんです。何かといったら、どん底を経験するんです。

遺伝子にスイッチが入る

岡田 経営者でも「倒産や投獄、闘病や戦争を経験した経営者は強い」とよく言われるのですが、どん底に行った時に人間というのは「ポーンとスイッチが入る」という言い方をします。これを(生物学者の)村上和雄先生なんかは「遺伝子にスイッチが入る」とよく言います。我々は氷河期や飢餓期というものを超えてきた強い遺伝子をご先祖様から受け継いでいるんですよ。ところが、こんな便利で快適で安全な、のほほんとした社会で暮らしていると、その遺伝子にスイッチが入らないんです。強さが出てこないんですよね。ところがどん底に行った時に、ポーンとスイッチが入るんですよ。

 僕は1997年のフランスW杯予選の時にスイッチが入りました。当時は今なんかと比べ物にならないくらい、日本中がちょっと気が狂っていたかのように大騒動していました。初めて出られるかもしれないW杯を前にして、みんなが何も分からなかったんです。

 スタジアムでイスを投げられたりして、(国立競技場の警備をしていた)四谷警察署の人から「危険ですから裏から逃げてください」と言われて、「何で逃げなきゃいけないんだ。俺は何も悪いことをしていない。正面から出て行く」と言っても、パトカーに押し込まれて裏から逃げたりね。それは悔しかったですよ。

 僕はあの時も急に監督になったので、有名になると思っていなかったから電話帳に(住所や電話番号を)載せていたんです。脅迫状や脅迫電話が止まらなかったですよ。家には変な人が来るしね。僕の家は24時間パトカーが守っていて、「子どもは危険なので、学校の送り迎えをしてください」という状況で戦っていました。

 ある時、ピンポーンと鳴って、「はい」と言って出たら、「私、中田さんと結婚したいんですけどどうしたらいいでしょうか」と言われて、「はあ、ちょっとサッカー協会に聞いてみてください」と答えたらいったん帰ったものの、またピンポーンと来て、「あのう、サッカー協会の電話番号を教えてください」と言われて、「ほっといてくれよ」と思ったこともあります(笑)。それは、まだいい方ですよ。

 本当にありとあらゆることがあって、テレビで僕のことがボロカスに言われているのを子どもが見て泣いていたりとか、家族も本当に大変な経験をしました。自分自身もそんな強い人間ではないですから、のたうちまわっていましたね。自分の部屋でものを投げたりすることもありました。

 そんな中、最後にマレーシアのジョホールバルというところで、イランとの最終決戦がありました。そこで負けてもオーストラリアとのプレーオフがあったのですが、オーストラリアは大変だということで、僕はジョホールバルから家内に電話して、「もしイランに勝てなかったら、俺たちは日本に住めないと思う」と言いました。冗談じゃなく、その時本気で考えていたんです。「2年くらい海外で住むことになると思うから覚悟していてくれ」と本気で話していました。

 ところが、その電話をしてちょっとすると、何かポーンと吹っ切れたんです。「ちょっと待てよ。日本のサッカーの将来が俺の肩にかかっているって、俺1人でそんなもの背負えるかい。俺は今の俺にできるベストを死ぬ気でやる、すべてを出す。でも、それ以外はできない。それでダメなら俺のせいちゃうなこれは。絶対俺のせいちゃう。あいつあいつ、俺を選んだ(日本サッカー協会)会長、あいつのせいや(笑)」と完全に開き直ってしまった。

 そうしたら、怖いものは何もなくなった。何か言われても「悪いなあ、俺一生懸命やってんだけどそれ以上できないんでな。もう後はあの人(会長)に言って」という感じに完全に開き直った。本当にスイッチが入るという感じだった。要するにそうやって人間が本当に苦しい時に、簡単に逃げたりあきらめたりしなかったら、遺伝子にスイッチが入ってくるということです。

 よく標語が書いてあるカレンダーがあるじゃないですか。ジョホールバルから帰ってきた後、吊るしてあったのをたまたま見ると、「途中にいるから中途半端、底まで落ちたら地に足がつく」と書いてあったんです。その通りなんですよ。苦しい、もうどうしようもない、もう手がない。でも、それがどん底までいってしまうと足がつくんですよ。無心になんか中々なれないけど、そういうどん底のところで苦しみながらも耐えたらスイッチが入ってくるということです。

目標はすべてを変える

岡田 そうやって開き直って無心に近い状態で決断すると大体当たる。そうでない時にはやっぱり外れる。僕はバーレーン戦で負けた時に昔を思い出して、完全に開き直れたんですね。それからは「自分の思った通りやる。秘密の鍵もくそもねえ。自分の今やれることをやるんだ」ということで、コンセプトを作って、何とか3次予選を突破しました。

 そして最終予選に向かう前、夏(2008年8月20日)にウルグアイと札幌で試合をしました。夏の暑い時、Jリーグの連戦の最中で、札幌に2日前に集合して、パッと試合して解散するというものでした。全然ベストメンバーが呼べなくて、呼ばれた選手にしてみれば、ひょっとしたら「あーあ、呼ばれてしまった」という感じの試合だったんですね。

 代表チームというのは難しくて、みんな自分のチームがあるので逃げ道があるわけです。代表でダメでも、自分のチームに帰ればいいよと。この試合は 3対1で完敗しました。ところが選手は、「呼ばれましたから来ました」「試合出ろと言われましたから出ました」「こういうサッカーやれって言われたからやりました」「はい負けました。帰ります、さようなら」と淡々と帰っていったんです。

 「負けるのは仕方がない。でも、このままだと何回やっても同じことの繰り返しだ。どうしたらいいんだろう」ということで考えたのが、明確な共通した目標を持つこと。そしてもう1つは、「このチームはこういうチームなんだ」という“フィロソフィー(哲学)”を作ること。実は僕はどこのチームの監督をやる時でも、フィロソフィーを作っていたのですが、日本代表だけは「たまに集まるチームだから、そんなのやってもしょうがない」と思って作っていなかったんです。そしてこの時、初めてフィロソフィーを作りました。

 明確な目標はもちろん「W杯本大会でベスト4入ることに本気でチャレンジしねえか」ということ。みなさんはいろんな成功の書とか読んで「目標設定って大事だ」と思っているでしょうが、今みなさんが思っている10倍、目標は大事です。目標はすべてを変えます。

 W杯で世界を驚かすために、パススピードを上げたり、フィジカルを強くしたりと、1つずつ変えていくと、かなりの時間がかかります。

 ところが、一番上の目標をポンと変えると、オセロのように全部が変わります。「お前、そのパスフィードでベスト4行けるの?」「お前、そんなことでベスト4行けるのか?」と何人かの選手にはっきりと言いました。「お前、その腹でベスト4行けると思うか?」「夜、酒かっくらっていて、お前ベスト4行ける?」「しょっちゅう痛い痛いと言ってグラウンドに寝転んでいて、お前ベスト4行けると思うか?」、もうこれだけでいいんです。

 本気でチャレンジすることは、生半可なことではありません。犠牲が必要です。「はい、ベスト4行きます」と言うだけで行けるわけがない。やることをやらないといけない。それは大変なことです。でも、「本気でチャレンジしてみないか」という問いかけを始めて、最初は3〜4人だったのが、どんどん増えてきた。これは見ていれば分かります。本気で目指すということは半端じゃないことです。それを今、やり始めてくれているんです。

「Enjoy」とはどういうことか

岡田 もう1つのフィロソフィーについては、マスコミさんがいる前では話したことがないのですが、最近はこの話を選手にもしなくなった。というより、する必要がなくなった。だから今日はちょっと簡単にお話ししようと思います。

 1つは「Enjoy」と言っています。「楽しむ」ということなのですが、英語で言っているのは日本語で「楽しむ」と言っても何かピンとこないからです。

 日本代表選手になるくらいの奴は子どものころ、「俺にボールよこせ」「俺にボールよこせ」とお山の大将です。プロだろうが日本代表だろうがW杯だろうが、そのサッカーを始めた時の喜びやボールを触る楽しみを絶対忘れてはいけないということです。

 大人になってくると、「今、ちょっとボールいらない」とだんだんなってきます。なぜか? 「プレッシャーが強いし、ミスをしそうだ」ということで守りに入っているからです。そうしてうまくなった選手を今まで見たことありません。相手を恐れておどおどプレーしたり、ミスを恐れて腰の引けたプレーをしたりする姿は絶対見たくない。「みんながピッチの上で目を輝かせてプレーする姿を見たい」ということです。

 Enjoyの究極はどういうことかというと、自分の責任でリスクを冒すことなんです。日本の選手は「ミスしてもいいから」と言ったら、リスクを冒してチャレンジをするんです。ところが「ミスするな」と言ったら、途端にミスしないようにリスクを負わなくなるんです。

 例えばギャンブルで、大金持ちのお金を分けてもらって「それで遊んでいいよ」と言われて大もうけしても失っても、面白くもくそもないでしょ。自分のなけなしの金を賭けるから、増えたら「やったー」と思うし、なくなった時に「うわ、やばい」と思う。要するに「ミスするなよ」と言われている中でいかにリスクを自分の責任で負えるか、それが本当のスポーツのEnjoyなんです。

 本当にEnjoyするためには何をしないといけないかというと、「頭で考えながらプレーするな」ということです。どういうことかというと、脳は(大脳)新皮質と(大脳)旧皮質からできていて、脊髄からつながっているところが旧皮質で、簡単に言うとどんな動物でも持っている本能のようなところです。そして、人間と一部の動物が発達しているのがその周りの新皮質で、ここは物事を論理的に考えたり、言葉を喋ったりするところです。

 ところが、コンピュータの演算速度で例えると、新皮質は演算速度が非常に遅い。例えば、新皮質で考えながら自転車には乗れない。右足のひざをこの辺まで曲げて、このくらいまでいったら体重を左にかけて……なんて考えながら乗れないですよね。キャッチボールもできない。ひじを伸ばして、ボールが来たから指を開いて、次に閉じて……と考えていたら間に合わない。旧皮質で感覚的にやっていかないといけない。スポーツというのは旧皮質でやらないといけないんです。

 ところが日本人はどうも教えられ慣れているので、ボールが来たから胸でトラップして……と新皮質で考えながらやってしまう。だから、向こうでは全然大したことないようなブラジル人がバンバン点を取る。あいつら何も考えていない。来たボールをボンと蹴るだけ。ある意味そういうことも大切。練習では考えてやらないといけない。でも、「試合ではそれを頭を使ってやるな。自分が感じたことを信じて、勇気を持ってプレーしなさい」、それがEnjoyです。

“自分のチーム”という意識を

岡田 2つ目に「our team」という言葉を言っています。「みんな、自分のチームという意識がないな」ということでフィロソフィーを作ったので、これが一番大事と言えば大事なのですが、「このチームは誰のチームでもない。俺のチームでもない。お前ら1人1人のチームなんだ」ということです。

 でも、そう言っても「自分のチームだ」なんて思う人は中々いない。例えば、日本人だとコーチが「チーム全員で声を出して体操」と言ってやるでしょ。でも、3分の1くらいしか声を出さない。「おいお前、今コーチが全員でと言わなかったか?」と言ったら、「いや、僕が声を出さなくても誰かが出します」と答えてきて、「みんながそう思ったらどうなるんだ。1人1人が自分のチームと思わないとどうするんだ」と言うようなものです。

 コンサドーレ札幌で監督をしていた時に忘れもしないことがありました。残り時間10分くらいで0対1で負けている時、ベンチの前を通ったサイドバックの奴が、ベンチの僕の顔を見て走っているんです。「何でこいつ見てんのかな?」と思ったのですが、分かったんです。「今、チームは負けていますけど、僕は監督に言われた役割はしっかりやってまっせ」とアピールしているんです。「アホかつうねん。お前がどんだけ役割やっても、チームが負けたら一緒やないか」と怒りが沸いてきました。

 例えば、会社の商品が売れないで倒産しそうな時に、「僕は経理ですから」とか言っていたらダメ、どんなにすばらしい計算をしても会社が倒産したら一緒です。残り時間10分で0対1というのは、「みんな外に出て商品を売ってこい」という時です。でも、僕はそれをやらせてしまっていたわけなんですけどね。自分のチームを「キャプテンが何とかしてくれる」「監督が何とかしてくれる」と思わせてしまっている。「違う。お前が何とかするんだ、このチームを」ということなんです。

 村の祭り酒という話を、選手によくします。収穫を祈念して、夏祭りをする村があった。祭りでは、お酒が入った大きなたるを、みんなでパーンと割って始める風習があった。ところがある年、貧乏でお酒が買えなくて、みんな集まって「どうしよう、これじゃ祭り開けねえな」と悩んでいた。するとある人が、「みんなが家からちょっとずつお酒を持ってきて、たるに入れたらどうだ?」と提案した。「それはいいアイデアだ」ということで、みんなが持ち寄ってたるがいっぱいになった。「これで夏祭りを迎えられる。良かった」ということで当日にパーンとみんなで割って「乾杯」と言って飲んだら、水だったという話です。みんな、「俺1人ぐらい水を入れても分かんないだろう」と思っていたんです。

 チームでもそういうことはあります。9 月5日のオランダ戦(3対0でオランダ勝利)で1点目を入れられた後、みんなそうなりました。「チームはちょっと負けてるけど、俺は一生懸命やってるからまあいいや」ということで、だんだんみんなが引いてくるのが分かるんです。その次の9 月9日のガーナ戦(4対3で日本勝利)はそれをかなり僕は言いましたから、2点差がついても彼らは向かっていきました。そういう意味で、この our teamというのは「自分のチームだということを忘れんな」ということです。

人を変えることは簡単ではない

岡田 これは日本人だけではないのかもしれないですが、「教えてくれない」「育ててくれない」と何でも他人任せの人がいます。「アホちゃうか」と思うんですけどね。人を育てるとか変えるとかそんなことできないですよ、本人が本気になって変わろうとしない限り。

 僕は横浜F・マリノスの時に、ミスターマリノスと言われるような奴がいてそれまでずっとレギュラーだったのですが、僕が監督になってからは1試合も使わなかったんです。それで1年終わった時、いろんなチームから移籍のオファーが来たんですね。でも、まだ契約が残っていた。すると給料が高いから移籍金が高くなって、ほかのチームが二の足を踏んでいたんです。僕は本人を呼んで、「お前も悔しいだろう。このままだったらおさまりがつかないだろう。お前が(他チームに)出るというなら、俺がチームとかけあって移籍金を下げてやるぞ」と言ったら、そいつは「ちょっと考えさせてください」と言ったんです。

 僕はてっきり出ると思っていたんです。するとそれから2、3日して、「もう1回チャレンジさせてください」ときた。そいつはすばらしい男で絶対チームの足を引っ張ったりしなかったから、「僕はお前が残るというのであれば全然問題はない」と言っていたので、「もう1年チャレンジさせてください」と言われたら断る理由はないので受け入れました。ただ、「もう1年いても絶対使わんけどなあ」と思っていたんです。

 ところが「もう1年チャレンジさせてください」と言ってから、そいつはガラっとプレースタイルを変えた。それまでは彼なりのサッカー観というものがあって、頑固にプレースタイルを変えなかったんです。もちろんプレースタイルを変えたら使いますよ、いい選手ですから。そいつのおかげで2年目(2004年)に優勝できたんですよね。これは俺が変えたんでも何でもない。本人が「変わらなきゃ」と必死になったから変わっただけの話です。そんな簡単なことではないんですよ、人を変えるということは。

 「何でもやってもらえるもんだ」と思っている人が多いんです。例えば、スランプになった選手というのは大体、ものほしげにこっちを見るんですよ。「何か教えてほしい、助けてほしい」という顔でね。言ってやれることはいっぱいあるんですよ。ボール蹴る時の動きとか走り方が悪いとかいろいろあるんですけど、たいてい言ってもダメなんですよ。コーチは何やかんやアドバイスしようとするのですが、「ほっとけ、ほっとけ」と言うんです。

 スランプの泥沼にあえいでいる奴らが10人いるとするじゃないですか。泥沼であえいでいる時に早く手を出してバッと引き上げても、手を離したら大体もう1回落ちるんですよ。そして2回目に落ちた時というのは、中々上がってこない。これ放っておくと、10人いたら5人はそのまま沈みます。でも、5人は必死になってもがき苦しんで、自分の力で淵まではい上がってくる。その時に手を貸した奴は残ります。

 その代わり5人はそのまま沈んでいきますよ。そいつらからは「あの人は何もしてくれない。ものすごく冷たい人だ」と言われますよ。だから僕はコーチに、「お前な、今お前が手を貸したら、『あの人はいい人だった』と言ってくれるけど、みんなまた落ちてしまうぞ。放っておいたら5人には『ひどい人だ』と言われるけど、5人は残るぞ。お前どっちをとる?」と言うんです。これはコーチにはちょっと酷で、人事権を持った監督でないと中々できないんですけど、それくらい誰かに頼るんじゃなくて、自分でやるという人がものすごく少ないんですよね。

 芝生でもそうなんです。肥料や水をバンバンやると根が伸びないんです。見た目はきれいなんですけど、スパイクでちょっと歩くとグニャっとめくれるような芝生になってしまいます。芝生も大したもので、水をちょっとやらないと茶色くなって枯れたふりをするんです。そこで水をやると、「人間、まだ甘いな」となめてかかられる。さらに放っておくと、「やばい」と思って、自分で根を伸ばして水を探しに行くんですよね。マリノスの時に「この芝生、また枯れたふりしていますから」と言って水をやらなかったら、そのまま枯れたことが1回ありましたけど(笑)。これは難しいところなんです。

 でもそういうもんでね。「いろんなことを人にやってもらうんじゃなくて、自分でやらないといけない」という意味をour teamという言葉に込めています。

勝負の神様は細部に宿る

岡田 3つ目が「do your best」。「チームが勝つためにベストを尽くせ」という意味です。例えばマネージャー。予定が変わるとマネージャーは大変なのですが、変更することは当たり前。「お前の仕事がやりやすいためにチームはあるんじゃない。チームが勝つことにこだわれ」ということです。

 4つ目が「concentration」。これは「集中する」ということですが、何に集中するかといったら「今できることに集中しろ」ということです。「動物は今を精一杯生きている。でも人間は、済んだことを悔やんで今できない。先のことを心配して今できない。俺はそういうのは大嫌いだ。今できることをやってくれ」という言い方をします。そう簡単にいっても中々できないんですけど。

 前に山形の講演でこの話をした時に、最後の質問コーナーで賢そうな顔をした小学生が一番に「はいっ」と手を挙げて、「僕は県選抜に選ばれています。でも今、怪我をしていてプレーできません。ライバルがいます。ライバルがものすごく調子良くて、僕は心配で心配でしょうがありません。こういう時のメンタルのコントロールはどうしたらいいでしょう?」と質問したんです、小学生ですよ。そこで、「おお、君は大したもんだなあ。でも君な、そのライバルのわら人形を作って呪い殺せるか? できへんやろ。今、君にできることは何だ? 恐らく怪我を治すことしかできないはずだ。相手のことは怪我が治ってから考えろ」とアドバイスしました。

 勝負の鉄則に「無駄な考えや無駄な行動を省く」ということがあります。考えてもしょうがないことを考えてもしょうがない。負けたらどうしよう。負けてから考えろ。ミスしたらどうしよう。ミスしてから考えたらいい。「余計なことを考えて今できない、なんて冗談じゃない」と言います。できることは足元にある。今できること以外にない。それをやらないと、目標なんか達成できないんです。

 それでは選手が今できることは何かというと、日ごろのコンディション管理、集中したすばらしい練習をすること、試合でベストを尽くすこと。「この 3つをきっちりやらないで、優勝しますとか、ベスト4行きますとか冗談じゃねえ」と言います。小さいことにもうるさいですよ。「100%使え」と言ったら 98%じゃダメ、100%なんだと。

 選手にも話すのですが、何でそういうことを言うのかというと、運というのは誰にでもどこにでも流れているんです。それをつかむか、つかみ損ねるかなんですよ。俺はつかみ損ねたくない。だから常につかむ準備をしている。自分でつかみ損ねていて、「運がない」と言っている人をいっぱい見てきました。「俺はそれをつかみたい。お前がたった1回ここで力を抜いたおかげでW杯に行けないかもしれない。運を逃してしまうかもしれない。お前がたった1回まあ大丈夫だろうと手を抜いたおかげで運をつかみ損ねて、優勝できないかもしれない。俺はそれが嫌なんだ。パーフェクトはないけど、そういうことをきっちりやれ」と言います。

 僕は「勝負の神様は細部に宿る」という言い方をします。試合に勝った負けたといった時には、大上段に構えた戦術論やシステム論が取りざたされます。それは大事ですが、勝負を分けるのは往々にしてそういう小さなことの積み重ねなんです。これはもう僕の信念ですね。concentrationではそういうことを言っています。

お互いを認め合うのがチームワーク

岡田 5つ目が「improve」。「今を守ろうとするな。常にチャレンジしてもらいたい」ということです。チャレンジしていくと必ずそこに壁が現れます。甘い誘いも来たりします。でもその時に、先ほど言ったように遺伝子にスイッチをいれるためにも「絶対簡単にあきらめるな」と。「壁は邪魔をするために現れてきているわけじゃない。本気で目指しているかどうかを試すために出てきている。本気なら必ずその壁を乗り越えられる。本気じゃなかったらあっさり壁に阻まれる」、そう選手に言っています。

 6つ目が「communication」。これはお互いを知るということ。communicationというと面接するようなことを思われるかもしれませんが、僕はあんまりしないです。

 僕は例えば、選手がストレッチしている時に、「おいお前、この前のシュートすごかったな」とポッと言ってやる。または、「おいお前、子ども生まれたらしいな、よかったな」とポッと言ってやる。すると、選手の顔がパッと明るくなります。どういうことかというと、「俺はお前を見ているよ」ということを伝えるんです。要するにお互いを認め合うということです。

 チームというのは仲良しグループが一番いいのですが、別に仲良しグループじゃなくてもいいんです。大体、男30人が集まってみんな仲良しなんてこと、今まで1回もないですよ。「どうもあいつそりがあわん」「どうもあいつ好かんな」ということはあります。でも、「どうもあいつ好かんけど、あいつにパス出したら絶対決めよる」「どうもあいつ馬が合わんけど、あいつにあそこ守らしたら絶対止めよる」、こうやってお互いを認め合うのがチームワークなんです。そう認め合ってもらうために、自分を認めてもらう努力をすること。これがcommunicationです。

 究極はあいさつですよ。あいさつは「自分には認め合う準備がありますよ」という印ですから。あいさつもきっちりできないのに communicationなんかとれないです。僕は毎朝犬の散歩をするのですが、知らない人に会っても必ず「おはようございます」とあいさつをします。

 今、若い人がどうのこうのとよく言われていますが、一番知らん振りするのはおっさんです。何も聞こえていないふりして無視していきます。若い人の方がしっかりしています。でも大分前ですけど、小学校低学年の女の子に「おはよう」と声をかけたら、ダーっと走って逃げられましたけどね(笑)。「知らないおじさんに声をかけられたら逃げろ」と言われているんじゃないかな、嫌な社会ですね。

 ウルグアイ戦後、この6つのフィロソフィーを選手に伝えました。そうやってチームが固まってきて、何とか最終予選を突破することができて、今W杯に出られるようになりました。

人間万事塞翁が馬

岡田 僕は色紙などに「座右の銘を書いてくれ」と頼まれたら、大体“人間万事塞翁が馬”という言葉を書くんです。ご存じでしょうが、中国の城塞におじいさんがいて馬を飼っていたと。馬は当時貴重なものだったのですが逃げてしまった。周りの人が「おじいさん、大変な災いでしたね」と言ったら、おじいさんが淡々と「いやいや何を言う。この災いがどういう福をもたらすか分からん」と言っていたら、逃げた馬が雌馬を連れて帰って財産が2倍になった。

 「おじいさん、良かったですね」と周りの人が言ったら、おじいさんが淡々と「いやいや、この福がどういう災いをもたらすか分からん」と答えたら、連れてきた馬に乗った息子が落馬して足を悪くした。「いやあ災難でしたね、おじいさん」と周りの人が言うと、またおじいさんは「いやいや、この災いがどういう福をもたらすか分からん」と。そして、戦争が始まって、村中の若者が駆り出されて全員戦死したのですが、その息子は足を悪くしていたので、戦争に行かずに生き残ったというように話が続きます。

 僕は「バーレーンに負けなかったら、どうなっていたんだろう」「ウルグアイに負けなかったら、どうなっていたんだろう」といろいろなことを今思います。そういうことが続いてくると、何か問題やピンチが起こった時に「これはひょっとしたら何かまたいいことが来るんじゃないか」と勝手に思うようになるんです。もうすぐ発表になりますが、今回もスケジュールで大変になることがまたあるんです。それは確かに大変かもしれない。でも、「ひょっとしたらこれでまた何か良いことが生まれるんじゃないか。強くなるんじゃないか」とだんだん考えるようになってくるんです。

 ずっと振り返ってみると常にそういう連続でした。「バーレーンに負けたおかげで今がある」と思います。そして、ふと自分の手元を見てみたら、僕がずっと探し求めていた秘密の鍵があったんです。これは秘密の鍵ですからお話しできませんけどね。秘密ですから(笑)。恐らく僕があの後、どれだけ机の上で勉強してもつかめなかっただろう秘密の鍵が、のた打ち回りながらでもトライしていたら、手の上に自然と乗っていたんです。

 僕はその時にふと「淵黙雷声(へんもくらいせい)」という言葉を思い出しました。僕は曹洞宗で座禅をするので総本山の永平寺に行った時、宮崎(奕保)※さんという禅師さんに謁見する部屋の掛け軸に書いてあった言葉です。弟子がお釈迦さんに「悟りとはどういうものなんですか?」と聞いたら、深く黙した(淵黙)。しかし、その淵黙が雷のような大きな声を発したように聞こえたと。お釈迦さんは「ここにいて悟りがどうのこうのと能書きを垂れているくらいなら、修行して一歩でも悟りに近づくように踏み出しなさい」ということを無言で伝えたんです。僕はその言葉を思い出しました。自分はああだこうだと頭で考えたり勉強したりしましたが、よく言われる「ともかくやってみろ」「ともかく始めてみろ」ということは本当なんだなという気がしました。

 時間の関係で中途半端な話になりましたが、何が言いたかったかというと、若い人にこれからチャレンジをしてもらいたいということです。「いやあ、今はこんなことやったって……」といった能書きはいい。ともかく一歩踏み出して、どんなことでもいいから目標を作ってチャレンジをする。

 僕はいろんな決断をする時に、「明日死ぬとしたら今どうするだろう」と自分を追い込みます。人生というのは「おぎゃー」と生まれてから、必ず来る死というものに一歩一歩進んでいくだけなんです。僕なんかはもう半分以上進んでいるんですけどね。誰もが必ず死ぬんです。この講演の帰りにポロッと死ぬ人もいるかもしれない。その間をいかに生きるかなんですよ。何もなく、のほほんと生きていくのも人生です。「生きているだけですばらしいこと」とよく言います、その通りです。

 でも、できるならどんな小さなことでもいいから、チャレンジをしてもらいたい。頭でごちゃごちゃ考える前に踏み出してみる。少々壁や何かがあろうが、そんなもの関係ない。必ず乗り越えられる。壁というのは邪魔をするためにあるのではない。自分の気持ちを確認されているんです。「本気でこいつはやってんのかどうか」と。そういうつもりでチャレンジに一歩踏み出していただければ幸いです。

[Business Media 誠]

Posted by nob : 2010年07月11日 23:52

消費者の利便性と企業間の競争とのせめぎ合い。。。

■ ドコモ社長「全機種SIMロック解除」宣言の衝撃
ジャーナリスト 石川 温

 NTTドコモの山田隆持社長は7月6日、2011年4月以降に出荷するすべての携帯端末に、「SIMロック」を解除できる機能を盛り込む方針を明らかにした。いち早く報道した日本経済新聞電子版の記事はミニブログ「Twitter(ツイッター)」などを通じて瞬く間にユーザーに広まり、大きな反響を呼んだ。衝撃はユーザーだけに止まらない。携帯端末メーカーや通信業界の関係者にも驚きをもって受け止められた。

予想外だった「全機種対応」

 業界関係者の多くが目を疑ったのが「全機種」という点だ。NTTドコモはもともと、1つの端末を複数の通信事業者で使えるようにするSIMロック解除に前向きなスタンスだった。なぜなら、仮にNTTドコモの端末がSIMロック解除となっても、ユーザー流出の影響はほとんどないと予測されていたからだ。

 他社のSIMカードでは「iモード」サービスが使えず、電話とSMS(ショート・メッセージング・サービス)程度の機能しかない端末になってしまう。NTTドコモを使い続けてきた多くのユーザーにとって、iモードのない電話機など無用の長物だ。NTTドコモ経営陣も、SIMロックを外してもユーザーの流出は限定的と見積もっているだろう。

 ただ、主力機種をSIMロック解除に対応させるだけでも、相当な開発コストがかかる。そのため総務省が今年6月にガイドラインを策定した時点では、大半のメーカー関係者が「SIMロック解除の対象は、子ども向けの通話特化型端末などに限定されるのではないか」と予測していた。

 総務省にとってSIMロック解除は、威信にかけても市場に導入したい案件である。そこで通信事業者はとりあえず限られた種類のSIMロック解除端末を用意して、メンツを立てるつもりではないか、というのがメーカー各社や通信業界の共通認識だった。実際、SIMロック解除に反対の立場をとっていたソフトバンクモバイルの孫正義社長も、途中から「一部機種では対応させる」と態度を軟化させていた。

ソフトバンクへの宣戦布告

 しかし、NTTドコモの山田社長は「全機種対応」と明言した。これは間違いなく、アップルのスマートフォン「iPhone」を持つソフトバンクモバイルに対する「iPhoneもSIMロック解除に応じよ」という宣戦布告である。

 SIMロック解除で市場を活性化しようとするなら、全通信事業者が対応する必要がある。とはいえ、通信規格が異なるKDDIはどう頑張っても現状では「蚊帳の外」だ。次世代通信サービスの「LTE」に移行すれば規格が統一されると言われているが、LTEは当初はデータ通信のみで、音声通話は既存の技術を使う。そのため、LTEが導入されてもSIMロック解除の効果が出るまでに時間がかかる。

 NTTドコモとしては「うちが全機種、SIMロックを外すのだから、ソフトバンクモバイルも全機種、外してくださいな」と詰め寄りたいのだろう。総務省とさらには世論を巻き込んでiPhoneのSIMロックを外すことができれば、ネットワーク品質のよいNTTドコモにユーザーが流れてくると期待しているのだろう。

 一方、ソフトバンクモバイルは「iPhone、iPadはNTTドコモと戦うための武器。絶対に渡さない」と孫社長が公言するように、SIMロック解除の流れから何としてもiPhoneを死守したいはずだ。そのため、NTTドコモと比べてネットワーク品質が劣るというユーザーのクレームに対して「電波改善宣言」を打ち出し、エリアの充実や公衆無線LANスポットの拡大、小型基地局の導入などの対策を進めてきた。

 「SIMロックが解除されれば、海外に渡航した際に現地通信事業者の安価なデータ通信サービスを利用できるようになる」という要望も根強いが、6月28日には「海外パケットし放題」というサービスを発表。31カ国・地域で来年6月まで1日上限1480円の定額でパケット通信を使えるようにした。SIMロック解除の標的からiPhoneをそらすために、ソフトバンクモバイルはあらゆる手を打とうとしているかのようだ。

ドコモへの乗り換えは有利?

 ただ、実際にiPhoneを持ち歩いていると、屋内などで電波が不安定で、使いたいときに圏外になるケースが多いように感じる。事実、SIMロックがかかっていない香港版の「iPhone3GS」にNTTドコモのSIMカードを挿したものと、ソフトバンクモバイル版iPhone3GSとを比較しても、やはりNTTドコモの電波をつかんでいるiPhone3GSの方が、安定してデータ通信を行えるケースが多い。

 世界各国に出荷されているiPhoneやiPadは、実はハードウエアとしてはすべて同じなのだという(背面に記されている「技適マーク」などは各国によって異なる)。購入時にアップルの管理サービス「iTunes」に接続した際、本体内にある個体番号をネットワーク側が識別し、出荷した国に合わせてその国の通信事業者の情報をファイルとして書き込む。つまり、SIMロックの有無はファイル1つでいくらでも変えることができ、アップルがファイルさえ用意すれば、日本のiPhoneもいつでもSIMロックフリーになるのだ。

 とはいえ、iPhoneユーザーがそのままNTTドコモに乗り換えて、何の支障もないかどうかは検証の余地がある。

 1つは音声通話の品質だ。NTTドコモに端末を納入しているある海外メーカー関係者は、「NTTドコモのネットワークは世界と比べるとやや特殊で、独自のカスタマイズが必要になってくる。海外で売られている端末をそのまま持ってきても、着信がうまくできないことがあり、何らかの改善が必要」と指摘する。データ通信は問題なくても、音声通話では何らかの影響が出る可能性もある。

 仮にiPhoneがNTTドコモのネットワークで使えるとしても、それだけでユーザーが一気にソフトバンクモバイルからNTTドコモに流れるとも考えにくい。ソフトバンクモバイルにはユーザー間の通話が無料になる「ホワイトプラン」があり、iPhoneユーザーの間ではかなり重宝がられているからだ。

 また、ソフトバンクモバイルが海外で一般的なMMS(マルチメディア・メッセージング・サービス)を標準機能として提供している点も大きい。仮にiPhoneがSIMロック解除となっても、NTTドコモでMMSが使えなければ、サービス内容が低下することになる。

 NTTドコモも「棚からぼた餅(もち)」のようにiPhoneが手に入るわけではない。MMSに対応しなければならないし、iモードメールをインターネットメールのようにiPhoneで送受信できるようにする必要も出てくるだろう。

一番のしわ寄せ、国内メーカーに

 NTTドコモの全機種SIMロック解除で、より大きな影響を受けるのが日本の端末メーカーだ。ある日本メーカー関係者は「SIMロック解除が前提となれば、日本メーカーが一番しわ寄せを受けるのは間違いない」と頭を抱える。

 ファイル1つで簡単にSIMロックが外れるiPhoneとは異なり、日本メーカーがSIMロック解除に対応しようと思えば、開発や検証に相当なコストがかかる。通信事業者により周波数が異なるため、ソフトバンクモバイル向けに端末を納入しているメーカーは、NTTドコモのネットワークでも使えるように追加で800MHzの周波数にも対応しなくてはならない。1つの端末で通信各社のメールやウェブサービスを利用できるようにするには、ソフトウエア開発に膨大な時間とカネがかかる。

 「SIMロック解除の対応に開発費と人を割いていたら、海外進出どころの話ではなくなってくる」とあるメーカー幹部は語る。

スマートフォン戦略への打撃

 もうひとつの懸念が、今年後半から来年に国内メーカーが勝負をかけようとしているスマートフォン戦略に影響を及ぼしかねない点だ。「日本メーカーは海外メーカーのスマートフォンと違いを出すために、通信事業者や日本独自のサービスを搭載することに全力を挙げていた。しかし、SIMロック解除が前提となると、通信事業者の独自サービスは載せづらくなり、海外メーカーと似たような端末にしか作れなくなってしまう」(メーカー関係者)

 すでにシャープがKDDI向けに供給する「IS01」は、KDDIのプッシュメールや著作権保護が必要なコンテンツサービスに対応している。さらに年末以降は、各社が電子マネーの「おサイフケータイ」といったサービスを搭載し、既存の携帯電話ユーザーがスマートフォンにスムーズに乗り換えられるようにする戦略を描いてきた。しかし、SIMロックが解除されれば、すべての通信事業者で使えることが最優先となり、この戦略を大きく見直さざるを得なくなるだろう。

 SIMロック解除は、通信事業者の意向に従うだけに見える国内メーカーを自立させ、世界進出を後押しするという意義が強調されるが、メーカーは本音ではありがた迷惑な話と受け止めている。海外進出の契機どころか、さらに企業体力を奪う可能性もある。

 ユーザーにもメーカーにも混乱が生じないかたちでSIMロック解除を導入するために、各通信事業者はどのように合意すべきなのか。来年4月までに、解決すべき課題はまだ数多く残っている。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2010年07月07日 15:41

徴収しやすいところからだけ、、、不公平な税制とばらまきに歯止めがかからない。。。

■たばこ増税でコンビニ窮地

10月からたばこの価格が増税を機に大幅に値上げされる。タスポ導入以降、たばこ頼みだったコンビニ業界。駆け込み特需に備えつつも、到来する冬の時代に戦々恐々だ。

 10月に実施されるたばこ税増税。これに伴い、たばこメーカー各社は増税分を上回る大幅値上げを実施する予定だ。日本たばこ産業(JT)は全105銘柄のうち103銘柄を10月から一斉に値上げすることに決めた。1箱(20本入り)当たりの値上げ幅は増税分70円を上回る平均115円で、過去最大。これによって代表的な銘柄、「マイルドセブン」は現在の1箱300円から410円に、「セブンスター」が300円から440円となる。

 JT以外のたばこメーカーは現段階では価格を発表していないが、この動きに追随し、大幅値上げを検討していると見られている。過去最大の値上げは、発売を3カ月後に控えた現段階で、既にコンビニエンスストア各社に波紋を広げている。というのも、たばこはこれまで“孝行商品”としての役割を担っていたからだ。

 一般的にコンビニは売り上げの約3割をたばこに依存する。たばこを購入するために来店したお客によるついで買いも少なくない。2008年から導入された顔写真付きの成人識別カード「taspo(タスポ)」によって、たばこの集客力は改めて実証された。タスポがなければ自動販売機でたばこが買えないため、作製を面倒がる愛煙家がコンビニへと流れ、売り上げを底上げした。

 そんな孝行商品の大幅値上げに、各社とも指をくわえて見ているわけではない。想定しているのが、消費者による大量買いだめだ。値上げの前にたばこを購入しようという消費者心理が働く。この特需に合わせて売り場を見直す動きも出ている。

 コンビニ大手のローソンでは、対象店舗全店に新しい陳列棚を用意する。たばこの棚を増設し、カートン買いに対応する。さらに予約販売も受け付けるという。やはり陳列棚を見直すのはサークルKサンクス。通常、たばこは店員が手渡しして販売しているが、レジ前に陳列棚を置き、セルフ販売に対応する。手軽にカートンが購入できるように促す。一方、たばこメーカーもこうした動きを当て込み、増産体制に入っている。「流通各社からの受注を見込んで、既に工場では増産している」とブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンの広報担当者は言う。

 こうした特需は予想できるものの、やはり10月以降の落ち込みは厳しい。JTはこの増税によって、年間25%、販売数量が減ると予測している。大幅値上げをきっかけに禁煙しようとする人も増えそうだ。

 ジョンソン・エンド・ジョンソンの調査では、禁煙・節煙意向のある喫煙者の62.2%が「この機会にたばこをやめたいと思う」と回答した。日本には、将来、禁煙・節煙を考えている喫煙者の数は約1800万人いるという。つまりその62.2%に当たる1100万人が増税を機に禁煙や節煙に動くことが予想される。実際に「禁煙補助剤の売り上げが伸びている」とジョンソン・エンド・ジョンソンのマーケティング本部の太田卓也氏は言う。

 「たばこの販売が伸び悩むと予想できる10月以降が怖い」。大手コンビニ関係者はこう嘆息する。タスポ導入以降、たばこ頼みとなっていたコンビニ業界。その神通力はまもなく消え去ろうとしている。真の商品力が問われる審判の日は近い。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2010年06月25日 13:20

そうとばかりも言えない、、、若者は極端に二極化している。。。それもこれも良し、、、そしてそれぞれに相応な人生がある。。。

■「誰もボクをわかってくれない」
“平等”に育ち、努力も勝つことも知らない世代

オンリーワン信仰と根拠のない自信

 2003年(平成15年)にリリースされた「世界に一つだけの花」はSMAPの代表的なヒット曲になりました。

 しかし、この歌詞の中にある「ナンバーワンにならなくてもいい、もともと特別なオンリーワン」という考えをビジネスの現場に持ち込まれたら、ビジネスリーダーはたまったものではありません。

 最近の若手社員に多い「俺様社員」や自己満足で終わっているような人たちは、少子化の影響とゆとり教育(*)で大事に大事に育てられてきたせいもあり、もともとオンリーワン信仰が強く、彼らは自分たちの存在そのものの価値がこの歌詞によってより強化されたと勘違いしているようです。

 会社組織では何らかの成果を出してこそ、発言力も増し、存在価値が高まっていきます。一流大学を出たから無条件に尊重されるなんてことはありません。仮にあったとしても、そんなのは採用の時点までです。

 何の根拠もない自信やプライドは決して悪いものではありません。それをもとに一生懸命がんばれば、結果も出せるようになるでしょう。

 ただ、こちらにまったく非がなくても、場合によっては頭を下げなければならないのがビジネスの世界です。自分のやりたい仕事だけを選び、それ以外は椅子に座ったまま何もせず「大丈夫、僕は(私は)今のままで充分に価値のある存在だから」と自分に言い聞かせ、入社後ずっと訳のわからない自信やプライドのみを持ち続けられたら、周りはたまったものではありません。

 確かに、私たちが若いときも根拠のない自信はあったと思います。ただ、多くの人たちの愛の鞭で、その根拠のない天狗の鼻は折ってもらえたものです。

(*)「ゆとり教育」について
1992年(平成4年)9月から学校では第2土曜日が休みになる。
1995年(平成7年)4月からは、第4土曜日も休みになる。さらに、この年、中学校1年生の年間の5教科授業時数が年間665時間から560時間に削減された。
2002年(平成14年)4月からは、完全5日制になる。
一般的に「ゆとり教育」とは、2002年以降の学校教育を指しますが、本書では私は1995年以降の学校教育を「ゆとり教育」と呼んでいます。

ますます軟弱になる若者たち

 こんなパロディーをご存じでしょうか。

 宮沢賢治の『雨ニモマケズ』の現代版です。

 私はたまたまインターネット上で見かけたのですが、その説明によると、宮沢賢治の故郷である岩手県盛岡市の小児科の医師が、職業上たくさんの子供たちと接してきて、まさにその通りだと思い、学会で発表したものだそうです。

 作者はどこかの校長先生とありました。

 雨ニモアテズ 風ニモアテズ

 雪ニモ 夏ノ暑サニモアテズ

 ブヨブヨノ体ニ タクサン着コミ

 意欲モナク 体力モナク

 イツモブツブツ 不満ヲイッテイル

 毎日塾ニ追ワレ テレビニ吸イツイテ 遊バズ

 朝カラ アクビヲシ 集会ガアレバ 貧血ヲオコシ

 アラユルコトヲ 自分ノタメダケ考エテカエリミズ

 作業ハグズグズ 注意散漫スグニアキ ソシテスグ忘レ

 リッパナ家ノ 自分ノ部屋ニトジコモッテイテ

 東ニ病人アレバ 医者ガ悪イトイイ

 西ニ疲レタ母アレバ 養老院ニ行ケトイイ

 南ニ死ニソウナ人アレバ 寿命ダトイイ

 北ニケンカヤ訴訟(裁判)ガアレバ ナガメテカカワラズ

 日照リノトキハ 冷房ヲツケ

 ミンナニ 勉強勉強トイワレ

 叱ラレモセズ コワイモノモシラズ

 コンナ現代ッ子ニ ダレガシタ

 どうですか。言い得て妙だと思いませんか。

 日本という国は資本主義国であるはずなのに、教育の現場では、自由競争の厳しさに背を向け、社会主義国でもないのに平等ばかりが声高に叫ばれるようになってしまいました。

 競争を知らない人は、競争に勝つことによって得られる充実感や達成感などのメリットを知りません。また、競争には失敗や挫折がつきものですが、そこから多くを学べることも知らずに生きていくことになってしまいます。

 努力なくして、また負けるリスクなくして認められるなら、誰だって努力はしなくなるでしょう。こうして、軟弱な世代が確立されていったのです。

努力することを知らないから、あきらめが早くなる

 私が塾を経営していたとき、生徒に共通して感じていたのは、彼らの日本語能力の低下でした。

 彼らは往々にして自分流の言葉や表現を使って物事を説明するものだから、こちらとしては意味がわかりません。ただ、親や学校の教師をはじめとした周りの大人たちは、少子化とゆとり教育のせいか、子供たちを大切に扱いました。言葉足らずや表現力の不足など稚拙な日本語であっても、彼らの真意を酌み取ろうとしました。

 つまり大人の側が気を利かし、彼らをわかってあげようと努力したのです。その結果、彼らはわかってもらおうという努力をしなくなってしまいました。

 何を言っているのか、または何を言いたいのかが不明であれば、当然、私としては詳しい説明を求めるわけですが、私が詳しい説明を求めると「じゃあ、いいです」という答えが返ってきたものです。「じゃあ、いいです」という言葉を聞くたびに、私は相当カチンときた記憶があります。

 ここ数年の若手社員のインタビューで多かったのが、「社内のコミュニケーションは、いつも表面的なもので、誰も私のことをわかってくれない」という不満です。

 しかし、よく話を聞いてみると、自分をわかってもらうための努力は何もしていないんです。「わかってくれない」と文句を言うなら、まだマシかもしれません。ひどい人になると、ふて腐れたり、わざと失敗したり、遅延行為をしたり、その不満を態度で示すものだから、上司からすると余計に腹が立ちます。

 努力というプロセスや苦労を経て、結果に到達することの大切さや楽しさを知らなければ、あきらめも早くなります。

 競争の経験のない人は負けた経験もありません。負けや失敗や絶望から立ち直る経験もしていません。若い人たちは挫折を恥とみなし、その結果、ノーと言われること、断られることなど、失敗を極端に恐れます。

 こういった彼らの傾向は、私たちの世代から見ると、チャレンジ精神に乏しいと感じてしまいます。

[DIAMOND ONLINE]

Posted by nob : 2010年06月21日 12:22

言い得ている、、、そして確かにある、、、私の周囲にも。。。

■バカ上司とスーパー上司の“意味深”な関係
悪気のない行動が思わぬ“被害者”を生む

河合 薫

 困った上司、というのは、どこの会社にもいるものである。

 部下たちは時折、そうした上司の悪口を酒のさかなにしてストレスを発散させる。不思議なもので、自分がバカ上司と感じている人に対しては、周りも同じ思いを抱いていることが多い。だから、「あのバカ上司ときたら……」と誰かが口火を切った途端に、「そうそう。この間もさ〜」と同僚たちも乗り出してくる。まるでダムの堤防が決壊したかのように、不満を爆発させるのだ。

 バカ上司に対する不満は、インタビュー調査などでも耳にすることが多い。最初は「こんな言い方したらアレなんですけど、うちの上司が信じられないくらいバカで……」とためらいがちに話し出す。ところが次第に熱が入り、最初の丁寧な語り口がいつの間にやら辛辣で攻撃的になり、とめどなく不満を発散させるのである。

 もっとも、ここで言うバカ上司とは、イヤミを言ったり、やたらと威張っていたり、ゴマすりが上手だったりするイヤな上司とは本質的に異なる。

・方向性を示せない。

・こっちの言っていることを理解できない

・その都度、言っていることが違う

・一度、決定したことをすぐに変える

 このように決断力や理解力のない上司が部下をあきれさせ、バカ上司というレッテルを張られるのだ。

 部下たちには上司を選ぶ権限がない。どんなバカ上司であっても、毎日顔を合わせ、付き合わなくてはならない。だから余計にストレスもたまる。

 できる限り接触を避けようとしても、完全に無視することはできないから、「もう、何とかしてくれよ」とついつい悲鳴を上げてしまうのだ。

出世していくと、いずれは無能になる?

 「バカな上司=無能な上司」とイコールで結んでしまっていいのかどうか、迷うところではあるのだが、組織に無能な上司が多い理由を説明する際によく用いられるのが、「ピーターの法則」と呼ばれるものだ。

 これは、カナダ人教育学者のローレンス・J・ピーターが提唱した有名な法則である。「階層社会の各構成員は、各自の力量に応じて無能なレベルに達する傾向があり、分相応に出世したらそれ以上の出世は望まないに限る」といった示唆を世間に与えた。

 働く人は仕事で評価されると、一つ上の階層に出世していく。そして、いずれは自分の仕事が評価される限界の階層まで出世する。

 人間には能力の限界もあれば、出世に伴って仕事の内容が変わることにうまく適応できないこともある。例えば商品を販売する能力の高い人が、必ずしも管理職としての能力にも長けているわけではない。

 その結果、出世してたどり着いた地位がその人にとって「不適当な地位」と化し、周りからは「無能」と評されるようになってしまう。

 仕事ができることの報酬として昇進だけを用いると、管理職、すなわち上司は無能な人だらけになる。ピーターはこう警鐘を鳴らしたのである。

 ピーターの法則の変形版と言われているものに、「ディルバートの法則」がある。「企業は損失を最小限にするために、最も無能な従業員を管理職に昇進させる傾向がある」というのが、その内容だ。

 これは、米国の大人気漫画『ディルバート(Dilbert)』の作者であるスコット・アダムズの造語である。米IT企業でエンジニアとして働いた経験を持ち、現在はスコット・アダムズ・フッズという会社のCEO(最高経営責任者)でもある彼ならではの、何ともウィットに富んだ指摘だ。

 アダムズは1995年に米経済紙ウォール・ストリート・ジャーナルに寄稿した記事でこの法則を紹介。この法則をタイトルにした本も書き、それは全米でベストセラーになった。

 アダムズによれば、組織の生産性に直接的に関係しているのは組織の下層部で働く人たちであり、上層部にいる人たちは生産性にほとんど寄与していない。だから無能な人ほど、生産性とは関連の薄い上層部に昇進させられることがあると、皮肉ったのである。

 このディルバートの法則は学術的な根拠が希薄だとされているが、世間に広く支持された。確かに仕事ができるからという理由で出世しているとは限らない現実を考えると、かなり納得のいく法則でもある。

 でも、多くのビジネスパーソンが遭遇する困った上司たちは、ピーターの法則やディルバートの法則のような“組織の法則”によって生まれるべくして生まれた、無能な上司たちばかりなのだろうか? 本当は無能ではないのに、部下からバカ上司と見られている気の毒な上司もいるのではないだろうか?

 こうした疑問を抱いたのは、デキル上司の下で働く、ある管理職の嘆きを知ったからである。

 そこで今回は、バカ上司について、考えてみようと思う。

 大手広告代理店の部長である知人のA氏から聞いた話だ。

 いくつか問題があったため、部下の一人であるB課長を呼び出して説教を始めた。彼はかなりイライラして、随分と大きな声を出して、しかりつけたらしい。すると突然、B課長が泣き出したという。

 「50にもなる男が泣くんだから、よほどのことでしょ。驚いて、上がりまくっていたテンションも一気に落ちた。そして、彼の話を聞いたんだよね。そしたら、『僕は部長のようなスーパーマンじゃありません!』って、まるでせきを切ったように不満をぶちまけ出した」

 A部長はこう言った後、次のように漏らした。

 「いやぁ、本当にびっくりしたよ。でもね。話を冷静に聞けば聞くほど、B君の言っている通りなんだ。私自身がイライラする原因の一端も、結局は自分自身の行動にあったことに気づかされた。悪かったと正直反省したよ」

 延々と続いたB課長の不満の要点をまとめると、次のようになる。

・決定権のなさ——『おまえが決めろ』と最初は指示するくせに、決めたことを報告すると『そんなんじゃダメだ』と突っ返される。一度だって、私の意見が反映されたことがない。

・上司の思いつき——部長は何か気になることがあると、突然会議を始める。自分がやろうとしていた仕事をその都度、中断しなくてはならないので結果的に仕事が遅れる。

・自分をないがしろにする——自分を通さないで直接スタッフに指示を出すことがある。そのため、自分が把握していない指示をスタッフが実行していたりする。

・情報開示の少なさ——私は役員会議には出席していないので、経営の細かい動きまで具体的な情報を持っていないことも多い。ところが部長は、自分の知っている情報は私も知っていると思って話を進めることがある。

 さて、B課長の嘆きを聞いて、アナタはどう思うだろうか?

 もし、自分がB課長の立場だったら……と、想像してみてほしい。

 いったん決めたことでも部長からダメ出しされれば、一度、決定したことをすぐに変えるかもしれない。部長が自分の知っている情報は部下も知っていると思って話を進めることがあれば、その都度、言うことを変える必要に迫られるかもしれない。自分を通り越して部長が直接スタッフに指示を出すようなことがあれば、うちの上司は方向性を示せないと部下たちに思われるかもしれない。

 つまり、B課長の立場に置かれれば、誰もが部下からバカ上司と受け止められるような行動を強いられるのではないか、と思うのだ。

 「決断力がない」「理解力がない」──。こう部下が感じる上司の上には、A部長のようなスーパーマンがいるってことはないだろうか?

 そもそも直属の上司がバカで、その上の上司もバカだったら……。そんな会社はタイタニックと同じだ。沈没は時間の問題。さっさと脱出した方がいい。揺れながれであれ何であれ、どうにか航海を続けている会社であれば、多かれ少なかれ、B課長が感じるようなデキル上司が、バカ上司の上にいやしないか、と思うのだ。

スーパー上司に特有のA型行動パターン

 スーパーマンと呼ばれるタイプは、「A型行動パターン」と呼ばれる行動特性を持つ人が多い。

 これは、米国の心理学者、フリードマンとローゼンマンの2人が提唱したもの。「A型行動パターンの人は、できるだけ短い時間に、より多くのことを達成しようとする慢性的で絶え間ないもがきがあり、もしそう要求されたら、他の物事や他人と衝突してでもやり遂げようとする」とされる。

 A型行動パターンの人はまた、そうでない人に比べて、冠動脈疾患や心筋梗塞をはじめとするストレス関連疾患の発症リスクが格段に高いことも知られている。

 A型行動パターンにはいくつか特徴がある。例えば、競争心が強く、目標の達成に邁進する。攻撃的で、休むことを知らない。油断がなく、爆発的で性急な言動を取る。いつも時間に追われていて、そのために歩くのが速く、話すのも早口だ。そして、往々にして「自分はデキル」と確信している。自他ともに認める、デキル人であるケースが多いのだ。

 実際、先のA部長は、早口なだけでなく、常に目標に向かって突き進む。昇進意欲が高く、とにかく忙しい。そして、自分ですべてを把握していないと気が済まず、部下の行動も逐一知りたがる。また、自分に自信があるから、自分の意に沿わない部下の意見を却下することも少なくない。

 厄介なのは、これらの姿勢や行動は無意識のものであることだ。悪気はないけれども、ついついやってしまっているのである。そのため、本人はなかなか分からず、A部長のようにほかの人から指摘されて、初めて気づくことが多い。

 欧米と日本では、A型行動パターンの特徴が異なるという議論もある。ただし、何が異なるのかという点については意見もまちまちだ。いずれにせよ、日本で実施された多くの調査では、A型行動パターンの顕著な人は経営者や役員、部長クラスに多く、残業が長く、大量の仕事をこなすといった傾向が共通に認められている。

 これまで私が接してきた経営者、特に創業した会社を一代で大きくしたオーナー企業のトップには、A型行動パターンの人が多いように思う。

 話をB課長に戻そう。

 B課長の部下たちに、「Bさんは、ひょっとしてバカ上司ですか?」と確かめたわけではない。だが、A部長によれば、B課長の部下には、彼への不満を漏らす人が多く、中には「B課長の下では働きたくありません」と断言する者さえいたという。

 裁量権を持たない上司は、部下の目には何も決められない上司と映る。上司(=課長)の上司(=部長)から直接指示が来るようであれば、部下たちは「課長は無能だ」と思うだろう。いったん決定したことを、上司(=部長)にダメ出しされて頻繁に変えるようであれば、部下たちは「課長には決断力がない」と判断するはずだ。

 もちろん優秀な人であれば、スーパーマンが口を出さなくても済むような働きぶりを示すかもしれない。しかし、どんなに優秀な人でも、上司から常に攻撃的に早口でまくし立てられると、次第に何も言えなくなってしまうこともあるのではないか。

 自分の上司をデキル人と認めれば認めるほど、「この人が望む答えが出せなかった自分」にますます自信をなくし、簡単にできたことまで失敗してしまうこともあるかもしれない。

 下からバカ上司呼ばわりされる部下を作り出しているのは、もしかしたら、ものすごくデキル上司かもしれない。そう思えてならないのだ。

 「いやぁ、それは単にB課長に能力がなかったからでしょ?」と結論づけるのは簡単だろう。でも、B課長のような立場に置かれれば、よほどの人じゃない限り、同じようになるのではないか。人間の行動は環境に左右される。環境に流されずに打ち破ることができる人は、恐らくスーパーマンと周囲からも言われるようなごく一部の人たちだ。

 ならば、やはりB課長を批判するだけでなく、彼のようにちょっと情けなくて、部下からバカ上司と冷やかされるような上司は、その上のデキル上司が量産している可能性も受け入れるべきではないだろか。

 大体にしてこの世の中、そんなに優秀な人ばかりじゃない。そもそも優秀といわれる人がどのような人なのかさえ、私にはいま一つよく分からなかったりもする。

 それに優秀の対極が必ずしもバカとは限らない。その人がバカかどうかを判定するのは、結局のところ、部下たちの主観でしかないのだ。

部下を持たせる限りは、裁量権を保証せよ

 だからこそ、課長であれ何であれ、部下を持たせて仕事を任せる限りは、その人に裁量権を与えるべきだ。いったん任せたら、自分の意見と違うからといって簡単にダメ出しすべきじゃない。

 自分の思い通りに行動することだけしか求めないのであれば、いっそのこと、次のようにスタッフ全員に宣言して、課長の役割を明確にした方がましだろう。

 「彼に課長という肩書きはついていますが、皆さんの直属の上司は私です。ただ、私は仕事が多くて、いつも皆さんの話を聞けるわけではない。ですから、私がいない時は課長に伝言してください」と。

 そうすれば、部下たちはスーパーマンである部長を本当の上司だと思うので、課長をバカ上司呼ばわりしてストレスをため込むこともなくなるはずだ。

 裁量権を持たないことは、それだけでストレスの雨をもたらす。現に50にもなる男が大泣きするほどB課長は、強いストレスを感じていた。

 裁量権あるいは裁量度(job control)がない仕事とは、

・仕事上の意思決定を任されていない

・発言権がない

・自己の能力を発揮できない

・自己の能力を向上する機会がない

・自分のペースで仕事ができない

などを指す。

 裁量度のない仕事は、やりがいのない退屈な仕事だ。裁量度がないうえに、仕事の要求度が高いと、ストレスを強く感じるようになる。B課長のケースでは、A部長の行動パターンから想像するに、要求度はかなり高かっただろう。

 B課長の涙の理由は、高すぎる要求? それとも裁量度の欠如? 恐らくは両方なのだろう。

 そこで、だ。

 自分はデキル、と思っているアナタ。部下を抱える部下(ややこしい言い回しだなぁ)に対して裁量権を与えていますか?

 どのような裁量権を与えているのかを明確にしていますか?

 ついついせっかちになっていませんか?

 自分の思い通りに動いていないと、相手を頭ごなしに否定してはいませんか?

 これらの問いかけに対して、自分はどうかを振り返ってみてほしい。少なくとも「自分の後継者を育てたい」、「強い組織を作りたい」などと思っているのであれば、是非とも自問自答してほしい。

 もしも、本当にもしも、自分の権限を維持したいがゆえにわざと無能な人を課長に任命していたりしたら……。そんなことをしているアナタ自身が無能なバカ上司だと思うが、それは言い過ぎだろうか?
本当に困るのは、仕事に対する意識が低い人

 一方、もしアナタが部下で、直属の上司に対して「うちの上司は本当にバカ上司で……」と嘆いているならば、なぜそう思うのか、上司の何に対してそう思うのかを明確にした方がいい。

 自分の思い通りにやってくれないから、バカ上司だと思うであれば、バカなのは、上司ではなくアナタかもしれない。

 いや、バカとは言い過ぎだろう。だが、人間は自分の思い通りに動いてくれない人を、時にバカと思うことがある。そして、一度でもそう思い込むと、どんな行動を相手が取ろうと、相手が何を言おうと、公正な判断を下せなくなってしまう。バカと思う部分にしか意識が向かなくなってしまうからだ。

 自分の問題なのか? それとも上司の問題なのか? この点をはっきりとさせないで、ただ上司に対する批判ばかりを繰り返していると、自分もそのうちバカになっていくことだろう。

 私が思うに、本当に困った人とは、仕事に対する意識が低い人だ。

 平気で営業先のアポの日付を間違える。平気でクレームを無視する。平気で締め切りを守らない。

 どこの国のカレンダーを使っているのだか知らないが、日付と曜日の間違った書類をクライアントに提出したり、正式な書類の文字を間違えたりする。「そんなこと、小学生でも気をつけるでしょ」と思うようなミスを何度も繰り返す人はいるものだ。

 そう、何度でも繰り返す。そういう人は何度でも、懲りることなく繰り返す。間違っているという意識がないから、無意識に平気でバカなミスを繰り返すのである。

 小さなことを大切にしない人が、大きなことなどできるわけがない。こんな当然のことすら分からない人は、本当にバカだ。

 そんな人がどんなに大きな案件を取ってこようと、どんなに良い企画を考えようと、バカは治らない。わずかなミスから、台無しになるかもしれない。わずかなミスであるがゆえに、かえって大切なクライアントがあきれて去っていくこともある。

 で? そういうホンマモンのバカ上司にはどう対応すればいいのか?

 う〜む。これはかなり難しい。もう少し考察を重ねる必要があるので、それがまとまった時に改めて書きたいと思う。

 はい、中途半端に書いて、「まったく河合薫はバカだ」と読者の方々に必要以上にがっかりされないためにも、もう少し、ホンマモンのバカの実態調査を行いたい。しばしお待ちを。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2010年06月21日 02:11

大人げがないのを通り越して、、、反対意見の排斥は問題。。。

■江川紹子氏暴露「私は張本氏に降ろされた」

 オウム真理教事件の取材などで著名なジャーナリスト、江川紹子さん(51)が18日、コメンテーターとして月イチ出演中のTBS系情報番組「サンデーモーニング」の6月20日放送分に「出演できなくなった」と自身のツイッター(簡易ブログ)で明かした。5月23日放送の同番組内スポーツコーナーで球界の御意見番、張本勲さん(70)と“衝突”したのが原因という。張本さんの意見を全面的に飲んだというTBSに、江川さんが怒りの「喝」だぁ!!

 タレント、関口宏さん(66)の司会で、日曜午前のTBS看板番組となっている「サンデーモーニング」。中でもスポーツコーナーの「週刊御意見番」は球界の重鎮、大沢啓二さん(78)と張本勲さんが野球だけでなく、前週に起こった“名迷シーン”に「あっぱれ」と「喝」を入れる人気企画。問題の “衝突”はその中で発生した。

 江川紹子さんが18日に更新したツイッターなどによると、意見の食い違いがあったのは5月23日の放送だった。

 その前日22日のプロ野球セパ交流戦、楽天Vs巨人(Kスタ宮城)で、楽天のエース・岩隈久志投手(29)が2点リードの七回、巨人・阿部慎之助捕手(31)に同点2ランを浴びた。これで岩隈がヨレヨレとなり、次の八回途中で3失点降板。結局、チームも逆転負けを喫したことに張本さんが「喝」を入れた。

 曰く「最後までマウンドを守るのがエース」「無責任」と岩隈を叱る精神論をぶったのだが、これに岩隈のファンという江川さんが、「え〜っ!? 途中降板もありでしょ…」のリアクション。この「え〜っ!?」に張本さんがマジギレ、番組終了後に「江川を番組に出すな」と番組スタッフに「喝」を入れたという。

 江川さんはツイッターで、出演予定だった20日のサンデーモーニングに出られなくなったことを報告。『TBSは、張本氏の主張を受け入れ、私を出さないと決めました。7月も同様の理由で出演できません』などと綴っている。

 また江川さんは、ここに至る経緯についても〔1〕当初TBSからは「無期限休養」の提案がなされ、結果2カ月になった〔2〕「スポーツコーナーだけ退席する」と提案したが、聞き入れてもらえなかった〔3〕20日に江川を出演させれば、自分が番組を降板すると張本氏が主張した〔4〕張本氏がTBSに「江川を出すな」と要求したのは、これが2度目−など舞台裏を洗いざらいブチまけた。

 江川さんは、こうした騒動の全容を明かしたことに「私のコメントを待ってくれている方への報告」「私が黙っていれば、また同じことが起こる」と説明。さらに、今回のTBSの対応については「非常に落胆しています」などと書き込んでいる。

 これに関してTBSは18日、サンケイスポーツの取材に「今後とも2人に出演してもらうため、江川さんには次の日曜日の出演を変更してもらいました」と回答した。どうやら冷却期間を置くようだが、張本さんの「喝」が強烈なら、江川さんの「喝」も刺激的。この問題が円満解決となればTBSに「あっぱれ」…!?

[サンスポ]

Posted by nob : 2010年06月20日 00:51

賛同、、、年齢は関係ないけれど。。。

■日本の若者は海外雄飛を=ダライ・ラマが激励

 来日中のチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世(74)が19日、都内で記者会見し、「日本の若者は英語を学び、中東やアフリカ、ラテン・アメリカなどへ積極的に赴き、その発展に大いに貢献すべきだ」と述べ、海外雄飛を勧めた。閉塞(へいそく)感に満ちた現代日本の若者にメッセージを送ってほしいとの質問に答えた。

 ダライ・ラマはまた、「今回の来日の主な狙いは、非暴力主義や慈悲の精神を広めることにある」と政治的訪問でないことを強調。「そのためには政府の指導者より民衆が大切だ」と述べた。

 一方、開催中のサッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会でどのチームが優勝すべきかと質問されたが、「ルールも分からず、全く興味がない」と答え、会場の笑いを誘った。

[時事通信]

Posted by nob : 2010年06月20日 00:47

病んでいる。。。

■韓国のアイドル、9割はデビュー前に大工事
【特集】アイドル夢見るレッスン生の実態

削って入れて抜いて…「わたしの体は工事中」

「手直しすれば売れる」

レッスン生3年目なら最低10回整形・ボトックス

「タレント志望者整形市場」100億ウォン台

病んでいく若者たち

とがったアゴに丸い鼻が人気、流行変わればまた手術

二重まぶたの専門医が豊胸手術も

 アイドルを目指し、2年前から芸能プロダクションでレッスンを受けているパクさん(20)は、最近ある悩みを抱えている。ルックスには自信があったが、事務所に「今すぐデビューしたいなら、鼻やほお骨を低くする手術を受けなければならない」とプレッシャーをかけられているのだ。「歌手として一日も早く成功したいが、顔にメスは入れたくない…。わたしがおかしいのかな」

 レッスン生になって3年目のキムさん(18)は、逆の悩みを抱えている。先日、親に頼み込んで目の下の脂肪を取る手術を受けたが、思い通りにいかず、左右の目の大きさがふぞろいになってしまったからだ。これまで5回、美容整形を受けたものの、不満だらけだ。「タレントになりたいなら美容整形は基本じゃない? 目の手術をまたすぐにしなければ」

 アイドル志望者は、韓国で最も多く、そして集中的に美容整形を受ける人々だ。本人の意思はあまり重要ではない。一部の芸能プロダクションは、「タレントとして成功する確率を高める」という理由から、若者に美容整形を強要している。

 本紙がソウル市内の美容整形外科専門医10人を取材したところ、「テレビに出ているアイドルやレッスン生の90%は美容整形を受けていると思う」と答えた。ミゴ整形外科のユン・ウォンジュン院長は、「美容整形は今や、タレントを夢見る若者たちがデビュー前に通らなければならない必須コースになっている。自身の商品価値を高めるには、当然手術しなければならないと考える人が多い」と話す。彼らがよく受ける手術は、顔の輪郭整形や脂肪吸引だ。JK 整形外科のペ・ジュンソン院長は、「顔では目・鼻・輪郭の手術をセットで行い、割引するケースが多い。体では、運動してもやせにくい脇腹・下腕部・太もも・ふくらはぎなどを手術する」と語った。プロフィール整形外科のチョン・ジェホ院長は、「レッスン生の多くはデビュー前に『大きな手術』をする。日本の漫画の主人公のように、『アゴのラインはV形にとがらせ、鼻の上の方は丸く、フェイスラインはかわいくしてほしい』という人が多い」と話す。若者の間で美容整形は不可欠なものという考え方が急速に広まっていることも、アイドル歌手の整形ブームと無関係ではない。

[朝鮮日報日本語版]

Posted by nob : 2010年06月13日 23:57

、、、だから?、、、相も変わらず。。。

■世界の富裕層14%増 09年、日本は2位

 米コンサルタント会社ボストンコンサルティンググループは11日までに、世界の2009年の富裕層が前年比約14%増の1120万世帯に上り、資産総額はリーマン・ショック前年の07年に迫る111兆5千億ドル(約1京200兆円)に回復したとの調査結果を発表した。国別では、米国が470万世帯で首位。これに日本、中国、英国、ドイツが続いた。

 米主要メディアによると、調査は100万ドル(約9千万円)以上の金融資産を持つ世帯を「富裕層」と位置付けた。富裕層は09年、世界の全世帯の1%に満たなかったが、世界の富の約38%を保有。寡占率は08年より2ポイント高く「富の集中」が一層進んだ。

 富裕層の世帯数が08年より最も増えたのはシンガポール(35%増)。このほか中国が31%、マレーシアが33%増加するなど金融危機の影響が比較的小さかったアジア勢の躍進が目立った。

 シンガポールは全世帯の1割余りが富裕層。香港やスイス、産油国のクウェート、カタール、アラブ首長国連邦も富裕層の比率が高かった。(共同)

[47NEWS]

Posted by nob : 2010年06月13日 15:20

性格が良くないとまでは言わないけれど、、、それがそもそも不可能なのは自明のこと、、、知り合いと友人はまったく別次元のもの、、、百人の知り合いよりもたった一人の友人。。。

■友達が多い人って、実は性格がよくない!?

 子供の頃、「友達はたくさん作りなさい」と学校でも家庭でも教わらなかっただろうか?
偏らず、いろんな性格の友達と接することは成長過程では大切なことであり、人間関係を学ぶ基礎にもなる。友達が多い子供は誰とでも仲良くすることができる=性格がいい子。そんなふうに捉えていたが、大人になった今、友達が多い人とはどんな人をいうのだろうか?

 職場の同僚のことなんですけど、「彼女は自分が友達だと思えば、どんな人も友達としてカウントしてしまうんです」と話すのは奈々子さん(32歳) 。

 「先日も仕事でたった一度会っただけのタレントさんを自分のブログの日記に、友達として写真まで掲載していたんです」 
 
 奈々子さん以外にも驚いた同僚が、肖像権の問題もあるからすぐに削除するか掲載許可をとった方がいいとアドバイスをすると、「いいのよ。彼女とは今度飲みにいく約束をしているから」と涼しい顔でいうのにはさらにびっくりである。

 「約束なんてしていないんですよ。その場には私も同席していましたが、今度飲みに行きましょう。ああ。いいですね。みたいなノリで」

 結局、写真は削除したのだが、「親友でも写真は載せられないのね」と一度しか会っていない有名人を親友ってどういうこと? と呆れました。
以来奈々子さんは、彼女の話は信用しないようにしているそうだ。

 この同僚のように思い込みで友達ができるなら、友達が多い人=思い込みが強い人という図式が成立しそうだ。

 「いつもグループで行動をしている50代の独女がいるんですけど」というのは真奈美さん(35歳)。

 「レストランはともかくコンサート会場でも、その女性が集団で会場に現れたときはびっくりました。人を集めるのが大好きな彼女が誘うらしいんですけど、誘われた人によれば、食事はたいてい彼女がご馳走をしてくれるし、仕事上でもいろいろお世話になっているから断りきれないと、かなり無理をしてお付き合いしているようです」
  
 一体どんな仕事をしている人なのだろうか?

 「不動産収入があって、その人はブティックを経営しています。家族はいないので独り暮らしですが、いつも自宅に人を招いています。彼女は自分では友達が多いと言っているそうですが、それって友達ではなく取り巻きというのではないでしょうか?」

 取り巻きとは金持ちや権力者につきまとって機嫌をとること。゛取り巻き゛というのを友達とはいわないようだが、大人になると友達の判断基準も難しくなる。

 あの人は顔が広いとか、人脈のある人を友達が多いように錯覚をしてしまうのだが、「人脈と友達は違う」と話すのは会社経営者の叔父さんがいる有美子さん (28歳)。

「叔父は社長業で多忙なのに、月に一度、異業種交流会を主催しているんです。建設関係やマスコミ関係に音楽家まで、いろんな分野の人を集めています。そこで仕入れた情報は、自分の友人、知人にもれなくメールで知らせています。他にも講演会やセミナーには頻繁に出席して、その後の懇親会で名刺交換をして人脈を更に広げています。人脈は作るだけでなく維持しなければならないから、叔父は家では夕食はとらず、毎晩、外で人脈たちと食事をしているようです」

 人脈を作るには時間とお金そしてマメな性格は不可欠。ビジネスの世界で人脈の多い人ほど評価が高いのだが、大辞泉によると人脈とは、ある集団・組織の中などで主義・主張や利害などによる、人と人とのつながりと仕事に役に立つ人間関係とある。

 「叔母に聞いたのですが、叔父は人脈はあっても、実は友達は少ないんです。友達も仕事が絡んでしまうと以前のように付き合えないようです」

 大人になると友達をつくることは子供の頃より難しい。

 友達は人脈だったり取り巻きだったり、でもどんな関係であっても、新しい縁を作るには行動を起こさなければならない。人を誘うにはそれなりのセッティングがいるし、気配りだって必要だ。たくさんの人と付き合っている人たちはそれなりの努力はしていると思う。

 ところで筆者の友人で友達の多い人がいる。いつも感心するのだが、彼女は他人の悪口を決して言わない。

「そりゃあ、私もムッとすることはあるけど、気にしていたら友達なんてやってられないし、ムッとしてもそこまで腹がたたないのは、友達でも距離を置いているからだと思う」
広く浅くが彼女流の友達づきあいの秘訣だというが、友達はたくさんいると気疲れする。理解しあえる友達が一人でそれで十分だという人もいる。

 大切なのは友達の数ではなく友達がいるかいないかではないだろうか? 

 子供の頃、「たくさんの友達をつくりなさい」と教えた大人たちの真意は、たくさんの中からオンリーワンの友達を見つけることを示唆していたのだろう。(オフィスエムツー/佐枝せつこ)

[独女通信]

Posted by nob : 2010年06月13日 15:05

なるほど。。。

■厳選:時間を生み出す方法10選

以前、「時間が足りない!と感じているアナタへ、時間を生み出す方法」をご紹介しましたが、量が多かったので、10に厳選してみました。前回の記事を、長かったために読み飛ばしてしまった人も、今度は短時間で読めるのではないでしょうか。前回も読んでくださった人は、確認の意味で、さっと目を通してくださいね。

1. テレビをダラダラ見ない。視聴時間を減らすことによって、テレビを見る人よりは、数分から数時間使える時間ができる。

2. 仕事中には関係のないウェブサイトは開かない。

3. マルチタスクではなく、シングルタスクで集中する。

4. 待ち時間など、10分しかなくても、10分でできることをする。そのためにタスクは分割しておく。

5. オフィスでのコミュニケーションは、ズバリ本音で。真摯にコメントし、周囲からの意見も素直に受け入れるようにする。

6. やりたくないことは、意を決して最初にやってしまった方がいい。

7. 時には、部下や同僚に委任することも大切。そのためには日頃から、自分の作業過程をシェアしておくこと。頼む段階になって一から説明していると、結局自分でやった方が早い、と思ってしまう。

8. 自宅で働く場合でも、仕事場や稼働時間を設定する。その日のタスクが終わったら、電話に出ないようにし、メールもチェックしないで、オフィスのドアを閉める。

9. 予定を詰め込みすぎない。

10. 自分にとっての「はかどる時間」を把握する。

ちょっとした空き時間に読めましたか?

80 Ways to Steal Valuable Minutes for Your Work Day [OPEN Forum via Unclutterer]

Glen Stansberry(原文/訳:山内純子)

[ライフハッカー]


■時間が足りない!と感じているアナタへ、時間を生み出す方法

一日が27時間あったら...。一週間が10日あったら...。と願うことはありませんか?「OPEN Forum」ではビジネスオーナーたちに、忙しい中でどうやって時間を作り出しているか?を聞いてみました。たくさんのアイディアが届いているので、ランダムに紹介しますね。ちょっとした空き時間にでも、少しずつ読んでください。

* テレビを見ないことによって、テレビを見る人よりは、数分から数時間使える時間ができる。

* 待ち時間はメールの返信や、スケジュール調整に使う。

* 半端な時間には半端なタスクを片付けるようにすると、重要なタスクはまとまった時間にじっくりできる。

* その日の最後のタスクは、もう少しで完了というところで、やめておく。そうすれば、次の日朝一番に「達成感」を味わうことができる。

* 一番集中力が必要な作業は、朝の数時間の間にすませる。

* スケジュールは同期できるようにしておくと、手帳からカレンダーへ書き込む手間を省ける。

* 出張が多い人は、携帯やラップトップの充電機器を一式揃えておく。ソフトウェアやアプリのアップデートも、頻繁にしておくこと。

* 定期的に運動する。NASAの調査によると、毎日運動する人の100%が運動後7時間効率よく働けるが、運動しない人では50%しか7時間持つ人がいないらしい。

* マルチタスクではなく、シングルタスクで集中する。

* メールやIM、テキストメッセージに慣れてしまっていても、時には電話一本ですむタスクもある。

* ミーティングはオンラインでスケジュールすれば、何度もメールをやり取りしないで決められる。

* オフィスでのコミュニケーションは、ズバリ本音で。真摯にコメントし、周囲からの意見も素直に受け入れるようにする。

* 自宅で働く場合でも、仕事場や稼働時間を設定する。その日のタスクが終わったら、電話に出ないようにし、メールもチェックしないで、オフィスのドアを閉める。

* タイマーをかけて、細かく分けたタスクを時間と勝負してこなしていく。

* ミーティングの最初に、終了時間をメンバーに伝え、時間制限があることを認識させる。

* メール、電話、IMなどで、周囲がコンタクトを取ってきていい時間をあらかじめ設定し、それ以外の時間には受け付けない。

* 通勤時間は有意義に使う。運転する人は、ポッドキャストやオーディオブックを聴くといい。

* やりたくないことは、意を決して最初にやってしまった方がいい。

* ポストイットをぺたぺた貼るのではなく、すべてEvernoteで処理する。

* 読んでいないメールマガジンは解除する。同じカテゴリからは、一つだけ購読する。

* タスクにかける時間を、前もって長めに設定すれば、時間が足りなくなってストレスを感じることがなくなる。

* 今すぐ数分でできることは、後回しにしないで、すぐにやる。

* オンラインカレンダーを開いて予定を入力したら、すぐ閉じずに、他の予定もざっと見直す。

* 時には、部下や同僚に委任することも大切。そのためには日頃から、自分の作業過程をシェアしておくこと。頼む段階になって一から説明していると、結局自分でやった方が早い、と思ってしまう。

* すべてのミーティングが時間の無駄ではない。十分に準備されたミーティングは、有効である。

* 仕事中にはFacebookを閉じる。

* 大事なことから始めるもよし、細かいタスクから終わらせて、大きなタスクにかかるもよし。重要なことは、どのタスクが大事かを最初に見極めること。

* チェックリストを作り、すぐ見えるところに置いておく。

* ラップトップのパワーケーブルは、自宅用とオフィス用、2つ用意する。

* 出かけるときに、持ち物チェックの呪文を唱えて、忘れ物をなくす。「鍵、財布、携帯」というように。

* 翌日のto-doリストは、前夜のうちに作っておく。

* 自分のアドレスがCCに入っているメールは、とりあえず手をつけないでおくと、TOのアドレスの人が処理をしてくれることが多い。

* 10分しかなくても、10分でできることをする。

* 休憩に入る前には、次の作業の準備をしてから、席を立つ。

* 自動化できることは自動化する。

* 煮詰まったら、全然関係ないタスク、例えば皿洗いなどの家事をすると、意外に解決策が見えてくる。

* 自分の生産性が一日の中でいつ高いかを知る。

* 仕事ばかりしないで、読書もする。

* 場所を変えてみる。

* 5分か10分でもいいので、休憩時間をこまめに取れば、生産性が上がる。

* パスワードなど、覚えなくてもいいもの(パスワードマネジャーに記憶させればいい)は、覚えない。

* 一日の流れを作り、それにそって動くようにすれば、細かいことを心配しなくていい。

* オフィスには植物を置いたり、写真を飾ったりと、自分にとって心地のいい場所にする。

* 自分のタイピングスピードを測ってみる。あまり速くないと感じたら、練習して速く打てるようにする。

* キーボードショートカットを有効利用する。

* 医者や、美容院の予約は、朝一番に入れておくと、前の人からずれ込むことがない。

* 予定を詰め込みすぎない。

* した方がいいこと(運動など)は、しなければならないこと(仕事)のために犠牲になることが多いので、朝一番にしてしまうようにする。

いかがでしたか。みなさんは、どうやって限られた時間をやりくりしていますか?コメント欄などで教えてくださいね。

80 Ways to Steal Valuable Minutes for Your Work Day [OPEN Forum via Unclutterer]

Erica Ho (原文/訳:山内純子)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2010年06月07日 00:06

クリアできているのは2項目だけ、、、安らかな眠りにはほど遠い。。。

■今度こそベストな睡眠サイクルを手に入れるための9+3の方法

誰もがみな平等に与えられている1日=24時間。仕事にプライベートに多忙な現代人にとって、効率的で効果的な睡眠は、究極の願いのひとつですね。そこで、こちらでは、自分にとってベストな睡眠サイクルを身につける方法を、ご紹介しましょう。

■本題に入る前に、睡眠にまつわるエトセトラ

アメリカでは、忙しく、寝る間も惜しんで仕事をすることを、誇りに思ったり、自慢する傾向がありますが、実は、睡眠不足は自慢できることではありません。もちろん、やむを得ず睡眠時間を削らざるを得ないこともありますが、この生活に慣れるべきではないのです。

また、この記事に従って実践してみても、睡眠パターンに改善が見られないようなら、病院で受診しましょう。快眠できない原因が、睡眠時無呼吸症候群といった病気によるものかもしれないからです。睡眠障害の疑いがあるならば、お医者さんにきちんと診てもらいましょう。

ちなみに、この記事の中には、原文筆者が実際には活用していないコツも含まれています。睡眠不足はなかなか厄介なものですが、この記事がみなさんの快眠に役立てば幸いです。

■睡眠不足が及ぼす影響とは?

睡眠サイクルを、きちんとコントロールする上で重要なのは、まず「十分睡眠をとらないと何が起こるか?」を正しく理解すること。ヒトのカラダは、数百年もかけてできた「複雑な仕組み」です。目まぐるしく変わり、忙しすぎる現代文化は、ヒトの長い歴史からみれば、ほんの短いもの。私たちのカラダは、短時間の睡眠にはまだ適応できていませんし、この先すぐ適応できるようになるというものでもありません。

では、十分な睡眠をとらないと、何が起こるのでしょう?

翌日、なんとなくだるい、怒りっぽくなるといった症状は、思い当たるでしょう。しかし、表に現れにくいものもあります。たとえば、睡眠不足は、心臓疾患のリスクを高め、記憶力を阻害し、糖尿病や肥満、抑うつなどの精神疾患へのリスクも高めます。ライフハッカーの記事でも以前採り上げたとおり、「睡眠不足は酔っているのと同じくらい集中力や判断力を損なう」という研究結果も発表されています。つまり睡眠は、ヒトのカラダをメンテナンスする上で重要なものなのです。

■まずは、睡眠サイクルを「再起動」させよう

「平日は忙しい分、週末に『寝だめ』すればいいや」というのは間違い。残念ながら、ヒトは睡眠を蓄積しておくことはできません。また、必要な睡眠量は、人によって異なります。つまり、必要な睡眠量を判断できるのは、あなた自身しかいないということ。「平均8時間睡眠」とか、「7時間睡眠にすると長生きしやすい」といった研究結果はありますが、自分にベストな睡眠時間は、あなたが一番よく知っているはずです。

では、具体的にどうすればよいのでしょう?

寝室を睡眠のために快適な場所に整え、自分が決めた就寝時間を守って、規則正しい生活を送ることが必要です。ポイントは以下の9点。

1: 就寝時間を決める

寝る前に歯を磨くといったように、快眠のための習慣を身につけよう。まずは、就寝時間を決めて、そのとおりに就寝すること。

2: 夕食後にカフェインを摂らない

年齢や性別にもよるが、カフェインは体内に5~10時間は残るそう。つまり、午後7時にコーヒーを飲んだら、真夜中まで残るというわけ。ちなみに、ニコチンもカフェインと同様の作用アリ。思い切って禁煙するか、就寝時間のずっと前に吸い終えていること。

3: アルコールを摂らない

アルコールは神経抑制作用があり、睡眠しやすくなるが、問題は、この抑制作用が代謝など、すべての体のシステムを抑制してしまうこと。アルコール中毒者は、脳と体の健康に必要なレム睡眠が、アルコールによって阻害されるので、夢を見ないという報告もある。

4: スクリーンを見ない

寝る前にスクリーンを見ると目が冴えてしまう。これは、光が明るいときに目覚め、暗くなったら寝るという、カラダの仕組みによるもの。遅い時間にPCやモバイル端末を使わなければならないときは、スクリーンの照度を下げよう(このテーマについては、ライフハッカーアーカイブ記事「寝室への持込厳禁!? おやすみ前の携帯端末が快眠を妨げるらしい」も参照のこと)。

5: 体温を調節する

ヒトの体温は、眠りにつくと下がる。そこで、この体温変化を刺激することで、カラダを眠りにつきやすい状態にするとよい。寒い時期に、寝る前に温かいシャワーや風呂に入って、いったん体温を上げれば、カラダが冷めていくにつれて、心地よく眠りにつくことができる。暑い時期は、これと逆に冷たいシャワーを浴びると、体温変化が起こり、眠りやすくなる。

6: 睡眠妨害するものは排除する

明け方にベッドに飛び乗ってくるネコがいるなら、寝室から締め出す。朝方にディーゼルトラックで出勤していく隣人がいるなら、耳栓を使うなど、睡眠を妨げるものはできるだけ排除しよう。

7: 昼寝はしない

睡眠サイクルを調整しなおしている段階では、昼寝はしないほうがよい。まずは、一日の終わりに就寝することが必要。

8: 寝室に余計なものは置かない

寝室にはPCはもちろん、TVなど、睡眠に必要ないものは一切置かないようにしよう。

9: 自分を苦痛にさせない

コーヒーはダメ、お酒もダメ、PCを使うのもだめ、TVは撤去...。寝室で横になるのがストレスになってしまうのは、むしろ逆効果。こういうときは、ベッドから一度おきて、自分をリラックスさせよう。ただし、TVを観たり、ゲームをしたりなど、脳を刺激してしまうことは避けよう。座り心地よい椅子にすわって、少し本を読むのがよい。ストレス度が低く、のんびりとしながら20~30分過ごし、ベッドに戻ろう。

睡眠不足の改善方法が分かったところで、今度は最適な睡眠サイクルを身につけましょう。

■長期的な視点で睡眠サイクルを改造しよう

以上の方法で睡眠サイクルを「再起動」したら、今度は、より長期的な視野で、睡眠サイクルを身につけ、ブラッシュアップしていきましょう。ポイントは、実践と見直しを繰り返すことですよ。

1: 自分に必要な睡眠量を分析する

自分にどれだけの睡眠量が必要なのだろう? 目覚まし時計が鳴ってようやく起きている?それとも、アラームが鳴る前に起きている?まずは、必要だと思う睡眠時間よりも少し早めに就寝し、自分自身で起きられるまで、15分づつ調整していくのも手。目覚まし時計なしで起きられる状態が最低1週間続けば、これが最適な睡眠量だと判断してよいだろう。

2: 決まりに従う

睡眠サイクルを健全化させるために最適な決まり・手順は、人によって異なる。大切なのは、自分の睡眠スケジュールに合った、決まりや法則を見つけだし、これをきちんと続けることだ。また、それぞれの決まり・法則によってもたらされる効果については、定期的にレビューし、必要に応じて改善を加えることも大事。

3: 睡眠不足を事前に予測する

ときには、睡眠時間を犠牲にしなければならないこともある。急な出来事で睡眠時間が短くなることもあるが、たいてい、その時期は事前に予測できるもの。就寝時間が遅くなりそうな日は、午後に昼寝をしておくのもよい。

ライフハッカーでは、もはや定番になりつつある「睡眠」ネタ。様々な観点から多くの研究が発表されていることからも、現代人にとって一大テーマといえるでしょう。

この記事によると、自分に必要な睡眠量は自分自身が一番よくわかっているはず、とのこと。そのためには、まず、自分のカラダときちんと向き合い、対話することが第一歩なのかもしれませんね。

[How to Reboot Your Sleep Cycle and Get the Rest You Deserve]

Jason Fitzpatrick(原文/訳:松岡由希子)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2010年06月06日 23:59

嘘かホントか自体にさほど意味を感じない、、、嘘をつきたい人はつけばいい、、、多くの人は自分が嘘をついていることに気付いてすらもいない。。。

■嘘を見破るには、巧妙な嘘つきの10の特徴を知ろう

人間は、生まれながらにして嘘をつく才能がそなわっています。人間のような社会的な動物にとって、嘘をつく能力は、生きるために必要な時があります。1999年にマサチューセッツ大学の心理学者、ロバート・フェルドマン教授がおこなった研究によると、最も人気のある子どもは、嘘が上手な子だったとか。とはいえ、悪い嘘にはひっかかりたくないですよね。そこで今回は嘘を見破るために、巧妙な嘘つきの10の特徴をお教えます!

1:嘘をつく、明確な理由を持っている

心理学者で『Lies! Lies! Lies!』という本の作者、チャールズ・フォード氏によると、刑務所には嘘をかさねてしまう、下手な嘘つきがたくさんいるそうです。フォード氏によると、上手に嘘をつく人は、嘘をできるかぎり小さな嘘にしているとのこと。本当に何か欲しい時や何かをなしとげたい時にだけ、嘘をつくわけです。

2:下準備が万端

心理学者のビル・フラナガン氏の1990年の研究によると、詳細までしっかり嘘の話を考えた人のほうが、嘘の成功率が非常に高かった、とのこと。下準備のしっかりなされた嘘は見破りにくいようです。

3:誤解を招く、真実を言う

見破るのが最も難しい嘘は、本当は嘘ではないことです。本当のことを言っているけれど、聞いた方が違う理解をしてしまうような言い方をするのも、うまい嘘なのです。

4:相手のことをよく知っている

巧妙な嘘つきは、コミュニケーション上手でもあります。相手の共感してほしいポイントを知り、それに共感するのです。そうすることで、相手の猜疑心をうまくカバーしています。『Lying and Deception in Everyday Life』という本の編集者、キャロライン・サーリン氏は「信憑性のある嘘をつく人は、相手のものの見方に配慮しています。相手の知っていることを知り、興味のあることや活動に気をつけているわけです。」と述べています。

5:事実を途中で変えない

心理学者のマイケル・ルイス氏によると「上手に嘘をつくのは、本当に難しいんです。嘘をついている間ずっと、つじつまを合わせないといけない。それが大変なんです。」とのこと。細かい部分まで、ちゃんとつじつまを合わせた話を作るのは、確かに大変です。そのために、メモを作っておく人もいるとか。

6:集中している

ロサンゼルス保安官事務所の殺人課で、尋問を担当しているジョン・ヤーブロー巡査は「相手がどれだけ熱心に話をしているかどうかをみて、嘘かどうかを判断する」そうです。嘘をついている時、人はそこまで熱心に自分の話をしていないのだとか。嘘が下手な人は、嘘をつくことに罪の意識を感じ、嘘がばれるのをおそれているので、早く話を終わらせたいと思います。そのため、さっと話を終えて、次の話にうつるとき、つい顔に安堵の色が浮かんでしまうのです。これに対して上手な嘘つきは、嘘をつく過程を楽しんでおり、嘘がばれることを恐れる気持ちも感じていません。だから、嘘を見破るのが難しくなるのです。

7:しぐさに注意している

そわそわすると、人は自分の鼻をさわり、口ごもり、嘘をつく時には、目をそらすと言われています。嘘が上手な人は、話以外のアイコンタクトや、身振り手振りをコントロールするのが上手な人です。

8:プレッシャーをかけてくる

明らかに疑われている時、感情を高ぶらせるのが、上手い嘘つきです。ジョン・ヤーブロー巡査は、嘘が上手な人は、自分を巧みに操るのが上手だと述べています。ヤーブロー巡査は、その好例として、映画「氷の微笑」で、シャロン・スト−ンが警察を挑発するシーンをあげ、相手を性的に興奮させることで、嘘を見破られないようにしている、という手法を紹介しています。

9:反撃してくる

ほとんどの人が、嘘をついたり、人を責めるている時は、気分が落ち着かないもの。しかし、この落ち着かない気分が、嘘をつくときの媚薬になるそうです。『The Truth About Lying: Everyday Techniques for Dealing with Deception』という本の著者、スタン・ウォルターズ氏はこのように語っています。「責められている政治家が、攻撃的に相手に言葉を返しているのを見ますよね。政治家はああすることで批判を退け、次の小競り合いにそなえているのです。」

10:バーゲン

上手な嘘つきは、嘘がばれたとしても、心理学者が「バーゲン」とよぶ行為で、最悪の状況をのがれることができるのだとか。リサーチャーのメリー・デパルマ氏はこのように語っています。「嘘をつくと、その責任を軽減させたり、完全になくしたくなるものです。もし、嘘をついたことによって受けるかもしれない、非難や怒りを軽減できれば、最後の結果は少しはマシになります。」

いかがだったでしょうか?この人嘘ついてるんじゃないか? という場面では、この10か条を思い出してみてください。

Top 10 Secrets of Effective Liars [Psychology Today]

Erica Ho(原文/訳:阿久津美穂)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2010年06月06日 23:46

不幸中の幸いで済んだけれど、、、あくまで結果論の難しい問題、、、官民一体となって次回に備えての規約策定を。。。

■口蹄疫:遺伝子検査、エース級5頭陰性 「宮崎牛」全滅回避へ

 宮崎県の口蹄疫(こうていえき)問題で農林水産省と県は5日、国の特例措置で同県西都市に避難している「宮崎牛」のエース級種牛5頭について、4日採取した検体の遺伝子検査はいずれも陰性と発表した。念のため実施した血液抗体検査結果も6日に判明する。宮崎牛ブランドの種牛全滅の危機はひとまず回避される見通しとなった。

 県によると、口蹄疫ウイルスの潜伏期間は1~2週間。5頭とともに避難した「忠富士」が5月21日に感染疑いとなり、県は6月4日までの2週間を経過観察期間として、検体を連日、動物衛生研究所(東京)に送っていた。県は5頭を引き続き現地に留め置くが、検体検査などの継続については国と協議するとしている。【小原擁】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2010年06月06日 23:37

ネットコミュニケーション、、、過ぎたるは及ばざるが如し。。。

■ツイッター:菅首相が被害 「なりすまし」もお手軽 利便性の裏側に問題点

 ◇政治家の日常垣間見られるが

 140字以内の「つぶやき」でメッセージを送るツイッター。4日に指名されたばかりの菅直人首相がさっそく被害に遭ったように、手軽さゆえに有名人になりすまして発信される危険性が指摘されている。これまでにも鳩山由紀夫前首相ら複数の国会議員が名前をかたられた。手軽に情報発信ができ、有権者も政治家の日常を垣間見ることができるが、利便性の裏側に問題点も潜んでいる。

 政治家のツイッターをまとめて掲載するサイト「ぽりったー」には5日現在、約90人の国会議員を含めて534人の現職議員と元職議員らのツイッターが登録されている。個人で運営するフリープログラマー、入江太一さん(30)=埼玉県和光市=は「鳩山前首相が1月に始めて話題を呼んでから、一気にツイッターをする議員が増えた」と話す。今では1カ月で約50万件のアクセスがあるという。

 入江さんは「私自身も元々、政治に明るい方ではなかったが、議員が日常の様子をつぶやくのを読み、今まで感じなかった共感や親近感を覚えるようになった」と話す。

 こういった効果に自民党はホームページで、参院選立候補予定者がツイッターを利用しているかどうかを一目で分かるようにした。

 一方で、入江さんが頭を悩ますのがなりすましで、議員のツイッターをサイトに登録する際には事務所に連絡するなどして本人確認を行っている。

 政治家もなりすまし被害を防ごうとしている。閣僚経験もある大物議員の事務所も4月にツイッターを開始。入江さんが事務所に確認したところ「本人は乗り気でないが、偽物が多いので(本物を)作っておかないと」と話したという。このツイッターは最初に1度つぶやいた後、更新されていないが、この議員を装ったツイッターのページでは、米軍普天間飛行場移設問題などについて書き込まれていた。

 菅首相をかたったツイッターは、5日夕までに顔写真まで使っていたページが閉鎖されるなどしたが、同様被害は今後も予想される。参院選で改選を迎える議員の秘書は「無関係な人が『○○に投票を』みたいなことを勝手につぶやいて、ウチがやらせてるんじゃないかといううわさになると困ってしまう」と、不安げな表情で語った。【曽田拓、浅野翔太郎】

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 ■ことば
 ◇ツイッター

 英語で「つぶやき」という意味。06年に米国で始まったインターネット上の無料サービス。利用者名やメールアドレスなどを登録すると、ネット上に自分のページができ、140字以内の短文が投稿できる。手軽さが魅力で、著名人の利用者も多い。「フォロー」という機能を使えば、特定の人物のつぶやきを自分専用のページに自動的に掲載できる。ネットを利用した選挙運動の解禁に関する与野党の5月の合意でも、なりすましの懸念から自粛対象となった。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2010年06月06日 23:34

賢明な判断、、、と思う。。。

■女優の宝生舞(33)が、芸能界を引退していたことが分かった。5月31日付の公式サイトで「私、宝生舞は平成二十二年五月三十一日をもちまして、芸能活動を引退致しましたことを、ここにご報告させて頂きます」と発表。「無知で世間知らずだった私に“宝生舞”という役割を与えられたこと、またお芝居の世界では、様々な役として生かされて来たことに深く感謝しております」とファンと関係者への感謝をつづり、「『宝生舞』としてでなく、また『役』としてでもなく自分自身をしっかりと確立させるため、この度の決断に至りました」と経緯を説明している。宝生は1993年に「週刊ヤングジャンプ」の「第3回全国女子高生制服コレクション」グランプリを受賞し、芸能界デビュー。ドラマ「続・星の金貨」「ショムニ」などで人気となり、2007年3月には7歳年上のグラフィックデザイナーと結婚。最近では市原隼人主演の映画「ボックス!」(公開中)に出演している。

[テレ朝news]

Posted by nob : 2010年06月05日 15:02

それほど甘いものではないけれど、、、諦めずに続けることでの日々の蓄積が将来の在りたい自分自身へと確実に繋がっていく。。。

■セルフヌードをも辞さない女子カメラの深淵
「いい写真だね、と言われることは自分への評価です。その一言がしんどい毎日の糧になるんです」

 セルフヌードの作品を机の上に広げながら、29歳というWさんは、派遣社員として有名企業に勤めていた。写真家を目指したい、と小声で話し、その可能性について私の意見を求めた。

 東京都写真美術館の一室で開催される写真教室。外光は遮断されているが、外は雨の夜。13人の受講者が持ち込んだ湿気が室内を充たしていた。

 ときにはフィルムカメラで作品制作するMIHOIさんは「女性は男性のカメラ志向と異なって新製品に踊らされることはないし、 中古カメラ店を巡ってカメラボディーやレンズをあさることはありません」と話す。

 赤裸々に写されたWさんのヌード作品を、会社帰りのビジネスマンや主婦、フリーランスのカメラマンや学生といった13人が凝視する。そしてそれぞれが講師の私の反応を注視する。

 「セルフヌード、あるいは、セルフポートレートの面白さは? 誰でもいいから答えてみて」

 私の質問にWさんは親指を噛んだ。12人の受講者は口を一文字にして動かない。ながい沈黙。誰かが空調のスイッチを入れた途端に、Wさんの裸体が机から浮いた。その内の一枚が床を滑る。

 カレを撮り続ける鹿野沙也佳さん。彼はときどき写真に没頭することを叱ると話す

 カメラを使って自分を撮影するという自為は、未知の自分に出会えるかも知れない、という可能性を持っている。「私の裸は美しい」と自讃するばかりではなく、コンプレックスに感じる部分や部位をあからさまに写真にするという行為が、自分を見つめ直す契機になる。そこが、セルフヌード、あるいは“自写像”の興味深いところだ。

 密室で三脚を立ててカメラをセットする。裸になってみるわけでもないのに、なんだか気恥かしい。誰も見ていないのに、つい、恰好良く見せようとしてポーズを取ってしまう。裸になればなったで、この角度は耐えられない、などと、シャッターが押せない自分と出会うことになる。

 こうした密室の規制は、写真が元来、他人の目にさらされることを前提としているせいだ。

私なにを撮影すればいいでしょう?

 Wさんのセルフヌードは迫真だった。失礼を承知で言うが、女性の裸の美しさだけをいうなら並み。取り立てて語るほどの肉体美ではない。ただ、なりふり構わない数葉が写真作品として佳作に昇華していた。ヌードにありがちなポーズを取るでもなく、ことさら色っぽいシナを作るわけでもない。なにか、叫んでいるような仕草、髪をかき乱しているカット、部屋の壁を突き抜けようとでもしている姿態…。絵画か何か、どこかで見なれたようなお決まりのポーズ写真との落差は大きかった。その段差についてWさんに訊いてみた。

 「写真を始めたころは、渋谷や住んでいる街(世田谷区)をスナップしていました、でも、何を撮ってもそれ以上のことはなく、表現するほどの作品にまとまっていかない。ヌードも、どれが良い作品でどうしたら駄作か判断しきれません。それをお尋ねしようと思いまして」

 写真としての良し悪しが判らないというのだ。お決まりの、というのは、もちろん批判を含んだ私の言い草で、10年ほど前から、若い女性のセルフヌードが流行った時代を踏まえてのことだった。彼女たちの多くは、写真を世過ぎとしたけれど、何を、どう、撮影していったらよいものかテーマが見つからない。もがいた末に、自分という身近な題材に行き着いたのだ。手っ取り早く「作品」らしきものをを制作することができる。

 写真は実に正直で、撮影者の心情をよく顕わしてくれる。Wさんのセルフヌードの内、注目すべきは肉体による心の”もがき”が画面に漂ういくつかの作品だった。自分は誰? どこへ行きたいのか、何をすればいいのか、写真とは? そういった迷いがストレートに感じられた。

 「ヌード写真として美しく撮影しようと意図した写真には観るべき何物もない。ヌードはこうあるべき、と瑣末な美意識が邪魔をしている」

 そんなことを話した。Wさんは親指を噛みながら聞いていた。そして私にこう問うた。

 「今後は何をどう撮っていくべきでしょう」

 個展を目指したいとフィルムカメラで街をスナップする津田梨可さん

 派遣社員という身分、30歳を目前にした年齢、日常の焦燥や不安、ささやかな事物に対する喜びが表現されているなら、極めてプライベートなシーンでも普遍性を持ち得るだろう。Wさんのセルフヌードが完成するためには、もう少し時間がかかる。ヌードのなかに、日常生活をどのように織り込んでいくのか、都市の四季、通勤途上に通り過ぎる風景や毎日の食べ物、住居のシミや傷といった細部、着衣、履き物の擦り切れ、午前の光、深夜の外光…それらの私的光景の中に、自分の写真をどう編集していけばいいのか、思索と撮影を重ねることができれば、更に深みのある道が見えるかもしれない。

 Wさんは親指を噛むのをやめて「がんばってみます」と吐息のような声で答えた。

写真の入り口は広くてゆるい

 近ごろデジタル一眼レフカメラが売れているらしい。それも女性に売れているという。写真はかつて、ほぼ男の領域だった。確かにそうだったが、ここ 1年くらいの現象として、街や観光地でデジタル一眼レフカメラをぶら下げている女性を、数多く見かけるようになった。中でも若い女性は、オリジナルと思われる可愛らしいストラップをタスキ掛けにして、おしゃれな街を歩いている。

 カメラメーカーの側からいえば、先行きが暗かった一眼レフの市場に、女性ユーザーという新たな市場が生まれたということだろうか…。でも、写真活動をする女性は男性カメラマンのように、新製品が出るたびに心躍り、物欲を満たさんがために無理をするといった行動を取らない。一度購入したカメラを一生物のように大切に扱う。中古市場をハシゴして、カメラやレンズを物色するようなこともまれである。

高校のとき世界にあこがれてカメラマンを意識。「過ぎ行く時代を〜とか現代社会の問題点を〜だとか自己表現〜とか難しいことはまだ考えてないです」と話してくれた河村佳代子さん

 カメラメーカーは、一定の器の中の魚を目がけて、いっせいに網を入れているようなもの。それをすくい取ってしまえば、後はどうなるんだろう、と余計な心配をしてしまう。周到な養殖が行われているのだろうか。

 私の時代の写真は、それなりの覚悟が必要だった。カメラは高価、フィルムや現像代もバカにならない。たとえ高校生といっても取材費もかかる。撮影はもとより暗室技術を習得する必要があった。機械に詳しくならなくてはならない。

 そのような、ある程度の高さをもった敷居を、グッと下げたのがデジタルカメラの登場だった。いまさら言うまでもないことだが、誰にでも、そこそこの写真が撮れるようになった。今まではプロの領域だった動物写真も風景も、ホンの少しレクチャーを受ければ技術を習得していっぱしの写真作品が作れるのだ。カメラの価格も手が出ない高価なものではなくなったし、フィルム代も現像代もかからない。

写真で自立する女性

 大学で英語を教えるIさんは、近ごろ新宿のメーカー系ギャラリーで写真展を開催した。個展に合わせて写真集も発売、彼女の作品の一部はカメラ雑誌で取り上げられた。Iさんが愛用しているカメラはデジタル一眼レフカメラで、レンズは広角から望遠までカバーする。彼女の撮影は実に精力的。撮影目的で街歩きをした日などは、数千カットを収穫する。フィルム時代には考えられないことである。

 「一枚一枚にもっと精魂を込めて撮影すべき、とフィルムで撮影していたころを振り返っています、どうも安易になっているところがあっていけない」

 Iさんの場合はアメリカに留学した高校時代から始めたフィルムカメラの経験があったからこそ、そんな自戒が生まれる。

 私の周囲には社会人でも部活的活動で毎日をエンジョイしている人がいます、と話した小黒ゆいさん

 「フィルム時代もバンバン撮影していましたけど、限度がありました、でもデジタルにしてからは経済的なことを意識せずに撮れるようになりましたからね、でも、問題はカメラではなくて何をどう撮影して作品に仕上げていくかです」

 たしかに、デジタルカメラは撮影と消去を自らにゆだねられるため、撮ろうと思えばいくらでも撮影可能だ。しかし、Iさんが言うように、問題は作品である。1日に数千カット撮影可能なデジタルカメラの特性があっても、1枚の作品ができなければ甲斐がない。

 「デジタルはお手軽なカメラだけど作品制作はフィルムと同様にシビアなものです」

自ら制作した人形を撮影し続ける平石京子さん

 個展と写真集の刊行で、Iさんは写真家としての評価を得るようになった。教員という仕事を持ちながら、写真世界でも独立したということだ。勤務先の大学はもちろん、今まで付き合いがあった写真関係者のあいだでIさんの評価は確実に高まった。

 ことし美大の大学院に進学したHさん。彼女は岩手県の出身で、高校時代は写真部に所属していた。13名の部員の内10名が女子だったという。中学時代から携帯電話のカメラ機能を駆使してきたと話し、

 「高校ではほとんどの人がカメラ付きの携帯電話を持って、雲がきれいだのこんなおいしいもの見つけたと言っては画像を回したものです、ですから、写真にたいする敷居はうんと低かったと思います。友人や好きな動物への愛情というか、被写体に対する敬意が携帯カメラからちゃんとした一眼レフカメラの入手になっていると思います。携帯カメラは単なる記録や記憶のメモでした」

 と若い世代が写真には入りやすい環境にあることを説明し、そのことが、父親世代とは異なった「自然な感覚で本格的なカメラを手にできる」と冷静に分析した。

カメラは自分を磨く道具

 デジタル一眼レフカメラで撮影を楽しむSさんは、4年前大学を卒業し現在はCMの制作会社に勤務する26歳の女性。

 「開設している自分のブログは自己表現ですね。カメラはコミュニケーションツールを作るための重要な道具です」

 Sさんのブログには、日常生活の中で眼にした風景や人物、花や食べ物などが掲載されている。大学で映画を専攻したという経歴からか、物語性のあるスライドショーや写真の一枚一枚にドラマが感じられる。だからといって、プロカメラマンや写真作家を目指しているわけでもない。あくまで自己表現。見知らぬブロガーとのコミュニケーションを楽しんでいるのだ。仕事をたいせつな生活の基盤と捉え、写真は日々の愉楽。同時に、自分の価値を上げるための手段にもなっている。

 彼女がリンクしている他のブログをのぞいてみて、少々おどろいた。写真が佳いのだ。そうとう気張って撮影しているな、という感想を持った。彼女たちは、ブログに掲載する写真を本気で撮っている。

 精一杯、自己表現にいそしんでいるのだ。

 それにしても、ここのところの女性の写真世界への進出は”凄い”としか言いようがない。ところが、カメラを飾りのように肩からぶら下げている人は別次元として、今日まで出会ってきた写真志向の若い女性、彼女たちの多くは自分の行くべき道を探っている、といった印象が強かった。

父親の形見となった一眼レフカメラで静謐な光景を撮り続ける糸瀬早紀さん

 いま何をやれば40代50代の自分は幸福なんだろう…しかし、彼女たちの行くべき道は、もしかしたら無いのかもしれない、とも思わせた。

 「だって、就職できないじゃないですか。たとえ会社に入っても終身雇用が約束されるわけでもないし、せめて写真好きの仲間やブロガー同士、意見交換しながら自分を高めるために何か有意義と思えることをやるしかない」

 と話すTさんは、ことし有名大学を卒業したが、今のところ就職できていない。NPO法人でアルバイトについたものの「切ないほどのお給料です。でも好きな映画の仕事ですから楽しみも見出しています」と現状に甘んじている。それでも、写真を撮るという行為が支えになっていると話し「いつかきっと写真家として自立してみせますよ」と明るい声が返ってくる。こうしたケース、ひとつ間違えば引き籠りになってもおかしくないのに、ここにも、写真に救われている女性がいたか、と写真の幸福を教える立場にありながら、なにか胸を撫で下ろしたい気分になる。

 私はこれまで、彼や彼女たちの多くの作品を見せてもらい、そのやわらかい胸裏に触れてきた。作品のほとんどが日常の隅々を撮影したものだ。セルフヌードしかり、毎日の食べ物、通勤電車から見える風景、雲、野良猫やペット、彼氏や彼女を撮り続ける人もいる。おしなべて、何か確かなものを掴もうとしてもがいている。

 そう、彼女たちは自分探しの旅の途上にあるのだ。唯一のものに出会いたいと念じている様子が、写真から読み取ることができる。

 彼女たちは良い写真が撮影できるようになること、つまり、個人力を高めることが自分という人物評価につながる、と信じる女性たちだった。自分の分身でもある作品をブログやツイッターに公開するために、数十万円かけても高機能のデジタル一眼レフカメラを購入する。写真教室に通い、大学卒業後に専門学校にも入学する。

 彼女たちは、父親の時代とは異なって、今や、企業の名前や学歴が、最終的には自分を救ってくれない、と身をもって知っているのだろう。そのために、自らに力を付けようと努力する人たちなのだ。

 ある高名な写真家の個人塾に籍を置くフリーデザイナーのIさん。昨年、青山で初の個展を開いた彼女が言う。

 「写真は自分を支え探るための道具です。いい写真だね、と言われることは自分への評価ですから、いつもそんな褒め言葉を望んでいるんです。その一言がしんどい毎日の糧になるじゃありませんか」

[宮嶋 康彦/日経ビジネス]

Posted by nob : 2010年05月26日 01:49

国や自治体はいつまで一民間病院にこの問題を依存放置し続けるのか。。。

■赤ちゃんポストに15人預け入れ 3年目の熊本・慈恵病院

 親が育てられない子どもを匿名で受け入れる慈恵病院(熊本市)の「赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)」について、設置を許可した熊本市は25日、2009年度に新たに15人の預け入れがあったと公表した。

 預け入れ人数は08年度に比べ10人減で、07年5月の運用開始以来、合計57人となった。虐待の痕跡など刑法上問題となるケースはないという。預け入れ人数の減少について、慈恵病院の田尻由貴子看護部長は「09年度は預け入れる前に病院などに相談してもらったケースが多かった。事前相談(の必要性)を訴え続け、いろんな選択肢があると伝えた結果だと思う」と分析している。

 市は今回から赤ちゃんポストを利用した理由や母親の婚姻状況など7項目を新たに公表。

 利用の理由(複数回答)では「未婚」と「世間体・戸籍の問題」がそれぞれ6件で最多、「親、祖父母の反対」「不倫」が各3件、「生活困窮」が1件などだった。

 15人の内訳は男児6人、女児9人で、熊本県内からの預け入れはなく、県外の九州地方が3人、関東5人、中部、近畿、中国が2人ずつで、不明が1人だった。

[47NEWS]

Posted by nob : 2010年05月26日 01:39

同感です。。。

■人生は“Or”より“And”の方が楽しい
〜誰もあなたが幸せになろうとするのを邪魔しない。邪魔しているのは、あなた自身だ。

 「やりたい仕事があるんです。でもまだ準備不足のような気もしています。今思い切って立ち上げるべきでしょうか。それとも今の仕事を続けて基盤作るべきでしょうか」

 「子供がほしいんです。でもキャリアの継続が心配です。早く産んで休んでから仕事に復帰するのと、しばらく仕事で実力つけてから落ち着いて産むのと、どっちがいいんでしょうか」

 前回これまでの自分の道のりを書いたが、こういう風に生きていると、いろいろなヒントをもっている人に見えるらしく、よく20代、30代のみなさんからこの手の質問をよく受ける。私も人生相談の相手はもともと嫌いな方ではないので、一生懸命聞いて答えるのだが、大概のケースに通じて言えるのは、みんな「こうしたいんだけど、Aがいいのか、Bがいいのか」あるいは「Aをするべきか、Bをするべきか」という比較の答えを求めに来るということだ。

なぜ取捨選択しなきゃいけないのか

 私はそういう聞かれ方をすると、ほとんどの場合、「う〜ん、本当に選ぶ必要あるの? どっちもやったら?」と答える。そうすると、相手は一瞬あっけにとられたような顔をして「どっちも・・・ですか・・・。それでいいんでしょうか」という。私も同じくらいきょとんとして、「・・・ていうか、なんで両方同時にやっちゃダメなんだっけ? OrよりもAndの方がよくない?」と返す。こんなやりとりがしばらく続く。

 生きていくにはいろんなことをしなければならない。よほどの経済的バックグランドがある人でなければ、生活のために仕事はしなければならないし、家庭が欲しい人は結婚して子供を作り育てなければならない。自分の趣味や人生もある。でもどうせ仕事をするならやりがいのある仕事をしたいし、家庭も幸せでありたいし、もちろん自分の好きなことも追求してみたい。そして「あー幸せだった!」とあの世に旅立ちたい。それがあらゆる人の本音だろう。

 だが、あらためて考えてみてみると、なんだか私達は大して長くもない人生の中で「今はこれをすべき」「次はあれをすべき」と選択することばかりに集中しすぎているのではないだろうか、と思うのだ。もっといえば、複数の中からやりたいことのいくつかを選ぶのではなくて、ひたすら二択を繰り返すという思考アプローチを繰り返している。平たい例でいえば、結婚したら仕事を続けるのか続けないのか? 続けるとしたら子供を産むのか産まないのか? 子供を産んだら一年間休むのか休まないのか? ・・・といったように。二択にすると、選択の幅が狭まってしまい、答えを出すごとに結果は小ぶりになっていく。最初から、自分が最終的に何を実現したいのか、たとえば「結婚もしたいし子供もほしいし、仕事も続けるんだ」というようなイメージを決めてから、それを実現する方法を考えたほうがずっと可能性が広がるのではないだろうか。「選択する」ということは、何かを「捨てる」ということで、選択するにも捨てるにも、かなりのエネルギーが必要だ。一度きりの人生。どうせ使うエネルギーなら、「取捨選択」のためではなく、「やりたいことをやってみる」ためのエネルギーとして燃焼してみたらどうだろう、というのがここでの私の論点なのである。

 楽しく仕事をしたい、能力を高めたい、子供もほしい、よい母でありたい(あるいは父でありたい)、趣味を極めたい、余暇はのんびりしたい。そりゃそうだろう、いいじゃない? いっそのこと全部やれば? 全部やるのは無理だ、常識的ではない、と思うかも知れないが、よくよく考えてみれば、誰もそれをあなたに「だめです、やめなさい」とは言わないはずなのだ。最初から「無理だ」と決めてかかるのはもったいない。肝心なのは、「やりたいことはやってみるのだ」という気持ちを、自分がまずもつことなんじゃないだろうか。

いろいろやるには「工夫」がいる

 もちろん人間には1日24時間しかないのだから、やみくもに2つのこと、ましてや3つ以上のことをやろうとするとどこかにしわ寄せがくることは否めない。例えば家庭の充実や趣味の追求、あるいは副業を始めたりすると、仕事の質が落ちる「可能性がある」と、誰もが思うだろう。そんな時、評価が落ちるかも、給料が下がるかも、「だから、仕事第一です」というのはもちろん簡単ではある。でもそれなら、まず仕事の質が落ちないように「工夫」してみる、という発想に切り替えてみたらどうだろう。

[柴沼 俊一/日経ビジネス]

Posted by nob : 2010年05月26日 01:34

厳格な情報秘匿のためにはネット不使用が原則。。。

■Google、Wi-Fiの通信内容を「意図せず」収集〜謝罪して運用を停止

 米Googleは14日、街中に存在するWi-Fi無線LANネットワークの通信内容を「ストリートビュー」撮影専用車で収集していたことを認め、謝罪した。今後、「ストリートビュー」撮影専用車でWi-Fiに関連するあらゆるデータの収集を中止するとしている。

 欧州では、「ストリートビュー」に対する反発が強まっている上に、4月に入ってから、Googleが「ストリートビュー」撮影専用車で Wi-Fi関連データを収集していることが明らかになり、大きな社会的懸念となっていた。

 Googleはこうした世論の懸念を受け、公式ブログにおいて4月27日、収集しているWi-FiデータはSSIDやMACアドレスなどに限定されること、これらのデータは位置情報を確定するための「Geo Location API」のために使用されていることなどを説明していた。

 しかし今回、Googleはその説明が一部誤っていたことを認め、釈明した。

 Googleの説明によると、5月5日ごろにドイツの監査当局 であるData Protection Authority(DPA)が、「ストリートビュー」撮影専用車が収集しているWi-Fiデータの監査を求めてきたため、Googleが改めて内容を精査したところ、以前の説明と異なり、Wi-Fiの通信内容の一部まで収集していたことが明らかになったという。

 ただし、収集していたのは、パスワードで保護されていないWi-Fi無線LANネットワークの通信内容であり。パスワードで保護されている場合は収集されていない。また、撮影専用車は走行しており、チャンネルを5秒間に1回自動的に切り換えながら進むため、収集されたデータは通信内容の一部に過ぎないとしている。

 Googleでは、「プロジェクトリーダーたちは、通信内容のデータを求めてはおらず、それを使用する意図も持っていなかった」と釈明している。

 Googleはこの問題を受け、「ストリートビュー車両の使用を停止し、データをGoogleのネットワーク上に隔離してアクセス不能にした。我々は、このデータできるだけ早く削除したいと願っており、許可を得るために、関係各国の政府当局と折衝中だ」とコメントしている。

 Wi-Fi関連データの収集に関しては、「懸念を生じさせたことを踏まえ、我々はストリートビュー車両によるWi-Fiネットワークデータの収集を完全に中止することが最良であるとの結論に達した」としている。

[INTERNET watch]

Posted by nob : 2010年05月17日 23:11

好ましい傾向。。。

■子どもの人口、1694万人=29年連続で減少−総務省

 「こどもの日」に合わせて総務省が4日発表した15歳未満の子どもの推計人口(4月1日現在)は、前年より19万人少ない1694万人で、29年連続の減少となった。比較可能な1950年以降の統計で過去最少を更新。男子は868万人、女子は826万人だった。

 総人口に占める子どもの割合は前年比0.1ポイント減の13.3%で、36年連続の低下。人口4000万人以上の世界各国と比べても、米国(20.0%)、中国(18.5%)、ドイツ(13.6%)などを下回る最低の水準が続いている。

[時事通信]

Posted by nob : 2010年05月04日 22:40

夢とロマン。。。

■「ノアの方舟」確率99.9%で発見と探検チーム、トルコ・アララト山頂

【4月29日 AFP】旧約聖書に登場する「ノアの方舟(はこぶね、Noah's Ark)」を探す中国とトルコの探検家チームが26日、方舟が漂着したといわれるトルコのアララト(Ararat)山の山頂付近で、方舟の木片を発見したと発表した。

 トルコと中国の「キリスト教福音派」の考古学者ら15人からなる探検チーム「ノアズ・アーク・ミニストリーズ・インターナショナル(Noah's Ark Ministries International)」が発表したところによると、木片はトルコ東部にあるアララト山の標高およそ4000メートル地点で発見した構造物から採取したもの。炭素年代測定を行ったところ、ノアの方舟がさまよったとされる今から4800年前と同時期のものであることが確認されたとして、方舟のものであることにほぼ間違いないとの見解を示した。

 探検チームに参加する香港のドキュメンタリー映像作家、楊永祥(Yeung Wing-cheung)さんは、「100%とは言い切れないが、99.9%は確信している」とAFPに語った。

 発見された構造物はいくつかの部屋らしきものに分かれ、木の梁(はり)があるが、これはノアが動物を乗せた船室ではないか、と楊さん。探検チームではこの構造物について、普通の住居の残がいなどではあり得ないと結論付けたという。標高3500メートル以上で人の住まいが発見されたことは過去にないからだ。

 楊さんによると、発掘作業が完了するまで現場を保存するためユネスコ(UNESCO)に世界遺産指定を申請するよう、地元自治体がこれからトルコ政府に要請する。

 旧約聖書の物語では、堕落した人類を大洪水で滅ぼそうとした神が、ノアに方舟を作ってあらゆる動物をつがいで乗せるように命じる。洪水が引いた時、方舟がたどり着いた陸地がアララト山の山頂とされている。アララト山は中東で最も標高の高い山で、同山こそが本当に方舟が乗り上げ、乗っていた人間や動物の子孫が船を降りた場所だと信じる人は多い。(c)AFP

[AFPBBニュース]

Posted by nob : 2010年05月03日 21:15

その現実離れしたところこそが持ち味なのだから、、、開き直って前面に出して思うことを実行してほしい。。。

■「浮世離れした」が真意=鳩山首相コラムで釈明−米紙

 【ワシントン時事】米紙ワシントン・ポストのコラムニスト、アル・ケイメン氏は28日付の同紙で、核安全保障サミットの「最大の敗者」を鳩山由紀夫首相と指摘した14日付のコラムについて、首相を「ルーピー(loopy)」とした意味は「愚か」や「いかれた」ではなく、「浮世離れした」というのが真意だと指摘した。

 同氏によると、ルーピーの意味に関して、島根大学の教授から問い合わせを受けたことを明らかにした上で、ルーピーは「組織のトップレベルの意思決定について十分な情報を得ている状態の対極の意味」であり、特に「変に現実離れした人を意味する」と釈明した。

 14日付の同コラムをめぐっては、平野博文官房長官が記者会見で、「一国の首脳に対して、いささか非礼な面があるのではないか」と不快感を表明するなど日本で大きな反響を呼んだ。

[時事通信]

Posted by nob : 2010年04月29日 23:27

都心に住んで郊外や地方で働く、、、難しいことではなくメリットも高い。。。

■東京都人口が1300万人突破、一極集中鮮明に

 東京都は27日、都の人口が4月1日時点の推計で前年同月比6万7913人増の1301万279人となり、初めて1300万人を突破したと発表した。

 2000年5月1日に1200万人を超えてから約10年で100万人増えたことになる。総務省が今月16日に発表した昨年10月1日時点の国内人口は、約1億2751万人と2年連続で減少しており、東京への一極集中が浮き彫りとなった。

 都の人口増加は1996年から15年連続。地価下落などによって他県などからの転入が増えていることが主な理由とみられる。

[読売新聞]

Posted by nob : 2010年04月27日 22:07

先に攻めても後から攻めても、、、主導する者も戦闘に派遣される者も、、、戦争に携わる者は皆極悪人、、、戦わないことが最大の勇気であり唯一の正義。。。

■ヘリによる民間人殺害:現場にいた兵士にインタビュー
Kim Zetter

Ethan McCord氏(33歳)は、2007年7月に、特技兵としてイラクに派遣されていた。郊外で発生した暴徒との銃撃戦のさなかにいたとき、所属する小隊 ――ブラボー中隊2-16歩兵隊の一部――は、近くの通りを調査せよという命令を受けた。

現場に到着した小隊が目にしたのは、まさに大量虐殺が行なわれたばかりの光景だった。武装していると思われた男たちが、米軍の攻撃ヘリコプター『アパッチ(Apache)』によって射殺され、あちこちに倒れている。またそこには、10歳のSajad Mutasharちゃんと5歳の妹Doahaちゃんが血まみれの状態でバンの中にいた。43歳の父親Salehさんが、子供たちを車で学校に送る途中、道端で負傷した男の1人を見つけて、彼を助けようと車を止めたとき、アパッチによる第二の攻撃の犠牲になったのだ。

内部告発を専門とするサイト『WikiLeaks』は4月はじめ、この攻撃についてのヘリからの画像を公開した(日本語版記事)。McCord氏はその動画のなかで、Sajadちゃんを腕に抱いて必死で助けを求めている姿が撮影されている(上の画像)。

McCord氏は7年間軍隊にいたが、2009年夏に負傷して退役した。同氏は最近ネット上で、同僚のJosh Steiber氏とともに「謝罪の手紙」を発表した。それは、機密とされてきたこの動画の公開について支持し、犠牲者となった人の家族の許しを乞う内容だった。

現在カンザス州に住み、3人の子供がいるMcCord氏に、Wired.comのKim Zetterが話を聞いた。

ワイアード:現場に到着されたときは、何が起こっているのか知らなかったのですね。

McCord氏:そうです。3〜4ブロック先で別の戦闘に参加していましたから。……到着して現場を見たときはショックでした。30ミリ機関砲(チェーンガン)で撃たれた人間を見たことはありませんでした。現実の人間とは思えませんでした。彼らは破壊されていました。

ワイアード:2人の子供以外に、動いている人はいましたか。

McCord氏:2〜3人の人が動いていて、医療チームがその対応に向かいました。

ワイアード:あなたが最初に見たのはバンの中にいた女の子だったのですね。

McCord氏:腹部にケガをしていて、目や髪にガラスの破片が飛散していました。彼女は泣いていました。その声で私はすぐにバンに向かったのです。次に男の子を見ました。バンの床に座っているような形で、頭はフロントシートに垂れていました。そして父親は、運転席で倒れていました。バンの中を見て、父親や男の子の出血の様子を見て、私は彼らは死んでいると判断しました。

私は女の子を医療チームの元に運びました。ここでは治療できないので運び出す必要がありました。私がバンに戻ると、男の子が喘いでいるのが聞こえたので、私は「男の子が生きている!」と叫びました。私は彼を抱き上げて走り始めました。男の子は目を開け、私は「死ぬな、死ぬな」と言い続けました。彼は私を見ましたが、その目はすぐ、後ろ側に回って白目をむく状態になりました。

それから私は小隊長から、子供たちの救助を止め、防護に回れと怒鳴られました。屋根の上で防護するようにと命令されたのです。われわれは屋根に乗ってからも発砲し続けました。屋根の上のわれわれに向かって乱射してくる者や、狙撃してくる者もいました。その後おそらく4〜5時間は屋根の上にいたでしょう。

この日の後、私は子供達の状態を思い出して精神的に不安定になり、悪夢に悩まされて、自分では対応できなかったので、メンタルヘルス・スタッフの世話になりました。重度のPTSDだと診断されました。

年月が過ぎて少し症状が良くなってきたある日、自分の子供達を学校に送っていった後で、ソファに座ってテレビをつけたらあの画面が出てきたのです。感情の洪水がまたやってきました。私はあの場面を心で知っていました。私の頭に焼き付いていたのです。

あの攻撃があった晩に、子供達は生きていると知らされましたが、それが本当かどうかは疑っていました。単に私を安心させ、勤務に戻らせるための嘘かもしれないと思っていたのです。今回『WikiLeaks』の動画で、子供達がインタビューされているのを見て、私は安心しました。でも心は痛みました。自分にも子供たちがいますし、子供のことは自分にとってとても大きいのです。

自分が、彼らの父親を彼らから奪い、家を失わせたシステムの一部だということを思い知るのは……つらいことです。私はJoshとともに謝罪の手紙を書きました。彼らに、私たちの思いを知ってほしかったのです。私は彼らの父親を奪い、彼らを傷つけたシステム、私が所属していたシステムについて申し訳なく思うし、何か彼らのためにできることがあったらそれをしたい、と。

ワイアード:『WikiLeaks』ではこの事件を、暴徒たちとの交戦はなかったという形で報じています。けれども、あなたたち兵士たちは、数ブロック離れたところで銃撃戦を行なっていたのですね。攻撃ヘリの兵士たちが、自分たちが攻撃した人々について、暴徒による銃撃戦に加わっていたかもしれないと思ったのは無理もなかったのでしょうか。

McCord氏:私は、犠牲になった人たちが銃撃戦に加わっていたとは思いません。けれども、私が現場に到着したとき、そこにはRPG(携行式ロケット弾)やAK-47(カラシニコフ自動小銃)がありました。イラクでは、RPGを携帯してただ歩き回ることはありません。銃撃戦から3ブロックしか離れていない場所でならなおさらです。

個人的には、壁のそばに立っていた一群に対する最初の攻撃は妥当で、交戦規則で認められるものだったと思います。そこにいた男たちは武器を持っていました。けれども、バンに対する攻撃が必要だったとは思えません。交戦規則に従えば、イラク人たちは負傷者を救助するべきではなかった。けれども、ヘリは単に威嚇射撃すれば良かったのです。

動画のなかで、ヘリの兵士たちは「子供を戦場に連れてくるほうが悪い」と言っていました。けれども本当は、われわれが子供達に対して戦場をもたらしたのです。前線というものは存在しない。あれは都市で行なわれている戦闘であり、子供や女性や無害な人たちに、われわれが戦争をもたらしているのです。

ワイアード:イラク市民たちは、道路を這っている負傷者を助けるべきではないと知っているはずなのですか?

McCord氏:そうです。武器を拾っている敵である可能性がある、と判断されるからです。しかしそれは、負傷した人を助けたいという普通の感情には反しています。

ワイアード:映像では、ヘリからヘルファイア・ミサイルが発射されて建物が炎上する場面もありますね。ほとんど注目は浴びていませんが。

McCord氏:私はその場面のとき屋上にいました。攻撃のあと、何人かの兵士がその建物に入って中を確認していたのは知っています。たしかに武器も発見されましたが、その攻撃の巻き添えになって4人の家族が亡くなりました。私は、建物を攻撃するのにヘルファイア・ミサイルを使うのはやりすぎだと思います。兵士たちは建物を攻撃する訓練を受けてきているのですから。

ワイアード:この映像が公開されて以来、ほかの兵士と話しましたか?

McCord氏:動画が最初に出たとき、憤慨する兵士たちは多かったです。動画はわれわれを、残酷で無感覚で心のない人間に描いているが、われわれの多くはそうではないからです。私は医療チームにいた1人と話しましたが、彼は、われわれはあそこにいた、彼らは武器は無いと言っているが実際にはあった、と言い続けていました。

私自身は、大きな問題は武器が実際にあったかどうかではなく、われわれがそこで何をしていたか、ということだと思います。われわれは長い間イラクにいますが、何も達成されていないようです――より多くの人たちがわれわれを憎むようになったこと以外は。

ワイアード:あなたはWikileaksが映像を公開したことを支持しますか。

McCord氏:最初にリリースされたときは、少し問題があると思いました。Wikileaksでは、殺害された人たちはどんな武器も持っていなかった、持っていたのはカメラだったと主張していました。しかし動画を見ると、彼らが武器を持っていることは……専門家の目には明らかです。動画では、AK-47を持って脚の横で振っている……[人]が確認できます。

動画の中でのヘリの兵士たちの口調は、無神経で、事態を冗談でとらえているものですが、これは、「対応のためのメカニズム」です。私自身もそれはしたことがあります。物事に対する本当の感情を押しやるために、その状況や起こったことを冗談にするのです。

人を殺すことは簡単なことではありません。誰かの命を奪って、そのあといつものように仕事を続けることはできないのです。ずっと付きまとってくるのです。冗談を言うのは、人を殺したという思いを押しやるための手段です。だから多くの兵士が、家に戻ってきて、起こったことしか考えられない状況や、それを冗談にする人が他にいるという状況から抜け出すと……感情を爆発させるのです。

Wikileaksがこの映像を公開したのは良いことだと思います。けれども人々は、本当にはこれを見たいとは思わないでしょう。戦争とは……とても心をかき乱すものだからです。

{この翻訳は抄訳です}

[WIRED VISION/日本語版:ガリレオ-天野美保/合原弘子]

Posted by nob : 2010年04月27日 01:08

無用の長物、、、準備展開しているうちに着弾している。。。

■疑似ミサイルなど初展開 夜の新宿御苑 PAC3訓練

 航空自衛隊は二十五日夜から二十六日未明にかけて、東京都新宿区の新宿御苑で首都を狙った弾道ミサイルを迎撃する地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の展開訓練を行った。新宿御苑では一昨年、関連機材による電波、通信状況の調査はあったが、疑似ミサイルや発射装置を使った訓練は初めて。 

 PAC3は、海上のイージス艦が弾道ミサイルを撃ち漏らした場合に備え、二〇〇七年三月から埼玉県の入間基地などに配備している。

 閉園後の二十五日午後九時前、第一高射群第四高射隊(埼玉県狭山市)のアーミーグリーンの車両二十台近くが入場した。

 疑似ミサイルは一基が長さ約十メートルで直径約二十五センチ。キャニスターと呼ばれる発射装置に格納され、車両に積載される。

 近所の自営業の男性(68)は「有事の際は仕方ないが、こうした訓練があると、本当に何か飛んでくるのかと不安になる」と話した。

 新宿御苑は環境省の所管。省庁間協力の一環で防衛省が訓練地として使用を要請した。

[東京新聞]

Posted by nob : 2010年04月27日 01:05

本末転倒、、真の悪の枢軸国の論理。。。

■1時間で地球の裏側も攻撃可能へ オバマ米政権、核軍縮の一方で通常兵器強化

 【ワシントン=佐々木類】24日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、米空軍が地球上のあらゆる場所を1時間以内に攻撃できる通常兵器の開発に成功したとし、早ければ2014年の配備に向け計画を進めていると報じた。実戦配備されれば、核兵器の役割を縮小しながらも、通常兵器開発を進めて軍事的優位を確保し抑止力とするオバマ政権の新戦略の柱となる。

 ただ、この計画については、核弾頭搭載ミサイルか通常兵器かの識別が難しく核戦争を誘発する恐れがあるとして、ロシアが反発してきた経緯があり、実戦配備には曲折がありそうだ。

 新兵器は、軍事衛星を使った「通常即応グローバルストライク」(PGS)と呼ばれるミサイル搭載型の攻撃兵器で、アフガニスタンの洞窟(どうくつ)に潜むテロリストや発射台に設置された北朝鮮のミサイル、イランの核関連施設をピンポイントで攻撃できる。

 長距離ミサイルに搭載して大気圏中をグライダーのように超音速で滑空し、照準地点近くで分離。衛星の誘導で1時間以内に標的を攻撃する。現在、通常兵器による攻撃の所要時間は最大96時間かかるとされ、大幅な時間短縮となる。同兵器の開発はブッシュ前政権時代にスタートしていた。

 米政府はPGSに関して2011会計年度(10年10月〜11年9月)予算に2億5千万ドル(約235億円)の調査費を計上している。しかし、実戦配備にかかる費用は計測不能なため、議会側には「本質的で実に重要な兵器だが、費用がかかりすぎる」との声もある。

 PGSの配備をめぐっては新たな懸念も指摘されている。米国がPGSを発射した際、ロシアや中国が米国による先制核ミサイル攻撃と誤判断してしまう恐れがあるためだ。ロシアは先の新核軍縮条約交渉でも「PGSを交渉対象として取り上げたがっていた」(米政府高官)という。

[産経新聞]

Posted by nob : 2010年04月25日 13:52

終わりの見えない侵略戦争、、、米国撤退後にも傀儡現政府とアルカーイダの戦いは続く。。。

■バグダッドで連続テロ、少なくとも56人死亡 シーア派狙う 西部でも8人死亡

 【カイロ=村上大介】イラクの首都バグダッドで23日、イスラム教シーア派のモスクなどを狙った連続爆弾テロがあり、ロイター通信によると、少なくとも56人が死亡、約110人が負傷した。

 バグダッド北東部のシーア派地区サドルシティーでは、反米強硬派指導者、ムクタダ・サドル師派のモスク(イスラム教礼拝所)や市場を狙ったとみられる爆発が続き、バグダッド南東、北西部にあるシーア派モスクの近くでも自動車爆弾が相次いで爆発した。

 爆発の多くは、信徒がモスクに繰り出す金曜礼拝の時間帯を狙って発生。内務省関係者によると、爆発は13回にのぼったという。

 イラクのマリキ首相は19日、国際テロ組織アルカーイダ系の武装組織、イラク・イスラム国の最高幹部2人を殺害したと発表。治安当局者は、23日のテロについて「アルカーイダによる報復」との見方を示し、「こうした攻撃は今後も続くだろう」と述べた。

 一方、スンニ派の多いバグダッド西方約80キロのアンバル県ハリディーヤでは同日朝、裁判官の一族を狙った爆弾テロがあり、ロイター通信によると、爆弾処理に当たった警官を含む8人が死亡した。

[産経新聞]

Posted by nob : 2010年04月25日 13:43

私も最低110歳までは生きてやるぞ宣言を、、、大切な人たちをみな見送って逝きたい。。。

■国内男性最高齢の木村さん113歳に
京丹後・家族ら祝福

 自宅で113歳の誕生日を迎え、十数人のひ孫や玄孫(やしゃご)たちから祝福を受けた。

 国内男性最高齢の木村次郎右衛門さん(京丹後市丹後町中野)が19日、自宅で113歳の誕生日を迎え、十数人のひ孫や玄孫(やしゃご)たちから祝福を受けた。

 昨年、男性長寿日本一になったのを受け、木村さんの誕生日では、十数年ぶりに親族が多く集まった。京都市からもひ孫の木村憲生さん(27)が玄孫を連れて駆けつけた。

 木村さんは、昼食でお祝いの赤飯とタイの塩焼きを食べ、花束やバースデーケーキを渡されると、うれしそうにほほ笑んだ。親族からは拡大鏡や似顔絵なども贈られた。

 今年に入って足腰が弱り、横になる日も増えたが、数日前から体調は良くなってきたという。何歳まで記録を伸ばしたいか、と聞かれ、「(男性長寿記録の)120歳まで生きるのが理想だが、ちょっと難しいかな」としながらも、「難しいところにまた価値がある」と返した。

 木村さんは1897(明治30)年4月19日生まれ。家族と3人暮らしで、ひ孫25人、玄孫は10人いるという。

[京都新聞]

Posted by nob : 2010年04月23日 23:44

貧困が犯罪に直結するわけでもなく、、、セーフティーネットをはる社会福祉は政府と自治体の第一の責務であり、民間企業に依存していること自体が本末転倒。。。

■ついにネットカフェからも締め出される!?
この夏ワーキングプアが“住居”を失うワケ

 ネットカフェで寝泊まりしている人々は、この夏からどこで夜を過ごせばいいのだろう。

 3月30日、東京都は「インターネット端末利用営業の規則に関する条例」を可決した。これにより、業者は利用客の本人確認とその記録などの作成・保存が義務づけられることとなる。施行は7月1日から。

 議論の発端となったのは、2006年に警察庁が開催した「総合セキュリティ対策会議」だ。

 この会議の報告によれば、2005年中に警察が認知した不正アクセス行為592件のうち、未検挙の事件は277件。そのうち139件がネットカフェ利用者によるものだった。このため「ネットカフェ利用者の“匿名性”が犯罪捜査の障壁になっている」と問題視された。

 とくに注目されたのは、ネットオークション詐欺や、スパイウェアで入手した秘密情報による不正アクセス行為や詐欺。また、ネットカフェからネット掲示板に自殺予告が書き込まれた事案でも、どの利用者が書いたかわからず、保護できなかった、という。

 とはいえ警視庁の報告書によると、ネットカフェでの犯罪の8割以上が置き引きなどだったことから、一部の利用者の間では「単にロッカーを設置すれば解決するのでは」といった声も上がっている。

 最大の問題は「利用客の本人確認」にあたり、運転免許証など身分証明書が必要になることだ。というのもネットカフェを常宿とする人には、運転免許証や社員証はおろか、健康保険証すら所持していない人が多いからである。

 現在、公安委員会で本人確認の方法についての細則を検討中だが、まかり間違えば都内のネットカフェから締め出しを食う人々が大量に溢れるかもしれない――。

「刺すか、刺されるか」
ワーキングプアが実家に戻れないワケ

 そもそも、住居がないためにネットカフェを寝ぐらとしている人は、どのくらいいるのか。

 厚生労働省が2007年8月におこなった調査の推計によれば、全国でおよそ5400人。ただし、NPO法人自立生活サポートセンター・もやいの理事、稲葉剛さんは次のように話す。

「調査はおもに昼間おこなわれたようですが、その時間帯はみんな日雇い仕事や就職探しのため、外出していることが多い。ネットカフェにはあまり残っていないのでは」

 また、調査時から3年たった今ではさらに人数が増えているはずだ。

 もやいの相談窓口に、こうした人々からSOSが寄せられるようになったのは2003年の夏頃からという。2005年あたりからどっと数が増え、以後は増加の一途だ。

「派遣切りやリストラに遭ったり、ワーキングプアに陥ったりした人々が、賃貸住宅の家賃を滞納する。あるいは更新料を払えなくなってしまう。とたんに、住むところを失い、ネットカフェのような深夜営業の施設に転がり込む人が多い。

 そんなところに行くより、実家に戻ればいいじゃないかと思うかもしれません。しかし、そうはいかない人たちが急増しているんですよ」

 つい最近まで、彼らのほとんどは、実家に頼れない特殊な事情を抱える人々だった。児童養護施設の出身者や、親も生活保護を受けており、経済的に余裕がない、というケースが圧倒的だったのだ。

 ところが昨年夏くらいから様子が変わってきた、と稲葉さん。

「失職して実家に戻った人たちが東京に出戻ってきて、ネットカフェで暮らしている。聞けば『家に帰ったはいいが、親との軋轢(あつれき)が高まり、どうにも居づらくなった』という。刺すか刺されるか、というところまで親子関係が悪化してしまう例も少なくありません。

 彼らの実家は母子家庭や貧困家庭ではない。ごくふつうの家庭です。父親は大量雇用時代に就職し、年功序列の世界で生きてきた。それだけに働かない子どもを理解できないのでしょう。働かないのではなく、働けないだけなのですが。地方の場合、都会より就職が厳しいのでなおさらです。また、親が年金生活に入っている場合は、経済的、精神的にもゆとりがなくなっているので一層、関係に亀裂が入りやすい」

 増産されていく“貧困第一世代”。故郷を失い、仕事も住居も失った人々が、都会のネットカフェに集まっている。

「都市全体が“寄せ場化”している、といえますね。寄せ場というのは日雇い労働者が住む町のこと。東京の山谷や大阪の釜ヶ崎などが有名です。そこにいれば、手配師と呼ばれる斡旋業者がやってきて、土木工事などの日雇い仕事を紹介してくれる。だが近年は、携帯で派遣会社と連絡を取り合う“ワンコールワーカー”が増えた。散り散りになっているだけに、問題が目に見えづらいんです」
業界は「締め出ししないきめ細かな運用を」

 では、業者側は今回の条例をどう受け止めているのか。業界団体である日本複合カフェ協会若松修さんに聞いた。

「一時“ネットカフェ難民”という言葉が広まったおかげで、業界のイメージが損なわれ、少なからず風評被害を受けた。そもそも、とことん追い詰められた人たちは一晩1400円前後の料金も支払えないのでは」

 同氏はまずそう前置きしながらも、次のように話してくれた。

「もともと日本複合カフェ協会では、店舗運営ガイドラインとして、会員制度の採用を義務付けています。これはあくまで安全を踏まえてのこと。お客様に安心して利用していただくためには、最低限の本人確認は必要ではないでしょうか」

 同協会では利用者を入会させる際、運転免許証、健康保険証、学生証や外国人登録証、パスポートなど公的な身分証明書により本人確認を行うものとし、「少なくとも住所、氏名、年齢、性別、連絡先・電話番号の5つの情報を取得しなければならない」としている。

 ただし、こうした入会続きを敬遠したい店舗があるのも事実だ。実際、会員制を義務付けて以来、同協会の加盟店舗数は激減している。2009年6月には全国に2845店舗あったが、今年3月には1143店舗にまで減ってしまった。

「手続きを面倒がる利用者が離れてしまう」「ポスレジ(販売実績情報管理システム)の導入費用がかかる」といった理由が多いらしいが、中には、常宿者をメインターゲットにしているため、あえて会員制を取らない店もあるにちがいない。

「入り口で“面倒な会員制システムはとっていません”“フリーパスで利用できます”と謳っている店もあります。しかし業界健全化のためには会員制導入は不可欠。格安のポスシステムを紹介するなどして、なんとか導入店舗を広げたい」

 だが、仕事を失った人にとってパソコンで閲覧できるインターネット情報は貴重だ。携帯のようにしょっちゅうバッテリー残量を気にする必要もない。その意味でネットカフェは単にねぐらというだけでなく、社会との大切な接点といえる。

 会員制を導入すれば入店できない人々が情報社会から遮断され、ますます転落していくのでは、という問いかけに対し、若松さんは

「彼らを排除してしまうのは、協会としても不本意なんです。

 もやいでは、『ハローワーク登録カードや、福祉事務所や自治体、NPOなどが発行する特別な本人確認証も身分証として認めてほしい』と訴えているそうですが、まったく異論はないですね。自活の道をめざして頑張っている人には、例外的な運用指針を作るなどし、きめ細かな対応で、応援すべきだと考えています」と答える。

 ほかにも、もやいでは「インタ―ネット端末のないオープン席などを利用する場合は、本人確認を不要にしてほしい」と要請しているが、これについても、「あくまで抜け道にならないよう配慮しつつ、柔軟に対応できれば」とのこと。

「むしろ、これからのネットカフェは社会インフラとしての機能を強化していくべき。単なる暇つぶしの場所から脱皮を図らなければ生き残れないのも現実です」と若松さん。

 急成長を遂げてきたネットカフェ業界だが、ここ数年は頭打ち状態。市場規模は2007年をピークに減少に転じ、昨年は2242億円で、前年比98.9%と微減している。

「たとえば、近い将来、24時間ハローワークなどのサービスもネットカフェで展開できれば。人の役に立つ新しいビジネスにチャレンジしていかないと、商売としても面白くないんですよ」(若松さん)

住処のない人々と
空室率に悲鳴を上げる大家さん

 だが、きめ細かな運用をもってしても、入店できなくなる利用者は出てくることだろう。こうした人々の受け皿がないまま条例が施行されれば、ファミレスやファーストフードで夜を明かす人が増える。そこもいづらくなれば、今度は路上に出ざるを得ない。

 いちおう、東京都では2008年度より住居を失った人を対象に住宅資金や生活資金を融資している。総額で最大60万円だ。この事業に寄せられる期待は熱く、当初1年間の問い合わせは3498件にものぼったという。

「しかし融資には審査があり、東京都に6ヵ月以上滞在していない人ははじかれてしまう。また一定の収入を満たしていなければならない。結局、同年度、住宅資金の貸付を受けられた人は177件にとどまっています」(稲葉さん)

 また、ホームレス向けの緊急一時保護センターはキャパシティが小さく、450名程度しか受け入れられない。自立支援センターに滞在できるのも原則2ヵ月までだ。

 そうした一方、増える空室に悩んでいるのが民間の賃貸住宅である。

 総務省の「平成20年住宅・土地統計調査」によると、賃貸住宅の空き家は全国に409万戸。3大都市圏全体の空き家率も総住宅数の12.1%に上っている。

「『アパートがガラガラで困り果てている。このまま家賃収入が減れば飢え死にしてしまう』ともやいに駆け込んでくる大家さんまでいるほどです。こうした民間の住宅ストックを活用しない手はありません。具体的には自治体やNPOが借り上げ、困っている人に格安で貸し出すという方法が考えられます」(稲葉さん)

ワーキングプアの救世主!?
月3万5000円の都心アパート

東京都・四谷にある『自由と生存の家』。住宅部分に、フリーランスの組合「インディーユニオン」が併設されている。「暮らしだけでなく、仕事や活動の拠点になれば」(清水さん)

 実際にこうした方法で誕生した格安の賃貸住宅がある。東京・四谷にある「自由と生存の家」だ。

 東京メトロ丸ノ内線・四谷三丁目駅から徒歩2、3分。新宿通りから裏路地に入ると、2棟の古いアパートが目につく。

 家賃は4畳弱の個室が3万5000円~。礼金はなく、敷金は積み立て方式で、月に3000円~だ。個室以外に風呂、トイレ、キッチンが共同のフロアと、独立した1DKがあるフロア、ルームシェア式のフロアがある。

 運営しているのは、フリーター全般労働組合の有志が立ち上げた「自由と生存の家実行委員会」。

 プロジェクトに関心を示してくれた大家さんから築40年のアパートを借り、みんなで刷毛や金づちを手に改装をおこなった。土台工事などでプロの手も借りているため、かかった改装費用は約500万円。半額は有志たちが自腹を切っている。

 メンバーのひとりで、フリージャーナリストの清水直子さんは次のように話す。

「都会の家賃はとにかく高い。といって、交通の不便な郊外に引っ越せば、夜間勤務など、変則的な働き方をする人は、体力的な負担が重くなる。そこで、2008年、組合で「住宅部会」を立ち上げ、組合員が住める住宅を作ろうと考えました。しかし、同年秋にリーマンショックが起こり、派遣切りが横行。急きょ、組合員だけでなく、住まいを失ったワーキングプアなども広く受け入れることにしました」

 現在、入居者は15名。月1回、有機野菜を売る「野菜市」をアパート前で開いたり、定例会でアパートの運営方針を話し合ったりして、互いの交流を深めている。「単なる消費者としてではなく、住み手として住民自ら運営に関わることが入居条件です」と清水さん。

「ネットカフェから入居された方もいました。義父や母親と折り合いがよくなく、実家には戻りづらい。とはいっても、住み込みの仕事は条件が悪く、なかなか続かないと悩んでいた。孤立無援状態で転職を繰り返し、心も体もすり減らしていたので、『ここなら近くにいくらでもアルバイト先がある。自分のペースで働きながら体を慣らしては』と入居をすすめました」

 現在、2軒目の建設に向けて動き始めているとのことだが、ネックは改修費用。有志の力では、どうしても限界がある。「せめて国や自治体の支援があれば」(清水さん)

 仕事を失えば家も失う――。

 ネットカフェに集まるワーキングプアたちは、この現実の象徴ともいえる存在だ。事は非正規社員だけの問題にとどまらない。

 正社員でも、けっして年功賃金や終身雇用が約束されない今、35年間にもわたる住宅ローンを支払い続ける暮らしに、大勢の人々が精神的な圧迫を感じ始めている。かたや賃貸住宅も、家賃や更新料、敷金・礼金など、借り手の負担はあまりに重い。これまでは、賃貸アパート、マンション、持ち家と、「住まいの梯子」を上がるのが当然とされていたが、今後は、いつ何時、誰が転がり落ちるかわからないのである。

「安心して暮らせる住まい」から締め出しを食らうかもしれないのは、ネットカフェを常宿とする人たちだけではないのだ。

 条例施行後の受け皿問題はもちろんのこと、自分たち自身のためにも「住まいの問題」そのものについて考えるべき時なのかもしれない。

[DIAMOND online]


■貧困ビジネスとは何か? 低所得者を喰う者たち

 仕事や家を失い、人間らしい生活を送ることができない人たちが増えてきている。日本社会に広がる貧困ビジネスに対し、NPO法人「もやい」の事務局長を務める湯浅誠氏はどのように見ているのだろうか。

※本記事は日弁連シンポジウム「貧困ビジネス被害を考える〜被害現場からの連続報告」(4月12日開催)で、湯浅氏が語ったことをまとめたものです。

●拡大している貧困ビジネス

 かつて飯場(はんば:建設現場などの労働者のために、現場付近に設けられた宿泊設備)と呼ばれる職住一体型の建設現場は、人里離れた所でひっそりと立っていた。そして飯場の供給源になっている、いわゆる寄せ場(青空労働市場)という日雇い労働者の町は全国に数えるほどしかなかった。なので飯場や寄せ場というのは、一般社会と隔絶している存在だった。

 しかしいまは飯場的な業者が増えてきていて、それは悪質な人材派遣会社や不動産会社であったりする。彼らは職住一体型の貧困ビジネスを行い、低所得者からお金をむしり取っているのだ。職住一体型の特徴は労働の現場だけではなく、生活をも押さえているということ。寝起きそのものが搾取の対象になり、高い賃料、高い光熱費、現場までのバス代、ベッド代、テレビ代、冷蔵庫代なども請求される。つまり人間の生活、一挙手一投足に対し、お金を巻き上げていくのだ。

 こうした職住一体型の貧困ビジネスが全国的に広まっているが、このことは何を意味しているのだろうか。かつての日雇い労働者は寄せ場にいたが、いまではそうした貧困状態にある人が社会全体に広がっているのだ。このような“日本社会の寄せ場化”によって貧困ビジネスも社会の陽の当たる場所に出てきた、と言えるだろう。

 例えば保証人代行を行っている貧困ビジネスがあるが、10年前であればこういった会社は駐車場に「保証人になります」といった看板を掲げていた。つまり保証人代行ビジネスは捨て看板のような存在でしかなかった。しかしいまや保証人代行を求める人は増えていて、一定規模の市場を形成している。こうした現象の背景には、政府が行ってきた規制緩和があるのだ。

 規制緩和の中には本当に不要なモノを緩和したケースもあれば、必要なモノを緩和したケースもあった。しかし政府は何もかも一緒くたに緩和してきたので、生活が保証されるべき、または守られるべき人たちが市場に放り出されるようになってしまった。そして、取り残されてしまった人たちは単に取り残されるだけではなかった。公共サービスが撤退することによって、低所得者をターゲットにしてお金を巻き上げようとする貧困ビジネスが現れたのだ。

 例えば無料低額宿泊所が知られるようになる前に、お金を持っていない野宿状態の人を相手に“ビジネスになる”と思いついた人たちがいる。実際、彼らはどんどん利益を上げていった。公共サービスの撤退と貧困ビジネスの隆盛というのは、“一方が引けば一方が出てくる”といった関係なのだ。それは「ひそかな共犯関係にある」とも言えるだろう。

●貧困ビジネスと社会的企業

 貧困ビジネスには難しい問題が残っていて、私もまだその答えを持っていない。それは貧困ビジネスと社会的企業の問題だ。社会的企業というのは貧困層を対象にしているが、その人の生活を支援する企業を指す。例えばノーベル平和賞を受賞したバングラディッシュの「グラミン銀行」などが挙げられる。しかし社会的企業と貧困ビジネスは、どのようにして区別すればいいのだろうか。

 この問題は、分かるようで分からないのだ。分かるようで……というのは企業の実態を見れば分かるということ。現場に行って、その会社を見れば分かる。例えば利用者の顔つきであったり、生活状況がどのくらい改善したのかであったり、運営している人たちへの信頼感であったり。いろいろなことを見ていけば、社会的企業であるかそうでないかは分かる。しかしこれを形式的に区別しましょう、という話になれば非常に難しい問題にぶち当たる。いま無料低額宿泊所の法規制問題が出てきているが、この法規制問題が難しい。形式的に区別しようとすると、いいモノと悪いモノが同じ網に引っかかってしまう。貧困ビジネスと社会的企業を見分ける形式的な指標を、私たちはまだ持っていないのだ。

 形式的な指標というのはどういったモノなのだろうか。しかしいまの私には、よく分からない。ただこの法規制がなければ、貧困ビジネスと社会的企業の境界というのが、非常にあいまいになりやすい。悪質な業者で「自分は貧困ビジネスをやっている」という人はいない。貧困ビジネスに携わっているすべての人は「私たちは社会的企業です」という。なので本人の言葉だけで判断することはできない。無料低額宿泊所に1カ月寝泊りして、どういった運営をしているのか、といったことを丁寧に見ていかない限り判断することはできないのだ。

 また、いろいろな噂にも注意しなければいけない。「あそこはどうも評判が悪いらしい」「いろいろな問題があるらしい」といった類の噂は多い。一方、きちんと運営している企業に対し、根も葉もない悪い噂を流す人もいる。こうした噂に対しても、きちんと区分けする指標がないのだ。

 しかし将来的には、貧困ビジネスであるかどうかの指標を生み出していかなければならない。ひょっとしたら、すでに外国でいろんな指標が開発されているのかもしれない。いずれにせよ私たちは「貧困ビジネスであるかどうか」を見極める目を養っていかなければいけない。また社会的にも作っていかなければいけないのではないだろうか。【土肥義則】

[Business Media]

Posted by nob : 2010年04月23日 23:29

相撲といいボクシングといい、、、釈然としない。。。

■ 亀田ジムに「復活前提の処分?」ボクシング協会・大橋会長の玉虫決着に批判の声

 JBC(日本ボクシングコミッション)は13日、亀田史郎氏の暴言騒動に対して、史郎氏のライセンスを取り消し、再発行も認めないという事実上の永久追放処分とし、亀田ジムの五十嵐紀行会長もライセンスの無期限停止という厳しい処分を下した。とはいえ、12日の段階で、東日本ボクシング協会が亀田ジムを「除名」としなかったことで、ジム自体は消滅という最悪の事態を避け、復活の可能性も残すことになった。これは、史郎氏らの捨て身の戦術に対応が緩んだ協会が結論を先送りにしたためだが、その判断に関して、協会内部から大橋秀行会長の舵取りを疑問視する声も上がっている。

「大橋会長は12日の理事会後の記者会見で、なぜか実際の状況とは違う説明をした」

 こう訝るのは、業界の内部事情に詳しい協会関係者だ。

 暴言騒動を受けて、東日本協会はまず、6日の緊急理事会で処分について議論したが、その段階では、亀田ジムを「除名」すべきいう意見が大多数だった。そのうえで結論を出すはずだった12日の理事会を迎えたが、これに対して亀田側が先手を打った。

 亀田側は、史郎氏がライセンスを自ら返上して業界から身を引くことや、協会の許しが得られるまでは、ジムも自主的に無期限の活動停止とすることを申し入れ、そのうえで何か問題があれば、いかなる処分も甘んじて受けるとまで宣言したのだ。

 さらに理事会に参加した弁護士が、いきなり除名をした場合は裁判沙汰になる恐れを指摘したこともあり、協会は新たに調査委員会を設けて、騒動の経緯やジムのあり方などを再検証したうえで最終処分を下すことになった。大橋会長は12日も参加した理事らに意見を求めたが、実際にはそこでも「除名すべきという意見が多かった」(協会関係者)という。

「にもかかわらず、なぜか多数決は取らず、会長への一任のような形となり、記者会見で大橋会長は『今日は除名の意見は出なかった』などと話した(同)

 さらに、その記者会見でも会長の説明があいまいだったこともあり、報道陣からも厳しい質問が続いた。

 特に、協会預かりとした三兄弟の今後について、亀田ジムで練習をしないことを、どうやって確認するのかなどと、矢継ぎ早に聞かれた大橋会長は、「それは五十嵐会長を信用して」というフレーズを何度も繰り返した。

 しかし、五十嵐会長が翌日のJBCの倫理委員会で、ライセンスの取り消しや無期限停止といった厳しい処分を受けることは、12日の段階でも分かっていた。

 このため、報道陣や協会関係者の双方から「そもそも処分を受ける会長を信用するとは、どういうことか」「活動できなくなる五十嵐会長を信用しても意味がない」という批判が出ているほか、関係者の多くが「まるで亀田ジムの復活を前提としたような話になった」という印象を受けたともいうのだ。

 また、別の協会関係者は「なぜ大橋会長は、理事会の参加者に厳重なかん口令を出したり、記者会見で取材制限などもするのか」と疑問を呈している。

 12日の会見は、運動記者クラブの加盟社以外は参加できず、雑誌などが排除されたが、この関係者は「議論の過程を明らかにしないと密室で物事を決めていると見られかねず、余計に悪く書かれてしまうことになりかねない。逆に今回のように世間の注目を集める状況で、協会としてオープンな姿勢で毅然とした態度を示せれば、プラスのイメージを作るチャンスだっただろう。そして、こうした内部の批判を封じるような振る舞いもおかしい」と問題点を指摘する。

 一方、大橋会長に近い関係者のなかには、今回の大橋会長の一連の判断に理解を示す声もないわけではない。

「大橋会長の言動は、惻隠の情から来ているのだろう。今回、自ら腹を切ると申し出た亀田のクビを、あえて跳ねるわけにもいかないということ。ただ、それならそれで、もう少しうまく説明もできたとは思うが......」

 とはいえ、協会として、暴言騒動の直前に、史郎氏のライセンス停止処分の解除を求める要望書をJBCに提出しており、その旗を振ったのが大橋会長だった。このため、協会内部からは「会長も何らかの責任を負うべきではないのか?」といった声も根強いのだ。

 いずれにせよ、東日本協会は、まだ最終的な処分を出す必要があるほか、世界チャンピオンもいる三兄弟の扱いについても解決すべき問題が山積みで、大橋会長は難しい判断を迫られる局面が続く。その舵取りを誤れば、業界のイメージを損なうだけでなく、今後の運営などにも大きなシコリを残すことになりかねないだろう。

 大橋会長は、12日の理事会でも「誰かが理事会の内容を漏らしている」と犯人探しをしていたという。

 だが、大橋会長は、この4月から東日本協会の上部組織に当たる日本プロボクシング協会の会長にも就任して、文字通り業界のトップに立った。そのことで、新聞などのインタビューを受けた大橋会長は、「私は耳に痛い話でも聞く耳を持っています」などと話していたはずだが......。

 最近の大橋会長について、業界関係者やファンのなかには、「亀田に有利となる振る舞いが続いている」と見るものも少なくなく、「何か圧力でも受けているのだろう?」と口さがない噂も飛んでいる。まさか、そんなことなどあり得ないだろうが、そんな疑念を生まないためにも、大橋会長にはトップとしてオープンで公平中立な振る舞いが求められている。
(文=原田翔)

[日刊サイゾー]

Posted by nob : 2010年04月19日 11:28

淘汰できるのはユーザーの良識だけ。。。

■ネットビジネスの本質は大量投下のイスとられゲーム

メルマガは消えてゆくのか

ヤフー運営のメルマガスタンド「Yahoo!メルマガ」が2010年4月20日で終了します。2006年8月の開始は、メルマガスタンドとしては最後発でしたが、強力なブランド力や国内最大級のトラフィックを原動力に、どこまで伸ばすことができるのかと注目していたのですが、ブログの普及に反比例したメルマガの衰退という時代の流れには勝つことができませんでした。あるいは「ナンバーワン」が好きな孫正義さんにとって、業界1位の獲れない事業はいらないのかもしれません。

ただし、これは「メルマガの終焉」を意味するものではありません。そしてメルマガがなくなることはないでしょう。それはネットの「ゲームのルール」からみれば明快です。

配信限定するのは何故か

老舗のメルマガスタンド「E-Magazine」の発行画面にログインすると「【重要】配信数削減の御協力のお願い」と表示されます。1日に複数回メルマガを発行する利用者がおり、システムへの負荷がかかりすぎるので控えてほしいというお願いです。無料メルマガスタンドは掲載される「広告」で運営されていますが、ブームの落ち着きに加えて、不況が冷え込ませる景気はIT業界にも例外を許しません。メールサーバーへかかる負担を「増設」で対応するのは難しくなっているのです。

複数回のメルマガ発行に「ゲームのルール」が見えます。平たく言えば「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」です。メルマガスタンドにとっては迷惑な話ですが、発行した回数は利益に比例します。約22億通の迷惑メールを送りつけ2,000万円儲けていた2年前の事件は記憶に新しいところです。ちなみに、単純計算すると1通当たりの売り上げは「0.009」円。詳しい手口はつまびらかにしませんが「機械任せ」なら悪い金額ではありません。

ネットツールの本質は

フジテレビは、地上波でアナログ、デジタル、ワンセグ、そして衛星放送はBSにCS3局(ワン、ツー、ネクスト)。さらにラジオの「ニッポン放送」で7局。ネットでは「フジテレビオンデマンド」に動画共有サイトの「ワッチミー!TV」で動画を配信し、さらに「Gyao」へ出資もしています。地上アナログが停波になるとしても、なぜこれほど「局」が必要なのでしょうか。これを解くカギは「ワンセグ」です。

「ワンセグ」は地デジ放送参加の必須条件ではありません。高画質・高精細という時代の流れに逆行し、ワンセグ用の「粗い画質」に加工した映像と文字情報を用意している理由は「イスとられゲーム」。「下手な鉄砲~」と対をなすゲームのルールからです。

「イスとられゲーム」は用意したイス(商品サービス)に座ってもらえれば、イスをとられた側(提供側)が勝ちとなるゲーム。インターネット社会のゲームのルールでは、「イス取りゲーム」とは勝者の定義が異なります。つまり「ワンセグ」という「イス」を並べなければ、外出先という「市場」の参加者にすらなれないのです。「多チャンネル」を用意するのも同じ理由です。

ツイッターも「イスとられ」

ネットも「イスとられゲーム」です。メルマガ、ブログ、自社サイトと、1つでも多くの「イス」を置きます。ツイッターも「イス」の1つでしかありません。だから「ツイッターでビジネスが変わる」などという煽りを目にすると、微苦笑を抑えることができません。「イス」がゲームのルールを変えることはなく、それは「エマニエル夫人」が腰掛けた籐椅子だとしても同じだからです。

ネット通販の著名店はさすがに「ゲームのルール」を理解しており、しっかりツイッターに参加しています。イスを用意するためのコストはほぼ無料で、ツイートも日頃発行しているメルマガや更新しているブログからの「コピペ」で事足ります。

そして石の粗製乱造が始まる

ところであなたは、いくつの「ブログ」を運営していますか。実は「ミラーサイト」と称して、まったく同じ内容の記事を複数の「ブログ」に投稿するのは珍しいことではありません。1回の投稿で複数のブログに同時掲載できるサービスもあります。「ミラーサイト」とは、本来は「本家」へのアクセス集中やトラブルの補完サイトとして使われるものですが、それを3つも4つも用意するのは「イス」を増やして「とられる」ため。

「アメブロ」や「楽天ブログ」のようなブログサービスは、自社のブログサービスを盛り上げるために「ランキング」や「注目」「新着」といった仕掛けを用意しており、運良く取り上げられれば「読者増」を期待できます。これも「イスとられゲーム」で、ブログという「イス」を置いておかなければ、ランキングに参加できません。

だからメルマガはなくならない

ツイッター礼賛者は「すべての情報が手に入る」という表現をしますが、これはリテラシーを持つもののごう慢に過ぎません。確かにツイッターの中にはさまざまな「ニュースソース」や「見識」が溢れていますが、非IT業界で働く多くの「普通の人」はそのすべてを目に通すほど暇ではなく、「整理」された情報を好むものです。ツイッターに比肩して「ネット界」で盛り上がりを見せる「ユーストリーム」も同じです。「ダダ漏れ放送」に付き合う時間は「普通の人」にはありません。もちろん「イスとられゲーム」の「イス」として、「ダダ漏れ」に終始付き合える暇人用のコンテンツを用意するのもありです。「ユーチューブ」などと併用して「イス」を用意している企業はすでにあります。

一方、編集して整理された情報を求める人もいます。非IT業界で毎日仕事に追われている「普通の人」にとっては、思いつきで並べられる「つぶやき」より、読者へのメッセージが編集された「メルマガ」を好みます。「メルマガ」がこれからもなくならない理由です。そしてもちろん「メルマガ」も「イスとられゲーム」の「イス」です。

「とられ」ゲームの難点はイスの数が異常に多くなることです。企業やネットサービス会社はさらなる有利を目指し、イスを大量生産して投下しており、その結果、参加者が身動きできなくなくなりつつあるのが今のネット界です。

今回のポイント

「商売」だけを考えれば情報をまき散らすほうが有利。

節度と利益の塩梅を決めるのはモラル……だけ、残念ながら。

宮脇 睦(みやわき あつし)

[SAKURA internet]

Posted by nob : 2010年04月17日 22:27

珍しくはない、、、私の周りでも散見できる昨今の事情。。。

■昔は不登校、今は仕事の挫折で…ひきこもりの高齢化

 ひきこもりは、昭和50年ごろから顕在化し、平成に入って増加したとされる。当初は18歳以下が多く、中学校や高校の不登校の延長と、とらえる傾向もあったが、最近は仕事の挫折などを契機にひきこもる30〜40代の存在も一般化しつつある。

 だが、詳細な調査は行われておらず、全国的な状況把握は進んでいない。東京都が平成19年度に行った実態調査(有効回答1388)では、ひきこもりの年齢は30〜34歳(44%)が最多で、20〜24歳(19%)、25〜29歳(16%)の順だったが、調査対象が15〜34歳だったこともあり、高齢層の実態は分かっていない。

 ひきこもり支援をめぐっては、全国約20の自治体が支援センターなどを設置。今年1月に設置されたばかりの広島市では、18歳以上のひきこもりを対象にしているが、市の担当者は「40代や50代の人から相談がきており、反響の大きさに驚いている」と話している。

[産経新聞]


■40歳でゲーム漬け…ひきこもりも高齢化 人格固まり抜け出せず

 10代の子供を持つ親の悩みに応えようと約20年前に設立された「中卒・中退の子どもをもつ親のネットワーク」(事務局・大阪府枚方市)の会合に近年、20代から40代のひきこもりの子供を持つ老齢の親の参加が増えている。

 親の年金に頼る高齢ひきこもりは、生活保護予備軍とも言われるが、学校などを通じて状況が把握しやすい若年層と異なり、実態はあまり明らかになっていない。「どうしたらよいのか」。家族たちは途方に暮れている。

 大阪市北区の公共施設。4月初旬、ひきこもりの子供を抱える親ら6人が集まった。「家ではゲームばかり。反抗期のままずっといる感じやね」。60代女性がそう打ち明けると、別の女性も「うちもそう。12歳で時間が止まってしまった」とうなずいた。

 会合は月に2回。当初は中卒や高校中退の人らの職を考える場として始まったが最近は、20歳以上のひきこもりを持つ親が目立つ。

 60代女性の30代長男は高校卒業後、通信会社の作業員として働くが「自分一人で昼ご飯を食べるのが嫌」と、周囲とのコミュニケーションが取れなくなったことをきっかけに、次第にゲームに夢中になり部屋にこもるようになった。

 ひきこもり状態は8年。無気力で親が部屋に入っても怒ることはない。「将来どうするの」と尋ねても「いつでも働きに行ける」と言うだけだ。

 長年にわたって会員の悩みの聞き役を務めてきたネットワークの世話人代表(67)の家庭でも、予期せぬことに、40代の長男が昨年から突然ひきこもりになったという。

 機械設備の検査員として約20年間働いたが景気悪化の影響もあって昨年3月に解雇。部屋に入ったきり、ほとんど外に出なくなった。食事は自分で用意しているが、米と塩昆布だけの日も。「口に入れるものがあれば何でもいい」というその日暮らしの生活だ。

 長男を家から追い出して自立を促すことも考えているが「一人暮らしをしても、どこかで餓死してしまうかも」と途方に暮れる。

 大阪府が今年度からひきこもりの支援ネットワークをつくるなど、ひきこもりの支援策は広がりつつあるが、支援の対象者は実態が把握しやすい学生が中心。高齢ひきこもりへの支援策はほとんどない。

 代表は「中学生や高校生ならやり直せるが、20歳を超えると人格が固まってしまい、なかなか抜け出すことはできない。先が見えなくて真っ暗闇だ」と話していた。

[産経新聞]


■若者の2ちゃんねる離れ 中高年だけ残る「暗い未来」

「若者の2ちゃんねる離れ」がネットでささやかれている。2ちゃんには、開設当初からのユーザーがそのまま居残って「高齢化」する一方、若い世代は「ミクシィ」をはじめとしたコミュニティーサイトに移ったのではないかというのだ。

現在の「2ちゃんねらー」のメインユーザーは40代、さらには50代というデータも出ている。若者にとって2ちゃんは「不要」となっていくのだろうか。
将来は「孫のかわいさ語ろうスレ」

2ちゃんねるが開設してから既に10年を超えた。当時「若者」だったユーザーも当然、同じだけ年齢を重ねている。学生や若手の社会人だった人が、今は30代、40代になっていても不思議ではない。

J-CASTニュースは2009年5月27日付の記事で、「2ちゃんねらー」の分析をした。グーグルが提供する「アド・プランナー」を使って調べたところ、年齢層は35~44歳が最も多かったことが分かった。35~44歳が34%と最も多く、25~34歳(17%)、45~54歳(同)、 0~17歳(14%)と続いている。それから約1年後、再度調べてみると年齢層に若干の変化が見られた。最も多いのは35~44歳で全体の36%を占めている。そして2番目となったのは、45~54歳の22%だ。もはやユーザーの中心は40代、さらには50代の「中高年」と言えそうだ。

最近、「2ちゃんねる離れ」を扱ったネット記事が掲載された。当の2ちゃんねるにも早速その内容を語るスレッドが立った。「おっさん狙いの話題しか伸びないもん」と「高齢化」を感じている人もいれば、「若者が2ちゃんやらないことがなぜ深刻なんだ?何の問題もないだろ」と考える人もおり、受け止め方はさまざまだ。ただ、未来の姿を想像してかこんな書き込みもあった。

「孫の可愛さを語ろう!!とか嫁が憎いだとか
老人ホームで暮らす香具師集まれ!とか
そんなスレばかりになるのだろうかいつか」

[JCASTニュース]


■他人事ではない100人の『転落』
〜30代独身者はホームレス予備軍?

 15年間、「定点観測」したのは、新宿中央公園だった。

 観測対象は、ホームレスである。

 バブル崩壊後、当時まだ短編映画のカメラマンをしていた著者(現フリーライター)は西新宿に通い始めた。この公園を中心に都内の300人以上のホームレスを取材するために。本書にはそのうち100人分の「現在に到る」までの来歴が載っている。

 日雇いの仕事で稼ぐと、お金は酒やギャンブルに消え、なくなれば借金。家族にはそっぽを向かれ、行き着く先は路上の人。

 これが、これまでの典型的な「最底辺」への落ち方だった。全体に低学歴の人が多く、最後は自らホームレスになろうとしてなったフシもある。学歴はともかく、酒やギャンブルへの依存や社会保険未加入など自業自得と言われてもしかたないところも目立つ。

 ところが、今は自分の失策ではない、不可抗力でホームレスに転げ落ちる人が多いという。

きっかけは上司との軋轢

 東大卒の高学歴者や、元一流企業社員、元経営者など「勝ち組」だった人が少なくない。しかも、酒やギャンブルと無縁の人も多い。かつては全身垢だらけの人が大多数だったが、今は、「いつでも働きに出られるように」と、ヒゲを毎日剃るなど身ぎれいにするホームレスが増えた、と著者は言う。

 名だたる上場企業が、正社員の早期希望退職者を募集する「年齢条件」を、「50歳以上」から「40歳以上」に低く設定するなど、なりふり構わぬリストラ策に出ている。

 いいように切り捨てられるのは非正社員だけではない。正社員も今や「末端」である。しかも、不慮のケガや病気といった災厄は誰にも予告なく降り掛かる。

 すべての人にとって収入が完全に途絶える危機は、すぐそこにある。

 となれば、不可抗力でホームレスに「転げ落ちてしまった人々」の失敗から学ばなくてはならないだろう。

 例えば、本書に上司との軋轢がきっかけで転落した人が登場する。

 丸の内に本社のある大手鉄鋼メーカーに勤務していた男性。仕事はユーザー企業の工場ラインなどのシステム設計だった。月の残業時間は150時間と多忙だったが、それなりに充実していた。

 しかし、ある時、直属の上司にソリの全く合わない人物が配属され、やる気はみるみる減退。会社に自分の居場所を失い、約20年のサラリーマン生活は39歳の時に終わった。

 独身で、そのまま田舎に戻り就職したが、給料は低く退職金をくいつぶす。その後はサラ金の借金地獄に陥る。金の使い道など詳細を本人は語ろうとしないが、浪費が続いたのだろう。

 最後はにっちもさっちもいかなくなり、親に迷惑をかけてはいけないと東京へ舞い戻る。サラ金により乱れた生活リズムを戻すことができぬまま街を漂流したようだ。

 職場の人間関係は本当に難しい。

 相性が合わない人とチームになっての仕事ほど苦痛なものはないだろう。戦略の立て方や進め方、価値観が異なればやりにくいし、余計な消耗も多い。ソリの合わない上司からの評価が低くなれば、給料も減るかもしれない。

 別のケースでは、部下のミスの責任をとって大手企業を退職したホームレスもいた。

 いずれも不幸な出来事としか言いようがない。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2010年04月17日 17:12

VIVA高齢化社会。。。

■ 女性人口、初の自然減

 総務省は16日、2009年10月1日現在の日本の推計人口を発表した。定住外国人を含む総人口は1億2751万人で、前年に比べて18万3000人(0.14%)減った。減少は2年連続で、減少幅は過去最大になった。女性は初めて死亡者数が出生者数を上回る自然減少に転じた。男性は5年連続で自然減となっており、総務省は「本格的な人口減少時代に入った」と分析している。

 国外への流出が国内への流入を上回る人口の「社会減」は12万4000人。比較可能なデータがある1950年以来、初めて10万人を超えた。外国人は出国者が入国者を4万7000人上回り、94年以来、15年ぶりに社会減となった。ブラジル人など自動車関連企業などで勤務していた多くの外国人が帰国したことが要因。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2010年04月17日 17:09

遅すぎたけれども着実な一歩、、、ひいては終身刑の導入と死刑制度の撤廃に期待。。。

■参院法務委、時効撤廃法案可決

 参院法務委員会は13日午後、殺人や強盗殺人罪の公訴時効廃止を柱とする刑事訴訟法と刑法の改正案を与党などの賛成多数で可決した。14日の参院本会議で可決、衆院に送付する見通しだ。

 改正案では、最高刑が死刑の罪は時効(現行25年)を廃止。懲役・禁固の罪は一部を除き期間を2倍に延長する。過去に発生した事件で、改正は犯罪被害者の遺族らの感情を踏まえた措置で、改正案が施行された時点で時効が成立していない未解決事件が対象となる。政府は公布日から施行する方針で、6月の会期末までに成立すれば7月に時効を迎える平成7年の東京都八王子市のスーパーで起きた女子高生ら3人の射殺事件に適用されることになる。

[産経新聞]

Posted by nob : 2010年04月14日 18:48

過ぎたるはと、、、懐が小さい。。。

■ボクシング:亀田史郎氏を“永久追放” JBC

 3月27日の世界ボクシング評議会(WBC)フライ級王座統一戦で敗れた亀田興毅選手(23)=亀田=の父史郎氏(44)が試合後に立会人らに暴言を吐いた問題で日本ボクシングコミッション(JBC)は13日、東京都内で倫理委員会を開き、史郎氏にセコンドライセンス取り消しの処分を科すことを、全会一致で決めた。今後いかなるライセンスの申請も受理せず、JBCの管理権限が及ぶ客席、リングサイド、控室への立ち入りも禁止した。事実上の永久追放といえる重い処罰となった。

 倫理委は史郎氏の行動を「JBCが世界と協調する中での国辱的行為」と断罪した。史郎氏は現在、WBCの懲罰委員会で事情聴取を受けるためメキシコに滞在中。この日の決定はただちに史郎氏とWBCに通知される。

 また、亀田ジムの五十嵐紀行会長(35)に対しては「史郎氏を増長させ、扇動する行為があった」として、クラブオーナー、プロモーターの両ライセンスを無期限停止の処分とした。今後2年間は解除申請ができない。

 オーナー不在となる亀田ジムの活動については、JBCは東日本ボクシング協会と協議する。また興毅をはじめ、次男の大毅、三男の和毅の所属3選手は同協会預かりとなっており、JBCと同協会が支援していくという。

 史郎氏は2007年10月からセコンドライセンス無期限停止中だった。12日にライセンスを返上する旨の文書をJBCに提出していたが、JBCの安河内剛事務局長は会見で「ライセンスの返上はルール上規定がなく、処分とは全く別物。史郎氏の反社会的行為は明らかで、過去3度処分を受けている前歴もあり、厳罰は当然」とした。【大矢伸一】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2010年04月14日 18:44

ネガティブな要素は何もない、、、メンタリティーとライフスタイルを変えればよいだけのこと、、、若者達の多くはとうに始めている。。。

■年収300万円なら十分“勝ち組”に?
給料の「無限デフレスパイラル」が始まった

景気改善の兆しが見え始めたものの、企業はまだまだ慎重な姿勢を崩さず、社員の世帯収入が上向くまでには時間がかかりそうだ。昨冬のボーナス水準は1990年の調査開始以来、初めて40万円を割り込み「過去最安値」をマークした。今春以降も、状況は大きく変わりそうにない。巷には、労働環境の悪化ぶりを嘆く会社員が溢れているのが現状だ。年収300万円どころか、「年収200万円時代」も覚悟しなくてはならない現状において、企業と労働者の「目指すべき未来」はどこにあるのだろうか?(取材・文/友清 哲、協力/プレスラボ)

年収300万円は夢のまた夢?
「年収200万円時代」が現実に

大不況の煽りで過去最低を記録した昨冬のボーナス水準だが、その反動で今夏は6.6%増が見込まれるとの推計もある(野村証券金融経済研究所による「ボーナス推計」)。景気回復が本格的に家庭に届く日が待ち遠しい。

 かつて、『年収300万円時代を生き抜く経済学』(光文社刊)という本がベストセラーになった。今やテレビや雑誌で引っ張りだこの人気者となった経済アナリストの森永卓郎氏がこの本を上梓したのは、7年前の出来事である。

 「年功序列が崩壊し、サラリーマンの年収は300万円程度になるだろう」と予測した同書は、当時センセーショナルな話題として、各メディアで採り上げられた。

 しかし、昨今のサラリーマン世帯は、もはやそれどころではない窮地に陥っている。汗水垂らして働いても「年収300万円」さえままならないのが、現状なのだ。

 厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によれば、2009年度の勤労者の平均年収(時間外手当を含み、賞与は除く)は、年収換算ベースで約382 万円と毎年連続で減少を続けている。同じく時間外手当を除いた純粋な賃金(09年6月の所定内給与)だと、全都道府県の3割に及ぶ自治体では、すでに平均 200万円台に突入している。

 まさに「年収200万円時代」の到来が、現実のものになりつつある。

 では、これらを一切がっさい「不景気のせいだ」と切り捨てて良いのだろうか。景気の先行きを占う日銀発表の3月短観は、4期連続の改善基調にある。さらに内閣府が発表した2月の景気動向指数(※6日発表、速報値)では、前月比0.4ポイント上昇の100.7で、11カ月連続の上昇を示した。

 消費の回復にはまだ時間を要するだろうが、景況は着実に上向いている。逆に、「景気にかかわらず労働者の給与は下がっている」とも言える。

 厚生労働省が3月末に発表した「毎月勤労統計調査」によれば、2009年11月~2010年1月までに支払われた冬のボーナスは平均38万258 円。40万円を下回るのは、1990年の調査開始以来、初めてだという。同省の推察では、この背景には派遣社員やパート労働者など、ボーナスの低い非正規労働者の増加が大きく影響しているという。

 つまり、景気云々よりも、労働環境が構造的に悪化している影響が大きいのだ。サラリーマンの給料は、このままだと「無限デフレスパイラル」にはまり込みかねない。

 家計支援という意味では、子ども手当てや公立高校の無料化など、鳩山政権の施策は心強いかぎりだが、こうしたネガティブファクターが解消されない限り、冷え切った消費マインドの高揚には繋がらないだろう。

正社員の「既得権」は崩壊寸前!
目減りする収入への悲鳴が続々・・・

 新卒の採用になると、事態はより深刻だ。厚生労働省と文部科学省のまとめによれば、今春、入社式を迎えた大学生の内定率は、前年比▲6.3ポイントの80.0%となった。これは、過去最低水準の厳しい数字。新卒の大学生の5人に1人が内定をもらっていない計算になる。就職難による生活保護世帯などが増加すれば、さらに日本経済を圧迫することになる。

 運良く就職出来た社員についても、日本企業の社員がかつて考えていた「この年齢ならこれくらいの給与をもらうのは当然」という所得水準の補償は、崩壊寸前だ。

 「私の職場では、ここ数年、不況による経営再建という名目で、毎年のように給与改定が行なわれ、実質的に社員の懐は潤わない体制になっているのが現状です。同じ仕事量をこなし、同じくらいの実績をあげていても、月額の手取りが30万円台から20万円程度に下がったスタッフもいるほどです」

 そう語るのは、大手サービス業で働く20代の人事部員だ。全国に100軒以上の店舗を展開し、都内に運営本部を置く同社では、従来の「基本給+歩合給」のシステムが、昨年撤廃されたという。

 具体的には、歩合給制を廃止する代わりに固定給をアップし、全体の業績を賞与に反映させる方針に変更された。しかし、「全社的な業績は芳しくないので、個人でそれなりの売り上げを立てているスタッフにとって、満足のいく賞与が支払われることはありません」というから、現場から不満の声が頻出するのは必然だ。

 「これまでは、キャリアに関わらず実績に応じて報酬が得られることで現場の士気は高められていました。しかし経営側としては、人件費支出をある程度固定化したいという思惑があるようです。売り上げ向上に目を向けるよりも、支出を抑えることに躍起になっている印象を受けますね」(同)

 つまり、それだけ台所事情が圧迫されていると推察できる。また、別の中小・建設事業者スタッフからは、次のような制度“改悪”の体験談も聞かれる。

 「月給の支給額自体は維持されているのですが、昨年の給与改定によって内訳が大きく変更されました。それまでは約15万円が基本給で、そこに各種手当てが上乗せされる形を採っていたのに、改定によって基本給が8万円に下がり、新たに職務給などの名目が新設されたんです。賞与はこの基本給ベースで “○ヵ月分”と算出されますから、同じ賞与2ヵ月分支給となっても、金額は半減ということになります」(30代男性)

 同社は、退職金を「基本給×勤続年数×支給率」で算出する規定になっているが、急遽基本給を半額に下げられたことで、社内には戸惑いの声が噴出しているという。転職さえ視野に入れるスタッフにとって、既得権が突然無実化されるのはあまりに痛い。
年功序列など、もう望むべくもない

落としどころは「実績連動給」か?

 しかし他方では、福利厚生への考え方自体が、時代の流れと共に変化しつつある。その一端として、外資企業に多く見られる「グローバル型社員」制度の適用が、今後さらに進むかもしれない。野村證券の例を挙げよう。

 同社では、2011年春の新卒採用について、米リーマン・ブラザーズの事業買収を機に導入した「グローバル型社員」の適用を新卒採用にも広げ、新卒採用者全体の1割弱に当たる50人程度を募集する方針を明かしている(日本経済新聞2010年4月1日付け)。

 これは、個人の業務実績に報酬が連動する外資流の人事報酬制度で、主に高い専門性が求められる法務やトレーディングなどの職種で実施されるという。年金などの福利厚生がない代わりに、初任給は54万2000円と高額だ。この制度の適用対象となる法人取引部門約1600人のうち、およそ700人が移行を選択したというから、実績連動給に共鳴するフレッシャーズは思いのほか多い。

 若い被雇用者の終身雇用に対する意識が薄まり続ける昨今、手厚い福利厚生よりも、新たな世代の就業意識に沿った雇用形態として、「グローバル型社員」制度はこれからさらなる浸透を見せるかもしれない。

 「年功序列」「福利厚生の充実」といった日本企業独自の価値観に頼ることは、今後ますます難しくなるだろう。「年収200万円時代」が到来するなか、自分の年収は自分で守っていくしかないのだ。

(編集部よりお詫びと訂正)

4月9日から掲載しております同記事の記述に、一部誤りがありました。該当部分は、「厚生労働省の賃金構造基本調査によれば、平成21年度の全勤労者の平均年収(賞与のぞく)は、前年比▲1.5%の294万5000 円と(平均年齢41.1歳、平均勤続年数11.4年)と、前年に続き300万円の大台を割った」です。訂正し、お詫びします。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2010年04月13日 01:24

真の悪の枢軸米国の詭弁、マグナムからコルトに自分は変えるから丸腰でいろと要求しているようなもの、これでは世界は何も変わらない、、、属国日本はそれに加担するばかり。。。

■米「非核国に核攻撃しない、ただ北朝鮮は例外」

米国は6日(現地時間)発表した「核戦略体制の見直し」(NPR)で核拡散禁止条約(NPT)加盟国としてこの条約上の義務を履行する非核保有国に対してのみ核兵器を使わないと明らかにし、北朝鮮に対する核兵器使用の可能性を残した。北朝鮮は2003年にNPTを脱退し、2006年と昨年、核実験をした。

バラク・オバマ米国大統領も5日、ニューヨークタイムズとのインタビューで「米国はこれから自衛の次元の場合でも核兵器使用条件を大きく制限するが、北朝鮮・イランのようにNPTを脱退あるいは違反した「局外者」(outlier)に対しては例外とする」と明らかにした。

ニューヨークタイムズが手に入れたNPRによると米国はNPTに加盟した非核保有国が米国とその同盟国を生化学兵器で攻撃しても核兵器を使わずに在来式戦力で対応するものとされている。2001年のNPRは、非核保有国でも生化学武器で攻撃する場合、核兵器使用を排除しなかった。米国はまた核兵器主要運び手段の1つだったトマホークミサイルも廃棄する方針を明らかにするとLAタイムズが5日、伝えた。

ヒラリークリントン米国務長官はこれについて6日、柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商部長官に電話をかけて新NPRの内容を説明し、米国は拡大抑止(extended deterrence)など公告した安保公約下に十分な抑止力を提供していくという立場を明らかにした。柳長官は1日、両国首脳間の電話通話に続き、この日、クリントン長官がNPRと関連する米国の確固たる安保公約を再び確認するなど、両国間の緊密な協議が行われていることを評価したと外交部は伝えた。米国防部も2日、チャン・グァンイル国防部政策室長など韓国側当局者とのテレビ会議で新NPR関連内容を説明した。

外交部関係者は「韓国政府は米国との続いた事前協議過程で『今後の米国の核抑止力が弱くなるのではないか』という立場を米国側に尋ねた」とし「米国が事前に説明をしてくれた国家は制限されたものだと理解している」と伝えた。

[中央日報]


■米国:オバマ大統領「核実験行わぬ」 禁止条約批准、議会に要請へ

 【ワシントン古本陽荘】米政府が6日発表した、米国の核戦略の指針となる「核態勢見直し」(NPR)に関し、オバマ米大統領は「米国と世界の安全保障上の最大の脅威はもはや国家間の核戦争ではなく、核テロと核の拡散」と指摘した。そのうえで、12、13両日ワシントンで開催される核安全保障サミットが「狙われやすい核物質を4年以内に国際管理するとの目標に向けた具体的ステップ」の場になるとの見通しを示した。

 また、「核実験は行わない」と言明し、核実験全面禁止条約(CTBT)について、米上院に批准を求めていく姿勢を強調した。

 一方、NPR発表のため記者会見したゲーツ国防長官は、敵国が核兵器で攻撃してこない限り核攻撃しないと宣言する「先制不使用」政策などが採用されなかったことについて、「政権内で相当議論した。だが、世界の核兵器を管理するまでの道のりは遠く、そこまで我々を明確に制限するには至らなかった」と説明した。

 大統領はまた、「核兵器がなくなる日まで、核兵器を減らし、核物質を管理し、核拡散防止条約(NPT)を強化することに積極的に取り組む」と述べた。

 NPRでは、日本の一部に憂慮もあった核兵器搭載の巡航ミサイル・トマホークの廃棄を明記した。中国の核について「計画の透明性に欠け、将来の戦略的意図に疑問を抱かせる」と懸念を表明した。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2010年04月07日 23:49

削減と廃絶、、、一見似て根本的に非なるもの。。。

■核廃絶、試される実行力=戦略見直し、条約批准正念場−プラハ演説1年・米大統領

 【ワシントン時事】オバマ米大統領が「核兵器なき世界」実現を誓ったプラハでの演説から5日で1年。その理念はノーベル平和賞受賞につながり、大統領はロシアとの新核軍縮条約最終合意の成果も上げた。オバマ政権は今週、今後5〜10年間の核政策となる核戦略体制の見直し(NPR)を発表する予定で、プラハ演説を具体化させる指針をどこまで示せるのか、大統領の決意と実行力を占う上でも注目される。

 オバマ大統領はプラハ演説で、「核兵器は冷戦が残した最も危険な遺物であり、核兵器のない世界に向けて具体的な措置を取る」と宣言。核拡散防止条約(NPT)発効40年を迎えた今年3月には、軍縮、不拡散、核の平和利用を3本柱と位置付け、「NPRの中で、米国の核兵器の数と役割を減少させる」とした。

 冷戦思考からの脱却を唱えるオバマ大統領だが、政権内で核政策の考えは一枚岩ではない。NPR策定では核兵器保有目的をめぐり、核攻撃への対抗手段という「唯一の役割にすべきだ」とするホワイトハウスと、北朝鮮やイランを念頭に、生物・化学兵器に対する攻撃にも使用できる余地を残すべきだと主張する国防総省との間で意見が対立している。

 策定は3カ月以上遅れ、根幹部分での意見の違いの根深さを浮き彫りにした。核兵器使用条件の限定は核削減に直結するだけに、最大の焦点となっている。

[時事通信]

Posted by nob : 2010年04月04日 23:36

侵略者と独裁者の権力争い、、、犠牲になるのはいつも一般民衆。。。

■イラク:民家侵入、24人射殺

 【カイロ和田浩明】バグダッド近郊で2日深夜から3日未明にかけ、イラク軍の軍服姿の男たちが民家に侵入し、地元自警組織の関係者ら少なくとも24人を頭部などを撃つ「処刑スタイル」で射殺した。イラク治安当局者によると、国際テロ組織アルカイダ系組織の犯行が疑われている。治安問題はイラク国民の主要関心事であるだけに、今回の事件は3月の連邦議会選を受けて行われている主要政治会派間の連立協議にも影響を与えそうだ。

 事件が起きたのは、バグダッドの南約25キロアラブ・ジャブル地区の村。犠牲者はイスラム教スンニ派住民で、アルカイダ系武装組織に対抗する自警組織「覚せい評議会」の関係者。AFP通信によると手足が折られた人もおり、現場からは手錠をされた7人も救出された。

[毎日新聞]


■ バグダッド中心部で爆発3件、30人超死亡・224人負傷

 【ドバイ=太田順尚】イラクの首都バグダッド中心部で4日、各国大使館を標的にしたとみられる大きな爆発が3件あり、ロイター通信によると、少なくとも30人が死亡、負傷者は224人にのぼった。イラクでのテロは3月の連邦議会選を妨害するため、標的が各地の投票所などに分散していたが、選挙後の新体制を揺さぶる狙いから、今後は再び大都市や重要施設などへの襲撃が活発になる恐れがある。

 バグダッドでのテロの負傷者も含めた被害としては、2日間にわたって起きた1月末の連日テロ以来の規模。バグダッド中心部の高級住宅街マンスール地区のドイツ大使館やエジプト大使館近くで、自動車が爆発する事件が2件発生。その後、政府機能が集中する旧米軍管理区域に近いサルヒヤ地区でも、イラン大使館の付近に爆発が起きた。イラク治安部隊の報道官は「大使館を狙った自爆テロ」との見方を示した。

 バグダッドでは昨年後半から、政権の求心力低下を企図したイスラム教スンニ派武装組織によるとみられる組織的、計画的な大規模テロが相次ぎ発生。首都中枢の政府庁舎や大使館などが標的となってきたが、3月の議会選前後は選挙妨害に狙いを移していた。

 議会選の成立後は各政治勢力が連立政権の樹立へ激しい駆け引きを展開している。武装組織は国内の宗派対立をあおって新政権の求心力をそぐ狙いもあるとみられ再度、首都中心部を狙うテロに戦略を転換した可能性がある。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2010年04月04日 23:31

やむおえない、、、まずは日本自らが死刑を廃止するところから。。。

■中国、5日にも邦人に死刑執行 麻薬密輸、国交正常化後で初

 中国当局は29日、日本政府に対し、麻薬密輸の罪で死刑判決が確定している日本人の男性死刑囚について、近く死刑を執行すると通告してきた。日本政府筋が30日明らかにした。執行されれば1972年の日中国交正常化以降、日本人で初めてとなる。

 同筋によると、4月5日にも死刑執行の可能性があるという。日中間では、大きな懸案だった中国製ギョーザ中毒事件の容疑者が拘束され、関係改善加速への期待も出ているが、執行されれば日中関係に微妙な影響を与えそうだ。

 中国は「死刑大国」と人権団体から批判を浴びており、当局はこれまで日米欧など先進国の外国人に対する死刑執行は慎重に対処してきた。しかし、昨年12月末には麻薬密輸罪の英国人に死刑を執行。国力の増大と国内の引き締め強化に伴い、外国人に対しても国内同様の死刑執行基準に改めつつある可能性がある。

 日中外交筋によると、男は2006年9月、遼寧省大連の空港から日本へ覚せい剤約2・5キロを密輸しようとして逮捕。08年6月に一審で死刑判決を言い渡され控訴したが、同省の高級人民法院(高裁)で昨年棄却され、判決が確定していた。

 日本人の執行猶予の付かない死刑囚はこの男も含め4人いる。近年、麻薬密輸容疑で日本人が逮捕される新たな事件も相次ぐ中、日本側は中国に対し、国民感情などに配慮し慎重な対応をするよう求めてきた。

 中国では麻薬や覚せい剤の密輸は重罪で、刑法は覚せい剤50グラム以上の密輸について「懲役15年か、無期懲役または死刑」と規定している。

 中国メディアによると、中国では1950年代に毛沢東主席らの暗殺を計画したとして、日本人男性1人に死刑が執行された例がある。(共同)

[47NEWS]


■中国の日本人死刑囚、2人は9日以降に執行か

 【瀋陽=比嘉清太】中国遼寧省で麻薬密輸罪に問われ、死刑判決が確定した武田輝夫(67)=名古屋市出身=、鵜飼博徳(48)=岐阜県出身=、森勝男(67)=福島県出身=の3死刑囚に対する刑執行について、日中関係筋は7日、武田、鵜飼両死刑囚への執行が9日以降になる可能性が高いと語った。

 中国は4月1日、3人への刑執行を8日にも行うと日本側に通告。しかし、大連で収監されている武田、鵜飼両死刑囚は8日に家族らと面会することになり、執行は9日以降になりそうだという。

[読売新聞/7日追加]


■中国:日本人3人の死刑執行 麻薬密輸罪で6日に続き

 【北京・浦松丈二】中国遼寧省高級人民法院(高裁)は9日午前9時(日本時間同10時)、麻薬密輸罪で死刑判決が確定した名古屋市の武田輝夫(67)、岐阜県の鵜飼博徳(48)の両死刑囚の刑を大連市看守所で、福島県の森勝男死刑囚(67)の刑を瀋陽市看守所で執行した。

 死刑執行の直後、同法院から在瀋陽日本総領事館と同総領事館大連出張駐在官事務所にそれぞれ電話で連絡があった。

 同法院は6日に同罪で死刑判決が確定した大阪府の赤野光信元死刑囚(65)の刑を、日本人の死刑としては1972年の日中国交正常化以降初めて執行していた。中国で死刑が確定していた日本人4人全員の刑が執行された。

 武田死刑囚は02年から名古屋市などで被害総額6億円の連続強盗事件を起こした日中混成強盗団のリーダーとして愛知県警などが指名手配していた。同年11月に中国入り。ホームレスらを運び屋に雇って覚せい剤密輸を繰り返した主犯格とみられている。

 判決によると、武田死刑囚は04年6月に広東省で共犯者2人と覚せい剤約3.1キロを所持しているところを拘束され、03年に大連から覚せい剤計約3.7キロを密輸しようとした組織のリーダーと認定された。

 鵜飼死刑囚は03年7月、覚せい剤約1.5キロを隠し持って大連の空港から帰国しようとして拘束された。裁判では「他人に頼まれた。覚せい剤とは知らなかった」などと主張した。

 両死刑囚は1審で死刑判決を受けて控訴、07年8月に同法院が棄却し、死刑が確定していた。

 森死刑囚は03年7月、覚せい剤約1.25キロを隠し持って瀋陽の空港から帰国しようとして拘束された。裁判で「他人の差し金だった。監視されていた」などと主張したが、1審で死刑判決を受けて控訴、07年10月に同法院が棄却し、死刑が確定した。

 鵜飼、森両死刑囚は武田死刑囚の指示で覚せい剤を密輸しようとしたとみられている。

 中国ではこれまで日本人の「運び屋」ら20人以上が逮捕、起訴されている。死刑の目安となる1キロ以上の覚せい剤が押収されたケースも多く、今後も死刑執行が続きそうだ。

[毎日新聞/9日追加]


■中国:日本人死刑執行 生活困り運び屋に 予想外の重罪に自暴自棄

 【北京・浦松丈二】中国遼寧省高級人民法院(高裁)は9日までに、麻薬密輸罪で死刑が確定した日本人4人全員の刑を執行した。中国各地の空港では、覚せい剤を日本に持ち出そうとした日本人が逮捕される事件が相次ぎ、裁判で「預かっただけ」と主張しても「密輸の行為犯」として死刑を含む重罪が言い渡されている。密輸団が、日本の困窮者を狙い撃ちして運び屋に仕立てる手口が横行。刑を執行された死刑囚には、予想外の重い刑に一時、自暴自棄になった人もいたという。

 刑が執行された森勝男元死刑囚(67)=福島県出身=は、03年7月に覚せい剤約1・25キロを隠し持って帰国しようとして空港で拘束され、04年2月の1審で刑事犯として日本人として初めて死刑を言い渡された。

 森元死刑囚は逮捕後、「定年退職して金に困っていた」と供述し、日本国内で密輸を持ちかけられ、報酬20万~30万円で請け負ったことを認めた。裁判では、日本に逃亡した共犯者に「監視されていた」と主張した。

 森元死刑囚を知る関係者は「1審判決直後は(制度の違いなどから)『どうなってもいい』と自暴自棄だったが、その後、減刑嘆願を書くなど生きようとしていた」と様子を明かした。

 また、刑が執行された鵜飼博徳元死刑囚(48)=岐阜県=も「他人に頼まれた。中身を知らなかった」と主張した。しかし、両元死刑囚は麻薬密輸の「行為犯」と認定され、死刑が確定した。

 一方、両元死刑囚らに密輸を指示した覚せい剤密輸団のリーダーとみられる武田輝夫元死刑囚(67)=名古屋市=は裁判で「(共犯の)中国人から『もうけたい』ともちかけられた。死刑になっても構わない」と認めた。

 北京の日本大使館によると、中国では麻薬関連犯罪で少なくとも30人が逮捕、起訴され、うち20人(元死刑囚4人を含む)の判決が確定、10人は未確定で未決拘置中。同大使館は法律の知識がある中国人スタッフ1人を近く増員、すべての裁判を傍聴していく方針だ。

[毎日新聞/9日追加]


■社説:中国で日本人死刑 教訓を受け止めたい

 中国で麻薬密輸罪で死刑が確定していた日本人男性に対して、刑が執行された。72年の国交正常化以降、初めての執行である。

 判決によると、男性は06年9月に大連の空港で、共犯男性(懲役15年確定)と、約2・5キロの覚せい剤を日本に密輸しようとした。

 覚せい剤の密輸で死刑は厳しすぎる。そう受け取る日本人も多いだろう。日本の法律では、覚せい剤で最も重い「営利目的密輸」でも最高が無期懲役だ。また、男性は、面会した親類に、通訳のひどさなど、取り調べや裁判への不満を漏らしていたと伝えられる。

 先月末に中国側の執行通告を受け、鳩山由紀夫首相が「大変残念だ」と表明したのをはじめ、閣僚から懸念の声が相次いだ。岡田克也外相は、適正な刑事手続きの面から駐日中国大使に疑問を伝え、菅直人副総理兼財務相は「日本の罰則より厳しいと思っている人がいる」と温家宝首相に直接、訴えた。

 犯行の経緯など事件の情報が乏しく、刑事手続きにも疑問符がつく中、自国民の生命権の保護の問題として、政府が声を上げたのは当然だった。懸念が聞き入れられず残念だ。同じ罪でさらに3人の執行が通告されており、波紋は広がるだろう。

 ただし、今回の問題を冷静に受け止めることも必要である。

 司法制度はそれぞれの国が定める。刑罰も同様だ。中国が麻薬犯罪に厳罰で臨むのは、アヘン戦争など歴史的な背景があるからとされる。

 東南アジアも麻薬に厳しい。先月末、覚せい剤4キロ以上の所持を問われた日本人女性の初公判がマレーシアであった。無罪を主張したが、有罪が確定すれば法定刑は死刑だ。

 空港などで知らないうちに覚せい剤をバッグに入れられたと訴えるケースもある。各国警察が慎重を期すべきなのは言うまでもない。だが、薬物犯罪への認識が国によって異なることをまずは自覚したい。

 アムネスティ・インターナショナルは、昨年の中国の死刑執行は数千人とみる。世界一だ。まゆをひそめる向きもあるだろうが、欧州などの死刑廃止国からは、日本も同じような目で見られていることを心にとどめたい。

 世界の死刑執行国は15年前から半減し、昨年は18カ国だ。日本はその一つである。国連の国際人権規約人権委員会などが懸念を繰り返し表明するが、政府が「国内問題」と言い続けてきたのも事実だ。

 中国は今回、日本の国民感情に配慮してか、執行前の家族との面会を認めた。日本では死刑囚が執行を知るのは当日朝で、最期の別れはできない。死刑制度や死刑囚の処遇を考えるきっかけにもしたい。

[毎日新聞/9日追加]

Posted by nob : 2010年03月30日 23:07

またやってしまいました、、、気持ちは判るけれど、、、王座奪取の際にはこの逆だった感も。。。

■亀父除名も JBCどう喝に協会厳罰検討

 ボクシングの亀田3兄弟の父史郎氏(44)が、厳罰処分を受ける可能性が出てきた。27日に東京・有明コロシアムで行われたWBC世界フライ級王座統一戦(亀田興毅-ポンサクレック)の試合後、採点内容を不服として、日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内剛事務局長らをどう喝した。この事態を重くみた東日本ボクシング協会の大橋秀行会長が28日、4月12日の理事会で関係者から事情聴取する方針を示した。セコンドライセンス無期限停止中の史郎氏の問題行動に、既に複数の理事から厳しい意見が出ており、除名も含めた厳罰処分が検討されそうだ。

 興毅の王座陥落後の史郎氏の猛抗議が、自らを窮地に追い込んだ。28日未明に安河内事務局長から報告を受けた東日本協会の大橋会長はこの日、「伝え聞いた段階ですが、史郎氏の言動が事実ならば大変な問題。重大な事態と受け止めている」と、厳しい態度で対処する姿勢を示した。早速、4月12日の理事会は亀田ジムの五十嵐会長を呼んで事情聴取するという。

 07年10月にセコンドライセンス無期限停止処分を受けた史郎氏に対し、東日本協会は3月15日の理事会で処分解除の要望書をJBCに提出することを決めていた。ところが、27日の初防衛戦で興毅が判定負けを喫した後、5回のバッティングの減点を巡って安河内氏らに「おのれのクビ、とったるぞ」などとどう喝。この問題行動に、協会理事から「みんなの何とかしてあげたいという気持ちへの裏切りだ」と、次々と厳しい意見が挙がった。

 協会関係者は「処分解除の要望書の取り下げに加え、さらに処分することもあり得る」と明かした。現在は許可されているプロモーターを含めたボクシング活動をすべてできなくなる「除名」も視野に入れながら処分が検討される見通し。大橋会長は「五十嵐会長とJBCの両方から事情を聴いた上で、各理事とじっくり協議したい」と説明した。

 一方、JBCも29日から史郎氏の処分の検討に入る。どう喝された安河内事務局長は「協会からの(処分解除の)要望書は1度、差し戻している。今回の試合をみて考えましょうと言っていたのですが…」と話し、倫理委員会で協議される見通しを明かした。こちらも最も重い「ライセンスはく奪処分」が下る可能性が出てきた。

 試合後、史郎氏は「興毅のセコンドにつくためにずっと我慢してきた。でもこのままでは引き下がられへん」と、厳罰を覚悟した上での言動であることを示唆していたが、協会からの「除名」、JBCからの「ライセンスはく奪」という厳罰処分となれば、亀田3兄弟の今後のボクシング活動に大きく影響してきそうだ。

[日刊スポーツ]


■亀田 WBCに再戦要望書提出!

 ボクシングの亀田ジム・五十嵐紀行会長(35)が28日、都内で会見し、27日に行われたWBC世界フライ級王座統一戦での減点を不服とし、WBC(世界ボクシング評議会)に再戦の要望書を提出することを明らかにした。統一戦では、正規王者・亀田興毅(亀田)が、暫定王者ポンサクレック(タイ)に0‐2の判定で敗れた。

 五十嵐会長が主張したのは5回の減点をめぐる問題で、日本ボクシングコミッション(JBC)から納得のいく回答が得られなかったこと。「判定に関しては今さら覆るものではないので、負けは受け入れます。ただ5回の減点に関しては、納得してません。2点の減点があるのとないのでは、その後の流れが大きく変わっていたと思う」と話した。

 29日にもWBCに要望書を提出する予定で、陣営は今夏にも再戦を望んでいる。また王座陥落から一夜明けた興毅は、都内の病院で試合で切れた右目上の縫合手術を受け、自身のブログで「今はただ、応援して頂いた人に対して申し訳ない気持ちでいっぱいです。ほんまにすいませんでした」と心境を吐露した。

[デイリースポーツ]

Posted by nob : 2010年03月29日 23:06

唖然、、、いつの時代の出来事なのかという感。。。

■住民321人殺害か=キリスト教原理主義勢力−コンゴ

 アフリカ中部コンゴ民主共和国(旧ザイール)北東部の村々が2009年12月、隣国ウガンダのキリスト教原理主義勢力「神の抵抗軍(LRA)」に襲撃され、少なくとも321人が殺害されたとみられている。英BBC放送(電子版)が28日伝えた。多数の子供が誘拐されており、少年兵や性的奴隷にされたとみられている。

[時事通信]

Posted by nob : 2010年03月29日 23:02

蓮池さんを失うのは大きな痛手、、、無条件国交回復こそが最善かつ拉致被害者救出への最短の途、情報が入れば内から自滅する。。。

■北朝鮮・拉致問題:家族会方針に異議、蓮池透さんが退会

 北朝鮮による拉致被害者の家族会は28日、蓮池薫さん(52)の兄透さん(55)の退会を発表した。飯塚繁雄代表らが東京都内で会見し明らかにした。透さんは、北朝鮮への制裁などを巡る家族会の方針に異論を唱えていた。増元照明事務局長は「家族会の総意を無視した(透さんの)発言が誤解を招いている。会と無関係なことをはっきりさせた」と説明した。

 事実上の除名について、透さんは取材に「家族会の目的は被害者の救出であり、方法論が多少違ったとしても自由にものを言える多様性も必要ではないか。僕をやめさせることで少しでも進展すると判断されたのなら、甘んじて受けるしかない」と話した。【合田月美】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2010年03月29日 22:56

なるほど、、、どうせならこのくらいまで。。。

■ 一流レストランを「味方」にする予約テクニック

接待やキーパーソンとの会食で、普段あまり使うことのない一流レストランを利用することに…。そんなときスムーズに予約し、店を「味方」にするコツをアドバイスします。

「とりあえず」「一応」では正式な予約と思われない

 勝負のかかった接待や会食では、レストランに予約の電話を入れるときから気を使ってしまいがち。スムーズに予約を済ませるには、どんな点に留意すればいいのだろう。

「7割の方が日時と席数を確保するためと思っておられるようですが、予算を確認し、料理の内容を聞き、席の場所を押さえるまでが予約です」(オー グー ドゥ ジュール)。

 二人の場合だと「ゲストとホストとの関係をおうかがいし、当日、ゲストの方には値段のないメニューをお出しします」(シュマン)。妻同伴の場合は、さりげなく伝えたほうがいい。「おっしゃらなければ奥様以外の女性と、と想定いたします」(アロマクラシコ)。

大切な日の予約なら、直接店に行って下見をする手も

 食べ物の好き嫌いや何時ごろに店を出たいかも事前に伝えておくのがスマート。当日がどちらかの誕生日や記念日なら、生花やパティシエによる特製ケーキなども手配できる。

 気をつけたいのは口癖で「とりあえず取っておいてください」「一応、お願いします」などと返事をしてしまうケース。こちらは予約したつもりでも、店から見ると「『とりあえず』や『一応』では、正式な予約とは思いません」(トラットリア・ダ・トンマズィーノ)。

 半面、まだ日本ではそれほど一般的ではないリコンファームをする客への評価は高い。「きちんとなさった方だな、と印象に残りますね。1週間から2~3日前くらいに確認の電話をいただけると、こちらも安心しますし」(シュマン)。

 ここ一番の予約なら、下見もかねて直接店に行って手配をするといい。「メニュー、席、雰囲気などお客様ご自身の目でご確認いただけますし、行き違いも少ないです」(養源斎)。

時間より早すぎた時、遅れそうな時は

 遅れないようにと早めに会社を出たら、予約時間の30分前に店に着いてしまった。どうすればいいのだろう?

 バーやバールのある店ならまず問題はない。とはいえ、店側としては「やはり時間ぴったりにお越しいただけるのが一番です。誤差は前後5分くらいでしょうか」(レストランひらまつ)。

入店が10分~15分遅れる時は、その旨、電話を入れておくのがマナー

 常連客のこんな心遣いを評価する声もあった。「21時以降だと、お席が空いたらという形で予約を受けるので、『近くで軽く飲んでるから、準備ができたら電話をちょうだい』と声をかけてくださるのはありがたいですね」(トンマズィーノ)。

 時間に遅れないのは基本中の基本だが、やむを得ず、遅れそうなときはどうすればいいか。電話連絡が必要な遅刻時間の目安として多くの店が挙げたのが「15分」。10分~15分遅れそうだったら、電話を一本、入れておくのが無難だろう。

 その際、「『連れの女性にはこれこれこういう飲み物を出しておいて』と指示された方がいらっしゃいましたが、こういう機転はさすがだと思いましたね」(シェ・ワダ高麗橋本店)。

[日経おとなのOFF編、『おとなのマナー基礎講座』(2009年7月発行)を基に再構成]

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2010年03月26日 23:34

私も試してみました、、、まったく遜色ありません。。。

■3万円→5000円の価格破壊
メガネ安売り戦争の下克上

かつて3万円以上が当たり前だったメガネが、今、価格競争の嵐にさらされている。新興企業による5000~1万円の均一価格の低価格メガネが市場を席巻。かつて「安売り」で名を馳せた大手メガネチェーンは青息吐息の状況だ。あまり知られていないメガネ安売り戦争の内幕に迫った。

 「メガネ業界のユニクロ」が快進撃を続けている。「御三家」と呼ばれるジェイアイエヌ、インターメスティック、オンデーズの攻勢はすさまじい。

 「今期の販売本数は150万本を超える。向こう数年で200万本を上回る」と豪語するのは、「JINS」を展開しているジェイアイエヌの田中仁社長。販売本数で業界1位(約200万本)のメガネトップを逆転しようという鼻息だ。

 JINSのメガネ価格は、4990円、5990円、7990円、9990円の4種類しかない。いわゆる「フォープライス」の低価格が強みである。

 昨年5月からは「レンズの追加料金不要」という新たな販売手法を打ち出すとともに、大量のテレビコマーシャルを放映。一気に集客を拡大した。既存店の売上高は1年で4割も増え、昨年2月に39円だった株価はいまや540円に跳ね上がった。1年で14倍に化けた計算である。

 そのジェイアイエヌをしのぐ勢いで新規出店を仕掛けているのが「Owndays」を展開するオンデーズ。4月末までの1ヵ月半でなんと10店もオープンする。ほぼ1週間に1店という驚異的なペースだ。出店計画が固まった店舗だけで100店を超えるというから、現在60の店舗数はいずれ3倍近くに増える。

 「メガネほど簡単で、儲かる商売はない」と田中修治・オンデーズ社長は言ってのける。同社の強みもまた5250円、7350円、9450円というスリープライスの安売りだ。

 オンデーズはもともとビックカメラに出向していた銀行マンが設立した安売りチェーンだったが、フランチャイズ展開で行き詰まり、経営不振に陥っていた。それをジャスダック上場の漫画喫茶「自遊空間」(ランシステム社)の創業メンバーである田中社長が買収し、一気に多店舗展開に乗り出した。

 この2社に、低価格メガネの草分け的存在である「Zoff」を展開するインターメスティックを加えた3社が低価格メガネの御三家。3社合計の販売本数は約310万本で、年間2000万本とされる国内市場の6分の1の規模に達している。

 3社に共通するのは、異業種による新規参入であり、自社生産品を直接販売するSPA(製造小売り)であること。

 ジェイアイエヌは雑貨、インターメスティックはアパレル、オンデーズはフランチャイズビジネスが発祥で、いずれもSPAの経験(オンデーズはアパレルで)がある。そのノウハウをメガネに適用したわけで、正しく「メガネ業界のユニクロ」だ。

 かつてメガネといえば3万円以上もする高額商品だったが、今では1万円以下のスリープライスあるいはフォープライスの低価格商品が市場を席巻している。眼鏡光学出版の調査によれば、日本のメガネ市場の2割を1万円以下の商品が占める。
原価は1200円!販管費圧縮で儲ける

 なぜ、3万円もしていたメガネが5000円で販売できるのか。

 答えは明快である。そもそもの原価が低いからだ。

 三城ホールディングス(HD)、メガネトップなどの上場大手の決算を見れば、原価は店頭価格の2割前後でしかなく、粗利益は5~8割もある。ただし、人件費や店舗の賃料など販売管理費が価格の5~6割以上を占めるため、売上高の1割が利益となる収益構造だ。

 低価格メガネも原価率は同じである。「店頭価格5000円とすれば、原価は中国製フレームが450円、国内大手の海外製レンズが2枚で450円。組み立てや運賃などその他もろもろを含めても、店頭に並ぶ時点での原価は1200円前後しかかからない」(メガネチェーン社長)。

 原価は1200円でも「安かろう悪かろう」ではない。レンズはHOYA、ニコンといった国内大手メーカーの製品。主として中国製のフレームの品質も大幅に向上しており、国産メガネと遜色ないレベルにある。

 これを人手をかけずに大量に売るのが御三家のビジネスモデルだ。たとえば高価格帯が主力の三城HDとジェイアイエヌを比較した場合、三城HDが1 店当たり年間約1600本売るのに対し、ジェイアイエヌは年間約1万3000本と8倍の数を売っている。

 しかも、「1店当たりの販売本数は8倍だが、店員数は2倍程度で、1本販売するのにかかるコストは4分の1以下。原価ではなく、販売コストが安いのだ」とジェイアイエヌの田中社長は儲かる秘密を打ち明ける。

 低価格メガネでは、人件費のかかる視力測定やレンズ加工はすべて最新設備で自動化されている。大手チェーンのような接客もほとんどないし、注文から20分で完成品を受け取れるスピード対応の利点もある。

 御三家による低価格攻勢の余波をまともに食らっているのは、三城HD、メガネトップ、メガネスーパーといった既存の上場大手チェーンである。

 2009年3月期には高級路線を貫いてきた業界最大手の三城HDが赤字に転落。今年3月には業界2位の「勝ち組」だったメガネトップ、かつてはディスカウンターとして一世を風靡したメガネスーパーも相次いで低価格攻勢を理由に業績予想の下方修正に追い込まれた。

 メガネスーパーに関しては、08年12月から「継続企業の前提に重要な疑義が存在」という注記がされており、危機的状況が続いている。かつての安売り王が一転して御三家に苦しめられているのだから皮肉な巡り合わせだ。

 そもそも、現在の低価格メガネブームが始まったのは01年。この年、Zoffが最も安い価格帯で5250円というスリープライスを打ち出し、御三家による安売りに、大手が対抗することとなった。

 当時の低価格メガネの一部は品質が悪く、メッキ加工が剥がれたり、部品が壊れたりして、いったんブームは下火になったのだが、06年にメガネトップが一律1万8900円(現在は1万5750円)、レンズの追加料金不要という「眼鏡市場」を立ち上げ一気にシェアを拡大したことで、価格破壊の動きが再燃した。

 眼鏡市場に追随して、三城HDやメガネスーパーなど大手各社がこぞって2万円以下の中価格帯商品を投入。ここに御三家が再び勢いを取り戻し、安売り戦争は泥沼化していった。

 眼鏡光学出版によれば、すでにメガネの平均価格は2万9814円(04年)から2万5877円(08年)に下がっている。4年で13%も安くなったわけだ。

 しかも、不況による買い控え、購買人口減少の影響もあって、国内メガネ市場は5459億円(04年)から4259億円(08年)にまで縮小した。

 「09年は4000億円を割っただろう。それでも、国内メガネ市場の50%は2万5000円以上の商品。価格破壊の流れを考えれば、市場縮小はまだまだ続きそうだ」と美濃部隆・眼鏡光学出版社長は分析している。

 ほんの少し前までは、高級路線の三城HDが販売金額トップ、メガネトップが販売本数トップで定位置となっていた。しかし、御三家の台頭で業界地図は大きく塗り替わりつつある。

 「消費者の需要は今後も低価格帯にシフトし続け、市場規模は年率2%で縮んでいく。企業の生き残り競争はさらに激化するだろう」(西木慶一郎・野村證券金融経済研究所アナリスト)。かつて街の個人商店を廃業に追い込んだ大手チェーンが今度はあべこべに淘汰を迫られる時代を迎えている。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 小出康成)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2010年03月25日 23:24

小さなでも確かな一歩と思いたい、、、削減ではなく廃絶でなければ無意味なのだから。。。

■START1:後継条約合意…米露関係改善へ初めての成果

 【モスクワ大木俊治】米国とロシアが第1次戦略兵器削減条約(START1)の後継条約で最終合意に達し、4月初旬にチェコの首都プラハで両国首脳が調印する見通しになった。昨年12月のSTART1失効には間に合わなかったものの、交渉開始から1年と、軍縮交渉では例のない短期間で合意に達したことは、米露関係改善とオバマ米大統領が目指す「核なき世界」への第一歩として大きな弾みになりそうだ。

 カーネギー国際平和財団モスクワセンターのトレーニン所長は「(昨年4月の)米露関係のリセット宣言以来、最初の具体的な成果で、他の分野での関係改善にも道を開く。核拡散防止条約(NPT)で課された核軍縮の義務を米露が率先して実行した点でも意義は大きい」と評価する。

 合意の内容は明らかにされていないが、米紙ニューヨーク・タイムズによると、条約発効から7年間で両国が保有できる核弾頭数の上限は、現行(02年調印のモスクワ条約)2200個から1550個に、運搬手段の上限は現行(START1)の1600から800基・機に削減される。検証手段をめぐる対立は、米監視団の常駐やミサイル発射実験のデータ提供などSTART1の取り決めがロシアに不利だとして簡素化を求めていたロシア側の意向が大筋で受け入れられた模様だ。

 また、米ミサイル防衛(MD)計画に歯止めをかけたいロシアが求めていた「戦略防衛兵器」との関連付けは条約前文で触れられているが「法的拘束力のない文言」(同紙)になっているという。米国が01年に弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約を脱退後、米露間には防衛兵器の規制取り決めがなく、ロシアはこの分野で大きく後れを取っている。

 ロシア側は新条約への調印にあたり、米MDが脅威になった場合、新条約を脱退する権利を留保する声明を出すとみられている。

[毎日新聞]


■戦略核削減1550で合意 米ロ軍縮、運搬手段は800

 【ワシントン=岩田仲弘】オバマ米大統領とロシアのメドベージェフ大統領は二十六日午前十時(日本時間同午後十一時)、電話で会談し、昨年十二月に失効した第一次戦略兵器削減条約(START1)に代わる新核軍縮条約の内容で最終合意し、来月八日にチェコの首都プラハで調印式を行うことを確認した。 

 世界の核兵器の95%を保有する両国による新条約がそれぞれ議会の批准を経て発効すれば、核軍縮が一層進む歴史的な合意となる。オバマ大統領は会談後記者会見し、「合意は核の二大国が(核軍縮に向け)世界をリードしていくシグナルだ」と強調した。

 ホワイトハウスによると、両国は大陸間弾道ミサイル(ICBM)などに配備済みの戦略核弾頭数を千五百五十、戦略爆撃機や弾道ミサイルなどの核運搬手段を八百に削減することで合意した。

 米ロ両首脳は昨年四月の首脳会談で新条約の交渉開始で合意し、七月には条約の大枠を決め、十二月のSTART1失効までの新条約調印を目指していた。

 しかし、検証措置の在り方や米国のミサイル防衛(MD)東欧配備をめぐり対立し、交渉は越年。新条約は現地調査やデータ交換などの検証措置を盛り込んだが、現行のMD計画を抑制する項目は含まれていないという。

 プラハは、オバマ大統領が昨年四月、「核なき世界」を提唱する演説を行い、調印場所として米側が希望していた。

[東京新聞/27日追加]

Posted by nob : 2010年03月25日 23:10

是非はともかく、、、それにしてもスケールが違う。。。

■ ゲイツ、原発挑戦の真相

 東芝が誇る原子力発電の研究施設にその男はお忍びでやってきた。ビル・ゲイツ。言わずと知れた米マイクロソフトの創業者だ。経営を退いて2年。舞台を原発に移し、再びビジネスの世界で動き出した。その狙いは…

東芝事業所、お忍びで視察

 温かいもてなしに感謝します!最初の訪問者となり、すばらしい技術を見ることができ光栄です!

 2000人近い東芝グループの原発技術者が働く横浜事業所(横浜市磯子区)。半年前にできたばかりの真新しい「磯子エンジニアリングセンター」には、訪れた人が記念のメッセージをつづる分厚いノートがある。黒い表紙をめくると1ページ目に、ゲイツ直筆のきちょうめんな文字が並んでいる。右の写真がそれだ。

 自ら資金支援する原子炉開発のベンチャー企業、米テラパワー(ワシントン州)の幹部ら3人とともに、ゲイツがやってきたのは2009年11 月6日だ。東芝会長の西田厚聡、社長の佐々木則夫と都内で朝食を済ませた後、9時から事業所内を視察した。東芝が開発する小型原子炉「4S」の仕組みについて説明を受け、最新の試験設備などを見て回った。

 訪問の直前。東芝からマイクロソフト日本法人に1本の問い合わせがあった。「ゲイツ会長の食べ物の好みを教えてほしい」。東芝首脳との会食をセットするためだった。この質問にマイクロソフト日本法人は混乱。11月初めには最高経営責任者(CEO)のスティーブ・バルマーが新型OS(基本ソフト)のピーアールなどのために来日予定だったが、ゲイツが来るとは聞かされていない。「人違いでは…」。ゲイツの視察はそれほどの極秘行動だった。

 東芝の現場はゲイツの熱心さに驚かされたという。「これは相当、勉強しているな」。案内役をつとめた技術担当者は、原発に関するゲイツの知識の深さに感心したと振り返る。昼食時も雑談は一切なし。話題はずっとエネルギーだった。

 午後は場所を京浜事業所(横浜市鶴見区)に移して工場見学。「ワオ!」。原発に使う巨大なタービンなどを前にゲイツは興奮気味だった。視察は夕方4時まで続いた。分刻みのスケジュールで世界各地を飛び回るゲイツが、ひとつの会社で丸1日を過ごすのは極めて異例だ。

 東芝とテラパワーが原発技術の情報交換で合意するのに1か月とかからなかった。守秘義務契約は12月1日付。お互いの技術者が日米を行き来しての協業が今後、本格化する。

「夢の原子炉」への執念

 テラパワーが早ければ2020年代の実用化をめざすのはTWRと呼ぶ原子炉だ。一般の原発では使えない低品位の劣化ウランを燃料とし、一度稼働すると途中の補給なしで最長100年間の長寿命運転が可能とされる。構造は比較的単純で安全性も高い。長期間の利用に耐えられる材料の確保という課題はあるが、建設、運用コストが安く済む「夢の原発」といえる。

 地球温暖化を防ぐ有力手段として原発は世界的に建設機運が高まっている。テラパワーは出力10万~100万キロワットの原子炉を研究中とみられ、特に小型炉は中国など新興国での需要急増が期待できる。

 TWRの基本設計は固まっているが、実用化にこぎつけるには、理論を形にする「もの作り」の能力が欠かせない。その担い手としてゲイツが目をつけたのが東芝だ。日本勢では最も世界シェアが高いパソコンメーカーであり、マイクロソフトにとっては基本ソフト(OS)の大口顧客。パソコン部門出身の西田はゲイツと旧知の間柄だ。

 東芝が2014年に米国で1号機の着工をめざす小型炉の4Sは、炉心部分をのぞき、「技術の8割がTWRに転用できる」(関係者)。実証用の原子炉の生産だけでなく、将来の量産委託まで視野に入れれば、「もんじゅ」など原発建設の経験が豊富な東芝はテラパワーにとって魅力的なパートナーとなる。

 東芝にとっても悪い話ではない。2006年におよそ6400億円を投じて米原発大手ウエスチングハウスを買収し、半導体と並ぶ事業の柱として原発を位置づける。ゲイツ原発にも一枚かめれば事業拡大に弾みがつく。東芝首脳は「いずれゲイツ氏と協力契約を結ぶことになるだろう」と打ち明ける。

中国との連携も視野に

 東芝訪問に先立ってゲイツは中国にも立ち寄っている。原子力関連機関をいくつか回り、原発開発会社の国家核電技術公司とは技術協力の覚書も交わした。話の展開次第では、ゲイツをつなぎ役として事実上、日米中にまたがる次世代原子炉プロジェクトにつながる公算もゼロではない。

 TWR研究の歴史は長い。技術の概念は1950年代に提唱されており、「水爆の父」である故エドワード・テラー博士も貢献者の一人だ。ただ理想的と分かってはいても、未知の原発に対する巨額の資金集めは難しく、実用化への具体的な動きが進まない状況が続いてきた。

 「ゲイツ氏が出て来たとなれば話は全然違ってくる」。そう指摘するのは東京工業大学の関本博教授。TWRとほぼ同じ「キャンドル」と呼ぶ原子炉の研究者として知られる。テラパワーの要請で2009年秋には米国まで出向きコンサルタントとして技術面の助言をした。

 ゲイツの個人資産はざっと5兆円。世界トップ級の富豪はポケットマネーも巨額だ。ゲイツは資金面からテラパワーを支えるオーナーの立場にある。同氏に近い筋によると1000億円単位で投資する用意がある。

 資金面だけではない。ゲイツの人脈は世界の財界人、各国政府の首脳に広がる。原発立地など政治的要素の絡む問題でも突破口を見いだしやすい。「次世代原子炉の研究開発が大きく進展する可能性がある」。関本教授はゲイツの参入を歓迎する。

「地球を救う男」になれるか

 原発とゲイツ。両者を結びつけたのは、元マイクロソフト最高技術責任者(CTO)のネイサン・ミアボルドだ。現在、新技術の開発や特許管理を手がける米インテレクチュアル・ベンチャーズ(IV)のCEOを勤める。IVは原発を有望分野とみて、開発主体となるテラパワーを立ち上げた。本格的な研究開発に乗り出したのは2006年。ゲイツがマイクロソフトからの引退を表明し「第二の人生」を探り始めた時期と重なる。

 ただ、すでに巨万の富を手にしたゲイツにとって、単なる金もうけなら打ち込む意味はない。

 ゲイツは2008年7月にマイクロソフトの非常勤の会長となってからは、メリンダ夫人と運営する財団での慈善活動に力を注いできた。パソコン用OS事業で大成功し悠々自適の暮らしぶりは、ハッピーエンドの起業家物語に見えるが、ゲイツにとっては必ずしも「完全燃焼」と言い切れない。

 IT(情報技術)業界の主戦場となったインターネットではグーグルが台頭しマイクロソフトの存在を脅かす。ゲイツと同じ1955年生まれのアップルCEO、スティーブ・ジョブズは「iPod」「iPhone」とヒットを連発してスポットライトを浴び続ける。パソコンで圧勝したはずのマイクロソフト、ゲイツの存在感は薄れがちだ。このままでは終われない――。ゲイツを原発に駆り立てるのは、誰にもまねできない、突き抜けた実績を残したいという欲求だろう。

 2010年2月12日、ゲイツは米カリフォルニア州で環境問題について約20分間スピーチし、「もしも願いが一つだけかなうなら、現在のコストの半分で、二酸化炭素(CO2)を排出せずにすむエネルギー源を手に入れたい」と発言した。それがリップサービスなどではなく本音であることは、水面下で着々と準備を進める原発ビジネスが証明している。

 「パソコンの覇者」から「地球を温暖化の危機から救った男」へ。新たな称号を求めてゲイツの挑戦が始まった。=敬称略

[日本経済新聞]


■東芝買い気配、ゲイツ氏と次世代原子炉開発との報道

 [東京 23日 ロイター] 寄り付きの東京株式市場で、東芝(6502.T: 株価, ニュース, レポート)が買い気配。米マイクロソフト(MSFT.O: 株価, 企業情報, レポート)のビル・ゲイツ会長と組んで次世代原子炉「TWR」の開発に乗り出すとの一部報道が買い手がかり。東芝プラントシステム(1983.T: 株価, ニュース, レポート)などのグループ会社のほか、木村化工機(6378.T: 株価, ニュース, レポート)や日本製鋼所(5631.T: 株価, ニュース, レポート)などの原発関連材料株にも買いが入っている。

 23日付日本経済新聞朝刊は、米マイクロソフトのビル・ゲイツ会長が東芝と組み、次世代原子炉「TWR」の開発に乗り出すと報じた。ゲイツ氏が資金支援する米原子力ベンチャーが開発中の新型炉に東芝の技術を融合させ、燃料交換せずに最長100年の連続運転が可能となるもので、同氏は実用化に向け数千億円の私財を投じる可能性があるという。

[ロイター]

Posted by nob : 2010年03月23日 22:34

まずはそこからリスタート。。。

■イラク戦争:米軍、即時撤退を 米ホワイトハウス前で反戦デモ

 【ワシントン古本陽荘】イラク戦争開戦から7年を迎えた20日、米ホワイトハウス北側の公園に反戦活動などを行う草の根団体の支持者ら数千人が全米から集まり、イラクやアフガニスタンからの米軍の即時撤退を求めた。

 集会ではさまざまな組織の代表が次々に演説。オバマ大統領に「変革を求め支持したが裏切られた」などアフガン戦争を拡大したことなどへの不満や怒りをぶつけた。

 消費者運動家として知られる弁護士ラルフ・ネーダー氏は「オバマ大統領は外交や軍事でブッシュ前大統領と違う点があるのか。言葉遣いだけだ」と述べ、公約だったグアンタナモ米海軍基地(キューバ)のテロ容疑者収容所閉鎖を実現していないことを批判した。

 イラク戦争で息子を失い反戦運動の象徴的存在となったシンディー・シーハンさんは「民主党も共和党も戦争党だ。オバマ大統領は今すぐ米軍を撤退すべきだ。我々は教育や仕事、医療保険のために財源を必要としている」などと訴えた。

 演説後、周辺をデモ行進した参加者らはホワイトハウス前に抗議の意味で棺おけを置くなどし、シーハンさんを含む数人が警察に逮捕された。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2010年03月22日 11:03

家族や親戚のすべきことなのではと。。。

■市橋被告への支援金100万円突破 「適正な裁判受けさせるため」恩師が募集

英国人女性リンゼイさん殺害などの容疑で起訴された市橋達也被告(31)への支援金が目標の100万円を突破した。市橋被告の大学時代の恩師で、東京農業大学の本山直樹客員教授(千葉大名誉教授)が自身のブログで募集を告知してからわずか24日での目標達成だった。

一部メディアは、市橋被告のファンが支援した、などと騒いだが、本山教授は「支援者を傷つける報道になっている」と怒りを露わにしている。

市橋容疑者が2009年11月に逮捕され、写真が公開されると、その風貌が水嶋ヒロに似ている、ジューニー・ディップのようだなどと話題になり、「ファンクラブ」が結成された。SNS「ミクシィ」にも、市橋容疑者を応援するようなコミュがいくつもできた。

振込額は1人あたり1000円から多い人は10万円

一方、本山教授がブログで「市橋達也君の適正な裁判を支援する会」を立ち上げ、支援金の振り込みを呼び掛けたのが2010年2月20日。3月 15日のブログで、3月13日までの支援金総額は1,020,688円で、当初の目標だった100万円を突破した、と報告した。振り込んでくれたのは58 人。振込額は1人あたり1000円から、多い人は10万円もあった。

本山教授と市橋被告は、千葉大の空手同好会で共に汗を流した仲だ。事件が起きると、ほとんどの千葉大関係者は口を閉じ、何も話さなかったが、本山教授だけはメディアの前で取材に応じた。逃亡していることがわかると、追い込まれ自殺することを止めようと、ブログで「すみやかに自首するように」と呼び掛けた。

「母親が生まれた自分の子供を愛するように、教師にとって自分の生徒はかわいいもの。大学を卒業しても師弟関係は不動。生徒の将来をずっと見守り、指導していくのは教師の当然の務めです。もし間違いを起こした場合、生徒は裁かれ罪を償うのは当然ですが、市橋君の場合、どんな罪を犯したのかまだ明らかになっていない。明らかにするためには『適正な裁判』が必要で、全てが明らかになった後、市橋君には相当な罪を償って欲しい」

支援する会を設立した理由を本山教授はこう語った。

菅野泰弁護士など弁護士6人が無償で市橋被告の弁護を請け負ったことが発端。食事を取らず餓死を選ぼうとしたのを思い留まらせたのもこの弁護団だったという。市橋被告と弁護団は次第に信頼関係を築いていく。罪状が死体遺棄から強姦致死、殺人と変わった。弁護団が無償で自分の弁護を続けるのが難しいと感じた市橋被告は、「自分を見捨てないで欲しい」と涙ながらに懇願。引き続き弁護していくことが決まった。

「適正な裁判を受けられるように」と支援金振り込む

本山教授も教え子のために何かできないかと考えた。

「信頼関係が築けた弁護士と市橋君にとって、一緒に裁判に臨むことがベストなわけです。別の国選弁護士がついたとしたら、準備万端の検察と相対し『適正な裁判』ができないかもしれない。だから私は裁判費用に使っていただこうと支援金をみなさんに呼び掛けたんです」

と打ち明ける。

まず自身のブログで告知し、次にメディアに取り上げてもらおうと考えたが、ブログで書いたとたんに支援金の申し込みが来た。目標は100万円。初めは半信半疑だったが、1ヵ月足らずで100万円を突破した。支援金を出しているのは女性が圧倒的に多く、特に子供を持っている女性だという。

「イッチーギャル」「市橋ガールズ」と呼ばれる、興味本位から「ファン」になった女性ではなく、あくまで人道的見地に立っての支援をする人だ。夕刊紙などが、支援しているのはこうしたミーハー的なファンだ、と報じた際に、支援者から本山教授のもとに、「支援活動を貶めるだけでなく、支援者に対する侮辱だ」という便りが多数来たという。支援活動の解釈と支援者の位置づけについて、全く事実を理解しない間違った記事だった、と教授はいう。

「市橋君にも人権があり、あの異常な報道ぶりを見て、なんとか適正な裁判を受けられるようにしてほしい。これが支援金を振り込む動機になっている、というのが真実なんです」

元の教え子のために頑張っている教授の姿に感銘して振り込む人もいるのだという。支援金は10年3月19日に弁護団に渡すことになっていて、支援金の募集は裁判が終わるまで続けていく。

[JCASTニュース]

Posted by nob : 2010年03月22日 10:42

いずれにせよ、それらの前段階第一歩として、自立独立心を持って自らそれぞれの現況に臨むことから。。。

■「若者に起業勧めるのは嘘つき」 ひろゆきがホリエモンに反論?

2ちゃんねる開設者のひろゆき氏(33)が、就職氷河期だからといって、若者に起業を勧めるべきではないとブログで説いている。ホリエモンがブログで起業の勧めを書いていただけに、それを意識した可能性はあるが、どうなのか。

「若者に起業を勧める嘘つきな大人たち」

ひろゆきこと西村博之氏が、自らのブログで2010年3月14日、いきなりこんな刺激的なエントリーを更新した。
「素人いきなり参入しても失敗確率かなり高い」

ひろゆき氏によると、不況で就職できないなら起業しろという文章をよく見かけるとして、思い立ったという。そして、「こういうことを言う人は嘘つきか、バカか、無責任な人」と挑発している。

その理由として、ひろゆき氏は、社会人の経験も資本金もないのに、商品を作ったり、売り上げを上げたりするのは難しいことを挙げる。ITバブルの時期とは違って、今はどこの会社もITや商売の知識があるとして、「素人がいきなり参入しても失敗する確率はかなり高い」と断じた。

もし素人の出番があるとしても、マルチ商法など一部に限られるという。

ひろゆき氏は、不況時に起業を勧める人を「実業家ではない社会人」など3タイプに分けている。しかし、ブログのコメント欄には、ホリエモンを意識しているのでは、との声が相次いでいる。

ホリエモンこと元ライブドア社長の堀江貴文氏(37)は、自らのブログで2月1日、この時代は起業するのが「一番安全で確実」と論じていた。その理由として、既存の会社の半分が「溺死」していく中で、自らの会社なら制御可能で氷山にぶつかりにくいことを挙げていた。そして、搾取されるフランチャイズオーナーはダメだが、「利益率の高い商売」などを兼ね備えた業種を選べばよいとしていた。

いわば、こうした起業お勧め論について、ひろゆき氏の主張はアンチテーゼになっているということだ。

実際は、ひろゆき氏がホリエモンを意識したのかどうかは、ブログでは分からない。とはいえ、ネット上では、不況下での起業の是非を巡って激論が交わされているのは事実だ。

「起業は、自立への最大のチャンス」

例えば、人気ブロガーのChikirin氏は、2010年3月9日のエントリー「就職氷河期 サイコー!」で、不況下で若者が「『雇ってもらう』ことをあきらめ、起業する」などすれば、日本の未来は明るいとした。若者がITや創造性や語学などに夢を賭けるようになるからだという。

一方、アメリカにMBA留学中の女性は同14日、自らのブログ「My Life in MIT Sloan」で、起業を助けるプロがいて凡人でも起業できるアメリカと違って、日本では、周到なビジネスプランと資金調達策がある「マッチョ」でなければ起業できない、などと指摘している。

J-CAST会社ウォッチで「『稼げる人』の仕事術」を連載中の高城幸司セレブレイン社長は、社会経験がある程度あれば起業を考えてもいいとの立場だ。

「日本では、大学を出てすぐの起業は早急過ぎます。社会のルールを学んだ方がいいからです。そこが、社会経験のある大学生が多いアメリカとは違います。しかし、起業は、一つの選択肢として頭の中に入れていた方がよいと思っています」

その理由として、高城氏は、日本でもはや会社が頼れない存在になっていることを指摘する。

「50歳以上の生活保証の見込みがある人は会社に残ってもいいですが、今は、会社でだらだら過ごしていると40代でリストラされる可能性があります。それで、起業しなかったことを後悔する人も多いんです。起業は、自立への最大のチャンスなんですね。将来が確約されてなくて、やりたいことが漠然とでもある人は、起業を考えて損することはありません」

今後、若い人が増大する高齢者を支えられなくなったり、デフレでお金が稼げなくなったりすれば、生き残り術としての起業の重要性はますます高まるという。

「20年前と違って、制度整備などで劇的に資金調達しやすくなりました。ネットの普及で初期費用も下がっています」。ただ、高城氏は、ベンチャー企業にオープンでない商習慣がまだネックになっているという。「日本で、フランチャイズが多いのはそのためですね。お金を出すよりむしろ、仕事を出すようにすべきです」と話している。

[JCASTニュース]

Posted by nob : 2010年03月20日 18:22

良い娘になんてならなくていい。。。

■エリカ様“別人”活動再開“異様”会見

 前所属事務所からの契約解除などで長期休養していた女優の沢尻エリカ(23)が16日、都内で行われたエステティックサロン「たかの友梨ビューティクリニック」の新CM発表会に出席し、芸能活動を再開した。報道陣に対応したのは、07年9月29日に「別に…」発言で大騒動になった主演映画「クローズド・ノート」の舞台あいさつ以来。約2年半前の無愛想な態度とは一変して丁寧語をふんだんに使用。しかし、各報道機関に求めて批判を浴びている「6カ条の同意書」は撤回せず、溝を残したままとなった。

 「別に」騒動以来、899日ぶりの会見。会場にはテレビカメラ30台、スチールカメラ50台以上、250人を超える取材陣が集まった。

 沢尻は清心をアピールするような白いワンピースとジャケット姿。2年半前の、金髪ウィッグに緑色のヒョウ柄ドレスという迫力たっぷりの姿から一転。登壇前にステージ横で10秒間、頭を下げ、気持ちを落ち着かせるように「ハ〜」と大きく深呼吸し、笑みを浮かべた。

 「わたくしが…この場で何を伝えたらいいのか。ずっと考えてまいりました」と殊勝な言葉で第一声。その後も「とても緊張しています」と明かし、何度も深呼吸。取材陣からの質問には応じず、司会の中井美穂(45)と受け答えをするだけで進められたが、慎重に言葉を選びながらゆっくりと話し、マイクを握っていない手ではスカートのすそを握りしめるしぐさが何度も見られた。

 CM撮影時を振り返り「やっぱり表現することが自分は本当に好きなんだな、私にはそれしかないんだなと思った」と話して目を潤ませる場面も。写真撮影の際も、カメラマンからさまざまなポーズを取るよう要求され、すべて笑顔で応じた。

 こうした対応の背景には、スポンサーからの強い意向と、イメージチェンジを印象付けて芸能活動再開の足がかりにしたい思惑がうかがえた。

 「別に」騒動後の08年ごろからCM以外の表だった仕事をしていなかった。昨年1月にクリエイターの高城剛氏(45)と結婚後は、語学やグラフィックの勉強などのためスペインのバルセロナで留学生活。同9月に芸能活動を復帰させる予定だったが、前所属事務所から「重大な契約違反」を理由に契約を解除され、休業状態になっていた。今年3月に入って、スペインに個人事務所を設立し芸能活動を再開することを発表。一方で、開設された公式サイトは、沢尻側に不都合な記事を書かないことなどを約束する「6カ条の同意書」にサインしないと閲覧できないとマスコミ各社に通告していた。

 会見後、要求を撤回しないのかと問われ「はい」「そのようなことはございません」と、意思がないことを表明。この時ばかりは笑みが消え、表情をこわばらせた。また、契約解除の理由に挙げられた「重大な契約違反」の中身について問われた際も、何も答えなかった。

 ◆沢尻 エリカ(さわじり・えりか)本名・高城エリカ。1986年(昭61)4月8日、東京都生まれ。父親は日本人で、母親はアルジェリア系フランス人。小学6年で雑誌のモデルとしてデビュー。05年の映画「パッチギ!」で日本アカデミー賞優秀新人女優賞など各新人賞受賞。06年には主演ドラマ「タイヨウのうた」で演じた「Kaoru Amane」の名前で歌手デビュー。1メートル61。血液型A。

[SPONICHIANNEX]

Posted by nob : 2010年03月19日 23:11

破竹の勢い。。。

■ユニクロ、モスクワに第一号店 4月2日開店

 カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは18日、ロシア・モスクワ市内に第1号店「ユニクロ アトリウム店」を4月2日にオープンすると発表した。同社が推進するグローバル戦略の一環で、海外への出店は8カ国目。

 出店するのは、世界の有力ファッションブランドが集う商業施設「アトリウム」で、集客力はモスクワ市内でトップクラスという。売り場面積は約1188平方メートル。ジーンズブランド「UJ」をはじめ、日本のアニメキャラクターなどをあしらったTシャツブランド「UT」などを販売する。

[SANKEIBIZ]

Posted by nob : 2010年03月19日 23:09

世界経済をますます席巻する中国資本。。。

■ロンドン名物「ブラック・キャブ」 中国に身売り危機

 【ロンドン=木村正人】「ブラック・キャブ」の愛称で親しまれるロンドン名物の黒塗りタクシーを製造する英メーカーが中国自動車大手、吉利汽車へ事実上の身売りを検討していることが17日明らかになった。吉利は米フォード・モーターからスウェーデンのボルボ・カーを買収することで基本合意しており、中国が世界の有名ブランド買収に乗り出していることを改めて印象付けた。

 黒塗りタクシー製造最大手ロンドン・タクシーズ・インターナショナル(LTI)を保有するマンガニーズ・ブロンズはコスト削減のためボディーや車台の製造工程を中国・上海に移すと発表。英国の工場では今後、組み立てだけを行う。

 また、吉利はマ社の新株を1株70ペンス(約96円)で取得して持ち株比率を現在の19・9%から51%に引き上げ、経営権を握ることを検討。代わりにマ社は1400万ポンド(約19億2200万円)を調達し、借金返済や設備投資にあてる考えだ。

 マ社と吉利は上海の合弁事業でロンドン名物の黒塗りタクシーと同じ丸みを帯びたタクシーをアジア向けに製造している。マ社は昨年約700万ポンド(約9億6千万円)の損失を計上するなど経営難が続いている。

[産経新聞]

Posted by nob : 2010年03月19日 23:06

本質的な是非はともかくとして、、、今回の外交手腕には驚き。。。

■クロマグロ:保護と消費の両立課題に…禁輸否決

 ワシントン条約締約国会議で焦点になっていた大西洋(地中海含む)産クロマグロの国際取引禁止案が否決されたことに、外食産業や流通業の関係者からは安堵(あんど)の声が上がった。ただ、マグロ資源の減少を懸念する声は業界にも多く、今後は資源を守りながら上手に生産・消費していく工夫が求められそうだ。

 ◇「完全養殖」に力…流通・水産

 東京都内で「すしざんまい」など26店を展開する喜代村(本社・東京都中央区築地)の木村清社長は「大西洋産の禁輸が決まっていたら、今のように安い値段でクロマグロを食べられなくなるのは確実だった」と、ホッとした表情を見せた。

 大西洋クロマグロの資源が減ったのは、幼魚を捕っていけすで育てる「蓄養」の拡大が主因とされている。

 木村社長は90年代初頭から、豪州ポートリンカーンやスペインなどの地中海沿岸で、地元水産業者とともにクロマグロやミナミマグロの蓄養を始めた第一人者。幼魚を減らさないため、産卵後の親マグロを捕って、いけすでさらに大きくする技術を開発した。

 欧米側のクロマグロ禁輸の主張に対しては「クロマグロの漁獲量年4万~5万トンに対し、マグロ・カツオ全体の年間漁獲量は800万~850万トン。大部分は欧州や米国の缶詰用で、生育前のマグロまで一網打尽にする巻き網漁で漁獲されている。それが資源減少の主因だ」と反論。今後も外務省や水産庁に、資源保護のための巻き網漁規制などの必要性を訴えていく考えだ。

    ◇

 卵の段階から育てる完全養殖も、資源に悪影響を与えない方法として注目を集めている。

 東京都と神奈川県を中心に店舗網を持つ中堅スーパー「小田急OX」は、川崎市麻生区の新百合ケ丘店など8店舗で近畿大水産研究所が養殖した「近大マグロ」を昨年9月から販売。19日時点の価格は大トロが100グラム2380円、中トロが1580円、赤身が1280円と天然物と同じ水準で、蓄養マグロより5割ほど高い。

 しかし、小田急OXを運営する小田急商事の松崎靖夫バイヤーは「所得に余裕がある団塊の世代を中心に、環境問題に関心が高い消費者に人気がある」と強調。1日に売れるのは10パック前後だが「ホームページを見て近大マグロを指名買いする顧客も増えている」と話す。同店で近大マグロを手に取った麻生区の男性(63)は「クロマグロの資源保護はある程度必要」と、規制強化に理解を示した。【大塚卓也、太田圭介】

 ◇「環境のEU」連敗

 【ブリュッセル福島良典】ワシントン条約締約国会議で大西洋(地中海を含む)産クロマグロの禁輸提案が否決され、欧州連合(EU)は昨年末の地球温暖化対策に続き、環境関係の国際会議で「2連敗」を喫した。いずれも途上国の支持を取り付けられなかったことが響いており、「環境のEU」が直面する南北問題の深刻さを露呈した。

 クロマグロ問題でEUはまず、域内の足並みをそろえるのに苦労した。当初は昨年9月に禁輸支持の方針を打ち出す予定だったが、フランス、イタリアなど漁業国の説得に時間がかかり、支持の正式決定は会議開幕前日の12日にずれ込んだ。

 EU筋は「加盟国以外に根回しする時間的な余裕がなかった。昨秋に決まっていれば、違う展開になっていた」と敗因を分析する。

 結局、EUは漁業国に配慮して禁輸発効まで1年余の猶予期間を置く独自案をまとめた。だが、即時発効を求めるモナコ提案と合わせて、禁輸提案が二つ並ぶ形になり、禁輸支持派を分断する結果を招いた。EU筋によると、モナコ提案の採決で加盟国の大半は賛否を決められず、棄権した。さらにEUが打ち出している「加盟国沿岸での伝統的な漁や域内取引は認める」との立場に途上国が「身勝手」と反発を強め、EU案が大差で退けられる結果につながった。

 昨年12月にコペンハーゲンで開かれた国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)でも、EUは新興、途上国を説得できず、京都議定書に定めのない13年以降の温暖化対策をまとめられなかった。

 今後10年のEUの経済戦略の柱の一つは、環境技術の革新を中心にした「グリーンエコノミー」。しかし、環境分野で相次ぐ途上国からの「NO」は、「独り相撲」を避けるための戦術見直しをEUに迫っている。

[毎日新聞]


■クロマグロ禁輸、EUが本会議採択を断念

 【ブリュッセル=尾関航也】欧州連合(EU)は18日、ドーハで開催中のワシントン条約締約国会議に提出した大西洋クロマグロの国際取引禁止の提案について、来週の本会議での採択を断念する方針を固めた。複数の欧州外交筋が明らかにした。

 18日の委員会で、取引禁止を主張したモナコ案とEUの修正案がともに否決されたのを受けたもので、EUの戦線離脱により、今回の会議での禁輸決定見送りがほぼ確実になった。

 同筋によると、EUの執行機関である欧州委員会と加盟各国は、18日の提案否決後に対応を協議し、最終日までに劣勢を覆すのは困難との判断で一致した。

 EUにとって、自らの提案への反対が72に上る委員会の採決結果は予想外だったと見られ、欧州委は18日、「ほかの締約国が(取引禁止の)利点に納得しなかったことは残念」とする声明を出した。会議規則では、出席国の3分の1以上が動議を出せば本会議での再投票に持ち込めるが、委員会でEU案に賛成したのがちょうど3分の1にとどまり、採択の見通しは全く立っていなかった。

 ◆「禁輸案拒否」を明記◆

 【パリ=林路郎】フランス政府は18日夜(日本時間19日未明)、大西洋クロマグロの禁輸を断念する代わりに、ワシントン条約の「付属書2」にクロマグロを追加し、適法に捕獲された分にのみ各国政府が輸出許可を出す制度の導入を目指すとの声明を出した。

 仏環境省と農業水産省が共同で発表した声明は、「モナコ案とEU案は共に拒否された」と明記した上で、許可制導入で足並みをそろえるようEU内で意思統一を図る方針を示した。25日までドーハで開催中の条約締約国会議の会期中に採択を目指す意向と見られる。

 仏政府の狙いは、輸出規制で環境保護団体の主張に配慮する一方、自国のクロマグロ漁関係者の利益確保も図ることと見られる。現行の大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)による資源保護では、漁獲枠を超えた漁が行われているとされ、許可制度が導入されれば漁獲量減などにつながる可能性がある。ただ、輸出国や途上国の間でワシントン条約による規制強化への警戒感は強く、仏提案にも反発が予想される。

 ◇ワシントン条約付属書2=条約にある3種類の付属書のひとつで、必ずしも絶滅の恐れはないが、取引を規制しなければ絶滅する可能性がある動植物のリスト。カバやホオジロザメが指定されている。密漁などの非合法な捕獲を防ぐため、各国政府が適法と認めたものに輸出許可証を発行する。18日の締約国会議で否決されたモナコ案は、商業取引を禁止する「付属書1」への追加を求めていた。

[読売新聞]

Posted by nob : 2010年03月19日 23:02

怖い。。。

■デノミ引責?北朝鮮幹部を処刑

 【ソウル=山口真典】韓国聯合ニュースは18日、北朝鮮が朴南基(パク・ナムギ)労働党計画財政部長を先週処刑したと報じた。朴氏の動静報道は1月以降途絶えており、昨年11月末に実施したデノミ(通貨呼称単位の変更)に伴う経済混乱の責任を問われたとの観測が出ていた。

 同ニュースによると罪状は「計画的に国家経済を台無しにした」というもの。北朝鮮消息筋は「貨幣改革の失敗で住民感情が悪化したため、金正日総書記の後継体制に悪影響が及ばないよう責任を朴氏にかぶせた」との見方を示した。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2010年03月18日 23:32

まさにこれも災難のようなもの、、、遭遇する様々な事態に怖れず対応せんとする心構えを養うことから。。。

■教諭が小6を「粗大ごみ。卒業式は大掃除」

 福岡県香春(かわら)町の小学校で、5年生を担任する男性教諭(52)が、卒業式の練習をしていた6年生に「お前たちは粗大ごみだ」などと発言していたことが17日わかった。

 町教委は、この教諭と校長を口頭で厳重注意した。

 町教委などによると、教諭は12日午後、体育館で行われた練習で、6年生16人を前に「お前たちは粗大ごみで、卒業式は大掃除の日。クリーン作戦だ」と発言した。同席していた教頭が教諭に注意し、練習を中断させて、その場で6年生に謝罪させた。この練習前の休憩時間に、6年生の一部が5年生の教室の窓ガラスをたたいたことから、教諭が注意した出来事があり、教諭が不満を募らせていたとみられるという。

 教諭や校長らは12〜14日、6年生全員の家庭を訪問し、改めて謝罪した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2010年03月18日 23:30

違和感。。。命あるものすべからくいずれ死を迎え、、、形あるものすべからくいずれ滅びるのだから。。。

■折れた大イチョウ、クローン技術で「再生」へ

 鶴岡八幡宮(鎌倉市雪ノ下)は11日、強風で10日未明に根元から折れた県指定天然記念物の大イチョウの「再生」に挑むことを決めた。

 吉田茂穂宮司は11日夕、現地を視察した松沢知事に「どうにか大イチョウを残したい」と決意を語った。

 県もクローン技術を使って、独自に樹齢1000年超とされるご神木の再生に取り組む方針だ。

 鶴岡八幡宮では、東京農業大の浜野周泰(ちかやす)教授(造園樹木学)から「原状回復は不可能」との診断を受け、倒れた木を植え直すことは断念した。代わりに、高さ約30メートルの大イチョウの幹の一部を切り取り、境内の数メートル離れた場所に植えて、根付かせることを目指すという。

 12日以降、浜野教授らの指導を受け、早急に作業を始める。同八幡宮では、すでに大イチョウの枝を切り取って挿し木を試みているほか、倒れた木の根元付近から新芽が生えてくることも期待しているという。

 吉田宮司は「再生できるかどうか分からないが、少しでも可能性があるなら挑戦したい。祈るような気持ち」と話した。

 松沢知事も、県として独自に「再生」に取り組むことを吉田宮司に伝えた。県自然環境保全センター(厚木市)が持つクローン(遺伝子の保存・増殖)技術を活用し、大イチョウの枝などから「クローン苗」を作るという。

 知事は、鎌倉市も含めた3者で、大イチョウの歴史的な意義を後世に残す方策を協議する検討会の設置も提案した。

[読売新聞]


■鎌倉・鶴岡八幡宮の大銀杏「再生の可能性は90%」

 強風の影響で倒れた鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)の県指定天然記念物「大銀杏(おおいちよう)」について、八幡宮の依頼で再生を指導している東京農大の浜野周泰(ちかやす)教授(造園樹木学)は13日、八幡宮で会見し、倒れた幹部分を移植した場合の再生の可能性について「昨日の判断では90%は戻るのではないか」との見通しを示した。

 八幡宮ではこの日午前、倒れた幹を移植して根付かせるため、根元から4メートルの高さで切り離す作業を行った。浜野教授によると、幹の根元にある直径30〜50センチの大きな根4本はすべて折れた状態。しかし、2ミリ〜5センチの細い根が周囲にまんべんなく出ており、養分や水分の吸収が期待できるという。

 浜野教授は「生き物なので絶対ということはない」とした上で、「今後の気象によるが、昨日の判断では90%は戻るのではないか」と述べた。気象条件については「高温、乾燥が続くと確率は落ちる。湿度が高く、曇り空でなるべく風が吹かないこと」とした。

 切り離した上部や枝については、八幡宮は保存や調査など必要な措置を講じるが、信仰の対象のため境内から出さないとしている。

 八幡宮総務部長の国生(こくしょう)護衛(もりえ)禰宜(ねぎ)は「本体が何とかならないかと思い、ご神体ではあるが切断した。残せるかぎりの大きさで、1%でもいいから再生させたい」と話している。

[産経新聞]

Posted by nob : 2010年03月13日 23:50

それは貴男だからです。。。

■「なぜ自分のところにだけ」 強制執行に ホリエモン憤慨

六本木ヒルズに住む元ライブドア社長の堀江貴文さんが東京地裁の強制執行を受けた。堀江さんに対して損害賠償請求訴訟を起こしている株主たちの申し立てによるものだが、堀江さんは「お金を支払う意思を示しているのに強制執行するのは嫌がらせだ」と反発している。

強制執行が行われたのは2010年3月10日。東京地裁の執行官らが東京・六本木ヒルズにある堀江さんの自宅を訪れ、ゴルフバッグや大型テレビ、沖縄三線(さんしん)など5点を差し押さえた。全部で評価額は約33万円だ。
合い鍵を作って部屋に入った

このときの様子を堀江さんは11日放送の番組「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)で、

「お昼ご飯から帰ってきたら、知らない男たちが5、6人、家にいて、『誰だ、この人たちは!』とびっくりした」

と説明した。堀江さんによれば、執行官たちは鍵職人も連れてきていて、合い鍵を作って部屋に入ったという。

ゴルフバッグなどには差押の紙が貼られ、自由に処分することができなくなる。何もしなければ1カ月ほどで競売(オークション)にかけられるが、執行停止を申し立てる予定なので、「たぶん競売されることはないと思う」(堀江さん)という。

今回の強制執行は、2009年5月に出た東京地裁判決にもとづくものだ。ライブドア事件で株価下落の損害を受けたと主張する株主たちに対して、堀江さんら旧経営陣と会社(現LDH)が約76億円の賠償金を支払うことを命じる内容。訴訟はまだ東京高裁で争われている最中だが、判決確定前でも仮に強制執行できる「仮執行宣言」が付いていたため、原告の一部(債権総額約800万円)が執行を申し立てたのだ。

つまり、法的には問題ない手続きだが、堀江さんは憤慨している。LDHなどほかにも被告はいるのに、なぜ自分のところにだけ強制執行するのかというのだ。堀江さんはブログで

「確実に債権を回収しようと思えばLDHに行くのが一番効率が良い。だって営業もしてるんだし800万円くらいは余裕で回収できるでしょう。敢えて私の所に来たのは一つは嫌がらせでしょう」

と不満をぶつけた。

「うちなんか捜索してもたいしたものは出てこない」

堀江さんはLDHからも損害賠償請求訴訟を起こされたが、208億円分の資産を支払うことで和解しており、「私のこれまでの民事訴訟分をLDHが代わって支払うことで合意している」という。堀江さんは「ミヤネ屋」のなかで、

「私は208億円を払ってほとんどスッカラカンになっている。うちなんか捜索してもたいしたものも出てこないので、あまり手荒なことはやらないでほしい」

と顔をしかめた。「ミヤネ屋」では、強制執行に立ち会ったという原告側弁護士の

「堀江氏がマスコミに出ることが多く、原告の中で被害者が忘れ去られているのではという思いがあります。原告としても堀江氏に対する責任の追及をしてほしいということです」

というコメントも紹介された。宮根誠司キャスターが「これについてどう思うか」とたずねると、堀江さんは

「私は刑事裁判を最高裁で争っている状況なので、忘れたなんてことは絶対ありえない。テレビに出ているのは、日々の生活費の足しであったり、新しい事業のための一つの投資みたいなもの。『仕事をするな』と言われるのもどうかと思う」

と反論。そのうえで、

「私は別に逃げも隠れもしないし、無駄遣いしてお金が散逸することもない。ライブドアもきちんと営業活動をしていてお金もたくさんあるので、(強制執行のような)手荒な手法でなくても大丈夫ですよ、というメッセージだけは伝えたい」

と訴えていた。

[J-CASTニュース]

Posted by nob : 2010年03月11日 23:57

とうとう。。。

■LDH、ライブドア売却へ最終調整 3月中にも最終入札

 旧ライブドアホールディングスのLDH(東京・新宿)は、傘下のインターネット関連企業、ライブドアを売却する方向で最終調整に入った。17日に最終入札を実施する予定。日本の事業会社や投資ファンド、韓国のネット関連企業など5社が応札するもようで、売却額は100億円前後になる見通し。

 LDHはこれまで会計ソフトの弥生やセシール株の売却など進めてきた。ポータルサイト運営のライブドアは最後の中核資産で、売却が決まれば事業整理が一段落する。

 LDHにはモルガン・スタンレー証券が約27%(議決権ベース)を出資しているほか、投資ファンドや外資系金融機関が主な株主。堀江貴文・元社長も約17%出資しているが、同社との損害賠償訴訟で保有株をLDHに引き渡すことが決まっている。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2010年03月11日 23:51

長くやってると色々あるよね。。。

■X JAPAN出演料求め提訴 約3億7千万円

 2007年に再結成したロックバンド「X JAPAN」のコンサート出演料などが支払われていないとして、リーダーのYOSHIKIさんとマネジメント会社が11日までに、音楽制作会社「ネクスターコーポレーション」(東京)に対し、約3億7千万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。

 訴状によると、YOSHIKIさん側は再結成を受け08年1月、ネクスター社に対し、音楽原盤の使用などを許諾し、印税の前払い金や契約金として計6億円を受け取る契約を結んだが、現在も未払いのままだと主張。

 さらに08~09年にかけ、ネクスター社の主催で行われた東京ドームや香港、台湾などでの計10公演についても出演料やグッズ売上金の計約3億円が支払われていない、としている。

 このうち、出演料分などを当面の請求額としたが、審理の行方によっては、契約金などの計6億円についても請求に追加するという。

 YOSHIKIさん側は「悩んだ末にアーティストとしての正当な権利を守るため提訴した」と話している。

[47NEWS]

Posted by nob : 2010年03月11日 23:44

懲りない茶番。。。

■年金新制度、5月メドに基本原則 首相「最大の課題」

 政府は8日、首相官邸で「新年金制度に関する検討会」(議長・鳩山由紀夫首相)の初会合を開いた。会合の冒頭、首相は「政権にとって最大の課題の一つだ。新たな年金制度をつくるために全身全霊を傾ける」ととあいさつした。検討会は5月をメドに、新制度の設計の前提となる基本原則をまとめる方向だ。

 民主党は昨年衆院選のマニフェスト(政権公約)に年金制度を一元化し、消費税を財源とする満額月7万円の「最低保障年金」創設などを柱とする仕組みを提唱した。検討会は民主党案を基に議論し、具体的な制度設計を進める。

 検討会は今後、関係省庁の官僚や有識者ら実務者レベルの会合を開き、基本原則の検討を進める。具体的には(1)職業に関係なく同じ制度にする(2)若年層も保険料を払える持続可能な制度にする(3)年金受取額に最低保障を設ける——などが課題となる。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2010年03月08日 22:14

当然の反応。。。

■名護市議会、シュワブ陸上案に反対決議=普天間、官房長官は地元理解求める

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で、同県名護市議会は8日午前、政府・与党が検討中のキャンプ・シュワブ陸上部(名護市など)への移設案に反対する決議と意見書を全会一致で可決した。これに対し、平野博文官房長官は記者会見で、一般論として、地元が反対しても受け入れを求めるケースはあるとの見解を示した。

 平野長官は決議について「市議会の考えと理解する」とした上で、「決議があっても決議を超えてやっていただかなければならない場合は(ある)。沖縄に限らず、地域の自治体に理解をいただくためにお願いをしなければならないケースはあるのではないか」と述べた。

 名護市の決議に先立ち、沖縄県も先月24日、県内移設に反対し、県外・国外移設を求める意見書を全会一致で可決している。同県では、政府が水面下でシュワブ陸上案を検討していることに警戒感が強まっており、平野長官の発言は一層の不信を招きそうだ。

 名護市の決議と意見書は、シュワブ陸上案について「これまでの移設案よりも住宅地域に近接するもので、言語道断」と反発。「名護市民の生活環境のみならず、近隣の小中学校の教育環境までをも破壊するもので、断じて許されるものではない」としている。 

 また決議は、8日午後に開かれる政府・与党の沖縄基地問題検討委員会で、国民新党が予定している陸上案提示を撤回するよう求めている。

[時事ドットコム]

Posted by nob : 2010年03月08日 22:12

あの演技をもう一度観て、、、大目に見てあげましょう。。。

■キム・ヨナが金メダル取り消しか「広告関連で五輪憲章違反」の声

バンクーバーオリンピックの女子フィギュア競技で金メダルを手にした韓国のキム・ヨナ選手。残念ながら日本の浅田真央選手は銀メダルとなってしまったが、両者とも完全に力を出し切って素晴らしい演技を見せて(魅せて)くれた。

しかしここにきて、キム・ヨナ選手が金メダル剥奪の危機に立たされている。なんと、キム・ヨナ選手がオリンピック憲章(Olympic Charter)、いわゆる五輪憲章に反していたというのだ。日本のインターネット上では凄まじくこの件に関して話題となっており、インターネット掲示板で数千にも及ぶ意見が飛び交っている。

キム・ヨナ選手が五輪憲章に反している? 日本で議論されている内容によると、事の顛末はこうだ。キム・ヨナ選手が韓国の宝石企業『J・ ESTINA』(ジェイ・エスティナ)とイメージキャラクターの契約をしているのだが、キム・ヨナ選手は女子フィギュアのシングルショートプログラム、フリープログラム、表彰式、エキシビジョン、会見、すべてにおいて『J・ESTINA』の五輪仕様アクセサリーを着用。しかも『J・ESTINA』は「五輪で使われたアクセサリー」としてバンクーバーオリンピック開催期間中にサイトを更新して販売していたのだという。さらに、韓国のマスメディアが「キム・ヨナ選手が着用したアクセサリーが売れて『J・ESTINA』繁盛」という内容の報道をしたのだ。

どこが五輪憲章に反しているのか? 厳密に違反に当たるかどうかは国際オリンピック委員会(IOC)が決める事だが、IOCは五輪非公認の企業が五輪を利用して宣伝をしたり、選手を広告塔として利用する事を許していない。五輪憲章に反する行為をした場合、失格になる可能性があるという。

日本企業は五輪憲章に反しないため、バンクーバーオリンピック開催期間中は浅田真央選手の広告を取りやめている。オリンパスは浅田真央選手の公式サイトを一度掲載中止にし、森永は公式サイトから浅田真央選手のテレビコマーシャル映像をはずし、ネピアは「出張中」という文字を出して対応し、オムロンは浅田真央の代わりに愛犬を掲載した。しかしキム・ヨナ選手が広告塔となっている『J・ESTINA』はバンクーバーオリンピック開催期間中に、オリンピック非公認企業であるにもかかわらず、「五輪で使われたアクセサリー」としてインターネット上で宣伝をし、販売をしていたのだ。

多くの日本人がこの件に関し、IOCに問い合わせをしているようである。過去に五輪憲章に反してメダルが剥奪されたという前例があるだけに、今後の動向が非常に気になるところである。

なお、この『キム・ヨナ金メダル取り消し疑惑』に対して、『Yahoo!韓国』ニュースでは、「日本人の残念な心情を考慮すれば、このような問題提起をする心理状況は理解できなくもない。とはいえ、あまりにも強引過ぎるやり方である」と述べている。さらに、「当時、キム選手が着用したイヤリングを確認してみると、白色という点以外に明確な特徴を見ることはできない。この小さなイヤリングにどのような間接的広告効果があるのだろうか」と伝えている。

だが、『Yahoo!韓国』ニュースをはじめ韓国メディアは「間接広告に対しては、競技前に国際スケート連盟(ISU)と国際オリンピック委員会(IOC) がしっかりとチェックしている。従って、これに関しては後から問題になるはずがない。これが、韓国人の大半の意見である」と、日本での騒ぎを一蹴している。

[livedoorスポーツ]

Posted by nob : 2010年03月08日 22:08

原子力は世界を蝕む、、、政府推進の根拠CO2削減は一側面に過ぎない。。。

■首相、温暖化対策法案に原発も

鳩山由紀夫首相は6日、政府が今国会で成立を目指す地球温暖化対策基本法案での原子力発電の扱いについて「原子力は二酸化炭素(CO2)を減らすため欠くことのできないエネルギーだ。基本法の中でも位置づけていきたい」と述べた。連立を組む社民党は原発の明記に否定的だが、首相は一定の記述を盛り込む意向を示した。都内で記者団に語った。

 法案では、温暖化ガスの国内排出量を2020年までに1990年比で25%以上削減する目標を掲げることを明記する方向だ。12日にも法案を閣議決定する方針だ。

[日本経済新聞]


■返還放射性廃棄物受け入れ
知事、検討会で是非判断へ

 海外返還放射性廃棄物の受け入れについて、直嶋経済産業相と6日に会談した三村知事は、専門家による検討会を設置し、受け入れの是非を判断する方針を表明した。国や事業者による要請が相次ぎ、受け入れが避けられない状況が出来上がりつつある中で、専門家に安全性の検討を依頼し、お墨付きを得た上で決断したいとの思惑だ。(佐藤純、沼尻知子)

■国の誠意

 「返還開始が遅れれば我が国の国際的な信頼を損なう。是非、受け入れの検討をお願いしたい」。直嶋氏は会談の冒頭、頭を下げた。

 国が要請に低姿勢なのは、仏からの廃棄物の返還開始が2013年と間近に迫っているためだ。返還の取り決めは日仏の事業者間の取り決めとはいえ、県内への運び込みなどでは知事の権限も及び、国は県の同意取り付けを重要視している。

 知事への要請は、1日の資源エネルギー庁長官、2日の事業者に続き、直嶋氏が3回目。知事が直嶋氏との直接面談を申し入れたのに対し、直嶋氏は青森に出向いて「誠意」を示した。

 知事もこれに応えるように、「検討する段階にない」と門前払いした06年10月の要請時とは異なり、「検討開始」を言及。事実上、受け入れに向けてかじを切った。

■地元の懸念

 しかし、受け入れに慎重な姿勢は崩していない。廃棄物が最終的に埋設される最終処分地が全国公募でも決まらない中で、高レベル放射性廃棄物に続き、低レベルも受け入れれば、なし崩し的に県内が最終処分地になり、「核のゴミ捨て場になるのでは」との懸念が絶えないためだ。

 会談でも直嶋氏に、早期に最終処分地の選定を進めるよう求め、直嶋氏から「青森を最終処分地にしないことを約束する」との言質を引き出した。知事は会談後、「公の場面で県民にしっかりと話をしていただいたのは非常に重要だ」と記者団に成果を強調した。

■理解得られるか

 専門家による検討会は月内にも設置される見通し。外部識者による安全性の検討は過去にも、核燃料サイクル関連施設の受け入れ前に行われたことがあり、県民の理解を得るための環境づくりとも言える。

 会談に同席した六ヶ所村の古川健治村長は、「地域振興の観点から交付金制度や税体系の整備などの課題を整理したい」と安全性の担保に加えて地域振興策の必要性も説き、直嶋氏は「具体的に何ができるかを検討したい」と応じた。

 ただ、県や村が受け入れに向けて動き出したものの、想定通りに県民の理解が得られるかは不透明。核燃料サイクル事業に対しては、使用済み核燃料再処理工場でトラブルが相次ぎ、不信感が根強い。県は今後、県民に情報を開示し、安全確保を繰り返し事業者に迫るなど、慎重な対応が求められるのは必至だ。

[読売新聞]

Posted by nob : 2010年03月07日 10:19

19歳。。。

■ キム・ヨナ、世界最高得点で保険金100万ドル獲得

 バンクーバーオリンピックの女子フィギアスケートで228.56点という世界歴代最高得点で金メダルを獲得した韓国のキム・ヨナ選手が、保険金100万ドル(約9000万円)を受け取ることがわかった。

 デイリーメール紙によると、韓国の銀行が英保険会社Lloydsに、昨年の世界選手権でキム選手が記録した207点という世界記録以上の得点をバンクーバーオリンピックで獲得した場合、100万ドルをキム選手に支払うように保険をかけていたという。キム選手は228.56点という驚異的な得点をたたき出し、楽々と207点というハードルを越えてしまった。

 米フォーブス誌によると、昨年キム・ヨナ選手は800万ドル(約7億1800万円)を稼いでいる。ナイキ、現代自動車、国民銀行、サムスン電子など多数の企業をスポンサーに抱え、また初自叙伝『キム・ヨナの7分のドラマ』は発売後すぐにベストセラーになっている。

 金メダル獲得でさらに商品価値を上げた19歳のフィギアクイーン、一体今年はいくら稼ぐのか。

[YUCASEE MEDIA]

Posted by nob : 2010年03月06日 15:43

「安全で効果的な核抑止力を米国は維持する」とも明言、、、前進ではあっても、この発想では五十歩百歩。。。

■「核兵器の役割、低下させる」米大統領が声明

 【ワシントン=黒瀬悦成】オバマ米大統領は5日、核拡散防止条約(NPT)が同日、発効から40年を迎えたのを受けて声明を発表した。

 大統領は、今月中にも発表する戦略文書「核戦力体制の見直し(NPR)」の中で、「核兵器の数を削減し、国家安全保障戦略に占める核兵器の役割を低下させる」と表明した。

 大統領は、NPRでは「米国は安全かつ効果的な核抑止力の堅持」を明記するとしつつ、「時代遅れの冷戦思考からの脱却を進める」と強調。核実験全面禁止条約(CTBT)の発効に向け、米国として条約の批准を目指す意向も改めて確認した。

 大統領はさらに、NPTの3本柱である「核放棄、不拡散、核の平和利用」の追求を通じ、「核兵器のない世界」を実現させる決意を示した。

[読売新聞]


■オバマ大統領「冷戦思考から脱却」 声明発表、核兵器削減へ

 【ワシントン=佐々木類】オバマ米大統領は5日、核拡散防止条約(NPT)が同日に発効したのを受けて声明を出し、今月中旬に発表する「核戦略体制の見直し」(NPR)報告で、「時代遅れの冷戦思考からの脱却」を提唱する考えを表明した。

 また、米国の安全保障戦略において、「核兵器の数とその役割を減らす」と述べる一方、「安全で効果的な核抑止力を米国は維持する」とも明言、米国だけが一方的に核廃棄することはないとも語った。

 NPRをめぐっては、米紙ニューヨーク・タイムズが1日付で、核兵器数千発を恒久的に削減する方針を打ち出すと報じた。ブッシュ前政権が提唱していた地下貫通型の核弾頭など、新型核兵器の開発を行わない方針も盛り込む。

 削減される核兵器は退役予定の核弾頭になる見通しだが、核開発を進めているイランや北朝鮮への対応を不安視する声もあることから、オバマ政権は「核兵器の先制不使用宣言」は拒否する方針。

 一方、大統領はNPTについて、「全面核戦争の脅威は去ったが、核拡散の危険は続いており、NPTの重要性はこれまで以上に高まっている」と指摘。軍縮、不拡散、核の平和利用が昨年4月に提唱した「核なき世界を目指す3本柱」だと述べた。その上で、昨年12月に期限切れとなったロシアとの第1次戦略兵器削減条約(START1)の後継条約交渉をまとめ、包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准、兵器用核分裂物質生産禁止(カットオフ)条約の交渉を目指す意向を改めて表明した。

 NPTに関しては、2005年に開かれた前回の会合で、核軍縮を優先すべきだとする発展途上国と、核不拡散を優先すべきだとする核保有国の利害が激突して決裂、共通文書のとりまとめに至らなかった。

 オバマ大統領としては、ワシントンで主催する4月の核セキュリティー・サミットに続き、今年5月に、5年ぶりにニューヨークの国連本部で行われるNPTの運用検討会議で、米国の核削減方針に各国の理解と協力を求め、イランや北朝鮮に対し、国際社会が一体となって圧力を強めていきたい考えだ。

[産経新聞]

Posted by nob : 2010年03月06日 15:38

融合しつつある芸能界とスポーツ界。。。

■わが娘を「浅田真央」に育てる費用は?

■名コーチは大金を積んでも味方につける

 トリノでの一世一代の舞いで、金メダルを獲得し国民的ヒロインとなった荒川静香さん、フィギュアスケートに国民的な関心を抱かせるようになった浅田真央、安藤美姫の両選手。彼女たちの銀盤での雄姿の陰には、様々な人たちの協力がある。そして、そこまで至るには多額のお金が必要になると言われている。では、我が子をフィギュアの女王に育てるためにはいくら必要なのか。「YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア)」は、かつてフィギュアスケートの世界に身を置いたこともある元関係者に聞いた。

 「年間3000万円」。一説にはオリンピック出場選手クラスで、そのくらいが相場とも言われる。スポーツとは優劣を決するものだが、本来参加するだけなら誰もが平等であることには違いない。しかし、門を叩くにあたって、これだけ敷居の高さを感じさせる競技は他にないだろう。

 費用として必要になる項目を挙げると次のようなものがある。コーチレッスン、トレーニング、リンク使用、振付、衣装、クツ、遠征・滞在など。それぞれ決して安いものではない。

 「一番高いのはコーチに支払う費用です。浅田さんのタラソワコーチ、安藤さんのモロゾフコーチあたりの超一流どころには、最低でも年間1000万円以上が必要になります。一般的に、契約書を交わさないことが多い世界なので、正確な条件や金額はわかりませんが、レッスン料金に振付料込みだったり、あとは、コーチの方から『俺がコーチをしてやる。お金は出世払いでもいい』などと売り込んでくることもあるそうです」

 他のスポーツの感覚であれば、コーチが試合をするわけではない。だから「そんなの誰に頼んでも同じだろう」と考えたくはなるが、それは間違いだという。

「五輪でメダルを狙うなら、その可能性のあるコーチは限られています。日本国内なら20人もいないでしょうね。だから、良いコーチにレッスンを受けなければならず、それをケチることは無理でしょう」

 だから選手たちは、超一流のコーチ陣の中から、自分のスタイルや考え方に合う人を選ぶ。次ページでは他の費用についても見ていく。

■1年間の金額は?

 コーチのレッスン料は前項でも説明したが、そこはピンキリでもある。まず、最初は町のスケート教室で滑るところから始まる。この初歩段階では、普通の子供たちと将来五輪に出場するような金の卵たちがいっしょに滑る。そこから個人レッスンに昇格すると1時間1万円くらいが相場。1週間あたり1時間の割合で 1年間通うと50万円ほどになる。そして、競技者として日本一を目指すレベルになると、日本人トップコーチ、最後は五輪で勝てる国際大会で実績を持つコーチへと移っていくようだ。

 ◆リンク使用料 スケート場と貸切の契約を結ぶか、スケートクラブに入るか。年間50、60万円はかかるという。あるいは最近であれば、高橋大輔、織田信成の両選手が所属する関西大学や、安藤美姫、小塚崇彦の両選手がいる中京大学は専用リンクを持っている日本では数少ない団体でもある。所属選手は施設面で大きな便宜があり、ありがたい存在だ。

 ◆衣装、クツ代 下は10万円から著名デザイナー製作のものなら、100万円するものもあるという。クツは、1足5~10万円ほど。エッジは1足分で5 万円から。年間で5足は必要なために、25万円~50万円はかかる。またエッジも手入れをしても1年間保つか保たないかだという。

 ◆振付、楽曲 大会に出場するためにはショート、フリーそれぞれのプログラムと振付と楽曲が必要になる。振付は超一流どころに頼めば1回200万円、楽曲は1曲5~10万円となる。

 ◆その他トレーニング スケーターは当然リンク以外でも練習する。筋力トレ、バレエレッスンなど。これも個人によって違うが、1月に50~100万円使う選手もいれば、団体に所属していれば施設やトレーナーもいるために支払う必要がなかったりもする。

 ◆遠征費 遠征は基本的に連盟の負担のために必要ない。ただし、外国人コーチの下へ練習に行く場合には自己費用の場合が多い。団体に所属している場合には、いくらか費用負担をしてくれる場合も。

■フィギュアスケートは野球と並ぶ人気

 ざっと見ていくと年間の活動費用は、2、3000万円は必要になってくるだろう。ただし、気付いた読者もいるだろうが、関西大学、中京大学は専用のリンク、トレーニング上を持つ。今回バンクーバー五輪に出場している高橋大輔、織田信成、小塚崇彦、安藤美姫の4選手は関西大、中京大に籍を置いており、メリットを受けることができるという。

「選手は国内、海外を行ったり来たりですが、国内で自由に使うことのできる練習拠点を持ち、しかも学校にコーチもいるので、今の選手たちは昔と比べて恵まれているのではないでしょうか。トップ選手でも国内の費用負担が軽くなっていると思います」(前出の元関係者)

 これは、フィギュアスケートの存在がメジャー化したことが大きい。学校や企業にとっては、資金の一部を提供してでも選手を囲うことが大きなメリットになったからだ。

ちなみに、Gooリサーチが一昨年に実施した「子供が好きなスポーツ選手」ランキングで、男子は1位「イチロー」(20.1%)、2位「中村俊輔」(13.7%)、3位「松坂大輔」(8.5%)に対して、女子は1位「浅田真央」(36.7%)、2位「安藤美姫」(16.5%)と2人で過半数を占めてしまった。今や、野球と並ぶメジャースポーツだ。

 浅田真央選手のTVCM出演企業も、NEC、コカ・コーラ、王子ネピア、オリンパス、伊藤ハム、ネスレ、オムロン、森永製菓、ロッテ、花王、日生と、そうそうたる一流企業の名前が並ぶ。まるで好感度の高い女優並みだ。

フィギュアスケートを取り囲む環境が昔とは全然違うことを雄弁に物語っている。スター選手を軸にしたビジネスが展開されているからだ。

■ローリターンからハイリターンの時代へ

「1990年に規定プログラムが廃止となり、そのためのレッスンとリンク使用の費用負担が減ったのと、ジャンプがうまい子が良い成績を収めやすい環境になりました」

 つまり、ジャンプが採点の中で重要な位置を占めるようになったため、体が軽い若い選手の方が有利になるということだ。早くから頭角を現し、そして浅田、安藤の2選手のようにアイドル性があれば、相当の実入りを見込むことができるだろう。実際に最近の五輪の金メダリストも10代が多い。

 「昔はフィギュアをやる人は、一家に子供1人がほとんどでした。それだけ、お金が掛るという意味です。でも、今は浅田姉妹(舞、真央)のような例もあります。真央さんは言うまでもないですが、舞さんも大手芸能プロと提携していたりしますから、稼げる時代になったということでしょう」

 あくまでも習い事として、年間1000万円以上を負担。国内の上位クラスで活躍する選手でさえも500万円くらいは必要だという。しかし、かつては、ハイリスクローリターンだったが、現在はハイリスクハイリターンになった点が大きく違う。確かに費用はかさむのだが、すでに実力とアイドル性を持った浅田真央、安藤美姫の両選手はすでに収益を生んでいる。また、金メダリスト荒川静香さんは、スポーツキャスター、プロスケーターとして引っ張りだこで、将来的には指導者としても期待されており、前途は洋々だろう。

 ただし、ここに名前が挙がった選手たちは、ほんの一握りのスーパーエリート。ハイリスクである現実は何ら変わらない。しかし、結果を残した選手がスケートで金を稼ぐことができるという環境は歓迎すべきものだろう。

 「わが娘を浅田真央に」。

 娘の輝かしい時間は、人生の時間に比べればほんの一瞬かもしれないが、お金だけでは計りしれない最上級の価値を持つ。理解を示して投資できるかどうか、それは読者の皆様の価値観次第だ。

[YUCASEE(ゆかしメディア)]

Posted by nob : 2010年03月02日 20:19

過ぎたるは。。。

■上海が「禁煙都市」に 2万人が監視、罰金も

 【上海共同】上海万博を2カ月後に控える中国上海市は1日、市内のあらゆる公共施設を全面禁煙にする罰則付き条例を施行する。「煙のない万博」を公約する市当局は、市全体を「禁煙都市」にして世界に取り組みをアピールする狙いだ。

 上海各紙によると、市当局は、禁煙場所で喫煙する人がいないかどうか監視し、喫煙者に注意する2万人のボランティアを結成する計画。中国の喫煙人口は約3億人に上り、愛煙家からは反発も予想される。

 条例施行で上海の学校や病院、行政庁舎のほか、ショッピングセンターや映画館、インターネットカフェなども全面禁煙となる。営業面積150平方メートル以上か座席数75席以上の飲食店については分煙を義務化。ホテルには喫煙しない宿泊客向けの客室を設けるよう義務付ける。

 禁煙場所で注意されてもたばこを吸い続けた場合は最高200元(約2600円)の罰金。禁煙や分煙の措置を怠った指定施設は最高3万元の罰金。

[47NEWS]


■禁煙:太田市の公共施設181カ所で実施 灰皿や分煙機なども撤去 /群馬

 太田市は市内にある181カ所すべての公共施設内を禁煙とし、4日までに全施設で灰皿を撤去した。公共的な施設の原則全面禁煙を求める厚生労働省の通知を受け、県内の他の自治体に先駆け実施した。

 太田市内には学校や公民館、サービスセンターなどの公共施設が計181カ所ある。すべての施設で灰皿のほか分煙機なども撤去した。市役所本庁舎内には各階に職員休憩室があり、奇数階が喫煙所になっていたが、2日から喫煙者は庁舎外でたばこを吸うことになった。庁舎内には2カ所にたばこの自動販売機が設置されているが、市管財課は「他の施設に設置されているたばこ自販機も当分の間は現状のままでいく」としている。

 一方、市民サービスの一環として設けられているイオンやジョイフル本田など市内の大型店にあるサービスセンターなどは、施設が賃貸のため、市役所のような厳しい処置は無理で、周辺での喫煙は可能な状況だという。

 同省は喫煙区域指定の「分煙」では受動喫煙を防止できないことから、2月25日付で全国の自治体に「不特定多数の人が利用する場所は原則として全面禁煙」との通知を出した。【佐藤貢】

[毎日新聞/3.5追加]

Posted by nob : 2010年02月28日 23:55

はるかそれ以前の問題、、、破綻が明らかな年金を払いたくない人々の存在。。。

■国民年金:無年金解消40万人 保険料納付さかのぼり、2年→10年で推計--厚労省

 国民年金保険料をさかのぼって納付できる期間を現行の2年から10年に延長すると、最大40万人は無年金にならずにすむとみられることが、厚生労働省の調査でわかった。年金額が増える人などと合わせ、最大1710万人に効果が生じると推計される。同省は10年に延長する国民年金法改正案を今国会に提出する予定で、成立すれば対象者に個別に知らせることを検討する。

 今月上旬実施したサンプル調査の結果で、26日の衆院予算委員会で長妻昭厚労相が坂口力元厚労相(公明)の質問に答えた。

 調査では、65歳未満の公的年金加入者(7750万人)から623人を無作為抽出。

 うち、過去10年以内に国民年金に加入し、過去3~10年間に未納歴があるために、期間延長の対象になる137人について、分析した。

 その結果▽70歳まで可能な保険料の延長払いをしても無年金になる見込みだった人で、年金を受け取れる人が最大40万人▽65歳以後も払い続けないと受給資格を得られなかった人で、追納すれば受給を早められる人が最大70万人▽もともと65歳までに受給資格を満たせるが、未納分を追納すれば年金を増額できる人が最大1600万人--と推計された。

 65歳以上の現時点での無年金者の推計50万人についても、614人を抽出して分析。新制度を使えば、8000人が年金を受給できると推計された。【野倉恵】

[毎日新聞]


■国民年金、追納期間 10年に延長…法改正案決定

 政府は5日午前の閣議で、未納の国民年金保険料をさかのぼって納付できる追納期間を現行の過去2年間から10年間に緩和する国民年金法等改正案を決定した。今国会での成立を目指し、2011年10月までに施行する方針だ。

 国民年金の受給には原則として最低25年間、満額受給には40年間、保険料を納めなければならない。追納期間の延長で、納付期間が足りずに年金をもらえなかったり、受給額が少なくなったりする人を救済する。ただし、過去2年間を超えての追納分には、年数に応じて月額で数百~約3000円の加算金を「利息」として上乗せし、通常に支払っている人との不公平が生じないようにする。

 厚生労働省の推計では、10年間への延長で、最大1600万人が受給額を増やせ、最大40万人が無年金にならないで済むという。

 また、同改正案には、企業年金の一種である企業型確定拠出年金の加入資格の上限年齢を現行の60歳から65歳に引き上げる内容も盛り込まれた。従来は企業しか掛け金を拠出できなかったが、従業員本人も積み立てられるようにする。

 資格年齢の引き上げと、拠出限度額の拡大により、加入者の老後の生活安定につなげるのが狙いで、政府は国民年金の追納期間延長などと合わせ、年金制度を充実させる考えだ。

[読売新聞/3.5追加]

Posted by nob : 2010年02月28日 01:42

当然なのだけれど、、、勇気ある措置。。。

■「男子」で通学、学校認める=性同一性障害の中1女子−鹿児島

 鹿児島市内の公立中学校が、性同一性障害と診断された1年生の女子生徒(13)に対し、4月から男子生徒の制服で通学することを認めたことが27日、同校への取材で分かった。

 同校校長によると、昨年7月以降、両親からの相談を受け検討。生徒が今月20日、医療機関で性同一性障害の診断を受けたことを踏まえ、同校は男子生徒の制服での登校を認めたという。

 生徒はセーラー服を着ると気分が悪くなると訴えたことから、昨年9月以降は体操服での通学が認められていた。

 学校側は今後、生徒や両親からの要望があれば、名簿上の性別や名前の変更もするとしている。

 校長は「クリアしなければいけない問題もあるが、診断書や本人の気持ち、他県の例を考慮した」と話している。

[時事通信]

Posted by nob : 2010年02月28日 01:37

ここまで必要なのだろうか。。。

■「1時間半の昼寝は1晩分の効果」、睡眠の新発見続々と 米国

【2月23日 AFP】高齢者になると昼間に必要で、若いときには足りないとドラッグにも走りかねないものとは?――答えは睡眠。米国科学振興協会(American Association for the Advancement of Science、AAAS)の年次総会では、睡眠に関するさまざまな新発見が発表された。

■夜中の目覚め、脳の働き悪化するのは若者

 カリフォルニア大学サンディエゴ校(University of California San Diego、UCSD)の研究では、平均年齢68歳の高齢者と、平均27歳の若年者の2グループの睡眠と記憶の関係を比較した。結果、高齢者では睡眠時間が長いほど記憶が維持され、若年者では睡眠時間あたりの眠りの深さ、つまり睡眠効率が記憶のパフォーマンスを左右した。
 
 研究を率いた同大のショーン・ドラモンド(Sean Drummond)教授(精神医学)によると、年を取るとともにこの睡眠効率が下がり、「入眠後覚醒」のないぐっすりした眠りはまれになり、「真夜中に起きたり、途中で何度も起きたりする」。こうした睡眠パターンでも、高齢者だと翌日の脳の働きには影響が出ないが、若年者では明らかに鈍くなるという。

■1時間半の昼寝は1晩分の効果

 また同大精神医学部サラ・メドニック(Sara Mednick)氏は、昼寝の目覚しい効果を報告した。

 昼寝と夜間の睡眠効果を視覚学習効果などを比較して調べたところ、1時間半の昼寝は、1晩分の睡眠に等しい効果を示した。

■ダブルエスプレッソよりも20分の昼寝

 しかし日中、昼寝のぜいたくを味わえる人はそういまい。コーヒーを飲んで、カフェインで眠気を飛ばそうとする人のほうが多いはずだ。ところが濃いダブルエスプレッソを飲んでも、20分の昼寝の効果にはかなわないのだという。

 感覚情報に基づく知覚に関する記憶ではカフェインも昼寝同様の記憶効果を発揮するが、海馬で処理され意識的な操作が可能な記憶、例えば単語や電話番号、名前を覚えたりといった顕在記憶は、カフェインを摂取するとかえって悪くなるという。

■10代のドラッグ使用、7時間睡眠でライン

 もうひとつの興味深い発表が、実際に医療と公衆衛生の分野で問題になっている10代の睡眠障害と薬物使用の相互関係の研究だ。

 1日あたりの睡眠時間が7時間以下の10代の若者は、よりドラッグに手を出しやすいうえ、まわりの友人や兄弟にも睡眠不足とドラッグ使用が広がりやすいという観察が報告された。

 UCSDとハーバード大学(Harvard University)の共同研究によると、7時間以下しか睡眠時間を取っていない10代では、同じく7時間以下しか睡眠していない友人がいる確率が、そうでない10代に比べて11%高かった。また大麻の使用では、7時間以下睡眠のグループのほうが19%多かった。

 米国立睡眠財団(US National Sleep Foundation)が勧める睡眠時間は10代では8.5時間以上、成人では少なくとも7時間以上だ。

[AFPBBNEWS]

Posted by nob : 2010年02月24日 23:19

開いた口がふさがらない。。。

■ 石井一氏「島根・鳥取、日本のチベット」

 小沢氏に近い議員の1人である民主党の川上義博参議院議員は、22日、自身のパーティーで次のように述べました。

 「どうも若い議員が自由に、ものを言えない。(小沢氏に)批判めいたことを言うと、飛ばされるんじゃないかという誤解があるのでは」(民主党・川上義博参院議員)

 「言いたいことを自由に言える民主党になるべきだ」と訴えたところ、パーティーは、まさに言いたい放題の展開となりました。

 「鳥取県とか島根県と言ったら日本のチベットみたいなもの。まあ、そう言うと少し語弊があるかもわかりません。人が住んでるのか、牛が多いのか」(民主党・石井一選対委員長)

 会場から「失礼だ」という声も上がったこの発言に、鳥取県選出の川上氏は怒っているかと思いきや・・・

 「鳥取、島根の人は度量が広いからそんなに怒らないと思うんだけど、チベットの人がどうかな。チベットの方が心配」(川上義博参院議員)

 鳥取、島根の人以上に、チベットの人がどう思うかと心配していました。

 一方、パーティーは、それだけでは終わりませんでした。日本に永住する外国人に地方参政権を与える法案について・・・

 「地方参政権。やはりなぜやってるかって言ったら、マイノリティー(少数者)の皆さんのために 政治があるんじゃないですか。そういう人たちに、なんで地方の参政権を与えることが反対なんですか」(川上義博参院議員)

 法案の実現を目指してきた川上氏が「内閣が法案を提出しないなら、議員立法で提出してがんがん議論する」と述べたのに対し、その後、挨拶に立った国民新党の亀井代表は・・・

 「なんかいらんことまで言ってるね。(外国人の地方)参政権賛成だとか、私はこれだけは賛成しませんから」(国民新党・亀井静香代表)

 目の前で、「賛成しない」と断言しました。

 「巨大な民主党といえども、これをごり押しして成立させることは絶対できません。亀井静香1人が反対したらできないです。これは」(亀井静香代表)

 「昔、賛成って言った」(川上義博参院議員)
 「言ったことねえ」(亀井静香代表)

 さらに話題は進み・・・
 「夫婦別姓はどうなんだ」(亀井静香代表)
 「ここであまりそれを言うなって」(石井一選対委員長)
 「夫婦別姓に賛成」(川上義博参院議員)

 「来るんじゃなかったなあ、これ。それやったら、一家の入り口の表札さ、アパートみたいになっちゃうよ」(亀井静香代表)

[毎日放送]

Posted by nob : 2010年02月23日 21:59

何という、、、これもまた運命。。。

■応援の母、本番前に急死=ロシェットは気丈に練習〔五輪・フィギュア〕

 【バンクーバー時事】冬季五輪の華、フィギュアスケート女子の開始を目前にした21日、悲しいニュースが飛び込んできた。地元期待のジョアニー・ロシェット(カナダ)の母、テレーズさんが55歳の若さで亡くなった。娘を応援しに駆け付けたバンクーバーで心臓発作を起こして急死した。

 午後1時すぎ。ロシェットは本番会場のパシフィックコロシアムのリンクに姿を見せた。公式練習をキャンセルせず、少し遅れてリンクに入ると右手で瞳をぬぐい、気丈に滑った。ショートプログラムの曲「ラ・クンパルシータ」が流れてもなかなか乗れない。カーニバルのためのタンゴ。そんな気分になれるはずもなかったが、最後のステップは、自分を励ますように情熱的に踏んだ。

 午前6時、父から悲報を伝えられた。父は選手村に深夜1時半に到着したが、娘と同部屋で、21日にアイスダンスの本番を控えるテッサ・バーチューを気遣って朝まで待った。

 昨季世界選手権銀メダリストで今五輪の有力なメダル候補であるロシェットを、カナダ代表チームは心理カウンセラーをつけるなど懸命にサポートをしている。女子代表のシンシア・ファヌフは「彼女は強い。言ってあげられることは少ないけど、いつでもそばにいる」と神妙な表情で仲間を気遣った。

[時事ドットコム]

Posted by nob : 2010年02月22日 21:56

地方都市一つが消滅したに等しい。。。

■ハイチ地震、死者数が30万人に達する可能性=大統領

 [プラヤデルカルメン(メキシコ) 21日 ロイター] ハイチのプレバル大統領は21日、1月12日に発生したマグニチュード7.0の地震による死者が30万人に達する可能性があると明らかにした。

 大統領は、当地で開かれたメキシコとカリブ共同体・共同市場(カリコム)の首脳会合で「これまでに20万人以上の遺体を収容しており、そのほかに依然瓦礫の下敷きになっている遺体がある。(死者数は)30万人に達する可能性がある」と述べた。

 そうなれば今回の地震は、20万人の死者が出た2004年のインド洋津波をしのぐ最悪の自然災害となる。

 米州開発銀行(IDB)の試算によると、ハイチの復興費用は140億ドルに達する可能性がある。

 首都ポルトープランスでは25万戸の住宅が倒壊。150万人がテントで生活しており、プレバル大統領は、最も必要なのは緊急の避難所だと訴えた。

 プレバル大統領は「ポルトープランスはすでに雨季に入りつつあり、降雨のため人間的な生活が不可能となっている。したがって避難所が必要だ」と述べた。

[ロイター]

Posted by nob : 2010年02月22日 21:51

どちらでも同じ、、、それにしても呆れるほど何も変わらない、、、今やらずしてもうやる時はなかろうに。。。

■長崎知事選敗北で首相「政治とカネが影響」

 鳩山由紀夫首相は22日朝、長崎県知事選で与党3党の推薦候補が敗れたことについて「国政の影響があったことは否めない。『政治とカネ』の問題が影響を受けたというべきだ」と述べ、自身の偽装献金事件や民主党の小沢一郎幹事長を巡る政治資金規正法違反事件が敗因になったとの認識を示した。首相公邸前で記者団に語った。

 選挙結果を巡って「やっぱり厳しかった。『政治とカネ』の問題に関しては真摯(しんし)に受け止める」と指摘。景気低迷も敗北につながったとし、「(2010年度)予算案が通れば地域の経済を必ず大きくプラスの方向に転じさせることができる」と述べた。

 閣僚からも長崎県知事選を巡る発言が相次いだ。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2010年02月22日 21:44

最低。。。

■女性への薬物譲渡「押尾被告に言い訳相談された」 友人初公判

 合成麻薬MDMA使用後に知人女性が死亡した元俳優の押尾学被告(31)による保護責任者遺棄致死事件に絡み、押尾被告にMDMAを譲渡したとして、麻薬取締法違反罪に問われた友人のネット販売業、泉田勇介被告(31)の初公判が19日、東京地裁(田村政喜裁判官)で開かれた。泉田被告は起訴内容を認めた。検察側は、押尾被告から死亡した女性へのMDMA譲渡をほのめかすメールについて、警察への言い訳の方法を押尾被告から相談されたとする泉田被告の供述調書を明らかにした。

 検察側が読み上げた泉田被告の供述調書によると、事件直前に押尾被告が女性に送った「来たらすぐいる?」というメールについて、事件直後に押尾被告が「(警察に薬物譲渡を)突っ込まれたらどういえばいいか」などと泉田被告を呼び出して相談したという。最終的には、押尾被告自身が肉体関係をほのめかすメールとして警察に説明することを決めたという。

 押尾被告は自身の公判で「肉体関係を持ちたいかとの趣旨」とメールを説明。「MDMAは女性から渡された」としている。

 検察側は冒頭陳述で、押尾被告が「アミノ酸」という隠語を使って、泉田被告とMDMAについて連絡を取っていたと指摘。事件直後に泉田被告から「119番通報しないのか」と問われ、押尾被告が「俺も(MDMAを)だいぶ入れているから」などと返答したとする供述調書も明らかにした。泉田被告は押尾被告に、体内から薬物の痕跡を取り除く薬を探すよう依頼されたという。

 検察側は泉田被告に懲役1年6月を求刑して結審。判決は3月12日。

 起訴状によると、泉田被告は昨年7月31日、東京都港区の六本木ヒルズの一室で、押尾被告にMDMA約10錠を譲渡したとされる。

 事件をめぐっては、押尾被告が昨年8月、MDMAを飲食店従業員、田中香織さん=当時(30)=に渡したうえ、一緒に飲んで容体が急変した田中さんを放置、死亡させたとして、保護責任者遺棄致死と麻薬取締法違反の罪で起訴されている。

[産経新聞]

Posted by nob : 2010年02月19日 23:20

自己主張の場と方法を知らない子供を諭し導くことが大人の努め、、、橋本さん流石で素敵、、、スキー連盟にも相撲協会にも見習ってほしい。。。

■国母辞退回避!聖子団長進退かけて“保護観察”

 公式服装の乱れと態度の悪さで批判にさらされたスノーボード男子ハーフパイプ(HP)日本代表の国母和宏(21=東海大)が、12日の開会式前にバンクーバー市内のジャパンハウスで日本選手団の橋本聖子団長(45)とともに謝罪会見を行った。全日本スキー連盟(SAJ)から出場辞退の申し入れがあったものの、橋本団長が今後の責任を取ることを宣言し、国母は予定通り17日(日本時間18日)のHP予選に出場することになった。

 橋本団長とともに姿を見せた国母は、神妙な面持ちで一礼してから会見場へと足を踏み入れた。白と紺色の日本選手用のスポーツウエアは乱れなく着ていたが、トレードマークのドレッドヘアとヒゲはそのまま。ただ、これまで着けていた鼻ピアスは小さいサイズのものに着け替えられていた。橋本団長が経緯を説明した後、国母は「いろんな方々に、心配と迷惑をおかけしてすみませんでした」と無数のフラッシュを浴びながら、頭を下げて謝罪した。

 9日のバンクーバー入りの際にネクタイをゆるめてシャツのすそは丸出し、ズボンも腰ばきという日本選手団の行動規範に違反するファッションで登場。10日の選手村入村式を自粛した後の会見でも、服装について聞かれた際に「チッ、うるせーな」とつぶやき、「反省してま〜す」と笑みすら浮かべた。あまりの態度の悪さに、日本オリンピック委員会(JOC)とSAJには抗議電話やメールが殺到していた。

 事態を重く見たSAJは、前日(11日)に処分を検討。12日の朝、SAJの伊藤会長が「強く責任を感じている。選手団としての資格がないのでは」とSAJの意見として橋本団長に国母の出場辞退を申し入れた。さらに、SAJ競技本部長で日本選手団の笠谷副団長がバンクーバー市内から100キロ以上離れたウィスラーから“下山”し、橋本団長に自身の辞任と国母の出場辞退を直接、申し入れた。選手団役員による協議で判断を一任された橋本団長は、ジャパンハウスで国母と約40分間の話し合いを行い、最終的に大会には出場させることを決めた。ただ、国母が希望していた開会式への参加はスノーボードの萩原監督、出入国に同行したコーチ2人とともにやめさせた。

 会見で橋本団長は「五輪に出たいという熱い思いを(国母から)伝えてもらった」とし、「スタートラインに立たずに終わるのは、逆に無責任。責任を負わせるために出場させる。メダル候補だから出場させるわけじゃない」と説明。最後は「これからは同じ日本選手団として、私がすべての責任を負う」と、自らの進退を懸けて国母を“保護観察処分”とする方針を示した。

 開会式に参加できなかった国母は「HPチームのみんなと出たかったけど、出られなくて残念です」と殊勝に話した。だが、報道陣との質疑応答では逐一、橋本団長と相談しながらで「責任を重く感じています」「頑張るしかないと思いました」などと弱々しい声で話した。橋本団長は「(今後は)彼のすべてを見させてもらう。人間としてどう変わっていくかを求めている」とし、17日(日本時間18日)のHP予選も観戦する予定だ。

 予選に向け「自分の滑りをするだけ。(具体的な目標は)特にないです」と力なく話した国母。注目されるのは成績だけではない。

[スポニチ]


■国母、マジ謝罪 聖子団長温情裁定で出場許可

 バンクーバー五輪、スノーボード・ハーフパイプ(HP)男子代表の国母和宏(21)=東海大=が、日本選手団・橋本聖子団長(45)の“大岡裁き”で17日の出場を認められた。公式服装を着崩していた問題で全日本スキー連盟(SAJ)が12日、出場辞退を申し出たが、橋本団長が出場を容認。国母と橋本団長は同日、改めて会見に臨み謝罪した。国母は開会式参加は自粛したが、これで一連の騒動に終止符を打ち、メダルへ集中する。

 急きょ行われた会見の冒頭、橋本団長が「いろいろな方にご迷惑、ご心配をおかけして申し訳ありませんでした」と話すと、国母は一緒に深々と頭を下げた。

 ドレッドヘアとひげはそのままだが、さすがに鼻ピアスは外して出席。「いろいろな方々にご心配とご迷惑をかけて失礼しました。応援してくださる方に対し、雪の上で結果を残したいと思います」と話した。服装に同調する人もいるが、の質問には「何も言えないです」。連盟から辞退したいと言われたときは?の問いには、数秒考え「頑張るしかないと思った」。すべて隣の橋本団長の顔色をうかがいながら口にするしかなかった。

 9日に日本を出発した際、公式服装の見苦しい着方が批判されたため、SAJは入村式出席を自粛させた。だが、その直後のHPの公式会見で「反省してま~す」と開き直り、騒動の火に油が注がれた。JOC、SAJばかりか在籍する東海大にも抗議が殺到。SAJは、重大な決断を下さざるを得なかった。

 SAJの伊藤義郎会長は、国母の出場辞退を橋本団長に申し入れた。12日午前には、やはりSAJ常務理事である日本選手団の笠谷幸生副団長が、自身の辞任と国母の出場辞退を提案した。

 これらを受け、橋本団長は国母本人と直接話し合いを持った。さらに日本オリンピック委員会(JOC)から「団長一任」をとりつけ、会見では記者の質問の前に先手を打った。「すべての責任は私にある。スタートラインに立たせないままでは無責任。国母らしく競技をまっとうしてほしいと思い、連盟からの辞退は撤回した」と決断の理由を説明。選手としてのパフォーマンスを発揮する機会だけは与えたいという温情裁定だった。

 問題は国母自身が、本当に申し訳ないと思っているか。選ばれた選手だけが立てる晴れ舞台。そのために国から強化費や遠征費がねん出され、ファンも心から応援する。プロのスノーボーダーとして、またメダル有力候補として、これまで以上に周囲が納得する滑りを見せる責務を負った。

 ◆東海大監督が直製指導に ○…東海大の相原博之スキー部監督が、15日にバンクーバー入りして国母を指導することになった。苦情が殺到した学校側が派遣を決めた形。同監督によれば、札幌で開催された壮行会(4日)でもサングラスに“腰パン”姿だったという。「注意したら、ちゃんとしてました。付き添ってる大人がひと言注意しておけば良かったんです」と教え子をかばっていた。

 【騒動の経緯】国母は今月9日、サングラス姿でネクタイを緩め、シャツを出したうえに“腰パン”姿で出発。バンクーバー空港では取材に「別に」と繰り返した。10日になるとJOCやSAJに抗議が届き、SAJは入村式出席を自粛させた。だが同日の会見で「反省してま~す」と語尾を伸ばして回答したほか舌打ちする場面もあり、11日は東海大にも抗議電話が100件以上あったことが判明した。

[スポーツ報知]


■「校則違反」スキー連盟に欠けた指導力 国母の「服装乱れ」問題

 スノーボード代表の国母和宏の「服装乱れ」問題で全日本スキー連盟(SAJ)の取った対応は、例えるならば、こんな感じか。

 制服の腰ばきは校則違反と認識しつつ、担任教諭は日頃、黙認していた。修学旅行に向かう途中で保護者に目撃されて学校に苦情の電話があった。生徒に謝罪させたが、逆に怒りを買い、旅行参加を取りやめさせようと慌てた。

 生徒も悪いが、担任の指導力の欠如も責められるべき事例だろう。服装の乱れはファッションとして擁護論もあったが、言葉遣いや態度など、21歳のアスリートにしては子どもじみた振る舞いだと批判が急増した。SAJは入村式を自粛させた後の記者会見までに本人に説明する時間があった。五輪代表の編成方針に「礼節を尊び、規律を遵守(じゅんしゅ)」という文言があり、納得できないなら「代表から外れてもらうよ」と諭すこともできた。

 国母はプロボーダーとして確固たる地位を築いている。五輪はいろいろある大会の「その中の一つ」と公言し、特に大事でないと主張する。

 10日の記者会見でバンクーバーをめざそうと思ったきっかけを聞いた。答えは「昨季、調子が良かったから」。前回のトリノ五輪の予選落ちが動機ではない、とも言った。ほかに何か理由は? と質問を重ねたが、沈黙の後、「ないですね」。五輪への情熱は聞こえてこなかった。

 12日の謝罪会見で、少しだけ理解できた気がした。国母は橋本聖子団長の言葉で印象に残ったものについて、こう話した。「日本でスノーボードで五輪をめざしている子どもたちのために、雪の上で良い滑りを残してほしいと言われたことです」。トリノ五輪金メダルのショーン・ホワイト(米)は「カズは友人で、実力もある」と認めている。

 汚名返上の舞台は、17日。(稲垣康介)

[朝日新聞]

Posted by nob : 2010年02月15日 01:32

対照的な人生。。。

■「金持ち過ぎて幸せじゃない」巨万の財産を投げ捨てた男性…オーストリア

あなたが幸せではないとしたら、その理由は何ですか?

いろんな理由があると思いますが、経済的な理由を挙げる人は少なくないでしょう。

しかしながらオーストリアのとある男性が、「自分が不幸なのは金持ちすぎるから」として、なんと全財産を捨て去ることにしたと言うのです。

お金は自分を幸せにはしてくれないと考えたのは、オーストリアに住むRabederさん47歳。現在資産の大半を売りに出しています。

アルプスの景色が見えるサウナや湖付きの別荘に、17ヘクタールもの土地を含むファームハウス、コレクションであった6つのグライダー、アウディA8…など、まとめて売却するようです。

その他、花瓶から造花まで家具も売り尽くし、そのお金はすべてチャリティに寄付するとのことです。

とにかく何ひとつ残らないようにする予定だそうで、「お金と言うものは生産的でなく、幸せを阻む」と語っています。

そして贅沢なアルプスから去り、小さな丸太造りのログハウスに住み始めると言います。

Rabederさんは長い間、富が増えれば増えるほど幸福につながると考えてきたと言い、貧困な家庭に育った彼は、ひたすら働き、物質的に獲得するよう教育され、その通りやってきました。

ところが自分の中に、どうしても相反する気持ちが芽生えていたようで、心の中の小さな声が「こんな消費や贅沢な暮らしはやめて真の生活をしろ」とささやいてきたと述べています。

自分が欲しても無いことのために、労働奴隷になっているように感じたのです。

そう考えるに至りつつも、何年もこの快適な暮らしから抜け出る勇気は持てなかったと言います。

Rabederさんが決断に至ったきっかけは、妻とハワイに行った3週間のバカンスの時のこと。5ツ星のホテルに泊まり、使えるだけのお金を使いましたが、魂の抜け殻のような空しさを覚えました。

旅行の間、真の人間に会った気がしなかったと言います。全員が役者のようで、業務員は親しみのある役、客は客という重要な役、誰も彼もリアルに感じられなかったのです。

その時に、きっと今決断しないと一生できないなと思ったそうです。

そして全て売却していく過程で自由を感じたと言います。しかしながら自分のすることは自分の心の声に従っていることだから、他の裕福な人にアドバイスすることは無いとも伝えています。

本当の幸せと言うものは人によって違うものでしょうけれど、裕福な暮らしを満喫してきた人のとる選択だけに、何か考えさせられるものがあります。


■ホームレスだった兄弟に祖母の遺産が…なんと5800億円

貧し買った人が一夜にして巨額の財産を得るなんて話は、小説や映画の世界だけかと思っていました。

ところが、事実は小説より奇なりを地でいくような、とてつもない大金を譲り受けることになった人がいたのです。

ハンガリーのホームレスの兄弟が、突然40億ポンド(約5800億円)ものを遺産を相続することになったのです。

Slot PeladiさんとGeza Peladiさんの兄弟は、ブダペスト郊外の洞窟で暮らすホームレス。生活は、通りで見つけたガラクタを売っては細々と生計を立てるというものでした。

ところがある日、彼らにはアメリカに姉がおり、彼らの祖母の巨額の遺産を譲り受けるという話が舞い込んだのです。

最近彼らの祖母が亡くなり、弁護士がホームレスのチャリティワーカーに連絡してきたことによって判明しました。

二人は母親が裕福な家の出身だとは知っていましたが、難しい人であったため家族と断絶しており、さらに母親は彼ら兄弟のことを捨てていたため、彼らのことが祖母に伝わっていたかさえも疑問だとのことです。

ドイツの法律では、直系の血族は自動的に相続の対象となるとしています。

Gezaさんは「これが本当に起こるなら今までの人生を補える」と語り、「今まで女性から見向きもされなかったけど、お金を持つことでパートナーが見つかって普通の人生が送れるかも」と期待しています。

祖母の名前は詐欺などの恐れから正式には発表されていませんが、法律事務所では「二人の兄弟が彼女の孫であることは、ほぼ間違いない」と話しており、それ以上の情報を他者が知る必要はないとしています。

現在二人は母親の死亡証明書を取り寄せているようで、それからドイツへ相続しに向かう予定です。

しかしこんな夢物語みたいな話があるのですね。

降って湧いたこの財産を、不慣れなこの兄弟がどう使っていくのか不安も感じますが、むしろこれからの方がドラマになりそうです。

[らばQ]

Posted by nob : 2010年02月15日 01:09

小さな政府と自治体、、、これからの時代の原則。。。

■枝野刷新相:国の出先機関職員3万5000人以上を削減

 枝野幸男行政刷新担当相は14日、テレビ朝日の番組で、麻生政権時代に地方分権改革推進委員会が国の出先機関の職員を3万5000人削減する勧告をしたことに触れ、「自民党時代でこれくらいの数字が出ているのだから、国民の期待はこれがスタートラインだと思う。それに応えないと我々は役割を果たせない」と述べ、3万5000人以上の削減を目指す考えを示した。

 枝野氏は「税務署や海上保安本部は必要ということはあるが、裁量的に地方で(公共事業の)個所付けを決めているような出先機関はいらない」と語り、国土交通省の地方整備局などが念頭にあるとした。

 4月以降に行う公益法人などの事業仕分けでは「組織ごとに(事業を)まとめて仕分ければ、結果として『実はこの組織自体いらない』ということにつながる」と述べ、廃止に追い込まれる法人が出る可能性を示した。【影山哲也】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2010年02月15日 00:57

マンデラは道を示した、、、国を創るのは国民一人一人。。。

■アパルトヘイト崩壊しても格差は広がる一方

 【ヨハネスブルク=中西賢司】南アフリカの反アパルトヘイト(人種隔離政策)運動指導者ネルソン・マンデラ氏(91)が27年余に及ぶ獄中生活から釈放されて11日で20年。

 人種差別を法律で制度化したアパルトヘイト体制は崩壊したが、この間に貧富の差が一層拡大するなど自由のひずみが顕在化している。

 マンデラ氏は白人支配下の1962年、アフリカ民族会議(ANC)指導者として活動中に逮捕され、64年に国家反逆罪で終身刑判決を受けて服役した。経済制裁による国際的孤立で対話路線に転じたデクラーク大統領(当時)の釈放表明を受けて90年2月11日、西部ケープタウン近郊の刑務所を出所した。

 これが民主化への転換点となり、アパルトヘイト関連法は全廃され、94年に有色人種が初めて選挙に参加し、黒人が主導するマンデラ政権が誕生。2年後に全人種平等を柱とする新憲法が制定された。

 法的権利は平等になったが、この20年間で多くの矛盾が露呈した。

 政府は、雇用などでの黒人優遇政策を推進し、中所得層が生まれたが、貧富の差は拡大。大統領府の統計などでは、黒人の失業者は労働力人口の約3割にあたる358万人(2009年)に上り、94年から倍増した。黒人平均所得は、白人の約7分の1でしかない。生活保護制度は存在せず、大半の黒人層はかつて居住を強制された貧民街暮らしから抜け出せないままだ。

 エイズ禍も広がり、国民平均寿命(43・8歳)は過去10年で7歳も下がった。

 背景には、ANC政権の腐敗や政策の失敗が指摘されているが、黒人層を支持基盤に持ち、下院議席の3分の2近くを占めるANCの前に、野党の批判はかき消されている状態だ。アパルトヘイト時代から黒人社会の変化を撮影している地元カメラマンのビクター・マトムさん(50)は「社会制度の整備が十分でない中、自由主義だけが幅を利かせている」と指摘した。

[読売新聞]


■マンデラ氏釈放から20周年、祝福する南アフリカ

【2月11日 AFP】南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離)政策下で投獄され、後に黒人初の同国大統領に就任したネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)氏が釈放されてから20年を迎えた11日、マンデラ氏が獄中生活を送ったケープタウン(Cape Town)の刑務所前には多くの人が集まり、祝福の行事が行われた。

 現与党アフリカ民族会議(African National Congress、ANC)で反アパルトヘイト運動時代からのベテラン活動家であり、実業家のシリル・ラマフォサ(Cyril Ramaphosa)氏が主催した朝食会の席で、ラマフォサ氏はマンデラ氏釈放の時を振り返った。「獄中で27年間も過ごしてきた男が、釈放されようとしていた。しかし彼はまったく穏やかで、落ち着き払っていた。今の若者だったら『なんてクールなんだ』と言っただろう」。1990年の2月11日、釈放後の第1歩を踏みしめるマンデラ氏を歓迎するため、ビクター・フェルスター(Victor Verster)刑務所(現ドラケンステイン刑務所)の前に集まった一団の中にラマフォサ氏はいた。

 20年後、同じ広場に集った昔の反アパルトヘイト運動の同志や閣僚らに向かってラマフォサ氏は、マンデラ氏釈放の日はひとつの祝福だと述べた。「われらが国民に尽くすために生きてきた1人の人間の生を、われわれは祝福している。われらが民が同志ネルソン・マディバ(Nelson Madiba)を生かし続けたのだ」--ラマフォサ氏はマンデラ氏の氏族名を用いて語った。「彼は牢の外にいる者たちのために、生き続ける必要があることを分かっていた。人びとの戦いなくしては、マディバが釈放されることもなかっただろう」

 南アフリカの各メディアは同日、一斉にマンデラ氏釈放から20周年を報じ、特別号を発行する新聞社もあった。刑務所前での行事は各ラジオやテレビで中継された。

 南アフリカの英国国教会の元大司教で、マンデラ氏と同じノーベル平和賞受賞者のデズモンド・ツツ(Desmond Tutu)氏は、マンデラ氏釈放の日から今日まで、南アフリカが旅してきた長い道のりを思い出す日にしようと演説した。「ビクター・フェルスター刑務所からネルソン・マンデラが放たれ、自由となった日、われわれの集合的な精神は高揚した。あの日こそ、屈辱が終わりを迎えることが約束された日だった」

 しかし、同国の「良心の番人」と目されているツツ元司教は、多くのことが成し遂げられた一方で、これからなすべきことも多いと語りかけた。「本当の変革を起こそうと思ったら、ネルソン・マンデラが釈放された日の精神を、われわれは再び取り戻さなければならない。過去を忘れることがあってはならないのだ」(c)AFP

[AFPBB News]

Posted by nob : 2010年02月13日 00:07

いやはや、、、一周でも凄いのに、、、でもおそらく本人は楽しさ一番なのかと。。。

■自転車で地球2周、中西大輔さんに植村直己賞

 未知の世界を切り開き、夢を与えた人たちに贈られる植村直己冒険賞に、11年かけて自転車で地球を2周したサイクリストの中西大輔氏(39)が選ばれ、12日に発表された。

 中西氏は1998年7月、出会いと発見を求めて自転車世界旅行に出発し、北米から中南米、欧州を走破。当初は3年半の期間で地球を1周して終える予定だったが、「もっと違う世界を見たい」とさらにもう1周した。結局、計130か国、約15万キロを走り、2009年10月に帰国した。

 記者会見した中西氏は「自分の足でペダルを踏み続けるので、毎日、腹が減った。よく食べ、よく運動したと思う。健康的な冒険だった」と振り返った。

[読売新聞]

Posted by nob : 2010年02月13日 00:02

尤もな反応。。。

■「小沢氏起訴を」 市民団体が検審に申し立て

 民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件で、小沢氏を政治資金規正法違反(虚偽記載)罪で告発していた東京都内の市民団体が12日、東京地検特捜部が不起訴処分としたのは不当として、小沢氏を起訴するよう東京第5検察審査会(検審)に申し立てた。昨年施行の改正検察審査会法では「起訴相当」の議決が2度出された場合、検察の判断に関係なく起訴することを定めており、検審の判断が注目される。

 特捜部は4日、陸山会が平成16年10月に東京都世田谷区の土地を購入した際、土地代金の原資4億円を収入として政治資金収支報告書に記載しなかったなどとして、衆院議員の石川知裕被告(36)ら小沢氏の現・元秘書3人を規正法違反罪で起訴。小沢氏については「公判で共犯としての有罪判決を得るだけの証拠はない」として、嫌疑不十分で不起訴としていた。

 市民団体は申し立ての中で、「事件は政治資金の流れについて国民に多くの疑惑を抱かせており、社会的影響は大きい。検察庁の判断は国民目線に立っておらず、不起訴は到底納得できない」と述べ、小沢氏を起訴するよう求めている。

 検審は検察の不起訴処分が妥当かを国民が審査する機関。有権者の中からくじで選ばれた11人の審査員で構成される。兵庫県明石市の花火大会事故では、検審が先月、明石署元副署長について2回目の「起訴相当」を議決し、初めて「強制起訴」されることが決まっている。

[産経新聞]


■小沢氏処分、検審へ 民意で起訴の可能性 鳩山首相も審査中

 「政界の最高実力者」に対する訴追判断は、国民感覚に委ねられることになった。民主党の小沢一郎幹事長の不起訴処分を不当として、市民団体が12日、検察審査会(検審)に小沢氏を起訴するよう申し立てた審査検察当局は嫌疑不十分と判断したが、小沢氏が民意によって起訴される可能性が出てきた。

 これまで検審の議決には法的拘束力がなかったが、司法制度改革の一環として昨年5月に民意を反映させる「起訴議決制度」が導入された。検審が「起訴相当」と判断した議決に対し、検察が再捜査でも不起訴にした場合、検審が再審査を行い、改めて「起訴相当」と議決すれば、対象者は強制的に起訴される。この場合、裁判所が指定した弁護士が“検察官役”を担って、起訴と公判の手続きを行うことになる。

 小沢氏は今回、2度に渡って東京地検特捜部の任意聴取を受けたが、政治資金収支報告書への虚偽記載について「秘書が独断でやったこと」と自身の関与を否定していた。

 関係者によると、特捜部は、衆院議員の石川知裕被告(36)が「小沢先生に虚偽記載の了承を得た」と供述したことなどから、小沢氏の立件を視野に捜査を進めたが、最終的には検察首脳が「十二分の証拠が必要」と立件のハードルを上げたため、起訴を見送ったとされる。

 こうした経緯もあり、法務・検察幹部の間では「検察は不起訴としたが、検審で起訴される可能性は高い」と指摘する声は少なくない。

 一方、鳩山由紀夫首相の資金管理団体をめぐる偽装献金事件でも、市民団体が先月、政治資金規正法違反罪で告発した鳩山氏を東京地検特捜部が嫌疑不十分で不起訴とした処分を不当だとして、検審に審査を申し立てており、現在、審査が行われている。

[産経新聞/13日追加]


■「検察は再び小沢案件に着手する」
~小沢一郎・民主党幹事長不起訴について弁護士・堀田力氏に聞く

堀田力(ほったつとむ)
弁護士・さわやか福祉財団理事長。1934年京都府生まれ。京大卒。61年に検事となり東京地検特捜部時代にロッキード事件を担当、故田中角栄元首相の5億円収賄容疑の立証に尽くす。91年法務省官房長を退任。以後、弁護士活動の傍ら、ボランティア活動の組織設立や方法論の普及に努める

―政治資金管理団体である陸山会を巡る政治資金を政治資金報告書に虚偽記載したとして、政治資金規正法違反で告発されていた小沢一郎・民主党幹事長が嫌疑不十分で、不起訴となった。

 この結果は、意外ではない。検察は、小沢氏の立件、起訴は難しい、だがやらなければならない、という認識で臨んだはずだ。そして、やれるだけのことはやった、という結果だろう。

  昨年11月に告発された時点で、今年1月の通常国会開始までに秘書3人の嫌疑を含めた結論を得たいと当然、考える。内偵などを進め、年明けすぐに小沢氏に事情聴取の要請をした。ところが、応じてくれない。

 検察は非常に困ったと思う。秘書3人を起訴できたとしても、小沢氏を事情聴取なしに大した捜査もせずに、上申書の提出を受けて軽い処分などですませてしまったら、“金丸ペンキ事件”(注)の二の舞になりかねない。検察は国民から凄まじい批判を浴びることになる。

 一方で、秘書たちを逮捕し、強制捜査、がさ入れを行えば、小沢氏の嫌疑は濃くなり、起訴されるのではないかという観測が高まるのは必至だ。

  だが、政治資金報告書の虚偽記載、不記載は、実務当事者の秘書たちの行為はすぐに明らかにできるが、共犯の立証は極めて難しい。秘書たちは命がけで否定する。携帯やパソコンなどに証拠が残っている可能性は、限りなく小さい。

  検察は引くも地獄、進むも地獄だが、進んだ結果小沢不起訴となってもやむなし、引いて何もしないで浴びる批判の方がはるかに大きく、国民の信頼を失ってしまう、という判断をしたのだろう。

  結局、想定内のもっとも悲観的なシナリオとなってしまったということだ。

―検察は常に確信を持って臨むのではなく、一定の範囲を想定して事件に着手するのか。

 そうだ。今回は、難しいが証拠が見つかるかもしれない、必死で頑張る、そこに賭けたのだが、想定内のもっとも悲観的ケースとなった。

―簡単に陸山会を巡る不当な政治資金の流れを振り返ると、小沢氏から陸山会へ、4億円が流れた。これを小沢氏は個人資産と説明しているが、ゼネコンの水谷建設からの政治献金がまぎれ込んでいるのではないか、と言われている。また、この4億円で土地を購入したのだが、その事実を知られたくないのか、わざわざ銀行から4億円を借り入れている。その借入の担保にするために別の政治資金管理団体から資金を集めている。こうした不透明な資金の流れが政治資金報告書に記載されず、秘書3人は政治資金規正法違反で起訴された。この4億円を含む18億円以上が政治資金報告書に記載されていないことが分かっている。

 いまだ解明されていない点は多々ある。だから、小沢氏を立件できなかったのだ。不記載の事実、おおよそのカネの流れは判明した。だが、その動機、目的を、検察は解明できなかった。

―検察官が取り調べで、ゼネコンからの違法な政治献金の授受を否定し続ける被疑者を落とせない、ということはありえると思う。だが、虚偽記載、不記載の事実、不透明な資金の具体的な流れを認めている被疑者に対して、その動機、目的を聞き出せないものなのか。

 自白させるということは非常に難しい。石川知裕氏は不記載の理由を、「小沢氏が4億円もの大金を持っていることがおかしいと(世間に)思われると考えたから」などと話しているらしいが、説明になっていないことが歴然としていても証拠なしでは突き崩せない。いったん言わないと腹を決められたら、容易に口は割らない。

―小沢不起訴は、共犯立証に自信を持つ積極派の現場を消極派の上層部が押さえた結果と言われている。

 内部事情はまったく知る立場にないが、現場は常に立件できる、やらせてくれ、と主張するものだ。長く捜査を続けているから推測に確信を持っていて、自白させられると自信を持つ。ところが、ほとんどの場合うまくいかない。部下の確信、熱意に賭けてもいいが、失敗に終わるケースがほとんどだ。私も少なからず経験したし、検察幹部は苦い経験を山ほど積んでいる。

―自白させることは、そんなに困難なことか。

 常識的な人々、例えばビジネスマンなら理詰目で問えば、いずれ真実を話してくれる。だが、政治の世界の住人は百戦錬磨で、ダンマリを決め込むとなったら、ほぼ落ちない。私もある議員秘書に対峙し、勾留期間の22日間一言も話させることができなかった経験がある。世間話をしても子どもの話題に振っても、まったく口を開かない。その強さは、凄まじいほどだ。彼らは自白したら信用を失い、そのムラでは生きていけない。生活が崩壊してしまうから、覚悟が違う。

―今回の検察の捜査には、さまざまに批判がある。例えば、政治資金規正法違反は形式犯に過ぎない。仮に不透明なカネを受け取ったとしても、贈収賄となるような権限行使の可能性は低い。そもそも職務権限がない。それにもかかわらずに、形式犯の可能性だけでここまで追い詰めるのはやりすぎだ、という批判だ。

 それは、詭弁だ。確かに政治資金規正法違反は、刑法のそれと違って形式犯だ。だが、交通事故に対して業務上過失致死傷が成立するとして、他方では道路交通法違反も成立する。これは、形式犯だ。これの適用がやりすだとは、誰も批判しないだろう。ひき逃げ、酒酔い運転摘発に、道交法違反は有効だ。法律上は実質犯と形式犯に分かれているが、形式犯でも幅がある。今回の不記載による政治資金規正法違反は禁錮5年以内の罰則で、罪が重い。

 なぜか。それは、隠さざるを得ないカネは後ろ暗いカネだからだ。そもそも、人からおカネを貰うということは、相手が親であろうが他人あろうが法人であろうが、尋常な行為ではない。だから、それをすべて明らかにし、それが妥当なものかどうか国民に判断し、投票にゆだねるということが法の趣旨だ。

 贈収賄事件を立件できる可能性は、20件に1件程度だろう。贈賄側と収賄側が結託するのだから、それを解明するのは至難の業だ。贈収賄の立件ばかりに頼っていたのでは、いつまでたっても政治とカネの問題はきれいにならない。だから、ザル法と言われた政治資金規正法の改正を進め、カネの出所を明らかにし、贈収賄を未然に防ぐ堤防の役割を託したのだ。

 したがって、不記載の事実、国民がそれを知ったら決してその政治家には投票しないであろうカネの流れを明らかにするのが、検察の役目だ。

 繰り返すが、隠したくなるような類の政治資金を授受するのはやめてくれ、というのが政治資金規正法の趣旨だ。政治資金の透明化を図る決め手の法律なのだ。それを形式犯に過ぎないと批判するのは、筋違いで詭弁だ。

―もう一つの批判は、検察の秘密主義が過ぎるという点だ。捜査過程あるいは捜査が決着した時点で、もっと説明責任を果たすべきだという声は少なくない。

 この批判には、二つの要素がある。一つは、捜査の正当性を示すために、犯罪の事実、証拠をもっと明らかにせよ、という批判だ。だが、これらは起訴段階で明らかにできるものではなく、法廷ですべて提出し、説明すべきことだから、難しい。

 もう一つは手続き論であり、特に捜査時期に関する説明を要求するものだ。つまり、なぜこのタイミングなのかという問いであり、選挙や国会時期などと絡んで政治的な意図があるのではないか、という疑念から発せられている。これは大いに説目すればいいのだが、例えば、決して政治日程を意識したものではないというだけでは信じてもらえまい。説得力のある説明をするには、いつどのような証拠をつかみ、積み重ねてきたかということを具体的に述べなければならなくなる。それは、無理だ。

 そうして結局、検察は説明不足だということで終わってしまう。

―政治資金管理団体が土地を購入、それも10件以上に上るということを、どう考えればいいのか。

 政治資金の使い道は不動産購入などであるはずがなく、誰が見てもおかしい。公と私のカネの使い方を混同している証左だ、そう考えざるを得ない。

―堀田さんはロッキード事件などを通して故田中角栄氏あるいは旧田中派の金権体質を熟知している。田中、金丸信の直弟子ともいえる小沢氏に共通のものを感じるか。

 田中さんはおカネの集め方、渡し方双方が図抜けてうまかった。言い方を変えれば、さまざまな政治的権限をカネに変えるのがうまかった。政治家には法律を作る、陳情を受けて実行する、といった権限があるが、それをもってカネを生み出すのが突出して上手だった。

 小沢氏は田中さん、金丸さんの直系だ。メデイアを通じて東北のゼネコンなどとの関わりを見ていると、これは田中、金丸の直伝だなと感じる。

―政治的権限をカネに変えることが日常的行為であり、資金の流れの捜査などがルーティン化しているとすれば、政治家が特別な指示を下さなくても秘書たちは自ら“適切な処理”を行うかもしれない。そうであれば、政治家は関与していないし、証拠もない、ということになってしまう。

 そうだ。具体的な指示なしでも自発的に秘書が動くようになっていれば、形式犯にすら問えない。実質的にはあくどい犯罪だが。

―これで、小沢案件はすべて終了ということか。

 それは、違うだろう。今回告発された事件については不起訴処分で終了、ということだ。小沢氏が関わったさまざまな案件の中で、今回の事件が突出して問題だと検察が思っているわけではない。

 今後、強制調査によって得た証拠あるいは証拠隠滅の痕跡などをたどって内偵、分析を新たに始めるだろう。

 国民には不起訴処分などでは消えない小沢氏への疑念が残った。これに応える責務が、検察にはある。証拠と時効という二つの壁をにらみながら、じっくりと時間をかけて調査を進めることになる。

 今回限りで終わらせのでは、検察は責任を果たしていない。

―検察にとって、小沢案件は再び必ずやらなければならない問題か。

  その通りだ。

(注)金丸ペンキ事件とは?
1992年秋、東京佐川急便事件をめぐる金丸信自民党元副総裁の刑事処分に不満を持った男が「検察庁に正義はあるのか」と叫び、ペンキの入った瓶を投げ付けた。当時の政治資金規正法の量的制限違反の規定は罰金20万円。東京地検特捜部は5億円を受領した金丸氏から事情聴取をせずに、上申書の提出を受けて略式起訴した。検察としては苦渋の判断だったが、汚れた表札には世論の怒りが凝縮されていた。

[DIAMOND ONLINE/13日追加]

Posted by nob : 2010年02月13日 00:00

これはこれ、、、妥当な判断。。。

■元朝青龍に功労金1億2000万円=相撲協会、退職金も

 日本相撲協会は10日、東京・両国国技館で理事会を開き、不祥事の責任を取って4日引退した元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏(29)に特別功労金を支払うことを決めた。金額は発表していないが、関係者の話を総合すると1億2000万円で、一般の退職金に当たる力士養老金約3700万円(勤続加算含む)も支給する。

 特別功労金は養老金とは別に横綱、大関が引退した際に贈る。金額は理事会が相撲協会への貢献度に応じて決め、過去最高額は2003年初場所で引退した貴乃花の1億3000万円で、次いで千代の富士、曙の1億円。朝青龍の場合は優勝25回の実績、人気と不祥事などの「功罪」を考慮して決めたという。

 1987年に親方夫妻とトラブルを起こして廃業に追い込まれた双羽黒は、優勝経験もなかったことなどから、支払われなかった。

 養老金は番付によって決まり、横綱は1500万円。これに各地位の在位場所数などによる勤続加算金を足した金額がいわゆる退職金となる。昨年、解雇者の養老金は不支給か減額とできるよう規則を改めた。

 朝青龍は1月の初場所中、酒に酔って知人の男性に暴行したとされ、横綱審議委員会が史上初の引退勧告を用意するなど厳罰を避けられない情勢となって引退した。自ら引退届を出したため、相撲協会はさかのぼって処分するなどの懲罰的な対応を取っていない。

[時事ドットコム]

Posted by nob : 2010年02月10日 23:58

同感。。。

■JALはもう一度、倒産する

 日本航空の経営問題ばかりが話題になるが、じつは全日空もこの3月決算で500億円近くもの巨額赤字を計上する。日本航空の倒産を横目で見ながら、全日空幹部は1月28日に急逝した山元峯生前社長への思いを新たにしている。

 「山元前社長の時代に、当社は思い切ってANAホテルの売却に踏み切った。その時に得た2300億円のキャッシュフローがなかったらと思うと、ぞっとする。JALは他人事ではない」

全日空も債券市場からの資金調達が困難に

 絵空事ではない。日本航空の法的整理は必然の判断だったが、そこから派生する航空業界全体への影響について政府はあまりにも鈍感だ。全日空幹部の心配は、もう既に債券市場からの資金調達が困難になっていることだ。これは由々しい事態だ。日本航空とは比較にならぬほど全日空の財務体質はいい。だがその全日空も、リーマンショック後の需要激減のなか、今期の決算で500億近くもの赤字を計上する。マーケットの先行き不安は日本航空も全日空も一緒だ。

 しかし全日空がリーマンショックにも耐え、公的資金にも依存せず、自力で運航ができている直接的な背景はホテル売却で得た2300億円のキャッシュフローのおかげだ。山元前社長と親しかった全日空幹部が思い起こす山元の言葉がある。

「日本航空の後ろを追いかけるのはもうやめる」

 米国の9.11以降、世界の航空会社はどこもみな苦しみ続けた。燃料価格の高騰もあった。そんななか山元前社長は全日空の体質改善に奔走したが、その際、山元が貫徹した信念は日本航空の呪縛をかなぐり捨てること。ANAホテル売却はそれを象徴する経営判断だった。全日空は自社で出来ることを、確実にやっていく以外に生き残る道はないと割り切った。日本航空へのライバル心を捨て去り、全日空は細い道だが将来への活路を見出してきたという経緯がある。

自己改革せず、体質が変わらないJAL

 そこへ、借金棒引きと公的資金で財務がピカピカになった日本航空がダンピング攻勢をかけている。経営者の顔は挿げ替えられたが、日本航空幹部の深層心理はなにひとつ変わっていない。

 朝日新聞によれば「日本航空は2007年3月に廃止した『バースデー割引』を今年4〜9月に復活、誕生日の前後7日間、国内線運賃が最大74%割引になる」という。また「4〜6月には各月ごとに7日間の安売りを実施するバーゲンフェアも設定した」という。

 悪質きわまりない。さすがに前原誠司国交相も即座に「公的資金を入れてダンピング競争に陥ることは厳に慎まなければいけない」との考えを示したが、すぐにこうした行為に出てしまう感覚こそが日本航空の本質を表しているといえよう。やはり日本航空の幹部社員には、当事者意識が決定的に欠落しているのだろう。悪いのは国であり、族議員であり、自分たちは犠牲者だと思っているのではないか。少なくとも公的資金で救済されたことの意味を日本航空の幹部社員たちがまったく理解していない。

 私はこれまで倒産の地獄から這い上がり、見事再生を果たした企業の事例を数多く取材してきたが、そこに共通するのは自己改革への執念だ。景気の善し悪しやライバル企業の戦略など、外部環境への意識など入り込む余地などありえない。過去の栄光も、プライドも何もかもかなぐり捨て、自己改革に集中することができなければ、倒産企業の再生など絶対にありえない。

更正計画がまとまる頃には資金ショートも

 いったいなぜ自分たちは倒産したのか。

 企業倒産の理由はシンプルだ。収入を上回る支出が続いたからに他ならない。

 したがって企業再生の原理原則はシンプルである。収入を増やして、支出を減らす。ただそれだけだ。もちろんそのプロセスは過酷だ。人員合理化など、情け容赦ない過酷な現実が待っている。再生機構は1万5000人もの人員削減目標を掲げているが、公的資金注入でダンピングを仕掛けるような日本航空に、そこまでの覚悟があるとはとうてい思えない。

 倒産会社がナショナルフラッグでいられるはずがないではないか。

 国民に多大な迷惑をかけた倒産会社でしかないという現実を直視しなければいけない。

 「全日空」に敵がい心やライバル心を燃やしている場合では断じてない。自己改革だけにすべての意識を集中させる以外に再生の可能性がないことを自覚すべきだ。

 じつは日本航空には時間的な余裕は残されていない。

 国内線、国際線を現行のまま飛ばし続けると1ヶ月に1100億円の経費が流出する。現状では更生計画の策定は半年後だ。下手をすれば、計画が出来上がるころには、再び、資金ショートの恐れがでてくるだろう。

財部誠一(たからべ・せいいち)
1980年、慶應義塾大学を卒業し野村證券入社。出版社勤務を経て、1986年からフリーランスジャーナリスト。1995年、経済政策シンクタンク「ハーベイロード・ジャパン」設立。金融、経済誌に多く寄稿し、気鋭のジャーナリストとして活躍。テレビ朝日系の『サンデープロジェクト』、BS日テレ『財部ビジネス研究所』などに出演。

[日経BPネット]

Posted by nob : 2010年02月09日 23:51

論議の対象にすらすべきではない、、、殺人は如何なる場合にも正当化することはできないこと。。。

■死刑制度:容認85%、過去最高 「被害感情おさまらぬ」増加--内閣府調査

 内閣府は6日、死刑制度に関する世論調査の結果を発表した。死刑を容認する回答は85・6%と過去最高に上り、廃止論は5・7%にとどまった。被害者・家族の気持ちがおさまらないとの理由が前回調査より増えており、被害感情を考慮した厳罰論が高まっていることが背景にあるとみられる。

 死刑制度について「どんな場合でも死刑は廃止すべきだ」(廃止)、「場合によっては死刑もやむを得ない」(容認)、「わからない・一概に言えない」の3項目を選択肢とした。

 容認は調査ごとに増加傾向にあり、今回の調査では前回04年を4・2ポイント上回った。廃止は0・3ポイント減だった。

 死刑を容認する理由(複数回答)は「死刑を廃止すれば被害を受けた人や家族の気持ちがおさまらない」が54・1%で前回比3・4ポイント増。「命をもって償うべきだ」(53・2%)、「死刑を廃止すれば凶悪犯罪が増える」(51・5%)はそれぞれ微減だった。

 一方、廃止の理由(同)は、「生きて償ったほうが良い」55・9%、「裁判で誤りがあった時に取り返しがつかない」43・2%、「国家であっても人を殺すことは許されない」42・3%など。

 調査は1956年に始まり今回が9回目。20歳以上の男女3000人を対象に昨年11~12月に面接方式で実施し、1944人(64・8%)から回答を得た。【石川淳一】

 ◇殺人時効「短い」過半数

 内閣府が6日に発表した公訴時効制度に関する世論調査の結果で、現在の殺人事件の公訴時効期間(25年)を「短い」とする意見が過半数に達した。このうち、制度の見直し策として「廃止」を挙げた意見が約半数あった。公訴時効制度についての調査は初めて。

 殺人の公訴時効期間について「短すぎる」と「どちらかといえば短すぎる」が計54・9%。「長すぎる」と「どちらかといえば長すぎる」は計10・0%、「これくらいで良い」は22・5%だった。

 短いとした理由(複数回答)は「時間の経過で犯人が処罰されなくなるのはおかしい」が79・8%。以下、「時間が経過しても被害者の気持ちは薄れない」55・2%、「時間が経過しても犯人が判明する場合がある」36・9%など。

 「短い」と答えた人に見直し策を尋ねたところ、「廃止」49・3%、「期間を延長」22・1%、「一定の事情がある場合のみ期間を延長」25・9%だった。

 法制審議会(法相の諮問機関)刑事法部会は殺人罪の公訴時効廃止などを審議中。今回の世論調査結果は8日の部会に報告される。【石川淳一】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2010年02月07日 08:37

植物状態であっても生きていることに変わりはない。。。

■植物状態でも意思疎通できる?脳の反応、英で確認

 【ワシントン=山田哲朗】植物状態と診断された患者の中に、認知能力が残っている人がおり、特殊な装置を使えば周囲と意思疎通ができる可能性があるという研究結果を、英ケンブリッジ大などが3日付の米医学誌に発表した。

 意思疎通できないという前提で行われてきた患者に対する医療を考え直す必要がでてくるかもしれない。

 同大学の医師らは、頭部の外傷などで、周囲の呼びかけに反応がない「植物状態」と診断された23人を、脳の活動部位を可視化する機能的磁気共鳴画像(fMRI)装置で調べた。

 「テニスをしている」「自宅の中を歩いている」などの場面を想像するよう呼びかけたところ、4人で健常者と同じ脳の活動パターンが繰り返し表れた。

 研究チームは「将来、患者にどこか痛みがないかfMRIを使って聞くことが可能になる」としている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2010年02月05日 23:26

政治と絡むのは。。。

■グーグルと米諜報機関、サイバー攻撃対策で協力

 【ワシントン=黒瀬悦成】4日付の米紙ワシントン・ポストはインターネット検索世界大手の米グーグル社が、中国からサイバー攻撃を受けたとされる問題を受け、海外情報通信の収集・分析を主任務とする諜報(ちょうほう)機関「国家安全保障局(NSA)」と、サイバー攻撃対策で協力する方向で調整を進めていると報じた。

 NSAは米同時テロ直後、裁判所の令状なしに米市民の電話や電子メールを傍受したことがあり、両者の協力がプライバシー侵害につながりかねないとの懸念も出ている。

 同紙によると、グーグルとNSAの協力は、サイバー攻撃に対する同社の防御力を向上させるのが主な狙い。同社のコンピューター網のどこが攻撃に弱いかを分析するとともに侵入者の技術程度を調べ、将来の攻撃を予防する。NSAがグーグルの利用者の検索状況や電子メールの内容を閲覧することはないという。

[読売新聞]

Posted by nob : 2010年02月05日 23:24

本末転倒、、、すべてが立場の人達の形式ばかり。。。

■タミフル服用後に死亡した男子高校生の父親の請求棄却、岐阜地裁
異常行動と副作用の因果関係は否定せず 

 タミフル服用後に国道に飛び出して死亡した県内の男子高校生(当時17歳)の父親(52)が、医薬品の審査承認や副作用の認定を行う独立行政法人「医薬品医療機器総合機構」(東京都)に、タミフルと異常行動との因果関係を否定され精神的苦痛を受けたとして、同機構に慰謝料100万円を求めた訴訟の判決が4日、岐阜地裁であった。野村高弘裁判長は「副作用が、タミフルまたは別の服用薬との相乗効果で生じた可能性は否定できない」としたが、請求は棄却した。

 判決などによると、男子高校生は2004年2月5日正午過ぎにタミフルを服用し、同日午後3時45分頃、パジャマ姿のまま素足で自宅からガードレールを乗り越えて国道に飛び出し、トラックにはねられた。

 父親は05年、タミフルの副作用と認定するよう同機構に求めたが、機構は「異常行動は同日朝に服用した別の抗インフルエンザ薬・塩酸アマンタジン(商品名・シンメトレル)の副作用」と認定。一時金や葬祭料として約800万円の支給を決めたが、因果関係は認めなかった。

 これまでの公判で父親は、認定が期待を裏切ったとして「機構に原因究明と再発防止を期待する権利がある」と主張していたが、判決は「今回の期待する権利は法律上は保護されない」と退けた。さらに「薬の副作用被害の迅速な救済活動が業務であり、機構に相当の裁量が許されている」として、同機構の認定や審査内容に問題はないと判断した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2010年02月05日 23:21

収まるべきところへ。。。

■安治川親方慰留に一転20時間後に撤回会見

 1日の日本相撲協会理事選挙で、所属する立浪一門の意向に反して貴乃花親方(元横綱)に投票し、退職意思を表明していた宮城野部屋付きの安治川親方(36=元前頭光法)が3日、わずか20時間で「撤回」を発表した。深夜の退職会見から一夜明け、親方の退職に発展した「造反者捜し」に、協会を所管する文科省やファンから選挙の公正性を問う声が上がり、一門の長になる友綱理事(元関脇魁輝)らが慰留した。貴乃花親方が逆転当選した理事選は、支持者の退職騒動という「お騒がせ」まで生んでしまった。

 20時間のドタバタ劇だった。退職表明から一夜明け、安治川親方は連夜の会見を行った。前夜の「すがすがしさ」はない。冒頭に頭を下げ「一門のご厚意で協会に残らせてもらいます。また一から勉強して残らせていただきます」と明かした。3日午前0時に1度は角界を去ることを発表した。同午後8時。一転しての残留宣言だ。

 別れを告げたはずの一門の長が慰留した。朝、立浪一門ただ1人の理事となった友綱親方が、宮城野部屋を訪れた。「どうして早まったことをしたんだ」。同理事は事前に「退職」の連絡がなく、報道を通じて初めて知ったという。「昔から知ってるのにね。何も聞かされなくて、悔しいよ」。目に涙を浮かべ、再考するよう説得した。

 安治川親方は、同世代の貴乃花親方(元横綱)に共鳴。1日の理事選挙では一門が推す大島親方(元大関旭国)ではなく、貴乃花親方に1票を投じた。その結果、8票だった大島親方が落選。選挙後は連日、一門の「反省会」で“犯人捜し”が行われ、2日に造反したことを告白した。

 一門内から糾弾され、責任を感じての退職表明に、この日、協会には「なんで辞めさせるのだ」の電話が止まらず、“犯人捜し”への批判が相次いだ。選挙の公正性に疑いが出るため、監督官庁の文部科学省からも事実関係の確認があった。文科省担当者は「事実関係の確認の後、対処をどうするかとなる」と話していた。

 強烈な逆風に「立浪から追い出したと思われる」と友綱理事。一門にはもう1人、貴乃花親方に投票したと思われる親方がいるが「捜すとかはない」と、造反者割り出しの終息を宣言した。ただ協会関係者によれば、今回は伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)の意向に反したため、安治川株と時津風一門のある株との名跡交換を進めているという。

 立浪一門の残留宣言をしても、安治川親方は「一門の枠を超えて、貴乃花親方を支持した気持ちは変わらない」と言い切った。友綱理事は「きついことを言われるかもしれないが、それを超えて勉強してほしい。これも責任の取り方」。辞める意思を撤回した先には、一門の「いばらの道」が待つことになる。【近間康隆】

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2010年02月05日 23:07

末期のせめぎ合い、、、やがて成熟過程には適応しきれない成長過程における一販売形態の終焉の時期が。。。

■パリ三越:9月末で閉店

 三越伊勢丹ホールディングスは4日、傘下の三越が日本の百貨店として初めて欧州に出店した「パリ三越」を、9月末で閉店すると発表した。ここ数年、営業赤字が続いており、収支の改善が見込めないと判断した。

 パリ三越は、三越の戦後の海外1号店として1971年オープン。店舗面積は約1150平方メートルと小規模ながら、主に日本からの旅行客を対象に、土産物などを扱ってきた。近年、地元の百貨店がアジア人向けサービスを強化するなど競争が激化し、業績が低迷していた。

 三越は92年には欧州で9店舗を展開していたが、パリの閉店で、残る「三越」の店はロンドンとローマの2店舗のみとなる。

 一方、伊勢丹は中国5店舗目となる新店を、今年末~来春に天津市に開店すると発表。需要が旺盛なアジア市場へのシフトが鮮明となっている。【窪田淳】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2010年02月05日 23:01

常に正義よりも利害。。。

■オバマ米大統領:テロ支援国家再指定条件、北朝鮮は該当せず

 【ワシントン草野和彦】オバマ米大統領は3日、北朝鮮の昨年11月までの行動を検証した結果、テロ支援国家に再指定する条件には該当しないとする書簡を米議会上下両院の議長に提出した。

 北朝鮮は08年10月、ブッシュ前政権下でテロ支援国家指定を解除された。

 だが、昨年5月に2回目の核実験に踏み切った後、米議会から再指定の検討を求める意見が出ていた。今回の書簡はそれに答えたものとみられる。

[毎日新聞]


■釈放の米国人が北京へ 国務省、北朝鮮との取引否定

5日、ソウルでロバート・パク氏の釈放を伝えるテレビのニュースを見る韓国人男性(AP)5日、ソウルでロバート・パク氏の釈放を伝えるテレビのニュースを見る韓国人男性(AP)

 北朝鮮が中国との国境から昨年12月下旬に不法入国したとして拘束していた米人権活動家ロバート・パク氏の釈放を決定したことについて、クローリー米国務次官補(広報担当)は5日、パク氏が6日に平壌から北京入りすると明らかにした。米大使館員が出迎える。

 クローリー氏は、米国の利益代表を務める平壌のスウェーデン大使館を通じて接見を求めた以外に交渉はしていないとし、釈放で「取引はない」と言明。「人道的見地から扱うべき問題」と述べ、今後も外交問題とは切り離す考えを示した。

 一方、北朝鮮の食糧事情の厳しさが指摘されていることに関してクローリー氏は、北朝鮮が望めば米国は世界食糧計画(WFP)による支援などに協力する用意があると述べた。(共同)

[産経新聞/6日追加]

Posted by nob : 2010年02月05日 22:59

残念、、、自業自得ではあるけれど、、、協会も我々ファンも懐が小さい感。。。

■朝青龍関:引退…酒のトラブルが命取り

 大相撲史上初の7場所連続優勝に歴代3位の優勝25回。その栄光の陰で、土俵内外で数々の騒動を起こしてきた。4日、現役を引退した横綱、朝青龍関(29)の引き際もまた型破りだった。引退直前の今年初場所で優勝。その場所中に起こした酒に酔った末のトラブルが命取りとなり、土俵を去った。日本の国技・相撲の歴史に刻み込まれたモンゴル出身の異色横綱。引退会見では珍しく涙も見せた。

 午後3時40分すぎから東京・両国国技館で行われた引退会見。約20分の会見中、努めて冷静に質問に答えていた朝青龍関が言葉を詰まらせたのが、「一番の思い出は」と質問された時だった。

 「やはり、両親の前で横綱・武蔵丸関を倒したことを誇りに思う」と話すと、手で鼻を押さえた。01年夏場所初日、横綱戦初勝利を挙げた一番。感極まったのか、ハンカチで涙をぬぐいながら「横綱を倒し初めて三役に上がった。初めて両親を招待して、横綱というすごいものを倒した。今までで一番、というよりそれしかない」と一息にしゃべった。

 その場面以外は普段通りの強気の「朝青龍節」だった。今の心境を聞かれると、「何も考えられない。大勢の方々を騒がせ、責任を感じてここに座っている」。引退を決断した理由を問われると、「横綱という責任を大きく感じて、皆さんに大変ご迷惑をかけたというおわびの気持ち。最後はけじめをつけるのは僕しかいない。そういう意味で引退ということを考えた」としっかりとした口調で答えた。

 さらに、引退の直接の引き金となった横綱の品格についてただされると、「皆さんは品格、品格と言うが、土俵に上がれば鬼になるという気持ちがあったし、精いっぱい相撲を取らなくてはならないという気持ちもあった。今までにいない(タイプの)人なんで。迷惑をかけた」と持論を披露したうえで謝罪した。土俵で見せる自信はこの日も揺らぐことはなく、「25回も優勝したし、相撲に対する悔いは一切ない」と言い切った。

 「まだまだ相撲ができる状況での引退では」との質問には「それも運命」と話し、11年に及ぶ土俵生活を振り返り、「水も言葉も違う国で、モンゴルの大草原の少年を横綱になるまで支えてくれた方々に感謝している」と述べた。

 一方、騒動を引き起こしたここ数日間の日々については「正直、ちょっと休みたい。精神的なダメージも受けたから。(マスコミの)皆さんの力に圧倒されたこともあった」と皮肉交じりに語った。【大矢伸一、芳賀竜也】

[毎日新聞]


■朝青龍関:「外圧」高まり終幕…親方、協会及び腰

 来るべき時が来たという感じで、朝青龍が土俵を去る。相撲協会は、解雇という対外的にイメージの悪い処分ではなく、横綱のプライドを立て、自らの意思で引退するという道を選ばせた。横綱として史上初となる解雇という汚名は、免れた。

 横綱に引退を決意させたのは、師匠の高砂親方ではなく、相撲協会理事会。その背中を押したのは、協会諮問機関の横綱審議委員会であり、監督官庁の文部科学省であり、国技・相撲を見詰めるファンの声だった。

 初場所中の泥酔暴行問題は当初、横綱の個人マネジャーが突き飛ばされた程度とされた。ところが実際は別の知人男性が殴られ、鼻の骨を折る1カ月の重傷を負っていた疑いが浮上。「品格」以前にスポーツマンシップにもとる朝青龍側の隠ぺい工作が明らかとなり、協会内に厳正処分を求める声が高まった。

 流れが加速したのは1月29日。土俵上のガッツポーズを容認するなど、朝青龍擁護派だった横審の鶴田卓彦委員長が相撲協会に乗り込み、武蔵川理事長と直談判に及んだ。会談後、鶴田委員長は「サッカー騒動とは次元が違う。出場停止で済むかどうか」と発言。事実上、協会に解雇処分を迫るものだった。

 文科省は、速やかに何らかの処分を下すよう相撲協会に要請していた。川端達夫文科相は閣議後会見など、ことあるごとに問題の重大さや深刻さを指摘。協会は4日の理事会がタイムリミットと受け止めていた。

 そして、ファンからは、朝青龍への対応の甘さを追及する抗議電話が協会に相次いだ。朝青龍の人気、集客力を評価している協会も世論に押される形で事実上、引退を勧告。数々の騒動を乗り切ってきた横綱もついに外堀を埋められた。

 朝青龍問題の根本には、高砂親方の指導力不足がある。それを放置してきた相撲協会の責任も限りなく重い。今、花盛りの外国人力士ブームを引っ張ってきた朝青龍の「退場」に際し、協会は今一度、綱紀粛正に目を向けなければならない。騒動にまみれた横綱を再び生み出してはならない。【大矢伸一】

[毎日新聞]


■【朝青龍引退】乱闘、破壊、サッカー…不祥事横綱の騒動史

 暴行事件が原因で引退した朝青龍は、多くの不祥事を起こし、横綱としての品格を問われ続けてきた。その“騒動史”を振り返る。

 ★乱闘寸前 平成15年夏場所で旭鷲山に敗れた際、土俵上でさがりを振り回した。同名古屋場所では旭鷲山のまげをつかんで反則負け、風呂場で乱闘寸前に。

 ★部屋破壊 16年7月に泥酔した勢いで高砂部屋の玄関を破壊。パトカーが出動する騒ぎとなった。

 ★署名活動 18年夏場所中、支度部屋でモンゴル巡業実現のための署名活動を行い、場所後に理事長から厳重注意された。

 ★サッカー騒動 19年7月、腰を疲労骨折したとの診断書を出し夏巡業を休場し、モンゴルでサッカーイベントに参加。2場所出場停止などの処分を受けた。

 ★ゴルフコンペ 21年夏場所の2日前に、白鵬らモンゴル出身力士とともに千葉県内でゴルフ。翌日、武蔵川理事長が厳重注意。

[産経新聞]


■デーモン閣下「朝青龍は“横綱”を理解できず」

 ミュージシャンで、大相撲に詳しいデーモン閣下が4日、引退を表明した横綱・朝青龍(29)の決断について以下のコメントを寄せた。

 デーモン閣下の話「実に残念な結果。理由は第一人者の力がありながら、これだけのスター選手が体力気力の限界とは別の理由で引退しなければならないとの点に尽きる。朝青龍はスポーツ選手・力士としては、たぐいまれな身体能力や気力、闘争心を備え優秀だったが「横綱」が単なる最強者ではなく、日本人の心の奥底にある美徳を具現化し、全力士の模範たる存在だとは最後まで理解できなかった。「横綱」を理解できないまま、番付ばかりが上がってしまった朝青龍は、かわいそうな被害者だったとも言える」

[サンスポ]


■ 【朝青龍引退関連コメント】

 ▼世界ボクシング評議会フライ級王者・亀田興毅(亀田)の話 詳しいことは分かりませんが、好きな力士だったので残念です。今は(弟の)大毅の世界戦に集中しています。

 ▼プロ野球ソフトバンク・王貞治会長の話 優勝25回を誇り、横綱として立派な成績を残してきただけに、引退は本人にとってだけではなく、相撲ファンにとっても残念なこと。いずれの道に進むにしても頑張ってほしいですね。

 ▼2008年の春場所で優勝した横綱朝青龍関に大阪府知事賞を贈ったこともある橋下徹知事の話 すごい横綱だから残念。知事になる前に番組で共演したこともある。新幹線で会ったときもすごく礼儀正しい方だった。もうちょっと詳しく説明すれば、みんな分かってくれるような状況だったんじゃないか。

 ▼日本レスリング協会・福田富昭会長の話 横綱の兄がモンゴルレスリング協会副会長を務め、本人も名誉会長なので親交がある。大変驚いた。残念だ。横綱が引退したら相撲が面白くないと思う。今後も相談があれば乗るし、格闘技界やスポーツ界で活躍してほしい。

 ▼大相撲に詳しいデーモン閣下の話 実に残念な結果。理由は第一人者の力がありながら、これだけのスター選手が体力気力の限界とは別の理由で引退しなければならないとの点に尽きる。朝青龍はスポーツ選手・力士としては、たぐいまれな身体能力や気力、闘争心を備え優秀だったが「横綱」が単なる最強者ではなく、日本人の心の奥底にある美徳を具現化し、全力士の模範たる存在だとは最後まで理解できなかった。「横綱」を理解できないまま、番付ばかりが上がってしまった朝青龍は、かわいそうな被害者だったとも言える。

[スポニチ]


■朝青龍暴行事件 被害者X氏の横顔と、その裏でうごめく闇社会の影

 世間の耳目を一心に集める横綱・朝青龍の暴行事件。当初、マネジャーとされていた被害者が一般人男性とわかり、相撲協会も重い腰を上げざるをえなくなった。朝青龍もついに崖っぷちに追い込まれたが、その裏では闇社会が一気に動き出していた。

 被害者の一般人男性は某有名クラブの事実上のオーナーX氏で、実は押尾学の薬物事件などでもその名が取りざたされた人物。

「とにかくケンカっ早くて有名。六本木界隈では"狂犬"と恐れられていた。そのX氏も朝青龍の前では泣いて助けを求めたのだから、事件がどれほどのものかわかるはず」(六本木の黒服)

 普通なら即被害届を出してもおかしくはない。ところがX氏も"出せない"理由があった。裏社会に通じる人物が声をひそめて明かす。

「被害届を出したら自分の周辺を捜査されることになる。それはマズイ。彼自身も押尾やのりピーの事件でも名前が出たように、スネに多くの傷を抱えている」

 そこでX氏は裏で金銭での決着を考えた。大横綱の力士生命をも左右する"ネタ"だ。X氏は強気の態度で、仲介者のY氏を通じて朝青龍側と示談交渉を開始した。

「メンツを潰されたX氏の怒りは相当のもので、朝青龍側に3,000万とも5,000万とも言われる示談金を要求したそうです」(事情通)

 ところが、交渉の場に朝青龍側が連れてきた面々はX氏の予想以上にヤバかった。前出の裏社会に通じる人物は「その筋の有力者を連れてきたそうです。その恐ろしさはX氏も重々承知している。結果、X氏の威勢は削がれ、当初の半分の額、1,000万から1,500万で示談が成立したそうです」と明かす。

 だが、騒動はこれだけでは終わらない。暴行事件の詳細がマスコミに次々と報じられたからだ。1月30日になってようやく「被害男性と示談成立」という報道がなされたが、もはや焼け石に水。示談の成立などどうでもよく、大横綱が一般人を殴って怪我をさせた事実こそが問題で、朝青龍には2月4日の委員会で「引退勧告」か「解雇」という厳しい処分が下されることが濃厚だ。

 だが、そうなると逆に大変なことになるのがX氏。

「朝青龍が解雇になったら、それこそ朝青龍側に付いている闇勢力が何をするかわからない。そもそも今回の報道が広がりを見せたのは怒り心頭のX氏が周囲に吹聴したためと言われている。朝青龍を"追い込む"つもりが、逆に自分が"追い込まれる"立場になり、気が気じゃないでしょう」(相撲担当記者)

 朝青龍の進退次第、今後もうひと波乱あるかもしれない。

[日刊サイゾー]

Posted by nob : 2010年02月05日 22:52

結局は立場の人達同士の争いでしか。。。

■小沢一郎氏:「公正な捜査の結果」

 民主党の小沢一郎幹事長が4日夜、党本部で記者団に語った要旨は次の通り。

 小沢氏 このたびの私の政治団体に関連することで国民の皆様にご迷惑とご心配をおかけしたことを心からおわび申し上げる。不起訴は公平公正な検察当局の捜査の結果として受け止めている。皆様にご理解とご認識をしていただきたいことは、石川(知裕衆院議員)が国会議員としての職責を問われているのではなく、国会議員になる前の私の事務所におった時のことであり、起訴内容も収支報告書の形式的な点についての責任を問われているということだ。

 --党として石川被告の処分を考えるか。

 小沢氏 今後、考える問題だろう。

 --道義的責任を含め自身の進退は。

 小沢氏 代表者ですから、最終的責任は私にある。ただ、報道等でずっと言われてきたような不正なお金は一切もらってないということを最後まで主張していたと思う。幹事長の職責を返上しなければならないとは考えていない。

 --信頼回復へどう行動するか。

 小沢氏 全国民に可能な限りいろんな機会を通じて話していきたい。(西松建設事件で秘書が逮捕された)去年も3、4月という選挙前の時期だった。今度も7月の参院選ということで、国民の支持を得る、過半数目指して最善を尽くす任務に一生懸命全力で努力しながら国民の信を取り戻すべく頑張りたい。

 --検察との全面対決を宣言したが、勝利したと思うか。

 小沢氏 水谷建設から不正なカネをもらって土地購入の資金に充てたとか、他のゼネコンからも不正なカネをもらったとかいう報道が続いたから、そうしたことは一切ない、断固承服できないという意味で強く主張してきた。検察当局が公平公正な捜査をやった結果だということはそのまま受け止めたい。

[毎日新聞]


■【小沢氏不起訴】関係不安定化は回避 中国に安堵感

 中国では、小沢一郎民主党幹事長が不起訴になったことについて「中日関係のキーマンの小沢氏が、不起訴で幹事長を続投するなら中国にとって良かった」(梁雲祥北京大国際関係学院准教授)と、日中関係の不安定化が避けられるとして安堵(あんど)感が広がっている。

 一方、政治責任を追及する野党が攻勢を強めるのは確実で「幹事長辞任となれば、鳩山政権の対中政策に影響が出る」(対日研究者)との不安の声もある。

 国営通信、新華社は4日夜「証拠不十分で不起訴になった」と事実関係を報じるとともに「政治資金問題は、一貫して日本の政局に影響を与える重要な要素だ」と指摘。梁准教授も「引き続き注視しなければいけない」と述べるなど、中国は日本の政局を見守っていく考えだ。(共同)

[産経新聞]


Posted by nob : 2010年02月05日 22:49

白鵬、、、また株があがる???

■白鵬、兄デシ造反に複雑「自分も投票権あれば」

 日本相撲協会の理事選(1日)で所属する立浪一門に造反し元横綱の貴乃花親方(37)へ投票したことを明かした宮城野部屋付き親方の安治川親方(36)=元幕内・光法=は3日にも日本相撲協会に退職届を提出する。

 2日に安治川親方から事実を伝えられたという宮城野部屋の横綱・白鵬は3日「考えてもいなかった。本当にショックだが、親方が決断したことなので仕方ない」と話した。安治川親方の弟弟子にあたる白鵬は「自分も貴乃花親方に頑張ってほしいし、投票権があれば入れていたと思う。でも立浪一門としての考え方にも理解できる」と複雑な胸中を打ち明けた。

 安治川親方は選挙後に落選した立浪一門の大島親方(元大関・旭国)を訪れ、貴乃花親方へ投票したことを伝えたという。安治川の年寄名跡は幕内・安美錦(伊勢ケ浜部屋)が所有。安治川親方は名跡を借りていたため、大島親方に投票する予定だった。

[スポーツ報知]


■白鵬「信じたくない」ライバル朝青引退に大粒の涙

 朝青龍の引退を受け横綱・白鵬(24)=宮城野=が4日、東京・墨田区の宮城野部屋で緊急会見した。モンゴルの先輩として常に目標とし、横綱としてはしのぎを削ったライバルの突然の幕切れに「信じたくない」と号泣。今後は朝青龍の思いも胸に一人横綱として角界を引っ張っていくことを誓った。

 白鵬は、ライバルの引退にこみ上げる感情を抑えきれなかった。朝青龍との思い出の一番を問われた時だった。普段は感情をあまり表に出さない横綱が大粒の涙を流した。04年九州場所で初金星を挙げた一番を挙げ「初めて勝ったときが一番印象的です」と必死に声を絞り出した。

 会見の冒頭、率直な気持ちを問われたが、約1分も言葉を発することができなかった。「事実だけど…。信じたくない」と気持ちを整理しきれない様子。会見中は何度も声を詰まらせ、涙をぬぐった。「目標とする力士だった…。同じ時代に精進できて光栄。自分を引っ張ってくれた横綱です」とモンゴルの先輩への思いを語った。先場所の千秋楽では朝青龍の現役最後の相手となった。「お疲れさまです。相撲界を忘れずにいてと声をかけたい」と語った。

 悲しんでばかりはいられない。これからは一人横綱として大相撲を引っ張ることになる。朝青龍の引退でさらなる人気の急落は確実。すでに横審の鶴田卓彦委員長は「チケットの売り上げは3割は減る」と予想した。春場所(3月14日初日・大阪府立体育会館)の前売り券は7日から発売が開始される。だが、ヒールとして人気を博した横綱の引退で売り上げ減は必至。お騒がせ横綱がいなくなって問題は激減するはずだが、人気の低迷に拍車がかかる皮肉な現象が起きるだろう。

 白鵬は「自分の責任をさらに上げて、横綱(朝青龍)の分まで頑張っていかなければいけない」と今まで以上の努力を誓った。勝つことはもちろん、魅力的な相撲を見せることも白鵬の責任になる。

[スポーツ報知]

Posted by nob : 2010年02月03日 23:42

私自身もこんなライフスタイル、、、でも引き出しばかりが多すぎてどこに何があるのか、、、そもそも何をしまったのかも判らない。。。

■第5回 デキる人研究家が語る「非効率な仕事」のススメ

「無駄だから」と省略することで、失うものについて考える。新しいアイデアや視点、面白い人との出会いなど、無駄からしか生まれないものはたくさんある。「非効率的なことをする」「人間関係は公私混同」など、逆転の発想から「これからを生き延びる能力」について考える。


 「仕事を効率化して、時間を有効に使おう」。ビジネス書や雑誌、勉強会などで誰もが口を揃えていいます。でも今回、わたしはあえて「非効率」のメリットを提唱したいと思います。


■そもそも「デキる人」って何だ?

 「非効率」について考える前に、まずは「仕事がデキる人」について考えてみます。
 
 例えば、あなたがITエンジニアで、Aというプログラムを書けるとしましょう。隣の人はAだけでなくBというプログラムも書けるとします。だったら、自分より隣の人のほうが「デキる」ということになるのでしょうか?

 もちろん、そんなことはありません。別にあなたの能力が劣っているわけではありませんし、勉強すれば知識の習得は可能だからです。いままで必要がなかったから、その知識を持っていなかっただけ。

 けれども、会社で「いまのプログラムでは対応できない」ということになったとき「いつものAではなく、Bでやりましょう」と、知識をもって問題解決を図れる人がいたら「アイツはデキるな!」ということになります。

 同じように、「あの会社っていまどうなっている?」ということが話題になったときに「こういう状況です」と、すぐに情報を提示している人は「デキる人」と呼ばれます。突然会社にお客さんが訪れたとき、さっと機転を利かせて「ここではこんなことをやっています」などと分かりやすく丁寧に説明することができれば、こういう人も「デキる人」といわれるでしょう。

 「そんなことは、いままでやったことがなかった」

 「それは自分の仕事で必要なことではなかった」

 そんなことをいっていては、いつまでも「デキる人」にはなれません。

 要は「引き出し」をたくさん持ち、“いざ”というときに臨機応変に活用できる人が「デキる人」なのです。そうなるためには「効率」なんていっていられない。むしろ「非効率」が重要になります。

■逆転の発想から考える「非効率」のススメ

 読者の方の多くが、ITエンジニアだと思います。ITといえば「いかに効率的に情報のやりとりを可能にするか」というコンセプトで発展してきたもの。「非効率」なんて、最も似つかわしくないものに見えますよね。でも、少し考えてみてください。

 例えば「『マイクロソフト』という会社についてレポートを書いてきなさい」と命じられたとします。

 最も効率的なのは、ウィキペディアなどのWebサイトを一通り参照すること。少なくともレポートを書くのに必要な情報はずらっと並んでいます。コピー&ペーストを駆使して文章にしていけば、模範解答はすぐにできあがってしまいます。

 一方で、マイクロソフトやビル・ゲイツに関する本、あるいはコンピュータ業界に関する本を片っ端から買ってきて読破したとします。その中には、この会社を持ち上げる意見もあれば、批判する意見もある。ゲイツ本人の考え方だけに触れた本もある。レポートを書こうとしても、あなたの思考はかえってドツボにはまってしまうかもしれません。

 では、どちらの作業が「得」なのでしょうか?

 「期限内に模範的なレポートを出す」目的からすれば、Webサイトの情報収集だけで終了させた方が、圧倒的に得をしています。ただし、受験勉強と同じで調べた情報はほとんど身に付いていません。

 一方で、本を読んで「こっちは評価しているけど、こっちは批判している……どちらが正しいんだろう?」と考えることや「ビル・ゲイツはこんな発想でビジネスに成功したんだ」と知ることは、この先の仕事で十分に役立つ余地があります。“いざ”というときに対応できる、「引き出し」にしまえる知識にもなるのです。

 こういうケースはたくさんあります。仕事上の課題やクライアントとの打合せ、日々の学習において“必要十分”な力でこなしてきた人と、一見「ムダ」と思えることまでに手を広げていろいろなことを考えてきた人との間には、どんな差が出るか?

 「効率」ばかりを求めて仕事を進めてきた人は、その場その場の結果を出すだけで、広い目でみれば多くの学習経験を喪失しています。一方で、「非効率」を重んじてきた人は一見ムダが多いように見えますが、自分自身の思考の幅、仕事を広げるオプション的な知識やスキルを蓄えています。わたしがいいたいのは、そういうことなのです。

■必要なスキルは移り変わる

 外山滋比古さんが書いた本『思考の整理学』(筑摩書房、1986年)に「グライダー能力」と「飛行機能力」という話が出てきます。「グライダー能力」とは、受動的に知識を得るだけで、ただ真っすぐ目的地に到達する力のこと。「飛行機能力」とは、自分で動力をもって、好き勝手にあらゆる目的地へ飛んでいく力のことです。「効率に徹する」というのは、飛行機の能力を無視してひたすらグライダーの滑空をやり続けることと同義です。

 学校でならともかく、いまのビジネス社会で「グライダー」型の人は圧倒的に損だとわたしは思います。

 ITエンジニアは、自分自身の専門的な能力によって成果を出せる職業です。つまり、“専門的な部分”をどんどん強化していけば、より効果的に自分を磨きあげることができる職業ということです。

 では、「専門」とはどういうことでしょうか?

 例えば会社の売上が悪くなって「これからは積極的にクライアントさんの話を聞いて、相手の要望に合わせて新規開発をしていく」ということになったとします。そうなると、「専門分野」には、新しくコミュニケーション・スキルが入ってきます。技術スキルばかり磨いていた人より、セミナーで交友関係を広げてきた人や「昔、営業をやっていました」なんていう人が、圧倒的に“専門スキルが上”ということになりますね。

 あるいは「システム開発だけでは会社が成り立たないから、新しい事業を立ち上げなければ」ということになったとしましょう。そのときには「あっ、オレ実はケータイにも詳しいんですよ」と名乗り出られる人とか「こういうアイデアを持っています」と提案できる人の方が活躍できることは間違いありません。

 テクノロジが発達し、新しい技術やアイデアが求められる時代であることは、最先端にいる皆さんの方がよく感じていることでしょう。実際、企業や事業の形、売れるやり方は日々変化しています。

 そうなると、専門だけではなく、「人と違うこと」をいくつか持っている人の方が、いまの時代を生き残るためには圧倒的に優位です。

 そんな例はいくらでもあります。「iPod」を生み出したのは、アップルにいながら、本業と関係なくステレオフォンを勝手に作っていたエンジニアです。任天堂「wii」のヒットソフトを作ったのは、「健康とゲームソフト」という勉強会を行っていた人たちです。

 要するに、「いままでと違った新しいこと」が求められる時代には、目の前の仕事に集中しているだけでは、逆に他が見えなくなるだけです。仕事にとらわれすぎず、「ムダ」の中から新しい何かを探していくことをおすすめします。

■「やりたい無駄」をやってみる

 とはいえ、何から何までムダなことを……といっていたらキリがありません。時間は有限です。やりたくないムダはやる必要がありません。

 逆に「やりたいムダ」ならば、躊躇なくそこへ飛び込んでいってもいいのではないでしょうか?

 簡単なことでいいのです。 「読んでみたいな」と思った本がある。あるいは帰宅途中に何だか賑やかなお店があった、見ると流行のラーメン屋らしい。異業種の交流会に誘われた、などなど。

 「行ってみたいけど、別に仕事の役には立たないし、いま忙しいし……」などとあれこれ考えず、ただ心の命ずるままにとりあえず行動を起こしてみればいいのです。

■ムダな知識で「不利」になることはない

 「ムダになったらどうしよう?」と考える人がいるかもしれません。しかし、ムダで一体誰が困るというのでしょう。

 芸能人に詳しい、テレビゲームが好き、マンガを読み込んでいる…… これらの「仕事以外で知っていること」があったために、 仕事で「不利」になったことがあるでしょうか? あるわけがないと思います。「気分転換になる」や「考え方を得る」など、自分に何らかの作用をもたらしているなら、それはムダどころか自分を成長させてくれる“インプット”になります。

 ムダを恐れる必要なんてない……というより、広い視点で見れば「ムダなものなんて何もない」のです。

 誰にだって、将来自分がどうなるかなんて分かりません。どんなに大きな会社にいたとしても、会社が将来どうなるかは分からない。異動があるかもしれないし、転職するかもしれない。下手をしたら会社自体がなくなってしまうかもしれない。 そういう“分からない将来”があるのに「わたしは仕事で必要なことしか吸収してこなかったものですから、いまの仕事のこと以外はまったく分かりません」という方が、逆に怖くないでしょうか。

 「いまの自分にどう役立つか」という思考からでは、「いまの自分にない新しいもの」は獲得できません。「メリット・デメリット」という意識に縛られていると、いつまでも自分に新しい可能性を付加することができなくなるのです。

■「非効率」的な人脈作り

 「一見ムダに見えるもの」が、あとあとになって大きな意味を持ってくるのが「人脈」だと思います。

 例えば「自分にとって、いま付き合うと得」だと思える人間関係があるとします。それは上司だったり、何かを教えてくれる人だったり、お客さんだったり……。けれども、「数年後の自分にとって得なのは誰?」といえば、それは誰にも分かりません。自分自身がこれから変化していくし、もちろん相手も変化していくからです。

 だとしたら、むしろ「面白いな」という人たちがいれば、メリット・デメリットに関係なく、積極的に交流するようにしていけばいいのだと思います。一見何の役に立っていないような関係でも、自分の知らなかった発想、価値観の違う考え方から刺激をもらっている可能性は十分にあります。

 ムダのように見えても、多くの人との出会いを重ねていけば、さまざまな「出会い」がまたつながっていきます。「お友だちのお友だち」「またそのお友だち」とつなげていくと、たった6つのつながりで世界の誰とでもつながってしまうという、「スモールワールドの法則」があります。これは実験でも証明されています。

 そんな人間関係づくりも、やっぱり「非効率」を受け入れることで成り立つものなのです。「効率」という言葉に縛られず、もっと深い自分、もっと可能性のある自分を、皆さんには目指していってほしいと思います。


筆者プロフィール
夏川賀央(なつかわがお)
1968年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。大手出版社など数社を経て独立。会社経営のかたわら、作家・出版プロデューサーとしても活躍中。また、人材プロデューサーとして各分野の委細たちを発掘し、ネットワークを通じた“非組織プロジェクトで多くのビジネスをしかけ成功させている。「公私混同の」のつながりを世に広める「賀央会」を2009年に結成。著書に『成功者に学ぶ時間術』『なぜ、仕事ができる人は残業をしないのか?』『成功しちゃう「人脈」はじつは公私混同ばかり』『すごい会社のすごい考え方』など、多数。

[自分戦略研究所]

Posted by nob : 2010年02月02日 09:57

今後の改革に期待。。。

■貴乃花親方当選!奇跡の逆転…隠れ貴派3人

 角界仰天の“貴理事”誕生だ。日本相撲協会の理事選挙が1日、東京・両国国技館で行われ、元横綱の貴乃花親方(37)=本名花田光司=が初当選した。定員10人に対し11人が立候補して4期8年ぶりに投票となったが、支持派による基礎票(7)から3票上積みした10票を獲得。苦戦の予想を覆し、奇跡の大逆転を成し遂げた。立浪一門の大島親方(元大関旭国)が8票で落選。直後の新理事会で現職の武蔵川親方(元横綱三重ノ海)の再任が満場一致で決まった。

  ◇  ◇

 旧態依然の角界に、大きな風穴をぶち開けた。

 貴乃花親方が当選-。

 一報に関係者がどよめく。テレビの速報を目にした協会の職員は「えっ、ウソ。貴乃花親方が当選?大島親方が落選?」と驚きの声を上げた。それを耳にしたほかの職員も、目を丸くしてテレビの前に集まった。「改革」を願う貴乃花親方の思いが、協会の常識を超越した逆転劇を呼んだ。

 落選覚悟の強行出馬だった。二所ノ関一門の反対を押し切り、退路を断っての立候補。一門内で候補者を選び、投票を避ける慣例に従わなかった。貴乃花親方に賛同して一門を飛び出したのは6人。各一門が締め付けを厳しくする中、当選はほぼ困難と思われていた。本人も「劣勢に変わりないと思っていた」と本音を明かした。

 フタを開ければ10票を獲得して当選。間違いなく3人が“造反”し一門外の親方に票を投じた。票は立浪一門から2人、二所ノ関一門から1人が流れてきたと見られる。不祥事が続く角界。理事選前に起こった朝青龍暴行問題でも、協会幹部の腰は重い。一向に変わる兆しのない協会の姿勢が、改革イメージの強い同親方への『追い風』になったとも考えられる。貴乃花親方は「9名の支持していただいた親方に感謝しておりますが、責任も感じております」と表情を引き締めた。

 支持してきた間垣親方(元横綱2代目若乃花)も“大逆転”に驚きを隠せない。ぼう然とした表情で「奇跡だよ。難しいと思っていた。勝つとは思っていなかったよ」と想定外を強調し「当選しちゃったんだから、一つ一つ頑張ってほしい」とエールを送った。

 37歳。史上5番目の若さで誕生した新理事は「当初から推してくださった6名の親方はもちろん、そのほかの若い親方の意見も聞きたい。与えられた職務を全うし、全力を尽くしたい」と決意を表明。この日も具体的な改革プランは表明しなかったが、角界に新風を吹き込む期待感は高まるばかりだ。

[デイリースポーツオンライン]

Posted by nob : 2010年02月02日 09:22

戦争は、、、末代にもわたる悲しみと苦しみそして憎しみ以外の何も残さない。。。

■皆様
 
イギリスの『ガーディアン』オンライン版に1月22日付けで掲載された記事です。
きわめて重要なニュースですので、抄訳してご紹介いたします。     
 
嘉指信雄
NO DU ヒロシマ・オフィス/ICBUWヒロシマ・オフィス
http://www.nodu-hirohsima.org/

***

イラクに散在する深刻な放射能・ダイオキシン汚染:調査結果公表
汚染地域周辺では、がんや先天性障害が多発
汚染物質の中には劣化ウランも
[Martin Chulov:バグダッド/『ガーディアン』オンライン版、2010年1月22日]

  イラクでは、30年にわたる戦争と無対策の結果、環境破壊が広がっており、40カ所以上の地域が高度の放射能やダイオキシンによって汚染されていることが、公式調査の結果明らかとなった。

 汚染地域の約25パーセントが、ナジャフ、バスラ、ファルージャなどの大きな都市や町を含む地域となっている。これらの汚染地域は、過去5年間、がんや先天性障害の増加が認められる地域と重なっているように思われる。環境省・保健省・科学省による共同調査によれば、バグダッドやバスラ周辺のスクラップ金属置き場では、高度の電離放射線が検出されるが、これは、第一次湾岸戦争や2003年のイラク戦争で使用された砲弾に含まれていた劣化ウランによるものと考えられる。

 ナルミン・オスマン環境相によれば、「特にイラク南部の農地に含まれる高レベルのダイオキシンは、イラクの最も貧しい地域に住む人々の健康の全般的低下を引き起こしている主たる要因の一つとして、はっきりと考えられるようになってきている。バスラを見ると、非常に汚染された地域がいくつかあり、多くの要因が関係している。まず、バスラ地域は湾岸戦争やイラン・イラク戦争で戦場となったが、これらの戦争では様々な種類の砲弾が使用された。また、オイル・ラインも爆撃され、汚染物質のほとんどがバスラ及びその周辺地域に堆積されている。土壌は、最終的には人々の肺に入り込むし、人々が口にする食物に付着している。これらの地域では、とても高濃度のダイオキシンが見出される。これら全ての要因が、環境と人々の健康全般に関わる大規模な問題を引き起こしている」。

 政府の調査グループは、最近、バグダッドの西に位置するファルージャに焦点をあてた。ファルージャは、戦争で破壊し尽くされているが、2004年に米軍と武装勢力との間で激しい戦闘があった後、不安定な治安状況のため、科学者が近づけないでいた。オスマン環境相は、「ファルージャで調査したのはまだ一地域にすぎないが、国際的協力も得て、近いうちに調査したい地域が他にもある」と述べた。

(以下略:原文は下記サイトを参照ください——http://www.guardian.co.uk/world/2010/jan/22/iraq-nuclear-contaminated-sites)

[SRJ-YOUTH]

Posted by nob : 2010年01月30日 17:33

私のケースも然り。。。

■20年にわたってソニーを苦しめる「ソニータイマー」説

ソニー製品の中では、爆発するのを待つだけの「故障」爆弾のタイマーが時を刻んでいるのだろうか? 製品の保証期間が過ぎるとすぐに壊れるように同社が意図的に設計しているとの説を、多くの日本の消費者が今でも信じているらしいことが報道されている。

英国『Telegraph』の記事によると、この「ソニー・タイマー」説は、同社を20年間にわたって悩ませ続けているという。

当初は、技術に対して強いこだわりを持つ日本人たちによる都市伝説の1つとして始まり、漫画の中で冗談のネタにされたり、オンライン掲示板に書かれたりしていた。ところが2006年に、欠陥のあるソニーのバッテリーを搭載した、410万台を超える米Dell社のノートパソコンがリコールとなったことから、この噂が真面目な話として社会的に意識されるようになった。(Dell社に加えて、ソニー、東芝、中国のLenovo社、富士通、米Apple社が製造したノートパソコンを含めると、リコール対象になったバッテリーの総数は実に世界で960万個に上った(日本語版記事)。)

爆発の危険があるバッテリーによって、ソニーの評判は大きなダメージを受けた。ソニーでは長年にわたってタイマー説を払拭しようと取り組んできたが、保証期間後に製品が故障するたびに、伝説は揺るぎないものとなっていったらしい。

『Telegraph』の記事によると、ソニーの『PlayStation 3』の人気が今でも非常に高いのは、タイマーの呪いがかかっていないと言われているからだという。(念のために付け加えると、筆者のPS3のハードディスクは保証期間が切れて3ヵ月で壊れたが、これはおそらく私が2ヵ月にわたって『Borderlands』[日本版はXbox360版が2月に発売予定]をひたすらやり続けたからだ。)

「技術革新を誇りとする国において、燃え上がるノートパソコンと史上最大の製品リコールはそう簡単に片付けられるものではない」と『Telegraph』の記事は指摘している。

[業界2位のソニーエナジー・デバイス(Sony Energy Devices=SED)製電池が2006年に行なった回収については、回収対象が約960万台という規模の大きさが話題となったが、2007年には松下電池工業(現 パナソニック・エナジー社)製の携帯電話向けリチウムイオン二次電池について、累計4600万個という大規模な回収が発生している]

[WIRED VISION日本語版:ガリレオ-平井眞弓]

Posted by nob : 2010年01月30日 15:18

最低最悪。。。

■押尾被告身代わり依頼?元マネ聴取で供述

 保護責任者遺棄致死罪などで起訴された俳優押尾学被告(31)が、事件当時にマネジャーだった男性に、身代わりを頼んだ疑いが出てきた。男性が29日までに警視庁捜査1課の事情聴取に応じ、同被告との事件当日のやり取りを明かしていたことが分かった。

 TBSの報道番組によると、昨年8月2日、押尾被告は東京都港区の六本木ヒルズのマンションで押尾被告と一緒にいた飲食店従業員田中香織さん(当時30)がMDMAを飲んで死亡した際、押尾被告は呼び出した元マネジャーに「一生面倒見るから」と身代わりになってくれるように相談。元マネジャーが「携帯電話の履歴が残っているから無理」と拒否すると「お前も一緒にいたことにことにして、オレがいなくなった後に(田中さんが)急変したことにしてくれ」と迫ったという。元マネジャーは、田中さんの携帯電話を捨てた証拠隠滅罪で東京簡裁から罰金20万円の略式命令を受けている。

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2010年01月30日 15:15

先日電車内での就活仲間同士の会話「都心に済んで田舎の会社に通いたい」、、、なるほどと。。。

■3大都市圏の人口集中止まる…仕事・異動減り

 総務省が29日に発表した2009年の住民基本台帳に基づく人口移動報告によると、3大都市圏(東京、名古屋、大阪)への転入超過数は全体で10万4369人となり、前年より4万9709人減った。

 減少幅が4万人台となったのは、バブル崩壊直後の1993年以来、16年ぶり。名古屋圏は7年ぶりに転出超過となった。

 同省は、08年秋の金融危機以降の景気低迷によって、大都市部での仕事が減り、地方から職を求めて転入する人が減ったことや、企業が経費のかかる人事異動を手控えていることなどが要因だと分析している。3大都市圏の人口集中にブレーキがかかったと言えそうだ。

 人口の転入超過数は、都道府県と大都市の1年間の転入者数から転出者数を差し引いて算出する。転出者数の方が多ければ転出超過になる。

 転入超過数は東京圏(東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県)では11万7461人(前年比3万4235人減)だった。前年より3万人以上減ったのは16年ぶり。

 一方、名古屋圏(愛知、岐阜、三重3県)では4537人、大阪圏(大阪、兵庫、京都、奈良の2府2県)では8555人と、それぞれ転出超過となった。大阪圏で転出超過数が1万人を下回ったのは23年ぶりとなる。

[読売新聞]

Posted by nob : 2010年01月29日 23:08

こういうところにこそ支援を。。。

■日航撤退路線を積極展開 全日空

 全日本空輸グループは27日、平成22年度航空輸送事業計画を発表した。国際線では成田−杭州(中国)線を増便、国内線も関西−旭川を開設するなど、会社更生手続き中の日本航空が撤退した路線で積極展開する姿勢を示した。

 「成長の柱」に位置付けている国際線事業は、3月の成田空港発着枠増加を受けて、7月1日に成田−ミュンヘン(ドイツ)線を新設。日航が撤退した成田−杭州線を週4便から7便に増やすほか、成田−青島(中国)線では機材を大型化する計画だ。

 10月の新滑走路の供用開始で国際線の増える羽田空港発着路線では台北線を開設、ソウル(韓国)線など4路線を増便する。反対に需要の少ない関西−ソウル(韓国)線とはじめ3路線は休止または減便し、収益性を高める。国内線では日航が撤退した関西−旭川線を6月1日に開設し、6〜9月に1日1往復させるほか、羽田発着枠の増枠を視野に来年4月にも羽田−徳島線を再開する計画だ。

 燃費効率の高いボーイング787型機は22年度内に納入される見通しで、全日空は「国内線では新幹線との競合路線に導入する」としている。

[産経新聞]

Posted by nob : 2010年01月27日 21:51

百貨店という販売形態の終焉の時期に。。。

■セブン&アイ:西武有楽町店 12月25日に閉店

 流通最大手、セブン&アイ・ホールディングスは27日、傘下の百貨店である西武有楽町店を今年12月25日に閉店すると正式に発表した。08年のリーマン・ショックに端を発した消費低迷で業績悪化に拍車が掛かっており、周辺の東京・銀座に低価格のカジュアル衣料ブランド店などの進出や競合する百貨店の増床投資が相次いでいることもあって、今後の集客力の回復は難しいと判断した。

 西武有楽町店は84年開業。三越、松屋などの老舗百貨店と対照的に若い女性をターゲットとした品ぞろえに注力。一時は「美とファッションの流行発信基地」と話題を集めた。しかし、09年2月期の売上高は約162億円で、ピーク時の6割以下に落ち込んでいた。

 セブン&アイグループは昨年も、そごう心斎橋本店や西武札幌店を閉鎖するなど、旗艦店への経営資源集中を進めている。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2010年01月27日 21:43

ほんの一部の先進国間だけの統計の感。。。

■世界の失業者2億人超す 09年、失業率は6.6%の最悪水準

 国際労働機関(ILO)が27日発表した雇用情勢の年次報告によると、2009年の世界の平均失業率(速報値)は前年を0.8ポイント上回る6.6%となり、調査を始めた1991年以降で最高水準に達した。失業者数は初めて2億人を突破し、前年比14%増の2億1200万人に達した。金融・経済危機を受け、主に先進国の企業が人員を大幅に削減したためだ。ILOは「10年の失業率も高水準で推移する」と予測している。

 27日に開幕する世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)は雇用問題を重点的に討議する予定で、ILOのソマビア事務局長も出席する。ILOは景気が反転しても雇用が改善しない「ジョブレスリカバリー」を警戒しており、雇用の維持と創出に全力を尽くすよう各国政府と企業に要請する方針だ。

 09年の失業率を08年と比較すると、欧州連合(EU)加盟国を含む先進国が2.4ポイント高い8.4%で、上昇幅は最大。先進国は金融・経済危機の後遺症が重く、ILOは「10年は8.9%まで上昇する」とみている。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2010年01月27日 14:07

私の周りにも。。。

■妻の稼ぎが頼り!勝ち組DINKSがリストラ
『その年齢で管理職もやっていて、資格の一つも持っていないんですか!』と、叱られました。嫌味なもの言いに腹が立つというより、呆然としました。

モデル家計簿
家族の人数●4人
世帯主年齢●40歳
世帯年収●800万円
非消費支出●12万1534円
手取り収入●54万5133円

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自分たちは節約しているつもりでも、いまだにバブルまみれの家族が多い。その象徴が子供の私立学校への進学で、親同士の行動にも大きな影響を与える。

「国産車じゃみっともないし……」となりがちなのだ。また、会社の部下や後輩に自腹を切って奢ることも多く、「その他の消費支出」が膨らむ。将来、破綻が必至というシミュレーション結果を突きつけて、頭のなかのバブルを弾けさせるのが一番の良薬だ。

*****

櫻井家の家計簿
家族の人数●2人
世帯主年齢●40歳
世帯年収●1000万円
非消費支出●23万3000円
手取り収入●60万円

*****

夫がリストラされる前の世帯年収が2000万円という裕福なDINKS夫婦を象徴する家計である。まず、子供がいないのに高額な保険掛け金は必要ない。解約して安いネット保険などに変更すべきだろう。いまのマンションを手放して、都心の賃貸に引っ越すのも一つの手である。それだけで妻のグリーン車の交通費5万円が浮く。夫の就職が決まった後も、妻の年収だけでやっていくくらいの家計リストラをすべきだ。

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一方、夫婦ともに高収入の仕事を持ち、子供がいない。いわゆるDINKS生活を謳歌していたのが神奈川県・三浦半島在住の櫻井清さん(仮名)夫妻だ。

櫻井さんは中堅どころの広告代理店の部長職。妻も同業他社のクリエーティブ部門で活躍し、ともに約1000万円の年収を稼いでいた。「とくに節約なんて考えずにカネを使っていました」と櫻井さんはいう。

たとえば櫻井さんの妻は通勤時間を睡眠や勉強にあてるために横須賀線のグリーン車を利用しているが、グリーン券の費用は自腹である。櫻井さん自身も趣味のギターやウクレレ、自転車、パソコンなどに数十万、数百万円単位でお金を使ってきた。海が見える駅前の分譲マンションに住み、車はドイツ製の高級車だ。

優雅な暮らしが暗転したのは、2008年暮れのこと。リーマンショックによる業績悪化を理由に、櫻井さんが所属していた部署が人員削減をともなうリストラの対象にされたのだ。

「あのときのことは忘れられません。12月中旬、急に全社員集会が開かれました。社長は弁護士2名を同席させたうえで、こう言い放ったんです。『残念ですが現下の経済状況を鑑み、業績が悪化している××部を廃止し、最大20人の希望退職を募ります。応募者には規定の退職金に加え、在籍年数に応じて割り増し分を支払います』」

才気煥発型の櫻井さんは、大学卒業以来これまでに同業4社を渡り歩いてきた。櫻井さんのビジネスの才を開花させたのが、12年前に入社したこの会社である。次々と新事業を立ち上げ、収益に貢献。40歳を迎えるころには20人を率いる部長職として、役員一歩手前の待遇を受けていた。

ところが、このたびの急速な景気悪化で状況は一変。櫻井さんの活躍を快く思っていなかった役員がここぞとばかりに暗躍し、強引なリストラ案を通してしまったというのである。

「希望退職とはいうものの、定数に達しなければ指名解雇を行うという噂が流れました。子供が生まれたばかりの30代の男や、入社したての女子社員など残してあげたい奴らが何人かいました。もし僕が残って、彼らが肩たたきにあったら申し訳ないという気持ちがありました。というよりも、こんな状況なのに会社にしがみついたとしたら、自分の卑怯さを許せずに僕自身が辛いだろうと思ったんです」

櫻井さんは淡々と語る。希望退職に応募し、1月末で会社を去った。

「資格の一つも持っていないんですか」

しかし、再就職のあてはなかった。

「12月中に転職サービス会社に登録してみたのですが、40代で部長という条件を見ただけで『あいにく用意できるポストはありません』。だから厳しいんだろうな、とは思っていました」

だが、求職市場の冷え込みは櫻井さんの想像以上だった。ハローワークに行っても、まず相手にはされない。

「最初に希望年収を聞かれるので、控えめに『500万円』と書いたら『そんな仕事、あるわけないでしょう!』と叱られました。管理職経験者を対象にした人材銀行という窓口があるのですが、そこへ行ってみると『その年齢で管理職もやっていて、資格の一つも持っていないんですか!』と、また叱られました。嫌味なもの言いに腹が立つというより、呆然としました。僕のほうに常識がなかったんでしょうね」

そこから櫻井さんは「資格」に目覚めた。しかも、ホワイトカラー向きの社会保険労務士や税理士などではない。

「昔から気になっていた」という電気工事関連の資格である。

「いま目指しているのは、通称『電験三種』といわれる第三種電気主任技術者です。本来は電力会社のエンジニアが取得する資格ですが、これを持っていると年齢がいくつになってもビル管理の仕事などに就きやすいんです。それで勉強を始めたんですが、やってみると楽しいですよ」

いま櫻井さんは、電験三種の勉強のため、水筒2本に麦茶をつめて自宅近くの図書館へ毎日通っている。お昼にはいったん帰宅するが、閉館時間まで約10時間を勉強にあてる。

むろん資格を生かして働きたいという希望はある。だが「社会復帰に備えて集中力を途切らせないようにしたい」というのが、櫻井さんが勉強に打ち込むための隠れた目的である。

「働き盛りの年齢なのに無職でぶらぶらしていると、社会から弾き出されたような気持ちになって、いても立ってもいられないんです。このままだらけた生き方をしてしまったら、社会復帰できないんじゃないかという恐怖がありますね」

幸い妻は、激務に愚痴をこぼしながらも、年収1000万円の仕事を続けている。当面は生活に困ることはないし、恵まれているほうだろう。

しかし「仕事人間だった」という櫻井さんが自分自身を保つには、手ごたえのある仕事を早く見つけることが必要なのだ。

[プレジデントロイター]

Posted by nob : 2010年01月24日 13:07

彼等だけという疑問、、、不公平は否めない。。。

■屋外ヌード撮影で篠山紀信さんとモデルら書類送検へ 警視庁

 屋外でヌード写真を撮影したとして警視庁は23日、公然わいせつの疑いで、写真家の篠山紀信さん(69)と、モデルになった女性2人を近く書類送検する方針を固めた。

 捜査関係者によると、篠山さんらは平成20年7〜9月の深夜、東京都港区など都内数カ所の屋外で、公然と女性の裸の写真を撮影した疑いが持たれている。

 警視庁の事情聴取に対し、篠山さんは屋外での撮影を認め、「撮影時は周囲から見えないように気をつけていたが、不十分だった」などと話しているという。

 問題の写真集は、昨年1月に発売された「NO NUDE by KISHIN 1 20XX TOKYO」(朝日出版社)。JRの線路内や墓地などでのヌード写真が掲載されており、警視庁は11月に篠山さんの事務所などを家宅捜索し、撮影時間や撮影場所の特定を進めていた。

 篠山さんは日本大学芸術学部を卒業し、昭和41年に日本写真批評家協会新人賞を受賞。43年からフリーになり、女優の宮沢りえさんの写真集などを手がけている。

[産経新聞]


■小沢幹事長の土地購入「事件」 特捜部はなぜこれほど強気なのか

陸山会の土地購入問題で、東京地検特捜部が強制捜査後に、再び民主党・小沢一郎幹事長に事情聴取を要請している模様だ。小沢氏が検察批判を繰り返す中でも、特捜部が強気に捜査を進めるのはなぜか。

「検察には、金融機関の名前や支店名を挙げ、『どうぞお調べ下さい』と言いました」

都内で2010年1月16日に開かれた民主党大会で、小沢一郎氏は、検察の事情聴取に応じなかった事情についてこう述べた。そして、元秘書ら3人を逮捕した強制捜査への憤りをぶちまけた。

鳩山由紀夫首相の違法献金事件では、首相らへの事情聴取は行われず、上申書提出だけで済んでいる。小沢氏は今回、政治資金収支報告書への「記入ミス」だと主張していることから、形式犯への扱いとしては不平等だと感じているのかもしれない。

ところが、マスコミで報じられているのは、もっと生々しいお金のやり取りだ。小沢氏側は、土地購入資金の約4億円について、「父親の遺産」「積み立ててきた個人の資金」などと釈明している。これに対し、地元岩手県のダム建設事業発注を巡り、ゼネコン側から小沢氏側に裏献金が渡されているという報道が次々に出ているのだ。

下請け業者「水谷建設」の幹部らが元秘書に計1億円を渡したと特捜部に供述したとの報道が一つ。さらに、産経新聞は、18日付朝刊トップで、同じ下請け業者の「山崎建設」元幹部らが大手ゼネコンを通じた5000万円の裏献金を供述したと報じた。

真偽はまだはっきりしないが、テレビの報道番組では、検察側が強気になっている背景について検察関係者から様々な見方が出ている。

テレビ朝日系で17日放送の「サンデープロジェクト」では、元東京地検特捜部長の宗像紀夫弁護士が、検察は形式犯以上の事件解明に自信を持っていると指摘した。

「小沢さんの言うままになっていたら存在価値がない」

「ダム受注の請負業者がその謝礼として出した金だろう、そうすると、東北地方における公共工事利権ということを最終的に明らかにしなければならない問題ということで捜査に入っています。水谷建設などの金の流れはきちっと把握していると思いますよ」

そのうえで、宗像弁護士は、元請けの大手ゼネコンから指示があったのか、下請けだけの判断だったのか、解明されるとの見方を示した。

一方、東京地検検事出身の郷原信郎名城大教授は、やや慎重な考えを述べた。

「現状では、政治資金収支報告書で、トータルの収入と支出が少なかったというだけなんですね。どんな収入を書かなかったのか特定されていないので、このままもし起訴したら歴史的な汚点にもなりかねません」

検察関係者でも、強気であることについての見解が割れている状況だ。

特捜部がこの時期に強制捜査に乗り出したことについて、元東京地検検事の大澤孝征弁護士は、取材に対し、時効の問題を指摘する。

「小沢さんを政治資金規正法違反で立件するつもりで、捜査していると思います。その時効は、今年の3月までなので、国会前の時期しかないと判断したのでしょう」

大澤弁護士は、さらにこう説明する。

「規正法では禁固5年で、単純収賄の懲役5年とあまり変わりません。贈収賄ですと、職務権限の問題で、立証が難しい。しかし、規正法なら、立件は比較的楽で、贈収賄の金の入りだけでいいわけですよ。これが検察の武器になっているように感じます」

さらに、こうしたことを許さないという思いが強気の背景にあるとみる。

「特捜部は、権力者の巨悪に挑み続ける伝統があります。小沢さんの言うままになっていたら存在価値がないと考え、聴取拒否に『冗談じゃない』と思ったのでしょう。鳩山首相の問題では、特別視して、上申書だけで済ませていたのはまずかった。その事件の反省もあると思いますね」

[J-CASTニュース]

Posted by nob : 2010年01月24日 12:47

ANAからすれば不公平の極み。。。

■全日空社長「支援慎重に申し入れ」 国交省に

 全日本空輸の伊東信一郎社長は20日、国土交通省の前田隆平航空局長を訪ね、公的管理下で再建をめざすことになった日本航空について「公平・公正な競争環境がゆがむ可能性がある」と指摘し、支援に際しては慎重を期すように申し入れた。企業再生支援機構の支援が決まったライバルの日本航空が競争上優位になることに改めて懸念を表明した格好だ。

 欧州連合(EU)では、経営不振企業の救済と再建を巡り、公的支援に厳しい条件を課したガイドラインを設けている。伊東社長はこうした考え方を日本でも取り入れるよう求めた。これに対し前田局長は「2社で扱いが不公平になることはあり得ない」と述べた。

 前原誠司国土交通相が19日の記者会見などで日航と全日空の国際線の2社体制の見直しに言及したことについて、伊東社長は「日本の国際線を担っていくという意欲はある」と述べた。機構が支援を終了する3年後に日航を買収する可能性は「考えていない」と明確に否定した。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2010年01月20日 23:34

もちろん廃止すべきと。。。

■時効見直し:「廃止」賛成が5割超す 法務省が意見公募

 法務省は20日、殺人など凶悪重大事件の公訴時効見直しについて、意見公募した結果を発表した。寄せられた458件の意見のうち、9割弱の393件が見直しを「必要」と回答。また見直し策として、「廃止」に賛成としたのは261件で過半数に上った。同日開かれた法制審議会(法相の諮問機関)の刑事法部会に示された。

 見直しが必要とした意見の理由は「被害者感情として納得できない」「犯罪抑止の観点から必要」など。一方、必要なしとの意見も25件あった。また、時効が進行中の事件にさかのぼる遡及(そきゅう)適用も賛成が148件に上った。意見公募は昨年12月22日から今月17日に実施した。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2010年01月20日 23:26

それ自体生産性がないから。。。

■“高学歴ワーキングプア”が急増中!
「官製資格ビジネス」に乗せられた博士たちの悲痛

 いよいよ大学入試センター試験が始まる。就職難が深刻化する時代、なんとしてもわが子を大学へ行かせたい、という親は多いはずだ。

 だがもし、「博士課程に進みたいんだけど……」と子どもが言い出したとしたら、どうだろう。

“高学歴ワーキングプア”が急増中だ。最高学歴を獲得した人々が、生活保護受給者や無保険者になっていく――。この奇妙な逆転現象の発端は、20年前に国が始めた“官製資格ビジネス”構想にあった。

 大学崩壊の実情を現場に聞いてみた。

実験結果の捏造を断れば――

「じつは今、教授から不正を強要されているんです……」

 それは、若手研究者が集まるある会合でのこと。博士研究員のひとりが打ち明けた話の内容は驚くべきものだった。

 彼が加わっていた研究プロジェクトは暗礁に乗り上げようとしていた。予想を裏切り、思ったような実験結果が出てこないのだ。そこで上司である教授はこう指示したという。『君、データを少しいじってくれないか』。

「つまり、実験結果を捏造しろと。もちろん、研究者としてはそんなことをしたくない。でも、断れば仕事を失ってしまいます」

 博士研究員、別称“ポスドク”。大学院博士課程を修了後、正規の就職先がないために、任期制で大学や研究機関に非正規雇用された研究者のことだ。いわばアカデミズムの世界におけるパートタイマーである。

 立場の弱い彼らが教授の命令にそむけば、次のプロジェクトのポストは与えられないだろう。とはいえ、一度捏造に手を染めてしまえば、いつか発覚されるのでは、と脅えながら研究生活を送らねばならない。

“パート先生”の年収は15万円

 毎年約1万6000人ずつ輩出されるという博士課程修了者。2009年の就職者は約1万人と就職率はわずか64%だ。「博士課程修了者は専門性ばかり高く、フレキシビリティーに欠けている」と、敬遠する企業が少なくない。

 それにしても、ポスドクの給与は低い。月に20万円ももらえればいい方だ。任期制のため、関わっているプロジェクトが終わればお払い箱になる。

 しかも研究テーマを自分で選べるわけでもなく、次々に違うテーマを追うのでキャリアに結びつかないケースが多い。結果的に30代、40代になっても、低収入のままいろいろなプロジェクトを渡り歩くことになる。その姿は、あちこちの工場を転々とする製造業派遣社員とも重なる。

「ポスドクなんて、我々から見れば天国ですよ」

とため息をつくのは細谷伸治さん(仮名・40歳)。都内私立大学の非常勤講師で、専攻はドイツ文学だ。

 無理もない。週に1コマ(90分の講義)につき、月額2万5000円。これが非常勤講師の平均賃金である。

 コマの数を増やすことでしか収入を上げることができない彼ら。最悪の場合、半期分の仕事しか得られず、年収15万円という人もいる。しかも大学の講師職は、その専門性の高さゆえ、職場の数そのものが多くない。

 首都圏ほかの大学非常勤講師組合の2007年度アンケート調査によれば、専業非常勤講師約600人のうち、ほぼ半数が年収250万円以下だ。

 さらに、非常勤講師は原則として単年度契約のため、どんな理由で次年度の職を失うかわからない。予算の都合、カリキュラム変更など――。

 大学側からすれば、人件費を抑えるうえでも、非常勤講師の存在はありがたい限りなのだろう。ある私立大学では、非常勤講師が担当するコマ数の割合は全授業の約6割。にもかかわらず、非常勤講師の人件費は全人件費の5%にすぎない。大学の授業は、無数の“パート先生”によって成り立っているのだ。

「将来は生活保護しかない」
親の扶養で暮らす非常勤講師も

「独文では食えない、ということはわかっていたんです。でも、いくらなんでも博士号を取れば、貧乏でもどうにか生活していけると思ってました」と細谷さん。

 博士課程修了者が博士号を持っているとは限らず、むしろ文系では少数派だが、細谷さんは数年前、教授に勧められて留学したドイツで取得した。

 なけなしの貯金がどこまで持つか、ほんとうに博士号を取れるのか……。不安と戦いつつ、一日中机にしがみついていた日々を今も思い起こす。

が帰国当初、大学は1コマしか授業枠を与えてはくれなかった。ポストは年配の教員たちに占拠され、若手が入り込む余地はない。

 仕方なく貯金を食いつぶしつつ、研究を続けた。現在はどうにか週に5.5コマの授業を獲得しているが、当然それだけでは食べていけない。授業の合間を縫って、予備校講師のアルバイトをしている。本業の研究の時間を割かれるのでつらいところだ。それでも年収は200万円以下という。

 現在、年金暮らしの母親と同居中。自身は国民健康保険はかろうじて払っているものの、とても年金までは払えない。

「このまま定年まで勤められたとしても、将来は生活保護を貰うしかないでしょう」

 前出の組合で委員長を務める松村比奈子さんによると、非常勤講師の中には健康保険すら払えず、無保険状態の人も少なくないという。

 都内私立大学などで非常勤講師を務める富山幸一さん(仮名・42歳)も、健康保険料は払っていない。

「ずっと親の扶養に入っていました。電話を止められるくらい貧乏でしたから。今も被扶養者かどうか、ですか?じつは怖くて親に聞けないでいるんです。

 健康面については不安が大きいですね。かけもちで非常勤講師をしているので、移動時間だけで1日に5、6時間取られることもある。若いころと違い、仕事と研究を両立がだんだんきつくなってきています」

“官製資格ビジネス”が生んだ大量の失業者たち

 博士号まで取得した人々が、失業者や生活保護受給者になる今の時代。行き場のない博士たちはなぜこれほど増えたのか――。

事はおよそ20年前にさかのぼる。

 1991年から始まった、旧文部省の「大学院重点化政策」だ。大学の主体を学部から大学院に移させる、というものである。

 その目的を、旧文部省は「専門職業人養成のため、大学院の規模拡大を図る」と謳っている。だが、そこには将来の少子化をにらんだ文部科学省や大学側の意図も見え隠れする。

 大学院に学生を呼び込めば、その分、学費収入が見込める。さらに「条件を満たせば国から補助金が下りる」ということもあって、学部から大学院重視へのシフトはどんどん進んでいった。

 その結果、大学院生の数は急速に膨れ上がった。91年の大学院在学者は9万8650人だが、08年は26万2655人。およそ3倍だ。

 ところが、前述のように修士課程修了者の就職率は6割程度。教員の数も1割程度しか増えていない。“余剰博士”が溢れたのも当然だろう。

 修士・博士課程でかかる学費はおよそ500万円。必ずしも就職に役立つとはいえない学位の対価としては、あまりに高額だ。大学院重点化政策から20年。この間、大学院をめぐり、いわば“官製資格ビジネス”が広がっていたといっても過言ではない。

奨学金は“日本版サブプライム”か?

 学費をまかなうために借りた奨学金の不良債権化も、深刻な問題だ。

 日本学生支援機構によると、奨学金を3カ月以上滞納した人は2007年度、約20万人。延滞債権は2200億円超に上っている。

 もちろん、中には無責任な借り手もいることだろう。だが、一方で低所得のため、返済したくてもできない人々もいる。大学院卒で6カ月以上の延滞者を見ると、正社員はわずか31%。アルバイトや無職は52%だった。年収300万円未満の人も66%いる。

 専門の社会政治学の分野で、すでに多数の著書や翻訳書を出している吉村幸二さん(仮名・44歳)。博士課程のとき、奨学金として400万円を借りた。だが、いまだに返すことができないという。

「2つの大学の非常勤講師を掛け持ちし、専門学校の講師や通信添削の副業をしても、年収はやっと180万円弱。年間19万円の返済額はとても捻出できません」

 借金を背負い、先の生活の見通しも立たない状況では、不安が募ってやりたい研究にも没頭できない。

 首都圏大学非常勤講師組合の松村比奈子委員長はこう説明する。

「高学歴を取得するには、研究に時間を割かざるをえない。したがって多くの院生はアルバイトをする時間もなく、やむをえず奨学金を借りるわけです。しかし大学の学費は近年高くなる一方。私立大学の授業料は30年前の4.5倍、国立大学はなんと15倍です。OECD諸国内ではトップのアメリカに次ぐと言われています。

 しかも独立行政法人化後の国立大学は、国からの運営費交付金が年々減額されているため、もう学費を下げることはできません。その結果、世界でも異常なほどの高額な借金を、若手研究者が背負うことになってしまったのです」

 奨学金とはいっても、欧米のスカラシップ(給付型)と違い、日本のものは単なる“教育ローン”だ、と松村さんは言う。おまけに6割以上の学生が借りるのは、利子がつく第2種奨学金だ。

「まもなく施行される改正貸金業法では、年収の3分の1を超えるなど、返済能力を超えた貸付けは禁止されます。ならば、無職の学生に多額のおカネを貸す今の奨学金事業は、“日本版サブプライム”とはいえないでしょうか」(松村さん)。

潰れていく“学者の卵”たち

 日本科学者会議事務局次長 上野鉄男さんはこう懸念する。

「今のままでは、高学歴の若手研究者がどんどん使い捨てられてしまう。これは、本人のキャリアの問題にとどまりません。親の教育投資が無駄になるばかりか、税金の無駄遣いにもつながる。我が国の学術の発展そのものにも、決定的なダメージを残すはずです」

 同会議では、現在の科学技術政策の根本的な見直しと同時に、具体的な解決策を提案している。

「授業料の免除や奨学金など、大学院生に対し欧米に劣らない経済支援を行うこと」「学術と教育に対する公的資金を欧米並みに増額し、大学教員などの増員を図って若手研究者が定職に就けるようにすること」

などを国や自治体に提言していくという。対処療法に終わらない、政策的な展望が必要だ、と上野さん。

「経済的な成功なんて最初から求めてない。だから大学の同級生が会社で出世していたって、うらやましいとも思わない。僕はただ、自分の研究を続けてゆきたい――それだけなんです」

 ある非常勤講師はこう心情を吐露した。

 優秀な研究者を支え、育てる仕組みが失われようとしている今の日本。病院が壊れかけているように、大学もまた崩壊の危機に直面している。

[DIAMOND ONLINE]

Posted by nob : 2010年01月18日 20:37

信仰に走る人の典型的顛末。。。

■TOSHI「破産」夫人とは10年前破綻

 X JAPANのボーカルTOSHI(44)が17日、ソーシャルネットワークサービス(SNS)ミクシィの公式日記で、香夫人(40)との関係が10年前から破綻(はたん)しており、離婚調停を申し立てたと初めて認めた。さらに、香夫人と自己啓発セミナーのホームオブハート代表のMASAYAこと倉渕透氏(52)に「救われた」と思い込まされたことで、X JAPANを含めた活動で得た収入を渡した揚げ句、膨大な税金と借金が課され自己破産したと明かした。

 98年から自己啓発セミナーに傾倒し続けた12年を、TOSHIは「だまされていた」とし、仕事上の諸経費以外の収入が、ホームオブハートと関連会社ヒーリングワールドに渡り、友人や知人の援助で生活していたという。

 また、香夫人を「守谷香氏」とし「10年前から、実質的には夫婦ではありませんでした。(中略)守谷香氏は、私との家庭生活よりもMASAYA氏とともに暮らすことを選び、現在に至るまで10年間、那須で生活しています」と告白。MASAYA氏と香夫人との深い関係を指摘し「デュエットなどの活動を押し付けられていた、すべての偽りが精神的な極度の疲労となっていました」と明かした。

 進行中の破産手続きについては「私にとって不透明な金銭や経理が明らかにされると思います」と指摘した。「人生の再出発をしようと決意しました」と宣言したTOSHIは18日、都内で会見する。

[日刊スポーツ]


■TOSHIの破産・離婚告白に「どちらの話が本当なのか分からない」

  人気ロックバンド、「X JAPAN」のメンバーでボーカリストのTOSHIが自己破産の申し立たことや離婚調停中であることを自身のブログで告白したことが報道され、ファンを中心に衝撃が走っている。

  TOSHIは1965年生まれの44歳。82年に幼なじみのYOSHIKIとともにロックバンド「X」を結成し、89年にメジャーデビューを果たすと爆発的な人気を誇り、97年に解散。解散後はヒーリングミュージックを中心としたソロアーティストとして活動し、自己啓発セミナー団体「ホームオブハート」の一員として活動し、そのことがかねてから物議をかもしてきた。昨年には団体関連の裁判による過労で体調を崩し、先日は守谷氏との離婚疑惑が一部メディアによって報じられていた。

  17日夜にSNSサイト「mixi」で公開された文章の中でTOSHIは、「ホームオブハート」との関係、 97年に結婚した妻の守谷さんとの関係をつづっており、「私の活動のすべての売り上げのお金が渡っていました」「私には一切与えられていませんでした」「無償で働くただの従業員に過ぎなかったのです」、「10年前から、実質的には夫婦ではありませんでした」「私との家庭生活よるもMASAYA氏との共に暮らすことを選び、現在に至るまで10年間、那須で生活しています」「守谷香氏のブログで、二人で仲良く暮らしているかのような嘘の文章を掲載された」などと苦悩を明かしている。

  文章のコメント欄には公開直後から応援コメントが殺到、わずか20分で上限の500件に到達した。コメントには「頑張ってください」「話してくれてありがとうございます」といったものや「昔に戻ってください。それが一番です」「もう絶対に自分に嘘をつかないでください」といったメッセージも見られた。

  ネット上では今回の文章発表について「X JAPANのTOSHIが好きな人は嬉しいかもしれないけど、旅人TOSHIが好きな人は複雑なニュースだと思う」「人間は失ってはじめて気がつくもんなのか…」「まだやってたんだ!というのが正直な感想」といったコメントが見られる。

  一方、守谷香氏のブログには離婚報道後、「報道は信じない」「絶対一生一緒でしょ?」「信じています」というコメントが数多く寄せられており、それに対して「なみだで…パソコンが見えなくなってしまいます…ありがとうございます…」といった文章が 17日昼に公開された。TOSHIの文章公開後には「トシさんの文章には、正直落胆しました。男らしくないと思います」「どちらの話が本当なのか分からなくなりました」といったコメントも見られるようになっている。

  18日に行われるというTOSHIの記者会見で本人の口からどんなことが語られるのか、多くのファンが注目している。(編集担当:柳川俊之)

[サーチナ]

Posted by nob : 2010年01月18日 20:30

ようやく。。。

■ハイチ地震、自衛隊の調査チームが出発

 ハイチでの大地震で、日本の国際緊急援助隊を運ぶ航空自衛隊・C130輸送機の運航を支援するため、自衛隊の調査チームが16日、米マイアミに向けて防衛省を出発した。

 マイアミで、ハイチの空港の被害状況などの情報も収集する。

 チームリーダーの山下隆康・1等空佐は出発前、「被災した方々に少しでも良い人道支援ができるよう、しっかりと活動してきたい」と抱負を語った。

 国際緊急援助隊は16日夜に日本を出発し、マイアミからC130輸送機で現地入りする予定。北沢防衛相は15日、支援のために活動できるよう空自に対して準備命令を出していた。

[読売新聞]

Posted by nob : 2010年01月17日 13:57

まだまだこれから伸びる。。。

■インターネットユーザー3億8400万人、普及率28.9%に—中国

2010 年1月15日、中国インターネット情報センター(CNNIC)は同日に発表したレポートで、中国のインターネットユーザー数が3億8400万人となり、インターネットの普及率が28.9%に達したことを明らかにした。このうち携帯電話によるネットユーザー数が60.8%に当たる2億3300万人を占めている。網易科技が伝えた。

レポートによると、09年12月30日現在の中国のネットユーザー数は3億8400万人で、08年12月末比28.9%(8600万人)増加した。このうち農村地区のネットユーザーは同26.3%増の1億681万人で、ネットユーザー全体の27.8%を占めている。

また、携帯電話によるネットユーザーが3G(第3世代)サービスの本格化などによって飛躍的に伸び、09年1年間で1億2000万人増加し、2億 3300万人になった。このうち、携帯電話のみを利用しているネットユーザーは全体の8%に当たる3070万人に過ぎないことも明らかになった。一方、ブロードバンドユーザーは08年末に比べて7600万人増加し、3億4600万人となった。

インターネットの利用目的別で見ると、音楽(83.5%)、ニュース(80.1%)、検索(73.3%)がトップ3に挙げられている。また、インターネット決済が前年比80.9%と大幅に増加した以外に、旅行の予約(同77.9%増)、株式売買(同67.0%増)、ネット銀行の利用(同62.3%増)、ネットショッピング(同45.9%増)などもそれぞれ大きく伸びた。中でも09年のネットショッピングの規模は2500億元(約3兆2500億円)に達しており、2010年は更なる増加が見込まれているという。(翻訳・編集/HA)

[レコードチャイナ]

Posted by nob : 2010年01月17日 13:53

これも湧き興り、、、踊り始めたもの。。。

■140字の言霊と商機の宝庫!
勝ち組企業がこぞって提携申し入れ
「ツイッター」の恐るべき可能性

 現在もっとも急速にユーザーを増やしているインターネット・サービスといえば、ツイッター(Twitter)をおいて他にない。

 140字以内でその時々の心境を気軽に投稿できるこの「つぶやきブログ」は、2006年のサービス開始以来、ユーザー数を加速度的に伸ばしてきた。昨年11月時点での全世界ユニーク・ビジター数はなんと約6000万人(その時点で米国が2000万以上、日本は200万以上あったといわれる)。増加ペースは2008年後半から急加速、今もユーザーをどんどん積み上げていることから、ある時点での数字を上げてもほとんど無意味なほどの破竹の勢いである。

 さて、インターネット・サービスがこれだけ成長すると、必ず出てくるのは「収入モデルは何か?」という議論だ。

 現在のところツイッターは、利用のための課金もなければ広告もない。これまでマイクロソフト、グーグル、フェースブック、アップルなどがツイッターを買収しようと動いたが、ツイッターはそのいずれにも首を縦に振らず、独立サイトとしてやっていく気構えであることが明らかになっている。

 増え続けるユーザーをサポートするための設備投資も無視できないところで、どう“自律”の道を描いているのかという疑問がどうしても持ち上がってくる。

 同社はベンチャーキャピタルからこれまで1億5500万ドルの投資を受けており、直近の新規増資の際の企業評価額は10億ドルだったと報じられている。少し前には、2013年末までに10億人のユーザーを抱え、15億4000万ドルの収入を得て、5200人の社員を擁するという展望を示した内部資料まで流出し、収益モデルについて、さまざまな憶測が流れていた。

 ところが最近、そのビジネスモデルの一端が、わずかながらも見えてきたのだ。

 そのひとつは、ツイッターが昨年10月に相次いで結んだマイクロソフトの検索サービス、ビング(bing)とグーグルとの提携にある。提携内容の詳細は明らかにされていないが、いずれ両サイトの検索結果に関連するツイッターのつぶやきが表示されることになるのではないかと言われている。

 これまで通常の検索エンジンでは、刻々と投稿されているツイッターのようなコンテンツをリアルタイムで検索結果に盛り込むことは技術上できなかった。ツイッター側も、検索エンジンにサイトをオープンにしてこなかった。ビングが現在、特別サイトでツイッターのコンテンツ検索をベータ版で行っている程度だ。

 今回の提携で、ツイッターのコンテンツが通常の検索エンジンに統合されることが確実になった。一説によると、この提携でマイクロソフトは1000 万ドル、グーグルは1500万ドルをツイッターに支払うとされている。ビングやグーグル側にとっては、ツイッターという言葉の宝庫を手中におさめることによって、検索エンジンの機能を向上させることができるのは大きな利点だ。

 もうひとつの収入源は、通信キャリアとの提携だ。携帯電話のSMS(ショートメッセージサービス)がツイッターにも使えるようにして、収入をシェアするモデルを各社と交渉中という。

 加えて、ビジネス・ユーザー向けの付加サービスも大きな収入源となることが目されている。

 現在、ツイッターは企業も注目するところ。今や企業にとって、ツイッターで発言しなければ存在しないも同然で、メーカーからエンターテインメント、報道機関まであらゆる企業がここでさまざまなマーケティングを展開している。

 ビジネス・ユーザーも一般ユーザーと同様、利用は無料だが、今後ビジネスに役立つツールを揃えて、それに課金して収入を得る計画が明らかになっている。その中には、企業のつぶやきを読んだユーザーがその後、リ・ツイート(それを自分のつぶやきで、さらに広める)を含めてどんな行動を採ったか、マーケティングの効果がどのくらいあるのかといったことを分析するアナリティックス機能なども含まれる模様だ。

 しかし、もっと明らかな収入源は、広告だろう。グーグルなどの検索広告と同じように、ツイッターのサイトに関連した広告が表示されるというものだ。ツイッターのユーザーには、それぞれ得意とする分野があるし、その時仲間と盛り上がっている話題がある。ツイッターが、こうした話題に関連したターゲット広告を表示すれば、効果は抜群だ。

 ただ、これについて、ツイッターの創業者らは「ただの広告表示はつまらない」という意見を述べたことがある。つまり、もうひとひねり狙っている様子なのである。彼らは、ツィッターを「分散型ネットワーク」にたとえ、人々がそこへやってくるような中心性を持つものでなく、方々に網を巡らしているようなイメージを持っているのだ。

 これが収入モデルとして何を意味するのかは不明だが、無数のつぶやきがインターネットの方々のサイトや携帯の画面に表出して、それが多様な方法でマネタイズされるというイメージだろうか。つぶやきがそのまま、収入のインフラになるというしくみで、そんなことが実現されれば、これまでのインターネットでは前代未聞の収入モデルとなる可能性もある。

 ツイッターを共同創設したジャック・ドルセー、エヴァン・ウィリアムズ、ビズ・ストーンらはみなプログラマーで、グーグルに買収されたパイラ・ラボ(ブロガーの開発会社)の創設者、関係者である。その他にもユニークなスタートアップを創設してきたそうそうたるメンバーがツイッターの中核をなしている。彼らは、大企業に買収されて私腹を肥やすことより、このつぶやきブログがどんな可能性を持っているのかに大きな関心を持っている顔ぶれだ。

 ツイッターの収入モデルは、いかなるものであってもインターネットの新しい地平を拓く。そう予言しても、あながち間違いではないだろう。

[DIAMOND ONLINE]

Posted by nob : 2010年01月16日 23:18

いやはや。。。

■米金融大手:38社の平均報酬、過去最高の1350万円

 【ワシントン斉藤信宏】米紙ウォールストリート・ジャーナルは15日、米金融大手38社の09年の社員報酬額が過去最高を更新する見通しだと報じた。平均報酬額は約14万9000ドル(約1350万円)となり、これまで最高だった07年より約3000ドル増える。38社の報酬総額も約1458億5000万ドルと金融危機が起きた08年比で18%増、07年比でも6%増になるという。

 同紙が09年1~9月までの各社の決算内容と業績見通しに基づき算出した。各社とも08年の危機から立ち直り、一般企業の売上高にあたる経常収益が総額4500億ドルと危機前の07年の水準から25%増に回復した。

 公的資金を投入された金融大手の高額報酬については、米国内で批判が高まり、オバマ大統領は14日、金融大手50社に総額900億ドルの「金融危機責任料」を課す方針を発表。会見で「高額報酬に支払う資金を公的資金の損失補てんに回すべきだ」と強調した。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2010年01月16日 23:14

湧き興り、、、踊り、、、そして果てる。。。

■PHS大手ウィルコム、企業再生支援機構活用へ

 経営再建中の簡易型携帯電話(PHS)大手ウィルコムが企業再生支援機構を活用する方向で検討に入ったことが15日、明らかになった。

 ウィルコム支援に名乗りを上げている携帯電話3位のソフトバンクに加え、投資ファンドのアドバンテッジパートナーズも機構とともに出資することを検討している。

 ウィルコムは26日の債権者集会で再建計画などについて合意を取り付けたうえで、機構に支援申請する方針。機構が支援決定を行えば、日本航空に続く2件目の案件となる見通しだ。

 ウィルコムは、過去の設備投資などによる巨額の有利子負債などが重荷となり、私的整理の一種である「事業再生ADR」を活用した再建を目指している。しかし、計画策定が難航しているため、機構に支援を仰ぐ方向となった。ウィルコムと機構は取引先金融機関に対して、数百億円規模の債権放棄を要請する方針だ。

[読売新聞]

Posted by nob : 2010年01月15日 23:07

行き詰まりこそ変革の好機。。。

■大学生内定率、最低の73% 文科省12月時点調査、下落幅も最大

 今春卒業予定の大学生の就職内定率が、昨年12月1日時点で前年同期より7.4ポイント低下し、73.1%だったことが14日、文部科学省の調査でわかった。調査を始めた1996年以降、過去最低で下落幅も過去最大。今春高校を卒業する就職希望者の就職内定率も昨年11月末時点で68.1%と、前年同期比で9.9ポイント下がったことが同日、厚生労働省のまとめで分かった。

 文科省によると、大学生男子は前年同期比7.4ポイント減の73.0%、女子は73.2%で7.3ポイント減少した。特に私立大の女子は9.5ポイント減の69.0%で、大学の中で就職内定率が最も低かった。

 学校種別では、私立大の就職内定率が70.5%と8.5ポイント減。4.6ポイント減の国公立大(80.7%)に比べ減少幅が大きかった。短期大学の就職内定率は47.4%で9.5ポイント減少。高等専門学校は96.9%で1.1ポイント増、専修学校は56.7%で6.4ポイント減少した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2010年01月14日 23:59

事実上の破綻。。。

■保険料納付率58%、低迷続く 国民年金、昨年7カ月間

 厚生労働省は14日、2009年4月から10月まで7カ月間の国民年金保険料の納付率は、08年度同期の59・9%から58・0%に下がったと発表した。

 08年度は通年で62・1%と過去最低を記録。納付率の低迷が続いていることが裏付けられた。

 雇用環境の悪化によるリストラなどで、会社員が入る厚生年金から、国民年金に非正規労働者や無職の人が流入。家計が苦しく、支払えない人が相次いだ。年金記録問題への対応に人員を割かれ、徴収業務に十分な数の職員を配置できなかったことも影響した。

 都道府県別で最低だったのは沖縄(35・5%)。次いで大阪(48・6%)、長崎(53・2%)の順。最高は島根(71・3%)で、新潟(70・8%)、福井(69・9%)が続いた。

[47NEWS]

Posted by nob : 2010年01月14日 23:58

今回は再建に期待。。。

■‘経営の神’稲盛和夫氏がJAL操縦へ、政府側のCEO要請を受諾

日本で「経営の神」と呼ばれる稲盛和夫・京セラ名誉会長(77)が日本航空(JAL)の‘救援投手’になる。JALの経営正常化を主導する政府傘下の企業再生機構が稲盛氏にJALの最高経営者(CEO)を要請したのだ。稲盛氏は12日、この要請を受諾した。鳩山由紀夫首相はこの日、官邸を訪れた稲盛氏に「最善を尽くしてほしい」と頼んだ。稲盛氏は「JALの再生は可能」と自信を表した。

企業再生機構は「内部の会議では最初から稲盛氏が適任者に選ばれていた。稲盛氏は世界的に著名な経営者で、経営能力が客観的に認められている」と強調した。企業再生機構は稲盛氏をCEOで選任し、従来の経営陣を入れ替える方針だ。稲盛氏は自身が信頼する経営専門家をJALに‘輸血’ する見通しだと、時事通信は伝えた。

稲盛氏がCEOに選ばれたのは、京セラを世界的な企業で育成し、数多くの経営神話を残してきたからだ。電子部品・セラミック製品などを製造する京セラは1959年、他社の工場の一部を借りて従業員28人のベンチャー企業としてスタートした。創業後は毎年、黒字を出してきた。現在では従業員6万人・子会社219社を率いる世界的な企業に成長している。

稲盛氏が尊敬されるのは経営実績のためだけではない。日本の思想を土台とする経営哲学に基づいて強者が弱者を助け、能力よりも性格が良くてこそ個人も企業も成功するという主張を繰り広げてきた。このため稲盛氏は「職員の精神的・物質的な幸せの追求」を会社の経営目標としている。こうした経営哲学のおかげで、京セラは売上高1兆1285億円(08年基準)の大企業に成長する過程で何度か買収・合併(M&A)をしてきたにもかかわらず、一度も雑音は出なかった。

東洋的な経営哲学に基づきながらも、稲盛氏の無借金経営とアメーバ経営は徹底的に計画的かつ科学的だった。稲盛氏は自ら分裂するアメーバのようにいつでも分かれたり統合したりできる独立採算制で会社を運営し、効率経営のモデルを作り出した。

通信産業の民営化が始まった84年にはKDDI設立を主導し、10年で日本第2位の通信会社に育成した。稲盛氏の哲学に追従する経営者が増える中で設立された私設経営スクール「盛和塾」には、毎年3000人余りの中小企業社長が集まる。

しかし8400億円規模の債務を抱えて法的整理に入るJALを安全に‘非常着陸’させるのは決して容易でない。株価は連日暴落し、顧客の不安も高まっている。13日にもJALの株式は下限値の7円に落ち、取引が中断された。

[中央日報]

Posted by nob : 2010年01月14日 23:57

賢明な判断。。。

■過激派シー・シェパード、豪でも反感高まる

 【シンガポール=岡崎哲】今月6日に発生した日本の調査捕鯨船団の監視船「第2昭南丸」と米国の反捕鯨団体シー・シェパードの小型高速船「アディ・ギル号」の衝突が、高速船の大破など過去最悪の被害となり、同団体に同情的だったオーストラリアで過激行動への反感が募っている。

 不満は、エスカレートする事態を止められない豪ラッド政権にも向かっている。

 「政治家と記者は(シー・シェパードの)活動家への支援をやめるべきだ」——。豪有力紙「オーストラリアン」は8日付の社説でこう訴えた。一連の抗議行動を「傲慢(ごうまん)で理屈に合わない」と切り捨て、シー・シェパードとの「決別」を宣言した。同紙のサイトで実施された読者投票で衝突責任の所在を尋ねたところ、約64%が「シー・シェパード」と回答した。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙の社説もシー・シェパードの行為を「違法すれすれの極めて危険な遊び」と非難。日本側の「防衛的措置は合法」とした。

 捕鯨海域に近い豪州は、シー・シェパードの事実上の出撃拠点で、資金の主要供給源でもあった。衝突直後には日本を批判する意見が強かったが、最近は矛先が反捕鯨団体に転じた。背景には、衝突時の映像が広がり、団体の無謀な抗議行動がひとつ間違えば人命にかかわる事態となっていたことが判明、反感が広がった事情がある。

 こうした風向きの変化にもかかわらず、ラッド政権は衝突後、「(捕鯨船団と抗議側の)双方に危険行為の自制を求める」と公式発言を繰り返すにとどまっている。野党などからは、「豪州から船を派遣して双方の動きを監視すべきだったのではないか」などと無策批判が一斉に上がった。

 そもそもラッド労働党は2007年の総選挙で、「日本の調査捕鯨の違法性を国際法廷で訴える」と公約、反捕鯨の環境団体「グリーンピース」の元理事ギャレット氏を環境相にすえた。だが、その後は「外交努力」をうたうだけで具体的行動は見送ってきた。

 政府内には、主要貿易相手国である日本との関係悪化への懸念に加え、国際司法裁判所などに持ち込んでも「勝てる保証はない」(ギラード副首相)との計算があるようだ。豪州の主張は、自国が南極大陸の一部に領有権を持ち、その沖合は「排他的経済水域」(EEZ)にあたるため、「この海域での日本の捕鯨は違法」という論拠だ。

 だが、領有権が確定していない南極でEEZを主張するには無理があり、「国際法廷で南極領有が否定されれば、かえって国益を損なう」との懸念がうかがえる。ラッド政権は年内にも行われる総選挙をにらみ、世論と国益確保のはざまでジレンマに陥っている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2010年01月14日 23:55

グーグルといえども。。。

■【コラム】グーグル、決断のとき-中国撤退は是か非か

これがグーグルにとって重大な決断の時であることは間違いない。

 中国からの撤退検討を明らかにしたことで、同社は拡大を続ける巨大市場でのトップの座よりも安全なサービスを提供することを重視する姿勢を示した。

 しかし、これは正しい決断だろうか。

 同社の中国事業は、まだ小さく、目先では、撤退しても大きな影響はない。シティ・インベストメント・リサーチによれば、同社の中国事業は、2010年の利益全体の1%に過ぎない。

 このためグーグルは、中国での負けを認めたくないばかりに倫理的な理由を掲げて撤退しようとしているという見方が出ているが、これは誤りだ。調査会社のアナリシス・インターナショナルによると、グーグルの検索サービスのシェアは2006年の13%から2009年の第4四半期には36%に拡大している。

 検索サービスでトップの百度の58%からは大きく離されている。しかし、この2社が市場をほぼ独占しており、このポジションは、同業他社の垂涎(すいぜん)の的だ。ただし利益は、他の中国でビジネスを展開している企業も同様だが、まだこれからだ。

投資家にとっては、この中国撤退の動きはグーグル経営陣が持っている理想主義の表れとみえるだろう。収益化がはるか遠くでも書籍の電子化のような事業についての先行投資は容認できる。同社には慈善団体のようなところがあるからだ。上場したときに、経営陣は、「短期的な利益にはならなくとも、世界に前向きなインパクトのある事業をやりたい」と言っていた。倫理的な観点以外からみても、いくつかの上場時の公約に忠実なことは理解できる。

 同社は膨大な個人情報を預かっており、顧客の信頼は重要だ。その情報を守るためには慎重でなければならない。また情報の自由を推し進めようという姿勢は、中国政府の情報規制の強化の流れと相容れないものがある。

 ともかく同社の中国撤退は中国で事業を展開する企業にとっては気の重くなる出来事だ。

 グーグルは、中国で事業を展開するため検索結果への自主検閲に同意した一方で、中国政府が規制を緩和する方向に向かうことを期待していたに違いない。

 しかし、反対のことが起きている。ハッカー攻撃によって、とうとうグーグルは堪忍袋の緒が切れたというところだろう。

中国が金融危機後の経済成長によって自信を深める一方で、外資にとっては事業がやりづらい環境になってきた。米コカコーラによる果汁メーカー中国匯源果汁集団(China Huiyuan Juice Group)の買収を中国商務部が承認しなかったり、英豪の資源大手リオ・ティントの社員4人をスパイ容疑で逮捕したりしたのも、そうした流れを示している。

中国の指導者らは、おそらくグーグルなどに興味を持っていないだろう。もし撤退すれば、中国政府の規制に従順な百度など地元企業が成長できる。中国のインターネットは、社内イントラネットに近づいていくことになるだろう。

 グーグルの中国事務所の前に花束を置いた人々が、こうした懸念を感じているのは確かだ。今回のグーグルの動きは、外からみると、インターネットの自由のための抵抗のようにみえるが、中の人々にとっては、一つの外資系企業の撤退以上のものがある。

[THE WALL STREET JOURNAL]


■「治安優先」中国譲らず グーグルの検閲撤廃要求に対し

 インターネット検索で世界最大手の米グーグルが中国撤退を視野に当局に検閲の撤廃を求めた問題を巡り、ネットの自由を重んじる米国・グーグルと、社会の安定を優先する中国がぶつかり合う構図となっている。中国政府はネット規制を譲らない方針を強調。中国共産党機関紙の人民日報は14日付で「インターネットの管理が国家の安全を保障する」と主張し、中国商務省は15日、グーグルが撤退しても「米中間の通商関係には影響しない」との見解を示した。

 「グーグルが中国から撤退すれば、中国のネットは暗黒の世界になってしまう」。厳しい寒さが続く北京市北西部のグーグル中国本部前。若者らが13日から詰めかけ、花束や支援のメッセージを置いていく。(北京=多部田俊輔、シリコンバレー=田中暁人)

[日本経済新聞/16日追加]


■Googleにとっての中国: 人権うんぬんよりも世界でのビジネスが第一

アメリカ人が中国について書くことは、どんな場合でも難しいが、アメリカの企業が中国で直面するいろんな問題は、書くことよりもはるかに難しい。率直に言って、中国のGoogleは羨望の対象ではない。シリコンバレーの有名企業の中では成功しているほうだが、決してここのマーケットリーダーではないし、今後そうなることもありえないだろう。リーダーになりたかったら、Googleの社是である「悪事を為さず(do-no-evil)」を曲げて、政府の検閲を容認しなければならないだろう、と西側の人たちの多くが感じている。今のGoogleは、手詰まりだ。中国という巨大市場を無視することはできない。しかし同時に、Googleが今の地位を獲得するために(主に西側世界で)払った巨額の、文化的倫理的企業イメージ的費用の成果を、ここであっさりドブに捨ててしまうわけにもいかない。

そこに、あの有名なブログ記事が登場する(英語のサイトのみだ)。それは、Googleは今後、中国政府のルールの下では操業しない、それが不可能なら中国から撤退する、という内容の記事だった。シリコンバレーのエリートたちは、Googleは合衆国政府よりも偉い、道徳的高潔さの模範を世界に示した、とTwitterやブログで褒めそやした。

私ならこう言う: Googleは悪い状況から、人間的にもビジネス的にも良いものを作り出した。Googleが人権という問題をまったく考えなかったとは言いたくないが、しかし今回の最大の動機はビジネスだ。おめでたい西欧人になってしまわないために、少なくとも3つのことを思い出す必要がある:

1. Googleの中国での業績はそれほど良くない。Googleが中国でトップシェアを占めていても、今回のように撤退云々と言い出しただろうか? まず、そんなことをしたら株主たちに訴えられるだろう。しょせんGoogleは、営利企業であり、しかも公開企業だ。Google ChinaのトップだったKai-fu Leeに北京で昨年の10月に会ったとき彼は、辞める理由の一つは、Googleが今後どんなに頑張ってもBaiduを抜いてマーケットシェアを大きく拡大することはありえないからだ、と言った。Googleは、中国での操業は割に合わないと判断し、その不利を今、マーケティングキャンペーンの素材として有利に生かすことによって、中国以外の世界での評価をなお一層高めようとしているのだ。

2. Googleは自ら退路を断っても平気だ。 今回のやり方は、中国式の交渉術ではない。それどころかGoogleはこれまで、それをさんざんやって/やらされてきたから、そんなことは百も承知だ。ブログなどの公開メディアで政府をたたいても良い結果は得られない…とくに英語のブログでは。Googleに、今後とも中国政府とうまくやっていく気があるのなら、書簡の公開はしなかっただろう。そんなことをしたら、今後いっさい相手にされなくなる。中国歴の長い起業家のMarc van der Chijsなど多くの人が、Twitterの上で言っているとおりだ。これはいわゆる焦土戦術であり、見捨てた中国市場を代価に世界の票を勝ち取ろうという作戦だ。中国人の顧客と社員たちは、要するに置いてきぼりを食らったのだ。

3. 次の10年で事態はさらに悪化する。 ShandaによるMochi Mediaの買収は、それ単独のできごとか? よく考えてみよう。中国のWeb企業は大量のキャッシュをたくわえ、高い株価を誇っているが、それでもまだ、比較的若いWeb市場だ。しかしこれからはますます、ここの企業が合衆国のスタートアップを買っていくだろう。その逆はない。そうなっても、シリコンバレーの…西側的…レトリックを固持できるのか?

おそらく、もっとも衝撃的な部分は: かつてYahooは中国でGoogleよりはうまくやっていた。しかし数年前に撤退したのは、Alibabaには勝てない(Aliの40%近くの株主になることはできない)と悟ったからだ。Alibabaは、中国での成長の仕方をいちばんよく知っている企業だ。中国に住む起業家でエンジェル投資家のBill Bishop…彼は私が書く中国記事を批判することもある… は、そう言ってから次のように付け加えた:“YahooがGoogleよりもお利口と思えたことは、あまりないのにね”*。〔*: そのときだけはYahooがGoogleよりも賢いと見えた、の意。〕
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

[TechCrunch/17日追加]

Posted by nob : 2010年01月14日 23:46

あくまで本人と家族が決めること。。。

■間寛平「がん」でもマラソン 「中断を」派と「応援」派

<テレビウォッチ>アースマラソンを敢行中の間寛平(60)が前立腺がんであることを告白した。イスタンブールで精密検査を受けたところ、判明したという。

トルコから送ってきたメッセージビデオで彼は、結果が出るまでの1週間、「ひょっとしたら死ぬのかなと思いました」と不安に駆られた心情を吐露。しかし、医師から「この病気と走ることは全く別物。注射をし、薬を飲みながら治しながら走れる」と聞いて「めちゃめちゃ嬉しかった」と話す。そして「1日も早くゴールして病気を治すように頑張って帰ります」と述べる。

この決意に、テリー伊藤は異を唱えた。同じ60才の寛平がアースマラソンに挑むことを、好き勝手をしていいなあ、と憧れたが「がんになって心配されながら走るのを見るのがイヤ」だとし、「いったん日本に帰ってきていい。休んでまた途中からやってもいい。頑張らない方がいい。適当でいい」とつづけた。しけた顔で「頑張ります」と言うのは軽い感じがせず、寛平に似合わない。相変わらずエヘラエヘラしていてほしい、という意見らしい。

これに対して加藤浩次が「ここまで来たら、と思う気持ちもあるだろう」と言い、リポーターの中山美香も「これまでどおり応援したい」と結んだ。

寛平側から寄せられたFaxによると、ホルモン療法を受けながら明日1月15日から再び走り始めるそうだ。ゴールするまで、あと何日ほどかかるのだろうか。

[JCAST]


■ 「がん」間寛平の妻 マラソン継続への意見は…

<テレビウォッチ>きのう(1月14日)に続いて間寛平(60)が登場。今朝はまず、イスタンブールで前立腺がんの夫に寄り添う妻の述懐から。

夫が病魔と闘いながら走る決断をしたことについて、「アースマラソンを始めるときに主人は『命をかける』と言っていた。やめるということは自分の夢を捨てることになる。本人がやりたいと言うなら、いっしょに前へ進んで行きたいと思う」と、夫唱婦随で支える決意を表した。聞いていた寛平は「とりあえず前へ前へと、いい方に考えながらやりたい」と話す。

このインタビューの数時間後になる現地時間深夜、スタジオからの生電話に寛平が出る。 加藤浩次が「健康状態は?」と尋ねると、「絶好調」と寛平。テリー伊藤の「体調は?トイレが近いとかは?」という質問には「全然、変わらないですね」。

加藤が「安静にしているよりも走っている方が、病気のためにはいいんしょう」と問うと「薬とか飲んでいると徐々に筋肉が弱って行くから走った方がいいと言われた」。走ると決意を固めて気持ちがスッキリしたのか、声は明るい。

最後に加藤が「心配しているファンにひとこと」と促すと、「ブログを見ると元気を戻せるので、書き込んでください」とした。

これから陸路1万キロを走破したあと、日本海を渡って10月アタマごろに帰国する予定らしい。無事に帰りつくことを祈ろう。

[JCAST/15日追加]

Posted by nob : 2010年01月14日 23:42

学ばない、、、学べない。。。

■中国のミサイル迎撃実験が成功、米国のパトリオットより優れていると自賛

  中国は11日、国内で地上配備型の弾道ミサイル迎撃システムの技術実験を行い、実験の所期目標を達成した。外交部はこれは防御的な実験で他国を目標としたものではないとしている。チャイナネットが報じた。

  関係部門によると、地上配備型の弾道ミサイル迎撃技術は、主に遮断機、センサー器、戦闘管理システムからなっており、敵の弾道ミサイルを測定して追尾し、地上から迎撃器を打ち上げ、敵の弾道ミサイルが本土に着く前に迎撃する。

  世界で地上配備型の弾道ミサイル迎撃技術があるのは、米国などごく少数の国だけで、中国が今回の実験を行う前に関連の実験をしていたのは米国のみであった。今回の実験成功、中国の本土防衛能力を大幅に向上させ、世界中の弾道ミサイル迎撃技術に抑制と均衡の効果をもたらすと見られている。

  空軍指揮学院の王明校大佐は「環球時報」の取材に対して、米国のパトリオットシステムと違い、弾道ミサイル迎撃システムの迎撃は高度がより高く、迎撃効果もより一層高いと話した。写真は中国自主開発の「紅旗9」。(編集担当:米原裕子)

[サーチナ]

Posted by nob : 2010年01月13日 23:39

よくぞここまでの感。。。

■さくらやを清算、社長退任 ベスト電器が業績低迷で

 ベスト電器は12日、低迷する業績を立て直すため、赤字が続く連結子会社さくらや(東京)について、2月末までに事業から全面撤退し、会社清算すると発表した。東京・新宿をはじめ首都圏に15店舗ある「さくらや」の名称も消える。業績悪化の責任を取り浜田孝社長(60)は12日付で辞任し、後任に深沢政和副会長(64)が就任。創業者一族の有薗憲一会長(69)も辞任した。

 一方、ベストに約15%出資し業務提携を結んでいるビックカメラは12日、「さくらやのうち、収益拡大が見込める一部店舗については承継を申し入れる」と発表した。

 家電量販店業界は、エコポイント制度効果で薄型テレビなどの販売は好調だが、店舗間の競争が激化。ベストは障害者団体向け郵便料金割引制度を悪用していたとされる事件も響き、業績回復は鈍い。2006年に子会社化したさくらやも赤字続きで、業績改善は困難と判断した。

 ベストは10年3月からの2年間で、全国約570店のうち50~70店舗を閉鎖。閉店に伴う人員整理も検討する。

[47NEWS]

Posted by nob : 2010年01月12日 23:45

同意せざるをえない。。。

■日航の年金削減問題 基金解散は最後の手段

 日本航空による企業年金の削減手続きが大詰めを迎えている。OBの同意取り付けに失敗した場合、企業再生支援機構は年金基金を解散させる方針だ。日航の年金問題の要点をまとめた。

 Q なぜ削減が必要か?

 A 年4・5%という利回りでの給付が、運用環境の悪化で維持できなくなり、約束通り給付するには基金の積み立てが3300億円も不足している。年金の会計は日航本体とは別だが、会社が穴埋めしなければならず、経営上の重荷だ。

 政府や銀行団、日航は昨年9月以降、主な債権者間で利害を調整する私的整理で再建を模索していた。その中でも、公的資金の投入が避けられない見通しとなったことから、政府内で「日航の年金の給付水準を維持する原資に税金が回ることは許されない」との議論が高まった。

 日航も自主的な削減を目指し、現役や受給権者であるOBの同意を得ようとしている。

 Q 基金の解散案が急浮上したのはなぜか?

 A 再建手法が私的整理から、会社更生法の適用申請による法的整理へと変わったことが大きい。

 年金の受給権は厚く保護されており、会社更生法に基づく再建でも大幅な減額対象にならない可能性が残る。これに対し、今ある資産を配分して基金を解散すれば、重荷から一気に解放されるからだ。

 削減率は、日航の計画では現役が約53%、OBは約30%だが、解散した場合は双方とも約60%になるという。

 Q 同意確認手続きはどうなっている?

 A 手続きは昨年12月21日に始まり、今月12日が期限だ。削減には現役、OBそれぞれ「3分の2以上の同意」が必要で、現役は条件をクリアした。OBは難航しており、9日時点で、約9000人のOBのうち同意表明は4000人超にとどまり、2000人ほど足りない。

 期限までに3分の2に満たない場合、日航は22日まで手続きを延長する考えだ。

 Q 解散の手続きは?

 A 基金の代議員会で4分の3以上の賛成があれば解散できる。解散は最後の手段と言えるが、代議員は経営側と最大労組の出身者が多数を占め、実現する可能性は高い。厚生労働相が、年金給付を続けることで基金の存続が危ういと判断すれば、解散命令を出すこともできる。

[読売新聞]

Posted by nob : 2010年01月12日 23:35

過去に縛られないで、、、過去は変えられないけれど、未来は必ず自ら変えられる、、、前向きに諦めてしまわないでいさえすれば。。。

■幸せと感じたことがない

 20代の会社員女性。今まで幸せと感じたことがありません。ずっと不幸です。名前の画数さえ大凶です。

 小さい頃は闘病のため好きな食べ物は禁止でした。いじめにも遭いました。大人になってからも父が借金を残して出て行き、家族を扶養しなければならなくなりました。最初に就職した会社では体調を崩すほど嫌な部署に配属され、人間関係も最悪でした。限界を感じ1年でやめました。今の会社も将来性はありません。しかしこの不景気、ほかに仕事もありません。

 友人たちは病気もせず職場にも恵まれています。どうして私ばかりこんな目に遭うのか。「すごい不幸だね」と言われます。毎日将来の不安を感じています。いつかは幸せにと願い続けてきましたが、選択するたびに悪い方向に行くのです。どう生きていけばよいのでしょう。(大阪・A子)

 確かに大変なご苦労を重ねておられる。それでも健気(けなげ)に頑張ってきたあなたに心から応援のエールを送りたいです。ご質問は「不幸な運命の中でどう生きるべきか?」というものですが、これは大げさに言えば、人類の一大テーマ。古今東西の哲学者が考え続け、文学の主題にもなっています。

 もちろん、「正解はこうです!」と発表できるようなものでもありませんが、「幸福か不幸かが問題ではない。とにかく生きることに人間の価値あり」という意見が多いようです。もっと積極的に「苦労するほど人格が磨かれて、人間として完成される」という見解もあります。これはどちらかと言うと西欧的価値観ですかね。東洋的には「災難は災難として受けるべし。それもまた良き哉(かな)」という一種諦観(ていかん)ですか……。

 ここまで読んで、私は答えを出せず、他人の意見を紹介して逃げようとしていると思われたかもしれません。ただ、「自分は不幸だな」と思った時に、屁(へ)理屈でも良い、気休めでも良い、私は右に述べたような先人の結論を思い出すようにしています。すると不思議に勇気が出ます。この方法があなたにとっても、前向きに生きるきっかけになると良いのですが。

(野村 総一郎・精神科医)

[読売新聞]

Posted by nob : 2010年01月12日 00:48

世界は中国に向かう、、、これまでの先進国という反面教師からの学習は困難。。。

■中国の09年輸出額、ドイツを抜いて世界一へ

【1 月11日 AFP】中国税関総署は10日、2009年12月の輸出額が前年同月比17.7%増の1307億ドル(約12兆円)だったと発表した。09年通年の輸出総額は1兆2000億ドル(約111兆円)で前年割れとなったが、これまで首位だったドイツを抜いて、世界トップになることが確実となった。

 中国の単月輸出額は、世界経済不況による海外市場の冷え込みで縮小傾向が続いていたが、世界貿易に活気が戻ったことをうけて、08年10月以来、1年2か月ぶりにプラスに転じた。

 12月の輸入額は前年同月比55%増の1120億ドル(約10兆3000億円)で、史上最高額を記録。09年の輸入総額は1兆50億ドル(約93兆円)となった。

 09年通年の輸出入総額は、前年比13.9%減の2兆2100億ドル(約204兆円)と大幅に減少した。(c)AFP/Dan Martin

[AFPBB NEWS]

Posted by nob : 2010年01月12日 00:45

ようやく、、、公平性への第一歩。。。

■ネット選挙運動解禁…公選法改正、参院選から

解禁されれば、こんな事も
▽選挙期間中、党のホームページに候補者の演説内容の動画を掲載する
▽候補者が選挙中の動きを随時、ブログに掲載する
▽民間団体が、選挙中の候補者のホームページやブログを一覧できる候補者紹介サイトを開設する 

 民主党は公職選挙法を改正し、インターネット利用や戸別訪問を解禁して選挙運動を大幅に自由化する方針を固めた。

 ネット利用解禁は、1月からの通常国会に改正案を提出し、夏の参院選からの実施を目指す。戸別訪問解禁は参院選の公約に掲げ、秋以降に法改正する考えだ。

公選法改正、個別訪問解禁も検討

 公選法は選挙運動の公平性のため、配布できる文書類をはがきやビラなどに限っている。この規定に基づき、選挙中のホームページ(HP)更新も違法な「文書図画の配布」にあたり、禁じられると解釈されている。投票を依頼する目的で有権者の自宅などを訪れる戸別訪問も買収などを防ぐために禁止されている。

 これに対し、民主党では小沢幹事長らが選挙運動の自由化を主張している。政権公約(マニフェスト)選挙の定着などで選挙が政党中心に行われ、自由化が買収などにつながりにくくなったと判断している。昨年の衆院選で主要政党が選挙中にHPを更新するなど、ネット利用禁止がなし崩しになってきており、実態に即した改正を行うべきだという声も強まっている。

 ネット利用は、選挙中のHP更新だけでなく、電子メール使用も可能にする全面的な解禁とする方針だ。ただ、〈1〉投票日のHP更新は認めない〈2〉メールの送信対象は登録者に限定する〈3〉改ざんの恐れがあるため、選挙公報はネットに掲載しない——などの制限を加える案が出ている。

 自民党は、他人が候補者の名前をかたる「なりすまし」が容易なメールの解禁には否定的だ。民主党もなりすましや中傷の対策などをさらに検討する考えだ。

 民主党は5月末までに改正案が成立すれば、参院選でネット利用を解禁できるとみている。「インターネット選挙運動解禁研究会」(田嶋要会長)で検討し、議員提案で国会に提出する構えだ。一方、戸別訪問は1925年の普通選挙法制定以来、戦後の一時期を除いて禁止されており、解禁は選挙運動の抜本的な変化につながる。民主党は与野党協議に時間がかかると見ており、ネット利用解禁を先行させる考えだ。

[読売新聞]

Posted by nob : 2010年01月05日 23:53

またまたこういうの、、、最悪。。。

■【韓国ブログ】「アメブロ」の芸能人ブログで個人情報流出、韓国でも話題に

  ブログサービス「アメブロ」などを運営するサイバーエージェントは1日、運営する「Ameba」のオフィシャルブログにおいて不正アクセスの被害を確認し、同時にオフィシャルブログのIDやパスワード列挙した450件のデータが外部に流出したと発表。また、同日には警視庁渋谷署に届け出たことも明らかにした。

  韓国では、2005年にペ・ヨンジュン、チャン・ドンゴンなどの芸能人の私生活を暴露したとする「X-ファイル」がインターネット上で広まり、騒動となった。また、俳優のパク・ヨンハは2008年に個人情報の流出を避けるため、ミニホームページの運営を放棄したと発表。 2009年の11月には「愛人として囲える女性芸能人の価格別リスト」といった真贋不明のリストなど、芸能人の個人情報の流出に関する事件が多発している。

  韓国人ブロガーの孤独ハンビョル(ハンドルネーム)はこのニュースを取り上げ、「どんなスタッフが、このような事件を起こしたのだろう。アメブロを使用している芸能人のIDとパスワードが列挙したExcelファイルがアップロードされ、クリックすれば多くの芸能人らの個人情報が手に入ったという。今は全部削除されたようだ」と述べ「個人情報の流出問題に関しては、国境の差はないようだ」とつづっている。(編集担当:李信恵・山口幸治)

[サーチナ]


■「アメブロ」芸能人ブログで情報流出 運営「舞台裏」も明らかに

また、ファイルには、事務所が公式ブログ開設を申し込む文面や、「アポとって話しをしてみるのだ!」「事務所ごと取りに行こう!」といった営業の進捗状況とみられる文章も散見される。思わぬ形で、人気ブログ運営の舞台裏が明らかになった形だ。

エクセルにはIDとパスワードが一覧に

事態が発覚したのは、年が明けて間もない2010年1月1日午前1時頃。「アメブロ」にブログを開設しているタレントの藤本美貴さんやジャガー横田さんのブログに、突然「お年玉」と書かれた「のし袋」の画像がアップロードされ、画像からはエクセルファイルへのリンクが張られていた。このエクセルファイルには、アメブロにブログを持っているタレントの名前が列挙されており、IDとパスワードも一覧になっている。

エクセルファイルは、「アップローダー」と呼ばれる、誰でもファイルをアップロードすることが可能なウェブサイトにアップロードされており、このファイルを見た何者かが、藤本さんや横田さんのブログに不正にログインして内容を改ざんしたものとみられている。

エクセルファイルから流出したのはIDとパスワードだけではない。エクセルの項目には、「ヘッダ適応」「写真リサイズ」「ブログ準備」「監視依頼」といったものが確認でき、新規ブログを開設する際の工程管理表としても機能していたことが伺える。さらに、タレントの所属事務所が公式ブログの開設を申し込んだ際に送信したとみられる

「所属アーティストのブログを御社のタレント/有名人ブログで取扱い頂く事は可能でしょうか?可能でしたら、方法等教えて頂ければ助かります」

といった文面も確認できる一方で、

「アポとって話しをしてみるのだ!」
「バーター必須であれば」
「事務所内もしょぼい」

といった、アメブロ側の事務所に対する評価とおぼしき文面も散見される。
「がけっぷちアイドル」も事態に困惑

今回の事態は、アメブロを利用している芸能人にも波紋を広げている様子だ。例えば「がけっぷちアイドル」として知られるタレント・くまきりあさ美さん(29)は、1月2日15時過ぎに「流出?」というタイトルでブログを更新し、

「気になって調べたら わたしの名前もあったけど 何にも連絡ないし 気のせいですよね」

と困惑気味だ。

「アメブロ」を運営しているサイバーエージェント(東京都渋谷区)は、1月1日夜になって、不正アクセスの被害を確認したことを発表。流出したID・パスワードの件数は約450件で、流出したパスワードは同日正午までに変更したとしている。同社では、緊急地策チームを結成した上で、「渋谷警察署に被害状況の報告及び関連資料を提出した」としており、流出経路を含めて原因究明を進めていきたい考えだ。

[J-CAST NEWS]

Posted by nob : 2010年01月03日 14:53

まあ何であれ、、、良い方向。。。

■北朝鮮が新年共同社説、米国との敵対関係終息を呼び掛け

 [ソウル 1日 ロイター] 北朝鮮は国営の朝鮮中央通信社(KCNA)などを通じた新年共同社説で、米国との敵対関係の終息や、朝鮮半島の非核化などを呼び掛けた。

 北朝鮮は先に、同国の核問題をめぐる6カ国協議再開の必要性について、米国と多くの点で見解を共有しているとも表明。ただ、専門家の間には、北朝鮮が6カ国協議再開で合意する前に、米国との関係正常化について別途協議を求めるのではないかとの懸念がある。

 KCNAは「朝鮮半島やそのほかのアジアの平和と安定を守るための基本課題は、北朝鮮と米国の敵対関係を終わらせることだ」とし、「対話と交渉を通じて朝鮮半島に強固な平和体制を確立し、非核化するという北朝鮮の立場は一貫している」と伝えた。

 昨年12月には、北朝鮮を訪れた米国のボズワース特別代表が、オバマ大統領から金正日総書記に宛てられた親書を手渡している。

[ロイター]


■北朝鮮「米との敵対関係終息を」 新年共同社説

 【北京共同】北朝鮮は1日、朝鮮労働党機関紙「労働新聞」と朝鮮人民軍、青年組織の機関紙を通じ、今年の国政運営方針や課題を提示した新年共同社説を発表、米国との「敵対関係終息」の必要性と「対話と交渉」を通じた核問題解決を強調した。内政では軍重視や国防工業優先の訴えが後退、国民生活向上を最優先課題とした。朝鮮中央通信が伝えた。

 北朝鮮が新年共同社説で「対話と交渉」を通じた核問題解決に言及したのは6カ国協議がスタートした翌年の2004年以来だが、同協議や協議への復帰問題には触れなかった。

 米朝敵対関係の「終息」は、朝鮮戦争休戦協定の平和協定への転換をてこに関係改善を迫る立場とみられ、対米非難は控えた。米朝協議継続に向け米国への刺激を避けたとみられる。

 韓国との南北関係では、韓国に対し「関係改善の道を開かねばならない」と対話を呼び掛け、批判を抑制した。

 内政では、国民生活向上で「決定的転換をもたらす」ため軽工業と農業に「国家的投資」などあらゆる力を注ぐとし「対外市場拡大」と「貿易活性化」も要求。

[47NEWS]

Posted by nob : 2010年01月01日 14:52

窮してこそ変われる、、、まさに構造改革の時。。。

■上場廃止 戦後最多163社

 上場廃止企業数は今年、百六十三社に上り戦後最多を記録した。廃止理由で最も多いのが、親会社による完全子会社化や合併などの事業再編。百二十四社を数えた。

 帝国データバンクが調査結果を集計した。事業再編以外の廃止理由で、目立ったのが「経営破綻(はたん)」。昨年より五件減少の二十八件と高い水準となっており、上場企業にも景気悪化の波が依然押し寄せている。

 一方、新規上場数は十九社と昨年(四十九社)より激減。バブル崩壊後で最低となった。業績不調で上場を見送る企業があったとみられる。

 企業の新規上場を促すため、東証は六月にプロ向け市場を開設。十一月には東証マザーズが十周年を迎えた。だが、新規上場数は二〇〇七年から減少を続けており、記念すべき一年を飾れなかった。


[東京新聞]

Posted by nob : 2009年12月31日 13:18

最悪。。。

■ヤフー:利用者メール、他人が閲覧できる状態に

 ヤフーは29日、同社が提供するメールで利用者43人のやりとりを別の利用者が閲覧できる状態が今月15日から21日まで続いていたと発表した。

 会員サービスの新規登録をしようとした人が既に登録済みのIDと同じIDを希望した場合、ヤフーは通常なら別のIDを希望するよう誘導するが、プログラムミスのため、新規登録希望者が登録済みのIDで会員のメールを閲覧できるようになっていた。既に問題は改善されており、現時点では個人情報が悪用された恐れはないという。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年12月30日 23:24

難しい問題。。。

■中国でのイギリス人死刑執行に英首相激怒!「最も強い言葉で非難する」

  29日(現地時間)中国に麻薬を密輸したとしてイギリス人のアクマル・シャイク(53)が死刑の執行を受けた。この報道を受け取ったイギリスのブラウン首相は声明を出し、「最も強い言葉で処刑を非難する。そして、非常に愕然としている。温情ある対応を望むという、我々の持続的な要請が聞き入れられなかったことに失望した」と強い抗議と共に、激しい落胆を表した。

  シャイクは07年、新疆ウイグル自治区ウルムチで、4kgのヘロインを所持しており逮捕された。タジキスタン発の飛行機で中国にヘロインを密輸したとして、死刑判決が言い渡されていた。中国では麻薬に関する処罰は非常に厳しく、日本人も麻薬密輸罪で4人の死刑判決が確定しているが、まだ執行に至っていない。

  シャイクは精神疾患があり、麻薬密売組織に騙されてヘロインを持ち込んだとイギリス側は主張し、再三にわたって刑の軽減を求めて来た。この半年だけで10回以上も高位当局者に接触し、温情的な措置を訴えた。しかし、刑は執行されてしまった。ロンドンの中国大使館は
「刑の執行までの間に、シャイク氏の権利と利益は最大限に尊重されてきました。イギリス側の主張も中国裁判当局の考慮には入れられています」と刑の執行を弁護。イギリス外務省ディビッド・ミリバンド氏は
「これは、我々がどれだけ麻薬の密輸を憎むかという問題ではない。我々も中国同様に、麻薬の問題に真剣に取り組むことを約束する。問題はシャイク氏が麻薬の被害者であったかどうかだ」と中国側の判断を批判している。

  中国では、一応に刑の執行への同情は少ない。むしろ『介在』や『管轄権侵害』とイギリスの姿勢に反発が強まっている。北京対国際関係研究所副所長によると、「イギリスは、私達の国民が逮捕された時の身柄引き渡し要求を無視しながら、自国民の時には、ひざを乗り入れて来る。この考え方は矛盾している」と指摘した。

  中国の死刑執行については、世界的にも非難が相次いでいる。昨年は1718人の死刑が執行されたと言われている。死刑の執行に関しては、麻薬取引に限らず、直接命に関わりのない賄賂・性犯罪・株式操作などにも死刑が適用されるケースがある。犯罪撲滅には、死刑がもっとも効果があると考えているようだが、死刑を行う社会は殺人を容認しているとも考えられる。今回の刑の執行は、イギリスと中国にとって深い遺恨を残しそうだ。(情報提供:ロケットニュース24)

[サーチナ]

Posted by nob : 2009年12月30日 23:21

真の再建、、、これからスタート。。。

■ライブドア事件:堀江元社長、旧ライブドアと和解 資産208億円相当引き渡す

 ライブドア(LD、現LDH)の粉飾決算事件を巡り、LDHが元社長の堀江貴文被告(37)=1、2審実刑、上告中=らに約363億円の賠償を求めた訴訟は25日、東京地裁でLDHと堀江元社長の間で和解が成立した。元社長が約208億円相当の資産をLDHに引き渡す内容。

 LDHによると、引き渡される資産の内訳は▽元社長が所有するすべてのLDH株181万310株(約40億1600万円相当)▽元社長に支払われるべき配当金146億6300万円--など。元社長はLDHの2番目の大株主だったが、和解で資本関係はなくなる。【伊藤一郎】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年12月26日 23:48

悪夢は繰り返される、、、自らの武力行使を止めない限りは、、、紛争は当事者にとってはみなそれぞれの正義。。。

■米国:旅客機内で爆破未遂 拘束の男、アルカイダと関連も

 【ワシントン古本陽荘】25日、米中西部ミシガン州のデトロイト上空で着陸する直前のオランダ・アムステルダム発デトロイト行きのノースウエスト航空253便の機内で小規模な爆発があった。搭乗していたナイジェリア人の男が爆発物を持ち込み、着陸直前に爆破を試みた可能性が高く、米政府はテロ未遂事件とみて捜査を始めた。男は国際テロ組織「アルカイダ」との関連を自供しており、米連邦捜査局(FBI)など捜査当局が男の身柄を拘束して事情を聴いている。

 情報は錯綜(さくそう)しているが、25日のクリスマスを狙った組織的な航空機爆破テロ未遂だった可能性がある。

 同機は、米東部時間の25日正午ごろ(日本時間26日午前2時ごろ)、278人の乗客を乗せてデトロイト空港に無事着陸した。やけどを負った乗客がおり、病院で治療を受けている。乗客に取り押さえられた容疑者本人も、足にやけどを負った模様だ。

 米下院国土安全保障委員会のピーター・キング議員(共和)がフォックス・テレビなどに語ったところによると、容疑者は「アブドルムタラブ」という名の23歳のナイジェリア人。ナイジェリアからアムステルダム経由でデトロイトに向かっていた。キング議員は「テロ組織との関係があるのは明らかであり、深刻な事態だ」と語った。

 ABCテレビによると、容疑者は「アルカイダの指示で米国内での爆破を試みた」と供述しているが、捜査当局はアルカイダとの関連を確認できていないという。CNNテレビは、爆発物はイエメンで調達されたものと報じた。

 米政府高官はCNNテレビなどに「ホワイトハウスはテロ攻撃を試みたものと見ている」と語った。爆破事件に関する情報はハワイで休暇中のオバマ大統領にも伝えられ、大統領は「航空機による移動の安全性を高めるため、あらゆる措置を取るように」と指示した。

[毎日新聞]


■9・11の悪夢再び 危機一髪だったデルタ・ノースウエスト便

 【ニューヨーク=松尾理也】クリスマスの当日、米国に米中枢同時テロ(9・11)の悪夢がよみがえった。デトロイト空港に着陸直前のデルタ航空ノースウエスト253便で起きた爆破テロ未遂事件は、「米本土でのテロ」の懸念が、決して過去のものとはなっていない現実をまざまざと浮かび上がらせた。

 25日午前11時すぎ。目的地のデトロイト空港に向け降下を始めた機内に突然、破裂音が響き渡った。「ポンとはじけるような音」「花火のようだった」(乗客の証言)。同時に、ウマル・ファルーク・アブドルムタラブ容疑者がいた左列の窓側座席の一角から閃光(せんこう)が走り、煙が上がった。周辺の乗客はパニックとなった。

 そのとき、ちょうど反対側にあたる右列の窓側に座っていた1人の男性が中央列の座席を飛び越え、容疑者に飛びかかった。

 「男性は容疑者を引きずり出し、制圧した。混乱は10〜15分続いた」(同)。

 容疑者はアフガニスタンに関する言葉を叫んでいたとの証言もある。消火器や毛布で火は消され、253便はパトカーや消防車が待ちかまえるなか、無事に着陸した。

 「大変な事態になっていてもおかしくなかった。本物の危機だった」

 当局から説明を受けた米下院国土安全保障委員会のキング議員はこう話す。

 逮捕された同容疑者は23歳。米メディアによると、ロンドンの大学で工学を学んでいる。米国内での宗教関係のセミナーに出席するとの理由で、ビザの発給を受けた。当局の調べに対し「米本土上空で航空機を爆破するよう国際テロ組織アルカーイダから指示を受けた。イエメンで爆発物と使用に関する指示を受け取った」と話しているという。

 だが、供述内容に疑問を抱く向きもある。現在のアルカーイダは、厳密な指揮系統をもつ固定された組織というよりは、過激思想によって結ばれた緩やかなネットワークとしての性格が強い。同容疑者がテロリスト=殉教者としての「名声にあこがれて」、アルカーイダとのつながりを持ち出している可能性も排除しきれない。

 米メディアによると、同容疑者の名前は当局のデータベースに入っており、テロ組織との関係は把握されていたものの、危険人物として「搭乗拒否者」には指定されていなかったという。同容疑者について、当局は「第一級のアルカーイダ工作員というわけではない」との見方で一致している。そのことはまた、テロの脅威の幅広い拡散を示してもいる。

 同容疑者が、どうやって空港での検査をくぐり抜けたのかも謎が残る。所持していた爆発物は、粉末と液体を混合させて爆発させる仕組みで、キング議員によると「洗練されており、これまでに当局が目にしたことがない」という種類だった。

 2001年の米中枢同時テロ以外、アルカーイダによる米本土へのテロは封じ込められてきた。だが、ここにきて、米社会にはテロへの懸念がじわりと高まりつつある。今年9月には、ニューヨークでテロを計画したとしてアフガン系の若者が逮捕され、11月にテキサス州の陸軍基地で起こった銃乱射事件では、容疑者とイスラム過激思想との関連が指摘された。

 国土安全保障省は今のところ、現在5段階の上から2番目に設定されているテロ警戒レベルの引き上げは考えていない、としている。その一方で、空港などでの検査をより厳重にする方針も明らかにしており、年末年始の旅行客などで混雑する米国の空には大きな影響が出そうだ。

[産経新聞]


■米機爆破未遂容疑者は銀行幹部の子息 消息筋語る

(CNN) 25日の米航空機爆破テロ未遂事件で拘束されたナイジェリア人のアブドゥル・ファルーク・アブドゥルムタラブ容疑者(23)は26日、米捜査当局から刑事訴追された。同容疑者がナイジェリアの銀行幹部の子息で、英国に留学した後ドバイに移り住んだことが、家族や消息筋の発言で分かった。

アブドゥルムタラブ容疑者の実家があるナイジェリア中北部カドゥナの消息筋によると、同容疑者はユニバーシティ・カレッジ・オブ・ロンドンで学位を取得した。同大の関係者は、同容疑者とみられる人物が2005年9月─昨年6月まで機械工学科に在籍していたことを確認している。

カドゥナの消息筋はまた、同容疑者の父アルハジ・ウマル・ムタラブ氏がナイジェリアの有力銀行の1つ、ファースト・バンクの会長を先日退任したことを明らかにした。

家族の関係筋によると、同容疑者は英国留学後、2つ目の学位を求めてドバイに移ったが、イエメンに行くと家族に伝え、「イスラムの道」を志していることを示唆した。同容疑者は英国からナイジェリアに帰国後、エジプトの首都カイロもしくはサウジアラビアへの留学を希望していたが、不審な人々との交流を恐れた家族が反対したため、ドバイ留学を決めていた。

父親はイエメンに行くとの同容疑者の連絡を受け、治安当局やナイジェリアの首都アブジャにある米大使館に対し、息子が「ある種の聖戦(ジハード)」に参加する可能性があるとの情報を提供していた。同容疑者のイエメン行きについて、家族の同意や支持は一切なかったとされる。

アブドゥルムタラブ容疑者がロンドン市内で最後に住んでいたのは、高級住宅街にあるアパートであることが判明している。警察のテロ対策捜査官らはこの日、同容疑者が住んでいたとみられるマンスフィールド通りの建物を捜索した。

米政権関係筋によると、同容疑者は昨年6月、ロンドン市内の米大使館から、複数年有効、複数回入国可能な観光ビザの発給を受けた。この当時、同容疑者へのビザ発給差し止めにつながる情報はなかった。

[CNN/27日追加]


■NW航空機爆破未遂のナイジェリア人を訴追、アルカイダから訓練か

【12月27日 AFP】(写真追加)米捜査当局は26日、前日発生したノースウエスト航空(Northwest Airlines)機の爆破未遂事件で拘束していたナイジェリア人のウマル・ファルーク・アブドルムタラブ(Umar Farouk Abdulmutallab)容疑者(23)を訴追した。同日、米司法省が発表した。

 アブドルムタラブ容疑者は、乗客279人、乗員11人を乗せてオランダ・アムステルダム(Amsterdam)から、米デトロイト(Detroit)に向かっていたノースウエスト航空(Northwest Airlines)のA330型機を爆破しようとした疑いが持たれている。

 容疑者は着陸直後に逮捕され、治療のためアンアーバー(Ann Arbor)のミシガン大学メディカルセンター(University of Michigan Medical Center)に収容された。

■アルカイダから訓練か

 米連邦捜査局(Federal Bureau of Investigation、FBI)は爆破装置の一部と見られる注射器を押収した。FBIの分析で爆破装置にペンタエリトリトール(pentaerythritol、PETN)という爆発性の高い物質が含まれていたことも明らかになった。

 米国のメディアが伝えた捜査関係者の話によると、アブドルムタラブ容疑者は注射器に入った化学物質に、脚にテープで巻き付けていた粉末を混ぜ、機体を爆破しようとしたと供述しているという。また米ABC NewsとNBCは別の捜査関係者の話として、同容疑者が今回の事件のために国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)からイエメンで訓練を受けたと供述したと報じた。

■父親はナイジェリアの実業家

 容疑者がナイジェリアのラゴス(Lagos)とアムステルダムの空港のチェックをどのようにすり抜けて、機内に危険物を持ち込んだのかが焦点となっている。オランダ当局は同容疑者が有効な米国のビザを所持していたと発表した。

 容疑者はナイジェリアの裕福な実業家・銀行家のウマルムタラブ(Umaru Mutallab)氏の息子。ナイジェリア紙ディス・デイ(This Day)は、ウマルムタラブ氏は息子が過激な宗教思想に傾倒したことをひどく心配し、今年半ばに米当局に連絡していたと報じた。

 ナイジェリア当局は事件の本格的な捜査を始めた。英国の警察も、アブドルムタラブ容疑者が2005~2008年にロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ(University College London、UCL)で機械工学を学んでいたころ住んでいたとみられるロンドン(London)のオックスフォードサーカス(Oxford Circus)の高級マンションなど数か所を捜索した。

[AFPBBNEWS/27日追加]

Posted by nob : 2009年12月26日 23:33

異なるお互いを尊重し合う、、、これからに期待。。。

■『中台、さらに前進』 中国窓口トップが訪台

 【台中(台湾中部)=栗田秀之】中国の対台湾窓口機関、海峡両岸関係協会の陳雲林会長が二十一日、北京からの直行チャーター便で台中入りした。二十二日に台湾側、海峡交流基金会の江丙坤理事長とのトップ会談に臨む。陳会長は過去三度の会談で合意した内容を踏まえ「両岸(中台)は正しい道に立ち、絶え間なく前進する」と強調した。

 空港や会談の会場となるホテルまでの沿道では、野党民進党や独立系団体から抗議を受けたが、陳会長は「異なる意見も絶対尊重する」と柔軟な姿勢をみせた。

 ホテルで陳会長を出迎えた江理事長は今回の会談について「既に実現した『大三通』(中台間の直接の通商、通航、通信)のうち、通商の分野でさらに前進する」と述べた。

 この日は、副会長レベルの実務協議が行われ、四項目の議題のうち、二重課税の回避については意見がまとまらず、トップ会談では農産品の検査検疫、基準認証制度など残る三項目の経済協力について合意文書に調印する。

 また、来春に予定されている両者による第五回トップ会談で、中台間の自由貿易協定に当たる経済協力枠組み協定(ECFA)と知的財産権の保護を議題にすることで合意した。

[東京新聞]

Posted by nob : 2009年12月23日 23:05

どのように政治を行いたいかは知っているものの、何をすべきかを必ずしも確信しているわけではない、、、言い得て妙。。。

■「鳩山政権に不安」広がる 欧米メディア論調

 発足から24日で100日を迎える日本の鳩山政権を不安視する論調が、欧米主要メディアで広がりつつある。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は22日付で「停滞という亡霊」と題した大型の分析記事を掲載し、遅い政策決定の問題などを指摘。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)も同日「鳩山の支持率低下」と大きく報じた。アジアでは中国共産党機関紙、人民日報が日米関係の悪化を伝えた。

 FTは分析記事で、経験不足という問題を抱えながらも、事務次官会議の廃止や事業仕分けの実施など、官僚主導の政治体制を打破しようとした鳩山政権の改革方針を評価。一方で「民主党はどのように政治を行いたいかは知っているものの、何をすべきかを必ずしも確信しているわけではない」と断じ、沖縄の米軍普天間基地の移設問題や税制改革に関する政権公約で閣内不一致が起きている問題を取り上げた。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2009年12月23日 15:19

一念岩をも。。。

■市民税10%減税、完勝の河村たかし流

 市民税10%減税をめぐる名古屋市議会の臨時議会は、河村たかし市長の原案が64対10の賛成多数で可決され、河村市長の完勝で幕を閉じた。

 6月議会から半年に及ぶ議論の末、ようやく「目玉政策」が実を結んだ。安堵(あんど)の表情を浮かべる河村市長、市長の戦術に屈した格好の議会を、傍聴席の市民らは様々な思いで見つめた。

 市長原案を審議する本会議は午後5時10分に再開。可決を見届け、議場を後にした河村市長は「日本の政治の夜明けだ。日本初の減税によって、人や企業を名古屋に呼び込みたい」と、報道陣を前に表情を緩めた。

 傍聴席には、この日も多くの市民らが詰めかけ、審議の行方を見守った。

 「議会側が修正案を出すまで話し合ったのも、河村市長だったからだろう」。名古屋市千種区の鹿住寿夫さん(68)は、河村市長の打ち出した対決姿勢が、議会側の議論の活性化につながったと評価した。瑞穂区の自営業水野武さん(64)も「市民が知らないうちに決められていたものや、様々な課題が表に出てきた。議会を見ようという市民も増えた。進歩だ」と語った。

 河村市長が突きつけた議会改革への関心も高まっている。中村区の理容業加藤守さん(60)は「きっかけは何であれ、議会も改革に取り組むと決めた以上、市民に分かりやすいかたちで、本気でやってもらいたい」と注文を付けた。

 一方、河村市長の強引な手法に、不安を抱く市民もいた。市職員OBの男性(62)は「首長と議会は、一緒に政策を作り上げていく関係。今の市長には、議会と意見交換したり、歩み寄ったりする姿勢がない。このままの関係が続くのは、市民にとって好ましくない」とまゆをひそめた。

 三重大人文学部の児玉克哉教授の話「河村市長の手法は、ショック療法として評価できる。ただ、今回のように対立の末に、最後は議会が市長の意向に従うということが繰り返されれば、結果的にチェック機能が働かなくなる。市長には、議会とより建設的で論理的、柔軟な議論を重ねる努力が必要だ」

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年12月23日 15:06

暖簾を掛け替えただけ。。。

■暫定税率廃止、新税に…課税水準を調整

 政府は21日、2010年度税制改正で最大の焦点となっていたガソリン税の暫定税率について、暫定税率を廃止し、新税に衣替えする方向で最終調整に入った。

 新税の税率については、現在の暫定税率(ガソリン1リットルあたり25円)を維持する案と、5円引き下げて20円とする案とで与党側と協議を続けている。自動車重量税は、暫定税率の国税分の半分(約1800億円)を減税する方針だ。

 新税に衣替えするのは、税収が大幅に落ち込む中で、一定の税収の確保を図る狙いがある。実質的に暫定税率を維持するよう求めた民主党に配慮する面もある。

 民主党の政権公約(マニフェスト)では、国と地方を合わせた暫定税率分約2・5兆円の減税を明記していた。しかし、民主党が政府に示した予算要望では財源確保の観点から「暫定税率は現在の租税水準を維持」とマニフェストとは異なる要望を盛り込んだため、首相の判断が注目されていた。

 鳩山首相は21日午前、首相官邸で藤井財務相らと会い、2010年度予算編成について指示した。藤井財務相は会談後、記者団に対し、22日に税制改正大綱を閣議決定し、週内に予算案を決める考えを示した。

 平野官房長官は21日午前の記者会見で、予算編成の焦点となっている子ども手当の所得制限について「首相の心の隅には、(所得)制限をした方が(国民の)納得が得られるのではないかという気持ちがあるとは思う」と、鳩山首相が所得制限をかけることに傾いているとの見方を示した。

 同時に「制度設計に公平感を保ちながら、社会で支え合う子育て支援・施策を推進したいという(ことだ)」とも述べた。手当を支給しない対象を高額所得者世帯に限るべきだとの考えを示唆したとみられる。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年12月22日 23:48

さらなる推進に期待。。。

■北海道電と東電が風力発電で連携 導入拡大へ共同実験

 北海道電力と東京電力は18日、北海道内での風力発電の導入拡大に向けて共同で実証実験を実施すると発表した。北電が風力発電事業者から受け入れることができる電力量が限界に近づいているため、東電が一定量を継続的に買い取る。北電は道内で新たな風力発電施設の建設を推進する。

 東電は、東北電力とも同様の実証実験を準備中。風力発電の拡大に向けた電力3社の連携は、他地域の電力会社の事業戦略にも影響を与えそうだ。

 北海道は強い風が得られる地点が多いため風力発電施設が多く、北電の送電網と接続している。だが、北電の風力発電電力の受け入れ可能量は36万キロワットで、7割以上が既に埋まっているという。

 このため、電力不足時の融通用などに北海道と本州の間に敷設されている接続線経由で東電に送り、買い取ってもらう。

 北電は風力発電電力の受け入れ余力が確保できるため、今後、風力発電事業者を新規に募集する。2014年度をめどに道内に計約10万~20万キロワット分の風力発電施設を導入し、北電が電力を受け入れる計画。

[47NEWS]

Posted by nob : 2009年12月19日 23:44

今後ますます拡大していくこの最難問課題。。。

■独居高齢者の割合、30年には倍増15%

 国立社会保障・人口問題研究所は18日、都道府県別の世帯数将来推計を発表した。2030年の世帯総数に占める65歳以上の高齢者独り暮らし世帯の割合は、最も高い鹿児島県で19・5%となる。

 全国平均は、05年の7・9%が14・7%に上昇し、ほぼ7世帯に1世帯が高齢者単独世帯となる。

 高齢者単独世帯の割合が30年に高いのは、鹿児島のほか、高知(19・0%)、和歌山(同)、宮崎(18・1%)、山口(18・0%)などの各県。05年に5%台の滋賀、埼玉、茨城の各県でも、30年に滋賀が11・6%、埼玉が13・4%、茨城が13・1%などとなり、1割を超える。

 65歳以上の高齢者夫婦世帯と高齢者単独世帯の合計は、鹿児島、和歌山、宮崎など10道県で、30年に全世帯の3割を超える。全国平均も05年の17・4%が30年に26・3%に上昇し、高齢者同士の「老老介護」の問題などが深刻化しそうだ。

 晩婚化などの影響で、若い世代でも、独り暮らし世帯は増加する傾向が続く。全世帯に占める単独世帯の割合は、全国平均で29・5%(05年)が37・4%(30年)となり、平均世帯人数は2・56人が2・27人に減少する。

[読売新聞]


■特養ホーム:待機者42万人 要介護4、5の6万人が在宅--厚労省集計

 厚生労働省は22日、特別養護老人ホーム(特養)の入所待機者数を42万1259人と発表した。前回調査(06年3月集計)の約38万5000人と比べて約3万6000人増えた。前回は一部で人数を重複集計していたが、今回は重複を除外するよう調査しており、初めて実態に近い人数が明らかになった。

 厚労省は「増加は高齢化が進んだことや、施設整備が計画通り進まないなどが要因で、深刻な状況」とみている。

 08年4月以降に都道府県が実施した調査を今月集計した。待機者のうち、在宅の人は19万8677人(47%)。他の介護施設などに入所する「在宅でない人」は22万2582人(53%)。在宅の待機者のうち入所が急がれる要介護4、5の人は計6万7339人(16%)に上った。

 要介護度別では、要介護3が11万372人で最も多く、次いで要介護4が9万9806人、要介護5が7万8719人だった。

 厚労省によると、前回調査は重複のほか、要介護1に満たない人なども一部で含まれていた。こうした人を除外した今回は精度が上がり、同省は「より全体像(実態)に近くなった」としている。

 特養の待機者は、地価が高く介護の人材も集めにくいため施設整備が進まない大都市部で多い傾向がある。しかし、一部の都道府県が在宅者や重度の対象者しか報告していないなど「データがばらつきがある」として、同省は都道府県別の人数は公表を見送った。【佐藤浩】

 ◇先が見えない不安 母引き取り、娘はため息

 東京都足立区の自営業、伊藤和子さん(56)は昨年暮れ、弟の急死に伴い母親(81)を自宅に引き取った。全盲で認知症もある母親はトイレ、食事とも介助が必要で、最も重い「要介護5」。伊藤さんはすぐに、区内の特別養護老人ホームに入所を申し込んだが、待機者が約800人いると聞かされた。

 訪問介護サービスなどを利用し、何とか介護しているが、伊藤さん自身も腎臓が悪く、来月からは透析のため入院しなければならない。当面1カ月間は、老人保健施設に預けられることになったが、費用は特養の2倍近くかかる。

 伊藤さんは「娘が保育園のころは保育園の入所待ち。そして今は母の特養ホーム待ち。どうにもならないもどかしさと、先が見えない不安で息苦しくなる。この国のセーフティーネットは一体どうなっているんでしょう」とこぼした。

 今回の調査で、優先的に入所できるはずの在宅で要介護4、5の人が待機者全体の16%も占めた。

 NPO法人「特養ホームを良くする市民の会」の本間郁子理事長は「在宅介護の実態は深刻。国は在宅重視で介護保険制度を進めているが、ターミナルケアを含め安心感のある特養への国民のニーズは高く、制度設計を見直すべきではないか」と話す。

 さらに、「要介護度が重い高齢者ほど家庭内で虐待を受けるケースが多く、介護を苦にした殺人も増えている」とし、「高齢者の人権を守る意味でも、受け入れ態勢を早期に整える必要がある」と訴えた。【有田浩子、山崎友記子】

[毎日新聞/23日追加]

Posted by nob : 2009年12月18日 23:14

永続的な企業は存在しない、、、進化しない企業は衰退する。。。

■三越、従業員2割消滅の衝撃

三越が募集していた早期希望退職の結果に、流通業界が衝撃を受けた。リーマンショックから1年を経た今も、売り上げは1割以上減少。回復の道筋は見えない。政府がデフレ宣言する中、「1億総中流」の代名詞でもあった百貨店は生き残れるのか。

 「これで伊勢丹による“入植”が進むのだろう」。ある百貨店関係者は三越が実施した早期退職の結果を見て、こうつぶやいた。

 三越伊勢丹ホールディングスは12月1日、三越で募集していた早期希望退職の結果を公表した。退職金を最大で約2000万円上乗せする条件に、三越の従業員約6700人のうち1500人ほどが応募した。来年1月末までに、実に全社員の20%超が会社を去ることになる。

 応募者の一部は既に、11月末で退社している。各社が福袋やセールで集客を競う年末年始の商戦は、百貨店にとって最大の稼ぎ時である。そんな時期に大量の従業員がいなくなる三越を心配してか、ライバルからは「5分の1も人が減って、営業に支障は出ないのだろうか」との声が漏れる。

 三越伊勢丹側は「営業に支障はない」と説明する。むしろ、伊勢丹側から見れば、三越の高コスト構造にようやくメスが入った、ということなのかもしれない。伊勢丹関係者は「同規模の店を比べたら、うちの従業員数が三越より3割ほど少ない」と明かす。こうした非効率を改めるため、三越の早期退職を機に伊勢丹社員が入り込み、伊勢丹流の業務手法に一気に転換する、というのが同業他社の見立てだ。

 三越の創業は江戸時代初期の1673年。三井グループの源流であり、老舗中の老舗百貨店だが、絶頂期は1960年代から70年代にかけてだった。 80年代初めには岡田茂社長(当時)による乱脈経営が明らかになり、90年代に入るとゴルフ場への投資などに失敗。それ以降はリストラに追われてきた。
見えない大量退職の先

 今回の早期退職の前にも99年と2005年にそれぞれ1000人規模の人員削減をしているが、業績向上にはつながらなかった。知名度は高いが、「お歳暮の包み紙は三越でないと」と言われたのも今は昔だ。

 その三越にとって、2008年4月の伊勢丹との経営統合はジリ貧を脱する切り札だった。もちろん、この統合が新宿店メンズ館などをヒットさせて「勝ち組」の名をほしいままにしていた伊勢丹の主導になることは当然だった。

 実際、三越は来年度から年功序列型の賃金制度をやめ、伊勢丹型の役割評価を取り入れた制度を導入すると公表している。また、札幌店や松山店など三越の地方店7店についても、伊勢丹に倣って分社化し、運営コストを引き下げる。三越側には「なぜうちばかりが」との思いもあるが、伊勢丹側は当初から、三越のリストラをある程度、織り込んでいたと見られる。

 大幅な人員削減に対し、三越のOBからは「お帳場のお客様への接客が弱まる」という声も出ている。「お帳場」とは優良顧客に専任の担当者がつく三越独自の外商制度のこと。お帳場の顧客の中には、日本橋本店に黒塗りのクルマで乗りつけるような富裕層が数多くいる。伊勢丹流の効率経営で、老舗の強さが奪われる、ということだろう。

 だが、三越が伊勢丹の色に染まるかどうかは、もはや問題ではない。三越伊勢丹にとって頭が痛いのは、伊勢丹流の経営手法を導入したとしても、それが三越再生につながるのかが、見えなくなってしまったことだ。それほどまでに、百貨店という業態そのものの衰退が著しい。

三越と伊勢丹の月別売上高の対前年同月増減率

 「たとえ景気が戻ったとしても、もう百貨店に客は戻ってくれないのではないか」。大手百貨店の幹部はこう語る。リーマンショック後に前年比で1割ほど落ち込んだ各社の売り上げは、一巡した今も元に戻らない。

 それどころか、一巡後もさらに売上高を落としている。売り上げが比較的堅調だった2007年と比べれば、2〜3割減っていることになる。この点は経営不振が続いてきた三越だけでなく、一時は絶好調だった伊勢丹も同様だ。

ライバルは脱百貨店に動き出す

 売上構成比が高い衣料品は「ユニクロ」をはじめとするファストファッション勢に客を奪われてしまった。こうした状況に、一部の大手は「百貨店」を捨て始めている。大丸と松坂屋を運営するJ・フロントリテイリングは店舗内に紳士服専門店を入れるなど、低価格戦略を強化している。

 今年11月、そごうの跡地にオープンした大丸心斎橋店北館では、売り場を貸し出すテナント型の運営を増やして、自社の従業員を従来の店舗よりも大きく減らした。

 こうしたライバルの動きに対して、三越伊勢丹はこれまでの「百貨店」を捨てない方針を貫く。三越伊勢丹の石塚邦雄社長は「消費者は価格だけで動くわけではない」と話し、低価格戦略には否定的。激烈な価格競争の渦に巻き込まれるだけで、ますます差異化が難しくなると見ているからだ。

 だが一方で、現在の百貨店のビジネスモデルが通用しなくなっているのも事実。人を削ってコストを減らしただけでは再生につながらない。そして再生への切り札もまた見つからない。

 過去2回の早期退職では、退職勧奨をして、それぞれ全社員の約1割が会社を去った。今回は退職勧奨をせずに2割超。三越の大量退職は百貨店という業態そのものに従業員が限界を感じた証しかもしれない。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2009年12月18日 01:16

誰でも歳は取るもの、、、外見は魅力の一要素に過ぎない。。。

■中山美穂の劣化ぶりに騒然? 辻仁成との夫婦仲が影響か

 パリ在住の女優・中山美穂(39)の変貌ぶりが話題となっている。中山は夫・辻仁成が原作を手掛けた映画『サヨナライツカ』(イ・ジェハン監督)に出演し、本格女優復帰を果たした。12月6日の『情報エンタメLIVEジャーナる!』(フジテレビ系)では、彼女のパリ生活に密着した映像が放送されたが、視聴者からは中山の老けっぷりに対する驚きの声が上がっている。ネット上の反応を拾ってみると、次のような否定的な書き込みが多く見られた。

・めちゃめちゃ劣化してる
・さすがに子供ができると老けちゃうもんだな
・うわー、ホウレイ線がすごいな...

 2002 年の結婚以降、コマーシャル出演などはあったものの、今回の本格女優復帰まではメディアから遠ざかっていたこともあり、7年前のイメージを抱き続けていた視聴者は、現在の姿にギャップを感じてしまったようだ。実際の映像を見ると、確かにシワの深さが気になる。実は加齢によるものだけでなく、彼女にはあるストレスが影響しているらしい。人が羨むセレブ生活をパリで送っているはずの中山には、こんな情報がある。

「中山は、辻との夫婦仲が微妙になってきていると言われています。辻は自身の監督映画『ACACIA』(08年)を、前妻・南果歩との間に生まれた息子のために作ったと公言し、息子に会いたいと露骨に周囲に漏らしている。南と再婚した渡辺謙が父親として接しているのだから、南の家庭にとってはいい迷惑ですし、自分との子供より前妻との子供のことを気にかけられては、中山が面白くないのは当然です。さらに、辻は多忙で子育てに協力できず、中山にかなりのストレスがかかっているようです」(マスコミ関係者)

 辻といえば、風変わりな言動が以前から知られていた。10月に東京・六本木で開催したフリーライブでは、激しく身体をくねらせながら熱唱し、曲中に「すごく舞い上がってる〜。ミュージシャン、作家、映画監督。今の僕は三位一体!」と叫ぶなど、相変わらずの奇人ぶりを発揮。アーティスト肌の辻に引かれたであろう中山だが、子供ができてパリで落ち着いた生活をしてみると、破天荒な夫との間に溝ができてしまったのかもしれない。

 そして、今回の本格女優復帰の裏には、ある思惑があったという。

「中山は今回の映画出演の前から、今年5月にエッセイ本『なぜなら やさしいまちがあったから』(集英社)を出すなど活動を活発化させてきました。これは、辻との離婚を視野に入れ、芸能界に本格復帰するための布石のようです。書籍では主婦向け雑誌『LEE』(同)に連載していたエッセイに、『同居していた男性に包丁を振り回された』『小学生の時に誘拐された』などの衝撃エピソードを加筆したにもかかわらず、マスコミは全く話題にしませんでした。結婚してパリへ勝手に行ってしまった中山に対する反感が、業界内には根強いようです。中山サイドの思惑が外れたことで、その焦りが顔に出てしまっているのかもしれませんね」(芸能関係者)

 かつては、女優としても歌手としてもヒットを連発していた中山だが、子育ての苦労や夫婦間の溝、復帰プランの誤算など、ストレスの原因を数多く抱えているようだ。だが、それが「商売道具」の顔に出てしまっては、ますます復活の道は険しくなる。アイドル時代のライバル・小泉今日子は、40歳を過ぎてもKAT-TUNの亀梨和也と熱愛が報じられるなど魅力が衰えないだけに、中山にも"ミポリン"と呼ばれたころの輝きを取り戻してほしいところだ。

[メンズサイゾー]

Posted by nob : 2009年12月13日 23:22

とんだ茶番、、、試みは良しとしても人材と手法に難。。。

■事業仕分け:不発、「横串」わずか1000億円 公約予算の圧縮必至

 <世の中ナビ NEWS NAVIGATOR>

 行政刷新会議の「事業仕分け」で10年度予算概算要求(95兆円)の削減額が約6900億円にとどまったことで、「無駄を削れば衆院選マニフェスト(政権公約)の財源を捻出(ねんしゅつ)できる」としてきた政府の前提は大きく揺らいだといえる。特に、判定結果を仕分け対象外の類似事業にも広げ、削減額の上積みを図る「横串(よこぐし)」の対象は、約1000億円にとどまった。税収の低迷が確実になる中、国債の大幅増発を防ぐには、マニフェスト関連予算の大幅圧縮が不可避といえそうだ。【坂井隆之】

 「(6900億円が)『わずか』とはとても考えられない。今までの内閣でできたことがあるのか」。藤井裕久財務相は11日の会見で、削減額が不十分との見方に色をなして反論した。だが、国債発行額を44兆円以下に抑えるため政府が目指していた3兆円以上の削減には遠く及ばず、仕分けを主導した仙谷由人行政刷新担当相は「もうちょっと横串(での削減)を期待したが、なかなか厳しかった」と無駄削減の限界を認めざるを得なかった。

 11月に行った事業仕分けは、449事業を対象に90事業を「廃止」か「予算計上見送り」と判定。毎日新聞の集計では、「予算縮減」のうち削減幅を明記した事業を含めると、概算要求額からの削減額は約7500億円だった。しかし、財務省が精査した結果、「廃止」「見送り」となった事業の中には、複数年度にわたる補助事業など、契約相手との関係ですぐに打ち切れない支出も含まれていた。これらを除いた結果、仕分けに伴う削減額は6000億円に縮小した。

 さらに、「横串」を活用した積み上げも期待を裏切った。仕分け対象の449事業の要求額は、削減可能な要求総額の75%を占め、そもそも対象外の事業に広げるにも余地は限られていたためだ。

 財務省は、予算復活の条件を「やむを得ない極めて強い理由がある場合」とし、削減額の縮小は原則、認めない方針だ。しかし、削減項目にはスーパーコンピューター関連事業など強い復活要求があがっている案件も含まれ、15日以降の各省庁との折衝で、削減額が縮小される恐れも残る。

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 ◇省庁別の歳出削減要求額◇

      削減要求額  概算要求額 (09年度当初)

内閣府など   114   4008   (4221)

警察庁      41   2749   (2673)

総務省     420  11597  (11626)

法務省      40   6841   (6721)

外務省      98   6671   (6700)

財務省     137  13139  (13146)

文部科学省  1142  52938  (52817)

厚生労働省  1906 261655 (251861)

農林水産省  1556  21820  (25528)

経済産業省   304  10269  (10166)

国土交通省  1017  55943  (63573)

環境省      90   2221   (2237)

防衛省      54  47722  (47741)

合計     6919 497572 (499010)

 ※単位・億円。概算要求額はマニフェスト関連予算を除いた金額

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年12月13日 23:16

。。。

■押尾メールでバレた! 警視庁、特殊ソフトで全容解析へ

 マンション内で女性に合成麻薬MDMAを渡したなどとして、元俳優の押尾学容疑者(31)が麻薬取締法違反容疑で逮捕された事件で、警視庁捜査1課が押尾容疑者の携帯電話のメールを特殊なソフトで復元していたことが分かった。MDMA使用容疑の公判で譲渡をほのめかすメールをめぐって苦しい言い逃れを繰り返し、現在も容疑を否認している押尾被告だが、薬物入手や譲渡の決定的証拠となる可能性も出てきた。

 捜査関係者によると、押尾容疑者が8月に逮捕された際、押収した携帯電話には同容疑で逮捕され、薬物の供給元とみられる泉田勇介容疑者(31)に連絡したメールは残っていなかった。

 だが、捜査1課は特殊ソフトを使用し、押尾容疑者が証拠隠滅のため消去したメールを復活した。その結果、押尾容疑者が別の複数の女性に薬物を渡した形跡があることが判明。捜査1課はメールから身元を割り出し、女性らに事情聴取を進めている。すでに別の女性へ押尾容疑者が「すぐ飲む?」といったメールを送っていたことも明らかになっている。

 押尾容疑者はMDMA使用の公判で、被害女性へ「来たらすぐいる?」とメールを出したと検察側に指摘された。譲渡の疑いを追及されると押尾容疑者は「『僕自身をいるか』という意味で、『薬がいるか』ということを聞いたわけではない」と苦しい弁解をしていた。

 メールの復活で決定的証拠が突きつけられ、譲渡の容疑を否認していた押尾容疑者が一転して容疑を認める可能性も出てきた。携帯電話評論家の石川温氏は「各携帯電話会社はメールの内容までは記録していないとみられるが、NTTドコモでは水没した携帯のデータを復活させるサービスもあるほど。ソフトは市販されていないが、メールのデータ復活は容易だろう」と話している。

 事件をめぐってはこのほか、泉田容疑者が取り調べに「押尾のせいで事件に巻き込まれた。押尾が逮捕されなければ、自分も逮捕されなかった」と供述していることが分かった。捜査関係者によると、泉田容疑者は逮捕前、捜査1課へ積極的に情報提供をしていたが、自身が逮捕されたことで憤っているという。

[夕刊フジ]

Posted by nob : 2009年12月13日 23:11

どんなことでも突き詰めれば仕事になる。。。

■外れ馬券を拾い集めて年収400万円、10年で4400万円を稼いでいる男性

世の中そそっかしい人は多いようで、当っていると気づかずに捨てられる宝くじや馬券が相当数あると言います。

世間には色々な職業が存在しますが、なんと捨てられた馬券などを拾い続けて収入を得ている人がいました。

驚きなのは、それで家族まで養っていると言うのです。

外れ馬券で高収入

イエス・レオナルドさん57歳は、ニューヨーク・マンハッタンで10年に渡ってチケット売り場で換金を続け、その収入はトータルにすると50万ドル(約4400万円)を超えるそうです。

彼は競馬場などのレース場で人が捨てたハズレ券を拾っています。

ひたすらコツコツとチケットを拾い続けているのです。そして彼自身は全く賭けることは無いと言います。

レースが終わると大半の人はチケットをすぐ捨ててしまいます。そして捨てられたチケットには、いくらか利益になるものが混じっているのです。

このチケット拾いを1日に10時間もしているそうです。何千枚ものゴミ同然に見えるレースチケットを、延々とスキャンしては当選していないか調べていくそうです。

もうライフワークとなっており、自分の仕事である言うレオナルドさん。仕事と言い切れるほどの収入になるのも驚きです。

レオナルドさんは結婚していて、10代の子どもが2人います。外れの山に紛れこんだ当選チケットを換金すると一日に100〜300ドルにもなり、年間に45000ドル(約400万円)以上の稼ぎになります。

まれに高額配当のチケットが手に入ることもあり、先月には8040ドル(約70万円)のチケットをゲットしたそうです。今までの最高額は2006年の9500ドル(約83万円)だとのことです。

すべて課税対象で、毎年申告もしているそうです。

長くやっているせいで全員が彼のことを知っており、愛されるキャラクターとなっていると言います。レオナルドさんは当選チケットを見つけると、みんなと一緒に飲んだり食べたりするそうで、非常に気前のいいところも見せているようです。

きっかけは1999年。負けたつもりで捨てたチケットのレースが審議となり、後で900ドル(約8万円)勝っていることに気づきました。慌てて灰皿や床に落ちている何百枚と言うチケットを拾って探したものの見つからず、担当の人にも必死で説明しましたが、チケットが無くてはどうにもできないと言われてしまいました。

泣きたい気分でゴミとなっていたチケットの山を持って帰ったそうです。結局900ドルは見つからなかったのですが、その中に2000ドル(17.5万円)のチケットがありました。

信じられない出来事に、きっと毎日ゴミ箱に当選しているチケットが紛れ込んでいるに違いないと考えたそうです。

その通り、捨てられているチケットの中に当選チケットはありました。そのうち彼は、自分で集められない時も友人に25ドル払って拾わせて、収入を増やし始めました。

もちろん一枚一枚調べる必要がある根気のいる仕事ですが、ゴミチケットを集めるだけで家族を養えるだけの収入が得られると言うのはビックリしてしまいます。

もし日本の競馬場に散った外れ馬券をかき集めたら、どのくらいの額になるのか気になるところですね。

[らばQ]

Posted by nob : 2009年12月13日 23:04

他人にどう思われようとも、、、何をどう言われようとも、、、

まるで気にかからなくなった。。。

そんな今の自分になれるまでには、、、

様々な紆余曲折があった。。。

Posted by nob : 2009年12月11日 22:43

田中・金丸の時代から何も変わらない、、、それにしても足並みが揃わない。。。

■小沢氏、影響力を誇示=訪中団に議員140人

 【北京時事】民主党国会議員約140人を率いての小沢一郎幹事長の中国訪問は、鳩山政権内で小沢氏が内政だけでなく外交面でも、影響力を強めていることを印象付けた。中国側もこうした日本国内の政治情勢を熟知。胡錦濤国家主席は「中国人民の古き友人」などと最高の賛辞を送って小沢氏を歓待した。

 「議員140名以上で一つの国を訪問することは、いまだかつてなかったことだ」。胡主席との会談を終えた小沢氏は、記者団を前に胸を張った。その上で「日中の友好関係を発展させようという、われわれの気持ちが分かってもらえたんじゃないか」と述べ、成果を強調した。

 会談前には、人民大会堂のホールで胡主席と一行の記念写真も実現。新人議員を中心に多くの議員が胡主席との「ツーショット」写真に収まった。

 「会談は短くてもいいから、若い者のために時間を割いてくれ」。小沢氏は訪中前、周囲にこんな指示をしていた。その結果、「過剰」とも取れるサービスを中国側から引き出すことに成功。中国の最高指導者と対等に渡り合える力量を議員らに示すことで、求心力を高める狙いとみられる。

 一方、「日中友好」の演出に主眼を置いたため、小沢氏は会談で、東シナ海ガス田の共同開発問題など、日中間の懸案に触れることはなかった。

[時事通信]


■官房長官が防衛相を注意「『普天間のグアム移設困難』発言は軽率」

 平野博文官房長官は10日、北沢俊美防衛相が沖縄県の米軍普天間飛行場のグアム移設は困難との見方を示し、社民党の反発を招いたことについて、軽率で誤解を生む発言だったとして電話で注意した。

 これに先立ち、社民党の重野安正幹事長は記者会見で、北沢氏の発言に関し、「政府としての答弁なのか確認する必要がある」と述べ、北沢氏や首相官邸側に真意を確認する考えを表明していた。同党は、移設先候補としてグアム島と硫黄島を提案している。

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年12月11日 21:15

正しい戦争などどこにもあるはずがない。。。

■平和賞授与でオバマ氏、アフガン「正しい戦争」

 【オスロ=黒瀬悦成】オバマ米大統領に対する2009年のノーベル平和賞の授与式が10日、オスロの市庁舎で行われた。

 現職の米大統領の平和賞受賞は、1906年のセオドア・ルーズベルト、19年のウッドロー・ウィルソン両氏に続き3人目。

 授与式での演説でオバマ大統領は、「平和を維持するためには戦争という手段が演じる役割もあるのだ」と述べ、アフガニスタン戦争を「正しい戦争」と位置づけた。その上で、今月1日に発表したアフガンへの米軍追加増派に関し、「米国民が直面している脅威を座視は出来ない。交渉でアル・カーイダを武装解除することは出来ないのだ」と語って戦争遂行の必要性を強調した。受賞理由の一つとなった「核なき世界」についても、実現に向けた決意を改めて表明した。

[読売新聞]


■オバマ氏のノーベル平和賞受賞演説要旨

 この栄誉を深い感謝と謙虚さをもって受け取る。

 大事なのは、我々のとる行動であり、正義の方向へ歴史を変えることは可能だ。これまでに平和賞を受賞した歴史上の偉人と比べると、私の業績はささやかなものだ。今回の受賞に関して最も深い問題は、私が二つの戦争を戦っている国の最高司令官であることだ。我々は戦争をしており、私は何千人もの米国の若者を遠い国の戦場に送った責任を負う。殺す者も、殺される者もいるだろう。

 歴史を通じ、哲学者や聖職者、政治家が戦争を規制しようとしてきた。その中で「正しい戦争」の考えが生まれ、最後の手段や自衛といった前提条件を満たした場合のみ、戦争は正当化されている。この正しい戦争という考えは、ほとんど守られてこなかった。

 私は今日、戦争の問題の決定的な解決策を持ち合わせていない。正しい戦争の概念について新たに考え直さなければならない。

 私たちが生きている間に、暴力的紛争を根絶することはできない現実を認めることから始めなければならない。世界に悪は存在する。交渉で(国際テロ組織)アル・カーイダを武装解除することはできない。平和を維持するために戦争という手段が演じる役割はある。しかし、どのように正当化されようとも戦争は人類の悲劇だ。我々の課題は、この相いれないように見える二つの事実に折り合いをつけることだ。

 強国であれ弱国であれ、武力行使に関する規範を守るべきだ。私は、我が国を守るために必要な場合、単独で行動する権利を留保する。規範を守らないものは孤立し、弱体化する。

 脅威が拡散し任務が複雑になった世界では、米国だけで行動することはできない。アフガンについてもそうで、北大西洋条約機構(NATO)や他の同盟国が勇気ある行動によってそれを証明している。平和は義務を必要とし、犠牲を伴う。

 戦争という悲劇的な選択を回避するため、正しく永続的な平和を構築することのできる三つの方法について語ろう。

 第一に、ルールや法律を破る国々に対処するため、彼らの行動を変えさせるに十分な、暴力に代わる選択肢を編み出さなければならない。ルールを破る政権には、責任を負わせなければならない。真っ先に取り組むべきなのは、核兵器の拡散を防ぎ、核のない世界を追求することだ。我々は、イランや北朝鮮のような国家に、(核拡散防止の)制度をもてあそぶなと主張するべきだ。

 第二に、平和とは、目に見える紛争が起きていないというだけではない。すべての人が生まれながらにして持つ権利と尊厳に基づく正しい平和こそが、真に永続的なものとなりうる。

 第三に、正しい平和は、経済上の安全と機会を含まなければならない。真の平和とは単に恐怖からの解放ではなく、困窮からの解放なのだ。

 世界は共同で気候変動に立ち向かわねばならない。もし何もしなければ、我々はさらなる日照りや飢えに直面することになる。

 ガンジーやキング牧師が実践した非暴力は、あらゆる状況で有効ではなかったかもしれない。しかし、彼らが説いた愛や人類の進歩への信頼こそが、我々を導く北極星でなければならない。

 抑圧は常に存在するだろうが、それでも正義のために努力しよう。今後も戦争が起こるだろうが、それでも平和のために努力しよう。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年12月11日 21:06

当然の反応。。。

■タリバン、どうしてアフガン派兵警告したか

アフガニスタン派兵方針に対するタリバンの警告にもかかわらずと予定通り地域再建チーム(PRT)と保護兵力を送るという政府の立場は確固たるものだ。政府当局者は「アフガニスタンに送ることにした兵力は、タリバンやアルカイダ掃討作戦に投入される戦闘兵ではなく、韓国の民間人PRT要員を保護するための兵力だ」と強調した。アフガニスタン再建支援という国際社会の義務を果たすためのものであり、タリバンと争うためではないという意味だ。したがって政府が国際社会に約束したPRTの運営と保護兵力派兵方針が影響される理由は何もないということだ。実際にタリバンはアフガニスタンのあちこちで外国人たちを対象にしたテロ攻撃を敢行しているが、再建支援活動をするPRTを直接狙った攻撃事例はほとんどないというのが政府の説明だ。

政府当局者はまた韓国のPRT設置地域であるパルワン州がタリバンの拠点ではないという点も指摘した。パルワンはタリバンの主軸勢力であるパシュトン族の密集した所ではなくタジク族が住民の多数を占める地域だ。したがってタリバンと直接的に衝突する可能性が相対的に低い所だ。米軍のバグラム基地に近いパルワン州はアフガニスタン内で治安が最も良好な地域とされている。

このような状況にもかかわらずタリバンが「悪い結末を招く準備をしなければならない」と警告声明を出したことは、今週に予定されている政府の派兵同意案国会提出を念頭に置いたものと分析される。国内の世論を分裂させて政府の派兵計画を決裂させようとする高度の心理戦である可能性が高い。タリバンが韓国政府の派兵同意案議決1日後に警告声明を出したのも、このような観測を裏付ける。

実際、タリバンは国内事情を常に注視しているというのが政府当局者たちの話だ。2007年センムル教会の宣教師たちを拉致した後、政府と解放交渉をする過程でも国内世論にも影響を及ぼそうとする動きを見せた。

[中央日報]

Posted by nob : 2009年12月10日 23:52

当然の措置、、、まだ生温い。。。

■国家公務員のボーナス支給、6・6%減

 国家公務員に10日、冬のボーナス(期末・勤勉手当)が支給された。管理職を除く一般行政職の平均支給額(平均年齢35・5歳)は約64万7200円で、前年同期比約4万5700円(約6・6%)減となった。

 特別職の最高額は、首相と最高裁判所長官の約558万円。ただ、9月に就任した鳩山首相は在職期間率を30%で計算したため、実際の支給額は国会議員分と合わせて約383万円だった。閣僚は国会議員分と合わせて約337万円。各省次官は約316万円、局長級は約241万円。

 一方、地方公務員の管理職を除く一般行政職の平均支給額は、約60万7000円(平均年齢36・6歳)で、前年同期比約4万8000円(約7・3%)減だった。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年12月10日 23:44

同感。。。

■米の有権者66%「オバマ大統領、ノーベル賞に値せず」

 米クイニピアック大(コネティカット州)が8日公表した世論調査によると、オバマ大統領へのノーベル平和賞授賞について、米国の有権者の66%が「オバマ大統領は受賞に値しない」と回答した。「値する」と考える人の割合は26%だった。調査期間は1〜6日、有効回答数は2313人だった。(ワシントン=弟子丸幸子)

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2009年12月09日 22:44

徹底した中央集権君主主義、、、ここまでやるのか、、、もはや奴隷制度。。。

■北朝鮮、デノミ混乱
交換期限延長 値段決まらず

 【ソウル=竹腰雅彦】北朝鮮が実施したデノミネーション(通貨単位の切り下げ)で、同国では7日から新通貨の流通が始まった模様だが、依然、混乱が伝えられており、計画が予定通り進んでいるかは不明だ。

 韓国紙・朝鮮日報によると、北東部・咸鏡北道の一部地域では新通貨が届かず、6日までだった交換期限が、新通貨到着の1週間後に延長された。デノミで一時閉店した商店や飲食店などは7日以降、新価格で営業を再開するとみられたが、韓国の民間活動団体(NGO)が現地から得た情報では、必需品の米や油の価格が一定でないほか、汽車の新運賃が決まらないなど混乱が続いている。

 交換限度額を超える現金を持つ住民の間では、金のない人を探し、手数料を払って交換を頼む行為が横行。当局は、交換業務に当たる銀行職員らに、不正を逆賊行為と見なすと警告したほか、住民が抗議の意思表示で紙幣の焼却や廃棄を行った場合、厳罰を科す方針を周知しているという。

[読売新聞]


■北朝鮮デノミ:女性商人ら、「金を返せ」と抵抗
市場で必死に稼いだ金が「紙切れ」に…

 北朝鮮が7日から新貨幣の使用を始めた中、今回のデノミネーション(デノミ、貨幣呼称単位の変更)の最大の難関は40-50代の「女性商人たち」の怒りだ、と北朝鮮内の消息筋が伝えた。北朝鮮で市場の商人の大半は、子供を育てる40-50代の女性だが、彼女たちは今回の措置でこれまで稼いだ金を奪われただけでなく、商売さえも難しくなると、露骨に不満を示しているという。

 ある内部消息筋は「必死で働く女性たちが極度に腹を立てている。市場は金正日(キム・ジョンイル)総書記糾弾の場と化している」と話した。状況が切迫した女性商人たちは捕まるのも恐れず、仲間同士で集まり、当局を非難しているという。この消息筋は「若い保安員らが制止しても、女性たちは悪態をついて抗議している」と伝えた。

 また、北朝鮮関連紙などは「デノミ後、物価急騰の兆しが見られる」と報じた。北朝鮮の人道支援に取り組む韓国の市民団体「良き友達」は、「平壌の市場で、デノミ実施前の12月2日までは新貨幣で1キロ当たり16-17ウォンだったコメの価格が、3日には50ウォンへと暴騰した」と指摘した。

 ある消息筋は「特に、商人らが食糧を掌握しており、殺人的な食糧価格の上昇が起きる可能性がある」と語った。一方、脱北者団体「NK知識人連帯」は同日、「12月1日から国家食糧供給所で住民への食糧配給が始まった。穏城、会寧、茂山など咸鏡北道全地域で住民らが食糧の供給を受け、混乱した雰囲気が落ち着いてきた」と話した。北朝鮮当局も「すぐに配給が再開されるため、金はそれほど必要にならなくなる」と宣伝しているという。しかし、住民らは「1990年代半ばから後半にかけてなぜ数百万人が飢え死にしたのか。(配給があるとの言葉に)二度もだまされるバカはいない」といった反応だという。

 一方、韓半島平和研究院(院長=尹永寬〈ユン・ヨングァン〉ソウル大教授)が同日開催した「北朝鮮貨幣改革」関連討論会で、董竜昇(トン・ヨンスン)サムスン経済研究所経済安保チーム長は「今回のデノミは、外貨保有の割合が高い北朝鮮の中間層以上の階層には影響が大きくない一方、一般住民の生活を急激に悪化させる見込みだ」と指摘した。

 尹永寛教授は「今回の措置は北朝鮮政府と市場勢力間の対決の第1ラウンドであって、今後も繰り返されるだろう」と語った。統一研究院のキム・ヨンユン博士は、「恨みと反抗心をさらに強くしているとみられる北朝鮮住民に注目すべきだ」と述べ、一方、企業銀行経済研究所のチョ・ボンヒョン博士は、「北朝鮮が来年8月以降デノミを理由に開城工業団地の賃金引き上げを要求する可能性がある」と話した。

姜哲煥(カン・チョルファン)記者

アン・ヨンヒョン記者

[朝鮮日報]

Posted by nob : 2009年12月08日 23:17

要らないのではない。。。

■「結婚しても子供不要」4割超 1992年以降最高…内閣府調査

 内閣府は5日、「男女共同参画社会に関する世論調査」を発表した。「結婚しても、必ずしも子どもをもつ必要はない」と考える人が全体の4割を超え、1992年の調査開始以来、最高となった。若年層ほど「必要はない」と考える傾向も明らかとなり、少子化に拍車がかかる可能性もありそうだ。

 調査は10月1〜18日、全国の20歳以上の男女5000人を対象に面接方式で実施し、3240人(回収率64・8%)が回答した。

 「子どもをもつ必要はない」との考え方に、「賛成」の人は42・8%だった。女性では「必要はない」が20歳代で68%、30歳代で61%に上り、男性でも20〜30歳代では56%と過半数を占めた。

 女性の社会進出に対する意識の変化も、浮き彫りになった。

 「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきだ」との考えに反対の人は55・1%で調査開始後で最高となり、「賛成」の41・3%を上回った。女性が仕事を「子どもができてもずっと続ける方がよい」と答えた人も45・9%で過去最多だった。

 育児について「手当支給や税制優遇など経済的な評価」を必要と思う人は70・5%に上った。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年12月06日 21:49

政権は替われども。。。

■普天間、苦悩深める岡田外相=「日米」「国内事情」でジレンマ

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題をめぐり、岡田克也外相が苦悩を深めている。外相は年内決着を前提に着地点を探ってきたが、社民党の抵抗で結論は越年する方向に。しかし、これに日米合意の履行と早期決着を求める米側が反発。「日米同盟」と「国内事情」のジレンマの中で、外相は焦燥感を募らせている。

 外相は5日午前、宜野湾市の伊波洋一市長と会談。午後には、現行計画で普天間の移設先となっている名護市を訪れて、市民との対話集会に出席。その後、仲井真弘多知事とも会談するなど、精力的に動き回った。

 11月中旬に続いての2度目の沖縄訪問。「皆さんから率直な意見をいただければありがたい」。対話集会で岡田氏は地元の意見に真剣に耳を傾ける姿勢を強調した。だが、沖縄再訪を決めた時点では、普天間問題の年内決着をにらんで、環境整備を図っておきたいとの狙いもあったのは間違いない。

 しかし、社民党の福島瑞穂党首が連立離脱の姿勢を示して「県外、国外移設」を要求し、政府は年内決着を断念。鳩山由紀夫首相は名護市キャンプ・シュワブ沿岸部に代わる候補地を探すよう外相らに命じ、普天間問題は一段と混迷の度が深まっている。

 これまで自民党政権当時の日米合意を重視しつつ、基地負担軽減を求める地元の声にも配慮しようと、解決策を模索してきた岡田氏。だが、普天間問題は既に、連立政権の枠組みにかかわる「政局」問題へと拡大している。

 「日米同盟をいかに持続していくかということと、基地問題をどうするかのジレンマの中で選択を迫られている」。岡田氏は対話集会で、普天間問題の解決の困難さをこう認めるしかなかった。

[時事通信]

Posted by nob : 2009年12月05日 23:45

今後の可能性に期待。。。

■青森が発電 東京で利用 CO2削減へ自然エネルギー促進協定

 東京都と青森県、東京都千代田区は四日、風力など自然の力を使って発電した「再生可能エネルギー」の利用促進で連携する協定を結んだ。二酸化炭素(CO2)排出量が多い都内の事業所に、青森県の自然から生み出された電力を供給する仕組みをつくる。都市部のCO2削減と地域活性化の両立を目指す試みだ。

 都によると、再生可能エネルギーの利用促進をめぐり、都道府県がこうした協定を結ぶのは珍しい。この電力の積極的な利用や発電に取り組む「連携パートナー」として、都などは民間企業、団体に参加を呼び掛ける。

 都は来年四月、大規模事業所を対象にCO2の排出量削減を義務化する。風力発電などによる電力を使っても、CO2削減と見なすことが可能で、省エネとともに、再生可能エネルギーの利用にシフトするよう促す。

 千代田区は削減義務化の対象となる事業所が多いため参加した。

 風力発電などに力を入れる青森県にとっても、電力の供給先を都内に確保することで、参入業者の増加による雇用拡大や、経済の活性化を期待できるという。

[東京新聞]

Posted by nob : 2009年12月05日 23:32

題目から脱却し実行の段階へ。。。

■START1失効へ 米露首脳「新条約へ固い決意」

 【モスクワ=遠藤良介】米国とロシアの戦略核兵器削減を定めた第1次戦略兵器削減条約(START1)が5日で期限切れを迎えるのに伴い、米露両国大統領は4日、期限後、後継条約締結交渉の間はSTART1を有効とすることで合意、「後継条約ができるだけ早く効力を発することへの固い決意」を表明する共同声明を発表した。後継の核軍縮条約が発効するまでの間、両国は「STARTの精神にのっとって協力を続ける」としている。

 START1は1991年、史上初となる戦略核の削減条約として米国と旧ソ連が調印。米露は後継となる条約の交渉を進めてきたが、5日の失効までには妥結させられなかった。米露両国は後継条約をめぐる実務者交渉をスイスのジュネーブで続けており、露外務省は4日の時点で、「集中的な作業は終わりに近づいている」としている。

 オバマ米大統領とメドベージェフ露大統領は11月、シンガポールでの首脳会談で年内に新条約に署名する方針を確認。両国は今回の共同声明で失効後の法的空白を埋め、年内に後継条約の調印を目指す努力を続けるとみられる。

 両国首脳はこれまで、戦略核弾頭の数を1500〜1675発、大陸間弾道ミサイル(ICBM)など運搬手段を500〜1100に削減することで合意している。ただ、露専門家によれば、運搬手段の制限幅や核弾頭の数え方、検証措置のあり方をめぐって溝を埋め切れていないもようだ。

 START1の失効を前に4日、モスクワの東方約1000キロのボトキンスクにあるミサイル工場では米国の監視団が撤収を開始した。この工場はロシアが米国のミサイル防衛(MD)システムに対する切り札とみている移動型ICBM「トーポリM」や潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「ブラワ」を製造。米国は98年以降、20〜30人体制で常時監視していたが、ロシアはこうした検証措置に強く反発している。

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年12月05日 23:29

今回こそ徹底した真相の究明を。。。

■押尾学元被告:警視庁が逮捕状 死亡女性にMDMA譲渡容疑

 俳優の押尾学元被告(31)が、一緒にいて死亡した知人女性(当時30歳)に合成麻薬MDMAを渡した疑いが強まったとして、警視庁捜査1課は4日、麻薬取締法違反(譲渡)容疑で逮捕状を取った。

 押尾元被告はMDMAを使用したとして同法違反(使用)容疑で8月に逮捕され、懲役1年6月、執行猶予5年の有罪が確定している。

 一貫して「MDMAは女性から勧められて飲んだ」と供述していたが、捜査1課が薬物の入手ルートを捜査したところ、押尾元被告がMDMAを入手し、女性に渡した疑いが強まったという。

 押尾元被告は8月2日午後2時半ごろ、東京都港区六本木6のマンション一室で、知人女性と合流。

 2人でMDMAを飲んだ直後の同6時半ごろ、女性が手足を震わせたり歯を食いしばるなど体調が急変した。押尾元被告から連絡を受けて駆けつけたマネジャーが同9時20分ごろに119番し、消防隊員が室内で死亡している女性を発見した。

 捜査関係者によると、押尾元被告は逮捕後の調べに「MDMAを女性と1錠ずつ飲み、女性が2錠目を飲んだ直後に様子がおかしくなった」と供述。女性が容体が急変した後の行動については「心臓マッサージをしたが蘇生しなかった」という趣旨の供述をした。

 押尾元被告は公判で「女性から錠剤を渡された。女性の発言で違法薬物と分かったが、軽い気持ちで飲んだ」と主張。判決は「説明は不自然でおよそ信用しがたい」と指摘していた。【古関俊樹、神澤龍二、山本太一】

[毎日新聞]


■『薬抜きたい』食塩水飲む 押尾容疑者 女性死亡直後、移動先で

 東京都港区の六本木ヒルズで八月に死亡した飲食店従業員田中香織さん=当時(30)=に合成麻薬MDMAを渡したとして、麻薬取締法違反(譲渡)容疑で逮捕状が出た元俳優押尾学容疑者(31)が、田中さんの死亡直後、「クスリを抜きたい」と友人に相談し、移動したビジネスホテル内で大量の食塩水を飲んでいたことが捜査関係者への取材で分かった。

 警視庁捜査一課は、この時、押尾容疑者と一緒にいた友人で三十代のネット販売業の男と、田中さんの携帯電話を六本木ヒルズの外の植え込みに捨てた元マネジャーの男の二人についても、逮捕状を取り行方を追っている。

 同課によると、押尾容疑者は八月二日午後、ヒルズ内で女性と一緒にMDMAを使用。田中さんの容体急変後、友人や元マネジャーら四人を部屋に呼んだ。

 捜査関係者によると、押尾容疑者と友人の男は救急隊が到着した後、ヒルズから出てホテルに移動。男は押尾容疑者に体内からMDMAを抜く方法を尋ねられ、別の男をホテルに呼び、この男の勧めで、食塩水を飲んだという。


[東京新聞]

Posted by nob : 2009年12月05日 23:17

仕事はいくらでもあるのは確かなこと、、、選ばなければ。。。

■「失業者は甘えすぎ」 「人手不足」社長の怒り

<テレビウォッチ>昨2008年の年末、ある場所が全国から注目を集めた。

東京・日比谷公園の「年越し派遣村」だ。6日間で500人以上が集まり、炊き出しなどが連日報道されていた。

あれから、1年。
次々辞めていく正社員

政府は支援策をスタートさせたが失業率は依然厳しい状況が続いている。09年10月末時点で、完全失業者数は344万人を超えるという。この状態はいつまで続くのか?

ある地方の中小企業の社長さんに話を聴く機会があったので質問してみた。すると、失業者増加からもうひとつの日本の姿が見えてくるような気がした。

清掃業を営む社長は、派遣切りにあった人たちに向かって、こう言いたいという。

「派遣村に行かないで、社員寮の設備があるウチに来てどうぞ働いてください!」と。

社長はある問題を抱えていた。それは働き手が少なく事業を拡大できないというジレンマ。そこで、絶えず求人広告を出しているのだが面接の際に絶句するという。履歴書を見ると、職歴が10個ぐらいズラズラ並べてあるケースが多いそうだ。

面接をしたところ、集まってきたのは派遣でいくつもの会社を渡り歩いてきた人が多かった。終身雇用が崩れて久しいが、履歴書にずらずらと並ぶ職歴を見ると、やはりまだ昔人間なのか理解に苦しむよ、と話す社長。そう思いながらも、定員の10倍応募があった中から絞り込んで採用。ようやく人手が確保できたかと思ったのもつかの間、物事はそれほどスムーズにはいかなかったという。

なんと正社員採用した人達が、次々に止めていくのだ。「体調が悪い」、「仕事が合わない」など様々な理由で、結局誰1人として会社に残らなかった。
「働かざるもの食うべからず」

この経験から、社長は日本人に見切りをつけたくなったと話す。

「失業者は甘えすぎだよ!昔は働かざるもの食うべからずで、働かなくちゃ生きていけなかったのに、今は働かなくてもいろいろと助けてもらえるからね」

と、かなり熱っぽくまくし立てる社長。昔々と言い過ぎていると自覚していても、どうしても言いたい! 働きたいなら、ウチに来てよ! と。しかし雇用してもすぐに辞めてしまう人々。理解に苦しみながらも社長はこの状態がいつまで続くのか、についてこう答えてくれた。

「もうさ、今の日本は違う国みたいな感じになっちゃったよね。価値観が全くちがうもの。日本人をあてにするのはイヤになっちゃうよね」

その結果、取り組んだのが外国人の雇用。アジア諸国に飛び、現地で採用してから日本で研修させるシステムをとっている。しかしここにも数々の壁があり、政府の外国人研修制度期間内では、やっと技術を覚えた頃に外国人研修生は帰国せざるを得ないのだ。さらに語学研修など企業負担も多くなる。社長としては、研修制度が必要ない日本人を雇用したいというのが本音だ。最後に社長はこう言った。「いつから日本人は、継続は力なりを嫌うようになったんだろう。日本人に期待したいと思う日は来るのかな」と。

[J-CASTテレビウォッチ]

Posted by nob : 2009年12月05日 23:05

公平性の欠落した愚策、、、おまけにセコい。。。

■たばこ、小幅増税へ=段階的な引き上げ検討−税調

 政府税制調査会(税調)は3日、藤井裕久財務相ら幹部による企画委員会を開き、2010年度税制改正に向けて焦点となっているたばこ税について、1本数円程度の小幅増税の方向で一致した。鳩山由紀夫首相は税調への諮問で「健康目的課税」への転換を指示しており、今後段階的に税率を引き上げ、消費を抑制する方向で検討する。

 渡辺周総務副大臣は会合後、「(大幅増税には)たばこ事業法改正が必要。いきなり一気に上げるのは難しい」と述べた。

[時事通信]

Posted by nob : 2009年12月03日 15:16

ただただ陰鬱な気分に。。。

■最も危険なトップレベルドメインは.cm--マカフィー調査結果

 .cmで終わるウェブサイトを訪問しようとしているならば、よく考えたほうがよいかもしれない。このドメインはカメルーンに属しており、McAfeeの最新調査結果によれば、世界で最も危険なドメインである。

 McAfeeが米国時間12月2日に発表した「Mapping the Mal Web」リポート(PDFファイル)は、今回が3年目の調査となっており、世界中で最も危険なドメインおよび最も安全なドメインが公表されている。アフリカ西海岸のこの小さな国が、2009年中の最も危険なトップレベルドメインとされており、同ドメインを有するサイトの36.7%がセキュリティ上の危険を抱えているという。McAfeeは、しばしば.cmが.comのタイプミスで使用されるため、サイバー上の詐欺師らがマルウェアを仕掛ける目的で、同ドメインにてタイプミスを狙ったサイトを立ち上げていると指摘した。

 また、幅広く用いられている.comドメインも決して安全ではなく、危険度で見るならば、2008年の調査時には9位であったものの、今回の調査では2位に浮上しており、同ドメインのサイトの32.2%がセキュリティ上の危険を有していると、McAfeeは警告を発した。

 アドウェア、スパイウェア、ウイルスなどの悪意のあるソフトウェアを配布するサイト危険度が最も高かったのは、ルーマニア(.ro)のドメインで、同ドメインの21%にマルウェア感染の危険があるとされている。.infoドメインは最も「スパムにまみれている」とされ、同ドメインを有するサイトの17.2%がジャンクメールの発信に関わっていると、McAfeeは明らかにした。

 ポジティブな面に目を向けるならば、最も安全な汎用トップレベルドメインは.govで、政府機関のドメイン内に危険性のあるウェブサイトは見つからなかった。国別ドメインでは、日本(.jp)のドメインが世界で最も安全であり、危険性のあるウェブサイトの確率は0.1%にとどまった。2008年中の最も危険なトップレベルドメインに指定されていた香港(.hk)は、今回の調査では危険性のあるウェブサイトの確率をわずか1.1%にまで低下させ、危険度ランキングでは34位まで後退している。McAfeeは、香港が詐欺関連のドメイン登録の停止に積極的に取り組んできたことを評価している。

 McAfee Labsの最高技術責任者(CTO)であるMike Gallagher氏は声明で、「本調査によって、どれほど素早くサイバー犯罪者が戦術を変え、多くの犠牲者を食い物にしつつも、逮捕されるのを避けようとしているのかが明確に示されている。2008年中は香港が最も危険なドメインとして挙がっていたにもかかわらず、2009年には驚くほど安全なドメインに成長を遂げつつある。サイバー犯罪者は、サイト登録が安くて便利であり、逮捕される危険が最も少ない地域を狙っているのだ」と語った。

 McAfeeは、全体で2700万に上るウェブサイトと104のトップレベルドメインをテストし、その5.8%となる約150万のサイトが危険であるとの判定を下した。この割合は、過去2年間に記録していた4.1%から上昇しているものの、McAfeeによれば、当時から評価手法が変更されてきたため、一概に比較することはできないという。

 McAfeeは、人々を欺くドメインの作成を試みるサイバー犯罪者の傾向として、低価格で購入割引が提供され、大きなキャッシュバックポリシーを掲げるレジストラーが好まれると警告している。さらに、登録時に「何ら質問調査をしない」ポリシーのレジストラーや、悪意のあるドメインであるとの通報を受けたとしても、特に措置を講じなかったり、対応が遅かったりするレジストラーも好まれる傾向にあるという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2009年12月03日 15:02

青天の霹靂。。。

■北のデノミ、国民動揺「タンス預金」紙くずに

 【ソウル=竹腰雅彦】北朝鮮がデノミネーション(通貨単位の切り下げ)を突然実施したのは、急激なインフレに対処する一方、国民の隠し資産や富裕層の不正蓄財、闇市場などへの統制を強化し、体制を引き締める狙いがある。

 ただ、資産を事実上没収される国民の動揺は激しく、不満が拡大する可能性も出ている。

 韓国政府筋によると、北朝鮮ウォンの旧通貨と新通貨の交換比率は100対1。北朝鮮国内の金融機関で6日まで交換を受け付けるという。

 北朝鮮市民の中には、生活防衛のために「タンス預金」を蓄えている人も少なくない。これに対して、当局はデノミで1人あたりの交換額を制限しており、上限額は、各世帯の月々の生活水準とほぼ同じ10万ウォンという情報もある。それ以上のお金を保有している場合、紙幣は紙くずになる。

 「本当にあきれた。インチキだ」。韓国の北朝鮮専門インターネット新聞「デーリーNK」によると、市民には大きなショックが広がり、現地の消息筋は「人々が道端に座り込んで泣くのは、首領様(金日成主席)が逝去した時以来だ」と伝えてきたという。

 市民は隠し資産を米ドルなどに両替するため各地の闇市場に殺到し、商店は新たな価格が決まるまで営業を停止した。再開は6日以降と見られており、市民生活に影響が広がりそうだ。

 韓国統一省によると、北朝鮮は1947年、59年、79年、92年の計4回、新紙幣発行などの「通貨改革」を実施した。このうちデノミは、朝鮮戦争後のインフレを抑えるため、今回と同じ交換比率で実施した59年以来となる。

 北朝鮮では、2002年に市場経済が限定的に導入され、生産者などが農産物や商品を自ら販売し、値段も決める「自由市場」が各地にできた。「市民は自由市場で生活必需品の8〜9割を購入する」(北朝鮮専門家)までに拡大したが、これが物価上昇を招き、当初44ウォンだったコメ1キロ・グラムの価格は2200〜2400ウォンまで高騰した。商取引を通じて富を蓄える個人も増えている。

 当局は食料不足で物価が急騰した08年ごろから自由市場の統制を強め、同年後半には豚肉やコメなどの価格は下落した。今回のデノミは、国が物資の流通をより厳格に管理する狙いに加え、金正日(キムジョンイル)総書記の後継体制の構築に向けて、貧富の格差に対する不満解消や、特権層の不正蓄財のあぶり出しなど、政治的な狙いも指摘されている。

 一方、三星経済研究所の董竜昇(ドンヨンスン)経済安保チーム長は、「中国との貿易は北朝鮮の内需に直結しており、(デノミで)短期間のうちに北朝鮮の購買力は落ちる。市場の萎縮(いしゅく)で輸入は減るだろう」と述べ、中朝貿易の縮小を通じて、北朝鮮国内で生活物資などが一段と不足する恐れを指摘した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年12月02日 22:07

ほとほと呆れるやら、、、ある意味感心するやら。。。

■鳩山邦夫氏にも母資金 年1億8千万円…「贈与」と判断も

 鳩山由紀夫首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」をめぐる偽装献金問題で、由紀夫氏側に資金提供していたとされる実母が、実弟の鳩山邦夫元総務相側にも、由紀夫氏と同額の年間1億8千万円を提供していたことが2日、関係者への取材で分かった。鳩山家の資産管理会社「六幸商会」(東京都港区)の実母名義の口座からは、昨年までの6年間に計約36億円が引き出され、この中から鳩山兄弟側に、それぞれ総額で11億円以上が現金で渡されていたという。

 関係者によると、実母から邦夫氏側への資金提供は、由紀夫氏側と同じ平成14年ごろから始まった。懇話会の会計事務担当者で、東京地検特捜部が政治資金規正法違反(虚偽記載)罪で在宅起訴方針を固めている由紀夫氏の元公設第1秘書が、実母の側近とされる財団法人役員に相談。由紀夫氏側への月1500万円の資金提供が決まった際、邦夫氏側への資金提供も同様に決まったという。

 邦夫氏の元公設秘書が、実母側から3千万円を受け取り、1500万円を由紀夫氏の元公設秘書に渡す形で行われていたとされる。

 資金提供はいずれも貸付金名目で行われていたとされるが貸し付けの実体はなく、税務当局が「贈与」と判断した場合、兄弟それぞれに贈与税の納税義務が生じる。過去6年余りの11億円で計算した場合、納税額は5億円を超える。

 邦夫氏の事務所は「担当者が不在で答えられない」としている。

[産経新聞]


■母からの資金「寝耳に水」=事実なら修正申告も−鳩山邦夫氏

 鳩山邦夫元総務相側が、兄の鳩山由紀夫首相側と同額の資金提供を母親から受けたとされる問題で、邦夫氏は2日夜、東京都内で記者団の取材に応じ、「寝耳に水。全く事実関係を知らされていない」と語った。

 一方で、自身の資金管理団体「新声会」の会計担当者から聞いた話として、「そういうものがあったのかなあという感じだが、分からない」と、何らかの資金提供があった可能性を示唆。その上で、「事実なら贈与税をきちんと払う」と、調査結果次第では修正申告する考えを示した。

[時事通信]

Posted by nob : 2009年12月02日 21:34

思想と表現の自由には、、、それを他人に押し付けることは含まれていない。。。

■ビラ配布で立ち入り「生活の平穏侵害」…最高裁

 共産党のビラを配るため、東京都葛飾区内のマンションに立ち入ったとして住居侵入罪に問われた同区の僧侶、荒川庸生被告(62)の上告審判決が30日、最高裁第2小法廷であった。

 今井功裁判長は「表現の自由を行使するためでも、管理組合の意思に反して立ち入ることは許されない」と述べ、荒川被告の上告を棄却した。罰金5万円とした2審・東京高裁判決が確定する。

 弁護側は、「被告の立ち入り行為を処罰するのは表現の自由に反し、萎縮(いしゅく)効果を生む」と主張。政治ビラの配布行為に刑事罰を科すことが、表現の自由を保障した憲法に違反するかどうかが争点となった。

 同小法廷は、まず、管理組合が、玄関ホールにある集合ポストに対しても、同区の公報以外のチラシやビラの投函(とうかん)を禁じていたことから、荒川被告の立ち入り行為が管理組合の意思に反していたと認定。「玄関内のドアを開けてマンション内の廊下などに立ち入っており、法益侵害が軽微だったとは言えない」と述べた。

 判決は、この事件で問題になっているのは、「表現そのものではなく、表現の手段である」としたうえで、「管理組合の意思に反して立ち入ることは、住民の私生活の平穏を侵害する」と結論付けた。

 判決などによると、荒川被告は2004年12月、7階建ての分譲マンションに立ち入り、共産党の「都議会報告」などのビラを各部屋のドアポストに入れていたが、住民に110番通報され、現行犯逮捕された。

 1審・東京地裁は06年8月、「刑罰を科すほどの行為だとの社会通念が確立しているとは言えない」として無罪判決を言い渡したが、2審は07年12月、「政治ビラを配布する目的自体に不当な点はないが、住民の意思に反した立ち入りは正当化されない」と述べ、逆転有罪としていた。

 ビラの配布を巡っては、東京都立川市の自衛隊官舎(当時)で自衛隊のイラク派遣反対のビラを投函し、住居侵入罪に問われた市民団体メンバー3人について、同小法廷が08年4月、3人の上告を棄却し、有罪が確定している。

[読売新聞]


■怒りあらわの僧侶「最高裁が役割を放棄した」

 「“憲法の番人”を返上するべきだ」。最高裁で30日、上告が退けられた僧侶荒川庸生被告(62)は判決後、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見。「言論弾圧に歯止めをかけるべき最高裁が役割を放棄した」と怒りをあらわにした。

 「裁判所には“これでいいんですか”と言いたい。今も商業、言論関係のビラが配布されている現実をどう見るのか。警察、検察がつくり上げた特定の事件を最高裁が受け入れてしまった」

 今回の判決を区切りに、これまで自粛してきたビラ配りを「再開する」と明言したが「ただ、より慎重に行わざるを得ないし、配慮も必要だ。また今回のような裁判を戦うのは勘弁してほしいので」とも語った。

 現場は、以前にもビラを配ったことがあるマンション。オートロックはなく、玄関ホールに集合ポストがあった。しかし「各戸のドアポストに入れた方が読んでもらえる」と7階まで行った。配布中に住民から抗議を受け、警察に通報され、逮捕。身柄拘束は23日間に及んだ。

 「さまざまなビラが日常的に投函されるマンションでの配布が住居侵入罪になるとは思いもよらなかった。それまで一度も出て行けと言われたことはなかった」と被告。ある市長選で「あんたのせいで負けた。集合住宅にビラをまけなかった」と言われるなど、事件の影響も感じている。

 一方、商業チラシなどのポスティング業者も集合住宅への配布に苦慮。業者の組合によると、行動指針の作成や、配布拒否のマンションをリストアップするなどした。住民から警察への通報はあるが、逮捕や裁判にまでなったケースは聞いたことがないという。

[スポニチ]

Posted by nob : 2009年11月30日 22:06

本末転倒の極み。。。

■ワクチン副作用、厚労省調査団がカナダに出発

 日本は同社製ワクチン計3700万人分を輸入し、高齢者に接種する予定だ。調査団はワクチン成分や工程に問題がないかどうかを調べ、輸入の可否を判断する。

 同国では、同社製ワクチンを接種した6人に「アナフィラキシーショック」と呼ばれる急性のアレルギー反応が確認され、複数の州政府がワクチン計17万本の使用を中止した。

 調査団は30日から来月3日まで、同社カナダ法人や工場、同国政府、医療機関を視察し、関係者から話を聞く。

[読売新聞]


■オバマ米政権、海兵隊9,000人南部へ派遣、アフガン増派効果を検証

 米高官の話によると、オバマ米大統領は火曜日の12月1日夜(日本時間同2日午前)に発表するアフガニスタン新戦略の概要について、アフガニスタンへの追加増派を最初に海兵隊9,000人を南部に派遣する。29日、米紙ワシントン・ポスト(電子版)が報じた。

 海兵隊をアフガン南西部ヘルマンド州に展開、反政府武装勢力タリバンの掃討作戦に参加する。アフガン駐留米軍のアフガニスタン南西部の州であるヘルマンドの米軍規模は倍増する。アフガン軍と警察力の向上を図るため、来年2月に海兵隊約1,000名を派遣する。

 米国民は戦争に疲れアフガン増派には懐疑的としているがオバマ米大統領は新しい戦略として今後1年から1年半で3万-3万5,000人の段階的な増派計画を発表すると予想される。米高官は「アフガンのカルザイ大統領の不正撲滅への取り組みを見極め、成果が不十分な場合は増派を中止する」と語った

[財経新聞]

Posted by nob : 2009年11月29日 23:21

まだ続いていたとは。。。

■槙原敬之さんと松本零士さん、松本さんが文書で謝罪することなどで和解

歌手の槙原敬之さん(40)が、漫画家の松本零士さん(71)に名誉を傷つけられたとして、損害賠償を求めていた裁判で、両者が和解したことがわかった。

この裁判は、槙原さんが作詞した「約束の場所」という歌の歌詞について、松本さんが自分の作品である「銀河鉄道999」のセリフを盗用したものだとテレビ番組で非難したのは名誉棄損にあたるとして、槙原さんが損害賠償を求めていたもの。

東京地裁は2008年12月、松本さんに220万円の賠償を命じる判決を言い渡していた。
槙原さんの弁護士によると、松本さんが槙原さんに文書で謝罪し、「約束の場所」の使用について異議を唱えないと約束したことで和解が成立し、今後、賠償金を支払う必要はないという。

[FNN]

Posted by nob : 2009年11月27日 23:38

認識の乏しさ、、、まずは知ることから、、、自ら模索して初めて事実は知りえるもの。。。

■原発「不安」、なお5割超=「安心」は4割−内閣府調査

 内閣府が26日発表した「原子力に関する特別世論調査」によると、原子力発電について不安と感じている人は「どちらかと言えば」を合わせて53.9%で、2005年の前回調査(65.9%)から12.0ポイント低下したものの、依然半数を上回った。安心と答えた人は前回比17.0ポイント増の41.8%だった。

 調査は先月、全国の成人男女3000人を対象に個別面接方式で実施。有効回収率は61.7%。

 不安と答えた人に理由を複数回答で尋ねたところ、「わが国でも事故が起きる可能性があるから」が75.2%と最も多く、以下は「地震が多いから」(53.1%)、「国がどのような安全規制を実施しているのかが分からない」(41.5%)と続いた。安心と感じている理由では、「わが国の原発は十分な運転実績を有する」(39.5%)がトップだった。

[時事通信]


■原発世論調査 ようやく半数が「原子力発電はエコ」を認識

 「原子力発電は二酸化炭素を排出せず、地球温暖化対策に貢献する」と認識している人が、4年前の調査と比べて14・4ポイント増え、50・0%に達したことが26日、政府が公表した原子力に関する世論調査で分かった。今後の原発のあり方についても「推進していく」の回答が59・6%(前回比4・5ポイント増)と、「廃止」の16・2%(同0・8ポイント減)を大きく上回り、環境問題への関心が高まる中で原発の有用性が広まっている実態を裏付けた。

 世論調査は内閣府が10月に実施し、1850人が回答した。原発の安全性については「安心」が平成17年12月の前回調査より17・0ポイント増えて41・8%だった。ただ、「不安」の回答も53・9%と、前回よりも12・0ポイント減ったものの「安心」を上回った。

 不安の理由は「事故が起きる可能性がある」が75・2%と最も高く、「地震が多い」(53・1%)、「国の安全規制が分からない」(41・5%)と続いた。

 調査は、原発のゴミとして出てくる高レベル放射性廃棄物の処分に関する意識についても実施した。処分地について「私たちの世代が責任をもって速やかに選定するべきだ」との設問に、「そう思う」との回答が82・2%にのぼり、高い関心をうかがわせた。

 一方で、「自分の居住地に設置計画がある場合」の対応については「反対」が79・6%で、いまだに国内で候補地すら決まっていない廃棄物処分地の選定の難しさを浮き彫りにした。

 温室効果ガスの25%削減を打ち出す鳩山由紀夫首相は、国会答弁で「低炭素型の社会の実現に向けて原子力政策は不可欠だ」と原発推進に積極的な姿勢を表明。原発の安全性を高めるための新組織「原子力安全規制委員会」の創設を検討する考えを示している。

[産経新聞]


■IAEAトップに来月から天野之弥氏が就任

 イランの核開発問題で、国際原子力機関(IAEA)は26日から始まった理事会で、新たな非難決議を採択する見通し。こうした中、来月から日本人の天野之弥氏がIAEAトップの事務局長に就任する。

 理事会では、イランで新たにウラン濃縮施設の存在が発覚したことなどをめぐり、イランに対する非難決議が採択される見通し。イランはかたくなな態度を崩しておらず、天野氏は就任早々、大きな課題に直面することになる。

 天野氏は理事会の開会前、NNNの取材に対し、「イランの問題は、非常に難しくなるんじゃないかと思います。これだけの重要なポストなので、頑張っていきたいと思います」と意気込みを語った。

 退任するエルバラダイ事務局長は、理事会の冒頭で演説し、天野氏への期待と各国の協力を呼びかけた。

 「核」の存在が世界的に注目される中、「核の番人」とも呼ばれるIAEAのトップに日本人が就任する。唯一の被爆国の代表として、そのリーダーシップに各国が注目している。

[NEWS24/27日追加]

Posted by nob : 2009年11月26日 23:27

政府として取り組むべき課題。。。

■「国民全体の問題」=「赤ちゃんポスト」検証会議座長が会見−熊本

 「赤ちゃんポスト」に関する最終報告書を公表した検証会議の座長を務める柏女霊峰・淑徳大教授は26日、記者会見し、「全国から預け入れがあるなど、国民全体の問題。県や市だけで取り組むような問題ではない」と話し、国が主導して妊婦の抱える問題ついて検討する必要性を訴えた。

 柏女教授は、ポストの利用状況について、「やむを得ない事情による利用もある一方、『(出産を)なかったことにしたい』などと、(母親の)倫理観を疑うような例もあった」と話し、運用の難しさをにじませた。

 慈恵病院にポスト設置を許可した熊本市の幸山政史市長は、「多くの命が救われたとの総括で、正直ほっとしている」とした上で、「利用されない方が望ましいという考えに変わりはない」と述べた。

 また、慈恵病院は「報告書によく目を通した上で、与えられた課題などを含めて十分な検討をし、対応していきたい」とコメントした。

[時事通信]


■「ゆりかご」慈恵病院理事長ら一問一答

 「最終報告の提言が施策として実行されるよう望みます」。「こうのとりのゆりかご」を運営する慈恵病院の蓮田太二理事長と田尻由貴子看護部長は28日の記者会見で国に要望した。記者との主な一問一答は次の通り。

  ――9月末までに51人が預けられたことをどう思うか

  蓮田理事長 日本で一カ所しかないことが一番の原因。私たちがやったことの意義があると思っている。

  ――親の都合で預け入れられた子どもの将来はどうすればいいだろうか

  蓮田理事長 預けられた赤ちゃんはすべて乳児院で育てられる。そこで2年ほど過ごし、児童養護施設で18歳まで育てられる。相談があって養子縁組すると、子供たちの目の輝きが違う。子供の福祉、幸せを考えた場合、愛情が深い家庭で育ててほしい。事前に相談があればできるが、預け入れられた場合はできない。それが大きな悩みだ。

  ――親の身元が分かった39人の中で、7人が親元に帰ったことをどう思うか

  田尻部長 数ではない。その子供の人生を大きく左右するところなので、ほんとうに良かった。

  ――同様の施設は他にもあるべきだと思うか。検証会議は預け入れるだけの機関なら容認できないと指摘した

  蓮田理事長 ほかにもないことには、命が救われない。相談を兼ね備えることが非常に大事だと感じている。

  ――親の中には児童相談所に相談していたのにゆりかごに預け入れた例が複数あるそうだが

  田尻部長 親は名前を名乗りたくない。提言のように匿名で相談できるあり方を検討してほしい。慈恵病院も相談は匿名だ。

[朝日新聞/29日追加]

Posted by nob : 2009年11月26日 23:11

自明のこととはいえども。。。

■密約文書「ファイル5冊引き継いだ」…元条約局長

 外務省の内部調査で日米安全保障条約改定時の核持ち込みを巡る「密約」の関連文書が見つかったことについて、東郷和彦・元同省条約局長は22日、テレビ朝日の番組で「密約に関連する文書を5冊のファイルにまとめた上で後任に引き継いだ」と証言した。

 東郷氏は文書の詳細については明らかにしなかったが、「国民に説明し、ねじれを解消すべきだ」と述べた。東郷氏はこれまで読売新聞の取材に対し、核密約に関する文書がファイル数冊分存在したことなどを証言していた。

 東郷氏は近く設置される有識者を交えた調査委員会や、国会での聞き取りに対しても「協力したい」と話している。

[読売新聞]


■[核密約]
非核堅持は日本の務め

 外交はダンスに例えられる。日米両政府は手を取り合って踊っているだろうか。

 日本の「核兵器を持たず、つくらず、持ち込ませず」の非核三原則のうち、「持ち込ませず」をめぐる密約問題は、これまでの政策の大きな転換点になりそうだ。岡田克也外相の指示を受けて調査していた外務省が、核を搭載した米艦船の日本通過・寄港を黙認する日米両政府の核密約の存在を裏付ける文書の存在を確認したからだ。

 秘密議事録そのものは見つかっていないというが、「何をいまさら」というのが大方の反応ではないだろうか。

 というのは、米国では公文書がすでに公開されているのに、歴代自民党政権は「事前協議の申し入れがない以上、核は持ち込まれていない」と一貫して存在を否定してきた。核持ち込みは事前協議の対象だが、これまで一度も開かれたことがなく、米議会で1974年、「寄港する際、核兵器を降ろすことはしない」と証言したラロック退役海軍少将ら、非核三原則の実態を疑わせる発言が飛び出していたからだ。

 米国では文書が公開されているのに、一方の当事国が否定するのはいかにもおかしい。岡田外相は近く設置する有識者会議で精査し、来年1月に公表する考えだ。関連文書が破棄されたとの情報もあり、徹底的に調査してもらいたい。政府は、外務省の方針転換を踏まえ、核密約を認める見通しだ。自民党はこれまであるものを、ないと長く言い張ってきた。自民党にも説明責任があるはずだ。

 米側の公文書によると、日米両政府は60年1月、核持ち込みを事実上容認する秘密議事録に調印した。「持ち込ませず」については92年7月、ブッシュ大統領(当時)が米艦船から戦術核兵器の撤去完了を表明しており、現在は搭載されていないはずである。

 問題はむしろ、核密約を認めたあとである。事前協議のあり方など日米安保条約をめぐる国民的な論議が高まってほしい。

 秘密議事録の存在については、民主党政権への交代前になって、歴代外務事務次官らが次々と証言しはじめた。なぜか。非核三原則に密約が存在することを日本側の責任者が知らせる。「持ち込ませず」について、一時的な通過・寄港を認めるいわゆる「非核2・5原則」に変更する素地をつくりたいためではないかとの疑念が消えない。非核三原則を変更しようとする考えがあるのであれば、本末転倒といわざるを得ない。

 オバマ米大統領はことし4月のプラハ演説で「核なき世界」の実現と核の不拡散を訴えた。日本の非核三原則はその考えにも合致するはずだ。

 鳩山由紀夫首相も国連で、非核三原則の堅持をあらためて掲げた。唯一の被爆国として日本の発言は国際社会の中で、存在感を持つはずである。首相が演説したように、核保有国に核軍縮を促し、非核保有国には持つ誘惑を絶つよう主張できる唯一の国であるのだ。それに説得力を持たせるためにも、非核三原則を曲げてはならない。

[沖縄タイムス/23日追加]

Posted by nob : 2009年11月22日 21:44

そんな勇気はない、、、織り込まれたパフォーマンス。。。

■北朝鮮:一時発射準備態勢 韓国側は警戒

 【ソウル大澤文護】聯合ニュースによると15日午後1時(日本時間同)ごろ、北朝鮮南西部に配置された北朝鮮軍の地対艦ミサイル基地や海岸砲部隊が、射撃用レーダーを稼働させるなど発射準備態勢をとった。約1時間後に解除されたが、韓国軍側は近辺海上の艦艇を避難させるなどの緊急態勢をとった。

 韓国軍関係者によると、北朝鮮軍のミサイル基地や海岸砲部隊のある地域は、10日に南北艦艇が交戦した現場のすぐ東方にあたる。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年11月16日 17:27

日本も訪中のついで。。。

■オバマ大統領が上海到着…初の訪中、18日まで滞在

 【上海=黒瀬悦成】アジア歴訪中のオバマ米大統領は15日夜(日本時間同)、シンガポールから中国の上海に到着した。

 大統領の訪中は就任後初めてで、18日まで上海と北京に滞在する。

 大統領は16日、兪正声(ゆせいせい)・共産党市委員会書記、韓正・上海市長と会談した後、市内で対話集会を開いて現地の大学生らと意見交換する。16日午後には北京入りし、17日に胡錦濤国家主席との首脳会談に臨む。中国での日程は今回の4か国歴訪中最も長く、国際社会での中国の存在感の高まりを印象づける格好だ。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年11月16日 17:24

コンビニすらも消える。。。

■ファミリーマート:エーエム・ピーエム買収を正式発表 総額120億円

 コンビニエンスストア3位のファミリーマートは13日、エーエム・ピーエム・ジャパン(am/pm)を買収すると正式発表した。am/pmの親会社、レックス・ホールディングスから全株式を取得し、来春をめどに合併。店舗名は原則としてファミリーマートに一本化する。

 買収総額は120億円。

 am/pmは、08年12月期で2期連続の債務超過になるなど財務内容が悪化しているため、ファミリーマートへの売却前に現在の親会社であるレックス・ホールディングスが緊急増資を実施する。ファミリーマートはその後、増資後の全株式を1円で取得し、借入金も全額簿価で買い取る。【窪田淳】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年11月13日 23:58

本末転倒、、、何らの解決にもなっていない。。。

■国民年金、加入の証拠なくても2年以内は救済

 年金記録問題で長妻厚生労働相が設置した「年金記録回復委員会」(委員長・磯村元史函館大客員教授)の作業部会がまとめた、被害者救済の基準緩和案の全容が12日明らかになった。

 保険料納付記録が残っていない「消えた年金」については、国民年金加入期間の空白が1年以内である場合や、2年以内で他に未納期間がない場合には、証拠がなくても納付したと認める。長妻厚労相は近く正式決定し、年明けにも実施したい考えだ。

 「消えた年金」の被害者が領収書などを持っていない場合、原則として総務省の年金記録確認第三者委員会に申し立て、支給の認定を受ける必要がある。だが認定される割合は約4割にとどまる上に、支給までに1年近くかかる例が多い。

 今回の案は現行基準を大幅に緩和する内容。救済対象を広げ、迅速化するのが狙いだ。

 国民年金については、これまで空白期間が1年以内で、他に未納期間がなく、同時期に配偶者が保険料をきちんと納付している場合などに限定して、社会保険事務所の窓口で記録を訂正できた。新たな基準案では、〈1〉空白期間が1年以内なら、未納期間があっても、納付したと認め、〈2〉1年超2年以内の場合でも、ほかに未納期間がなければ、配偶者が納付していたかどうかを問わないことにした。

 さらに、空白期間が2年超3年以内のケースについても、配偶者または同居の親族が納付していた場合は認める方向で検討する。

 一方、厚生年金には1985年改正で原則廃止されるまで、短期間加入して結婚退職する女性などを対象に、払った保険料を払い戻す「脱退手当金」の制度があった。だが、受給した記録が残っているのに、本人に記憶がないケースが多い。

 基準案では、結婚で姓が変わって3年以上たってから、旧姓による受給申請を受け付けているなどの場合には、会社が勝手に手続きをして横領した可能性もあるとして、年金額を訂正することが盛り込まれた。

 厚生年金の記録改ざん問題では、社保庁が「改ざんの疑いが強い」とする6万9000件の記録について、元従業員の訂正申し立てを証拠がなくても認める。

 長妻厚労相は、法改正の必要がない今回の基準緩和案を先行実施した上で法改正が必要な救済策の検討を本格化させる考えだ。

 ◆救済基準緩和案の骨子◆

 ▽「消えた年金」で、国民年金の加入空白期間が短いケースについて、窓口での救済を拡大する

 ▽厚生年金の脱退手当金の受給がはっきりしないケースに、救済基準を設ける

 ▽厚生年金の記録改ざん問題で、元従業員からの訂正申し立ては原則として認める

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年11月12日 23:49

ゼネコンが蔓延る社会の終焉には、、、構造改革の始まりにもまだ遠い。。。

■大手ゼネコン、景気悪化と公共事業削減で厳しさ増す
 水野 文也記者

 [東京 12日 ロイター] 大手ゼネコン4社(大成建設(1801.T: 株価, ニュース, レポート)、大林組(1802.T: 株価, ニュース, レポート)、清水建設(1803.T: 株価, ニュース, レポート)、鹿島(1812.T: 株価, ニュース, レポート))の収益環境は厳しさが増していきそうだ。景気悪化を背景に民間工事の低迷が続きそうなほか、一時は収益を下支えすると期待されていた公共工事も、政権交代によって削減が加速する懸念が生じている。

 公共工事は減少が止まらない可能性があり、事業の再構築も課題として挙げられていた。

 各社建設工事の10年3月期単体受注見通しは、大成建設が従来予想1兆1500億円から1兆0300億円に、大林組が1兆3000億円から1兆1750億円に、清水建設が1兆2500億円から1兆1500億円にそれぞれ引き下げた。下方修正した理由は「民間工事が伸びない上に、ある程度期待していた公共工事も政権交代によって状況が変わったため」(大成建設の阿久根操専務)という。

 受注見通しを据え置いた鹿島にしても、「当社が優位に立つとみられる案件が下半期に集中するので据え置いた。ただ、得意先が発注を先延ばしするといった話も聞くため、受注時期について後ずれする案件が生じる可能性もある」(染谷香専務)と慎重な見方を示す。

 民間工事の減少は、景気悪化で企業の設備投資が落ち込んだことが大きい。とりわけ目立つのが製造業向けの減少だ。これについて清水建設の黒澤成吉専務は「電機業界を中心に民間工場の建設工事が大幅に落ち込んだ」と指摘する。同社では上半期の受注高のうち工場関連が前年同期比で80%ダウン。業種別では電気機械向けが同92.6%減、輸送機器が同75.8%減と、輸出関連企業を中心とした設備投資抑制が直撃する形となっている。その結果、採算が高くなる特命工事の比率は43.6%と前年の56.4%から大幅に低下した。

 業界では民間工事について「ここ1─2年は厳しい状態が続く」(清水建設の黒澤専務)と指摘され、建設業界全体の見通しについては「どんなに早くても回復に向かうのは来年度以降」(大成建設の阿久根専務)との声も出ている。

 これまでなら、景気が落ち込む場面では公共投資の拡大が収益のサポート要因になっていた。実際に、期初の段階では、補正予算の執行によって官公庁向け工事が収益の下支え役になると期待され、前年下半期は各社とも官公庁工事が拡大していたが、政権交代で様相は一変。「今のところ受注した案件で中止になった工事はないが、八ツ場ダムの例を見ても楽観視できない。世の中は変わると思っている」(清水建設の黒澤専務)という。

 これについて鹿島の染谷専務は「国の事業で中止となるものを見越し、上半期とは明らかにターゲットにする案件は変わってきている。なくなる工事を狙っても仕方がない」とコメントしていた。

 中期的な公共工事の展望も「削減は今以上に進む可能性もある。構造は変わった」(清水建設の黒澤専務)と業界は半ば諦めた様子。「国の方針で残り、絞り込まれた工事について、受注に全力を注ぐ」(鹿島の染谷専務)といった声もあるが、「国内公共事業が期待できない大型の土木工事については、先行きは海外展開をテーマにする考え。北米や豪州などでその準備をしている」(大林組の原田昇三専務)、「市場の厳しさに対応する方策を考えることが必要。海外はその選択肢で、リスクを計りつつ取り組む」(清水建設の黒澤専務)といった声も聞かれ、事業再構築の動きも出そうだ。 

 もっとも、公共事業削減によって大手各社が一気に苦境に陥る雰囲気ではない。たとえば、現在進められている事業仕分けで、農道整備が廃止対象としてクローズアップされたが、「農道などは大手は手掛けておらず、地方の建設会社に影響が大きいのではないか。むしろ、都市型プロジェクトが遂行されそうなことは大手に追い風。羽田空港のハブ化などは期待材料になる」(清水建設の黒澤専務)という。

 大林組の原田専務も「今後の公共工事は都市型プロジェクトやメンテナンス工事を狙うことになる」とした上で、「耐震補修工事などは増えるとみられるが、たとえば道路は自動車を動かしながら工事をするため、高度な技術が必要になり、この面で大手は優位に立つ」と語っていた。

 建設資材の価格下落で足元の利益率が向上しているほか、金融システム不安の後退で発注者の支払い条件も改善するといった明るい材料もある。資金面においては各社とも危機が言われた3月末に意識的にキャッシュを厚めにしていたが、このところの落ち着きで有利子負債を減らす動きもあった。

 数量的には厳しいながらも「一定水準以上の採算を確保できる案件を受注する」(鹿島の染谷専務)姿勢を取り続ければ、ある程度の落ち込みはカバーできそうな状況。「最低でも1年間は厳しい状態が続く」(清水建設の黒澤専務)とみられる中、民需の上向きを待ちつつ、公共事業削減への対応策をどう打ち出すが中期的な展望を占う上での鍵になる。

[ロイター]

Posted by nob : 2009年11月12日 23:30

衝突騒ぎが起きればそれでよしというところかと。。。

■韓国側5900発射撃 … 北追加対応どうしてなかったか

10日西海(ソヘ・黄海)大青島隣近海上で発生した南北海軍間の交戦(大青=テチョン海戦)には解けない疑問が3つある。北朝鮮が勝算のない戦闘で韓国の高速艇に向けて照準射撃で挑発したのがそのひとつだ。北朝鮮海軍は1999年1次延坪(ヨンピョン)海戦以後、韓国海軍を非常に恐れているというのが軍情報当局の分析だ。1次延坪海戦時、北朝鮮警備艇から先に小銃で海軍高速艇チャムスリ325を攻撃したが、結果は北朝鮮海軍の惨敗に終わった。北朝鮮警備艇1隻は延坪島隣近海に沈み、ほかの1隻はやっと牽引されて北に戻った。

当時、北朝鮮の敗戦した理由は南北艦艇の武器体系が完全に違ったからだ。南北艦艇間の格差は今も変わらない。それなのに北朝鮮は挑発をしてきた。その上に今回の大青海戦時は南北艦艇が3.1キロ離れていたが、北朝鮮は数的に劣勢だった。北朝鮮警備艇1隻に対抗した韓国軍高速艇編隊の戦闘力は4倍以上だという。北朝鮮警備艇が50発を撃つ間に韓国側は5900発を射撃した。北朝鮮警備艇は争えば敗れるほかない状況だった。

2つ目の疑問点は、北朝鮮が事前に用意したような行動だ。北朝鮮警備艇はNLL隣近に特に何もなかったのに、停泊基地である月乃島から発進して大青島の方に突進した。韓国海軍の5回にわたる警告放送を聞いてもNLLを越え、2.2キロも侵犯した。また大青海戦が発生して4時間後、北朝鮮軍最高司令部が直接出て立場を表明した。北朝鮮警備艇が現場で判断し、韓国側の警告射撃に照準射撃で対応したことも理解しにくい部分だ。警備艇の艇長は韓国海軍でいえば大尉だ。北朝鮮体制は非常に硬直で、警備艇長が現場で照準射撃を決めるのは難しいという。上部の指示があったのではという話が出ている。

3つ目は北朝鮮側が大きな被害を受けても対応がなかった点だ。北朝鮮郡は普段も「千倍百倍の報復」を言ってきた。ところが韓国軍高速艇の対応射撃に北朝鮮警備艇が自ら動けないほど破損されたのに、対応する動きがなかったというのだ。大青海戦が起こった海上は北朝鮮長山串と海州などに配置された海岸砲と地対艦ミサイルの射程圏にある。北朝鮮がこの日、対応しなかったのは、今後の報復攻撃を予告したものかもしれない。

[中央新報]

Posted by nob : 2009年11月12日 23:24

まずはできることから、、、無駄を省き必要な時に必要なだけ、、、さらにはその時あるだけのもので我慢するというライフスタイルへの転換を。。。

■太陽光発電の「不都合な真実」
人口の絶対的限界は存在するのか?
石井 彰

 唐突ながら、読者は江戸時代が好きだろうか? 歴史小説や映画の数などからすると、幕末動乱を例外として、戦国時代等に比べると一般に人気はいま一つといったところではないか。その理由は、江戸時代はどうも溌剌とした印象が薄くてドラマ向きでなく、息苦しく退屈に見えるからだろう。

江戸時代は本当に好きですか?

 実際に、江戸時代後半は人口が停滞し、社会活力もなかった。元禄時代ぐらいまでの江戸時代前半は、戦乱時代が終わって新田開発が進み人口増で活気があったが、幕府は技術革新と社会の流動性を厳しく規制し、社会活力より社会の安定・秩序を最優先した。福沢諭吉が憎んだ「親の敵」の封建時代そのものである。

 二度と戦乱を起こさせないためだったが、教科書にも出てくる大井川などの橋の廃止だけでなく、荷車など車輛も原則禁止し、複数マストと甲板を張った外洋船も厳禁した。手押し車に乗せた大五郎が「チャン!」と呼ぶ「子連れ狼」が気ままに旅をすることなど、実際には全くあり得なかった。

 江戸期後半は、新田開発も限界に達して、最低限の生活水準維持のため、「姥捨て山」伝説の信憑性はともかく、嬰児殺し(間引き)が一般化し、人口増はマルサスの罠によって約3000万人で長らく停止した。

 一部の環境派からは、人間の屎尿を肥料として本格的にリサイクル使用し始めた江戸時代は、持続可能社会のモデルのようにも言われているが、屎尿由来の回虫が蔓延して人々の栄養状態は悪化し、男の平均身長は150センチ台、女は140センチ台まで低下、その多くの頭蓋骨には栄養失調の証拠である眼窩の「す」が見られる。

人口増による薪炭利用で里山は荒廃していた

 悪臭を発して寄生虫の卵を大量に含む屎尿の肥料利用が広まった理由は、本来の肥料である堆肥(落ち葉等を自然発酵させたもの)の供給源の里山が、元禄以前の人口増による炊事・暖房や窯業・製鉄のための過度な薪炭利用で荒廃したことと、新田開発によって里山が遠方になりすぎたための苦肉の策であった。

 この皮肉な結果として、荒廃した里山に成立する赤松林にしか生えないマツタケがどんどん採れるようになった(第2次大戦後は、石油系燃料の普及で薪炭採集が激減し、結果として里山の自然回復で赤松林が激減、マツタケも希少品化した)。

 つまり、江戸期後半の日本も、人口とエネルギーと環境の深刻な相互矛盾に直面していたのである。

 一転して明治時代は、江戸時代に全くなかった大きな戦争が3回もあったにもかかわらず、活気に満ちた明るい時代のイメージが強い。これは、維新によって政治・社会・技術が大きく変わっただけでなく、英国産業革命と同様に、維新直後の政府による佐賀の高島炭鉱開発を嚆矢として、エネルギー源が薪炭から石炭に代わって産業化が進み、所得水準と人口が増大したからである。

 近年、江戸時代にも識字率や商品流通が向上していたことをもって、江戸時代に既に産業化が始まっていたかような議論も多いが、エネルギーの視点を欠いた議論は産業化の本質を見誤りかねない。

 今回は最終回なので、ここで歴史から離れて、地球環境問題に直面する現在と将来について考察することにしよう。

 地球規模でのエネルギーと人口と環境の絶対矛盾については、1970年代からローマクラブ(MITのメドウズ等)や、スタンフォード大学の人口学者P.エーリックなど等が主張している。エーリックは90年代の著書『人口が爆発する!』の中で、I=P×A×T:モデルというのを提唱している。

 Iというのは環境破壊インパクトであり、Pは人口、Aは豊かさ、Tは技術水準である。この内、A×Tは、既に述べたように大方エネルギー消費と換言できる。こう言うと、Tの値を太陽光発電など新世代の再生可能エネルギー源の技術開発によって減少させ、PやAが一定、ないし増えても、Iを減少させることが可能と考える人も多いだろう。しかし、今、人類が抱えている絶対矛盾は、技術主義だけでは原理的に解決不能と思われる。

1950年代「夢のエネルギー」と言われた原子力

 もちろん、これら再生可能エネルギーの技術開発や導入、あるいは省エネ技術の開発を積極的に行う事は、大いにやるべきことであり、この点に異論はない。しかし、現在、世界的にマスメディアや政治の世界を席巻している、太陽光発電などで、あたかも環境・エネルギー問題が抜本的に解決できるかのごとき過大な楽観論は、例えば1950年代の原子力ハイプ(誇大宣伝、ないし幻想)と極めて良く似ていることに注意しよう。

 当時、原子力は「夢のエネルギー」ともて囃され、既に述べたエネルギー産出/投入比率の意外な低さ、放射性廃棄物の処理問題、重大事故や核兵器拡散のリスクはほとんど見過ごされていた。

 例えば、当時米国の自動車業界は、20年後には原子力乗用車が実用化されて世界中で走っている絵を描いていた。原子力乗用車のフォード「ニュークレオン」は、超小型原子炉モジュールで約1万キロ走行でき、その後もモジュールを交換すれば何万キロでも走れ、汚い排気ガスも全く出さないという触れ込みだった。今から見れば突拍子もない話だが、プロトタイプも制作されていた。手塚治虫の「鉄腕アトム」の誕生が当時の雰囲気を良く表している(アトムは原子力の意)。

 もっとも、既に実用化が始まっている太陽光発電と、はじめから無理筋の原子力乗用車は全く違うと言う人は多いだろう。しかし、次のような事をどう考えるだろうか。

太陽光発電の「不都合な真実」

 植物も光合成によって、太陽光発電と同様に、太陽エネルギーを別の形態のエネルギー源(糖/ATP)に変換して利用している。その変換効率は数%で、一方の太陽光発電は最大10〜20%とずっと高いことになっている。

 しかし、イネ科の穀物植物や藻類などは5%以上もあり、それほど大差があるわけではない。

 光合成の理論的な変換効率限界も約30%とされており、太陽光パネルのそれと大差ない。さらに、植物は自分で自身の体を作っているのに対し、太陽光パネルは製造と設置に外部からエネルギーを投入しなければならない。このエネルギー産出/投入比率は、最大10〜20倍あることになっているが(ペイバック期間も同じ)、これは石油より一桁小さく、粗放農業とほぼ同じである。

 太陽光パネル関係の技術者は純技術的な産出/投入比率には言及するが、コスト比較には余り言及しない。ここで言うコストは、1企業や1国にとってのコストではなく、人類全体にとってのコストである。既に述べたように、例えば石油製品価格、ないし原油価格のうち、本来的な意味のコストはその数分の一で、その差分である莫大なレント(粗利益)の大半は、資源国や消費国の政府の税収となっている。

 だから、人類的意味では、価格ではなくレントを除いた本来コストで比較しなければならない。そこで、産出/投入比率の比較と、コスト比較との違いであるが、大雑把に言えば、当該エネルギー源の製造・設置にかかる人間の手間暇や、使用資源の希少性が考慮されているか否かである。製造工場などで直接エネルギー投入がなくても、人間の手間暇や希少資源が大いに必要ならば、その人間が間接的に消費しているエネルギーや、使用資源にかかわる希少性の犠牲も加えなければ、人類的に意味のある比較にならない。

 従って、産出/投入比率よりも、本来コストの方がずっと優れた指標だ。もちろん、コストというのは、生産要素の市場価格の合計で、それらの要素価格はバブルや不況など市場の不完全性に翻弄されて変動するので、精密な指標にはならないが、10年程度の平均をとれば有意な指標になる。この本来的コストで比較するならば、太陽光発電は、石油などの化石燃料との比較では問題にならないほど高い。

非現実的な砂漠での大規模太陽光発電

 また、太陽光パネルの関係者や一般メディアは、最大発電能力をしばしば誇示するが、実際の発電可能量、即ち稼働率は、その最大能力に対して約1割にすぎない。なぜならば、夜は太陽が照らないし、朝や夕方、曇りや雨の日、冬の太陽光は弱いからである。それならば、砂漠で大規模太陽光発電所を作って長距離送電すれば良いではないか、という提案も実際になされているが、それは余り利口な提案ではないだろう。砂漠での発電はパネルが高温になり、発電効率とパネル寿命が大きく低下するからである。

 パネルを冷却しなければ実用にならないが、冷却水は砂漠では通常手に入らない。実際、2009年秋に米国ネヴァダ砂漠での大規模な太陽光発電計画が、冷却用と住民生活用の水の奪い合いで中断された。そもそも、このアイデアには、植物がなぜ砂漠で生育しないかと言う根源的な問いが忘れられている。光合成維持に必要な蒸発冷却用の水がないから、生育しないのだ。

 また、大面積のパネルでの集電や長距離送電のロスは大きく、各家庭の屋根にパネルを設置した場合よりも効率は大きく下がる。太陽光発電は、パネル面積に比例してしか発電量が増加しないので、そもそもスケール・メリットが働かないのだ。必要な時に必ずしも発電できない、使い勝手の悪さも大きな問題だ。だから、太陽光パネルは、各家庭の屋根に補助電源として設置するのが一番合理的であり、それ以上の期待はあまり現実的ではないという事になる。

 要するに太陽光発電に、植物が営々と数十億年かかって自然淘汰で洗練させてきた光合成によるエネルギー資源、即ち薪炭などを画期的に上回るような存在になることを期待するのは、所詮無理があるだろうという事である。

 産業革命以前の薪炭、牛馬、水車、風車と同様に、太陽光パネルはフローの太陽エネルギー利用であって、太陽エネルギーのストック(貯金)である化石燃料を大きく代替することはできない。

再生可能エネルギーの大風呂敷を真に受けるな

 例えて言えば、サラリーマンがこつこつ働いた毎月の給料で、伯父さんの莫大な遺産で遊んで暮している金持ちと同じ水準の消費をすることはできないという事だ。既に何回か述べたように、68億人を擁する現代文明は、この大金持ちの遊び人の大散財で初めて成り立っている。

 ちなみに、現在の世界の耕地面積は既に全陸地の1/3を占めており、残りのほとんど全ては砂漠、森林、極地、山岳であって、農業にも太陽光発電にも利用困難だ。その、目一杯利用されている耕地が生み出す食糧の総カロリーは、現在のエネルギー使用総量のわずか5%程度にしか過ぎない。もちろん、現在利用されていない茎や葉をエネルギーとして有効利用できれば(ただし、今これらは大半肥料になっている)、何%か上げることはできるが、元来桁が違いすぎる。原理的に植物と大差なく、かつ土地利用で競合する太陽光発電で、化石燃料の大半を代替することは原理的に不可能と考えた方が良い。

 風力など他の再生可能エネルギーも、詳しく述べる余裕がないが、全く同じことが言える。研究者の予算獲得のためや、関連業界の宣伝のための大風呂敷を真に受けてはいけない。だから、太陽光発電など再生可能エネルギーの技術開発や導入だけでなく、化石燃料の中で環境負荷が一番低い天然ガスで他の化石燃料を代替し、また原子力を安全・堅実に利用し、省エネ技術の開発、贅沢の抑制などを同時に進めるべきだろう。だが、中国、インドなど途上国の人々に、「狩猟採集的生活パターンへの回帰」など考えず、マルサスの罠に囚われたままでいろと言えない以上、それで問題が抜本的に解決、軽減できるとも到底思えない。

地球環境問題は恐ろしく厄介なのである

 となると、エーリックのモデルでは、P、即ち人口を減少させない限り、Iを減少させることはできないことになる。現在の68億人は、Iとの関係で既に持続可能性の限界を超えてしまったのだろうか? そもそも、地球規模で人口の絶対的限界というのは存在するのだろうか?

 現代人口学の大家、コーエンは、次のような趣旨のことを述べている。「環境悪化にどこまで耐えられるかは、文化や心理次第の要素も大きく、技術革新や環境の柔軟性も不確実性が高いので、具体的な絶対水準を示すことはできない。しかし、限界があるのは確実だろう」

 専門家の多くは、40億から160億の間と考えている。人口増トレンドを逆転しない限り、現代文明は崩壊に直面する可能性が高いだろうが、どのようにすれば悲劇を伴わずに人口減が可能なのか誰も分からない。また、緩い人口減少過程の社会も居心地が大いに悪そうだ。

 筆者が結論として言えるのは、地球環境問題は恐ろしく厄介な問題で、安易な解決策などあり得ないという予感である。だから、人口急増と激減を繰り返した中国やエジプトの戦乱と飢饉の苛烈な歴史を近い将来に全人類的規模でなぞることや、過去40億年の生物史において99%の種が絶滅してしまったことなどが頭をよぎるのである。(ジョエル・E.コーエン 重定南奈子ほか共訳『新「人口論」—生態学的アプローチ 』 How Many People Can the Earth Support? )

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2009年11月11日 17:21

斬新な視点ながら言い得て妙。。。

■先進国ではなぜ、少子化するのか
“理想の”狩猟採集生活に戻ろうとしている現代人
石井 彰

 既に述べたように、英国でも他の国でも産業革命後まず死亡率が低下し、その後100年〜数十年たって今度は出生率が下がり始める。現在、大方の先進諸国では、出生率は人口維持水準以下の2.0未満である。死亡率がなぜ下がったのかは既に説明したが、ではなぜ出生率が遅れて大きく下がったのだろうか?

 「戦国時代は寒冷化による食料争奪サバイバル戦争だった」で紹介したトッドは、女性識字率50%超が出生率低下の分水嶺としているが、具体的理由については様々な理論が言われている。幼児死亡率が下がったので、親が老後の保険としての子供を多く必要としなくなったことや、都市化による生活環境や家族観の変化など、どれもそれなりに説得力があるが、特にここ半世紀ほどの先進諸国における出生率2.0を大きく下回る極端な低下に関しては、ノーベル賞経済学者G・ベッカー等のミクロ経済理論による説明が説得力がある。

子供は数でなく「質」が問題となる

 高所得で経済成長が恒常的にある社会では、子供の育成に膨大なコストがかかり、それと親の消費水準とのバランスという合理的選択で子供の数が決まるとされる。高所得で経済成長する社会では、労働者の資本装備率、すなわち労働者一人当たりの機械設備などが高くならなければならない。

 そうなると将来の子供の消費水準を維持・向上させるためには、高度な資本装備を操作・利用できるようにするための教育に、膨大な金銭的および時間的コストがかからざるを得ない。そうなると、現在の親の生活水準を維持する必要から出生率が下がる。

 要するに、子供は数ではなくて質が問題となる。高度な教育を必要としない単純労働と、それを必要とする頭脳労働では付加価値がどんどん開き、賃金水準に大きな格差ができるため、親にとって子供の教育が最重要課題になるからだ。

 統計では、世界各国の一人当たり所得が高いと出生率が低いという逆相関関係は明確であり、一人当たりの経済成長率が高いと、人口増加率が低くなるという緩い逆相関関係も認められる。

ますますエネルギー多消費型へ

 極端な少子化の主な原因である高い労働装備率、すなわち高度人的資本化は、エネルギー多消費ということとほぼイコールである。高度な労働装備とは、大規模な機械・設備とほぼ同義であり、それを製造・設置するのにも、それを稼働させるのにも膨大な物理的エネルギー投入が必要であるからである。

 ITのように膨大なエネルギーを直接投入しない「装備」も、その制作に人間の手間が膨大にかかるのであれば、それにかかる技術者が生活で消費している物・サービスに必要なエネルギー消費もカウントしなければならない。

 従って、設備・装備がハードウエアかソフトウエアかは本質的問題ではなく、単にエネルギー消費が直接的か間接的かの違いに過ぎない。ソフトウエアとは大方、エネルギーを多消費する機械・設備を製造・操作・調整するためのノウハウであり、大規模エネルギー消費を前提にしている。

 中国のような途上国から工業製品を大量に輸入し、代わりにソフトを輸出している米国は、中国での工業生産にかかる膨大なエネルギーを間接的に使用していることになる。統計的に、世界各国の一人当たり所得水準と、一人当たりエネルギー消費水準は高い相関関係を示し、出生率と一人当たりエネルギー消費も高い逆相関関係を示す。

人類学上の常識、人間の本性に反する農業生活

 このように経済水準とエネルギー消費とは高い相関関係にあり、エネルギー消費の観点からは、工業製品や食料の貿易を前提にした一国ベースでの経済のソフト化は、世界全体として見れば無意味である。それでは、なぜ経済水準とエネルギー消費は不可分なのか? これは自明なようでいて、意外と奥が深い問いである。

 しばしば、地球環境問題の深刻化に関連して、「皆が昔の清く正しい農民的生活に戻ればいい」、「贅沢を止めればいい」と言うようなロハス的な提言がなされる。マルサスの罠的な限界的で過酷な生活水準では困るが、最低限の栄養水準や住居水準を上回っていれば、それで満足すべきと言う。この問題を考えるのには、人類が歴史的にどのような生活をしてきたのか考慮しなければならないだろう。

 実は、数十万年に及ぶ人類史(人類の定義によって長さは大幅に異なってくるが)の99%を占めていた狩猟採集時代の生活水準は、何と産業革命前の大半の農民の生活水準よりずっと良く、現代の先進国の水準により近かったというのが人類学の通説である。人類学と無縁な人は俄かに信じがたいであろう。これまで常識であった、人類は危険で不安定な狩猟採集生活から、その高い知能と努力によって安定的な農業生活を手に入れ、さらに産業革命で豊かな社会に達したという、直線的な進歩史観に真っ向から反する説だ。

 しかし、欧州人の入植時代の文献として残っている米大陸や豪州の原住民の生活誌、最近まで細々と残っていた現代の狩猟採集民の人類学調査や、考古学的な様々な証拠から、狩猟採集民の方が、周辺の農耕民や遊牧民よりも栄養状態や体格が良く、より健康で平均寿命も長く、かつ精神的にも健全で、労働時間はずっと短くて余暇生活はより長く充実しているということが判明している。

 まず、狩猟採集民は果物・木の実やイモ類などバラエティに富んだ採集食料に加えて、様々な動物、魚介類など狩猟食料という栄養価が高い様々な旬の食料を常食にしている。人口密度が低ければ、これらの狩猟採集にかかるのは、1日数時間のみであり、残りの大半の時間は遊戯・儀式・おしゃべり・休息に充てている。

 少人数で、数週間から数カ月単位で移動しているので、排泄物等の汚染がなくて常に清潔な環境下にあり、病気にかかりにくく、気分転換が容易にできて、また集団内の上下関係もルーズであるため精神的にも安定している。気候変動にも、食糧の多様性と膨大な食料に関する知識によって臨機応変に対応して、飢餓に瀕することも少ない。

 これらは、人類学者のM.サリーンズ、L.ストロース、J.ウッドバーン、J.リゾ、A.リチャーズなどによって確認されており、前出の経済史家G.クラーク、人口学の巨人M.コーエン、環境史学者C.ポンディングなども、全く同様な見解である。

 日本のアイヌについても、江戸期後半より和人に厳しく搾取されていたにもかかわらず、明治初期に江戸(東京)から北海道まで馬で旅した英国人女性旅行家イザベラ・バードの有名な旅行記を読めば、奥羽山地の農民よりも食事内容も体格等も良い一方で、刻苦勉励の文化を持たない穏やかな人々であったことが分かる。

 産業革命前の農民は自ら栽培した同じ穀物ばかり食べざるを得なく、栄養的に偏っていて味覚的にも貧しく、労働時間もはるかに長い。人口密度が高く定住しているので、人間や家畜の排泄物や農業廃棄物、肥料などに取り囲まれる不潔な環境に閉じ込められ、移動による気分転換もできず、集団内の上下関係も厳しく精神的にも不安定である。

 しかし、土地面積当たり人口支持力は、農業の方が狩猟採集より数百倍高い。なぜ、約1万年前に狩猟採集から農業に移行したのかについては様々な説あるが、大方の説は狩猟採集民が農業に魅力を感じたからではなく、人口圧力の高まりや環境変化で農業に追い込まれたと考えている。

 一旦農耕が始まると、農民は狩猟採集民より人口が圧倒的に多いので、両者間に争いがあれば常に農民が狩猟採集民を駆逐した。過去1万年の人類史は極論すると、いわば悪貨(農業)が良貨(狩猟採集)を駆逐したグレシャムの法則史ということになる。農業社会は人口増加率が高く、常にマルサスの罠にはまり、生活水準はほとんど常に限界的なものになった。

 なぜ狩猟採集社会は人口増加率が低かったのかは様々な説があるが、移動生活によって幼児の授乳期間が平均3年以上にならざるを得ず、結果母親の生理機構から、出生間隔が最低4年以上であったことも要因とされている。(参考文献:山内昶『経済人類学への招待』、イザベラ・バード『日本奥地紀行』)

狩猟採集生活を取り戻すために大量エネルギーを消費

 産業革命前の王侯貴族や、産業革命後の金持ち、あるいは現代の中流階級はどのような生活をしているのだろうか? 一言で言えば、清潔、余暇、移動、高栄養生活という狩猟採集民の生活の模倣と言ってもいいように見える。

 例えば、遠方への旅行や別荘は移動生活の模倣であろうし、スポーツは狩猟の模倣、女性が好きな買い物は森のチェリー・ピッキング、すなわち採集行動そのもの、グルメは多種多様な旬の狩猟採集物と同様であるし、夜の社交はキャンプ・ファイアーの模倣、さらに音楽や絵画・演劇などの芸術ですら、有名なラスコーの洞窟壁画等を考えれば、狩猟にかかわる呪術の模倣と見なせないこともない。

 もちろん、現代の上流・中流の生活水準と狩猟採集生活とではスケールやレベルが全然違うが、その本質において同質と見なせるのではないか。むしろ、現代の中流階級の労働時間は、平均的な狩猟採集民より大分長いようだし、精神生活の安定も分が悪そうだ。

 要するに、人類は産業革命後のエネルギー多消費の高度化された社会によって、農業生活によって失われた本能的に合った生活パターンを取り戻そうとしているように見えるのである。逆に言えば、農業は本質的に人間性に合っていない生活形態とも言る。日本で依然として多い農本主義者には、受け入れがたい暴論にように聞こえるかも知れないが、日本でも世界のどこでも、「ペザント」など農民を意味する俗語は、決して良いニュアンスを持っていないことからも分かる。

 ところが、現代の人口は狩猟採集段階と数百倍〜数千倍違うので、外部エネルギーを大量動員して、これを無理矢理取り戻そうとしている。68億人の社会は、低エントロピー・エネルギー源の大量使用なくして、狩猟採集生活パターンの維持は全く不可能である。

 既に述べたが、狩猟採集生活が成り立つのは人口密度が、通常0.1人/平方キロメートル以下であるが、現代日本はその3000倍の密度だ。低エントロピー・エネルギー源の大量使用が、誰が見ても既に環境容量や持続可能性を大きく超えてしまっている。

 一方で、マルサス的罠の限界的な農業生活水準からの狩猟採集生活パターンへの激しい回帰欲求は、人間の本能の深いところから発していると考えられるので、これを抑止するのは非常に困難であると想像できる。すなわち、現代生活は贅沢というより、人類の本来的生活パターンだからである。

食料よりエネルギーと環境容量が制約要因

 人口過剰への懸念については、伝統的にマルサスのように食糧供給が究極的な人口制約要因とされ、現在でもレスター・ブラウン氏のように食料限界論を声高に述べる人が目立つ。

 しかし、意外なことに多くの食料専門家は、現在において食糧危機は存在していないし、産業革命後において一度も世界の人口増に世界の食糧生産が追いつかなかったことはないとしている。もちろん、アフリカやアジアの一部において酷い飢饉が広く存在することは事実であるが、それは食糧分配の問題であって、世界全体の食糧需給バランスとして飢饉は存在しないことになる。若干乱暴な言い方をすれば、エネルギーを無制限に投入でき、環境がそれを許せば、原理的・技術的には食糧は無尽蔵に生産するとことさえ可能と考えられる。

 電気照明と栄養水によって土を全く使用しない工場での水耕栽培や、石油タンパク等を考えてみれば分かりやすいが、エネルギーを無尽蔵に投入できれば、現に中東湾岸で行われているように真水も海水からいくらでも生産できるし、太陽光も土もなくても食料はいくらでも生産可能である。

 食糧とは、本質的に人体のエネルギー源であり、エネルギー媒体の形態は技術的に変換可能だからである。現に、400億人程度を支えられる食糧生産は可能としている専門家も存在する。しかし、これは全く非現実的だろう。それではエネルギー源と環境が維持不能だからである。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2009年11月11日 17:01

私の知識になかった基本的歴史的事実。。。

■石油がエネルギー・チャンピオンになった理由
「霧のロンドン」の真実と低エントロピー源革命
石井 彰

 既に述べたように欧州、特に英国では、18世紀までに森林資源はほとんど枯渇してしまい、木炭価格は高騰した。特に高熱を必要とする製鉄業や窯業は、熱源を薪炭から、それまで存在は知られていたが、汚いので敬遠されていた石炭に切り替えざるを得なくなった。

 欧州で石造りの家が多くなり、サッカー、ゴルフなどのフィールド・スポーツが興隆したのは、この時代に森林資源が枯渇し、草地が大きく広がったためである。17世紀に英国で発明された、石炭を乾留(かんりゅう)して炭素純度を高めて、より低エントロピー化したコークスは、当然石炭より高価であったが、18世紀初めには製鉄工程の一部に利用され始めた。さらに18世紀後半に反射炉が発明されてから、石炭/コークスのみで鋼鉄の大量製造ができるようになった。

産業革命の核心は「石炭→鋼鉄・蒸気機関→石炭」

 一方で、18世紀のニューコメンやワットの蒸気機関の発明により、石炭は単なる熱源としてだけでなく、強力な動力源として利用され始めた。ワットの蒸気機関は40〜50馬力もあり、往復のピストン運動を利用しやすい回転運動にすることができたので、機械動力として瞬く間に普及した。

 この結果、英国の石炭生産量は、18世紀初頭の300万トン/年から、18世紀末には1000万トン/年に、19世紀半ばには1億トン/年と爆発的に伸び、19世紀末の年間石炭消費量は、薪炭換算で英国全土の森林をわずか4カ月で食いつぶす量に達した。

 薪炭や風水車等と比べた場合、エネルギー源としての石炭の最大の特徴は何だろうか? それは掘り出した石炭を使用して、その何十倍もの石炭を素早く拡大再生産できることである。これは石炭炊きの蒸気機関による動力機械を使用して、採掘、排水、排気を行うことによって、地下深い石炭層の石炭生産の効率を大きく上げることができたことを指す。

 それ以前は、牛馬や水車によって、これらの作業が行われていたが、効率が悪くて深い石炭層の採掘はできなかった。さらに、薪炭に比べると重量当たり3〜4倍の熱量があり、運搬や使い勝手がずっと良かった。これが、石炭のエネルギー源としての低エントロピー性の大きな意味である。

 この石炭→鋼鉄・蒸気機関→石炭という加速度的な相乗効果こそが、産業革命の核心である。そして、生産された豊富な鉄鋼を使用した蒸気機関と機械から、機械繊維産業が勃興していく。

 さらに、1807年の米国のフルトンによる蒸気船の実用化、1830年に英国のスティブンソンの蒸気機関鉄道の実用化へ発展し、新大陸やアジアとの間の、豪州の歴史家ブレイニーの言うところの「距離の暴虐」が雲散霧消し、英国の工業製品を売りさばく世界市場が出現して、英国は世界の工場となっていく。

エネルギーの「真打」登場

 世界の一部では、古代から地表に染み出した微量の石油の存在が知られていたが、ランプとして以外はエネルギー源として利用されることはほとんどなかった。1859年に米国ペンシルバニアでドレーク大佐が、蒸気機関駆動の回転ドリルで初めて地中深くから連続的に生産することに成功した。このドレークの石油井が石油時代の幕開けとなって、米国で油田掘削ブームが発生した。

 廉価豊富となった石油をランプだけではなく、動力源として使用することを考えたのがドイツのダイムラーで、内燃機関を1886年に実用化した。当初、アルコールを燃料としたが、出力を高めるためにガソリンに変更して実用化した。この石油の爆発力を利用した内燃機関は、石炭利用の蒸気機関、すなわち外燃機関に比べると、小型軽量で効率も圧倒的に良かった。

 彼は、これで馬車の様な4輪車を駆動させて自動車を開発した。自動車自体は、18世紀末にフランスのキュニ—が蒸気自動車を製作しており、内燃機関による自動車自体も同じくフランスのルノワールが19世紀半ばに先んじているが、石炭ガスを燃料としていたために航続距離など実用性に問題があった。

 さらに、ドイツのベンツが自動車の走行性の改良を行い、実用に耐える自動車が19世紀末に完成する。その後のフォードの大量生産以降の自動車の歴史は、誰でも知っているとおりである。

 ちなみに、最近話題になっている電気自動車は、ガソリン自動車より先に製造され、19世紀末には時速100キロメートル以上を達成し、速度ではガソリン車を大きく凌いだが、航続距離、重さ、チャージ時間の長さなど、使い勝手が非常に悪かったので、たちまちガソリン車との競争に敗れて姿を消した。

「石油の一滴、血の一滴」

 一方で、この石油は、第一世界大戦直前に軍艦の燃料に使用され始め、急速に軍需物資の色彩を強めていく。石炭燃料の軍艦に比べて、石油燃料の軍艦は燃料庫を大幅縮小できて、武器や戦闘員の積載量を増加させ、かつ航続距離を数倍に伸ばし、燃料積み込み時間も大幅短縮したので、軍事的に圧倒的に有利であった。

 当時の英国海軍大臣チャーチルの英断で、当時世界一を誇った英国海軍が一斉に石油動力に転換していった。当然、各国海軍も対抗上右へ倣えとなり、一般商船も次第に石油に転換していった。

 同じ時期に、ガソリン燃料の内燃機関は航空機の登場と急速な発展につながり、爆撃機とそれを阻止する戦闘機が開発された。その結果、第1次世界大戦時のフランスの宰相クレマンソーをして、「石油の一滴、血の一滴」との名言を吐かせることになった。

 その後、トラックや戦車の発展によって、石油はさらに軍需物資としての重要性を増した。しかし、第2次世界大戦前の段階では、中東での石油発見はまだ本格化していなかったため、石油生産の7割は米国が占めていた。輸出可能な産油国も10指に満たず、その国際貿易は米英蘭のメジャー石油会社、いわゆる7シスターズの国際闇カルテルに完全支配されていた。そのため、1941年に中国占領と仏印進駐への懲罰として、米国の石油禁輸措置とABCD包囲網にさらされた日本は、軍艦・軍用機用の石油を確保できなくなり、自暴自棄的な真珠湾奇襲と石油確保のためのスマトラ島奇襲で太平洋戦争を開始した。

 第2次世界大戦後は、中東で次々に最大規模の油田が発見されたことに伴い、石油は軍需用の希少資源から豊富低廉な民需用資源に代わり、その結果、発電、工場の熱・動力源、民生用自動車の燃料として爆発的に利用されるようになり、石油時代が到来した。

あまりにも優れたエネルギー源「石油」

 石油があまりにも優れたエネルギー源であったために、1950年代から70年代にかけて石炭を急速に主役から駆逐してしまった。結果、世界のエネルギー源の中で石油のシェアが、6割近くと高くなりすぎた。

 これによって、中東産油国が強気になって発生したのが、1970年代の一連の石油危機である。石油危機とは、要するに石油価格の大幅値上げである。このため石油消費国が、今度はこぞって産業・発電用エネルギー源を天然ガスと原子力に切り替えていったのである。この結果、現在では世界のエネルギー消費の中での石油のシェアは約4割まで落ち、今や発電には石油がほとんど使用されなくなったが、依然としてNO.1チャンピオンのエネルギー源である。

 そもそも、石油はなぜエネルギー源のチャンピオンなのだろうか?

 エネルギーを解説した本やサイトは、掃いて捨てるほどあるが、この点を的確に説明しているものは意外に少ない。

 その理由は、まず産出された石油の持つエネルギー量と石油を産出するのに必要なエネルギー量の比率(産出/投入比)が、200〜300倍と桁はずれに効率が良いことだ。

 つまり、石油1バレルで、新たに石油200〜300バレルを獲得できるという、驚異的な拡大再生産能力である。その理由は、石油が通常高い圧力で自噴するからである。

 さらに、同じ体積・重量で石炭のほぼ2倍の熱量があり、同じ体積で水素の3000倍、天然ガスの1000倍の熱量がある(1気圧下)からである。しかも、常温常圧下で液体であり、揮発性も高くないので、どんな容器でも貯蔵、輸送が可能であり、消費現場でも出力調整が極めて容易である。

 環境負荷的にも、石炭に比べると、産出現場でも消費現場でも汚染物質排出ははるかに少なく、またCO2排出量も2〜3割程度少ない。この結果、石油製品の販売価格、すなわち使用価値に比べて生産・精製・運搬の平均コストが1/5程度と極めて小さく、結果として世界全体の石油産業で、ほぼ日本や中国のGDPに匹敵するほどの「レント」、すなわち粗利益を生み出す。

 このほとんどは、産油国と消費国の石油税やガソリン税などの税収となる。これほど莫大な富を生み出す産業は他にない。このように石油は、圧倒的に優れた低エントロピー・エネルギー源である。

 これらの点のほとんどで、石炭、天然ガス、原子力はずっと劣る。特に石炭は、資源量の豊富さを別にすると、石油より優れた点が全くなく、特に燃焼時の汚染物質の排出が大問題であった。

 かつて、欧州などを砂漠化の危機から救った石炭は、煙の中に黒い微粒子と亜硫酸ガスを大量に含んでいたので、大量に使用した場合に湿度が高くなると、微粒子を核にして容易にスモッグが発生した。

 例えば、1952年のロンドンでは、この石炭起源のスモッグによって、喘息など呼吸器疾患が深刻になり、1日で4000人が死亡する大スモッグ事件が発生している。かつて、「霧のロンドン」という、一見ロマンティックなキャッチフレーズがあったが、実はスモッグのことであって、ロマンティックどころではなく、生命の危険さえあったのだ。現在のロンドンでは、石炭が石油と天然ガスによって大半駆逐されたため、霧はめったに発生しなくなった。今、中国でかつての英国と全く同じプロセスが進んでいる。

 だから、第2次大戦後に石炭から石油にチャンピオン・エネルギー源が短期間でシフトしたのである。

天然ガス、原子力の価値は?

 一方、石油より遅れて20世紀前半から米国で一般化してきた天然ガスは、CO2排出量が石油より約3割、石炭より約5割少なく、汚染物質も圧倒的に少ないと言う、より環境フレンドリーなエネルギー源である。今後、この点が石油に対する優位点として重要になってくるし、資源量的にも石油より豊富である可能性が高いが、気体であるために体積当たり熱量が少なくて、パイプライン以外では輸送コストが高くつく。ただし、ガス井戸から高圧で自噴してくるので、エネルギーの産出/投入比率、すなわち大きな拡大再生産可能性は石油と同様である。

 第2次大戦後に実用化された原子力発電は、CO2も化学的な汚染物質もほとんど排出しないので、この点では極めて優れている。資源量的にも、ウラン資源自体は豊富とは言いかねるが、核廃棄物であるプルトニウムも再利用可能なので、事実上、資源量は莫大となる。代わりに、長期の保存管理が困難な放射性汚染物質を排出し、またエネルギー産出/投入比率が石油や天然ガスよりも低くて、コストが高い。

 核分裂反応自体は、核爆弾にみるように凄まじく効率が良いが、それを制御して利用するために、石油・石炭を大量使用して製造した莫大な量のコンクリートと鋼鉄等を必要とするからであり、しかも持ち運び困難な電気にしかならない。

 環境負荷や資源量を別にすれば、石炭も天然ガスも原子力も、石油より劣るとは言っても、薪炭や牛馬、水車、風車などの伝統的な再生可能エネルギーよりは、ずっと効率的なエネルギー源であり、エネルギー源としての価値ははるかに高い。

一世を風靡した「石油は枯渇する」という議論

 化石燃料の歴史は、狼少年の歴史でもある。産業革命から約半世紀たった19世紀初めに、既に英国では20世紀初めに石炭資源は枯渇するという悲観論が沸騰していた。もちろん、英国の石炭は、現在でも品位の高いものが大量に埋蔵されている。

 石油産業発祥の地である米国でも、20世紀の初めに石油は既に枯渇し始めたという議論が沸騰しており、石油会社の株は二束三文になった。第1次世界大戦前後には、アラビア半島には石油は一滴もないと、ほとんどの地質学者と石油会社は信じていた。

 1941年に日本軍が石油確保のために無謀な太平洋戦争を開始しているが、何と既に支配下にあった満州(中国東北地方)の地下に当時の日本の年間石油消費量の何倍もの潜在年間生産能力を持つ大油田(大慶油田群)が存在するとは夢にも思っていなかった。

 1970年代にも、あと30年で石油は枯渇するという議論が一世を風靡した。今から3〜4年前にも、あと3〜4年後、すなわち今頃、石油の生産能力の限界が到来するという議論がマスコミをにぎわしたことは記憶に新しい。

 もちろん、化石燃料は無尽蔵ではないし、人間の時間スケールで新たに生成されるわけでもない。しかし、化石燃料は、原理的には大気中の酸素濃度が有意に低下するまで燃焼させられるほど地下に膨大に存在し、これまでに人類が使用してしまった量は、元々地下に存在していた化石燃料総量の数%にすぎないと考えられる。

 これは、二酸化炭素は大量に含んでいたものの酸素を含んでいなかった原始大気が、数十億年にわたる生物の光合成活動によって、二酸化炭素の炭素と酸素が分離され、分離された炭素の一部は森林など現生生物の体と化石燃料の原料である生物遺骸となり、一方分離された酸素は大気中に蓄積したという地球化学的プロセスの収支計算から導き出せる。

 最も枯渇化や生産能力の限界説が声高に言われている石油でも、地中にある資源量のうち、これまでに人類が消費してしまった量は、資源量を少なく見積もって1/10、多く見積もれば1/15程度である。もちろん、地中の存在量すべてを人類が利用可能なわけでは全くないが、そう簡単になくなるわけでもない。探査・採掘への投資水準や技術革新次第でもあるが、後数十年で枯渇するなどということはあり得ない。

 化石燃料全体では、今のペースで使用し続けても、最低数百年は持つ。過去数世紀間のおびただしい数の枯渇論や生産能力限界説にもかかわらず、地球規模でみれば、実際に枯渇したり、生産能力の限界に達した化石燃料は一つもない。低エントロピー資源たる化石燃料の喫緊の問題は、資源量ではなくて地球環境への負荷、環境制約なのである。(参考文献:石井彰『石油、もう一つの危機』、石油天然ガス金属鉱物資源機構調査部編『石油資源の行方』)

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2009年11月11日 16:16

ライフスタイルと社会構造を(縮小)変革せずして未来はない。。。

■人類は環境問題から逃れられない
はるか古代からあった森林の大規模伐採と再生可能エネルギーの限界
石井 彰

 人間以外の動物の生活は、当然のことながら、食物から得る熱エネルギーが、利用エネルギーのすべてである。体内に摂取した食物の分解熱によって、細胞の低エントロピー状態(秩序)を保ち、生命活動で増大するエントロピー(拡散された無秩序・汚れ、すなわち排泄物や廃熱)を体外に捨てて活動を行っている。夏に熱中症で死ぬというのは、外部気温が上昇して廃熱できなくなった、すなわちエントロピーの流れを維持できなくなったということである。

 生命というのは、ノーベル化学賞を受賞したプリゴジンの言う「散逸構造」(物質やエネルギー/エントロピーの流れの中にのみ存在し得る渦などの一時的な構造:例えば台風など。動的平衡とも表現される)そのものであり、エネルギーの流れが止まると細胞内のエントロピー(無秩序)が増大して死んでしまう。高度に秩序化された大人口社会システムも散逸構造であり、低エントロピーのエネルギーを外部から注入し続けないと、たちまち崩壊してしまう。

工業化、技術革新とはエネルギー源の低エントロピー化

 産業革命前の狩猟採集社会や農業社会という伝統社会では、1人当たりのエネルギー消費、例えば薪炭による炊事・暖房・鉄器/土器製造、牛馬による農耕・土木工事、水車・風車による脱穀等を含めたエネルギー使用量は、食物自体を含めて食事で得るエネルギーの2〜3倍レベルであり、このレベルが概ね普遍的、かつ長期不変であった。

 産業革命でこれが、食事で得るエネルギーの5〜10倍、すなわち伝統社会の3〜4倍に急増している。しかも、比較的高エントロピーの薪炭等から、低エントロピーの石炭にエネルギー源が革命的に変化している。これが産業革命の本質であり、社会自体も生命体のように高度に秩序化されたシステム、すなわち高度な散逸構造になった。

 工業化、技術革新とは、本質的に1人当たりエネルギーの多消費化であり、同時にエネルギー源の低エントロピー化という事である。エネルギーの問題は、カロリーやジュールといった単位で示されるエネルギーの量だけでなく、エントロピー値で表されるようなエネルギーの質の両面を考える必要がある。単にエネルギー量が多いだけでは、役に立たない。例えば、体育館内の25度の空気は、大量のエネルギー(カロリー)を持っているが、エントロピー値が高くて何の役にも立たない。

人口よりエネルギー消費量の増加率の方が大きい現在

 現代の日本は、1人当たり食事エネルギーの約40倍のエネルギーを消費して生活しており、米国はなんと100倍の生活である。現在、日本でも世界でも、エネルギー消費の9割以上が、低エントロピー源、すなわち高効率・高温の石油、石炭、天然ガス等の化石燃料と、原子力である。

 産業革命開始時と現在では、世界人口は約8倍に、エネルギー消費は約30倍になっており、1人当たりエネルギー消費は産業革命前の約4倍になっている。人口増加率よりも、エネルギー消費量の増加率の方がはるかに大きい。この点が肝である。

 現代文明、すなわち高度に組織化・秩序化された大人口維持システムは、高効率、高温のエネルギー源を大量に投入しないと維持不能なのだ。贅沢を止めたり、省エネに邁進したりしても、おのずから限界があり、60億人超の経済・社会システム、すなわち高度な散逸構造は、エネルギー問題と環境問題から原理的に逃れられない。

 この辺の現代文明に関する根本的な構造理解は、19世紀半ばの英国の経済学者ジェボンズが嚆矢であり、それを受け継ぐ形で20世紀前半にアイソトープ研究でノーベル化学賞を受賞した英国のソディが思索を深めた。さらに、20世紀半ばに米国の数理経済学者レーゲンが、明確にエントロピーと経済活動の関係の定式化を行った。日本では、1980年代に東大の経済学者玉野井芳郎氏が先駆的な研究を行っている。

 しかし、これら文明の本質的理解は、主流の経済学でも自然科学の分野でも、現在に至るまで等閑視されている。

 エネルギー源と人口と環境の相互矛盾の関係史をもう少し具体的に見ておこう。

人口増加を決定的にした火の使用

 一般に人類の歴史は約200万年前のホモ・ハビリス、ないし180万年前のホモ・エレクタスの時代に遡るとされるが、いずれにしても50万年前頃まで(150万年前との説もある)に火の使用が一般化する前の「人口」は、アフリカに限定され、非常に小さく、せいぜい数万程度ではないかと言われている。

 しかし、火の使用が一般化した結果、それまで食料にならなかった堅果類やイモ類、腐りかかった肉、さらには危険な寄生虫を含む動物が食用になり、人口と生存域は大きく拡大したと考えられている。だから、ホモ・エレクタスの骨はアフリカ以外でも多数発見されている。焚火という外部エネルギー使用が、人類の繁栄、すなわち人口増加を決定的にしたのである。

 それ以前は、いかに石器など道具を使用したと言っても、食料はほかのサル類と同様に、果物と、腐っておらず、しかも危険な寄生虫を含まないシカ類など安全な動物種の生肉に限られていたので、ほかの肉食獣や草食獣に比べて肉体的に非力で、広範囲の寄生虫と共存関係を築いていなかった人類は、個体数も生存域も大きく拡大することはできなかった。

 今から1万年前頃になると、今度は火、すなわちエネルギーを大量使用して製造された土器によって、さらに人口は格段に増大したと考えられる。土器で煮炊きが初めて可能なったため、食用の対象物がさらに大きく広がったのである。

 これら火の使用によって、既に述べたように、約1万年前の農業革命直前には、世界の人口は1000万人程度にまで増加していた。串焼き、石蒸し、煮炊き等の調理技術は、人類史にとって決定的な重要性を持つ。

料理は人類史における最大重要事

 料理が人類史の最大重要事と言うと、グルメ志向ではない“体育会系”の人や「武士は食わねど高楊枝」的な人の中には、何かピンとこない面が多いかもしれない。しかし、それは甚だ認識不足というものである。この火による調理技術は、長年のダーウィン的淘汰でDNAに組み込まれたのか、単なる文化伝統かは判然としないながらも、世界のどんな未開民族にも深く刷り込まれている。

 例えば、日本の生食文化に接触したことがない、アフリカ奥地の人間も、アマゾンの原住民も、刺身や生卵を差し出されると、例外なく怖気づく。文化人類学の巨星、レヴィ・ストロースの集大成である「神話学」の中でも、各地の神話の最重要テーマの一つとして、火で調理されたものとそうでないもの区別が、野性と文化の2項対立を象徴するものとして挙げられている。

薪炭採集による森林破壊で滅亡した二大文明

 人類最古の文明であるメソポタミアでは、当初の約1000年間は、建造物に日干し煉瓦が使用されていたが、5000年前頃からは、より堅固な素焼き煉瓦が使用され始め、3000年前頃にはピークに達し、多くのモニュメントや大型建築に驚くほど莫大な量が使用された。

 その結果、レンガ製造の燃料として、周囲の森林は大規模伐採されて枯渇し、雨期に大洪水が多発するようになる。この辺の事情は、人類最古の記録された叙事詩と言われるギルガメシュ叙事詩に記され、森林伐採による度々の大洪水の記述は、後のユダヤ教の聖書にある「ノアの箱舟」伝説のもとになったのではないかとも指摘されている。

 メソポタミア文明の中心であった都市国家、ウルとウルクは、最盛期に20〜30万の人口を抱えていたとされるが、森林伐採による土壌流失と、その間接的影響による灌漑地の塩害によって農業の人口支持力は激減し、やがて文明は崩壊した。

 約4000年前に栄えたモヘンジョダロの遺跡で有名なインダス文明では、都市自体が素焼きレンガで建設されていたために、その膨大な量のレンガ製造のための薪炭用に、周辺の森林が徹底的に破壊し尽くされた。結果、雨による土壌流失と交易港が土砂で埋まった事に伴って、滅亡したとの説が有力である。過度な薪炭採集による森林破壊で、人口が激減したのだ。

はげ山だらけの風景画が物語る森林消滅

 暖房・調理・土器製造・冶金用等の熱源としては、産業革命直前まで、世界中で薪炭がほとんどであった。薪炭の最大の問題は、容易に手に入るので、容易に資源枯渇しやすいことであった。

 欧州では、次第に興隆してきた製鉄産業や、窯業、レンガ製造、暖房・炊事の燃料として、18世紀までに森林を大規模破壊してしまった。産業革命の直前には、欧州の薪炭消費量は年間2億トンに達し、スイスやオランダの全面積に相当する森林が4年毎に消滅していた(年間約1万平方キロ)。

 これは、建築用や造船用の木材需要を除外した数字である。だから、当時の風景画や人物画の背景は、はげ山が多い。

 このままでは、メソポタミアやインダス文明のように、砂漠化の進行が必至であった。英国ではほぼ森林が消滅し、価格高騰で木炭を使えなくなった製鉄業が存亡の危機に瀕するようになったので、やむなく「汚い」石炭の使用を思いつく。

牛馬という人口と競合する再生可能な動力源

 今から約5000年前に、藁などの廃棄農産物を飼料に、牛を動力源として利用する事が始まったと考えられている。灌漑用の水汲みや、犂(すき)をつけて耕作、粉ひき、物資の輸送に使用された。約4000年前には、馬を移動用に使用し始めたと考えられている。

 しかし、馬引き戦車のシャリオを除いて、乗馬用、荷駄用以外にはほとんど使えなかった。欧州の中世になって肩幅が狭い馬にも牽引できるような馬具が開発されて初めて、馬車など運搬用や耕作用に使用できるようになった。

 一方、牛は馬ほど神経質ではなく、かつ肩幅が広くて牽引具が容易に装着でき、移動速度も遅かったので扱いやすかった。また必要な食料も少なくてすみ、馬よりもずっと有用であった。牽引馬具の発明前、動力としての馬の利用は、人間の4倍の荷を背負うことができるが、同時に人間の4倍の穀物を食べるため、農民から見ても為政者から見ても、軍事用以外ではほとんど意味がなかった。

 ところが、牽引馬具と蹄鉄の発明によって、馬車など牽引に使用すると人間の約15倍の荷を運搬することが可能になり、一気に馬車文化が興隆した。アナール派歴史学の代表格、ブローデルによると、15〜18世紀の欧州において、牛馬の牽引力は全体でほぼ1000万馬力、すなわち、仮に牛馬が労働者の 15倍効率的とすると、約1億5000万人分の労働力、すなわち当時の欧州人口の約2倍に相当した。

 当然、牛馬の飼料用の農地は莫大な面積を占め、人間の食料用の農地と激しく競合した。従って、牛馬を増やして農耕の効率を上げても、人口支持力は容易には上がらない。英国では、約350万頭の馬が年間400万トンの穀物と干し草を食べ、それに必要な農地面積は6万平方キロと、英国全面積の約3割をも占めることとなった。これでは、人口が急増しようがない。

使い勝手の悪い再生可能な動力源、水車と風車

 紀元前後のローマで数馬力程度の水車が発明され、灌漑や製粉に使用され始める。

 面白いことに水車は、これらの仕事を奴隷から奪ってしまったので、一時ローマ皇帝が奴隷制度保護のために使用を禁止している。川だけでなく、欧州の中世には海岸で潮汐水車も発明されて実用化されている。水車は次第に大型化、効率化され、産業革命時までには、数十馬力のものまで現れた。

 用途も大いに拡大され、金属の鍛造や皮なめし、旋盤、鉱石の粉砕等にも利用されるようになったが、決定的だったのは、12〜13世紀から紡績に大規模に使われだしたことである。これが後に石炭利用の蒸気機関に置き換わり、産業革命となる。

エネルギー不足だった産業革命前

 ブローデルは、15〜18世紀の欧州では、50〜60万基あった水車の能力は150〜300万馬力と推定しており、すなわち先の変換率では労働者 2000〜4000万人相当であった。ただ、水車の欠点は、川などに立地が制限されるだけでなく、冬の川の凍結、夏場の渇水、大水の際の破壊等で、定常的な稼働が困難であった事だ。

 一方、風車は3000年前のエジプトから灌漑用に使用されだしたが、水車と同様の種々の用途に本格的に使用されだしたのは7世紀のイスラム圏であり、欧州では十字軍が中近東から風車を持ち帰った12世紀からである。中国でも一部で使用されていたが、大規模なものではなかった。

 欧州では数百馬力の大型のもの作られたが、水車に比べると、文字通り「風任せ」のため、さらに使い勝手が悪く、低湿地のために水車がほとんど使えないオランダ周辺以外では、あまり普及しなかった。ドン・キホーテが、巨人と間違えて風車に突撃したのは、滅多にお目にかからなかったからである。

 ちなみに、ブローデルは15〜18世紀の欧州で、資源が枯渇しかかった薪炭について、おそらく400〜500万馬力、すなわち6000〜7000万人分の労働力に匹敵したと推定している。

 彼は、産業革命以前の経済の最大の制約は、以上のような低効率の再生可能エネルギーに全面的に頼っていたので、なんといってもエネルギー不足というという事であったと述べている。(参考文献:田中紀夫『エネルギー環境史』、フェルナン・ブローデル『物質文明・経済・資本主義 15−18世紀 日常性の構造2』、槌田敦『資源物理学入門』、室田武『エネルギーとエントロピーの経済学』)

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2009年11月11日 15:39

相手の立場を知れば自ずと為すべきことが。。。

■リンゼイさん事件で思い出すあの事件、日本の警察と司法は今度こそ

本日の言葉「look him in the eye 」(彼の目をじっと見つめる)

英語メディアが日本をどう伝えているかご紹介する水曜コラム、今週は昨夜のリンゼイ・ホーカーさん事件の容疑者逮捕についてです。たくさんの英メディア記事からは、「やっと…」と溜め息をもらしつつも、悲しい怒りに表情がこわばっている様子が伝わってきます。そんな中、リンゼイさん事件で思い出されるもうひとつの事件の父親が「戦いはこれから」と警告。日本の警察・司法の力量を疑うイギリス人たちを前に、ぜひとも名誉挽回してもらいたいと思います。(goo ニュース 加藤祐子)

立場が逆だったらどう思う

リンゼイ・ホーカーさんの事件を知るイギリス人がどう感じているかは、立場を逆転させてみると想像しやすくなると思います。生物学の学位を最優等の成績とって医学部進学を希望していた22歳の日本人女性が、日本語を教えるためしばらくイギリスで働いていた、と。母国の家族と恋人には頻繁に連絡をとって、外国での生活を楽しんでいたと。電車で向かいに座っていたイギリス人男に「日本語を教えてくれないか」と個人レッスンを頼まれて駅近くのカフェで会ったものの、財布を忘れたと言う男と一緒に男のマンションへ行く羽目になり、それを最後に連絡が途絶えたと。その彼女が、次に発見された時はむごたらしい死体になっていたら。そして彼女をマンションへ誘ったイギリス人男が複数の警官を振り切って逃げ、そして31カ月間も逃げ続けたら。娘の死と男の逃走に激怒する父と家族が、何度もイギリスに渡り、片言の英語で、犯人逮捕のため戦い続けたら。そして整形までして逃げ続けようとしていた男がついに逮捕されたら。もし立場が逆だったら、日本人としてどう思うかということです。

英メディアのほとんどの記事がリンゼーさんの遺体発見時の状況を改めて、淡々と、けれども詳細に書いていることからも、その怒りのほどが伝わってきます。

ITNTVが放送した映像など複数報道によると、リンゼイさんの父ウィリアム・ホーカーさんと家族は、コヴェントリーの自宅近くで報道陣の前に立ち、「長く苦しい戦いでしたが、やっと終わりました。私たちは家族として不眠不休でがんばり続けて、娘のために決して諦めませんでした。私たちはただ正義を求めていたのです。ついに正義を獲得しました」とコメント。「娘の墓に行って、報告できます。家族にとっていい一日でしたが、私たちの生活は二度ともとには戻りません(our lives will never be the same)」と。

父親ウィリアムさん(愛称ビル)はさらに「日本の警察に感謝します。捜査の出だしでひどいヘマをしたものの(after a very bungled start to the investigation)、不眠不休で働き、最後には犯人を捕まえたのですから。捜査責任者の人には、我々は遅かれ早かれ必ず犯人を捕まえますからと言われていた。言った通りになりました」と。日本の警察に対する非難と感謝がないまぜになった複雑な感情がうかがえました。

「日本のためにも捕まってよかった」

娘の死体遺棄容疑で逮捕された市橋達也容疑者についてビルさんは、「市橋はずっと諦めなかった。犯行現場から逃げて、今日捕まったときも、逃げようとしていた。彼は何も後悔していない。日本社会が最大限の刑罰を与えることを期待している」と発言。市橋容疑者が殺人罪で起訴されるような展開になれば公判を傍聴したいと言い、「I want to look him in the eye(あいつの目を真正面から見据えてやりたい)。I want to see his evil eyes myself(あの男の極悪な目を、自分の目で見たい)」と。そして刑罰については「I want to see him locked away forever(永遠に閉じ込めてほしい)」と。さらに死刑を廃止した英国と違い日本にはまだ死刑があることを意識して、「彼は日本で事件を犯したんです。日本当局が何をすることになるのか、それがなんであれ、私たちは受け入れます。終身刑であれ、極刑であれ」と。

ビルさんはさらにこのあと、スカイTVの単独取材に対し、市橋容疑者には「どうしてこんなことをしたのか聞きたい。私の娘は彼に何の危害を加えたわけでもないのに。彼女は素晴らしい美しい娘だった。彼を手伝ってあげようとしていたんだ」と。

さらに「ともかく、捕まって良かった。それに日本の人たちのためにも、市橋が捕まって良かったと思う。市橋は、同じことをまたしたかもしれないから」と。

日本の警察・司法は名誉挽回を

たくさんの英記事に繰り返し出てくるのは、ビルさんが言ったように日本の警察が初動捜査で容疑者を取り逃がし「bungled(失態を犯した)」こと。そしてそれから捜査がなかなか進まず、たびたび来日したホーカーさん一家が「voiced frustration(いらだちを口にしていた)」こと。英タイムズ記事は、市橋容疑者を逃したことで「日本の警察が恥をかかされた(humiliated)」と書いています。

インディペンデント紙は「法の手から逃げようと新しい顔を買った容疑者、逮捕(Suspect who bought a new face to evade justice is held)」という見出しで、「この事件はただちに、英国人ホステス、ルーシー・ブラックマンが殺された2000年の事件と比べられた。ブラックマンさんの死を巡って、対応があまりに遅いと(for dragging their feet)散々批判された日本の警察は、またしてもホーカー事件で捜査を批判されることになった」と書いています。

そうなんです。ルーシー・ブラックマンさんの事件があって(警察の事件着手よりも先に被害者の友人や家族が、捜査を呼びかけて運動。織原城二被告は2007年4月27日に別件の女性9人に対する準強姦致死罪などで無期懲役判決をうけたものの、ルーシーさん殺害については一審無罪。高裁はこれを棄却し、被告が最高裁に上告中)、その一審判決が出る1カ月ほど前にこのリンゼイさん事件があり、そしてリンゼイさん事件で日本に住むイギリス人の多くが怒っていた最中に、よりによってルーシーさん殺害に無罪判決が出てしまった。あの頃、東京に住む私のイギリス人知り合いたちはみんな、静かに怒ってました。

インディペンデント紙はそうした経緯を承知しているのでしょう。ルーシーさんの父ティム・ブラックマンさんの寄稿をすかさず掲載しています。娘の裁判に証人として出廷し、娘を死なせた(だろう)被告と何度も対決してきたティムさんは「この家族の苦しみはまだまだ終わらない(This family's ordeal is far from over)」と警告。私も、ホーカーさん家族がさかんに「やっと戦いが終わった。ようやく終わった」と繰り返しているのを見て気になっていたのですが、ティム・ブラックマンさんも同じ心配をしているようです。

「リンゼイ殺害の主要な容疑者が逮捕されて、これでやっといくらかの正義が実現されたと、家族がそう思う気持ちはよく分かります。しかし、これから先には長い道のりが待ち受けています。日本の司法制度に関わっていくという道のり。そして自分たちの悲しみに対応していくという道のりです。(中略)これから待ち受けている司法手続きは、とても時間がかかるものです。織原城二(被告)の逮捕から判決までには7年もかかり、控訴はまだ続いているのですから」と。

ルーシーさん裁判が始まったときと今では、司法改革が多少は進んで事情が違っているかもしれない。それが一縷の望みです。ブラックマンさん家族が味わった砂を噛むような思いが、裁判の迅速化とか裁判員裁判制度の導入で少しは改善されるよう、ホーカーさん家族の苦しみが少しでも軽減されることを祈ります。日本の警察はひどい大失態をなんとか取り戻しました(フェリー会社の大手柄です)。日本の司法は、娘を奪われた家族の思いに、今度こそきちんと応えられるでしょうか。

[goo]


■英会話講師を殺した安全な国
コリン・ジョイス

 千葉県行徳にある1軒のバー。欧米人の若者6人が静かに言葉を交わし、ときおり互いを慰めるように肩に手を当てている。入り口には日本人のメディア関係者が頻繁に姿を見せるが、そのたびに丁重な口調で門前払いをくっている。

 テレビがあのニュースを報じると、音楽が消され、会話もやんだ。画面に映ったのは、笑顔を浮かべる魅力的な若い女性の写真。1人の女性が「こんなのばかげてる。ふざけてる」と声を荒らげた。あるイギリス人男性は、ビールのグラスを見つめたまま涙を浮かべた。

 日本に暮らす多くの若い外国人、そしてさらに多くのイギリス人にとって先週、日本は恐怖に彩られた国となった。英会話学校大手NOVAに勤務していたイギリス人講師リンゼイ・アン・ホーカー(22)が殺害された事件は、日本は「安全な国」だと信じていた英会話講師たちを驚愕させた。

 ホーカーの命を奪ったのは、そうした過信だったようだ。千葉県警によれば、ホーカーは3月25日、数日前に知り合った28歳の無職男性、市橋達也容疑者(4月1日時点で死体遺棄容疑で指名手配中)の自宅を訪れた後に殺害された。

 市橋は犠牲者をバー、または西船橋駅で見かけたとみられる。自転車で帰宅するホーカーを家まで追いかけ、会話をした後、水を飲ませてほしいといって部屋へ入ったことがわかっている。市橋はそのとき、自分の名前と電話番号を書いたメモを渡し、英会話の個人レッスンを依頼。不幸にも、ホーカーはその申し出を承諾した。

「少し世間知らずで、人を信用しすぎたのかもしれない」と、ホーカーの知人の1人は言う。「でも、被害者を責めるなよ。彼女が死んだのは、頭のいかれた男に出会ったからだ」

 イギリスでは、ひもで縛られた若い英国人女性の遺体が砂を入れた浴槽から発見されたという恐ろしいニュースを受け、日本から娘を帰国させようとする親が続出している。英リーズ大学在学時からホーカーの親友で、同僚でもあった女性も帰国する予定だという。

 今から思えば、市橋の行動は警戒してしかるべきものだった。「家まで追いかけてきた男のことは心配しないで。日本って変なのよ」——ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の「フェイスブック」に残されたホーカーのメッセージは、結末を知る者にとって痛ましい。

 ただ、生徒の自宅で英会話の個人レッスンをすること自体は、教師が女性で生徒が男性であろうと珍しいことではないと、英会話講師らは口をそろえる。講師の平均年収は300万円ほどで、決して高額とはいえない。かなりの授業時間を受け持たされる一方で休暇が少ないため、2、3年でやめる講師も多い。より実入りがいい個人レッスンは、渡航費や当座の生活資金を埋め合わせるための大切な副業なのだ。

外国人女性が陥るワナ

 ホーカーやその同居人、友人の多くが勤めていたNOVAは、ときに「英会話学校界のマクドナルド」と称される。駅前で定番の存在であるだけでなく、授業が徹底的にマニュアル化されているからだ。そのため英会話教師として正式な教育を受けていない外国人でも、簡単に講師が務まる。

 とはいえ、昨年10月からNOVAで働きはじめたホーカーは、理想的な教師だったようだ。「12月に入学したら、最初の担当講師がリンゼイだった」と、ある23歳の生徒は言う。「気さくでよく笑う、魅力的な人だった」。ある子供のノートには、ホーカーが授業で描いた果物の絵が残っていた。

 日本の英会話講師という職は、多くの外国人にとって「キャリア」というよりも「異国体験の手段」だ。オーストラリアやタイのビーチまで足を延ばすために、貯金をする者もいる。

 だがホーカーにとって、教師は夢だった。来日した父親ウィリアムは記者会見で語った。「教師になるために日本へ行った娘を誇らしく思っていた......誰でも助けようとする優しい子でした。だから、こんなことになったのです」

 日本は安全だという評判は外国人女性にとってワナにもなりうると、日本に長く住む外国人は言う。

「日本人は欧米人に親切だから、信頼していいのだと安心しきってしまう」と、東京在住のイギリス人で、日本に住む外国人女性向けの著書があるキャロライン・ポーヴァーは指摘する。「夜も1人で出歩けるし、好きな格好もできる。日本人男性のほうが、なんとなく肉体的な威圧感も少ない。でも、警戒心を捨ててはいけない」

「交際」報道に憤る遺族

 ホーカーが日本での生活を満喫していたことは確かなようだ。フェイスブックには、友人と飲んでいる写真や、情熱と愛情に満ちた文章が載っている。6月には、恋人のライアン・ガーサイドも英会話講師として来日する予定だった。

「娘は日本を愛していた。日本人と出会うことが好きで、日本は信頼と敬意に基づいた素晴らしい国だと考えていた」とウィリアムは4月1日に声明を出した。

 よく顔を出していた行徳の数軒のバーでも、ホーカーは思いやりのある気さくな女性として評判だった。ある知人の男性によれば、英文法の教科書を持ってバーに現れたこともあるという。会話だけを教えることが多い英会話講師としては珍しいことだ。

 ホーカーの同僚らは犯人だけでなく、メディアにも怒りを感じている。ホーカーと市橋が「交際していた」という報道によって、親族や友人は傷つけられた。彼らが記者にほとんど口を開かないのは、事実を歪曲して2人に「関係」があったと報じたがるメディアに不信感をいだいているからだ。

 今回の事件はイギリス国内で、2000年に日本で行方不明になり、翌年死体で発見された英国人女性ルーシー・ブラックマンの事件の記憶をよみがえらせた。市橋の自宅前で職務質問中に逃走を許した県警の能力を疑問視する声もある。だがブラックマン事件と違って、容疑者の顔写真をただちに公開するなど、初動捜査が迅速だった点は評価されている。

 ホーカーの同僚が集う行徳のバーでは、テレビに映った市橋の顔写真が冷たい沈黙で迎えられた。

「ここは暮らしやすい場所だった。家賃は手ごろだし、東京から近いので、多くの英会話講師が喜んで住んでいた」と、あるバー経営者は言う。「だが1人の女性の不運な過ちと、1人の頭のおかしい男がすべてを変えてしまった」

[ニューズウィーク日本版]

Posted by nob : 2009年11月11日 15:10

原則論的論旨が解り易い。。。

■エネルギーの爆食がもたらした2度目の人口増
産業革命を可能にした石炭と「エントロピー排出」の問題
石井 彰

 人類史をマクロ的に眺めてみると、2回の人口爆発期がある。最初は現在より1万年前から2000年前頃までの農業開始の時期である。言うまでもないが、それ以前はすべての人類社会は狩猟採集生活であり、居住可能地の人口密度は最大で1平方キロ当たり1人、通常は0.1人以下と推定されている。

 日本を例にとると、面積が約38万平方キロであるから、30万人以下しかいなかったことになる。事実、定住型の狩猟採集社会であった縄文時代の人口は、考古学的証拠から見て、最大で30万人程度と推定されている。現在の日本の人口の400分の1以下である。

2000年で2倍程度しか増加しなかった産業革命前

 世界の地域や時代によって人口密度に大きな差があったと考えられるが、例えば1万年前の農業革命直前では、世界の人口は多くて1000万人程度と推定されており、人口の年間増加率はほぼゼロ、ないし0.01%増、100年で0.1%増程度と推定されている。

 ユーラシア大陸で、農業革命がほぼ浸透し終わった2000年前、すなわちキリスト生存時代(実在したとすればだが)の世界人口は、南北アメリカ大陸やアフリカ・オセアニアでは、まだごく一部しか農業化されていないにも関わらず、約3億人と推定されているので、ユーラシアだけでみれば、約30倍を遥かにしのぐ程度に急増したことになる。

 一般に粗放農業でも、単位面積当たりの人口支持力は狩猟採集の100倍は下らないと考えられている。しかし、(このコラム連載の後の方で述べるが)だから農業によって人間社会が進歩したとか、人類の生活水準が向上したのではなく、マルサスの罠にはまって、民衆の生活の質は狩猟採集時代より、むしろ大幅に低下したとされている。

 人類史上、第2の人口爆発時代である産業革命の直前、18世紀初頭の世界人口は、6~7億人程度と推定されているから、約2000年の間にわずか 2倍程度にしか増加していない。この間、農耕地の拡大が世界的にそれなりにあったから、まさに産業革命前のマルサスの罠である。

産業革命後、わずか2世紀半で約10倍に爆発

 ところが産業革命後、世界人口は爆発的に増加し、既に掲載したグラフのように、約1世紀半後の1900年には16億人、さらに半世紀後の1950年には25億人、2000年には60億人超と、まさに幾何級数的に急増した。わずか2世紀半の間に約10倍もの人口爆発になった(以上の人口推計値は、米国国勢調査局による)。

 なぜ、産業革命によって人口爆発が生じたのであろうか? 出生率が急上昇したのだろうか? 理由はそうではない。死亡率が急減したのである。

 産業革命前の多産多死から産業革命後かなりの期間は、死亡率が一方的に下がり続けて多産少死となり、結果として人口が急増したのである。さらに時が経つと、西欧では19世紀末ごろから出生率が下がり始め、20世紀半ばまで低下し続けた。結果として少産少死になり、人口が次第に安定化した。

 その後も出生率は漸減を続け、20世紀末にはOECD諸国のほとんどでは、人口が漸減し始めて現在に至っている。産業革命発祥の地、英国では死亡率が世界に先駆けて18世紀後半に明確に低下し始め、20世紀半ばまで低下し続けた。出生率は死亡率に100年以上遅れて19世紀末に低下し始め、20世紀末まで続いた。

 日本の場合は、死亡率が英国より100年遅れて19世紀後半から低下し始め、20世紀末まで下がり続けている。出生率は、英国より20年程度遅れて20世紀初頭より低下し始めて1930年代末まで続くが、一旦、軍国主義時代の「産めよ、増やせよ」政策と太平洋戦争敗戦後のベビーブームで跳ね上がり、その後再び急減して、現在に至っている。

 この結果、日本の人口は、明治維新時に約3300万人であったのが、1920年代には6000万人以上に倍増しており、20世紀末には4倍の1億2000万人を超過した。

 この工業化社会への移行に伴う、多産多死から多産少死、さらに少産少死への転換というのは、「人口転換理論」として、人口学の唯一最大の理論とも言われており、ほとんどすべての工業化に成功した国・地域で経験されている。

なぜ、死亡率の低下が起きたのか?

 では、なぜ産業革命後、始めに出生率の低下ではなく死亡率が大きく低下したのかという、根源的な問いがわいてくる。通常、要因としてイメージされるのが、医療の発達ということだろうが、これは間違いではないにしても、医療に対する過大評価だろう。現在でも、医療で明らかに救える病気というのは、細菌感染症が中心であり、ガンやウイルス性疾患、自己免疫疾患など、多くの病気に対する医療の治療効果は限定的である。

 死亡率低下の一番本質的な要因は、医療というよりも工業化による民衆の「暖衣飽食」と「公衆衛生」の徹底であると考えられる。これはどういうことか。

 まず、産業革命によって、鉄製品が廉価で大量に供給されるようになると、効率的な農機具の普及と、水利施設等の農業土木工事が進み、農業自体の技術革新と相まって、食料生産が増大し、相対価格が低下する。人々はたっぷり食べられるようになり、体力が大いに増した。

 また、鉄道網や汽船の発達で、ひどい不作の年でも、遠方から不足食糧を簡単に調達できるようになり、体力も低下しないし、餓死者も出ない。遠方から食料を購入するだけの水準に民衆の所得も向上した。だから、この時代以降、工業化された国では飢饉は全く発生していない。

 さらに、工業製品であるガラス窓や暖房効果に優れる赤レンガ壁と暖炉や石炭ストーブが一般化して、住居が清潔になり、冬場の暖房水準が向上して、低温による体力・免疫機能低下が抑制され、そもそも病気になりにくくなる。体温がほんの少し上がるだけで、免疫機能は劇的に向上するし、逆に体温が少しでも下がれば、免疫機能は大きく低下する。

 赤レンガ壁や暖炉の材料である赤レンガもガラスも、産業革命による石炭使用で、19世紀に廉価に大量生産されるようになったものである。シャワーも、石炭の普及と鋳鉄管の普及で19世紀に一般化し、人々を清潔にした。

 また、都市では、産業革命で廉価になった鋳鉄管と赤レンガやコンクリートによって、上下水道が整備されて、消化器系疾患が激減した。さらに重要なのは、産業革命の申し子である廉価・大量の繊維製品によって、清潔で多様な衣服が供給され、体温維持と清潔さが向上したことだろう。

物の大量生産について「エントロピー」で考える

 このように、産業革命、換言すれば工業化の進展は、繊維製品のみならず、鋼鉄、鋳鉄を始めとする金属製品、赤レンガ・コンクリート、ガラス、および鉄道と汽船を、廉価・大量に社会に供給して、民衆の暖衣飽食と公衆衛生インフラを支え、死亡率を大きく低下させて、結果、人口爆発を生じさせた。

 これらすべての製造工程は、エネルギーを爆食する。これは、大量の石炭使用によって初めて可能になった。産業革命とは、単にクラークが述べるように、勤倹貯蓄・知的指向型の文化の社会への浸透だけで発生したのではなく、石炭という化石燃料を人類史上初めて大量使用したことと相まって、可能になった。英国に石炭が存在していなければ、18世紀の幾多の発明は、元来、産業化のしようがなかった。

 そもそも、物を生産する、特に大量生産するということは、どういうことだろうか? この問いは、物理的にも、経済的にも、なかなか深淵なものを含んでおり、すぐに的確に答えられる自然科学者や経済学者はそう多くないだろう。これは、エネルギー、特に熱力学上の概念であるエントロピーというものを、単に工学的にではなく、人類社会との絡みで理解しないと答えが見えてこない。

 エントロピーというのは若干分かりにくい熱力学上の概念だが、無秩序さの指標である。例えば、鉄鉱石を考えると、不純物がほとんどの鉱石の中に鉄成分が多少含まれているわけである。これが、エントロピーが高い、すなわち高い無秩序状態である。この鉄鉱石から高純度の鉄成分を取り出して鉄製品にする、すなわち秩序化=低エントロピー状態にするためには、高温のエネルギーを投入して溶解し、鉄成分のみを分離する必要がある。

 この高温を大量に得るには、それ自身が低エントロピーのエネルギー源が必要である。

 低エントロピーのエネルギー源というのは、高温が得られる。言い換えると熱拡散力が高い、すなわち成分が高度に秩序化され凝縮化しているために、無秩序化、拡散化状態までの落差が大きいエネルギー源のことであり、典型例が石油である。これは、高効率のエネルギー源、ないしエネルギー密度が高いエネルギー源と言える。

環境問題の本質は環境の受容能力を超えたエントロピー排出

 従って、物を生産するというのは、低エントロピー・エネルギー源を使用して、高エントロピー資源を低エントロピー化することにほかならない。その必然的な副産物として、外部に高エントロピー(無秩序)、すなわち、汚れを必然的に捨てることになる。例えば鉄鉱石から鉄製品を製造する際には残滓と廃熱を捨てることになる。

 低エントロピー・エネルギー源は、あたかも雑巾のように、高エントロピー資源からエントロピーをふき取って、低エントロピー化し、ふき取った高エントロピーを環境に捨てるのである。エネルギー保存の物理法則からすれば、必ずこうなるのだ。

 これは、物の生産に限らない。交通活動は、低エントロピーを取りこんで、環境に高エントロピーを捨てながら移動することだ。環境の受容能力を超えたエントロピー排出が、環境問題の本質だ。

 物を大量生産したり、大きく活動したりする以上、環境汚染は不可避であり、物をいくらリサイクルしても、リサイクル自体で生じる環境のエネルギー汚染、すなわちエントロピー拡大=熱汚染やCO2等は原理的に防ぎようがない(スペースの関係でエントロピー概念を詳説できないので、ネット上の種々の解説等を参照願いたい。ちなみに、エネルギー源はリサイクル不可能である)。

環境問題などの基本中の基本が理解されていない

 ある秩序だったシステムや物質は、外部から低エントロピー源を常に取り入れないと、熱力学の第2法則(エントロピー拡大の法則)によって、時間と共に無秩序化していき(高エントロピー化し)、やがてシステムであれば活動が停止し、生物であれば死に、金属のような物質であれば、錆びて使いものにならなくなる。

 このあたりの本質的な議論は、エネルギー問題に30年以上かかわってきた筆者が考え続けてきたことである。将来の人類社会と環境問題を考える際の、基本中の基本の問題であるが、政治家やジャーナリズムも含めて、一般によく理解されていると思えないし、意識されているとも到底思えない。

 次回は、エネルギー源と人口と環境の相互関係、相互矛盾が何も産業革命後や20世紀後半から始まったわけではなく、人類史の古くから存在していることを説明したい。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2009年11月11日 14:50

私にとっては考えたこともなかった視点からの考察。。。

■戦国時代は寒冷化による食料争奪サバイバル戦争だった
自爆テロの横行、日本の高度成長、そして中国の急速な高齢化を読む
石井 彰

 20世紀前半に吹き荒れて、全欧州を瓦礫の山にし、数千万人の死者を生み出したナチズムや、21世紀に入ってから9.11に代表されるイスラム原理主義の自爆テロの嵐が発生した真の原因は、何だろうか。

 第一次大戦の敗戦国、ドイツにとって過酷だった戦後ベルサイユ体制や、世界恐慌の発生、ドイツの国民性、あるいは中東諸国の専制政治体制や貧困など、様々な原因が語られてきた。しかし、どれも表面的な分析の印象は免れず、「真の」発生原因として説得力は弱い。

 例えば、自爆テロの原因が貧困や専制政治にあると言うのは、9.11の自爆犯が金持ちの息子たちや国外留学組のエリートたちであったことを想起すれば、ほとんど説得力がない。ハンチントンのように「文明の衝突」で説明するのも、現在の現象面だけに着目しており、かなりご都合主義の感を免れない。

 ところが近年、フランス国立人口研究所のエマニュエル・トッドは、これらを「移行期危機」という人口史概念で以下のように鮮やかに説明している。

ナチズムと自爆テロを「移行期危機」で読み解く

 人口学的には、男性の識字率が50%を超えると、その社会全体の不安定性が増して攻撃性を帯びる。さらに何十年か遅れて女性の識字率が50%を超えると、やがて出生率が2付近まで低下して、社会全体が落ち着きを取り戻し、攻撃性・好戦性は有意に低下してくる。そのメカニズムは、次の通りである。

 男性識字率が50%に達するということは、若者世代の大半は字が読めて、書物などから新たな知識体系の吸収が可能であり、自我に目覚めるのに対し、彼らの親の世代は大半が伝承による伝統的知識体系に頼っている状況である。

 この結果、親子間の価値観に大きな断絶が生じて、家族内での権威体系が崩壊する。社会は家族の集積であるので、社会全体の価値観や政治体制も不安定化する。

 さらに遅れて、女性の識字率が50%を超えると、女性の知性水準が向上するだけでなく、家族内での地位も向上し、肉体的・精神的負担が大きい「できるだけ多く子供を産む機械」としての役割を放棄し、出生率が低下し始める。出生率が低下し、平均して一家に1人程度の息子しかいなくなると、彼らが戦死した場合に家族はその負担に耐えられなくなるので、社会の好戦性は大きく低下してくる。

 この男性識字率が50%を超えた後に、出生率が3未満に大きく低下するまでの、平均して50年前後の期間がトッドの言う「移行期危機」である。移行期の長さは、国や地域の違い、すなわち家族制度・文化・宗教によって大きく異なる。

移行期危機の真最中であるイスラム諸国

 ナチス・ドイツに限らず、フランス革命やロシア革命、19世紀から20世紀初めにかけての欧州列強の帝国主義戦争や、日本のアジア進出などについても、この説がかなりの程度当てはまるとしている。トッドは、現在、多くのイスラム諸国では、この移行期危機の真最中であり、このことが、自爆テロが横行している真因としている。

 ちなみに、かつての欧州諸国や日本は、移行期の初めに出生率が5〜6程度あったが、現在は2以下になっているのに対し、多くのイスラム諸国ではこの20〜30年間で女性識字率が50%を超えて、出生率が7以上から3.5程度に低下している最中である。

 前回で述べたように、フランスは人口学の一つの中心であるが、現代フランス人口学を代表するトッドの説は、なかなか鋭いのではないか。(参考文献:トッド『文明の接近—「イスラームvs西洋」の虚構 』)

 このような特定社会の不安定性、攻撃性について、前回で紹介したように、ブレーメン大学のハインゾーンは、「ユース・バルジ」という人口の量的変異で説明している。若年人口が壮年・老年人口より急激に突出すると、社会全体が不安定化し、攻撃的になるとしており、一見、トッドの人口の質的変異に着目した説明と大きく異なる印象がある。

 しかし、よく考えてみると、識字率向上も、出生率向上や死亡率低下によるユース・バルジも、かなりの程度、同じ現象を別の角度から見ているにすぎないと考えられる。いずれの説も、戦争・侵略・革命・テロの真因を、人口変動とそのミクロの家族関係の変動へのインパクトに帰している点では、全く同じである。どちらも、ミクロの家族内変動とマクロの社会変動が整合的に説明されている。

日本の戦国時代が到来したのはなぜか?

 歴史上、日本社会を大きく揺るがしたのは、15世紀後半の応仁の乱から17世紀初めの江戸幕府成立までの、約1世紀半にわたる戦乱の時代である。映画、TVドラマや小説では、この時代が最も人気がある。

 しかし、なぜこのような長期の戦乱時代が到来したのか、説得力のある説明は、学校の歴史の授業も含めて、これまでなされてこなかったように思う。きっかけは、室町将軍の権威失墜を背景として、山名宗全と細川勝元の私闘だったとされて、物語的な経緯は多く語られているが、マスの力学としての社会科学的な説明はあまり聞いたことがない。

 ところが近年、日本中世史家の藤木久志氏(立教大学名誉教授)は、15世紀に入って天候不順が続き気温が低下した結果、全国各地で飢饉が頻発し、食い詰めた農民が流民となって京都に大量に流入してきたことを戦乱時代のきっかけと指摘している。

 鎌倉・室町時代前半までは、3〜5年に1回程度発生した飢饉は、応仁の乱前後以降は、2年に1回の頻度で発生したとしている。応仁の乱の直前には、「京都内の餓死者8万人以上」とも言われている「寛正の大飢饉」が発生している。これらの各地からの飢饉流民は、やがて雑兵・足軽となって各勢力に組み込まれ、次第に不穏な情勢が醸し出されたとしている。

 京都だけでなく、全国の領主は、食糧確保を巡って近隣と小競り合いを繰り返すようになり、これが京都内の私闘開始に連動して、次第に全面的な騒乱状態に至ったようである。

気温の低下で相対的に人口過剰に

 15世紀の気温低下、天候不順は、屋久島の古代杉などにも年輪幅として証拠が残されている。また、世界的に長期趨勢的なものであったことを、北半球の氷床コア分析等の証拠によって、カリフォルニア大学のフェイガンも指摘している。このことは、前回でも述べた、同時代の欧州におけるペスト禍の一要因としても指摘されている。

 すなわち、気温が低下したことによって、各地域の環境容量が縮小し、相対的に人口が過剰になっていったというわけである。その前提として、13世紀までは、日本でも欧州でも温暖な時期が長く続き、人口が徐々に増加していた。温暖化から急激に寒冷化に向かった気候変動によって突然人口が過剰になったことが、全面的な戦乱の大きな要因になっていることは間違いないように思える。人口そのものが急増していなくても、寒冷化で環境容量が縮小したために人口過剰になったのである。

 NHK大河ドラマで、「愛」の兜飾りをつけたことで有名になった直江兼続の主家・越後上杉家は、義を重んじたことになっているが、実は関東管領職を盾に、度々晩秋に関東に進出して、春まで居座って食料を強奪し、冬場から春にかけての越後の食糧払底期を食いつないだとされている。

 戦国時代とは、寒冷化による過剰人口を背景に、各領主と、雑兵・足軽化した農民の食糧確保を巡るサバイバル戦争という性格が強かったと捉えることも可能だろう。(参考文献:藤木久志『飢餓と戦争の中世を行く』、『【新版】 雑兵たちの戦場 中世の傭兵と奴隷狩り』、ブライアン・フェイガン『歴史を変えた気候大変動』)

日本の高度成長はなぜ起きたか?

 今では、昔語りに近くなってしまったが、敗戦後の1950年代から80年代にかけて30年以上にわたって、日本経済は高度成長を続けた。1955 年から第一次石油ショック時の1973年まで、実質GDPは年間平均9%以上伸びた。この間、生産年齢人口は年間平均1.3%程度増加していた。

 第一次石油ショック後の1974年からバブル崩壊の1991年までは、それ以前より経済成長率が大幅に下がったが、それでも年間平均4%も伸びていた。この間の生産年齢人口増は、それ以前に比べて下がったとはいえ、年間平均0.6%程度伸びている。

 ところが、バブル崩壊後から現在まで、生産年齢人口は年間平均0.3%程度の減少に転じており、それに応じて実質経済成長率も年平均1%台まで大きく低下している。どうも、長期趨勢的に人口増と経済成長率は、しっかりと連動、相関しているように見える。

 言うまでもないが、1950年代から70年代にかけて、労働力人口が大きく伸びたのは、戦前・戦中の「産めよ、増やせよ」政策と、敗戦後のベビーブームが大きく寄与している。

 もちろん、経済成長の要因は、技術進歩や資本ストックの伸び、経済・金融政策、世界経済の状況などに大きく左右されるが、長期的に見た場合、人口動態との関係は無視できない。

 人口経済学では、このような人口増と経済成長の関係を、「人口ボーナス」と言っている。人口増が続くと労働力投入がどんどん増加し、人口構成が若くなって貯蓄率も高くなり、資本ストックも大きく増加しやすい(老年世代は貯蓄を取り崩して生活するので、若年世代が多いほど貯蓄率は高くなる)。

 さらに、社会が活性化し、発明者の母数も増えるので、技術革新も加速するという見方もある。

 日本では人口ボーナスが30年以上継続したが、一般的に20〜40年程度続くとされている。どうも、90年代初めのバブル崩壊後の日本経済の不調は、冷戦崩壊で日本の競争力が中国などに対して低下してきたとか、不良債権処理や経済・財政政策の誤りといった要因にばかり帰すわけにもいかないようだ。人口ボーナスの期間が終わってしまったことも要因だったのだ。

「人口オーナス」が成長の足を引っ張っている現在の日本

 もっとも、世界を広く見渡してみれば、多くの途上国では、急激な人口増にもかかわらず、というよりも人口急増に足を引っ張られて経済成長のテイクオフができず、貧困の泥沼に喘いでいる。まさにマルサスの罠そのものである。従って、単純に人口が増加すれば、経済成長するとは言えないが、一旦、工業化、経済テイクオフが発生すれば、人口増が経済成長を促進すると考えられる。

 逆に、労働力人口が減少し始めれば、人口ボーナスが逆転し、「人口オーナス(重荷)」となって、経済成長の足を引っ張ることになる。現在の日本はそうであるし、何十年も前から人口停滞のトップバッターである西欧は、この罠にハマっているように見える。このことから、現在、出生率の低下に歯止めがかからない日本は、長期的に経済成長率が大きく回復していくのは非常に困難と考えられる。

 この視点で、今を時めく中国経済を改めて見てみると、将来的に成長率が大幅低下することが不可避だろう。なぜならば、既に開始されてから数十年たった「一人っ子政策」と急速に進む都市化のため、中国の労働人口は2015年ごろには低下し始め、数年後の2018年ごろには、総人口自体が減少し始めると予測されているからだ。

 中国の人口ボーナス時代は既に終わった。その後、現在の日本の状況をしのぐスピードで急速に高齢化していく。世界経済のけん引力を、中国に期待できる期間は、政治制度上の矛盾や地域格差拡大の問題を除いて考えても、そう長く続きそうもない。

 もっとも、全体のGDPが上昇するかしないかは、個人にとって大きな問題ではない。1人当たりGDPが増加するのか、低下するのかの方がずっと重要であり、さらに言えば、単なる取引量の指標にすぎないGDPよりも、真の生活の質の方がはるかに重要である。しかし、「たかがGDP、されどGDP」でもあり、国力の変遷は人口変動とともに推移するだろう。(参考文献:加藤久和『人口経済学』)

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2009年11月11日 13:54

芸術と猥褻の境は曖昧だけれど、、、それにしてもそれ以前に限度を越えている感。。。

■路上・公園で全裸撮影、篠山紀信事務所を捜索

 今年1月に発売された写真家の篠山紀信さん(68)の写真集を巡り、公衆の場でヌード撮影が行われた疑いがあるとして、警視庁は10日、東京都港区内の篠山さんの事務所など3か所を公然わいせつ容疑で捜索した。

 撮影場所となった結婚式場などは「イメージダウンになる」「撮影許可は出していない」としており、同庁は今後、撮影の経緯などについて関係者から事情を聞く。

 同庁幹部によると、この写真集は、朝日出版社が発売した「20XX TOKYO」。東京湾岸や赤坂、青山など都心にある路上や公園などで、全裸の女性モデルがポーズをとっている。撮影は昨年夏ごろ。いずれも夜間帯に行われたとみられ、撮影時に現場付近を通りかかった通行人から「全裸の写真撮影が行われている」などの110番が複数寄せられた。

 港区の都立青山霊園で撮影された写真は、女性モデルが墓石の台座に片足をのせたり、墓の前で座ったりしているが、同霊園を管理する都公園課では、「ヌードなどの撮影は認めていない」としている。

 また、撮影場所となった結婚式場を運営する都内の会社にも事前申請はなく、広報担当者は「申請があってもヌード撮影は断ると思う。会社として対応を検討したい」と話す。

 さらに、JR山手線の目黒—恵比寿駅間の線路上でも撮影が行われているといい、JR東日本広報室は、「線路内への立ち入りは禁止している。非常に危険な行為だ」と憤っている。

 同庁では、不特定多数が認識できる公共の場所で、全裸の女性モデルを撮影した行為が公然わいせつにあたる可能性があるとみて強制捜査に踏み切った。

 捜索について、篠山紀信事務所は、「(篠山氏が)ロケに出ており、責任者も不在で取材には応じられない」としている。

 朝日出版社(東京・千代田区)は、篠山さんが撮影した女優・樋口可南子さんのヌード写真集「ウオーターフルーツ」を出版、1991年6月、警視庁から「わいせつ性が強い」として口頭で警告を受けた。

 また、同年11月には同じく篠山さんが撮影した女優・宮沢りえさんのヌード写真集「Santa Fe」を出版し、大きな話題となった。

[読売新聞]


■墓石にあぐら紀信氏ヌードに青山霊園激怒

 警視庁保安課は10日、1月28日に発売された写真家篠山紀信氏(68)のヌード写真集「20XX TOKYO」の撮影をめぐり、公然わいせつの疑いで事務所や自宅、モデルの原紗央莉(21)の所属事務所を家宅捜索した。無断で撮影現場として使用された青山霊園の関係者は1874年(明7)の霊園開設以来、135年で初めてという裸の撮影に激怒している。

 篠山氏が撮影を行ったのは、昨年8月中旬から下旬にかけてで、青山霊園のほか隣接する青山公園や乃木坂トンネル、またお台場などで撮影を行ったもようだ。同霊園では撮影の問い合わせがあった際は、撮影者に企画書の提出を求め、妥当と判断した場合は撮影申請書を送付し、提出後に内容を確認したうえで承認する。ドラマや映画のロケも認めない。今回、篠山氏から同霊園には問い合わせすらなかったという。

 青山霊園開設以来のわいせつ騒動に、横尾巌管理所長は「服を着る、着ないにかかわらず、無断で入ったことに憤りを感じる。墓所に入るのは家に入るのと同じこと」と怒りをあらわにした。5月に警視庁保安課から問い合わせがあり、捜査に協力。結果、モデルが墓石にあぐらをかき、股間(こかん)を広げた写真の撮影場所を特定できた。

 9月にも捜査が入り、撮影場所として2カ所をあらたに特定できた。特定できなかったものも含め約60ページ中、10ページが霊園内で撮られたものと判断し、警察側に事実確認と適切な処置を依頼した。2カ所のうち、モデルが墓石をまたいだ写真を撮った場所は、隣接するマンションから丸見えで、同所長は「よく、こんなところで撮ったと思う」とあきれた。もう1カ所は風景のみを撮ったが、近くには故池田勇人元首相の墓があった。

 警視庁保安課はこの日午前中から、都内にある篠山紀信氏の事務所を家宅捜索した。午後3時15分ごろ、捜査を終えた十数人の警官が押収物の入った箱を抱え出てきた。今後、同課は篠山氏らに事情を聴く方針だが、写真集自体のわいせつ性は問わないとし、事務所側も「一切答えられない」としている。青山霊園側には、撮影に使われた墓所の持ち主から、抗議の声も寄せられている。横尾所長は「これからも撮るようなことを言っているようだけれど、2度と来るなという感じです」と言い、ため息をついていた。

[朝日新聞/11日追加]

Posted by nob : 2009年11月10日 23:14

遅かれ早かれ芸能界に復帰するとしか。。。

■酒井被告が創造学園大入学へ…既に面接も

 覚せい剤取締法違反の罪に問われた女優酒井法子被告(38)の判決公判が9日、東京地裁で行われ、懲役1年6月、執行猶予3年の判決が下された。

 介護への道を希望し、大学を探していた酒井被告は、前所属事務所サンミュージックの相沢正久副社長の協力で、群馬県高崎市に本部がある創造学園大学に入学する方向になった。関係者によると、既に願書を提出し、面接も受け、合格通知を手にしているという。

 同大にはソーシャルワーク学部があり、通信課程で介護や福祉を学ぶことができる。さらに創造芸術学部・音楽学科では、音楽と医療、介護を結びつけた音楽療法士の資格を取るコースもある。他学部生徒でも単位を取って資格を取ることも可能だという。相沢副社長も「広い意味で、そういうところ(音楽療法)がある学校を選ぼうということです」と話した。

 関係者によると、酒井被告は同大学に入学して通信課程での単位収得を希望しているが、単位によっては実習を必要とすることから、東京から約100キロ離れた高崎市の立地がネックになった。肺がんの手術を終えたばかりで療養中の継母の看護もある。

 しかし、同大には東京校があることや、4年間かけてじっくり学べるシステムが整っているとの周囲のアドバイスもあり、決めたようだ。

 相沢副社長は「本人がこれから、執行猶予の期間中、一生懸命勉強したいと言っています。家族みんなで仲良く、薬に手を出さない環境で頑張ってもらいたい」とも話した。創造学園大学関係者は「今の段階で歓迎するともしないとも、何ともお答えできません」と話すにとどまった。

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2009年11月10日 23:10

他人事のように響く。。。

■市橋容疑者の母親が激白「死んでいると思っていた」「達也は卑怯者」

 千葉県市川市で英国人女性、リンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=が遺体となって発見された事件で、死体遺棄容疑で指名手配中の市橋達也容疑者(30)の母親が夕刊フジの取材に応じ、「事件後、何の連絡もない」と逃走資金などの援助を否定した。そして元歯科医の母親は、死んだと思っていた息子に複雑な親心をのぞかせつつ、出頭を呼びかけた。詳細は、10日発行の夕刊フジで。

 岐阜県内の閑静な住宅街に、市橋容疑者の両親は暮らしている。事件から2年半。両親はメディアに沈黙を守り続けていたが、息子の生存、逃亡生活が明らかになり、母親は重い口を開いた。

 逃走資金を提供していたのではないか、との疑問には「資金提供なんてあるわけない。事件後、あの子からは何の連絡はありません。本当に死んでいると思っていました」と話し、「お風呂も入れず、食べ物も拾って食べるような状況になるくらいなら、死を選ぶと思っていた。そんな生活力がある子じゃなかった」とも語った。

 もし連絡があれば「私が警察に引き渡します。あの子に隠れてでも警察に電話するつもりです」と話し、整形後の顔については「すぐ達也だと思いました。目元でわかりました」と語った。

 そして、市橋容疑者に「本当にやったのなら、出てきて罪を償ってほしい。きちんと真実を明らかにしてほしい」と呼び掛け、「達也は本当に卑怯だと思います。死刑になってもおかしくない。腹立たしい。でも…いけないことだとは思うんです、遺族に申し訳ないとは思うんですけど…。母親として、死んでいなかったんだという思いもある。気持ちが揺れ動いて、なんと表現していいのかわからないんです」と複雑な胸の内も吐露した。

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年11月10日 23:07

小賢しいけれど、、、わかりやすい。。。

■韓国・北朝鮮軍、黄海で銃撃戦…北の4人死傷か

 【ソウル=前田泰広】韓国軍の発表によると、韓国と北朝鮮の海軍艦艇が10日午前11時37分頃、黄海で銃撃戦となった。

 韓国側に死傷者はないが、聯合ニュースによると、北朝鮮側は兵士1人が死亡、3人が負傷したとの情報もある。黄海での南北の交戦は、韓国兵20人以上が死傷した2002年6月の衝突以来となる。

 交戦が起きたのは、海上の南北境界線にあたる北方限界線(NLL)に近い大青島(テチョンド)の東側海域。北朝鮮の警備艇1隻が韓国側海域に侵入。警告発砲した韓国軍の高速艇に照準射撃で応戦したため、銃撃戦になった。北朝鮮の艦艇は2分間の交戦後、自国側に帰った。

 韓国軍は同日午後、北朝鮮に厳重抗議し、再発防止を求めた。北朝鮮はこれに対し、「朝鮮人民軍最高司令部報道」を発表、韓国軍が北朝鮮側海域で「重大な武力挑発を強行した」として韓国政府に謝罪を求めた。

 この事件で、南北関係が再び緊張する恐れが出てきた。オバマ米大統領のアジア歴訪を目前に控えた時期だけに、米朝協議開催に影響する可能性もある。北朝鮮には、米朝協議が早期に開催されなければ緊張が高まることを示す狙いがあった、との見方もある。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年11月10日 23:02

怖っ。。。

■トヨタ車で1000件超の急加速事例=01年以降、19人死亡か−米紙

 【ロサンゼルス時事】8日付の米紙ロサンゼルス・タイムズは、トヨタ自動車の高級車「レクサス」が走行中に急加速して死亡事故に至った問題に関連し、2001年以降に米当局へ1000件を超えるトヨタ車の急加速事例が報告され、うち少なくとも19人が死亡した事故につながった可能性があると報じた。同紙が米道路交通安全局(NHTSA)の記録を調べて報じたもので、急加速が原因とみられる事故の死亡者数としては、他の全メーカーを合わせた人数より多いという。

 トヨタ車の急加速をめぐっては、今年8月にカリフォルニア州サンディエゴで、乗っていた4人全員が死亡する事故が起きた。アクセルペダルの形状やエンジン制御システム、ブレーキなどの問題が指摘されている。

[時事通信]

Posted by nob : 2009年11月09日 22:37

何でもありなのが政界と芸能界。。。

■【酒井法子 判決】介護福祉士? 芸能界復帰? 早期社会復帰は多難

 「必ず覚せい剤をやめ、介護の仕事を勉強したい」と前回の初公判で再起を誓った酒井法子被告(38)。介護の仕事を酒井被告に勧めたのは、元所属事務所サンミュージックプロダクションの相沢正久副社長。相沢副社長は介護福祉士の資格を取ってもらおうと通信教育の資料を被告に提供している。

 だが、資格を取得したとしても、法律上の要件で、執行猶予期間を終えた日から2年間は介護福祉士になることはできない。

 ファンや芸能関係者の間では、タレント業への早期復帰を期待する声が根強い。「大麻半年、覚せい剤1年」。芸能リポーター梨元勝さん(64)は、薬物事件で有罪判決を受けた俳優や歌手の復帰を簡単に許す業界の甘さを嘆く。「一般社会では絶対に許されない。体質を改める時が来た」と警鐘を鳴らしている。

[産経新聞]


■酒井法子被告に懲役1年6月、執行猶予3年

 覚せい剤取締法違反(所持、使用)に問われた元女優酒井法子(本名・高相法子)被告(38)の判決が9日、東京地裁であった。

 村山浩昭裁判官は、「使い残りの覚せい剤をさらに使用するために保管するなど、覚せい剤に対する親和性や執着は明らかだ」と述べ、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑・懲役1年6月)の有罪判決を言い渡した。

 判決はまた、酒井被告が8月2日、夫の高相祐一被告(41)(公判中)が警察官に職務質問を受けたことから逃亡した点に触れ、「覚せい剤使用の発覚を免れようとして転々と逃走するなど、事後の行動も卑劣だ」と非難した。

 その一方で、「夫との離婚を考え、芸能プロダクションも解雇されており、社会的な制裁を受けている」として、執行猶予を付けた。

 判決によると、酒井被告は7月30日頃、鹿児島県奄美大島のホテルで覚せい剤を使用し、8月3日、東京都港区の自宅で、覚せい剤0・008グラムを所持した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年11月09日 22:34

地球を蝕み生命を脅かす原子力という存在は悪、、、撤退という真の勇気が地球と人類を救う。。。

■【始動プルサーマル】(上)“一番手”に重い責務
玄海原発玄海原発

 唐津焼で知られる佐賀県唐津市の市街地から、西北に約10キロ離れた玄海町。青い海をたたえた玄界灘が眼前に広がる玄海原子力発電所3号機の制御室で、日本のエネルギー業界関係者にとって悲願である“儀式”が粛々と行われた。

 通常とまったく変わらない勤務態勢のなか、起動のための作業が淡々と進行。午前11時、16本のプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料体の間に挿入されていた制御棒が引き抜かれ、起動した。

 「あまり過敏になりすぎず、安全を第一に着実にやっていけば、大丈夫だ」

 同原発所長の村島正康は起動前、自らに言い聞かせるように語っていた。
  
不祥事相次ぎ

 国内初のプルサーマル発電。本来なら10年前の平成11年度中に業界のリーダーである東京電力か、関西電力が実施しているはずだった。しかし、MOX燃料を製造した英国企業によるデータ改竄(かいざん)といった不祥事や原発トラブルが相次ぎ、“トップバッター”の任が九州電力に回ってきた。

 同社社長の真部利応は「まず最初がきちんとやらなければ。野球でいえば、きっちりと出塁することが大事だ」と、責任を痛感している。

 プルサーマル発電をめぐっては、原子炉を停止させる制御棒の効きが弱くなると指摘されており、地元住民の間にも不安が残る。反対を続ける住民もいる。
  
地元の信頼厚く

 九州電力では、地元の安全・安心を最優先に取り組み、18年3月に地元同意を取り付けた。6年3月に営業運転を開始した玄海3号機は、電力業界が培ってきたノウハウを活用できるという利点もあり、これまで大きなトラブルを起こしたことがない「優等生」(電力業界)だ。地元の信頼も厚い。それでも、実際の起動を前に問題が起きた。

 九州電力は当初10月3日にMOX燃料を装填(そうてん)する計画だった。だが、佐賀県議会がプルサーマルの実施延期を求める請願を審議中だった9月30日に、報道関係者向けに装填時期を公表したため、議会が反発。県知事の古川康が真部に工程の見直しを申し入れ、スケジュールを白紙撤回せざるを得なくなった。

 結局、10月15日から装填が始まり、計画全体が大きく遅れる事態にはならなかった。だが、真部は「報道関係者への事前案内のつもりだったが、情報開示をもっと慎重に考える必要があった」と、ナーバスになっている地元への配慮を改めて胸に刻んだ。

 村島はプルサーマル発電について、「技術的にはそれほど特殊ではない」と説明する。通常の原発でも原子炉の中でウランがプルトニウムに変化し、その一部が燃料として燃えているからだ。発電量全体の約3割は運転中に生まれたプルトニウムによるもので、プルサーマル発電でも、MOX燃料を全体の3分の1以下に抑える。
  
安全性実証を

 だが、その安全性を自ら実証しなければならない。九州電力が果たすべき責任は重い。

 玄海町長の岸本英雄は5日の起動を受け、こうコメントした。

 「安全が第一だが、われわれも国策を担っているという意識でやっている。電力会社も国も、国民に対する説明をしっかり果たしてほしい」

                   ◇

 エネルギー自給率が4%にとどまる少資源国・ニッポンにとって、“純国産エネルギー”ともいえる使用済み核燃料を再利用する「核燃料サイクル」は避けて通れない国策だ。発電中に二酸化炭素(CO2)を出さない原発は地球温暖化対策からも世界的に再評価されている。ようやく一歩を踏み出したプルサーマルの現状と課題を検証する。

                   ◇

 ◆未完の核燃料サイクル

 国際的に再評価されている原子力発電。地球温暖化の原因である二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの排出量を2020(平成32)年までに1990(平成2)年比で25%削減する目標を掲げる鳩山由紀夫政権も、原子力発電をその切り札に位置づける。

 鳩山は「低炭素社会の実現に向けて原子力政策は不可欠だ」と強調。核燃料サイクルについても「推進したい」と明言している。

 だが、サイクルの核となるプルサーマル発電は、“トップバッター”の九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)3号機の起動まで誤算続きだった。

 電力会社で組織する電気事業連合会(電事連)は当初、平成22年度までに電力業界全体で16〜18基の原発でプルサーマルを実施することを目標にしていた。しかし、相次ぐ延期で今年6月に5年後の27年度への先送りを余儀なくされた。
  
業界の悲願

 電事連会長で関西電力社長の森詳介は、「業界をあげた悲願で、電力業界全体の計画に向けた大きな前進だ」と、九州電力に続く各社の弾みになると期待を寄せる。

 玄海3号機に続き、22年度には四国電力の伊方(いかた)3号機(愛媛県伊方町)、中部電力の浜岡4号機(静岡県御前崎市)、関西電力の高浜3、4号機(福井県高浜町)の計4基で実施される見通し。このほか、地元了解済みが、北海道電力泊(とまり)3号機(北海道泊村)など、建設中も含め3基ある。

 電事連の目標達成の最大の課題は、本来なら業界をリードすべき東京電力。相次ぐトラブルや不祥事で地元同意を取り付けるのは容易ではないが、“雪解け”の兆しも出ている。

 福島県知事の佐藤雄平は今年7月、14年のトラブル隠しで地元同意が白紙撤回された福島第1原発3号機(大熊町)でのプルサーマル発電について、7年ぶりに議論を再開することを受け入れた。

 日本は、ほとんどを海外に依存する原油に加え、ウランは全量を輸入に頼っており、エネルギー自給率は先進国中最低の4%にとどまる。原子力再評価を受け、欧米に加え、中国やインドといった新興国でも原発新設の動きが活発化しており、今後、ウラン原料の争奪戦が一段と激化するのは確実だ。

 使用済み燃料を再利用するプルサーマル発電が本格的に動き出せば、「年1〜2割のウランを節約できる」という。

 プルサーマルのメリットはまだある。日本原燃社長の川井吉彦は「使用済み燃料をそのまま地中に埋設処分するのに比べ、再利用すれば、高レベル放射性廃棄物の体積を3分の1から4分の1に減らせる」と指摘する。
  
課題は山積

 一方で、プルサーマル発電の着実な実施以外にも課題は山積している。現状では、使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す再処理と、プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料への加工を行う工程が欠けており、サイクルの輪がつながっていないのだ。

 玄海3号機で使用されるMOX燃料も、国内から使用済み核燃料をわざわざ海外まで運び、英仏企業に再処理と加工を委託している。費用負担に加え、輸送時の安全の確保など、そのコストは重い。

 再処理工場と加工工場が設けられる青森県六ケ所村。県知事の三村申吾は5日、「プルサーマルを含む核燃料サイクルの推進は国、事業者に要請してきたことで、大きな前進と受け止めている」とコメント。日本原燃の川井も「大変喜ばしい」と評価した上で、試験運転中の再処理工場について、「安全を最優先に慎重に取り組む」と誓った。

 だが、再処理工場は、当初計画よりも10年以上遅れ、ようやく来年10月に完成する予定だ。

 「これ以上遅れると発電所のサイト内に使用済み核燃料が蓄積し、新たな問題が起きかねない」

 四国電力副社長の眞鍋省三は5日に都内で開かれた会見で、再処理工場の必要性を改めて訴えた。

 さらに加工工場の完成は、現在の計画通りに進んだとしても27年6月まで待たなければならない。

 それまで再処理工場で取り出したプルトニウムを安全に保管する必要がある。再処理過程で出てくる高レベル放射性廃棄物の最終処分場は、建設候補地すら決まっていない。難題は次々にふりかかってくる。

 悲願の核燃料サイクルはプルサーマル始動で一歩前進したにすぎない。まだまだ続く高いハードルを越え、輪をつなぐことができるのか。関係者の試練はこれからが本番だ。(敬称略)

[産経新聞]


■六ケ所村の核燃再処理工場:3項目の規定違反 保安検査で判明 /青森

 ◇設備点検中の確認作業など

 経済産業省原子力安全・保安院は9日、日本原燃(六ケ所村)の使用済み核燃料再処理工場で3項目の保安規定違反があったと発表した。09年度第2回保安検査で確認された。保安院は同日、原燃に保安活動全般に対する指示文書を提出し、24日までに改善策を報告するよう求めた。

 原子力安全・保安院によると、再処理工場の分離建屋で廃ガス処理設備を点検中、作業員が圧力計を速やかに確認せずに別の担当者が数時間後に確認する違反があった。ガラス固化建屋で出た極低レベルの廃液を当直長の指示を受けないまま作業員が分離建屋に送っていたことも保安規定違反の「監視」に該当した。このほか、メーカーから物品を調達する仕様書が古い様式で、新しい知見を共有できなくなっており、廃棄物管理施設でも同様に共有できない状態になっていた。

 原燃は今年1、2月に高レベル放射性廃液が漏れるなどして5項目の保安規定違反を指摘され、4月末に再発防止策を国に提出し復旧作業を進めていた。しかし保安院は、この間に▽数度にわたる遠隔操作装置の不具合▽3度目の廃液漏えい▽今回の保安規定違反の指摘--があったとし、これまでの再発防止策の実施状況を検証し、改善策を報告するよう求めた。原燃は「指示を重く受け止める」としている。

 保安検査の県内の対象施設は、原然の再処理事業所と濃縮・埋設事業所、東北電力東通原発(東通村)で、8月24日~9月末に行われた。東通原発での違反はなかった。【矢澤秀範】

[毎日新聞/11日追加]

Posted by nob : 2009年11月06日 23:19

企業のプライドの無さには辟易するも、、、真に力量のある者は淘汰に堪える。。。

■ビクター再建へ大胆策 事業再編「選択と集中」加速

 JVC・ケンウッド・ホールディングスが、傘下の日本ビクターが保有する音楽ソフト事業の売却を進める一方で、デジタルカメラ事業の買収に動き始めた。事業の「選択と集中」を加速し、グループ最大の懸案であるビクターの経営再建への道筋をつけることを狙う。

 日本ビクターとケンウッドにとって、昨年10月の経営統合以来、テレビ事業の不振で業績悪化が続くビクターの再建が大きな課題だった。世界同時不況で業績が思うように回復しないことに加え、今年10月には、ビクターの欧州テレビ事業の縮小に伴う損失も発生した。液晶テレビへの出遅れなどで安売りを迫られており、10年3月期の税引き後利益の赤字額は、従来予想の100億円から200億円に倍増する見込みだ。

 JVC・ケンウッドの河原春郎会長兼社長は、以前に在籍した米投資ファンドで、日本コロムビアの再建を手がけた。その際も、音楽ソフト部門と音響機器部門を分離しており、今回も、大胆な再編による「外科手術」なしに、成長戦略は描けないと判断したようだ。

 光学ガラス大手HOYAは、「ペンタックス」ブランドで知られるデジタルカメラ事業を傘下に収めたが、カメラ機能に必要な部品を外部調達に頼った結果、利益率が下がっていたため、売却先を探していた。

 一方、統合から1年余りでの大規模な再編は、ビクター社員の士気低下や人材流出を招くとの指摘もある。(三宅隆政、山本貴徳)

[読売新聞]


■ビクター売却報道で音楽業界激震 所属アーティストは…

 ■「有名」争奪戦の一方、「無名」淘汰も?

 4日に明らかになったJVC・ケンウッド・ホールディングスが音楽事業部門のビクターエンタテインメントの売却を検討しているというニュースは、音楽業界に衝撃をもたらした。ビクターにはサザンオールスターズやSMAPなど人気アーティストが数多く所属しているが、売却によって彼らの去就はどうなるのか。逆に売れない歌手の運命は? 景気低迷やネット配信の拡大などでCDの売れ行きが低迷する中、業界全体が岐路に立たされている。

 報道では売却先としてゲームソフト大手のコナミの名前が挙がっているが、JVC・ケンウッド・ホールディングスは「報道されたような事実はありません」とのコメントを発表した。

 ビクターエンタテインメントは、約150組のアーティストとCDなどの音楽ソフトをリリースする契約を結んでいる。ホールディングスの広報担当者は「仮定の話には何とも申し上げられないが、もし売却となってもそのまま引き継がれるかもしれないし、契約を見直すアーティストも出てくるかもしれない」と困惑する。

 ある音楽業界の関係者は「アメリカではこうした売却は頻繁に起こるが、所属アーティストがごっそり抜けたという話は聞いたことがない。ただ、こうしたときに問題となるのは原盤権。これを誰が保持しているかで大きく事情が変わってくる」と話す。

 原盤権とは、CDなどを出すときに音源を使うことができる権利のことで、レコード(音楽ソフト)会社に限らず、アーティストやその所属事務所、音楽出版社などが持っている場合もある。今回のビクターのケースでも、個々のアーティスト、作品によって異なるはずだという。

 業界再編としては、最近ではソニー・ミュージックエンタテインメントとBMGの合併のケースがある。「BMGには小田和正やスキマスイッチなどが所属していたが、所属アーティストのレーベルなどの名称は段階的に変化していった。制作スタッフはほとんどが残ったが、営業などでは解雇された人も多かったと聞いている」という。

 「音楽業界再編は10年ほど前から目立ってきた。ビクターは老舗のコロムビアミュージックエンタテインメントやテイチクエンタテインメントとの合併話もささやかれており、果たしてコナミに売却されるのか、今後の推移を慎重に見守る必要がある」と話すのは音楽ジャーナリストの渡邉裕二さんだ。

 渡邉さんは、再編のプロセスで、サザンといった引く手あまたのアーティストをめぐり、レコード会社間の争奪戦が繰り広げられる一方、無名のアーティストは淘汰(とうた)されることになるのは自明だと分析する。「老舗レコード会社があったからこそできた幅広い年齢層に受け入れられる作品作りは今後、少なくなり、クオリティー面でも落ちることがあるかもしれない。これまで活躍してきた職人としての作曲家も厳しくなることもありうる」

 再編劇の背景には、音楽ソフトの市場全体の売り上げが右肩下がりで、若者のCD離れが進んでいる現状がある。日本レコード協会のデータによると、平成10年には6000億円を超えていたオーディオソフトの生産金額が、昨年は3000億円を切るまでに減少している。

 渡邉さんは「若者が利用するネット配信の売り上げも、夏ごろから落ち込んでいる。中にはCDなどの販売をめぐり、競合会社が一つにまとまって売り込みをかけるケースも出てきている」と言う。音楽業界全体に、不安や危機感が漂っている。

                   ◇

 ≪ビクターエンタテインメント所属の主なアーティスト≫

 EMI MARIA

 鬼太鼓座

 川井郁子

 くるり

 桑田佳祐

 小泉今日子

 Cocco

 斉藤和義

 堺正章

 サザンオールスターズ

 ジェロ

 SMAP

 高橋真梨子

 Dragon Ash

 長山洋子

 夏川りみ

 橋幸夫

 広瀬香美

 森進一

 リア・ディゾン

 (五十音順)

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年11月06日 20:22

発想の入り口から間違っている。。。

■【正論】日本財団会長・笹川陽平 鳩山首相殿「たばこ千円」実現を

 ≪規制後進国を脱する道≫

 昨年、暴論を承知で、本紙でたばこ1000円値上げを提案し大きな反響を得た。現在も活発な賛否両論が展開され、来年2月には、すべての職場や公共の場所、公共交通機関を禁煙とするよう求めた「たばこ規制枠組み条約」の実施期限を迎える。

 2005年、世界で19番目に条約に批准した日本は、その後、欧米各国が規制を強化する中、規制最後進国の立場にあり、国際公約上も早急な対策強化が不可欠である。特に値上げは、条約が言う通り「たばこを規制する上で不可欠な施策」であり、1箱1000円は今や先進国の常識である。新政権の積極的な取り組みに期待して、あらためてたばこ1000円を提案する。

 昨年春の値上げを提案して以降さまざまな反論をいただいた。中でも代表的なのが、「値上げはたばこ離れを引き起こし増収にはならない」との主張だ。

 喫煙に伴う損失に関しては、喫煙者の超過医療費や、出火原因の3位、08年で5000件を超えた火災被害、労働力の損失などを全体で7兆3000億円と見る医療経済研究機構の研究や、同4兆9000億円とする厚生労働省の科学研究などがある。どの試算も現在のたばこ税収入約2兆2000億円を上回る点で共通しており、仮に増収にならなくてもこれに倍する利益が見込めることになる。

 併せて次世代を担う青少年の喫煙を抑制する効果も出る。厚労省の07年度調査によると、中学生男子の9・0%、女子7・6%、高校男子の24・8%、女子15・1%が喫煙経験を持つ。少子化が進む中、心身が未発達な青少年の喫煙は健全育成、非行防止の両面から歯止めを掛ける必要がある。

 ≪批判で目立つ笑止の議論≫

 たばこを止めれば健康になり、余命が延びることで死亡するまでの総医療費が増える、との反論もあった。

 しかし06年から禁煙治療が保険適用の対象となったように、国民皆保険制度の下では、たばこによる健康被害は国民全体のテーマである。議論のあった受動喫煙被害も、WHO(世界保健機関)や米公衆衛生局などが出した報告で、存在を疑う余地はない。値上げによって喫煙率が下がり、健康な長寿を全うする国民が増えるなら、それこそ日本の社会にとって喜ばしいことではないか−。

 このほか「たばこ規制の流れを背景にしたファシズム」「庶民のささやかな楽しみを奪う暴挙」といった批判も目立った。島国日本だけで語られる笑止の議論であり、これこそ暴論である。客観報道を建前とするメディアが両論併記の形で取り上げているが、たばこの深刻な被害が明確になる中、規制先進国では見かけない報道であり、こうした姿勢が正しいと言えるかどうか、報道関係者にも再考を求めたい。

 さらに値上げを何回かに分け最終的に1000円とする段階的引き上げ論もある。値上げ提案後、国会の超党派の有志議員で結成された「たばこと健康を考える議員連盟」の中にもそうした動きがあった。しかし、これには賛成できない。一挙に1000円にすることで初めてたばこ問題が国民的テーマとなり、喫煙者に禁煙を促すきっかけとなるからだ。

 この問題では、葉たばこ農家やたばこ店への影響と来年夏の参院選を絡め、値上げに慎重な永田町の動きや、引き続きたばこ税を手ごろな財源確保策として活用したい財務省の意向もあるようだ。

 ≪政府は保有株式の売却を≫

 しかし今、求められているのは脱たばこ社会の実現に向けたマクロな議論である。そうでなくとも国産葉たばこの耕作面積は06年現在で1万8000ヘクタール、耕作人員も1万4000人と大幅に減り、たばこ店も同様に減少している。値上げによって、葉たばこ農家やたばこ店を救済する程度の税収は間違いなく確保できる。

 近年、価格引き上げによってたばこ消費の抑制を目指す各国の動きが加速し、最近ではノルウェーやカナダ、オーストラリアなどで大きな成果が確認された。これに対し日本のたばこは1箱300円と極端に安く、税負担額も欧米の半分から4分の1と低い。

 その日本たばこ産業の株式は50・01%を政府が保有する。背景には枠組み条約の趣旨とは逆に、たばこ産業の健全育成をうたう「たばこ事業法」の存在がある。ともに先進国に見られないいびつな状態で、国として事業法を早急に廃止する一方、保有株式をすべて売却し、たばこ産業を民営化すべきである。現在の株価で計算すると売却代金として約1兆4000億円が見込め、新政権にとって有力な財源となる。

 鳩山首相は温室効果ガスの25%カットなど環境保護に向けた積極的な方針を打ち出し世界の注目を集めた。たばこは健康問題であると同時に環境問題であり、WHOはこのままでは21世紀に10億人がたばこに由来する病気で死亡する、と警告している。首相の勇断でたばこ1000円を実現されるよう切に期待する。(ささかわ ようへい)

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年11月04日 10:54

。。。

■キリマンジャロの氷8割減 あと20年で消失と研究者

 【ワシントン共同】アフリカの最高峰キリマンジャロ(5895メートル)の山頂を覆う氷河の85%が2007年までの95年間に失われたことが、米オハイオ州立大の研究チームの調査で分かった。2日、米科学アカデミー紀要電子版に掲載された。

 地球温暖化が影響していると考えられ、研究チームは「今の状況が続けば、10~20年の間にキリマンジャロの氷河はなくなるだろう」と指摘している。

 研究チームは、1912年以降のキリマンジャロ山頂付近にある氷河の変化を、航空写真や掘削した氷などを基に分析。

 12年に12・06平方キロの広さだった氷河が、2007年には1・85平方キロと約15%に縮小したことを突き止めた。特に00年以降は急速で、7年間で26%縮小したという。また、同期間に山頂北側の氷は1・9メートル、南側は5・1メートル薄くなっていた。

 氷河の縮小は降雪の減少が主な原因との説もあるが、研究チームは「過去に約300年続いた干ばつの時でさえ氷河はなくなっていない。降雪の減少だけで現在観測されている氷河の縮小を説明するのは難しい」としている。

[47NEWS]

Posted by nob : 2009年11月03日 23:18

それほどとは。。。

■急増する女性結婚詐欺師 ネット結婚相談所が温床

72歳女性が結婚相談所を通じ知り合った男性をだます

結婚詐欺容疑で逮捕された34歳女性は、インターネットで自分を「学生」「介護ヘルパー」などと自己紹介。ハンドルネームを使い分け、一度に複数の男性と交際。「学費が未納で卒業できない。卒業したらあなたに尽くします」などと結婚話を持ち掛けたという。金が口座に振り込まれた後は別れ話を切り出した。相手は40代から70代と幅広く、70代の男性は7400万円も渡していたとされている。いずれの男性とも独身で、女性との交際や結婚を真剣に考えていた人ばかり、だった。そして交際した数人が不審死を遂げている。

一昔前まで結婚詐欺といえば、男性が小金持ちの結婚適齢期女性に近づくといったケースが多かった。しかし、このところ、女性の詐欺事件のニュースが目立つ。

08年11月には秋田県で夫のいる無職の女性(当時45)が逮捕された。50代の会社員に結婚話を持ちかけ、男性の実家の母親の面倒を見て信用させ10万円をだましとった、というもの。この女性は3回も結婚詐欺に問われ、実刑判決を2度受けている。長く独身生活を送っている初婚男性につけ込む手口で、だまし取った金は、高価な洋服や化粧品に使われた。女性は公判で詐欺を働く理由を、

「万札が常に財布に入っていないと落ち着かない」

などと公判で語ったという。

また、07年10月には元ミス日本の女性(当時47)が、結婚相談所で知り合った52歳の公務員から500万円詐取したとして逮捕された。息子がサッカーの試合で大けがをして治療に2000万円かかり「その借金を返さないと結婚できない」と嘘をついた。銀行口座には同様の振り込みが数人からあったという。

結婚詐欺は若い女性に限ったことではないようで、08年2月に栃木県で、当時72歳の女性が結婚相談所を通じ知り合った男性に詐欺を働き逮捕された。だました相手は当時67歳、72歳という高齢者で、「税金を納めなければ不動産が差し押さえられる」などと嘘をついた。同じ手口で10都県の27 人をだましたと供述していて、被害額は1億円にのぼるとされる。

08年7月には当時69歳の女性が42歳と偽ってお見合いをし、当時49歳の男性から現金100万円をだまし取った詐欺の初公判が栃木県で行われた。女性は自由になる金が欲しくなり、おとなしい性格の男性から現金をだまし取れる、と思ったのだという。

女性の結婚詐欺師は「街頭売春婦」と同じ

紀藤正樹弁護士によれば、従来型の結婚詐欺師はターゲットに直接会うことによって結婚をエサに詐欺に至った。女性の場合、面識のない男性に近寄るのは身の危険が伴うため、結婚詐欺をするのは風俗店に勤務する女性が多かった。これがインターネットの普及により、出会い系サイトなどで自分の素性を隠し、「安全」にターゲットを絞ることが可能になり、女性の結婚詐欺師が急増した。紀藤弁護士は女性の詐欺師について、構造的には「街頭売春婦」と一緒だ、と説明する。自分の体を使い大金を巻き上げるのは「優れた売春婦」のテクニックなのだという。

特に最近、詐欺の舞台となっているのがネットの結婚相談所。出会い系サイト規制法以降、詐欺師はネットの結婚相談所に流れ、結婚相談所のサイト自体も甘い審査での入会を許可してしまう。また、トラブルが起きても迅速な脱会手続きを取らないところが増え、詐欺の温床化が進み、被害が拡大しているという。そのため、紀藤弁護士は、

「結婚相サイトの規制を早急に強化しなければならない。そうしないと事件は繰り返されていく」

と警鐘を鳴らしている。

[JCASTニュース]


■元ホステス「家族が病気」 複数男性から数百万円…鳥取連続不審死

 鳥取県内で3人の男性が相次いで不審死した事件で、3人と接点のある鳥取市内の元スナックホステスの女(詐欺容疑で逮捕)が、3人とは別の複数の男性から、数百万円の現金を受けとっていたことが、関係者の証言でわかった。女は生活に困窮しているなどと身の上話をして男性らの気を引き、結婚をほのめかすこともあったという。県警は、どのような経緯で、女が多額の金を受け取ったのかなどについて、詳しく調べている。

 女の複数の知人らによると、女は今年2月まで鳥取市内のスナックで勤務。辞めた後も、経営者が所有する家賃月2万5000円の同市内のアパートで5人の子どもと暮らしていた。

 男性客とはすぐに親しくなったといい、「1人で家族を支えている」と話し、親密になった人には「家族が病気で、高額な治療費が必要」と金銭的な援助を求めたケースもあった。同時に複数の男性と付き合うこともあったという。

 5年前から親交のある知人は、女について、「男性にもてるタイプには見えないけど、とにかく甘え上手で気を引くのがうまかった」と話す。女は数年前、交際していた男性から500万円を受け取っていた。また、別の男性(66)も、女と結婚する約束で、2005年から07年にかけて総額500万円の現金や貴金属を女に渡したという。しかし、結婚にはいたらず、返済を求める民事訴訟を起こした。

 女と知り合いで鳥取市内の摩尼(まに)川で水死し、遺体から睡眠導入剤の成分が検出された同市内の電気工事業円山秀樹さん(当時57歳)は、女と同居していた男(別の詐欺容疑で逮捕)に100万円相当の家電製品を販売したが、支払いが滞っていた。しかし、女から身の上話を聞かされて、「あの子はかわいそうな子だから」と、洗濯機などの修理を無料で引き受けたこともあったという。

[読売新聞/6日追加]

Posted by nob : 2009年11月03日 23:13

当然の成り行き、、、徹底追及を。。。

■押尾被告 引退しかない!?米で復帰も絶望的…判決公判

 麻薬及び向精神薬取締法違反の罪に問われた元俳優・押尾学被告(31)に、東京地裁は2日、懲役1年6月、執行猶予5年(求刑懲役1年6月)の有罪判決を言い渡した。執行猶予としては最長で、同罪の初犯では異例の厳しい判決となった。

 有罪判決を受けた押尾被告の芸能界復帰は極めて困難だ。同被告は日本を離れ、米国での芸能活動再開に意欲的とみられるが、専門家によると、米国への入国すら絶望的。薬物に厳しい米国側では査証(ビザ)が発行されない可能性が高いという。また、事件当時に被告と一緒にいて亡くなった田中香織さん(享年30歳)の母親(52)はこの日、岐阜県内の自宅で、判決公判について「裁判官の『(押尾被告の言動は)不自然で信用し難い』という言葉が大きい」と涙した。

 押尾被告は今後も芸能界引退の意向はなく、日本での復帰は難しいとみて、在住経験のある米国への進出を視野に入れているといわれる。だが、薬物事件に詳しい小森栄弁護士は、有罪判決が出たことで「おそらく、ビザも取得できないでしょう」と米国での芸能活動再開どころか、入国もNOと厳しい見方を示す。

 執行猶予中でもパスポートがあれば、日本を出国でき、観光目的などではビザなしで入国が許可される国もある。ただし、米国では、逮捕歴がある場合など、入国を拒否されることも。有罪判決を受けた押尾被告の場合、渡米の前にビザ申請が必須。申請書と判決謄本(犯罪証明)を合わせ、米国大使館の審査を受ける必要がある。

 小森氏によると、「薬物で有罪判決を受けた人は、短期の旅行でも米国入国が認められないことがある」。事件の内容や執行猶予中であることも考慮されるとみられ、薬物に厳しい米国内でのMDMA使用が明らかになった「OSHIO」被告に対する審査の目は、さらに厳しいと推測される。

 過去には、サッカー界の英雄・マラドーナ氏(現アルゼンチン代表監督)が、02年日韓W杯当時、コカイン吸引などの犯罪歴のため、日本政府に入国を認められず、のちにアルゼンチン政府高官の特使として例外的に入国を許可されたケースがある。「日本でもマラドーナ氏の例があるので、押尾被告が米国に入国するのは極めて難しいでしょう」と小森氏は見る。

 国内では、俳優として公開予定だった出演映画が無期延期に。歌手活動も鳴かず飛ばずで、公判では「逮捕後の収入? ないです」と語った押尾被告。解雇された前所属事務所のエイベックスからは判決後、コメントも出なかった。日米で芸能界復帰が絶望となれば、引退も余儀なくされる。

[スポーツ報知]


■押尾被告 再び起訴へ“第三者への電話”注視

 MDMAを一緒に服用したとされる田中香織さんが死亡した経緯をめぐり、警視庁捜査1課は2日までに、押尾被告を保護責任者遺棄容疑で立件する方針を固めた。現場にいた押尾被告や関係者から聴取を続けている。また、異変が起きてから田中さんの呼吸が停止するまでの“空白の35分間”に押尾被告が第三者に電話していたことも新たに分かった。

 捜査1課は、田中さん死亡までの経緯と押尾被告の行動に因果関係があったかどうか、詰めの捜査を進めている。

 関係者によると、田中さんは8月2日午後2時半ごろ、押尾被告がいた六本木ヒルズのマンション一室を訪れ、2人でMDMAを服用。午後6時ごろから体調不良を訴え、同6時15分ごろから手足をけいれんさせて口から泡を吹き始めた。呼吸が停止したのは同6時50分ごろとされ、容体が急変してから約35分間は生存していたとみられている。

 元マネジャーや友人らに押尾被告が次々と電話し始めるのは、呼吸停止後の同7時以降。捜査関係者によると約10人に電話しており、このうち4人が現場に駆けつけた。元マネジャーの到着が最初で同7時40分ごろだという。

 捜査1課は、押尾被告の携帯電話の通話履歴を基に周辺の事情聴取を重ねた。その結果、“空白の35分”の間に第三者に電話していたことが判明。押尾被告は心臓マッサージなどの蘇生(そせい)措置を取っていたとしているが、これより前に119番に通報できるタイミングがあったにもかかわらず、第三者に電話していたことを同課は重視。その通話内容と女性の解剖結果も踏まえ、保護責任者遺棄容疑の適用は可能とみている。

 当初は押尾被告が救急車を呼ぶなどの適切な救命措置を怠ったことが田中さんの死につながったとみて、保護責任者遺棄致死容疑の適用を検討した。しかし、早い段階で救急治療を受けていたとしても、高い確率で救命できたかどうかを立証するのは難しく、同致死容疑での立件は困難との判断に傾いている。

 前東京地検公安部長の若狭勝弁護士はこれまでの捜査の流れから、遺棄容疑での立件は「50%の可能性」、遺棄致死容疑は「10%以下」と推察。“空白の35分”の間の通話について「その内容は重要で、もし押尾被告が“放っておこうか、様子を見ようか”などと言っていた場合は女性の生死を左右した証拠になり得る」と指摘している。

[スポーツニッポン]

Posted by nob : 2009年11月03日 23:01

日本でも同じことが行われている、、、六ヶ所核燃料再処理工場、、、大規模かつ継続的に。。。

■プルトニウム抽出成功を表明 北朝鮮、兵器化強く示唆 

 【平壌、北京共同】北朝鮮は3日、今春から再稼働させた寧辺の核施設で約8千本の使用済み核燃料棒の再処理を「8月末までに順調に終えプルトニウムを抽出した」と朝鮮中央通信を通じ明らかにした。

 さらに「抽出されたプルトニウムを核抑止力強化のため武器化するのに注目すべき成果があった」と指摘、核兵器生産に使用したことを強く示唆した。同通信は、プルトニウムの抽出量には触れなかったが、専門家らは核兵器1~2個に相当する8キロ前後が抽出されたとみている。

 核兵器増産の構えを強く打ち出すとともに、3回目の核実験への懸念も高めることで、北朝鮮との直接協議へ早期に乗り出すよう米国を揺さぶる思惑があるとみられる。

 同通信はまた、各地の鉱業部門の活動を伝える別の記事で、ウラン濃縮による核開発を進めていることもあらためて示唆した。

 北朝鮮は4月の「衛星」打ち上げを長距離弾道ミサイルとみなして非難したとして、国連安全保障理事会の議長声明に反発し、6カ国協議からの離脱や核活動再開を表明。同月25日、実験用黒鉛減速炉(5千キロワット)から取り出した使用済み核燃料棒の再処理に着手したと発表していた。

[47NEWS]

Posted by nob : 2009年11月03日 22:55

司法の判断基準(判例)と一般感覚との隔たり、、、いずれにせよ起訴すべきは保護者遺棄致死案件。。。

■押尾学被告に有罪判決…懲役1年6月、執行猶予5年

 東京・六本木のマンションで8月、合成麻薬MDMAを使用したとして、麻薬取締法違反に問われた元俳優・押尾学被告(31)の判決が2日、東京地裁であった。井口修裁判官は、「被告は2年ほど前から最近まで複数回、外国でMDMAを使用した経験があり、麻薬への親和性が相当強く、刑事責任は軽くない」と述べ、懲役1年6月、執行猶予5年(求刑・懲役1年6月)を言い渡した。

 判決は、使用したMDMAについて、「女性からもらった」などとした押尾被告の供述について、「説明内容が不自然で、犯行発覚までの経緯や発覚後の言動に照らしても、信用しがたい」と指摘。さらに、「違法薬物との関係を断つ環境整備も十分に出来ているとも認めがたく、長期にわたって薬物に手を出さないか見守る必要がある」と、5年の執行猶予を付けた理由を説明した。判決によると、押尾被告は8月2日、東京・六本木のマンションの部屋で、MDMAの錠剤若干量を飲んだ。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年11月02日 23:02

結果論たまたま今回問題なしとしても、、、今後もこれまでの延長でこうした不測の事態が起こりうるという管理不可能であることの証明。。。

■六ケ所村の核燃再処理工場:配管に廃液 「外部に出ず問題ない」 /青森

 ◇高い放射能濃度検出で原燃

 六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場で高レベル放射性廃液が漏れた問題で、日本原燃は29日、配管内から回収した廃液から極めて高い放射能濃度が検出されるなどの調査結果を公表した。配管に廃液がたまった原因は調査中で、原燃は「外部には漏れていないから問題はない」との認識を示している。

 原燃によると、場所はガラスと混ぜて固める「ガラス固化建屋」のセル(コンクリートで仕切られた部屋)内。22日に配管から漏れた液体約20ミリリットル▽24日に配管内から回収した液体約135ミリリットル▽28日に別の配管内から回収した液体約375ミリリットル--を分析した。液体に含まれるセシウム137の放射能濃度は、配管につながる供給槽の高レベル放射性廃液の2・2倍▽8・3倍▽3倍だった。液体の色、供給槽の廃液が配管に流れた可能性が高いことなども総合し、いずれも高レベル放射性廃液であると判断した。

 原燃は「水分が揮発したことでセシウム濃度が高くなった」と説明しており、配管に廃液がたまった原因は調査中としている。供給槽には千数百リットルの廃液があるが、現在は配管に流れないようになっており、今回の漏えいトラブルがなければ気付かなかったことになる。【矢澤秀範】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年10月30日 23:47

妥当な判断、、、自己責任でしょ。。。

■ネットオークション詐欺:ヤフーに責任なし 最高裁で確定

 インターネット競売サイト「ヤフーオークション」で代金を送金したのに商品が届かなかったとして、落札者116人がサイトを運営する「ヤフー」(東京都港区)を相手取り、損害賠償を求めた訴訟の上告審で、最高裁第3小法廷(近藤崇晴裁判長)は27日、落札者側の上告を棄却する決定を出した。落札者側敗訴の1、2審判決が確定した。

 落札者側は「詐欺被害を生まないシステムを提供する義務を怠った」と主張し、46都道府県の約780人が総額約1億5800万円(原告数と請求額はいずれも提訴時)の賠償を求め提訴した。名古屋地裁判決(08年3月)は「利用者間のトラブル事例を紹介するなど注意喚起をしていた」としてヤフー側の責任を認めず、名古屋高裁判決(同11月)も控訴を棄却していた。【銭場裕司】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年10月28日 01:05

怖つ、、、騙される側も側だと思うけれど、、、それにしても殺されてしまうとは。。。

■出会い系で8人と交際…不審死事件の34歳女

 「料理が得意です。優しい人と出会いたい」「男性高齢者の自宅でヘルパーとしてお手伝いします」

 埼玉、千葉県内で東京都千代田区の男性会社員ら2人が不審死した事件。捜査関係者によると、詐欺容疑などで埼玉、千葉県警の合同捜査班に逮捕された東京都豊島区の女(34)は、出会い系サイトなどに、そんな言葉を書き込んでいた。

 定職はなかったが、逮捕されるまでJR池袋駅近くの一等地のマンションに住み、外車に乗るなどしていた。

 合同捜査班は、女を詐欺容疑で逮捕した9月下旬以降、女の自宅のパソコンを押収。使用状況などを分析した結果、女が数年前から複数の出会い系サイトなどを使い分け、多数の男性とメールのやり取りをしていたことが判明した。このうち、少なくとも8人と交際などを始めていた。

 8人には、詐欺や詐欺未遂の被害に遭ったとされる男性4人のほか、不審死した東京都千代田区の男性と千葉県野田市の男性(当時80歳)の2人が含まれ、残る都内と千葉県内に住む男性の2人は死亡が確認されている。

 いずれの男性とも独身で、「女性との交際や結婚を真剣に考えていた人ばかり」(捜査関係者)という。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年10月27日 23:58

またかい。。。

■無償交換:ソニーがVAIOのアダプター6万台を

 ソニーは27日、パソコン「VAIO(バイオ)」や周辺機器の計6シリーズ27機種の付属品として05年10月以降に販売したACアダプター「VGP-AC19V17」を無償交換すると発表した。使用中に絶縁不良になり、家庭の電源ブレーカーが落ちたり、ユーザーが感電したりする危険性があるため。無償交換の対象は約6万3000台。

 ソニーによると、同アダプター内部で絶縁不良となり、漏電して家庭のブレーカーが落ちた事例が7月以降、4件確認されている。感電などの事故は報告されていない。問い合わせは「VAIOカスタマーリンク対応窓口」(0120・56・7989、平日午前9時~午後8時、土日祝日午前9時~午後5時)。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年10月27日 23:02

子供(議員)と大人(官僚)の戦い。。。

■事業仕分け人、きょう中に人選=官房長官

 平野博文官房長官は26日午前の記者会見で、行政刷新会議の下で2010年度予算概算要求の無駄遣いを洗い出す「事業仕分け」に当たる国会議員のメンバーについて「きょう中になんとか決めたい」と述べた。さらに「基本的には2期生以上が入るのが望ましい」として、当選1回の衆院議員はメンバーに含めない考えを示した。

 事業仕分けでは、衆参両院の民主党議員32人が21日に初会合を開き、活動を開始した。しかし、経験の乏しい当選1回の衆院議員が14人含まれていることに党側が難色を示し、官房長官を中心に調整している。

[時事通信]

Posted by nob : 2009年10月26日 23:53

結局は常に後追い、、、究極の二匹目のどじょうビジネスなのだけれど、、、勝てば官軍。。。

■MSウィンドウズ7、マック包囲網

 ソフトウエア世界最大手、米マイクロソフト(MS)は22日、パソコン向け新OS(基本ソフト)「ウィンドウズ7(セブン)」の販売を開始した。3四半期連続で減少しているウィンドウズの販売を盛り返し、PC市場で勢いを増す米アップルの追撃をかわしたいところだ。

 調査会社エンドポイント・テクノロジーズ・アソシエーツのアナリスト、ロジャー・ケイ氏は、家庭用パソコン市場でシェアを拡大してきたアップルに対し、ウィンドウズ7は効果的な突き放しになるとみている。同氏は、アップルの「マックOS X」と勝負できる初めてのOSだと評価した。

 MSは、年間584億ドル(約5兆3523億円)の売上高のうち、約25%をウィンドウズから得ている。市場調査会社IDCのアナリスト、アル・ギレン氏によると、パソコン市場は3四半期連続の縮小から回復しつつあり、ウィンドウズ搭載パソコンへの買い替えを促したいMSの努力に弾みがついているという。同氏は「アップルは目覚ましい成功を遂げているといえるだろうが、シェアのうえでは1〜2%の変化であって、5〜10%ではない。彼らの動きによってレドモンド(MSの本拠地)で非常ベルが鳴るかもしれないが、MSの中核事業を脅かすものではない」と述べた。

 米調査会社ガートナーの予測では、米家庭用パソコン市場での09年のアップルのシェアは、08年の10.3%から8.1%に縮小する。残りはほとんどウィンドウズが占める。世界レベルでは、ウィンドウズの見通しはさらに明るい。マックは新興市場にはそれほど進出していないからだ。ガートナーの予測によると、09年末に世界の家庭用パソコン市場でアップルが獲得するシェアは、4.4%に留まる見込みだ。

 MSとパートナー各社は、マックをにらんだ対策として、ユーザーを取り込むために、ウィンドウズ7搭載マシンに7日間の特別サービスを付加している。たとえば家電小売り最大手のベストバイでは、ヒューレット・パッカード(HP)製のデスクトップ・パソコン、ネットブック、無線ルーター、家庭でのセットアップサービスをセットで販売する。MSウィンドウズ部門のタミ・レラー副社長いわく「全部合わせてマック1台の価格」だ。

 MSのバルマー最高経営責任者(CEO)は先週のスピーチで「世界のパソコンのうち96%がウィンドウズ、4%がマックだ。あちらのコマーシャルのおかげで皆さん、違いがお分かりになったようだ」と話した。「われわれは96%を望んでいるし、彼らもたぶん4%を気に入っているのだろう。彼らのビジネスが悪いとはいえない。実際に彼らはうまくやっているし、それはわれわれも同じだ」と述べた。

 ガートナーのアナリスト、マイケル・シルバー氏によれば、ウィンドウズ7については熱心なマックユーザーからも良い反応が返ってくるという。前OS「ウィンドウズVista(ビスタ)」でブランドイメージを損ねたウィンドウズだが、同氏は「ウィンドウズ7が成功すれば、ちゃかすことは難しくなる。もう笑いものにしてきたビスタのようには行かない」と述べた。

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年10月25日 23:54

事実上米国の傀儡現政権なのだから、、、武力による弾圧から生まれるものは悲しみと憎しみだけ。。。

■イラクで爆弾テロ、136人死亡 政府中枢狙い、600人近く負傷

 【カイロ共同】イラクの首都バグダッド中心部の法務省庁舎と地方行政府庁舎付近で25日、二つの自動車爆弾が相次いで爆発、AP通信は治安当局者らの話として、136人が死亡、600人近くが負傷したと報じた。外務省などを標的に100人以上が死亡、今年最悪だった8月19日の連続爆弾テロを上回る死傷者数。

 オバマ米政権は来年8月末までにイラク駐留米軍戦闘部隊をすべて引き揚げる方針だが、2カ月間に政府中枢を標的にした大規模テロが相次いだことで、イラク治安部隊の能力に不安が高まるのは必至。治安が改善しないアフガニスタンへの米軍増派を検討中のオバマ政権にとって、イラクの治安悪化は深刻な懸念材料となる。

 また治安改善傾向を実績に、来年1月16日の連邦議会選での勝利、再選戦略を描くマリキ政権にとっても大きな打撃となった。

 イラク政府のダバグ報道官はロイター通信に対し、国際テロ組織アルカイダ系武装勢力か、旧フセイン政権下の支配政党バース党の関係者が関与したテロとの見方を示した。治安当局幹部はテロ実行組織について具体的な言及を避けた。

 イラクの都市部からは今年6月末までに駐留米軍の全戦闘部隊が撤退、都市部の治安はすべてイラク治安部隊が担っている。連邦議会選が迫る中、北部の油田地帯キルクークの帰属をめぐる各派の利害対立などで選挙法の承認が大幅に遅れており、選挙日程の延期、治安悪化の可能性が指摘されていた。

[47NEWS]

Posted by nob : 2009年10月25日 23:42

年齢層と人口比率が問題。。。

■新型インフルで「国家緊急事態」=政府に非常対策の権限−米大統領が宣言

 【ワシントン時事】米ホワイトハウスは24日、オバマ大統領が、新型インフルエンザ流行に関して「国家緊急事態」を宣言したと発表した。新型インフルエンザ対策に必要な医療・衛生措置について、政府の担当当局に通常の議会手続きを経ずに機動的に実施できる権限を付与する。

 米国では新型インフルエンザによる死者が1000人を突破、感染者は数百万人に上っている。

 大統領は23日に署名した宣言で「感染拡大阻止へ政府や個人、地域社会のあらゆるレベルで前例のない対応を取ってきたが、米国中で感染者数は急速に増え続けている」と警告を発した。

[時事通信]

Posted by nob : 2009年10月25日 23:26

後からの返済はたいへんだろうけれども、、、奨学金を受けた時の気持ちを思い起こしての自己申告に期待。。。

■住所不明!奨学金132億円が回収不能に

 国からの借入金などを元に、大学生などに奨学金の貸与事業を行う独立行政法人「日本学生支援機構」で、卒業生の住所が分からなくなり、計約132億円が回収不能になっていることが、会計検査院の調べで分かった。

 検査院は同機構に対し、「出身大学にも協力を求め、住所を把握する努力をするべきだ」と改善を求めた。

 機構では3月に卒業した奨学生に対し、毎年8月に奨学金返還についての通知を発送。10月から返還を受け付けている。検査院によると、2007年度末で奨学金の返還を3か月以上滞納していた人は約21万人で、滞納額は約2253億円。このうち、6%にあたる約1万3000人(総額約132億8000万円)は、住所不明者だった。8月の通知段階ですでに住所が分からない人も多く、検査院は「早めに住所調査を行うことが必要」としている。

 同機構は「指摘を真摯(しんし)に受け止めている。個人情報保護の問題もあるが、大学との連携も検討したい」と話している。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年10月24日 23:16

厚顔無恥。。。

■米公的支援7社、なお巨額報酬
バンカメ、削減後も9億円

 【ワシントン=岡田章裕】米財務省は22日、巨額の公的資金を注入したシティグループなど7社に対する報酬削減策と対象幹部の報酬一覧を発表した。税金で救済されながら高額報酬を得ている経営者に批判が強まっているためだ。

 ただ、報酬削減後も、バンク・オブ・アメリカの幹部は2009年に最高990万ドル(約9億円)を得る。

 報酬削減策は、現金報酬の上限を原則50万ドルとし、ボーナスなどは短期利益を追って過度なリスクを取らないよう長期保有を義務づける自社株式で支給するのが柱だ。

 この結果、現金報酬は前年比で平均9割程度の減少、ボーナスを含めた報酬全体では半分以下になる。

 対象は経営幹部役員5人と高額報酬者20人の計25人で、全体で175人。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年10月23日 23:53

撤退こそが真の前進。。。

■六ケ所村の核燃再処理工場:洗浄、中断3度目 /青森

 ◇来年10月完工、雲行き一層怪しく

 日本原燃(六ケ所村)の使用済み核燃料再処理工場で、高レベル放射性廃液の可能性がある廃液が漏れた問題で、再開された固化セル(コンクリートで仕切られた部屋)内の洗浄作業は3度目の中断を余儀なくされた。セル内では、完工時期を大幅延期した後にさまざまなトラブルが発生しており、10年10月完工の雲行きは怪しくなる一方だ。

 原燃によると、22日午前1時55分ごろ、セル内の洗浄作業の準備中に、廃液を通す配管の下の受け皿に液体が約20ミリリットルたまっているのをカメラで確認した。洗浄作業に使う遠隔操作装置のチェーンが、誤って配管のふたの一部に接触したことが原因とみられる。ふたの部分には異常がないという。

 配管につながるタンク内の廃液の量が減っていないことなどから、配管に残っていた洗浄水や配管回りの結露水の可能性もあるとしており、放射能の濃度を調べている。配管から漏れた場合は、20ミリリットルでは済まないという。

 セル内では今年1、2月に約150リットルの廃液が漏れたため、遠隔操作装置を使って洗浄作業を始めたが、装置の不具合で中断。9月に再開したものの、翌日に再び中断し、装置の交換を経て今月14日に再開したばかりだった。【矢澤秀範】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年10月23日 23:12

まだそれだけの体力があるのがスゴい。。。

■ライブドア事件:株主1614人と和解--49億円支払い

 ライブドア(LD、現LDH)の粉飾決算で株価が下落し損害を被ったとして、個人株主3316人と法人株主24社がLDHやLD元社長、堀江貴文被告(36)=1、2審実刑、上告中=らに計230億円余の賠償を求めた訴訟(控訴審係属中)を巡り、LDHは19日、原告のうち個人1614人、法人13社と訴訟外で和解したと発表した。LDHが計49億円余の和解金を支払い、双方が控訴を取り下げる。

 これまでにLDHは同種訴訟の原告株主379人5社と和解しているが、今回の和解が最大規模。

 5月の東京地裁判決は、LDHや堀江元社長に76億円余の支払いを命じ、損害額を1株当たり200円と算定した。

 和解内容は判決に沿うもので、LDHは「1株585円の株主側請求より大幅に低く、訴訟費用の負担などを考慮し和解が最良の選択と判断した。和解金分は今後、元経営陣に請求する」と説明している。【伊藤一郎】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年10月20日 23:47

本末転倒、、、愚の骨頂。。。

■アフガン支援、自衛隊活用も=北沢防衛相

 北沢俊美防衛相は20日午前の記者会見で、海上自衛隊の給油活動に代わるアフガニスタン支援策について「欧州を含めた国際世論を探ると、民生支援だけで代替案になるのかという懸念は少し持っている」と述べ、自衛隊の活用もあり得るとの認識を示した。

 ただ、具体案については「自衛隊がどういう形で参画できるか、(政府内で)突っ込んだ話し合いはできていない。いろんな人の提案を受けながら案を検討したい」と述べるにとどめた。

[時事通信]

Posted by nob : 2009年10月20日 23:45

自らに厳しい者は自ら命を絶たない、、、生き抜くことこそ厳しさの第一歩。。。

■加藤和彦さん密葬 「自分への厳しさか」先駆者の面影しのぶ

 「帰って来たヨッパライ」「あの素晴しい愛をもう一度」など数多くの名曲を手がけ、17日朝に亡くなっているのが見つかった音楽プロデューサー、加藤和彦さん(享年62)の突然の死は、音楽関係者に深い悲しみをもたらしている。19日には密葬が営まれ、友人や関係者らが日本のポップスの開拓者として時代の先頭を走り続けた音楽家の面影をしのんだ。

 密葬が行われた東京都目黒区の碑文谷会館には、つのだ☆ひろさんや高橋幸宏さんら、加藤さんが率いたロックバンド「サディスティック・ミカ・バンド」の元メンバーをはじめ、音楽ユニット「和幸(かずこう)」を一緒に組んでいた「THE ALFEE」の坂崎幸之助さん、歌手のかまやつひろしさんら音楽仲間が次々に姿を見せた。参列者の中には、歌舞伎俳優の市川猿之助さんや市川右近さんらも駆けつけ、生前の故人の交友関係の幅広さをしのばせた。

 午後1時に始まった密葬は、50分ごろには終了。出棺を数十人の参列者が見送った。つのださんは目に涙を浮かべながら「語ることはないです。ちょっと、今日、もう、語ることはありません…」と言葉少なに車に乗り込んだ。

 歌舞伎で一緒に仕事をしたという松竹の役員によると、会場内には祭壇はなく、遺書をパネルにしてはってあった。遺書は、自分が実際に作っていた音楽がこの世に必要だったのかといった、疑問を投げかける内容だったという。「参列者の方が最後に、加藤さんの中には厳しい面と優しい面の二人がいて、その厳しさとは自分にも厳しくすべきだ、ということをしたための死だったのかな、と話していました。白い花に囲まれ、気持ちよさそうでした。穏やかなお顔でした。献花だけでしたが、(故人の人柄を表すような)優しい会でしたね」と振り返った。

 関係者によると、お別れの会を後日、開くことにしているという。

[産経新聞]


■【加藤和彦さん死去】吉田拓郎がメッセージ「僕は僕で生きていく」

 7月の“最後のコンサートツアー”を体調不良で休止した歌手、吉田拓郎(63)が19日、ニッポン放送「松本ひでお 飯田浩司 ショウアップナイターバッテリー」(20日午後8時)の収録で、加藤和彦さんにメッセージを寄せた。

 「『日本の若者のポップシーン』を作ったさきがけとなったのは、フォーク・クルセダーズであり、加藤和彦に間違いない。ギターが本当にうまい。指が長いので、俺たちが不可能な指が届いているから、やわらかく弾く。天才肌のセンスとテクニックをもった男・加藤和彦、永遠なれ」

 また、拓郎は自身の体調について「ツアー中止の時が30%だとしたら、今は100%に戻った。元気が出てきたし、やりたいことも出てきている。僕は僕で生きていく」とコメントした。

 20日にはニッポン放送の特別番組「吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLD」(午後10時)に出演。11月11日には、7月4日の東京公演をノーカットで収録した3枚組CDが発売される。

[産経新聞]


■加藤さんの歌を絶やさないよう、みなさん長生きして

 17日に長野県軽井沢町のホテルで首をつり死亡しているのが見つかった音楽家の加藤和彦=かとう・かずひこ=さん(享年62)の密葬が19日、都内の斎場で営まれた。「葬式はいらない」との遺志を尊重し僧侶による読経はなかったが、棺のそばに「遺書」が飾られた。「ザ・フォーク・クルセダーズ(フォークル)」で活動をともにした精神科医の北山修=アーティスト名・きたやまおさむ=(63)が別れのあいさつをした。

 盟友の死にただただ涙に暮れていた北山。参列者によると、出棺前に「加藤さんの中には2人の人間がいた。1人はいつも優しくてニコニコしている人。もう1人は厳しくて完ぺき主義で怖い人。この2人のうち厳しい人が自らの命を絶たせてしまったんだと思う」と話した。さらに「こんな死に方…。いつも仲間の言うことを聞いてくれたのに最後は聞いてくれなかった」と悔やんだ。

 北山は65年のフォークル結成当時からのオリジナルメンバー。盟友として精神科医として、自殺を食い止められなかった無念さがにじんだ。参列者からはすすり泣く声が漏れたが、北山は「加藤さんの歌を絶やさないよう、みなさん長生きしてください」と懸命に呼びかけた。

 加藤さんが生前、友人に送った手紙には「葬式はいらない」との一文があったが、北山やスタッフらが「最後の別れを」と望んで営んだ。せめて故人の遺志をくもうと、祭壇はなく読経もなし。会場に音楽も流されなかった。参列者は棺のそばに白いカーネーションを献花した。

 棺の近くには、自殺したホテルで見つかった遺書がパネルに張られて置かれた。参列した男性(72)によると、「これまでに作ってきた音楽というものが本当に必要だったのか」「生きていたくない」などと直筆で書かれていた。音楽制作で行き詰まったことが自殺の原因の一つとされており、関係者は「この遺書はすべての人に対するメッセージ。親しい人には伝えるべきだろうと思って展示させていただいた」と説明した。

 棺には愛用の眼鏡とお気に入りだったグレーのスーツが納められた。遺書の傍らには「最近、プロのカメラマンに撮ってもらった」(関係者)という遺影。出棺時には約5年間、事実上の夫婦関係にあった女性(34)がしっかりと抱えていた。密葬は約50分に及び、その後、都内でだびに付された。

[スポニチ]


■加藤和彦さん密葬…遺産は内縁の妻に

 17日に長野県・軽井沢町で首をつり死亡した音楽家・加藤和彦さん(62)の密葬が19日、都内の斎場で営まれ、「ザ・フォーク・クルセダーズ」でともに活動した精神科医・北山修氏(63)や高橋幸宏(57)、坂崎幸之助(55)ら親しい友人のみ約100人が涙で別れを惜しんだ。

 参列者によると、葬儀は、ひつぎの隣に台を置き、遺書のコピーと遺影を配置しただけの「本当に質素な式」。加藤さんの楽曲が流されることもなく、参列者たちは白いカーネーションを献花し、静かに故人に最後の別れを告げた。手書きの遺書には、きれいな字で「本当に世の中は音楽を必要としているのだろうか?」とつづられており、「“死にたい”というより“生きていたくない”という感じだった」(参列者)という。式の最後には北山氏が「加藤君の音楽に対する厳しい面が自分にむいてしまったのかもしれない…」とあいさつ。歌舞伎俳優・市川猿之助(69)がメッセージ入り色紙をひつぎに納めた。出棺時に遺影を持ったのは、3年ほど前から加藤さんの事実上の妻だった一般の女性(34)。関係者によると、加藤さんの遺産は女性が相続する方向という。

[デイリースポーツオンライン]

Posted by nob : 2009年10月20日 23:42

ここまでとは。。。

■貧困率:日本15.7% 先進国で際立つ高水準

 長妻昭厚生労働相は20日、国民の貧困層の割合を示す指標である「相対的貧困率」が、06年時点で15.7%だったと発表した。日本政府として貧困率を算出したのは初めて。経済協力開発機構(OECD)が報告した03年のデータでは、日本は加盟30カ国中4番目に悪い27位の14.9%で状況は悪化している。日本の貧困が先進諸国で際立っていることが浮き彫りとなった。

 相対的貧困率は、国民の所得分布の中央値と比較して、半分に満たない国民の割合。今回はOECDの算出方法を踏襲した。06年の子供(17歳以下)の相対的貧困率も14.2%で、03年のOECDデータの13.7%(30カ国中19位)より悪化している。

 03年OECDデータで貧困率が最も高いのは、メキシコの18.4%で、トルコ17.5%、米国17.1%と続く。最も低いのはデンマークとスウェーデンの5.3%。

 長妻厚労相は「OECDの中でもワーストの範ちゅうに入っており、ナショナルミニマム(国が保障する最低限度の生活)と連動して考えたい。来年度から支給する子ども手当で貧困率がどう変化するかもシミュレーションしていく」と述べた。

 民主党は衆院選マニフェスト(政権公約)で貧困の実態調査と対策を明記していた。【佐藤浩】

 【ことば】▽相対的貧困率▽ 国民一人一人の所得(等価可処分所得)を順に並べて真ん中の額(中央値)を割り出し、その額の半額に満たない人の割合がどのくらいかを示す。国民の経済格差を示す指標となる。等価可処分所得は、直接税などを除いた世帯の可処分所得を世帯の人数の平方根で割って算出する。06年の所得を基にした中央値は228万円。

[毎日新聞]


■439宿泊所に生活困窮者1万4000人

 厚生労働省は20日、ホームレスら生活困窮者を受け入れる「無料低額宿泊所」が6月末時点で全国に439施設あり、入所者が1万4089人に上るとの調査結果を発表した。入所者のうち9割以上にあたる1万2894人が生活保護受給者だった。

 無料低額宿泊所をめぐっては、運営業者が入所者の預金通帳などを事実上管理し、生活保護費から利用料を天引きするなどのトラブルが相次ぎ、「貧困ビジネス」との批判も出ている。

 長妻昭厚労相は同日、山井和則政務官をトップとする同宿泊所に関する検討チームを発足させた。

 調査結果によると、439施設のうち3割にあたる132施設が入所者の金銭を管理し、うち31施設では契約なしに管理を行っていた。

 また、生活保護費から利用料を除いた額が3万円未満となる施設は162施設(37%)に上った。利用者が自由に使える金額が少ないと、自立を妨げる可能性もある。

 スプリンクラーが設置されている施設は14カ所で3%にすぎず、法律での義務付けはないものの、安全管理の面で課題が残る結果となった。

 都道府県別の施設数は東京が170で最も多く、次いで神奈川103、千葉49、埼玉34の順。上位4都県で8割以上を占めた。(共同)

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2009年10月20日 23:39

底なしのバケツ。。。

■日航支援「企業再生支援機構」活用へ 公的資金で救済

 日本航空の経営再建に向けて、前原誠司国土交通相直轄の専門家チーム「JAL再生タスクフォース」は17日、経営不振の企業の再建を支援する「企業再生支援機構」を活用する方針を固めた。活用が決まれば、支援機構が公的資金を使って日航を救済し、同社の過半数の株式を取得することを想定しており、公的関与がこれまで以上に強まるのは確実だ。銀行団の一部債権放棄も必要になるため、日本政策投資銀行などの主力取引銀行や、関係省庁と最終調整する。

 日本航空の再建をめぐっては、専門家チームが、主力取引銀行に2500億円超の債権放棄を要請することを柱にした新たな再建計画案を策定している。これに対し、主力取引銀行は「負担が大きい」と、再建案の受け入れに難色を示している。

 公的資金の活用に関しては、改正産業活力再生特別措置法(産業再生法)の適用申請という選択肢もあり、検討されてきた。しかし、支援機構を活用した場合は、日航への融資が不良債権とみなされないなど、主力取引銀行のメリットが多い。このため、債権放棄額を減額した上で支援機構を活用すれば、銀行団の理解を得られやすいと判断したもようだ。

 16日に発足した企業再生支援機構は、ダイエーや旧カネボウを支援した産業再生機構の仕組みをもとにしている。専門家チームのメンバーの多くは、産業再生機構で企業再生に関わった経験があり、日航の支援決定後は、そのまま経営に参画し、再建を手がけるとみられる。

 支援機構は、地方経済の活性化を目指し、地方の中堅・中小企業の支援を中心にするが、日航のような大企業も排除しないことを確認している。日航の経営再建は地域経済への影響も大きく、支援が受け入れられる可能性は高い。

 ただ、日航の支援には、数千億円単位の公的資金が必要になる見通しで、再建が不調に終われば、国民の税金で穴埋めすることになるため、政府・与党内には、再建実績のない支援機構の活用に慎重論もある。

 専門家チームは、今月末にまとめる再建計画の骨子に先駆け、20日にも骨子案を公表する方向で銀行団と調整してきたが、日航の株価が上場来最安値を更新するなど「市場の信頼が急速に低下している」(銀行団)ことから、骨子案の公表を19日に前倒しすることも検討している。その後、11月末には最終的な再建計画をまとめる方向だ。

 再建計画は人員削減を従来計画の6800人から9千人超に拡大、年金債務を1千億円に圧縮するほか、経営責任を明確にして西松遥社長の退任を求めることが明らかになっている。

    ◇

 企業再生支援機構 官民共同で200億円を出資して設立した政府系機関で、1兆6千億円の公的資金を投入できる枠を持つ。業務期間は5年間。関係者間の利害調整のほか、金融機関からの債権買い取り、対象企業への出資、経営陣の派遣などの再生実務を主導する。対象企業の経営が改善した後は、新たなスポンサーに譲渡して再建を終える。支援決定では、まず銀行団と対象企業が機構に支援要請し、機構が関係省庁の意見を聴いた上で最終判断する。初代社長には、元東京都民銀行頭取の西沢宏繁氏が就任した。

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年10月18日 23:42

切ない。。。

■加藤和彦さんが首つり自殺、うつ病で通院

「帰って来たヨッパライ」「あの素晴らしい愛をもう一度」などのヒット曲で知られるミュージシャンの加藤和彦(かとう・かずひこ、本名同じ)さんが17日、長野県軽井沢町のホテルで首をつって自殺しているのが見つかった。62歳だった。軽井沢署によると遺書があり、死亡推定時刻は16日午後9時30分ごろ。加藤さんは60年代のザ・フォーク・クルセダーズやサディスティック・ミカ・バンドなどの活動を皮切りに、長く日本の音楽界に影響を与えてきた。ここ数カ月はうつ病で通院し、体調不良で仕事を降板していた。葬儀は近親者のみで行い、後日お別れの会を行う。

加藤さんの関係者は2日ほど前から加藤さんの行方が分からなくなり、方々を探していた。周囲に知らせぬまま加藤さんは16日に1人でホテルを訪れ、1泊の予定でチェックインした。17日午前8時15分ごろ、知人女性から加藤さんの宿泊を尋ねる電話があり、従業員が部屋に連絡したがつながらなかった。従業員は軽井沢署に通報、午前9時半前、駆け付けた署員らが部屋に入ると、加藤さんは浴室で首をつっていた。すでに冷たくなっており、死亡推定時刻は16日午後9時30分ごろとされた。同署で知人と関係者が加藤さんと確認した。

軽井沢は何度も足を運ぶなじみの土地だった。また、行方が分からなくなる前日、故郷の京都でクルセダーズの初期のメンバーと会食し、昔話に花を咲かせていたという。

加藤さんは上下きちんとそろった服を着て、パソコンで書いた遺書2通が見つかった。個人あてではなく、関係者に迷惑を掛けることをわびる内容だったという。また「もう、やりたいことがなくなった」と書かれた手紙が、複数の知人に送られていたことが分かった。加藤さんには関西地方に母親がいるが、体調不良で軽井沢まで来られず、遺体は知人が引き取り、この日夜、軽井沢署を出た。

「あの素晴らしい-」「帰って来た-」「悲しくてやりきれない」などのユーモアを交ぜた喜怒哀楽、ミカ・バンド時代のヒット曲「タイムマシンにおねがい」は斬新な曲調のポップス。明るいイメージの加藤さんだが、うつ病で通院していた。加藤さん自身が、喜怒哀楽の感情が薄くなり、心に何も浮かんでこないという症状を説明したこともあった。1週間ほど前には、舞台「パッチギ!」の音楽監督を、体調不良を理由に、関係者に「引き受けられない」と申し出た。また、足元までおしゃれな加藤さんが、ここ最近は洋服も乱れ、顔色も悪く、体調がすぐれないことが見てとれたという。

加藤さんは2度の離婚と1度の死別で、孤独な生活だった。数年前まで住んでいた豪華なマンションにはスタジオが併設され、坂本龍一ら多くのミュージシャンに貸し出すなどしていた。華やかな生活の一方、夜中にテレビ番組の感想をスタッフにメールで送ることもあった。常にそばにいる人がいなかったようだ。

孤独さを埋めるように、年代物のギターなど高額な買い物をすることも多かった。六本木の外資系高級ホテルを頻繁に利用し、市川猿之助の歌舞伎音楽を手掛けた時には太鼓を買い集めた。借金がふくらんだが生活は変わらず、出演料の確認が、仕事先に対して頻繁になったこともあった。

「帰って来た-」の歌詞は、死んじまったオラは天国に行くが、雲の階段を踏み外して地上に落ちて生き返る。加藤さんが生き返ることはないが、多くの愛すべき歌を残した。

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年10月18日 20:39

愚かしさの極み。。。

■イラク:死者8.5万人 テロと戦闘、約5年間で

 【アレッポ(シリア北部)和田浩明】イラク人権省は13日、04~08年10月の約5年間にテロ行為や戦闘などで死亡したイラク人が8万5694人に上り、負傷者も14万7195人に及んだとの報告書を発表した。保健省の証明書が発行された死亡例を基にした数字で、実際の死者数はさらに多いとみられる。

 イラク政府が03年3月に始まったイラク戦争以降、テロなどで死亡、負傷した人数のまとめを公式に発表したのは初めて。AP通信によると、死傷者数はイラク軍と警察、民間人の合計で、死者には子供1279人、女性2334人が含まれる。また、大学教授263人、判事21人、弁護士95人、ジャーナリスト269人も犠牲になった。このほか、約1万人の行方不明者がいるという。

 イラクの治安は相対的に安定してきている。しかし、今もテロ行為は各地で毎日のように発生しており、14日にも首都バグダッドで発砲や迫撃弾攻撃により8人が死亡した。

[毎日新聞]


■ロシア「予防的核攻撃するかも」

ロシアの安保関連高位官吏が先制的核攻撃ができるように軍事政策を修正すると明らかにした。ロシアは今まで核兵器や大量破壊兵器攻撃を受けるときと敵対国から大規模な侵略を受けるときだけ核攻撃をするという原則を持っている。

AFP・ロイター通信などによればニコライ・パトルシェフ・ロシア安保会議書記は14日、ロシア日刊紙イズベスチヤとインタビューで「現在検討中の新しい軍事政策で国家安保が危険な状況の場合、侵略者に対抗するための予防的核攻撃が排除されない」と述べた。また「大規模または局地的水準の在来式武器攻撃をなくすのに使えるよう、核兵器使用条件を見直している」と説明した。

また「潜在的時の状況と意図によって核兵器使用を許可するよう、多様な変数が考慮されており、ドミートリー・メドベージェフ大統領が今年の末に新しい政策の最終承認を検討する」と付け加えた。

ロシアは自国内の自治地域であるチェチェン共和国の武装勢力やグルジアなどの周辺国と軍事的緊張状態に置かれている。ロシアからの独立を求めるチェチェン共和国の武装勢力とは1994年と99年、2度戦争をし、グルジアとも昨年、軍事的に衝突した。ロイター通信はロシアが軍の武器と組職を現代化することで困難に直面しており、核兵器に大きく頼るほかない状況だと報道した。

米国とロシアは時限が2カ月あまり残された戦略兵器削減条約(START-1)の後続協定採択のための最終交渉を進行中だ。両国は7月、モスクワ首脳会談で2200~2800に達する戦略核弾頭数を1500~1675に減らすことで合意した。

[中央日報]

Posted by nob : 2009年10月16日 22:55

お手並み拝見。。。

■前原国交相:羽田ハブ化発言 成田「寝耳に水」 東京都は期待寄せる

 前原誠司国土交通相の「羽田ハブ空港化」発言に対し、成田国際空港を抱える千葉県の関係自治体からは、驚きと反発の声が上がった。成田空港周辺の9市町長は13日夕、緊急の対策会議を開くことを決めた。

 成田市の小泉一成市長は「発言は寝耳に水。寒気がした。詐欺に遭うようなものだ」と怒りが収まらない様子。「まず地元に話してから発言すべきで、あまりにも進め方が乱暴だ。こういうやり方をしていると信頼関係がなくなる」と批判した。

 成田空港は今月22日にB滑走路が2500メートル化され、滑走路2本を完全に並行運用できる国際規格となる。10年7月には都心と空港を最短36分で結ぶ成田新高速鉄道が開業する予定。地元の市町長9人は「国交相発言は地域の将来の根幹を揺るがすもので看過できない」として、緊急会議で対策を話し合う。

 羽田がハブ空港化した場合、東京湾岸の市街地上空を通過する航空機が一気に増える見込み。千葉市の熊谷俊人市長は今年8月、国交省に「羽田再拡張に伴い市上空を深夜に通過する便が増える事態は受け入れられない」と申し入れ、国がルート変更を断念しており、同市はハブ空港化の影響について検討を始めた。また、森田健作知事は成田と羽田をつなぐ「リニアモーターカー」実現を知事選の公約に掲げており、成田の機能拡充を推進する立場。13日午後にも前原発言に対する不快感を表明する予定だ。

 成田空港反対闘争を続けている三里塚芝山連合空港反対同盟の北原鉱治事務局長は「当たり前の話。そもそもここに空港を造ったこと自体が大きな過ちで、建設前からもっと慎重に検討すべきだった。成田は廃港以外に道はない」と話した。

 一方、羽田の国際化を政策課題としてきた東京都は期待を寄せている。石原慎太郎知事はこれまでに、羽田空港再拡張事業について「国が責任をもって実施すべきものだが、緊急性が高い」と発言。地元自治体の費用負担として国からの無利子貸し付け要請に応じる一方、羽田の国際化を求めてきた。都の担当者は前原国交相の発言に期待感を示しながらも、「どう具体化するのか注目したい」と話した。【斎川瞳、駒木智一、真野森作】

[毎日新聞]


■海自インド洋給油、1月撤収へ…岡田外相

 【イスラマバード=宮井寿光】パキスタンを訪問した岡田外相は12日夕(日本時間12日夜)、イスラマバード市内で記者団に、来年1月に期限切れとなる海上自衛隊のインド洋での給油活動を延長する法案を臨時国会には提出しないことを明言した。

 来年の通常国会に提出しても期限内の成立は困難で、1月の海自撤収の可能性が一層強まった。

 外相は法案の臨時国会提出について、「俎上(そじょう)に上っていない」と述べた。鳩山内閣では北沢防衛相らが1月の海自撤収を唱え、外相は延長に含みを持たせてきた。今回の発言は一時撤収の考えを示したものと見られ、撤収後も新たな根拠法が成立すれば活動を再開できるが、防衛相は13日午前の閣議後の記者会見で「新法案で再派遣する議論にはなっていない」と強調した。

 鳩山政権は海自活動に代わるテロとの戦いへの貢献策として、アフガニスタン復興支援の拡大などを模索している。

          ◇

 岡田外相は12日午後(日本時間12日夜)、パキスタン・イスラマバード市内でザルダリ大統領と会談した。外相は、アフガニスタンに隣接するパキスタンの安定化に向け、日本が4月にパキスタン支援国会合で表明した10億ドル支援の一環として、電力部門での支援を表明した。

 また、岡田外相は、インド、パキスタン両国が核保有国であることを念頭に、「オバマ米大統領は『核のない世界』を提唱したが、自分は『核のないアジア』を提唱したい」と述べた。ザルダリ大統領は「南アジアで非核地帯の実現に努力したい。日本もインドを説得して欲しい」と要請した。

[読売新聞]


■概算要求は過去最大、初の90兆円超に 予算編成は難航も

 財務省は15日、平成22年度予算の概算要求を締め切った。政府が重要施策に掲げる子ども手当など新規事業の追加で、国の財政規模を示す一般会計は初めて90兆円を超えたもよう。行政刷新会議や財務省が今後査定を行い、年内の予算案策定を目指す。事業の十分な絞り込みができなければ、重要政策実現に向けた政権担当能力が問われそうだ。

 政府は9月に閣議決定した予算編成の基本方針で、閣僚に21年度当初予算を下回る要求を指示した。

 国土交通省は公共事業の大幅削減などで、21年度当初比で12%減の5兆5939億円を要求。農林水産省も公共事業削減で6%減の2兆4071億円に抑えた。経済産業省は21年度に実施した130事業の廃止などで、9億円減の1兆4570億円を要求。同省の増子輝彦副大臣は「中小企業対策や地球温暖化対策はしっかり要求し、メリハリのついた予算案を提出できた」と胸を張った。防衛省も複数年度にわたる装備費の支払いを繰り延べるなどし、19億円減の4兆7008億円の減額要求となった。

 一方、新政権が重要視する地方活性化や福祉の所管官庁では増額要求が相次いいだ。総務省は地方交付税の大幅増額などを盛り込み、11・0%増の19兆6934億円を要求した。厚生労働省も子ども手当の実施や、年金記録問題への対応費などを盛り込み大幅な増額になるとみられる。

 このため22年度概算要求の一般会計総額は、21年度当初予算の88兆5480億円を大きく上回り、概算要求段階では16年度の89兆1494億円を上回り過去最大となったもようだ。

 今後、各省庁の要求について行政刷新会議や財務省が優先順位の低い予算を絞り込むが、各省庁などの反発は必至で、作業の難航が予想される。

[産経新聞/15日追加]

Posted by nob : 2009年10月13日 23:32

結果良ければすべて良し、、、今後に期待。。。

■オバマ政権の負担に?…平和賞で広がる戸惑い

 【ワシントン=黒瀬悦成】オバマ米大統領へのノーベル平和賞の授与が決まった9日、米国では「オバマ政権は全世界の人々の希望を体現している」(カーター元大統領)などと歓迎の声が上がる一方、保守勢力を中心に「何も実績がなく、受賞は不適当だ」と厳しい批判も広がっている。

 ホワイトハウスでは同日、ギブス大統領報道官に記者団が「冷戦終結に道を開いたレーガン大統領は受賞していない」「ウィルソン大統領以降の受賞者はカーター元大統領、ゴア元副大統領と民主党員ばかりだ」と選考に関する質問を次々に浴びせ、報道官は「私はノーベル賞委員会の一員ではない」と懸命にかわした。

 一方、保守派の論客からは「大統領は受賞を辞退しろ」(グレン・ベック氏)、「ノーベル賞委員会は自らの権威を失墜させた」(ラッシュ・リンボー氏)と強硬な批判が相次いだ。平和賞の受賞に保守勢力が一斉に反発を始めたことで、医療保険制度改革などの内政面で目立っていた民主・共和党間の亀裂が、外交分野でも一層鮮明になるのは確実と見られる。

 オバマ政権にとって、アフガニスタンへの米軍増派の是非など、安全保障の根幹にかかわる懸案では、国論を分断させないためにも共和党を含む超党派の合意が欠かせない。今後、核不拡散などで実績を上げられなければ、世論の失望感が一気に高まることも予想され、大統領は受賞がかえって負担となり、苦しい立場に追い込まれかねない恐れがある。

[読売新聞]


■ノーベル平和賞、重荷にも=国益守る判断でオバマ大統領−米紙

 【ワシントン時事】米ワシントン・ポスト紙(電子版)は10日までに、オバマ大統領のノーベル平和賞受賞決定について、名声を得たものの、賞に縛られ、米国の国益を守る判断を下す際に、重荷になるのではないかとの見方を伝えた。

 同紙はノーベル平和賞には二つの種類があり、一つは功績を残した者に、もう一つは平和実現の大志を抱く者に与えられると指摘。「オバマ大統領は後者だ」としている。

 その上で、「オバマ大統領は米国の国益を守らなければならないときに、受賞が重荷になっていることに気付くかもしれない」との見解を示した。一例として、イランの核問題が最終的に外交手段による解決に至らず、軍事力行使の判断が求められる事態に陥った場合、平和賞受賞者がイランへの攻撃を認めることができるだろうかと結んでいる。

[時事通信]


■「ガンジーさえ受賞していない」オバマ大統領の平和賞に米でも否定的

  9日(アメリカ現地時間)、オバマ大統領がノーベル平和賞受賞の報せが届いた。この報せに世界中は元より、本人も予想出来なかったという。今回の受賞に関して、多くの人が疑問を感じたに違いない。世界中から疑問の声が上げられ、アメリカでも否定的な観方が拡がっている。アメリカにおいては共和党・保守党論客が批判的な意見を展開しているが、進歩的な意見を持つ陣営内でも「理解できない」という反応がある。

  進歩指向のロサンゼルスタイムズ紙は10日の社説に

  「私たちはオバマ大統領を支持して、彼の前任者よりもはるかに好んでいるが、なぜ就任直後にノーベル平和賞を受賞したのか分からない。ノーベル委員会はオバマ大統領を当惑させて、賞自らの信頼を損なった」と厳しい意見を述べている。11日に同紙が行ったオンライン世論調査によると、回答者の46%が『オバマ大統領は賞の受賞を断らなければならない』と答えている。

  また、昨年大統領選に公認でオバマ氏を支持していたワシントンポスト紙も、

  「慌てて授与したおかしな平和賞」としながら、「イラン大統領選挙不正に抗議して亡くなったイラン女子大生などの、明らかな他の候補がいながら、なぜノーベル委員会が今回の決定を下したのか分からない」と伝えている。ちなみにワシントンポスト紙は9日、3万7,675人にオンライン世論調査を行い、 56%が今回の受賞に反対していることを報じている。投票者の中には、

  「インドのマハトマ・ガンジーは受賞を固辞した。政治新人のオバマが受けたことにより、ノーベル賞の権威を自らおとしめた」という意見もある。

  保守的な日刊紙ウォールストリートジャーナルは、10日付のコラムで

  「今回の授与は邪悪で無知。ノーベル委員会は単に、オバマがジョージ・W・ブッシュでないだけで賞を与えた。平和賞が『尊敬の対象』から、『冷やかしの種』に転落した」と酷評を浴びせている。

  この他、海外の反応も冷ややかである。

  ドイツの時事週刊誌シュビーゲルは

  「就任9ヶ月のオバマに賞を与えるのは、2〜3km走ったマラソンランナーにメダルを与えるようなものだ。栄光よりもむしろ負担になるだろう」と指摘。

  中国の環球時報の11日に実施したオンラインアンケートによると、「納得できない」という回答が全体の86.2%を占め「オバマはまだ世界平和に貢献していない」という理由を挙げている。

  イギリスBBCが受賞者発表直後に新設したサイトで、『オバマ大統領の受賞に対してどう思うか』という質問に対して「今は早い」という意見が大多数を占めているという。

  今回のノーベル平和賞の受賞は、世界的にも歓迎されていないようだ。「インド独立の父で世界に多大な影響を与えたガンジーは固辞、就任早々のオバマは受賞」というのは確かに説明がつきづらい。(情報提供:ロケットニュース24)

[サーチナ/12日追加]


■ノーベル平和賞はしばしば政治的に使われていた!

  19世紀、ダイナマイトを発明したアルフレッド・ノーベルは、「私のすべての換金可能な財は、次の方法で処理されなくてはならない。私の遺言執行者が安全な有価証券に投資し継続される基金を設立し、その毎年の利子について、前年に人類のために最大たる貢献をした人々に分配されるものとする」と遺言を残した。これに従って、1901年より毎年1度、『物理学』『化学』『生理学・医学』『文学』『平和』の5部門が選考され、ノーベル賞は授与される。平和賞は国際平和・軍備縮減・平和交渉・保健衛生・慈善事業・環境保全などの分野で多大な貢献や影響を与えた人物や団体に授与されることになっている。しかし、今回のオバマ大統領の授与にあたって、世界中から疑問の声が上がっている。ノーベル氏の遺言は果たされていない。そればかりか、今回のような政治絡みの受賞はオバマ大統領が初めてのことではないと、12日付けのウォールストリートジャーナルが報じている。

  政治的に使われた例としては、1989年10月に中国天安門事件が起きた際、チベットの精神的リーダーであるダライ・ラマに賞を与えている。これは、当時中国が30年に渡ってチベットに行っていることの面当てとされている。

  近年では、2002年にジミー・カーター元大統領に平和賞を与えている。当時、イラクおよびアフガニスタンに兵を送り込んでいたアメリカブッシュ政権への対抗であったと考えられている。国際法と人権尊重などを土台にして、紛争を解決に導こうとしたカーター元大統領の功績を讃えての授与と委員会は強調している。

  05年には、IAEA(国際原子力機構)のエルバラダイ元事務局長にも賞が贈られた。これは05年当時ブッシュが、イラクを相手に大量破壊兵器の査察と称して攻撃を仕掛けており、IAEAとブッシュ政権は不快な関係にあった。賞の授与を通して、暗にブッシュ政権をけん制している。さらに07年には、ブッシュ前大統領の後任と目されていたアル・ゴア氏を受賞者の1人に選定している。カーター元大統領、エルバラダイ元事務局長、アル・ゴア氏、共にブッシュへの面当てである。

  こうして過去の受賞に関して振り返ると、果たして『平和』と名の付く賞であること自体が、非常に疑わしく思える。過去のその他の受賞者に関しても、平和とは程遠い人も少なくないのだ。

  1906年日露戦争終結の立役者として受賞したセオドア・ルーズベルト大統領は平和主義者ではなく、アメリカでも最も好戦的な部類の人物として知られていた。1973年、ヘンリー・キッシンジャー元国務長官は、ベトナム戦争を終結させた功績で平和賞を受けたが、ニクソン政権で戦争政策を統括していた。キッシンジャー元国務長官に関しては、当時相当な物議を醸し出している。

  ノーベル平和賞に関して、専門家はこう指摘している。

  「ノルウェーは年に2回、世界的世論に影響を与えられる機会があることを知っている。それは賞を発表する時と、授与をする時だ。彼らはその機会を最大限に活用したいと考えている」

  栄誉ある賞として、世界的にも讃えられるノーベル平和賞。オバマ大統領に至ってはノーベル氏の遺言の『前年に人類のために最大たる貢献をした』とされる、『前年』に大統領就任さえしていない。どうか象徴としてだけではなく、実行を伴う功績を上げてもらいたいものだ。(情報提供:ロケットニュース24)

[サーチナ/13日追加]

Posted by nob : 2009年10月10日 23:22

生活保護の在り方こそが問題。。。

■生活保護受給170万人突破 7月、前年比約15万人増

 全国で生活保護を受給している人が、7月時点で171万9971人に上っていたことが8日、厚生労働省の集計で分かった。今年6月からは1カ月で2万1102人も増えており、昨年7月に比べて14万8267人増と大幅に増加した。

 厚労省は「7月は完全失業率が過去最悪となるなど、雇用情勢の悪化が主な要因」とみている。

 受給者が170万人を超えるのは、月平均で174万4639人だった1963年度以来の高水準。

 受給世帯数は、124万4660世帯に上り、今年6月より1万4653世帯増加。昨年5月以降、毎月過去最多を更新している。

[47NEWS]

Posted by nob : 2009年10月08日 23:20

妥当な判断、、、使用者次第でもろ刃の剣になるのだから。。。

■ウィニー逆転無罪、開発者の責任限定的 違法コピーの課題残る

 ファイル交換ソフト「ウィニー」の開発者を逆転無罪とした8日の大阪高裁判決は、ソフトを使った著作権侵害行為について、開発者がほう助罪に問われる範囲は限定的とする基準を明確に示し、罪の成立を否定した。開発者の創造性に一定の配慮を示したが、ウィニーを使った違法コピーが横行する実態は深刻化しており、著作権者の被害を食い止める有効な対策が急務だ。

 一審・京都地裁の判決は、ほう助罪の成立要件に関して、「ウィニーの現実の利用状況やそれに対する認識、提供する際の主観的態様がどうかということによる」との基準を提示していた。しかし高裁は「現実の利用状況の把握は困難で、主観的意図がネット上に明らかにされる必要があるかどうかもはっきりしない」として、一審の基準は相当ではないと判断した。

[日本経済新聞]


■ウィニー:「正当に評価」開発者、逆転無罪に笑顔

 ファイル共有ソフト「ウィニー」の開発者に、逆転無罪を言い渡した8日の大阪高裁判決。1審・京都地裁とは逆に、著作権法違反のほう助罪に問われた元東京大助手、金子勇被告(39)に「著作権侵害を勧めておらず、ほう助にあたらない」と結論付けた。しかし、事件後もインターネット上では著作権侵害の拡大に歯止めがかからず、一方で、ウィニー技術を応用したビジネスソフトも登場した。事件を置き去りにしたまま、ネット社会は進み続けている。

 04年5月に逮捕され、保釈中の金子被告はスーツ姿で法廷に入り、背筋を伸ばして判決主文を聞いた。「原判決を破棄する。被告人は無罪」。小倉正三裁判長の言葉が響くと、傍聴席の支援者らにどよめきが起きた。金子被告は時折目を閉じたり、手を体の前に組んだりしながら判決理由に聴き入った。

 判決後、金子被告は大阪市内で記者会見。弁護団や支援者約10人の拍手を受け「よかった。非常にいい判断だ。技術の価値を正当に評価していただいた」と顔をほころばせた。

 「1審判決であいまいだった点に明快に答えてくれた。5年間、何がほう助なのか分からず、何もできなかったが、判決は他のソフト開発者にもいい影響を与えると思う」と興奮気味に語った。

 一方、ネット上で著作権侵害行為が続いている状況について「開発者は万能ではない。ユーザーは迷惑をかけずにソフトを使ってほしい」と呼びかけた。

 公判は、金子被告を支援するIT関連の技術者でつくるNPO法人「ソフトウェア技術者連盟」(大阪市)のメンバーらも傍聴。連盟理事でプログラマーの佐野義彰さん(34)=東京都三鷹市=は「事件を機に開発者は萎縮(いしゅく)させられていたので、自由に開発できると思うとほっとしている。判決が確定すれば開発熱がまた上がってくると思うが、既に技術開発で海外から後れをとっているのでどれだけ取り戻せるかは疑問だ」と話した。

 ファイル共有ソフトは、ウィニー流行後も「Share(シェア)」などが開発され、現在もゲームソフトや映画などの違法コピーに悪用されている。

 一方、金子被告は逮捕後、支援者らが05年に設立したIT企業の技術顧問に就任。ウィニー技術を応用し、大型サーバーなしに映像やビジネスのデータを効率的に送信するシステムの開発に携わった。システムは、テレビ局などで動画配信などに活用されている。

[毎日新聞]


■「この5年間は裁判に勝つことが自分の仕事だった」
無罪判決を受け、Winny開発者・金子勇氏が会見

 ファイル共有ソフト「Winny」開発者の金子勇氏が8日、著作権法違反幇助の罪に問われていた裁判の控訴審で逆転無罪の判決が出たことを受け、会見を行った。

● 「事実を正確に認定した、正当な判断」金子氏

 金子氏は判決について、「事実を正確に認識した、正当な判断だったと思う」とコメント。主任弁護人の秋田真志弁護士は、「原判決を明確に否定し、幇助についての基準が明確に示された上で、無罪となったことは非常に良かった」と感想を述べた。弁護団の事務局長を務めた壇俊光弁護士も、「金子氏が真摯な開発をしていたというところが決め手になったのではないか。違法な行為をするなと呼びかけていたという、基本的な事実が評価された」と控訴審判決を評価した。

 控訴審判決では、Winnyが備えていた機能は通信の効率化を図るものなどで、著作権侵害を助長するために設計されたものではないと指摘。Winny自体は、有効利用も悪用も可能な価値中立的なソフトであると認定した。Winnyが価値中立的であるという認定は一審判決でも行っているが、一審判決ではソフトの利用実態や開発者の認識が幇助が成立する判断基準になるとして、金子氏はWinnyが悪用されているという実態を認識しながら開発・公開を続けたことが幇助にあたるとして、罰金150万円の有罪判決を言い渡していた。

 これに対して控訴審判決では、Winnyは2002年5月の公開後に何度もバージョンアップを重ね、2004年5 月に金子氏が逮捕された事件に至っているが、一審判決の基準ではどの時点から幇助犯が成立するのかが判然としないと指摘。利用実態についても、統計の取り方によって幅があり、どの程度の割合で幇助犯が成立するのかといった基準も明かでないとして、一審判決の基準は十分でないとした。

 その上で、価値中立的なソフトをネットで提供することが著作権法違反の幇助にあたるかどうかは、違法行為をする人が存在していることをソフトの提供者が認識しているのみでは足りず、ソフトを違法行為の用途のみ、あるいは違法行為を主要な用途として使用させるように、ネット上で勧めてソフトを提供している必要があると説明。金子氏は、2ちゃんねるの書き込みやソフトのREADMEファイルなどで、Winnyで違法なファイルをやりとりしないよう注意喚起しており、コンテンツの新たな課金システムの可能性についても述べるなど、Winnyを著作権侵害の用途のみに使用させるように提供していたとは認められないとして、無罪の判断を下している。

● 改良版Winnyの公開については「何がベストかをよく検討したい」

  2004年に逮捕されてからこれまでの5年間、どのようなことを考えてきたかという質問に対して金子氏は、「最初は警察に協力したいと思ったし、有罪になるとしても自分だけの問題だと思っていた。しかし、警察のやり方が強引だったので、このまま有罪になってしまうと日本にとっても損失になると思った。この 5年間は、裁判に勝つことが自分の仕事だと思い、ほとんど裁判のことだけを考えてきた」とコメント。捜査機関に対しては、「影響力が大きいので、捜査は極力慎重にお願いしたい」と語った。

 無罪が確定すれば、Winnyをより良いソフトに作り直したいかという質問には、「極力、全体として良くなる方向に持っていければいいと思っているが、それが具体的にどのようなことかは、まだ判決が出たばかりなのでわからない。情報漏えいについてもやれることがあればやりたいが、これから考えていきたい」と説明。「ソフトを作っている側からできることは何かあるはずなので、できるだけ何かをしたいとは思うが、ソフトも万能ではない。ユーザーにはソフトを正しく使ってほしい」と語った。

 裁判の立証活動でポイントとなった点について、秋田弁護士は「法廷外の進行協議において、裁判所はWinnyの技術についてかなり熱心に見ており、それも1つの判断のポイントになったかと思う」とコメント。また、控訴審の証人尋問で示したWinnyの利用実態も、 Winnyが価値中立的なソフトであるという判断材料になったと思うとした。壇弁護士は、「諸外国の事例を挙げたことも、普通の事件ではやらない手法だが、今回は成功したのではないか。今回の判決は米国のグロックスター判決を意識した基準になっている」と語った。

 会見後、支持者に対する説明会で挨拶に立った金子氏は、「支援していただいた方々のおかげで戦うことができ、無罪が勝ち取れた。本当によかった」として、支援者に何度も感謝の言葉を述べた。

 一審の最終意見陳述で金子氏は、「情報漏えい問題に対応した改良版のWinnyを開発したが、現状ではこれを公開することもできない」と語っていた。判決が確定すれば改良版のWinnyを公開するかという問いに対しては、金子氏は「何がベストかを良く検討したい」とコメント。壇弁護士は「今回の判決であれば、情報セキュリティの観点からは、少なくとも(Winnyの)バッファオーバーフローの脆弱性については対応したい」と語った。

[INTERNET Watch]

Posted by nob : 2009年10月08日 23:11

何よりまず検察と司法に職責を果たしてほしい。。。

■酒井法子被告に対する過熱報道の裏事情と権力者たちの許されざる罪

芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!

 この夏、世間を騒がせた押尾学と酒井法子夫婦のドラッグ事件だが、酒井については、起訴・保釈後も過熱報道は続いていた。

 芸能関係者のみならず、一般人からも「押尾の事件では人一人が死んでいるのに、なんでマスコミは酒井事件ばかり報道するのか?」という声があがっていた。

 これまでも、酒井以上に知名度があったといえる、研ナオコや美川憲一、井上陽水、長渕剛、槙原敬之、それに故・勝新太郎らが違法ドラッグや大麻で逮捕されている。勝さんについてはアメリカのハワイ州ホノルル空港で逮捕され、現地に長期間留まったために、長きにわたって報道されたが、他の芸能人の場合は1週間ほどで報道熱も冷めていたんじゃないだろうか。週刊誌も大きく報じるのは1回限りだ。

 しかし、酒井の場合は連日のようにワイドショーやスポーツ紙が取り上げ、週刊誌は何号も続けて報道合戦を繰り広げた。酒井が逮捕された日、ビートたけしがキャスターを務める『情報7days ニュースキャスター』(TBS)は視聴率が30%を超え、他の情報番組も軒並み視聴率アップにつながったらしい。スポーツ紙や週刊誌の部数も多少だが伸びたという。

 だがはたして、逮捕されていたのが酒井ではなく、テレビ局やスポーツ紙、週刊誌などに影響力を持つといわれるジャニーズ事務所やワタナベエンターテインメント、ホリプロ、研音、バーニングプロダクションの所属のタレントだったら、どうだろう。

 酒井が所属していたサンミュージックもそれらに違わぬ大手プロだが、今回の事件で相談役に降格した創業者である相澤秀禎前会長は、マスコミに対して、常にソフトな接触してきた。自社のタレントのスキャンダルを圧力で潰したり、マスコミが報じたタレントのゴシップや批判に対しても、高圧的に抗議するようなこともなかった。相澤前会長は、フリーのライターから大手メディアの幹部まで対等に付き合い、「自分たちのことをよく知ってもらった上で、自由に書いてほしい」というスタンスを貫いてきたのだ。これは、サンミュージックと付き合ったことがある人間なら、誰もが感じていることだろう。

 酒井が行方不明になった段階で、捜索願を出して会見をした相澤正久副社長もいかにも人がよさそうな人物。そのため、マスコミは「この事務所なら、好き放題書いても弊害はない」となめてかかり、「酒井は"清純派"と言うイメージを覚せい剤で裏切った」という大義名分で情報を垂れ流した面もあったのではないだろうか。

 もちろん、酒井は断罪されるべきだし、そうした批判も当然のものだろう。しかし、すべての芸能人や芸能プロに対して、同じような厳しいスタンスが取られているかといえば、それは違う。要するに、強い者には弱く、弱い者には強いというマスコミの体質は変わっていなかったということだ。

 一方で、押尾は救われた。いや、押尾の背後に蠢いたスポンサーのパチンコ・パチスロ卸最大手「フィールズ」の山本俊英会長と下着通販会社「ピーチジョン」の野口美佳社長に救われたのだ。サンミュージックとはケタの違う権力とつながりがあるからだ。しかし、筆者は金にまかせて、押尾に好きなことをさせて、一人の女性を死なせてしまい、都合が悪くなると権力に頼ろうとする2人を決して許さない。
(文=本多圭)

[日刊サイゾー]


■押尾学被告を聴取!進展!“女性放置”立件か

 合成麻薬MDMAを使用したとして麻薬取締法違反の罪で起訴された、俳優の押尾学被告(31)が7日、警視庁から任意で事情聴取を受けた。8月2日に東京・六本木のマンションで一緒にMDMAを使用し、変死したホステスの女性(30)について、死亡するまでの経緯を聴かれたとみられる。

 女性に異変が生じてからマンションに駆け付けた関係者が119番通報するまでに約3時間が経過していることから、当初から保護責任者遺棄致死罪での押尾被告の立件もささやかれていた。8月31日に拘置されていた三田署から保釈され、立件の可能性が薄くなったと思われたが、ここに来て進展。日大の板倉宏名誉教授は「立件に向けた事情聴取でしょう。立件しようとせずに捜査を続けているとは思えない」と説明。ただ「その可能性はあるが、本人を事情聴取したからといって、どのぐらいの段階まで捜査が進んでいるかは分からない」と話した。

 フジテレビはこの日の押尾被告の様子を報道。正午ごろ、都内の実家マンションから出た押尾被告は、有名ブランドの黒いパーカ姿。うつむき加減でフードを頭にかぶっていた。シルバーのワンボックスカーに乗り込み、警視庁での事情聴取を終えると、午後3時ごろに帰宅した。

 初公判は今月23日、東京・霞が関の東京地裁で開かれる。

 ▼事件経過 8月2日夜、東京・六本木のマンション1室から「女性が倒れている」と通報。駆け付けた消防隊員が全裸の女性の遺体を発見。翌3日、通報直前まで同室にいた押尾被告を警視庁麻布署が任意で事情聴取。その際、手の震えなどの麻薬使用者特有の動きがみられたため、尿検査をした結果、合成麻薬の陽性反応を検出。麻薬取締法違反容疑で逮捕した。同7日には女優の矢田亜希子(30)と離婚。同24日に同法違反罪で東京地検に起訴された。

[スホーツニッポン/8日追加]

Posted by nob : 2009年10月07日 23:00

それにしても成果なしとは。。。

■スマトラ沖地震から1週間 海外の救援隊 生存者発見できずに帰国

 【パダン(インドネシア西部スマトラ島)=吉枝道生】9月30日に発生したインドネシア・スマトラ島沖地震から、7日でちょうど1週間。生存者の捜索は5日で打ち切られ、各国の救援隊も帰国の途に就く。生活再建が徐々に始まっているが、死者・行方不明者は1000人規模とされ、復興の道のりは険しい。

 電気などのライフラインも徐々に復活し、学校も再開。日本を含む海外の救援部隊計六百九十人はフランス隊を除き、順次撤退を開始した。

 海外隊の生存者発見はなく、各隊に担当区域を割り当てる州政府の調整力欠如も指摘された。援助物資についても、州政府は集まった物資の量さえ把握しきれなかった。州の災害担当者ノフィアン・ジャミル氏は「地震に対応する体制ができていなかったのは事実。住民も防災意識を持っていたとはいえない」と振り返る。

 パダンでは一般住宅の被害が限定的だった一方、大病院やホテルなど多くの高層建築が崩壊。ある援助関係者は「柱が細すぎるし、耐震構造ではない。地震多発地域と分かっているのに備えができていない」と指摘した。

 パダンパリアマン県の山間部などでもようやく道路が復旧し始め徐々に援助が入り始めたが、奥地には届いていない。都市部と違って一般家屋の多くが全壊しており、状況は深刻。政府はヘリコプターを派遣して支援物資を配布する計画だ。

 州政府は二カ月間遺体捜索を続けたうえで被害回復を進める予定だが、経済を支える中国系住民が国外などへ避難したこともあって経済の復興は容易ではないという。

 医療については、インドネシア赤十字は海外からの医師や医薬品援助は不要と表明。しかし、被災地を調査した日赤医療センター国際医療救援部の槙島敏治部長は「山間部などでは、地域レベルの診療所が数多く崩壊し、機能が停止している。その再建が大きな課題だ」と話す。テントなどで診療を再開したうえで、建物の再建と基本的な医療機器を支援することが必要だと指摘している。

[東京新聞]

Posted by nob : 2009年10月07日 22:58

オリンピック招致以外に地道に進めるべき持続可能な政策はたくさんある。。。

■石原氏「思い切った約束」発言にリオ怒る

 2016年夏季五輪開催地に決まったリオデジャネイロが5日(日本時間6日)、落選した東京の石原慎太郎都知事(77)の発言が不適切だ、などとして、批判する声明を発表した。石原氏のどの発言を問題視しているかは明らかになっていないが、6日(同7日)に国際オリンピック委員会(IOC)にも正式に通知するという。石原氏は、IOC総会が行われたコペンハーゲンから帰国した4日、敗因について「目に見えない政治的な動きがあった」などと語っていた。

 石原節に、リオがかみついた。リオデジャネイロ招致委員会のマイク・リー顧問は「IOCの手に委ねることになるが、彼(石原氏)は謝罪すべきだと思う」と6日、語った。ガゼッタプレスなどのブラジルメディアは、石原氏が敗因について「政治的ゲームの結果」との趣旨の発言をしたとし、リオ招致委員会は声明で「不適切かつ上品さにかける発言だ」と抗議していると報じた。

 リオ招致委員会の声明は、石原氏のどの発言について問題視しているか明記していない。しかし、ブラジルのグローボ・エスポルチ紙電子版などは、リオ招致委員会の声明の背景として、石原氏が「東京のプレゼンテーションは最高だったが、選考プロセスに目に見えない動きがあった」との趣旨の内容の発言をしていると紹介。4日にコペンハーゲンから帰国した石原氏が、都庁で行った帰国会見で「目に見えない政治的な動きがある。昔の自民党総裁選のようなもの」などとした発言を指しているとみられる。この時の発言は、AP通信なども英文で、「石原氏が、舞台裏の取引があったため、招致に失敗したと非難した」などと報じていた。

 また、ブラジルの各メディアは、石原氏が4日の会見で「ブラジルの(ルラ)大統領が来て、聞くところ、かなり思い切った約束をアフリカの諸君としたようだ」とした発言や、「サルコジ(仏大統領)がブラジルに行って『フランスの戦闘機を買ってくれるならブラジルを支持する』とか」とした発言も紹介。リオ招致委員会のリー顧問は、「リオは公式でクリーンなレースをして勝った。(マドリードとの決選投票は)66票対32票で勝ち、最高の招致だったことは明白だ。ブラジルは誇り高く、大きな自尊心を持った強い国だ。ブラジルを侮辱したことになる」と批判した。

 東京都の招致本部は、リオ招致委員会の声明について「報道では知っているが、どの発言についての批判なのかなど、内容が確認できない。情報を集めたい」としている。IOCの猪谷千春副会長は「僕も言いたいことはいろいろあるが、ぐっとこらえている。そうしないと次に(招致に)立つ時に影響する。ここはグッド・ルーザー(潔い敗者)にならないといけない」と話した。

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2009年10月07日 22:54

よゐこばかりじゃつまらない。。。

■ 井筒監督、沢尻に「僕は応援してる!」

舞台「パッチギ!」の製作発表が行われ、主演の山本裕典らが出席した。05年に公開されて話題となった同作映画の舞台版で、映画版でメガホンを取った井筒和幸監督が総合演出を務める。現在、所属事務所から契約解除通告を受けている沢尻エリカが映画版ではヒロインを演じたが、井筒監督は「反発にめげずに頑張って。僕は応援している」とエール。沢尻の演技を高く評価していたことから、また一緒に仕事をしたいかと聞かれると、「機会があったらやりたい」と話し、「(沢尻から)電話かかってきいへんかな…」とつぶやいていた。 出席者:山本裕典、石黒英雄、三倉佳奈、井筒和幸(総合演出)ほか

[時事通信]


■ボクシング:判定負けの亀田大毅 所属ジムが再戦要望へ

 6日に大阪市で行われた世界ボクシング協会(WBA)フライ級タイトルマッチについて、判定負けした亀田大毅が所属する亀田ジムの五十嵐紀行会長が7日朝、判定結果に異論があるとして、WBAに再戦を求める意向を明らかにした。

 亀田大は王者のデンカオセーン・カオウィチット(タイ)と対戦し、判定では1人がドロー、2人が2点差で王者を支持する0-2で敗れた。五十嵐会長は「(亀田大が)3ポイントくらいリードしていたと思う。納得いかない」と話した。亀田大自身は結果について不満を述べたりはしていないという。

 試合の立会人を務めたアラン・キム氏は「判定に意見を述べる立場ではないが、素晴らしい試合だったので個人的には再戦を希望する」と話した。【野村和史】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年10月07日 22:44

自殺でなかったのがせめてもの、、、それにしても政治家やマスコミのこの手の平返しは如何なものかと。。。

■『繊細すぎるほど繊細』 強い印象裏腹にストレスで不眠?

 都内の自宅で四日、死亡が確認された自民党の中川昭一元財務相(56)。「北海のヒグマ」と称され首相候補に上り詰めながら、非業の死を遂げた父の一郎元農相を尊敬し、面影を追うように保守派政治家の道を歩んできた。強さのイメージとは裏腹に、繊細な心の持ち主でもあった。 (政治部・金杉貴雄)

 「発信しない首相ではだめだ」

 中川氏は昨年八月、地元北海道の講演で、翌九月に退陣した福田康夫首相を批判し「福田降ろし」の先鞭(せんべん)をつけた。しかし、押しが強い発言をした後、その晩に居酒屋で杯を傾け「おれ、ついに言っちゃったな…」と漏らした。

 東大法学部、日本興業銀行を経て、自ら命を絶った父の後釜として政界入り。早くから、タカ派論客として頭角を現し、小泉内閣では経済産業相と農相を歴任。安倍晋三元首相や麻生太郎前首相らとは盟友関係にあった。

 二〇〇二年と〇三年に、超党派の拉致救出議員連盟(拉致議連)の会長も務め、〇六年には北朝鮮の核実験実施を受け、核武装の議論の必要性を提起し、物議を醸した。

 「理解力抜群で、非常に頭が切れる」との評価の一方、飲酒や睡眠薬、持病の腰痛薬の影響からか、公の席でもうろうとし、ろれつが回らなくなる姿がたびたび目撃された。

 秘書は「繊細すぎるほど繊細。毎朝四時に起きて政策を勉強し、こちらが心配するほど休まなかった」と明かす。

 昨秋には麻生氏に解散先送りを進言した。結果的にその後、自らの「もうろう会見」の失態などで内閣支持率は急落。衆院選で自民は下野した。先日に更新されたブログで「私も議席を失ったが、あの(先送りを進言した)時の判断は間違っていなかったと今でも思っている」とつづったが、一連のストレスが五十六歳の体をむしばんだのだろうか。睡眠薬がなければ眠れない夜が続いたという。

 中川氏は、五十七歳で死去した一郎氏について「父を政治家として超えたい」との思いを長年抱き続けていた。議員会館の部屋には、一郎氏の写真が掲げられており、選挙期間中に「もし議席を失ったら、父にどう謝ればいいのか」ともつぶやいた。

 父を目標とした人生は、道半ばで突然途絶えた。

◆「まだ話すことがたくさんあった」鈴木宗男氏

 かつて中川氏の父・一郎氏(元農相)の秘書を務めた新党大地の鈴木宗男代表は四日、札幌市内で記者会見し、「とにかく驚きと悲しみでいっぱい。政治の世界は私自身の経験も踏まえ、厳しいものだとつくづく感じた」と述べた。

 鈴木氏は、一九八三年の一郎氏の自殺に関して周囲から「(国政出馬を目指した)鈴木秘書の裏切りに絶望した」などと陰口をたたかれた。その年の衆院選では、後継者として出馬した昭一氏と同じ旧北海道5区(定数五人)で戦い、「骨肉の争い」とも呼ばれ、鈴木氏が二〇〇二年に自民党を離党するまで微妙な関係は続いた。

 鈴木氏は「こういう別れ方をするのなら、話すことがたくさんあった。残念だ」と涙で声を詰まらせた。

◆「酒の注意もした」石原都知事

 中川昭一元財務相の死去を受け、父の一郎氏と親交の深かった東京都の石原慎太郎知事は四日、「彼には酒の注意もしたんだけど、やっぱりお酒好きでも、酒にのまれたらだめですよ」と述べた。

◆『花が大好き』『気さくな人』近隣住民ら悲痛

 中川元財務相の東京都世田谷区下馬の自宅周辺には、報道陣や住民約百人が集まり閑静な住宅街は騒然とした雰囲気に包まれた。

 近所の主婦(59)は「中川さんは花が大好きで、庭でよく世話をしていた。再起を考えてらっしゃったと思うので、また頑張ってほしいと思っていたのに…」と沈んだ様子。四十代の主婦は「奥さんとは会えばあいさつする。残された家族を思うと胸が痛い」と声を震わせた。

 近くの会社員の男性(60)は「『もうろう会見』以来、自宅周辺ではあまり姿を見かけなくなった。目が合うと向こうから声をかけてくれる、気さくな人だった」と振り返った。

    ◇

 中川氏と親交のあった文化人からも驚きの声が上がった。作家の林真理子さん(55)は、週刊誌の対談をきっかけに中川氏と知り合った。「会話がおもしろく、陰もあって魅力的。女性編集者の間で人気でした」と語る。中川氏の人間像について「露悪的でありながら繊細な感じもして、政治に向いていなかったのでは」と指摘する。「ご本人から十日ほど前『今度ご飯を食べよう』と携帯電話にメールがあったばかり。びっくりしています」

 作曲家の三枝成彰さん(67)は、八月の衆院選で、林さんの依頼で中川氏の応援に駆けつけた。「突然亡くなったと聞いて、びっくりしました」と驚く。「中川さんに『東京で一度、酒でも飲みましょう』と話もしていたのですが、かなわず残念です」と語った。

[東京新聞]

Posted by nob : 2009年10月05日 17:36

嫌だなと、、、でも売れるんだろうなと。。。

■梨元勝:“のりピー本”を緊急発売

 芸能リポーターの梨元勝氏(64)が6日、女優の酒井法子被告(38)の覚せい剤事件の経過をまとめた「酒井法子 隠された素顔」(イースト・プレス)を緊急出版する。

 芸能情報サイト「梨元・芸能!裏チャンネル」のリポーター10人が出稿した記事を1冊にまとめたもので「記事は400本を超えている。経過をきっちり残し分析することで、芸能界の薬物撲滅を考える材料になるのでは」と話している。出版記念のトークイベント「ストップ・ザ・覚せい剤」も8日午後6時から東京都新宿区の「ブックファースト新宿店」で開かれる。(スポニチ)

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年10月05日 17:33

犠牲者がなかったのは不幸中の幸い、、、それにしても前向き。。。

■「座敷わらしの宿」全焼 「全員無事だったのはわらしのおかげかも」

 「座敷わらしの宿」として全国的に知られる岩手県二戸市の金田一温泉「緑風荘」(五日市和彦さん経営)が4日夜全焼した火災で、県警二戸署や二戸消防署は5日朝から現場検証を開始。詳しい火災原因を調べているが、複数の宿泊客や目撃者の話から、浴室用のボイラーの過熱が火災につながった可能性が出てきた。

 現場近くに住む目撃者は「浴室から最初に火が上がった」と話し、宿泊客で火災直前まで入浴していた男性も「火災直前に浴室横のボイラーから激しく蒸気が出た」と当時のもようを説明した。「3日から連泊したが4日夕は湯が熱すぎるので『変だね』と話していた」と証言する女性客もいた。

 二戸署によると、出火当時、旅館内には21人の宿泊客と9人の従業員がいたが、男性客1人が避難時に足に軽いねんざをしたほか、全員無事だった。しかし、昭和20年代から温泉街を支えてきた老舗旅館は一瞬にして、そのほとんどを消失した。

 近所の人たちも「激しい音で外に出たら、ものすごい火柱が上がり、火の粉が花火のように降ってきた」「2キロ以上先の自宅からも火柱が見えて恐ろしかった。延焼しなかったのが信じられないくらい」と、火災の激しさを振り返った。

 緑風荘の最大の名物は、柳田国男の「遠野物語」に登場するなど各地に言い伝えがある「座敷わらし」が出るとされる大部屋「槐(えんじゅ)の間」だ。

 目撃談や宿泊後に成功したという多数の著名人のエピソードなどから人気で、「3年先まで予約が入っている」(地元の旅館関係者)という。

 4日夜、この部屋に泊まっていたのは、名古屋や神奈川県から14人で来ていたグループ。出火に気づいた神奈川県藤沢市の岡西創(はじめ)さん(35)が、疲れて「槐の間」で寝ていた他のメンバーをたたき起こし、着の身着のままで旅館を飛び出し、ワンボックスカー2台に分乗して避難したという。岡西さんその際、激しく燃え上がる火災の写真を撮影した。

 妻の智美さん(36)は「座敷わらしを見たくて3年前に予約した。何か起こると思いながら泊まったが火災に遭うとは…。でも全員無事だったのは座敷わらしのおかげかもしれない」と話した。

 宿泊客らは近くの旅館「おぼない」に避難。同旅館のおかみ、大津勢子さん(71)は、「とにかく緑風荘さんのお客さんに不自由がないようにと受け入れた」としたうえで、「温泉街は宿泊客が減り厳しいが、各旅館がサービスや内装に工夫を凝らしていた時期だっただけに、座敷わらしで有名になった緑風荘さんの火災はお気の毒だし温泉街にとっても残念だ」と話した。

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年10月05日 17:30

どこまで行くのか。。。

■新オプションで検索結果に20秒前のコンテンツも
グーグルとTwitterはリアルタイム検索で激突するか

 グーグルがリアルタイム検索で、また一歩 Twitterに詰め寄ったようだ。2009年10月1日、同社は9つの検索オプションを公開した。検索時点から1時間以内のコンテンツだけに絞り込むフィルタや、買い物関連情報を優先するフィルタ、書籍・ブログ・ニュースに絞り込むフィルタ、自分の過去のページ訪問履歴から、過去に訪問したページに絞り込んだり、逆に未訪問のページに絞り込むフィルタなどを利用できる。

 1つの注目ポイントはリアルタイム検索だろう。
google01.png 新しい検索オプションを使うと、最短で十数秒前の最新コンテンツが表示される

 これまで、5月に導入した検索オプションには時系列関連のオプションとして、

* 「Recent results」(最近の結果)
* 「Past 24 hours」(24時間以内)
* 「Past week」(1週間以内)
* 「Past year」(1年以内)

が選べたが、これに加えて、

* 「Past hour」(1時間以内)
* 「Specific date range」(特定の期間)

が指定できるようになった。例えば、ある語彙で検索し、直近の話題に限定したければ、「Search options→Past hour」と選択することで、過去1時間に作成、更新された検索結果のみを表示させることができる。特定の期間のページに絞り込むほうは、例えばある企業の2004年夏ごろのニュースを探したり、ある製品の発売日時を探している、といったケースで役立つ。ちなみに、日本語版にはないが、英語版の検索には “タイムライン”と名付けられた機能があって、横軸を時間、ヒットする件数を縦軸にしたヒストグラムを表示して、2004年→第3四半期→9月というようにドリルダウンしながら絞り込む機能もある。

timeline.png ヒストグラムを見ながら検索対象を特定の期間で絞り込んでいくこともできる

最短で十数秒前の新規コンテンツも表示

 やってみれば分かるが、リアルタイム性の高い検索は従来の検索とはかなり異なる。

 @ITらしい検索例(実は私自身の例でしかないが)で言えば、JRuby for Goolge App Engineのライブラリの対応状況について知りたいとき、ふつうに検索すると、いちばん良く情報がまとまっている解説や、初期リリース発表の情報がトップに出てきてしまう。ところが、JRubyのように開発が活発で動きの速い分野だと、こうしたページの情報はすでに古くなっているケースが多々ある。こうしたとき、1週間以内の情報に限定したり、「Recent results」で新しいものから順に並べることができれば、より直近の情報にアクセスしやすくなる。

 昨日ついに10万人規模のベータテストが始まった「Google Wave」で言えば、通常の検索と、リアルタイム性の高い検索の違いはもっと鮮明だ。

 TwitterでGoogle Waveを検索すると、1秒間に数件〜十数件程度のつぶやきがあって(2009年10月2日現在)、それが検索結果に加わっていくのが分かる。そして誰もがベータテストアカウントの招待を熱狂的に待っている様子も分かる。“人々の口の端に上る”というのがハッキリと視覚化されて興味深い。Twitterで多くの人がつぶやくようなネタでは、似たような情報(リンク)や個人的感想が多く、S/N比はかなり悪い。しかし、いずれこのリアルタイム検索が広告と結び付く可能性を考えると、そのポテンシャルは計り知れない。つぶやきの自然言語処理を行うことで、ポジティブ/ネガティブな発言を拾い出すこともできるだろう。また、もう少しニッチな情報であれば役立つつぶやきをしている人を見つけるのは容易だ。例えば私はいまLinuxカーネルの新しいスケジューラ「BFS」を Android端末に適用すると劇的に応答性が向上するという報告が気になっている。こうした「確かに速い」というような感想は、わざわざブログには起こさないかもしれないが、つぶやく人は多い(「bfs fast」でTwitterを検索)。これまでブログであれば、あるトピックについて2、3のエントリが目に付くところ、感覚的にはつぶやきはその10倍程度あって、これまで人々が画面の前で文字通りつぶやいていたようなことが可視化されているようだ。

 さらに、Twitter周辺ではTweetmemeのようにつぶやき情報を整理、分類した検索結果を提供するベンチャーが登場していて、この分野の可能性はまだまだ広がりつつある。Tweetmeemに類するサービスは、Scoopler、Collecta、Topsyなど雨後のタケノコ状態だ。
tweetmeme.png Twitterのつぶやきを整理して検索できるTweetmeme。つぶやき検索ではなく、よく参照されているリンク先を期間別、ジャンル別、つぶやき数の多さなどで絞り込める
scoopler.png Scooplerで検索するとTwitterのつぶやきがリアルタイムでAjaxで流れ込んでくる。右サイドには多くの人が言及しているリンクが一覧され、リアルタイム性と情報の重要度による検索をうまく両立させている

 通常の検索でGoogle Waveを調べれば、当然“本家サイト”や半年前の解説ページが出てくるだろう。グーグルはこうした検索でも、かなり前から“ユニバーサル検索”(検索クエリに応じて動画検索や地図検索などの結果も混ぜ込むこと)の一環としてニュース検索を上位に出すようにはなっている。このため、数日以内にニュースサイトが一気に報じていれば、それらニュースがトップに出てくるようなバランスの取り方はしている。しかし、Twitterのように最新情報が流れ込んでくるような新鮮さはない。

 一方、今回新たに導入されたオプションで1時間以内に限定すると、検索結果に「1分前、12分前、48分前……」というように、新鮮な情報だけが表示されるようになる。さらにここで「Sorted by date」(日付で並べ替え)をクリックすると、上位には数十秒前から1、2分前と、(必ずしも重要でないかもしれない)直近の情報が出るようになる。「Google」「wave」のような検索語であれば、少し間をおきながら検索ボタンをクリックするたびに結果が変わり、次々にWebの世界に情報が加わっていくさまが見て取れるほどだ。私が試した検索では最短で“16秒前”というページがあった。

そもそも“秒単位”は必要か?

 秒単位で更新される新しい情報や、その検索に意味はあるのか?そう疑問に感じる人が多いのではないか。グーグルのエンジニアたちもそうだったようだ。グーグル共同創業者のラリー・ペイジ氏は、この辺りの事情について、2009年1月にヨーロッパで行った会見でTwitterに対する見解を質問され、こう答えている(動画。ちなみに質問者はTwitterクライアントで注目されているSeesmicのCEO、ロイック・ル・マール氏。以下、翻訳は@ITの西村)。

 「人々はリアルタイムのものを強く求めていて、Twitterは非常にうまくやりました。われわれは秒単位で動かすという点では、比較的まずい仕事しかできていません。私はこれまで検索チームに対して秒単位の検索が必要だと頼んできたですが、『大丈夫ですよ、古くても数分前程度の話ですよ』と私を笑ったものです」

 「いやいや違う、それじゃダメなんだ、毎秒でないとダメだと言いました。今や(Twitterのおかげで)、彼らもそれを理解しました」(グーグル共同創業者のラリー・ペイジ氏)

 1月にこう答えて以来、5月に検索オプションを導入、さらに今回10月に「1時間以内」というオプションを追加してリアルタイム性を上げてきているというわけだ。

 ペイジ氏は、また情報の処理(おそらくランキング処理のこと)には時間がかかるもので、秒単位で出す検索結果は、数分の処理の後に出す結果ほど良いものにならないとしながらも、何が起こっていてるのかということについて、Twitter検索のように「感触」が分かるようにしなければならないのだと言っている。Twitter検索は情報検索という意味では雑音だらけだが、人々が何を考え、どう反応しているのかを眺めるという点では、きわめて有用な手段となる。それと同様のことを実現しようとしたのが、今回の検索オプションと言えそうだ。

 今回新たに加わったオプションでは、「1時間以内」を選択した段階では、上位には秒単位の結果は出てこず、過去1時間に登場した有力サイトの情報が上位に出て来る。ここでさらに時系列ソートをすると、(ホットなトピックであれば)上位に数十秒から1分程度のきわめて新鮮な情報が出てくる。上位に来るのはブログや掲示板などさまざまで、人々がどういう発言やアクティビティをしているのかが可視化される感じがある。20〜30秒おきに検索ボタンを押していると、そのたびに結果が変わり上位に新情報が加わるので、検索しているというよりもWebという世界の最新情報をリロードしている感覚に近くなる(日本語の検索結果はリアルタイム性がそれほど高くないので、試すなら時差を考慮しつつ英語でどうぞ)。

 Twitter検索に対する人々の熱狂を見て、リアルタイム検索を取り込みつつあるグーグルだが、当然両者には大きな違いがある。Twitter の個々の発言が個人的、あるいは小さなグループを前提にしたものが多いのに対して、グーグル検索の結果に出てくるのは、ブログや掲示板といった公的な場を意識した情報が多いという違いだ。両者の違いはきわめて大きい。端的に言えば、Twitter上のつぶやきのほとんどは、公的な場であるWebや現実世界に対して人々がリンクを張り、感想を述べるメタ情報といった感がある。もしこの対立軸が成立するのだとすれば、グーグルの検索がいくらリアルタイム性を上げていっても、Twitter検索とは異なる性質のままになるだろう。現に、グーグルの検索ではアカウント名でも入れない限り、Twitterのつぶやきが検索結果に出てくることは、きわめてまれだ。今後はどうか分からないが、今のところグーグルとTwitterが直接競合するということにはなりそうもない。

 リアルタイム性を取り入れるグーグルだが、Twitter検索のように本当の意味で秒単位となっていくかどうかは分からない。技術的制限はもちろん、ペイジ氏は、そうした秒単位の検索の価値について疑問を呈しているからだ。「誰もが秒単位で物事を見る必要があるかは分からないし、それが正しいモデルかどうかも私にはよく分からない」(ペイジ氏)。

通常の検索とリアルタイム検索はまったく別物

 よく観察してみると、今回導入された9つの検索オプション(フィルタ)は、利用目的が相反するために、統一的な検索方法では対処しきれないニーズに応えるもののように思える。

 例えば、ショッピング情報の優先/非優先というフィルタは、その相反するニーズを解決する。商品名検索にはレビューやスペックなど商品情報を求めている場合と、購入前の価格の下調べ、あるいは購入そのものを目的としたものがあって、これらは検索クエリからは判定しづらい。

 「訪問済み/未訪問」を区別するフィルタも、まったく相容れないニーズに対応するものだ。つまり、調べ物をしているときに検索クエリを工夫していると、何度も同じサイトをクリックしてイライラすることがある。そういうとき「未訪問」だけに限定したいというニーズはあるだろうが、現状、フィルタを用いた方法以外でそれをすることは難しい。

 まったく同様に、時間軸をある程度無視して、もっとも読むべきコンテンツやサイトを上位に持ってくる従来の検索と、リアルタイム性の高い検索は、相容れない。例えば数日以内の動向を知りたいときに、Wikipediaのリンクを提示されても困る。逆に何の予備知識もない状態では、リアルタイムの最新情報よりも、まず基本情報や基本サイトを提示してもらったほうがうれしい。

 ブログや掲示板、Twitterなど情報更新の容易なCMS、あるいはCGMの登場によって、Webの世界はリアルタイムコンテンツという大きな領域が登場しつつある。その領域を対象として、さまざまなベンチャーが新検索サービスを試みている。今回のグーグルのオプション追加には、このリアルタイム検索という新領域に対する検索の巨人グーグルの回答が含まれている。

[アットマーク・アイテイ]

Posted by nob : 2009年10月04日 23:48

。。。

■秋の連休、GWより渋滞
最長60キロ、JR乗客も増加

 高速道路各社とJR各社、日本航空は24日、秋のシルバーウイークの利用状況を発表した。

 高速道路は19〜23日、全国で30キロ以上の渋滞が66回発生。今年5月のゴールデンウイーク(GW、2〜6日)の55回を上回った。最も長い渋滞は、下り線では21日、東北道・佐野サービスエリア(栃木県)付近で発生した60・1キロ。上り線では22日、東名高速・大和トンネル(神奈川県)付近で55・3キロに達した。

 また、18〜23日の東北・上越新幹線や特急列車などの乗客は計275万人で、GW(1〜6日)の257万人より7%多かった。東海道新幹線は195万人で、GWより8%増。

 日本航空によると、国内線搭乗率は、羽田発ではピークが19日で97・4%、羽田着のピークは23日で95・7%だった。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年09月27日 23:17

理念と信念があっても当選できない、、、どちらもなくともカネがあれば当選できる現状、、、ネットによる選挙活動の解禁は政治を変える。。。

■ブログ市長書類送検 どうなる「ネットと公選法」

 「ブログは単なる自分の日記であって、その更新は公職選挙法違反には当たらない」。昨年8月の阿久根市長選でブログ更新を問題視された竹原市長は、当時から違法性がないと主張していた。産経新聞の取材にも今月中旬、「公選法には、どこを読んでもブログ更新が違反になるとは書かれていない。官僚が勝手に解釈しているだけだ」と持論を展開した。

 選挙告示後のブログ更新が公選法に抵触する疑いがあるとして、竹原氏が全国で初めて書類送検されたことで、市長職の失職もあり得る事態となった。ただ、竹原氏の“過激”な主張が、ブログでだれもが情報発信できる時代の選挙の在り方について、問題提起の役割を果たしていたことは否めない。

 選挙期間中のブログ更新に限らない。8月の衆院選では、当選した候補者が自身のホームページで当選を報告したことが問題になった。公選法では自筆の手紙などを除き、選挙後のあいさつ文書の配布や掲示を禁止しているためで、地元選管が「公選法に抵触する可能性がある」とし、候補者側も「公選法に対する認識が不足していた」として、記述を削除している。

 こうした事例は公選法の理解不足から生じているケースも少なくないが、中には「ネットを利用した方が安上がりになるから」(選挙関係者)という本音も聞かれ、ネットと公選法の関係について議論の高まりを期待する声は多い。検察当局が、竹原氏の公選法違反について、どのような判断を下すかも注目される。(花房壮)

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年09月27日 23:12

これらは結局は補償の問題、、、たとえさらに費用はかかろうとも中止することに意義がある。。。

■ダムに翻弄され43年 五木村民、中止表明に思い複雑

 「冗談じゃない」「これでよか」——。県南部に計画されていた川辺川ダムの水没予定地の五木村の住民は26日、建設中止を表明した前原国交相を複雑な思いで迎え入れた。計画発表から43年。ダムに翻弄(ほんろう)され続けた村民は、何よりも村の再建を望んでいる。

 「『政権が代わったから中止』と言われても受け入れられない。国にだまされた思いだ」

 村内で民宿を営む土肥康之さん(62)は、ダム計画を巡る国の方針転換に怒りをあらわにした。

 土肥さんは約20年前、両親や家族計7人で先祖代々住んだ水没予定地を離れ、高台の代替地へ移った。建設業や林業などを営んでいたが、移転を機にダム湖予定地のそばに民宿を開業。「ダム湖畔に建つ宿として観光客でにぎわう」と、夢を膨らませていた。

 民宿は観光客のほか、ダム関連工事の関係者で一時期、連日満員になるほどにぎわった。しかし、蒲島郁夫知事のダム反対表明で、村の道路付け替えや代替農地の整備などが一時ストップし、工事関係者が激減、苦しい経営状態が続く。

 「計画中止になれば、ダムを前提にした多くの村民の人生設計が狂う。湖畔の宿も幻に終わるのか……」と寂しそうにつぶやく。

 26日は、前原国交相との意見交換会にも出席したが、「『ダム関連事業は進める』と言われたが、村がダム建設を受け入れた時の条件として示した村づくりのための施策をすべて実現してくれるだろうか、不安が残る」と語った。

 「ダムができなくなるなら、よかですなぁ」

 村中心部の水没予定地・頭地地区にただ1世帯残る尾方茂さん(82)は26日、いつものように農作業をした。妻チユキさん(77)と築約130年の木造住宅で暮らし、自宅近くの田畑で米や野菜を育て、ミソや豆腐、こんにゃくを手作りするほぼ自給自足の生活。

 ダム計画には1966年の発表当初から反対し、76年に住民らが建設省(現国土交通省)に計画の取り消しを求めた訴訟にも参加した。

 84年に訴訟が和解し、多くの住民が代替地や村外に移り、尾方さんも移転を勧められたが「先祖から受け継いだ土地や農業から離れたくない。ダムができるかどうかはっきりするまでここに残る」と動かなかった。

 かつて民家や畑があった自宅周辺は更地となり、人の背丈ほど伸びた雑草が茂る。「寂しくなっても、ここで暮らせれば、それでよか。国は早く農地を造成し、以前の姿に戻してほしい。そうすれば、村が元気になる」と語った。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年09月27日 22:58

新型なのだから。。。

■タミフル効かない新型インフル28例…WHO

 【ジュネーブ=平本秀樹】世界保健機関(WHO)は25日、新型インフルエンザで、抗ウイルス薬タミフルが効かなくなる耐性ウイルスが全世界でこれまでに28例見つかったことを明らかにした。

 WHOは、周囲に感染者が出た際に症状がなくてもタミフルをのむ「予防投与」と、免疫に障害のある患者への投与という二つの場合、耐性ウイルス発生のリスクが高まると指摘。28例のうち12例が予防投与、6例が重度の免疫障害がある患者だったと説明した。

 対策として、抗ウイルス薬の予防投与は行わず、注意深く観察を行ったうえで、感染の兆候が出てから投与することを推奨。耐性ウイルスが疑われる場合、タミフル使用を中止し、もう一つの抗ウイルス薬リレンザに切り替えるよう求めている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年09月26日 23:03

自国の経済格差の是正もおぼつかないのに。。。

■G20、世界経済の不均衡是正へ政策協調で一致

[ピッツバーグ 25日 ロイター] 米ピッツバーグで開催されていた20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)は25日、持続力ある回復を確実にするまで景気刺激策を継続するとともに、世界経済の不均衡是正に向けて政策の協調・相互監視などに各国が取り組むことを表明した共同声明を採択した。

 金融危機の再発防止に向け、「金融情勢の改善と景気回復」を前提に、銀行の自己資本比率規制の強化を2012年末までに段階実施することで一致した。新興市場国の経済的な影響力が増すなか、G20は今後、国際的な経済協力を議論する中心的なフォーラムとして、定例開催することも決まった。

 <金融・経済危機は大きく後退、出口戦略は時期尚早>

 金融サミットに出席した首脳らは、金融サミット開催のきっかけになった世界的な金融・経済危機が、これまでの各国の協調や政策努力などにより、大きく後退した点を強調。議長を務めたオバマ米大統領は「われわれが実施した大胆で協調した行動によって数百万の雇用が救われ、創出された。われわれは、危機が発展途上国に波及するのを食い止めた」と成果を口にした。

 世界経済に底打ち感こそ出始めたものの、先行きの持続的な回復に自信が持てないのも各国の共通認識だ。会議では、回復が確実なものになるまで景気刺激策を継続することが不可欠との見解を共有。これまで各国が景気刺激のために行ってきた「例外的な措置」からの出口戦略について「早過ぎる解除を避ける」(ブラウン英首相)、「世界の危機は終わっていない。いかなる国も景気対策をやめるべきではない」(ブラジルのルラ大統領)とし、出口戦略の議論こそ継続するものの、実行段階にはほど遠い状況にあることも鮮明となった。

 <不均衡是正に政策を相互監視、鳩山首相「経済を内需振興に転換」>

 世界経済の持続的な成長の実現に向けて、米国が提案していた世界経済に存在する不均衡の是正に取り組む方針でも一致。「財政・金融政策などを持続可能で均衡ある成長と整合的とする」ために協調するとし、具体的には「強固で持続可能かつ均衡ある成長のための枠組み」を立ち上げ、各国の政策を相互監視するプロセスを11月までにスタートさせる。

 中国など輸出大国の内需拡大、米国の財務削減や貯蓄率向上などが求められることになるが、オバマ米大統領は今回の合意形成を「持続成長のための大きなステップ」と評価。ブラウン英首相は「国際経済管理の新時代の幕開け」と表現した。

 鳩山由紀夫首相は「今まで以上に消費を刺激する施策を大胆に行わなければならない。内需振興に思い切って政策を転換させていく」とし、鳩山政権が打ち出している「子ども手当」やガソリン税の暫定税率廃止などで内需拡大を図っていく考えをあらためて表明した。

 <自己資本規制強化、景気回復前提に2012年末までに>

 一方の重要テーマとなった金融監督・規制の強化については、声明において「危機以前に見られた過度なリスクテイクに戻ることは許されない」と強い決意を表明。デリバティブ(金融派生商品)や格付機関、ヘッジファンドに対する規制強化のほか、銀行に対して資本の増強や質の向上などを要請した。

 このうち見直しが検討されている銀行の自己資本比率規制では、資本充実のための新たなルールを2010年末までに策定するとし、実施について「2012年末までを目標に、金融情勢が改善し景気回復が確実になった時点で段階的に行われることとなろう」とタイミングを明記した。

 また、金融機関の報酬制限については「報酬政策・慣行の改革は、金融安定の増進のため必須」と位置づけ、1)複数年に渡るボーナス保証を避ける、2)報酬政策・体系に開示義務を課す――などを指摘した金融安定理事会(FSB)の勧告を支持した。 

 <G20サミットを定例化、新興国の影響力を反映>

 G20首脳は同会合を国際的な経済協力を議論する中心的なフォーラムと位置づけることでも合意し、世界的な金融・経済危機への対応を目的に始まったG20サミットが定例化される。今後は2010年6月にカナダ、同11月に韓国で開き、2011年にはフランスで開催する。

 新興市場国の存在感の高まりを反映したものだが、ブルッキングス研究所のシニアフェロー、コリン・ブラッドフォード氏は「国際政治上、重要な国・地域を加える象徴的な動きだ。国際経済協力、多国間決定プロセス、国際協調の新たな枠組みの構築だ」と評価した。

[ロイター]

Posted by nob : 2009年09月26日 22:52

間接方式は然れども、、、それ以前にこれは教育の構造改革という次元の問題。。。

■高校無償化「間接方式」…来春実施へ現実路線

 鳩山新政権が政策の柱に据えた高校授業料の実質無償化。その焦点だった給付方法について、川端文部科学相は25日、民主党が主張した各家庭への直接給付ではなく、自治体や学校法人に給付するなどの「間接方式」とする方針を表明した。

 文科省の主張も考慮して現実路線に転換した形だが、背景には、来春の円滑な無償化実施が新政権の最重要課題の一つであることや、政権交代前から同省が根回しを行っていたことがありそうだ。

 25日の記者会見で、川端文科相は「理念としては個人受給だが、個人に現金が渡るようにするのは煩雑。市町村の手間暇がかからないのが望ましい」と述べ、より円滑な実施を重視する姿勢を見せた。

 無償化は、教育関係者や保護者におおむね好意的に受け止められており、「新政権の政策では比較的実現しやすい内容」(同省幹部)。鳩山首相からの指示書でも冒頭に置かれ、いかにスムーズに実現できるかが課題だった。

 大きな壁になったのが、給付方法だ。民主党案では、市町村から各家庭に授業料分を給付する形だったが、「事務作業が膨大で現実的ではない」(森民夫・全国市長会会長)などの声が上がっていた。

 文科省は8月初旬、省内に特別チームを結成、政権交代後を見据えた無償化の検討を始めた。自公政権に配慮して会議は開かず、電話や電子メールを秘密裏にやり取りしたという。その中で、直接給付では事務経費が数百億円にのぼるなどの問題が判明していった。

 民主党側は当初、「負担軽減を実感してもらうには直接給付」(党関係者)と考えていたが、同省から何度か相談を受けるうち、「国民の合意が得られない」と判断した。総選挙前、同党側から同省に、「来年4月実施に間に合うよう準備を」と指示があったという。

 ただ、今も給付の詳細な制度設計には着手できておらず、4500億円とみられる財源確保など課題は山積している。同省幹部は、「実施が半年後に迫り、焦りはあるが、政務三役の指示を待つしかない」と話している。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年09月26日 22:48

私も長年そうしています。。。

■トイレ:自宅で男性小用、3分の1は「座って」 大幅増加

 TOTO(北九州市)が24日発表した男性の小用に関するアンケートによると、自宅トイレで「洋式便器に座ってすます」と答えた人が33.4%と全体の3分の1に上り、前回(04年)の調査(23.7%)より9.7ポイント増加した。その理由では「尿が飛び散らないから」が約7割を占めており、同社は「きれい好きな男性が増えている」とみている。

 調査は今年5月、インターネットで全国の20歳以上の男性500人に実施した。洋式便器に座ってするとの回答は、年代別では50代が41%で最も多く、次いで40代(36%)、20代(31%)、30代(30%)と続いた。

 座ってする理由(複数回答)では「尿が飛び散らない」が69.5%。次いで「姿勢が楽」(45.5%)、「掃除が楽になる」(43.1%)だった。

 一方、「洋式便器に向かって立ってする」は前回調査(65.4%)より8.2ポイント減少し、57.2%と6割を割り込んだ。立ってする理由では「そういうものだと思っている」(82.2%)がほとんどで、他は「姿勢が楽」(28.7%)、「早く済む」(20.6%)だった。【中園敦二】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年09月25日 23:41

おおっ。。。

■世界初、HIV感染防止効果を証明

 タイ・バンコクで24日、ワクチンの接種でエイズウイルス(=HIV)への感染率が下がったとする臨床試験の結果が出た。

 アメリカとタイの研究機関が既存の2種類のワクチンを混合し、タイで臨床試験を行った結果、ワクチンを接種したグループは、接種していないグループに比べ、HIVの感染リスクが約3割低かったという。

 ワクチンによるエイズウイルスの感染防止効果が証明されたのは、世界で初めて。

[日テレNEWS24]

Posted by nob : 2009年09月25日 23:36

元来土地は誰のものでもない。。。

■日露首脳会談:北方領土問題、鳩山首相「現世代で解決」 交渉加速で一致

 【ニューヨーク上野央絵】鳩山由紀夫首相は23日昼(日本時間24日未明)、ニューヨークでロシアのメドベージェフ大統領と初会談した。北方領土問題について、首相は祖父の鳩山一郎元首相(故人)が署名した日ソ共同宣言(1956年)に触れ、「我々の世代で最終的に解決し、平和条約が締結されるよう大統領のリーダーシップに期待したい」と協力を求めた。大統領は「平和条約交渉を一層精力的に行いたい。領土問題を含めた新たな道筋を付けるよう努力したい」と応じ、交渉を加速させることで両者は一致した。

 両首脳は北方領土問題解決に向け、次回の首脳会談を11月にシンガポールで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の際に行うと確認。ロシア側の提案を受けて外相レベルでの定期協議を早期に開始することでも合意した。

 ただ具体論では、鳩山首相は「56年の訪問時、祖父は『2島引き渡しでは解決できない』ということで、平和条約は締結できなかった。締結できないのは両国にマイナスだ」と指摘し、日本の従来の立場を説明。大統領は「過去の遺産を政治的に解決することは可能と思う」と語ったが、「双方が極端な立場を離れて対応すべきだ」とも述べ、歯舞・色丹両島の引き渡しを明記した日ソ共同宣言に基づく解決を求めた。首相は「極端な立場とはどういう立場か。今後議論していく必要がある」と応じた。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年09月25日 23:31

道筋は誤りであろうとも、、、目標への第一歩には違いない。。。

■「核なき世界」決議採択 安保理首脳会合

 【ニューヨーク=加藤美喜】国連安全保障理事会は24日午前(日本時間同日午後)、オバマ米大統領を議長に核不拡散・削減をテーマにした初の首脳会合を開き、「核なき世界」実現への決意をうたった決議案を全会一致で採択した。

 米大統領が安保理会合の議長を務めるのは初めて。会合では全15理事国の首脳が5分ずつ意見を表明。冒頭、オバマ大統領は「われわれは民族やイデオロギーの違いを超え、結束できる」と述べ、4月のプラハ演説で自ら示した核廃絶への決意を、安保理全体で共有するよう要請した。

 決議は冒頭で、「核なき世界」に向けた条件を構築する決意を表明。核拡散防止条約(NPT)を核不拡散体制の礎石とし、非加盟国に加入を要請する。また米ロの核軍縮交渉を歓迎、すべての国が核実験を行わず、包括的核実験禁止条約(CTBT)に署名・批准し、同条約が早期発効することを求めた。

 核開発を続ける北朝鮮、イランに対しては、過去の安保理制裁決議を再確認。名指しは避けながらも、「不拡散体制に対する重要な挑戦」として両国に懸念を表明、各国に制裁決議の着実な履行を呼びかけている。

 安保理会合と並行して、CTBTの第6回発効促進会議も24日、国連本部で2日間の日程で開幕。会議には100カ国以上から外相級が出席し、未批准の米国も10年ぶりに参加した。

 CTBTの発効には発効要件国44カ国の批准が必要だが、米国、中国、イスラエル、イラン、インド、インドネシア、エジプト、パキスタン、北朝鮮の9カ国が未批准。25日には、これらの国々に早期批准を求める最終宣言を採択する予定。

(中日新聞・東京新聞)

[東京新聞]


■核なき世界へ 保有国の軍縮が不可欠

 世界の安全の責任を担う国連安保理の各国が、初めて全会一致で核廃絶をうたった決議案を採択した。

 オバマ米大統領が掲げる「核兵器のない世界」の実現に向け、歩調を合わせる意味は大きい。核廃絶・不拡散の流れが大きな潮流となることを期待したい。

 ただし、冷静な視点も欠かせない。決議は核拡散防止条約(NPT)を「核不拡散体制の礎石」と位置付けた。NPTとは核保有を米国、ロシア、英国、フランス、中国の5カ国だけに限定する国際条約である。

 この5カ国を含め、核保有国が本気にならなくては核廃絶の道は見えてこない。決議はただのアピールで終わってしまう。

 今回の決議はNPT非加盟国に参加を呼び掛け、5核保有国に核軍縮交渉促進を求めてはいるけれど、どんな手順で核をなくすのか、といった具体策までは打ち出せていない。どう実現していくかがこれから問われる。

 世界にはインド、パキスタン、イスラエルといった、NPTに加盟していない事実上の核保有国が存在する。北朝鮮やイランも核開発を続けている。テロリストに核が渡る危険性も増している。

 「核なき世界」というオバマ大統領の理想を実現するには、壁はまだまだ高い。

 今回の安保理会合は米国が主宰し、決議案を出した。核物質や核技術の拡散を「安全保障上の最大の脅威」と受け止めていることが背景にある。米国だけで対応するのも難しく、国際社会を巻き込んで核廃絶に取り組んだ方が国益にかなうという実利的な計算も働いているようだ。

 とはいっても、核廃絶の機運が高まってきた意義は重い。オバマ政権は核爆発を伴うあらゆる核実験を禁止する包括的核実験禁止条約(CTBT)の発効促進会議にも10年ぶりに復帰し、言行一致の強い意思を示した。

 鳩山由紀夫首相も安保理の会合で、非核三原則を堅持する考えをあらためて表明し、核廃絶運動の先頭に立つ決意を示した。唯一の被爆国としての役割を果たしていきたい。

 核拡散の危険性が高まり、NPTがほころびを見せ始めた背景には、5核保有国が軍縮を怠ってきたことが響いている。5カ国はその反省に立ち、責任を持って核軍縮に取り組まなくてはならない。

 5カ国が核の独占体制を目指していると受け取られるようでは、核拡散を防ぐのは不可能だ。

[信濃毎日新聞/26日追加]

Posted by nob : 2009年09月25日 23:22

思惑はどうであれ対話は最初の一歩、、、そして解決への唯一の道筋。。。

■米中首脳会談 北朝鮮との直接対話示唆 オバマ大統領

 【ニューヨーク=有元隆志】オバマ米大統領は22日、ニューヨーク市内のホテルで、中国の胡錦濤国家主席と約1時間半会談し、米中間の通商問題や北朝鮮やイランの核問題などについて話し合った。胡主席は米政府が中国製タイヤにセーフガード(緊急輸入制限)の発動を決めたことに懸念を表明。オバマ大統領は「この問題で(米中間で)違いはあるが、自由貿易を維持し、保護貿易に反対する立場に変わりはない」と明言した。オバマ大統領は北朝鮮との直接対話に踏み切る可能性にも言及した。

 オバマ大統領は会談冒頭、「中国との協力で広範囲にわたる関係を続けていきたい」と述べた。胡主席も「良好な中国と米国との関係は両国の利益となるだけでなく、アジア太平洋地域の平和と繁栄にも貢献する」と応じた。

 米政府高官によると、両首脳は中国製タイヤへのセーフガード発動問題を踏まえ、貿易問題に対処するため、緊密な話し合いをする必要があるとの認識で一致した。

 北朝鮮問題に関し、オバマ大統領は核問題をめぐる6カ国協議の継続と、北朝鮮が核放棄に向けた6カ国協議の合意を順守する必要があるとの認識を確認した。大統領は米朝直接対話については、「(6カ国協議の)枠組みの回復につながるならば有効かもしれない」と述べた。

 大統領はまた、北朝鮮の核、ミサイル実験を受けて採択された国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議を着実に履行すべきと強調。大統領は決議履行で米中が結束しなければ「北朝鮮に(核実験やミサイル発射などの)悪い行いをする余地を与える」と指摘した。

 イランの核問題について大統領は、「北朝鮮への対応と同じような協力をしていきたい」と述べ、制裁などで中国側が歩調をあわせるよう求めた。米政府高官によると、オバマ大統領は米国にとりこの問題が重要であると強調した。同高官は近く国連安保理常任理事国にドイツを加えた6カ国とイランの協議が行われるのを前に、「中国側もわれわれがいかにこの問題を重視しているかを理解したと思う」と語った。

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年09月23日 22:43

人は、、、

自身への無償の、、、

そして無限の愛を知って、、、

初めて本当に強くなれる。。。

Posted by nob : 2009年09月22日 02:22

高齢化社会に向けての価値観と生活様式の変革のとき、、、生涯労働環境の整備が急務。。。

■女性4人に1人が65歳以上…高齢者人口推計

 「敬老の日」にちなんで総務省は20日、日本の65歳以上の高齢者人口の推計(9月15日現在)を発表した。

 女性の高齢者は1659万人で、女性人口に占める割合は25・4%(前年比0・7ポイント増)と初めて25%を超え、4人に1人が高齢者となった。

 男性の高齢者は1239万人で、男性人口の19・9%(同0・6ポイント増)を占め、ほぼ5人に1人が高齢者となった。

 高齢者人口は前年比80万人増の2898万人で、総人口(1億2756万人)に占める割合は前年比0・6ポイント増の22・7%。ともに比較可能な1950年以来、過去最高となった。

 年代別では、70歳以上は2060万人(前年比44万人増)。後期高齢者医療制度の対象となっている75歳以上は、前年比50万人増の1370万人(男性519万人、女性851万人)で、総人口の10・7%となった。

 80歳以上は、前年比39万人増の789万人(男性267万人、女性522万人)で、長寿になるほど女性の割合が増えている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年09月20日 23:10

。。。

■マイケル・ジャクソンさん:遺児 小遣い月額546万円

 6月に急死した米歌手マイケル・ジャクソンさん(享年50)の7~12歳の3児に、小遣いなど生活費としてマイケルさんの遺産から毎月計約6万ドル(約546万円)が支払われることになった。AP通信が17日、裁判所から開示された文書の内容として報じた。1人当たり約2万ドル(約182万円)相当。子供3人の養育権を持ち、現在一緒に暮らすマイケルさんの母キャサリンさんも月約2万7000ドル(約246万円)を受け取る。家政婦や運転手の給料、衣服代などに使うという。

 遺産からの支出には、正式な遺産管理人が決まるまで裁判所の許可が必要。キャサリンさんが子供たちと自身の生活費を遺産から支給するよう裁判所に申し立て、8月に認められていた。キャサリンさんは、年間に子供たちの世話で31万5000ドル(約2870万円)、娯楽などの支出に16万ドル(約1460万円)が必要としていた。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年09月19日 23:17

のりピーよりもはるかに事態は深刻。。。

■押尾、女性死亡でも立件へ 過失致死容疑の適用も視野に

 麻薬取締法違反の罪で起訴された俳優の押尾学被告(31)について、殺人事件を扱う警視庁捜査1課が、一緒にMDMAを服用し死亡したとみられるホステスの女性(30)の死亡について立件を視野に本格捜査に乗り出したことが分かった。女性の異変から通報まで約3時間も経過したことや、遺族の処罰感情を踏まえた判断とみられる。

 捜査関係者によると、2人は8月2日午後6時30分ごろ、2人でMDMAの錠剤を服用し、直後女性の体に異変が発生。押尾被告は午後7時ごろ、関係者に「大変なことになった。女性の意識が戻らない」などと連絡し、関係者が40分後に到着した後、女性に心臓マッサージをしたという。その後、1人でマンションを後にした。

 捜査1課は、異変から通報まで約3時間が経過するなど一連の対応によって、女性の生死が左右された疑いがあるとみており、保護責任者遺棄致死や過失致死容疑の適用を視野に捜査を進めている。また、マンションの植え込みから女性の携帯電話が見つかっており、証拠隠滅の疑いもあるとみている。

[ZAKZAK]

Posted by nob : 2009年09月19日 23:07

昨今の事業はますます短命に。。。

■ウィルコム:事業再生ADR申請で最終調整 立て直しへ

 PHSのウィルコムが、私的整理の一種の「事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)」を申請する方向で最終調整していることが19日分かった。三菱東京UFJ銀行など取引行に約1000億円の債務の返済期限の延期などを要請する方針。450万人の加入者が利用するPHSサービスを継続しながら、経営立て直しを目指す。

 ウィルコムのPHS加入者数は、携帯電話との競争激化で8月は前年同月比1.5%減少。09年3月期連結経常利益は前期比3.2倍の66億円だったが、過去のPHS通信網の整備に伴う有利子負債1285億円を抱える。高速無線データ通信「XGP」を10月開始予定で、通信エリア拡大の設備投資に必要な約1400億円の資金調達が課題となっている。

 事業再生ADRは、裁判所でなく、民間の第三者機関「事業再生実務家協会」が企業と債権者との調整役を務め、再建計画を策定するもので、法的整理より手続きが短く、早期の事業再生が図れるのが特徴。来週中にも同協会の審査を経て、取引行などと債務返済期限の延期を含めた再建計画を策定する考え。【中井正裕】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年09月19日 23:03

徹底的にやってほしい。。。

■鳩山内閣、支持率75% 日経世論調査、発足時で歴代第2位

 鳩山政権の発足を受け、日本経済新聞社とテレビ東京は16〜17日に緊急世論調査を実施した。内閣支持率は75%で、政権発足時としては、2001年4月の小泉内閣の80%に次ぐ歴代第2位の高水準となった。不支持率は17%。民主党支持率は過去最高の58%に達した。「脱官僚主導」などを掲げた新政権に強い期待が寄せられていることが浮き彫りになった。

 内閣支持率は全世代で70%を上回った。最も低いのは20歳代の70%で、70歳以上は80%と最も高かった。男性の支持率は76%で、女性は 74%。民主党支持層の97%、連立を組む社民、国民新両党の支持層の95%以上の圧倒的な支持を得た。発足時の支持率は小泉政権の80%には及ばなかったが安倍政権(71%)、細川政権(70%)を上回った。

[日本経済新聞]


■初登庁の長妻厚労省を無視!大人げない対応に終始

 「脱官僚支配」を掲げて船出した鳩山内閣は、発足から一夜明けた17日、本格始動した。新閣僚は次々と省庁に入り、自公政権の前任者から引き継ぎを行った。年金記録不備問題などを厳しく追及して「ミスター年金」として名を上げた長妻昭厚生労働相も初登庁。しかし、出迎えた職員の拍手はなし。政と官、本格的な攻防が幕を開けた。

 長妻氏は午前10時すぎに登庁。公用車を降りると、正面玄関前で立ち止まり、出迎えた同省の水田邦雄事務次官とあいさつ。やや硬い表情で「よろしくお願いします」と2、3度頭を下げると、足早にエレベーターに向かった。200人近い職員らが登庁の様子を見守ったが、拍手は起きず、自公政権時代は恒例だった花束贈呈のセレモニーもなかった。

 「消えた年金記録」問題などを鋭く追及し、官僚主導から政治主導への転換を掲げる鳩山内閣の象徴的存在として入閣。舛添要一前厚労相から引き継ぎを受け、「引き続きご指導を。今度は追及される方なので」と緊張した面持ち。職員らを前にしたあいさつでは「皆様方は私に対していろいろな思いを持っているかもしれないが、今後は一丸となって信頼を回復し、国民に奉仕する役所に変えていきたい」と協力を求めた。

 関係者によると、鳩山由紀夫首相は当初、長妻氏に行政刷新相を打診。しかし、長妻氏が「年金問題をやらせてほしい。厚生労働副大臣でもかまわない」と一歩も引かなかったため、ポストを変更したという。組閣後の17日未明に首相官邸で行った記者会見で、年金記録不備問題への対処を問われると「2年間で人、モノ、金を集中的に投下し、国家プロジェクトとして取り組む」と強い意欲を見せた。

 官僚への厳しい姿勢で知られる長妻氏の大臣就任に、厚労省内は戦々恐々。官邸での会見は多くの職員がくぎ付けになって見守り、ある幹部は「今後どのような指示が来るか分からないので、気を引き締めないと」と話した。

[スポニチアネックス]


■長妻厚労相:年金記録問題で新たな調査指示

 長妻昭厚生労働相は17日午後、省内での初の会見に臨み、宙に浮いた年金記録問題の解決のため、新たなサンプル調査を指示したことを明らかにした。「解明済み」とされてきた死亡者の年金記録を調べ、遺族に受給権がないかどうか調べる。

 生活保護の母子加算復活については「なるべく早く」と明言。廃止前の仕組みに戻すかどうかは今後詰めるとした。また、全国精神障害者社会復帰施設協会の補助金不正流用問題についても、調査・報告を求めたという。

 雇用や医療など課題が山積する同省のトップに就任したことについて長妻氏は「年金、雇用も含めてセーフティーネットを張りめぐらせることが重要。国が保障する最低限度の生活とは何か、具体的に決めることも目指したい」と抱負を語った。【野倉恵】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年09月18日 15:34

止められない、、、止めたくない、、、既得権益当事者達のエゴ、、、原子力は地球を蝕む。。。

■ 島根原発のプルサーマル 14年度までに実施

 中国電力は17日、島根原発2号機(松江市鹿島町)でのプルサーマル計画について、2014年度までに実施する見通しになったと松江市に報告した。フランスの製造会社などと使用する燃料加工の契約が締結でき、今後の実施計画を立てることができたため。

 中国電力は16日、神奈川県横須賀市の原子燃料開発・設計会社を介し、プルサーマルで使用するプルトニウムとウランの混合酸化物(MOX)燃料を製造するメロックス社と契約した。松江市は今年3月、プルサーマル計画の了解にあたり、中国電力に燃料の品質管理の徹底などを要請。契約を締結した場合は報告するように求めていた。中国電力島根原子力本部の清水希茂本部長が、同市末次町の市役所を訪れ、松浦正敬市長に伝えた。

 契約では、品質保証活動が実施できると規定。中国電力は加工工場に社員を常駐させ、工程管理や品質を点検。監査時には現地の第三者機関が参加できるとした。

 また、経済産業省原子力安全・保安院も必要に応じて立ち入り調査できるように盛り込み、異常発生時の連絡態勢を整えることも求めた。

 中国電力によると、フランスに保有している再処理済みのプルトニウム0・4トンの約半分を使い、燃料集合体40体を製造。完成した燃料は海上輸送する。

 燃料輸送は警備面などから、国内の電力会社と共同で実施する可能性が高い。島根原発でのプルサーマル計画の開始時期は、輸送計画の影響が大きい。中国電力は「守秘義務があり、完成時期は明らかにできないが、稼働開始は限りなく14年度中になる」とした。

 清水本部長は「実際にメロックス社を視察したが、十分信頼に足りると判断した」とし、松浦市長は「製造過程でのトラブルがないようにしてもらいたい」とあらためて要請した。

 島根県の溝口善兵衛知事は「今後とも状況を良く把握し、適切に行われるように注視していく」とコメントした。

 中国電力は島根原発でのプルサーマル計画について当初、2010年度の開始目標を掲げていたが、今年6月、燃料製造や輸送スケジュールなどから15年度までに実施すると計画を変更していた。

[山陰中央新報]

Posted by nob : 2009年09月17日 23:27

二人で一人と思えばよいだけのこと。。。

■ぶれ目立つ鳩山氏=小沢氏、閣僚人事も左右?

 16日に発足する新政権の閣僚人事をめぐり、民主党の鳩山由紀夫代表の発言にぶれが目立っている。党内では、党と国会運営の実権を握る小沢一郎次期幹事長の「意向が働いているため」との見方がもっぱらで、「非小沢」系議員の間には警戒感も出ている。

 「鳩山氏と小沢氏の間で意見が合わないところがあるんだろう」。民主党のあるベテラン議員は、人事に関する鳩山氏の発言が一定しない原因をこう推測。「やっぱり好き嫌いもある」として、鳩山氏は各閣僚の人選に当たり、小沢氏との関係が良好かどうかを考慮せざるを得ないとの見方を示した。

 鳩山氏は衆院選直後、閣僚人事について「一気に首相指名後に決める」と明言した。しかし、3日に小沢氏の幹事長起用を早々と内定すると、その後は官房長官に側近の平野博文役員室長、副総理兼国家戦略局担当相に菅直人代表代行といった主要閣僚もそれぞれ内定。その段階では、7日の党幹部会で了承を取り付ける意向を示していた。

 ところが、幹部会では結局、社民、国民新両党との連立政権協議が続行中との理由から、主要閣僚の決定は先送りに。3党が連立で合意した9日には「今週中に(人事を)少しずつでもスタートしたい」と人選を加速させる意向を示したが、11日には「頭の中にはかなりできている。ただ、発表する段階ではない」と再びトーンダウンした。

 鳩山氏は10日、党役員と国会人事を一任している小沢氏と会談。小沢氏はこの後、側近議員に「正式に決まる前に何を決めるんだ。ちょろちょろと表に出さなくていい」と語り、さみだれ式に閣僚の内定を出す鳩山氏の人事手法への不快感をあらわにしたという。

 発言のぶれは、こうした小沢氏の考えに左右された結果との見方が党内には強い。鳩山氏は13日、閣僚の人選をほぼ終えたことを示唆したが、「非小沢」系の中堅は「15日の両院議員総会で『小沢幹事長』が正式決定するまでは、何も決まらないだろう」と解説した。

[時事通信]

Posted by nob : 2009年09月13日 23:54

まずは自ら実行を、、、でなければ絵に描いた餅。。。

■国連安保理:首脳会合 CTBT、早期発効を 米が決議案、非核へ決意安保理

 【ニューヨーク小倉孝保】核軍縮問題を議題にオバマ米大統領が議長を務める24日の国連安全保障理事会首脳会合で、米政府が「核軍縮・核不拡散のための決議案」採択を目指し、各国に決議草案を提示したことが11日、わかった。核実験全面禁止条約(CTBT)の早期発効を求めるなど、「核のない世界」を目指すオバマ大統領の強い意思を示す内容となっている。

 安保理常任理事国の一部が決議草案配布を認めた。毎日新聞が入手した草案は10日付で議長国(米国)が作成したもので、前文の中で、「核拡散防止条約(NPT)の目的に合わせ、核兵器のないより安全な世界のための条件作りを求めることを決意する」としたうえで、核関連物資がテロに利用されることへの強い懸念も表明している。

 そのうえで、本文の中で▽核不拡散に関する責任は安保理にあることを強調する▽すべての者にNPTのあらゆる義務を履行することを求める▽すべての国がCTBTに加盟し同条約が効力を発揮することを求める--などとしている。

 また、名指しは避けながらも北朝鮮による核実験などを念頭に、「最近、核不拡散体制への挑戦があり、安保理が国際的平和と安定に対する脅威と考えるに至ったことに、遺憾を表明する」としている。

 一部の安保理理事国によると、何らかの形で決議案を採択すべきだという点では、安保理内で合意ができつつあるが、CTBTについては、米国自身のほか中国も非加盟で、CTBT加盟を求める条項について中国などから修正要求の出る可能性がある。

 米国大統領が安保理会合の議長を務めるのは史上初めて。安保理首脳会合には新首相としてニューヨーク入りする民主党の鳩山由紀夫代表も出席を予定している。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年09月12日 23:47

武力行使はテロそのもの、、、また新たなテロを生み出すだけ、、、戦争に勝者はいない。。。

■テロとの戦い、決意新たに=国防総省追悼式で米大統領

 【ワシントン時事】オバマ米大統領は11日、大統領就任後初の同時テロ追悼式の演説を、ハイジャック機が激突した首都ワシントン郊外の国防総省で行った。オバマ大統領は「われわれへの野蛮な攻撃を行い、さらに(攻撃を)たくらむ者たちと戦う決意を新たにしよう」と述べ、テロとの戦いの重要性を訴えた。

 オバマ大統領は「(国際テロ組織)アルカイダとその仲間の過激派の追跡をためらうつもりはない。米国を守る仕事は決して終わらない」と語り、団結を訴えた。

 同時テロでは、乗っ取られたアメリカン航空77便が国防総省庁舎に激突し、乗客乗員59人と同省職員125人の計184人が犠牲になった。

 式典に先立ち、オバマ大統領とミシェル夫人はホワイトハウスで、世界貿易センタービルに最初のハイジャック機が突入した時刻に合わせて黙とうをささげた。

[時事通信]


■アフガン増派3000人、米が検討へ

 【ワシントン=黒瀬悦成】米CNNテレビは11日、ゲーツ米国防長官が、治安情勢の悪化が進むアフガニスタンに米軍部隊最大3000人を増派すべきだと判断し、近くオバマ大統領に進言して最終決断を求めると報じた。

 大統領は3月に米軍2万1000人の増派を発表し、駐留米軍は年末までに6万8000人規模まで拡大する予定。長官は今回、旧支配勢力タリバンによる路上での仕掛け爆弾攻撃などで米兵に対する脅威が急速に高まっているとして、追加派遣が必要との結論に達したという。

 駐留米軍のアフガン戦略を巡っては、マクリスタル司令官が、増派問題に関する具体的な勧告を盛り込んだ評価報告を長官に提出している。CNNは、長官は今回の増派判断を報告とは無関係としており、報告に基づき、オバマ政権が更なる増派に踏み切る可能性もある。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年09月12日 23:40

それ以前に、またそれと同時に、、、やるべきことは多々ある。。。

■地球温暖化対策:EU、途上国へ最大2兆円「支援の用意」--2020年時点

 【ブリュッセル福島良典】欧州連合(EU、加盟27カ国)の行政府・欧州委員会は10日、途上国の温暖化対策に2020年時点で年間約1000億ユーロ(約13兆3000億円)が必要になると算出し、EUとして年間20億~150億ユーロ(約2700億~2兆円)を支援する用意を表明した。EUが具体的な途上国支援額を打ち出したのは初めて。

 欧州委員会は、途上国の温暖化対策費のうち、途上国の負担(20~40%)、温室効果ガスの炭素市場での取引(最大40%)で賄いきれない約220億~500億ユーロ(約2兆9400億~6兆6700億円)を国際社会が支援すると見込んでいる。

 EUの負担分は温室効果ガス排出量と域内総生産(GDP)に基づき、国際支援全体の10~30%とはじき出した。EUは日米などにも応分の負担を求めていく方針だ。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年09月11日 23:44

炭素税導入には賛成できても、、、その公平性には疑問が。。。

■フランス、2010年から炭素税導入

【9月11日 AFP】フランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領は10日、地球温暖化対策として2010年から炭素税を導入すると発表した。家計への負担が増えるとして反対する世論を押し切るかたちとなった。

 家庭や企業で消費される石油、ガス、石炭を対象に、排出される二酸化炭素(CO2)1トン当たり17ユーロ(約2300円)が課せられる。CO2排出削減を促すため、課税率は段階的に引き上げられる。

 炭素税導入により、平均的な家庭の暖房費は年間最高174ユーロ(約2万3000円)、無鉛ガソリン1リットルあたりの価格は0.04ユーロ(約5円)高くなる見通し。

 サルコジ大統領は炭素税の導入は国庫の赤字を補うためのものではないと強調し、歳入増加分の一部は他の税金の軽減などで国民に還元すると説明した。新税導入による歳入の増加は年43億ユーロ(約5800億円)と見込まれる。

 炭素税導入をめぐっては、数週間にわたり激しい議論が交わされてきた。政府右派からは厳しい家計状況にある国民からの反発を招きかねないと懸念する声も上がっていた。

 欧州では1990年のフィンランドを皮切りに、スウェーデン、デンマークが炭素税を導入している。(c)AFP/Nadege Puljak

[AFPBBNews]


■地球温暖化対策:県の炭素税導入、「反対」47.7%--県民アンケート/神奈川

 県は11日、温室効果ガスである二酸化炭素の排出量に応じて課税する独自の炭素税の導入に関する県民アンケート結果を発表した。反対が47・7%で賛成の34%を上回り、家計の負担増を避けたい県民世論が浮かんだ。

 調査は7~8月に成人に尋ね、1238人から回答を得た。県独自の炭素税導入について▽「反対」18・9%▽「どちらかといえば反対」28・8%▽「賛成」9・8%▽「どちらかといえば賛成」24・2%--だった。

 同時期に業種別の527団体が答えたアンケートでも、反対意見が57・3%と過半数、インターネットで成人モニター305人が答えたアンケートも反対意見の43%が賛成意見の42・6%をわずかに上回った。

 炭素税を巡っては、県地方税制等研究会が3月に導入を提言。経済情勢が厳しいため、松沢成文知事は早期導入には慎重な姿勢を示している。【木村健二】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年09月11日 23:36

世界一の長寿国。。。

■100歳以上、初の4万人突破 15日時点 

 国内の100歳以上の高齢者が今年初めて4万人を超え、今月15日時点で4万399人に達することが11日、「老人の日」(15日)を前にした厚生労働省のまとめで分かった。昨年から4123人増加した。女性が3万4952人で86・5%を占め、男性が5447人となっている。

 調査が始まった昭和38年の100歳以上は153人だったが、1万人を突破した平成10年ごろから急増し、15年に2万人、19年には3万人に達した。

 国内最高齢は、昨年と同じ沖縄県在住の114歳の女性。男性の最高齢は、京都府京丹後市在住の木村次郎右衛門さんの112歳。木村さんの楽しみは1日3回の食事で、長生きの秘訣を「小食を心がけること」と話しているという。

 人口10万人あたりの100歳以上の高齢者の割合は31・64人。都道府県別では、沖縄が37年連続トップで67・44人、次いで島根66・21人、高知61・45人の順。少なかったのは埼玉15・90人、愛知18・45人、千葉21・45人の順で、埼玉は20年連続の最下位。

 また、本年度中に新たに100歳になる人は、永住在日外国人、海外在留邦人を含め2万1603人(前年度比1835人増)で、こちらも初めて2万人を突破。麻生太郎首相から祝い状と記念の銀杯が贈られる。

 銀杯はこれまで直径10・5センチのタイプが贈られていたが、今年から直径9センチのタイプにサイズダウン。1個の値段は6630円から5975円に下がり、全体の経費が約1割安くなった一方、贈呈者数は約1割増えたため予算額は昨年とほぼ一緒になったという。

[産経新聞]


■世界最高齢の115歳女性が死去、沖縄県女性が長寿世界一に

【9月12日 AFP】世界最高齢の米国人女性ガートルード・ベインズ(Gertrude Baines)さんがカリフォルニア州ロサンゼルス(Los Angeles)の介護施設で11日に死去した。115歳と158日だった。

 ベインズさんはアフリカ系米国人で、介護施設で11年間過ごしていた。後日、検死が行われる予定だが、死因は心臓発作とみられる。

 今年1月に、当時115歳だったポルトガル人女性、マリア・デジェズス(Maria de Jesus)さんが死去し、最高齢者となった。生存中に、2回の世界大戦、ライト兄弟の初飛行、人類初の月面着陸といった歴史的な出来事を経験している。ベインズさんによると、長生きの秘訣は「神様を信じ、清く正しい生き方をすること」だったという。

 前年11月の米大統領選ではバラク・オバマ(Barack Obama)氏に投票した最高齢のアフリカ系米国人として、全世界のメディアに報じられた。4月に115歳の誕生日を迎え、オバマ大統領からお祝いのメッセージを受け取ったベインズさんは、「2012年の大統領選でもオバマ氏に投票したい」と語っていた。

 ベインズさん死去により、世界最高齢者は沖縄県に住む114歳の女性、知念カマ(Kama Chinen)さんになった。

[AFPBBNews/12日追加]

Posted by nob : 2009年09月11日 22:32

最初の試金石。。。

■米国、民主新政権に給油活動継続を要望

 【ワシントン=小川聡】米国防総省のモレル報道官は9日午後(日本時間10日未明)の記者会見で、海上自衛隊によるインド洋での給油活動を来年1月以降は継続しない民主党の方針について、「日本の参加によって我々は多大な利益を得ている。新政権が努力を継続するよう強く奨励する」と述べ、活動継続を求めた。

 民主党の衆院選勝利の後、米政府高官が活動継続の期待を明言したのは初めてだ。

 また、民主、社民、国民新3党の連立政権合意に、在日米軍再編計画の見直しなどを米側に求める内容が盛り込まれたことに関連し、「新政権も日米同盟に高い価値を認めている。既存のすべての(日米)合意に沿って、新政権と協力していくことを期待している」と述べ、再編に関する日米合意を順守するよう求めた。

[読売新聞]


■給油活動、単純延長せず=米の継続要請は「当然の反応」−岡田氏

 民主党の岡田克也幹事長は11日午後の記者会見で、米国防総省のモレル報道官が海上自衛隊によるインド洋での給油活動継続を求めたことについて「今までの路線と違うことを報道官が言えるはずがない。当然の反応だ」と述べた。その上で、「私たちの考え方は単純延長はしないというものだ。それ以上でもそれ以下でもない」と述べ、「鳩山政権」では新テロ対策特別措置法の期限が切れる来年1月以降、基本的に活動を延長しない方針を改めて示した。

 一方、岡田氏はアフガニスタンやパキスタンへの支援策に関し、「日本も地域安定のための貢献をすべきだと考えている。日本ができる範囲で、どういう支援のあり方が考えられるか。新政権ができればプランを作らないといけない」と語った。

[時事通信/11日追加]

Posted by nob : 2009年09月10日 23:30

裁判員裁判ならではの判決。。。

■介護疲れ考慮、妻殺害未遂に猶予刑 山口の裁判員裁判

 寝たきりの妻を刺殺しようとしたとして殺人未遂罪に問われた山口県周南市、無職岩崎政司被告(63)に対する裁判員裁判の判決が9日、山口地裁であり、向野剛裁判長は「被告の責任を軽く見ることはできないが、被害者は厳しい処罰を希望していない」と述べ、懲役3年、保護観察付き執行猶予4年(求刑・懲役4年)の有罪判決を言い渡した。

 同日の神戸地裁判決とともに、初めて執行猶予の付いた判決となった。

 判決は「人一人を殺そうとした事実は重く、長年連れ添った被告から首を刺された妻の精神的ショックは大きい」と指摘。一方で「妻への真摯(しんし)な愛情から13年間にわたって介護を行っており、疲労が蓄積していた」などとして「実刑は相当ではない」と結論づけた。

 判決によると、岩崎被告は5月15日、自宅で長年介護してきた妻、百合江さん(60)の首を包丁で刺し、約10日間のけがを負わせた。公判で、検察側は殺人未遂罪の法定刑(懲役5年以上)を下回る求刑をし、弁護側は「懲役3年、執行猶予4年が相当」との求刑意見を述べていた。

 「守秘義務抵触」と報道自粛を要請、3時間後撤回

 山口地裁で閉廷後行われた裁判員と補充裁判員経験者の記者会見の際、会見に同席した茂原啓示・地裁総務課長が質疑の一部について、「守秘義務に抵触する可能性がある」と報道の自粛を求めた。報道陣の「守秘義務違反にあたる発言はないはず」との抗議を受け、約3時間後に撤回した。

 課長が指摘したのは「保護観察を付けようと考えた気持ちを聞かせてください」との質問。3人は「地域や周りの協力を考えて意見を出し合った結果」などと述べたが、4人目の男性が「どこを話していいのか、いけないのか分かりません」と不安を口にした。

 会見終了後、課長は「質問は、保護観察を付することに賛成したか反対したかも含むことになる。(守秘義務に抵触するのは)質問から答えまですべて」と、報道自粛を求めた。

 自粛要請を撤回した課長は「やり取りに(守秘義務違反の)疑義があったが、地裁で検討した結果、違反にあたらないと判断した」と釈明した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年09月10日 22:24

始め良ければ終わり良し。。。

■政権引き継ぎ、手探りで開始=「政と官」が関係模索

 民主党の岡田克也幹事長は2日、河村建夫官房長官との会談で、今月中旬の「鳩山政権」発足に備えて、麻生内閣から事務引き継ぎを受けることで合意した。河村長官は早速、民主党への情報提供を各省庁に指示したが、「霞が関」と長らく政権を担ってきた自民党との「しがらみ」は深い。「脱官僚」を掲げる民主党とどう向き合うか、「政と官」の模索が始まった。

 「きちっと対応するように」。岡田、河村両氏の会談を受け、麻生太郎首相は2日午後、河村氏にこう語った。岡田氏はインフルエンザ対策、災害対策、2009年度予算や補正予算の執行状況などについて情報提供を求めており、これに全面的に応じるよう指示したものだ。

 日本の政治は、1955年の保守合同以来、ほぼ一貫して自民党が政権党であり続けた。このため、二大政党による政権交代が当たり前の米英のような政権移行時のルールは存在しない。政権発足前の事務引き継ぎは、民主党はもちろん各省庁にとっても初めての体験。作業は手探りとならざるを得ない。

 当面、政権中枢の内閣官房に関する事項は岡田氏が説明を受け、各省庁の個別の政策課題は直嶋正行政調会長が窓口となって引き継ぎを受けることになった。感染が拡大している新型インフルエンザについては、ワクチン接種の優先順位を早期に決定する必要があり、厚生労働省の幹部が現状説明を民主党に申し出た。

 一方、現政権は難しい対応を迫られる課題も抱える。民主党が調査に意欲を示す核兵器持ち込みをめぐる日米密約問題だ。藪中三十二外務事務次官は8月下旬の記者会見で「指示を得ながら必要な対応を取る」と、新政権に協力する考えを示した。

 しかし、密約の存在を認めた場合、これまで「密約は存在しない」と繰り返してきた政府の姿勢が問われ、自民党政権が国民を欺いてきたことが暴き出されることになる。「新政権から指示があれば、われわれが持っている情報を説明するが、本当にないものはない」。外務省幹部は早くも予防線を張っている。

[時事通信]

Posted by nob : 2009年09月02日 22:56

暴力のスパイラル。。。

■ロシア、対北迎撃ミサイル配備

 ロシアが北朝鮮の核やミサイル実験による有事に備えるため、極東地域にロシア版パトリオットミサイルと呼ばれるS400防空システムを配備した、とニコライ・マカロフ軍参謀総長が26日語った。

 ロシア官営のリアノボスチ通信によると、モンゴルのウランバートルを訪問したマカロフ総長は、「われわれは北朝鮮の核やミサイルの実験地がロシアにかなり近いという点を懸念している。実験が失敗して流れ弾や残がいがロシア領土に落ちる可能性を防ぐ次元で、S400システムの配備を決定した」と発言した。ただしマカロフ総長は、S400システムを配備した場所については明らかにしなかった。

 S400防空システムは、射程距離400キロ以内の空中目標物を迎撃できるよう設計された。目標物を追跡するレーダーと迎撃ミサイルで構成されている。

 敵の巡航ミサイルや弾道ミサイルなど200個余りの飛行物体を同時に捕捉、48発のミサイルを発射できる。ロシアは2015年までに、全域に30基を配備する方針だ。

権景福(クォン・キョンボク)記者

[朝鮮日報]

Posted by nob : 2009年08月27日 23:46

礼金・更新料なしはもはや常識。。。

■マンション賃貸契約に影響も 更新料返還訴訟で借り主逆転勝訴

 「流れを決定づける大きな一里塚」「最高裁まで戦い続ける」。賃貸マンションの更新料契約を無効とする判断を下した27日の大阪高裁判決を受け、双方の代理人が大阪市内で会見した。借り主側は「一見安い印象を与える家賃表示の一掃につながる」と評価し、家主側は「一定の歯止めがないと契約制度が崩れる」と反論した。更新料が習慣になっている地域では今後、返還請求の増加や契約内容の変更といった影響が出る可能性もある。

 家主側の「貸主更新料弁護団」によると、更新料は京都や滋賀、首都圏で40年以上にわたって続いており、現在も100万契約以上あると推計される。

 仮に更新料がなくなれば、家賃を上げざるをえなくなるうえ、(1)敷金礼金などの初期費用がかさむ(2)低所得者層向けの公的補助が打ち切られる−などのデメリットが生じるという。

 家主側の弁護団代表の田中伸弁護士は「借り主は自由に物件を選べるが、家主は契約を信頼して貸す。疑問があるなら契約時に尋ねるべきで、選んだ後に金を返せという理屈は通らない」と憤る。東京共同住宅協会の谷崎憲一会長も「多くが個人事業主である家主にとって、判決内容はリスクの増大と脅威につながり、大きな影響が出るだろう」と懸念を示した。

 一方、逆転勝訴した借り主側の「京都敷金・保証金弁護団」は、借り主が情報量や交渉力の格差を背景に、不当な条項を一方的に押しつけていると反論した。更新料がなくなれば家賃が上がるという家主側の主張を「まさに詭弁(きべん)。更新料があるから家賃が低いという証拠はない」としたうえで、家賃を安く見せかける不当表示につながっていると主張した。

 団長の野々山宏弁護士は「最終的に家主にいくら払わねばならないか不明確なのが問題点。家主側が一方的に都合のいい契約書を作るのを司法がチェックする方向になればいい」と述べた。

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年08月27日 23:42

また一つ幕を下ろす。。。

■オリエント急行廃止へ 126年の歴史に幕

 アガサ・クリスティの小説で知られるヨーロッパの豪華夜行列車「オリエント急行」について、イギリスの新聞「インデペンデント」は22日、年内に廃止されると報じた。

 ヨーロッパの鉄道の時刻表改正に合わせたためとしているが、夜間運行のコスト高が原因とみられる。

 オリエント急行は、フランス・パリ~トルコ・イスタンブールを結ぶ寝台列車として運行を開始。77年以降、段階的に運行区間を縮小し、07年からはフランス東部・ストラスブール~オーストリア・ウィーンの運行のみとなっていた。

 オリエント急行は、12月12日をもって126年の歴史に幕を下ろすという。

[日テレNEWS24]

Posted by nob : 2009年08月24日 22:03

何がきっかけでも。。。

■<北朝鮮>米紙「国葬きっかけに南北和解へ」−中国報道

  生前、北朝鮮に対し「太陽政策」と呼ばれる友好的外交政策を行った金大中(キム・デジュン)元大統領の国葬が23日、ソウルの国会議事堂前広場で営まれた。葬儀には各界代表と市民ら約2万4000人が参列。金正日(キム・ジョンイル)総書記が派遣した6人の北朝鮮弔問団も21日、哀悼の意を伝え、献花を行っている。弔問団はその後、李明博(イ・ミョンバク)大統領を表敬訪問したという。   

  米紙クリスチャン・サイエンス・モニターはこの件について、弔問を機会に緊迫した南北朝鮮情勢を緩和しようとする目的が金総書記にあったと指摘。北朝鮮弔問団が李大統領に対し「南北間の協力推進を望む」という金総書記のメッセージを伝えたことにふれ、元大統領の国葬が、南北和解への新しい一歩になると報じた。中国では、中国新聞社が24日付で伝えた。

  報道によると、金総書記からの具体的なメッセージ内容は明らかにされていないが、過去2回の南北首脳会談時のように、李大統領を平壌に招き、3回目の首脳会談を開きたいと述べたのではないかと推測されているという。

  また金元大統領の逝去は、太陽政策が韓国国民の中で広範な支持を得ていたことを証明する出来事であると同紙は報じており、米国弔問団の構成を見ても、太陽政策に対する米政府の支持が読み取れるとしている。(編集担当:井上洋一郎)

[サーチナ]

Posted by nob : 2009年08月24日 22:00

今後ますます増える異業種提携。。。

■ローソンとマツキヨ提携、来春には融合店も

 ローソンとマツモトキヨシホールディングスは24日、業務提携することで合意したと発表した。商品の相互供給や共同開発、新型店舗の展開を計画している。

 セブン&アイ・ホールディングスと調剤薬局最大手のアインファーマシーズの資本・業務提携に次ぐもので、6月の市販薬販売の規制緩和を機に、コンビニエンスストアと医薬品流通との協業が相次いでいる。

 ローソンがマツキヨに弁当や総菜などを供給する。マツキヨ側は自主企画商品(プライベートブランド=PB)の市販薬や日用品を提供し、物流も共同活用する。医薬品や化粧品、日用品のPBの共同開発も行う。さらに合弁会社を設立し、来春からコンビニとドラッグストアを融合した新型店を展開する考えだ。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年08月24日 21:58

偉いなあ。。。

■ビジネスパーソンの貯蓄、30代の3人に1人が400万円以上

 インテリジェンスは8月20日、22—39歳のビジネスパーソンを対象に貯蓄状況を調査した結果を発表した。それによると、20歳代後半から貯蓄額が増加する傾向にあり、30歳代ではおよそ3人に1人が400万円以上を貯蓄している。

 22—24歳では、貯蓄額が100万円に満たない人が62.9%を占め、そのうち45.2%は50万円未満。400万円以上の貯蓄がある人はわずか 4.8%だった。20代後半になると、100万円未満は41.7%に減り、400万円以上は18.5%に増加する。30歳代前半では、100万円未満が 29.9%に減る一方、400万円以上は33.5%に拡大。30歳代後半も400万円以上が32.7%と、3割を超えた。

 職種別で見た場合、高額の貯蓄において違いが顕著だった。500万円以上の貯蓄がある人の割合が最も多いのは「IT系エンジニア」(26.5%)、次いで「モノづくり系エンジニア」(23.6%)だった。一方、「企画/事務系」(17.9%)、「営業系」(12.8%)、「販売/サービス系」(11.5%)は2割を下回った。

 職種別平均年収は416万円(販売/サービス系)—482万円(IT系エンジニア)と約70万円の開きがあるが、これが直接貯蓄額に反映されていることを示す明確な要素はないという。

[日経BP]

Posted by nob : 2009年08月20日 22:49

やはり病んでいる、、、厭戦気分が高まっても依然半数は戦争支持。。。

■米世論調査:アフガニスタン戦争「戦う価値ない」51%

 【ワシントン大治朋子】米ワシントン・ポスト紙とABCテレビが19日発表した合同世論調査によると、アフガニスタンでの戦争について、「戦う価値がない」と答えた人が51%にのぼった。同様の調査は07年2月から6回行われているが、「価値がない」との回答の割合が過半数を占めたのは初めて。米国内の厭戦(えんせん)気分の高まりを示している。

 同紙によると、アフガン戦争について「米国への利益と代償を考えて、戦う価値があると思うか」との質問に、「ない」と答えたのは51%で、「ある」の47%を上回った。オバマ米大統領が就任した直後の今年2月には、「価値がある」が50%、「ない」は47%だった。半年間で、ほぼ逆転した格好だ。

 20日のアフガン大統領選で誕生する新政権については、効果的な統治の実現に「確信がある」との答えは34%で、「ない」は64%だった。また、駐留米軍の規模については45%が削減すべきだと答え、現状維持は27%。増派支持は24%だった。今年1月時点では、増派を求める人は34%で多数派だった。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年08月20日 22:41

やったことはすべて還ってくるし、、、やっただけのことしか還ってこない。。。

■元妻と長女の姿なし…山城新伍さん密葬

 誤嚥(ごえん)性肺炎のため、12日に亡くなった俳優・山城新伍さん(享年70)の親族らによる密葬が18日、京都・妙満寺で行われた。

 元妻で女優・花園ひろみ(68)と父との絶縁宣言をした長女で女優の南夕花(42)は姿を見せず、喪主を務めた山城さんの弟・鎮雄さん(69)は「妻子がいればね…」とポツリ。鎮雄さんの妻・幸子さんは「報道で取り上げられていたから、2人が来ると期待していた」と残念がった。9月末には金閣寺と妙満寺に納骨されるが「もう来ることはないでしょう」と“復縁”をあきらめていた。

 密葬の祭壇には、生前山城さんが「俺が死んだら、この写真を」とマネジャーに託していた9年前の写真が遺影として飾られたという。

[スポーツニッポン]

Posted by nob : 2009年08月19日 21:32

前時代的発想。。。

■「世界経済の回復はすでに始まっている」、IMF高官が指摘

【8月19日 AFP】国際通貨基金(International Monetary Fund、IMF)のチーフエコノミスト、オリビエ・ブランシャール(Olivier Blanchard)氏は19日発表の論文の中で、「世界経済の回復はすでに始まっている」とした上で、「これを持続するためには、各国経済の均衡、特に米国とアジアの経済均衡を、国内的にも国際的にも図りなおす行動が必要となる」とする見解を示した。IMFが18日、事前公開した。

 ブランシャール氏は、政府支出から民間支出への転換、国際貿易の不均衡是正という2つの動きが、世界経済の回復を持続する作用をもつはずだと指摘。さらに、国際貿易の不均衡是正については、「米国は輸出、そのほかの地域、特にアジアは輸入に力を入れる必要がある」と強調した。(c)AFP/Veronica Smith

[AFPBBNEWS]

Posted by nob : 2009年08月19日 21:26

病んでいる。。。

■【米国発!Breaking News】仰天!米紙幣の9割にコカイン付着。

アメリカ人の財布にある約90%の紙幣に微量のコカインが付着していることがマサチューセッツ大学イェガンズオ教授による調査によって判明した。2007年にも同じ調査が行われ、67%の紙幣にコカインで汚染されていた。過去2年のうちの約20%の紙幣が新たに汚染されたことになる。

[Techinsight]

Posted by nob : 2009年08月19日 21:22

実現性は高い、、、という気かする。。。

■自動車すべてEV、太陽光発電140倍 CO2の80%削減、環境省が試算

 斉藤鉄夫環境相は14日、日本が経済成長を続けながら二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出量を2050年までに80%削減することができるとの分析を発表した。実現には、太陽光発電を最大で140倍に拡大させるなど、自然エネルギーを大幅に普及させることが前提。また年率2%の経済成長を維持するには、すべての乗用車を電気自動車(EV)に置き換える必要があると試算しており、コスト負担は重い。

 7月の主要国首脳会議(ラクイラ・サミット)で、「先進国全体で50年までに80%以上削減する」と合意したことを受けてたもの。(1)成長重視で1人当たりの国内総生産(GDP)成長率を年2%で維持(2)生活のゆとりを求め地方に人口・資本が分散し成長率が年1%にとどまる−の2ケースで試算した。

 現在、水力を含めた自然エネルギーの割合は約6%だが、2%成長の場合で28%、1%成長でも40%まで拡大する。またCO2を回収して地中に貯留する技術の導入も、2%成長の場合、すべての火力発電所に導入。エコカー普及では、1%成長でも、すべての乗用車を半分ずつの割合でバイオ燃料を使用したハイブリッド車と電気自動車に転換する必要がある。

 日本は6月に決めた中期目標で「20年に05年比15%削減」を、長期目標として「50年に60〜80%削減」を掲げている。斉藤環境相は会見で、「変更する作業が当然必要だ」と、目標の上積みに意欲を示した。

 だが政府の試算では、中期目標を達成するだけでも光熱費増や所得減で世帯当たり年7万6000円の負担増となる。経済産業省の推計では、EVなどのエコカーを普及台数ではなく、新車販売の50%に拡大するだけで12兆円、太陽光発電を現状の20倍に拡大するのにも8兆円の費用が必要。目標を上積みすれば負担はさらに膨らむ。

 斉藤環境相は「日本が低炭素社会でリーダーになれば、長期的にみて利益がある」と強調する。だが、重い負担への国民的な合意をどう形成していくのか。乗用車がすべてEVになる実現性も含め、越えるべきハードルは高い。

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年08月14日 23:40

高速道路で地方が活性化する、、、遠い過去の記憶。。。

■私はこう見る:09衆院選/6 高速道路 山崎養世氏/杉山雅洋氏

 高すぎるとしてユーザーの不満が強い日本の高速道路料金。原則無料化すれば、人と物の流れが今より活発となり、地方経済の活性化が期待できるとの意見がある一方で、財源はないとの主張もある。無料化で高速道路が利用しやすくなるのは明らかだが、利用する人としない人の負担の公平性や、渋滞の増加、環境への悪影響といった課題も多い。【構成・位川一郎】

 ◇大都市圏以外無料に--シンクタンク代表・山崎養世氏

 旧国鉄と違い、旧道路公団の民営化時には借金40兆円は全く処理されなかったために、世界一高い通行料金はそのままだ。これから20兆円を借金して高速道路を造り、50年までに返済して無料にする計画だが、金利が上昇したり収入が不足したりして破綻(はたん)すれば国民の負担となる。金利の低い今のうちに借金をすぐ処理し、大都市圏以外は無料にすべきだ。

 米独英などは税収の範囲内で高速道路を造る。だが日本は高速道路のユーザーが払ったガソリン税など車に関する税金は、高速道路の建設や借金返済ではなく一般道路の建設に流用されてきた。その上で、年間2・5兆円もの通行料金を取っている。税金と料金の二重取りだ。ユーザーからの年2兆円もの税金を使えば、年1・3兆円とされる無料化の財源は出てくるはずだ。

 他の財源には、道路会社が持つサービスエリアなどの不動産がある。農商工が連携した施設や病院、学校などを造れば地方経済の拠点となる。不動産の簿価は1・4兆円だが、道路会社を不動産開発会社に転換できれば、上場益が5兆~10兆円出る。年間7・8兆円という経済効果による税収増も見込める。

 無駄な道路建設は年間5000億円減る。一般道の車が高速道を利用するから、一般道の渋滞対策で新たな一般道を造る二重投資はいらなくなる。交通事故とガソリン消費も減る。料金所を廃止し出入り口の数を3倍に増やして病院や消防署近くに設置すれば、高速道は生活に必要なライフラインにもなるだろう。

 ◇受益者負担好ましい--早稲田大商学学術院教授・杉山雅洋氏

 高速道路を無料化すると、フェリー、鉄道など他の交通機関との競争条件が大きく崩れる。自分は高速道路を使わないのになぜ費用を負担するのかという議論も出る。一般道より高速道路の方がサービス水準が高いのだから、無料化で納税者負担とするよりも、利用者が受益に応じて支払う受益者負担の方が好ましい。無料化は受益と負担の観点からの公平性を損なう。

 道路の利用に料金を課し、それによって需要をコントロールして施設の有効利用を図る「ロードプライシング」という考え方が実践されているが、無料化はそれとは全く逆だ。無料化で一般道から車がどんどん入ってきて一般道と高速道路の需要量が同じになるまで続く。高速道路は混雑し本来の高速走行ができなくなる。高速道路と一般道が適切に組み合わせられなくなることが最も懸念される。

 ただ、現行のシステムのままでいいとは思わない。高速道路の通常料金はどこを走っても「1キロ24円60銭×距離+150円」という画一料率制だが、都市と地方では利用の仕方が違うから、全体として収支が合うよう料金制度を変えるべきではないか。騒音、振動、大気汚染など利用者以外の経済的負担となる部分のコストを利用者が受け持つことを新たに考えてもいい。50年までとされる債務の償還期間が適切かどうか、いろいろな意見はあるが、償還後も無料開放するのでなく、維持管理費を利用者が負担する「維持管理有料制」にしてはどうか。(次回は18日に掲載予定)

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 ■人物略歴

 ◇やまざき・やすよ

 東大経卒。ゴールドマン・サックス投信社長などを経て02年「山崎養世事務所」を設立。50歳。

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 ■人物略歴

 ◇すぎやま・まさひろ

 早大大学院修了。81年から早大教授。交通経済学専攻。日本交通学会などに所属。68歳。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年08月14日 23:35

何時何処に来てもおかしくない。。。

■早朝急襲『東海地震か』 衝撃、よぎる悪夢『ついに…体動かず』

 激しい揺れが眠りを覚ました。十一日午前五時七分、静岡県を突然襲った震度6弱の地震。瓦は落ち、テレビは倒れる。「いよいよ来たか」。東海地震に備えてきた住民はおののく。東名高速道、東海道新幹線…。大動脈のダメージは、夏休みの観光地を直撃する。停電、断水、増えるけが人。大雨をもたらしている台風9号が迫る中、不安が高まった。 

 台風による土砂降りの雨の静岡県を激しい揺れが襲った。眠りを破る衝撃に「やがて来る」とされる東海地震の悪夢が頭をよぎった人も少なくなかった。

 静岡市の飲食店経営笠井忠之さん(64)は、ドスンという衝撃で目を覚ました。障子ががたがたと揺れ、焼酎の瓶やグラスが落ちて割れた。「ついに来たか」。東海地震の発生を覚悟したが、それ以上の強い揺れはなく「本当にほっとした」と胸をなで下ろした。家族五人で寝ていた浜松市の男性(67)も、激しい揺れで跳び起きた。「東海地震が頭をかすめた。もっと強い揺れが来るかと怖かった」と妻(62)。とっさにドアを開け、避難ルートを確保した。静岡市の男性会社員(42)も「いよいよ来たかと頭が真っ白になり、体が動かなかった」と振り返った。

 焼津市の大井八幡宮では、鳥居の左右の柱に渡した石製の棒が二本、約四メートルの高さから落ち真っ二つに。ガタンという大きな音で外に飛び出した近所の戸本定夫さん(75)は「子どもが遊んでいる昼間だったら…」と青ざめた。同市で商店を経営する青野英和さん(46)の店では棚にあった日本酒の一升瓶など約三十本が倒れ、床はガラス片が飛び散って水浸しに。「地域ぐるみで家具を固定するなどして備えていたのでけがはなかったが、余震が心配」。市内の光心寺では墓石約五十基が倒壊、足の踏み場もないほどめちゃくちゃに。駆け付けた檀家(だんか)の女性(70)は「こんなになってしまい切ない…」とぼうぜんと立ち尽くした。

 伊豆半島の伊東市。宿泊施設の管理会社社員石井忠幸さん(33)は「防災無線の放送で津波の危険があるから逃げるよう呼び掛けているようだったが、大雨の音でよく聞き取れない」と話した。沼津市の主婦長沢よし子さん(72)も揺れで目を覚まし、夫(76)に「動かないで」と叫んだ。外は激しい雨に加え雷も。「地盤が緩んでいるので、被害が出ていないか心配」と話した。

100メートル、垂直にえぐられ

■東名上空ルポ

 緑に覆われた斜面の一部がぱっくりと口を開け、赤茶色の土がザザっとほぼ垂直に流れた痕跡が残る。東名高速道路の上空をヘリコプターで進むと、静岡県牧之原市内の上り線斜面で発生した崩落現場が目に飛び込んできた。

 二車線の上り線は走行車線の一部と路肩全体がえぐりとられるように約百メートルにわたって大きく陥没。二十本ほどの柵は、根元の部分のみを残してくっきりと浮き出ている。

 生い茂っていた木々は斜面の下の方でうねるように折り重なる。

 斜面の下、三十メートルほど先には田畑に囲まれた民家も立つ。家々をすっぽりと覆ってしまいそうな大きさの土砂崩れが、地震のすさまじさを物語っていた。

帰省客ら足止めも

■東京駅

 東海道新幹線が始発から運転を見合わせたJR東京駅では、足止めになった多くの乗客が改札口付近の床や階段に座り込んだ。午前八時すぎに運転が再開すると、急いでホームに駆け込む乗客の姿も見られた。

 広島県に旅行する東京都板橋区の主婦木下泰子さん(44)は「台風を心配していたが、まさか地震とは」と驚きの様子。小学生の次男は携帯ゲーム機で時間をつぶした。山口県に帰省する江東区の女性会社員(41)は「仕方ないですね。静岡県の知人にメールしたけれど返信が来ないので心配だ」と顔を曇らせた。

 静岡県内に出張予定だった府中市の会社員西本賀則さん(38)は出張を取りやめ。阪神・淡路大震災で当時の自宅が半壊した経験があり「大きな被害がなければ良いが」と語った。

キャンセル 相次ぐ恐れ

■ホテル

 御前崎市や西伊豆町の観光地は夏休みの書き入れ時。台風9号の接近も重なり、土砂災害などへの不安が一気に高まった。ホテルには早くもキャンセルの電話が入るなど対応に追われた。

 震度6弱を観測した御前崎市。民宿を経営する男性(74)は「台風が気になりテレビを見ていたら、ゴゴゴーと音がして建物がミシミシと揺れた。客の朝食のため用意し重ねてあった茶わんが崩れて割れた」と話した。

 同市の「静岡カントリー浜岡コース&ホテル」では、レストランの食器などが棚から落ちて壊れるなどした。二十代の女性従業員は「地震後すぐにキャンセルの電話があった。台風も来るし、キャンセルが相次ぐかもしれない」と困惑した様子。

 震度5強を観測した西伊豆町の「西伊豆ホテルニュー岡部」はほぼ満室。地震発生直後、数人の宿泊客が「大丈夫か」「津波は」と不安そうな表情でフロントに尋ねてきたという。エレベーターが止まるなどしたが、けが人はなかった。

[東京新聞]

Posted by nob : 2009年08月11日 23:36

まだなお話題は尽きない。。。

■マイケルさん、友人で美少年俳優だったマーク・レスターが「彼の娘は自分の子」

 [シネマトゥデイ映画ニュース] マイケル・ジャクソンさんの子どもたちの父親について多くのうわさが飛び交う中、マイケルさんの長年の友人であった男性で子役時代に映画『小さな恋のメロディ』でアイドルだった、マーク・レスター氏が、マイケルの娘パリスちゃんについて「僕の子どもだと思う」と語っている。

 レスター氏はニューズ・オブ・ザ・ワールド紙のインタビューで、マイケルさんに精子を提供したことを告白。「マイケルとはプライベートな会話の中で、精子を提供する意思があるか聞かれた。ロンドンのクリニックで予約を入れて精子提供をした」と語っている。マーク氏は、1968年の映画『オリバー!』に主役として出演し、マイケルさんとは30年来の友人。マイケルさんの3人の子どもの名付け親でもある。マーク氏はニューズ・オブ・ザ・ワールド紙の電子版に掲載されたビデオ記事の中で、今回の激白について「子どもたちの成長や福祉状況について心配しているし、子どもたちとこれからも自由に会いたいから」と述べており、実父確定検査を受けたい構えのよう。また、自分の娘ハリエットさんとパリスちゃんがそっくりであることを挙げ、「マイケルの3人の子どものうち、パリスは僕にそっくりだし、僕の娘にもそっくり」と語っている。

[シネマトゥデイ]

Posted by nob : 2009年08月10日 23:10

戦争を知らない世代に大きな影響力を持つ彼に、、、戦争の愚かしさ悲惨さについて語ってほしい。。。

■長崎原爆の日:「僕は長崎被爆2世」 福山雅治さん、ラジオで語る

 長崎市出身の歌手で俳優の福山雅治さん(40)が「長崎原爆の日」の9日、ラジオ番組で、長崎原爆による被爆2世であることに触れ、平和について語った。

 福山さんはこの日午後、エフエム東京をキー局に全国に放送された番組「福山雅治のSUZUKI Talking F.M.」の冒頭「1945年8月9日に、地球上で二つしか投下されたことのない原爆の二つ目が投下された日でもあります」と語り始めた。続いて「僕の父親はもろに被爆しましたからね。母親も、まあ厳密に言うと被爆してることになるんですよね。だから僕は被爆2世ということになるんです」と話した。【錦織祐一、夫彰子】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年08月10日 23:06

こちらは死者が出ているのに、、、消し飛んでしまった。。。

■押尾容疑者に部屋貸す女社長、「安易に信頼」事件関与は否定

 合成麻薬MDMAを服用したとして、麻薬取締法違反容疑で警視庁に逮捕された俳優、押尾学容疑者に、逮捕現場となった東京・六本木の高級マンションの部屋を貸していた女性社長の会社が、「(社長は)一連の事件には全く関与していない」とするリリースを7日夜、ファクスとブログで発表した。

 この会社は、ヒルズ族のリーダー的存在として知られる野口美佳社長(44)が率いる下着通販会社「ピーチ・ジョン」(東京)。

 同社によると、現場となった部屋は、野口氏が社長を務める別会社が借りていたと説明。野口氏と押尾容疑者とは友人関係で、部屋の一時的な使用は許可していたことを認めた。さらに「本人も押尾容疑者を安易に信頼してしまったことを深く省みている」と、謝罪している。

 野口氏は高校卒業後、グラフィックデザインを学び、デザイン事務所や、通販会社で働いた後、1994年に女性向け通信販売会社のピーチ・ジョンを設立。小さいバストでも胸の谷間を強調できる米製ブラジャーの輸入・販売などで注目を集めた。

 昨年1月に下着大手ワコールの傘下に入り、完全子会社化された。この際、株式交換方式がとられ、野口氏はワコールの発行済み株式の4・6%を保有する第4位の大口株主になっている。

 野口氏は幅広い交友関係があり、歌手の浜崎あゆみ(30)とのプライベートショットを何度も公開。吉川ひなの(29)や元プロ野球選手の清原和博氏(41)らとも親しく、押尾容疑者についてもブログで紹介、親しい関係であることを公表していた。

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年08月09日 23:58

火のないところには、、、逮捕されてしまえば単純な事件。。。

■酒井容疑者の弟が覚せい剤 使用罪で7月起訴、福岡

 覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された女優酒井法子容疑者(38)=本名・高相法子=の弟を、福岡地検が同法違反(使用)の罪で7月に起訴していたことが8日、捜査関係者への取材で分かった。

 福岡県警東署によると、弟は福岡市早良区室見1丁目、暴力団組員、酒井健被告(30)。

 健被告は6月29日、知人から軽乗用車1台と現金3千円を脅し取ったとして恐喝の疑いで逮捕されたが、被害者が被害届を取り下げたため、処分保留となった。だが、様子がおかしかったため、同署が尿検査を実施、覚せい剤の使用反応が出たため7月17日に再逮捕した。28日に福岡地裁に起訴されている。

 酒井法子容疑者は福岡市生まれ。

[47NEWS]


■警視庁は早くからマーク 酒井容疑者自宅は“形跡”だらけ

 警視庁は酒井容疑者について、早い段階から覚せい剤所持の疑いがあるとの見方を強め捜査。高相容疑者が現行犯逮捕された際、渋谷署への任意同行や尿検査を求められると強く拒否。「子供を預けているので」と、一緒に駆けつけた男性と車で消えた。4日午後に山梨県身延町付近で携帯電話の電波がキャッチされ、警視庁は捜査員を山梨県に派遣したが、足取りはつかめなかった。この間、都内の知人宅にいたとの情報もある。足取りについて「言いたくない」と話しており、潜伏の協力者をかばっている可能性もある。

 一方、酒井容疑者の自宅マンションから見つかった覚せい剤吸引に使うストローに付いていた唾液(だえき)とみられる付着物をDNA鑑定した結果、酒井容疑者と型が一致。ストローからは微量の覚せい剤も検出された。捜査関係者によると、覚せい剤をあぶり、煙を吸った形跡も残っていた。高相容疑者は「妻も覚せい剤を使った」などと供述。警視庁では覚せい剤の入手ルートや使用状況などについて調べを進めていく。

[スポーツニッポン/9日追加]


■酒井法子容疑者が出頭 覚醒剤認めた…都内に潜伏、逃亡6日目

ワンボックスカーの最後列に座り、渋谷署に移送される酒井法子容疑者。終始、うつむいて、こわばったような表情だった

 覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕状が出ていた女優・酒井法子容疑者(38)=本名・高相(たかそう)法子=が8日午後7時55分頃、東京・文京区の警視庁富坂庁舎に弁護士、親族らに付き添われ出頭、逮捕された。逮捕容疑は東京・南青山の自宅マンションで3日午前、アルミ箔(はく)片に包まれた覚せい剤0・008グラムを所持していた疑い。酒井容疑者は夫の高相祐一容疑者(41)が逮捕された直後から行方不明となっており、逃走6日目の逮捕劇だった。

 無数のフラッシュを浴びながら、酒井容疑者を乗せたシルバーのワンボックスカーが午後9時40分頃、警視庁渋谷署に到着した。黒っぽい服を着た酒井容疑者は、車内の3列目に座っていた。うつむいたまま、じっと動かない。こわばったような表情は、愛くるしい笑顔で多くのファンを魅了したトップアイドルの堕(お)ちた姿だった。

 警視庁は7日に酒井容疑者の逮捕状を取り、弁護士を通じて出頭を要請していた。同日午後4時頃、弁護士から出頭させたいとの連絡が入り、8日夜に薬物事件を担当する部門などがある警視庁富坂庁舎に、弁護士と親族らに付き添われ出頭。その後、逮捕された。

 酒井容疑者は3日未明、東京・渋谷の路上で夫の高相祐一容疑者が覚せい剤取締法違反で現行犯逮捕されてから消息を絶った。ATM(現金自動預け払い機)で40万円を引き出し、新宿区の量販店で下着などを購入。“逃走”を図った。山梨で携帯電話の電波が確認され、山梨にいるとの情報もあったが、酒井容疑者は都内の知人宅に潜伏。そこから出頭したという。

 酒井容疑者は逮捕状を見せられると「うん」とうなずき、自宅に覚せい剤があったことには「詳しくは覚えていませんが、あったとしたらその通り間違いありません」と供述した。行方をくらました3日以降の足取りについては、「言いたくない」と話している。

 捜査関係者が疑いを持ったのは、夫の逮捕に立ち会った際の、酒井容疑者の振る舞いだったという。夫の逮捕の事実に泣き崩れたと思えば、自身の任意同行と尿検査を求められると強く拒絶。「子供を預けているので」と駆けつけた男性と車で消えてしまった。

 その後、長男(10)とともに行方不明となり、捜索願が出されたため、2人の発見に全力を挙げる一方、酒井容疑者についても重大な関心を寄せていた。

 東京・南青山の自宅を家宅捜索し、微量の覚せい剤と化粧ポーチに入った吸引用とみられるストロー数十本と器具を押収。高相容疑者からは「妻も覚せい剤を使った」との供述を得ていた。6日夜に長男の無事が確認されると、即座に逮捕状を請求し、行方を追っていた。

 吸引器具についた唾液(だえき)のDNA鑑定を行った結果、その型が酒井容疑者のものと一致。警視庁は使用容疑でも調べる。

 捜査を混乱させ、6日間の逃走劇を手助けした第三者がいることは間違いなく、悪質な逃亡という事実も残った。事件発覚直後は、夫の逮捕に動揺し、ショックで失踪(しっそう)した“悲劇のヒロイン”だった酒井容疑者。しかし、“クスリにおぼれた清純派女優”という最悪の格好で、終止符が打たれた。

 ◆酒井 法子(さかい・のりこ)本名・高相法子。1971年2月14日、福岡市生まれ。38歳。化粧品メーカーのコンテストに入選したのをきっかけに86年のドラマ「春風一番!」でデビュー。87年に「男のコになりたい」で歌手デビューした。独特の「のりピー語」などで人気アイドルとなり、ドラマ「ひとつ屋根の下」、「星の金貨」がヒット。台湾、香港、中国でも人気になった。98年に結婚、99年に長男を出産。血液型B。

[スポーツ報知/9日追加]


■酒井容疑者 サンミュージック解雇へ…創業41年で初の汚点

 酒井法子容疑者(38)逮捕を受け、所属するサンミュージックが同容疑者の解雇に踏み切ることが決定的となった。相澤正久社長(60)は体調を崩し、この日夜の記者会見を欠席。代わりに「最悪の事態は避けられました」とするコメントを発表したが、逮捕という事態に、契約解除という苦渋の決断を迫られそうだ。

 相澤社長は、酒井容疑者の逮捕前の8日午前の時点では「出頭してくれたときに、それから考えると思う」と結論を急がない考えを示していた。だが、逃亡した末の覚せい剤取締法違反による逮捕は社会的な影響も大きく、解雇せざるを得ない状況だ。

 相澤社長は酒井容疑者がデビューした14歳から面倒を見てきた。逮捕状が出た7日の会見では、解雇するのかと聞かれて無言を貫き、ファンに対して「何があったとしても心情は分かってやってほしい」と親心をのぞかせていた。所属タレントの逮捕も解雇も、サンミュージック創業41年で初めてという。

 逮捕を受け、CM契約の打ち切りも確実だ。「ノア」のCMに起用していたトヨタ自動車は契約を打ち切る方向で検討することを明らかにした。「ノーシン」のアラクスはこれまで、対応を検討中としていたが、早ければ週明けの10日にも契約打ち切りを表明するとみられる。

 関係者によると、酒井容疑者クラスの契約金は1本約5000万円。企業にとって薬物逮捕、とりわけ覚せい剤は最大レベルのイメージダウンとされ、違約金として全額を返済するケースも多いという。サンミュージックは最大で2つのCM合計、1億円を支払う可能性もある。クスリの代償は、あまりに高いものになってしまった。

[スポーツ報知/9日追加]

Posted by nob : 2009年08月08日 23:09

誰であれ、、、どんなであれ。。。

■ニュース解説 手嶋龍一:米駐日大使にジョン・ルース氏が就任、日米関係はどう変わるか

 米国のオバマ大統領は、次期駐日大使にジョン・ルース氏を指名した。そしてルース氏は23日、米上院外交委員会の公聴会で就任にあたっての所見を発表した。8月8日の議会の休会入り前には正式に就任が承認され、ルース氏は日本に赴任することになる。日本にしてみれば馴染みの薄いルース氏とはどんな人なのか。そしてオバマ大統領はどんな意図をこめてルース氏を起用したのだろうか。

「金でポストを買った」報道は的外れ

 ジョン・ルース氏は確かに対日関係にまったくといっていいほど経験がない。にもかわらず次期駐日大使となったのは、オバマ陣営の選挙資金集めにかなりの功績があったからだ、と日本のメディアは伝えている。さすがに「金でポストを買った」とは断じていないが、アメリカ政治に特有の「スポイル・システム」が、ここにも顔を覗かせていると言いたいのだろう。だが、そんなステレオ・タイプな見方は、駐日大使人事を巡って誤報を続けてきた日本のメディアの底の浅さを露呈している。

 ルース氏は確かに大変な資産家だ。カリフォルニア州シリコンバレーで約600人の弁護士を抱える弁護士事務所の最高経営責任者(CEO)でもある。名門スタンフォード大学から同大学のロースクールを卒業し、ロサンゼルスの名門弁護士事務所に入っている。だが揺籃(ようらん)期だったシリコンバレーのいまの事務所に移る。当時から安定より可能性に満ちた成長株に賭けてきた人なのである。

 もっとも米国の大統領政治にあっては、多額の政治献金をした資産家が有力国の大使ポストに就くのは、ごく普通のことである。駐英大使のケースで説明しよう。大使公邸に飾る絵は自分で持っていくのが通例だ。駐英大使のポストは、かなりの資産家でなければ務まらないのだ。今回も東京だけでなくロンドンやマドリードにも多額の献金をした資産家がアメリカの大使に起用されている。

注目すべきは運動家としてのルース氏

 表面は他の大使たちと似ているが、ルース氏は一味違っている。若い時から在野の民主党の運動家として知られていた。ウォルター・モンデール氏が民主党側大統領候補になった1984年の大統領選では、1年間、弁護士活動を休んでまで選挙運動に携わっている。結果は共和党のロナルド・レーガン候補に惨敗してカリフォルニアに戻っている。

 2000年の大統領選は稀にみる激戦だった。共和党内ではジョージ・ブッシュとジョン・マケインが、民主党内ではアル・ゴアとビル・ブラッドレーが指名獲得を巡って熾烈な戦いを繰り広げていた。このとき、ルース氏はビル・ブラッドレー陣営に投じたのだった。

 ブラッドレー氏はバスケットボールの米国代表として東京オリンピックに参加した経験もあるスポーツマンである。その後、プリンストン大学を卒業し、ローズ奨学生として英国オックスフォード大学に留学している。留学から帰国すると、プロ・バスケットチームの「ニューヨーク・ニックス」の人気選手として活躍した。

 華やかなプロ選手でありながら、常に「1ドルにしか見えないシャツ」を着る質素さで「ワンダラー・ビル」と呼ばれて仲間たちからも親しまれた。そして黒人のチームメイトとも巧みに連携してチームを率いて好感をもたれたのだった。そうしたブラッドレー氏を支持したルース氏。彼がどんな政治家を好んだのか頷けよう。信念の旗を掲げて揺るがないステーツマンが好きなのだ。

 2000年大統領選でブラッドレー氏を支持していた、もう一人の人物がいた。バラク・フセイン・オバマ氏だった。当時のオバマ氏は、イリノイ州議会の上院議員を務めていたのだが、党内のリベラル派であるブラッドレー氏の当選に賭けていた。

 オバマ氏とルース氏が共に2000年大統領選の予備選でブラッドレー陣営に身を置いていたことの意味は小さくない。このとき2人が具体的にどんな動きをしたのかは詳らかでないが、同じ陣営にあった事実は、8年後の大統領選挙に影響を及ぼすことになったといっていい。

 ブラッドレー大統領を誕生させる夢はかなわなかったが、ルース氏は将来の大統領を誕生させるきっかけをつかんだのだった。そしてバラク・オバマ氏もブラッドレーの敗戦から貴重な教訓を学んだのではなかったか。ブラッドレー氏は、メディアの前で演技することを嫌い、演説下手でもあった。そして予備選に敗れ去っていった。当時のオバマ氏も決してグレート・コミュニケーターではなかったのだが、この敗戦がオバマ氏を変身させる一つのきっかけとなったのだった。

ルース氏とオバマ大統領の関係

 2008年大統領選では、ルース氏はオバマ大統領の誕生に賭け、正式な立候補表明を待たずに、その選挙資金集めに奔走した。2007年2月、ルース氏はサンフランシスコの自宅に自分の人脈を総動員して100人を招いて30万ドルを集め、当時としてはかなりの資金をオバマ陣営にもたらしたのだった。

 この30万ドルが、大統領選に向けたオバマ氏の選挙活動のシード・マネー(基になる資金)となった。資金が集まれば、必要なキャンペーンを打つことができ、人材も集まってくる。こうしてオバマの選挙マシーンは次第に加速していった。

 そうした役割をルース氏が果たすについては、シリコンバレーで鍛え上げられた「選球眼」が役立っていたにちがいない。海のものとも山のものとも知れないベンチャー企業も、目利きにかかって資金が手当てされれば、あっという間に大企業に変身していく。ルース氏が関わったグーグルがまさしくそうだった。

 ハイテクと経営能力、そして資金という経営の3要素の2つまでは満たせても、3つめがないのがベンチャー企業だ。その足りないものをもってきて補うのもルース氏のようなシリコンバレーの弁護士の仕事だ。そうしたルース氏こそ、ベンチャーを成長企業に育てる仲人役だった。

 それには将来性のあるベンチャー企業を見抜く「選球眼」が要る。ルース氏は、名うての目利きでもあった。そのルース氏が選んだ大統領候補、それがオバマ氏だった。そしてルース氏は、オバマ・選挙マシーンのエンジンに、資金という燃料を注ぎ込んだのだった。オバマ大統領誕生に少なからぬ役割を果たしたルース氏を駐日大使に選んでなんの不思議もないだろう。

ルース駐日大使の日本への影響

 オバマ大統領から強く信頼されているルース氏が駐日大使に就任することは、日本にとって大きな意味がある。前駐日大使のジョン・トーマス・シーファー氏は、大統領のベッドルームに直接電話できるほどの力をもっていた。ルース氏もオバマ大統領と、そういう関係を築いているはずだ。

 だからといって、ルース大使を通じて日本の立場をオバマ政権に影響力をふるえるなどと思ってはならない。あくまで決まったことを相手国に伝えるのが大使の役割であり、意思決定にかかわることではない。

 中国が急速にそのプレゼンスを高めているなかにあって、米国が台頭する中国とどう対しているか、世界が息をひそめて見守っている。だからこそ、同盟国、日本の存在もまた重要だ。米・日・中のトライアングルが歪んでしまっては、米国の対中政策もまた歪んでしまうからだ。

 そうした東アジアの戦略状況のなかで、日本がどのような姿勢をとるかをワシントンは注視している。とりわけ総選挙を経て誕生する可能性がある民主党政権が、どんな政策を打ち出してくるかに重大な関心を示している。ワシントンの触角を務めるのがルース新駐日大使だ。優れた選球眼をもつルース氏だ。日本がいつまでも受け身の姿勢に終始すれば、ルース氏に愛想をつかされてしまう。シリコンバレーで鍛え上げられた選球眼をもつルース氏に「買ってもらえる」日本になれるかどうか。今後の日米関係を占ううえで見逃せない。

手嶋 龍一(てしま・りゅういち)  

[BIZ PLUS]

Posted by nob : 2009年08月07日 18:34

最悪の展開。。。

■酒井法子容疑者:覚せい剤所持容疑で逮捕状 警視庁

 警視庁は7日、親族から捜索願が出されている歌手で俳優の酒井法子(本名・高相法子)容疑者(38)について、覚せい剤を所持していた疑いが強まったとして、覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕状を取った。警視庁が酒井容疑者の東京都港区の自宅を家宅捜索したところ、微量の覚せい剤が見つかったという。

 酒井容疑者の夫で自称プロサーファーの高相祐一容疑者(41)はJR渋谷駅近くの路上で3日未明、覚せい剤取締法違反(所持)容疑で現行犯逮捕された。酒井容疑者は逮捕現場近くに姿を見せた後、長男(10)とともに消息が不明になり、高相容疑者の親族が4日午後、警視庁赤坂署に捜索願を出していた。

 酒井容疑者の携帯電話の電波は4日午後3時ごろ、山梨県身延町付近で確認されたが、その後は電源が切れた状態という。

 一方、長男は6日夜に都内で無事が確認された。赤坂署によると、酒井容疑者に頼まれた知人が3日から長男を預かっていたという。

 捜査関係者によると、酒井容疑者と高相容疑者は別居していた。警視庁は、高相容疑者の逮捕後、千葉県内の高相容疑者の居住先や酒井容疑者が長男とともに暮らしていた港区内のマンションなどを家宅捜索していた。

 酒井容疑者の所属事務所のサンミュージックの相沢正久社長は4日午後に記者会見を開き「とにかく連絡を下さい」と呼びかけていた。【町田徳丈】

[毎日新聞]


■【酒井法子逮捕状】「子供の声が聞きたい」と5日に知人へ電話 ATMからは数十万円引き出す

 今月3日から行方不明となり、覚せい剤取締法違反容疑で逮捕状が出た酒井法子容疑者(38)が5日に、公衆電話から長男(10)を預けていた知人に、「子供の声を聞かせてほしい」と電話していたことが7日、警視庁への取材で分かった。この際、居場所は伝えなかったという。

 また、捜査関係者によると、現金自動預払機(ATM)から現金数十万円を引き出していた形跡があるという。逃走資金のために引き出した可能性がある。

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年08月07日 18:28

愚かしい、、、日本の(世界の)進むべき道はただ一つ、、、核廃絶のためにあらゆる努力を重ねること、、、しかし光はまだほとんど見えない。。。

■特集:問われる「核の傘」 核軍縮へ動いた米国、日本の進むべき道は

 オバマ米大統領は、核テロが米国の安全保障に重大な脅威となっていることを踏まえ、安全保障上の核兵器の役割を見直す考えを示した。日米同盟下、安全保障の基本を米国に頼ってきた日本への影響は避けられない。これまで日本は「核の傘」の保証に安住し、自らの核政策を問うことを棚上げにしてきたからだ。しかし、核軍縮交渉に参加しない中国や核実験を繰り返す北朝鮮が存在するアジアで、米国の新しい核政策にどう対応するか迫られている。

 ◇先制不使用宣言は困る---日本政府の「本音」

 「日本が米国の(核兵器の)先制不使用宣言に懸念をもっていると伝えられていることが、米国の核軍縮政策に影響を与えている」--。7月30日、日本の反核、核軍縮NGO関係者が集まり、東京で開かれた会合で米国の軍縮NGO「憂慮する科学者同盟」のグレゴリー・カラキー氏はこう説明した。

 オバマ米大統領は4月のプラハ演説で「米国の安全保障戦略の中での核兵器の役割を減らす」と強調した。先制不使用宣言は「核兵器の役割を減らす」典型的な政策の一つとされるため、将来的に米国が先制不使用を宣言するのではないかという見方が出ている。

 米国が先制不使用を宣言した場合、日本にどう影響するのか。日本政府は「先制不使用宣言は検証困難で安全保障を弱体化させる」という立場だ。核攻撃以外にも核兵器で対抗してほしいという意味だ。

 念頭にあるのは中国の通常戦力と北朝鮮の生物化学兵器だ。中国の軍事費の伸びは毎年10%を超えている。北朝鮮は化学兵器禁止条約に加盟しておらず、実戦配備の可能性も指摘されている。

 日本が米国に対して堅持を求めている核の傘は「拡大抑止」とも呼ばれる。自国以外の同盟国にも核兵器の抑止効果を及ぼすという意味だ。日本が先制不使用宣言を支持しない意味は、米本国が攻撃されず、同盟国も核攻撃を受けていなくても、米国が核攻撃に踏み切るという想定を前提にしている。

 元外務事務次官で日本国際問題研究所の野上義二理事長は「米国の核使用のハードルは非常に高くなっている。核でなければ対抗できないような状況でなくては核は使えない。日米での情報の共有化や共同作戦の在り方など、もっと地道に具体的に進めなければいけないことがあるのではないか」と指摘した。

 ◇アジアに残る冷戦構造---「軍拡」続ける中国

 「冷戦後の世界で核問題が中心となるのはNATO(北大西洋条約機構)ではなくアジアだ」。7月28日、東京都内で行われた核軍縮に関する講演会で佐藤行雄元国連大使はこう強調した。

 米露は核軍縮交渉を進め、日本を含め、世界でも歓迎する雰囲気が広まっている。兵器用核分裂性物質生産禁止(カットオフ)条約は5月に交渉開始で合意した。

 しかし、外務省幹部によると、水面下ではアジアの核保有国である中国が交渉開始に難色を示しているという。米露に対抗して、中国がなお核兵器の増産を視野に入れている証拠だ。オバマ演説をうけて中曽根弘文外相が4月に行った核軍縮演説でも中国を名指しして核兵器開発凍結を求めた。

 核の傘の考え方は、もともと旧ソ連の強大な軍事力に西側諸国が陸続きで対峙(たいじ)していた欧州を中心に考えられてきた。通常戦力で劣る部分を核の傘で補うとの意味が含まれている。現在のロシアと欧州の戦力比が冷戦時代から劇的に変化したことが米露軍縮交渉の背景にある。この事情は中国と日本には当てはまらないとみられてきた。

 だが、核不拡散政策が専門のフランク・フォンヒッペル・プリンストン大教授は「米国で(核の傘を提供する)同盟国の重点が欧州からアジアに移っていることは確かだが、米国が中国との冷戦を考えているわけではない」と指摘する。オバマ大統領はプラハで同盟国への核の傘堅持を明言しつつも「冷戦思考に終止符を打つ」と強調した。核大国同士の核競争の勝利を目指す考え方の優先度は米国内で下がっている。

 日本は中国の軍備増強に対抗するため、最新鋭戦闘機のF22導入を米国に強く求めていたが、米国は「冷戦時代の発想」と批判された高価なF22の生産を打ち切り、日本への導入は絶望的になった。核戦略とは次元が異なるが、いつまでも米国が日本の都合を聞いてくれるとは限らない。

 ◇日本の意向どう伝える---「核の傘」協議開始

 7月18日朝、外務省で開かれた日米両政府の外交・防衛担当局長級による「日米安全保障高級事務レベル協議(SSC)」。日本側からは梅本和義外務省北米局長、高見沢将林(のぶしげ)防衛省防衛政策局長、米側からはキャンベル国務次官補、グレグソン国防次官補らが出席した。

 約1時間半の協議は北朝鮮問題や米軍再編など日米間の課題を総ざらえしたものだったが、「核の傘」協議についての話は5、6分で終わった。協議に出席した外務省幹部は「キャンベル氏は一度もnuclear(核)という単語を口にしなかった」と言うが、日米両国は今後、SSCの場で「核の傘」協議をすることでは合意した。

 外務省幹部は「日本はずっと米国に核の傘についての協議を求めてきたが、これまでは『大人になってからこい』と言われて拒否されてきた」と話す。NATOには有事の核運用について協議する「核計画グループ」(NPG)が設置されている。しかし、米国の意向以前に核兵器について協議する態勢が日本に十分にあるとは言えない。

 米国が曲がりなりにも日本との「核の傘」協議を受け入れたのは、年末に8年ぶりに米国の核戦略の基本文書である「核態勢見直し」(NPR)が更新される予定になっているためだ。NPRに向けて今年5月に出された米議会の超党派の「戦略態勢委員会」(委員長・ペリー元国防長官)の報告書は、同盟国、特に日本と核の傘の信頼性について話し合うべきだとしている。

 報告書では名指しこそ避けているが、「北東アジアに潜在的な核保有国が米国の友好国や同盟国にある」と指摘しており、北朝鮮の核実験の影響で日韓が核武装するという核拡散の危険を抑えるために話し合いが必要との観点に立っている。

 今年末に概要が公表される予定のNPRの主な内容は、10月にも固まるという見方もある。しかし、設置が決まった公式協議の第1回は未定で、実際に日本政府の意向がNPRにどれほど反映されるかは不透明だ。

 ◆米の狙い「核テロ防止」

 ◇オバマ大統領「核管理」戦略、国際社会の賛同求め

 プラハ演説で「核兵器のない世界」を掲げたオバマ米大統領だが、究極の目的は、米国への核テロ防止だ。米国が核軍縮を率先することで、他国には核不拡散での協力を求め、テロ組織に核物質が渡るリスクを減らす、というのが基本戦略だ。

 最初の課題が、12月5日で失効する第1次戦略兵器削減条約(START1)の後継条約だ。7月の米露首脳会談では両国の戦略核弾頭の上限を1500~1675個にすることで合意、年内の交渉妥結を目指す。

 同時期には、今後5~10年の核政策を決める「核態勢見直し」が米議会に報告される。安全保障戦略上の核兵器の役割は低下する一方、核抑止や、日本など同盟国に核の傘を保証する拡大抑止の必要性が盛り込まれるとみられる。

 来年3月には30カ国近くの首脳をワシントンに招待、核セキュリティーサミットを開催する。テロリストへの核物質流出防止策を協議し、共同宣言を採択する見通し。非核保有国も参加させることで、核テロ防止が国際社会のトレンドであることを印象付ける。

 START1後継条約と、核サミットで弾みをつけて迎える最大の山場が、同年5月の核拡散防止条約(NPT)の再検討会議だ。北朝鮮やイランの核開発を踏まえ、IAEAの査察権限の強化などを図りたい考えだ。

 大統領は、核実験全面禁止条約(CTBT)の米議会批准、カットオフ条約も求めている。任期中に現実的に目指すのは、核軍縮・不拡散を通じた「厳格な核管理」の構築ともいえる。

 ◆NPT---揺らぐ核不拡散

 ◇特権譲らぬ5大国 日本の「核武装」米がけん制

 「被爆体験のある日本は核拡散に対して非常に強い立場で臨んできた」。7月16日、外務省で記者会見した天野之弥(ゆきや)国際原子力機関(IAEA)次期事務局長は胸を張った。

 オバマ米大統領はNPTとIAEAの強化を明言しており、核不拡散体制の中心に位置づける。天野氏の事務局長当選は、NPT優等生の日本が米国と歩みをそろえた姿だ。だが、実際にはNPT体制に対する日本の過去の態度は複雑だ。批准に署名から6年かかり、参加国となったのは97番目という遅さだった。

 NPTはもともと、1964年の中国の核実験がきっかけとなって交渉が開始された。条約が認める最後の核保有国が中国で、核保有国をそれ以上増やさないことが目的だ。だが、米露英仏中という5カ国だけに核保有を正当化しているため、当初から不平等条約と指摘された。

 67年12月、当時の下田武三駐米大使は「日本が核保有国になるかどうかの最終的選択は、将来の世代に任せるべきだ」と発言。日本は70年に署名するものの、自民党には「核オプション」を放棄すべきではないという声が残り、批准は76年にずれこんだ。

 NPTは95年に無期限延長されるが、93年の東京サミットでは、当時の主要国(G7)のなかで日本だけが無期限延長を明確に支持しなかった。日本軍縮学会会長の黒澤満大阪女学院大学教授は「無期限延長では白紙委任になり、核軍縮をチェックできなくなる。しかしこの時は米国から『日本が反対するのは核武装しようとしているからだ』という論調が出て強い圧力をかけられた」と説明する。

 NPTは非核国が不拡散に協力する(核兵器を放棄する)代わりに核保有国が核軍縮を行う取引が建前になっているが、核軍縮が実行される保証はない。

 05年のNPT再検討会議が失敗に終わったのは、当時のブッシュ米政権が核軍縮の姿勢を全く見せなかったためだ。オバマ大統領は核不拡散への協力を求めるために核軍縮を唱道しているが、NPTの特権を背景にしていることに変わりはない。

 ◇非核三原則、見直す必要ない--元駐米大使・斉藤邦彦氏

 日本は戦後一貫して核廃絶を唱えてきた。米国の大統領が「核兵器のない世界」と言ったことは日本として歓迎すべきことだ。しかし、一方で北東アジアでは中国が核兵器も含めた軍備を拡張し、北朝鮮の核実験という新しい要素がある。日本に対する米国の拡大抑止力、核の傘はますます重要になっているので、そこのところは調整をつけなければいけない。

 米国に対し、日本は決して核を持たないということを改めて伝えるべきだ。北東アジアの緊張は高まっており、米国の核の傘にこれからも依存し続けることになろう。

 日本はこれまでも毎年、国連に核軍縮決議を提出しながら、一方で米国の核の傘に依存し、守ってほしいと言ってきた。オバマ米大統領の新しい核政策に対しても、日本はこの従来の形を変える必要はない。非核三原則も見直す必要はない。「持たず」「作らず」は当然として「持ち込ませず」も見直す必要はない。そのことで刺激を受けるのは北朝鮮だけではない。中国や韓国、東南アジアの国々に対して間違ったメッセージになる。マイナスの部分が多い。

 ◇核軍縮へ向け、積極的貢献を--立教大兼任講師・黒崎輝氏

 オバマ米大統領の新しい核政策は日本にとってリスクもある。もし米国が核兵器の役割を他国の核攻撃を抑止するものだけに限ると、米国の日本に対する核の傘の有効性が低下する危険がある。現在は、米国は核以外の攻撃に対しても核を使うかもしれないという脅しをかけているが、その脅しは効かなくなるかもしれない。

 しかし、その一方で、オバマ氏の政策には核不拡散と核軍縮を進めて核兵器の脅威を世界的な規模で減らしていくメリットがある。そのメリットは日本にも及ぶ。

 どんな政策にもリスクとメリットはある。それを比較考量して日本としての立場を明確にしていくことが必要だ。日本はこれまでは、核軍縮より米国の核の傘への依存のほうが優先度が高かった。当面は日本も「米国の核の傘」が必要だとしても、日本自身としての核兵器への依存はできるだけ減らしていくという姿勢を示す必要がある。

 今の国際社会の安全保障関係は非常に複雑になっている。核不拡散も米国のような大国でも一国だけでは対応できない。非核国も巻き込んでグローバルな核不拡散体制を作り、しかもそのなかで核軍縮も同時に進めていくことが必要だという構図がうまれている。

 日本は「米国の核の傘」に依存している同盟国であると同時に非核国でもある。現在は、日本が核軍縮で何ができるのかということを積極的に打ち出すことができる状況にもある。

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 この特集は須藤孝(政治部)、草野和彦(北米総局)が担当しました。

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 ■ことば

 ◇核実験全面禁止条約(CTBT)

 地下を含めすべての核実験を禁止する。核兵器開発と改良に必要とされる核実験を禁止することで核不拡散と核軍縮につなげる目的がある。96年に国連総会で採択された。日本は97年に批准。発効には核兵器を持っているか、持つ能力があるとみなされる特定の44カ国の批准が必要だが、米、中、インドネシア、エジプト、イラン、イスラエル、北朝鮮、インド、パキスタンの9カ国が批准しておらず、未発効。オバマ米大統領は批准する意向を表明している。

 ◇先制不使用宣言

 核保有国が先に核兵器を使わないことを約束すること。核兵器の役目を他国の核兵器の脅威を抑止することに限定する。すべての国が対象だが、核保有国同士の約束の側面が強い。核を使用するハードルが高くなるため、核軍縮への理念的な一歩と見なされる。中国はすでに宣言している。

 ◇核拡散防止条約(NPT)

 68年成立、70年発効。核兵器保有については、67年1月1日以前に核実験を行った米露英仏中の5カ国に限り、それ以外の国の核保有を禁止した。参加国に対し、4条で原子力平和利用の権利を定め、6条で核軍縮交渉義務を課している。国連加盟国のほとんどが加盟しているがインド、パキスタン、イスラエルの3カ国が未加盟。北朝鮮は03年に脱退を宣言した。95年に無期限延長された。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年08月06日 23:35

これまで発覚しなかったことが不思議。。。

■ヤマト運輸メール便、2583通未配達…神戸

 ヤマト運輸は5日、神戸市の委託配達員の男性(43)が2007年12月から先月までの間に、法人顧客1153社が発送したダイレクトメール(DM)やカタログなど2583通のメール便を配達せず、自宅に保管していたと発表した。

 配達先はすべて神戸市内だった。男性は「配りきれなくなり、どうしていいかわからなくなった」と話しているという。同社は未配達のメール便について依頼者から再配達の希望を聞くなどする

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年08月06日 23:29

今後ますます進むポーダレス化。。。

■外国人住民100万人突破、韓国はもはや多文化の国

韓国で暮らしている外国人が100万人を超えたことが分かった。専門家らは、外国人が国内人口で占める割合が2%を超えたため、大韓民国もいまや本格的な「多文化時代」に差し掛かっていると話している。

行政安全部(行安部)は5日、今年5月1日基準で「外国人住民」は110万6884人と、統計を取り始めた06年以降、初めて100万人を突破したと明らかにした。これは今年5月1日現在の住民登録人口(4959万3665人)の2.2%に当たる数字で、昨年(89万1341人)より24.2%増加したものだ。

今回の調査で、外国人と分類した基準は、合法かどうかを問わず、韓国内に90日以上滞在している外国人、韓国国籍を取得した外国人やその子供などだ。

行安部は今年の調査で、初めて家族関係登録情報システムを利用して、年代別の外国人子供への現状を把握した結果、10万7689人の外国人の子供らが韓国に住んでいることが分かった。このうち、6歳以下の子供は59%の6万4040人だった。

全北(チョンブク)大学・社会学部の薛東勳(ソル・ドンフン)教授は、「外国人が100万人、彼らの子供が10万人を突破したことは、もはや韓国は本格的な多文化社会に進入したことを、統計を持って裏付けたことになる」とし、「いまや多くの国民が、外国人と暮らすことを前向きな現象として受け入れている」と語った。

国籍別では、中国が56.5%で最も多かった。ベトナムやフィリピンなど、東南アジア出身は21.2%、米国=5.4%、南部アジア=3.9%、日本=2.4%などの順だった。昨年と比べれば、米国が119%増となっており、最も高い伸び率を示した。

地域別には、ソウルに30.3%が居住しており、外国人が最も多い都市に選ばれた。次いで、京畿道(キョンギド)=29.3%、仁川(インチョン)=5.6%など、首都圏に65.1%が集中していることが、調査の結果分かった。続いて、△慶尚南道(キョンサンナムド)=5.8%、△忠清南道(チュンチョンナムド)=4.1%、△慶尚北道(キョンサンブクド)=3.7%などだった。

韓国人と結婚して、韓国内に移り住んだ移民者も12万5673人と把握された。結婚移民者を国籍別に見れば、中国が54.8%と最も多かった。続いて、東南アジア=32.1%、日本=4%、モンゴル=1.8%の順だった。結婚移民者は女性が大半を占めているが、外国人男性も12.1%を占めている。

韓国内居住の外国人のうち、韓国国籍を取得した割合は16.4%(18万1414人)であり、ほとんどが結婚によるものと、行安部は分析した。残りの83.6%(92万5470人)は、韓国国籍を取得していないことが、調査の結果分かった。

薛教授は、「市民の意識が大幅に改善されてはいるものの、肌の色によって差別しようとする一部の間違った見解が、外国人らの韓国への定着を妨げているのではないか、悩むべき時期に来ている」と語った。

[東亜日報]

Posted by nob : 2009年08月06日 23:26

病める国、、、武力に正しさは欠片もない。。。

■米有権者の61%「原爆投下は正しかった」

 【ワシントン=黒瀬悦成】米キニピアック大学(コネティカット州)の世論調査研究所は4日、米国による64年前の広島と長崎への原爆投下について、米国の有権者の61%が「正しい行為だった」と回答したとする全国世論調査の結果を発表した。

 「間違いだった」は22%で、米国人の圧倒的多数が原爆投下を支持していることがわかった。

 年齢別で原爆投下に対する支持が最も高かったのは55歳以上で、73%が「正しかった」と回答。一方、35〜54歳の支持率は60%、18〜34歳では50%に低下した。同研究所のピーター・ブラウン副部長は、「第2次世界大戦の惨禍を記憶している人は、トルーマン大統領(当時)の原爆投下の決断を圧倒的に支持している」とする一方で、「第2次大戦や冷戦を知らない世代ほど、原爆投下を支持しない傾向が強い」と指摘した。

 党派別では、共和党員の74%が支持したのに対し、トルーマン大統領と同じ民主党員の支持は49%(不支持29%)にとどまった。

 調査は7月27日〜8月3日にかけて、全米の有権者2409人を対象に実施された。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年08月05日 23:57

絶妙なタイミングとキャスティング、、、そして周到な準備。。。

■クリントン元米大統領が平壌入り、記者解放に向け協議

 [ソウル 4日 ロイター] ビル・クリントン元米大統領が4日、北朝鮮の平壌に到着した。北朝鮮に拘束されている米国人女性記者2人の解放について協議するためだが、一部アナリストの間には、核問題をめぐる6カ国協議に北朝鮮が復帰するきっかけになるかもしれないとの見方が出ている。

 北朝鮮は過去数カ月間、ロケット発射やミサイル試射、核実験など国際社会に対する挑発的行為を繰り返し、米国や中国などとの協議にも背を向けていた。

 北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)によると、クリントン元大統領を出迎えた北朝鮮側の高官の中には、6カ国協議の首席代表を務める金桂冠(キムゲグァン)外務次官もいた。

 韓国の聯合ニュースは情報筋の話として「(クリントン元大統領は)到着次第、女性記者の解放をめぐる交渉に入る予定だ」と伝えた。

 米国の「カレントTV」の記者ローラ・リンさんとユナ・リーさんは、今年3月に中朝国境地帯で北朝鮮女性の生活などを取材していたところ、不法入国したとして北朝鮮当局に拘束され、6月には労働教化刑12年の判決を言い渡された。多くのアナリストは、北朝鮮が拘束した記者2人を米国との直接交渉の材料に使うと予想していた。

 韓国外交通商部外交安保研究院(IFANS)の尹徳敏氏は「北朝鮮が劇的に方向転換し、交渉が新たな局面を迎える可能性がある」と指摘している。

[ロイター]


■北朝鮮:米記者拘束問題 2記者を釈放 クリントン元米大統領と出国

 【北京・西岡省二、ワシントン草野和彦】北朝鮮の朝鮮中央通信は5日、クリントン元米大統領の訪朝を受けて金正日(キムジョンイル)総書記が、不法入国などの罪で拘束中の米国人記者2人について、特赦を実施して釈放するよう命じた、と伝えた。元大統領一行は同日朝(日本時間同)に空路、平壌を出発。記者拘束問題は発生以来4カ月半ぶりに解決することになった。

 ◇米政権当局者「核問題と分離」

 クリントン元大統領の広報担当者は、元大統領が米国人記者のローラ・リンさん(32)、ユナ・リーさん(36)と共に「北朝鮮を無事に出国した」との声明を発表した。元大統領らを乗せたチャーター機は、給油のために青森県の米軍三沢基地に立ち寄った後、リンさんとリーさんの家族が待つロサンゼルスに向かっている。

 ロイター通信によるとオバマ米大統領は、釈放された記者の家族に電話し安堵(あんど)した旨を伝えた。米当局者が明かした。記者2人の健康状態は良好という。

 朝鮮中央通信によると、元大統領は4日の会談で金総書記に、記者2人の行為について謝罪し、人道的な立場からの送還を求める米政府の要請を伝えた。これに対し、金総書記は特赦を実施して釈放するとの「国防委員長の命令」を出した。元大統領は「深い謝意」を表したとしている。

 同通信は、会談で「朝米間の懸案の問題が真摯(しんし)な雰囲気の中で虚心坦懐(たんかい)に深く議論された」と伝えた。「諸懸案」の内容は明らかにされていないが、元大統領は核・ミサイルなどについての懸念を、金総書記は米国の敵視政策などについて言及した可能性が高い。

 北朝鮮は今回の元大統領訪朝を契機に米朝直接対話を推進したい考えとみられる。だが、米国側は元大統領訪朝を「記者釈放のための私的な活動」としている。ロイター通信によると、米政権当局者は、今回の訪朝と核問題は切り離すとの事前約束が米朝間にあったことを明らかにした。元大統領は金総書記に「(釈放が)もたらし得る前向きな結果」を伝えたが、謝罪は一切していないという。

 中国系のリンさんと韓国系のリーさんは、3月17日、北朝鮮と国境を接する中国吉林省の図們江付近で取材中に拘束された。

[毎日新聞/5日追加]


■クリントン元米大統領:拉致問題、解決促す 金総書記に強調、日本と事前協議

 【ワシントン草野和彦】米国人記者釈放交渉で訪朝したクリントン元米大統領が、4日の金正日(キムジョンイル)総書記との会談の中で、日本人拉致問題の解決を促していたことが分かった。米政府高官が明らかにした。

 政府高官によると、クリントン元大統領は「日本人拉致問題の交渉に入ることや、解決を模索すること」で建設的なことがあると盛んに強調したという。元大統領は同時に韓国人拘束問題も取り上げた。

 クリントン元大統領の訪朝について、米政府は同盟国である日本、韓国と事前に協議。今回の目的が核問題とは切り離した米国人記者の釈放であることを説明した。その中で、同じ人道問題であるとして、元大統領が日本人拉致問題などを取り上げることを申し出たという。

 米政府はまた、6カ国協議参加国である中国とロシアとも訪朝前に協議した。

 ◇総書記反応なし

 河村建夫官房長官は6日午前の記者会見で、米政府高官から同日朝、クリントン元大統領の北朝鮮訪問について電話で報告があったことを明らかにした。

 元大統領は個人の資格として金正日総書記に対し、「拉致問題を進展させ、日朝協議で合意したまま履行されていない拉致被害者の再調査を行うべきだ」と求めたという。金総書記からの反応はなかったという。

 河村長官はクリントン元大統領の訪朝目的について、「2人のジャーナリスト釈放という人道目的のもので、核問題等について議論はせず、オバマ大統領からのメッセージはなかった」と説明した。【坂口裕彦】

[毎日新聞/6日追加]


■【クリントン訪朝】北朝鮮からの本当のメッセージは?

 【ワシントン=山本秀也】オバマ米大統領は5日、北朝鮮で拘束されていた米女性記者2人とともに帰国したクリントン元大統領と、電話で短時間話し、「興味深い訪朝に関する総括を聞きたい」と近く直接会談する意向を示した。

 焦点は、北朝鮮の金正日総書記がクリントン氏との会談でどのようなメッセージを送ったかに移っている。大統領は、北朝鮮の対米姿勢や金総書記の健康状態などクリントン氏が平壌で得た情報に基づき、今後の対応を検討する意向だ。

 ギブズ米大統領報道官によると、電話で大統領はクリントン氏に、訪朝と2記者の帰国実現への謝意などを伝えた。大統領と国家安全保障会議(NSC)の担当者が「早い機会」(同報道官)に、クリントン氏から報告を受ける予定だ。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、政権側は訪朝に同行したストラウブ元国務省朝鮮部長らからも話を聞く。

 4日のクリントン氏と金総書記との会談は、夕食会も含め3時間15分以上に及んだ。

 クリントン氏らへの一連の聞き取りでは(1)米朝双方の発言の精査(2)核・ミサイル協議に関する北朝鮮のメッセージの解析(3)金総書記の健康状態と権力継承の分析−が焦点となる。政権側は、金総書記が3時間以上も元気な姿を見せたことにも注目している。

 会談内容をめぐっては、米朝双方の発表や説明には食い違いもある。

 北朝鮮側は、クリントン氏が2記者の「敵対行為」について「陳謝した」としている。しかし、米側は否定しており、アフリカ歴訪中のヒラリー・クリントン国務長官も「事実ではない」と強調した。オバマ大統領のメッセージが口頭で伝えられ、米朝が対話の方法による問題の解決で一致した−という北朝鮮の発表内容も、米政府から出ている情報、認識とは異なる。

 一方、2記者の帰国実現によって、オバマ政権が北朝鮮の核・ミサイル問題で安易に妥協することを警戒する声は高い。ニューヨーク・タイムズは「金正日氏は(2記者を解放した)恩赦への見返りを期待している」と分析。米紙ワシントン・ポストも社説で「2記者の釈放は、北朝鮮への手を緩める理由とはならない」と論じた。

 こうした世論も念頭に、オバマ大統領は5日の米NBCテレビのインタビューで「(米朝の)関係改善に向けた道筋はあるが、それには核開発の中止や挑発行為の停止が含まれる」と強調した。

[産経新聞/6日追加]

Posted by nob : 2009年08月04日 23:58

いやはや。。。

■水戸黄門:祝!“水戸のかおる姫”入浴200回!

 TBS「水戸黄門」(月曜後8・00)で通算200回目の入浴シーンの撮影を終えた女優の由美かおる(58)が3日、東京・赤坂の同局で会見した。レギュラー出演初回の1986年4月28日放送の“初入浴”から24年目での節目。「あっという間でした」としみじみ。一方で「“もう(お風呂は)いいでしょう”とも言いたいですね…」と複雑な笑顔だった。放送は11月9日。(スポニチ)

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年08月04日 23:42

遺志に沿った順当な判決。。。

■【マイケル急死】遺児の養育権莫大な養育費は祖母に 元妻にも面会の権利付与 

 【ニューヨーク=松尾理也】米メディアによると、ロサンゼルス郡地裁は3日、6月に急死した米人気歌手マイケル・ジャクソンさんの遺児3人の養育権などをめぐる審理で、マイケルさんの母、キャサリンさん(79)に養育権を認める決定を下した。

 マイケルさんが2002年に作成した遺言書に従い、キャサリンさんが毎月一定額の養育費を受給する。1999年に離婚した元妻のデボラ・ローさん(50)には、子供たちとの面会を認める権利が与えられた。いずれも先週、キャサリンさんとローさんの間で成立した合意に基づく内容。

 一方、この日の審理では、マイケルさんの皮膚科医で、遺児のうち2人の生物学上の父親ではないかとのうわさが飛び交っているアーノルド・クライン氏が、養育権をめぐる決定に異議を申し立てた。

 クライン氏の代理人は「クライン氏とマイケルさん、および子供たちとの長年にわたる関係から」子供たちの教育や日々の養育問題に関与する権利があると主張したが、裁判所はクライン氏には養育権をめぐる法的な権利はないとした。

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年08月04日 23:40

死人が出たとなると。。。

■押尾容疑者逮捕、部屋から女性全裸死体

 歌手で俳優の押尾学容疑者(31)が合成麻薬MDMAを使用したとして、警視庁麻布署は3日、麻薬取締法違反(使用)の疑いで逮捕した。2日夜、東京・六本木ヒルズのマンション内で30歳代の女性が変死。この部屋に出入りしていた同容疑者からMDMA陽性反応が出た。さらに、同署では女性の死因について薬物が関係している可能性があるとみて事情を聴く方針だ。所属するエイベックス・マネジメントはこの日、同容疑者との契約解除を発表した。

 麻布署によると、2日夜、六本木ヒルズのマンションで、30代の女性が全裸で死んでいるのを訪ねてきた男性が発見して119番通報した。この部屋は押尾容疑者が契約関係者となっており、出入りもしていたことから、同署ではこの日、死亡経緯や理由について何らかの事情を知っている可能性があるとして任意で事情を聴取。その際、顔色が青白く手が震えるなどの薬物中毒独特の症状があったために任意で尿検査を実施した。

 幻覚作用のある禁止薬物MDMAの陽性反応が出たため、麻薬取締法違反容疑で逮捕した。同容疑者は「2日に知人からもらった固形物を飲んだが、違法なものとは思わなかった」と容疑を否認した。

 女性の司法解剖の結果、死後10時間前後で外傷はなく、死因は不明だった。そのため、病理検査をして詳しく調べる。

 同署によると、押尾容疑者はこの女性と一緒にいて、女性に異変を感じたため自分のマネジャーを呼び、その後部屋から立ち去った。マンションの防犯カメラには、押尾容疑者と女性が別々に建物に入る姿が映っていた。同署は今後、押尾容疑者の関係先を家宅捜索するなどして薬物の入手経路を捜査するとともに、女性が死亡した経緯についても調べる。

 エイベックスはこの日午後、公式サイトで「当社との契約に違反する行為を行い、本日付にて契約解除いたしました」と発表。逮捕された直後には「大変に遺憾なこと。皆さまにご迷惑をおかけしますことを心よりおわび申し上げます」との文書を公表した。

 エイベックスと昨年5月に専属契約を交わしてからの押尾容疑者は上げ潮に乗っていた。「思う存分に自分の可能性にチャレンジしたい」とハリウッド俳優を目指し、同社も全面的にバックアップしてきた。契約直後には、カンヌで開かれたエイベックス製作「レッドクリフ」のPRイベントなどに出席。デビュー以来初めてという囲み取材にも応じ、“新生押尾”を内外に強烈にアピール。妻の女優矢田亜希子(30)との夫婦関係も円満を強調し、生後半年の長男を日本に置いてきたことを「生まれて1年間は子どもを飛行機に乗せないと決めているから」と笑顔で説明した。

 夫の本格始動にタイミングを合わせるように、矢田もフジテレビ系ドラマ「ヴォイス」(今年1月期)で約2年半ぶりにドラマ復帰。「母親となり、生という存在のすばらしさをあらためて大きく感じました」と育児を糧にひと回り成長した姿をファンに披露した。夫婦そろって公私ともに順風満帆のはずだった。

 それが一気に暗転した。長男が生まれた直後、「おしめは自分が替えているんです」「子どものミルク代を稼がないとね」と笑顔を見せていた新米パパが薬物に手を染めた理由は一体何だったのだろうか。

[日刊スポーツ]


■幻覚、脳障害…押尾容疑者使用のキケンなクスリ 価格は?

 押尾容疑者が使用を認めたMDMAは、米国で心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療薬として使用されていたが、若者の間で「エクスタシー」と呼ばれ乱用されるようになった禁止薬物。幻覚を見せたり興奮させたり失神をもたらすなど依存性があり、脳障害の副作用が指摘されている危険な合成麻薬だ。1回分の使用量とされる1錠あたりの末端価格は3000円前後とされる。

 ▼MDMA メチレンジオキシメタンフェタミン。俗称は「エクスタシー(XTC)」など。覚せい剤と似た化学構造を持つ結晶性の粉末合成麻薬で、化学薬品から合成される。視覚や聴覚に影響を与え、強い幻覚や興奮作用を引き起こす。

 1980年代に米国でレクリエーション・ドラッグとして広がり始め、日本では89年に麻薬取締法で規制対象に。欧米で最もポピュラーな麻薬の1つ。本来は白色粉末だが、カラフルな錠剤などに加工され、表面には絵が描かれるなど、一見するとサプリメントのような製品の密売が急増中。国内での押収量は98年に約1万錠だったが、2007年に100万錠を突破している。

[スポーツニッポン]

Posted by nob : 2009年08月04日 23:35

高齢化社会に活力を与える朗報。。。

■抜けた跡に歯再生、マウスで実験成功

 抜けた歯の跡に新しい歯を再生させることに、東京理科大学の辻孝教授(再生医工学)らがマウスを使った実験で成功した。

 差し歯の代わりに自前の歯を育てる新治療法に道を開く成果だ。論文は米科学アカデミー紀要電子版に掲載される。

 辻教授らは、マウスの胎児から、歯のもとになる「上皮細胞」と「間葉細胞」をそれぞれ4万〜5万個取り出し、コラーゲンの培地で一緒に培養して歯の種となる「再生歯胚(しはい)」(直径約0・5ミリ・メートル)を作った。

 この再生歯胚を、大人のマウスの抜歯した跡へ移植したところ、37日後には歯が生え始め、50日後には隣の歯とほぼ同じ高さにまで成長した。

 歯の中心部には、血管や神経もできていた。歯に刺激を与えると、痛みを感じていることを示す物質も脳内に作られ、普通と変わらないほぼ完全な歯が再生されたことが確認された。

[読売新聞]


■歯の完全再生、マウスで成功=食物かめる硬さ−「臓器置換」実現へ・東京理科大など

 食物をかめる硬さで、痛みなどの感覚もあるほぼ完全な歯をマウスで再生させることに、東京理科大と東北大、東京医科歯科大の研究チームが3日までに世界で初めて成功した。将来、「人工多能性幹(iPS)細胞」などの幹細胞を歯のもとに変え、失った歯の跡に移植して再生させられれば、入れ歯不要の生活が実現すると期待される。

 この成果は、東京理科大の辻孝教授らが2007年2月に発表した「器官原基法」の応用。細胞を試験管内で培養し、立体的で機能する臓器の形成を目指す技術で、臓器置換再生医療の実現に一歩前進した。次は毛髪の再生にも取り組む。論文は米科学アカデミー紀要電子版に掲載される。

[時事通信]

Posted by nob : 2009年08月04日 23:30

いやはや、、、でも怒れない。。。

■ホームに取り残され、車掌800m走った!

 東京都昭島市のJR青梅線東中神駅で2日午前8時20分ごろ、青梅発東京行きの快速電車(10両編成)が、30代の男性車掌をホームに残したまま発車した。取り残された車掌は、電車に追いつこうと、線路沿いの道路を猛ダッシュ。800メートル離れた次の西立川駅でようやく追いついた。通常なら2分で到着するが、西立川駅で異常に気づいた運転士は、車掌の到着を待つために同駅で約9分停車。後続の普通電車も約6分遅れとなり、計2200人に影響が出た。

 JR東日本立川支社によると、東中神駅の1つ前の中神駅を発車後、最後尾の車両で酒に酔って座席に横になっている乗客を車掌が発見した。車掌室のドアを開けて、客室に入り、乗客を起こしにいったという。この際、車掌室のドアがロックされてしまったという。車掌は東中神駅で非常用コックを使って車両のドアを開閉し、1人でホームに下りた。この時、運転士は運転台の機器が開閉を示したため、乗客の乗降が終わったと勘違いし、車掌を残して発車したという。車掌は、車掌室に戻った後でドアの開閉、乗客の乗降を行うつもりだったとみられる。

 電車は車掌室に車掌不在のまま、次の西立川駅に到着。運転士は、ドアが開かず、車掌と連絡も取れないことから、異常に気が付いた。東中神駅では車掌しか降りておらず、降りる予定だった乗客7人は、西立川駅で下車した。東中神駅から乗車するはずだった30~40人は後続の電車に乗ったという。同支社は「車掌室を離れる際に運転士に連絡しておけば、置き去りにはされなかった。再発防止に努めたい」としている。

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2009年08月03日 23:39

こわっ。。。

■IARC、日焼けマシンを30歳未満で始めた場合に発がんリスクが75%高くなると発表

人工的に紫外線を当てて肌を小麦色にする「日焼けマシン」について、WHO(世界保健機関)傘下のIARC(国際がん研究機関)は、発がんリスクが75%高くなると発表をした。
日焼けマシンを30歳未満で始めた場合、皮膚にできるメラノーマと呼ばれるがんの発生リスクが、75%も高まるという。

日焼けサロン利用者は「これ全部、日サロっすよ。黒肌がかっこいいから」、「結構行っています。(どれくらい?)週1〜2ぐらい」などと話した。

中山皮膚科クリニックの中山秀夫院長は「(メラノーマは)メラニンという茶色いタンパク質をつくる細胞ががんになったものなんです。特徴があってですね、転移が早いんですよ。真っ黒なほくろが出たらですね、皮膚科の専門医に相談なさるといいです」と話した。

今回、IARCは、日焼けマシン利用のリスク分類を、たばこやアスベストに並ぶ、最高レベルに引き上げた。

これに対し、イギリスの日焼けサロン業界は、「過剰に紫外線を浴びた場合のみ、皮膚がんとの関連性が問題になる」と反論している。

日焼けサロン利用者は「え〜、でも焼くでしょ」と話した。

また、2008年に利用した人は「もうやりたくない。怖い」と話した。

[FNN]

Posted by nob : 2009年07月31日 22:56

過ちを認めることは難しい。。。

■イラクの「多国籍軍に幕」 米軍以外の全部隊が撤収

 【ロンドン=木村正人】イラクの多国籍軍に参加していた米軍以外の全部隊が31日までに撤収した。オバマ米政権は、現在イラクに駐留する米軍13万人を2011年末までに完全撤退させる方針で、今後の治安はイラク国民の手に委ねられる。多国籍軍が名実ともに姿を消すなか、英国ではイラク戦争参戦を包括的に検証する独立調査委員会が始動。ブレア前英首相の召喚も予定されており、ブッシュ前米大統領と二人三脚で遂行したイラク戦争の是非が改めて問われることになる。

 2003年に始まったイラク戦争にはブッシュ大統領の呼びかけに応じ、「有志連合」として計38カ国が参加した。イラク情勢の悪化で撤退する国が相次いだが、米軍の増派で治安は改善。昨年末に多国籍軍駐留の根拠になっていた国連安全保障理事会決議の期限が切れ、日本も含め大半の国が撤収した。

 イラクとの地位協定も7月末に切れるため、ルーマニアの部隊17人が今月23日にイラクを離れ、オーストラリアの部隊12人も28日に米軍機でバグダッドを飛び立った。米軍に次ぐ最大4万6000人の部隊を送り込み、179人の犠牲者を出した英国は4月末に作戦を終了、約4000人の部隊を撤収した。イラク海軍を訓練するため残留していた150人も地位協定の延長手続きが間に合わず、今月28日にいったん隣国クウェートに引き揚げた。

 英国では、開戦理由となった大量破壊兵器が見つからなかったため、世論の反対を押し切って参戦したブレア前政権への不信感が根強く残っている。

 7月30日に始動した独立調査委員会(チルコット委員長)は、米中枢同時テロ直前の2001年夏から今年7月末までを対象に、参戦に至った経緯や占領政策などを1年がかりで検証する。遅くとも2011年までに報告書を作成する。

 ブラウン英首相は当初、同委員会の審議を非公開にする方針だったが、戦死した兵士の遺族から批判が相次ぎ、ブレア前首相から非公開にするよう依頼されたという疑惑も浮上。このため、審議内容は安全保障にかかわる場合を除き、原則公開されることになった。

 ダナット英陸軍参謀総長は30日、英国際戦略研究所で講演し、「イラク戦争は民衆の中で、民衆のために行われた。英軍は治安改善に貢献したが、イラク戦争を省みてアフガニスタンでの任務に生かす必要がある」と話した。

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年07月31日 22:50

結局は背に腹は代えられない。。。

■MSとヤフー、ネット検索で提携へ…米紙

 【ニューヨーク=池松洋】米マイクロソフト(MS)と米ヤフーがインターネット検索事業で提携する見通しだと28日、米ウォール・ストリート・ジャーナル紙(電子版)が報じた。

 29日にも発表されるという。

 米ネット検索市場でのMSとヤフーのシェア(占有率)は合わせて3割程度。提携が実現すれば、6割超のシェアを持つ米グーグルを追撃する態勢が整う。

 報道によると、ヤフーはMSが開発した新ネット検索システムを自社のサービスで使用する。両社はネット広告でも協力する。

 MSとヤフーをめぐっては、MSが2008年2月、ヤフーに買収を持ちかけたのに対し、ヤフーが拒否した。その後もMSとヤフーはネット事業立て直しで苦戦を続けていたため、再び提携交渉を進めていた。

[読売新聞]


■打倒Googleで一致:
Yahoo!との提携は「前回の提案より不利な面も」とバルマーCEO
Microsoft、Yahoo!両社のCEOが、それぞれ前回破談になった買収提案と今回の提携の違いを語った。

 米Microsoftと米Yahoo!の間で締結されたオンライン提携は、Microsoftが昨年提案した内容と比べるとはるかに協業的な色彩の濃いものとなっており、これは両社が共同でGoogleに対抗するという方向に転換したことを示している。

 7月29日に両社が共同で発表した検索広告提携は、 MicrosoftがYahoo!に検索エンジン技術を提供し、Yahoo!は両社の検索広告主への独占的販売をワールドワイドで引き受けるという内容だ。契約期間は10年。最初の5年間は、Yahoo!の直営サイトで発生した検索事業収入の88%をMicrosoftがトラフィック獲得コスト(TAC)として支払う。両社では、来年初頭までに提携が認可されて契約手続きが完了する見込みだとしている。

 この提携に関するMicrosoftの公式発表は、Googleによる検索とオンライン広告市場の独占を、ライバル各社が単独では打ち破ることができないという共通認識を同社とYahoo!が抱いていたことを示唆している。

 「この提携はYahoo!とMicrosoftの検索事業を結合するものであり、これにより広告主は、検索市場全体の70%以上を支配する1社の企業に依存しなくて済むようになる」とMicrosoftは発表文で述べている。「Yahoo!の検索シェアが加わることにより、Microsoftはコンシューマーならびに広告主のために、市場での競争とイノベーションを促すのに必要な規模を獲得することができる」

 今回の提携は協業を中心とした内容だが、Microsoftのスティーブ・バルマーCEOは7月29日の電話会見で、Microsoftによる昨年のYahoo!買収の試みについては、あまり後悔していないことをほのめかした。

 Microsoftは昨年、446億ドルのYahoo!買収案を提示したが、結局破談となった。バルマー氏によると、この提案は「運営事業者ではなく投資家」という視点に立って練り上げられたものだという。

 「今回の提携は前回の買収提案よりも良いというわけではない。前回とは性質が異なるものなのだ」とバルマー氏は会見でアナリストや報道関係者に語った。同氏はMicrosoftの前回の戦術を弁護するかのように、どちらの契約形態が最終的に両社を結び付けるにせよ「どちらも長期的な株主価値を生み出すことができる」と述べた。

 さらに同氏によると、今回の提携では「税率が高く、前払い金が少ない」ことに関連してMicrosoftにとって不利な面もあるという。

 Yahoo!のキャロル・バーツCEOは、今回の取引とMicrosoftによる昨年の買収提案との違いに関して自身の見解を示した。

 「前回の提案は前払い金が多く、TACが少なかったという点が今回と異なる」とバーツ氏は電話会見で語った。「当社がそれに魅力を感じなかったのは、この分野で長期的なビジネスを運営しようと考えているからだ」

 バーツ氏によると、今回の取引は、Yahoo!のユーザーインタフェースを維持しながら、Microsoftの技術も利用できるという点で自社にメリットをもたらすという。

 この提携は、Yahoo!の姿勢が大きく変化したことを物語るものでもある。5月にカリフォルニア州カールズバッドで開催された第7回年次「D: All Things Digital」カンファレンスにおいて、バーツ氏は「多額の現金」が前金として用意されるという条件であれば、Yahoo!の検索部門を Microsoftに売却する意思があると聴衆に語った。

 さらに6月には、ニューヨークで開かれた「Bank of America and Merrill Lynch U.S. Technology Conference」において、バーツ氏は「MicrosoftとYahoo!との提携はどのような形であれ、Yahoo!にとっては5億〜7億ドルの経費節減につながる」と述べた。これは主として、人員削減とデータセンターのコスト削減による効果だ。バーツ氏はこのイベントで、Bingに対する当初の関心の高さは「一時的」なものであり、Yahoo!は「Microsoftと手を組まなくても十分やっていける」とも語った。

 しかし7月に入ると、検索とオンライン広告事業での提携に関して具体的に話し合うために、MicrosoftとYahoo!が交渉のテーブルに戻ったといううわさが流れ始めた。両社はこの件でコメントを避けたが、MicrosoftがYahoo!に数十億ドルを支払ってYahoo!の検索広告事業を獲得するとの憶測も飛び交った。

 アナリストの間では、Microsoftが立ち上げた検索エンジンBingは、同社が新たにYahoo!との提携に乗り出すかどうかをめぐる判断に影響するのか、両社が提携するとしたらどのような形態になるのかといった議論が噴出した。「Bingが登場して最初の数週間で成功の兆しが現れたことで、Microsoftはオンライン検索ビジネスを独力で展開できるという自信を深め、MicrosoftとYahoo!のコラボレーションの可能性が消えるだろう」と主張するアナリストもいた。

 しかし米BroadPoint AmTechのアナリスト、ベンジャミン・シャクター氏は逆に、Bingの人気のおかげで、MicrosoftはYahoo!との交渉で提携条件を提示する立場に立つことができるとの見方を示した。「Bingの成功が続けば、MicrosoftとYahoo!の提携の可能性が高まると思われる」と同氏は7 月15日付の調査メモに記している。

 MicrosoftとYahoo!は現在、米国の検索エンジン市場でそれぞれ8.4%と19.6%の市場シェアを持っている。一方、Google のシェアは約65%。MicrosoftとYahoo!が力を合わせることにより、両社は市場の約3分の1を支配し、共通の宿敵であるGoogleに対する競争力を高めることができる。今回の提携は、有料検索市場におけるYahoo!のシェア低下に歯止めを掛ける可能性もある。米調査会社 SearchIgniteの7月の報告書によると、同市場でのYahoo!のシェアは前年比で26%低下し、その大部分はGoogleにシェアを奪われた結果だとしている。

 実際、Microsoft-Yahoo!連合は、市場シェアの拡大だけでなく、広告収入の増加という形でも両社に潜在的なアドバンテージをもたらすだろう。米市場調査会社Gartnerのアナリスト、デビッド・スミス氏は米eWEEKの取材で、「両社合わせた市場シェアは重要な意味を持つ。検索広告ビジネスはフィードバックループのようなもので、多く持っている者がより多くを手に入れるのだ。Yahoo!とMicrosoftは、Googleに対して価格ベースでの競争力を高めることができるだろう」と述べている。

 Microsoftが単にBingだけで前進するのと比べると、この提携は多くの点で同社に恩恵をもたらすとみられる。「これで方向性が明確になった。Yahoo!とMicrosoftはともにスケールメリットを享受し、無駄な重複を避けることができる」とスミス氏は話す。

[ITMEDIA/30日追加]

Posted by nob : 2009年07月29日 21:41

遅すぎるも賢明な判断。。。

■過半数がアフガン即時撤退望む、英世論調査

【7月29日 AFP】英インディペンデント(Independent)紙が28日に掲載した世論調査によると、英国人の半数以上がアフガニスタンでの戦闘には勝利できず、英軍部隊の撤退を望んでいることが明らかになった。同国に派遣された英兵の死者数が増加していることが背景にあるようだ。

 調査は調査会社ComResが 24日から26日まで1008人の英国人を対象に電話で行なった。58%が「タリバンへの攻撃に勝ち目はない」と回答し、勝ち目があると回答したのはわずか31%にとどまった。また52%が「英軍はアフガンから撤退すべき」と回答し、「駐留を継続すべき」と答えた43%を上回った。

 英政府はへルマンド(Helmand)を中心に、約9150人の兵士をアフガンに派遣している。2001年の派遣開始以来、191人の英兵が犠牲になった。今月だけでも英兵22人が死亡した。

 アフガニスタンでは8月20日に予定されている大統領選の投票を前に、治安確保のため約9万人の外国部隊がアフガン国軍に協力している。

 デービッド・ミリバンド(David Miliband)外相は27日、イスラム原理主義組織タリバン(Taliban)の反政府勢力を孤立させるため、アフガン政府と同組織穏健派との交渉を支持する方針を示唆したが、タリバン側は外国部隊がアフガニスタンから撤退しない限り交渉はあり得ないという姿勢を崩していない。(c)AFP

[AFPBBNEWS]


■アフガン英兵死者イラク戦を上回る 今月は月間最悪数 191人、高まる撤退論

 【ロンドン=星浩】アフガニスタン作戦での英兵の戦死者が27日、今月だけで22人に上り、2001年にアフガンでの戦闘に参加して以来、月間最多の死者数となった。28日付英紙インディペンデントの最新の世論調査では、52%が即時撤兵を要求しており、労働党政権は苦境に陥っている。

 開戦以来の英兵の死者数は二十七日現在で百九十一人。既に撤退したイラクでの百七十九人を上回った。

 英軍はアフガンに展開する英兵約九千人の三分の一を投入したタリバン掃討作戦を先月十九日から南部ヘルマンド州で実行。作戦は成功裏に終わったとしているが、「これ以上の大規模作戦は増兵なしには無理」(英軍幹部)という。

 インディペンデント紙の世論調査では58%が「アフガン戦争で勝利はない」と厳しい見方を示しており、政府は即時撤兵論の急速な高まりに神経をとがらせている。

 ミリバンド外相は二十七日に北大西洋条約機構(NATO)本部で「英国民は、各加盟国がアフガン作戦に応分の関与をする構えがあるのか知りたがっている」と焦燥感もあらわに増派を要求。アフガン政府に対しても、タリバン穏健派を取り込むなど政治的解決に「もっと責任を持つべきだ」と要求した。

[東京新聞]

Posted by nob : 2009年07月29日 21:36

原子力はともかくも、、、再処理はその存在自体に百害あって一利なし、、、核廃棄物を大気と海洋に遺棄し続けるのだから。。。

■再処理工場「工程より安全重視」 原燃が青森県に改善報告

 高レベル放射性廃液のガラス固化試験が難航し、試運転完了の延期を繰り返す使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)をめぐり、日本原燃は28日、工程重視の「建設型」から安全確保最優先の「運転保守型」に企業体質を改めることなどを三村申吾知事に報告した。今後は余裕を持った工程設定を行うという。

 原燃の鈴木輝顕副社長は「扱う物質の特性から質の高い安全性が求められることを再認識する」と表明。三村知事が6月の核燃料サイクル協議会で、工程重視で現場の焦りを招かないよう求めた内容に沿った報告となった。

 原燃は現在掲げている8月末の試運転完了を事実上、断念。延期幅については「(予期しない問題が発生するなどの)リスクを考えて設定する」(川井吉彦副社長)としている。

 原燃はトラブルの再発防止のため、現場作業に精通した社員約40人を全17課に配置したことも報告。知事の求めに応じ二つの第三者機関に監査などを依頼して妥当と判定されたことや、不具合が頻発する固化試験の炉についてドイツと米国に研究委託したことも伝えた。

 報告を受けた三村知事は「安全なくして原子力なしだ。今後とも原燃の対応を注視していく」と述べた。

[河北新報]

Posted by nob : 2009年07月29日 21:26

死刑は殺人、、、何時如何なる場合にも殺人を正当化してはならない。。。

■姉妹殺害犯ら3人死刑執行、半年ぶり

 法務省は28日、大阪市浪速区の姉妹殺害事件で強盗殺人罪などに問われ死刑が確定した山地悠紀夫(ゆきお)死刑囚(25)ら3人の刑を同日午前、大阪拘置所などで執行したと発表した。

 死刑執行は1月に4人が執行されて以来で、森法相が就任してからは3回目。同省によると、この日の執行により、死刑確定者は、104人から101人になった。

 死刑を執行されたのは、山地死刑囚のほか、インターネットの自殺サイトを使った男女3人連続殺人事件の前上(まえうえ)博死刑囚(40)(大阪拘置所)と中国人3人を殺害して強盗殺人罪などに問われた中国籍の陳徳通死刑囚(41)(東京拘置所)。

 確定判決によると、山地死刑囚は2005年11月、大阪市内のマンションで、帰宅した上原明日香さん(当時27歳)、千妃路(ちひろ)さん(同19歳)姉妹に性的暴行を加えたうえナイフで刺殺。現金約5500円を奪った後、ライターで室内に放火するなどした。1審・大阪地裁は06年12月、死刑を言い渡し、弁護側が控訴。07年5月、山地死刑囚が控訴を取り下げて確定した。

 前上死刑囚は、05年2〜6月、自殺サイトを使って、大阪府豊中市の無職女性(当時25歳)、神戸市の男子中学生(同14歳)、東大阪市の男子大学生(同21歳)を相次いで誘い出し、窒息死させた。1審・大阪地裁は07年3月、死刑を言い渡し、弁護側が控訴したが、同年7月、前上死刑囚が控訴を取り下げ確定した。

 陳死刑囚は1999年5月、中国人など計6人を刺すなどし、うち男性2人と女性1人を殺害、3人に重軽傷を負わせた。1審・横浜地裁川崎支部、2審・東京高裁とも死刑を言い渡し、06年6月の最高裁判決で、確定した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年07月28日 13:18

教育と医療の無償化、、、目指すべき未来の社会像。。。

■お金がないと学校に行けないの? 高校生が授業料無償化訴え

 深刻な不況で授業料が払えない家庭が増えているとして、高校生や教員が26日、「お金がないと学校に行けないの? 首都圏高校生集会」を埼玉県三郷市で開き、授業料の無償化を訴えた。

 高校生や大学生、教員らでつくる実行委員会の主催。シンポジウムや劇で高校生らは「多くの国で高校の授業料が無料なのになぜ日本は違うのか」「定時制高校では給食が命綱になっている生徒もいる」と自分や仲間の苦しい実情を訴えた。

 友達を通じて集めた高校生約1600人のアンケート結果も発表。4人に1人が「学費で親に負担をかけて申し訳ない」と考えていることが分かった。実行委員長で埼玉県の定時制高校に通う女子生徒(17)は「昨年秋の金融危機以降、高校生ができるアルバイトも減り、本当に苦しい。少しでも授業料を抑えてほしい」と話した。

 実行委は授業料の無償化や奨学金を受けられる基準の引き下げを求めるアピールを出し、文部科学省に送るという。

[47NEWS]

Posted by nob : 2009年07月27日 23:08

自らは銃を下ろさず相手にだけ捨てろと要求してもね、、、アメリカ自身が行動を変えよ。。。

■「北朝鮮は行動変えよ」=非核化再開を要求−米長官

 【ワシントン時事】クリントン米国務長官は26日に放映されたNBCテレビの番組で、北朝鮮との間で非難の応酬が続いていることに関連し「北朝鮮は行動を変えなければならない」と述べ、北朝鮮に対し、交渉復帰と検証可能な非核化プロセスの再開を要求した。

 クリントン長官は「北朝鮮は過去に国際社会の規範に反する行いをすれば、見返りを得られると信じていたが、その時代は終わった」と断言。さらに「彼らに友人は残っていない。ビルマ(ミャンマー)さえ国連安保理決議の制裁を履行すると言っている」と述べた。

 また、北朝鮮の核開発や拡散を許せば、日韓両国が「自衛のために何が必要か考えるようになり、北東アジアが不安定化する」と述べ、日本などでの核武装論の高まりへの懸念も示唆した。

[時事通信]

Posted by nob : 2009年07月27日 23:00

そこに人がいる限り。。。

■アリコ情報流出、従業員関与か…閲覧40人に権限

 外資系生命保険アリコジャパンから保険契約者のクレジットカード情報が大量に社外流出し、不正使用された問題で、アリコが、従業員によって情報が持ち出された可能性もあるとみて内部調査を進めていることが、25日までにわかった。

 契約者の個人情報を直接閲覧できるのが一部の従業員に限られていたためだ。

 アリコや関係者によると、契約者情報を管理している社内のシステムは、外部の回線には直接接続されておらず、情報を引き出せるのは特別な権限を持つ従業員約40人に限られていた。

 アリコは、従業員が引き出したデータが社外に持ち出された可能性もあるとして、情報セキュリティーの専門家にも協力を求め、流出経路の特定を急いでいる。

 今回の問題では、契約者11万人分の情報が流出した恐れがあり、クレジットカード会社から不正利用の可能性が高いとみられる約1000件がアリコに照会されている。

[読売新聞]


■顧客情報43万件紛失 LPG販売大手

 液化石油ガス(LPG)販売大手のアストモスエネルギーは27日、データ処理業務の委託先である伊藤忠テクノソリューションズが43万5990人分の顧客情報を記録した磁気テープを紛失したと発表した。

 磁気テープには顧客の氏名や住所、電話番号が記録され、11万8082人分には金融機関の口座番号やクレジットカード番号も含まれているという。ただテープから情報を読み出すには特殊な機器と技術が必要なため、アストモスは「情報が外部に漏洩(ろうえい)する可能性は極めて低い」としている。

 7月15日にアストモスの関連会社が伊藤忠テクノソリューションズに顧客データの提供を求めたところ、横浜市内の保管庫にあるはずのバックアップ用磁気テープが5本、なくなっていることが判明したという。問い合わせはアストモスお客様センター(電話0120.822.031)

[日本経済新聞/27日追加]

Posted by nob : 2009年07月25日 23:55

満を持して、、、それにしてもさくらいっぱいの党の街頭演説はスゴい、、、夢のような公約の内容も。。。

■「幸福実現党」大川隆法総裁が出馬

 幸福実現党創立者で宗教法人「幸福の科学」の大川隆法総裁(53)が22日、東京・調布市で講演会を行い、同党の総裁就任と8月30日投票の衆院選に東京比例区第1位での立候補を表明した。

 演説で大川総裁は、同党が全小選挙区と比例代表の全ブロックに候補者を擁立したことで「立候補数では日本一の団体。私自身、党の立案者として自ら責任を取るべきと考えた」と総裁就任の理由を説明した。また自らの出馬には「政権担当能力を高めるため」とし「今必要とされているのは政権選択選挙ではなく国難にどう立ち向かうかということ。この国の根本から構造を変える」と語った。なお、大川総裁の妻・大川きょう子党首(43)は、東京比例区第2位で出馬する。

[デイリースポーツ]

Posted by nob : 2009年07月23日 23:54

強い生命力。。。

■韓国の金大中氏、人工呼吸器を装着

 [ソウル 16日 ロイター] 韓国の病院関係者によると、肺炎のためソウル市内の病院に入院中の金大中元大統領(85)が人工呼吸器を装着した。

 同氏は今週、肺炎のためソウル市内の病院に入院。現在、集中治療室で治療を受けているが、重態ではないという。

 同氏は、南北首脳会談などが評価されノーベル平和賞を受賞した。

[ロイター]


■金大中氏、容体安定で呼吸器取り外し

 肺炎と診断されてソウル市内の病院に入院、一時呼吸不全に陥った韓国の金大中元大統領は19日、容体が安定したことから、装着していた人工呼吸器を取り外す措置を受けた。秘書官が明らかにした。

 秘書官によると、血圧や脈拍などが正常範囲を維持し、自発的な呼吸が十分可能になったと病院側が判断した。意思疎通にも問題なく、呼吸器を外した際、医療陣に「ありがとう」と述べた。(共同)

[産経新聞]


■金大中・元韓国大統領:再び人工呼吸器装着

 【ソウル大澤文護】韓国の金大中(キムデジュン)元大統領が肺炎のため入院中のソウル市の延世大学付属セブランス病院は23日、元大統領が「肺塞栓(そくせん)症」を起こしたため、集中治療室に移し、人工呼吸器をつけたと明らかにした。

 元大統領は同日午前7時(日本時間同)ごろ症状が悪化して集中治療室に移ったが、その後、呼吸や脈拍は回復しつつあるという。主治医団は22日午後、元大統領を一般病室に戻したばかりだった。

[毎日新聞/24日追加]

Posted by nob : 2009年07月19日 23:04

今さら追求することに意味があるのだろうか。。。

■ロバート・キャパ「崩れ落ちる兵士」にやらせ疑惑、スペイン紙

【7月18日 AFP】世界的に有名な戦争カメラマン、ロバート・キャパ(Robert Capa)がスペイン内戦中に撮影した、背中に銃弾を受けた兵士が倒れる瞬間をとらえた「崩れ落ちる兵士(Falling Soldier)」が、「やらせ」だったとスペイン紙ペリオディコ(El Periodico)が17日、伝えた。

 ペリオディコ紙は調査結果として、当時、戦闘がなかった場所でキャパがこの写真を撮影したと伝えた。

 この写真はこれまで、1936年9月にスペイン南部アンダルシア(Andalusia)のセロムリアーノ(Cerro Muriano)で撮影したとされてきた。

 これに対し、ペリオディコ紙は、実際の撮影場所が約50キロメートル離れたエスペホ(Espejo)付近だったとして、最近撮影されたエスペホ付近の写真と、問題のキャパの写真などを並べて説明し、地形がそっくりであると主張した。

 最も象徴的な戦争写真の1つとされるこの写真は、長年論争があり、キャパの支持者が「やらせ」ではないと主張する一方、「やらせ」でないとすれば完璧すぎるといわれてきた。(c)AFP

[AFPBBNEWS]

Posted by nob : 2009年07月18日 23:24

本末転倒、、、核廃絶を目的にしない対策はすべて悪。。。

■核の傘:定期協議、日米合意 新安保宣言も検討

 日米両政府の外交・防衛担当局長級による「日米安全保障高級事務レベル協議(SSC)」が18日午前、外務省で9年ぶりに開かれ、米国の「核の傘(拡大抑止)」に関する協議を定期開催することで合意した。審議官級の作業部会を設置する。オバマ米大統領は核軍縮路線を打ち出しているが、「核の傘」については堅持を明確にする狙いがある。また、来年の日米安保改定50周年を見据え、新安保宣言の策定を検討することでも一致した。

 「核の傘」は、米国が日米安全保障条約に基づき、第三国から日本への核攻撃を抑止する仕組み。北朝鮮の核実験などによって抑止力の低下も懸念されていることから、連携を深め、懸念を払拭(ふっしょく)する意向だ。SSCには、キャンベル国務次官補、グレグソン国防次官補、外務省の梅本和義・北米局長、防衛省の高見沢将林・防衛政策局長が参加した。【中澤雄大、須藤孝】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年07月18日 23:20

妥当な判断、、、食品廃棄対策は社会全体の深刻な問題。。。

■セブン-イレブン:弁当値引きを容認へ 批判受け方針転換

 セブン-イレブン・ジャパンは18日、売れ残った弁当やおにぎりなどを加盟店が値引きする「見切り販売」を事実上認める方針を明らかにした。従来は、消費者が混乱するとして、加盟店に勝手な見切り販売を実施しないよう経営指導してきたが、売れ残り食品の大量廃棄に批判が高まったことを受けて方針転換した。

 同社は6月、フランチャイズ(FC)契約を結んだ加盟店に対し、「見切り販売」を不当に制限したとして、公取委から独占禁止法違反(優越的地位の乱用)で違反行為の取りやめと再発防止を求める排除措置命令を受けた。現在、公取委の求めに応じて加盟店向け販売マニュアルの具体案を作成中で、「見切り販売は原価を下回らない範囲で行う」との内容も盛り込む方向だ。コンビニ業界でも値引きが一般化する可能性がある。

 同社は公取委の排除措置命令後、廃棄する食品類の原価の15%を本部で負担する新しい制度を実施し、加盟店が仕入れを抑制しないようにする方針を打ち出したが、加盟店からは不十分との批判が出ていた。

 原価を割り込む極端な値引きがなし崩しで進めば、加盟店同士の値引き合戦が過熱し、本部が経営指導の対価として受け取るロイヤルティーにも響き、経営の圧迫要因になると判断した。

 公取委の排除措置命令は、同社が取引上の地位を利用した「値引き制限」によって、加盟店に廃棄分負担を減らす機会を失わせたという内容。同社は現在、販売ルールの明確化など再発防止策を公取委と詰めている。【秋本裕子】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年07月18日 23:17

それでも死刑制度には反対、、、いかなる場合にも人に人の命を奪う正当性は存在しない、、、(強制労働などを含めた)恩赦のない終身刑の導入を。。。

■「やはり怖い」早川被告、死刑への恐怖語る

 坂本堤弁護士一家殺害事件で実行役を務めるなど、7事件にかかわったとして殺人などの罪に問われ、1、2審で死刑判決を受けたオウム真理教元幹部・早川紀代秀被告は4月、拘置先の東京拘置所で読売新聞の取材に応じ、「命がなくなるのは、やっぱりとても怖い」と死刑に対する恐怖を口にしていた。

 事件当時に比べ、ふっくらした印象の早川被告は「心も体も元気で、手紙を書いたり本を読んだり、瞑想(めいそう)をしたりしている」と拘置所での暮らしを語り、遺族や被害者に対しては「本当に申し訳ないと思って、毎日祈り続けている。命で償うことを求める遺族の気持ちは当然だと思う」と述べた。

 その一方、面会の翌月、同拘置所から届いた手紙では「(松本死刑囚の唱える)救済幻想に酔って、主体性を放棄してしまっていたことが問題」と説明。坂本事件で、実行部隊の中心人物の一人だったなどと認定した1、2審の判決内容には不満を示し、「それを踏襲した確定判決であれば到底、容認出来ない」として再審請求する考えがあることも明らかにしている。

 早川被告は、ロシアで銃やヘリコプターを調達するなど教団の武装化を裏で支えており、坂本弁護士の同僚だった岡田尚弁護士は、「事件当時、私たちに対応していた早川被告が目の前の一番の敵だった。ロシアでの活動など、彼にはまだ語っていないことがあるのではないか」と話した。

 一方、娘の都子さんを奪われた大山友之さん(78)は「早川被告は実行役ではトップクラスで、松本死刑囚の命令だったというのは口実。教団の中で出世するという自分の利益のために人を殺したと言われても仕方がない立場だ」と非難した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年07月17日 23:11

本気の政治家は見当たらない。。。

■有本さん両親、田原総一朗氏を提訴 テレビ発言で苦痛

 ジャーナリストの田原総一朗氏(75)が4月のテレビ番組で、拉致被害者の有本恵子さん(失跡当時23)らが「生きていない」と発言したことに精神的な苦痛を受けたとして、有本さんの父、明弘さん(81)と母、嘉代子さん(83)は16日、田原氏に慰謝料計1000万円を求める訴えを神戸地裁に起こした。

 訴状によると、田原氏は4月下旬放送のテレビ朝日の討論番組「朝まで生テレビ!」で、有本さんや横田めぐみさん(同13)について「外務省も生きていないことは分かっている」と発言。夫妻は「外務省高官から聞いたかのような虚偽をテレビで全国に伝えた違法性は高い」と主張している。

 提訴後の記者会見で嘉代子さんは慰謝料目的の提訴でないことを説明した上で「発言の真偽を裁判で明らかにしたい。救出への道筋が見えない中、外務省に(有本さんらが)死んでいると思っている人がいるのなら、北朝鮮としっかり交渉できない」と語気を強めた。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2009年07月16日 23:52

男女ともに世界一になる日も近い。。。

■平均寿命3年連続で更新、女性は24年連続世界一

 厚生労働省は16日、2008年の日本人の平均寿命は女性86・05歳、男性79・29歳で、男女とも3年続けて過去最高を更新したと発表した。

 国際比較では、女性が24年連続で長寿世界一、男性は4位だった。

 同省は「日本人の3大死因とされるがん、心臓病、脳卒中の治療成績の向上や、交通死亡事故の減少が寄与している」と分析している。

 07年より、女性は0・06歳、男性は0・10歳延びた。男女差は0・04歳縮まり、6・76歳だった。季節性インフルエンザの流行で前年比マイナスとなった05年などを除いて、上昇傾向が続いている。

 他国・地域をみると、女性の2位は香港(85・5歳)、3位はフランス(84・3歳)。男性はアイスランドが79・6歳で1位。スイスと香港が79・4歳で続いた。

 0歳児が将来どのような死因で死亡するか計算した「死因別死亡確率」をみると、「3大死因」で死亡する確率は男女とも前年より低下したが、依然として50%を超える。仮に3大死因が克服されれば、平均寿命は女性が7歳、男性が8・1歳、延びるという。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年07月16日 23:38

巨人にも風雪の時代が。。。

■「オフィス」無料提供へ…MS、ネットで2010年から

 【オールバニ(ニューヨーク州)=池松洋】米マイクロソフト(MS)は13日、文書作成や表計算などの総合ビジネスソフト「オフィス」の最新版(簡易版)を、2010年前半からインターネットを通じて無償提供すると発表した。

 ネット接続した場合のみ利用できるサービスで、米グーグルがネット上でソフトやサービスを無償提供している動きに対抗する構えだ。

 MSは、07年秋に始めた電子メールなどの無償サービス「ウィンドウズ・ライブ」にオフィスを追加する。「ライブ」に登録すれば、携帯情報端末などを使ってオフィスを活用できるようになる。

 IT(情報技術)業界では、ソフトをパソコンに取り込まずにネット上で利用できる「クラウド・コンピューティング」というサービスが拡大しており、今回も対応した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年07月14日 23:16

首相になるという唯一の目的は果たし、、、ここまでしがみついてもう思い残すことはないでしょ。。。

■首相が21日ごろ解散・8月30日投開票を決断、「麻生降ろし」封じる

 [東京 13日 ロイター] 麻生太郎首相は13日、衆院を21日ごろに解散し、8月30日に衆院選の投開票日を設定する日程を決断した。複数の自民党幹部が明らかにした。

 衆院選は小泉純一郎首相(当時)が郵政民営化の是非を問うために解散した2005年9月以来、約4年ぶり。衆院選の前哨戦とされた東京都議会議員選での大敗で高まる「麻生降ろし」を封じ込め、解散権の行使に踏み切った。衆院選は、都議選で大躍進し勢いに乗る民主党と、政権選択をかけた決戦となる。 

 解散をめぐり、13日朝から政府・与党内ではあわただしい動きが続いた。細田博之幹事長らの説明によると、12日投開票の東京都議選で自民党が惨敗したことを受け、麻生首相は13日午前、細田幹事長や大島理森国会対策委員長らと会談。その後、自民党緊急役員会や、公明党の太田昭宏代表との自公党首会談が相次いで行われ、21日ごろに衆院を解散し、8月30日に総選挙を実施する日程が麻生首相から説明された。共同通信によると、衆院選の公示は8月18日になる。

 大島理森国会対策委員長によると、首相決断に対して、与党幹部から異論は出なかった。

 衆院解散まで1週間ほど残されているが、細田幹事長によると、麻生首相は臓器移植法改正案や北朝鮮に出入りする船舶の貨物検査を行う特別措置法案などの重要法案について「全力をあげて成立させてほしい」と指示。

 細田幹事長も解散日程に関して「懸案の法律が通るという意味ではきれいな姿になる」と語った。

 党内で勢いづく「麻生降ろし」に対して大島国対委員長は「麻生降ろしは心配していない」と言明。細田幹事長も「選挙に向かって走るように(党内に)説得していきたい。今さらいろいろ言っても仕方がない」と一蹴した。

 臓器移植法改正案は13日午後の参院本会議で可決され、同日中にも内閣不信任決議案が提出される可能性が高くなった。これに対して大島国対委員長は「不信任案が提出されれば、粛々と否決する」と述べた。

 細田幹事長は、衆院選の争点について「政府・与党の政策を丁寧に国民に説明していく。大不況の中でのこれまでの景気対策、雇用対策、経済対策についての成果を十分に説明しなければならない」と強調。民主党の政策を意識し「根拠の薄い埋蔵金の議論や実現不可能な財源などについて大いに論争をし、どちらの政策がより現実的なのか、民意を問いたい」と語った。 

 一方、河村建夫官房長官は同日午前の会見で、麻生首相が衆院解散を決断した場合には「閣内も一致結束すべきだ」と述べ、全閣僚が首相の判断に従う必要性を強調した。

 (ロイターニュース 伊藤純夫記者 吉川裕子記者)

[ロイター]

Posted by nob : 2009年07月13日 23:57

生き残らんとするものにプライドなし。。。

■キリン:サントリーと経営統合へ交渉

 食品最大手のキリンホールディングスと同2位のサントリーホールディングスが経営統合に向けた交渉を進めていることが13日、明らかになった。まず持ち株会社同士が合併したうえで、傘下にあるビールや飲料、食品などの事業を段階的に統合する方向で検討している模様だ。統合が実現すれば、連結売上高で約3兆8000億円と米コカ・コーラを上回る世界で有数の酒類・飲料メーカーとなる。

 ビールや清涼飲料などの国内市場は少子高齢化による市場縮小が避けられず、昨年からの景気低迷で価格競争も激しくなるなど、経営環境は厳しさを増している。このため、各社は国内を補う海外市場への進出を加速させてきた。

 キリンとサントリーは統合によって米ペプシコなど世界的な食品メーカーと肩を並べる企業規模となり、一段の効率化で収益基盤を強化。その上で、中国など海外市場でのM&A(企業の合併・買収)などを加速させたい考えだ。

 両社は物流面やアルミ缶の共通化などの事業で既に協力関係にある。関係者によると、キリンの加藤壹康社長とサントリーの佐治信忠社長がトップ会談し、経営統合を視野に入れた検討作業を加速させることで合意したという。

 08年12月期の売上高はキリンが約2兆3000億円、サントリーが約1兆5000億円で、統合後は食品3位のアサヒビールを売上高で大きく引き離す。ビール系飲料では国内シェアの約50%、清涼飲料では首位の日本コカ・コーラと並ぶ規模になる。

 世界最大のビール市場である中国では、キリンが広東省などの南部、サントリーが上海市周辺など一部地域での展開にとどまる。海外での規模をさらに拡大するには、地元有力メーカーの買収などが避けて通れず、そのための収益力確保が課題になっている。

 統合が実現すれば、1949年に大日本麦酒が現在のアサヒとサッポロに分割されて、63年にサントリーがビール事業に参入して以来続いてきた大手ビール4社体制が崩れることになり、他社にも再編の波が及ぶ可能性がある。

 ◇キリンホールディングス

 1907年創業。東証1部上場。07年7月に持ち株会社化した。傘下に国内ビール系飲料2位のキリンビール、清涼飲料3位のキリンビバレッジ、ワイン最大手のメルシャン、医薬品の協和発酵キリンなど。代表商品は「一番搾り」「キリンレモン」など。08年12月期の連結売上高は約2兆3035億円、営業利益は約1459億円。グループの従業員数は約3万6554人(08年12月末)。

 ◇サントリーホールディングス

 1899年創業。非上場。09年4月に持ち株会社化した。傘下には酒類、食品、外食などの事業会社がある。酒類はビール系が3位、ウイスキーは首位。清涼飲料は国内シェア2位。代表商品は「ザ・プレミアムモルツ」「山崎」「ボス」など。08年12月期の連結売上高は1兆5129億円、営業利益は813億円。グループの従業員は2万1845人(08年12月末)。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年07月13日 23:50

策を弄する者は策に溺れる。。。

■東国原知事:師匠たけしさんの「宮崎に帰れ」を「重く受け止めたい」

 宮崎県の東国原英夫知事は、東京都議選から一夜明けた13日、県庁内で記者団に対して「政権選択の世論が都議選にそのまま反映された」と自民党の惨敗要因を分析した。また、タレント時代の師匠だったビートたけしさんに「とにかく謝れ。謝って宮崎に帰れ」と助言を受けたことに触れて「重く受け止めたい」と述べる一方、国政転身は「最後は自分で決める」と述べた。主な一問一答は次の通り。

Q:都議選の結果について感想を。

A:想像以上に民主党の善戦というか躍進という感じがした。

Q:自民党幹部の中には(知事の)総裁候補の動きが敗因のひとつだとの意見がある。

A:それぞれの方が分析されること。僕の方からは特段言うことはない。

Q:10日夜、師匠のビートたけしさんと会食して「県民に謝った方が早いぞ」と言われたというのは事実か。

A:師匠は「おれの方からコメントを出すことはないから。きょうの会談内容は外に漏れることはないから」と言った。その日にご本人がしゃべってる。コケましたよ。本人が言うようにかなり酔っていた。「今回逆風大変だな」「今回は我慢して、次のチャンスが必ず来るから。そのチャンスの時に出ていった方がいいんじゃないか」とは言われた。ただ僕の方から師匠に相談したという一部マスコミ報道は全然違う。師匠の方から「たまにはメシでも」と誘われた。

Q:知事は師匠の言葉をどのように受け止めるか。

A:重く受け止めたいと思っております。

Q:重く受け止めるとは。

A:はい、重く受け止めたいと思いますよ。師匠は世の中の流れや空気感を察知されるのが卓越した才能をお持ちなので。重く受け止めなければならないと思っている。

Q:その場合の判断は。

A:師匠は「あくまでもお前が決めることだ」「僕らの意見はひとつの参考までに言わせていただく」ということだった。文言通り、最後は自分で決めなければいけないなと思う。

 ◇都議選自民惨敗、予想はできた

Q:都議選で自民党が惨敗した結果、国政転身への判断に影響は。

A:大方予想はできた。生意気でおこがましいとおしかりは受けるが、私は、自民党の体質というか態勢が変わらないと逆転はありえないと考える。この1カ月見ているが、やっぱり体質は変わっていない。変えられないかもしれないけれど。あまりに巨大化、硬直化した組織になって。議員一人一人、特に若い方は変えなきゃいけないと自覚して動いているけれど。なかなか組織全体では体質が改まらないという印象を受ける。

Q:7日に古賀(誠・自民選対委員長)さんと会談した時には「党マニフェスト(政権公約)がまとまってから判断する」として態度保留した。都議選の結果、たけしさんとの会談を受け「出馬しない」という判断はあるか。

A:今は即答できない。後援会とも意見を交換しなければいけない。あるいは党マニフェストの問題。地方分権は僕の生涯の仕事だと思っている。そこら辺を加味して判断したい。

Q:自民党への態度を明確にするのはまだか。保留ということか?

A:今の時点では決断はできない。後援会のメンバーと十分話し合ったり、県民の皆さんのご意見もきちんとうかがわないといけない。

Q:週末のJNN世論調査で「知事が国政に行くことは好ましくない」との意見が8割だった。改めて逆風について。

A:逆風と言われるが、国政に行きたいと言っているわけじゃない。地方分権を勝ち取りたいって言っているのだ。その手段としての知事会公約をのんでいただけるんだったら、出馬を了解します。

 知事会要望をのんでいただいて、実行していただける約束をいただけるんだったら、出馬する必要は別にない。総理になりたいわけではない。地方分権をやりたい。地方に権限、財源、人間を移譲するシステムを作りたい。逆風と言われるが、任期まっとうしないで国政転身することへの違和感と僕は感じる。

 「宮崎に残ってほしい」「寂しくなる」という感情論もある。応援の裏返しでありがたいと思う。「知事なのに国政はまだ早い」「総裁のポストを要求するとはけしからん」という意見も実際あるだろう。粛々と受け止めなくてはならない。

Q:14日の全国知事会では何を訴えるのか。

A:以前から言っている「全国知事会は政治行動として、姿勢を明確化すべきだ」との主張。

Q:知事会として政党支持を表明すべきだということか。

A:地方分権の政策に関しての評価を点数で出す。点数高い政党を支援、応援していくという態度を明らかにすべきだという主張だ。

 ◇もう戦略を変える時間はない

Q:自民党がマニフェストを公にして、そのうえで国政転身への決断をするのか。

A:僕の中で出馬するしないやタイミングは、そんなに問題ではない。ただ、知事会要望が十分に組み込まれるか。まずこれを見てみないと判断できない。

Q:知事会要望を自民がのんだ場合は、イコール出馬なのでは。

A:僕はずっと、条件が十分に満たされればお手伝いすると言っている。有言実行なのでそうさせていただく。反対は多いかもしれないが。

Q:自民マニフェストが出るまでに知事が国政転身を決断することもありえる。

A:ありえる。ゼロではない。

Q:今回、自民党の中から変えようとされてて、正面突破でなかなか逆風が強くなっている。戦略を変える考えは。

A:もう戦略を変える時間はない。私の条件をのまないということは、自民党は変わらないということ。それならば選挙に突入して、私はもう出馬はしない。各党のマニフェストを見て点数をつける。そして高い方を「この政党が点数が高い」とメッセージは出す。

Q:自民マニフェストを見て「立候補しない」という判断の時は、何らかのメッセージは県民に向けて出すのか。

A:もちろんする。

Q:知事会を前に橋下徹(大阪府)知事と会う予定は。

A:その予定はない。

Q:前々回の定例会見で「今回の衆院選で知事は何らかの政治的メッセージを出すか」と聞いたら、知事は「何らかのメッセージは出す」と言った。どういう意味だったのか。

A:地方分権を実行する覚悟が見える政党を応援するということ。

Q:自身の国政への意欲と、地方分権推進とは同義語なのか。

A:微妙だ。別と考えた方がいい。分権を絶対進めなければいけない。そのためにどうするか。今まで地方から声を上げて進んでこなかった。だから僕とか橋下さんが直接行動を取っている。いずれを応援する、加担する、選挙応援するとか。

 ◇「国政転身」より「分権推進」だ

Q:国政転身が先か、分権が先か。

A:分権が先。僕がまず言っていたのは「知事会公約を全部のんでくれ」ということ。「これを実行する立場に置いてくれ」というのが2番目。順番が逆に言われることがある。

Q:分権が後付け理論に思える。

A:全く違う。「総理」という条件が衝撃的だったので、メディアが前面に出した。「おこがましい」「生意気」という反応は予測していた。それにもかかわらず、私は地方分権をやりたい。「分権で何が変わるか説明していない」と批判されるが、私は説明してきた。このまま分権が進まないと、財政が破綻(はたん)するとか、行政サービスの質が低下する、医療福祉が半減するとか説明してきた。

Q:都議選で自民が惨敗した理由をどう分析するか。

A:都議選が国政の議論になっている。新銀行東京や築地市場移転など都の政策がもっと語られなければいけない。麻生総理や自民批判、「政権交代」ばかり。ワンフレーズ政治としてはいいかもしれないが「あれ政策はどこへ行ったのか」と感じた。静岡県知事選や千葉市長選、奈良市長選で見えた政権交代を論じる世論がそのまま、都議選に反映されたと感じる。政策論争が聞こえてこない。メディアが「政権交代か否か」で報じていることも一因だ。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年07月13日 00:52

それにしても何でもありの国。。。

■北朝鮮、ハッカーで韓国165万人の個人情報入手

 【ソウル=細川紀子】韓国の聯合ニュースは12日、情報当局筋の話として、北朝鮮が2004年から5年間で、ハッカー行為を通じて、165万人に上る韓国人の個人情報を入手したと報じた。

 国家情報院などが、個人データの流出状況を調査して分かったという。

 盗まれた情報は、住民登録番号や住所、電話番号、メールアドレスなどで、同筋は「推定分も含めると200万人分に上る」と述べた。

 北朝鮮は、韓国軍関連団体や研究所など安全保障に関連する組織を重点的に狙っているという。

 韓国では最近、政府機関などがサイバー攻撃を受けている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年07月12日 23:18

怖ろしい、、、グローバルな視点での食糧政策と経済格差の是正をベースにした国際交流が急務、、、自らだけのことを考えて済む時代は終わった。。。

■世界人口、2050年に90億人=インドが中国抜き人口世界最多へ—独統計局

2009年7月10日、世界人口デーを翌日に控えたこの日、ドイツ連邦統計局は世界人口の推定値と今後の変動予測を発表した。11日、広州日報が伝えた。

現在の世界人口はおよそ68億人と推定されている。2012年には70億人を突破、2050年には91億人に達する見通しだという。世界の人口成長率は減少傾向を見せているが、しかし発展格差から地域的な差異があり、成長は続くという。2050年にはアフリカの人口は20億人と倍増する見通しだ。

アジアでは2025年にインドが中国を抜き、人口世界一の座につくことになる。インドの人口は現在の11億4000万人から2050年には16億1000万人に達する見通しだ。(翻訳・編集/KT)

[レコードチャイナ]

Posted by nob : 2009年07月12日 23:12

都議選がこの結果では、、、推して知るべし。。。

■【都議選】自公、過半数割れ 民主は第1党

 任期満了に伴う東京都議会議員選挙(定数127)が12日投開票され、民主党は、現有議席(34)を大きく上回り、53議席を獲得した。民主党は初の都議会第1党となる。自民党は現有議席(48)を大幅に減らし、自公で過半数割れとなった。

 自民党が都議会第2党に転落するのは、昭和40年以来44年ぶり。40年間死守してきた「第1党のイス」から陥落することになった。

 今回の都議選では、自民、公明の「与党」が、過半数を維持できるか、民主党が自民党に代わって、都議会第1党となるかどうかが焦点となっていた。都議選は、次期衆院選の前哨戦に位置づけられ、各政党が国政選挙並みの総力戦で臨んだ。

[産経新聞]


■たけし、辛口エール“東は謝って宮崎帰れ”

 タレント、ビートたけし(62)が11日、都内で会見し、自民党から次期衆院選への出馬を要請されている宮崎県の東国原英夫知事(51)と10日に会食したことを認め、「東に『謝って宮崎に帰れ』って言った」と会談内容を告白した。“そのまんま知事”を支持した師匠の言葉がよほどこたえたのか、東国原知事は愛知県で行った講演で「県民の意思もあるので、重視しないと…」と“弱気”発言を漏らした。

 東京・六本木のテレビ朝日。たけしは、同局系「ビートたけしのTVタックル」の放送20周年会見に出席。10日夜に東京・銀座の高級レストランで東国原知事と会食したことを11日早朝、日本テレビ系「ズームイン!! サタデー」に報じられただけに、絶妙タイミングで報道陣の前に登場だ。

 番組の質問に限られていたが、会食について直撃され「強引に持ってきたね。申し訳ないんですけど、東と会った時は3軒目で、かなりワインを飲んで記憶にないんだよね」と苦笑い。「ただ、とにかく謝れって言ったような気がする。『早く謝って宮崎に帰れ』と言った気が」と、辛口エールを送ったことを告白。

 続けて「謝れ」を4回連発したことからも、師匠としては『国政の前にしっかり県政をしなさい』と諭したよう。東国原知事の返答については、「『考えさせていただきます』って言ってたよ」と明かした。

 また、会食の席でたけしが知事に「逆風がすごい。メディアは甘くない」とアドバイスしたと報じられたことには、「(世間の風当たりは)逆風どころじゃない。全部、東の頭の毛がなくなるぞ」と薄毛の弟子を心配し、周囲の支持があってこそを強調した。

 その言葉が身にしみたのか、東国原知事はこの日、愛知県春日井市でタレント、みのもんた(64)との対談形式で行った講演で“弱気”発言。出馬条件とした地方分権推進を「政府にケンカを売るようなもの」とした上で、「『東国原をつぶせ』というのをすごく感じる。これが霞が関の抵抗。私は吹き飛ばされてしまうと思う」と吐露。同時に「条件をのんでくれないと国政に行くことはない」と改めて強調した。

 自民党の古賀誠選対委員長が7日の再会談時、分権について「前向きに検討」としたことにも、「一般的な役所言葉では『ほとんどしない』ってこと。検討と実行は全然違う」と指摘した。

 総理のイスまで狙った東国原知事だったが、師匠の辛口アドバイスを踏まえ、どんな最終決断を下すのか、今後も“そのまんま”注目が続く。

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年07月12日 23:06

流石の策士、、、上祐氏。。。

■上祐代表「ひかりの輪」賠償支払いへ オウム被害者支援機構と合意

 オウム真理教犯罪被害者支援機構(理事長・宇都宮健児弁護士)は10日、教団から脱退し上祐史浩氏を代表に設立された「ひかりの輪」が支援機構に対し損害賠償債務の支払いをすることで合意した、と発表した。

 合意内容は(1)平成21年分についてはひかりの輪が最低300万円以上、努力目標として800万円を支払う(2)22年以降については各年ごとに金額を決定する−などとなっている。また、損害賠償額の合計は、オウム真理教犯罪被害者救済法に基づく被害者への給付金支給手続き終了後に確定するとしている。ひかりの輪により支払われた債務は、支援機構を通じて被害者に配当される。

 一方でオウムから改称したアレフとの交渉は難航しているという。

 被害者救済をめぐっては、3月に教団の破産手続きが終了するまでに、教団の債務のうちの被害者に対する配当総額約38億円のうち、約15億円を配当。約23億円の残債を支援機構が引き継いだ。昨年12月には、被害の程度により最高で3000万円が支給されるオウム真理教犯罪被害者救済法が施行されている。

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年07月10日 23:00

痛ましい、、、愚かしい、、、これでは米軍の占領駐留を正当化してしまう。。。

■イラク 連続テロで42人死亡 駐留米軍都市部撤退後、最悪の被害に

 イラク北部タルアファルや首都バグダッドで9日、爆弾テロが相次ぎ、フランス通信(AFP)によると、少なくとも42人が死亡、約90人が負傷した。イラク駐留米軍が6月末に都市部から撤退して以来、最悪の被害となった。シリア国境に近いタルアファルでは、地元警察の巡査部長の玄関で男が自爆。警察や近所の人が集まったのを狙い、さらに別の犯人が自爆し、35人が死亡、61人が負傷した。この町は少数派のトルクメン人が住民のほとんどを占めている。

 一方、バグダッドでも同日、イスラム教シーア派地区のサドル・シティーで市場のゴミの山に仕掛けられていた爆弾など2発が爆発し、6人が死亡、24人が負傷。市中心部では、イラク中央銀行総裁の車列を狙った路肩爆弾が爆発し、1人が死亡、5人が負傷した。総裁は無事だった。北部モスル近郊の村では8日、車爆弾が相次いで爆発し、計16人が死亡、30人以上が負傷している。(カイロ 村上大介)

[産経新聞]


■アフガン:情勢、泥沼化 今年最大級爆弾テロ、首都近郊で25人死亡 米政策に失望感

 【ニューデリー栗田慎一】アフガニスタンの首都カブール近郊で9日、路上のトラックが爆発し、通学中の児童ら少なくとも25人が死亡した。治安当局は今年最大規模の爆弾テロとみて調べている。駐留米軍などは武装勢力タリバンへの大規模な掃討作戦を展開しているが、治安の悪化に歯止めはかからず、地元住民はオバマ米政権のアフガン安定化策に失望感を抱き始めている。

 アフガン内務省によると、カブールから南へ約35キロ離れたロガール州内で9日朝、路上に止められていたトラックを警官らが動かそうとしたところ、突然大爆発した。車内は無人で、遠隔操作で爆破されたとみられる。犯行声明は出ていない。

 また、南部カンダハル州でも9日、欧米主導の国際治安支援部隊(ISAF)の兵士2人が路上の爆弾で死亡した。オバマ政権は先月末までにイラク駐留米軍の戦闘部隊を都市部から撤退させ、対テロ作戦の軸足をアフガンへ移しつつある。

 タリバンへの最大規模の掃討作戦を開始したアフガン駐留米軍などに対し、タリバン側も自爆攻撃や仕掛け爆弾の多用で激しく抵抗。多数の市民が巻き添えになっているほか、駐留軍側にも連日のように犠牲者が出ている。

 米国は11年末のイラク完全撤退と並行してアフガンへの増派を完了する考えだが、アフガン市民からは武力強化策に「ブッシュ(前米)政権と何が違うのだ」との声が広がっている。カブールの地元記者は「市民はオバマ大統領に過大な期待を抱いたために、早くも絶望しかけている」と語る。アフガン国防省高官は「パキスタンの武装勢力がタリバンを支援していると考え、こうした武装勢力を(越境)攻撃すればタリバンも弱体化すると考えたが、予想通りには進んでいない」と指摘している。

[毎日新聞/10日追加]

Posted by nob : 2009年07月09日 23:55

持てる限り、、、生涯追いかけまわされる。。。

■堀江元社長らに14億円賠償命令 ライブドア株急落、虚偽記載認め

 ライブドア(現LDH)による有価証券報告書の虚偽記載で株価が急落し損害を受けたとして、株主410人が同社や堀江貴文元社長(36)ら旧経営陣に計約44億3500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁の渡部勇次裁判長は9日、計約14億6600万円の支払いを命じた。

 渡部裁判長は、ライブドアの2004年9月期の有価証券報告書に虚偽記載があったとして同社などが賠償責任を負うと認定。原告側は取得価額から売却価額を引いた額が損害などと主張したが、同裁判長は04年の改正証券取引法(現金融商品取引法)に盛り込まれた「推定規定」を用いて損害額を算定した。

 ライブドアによる虚偽記載の疑いが報道された06年1月18日の前後1カ月の平均株価の差額を基に、堀江元社長らの逮捕などの事情も加味し、最終的に1株あたり200円を損害額と判断した

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2009年07月09日 23:22

まずは持てる国々自らが行動すべき。。。

■「核兵器ない世界」G8首脳宣言に…ラクイラ・サミット

 【ローマ=五十嵐文、黒川茂樹】主要国首脳会議(ラクイラ・サミット)が8日昼(日本時間8日午後)、イタリア中部のラクイラで開幕する。

 8日に採択するG8首脳宣言では、オバマ米大統領が4月のプラハでの演説で訴えた「核兵器のない世界」との表現を使い、すべての核保有国にさらなる核軍縮措置を要請する見通しだ。G8メンバーではない中国にも核軍縮に向けた取り組みを促すと同時に、北朝鮮やイランの核開発の動きをけん制する狙いがある。

 また、首脳宣言には核実験全面禁止条約(CTBT)の早期発効に向けた努力を各国に促すことも明記する。

 経済分野では、保護主義の阻止で結束し、世界貿易機関(WTO)の新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)の2010年中の最終合意を目指す。地球温暖化対策では、G8を含む先進国が温室効果ガスの排出量を「50年までに80%削減する」との長期目標で合意する見通しだ。世界的な食料危機を克服するため、食料増産につながる農業投資を促すことでも一致する。

 サミットは10日まで3日間の日程で、G8と中国、インドなどの新興国との拡大会合なども開かれる。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年07月07日 23:18

法人用の簡単な少額決済システムの拡充に期待。。。

■ドコモ送金業務21日から みずほ銀と提携

 NTTドコモは2日、みずほ銀行と提携し、携帯電話を使った個人向け送金サービス「ドコモ ケータイ送金」を21日に始めると正式発表した。インターネット接続サービス「iモード」を経由するサービスで、新たな専用口座の開設や事前登録などの手続きは不要だ。送金額の上限は1か月計2万円、受取額の上限は月20万円となっている。

 新サービスは、ドコモがみずほ銀の業務を代理で行う「銀行代理店制度」の許可を得て可能になった。利用料は、送金1回につき105円。送金額や利用料は、毎月の携帯電話料金と合わせて請求される。個人向けサービスなので、電話機の契約者が法人の場合は利用できない。送金する際は、送金先相手の携帯電話番号、名前の最初の2文字、送金額を入力するだけだ。送金相手の携帯電話には「送金依頼を受けました」というメッセージが表示される。受け取り方法は、銀行口座への振り込みか、携帯電話料金の支払いにあてるかの2種類。みずほ銀以外の口座に振り込む場合は、送金額から1回あたり65円の手数料が差し引かれる。

 ドコモは、送金手続きの簡単さをアピールし、利用拡大につなげる考えだ。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年07月03日 23:27

破竹の勢い。。。

■世界の観光業を救うのは中国?海外への旅行客が1億人

  日本政府は年間15万の海外観光客を増やすために、7月1日から中国人の個人旅行客にビザの発行を始めた。世界の観光市場が金融危機の影響で落ち込む中で中国人の海外旅行者は増加傾向にあり、世界の観光市場をけん引する重要な力になっている。

  世界観光機関は、2015年までに中国人の海外旅行者数は年間1億人に達し世界第4位になると予測。現在までに130の国と地域が観光目的地として中国人に開放し、そのうち20カ国が個人旅行を認めている。

  中国国家観光局の最新データによると、2009年1月から4月までに中国を訪れた外国人観光客は673万9000人で08年同期より21.82%減少したが、海外旅行に出掛けた中国人は4.64%増の1587万5000人だった。08年は07年比12%増の4600万人。

  米国領事館のデータでは、米国を08年に旅行した中国人は前年比23%増の40万人で、増加率は他の国に比べて最高だったことが分かった。またショッピング支出も中国人が日本人を上回り世界一になっている。

  しかし多くの国が中国人観光客を受け入れながらも、一部の先進国の敷居はまだ高いと観光業界の関係者は話す。例えば日本の個人旅行の申請条件は年収25 万元(約350万円)。米国への団体旅行は最低でも6日間で4万元(約56万円)かかり、ビザ取得も難しく拒否されるケースは半数以上だ。

  こうした高価で手続きが煩雑な欧米の旅行に比べ、韓国のチェジュ(済州)島や東南アジアの島々への海外旅行はとても人気があり、価格も6000元から7000元(約8万4000円〜9万8000円)で申し込み者が多いという。(情報提供:チャイナネット)

[サーチナ]

Posted by nob : 2009年07月03日 23:24

またかい。。。

■WRAPUP1: 北朝鮮が4発の短距離ミサイル発射=韓国軍関係者

 [ソウル 2日 ロイター] 韓国軍関係者によると、北朝鮮は2日、同国の東海岸から4発の短距離ミサイルを発射した。北朝鮮は2度の核実験に対し発動された国連安全保障理事会の制裁決議に反発、強硬姿勢を示しており、同国をめぐる情勢が一段と緊迫している。

 韓国軍関係者によると、北朝鮮は2発の地対艦短距離ミサイルを、現地時間2日午後5時20分─午後6時(0820─0900GMT)に発射。両ミサイルは約100キロ(60マイル)飛行し、海上に落ちた。

 初めの2発の発射から約2時間後に3発目の短距離ミサイルを発射。その後、4発目が発射されたという。

 北朝鮮は前月、軍事訓練を行うと事前に関係国に通達、6月25日から7月10日の間は北朝鮮の東海岸から110キロ(68マイル)の海域に船舶が立ち入らないよう要請していた。

 米国務省のケリー報道官は、記者団との懇談で、北朝鮮の今回のミサイル発射は同国の「ためにならず」かつ「危険」として懸念を表明、「北朝鮮はこのような挑発的な行動をやめ、非核化に向けた交渉の席に戻るべきだ」と述べた。

 韓国のメディアは、今回の短距離ミサイルの発射に続き、北朝鮮は数日以内に中距離ミサイルの発射を実施する可能性があると伝えている。

 日本の麻生総理大臣も懸念を表明。共同通信によると麻生首相は記者団に対し「わが国はこれまでも度々北朝鮮に対し、このような挑発的な行動は同国の国益に反するものになると警告してきた」と述べた。

 北朝鮮は、5月25日に実施した核実験の直後に数発の短距離ミサイルを発射。それに先立つ4月には人工衛星の打ち上げと称して長距離ミサイルを発射しており、有識者の間では北朝鮮が核弾頭を搭載可能な長距離ミサイルの開発を進めているとの懸念が出ている。

 今回の北朝鮮の短距離ミサイル発射を受け、韓国の柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商相は、今月23日にタイで開催される地域安全保障フォーラムの機会を利用し、北朝鮮の核問題を話し合う6カ国協議に参加する各国の外相会談を開催するよう、関係各国に呼びかけていることを明らかにした。

 北朝鮮の一連の軍事行動の背景には、67歳になる金正日総書記の後継者とされる三男の金正雲氏への権力移譲の舞台を整える意味があるとみられている。

[ロイター]

Posted by nob : 2009年07月03日 23:16

ありえない。。。

■神奈川県JR大船駅で会社員2人が電車に接触、即死-けんかしてもみ合い

 2日午後10時半ごろ、神奈川県鎌倉市のJR東海道線の大船駅下りホームで男性会社員2人が口論し、東京-小田原行き快速列車に接触した。2人は頭部を強打し、即死した。

 ホームで口論していたとみられるのは、横浜市在住の会社員である関口徹一郎さん(42)と同県藤沢市の会社員である青柳雄二さん(54)で、2人の間に何らかのトラブルがあり、けんかに発展したとみられる。関口さんはスーツ、青柳さんはアロハシャツを着用していたという。両者はホームで蹴り合い、もみ合っていたなどの目撃情報が寄せられており、同市の大船署は調べを進めている。

 同事故の影響で、東海道線下りの東京-小田原間は、約45分間運転を見合わせた。上下16本で最大約50分遅れとなり、上下2万2,000人が足止めされた。

[IBTimes]

Posted by nob : 2009年07月03日 23:12

破綻以前、、、成立すらしていない。。。

■有資格「無年金」3万人…社保庁推計、記録漏れなど

 社会保険庁は1日、本来は年金受給資格があるのに、記録漏れなどにより、年金を受け取れない「無年金」状態の高齢者が推計で約3万人に上るとするサンプル調査の結果を発表した。

 社保庁は2007年、保険料納付期間が年金受給に原則必要な25年に達しない60歳以上の人が73万人に上るとの推計を発表。今回の調査はコンピューターの記録上、納付期間が25年未満となっている1628人を抽出し、訪問調査した。

 その結果、調査できた685人のうち、実際には受給資格を満たしている人が32人(4・7%)いることが判明。このうちの19人は納めていた保険料の納付記録が該当者不明で宙に浮く形になるなどし、納付期間が足りないと判断されていた。2人は保険料の免除期間に記録漏れがあった。28人(重複あり)は25年に合算できる期間を申告していなかった。

 [解説]「加入25年」の条件周知必要

 年金の受給資格があるのに無年金に陥っている高齢者が多数にのぼるという社会保険庁の調査結果は、国民をないがしろにする同庁のずさんな仕事ぶりを、改めて浮き彫りにした。

 無年金の大きな原因は、約5000万件もの記録が基礎年金番号に統合されず、該当者不明になったことだ。公的年金を受給するためには、原則として25年以上の加入が必要。過去の保険料納付記録の一部が見つからず「25年」を満たせないと、1円も受け取れない。

 「カラ期間」と呼ばれるルールが周知されていないことも原因だ。例えば、〈1〉サラリーマン世帯の専業主婦が、国民年金加入を義務づけられていなかった1986年3月以前に任意加入していなかった〈2〉20歳以上の学生が91年3月以前に任意加入していなかった——などの場合、その期間分の年金は受け取れないが、「25年」の計算には加えることができる。このことを知らず、年金の請求を断念する人が少なくない。

 無年金者の中には、生活保護の受給を余儀なくされている人も多い。社保庁には、早急に無年金者の全数調査と被害者救済に取り組む責任があるはずだ。(社会保障部 石崎浩、社会部 小林直貴)

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年07月02日 23:57

まさに奇跡。。。

■イエメン航空機墜落事故 遺体に囲まれ泳ぐ14歳少女を救出

【7月1日 AFP】(写真追加)インド洋のコモロ諸島沖で6月30日にイエメン航空(Yemenia Air)の旅客機が墜落した事故で、14歳の少女が救出され、同諸島の病院で手当てを受けていることが明らかになった。赤十字(Red Cross)関係者が明らかにした。

 赤十字の広報担当ベン・アリ(Ramulati Ben Ali)氏はAFPの取材に対し、少女は命に別状はないとし、これまでのところ乗客・乗員153人のうち生存が確認されたのは1人のみだと語った。

 少女を救出した警察関係者が仏ラジオ「ヨーロッパ1(Europe 1)」に語ったところによると、少女は6月30日午前4時(日本時間同日午前10時)ごろ、遺体や機体残がいが浮かぶ荒い波の中で少女が泳いでいるところを発見されたという。

「彼女に浮き輪を投げたがつかめなかったため、海に飛び込まなければならなかった。彼女はとにかくふるえていたので、彼女を毛布で包み、温かくて甘い飲み物を与え、名前と住所を聞いた」

 少女の治療に当たっている医師によると、少女は集中治療室で治療を受けている。意識はあり話すことも出来るが、凍えているので体を温めているという。医師は「通常の状態に戻そうと取り組んでいる。疲れさせないように、あまりたくさんの質問はしていない」と語った。

 フランスのコモロ人グループの代表によると、少女は仏南部マルセイユ(Marseille)在住で、母親と一緒にコモロ諸島に旅行に出かけたという。コモロ連合の首都モロニ(Moroni)の空港当局者によって、少女はBakari Bayaさんと確認されたという。

 生存者をめぐっては5歳の男児が救出されたとの報道されていたが、同病院の別の医師は、捜索現場近くの船からの情報に基づく報道だが、自分は男児を見かけていないと語った。(c)AFP

[AFPBBNEWS]

Posted by nob : 2009年07月01日 22:28

亡くなってもスーパースター。。。

■ マイケル・ジャクソン、死亡当時体重50キロ…全身に針跡

“ キング・オブ・ポップ”故マイケル・ジャクソンさんが、死亡当時の健康状態が最悪の状況だったことが分かった。29日外信の報道によると、マイケル・ジャクソンさんは解剖の検査結果、112ポンド(約50キロ)で胃腸には食物が一つもなく空腹で、消化されていない錠剤の薬だけが少し残っていたことが明らかになった。

また肋骨が複数折れていて、心臓の近くに4ヶ所の針跡が発見された。これは死亡直前、救急隊員が心臓マッサージを試みた時、肋骨が折れて、心臓の拍動を蘇生するため、アドレナリン注射を心臓に投与しようと試みた跡と分析されている。

またマイケル・ジャクソンさんの遺体は、髪の毛が殆どない状態であり、顔には13回の整形手術の跡が残っていたことが分かった。遺体の肩、太もも、お尻などには、数箇所の針跡が残っていて、故人が普段相当な薬品に依存していたことが伝えられている。

一方マイケル・ジャクソンさんの専属医だったコンラッド・マーレイ氏は「死亡直前に鎮痛剤の注射はしていない」と述べている。コンラッド・マーレイ氏の弁護士エドワード・チェルノプ氏は、28日現地メディアに「マイケル・ジャクソンさんの死亡直前、強い鎮痛剤を注射したという一部の疑惑は、完全な嘘だ」と述べた。しかしジャクソンさんの遺族たちは、マイケル・ジャクソンさんの死亡当時、専属医が一緒にいたにもかかわらず死亡した点と死亡後数時間、忽然と姿を消した点を挙げて、専属医に対する不信感を表わしている。

ロサンゼルス警察の捜査結果、他殺の跡はなく、毒劇物検査の結果は、数週間かかる予定だ。遺族が自主的に実施した2度目の解剖検査が28日終わったので、結果がさらに早く出る可能性もあることを、現地メディアは見通している。

[InnolIfe.net]


■マイケルさん一家VS元妻遺産骨肉バトル

 6月25日に急死したマイケル・ジャクソンさん(享年50)の3人の子供について、米ロサンゼルス郡地裁は29日、母キャサリンさん(71)を暫定後見人と認める決定を出した。キャサリンさんは、遺産管理人となる申し立ても行った。元妻とマイケル・ファミリーの間で繰り広げられる親権争いの第1ラウンドを、母が“先制攻撃”で制した形。また死去の2日前のマイケルさんの“最後”の写真が公表された。

  ◇  ◇

 マイケルさんと1999年に離婚した前妻デビー・ロウさんが、もし養育権と親権を主張すれば、法律的には有利とされていた“親権争い”。警戒感を強めていたジャクソン一家が、素早い先制攻撃で第1ラウンドを制した。

 マイケルさんには幼児虐待疑惑の裁判費用や浪費グセなどで400億円ともいわれる莫大(ばくだい)な借金がある一方で、ビートルズの版権などが生み出す保有資産は推定1000億円ともいわれている。さらに急死後、世界中でCDやDVD、写真集などが爆発的に売れており、新たに莫大な収入が生じており、親権争いはすなわち、遺産争いでもある。

 残された子供は、ロウさんとの間に生まれた長男プリンス君(12)と長女パリスちゃん(11)、代理母から生まれた次男プリンス2世君(7)(母親は未公表)の3人。3人とも現在、キャサリンさんと暮らしているという。

 ロウさんは離婚直後は親権を放棄していたが、途中で気が変わり、調停を起こした(2006年にマイケルさんが親権を持つことで和解)経緯がある。現在のところ養育権についてのアピールは行っていないが、ジャクソン家が警戒を緩められない理由でもある。

 母が「一時的」ではあるが、親権を獲得したことで、ジャクソン家はこれを「永久」のものとするため、一気に攻勢を強めたい構え。申し立てに対する審理は7月6日に開かれる。

[デイリースポーツオンライン:7/1追加]


■マイケル・ジャクソンさん死去:「遺産、基金に信託」 遺言書見つかる

 【ロサンゼルス吉富裕倫】マイケル・ジャクソンさん(50)が02年に作成した遺言書が見つかった。詳細は不明だが、30日のAP通信によると3人の子供の後見人にマイケルさんの母キャサリン・ジャクソンさん(79)がなり、すべての遺産を基金に信託する内容。遺言書は裁判所には提出されておらず、効力は確認されていない。

 遺言書は02年7月に作成され、執行人には弁護士や音楽会社幹部、家族の友人らが指名されているという。

 キャサリンさんは遺言がないことを前提に3人の子供の暫定後見人となり、遺産の管理人になる申し立ても裁判所に起こしている。遺言書の効力が確認されれば、執行人が遺言を執行し、キャサリンさんの申し立ては退けられる可能性もある。

 AP通信によると、マイケルさんは07年3月末時点で、負債を差し引いた後の資産総額が2億3660万ドル(約230億円)あったという。

[毎日新聞:7/1追加]


■ 遺産相続、親権、死因…眠れぬマイケル

 【ニューヨーク=松尾理也】急死した米人気歌手のマイケル・ジャクソンさんは、死後もなかなか静かには眠らせてもらえないようだ。遺産相続や子供たちの親権問題、そして死因−。亡きスーパースターの周囲は騒がしい。

 ジャクソンさんの母キャサリンさんは、自身を遺産管理人に指名するようロサンゼルス郡地裁に申し立てた。

 AP通信が報じた2007年3月末時点での資産総額は、約5億6700万ドル(約550億円)。3億3100万ドルの負債を抱えているものの、これを差し引いた純資産は2億3600万ドル余りだという。加えて突然の死による関連商品の爆発的な売れ行きもあり、資産は拡大しつつある。

 キャサリンさんの申し立ては、こうした遺産の行方をにらんだものだ。

 実は、遺書もあるという。キャサリンさんは遺書は残されていないとしていた。しかし、米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、ジャクソンさんは02年に遺書を作成していた。その内容は、財産をキャサリンさんと3人の子供に分与し慈善事業にも充ててほしい、というもの。遺書は遺産相続の鍵だ。

 3人の子供たちをめぐっては、ロス郡地裁が、キャサリンさんを当面、子供たちの後見人に指定するという決定を下した。長男のプリンス・マイケル君、長女のパリス・キャサリンさんは、元妻のデボラ・ロウさんとの間に生まれた。二男のプリンス・マイケル2世君は、代理母による出産で母親は判明していない。

 ロウさんが親権を求めるかどうかは不明だが、親権の行方も遺産相続問題に直結する。キャサリンさんは「子供たちは、(ロウさんなど)生物学上の母親とは何の関係もない」と予防線を張る。また、米メディアの中には、ジャクソンさんは3人の子供にとり「生物学的な父親」ではないと報じたところもある。

 死因も謎のままだ。米紙ロサンゼルス・タイムズは、ロス郡検視局がジャクソンさん宅から複数の処方薬を回収し、関係する医師の事情聴取を始めたと報じた。死因について当局は早い段階で「事件性は見あたらない」としたが、父親のジョーさんは「死に不審を感じる」と主張している。

 遺体は近くカリフォルニア州サンタバーバラ近郊の元遊園地兼居宅「ネバーランド」に移され、3日にも一般の弔問者に公開される見通しだ。

[産経新聞:7/1追加]


■「アォ!」な遺言状の中身 M・ジャクソンと「確執」

<テレビウォッチ>急死から6日たったマイケル・ジャクソン。2002年に書かれたマイケルの遺言書が裁判所に提出され、その全文が公開された。
どういうこと?

入手したその遺言書を手に笠井アナは「読み解くと、驚くべきことが書かれてあり、驚くべきことが書かれていなかった」と、その中身を報じた。

公開された遺言状は、5枚の紙に8つのパートからなっており、その「驚くべきこと」の中身は……

1ページ目の冒頭には『マイケル・ジョセフ・ジャクソン最後の遺言状』と表題が書かれ、『これが最後の遺言状と宣言する。この遺言状に従って自分の死後の財産を処分する。遺産のすべてを基金(『マイケル・ジャクソン・ファミリー・トラスト』)とする』。

2ページ目は『相続税は基金から払うものとする。遺言状の共同執行者として3人を指名する。彼らに資産の運用、管理を任せる』。

3ページ目には『この基金から意図的に元妻のデボラ・ジーン・ロウ・ジャクソンを除外した』。

「ここですよ、2人の子供の母親を意図的に除外するってどういう意味?」という笠井に疑問に……

情報通のデーブ・スペクターが「あとで揉めないようにここまで書いた。しかも、この文言の脇に彼のイニシアルである『mj』がサインしてあり、彼の意思がまちがいなく尊重されるようにしてある」と。

さらに4ページ目には『もし子供たちのうちの誰かが、私の死んだ時点で未成年である場合、私の母、キャサリン・ジャクソンを後見人として指名する。キャサリンが私より先に死亡した場合、または後見人として責任を果たせないなどの場合、ダイアナ・ロスを後見人として指名する』。

笠井によると「後見人は自分の母親。子供たちの面倒を見て下さい、だけ。誰に遺産を譲るという話は一切入っていない」という。

しかも、遺言書には補足する形で「別紙」があり、そこには『母やマイケルの子供たちが亡くなったりして、遺産の相続が果たせなくなった場合、この人たちに権利がありなす』と何人かの名前が書かれていた。

驚くのは、その中に父ジョセフをはじめ兄弟、甥の名は誰1人なかったという。

キャスターの小倉が「どういうこと? 法定相続人でいいということ」と。この遺言状は法定相続人を否定したようにも見えるのだが…

デーブは「基金の中から子供たちにあげるものはあるにしても、それは公開する必要はない」のだという。

ただ、デーブは「いかに家族との根深い確執があったかということなのかも……」と感想を。

[JCastNews/2日追加]


■【マイケル急死】謎の私生活暴露も 親権争い、前妻の対応に注目

 【ニューヨーク=松尾理也】急死したマイケル・ジャクソンさんの子供たちをめぐり、ジャクソンさんの前妻、デボラ・ロウさんが親権を主張するかどうかが注目を集めている。もし親権争いが法廷に持ち込まれれば、謎が残るジャクソンさんの私生活の暴露が始まる可能性もある。

 ロサンゼルスの地元テレビは1日、ロウさんが親権獲得に乗り出すと伝えたが、その後ロウさんの弁護士は、「まだ最終決定には至っていない」と述べた。

 現在、ジャクソンさんの3人の遺児の親権は暫定的に、ジャクソンさんの母親、キャサリンさんに与えられている。これに対し、地元テレビの電話インタビューでロウさんは「親権を求める」と答えるとともに、ジャクソンさんの父親であるジョーさんと子供たちとの接触を禁じる命令を求めると述べた。

 しかし、その後ロウさんの代理人は会見で、「まだ最終決定には至っていない」と強調。ロウさんが、親権を主張するかどうか検討中だとした。

 ロウさんは3人の子供のうち、長男と長女の母親とされるが、一部報道には、血のつながりはないとの推測も出ており、謎が多い。また、二男は代理母が出生したとされており、母親については明らかになっていない。

 ロウさんをめぐっては、このほど法廷に提出された遺言状で、ジャクソンさんが「財産を分与しない」と書いていたことが明らかになっている。

[産経新聞/3日追加]


■マイケル・ジャクソンさん元妻、親権を希望か

 ジャクソンさんの遺言書ではジャクソンさんの母親のキャサリンさんに3人の子供たちを後見してほしいと書かれていた。

 ローさんは、二人の子供の親権をジャクソンさんに渡して離婚した後、慰謝料として850万ドルを受けとっていた。なお、ローさんの弁護士であるエリック・ジョージ氏は2日、まだローさんは親権を希望する決意を固めたわけではないと伝えている。

 またジャクソンさんの遺産についても、一時的な管理者を誰にするか6日にも地裁で意見徴収される予定である。ジャクソンさんはすべての遺産を基金に信託する内容の遺言書を残しているが、遺言書は裁判所には提出されておらず、効力は確認されていない。関係者によると、遺言書通りに行われれば信託された基金はジャクソンさんの母がうち40%、3人の子供が40%、残りの20%が児童基金に寄付される模様であるという。

[IBTimes/3日追加]

Posted by nob : 2009年06月29日 23:24

大きな権力と小さな権力の醜い戦い、、、まったくの国民不在。。。

■テロ死者1週間で200人 イラク米軍撤退 直前狙う

 【カイロ=内田康】イラク駐留米軍の都市部からの撤退期限となる三十日を目前に、首都バグダッドなどでテロが続発し、この一週間で死者は約二百人に達した。国際テロ組織アルカイダ系など武装組織が米軍撤退のすきを突いて、宗派間対立をあおろうとしている。治安権限を引き継ぐイラク部隊の能力も不安視されている。

 バグダッド中心部では二十六日、オートバイに仕掛けられた爆発物が爆発し、少なくとも十三人が死亡した。二十四日にはバグダッド北東部のシーア派地区サドルシティーで、七十人を超す死者が出る爆弾テロがあった。

 電話取材に応じたイラク人記者らによると、市民は「六月末は危ない。人込みは避けた方がいい」などささやきあい、テロ激化を予想していたという。

 武装組織側にとっては、この時期にテロを実行すれば「米軍を追い出した」とアピールできる。最近のテロ現場は主にシーア派住民地域だが、宗派間の対立感情が大きくなれば武装勢力は「活動」の場を維持できる。

 タラバニ大統領は「卑劣な行為は、治安権限を引き継ぐ私たちの決意を揺るがすことはできない」と語り、米軍も予定通りに撤退を進めるが、課題はイラク治安部隊の能力向上だ。旧フセイン政権は国内では少数派のスンニ派政権で当時の治安部隊幹部もスンニ派が中心。幹部はフセイン政権崩壊後、シーア派勢力の報復を恐れて国外に脱出したまま。

 マリキ首相はこうした幹部を呼び戻し、治安部隊を強化したい意向とされるが、シーア派各勢力の反対もあって進んでいない。

 首相は来年一月の連邦議会選挙に勝って政権基盤を強化、宗派間対立の克服に取り組む青写真を描くが、武装組織側は選挙に向けテロ活動をさらに激化させるとの見方が強い。

<イラクへの権限移譲> 2003年のフセイン政権崩壊後、連合国暫定当局(CPA)を主導してイラクの占領統治を続けた米国は、04年6月、イラクに主権を移譲。一時は「内戦状態」とされるなど治安が極めて悪化したが、イラク側への治安権限の移譲が、治安が改善した地域から順次進められた。米軍駐留の新たな根拠となる米イラク地位協定は09年1月に発効。米軍戦闘部隊が同年6月末までに都市部などから撤退し、11年末までに全面撤退することを定めた。

[FNN]

Posted by nob : 2009年06月27日 18:02

数奇な運命を許容して生きる人々、、、頭が下がります。。。

■「冤罪なくすため」、裁判員制度と向き合う河野仁志さん

 松本サリン事件から15年となる27日、松本市内で開く裁判員制度を検証するシンポジウムで、同事件の第一通報者で当初容疑者扱いされた河野義行さん(59)の長男仁志さん(30)が事務局を務め、準備を進めている。市民が務める裁判員に分かりやすく、早く審理を進める仕組みの中で、疑われる側にとって大切な事実が見落とされることもあるのではないか−。冤罪(えんざい)を強く意識する立場から、制度に問題提起するつもりだ。

 「わたしも『やった』『やってない』という押し問答を警察官とやりました」

 6月上旬、松本市の県松本勤労者福祉センターの一室。シンポジウムを前に開いた勉強会で、仁志さんは出席者を前にこう訴えた。その手には、「足利事件」で無期懲役確定後、無罪の可能性が強まり、17年半ぶりに釈放された菅家利和さんを取り上げた新聞記事のコピーを持っていた。

 1994年夏。県警は、被疑者不詳のまま殺人容疑で河野さん宅を家宅捜索。農薬など薬品類を押収した。多くのメディアが義行さんの関与を疑う報道をし、市民の見方にも反映された。

 当時15歳だった仁志さんも、自宅で刑事2人から任意の事情聴取を受けた。「薬品や容器はどこに捨てたの。どこに隠したの」と問う刑事に、仁志さんは「知らない」。だが、刑事は「きちんとした目撃情報もある」と続けたという。それでも否定し続けると、父親が薬品を捨てたとする趣旨の内容を発言している −とも言われたという。

 そんな体験をした仁志さんはこの春、サリン中毒で意識不明となり、14年余の闘病の末に昨夏死去した母澄子さん=当時(60)=を供養するため、都内の会社を辞め、松本市の自宅に戻った。父の弁護士を務めた永田恒治さん(72)をあいさつで訪ねた際、裁判員制度に問題意識を持つ立場から「体験を基に世に問うことはないか」と聞かれた。

 仁志さんが裁判員制度を学び始めると、冤罪を生みかねない−との疑問が浮かんできた。まずは「公判前整理手続き」だ。裁判に入る前、検察側と弁護側が持っている証拠を出し合い、証拠を整理、争点を絞り込む仕組みで、争点を明確にし、審理を迅速に進めるのに必要とされる。だが、非公開で行われるため「被告の無実を証明するかもしれない小さな証拠が切り捨てられてしまう危険性があるのではないか」と感じる。

 捜査方法の見直しも十分には見えない。警察は裁判員制度に備え、容疑者の取り調べをビデオ撮影するなどの「可視化」を始めたが、「現状は部分的な導入」と仁志さん。自白の強要など捜査の行き過ぎを防ぐためには、「全面可視化でなければ意味がない」と指摘する。

 松本サリン事件直後、仁志さんは自宅で1日100件を超える脅迫、無言電話に苦しみ、「あの人が犯人」と思い込んだときの群集心理の怖さを身をもって経験した。裁判員となる市民がすべてを知って裁判に臨むわけではない以上、「科学的、合理的な判断をしてくれるのだろうか」との心配もぬぐえない。

 新たな職を探しながら、シンポを準備する仁志さん。「冤罪をなくすため、小さくても声を上げ続けていく」ことが、15年間、自分たち家族を支えてくれた人たちに感謝の気持ちを示すことにつながると考えている。

[信濃毎日新聞]

Posted by nob : 2009年06月27日 17:57

当然の決定、、、すべての法的基準を家族から個人に変えるべき転換期。。。

■DV夫に給付金禁止 仮差し押さえ認める…大阪高裁

 夫の暴力(DV)から逃れるため別居して離婚調停中の大阪府内の20歳代女性が夫と大阪市を相手取り、家族全員分の定額給付金が夫に支払われないよう求めた申し立てに対し、大阪高裁(塩月秀平裁判長)が夫の給付金請求権の仮差し押さえを認め、大阪市に夫への支払いを禁じる決定をしたことがわかった。給付金の受給者は世帯主とされるため、別居中のDV被害者は受け取れないことが問題となっており、女性側の長岡麻寿恵弁護士は「被害救済につながる」と評価した。

 長岡弁護士や決定によると、女性は夫から激しい暴力を受け、3月に長女を連れて別居。離婚慰謝料600万円を確保するため、4月、家族3人分の給付金計4万4000円の請求権を仮差し押さえするよう大阪家裁に申し立てた。

 同家裁は「請求権は他人に移すことができず、差し押さえは禁じられている」などと却下したため、女性が即時抗告。塩月裁判長は今月25日、「請求権を仮差し押さえの対象から除外する根拠はない」として同家裁の決定を取り消した。

 DV被害者への定額給付金は、市町村の一部が相当額の支給などをしているが夫への一括支給差し止めを求める仮処分が申請された事例もある。長岡弁護士は「貸金業者による仮差し押さえ懸念の声もあるが、高裁はDV被害を見据えて判断したと思う」と話した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年06月27日 17:53

また星が流れた。。。

■M・ジャクソンさん死去:「人生の一部だった」ファン嘆く

 【ロサンゼルス吉富裕倫】歌だけでなく「ムーンウオーク」など斬新なダンスで世界中を魅了したスーパースター、マイケル・ジャクソンさん(50)。訃報(ふほう)をニュースで知ったファンたちは25日、搬送先の米ロサンゼルス市内の病院に続々と集まり「自分の人生の一部だった」と早過ぎる死を嘆いた。

 マイケルさんの死亡が確認されたUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)メディカルセンターでは、殺到した数百人の報道陣やファンのため敷地の一角をテープで囲み規制を敷いた。14歳の時から寝室の壁にマイケルさんのポスターを張っているというドーン・バージェスさん(43)は「ただショックです。彼は人生の一部のようでした」と沈痛な面持ちで話した。訃報は子供を学校へ迎えに行った途中にラジオで知り、涙があふれ出した。家に帰らず「敬意を示すため」病院へ向かったという。

 近くに住むキシャ・ロケットさん(35)も「だれも彼のような人はいない。驚異的で比類のない人だった」と話し、こぼれる涙をぬぐった。2人の子供を車に乗せて病院を訪れ、「施設の外で(マイケルさんの)家族を支える」と話す。マイケルさんにはスキャンダルも多かったが「ひどく誤解された人だった。何があろうと私はマイケル・ジャクソンの味方。愛と思いやりに満ちて、それをいつも示そうとしていた」と振り返った。

 母親からの電話で知ったティム・カルフーンさん(45)は「『ビリー・ジーン』『ビート・イット』『マン・イン・ザ・ミラー』……、大好きな曲はたくさんある」とマイケルさんの功績をたたえ、「間違いなく世界中の何千、何万の人が彼の死を惜しむよ」と肩を落とした。

 ロサンゼルス・ベルエア地区にあるマイケルさんの家の前にも、訃報を聞いたファンや報道陣が集まった。ロサンゼルス・タイムズ紙(電子版)は、活動再開を心待ちにしていた近所の女性ファンの「(マイケルさんの死が)信じられない」と語る声などを報じた。

[毎日新聞]


■マイケル・ジャクソン、死因特定ならず-追加検査へ

 25日に死亡した米歌手のマイケル・ジャクソンさんの死因について、司法解剖を行ったロサンゼルス郡検死局は26日、死因の特定には追加の検査が必要だと語った。同検査には4-6週間ほど必要だという。

 記者発表を行ったCraig Harvey氏は、神経病理学や肺疾患の検査を行わない限り、正式な死因の判断はできないと発表した。

 同氏によると、3時間に渡る司法解剖の結果、マイケルの体には外傷などは見られず、犯罪行為が行われた様子もなかったという。

[IBTimes/27日追加]


■「チャーリーズ・エンジェル」などで知られるファラ・フォーセットさん死去 62歳

アメリカの人気ドラマシリーズ「チャーリーズ・エンジェル」などで知られる女優、ファラ・フォーセットさんが25日、カリフォルニア州サンタモニカの病院で死亡した。62歳だった。

フォーセットさんは、1976年に主役の1人として出演したドラマシリーズ「地上最強の美女たち!チャーリーズ・エンジェル」が大ヒットし、一躍スターになった。

そのトレードマークであるブロンドヘアと、小麦色に焼けたスレンダーな体形で、日本でも当時多くのファンを魅了した。

フォーセットさんは、2006年に直腸がんと診断され、手術を受けるも翌年再発、数日前に病状が悪化していた。

死去直前に、長年のパートナーである俳優、ライアン・オニールさんに求婚され、受け入れたばかりだったと伝えられている。

[FNN]

Posted by nob : 2009年06月26日 23:47

当たり前のことのはずなのに、、、国民と向かい合う政治家は実に少ない。。。

■橋下知事「いざというとき参加して」 東国原知事に連携呼びかけ 

 上京中の大阪府の橋下徹知事は25日、都内で報道陣の取材に応じ、自民党から次期衆院選で立候補要請を受けた宮崎県の東国原英夫知事に対して連携を呼びかけたことを明らかにした。

 橋下知事は「僕らよりもすごいことをしている。がんばってほしい」とエールを送ったうえで、「いざというときには参加してください」と伝えたところ、東国原知事から「了解」という内容のメールの返事があったという。

 一方、地方の政治力を結集するため、自治体の首長で新グループを設立することで合意した中田宏横浜市長は同日、横浜市役所で記者団に、設立目的を「選挙での支援ではなく政策の提言だ。先走ってはいけない」と説明し、新グループとして、支持政党表明を目指している橋下知事の対応を批判した。

 これまで、橋下知事は政党のマニフェスト(政権公約)を判断材料にして支持政党を表明する、とたびたび発言。5月の全国知事会議でもほかの知事に協力を呼び掛けたが、賛同したのは東国原知事ら一部だけで、「知事会は政治パワーにはならない」と落胆を隠さなかった。

[産経新聞]


■「橋下構想、呼びかけたのは私」…横浜の中田市長

 横浜市の中田宏市長は25日、大阪府の橋下徹知事らと結成する自治体首長による政治グループについて、「呼びかけたのは私」と述べた。

 橋下知事が政党支持を打ち出すと表明したことについては否定したものの、「地方分権、霞が関のあり方への意見表明、支持表明はありうる」との考えを示した。

 中田市長は「地方分権と霞が関の改革は極めて重要で、問題認識を共有する首長で意見を出していくことで一致した」と説明。

 各政党の政権公約(マニフェスト)を検証し、地方分権や中央省庁のあり方について提言する方針だが、結成の時期や提言内容については「これから」と明言を避けた。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年06月25日 23:35

今後の発展に強い期待。。。

■風力、太陽光…発電所次々

環境重視示す狙いも

 県内で、風力や太陽光など自然エネルギーを利用した発電所の新設計画が相次いでいる。北陸電力の子会社「日本海発電」(富山市)の風力発電所が今年10月に運転を始め、北陸電力も志賀町と珠洲市にメガソーラー(大規模太陽光)発電所を設置する。輪島市でも、NPOを母体とする企業が11基の風車群の建設を進めている。

 日本海発電が志賀町福浦港地区で建設している風力発電所は出力2400キロ・ワットの発電機9基で、うち4基で、10月から先行して運転を始める。北電が複数の発電機を備える風力発電所を県内で設置するのは初めてだ。

 輪島市の風力発電所の建設は、NPO法人が出資する北海道の株式会社「市民風力発電」が主体。「市民風車」を掲げ、同社が運営する10基分の総事業費48億円のうち、28億5000万円を一般から募る1口50万円のファンドでまかなう。残りは国の補助金を使う。出資者への配当や元本償還は、北電への売電で得られる収益をあてる。

 県企画課などによると、3月末現在で、県内の風力発電施設はすでに54基あり、うち珠洲市内が30基を占めるなど、能登地方に集中している。設置者は自治体や民間企業など様々で、出力は単純計算で約7万7000キロ・ワットになり、多くは北電に売電している。風車1基(1500キロ・ワット)を持つ内灘町は昨年、北電への売電で約2660万円の収入を得たという。

 太陽光発電は大規模なものはないが、一般住宅1910軒や小中学校、福祉施設などで太陽光発電システムが設置され、出力は合計8500キロ・ワット程度(08年3月現在)になる。

 いずれも、志賀原発2号機の出力135万8000キロ・ワットと比べれば足元にも及ばない。また、富山、福井県を含む北陸電力の2008年度の販売電力量約282億キロ・ワット時のうち、太陽光や風力、小規模水力発電などの「再生可能エネルギー」による発電分は約2億キロ・ワット時で、1%にも満たない。

 普及が進まない大きな原因は「不安定さ」だ。電気をためておくのは難しいため、風のない時や夜に止まってしまう風力や太陽光発電のような不安定な電源では、電力会社の使命である電力の安定供給を実現できないというわけだ。

 とはいえ、温室効果ガス削減を求める世論は高まる一方で、北電が自然エネルギー発電所増設を決めたのも、「環境に取り組む姿を示す必要があるため」。安定した電力供給と自然エネルギー活用の両立を模索しながら、2020年度までに「販売電力量全体に対する再生可能エネルギーの割合を2%台にすることを目指す」としている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年06月24日 23:42

6人に1人が飢餓、、、最大の国際問題。。。

■世界の飢餓人口、10億人を超える-金融危機が後押し

 国連食糧農業機関(FAO)は19日、十分な栄養が取れない状態にある飢餓人口が、2009年には前年比で1億500万人増加し、過去最高の10億 2,000万人になるとの予測を発表した。世界的な金融危機や政治的不安定さ、食料価格の高止まりなどの影響により、世界人口の約6人に1人が飢餓に苦しむことになる。

 FAOは、金融危機によって2009年には途上国への投資が前年比で32%減少するほか、政府開発援助(ODA)も同約25%減少すると予測し、途上国の財政が逼迫されるとの見通しを示した。また食料価格の高騰は2008年後半にはやや落ち着きを見せたものの、2008年末時点で2006年比24%増となっており、依然として高止まり状態が続いている。

 地域別では、アジア・太平洋地域が最多で、前年比10.5%増の6億4,200万人。次いでサハラ以南アフリカが同11.8%増の2億6,500万人となった。また先進国全体でも15.4%増の約1,500万人が栄養不良状態にあるという。FAOは一日の摂取カロリーが1,800を下回る人を飢餓人口として集計している。

 FAOのディウフ事務局長は、飢餓人口の急増が世界平和や安全保障に対する脅威をもたらすとして、国際的に具体的行動を早急に取るよう訴えた。

[IB TIMES]

Posted by nob : 2009年06月20日 23:45

実際のところはどうなのでしょう。。。

■イラン大統領選:現職再選 デモ拡大 地方5都市、暴動の可能性も

 【テヘラン春日孝之】イラン大統領選の開票結果を巡り、改革派ムサビ元首相の支持者らが15日にテヘランで強行した大規模デモで、参加者1人が当局側の発砲で死亡、数人が負傷した。抗議行動は中部イスファハンなど少なくとも地方5都市に波及し、暴動に発展した可能性がある。

 AP通信によると、改革派支持者がテヘラン市内の革命防衛隊関連施設になだれ込もうとしたところ、発砲されたという。

 抗議行動は▽南部シラーズ▽北東部マシャド▽北西部タブリーズ▽中西部ケルマンシャー▽中部イスファハンに飛び火したが、暴動の規模や負傷者などは不明。一方、今回の大統領選で破れたカルビ元国会議長は15日、ムサビ氏と行動を共にする意向をウェブ上で表明。「共通の敵」アフマディネジャド政権に対し共闘して「大統領選の再実施」を求める方針だ。

 こうした動きを受け、最高指導者ハメネイ師から今回選挙の適法性を「検証」するよう求められた護憲評議会は、早急に結論を出す意向という。

 ◇ムサビ氏核に動員力

 【テヘラン春日孝之】イラン大統領選を巡る抗議デモは、イスラム革命(79年)以来最大の反政府運動に発展した。改革派ハタミ前大統領時代の99年夏、民主化を求める数万人規模の学生中心のデモが起きたが、今回は一般市民が原動力になった点で決定的に異なる。

 今回のデモは、アフマディネジャド大統領の「圧勝」に対し、ムサビ氏が「不正」を理由に「静かな抗議」を呼び掛けて起きた。テヘラン中心部は人波で埋め尽くされ、「100万人規模」と報じるメディアもある。

 99年7月のデモは、改革派系新聞の発行停止が契機だった。学生中心のデモはテヘランで1万人規模に達し、地方都市にも波及。治安部隊との衝突で死者も出た。

 当時のハタミ大統領は暴動6日目、混乱拡大を恐れてデモ参加者を「烏合(うごう)の衆」と非難。改革派運動が挫折する転機になった。革命防衛隊がテヘランを包囲しハタミ政権に圧力をかけたと言われる。

 今回はムサビ氏という運動の「核」が存在し、反大統領感情と、選挙での「不正」を確信する正当性が同氏の支持者を駆り立てている。通信手段の発達で、いつでもデモに大動員できる点も99年当時とは大きく異なり、当局への圧力は強い。

 ムサビ氏は反政府運動を優位に主導できる立場にあるが、今のところ支持者に「冷静な抗議」を求めている。

 治安当局は従来「国民の側に立つ」と強調しており、武力行使は困難だ。当面は民兵組織バシジが警官隊に代わって矢面に立つ状況が増えそうだ。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年06月16日 22:12

そのとおり、、、だと思う。。。

■イラン大統領の再選祝福=「米の支配は終わり」と意気軒高−上海協力機構

 【モスクワ16日時事】ロシアのチマコワ大統領報道官によると、同国エカテリンブルクで16日開かれた上海協力機構(SCO)首脳会議の席上、各国首脳は、オブザーバー出席したイランのアハマディネジャド大統領の再選を祝福した。

 イランでは大統領選で不正があったとして市民が抗議デモを展開。治安部隊との衝突で死者が出るなど混乱が続いているが、アハマディネジャド大統領は16日午前、予定より1日遅れでロシアに入った。

 会議で大統領は「イラクの占領が続き、アフガニスタンの混乱は深まっている。パレスチナの問題も未解決だ。米国は経済危機に陥り、解決の希望はない」と演説。さらに、「帝国の時代が終わりを迎えたのは明白で、復活はあり得ない」と述べ、米国の世界支配が終わったとの見方を強調、国内の混乱にもかかわらず、意気軒高な姿勢を見せた。

[時事通信]

Posted by nob : 2009年06月16日 22:09

まずは無条件国交正常化、、、内政に干渉せずとも、情報とモノが自ずとこの国の体制を変革する。。。

■対北朝鮮、全面禁輸を閣議決定へ 人の往来規制も強化

 政府は16日の持ち回り閣議で、2度目の核実験を強行した北朝鮮への日本独自の追加制裁として、北朝鮮への全面輸出禁止を決定する。経済制裁に違反した在留外国人らが北朝鮮に渡航した場合、再入国を原則禁止にするなど、人の往来の規制も強化する。北朝鮮への輸出額は2008年時点で8億円弱のため、効果は限られそうだが、政府の厳しい姿勢を内外に示す狙いがある。

 追加制裁措置は国連安全保障理事会での制裁決議採択を踏まえた。輸出禁止の対象をぜいたく品や大量破壊兵器開発につながる品目から、全品目に拡大する。制裁期限は輸出入とも10年4月13日までで、制裁措置は速やかに実施する方針だ。

 人の往来の規制強化では、北朝鮮への貿易・送金規制に違反し、刑が確定した(1)外国人船員の上陸(2)北朝鮮に渡航した在留外国人の日本への再入国——を原則許可しない。核技術の移転協力にかかわる人物を締め出す効果を見込む。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2009年06月16日 22:05

変わるべきは北朝鮮ではなく我々の側、、、落としどころを決められないところに交渉は成立しない。。。

■北朝鮮、制裁決議に反発「ウラン濃縮に着手」宣言

 【ソウル=竹腰雅彦】朝鮮中央通信によると、北朝鮮外務省報道官は13日、核実験に対する国連安全保障理事会の制裁決議採択について「断固糾弾する」として受け入れを拒否する声明を発表し、「ウラン濃縮作業に着手する」と宣言した。

 北朝鮮が核爆弾製造につながるウラン濃縮計画を公式に認めたのは初めて。

 対話や圧力強化による核放棄に応じないとの立場を明確にしたものといえ、国際社会が新たな対応を求められるのは確実だ。

 声明はウラン濃縮について、「自力の軽水炉建設」が決定され、「核燃料確保のため技術開発が行われ、試験段階に入った」と表明。事実とすれば、北朝鮮は以前から、秘密裏にウラン濃縮による核開発を進め、すでに濃縮施設も存在することになる。

 また、声明は、核爆弾の原料となるプルトニウムについて、「新たに抽出する全量を兵器化する」と主張。北朝鮮は4月25日、寧辺(ヨンビョン)の核施設に保管中の使用済み核燃料棒の再処理着手を表明しているが、今回の声明では、全体の3分の1の再処理が終了したとした。

 決議による制裁強化の動きに対しては、「米国と追従勢力が(海上)封鎖を試みれば、戦争行為とみなし軍事的に対応する」と表明した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年06月13日 23:19

常に対策が後追い、、、先行してこそ効果が。。。

■新型インフルエンザ:「フェーズ6」来週中にも対応策 政府、監視強化へ

 世界保健機関(WHO)が新型インフルエンザの警戒レベルを最も高い「フェーズ6」に引き上げたのを受け、舛添要一厚生労働相は12日の閣議後会見で、感染者の早期発見に向けたサーベイランス(監視)や患者増加に備えた医療態勢などの強化について、来週中にも対応策をまとめる考えを明らかにした。

 舛添氏は国内の感染者が500人を超えている現状について「今後ある程度の感染拡大は避けられない。感染経路を追跡できない状態になった時に、どういう手を取るか考えないといけない」と指摘。専門家の議論を経て、5月22日に公表した医療確保や検疫についての運用指針を見直す方針を示した。

 ただし具体策については、発熱外来で患者を診察して入院を勧告する発生初期段階の対応は変えない見通し。【清水健二】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年06月12日 23:58

愚かしさの極み、、、戦わないことこそ真の勇気、、、戦わないために何ができるかを考える、できなければ考えさせることが貴男の努め。。。

■「対北、戦うべき時は覚悟を」…麻生首相が演説

 麻生首相は7日、東京都議選(7月12日)の立候補予定者の応援で訪れた武蔵野市のJR吉祥寺駅前で街頭演説し、弾道ミサイルの発射準備を進める北朝鮮に関し、「戦うべき時は戦わねばならない。その覚悟を持たなければ、国の安全なんて守れるはずがない」と述べ、制裁強化などで圧力を強める姿勢を強調した。

 また、民主党が海賊対処法案に反対していることについて、「ソマリア沖を通って日本にものを運んでくる船が海賊に襲われる。守るのが当たり前だ。どうしてこれが反対か理解できない」と批判した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年06月08日 22:23

こうした分野こそ税金を投入すべきところ。。。

■太陽光発電 高値買い取りを普及のテコに

 クリーンなエネルギーの一番手とされる太陽光発電の人気復活の決め手になるのではないか。

 太陽光を使って一般家庭が発電した電気を、これまでより高い価格で電力会社に買い取らせるための法案が今国会に提出されている。

 日本はかつて、世界一の太陽光発電国だったが、ドイツやスペインに抜かれた。

 巻き返そうと政府は、太陽光発電を2030年までに40倍にする目標を掲げている。

 すでに動き出したほかの支援策と合わせれば、太陽光発電装置を設置する“割高感”はかなり解消されそうだ。法案成立を急ぎ、普及のきっかけとすべきである。

 国内の太陽光発電装置は、出力の平均が3・5キロ・ワット程度で、工事費を含む設置費用は約250万円かかる。晴れた日の日中など、自宅で使用するより多く発電した分は、電力会社に買ってもらう仕組みになっている。

 だが、売電単価は電気料金と同じ1キロ・ワット時あたり、23円〜24円に抑えられており、装置を設置しても、もとを取るのに30年近い年月が必要とされていた。

 このため、新制度では売電単価を2倍に引き上げる。一方で、装置に対する補助金の支給も今年から始まっており、出力1キロ・ワットにつき、7万円を政府が出す。

 これに上乗せする自治体も多く、東京都なら同じく10万円で、さらに区が追加支援している。

 売電単価引き上げと設備に対する補助金を合わせれば、都内の場合、11年から12年程度で投資分が回収できる計算という。これなら、太陽光発電に取り組んでみる気にもなるのではないか。

 ただし、問題もある。売電単価の引き上げは、電力会社にとってコスト増の要因だ。その分は電気料金への転嫁が認められ、一般家庭で最大、月100円程度の値上げになるという。

 太陽光発電に無縁の家庭にとっては、見返りなしの負担増であることを忘れてはならない。

 売電単価については、ドイツのように70円程度にまで引き上げ、発電した電気をすべて買い取らせるべきだ、とする主張がある。家庭用燃料電池などで発電した電気の買い取りを求める声もある。

 こうした要望が実現した場合、電気料金がさらに値上げされるのは必至だ。そうした負担を強いていいものかどうか。

 買い取り制度のさらなる拡大には、税金による負担の是非を含め、より広範な議論が欠かせまい。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年06月07日 07:16

どうせなら彼に世襲してほしかった。。。

■金正男氏 マカオで亡命の公算 側近らが相次ぎ粛清 金正雲の後継体制作り急ピッチ

 北朝鮮の金正日総書記の後継に三男の金正雲(ジョンウン)氏(26)が決まったとの見方が強まる中、長男の金正男(ジョンナム)氏(38)が滞在先の中国特別行政区マカオに留まり、中国に亡命する公算が強まっていることが4日、分かった。すでに正男氏周辺で粛清が始まっているとされ、北朝鮮国内では、正雲氏をトップとする新体制づくりが急ピッチで進んでいるとみられている。

 韓国などの情報当局筋によると、北朝鮮の秘密警察である国家安全保衛部は4月3日午後8時ごろ、平壌市内で正男氏の複数の側近を拘束した。

 マカオでこの情報を知った正男氏は北朝鮮国内の側近らに何が起こっているか調査するように指示。7日には別の側近が拘束されたことが分かり、体制移行に伴う粛清である可能性が高いと判断、マカオに留まる意向を固めたという。

 正男氏は4月4日に北京在住の第1夫人、崔恵里氏に「昨夜、同級生が連行された」と電話で連絡。7日には別の国にいる側近に電話で「最近、私の周辺の人間が国家安全保衛部に連行されるなど、尋常でない出来事が連続して起こっている。しばらく平壌には戻らない」と語ったという。

 別の関係筋によると、金正日氏の側近、張成沢国防委員が3月初旬に正男、次男の金正哲(ジヨンチヨル)(27)、正雲の3氏を面接調査したところ、正男、正哲両氏は後継を断ったという。

 これを受け、朝鮮人民軍を中心に金正雲後継に向けた体制づくりがスタート。この過程で正男氏の側近が拘束されたとみられている。

 北朝鮮の朝鮮労働党は中国共産党に金正雲氏の後継を伝えたとされるが、中国は北朝鮮に対し、(1)世襲反対(2)改革開放(3)核放棄−の3つを求め、金正雲氏の後継を認めていないという。

 一方、別の韓国情報筋は、金正男氏の亡命情報について、「情報は入手していないが、理由は金正日総書記が存命でいる限り帰国できないことはない。中国は北朝鮮の友好国なので亡命するにしても米国か韓国ではないか」と語った。

 金正男氏は、金正日氏の2番目の妻、成恵琳氏の子。平成13年5月、偽造パスポートを使って日本に不法入国しようとし、成田空港で拘束、強制送還された。

[産経新聞]


■後継者問題:金正男氏、事実上の亡命状態か

 北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の後継者に、三男・正雲(ジョンウン)氏(26)が選ばれた、と報じられている中、マカオや北京に滞在している長男の正男(ジョンナム)氏(38)が事実上の亡命状態にある可能性があるとの見方が出ている。

 産経新聞は5日、正雲氏を中心とした新たな体制を構築する過程で、正男氏と親しい人物が相次いで逮捕されており、こうした動きを「権力移譲に伴う粛清」と判断した正男氏が帰国を自粛しているとの見方を示した。

 同紙は「韓国などの情報関係者」の話を引用し、4月3日午後8時ごろ、平壌で正男氏の複数の側近が逮捕され、さらに同月7日にも別の側近が逮捕された、と報じた。また、正男氏は同月4日、北京に滞在している第1夫人の崔恵里(チェ・ヘリ)氏に電話をかけ、「昨夜、同級生が連行された」と伝えたほか、7日には第3国にいる側近に電話をかけ、「最近、わたしの周辺の人たちが国家安全保衛部に連行されるなど、尋常でないことが相次いでいるため、当分の間平壌には戻らない」と話したという。

 同紙はまた、金総書記の義弟の張成沢(チャン・ソンテク)朝鮮労働党行政部長が3月初旬、正男氏、次男の正哲(ジョンチョル)氏(28)、正雲氏に対する面接調査を行い、その直後に正雲氏が後継者に内定した、と報じた。正男氏の側近らに対する「粛清」はその直後に始まったという。なお、正男氏は金総書記の誕生日の2月16日に平壌入りしたのを最後に、北朝鮮には戻っていないとされている。

 フジテレビもこの日、韓半島(朝鮮半島)の問題に詳しい消息筋の話を引用し、正男氏の側近らが通貨偽造などの疑いで相次いで逮捕されている、と報じた。だが、どの国の通貨を偽造したのかについては明らかにしなかった。フジテレビはまた、北朝鮮当局が正男氏と関連のある場所を捜索し、正男氏に対する送金を中止すると同時に、正男氏が現在、父親の金総書記と自由に連絡を取ることができない状態にあると報じた。

 一方、米ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)でアジア担当補佐官を務めたデニス・ワイルダー氏が5日に語ったところによると、米国は昨年末から、金総書記が三男の正雲氏に権力を移譲する作業に着手したことを把握していたという。

 ブッシュ前米大統領の下で韓半島の問題を担当していたワイルダー前補佐官は、米国国営ラジオ局「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」とのインタビューで、「金総書記は昨年8月に脳卒中で倒れたが、年末には健康が回復し、現地指導を再開した。このころから後継者への権力移譲が始まったようだ」と述べた。

 現在、ブルッキングズ研究所の研究員を務めるワイルダー前補佐官は、「米国は(当時から)北朝鮮が権力の移譲に着手していたことをすでに把握していた。後継者の問題は、最初から金総書記の脳裏にインプットされており、脳卒中で倒れたのをきっかけに後継者選びを急いだと考えられる」と語った。

 ワイルダー前補佐官はまた、正雲氏が権力を掌握する可能性について、「金総書記が4月、国防委員会のメンバーを入れ替え、義弟の張成沢氏を国防委員に任命した。これは張氏を正雲氏の保護者か後見人として起用していこうという意図によるものと考えられる。万が一、金総書記が数年以内に死亡した場合、正雲氏の代わりに張氏が権力を握る可能性もある」との見方を示した。

東京=辛貞録(シン・ジョンロク)特派員

ワシントン=李河遠(イ・ハウォン)特派員

[朝鮮日報/6日追加]


■父は弟をとても気に入っている〜金正男氏

 北朝鮮・金正日総書記の長男・正男氏が6日、マカオでNNNのインタビューに応じた。正男氏は後継者に三男・正雲氏が内定したとの情報について確認は避けたものの、金総書記は正雲氏を「とても気に入っている」と話した。

 「(Q弟・正雲氏が後継者となる?)そう思います。私は報道で知りました。(正雲氏が後継者との報道について)私は確認できない。しかし、『ノー』とも言えない」「(Q正雲氏は父親に似ている?)そう思います。私の父が弟を後継者に指名する理由の一つはそれです。父は弟をとても気に入っているんです」−正男氏は、正雲氏が父親の後継者に内定との情報の確認は避けたものの、全面的な否定もしなかった。また、正男氏自身は後継者問題について過去も将来にもかかわらないと述べた。

 核実験については「私は答えられない。北朝鮮のいかなる政治的な問題にも私はかかわっていない」と言及を避けた。

 正男氏の周辺で関係者の粛清が始まったと伝えられていることについては「そのような報道は全くの偽物だ。真実ではない。私は北朝鮮の市民権を持って中国やマカオに滞在している。北朝鮮から亡命することは決してない。あなたは何を言っているのだ?」と述べ、全面的に否定した。

 北朝鮮が核実験を実施して以降、正男氏がメディアのインタビューに応じるのは初めて。今後、後継者問題について発言を変化させるのかどうかが注目される。

[日テレNEWS24/7日追加]

Posted by nob : 2009年06月05日 23:45

原子力は決して人類の幸福な未来を担保できない。。。

■東海原発:産廃から放射能 検出限界値32倍以上 /茨城

 日本原子力発電は4日、廃炉作業中の東海原発(東海村白方)で、一般の産業廃棄物の一部から、検出限界値を約32倍上回る放射能を検出したと発表した。日本原電は廃棄物の搬出作業を停止し、汚染の経緯を調べている。廃棄物は放射線管理区域外に搬出しておらず、環境への放射能の影響はないとしている。

 廃棄物は、05年に解体し、管理区域内に保管していた8基ある非常用炭酸ガスタンク(1基12・5トン)の金属片。日本原電は、産業廃棄物として敷地外へ搬出するため、先月29日から表面の放射能測定をしたところ、今月2日に1片から、検出限界値を約32倍上回る数値が検出された。タンクは解体前は、原子炉建屋内に設置されていた。

 日本原電は検出値について、「かろうじて検出できる微量のもので、十分低いものと評価できる」としている。【山崎理絵】

[毎日新聞]


■プルサーマル延期=午後、青森県に報告−電力業界

 電力業界は5日、使用済み核燃料を再利用するプルサーマル発電について、これまで2010年度までに16〜18基で実施するとしていた計画を見直す方針を決めた。電気事業連合会の幹部が同日午後、核燃料の再処理施設がある青森県を訪れ報告する。

 データ改ざんや臨界事故の影響で、計画達成が事実上不可能となっているため。プルサーマルを実施する原発数は維持するが、すべてが出そろう時期を3〜5年延期する方向だ。

[時事通信]


■プルサーマル計画見直し 10年度完全実施を先送り

 使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)などで回収したプルトニウムを加工し、再び原発で燃やすプルサーマル計画について、電気事業連合会(電事連)は5日、「2010年度までに国内16〜18基の原発で実施する」とした数値目標を修正する方針を決め、青森県と六ケ所村に伝えた。対象の原発数は変えないが、導入期限を数年単位で遅らせる。女川原発3号機(宮城県女川町、石巻市)への導入を計画する東北電力も、10年度までとしていた時期を見直す方向で検討を始めた。

 同日、青森県庁を訪れた電事連の伊藤範久専務理事は、蝦名武副知事に「電力各社でプルサーマル計画の進ちょく状況を再確認し、見直しを始めることにした。16〜18基(という原発数)は大前提と認識して検討を進める」と述べた。

 日本原燃は4月、六ケ所村に建設するプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料加工工場の完工時期を当初の12年10月から2年8カ月延ばした。これを受け、伊藤専務理事はプルトニウムの利用開始を「12年度以降」と定めてきた計画も修正することを明らかにした。

 電事連は今後、原発を操業する電力11社と調整し、プルサーマル計画の導入期限とプルトニウムの利用開始時期を決定。あらためて青森県と六ケ所村に伝達する。

 導入期限と利用開始時期のずれ込みは、その間にもプルトニウムが六ケ所村内にたまり続けることを意味する。蝦名副知事は会談後、「『10年度までに』という約束が守られず、極めて遺憾だ。見直しの内容によっては注文を付けたい」とし、大幅な遅れは許容しない考えを示した。

 一方、東北電力女川原発3号機でのプルサーマル計画は、国の安全審査と、地元了解を得るための説明活動が続いている。MOX燃料の発注は地元了解後となる見通し。

 東北電力は「プルサーマル実施までには準備に時間がかかると考えており、計画通りの実現は厳しい」と話している。

 プルサーマル計画をめぐっては、08年11月に計画対象の電源開発(Jパワー)の大間原発(青森県大間町)の燃料装荷時期が10年度以降に延期され、実現可能性が疑問視されていた。

 電力業界は、原子力委員会の近藤駿介委員長が2日に現実とプルトニウム利用計画のズレを指摘したため、プルサーマル計画と併せて見直しの必要性を検討していた。

[河北新報/6日追加]

Posted by nob : 2009年06月05日 23:42

良く言えば純粋、、、悪く言えば思慮が足りない。。。

■振り上げた拳どうする?日本郵政社長人事で鳩山総務相が苦悶の日々

 日本郵政の西川善文社長と鳩山邦夫総務相の対立の波紋が自民党に広がり始めた。首相サイドは29日の株主総会まで冷却期間を置き、西川、鳩山両氏のメンツを保つ形で「手打ち」にする方策を練っているが、鳩山氏は「正義か不正義の問題だ」と閣僚辞任をほのめかしてしまっただけに、拳を降ろすタイミングが見つからない。自民党では「これ以上揉めれば次期衆院選にマイナスだ」(中堅)と批判の声が高まりつつあり、鳩山氏の苦悶の日々はなお続きそうだ。

 シャンシャンと議事が進んでいた4日昼の自民党代議士会で、唐突に怒声が響いた。1回生の中川泰宏衆院議員だった。

 「日本郵政の指名委員会の決定を内閣が変えるなら明日解散して国民の声を聞くべきだ。もしくは1人騒いでおられる鳩山総務相にお辞めいただく。どちらかを麻生太郎首相に決断していただきたい」

 それまでにこやかに談笑していた鳩山氏は顔をこわばらせ、近くにいた議員は「くだらんことを言うな!」「賛同者なし」と激しいヤジ。太田誠一元農水相も「鳩山氏に選択を委ねるべきだ」と鳩山氏をかばったが、騒然とした雰囲気は収まることはなかった。

 衆院本会議終了後、鳩山氏は「(批判は)1人でしょ? 30人は私の味方をしてくれる」と強気の姿勢を崩さなかった。

 だが、自民党内の鳩山氏への視線は冷ややかだ。石原伸晃幹事長代理は「許認可権があるとはいえ、一大臣が個人的な感情として言うのは好ましくない」と批判。中川秀直元幹事長も「鳩山氏はご自身の正義感と言うが、内閣の一員であるのも事実だ」と記者団に語った。

 ただ、4日の鳩山氏はずいぶん寡黙になった。出勤前には記者団に「曲がったことは許してはならない」と語っただけ。昼には久々に津島派総会に顔を出したが、何も発言せず早々に退席した。

 鳩山氏は3日昼、側近議員に「もう少し落ち着いて」となだめられた上、3日夕に首相官邸で河村建夫官房長官らの説得を受けた。ここで首相が西川氏続投の意向を固めていることを知り、自分が発言を続けると内閣がグラつきかねないと考えたようだ。

 一方、首相サイドは当面冷却期間を置いた上で、円満解決に向け説得工作を始める方針だ。「かんぽの宿」譲渡問題で鳩山氏が日本郵政に出した業務改善命令の報告期限が6月末に迫っているため、この場を西川、鳩山両氏の「和解の場」とする案などが検討されている。

 だが、鳩山氏は「信念の男」を自認しており、前言を撤回するのは難しい。加えて鳩山氏は勉強会「二火会」などを通じ、自民党に広い人脈を持っている上、民主党などにも太いパイプを持つ。鳩山氏は元々、環境新党構想を掲げるなど政界再編に熱心だったこともあり、これ以上自民党内で批判が強まれば、鳩山氏が新党結成に動きかねないとの見方もある。(酒井充)

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年06月04日 23:49

今後の検証と制度改正に期待。。。

■【足利事件】釈放の菅家さん「真犯人を絶対に許さない」

 「今日は本当にありがとうございます。釈放になりうれしく思っています」。逮捕から17年余り。服役していた千葉刑務所から釈放された菅家利和さんは、千葉市内で開かれた記者会見で、失われた時間を振り返りながら、一語一語を噛み締めるように喜びを語った。一方で、逮捕した栃木県警の刑事や起訴した検察官らに対しては「間違ったでは済まない。絶対に許さない」と怒りを込めた。

 短い髪に眼鏡をかけた菅家さん。逮捕時に比べてしわが増えた顔に、長すぎた刑務所での日々が刻まれる。かけつけた支援者から「おめでとう」と声をかけられながら会見場に入ってきた菅家さんの表情は、明るく穏やかだった。

 「一生懸命頑張ってきました。弁護団や支援してくださった皆さんのおかげです」と現在の思いを語り始め、無実を信じながら服役中に亡くなった両親には「(自分が捕まり)辛かったと思います。墓参りに行きたい」と述べた。

 再鑑定でDNA型が菅家さんと一致しなかったとの報告を、弁護団から受けた際には、同部屋の受刑者から「良かった、良かった」と声をかけられ握手したという。

 捜査当局に対する思いについて話題が移ると、表情は一変した。「当時、私は急に犯人にされ、17年間ずっと我慢してきた。当時の刑事、検察官には、私や両親、世間の人に謝ってほしい。絶対に許すことはできない」と強い口調で非難。「刑事たちの責めがものすごかった。早く話して楽になれといわれた。やっていないと訴えたが、受け入れてもらえなかった」と当時の取り調べを振り返った。

 また、事件がすでに時効を迎えていることに対して、「真犯人を絶対に許さない。時効があってはならない」と語気を強め、「冤罪(えんざい)を訴える人たちの支援活動をしていきたい」と今後の抱負を語った。会見の途中、支援者から花束を渡される場面もあり、少し照れた様子で感謝の言葉を口にした。

 菅家さんは午後3時45分過ぎ、服役していた千葉刑務所の正門から、弁護団とともにワゴン車で出てきた。後部座席の菅家さんは窓を開け、集まった支援者らに手を振りながら笑顔で通り過ぎていった。

 集まった支援者の一人、石井進さん(70)は「感無量で胸がいっぱい。17年は長かった。菅家さんとじっくり話したい」と話していた。

[産経新聞]


■笑顔の菅家さん「一からやり直したい」…釈放から一夜

 4歳の女児が誘拐・殺害された「足利事件」で、無期懲役刑の執行が停止された菅家利和さん(62)が5日午前、釈放から一夜明けて、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見し、「気持ちがすごく明るいです。刑務所の中とは空が全然違う」と笑顔で心境を語った。

 釈放された当日は夜遅くまでテレビなどに出演し、ホテルに着いたのは深夜になったという。コーヒーを飲み過ぎてしまったこともあり、1時間ほどの睡眠時間で会見に臨んだ。

 これからの予定について聞かれた菅家さんは、「両親のお墓参りに行って、『心配かけたね』といいたい」と、故郷の足利に思いをはせた。

 「こんなことになっていなかったら、幼稚園の送迎バスの運転手を続けていたと思います」と失った歳月の重みを表した菅家さん。「自分は事件に関係ない。再審開始になって一からやり直したい」と締めくくった。

 菅家さんが申し立てた再審請求の即時抗告審では、新たに実施されたDNA鑑定に対する意見書の提出期限が12日となっている。当初の鑑定結果を誤りとした本田克也・筑波大教授(弁護側推薦)の鑑定結果について、検察側は、「検査方法に疑問があり、信用できない」と指摘しており、4日に提出したものとは別に意見書を提出するとしている。弁護側は「当初の鑑定は誤りだった」とする意見書を提出する予定で、本田教授ら鑑定人の証人尋問も東京高裁に求める考えだ。

 この日の会見で佐藤博史弁護士は、「短期間のうちに再審開始決定を出すのではなく、なぜ菅家さんが虚偽の自白をし、それを見抜けなかったのかを検証していくべきだ」と訴えた。

[読売新聞/5日追加]

Posted by nob : 2009年06月04日 23:46

意外に感じるも、、、至極当然の決定かと。。。

■北朝鮮の金総書記、三男・正雲氏を後継者に決定か

 [ソウル 2日 ロイター] 北朝鮮の金正日総書記が同国幹部らに対し、三男である金正雲氏に忠誠を誓うよう求めたことが分かった。韓国の複数のメディアや国会議員が2日明らかにした。金総書記の後継者に正雲氏が選ばれたことを示唆している。

 現在67歳の金総書記は、昨年8月に脳卒中で倒れたとされており、後継者問題に世界的な注目が集まっている。アナリストの間では、核実験など最近の北朝鮮の軍事活動は、後継者指名に向けた金総書記の権力固めを狙ったものとの見方も浮上している。

 韓国の報道機関が複数の情報筋の話として伝えたところでは、金正日総書記は国内幹部や在外公館に対し、金正雲氏に忠誠を誓うよう求めた。

 また、韓国の国会情報委員会に所属する民主党の朴智元議員は、声明で「こうした動きや(正雲氏への)忠誠を求めたことについて、韓国政府から連絡を受けた」としている。

 朴議員は情報源を特定することは差し控えたが、聯合ニュースによると、韓国の情報機関である国家情報院が1日夜、同議員を含む複数の国会議員に対し、北朝鮮の後継者問題を伝えていたという。

 正雲氏は1983年か1984年初めに生まれたとされ、スイスで教育を受けた。情報機関筋によると、3人の息子のうち最も有能とみられている。正雲氏についての情報は極めて少ないが、年功序列が重んじられる北朝鮮では、若さが問題になる可能性を指摘する声もある。

 聯合ニュースはある情報筋の話として、金総書記が正雲氏への忠誠を求めたのは、5月25日の核実験直後だったとしている。

 また、東亜日報によると、別の情報筋は「北朝鮮指導部が主要治安当局の政府高官に対し、3代にわたる世襲の正当化に重点を置いた教育を行っている」と語ったという。

[ロイター]


■金正日後継者説 三男・正雲氏の性格は父親似で豪快 体形も似る

 【ソウル=黒田勝弘】北朝鮮の金正日(キムジヨンイル)総書記(67)の後継者に三男の正雲(ジョンウン)(26)が内定したとの話が流れている。韓国の情報機関・国家情報院が入手した情報として、北朝鮮当局が最近、在外公館に内定の事実を通報し、国内でも金正雲をたたえる歌が歌われているというのだ。

 まだ20代にすぎない末っ子を後継者にという“内定説”には疑問の声も残っているが、息子の中で金正雲が注目されるのはその性格が父親似で、金総書記も三男が「一番お気に入り」とする見方が広く流布されてきたからだ。

 しかし、こうした情報を含め、これまで外部世界にもたらされている金正雲に関する情報のほとんどは、1980年代から2000年代初めまで金総書記の料理人だった日本人、藤本健二(ペンネーム)氏の著書から出ているものだ。

 藤本氏は『金正日の料理人−間近で見た権力者の素顔』(2003年、扶桑社刊)など3冊の著書があり、金総書記の“ファミリー情報”を詳しく紹介している。

 藤本氏は異母兄の長男、正男(ジョンナム)(38)は正式なファミリーには入っていなかったとし、次男の正哲(ジョンチョル)(27)と三男の正雲を比較し次のように書いている。

 「2人の兄弟の性格は正反対といえるかもしれない。兄の正哲は父親の金正日将軍が『母親に似て女っぽくて駄目だなあ』と言うほど気の優しい男だった。一番のお気に入りは弟の方だ。弟の正雲は性格も父親に似て豪快で物おじしない。体形まで似ていた。彼は少々やんちゃなところがあり10代でたばこも覚えていた。やんちゃではあるけれども決して傲慢(ごうまん)ではなかった…」

 藤本氏は金正雲がスイス留学の経験があることも明らかにしているほか、現在、外部世界で知られている金正雲の唯一の姿である子供時代の顔写真も、藤本氏がもたらしたものだ。

 藤本氏は2001年4月、北朝鮮を離れているため、金正哲、正雲兄弟をはじめそれ以後の金正日ファミリーに関する情報は、母親・高英姫の死亡(04年)以外、とくにない。

 2代目世襲後継者だった金総書記の場合、1974年、32歳の時に後継者として党内決定してから6年後の80年の党大会で公式発表されている。その間、金総書記の存在は“党中央”と称された。今後、3代目後継者がどのような呼称で登場するのか、関心を集めている。

[産経新聞]


■「金正雲氏、昨年10月10日に後継者確定していた」

金正日(キム・ジョンイル)北朝鮮国防委員長が三男の金正雲(キム・ジョンウン、26)氏を後継者に確定したのは、北朝鮮の朝鮮労働党創建記念日の昨年10月10日ごろだという証言が出てきた。

続いて金委員長は昨年末、北朝鮮を訪問した在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の関係者に金正雲氏を紹介したという。日本の消息筋は3日「昨年12月28日に金委員長が国立交響楽団の公演を観覧する際、金正雲氏が同行した」とし「公演の直後、朝鮮総連の人々と会って金正雲氏を紹介した」と伝えた。

同筋は「当時、金正雲氏はこれらと握手を交わし、金委員長は一部の人物に“どうぞよろしく”と頼み、彼を後継者に決めたことを暗示した」と付け加えた。昨年12月末は、金委員長が脳卒中の後遺症から回復し、公開活動を本格化した時点だ。朝日新聞はこの日「後継者を指名した、という事実を朝鮮労働党の幹部が中国共産党の幹部に伝えた」と報じている。また同紙によると、金正雲氏は今年に入って初めて党と軍の人事権を握る党組織指導部長に就任した。

これにより中国と朝鮮総連の幹部らはすでに昨年末、金正雲氏を後継者に認知したはずだという見方が出ている。ほかの北朝鮮消息筋は「“権力は分け合えないもの”という点をよく知っている金委員長は、後継をめぐる協議を先送りするという立場だったが、脳卒中以降、考え方が変わった」とした後「党創建記念日の昨年10月10日を前後に、国防委員会の会議で後継者を決めた」と話した。

同筋は「金委員長は、党政治局会議で内定された後、全員会議・党大会を経て外部に公表されたが、金正雲氏の場合、実質的な統治機関の国防委員会で決まった」と付け加えた。専門家は昨年末から行われた大規模な人事に注目する。金委員長は昨年末、キム・キョンオク組織指導部副部長を第1副部長に昇進させた。また解任された崔益奎(チェ・イッキュ)宣伝扇動部第1副部長を部長に昇進、復帰させ、軍指導部も交代させた。ここに妹の夫、張成沢(チャン・ソンテク)党行政部長を含め、以前4人だった国防委員を8人に拡大した。

国民(ククミン)大学のチョン・チャンヒョン兼任教授は「金委員長の“実家体制”を強化すると同時に、後継体系を本格化する狙い」という見方を表した。金委員長は今年に入って、64回にわたる公開活動に臨んだ。昨年37回、07年25回に比べ、大幅に増えた規模だ。

仁済(インジェ)大学のチン・ヒグァン教授(統一学)は「金委員長は脳卒中以降、通常と異なる形の統治方式を見せた」とした上で「毎度異例のことだと考えたが、情報機関が後継の内定を確認した後、再整備されたもの」という見解を示した。同教授は「金正雲氏が金委員長に同行し多様な経験を積んでいるものとみられる」とし「金正雲氏は後継授業と政治的な功績づくりを同時に行う可能性が高い」と話した。

[中央日報]

Posted by nob : 2009年06月04日 23:32

底の抜けたバケツ。。。

■米GM破綻:「年内に黒字化」早期再建を強調--CEO会見

 【ワシントン斉藤信宏】米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)の連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)適用申請を受け、オバマ米大統領は1日、GM製の自動車について「政府保証がついていることを思い出してほしい」と、破綻(はたん)後も安心して購入するよう呼びかけた。新GMへの米政府の関与については「最も重要な決定以外は株主としての権利行使を自制し、控えめな株主にとどまる」と説明。「GMを経営する意図はない」と強調した。

 ホワイトハウスでの演説で言及した。一時国有化に対しては「自由経済に反する」との批判も出ているが、オバマ大統領は「今回の危機で、政府は金融システムと自動車大手への介入を強いられた。それ(国有化)以外の選択肢はなかった」と理解を求めた。

 GMのヘンダーソン最高経営責任者(CEO)も同日、ニューヨーク市内で記者会見し「米国民と政府が与えてくれた再建の機会を無駄にしないよう最大限努力する」と表明。米政府が破産法下での再建を60~90日で完了する方針であることを踏まえ、「09年末までに、米新車市場が1000万台でも収支均衡することを目標にする」と年内の黒字化を目指す意向を示した。

 だが、GMが裁判所に提出した資料によると、米政府は優良資産の新GMへの譲渡期限を7月10日に設定。それまでに譲渡手続きが承認されないと、政府支援が打ち切られる恐れがある。一部債権者は依然、破綻処理に反発しており、GMが想定通りに再建できるかは未知数だ。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年06月04日 23:30

これを理由の一つにはしないけれど、、、死刑制度には反対、、、終身刑の導入を。。。

■「死刑は都合のいい制度」=金川被告が被告人質問−土浦連続殺傷事件・水戸地裁

 茨城県土浦市で昨年3月に起きた連続無差別殺傷事件で、殺人などの罪に問われた無職金川真大被告(25)の公判が3日、水戸地裁(鈴嶋晋一裁判長)であった。金川被告は弁護側の被告人質問で、殺人について「まず死にたい、そのための殺人」と述べ、「死刑は自分にとって都合のいい制度」と話した。

 金川被告は高校時代から死にたいと思っていたと話し、「2008年1月ごろからは面白いゲームもなくなり、今なら死ねるなと思った」と事件に至った心情を語った。

 弁護人が「被害者の恐怖感や遺族の悲しみを感じないか」と尋ねると、「ライオンはシマウマを殺すとき、そういうことを感じるでしょうか」と答えた。事件について「(自分は)常識にとらわれていない、善悪自体がない」とも述べた。

[時事通信]

Posted by nob : 2009年06月03日 23:27

面白い。。。

■2期目スタートも自己流…“ブログ市長”が初登庁

 鹿児島県阿久根市で2度の不信任決議を受けて失職し、5月31日の出直し市長選で再選を果たした竹原信一市長(50)(無所属)が1日、初登庁した。

 市職員の出迎えを「普段通りでいい」と断るなど、早速“竹原流”で2期目をスタートした。

 市は同日、新市長を自宅に公用車で迎えに行き、市役所で出迎えた職員が花束を贈呈する予定だった。しかし、竹原市長はこれを断り、前任期中と同様に自家用車で市役所へ向かった。市長室に入り、2期目について「これまでと気持ちの変化はない」と淡々と語った。当選証書を受け取った後の記者会見で、出直し市長選で公約に掲げた市職員の給与削減について「職員の人件費は、これまでの半分にできるのではないかと考えている」と述べた。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年06月02日 00:15

事実だとどうしても思えてしまう、、、根拠はないけれど。。。

■核密約:河村官房長官が改めて否定

 河村建夫官房長官は1日の記者会見で、1960年の日米安全保障条約改定に際し、両政府が結んだ日本への「核持ち込み」黙認の密約を外務省が組織的に管理していたとの一部報道について、「(同条約で定めた)核持ち込みの事前協議がない以上、核持ち込みはなかったということに全く疑いを持っていない」と述べ、密約を改めて否定した。

 藪中三十二外務事務次官も会見で「密約はないと歴代首相、外相が説明している。それに尽きる」と否定した。

 一方、共産党の市田忠義書記局長は同日の会見で「事実とすれば、『非核三原則』を国是とする政府が国民をだまし続けてきたことに他ならない」と指摘。「核持ち込み」に関する密約があったと証言したとされる元外務事務次官4人を国会に参考人招致して真相究明すべきだとの認識を示した。【中澤雄大】

[毎日新聞]


■核の密約問題、野党国会で追及へ 政府は否定

 日米両政府の「核持ち込み」に関する密約を引き継ぎ管理していたと外務事務次官経験者が共同通信に証言した問題で1日、政府側は重ねて密約の存在を否定、野党側は国会で追及する考えを示した。

 社民党の福島瑞穂党首は共同通信の取材に対し「首相や外務省幹部はうその国会答弁で国民をだましてきた。国会などで追及していく」と表明。「村山富市元首相に確認したが『聞いていない』と言っていた。首相よりも上位に外務官僚がいて、情報をコントロールするのはおかしい」と外務省の対応を批判した。

 共産党の市田忠義書記局長も記者会見で「当時の外務事務次官らを国会に呼び、きちんと真相を究明するべきだ」と強調した。

 一方、外務省の藪中三十二事務次官は記者会見で「密約は存在しない。歴代首相、外相が説明しており、それに尽きている。私が承知していることもそれに尽きる」と否定。密約の存在を証言した4人の外務事務次官経験者に関して調査する考えはないとし「われわれの説明は一貫している。それ以上のことは必要ない」と述べた。

 河村建夫官房長官も記者会見で「密約は存在しないと政府はこれまで何回も申し上げてきた。歴代首相、外相は密約の存在を明確に否定している」と指摘。「米政府からの事前協議がない以上、日本政府として核持ち込みがないことには全く疑いを持っていない」と強調した。

[47NEWS]

Posted by nob : 2009年06月02日 00:10

愚かしい、、、腹立たしい、、、未だに罪もない民間人にこれほどの犠牲が、、、狂ってる。。。

■イラク民間人死者、開戦後最低 5月は134人

 【カイロ1日共同】ロイター通信によると、イラクで5月にテロや攻撃などのため死亡した民間人の数は少なくとも134人で、2003年のイラク戦争開戦以来、最低となったことが保健省の統計で1日分かった。

 バグダッドや北部で爆弾テロが相次いだ4月は民間人死者数が290人に上ったが、5月はほぼ半減。505人だった昨年5月からは大きく減少し、6月末までに米軍戦闘部隊が都市部から撤退するのを前に、治安の改善が進んでいる。

 AP通信によると、5月の米兵死者は24人で、昨年9月以来の多さだが、このうち12人は非戦闘行為による死者。イラク治安部隊の5月の死者は31人だった。

[47NEWS]

Posted by nob : 2009年06月02日 00:07

某芸能人どころの騒ぎではない。。。

■飛び降り学生「8時間飲んだ」 東京・杉並

 東京都杉並区の京王井の頭線永福町駅で、女性をつかみ一緒に線路に飛び降りたとして殺人未遂容疑で逮捕された高千穂大3年、川満康成容疑者(20)が「約8時間にわたり缶ビールや発泡酒を計約10本飲んだ」と供述していることが1日、警視庁高井戸署への取材で分かった。

 高井戸署によると、川満容疑者は「31日午前0時ごろから渋谷区の路上で友人ら計3人で缶ビールや発泡酒を2、3本飲酒。その後、別の友人宅で午前8時ごろまで缶ビールを約6本飲んだ」と説明。「駅のホームで人にぶつかった記憶はある」とも供述している。

 高千穂大(杉並区)の成田博学長は1日、記者会見し「被害者に衷心よりおわびする。公共の場での事件で社会に与えた影響は大きく、事件は痛恨の極みだ」と謝罪。

 大学によると、川満容疑者は経営学部経営学科でマーケティングに関するゼミに所属。出席状況も成績も良好だった。

 川満容疑者は5月31日午前4時ごろまで飲酒した後、同日午前9時半ごろ、永福町駅ホームで近所の女性(59)の腕をつかんで線路に飛び降りたとして逮捕された。

[47NEWS]

Posted by nob : 2009年06月02日 00:03

永続的企業などどこにも存在しない。。。

■米GMは1日に破産法申請、政府が60%株取得へ

 [ワシントン 31日 ロイター] 米政府高官によると、米ゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N: 株価, 企業情報, レポート)は6月1日に連邦破産法の適用を申請する。3カ月以内での再建を目指す。

 米政府は500億ドルの支援と引き換えに60%の株式を取得する。

 この500億ドルは、政府が今年すでに拠出した約200億ドルを含めた数字。同高官は、これ以上の資金援助は行わないと述べた。

 同高官は「政府は必要以上の期間にわたって企業の株式を保有するつもりはない。できる限り早期に、株式を売却する意向だ」としている。

 カナダはGMに95億ドルを融資し、約12%の株を取得する見通し。全米自動車労組(UAW)の退職者向け医療保険基金は譲歩の見返りに17.5%の株を取得、無担保債券の保有者は10%を取得する。労組と債券保有者はワラントを取得し、GM株式の買い増しも可能となる。

 一方、大手銀行など有担保債権者は100%の弁済を受けるという。

 GM取締役会は政府が主導。UAWとカナダは、1人ずつ派遣する。

 GMは破たん手続き中も通常通り業務を実施し、従業員への給与支払いなども通常通りに行われる。また、年金プランも維持される見通し。

 GMは、破産法の適用申請後、サプライヤーへの支払いや顧客向けの保証履行について、裁判所の許可を求める計画。GMの破たんによりフランチャイズ契約を失うディーラーは、1年半以内に事業を停止する。

[ロイター]


■ジョイント・コーポレーション 会社更生法を申請

 「アデニウム」ブランドの分譲マンションを展開するジョイント・コーポレーション(東京都、東証1部)は29日、東京地裁に会社更生法の適用を申請し、保全命令を受けたと発表した。負債総額は子会社1社を合わせて1680億円。

 2008年9月にオリックスグループから資本参加を受けて再建を進めたが、世界的な景気後退で売上高の6割を占めていた不動産流動化事業が急速に減少した。09年3月期の連結税引き後利益が645億円の赤字に転落し、資金繰りが急速に悪化した。

 一方、オリックスは29日、ジョイント側に対して107億円の投資残高があるため、今後、損失処理が必要になる可能性があると発表した。

[読売新聞]


■【NOVA初公判】猿橋被告が「他に資金がないから」と流用指示 検察側冒頭陳述

 経営破綻(はたん)した英会話学校「NOVA」の社員らの積立金3億2000万円を横領したとして、業務上横領罪に問われた元社長、猿橋望被告(57)に対する大阪地裁での1日の初公判で、検察側は冒頭陳述で、拡大路線を続けたNOVAが外国人講師の給与や教室の賃借料などに加え、中途解約金の支払いにも事欠くようになった状況を説明。グループ社員の互助組織「社友会」の積立金について、猿橋被告が経理担当者から「性質の違うお金」と注意されながらも、「他に資金がないから仕方ない」と流用を指示していたことを明らかにした。

 一方、弁護側は猿橋被告が当時、自己資金約6億円や保有するNOVAの株を担保に借り入れた資金を拠出していたことを示したうえで、「倒産という最悪の状況を避けなければ、社員の福利厚生もできない。流用はそのための措置で、不法領得の意思はなかった」と改めて無罪を主張した。

 公判は集中審理で6月中に計6回予定され、証人3人の尋問と被告人質問などが行われる。結審は26日。早ければ7月中に判決が言い渡される可能性がある。

 起訴状によると、猿橋被告は社友会の積立金を、NOVAの事業資金へ流用することを計画。元役員らと共謀して平成19年7月20日ごろ、社友会の口座にあった3億2000万円をノヴァ企画の口座に入金して横領したとされる。

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年06月01日 23:53

悲しい事実だけれど、、、何よりかけがえのない実績。。。

■赤ちゃんポスト25人…昨年度
開設以来42人

 熊本市は25日、親が育てられない子供を匿名で受け入れている慈恵病院(熊本市)の「赤ちゃんポスト」(こうのとりのゆりかご)について、昨年度1年間に預けられた子供が25人に上ることを明らかにした。

 運用が始まった2007年5月〜昨年3月末の初年度に比べて8人増え、この2年間の総数は42人となった。

 内訳は男児13人、女児12人。子供とともに残された手紙や医師の診断によると、生後1か月未満の新生児が21人、生後1歳未満が3人、就学前の幼児が1人。うち2人は治療が必要な状況だったが、虐待の痕跡はなかったという。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年05月26日 22:09

昨日の友は、、、双方に原因はあるのだろうけれど。。。

■脅迫状と前田五郎の筆跡類似 カウス夫人が気付く 坂田利夫も「相方の字」と証言

 きっかけは女のカンだった?! 吉本興業所属の漫才師、中田カウス(59)宅に届いた脅迫状の筆跡が、同じ吉本所属の漫才師、前田五郎(67)の筆跡と似ていた問題で、最初に筆跡の類似に気付いたのはカウス夫人だった。前田の年賀状の文字を記憶していて「ピンときた」といい、吉本興業はカウス側からのこうした指摘をもとに独自の筆跡鑑定を行った。

 吉本の関係者によると、脅迫状は郵便で4月3日にカウスの自宅に届いた。その際、カウスの夫人が「以前届いた前田五郎さんの年賀状の文字によく似ている」と気付いた。指摘を受けたカウスも「そういえばそっくり」と実感したという。

 脅迫状は「山本」という差出人名で「舞台に立てぬ様にしてやる」などと書かれ、カウス以外にも吉本興業幹部2人の実名をあげ、同様に危害を加えることを示唆。角張った金クギ流の文字で書かれており、当初はわざと字を崩しているともみられたが、関係者によると、前田も同様の特徴ある筆跡だった。

 カウスらがその後、前田の相方の坂田利夫(67)に脅迫文の一部を見せた際も、坂田は即座に「相方の字」と証言した。そこで坂田やカウスが4月に2度にわたって、前田に「お前とちゃうのんか」と詰め寄ったが、本人は認めず、吉本が専門機関に正式に筆跡鑑定を依頼することを決めた。

 鑑定書では脅迫状を書いた人物と前田が「ほぼ同一人」と結論づけられたという。

 吉本の事情聴取に対し、前田は関与を否定したものの、同社では「世間を騒がせた」として当分の間、前田の舞台活動を見合わせることを決めている。

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年05月26日 22:04

妥当と思える判決だったから。。。

■小室被告の有罪判決確定へ 地検は控訴せず

 音楽著作権の転売をめぐり、詐欺罪に問われた音楽プロデューサー・小室哲哉被告(50)の有罪判決が確定することになった。

 大阪地裁は11日、小室被告に対して懲役3年、執行猶予5年を言い渡していた。大阪地検は「量刑を不当として覆すのは困難であると判断した」として、控訴しないことを決めた。弁護側も控訴しない方針で、判決は26日午前0時に確定する。

[日テレNEWS24]

Posted by nob : 2009年05月26日 21:49

またかいっっっ。。。

■北朝鮮 ミサイル発射兆候 韓国報道 日本海側で短距離弾

 【ソウル=築山英司】韓国の通信社、聯合ニュースは二十二日、北朝鮮・咸鏡北道金策市付近の日本海で、短距離ミサイルを発射する動きがみられる、と報じた。

 韓国政府筋は「数日前から、移動式の発射台が装着された車両の動きが活発になっている」と指摘。その目的を「注目を集めるため」と推測し、地対地短距離ミサイルの準備と分析した。

 日本の海上保安庁は、北朝鮮が今月三十日まで連日午前十時から午後六時まで、金策の沿岸約百三十キロを航行禁止区域に設定したとして、航行警報を出している。

 同ニュースによると、韓国軍関係者は「北朝鮮が短距離ミサイルを発射する場合、通常は航行禁止区域を設定する」と話した。

[東京新聞]


■北朝鮮、短距離ミサイル2発を日本海へ発射

 【ソウル=前田泰広】北朝鮮は26日午後、東部の咸鏡南道咸興市付近から日本海に向けて短距離ミサイル2発を発射した。

 韓国政府関係者が明らかにした。聯合ニュースによると、発射したのは地対艦、地対空のミサイル1発ずつで、射程は130キロとみられる。

[読売新聞/26日追加]

Posted by nob : 2009年05月24日 23:15

真実の究明に期待。。。

■転落の状況など不可解な点も 盧武鉉・韓国前大統領死亡

 【ソウル=山口真典】岩から転落した際の詳細な状況は? 遺書とされる文書はなぜ、自筆ではなくパソコンで作られたのか?——。盧武鉉前大統領の最期には不可解な点もある。警察当局は100人近い捜査本部を編成し、転落した経緯を慎重に捜査する考えだ。

 慶尚南道地方警察庁が発表した資料によると、前大統領は23日午前5時45分ころ、警護官と自宅後方にある烽火(ボンファ)山に登り、同6時40分ころに岩から転落した。この警護官の連絡で他の警護官が集まるまで、誰も付近にはおらず、現場には警護官1人。その他の目撃証言はない。

[日本経済新聞]


■盧氏自殺:警護官「実は現場にいなかった」…供述翻す

 【ソウル大澤文護】韓国各紙は27日、盧武鉉(ノムヒョン)前大統領が投身自殺した際、そばにいたと説明していた警護官が「現場にいなかった」と供述を翻していると一斉に報じた。自殺をめぐる警察の捜査に盧氏支持者から批判があがる可能性もあり、波紋を呼びそうだ。

 警護官はこれまで、盧氏が自殺した23日は盧氏と一緒に行動し、がけで目を離したすきに盧氏が飛び降りたと説明していた。しかし、警護官の行動に不明確な点があり、警察当局は25、26両日に再聴取した。

 供述によると、警護官は23日早朝、がけに到着した後、盧氏から、父母の位牌(いはい)が安置されている寺院に行くよう命じられ、約250メートル離れた寺院を訪れた。警護官は寺院から戻り、しばらく盧氏と一緒にいたが、ほかの登山客が登ってくるのに気付き、登山客を別の場所に案内して再びがけに戻ると、盧氏の姿が見えなかったと話しているという。

 各紙は、盧氏が自殺したことに疑問を提示していないが、警護官が当初異なる供述をしていた理由について「警護対象から離れてはいけないという原則を守らなかったから」などと推測している。

[毎日新聞/27日追加]

Posted by nob : 2009年05月24日 23:10

こんな経済の盲進を止められるのは、、、私達一人一人の自立心だけ。。。

■九電玄海原発にMOX燃料到着 11月にもプルサーマル営業運転

 日本初のプルサーマル発電を計画している九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)に23日朝、ウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を搭載した専用輸送船2隻が到着した。同原発3号機で使う燃料集合体を納めた輸送容器を陸揚げした後、保管庫に運ぶ。九電は11月にもプルサーマルの営業運転を始める予定だ。

 九電、中部電力、四国電力の3社がフランスで製造したMOX燃料を搭載した輸送船は18日、中部電・浜岡原発(静岡県御前崎市)で最初にMOX燃料を陸揚げ。その後、輸送船は玄海原発に向かい、23日午前6時38分ごろ、海上保安庁の巡視など10隻以上の船に守られながら同原発の専用港に接岸した。

[日本経済新聞]


■プルサーマル再び秒読み、玄海原発に燃料搬入

 九州電力のプルサーマル発電計画は、MOX燃料が玄海原子力発電所に到着し、今秋の国内初実施に向けて準備作業がいよいよ佳境に入る。エネルギー資源の有効活用を狙った核燃料サイクルも前進することになるが、安全の確保や理解の浸透に加え、サイクル全体の確立など克服すべき課題はなお多い。

 九電は玄海3号機の燃料集合体193体のうち、最大48体程度をMOX燃料にする予定。今回はフランスで第1弾として製造した16体が玄海原発に搬入されたとみられる。8月下旬からの定期検査で性能などを最終確認したうえで、11月中旬の営業運転開始に臨む。

 プルサーマルは1960年代からベルギーやフランスなど欧米を中心に実施され、2007年末までに計57基で6000体超のMOX燃料が使われた。日本でも80〜90年代に日本原子力発電敦賀1号機や関西電力美浜原発1号機で計6体の実験が行われている。

 本来は99年ごろから実施するはずだった東京電力と関電が燃料調達までこぎつけながら、英国の燃料加工会社のデータ改ざんや原発トラブル隠しなどで頓挫、九電に「第1号」が回ってきた。今回の燃料到着によって、プルサーマル始動が再び秒読み段階を迎える。

 九電に続き、四国電力は伊方3号機で来年春、中部電力も浜岡4号機で来年夏にプルサーマルを予定しているほか、関電も1月にMOX燃料の製造を再開した。島根2号機で計画する中国電力も燃料の製造準備段階に移っている。

 ただ、国の許可と地元の了解をいずれも取得済みの原発は現在、全国で6か所・7基にとどまり、「10年度までに(国内原発の3分の1にあたる)16〜18基で実施」という業界目標の達成は困難な情勢だ。

 MOX燃料到着時に、玄海原発周辺で反対運動が見られたように、国内で初の本格実施となるプルサーマルには、安全面の懸念も依然として根強い。国や電力業界には信頼醸成への不断の努力が欠かせない。

[読売新聞]


■MOX燃料が玄海原発に到着 10キロ圏内の松浦でも憤りや批判

 プルサーマル用MOX燃料が九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)に運び込まれた二十三日、本県でも同原発から十キロ圏内の松浦市などで、憤りや九電への批判の声が聞かれた。

 原発の安全確保に関する情報提供などを九電に求めてきた松浦市議会の中塚祐介議長は事前の連絡なしに入港した点を批判。「(プルサーマルの目的である)ウラン燃料の有効活用には反対しないが、隣接自治体として置き去りにされた印象。九電には不信感を持たざるを得ない」と語気を強めた。

 市民団体「原発なしで暮らしたい・長崎の会」(長崎市)の川原重信世話人は「私たちが指摘してきた問題点に耳を貸さず、既定路線を進むことに憤りを覚える。プルサーマルはまだ始まっておらず、署名活動を通して反対の声を届けたい」と述べた。

[長崎新聞]

Posted by nob : 2009年05月24日 23:01

お尻の毛最後の一本まで抜かれる。。。

■ライブドア株主集団訴訟、堀江元社長らに76億円賠償命令

 旧ライブドア(現・LDH)の粉飾決算事件で株価が暴落し、損害を受けたとして、同社株などを保有する個人株主約3300人と法人24社が、LDHや旧ライブドア元社長の堀江貴文被告(36)(上告中)ら旧経営陣に総額約230億円の損害賠償を求めた集団訴訟の判決が21日、東京地裁であった。

 難波孝一裁判長は「堀江元社長は有価証券報告書に虚偽の記載をしていることを承知しており、賠償責任がある」と述べ、ほぼすべての原告の損害を認定し、LDHと旧経営陣などに総額76億2800万円の賠償を命じた。

 同事件では、保険会社などの機関投資家が起こした別の訴訟で、東京地裁が昨年6月、LDHに総額95億円の賠償を命じている。

 2004年に改正された旧証券取引法(現・金融商品取引法)では、投資家が有価証券報告書の虚偽記載などで損害を受けた場合、株式の発行会社に損害賠償請求できると明記された。判決は、この規定に基づき、虚偽記載が公表された日を、「東京地検の捜査状況を報道機関が報じた2006年1月18日」と認定。その前後1か月の平均株価の差額(1株585円)から、虚偽記載の公表以外の要因で値下がりした金額を差し引き、最終的に1株あたりの損害を200円と算定した。

 同事件を巡り、LDHはこれ以外に、株主から計11件、請求総額約200億円の訴訟を起こされており、同社も堀江元社長ら旧経営陣に総額約340億円の損害賠償を求めて係争中。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年05月21日 22:27

二つの微妙な事件の結審。。。

■秋田連続児童殺害、畠山被告が上告取り下げ 無期懲役が確定

 秋田県藤里町の連続児童殺害事件で、殺人罪などに問われた無職、畠山鈴香被告(36)が最高裁への上告を取り下げていたことが19日、分かった。同被告を無期懲役とした一、二審判決が確定した。取り下げは18日付。

 畠山被告をめぐっては、検察側が死刑を求刑していたが、一、二審とも無期懲役と判断されたため上告を断念。弁護側も当初、上告を見送る方針だったが、畠山被告本人の意向で上告していた。

 一、二審判決によると、畠山被告は2006年4月、長女の彩香ちゃん(当時9)を橋の欄干から突き落として殺害。同年5月には近くに住む米山豪憲君(当時7)を自宅に呼び込んだうえ首を絞めて殺害し、遺体を遺棄した。

[日本経済新聞]


■林真須美被告、死刑が確定=毒物カレー事件−最高裁

 和歌山市の毒物カレー事件で、殺人罪などに問われた林真須美被告(47)について、最高裁第三小法廷(那須弘平裁判長)は18日付で、死刑判決に対する被告側の訂正申し立てを棄却する決定をした。林被告の死刑が確定した。

 同小法廷は先月21日、「被告が犯人であることは合理的な疑いを差し挟む余地がない程度に証明されている」として一、二審の死刑判決を支持し、被告側上告を棄却した。

 被告側は同30日に判決の訂正を申し立てていた。

[時事通信]

Posted by nob : 2009年05月19日 23:11

臓器移植には反対、、、自らと大切な人達のケースには甘んじて死を受け容れたい。。。

■臓器移植、第4案提出
提供、15歳未満は審査

 臓器移植法の改正をめぐり、自民、民主両党の有志は15日、現行法の骨格を維持する一方で臓器提供の年齢制限を撤廃する新たな改正案を衆院に提出した。これで国会に提出された改正案は計4案。与党は来週後半にも衆院厚生労働委員会で審議をスタートさせたい考えだ。

 新案はD案と呼ばれ、現行法と同じく、「臓器提供する場合に限り脳死は人の死」とし、臓器提供の年齢制限を撤廃することが柱。ただ提供時の要件として、15歳未満は家族の同意に加え、第三者による審査を医療機関に義務づけることを盛り込んだ。

 新案は衆院厚労委の与野党筆頭理事である自民党の鴨下一郎・前環境相と民主党の藤村修衆院議員が主導してきており、両氏は今国会で成立させたい考えだ。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年05月18日 20:17

構造変革の好機。。。

■大手電機:8社が最終赤字 TV、白物に薄明かり

 ◇パナソニックとシャープ、中国市場に期待

 大手電機9社の09年3月期決算が15日出そろった。世界不況や円高で家電最大手、パナソニックが3789億円の最終(当期)赤字となるなど、三菱電機を除く8社が赤字決算となった。10年3月期もパナソニックがリストラ費用の計上などで1950億円の最終赤字を見込むなど、5社が連続赤字を予想している。ただ、中国での薄型テレビ販売拡大などでパナソニックとシャープが不況脱出を図る一方、総合電機の日立や東芝はリストラ最優先の姿勢で、経営状況には違いが見える。【高橋昌紀、和田憲二】

 デジタル家電の販売不振と円高、リストラ費用の膨張で、パナソニックはIT(情報技術)バブル崩壊直後の02年3月期(4277億円)に次ぐ大幅な最終赤字に落ち込んだ。最終赤字は6期ぶり。しかし、大坪文雄社長は15日の決算発表の席で、4月以降、デジタル家電の需要が回復していることを挙げて、「明るい兆しも出てきている」と、経営が最悪期から脱しつつあるとの認識を示した。さらに収益回復のカギを握る薄型テレビ事業では、今期の世界販売を前期比5割以上増加の1550万台に設定。「価格下落は厳しいが、市場は順調に拡大する。シェア(市場占有率)拡大で収益の道も見えてくる」と自信を見せた。

 背景にあるのは、「家電下郷(農村に家電を)」と呼ばれる政府の補助策も追い風に、中国で薄型テレビなどデジタル家電や冷蔵庫など白物家電の需要が大幅に伸びるなど、市場の縮小に歯止めが掛かりつつあることだ。

 また、国内市場も「エコポイント」制度など政府の環境家電への買い替え奨励策で販売台数が伸びると予測。価格下落は続くものの原価が高止まりしていた旧モデルから新製品への切り替えを進め、販売台数を拡大。テレビ事業の採算を改善し、収益確保への道筋をつけるシナリオを描く。

 シャープも「09年度は日中の薄型テレビの販売が2ケタで伸びる」(浜野稔重副社長)と算段。3800億円を投じて堺市に建設中の液晶パネル新工場の稼働を今年10月に前倒しし、採算の良い40型以上のパネルやテレビを量産して収益改善を図る。

 ◇設備、雇用なお過剰--総合電機

 半導体や産業用機器、原子力機器事業などの比率が高い総合電機は、過剰設備や過剰雇用が重くのしかかり、明るさは見いだせない。工場閉鎖や非正規社員の大量削減などを実施したが、一段のリストラなしには回復の青写真が描けない状況で、日立、東芝、三菱の3社は10年3月期も最終赤字を見込んでいる。

 各社は「総合電機の看板にこだわらない」(日立の川村隆社長兼会長)として、事業の集中と選択を進めつつある。日立と三菱、NECは来春をメドに子会社で展開する半導体事業を統合。不振のデジタル家電事業や自動車用機器事業では、日立が分社化を決めるなどスリム化に懸命だ。

 NECの矢野薫社長は決算発表で「今期(10年3月期)は2700億円の固定費削減で減収を乗り越え、最終黒字100億円を必ず達成したい」と決意表明。だが各社とも、事業からの完全撤退は大規模な人員削減や売上高減少につながるため、「容易には決断できない」(総合電機大手幹部)。

 09年3月期の大幅赤字で財務面が大きく傷付いたのも痛い。同3月末の自己資本比率(総資産に対する株主資本などの割合)は日立が11・2%、東芝が8・2%と、一般に経営安定の目安とされる20%を大きく下回った。40%前後のパナソニックやシャープとは対照的で、「(増資しなければ)構造改革の体力も乏しくなる」(東芝の村岡富美雄専務)ため、新たな成長シナリオ作りもままならない。

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 ◆電機大手9社の09年3月期連結決算と10年3月期の見通し(下段)◆

          売上高         営業損益         最終損益

日立製作所  100003(▼10.9)  1271(▼63.2) ▼7873(  -- )

        89000(▼11.0)   300(▼76.4) ▼2700(  -- )

パナソニック  77655(▼14.4)   728(▼86.0) ▼3789(  -- )

        70000( ▼9.9)   750(  2.9) ▼1950(  -- )

ソニー     77299(▼12.9) ▼2277(  -- )  ▼989(  -- )

        73000( ▼6.0) ▼1100(  -- ) ▼1200(  -- )

東芝      66545(▼13.2) ▼2501(  -- ) ▼3435(  -- )

        68000(  2.2)  1000(  -- )  ▼500(  -- )

富士通     46929(▼12.0)   687(▼66.5) ▼1123(  -- )

        48000(  2.3)   800( 16.3)   200(  -- )

NEC     42156( ▼8.7)   ▼62(  -- ) ▼2966(  -- )

        37300(▼11.5)  1000(  -- )   100(  -- )

三菱電機    36651( ▼9.5)  1397(▼47.1)   121(▼92.3)

        34300( ▼6.4)   600(▼57.1) ▼ 200(  -- )

シャープ    28472(▼16.7)  ▼554(  -- ) ▼1258(  -- )

        27500( ▼3.4)   500(  -- )    30(  -- )

パイオニア    5588(▼27.8)  ▼545(  -- ) ▼1305(  -- )

         4200(▼24.8)  ▼330(  -- )  ▼830(  -- )

 (注)単位・億円。億円未満は切り捨て。カッコ内は前期比増減率%。▼は赤字かマイナス。-は赤字のため比較できず。

[毎日新聞]


■ゼネコン大手4社:鹿島と大成、最終赤字 海外工事の採算悪化--3月期

 ゼネコン大手4社が15日発表した09年3月期連結決算は、海外工事の採算悪化などが影響し、鹿島と大成建設が最終(当期)赤字に転落した。清水建設と大林組も大幅減益となった。景気後退で受注が減少しており、10年3月期も厳しい経営環境が続きそうだ。

 鹿島の最終赤字は5年ぶり。海外事業での為替差損や、取引先の破綻(はたん)による特別損失を計上した。大成の最終赤字は7年ぶりで、経常損益も1957年の上場以来初の赤字になった。海外土木工事で損失が出たほか、不動産子会社・有楽土地の業績も悪かった。清水は会計処理方法の変更で増収だったが、海外工事での資材高騰などで利益を減らした。大林は投資有価証券の評価損が響いた。

 各社の受注は、景気後退による民間設備投資の減少で、建築部門を中心に落ち込んだ。住宅・不動産市場の低迷でビルやマンションの建設が減り、工場建設の延期や中止も相次いでいる。10年3月期は各社とも減収を予想した。【位川一郎】

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 ◆ゼネコン大手4社の09年3月期連結決算◆

       売上高       経常損益        最終損益

鹿島   19485( 2.9)  159(▼45.7)  ▼62( --- )

清水建設 18875(12.0)  207(▼57.0)   62(▼76.7)

大林組  16824(▼0.5)  318( ▼1.5)  109(▼41.0)

大成建設 16411(▼4.1) ▼110( --- ) ▼244( --- )

 (注)単位・億円。カッコ内は前期比伸び率%。▼は赤字かマイナス

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年05月16日 23:59

パンデミックの幕開け。。。

■新型インフル、国内初の2次感染 神戸の高校生1人

 海外渡航歴のない神戸市在住の兵庫県立神戸高校3年の男子生徒(17)が、豚インフルエンザから変異した新型インフルエンザに感染していることが16 日、国立感染症研究所の確定検査で分かった。これまでに感染が確認された水際対策の空港検疫での4人と異なり、国内での人から人への感染が確認された初めてのケース。神戸市は同高校2年の男子生徒(16)と女子生徒(16)の2人からも新型ウイルスを検出しており、同研究所が確定検査を実施している。

 16日午後1時前に記者会見した舛添要一厚生労働相は「仮に感染しても早めに治療を受けることで多くの方が回復しているが、油断なく対策を講じる」としたうえで、「正しい情報に基づき冷静に対応してほしい」と求めた。

 厚生労働省や神戸市によると、3人とも最近の海外渡航歴はないという。国内で二次感染が広がっている可能性があるため、同省は同日、担当官を神戸市に派遣するなど、生徒の最近の行動や接触者の状況などに関する調査を始めた。

[日本経済新聞]


■新型インフル、国内二次感染42人に拡大

 新型インフルエンザの国内二次感染問題で17日、兵庫県に加え大阪府でも高校生の感染が確認されるなど、高校生や教員ら国内の二次感染者は新たに 34人増え、計42人になった。ほかに大阪府内の6人の感染が濃厚で、関西地方で流行が急拡大している。厚生労働省は「流行は学校中心で地域でのまん延ではない」としつつも「感染力は強い」と警戒を強めている。

 流行状態の把握や感染拡大防止のため、厚労省は患者の感染経路や接触者の調査を進めている。

 新たに感染が確定したのは大阪府内の高校生11人、神戸市が県立2高校の生徒15人と生徒の母親1人。さらに兵庫県内では別の2高校の生徒や教員計5人、高等専門学校生と大学生1人ずつの感染も確認された。

[日本経済新聞/17日追加]


■【新型インフル】神戸市25人を新たに確認 10歳未満、60歳以上も 兵庫全県で臨時休校を決定

 神戸市は18日、新たに25人の感染が確認されたと発表した。10歳未満の子供や60代も含まれるという。

 兵庫県は同日、全域で県立学校を22日まで臨時休校とし、公立と私立の小中高校に対し休校を要請したと発表した。神戸市も同日、市立小中高校などの休校地域を市内全域に拡大すると発表した。

 県によると、17日夕方から厚労省の担当者から県内の全中学、高校での臨時休校について打診があった。18日午前4時すぎに正式な要請があり、県では「個人またはグループでの行動範囲が広い」との判断から小学校も対象に含め、午前8時に休校を決定。各市町教委や私立校に連絡をとった。

[産経新聞/18日追加]


■新型インフルエンザ:都内初感染者 「孫を保育園に、心配」八王子市民戸惑い /東京

 八王子市の16歳の女子高生が新型インフルエンザに感染していたことが20日確認され、懸念されていた「都内での感染者発生」が現実となった。都や同市は、女子高生と接触した人の確認などを進めているが、感染の拡大防止などが今後大きな課題となる。

 都は20日午後10時、緊急会見し、「初の都内感染者確認」を発表した。このニュースに八王子市の団体職員(65)は「とうとう東京に来たね。明日からはマスクしなくちゃいけないかな。孫を保育園にやるのも急に心配になってきた」と困惑気味。一方で、「ちょっとは怖いとは思うが、マスクも準備しているし……特別な対応はしません」と冷静に語る女性(60)=同市=も。

 また、足立区のある担当者は「いつ来るかと懸念してきたが、いよいよだ。明日以降、都内に広がるのは時間の問題では」と懸念を語った。

 関西地域で新型インフルエンザの感染が増加して以降、都と都内各保健所に設置された発熱相談センターへの相談件数は、20日までで計2万3959件に達した。特に19日正午~20日正午の24時間の相談件数は4895件で、先月28日に設置されて以降最多。感染確認で、21日以降さらに増える可能性も高い。

 発熱相談センターで新型インフルエンザの可能性があると判断されれば、発熱外来での診察を求められるが、感染拡大している神戸市は発熱外来の数が足りなくなったため一般診療所での診察を開始する。この点について石原慎太郎知事は18日、「医師会と連携していく」と話し、都内で発生・拡大した場合に神戸市と同様の措置を取る考えを明らかにした。韓国・ソウルで行われていた世界都市気候変動会議から帰国した羽田空港で、記者団の質問に答えた。

 都内では65の医療機関が発熱外来とされているが、都内での感染が多発すれば神戸市と同様に発熱外来が不足することが予測されるための措置。都によると、医師会側からは既に500以上の医療機関から申し出があり、今後さらに要請していくという。【江畑佳明、馬場直子】

 ◇問い合わせが市役所に殺到

 八王子市保健所から20日夕に、「新型インフルエンザに感染した可能性のある患者がいる」との連絡を受けた八王子市役所は万一に備えて関係部署の職員が待機して検査結果を待った。

 午後7時過ぎに都から感染確認の連絡を受け、市役所には幹部らが集まり始めた。21日午前0時からは、対策を協議するため幹部級の集まる危機管理対策本部員会議を招集。一方、午後9時過ぎにテレビでニュースが流れると、市役所には市民からの問い合わせの電話が殺到し、職員はひっきりなしにかかる電話の対応に追われた。

[毎日新聞/21日追加]

Posted by nob : 2009年05月16日 23:54

情けない、、、局所チョン切りの刑に。。。

■日本人専門の売春組織を摘発 韓国

 韓国・ソウルで、日本人旅行客を専門に狙い、売春をあっせんしていた女(47)や客の日本人ら計15人が検挙された。

 逮捕されたのは売春をあっせんしていた女で、売春していた主婦や会社員、客の日本人3人も書類送検された。女はタクシーの運転手らに日本人旅行客を誘わせ、レストランで女性を選ばせた後、客が宿泊するホテルで一回5万円で売春させていた疑いが持たれている。この4年間で得た利益は約7400万円に上る。

 ソウル地方警察庁は「韓流ブームで韓国を訪れる日本人観光客に売春をあっせんする行為は国家のイメージを損なうものだ」と話しており、今後も取り締まりを強化する方針。

[日テレNEWS24]


■【韓国ブログ】日本人が買春容疑で検挙、「売春観光」の台頭か?

  5月15日『朝鮮日報』インターネット紙によると、警察は性売買の斡旋業者と売春女性十数人とともに、日本人3人を買春容疑で検挙した。最近、円高の影響で急増した日本人観光客の中に、性売買目的で韓国を訪れる男性が相当数を占めるという。

  さらに、梨泰院にある日本人相手の売春斡旋業者をはじめ、旅行会社による「愛人役」女性の斡旋や、斡旋に加担するタクシーの運転手など、性売買の手口が明らかになった。ガイドに見せかけたり、高級ホテルを利用したりして、警察の取り締まりを避けたそうだ。また、売春女性の中には主婦も含まれており、波紋が広がりそうだ。
  
  この話題を取り上げたブロガーのpaper78は国恥とするメディアに対して「韓国の男性が外国で買春して国恥になるなら、今回の件は日本人観光客の醜態で日本の恥だと報道するべきでは?一貫性のない報道をするメディアの存在が、よほど国恥なのだ」と指摘する。

  また、売春の取り締まりについても「いっそのこと性売買を合法化し、事業主と労働契約を結びさせ、サービスを提供すればいい。税収も増え、売春女性の利益も保護されるし、人身売買やそのための監禁もなくなる」と述べ、性売買を禁止した「性売買特別法」に反対する見解を示す。

  さらに、ブログのコメント欄には「形式だけの中途半端な取り締まりでは、売春がなくなるどころか、闇に葬られるだけ。合法化でシステム的に統制しやすくした上で、国のレベルで管理体制を強化すればいい」との考えも綴られている。(編集担当:金志秀)

[サーチナ/16日追加]

Posted by nob : 2009年05月14日 23:45

そもそも始めたこともスゴいけど、、、再撮しようというのもスゴい。。。

■ストリートビュー:グーグルが改善策 カメラの位置を低く/車ナンバー自動でぼかし

 ◇カメラの位置を40センチ低く/車ナンバー自動でぼかし

 グーグルは13日、国内の12都市の街並みをインターネットで公開するサービス「ストリートビュー」に、プライバシー侵害との批判が相次いでいたため、撮影カメラの高さを40センチ下げるなどの改善策を実施すると発表した。

 これまでの画像は、車の上に取り付けた高さ約2メートル45のカメラで撮影していた。民家の塀よりも高く、洗濯物が写るなどの問題点があった。そのため、カメラの高さを下げて、ここ1~2カ月のうちに再撮影を始め、順次、新画像に切り替える。

 ただ、近く新たに公開する12都市以外の街並みは、すでに前の高さで撮影しており、公開後に再撮影して切り替えるという。

 また、画像から車のナンバーを検出し、画面に自動的にぼかしを入れる▽表札のぼかし処理の要望に応じる▽画像の公開停止の要望を受け付ける専用電話を設置する--の対応策も、13日から併せて開始した。

 担当者は「道幅が狭く、塀が低いという日本の住宅事情に合わせた撮影ができていなかった。懸念の声を真摯(しんし)に受け止め、改善を続ける」と話す。専用電話は0570・01・0041(月~金曜午前9~12時、午後1~6時)。【望月麻紀】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年05月14日 23:42

立件されない事件も、、、こうした冤罪も、、、なくなることはないからこそ。。。

■【関連】『良かった、涙が…』足利事件・菅家受刑者 再審『一日も早く』

 「一日も早く再審開始をしていただきたい」。逮捕から十七年半、有罪の決め手とされた捜査段階のDNA型鑑定が大きく揺らいだ。栃木県足利市の保育園女児=当時(4つ)=殺害事件の再審請求審で八日、東京高裁に提出された二つの再鑑定書。いずれも無期懲役が確定した菅家利和受刑者(62)以外の別人による犯行の可能性を示唆している。再審の重い扉は開かれるのか。 

 「違うと聞いてじーんときて、良かったと思って涙が出ました」。弁護士が八日夕、千葉刑務所で接見した際、菅家受刑者はこう語ったという。

 支援者への手紙で「私は無実ですのでDNA再鑑定は期待できます。東京高裁を信じております」とつづっていた菅家受刑者。

 弁護士から二通の再鑑定書を見せられると、「一日も早く再審開始をしていただいて、一刻も早く出してもらいたい。両親のお墓参りをしたいと思います」と話したという。

 一方、記者会見した弁護団の佐藤博史弁護士は「足利事件のDNA型鑑定が完全に誤っていたことが、今日の二つの再鑑定書で明らかになった」と強調した。

 佐藤弁護士は会見の冒頭、東京高裁の矢村宏裁判長から再鑑定結果を公表しないように求められたことを明かした。「なぜ、こんな重要な意味を持つ鑑定のことを話してはいけないのか理解できない。私の責任で公表する」と言い切った。

 検察側には「DNA型が一致する人物が真犯人の可能性が極めて高い。こういう証拠を前に、捜査機関としてどう動くべきかが問われている」と主張。「栃木県警は重大な失態を犯した。まだ菅家氏が犯人だという捜査官がいたら許せない」と語気を強めた。

 事件と犯人とを結びつける有力な物証とされた被害者の女児の下着は、常温で約十六年間保管されてきた。体液などのDNA型を正確に鑑定するにはマイナス八〇度で保存することが要求される。

 だが、こうした保存方法を裁判所がとるようになったのは、わずか四年前。「真犯人のDNA型が残っているのかずっと気がかりだった。残っていたのは、女児の執念だと思う」と佐藤弁護士は語った。

◆再鑑定の制度化を

 米国のDNA型鑑定に詳しい伊藤和子弁護士の話 米国では再鑑定の結果で冤罪(えんざい)が証明され、実際に死刑台から帰ってきた人がいて、最新技術での再鑑定が制度化されていった。日本ではこれまで例がなかったが、足利事件の再鑑定結果を踏まえ、司法全体が制度化について考える契機にしなければならない。

◆分析状況の検証必要

 瀬田季茂・元聖マリアンナ医科大客員教授(法医学)の話 菅家利和受刑者の体液が着衣に付いていないと合理的に認めることはできるが、DNAは年月がたてば変化する。十五年以上たった証拠資料からどうやってDNAを抽出し、再鑑定したのか分析状況を検証しないと、再審決定を判断する証拠にはならない。事件当時の科学警察研究所の鑑定は世界で使われ、定着した方法で、鑑定は正しく行われていたと思う。

◆証拠総合し判断を

 安冨潔慶応大教授(刑事訴訟法)の話 科学技術による証拠は、自白に代わる客観的なものとして重要だ。技術の進歩により、今までと異なる結果が出たとすれば、重く受け止めなくてはならない。ただ、同じ遺留品から試料を採取しても、場所が違えば異なる結果が出てもおかしくない。微物でも鑑定できる技術になったため、検出した試料がほかの物と交じり合った可能性も否定できない。裁判所は証拠を総合し冷静に判断するだろう。

◆内容精査して対応

 東京高検の渡辺恵一次席検事の話 東京高裁から足利事件の鑑定書二通を受領した。当庁としては今後、新鑑定の内容を十分精査・検討し、適切かつ公正に対応する。

[東京新聞]

Posted by nob : 2009年05月11日 23:50

妥当な判決。。。

■小室被告に懲役3年執行猶予5年の判決 5億円詐欺で大阪地裁

 音楽著作権の譲渡を巡り、5億円をだまし取ったとして詐欺罪に問われた音楽プロデューサー、小室哲哉被告(50)の判決公判が11日、大阪地裁であった。杉田宗久裁判長は「自己のネームバリューを利用して言葉巧みに詐欺を働き、悪質な犯行だが、真摯(しんし)に反省している」と述べ、懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役5年)を言い渡した。

 小室被告は起訴事実を全面的に認め、慰謝料などを含む約6億4800万円を弁済しており、実刑となるかどうかが焦点だった。

 杉田裁判長は「場当たり的で、著作権取引の問題点を悪用したあまりにずるがしこい犯行」と指摘。「音楽家としての誇りを捨て、楽曲を詐欺の道具に使うなど、人の心を打つ歌を世に送り出してきた被告の振るまいとして嘆かわしい」と述べた。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2009年05月11日 23:13

愚かしさの極み。。。

■アフガンの戦闘で「民間人に相当数の死者」、米軍が発表

【5月10日 AFP】アフガニスタン西部ファラー(Farah)州で今月の4日と5日に発生したイスラム原理主組織力タリバン(Taliban)との戦闘で、「相当数の民間人」が死亡したとする米軍とアフガン国家治安部隊(Afghan National Security Force、 ANSF)の共同調査結果を、米軍が9日発表した。

 共同調査チームは全ての死亡者は集団墓地などに埋葬されたため死亡者の正確な人数や、死亡者のうちタリバン戦闘員と民間人の内訳を出すことは不可能だと述べた。

 死者が空爆によるものか、バラブルク(Bala Buluk)地区の2つの村を中心にした地上戦によるものかは明確にされていない。米軍とANSFは一連の戦闘は複雑で、引き続き調査を続けるとしている。
 
 米軍は、バラブルク地区での戦闘は、アフガニスタン人以外の戦闘員を含む多数のタリバン戦闘員が引き起こしたとしている。タリバンは2つの村に集結し、村人に金を払うよう要求したという。

 またタリバンは警察の検問所も攻撃し、数人の負傷者が出た。州政府はANSFと外国部隊に支援を求めた。激しい戦闘が数時間続いたため、外国部隊が航空機による戦闘支援を要請したという。

 調査では、手榴弾やプロパンガスタンクの爆発によるとみられるフラッシュ火傷や小さな裂傷を負った人を少なくとも16人治療したというファラーの病院の医師の証言や、タリバンは住民に家から出ないよう命じ、屋根の上から攻撃していたという話を治療中に複数の患者から繰り返し聞かされたという医師らの証言を引用し、タリバンが民間人を「人間の盾」にしたと非難している。

 さらに調査では、タリバンが警察に待ち伏せ攻撃をしかけようと、警察をおびき寄せるために3人の住民を処刑したとしている。

■大きく異なる民間人の死者数

 非戦闘員の死者数は、ある報告では167人とされているが米国防総省は最大で50人とするなど、発表者によって大きく異なる数字が出されている。

 米軍は戦闘で25人のタリバン戦闘員が死亡したと発表したが、民間人の死者数は、アフガニスタン警察が発表した70人という数字も含めて、「非常に誇張されている」と発表した。

 ハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領は訪米中の8日、米CNNテレビに女性と子どもを含む125人から130人が死亡したと語り、空爆は容認できないと述べた。

 しかしある匿名の国連(UN)関係者は、民間人の死傷者がタリバンが村人に投げた手榴弾によるものだとする米軍の主張を否定している。

この人物は「民間人の多数の死傷者は、タリバンの武装勢力によってではなく、空爆によることが明らかになってきている」と述べた。

 国連は死傷者数の統計を持っていないが、この国連関係者は「恐らく最大で167人というところだろう」とした上で、アフガニスタンと米国の共同調査はその独立性に「深刻な懸念」があると述べた。(c)AFP/Bronwen Roberts

[AFPBB NEWS]


■スリランカ政府軍の攻撃で民間人2000人以上死亡か、LTTE系サイト

【5月11日 AFP】スリランカの反政府勢力「タミル・イーラム解放のトラ(Liberation Tigers of Tamil Eelam、LTTE)」は10日、スリランカ政府軍が同国北部沿岸のLTTEの支配地域を砲撃し、民間人2000人以上が死亡したとして政府を非難した。これに対し、政府側は強く否定している。

 LTTE幹部は、LTTE系ウェブサイト「タミルネット(Tamilnet.com)」に発表した声明の中で、政府軍が実施した激しい攻撃によって、「この24時間で、2000人以上の罪もない民間人が殺害された」と述べた。

 タミルネットによると、援助関係者がこれまでに1200体以上の遺体を確認した。遺体の多くは掩蔽(えんぺい)壕やテントの中で発見されたとしている。

 LTTEの支配地域で活動している政府の医師、V. Shanmugarajah氏は英国放送協会(BBC)に対し、遺体378体、負傷者1122人が10日、仮設病院に運ばれてきたことを明らかにした。

 一方、同地域で活動している政府の医師はLTTEの人質でもあり、その発言の信ぴょう性には疑問があるとの立場をとっているスリランカ軍は、LTTEの主張をプロパガンダだとして一蹴し、今回の攻撃は国内外でのスリランカ軍のイメージ悪化を狙ったLTTE側が迫撃砲を使って行った自作自演だとしている。

 LTTEが勢力下に置く北沿岸地域では報道関係者や援助関係者の自由な立ち入りが禁止されているため、中立的な情報が届くことは不可能になっている。このため、政府側とLTTE側の意見が食い違う今回のような事態はたびたび発生している。(c)AFP/Amal Jayasinghe

[AFPBB NEWS]

Posted by nob : 2009年05月11日 23:05

小さな一歩。。。

■オバマ米大統領:核燃処分場計画を廃止

 【ワシントン及川正也】オバマ米大統領は7日、議会に提出した10会計年度予算教書の詳細で、米西部ネバダ州ユッカ山地での使用済み核燃料の地下処分場建設計画を廃止すると発表した。計画を進めていたブッシュ前政権の政策を転換するもので、今後はエネルギー省が専門家による特別委員会を発足させ、代替案を検討する。

 処分場計画には地元の反対が強く、オバマ氏が昨年の大統領選で廃止を公約した。しかし、共和党からは反発の声が上がっている。

 大統領は教書で「ユッカ山処分場計画よりもよい解決策が必要だ」と指摘、地元住民の支持が得られる代替案を探る考えを示した。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年05月10日 23:47

水際対策よりも初期感染対策こそが急務。。。

■新型インフル、米で二次・三次感染続く 感染者数でメキシコ抜く

 【ワシントン=弟子丸幸子】米国で新型インフルエンザの感染が急速に拡大している。米疾病対策センター(CDC)の8日の発表によると、米国の感染者は全50州中42州と特別区の首都ワシントンに広がり、人数は前日からほぼ2倍の1639人となってメキシコを抜いた。州政府による検査が可能になったことが感染増加の要因だ。米政府は二次感染や三次感染が続いていると分析している。

 CDCによると感染者のうちメキシコへの渡航歴がある人の割合は1割(7日時点)で、残り9割は二次感染や三次感染とみられている。8日には米首都ワシントンでも初めて感染者1人を確認した。疑い例は全米850人にのぼる。

 感染者が急増しているのは、CDCにしかなかった検査用試薬を各州に配布し始めたことが背景にある。連邦政府が最初に州レベルでの検査を認めたオバマ米大統領の地元イリノイ州では、4日時点で8人だった感染者数が8日には392人に増加。この間にニューヨーク州を抜き、全米最多になった。

[日本経済新聞]


■新型インフルエンザ:国内初の感染確認 大阪の高校生ら3人、成田で入院

 ◇カナダから帰国

 厚生労働省などは9日、カナダから米国経由で成田空港へ帰国した大阪府立高校の男子生徒2人と教諭1人が、新型インフルエンザに感染していたと発表した。国立感染症研究所が実施した遺伝子検査で確認された。厚労省は世界保健機関(WHO)に日本初の感染例として報告した。緊急会見した舛添要一厚労相は「検疫により入国前に(感染者が)確認された。水際で止める一定の効果はあった」と述べ、政府の行動計画は第1段階(海外発生期)のまま変えず、第2段階(国内発生早期)には移行しないとの見解を示した。

 大阪府教委などによると、3人は大阪府寝屋川市内の府立高校の男性教諭(46)と、いずれも16歳で2年生の男子生徒2人。4月24日~今月8日、寝屋川市が補助する国際交流事業に市内の他の府立高2校と参加し生徒計30人と教諭計6人でカナダ・オークビル市の高校などを訪問した。

 3人は感染症指定医療機関の成田赤十字病院(千葉県成田市)に隔離入院中。男性教諭は発熱しているため抗インフルエンザ薬のタミフルが処方された。生徒2人は既に熱がなく、快方に向かっている。タミフルは10代では異常行動を引き起こす危険性が指摘されていることも考慮し、2人には投与していないという。

 ◇別に6人、体調不良

 また、同行した生徒・教諭や感染者の近く(半径約2メートルの範囲内)に座っていた乗客ら49人は検疫法に基づく停留措置の対象となった。49人のうち、感染が確認された男子生徒らと一緒に行動していた同じ高校の生徒6人が体調不良を訴え、9日正午すぎ、救急車で千葉県内の3病院に搬送された。

 厚労省などによると、一行はカナダでホームステイし、現地の高校の授業に参加したほか、国会議事堂やナイアガラの滝見学、大リーグ観戦などをした。7日にカナダ・トロントから米デトロイトに移動。8日午後4時半すぎ、デトロイト発のノースウエスト航空25便(コンチネンタル航空6348便、デルタ航空4351便の共同運航便、乗客乗員412人)で成田空港に到着した。

 3人はカナダ滞在中からインフルエンザの症状が表れ、最初に発症した男子生徒は5日夜に38度の熱を出し、風邪薬を服用した。もう1人の生徒と教諭は6日に発症した。府教委によると、生徒の1人が現地の病院を受診し、インフルエンザではないとの診断だったため、予定通り全員で帰国したという。

 政府の行動計画は、国内で感染者が発生すると、第2段階に対策を切り替え、都道府県単位での一斉休校や集会の自粛、企業の業務縮小など、市民の活動制限も含めた感染拡大防止措置を取ることになっている。しかし検疫所で水際阻止できた場合は、ウイルスが国内に広がる恐れがないため、水際対策を続ける。【清水健二】

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 ■解説

 ◇感染拡大備え冷静対応が必要

 国内初の感染者発生が確認された。各地で感染が拡大し、世界保健機関(WHO)が世界的大流行(パンデミック)直前の兆候を意味する警戒度「フェーズ5」を宣言している中、決して驚くべき事態ではない。今回の新型インフルエンザは、現状では感染しても重症化する例は少ない。冷静に受け止め、医療体制の充実など、感染拡大を防ぐ努力が大切だ。

 機内では、患者の周囲の座席にいた人を除いて感染が広がる恐れは極めて小さい。一方、国内では感染者の1人が検疫後に発症が確認され、周囲の乗客がすでに帰宅したことからも感染の拡大は否定できない。高熱やせき、のどの痛みなど、インフルエンザのような症状があれば、厚生労働省や自治体の窓口に電話相談することが必要だ。

 また、感染が確認される国が今後も増え続けた場合、検疫体制の維持が困難になり、ウイルスの上陸を水際で阻止できなくなる可能性を指摘する専門家も少なくない。

 今後、感染が疑われる患者が出た場合、医療機関による診察拒否を防ぐためにも、相談先となる保健所の発熱相談センターと実際に治療する発熱外来を持つ医療機関との連携が大切になる。効果が確認されている治療薬の準備も必要。医療体制を充実することが住民の不安を解消することにもつながる。【関東晋慈】

[毎日新聞]


■新型インフル、国内4人目の感染確認 他の乗客は症状なし

 豚インフルエンザから変異した新型インフルエンザへの感染問題で10日、日本国内での4人目の感染が確認された。大阪府立高校2年生の男子生徒ら3人と一緒にカナダに渡航して帰国、体調不良を訴えていた別の男子生徒(16)で、国立感染症研究所の確定検査で分かった。同省は同乗者の健康状態を追跡調査しているが、新型の症状は確認されていない。

 男子高校生は9日夜は38度の熱があり、抗ウイルス薬タミフルを服用。10日は36度台に熱が下がり、せきの症状もないという。

 男子高校生と同様に不調を訴え、検疫法に基づき宿泊施設に停留している高校生のうち、残る6人は千葉県衛生研究所が10日までに実施した2度の遺伝子検査で感染は確認されなかった。

[日本経済新聞/11日追加]


■新型インフル 交通機関 対応乗り出す
乗務員にマスク、手洗い徹底

 新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)問題を受け、不特定多数の市民が利用する県内の交通機関は万が一に備え、対策を取り始めている。国内でも感染者が確認され、今後の感染拡大が懸念される中、各事業者は対応を本格化させる方針だ。

 鉄道・バス事業を展開する福井鉄道(越前市)は、世界保健機関(WHO)が警戒レベルを「フェーズ5」へ引き上げた段階で、対策を社内で検討。感染予防策などをまとめた文書を社員に配り、周知徹底をはかっているほか、乗務員らのためにマスク約1500個を用意した。県内で感染が確認されれば、マスクの着用を乗客に呼びかけるチラシをバス車内に掲示する予定。

 年間300万人以上が利用するえちぜん鉄道(福井市)も、乗務員用マスクを準備。今後、国内で感染が拡大する場合は、乗客に手洗いやうがいの励行などをアナウンスするとしている。

 県バス協会(同市)は、東京や名古屋方面などへの高速バスを運行する5社にマスクを計約1000個支給した。同協会は「マスクが品薄なので、県内外を移動し、感染の危険性が高い高速バスを優先して対応した」という。マスクを支給された高志観光バス(同)は乗務員約20人に対し、業務中に着用するよう指導している。

 京福バス(同)では、乗務員らに手洗いやうがい、消毒の徹底などを呼びかけている。同社は「限られた情報の中で、どういった対策が効果的なのか判断していきたい」としている。

 ただし、交通機関にとって、感染症対策は初めての経験。事業者側からは「どこまで対応すればいいのか」「できることには限りがある」といった困惑の声も聞かれる。

 福井鉄道総務部の石川秀樹次長は「乗客・乗務員の安全を守ることは重要だが、乗客に対し、過度な不安をあおってもいけないという難しさもある。社内間や行政機関との連絡を密にし、情報共有に努めながら、適切に対応したい」と話していた。

[読売新聞/12日追加]

Posted by nob : 2009年05月10日 23:44

nothing to say...

■被害者の95%が「振り込め詐欺知ってた」
県警が振り込め詐欺被害者を対象に初のアンケート調査

 県内の振り込め詐欺の被害者の95%が、振り込め詐欺を知っていたのにだまされたことが、県警が初めて行った被害者アンケートで分かった。

 アンケートは、被害の防止に役立てるのが狙い。対象は2008年に被害届を受理した79人で、死亡した1人を除く78人(男性34人、女性44人)が回答した。

 被害者の9割近くが同居する家族がいるが、「振り込め詐欺について家族と話したことがある」と回答したのは10%にとどまり、防犯意識の共有にはつながっていなかった。

 世代別は、40歳代が最も多く19人、50歳代16人、30歳代15人と続き、働き盛りの世代が6割を占めた。

 手口は、多重債務などの整理を持ちかける融資保証金詐欺が46%を占め、複数回にわたって振り込んでいた人が全体の59%に上った。

 県警振り込め詐欺対策室は、「知っているのに被害にあう人の多さに驚いた。自分も被害にあうかもしれないという考えを持ち、家族で話し合いをしてほしい。電話で金銭の要求があれば詐欺と疑ってほしい」と話している。

[読売新聞]


■ネットで「セレブ女性紹介する」と詐欺 被害総額10億円? 

 インターネット上に「セレブ女性を紹介する」とウソの広告を掲載し、交際保証金などの名目で男性から数千万円をだまし取った疑いが強まったとして、警視庁組織犯罪対策4課は11日にも、詐欺の疑いで、指定暴力団稲川会系組員ら十数人を逮捕する方針を固めた。

 捜査関係者によると、被害者はこの男性以外にも複数おり、被害総額は10億円近くにのぼるとみられる。

 同課の調べによると、組員らはネット広告に応募した男性に対し、「女性があなたを気に入ればお金を支払う」と勧誘し、交際の保証金名目などで計数千万円をだましとった疑いがもたれている。

 交際当初は、実際に女性が男性に金を支払うなどして、男性を信用させていたという。

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年05月10日 23:40

GW明け一週間がヤマ、、、とんだ土産にならなければいいけれど。。。

■新型インフル、米感染者が642人に急増 1日で1.5倍以上に

 【ワシントン=弟子丸幸子】米疾病対策センター(CDC)は6日、新型インフルエンザの米国内の感染状況について、死者が2人、感染者が前日比で約240人増の642人になったと発表した。米テキサス州が5日に発表した30代の米国居住者の女性の死亡も連邦政府として正式に確認した。新型インフルエンザでメキシコ人以外の死者が出るのは初。

 CDCは1日1回、集計結果を公表している。前日5日の感染者数は403人で、1日で1.5倍以上に増えた。オバマ米大統領の地元のイリノイ州で感染が急増している実態が発覚。イリノイ州の感染者数は前日比で40人増の122人となり、これまで最多だったニューヨーク州を上回った。また、観光地として人気の高いハワイ州で初めて感染者(3人)が出た。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2009年05月07日 23:32

通話はともかくデータ通信料金の引き下げを。。。

■次世代携帯に1兆円投資、4社が5年で 基地局や基幹通信網

 NTTドコモなど携帯電話4社は高速データ通信を主用途とする「第3.9世代携帯電話」のインフラ整備に、5年間で総額約1兆円を投資する。過去5兆円をかけて整備してきた現行の第3世代携帯電話のインフラを一部活用しながら、新サービスに必要な基地局などを新規導入する。消費者への浸透が進む2010 年代前半にかけて、設備のほか通信端末、サービスなどにも関連需要が広がりそうだ。

 総務省は7日に3.9世代の免許申請を締め切る。ドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルの4社は提出する申請書類に投資計画などを盛り込む。総務省は今夏にも免許を交付する予定。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2009年05月05日 14:49

北朝鮮の視点では然れども、、、今後の対話に期待、、、まずは落としどころのコンセンサスづくりが先決。。。

■北朝鮮「オバマ政権は前政権と変わらない」

 米国が北朝鮮に対し「無視と圧迫」という戦術で本格的に乗り出す中、北朝鮮外務省の報道官は4日、「米国の現政権(オバマ政権)は以前の政権(ブッシュ政権)とまったく変わらない」と述べた。

 外務省報道官はこの日行われた朝鮮中央通信記者とのインタビューで、「米国が強権でわれわれの平和的衛星打ち上げ問題を国連安全保障理事会に上程し、拘束力もない議長声明を操って、わが共和国に対する制裁を実際の行動に移すという違法で無道な行為は、何があっても正当化することはできない」と主張した。

 「直接対話」の意志を明確にしていたオバマ大統領が当選して以降、北朝鮮は米国政府に対する直接の非難を抑えて、米朝の直接対話を促すメッセージを送り続けていた。しかし4月5日の長距離ロケット発射後、オバマ政権は北朝鮮の挑発に乗ろうとはせず、国連を通じた北朝鮮への制裁と無視の戦術で対応してきた。これに失望した北朝鮮は「オバマとブッシュに違いはない」と不満をあらわにしたようだ。

 この報道官はさらに、「米国の現政権は、自分たちが気に入らない国を力で押しつぶそうと狂奮していた以前の政権と少しも違いがないことを明らかにした」と述べた。

安勇炫(アン・ヨンヒョン)記者

[朝鮮日報]

Posted by nob : 2009年05月05日 14:41

当面は感染を拡げない試行錯誤の時期だけに、、、致し方なしかと。。。

■新型インフルエンザ:感染国に渡航歴ないのに…発熱患者の診察拒否 東京で63件

 ◇「成田勤務」「友人に外国人」

 新型インフルエンザへの警戒が強まる中、東京都内の病院で、発熱などの症状がある患者が診察を拒否される例が相次いでいることが分かった。都によると、2日朝~4日朝だけで計63件に上る。新型への感染を恐れたためとみられるが、感染者が出た国への渡航歴などがない患者ばかりで、診察拒否は医師法違反の可能性がある。大学病院が拒否したケースもあり、過剰反応する医療機関の姿勢が問われそうだ。

 患者から都に寄せられた相談・苦情によると、診察拒否のパターンは(1)患者が発熱しているというだけで診察しない(2)感染者が出ていない国から帰国して発熱したのに診察しない(3)自治体の発熱相談センターに「新型インフルエンザではないから一般病院へ」と言われたのに診察しない--の三つという。

 拒否の理由について都は「万一、新型インフルエンザだった場合を恐れているのでは」と推測する。

 拒否されたため、都が区などと調整して診療できる病院を紹介した例も複数あった。「保健所の診断結果を持参して」と患者に求めた病院や、成田空港に勤務しているとの理由で、拒否した例もあった。友人に外国人がいるというだけで拒否された患者もいたという。

 国や自治体は、熱があって、最近メキシコや米国など感染が広がっている国への渡航歴があるといった、新型インフルエンザが疑われる患者には、まず自治体の発熱相談センターに連絡するよう求めている。一般の病院を受診して感染を拡大させることを防ぐためだ。だが、単に熱があるだけなどの患者は、その対象ではない。

 都感染症対策課の大井洋課長は「診察を拒否する病院が増えれば、『症状を正直に申告しないほうがいい』といった風潮が広まるおそれがある」と懸念している。【江畑佳明】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年05月05日 14:32

「生命の尊厳」の前には「時の壁」も「国家賠償」も存在しえない。。。

■時効見直し議論活発、遺族ら撤廃訴え 凶悪犯罪、重い「時の壁」

 凶悪・重大犯罪に関する公訴時効を巡る議論が活発化している。殺人事件の遺族らが5月から、時効撤廃を求める活動を本格化させ、法務省も見直しに着手。未解決事件に立ちはだかる“時の壁”を越え、被害者救済に新たな道を開く期待がある一方、捜査の長期化に伴う証拠散逸などの問題もあり見直し慎重論も根強い。刑事政策の大転換でもあり、十分な議論が必要となりそうだ。

 「被害者遺族だけでなく、事件の後遺症に苦しむ被害者自身の願いでもあるんです」。4月24日、法務省内で開かれた時効制度見直しを検討する勉強会。全国犯罪被害者の会(あすの会)の岡村勲代表幹事ら犯罪被害者の3団体が時効廃止を強く訴えた。「大幅延長ではどうか」と打診する同省側に「延長と廃止では意味が全然違う」と反論。消えることのない事件の傷や犯人への憤りを訴えかけたという。

[日本経済新聞]


■時効:「成立は国賠を」 見直しに加え、嘆願提出へ--「遺族の会」全国大会

 時効制度見直しを求めて結成された「殺人事件被害者遺族の会(宙(そら)の会)」の第1回全国大会が3日、東京都千代田区の明治大学で開かれた。これまで求めてきた「時効の廃止」「時効の停止」に加え、「時効が成立した遺族に対する国家賠償責任」を三つ目の柱として嘆願書に盛り込んだ。月内にも法務省や各政党に提出する。

 この日までに入会したのは、国内外の17事件の遺族と、賛助会員61人。大会には約200人が集まった。

 上智大生殺害事件(96年9月)で次女を失った小林賢二・代表幹事(62)が嘆願書を読み上げ、「時効制度は、『生命』という最も崇高な『尊厳』を喪失させている」と、廃止・停止を改めて求めた。また、「国家は刑事・民事で処罰権・賠償権を行使することにより秩序の安定を図っている」として、義務を結果的に果たせなかった責任を賠償という形で救済すべきだと訴えた。

 大会では冒頭、世田谷一家殺害事件(00年12月)で長男一家4人を失った宮沢良行会長(81)が「憲法記念日にあたる本日、『生命の尊厳』を多くの国民に考えていただき、時効制度の是非を問いたい」とあいさつ。

 作家の柳田邦男さんが特別講演を行い「自分や家族が被害者だったらという視点が必要だ。宙の会の活動は命を大切にする社会の第一歩になる」と話した。

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 ■解説

 ◇救済に道筋を

 時効成立後、刑事責任を追及できなかった遺族が、容疑者に損害賠償を求めるケースがある。民事でしか闘えない遺族のつらさは想像に難くないが、それ以上につらいのは、容疑者が浮かばないまま時効を迎えた遺族だ。刑事でも民事でも救われない遺族救済に道筋をつけるべきときではないだろうか。

 90年12月の札幌信金職員、生井宙恵(みちえ)さん(当時24歳)殺害事件(05年時効)で、遺族が殺人容疑で指名手配された男に賠償を求めた訴訟で、札幌地裁は08年3月、男に7500万円の支払いを命じた。しかし、男は所在不明のままで、賠償金が支払われる見込みはない。

 一方、78年に殺害された東京都足立区立小教諭、石川千佳子さん(当時29歳)の遺族が、時効成立後に名乗り出た元警備員の男(73)に賠償を求めた訴訟では、最高裁が先月28日、男の上告を棄却し、4255万円の支払いを命じた東京高裁判決が確定した。

 しかし、時効成立事件で、容疑者が分かっていることはまれで、ほとんどの事件で、遺族は親族を殺害された怒りと悲しみをぶつける相手もないまま、事件捜査を終えた捜査当局から「容疑者不詳で不起訴」との処分通知を受け取るだけだ。今は、泣き寝入り以外の選択肢は遺族にはない。

 15年間捜査した結果が、紙一枚ではあまりにも悲しすぎる。【山本浩資】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年05月04日 21:09

また星が一つ流れた。。。

■忌野清志郎さん死去=RCサクセション率いた「ロックの神様」

 RCサクセションの中心メンバーとして活躍、「雨あがりの夜空に」などのヒット曲で知られるロック歌手、忌野清志郎(いまわの・きよしろう、本名栗原清志=くりはら・きよし)さんが2日午前零時51分、がん性リンパ管症のため、東京都内の病院で死去した。58歳だった。東京都出身。葬儀は9日正午から東京都港区南青山2の33の20の青山葬儀所で。喪主は妻栗原景子(くりはら・けいこ)さん。

 1968年にRCサクセションを結成。70年、「宝くじは買わない」でデビューした。「僕の好きな先生」「い・け・な・いルージュマジック」などが大ヒット。「ロックの神様」と呼ばれ、CM、映画などでも活躍した。

 政治的なメッセージを織り込んだ曲も歌い、反原発を取り扱ったアルバム「COVERS」や、パンクロック風にした「君が代」を含む「冬の十字架」が一時発売中止になった。

 2006年7月に喉頭(こうとう)がんで入院したが、08年2月、日本武道館公演で復活。しかし、7月に転移が判明し、治療に専念していた。

[時事通信]


■清志郎さん密葬に恩師「ゆっくり休め」

 2日にがん性リンパ管症のため58歳で亡くなったロック歌手忌野清志郎さんの密葬が3日、都内の寺院で営まれた。RCサクセションの盟友、仲井戸麗市(58)、親友の三浦友和(57)、共演した坂本龍一(57)井上陽水(60)竹中直人(53)らが悲しみに暮れる中、RCの最初のヒット曲「ぼくの好きな先生」のモデルで都立日野高の担任教師、小林晴雄さん(77)が参列した。葬儀、告別式は9日正午から、東京・青山葬儀場で営まれる。喪主は妻栗原景子(くりはら・けいこ)さん。

 この日午後4時4分、都内の自宅から清志郎さんの遺体を運ぶ車が、密葬会場に向けて出発すると、晴天の上空に虹が2本アーチを架けた。雨上がりの空でもないのに…。気象庁に問い合わせても「極めて珍しい」という現象は、カラフルなメークと衣装で観客を酔わせた「清志郎ルック」の名残のようだった。

 ひつぎの清志郎さんは喉頭(こうとう)がんを克服して行った08年の日本武道館公演で着用した、関係者が「これしかない」というピンクのスーツを着ていた。場内に清志郎さんの歌が流れ、遺影はほほ笑んでいた。午後6時から近親者のみの密葬に親交の深い友人たちも参列した。RCサクセションのギタリストで第一の親友仲井戸は、沈んだ表情をサングラスで隠した。坂本も陽水も竹中も険しい顔つきで言葉はなかった。

 悲しみの中、松葉づえをつきながら、清志郎さんに別れを告げたのは日野高3年時の担任教師、小林先生だった。フォークバンド時代のRCが、初めて飛ばしたヒット曲「ぼくの好きな先生」のモデルになった美術教師だ。かつて漫画家や画家を目指した清志郎さんが同曲で「劣等生のこのぼくに すてきな話をしてくれたちっとも先生らしくない ぼくの好きな先生」と歌った小林先生は柔和な笑顔で「実際は苦しんだか分からないけれど、穏やかに逝った顔だったよ」と、語り始めた。

 高校を卒業して40年。清志郎さんが慕い続け、最後まで親交が深かった。2月の同高美術部の「OB展」が、最後の対面となった。「病気があるから、元気なうちにゆっくり話したかったようだ。回復しているように見えたんだけどなぁ…」と無念がポロリとこぼれた。

 清志郎さんは目立たない生徒だったが気遣いを忘れず「レコードを出したときもね。(モデルにして)『先生に迷惑かけちゃったかなぁ』って気にしていたよ」と振り返った。職員室より教室でキャンバスに向かうことが多かった小林先生は、体制にこびないパフォーマンスを繰り返した清志郎さんの原点だったに違いない。恩師が当時の顔を思い出しながら「よく頑張った。ゆっくり休め」と、ひつぎの教え子に語りかけるころ、虹が映えた青空に夜のとばりがおりていた。

[日刊スポーツ/4日追加]


■清志郎さん 眠るように天国へ旅立っていった

 2日にがん性リンパ管症のため、58歳で亡くなったロック歌手、忌野清志郎さん(本名・栗原清志)の通夜が3日、都内の寺院でしめやかに密葬形式で営まれ、親族をはじめ、芸能界からもRCサクセションの盟友、チャボこと仲井戸麗市、坂本龍一、井上陽水、竹中直人ら約120人が参列し、早すぎる死を惜しんだ。2日に天国へと旅立った際には、近親者に見守られ、静かに息を引き取ったという。

  ◇  ◇

 「愛しあってるかい?」-。そんな声が今にも聞こえそうだった。祭壇の中央には、スーツ姿で満面の笑みを浮かべる清志郎さんの遺影。その周りには、カラフルな花が飾られ、2006年10月にリリースしたアルバム「夢助」が流れる中、無宗教形式で行われた通夜の参列者は、それぞれ花を手向けた。

 清志郎さんは、景子夫人ら約10人の近親者に見守られ、眠るように息を引き取った。「すぐに起きてくるよ」-。58歳という若さで天へと昇ってしまった、清志郎さんの安らかな顔を見て、親族からはそんな声がこぼれたという。

 通夜への参列者も、その早すぎる死を受け入れられなかった。清志郎さんとともにRCサクセションとして「雨あがりの夜空に」、「トランジスタ・ラジオ」などのヒットを世に送り出した仲井戸は、表情を硬くしたまま、コメントすることなく足早に斎場を去った。

 ファンは、06年7月にのどに見つかったがんとの闘いを終えた清志郎さんが一時帰宅した東京・渋谷区の自宅マンションにも駆けつけ、冥福を祈った。

 この日は報道陣の取材を受け付けることなく、親族は清志郎さんと最後の時を過ごした。4日に行われる葬儀も、遺族の意向で親族による密葬形式で営むため、芸能関係者の問い合わせに対しても、9日に東京・青山葬儀所で執り行う葬儀告別式への参加をお願いしているという。

[デイリースポーツ/4日追加]


■清志郎の死 悲しみの声相次ぐ 「信じない」「泣いて走った」

 ロックバンドRCサクセションのボーカルとしてヒットを放った歌手の忌野清志郎さんが、がん性リンパ管症のため58歳で亡くなって一夜明けた3日、関係者からの悲しみの声が相次いで寄せられた。

 忌野さんの遺体は3日、遺体が安置されている自宅マンションから、通夜・密葬が執り行われる葬儀所へと向かった。

 忌野さんのマンションの地下駐車場には、午後3時すぎに霊きゅう車が到着。午後4時すぎに知人や関係者らが一斉に入り口に整列すると、忌野さんを乗せた霊きゅう車が出庫した。

 密葬会場には、忌野さんと親交の深かった俳優の竹中直人(53)や三浦友和(57)、RCサクセションのメンバー、仲井戸“CHABO”麗市(58)、忌野さんの「い・け・な・いルージュマジック」を手掛けた音楽家の坂本龍一(57)らが沈痛な表情で続々と弔問に訪れた。

 また、RCサクセションのヒット曲「ぼくの好きな先生」(72年)のモデルとなった、忌野さんの母校・東京都立日野高校の元美術教師、小林晴雄さんの姿も。高校時代の忌野さんについて「特別な生徒じゃなかったですよ。出席状況はよくなかったですけど」と振り返りながら、「2月に会ったのが最後。実際に病院に行って『もう大丈夫』と言っていたのに…」と唇をかんだ。

◆師匠のよう

 俳優でシンガー・ソングライターの泉谷しげる(60)が3日、東京都内で行われた動画サイト『泉谷しげるのコラコラ放送局』の開局を記念した会見に出席。会見冒頭に、死去した忌野清志郎さんについて自ら切り出し、「おれとしては信じがたい。信じていません。通夜も告別式も行きません」とまくしたて、「恩返ししてないのに先に逝くんじゃねー!」と悲しい怒りを口にした。

 忌野さんとは約40年の付き合いという泉谷は、「あいつの死は受け止められない。似合わないでしょ? 僕の中では永遠だし、死なせません」。もともとRCサクセションの大ファンだったという泉谷は「あいつがいておれが出れた、というぐらいに世話になった。年下だけど、尊敬してて、師匠のようだった」と忌野さんを“天才”と評した。

◆歌い継ぐ

 THE ALFEEの坂崎幸之助(55)の話 2日は仙台でコンサートを行っていました。実は自分の父親もがんで闘病をしていましたが、コンサートのアンコール中に容体急変の知らせを受け、終演後、最終の新幹線に飛び乗りました。残念ながら、僕の到着を待たずに父親は逝ってしまいました。その直後、携帯メールに清志郎さんの訃報のニュースが飛び込んできたのです。この日は僕にとって、とても大切な人を、2人同時になくしてしまった、生涯忘れられない日になりました。

 清志郎さんの死は残念でなりません。ただ、彼が残してくれた素晴らしい楽曲という宝物を、これからもみんなで歌い継いでいければと思います。清志郎さんのご冥福を心からお祈りいたします。

◆応援歌聴く

 ヨットやマラソンなどで地球を一周する「アースマラソン」に挑戦中のタレント間寛平(59)は昨年、忌野さんから応援歌を作詞作曲してもらっていた。その間が3日付の自身のブログで忌野さんへの思いをつづった。

 「昨日、アメリカのカンザス州に入ったところで、嫁からの電話で清志郎さんの訃報(ふほう)を聞きました。その後、一日走りながらも涙が止まりませんでした。清志郎さんは、僕みたいなお笑いの人間にも友達のように本当によくしてくれた素晴らしい方でした。この地球1周の挑戦が無事に成功した時に、本当に恩返しをしたかった方の一人でした。今は頑張って走り続け、この挑戦を成功させることが、清志郎さんへの恩返しになると思っています。明日も清志郎さんに頂いた応援歌を聴きながら走ります」

 ◆忌野清志郎さんの一般の弔問を受け付ける告別式 9日午後1時から東京都港区南青山2−33−20、青山葬儀所で。喪主は妻栗原景子(くりはら・けいこ)さん。

[中日スポーツ/4日追加]

Posted by nob : 2009年05月03日 23:59

いたちごっこ、、、最初はいつも新型、、、このワクチンができる頃にはまた新型へ。。。

■既存のインフルワクチンは新型に効果なしとの見解…WHO

 【ジュネーブ支局】世界保健機関(WHO)の当局者は1日、感染が広がる新型インフルエンザに対して、従来の季節性インフルエンザのワクチンがほとんど効力を持たないとの見解を示した。

 検体の分析結果もそれを裏付けているという。

 新型インフルエンザのウイルスは、毎年冬に流行する「Aソ連型」ウイルスと似たタイプのため、ワクチンが効力を持つとの期待もあった。新型インフルに対する免疫が人にはないため、ワクチンが重要となる。

 WHOはワクチンを作るための試料を5月下旬までに用意し、4〜6か月後にはワクチンを供給できる体制が整う見込みという。

 米疾病対策センター(CDC)はメキシコなど6か国から採取した新型インフルエンザウイルスの遺伝子が99%以上一致したため、ワクチンは容易に作製できるとみている。CDCでも、今秋にはワクチンの供給体制が整うとしている。

 国内では、厚生労働省が、新型インフル用ワクチンの製造を各ワクチンメーカーに要請する考えを表明している。国内にはワクチンメーカーが4社・団体あり、例年、冬に向け約2500万人分のワクチンを製造している。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年05月03日 23:10

本当は誰のこだわりなのか。。。

■クライスラー破綻:提携交渉、次々不調に

 ◇破産法申請、米大統領「政府が後ろ盾」強調

 「クライスラーが生まれ変わる歴史的な一日だ」--。米自動車大手、クライスラーは4月30日、ニューヨーク州の破産裁判所に連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請し経営破綻(はたん)した。しかし、ナルデリ最高経営責任者(CEO)は同日社員に送った手紙で破産法申請がクライスラーの終わりでなく、イタリア大手、フィアットとの提携を通じた再生の始まりであることを強調した。

 だが、クライスラーが裁判所に提出した資料には、07年から、危機で経営が傾いた08年11月ごろまで、ゼネラル・モーターズ(GM)との合併交渉のほか日産自動車や韓国の現代自動車、ロシアの自動車メーカー「GAZグループ」まで、手当たり次第に提携相手を求めて交渉をした足跡が記されている。株式の8割を保有する米投資ファンド、サーベラス・キャピタル・マネジメントが、かなり以前から単独での生き残りは難しいと判断していたことが分かる。

 交渉は不調に終わり、政府支援を取り付けるために最後にたどり着いたのがフィアットだった。

 「クライスラーの車を買おうと決めたら、米政府が後ろ盾になっていることを思い出してほしい」。30日、クライスラーの破産法申請を発表するため、異例の会見に臨んだ米オバマ大統領は、同社のセールスマンのように国民に呼びかけた。だが、業界や市場には「結局は政府による『ゾンビ企業』の温存に終わり、米自動車産業の競争力回復につながらないのでは」(米投資会社)との冷めた見方もある。

 ◇悲願の米国再参入 「400万台」にこだわり

 「日本の自動車メーカーが手ごろな価格でデザインも優れたハイブリッドカーを作れるのに、どうして米国メーカーはできないのか」--。

 クライスラーが米連邦破産法11条を申請し、経営破綻(はたん)する前日の4月29日のホワイトハウスでの会見で、オバマ米大統領は米国自動車産業のふがいなさにいら立ちを爆発させた。

 「自動車産業は米国の象徴であり、消滅させるわけにはいかない」と米自動車復活に意欲的なオバマ大統領だが、クライスラーに象徴されるように長年、研究開発投資を怠り、最先端の小型車やエコカー(環境対応車)の技術力に乏しくては、いくら公的資金をつぎ込んでもムダ金に終わるだけ。

 クライスラーは今年1月中旬にデトロイトで開かれた北米自動車ショーに「クライスラー」「ダッジ」「ジープ」の代表ブランドでそれぞれ1台ずつ電気自動車の試作車を出品。ジム・プレス社長は「我々にはエコカーの技術も人材もある。無いのは量産に向けた資金だけだ」と盛んにアピールした。しかし、バッテリーなど肝心の技術について「企業秘密」の一点張りでまともに説明できないクライスラー幹部の姿に、業界では「張りぼてではないか」との失笑さえ漏れた。

 そんなクライスラーの悲惨な状況を知ったオバマ政権の自動車問題作業チームにとって、ビッグ3(米自動車大手3社)の一角の完全消滅を避けるには、外資との提携に頼るほかなかった。小型車が主力で環境技術開発にも意欲的なイタリア大手、フィアットをクライスラーとの交渉につなぎ留めることは必須だった。

 フィアットのトップが世界で競争可能とされる「400万台クラブ」(年間生産台数400万台以上)入りを目指す再編論者のマルキオンネ氏だったことも好都合。ゼネラル・モーターズ(GM)、日産自動車から、韓国・現代自動車、ロシアの自動車メーカーまでがクライスラーの体たらくぶりに「提携を深めても経営の重荷になるだけ」と二の足を踏む中、年間1000万台以上の需要を抱える北米市場への80年代以来の再参入を悲願とし、拡大志向の強いフィアットのマルキオンネ氏だけは「火中の栗(くり)」のクライスラー救済に意欲を示し続けた。

 「米自動車産業の復活」を目指すオバマ大統領と、海を越えた再編で日本や欧州の上位メーカーに追いつこうとするイタリアの猛烈経営者。破産法を申請したクライスラーが清算を逃れたのは、この2人の野望の合作だが、そこには本来の主役のはずのクライスラーの存在感は皆無だった。

 オバマ大統領はクライスラーはフィアットとの提携完了で「強く、効率的な企業に生まれ変わる」と強調。フィアットのマルキオンネ氏は「クライスラーだけでなく、自動車産業が抱える問題にも建設的な解答が示せる」と自信をみなぎらせたが、業界では経済合理性とはかけ離れた思惑で進むクライスラーの再生劇の前途を危ぶむ声が強い。

 ◇手続き、30~60日で 全米自動車労組、株式55%保有

 クライスラーは今後、イタリア大手・フィアットから、新車開発など技術と役員も含めた人材の両面で支援を受けるほか、米国とカナダ両政府から総額100億ドル(約1兆円)余りの公的支援を得て、早期の経営再建を目指す。

 破産法手続きでは事業資産の大部分を新生クライスラーに移管。提携先のフィアットが20%の株式を持つほか、主要債権者である全米自動車労組(UAW)が55%、米政府が8%、カナダ連邦・州政府が2%をそれぞれ保有して、30~60日間での法的手続きの終了を目指す。経営を指揮する新たな取締役会を9人で構成し、政府とUAWが合わせて6人、フィアットが3人を派遣する。フィアットは将来的に35%まで持ち株比率を引き上げることが可能。さらに、米政府から受けた公的資金を完済すれば、発行済み株式の最大51%を取得して子会社化できる条項も盛り込まれた。【坂井隆之】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年05月02日 23:04

はるかそれ以前の問題。。。

■年金制度:経済前提過去10年平均で「破綻」--厚労省試算

 厚生労働省は1日、名目賃金上昇率などの経済前提が過去10年の平均値で推移した場合、31年度に現在144兆円ある厚生年金の積立金が枯渇し、年金制度は破綻(はたん)するとの試算を衆院予算委員会に提出した。名目賃金が制度設計の前提より0・5ポイント少ない2・0%で推移すれば、厚生年金の給付水準(現役男性の平均手取りに対する年金額の割合)は政府公約の50%を割り込むという。試算は民主党議員の要求に応じた。

 政府が2月に公表した検証では、物価上昇率1・0%、名目賃金上昇率2・5%、名目運用利回り4・1%--の場合、給付水準50%を維持できるとしている。今回は、これらの前提を(1)最近10年の平均(2)同20年の平均--など5ケースで計算した。(1)(2)の場合、22~41年後に積立金が枯渇。また、名目賃金上昇率が2・0%でも給付水準は49・98%に下がるとしている。【鈴木直】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年05月02日 22:59

米軍撤収から真の復興は始まる。。。

■4月のイラク人・米兵死者数、09年最多に 治安悪化へ懸念

 【ドバイ=松尾博文】AP通信の集計によると、イラクでのテロや戦闘による4月のイラク人の死者は365人、米兵の死者は18人となり、いずれも今年最多となった。国際テロ組織アルカイダ系の武装勢力によるとみられる爆弾テロが相次ぎ、昨年以降減少してきた犠牲者数が再び増加する傾向にある。6月末の都市部からの米軍撤収を前に治安悪化への懸念が強まっている。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2009年05月02日 22:56

喫煙者は確実に減少している。。。

■JT、国内3工場閉鎖へ たばこ市場、逆風下に基盤固め

 日本たばこ産業(JT)は30日、2011年3月末までに国内3工場を閉鎖すると発表した。盛岡工場(岩手県盛岡市)と米子工場(鳥取県米子市)を10年3月末までに閉鎖し、小田原工場(神奈川県小田原市)を11年3月に閉じる。健康志向の高まりで国内たばこ市場が08年度までに10年連続で縮小する中、生産体制の見直しを決めた。閉鎖に伴いJTの国内工場は6工場となり、ピークの1985年(35工場)から約6分の1に縮小する。

 JTの国内9工場の08年度の生産数量は輸出分を含め約1800億本。ただ、09年度の国内販売量は前年度比4.6%減の1525億本と見込んでおり、過剰設備の解消に向け、工場閉鎖に踏み切る。対象となる3工場は、稼働から35年以上が経過し老朽化が進んでいるほか、国内の供給能力に対し生産量が5%以下のため閉鎖が妥当と判断した。

 国内たばこ生産に関与する従業員は約1700人程度とみられているが、今回の3工場には、このうち24%に相当する414人が従事。閉鎖後は、他工場への配置転換や希望退職を募るなどして対応する。工場の閉鎖費用は、他の合理化費用と合わせ10年3月期に特別損失として約260億円を計上する。

 同日会見した木村宏社長は「国内のたばこ市場の縮小は避けられず、強い事業基盤の構築に向け生産体制の見直しが不可欠となった」と説明した。

                   ◇

 ■内外地ならし 勝負は3年

 JTが30日発表した2009年3月期連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が前期比15.5%減の3638億円と大幅に減少した。冷凍食品子会社の「加ト吉」ののれん代償却費が増大するなど一過性の減益要因はあったが、国内たばこ事業の営業利益が15.3%減の1882億円となったことが直撃した。

 木村宏社長は「今後も国内のたばこ需要は年率5%前後の縮小が避けられない」として国内の合理化を急ぐ方針。

 同日発表した12年3月期までの3カ年中期経営計画でも、国内では「コスト改善」の実施による利益体質の定着を強める姿勢を打ち出した。今回の3工場の閉鎖もその一環となる。

 ただ、合理化“一本やり”の利益改善では、株主の理解を得るのは難しい。それだけに、同社は成長機会を海外に求める考えで、07年に買収した世界5位のたばこ会社、英ギャラハーなどとの連携で欧州や米国などで積極的に販売拡大を進める。

 とはいえ、喫煙による健康被害を防ぐ対応が世界的に加速するなどたばこを巡る環境は厳しさを増す。買収企業との相乗効果が発揮できるまでには時間も必要だ。木村社長は「今の事業を足腰の強いものに立ち直らせるかが最優先課題」と、内外とも地ならしの時期と強調。この3年間でいかに強い基盤を築けるかがJTの将来の業績を左右することになる。(今井裕治)

[FujiSankei Business-i]

Posted by nob : 2009年05月01日 21:49

去るべきものに追い銭。。。

■クライスラー、法的整理で再建の方向 米メディア報道

 【デトロイト=小高航】米自動車3位のクライスラーが連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請し、法的整理を活用した経営再建を目指す見通しとなった。AP通信などが米政府当局者の話として伝えた。政府の追加支援を受け、イタリア・フィアットとの提携を軸に再建を急ぐ見通しだ。ビッグスリーの一角であるクライスラーの破産法申請は、米ゼネラル・モーターズ(GM)の再建計画にも影響を与えそうだ。

 米政府当局者は30日、複数の米国メディアに対し、債権者との交渉が決裂したため「クライスラーは破産法11条を申請するだろう」と述べた。ロイター通信は関係者の話として30日に、ニューヨーク市マンハッタンの破産裁判所で申請する見込みと報じた。

 米政府は3月末、クライスラーに対し、支援継続の条件として4月30日までに労務費削減、債務削減、フィアットとの提携での合意を要求。既に労組や大口債権者とは合意したものの、ヘッジファンドなど小口債権者との交渉が難航。交渉期限前日の29日に決裂していた。

[日本経済新聞]


■米大統領、クライスラー再建に自信…破産法活用も示唆

 【ワシントン=矢田俊彦、本間圭一】オバマ米大統領は、就任100日目にあたる29日、ホワイトハウスで記者会見し、再建中の米クライスラーについて、「最終的に連邦破産法活用が避けられなくなったとしても、とても短期間のものとなるだろう」と述べ、大統領としても破産法適用の可能性を認めた。

 一方で、「クライスラーが持続可能な企業となることを30日前より強く期待している」と、同社の再建には自信を示した。

 オバマ大統領は、再建計画の策定にあたって、債権者や労働組合が譲歩する姿勢をみせていることを評価。伊フィアットとの提携については、「まだ詳細はまとまっていないが、楽観視している」と述べた。

 大統領は、「財政赤字の見通しは巨額で、政府はまだ非効率だ」と述べ、行政改革を進める考えを示した。

 外交政策では、パキスタン情勢に「重大な懸念」を表明した。特に、「文民政府が弱体化しており、教育、医療など基本的なサービスを提供する能力がない」ことが民心の離反を招き、混乱を助長しているとの認識を示した。

[読売新聞]


■UPDATE1: オバマ米大統領、クライスラーの破産法申請と伊フィアットとの提携発表

[ワシントン 30日 ロイター] オバマ米大統領は30日、自動車大手クライスラーが連邦破産法11条の適用を申請し、イタリアの自動車メーカー、フィアットFIA.Nと提携すると発表した。

 大統領は「クライスラーとフィアットが提携したことを発表する。これは成功の大きな可能性を秘めている」と語った。

 クライスラーの破産手続きは迅速かつ効果的に行われるとの見通しを示した上で、同社がより競争力の高い強い企業として再生することを確信していると述べた。

 「提携の一環として、フィアットがクライスラーの過半数株式を取得する前に公的資金は全額返済される」と説明した。

 また「単にクライスラーに生き残りの可能性をもたらすだけでなく、世界の自動車市場で勝ち抜くための提携だ」と述べた。

 クライスラーが破産法の適用申請に至ったことについて、オバマ大統領は一部の「投機筋」が国民のお金を得ようとして合意に抵抗したとする一方で、債務削減に同意したJPモルガンをはじめとする金融機関や、譲歩を受け入れた労組を賞賛した。

 また「クライスラーの経営陣、とりわけナルデリ最高経営責任者(CEO)は

これまでの過程で前向きで建設的な役割を果たした」と述べた。

 クライスラーとゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N: 株価, 企業情報, レポート)は米自動車産業にかつての強さをもたらすとし「GMの事業計画を強化し、わたしが示した原則に沿った再建を目指すために、わたしのチームはGMと引き続き協力して取り組む」と語った。

 さらに「クライスラーとGMは復活する。米自動車産業が再び世界最強となることを確信している」と述べた。

[ロイター]


■クライスラーに1兆円支援表明 破綻で米、カナダ両政府

 【ニューヨーク30日共同】米自動車大手クライスラーは30日、ニューヨークの裁判所に連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請し、経営破綻した。米国とカナダの両政府はクライスラーに対し、新たに計100億ドル余り(約1兆円)の支援をする方針を表明。最終合意したイタリア大手フィアットとの資本提携を軸に再建を図る。

 クライスラーのナルデリ最高経営責任者(CEO)は記者会見で「申請は残念だが、唯一の道だった。楽観的にとらえている」と強調した。

 フィアットのマルキオンネCEOは「両社の強みを生かし、世界規模で効果的な競争ができる企業を創出することが目標」とする声明を発表。3人の取締役を送り込む方針を示した。

 米政府は法的管理下の運転資金として約33億ドルを融資。手続き終了後に最大45億ドルを追加融資する。クライスラーが事業展開するカナダの政府も24億2000万ドルを融資する。

 主要債権者から債務圧縮の合意を取り付けるなど「事前調整型」の経営破綻で、30-60日間で再生手続きを終える方針だが、この間は米国の生産活動をほぼ停止し、20以上の工場で休業する。リストラの一環としているが、破産法申請でイメージが悪化し、販売減少が見込まれるためとみられる。

[47NEWS/05.01追加]

Posted by nob : 2009年04月30日 23:25

いよいよ始まるバンデミック、、、いやもう始まっている。。。

■米国内で初の死者=治療目的のメキシコ人幼児−感染確認10カ国に・新型インフル

 【ワシントン、ソウル29日時事】米政府は29日、テキサス州で1歳11カ月の子供が、豚インフルエンザから変異した新型インフルエンザにより死亡したと発表した。同州保健当局者によると、この子供はメキシコ人で、治療のため米国を訪れたという。米国内で初の新型インフルエンザによる死者で、メキシコ以外で死亡が確認されたのも初めて。

 メキシコ政府は同日までに、新型インフルエンザに感染した疑いのある死者が、同国内で159人に達したことを明らかにした。新たにオーストリア、ドイツ、コスタリカでも患者が確認され、これまでに感染者が出たのは10カ国になった。さらに、韓国で16人が感染の疑いがあるとして検査を受けるなど感染拡大は依然続いている。

[時事通信]


■日本人駐在員の家族らが帰国ラッシュ

 メキシコシティーの空港では、日本へ帰国する人の長い列ができています。

 27日、WHO=世界保健機関が、警戒レベルを「フェーズ4」に引き上げたことから、ウイルスの拡大を警戒して、メキシコに滞在する日本人駐在員の家族らの帰国ラッシュが始まっています。

 「家族だけが日本に帰ります。自分はもうしばらくメキシコにいる」(見送りに来た駐在員)

 「成田空港での検疫が心配です。国の中にウイルスを持ち込んだら大変ですので」(帰国する観光客)

 この日、空港では、家族を一時帰国させるため、見送りに訪れた駐在員の姿が多く見られました。また、メキシコを訪れている日本人観光客は、成田空港での検疫がどのように行われるのか、帰国後に検査が終わってもすぐには家に帰れないのではないかと、不安を口にする人もいました。

 日本の航空会社のメキシコシティーからの直行便は、この日を合わせ、週に2便ですが、28日のところは大きな混乱は見られませんでした。しかし、今後、事態が悪化し、駐在員らが大挙して帰国する場合には、航空会社は臨時便を出すなどして早急に対応するとしています。

[JNNニュース]

Posted by nob : 2009年04月29日 23:20

無神経の極み。。。

■米NYで大統領専用機が低空飛行 市民ら一時パニック

 【ワシントン27日共同】米ニューヨーク市で27日、2001年9月11日の中枢同時テロで旅客機が突っ込んだ世界貿易センタービルの跡地「グラウンド・ゼロ」近くをジャンボ機と戦闘機が低空飛行し、目撃した市民が一時パニック状態となった。

 ジャンボ機の正体は大統領専用機「エアフォース・ワン」の予備機と判明したが、テロの記憶にさいなまれている市民は今も多いため、ブルームバーグ市長は連邦政府に対し「無神経だ」と怒り心頭。ニューヨーク市警などが先週、飛行の事前通告を受けながら市長に報告していなかったことにも不快感を示した。

 連邦航空局(FAA)や空軍は、写真撮影や訓練のための飛行だったと説明。ホワイトハウスは27日、大統領専用機の飛行訓練を許可した担当者名で、ニューヨーク市民に苦痛を与えたことを謝罪する声明を発表した。

[47NEWS]

Posted by nob : 2009年04月28日 22:18

やればできる、、、法改正なくとも解釈でこうした判決は出せる、、、まさに裁判官の裁量。。。(拍手)

■30年前の「時効殺人」賠償確定 最高裁、民法の除斥期間適用せず

 東京都足立区立小学校で昭和53年、教諭の石川千佳子さん=当時(29)=を殺害して遺体を自宅に26年間隠し、殺人罪の時効成立後に自首した同小の元警備員の男(73)に、遺族が損害賠償を求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷(那須弘平裁判長)は28日、警備員の男側の上告を棄却した。男に約4200万円の賠償を命じた2審東京高裁判決が確定した。

 遺族が提訴したのは殺害から約27年後の平成17年。不法行為から20年で損害賠償請求権が消滅する「除斥期間」が適用されるかどうかが争点だったが、同小法廷は「死亡を知り得ない状況をことさら作り出した加害者が賠償義務を免れるのは、著しく正義、公平の理念に反する」と判断、除斥期間を適用しなかった。

 最高裁が除斥期間の例外を認めたのは平成10年の予防接種訴訟に続き2例目。今回の判断は事件の特異な事情を考慮した上で、個別に救済を図ったといえる。

 判決などによると、男は昭和53年、警備員として務めていた学校で石川さんを殺害、遺体を足立区内の自宅床下に埋めて住み続けた。区画整理で立ち退きを迫られたことから、平成16年に自首。しかし、当時15年だった公訴時効の成立で起訴されなかった。

 1審東京地裁は、殺害行為に対する賠償は除斥期間を適用して認めなかったが、2審判決は今回の最高裁判決と同様の判断を示し、適用しなかった。

 判決後に会見した石川さんの弟、雅敏さんは「裁けない殺人事件はあってはならない。逃げ得を許さない素晴らしい判決」と語った。

[産経新聞]


■時効成立後に殺人を自白した男に4,200万円の賠償を命じる判決 最高裁

時効成立後に殺人を自白した男に、最高裁が4,200万円の賠償を命じる判決を下した。男は判決後も、取材に対し「絶対に謝らない」と話している。

31年前、東京・足立区の小学校教師・石川 千佳子さん(当時29)を殺害した小学校の元警備員。

遺体を埋めた男の自宅には、有刺鉄線や防犯カメラまで備えつけられていた。
男は26年間、埋められた遺体の上で暮らし、時効成立後の2004年に自首した。

28 日、FNNの取材に応じた男は「謝れと言われても、謝る気はありません、まったく。冗談じゃないと」、「(事件後どんな気持ちで過ごしてきた?)もう、できるだけ考えないようにしてました。(事件の時は)かっとしちゃったんですよね。このやろうと思っちゃって」と話した。

時効で刑事責任を問えない男に、遺族は、民事で損害賠償を求めた。

1・2審で分かれた判決に、28日、最高裁は「加害者が損害賠償義務を免れるということは、著しく正義・公平の理念に反する」とした。

争点となったのは、20年で消滅する賠償請求権の期間だったが、最高裁はこれを適用せず、男の上告を棄却し、男におよそ4,200万円の支払いを命じる2審判決が確定した。

判決後、石川 千佳子さんの遺族は「逃げ得を許さない、正義にかなう素晴らしい判決だと思っています」、「人を殺した男をですね...。それからの謝罪とかは、今のところ一切ありません」と話した。

判決を受け、男は「(4,000万円の支払い判決が出たが?)好きなようにやってもらいます。それで、わたしも生きていけるかどうかね」、「(時効撤廃の議論もあるが?)それはもう、わたしの言うことじゃないです」と話した。

「逃げ得は許さない」という最高裁の判断は、今後の民法上の時効をめぐる論議に影響を与えるとみられる。

[FNNニュース]

Posted by nob : 2009年04月28日 22:06

今後ますます増加していく、、、深刻な問題。。。

■「面倒見るのに疲れた」92歳と80歳の両親殺害、容疑で51歳娘を逮捕-東京・東久留米

 両親を刃物で刺すなどして殺害したとして、警視庁田無署は26日、娘で東京都東久留米市の無職女(51)を殺人の疑いで逮捕した。「面倒を見るのに疲れてやった」などと供述し、容疑を認めているという。

 同署によると、女は24日頃、自宅で父・林達也さん(92)と母・藤枝さん(80)を包丁(刃渡り約17センチ)で刺すなどして殺害した疑いが持たれている。26日午前9時50分頃になって女が自ら「両親を殺した」と110番通報した。

 女は両親と3人暮らし。同署は女の刑事責任能力の有無を慎重に調べる方針。

[IBTimes]

Posted by nob : 2009年04月27日 13:52

いよいよ始まる、、、(半強制的に選ばれた)一般人に死刑判決など容易に出せるはずがない、、、死刑制度廃止(終身刑の導入)のきっかけにと消極的期待。。。

■裁判員候補に呼び出し状など発送へ、21日制度スタート

 5月21日に始まる裁判員制度を前に、最高裁は、各地の地裁・支部が裁判員候補者に送付する資料一式を公表した。

 事件ごとに地裁・支部が50〜100人の候補者をくじで選び、初公判の6週間前までに発送する。早ければ6月10日前後から候補者に届き始める。

 最高裁によると、送付されるのは、公判日程などを記した呼び出し状や当日の選任手続きについて説明したパンフレット、乳幼児がいる候補者に保育施設を紹介するお知らせなど9種類。辞退希望などに関する質問票を返送して、辞退が認められた人などは呼び出しが取り消されるが、それ以外の人は裁判所に出向くことになる。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年04月27日 13:45

大歓迎、、、文句のある人がいるのだろうか。。。

■太陽光発電「10年で回収」 経産省試算、電力価格30円上昇も

 経済産業省は24日の総合資源エネルギー調査会(経産相の諮問機関)新エネルギー部会で、来年から始める太陽光発電の固定価格買い取り制度を導入した際、国民負担がどの程度になるかについての試算を示した。初年度は電力会社の買い取り総額が年800億—900億円になり、その分を転嫁すると、標準家庭の電力価格は月当たり約30円上昇する。5—10年後には太陽光の電力が増え、50—100円程度値上がりする見込みだ。

 一般家庭が太陽光発電システムを導入した場合に、どのくらいの期間で導入費用を回収できるかの試算も提示。新築住宅に3.5キロワットのシステムを 185万円で設置した場合、買い取り制度や国や自治体の補助金などを活用すると、従来の半分程度の10年ほどで回収できるという。

 買い取る電力を余剰分だけでなく、全量にすべきだとの声があることについては、一般家庭の電力価格への転嫁額が増えるなどの理由で否定的な考えを示した。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2009年04月26日 23:25

建前をどう変えようとも北朝鮮の本音は変わらない、、、時々の言動に左右されずひたすら本質的対話の積み重ねを。。。

■「自分でできる」北、露の「衛星」打ち上げ代行を拒否

 【ソウル=前田泰広】ロシアのラブロフ外相は25日、韓国の李明博(イミョンバク)大統領と会談し、北朝鮮の長距離ミサイル発射を認めない考えを明らかにした。

 また、24日までの訪朝で北朝鮮側に、北朝鮮の人工衛星をロシアが代わりに打ち上げることを提案したが、北朝鮮側は「我々も自分でできる」と拒否したと説明した。

 ラブロフ外相は、北朝鮮核問題をめぐる6か国協議の再開に努力することで李大統領と一致。ただ、「北朝鮮は孤立した要塞(ようさい)のような状況だ。感情的に対応するより、問題解決方法を模索するべきだ」と述べ、対北朝鮮制裁に否定的な立場を改めて強調した。

[読売新聞]


■【北の核施設再処理開始】資産凍結指定への対抗措置か

 【ソウル=水沼啓子】北朝鮮が25日、寧辺の核施設で使用済み核燃料棒の再処理作業を開始したことを明らかにした。北朝鮮はすでに弾道ミサイル発射を非難する議長声明を国連安全保障理事会が採択したことに反発し、核開発の再開を宣言している。今回は安保理の制裁委員会が北朝鮮企業を資産凍結の対象団体に指定したことへの対抗措置とみられる。

 朝鮮中央通信によると、北朝鮮の外務省報道官は「われわれの実験用原子力発電所から出た使用済み燃料棒を再処理する作業が始まった」と表明。「燃料棒再処理は敵対勢力らの軍事的威嚇に対処し、自衛的核抑制力をあらゆる方面で強化していくことに寄与することになる」としている。

 北朝鮮の核開発再開の時期をめぐっては国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長が「数カ月以内」との認識を示し、核専門家らも再処理施設の再稼働は早ければ1、2カ月で可能だとしてる。

 核関連施設を完全に復旧し、核兵器の原料となるプルトニウムを実際に抽出するまでには1年程度を要するというのが大方の専門家の見方だ。寧辺の実験用黒鉛減速炉から取り出した使用済み核燃料棒を再処理すれば、1、2個の核爆弾を製造できるという。

 2007年10月の6カ国協議での合意に基づき、寧辺の核施設に対する無能力化作業が進められた結果、これまで使用済み核燃料棒約8000本のうち、約6500本の抜き取り作業が終了し、貯蔵プールに保管されているという。

 北朝鮮は昨年9月、米国がテロ支援国指定解除を一時延期した際にも、核施設の復旧作業に着手する動きをみせた。このときは、無能力化作業を監視していたIAEAの要員らによって動向が把握されていた。しかし、今回はIAEA要員が退去させられており、実際に核開発再開の作業に着手したかどうかは確認できない状態だという。

 02年秋に北朝鮮のウラン濃縮疑惑が浮上した際も、これを追及する米国に反発し北朝鮮は一方的に核開発の凍結を解除し、IAEAの査察団を追放した。03年1月には、核拡散防止条約(NPT)からの脱退を宣言し、その1カ月後に寧辺の核施設を再稼働している。

 このときの動きを、北朝鮮は今回もほぼ“再演”しているとの見方もある。

[産経新聞]


■北朝鮮「使用済み核燃料棒の再処理開始」

北朝鮮が25日、寧辺(ヨンビョン)核施設に保管していた使用済み核燃料棒の再処理作業を始めたことを明らかにした。長距離ロケットの発射に対して、国連安全保障理事会など国際社会が制裁に乗り出したことに対して、これまでの脅威のレベルを超えて直接的な行動に出たのだ。韓国政府は、慎重かつ柔軟に対応する考えだ。

北朝鮮外務省報道官は25日、朝鮮中央通信のインタビューで、「4月14日付の外務省声明の宣言により、我々の試験原子力発電所から出た使用済み核燃料棒を再処理する作業が始まった」と明らかにした。さらに報道官は、「使用済み核燃料棒の再処理は、敵対勢力の加える軍事的脅威に対抗し、自衛的な核抑止力を強化することに貢献するだろう」とし、再処理で生産されるプルトニウムを核兵器製造に使用することを示唆した。

北朝鮮は、国連安保理が14日に北朝鮮を糾弾する議長声明を満場一致で採択すると、声明を出し、「核施設を原状復旧し、正常稼動する措置を取る。その一環として、試験原子力発電所から出た使用済み核燃料棒を再処理する」と明らかにした。

北朝鮮がこれまで無能力化作業を進めてきた寧辺核施設を再び稼動するには、数ヵ月がかかるものとみえる。したがって、北朝鮮は、保管していた使用済み核燃料棒を再処理し、プルトニウムを抽出するのに力を入れるものと分析される。

これに対して、大統領府関係者は「北朝鮮の措置は、言葉から行動に一段階進んだものだが、予定されていたことであり、いちいち対応する必要はない。慎重かつ柔軟に対応する」と話した。

[東亜日報]

Posted by nob : 2009年04月25日 23:57

「正しい情報に基づいた冷静な対応を」、、、それしかない、、、頑張れWHO!。。。

■【豚インフル】メキシコで「死者68人」 米でもヒト・ヒト感染

 【ワシントン=山本秀也】メキシコ、米国で人への豚インフルエンザ(H1N1)の感染が多数確認されたことを受け、世界保健機関(WHO)は25日、専門家による初の緊急委員会を開催、新型インフルエンザにあたるかどうかの検討など、感染拡大防止策などについて協議する。WHOは新型インフルエンザの大流行に備えて警戒レベルを6段階に分類しており、現在は人から人への感染が全くないか限定的な状態である「3」にしているが、人から人への感染が増加する兆候のある段階とされる「4」に引き上げるかどうかも協議する見通し。

 緊急委員会は、発生した問題が保険に関係する「国際的な緊急事態」かどうかをWHO事務局長が諮問するために開く会合で、現行制度が発効した2007年6月以来、初めての開催となる。

 メキシコのコルドバ保健相は24日、感染の疑われる死者がメキシコ市や同市北部のサンルイスポトシなどで68人、感染者が1000人を超えたことを明らかにした。死者は通常のインフルエンザと異なり25−45歳の青壮年に集中している。

 国境を接する米カリフォルニア州など2州でも同日までに8人が感染し、米疾病対策センター(CDC)は、感染者に豚との接触がないことから「ヒトからヒトへの感染が確認された」と発表した。8人の感染者はノドの痛みなど通常のインフルエンザと同じ症状を訴えたが、いずれもすでに回復したという。

 メキシコ、米国で感染者から採取したウイルスをWHOが検査した結果、遺伝子構造が同じA型ウイルス(H1N1)と判明。WHO、CDCでは、メキシコに専門家チームを派遣し、情報収集を進めている。

 メキシコ政府は感染者の多い首都で学校の休校措置や、博物館、劇場などの閉鎖を命じたが、感染が全土に広がったことで、感染防止措置が適切だったのかを問う声が出ている。

[産経新聞]


■【豚インフル】スーパー、空港で困惑の声 保健所や厚労省は情報収集

 メキシコで多数の豚インフルエンザの感染が判明するなか、海外への旅行客や在日メキシコ人ら関係者の間にも不安が広がっている。事態の全容がつかめないだけに、戸惑う声も少なくないが、関係機関は対応に追われながらも「正しい情報に基づいた冷静な対応を」と呼びかけている。
 
豚肉は大丈夫

 週末の買い物客でにぎわう都内のスーパー。「食べる豚肉は大丈夫と聞いた」と冷静な声が多い一方、「少し不安」という声も聞かれた。

 国産の豚肉を手にした千葉県浦安市の女性会社員(36)は「加熱すれば大丈夫と聞くし、国産なら気にすることはない」と話す一方、「夫はサラリーマン。昼は外食で豚を食べる機会もあると思う。大丈夫と思っても、(外食だと)産地が分からないので心配」と漏らす。

 同スーパーの精肉コーナーには米国産豚肉は置かれていたが、メキシコ産はなし。江戸川区の主婦(62)は「国などは素早く情報を出してほしい」と困惑気味に話した。

 昼食に豚肉を食べたという同区の女性会社役員(65)は「あまり騒ぎすぎると、食品の産地偽装がまた広がるのではないか」とまゆをひそめた。

情報収集に追われ

 関西空港では25日、海外への出発ロビーなどに注意喚起のポスターを掲示。検疫ブースでは係員が帰国者らに「メキシコからお帰りの方や発熱などの症状の方は申し出てください」と声をかけた。

 兵庫県西脇市の藤原広美さん(24)は「親類の結婚式でハワイへ行く予定だが、米国から来る友人もいるので、感染が不安。体調管理に気をつけたい」と話していた。

 母国での感染拡大に、大阪市淀川区の料理店に勤めるメキシコ人、マルタ川島さん(59)は「メキシコにいる家族とやり取りしたメールでも豚インフルエンザの話は出てこなかったので大丈夫だと思うが心配だ」と不安そうだった。

 一方、厚生労働省はこの日、職員が24時間態勢で情報収集に追われた。午後に設置した電話相談窓口には「現地の状況が知りたい」といった問い合わせが殺到し、用意した10回線がすぐにふさがった。職員らは研究者への問い合わせや都道府県担当者との連絡に追われたが、担当者は「国民には、正しい情報に基づいた冷静な対応をお願いしたい」と話していた。

保健所に問い合わせも

 大阪市保健所には病院から「感染が疑われる患者への対処法は」といった問い合わせも寄せられたといい、専用窓口の設置を検討しているという。

 メキシコ産豚肉への影響も懸念されたが、きちんと加熱処理すれば安全だとして、関西のあるスーパーチェーンではメキシコ産豚肉の販売継続を決定。広報担当者は「きちんと火を通せばウイルスは死滅するため問題ないと判断した」としていた。

 大阪府南部のショッピングセンターに買い物に来ていた同府泉南市の主婦(33)は「偽装の問題も相次ぎ、食への不信は募っているが、子供にはきちんとしたものを食べさせたい。食がかかわるニュースにはこれからも注意したい」。

 また、奈良県五條市で養豚業を営む男性(62)は「風評被害が心配だが、逆に国産豚肉の安全性をアピールしていきたい」と話していた。

[産経新聞]


■メキシコ、米で豚インフルエンザの感染が広がる=WHOが世界的拡大を懸念

【メキシコ市24日AFP=時事】メキシコと米国で人への豚インフルエンザの感染が広がり、両国の当局者は24日、緊急の予防対策に乗り出した。メキシコではこれまでに約60人が死亡し、米国でも8人の感染者が確認されている。

 メキシコのホセ・アンヘル・コルドバ保健相は24日夜、20人が豚インフルエンザで死亡し、ほかにその症状で死亡した40人の遺体を調べていると語った。保健当局は学校を閉鎖し、人々に大勢の人がいる公共の場に出掛けるのを控えるよう促すなど、大々的な予防キャンペーンを開始した。

 豚インフルエンザの疑いで検査を受けている人は943人に上り、在メキシコ米大使館は抵抗性のあるH1N1型ウイルスに感染した可能性のあるケースが数件あると述べた。

 一方、米CNNテレビによると、ニューヨークである学校の生徒75人に豚インフルエンザに似た症状が表れたため、検査を行っている。

 世界保健機関(WHO)は豚インフルエンザの感染が世界的に拡大するのではないかと警戒を強めており、メキシコ、米両国に専門家チームを派遣した。 〔AFP=時事〕

[時事通信]


■WHO、豚インフルで「緊急事態」 監視強化を各国に要請

 【ジュネーブ=藤田剛】世界保健機関(WHO)は25日夜(日本時間26日朝)、メキシコ、米国での豚インフルエンザの人への感染を受けて同日開いた緊急委員会の結果、「最近の状況は国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」との認識で一致したとする声明を発表した。メキシコ政府は25日、感染が原因とみられる死者が81人になったと発表。米でも感染者が21人に増えた。26日にはニュージーランドでもメキシコから帰国した高校生10人に感染の疑いがあることが判明するなど世界各地で疑い例が相次ぎ、他地域への感染拡大の懸念が出てきた。

 WHOのチャン事務局長は声明の中で全加盟国にインフルエンザに似た症例への監視を強化するよう要請した。同委員会では新型インフルエンザのパンデミック(世界的大流行)に備えて6段階に設定されている警戒水準(フェーズ)の引き上げについても協議したが、「さらに詳細な情報が必要」とし、決定を先送りした。

[日本経済新聞/27日追加]


■豚インフル 拡大懸念 NZ、欧州でも感染疑い

 【ニューヨーク=阿部伸哉、マニラ=吉枝道生、パリ=清水俊郎、カイロ=内田康】豚インフルエンザの人への感染疑惑は二十六日、メキシコ、米国以外にもニュージーランドや欧州などに広がりをみせ、各国の医療関係機関は実態把握と感染拡大防止に全力を挙げている。 

 メキシコ保健省は二十五日、豚インフルエンザの感染が疑われる死者数は八十一人、患者数は千三百二十四人に達したと発表した。カルデロン大統領は保健省に対し、患者の隔離やイベント中止、施設閉鎖を命令できる緊急権限を与える大統領令を出し、首都メキシコ市などの教育施設は五月六日まで閉鎖されることが決まった。

 米国の疾病対策センター(CDC)は二十五日、夫がメキシコ出張に出掛けたカンザス州の夫婦とカリフォルニア州の女性一人を新たに感染者と確認。またニューヨークのブルームバーグ市長は二十六日、同市の私立高校の生徒八人について、豚インフルエンザ感染が確認されたと発表した。生徒の何人かが最近、メキシコ旅行をしており、百人以上がインフルエンザの症状を訴えているという。

 一方、ニュージーランド政府は二十六日、同国の高校生十人に豚インフルエンザ感染の疑いがあると明らかにした。十人は教員を含む総勢二十五人でメキシコに三週間滞在し、二十五日に帰国。いずれも症状は軽く、ほとんどの生徒が回復に向かっているという。

 フランスでは二十六日、米カリフォルニア州に旅行した五十代の夫婦と二十代の息子三人が、豚インフルエンザ感染の疑いで隔離入院させられた。スペイン政府も同日、メキシコから帰国した三人が感染の疑いで入院中と明らかにした。

 またイスラエル放送は二十六日、メキシコ旅行から帰国した男性(26)が、豚インフルエンザに感染した疑いで入院したと伝えた。


[東京新聞/27日追加]

Posted by nob : 2009年04月25日 23:52

終わりなき暴力の連鎖。。。(まずは米軍の全面撤退から。。。/26日追加)(暴力は新たなさらに大きな暴力を生むばかり。。。/27日追加)

■イラク:バグダッドなどで爆弾テロ…78人が死亡

 【カイロ和田浩明】バグダッドや隣接するディヤラ県で23日、2件の自爆テロがあり、AP通信によるとイランの巡礼者や警官を含む合計78人が死亡、約130人が負傷した。イラクの1日のテロ被害としては過去1年間で最大級。駐留米軍撤退や連邦議会選挙を控え、治安の再悪化も懸念されている。

 1件目はバグダッドの商業街カラダ地区で、警察による食料配給に集まった人たちの近くで発生。警官8人を含む31人が死亡した。容疑者は女だったとの目撃情報もある。

 ディヤラ県のムクダディヤでは飲食店で爆発が起き、47人が死亡した。犠牲者のほとんどはイラン人で、イラク南部のイスラム教シーア派の聖地を巡礼するため入国していた。

 一方、イラク国営テレビなどは23日、国際テロ組織アルカイダ系とされる組織「イラク・イスラム国」指導者、アブオマル・バグダディ師がイラク当局に拘束されたと報道した。同師は過去にも逮捕発表があったが後に誤りと判明しており、本人確認が続いているという。

[毎日新聞]


■「米軍がイラクを不安定に」イラン最高指導者が批判

 【テヘラン=松尾博文】イランの最高指導者ハメネイ師は25日、イラクでの連続自爆テロでイラン人60人以上が死亡した事件について「犯罪の原因は米軍」とする声明を発表した。ハメネイ師は対米関係の行方を左右する最重要人物。しかし、「テロとの戦いの名目でイラクを占領し、多数の人々を殺害した米軍がイラクを不安定にした」と強く批判した。

 イラクでは23、24日にバグダッド周辺で相次いで自爆テロがあり、イスラム教シーア派の聖廟(びょう)を訪れていたイラン人巡礼者が多数巻き込まれた。イラン政府は事件を受けて、バグダッドに近い両国国境を閉鎖した。

[日本経済新聞/26日追加]


■タリバン勢力拡大 パキスタン首都100キロに迫る

 【バンコク=古田秀陽】アフガニスタン国境に近いパキスタンの北西辺境州で、反政府武装勢力タリバンが実効支配地域の拡大を図る動きをみせている。最近になって首都イスラマバードの北方約百キロの地区へも侵入。米国政府は「致命的な脅威」として強い危機感を示している。

 パキスタンからの報道によると、タリバンは数週間前から、首都から五、六時間で到着する北方のブネール地区に侵入。ライフル銃やロケット砲で武装した勢力は数百人に上り、地元のモスクなどを占拠、学校なども襲撃しながら、同地区を巡回していたという。

 これに対し、地元政府は二十四日、治安部隊を増派。タリバン広報官は「同地区からの撤退を決めた」と表明し、一部の武装勢力が撤退を始めた。撤退の理由について、一部の報道では、地元政府がイスラム法導入の実施を約束したためとしている。

 同地区が含まれるマラカンド地域では、ザルダリ大統領が十三日、停戦と引き換えに、タリバンの要求であるイスラム法の導入を承認。タリバンは近くのスワト地区を拠点として、同法の導入地区を増やし、実効支配地域を拡大したい狙いとみられる。

 タリバンなどのイスラム勢力はアフガン国境に接する部族地域が主な活動拠点だった。

 タリバン広報官は、国際テロ組織アルカイダ指導者のウサマ・ビンラディン容疑者のスワト地区入りを「歓迎する」と述べ、テロリストをかくまう姿勢を示している。

 米国政府は、パキスタン政府のイスラム法導入の承認などが武装勢力への“譲歩”だとして強い懸念を示しており、クリントン国務長官は二十二日、「パキスタンがテロリストの手に落ちる危険性がある」と警戒感を示している。


[東京新聞/27日追加]

Posted by nob : 2009年04月25日 23:49

作家ならどれだけ読まれてとは思うものの。。。

■グーグルの書籍サービス、作家ら174人が和解案拒否

 著作権管理団体である日本ビジュアル著作権協会(東京・新宿)は25日、同協会に所属する著作権者の約半数にあたる174人の作家らが、米グーグルが進める書籍データベースへの収録をめぐる和解案から離脱すると明らかにした。

 同協会によると、離脱を表明したのは詩人の谷川俊太郎さん、脚本家の倉本聰さん、詩人・作家のねじめ正一さんら。同協会では「和解案の公表から回答期限まで2カ月強と短すぎるうえ、日本の著作権者の意見はまったく入っていない。必要なら今後、別の訴えを起こす」としている。

 グーグルの書籍データベース事業をめぐっては、米作家らが集団訴訟を起こした結果、閲覧サービスによる収入の63%を著作権者に支払うことなどで、昨年秋に和解が成立。著作権の国際条約により、日本もその対象に含まれるため、日本の著作権者も和解案を受け入れるかどうかを、5月5日までに判断する必要がある。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2009年04月25日 23:03

とうとう、、、自明のことではあったけれど。。。

■クライスラー:来週にも破産法申請か…米紙が報道

 【ワシントン斉藤信宏】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は23日、関係者の話として、経営危機に陥っている米自動車大手クライスラーの連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用申請に備えて、米財務省が準備を進めていると報じた。クライスラーは早ければ来週にも破産法の申請に踏み切る可能性があるという。

 報道によると、仮に米政府とクライスラーの債権者が行っている債務削減交渉で合意が成立しなければ、クライスラーは来週にも破産法を申請する。債権者団は大半の権利を失うことになる。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年04月24日 23:44

また、、、私もこの一年で玉川高島屋で二度ほど、、、そして川へ。。。

■玉川高島屋、トイレ汚水多摩川たれ流し…16日まで1年間

 東京都は23日、大型百貨店「玉川高島屋ショッピングセンター」(世田谷区)で1年間にわたり、トイレなどの汚水が雨水管を通じて、直接多摩川に流れ込んでいたと発表した。

 発表などによると、同店は昨年4月、本館の配管改修工事に伴い、トイレや従業員食堂などの汚水を流す排水管を取り換えた。その際、浄化処理場に流れる汚水管に接続すべきところ、雨水管に接続。雨水管は、約200メートル離れた多摩川支流の野川につながっており、汚水がそのまま流出していたという。

 雨水管からは、水の汚れを示す化学的酸素要求量(COD)が200ppm検出されたが、誤接続が解消された今月16日以降はゼロになっている。配管改修工事では、都条例で義務づけられている工事計画書が提出されていなかった。

 ◆異臭に世田谷区職員が気付く◆

 世田谷区職員が川の異臭に気付き、都下水道局の調査で判明した。同局で誤接続の原因などについて詳しく調べている。

 高島屋広報・IR室は「地域住民や河川利用者の皆さまに、多大なご迷惑をおかけして、深くおわびします」としている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年04月23日 23:59

現状までの司法の実情においては、、、住民側に勝利はない、、、そしてホリエモンにも、、、持てる限りは追い回される。。。

■柏崎刈羽原発訴訟、住民側の敗訴が確定 最高裁

 東京電力柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市・刈羽村)1号機をめぐり、周辺住民が国の原子炉設置許可処分の取り消しを求めた訴訟の上告審で、最高裁第1小法廷(甲斐中辰夫裁判長)は23日、上告を棄却する決定をした。住民側敗訴とした一、二審判決が確定した。

 住民側が上告した後の2007年7月、新潟県中越沖地震が発生。住民側は「想定を超える揺れで、国の安全審査は誤りだった」とする上告理由補充書を提出していた。同小法廷は「法律審としての最高裁の性格や事案の内容、訴訟経緯などにかんがみ、地震の発生は判断を左右しない」と述べた。

 柏崎刈羽原発1号機は1977年に国が設置許可し、周辺住民らは79年に提訴。一審・新潟地裁は94年、「国の安全審査は合理的で、設置許可は適法」として棄却。二審・東京高裁も2005年、住民側の控訴を棄却した。柏崎刈羽原発は中越沖地震以降、全7基の運転が停止している。

[日本経済新聞]


■ライブドア事件の堀江元社長、記者会見で最高裁審理に思い

 ライブドア事件で証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載など)罪に問われ、1、2審で懲役2年6月の実刑判決を受けた元社長・堀江貴文被告(36)が23日、弁護団が上告趣意書を提出したのを機に東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見し、「私は粉飾決算をやったことはないので、期待してライブドア株を買ってくれた皆さんのためにも、白黒はっきりつけたい」と、最高裁の審理にあたっての思いを語った。

 薄紫色のシャツを着て会見場に現れた堀江被告は「これまでは落ち込んでいたが、やっと事件の全容を理解できるようになり、国民に伝えたいと思った」と語り、「私は当時、会計規則を知らなかったし、仮におかしかったとしても、いきなりレッドカード(逮捕)はないでしょう」と手ぶりを交えて訴えた。

 これに先立ち弁護団は、最高裁に上告趣意書を提出。〈1〉堀江被告は、有価証券報告書に自社株売却益の利益計上をすることが、会計基準上誤った取り扱いだとは認識していなかった〈2〉当時、関係する会計基準は確立されておらず、2審判決は、昨年7月に旧日本長期信用銀行の旧経営陣に、「当時の会計基準は明確ではなかった」として無罪を言い渡した最高裁判例に反する〈3〉過去の粉飾決算事件と比べると実刑は重すぎる——という理由で、2審判決の破棄を求めた。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年04月23日 23:51

執行猶予の有無は微妙な判断。。。

■小室被告に懲役5年求刑…6億円弁済、執行猶予が焦点に

 音楽著作権の売却話を巡る詐欺事件で、詐欺罪に問われた音楽プロデューサー・小室哲哉被告(50)の公判が23日、大阪地裁(杉田宗久裁判長)であり、検察側は懲役5年を求刑した。

 小室被告は最終意見陳述で「申し訳ありません。もう一度、一から立ち直りたい」と述べ、公判は結審した。判決は5月11日。

 小室被告は起訴事実を認めている。詐取したとされる被害金5億円を含む6億円余りを弁済しており、判決では実刑か、執行猶予が付くかが焦点になる。

 起訴状では、小室被告は2006年7〜8月、著作権806曲分の大半を音楽出版会社に譲渡していたのに、兵庫県芦屋市の会社社長に対し、「全部、僕にあります」などとうそを言い、売却代金(10億円)のうち5億円をだまし取った、とされる。

 検察側の論告に先立ち、被告人質問があり、小室被告は「大きな過ちを犯し、後悔、反省している。被害者が助けてくれようとした気持ちを利用した。おわびしたい」と述べた。以前の金銭感覚を「非常識だった」とし、「今は外出時に1円も持たずに歩いたり、100円玉ひとつを大切に使ったりしている」と語った。

 被告人質問の前、弁護側は、小室被告の自筆の謝罪文が被害者側から受け取りを拒否され、未開封のまま返送された経緯を説明した。杉田裁判長は謝罪文を証拠採用して小室被告に朗読するよう指示。小室被告は「生まれ変わるつもりでこれからの人生を過ごしたい」などと読み上げた。

 弁護側はまた、寛大な刑を求めるファンら約6000人分の署名や音楽業界関係者らの嘆願書などを証拠提出し、採用された。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年04月23日 16:44

過剰反応騒ぎ過ぎかと、、、私も先日また脱がないまでも記憶が飛びました。。。

■【SMAP草なぎ逮捕】「全裸間違いない」と供述 芝生の上であぐら

 「SMAP」の草なぎ剛容疑者(34)が公然わいせつ容疑で逮捕された事件で、草なぎ容疑者が警視庁赤坂署の調べに対し「全裸でいたことは間違いない」などと供述していることが分かった。

 また、通報を受けて赤坂署員が現場の桧町公園に駆けつけた際、草なぎ容疑者は芝生の上であぐらをかいており、近くに脱いで置かれていた衣服は、草なぎ容疑者のトレードマークといえるジーパン、ジージャンだった。

 財布には本人の免許証が入っていたという。

[産経新聞]


■【SMAP草なぎ逮捕】「覚えていないが反省している」と供述

 「SMAP」の草なぎ剛容疑者(34)が公然わいせつ容疑で逮捕された事件で、草なぎ容疑者が警視庁赤坂署の調べに対し「裸になったことは反省している。何で裸になったかは覚えていない」などと供述していることが分かった。

 同署関係者によると、草なぎ容疑者は「赤坂の居酒屋で知人2人と飲んでいた」「ビールと焼酎を飲んだ」などとも供述しているという。

[産経新聞]


■地デジCM中止要請、番組出演「検討中」…草なぎ容疑者逮捕

 人気アイドルグループ「SMAP」の中でも、親しみやすいキャラクターで幅広い世代の人気を集めていた草なぎ剛容疑者(34)が23日未明、公然わいせつ容疑で警視庁に現行犯逮捕された。(なぎは弓ヘンに「剪」)

 テレビだけでも週6本のレギュラー番組を抱えていただけに、各局は対応に追われ、CMは放送中止の動きが相次いだ。

 「デジタル放送推進協会」は2006年から、地上デジタル放送の普及推進キャンペーンのメーンキャラクターに草なぎ容疑者を起用している。逮捕の一報を受け、加盟するNHKと民放全局に対してテレビCMの放送を当面中止するよう要請した。地デジを推進する総務省は昨年度、草なぎ容疑者を起用したポスター5万枚、チラシ60万枚、パンフレット40万部を製作したが、差し替えも含めた対応の検討を始めた。

 草なぎ容疑者は韓国語も堪能なため、「公共広告機構」のCMでは、地球環境保全の日韓共同キャンペーンで韓国の人気女優、チェ・ジウさんと共演している。同機構は「大変、残念かつ遺憾な事態ととらえ、広告を中止する」とのコメントを出した。また、トヨタ自動車は、草なぎ容疑者が出演しているトヨタレンタリースのテレビCMを打ち切ることを決めた。衣料用洗剤「アリエール」のテレビCMに起用しているP&Gジャパンも、CMの当面自粛を決めた。

 一方、フジテレビはこの日、SMAPのメンバー全員が出演する人気バラエティー番組「SMAP×SMAP」の収録を行う予定だったため、朝から対応に追われた。24日に生出演する予定の「笑っていいとも!」を含め、今後については「検討中」という。バラエティー番組「『ぷっ』すま」を放送しているテレビ朝日は「28日の次回放送をどうするかは、捜査状況を見ながら検討する」としている。

[読売新聞]


■草なぎ容疑者に「めちゃくちゃな怒り」

 鳩山邦夫総務相は23日、地上デジタル放送推進のキャラクターを務める草なぎ剛容疑者逮捕について、記者団に「事実とすればめちゃくちゃな怒りを感じる」と話した。

 鳩山総務相は「国民に(テレビの買い替えなどで)負担をかけるアナログ放送停波のキャラクターなのに恥ずかしい。最低の人間としか思えない」と強調。地上デジタル放送普及への影響は「ゼロとは言えない」と話し、草なぎ容疑者が登場する地デジ普及のポスターはすべて取り換える考えを示した。(共同)

[日刊スポーツ]


■SMAPの草なぎさん、起訴猶予処分に

 先月、東京・港区の公園で全裸になったとして、公然わいせつの疑いで逮捕された人気アイドルグループ「SMAP」の草なぎ剛さんについて、東京区検は1日付で起訴猶予処分としました。

 人気アイドルグループ「SMAP」の草なぎ剛さん(34)は、先月23日未明、東京・港区の公園で泥酔した状態で全裸になり、通報を受けてかけつけた警察官の制止に従わなかったため、公然わいせつの疑いで逮捕されました。

 草なぎさんは翌日に送検されましたが、処分保留のまま釈放されていました。

 東京区検は、草なぎさんが事実関係を認めて反省していることや、すでに社会的な制裁を受けていることなどから、1日付で起訴猶予処分としました。

[NEWSi/05.01追加]


■草なぎ剛は起訴猶予、18日にもスマスマで復帰?

 公然わいせつの疑いで逮捕、釈放されたSMAPの草なぎ剛(34)について、東京区検は1日、起訴猶予処分とした。ジャニーズ事務所は「(草なぎの仕事復帰は)ファンの皆さまの声を踏まえ、関係各位と相談の上で決定する」とコメント。早ければ今月中旬にも、フジテレビ「SMAP×SMAP」(月曜後10・00)の収録で芸能活動を再開しそうだ。

 「SMAP×SMAP」は5人全員で出演する唯一のレギュラー番組。01年8月に公務執行妨害などで逮捕された稲垣吾郎(35)も翌02年1月の同番組で復帰した。

 同番組は草なぎの逮捕を受けて放送内容を変更しており、関係者やスポンサーらに迷惑をかけたことからも復帰の第一歩に選ぶとみられる。

 復帰時期は、早ければ今月中旬。草なぎは7月スタートのフジテレビの連続ドラマで主演することが内定している。事件を受け降板も伝えられたが、その後もキャストの調整は進められており、すでにヒロイン役も決まった。同局関係者は「現時点で変更は聞いていない。収録までの準備期間などを考えるとこのまま行くのでは」と話しており、当初の予定通り放送される見込みだ。

 6月にはドラマの収録がスタートすることから、今月中の復帰が濃厚。4、11日の「SMAP×SMAP」は草なぎが出ていない映像などで構成されることが決まっており、早くて18日の放送で登場する可能性がある。その場合、仕事復帰はその前週の収録となる。

 ドラマを降板した場合は、復帰時期がずれ込むこともありそうだ。

 草なぎはこの日も都内の自宅で過ごした。処分を受け、ジャニーズ事務所は「もろもろの事情をご考慮いただき、不起訴処分としていただいたことに感謝しております」などとコメント。芸能活動については「処分とファンの皆さまのお声を踏まえ、関係各位とご相談させていただいた上で決定する」としている。

 区検は起訴猶予処分の理由として、反省し社会的制裁も受けているなどと説明している。

[スポーツニッポン/05.02追加]

Posted by nob : 2009年04月23日 15:37

真意がどこにあれ、、、歓迎すべき方針転換、、、こういうことにこそ日本にも追随してほしい、、、ひいてはさらに原発の廃絶を。。。

■米、核再処理・高速炉建設を中止の方針

 【ワシントン=山田哲朗】米エネルギー省(DOE)は、原子力発電所から出る使用済み核燃料の再処理施設や再処理で取り出したプルトニウムを燃やす高速炉の建設を中止する方針を決めた。

 ブッシュ前大統領は2006年、放射性廃棄物の削減と核不拡散を目的に、国際的枠組み「世界原子力協力計画」(GNEP)を作り、使用済み核燃料を再処理して高速炉で再利用する技術の開発を目指した。

 しかし、こうした核燃料サイクルの実現には巨額の費用が必要で、議会で関連予算が大幅に削減されるなど反対が強まっていた。このためオバマ政権は方針を転換、GNEPの柱となるアメリカ国内での再処理施設建設などを断念した。ただ長期的な科学研究は継続する。

 GNEPには、日本からも三菱重工などが参加を検討していた。アメリカの政策転換は、高速増殖炉「もんじゅ」などで核燃料サイクルを推進している日本の立場にも影響を与えそうだ。

          ◇

 経済産業省資源エネルギー庁の高橋泰三・原子力政策課長は、「長期的な研究開発は続けると聞いており、今後も日米の協力関係に変わりはない。日本への影響はないだろう」と話している。

[読売新聞]


■米、核燃料の再処理を断念 オバマ政権、政策転換

 【ワシントン=勝田敏彦】米エネルギー省(DOE)は20日、原子力発電所の使用済み核燃料の商業用再処理施設や高速炉の建設計画を取りやめる方針を明らかにした。計画は、ブッシュ前政権下の06年2月に発表され、米国の「30年ぶりの再処理路線復帰」として注目されていた。米原子力政策の大幅な転換となる。

 建設計画は「国際原子力パートナーシップ(GNEP)」で示された米国内の中核部分。核のごみに含まれるプルトニウムが核兵器に転用されるのを防ぐ技術を開発し、そのための再処理施設を新しく建設する。新型高速炉「先進燃焼炉」の開発も含み、米国版の核燃料サイクルを実現させる狙いがあった。

 両施設の建設は20年ごろがめどとされ、高速増殖炉「もんじゅ」「常陽」を持つ日本や、ロシアなども協力し、日本では三菱重工業が計画の検討を受注していた。

 しかし、DOEの担当者は「短期的な商業的実証施設の計画は、前政権でGNEPの国内部分として重視されていたが、もはや先に進めることはない」と語り、断念する方針を明らかにした。

 巨額の開発経費が見込まれるほか、新しい再処理技術を使ったとしても核兵器を作ることは可能で、やはり拡散につながるという見方が強いことも背景とみられている。議会でもGNEP関連予算は大幅に圧縮されている。

 米国は今後も、国立研究所を中心に核燃料サイクルの長期的な研究開発を続け、日本などとの協力も続ける見通しだが、当面の「目標」が失われる。途上国などに原発技術を与える「国外部分」は継続されるため、GNEPがなくなるわけではない。

 米国は77年、再処理で取り出されるプルトニウムが核拡散につながるとして、国内での商業用再処理を凍結。使用済み核燃料をそのまま処分する「直接処分」政策を続けてきた。しかし、原発のごみを地下に埋設処分するネバダ州ヤッカマウンテンの高レベル放射性廃棄物最終処分場計画が遅れ、原発の運転が止まる心配も出てきたことなどからGNEPが浮上した。

 オバマ大統領は、ヤッカマウンテン最終処分場について「適地とは思えず、客観的・科学的な分析に基づく解決策が必要」として反対を表明済み。2月発表の10年度予算教書でも、関連経費についてさえ縮小することを明記していた。

 再処理施設の建設が断念され、埋設処分も当面は行わないとなると、現在も行われている原発敷地内などでの中間貯蔵が続くことになる。

[朝日新聞]


■アースデー 温暖化防止で「米国がリード」オバマ大統領演説

 【ワシントン=渡辺浩生】オバマ米大統領はアースデー(地球の日)の22日、アイオワ州の風力発電施設で演説し、米国は地球温暖化防止と再生可能エネルギーの開発普及で世界を主導すると強調した。また、温室効果ガス削減を義務づける排出量取引法案の成立を急ぐ考えを訴えた。

 オバマ大統領は「新しいエネルギー源を開発した国家が21世紀の世界をリードする。米国がその国になる」と宣言。再生可能エネルギー生産でトップとなることで、輸入石油依存からの脱却と温室効果ガス削減、数百万人の雇用創出を達成する方針を示した。

 このため大統領は、風力や海洋エネルギーを活用した沖合での大規模発電事業を促進するため、内務省が管理する連邦水域をリースする方針を明らかにした。

 また、オバマ政権は、温室効果ガスを2050年までに05年比で83%削減する目標を掲げている。達成のために、同ガスの排出権を売買する排出量取引を盛り込んだ「米クリーンエネルギー安全保障法案」が21日に米下院で審議入りしているが、大統領は同法を通じた削減が「最良の方法」と述べ、審議加速を議会に求めた。

 同時に大統領は温暖化問題への対処には「地球規模の連合が必要」と強調。「米国は他国との連携によるプロセスの参加に消極的だったが、そうした時代は終わった」とブッシュ前政権からの方向転換を強調、ポスト京都議定書をめぐる国際交渉を主導すると訴えた。

[産経新聞/23日追加]

Posted by nob : 2009年04月22日 21:56

なかなかスゴいけど、、、現実問題太陽光にあててられないものね、、、バッテリーのソーラー充電器を開発してほしい。。。

■ソーラー携帯、発売は6月…KDDI

 KDDIは20日、太陽光で充電できる国内初の携帯電話(au)を6月に発売すると正式発表した。

 世界初の防水機能付き「ソーラーケータイ」で、地上デジタル放送「ワンセグ」やカメラ機能も備え、4万〜6万円程度になる方向だ。

 太陽光を本体の太陽電池パネルに直接10分当てると、待ち受けなら約2時間、通話なら約1分間分の充電ができる。電池容量の最大80%まで太陽光による充電が可能だ。太陽電池付き携帯電話は、NTTドコモも販売を検討している。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年04月21日 22:59

解決すべき事柄が山積。。。

■定額給付金:DV夫への支給やめて 横浜地裁に申し立てへ

 世帯主に家族全員分が原則一括支給される定額給付金を巡り、ドメスティックバイオレンス(DV)被害者で夫と別居している女性2人が「給付金を受け取れないのは不当」として、住民票を残している横浜・川崎両市に対し夫への一括支給差し止めを求める仮処分を近く横浜地裁に申し立てる。申し立て代理人の佐賀悦子弁護士によると、少なくとも首都圏の十数人が同様の相談を弁護士にしており、申し立てが続く見通しだ。

 佐賀弁護士によると横浜市に住民票のある女性は2人の子どもとともに別居し離婚訴訟中で、給付金は母子3人で5万2000円になる。川崎市の女性は妊娠中に被害に遭い別居後に女児を出産、母子2人で3万2000円を受け取れる計算になる。

 総務省が定めた給付金の支給要綱によると、給付金は2月1日時点の住民登録に基づき世帯ごとに世帯主に支給される。女性らのように危険を避けるため住民票を移さず別居している場合、世帯主の夫が申請すると同居していない家族の分も含めて一家全員分を受け取ることになる。要綱に従う限りは、DV被害者であっても給付金を受け取るには、住民票を別居先に移す必要がある。

 佐賀弁護士は「DV被害者が引っ越し先で住民登録をするのは心理的に不可能に近く、重いDVの場合は同一市内に住むことさえできない」と話す。

 仮処分申請について横浜市市民活力推進局区連絡調整課の担当者は「内容が分からない」と話した。こうしたケースの救済策として給付金を受け取った一般市民から寄付を募り、DV被害者へ再分配する方法を検討しているという。また川崎市経済労働局企画課の担当者は「DV被害者への対応は課題とは認識しているが、現段階では国の方針に従って世帯主に給付するしかない」と話した。

 横浜弁護士会は3月、女性らのようなDV被害者や離婚問題で別居中の人について「本人が給付金を受け取れない恐れがある」として、神奈川県や県内市町村に本人への直接支給を求める提言書を出した。しかし国の要綱と異なる対応に難色を示す市町村が多かったという。【杉埜水脈、木村健二】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年04月20日 22:44

ここにも少子化の一因が、、、ここは融通を効かせるべきところ。。。

■東京・世田谷区の住民票訴訟:事実婚夫婦、敗訴確定 出生届不受理の子、住民票認めず

 ◇最高裁判決

 出生届を受理されなかった女児と事実婚の両親が、東京都世田谷区に住民票の作成などを求めた訴訟の上告審で、最高裁第2小法廷(今井功裁判長)は17日、原告側の訴えを退ける判決を言い渡した。両親側の敗訴が確定した。

 小法廷は、出生届が受理されない子について「出生届を出さないことに合理的な理由があったり、子に見過ごせない不利益が生じるなど特段の事情があれば、市区町村長は住民票作成を義務づけられることがある」との初判断を示した。今回のケースは該当しないとされたが、無戸籍の子に一定の配慮を示した形だ。

 原告は介護福祉士、菅原和之さん(44)夫妻と次女(4)。夫妻は次女を「嫡出でない子」として届け出ることを拒んだため、区に出生届を不受理とされ、住民票作成も拒まれた。

 小法廷は「出生届を提出しないのは親の信条に基づくもので、合理的理由はなく、選挙人名簿に登録されないなどの不利益は現実化していない」と指摘し、区が住民票を作成しないのは違法でないと結論づけた。一方、戸籍の有無にかかわらず、自治体内に出生した子すべての住民票作成が制度の基本、との考えも示し、今回のケースについて「住民票を作成しても法の趣旨には反しない」と述べた。

 菅原さんは判決後に記者会見し「思いをくみ取ってもらえず残念。今後も区に住民票作成を求めていく」と話した。【北村和巳】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年04月20日 22:39

機械に完全はない、、、人にも完全はない、、、完全はどこにもない。。。

■小学4年でも3回に1回は成人 タバコ「顔認証」の落とし穴

タスポはカードなのが面倒、顔認証なら手ぶらで買える。そんなアイデアで広まってきたタバコの「顔認証方式」自販機。が、その性格上、未成年を排除しようとすると、買えない成年が増えるジレンマもある。タバコ自販機が便利になるには、もう少し時間がかかりそうなのだ。

最新のソフトでなかったと説明

顔のしわや骨格などから成人を識別できる「顔認証方式」タバコ自販機。が、なんと小学4年生の男児(10)が、この自販機で成人と識別され、タバコを買っていたことが2009年4月17日、京都府警の調べで分かった。

「今回タバコを買った男の子は、特に老け顔であったわけではありません。機械で年齢を識別するのは難しいのかもしれませんが、こういうことがあっては、警察としては困りますね」

府警幹部は、こう漏らす。この男児に協力してもらって、本当に買えるのか実験したところ、3回に1回は成人と識別された。実験は、自転車のフレームに乗り、高い位置にあるカメラに顔を近づけてもらって行った。府警によると、小学生では初めてだが、中学生では5件こうしたケースがあったという。

この顔認証方式を開発したのは、自販機メーカーのフジタカ(京都府)。当初は、成人識別率が9割ほどだったが、しかめっ面など未成年を成人と誤解させる行為の防止など3つの条件がクリアされたとして、財務省から2008年7月4日に認定されている。

しかし、男児のケースでは、成人と誤解させる行為をしなくても、そう識別されてしまった。これについて、フジタカの広報担当者は、男児がタバコを買った自販機は、最新のソフトでなかったと説明する。

この顔認証自販機では、認定後も、未成年がしかめっ面や大人の顔写真でも買えたとの指摘が相次ぎ、財務省が改善を指導。そして、同社では順次、最新のソフトに更新しており、男児が買ったのは更新前の自販機というわけだ。

フジタカでは、この自販機を4月11日に更新したとしている。全国で同社の顔認証方式が5200台あり、うち1250台で更新作業が終わったという。

自販機メーカー「今後、両立が課題になる」

ところが、未成年を排除しようと顔認証を厳しくすると、買えない成人も増えてくるようなのだ。ネット上では、そんな報告が次々寄せられている。

2ちゃんねるを見ると、「俺、不惑過ぎたけど買えないぞwww」「近所の60過ぎのオバチャン 『私、買えなかったのよ』 って喜んでたよ」といったケースの書き込みまである。

20歳前後で年齢の識別が難しいときは、運転免許証でタバコを買うことができる。それが、もっと年齢が上の人でも免許証で買うしかない可能性が出てくるわけだ。

顔認証方式を販売するフジタカによると、財務省に認定された2008年7月前後には、生産が追いつかないほど注文が相次いだ。カード方式のタスポと違って、手ぶらで買えるため利用が多いと期待されたらしい。しかし、その後は、そんな騒ぎも収まり、安定した売り上げになっているという。

顔認証を厳しくしたことも関係があるのだろうか。この方式は、全国で50~60万台あるタバコ自販機のまだ1%ほどに留まっている。

これに対し、フジタカの広報担当者は、「自販機では、未成年対策を最優先にしています。買えない成人が増えるというご指摘については、今後、両立が課題になると考えています」と話している。

タスポなどの不人気で、コンビニでタバコを買う人が増えている。自販機がもう少し使いやすくなるのは、まだ先のようだ。

[J-CASTニュース]

Posted by nob : 2009年04月17日 23:24

耐震はるか以前の問題。。。

■MOX燃料工場 11月着工
原燃 耐震安全性にめど

 日本原燃は16日、六ヶ所村に建設を予定しているMOX(ウラン・プルトニウム混合酸化物)燃料工場の着工を今年11月、完工を2015年6月とする工事計画を決め、この計画などを盛り込んだ事業許可申請書の補正書を二階経済産業相に提出した。新潟県中越沖地震の影響で国の安全審査が遅れ、着工のめどがたっていなかったが、耐震安全性の再評価の見通しがたち、工事計画を示した。

完工は15年6月 

原燃は07年2月に、07年10月着工、12年10月完工の工事計画を示した。しかし、07年7月の新潟県中越沖地震に伴う耐震安全性の再評価の影響で、内閣府原子力安全委員会の安全審査が遅れた。このため、07年10月を過ぎても新たな工事計画を示せないでいた。

 こうした中、原燃は、活断層と評価された「横浜断層」の影響などを考慮し、地震動評価も実施。耐震安全性に影響はないと再評価した。

 今月14日には、経済産業相の諮問機関である総合資源エネルギー調査会の関連会合が開かれ、原燃の再評価を「妥当」と判断。これを受け、原燃は新たな工事計画などを決定した。工事計画の変更は、05年4月の事業許可申請以降、今回で2回目。

 着工後、完工までの工期のうち、終盤の9か月半で試運転を実施する予定。また、工事計画の変更や資材の価格高騰などに伴い、MOX燃料工場の工事費は、当初予定の約1300億円より約600億円増えて約1900億円を見込んでいる。

 原燃の出口守一燃料製造部長は、完工時期が当初予定より大幅に遅れることについて、「再処理工場のMOX貯蔵庫に余裕があり、問題はない」としている。

MOX燃料工場 

日本原燃の使用済み核燃料再処理工場で製造されるMOX粉末を、原子力発電所で使用できる燃料にする国内初の商業用施設。年間約100トンのMOX燃料を加工する予定。再処理工場の敷地内に建設され、政府の核燃料サイクル政策の重要な役割を担うことになる。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年04月17日 23:18

経営者は自業自得だけれど、、、今回のケースではスポンサーが見つかってほしいと。。。

■美少年酒造、民事再生申請=裏金問題で経営難加速−熊本

 事故米転売事件で社長らが起訴された米粉加工会社「三笠フーズ」(大阪市、破産手続き中)から裏金を受け取っていた老舗酒造会社「美少年酒造」(熊本県城南町)が17日までに、自主再建を断念、熊本地裁に民事再生法の適用を申請した。負債総額は約19億円。帝国データバンクが同日、明らかにした。申請は16日付。

 美少年酒造は、三笠の関連会社「辰之巳」から原料を仕入れていたが、その後事故米と判明。「鬼ころし」など清酒7種8品目、計約3万本が事故米を原料に製造された可能性があり、問題が明らかになった昨年9月以降、流通分について自己回収する事態に陥った。

 しかし、緒方直明社長が先月、記者会見で「20年以上にわたり、辰之巳から毎年百数十万円から200万円の裏金をもらっていた」と認め、小売業者や消費者らの信頼を急速に失った。美少年酒造は辰之巳に精米加工を依頼していたが、同社は一部を価格の安い米に交換して精米し、美少年酒造に納入。差額を裏金として渡していた。

[時事通信]


■美少年関連返品が出荷上回る 美少年酒造社長が会見

 民事再生法の適用を申請、保全命令を受けた美少年酒造(熊本県城南町)の緒方直明社長は17日、熊本市のホテルで記者会見し「裏金が発覚して以来厳しい経営状況が続き、民事再生以外ないとの結論に至った」と述べた。

 今後1カ月をめどにスポンサーを探して経営を移譲し、社長は辞任する。ほかの役員の進退はスポンサーに一任、従業員の継続雇用も働き掛ける。

 緒方社長や代理人弁護士の説明によると、汚染米問題が表面化した同年9月以降の半年間は風評被害などで売り上げはさらに半減、3月末の裏金問題発覚後は出荷より返品される製品の方が多くなったという。

 裏金問題は、少なくとも20数年間にわたって三笠側に原料米の精米を依頼した際に一部を安価な米に差し替え、差額分を裏金として受け取っていたことが判明している。

[産経新聞]


よかった。。。

■美少年酒造:3社が支援へ

 事故米騒動や裏金問題などによる経営不振で熊本地裁に民事再生法適用を申請した美少年酒造(熊本県城南町)について、国内外で「味千ラーメン」を展開する重光産業(熊本市)など3社のグループが支援する方針を決めたことが分かった。22日に記者会見し、正式に発表する。

 支援には重光産業のほか、福岡県内の2社も加わる。重光産業広報室によると、重光克昭社長が「熊本で100年以上の歴史を持った企業を埋もれさせてはいけない」と支援を決断したという。同社は72年に創業。現在海外に382店舗、国内に105店舗(3月末現在)のラーメンチェーンを展開しており、「海外での販売も検討していきたい」としている。

[毎日新聞/21日追加]

Posted by nob : 2009年04月17日 23:14

聞く耳など持てない時期。。。

■資産1億4500万円超 中国の富豪82万人

 【上海=小坂井文彦】香港とマカオを除く中国で一千万元(約一億四千五百万円)以上の資産を持つ富豪は約八十二万五千人に上ることが十六日、分かった。このうち、一億元以上の大富豪は約五万千人。中国の資産家を調査している英国人会計士フージワーフ氏が発表した。

 資産には預金や有価証券、不動産などのほか、経営する未上場企業の価値も数値化して加えられている。

 一千万元以上の資産家の平均年齢は三十九歳で、人口一万人当たり六人の割合。居住地域別では、北京市が約十四万三千人でトップ。広東省約十三万七千人、上海市約十一万六千人、浙江省約十一万人の順。これら上位四地域で全体の61%を占めた。最低はチベット自治区の三百人。人口一万人当たりでの最低は甘粛省で、〇・二三人だった。

[東京新聞]

Posted by nob : 2009年04月17日 14:23

普段は報道されないだけ、、、という誰しもが抱く疑念は否めない。。。

■今度は川崎でクレーン転倒、道路わき電柱に接触…けが人なし

 16日午後1時50分頃、川崎市宮前区犬蔵のマンション建設現場で、作業中の25トンクレーン車がバランスを失って倒れ、長さ約30メートルのアームの先端が敷地外に飛び出し、道路脇の電柱に接触した。

 けが人や停電、交通への影響はなかった。約6時間後に電柱からアームを離した。

 現場では、東急建設(東京都)などが地上5階建て約300戸のマンションを建設中。同社によると、クレーン車は下請け業者が扱っており、資材をつり上げている最中に倒れた。原因は調査中という。子供を連れて通りかかった近所の主婦(33)は「公園が近く、子供とよく通る場所。何事もなくてよかった」と話した。同社は「近隣の皆様にご迷惑をかけ、深くおわびします」としている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年04月16日 23:20

ついて出る言動に人間性や本音が現れる。。。

■「だまされてるんだよ。バカだから」40歳裁判官が20歳被告に発言-岐阜地裁

 15日に岐阜地裁で開かれた窃盗事件の公判で、男性裁判官(40)が男性被告(20)に対し、「バカ」などと発言していたことが16日、わかった。

 地裁総務課によると、大麻を購入する目的で窃盗したという被告に対し、裁判官は「大麻が体に悪いという認識はあったか」などと質問。これに対し被告が「体に悪いとは思っていない。インターネットによると、タバコや酒よりも害が少ない」などと答えたところ、裁判官は「だまされているんだよ。バカだから」などと発言したという。

 起訴状によると、被告は今年1月30日と31日、岐阜市内の書店で漫画の単行本など計229冊を万引き。31日には万引きを咎めた店員の顔を殴ったとされている。

[IBTimes]

Posted by nob : 2009年04月16日 23:17

時は移ろいて。。。

■「戦後生まれ」4人に3人、「平成」は5人に1人…推計人口

 総務省が16日発表した2008年10月1日現在の推計人口の詳細結果によると、1945年8月15日生まれ以降の「戦後生まれ」の人が、初めて総人口(1億2769万2000人)の4分の3を超えて75・5%(9645万6000人)となった。

 元号別では平成生まれが2298万人となり、総人口の18%に達した。

 元号別の結果で見ると、明治生まれの人口は21万6000人で総人口の0・2%。大正生まれは566万3000人で4・4%、昭和生まれは9883万3000人で77・4%だった。

 一方、都道府県別人口では、東京都が1283万8000人と最多で全人口の10・1%。人口が増加したのは東京、愛知、滋賀、神奈川、千葉、埼玉、沖縄の7都県にとどまり、比較可能な50年以降初めて1けた台になった。大都市圏などへの人口流入傾向を裏付けているほか、沖縄県は出生率が高いことが要因だった。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年04月16日 23:14

とは言えども、これは回避しづらい事故、、、操縦した乗客に拍手。。。

■機長突然死、乗客が操縦=管制官誘導で無事着陸−米南部

 【ロサンゼルス13日時事】米南部フロリダ州フォートマイヤーズ南郊の国際空港で12日、飛行中に突然死したパイロットに代わり、乗客が管制官の指示に従い、小型双発機を無事着陸させるという出来事があった。この乗客は20年前に単発機の免許を取得、操縦経験があったという。

 報道によれば、同州南部の地方空港をたちミシシッピ州に向かっていた5人乗りの小型機が高度3000メートルに差し掛かったところ、パイロットが突然死亡。管制官が同型機に詳しい知人と連絡を取りながら無線で誘導し、約20分で出発地の北約130キロにある最寄りの空港に緊急着陸した。死因は不明で連邦航空局(FAA)などが詳しく調べている。

[時事通信]

Posted by nob : 2009年04月14日 17:22

こうした事故は起こるもの、、、少なくともそういう前提で私は街を歩いています。。。

■くい打ち機横転、6人けが 東京・麹町、国道ふさぐ

 14日午前11時10分ごろ、東京都千代田区麹町の工事現場で、くい打ち機が倒れ、工事現場に面する国道20号(新宿通り)にアームが倒れ込んだ。警視庁麹町署によると、通行中のトラックが下敷きになったほか、歩行者の男女2人も事故に巻き込まれ、計6人がけがをした。このうち歩行者の女性(62)が意識不明となった。

 同署などがけがの程度や身元、事故原因などについて調べている。交通の多い国道20号の下り線を横切る形で倒れ、現場は騒然となった。

 同署によると、下敷きになったトラックには3人が乗車していたが、いずれも救急隊員に救出された。くい打ち機の男性オペレーター(38)は背中に重傷。他のけが人も病院に搬送されたが、歩行者の女性を除き意識はあるという。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2009年04月14日 17:18

真意はともかくも、、、方向性は正しい。。。

■死刑を厳格に抑制、自白強要禁止 中国、初の人権計画

 【北京=平岩勇司】中国政府は十三日、国民の人権保護のため、来年までの二年間に取り組む施策を定めた初めての「国家人権行動計画」を発表した。死刑制度について「厳格に抑制し、慎重に判断する」と強調。捜査段階の自白強要や拷問を禁止し、関与した者を処罰するとしている。

 また、「政府機関を監督する権利」として、郵便や電子メールで苦情を受け付ける国家機関も新設するとしている。

 近年、警察の強引な取り調べや地方政府による違法な農地収用が原因の暴動が多発しており、不法行為に歯止めをかける目的。六月四日に天安門事件二十年を迎える前に、人権保護の姿勢を西側諸国にアピールする狙いもあるようだ。

 一方で計画は「中国は発展途上国であり、まず生存権を保障しなければならない」と強調。就業や福祉面で「新たに千八百万人の就業を確保」「約二千の県に病院建設」と数値目標を明記した一方、知る権利や信仰の自由では「全面的に保障する」など抽象的な表現にとどまっている。

 中国政府は昨年の北京五輪前から「死刑制度を厳格化している」と主張しているが、死刑執行数は一貫して公表していない。

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは「中国の昨年の死刑執行は少なくとも千七百十八人以上で前年より増加した」と指摘。人権問題で国際社会の理解を得るには、中国政府の一層の情報公開が必要な状況だ。

[東京新聞]

Posted by nob : 2009年04月14日 17:16

子供には何の罪もないのだけれど、、、いたしかたない措置。。。

■カルデロンさん両親 午後帰国へ

 不法滞在のため強制退去処分を受けた埼玉県蕨市のフィリピン人カルデロンさん夫婦が十三日、帰国する。日本生まれの長女のり子さん(13)は同日朝、両親の最後の見送りを受けて中学校へ通学。その後早退して、両親とともに成田空港に向かった。

 中学校から午前十一時前に帰宅したのり子さんは正午すぎ、父親のアランさん(36)と母親のサラさん(38)と一緒に自宅を出た。三人とも泣きはらし、のり子さんとサラさんはハンカチを握りしめていた。自宅前でアランさんは同僚と抱き合い、「ありがとう」。アランさんは前夜、のり子さんに「頑張って」と励ましたといい、JR西川口駅に向かう道の途中で「地域の皆さんが応援してくれて感謝しています」と話した。

 前日の十二日昼にはのり子さんと両親はJR蕨駅前で、これまで支援をしてくれた市民に感謝するカード約六百枚を配った。

 パソコンで手作りしたカードには「たくさんのご協力ありがとうございます」などと書かれ、裏面は、のり子さんが中学校の校庭で一人で泣いているイラスト入り。支援者ら数人と駅前に立ったのり子さんは「両親と離れる寂しさを表現したが、蕨や全国の人の支援があったからここまで来られた。心からの感謝を伝えたい」と話し、一人一人に深々とおじぎして手渡した。

 アランさんも「一番つらい時に日本人の皆さんが支えてくれた」と握手して回り、市民から励ましの言葉も掛けられた。

 アランさんとサラさんは他人名義のパスポートで来日、一九九五年にのり子さんを出産した。二〇〇六年に一家の不法滞在が発覚し、強制退去処分を受け、昨年九月に最高裁で処分が確定した。

 三人での特別在留許可を求めていたが、東京入国管理局は今年三月、のり子さんだけに許可を決定。両親の仮放免が四月十四日まで延長されていた。


[東京新聞]

Posted by nob : 2009年04月13日 23:31

愚かしい、、、これだけの予算でどれだけ自国に、そして世界に貢献できることか、、、日本も同じ。。。

■米国:アフガン増派、8兆円 テロ関連、累計で90兆円突破--補正予算

 【ワシントン及川正也】オバマ米政権は9日、イラクとアフガニスタン戦費を中心とする総額834億ドル(約8兆3400億円)の今会計年度(9月まで)補正予算を議会に要求した。夏までに実施する2万1000人のアフガン増派などに伴う措置。これにより01年の同時多発テロ以降のテロ関連予算は9000億ドル(約90兆円)を突破する。

 オバマ大統領は9日、ペロシ下院議長への書簡で「(総額の)95%近く」をイラク安定化に向けた米軍駐留経費とアフガンでの「国際テロ組織アルカイダの打倒」に拠出すると指摘。議会での早期可決を求めた。

 大統領はまた書簡でこれまでのイラク、アフガン戦費について「17回にわたり緊急の財政支出法案を通過させ、総額は8221億ドルに達している」と指摘した。

 大統領は上院議員時代、十分な審議時間を取らないで済む補正予算のやり繰りで戦費を拠出してきたブッシュ前政権の手法を批判していた。

 ギブス大統領報道官は今回の補正予算は今夏までに緊急に必要な分と指摘。大統領は書簡で「戦費の補正措置は、これで最後になる」と語った。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年04月12日 12:37

繰り返す個人情報漏洩、、、人が使う限りなくならない。。。

■ソニー生命が一部顧客情報の入ったパソコンを紛失

ソニー生命保険株式会社は、2009年4月10日、顧客情報が保存されたパソコン1台が、本社内で紛失したことを明らかにした。

紛失したパソコンに保存されていた顧客情報は、「証券番号」「生年月日」「契約日」などで、顧客を特定するような「氏名」「住所」「電話番号」「口座情報」といった情報は含まれていないとされる。

同社では、4月3日から4日にかけて社内でのフロア移転作業を実施。7日に当該パソコンの紛失が判明し、4月9日には所轄警察署に届出を行っている。

紛失発覚直後からフロア内などの捜索を行っているが、いまだ発見されていない。また、現在(10日18時)までに情報の不正使用などの事実は確認されていないとのこと。

紛失したパソコンには情報の暗号化や IC カードによる本人認証など複合的なセキュリティ対策を講じているため第3者による情報の閲覧は極めて困難であるとされる。また、紛失発覚直後には、当該パソコンから同社ネットワークへアクセスできないよう措置がとられているという。

同社では、管理体制の一層の強化および社員教育の徹底などにより再発防止を図る、としている。

[Japan Internet .com]


■南信の高校長が生徒らのデータ紛失 電車内にPC忘れる

 県教育委員会は10日、南信地区にある高校の50代の男性校長が、出勤途中のJR車内で前任校の生徒や職員の個人情報が入ったノートパソコンを紛失した、と発表した。

 県教委によると、情報は校長が3月末まで勤務した高校の生徒245人の検定取得状況や、職員54人の氏名や住所など。同校の教頭だった3年前からのデータで、消去していなかった。

 パソコンは私物だが公務に使用しており、3月末に自宅に持ち帰った。異動先の高校に持参する途中の6日午前7時ごろ、かばんごと車内の網棚に置き忘れた。JRと県警に届け出たが見つかっていない。操作にはパスワードが必要という。

 校長は9日付で当時の生徒に謝罪の手紙を送付し、10日には前任校に出向いて謝罪。県教委の長沢一男教育次長は会見で「市町村教委を含め、情報の適切な管理を徹底する」と陳謝した。
(妹尾聡太)

[中日新聞]

Posted by nob : 2009年04月12日 12:30

そのうちは、、、

そのうちいつかやろうと思っていることは、、、

永遠に実現しない。。。


本当にやりたい

実現させたいと思うことがあるならば

どんな形にせよ

どんなに小さくとも

まずは最初の一歩を踏み出すこと

そしてカタツムリのように少しずつであっても

あきらめずに歩み続けること。。。

Posted by nob : 2009年04月10日 23:58

「軍事力で政府は倒せても、民を治めることはできない」、、、そのとおり、、、そんな日本が今こそすべきことは。。。

■アフガン増派 小沢氏「反対」 マケイン氏と会談

 民主党の小沢一郎代表は十日午前、昨年の米大統領選で共和党候補だったマケイン氏ら米上院軍事委員会のメンバー三人と党本部で会談し、オバマ政権が進めるアフガニスタンへの米軍増派について「賛成できない。軍事力で政府は倒せても、民を治めることはできない」と反対の意向を表明した。

 衆院で審議中の在沖縄米海兵隊グアム移転協定への対応では「スムーズに対応しなければならないが、中身で普天間飛行場移設の問題がある。地元の反対が大きい中で党として懸念を感じている」と述べ、採決に向けて慎重姿勢を示した。

 共和党のグラム氏が、民主党に政権交代した場合の日米関係に懸念を示したのに対し「政権を取れば今よりはるかに良いパートナーになる。自由貿易協定(FTA)にも大賛成だ」と理解を求めた。

 北朝鮮のミサイル発射への対応でマケイン氏が「中国は強い制裁を取る気がしない」との見通しを示したのに対し、小沢氏は「中国と今まで以上の信頼関係を結んでいかなければ、この問題は解決しない」と指摘した。

[北海道新聞]

Posted by nob : 2009年04月10日 23:52

スゴいなあ。。。

■橋下知事の80代女性ファン、リュック詰め1億円を寄付

 大阪府の橋下徹知事のファンという大阪市内の80歳代の女性が3月、「福祉のために使って」と、府に現金1億円を寄付していたことがわかった。

 府は税控除が受けられる「ふるさと納税」として受理。財源不足のため、ふるさと納税を呼びかけてきた橋下知事は「最初は信じられなかった。ありがたい限り」と大喜びだ。

 府によると、3月17日午前9時頃、府地域福祉課に、この女性から「橋下知事のファン。1億円を寄付するので、障害者らの福祉のために使って」と電話があった。約2時間後、女性は家族と一緒にリュックサック二つに詰めた現金を府庁に持参。庁舎内の銀行支店で札束を数えたところ、きっちり1億円あったという。

 橋下知事は、女性と家族を知事室に迎え入れ、一緒に記念撮影。女性は「ひと目、知事を見られればいいと思っていた。一緒に写真まで撮れてよかった」と喜んだという。女性は氏名などの公表を望まず、府は後日、感謝状を贈った。

 府は、この寄付を市民のボランティア活動の助成などに充てる府福祉基金に繰り入れる。橋下知事は10日、府庁で報道陣に対し、「福祉のためにしっかりと責任を持って大切に使わせてもらいたい」と話した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年04月10日 23:50

まさに北朝鮮の思うつぼ。。。

■日本、近く妥協決断か=米が中国歩み寄り−安保理の対北交渉

 【ニューヨーク9日時事】北朝鮮の弾道ミサイル発射をめぐる国連安保理交渉で、米国が中国に歩み寄る形で議長声明の素案を提示したことで、新決議を強く主張する国は日本だけとなった。だが、政府内には以前から「議長声明受け入れやむなし」の悲観論も存在しており、日本にとって今回の動きは揚げた旗を降ろす契機となり得る。

 河村建夫官房長官は8日(日本時間)の記者会見で、「議長声明であれ何であれ、対北制裁決議が生かされるならば、日本としても国際的に一致した形で出せるものを求めていく」と声明容認とも取れる発言を行った。高須幸雄大使らが国連で新決議採択を目指し懸命の交渉に当たっていたさなかだけに、政府は火消しに躍起となった。

 しかし、決議が高いハードルであることは、北朝鮮がミサイル発射に先立ち、国際宇宙条約に加盟するなど「人工衛星打ち上げ」の体裁を整えた時点から指摘されていた。

 日本は発射について、ミサイル関連活動の停止を北朝鮮に義務付けた既存の対北制裁決議に違反しており、非難すべきだと主張。これに対し中国は、平和的宇宙利用は決議違反に当たらず、懸念表明で十分として対立。日本が安保理で、米国の十分な支援を受けずに中国と対決すれば、拒否権を持つ中国が有利に交渉を進めるのは明白だ。

 その米国は素案提示により、今回の交渉に関して日本と距離を置く姿勢を明らかにした。今後は日本政府内で、米国に同調する形で矛を収めるべきだとの議論が浮上しても不思議ではない。(了)

[時事通信]


■米が議長声明案提示 北ミサイル 常任理と日本協議中国も大筋で同意

 【ニューヨーク=加藤美喜】北朝鮮のミサイル発射問題で、国連安全保障理事会の常任理事国五カ国と日本は九日夜(日本時間十日午前)、国連本部で大使級協議を再開した。複数の安保理筋によると、米国が格下の議長声明案を提示し、中国も大筋で同意したもようだ。日本はあらためて新たな対北決議の必要性を強調したが、これまで共同歩調を取ってきた米国が議長声明容認の姿勢に転じたことで、流れは大きく変化。日本は六カ国の中で孤立した形となり、苦境に立たされた。

 九日夜の協議は約三十分で終了。米国のライス国連大使は「実りのある協議だった」と短く述べ、他の常任理事国の大使は無言で会場を後にした。最後に出てきた高須幸雄国連大使は「発射は明確な決議違反であり、安保理として断固たる強い反応が必要。決議が最適と考える」との日本の立場を強調。しかし、合意には至らず、「何の実りがあったのか」と報道陣に問われると「その質問は受け入れられない」と声を荒らげる場面もあった。

 一方、同日、ニューヨークに到着した伊藤信太郎外務副大臣は、ロシア、米国、中国の国連大使らと相次いで個別会談。今回の発射は、弾道ミサイル関連活動停止を規定した二〇〇六年の安保理決議一七一八に違反しており、「決議違反を看過すれば安保理決議の重要性や正当性、効果に疑問符が付く」と主張。新決議が必要との日本の立場を訴えた。

 ロシア、中国は日本の立場に一定の理解を示したものの、決議に同意するとの回答は得られなかったという。

 安保理筋によると、米国は「一七一八違反」の認定は堅持する方針という。日本は今後、議長声明案を受け入れるかどうかの選択を迫られる。六カ国は早ければ十一日にも協議を再開する予定。

[東京新聞]

Posted by nob : 2009年04月10日 23:47

なるほど。。。

■ミサイル:米中ロに事前通報、韓国には連絡なし

 北朝鮮が5日の長距離ミサイル発射に先立ち、米国、中国、ロシアに発射事実を事前通報していたことが分かった。韓国の国家情報院は6日、国会情報委員会の委員らと非公開懇談会を開き、事前通報の事実を報告した。

 出席委員によると、北朝鮮はロケット発射当日、米中ロに「大体何時以降に発射する」と通知していたとみられるという。これは北朝鮮が国際海事機関(IMO)などに予告した発射時期(4月4-8日)よりはるかに具体的な時間を示したものだったという。しかし、同委員は「韓国は北朝鮮から発射時期の通報を受けておらず、米国を通じて伝え聞いたとみられる」と語った。

 安全保障当局の関係者は「北朝鮮が米国にロケット発射時期を事前通報したのは前例がないことだ。今回の発射目的が米国との直接交渉で政治的、経済的代価を得ることにあることを隠さなかった格好だ」と指摘した。国策シンクタンクの研究員は「隠し立てするものはないということを示し、ロケット打ち上げがミサイルではなく、平和的な衛星だという点を強調する意図があるのではないか」と話した。

安勇炫(アン・ヨンヒョン)記者

[朝鮮日報]


■ミサイル:北朝鮮の次の手は?
98年の状況と徹底比較

 今回の北朝鮮による長距離ミサイルに転用可能なロケット(北朝鮮は人工衛星と主張)発射事態は、11年前の1998年8月、北朝鮮がテポドン1号を発射したときの状況と表面的には似た点が多い。このため、北朝鮮は今後の事態解決手続きでも、「ペリー・プロセス」に代表される当時の解決法、すなわちミサイルを媒介としての米国との「ビッグディール」を望んでいるようだ。しかし、政治的、軍事的環境は当時とは異なるため、米国が北朝鮮の思い通りに動くことはないとの見方も多い。

◆北朝鮮、「第2のペリー・プロセス」はあり得るか

 北朝鮮の状況を98年と比較すると、内部の結束が必要だという点が似ている。98年には数十万人から数百万人が餓死した、いわゆる「苦難の行軍」が末期を迎えた時期だった。今年は慢性的な経済難、食糧難に加え、金正日(キム・ジョンイル)総書記の健康異常も重なっている。統一研究院の鄭永泰(チョン・ヨンテ)博士は「98年には金正日政権の公式発足に向け、今年は後継体制を固めるために内部の結束が必要となっている」と指摘した。

 ロケットの発射が失敗に終わった点も共通している。今回のロケットはテポドン1号の約2倍飛んだが、大陸間弾道ミサイル(ICBM)並みの能力を証明することには失敗した。しかし、98年当時のテポドン1号の技術は米国の予想を超えており、ショックを受けた米国は北朝鮮との直接交渉を急いだ。結果的に、米国を交渉テーブルに引き出す効果を上げたことになる。米国が今回も北朝鮮との対話を模索せざるを得なくなったとの観測が出ているのも、こうした理由からだ。北朝鮮が06年に核実験を行っている点が、米国を交渉テーブルに引き出す要因として作用するとの見方もある。

 南柱洪(ナム・ジュホン)京畿大教授(政治学)は「北朝鮮は第1次ミサイル危機の際の『ペリー・プロセス』を再現させることを夢見ている」と指摘した。米クリントン政権のペリー北朝鮮政策調整官は当時、99年5月の訪朝に続き、北朝鮮のミサイル発射中止と米国の対北朝鮮経済制裁解除、長期的には米朝関係の正常化までを視野に入れた「ペリー・プロセス」を示した。その後、00年のオルブライト元国務長官の訪朝を経て、北朝鮮はミサイルの発射猶予を宣言し、米国はその代価として、毎年10億ドル以上の支援を行う「ビッグディール」が妥結直前まで行った。結局米国の政権交代で取引は白紙化されたが、北朝鮮にとっては依然として最善のシナリオだと言える。

任敏赫(イム・ミンヒョク)記者

[朝鮮日報]

Posted by nob : 2009年04月07日 23:18

第三国の視点。。。

■【中国のブログ】中国から見た北朝鮮「衛星発射におびえる日本」

  中国と北朝鮮は物理的な距離だけでなく、政治的にも非常に近い国である。先日、北朝鮮が「人工衛星打ち上げ」の名目で弾道ミサイルを発射したが、中国国内ではあくまで衛星を発射したとする見方が多いようである。このブログは北朝鮮による「衛星」の発射に対し、なぜ日本がこれほどまでに「おびえている」のかを中国のブロガーが考察するものである。以下はそのブログより。
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  北朝鮮がついに衛星の発射を敢行した。しかし、具体的に何を発射したのかは未だに分からない。北朝鮮は衛星と言い張り、日本は弾道ミサイルだと言い張っているからだ。

  一体何が発射されたのか分からなかったからであろうか、日本も米国も迎撃することは無かった。なぜ日本は北朝鮮の衛星発射にこれほどまでにおびえるのだろうか。

  北朝鮮は日本全土を射程距離に入れる弾道ミサイルを保有しているが、日本での北朝鮮による衛星発射問題に対する世論は米国の意思に基づくものである。なぜなら北朝鮮は米国をも射程距離に入れる弾道ミサイルも保有しているからである。

  「衛星が迎撃された場合、宣戦布告したものと捉える」としていた北朝鮮だったが、日米が本当に迎撃していた場合、戦争が起こる可能性があった。仮に日本が迎撃した場合、迎撃後にそれがミサイルであったことを証明することは出来ない。

  逆に、北朝鮮は発射に際して十分な準備を行っていたはずで、後から発射したのは衛星であった証拠を突きつけられた場合のことを考慮し、日本は迎撃を行わなかったのではないだろうか。北朝鮮のミサイルに対して、なぜ日本は韓国よりおびえるのだろうか?もしも朝鮮半島で戦争が勃発した場合、北朝鮮は必ず日本を攻撃するからである。
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(出典:巴蜀〓〓潘衍江博客 意訳編集担当:畠山栄)

[サーチナ]

Posted by nob : 2009年04月07日 23:15

どちらでも、、、そういう問題ではない。。。

■米軍「ミサイル発射は失敗」、北朝鮮は「成功」報道

  5日付中国新聞社電によると、北朝鮮の中央通信社は5日、試験通信衛星「光明星(クァンミョンソン)2号」が同日午前11時20分、発射に成功したと伝えた。しかし米軍関係者は、発射されたのは「ミサイル」で、太平洋に落下したと伝え、北朝鮮の「成功」の発表を否定した。オバマ米大統領は「北朝鮮のミサイル発射は、国連安保理決議の第1718に違反する」と述べるなど、北朝鮮の核問題解決に全力で取り組む姿勢を示した。

  「ミサイル」は発射後、日本の東北地方上空を通過。自衛隊による迎撃、破壊措置は行われず、領域内での被害、落下物は確認されていない。

  米コロラド州の北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)と北方司令部はこのほど、「北朝鮮が発射したのは(衛星ではなく)長距離弾道ミサイル『テポドン2 号』の改良版と見られる。『ミサイル』追尾の結果、3段式ロケットのうち1段目は日本海の秋田県沖に落下し、残りは太平洋に落下した」と発表、北朝鮮の「成功」の発表を否定した。

  一方、チェコの首都プラハを訪問中のオバマ米大統領は同日、「北朝鮮のミサイル発射は、国連安保理決議の第1718に違反する」と述べ、北朝鮮に踏み込んだ行動を取らないよう呼びかけるとともに、米軍は6カ国協議での北朝鮮の核問題解決に向け、全力を尽くすとの姿勢を示した。(編集担当:金田知子)

[サーチナ]

Posted by nob : 2009年04月07日 23:10

言行不一致、、、本気で実現しようとするならば、道は遠くとも、小さくともまずは最初の一歩を踏み出すこと。。。

■ 【要旨】オバマ米大統領「核なき世界」演説(チェコ・プラハ)

 ◆オバマ米大統領演説要旨

 【プラハ5日共同】オバマ米大統領のプラハでの演説要旨は次の通り。

 一、米国は核兵器のない世界に向けた具体的な措置を取る。ゴールにはすぐにはたどり着けない。おそらくわたしが生きている間ではない。しかし「イエス・ウィー・キャン(わたしたちはできる)」と主張しないといけない。

 一、冷戦思考に終止符を打つため、われわれは国家安全保障戦略における核兵器への依存度を下げ、他国にも同調を促す。

 一、何千もの核兵器は最も危険な冷戦の遺物だ。

 一、米国は核兵器を使用した唯一の核保有国として行動する道義的責任がある。

 一、米国、ロシアの戦略核をさらに削減する新条約を今年末までにまとめる。

 一、積極的に包括的核実験禁止条約(CTBT)批准に向けまい進する。核兵器原料の生産を禁止する「兵器用核分裂物質生産禁止(カットオフ)条約」の交渉開始を目指す。

 一、核拡散防止条約(NPT)体制強化のため、(国際原子力機関=IAEA=に)より多くの資源と権限が必要だ。

 一、ルールを破る国は即時に現実的な報いを受ける必要がある。「核燃料バンク」を支持する。

 一、北朝鮮が長距離弾道ミサイルに利用可能なロケットを発射し、再びルールを破った。違反は罰せられないといけない。国際連携による強い対応が必要だ。

 一、米国はイランに関与していく。厳格な査察があれば、イランの核の平和利用を支持する。

 一、チェコやポーランドはミサイル防衛(MD)に協力している。イランによる核やミサイルの脅威が存在する限り、計画を進める。

 一、テロリストが絶対に核兵器を入手しないようにしなければならない。これが最大の脅威だ。4年以内に核物質の安全性を確保する新たな国際的取り組みを提案する。

 一、米国は1年以内に「世界核安全サミット」を主催する。

[47NEWS]

Posted by nob : 2009年04月06日 23:38

すべてが北朝鮮の思うつぼ。。。

■北朝鮮がミサイル発射=「衛星」と発表、東北上空を通過−日本に被害なし

 北朝鮮は5日午前11時半ごろ、北東部の舞水端里の基地から長距離弾道ミサイルとみられる飛翔(ひしょう)体を発射した。防衛省や官邸対策室などによると、東北地方上空を通って太平洋上に抜けて着水し、日本国内への落下物や船舶への被害などは確認されていない。ミサイル防衛(MD)システムによる初めての迎撃措置は取らなかった。政府は「重大な挑発行為」と北朝鮮を強く非難。米韓両国などと連携して国連安全保障理事会での厳しい対応を求め、わが国独自の制裁措置の強化も検討する。一方、北朝鮮は「人工衛星の打ち上げに成功した」と発表した。

 発射を受け、政府は午前11時32分に「北朝鮮から飛翔体が発射されたもようだ」と発表し、伊藤哲朗内閣危機管理監をトップとする対策室を首相官邸に設置した。発射情報は、専用回線Em−Net(エムネット)で各自治体や報道機関に一斉に通知された。

 その後の発表によれば、切り離された1段目のロケットは同11時37分に秋田県の西約280キロの日本海に落下したと推定され、イージス艦が本体の航跡を日本の東2100キロの太平洋上まで追尾した。その後、米軍は本体は軌道に乗らずに落ちたと日本側に伝達。政府高官は5日夜「軌道に乗らず失敗したとの連絡を受けた」と明らかにした。

 北朝鮮は、ロケットは3段式と発表しており、政府は、2段目が切り離されたかどうかについて確認を進めている。また、発射したのは2006年7月に失敗した「テポドン2号」に「手を加えたもの」(官邸筋)とみている。 

 麻生太郎首相は首相官邸で記者団に「極めて挑発的な行為で、日本としては断じて看過できない」と強調。河村建夫官房長官は記者会見で、拉致、核、ミサイルの包括的な解決に向け、北朝鮮に対し「具体的な行動を取るよう強く求める」と述べた。

 首相はこれに先立ち、関係閣僚との情報集約会議や安全保障会議を順次開催し、今後の対応を協議。今回の発射がミサイル関連の活動停止を求めた国連安保理決議や、ミサイル発射の凍結を確認した「日朝平壌宣言」に違反するとして、国際社会の動きを見ながら、独自制裁の強化に向け結論を急ぐことを決めた。また、北京の大使館ルートを通じ、強く抗議した。

 北朝鮮は先月、4月4−8日の午前11時から午後4時までの間に、「衛星」を打ち上げると国際機関に通知。政府は、日本の領土・領海に落下する場合は迎撃する方針に基づき、海上配備型迎撃ミサイル(SM3)搭載のイージス艦を日本海に、地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)の発射機を岩手、秋田両県や首都圏にそれぞれ展開し、警戒していた。(了)
舞水端里(ムスダンリ)

[時事通信]


■北朝鮮のロケットは衛星搭載、軌道に乗ったかは不明=韓国政府当局者

 [ソウル 5日 ロイター] 韓国聯合ニュースは5日、政府当局者の話として、北朝鮮が同日発射したロケットは人工衛星を搭載していたが、実際に大気圏外に出たかどうかは不明だと報じた。

 聯合ニュースによると、同当局者は「ロケットの航跡の座標から判断して、われわれはミサイルではなく衛星打ち上げ体と理解している」と述べた上で、「北朝鮮が発射したのは人工衛星と確認された」と付け加えた。

[ロイター]


■【北ミサイル発射】2段目ロケットはどこへ?割り出しには時間

 北朝鮮が発射した長距離弾道ミサイルについて、政府は2段目のロケットが通告地点より手前の太平洋上に落下するとの予測を出したが、落下を裏付ける明確な航跡は確認できていない。2段目の落下位置はミサイルの飛距離をはかる重要な要素で、防衛省でレーダー情報を詳細に解析するなど、分析を進めている。

 防衛省は、米早期警戒衛星の情報や地上とイージス艦のレーダーを駆使しミサイルの飛行ルートを予測。発射直後には、1段目が秋田県西方約280キロの日本海上に、8分後には2段目が日本の東約1270キロの太平洋上に落下するとの予測を公表した。

 1段目は各種レーダー情報を総合して映し出されるディスプレー上で予測地点への落下を確認できたが、2段目は「画像だけでは物体の落下をはっきり確認できなかった」(防衛省筋)という。北朝鮮は事前にロケットが落下する危険区域を日本の東側2150キロから先と通告しており、防衛省の事前予測通りだと2段目は約900キロ手前で落下したことになる。

 防衛省は2段目は「切り離されたかどうかも含めて、現時点では断定できない」としているが、河村建夫官房長官は5日の記者会見で「2段目は日本の東約1270キロの太平洋上に落下したと推測される」と明言。「北朝鮮側の(設定した)危険地域よりはかなり手前になった」と述べた。

 各種レーダーや衛星情報を詳細に解析すれば解明は可能とみられるが、正確な割り出しには時間を要しそうだ。

[産経新聞]


■「衛星」の電波受信できず 鳩山総務相

 鳩山邦夫総務相は5日午後、北朝鮮が「人工衛星」として長距離弾道ミサイルを発射したことについて、日本政府として衛星からの電波を受信していないことを明らかにした。神奈川県にある総務省の三浦電波監視センターで「いろいろやっているが、今のところ(衛星からの電波を)受信した形跡はない」と述べた。安全保障会議後に、首相官邸で記者団に語った。

 同時に「安定した軌道を回るのは1日くらいかかることが多い。今のところ電波が送られてきていないことで衛星でないと断言はできない」と、現段階では衛星との主張を完全に否定することはできないとした。

 総務省は、1998年のテポドン1号発射に関し北朝鮮が人工衛星打ち上げと主張した際に衛星が発信したと説明した周波数を中心に受信を試みた。

[47NEWS]


■防衛省、秋田県沖で海面変色を発見 「燃料の可能性」

 防衛省は5日、北朝鮮の「飛翔(ひしょう)体」発射に関し、秋田県沖を捜索中のP3C哨戒機が、第1段目の落下推定海域で海面の変色を発見したと発表した。発見位置は北緯40度35分、東経135度58分で、秋田沖約330キロ。北朝鮮が危険区域として国際海事機関(IMO)に届け出た落下予想海域内。幅50メートル、長さ3キロにわたって海面が薄く変色していた。同省は「変色は燃料の可能性がある」としている。

 P3Cは5日午後零時15分ごろと同3時ごろの2回、同地点で変色を確認した。浮遊物などは見つかっていない。現場海域の水深は約3000メートルとしている。海上保安庁などと協力し、今後も捜索を続ける。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2009年04月05日 23:27

トホホ。。。

■秋田県、「ミサイル発射」と誤報 直後に訂正

 北朝鮮が「人工衛星」を搭載していると主張している長距離弾道ミサイルを巡り、4日午前11時過ぎ、秋田県がいったん、「10時48分にミサイルが発射された」との情報を発表、直後に誤報だったと訂正した。同県は危機管理対策本部に詰めていた陸上自衛隊の担当者から県に発射情報が伝えられたと説明したが、防衛省は「防衛省の職員のミスとは聞いていない」としている。

 県は当初、政府と自治体を専用回線で結ぶ「Em—Net(エムネット)」ではなく「防衛省中央司令本部から未確認情報として届いた」と説明したが、その後、11時6分ごろに別の担当者が「誤報」と否定。「情報は確認されていない。防衛省はまだ現時点では発射されていないとしている」と説明した。

 県によると、本部に詰めている陸上自衛隊の連絡員に発射情報が入り、それを連絡員が口頭で県側に伝えたという。県は全市町村に対し、10時54分に発射情報をメールで一斉に伝えたが、11時9分に取り消すメールを改めて送信した。

[日本経済新聞]


■「本当にミサイル落とせるのか」=誤情報に怒り、混乱−秋田、岩手の市民ら

 「そりゃないわ」「しっかりして」。発射情報は誤探知だったという政府の誤報に、神経をとがらせていた秋田、岩手両県の市民は絶句した。

 秋田・男鹿半島の船川港。港から約32キロ離れた海域でカニ漁船を操業させている水産会社「男鹿水産」の菅原一社長(50)は、テレビの速報で発射情報が流れた瞬間、「えっ」と声を上げ、音量を上げて画面に見入った。

 しかし、直後に誤報と判明。「何なんだよ。こんなんで万が一の時、ミサイルを撃ち落とせるのかよ」と声を荒げ、「漁船のことが心配なんだよ」と真剣なまなざしで再びニュースに見入った。

 盛岡市の清掃業多田たけ子さん(48)は「怖いことだから、ちゃんと正確な情報がほしい」。同市の無職男性(64)は「めったにない事態だからやむを得ないが、緊張感が足りない」と厳しい口調で話した。

 秋田県からの誤情報が防災無線で流れた八峰町。その後の政府の誤報もあり、町内の施設は混乱した。

 町立保育園「観海子ども園」では防災無線が流れた時は給食の時間中。園児らに食事を急がせ、慌てて帰り支度をさせた。すぐに誤報と判明したが、約1時間後に再び発射情報。丸山久美子園長は「情報が流れるたびに緊張する。とにかく早く終わって」と戸惑った様子で話した。 (了)
菅原一(すがわら・はじめ)、佐々木誠(ささき・まこと)、丸山久美子(まるやま・くみこ)

[時事通信]


■北“ミサイル”打ち上げ行わず、理由は?

 北朝鮮は4日午前、国営メディアを通じて「人工衛星はまもなく打ち上げることになるだろう」と発表したが、4日の打ち上げは行われなかった。北朝鮮はなぜ、4日に打ち上げなかったのか、韓国・ソウル支局・大滝公成記者が解説。

 4日に打ち上げなかった理由ははっきりとわかっていない。韓国政府内では、天気さえよければ4日に発射することはほぼ確実とみられており、イギリスを訪問していた李明博大統領も予告時間に間に合うように帰国して、安保関係閣僚会議を開いて事態を見守っていた。

 考えられる第1の理由は「天候や技術的要因」。北朝鮮の国営ラジオは4日正午のニュースで、舞水端里に近い日本海側北部の海上は「8メートルから12メートルの風があり、船の航行には注意が必要だ」と伝えた。ただ、この程度の風なら「打ち上げには影響ない」と指摘する専門家が多く、直接的な原因なのかは不透明。

 第2は「外交的な戦術」との見方。世界が注目する中で「まもなく打ち上げる」と予告し、沈黙することでじらす意図がある可能性を排除することはできない。

 ただ、「平和的な人工衛星だ」と主張し、国内にも打ち上げ予告している以上、よほど納得できる理由なしに中止をすれば、北朝鮮自身がメンツを失うことになる。

[NEWS24]

Posted by nob : 2009年04月04日 22:42

忘れ去っていました。。。

■フジモリ元ペルー大統領:虐殺事件、改めて無罪主張 今月中旬までに判決

 【メキシコ市・庭田学】ペルー最高裁の特別刑事法廷で1日、市民虐殺事件にかかわったとして殺人などの罪に問われている元大統領のフジモリ被告(70)が、自らを弁護する最終陳述を行った。元大統領は改めて無罪を主張し、90~00年の大統領としての実績を強調した。裁判は3日にフジモリ元大統領が再び陳述を行ったうえで結審し、今月中旬までに判決が出る見通しだ。

 フジモリ元大統領は「私を有罪にするいかなる証言も証拠もない。私は無罪だ」と述べた。

 そのうえで、極左ゲリラ掃討などでペルーに平和をもたらしたことや、貧しい人々のための政策実施など、大統領時代の実績をアピールした。

 フジモリ元大統領は、軍の秘密部隊による91年の住民15人殺害と、同じ部隊による92年の大学生ら10人の誘拐・殺害にかかわった罪に問われ、禁固30年が求刑されている。元大統領は1日の陳述で「犠牲者には心が痛む」としたものの、事件への関与を否定した。

 00年に失脚したフジモリ元大統領は、日本に5年間滞在後、05年にペルーの隣国チリに渡航。同国で拘束され、07年9月にペルーに身柄を引き渡された。

[毎日新聞]


■フジモリ元ペルー大統領:実刑判決 人権団体は歓迎 支持者ら反発「不当判決」

 【リマ庭田学】ペルーのフジモリ元大統領(70)が7日、在任中の市民虐殺事件で断罪された。民主的に選挙で選ばれた元国家元首が、「人道に対する罪」で実刑になることは世界初とされる。人権団体は、最高権力者の重大な人権侵害を認定した今回の判決を歓迎し、世界的な「判例」として認知されることに期待した。一方で元大統領支持者らは「不当判決」と反発している。

 虐殺被害者遺族らの訴えを支えてきたペルーの人権団体のグロリア・カノ弁護士は「歴史的な判決。フジモリ被告を断罪するだけでなく、犠牲者がテロリストではなく無実であることも証明された」と喜んだ。

 92年に学生ら10人が誘拐・殺害されたラカントゥタ事件で姉のドラ・オジャゲさん(当時20歳)を失ったカロリナさんは「事件から17年間、遺族は正義を求め続け、ついに実現された」と涙ぐみながら話した。

 一方、フジモリ被告の長女、ケイコ・フジモリ国会議員は「不当な判決だ。(有罪の)証拠はなかった。憎悪と復讐(ふくしゅう)の判決だ」などとして、支持者に街頭で抗議することを呼びかけた。また、被告の弟で弁護士のサンティアゴ・フジモリ国会議員は「(極左ゲリラの)センデロ・ルミノソが一部勝利したようなものだ。判決文は2週間前に既に完成していたといううわさがある」と不満を示した。

[毎日新聞/7日追加]


■ペルー:フジモリ元大統領が上訴 禁固25年判決受け

 【リマ庭田学】ペルー最高裁特別刑事法廷は7日、市民虐殺の罪に問われた元大統領、フジモリ被告(70)に対し、「人道に対する罪」として禁固25年(求刑・禁固30年)の実刑判決を言い渡した。当時大統領だったフジモリ被告は、左翼ゲリラ処刑の指示を出していたとし、誤認による市民虐殺事件の「間接主犯」であると認定した。裁判は2審制で、無罪を主張していた同被告はただちに上訴した。

 左翼ゲリラ掃討に従事していた軍の暗殺組織「コリーナ部隊」が、91年に8歳男児を含む住民15人を殺害したバリオスアルトス事件と、92年に学生ら10人を誘拐・殺害したラカントゥタ事件などについて、当時の大統領の罪が問われた。

 フジモリ被告が、コリーナ部隊を指揮した「間接主犯」として認定されるかどうかが最大の争点だった。判決は、「被告はモンテシノス国家情報局顧問(当時)らと共謀し指揮権を乱用。テロリストせん滅が当時の政府の目標で、被告によって処刑命令が出された」とし、その結果、市民虐殺事件を招いたとした。

 フジモリ被告側は「部隊の存在自体を知らなかった」などとして無罪を主張。しかし、判決は「部隊の行為を認知しコントロールできた権力機構の中心的な存在として、間接主犯であると認められる」と被告の主張を退けた。

 日系2世のフジモリ被告は90年にペルー大統領に就任。3期目就任間もない00年に失脚し、訴追を逃れるため日本に5年間滞在。05年に東京からチリに渡航し、同国で拘束され、07年9月にペルーに身柄を引き渡された。

[毎日新聞/7日追加]

Posted by nob : 2009年04月04日 22:36

当然だけれど、、、発射以前の直接対話が先決。。。

■発射でも「訪朝の用意」=直接対話の継続に意欲−米特別代表

 【ワシントン3日時事】米国のボズワース北朝鮮政策担当特別代表は3日、ワシントンで記者会見し、北朝鮮がミサイル発射を決行しても、「有益であれば、いつでも平壌を訪れる用意はできている」と述べ、核問題をめぐる6カ国協議の再開に向け、直接対話を継続する意向を示した。

 同特別代表は、ミサイル発射が国連安保理決議違反に当たり、対抗措置を取る必要があるとの見解を示した上で、「発射の再考を望む」として、北朝鮮にミサイル発射の中止を改めて求めた。

 その上で、安保理におけるミサイル問題の対応が終わった後、できる限り早期に6カ国協議を再開し、朝鮮半島の非核化という長期的目標に立ち返る重要性があると強調した。

[時事通信]

Posted by nob : 2009年04月04日 22:33

垂れ流し、、、穴の空いたバケツは買い替えるしかない。。。

■年金問題:ねんきん定期便、4月分発送開始 オレンジは注意

 公的年金の加入者が年金記録を確認するための「ねんきん定期便」の発送が3日、始まった。千葉県浦安市の倉庫では午前9時過ぎ、「年金加入記録に『もれ』や『誤り』がある可能性があります」と書かれたオレンジ色の封筒など76万通がトラックに積まれた。

 定期便は今後、誕生月に発送される。4月分は557万通で、このうち厚生年金の標準報酬月額が改ざんされたおそれのある人など向けのオレンジの封筒は24万通。舛添要一厚生労働相は「オレンジ色の封筒は特に注意してほしい」と述べた。問い合わせ先は「ねんきん定期便専用ダイヤル」(0570・058・555、IP電話、PHSからは03・6700・1144)。【野倉恵】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年04月03日 22:28

愚かしい。。。

■最新レーダーで監視網=海、地上から迎撃、数分で命令−北ミサイルで・防衛省

 北朝鮮が「人工衛星」名目で長距離弾道ミサイルを発射すると通告した4−8日を目前に、防衛省は緊張を高めている。自衛隊は最新鋭のレーダーなどを駆使して弾道ミサイルを探知し、万が一、日本の領土、領海に落下する場合には海上、陸上の両面で迎撃する。外薗健一朗航空幕僚長は3日の記者会見で「ほぼ完全な形で準備が整った」とした。

 自衛隊は、日本海に展開する海上自衛隊のイージス艦「こんごう」「ちょうかい」が、海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を発射し、大気圏外で迎撃。撃ち漏らした場合や2段目が予定通り飛ばずに落下する場合は、東北と首都圏に配備された航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)が地上十数キロで撃ち落とす。

 北朝鮮の発射情報は、米軍の早期警戒衛星などがまず察知する可能性が高く、これを基に、イージス艦搭載で照射距離が500キロ以上のSPY1レーダー、千葉県旭市に配備された空自の新型レーダーFPS5、全国4カ所のFPS3改レーダーも航跡を探知、追尾し、太平洋上のイージス艦「きりしま」も情報収集に当たる。

 ミサイルが発する電波などから位置を把握する海自の電子情報偵察機EP3も警戒しており、防衛相からすべての指揮を任された空自航空総隊(東京都府中市)司令官が情報を集約。発射から2段目落下までの数分間に、日本に落下する危険性を確認した場合には、ただちに迎撃命令を下す。

 一方、陸自も2段目の落下などで被害が生じた場合は事態収拾を担当。各駐屯地では発射後、警戒レベルを引き上げ、ヘリなどで現場に急行する準備をしており、陸海空各自衛隊が万全の態勢を敷いている。(了)
外薗健一朗(ほかぞの・けんいちろう)

[時事通信]


■発射後数分で衛星か識別=3段式成功で全米射程も−前米ミサイル防衛局長

 【ワシントン3日時事】昨年11月まで米国防総省ミサイル防衛局長を務めたオベリング氏が3日、ワシントン市内で講演し、北朝鮮が「人工衛星」と称して発射準備を進めている弾道ミサイルについて、米軍は発射後数分で衛星か弾道ミサイルか識別できるとの見解を示した。

 オベリング氏は米軍の海上と地上のレーダーが打ち上げ後に追跡を開始し、「速度や軌道を分析し、数分で判断できるだろう」と述べた。想定される展開として(1)衛星として打ち上げに成功(2)失敗し弾道ミサイルと似た弧を描いて落下−といった例を示した。

 また、三段式ロケットの打ち上げに成功した場合、北朝鮮が全米を射程に入れた弾道ミサイルを持つ可能性があるとも語った。

[時事通信/4日追加]

Posted by nob : 2009年04月03日 22:25

これも格差の一つ、、、ゴミ焼却場の産物。。。

■日の出町:75歳以上、無料医療 領収書提出で月末振り込み--全国初 /東京

 日の出町は1日から、75歳以上の後期高齢者の医療費を無料にする制度を開始した。厚生労働省高齢者医療課によると、同様の制度の導入は全国で初めて。

 町民課によると、町に3年以上住んでいることが条件で、対象者は人口の約1割に当たる1629人。医療機関で支払った治療費や入院費などの領収書を町に提出、月末に1カ月分の医療費が口座に振り込まれる。助成の上限はない。

 同町は15歳までの町民に対し、医療費を無料にしたり、町内の飲食店や小売店約80軒などで使えるクーポン券を毎月1人当たり1万円分配布するなどしてきたが、高齢者へも生活支援を拡大。財源として、7500万円を今年度一般会計予算に計上した。

 日の出町平井の無職、須田昭治さん(82)は「家計への負担が減るし、これまで所得が少なくて病院にかかれなかった人もかかれるようになるので、高齢者にとっては非常にありがたい」と話していた【袴田貴行】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年04月02日 22:23

有り得ない、、、災難にはいつどこで遭遇してしまうか判らない。。。

■酔って通行人殴る 容疑の男逮捕「誰でもよかった」

 酒に酔って通行人を殴ったとして、港南署は一日、傷害容疑で、横浜市港南区大久保二、とび職伊藤夏人容疑者(26)を逮捕した。

 逮捕容疑は、同日午前零時四十分ごろ、同区大久保一の路上で、歩いていた近くに住む派遣社員水高幹夫さん(34)にいきなり襲いかかり、水高さんの顔を殴るなどして重傷を負わせたとされる。水高さんは病院に搬送されたが、約十一時間後に死亡した。同署は容疑を傷害致死に切り替えて調べる。

 同署によると、伊藤容疑者は「酒を飲んだ勢いで、誰でもいいから殴りたくなった」と供述している。同容疑者は職場の元同僚三人と酒を飲み、一緒に帰宅途中で、犯行に気付いた元同僚らが止めに入り通報。同容疑者はその場から逃げ、自宅に戻ったところで、同署員が事情を聴くと容疑を認めたという。

[東京新聞]

Posted by nob : 2009年04月02日 22:08

同じ穴のむじな、、、応援した日本酒ファンの気持ちは。。。

■裏金問題「裏切られた」、美少年酒造従業員ら失望の声

 熊本県城南町の酒造会社「美少年酒造」が、事故米を不正転売した米穀加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)側から長年にわたって裏金を受け取っていた問題で、美少年酒造の緒方直明社長(61)は問題発覚から一夜明けた1日、従業員に事情や経緯を説明した。

 従業員からは「裏切られた」と失望の声が上がった。

 説明会は約20分間、同社の講堂で非公開で行われ、従業員約50人が出席。緒方社長らによると、緒方社長自らが裏金作りに関与していたことを明らかにし、陳謝した。説明後、女性従業員が「事故米事件が起きて以来、信用回復に向けて一致団結してきたのに裏切られた思いだ」と述べる場面もあった。こうした声に対し、社長の次男の緒方伸太郎副社長(33)が「これから私たちが経験したことのない日々になるだろうが、信頼を回復するために一緒に頑張ろう」と呼びかけたという。

 説明会後、緒方社長は報道陣に対し、「裏金作りは私がやったこと。責任を持って信頼回復に努めたい」と語った。緒方副社長は「顧客や支援していただいた方に対し申し訳ない気持ち」と頭を下げる一方で、「社長から話を聞くまで裏金のことは知らなかった。聞いたときはショックだった」と話した。

[読売新聞]


■美少年酒造に批判・キャンセル相次ぐ、農政局は社長聴取へ

 熊本県城南町の酒造会社「美少年酒造」が、事故米を不正転売した米穀加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)側から長年にわたって裏金を受け取っていた問題で、九州農政局(熊本市)は1日、食糧法や米の流通に関する規制などに抵触する行為があるかどうかを調べるため、同酒造の緒方直明社長(61)から近く事情を聞く方針を明らかにした。

 同酒造は、三笠フーズのグループ会社「辰之巳」(東京)に酒の原料米の加工・精米を委託。辰之巳は、等級の低い安い米に買い替えて納入し、その差額を裏金として年間約140万〜200万円、同酒造に渡していた。国は、事故米の転売先として風評被害などを受けた業者への支援策を進めており、同酒造も支援の申請を検討している。法令違反行為があれば、支援は受けられないという。

 一方、緒方社長は1日、従業員や取引先への釈明に追われた。美少年酒造には顧客や取引先などから、「(事故米被害を受けたので)応援していたが残念だ」などと批判する電話が約300本あり、同社商品の仕入れをキャンセルする連絡も複数あったという。

 約40年前から同社商品を取り扱う熊本市内の酒店では、事故米問題が発覚した昨年9月以降も店頭に置き続けた。「経営が大変だったのかもしれない」と店主は思いやりつつも、「『頑張ってほしい』と思っていただけにショックだった」と話す。仕入れはしばらく見合わせるという。

[読売新聞/2日追加]

Posted by nob : 2009年04月01日 19:58

たったそれだけのこと。。。

■金総書記との会談が理想と米特別代表

 米国の北朝鮮政策を統括するボズワース特別代表は28日付の米紙ワシントン・ポストに対し「理想的には金正日総書記との会談が望ましい」と述べた上で「これまで以上に高位の(北朝鮮)外務省当局者と接触したい」との意向を示した。

 米国は6カ国協議を通じ、北朝鮮首席代表の金桂冠外務次官と協議を重ねている。このため「より高位の当局者」とは金正日総書記の側近で、クリントン元政権下で米国との核・ミサイル協議に当たった姜錫柱第一外務次官らを指すとみられる。

 ブッシュ前政権下では、ヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)が6カ国協議の首席代表を兼務していたが、オバマ政権は協議参加国との日常の外交業務をソン・キム担当特使、米朝の2国間協議を含む総合的な政策運営をボズワース氏にそれぞれ委ね、役割を切り分けている。(共同)

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2009年03月30日 19:50

そこに銃がある限り、、、悲劇は繰り返される。。。

■高齢者施設で銃乱射 8人死亡 米ノースカロライナ

 【ニューヨーク=長戸雅子】米南部ノースカロライナ州の町カーセジで、29日午前10時(日本時間同日11時)ごろ、男が高齢者施設に押し入って銃を乱射した。地元警察によると、78〜98歳の入所者7人と看護師1人の少なくとも8人が死亡、警察官1人を含む3人が負傷した。容疑者の男も警官に撃たれて負傷したが、けがの程度は不明。

 男は同施設の入所者でも従業員でもなく、犠牲者との間に何らかの関係があったことを示す情報はないという。警察当局はなぜ男が施設を狙ったのかについて捜査を進めている。

 同施設のウェブサイトによると、施設は1993年に設立され、ベッド数は110床で、うち20床はアルツハイマー病患者向けだった。

[産経新聞]


■NY銃乱射事件、13人死亡 犯人も自殺、42歳のベトナム系移民

 【ニューヨーク=松尾理也】ニューヨーク州中部ビンガムトンの移民支援センターに3日午前(日本時間3日深夜)、男が銃を乱射し、13人が死亡、4人が重傷を負った。さらに男は施設内にいた37人を人質にとって立てこもったが、まもなく、死んでいるのが見つかった。自殺したものとみられる。

 AP通信によると、犯人は42歳のベトナム系移民とみられる身分証を所持しており、当局が確認を急いでいる。身分証通りの人物とすれば、米市民権を所持し、30年近く米国内での居住歴があるという。また、最近IBMを解雇されたとの情報もある。

 襲撃されたのは、移民を対象に英語教育や福利厚生を提供する市民団体の施設。犯人は裏口に車を横付けにし、中にいた利用者が逃げられないようにした上で、正面に回り、無言のまま、まず受付係の女性2人に発砲。さらに、市民権を得るための講義が行われていた教室に押し入り、ライフルを乱射したという。

 受付係のうち1人は死亡したが、もう1人が腹部を撃たれながらも死んだふりをして犯人の目を逃れ、警察に通報した。

 その後、現場に駆けつけた警察が施設を包囲する形となったが、まもなく内部で犯人も死亡しているのがみつかった。警察が安全を確認するまで、計37人が数時間にわたってボイラー室などに隠れていたという。

[産経新聞/04.04追加]


■米ペンシルベニア州で銃撃戦、警官3人死亡  

【4月5日 AFP】米ペンシルベニア(Pennsylvania)州ピッツバーグ(Pittsburgh)で4日、銃撃戦があり、警官3人が死亡、少なくとも2人が負傷した。

 午前7時(日本時間同日午後8時)ごろ、家庭内の争いで通報を受けて出動した警察官らが現地に到着すると、高性能ライフルなどで武装した男が、民家の中から警察官に向かって数十回発砲。約4時間にわたる銃撃戦になった。
 
 警察当局の発表によると、男はRichard Poplawski(23)容疑者。銃撃戦で負傷し、午前11時(日本時間5日午前0時)に警察に投降した。現在、病院に収容されている。

 地元メディアによると、Poplawski容疑者は高校を落第し、その後、米海兵隊に入隊したが不名誉除隊になっている。自宅には母親と祖母と一緒に暮らしていたという。(c)AFP

[AFP BB NEWS/04.05追加]

Posted by nob : 2009年03月30日 19:47

同じ人間同士、、、対応次第で事件も変わる。。。

■「派遣切りに遭った」タクシー強盗、諭され観念…堺

 29日午後9時45分頃、堺市北区東浅香山町の市道で、「南部中央タクシー」(堺市南区)のタクシーに乗車していた男が後部座席から運転手の森脇正信さん(62)に折り畳みナイフ(刃渡り約10センチ)を無言で突きつけた。森脇さんが「こんなことしてもつかまるよ。交番に行こう」と諭したところ、男はおとなしくなり、近くの交番に連れられて行き、北堺署員が強盗未遂容疑で現行犯逮捕した。

 発表によると、男は自称住所不定、無職佐藤利明容疑者(36)。事件の25分ほど前、大阪市中央区難波の繁華街で乗車し、現場付近まで行くよう指示。車を停車させたうえ、森脇さんの左肩をつかんでナイフで脅したという。調べに「1か月前に自動車関係の仕事の派遣切りに遭い、金がほしかった」と供述。所持金は20円だったという。

 「南部中央タクシー」の従業員は、「森脇さんから『今から交番に行く』と興奮した声で電話があり、すぐに切れた。強盗に遭った時は逃げるように指導していたが、けががなく、ほっとしている」と話した。

[読売新聞]


■傷害:ナンパ無視の女性顔切られる 2人組の男逃走 大阪

 29日午後8時50分ごろ、大阪市北区角田町の大型商業施設「ヘップファイブ」前で、ネイルサロン店の女性従業員(21)が若い男に顔を数発殴られ、ナイフのような刃物(刃渡り約10センチ)で左ほおを約3センチ切りつけられた。女性は病院に運ばれたが軽傷。大阪府警曽根崎署によると、女性は男から「遊ぼうや」と声をかけられて無視したところ、いきなり襲われたという。同署は傷害事件として、男と、一緒にいた別の男の2人を追っている。

 同署によると、女性は友人(21)とともに「ヘップファイブ」北側通用口前の階段に座っていた。2人の男が近付き、うち1人が声をかけてきたが、無視したところ、その男が友人の顔を手でさわったうえ、「お前らなめとったらあかんぞ」と逆上して女性を殴り、刃物で切りつけたという。もう1人は無言で見ていただけで、2人一緒に逃走した。

 2人はいずれも25~30歳ぐらい。切りつけた男は小太りで白の上着。サングラスをかけ、野球帽をかぶっていた。もう1人はオレンジのチェック柄の上着で、サングラスをかけていたという。

 現場は阪急梅田駅前の繁華街で、ナンパスポットとしても知られる。大阪市の専門学校生(19)は「顔を切られるなんてあまりにも可哀そう。この辺りは夜、男の人がよく声をかけてくるので怖いと思っていた」と唇を震わせた。【勝野俊一郎、酒井雅浩、平川哲也】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年03月30日 19:44

実効性のある国際対話のために、、、まずは自国内での対話から。。。

■米国:「喜んでイランと対話」駐イラク大使指名のヒル氏

 【ワシントン小松健一】オバマ米政権の次期駐イラク大使に指名されたヒル国務次官補の指名承認公聴会が25日、上院外交委員会で行われた。ヒル氏はイラク安定化にとって「イランが真の問題である。イランはイラクの主権を尊重しなければならない」と指摘。オバマ政権がイランとの対話政策を策定すれば「喜んで対話外交の任に当たる」と述べた。

 ヒル氏は北朝鮮核問題を巡る6カ国協議の米首席代表を務めたほか、90年代には旧ユーゴやコソボ紛争の和平交渉にあたった。共和党の一部から中東の経験や知識に乏しいと批判されているが、ヒル氏は「イラクが直面している問題は特異なものではない。世界各地で同様の問題を見てきた」と述べ、イラク安定化への貢献に自信をのぞかせた。

 上院は来週中に本会議で指名承認の可否を決める予定。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年03月26日 19:23

発想の転換と構造改革の成否がすべて。。。

■IBM、5000人削減へ 米紙報道、インドに業務移管か

 【ニューヨーク=武類雅典】米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は25日、米IBMがIT(情報技術)サービス事業の約5000人の従業員を削減する見通しと報じた。IBMは削減計画について「コメントしない」としているが、同紙によると、人員削減分の業務はインドに移すという。

 IBMはコスト削減や新興国需要の開拓などを狙ってアジアや南米などの人材を積極活用している。世界全体の従業員数は2008年末で前年比3.1%増の約40万人。一方、米国内の雇用規模は徐々に小さくなっている。報道によればIBMの米での人員削減は今年2度目。ソフトウエアや半導体などの部門で計4600人の削減を既に通告している。

[日本経済新聞]


■「日本旅行離れ」続く、滞在費割高で訪日外国人4割減

 独立行政法人・日本政府観光局が25日発表した2月の訪日外国人数は、前年同月比41・3%減の40万人に落ち込んだ。

 減少率は1971年8月の41・8%減に次ぐワースト2位だった。また、前年実績を下回るのは7か月連続。世界同時不況と円高で、滞在費が割高になる日本旅行離れが続いている。

 観光庁の本保芳明長官は同日の記者会見で、「一種の非常事態と認識している」と述べ、外国人の誘客キャンペーンを前倒しする考えを示した。

 訪日外国人数の出発地域別の内訳では、欧米やアジアなど主要12地域すべてで前年実績を下回った。なかでも訪日した人数が最も多い韓国は54・5%減。1月は旧正月の休暇を利用した訪日観光客が急増した香港は60・4%減、中国も25・9%減とマイナスに転じた。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年03月26日 19:15

踊らせる阿呆に踊らされるもっと阿呆。。。

■北朝鮮「衛星」:発射台に設置か 先端部に覆い 米報道

 【ワシントン草野和彦、ソウル西脇真一】米NBCテレビは25日午前(日本時間26日未明)、米当局者の話として、北朝鮮が「人工衛星打ち上げ用」と主張している長距離弾道ミサイル1基を、咸鏡北道花台郡舞水端里(ハムギョンプクドファデグンムスダンリ)のミサイル発射台に設置したと報じた。NBCはこのミサイルを「テポドン2号」としている。

 NBCによると、ミサイルの先端部分には覆いがされているが、2段目までが確認できるという。ロイター通信は「発射間近にあることを示しているが、正確な時期ははっきりしない」との当局者の話を伝えた。北朝鮮は4月4~8日の間に「人工衛星」を発射すると予告している。

 一方、クリントン米国務長官は25日、訪問先のメキシコ市で「北朝鮮は、6カ国協議の再開に悪影響を与える道を進んでいる」と言及。いかなる目的であれ、ミサイル発射の場合は「国連決議違反として国連で提起する」と改めて強調した。

 また、韓国の有力紙、朝鮮日報も26日、外交消息筋の話として北朝鮮のミサイル発射台に「テポドン2号」が装着されたと報じた。米国の偵察衛星が24日、確認したという。技術的には3~4日以内の発射が可能だが、燃料の注入までは確認されていないという。

[毎日新聞]


■「さらなる実験の可能性」=北朝鮮ミサイル−防衛研概観

 防衛省のシンクタンクの防衛研究所は26日、日本周辺の安全保障環境を分析した2009年版「東アジア戦略概観」を公表した。概観は、北朝鮮のミサイル問題について、飛行距離や精度の向上のため「今後さらなる実験を行う可能性がある」との見方を示している。

 同国北西部の東倉里に建設中の長距離弾道ミサイル発射基地については「米国の軍事衛星に地上基地を見せることで、米国の関心を引くことが考えられる」と分析している。

 また、北朝鮮が核問題への対応をテコに、テロ支援国指定解除などの譲歩を米国から引き出したと指摘。「核兵器の小型化にはさらなる核実験が必要なため、今後北朝鮮が核実験を再開する可能性は排除できない」としている。

 中国に関しては、海軍の駆逐艦やフリゲート艦が昨年10月に津軽海峡を通過したことに触れ「太平洋進出の表れとみることもできる」と指摘、「中国海軍の水上艦艇の大型化は今後も進展するだろう」と予測している。(了)

東倉里(トンチャンリ)

[時事通信]


■麻生首相、北朝鮮ミサイルの破壊措置命令を承認へ

 政府は、北朝鮮の「人工衛星」(長距離弾道ミサイル)打ち上げ予告を受けて27日に安全保障会議を開き、ミサイルの一部が日本国内に落下した場合に備えて「破壊措置命令」を発令する方針を決定した。ミサイルが飛来した場合、浜田靖一防衛相が自衛隊法82条2の第3項に基づき初の「破壊措置命令」を発令、事前に麻生太郎首相が承認を与える。

 政府は万全を期する構えだが、ミサイル防衛網(MD)システムの運用は初となる。発令を受けて海上自衛隊が海上配備型迎撃ミサイル(SM3)搭載のイージス艦2隻を日本海に派遣し、航空自衛隊は地上配備型迎撃ミサイル(PAC3)を東北地方に配備する。

 国民や地方自治体への周知が発射と同時に行われるとみられる。

[財形新聞]


■北朝鮮「ミサイル」発射 米海軍第7艦隊のイージスBMD艦2隻が出港 米軍も準備進める

北朝鮮の弾道ミサイル発射に備え、28日朝から、迎撃用のミサイルを搭載したイージス艦が移動を始めた。

海上配備型迎撃ミサイル「SM-3」を搭載した海上自衛隊のイージス艦「こんごう」と「ちょうかい」が28日朝、長崎県の佐世保基地を出港した。

また、「きりしま」も、神奈川県の横須賀基地を出港した。

「こんごう」と「ちょうかい」は日本海に展開し、ミサイル迎撃の構えを見せる一方、「きりしま」は太平洋で経路の分析などを行う。

また、地上から迎え撃つ「PAC-3」は首都圏への配備が進み、29日早朝には秋田、岩手へ向けて出発し、これで自衛隊の展開はほぼ完成する。

一方、アメリカ海軍第7艦隊のイージスBMD艦2隻が28日、相次ぎ出港した。

原子力潜水艦が佐世保基地に立ち寄るなど、アメリカ軍も着々と準備を進めている。

北朝鮮が強気の姿勢を崩さない中、日米韓の6カ国協議首席代表がワシントンで会談した。

斎木アジア大洋州局長は「(北朝鮮の発射行為は)国連の安保理決議に違反する行為であると、この点についてはアメリカも韓国も同じ認識でありますから。われわれはこの問題を直ちに安保理に取り上げる」と語った。

日米韓が足並みをそろえる中、ロシアも27日、外務次官が「この打ち上げは控えた方がいい」と発言するなど、姿勢を変えつつある。

ミサイル発射は早ければ4月4日で、ちょうど1週間後となる。

[FNNニュース/30日追加]


■PAC3発射機、北西上空にらむ…首都圏3か所に移動完了

 北朝鮮が「人工衛星」名目で弾道ミサイルの発射準備を進めている問題で、自衛隊は28日、首都圏3か所に配備される地上配備型のパトリオットミサイル3(PAC3)部隊の移動を完了した。

 東京・練馬区の陸上自衛隊朝霞駐屯地では、迎撃ミサイルを搭載した発射機(ランチャー)2台を、弾道ミサイルの飛行ルート方向にあたる北西に向けて停車させ、発射機を上空に向けた。

 一方、陸自秋田、岩手両駐屯地と航空自衛隊加茂分屯基地(秋田県)に配備されるPAC3部隊は、近く、空自浜松基地を車両75台前後で出発。フェリーを使うなどして現地入りし、月末までに展開を完了する予定。

[読売新聞/30日追加]


■ミサイル:ゲーツ国防長官「迎撃しない」

 米国のロバート・ゲーツ国防長官は29日、北朝鮮のミサイル発射が迫っていると見られる中、米国はこれを迎撃しない、と語った。

 AFP通信が報じたところによると、ゲーツ国防長官はこの日「フォックスニュース・サンデー」に出演し、「わたしの考えでは、もしミサイルがハワイやその辺りに向かうようなら、それ(迎撃)を考慮するだろう。(しかし)現段階では、そうしたことをやる計画は全くない」と語った。

 ゲーツ長官は、北朝鮮のミサイル発射はすぐに行われそうかという質問に対し、「どうやらそのようだ」と答えたが、続けて「われわれはこれに対し、何も備えていない」と付け加えた。

 またAP通信が報じたところによると、ゲーツ長官は「北朝鮮の長期的な意図はミサイルに核弾頭を積もうというものだが、現段階では、北朝鮮がそうした能力を持ち合わせているとは信じられない」と語った。これに先立ち、ティモシー・キーティング米太平洋軍司令官は今月24日、「北朝鮮のいかなるミサイルでも、迎撃する可能性が大きい」と語った。

イ・ヨンス記者

[朝鮮日報/30日追加]


■PAC3部隊の展開完了
新屋演習場に発射機やレーダー装置

 北朝鮮が「人工衛星」名目で弾道ミサイルの発射準備を進めている問題で、弾道ミサイルを迎撃する地上配備型のパトリオット・ミサイル3(PAC3)部隊は31日、秋田市の陸上自衛隊新屋演習場と秋田駐屯地、男鹿市の航空自衛隊加茂分屯基地への展開を完了し、新屋演習場に配備したPAC3の発射機(ランチャー)を報道陣に公開した。

 新屋演習場には3基の発射機が搬入され、2基が公開された。発射機は約100万平方メートルの広大な新屋演習場の一角に約100メートルの間隔を置いて設置され、さらに約100メートル離してレーダー装置や通信機器が置かれていた。

 発射機にはミサイルを最大4発装てんできるミサイル格納ケースを搭載。すでにミサイルが装てんされているという。ミサイルは約45度の角度で日本海側に向けられていた。

[読売新聞/04.01追加]

Posted by nob : 2009年03月26日 19:12

死刑と戦争は本質的に同義、、、あってはならないオプション。。。

■昨年、中国の死刑執行3.5倍に 国際人権団体報告

 【ロンドン=木村正人】国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(本部ロンドン)は24日、2008年に世界25カ国で少なくとも2390人の死刑が執行されたと発表した。07年の1252人から大幅に増えた。昨年夏に北京五輪を開催した中国での死刑執行は全体の7割強を占め、前年より約3・5倍に増加していた。

 アムネスティの報告書によると、死刑が執行されたのは、多い順に中国が1718人以上(07年推計は470人)▽イラン346人以上(同317人)▽サウジアラビア102人以上(同143人)となっている。米国は37人(同42人)、日本は15人(同9人)だったという。

 死刑宣告を受けたのは52カ国の8864人だった。

 中国は死刑執行の件数を公表していないため正確な数字は分からないが、最高人民法院(最高裁)が07年1月、死刑執行が適切かどうかを判断する制度を導入したのをきっかけに、この年の死刑執行は06年の1010人から大幅に減少した。さらに最高人民法院は、昨年前半に死刑判決の15%を覆したと発表していた。

 しかし、アムネスティの報告書では、五輪開催を機に再び増加している実態が浮かび上がっている。同報告書は、中国では死刑判決を言い渡されるケースでも公正な裁判は行われていないと指摘している。

 死刑制度を維持しているのは59カ国で実際に死刑を執行したのは25カ国にとどまるため、アムネスティは「死刑廃止に向け前進している」と評価している。

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年03月25日 23:51

病んでる。。。

■夫からのDV、33%が経験 13%は「命の危険」も、内閣府調査

 内閣府は24日、男女間の暴力に関する2008年のアンケート調査結果を発表した。配偶者らによる暴力(ドメスティック・バイオレンス=DV)の経験の有無については、配偶者からDVを受けた経験のある妻は前回05年調査と同じ33.2%だった。うち13.3%は「命の危険を感じた」としており、依然として深刻な被害実態が浮き彫りになった。

 調査は全国の成人男女5000人を対象に、昨年10—11月に郵送方式で実施。有効回収率は62.6%。

 配偶者から殴られたり、けられたりするなど「身体に対する暴行を受けた」妻は24.9%。「人格を否定する暴言、交友関係を細かく監視するなど精神的な嫌がらせ、恐怖を感じるような脅迫」が16.6%で「性的な行為を強要された」も15.8%あった。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2009年03月25日 23:49

思わず本音が。。。

■原子力白書:異例のトラブル遭遇を予測 六ケ所村言及

 政府の原子力委員会(近藤駿介委員長)は24日、08年版の原子力白書を公表した。トラブル続きで操業開始が大幅に遅れている日本原燃の使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)について、白書は「今後もさまざまな故障、トラブルに遭遇することが予測される」と言及、トラブル発生を前提としたような表現は異例で、「安全性を軽視している」との批判を呼びそうだ。

 白書の総説にあたる「概観」で、今後の課題の一つとして挙げ、「安全の確保を前提として確実に克服していくことが必要」と求めた。

 同工場は、全国の原発で使い終えた核燃料からプルトニウムなどを取り出し、残りの高レベル放射性廃液をガラスと一緒に固める。92年に着工、00年に操業開始予定だったが、技術的なトラブルが続出し、完工前試験が中断したままで再開のめどが立っていない。

 商業レベルの再処理施設は英仏露印で稼働中だが、国内では初の取り組み。07年の白書は「間近に控えた本格操業に向け、トラブルを克服しつつ慎重に準備が進められている」と書いていた。

 事務局の内閣府は「海外でも操業開始には苦労しており、簡単にうまくいくとは言えない。しっかりやってほしいという願いを込めたもの」と説明している。【山田大輔】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年03月24日 23:10

ますます拡充してほしい。。。

■カーシェアリング広がる事業化、マイカーよりお得!

 同じ車を複数の人が共有して利用するカーシェアリングが事業として九州・山口でも広がりを見せている。車を頻繁に長時間利用するのでなければ、マイカーやレンタカーよりも安上がりらしい。不況下で節約ムードが高まる中、2月下旬には、北九州市のJR小倉駅近くに「小倉駅北口モビリティセンター」が登場した。

 同市のNPO法人「タウンモービルネットワーク(TMN)北九州」と、市が官民共同でつくったカーシェアリングの拠点だ。

 「公共交通機関で駅に来た人たちが、ここで車に乗り換え、街を自由に移動する、というイメージです」

 TMN北九州理事長、植木和宏さん(56)の言葉は、カーシェアリングが友人間での共有などとは異質な段階になっていることを物語っている。

 センターに置かれている自動車は軽乗用車1台だけ。1回当たりの走行距離100キロ以内、最大12時間の範囲であれば、いつでも借りられる。登録し専用カードを入手した会員が使用時に機械にカードを読み取らせ、中に備え付けられたキーを取り出すという仕組みだ。

 月会費525円、利用料30分315円。クレジットカードで引き落とされる。月に15回、各2時間使ったとすると、年間経費23万3100円。TMN北九州は、マイカーを約110万円で購入し年間1万キロ走って5年後に売却する場合の試算に比べ、3分の1近い経費で済むと力を込める。

 「平日は仕事に、休日には遊びに使おうと思い入会しました。短時間でも利用できるのが便利」。センターを訪れた会社員平田千江子さん(38)は現在19人いるという個人会員(他に法人会員1社)の一人。子供の送り迎えなどに併用しているマイカーの利用を減らしたいという。

 TMN北九州が事業に取り組んで4年。これまで法人や分譲マンションの住民を主なターゲットにしてきたが、今回は市中心部を訪れる不特定多数の市民が対象。「カーシェアリングを、公共交通手段の一つに位置づけ、認知度をアップさせたい」と植木さん。市も、需要を見極めながら、車や拠点を増やすことを検討していくという。

 不況の深刻化 拠点増の要因

 不況の深刻化がカーシェアリングを広げる要因ともなりそうだ。交通エコロジー・モビリティ財団の交通環境対策部審議役、市丸新平さん(55)は「節約志向の個人や、経費節減を目指す法人を中心に、会員数は伸びていくのではないか」と期待を込める。

 同財団によると、近年、自動車メーカーやレンタカー会社、商社、駐車場会社などが参入し、今年1月現在、拠点数は前年より2割増の357か所、車両台数も1割増の563台に。

 マイカーからカーシェアリングに切り替えた利用者は年間走行距離が8割近く減少したという財団の調査データ(2005年)もあるそうで、市丸さんは「カーシェアリングは使うほど料金がかさむため、コスト意識が高まるのではないか」と分析する。

 自治体も普及後押し

 全国では20ほどの企業や団体がカーシェアリング事業を展開し、自治体も後押ししている。都心部での交通渋滞の緩和や、結果として二酸化炭素の排出量抑制につながることを期待しているからだ。

 東京都荒川区は昨年6月、カーシェアリングの会員となるための初期経費として5000円を限度に助成する事業を開始。京都府はカーシェアリング最大手のオリックス自動車(東京)と共同で、同11月から3か月間、平日は職員が公用車に使い、週末は住民に利用してもらう実験を行った。東京都も今年2月、オリックス自動車と共同で、都営地下鉄浅草線10駅の近くに拠点を設けるモデル事業に乗り出している。

 ■九州・山口でカーシェアリング事業を展開する企業などの連絡先

 ▽NPO法人タウンモービルネットワーク北九州(北九州市、093・531・2200)=北九州市内に5か所

 ▽マツダレンタカー(広島市、0120・24・5037)=福岡市内に3か所

 ▽ウインド・カー(札幌市、011・611・0025)=山口県岩国市に1か所

カーシェアリング

 1987年、スイスで始まり、欧米を中心に普及。国土交通省の所管法人「交通エコロジー・モビリティ財団」(東京)によると、会員数は米国27万9000人、ドイツ11万6000人など。スイスは7万7000人で、国民の100人に1人が会員。日本では10年ほど前から動き始め、今年1月の財団のまとめでは、全国の会員数は前年の倍近い6396人に伸びた。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年03月23日 23:23

愚かしさの極み、、、扇いで焚き火を火事にしてしまうようなもの。。。

■日米、ミサイル発射進める北へ圧力

北朝鮮が来月初めに衛星発射体を打ち上げると発表したのを受け、米日両国がこれを阻止するために、北朝鮮に対する圧力を強めている。

米国は17日(現地時間)、北朝鮮が実行に移すことに備えた「地上に配備したミサイル防衛(MD)システムで短距離弾道ミサイルを迎撃する実験」に成功した。日本は自衛隊に「北朝鮮衛星発射体への迎撃命令」を下す案を検討中だ。

◇「標的ミサイルを撃墜」=米国防総省ミサイル防衛局は18日「戦域高高度地域防衛(THAAD)システムで打ち上げられた迎撃ミサイルが、ハワイの上空に上がる標的の弾道ミサイルを正確に迎撃した」と明らかにした。迎撃実験は17日午前2時30分(現地時間)、ハワイ・カウアイ島沖のミサイル発射基地で実施された。

米軍はカウアイ島の艦艇から打ち上げられた標的のミサイルを撃墜するため、島西部の基地で、迎撃用ミサイル2基を発射した。迎撃ミサイルは、標的ミサイルが発射体と弾頭に分離された後、弾頭を正確に識別し、撃墜させた。実験に参加した兵士らは標的のミサイルがいつ発射されたかを分からない状態で、20基以上のレーダーと感知器を通じ、標的ミサイルの飛行情報を収集した後、迎撃ミサイルを打ち上げた。実戦を彷彿させる状況で、迎撃実験を行ったのだ。

ミサイル防衛局のレーナースポークスマンは「実戦では迎撃の成功確率を高めるため、迎撃ミサイルを2基以上発射する」と話した。米政府はまた、北朝鮮などのミサイル発射に対応するため「地上配備型の迎撃システム(GMD)」に使われる迎撃ミサイルを、2011年まで44基に増やす方針を決めた。

米会計検査院(GAO)は16日に公開した報告書で「アラスカ州のポートグリーリー基地とカリフォルニア州のファンデンバーグ空軍基地に配備されるGMD向け迎撃ミサイルの数が、現在の24基から大幅に増えることになる」と明らかにした。

◇日本も「迎撃命令」検討へ=北朝鮮のミサイル発射に直接的な脅威を感じている日本は、ミサイルを迎撃する案を検討している。19日付の読売新聞によると、日本政府は早ければ今月末、自衛隊に迎撃命令を下す方針を決めた。北朝鮮の人工衛星やミサイルが日本領土や領海に落ちる場合に備えた措置だ。

破壊措置命令の根拠は、日本の領土・領海に入ってくる弾道ミサイルや人工衛星、人工衛星発射向けのロケットを迎撃できるよう定めた自衛隊法第82条2項だ。命令が下されれば自衛隊は日本に落下するミサイルなどを、イージス艦の海上配備型迎撃ミサイル「SM3」を使って大気圏外で撃ち落す。

日本はまた、北朝鮮に対する経済制裁措置をより強化する方針を固めた。日本経済新聞が19日に報じたところによると、▽北朝鮮への輸出の全面禁止▽対北朝鮮制裁措置の延長▽在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)資産の凍結--などの案を検討している。国連安保理の決議など国際社会の連携なしに「日本独自の制裁」は効果が小さいことから、具体的な制裁措置は発射以降、国際社会の議論と国内の世論を見て、決定する予定だ。

現在日本は▽貨物船「万景峰(マンキョンボン)号」など北朝鮮籍船舶の入港▽北朝鮮製品の輸入--の全面禁止を柱とする制裁措置を発動している。また、北朝鮮国籍を持つ人の入国を原則禁止するなど両国間の人的・金銭的・物資の交流が中断されている。日本政府は北朝鮮が弾道ミサイルを発射する場合▽制裁期間を6カ月の単位から1年単位に延長する▽北朝鮮への輸出を全面禁止する--案を検討している。

また▽こうした制裁を違反した外国人船員の日本入り▽訪朝した外国人の日本への再入国--を原則禁止する案などを追加する方針だ。北朝鮮による核開発やミサイル関連部品の輸入を防ぎ、資金源を遮断するなど北朝鮮を孤立させるための措置だ。

[中央日報]

Posted by nob : 2009年03月23日 07:13

開いた口が塞がらない。。。

■AIG、ボーナス支給額を過少報告か…米紙報道

 【ニューヨーク=山本正実】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は21日、米保険大手AIGが3月13日に約400人の幹部社員に支払ったボーナスが、公表額の1億6500万ドル(約158億円)ではなく、それより多い2億1800万ドル(約209億円)だったと報じた。

 AIGが20日に米コネティカット州の司法長官に提出した資料で判明したという。AIGが米議会などにボーナス支給額を少なく報告していた可能性が出てきた。

 報道によると、幹部のうち73人が100万ドル(約9600万円)以上を受け取り、このうち5人が400万ドル(約3億8400万円)以上を得たという。

 これまでの報道で、1人で650万ドル(約6億2400万円)を得た幹部もいたことが判明している。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年03月22日 07:33

無罪にはできないんだから。。。

■イラクの“靴投げ記者”に禁固3年の判決、弁護団は控訴へ

 【カイロ=福島利之】イラクの首都バグダッドで昨年12月、ブッシュ前米大統領に靴を投げつけ、外国首脳への侮辱罪に問われたイラク人記者、ムンタダル・ザイディ被告(30)に対し、イラク中央犯罪裁判所は12日、禁固3年の判決を言い渡した。

 AP通信によると、判決が読み上げられた際、ザイディ被告は「イラク万歳」と叫んだという。

 弁護団は裁判で、「正当な政治的抗議」として一貫して無罪を主張し、ザイディ被告も12日の最終弁論で、「私の行為は(米軍の)占領に対する当然の反応だ」と訴えた。判決後、弁護団は判決を不服として控訴する方針を示した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年03月13日 09:46

流通にストップをかけられない以上、原料レベルまでの表示義務、偽装業者は即強制廃業と経営者と労働者の境のない懲役刑を課す法改正をして、市場の自己判断に委ねる他はない。。。

■クローン牛・豚:「食品として安全」国の委員会が了承

 体細胞クローン技術で生まれた牛、豚とその子孫について、国の食品安全委員会(見上彪(たけし)委員長)は12日、同委の専門調査会がまとめた「従来の繁殖技術による牛や豚と同様、食品として安全」とする評価書案を了承した。国民の意見を踏まえて評価書を作成、厚生労働相に答申する。

 審議では委員から「国民の不安や誤解がどこにあるのかを抽出し対応すべきだ」などの意見が出た。見上委員長は終了後、「委員会としては科学的な事実を理解してもらう以外に方法がない」と説明した。

 国内の体細胞クローン家畜は昨年9月末現在、牛557頭、豚335頭が誕生しているが、農林水産省の要請で流通していない。井出道雄農水事務次官は12日会見し「安全だとしても、流通させるかどうかは幅広く意見を聞きながら判断する」と慎重な姿勢を示した。

 同委は4月10日まで意見を募集する。ホームページ(https://form.cao.go.jp/
shokuhin/opinion-0109.html)から電子メールを送るか、ファクス(03・3591・2236)や郵送も可。また意見交換会を24日に東京、27日に大阪で開く。【下桐実雅子】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年03月13日 09:31

こういう時に政治家や官僚の真価が表面化する。。。

■北朝鮮「衛星1段目は日本海、2段目は太平洋に落下する」と通報

 【ソウル=山口真典】韓国政府関係者によると、北朝鮮は11日夕(ロンドン時間)、衛星打ち上げの事前通報を定めた国際海事機関(IMO)の決議706 号に基づき「4月4—8日に通信衛星を発射し、ロケットの1段目が日本海、2段目が太平洋海域に落下する」との内容を「正確な落下位置とともにファクスで」通報した。AP通信は、IMOの報道官が北朝鮮から通報があったことを認めたと報じた。

 通報内容は一定の高度に達した後で最初に切り離した推進装置が日本海に、その次が太平洋に落ち、日本を飛び越える形になることを意味しているとみられる。だが、北朝鮮は日本海側の舞水端里(ムスダンリ)発射場で弾道ミサイルの発射準備を進めていると伝えられる。同ミサイル「テポドン」は改良が進み、最大射程に米領の一部も入る可能性があるとされ、推進装置は2段式以上になっている。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2009年03月12日 23:29

これもサブフライムの余波か、、、このレベルの富の多くは実体がない。。。

■世界の富豪が3割減少、ゲイツ氏が首位に返り咲き

 [ニューヨーク 11日 ロイター] 米フォーブス誌が11日発表した2009年版の世界長者番付によると、米マイクロソフト(MSFT.O: 株価, 企業情報, レポート)の創業者ビル・ゲイツ氏が資産総額400億ドル(約3兆8400億円)で昨年の3位から首位に返り咲いた。

 また、世界的な経済危機を背景に、10億ドル以上の資産を持つ富豪は、前年に比べ約3分の1減少して793人になった。富豪の総資産額も4兆4000億ドルから2兆4000億ドルに急減した。

 1位のゲイツ氏の資産も180億ドル減少。前年の首位から2位に後退した米著名投資家ウォーレン・バフェット氏は、250億ドル減の370億ドル。3位に入ったメキシコの実業家カルロス・スリム氏は、250億ドル減の350億ドルとなった。

[ロイター]

Posted by nob : 2009年03月12日 23:25

最上の解決策、、、しかし松浦社長、男をあげたね。。。

■6億4800万円 弁済支援 
エイベックス社長 「小室被告は恩師」 公判で証言

 音楽著作権の売却話を巡る詐欺事件で、詐欺罪に問われた音楽プロデューサー・小室哲哉被告(50)の第2回公判が12日、大阪地裁(杉田宗久裁判長)であった。弁護側が、詐取金全額を含む計約6億4800万円を被害者である兵庫県芦屋市の会社社長側に弁済したことを示す証拠を提出。小室被告がメンバーのユニット「globe」が所属する「エイベックス・グループ・ホールディングス」(東京)の松浦勝人社長(44)が個人で全額を貸し付けたことも明らかになった。弁護側証人として出廷した松浦社長は「(小室被告は)まさに僕の恩師」と述べた。

 弁護側によると、弁済したのは今月10日。著作権の売買を巡る民事訴訟で、小室被告が詐取したとされる5億円に慰謝料を加えた6億円の解決金を支払う条件で昨年7月に和解しており、弁済金は、これに遅延損害金を加算している。

 松浦社長は証人尋問で、小室被告の楽曲がエイベックスの売り上げの7割を稼いだ時期があったと証言。ただ、その後の小室被告について、「傲慢(ごうまん)さが出てきて、付き合うのが難しくなった。お金が入ると人は変わるのかと残念だった」と述べ、次第に疎遠になったとした。

 弁済資金を貸し付けた理由については、「(昨年11月の)保釈後、グランドピアノがあるレストランに小室さんを連れて行くと、朝まで色々なメロディーを奏でた。『本当に音楽が好きなんだ』と思った。今のエイベックスがあるのも小室さんがいたから。この時に支援を決めた」と説明。

 小室被告については「たぐいまれなるメロディーメーカーでプロデューサー。僕たちが周りにいれば才能をさらに開花させられる」と評価し、「刑務所に入ると社会から断絶され、プロデューサーとしては致命的」と執行猶予付きの判決を求めた。裁判官に小室被告からの返済方法を問われると、「昔のように一緒に新しいアーティストを発掘し、楽曲を出すなかで返済してもらいたい」とした。

 ただ、弁済後も被害者側との示談は成立していない、という。4月23日の次回公判では被告人質問や被害者の社長の尋問があり、結審する予定。

[読売新聞]


■「言葉で表せない感謝」小室被告と妻がコメント

 小室哲哉被告(50)は12日、大阪地裁の公判終了後、弁護士を通じ、妻KEIKOとともにコメントを発表した。

 小室被告は関係者にあらためて謝罪した上で、証人として出廷したエイベックス・グループ・ホールディングスの松浦勝人社長(44)ら2人に「言葉では表せない感謝の気持ちでいっぱいです」とし、「1日も早く音楽を通じて社会貢献に努めていきたい」と結んだ。

 KEIKOは「ご迷惑をお掛けした皆さまに深くおわび申し上げます。また、多くの方に支えられていることを心より感謝します」とした。

[スポーツニッポン]

Posted by nob : 2009年03月12日 23:17

交錯する様々な数奇な人生。。。

■今後の日韓連携に期待=金元工作員会見に横田滋さんら

 横田めぐみさん=失跡当時(13)=の父滋さん(76)は11日、川崎市の自宅マンションで記者会見し、金賢姫元北朝鮮工作員(47)が田口八重子さん=同(22)=の家族との面会後の記者会見で「(めぐみさんの)死亡は信じられない」と証言したことについて、「特別な根拠があって言っているのではないと思う」と述べた。

 金元工作員と田口さんの家族の面会については、「拉致問題解決につながるとは思わないが、米国を含め最近は日韓の連携が強まってきている。そのことが意味があると思う」と今後の連携に期待を寄せた。

 一方、松木薫さん=同(26)=の姉斉藤文代さん(63)は熊本県の菊陽町役場で記者会見。「胸が熱くなった。(金元工作員の)『お母さんは生きている』という力強い言葉に(ほかの被害者も)みな生きていると思った」と話した。

 松木さんと田口さんは、北朝鮮の同じ地区で暮らしていた可能性があるとされており、斉藤さんは「今後(松木さんに関する)新しい話も出てくるのではないか」と期待をのぞかせた。

 今後の日朝交渉については「家族には時間がない。日本と北朝鮮がしっかりと話し合うことが大事。直接対話する場を作ってほしい」と訴えた。

[時事通信]

Posted by nob : 2009年03月11日 23:15

これはもはや詐欺に等しいと思う。。。

■ボーナス3〜33億円!
メリル幹部に召喚状 米司法当局

 【ニューヨーク=山本正実】ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ司法長官は4日、公的資金注入を受けながら、高額ボーナスを受け取り、批判を浴びていた米大手証券メリルリンチの経営幹部数人に召喚状を出した。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)が報じた。

 報道によると、メリルは、米金融大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)に救済される前の昨年12月に、11人が、1000万ドル(約9億9000万円)以上を受け取った。この中には、1人で3380万ドル(約33億5000万円)を得た人もいた。これ以外に149人が300万ドル(約3億円)以上を受け取ったという。

 メリルが2月24日に発表した2008年10〜12月期決算の純利益は約158億ドル(約1兆5700億円)の赤字で、米政府は、メリル分も含めバンカメに計450億ドル(約4兆5000億円)の公的資金を注入している。

 同州司法当局は、メリルが経営がすでに悪化しているにもかかわらず、破格の報酬を支払ったことが証券関連法に違反していないかを調べる方針で、違法性が確認されれば刑事か民事裁判で責任を追及するとみられる。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年03月05日 23:09

裁判は立証できなければ負けるから、、、八百長の存在は否定しづらいとしても、この取り組みに限定すれば疑問。。。

■八百長報道、裏付けなし 講談社側に高額賠償命令

 週刊現代の八百長疑惑報道で名誉を傷つけられたとして、日本相撲協会と北の湖前理事長が発行元の講談社側に計1億1000万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は5日、「裏付けがなく、誠に不十分な取材で、記事は真実と認められない」とし、講談社側に計1540万円の支払いと記事取り消し広告の掲載を命じた。

 名誉棄損訴訟で、1000万円を超える賠償命令は異例。

 浜秀樹裁判長は「記事が取り上げたのは、北の湖前理事長の『世紀の一番』とされる著名な取組。読者にセンセーショナルな衝撃を与え、社会的評価を著しく損なった」と指摘。「前理事長本人の取材もせず、記事の内容が真実と信じた理由はない」と判断した。

 判決によると、週刊現代2007年3月10日号は、前理事長が現役横綱だった1975年の春場所千秋楽で、当時の大関貴ノ花(故先代二子山親方)に敗れた優勝決定戦は八百長だったなどとする記事を掲載した。

 訴訟では昨年10月、前理事長が「相撲界に八百長はない」と証言。

 被告の1人で、執筆者のノンフィクションライター武田頼政氏は「貴ノ花の元夫人藤田憲子さんから聞いた」と主張したが、判決は「藤田さんの発言があったかどうかも疑問だ」と退けた。

[47NEWS]

Posted by nob : 2009年03月05日 22:59

公務員は公開が基本、、、でいいと思う。。。

■橋下知事:職員給与の公開「大阪でも検討したい」

 大阪府の橋下徹知事は5日、鹿児島県阿久根市が全職員の年収などを個人名を伏せてホームページで公開したことについて、報道陣に「納得できる。役職名と給与は全部オープンにしても良いのではないか。大阪でも検討したい」と話した。

 橋下知事は「大阪府でも給与表はオープンになっているが、(それ以外に)特別手当などがあり、どういう給与をもらっているのかオープンにしても良いのではないか」とも話した。しかし、具体的な公開方法についての質問には「感想として言っただけ。可能かどうかを含めて検討する」と述べた。

 大阪府では、ホームページで職種ごとに平均給料などを公開しているが、個々の職員の給料は公開してない。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年03月05日 22:56

これとて略奪に等しい、、、これは通らないでしょう。。。

■略奪文化財落札の中国人「代金は払わない」

 中国清朝皇帝の離宮だった円明園から略奪された十二支像のうち、ネズミとウサギのブロンズ像2点を落札した人物が中国人の文化財収集家だったことが分かった。この収集家は「愛国的な動機で応札した」として、3149万ユーロ(約38億4400万円)の落札代金を支払う意思がないことを明らかにした。

 中国流失文化財回収専用基金の牛憲鋒副理事長は2日、北京市で記者会見し、先月25日にパリで行われた競売で円明園のブロンズ像2点を落札した人物は福建省アモイ市に住む文化財収集家で、同基金の収集顧問を務める蔡銘超氏であることを公表した。牛副理事長は「競売に参加する過程で大きな圧力と危険を感じた。正常なやり方ではないが、結局は競売を挫折させることに成功した」と述べた。

 記者会見に同席した蔡顧問は「競売が実施された当時、中国人として座視できなかった。チャンスがめぐってきた時に中国人としての責任を果たしただけだ」と話した。また、「略奪された文化財を取り戻すのに金銭を支払うことはない点を強調したい」とも語った。

 問題のブロンズ像は円明園の噴水台を守る十二支神像の一部で、1860年に英仏連合軍が北京に侵攻した際、略奪されたものだ。先月25日に競売会社クリスティーズは、中国政府の強い反対にもかかわらず、パリで2点を売却し、中仏間の外交紛争に発展していた。

北京=崔有植(チェ・ユシク)特派員

[朝鮮日報]

Posted by nob : 2009年03月03日 23:58

米国がまだやるべきこと、、、それは侵略の償い。。。

■[米軍イラク撤退]

中東和平への第一歩に

 オバマ米大統領がイラク駐留米軍の撤退方針を明らかにした。

 イラクには今なお14万人を超える米軍が展開している。このうち10万前後の戦闘部隊を2010年8月末までに引き揚げ、この時点で「イラクでの戦闘任務を終了」する計画である。

 残る部隊はイラク治安部隊の訓練などに従事したあと、11年末までに撤収する。

 米軍がフセイン政権下のイラクに攻撃を開始したのは03年3月。5月にはブッシュ大統領が米空母の甲板で、凱旋将軍のように顔を紅潮させ早々と勝利宣言を行った。あれから6年。イラク開戦に批判的だったオバマ大統領によって、ようやく米軍撤退の道筋が示されたことになる。

 撤退は当然の措置である。だが、イラクに対して米国が負うべき責任は、軍の撤退によってすべてが果たされるものではない。

 米国にはイラクの復興や社会安定に努める責任がある。財政負担がきついからといって、その責任から目をそむけることは許されない。

 「米国は経済危機でたいへんだから、いつまでもイラクにかまってはいられない」―そんな安易な考えから撤退するとすれば、自分の犯した過ちの後始末を他に押しつけるようなものだ。

 米軍撤退後、民族対立や宗派対立が噴き出し、治安が悪化するおそれもある。治安情勢が悪化すれば撤退計画にも影響を及ぼしかねない。スムーズな撤退を実現するためにはイラク政府や中東諸国との綿密な調整が必要だ。

 それにしてもイラク戦争とは何だったのか。

 イラク戦争による米兵の死者は4000人を超えたが、イラクの民間人犠牲者は、その正確な数さえはっきりしない。数十万人という推定値は、この戦争の、目もくらむような非対称性を示してあまりある。国土破壊と非戦闘員犠牲の「戦争責任」は誰がどのように負うのか。

 先制攻撃を正当化するために持ち出した大量破壊兵器は見つからず、フセイン大統領とテロ組織アルカイダのつながりを示す明確な証拠も発見できなかった。

 ブッシュ政権が唱えた「中東民主化」構想は、自分たちの価値観を強引に広めようとして逆にイスラム世界の反米感情を高めただけである。

 国連は大義のない戦争、正当化できない先制攻撃を食い止めることができなかった。イラク戦争は国連が敗北した戦争でもあった。

 オバマ大統領は、イラクからの米軍撤退と併せ、中東安定化のための新たな枠組みづくりに取り組む考えを明らかにした。

 「イラクの将来は中東全体の未来と切り離せない」というオバマ大統領の指摘は、裏を返せば、中東情勢の複雑さと中東和平の難しさを吐露したものともいえよう。

 確かに、中東和平の実現は容易なことではない。だが、それを実現しなければ暴力と報復の連鎖が繰り返されるだけである。

 米国にはまだやるべきことがある。

[沖縄タイムス]

Posted by nob : 2009年03月02日 21:10

拉致問題も核問題も、様々なチャンネルの交流からひいては国交正常化により、北朝鮮の内部から自ずと解決していく。。。

■「一歩も二歩も前進」友枝さん
武志さん再帰国へ向け

 北朝鮮・平壌で暮らす寺越武志さん(59)の再帰国実現を求めて内閣官房を訪れた母友枝さん(77)(金沢市)が27日夕、小松空港に到着した。友枝さんは「武志の帰国に向けて一歩も二歩も前進した」と話し、喜びの表情を浮かべた。

 午前11時頃、内閣府に着いた友枝さんは、麻生首相と河村官房長官あてに、武志さんや家族らの身の安全を保証し、日朝間を自由に往来できるよう支援を求める要請文を提出。また、2002年の一時帰国で武志さんは「金英浩」と名乗って入国しており、友枝さんは「寺越武志として日本に帰したい」と、武志さんのパスポート発行も求めた。

 内閣官房の担当者は「前向きに取り組んでいきます」と答えたという。友枝さんは、拉致問題への影響を懸念して再帰国を求める活動を最近は控えてきたが、「私も年を取り、いつまでも待っていられない。これまでにないほど真剣に話を聞いてもらえ、行動して良かったと思う」と話した。

[読売新聞]


■北朝鮮・拉致問題:北朝鮮在住・寺越さんに政府が渡航書発行検討

 1963年に日本海へ出漁後に行方不明となり、現在は北朝鮮・平壌で生活する石川県出身の寺越武志さん(59)=朝鮮名・金英浩(キム・ヨンホ)=の母友枝さん(77)=金沢市=が27日内閣府を訪れ、武志さんが日朝間を自由に行き来できるように要請した。

 友枝さんによると、応対した内閣府の担当者は、武志さん家族の旅券の代わりに渡航書の発行を検討すると回答したという。渡航書があれば、北朝鮮と日本を比較的自由に往来できる。要請文は麻生太郎首相と河村建夫官房長官あて。武志さんと、北朝鮮で生まれた武志さんの子供らの日本国籍の確認や、旅券の発給などを求めた。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年02月28日 23:50

米軍駐留は、イラクにとっては何の益もない、、、即時完全撤退を。。。

■イラク米軍 11年末までに完全撤退 大統領演説 戦争終結に着手

 【ワシントン=岩田仲弘】オバマ米大統領は二十七日午前(日本時間二十八日未明)、ノースカロライナ州ジャクソンビル近郊の海兵隊基地で演説し、十四万人超のイラク駐留米軍のうちすべての戦闘部隊約十万人を来年八月末までに撤退させる方針を明らかにした。これにより、開始から間もなく六年を迎えるイラク戦争の終結に向けた取り組みが本格化する。

 大統領はまた、戦闘部隊撤退後も、イラク部隊の訓練など非戦闘任務や対テロ任務に従事させるため、当面三万五千−五万人を残留させるとしたが、これらの部隊も、二〇一一年末までにイラクから全面撤退させる方針も表明した。

 大統領は演説で、今年一月に発効した米国とイラクの地位協定で一一年末までの全面撤退が定められていることなどを踏まえ、「イラクの長期的な問題は、軍事的ではなく政治的に解決しなければならない」と強調。

 治安悪化が著しいアフガニスタンやパキスタンへの対応、軍事費削減と経済再生の必要性からも、イラクに対する軍事的関与の限界を指摘した。

 大統領は選挙中、就任後十六カ月以内の戦闘部隊撤退を公約に掲げ、就任直後からゲーツ国防長官らに撤退計画の立案を指示。

 ゲーツ長官は二十七日の記者会見で、撤退は大統領就任後十六カ月、十九カ月、二十三カ月と、三つの選択肢があったことを明らかにした。

 その上で、「今年末に実施される国民議会選挙を終えるまでは、できる限りの戦力を維持する必要性がある」と強調。選挙後に補給や治安能力を維持しつつ撤退を完了させるには、「(十六カ月よりも)さらに数カ月間必要になる」と、大統領就任後十九カ月となる八月末までの撤退を選んだ理由を述べた。

 大統領はまた、次期駐イラク大使に北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議の米首席代表を務めたヒル国務次官補を任命することも、正式に表明した。

[東京新聞]


■オバマ米大統領:イラク撤退戦略発表 「16カ月内」軌道修正

 ◇議会、支持と懸念交錯

 【ワシントン及川正也】オバマ米大統領が27日、来年8月末までのイラク駐留米軍戦闘部隊の撤退を柱とする新戦略を発表したことで、03年3月に始まったイラク戦争は本格的な撤退局面に入る。しかし、大統領選で掲げた「就任後16カ月以内の撤退」は軌道修正を迫られ、来年夏以降の駐留部隊も最大5万人と膨張。厳しいイラクの政治、治安情勢を浮き彫りにした。米議会でも支持と懸念の声が交錯している。

 「イラクは安全ではなく、暴力も続き、将来に関する多くの政治問題が未解決だ」。オバマ大統領は27日に示したイラク戦争の終結に向けたシナリオで、イラクの治安、政治状況への懸念をこう強くにじませた。

 イラク戦争開戦に反対したオバマ大統領は就任翌日の先月21日、イラク駐留米軍の具体的な撤退計画の策定を指示。2月中旬までに、戦闘部隊の撤退期間について(1)16カ月(2)19カ月(3)23カ月--の3案が提示された。

 ゲーツ米国防長官の27日の記者会見によると、今年末か来年初めに行われるイラク国民議会選挙など「一連の選挙」について、駐留米軍のオディエルノ司令官が懸念を表明。16カ月以内の段階的撤退を行った場合、選挙時期に十分な兵力を確保できなくなると判断した。また、23カ月以内とする案は「兵力が疲弊し、アフガニスタンへの追加派兵も必要」として見送られた。

 共和党内には「イラクの治安状況はまだもろい状態にある」(マクヒュー下院議員)など懸念がくすぶる。対テロ戦争には既に「1兆ドル近く」(オバマ大統領)が費やされ、経済低迷の中、国民の6割が膨大なコストに不満を示している。このため、オバマ政権にとってイラク撤退の成否は大きな正念場となる。

 共和党のマケイン上院議員は27日、「適切な計画」と評価したが、民主党のリード上院院内総務は最大5万人の駐留継続について「米兵とイラク民間人を守るだけの必要最小限の規模とすべきだ」と難色を示した。同党のペロシ下院議長も「2万人が適正」として5万人は「正当化」できないと指摘。与野党でねじれ現象も起こしている。

 オバマ大統領は共和党側に、治安状況によっては撤退計画の見直しもあり得ると約束しており、「ブッシュの戦争」の決別を促す民主党と大統領の間にすきま風が吹くおそれもある。

[読売新聞/03,01追加]

Posted by nob : 2009年02月28日 23:37

悪しき方向性。。。

■プルサーマル計画:MOX燃料輸送、国交省が許可

 国土交通省は26日、九州、四国、中部の電力3社が検討しているプルサーマル計画で使うMOX燃料(ウランとプルトニウムの混合酸化物)について、製造委託先のフランスからの海上輸送を許可した。輸送は3社分を同時に実施。電力会社などに交付された許可書では、容器を含めたMOX燃料の輸送時の安全性や輸送船の構造、航路、テロなどの防護体制などについて3社と委託先の英の船会社の申請内容が安全だと認めた。船会社名や航路など詳細は、核物質防護を理由に公表していない。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年02月27日 22:32

良き方向性と、、、

■東北電力:「メガソーラー発電所」建設 仙台火力の敷地内に--発表 /宮城
 ◇八戸と合わせ、年間1100世帯分に相当

 東北電力は26日、大規模太陽光発電設備「メガソーラー発電所」を七ケ浜町の仙台火力発電所と青森県八戸市の八戸火力発電所の敷地内に建設すると発表した。10年度中の着工、12年度中の運転開始を目指しており、同日会見した高橋宏明社長は「太陽光発電を増やすという国の方針と、低炭素社会実現に貢献していきたい」と説明し、さらに福島県内での建設を検討する考えを示した。

 同社によると、仙台火力発電所に建設する設備は面積4ヘクタール、出力約2000キロワットで、八戸火力発電所は面積3ヘクタール、出力約1500キロワットを予定。合わせて一般家庭約1100世帯の年間電力量に相当し、二酸化炭素の排出量を年1800トン削減する効果があるという。建設費は現時点で25億円程度の見込み。

 全国の電力会社10社でつくる電気事業連合会は昨年9月、20年度までに全国で約30地点・計約14万キロワット分のメガソーラー発電所建設計画を発表。同連合会によると、これまで▽東京▽中部▽関西▽四国▽九州--の各電力会社が、計8地点・約7万2000キロワット分の発電所建設計画を打ち出している。

 東北電力は20年度までに計1万キロワット分の発電所を建設する構想を持っており、高橋社長は「仙台・八戸の両発電所以外でも、例えば福島県の原町火力発電所や総合研修センター(南相馬市)などでも建設を検討したい」と話した。

 メガソーラー発電所は▽発電パネルの集積により保守・点検が容易▽国が建設費の一部を負担する--などの利点がある一方、天候不順によるリスク増加や、設備の耐用年数が「一般的に17年程度」(同社)であることなど課題も少なくない。

 同社は「年間の発電電力量が予想を下回る可能性はある」としつつ、「発電所の建設地は過去30年の気象条件を調べて決めており、将来的に技術革新で発電効率が向上することも考えられる。まずは東北地方でメガソーラー発電ができるか、検証していく第一歩にしたい」としている。【青木純】

[毎日新聞]


■東京中央郵便局の再開発中止要請へ=文科相と「保護」で一致−鳩山総務相

 鳩山邦夫総務相は27日の閣議後の記者会見で、日本郵政が建て替え予定の東京中央郵便局の局舎をめぐって塩谷立文部科学相と協議し、文化財として保護する考えで一致したと明らかにした。総務相は「重要文化財のような価値あるものに対する意識は高まっており、大事にしなければいけない。文科相も当然だということだった」と述べ、再開発中止を求める考えを示唆した。

[時事通信]

Posted by nob : 2009年02月27日 22:30

とんだ茶番、、、怖れないで対話を、、、世界的なセーフティーネットをはることが大国の努め。。。

■北、今度はミサイル発射前に公表「サラミ戦術」か

北朝鮮がミサイルの発射でも「サラミ戦術」を駆使している。

サラミ戦術とは、薄く切って食べるイタリアのソーセージ「サラミ」から取ってきた言葉だ。ミサイルの発射計画を細分化して公開し、米国と韓国に加える圧迫の度を段階的に高めていくことによって、見返りを獲得し、効果を極大化する戦術だ。

北朝鮮は24日「人工衛星の打ち上げを本格的に進めている」とし、長距離弾道ミサイル「テポドン2号」の発射を事前に予告した。98年にテポドン1号を発射したときや06年にテポドン2号の打ち上げを控えて、沈黙した前例とは異なる。

98年に発射したときは、4日後の9月4日に通信衛星「光明星1号」を打ち上げたと発表し、韓米両国を当惑させた。06年には発射から4日前に北朝鮮の外務省が「米国が北朝鮮を敵対視すれば、超強硬策を取るほかない」という立場を表明したが、ミサイルの発射を公表したのは発射した翌日の同年7月6日だった。

しかし、今回は「行動」より「言葉」が先だった。北朝鮮は今月7日、イランが行った人工衛星の発射をかばい「宇宙を平和的に利用する権利」を初めて言及、「異常な徴候」を見せようとした。16日にはさらに一歩進んで「何が打ち上げられるかは見ていれば分かる」とし、発射の意図を露出した。24日には人工衛星を準備しているとし「光明星2号」という名前まで公開した。

統一研究院の全賢俊(チョン・ヒョンジュン)研究委員は「少しずつ露出させて米国の出方を見た後、思惑どおりにいかない場合、度をより強める圧迫戦術だ」と説明した。特にヒラリー・クリントン米国務長官が、訪韓の際、北朝鮮の後継体制に触れ「通米封南(韓国を排除し米国とだけ対話すること)」の可能性を一蹴したのを受けて、人工衛星の発射準備を本格的に進めていることを公開し、圧迫の度を強めたということだ。

当局は、北朝鮮がミサイルの発射準備を1~2週間以内に終えるものとみている。それ以降、打ち上げるかどうかとその時期は北朝鮮が選択できるということだ。東国(トングク)大学のキム・ヨンヒョン教授は「北朝鮮が発射に踏み切る場合▽第12期最高人民会議代議員の選挙日である来月8日を前後に▽4月初めに開く可能性があるロンドンでの韓米首脳会談を前後に--など北朝鮮内部の日程と米国の取り組み方などを踏まえ、効果を極大化できる時点を選ぼうとするだろう」という見解を表した。

[中央日報]


■北朝鮮ミサイル、MDシステムで迎撃「前から検討」と防衛相

 浜田防衛相は27日午前の閣議後の記者会見で、北朝鮮が弾道ミサイルを発射した際に、ミサイル防衛(MD)システムで迎撃することについて、「今回のこと(北朝鮮の発射準備)でどうこうではなく、前から検討している」と述べた。

 MDシステムは大気圏外で迎撃する海上配備型のスタンダード・ミサイル3(SM3)と、地上近くで撃ち落とす地対空誘導弾パトリオット・ミサイル3(PAC3)の二段構えとなっている。SM3はイージス艦「こんごう」と「ちょうかい」の2隻に、PAC3は首都圏の4か所と浜松、岐阜両基地の計6か所にそれぞれ配備されている。

[読売新聞]


■テポドン発射予告:米国は本当に迎撃するのか
北朝鮮のミサイル迎撃に向け実験3回

 北朝鮮がテポドン2号ミサイルの試験発射を行い、米国がこれを迎撃して撃ち落すというシナリオは果たして現実となるのか。米国防省は15日に議会で、「北朝鮮の長距離ミサイル発射に備えて3回の迎撃実験を行った。撃ち落す自信はある」と説明した。しかしミサイルを実際に撃ち落すことに成功したとしても、その後、北朝鮮が6カ国協議から脱退したり、あるいは別の敵対行為に出る可能性もあることから、迎撃には慎重な姿勢で臨むべきとの主張も相次いでいる。

◆北朝鮮のミサイルに備えて3回の迎撃実験

 米国防省ミサイル防御局のオライリー局長は25日、米国下院軍事委員会の聴聞会に出席した。その席でオライリー氏は、「非常に制限的で初歩的ではあるが、北朝鮮からミサイルが発射された場合、アラスカ上空で撃ち落すシナリオの下、3回の迎撃実験を行った」と証言した。オライリー氏は米国が迎撃ミサイルの数で圧倒的な優位にあることを根拠に、「北朝鮮がミサイルを発射する度に、われわれは非常に多くの迎撃ミサイルを一気に発射する。そうすれば命中率を高めることができる」と説明した。これらの実験を通じ、現在のミサイル防御体制でも北朝鮮の長距離ミサイルを十分に撃ち落とせる自信を持ったという。米国による迎撃は、通常敵のミサイル1基に対して5基のミサイルで対応するようになっており、実験はこのようなシナリオの下で行われたとのことだ。

 共和党下院のマイケル・ターナー議員は、ミサイル防衛(MD)体制の構築に今後も力を入れるよう激励した上で、「もし北朝鮮が今日テポドンを発射したとしても、われわれは米国と同盟国を守るためにこのシステムを稼働させることができるだろう」と述べた。

 しかし軍事や安全保障の専門家の間では慎重論もある。ワシントン・ポストは「米国が北朝鮮のミサイルを撃ち落すことの成否に関係なく、このことが北朝鮮に利用される可能性がある」と指摘した。

 国際危機グループ(ICG、本部・ブリュッセル)で研究員を務めるダニエル・ピンクストン氏は、「米国が北朝鮮のミサイルを撃ち落せば、北朝鮮は自分たちに対する米国の敵対政策が明らかになったと主張するだろう。そうなれば、非核化を進めることに異議を唱えるはずだ」と指摘し、「6カ国協議を中断する口実を与える結果になるのでは」として、慎重論を唱えた。また、保守系シンクタンクのヘリテージ財団で研究員を務めるブルース・クリンナー氏も、「北朝鮮のミサイルが米国や同盟国に直接的な脅威とはならないなら、米国は北朝鮮のミサイルを迎撃しない方が望ましい」と発言している。

ユ・ヨンウォン軍事専門記者
ワシントン=李河遠(イ・ハウォン)特派員

[朝鮮日報]


■「北が韓国艦艇にミサイル攻撃したら、発射地点を攻撃」

李相熹(イ・サンヒ)国防部長官は20日、「北朝鮮が西海(ソヘ、黄海)の北方境界線(NLL)で先制攻撃をした場合、発射地点を攻撃する」という立場を明らかにした。

李長官はこの日、国会南北関係発展特別委員会で「北朝鮮が長射程砲やミサイルなどで韓国の艦艇を攻撃した際、発射地点がNLLの北側でも直接対応するつもりか」というハンナラ党の洪政旭(ホン・ジョンウク)議員の質問に、「対応の基本は発射地点に対応すること」とし「(北朝鮮が)攻撃行為を行ったのだから、ミサイル発射地点は攻撃を受けるべきだ」と話した。

また李長官は「全面戦争に拡大しないよう最短時間で、敵が挑発してきた分だけ現場で対応していく」と述べた。

[中央日報]

Posted by nob : 2009年02月27日 22:19

経営トップはもちろん従業員も同罪、、、内部から声をあげてほしい、、、原子力発電自体はまだしも再処理がどんなものか貴方達は知っている。。。

■六ケ所村の核燃再処理工場:廃液漏れ 原燃社長が陳謝 来月中に再発防止策 /青森

 使用済み核燃料再処理工場の建屋で高レベル放射性廃液が漏れた問題で、日本原燃(六ケ所村)の児島伊佐美社長は25日、「事態の重さを痛感し、県民に大変なご迷惑をかけたことをおわびする」と陳謝した。同社は品質保証体制の再構築と組織風土の改革に向けたアクションプランを4月末までに作成する。

 原燃はまた、再発防止策などを盛り込んだ報告書を3月中にまとめる方針で、児島社長は「ピンチだがチャンスでもある。再処理工場の操業を控え、末長い安全風土を構築したい」としている。

 再処理工場の試運転終了が大幅に遅れていることへの結果責任について、児島社長は「経営のトップはすべての結果責任を負う。事業を完遂することが任務だ」と話した。また、記者から「完成が長引くほど、長く務めなければならないということか」と問われたが、「目前にあることへの結果を出したい」と述べるにとどまった。

 一方、原燃は廃液漏れの原因について24日、「セル」(コンクリートで仕切られた部屋)の外にいた作業員が、廃液を空気で送る「流量設定弁」に触れて設定値が変わった可能性が高いとの見方を示した。原燃は今後、数千個あるとみられる弁のうち、今回の弁と類似したものにカバーを付ける処置をする。【後藤豪、山本佳孝】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年02月27日 02:00

何も変わらない。。。

■イラク駐留米軍の撤収計画、27日に発表…来年8月完了か

 【ワシントン=黒瀬悦成】バイデン米副大統領は25日、米NBCテレビの報道番組に出演し、オバマ大統領がイラク駐留米軍戦闘部隊の撤収計画を27日に発表することを明らかにした。

 米政府当局者が25日、複数の米メディアに語ったところでは、戦闘部隊の撤収期限は、大統領が公約していた「就任から16か月」より3か月遅い2010年8月となる見通しで、現在約14万2000人の駐留部隊のうち9万2000人を撤収させる。

 残りの5万人はイラク治安部隊の教育訓練や米大使館などの警護、イラク治安部隊が実施する小規模の対テロ作戦の支援に当たる。

 大統領は27日、ノースカロライナ州ジャクソンビルのキャンプ・レジューン海兵隊基地を訪問予定で、同基地で計画を発表すると見られる。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年02月26日 23:58

追って高い会費が徴収される。。。

■アフガン支援戦略作りに日本も参画、日米首脳が合意

 【ワシントン=松永宏朗】麻生首相とオバマ米大統領は24日午前(日本時間25日未明)、ホワイトハウスで行った初の首脳会談で、アフガニスタン支援の戦略作りに日本も参画することで合意した。両首脳は、北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射の動きに懸念を示した。金融・経済危機では、基軸通貨であるドルの信認性を維持することが重要だという見解で一致した。

 会談は予定の1時間より約20分長く行われ、米側はクリントン国務長官、ジェームズ・ジョーンズ大統領補佐官(国家安全保障問題担当)らが同席した。

 両首脳は、世界経済の回復に協調して取り組むと同時に、両国がそれぞれ内需拡大を図ることで合意した。大統領は「中国にも内需を拡大してもらいたい」と語った。米政府の国内産業への支援策に関し、大統領は「保護主義的にならないようにする」と明言、両首脳は保護貿易主義への対抗が「日米の責任だ」とする見解で一致した。また、日米経済対話の新たな枠組みを作ることを決めた。

 アフガニスタン問題では、首相が日本の支援を強化・加速すると伝えたのに対し、大統領は「開発、治安、インフラなどの分野でやることは多い。日本の積極的役割を歓迎する」と述べ、追加貢献に期待を示した。近くアフガン・パキスタン担当特使に任命される吉川元偉駐スペイン大使が3月上旬に訪米し、ホルブルック米特別代表と具体策を協議することを決めた。

 北朝鮮問題では、拉致、核、ミサイルなどの懸案の包括的解決に向けて連携し、特に「検証可能で完全な非核化」の実現に努めることで合意した。弾道ミサイル発射の動きに対し、両首脳は「緊張を高めるべきではない」とし、北朝鮮に自制を求める考えで一致した。大統領は日本人拉致問題について、「クリントン長官が訪日した際の話はよく知っている」と述べ、重視する姿勢を示した。

 クリーン・エネルギー分野での技術協力や、2013年以降の「ポスト京都議定書」の温室効果ガス削減の国際的枠組み作りでの協力でも合意した。

          ◇

 麻生首相は24日夕(日本時間25日朝)、政府専用機でワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地を出発し、帰国の途についた。日本時間25日夜に羽田空港に到着する予定だ。

 ◆会談の主な内容◆

 ▽ドルの信認維持や保護主義への対抗を確認

 ▽大統領が日本、中国の内需拡大への期待に言及

 ▽アフガニスタン支援戦略を両国が協議して策定することで合意。日本が支援に積極的役割を果たすことを大統領が歓迎

 ▽北朝鮮の弾道ミサイル発射への懸念で一致

 ◆首脳会談要旨◆

 【日米関係】

 大統領 核抑止を含む日本防衛に関与すると約束する。

 両首脳 在日米軍再編のロードマップ(行程表)に基づく着実な実施を含め、日米同盟の強化に取り組む。

 【金融・経済危機】

 両首脳 日米がまず取り組むべき課題は金融、世界経済だ。世界第1、2位の経済大国として世界経済の回復に向け全力を尽くす。

 大統領 特に日本や中国のような大きな経済を持つ国は内需拡大に取り組んでもらいたい。

 両首脳 基軸通貨であるドルの信認の維持が重要だ。保護主義への対抗は日米の重大な責務だ。4月の第2回金融サミットに向け、国際金融システムの安定化、成長の促進のため、協力を加速していく。

 首相 日米経済対話の新たな枠組みの検討を進めたい。

 【北朝鮮】

 首相 拉致・核・ミサイルといった諸懸案の包括的な解決が重要だ。

 大統領 同意する。北朝鮮問題は引き続き、日米間の緊密な連携が重要だ。

 両首脳 6か国協議について、北朝鮮の検証可能で完全な非核化を実現すべく、共に協力していく。北朝鮮は(弾道ミサイル発射など)緊張を高める行動を取るべきではない。

 【アフガニスタン】

 首相 アフガン安定化に向けた支援を一層強化する。

 大統領 日本の支援に感謝する。各国とも今まで以上の努力が必要だ。開発、治安などの分野で、日本が積極的役割を果たしてくれれば非常に歓迎だ。

 首相 隣のパキスタン、イランなど地域の広がりを持った取り組みが重要だ。日本はパキスタン支援国会合を開くことを考えている。

 大統領 同感だ。そういう観点から包括的に見直している。

 首相 アフガン・パキスタン支援担当特使に吉川元偉スペイン大使を近く任命する。3月上旬にも訪米させ、ホルブルック特別代表らとすりあわせをさせる。

 【気候変動・エネルギー】

 両首脳 クリーン・エネルギー分野で日米協力を具体化する協議を開始する。

 首相 高速鉄道を考えた方がいい。米国の自動車文化を変えることになる。

 両首脳 気候変動について、2013年以降の枠組み構築に向けて日米で緊密に連携していく。25日から日米間の実務レベルの協議を開始する。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年02月25日 20:10

なかなかの勇気が必要だと。。。

■物議の阿久根「ブログ市長」全職員の給与明細一覧を公表

ブログで「辞めさせたい議員」の投票を呼びかけるなどして議論を呼んだ、鹿児島県阿久根市の竹原信一市長(49)の行動が、また波紋を呼んでいる。市のウェブサイトに、07年度当時の職員268人の給与明細を公開したのだ。地方自治体が給与の平均額を公表するのは珍しくないが、氏名を伏せているとはいえ、全職員の明細を公開するのは異例だ。市役所関係者であれば、「どの欄が誰の給料か」と類推できる可能性も高いが、市長は「市民からも、市職員からも、何も反響は来ていない」と話している。

公開されたのは、2006~08年度の退職者の退職手当の一覧と、07年度の職員の給与手当明細の一覧。エクセルの表をPDFに変換したファイルだ。

特に目を引くのが、09年2月20日夕方に公開された「給与明細」の一覧で、年間の給料に加え、扶養手当や住居手当など14項目の手当が記載されている。氏名こそ掲載されていないものの、市長や教育長などの幹部を含む全職員(消防を除く)268人分の年収が分かるようになっている。リストは年収順に並べられ、最も年収が多かったのが、市立診療所に勤務する医師の2586万円で、2位が市長の1016万円。3位には一般職員がランクインし、その額は909万円だ。これら268人分の人件費総額は約17億3000万円だ。さらに、2月24日の夕方にはファイルが差し替えられ、「手当」の項目が簡略化されたほか、リストに掲載されている人の54%以上が700万円以上の報酬を受け取っていることなどを示す記述も追加された。

「市役所人件費の状態は滅茶苦茶」

竹原市長は2月23日のブログの記事で、給与明細一覧のファイルにリンクを張った上で、

「阿久根市の税収はわずか20億円。今後は景気の悪化で税収は更に減るだろう。市民は収入の減少で生活維持に必死だ。経営という観点から市役所人件費の状態を見れば滅茶苦茶だ。職責や能力と給料の関係もデタラメとしか言いようがない。良心の破綻した経営に無能な人間が選挙で選ばれてきた結果だろう。阿久根市の将来は先ず市役所の人件費を適正化できるかどうかにかっている」

と、人件費の切り下げを進めたい考えを改めて強調した。

実際、阿久根市の職員の給与は、比較的高い水準にある。総務省の「地方公務員給与実態調査」によると、国会公務員の給与水準を100とする「ラスパイレス指数」は、全国の地方公共団体平均で95.5(07年4月1日現在)。地方公務員の給与水準は、国家公務員のものよりも若干低いことがわかる。それに対して、阿久根市の指数は99.1で、鹿児島県内に49ある市町村のうち上から3番目。

市長は「これは市民サービス」と強気

竹原市長は、J-CASTニュースに対して、

「給与の状況を知って、自分でも驚いたんです。これまでも、給料については一応は公開されていましたが、非常に分かりにくい形式だったんです。今回、それを見やすい形にして公開した、ということです。市民へのサービスの一環です」

と、経緯を明かす。

竹原市長をめぐっては、市議会で不信任案が可決されたことから、市議会を解散。3月22日には「出直し市議選」が控えている。改選後の議会で不信任案が再び成立すると、竹原市長は失職してしまうのだが、失職を回避できた場合は、

「『悪いことをしなければ、やる気がなくても給料は青天井』という給与体系を、どうにかしなければ」

と話している。

[JCASTニュース]


■阿久根市の職員年収公開 テリー「日本中でやって!」

<テレビウォッチ>赤字財政で病院を休止するところまで出ている地方自治体。そこに勤める公務員給料をご存じだろうか……

その公務員給料の明細を1円単位まで公表した市長が今、窮地に立たされている。

鹿児島県阿久根市の竹原信一市長。市のホームページ上で市職員268人の平成19年(2007年)度年収を手当てまで含め、多い順に公開したのだ。

1位は市が運営する病院の医師で、手当てまで含めた年収は2586万34円。2位が市長で1015万6800円。3位は職員で909万1694円。副市長は5位で900万円だった。

これまで公務員の給料は、平均額で公表されるのが一般的だが、なぜ1円単位で公開したのか? 市長に聞いた。

「いままでも公開したことはあったが、非常に分かりにくい。分かりにくいものを分かりやすくする当たり前の作業をさせて頂いた。経営という観点で、市役所の人件費の状態を見れば滅茶苦茶。職責・能力と給料の関係もデタラメとしか言いようがない」

阿久根市の人口は約2万4000人。市民の平均所得が200万円程度に対し、年収700万円以上の市職員が職員全体の54%を占めているという。

市長は「仕事や責任に見合った報酬体系に変えるべきだと思いますよ」と。

もっとも、この市長は昨08年8月初当選して以来、他にも「常識」破りの改革で物議を。10月には市議会議員定数を10人減らし6人にする条例案を本会議に提出。議員全員に反対され、あえなく否決された。

市長は「何でも反対。昨年暮れ私のボーナスはいらないと言ったら反対されたのですから」と憮然。

さらに市長は、今年1月自分のブログに、「市議会議員で最も辞めてもらいたい議員は?」と市民に投票を呼び掛けた。

これに怒った議員らが市長の不信任案を議会に提出し、全会一致で可決してしまった。この結果、市長が選んだのが議会の解散。市議会議員選挙が3月22日行われることになった。

もし反市長派の議員が3分の2の多数で当選すれば、ふたたび不信任案が提出され、今度は市長も失職する羽目になる。今回の選挙は剣ヶ峰の出直し選挙。

おおたわ史絵は「人件費削減と給料の額を公開することがイコールで結びつくのか。その間にもう一つ何か足りないような……アイツはあんなにもらっているのかと、反感だけで終わってしまうかも」。

しかし、テリー伊藤は「面白いですね~」と言い、続けて吠えた。

「もともと税金。公開するのが当然。日本中でやって欲しい。年功序列でズーッと上がっていくシステムが異常です。橋下大阪府知事は知名度あるからいいですよ。知名度がない竹原さんはこういうやり方しかない。ボクもバックアップしたい」

伊藤惇夫の「永田町『悪魔の辞典』」によると、数年前の数字だが、民間の平均給料450万円に対し、国家公務員の平均給料は800万円強、これに比べ地方公務員はさらに高く900万円とか。

地方自治体も国も赤字財政を声高に叫び、何かというと消費税増税。まずは見習って人件費削減、定数削減ではないのか。

[JCASTテレビウォッチ]


■住基ネット、当面参加せず 国立市長が表明

 東京都国立市の関口博市長は24日の記者会見で、住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)に当面参加しない方針を明らかにした。同市に対しては都が総務省の指示を受けて是正要求を出していた。関口市長は住基ネットについて「個人情報が漏洩(ろうえい)しない、安全なものだとは受け取れない」と危険性を指摘した。

 地方自治法に基づいて違法状態の是正要求を受けた場合、市町村は必要な対応を取る義務があるが、市長は「(住基ネットへの参加拒否は)法律違反とは考えていない」と強調した。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2009年02月25日 20:05

優れたアートワークには、、、

押し付けがましいところがない。。。

でも主張がないわけではなく、、、

目立たないあるいは奥深いところに秘められている。。。

Posted by nob : 2009年02月24日 01:58

このレベルの資産となると、もはや実体はない。。。

■日本の富豪1位、ユニクロの柳井氏 米誌フォーブス

 【シンガポール支局】米経済誌フォーブス・アジア版は19日、2009年版の「日本の富豪40人」を発表した。カジュアル衣料品専門店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井正社長が初めて首位になった。資産額は61億ドル(約5700億円)で、前年に比べ14億ドル増え、6位からトップに上昇した。

 上位40人の資産額は計695億ドルで前年(899億ドル)に比べ23%減少した。株価が大幅に下落し、円高にもかかわらずドル建ての資産が目減りした。富豪40人のうち資産が前年より増えたのは、柳井氏を含め4人だけだった。

 昨年首位だった山内溥任天堂相談役は資産額を78億ドルから45億ドルに減らし、3位に後退。資産10億ドル以上の富豪は昨年の29人から20人に減った。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2009年02月22日 23:26

対話からすべては始まる。。。

■パレスチナ:ハマス幹部、オバマ米大統領に対話要求 米議員に私信

 【エルサレム前田英司】中東歴訪中のジョン・ケリー米上院外交委員長が19日、パレスチナ自治区ガザ地区を訪問した際、同地を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの幹部が、オバマ米大統領あての手紙を国連機関経由でケリー氏に託していたことが分かった。イスラエル放送などが21日、伝えた。中東和平の実現に意欲を示すオバマ大統領にハマスとの直接対話を求める一方、ハマスを排除する従来のやり方では和平は達成できないと訴える内容という。

 手紙はケリー氏の訪問前に、ガザ市の国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)施設前に置かれていた。ハマス最高幹部の政治顧問アハマド・ユーセフ氏が書いたものだが、ハマスは私信扱いで「組織からの手紙ではない」(報道官)としている。ケリー氏は手紙を駐エルサレム米総領事に預けたという。

 07年6月にハマスがガザを武力制圧して以来、同地への米国要人の訪問はケリー氏が初めて。ガザに封じ込まれているハマスは、国際社会との接触の機会を探っている。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年02月22日 23:23

法規上ではやむおえない妥当な判断とは思うけれど、、、撃てば撃たれる、、、負けるが勝ち、戦わずして勝つのスタンスで。。。

■海賊船への射撃可能、外国船も保護…対策新法概要

 政府が3月上旬に国会に提出する予定の海賊対策の新たな法案「海賊行為への対処等に関する法案」(仮称)の概要が21日、明らかになった。

 海賊行為を制止するための船体射撃を可能にする規定を設け、現行の自衛隊法の海上警備行動よりも武器使用権限を拡大するほか、自衛隊派遣に関しては国会報告を義務づけるとした。

 海賊行為の定義は、国連海洋法条約を踏まえ、「私有の船舶や航空機の乗組員が私的目的のために行う不法な暴力、抑留、略奪」などとした。

 その上で、〈1〉海上警備行動では日本関係の船舶に限られる保護対象をすべての船舶に拡大〈2〉海賊対処は海上保安庁と自衛隊が担い、海保では著しく困難な場合は自衛隊が対処〈3〉海賊行為の抑止は自衛隊、逮捕などの取り締まりは海保が担当〈4〉武器使用は警察官職務執行法7条を準用〈5〉相手に危害を与える射撃の要件に海賊行為制止のための船体射撃を追加〈6〉自衛艦派遣の実施計画は国会に報告——することなどを盛り込んだ。

 罰則は、船を乗っ取り、人を死亡させた場合は死刑または無期懲役とする方向で調整中だ。

 武器使用基準は危害射撃の要件を拡大したことが特徴だ。

 武器使用が可能な場合を警職法7条に基づくとする点は海上警備行動と同じだが、同条は相手に危害を与えられる場合を正当防衛や緊急避難に限っている。海上警備行動の規定では、日本の領海ならば、海上保安庁法を準用し、正当防衛や緊急避難以外の危害射撃が可能だが、新法案が想定するアフリカ・ソマリア沖やマラッカ海峡近辺など領海外では適用されない。

 このため、危害射撃の要件を追加した。具体的には、民間船に海賊船が接近した場合、正当防衛に当たらない段階でも、停船命令に応じず、他に手段がなければ、船体を射撃でき、海賊行為を抑止できる。

 一方、自衛隊派遣に関する国会の関与を巡っては、議決を伴う国会承認を求める意見もあるが、海上警備行動でも国会報告が必要ない点を考慮した。

 政府は3月上旬に海上警備行動を発令し、ソマリア沖に海上自衛隊の護衛艦2隻を派遣するが、新法成立後は活動根拠を新法に切り替え、活動を切れ目なく続ける方針だ。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年02月22日 11:30

果たすべき役割は、侵略に加担することではない。。。

■【主張】アフガン増派 戦略作りに日本も参加を

 オバマ米大統領がテロとの戦いの主戦場とするアフガニスタンに向け、約1万7000人の米軍増派を決定した。現在計3万人を超える米軍を今後2年間で6万人規模にまで増やすという。

 この増派がアフガンの状況を好転させるのか、明確な展望はない。泥沼化につながるとの懸念も一部にはある。

 それでも、米国が未曾有の経済危機に苦闘する状況下で下した決断である。協力を求められる同盟国日本は、具体的な対応を迫られているといっていい。

 9・11米中枢同時テロを策謀した国際テロ組織アルカーイダは、なお潜伏中だ。アフガンでは現在、米軍のほか北大西洋条約機構(NATO)指揮下の英、仏、独などで構成する国際治安支援部隊(ISAF)約5万5000人がテロ掃討を展開している。

 しかし、旧政権のイスラム原理主義武装勢力タリバンも勢いを盛り返し、治安は悪化の一途をたどっている。オバマ大統領は「軍事的手段だけでは解決できない」との考えから、外交を含む新たな戦略の検討に乗り出し、日本も戦略づくりの段階から同盟国として参加を求められている。

 軍事面では、ISAF参加も打診されているが、自衛隊派遣の根拠となる法律の制定は現状では困難だ。当面はすでに表明している食糧やインフラ整備など総額20億ドルの民生支援の完全実施を急ぐなどの支援を続けるしかない。

 その意味で、先日来日したクリントン米国務長官に中曽根弘文外相が提唱した、パキスタン支援国際会議の日本開催に注目したい。アフガンと隣国パキスタン国境の山岳地帯はアルカーイダやタリバンなど過激派の活動拠点であり、アフガン治安悪化の最大要因であるからだ。

 支援国際会議には米欧主要国のほか中国、さらにイスラム圏諸国の参加が予想される。昨年5月、パキスタンのインフラ整備に479億円の円借款供与を決め、その後も洪水被害への支援を表明するなどの実績をもつ日本は、非軍事的貢献の効果を説く役割が期待されよう。

 核保有国パキスタンの不安定化は危機につながる。アフガンとともに、絶対にテロと戦う陣営にとどめておかねばならない。日本は米国の同盟国として戦略づくりにも参画し、できる限りの役割を積極的に果たすべきだ。

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年02月21日 17:45

税金に巣食うハイエナ達の麻痺した感覚、、、当たり前で罪の意識もなかったのかと。。。

■日本郵政=『ローマ』 オリックス=『オルガン』 隠語で文書 総務相、不信感強める

 日本郵政は「ローマ」、オリックスは「オルガン」−。「かんぽの宿」売却をめぐる問題で、日本郵政にこうした隠語を使った文書が存在していたことが二十日、分かった。鳩山邦夫総務相が同日の閣議後記者会見で明らかにした。

 日本郵政が十六日、総務省に提出し、同省が精査している資料の中から見つかった。同省などによると、隠語が使われていたのは、日本郵政と、売却に関するファイナンシャルアドバイザーのメリルリンチ日本証券との間で、昨年十一月に作成された文書。

 売却候補先が、オリックス不動産とホテルマネージメントインターナショナル(HMI)に絞り込まれていた段階で、両社が提示した条件を評価する文書だという。HMIには「ハープ」という隠語が充てられていた。

 日本郵政の広報担当者は「入札参加者が外部に漏れてはまずいので、万が一文書が外部に流出した場合でも入札参加者を特定できないように、隠語を使った。この種の事業譲渡では一般的な方法だ」と説明。しかし、日本郵政に対し「すべてがごまかしだ」などと一貫して厳しい見方をしてきた鳩山総務相は、「隠語まで使って文書を作っている」と述べ、同社に対するさらなる不信感をにじませた。


[東京新聞]


■旧郵政施設の売却、首かしげるような実態次々と

 旧日本郵政公社の売却施設の約7割がすでに転売されていた問題で、首をかしげるような売却の実態が次々と浮かび上がってきた。

 買い手がつかないとして、地元の自治体に随意契約で譲渡されながら結局は転売されたり、希望しても個人では購入できない一括売却対象の物件を、購入した企業の転売後に取得することになったり……。本来、国民の財産でもある旧郵政施設の売却が、その場しのぎに行われた印象が色濃くなっている。

 島根県大田市が2007年3月、随意契約により約7350万円で購入した「かんぽの宿・三瓶(さんべ)」は、翌4月に同額で岡山県内の旅館業者に転売された。同市の石見銀山は同年7月から世界文化遺産に登録されることになっていたため、同市は大規模な宿泊施設が必要と考え、転売を前提に購入した。

 同市が売却を公表すると、直後に数社が運営に名乗りを上げた。同市担当者は「客の増加が確実なのに(旧郵政が)手放すという不思議な話だった。一般競争入札を行っていたら、高値で買い手がついたはず」と、首をかしげる。

 岡山県浅口市も07年4月、「かんぽの宿・遙照山(ようしょうざん)」を随意契約で8500万円で購入した。前年8月、地元自治体に売却が打診され、同市は宿泊施設を残すために手を挙げた。相手から売却額の提示は一切なく、同市が提案した“言い値”で取引されたという。施設は8日後、同額で都内の建設会社に転売され、現在、ホテルとして運営されている。

 一方、茨城県内の60歳代の無職男性は06年ごろ、自宅の隣にある郵政社宅跡地(約240平方メートル)が売りに出ていると知ったが、企業向けの一括売却の対象だったため、一度は購入を断念した。ところが1年後、全国で郵政施設を落札した企業が別の不動産会社に転売後、購入を持ちかけられ、210万円で購入した。

 郵政施設の中には、個人に直接売却した物件も複数あり、男性は「この違いはなぜなのか。きちんと説明してほしい」と話した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年02月21日 17:20

刑罰は避けられないとしても、15年の禁固刑は論外、重すぎる。。。

■イラク:「靴投げ」記者初公判 「イラク人の誇り、取り戻したかった」

 【カイロ高橋宗男】昨年12月に記者会見中のブッシュ前米大統領に靴を投げつけ、外国指導者に対する侮辱罪で起訴されたイラク人テレビ記者、ムンタダール・ザイディ被告(30)の初公判が19日、バグダッドで開かれた。同記者は「武器を使わずにイラク人の誇りを取り戻したかった」などと動機を説明した。AP通信が伝えた。

 ザイディ記者は「(私に靴を投げさせたのは)米国の占領と罪のない市民の殺害によってイラクが受けた屈辱だ」と証言。さらに、ブッシュ前大統領が「勝利と成果」を強調したことで不満が抑えられなくなったと述べた。

 ザイディ記者は事件後、イラク国内やアラブ世界で英雄視された。傍聴席の支持者らは拍手と歓声で同記者の出廷を出迎え、同記者は親類から手渡されたイラク国旗風のスカーフにキスした。裁判長は傍聴者に「静粛にしなければ退廷を命じる」と警告したという。

 同記者には最大15年の禁固刑が科される可能性がある。審理は来月12日に再開される。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年02月20日 22:19

何も変わっていない、、、見えない和平。。。

■ガザ、合意なき停戦1カ月 長期停戦交渉なお不透明

 パレスチナ自治区ガザでイスラエルとイスラム原理主義組織ハマスが双方の合意なく停戦入りして18日で1カ月。大規模な戦闘再開の可能性こそ遠のいたものの、ガザからのロケット弾攻撃やイスラエルの空爆などの衝突が散発的に起きている。エジプトを調停役に長期停戦に向けた交渉が続いているが、成否はなお不透明だ。

 長期停戦に向けては、まず期限1年半で合意すべく一定の歩み寄りがあったとされる。しかしイスラエルは先週末、2006年にハマスが拉致したイスラエル兵の解放が停戦の前提だと発表。これに対し、エジプトのムバラク大統領が17日付の政府系紙で「(拉致)兵士の件は停戦交渉とは結びつけられない別問題」と述べるなど、調停に立つ側もいらだちを隠さない事態となっている。(カイロ=安部健太郎)

[日本経済新聞]


■パレスチナ:ガザ停戦1カ月 調停迷走、見えない和平 イスラエル「拉致兵解放が先」

 【ガザ市(パレスチナ自治区ガザ地区)前田英司】パレスチナ自治区ガザ情勢は1月18日の「停戦」から1カ月が過ぎた。イスラエルと、ガザを支配するイスラム原理主義組織ハマスの本格停戦を目指して、エジプトが調停を続けているが、18日になってイスラエルは、06年夏からガザに拉致・拘束されているイスラエル兵が解放されない限り、ハマスが停戦条件に挙げるガザ境界の検問所再開には応じないと決定。合意間近とされながら、調停作業は迷走している。

 イスラエルは18日の治安閣議で、拉致兵士の解放と本格停戦の行方を関連付ける立場を明確にした。ハマスはこれまで、兵士解放問題でも水面下の交渉に応じており、イスラエル兵解放と引き換えにイスラエルが収監するパレスチナ囚人約1400人の釈放を要求。イスラエルは数百人規模の釈放を検討中とされていた。

 ガザ情勢は先月18日、イスラエルとハマスがそれぞれ一方的に攻撃停止を宣言し「停戦」に入った。調停役のエジプトは、停戦の本格化を目指して仲介を開始。イスラエル、ハマスとも前向きな姿勢を示してきたが、イスラエルは「拉致問題の解決が先決。その後でのみ(ハマスが求める)ガザ境界再開などの協議に応じる」(オルメルト首相)とハードルを高めた。

 総選挙を終えたイスラエルにとって、情勢が一応落ち着いている現状で、ハマスとの本格停戦を急ぐ必要はない。政権交代を控えて、むしろ懸案の拉致問題の進展を迫られている状況だ。一方、ハマスは、兵士が解放されても「総選挙で右派勢力が台頭したイスラエルが『約束』を守る保証はない」と警戒を強めている。

[毎日新聞/21日追加]

Posted by nob : 2009年02月18日 19:17

。。。

■イギリスの駅に新たに「キス禁止」の標識導入 駅の外には「キッシングゾーン」

イギリスで、新たに「キス禁止」標識が導入された。
見つめあう男女のシルエットに禁止を表す赤色の斜線。
よく見ると、2人の唇がとがっている。

駅に設置されたこの標識は、別れのキスを禁止する「キス禁止」の標識。

別れを惜しむカップルの長々とした抱擁やキスにより、列車の出発が遅れたり、ほかの乗客の通行の邪魔になっているため、このたび、新たに設置された。

ロマンチックな別れ方がしたいカップルは、駅の外に設けられた「キッシングゾーン」がおすすめだという。

[FNNニュース]

Posted by nob : 2009年02月18日 19:12

新しい時代には新しい方策を。。。

■米景気対策法が成立 大統領署名

 【ワシントン=古川雅和】オバマ米大統領は十七日、訪問先のコロラド州デンバーで総額七千八百七十億ドル(約七十二兆円)の景気対策法案に署名した。景気対策として過去最大規模の同法は成立し、オバマ政権は具体的な対策を実行する。

 米国製鉄鋼などの購入を義務付ける「バイ・アメリカン条項」は国際ルールを順守して適用すると修正された。しかし、条項自体が残ったことで、保護主義台頭への懸念は依然、日本など輸出国の間でくすぶることになる。

 大統領は署名に際して、景気対策法の成立は経済再建の第一歩でしかないと強調。「経済の再活性化に向けて、すべてのことを実施する」とし、財政・金融両面から政策を総動員して取り組むことをあらためて訴えた。

 景気対策法は一人四百ドル、夫婦で計八百ドルの減税や、環境・情報技術(IT)分野を中心とする公共投資が柱。大統領は景気対策の実施により、三百五十万人の雇用の維持・創出を目指している。

 大統領は、一月の就任前から、議会に景気対策法の早期可決を要請。経済再建に議会と政府が一致して取り組むよう求めてきた。だが、野党・共和党の大半の議員は、与党・民主党がまとめた減税額や公共投資の規模に最後まで応じなかった。このため大統領が目指した超党派の法律とは言えない形になった。

[東京新聞]

Posted by nob : 2009年02月18日 19:06

学ばない、、、変わらない、、、暴力は新たな暴力を生み出すばかり。。。

■米大統領、アフガンへの1万7000人増派を指示

 [ワシントン 17日 ロイター] オバマ米大統領は、アフガニスタンへの1万7000人増派を指示した。ホワイトハウスが17日明らかにした。大統領は選挙キャンペーン中、アフガニスタン問題を重視すると公約していた。

 大統領は声明を発表し「アフガニスタンは、戦略的な指令と資金を緊急に必要としているにもかかわらず、それを得ていない。悪化している同国の状況を安定させるためにも、この増派は必要不可欠だ」と述べた。

 アフガニスタンでは、タリバンなど武装勢力が拡大しており、ここ2年あまり暴力事件が激増している。

 ホワイトハウスのロバート・ギブズ大統領報道官は記者団に「決定は昨日、国防総省に伝えられ、きょう署名された」と語った。

 現在、アフガンには3万8000人の米軍が駐留しているが、今後数カ月で6万人に増やされる可能性があるとみられている。

[ロイター]


■アフガン1万7000人増派 オバマ大統領 声明発表イラク米軍削減で兵力

 【ワシントン=岩田仲弘】オバマ米大統領は十七日、アフガニスタンの治安回復のため、今春に海兵隊一個旅団、今夏に陸軍一個旅団とその支援部隊をそれぞれ増派することを認めた。国防総省によると、規模は計約一万七千人になる。大統領による大規模な増派決定は就任後初めて。

 大統領は同日、声明を出し、「(イスラム原理主義勢力)タリバンの勢力が復活し、(国際テロ組織)アルカイダがパキスタン国境から内乱を支援しつつ米国に脅威を与えている」と、増派の必要性を強調。その上で、「駐留米軍の強化は、アフガン国民の安全と治安の安定に寄与する」と、米国民に理解を求めた。

 大統領はまた、増派はイラク駐留米軍の兵力削減により可能となるとの見方も示した。

 アフガンには現在、米軍約三万八千人が駐留している。アフガン増派は大統領選挙での公約で、大統領は就任直後からゲーツ国防長官らと派遣内容について協議。マレン統合参謀本部議長はこれまで、増派要員は三万人を上限とする見通しを示していた。

[東京新聞]


■米国:アフガン増派決定 「ベトナム化」懸念も オバマ政権正念場

 【ソウル草野和彦】オバマ米大統領は17日、アフガニスタンへの1万7000人の米兵増派を決断した。01年10月に始まったアフガンでの対テロ戦争は新局面へと入る。今後は「オバマの戦争」と認知され、増派の成果がなければ、批判の矛先はオバマ大統領へと向かう。アフガン戦の「ベトナム戦争化」との指摘も出る中、オバマ政権は正念場を迎えることになる。

 「兵士を戦地に派遣する決定ほど、大統領にとって厳粛な任務はない」。オバマ大統領は増派決定を発表した声明でこう指摘し、「注意深く行う」と強調した。オバマ大統領にとって初の軍隊の海外派遣となる。

 アフガンでは、旧支配勢力タリバンや国際テロ組織アルカイダが山岳地帯や国境沿いのパキスタン側からゲリラ攻撃を展開。増派される計1万7000人の海兵隊、陸軍旅団はこうした勢力の掃討を目指すことになる。

 ブッシュ前政権は07年2月、イラクへの3万人増派を開始。治安回復に一定の成果があったとして、同年9月には増派分の順次撤退を発表した。だが、増派を指揮したペトレアス中東軍司令官(当時はイラク駐留米軍司令官)は「イラクとアフガンでは事情が異なる。(アフガンは)長い戦争になるだろう」と予測している。

 今月発売された米誌ニューズウィークは「オバマのベトナム」と題した記事を掲載。アフガンとベトナムの類似点として、米軍は局地戦では勝つが、戦争全体には勝利できないという「泥沼化」を指摘している。

 同誌の世論調査によると、米国民には既に「厭戦(えんせん)」気分も漂っている。アフガンの状況改善を信じる人は48%と半分以下。オバマ政権が経済問題以外で取り組むべき課題としてアフガンを挙げたのは、わずか9%にとどまり、イラクの15%を下回った。

 オバマ政権にとって最初の審判は2010年の中間選挙。それまでにアフガン情勢に改善がない場合、「各候補は『オバマの戦争』を非難するだろう」と同誌は指摘している。

[毎日新聞/19日追加]

Posted by nob : 2009年02月18日 17:34

真の平和への第一歩、、、頑張れ。。。

■核兵器「2段階廃絶」提言へ=米ロ交渉の早期再開求める−軍縮委

 【ワシントン15日時事】日本とオーストラリアが主導する「核不拡散・核軍縮に関する国際委員会」は15日、ワシントンで2日間にわたった第2回会合を終え、核兵器の中期削減目標を設定して2段階の廃絶を提言する方針で大筋合意した。また、同委員会は協議に先立ち、バイデン米副大統領らに対し、ロシアと核兵器削減交渉を早期に再開するよう申し入れた。

 同委員会の共同議長、川口順子元外相とエバンス元豪外相は13日、バイデン氏やケリー上院外交委員長らと会い、(1)今年末で期限が切れる戦略兵器削減条約(START)に代わる米ロ両国の新たな枠組み構築(2)包括的核実験禁止条約(CTBT)の早期批准(3)兵器用核分裂物質生産禁止(カットオフ)条約の交渉開始(4)中国との対話(5)核廃絶前の先制不使用の誓約−を求めた。

 同委員会は、6月にモスクワで次回会合、10月に広島で最終会合を開き、中期削減目標や廃絶までの行程表を詰める。エバンス氏は「核兵器をゼロにするのは長い道のりだが、すぐに通過しなければならない関門もある」と述べ、米ロ両国が迅速に交渉を進めるよう主張。川口氏は「早い段階で中国も関与させるべきだ」と語った。(了)

[時事ドットコム]

Posted by nob : 2009年02月17日 23:19

自分達だけが銃を隠して相手にだけ捨てろという不条理、、、いっそ無条件にまず関係を正常化した後に対話を重ねていくことが得策。。。

■北朝鮮が核放棄なら「関係正常化の用意」…米国務長官

 【ニューヨーク=本間圭一】クリントン米国務長官は13日、日本などアジア4か国歴訪を前に、北朝鮮が核開発を放棄するなら、オバマ政権が「二国間関係を正常化させる用意がある」と述べ、米朝間の国交正常化を検討する意向を明らかにした。

 16日からの日本訪問では、北朝鮮による拉致被害者の家族と面会する予定も明らかにし、「我々は拉致被害者の家族を忘れなかった」と強調した。

 クリントン長官は、ニューヨーク市内のアジア・ソサエティーで講演した。同長官が就任後、アジア政策について包括的な演説を行ったのは初めて。

 長官は、米朝の国交正常化の条件として、「(北朝鮮が)核兵器(開発)計画を完全で、検証可能な形で放棄する用意がある場合」とし、その際、朝鮮戦争の休戦協定に代わる恒久的な平和条約締結と、エネルギーなど経済支援を行う用意があると言及した。

 北朝鮮は最近、弾道ミサイル「テポドン2号」の発射準備と見られる動きを見せているが、長官は「挑発的行為をやめる責務がある」と批判。その上で、「多くは彼らの決断にかかっている」と述べた。

 長官は日米同盟について、「安全保障での同盟国である日本との関係は揺るぎないものであるべきだ」と言明し、アジアの和平促進の観点から日米連携の強化を訴えた。また、拉致被害者の家族との面会については、「拉致問題は非常に重要であり、重要な政治課題だ」と記者団に語った。

 中国については、「米中は双方の成功に貢献できる」と述べ、金融危機や地球温暖化などの懸案に共同で対処する必要性を訴えた。また、アジア諸国の人権問題にも言及し、〈1〉ミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんの解放〈2〉北朝鮮指導者の民主的選出〈3〉チベット系住民、中国人の信教の自由——を挙げ、「人権を尊重する世界をつくる」と強調した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年02月15日 23:47

何はともあれ、まずは停戦から。。。

■イスラエルとの18か月停戦、ハマスが合意…中東通信

 【カイロ=加藤賢治】エジプト政府系の中東通信は12日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスが、イスラエルとの18か月間の停戦を受け入れたと伝えた。

 同通信によれば、同日、仲介役のエジプトと停戦協議を行ったハマスのナンバー2、アブ・マルズーク氏は「ガザとイスラエルの境界にある6か所の全検問所の再開を条件に、1年半の停戦に合意した」と述べた。

 ただ、イスラエル側が同意したかどうかは不明。イスラエルによるガザ封鎖の解除を意味する検問所再開についても、無条件の開放なのか、ハマス武装化につながる物資搬入を制限するのかなど、詳細は明らかにされていない。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年02月13日 22:21

持てる限り追われ続ける人生。。。

■ライブドア:堀江被告への損賠請求、和解分310億円上乗せ

 証券取引法違反に問われた元ライブドア社長、堀江貴文被告(36)=1、2審実刑、上告中=ら旧経営陣5人と公認会計士2人に約35億円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴しているLDH(旧ライブドアホールディングス)は10日、請求額を約345億円に増やした。

 LDHは1月、事件で保有株の価値が下がったとして賠償を求めていたフジテレビ側と約310億円を支払うことで和解しており、その分を元社長らに追加請求した。これまでの裁判で元社長側は争う姿勢を示している。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年02月11日 22:29

対応にオバマ大統領の真価が問われる。。。

■イラン大統領、「米と対話」を初表明

 【テヘラン=久保健一】イランのアフマディネジャド大統領は10日、テヘラン市内で行われたイラン・イスラム革命30周年を祝う式典で演説し、革命直後から断交している米国との関係改善について、「互いに尊重し、公平な条件の下でなら対話の用意がある」と言明した。

 同大統領が、イランとの関係改善に前向きなオバマ米政権の発足後、米国との対話の意思を明確にしたのはこれが初めて。

 米側も、バイデン副大統領が7日、イランとの対話の意思を発表している。

 アフマディネジャド大統領はまた、オバマ政権が掲げる対中東政策の変更について「戦術的でなく、本質的なものでなければならない」と述べ、イスラエル支持政策などの変更を米国に求めた。

 ただ、同大統領は、1月末の演説では、過去の対イラン政策についての「謝罪」を米国に求めたのに対し、今回はそうした表現を控えており、米国を刺激しないよう配慮した可能性がある。

[読売新聞]


■イランの出方見極め オバマ大統領 信頼関係可能と強調

 【ワシントン=岩田仲弘】オバマ米大統領は九日の記者会見で、イランとの「相互信頼に基づく関係」構築が可能と強調。関係正常化に向けた直接対話に強い意欲を示した。

 同時に「これまで(相互に)不信感が増幅しており、(正常化は)一晩ではなし得ない」とも述べ、なおイラン政府の出方を慎重に見極める考えも強調した。

 米国は一九七九年の在テヘラン大使館占拠事件後の八〇年にイランと国交断絶後、イランに対して強硬姿勢を貫いてきた。特にブッシュ前大統領は、北朝鮮、イラクとともにイランを「悪の枢軸」の一角として敵視政策をあらわにしていた。

 一方、オバマ大統領は大統領選挙の時から関係改善のシグナルを送り続けている。

 ただ、「イランが握った拳を開くなら、手を差し伸べる」(中東の衛星テレビ局アルアラビーヤとのインタビュー)とも発言している。

[東京新聞/11日追加]


■イラン:革命30年 砂上に積んだ「安定」=春日孝之

 「乗り合いタクシーに乗るのが一番だ」。イランの言論人から、何度もそう勧められた。

 イランの都市部で庶民の一番の足は、多くが白タクの乗り合いタクシーである。だが、言論人が勧める理由は、交通手段としてではない。言論の自由が制約されているこの国で、時代の雰囲気を的確につかめる場としてである。見知らぬ者同士、気楽に、本音で政治を語れるのだ。

 「米国がイランを爆撃し、体制を倒してくれたら」。以前はそんな過激発言も珍しくなかったらしいが、今は、体制そのものへの批判は随分減ったという。

 イランは10日、革命30年を迎えた。だが、革命が「イラン革命」なのか「イスラム革命」なのか、論議がある。

 一般的な見方はこうだ。国民のさまざまな階層やグループが結集して親米王制を打倒し「イラン革命」が成就した。その後、革命の中心勢力だった聖職者が他の勢力を順次排除、革命を乗っ取る形で「イスラム革命」を成立させたというものだ。

 革命は、専制的な王制とそれを支えた米国に対し「富の公平配分」を掲げて立ち上がったものだった。キューバ革命など共産主義の影響も受けた。

 だが、革命の帰結について、国民の間には「そんなはずではなかった」「王冠が法衣に変わっただけだ」との不満が渦巻き、イランを去る者が相次ぐ。反体制派に押しやられた一部勢力は武装闘争を続けた。

 そして今。イラン人口約7000万のうち7割が革命を知らない世代。庶民にも携帯電話は行き渡り、自家用車も高根の花ではない。それなりに生活を楽しめるなら、多少の制約や監視をやり過ごせる程度に生活レベルは向上した。体制の存在を意識せずに済むようになった分、体制は安定し、同時に体制の「寛容度」が増したとも言える。

 だが、宗教イデオロギーを体制存立の基盤とする事実上の一極支配は、本来的にジレンマを抱え込んでいる。

 改革派聖職者のハタミ前大統領(97~05年)による言論や表現の規制緩和は「テヘランの春」と呼ばれた。結果的に体制を容認する国民のすそ野を広げたが、自由化は、進み過ぎても後戻りしても体制の根幹を揺るがすリスク要因となる。国民の自由への欲求は生活の満足度とも絡むからだ。

 イラン人はイスラム世界で最も世俗的な国民だ。私の周りで礼拝する者は皆無。そのイランで成立した「イスラム革命」に「中東情勢の予測は悪魔にのみ可能」と評した専門家もいたほどだ。乗り合いタクシーで語られる、革命当時から変わらないフレーズがある。「イランでこの先何が起きるかは誰にも分からない」【テヘラン春日孝之】

[毎日新聞/11日追加]


■イラン:革命30年 政教一致と民主主義 聖俗、矛盾と均衡

 10日に30回目の革命記念日を迎えるイラン。79年にイスラム聖職者ホメイニ師の主導で親米の王制を打倒し、政教一致体制を樹立した。今もイスラム的価値に基づく国家像を模索する。「非民主的」とも指摘される体制の内実を検証した。【テヘラン春日孝之】

 ◇我々は北朝鮮とは違う

 ◇制限付きの民意--幅広く直接選挙、立候補者は選別

 「我々は北朝鮮とは違う」。イランでよく耳にする言葉だ。「ならず者の独裁国家と同一視しないでくれ」との思いがにじむ。

 米国のブッシュ前大統領はイランを北朝鮮と同様に「悪の枢軸の一角」と指弾し、「体制転覆の必要性」も公言した。

 改革派のハタミ前政権時代、当時の米クリントン政権と関係修復に向けた「雪解け」ムードが進んだ。

 だが、この流れを断ち切った要因の一つが、オルブライト米国務長官(当時)の演説の一節だったと指摘される。

 「イランは民主主義に向かってはいるが、選挙で選ばれていない者たちに支配されたままだ」

 イランの革命体制は最高指導者が行政、立法、司法、さらに軍部を統括する一極支配システムである。だが、体制が道徳などイスラム的価値を基盤とする以上、西洋の民主化モデルと目指すべき方向やありようが異なるのは当然だろう。

 とはいえ、米国の指摘に反し、大半の中東専門家は「イランは制度上、中東では上位の民主国家」という評価をしているのだ。

 聖職者である最高指導者は国民の間接選挙で、大統領や国会議員は直接選挙で選出される。選挙権も18歳以上の男女が持つ。

 そうした体制の正当性に疑問を呈したオルブライト氏の発言が指導部の逆鱗(げきりん)に触れたという。

 だが、イランの選挙システムが「非民主的」と映るのも事実だ。最高指導者を選出する専門家会議のメンバーは、護憲評議会が立候補者を事前審査して選別する。

 大統領選挙でも国会議員選挙でも、立候補者は事前審査を通る必要があり、体制の意向が反映されるというわけだ。過去の選挙では改革派の有力候補が多数排除されてきた。選挙で「不正」のうわさも絶えない。

 ハタミ前政権は護憲評議会などの権限縮小を試みたが、保守派の抵抗で失敗した。現在、体制の主要機関トップは保守派が独占している。

 だが、イランの民主度をどう見るかは、評価する側の立場や視点で異なる。王制時代末期の一党支配に対し、今は複数政党制だ。保守派と改革派がせめぎ合い、制約付きながら政治的自由はある。

 公の場での体制批判はタブーだが、アフマディネジャド大統領は経済・外交政策で痛烈な批判を浴びている。その大統領は先の大統領選挙で、イスラム的価値観から外れたこの国の「腐敗体質」を指弾し、国民の心をとらえた。

 ハタミ前大統領は最近、「我々は革命の目的に向け、改革を少しずつ進めていく必要がある」と語った。この言葉は革命30年を経てなお、イランが壮大な実験のさなかにあることを表している。

 ◇最高指導者と大統領 決定過程、不透明に--交渉相手が誰かはっきりしない

 昨年6月、最高指導者ハメネイ師の外交顧問、ベラヤティ元外相から毎日新聞など一部メディアに論文が届いた。冒頭はこうだ。

 「最高指導者は憲法上、国政全般で最終決定権を持つ。だが、ハメネイ師は自身の判断で、国家の重要案件にしか関与しない。広範に権力を行使しないのは、各機関の責任者に問題克服を期待しているからだ」

 論文は「革命の価値観を守る(体制の安定と維持)ためにも、他国との交流を推進し、国際社会で責任を果たすことが重要だ」と強調していた。

 当時、米欧などはイランに対し、経済支援などの「見返り案」を提示してウラン濃縮活動停止を迫っていた。だが、アフマディネジャド大統領は非妥協の姿勢を貫き、イスラエルに挑発的な発言を繰り返していた。

 論文は、核政策には触れていないが、趣旨は明らかだ。イスラエルがイラン空爆を想定した軍事演習を実施した直後の時期であり、危機感を深めたハメネイ師がベラヤティ氏を名代に、外国メディアを通じて大統領の動きをけん制しようとしたのに違いない。

 だが、大統領は公の場で「核問題では政府が責任を持つ」と反論。「彼(ベラヤティ氏)が個人的見解を持つのは自由だが、彼は核政策に関与していない」と喝破した。憲法上、大統領は体制ナンバー2だが、背後の最高指導者に異を唱えたとも言える。

 イランの複雑な権力構造について、評論家のアブディ氏は「島」の集合体に見立てる。核問題では最高安全保障委員会や原子力庁など七つか八つの「島」が関係するが、「島」同士の意見交換や調整はないという。

 米国のギブス大統領報道官は先月、イランとの対話を巡り「交渉相手が誰になるかはっきりしない」と述べた。誰が交渉窓口で、実権を握っているのか、極めて不透明なのだ。

 ハメネイ体制は、カリスマ的な初代最高指導者ホメイニ師とは異なり、「集団指導」あるいは「談合政治」と呼ばれる。先の論文からも、ハメネイ師が重要施策に限り、全体状況を見極めた上で最終決断しているのだろうと推察できる。

 米外交・国際政治専門誌フォーリン・アフェアーズにも寄稿するシャヒド・ベヘシティ大のサリオルガラム教授は「核政策を含め意思決定過程の不透明さが米欧などのイラン不信の背景にある。透明化が体制にとって最重要課題だ」と指摘する。不透明さが体制自体の不気味さにもつながっているからだ。

[毎日新聞/11日追加]

Posted by nob : 2009年02月10日 23:44

税金に群がるハイエナ達。。。

■日本郵政:かんぽの宿売却、成功報酬6億円…メリルと契約

 日本郵政が「かんぽの宿」売却で財務アドバイザーに起用したメリルリンチ日本証券との間で、売却が完了すれば手数料を含め最低6億円の報酬をメリルに支払う契約を結んでいたことが、10日分かった。鳩山邦夫総務相が同日の参院総務委員会で明らかにした。

 両社が08年2月に結んだ契約書によると、かんぽの宿71施設と社宅9カ所の計80施設の売却を前提に、成功報酬として売却価格の1.4%を日本郵政がメリルに支払うと約束。1.4%分が6億円を下回った場合、成功報酬は6億円と取り決めていた。財務アドバイザーの1年分の手数料として、すでに支払った1億2000万円(月額1000万円)も、この中に含まれる。

 鳩山総務相の反対を受けて、日本郵政はオリックス不動産への一括譲渡を白紙に戻す方針で、正式に撤回されればメリルには手数料以外の成功報酬は支払われないという。ただ、オリックスへの譲渡が実現していれば、メリルには売却額109億円の5.5%にも相当する報酬が入る予定だっただけに、契約の妥当性が問われそうだ。【前川雅俊】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年02月10日 23:42

出口の見えない平和への道のり。。。

■ハマス代表団、長期停戦協議に出席

 パレスチナのイスラム原理主義組織・ハマスの指導者ザハール氏をはじめとする代表団一行は7日、エジプトの首都カイロへ向かい、イスラエルとの長期停戦に関する会談に出席します。

 ハマス代表団は7日午後、ガザ地区から、エジプトとの境界線を通過してカイロへ向かいました。その際イスラエル軍が去年末、22日間にわたってガザ地区に対する大規模な軍事行動を行って以来初めて、ザハール氏が公的な場所に姿を見せました。

 ハマスのバルフーム報道官は7日、「イスラエルに対し、ガザ地区との境界線の開放を説得し、これが達成できれば、ハマスはイスラエル側の提出したガザ地区への搬入禁止リストの討議に入る」と語りました。

[CRI ONLINE]


■ガザ地区での衝突が再燃−パレスチナ

イスラエルを認めないハマス

 パレスチナ自治区ガザでハマスとイスラエルとの衝突が再燃した。三日にはイスラエル南部都市アシュケロンに、一月十八日の「停戦」後、初の長距離ロケット弾が撃ち込まれ、イスラエル軍は報復としてガザ南部ラファの密輸トンネルとイスラム根本主義過激派組織ハマスの軍事部門訓練施設を空爆した。(カイロ・鈴木眞吉)

イランとの連携を強化

 イスラエル軍によると、「停戦」以降、ガザ地区からイスラエル側に撃ち込まれたロケット弾などは四日現在で三十発。イスラエル側はその都度、報復攻撃を実施している。「停戦」が崩壊する可能性もあり、イスラエルや米国、国際社会が求めた「永久停戦」は絵に描いた餅もちに終わりそうだ。

 ハマスは、自治政府の対イスラエル和平交渉努力を無視、イスラエルとの間に友好関係を持つ意図が全くなく、イスラエル人(ユダヤ人)を追い出すことを目標にしているのに対し、イスラエル側は、治安上の理由から、同国の生存権を認めないハマスを、ガザから追放したい、と考えている。

 イスラエルの中道右派リクードのネタニヤフ党首(元首相)は三日、「ロケット弾の脅威から逃れる唯一の道はハマスを倒すことだ」と公言した。

 イスラエルとパレスチナ間の根本対立は、イスラエルの生存権を認めるかどうかにたどり着く。パレスチナには「イスラエルはアラブ・イスラムの土地を占領した」という考えが根強い。それを受けてハマスは「占領者から土地を取り戻すため武器を持つのは当然」とイスラエルへの攻撃を続ける。彼らの思考の原点にあるのは「占領された」という意識だ。

 しかし、歴史的に見れば、イスラエルの建国当時、全アラブ諸国がイスラエル不承認だったが、一九七九年にエジプトが承認、ヨルダンが九四年に承認した。

 レバノンの首都ベイルートで二〇〇二年に開催されたアラブ首脳会議では、サウジアラビアが「イスラエルが六七年の第三次中東戦争以前の境界線まで戻ることを条件に全アラブ諸国がイスラエルと国交正常化を図る」ことを提案、「イスラエルとパレスチナは二国家共存へ」の方向性が出来上がっていた。

 この大きな流れに対し、イスラエルとの共存を認めず、イスラエル追放のための戦略を実行しているのがハマスだ。同じく、イスラエルの生存権を認めないイランとの関係強化を図った。ハマスにとって、「中東和平はあってはならない」ことになる。「パレスチナの土地」から「ユダヤ人を追放する」ことが目的だからだ。

 エジプト・カイロのアルアハラム政治戦略研究所のアブデルモネン・サイード所長は、いろんな理由で、「ハマスの失政があいまいにされている」と嘆く。

 第一は、ガザを支配しておきながら「住民の命と生活に責任を持つ」ことができないでいること。イスラエルの攻撃で、千三百人以上のガザ住民が死亡した。

 第二は、自治政府が進める和平交渉を妨害していること。

 第三に、対イスラエル憎悪教育・実践によりイスラエルに警戒感を与え、イスラエルおよびエジプトとの検問所の封鎖を長引かせ、ガザ住民の経済状況を悪化させた。

 第四に、ハマスの最高指導者ハレド・メシャル氏は、ハマスが招いた悲劇を隠蔽し、統治の正当性を取り戻すために、イランを訪問、支援を仰ぎ、自治政府と穏健派アラブ諸国を牽制けんせい。国際社会がパレスチナの代表として唯一公認するパレスチナ解放機構(PLO)を否定し、新たなパレスチナ人組織の設立を画策し始めた。

 ガザを含むパレスチナ住民の悲劇は、イスラエル追放に固執するハマスの独善によって和平交渉が停滞したことが大きな要因だ。解決の道は、ハマスが政策を変更してイスラエルの生存権を認めるか、ガザ地区支配を放棄して、イスラエルの生存権承認を前提に二国家共存を国際社会と共に推し進めるアッバス議長を中心とした和平交渉に一本化するかしかない。

 クリントン米国務長官は三日、ハマスに対し、「暴力を放棄し、イスラエルの存在を認め、過去の合意を順守すべきだ」と述べ、これらの条件が満たされない限り、ハマスとの対話はあり得ないとの認識を示した。

 ハマスの後ろ盾イランは、初の純国産人工衛星の打ち上げに成功、その技術がミサイルに軍事転用される可能性があることから、国際社会に大きな懸念を与えている。

[世界日報]

Posted by nob : 2009年02月09日 15:29

温暖化対策は世界規模にて包括的に進めてこそ効果があるけれど。。。

■新興国に省エネ目標、CO2削減で日本が新提案

 地球温暖化の防止に向けた2013年以降の温室効果ガス削減枠組みについて、日本政府は6日、現在は削減義務がない途上国は自発的な国家行動計画を作り、中国などの主要途上国(新興国)は、国全体と主な産業部門で“省エネ指標”を定めて排出量の伸びを抑える、とした新たな提案をまとめた。

 気候変動枠組み条約事務局に提出した。

 ポスト京都の国際交渉は、先進国と途上国の対立をどう克服するかが、焦点となっている。新提案は、途上国を発展段階に応じてグループ分けしようと提唱した従来の提案を大きく組み替え、途上国に配慮した。

 提案によると、新興国の場合、国全体と、鉄鋼、セメントなど主な産業部門(セクター)別に“省エネ指標”を定める。国全体の場合は、国内総生産(GDP)当たりの排出量(またはエネルギー消費量)、主なセクター別では、1単位当たりの生産に伴う排出量(またはエネルギー消費量)について、「定められた数値を超えないことを確保する」と明記。これに伴い、各国が将来の排出総量の見通しを示すとしている。

 先進各国は、省エネ指標ではなく、削減総量を約束。ただ、省エネが遅れているほど安い費用でたくさん削減できるため、各国の削減可能量を分析し、公平で比較可能な方法で設定するよう提唱した。

 一方、途上国が洪水、干ばつなどの被害を軽減するための資金問題では、新たな仕組みを検討するとした。先進国から途上国への技術移転の促進に向け、「アドバイザリーグループの設置」も提唱している。

 条約事務局は、12月にデンマーク・コペンハーゲンで開かれる第15回締約国会議で合意すべき点について、各国の意見を求めていた。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年02月08日 23:58

本末転倒、、、核廃棄物処理は、温暖化よりも深刻な問題。。。

■スウェーデン:原発廃棄政策撤回 原発回帰の欧州 温暖化・ロシア産ガス、両にらみ

 【ロンドン町田幸彦】スウェーデン政府は5日、原子力発電所を段階的に廃棄する政策を撤回する方針を表明した。同国は約30年間維持してきた脱原発政策の見直しによって稼働中の原子炉10基を建て替える考えで、議会承認が必要だ。政策転換の理由を「地球温暖化防止とエネルギー供給の確保」としている。同様に原発回帰の動きは欧州諸国に広がり始めている。

 スウェーデンは1980年の国民投票で原発停止の方針を決めたが、原子炉12基のうち2基しか閉鎖されていない。同国では電力供給の約半分を原発に依拠している。政府は今回の政策転換に伴い「原発撤廃法と核技術に関する禁止法は廃止される」と述べた。

 欧州では英国、フランス、ポーランドなどが新規原子炉建設を計画中だ。フィンランドは最近、過去10年間で欧州初の原発建設に踏み切った。

 欧州各国に原発回帰の動きを広げているのは、地球温暖化対策だけでなく、天然ガスの最大の供給国ロシアが資源を政治的意図の道具にする傾向への警戒もあるからだ。ロシアとウクライナの対立に端を発した先月の欧州向け天然ガス供給停止問題では、危機的状況に陥ったブルガリアやスロバキアが運転停止にした原発の再稼働を検討した。

 一方、ドイツではシュレーダー前政権が00年に脱原発の方針を決め、2020年ごろまでに国内のすべての原発を停止する方針を02年に法制化した。05年秋に発足したメルケル政権は、大連立内閣の政策協定で脱原発維持を決めている。また、スペインのサパテロ首相は昨年6月、既存原発を刷新せず、原発を段階的に廃止する方針を表明した。

 原子力発電を脱二酸化炭素の「クリーンエネルギー」と位置づける考え方に対し、原発の安全性の問題を重視する環境団体から強い反発がある。その一方で環境保護対策で先進国と評価されてきた北欧・スウェーデンで、脱原発政策放棄が鮮明になったことは国際世論に影響を与えそうだ。

 スウェーデンの世論調査では、「原発維持賛成」の意見が過半数を占めている。与党・中央党のオーロフソン党首は「原子力エネルギーは予見できる将来の電力供給システムの一部になる。これはもはや事実だ」と強調した。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年02月08日 23:54

短絡的な。。。

■ソマリア、海賊対策に万全=「やられたらやり返す」−麻生首相

 麻生太郎首相は8日午後、福井県あわら市で講演し、ソマリア沖に海賊対策として、海上警備行動に基づいて海上自衛隊の艦船を派遣することについて、「人さらい、誘拐がビジネスになってきている。船を守るための対応をするのは当たり前だ」と述べ、新法制定を含めて海賊対策に万全を期す考えを強調した。

 さらに首相は、「(海賊は)強盗ですよ。強盗している人たちに対し、こっちもやられたらやり返さないとしょうがない。お巡りさんはいないんだし」と語った。現行の海上警備行動での武器使用基準は、正当防衛と緊急避難に限定されている。

[時事通信]

Posted by nob : 2009年02月08日 23:51

こんなところにこそ麻生首相の名誉挽回のチャンスが、、、乗り込んでの直接対話を。。。

■拉致被害者家族との面会調整=米国務長官来日時に−政府

 クリントン米国務長官の16−18日の来日に併せ、政府が北朝鮮による拉致被害者家族とクリントン長官の面会実現に向け米側と調整を進めていることが7日、分かった。政府関係者が明らかにした。

 ブッシュ前政権では、拉致問題を重視したブッシュ前大統領が2006年4月に横田めぐみさんの母親の早紀江さんらをホワイトハウスに招き、面会した例がある。政府としては、オバマ政権の重要閣僚であるクリントン長官に被害者家族の置かれた現状を知ってもらい、拉致問題解決に向けた協力を取り付ける狙いがある。 

 ただ、日程的な制約もあり、面会が実現するかどうかは流動的な側面も残っている。

[時事通信]

Posted by nob : 2009年02月07日 22:31

怖っ。。。

■シラク前仏大統領の隠し口座疑惑で前首相を事情聴取

 【パリ=野見山祐史】仏メディアは6日、シラク前仏大統領の隠し口座が旧東京相和銀行(現東京スター銀行)にあったとされる疑惑について、仏領ポリネシア・タヒチ島の予審判事が5日にパリでドビルパン前首相を事情聴取したと報じた。ドビルパン氏はシラク氏が大統領時代に首相を務めた。

 同疑惑を巡っては、独自に取材を進めていた地元の記者が1997年に失踪(しっそう)しており、予審判事はこの事件との関連も調べている。前首相は一連の疑惑を強く否定した。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2009年02月07日 22:27

本質の一端が垣間見える。。。

■国連、ガザへの人道物資搬入を停止 ハマスの物資持ち去りで

 【カイロ=安部健太郎】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は6日、パレスチナ自治区ガザへの人道支援物資の搬入を停止したと発表した。ガザを支配するイスラム原理主義組織ハマスの社会福祉部門のトラックが、ガザ境界検問所付近に保管されていたUNRWA向けのトラック10台分のコメと小麦を前夜に持ち去ったため。ハマスから物資が返還され、再発防止が確約されるまで搬入を停止する方針だ。

 ただAFP通信によるとハマスのスポークスマンは「運転手は物資はどれがUNRWAのものかハマスのものか分からず、誤って積み込んだ」と主張、返還の意向を述べた。ハマスは3日には治安要員がUNRWA保管の毛布約3500枚や食料を押収している。

[日本経済新聞]


■自爆テロ志願女性80人仕立てる、アル・カーイダ系女を逮捕

 【カイロ=福島利之】イラク治安当局は、イラク人女性による自爆テロを少なくとも28件指揮したとされるテロ組織の女を逮捕した、と発表した。

 この女はテロで夫を失うなど、生きることに絶望した女性に近づいては自爆テロ犯になるよう勧誘し、志願者80人以上を仕立てあげたという。

 逮捕された女は、国際テロ組織アル・カーイダ系とされる過激派組織「アンサール・スンナ軍」に所属するサミーラ・ジャシム容疑者(51)。治安当局が3日公開した同容疑者の告白映像によると、精神的に落ち込んだ状態の女性に狙いを定め、説得に成功すると、組織の訓練所で自爆テロを教え込み、バグダッドや中部ディヤラ県で敢行させた。

 イラク軍広報官は本紙に対し、「集められたのは深刻な問題を抱え、希望を失った女性ばかりだった」と明かした。また、AP通信は拘置所で同容疑者に取材し、組織のイラク人男性メンバーに若い女性をレイプさせ、自暴自棄にさせた上で、同容疑者が被害者に近づき、自爆テロ犯に仕立てたケースもあった、と伝えた。同容疑者自身も、「協力をやめるなら、住まいを爆破する」と脅されていたという。

 頭からすっぽりかぶる伝統衣装を着るイラクの女性は、衣装の下に爆弾を隠しやすいため、過激派組織は女性を利用。駐留米軍によると、女性による自爆テロは昨年、32件起きている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年02月07日 22:25

長い道のり、、、関さんご苦労さまでした。。。

■「関さんの森」 道路迂回で決着へ
松戸市と地権者基本合意

 松戸市幸谷の「関さんの森」近くを通る道路計画で、市側と地権者が基本合意し、5日、市役所で調印式が行われた。地権者側が提案していた、関さん宅の敷地を迂回(うかい)する案をもとに建設が進められる見通し。市は土地収用手続きを取りやめる方針。

 合意書によると、詳細な道路計画は今年8月末を目標に策定される。関美智子さん(72)と妹の啓子さん(60)は土地の寄付を含めて協力し、2010年3月末をめどに用地を引き渡す。

 市によると、新設の道路は幅15メートル以上の片側1車線。「関さんの森」や周辺の緑地など計約2・1ヘクタールのうち、0・5ヘクタールほどが道路などに使われ、早ければ10年度中に着工する見通し。

 45年前に作られた当初の道路計画では、「関さんの森」に隣接する関さん宅敷地などを通過する都市計画道路(193メートル)として整備される予定だった。

 宅地化が進み、この一帯が貴重な緑地として残り、関さんらが環境に配慮した道路案として、トンネル化や迂回を求めていた。美智子さんは「本当に長い道のりだったが、合意できたことは本当にうれしい」と話した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年02月06日 22:18

廃絶に向けてまずは一歩ずつ、、、確実に進展させてほしい。。。

■米ロ核軍縮交渉「真剣に協議する用意」 米国務省

 【ワシントン=弟子丸幸子】米国務省のデュグッド副報道官代行は6日の記者会見で対ロ関係について「米国は核兵器の意味のある削減に向けて、ロシアと真剣に協議する用意がある」と語り、核軍縮交渉に積極的に取り組む姿勢を示した。米ロによる第1次戦略兵器削減条約(START1)は年末に失効する。オバマ政権はSTART1の後継条約交渉を推進するため、政府内で大幅な削減案を検討しているもようだ。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2009年02月06日 22:14

大きな後退、、、愚かな決断。。。

■『原発全廃』を転換 スウェーデン 温暖化対策で更新検討

 【ロンドン=星浩】スウェーデン政府は五日、一九八〇年の国民投票で決めた原子力発電所の全廃方針を見直し、新規建設を進める計画を決めた。AP通信などが伝えた。脱原発の流れをリードしてきた同国の路線転換は、温暖化対策としての原発推進論議に一石を投じそうだ。

 スウェーデンは八〇年に、十二基の原子炉を二〇一〇年までに全廃することを決定したが、一九九七年に期限を撤廃。あらためて二〇〇〇年に、二十年以内に残る十一基を閉鎖することを決めており、現在は十基が稼働中だ。

 今回、脱原発路線が見直されたのは、温暖化対策で石油依存の低減が急がれる中、世論が原発容認へと変化したためとされ、政府は議会の承認が得られれば、稼働中の原子炉を更新していくという。

 経済協力開発機構・原子力機関(OECD・NEA)によると、脱原発路線にもかかわらず、一九八〇年に28%だった同国の原発依存率が二〇〇八年には47・4%にまで高まっていた。

 今回の方針転換について、スウェーデンの野党・緑の党報道官は本紙に「今回の決定は、風力や太陽光など代替エネルギー開発の動きを止めることになりかねず、未来志向の方針ではない。世論調査でも実際は八割が風力発電などの増加を支持しており、原発増設を求める声は少数だ」と述べた。

[東京新聞]

Posted by nob : 2009年02月06日 22:13

この協会にしてこの現状ありき。。。

■【大相撲大麻事件】協会幹部処分なし 変わらぬ角界論理

 大麻取締法違反で逮捕された元若麒麟は5日、退職金に当たる養老金の辞退を日本相撲協会に申し入れたが、武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は自身を含めた協会幹部への処分を下さない姿勢を崩していない。昨年の大麻関連不祥事で監督責任を問われて2階級降格となった親方も、今回の騒動の中で1階級昇進している。元若麒麟の処分が「トカゲのしっぽ切り」だったとの印象は強まるばかりだ。

 そもそも解雇は決して軽い処分ではない。角界のルールブックである寄付行為には「解雇した者は再び協会に帰属することができない」と明記されており、永久追放処分である。一般社会でいえば、退職金の支払いを伴わない懲戒免職に近い。問題は、解雇者の養老金支払い請求を拒否できない現行の規定にある。

 角界が一丸となって再生に向け努力する中で、大麻に手を出した若麒麟は悪質ではある。それでも、外部監事で元警視総監の吉野準氏が「ほかの処分との兼ね合いもある。退職金を支払いたくないからといって除名にするのでは本末転倒。(解雇者に養老金を支払う)現行の規定を変える必要がある」と主張したのは、法治の精神からも理解できる。昨年の大麻関連不祥事に関与した力士3人と同様の解雇とすることは妥当だろう。

 理解できないのは、協会幹部におとがめがない点だ。武蔵川理事長は元若麒麟が養老金の受け取りを辞退したことを「当たり前と思っていた」と話した。その一方で協会幹部の責任について「今になってどうのこうのはできない」では済まされない。口では「再発防止」と繰り返しながら、不祥事の再発を許した幹部の責任は軽くはない。

 武蔵川理事長は元若麒麟の逮捕直後、「対応が甘いという考えはない。本当に厳しくやってきたつもりで、それは分かってもらいたい」と訴えた。再発防止委員会を発足させ、昨年末には全協会員を集めて研修会を開くなど努力はしてきた。

 今回も、抜き打ち検査を増やすなどの新たな再発防止策を打ち出してはいる。それでも、自身を含めた協会幹部はおとがめなし、過去に処分を受けた親方の昇進も認める−では、覚悟の感じられないむなしさばかりが募る。(奥山次郎)

[産経新聞]


■相撲協会「塩谷発言」に前言翻し、謝罪へ

 日本相撲協会の武蔵川理事長(61=元横綱三重ノ海)は6日、近く監督官庁の文部科学省に出向いて相次ぐ不祥事を謝罪する意向を明かした。大麻所持容疑で元若麒麟の鈴川真一容疑者(25)が逮捕されても、協会側は「行く予定はない」としていたが、この日、塩谷立・文科相が協会幹部と話し合うとの意向を示すと、態度を一変させた。不祥事を起こすたびに同省から呼び出されて謝罪するという対応を繰り返していた協会は、またも後手を取った形となった。

 やっぱり文科省には逆らえないのだろう。武蔵川理事長はこの日の夕刻、こう明言した。

 武蔵川理事長 (文科省に)行きますよ。まだ、日程は決まっていませんが。いろいろと報告したいこともありますから。

 2日前の4日、同理事長は文科省に出向いて事件の説明をする予定があるかと問われ「ない」と明言した。しかし、そんな前言を翻して「私と伊勢ノ海事業部長(元関脇藤ノ川)がうかがうことになるでしょう」。伊勢ノ海部長は「今後の再発防止策について、理事長のもとでの方針を示すことになる。指導もしっかり受けたい」などと話した。

 態度が急変した理由は、この日午前の塩谷文科相の記者会見での発言にあった。塩谷氏は元若麒麟を解雇とした処分を「軽すぎる印象」と批判した4日の発言より踏み込んで「相撲は、国民に愛されるスポーツなので、それに値する形をつくる責任がある。(日本相撲協会と)話し合う機会を持ちたい」と述べた。さらに「これだけ(不祥事が)度重なると(協会の運営体制は)今までの状態では済まない。外部の人材に役員に入ってもらったが、ほかにも改善すべき点はあるかなと感じている」と、問題点を洗い出し、是正を求めていく方針を示した。

 北の湖前理事長は、不祥事のたびに文科省を訪問し頭を下げた。ただ、それらも同省から「説明してほしい」という要望に応じたものだった。武蔵川理事長は、昨年9月8日の理事長就任あいさつの1度だけ文科省に足を運んだが、来週早々にも出向くとみられる。遅すぎる謝罪と報告をして、塩谷氏から指導を受けることになりそうだ。【柳田通斉】

[日刊スポーツ/7日追加]

Posted by nob : 2009年02月05日 22:06

破壊だけで終わらなければいいけれど。。。

■「破壊と創造」再び挑む パナソニック、1万5000人削減

 パナソニックが再び「破壊と創造」に挑む。垂直落下型の世界景気の後退に対応し、同社は4日、2010年3月までに世界で正規、非正規社員合わせて計1万5000人を削減する方針を発表した。薄型テレビや自動車関連事業が急減速しているため、国内外に230カ所ある事業拠点の2割を削減するなど、改革のスピードを上げる。ただ、需要回復のめどが立たないだけに、さらなる「破壊」を迫られる可能性も否定できない。

 ≪まず27カ所閉鎖≫

 「来年度も需要減が続く厳しい環境が予想される。販売規模の身の丈に合った人員数にしなければならない」

 同日、08年4〜12月期決算を発表した上野山実取締役は人員削減の理由についてこう述べた。具体的には、国内と海外で半分ずつ実施し、国内では正社員も含まれる。

 09年3月期の連結業績予想は、最終損益は300億円の黒字から3800億円の大幅赤字に転落する。事業拠点や人員削減に伴い、構造改革費を昨年11月時点の計画より1900億円積み増し、年間で計3450億円を計上することが響いた。売上高は従来予想から7500億円減の7兆7500億円(前期比14.5%減)、営業損益は2800億円減の600億円の黒字(同88.5%減)となる見込み。

 事業拠点の削減では当面、09年3月までに国内13カ所、海外14カ所の工場を閉鎖する。人員と拠点削減を柱とした構造改革により、1000億円のコスト削減効果を見込んでいる。

 過去最大規模の構造改革を決断した背景には、他社に先駆けて「次の一手」に踏み出す態勢を整える狙いがある。防戦の一方で大坪文雄社長は、09年を「成長への仕込みを行う年」と位置付け、薄型テレビに加え、欧州での白物家電投入やブラジル、ロシア、インド、中国など新興国での増販、ロボット事業、子会社化する三洋電機が強みを持つ太陽電池事業などに力を入れる考えだ。不採算事業の見直しと成長分野への経営資源集中を同時に進めることで、来年度の「V字回復」を目指す。

 パナソニックが連結業績で最終赤字に転落するのは6年ぶり。前回は中村邦夫前社長(現会長)による「破壊と創造」の推進によって、“伝統”だった事業部制を廃止したり、成長分野に重点投資する戦略で回復を果たし、家電業界の勝ち組の地位を手にした。 

 ≪V字回復へ荒療治≫

 ただ、構造改革費用がわずか2カ月で1900億円積み増さざるを得なかったことに、今回の不況の深刻さが表れている。上野山取締役は「どこよりも早く立ち直ることができるよう経営体質の強化を図る」と話すが、スリム化しても需要が回復しなければ好転は望めない。

 パナソニックも他の電機大手と同様、消費低迷でモノが売れなくなるだけでなく、固定費削減のための構造改革費用や、株価下落による保有株式の評価損が追い打ちをかけ、業績悪化の傷口を広げている。

 従来のビジネスモデルが通用しにくくなった経営環境下で今回の改革が実を結び、再び「V字回復」を達成できるか。「世界ナンバーワン」の道はそこから見えてくる。(塩原永久、若狭弘)

[Business i]

Posted by nob : 2009年02月05日 21:58

相手の視点と立場になればこうした要求こそが可笑しい、、、自らの核廃絶前提でこそ初めて相手に要求ができる、、、自分達だけが核を保有しての世界平和など有り得ない。。。

■イランの長距離ミサイル開発懸念 米政府

 【ワシントン3日共同】米国防総省のモレル報道官は3日の記者会見で、イラン政府が国産ロケットで人工衛星の打ち上げに成功したと発表したことについて「明らかに長距離弾道ミサイルの開発に転用できる技術だ」と強い警戒感を示した。

 モレル氏は「米国だけでなく、欧州や中東など広い地域に懸念を呼び起こす」と指摘した。

 ギブズ大統領報道官も同日の記者会見で、オバマ大統領はイランに国際社会の一員として行動するよう望んでいると述べた上で、「今回の打ち上げは地域の安定のため、責任ある行動とは言えない」と批判、態度を改めるよう促した。

[47NEWS]


■核放棄の決断を要求 ヒル米国務次官補が北朝鮮に

 ヒル米国務次官補は3日、北朝鮮が製造したプルトニウムは「兵器化されていようとなかろうと、放棄されなければならない」と述べ、6カ国協議合意の完全履行に向けて北朝鮮が核廃棄に向けた決断をするよう求めた。ニューヨーク市内の講演会で語った。

 ヒル氏は、北朝鮮が核兵器を持とうとするのは「国の威信のためでも、正当防衛に限定されているわけでもないと思う」と指摘し、北朝鮮は核を実際に使用することを想定しているとの考えを示し、早期に核放棄を実現する必要性を強調した。

 ヒル氏は駐イラク大使に転出するとの見方が出ており、北朝鮮核問題を今後だれが担当するのかについては「まだ決まっていないと思うが(適任者を)提案はしている」と述べ、自身は関与しないことを示唆した。(共同)

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年02月04日 13:25

愛ちゃんの冥福を、、、合掌。。。

■飯島愛さんの死因は肺炎だった

 東京都渋谷区の自宅マンションで昨年12月に死亡しているのが見つかった元タレント飯島愛さん(36)の死因は肺炎だったことが4日、分かった。警視庁渋谷署が明らかにした。

 飯島さんの死因は解剖では判明せず、東京都監察医務院が病理検査をしていた。飯島さん宅からは睡眠導入剤や風邪薬など医師が処方した薬品が見つかったが、渋谷署は事件性はなく、病死と断定した。

 飯島さんの遺体は昨年12月24日、訪れた知人女性が発見。死後約1週間が経過していた。

[日刊スポーツ]


■飯島愛さん「お別れの会」3月1日に開催

 昨年12月24日に都内の自宅で死亡しているのが発見された、元タレント飯島愛さん(享年36)のお別れの会が、3月1日に東京都港区芝公園3の3の1、東京プリンスホテルで行われることが3日、元所属事務所から発表された。

 発起人に名を連ねるのは、飯島さんと親しかった仕事仲間の石塚英彦、うつみ宮土理、大竹しのぶ、加賀まりこ、島田紳助、志村けん、徳光和夫、中山秀征、ネプチューン、爆笑問題、古舘伊知郎、恵俊彰ら。香典は、飯島さんが生前に取り組んでいたエイズ撲滅運動に役立てるため、財団法人エイズ予防財団の日本エイズストップ基金に、全額寄付される。当日は、関係者の部が午前11時から、一般の部が午後1時から営まれる。

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2009年02月04日 12:18

冷酷非道。。。

■インドネシア 難民198人が漂着 タイ不法入国で海上放置か

 【マニラ=吉枝道生】タイ海軍などが昨年末、拘束したミャンマーの少数民族ロヒンギャらを海上に放置したとされる問題で、インドネシア北部アチェ州に三日未明、同じように放置された難民の一部とみられる百九十八人が木造船でたどり着き、インドネシア当局に保護された。

 インドネシア海軍によると、百九十八人は漁師に発見され、海軍に引き渡された。三週間にわたりエンジンのない小舟で漂い多くの人は座るスペースもないままだったという。漂流中に飢えと疲労に襲われたらしく、二十二人が死亡。難民たちは、遺体は海に投棄したと話している。食料も尽きていた。

 タイでは今年一月、昨年末に海路、不法入国しようとしたロヒンギャら約千人をエンジンのない船に乗せて海上に放置した疑いが浮上し、政府が調査を進めていた。

 AP通信によると、今回漂着した一行は、タイで当局者に殴られるなどして追い払われたと話しており、背中にあざなどもあるという。インドネシア外務省は現地に係官を派遣し、詳しく実態を調査する。

 インドネシアでは一月にもロヒンギャ難民ら百九十三人が漂流しているのが見つかり保護されている。

[東京新聞]

Posted by nob : 2009年02月04日 12:11

能なき経営者は去れ、、、リストラ、ワークシェアリング、副業容認、、、実質改革もせず、リスクもとらず、こんな経営陣こそが不要。。。

■副業OK 究極の雇用策 ワークシェア 富士通の決断

 世界同時不況で減産を強いられている大手メーカーの間に、労働時間を減らして雇用を維持する「ワークシェアリング」や一時休業の導入が広がる中、雇用だけでなく、社員の生活維持にも“配慮”する動きが出てきた。

 ≪賃金減で例外措置≫

 電機大手の富士通が国内工場の正社員を対象に、就業規則で禁じているアルバイトなど「副業」を認めたことが3日わかった。同社は今年1月から国内工場でワークシェアリングを導入したが、これに伴う賃金の減少分を補填(ほてん)するため、例外措置として副業を容認した。

 副業を認めたのは全額出資の半導体子会社、富士通マイクロエレクトロニクス(東京都新宿区)の国内3工場。半導体の主要工程を担当する三重工場(三重県桑名市)と会津若松工場(福島県会津若松市)、岩手工場(岩手県金ケ崎町)の正社員計5000人のうち、大半にあたる製造現場の勤務者が対象だ。

 3工場ではこれまで4チーム2交代制としてきた勤務態勢を、1月から6チーム3交代制に変更。この結果、1人あたりの労働時間が3分の2に減り、受け取る賃金もそれに応じて減額している。3月末まで実施し、副業もそれに応じた期間限定となる。その後は工場の稼働状況をみて継続を判断する。

 大手企業の多くは個別事情によっては副業を認めるケースがあるものの、原則認めていない。ワークシェアリングや一時休業は賃金が減るため、今後、社員の生活水準を維持する配慮から副業禁止の規則を見直す動きが相次ぐ可能性がある。

 副業の容認は、IT(情報技術)不況が襲った2001〜02年に富士通や日立製作所などが数カ月間実施した例がある。昨年末以降に三菱自動車の水島製作所(岡山県倉敷市)が独自の判断で副業を認めたが、三菱自動車本体は原則認めていない。

 ≪神鋼は一時休業≫

 一方、大手メーカーが一時休業に踏み切る動きは一段と広がっている。神戸製鋼所は3日、3月にも全社員を対象に一時休業を実施すると発表した。原則として月1日休業する日を設けるが、操業が大幅に落ち込んでいる事業所では2日以上になる可能性もある。今回の景気悪化局面で一時休業を導入する鉄鋼メーカーは同社が初めて。

 鉄鋼業界では、需要の3割超を占める自動車業界の深刻な不振などを受けて、経営環境の厳しさが増し、業績予想の下方修正が相次いでいる。神戸製鋼も同日、粗鋼生産の下期(08年10月〜09年3月)の減産幅を上期(08年4月〜9月)比で、12月末の60万トンから約100万トンに拡大すると発表した。

 また、非鉄大手の古河機械金属も同日、1月から半導体材料や削岩機などの工場で従業員約1000人の一時帰休を行っていることを明らかにした。需要の急減で生産が落ち込んでいるためで、3月まで実施する。

 厚生労働省の毎月勤労統計調査によると、すでに実質賃金、総実労働時間の低下傾向が顕著になっている。

 ワークシェアリングや一時休業が広がる中で、勤労者の生活水準が低下すると、内需への悪影響も拡大しそうだ。(小熊敦郎、山田泰弘)

[Business i]


■職を失う正社員、3月までに6千人に…厚労省
特集 大揺れ雇用

 厚生労働省は4日、景気悪化による雇用調整で、昨年10月から今年3月までに職を失ったか、失う正社員が1月26日時点で約6000人に上る見通しであることを明らかにした。

 リストラや倒産などによる100人以上の大規模離職の事例だけを集計したもので、実際の正社員の解雇数はさらに多いが、前回調査(昨年12月19日時点、3295人)から1か月余で倍増。雇用調整の波が派遣や請負など非正規社員だけでなく、正社員にまで押し寄せている実態が浮かび上がった。

 厚労省が4日午前の民主党の会合で説明した。昨年11月25日時点で今回と同期間の雇用調整について質問した前々回調査では、正社員の離職者数は2028人で、2か月で約3倍に急増した計算だ。1月26日時点での非正規社員の失職者数は12万4800人で、正社員の失職者数の規模は小さいものの、非正規、正規を問わず、雇用環境は厳しさを増している。

 帝国データバンクの調査では、昨年の企業倒産件数(負債総額1000万円以上)は1万2681件で、実際の正社員の失職者数は今回の調査を大幅に上回っていることは確実だ。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年02月04日 12:02

一般民衆不在の権力争い。。。

■ハマスと対話拒否示唆 アッバス議長、和解は難航

 【カイロ=内田康】パレスチナ自治区ガザ情勢で、パレスチナ解放機構(PLO)穏健派ファタハを支持基盤とするアッバス自治政府議長は一日、訪問先のカイロで「PLOの主権を認めない人々とは対話をしない」と述べた。

 名指ししなかったが、ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスに向けた発言。ガザでの持続的停戦実現に向け、ファタハとハマスの和解が焦点になっているが、エジプトが仲介する交渉は難航しているもようだ。

 アッバス議長は「彼らは、パレスチナ住民を代表する唯一の組織がPLOと認めねばならない。そうすれば、話し合いになる」と述べた。

 ハマス政権のハニヤ首相が最近、「PLOは死んだ。新たな政治組織が必要だ」と発言したことへの反発とみられる。

 ファタハとハマスの和解交渉をめぐっては、二日もカイロでアッバス議長、エジプトのムバラク大統領、サウジアラビアのサウド外相が会談した。ハマス代表団とエジプト政府高官も協議する。

 一方、ロイター通信によると、イスラエル軍は二日、ガザ南部で車を空爆し、パレスチナ人一人が死亡した。一日もガザの密輸トンネル六カ所などを空爆。同日にガザからイスラエルに向け十発以上のロケット弾や迫撃砲が発射され、市民ら三人が負傷したことへの報復としている。

[東京新聞]

Posted by nob : 2009年02月03日 16:58

まずはこの状況の打開、、、自衛隊を海外派遣するならばここへ、世界からの物資を直接届けてほしい。。。

■停戦2週間…ガザ地区に支援物資届かず

 【カイロ支局】パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとイスラエル軍の停戦から1日で2週間が経過したが、ガザ地区に緊急救援物資が十分に届いていない。イスラエルの経済封鎖が続いているためで、日本の物資もすでに1週間以上、エジプト側に止め置かれたままになっている。

 ロイター通信によると、1日夜、イスラエル軍は、ハマスの治安施設やガザ南部の密輸トンネル周辺に空爆を行った。同日午後、ガザ地区からの攻撃により、イスラエルで民間人1人を含む3人が負傷したことへの報復とみられる。

 1月18日の停戦後、各国は、国連パレスチナ難民救済事業機関などの求めに応じ、ガザ地区へ医療支援物資や食糧などを送付した。エジプト経由で届けようとしているが、国境沿いの通行所で、イスラエルの通関当局が、安全面を理由に厳しい通過制限を設けており、大量の物資が運び込まれていない状況下にある。

 日本政府も1月23日に毛布2万9000枚や破壊された家屋を保護するためのビニールシート8000枚などを送ったが、まだ届いていない。外交筋によると、「優先的に運び込まれる物資もあるが、各国の物資も同様にエジプトで止まっている状態」といい、日本政府はイスラエルとエジプト政府双方に、迅速な対応を取るよう要請した。

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年02月03日 16:51

本末転倒の発想、、、侵略しなければ、破壊しなければ良いだけのこと。。。

■日本、途上国への「戦略的支援」に乗り出す

日本政府は早ければ3月にも東京で途上国への支援に向けた閣僚級の国際会議を開催する方針を固めたと、日本経済新聞が2日、報じた。

3月末~4月初めに開く同会議に、米国と欧州連合(EU)をはじめ、中国、サウジアラビアなど10カ国の閣僚と国際機関の関係者の参加を呼びかけるという。ひとまず支援対象となる国は、政争による不安や経済危機で厳しい状況にあるパキスタンだ。パキスタンは国際テロ組織「アル・カーイダ」とイスラム原理主義勢力・タリバンが対立している。

日本は、オバマ米新政権が最重要課題に挙げた「パキスタンとアフガニスタンのテロ掃討作戦」を側面支援するため、パキスタンを対象に決めた。関係国として、率先し支援策を作ることによって、テロ対策への貢献をアピールさせる意図とみられる。

日本は同会議で「アフガニスタンとの国境地帯を中心にした経済支援策を提供する案」について話し合う予定だ。その代わり、パキスタン側にはテロ組織の清算に努めるよう求める方針だ。パキスタンは昨年11月、国際通貨基金(IMF)から約2年間で76億ドル(約6800億円)以上の緊急融資を受けることが決まったが、経済安定には追加で40億ドル以上が必要だと推算されている。

日本政府は米国と共にアジアの主要地域に資金支援を行うことで、アジアで日本の影響力を拡大し、日米関係を強化する狙いだ。日本が膨大な資金力に基づき、米国と共にアジアで経済、外交の主導権を確保していくということだ。

麻生太郎首相は先月末、世界経済フォーラムで、アジア諸国に170億ドル以上を支援すると明らかにした。

[中央日報]

Posted by nob : 2009年02月03日 16:47

その通り、、、と思いたい、、、いずれにせよ幸せか否かなど本人以外に知る由もない。。。

■香山リカさん:飯島愛さんの死から考える「ハッピーな孤独死」とは

 精神科医の香山リカさんが29日夜、元タレントの飯島愛さんの死を題材にした勉強会「香山リカの『ハッピー孤独死マニュアル』第1弾~飯島愛は幸せだったのか?」を東京都内で開いた。元「噂の真相」編集者でフリーライターの神林広恵さんをゲストに、「ハッピーな孤独死とは何か」について話し合った。

 50歳時の未婚率を表す「生涯未婚率」は、男性15.96%、女性7.25%(2005年国勢調査)。昨年12月亡くなった飯島さんの例のように、自宅で一人死ぬということは「決して珍しいケースではなくなってきている」(香山さん)。実際、「飯島愛さんの死にショックを受けました」と言ってくる患者もいたという。

 一方、神林さんは昨年8月、友人で一人暮らしのコラムニスト、故島村麻里さんの“見送り”を体験した。連絡が取れないのを不審に思い、自宅を訪ねたところ、島村さんが死亡しているのを発見。検死の対応や故人の知人への連絡、遺品整理、400人を招いて開いた区切りのパーティーなどを仕切った。「誤解されがちなのだが、孤独死というと生前までも孤独だったととらえられてしまうけれど、人生までが孤独なのではない」と訴えた。

 2人は「死亡して1週間もたつと体が傷み容姿が変わってしまうので、3日以内に発見されるぐらいの関係を周囲と築いておく方がいい」「部屋が荒れていると警察に事件と思われるので、部屋は片づけておいた方がいい」「冠婚葬祭は家族・親類の意向が反映されるから、こだわりがある人は公証役場で書面にしておいた方がいい」「ペットを飼っている人は、もしもの場合の依頼先を決めておいた方がいい」--など、一人暮らしの人が配慮するべきポイントを挙げた。

 飯島さんについて神林さんは「タレントとして有名になり、事業も前向きな段階で死ぬことができたから幸せだったと思う」。香山さんは「ブログに『さみしい』と書いていたが、母の愛のような万能の愛を求めていたのかもしれない」と分析。「幸せ」とは自分が決めるのか、周りが決めるのか、いつの時点をとって幸せな人生といえるのかなど、話題は尽きなかった。【浜田和子】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年02月02日 19:25

銀行はもっと少なくていい。。。

■米地銀3行が経営破たん、今年6行に

 【ワシントン=米山雄介】米連邦預金保険公社(FDIC)は30日、地銀3行が規制当局から業務停止命令を受け、経営破綻したと発表した。このうちユタ州のマグネットバンクは受け皿となる金融機関が見つからなかったため、預金を小切手で預金者に直接払い戻す。FDICによると、預金はすべて預金保険の適用範囲内に収まっており、全額が払い戻し対象となる見通しだ。

 米銀の破綻は今年すでに6行目。米メディアによると、1日に3行が破綻したのは昨年11月以来。預金払い戻しの実施は約5年ぶりとなる。

 昨年10月に成立した金融安定化法により、預金保険を活用した払い戻し保証の上限額は10万ドル(約900万円)から25万ドルに引き上げられ、企業の決済性預金も保護対象となっている。このため大きな混乱は避けられる見通しだ。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2009年02月02日 15:59

民間同様、担当者の引責をしていかない限りは、同じ過ちは繰り返される。。。

■かんぽの宿:売却額、対立深く 総務相・日本郵政、ともに譲らず

 日本郵政の「かんぽの宿」70施設をオリックス不動産に一括譲渡することは鳩山邦夫総務相の反対で一時凍結となったが、約109億円の譲渡額の妥当性を巡る対立が解消したわけではない。総建設費用に比べ「安すぎる」と批判する総務相に対し、日本郵政は「適正な額」と譲っていない。

 「2400億円かけて作ったものが、100億円なんてバカなことはない」。鳩山総務相は30日の閣議後会見でこう述べた。日本郵政によると、70施設の土地代は約295億円、建設費は約2107億円。例えばさいたま市の「ラフレさいたま」(00年9月開業)は約286億円をかけたが、08年9月末時点の帳簿価格は約16億円。これも「簿価は簿価として、150億円くらいで売らないと大損する」と指摘した。

 一方、日本郵政の西川善文社長は29日の会見で「取得原価をみると、投資(額)がいかにも大きい。どういう考えでそういう投資が行われたのか理解できないところがある」と語り、民営化前に採算を度外視した投資があったと暗に批判した。

 07年10月の郵政民営化時点で、70施設の簿価は126億円。日本郵政によると、毎年50億円規模の赤字のため、現在の会計基準に基づき、宿泊施設としての収益力や建物の減価分などを計算するとこの額になる。これは民営化に際し総務省も了承している。ラフレさいたまの簿価が16億円となるのも、赤字続きだからだ。

 バブル崩壊後、宿泊施設やオフィスビルの価格は、収益力を基準に決めるのが一般的で、「元の値段(総建設費)はまったく考慮されない」(大手不動産会社)という。70施設の08年9月末の簿価は123億円で、かんぽの宿事業の総資産から負債を引くと、純資産は93億円。59施設は赤字で、全従業員約3240人の雇用維持という条件を考えると、約109億円という価格は適正というのが日本郵政の主張だ。

 日本郵政は、検討委員会を設けて施設ごとの売却も含めた選択肢を議論する。しかし、景気の悪化を考えると、総額109億円以上で全施設を売却できる保証はない。【前川雅俊】

[毎日新聞]


■かんぽの宿 「入札」経緯をすべて公開せよ(2月1日付・読売社説)

 貴重な国有資産を処分する以上、疑問点を残したまま売り急ぐ必要はない。日本郵政は、国民が納得できる説明をすべきであろう。

 日本郵政が、保養宿泊施設「かんぽの宿」と職員の社宅9か所をオリックスに一括して売却することを決定し、それに鳩山総務相が強く反対している問題である。

 ことの経過はこうだ。旧郵政公社から引き継いだ「かんぽの宿」は、年間約50億円もの赤字を出すことから、2007年10月の郵政民営化の際、5年以内に廃止するか売却することが決められた。

 日本郵政は昨年、売却の方針を打ち出し、まず、かんぽの宿と社宅を合わせた資産価値を、約93億円と査定した。

 その上で入札にかけたが、景気悪化で撤退する企業が相次ぐなど、波乱の展開の末、昨年12月、109億円でオリックスに売却することが決まった。

 これに待ったをかけたのが、日本郵政を監督する立場の鳩山総務相だ。その指摘には、うなずける点も少なくない。

 まず「売却価格が安すぎる」とした点だ。売却対象の土地・建物には、約2400億円の費用がかかっている。中には300億円をつぎ込んで建設し、年5万人以上が宿泊するさいたま市内の優良物件も含まれている。

 広大な敷地を持ち、再開発してマンション用地などにすれば、相当な価格で売れるとされる社宅もある。それなのに、売却価格は109億円でいいのか。総務相でなくても、詳しく聞いてみたくなるところだ。

 総務相は、一括売却ではなく、地域の実情に合わせて個別に売却した方が高く売れるし地方再生に役立つ、とも強調する。

 さらに、オリックスの宮内義彦会長は郵政民営化の議論に関与しており、そこへの売却は「出来レース」と受け取られかねない、とする。そのうえで、選考過程に不透明な点があるとして、入札情報の徹底した開示を求めた。

 日本郵政の西川善文社長は、「手続きに問題はない」としていたが、批判を受け、一括売却の一時凍結を表明した。

 弁護士や公認会計士、不動産鑑定士らを入れた第三者委員会を設け、資産査定の妥当性や入札の経緯を洗い直すという。

 適切な措置だ。物件を処分する期限まで3年以上ある。第三者委員会にじっくり検討してもらい、その結論を待って日本郵政が対応を決めても遅くはない。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年02月01日 17:15

僅かながらも前進。。。

■難民申請が倍増 08年、1599人で過去最高

 法務省は30日、2008年に難民認定を申請した外国人は1599人だったと発表した。前年の816人の約2倍で、認定制度が始まった1982年以降で過去最多を記録した。国籍別の申請者は、07年に反政府デモが武力弾圧され政情不安が続くミャンマーが最も多く979人。トルコ156人、スリランカ90 人が続いた。

 難民と認定したのは57人で、前年に比べ16人増えた。認定者のうち38人がミャンマー人。難民認定は見送ったものの、人道上の配慮から360人の在留も認めた。認定者と合わせ、実質的に417人を保護したことになる。

 同省は、08年に売春強要など人身取引の被害者と認定して保護した外国人が28人と、前年比で12人減ったことも明らかにした。被害者は全員女性で、国籍別の最多はタイ(18人)だった。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2009年01月31日 15:55

次は正社員のリストラ、、、首切り以外に脳がないなら、まずは経営陣自らを削減すべき。。。

■電機大手:消費低迷、歯止めなく 大幅赤字転落、コスト削減一段と

 日立製作所やNECが大幅な最終赤字に転落する見通しとなったことは、世界的な景気後退と金融危機が電機メーカーに深刻な影響を及ぼしていることを改めて印象づけた。業績不振の要因である自動車やデジタル家電の消費低迷に歯止めがかからず、各社が次々と人員削減や製造ライン統廃合などのコスト削減策を打ち出す異常事態になっている。【秋本裕子】

 日立などの業績悪化の主因は、急速な円高による為替差損に加え自動車関連や半導体事業の不振。特に、09年3月期に7000億円もの最終赤字に転落する見通しの日立は、自動車向け素材や電子部品など自動車機器関連の採算悪化が響いた。

 03年に三菱電機と共同で設立した半導体メーカー「ルネサステクノロジ」の不振も深刻だ。日立は不採算事業からの撤退や国内外拠点の統廃合を進め、09年度に人件費などの固定費を約2000億円削減すると発表したが、記者会見した古川一夫社長は「もう一段の対応が必要になるかもしれない」と厳しい表情で述べた。

 NECは、半導体子会社が09年3月期に550億円の営業赤字に陥る見通しになり、業績を冷え込ませている。富士通も、半導体子会社が約600億円の営業赤字で、主力のLSI(大規模集積回路)の基板を作る「前工程」製造ライン9ラインを6ラインに集約するなど、コスト削減を急ぐ。

 NECの矢野薫社長は30日の会見で「収益改善のためのコスト削減を聖域なしに検討している」と述べ、危機感をあらわにした。

 電機業界では、東芝もLSIの回路を組み上げる「後工程」の国内から海外への移管を進め、設備投資計画を大幅縮小するほか、ソニーも国内テレビ生産拠点の統廃合など構造改革を公表。デジタル家電の販売回復が見込めない中、電機メーカーは「まず固定費削減で赤字から脱却しなければ先はない」(NECの矢野社長)と、一段のコスト削減で当面の危機を乗り切る考えだが、今後の見通しは不透明だ。

[毎日新聞]


■電機“壊滅”再編に望み 日立、最終赤字7000億円

 予想以上に強烈な世界不況の逆風の直撃で、大手電機は2009年3月期連結業績を軒並み大幅に下方修正、損益は赤字一色になり兼ねない情勢だ。日立製作所は30日、09年3月期の業績予想を下方修正し、最終損益が過去最悪の7000億円の赤字に転落すると発表した。自動車やデジタル家電、半導体、建設機械など幅広い分野で採算が悪化し、営業利益は従来予想から9割減少する。同日、通期予想を発表したNEC、富士通も赤字転落するほか、東芝やソニーも多額の損失を計上する見込みで、外需依存型の電機大手の決算は壊滅状態。生き残りをかけた業界再編も加速しそうだ。

 ≪守り固める施策≫

 「短期的な守りを固める施策をとる」。巨額の赤字を発表した日立の古川一夫社長は、工場統廃合や人員再配置を柱とした構造改革策を説明した。再配置で対応できない正社員の削減も実施する見込みだ。

 09年3月期は、売上高が従来予想から8800億円減の10兆200億円、営業利益は4100億円から400億円になる。自動車関連と薄型テレビなどの採算が大きく悪化。半導体のルネサステクノロジなどグループ会社の損失に加え、円高差損500億円、有価証券評価損400億円、構造改革費1500億円などが7000億円にのぼる赤字の要因だ。

 一方、NECは今期の連結最終損益を、昨年10月時点の150億円の黒字から2900億円の赤字に下方修正した。半導体や電子部品を含むデバイス事業の赤字拡大に加え、ITサービスも収益が低下。携帯電話とパソコンは営業赤字となる。業績不振の電子部品子会社、NECトーキンによる約9500人の正社員削減などで、10年3月末までに2万人超をカット。半導体事業では子会社のNECエレクトロニクスが2年間で800億円の固定費を削減。生産ラインも減らす。

 富士通も今期の連結最終損益を昨年10月時点の600億円の黒字から200億円の赤字に修正した。半導体やHDD(ハードディスク駆動装置)事業の収益悪化で、両事業の構造改革などに250億円の特別損失を計上するため。最終赤字は6期ぶり。営業利益は1000億円減少したものの500億円の黒字を確保する。

 ≪東芝、NEC動く≫

 電機大手の当面の再編の目玉は、業績悪化の元凶となった半導体事業だ。かつては全社の利益の過半を稼ぎ出した時期もあったが、世界同時不況の直撃を受け「もはや単独では生き残れない」(NEC関係者)。グループ内の他部門との相乗効果も年々薄れ、巨額の研究開発、設備投資も重荷だ。統合で規模を拡大し、生き残るシナリオ作成を迫られている。

 「まず赤字から脱却しなければその先はない。その結果として、さらなる施策をとることは十分あり得る」。NECの矢野薫社長は、NECエレの連携についてこう話すが、国内半導体最大手の東芝と半導体事業で統合交渉に入ったとみられる。東芝とNECエレは、05年から微細加工技術の共同開発で提携。共同生産も視野に提携拡大を検討してきた経緯があり、統合を進めやすい関係にある。他社との統合、提携に慎重だった東芝も、統合しやすいように半導体事業の一部を分社化する方針で、機は熟したといえる。

 富士通も昨年3月にシステムLSI事業を分社化し、富士通マイクロエレクトロニクスを設立しており、東芝−NECエレの連合ができれば、合流して生き残りを目指す戦略を模索する可能性がある。

[Business i]


■解読エコノミー:急増する失職者 非正規の弱み一気に 「次は正社員」

 景気悪化を受けて、自動車や電機などの製造業で派遣社員の契約を打ち切る「派遣切り」が一気に広がっている。3月末までに失職する派遣社員など非正規従業員は12万人を超える見通しだ。企業がこれまで非正規比率を高めてきた結果ともいえる。【秋本裕子、宮島寛】

 総務省の労働力調査によると、全労働力に占めるパート・アルバイト、派遣、契約社員ら非正規従業員の割合は、91年の19・8%から、07年には33・5%へと拡大。正社員から非正規への置き換えが加速した。しかし、昨秋以降、製造業を中心に契約が続々と打ち切られた。厚生労働省の調査では、今年3月までの半年間に職を失う非正規従業員は12万4802人に上り、前回調査から1カ月で約4万人も増加した。

 トヨタ自動車は08年4月に9000人いた期間従業員を、3月に3000人へと減らす。非正規従業員をゼロにする動きはホンダ、日産ディーゼル、日産自動車、スズキ、いすゞ自動車、三菱ふそうトラック・バスに広がり、大手自動車12社だけで約2万3000人。あるメーカー役員は「非正規が正社員削減の防波堤となっている一面は否定できない」という。ただ、ホンダの福井威夫社長は「円高が続くと雇用状況はどんどんおかしくなる。非正規従業員はゼロになり、その後は正社員の削減もあり得る」との認識を示す。

 非正規従業員の伸びは、「産業人口の流動化や、働き方の多様化につながってきた」(日本商工会議所の岡村正会頭)との声も強い。また、経営側には国際競争力強化のうえでメリットが大きい。独立行政法人「労働政策研究・研修機構」の調査(06年)では、非正規従業員が増えたことで「人件費総額を削減できた」との回答が78・3%(複数回答)。

 非正規従業員にはさまざまな雇用形態がある。期間従業員は自動車メーカーに多く、直接雇用されて生産現場で働く。派遣社員は派遣会社と雇用契約を結んだうえで、派遣先の企業の管理下で働く。派遣社員は社会保障手続きや、生産量の変動に応じた人員確保を派遣会社に任せられるなどの利点がある。非正規従業員にとっても、好況下では仕事を簡単に見つけられて、転職しやすい点もあった。しかし「製造業総崩れ」の下では、職を失うと転職もままならないデメリットが一気に表面化した形だ。

 ただし、電機業界などでリストラの波は正社員にも及び始めた。ソニーが国内外で正社員8000人を含む1万6000人以上を削減するほか、NECも正社員1万人を含む2万人超を削減する。企業は「人件費など固定費を下げて、収益改善のため手を打たねばならない」(NECの矢野薫社長)という状況に追い込まれている。

 ◇派遣法改正 製造業の扱い焦点

 昨秋以降、多くの非正規従業員が失職したのをきっかけに、労働者派遣法の改正を巡る国会での攻防が激しくなっている。

 生活が不安定な「日雇い派遣」が社会問題化したことから派遣法改正の議論が進んでいたさなかに、大量の「派遣切り」が発生。規制強化の機運が高まった。野党側は「規制緩和で正社員が派遣に置き換えられ、簡単に人を切れるようになった」として製造業の派遣禁止を主張。民主党は社民党などと共同で、製造業への労働者派遣を禁止する法改正案の提出を検討している。

 一方、政府・与党は「禁止すればむしろ雇用は減る」と反発。背景には「派遣が禁止されると柔軟な生産体制を組めず国際競争力が弱まる」(自動車メーカー)という財界の声への配慮もある。

 国会の審議は今後本格化するが、与野党の主張の隔たりは大きいうえ、民主党の支持母体の労働組合の中にも禁止には慎重論があり、「どう結論がまとまるのかまったく見えない」(人材派遣会社)情勢だ。

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 ■ことば

 ◇労働者派遣法

 派遣元が自ら雇用した労働者を他の事業主に派遣し、派遣先の仕事に従事させる仕組みを定めた法律で、85年制定。当初は通訳など専門性の高い業務にしか派遣を認めていなかったが、規制緩和の流れを受けて対象業務は順次拡大。小泉政権時代の04年には製造業への派遣も解禁された。

[毎日新聞/02.01追加]

Posted by nob : 2009年01月31日 15:47

相撲界に限らず、一般家庭にも学校にも会社にも、社会全体に蔓延する大麻は問題だけれど、、、もし検査を打ち切ったのであれば、協会の在り方こそが大問題。。。

■若麒麟への検査「途中で打ち切り」証言も

 大相撲の十両力士若麒麟(本名・鈴川真一)容疑者(25)が30日、大麻取締法違反(所持)容疑で逮捕されたことを受け、同日午後6時すぎから東京・両国国技館で緊急会見を行い、武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)らが冒頭で「全国の大相撲ファンの皆さまに深くおわび申し上げます」と謝罪した。昨年の大麻事件以降、再発防止委員会などを立ち上げたにもかかわらず事件が再発したことに、日本相撲協会の責任が再度問われる事態となった。

 午後6時すぎから行われた会見冒頭で、武蔵川理事長は「テレビのニュースで拝見して。(大麻事件は)本当にあってはならないこと。大相撲のファンの皆さま方、多くの皆さま方に大変な迷惑をかけたことを深くおわび申し上げます」と沈痛な表情で謝罪した。

 協会としても寝耳に水の衝撃だった。昨年8月の元力士若ノ鵬の大麻所持逮捕にはじまり、翌9月には同じく元力士の露鵬、白露山が協会の薬物検査で陽性反応が出て警察での取り調べを受けた。この事件を重く見た協会は再発防止検討委員会を立ち上げてドーピング検査を行い、昨年末には研修会を開いて力士の指導に当たるなどしてきた。

 信頼回復を目指してきた中で起きた不祥事に、武蔵川理事長は「言葉がありません。協会一丸となって出直してやろうという時に大変悔しく、裏切られたような気持ちでいっぱい」と無念さをにじませた。今回は初めての日本人力士の大麻所持逮捕となったことには「外国人力士、日本人力士とかは関係ない。これは罪。それだけの償いをしてもらわないといけない」と解雇も含めた処分を示唆した。

 だが原因について問われると、武蔵川理事長は「原因がどこにあるのか、私も聞きたいぐらい」。また検査方法の是非ついて問われた再発防止検討委員会委員長の伊勢ノ海理事(元関脇藤ノ川)は「それは専門の先生が判断した結果ですから。我々素人が言うものではない。問題ないと思う」と話すにとどまった。

 協会側は事件再発に驚くばかりだが、若麒麟は1度目と2度目の検査結果で「グレー」と疑いが持たれたにもかかわらず、3度目の検査で「シロ」と判定されたとされる。しかし、ある関係者は「現場にいた検討委員会の親方から、検査を途中で打ち切り、うやむやのまま若麒麟を帰したと聞いている」と証言。別の親方も伝聞ながら「グレーの段階なのに検査をやめさせたようだ」と話すなど、検査が本当に行われたどうかも、はっきりしない状態だ。

 昨年の不祥事では、北の湖前理事長が辞任に追い込まれた。武蔵川理事長は自らの責任について「これからそういう話も聞きながら、どういう責任を取るべきか考えていきたい」と引責辞任の可能性にも含みを持たせた。いずれにしても昨年から2人目となる力士の大麻所持による逮捕で、協会が世間の厳しい目にさらされることは間違いない。

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2009年01月31日 15:32

火のないところに煙は立たなかった。。。

■チャゲアス:活動休止を発表 それぞれがソロ活動へ

 「SAY YES」や「YAH YAH YAH」などのヒット曲で知られる人気男性デュオ「CHAGE and ASKA」が30日、自身のサイトで活動休止を発表した。所属事務所によると、「ここ数年、2人で話し合いを重ねた結果、09年以降はデュオとしての活動を休止するとの結論に至った」という。今後は、それぞれがソロ活動を行う。

 「CHAGE and ASKA」は78年、当時大学生だった柴田秀之さん(CHAGE)と宮崎重明さん(ASKA)が結成した。翌年「ひとり咲き」でデビューし、今年で30周年を迎えていた。80年の「万里の河」をはじめ、数多くのヒット曲を発表。特に91年、テレビドラマの主題歌になった「SAY YES」は大ヒットした。香港や中国でツアーを行うなど、アジアでも人気を集めていた。

 デュオでの活動と同時に、2人はこれまでソロ活動も精力的に展開していた。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年01月30日 18:52

いやはや、、、流石です。。。

■山本モナに新恋人発覚、年下イケメン社長

 タレント、山本モナ(32)に新恋人がいることが28日、分かった。お相手は東京・西新宿に本社を持つ不動産投資会社社長(31)。1歳年下のバツイチで実家は高知の資産家だという。

 所属事務所は「出会ったのは昨年のゴールデンウイーク前。いいお付き合いをしていると聞いています」と認めている。この日モナは自身のブログでも交際を報告した。

 元巨人の二岡智宏選手(現日本ハム=32)との不倫騒動が発覚したのは昨年の7月10日だが、青年実業家との愛は当時から進行していた様子。

 関係者によると、出会いの場所は、二岡選手との不倫騒動写真が撮られた東京・新宿2丁目のゲイバーとの情報もあり、モナの公式ブログにも“新恋人”の写真が登場したことがあるという。

 20日に文化放送の番組で仕事復帰した際、報道陣の前で生謝罪したモナの左手薬指に輝く指輪について事務所は「彼からもらった指輪です」と明かしたが、「婚約の意味はありません」。すでに都内の高級マンションで同居中との噂については「同棲ではなく互いの家を行き来している」と話した。

 仕事を再開した恋多き女が“通い同棲”で愛を深め幸せをつかむか−。

[サンスポ]

Posted by nob : 2009年01月29日 23:31

まさに机上の論理、、、如何なる場合においても生命を奪える論理など存在しない。。。

■解説:4人に死刑執行 一層の情報公開を 裁判員制度5月に開始、議論深める必要

 異例の死刑執行ペースの下、07年末に107人に上った死刑確定者数は100人を切った。厳罰化の流れの中で死刑判決が多発する近年の司法の風潮を背景にした法務省の強い姿勢の結果と言える。

 鳩山邦夫元法相が07年12月に死刑執行して以降、執行はほぼ2カ月に1回のペースで続く。昨年の執行者数は15人に上り、新たな確定者数(10人)を9年ぶりに上回った。死刑囚は今月4日に1人が病死し、07年5月以来1年8カ月ぶりに100人を切った。

 確定から執行まで平均7~8年かかっていることに、法務省幹部は「死刑制度が存在する趣旨を踏まえれば正しくない」と指摘。再審請求で執行が先送りされる死刑囚が増える一方、執行された死刑囚は確定からの期間が短期化されているのが現実だ。そういう点について鳩山氏以降の法相は「職務を粛々と遂行しているだけ」などと説明する。

 国連総会は昨年12月、死刑執行の一時停止などを求める決議案を賛成多数で採択しており、反対した日本は少数派だ。5月に始まる裁判員制度では一般市民が死刑判決に関与するケースも出てくる。死刑制度についての議論を深めるためにも一層の情報公開が求められる。【石川淳一】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年01月29日 23:10

イラン側の視点に立てば正論、、、まさにそのとおり。。。

■イラン:オバマ米大統領演説に「まずそちらが謝罪すべきだ」
 ◇演説に「指導者」から反響

 【テヘラン春日孝之】イランのアフマディネジャド大統領は28日の演説で、オバマ米大統領に対し「『変革』を約束するなら、米国が過去、イランに行った犯罪と悪行を謝罪すべきだ」と述べた。

 オバマ大統領が就任演説で「権力にしがみつく指導者は、歴史の過ちを犯していることを知るべきだ。だが、こぶしをほどけば手を差し伸べる」と語ったことに反発した形だ。

 アフマディネジャド大統領は「本物の変革なら歓迎する。だが、それはイラン国民への敬意から入るべきだ」とも述べた。

 イランでの反米感情は53年にモサデク政権が米国支援のクーデターで転覆されて以来のものだ。

[毎日新聞]


■イラン大統領、オバマ米大統領は米国の「犯罪」謝罪せよ

【1月29日 AFP】イランのマフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領は28日、西部ケルマンシャー(Kermanshah)州で行った演説の中で、同国との対話に前向きな姿勢をみせているバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領に対し、イランに対する米国の過去の「犯罪」について謝罪するよう求めた。

 過激な発言で知られるアフマディネジャド大統領はさらに、オバマ米大統領が公約に掲げた「変革」政策の証明として、世界中に展開する米軍を撤退させるべきだと主張した。演説は国営テレビでも中継された。

 アフマディネジャド大統領は、「(米国は)過去60年間、イラン国民に敵対してきた。変化を叫ぶ者たちは、イラン国民に謝罪し、過去の悪行や犯罪を補償する必要がある」と語り、そのことが米国との対話の条件にもなり得る可能性を示唆した。

 また、「世界の人びととは尊敬をもって接触や対話を行い、拡張政策を止めるべきだ。変化について語るのなら、米軍の世界中での展開を止め、撤退させるべきだ」と語った。さらに、変革の提唱者は「シオニストや無法者、犯罪者の支援」を止め、他国のことに干渉すべきではないと主張した。

 アフマディネジャド大統領は、今年6月2日に行われる大統領選に再出馬するとみられている。(c)AFP/Siavosh Ghazi

[AFPBBNEWS]

Posted by nob : 2009年01月29日 23:05

一日二ドル以下しか稼げないワーキングプア(働く貧困層)も、年末までに世界の雇用人口の45%、、、世界平和など程遠い。。。

■失業2億3000万人 ILO予測 失業率は7.1%

 【パリ=清水俊郎】国際労働機関(ILO・本部ジュネーブ)は二十八日、世界の雇用の年次報告書を発表した。ことしは世界全体の失業者が最悪の場合、二億三千万人に上る恐れがあると警告している。

 ILOの失業者数予測が二億人を超えたのは初めて。失業率は一九九一年以降で最悪の7・1%に達する可能性がある。景気が年内に回復しても新たに千八百万人が失業すると想定される。一日二ドル以下しか稼げないワーキングプア(働く貧困層)も、年末までに世界の雇用人口の45%にあたる十四億人に達する恐れがある。

 一方、〇八年末の実際の失業者数は前年比一千万人増の一億九千万人だったとみられ、四年ぶりに増加した。地域別の失業率は北アフリカの10・3%が最も高く、中東の9・4%がこれに続いた。

[東京新聞]

Posted by nob : 2009年01月29日 23:04

それにしても、、、兆???、、、スケールが大きい。。。

■米フォード、損失1.3兆円=3年連続赤字−08年

 【ニューヨーク29日時事】米自動車大手フォード・モーターが29日発表した2008年通年の決算は、米国をはじめとする世界的な販売台数の急減を受け、純損益が145億7100万ドル(約1兆3000億円)の赤字となった。赤字は3年連続で、赤字幅は07年の27億2300万ドルから急拡大した。

 売上高は20%減の1393億ドルにとどまった。フォードは経営危機に直面している他の米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)やクライスラーとは異なり、米政府には金融支援を求めていないが、極度の業績不振に苦しんでいることが鮮明になった。

 また、10−12月期決算も純損益が58億7500万ドルの赤字となり、赤字幅は前年同期の28億1100万ドルから拡大した。売上高は36%減の292億ドルだった。

[時事通信]


■東芝の08年度は過去最大の営業赤字

 [東京 29日 ロイター] 東芝(6502.T: 株価, ニュース, レポート)は29日、2009年3月期の営業損益(米国会計基準)予想を2800億円の赤字に下方修正する(従来予想は1500億円の黒字)と発表した。

 デジタル製品や半導体の売価ダウン、円高の影響などで、赤字幅は過去最大となる。これに併せ、半導体や液晶分野を中心に見直しを進め、09年度に黒字化を目指す経営計画も発表した。

 トムソン・ロイター・エスティメーツによる過去30日間の主要アナリスト14人の09年3月期営業損益予測の平均値である780億円の赤字より、赤字幅は大きい。

 連結売上高の予想は、前年比12.6%減の6兆7000億円(従来予想は7兆7000億円)、当期損益予想は2800億円の赤字(同700億円の黒字)、期末配当予想は無配とした。

 従来計画を公表した9月時点の想定に比べ、10―12月の事業環境が急激に悪化。営業損益は、従来予想から4300億円の引き下げとなる大幅な下方修正となった。売価ダウンの影響2700億円や販売減少などの影響2600億円、為替の影響450億円が利益を押し下げ、調達面や研究費の改善などではカバーできないと見ている。

 会見した村岡富美雄・代表執行役専務は足元の状況について「金融収縮による景気後退や円高のほか、半導体不況という要因があり、トリプルパンチを受けている」と述べた。

 分野別では、半導体分野の落ち込みが激しい。4─9月期も営業赤字595億円だったが、これに加えて10─12月期の赤字が1174億円と急激に悪化。「(09年)1─3月期に(半導体事業の)急回復は期待できない」(村岡専務)とし、従来650億円の赤字と見ていた同事業の09年3月期営業損益予想は、2900億円の赤字へ大幅な下方修正となった。半導体事業での通期設備投資計画は従来3670億円としていたが、これも2300億円に下方修正した。デジタル製品事業も、売価下落や販売減を受けて業績が悪化。従来700億円の営業利益としていた通期見通しを、200億円の営業赤字に変更した。

 <09年度の黒字化目指す経営計画>

 業績悪化を受け、東芝は同日、半導体・液晶事業を中心に構造改革を進め、09年度の黒字化を目指す経営計画も発表した。生産体制・計画の見直しや08年度比で固定費を3000億円削減するなどの施策を講じる。会見した西田厚聡社長は、計画を通じて「08年度の売上高予想の水準(6兆7000億円)でも利益が確保できる体質に転換する」と述べた。

 09年度には、設備投資や研究開発費を抑制する。08年度に4550億円を見込んでいる設備投資計画は2300億円に抑え、同じく08年度に3900億円を見込む研究開発費も3200億円とする。半導体・液晶事業を中心に期間従業員4500人を削減する。ただ「正規雇用は何としても守る」(西田社長)との方針で、一部にワークシェアリングを導入し雇用維持を図るという。

 半導体事業では、08年度の設備投資計画2300億円を、09年度は1000億円未満へと絞り込む。三重県で建設計画中のメモリー工場は、09年春を予定していた着工時期を2010年メドに延期し、岩手県で計画中のメモリー工場は、市場の動向を見極めて投資時期を判断するとした。このほか、システムLSIなどで国内生産の一部縮小とコストの安い海外の増強を進める。システムLSIは、業界再編を視野に入れながら、分社化を含め抜本的な改革を検討する。半導体事業の固定費は08年度比15%以上削減し「(半導体事業は)09年度下期の黒字化を目指す」(西田社長)とした。

 液晶事業は、より低コストで高性能が見込めるという低温ポリシリコン製品に経営資源を集中。不採算製造ラインの停止や縮小を進める。液晶事業の固定費は08年度比で25%以上削減する計画。

 一方、堅調に推移する原子力発電施設などの社会インフラ事業は、新興国を中心に海外での展開を加速。原子炉は2015年までに世界で39基の受注を見込むなどとした。また、二次電池の量産工場新設や、小型燃料電池を08年度から発売するなど、新規事業の育成・強化を継続するとした。08年度は社会インフラ事業を中心に、約500人の期間従業員を正規社員に転換する予定で、今後も熟練工の確保に取り組む。

 同日発表した2008年4―12月営業損益は、1822億円の赤字転落となった。前年同期は1245億円の黒字だった。売上高は前年同期比10.5%減の4兆9841億円、当期損益は1595億円の赤字(前年同期は1261億円の黒字)だった。

 (ロイターニュース 平田紀之)

[ロイター]

Posted by nob : 2009年01月29日 22:56

停戦維持と並行させて。。。

■ガザに3日連続の空爆、子供ら10人重軽傷

 イスラエル軍は29日、パレスチナ自治区ガザ地区南部のハンユニスで走行中のオートバイを空爆し、乗っていた男性と下校中の子供ら計約10人が重軽傷を負った。軍のガザ空爆は3日連続。軍は、イスラエル兵が死亡した27日の爆弾攻撃に関与した武装勢力を攻撃したとしている。

 一方、イスラエル南部に28日夜から29日にかけ、ガザから発射されたロケット弾2発が着弾したが、被害はなかった。18日の停戦成立後、イスラエル領へのロケット弾攻撃は初めて。軍はガザ南部ラファハの金属加工工場を「武器工場だ」として報復空爆した。

 停戦後、エジプトが長期停戦に向けた調停を行っているが、ガザ周辺では散発的に衝突が続いている。(共同)

[産経新聞]


■ガザ:人道支援550億円 国際社会に拠出要請

 【ダボス(スイス東部)澤田克己】国連の潘基文(バンギムン)事務総長は29日、世界経済フォーラム年次会合(ダボス会議)で会見し、パレスチナ自治区ガザ地区に対する緊急人道支援として6億1300万ドル(約550億円)の拠出を国際社会に求めた。

 国連によると、イスラエル軍のガザ攻撃によって、パレスチナ人約1300人が死亡し、少なくとも5300人以上が負傷した。

 潘事務総長は「3分の2以上が女性や子供だった」と指摘し、民間人に対する被害の大きさを強調した。

 国連の支援は、ガザ地区に住む民間人約140万人が今後9カ月間に必要とする食糧や医薬品などの支援に充てられる。

 潘事務総長は「現在の停戦は非常にもろいものだ」と懸念を表明。国連の支援物資を人々に届けるためにも、恒久的な停戦の必要性を訴えた。

 また、支援物資搬入には、イスラエルがガザ境界の検問所を全面的に開放することが不可欠だと強調した。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年01月29日 22:53

この要領で、馬鹿げた定額給付金案も廃案に。。。

■ようやく言った麻生さん…「渡り」あっせん全面禁止

 麻生首相は29日、衆院本会議で行われた各党代表質問で、退職した国家公務員が天下りを繰り返す「渡り」を各省庁があっせんすることを、ただちに全面禁止する考えを表明した。

 首相は「国民からの厳しい批判や国会の議論を踏まえ、今後は(あっせん承認の)申請が出てきた場合、認める考えはない」と明言した。

 政府は昨年12月の政令で省庁の「渡り」あっせんを「必要不可欠と認められる場合」に限り、3年間は例外的に首相権限で承認できると定めた。首相は政令の厳格な運用で「渡り」を実質的に排除する考えを強調してきたが、与党内からも「方針が不明確」と批判が出たため、即時禁止を明確にし、軌道修正した。

 一方、経済情勢の好転などを前提に2011年度からの税率を上げるとしている消費税に関して、首相は「全税収は年金、医療、介護と少子化対策の費用として国民に還元する」と述べ、理解を求めた。中川財務相は消費税増税の際に、食料品など生活必需品には低い税率を適用する軽減税率の導入について、「諸外国の実施状況も参考にしながら検討する」と表明した。

 このほか、首相は、震度6強の地震で倒壊する危険性が高い公立小中学校の校舎や体育館約1万棟の耐震化を11年度までに完了させる方針を示した。

 自民党の細田幹事長、民主党の鳩山幹事長、無所属の田中真紀子・元外相の質問に答えた。

[読売新聞/29日追加]


■給付金、ネットカフェ難民にどう配る?人手どう集める?

 第2次補正予算が27日、成立し、各市区町村は定額給付金の支給に向けて準備を本格化させた。

 しかし、支給作業のための人員確保や、定住先のないネットカフェ難民などにどう支給するかなど課題は山積。自治体側からは「当初の目標だった年度内の支給は無理」という声も上がっている。

 東京・練馬区の担当者は「給付開始は5月中旬になる」と言い切る。振込先の口座番号が正確かどうかを金融機関に確認する作業などに時間がかかるためだ。

 支給のための人手も自治体の悩みの種。広島市は「支給対象世帯を調べ、コンピューターに入力する作業などに100人以上必要」とし、臨時職員を募集する予定だ。しかし、昨年末以降、仕事を打ち切られた元派遣社員らを対象に募集している給食調理などの臨時職員は、短期雇用であることが敬遠されたのか、約100人の枠に対し29人しか集まっていない。「給付金の業務も2か月ほど。今回も人手が確保できるかどうか」と担当者は悩ましげだ。

 住民票の場所に住んでおらず、申請書を送付できないネットカフェ難民やホームレスへの支給も課題だ。東京・足立区はネットカフェ側に「居住証明書」のようなものを提出してもらうことを検討したが、「偽造される危険性が高い」として断念。「ネットカフェ難民などへの支給は困難」との結論に傾きつつある。また、雇用情勢の悪化で仕事を失い、住む場所が変わった外国人労働者も少なくなく、ブラジル人など約3万3000人が外国人登録する浜松市は「住所をきちんと登録しておかないと給付金を受け取れない可能性がある」と注意喚起に懸命だ。

 一方、給付金を消費拡大につなげようと知恵を絞る自治体も。長崎県佐世保市は、市内の商店街や飲食店で使える1万1000円分の振興券を、1万円で販売することとし、「給付金で買ってほしい」と呼びかける。市の担当者は「給付金が地域での消費に回るよう、キャンペーンなどで盛り上げたい」と話している。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年01月28日 23:46

交戦の際の対応は???

■海賊対策のソマリア沖派遣、28日に海自へ準備指示

 アフリカ・ソマリア沖の海賊対策で、海上自衛隊が日本関係船を護衛する「警護要領」の概要が27日、明らかになった。

 浜田防衛相は28日に、海自に正式な準備指示を出す。

 海自は自衛隊法82条の海上警備行動に基づき、護衛艦2隻を派遣、各護衛艦にはSH60K哨戒ヘリ2機と、海賊に襲撃された場合に特別警備隊が使う小型高速艇2艇を積み込む。

 海賊が頻発するアデン湾では、事前に東西2か所に日本関係船の集結地点を決め、日本船主協会から国土交通省を通じて防衛省に警護要請のあった船舶を、護衛艦2隻が随伴しながら船団護衛する。

 具体的には、商船を約1カイリ(約1・8キロ)間隔で1列の単縦陣で航行させ、船団の前方を護衛艦1隻が先導し、別の1隻が斜め後方から警戒監視する。15〜20ノット(時速約28〜37キロ)と比較的速度が速い船や、船舷が高い自動車運搬船は、過去に海賊から襲われたケースはなく、船団の前方を航行させるという。

 また、日本船団の周囲に外国船が航行し、海賊の襲撃で救難信号が発せられた場合は、護衛艦からヘリを発進させ、周辺海域にいる他国海軍に通報することを検討している。

          ◇

 自民、公明両党は27日の与党政策責任者会議で、海賊対策に自衛隊を派遣するよう政府に求める方針を決定した。政府は28日に安全保障会議を開き海上警備行動の発令方針を正式決定。防衛相が海自に準備を指示する。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年01月28日 23:43

完全禁煙よりも完全分煙がベスト、、、もちろん完全禁煙の店が増えるのはいいと思うけれど。。。

■完全禁煙の店まだ少数派、先進国では常識なのに…

 喫煙率が3割を下回り、もはや国民の7割超がたばこを吸わない時代。紫煙もうもうなんて飲食店も少なくなった感じだが、「おいしい空気の中で料理を楽しみたい」という非喫煙者の切実な願いが達成されたというわけではないようだ。日本禁煙推進医師歯科医師連盟会員で、受動喫煙対策の研究者でもある産業医大(北九州市)教授の大和浩さん(48)とともに禁煙の店を訪ねてみた。

 医大近くの「洋食屋Ange(アンジュ)」は大和さん行きつけの店。以前は店内で喫煙できた。完全禁煙に踏み切ったのは受動喫煙の防止を盛り込んだ健康増進法の施行(2003年5月)後まもなくしてのことだった。

 22席。テーブルにはもちろん灰皿はない。店内には禁煙マークや、北九州市作成の啓発チラシが張られ、外の看板にも禁煙マークが目立っている。「外からでも一目で分かるようにしたら」。大和さんの助言がきっかけという。

 実は、オーナーシェフの宮崎展彰さん(45)自身は1日1箱の愛煙家だが、店内は全面禁煙で、吸いたい時には外へ出るそうだ。「お客さんの健康に役立ち、室内も汚れない」。しかも売り上げはほとんど変わらなかった。妻裕子さん(45)は「女性など客層が広がり、お客さんのマナーも向上した」と喜んでいる。

 「でも、完全禁煙の店はまだ全国的にも少数派ですよ」。大和さんはコーヒーを口に運びながら言った。

 次に訪ねた「アートカフェレストラン」は、Angeから車で3分ほど。この店の完全禁煙の“仕掛け人”は大和さんだった。

 かつては約60席のうち8席を喫煙席としていた。大和さんは同僚や学生と一緒に訪れる際は、あえて喫煙席に座ったりしていたそうだ。「喫煙席と禁煙席は間仕切りをしても、煙を完全に遮断するのは難しい。中途半端ですよ」。常連のそんな指摘に、店長の白石亜紀子さん(28)は決断をした。

 「従業員やお客さんの健康を守ろう」。たばこを吸わない白石さん自身もせき込みそうになるのを無理に我慢してきたという。「喫煙のお客さんが減るのではないか」とも考えたが、04年4月、灰皿を置くのは店外のテラス席だけにし、店内からは紫煙を追放した。

 「フランスやイギリス、イタリアなど、受動喫煙対策を罰則付きで義務づけている国は多いが、日本は努力義務にとどまっている。飲食店が全面禁煙なのは、日本以外の先進国では常識なんですがね」。大和さんは力を込める。

 店では、灰の掃除などの手間が省け、接客のスピードが上がったそうだ。窓やエアコンにヤニがこびりつかなくなり、清潔に保てるようになったともいう。

 「たばこが吸えるからではなく、飲み物や料理がおいしいからという理由で来ていただければ」と白石さん。心配していた売り上げも家族連れなどが増えたことで、伸び気味だそうだ。

 チェーン店に動き広がる

 禁煙の流れは、チェーン店にも広がっている。

 パスタレストランなどを展開するピエトロ(福岡市)の場合は、全81店のうち、本店の「セントラーレ」など15店を完全禁煙にしている。分煙などの店についても「世の中の動向を見ながら、全面禁煙を徐々に広げたい」(レストラン事業部)という。

 スターバックスコーヒージャパン(東京)では、全店で屋内が完全禁煙。屋外のテラス席で喫煙できるが、都内の一部では禁煙のテラス席もあるそうだ。

 自治体が「お墨付き」/ネット登録も

「福岡市禁煙協力店・施設」のマーク(福岡市・天神の「博多家庭料理 味の正福」で)

 禁煙の飲食店を利用者が選べるようにと、自治体が「お墨付き」を与える独自の登録制度をつくったり、インターネット上で利用者らが情報を書き込んでいくグルメサイトが開設されたりしている。

 福岡市は05年4月、「禁煙協力店・施設」登録事業を始めた。「敷地内」「建物内」「室内」「時間帯」の禁煙の形態ごとにステッカーを交付している。登録店は昨年11月末現在で70店。市のホームページなどで公表している。

 鹿児島市は08年9月に「たばこの煙のないお店」登録制度をスタート。「終日禁煙」か「終日完全分煙」にしている飲食店に、登録証とステッカーを渡す。これまでに15店が認定され、やはり、市のホームページなどで紹介している。

 グルメサイト「禁煙スタイル」には、全国の禁煙・分煙約1万2000店が登録されている。兵庫県西宮市の岩崎拓哉さん(28)が05年5月に開設し個人で管理している。分類は「完全禁煙」「完全分煙」「時間帯禁煙」の3種類。利用者も、飲食店側も登録できる。

 ◆福岡市「禁煙協力店・施設」登録事業(市保健予防課 092・711・4269)

 ◆鹿児島市「たばこの煙のないお店」登録 制度(市健康づくり推進課 099・216・1492)

 ◆グルメサイト「禁煙スタイル」(http://www.kinen-style.com/)

受動喫煙対策

 健康増進法25条は、飲食店など多数が利用する施設の管理者に対し、受動喫煙の防止措置をとるよう定めている。ただし、「必要な措置を講ずるように努めなければならない」という「努力義務」で、「店ごとの自主性に任せるだけでは限界がある」と指摘する専門家もいる。一方、神奈川県の松沢成文知事は08年4月、「受動喫煙防止条例(仮称)」を独自に制定する方針を発表。今年2月、自治体では全国初の条例案が県議会に提出される見通し。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年01月27日 21:33

子供向けニュースだけれど。。。

■いつ訪れる 本当の平和
イスラエル ガザ攻撃

 昨年12月27日、中東の国イスラエルが、隣接(りんせつ)するガザ地区に攻撃を仕掛(しか)け、女性や子どもを含(ふく)めた大勢の犠牲者(ぎせいしゃ)がでました。ガザ地区を支配する「ハマス」と呼ばれるグループが最初に攻撃してきた、というのがイスラエル側の言い分ですが、圧倒的な戦力をもつイスラエルの攻撃を受け、ガザ地区で亡くなった人は1300人以上に上ると言われています。1月18日にようやく停戦(ていせん)となりましたが、本当の和平への道筋(みちすじ)はまだ見えません。(日付は現地時間)

長く続く対立

 この地域では長く、異(こと)なる宗教を信じる民族の間で争いが続いてきました。背景(はいけい)には、イスラエルというユダヤ人の国の成り立ちが関係しています。現在、イスラエルの位置(いち)するパレスチナ地方には2000年以上昔、ユダヤ教を信じるユダヤ人の国がありました。国が滅(ほろ)ぼされると、その後には、アラブ人が移(うつ)り住み、パレスチナ人と呼ばれるようになりました。

 ユダヤ人は世界中に散り散りになり、商人などとして活躍(かつやく)しましたが、移り住んだ国々で差別(さべつ)された人も少なくありませんでした。「自分たちの国を持たなければ差別され続ける」と考えたユダヤ人が、かつて国のあったパレスチナ地方に集まり、1948年に建国(けんこく)したのがイスラエルです。

 これに対し、イスラム教を信じるパレスチナ人は「勝手(かって)に国を作るな」と怒り、「中東戦争」が起きました。パレスチナ人の多くが家を失いましたが抵抗を続け、ついに93年、イスラエルは占領したヨルダン川西岸(せいがん)地区とガザ地区をパレスチナ人の治める自治区(じちく)にすると約束しました。

支持高いハマス

 しかし、自治区といっても水道や電気、道路などを自由に使うことはできません。不満を募(つの)らせるパレスチナ人の間で、次第に支持を集めていったのが「ハマス」です。彼らは「イスラエルを全滅(ぜんめつ)させる」としてテロを繰(く)り返す過激なグループですが、学校や病院を建てるなど慈善活動も行っています。このため、ガザ地区での人気は高く、2007年6月には対立するグループを追(お)い出して単独(たんどく)でガザ地区を支配するようになりました。

 イスラエルは、ガザ地区に通じる道路を封鎖(ふうさ)するなどして、ハマスに圧力をかけました。今回の戦闘は、耐(た)えかねたハマスが昨年12月にロケット弾(だん)攻撃を行い、イスラエルがこれに反撃する形で、学校や住宅、病院も立ち並ぶ人口密集地(じんこうみっしゅうち)に爆弾を落としたり、砲弾(ほうだん)を撃(う)ち込(こ)んだりしたのです。

 戦闘は22日間続き、1月18日になってイスラエルは軍を引き揚(あ)げ始め、ハマスも停戦を宣言しました。「軍事力より話し合いを重視(じゅうし)する」と主張しているオバマさんがアメリカ大統領になるため、20日の就任式(しゅうにんしき)前に戦闘を終結(しゅうけつ)させたかったのだとも言われています。

 しかし、戦闘はいつ再開するかわからず、本当に平和が訪(おとず)れたとは言い難(がた)いのが実情(じつじょう)です。イスラエルとパレスチナ人が武器を置(お)き、話し合いをするためにも、日本を含(ふく)めた国際社会の協力が必要です。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年01月27日 21:21

癒えるどころかますます拡がる傷口、、、成長から成熟の時代に即した企業経営における根本的発想の転換の時、、、拡大から継続へ。。。

■野村、赤字4000億円見通し…リーマン買収や金融危機で

 野村ホールディングスが27日に発表する2008年4〜12月期連結決算(米国会計基準)で、税引き後利益の赤字が4000億円規模に膨らむ見通しであることが25日、明らかになった。

 米証券大手リーマン・ブラザーズの買収コストに加え、金融危機の影響で投資損失が膨らみ、本業の収益も落ち込んだためだ。

 野村は08年9月中間連結決算で1494億円の税引き後赤字。09年3月期(通期)も数千億円の赤字が見込まれている。今回発表する決算では、08年10〜12月分の税引き後赤字が3000億円前後となる模様だ。

[読売新聞]


■ゴーン氏厳しい見通し「回復に7年以上」

 日産自動車のカルロス・ゴーン社長は25日、サウジアラビアの首都リヤドで開かれた会議で、2009年の全自動車メーカーの世界新車販売台数が08年より800万台減少し、5500万台に落ち込むとの予測を明らかにした。

 ゴーン社長は「新車販売の3分の2がローンに依存している」と指摘。金融危機に端を発する信用収縮の影響が大きいとして、「販売台数が07年の水準まで回復するのに7年以上かかるだろう」と厳しい見通しを示した。

 ゴーン社長によると、07年の世界新車販売台数は6900万台だったが、景気後退の影響で08年は6300万台に減少した。09年の販売台数は今年に入って数週間の販売傾向から予測したという。 (共同)

[スポニチ]

Posted by nob : 2009年01月26日 11:50

結局は一部権力層の覇権争い、、、犠牲になるのはいつも一般民衆、、、今はいかなる支援もすべて受け入れるべき。。。

■ハマスが活動本格化 ガザ 見舞金配布 支配維持を狙う

 【ガザ市(パレスチナ自治区)=内田康】停戦から一週間が経過したガザで、イスラム原理主義組織ハマスが本格的に活動を再開した。治安維持のため警官を街に配置し、イスラエル軍の攻撃で被害を受けた人たちに見舞金を配布。ガザの実効支配維持を狙う。

 空爆で全壊した警察署前で二十五日、警察官ムハンマドさん(38)は「オレたちはハマスの警察官だ。それが何か問題なのか?」と胸を張った。だがカメラを向けると、撮影を拒否した。

 イスラエル軍はハマスの警察施設を破壊したが、停戦後、約六千人の警官が銃を携帯し街を巡回するようになった。空爆を免れた建物を拠点にする。

 ガザ市のモスク(イスラム教礼拝所)では二十四日夕方、ハマス幹部が自宅が全壊した人に一世帯あたり千ドル(約九万円)の見舞金を配布。封筒を受け取ったマヘルさん(38)は「家を借りる費用にする」。ハマスは今後、自宅が半壊した人にも見舞金を配る考え。

 周辺親米国はハマスを経由しない支援を検討。パレスチナ解放機構(PLO)穏健派ファタハのガザでの復権をもくろむ。しかしハマス報道官は「政治的支援は断る。敵(イスラエル)はハマス壊滅に失敗したのだ」と語る。

[東京新聞]


■イスラエル:ガザ侵攻 米国が掲げる人道はどこへ=論説委員・布施広
 ◇ガザ攻撃---黙認された罪なき人々の犠牲
 ◇「過激」と「過剰」の連鎖---後退する中東和平

 イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃は後味の悪い出来事だ。子供を含めパレスチナ側に1300人もの犠牲者が出たのに、米国は最後までイスラエルの「自衛権」に重きを置いた。なぜなのか、と首をかしげる人も多いだろう。米国は「人権」や「人道」を重んじるはずの国なのに、と。

 ガザの惨状を見ながら、98年暮れのクリントン米大統領(当時)の訪問を思い出した。大統領は、ガザ国際空港にヘリコプターで降り立ち、車でガザ市中心部へ向かった。そして、今思えば信じがたいことに、パレスチナの人々は、お年寄りから子供まで、沿道で星条旗を振って大統領を迎えた。ガザにもつかの間、幸せな時間があったのだ。

 00年には米国でクリントン大統領と当時のバラク・イスラエル首相、アラファト・パレスチナ自治政府議長による中東和平3首脳会談が続いた。和平が現実味を帯びた歴史のひとコマだが、3首脳会談は決裂し、バラク首相は体面を失った。そのバラク氏が今回、国防相として仮借のないガザ攻撃を指揮したのは象徴的である。

 10年前に比べ、和平交渉で進歩より後退が目立つのは悲しい現実だ。イスラエル軍のガザ撤退(05年)は大きな動きだが、その後も閉鎖空間のガザの窮乏は変わっていない。

 ブッシュ政権は01年の米同時多発テロを受けてアフガニスタン攻撃からイラク戦争へと突き進み、米政界の重鎮たちが中東和平への努力を求めても重く受け止めなかった。親イスラエルのネオコン(新保守主義派)との関係が深いブッシュ政権の特質ではあるが、米国政治の空気の反映ともいえよう。

 例えば、オバマ政権で国務長官になったヒラリー・クリントン氏は大統領夫人だった98年、パレスチナ国家の独立を支持する発言をしてユダヤ系組織の猛反発を買った。そのクリントン氏は上院議員選と大統領選予備選を経験し、いまやメディアで「イスラエル寄り」の国務長官と形容される存在だ。

 米国最強のロビー団体ともいわれる「アメリカ・イスラエル広報委員会(AIPAC)」のホームページには、オバマ氏やクリントン長官のAIPACなどへの連帯の言葉が載る。米民主党歴代大統領候補者の政治資金の6割がユダヤ人社会からの献金で占められてきたとの調査結果もあるそうだ。

 AIPACの元職員は紙ナプキンを見せながら語ったという。この紙の上に米上院議員70人(上院の定数は100人)の署名を24時間以内に集められると。この有名なエピソードは、あながち誇張ではなかろう。イスラエルの軍事行動に対し、米議会では圧倒的多数で支持決議が可決されるのが常だ。オバマ政権下で中東政策が大きく変わるとは考えにくい理由もこの辺にある。

 もちろんロビー活動は正当な行為である。自分たちの利益を代弁する候補を選挙資金などで支援するのも有権者の権利だ。私はイスラエルの研究所に籍を置いてホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の生存者を訪ね歩いたことがある。胸がつぶれるような彼らの体験談は、米国におけるロビー活動にも色濃く反映しているだろう。

 だが、問題は米国と国際社会の乖離(かいり)である。米国の2人の大学教授が書いた「イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策」(講談社)によれば、米国は72年から06年の間に、イスラエルに批判的な42の国連安保理決議を拒否権で葬り去った。こうした状況で世界の懸案を公正に解決できるのか、拒否権行使は本当にイスラエルの平和につながるのか、という重大な問題がある。

 「ガザは時限装置付きの原爆だ」とアラブ系ジャーナリストから聞いたのは、イスラム原理主義組織ハマスがガザで旗揚げした80年代後半だった。希望がなくなると過激な勢力に支持が集まる。力で抑え込もうとすれば相手はますます過激になり、こちらの攻撃も激しくなる。誰も止めなければ「過激」と「過剰」の争いはエスカレートするだけだ。

 ハマスも考えなければならない。かつてハマスの幹部は、パレスチナ自治区での独立国家樹立に満足せず、イスラムの連帯による「大きな家」を建てたいと語った。これはイスラエルとの果てしない戦いにつながる。だが、戦火に耐える庶民の苦しみを思えば、非現実的な夢を追わない勇気も必要ではないか。

[毎日新聞/27日追加]

Posted by nob : 2009年01月26日 11:47

あるがまま、つまらぬ罵詈雑言気にせず、このまま突き進んで欲しい。。。

■ヒールが泣いた…朝青龍復活Vだ!!

 鬼が泣いた。笑った。横綱朝青龍(28)=高砂=が優勝決定戦で横綱白鵬(23)=宮城野=を寄り切って5場所ぶり23度目の優勝を決めた。本割で寄り倒され、1敗で並んでの決戦となったが気迫で相手を上回った。目を潤ませながら「朝青龍が帰ってきました」と館内の大観衆に宣言。優勝23回は貴乃花を上回り史上4位。朝青龍時代の再来を予感させる復活の場所となった。

  ◇  ◇

 悪役に戻った。01年夏場所以来となる横綱同士の優勝決定戦。朝青龍への声援は白鵬コールにかき消された。約8秒間、白鵬とにらみ合って制限時間を迎えた。立ち合い飛びかかると左を差し、右前まわしをつかむ。「行け!」「頭をつけろ!」。西の花道奥で見守る付け人たちの叫びを後押しに前へ。土俵の上にもかかわらず、顔をくしゃくしゃにして喜んだ。

 肩で息をしながら右手で手刀を切ると、祝福の座布団が顔を直撃した。アクシデントにも動じず観客席の方を向き、両腕を突き上げガッツポーズ。拍手喝さいの中を手を振って引き揚げた。花道奥では後援者らと抱き合って喜びに震えた。貴乃花を超える23度目の優勝を実感したのか、鬼の両目が涙で潤んでいた。

 引退まで取りざたされた逆境をはねのけての優勝は格別だ。支度部屋では「(今までの優勝とは)違うね。集中できていた。久しぶりに朝青龍に戻ったというのがある」と興奮して振り返った。自信を取り戻したのは初日、稀勢の里に土俵際まで攻め込まれてから逆転した相撲だった。「久しぶりに朝青龍が乗ってきたという気持ちだった」と分析した。

 初日に薄氷を踏む白星を拾い、日ごとに高まった朝青龍への注目度は千秋楽でピークに達した。当日券339席は午前8時の開門から30分で完売。協会が同7時ごろに整理券を配布したが、この時点で用意した枚数を超える500人以上が列を作っていたという。先頭は前夜10時から徹夜で並んだ女性2人組。悪役ではあっても気になる存在に、人々はひかれていった。

 前日に全勝優勝を宣言した上で臨んだ本割では、一方的に寄り倒された。土俵際まで落ちた際に右すねをすりむく、ぶざまな敗戦。しかし、集中力だけは切らさなかった。取組のモニター映像に目もくれず、支度部屋へ戻るとすぐに付け人を立たせてぶつかりげいこを始めた。さらに鉄砲を30発。体を動かし続けて闘争心の火を絶やさなかった。

 優勝インタビューでは「朝青龍が帰ってきました!」と復活宣言。「モンゴルに帰るな」のやじにも「日本が大好き。日本の横綱なんで、そんなことありません」と切り返した。ハッピーエンドの先に狙うは第2次朝青龍時代だ。

[デイリースポーツ]


■朝青龍のモンゴル国旗掲示 「品格ない」VS「問題ない」

<テレビウォッチ> 「朝青龍、帰ってきましたぁ」と、満面の笑みだ。14日間勝ちつづけても笑顔は見せなかった。それが千秋楽、白鵬に敗れ、優勝決定戦での劇的な勝利で、解き放たれた。ざんばらになったまげもよかった。
テリー:同じ枡席で

今場所は朝青龍劇場だった。場所前から「もう終わった」(中沢潔)、「1勝2敗で3日目に引退」(やくみつる)といわれ、「いつか負けるだろうと思ってみていた」「やっぱり強い」(ファン)と、日に日に盛り上がった。前売りは完売がつづき、テレビの視聴率も前場所より3.7%アップ。懸賞金は 259本ふえて950本になった。

そして千秋楽で白鵬に負け、8年ぶりという横綱同士の優勝決定戦。静かに瞑目して待つ白鵬に対して、朝青龍はぶつかり、組み手と汗を流し続けた。白鵬には横綱の風格がただようが、朝青龍は気迫一本やりだった。

「だめだ」といっていた人たち。中沢は、「(白鵬に敗れて)ここで力尽きたかなと思ったが、朝青龍は組み手の稽古をしていた。経験の差。凄いの一言」。やくみつるは「負けて萎えちゃうのかなと思ったが、むしろあれで火がついちゃった」。舞の海も、「集中力ですね」

朝青龍本人がいってた。「深い穴から復活できて嬉しいです」「今場所は飲んでなかったんで、飲みたい」。そう、禁酒していたほど、「穴」は深かったのだ。気迫が違って当然だろう。

加藤浩次が「スポーツ紙は全部朝青龍ですね。今場所、これだけ盛り上がったのも、いつ負けるんだというのと、がんばって欲しいというのと……」

テリーも「負けを楽しむ人と、朝青龍に夢を託した人と」

ところが勝谷誠彦は、「見てません。バカ騒ぎ」とにべもない。「格闘技ならいいけれど、あのモンゴルの国旗を拡げるなんて……本人は悪気はないんだけれど」と、意外な反応。

加藤が、「あれは、悪くないでしょ」といっても、「それは加藤さんの見方。横綱の品格の問題」と。

テリーが、「品格はともかく、人生の生き方としては、朝青龍からは学ぶところがある。あのしたたかさ」。たしかに、「ビジネスのヒントになる」という人もいた。

ここでレポーターの海附雅美が、スポーツ紙のアンケート結果を紹介。

「朝青龍は復活したか?」半数近くがイエス。「品格はあるか?」7割がノー。「好きか嫌いか?」ほぼ半々、嫌いがやや多い。海附は、「実力はあるけれど、品格がなくて、嫌いとなってしまう」というのに、加藤がクレーム。「好きという人も同じくらいいる」

海附は、「嫌いだけど気になって見てしまうというパターン」

勝谷が「絶対に見ないよ」(爆笑)

テリーが「つぼにはまっちゃってる。加藤さんと勝谷さん、同じ枡席で見てもらいましょう」(笑い)

[JCASTテレビウォッチ]


■朝青龍のガッツポーズ「行き過ぎ」、横審委員から厳しい声

 大相撲初場所後の横綱審議委員会が26日、両国国技館で行われ、復活優勝した朝青龍が千秋楽の土俵上で派手なガッツポーズをしたことについて、各委員から厳しい意見が出された。

 海老沢勝二委員長は「朝青龍は体力や精神力も充実し、よく頑張った。全体的に非常に盛り上がった場所」と評価する一方、「伝統ある大相撲で、あのようなパフォーマンスは行き過ぎ」と複数委員からガッツポーズを問題視する声が上がったことを明かした。

 指摘を受けた武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は、横綱本人と師匠の高砂親方(元大関朝潮)に注意することを約束したという。

 沢村田之助委員(歌舞伎俳優)は、「(今回欠席した)山田洋次委員(映画監督)からも『結果は認めたいが、横綱の品格はゼロと言ってほしい』と電話があった。今までの横綱でガッツポーズした人なんか一人もいない」と厳しい意見。

 「僕は気にならなかった」という新委員長の鶴田卓彦委員は、「相撲は神事という意見に立てば行き過ぎという声もある。だが、一般の人はどう受け止めているのか」と寛容な姿勢を見せた。

[読売新聞]


■聞く耳持たず? やっぱりおバカ高砂親方“KY”劇場

朝青龍“出頭”させる「つもりはない」

 日本相撲協会の武蔵川理事長(60=元横綱三重ノ海)は、大相撲初場所千秋楽で横綱朝青龍(28)が優勝を決めた際、土俵の上でガッツポーズしたことを問題視。29日には師匠の高砂親方(53=元大関朝潮)を口頭で注意したが、効き目はあるのやら…。

 武蔵川理事長は高砂親方を東京・両国国技館の理事長室に呼び、約10分間にわたって注意。同理事長は「厳重にやってくれと、厳しく言った。次はないよ、今後こういうことがあったら大変なことになる」と語り、今後も横綱の品格を欠く言動が続くようなら、理事会から厳重処分を科す考えを示した。

 しかし、同理事長はきょう30日にモンゴルから来日予定の朝青龍を呼んで、直接注意する考えはないという。これでお灸が据えられるか、効果のほどは疑問だ。高砂親方はかねてから指導力不足を指摘され、聞く耳を持たない朝青龍とは“仮面師弟”も同然である。

 高砂親方は「本人に厳しく注意する。力士として、横綱として、もう少し厳しく自覚を持たないといけない」と話したが、そもそもガッツポーズについて「私もテレビで見ていて、あまり深く考えていなかった」という程度の認識の持ち主。モンゴル出身の力士に、日本の美徳を教えられるとも思えない。

 元警視総監で相撲協会の吉野準監事(74)は「ガッツポーズは日本の伝統に合わない。(朝青龍は)日本の文化を勉強すべきだ。ケジメをつけた方がいい。本人が(謝罪に)来るべきだ」と、直接指導の必要性を説く。

 だが、高砂親方は朝青龍を出頭させる「つもりはない」と明言。この日開かれた相撲協会の理事会や師匠会でも、この問題が議題に上ることはなかった。協会も師匠も、どこまで本気で朝青龍を矯正する気があるのか。

[ZAKZAK/30日追加]

Posted by nob : 2009年01月26日 11:43

オファーを受ければと思うけれど、、、自信がなくて怖いのだろうか。。。

■米格闘技団体から元若ノ鵬にオファー

 大麻取締法違反の疑いで逮捕(起訴猶予)され、日本相撲協会から解雇されたロシア出身の元幕内若ノ鵬(20)=本名ガグロエフ・ソスラン=が、米国の総合格闘技団体からの参戦要請を断っていたことが24日、分かった。元若ノ鵬と交流のある出版プロデューサー・高須基仁氏(59)が明かした。

 高須氏は昨年9月、元若ノ鵬が間垣部屋に謝罪した際に同行するなど関係のある人物。高須氏によると、米団体側から元若ノ鵬側への“橋渡し役”を求められ、昨年12月末に連絡があったという。「契約金1万5000ドル(約133万円)、試合ごとにファイトマネーを定める」という内容を元若ノ鵬の代理人を務める宮田眞弁護士に通達したが、今月に入って宮田氏から断りの連絡があったという。

 早期の格闘技転向はなくなったが、高須氏は元若ノ鵬について「一度、国(ロシア)に戻って出直し、米国なら米国でやっていけばいいと思う。まだ現役を辞めたばかりなんだし」と語った。

[デイリースポーツオンライン]

Posted by nob : 2009年01月26日 01:28

紙がカネに変わる経済の不可思議さ。。。

■1500億円現金持つ「ライブドア」 損害賠償支払いでも経営は盤石

LDH(旧ライブドア)に対し、フジ・メディア・ホールディングス(旧フジテレビジョン) が約345億円の損害賠償を求めた訴訟は2009年1月22日、LDHがフジ側に約310億円を支払うことで和解が成立した。LDHは他にも400億円以上の損害賠償請求訴訟を起こされているが、なんと、同社のキャッシュフロー(現金及び現金同等物)は1500億円もあり、仮に請求額全てを支払うことになっても「経営は盤石」なのだという。

700億円以上の賠償でも「まだ余裕があります」

LDHとフジの訴訟はニッポン放送株争奪戦後の05年5月、フジがライブドアの保有するニッポン放送株を全株買い取り、ライブドアの第三者割当増資に応じて約1億3千万株を約4百40億円で引き受けた。しかし、ライブドアは堀江貴文元社長らの証券取引法違反容疑が明るみに出て株価が急落。フジは06年3月に同株を95億円で売却したが、ライブドアから示された有価証券届出書などに虚偽の内容が含まれていたとして、売却損にあたる345億円の賠償を求め提訴していた。

LDHは和解金額の310億円を堀江元社長など7人の旧経営陣に賠償請求するが、とりあえず09年2月10日にフジに支払う。また、LDHはこの他にも400億円以上の損害賠償請求訴訟を抱えている。和解や敗訴した場合には、これも旧経営陣に請求する考えだ。

「旧経営陣から賠償金を受け取るのはまだ先の事になるだろう」

とLDH広報は話す。仮に旧経営陣に支払い能力が全くなく、総額700億円以上の賠償金を全て同社が負担しなければならなくなった場合、経営は大丈夫なのか。

「全額負担したとしてもまだ余裕があり、経営は盤石です。キャッシュフロー(現金及び現金同等物)は現在1500億円あります」

とLDH広報はJ-CASTニュースに打ち明ける。

実は、堀江元社長逮捕の後に社長に就任した平松庚三元社長は、06年9月にJ-CASTニュースが行ったインタビューで、ライブドアは無借金経営で、キャッシュフローは670-680億円あるとし、

「経営に一番大切な、カネと人というリソースはある。その意味でラッキーでした」

と答えている。それが現在は倍以上の1500億円になっている。これは同社が事件以降に資産整理を進めて、会計ソフト会社・弥生や、DVDレンタルサービス会社・ぽすれんなどの子会社を売却。そうした売却益などが積み上がった結果なのだという。

ポータルサイト08年9月決算で初の単年度黒字達成

LDHが08年12月22日に発表した2008年9月中間期の連結決算は、決算期が9月から3月に変更されたために前年比はないが、売上高は約352億8千万円、営業損益は14億3千5百万円の赤字。最終損益が128億4800百万円の赤字だった。ただし、損害賠償訴訟の損失引当金などで 126億2400百万円を特別損失として計上したためで、ポータルサイトやホスティングサービスを提供するライブドアはLDHの傘下にあり、08年9月決算で売上げが100億円に近づき、ポータルは初の単年度黒字を達成したという。広告収入も事件直後は事件前の半分以下になっていたものの、大手企業からの広告収入が増え、過去最高になり、前年比でも2ケタ増を確保した、としている。

同社広報は、訴訟のニュースでかつての事件の記憶が呼び覚まされているものの、

「事業に関して既に過去の事件を引き摺るようなことはなくなっている。現在の資産を元手に、今後も底堅い企業基盤作りを進めていく」

と話している。

[JCASTニュース]

Posted by nob : 2009年01月26日 01:23

破壊されればまた掘る、、、生きるために。。。

■密輸トンネル再開へ着々 「ガザに生活必需品運ぶ」

 パレスチナ自治区ガザでの停戦入りから25日で1週間。イスラエル軍の集中的な空爆を受けたエジプトとの境界の町ラファでは、生活必需品を運ぶ密輸トンネルの修復が着々と進んでいる。イスラエル軍の猛爆にもかかわらず、数本のトンネルは崩落を免れ、数週間以内には密輸を再開する予定だ。密輸ルートの壊滅を目指したイスラエルの企図は、あえなく外れたようだ。 (パレスチナ自治区ガザ南部ラファで、浜口武司)

◆「武器業者は一部だけ」

 エジプト境界まで数十メートル。いくつも並ぶ目隠し用テントの中で、男たちがトンネルの修復に汗を流す。40代の掘削業者は「幸いわれわれのトンネルは軽いダメージで済んだ。1週間後には再開できる」と話した。

 トンネルを通じて、エジプトからは食料や燃料、医薬品が運ばれる。犠牲祭などで需要が高まれば、ヒツジや牛も生きたまま密輸される。「イスラエルがガザを封鎖している以上、この仕事はわれわれの義務だ」

 密輸業者の男(24)はイスラエル軍の侵攻前まで168本のトンネルが“営業”し、うち1割が破壊を免れたと打ち明ける。「われわれは生活必需品を運び、武器は扱っていない。そもそも封鎖が解除されれば、この仕事は必要ない」

 イスラエルは停戦の前提として、国際社会がエジプト政府に協力し、武器密輸を阻止することを挙げている。密輸商人は「武器を扱う業者は特別なルートを持っている一部の者だけだ。欧米が最新機器を提供してトンネルを探すなら、われわれはもっと深く掘るだけだ」とうそぶいた。

[中日新聞]


■【ガザ侵攻】密輸人たちは早くもトンネル復旧作業 ガザ地区とエジプトの境界を歩く

 【ガザ地区南部ラファハ=黒沢潤】イスラエル軍が約3週間にわたって空爆したパレスチナ自治区ガザ地区とエジプトを結ぶ密輸トンネルに24日、入った。密輸人たちは早くも、手際よくトンネルの復旧作業を始めていた。

 エジプトとの境界沿いの砂地地帯に、空爆された密輸トンネルの入り口が多数あった。記者(黒沢)が入ったのは、深さ約20メートルの地点にある全長約170メートルのトンネル。電動ロープで降下した後、エジプト側に向けて約70メートル歩いた。

 このトンネルを取り仕切るアボアダイさん(38)によると、その先が空爆で崩れた。この日は土を掻き出して、トンネルを再び木枠で固定する作業が続けられていた。作業が終了するのは15日後だ。

 ガザの密輸トンネルは現在、1000以上あると指摘されている。アボアダイさんは、タオルやおむつ、チョコレート、ポテトチップスなどの「民生品」を運び込むが、原理主義組織ハマスは武器専用の秘密トンネルを多数持っているという。イスラエル軍は今回の空爆で、全トンネルの約80%を破壊したとみている。

 イスラエルは今月16日、密輸トンネルを経由した武器流入を阻止することで米国と一致した。だが、ガザでは、イスラエルによる経済封鎖のため、民生品が極端に不足しており、住民は「生命線」である民生品用のトンネルまで影響を受けないかと懸念を深めている。

 イスラエルとの交戦が小休止し、ハマスが再び武器密輸を本格的に始めたとの見方も広まる中、密輸人の間では再空爆を懸念する声も出てきた。だが、アボアダイさんは「全く怖くない。ガザはイスラエルに占領されているとはいえ、私たちパレスチナ人の土地だ。空爆(による土砂崩れ)で圧死しても、自分たちの土に埋まって死ぬのなら本望だ」と言い切った。

 ■パレスチナ自治区ガザ地区 人口約150万人。面積は、東京23区の半分強に相当する約365平方キロ。1967年の第3次中東戦争後、イスラエル軍の占領下に置かれた。現在は、周辺を塀で完全に囲われ、自由な移動を極端に制限されている。2007年夏に、イスラム原理主義組織ハマスが穏健派のアッバス議長率いるパレスチナ自治政府を追放した後、政治の実権を握っている。

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年01月26日 01:20

グッドアイディア、、、公的資金による財政支援をするならばこんな方策で。。。

■新成人は新聞無料、ただしフランスのお話…政府が財政支援

 【パリ=林路郎】フランスのサルコジ大統領は23日、広告や部数の減少に悩む日刊紙など活字メディアについて、今後3年間で総額6億ユーロ(約690億円)を投入する抜本的な救済措置を打ち出した。

 メディア業界や記者ら関係者による国民三部会(諮問委員会)が約半年の議論を経てまとめたもので、業界、政府をあげて新聞立て直しに乗り出す。

 救済策の目玉は、18歳の成人に1年間、好みの新聞1紙を無料配達する試み。各社が新聞代を、政府が配達料を負担し、活字離れが指摘される若年層を新聞へ引き寄せる狙い。宅配網拡充のため、民間配達業者への財政支援を現行の約9倍の7000万ユーロ(約80億5600万円)に引き上げ、業者の税負担を大幅に引き下げる。

 また、〈1〉活字メディアによる電子媒体の充実を政府が支援〈2〉郵便局の配達料値上げを1年先送り〈3〉新聞社が印刷会社に支払う代金の3〜4割圧縮を政府が迫る〈4〉新聞の政府広告を増やす——なども含まれている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年01月26日 01:16

気持ちは解るけれども、、、勝ち目のないあがき。。。

■京品ホテル明け渡し強制執行 東京地裁

 東京地裁の執行官は25日午前、同地裁の仮処分決定に基づき、東京・品川駅前の京品ホテルで自主営業を続ける元従業員らを退去させ、建物を明け渡させる強制執行をした。元従業員らは地位保全を求める訴訟を東京地裁に起こしており、今後は法廷を中心に闘争を続けるとしている。

 元従業員らと支援する労組関係者は同日午前6時前からホテル前で「強制執行反対」「自主営業を守り抜くぞ」とシュプレヒコールを上げ、玄関前に並んで執行官の立ち入りを拒否。執行官に同行した警視庁の機動隊員ともみ合いになったが、執行官は午前9時25分ごろ、ホテル内に入り、同40分ごろ執行を完了した。

 逮捕者はなく、元従業員側の男性が転倒して頭を打ち、病院に運ばれた。

 ホテルを経営してきた京品実業は経営難でホテルの売却を決定。経営破綻した米証券大手リーマン・ブラザーズの日本法人子会社に約60億円の負債を返済するとして昨年10月20日、廃業し約130人の従業員を解雇した。〔共同〕

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2009年01月26日 01:14

そりゃそうでしょ、、、一般国民の誰も納得しない。。。

■公務員改革:渡辺喜氏、議員立法 工程表原案を批判

 自民党を離党した渡辺喜美元行政改革担当相は24日、テレビ東京の番組に出演し、政府が月内の閣議決定を目指す国家公務員制度改革の工程表について「いいかげんな工程表が出てきたら議員立法をやる」と述べた。官僚OBが省庁のあっせんで天下りを繰り返す「渡り」の全面禁止など、超党派の議員立法提出を目指す考えを示した。

 政府の工程表原案は「天下り根絶」を明記し、人件費を抑制する新しい任用・給与制度の設計を11年度中に終えるとしている。これに対して渡辺氏は「公務員は給与カットされず、再来年の課題と間延びしたことを言っている。『天下り根絶』の中身が全然伴わない」と批判。番組終了後、記者団に「志を同じにする人と中身を話したい」と述べ、法案提出に必要な20人を集めるため、与野党議員に呼び掛ける考えを明らかにした。

 法案の具体的内容としては▽「渡り」を直ちに全面禁止▽天下りの是非を判断する再就職等監視委員会による承認は1年以内に廃止▽公務員給与は09年度からカット--などを挙げた。【小山由宇】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年01月26日 01:07

後継となるには彼は柔軟過ぎるのか、、、しかし彼が後継になれば対話も可能で北朝鮮も変わるきっかけになる気がする。。。

■後継者は「父が決めること」=金総書記長男が北京入り

 【北京24日時事】北朝鮮の金正日総書記の長男、金正男氏が24日、平壌発の高麗航空機で北京入りした。正男氏は空港で報道陣に、後継者問題は「父が決めることだ」と語った。金総書記の健康状態については「それは言えない」とかわした。

 北京空港では、訪朝から帰国する中国共産党の王家瑞対外連絡部長を取材するため、多数の記者が待ち構えていた。

[時事通信]


■後継者への関心ないと金正男氏 北京で記者団に

 【北京24日共同】北朝鮮の金正日総書記の長男、金正男氏は24日、平壌からの定期便で北京を訪れた。北京市内のホテルで正男氏は記者団に対し、後継者問題について「わたしは(後継者になることについて)関心が全くない。後継者については一切言及できない。すべては父(金総書記)が決めることだ」と述べた。

 金総書記の健康問題については「知っていても言えない立場にあるということを理解してほしい」と述べた。さらに「今日の新聞を見ませんでしたか」と話し、金総書記が中国共産党の王家瑞対外連絡部長と23日に会談したことに言及しながら、金総書記の健康状態はひとまず問題はないとの認識を示した。

 2人の弟のいずれかが後継者になる可能性について「申し上げられない。本人たちに聞いてください」とし、コメントを避けた。

 北京に来た理由については「個人的な仕事のため」とし、北京経由で第三国に向かう予定であることを明らかにした。

[47NEWS]

Posted by nob : 2009年01月25日 01:09

金融機関に公的資金を入れるのであれば当然の措置。。。

■一般企業に公的資金、資本増強で再建支援…政府方針

 政府は24日、事実上、公的資金を使って一般企業の財務体質を強化する新制度を作る方針を固めた。

 日本政策投資銀行や民間の金融機関が、経営再建中の企業へ出資し、出資金に損失が生じた場合、一定割合を公的資金で穴埋めする。金融機能強化法や預金保険法で金融機関に公的資金を注入して財務体質を強化する仕組みはすでにあるが、世界的な景気後退で、企業の大規模破綻(はたん)が、日本経済や地域経済に大きな打撃を与える恐れがあるため、公的資金を使って、金融機関が増資に応じやすくする環境を整える。

 新制度は、金融危機に対応するための緊急措置だ。

 具体的には、技術やサービスが優れているが、急速な景気悪化で、一時的に資本不足に陥った企業を支援対象とする。経済産業省から産業活力再生特別措置法(産業再生法)に基づく事業計画の認定を受け、事業再編などの抜本的な経営再建策の実施を支援の条件にするとみられる。政投銀や、民間の金融機関が、一般企業の議決権のない優先株などを引き受け、財務体質を強化するとともに、株主として経営再建策の策定にかかわる。経営再建が軌道に乗らずに出資金に損失が生じた場合は、一定割合を、政府系金融機関の日本政策金融公庫が穴埋めする。

 損失を補填(ほてん)するための資金は、当面、日本政策金融公庫の約2兆円の予算枠から捻出(ねんしゅつ)する。経産省は今回の対策を実施するため、同法の改正案を開会中の通常国会に提出する方針だ。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年01月25日 01:05

当然の措置。。。

■オウム観察処分、3度目の更新…「ひかりの輪」も対象

 団体規制法に基づくオウム真理教に対する観察処分について、公安審査委員会(田中康久委員長)は23日、今月末の期限を2月1日から3年間、期間更新することを決定した。

 更新は03年、06年に続き3度目。今回は、上祐史浩元代表(46)が設立した新団体「ひかりの輪」が対象となるかが焦点となったが、公安審は更新の対象とした。

 団体規制法は「無差別大量殺人行為の首謀者が団体の活動に影響力を有していること」などを観察処分の要件として定めている。

 決定では、ひかりの輪の設立前後に、中心メンバーが、設立の目的を麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚(53)の意思を実現するためと述べていたことなどを指摘して、ひかりの輪の「更新の請求対象にあたらない」とする主張を退けた。上祐元代表と対立する教団に対しても「幹部構成員らがオウム真理教の教義への絶対的帰依を指導している」と述べ、松本死刑囚が依然として影響力を有していると判断した。

 ただ、ひかりの輪については「今後の活動が、(地下鉄・松本)両サリン事件に対する真の反省に基づき実施されるものであるか注視していく」との文言も盛り込まれた。

 決定後、記者会見した現教団の荒木浩広報部長(40)は「(公安庁の指摘する)『麻原開祖の主宰する団体』は存在しないという主張が認められず失望した。今後訴訟も検討する」とコメント。上祐元代表は「決定で指摘されたことを生かし、反省を深めていきたい」と話した。

 一方、双方の拠点施設がある東京都世田谷区南烏山の住民でつくる「烏山地域オウム真理教(現アレフ)対策住民協議会」の古馬一行事務局長は、「『ひかりの輪』では今も頻繁にセミナーが行われているが、オウムと何が違うのかわからず不安。更新は当然」と、ほっとした様子だった。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年01月25日 01:02

現時点では一人でも多くの命を救うための緊急人道支援と、これ以上の犠牲を出さないためにあらゆる角度からの国際世論を高めることが最優先。。。

■政府、ガザに物資支援へ

 政府は23日の閣議で、イスラエルの攻撃を受けたパレスチナ自治区ガザの被災者への約9100万円相当の物資支援を決めた。国連平和維持活動(PKO)協力法に基づき、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)に毛布2万9000枚、ビニールシート8000枚、スリーピングマット2万枚を供与する。日本の物資支援としては最大規模という。

[日本経済新聞]


■国連当局、イスラエルにガザ支援物資の損害補償を提案-イスラエル軍はガザ再攻撃を計画か

 国連当局は、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザへの国連人道支援物資を運ぶトラックを攻撃したことに対し、被害額を賠償するようイスラエルに提案した。その一方、イスラエルはイスラム原理主義組織ハマスが武器や必要物資を密輸するために用いていた、ガザ地区にあるトンネルへ再攻撃する可能性があると伝えられた。米各紙が22日報じた。

 AP通信によると、ジョン・ホームズ国際連合事務次長(人道問題担当)はガザ地区の復興支援のため現地視察を行っており、同地区の被害状況を見て「非常に衝撃的なもの」と表現したという。同氏は早急に提供が必要なものとして、きれいな水、公衆衛生、電気、避難場所等を挙げ、またイスラエルの攻撃によって失われた国連による人道支援物資の損害賠償を、国連はイスラエルに対し求める可能性もあると述べた。

 一方、イスラエルはガザ地区にあるハマスの必要物資密輸用トンネルを、これまで空爆の攻撃対象としてきており、ロイター通信によると、イスラエル外相のリブニ氏は「密輸を阻止するために必要だと判断した場合には、そのトンネルへ再び攻撃することもある」と語ったという。「停戦」は早くも崩れ去る可能性が示唆された。

[IBTIMES]


■イスラエル:ガザ侵攻 エジプトが調停を再開

 【エルサレム高橋宗男】イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザ地区攻撃で、停戦仲介に失敗したエジプトが22日、現状の「暫定的停戦」の永続化を目指し、イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの調停を再開した。

 カイロでイスラエル軍高官がエジプト側と協議しガザ地区への武器密輸防止策を含む境界管理策などを話し合った。ハマスの代表団はカイロ入りを延期し、週末にも個別協議を行う予定。

[毎日新聞]


■ガザ攻撃によるパレスチナ側の被害は死者1330人、負傷者5450人

【1月22日 AFP】イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)への攻撃で、パレスチナ側の最終的な死者は1330人、負傷者は5450人に上った。現地医療関係者が22日、発表した。死者のうち少なくとも半数は武装勢力に関与しない民間人だったという。

 ガザの救急医療サービスを指揮するMuawiya Hassanein医師によると、死者のうち16歳以下の子どもが437人、女性が110人、高齢男性が123人、医療関係者が14人、ジャーナリストが4人を占めた。また負傷者5450人のうち1890人が子どもで、200人が重体だという。治療のためにガザ地区から外部に搬送された人の数は600人に上った。

 イスラエル軍はガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)に対し、ガザ地区からイスラエル領に発射されるロケット弾への報復として12月27日に「キャスト・レッド作戦(Operation Cast Lead)」と呼ぶ作戦を開始し、今月18日に攻撃を停止した。
 
 イスラエル側では、民間人3人と兵士10人が戦闘やロケット弾により死亡し、数十人が負傷したとイスラエル当局は発表している。(c)AFP

[AFPBBNews]

Posted by nob : 2009年01月23日 23:27

最高刑はいたしかたないとしても、、、死刑制度は廃止すべき、、、もちろん日本においても、、、恩赦のない終身刑の導入を。。。

■粉ミルク汚染 3被告に死刑判決 中国 『三鹿』元会長は無期

 【北京=新貝憲弘】中国で有害物質メラミンを含んだ汚染粉ミルクで起きた健康被害事件で、汚染粉ミルクを製造、販売した関係者の判決が二十二日、河北省石家荘市中級人民法院(地裁)で言い渡された。このうち牛乳のタンパク質含有量を多く見せかけるメラミン入り「タンパク粉」を製造したり、それを購入して牛乳に混ぜて乳製品メーカーに卸した三被告に死刑(うち一被告は執行猶予付き)、二被告に無期懲役が言い渡された。

 また最も多くの被害者を出した乳製品メーカー「三鹿集団」のトップ、田文華元会長は無期懲役、同社も四千九百三十七万元(約六億四千万円)の罰金支払いが命じられた。この日は起訴されている二十一被告のうち十二被告に判決が下り、昨年末の初公判から一カ月足らずのスピード判決となった。

 一方、汚染粉ミルクを製造した二十二社は死亡者に対して二十万元(約二百六十万円)を支払うなどの賠償案を提示しているが、被害者側は「健康被害の全容解明が先だ」として大半が同意していない。

 被害者家族を取りまとめる趙連海さん(36)は「(品質管理を担当する)政府関係者の罪も問われるべきだ」と話している。

[東京新聞]

Posted by nob : 2009年01月23日 23:26

また一つの歴史が、、、異なる存在を尊重し合う平和な未来に期待。。。

■「オバマ大統領の任期終了まで生きられない」、カストロ前議長が自己診断

【1月23日 AFP】キューバのフィデル・カストロ(Fidel Castro)前国家評議会議長(82)は22日、政府公式サイトに発表した論説で、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領の1期目の任期が終了する4年後まで自身が生きていることはないだろうと述べ、実弟のラウル・カストロ(Raul Castro)現議長と政府に対し、自分が死亡しても大騒ぎしないよう求めた。

 カストロ前議長は論説の中で、「わたしは元気だ。しかし(政府内の)誰も、わたしの(新聞に寄稿する)考えや健康状態、そしてわたしの死について、義務があるとは感じないでほしい」と述べている。

 カストロ前議長の寄稿は5週間ぶりで、今週2本目。前議長は2006年7月に腸の手術のため事実上第一線から退いた後、公式の場に姿を見せていないが、新聞への定期的な寄稿は続けていた。また、同国を訪問する友好国の政治家との会談も重ねていたが、1月に入ってパナマ、エクアドル両大統領との会談がなく、寄稿も途絶えたことで、前議長の健康状態について憶測が広まっていた。

 前議長は論説で、「共産党や政府の決定を妨害しないため」に今年は寄稿数を減らすことに決めたとしており、現在は日々の大半を、キューバ革命を率いてきた過去50年近くの間に発表した原稿や演説を読み返すことに時間を費やしているという。(c)AFP

[AFPBBNews]

Posted by nob : 2009年01月23日 23:25

そりゃそうでしょ、、、地下なんだから。。。

■東京の地下鉄7割浸水 豪雨・荒川決壊で被害試算

 政府の中央防災会議の専門調査会(座長・秋草直之富士通取締役相談役)は23日、大豪雨で東京都の荒川堤防が決壊すると、最悪の場合、都心部などの地下鉄や鉄道の地下走行区間で線路の7割近い147キロ(17路線)と銀座など97駅が浸水するとの初のシミュレーション結果を発表した。

 地下トンネルが送水管のように作用するため、地上よりも被害が急速に拡大。電車が相次いで動かなくなり、復旧作業の長期化などで首都機能がまひする恐れがあり、浸水対策の拡充が課題になりそうだ。

 シミュレーションは荒川流域に3日間で計550ミリと「200年に1度」の雨が降り、都内の(1)北区志茂(2)足立区千住(3)墨田区墨田-のいずれかで右岸堤防が決壊したと想定。初日から6日目までの被害を試算した。

 被害が最も大きいのは北区で決壊したケース。約10分後には地下鉄などへの浸水が始まり、12時間後に東京駅、15時間後には銀座や霞ケ関駅に達する。東京、銀座への到達時間は地上より6時間早く、霞ケ関では地下だけ浸水。6日目までに南北線などの147キロへ拡大し、うち121キロ部分と霞ケ関や銀座など81駅ではトンネル内や、改札がある上階が天井まで水没する。

[47NEWS]

Posted by nob : 2009年01月23日 23:23

拍手、、、たいしたものです。。。

■町工場の“希望の星”「まいど1号」打ち上げに熱狂

 大阪府東大阪市の中小企業などが製作した雷観測衛星「まいど1号」や、香川大の親子衛星「KUKAI」など計8機の人工衛星が23日、種子島宇宙センター(鹿児島県)から宇宙へと旅立った。

 「何とか軌道に乗って」「最後までトラブルがないように」。衛星の開発担当者や市民らは、上昇していくH2Aロケットの映像に手を合わせ、成功を祈った。

 ◆種子島 太平洋を望む岬にある発射場。気温14・3度、風速9・9メートル。高さ74・5メートルの避雷鉄塔2本に挟まれて、H2Aロケット(53メートル)は打ち上げの時を待った。

 「計画から7年。やっとこの日がきた。まいど1号、宇宙でちゃんと働いてくれよ」。まいど1号を製作した東大阪宇宙開発協同組合(SOHLA)の今村博昭理事長(65)は、発射場から約3・6キロ離れた竹崎展望台から見守った。

 発射。白煙を上げ、ロケットが空をオレンジ色に染めながらぐんぐん昇っていく。今村理事長は一瞬、目をうるませ、「不況に苦しむ全国の中小企業にとって、衛星が希望の星になってほしい」と話した。

 ◆東大阪 市民らが会場いっぱいに詰めかけた「クリエイション・コア東大阪」(東大阪市)では、パブリックビューイングが行われ、打ち上げの瞬間、来場者がみんなで「おめでとう」。

 ライブ中継を見るため訪れた大阪府枚方市の無職、野崎彰さん(71)は5年前、まいど1号のサポーターズクラブに入会した。衛星には会員2614人の名前が刻まれたプレートがつけられており、「小さな企業が頑張って大きなことに挑戦できた。宇宙に自分の名が届くのは万感胸に迫る」と目を輝かせた。

 東大阪宇宙開発協同組合の専務理事、棚橋秀行さん(48)は「モノづくりに若者が目を向けてほしい一心で、ここまでやってきた。多くの人に感謝している」と笑顔をみせた。

 ◆香川大 香川大工学部(高松市)では、「KUKAI」を開発した能見公博准教授(40)と研究室のメンバーらが地元の小学生ら約200人と講義室で衛星中継を見守った。上昇するロケットに子どもたちは「すごい」と興奮。

 能見准教授は「宇宙空間で実験が終わるまで気は抜けない。これを機に、子どもたちには宇宙開発に興味を持ってもらいたい」と話した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年01月23日 23:23

そんなことに囚われない真の外交を。。。

■金総書記、中国共産党幹部と会談…健康回復か

北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長が23日午前、北朝鮮を訪問している中国共産党の王家瑞対外連絡部長に会ったと、中国国営の新華社通信が報じた。 2人の会談場所と内容は伝えられなかった。 写真もなく会談が行われた事実だけを短く伝えた。

昨年8月に金委員長の健康悪化が伝えられて以来、金委員長が外賓に会ったのは初めて。これを受け、金委員長の健康が日常的な執務や外賓との会談が可能なレベルにまで回復した、と分析されている。

金委員長と親しい王家瑞部長は中国の代表的な北朝鮮通で、これまで何度も北朝鮮を訪問し、金委員長に会っている。 01年2月、04年1月、05年2月、08年1月に続き、公式的に確認されたものだけで今回が5回目となる。

王家瑞部長の訪朝目的に関し、北京外交消息筋は「朝中修交60周年を迎え、さまざまな交流活動を協議することが主な目的と観測される」と述べた。

北京のある対北朝鮮消息筋は「王家瑞部長が特別機に乗っていない点からみて、中国政府の特使として訪れたのではないようだ」とし「金委員長との会談が実現したのは、それだけ北朝鮮側が王家瑞部長を重視しているため」と分析した。

[中央日報]

Posted by nob : 2009年01月23日 23:21

もういい加減拷問を重ねた後でしょ。。。

■イラク、グアンタナモ…オバマ大統領“初日”から全開

 【ワシントン=山本秀也】オバマ米大統領は21日、ゲーツ国防長官ら安全保障チームとの初会合で、米軍戦闘部隊のイラク撤退に関する計画策定を指示した。就任後の執務初日から重要政策を打ち出すことで、国民の期待が高い「変革」を行動で示す構えだ。米メディアによると、続いてオバマ大統領は22日、テロ容疑者への尋問方法が問題化していたキューバ・グアンタナモ米海軍基地内について、収容施設の閉鎖を命じる大統領令に署名する見通しだ。

 イラク駐留米軍の撤収やグアンタナモの施設閉鎖は、いずれもオバマ大統領がブッシュ前政権との差を示す安保関連の政策として、選挙キャンペーン中から公約していた。新政権の動きに注目が集まる就任からの100日間に、大統領はスピード感ある公約の実行によって、国民の信頼獲得を目指すとしている。

 安保チームとの会合後、オバマ大統領は「軍の首脳に対して、イラクから責任ある形で部隊を撤収させるため必要な計画を追加するよう命じた」との声明を発表した。会合には、バイデン副大統領、ゲーツ長官のほか、マレン統合参謀本部議長ら軍の制服組首脳が出席した。

 戦闘部隊の撤退期限として、オバマ大統領は就任後16カ月以内の実現を公約していた。しかし、会合後に発表された声明は、具体的な期限目標には触れておらず、現地の治安情勢に応じて弾力的な撤退を進めるという妥協に含みを残した。

 グアンタナモ基地の収容施設に関して、オバマ大統領は、(1)向こう1年以内の施設閉鎖(2)「水責め」など収容者への過酷な尋問の禁止−をそれぞれ命じる大統領令に署名する見通しだ。

 施設内には、国際テロ組織アルカーイダの幹部ら、現在約245人が収容されている。

 施設閉鎖をめぐっては、収容者の移送先を含めた処遇が、新たな焦点となる。国防総省では、施設から釈放されたテロ容疑者61人が海外で再びテロ攻撃に関与したとの国防情報局(DIA)の情報をさきごろ公表しており、実際の施設閉鎖までに激しい議論が避けられない見通しだ。

 このほか、オバマ大統領は21日、イスラエルのオルメルト首相やパレスチナ自治政府のアッバス議長らと電話で意見交換し、中東和平に取り組む決意を改めて伝えた。また、経済チームとも個別に会合し、大型の雇用を狙った景気刺激策などを協議した。

 新政権で最初の大統領令として、オバマ大統領は、ホワイトハウスなど政権内の上級職員に対して、企業や団体の依頼で動くロビイストから金品を受け取ることなどを禁じた倫理規定にも署名した。

[産経新聞]


■テロ容疑者収容所、1年内に閉鎖 オバマ大統領が命令

 【ワシントン22日共同】オバマ米大統領は22日、キューバのグアンタナモ米海軍基地のテロ容疑者収容施設を1年以内に閉鎖し、拷問との批判も出た「水責め」などの過酷な尋問方法を禁じる大統領令を出した。拷問が表面化した同施設や「水責め」は人権より治安を優先したブッシュ前政権のテロ対策の「暗部」で、オバマ氏にとってイラク撤退計画策定指令に続く「変革」第2弾。大統領は署名後に「われわれは拷問をしないというルールを順守できる。(拷問なしでも)必要な情報を効果的に入手できる」と述べた。

 国防総省によると、グアンタナモの施設には現在、国際テロ組織アルカイダ幹部ら約250人が収容されている。閉鎖には容疑者を出身国や米国内の他施設などに移送する必要があるが、一部の国は受け入れを拒んでおり、新政権による説得が早期閉鎖の鍵となる。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、オバマ氏は22日、米中央情報局(CIA)が自白を強要するために設置したとみられる米国外の秘密収容所閉鎖も命じる見通し。

 オバマ大統領は就任した20日、基地内に設けられた特別軍事法廷にテロ容疑者の審理を120日間停止するよう要請。法廷側は21日からアルカイダ幹部らの審理を取りやめている。

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年01月23日 23:00

インテルやトヨタですらリストラ以外に能がない、、、これなら経営陣なんて不要。。。

■米インテル、最大6000人削減も

 【ニューヨーク21日時事】半導体世界最大手の米インテルは21日、マレーシアとフィリピンの工場閉鎖に加え、米オレゴン州とカリフォルニア州にある計2拠点での一部製品の生産停止を決めたと発表した。従業員5000−6000人が影響を受ける見通しだが、同社は一部従業員については配置転換を通じて雇用を継続する方針。最先端技術を導入し製品製造を効率化するためのリストラで、生産体制の変更は今年末までに完了する。

[時事通信]


■トヨタ:北米と英で正社員削減へ 販売落ち込み激しく

 トヨタ自動車は23日、北米と英国の生産拠点で正社員の削減を検討していることを明らかにした。自動車販売不振に伴う減産拡大により、製造現場に余剰人員が生まれているためで、異例の正社員削減で収益力の回復を図る。月内にも規模や時期を固める。

 検討対象は北米の全12工場と英国工場。07年末時点で計2万9000人、英国工場は約5000人の従業員がいる。

 トヨタの販売落ち込みは米国と欧州で特に激しく、08年12月の米国販売は前年同月比36%減、欧州販売は26%減となった。北米で計8工場を最大30日間停止し、10万台規模の減産を行う方針だが、市場回復の見通しが立たず、雇用維持が難しくなった。

 各国の労働法規や慣習を踏まえ、希望退職など、できるだけ従業員に有利な方法を選択する方針。他の地域についても状況を精査しており、正社員削減が拡大する可能性もある。

 国内工場では08年度中に期間従業員を計6000人削減するものの、正社員削減は「まったく考えていない」(渡辺捷昭社長)としている。【鈴木泰広、中井正裕】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年01月22日 23:12

本音はアラブ人を抹殺したいのかと、、、自らの民族が迫害された歴史を忘れたのか。。。

■イスラエル、白リン弾使用認める ガザの戦闘で

 【カイロ=安部健太郎】イスラエルのハーレツ紙(電子版)は21日、同国軍がパレスチナ自治区ガザでの戦闘の際の白リン弾を使用した事実を認め、影響などの調査に入ったと報じた。白リン弾は人体へのやけど被害が深刻で人道上、人口密集地での使用が問題視されている。同軍はこれまで「国際法に反した兵器は利用していない」とするだけで、白リン弾使用の有無は明確にしていなかった。

 軍は迫撃砲で使った白リン弾約200発のうち、約20発をガザ北部の人口密集地ベイトラヒヤで発射したという。国連はガザ市の国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の現地本部への砲撃でも白リン弾が使われたとみており、白リン弾の使用は、軍が主張する20発にとどまらない可能性が高いとみられる。

 一方、AFP通信は21日、イスラエルの国防省高官が22日にカイロを訪れ、ガザを巡る仲裁役のエジプト政府と停戦長期化策などを話し合う予定だと伝えた。ガザを支配するイスラム原理主義組織ハマスの代表団は当初予定より遅れ、25日にエジプトと協議する見通しだ。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2009年01月22日 23:11

こういうところはアメリカのとてもいいところ。。。

■オバマ支える、27歳スピーチライターの素顔

 オバマ米大統領とともにホワイトハウス入りした青年がいる。20日の就任演説など一連の演説原稿を二人三脚でまとめたジョン・ファブロー氏。新大統領の主任ライターを務める童顔の27歳も、オバマ氏の弁舌に魅せられた一人だ。

 マサチューセッツ州の私大ホーリー・クロス大を卒業後、2004年大統領選に出馬したジョン・ケリー民主党上院議員の演説草稿に携わった。ケリー氏が落選し、脚本家を目指していたファブロー氏は政界から離れる心づもりだった。

 「陰口や中傷を経験し、政治に対する理想主義や熱意が砕け散った」。こう米誌ニューズウィークに語るファブロー氏のもとに、上院議員に当選したばかりのオバマ陣営から電話がかかってきた。「スピーチライターを探しているんだ」。

 2人は同年夏の民主党大会で会っていた。「リズミカルに直した方がいい」といって基調演説の練習を遮ってきた丸刈りの青年をオバマ氏は覚えていた。ファブロー氏も、自分の人生を語ったオバマ氏の演説を「党や国について、今まで触れられていなかった部分に踏み込んだ」と評価していた。

 打ち解けた2人は以後、絶妙のチームワークを保ってきた。「演説草稿に定石はない」というファブロー氏はオバマ氏の思考や発言を研究した。英紙フィナンシャル・タイムズによると、自分の色を加えることなく、オバマ氏が話す大筋に逸話や発言から抜粋した語句を注意深く織り交ぜていくのがファブロー流。

 就任演説に向け、自宅やコーヒー店で多いときは1日16時間も頭をひねった。「オバマ氏自身が最高のスピーチライターだ。ただそれを手伝うのが役割」と控えめなファブロー氏は、ジーンズをスーツに着替え、新大統領を支えていく。(川越一)

[産経新聞]


■スピーチ1本400万円 米国の「演説原稿請負業」事情

米オバマ大統領の就任式での演説は、米国のみならず日本でも大いに注目を集めた。選挙期間中から「スピーチが上手い」として知られてきたオバマ大統領だが、その裏には、「スピーチライター」という専属スタッフの活躍があった。どの米政権にもスピーチライターはいるものだが、大統領の任期終了後も、意外な形で活躍しているスピーチライターもいるようなのだ。

オバマスピーチライターは20代後半から30代前半

オバマ大統領の演説で注目されているのが、3人のスピーチライターだ。特に主任ライターのジョン・ファブローさんは27歳と若い。ファブローさんは大学卒業後、当時、大統領候補だったジョン・ケリー氏の陣営で選挙活動を行い、05年からはオバマ陣営でスピーチライターをしている。

複数の米メディアが伝えるところによると、ファブローさんはオバマ大統領と一緒に野球観戦するなどする際に、オバマ大統領の話し方や特徴をメモ。「候補者の言葉で書く」技術を身につけたのだという。

他のスピーチライター2名の年齢も、20代後半から30代前半で、非常に若いのが特徴だ。

歴代政権を見ても、スピーチライターの活躍は非常に大きい。例えば、ブッシュ政権では、02年の一般教書演説で、テロ支援国家としてイラン・北朝鮮・リビアの3国を名指しして、「悪の枢軸」として非難。この「悪の枢軸」という言葉を生み出したとされるのも、スピーチライターのマイケル・ガーソン氏だ。ガーソン氏も、ブッシュ氏が大統領選を戦っている99年にブッシュ陣営に入り、7年間にわたってスピーチライターとして活躍してきた。

さらに、その1代前のクリントン政権のスピーチライターは、異例の経歴をたどっている。クリントン元大統領と言えば、00年7月の九州・沖縄サミットの際、那覇空港から戦没者の慰霊碑「平和の礎(いしじ)」に直行し、炎天下で汗だくになりながら

「平和の礎は、日米双方の戦没者を追悼するもので、最も強い人類愛を示しています。沖縄の人々が、自ら進んでこの(米軍基地を受け入れる)役割を果たしてこられたわけではなく、日本にある米軍の50パーセント以上を受け入れていることを理解しています。(略)我々は、良き隣人としての責任を受け止めており、この責任を全うできないことなど米国として受け入れることはできません」

と述べ、日本国民に深い印象を与えたのは有名だ。

最高経営責任者のスピーチも依頼される

このスピーチを書いたのは、スピーチライターのポール・オーズラック氏だ。オーズラック氏は01年、クリントン氏が大統領を退任したのと時期を同じくして、他の2人のスピーチライターとともに、「演説原稿請け負い会社」を立ち上げている。このベンチャー企業の社名は「ウエストウイング・ライターズ」。「ウエストウイング」とは、ホワイトハウスの事務棟のことを指す。

同社のウェブサイトによると、業務範囲は多岐にわたり、基調講演などはもちろん、広告のキャッチコピーの作成や、企業の戦略立案なども請け負っているという。具体的な顧客名は明らかにされていないものの、国連総会や米議会、世界経済フォーラム(ダボス会議)といった「世界の大舞台」でリーダーが行った演説の作成に携わっているほか、ニューヨーク・タイムズ、ウォール・ストリート・ジャーナルといった高級紙の記事を準備する過程にも関与したことがあるのだという。

日経新聞が03年5月に伝えたところによると、同社が、ある米企業の最高経営責任者(CEO)のスピーチ1本を作成するのに対して支払われた経費は、4万ドル(当時は約460万円)。高額にも見える金額だが、スピーチの評判を聞いて「リピーター」になるCEOも少なくないのだという。

ひるがえって日本企業を見ると、ソニーの安藤国威・元社長が

「井深さん(編注: 創業者の故・井深大氏)の海外出張にお供してスピーチライターをやっていた時代もあるんですよ。よく箱根(神奈川県)の別荘なんかに招かれて、スピーチにお互いに手を入れたりしてね。一介の若手社員が会長の書いたスピーチにどんどん手を入れて、それを認めてくれるんです」(日経ビジネス01年1月1日号)

と、自らの「スピーチライター経験」を明かした例はあるが、国内ではスピーチライターが職業になる日はまだまだ遠いようだ。

[JCASTニュース]

Posted by nob : 2009年01月22日 23:07

見え見えの対策だけれど、、、この際本音はどうでもいい、、、一つでも多くの命を救ってほしい。。。

■【ガザ侵攻】イスラエル、異例の臨時病院開設

イスラエル政府がガザ地区との境界に設けた臨時病院(黒沢潤撮影)イスラエル政府がガザ地区との境界に設けた臨時病院(黒沢潤撮影)

 イスラエル政府は今週から、同国南部とパレスチナ自治区ガザ地区との境界に、イスラエル軍とイスラム原理主義組織ハマスとの戦闘に巻き込まれたガザ住民を治療する臨時の病院を開設した。

 病院は、双方が“停戦”を発表した18日に開設したもので、銃撃などで重軽傷を負ったガザ住民の手当てに全力を挙げる。ガザと病院の間を計4台の救急車両が往復し、1時間あたり最大で30人の治療が可能だ。

 ガザでは約3週間の戦闘で、5300人以上の住民が負傷した。だが、各種病院も被弾しており、十分な治療環境が整っていない。世界中からガザ入りする治療団にとっても、病院は貴重な“援軍”といえる。

 ガザを封鎖され、自由な移動を制限されているガザ住民にとり、イスラエルは激しい憎悪の対象でもある。しかし、医療関係者が患者と真摯(しんし)に向かい合うことで、相互の心理的な“距離”を縮めたいとの思いもあるようだ。病院幹部のヘツィ・レビ氏は「(戦闘で住民が心に受けた)重度のトラウマについても十分なケアをする」と話している。(ガザ地区北部エレズ検問所 黒沢潤)

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年01月22日 23:05

まだ続いていたとは、、、それにしてもよく支払えるものだと。。。

■ライブドア環境一変、ネット業界の停滞鮮明 フジと和解

 インターネット企業の“雄”ともてはやされたライブドア(現LDH)が、フジテレビジョンの買収をもくろんだ“事件 ”では、当時ライブドアの社長だった堀江貴文被告(証券取引法違反罪で実刑判決、上告中)らが粉飾決算や違法な株取引で摘発されたのを機に、新興市場で多くのネット関連銘柄の暴落を招いた。

 堀江被告らは表舞台から退場し、同被告に共鳴してライブドア株を買った個人投資家らは損害賠償を求める原告へと立場を変えた。ライブドアの資金調達を支えて巨利を得た米証券大手リーマン・ブラザーズは昨年9月に経営破綻(はたん)した。

 今回の和解で、フジ・メディア・ホールディングス(MHD)は、LDH側との債権・債務関係がなくなる。しかしLDHはこれまでフジを含め総額766億円の損害賠償請求訴訟を起こされており、なお400億円以上の係争を続けている。フジに支払う和解金310億円は、改めて堀江被告を含む旧経営陣らに賠償請求する方針だ。

 すでにLDHは証券会社やソフト開発など、もうかる事業を次々に切り売りした。いずれ外資系の大株主がLDHの会社清算や資産分配を求めるとの観測も出ている。「時価総額世界一」を目指し、市場原理主義を突き進んだライブドアを取り巻く環境はすべてが変わり、結局、株式市場でも、ネット業界にとっても反面教師となってしまった。

 日本のネット界では、ヤフー、楽天など一握りの企業のみ成功したが、多くのベンチャー企業は脱落し、産業全体としては停滞感が鮮明になってきた。一方、テレビ、ラジオ、新聞など既存メディアを取り巻く経営環境も急速に悪化し、展望を描けていない。

 フジMHDは今回の和解金をグループ内の再編・強化に充て、ネット・携帯関連事業の拡充に努める考えだ。堀江被告らが喧伝したネット中心のメディア像が泡と消えた今、消費者に支持される実業としてのメディア像が求められている。

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年01月22日 22:58

ソニーですらも、、、この程度の経済変化で瞬く間に没落する。。。

■ソニー:過去最大の2600億円営業赤字 09年3月期

 ソニーは22日、09年3月期連結決算の業績予想を大幅に下方修正し、本業のもうけを示す営業損益が昨年10月時点で予想した2000億円の黒字から、過去最大の2600億円の赤字に転落する見通しだと発表した。最終(当期)損益も1500億円の黒字から1500億円の赤字になる見込み。世界的な景気悪化で液晶テレビなどデジタル家電の販売が急減し、円高も響いた。営業赤字と最終赤字はともに95年3月期以来14年ぶり。売上高予想も9兆円から7兆7000億円に下方修正した。

 大幅赤字の責任をとって、ハワード・ストリンガー会長兼CEO(最高経営責任者)や中鉢良治(ちゅうばち・りょうじ)社長ら代表執行役3人が08年度の役員賞与を全額返上する。その他の役員も賞与などを減額する。ストリンガーCEOは22日の会見で、「構造的な改革を進め、危機を乗り越えていきたい」と述べた。

 09年末までに1000億円以上と見込んでいた費用削減を総額2500億円に上積みする方針で、人件費も大幅にカット。管理職の年収は10~20%のマイナスとなる見通しだ。

 リーマン・ショックで金融危機が深刻化した昨秋以降、売上高の約7割を占めるエレクトロニクス(電機)部門が打撃を受けた。今年度の液晶テレビ「ブラビア」の販売台数見通しは昨年10月時点から100万台減の1500万台に下方修正。デジタルカメラ「サイバーショット」も2150万台へ250万台引き下げた。

 為替相場が下期の想定レート(1ドル=100円、1ユーロ=140円)より大きく円高に振れたことで収益がいっそう悪化。円高による減益分は約600億円に上る。

 すでに09年度末までに国内外で8000人の正社員削減を発表しているが、2月中旬から本社(東京都港区)の正社員を対象に希望退職を募る。【森有正】

[毎日新聞]


■ソニー・東芝赤字:業績不振、電機にも 輸出産業総崩れ

 米国発の金融危機が、大手電機メーカーの09年3月期の業績に大きな影響を与えている。ソニーが14年ぶりの連結営業赤字に転落する見通しになったほか、東芝の連結営業損益も2000億円超の赤字に陥る見込みだ。東芝の営業赤字はIT(情報技術)不況で半導体の収益が悪化した02年3月期以来7年ぶり。自動車から始まった業績不振の波が電機業界にも波及し、輸出産業は総崩れ状態に陥った。

 「年末商戦は全般的に厳しい。北米と欧州は思ったよりも動きが鈍かった」。ソニーの中鉢良治社長は6日の賀詞交歓会で、こう述べた。液晶テレビは、昨年10月に1700万台から1600万台に下方修正したが、その目標も「厳しいんじゃないか」と分析。「市場に在庫過剰感があり、思ったより価格も下落した」と語った。

 売上高の8割近くを海外で稼ぐため、為替相場に業績が左右されることも響いた。対ドルで1円円高が進むと年間40億円、対ユーロでは75億円の営業利益が目減りする。下半期(08年10月~09年3月)は、想定した「1ドル=100円、1ユーロ=140円」より大きく円高水準で推移しており、上半期(08年4~9月)の営業利益(844億円)がすべて吹き飛ぶ計算となる。昨年10月、「販売不振、単価下落、円高」によって、09年3月期の営業利益を従来予想より約6割少ない2000億円に修正したが、それさえ難しい状況になっている。

 昨年12月には、主力のエレクトロニクス(電機)事業の従業員を全世界で1万6000人以上削減する方針を示したが、需要回復のメドは立っておらず、業績改善も見通せない。

 一方の東芝は、半導体事業と原子力発電事業への集中投資により、売上高を10年度に10兆円に伸ばす目標を掲げて成長軌道に乗っていたが、今回の景気後退局面で失速した。

 西田厚聰(あつとし)社長は6日の賀詞交歓会で「半導体事業が大変な赤字。もはや事業が生き残れない状況になり、生産調整や海外展開を加速している」と説明。市況に左右されやすい半導体事業の抜本的な収益改善を進めていることを明らかにした。

 他の電機大手も、自動車関連製品や薄型テレビなどの販売不振や円高の進行などの厳しい経営環境はまったく同じで、今後、09年3月期連結決算の下方修正が相次ぎそう。「設備投資計画の下方修正や一層の雇用削減に踏み切る可能性も高い」(電機アナリスト)との見方が強まっている。【秋本裕子】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年01月22日 22:54

矛先をイラクからアフガニスタンに変えるだけ、イスラエルを指示支援するような現況の大統領とアメリカには、、、そしてその国に追随従属する限りは日本にも、明るい未来はない。。。

■私たちにも核廃絶へ「責任」 被爆者ら、オバマ政権に期待

 就任演説で「古き友、かつての敵とともに核の脅威を減ずるための努力」を進めると明言したオバマ米新大統領。被爆地・長崎では二十一日、オバマ大統領が掲げる「変革」に、核兵器廃絶を訴える被爆者らから期待の声が上がった。

 核問題に詳しい高橋眞司元長崎大教授(平和学)は「冒険主義的で、テロとの戦いでも事態を泥沼化させた前政権に対する米国民の批判がオバマ政権の誕生につながった。唯一の核超大国に終止符を打ち、これまでとは一線を画する新しい時代に入ったと感じる。単なる希望ではなく、民衆の力強い支えがある」と期待を寄せ、直面するイラク、アフガニスタン問題への対応が当面の試金石とみる。

 二〇〇一年の米中枢同時テロ後、初めての米大統領交代。就任演説では「責任ある形でイラクをイラク人に委ね、アフガニスタンでは努力を惜しまず平和を築き上げる」と訴えた。

 長崎原爆被災者協議会の山田拓民事務局長は「(米国の)『責任』という言葉を繰り返し強調したのが印象的だった」と評価。来年、米国の国連ニューヨーク本部で開催される核拡散防止条約(NPT)再検討会議を控え「(前回の)〇五年の会議はブッシュ前政権の思惑で実りのないものに終わった。今回はきちんと成功させ、核兵器廃絶の道筋を描かなければならない。(被爆者の)私たちもその土壌をつくる大きな『責任』がある。私たちも変わらないといけない」と話す。

 本県の被爆者五団体や田上市長は、就任後の長崎訪問を求める書簡を送っている。田上市長は「国際社会において強いリーダーシップを発揮され、包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准や、核拡散防止条約(NPT)体制を尊重し、核軍縮に積極的に取り組んでいかれることを期待している」とし、被爆地訪問をあらためて求めた。

[長崎新聞]

Posted by nob : 2009年01月22日 11:47

束の間の停戦。。。

■イスラエル軍、撤退完了延期 迫撃弾攻撃のため

 【ガザ市21日共同】イスラエル軍は20日、パレスチナ自治区ガザから武装勢力がイスラエル領内に向け迫撃弾を約10発発射するなど、散発的な攻撃があったことを理由に主要地点での地上部隊の駐留を継続し、同日中の予定だった撤退完了は延期されたもようだ。

 イスラエルは、緊密な関係を維持する米国で20日、オバマ新大統領が就任したことに配慮し、大規模な反撃は行わない見通し。停戦がただちに崩壊することはないとみられる。

 イスラエルは、3日にガザに侵攻した地上部隊をオバマ氏の就任式までに撤退させるとみられていた。ただ、国防省高官は「20日中に撤退の予定だが、現場での状況次第」と述べ、含みを残していた。

 イスラエルのメディアによると、迫撃弾攻撃を受けて、イスラエル軍はガザ北部の発射地点付近を空爆した。死傷者の有無は不明。この日はガザとイスラエルの境界検問所付近などでイスラエル兵に対する銃撃事件も2件あったが、けが人などはなかった。

[47NEWS]


■イスラエル軍、ガザから撤退完了と発表…オバマ政権に合わせ

 【エルサレム=三井美奈】イスラエル軍は21日、パレスチナ自治区ガザからの撤退を同日未明に完了したと発表した。

 オバマ米政権発足に合わせた動きで、新政権との良好な関係構築を目指すイスラエル政府の姿勢を示したものだ。

 同国軍は撤退後も、イスラエル側のガザ境界付近に展開を続ける方針。民放テレビ「チャンネル10」によると、政府は「オバマ政権発足までの撤退完了」を目指していたが、20日、ガザ中部で数発の迫撃砲攻撃があり、軍が発射地点に空爆を加えて応戦する事件が起きたため、遅れたという。

 ガザの「暫定停戦」が一応実現し、今後はエジプトの調停案に沿って、長期的停戦に向け、〈1〉イスラム原理主義組織ハマスの再軍備阻止に向けたガザ—エジプト間境界の管理強化〈2〉ガザ経済封鎖の解除——をめぐる交渉が本格化すると見られる。イスラエルのリブニ外相は21日、ブリュッセルを訪れ、欧州連合(EU)に境界管理への技術支援などで協力を要請する。

 イスラエル政府は先週、ブッシュ米政権(当時)との間で調印した2国間覚書に沿って、オバマ新政権にハマスへの武器密輸を防ぐ国際的枠組み作りを要求していく方針。ただ、政府内では、オバマ新政権が「外交より武力行使を促してきたブッシュ政権のやり方を変えようとしている」(21日付ハアレツ紙)として、中東政策の転換を警戒する声も強い。

 イスラエル軍は先月27日にガザ攻撃を開始し、18日未明に停戦に入った。これを受け、ハマス側は、軍撤退のための「1週間の暫定停戦」を宣言した。22日間の攻撃で、パレスチナ側で1300人以上が死亡、イスラエル側では兵士10人を含む計13人が死亡した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年01月21日 23:03

リアル、、、身につまされる。。。

■【小室被告初公判(1)】起訴事実に「詳しく聞いて確かめたい」

 《希代のヒットメーカーを、詐欺へと駆り立てたものは果たして何だったのか。音楽著作権の譲渡を個人投資家の男性に持ちかけて5億円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた音楽プロデューサー、小室哲哉被告(50)の初公判が21日午前10時から、大阪地裁(杉田宗久裁判長)で始まった》

 《小室被告は午前7時半すぎ、ワゴン車に乗って大阪地裁に到着した。昨年11月21日に保釈されて以来、公の場に姿を見せるのはちょうど2カ月ぶり。車を降りた小室被告はベージュのタートルネックセーターの上に黒のジャケットとダッフルコートを羽織り、表情は硬かった。待ち構える報道陣に「ご苦労さまです」と幾度も頭を下げ、庁舎内に入っていった。この日の公判の一般傍聴席は61席。大阪地裁には早朝から1034人の傍聴希望者が詰めかけた》

 《大阪地裁で最も大きな201号法廷。報道機関による廷内の撮影が終わった後の午前10時1分、裁判官席に向かって右側のドアが静かに開き、きょうの“主役”が法廷に姿を現した。席を埋めた傍聴人がみな、身を乗り出す。小室被告はコートを脱いだジャケット姿。緊張した面持ちで、2人の弁護人の間にそっと腰を下ろした。通常の公判では弁護人席の前に被告席が設けられるが、この事件では弁護人の間に座ることになっているようだ》

 裁判長「では、被告人は前へ」

 《すぐさま裁判長に声をかけられ、正面の証言台に進み出る小室被告。被告人の氏名などを確認する人定質問が行われた》

 裁判長「名前は」

 小室被告「小室哲哉です」

 《手を前に組み、ぼそぼそと小さな声で答える小室被告。そこに、かつて華やかなスポットライトを浴びていた面影はなかった》

 裁判長「生年月日は」

 小室被告「昭和33年11月27日です」

 裁判長「そうすると、年齢はいくつになりますか」

 小室被告「50歳です」

 裁判長「職業は」

 小室被告「音楽家です」

 裁判長「起訴状には『音楽家・会社役員』とありますが、それで間違いないですか」

 小室被告「はい」

 裁判長「では本籍地と住所は、そこに置いてある書面に書いてください」

 《証言台に立ったまま、右手に持ったペンで紙に住所を書き込む小室被告。書き終えると、書記官が杉田裁判長の手元へと持っていく。目を通した裁判長から「(番地なども)具体的に書き込んでもらえますか」などと何度も注文が入り、小室被告はそのたびに書き直した》

 裁判長「では、検察官は起訴状の朗読をお願いします」

 《小室被告は立ったまま検察官が読み上げる起訴状の内容に耳を傾けた。ときおり前髪に手をやったり、足下に視線を落としたり。5分近くにわたった朗読の間、所在なげな様子だった。朗読が終わり、いよいよ罪状認否に移る》

 裁判長「さきほど検察官が読み上げた公訴事実は理解できましたか」

 小室被告「はい」

 裁判長「なにか違っているところはありましたか」

 小室被告「おおよそ合っています」

 裁判長「『おおよそ』ということは、違う点があるということですか」

 小室被告「これから詳しく聞いて確かめたいです」

 《続いて弁護人も小室被告と同じ意見である旨を述べ、冒頭手続きが終了。小室被告は再び弁護人の間に座り、検察 《罪状認否を終えた小室被告が着席すると、裁判所職員から検察側の冒頭陳述の写しが弁護人に配られた》

 検察官「検察官が証拠により立証しようとする事実は以下の通りです」

 《検察官はまず、小室被告の身上・経歴を明らかにする。そこからは、かつて一世を風靡(ふうび)した売れっ子音楽プロデューサーとしての顔が見て取れる》

 検察官「小室被告は東京都に出生し、早稲田大学を中退し、その後プロの音楽家となりました。キーボード奏者だった一方、ほかの歌手らに楽曲提供などをしていました。この間、平成7年からは連続してレコード大賞を受賞。平成8年、9年には2年連続して納税額が十数億円になっていました」

 検察官「一方で、被告人はイベント会社トライバルキックスの取締役を務めていました。また、(元歌手の)吉田麻美との間に長女をもうけましたが、平成14年3月に協議離婚し、その後再婚して現在に至っています。被告人には道路交通法違反の前科が一犯あります」側の冒頭陳述が始まった》

 《続いて冒頭陳述は、小室被告が犯行に至った経緯に。検察官は事件のカラクリとなった音楽著作権の仕組みについて、日本音楽著作権協会と出版社、著作権者との関係などを読み上げていく。この間、小室被告は硬い表情で前を見据えたまま、時折、弁護人がめくる冒頭陳述の写しに目を落とす以外は、読み上げを続ける検察官を見ているようだ》

 検察官「続いて被告人が多額の負債を負うようになった経緯についてです。被告人は平成8年および9年ごろ、著作権による収入は約10億円あったが、不動産や遊興費に費消していました」

 《この後検察官は、小室被告の借金について列挙していく。小室被告が一気に転落していく様子がうかがえる》

 検察官「平成13年1月には、ソニーミュージックエンタテイメントとの専属契約を解約。5月ごろまでに、前受けしていた歌手のプロモーションなどで得られるプロデュース印税などの報酬約18億円を返還したが、不足を補うため平成13年8月、銀行から10億円を借り入れました」

 検察官「さらに被告人は、平成14年3月から15年3月までの間に、前妻との離婚に関し、3回に分けて計約3億7000万円の慰謝料を支払うことで合意。また、長女には、平成14年3月から成人になる平成33年までに毎月200万円から390万円の養育費を支払うことを約束しました」

 検察官「しかし、平成15年3月に慰謝料の支払いが滞り、16年8月には養育費の支払いも滞るようになり、前妻に対して約7億8000万円の債務を負うようになりました。そして平成17年1月、前妻から、年間約1億円あった被告人の著作権使用料分配金請求債権を差し押さえられました」

 《検察官が明らかにした小室被告の債務は、平成17年1月ごろで、銀行に対して未返済の約3億円、前妻に対し約7億8000万円、エイベックス・エンタテインメントに約7億円だった。この後検察官は、音楽プロデューサーである小室被告にとってきつい一言を添えた》

 検察官「すでにこのころは、被告人はヒット曲に恵まれていなかった。前妻に対する差し押さえによって、収入源は音楽出版社から支払われる年間約1億円の著作印税のみとなっていた」 

 《続いて、小室被告が木村隆被告(57)ら共犯者と知り合った経緯を述べる検察官。小室被告は彼らと相談の上で自身が作った曲の著作権を二重譲渡し、いよいよのっぴきならない状況へと追い込まれていく》

 検察官「被告人の資金繰りが破綻状態になった経緯です。被告人は銀行などへの債務など合計17億8000万円の債務を負う一方、平成17年7月には収入が年間約5000万円まで減り、もはや金融機関からの借り入れはできなくなっていました。平成18年には銀行に対する返済も、遅れながら時々する状態になっていました」

 《そして、小室被告は今回の詐欺事件の被害者に融資を依頼していく》

 検察官「このように被告人の資金繰りが破綻状態になる中、木村被告らは平成18年6月、通信販売業を営んでいる被害者に、被告人への融資を持ちかけました。融資そのものは断られたものの、『音楽作品の全著作権を10億円で譲り受けることには興味がある』と言われました」

 《いよいよ冒頭陳述は、今回の事件の犯行状況に移った》

 検察官「被告人は平成18年7月、東京都内の被告人マンションにあるスタジオで、木村被告らと被害者に著作権の譲渡代金名目で10億円を拠出させる方法について話し合いました。木村被告は、被害者が慎重な性格であることから、『あの人はすごく慎重な人ですよ。著作権をすでに譲渡していることを正直に話せば、お金を出さない』と提案し、被告人も『とりあえず目先のことが大事でしょ。その辺は言わなくていいよ』などと応じました」

 《小室被告が口にした文言が明らかにされ、身を乗り出す報道関係者も。一方、小室被告は前を向いたまま身動き一つしなかった》

 検察官「そこで木村被告らは被告人の提案を了解し、共謀が成立した。被告人は平成18年7月30日ごろ、東京都港区のホテルで木村被告らとともに被害者らと会い、『ジャスラックに登録してある806曲の著作権を10億円で買っていただきたい。著作権はすべて僕にある。売買代金を支払ってもらえれば差し押さえを解除してもらいます』と言った。この際、瑕疵(かし)がない状態で譲渡するよう言われ、『僕はこれでも世間で名の知れた男です。逃げも隠れもしません』などと言い、被害者を信用させ、10億円を出す旨了解させた」

 《被害者にうそをついて信用させ、作品806曲の著作権の譲渡代金として10億円を出させることを了解させた小室被告。冒頭陳述は、小室被告がさらに言葉巧みに被害者を信用させていく様子を詳述していく》

 検察官「被告人は平成18年8月10日ごろまでには銀行への返済資金が1億円程度必要だったため、8月7日、東京都内のホテルで被害者と会いました。その際、被告人は被害者のために作曲したCDをプレゼントして、『僕は僕の曲を大切にしてくださる方に、僕が持っている著作権全部をお売りしたいんです』などと信用させた上で、『ジャスラックに登録済みの806曲については全部僕に著作権があります』などとうそを言って、これを信用した被害者から8月中に5億円を支払い、うち1億5000万円を先に振り込むことを了解させました」

 《こうして被害者は、10億円を支払えば806曲すべての著作権の譲渡を受けられると信じて、8月9日には1億5000万円を、29日には3億5000万円を振り込んだ。これをさっそく銀行への返済などに充てるなどして、全額を使い切った小室被告。しかし、当然のごとく、このままでは済まなかった》

 検察官「その後、被告人の作品の著作権の実態や、5億円が被告人の資金繰りに使われたことを知った被害者から、被告人は再三、5億円の返還を求められました。しかし被告人はこれに応じなかったため、被害者は民事訴訟を提起し、結局、平成20年7月には、被告人が同年9月までに慰謝料1億円を加えた計6億円を支払うことで和解したが、被告人は9月30日から10月8日までに3回にわたって計900万円を支払ったのみでした」

 《検察官による冒頭陳述の読み上げが終了。この間、小室被告は身じろぎもせずに聞いていた。その後、検察側が証拠を請求。弁護側が同意したため、すべて採用されて取り調べられることになった》

 裁判長「では、ここで今後の審理の予定を確認しておきましょう」

 《事前に裁判所と検察、弁護側が協議していた審理予定がここで明らかに。この日の初公判ではこの後、夕方までかけて検察側が採用された書証の要旨を朗読。3月12日に開かれる第2回公判では情状証人の証人尋問を行い、3回公判では被告人質問、4回公判で論告弁論を行って結審する予定だという》

 《検察官が要旨の告知を始める。配られた手元の書面に目を向けたまま、じっと聞き入る小室被告。まずは被害者の供述調書が読み上げられた》

 検察官「私は16年10月ごろ、兵庫県芦屋市内の自宅で、情報通信社の経営者で、知人の木村被告から『小室哲哉をご存じですか』と電話を受けました。私は小室被告がglobeといったユニットや安室奈美恵など多数の歌手を通じ、ミリオンセラーを連発したことは知っていました。またCDなどは持っていませんでしたが、小室被告の独創的な音楽性には惹かれていました」

 《供述調書は、木村被告が被害者を信用させていく様子に移る》

 検察官「しかし、当時は全盛期のような活動はしていなかったので、小室被告の存在が頭から消えていたのが正直な気持ちでした。私は『知っていますよ。でも最近テレビで見かけなくなりましたね』と答えました。木村被告は『私は音楽面や資金面で彼をサポートしています』と言うので、私は大変驚き『すごいですね』と答えました。木村被告は『小室は著作権を担保に入れて譲りたいと思っている。ネームバリューもあるので、融資や売買は億単位になるが興味ありませんか』と持ちかけてきました」

 《木村被告から“著作権ビジネス”を持ちかけれた被害者。法廷ではさらに被害者の供述調書の朗読が続く》

 検察官「私は平成17年1月ごろ、小室被告がリーダー音楽ユニット、globeの3枚組CDを木村被告からもらいました。結成10周年のベスト盤の限定生産で、小室被告のサインが入っていました。こうしたことから私は、木村被告と小室被告がかなり親しいことを知りました。でも、木村被告から電話で連絡があった際に、『小室さんに出資しませんか』と持ちかけられましたが、『興味ないです』と断りました」

 《調書が読み上げられる間、小室被告は微動だにせず、まっすぐ前を向いて聞き入っていた》

 検察官「私は、木村被告からの電話以降、テレビや週刊誌などで取り上げられる小室被告について意識するようになりました。小室被告は平成10年ごろから香港に活動の拠点を移転し、高額納税者番付の常連となったようです。

 しかし平成13年以降は香港での事業もうまく運ばず、2億5000万円あった年収が8000万円ほどまで減少。さらに平成14年3月には前妻と離婚。約3億円以上の慰謝料の支払いも滞っていることを知りました。こうした背景に、木村被告からの著作権売買の話が持ち上がったのだと思うようになりました。

 こうした多額の借金を支払うために、最後の財産といえる自分の楽曲の著作権を私に売りたいと思っているのだろうと思いました」

 《こうしたやりとりの間も、小室被告はしきりとまばたきを繰り返したものの表情を変えることはほとんどなかった。さらに被害者の調書が読み上げられる》

 検察官「平成18年6月ごろ、木村被告から再度、私に電話がありました。木村被告は『小室さんの資金繰りが悪化している。クレジットカードの支払いもできない状態です。音楽活動を続けるための資金をつくりたいと小室さんが言っているので、著作権を買ってくれませんか』という内容でした。

 そこで私は『週刊誌などで小室さんの事情はある程度知っている。小室さんと直接、お会いして意思を確認したい』と伝えました」

 検察官「すると、木村被告から『(小室被告も役員を務めるイベント企画会社の)トライバルキックスの社長と話をしに行くので、会ってくれないか』との連絡が入り、木村被告と社長が私の自宅に来て、小室被告への融資を依頼しました。社長からは『小室さんは金に困っている。800曲の著作を担保にして5億円を融資してほしい』と持ちかけられました。そして、音楽著作権に関することについて説明を聞きました。さらに社長は『大手広告代理店などからも小室さんの著作権を買いたいというオファーがあります。17億〜18億円くらいの査定です。つなぎ資金として融資してくれませんか。自分の保険を担保にしてもいいです』と続けました。そこで私は『まったくの素人なので、なんとも答えようがない。小室さんに実際に会って意思を確認しなければ、どんな案件も了承できない』と答えました」

 《融資を前に、小室被告との面会を求めた被害者。供述調書は、小室被告との顔合わせに至る経緯を明らかにしていく》

 検察官「木村被告は『小室もあなたと会いたいと言っています。一度、東京で小室と会う時間をつくってくれませんか』と言ってきました。これを聞いて私は『小室は本気だ』と思いました。先ほども申しましたが、私は金貸しではなく投資家。小室被告の800曲を買い取るというのは確かに魅力的な話でした。10億円で買い取ったとしても、印税収入などで20%もの利回りがあり、十分ペイできると思いました」

 「また小室サウンドは世間に広く認知され、ネームバリューや相応の価値があるのは事実です。また著作権というものについても、貸与権や譲渡権など、さまざまな種類があることも知りました。例えば、中国語に翻訳して巨大な中国のマーケットに売り出したり、90年代に青春時代を送った人たち向けにベスト盤も選定できる。800曲を所有する音楽出版社を立ち上げることも考えられる。大手広告代理店が17億〜18億円の査定をしているのだから、10億円でも十分だと思いました」

 検察官「平成18年7月ごろ、普段私が相談している投資顧問会社の方に意見を聞いたところ、『利回りだけでもかなり面白い。前妻の差し押さえをただちに外すのが肝心だ』とのことでした。僕が出せる金額はせいぜい10億円ぐらい。『小室さんの意思を確認したい』と話すと、木村被告は『小室に一筆書かせてお送りします』と言ってきました。その後、ファクスが来て、木村被告は『小室本人が書いたものに間違いありません』と。そして平成18年7月30日、東京・芝公園のホテルで小室さんと会いました」

 《被害者の供述調書の1通目の朗読が終了。続いて2通目の朗読が始められた。小室被告はこの間、終始まっすぐ前を見据えて検察官の言葉を聞いていた》

 検察官「ホテルの1111号室で、小室さんとトライバルキックスの社長、木村被告と会いました。この部屋はスイートルームで、ベッドなどは撤去されて1部屋は会議室、もう1部屋には応接セットが置かれていました。小室さんは『音楽プロデューサーの小室です。今日はDVD撮影を抜け出してきたので30分しか時間がとれませんが、よろしくお願いします』とあいさつしました。テレビで見ていた著名人に他ならなかった。腰が低くて偉ぶる様子もなく、服装もカジュアルだったが、ピュアな魂の中から大スターのオーラが出ていて、『こういう人には本音の話をしなければ』と思いました」

 検察官「小室さんは『あなたのことは社長や木村から聞いています』と話しました。私は、このホテルも、確か小室さんが披露宴を挙げたホテルもプリンスホテルの系列だったことから、『小室さんは西武グループと関係が?』と聞きました。小室さんは『ええ、僕は(西武鉄道グループの総帥だった)堤義明さんやそのご長男と懇意にしていて、大規模なプロジェクトを進めておりまして。この部屋も、堤さんが無料で提供してくれたんですよ』と言いました。ほかにも、(世界的なメディア王の)ルパード・マードックとも交流があると話していました」

 《被害者の供述調書は、小室被告と“差し”で著作権の譲渡の交渉が進められた場面に移った。この間、同席していたトライバルキックスの社長と木村被告は、主に聞き役に回っていたという》

 検察官「小室さんが『資金繰りが苦しく、作曲に集中できない。まとまった融資をしていただけないかと思いました』と話したので、『私は金貸しではないので、融資には応じられません。

 ただ、著作権の売買には興味があります』と伝えました。すると小室さんは『806曲の著作権はすべて僕にありますから、10億円で買っていただきたい』と要望してきました。私が『小室さんにとって魂じゃないですか』と言ったら、小室さんは『確かに魂です。先輩からも反対されています』と話す一方で、『(前妻による著作権の)差し押さえを早く解除し、前妻とのごたごたした関係を一刻も早くなくしたい』『僕もクリエーター。過去の作品に未練はありません』と言いました」

 《検察官を見据えたまま、じっと聞き入る小室被告。硬い表情を崩さず、時折まばたきをするのがかろうじて確認できる。この後、被害者と小室被告との会話は前妻との関係に移る》

 検察官「私は妊娠中に浮気された小室被告の前妻の思いを察し、『私なら、うんとは言いません。1日でも長く差し押さえして、嫌がらせしてやろうと思います』と話しました。すると小室被告は『前妻とは5億円をキャッシュで払い、差し押さえを解除してもらうことで話はついています』と答えました。

 さらに『806曲の著作権は僕にあります。僕は音楽出版社からインディペンデントしていて、僕の手元に残してあります』『806曲フルセットであることに価値があるんですよ』と続けたのです。著作権を譲り受けられるよう前妻の差し押さえを外すということだったので、私は『分かりました。私のほうですべて買い取りましょう』と応じました」

 《著作権の譲渡をめぐる交渉はこれで終了。その後は交渉に要した4倍ほどの時間の間、雑談が交わされたという。被害者がそのときの心境を語っている》

 検察官「小室被告は『30分しか時間が取れない』と言っていたのに、雑談に何倍もの時間をつくってくれたことに感謝しました。

 最後に確認しておきたいことを聞かれたので、『(差し押さえのない)きれいな形で著作権を譲渡していただけるのですね』と念を押しました。すると、『僕も世間で名の売れた男。逃げも隠れもしません』という答えでした」

 《続いて検察官は、平成18年8月7日の被害者と小室被告との2回目の面会の経緯について記された、被害者の供述調書の読み上げに移った。静まりかえった法廷で、朗読は淡々と続けられていく》

 検察官「小室被告と初めて会った後の7月末か8月上旬だったと思いますが、木村被告から電話をもらいました。『10億円のうち先に1億5000万円を払ってくれませんか。前妻による著作権の差し押さえを外すための頭金ということで、確実に前妻に支払いますから』という内容でした」

 《小室被告は、みけんにしわを寄せた険しい表情のまま》

 検察官「その電話の話を私は信じ、『一部を振り込むようにします』とお返事しました。私はこの件について最後まで木村被告に仲介役を務めてほしいと思いましたので『木村被告の会社の口座にお金を振り込みたい』と言いました。木村被告からは『うちの会社の口座に1億5000万円もの振り込みがあれば税務署から疑われるので、チラシの発注があったことにして、その売買代金ということにしてもらえませんか』と提案があり、その方法で振り込むことになりました。チラシの発注というのはもちろん経理上の口実で、実際は著作権譲渡の売買代金の一部です」

 《1億5000万円という大金の振り込みを、電話1本で依頼してきた木村被告。具体的な振り込み方法についての被害者の言葉を、検察官は淡々と読み進めていく》

 検察官「その後、8月2日に木村被告からメールが届き、そこに振込先の口座番号が書かれていました。私は翌日の8月3日午前、妻名義の口座から8000万円、私の会社名義の口座から6000万円を会社の別の口座に振り替え、もともとその口座にあった残額と合わせた1億5000万円を、木村被告から指定のあった口座に振り込み送金する手続きをしました。手続きは午後3時直前だったので、銀行の説明では『送金は明日になります』ということでした」

 「しかし、翌日、私は送金される前に送金手続きを停止しました。というのは、私はこれまで、お金を支払う前には必ず書面上で仮契約などを交わすことにしていましたが、この1億5000万円については書面上の合意を交わしていなかったからです。その後、木村被告に電話して『1億5000万円はいったん送金手続きをしたが、停止しました。やはり小室さんとの間で話を書面にした上でお金を振り込むことにしたい』と伝えました」

 《1億5000万円の振り込みが不調に終わり、小室被告と被害者は8月7日に再び会うことになる。場所は、7月30日の最初の面会の際と同じホテルの部屋だった》

 検察官「再会したとき、小室さんからケース入りのCDを渡されました。小室さんは『前回お会いして、あなたが誠実な方だと分かりました。信頼できるあなたのために曲を作ってきました。世界で1曲です。この中に入っています』『(小室被告が作曲し、浜田雅功さんが歌った)“WOW・WAR・TONIGHT” のさびの部分が好きだとおっしゃってたので、その部分を入れています。曲名は“ディペンデント”で依存というような意味ですが、今回、僕の806曲を買い取っていただくことになりましたので、こうした名前にしました』と言いました」

 《小室被告が言葉巧みに被害者を信用させていく場面を読み上げる検察官。小室被告は沈痛な表情で検察官をじっと見つめるだけだった》

 検察官「私が小室さんからCDを受け取るのを横で見ていた木村被告は『世界の小室があなたのために作ってくれたんですよ。すごいじゃないですか』と言いました。小室被告も『僕はあなたみたいな大切な方に曲をお作りしたんですよ』と言ってくれて、私は正直、非常に感動しました」

 《被害者の供述調書の朗読はさらに続く。“世界のコムロ”から曲をプレゼントされ、感動した被害者は著作権譲渡の話を進めることを決意する。小室被告は座り続けて肩が凝ったのか、たまに首を左右にひねるほかは、じっと前を見つめたまま。小室被告の右隣に座る弁護人は書証をめくりながら検察官の朗読を確認し、左隣の弁護人は机に置いた紙にメモをとる。弁護人席に並んだ3人の様子は三者三様だ》

 検察官「私はその後、著作権が譲渡できることに間違いないかどうかなどを再度、確認しました。すると小室被告は『問題ありません。806曲すべて譲渡できます。ただ、前妻の差し押さえを外すために5億円が必要なんです。もう前妻とは話が付いているんです』と言いました」

 《金策に必死な様子がうかがえる小室被告。被害者は、音楽家が著作権を手放すことの重大性を指摘し、懸念を示す。すると小室被告は…》

 検察官「私が『本当に806曲を売っていいんですか?』と尋ねると、小室被告は『10億円で買ってもらえるのがうれしいんです。今の10億円は僕にとって100億円の価値があるんです』と答えました」

 《続けて小室被告は、自らの楽曲がいかに価値あるものかを被害者に力説する》

 検察官「小室被告は『今後は曲のネット配信が主流になります。そうなると印税も2〜3倍になります。僕はすでに新曲もたくさんあるし、今の806曲と合わせるとすぐに1000曲になります。ソニーは、僕の曲には30億円の価値があると言ってるんですから』と言いました」

 《小室被告から買った著作権をもとに、音楽ビジネスを展開しようと考えた被害者に対し、小室被告は『知り合いがたくさんいますから』と後押しすることも約束。小室被告は『ありがとう』と礼を述べると、別れ際には固い握手を交わしたという》

 検察官「続いて甲4号証は…」

 《引き続き4通目の被害者の供述調書が読み上げられる》

 《検察官が読み上げを始めた4通目の被害者の供述調書では、被害者が小室被告のために資金を移動させて木村被告の口座に振り込んだ経緯や、その後、木村被告から合意書面の案がメール送信されてきたことなどが証言されていた》

 検察官「平成18年8月7日、木村被告から私にメールが送られてきました。平成18年8月6日までにジャスラックの管理となった806曲の音楽著作権を譲渡することや、この著作権の活用の際には小室被告が最大限の助言を行うことなどが記されていた。

 806曲の著作権そのものが売買の対象となっており、印税を受け取る権利に限定されるものではないということが改めて分かりました。そして8月下旬ごろ、小室被告の印鑑が押された合意書の原本が送られてきました。木村被告からのメールとまったく変わりのない内容だったので、私も署名なつ印しました」

 《小室被告は正面を向いたまま。まばたきする以外は一切動かない》

 検察官「その後、8月下旬ごろ、木村被告から私あてに契約書案のメールが届きました。この中の『本件著作権における契約上の地位』という、これまでに出てきていない表現が引っ掛かりました。

 著作権が、私に二重に譲渡されるものではないかと思ったからです。そこで私は8月下旬、木村被告に対し電話で『“本件著作権における契約上の地位”という言葉の意味が分からないのですが』と尋ねました」

 《契約内容に疑念を示した被害者。しかし、その疑念は木村被告の巧みな言葉に、あっさりとごまかされる》

 検察官「木村被告は『ああ、単なる契約上のひな型か何かの表現でしょう。取り交わした合意書の通りですから。私が保証します』と答えました。私は小室被告ともこうした話を交わしていたので納得し、その後、8月29日ごろ、木村被告の会社の口座に3億5000万円を送金しました。

 『振り込みました』と木村被告に電話すると、木村被告は『小室にそっくりそのまま渡します。そして小室は(著作権の差し押さえを解除するために)前妻へ渡します。何か問題があったら言ってください』と答えました」

 《検察官の朗読にじっと耳を傾けていた小室被告の視線が、一瞬だけ宙を泳ぐ。合わせて5億円もの大金を振り込むことになった被害者の調書には、次の言葉が続けられていた》

 検察官「3億5000万円を振り込む前、私は、大ヒットやミリオンセラーを飛ばした小室被告から、ドル箱ともいえる著作権を譲り受けることができると信じていました」

 《著作権の譲渡を受けられるものと信じて、5億円を振り込んだ被害者。供述調書の内容は、その期待がもろくも裏切られた経過に移った》

 検察官「私は5億円を支払えば、小室被告と前妻との間で著作権の差し押さえが解除されると信じていました。関連会社の借金返済に充てられると知っていたら支払いませんでした。私は5億円を支払った後、カナダ旅行に出かけ、帰国したときには差し押さえが解除されていると思っていました。しかし、帰国しても事態は進展しておらず、小室被告は『もうすぐ終わりますから、もう少し待ってくれ』と繰り返すだけでした。そして平成18年9月、木村被告から『全額すでに小室の資金繰りにあててしまいました』と聞かされ、がく然としました」

 《真相を聞かされた被害者は当然ながら、5億円の返還を求める。ここで小室被告が返還に応じていれば、逮捕に至ることはなかったのだが…》

 検察官「私は再三にわたって返還を求めましたが、小室被告は『前妻と連絡が取れない』などと時間を引き延ばすような発言で、代理人の弁護士を次々と変えて交渉窓口を変えてきました。トライバルキックスの社長は『木村が悪い、木村が使い込んだ』、木村被告は『小室から取り返してくれ』と言います。私はだまされたことが分かったので、これではらちがあかないと思い、小室被告に『詐欺罪で告訴する』と伝え、小室被告の関連会社や妻のKEIKOさんの実家にも電話しました」

 《結局、このトラブルは法廷にもちこまれることになる》

 検察官「小室被告は私に対して債務不存在の確認と慰謝料1億円を求めた民事裁判を起こし、私も直ちに反訴しました。訴訟は20年7月に小室被告が5億円と慰謝料1億円の計6億円を支払うことで和解が成立しましたが、その後、3回にわたって計900万円が支払われただけでした」

 《4通にわたった被害者の供述調書の読み上げは、これで終了した》

 《被害者の供述調書に続き、平成14年3月に離婚した小室被告の前妻の供述調書が読み上げられた》

 検察官「小室被告と結婚し、長女を出産した平成13年5月ごろから、小室被告は急に外泊することが多くなりました。そのことを私が追及すると『浮気している。相手とは別れることができない関係にある』と言われました。私はそのショックで鬱状態となり、長女とともに実家に戻って離婚を決意しました。その後、弁護士を通じた離婚協議に入り、長女の親権と養育費について協議することになりました」

 《前妻との離婚の経緯が読み上げられても、ほとんど表情を変えない小室被告。だが、長女の話が出ると、わが子への自責の念からか、伏し目がちになった》

 検察官「離婚に際し、小室被告は平成14年3月から15年3月までの間に3回にわけて合計3億7780万円の慰謝料を支払うとともに、長女が成人になるまで、毎月200万〜390万円の養育費を支払うことになりました。協議離婚が成立したのは平成14年3月です。しかし、その後15年からは慰謝料と毎月の養育費の支払いが滞るようになりました。どう対処していいのか分からずに弁護士に相談し、平成17年に著作権使用料分配金請求債権の差し押さえを求める訴訟を東京地裁に起こしました。このため、ジャスラックを介して使用料分配金から養育費をもらうことになりました」

 《前妻の供述調書からも、小室被告が徐々に経済的に追いつめられていく状況が明らかになっていく》

 検察官「平成18年春ごろに、養育費を一括で払いたいと小室被告が申し出ているとの連絡が弁護士から入りました。しかし、その後一切連絡は入らず、養育費を一括で支払うという話は進みませんでした。こうした小室被告に、慰謝料の残金も滞っているのに、著作権の差し押さえの解除に同意することはありえません。しかし平成20年4月以降には、小室被告が税金を滞納したために、音楽著作権使用料分配金が差し押さえされたことを弁護士から告げられました」

 《小室被告に対する前妻の怒りと不信感は頂点に達する。調書につづられたその言葉に、容赦はなかった》

 検察官「平成20年4月以降、慰謝料は支払われていません。平成13年12月以降、小室被告には会っていないどころか、電話もメールもありません。長女にも、一切連絡はありません。だから、差し押さえを解除することについても話す機会はありませんでした。差し押さえを解除するという、小室被告を助ける信頼関係があるはずもありません」

 《前妻の供述調書の読み上げは正午ごろに終了。裁判長は午後1時10分まで休廷すると告げた》

 《公判は午後1時10分に再開。3人の裁判官に続いて、小室被告も入廷した》

 裁判長「それでは、公判を再開します」

 弁護人「(午前中の)罪状認否の際に被告人から一言申し上げたいことがありまして、(改めて)この場で申し上げたいと思います」

 《小室被告が足早に証言台へ進み出る》

 小室被告「今日の件につきましては、私、小室哲哉の稚拙な言動による大きな過ち、また被害者の方に多大なるご迷惑をおかけしましたこと、またたくさんの時間と経費を使わせてしまったことを、心からおわびします。誠意を持って弁済に努めていきたいと思います。同様に多くの関係者の方にご迷惑をかけたこと、心よりおわび申し上げます」

 《小さな声でやや早口に謝罪の弁を述べる小室被告。最後に深々と頭を下げ、席に戻った》

 裁判長「では甲9号証から」

 検察官「では、甲9号証を読み上げます。エイベックスホールディングスの取締役の供述調書です」

 《調書ではまず、小室被告とエイベックスとの著作権契約の概要が説明されていた》

 検察官「当社は持ち株会社で、アーティストのプロモーションを行ったりしており、原盤を製作することもあります。アーティストというのは、自分だけでは世間に著作物を知ってもらったりすることはできません。そのために著作権契約があります。ジャスラックが音楽利用者から徴収した一部を還元する仕組みで、著作者と音楽出版社が譲渡契約を締結します。小室さんとの場合は200曲について契約しています」

 検察官「小室被告については契約書に書かれている通り、すべて著作権は譲渡されています。著作権を小室被告に戻してほしいといわれたことはなく、今も(著作権を)保有していると考えています」

 《続いて調書は、エイベックスと小室被告との関係について説明していく》

 検察官「平成5年ごろ、小室被告から『実験的なグループをつくりたい』と言われました。これがTRFで、大ヒットしました。その後、安室奈美恵さんやglobeなど数多くのヒットを出し、一時は小室プロデュース作品が(エイベックスの)売り上げの半分以上を占めていたこともありました」

 検察官「平成8年になると、より幅広くプロデュース業をしてもらおうと、プロデュース業務委託の基本契約を結んで、契約金9億6000万円を先払いしました。契約は平成11年3月31日まで。その後、小室さんの楽曲製作のペースが鈍り、原盤譲渡契約を平成12年12月に結んで10億円を前払いしました」

 《小室被告は青白い顔をやや下に傾け、視線を宙に浮かせている。調書の読み上げを聞いているのかは表情からは読み取れない》

 検察官「平成17年になって当社はトライバルキックス社の代表と交渉し、債権を返済してもらう形を取ることにしましたが、小室さんからは楽曲が提供されず、トライバル社が返済することもありませんでした」

 《6億数千万円の債権が宙に浮いていることなど、遅々として進まない返済状況が明らかにされる。ただ取締役は、最後に今後の小室被告への期待も述べていた》

 検察官「当社としては小室被告とあえて解約することを考えていません。極めて豊かな才能をお持ちで、また楽曲を提供していただけると考えています」

 《続いて読み上げられたのは、小室被告との間で融資と返済の交渉にあたった銀行員の供述調書。小室被告は平成13年からこの銀行と取引していた》

 検察官「平成17年6月には貸付残高が3億円余りになり、7月に審査チームで回収方針を協議しました。その結果、著作権の担保差し入れを求めることになりました。できるだけ避けたかったのですが、延滞が続き、やむを得ないと判断しました。小室被告は『返済を最優先にするから、著作権の担保差し入れだけは待ってほしい。何とか回避してほしい』と頼んできました。ここでごり押しをし、法的手段を取っても十分に回収できないと思い、このときは求めませんでした」

 《その後、小室被告は返済を続けるが、18年1月ごろには再び返済を滞らせる。検察官の口から、多額の債権に苦しむ小室被告の事情が赤裸々に語られる》

 検察官「小室被告は『3月までに何とかします。延滞は起こりません』と約束してくれました。3月は実際にその通りになりましたが、4月には再び延滞が発生してしまいました。同年6月には、金融機関2社について多額の債務の連帯保証人になっていることも分かりました。これまでに聞いたことはなく、寝耳に水のできごとでした」

 《銀行の調査で当時、小室被告が抱えていた負債は10億円以上に上っていることも判明した。銀行は7月、回収が困難と判断する》

 検察官「小室被告の見るべき資産は著作権のみで、2億5000万円と推定されましたが、前妻からの差し押さえを判断すると、評価額はさらに低いとみられました」

 《引き続き、銀行員の供述調書の読み上げが行われる》

 検察官「8月1日、次長とともに小室被告と面談しました。そこで『いろいろ迷惑をかけて申し訳ないです。状況は知っています』と言ってもらい、さらに『8月3日に1000万円、11日までに2000万円、月末までに1000万円も通常通り返済します』と具体的な内容の話もありました。私どもとしては小室被告の言い分を信用し、8月3日と11日の返済がなければ法的措置も検討しますと伝えました」

 《ちょうどこの時期、小室被告は木村被告とともに被害者との間で著作権譲渡の話を進めていたことになる。調書の読み上げは、小室被告の会社で9年間働き、資金繰りが悪化していく状況を間近で見てきたという元社員の供述調書に移った》

 検察官「平成8年か9年ごろは、小室被告は2年連続で高額納税者になり、年間10億円以上を納税していました。ただ、著作権収入20億円の半分以上が税金になっていましたので、あまり手元には残っていないのではないかと思っていました。しかし、お金の使い方は派手で、アメリカの不動産や高級外車を購入したり、ハワイにスタジオをつくったり、ヨットの購入、数十億円のプライベートジェットの購入も計画していました。そのころは『買えないものは何もない』という感覚だったのだろうと思います」

 《一般人には想像もつかない小室被告の金銭感覚。裁判長も時折首をかしげるしぐさをしながら、検察官の朗読に聞き入る》

 検察官「資金繰りが悪化するターニングポイントは平成13年ごろだったと思います。プロデュース契約を解除することになったソニー側に、前払いしてもらっていた十数億円を返済しなければならなくなり、支払いました。そのとき、一時的にキャッシュが不足し、銀行から10億円を借り入れました。その後、借り入れの返済が負担になり、前妻への支払いも重くのしかかってくるようになりました」

 《表情を曇らせたままの小室被告。肥大化した金銭感覚がしだいに暴走していくさまを、検察官は抑揚のない声で読み上げ続けていく》

 検察官「しかし、小室被告の派手な金遣いはやみませんでした。奥さんへ高額のプレゼントをしたり、家賃280万円のマンションにも住み続け、ハイヤー代は月に百数十万円かかっていました。私は『出費を半分にしてください』と助言し、ソニーの幹部にも同様のアドバイスをしてもらいましたが、聞いてもらえませんでした。だんだん私のアドバイスも疎ましく思われるようになり、私は平成16年7月に退社しました」

 《続いて検察官は、小室被告の共犯として逮捕され、その後起訴猶予になったトライバルキックス社長の供述調書の朗読を始めた》

 検察官「平成16年5月ごろ、小室被告の友人に誘われてスタジオを訪ね、そこで彼を紹介してもらいました。有名プロデューサーの名をほしいままにしていた小室被告も、香港進出の失敗で70億円ともいわれる損失を抱えるようになったと噂されていました。その半面、負債を返済して環境さえ整えば、また大ヒット曲を飛ばせるのではないかとも思っていました」

 《小室被告はいすに深く腰掛けてほとんど身動きせず、法廷には検察官の声だけが響く。社長は小室被告から、経理担当者と仲違いして困っているという状況を聞かされ、経理担当者になるよう頼まれたという》

 検察官「小室被告は私に『恥ずかしいんだけど、借金がぐちゃぐちゃなんだ。でも、曲は僕の頭の中にある。後は、それを整理するんだよね』と話し、『社長しか頼れる人がいないんだ』と頼まれました」

 《こうしてトライバルキックスの代表取締役に就任し、小室被告のマネジメントを担当することになった。その後も小室被告は強気な発言を繰り返していたという》

 検察官「小室被告は『もっと仕事を増やす。世界に通用する曲を作って、売れたら全部チャラになる。僕は日本で一番、曲を売ったんだ。これ以上説得力のある言葉はないだろ』と言っていました」

 《しかし、小室被告の経済状況は想像以上に深刻だった。社長は、債務が20億円を超えていたことに加え、アメリカの税務当局に約2億円の税金の未払いがあったと詳述。さらに、これに追い打ちをかけたのは、小室被告の派手な生活だったと明かす》

 検察官「小室被告は、奥さんを溺愛(できあい)していました。奥さんはエイベックスから2000万円の収入があったのに、これを自由に使わせていました。また、奥さんのご機嫌取りで、『仕事が入った』と言っては100万円を渡したり、高級料理を食べさせたりして、見栄を張っていました。なので、借金や生活費で毎月1700万円から2300万円が必要でした」

 《小室被告はかつて、サッカーのプロチーム・大分トリニータのスポンサーになっていたことがある。社長はこれについても小室被告の見栄が理由だったとする》

 検察官「大分トリニータのスポンサー契約は毎月1200万円でしたが、これは、奥さんの実家が大分にあるので、実家に見栄を張ろうとしたためです。小室被告は奥さんの母親に『すごいでしょ。ロシアの大富豪でサッカーのプロチームを買収したアブラモビッチみたいでしょ。気分いいでしょ』と言ったりしていました」

 《悠長な小室被告の発言とは裏腹に、財務状況は危機的状況が続いていた》

 検察官「当時、トライバルキックスの収入は小室被告の印税しかなく、自転車操業でした。なので、平成17年8月には養育費や都民税などが支払えなくなっていきました」

 《続いて読み上げられた甲15号証も、トライバルキックス社長の供述調書。小室被告の散財の一方で、資金の手当てに奔走する姿が明らかにされていく》

 検察官「私が代表取締役に就任したころの懸案は、返済資金の調達でした。平成16年9月1日、木村隆被告から9900万円を振り込んでもらい、大変助かりました。このときは小室被告自身がお礼を述べました。こうした状況で『多くの出資者から金を募るという方法を考えている。トライバルキックスが小室さんの曲の著作権を持つ会社になれば信用が上がる』と伝えると、小室被告は了承してくれ、著名な3曲を譲渡してもらいました」

 《だが、社長のもくろみは外れる。『トライバルキックスは小室のマネジメント会社。今後、音楽配信などで配当も見込まれる』と宣伝したにもかかわらず、資金繰りは一向に好転しなかったのだ》

 検察官「平成16年11月、globeのコンサートツアーを行いましたが、収入は約3000万円にしかならず、焼け石に水のような状態でした。17年1月には大分トリニータへのスポンサー料の支払いも滞り、前妻から差し押さえも受けました。小室被告は『マスコミにばれて評判を落とさないか』と心配してました。小室被告の収入は印税などが2億円でしたが、差し押さえでその半分近くを失う状況になったのです。滞納していた慰謝料や養育費など7億8000万円を前妻に支払わないと、差し押さえを解除してもらえない状況になったのです」

 《小室被告はハンカチを取り出し、さかんに顔を抑えるようなしぐさを見せる。ぬぐっているのは汗か、それとも涙なのか》

 検察官「差し押さえの直後、ジャスラックからの著作権料は入金されませんでした。金融機関では借り入れができなかったので、17年1月、高利の金融業者から4000万円を借り入れ、小室被告の借り入れの返済やトライバルキックスの資金繰りにあてました。こんな状況だったので、エイベックスへの6億9000万円の前払い返済はとうてい無理で、吉本興業とエイベックスと話し合いを持ち、3月までにトライバルキックスが返済する契約を締結しました。このとき、エイベックスからは『これからはあなたがちゃんとやってくれるんでしょうね。ちゃんとしてください』とこれまでとは違い、きちんと返済を求めると言われました」

 《だが、状況は悪化する一方だった。ついには借り入れを代物弁済するため、小室被告が著作権をもつ806曲のうち、290曲を譲渡することになる。その結果、小室被告の収入は印税5000万円しか見込めなくなり、破産への不安が社長の脳裏に浮かぶようになったという》

 《資金繰りに苦しむトライバルキックスの社長。続いて読み上げられた甲17号証では、追いつめられた末、ついに“禁断の果実”に手を出さざるを得なくなった状況を証言していた》

 検察官「トライバルキックスは平成17年12月中旬、1億7000万円を借り入れました。借入先は山口組系暴力団と深い関係がうわさされているところでしたが、5000万円の返済が迫っており、紹介してもらうことになりました。『お金を借りられるが、暴力団とつながりがあるところだ。ただ、他からはもう借りられない』と説明すると、小室被告は『本当は借りたくはないけど、しようがない。進めてみて』と承知しました」

 《小さく首をかしげる小室被告。検察官はそのまま読み上げを続けていく》

 検察官「借りた1億7000万円のうち1億2000万円は返済などですぐに使ってしまい、平成18年2月末の期限には返済できませんでした。小室被告と相談したうえで追加融資をお願いし、18年5月までに返済することで3億円を借り入れ、1億7000万円の返済に充てることに決めました。でもその3億円も、支払いが遅れていた借り入れなどですぐに消えてしまいました。本当に資金繰りがたいへんで、18年2月ごろからは私も従業員も給料をもらえずでしたが、資金調達のめどもない状況でした」

 《借金を借金で返済する自転車操業。続く甲18号証では、行き詰まった末に、今回の事件の被害者に融資を持ちかけるに至った状況が明らかにされた》

 検察官「苦しい状況が続いていた平成18年6月上旬、木村隆被告から『芦屋の資産家の彼なら、何とかしてくれるかもしれない』と持ちかけられ、今回の被害者に会うことにしました。『お恥ずかしい話ですが、小室は今、すごくお金に困っているんです』と、平身低頭して融資をお願いしました。(被害者が)芦屋に御殿のような豪邸を構えているのをみて、わらにもすがる思いでした。800曲が譲渡ずみなのは分かっていました。(著作権を)融資の担保に差し入れることはできないとも分かっていました」

 検察官「被害者の方は音楽業界のことをあまりご存じない様子で、著作権についていろいろ聞いてこられました。その際、小室被告の著作権を『預ける』『管理してもらう』というぼかした言い方をしました。800曲の著作権で年間2億円の収入があり、(前妻が差し押さえている分以外は)手つかずで担保価値があるというのも、事実に反した言い方でした。結局、融資を断られて困り果ててしまいました」

 検察官「平成18年7月上旬から中旬に、借入先の担当者から『ウチもいつまでも待っていられませんよ。もし払えないのなら担保に入れている小室さんの著作権を徴収することになります』と告げられました。またその際、『小室さんに直接尋ねたら、8月末までにお返しいただくという話でしたよ。小室さんが言っていましたけど、(西武鉄道グループの)堤オーナーから10億円の融資の話があるんですか?』とも言われました。全く聞いていなかったので驚きましたが、適当に『そうなんですよ』と答えました。その後、小室被告に尋ねると、『安心してもらわないといけないし、(返済すると)約束しちゃったんだよ。あとはあなたの方でよろしく頼むよ』と言われました」

 《トライバルキックス社長の供述調書は、平成18年7月中旬ごろ、社長と小室被告、木村被告が話し合った場面に移った》

 検察官「小室被告に『芦屋にすごい人がいる。融資は断られてしまったが、10億円できれいな形で買えて、年10億円の使用料収入が得られる』と伝えると、『そんな話があるなら、ぜひ進めてください』と言ってくれました。そこで『まずは小室さんがお願いの姿勢をみせて、相手によい気持ちになってもらうことが先です』と言うと、小室被告は『分かりました』と応じていました」

 《だが、社長は著作権の譲渡が不可能であることを認識していた》

 検察官「そうはいってもだんだんと不安が募ってきました。二重譲渡したりして、800曲余りの著作権を有しているわけではありませんでした。そもそも、10億円で購入することなどできるわけがありません」

 《だが結局、小室被告らは今回の詐欺事件を実行に移す。その“号砲”になったのが、小室被告が被害者にあてて書いた手紙だ。検察官が読み上げると、傍聴席はかたずをのんだ》

 検察官「小室被告の手紙には『2006年は抜本的なスタートをしなければならない大事な年。個人の知的財産を処分し、未来に向けてフレッシュな気分でいきたい。夏から新しいメンバーでやっていきたい』と書かれてありました」

 《検察官は引き続き、社長と小室被告、木村被告との間で詐欺の共謀が成立した場面を読み上げた》

 検察官「平成18年7月下旬、木村被告から『相手は小室から直接話を聞きたいと言ってきている。調整してほしい』と言われました。7月30日に直接会談することが決まり、その直前ごろ、私と木村被告と小室被告の3人で会い、被害者にどのような話をするかを相談しました。木村被告は小室被告に『とても慎重な人です。すでに著作権は譲渡されていると話せば、絶対にお金を出しません。今の苦しい状態を乗り切ることが先決で、譲渡の件は絶対に内証にしておきましょう』と言いました。実際、著作権はない状況でしたが、それを話すとお金を出してもらえなくなるので、その話は一切しないでおこうということになりました」

 《裁判長も、検察官の朗読に熱心に耳を傾ける。右手で頬づえをつき、鋭い視線を向けながらじっと聞き入り続けた》

 検察官「小室被告は『今はとりあえず目先のことが大事です。その辺のこと(著作権譲渡)は言わなくていいでしょう』と言いました。それを聞いて、小室被告はとにかく資金繰りをよくすることだけを考えているんだなと思いました。実際、とにかくなんとか資金を調達しなければ、小室被告はいつ破綻するかわからない状態でした。当然ながら小室被告の破綻は、連帯保証している私の破綻も意味しました」

 《瀬戸際に立たされた人間の心理が、供述からはかいま見える。しかし、小室被告はしきりとまばたきを繰り返すだけで、表情からは心の動きはうかがえなかった》

 検察官「結局、被害者への説明について、小室被告は『とりあえず、前妻の差し押さえ解除のために必要だから、ぐらいにしておこうよ』と言いました」

 《目先の返済を乗り切るため、被害者をだますことで合意した小室被告と木村被告、そしてトライバルキックスの社長。社長の供述調書は、被害者との面談へ向けての打ち合わせをした場面に移った》

 検察官「小室被告は『その日は、僕はDVDの撮影か何かで忙しいということで、忙しいところを時間を割いて来た、ということにしようよ。その方が雰囲気出るでしょ』と言っていました。このように3人で相談して、楽曲の著作権が小室被告にあると装い、借金返済目的であることも隠して、被害者をだますことになったのです」

 《続いて読み上げられた甲20号証も社長の供述調書。被害者との会談を終えて以降の小室被告の発言などが詳述されているが、ここでも小室被告自らの“軽い”発言が、事態を悪化させる様子が語られている》

 検察官「8月上旬ごろ、小室被告から電話があり『銀行の人が来て、早くお金を返せ、って言うから、返すって約束しちゃった。なんとかならないかなぁ。それに、(妻の)KEIKOにも1500万円渡すって言っているんだけど、これもなんとかならないかなぁ』と言っていました。なので私は、急いでお金を用意しないといけないと思いました。木村被告に相談すると、『小室被告が銀行と約束したんだったら払った方がいい』と言い、立て替えてくれることになりました」

 《こうした供述について、裁判長は口元に手を当てて思案したり、メモを取るなどしている。じっくりと耳を傾け、供述内容を吟味しているようだ。続いて、社長の供述は被害者との合意書作成に関する場面に移る》

 検察官「合意書などの作成に関して説明すると、小室被告は『それなら僕のすべての曲を売るということで、書類を作ってもらっちゃおうよ』と話していました。それは、明らかなウソでした。そんなことをすれば事件ざたになる。私は『そんな書類を作れば、大変なことになります』と言いましたが、小室被告は『そんなことより目先のお金の方が大事でしょ。後で返してもいいんだし。CDをあげれば喜んでくれるよ。そんなにいやならあなたは来なくていい』と答えました。被害者と面会した後の小室被告は『CDをあげたら、すごく喜んでくれた』と話していました」

 《ここで、裁判長が午後3時20分まで15分間の休廷を告げた》

 《15分間の休廷をはさみ、裁判長らが席に着いた後、小室被告も入廷。裁判長に一礼して着席した。身じろぎもせず、表情もこれまでと変わらないまま。検察官がトライバルキックスの社長の供述調書の読み上げを再開した》

 検察官「平成18年8月9日、木村被告から『被害者から1億5000万円が振り込まれた』と連絡がありました。そこで2100万円を小室被告の銀行口座に、5800万円をトライバルキックスの口座に振り込んで、うち4485万円を高利の金融業者からの借入金の返済にあてました。8月10日、木村被告から『被害者に契約書のようなものを作ってほしいといわれている。簡単なものを作ってほしい』と言われ、合意書を作りました。8月20日には今度は契約書を作成してほしいと言うので、これも作成しました。その後被害者からは3億5000万円が入金され、あわせて5億円すべてを借金の返済にあてました。小室被告も、もちろん了解していました」

 《検察官はその後、ジャスラックへの著作権の登録状況について述べた甲22号証を朗読し、これで社長の供述調書はすべて終了。続いて、共犯者として起訴された木村被告の供述調書である甲23号証の読み上げに移った》

 検察官「詐欺の共謀については社長の供述調書に出ている部分があるので、木村被告の心情的な部分を述べることにします」

 裁判長「(社長と木村被告の供述の)内容は一緒ですか」

 検察官「ほぼ一緒です」

 裁判長「はい」

 《読み上げは、木村被告が小室被告らに被害者を紹介した場面から始まった》

 検察官「そのようにして、被害者に著作権を10億円で譲り渡すという確認ができました。実をいうと、私は小室被告が著作権をあちこちに譲渡していることは分かっていました。二重、三重に譲渡していることを被害者が知れば金を払ってくれないことも分かっていました。しかし、とりあえず小室被告の資金繰りを回すことが先決で、後は小室被告が何とかすると思っていました。いずれ被害者には知られてしまいますが、小室被告がビジネススキームを被害者に提示すれば納得するだろうし、それが無理なら小室被告がよく話をしている人脈を使って被害者に返す金を用意すると思っていました。これが詐欺に他ならないということは否定しませんが、小室被告と被害者をつなげて契約まで持っていきたいと考えていました」

 検察官「きちんと話せば被害者にお金を出してもらえないと思い、小室被告たちに『被害者は慎重で、だめなものはだめという人。細かい話をするといやがるから、著作権をすでに譲渡されていることは触れない方がいい』というと、小室被告は『そうですね。お金を出してもらうことが大事ですから、詳しい話は言わない方がいいですね』と答えました。小室被告と社長は、8月末までに5億円を用意しないと破綻してしまうと話していました。小室被告は『前妻の差し押さえを外すのにまずお金がいると言って、お金を出してもらおうよ』と言っていました。私も自分が融資していた4300万円を回収できたらありがたいので、前妻の差し押さえを外す名目でも構わないと思っていました」

 《続いて甲24号証。木村被告の供述調書の読み上げが続けられる》

 検察官「平成18年8月か9月ごろ、被害者から『1億5000万円を振り込んだ』と連絡を受けました。トライバルキックスの社長に送金メモを見せながら説明しましたが、入ったお金は小室被告自身の借金返済に充てるということでした。その際、社長は『1500万円は奥さんに送金してほしい』と言っていたので、『それはちょっとまずいんじゃないですか』と言いました。結局、1500万円については私の会社が小室さんに貸し付ける形をとりました。またその際、社長に『当面の活動資金として、300万円貸してほしい』と頼まれました。本来、社長に給料を支払う立場の小室被告が借金に追われていて、社長の資金繰りが苦しいのは分かっていたので、300万円を貸しました」

 検察官「その後、被害者との間で著作権譲渡に関する合意書をつくりました。著作権は二重、三重に譲渡されていたのに、合意書にはそのことには触れられていませんでした。被害者は、全く文句を言わず了承しました。その後、被害者と連絡を取り合っている中で、『正式な契約書を作りたい』と言われたので、社長が契約書の原案を送ってきました」

 検察官「しかし契約書には、(合意書にはなかった)音楽出版社への譲渡の件が書かれていたため、被害者から後日、『譲渡したものを譲渡するとか、よく分からないので説明してくれませんか』と言ってきました。『単に他の契約書を写しただけ。すべての著作権は小室さんが持っています』と説明し、今後細かい話は詰めることで納得してもらって、8月末までに残りの3億5000万円を振り込んでもらうことを了承してもらいました。1回目の1億5000万円、2回目の3億5000万円の計5億円をトライバルキックスから小室さんの口座にいったん移して借金の返済に充てることにしました」

 検察官「その後、被害者から3億5000万円を振り込んだと電話で連絡がありました。『私が仲介者として絶対に保証します。大丈夫です。うまくいくといいですね』と話しました。私の取り分の1億5000万円のうち、1億円はあちこちの返済に充てました。現在も小室被告に1900万円貸しています。もちろん、被害者を犠牲にして、小室被告から債権回収を図ろうとしていたことは承知しています」

 《甲24号証の読み上げは終了。この間、小室被告はチタンフレームの眼鏡をかけ、手元の書面をめくりながら目を通していたが、すぐに閉じて眼鏡を外した。表情の硬さは変わらない》

 裁判長「じゃ、乙号証ですね」

 《供述調書の朗読は、小室被告の供述内容を記した乙号証に移る。再び眼鏡をかけたかと思うと、すぐに外す小室被告。傍聴席を2〜3秒間、左から右へと見渡した後、視線を検察官のほうに移した》

 検察官「乙1号証は、ほぼ冒頭陳述と同じ内容なので省略します。2号証は著作権についてですが、朗読はどうしましょうか」

 裁判長「われわれは著作権法にうといので、お願いします」

 検察官「分かりました」

 《乙2号証の朗読が始まる。小室被告が著作権や印税の仕組みについて説明した内容が、淡々と読み進められた》

 《続いて検察官は、小室被告の供述調書のうち、自らの収入などについて語った部分の読み上げを始めた》

 検察官「私は昭和50年ごろからプロのミュージシャンになり、61年から63年にはTMネットワークで活動しながら、渡辺美里さんなど著名な歌手の歌の作曲などをしました。その後、平成6年から11年ごろまでの間、globe、TRF、安室奈美恵さんらの曲をプロデュースし、数々のミリオンセラーを送り出しました。その間、日本の音楽界で最高の権威がある日本レコード大賞を平成7年から2年連続で受賞し、平成8年にはオリコンのシングルランキング上位5位を独占しました。自分自身、出した曲は珠玉の出来と自負していました」

 《読み上げられた内容はまさに小室被告の絶頂期の経歴。今は被告人として法廷に座る小室被告が、まさに「世界のコムロ」だったことを改めて思い起こさせる》

 検察官「しかし、そうしたヒットは大手芸能事務所やテレビ局が作り出したブームでもありました。カラオケボックスやCDなどハード面が大きく拡大した時期とも重なり、大きく売れたのだと思います。私は確かに自分が打ち立てた大記録にうれしいという思いもありましたが、あまり実感はありませんでした。ありもしない衣装を身につけた私を、周囲は褒めちぎりました。裸の王様でした」

 《絶頂を極めた時期から約10年。自ら語った「裸の王様」という言葉を検察官が読み上げても、小室被告は表情を変えない》

 検察官「ブームに乗り、年間で数億円から十数億円の収入がありました。平成8年から10年にかけては長者番付に名を連ねました。しかし、私はもともとキーボードプレーヤーであり、金銭を管理する能力はありませんでした」

 《検察官は続けて小室被告の“散財”の状況について述べていく》

 検察官「ベンツに経費込みで2億円、世界で限定25台しかない別のベンツには3億円かけたこともありました。カリフォルニアに6億3000万円の住宅、ハワイのオアフ島に1億2000万円の住宅、バリ島には総額2億円の住宅と土地を買いました。飛行機のファーストクラスを2000万円で借り切ったり、クリスマスにTRFのメンバー5人に全員1000万円をプレゼントしましたし、globeのメンバーにも名前にちなんで962万円をプレゼントしたりしました。私は魚介類が苦手で偏食気味でしたが、高額なお店で飲食する際にもすべて私がおごっていました。母校の早稲田実業には数億円規模の寄付をし、平成13年には小室哲哉記念ホールを開設してくれました。私自身、どれくらいの金を使っているのか分からなくなっていました」

 《小室被告はみけんにわずかにしわを寄せたまま、読み上げにじっと聞き入っている。供述は、やがて小室被告に訪れた“落日”へと移る。法廷の小室被告は相変わらず、静かに正面を見つめたままだ》

 検察官「あまりにも飽和した小室サウンドでした。その後、ドル箱だった安室奈美恵さんが結婚して産休に入る一方、宇多田ヒカルさんなど私とは無関係の才能あるアーティストが台頭してきました。平成11年ごろからはヒット曲にも恵まれず、私の曲がCMやドラマで使われることも激減しました」

 《こうして本業の音楽関係が下火になる中、小室被告は専属マネジメント契約をしていたソニー・ミュージックエンタテインメントから契約精算を告げられる。このため、前もって同社から受け取っていた約18億円を返済する必要が生じた。同時期、小室被告は香港への進出を決意する》

 検察官「(メディア王と呼ばれた)ルパート・マードック氏とともに香港に合弁会社を設立し、平成10年に音楽制作会社ロジャム・エンターテインメントを設立しました。その後、平成13年に上場し、プロデュース印税の受取窓口をこの会社にしました」

 《上場直後こそ同社の株価は急騰したが、小室被告は保有株をすぐには売れない決まりとなっており、そのうちに株価が暴落。小室被告は70億円の含み益を失ったという》

 検察官「上場と同時期の平成13年に前妻と再婚しました。しかし、私は前妻とは合わず、結婚後ほどなくして会話がない状態でした。その後、私は自分名義で10億円を借り入れてスタジオ改装などをする一方、平成14年3月に協議離婚しました。私は一刻も早く前妻と別れて(現在の妻の)KEIKOと結婚したかったので、懐は厳しかったのですが、多額の慰謝料に同意しました」

 《続いて乙4号証の読み上げ。自ら「甘い生活だった」と振り返るKEIKOさんとの暮らしぶりからは、破滅的ともいえる小室被告の心情がうかがえる》

 検察官「平成14年11月にKEIKOと再婚し、2人暮らしを始めました。すでに音楽の本業でプロデュース印税を手放していて、私自身じわじわと坂道を転げ落ちている実感はありました。しかし私は、KEIKOやKEIKOの実家への体面がありました。破綻直前まで、KEIKOを楽しませてやりたい、ぜいたくをさせてやりたいと思っていました」

 《言葉の通り、小室被告は散財を重ねていく。しかし『まだブレークするはずだ』と考えていたといい、『考えが甘かった』という》

 検察官「結婚後1年間くらいは、人生で最もぜいたくをしたと思えるほど、湯水のようにお金を使いました。KEIKOにブランドものの服やバッグ、時計を買ったり、総額は数億円にはなっていたと思います。スタッフの中には苦言を呈する者もいましたが、2人で過ごす今が何よりも安らぎを得られ、大切と感じていました。KEIKOと2人で豪奢(ごうしゃ)な暮らしをしていても、少なくとも1曲はヒットして、私の3度目のブレークがあるだろうと考えていました。しかし、私自身、KEIKOとの甘い生活で以前より創作意欲が減っていたのも確かでした」

 《こんな生活はやはり長続きしなかった。平成15年3月には前妻への慰謝料の支払いが滞り、平成16年8月には長女への養育費すら支払えなくなってしまう》

 《小室被告の供述調書の読み上げが続く。いったん始まった転落は、とどまることがなかった》

 検察官「私にはプロデュース印税の収入がありましたが、他の収入とあわせても借金の利息を支払うのが精いっぱいの状態。前妻による著作権の差し押さえの後は金融機関に融資を依頼しても、かなわなくなりました。さらに前妻が私の窮状をマスコミに告白し、風評を立てられて資金繰りは一層やりにくくなりました。前妻には慰謝料の減額を申し入れたものの、この調停も流れてしまいました」

 《自身が供述した前妻への“恨み節”を、前を向いたまま聞き入る小室被告。時折、小刻みにうなずくようなしぐさも見せた》

 検察官「そうした中、トライバルキックスの社長らが被害者に融資を依頼しました。融資は断られたとのことでしたが、『著作権を10億円で』という話が入ってきました。平成18年8月末までに5億円の資金をつくらなければ完全に破綻(はたん)するという状況に追い込まれていた私は、被害者にうまく話を持ちかけることで、何とかしのがなければなりませんでした。そこで18年7月にホテルで被害者と会う前に社長や木村被告と相談して、第三者がすでに著作権を持っていることを知れば被害者がお金を出さない懸念があったので、事実を黙っていることにしました」

 《ついに詐欺に手を染める覚悟を固めた小室被告。調書はさらに続く》

 検察官「ホテルで被害者と会った際には、私を信頼のおける人物と思ってもらうために財界人ら幅広い人との交流関係があることを話し、早急に前妻に差し押さえを解除してもらうことも話しました。被害者は『分かりました。10億円で買わせてもらいます』と言ってくれました。8月には銀行などへの返済期限が迫っていたので、1億5000万円を取り急ぎ支払ってほしいと頼みました。8月7日には再度ホテルで被害者と会う機会を設定し、よりいっそう私を信頼してもらい、被害者以外に頼る人はいないのだという意味を込めて、私がピアノで作った『ディペンデント』というタイトルの曲をCDにして渡しました。その後、被害者から1億5000万円の送金を受けて、借金の返済に充てました。806曲の著作権を譲るという書面を取り交わし、8月末には3億5000万円の振り込みも受けました」

 《まんまと5億円を受け取ることに成功した小室被告だったが、ほどなく事実が露見する。そこから“塀の中”へと落ち込むのは、すぐのことだった》

 検察官「被害者は806曲を譲り受けることができると信じ切っていたからこそ、5億円もの大金を振り込んだのです。しかし次第に事態が進展しないことにいらだち、被害者は私の知人やKEIKOの実家にまで電話し、善処するよう要請してきました。本当にKEIKOは私の懐具合を知りませんでした。KEIKOには『大丈夫だ』と答えていましたが、被害者は私を詐欺罪で告訴すると言ってきました。告訴されてマスコミに知られたら、芸能人として身の破滅だと怖くなりました。弁護士に相談したところ、『裁判を起こして被害者の動きを止めた方がいい』と言われました。KEIKOやKEIKOの実家には知られたくなかったのです。私は裁判を起こし、当然被害者も反訴されました。何度か円満解決を図ろうとしていた被害者の逆鱗に触れてしまったのです。借りた5億円と慰謝料1億円を加えた6億円を支払うことで和解が決まり、900万円を払いましたが、それ以上は支払えませんでした。それで刑事告訴され、11月4日に逮捕されることになりました。思い返すと、それから17日たちました。現在の心境をまとめましたので、提出します」

 《小室被告自らが記した書面を朗読する検察官。自分の暴走を列車にたとえてこの10年間を振り返り、再起を誓う内容だった》

 検察官「私、小室哲哉はまもなく50歳になります。40歳になるころ、100万人コンサートにキーボードプレーヤーとして参加しました。10年後に皆様に迷惑をかけ、大きな罪を犯すことになるとは思ってもみませんでしたが、そのころから、1人の音楽家というレールから、車輪が狂ったようにもう1本のレールをたどっていました。それは計画性のない、不まじめなレールでした。リフレインされている、暴走しかすべのない列車。客席は空席だらけになり、皆様にブレーキをかけていただいて、虚構の列車はやっと止まりました」

 検察官「もう1本のレールはあまりにも遠くに行ってしまい、今、私は拘置所で生活しています。社会への甘えや思い上がりがありました。被害者の方の希望、夢をお返ししなければならないと思います。私は自分の楽曲の中で『チャンス』というフレーズを何度も使ってきましたが、その重みを理解しました。チャンスを与えてもらえないでしょうか。音楽を作らせてもらえないでしょうか。必ず新しい音楽をお見せすることを誓います。11月20日 小室哲哉」

 《表情を変えず、じっと聞き入る小室被告。再び調書が読み上げられる》

 検察官「自分がやってきたことを思い返し、後悔するとともに日々反省することばかりです。裁判の結果を真摯(しんし)に受け止め、1人の音楽家として、多くの人に喜んでいただける音楽作品を作り出していきたいです。2度とこのような犯罪に手を染めないことは当然です。被害者や関係者に深くおわび申し上げます」

 検察官「乙5号証は以上です。6号証、7号証の内容は、すべて冒頭陳述に記載してある通りです」

 《検察官による証拠の要旨の告知は終了した》

 裁判長「長時間、ご苦労さまでした。それでは検察側の立証は終了し、弁護側の立証計画をうかがいたいと思います」

 弁護人「3月12日の次回公判では情状証人2人ないし3人を予定しています。その次の期日は被告人質問で、事実関係に争いはないので、被告の更生の可能性や、被害弁償ができていればそのことを述べたいと思います」

 裁判長「では次回3月12日は午前10時から12時まで予定しておきます。被告人、3月12日午前10時にこの法廷に出廷してください。傍聴席はそのままで、被告人、退廷してください」

 《弁護人2人の間に座っていた小室被告は立ち上がり、傍聴席に軽く頭を下げて出入り口へ。ドアを開けて出る際に再び頭を下げて退廷した》

   =完

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年01月21日 22:50

まるで演劇のよう。。。

■オバマ大統領就任演説要旨

 オバマ米大統領が20日、行った就任演説の要旨は次の通り。

 一、44人の米国人が大統領就任の誓いを立ててきた。その誓いは繁栄の高波や平和の静かな水面に語られることもあったが、多くは暗雲と嵐の中で行われてきた。米国は、政府高官たちの技量によってではなく、祖先の理想と建国の文書に忠実だったから存続してきたのだ。

 一、われわれはいま危機の真っただ中にある。果てしない暴力と憎しみに向けて戦争を続けており、一部の強欲で無責任な人々のせいだけでなく、皆が困難な道を選び、次の世代に備えることができなかった結果、経済的困難にあえいでいる。

 一、この危機は本物であり、短期的で安易な解決方法はない。だが、米国は克服する。今日われわれは、恐れより希望を選び、不和を超えて目的の下に団結した。あまりにも長い間、この国の政治を抑圧してきた卑小な恨み言や誤った約束、使い古された教義に別れを告げる。

 一、忍耐の精神を再確認し、より良い歴史をつくろう。神の前ではすべての人民が平等で自由であり、幸福を追求するためにあらゆる機会に恵まれている、という世代を超えて受け継がれた崇高な理想を実行に移すときだ。

 一、米国の偉大さは所与のものではない。自らつかみ取らなくてはならない。われわれの旅に近道はない。その旅路は、臆病(おくびょう)で名声や富だけを欲する者たちのためではない。むしろ、リスクを恐れず、自らの手で物をつくり出す人々、われわれを繁栄や自由へと続く長い険しい道に導いてきた、多くは無名の労働者たちのためにある。

 一、それは、語るべき所有物もなく新たな人生を求めて海を渡ってきた人々。汗を流して働き、西部に移り住み、硬い大地を耕した人々。コンコード、ゲティズバーグ、ノルマンディー、ケサンで闘い、死んでいった人々のことである。

 一、彼らはもがき、犠牲を払い、その手がすりむけるまで働いてきた。それも、われわれが善き人生を送ることができるようにだ。彼らにとって、米国は個人の野望の集積よりも大きく、出自の違いや貧富の差を超えた偉大な存在であり続けてきた。

 一、われわれは世界で最も繁栄した強い国家であり続ける。しかしやり方を変えず限られた利益を守り、嫌な決断を先延ばしする時は確実に過ぎ去った。今日からわれわれは元気を取り戻し、ほこりを払い、米国を再生させる仕事に取り掛からなければならない。

 一、(現在の)経済状態は大胆で早急な行動が必要だ。われわれは新しい仕事をつくり出すだけでなく、新たな成長の基盤を築くため行動する。道路や橋、配電網やデジタル回線をつくり、自動車の燃料や工場の動力のため太陽や風力、土壌を利用する。新しい時代の要望に応じるため学校や大学を改革する。これらをわれわれは成し遂げることができる。

 一、われわれのシステムがこれらの大計画に耐えられないと指摘する人もいるが、彼らはこの国が成し遂げたものを忘れている。想像力が共通の目的と結び付き、必要性が勇気と交わった時、自由な人間が成し遂げることができるものを忘れている。

 一、今日問われているのは政府の大小ではなく、政府が機能するかどうか、政府が仕事を各家庭が見つけるための手助けができるかどうかだ。われわれは国民のお金を、賢明に使い悪い慣習を改革するために運用する責任を問われるだろう。なぜならそれによってのみ、人々と政府の間の不可欠な信頼関係を再生することができるからだ。

 一、富を生み出し自由を拡大する市場の力は無類のものだ。しかしこの(経済)危機は、絶えず注視していなければ市場が制御不能になることを再確認させた。国家が繁栄だけを望んでいると繁栄が長く続かないことを再確認させた。国内総生産(GDP)の規模だけがわれわれの経済の成功を決めるのではなく、繁栄の範囲、やる気のある者に機会を与えるわれわれの力も経済の成功を決定してきた。

 一、防衛に関し、われわれの安全と理想が二者択一であるとの考えはまやかしであり、否定する。建国の父たちは、想像を超える危機に直面しながらも、法の支配と人権を保障する憲章を起草した。この理想の光は今も世界を照らしており、ご都合主義で手放すことはできない。米国は平和と尊厳を求めるすべての国、男性、女性、子どもの友人である。大都市やわたしの父が生まれた小さな村まで、今日の日を見ている人々に告げたい。われわれはいま一度先頭に立つ用意があると。

 一、先の世代の人々が、ファシズムや共産主義と対決したのはミサイルや戦車の力だけではなく、確固たる同盟関係と信念であったことを思い起こしてほしい。自身だけの力ではわれわれを守ることはできない。先の世代は、軍事力は思慮深く用いることでその力を増すことを知っていた。われわれの安全保障は、われわれの大義の正しさや自制にある。

 一、われわれは、この遺産の守護者である。この信条にいま一度立ち返ることで、より過酷な努力、国と国の間のより踏み込んだ協力と相互理解を必要とする新たな脅威に立ち向かうことができる。われわれは責任ある形でイラクをイラク人に委ね、アフガニスタンでは努力を惜しまず平和を築き上げる。古き友、かつての敵とともに核の脅威を減ずるための努力を重ね、地球温暖化を食い止める。われわれの生きざまを謝罪はしないし、守ることにためらいもない。テロや罪のない人々をあやめて目的を達しようとする者に断言しよう。今こそわれわれの精神はより堅固であり、打ち負かされることはない。われわれは勝利する。

 一、寄せ集めであるわれわれの伝統は弱さではなく、力であることを知っている。われわれはキリスト教徒、イスラム教徒、ユダヤ教、ヒンズー教、そして無信仰の人々の国である。この地球のいたる所から来たさまざまな言語や文化がわれわれを形づくっている。われわれは南北戦争や人種差別の苦渋を味わい、暗い歴史を超え強く立ち上がり、団結を強めた。だからこそ、過去の憎しみは乗り越えられると信ぜずにはいられない。部族間の隔たりは解消され、世界が小さくなるにつれ、共通の人間性が現れると。そして、米国は新たな平和の時代への先導役を務めねばならない。

 一、イスラム世界に対しては、相互の利益と尊重に基づき前進する新たな道を希求する。争いの種をまき、自らの社会の災難への批判を西側社会に向ける指導者たちよ。諸兄が破壊するものではなく、築き上げるもので人々の審判が下るのだ。汚職と欺き、異議を抑圧することで権力にしがみつく者たちは、歴史の流れに外れていると知れ。ただ、その手を離すなら、われわれは手を差し伸べよう。

 一、貧しき国々の人々には、田畑が豊かに実るよう、清潔な水があふれるよう、共に働くと誓おう。飢えた体に滋養を注ぎ、やせ細った心を癒やすために。そして、われわれと同様、豊かさにめぐまれた国々には、これ以上の無関心は許されないと訴えたい。

 一、われわれの前に広がる道を考える時、はるか遠くの砂漠や山々をパトロールする勇敢な米国人を感謝の意を込めて思い起こす。時を超えてささやくアーリントンに眠る英雄たちのように、彼らはわれわれに語りかける。われわれは、彼らが自由の守り神というだけでなく、奉公の精神を体現しているからこそ敬意を表するのだ。われわれすべてが宿すべき精神だ。

 一、結局、国民の信念と決意が、国が頼りとするところだ。

 一、われわれが直面する課題は新しいものかもしれない。だが、われわれの成功は、勤勉、正直、勇気、フェアプレー、寛容、好奇心、誠実、愛国心にかかっている。求められているのは、こうした真実に戻ること、また「新たな責任の時代」だ。われわれが自身に、国に、世界に、喜んで義務を持つという認識、困難な任務に身をささげるほど精神を満足させるものはないとしっかりと認識することだ。

 一、われわれが何者であり、いかに遠くを旅してきたか胸に刻もう。変革の成果が最も疑われるこのときに、建国の父は人々にこの言葉を聞かせるよう命じた。

 一、すべての人種が性別や世代を超えてこの場に集い共に祝えることこそがわれわれの自由と信念の意味するところだ。

 一、米国よ。希望と美徳をもって、冷たい流れに立ち向かい、どんな嵐が来ようとも耐え抜くような勇気をいま一度持とう。いつの日か、子孫たちから困難を前にわれわれが決してあきらめず、たじろがず、自由という偉大な贈り物を未来の世代に無事に届けたと言われるように。(共同)

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2009年01月21日 22:42

ささやかながら一歩前進。。。

■中国が国防白書公表 日本警戒の表現消える

 【北京=新貝憲弘】中国政府は20日、2年ぶりの国防白書「2008年中国の国防」を公表した。白書は大規模な戦争の可能性は小さいものの、ウイグルやチベット独立など「多くの新たな問題に直面している」と指摘。局地戦に対応した「先進的な軍事技術や武器装備、戦略核パワー、宇宙軍事、防衛ミサイルシステム、全地球的な偵察監視」を重点に軍建設を進めるとしている。

 白書から日本を警戒する表現はなくなり、「中日の防衛関係は進展した」と表明。国民党の馬英九政権の誕生により、中台関係が改善されたとしたほか、北朝鮮の核問題も6カ国協議により「段階的な成果を上げた」との認識を示した。前回白書時に比べ、アジア太平洋地域は「総じて安定」したとしている。各国の関心を集める空母建造については直接触れていない。

 軍事費については、07年が3434億3900万元(約4兆5700億円)で、国内総生産(GDP)に占める割合は1・38%と、06年の1・41%より低下していることを強調。総額でも米国の7・51%、英国の62・43%にすぎないとしている。

[中日新聞]

Posted by nob : 2009年01月20日 17:11

そのとおり。。。

■ガザ停戦 「必要な犠牲」なんてない

 イスラエルが、パレスチナ自治区ガザ地区への攻撃停止を宣言した。ガザ地区を支配するイスラム原理主義組織ハマスも即時停戦を表明した。

 昨年末にイスラエル軍がハマスへの攻撃を始めてから、1300人以上の命が失われた。犠牲者の6割以上は、民間人だという。約4000戸の住宅が破壊され、約4万5000人の住民が国連施設などに避難したと報じられている。

 こんな惨状は、直ちに止めなければならない。イスラエル、ハマス双方の停戦表明を歓迎する。

 ただし、停戦が長続きする保証はない。どちらも一方的に停戦表明しただけだからだ。ハマスは、イスラエル軍の1週間以内の完全撤退を条件とした。一方、イスラエルは、ガザへの軍事物資密輸の阻止を撤退の前提としている。

 イスラエル軍が駐留を続けたり、ハマス側がロケット弾攻撃を再開したりすれば、停戦は水泡に帰しかねない。

 イスラエルが停戦に踏み切ったのは、「過剰な攻撃」に対する国際世論の強い批判があったからだ。

 国際社会は、この機会を逃してはならない。仲介役のエジプトは、欧州や中東など関係国に呼び掛けて首脳会議を開き、対応を協議した。エジプトや国連による調停を強く後押しし、和平の動きを軌道に乗せたい。20日に発足する米国のオバマ新政権にも指導力を期待する。

 まずは、イスラエル軍の早期撤退を求めたい。また、「天井のない監獄」と呼ばれ、住民に窮乏を強いているガザの境界封鎖を解除すべきだ。

 停戦や治安維持、武器密輸を監視する国際部隊の派遣も必要だろう。

 戦闘でがれきの野と化した町を再建し、住民が暮らしていけるようにすることも急務だ。日本も復興支援や医療・教育など、人道面での支援ならば少なからぬ貢献ができる。

 「コラテラル・ダメージ」という政治用語がある。米カリフォルニア州知事のシュワルツェネッガー氏が主演した映画の題名にもなった。

 直訳すれば「付随的な損失」。政治や外交の世界では「目的遂行のためのやむを得ない犠牲」という意味で使われる。人命すら「必要経費」のようにみなす、嫌な言葉だ。

 ガザ攻撃を、イスラエル政府高官は「やむを得ない犠牲だ」と説明した。まさにこの考え方だ。テロを仕掛けるイスラム過激派の側も同じ理屈だろう。

 だが、「必要な犠牲」などあってはならない。「私たちは人間扱いされていない」というガザ住民の叫びから、世界は目をそらしてはいけない。国家や組織の利益に基づく冷徹な論理がまかり通る限り、ガザの悲劇は繰り返される。

 「コラテラル」には、「担保物件」という意味もある。ガザの停戦を、中東和平実現への担保として守り抜きたい。

[西日本新聞]

Posted by nob : 2009年01月20日 16:50

生き残りのために。。。

■伊フィアット、クライスラーと提携へ 株式35%取得の方向

 【ニューヨーク=阿部伸哉】経営危機の米自動車3位クライスラーが、イタリアの自動車大手フィアットと本格的な提携交渉に入っていると、米ウォールストリート・ジャーナル紙(電子版)などが19日、交渉筋の話として報じた。フィアットがクライスラー株の55%まで取得する権利も話し合われており、事実上の買収に発展する可能性もある。

 同紙によると、▽フィアットはクライスラー株を今年前半に35%取得▽クライスラーの米国工場でフィアットブランドの車種を製造し、米国市場に投入する▽フィアットは小型車向けのエンジンや変速機の技術をクライスラーに提供−などの条件で合意に近づいているという。

 クライスラーは現在、米政府から40億ドル(約3600億円)のつなぎ融資を受けているが、単独での生き残りは困難とみられている。

 大型車車種が多いクライスラーと、小型車が得意で米国市場に足場がほしいフィアットとの組み合わせは、相互にメリットがあるとみられる。

 クライスラーは日産・ルノー連合とも提携しており、交渉の障害となる可能性もある。

[中日新聞]

Posted by nob : 2009年01月20日 16:24

それが戦争、、、明確な区別などしないしできない。。。

■イスラエル:ガザ侵攻 無抵抗の住民、殺害--ガザ市ザイトゥン地区ルポ

 ◇「閉じ込められ、砲撃受けた」証言

 【ガザ市(パレスチナ自治区ガザ地区)澤田克己】「近くの住宅が爆撃されているのだろうと思っていたら、突然、こちらに砲弾が飛び込んできた」--。イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃で、国連人道問題調整事務所(OCHA)が今月9日、住民が住宅1軒に集められて砲撃され約30人が死亡したと報告した、ガザ市ザイトゥン地区の現場に19日入った。

 住民は国連報告の通り、閉じ込められた住宅が砲撃を受けたと証言。イスラエルがイスラム原理主義組織ハマスの掃討と主張するガザ侵攻で、同軍の支配下にある無抵抗の住民が殺害された実態が明らかになった。

 住民によると、イスラエル軍がザイトゥン地区を急襲したのは4日午前8時ごろ。兵士は住民に銃を突きつけ、アラビア語で「静かにしろ。外に出ろ」と命令した。集落の住民を何軒かの住宅に分けて閉じこめた。説明は何もなかった。

 アラファトさん(36)は「自宅から出ることを拒否した兄は、その場で射殺された」と話す。ブラヒミさん(45)は他の住民とともに1軒の民家に閉じ込められた。誰も何も話さず、ただ泣き声だけが聞こえてきた。5日朝、外から爆発音が聞こえた。イスラエル軍は住民が集められていることは知っていたはずだ。だが、砲弾が部屋に飛び込んできた。繰り返し行われた攻撃で多くの人が死んだ。

 ブラヒミさんも両足を負傷したが、無事だった人たちと一緒に、Tシャツで作った白旗を掲げて逃げ出した。

 イスラエル軍は侵攻の際、民家を拠点とするため住民を強制的に立ち退かせることがあり、今回もそれが理由だった可能性はある。だが、なぜ無抵抗の住民を集めた住宅を攻撃したのか。軍は「(事件について)調査する」と述べただけだ。

 現場では攻撃から2日後、許可を得た赤十字国際委員会(ICRC)がけが人を救出。その後、イスラエル軍は現場の住宅に再び激しい爆撃を加え、完全に破壊したという。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年01月20日 16:15

朋ちゃん、頑張らないで、、、自らのすべてをあるがままに受け入れ良しとして乗り越えてほしい。。。

■華原朋美が救急搬送 薬物中毒症状訴える

 歌手の華原朋美(34)が薬物中毒の症状を訴え、都内で救急搬送されていたことが19日、分かった。

 警視庁本所署によると、17日午前3時半ごろ、東京都墨田区のJR錦糸町駅でタクシーに乗車したが、意識がはっきりせず、行き先も伝えられない状態だったため、運転手が「乗客の様子がおかしい」と近くの交番に届けた。

 華原は「医師から処方された薬を飲んだ」と話しているが、一度に大量の服用をしたため、中毒症状になったものとみられる。

 華原は07年6月に薬物の過剰摂取などが原因で所属事務所を解雇され、同年9月に一時ブログを再開したものの、すぐに閉鎖。現在は活動休止状態だった。

[スポニチ]


■華原朋美、やっぱりあの人が忘れられない?

 薬物中毒の症状を訴え、都内で救急搬送された歌手の華原朋美(34)は、2007年にも睡眠薬や精神安定剤の乱用が報じられた。仕事をドタキャンしたり路上で酩酊(めいてい)状態のまま倒れていたところを警察に保護されたこともあり、これが引き金となって所属事務所が契約を解除、現在の“活動休止状態” に追い込まれた。

 そんな華原について最近、実兄が週刊誌に近況を報告していた。「女性自身」(09年1月20日号)によると、音楽プロデューサーの小室哲哉被告(49)が詐欺容疑で逮捕されてから眠れない状態が続いていたそうで「睡眠薬はまったく飲んでいないんですよ。病院から処方された軽い安定剤を規則正しく飲んでいます」。薬には頼らず、華原が疲れて眠るまで家族でケアをしていることを明かし「お酒は、飲ませると興奮したりするかもしれないので、飲ませていません」と語っていた。

 小室被告は21日に大阪地裁で初公判が開かれる。

[スポニチ]

Posted by nob : 2009年01月19日 23:10

生活保護制度の見直しの時、、、ただ金銭を渡したところで悪循環、、、必要なのは生活再建支援。。。

■生活保護世帯の増加傾向続く 08年10月時点、4%増114万超

 生活保護を受ける世帯の増加が止まらない。このほどまとまった昨年10月時点の受給世帯数は114万7000世帯を超え、2007年度の月平均に比べ 4%ほど増えた。1人暮らしの高齢者の急増など高齢化の進展に、足元の雇用情勢の悪化が追い打ちをかけており、今年度は月平均120万世帯に迫る勢いだ。過去20年で最も少なかった1992年度(58万6000世帯)の2倍の水準となる。

 生活保護の受給世帯数は景気の遅行指標とされるが、05年度から100万世帯を超え、08年度はさらにペースが加速して16年連続の増加となるのは確実。かつてと違って現在の日本では景気回復局面でも一貫して増え続けているのが特徴だ。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2009年01月19日 23:04

束の間の停戦の間の緊急人道支援を最優先に、、、助かる命を救ってほしい。。。

■エジプト大統領、ガザ復興へ国際会議提唱 人道支援など

 【カイロ=岐部秀光】中東・欧州の指導者は18日午後、エジプト紅海沿岸のシャルムエルシェイクで、ガザ情勢を協議する緊急首脳会議を開いた。首脳らはイスラエルとハマスの双方に停戦の維持を呼びかける一方、ガザの民衆に対する人道支援など、長期的に有効な停戦を後押しする方策を話し合った。

 エジプトのムバラク大統領とフランスのサルコジ大統領が共同議長を務めた。ムバラク大統領はガザの復興・人道支援を目的とした国際会議の開催を提唱。英国のブラウン首相は、イスラエル軍によるガザからの即時撤退とパレスチナ民兵によるロケット攻撃の即時停止を求めた。欧州首脳は、ガザへの武器密輸の監視・阻止で協力する立場を表明した。

 会議にはメルケル独首相、ギュル・トルコ大統領、アブドラ・ヨルダン国王、潘基文・国連事務総長らが出席した。イスラエルのオルメルト暫定首相は同日夜、同国に欧州首脳を招き、エジプトでの会議は参加を見送った。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2009年01月19日 22:57

ヤラレッばなしのハマス側の停戦宣言は勇断。。。

■イスラエルもハマスも「暫定停戦」へ

パレスチナガザ紛争が3週間続く中、イスラエルとパレスチナ武装勢力のハマスが18日(現地時間)それぞれ暫定停戦を宣言した。

イスラエルは「18日午前2時からガザ地区への攻撃を中断する」とし、一方的に停戦を発表した。

オバマ米次期大統領はスポークスマンを通じ「イスラエルの停戦宣言を歓迎し、イスラエル人とパレスチナ人が平和へ向かうよう助ける考えだ」と述べた。

ハマスはイスラエルが停戦を発表してから12時間後に「イスラエル軍が1週間以内にガザ地区から撤退するのを条件に暫定停戦に応じる」という姿勢を示した。エジプトの仲裁による休戦交渉が行われている中、イスラエル・ハマス双方が一方的に停戦を発表したのだ。

しかしイスラエルが宣言した「暫定停戦」は、ハマスとの協議なしに行われたものであることから不安定だ。ハマスの軍事部門スポークスマンは「占領者は即刻攻撃を中断しこの地から撤退すべきだ」とし「いかなる犠牲を甘受してでも、イスラエル軍の部隊がこの地に残るのを許さない」と反発した。

ハマスの停戦宣言も「交渉の主導に向けた名分作り」という性格が強い。ハマスはイスラエル軍の撤退を停戦条件に掲げ、「ガザ地区内の駐留を続ける」としているイスラエルに撤退を促した。

休戦条件をめぐる双方の隔たりは大きく、解決策を見出すのが容易ではない状況だ。特にイスラエル軍のガザ駐留とガザ封鎖解除は双方が対立する懸案だ。また、ガザとエジプトの境界に掘られた武器密輸用の地下トンネルを監視するため「外国軍の展開」を検討する案もエジプトが難色を示している。

[中央日報]


■【ガザ侵攻】イスラエル軍撤退開始 ハマス停戦宣言後、戦闘は収拾へ 

 【エルサレム=黒沢潤】イスラエル紙ハアレツ(電子版)によると、パレスチナ自治区のガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとの戦闘を一方的に停止したイスラエル軍が18日夕、イスラエルへの撤退を開始した。ハマスが同日午後、停戦宣言をしてから数時間後に作業が始まったとみられる。先月27日からの大規模戦闘は収束に向け、大きく動き出した。

 イスラエル軍高官はハアレツ紙に、「撤退が徐々に始まっている」と言明した。撤退の規模や、撤退スケジュールなどは一切不明ながら、イスラエルのテレビ局は、数十台の軍用車両に乗る兵士が、ガザからイスラエルに帰還する際に、笑顔でVサインを出す様子などを放映した。

 イスラエルのオルメルト首相が17日夜、一方的停戦の開始日として発表した18日午前2時以降、ハマス側からは少なくとも17発のロケット弾がイスラエル領内に撃ち込まれた。だが、ハマス側が同日午後、即時停戦を発表したことで、ガザ撤退の環境が整った。

 イスラエル軍はハマスが攻撃を本格再開させた場合、ガザでの攻撃体制を強化する方針だ。ただ、双方の間では当面、散発的な交戦があるのみとみられる。

 一方、エジプトの保養地、シャルムエルシェイクで同日開かれた中東・欧州首脳らによる緊急会合は閉幕。エジプトのムバラク大統領は「悲しいページを閉じる時期が早く来るのを心待ちにしている」と述べ、イスラエル軍の早期撤退と、ハマスによるロケット弾攻撃の完全停止に期待を寄せた。

[産経新聞]


■ガザ:停戦、双方に残る不満

 【エルサレム前田英司】イスラム原理主義組織ハマスが18日、イスラエルに続いてパレスチナ自治区ガザ地区での停戦を「一方的」に宣言したことで、ガザ情勢は小康状態に入った。しかし双方とも戦いの目的を満足に果たすことはできておらず、脆弱(ぜいじゃく)な停戦状態の先行きは予断を許さない。

 「ガザの停戦を我々の側から宣言する」。シリアのハマス幹部マルズーク氏は18日、イスラエル軍の攻撃停止から約12時間後に、他のパレスチナ武装勢力と合同で表明した。同氏らはイスラエル軍に1週間の撤退猶予を与えるとともに、ガザとイスラエル、エジプト両境界の検問所を再開して、ガザの封鎖を解除するよう要求した。

 ハマス側のこれらの要求は、調停役のエジプトを介してイスラエルに伝えていた停戦条件と大差ない。イスラエルは「停戦が維持されるなら検問所は開き、膨大な人道支援物資が搬入される」(首相府報道官)としているが、ハマスがイスラエルへのロケット弾攻撃などの名目に挙げていた検問所の正常化からは程遠い。

 一方、イスラエルの国内治安機関シャバクのディスキン長官は18日の閣議で、今回のガザ攻撃で集中的に空爆したエジプト境界の武器密輸用トンネルについて「完全には破壊できなかった」と認めた。停戦で平穏な状態が続けば、ハマスは数カ月後には武器密輸を再開するとの見通しを示し、米国などが約束した武器密輸防止策の早期実行を強調した。

 ハマスが「停戦」を宣言した後もガザからのロケット弾攻撃は続いた。イスラエル軍は即反撃の構えを崩していない。停戦状態の持続は、ガザ境界の検問所開放や密輸トンネルの封鎖といった両者の要求がどこまで実現するかにかかっている。

[毎日新聞]


■イスラエル軍とハマスの暫定的停戦、初めて実現 イスラエル軍、全面撤収へ

イスラエル軍とイスラム原理主義組織「ハマス」の暫定的停戦が19日、初めて実現した。

イスラエル軍は、アメリカのバラク・オバマ氏の大統領就任前に、パレスチナ自治区ガザから全面撤収する見通し。

戦闘からようやく解放されたガザでは、商店や銀行が営業を再開し、市民が買い物に訪れたり、預金を引き出したりする姿が見られた。

イスラエル軍は19日、オバマ氏がアメリカの新しい大統領に就任する20日までに、すべての部隊をガザから引き上げることを表明、続々と撤収が進んでいる。

イスラエルとガザの境界付近には、ガザから戻ってきた多くの戦車や装甲車が集結している。
兵士の姿も多く見られた。

イスラエル兵は「今はとても静か。ロケット弾も少ない。きのうは17発飛んできたからね」などと話した。

一方で、ガザの復興支援に向けた取り組みも本格化している。

サウジアラビアは、ガザ復興支援のためおよそ900億円を提供することを表明、20日には、国連の潘基文(バン・キムン)事務総長が初めてガザを訪れる予定。

ガザの人々が一刻も早く元の生活を取り戻すため、この暫定的停戦をいかにして長続きさせるか、イスラエル・ハマス双方だけでなく、国際社会の努力も求められている。

[FNN/20日追加]

Posted by nob : 2009年01月19日 22:55

やるだけやって、、、やらせて。。。

■イスラエルの一方的停戦が発効=ハマスは無視、戦闘やまず−ガザ駐留を当面維持

 【エルサレム18日時事】イスラエルのオルメルト首相は17日夜、テルアビブで治安閣議を開いた後、記者会見し、パレスチナ自治区ガザで続けていたイスラム原理主義組織ハマスに対する軍事作戦を停止すると一方的に宣言した。これを受け、18日午前2時(日本時間同9時)から停戦が発効した。3週間余で1200人以上の犠牲者を出した大規模な戦闘は、終結に向けて重要な一歩を踏み出した。

 ただ、ハマスはこれを無視しており、18日の停戦発効後もガザからイスラエル領内へのロケット弾攻撃は続いた。イスラエル軍も空爆で反撃を加え、軍スポークスマンは「誰が発射したものであろうと、ガザの支配者であるハマスに責任がある」と強調した。

 オルメルト首相は「停戦の見直しを常に行う」とハマス側に警告。ハマスは「ガザに敵の部隊がとどまる以上、戦闘を継続する」と主張している。同軍は少なくとも数日間は現地での駐留を続ける見通しで、部隊撤収がスムーズに進むかどうかが戦闘沈静化の成否を決めるカギになりそうだ。

[時事通信]


■国連安保理、ガザ停戦向け決議を採択

 国連安全保障理事会は16日(現地時間)、ガザ地区への即刻的かつ持続的な停戦を要求する決議案1860号の全面的な移行を要求する決議案を採択した。賛成113、反対10で、圧倒的な支持を受けた。15か国は棄権した。

 同日採択された決議案は、ガザ地区の全面的な停戦と共にイスラエル軍の全面撤収を条件とした上で、ガザ全域に対する人道主義支援の配布などという内容となっている。

 118か会員国で構成された非同盟運動(NAM)の要請により開かれた2日間の特別会期で採択され、パレスチナ代表らとEU代表ら間が交渉した結果、決定されたとされる。

[IBTIMES]

Posted by nob : 2009年01月18日 22:20

経営陣の真価が問われる時。。。

■トヨタ、一斉休止入り 国内生産2、3月半減

 トヨタ自動車は17日、国内12工場のほぼすべてで一斉に生産ラインを休止した。世界的な自動車販売の急減を受けた緊急措置で、大規模休止は約16年ぶり。1月は17日を含めて3日間ラインを止める予定。2—3月も国内工場で合計11日間、臨時の操業休止日を設ける計画で、2—3月の生産規模は1日当たり9000台前後と前年同期に比べ約半分に落ち込む見通しだ。

 17日に操業を休止したのは田原工場(愛知県田原市)、堤工場(同豊田市)など、トヨタ本体のほぼすべての国内工場。トヨタは例年、需要期の年度末は普段は休みの土曜日も生産ラインを稼働させていたが、今年は想定以上の販売減を受けて一部を休止日としたほか、30日の金曜日もラインを休止する予定だ。生産を絞り込み、在庫圧縮を進める考え。

 トヨタは世界的な景気後退に伴う自動車販売の落ち込みに対応、国内外で減産を拡大している。国内では全工場を対象に2月に6日間、3月には5日間の臨時休止日を計画。このうち2日間は出勤を伴わない「休業日」とし賃金カットの対象とする予定だ。

[日本経済新聞]


■嵐の世界一 使命は変革 トヨタ新社長「瀬戸際だ」

 トヨタ自動車は20日、創業家の豊田章男副社長(52)が社長に昇格する人事を内定したと発表した。渡辺捷昭(かつあき)社長(66)は副会長に就任し、張富士夫会長(71)は留任する。6月開催予定の定時株主総会後の取締役会で正式決定する。

 創業家出身の社長は14年ぶり。くしくも同日、2008年のトヨタの世界販売台数が確定し、米ゼネラルモーターズ(GM)を抜いて初の「世界一」が確実となった。だが、足元では世界的な自動車販売の不振で今期の連結営業損益が1500億円の赤字に転落する見通し。今後、創業家の旗の下で大改革を進めることになるが、新経営陣のかじ取りは困難を極めそうだ。

 ◆「章男個人として」

 トヨタは豊田章一郎名誉会長(83)と奥田碩(ひろし)相談役(76)が6月末の定時株主総会後の取締役会で取締役を退任することも発表、経営陣の若返りを図る。

 記者会見した張会長は章男氏を新社長に起用した理由について「未曽有の危機を中長期的視点で新しい感覚、若々しい感性で乗り切るために経験豊富な副社長を選んだ」と語った。章男氏は「豊田姓は私が選んだわけではない。豊田章男個人として危機に対処するだけだ」と強調。「お客さま第一の創業の原点に立ち戻り、現地・現物を重視したい」と語った。また章男氏は「現場に一番近い社長でありたい。創業の原点に回帰し、引き継ぐことは引き継ぎ、大胆に改革することは一体となって変革にチャレンジする」とも話した。

 渡辺社長は05年の就任後、世界各地で生産拠点を増設し、07年にはグループ全体の生産台数でGMを抜いて首位に立ち、08年3月期の連結営業利益は2兆円を超えた。しかし、原油価格高騰と米国発の金融不安の影響を受けて、世界的な販売不振に陥った。09年3月期は連結営業赤字に転落する見通しで、「かつてない緊急事態」(渡辺社長)に直面している。

 一方、トヨタは同日、08年のグループ世界販売台数(子会社のダイハツ工業と日野自動車を含む)が前年比4%減の約897万2000台となったと発表した。すでに、08年1〜9月期に40万台以上の大差で販売不振にあえぐGMを追い抜いており、初の販売台数「世界一」が確実となった。

 GMは21日に08年の世界販売台数を発表する予定。GMが1931年以来守り続けてきたトップの座をトヨタに譲り、77年ぶりの首位交代が実現する見込みだ。しかし、トヨタ自身も「100年に1度の危機的状況」(渡辺社長)という世界経済のうねりに巻き込まれており、「世界一」どころではないというのが本音だ。

 ◆拡大路線葬れるか

 「世界販売台数が700万台になっても利益を確保できる体質に転換する」。昨年末の会見で渡辺社長はこう語った。そこには従来のような「拡大路線」は過去に葬り、従来の経営手法の問題点を洗い出したうえで、将来の収益の柱となる小型車や環境対応車を低コストでつくる「筋肉質」の企業体に変わるというメッセージがこめられており、新経営陣にとっても重要な課題になる。

 「20世紀は自動車産業の時代だったが、今や自動車産業が『21世紀はもう必要ない』と言われるか否かの瀬戸際だ」。章男氏はこの日の記者会見で危機感をあらわにした。6月の社長就任に向け、父である章一郎名誉会長がかつて語った「自己変革を怠った企業は消えていく」という言葉をかみしめているに違いない。(田端素央)

[Fuji Sankei Business i/21日追加]

Posted by nob : 2009年01月18日 22:18

もうそんな時代じゃない。。。

■米、金融安定化策の見直し本格化

 【ワシントン=大隅隆】米ウォールストリート・ジャーナル(電子版)によると米政府は金融機関の不良資産を買い取る専門銀行(バッドバンク)設立の検討に着手、オバマ次期政権発足を控え、金融システム安定化策の見直しが本格化してきた。政府保証を活用した損失肩代わり拡充、資本注入強化なども浮上している。不良資産を金融システムから分離し、貸し渋りなど信用収縮を解消できるかどうかがカギで、景気対策と並ぶ経済政策の当面の焦点になりそうだ。

 新たに浮上している3つの安定化策は、不良資産を金融機関のバランスシート(貸借対照表)からどこまで分離するかによって手法が分かれる。ただ、いずれも長短があり、2つ以上の策を併用する可能性が大きい。

[日本経済新聞]


■英、26兆円の不良資産買い取りか=新聞報道

 英紙デーリー・テレグラフ(電子版)は17日、英政府が約2000億ポンド(約26兆7000億円)の不良資産を銀行から買い取る受け皿機関の創設など、追加の金融対策を検討していると報じた。対策は近く発表される見通し。

 追加策により、政府による金融危機対策の規模は、合計で約1兆ポンドに達するという。

[時事通信]


■札幌北洋への公的資金注入「申請踏まえ適切に」 金融相

 中川昭一財務・金融担当相は19日の臨時閣議後の記者会見で、札幌北洋ホールディングスが新しい金融機能強化法に基づき公的資金の注入を申請することで最終調整に入ったとの報道について「一般論としてはこれを活用して目的である中小企業への円滑な資金供給に大いに役立ててほしい」と述べ、公的資金注入で貸し渋りを抑止する効果に期待を示した。

 また今後は「申請があった段階で適切な手続きの判断を含めてやっていく」と語った。同法に基づく申請方針が明らかになったのは今回の札幌北洋が初めて。

[日本経済新聞/19日追加]

Posted by nob : 2009年01月18日 19:40

誤ちは正せばいい、、、過ちを繰り返さないことこそが肝要。。。

■「テロとの戦い」は「誤り」、英外相がブッシュ米政権を批判

【1月16日 AFP】英国のデービット・ミリバンド(David Miliband)外相は15日、「テロとの戦い」という概念について「誤りだった」と言明し、退任目前のジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領の外交政策を厳しく批判した。

 インド・ムンバイ(Mumbai)を訪問中のミリバンド外相は、ムンバイ同時襲撃事件の標的となった市内のホテルで、「英政府はここ数年、『テロとの戦い』という考え方も言葉も使用していない。この概念が、誤解を招くもので、誤っているからだ」と語った。

 ミリバンド外相は、「テロとの戦い」という言葉は「われわれが直面している脅威の重大さをとらえた」点では成功したが、一方で「国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)とその指導者ウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)に体現された、国際的で統一された敵がいるとの印象を与えてしまった」と指摘。

 しかし実際には、「テロは破壊的な作戦に過ぎず、組織やイデオロギーではない」と述べた。

 また、「テロ集団を統一されたものとみなして、穏健派と過激派、善と悪というように線引きをすればするほど、ほとんど共通点を持たない集団の統一を目論んでいる勢力の思うつぼだ」とも語った。(c)AFP

[AFPBBNEWS]


■英外相「対テロ戦は誤り」 ブッシュ時代に決別

 【ロンドン15日共同】インド西部ムンバイを訪問したミリバンド英外相は15日、「対テロ戦争」という概念の使用は、国際テロ組織アルカイダなどを利することになり「誤解を招き、誤りである」と言明した。

 「対テロ戦争」を掲げたブッシュ米政権の最も緊密な同盟国として、イラクやアフガニスタンでともに戦った英国の外相の公式発言としては極めて異例。ブッシュ時代との決別を印象づけた。

 外相は、昨年テロに見舞われたタージマハルホテルで演説。「英政府はこの2年『対テロ戦争』という考え方も言葉も使っていない」と指摘し、理由として「アルカイダという統一された敵がいる印象を与えるが、現実には暴力的過激主義は多様だ」と説明した。

 さらに、善悪二元論的な考え方は、各地の多様な問題を「イスラム教徒の世界的抑圧」とひとくくりにするアルカイダの思うつぼだと述べた。

[47NEWS]

Posted by nob : 2009年01月17日 22:24

否定(断交)からは何も生まれない。。。

■イスラエル:ガザ侵攻 ベネズエラも「断交」と発表

 【メキシコ市・庭田学】AP通信によると、南米ベネズエラは14日、イスラエルのパレスチナ自治区ガザ地区攻撃に抗議し、イスラエルと断交すると発表した。ボリビアもイスラエルとの断交を同日発表している。

 チャベス大統領はイスラエルを「殺人政府、大虐殺政府」と非難、ベネズエラ駐在のイスラエル大使と外交官7人が今月9日に強制退去させられている。

 一方、ボリビアのモラレス大統領は、イスラエルのペレス大統領とオルメルト首相を虐殺の罪で国際刑事裁判所に訴える考えを示した。また、ペレス大統領が94年に受賞したノーベル平和賞をはく奪すべきだと述べた。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年01月17日 22:22

意外。。。

■北朝鮮:金総書記が三男「後継指名」報道--聯合ニュース

 【ソウル西脇真一】韓国の聯合ニュースは15日、北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記が三男正雲(ジョンウン)氏(26)を後継者に指名したと報じた。情報消息筋の話として伝えた。決定を盛り込んだ金総書記の教示が今月8日、朝鮮労働党組織指導部に出たという。

 報道によると、金総書記の側近である組織指導部の李済鋼(リジェガン)第1副部長が、部の課長級以上の幹部を緊急招集して決定を伝達した。ただ、決定があまりにも突然だったため驚きが広がっているという。

 これまで後継者として名前が挙がっていたのは、長男正男(ジョンナム)氏(37)、次男正哲(ジョンチョル)氏(28)と正雲氏の男性3人。正哲氏を本命とする見方も有力だ。

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年01月17日 22:20

みんながこっそり持ってるさあ。。。

■韓国「米核兵器ない」 北の要求に反論  

 韓国外交通商省報道官は15日、北朝鮮の外務省報道官が13日に発表した談話で韓国への核査察を求めたことに関連して、北朝鮮側が指摘した韓国内への米核兵器の搬入や配備はありえないとして、「状況の本質を歪曲(わいきよく)することだ」と非難する論評を出した。

 韓国側の論評は、「北朝鮮の完全な核放棄を達成するため、申告した核計画が正確かどうかを検証することが早急に求められている」とした上で、韓国の核活動は、国際原子力機関(IAEA)などが平和目的であることを公式的に認めているとした。

 北朝鮮が主張している「朝鮮半島全体の検証」については、「北がすべての核兵器と現存する核計画を完全にあきらめ、国際社会から受けている疑惑を解消し、同等の資格を得た上で議論しようというのが筋だ」と主張した。米韓は1991年に在韓米軍の核兵器を撤去したとされ、盧泰愚大統領(当時)が核兵器不在を宣言した。(ソウル 水沼啓子)

[産経新聞]


■北朝鮮・核問題:北朝鮮、兵器級高濃縮ウラン「製造か輸入し隠す」--ライス長官

 【ワシントン草野和彦】ライス米国務長官は米紙ワシントン・ポストとの会見で、「情報機関は、北朝鮮が兵器級の高濃縮ウランを隠していると信じている」と語った。退任間近のブッシュ政権からは最近、高濃縮ウランの存在を指摘する声が相次いでいるが、ライス長官の発言は「兵器級」と踏み込んだ点で注目される。国務省が14日、ライス長官の会見記録を公開した。

 北朝鮮は高濃縮ウランの存在を否定している。ポスト紙は07年12月、北朝鮮が米国に提出したアルミニウム管から濃縮ウランの痕跡が検出されたと報道。アルミ管はウラン濃縮の遠心分離機に転用可能だが、北朝鮮はこれも否定していた。

 ライス長官は今回の会見で、アルミ管の痕跡について「それ以上のもの(兵器級高濃縮ウラン)とみられる。(北朝鮮で)製造されたか、輸入されたものだ」と発言。疑惑解明のためにも「北朝鮮の核計画申告の検証枠組みが重要」と強調した。

 北朝鮮の核問題を巡る6カ国協議では、高濃縮ウランによる核開発は核計画申告の非公開文書扱いになった。

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 ■ことば

 ◇兵器級高濃縮ウラン

 核兵器に使える濃度にまで濃縮したウラン。核分裂を起こして大量の熱エネルギーを出すためには、天然ウランに約0・7%しか含まれていないウラン235の濃度を遠心分離機で高める必要がある。含有率20%以上が高濃縮で、原潜などの動力に使われる。含有率90%程度に濃縮したものが「兵器級」とされる。原発(軽水炉)は5%前後。

[毎日新聞]


■プルトニウム「30・8キロすべて兵器化」

◆当局説明と米専門家 申告と食い違い

 【北京=池田実】北京発のロイター通信によると、米国の北朝鮮専門家セリグ・ハリソン氏は17日、北朝鮮当局者が6カ国協議の合意に基づき申告した核兵器の原料となるプルトニウムの抽出量について30・8キロと説明し、「すべてを兵器化した」と語ったことを明らかにした。平壌訪問後、北京で記者団に語った。

 北朝鮮が申告したプルトニウムの内容や用途について公表したのは初めて。6カ国協議筋によると、北朝鮮は昨年6月に行った申告で兵器化するために使用したプルトニウム量を約26キロと説明しており、北朝鮮側が今回提示した内容は、申告と矛盾している。

 ハリソン氏によると北朝鮮当局者はどのように兵器化したか明らかにしなかったが、核ミサイルへの搭載用とみられるという。また当局者は、抽出したプルトニウムをすべて兵器化したことで「検証できない」と述べ、核計画の検証対象には含まれない、との考えを示した。ハリソン氏は「説明通りならば北朝鮮は4、5個の核兵器を保有しているだろう」と話した。

 金正日(キムジョンイル)総書記の健康状態については「回復しているとの印象を受けた」と述べた。

 ハリソン氏は13日に平壌入りし、朴宜春(パクウィチュン)外相や外務省の李根(リグン)米州局長、朝鮮人民軍幹部らと意見交換した。

[中日新聞/18日追加]

Posted by nob : 2009年01月17日 22:19

思惑と利害が交錯。。。

■『復興後』アラブ諸国対立

 【カイロ=内田康】イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ侵攻で、カタール政府主催の緊急首脳会議が十六日、首都ドーハで始まった。イランのアハマディネジャド大統領ら反米的な首脳やハマス幹部も顔をそろえたが、親米で対イスラエル穏健派のエジプト、サウジアラビアは参加を拒否した。ガザ情勢をめぐる中東各国の対立が激しくなってきた。

 中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、イスラエルに貿易事務所を置くカタールと、大使館を置くモーリタニアがイスラエルとの経済、外交関係を休止する、と伝えた。

 会議でシリアのアサド大統領は、欠席したエジプト、サウジを暗に批判。イスラエルがゴラン高原などの占領地から完全撤退することなどを条件に、同国をアラブ各国が承認するとしたアラブ首脳会議のベイルート宣言(二〇〇二年)について「死んだと思っている」と述べた。

 ハマスのマシャル最高指導者は「ガザ復興にアラブの支援を求める」と訴えた。

 会議に首脳らを派遣した国はレバノン、イラクなど少なくとも十数カ国。パレスチナ自治政府のアッバス議長は欠席した。

 AFP通信によると、主催国カタールは会議に先立ち、二億五千万ドル(約二百四十二億円)のガザ復興基金拠出を表明した。カタールは従来、親米国家だが、イランやシリアとも関係を維持。地域での政治力を高める思惑がある。

 エジプト、サウジは停戦後のガザで、ハマスを介してイラン、シリアが影響力を維持することを警戒。両国に通じたカタール主導の会議に強く反発した。ガザ支援策は十九日にクウェートで始まるアラブ経済首脳会議で打ち出すとみられる。

[東京新聞]

Posted by nob : 2009年01月17日 22:18

過ぎたるは。。。

■JR東海:在来線は全面禁煙--393駅ホーム

 JR東海は16日、3月14日のダイヤ改正に合わせ、在来線393駅にあるホームの喫煙スペースを撤去し、全面禁煙にすると発表した。名古屋鉄道や名古屋市営地下鉄は既に全面禁煙で、東海地区のほぼすべての駅でたばこを吸えなくなる。

 JR東海は無人駅などを除き、主要176駅でホームの端に計316の喫煙所を設置している。しかし、列車編成によっては非喫煙者が喫煙コーナー近くで列車の到着を待たなければならず、苦情や全面禁煙を望む意見が昨年9月までの半年間で41件寄せられた。

 喫煙所の撤去費用は約900万円。新幹線ホームの喫煙所は、喫煙車の乗車位置にあるため残す。【米川直己】

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年01月17日 21:20

国に頼らない、、、頼れない時代の到来。。。

■国保滞納、初の2割超・453万世帯

 厚生労働省は16日、自営業者などが加入し、市区町村が運営する国民健康保険の2007年度の財政状況(速報)を発表した。

 保険料を滞納している世帯が、全加入世帯の20・9%にあたる453万世帯(08年6月時点)となり、前年同期の18・6%から増え、初めて2割を超えた。

 収入は13兆1164億円、支出は13兆726億円で439億円の黒字だが、赤字補てんのための一般会計からの繰入金を除くと3787億円の実質赤字。単年度収支では、市区町村の約7割に当たる1283自治体が赤字決算となった。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年01月17日 21:19

キタ、キタあっっっ。。。

■Aソ連型の97%がタミフル耐性=今冬流行の3分の1−日本へ本格上陸・厚労省

 厚生労働省は16日、今冬流行しているインフルエンザウイルスを国立感染症研究所が調べた結果、11都道府県で採取したAソ連型ウイルス(H1N1)35株のうち34株(97%)が、治療薬タミフルに耐性を持つウイルスだったと発表した。流行している3種類のウイルスのうちAソ連型の患者は今冬2番目に多く、全体の約3分の1という。

 ワクチンは有効と推測されるが、これらの患者にタミフルを投与しても、十分な効果が期待できない可能性が出てきた。

 昨シーズンに日本国内で流行したウイルスの調査では、Aソ連型のうちタミフル耐性だったのは2.6%にすぎず、欧米などで既に高い割合で見つかっている耐性ウイルスが日本に本格的に上陸したことが裏付けられた。

 同省は「検査したウイルス株数は限られており、引き続き発生動向を注視したい」としている。

 感染研は全国の地方衛生研究所を通じ、インフルエンザの流行状況を観測している全国約4700の定点医療機関の約1割を対象に、患者から検体を採取。届いた検体を調べ、8日現在でまとめた。

[時事通信]


■感染者5人増え106人に 東京・町田の病院、インフル集団感染

 東京都町田市の認知症治療専門病院「鶴川サナトリウム病院」で高齢の入院患者らがインフルエンザに相次いで感染した問題で、同病院は18日夕までに、新たに5人の感染を確認した。これで感染者は106人となった。同病院は引き続き、患者の体調の変化をこまめにチェックして感染拡大を防ぐとしている。

 都や同病院によると、新たに感染が確認された5人はいずれも入院患者で、71—89歳の男女。1人を除いて予防接種を受けていた。同じ部屋の患者が感染しており、すでに隔離されていた。病院職員の新たな感染者おらず、これまでに感染したのは入院患者82人、職員24人の計106人。

 また今月7日に発熱し肺炎を併発した重症の男性患者(84)の熱は37度台だが下降傾向で、様態は落ち着いているという。

[日本経済新聞/19日追加]


不幸中の幸い。。。

■町田のインフル集団感染、ウイルスはA香港型

 東京都町田市内の「鶴川サナトリウム病院」で発生したインフルエンザの集団感染問題で、都は20日、感染者の血液などを調べた結果、検出されたウイルスは、治療薬「タミフル」が効くとされるA香港型だったと発表した。

 都によると、国内で流行している3種類のウイルスのうち、タミフルが効かない耐性ウイルスは、Aソ連型だけで見つかっている。同病院では、すでにタミフルを治療に使用しているが、都は「タミフル投与は治療に有効」としている。

 都は感染者112人のうち、24人から検体を採取。11人からA香港型が見つかり、13人からはウイルスが検出されなかったが、都は「既に回復したため」としている。

[読売新聞/20日追加]

Posted by nob : 2009年01月17日 21:16

生命の力。。。

■火星でメタン確認=生物存在の傍証か−NASA

 【ワシントン16日時事】生命が存在するかどうかが注目される火星で、大量のメタンが発生していたことが16日までに、米航空宇宙局(NASA)の研究チームの観測で明らかになった。地下深くに生息する微生物などから排出された可能性もあり、火星における生物存在を示唆する傍証として関心を集めている。

 NASAのチームは、ハワイの望遠鏡で数年間にわたって火星の大気を観測し、その結果、光の分析から、2003年に火星の北半球でメタンの噴出を確認した。

[時事通信]

Posted by nob : 2009年01月17日 21:14

対策はいくつもある。。。

■米NY旅客機不時着水:「ハドソン川の英雄」 自ら乗客無事確認 機長、最後に脱出

 【ニューヨーク高橋秀明】気温氷点下6度のニューヨーク市で、ハドソン川に155人が乗った旅客機が不時着水した事故は、機体水没まで約1時間というわずかな時間で全員が救出された。ブルームバーグ・ニューヨーク市長は、「見事な着水をし、全員の脱出を確認した」と機長の対応を評価。地元メディアは「(機長は)ハドソン川のヒーローだ」と称賛した。

 離陸直後にエンジンに鳥が衝突する「バードストライク」に見舞われた事故機のチェスリー・サレンバーガー機長(57)は、空港へ引き返すことが困難と判断すると、マンハッタン島などの市街地を避け機体をハドソン川に導いたとみられる。

 ニューヨーク市中心部マンハッタン島の西側を流れるハドソン川は、着水現場付近では川幅が1キロ以上ある。この日は朝から雪が舞い、川は一部で凍りかけていた。

 救助にあたったニューヨーク市消防局のトーマス・ミラント消防士が、複数の乗客の話として毎日新聞に語ったところによると、事故機は離陸してまもなく「ボン」という大きな音がして降下しはじめた。米メディアによると、機長は「衝撃に備えろ」とアナウンス。頭をひざに沈め祈る人もいたが、機内はおおむね静かで、パニック状態にはならなかった。

 乗客によると「かなりの速さで降下したが、機長がうまく機体をコントロールしながら着水した」という。米CNNテレビによると、着水後すぐに機内に冷たい水が入ってきた。だが乗客の男性は「みな冷静で、女性と子どもを先に脱出させた」と語った。

 乗客は前方ドアに装備された緊急脱出用の空気ボートを展開させ乗り移った。一部の乗客は徐々に沈んでいく機体の翼の上に集まり、救助を待った。

 市消防当局や沿岸警備隊のほか、現場付近を航行するフェリーや観光船も救助にかけつけた。

 ミラント消防士は「20人ほどを救助した。乗客はみな腰のあたりまで水につかり寒さを訴えたが、みんなが生きて帰れたことを喜んでいた」と語った。

 操縦歴40年以上で米空軍でF4戦闘機の操縦経験もあるサレンバーガー機長は、最後に機内を2往復し人が残っていないことを確認後、自らも避難したという。

 ◇とても寒かった--日本人2人

 無事が確認された滝川裕己さん(43)と出口適さん(36)は、大阪市中央区の貿易会社「堺商事」の現地法人「サカイ・トレーディング・ニューヨーク」に所属。堺商事によると、2人はアラバマ州へ出張に向かう途中だった。事故後の16日午前9時過ぎにかけた電話で、滝川さんは「ゴムボートで避難した。とても寒かったが、けがもなく大丈夫だ」と話したという。

 ◇航空機に鳥衝突、羽田で年100回超

 国土交通省航空局によると、国内でも空港を中心に鳥による被害が報告されている。主要空港は海鳥の生息に適した場所も多く、完全に追い払うのは難しい状況だ。

 同省によると、国内で03~07年の5年間に航空機に鳥が衝突したバードストライクの件数は、72空港などで5691件に上る。このうち、最も多い羽田は▽05年126回▽06年118回▽07年172回--など、年間100回以上のペースで報告されている。

 国交省東京空港事務所は、航空保安協会に対策を依頼。毎日午前5時半~午後7時半、東西両地区で1日各5回、バードパトロールを行い、実包や空砲、花火などを使って、サギ、ウミウなどを追い払っている。

 かつては、車に乗せたスピーカーから鳥が死ぬときの声を流して追い払っていたというが、現在は慣れてしまって効果がないという。また、10~3月までは冬場のカモ対策として、東地区のパトロールを1回増やしている。しかし、空港は「完全に追い払うのは難しく、いたちごっこ」と頭を悩ませる。

 ◇着水は正しい判断--航空評論家の鍛治壮一さんの話

 状況から判断すると離陸直後に鳥が飛び込んでエンジンを止めたようだ。もしマンハッタン島に降りていたら同時多発テロのようなことになりかねなかっただけに、機長のハドソン川への着水の判断は正しく、ラッキーなケースだと思う。鳥が巻き込まれることはよくあるが、機体が強化され普段はトラブルは多くない。鳥を巻き込むリスクは避けようがない。

 ◇引き返したら失速--航空評論家の浜田一穂さんの話

 最近上映された映画「ハッピーフライト」でも、バードストライクの問題が取り上げられていたが、飛行機の歴史が始まったときからある問題。ツバメ1羽でもエンジンに異常が生じるため、捕獲用にタカを放つなどさまざまな対策が試みられてきたが、難しい。機長はあらゆる事態を想定して訓練するほかない。今回も両方のエンジンが鳥を吸い込んで飛行不能になったとみられるが、空港に引き返そうと無理に旋回していたら失速して墜落した可能性が高い。

[毎日新聞]


■07年日本のバードストライクは1320件

 ニューヨークの空港を飛び立った米旅客機が15日午後(日本時間16日午前)、離陸直後にエンジントラブルで失速、ハドソン川に不時着した。乗客乗員155人は全員救助された。厳寒で周囲に高層ビルが林立。大惨事となりかねない中、冷静な操縦で犠牲者を1人も出さなかった57歳の男性機長は、「ハドソンの奇跡」を起こした英雄として全米の称賛を浴びている。

 旅客機は離陸直後にガンの一種の大型の鳥の群れに突っ込んでおり、鳥がエンジン2基に飛び込んで推進力を失ったとみられる。「双発機のエンジンが2つともだめになるケースは極めて珍しい」と日本の航空関係者。通常は残る正常なエンジンで飛行を続け、近くの空港に着陸する。

 国交省によると、機体に鳥が衝突する「バードストライク」は日本で2007年には1320件の報告があり、うちエンジンに吸い込んだ事例は約230件。墜落したり死傷者が出た事故は発生していないが、米国では1960年にボストン国際空港で米旅客機が墜落、62人が死亡するなどの惨事が起きている。

[サンスポ]


■【NY旅客機事故】鳥衝突、日本でも多発 抜本策なし

 航空機が鳥と衝突する「バードストライク」は国内でも多発している。国土交通省によると、民間航空機で平成15年から19年までの5年間に5687件発生。19年だけでも1320件発生している。大半が機体(機首や主翼前縁)への衝突で、エンジン部分への衝突は230件だが、「エンジン停止」は起きていない。航空自衛隊でも19年に47件のバードストライクが報告されているが、トラブル発生はない。

 ただ、「鳥を避けようとして大きな操作をすると(航空機の)性能に影響が出るかもしれない。逃げた方向に鳥の群れが来るとか、他の飛行機、障害物があるとか。そういう状態になったらどうしようもない」(日航現役操縦士)といい、抜本的な対応策は見当たらないのが現状だ。

 日本航空と全日空では、「機長が異常を感知して自主的にエンジンを停止したケースは過去にある」というが、今回のニューヨークの事故のようにバードストライクが直接の原因でエンジンが停止した例はこれまでになく、「エンジン2基停止も、原因がバードストライクというのも恐らく初めてのケースではないか」(同)という。

 日航や全日空によると、空港周辺で鳥の群れを発見した場合は、操縦士が管制塔に通報し「バード・スウィープ(鳥駆除)」を要求するほか、各空港での鳥の状況に関する情報を共有、注意喚起を促している。

 空港側でも鳥対策を講じており、成田空港では(1)1日4回の滑走路パトロール(2)週1回程度業者による散弾銃での駆除(3)エサとなる虫の発生予防のための草刈り−などを実施している。

 航空事故調査にあたる国交省運輸安全委員会によると、「重大事故、インシデント、イレギュラー」と事故の程度による3段階の区分で、過去にバードストライクによる重大事故は2件発生しているが、いずれも「機体損傷」で航行に影響はなく、負傷者も出ていない。

 最近では、20年3月11日に福岡空港を離陸した日本航空のボーイングMD90型機(乗員乗客132人)が離陸2分後にバードストライクに遭い、操縦席右側下機首部分の外板がへこむ損傷などが確認された例がある。 

[産経新聞]


■バードストライク:花火爆発音、着実に効果--北九州空港 /福岡

 ◇過去3年間では88件発生

 米ニューヨークで発生した旅客機の不時着事故。原因は、離陸直後に鳥と衝突した「バードストライク」とみられるが、北九州空港でも過去3年間に88件発生。ただ、定期的に花火の爆発音を鳴らすなどの措置で半減させるなど着実に効果を上げている。

 北九州空港事務所によると、06年3月の新空港開設当初はバードストライクが頻発。エンジンに鳥を巻き込むトラブルもあった。このため同年10月から航空保安協会事務所の職員4人が常駐。春夏1日5回、秋冬は同4回、車で巡回しながら威嚇発砲(空砲)したり、定期的に花火の爆発音を鳴らすようにした。

 その結果、06年に44件あったバードストライクは07年は25件に激減。昨年は19件に減ったという。

 また、航空自衛隊築城基地(築上町など)では03年春、着陸態勢に入ったT4練習機の左エンジンに鳥が入るトラブルが起きた。以後、目視などでの監視や、パイロットへの注意喚起、離着陸のタイミングをずらしたほか、大音量で鳥を追い払うようにした結果、徐々に減り、昨年度はゼロだった。【出来祥寿】

[毎日新聞/18日追加]


■【主張】航空事故と鳥 対策にさらなる知恵絞れ

 鳥の衝突が原因とみられるエンジントラブルで、米ニューヨークのハドソン川にUSエアウェイズの国内線旅客機が不時着した。幸い機長の冷静な判断と巧みな操縦で乗客乗員155人全員の救出が確認された。

 着水も完璧(かんぺき)で、主翼が壊れずに機体の浮きの役割を果たした。乗客は厳冬の川面に放り出されることなく、救出作業はフェリー会社の船も加わって迅速に行われた。この救出劇からも学ぶところは多いだろう。

 鳥が航空機に衝突して起きる事故は「バードストライク」と呼ばれる。今回のように全エンジンが同時に停止することはまれだというが、それにしても死者が出なかったのは奇跡的だった。日本国内でもバードストライクは頻繁に起きており、改めて対策に万全を期すよう求めたい。

 米東海岸は鳥が多いことで知られる。事故機は双発ジェットだったが、鳥は左右のエンジンそれぞれに同時に飛び込み、推力を奪ったとみられている。

 国土交通省によると、日本国内の航空機に対するバードストライクは、平成19年には1320件も発生し、過去最多を記録した。空港周辺の干潟が鳥の生息地やエサ場になりやすい。昨年3月には福岡空港を離陸した直後の日本航空機が渡り鳥と衝突し、機体前部が大きくへこむ事故も起きた。

 国交省は14年に鳥衝突防止対策検討会を設置し、銃器や花火の爆発音で鳥を追い払ったり、鳥のエサとなる虫を駆除したり、対策に乗り出してきた。

 米連邦航空局(FAA)に倣って、エンジン内に実際に鳥を投げ入れ、停止せずに安全に飛行できるだけの強度があるかを確認する実験も行っている。パイロットも鳥の群れを発見した場合は、速やかに追い払うよう管制側に求めている。

 航空関係者からは「いずれも抜本的対策ではなく、根絶するのは難しい」との声も聞かれる。だが航空機事故は一瞬にして数百人規模の命を奪う大惨事につながることを忘れてはならない。離陸すれば着陸まで機体を修理できないのも航空機の宿命だ。

 バードストライクに対しては、機体設計時の安全対策も含め、さまざまな角度から知恵を絞る必要があろう。考えられる手はすべて打ち、少しでもその発生確率を減らすことが求められる。

[産経新聞/18日追加]

Posted by nob : 2009年01月17日 21:05

さすがになし崩しはもう通らない。。。

■公務員改革:「渡り容認」認めず 自民行革本部、政令改正要求へ

 自民党の行政改革推進本部(本部長・中馬弘毅元行政改革担当相)は16日午前の会合で、官僚OBが省庁のあっせんで天下りを繰り返す「渡り」を首相が承認した場合は認めるとしている現行の政令は「容認できない」との方針を取りまとめた。今後、政府に政令改正を求めるなど具体的な対応を検討する。

 河村建夫官房長官は同日の会見で「首相から見直しの指示はない。(渡りを認めるのは)極めて例外的で現実にはありえないと思っている」と述べた。

 官僚OBが公益法人などに再就職を繰り返して高額な退職金を受け取ることが問題化。しかし、昨年12月に閣議決定された政令では、渡りを「必要不可欠な場合に限り」可能であると明記した。【塙和也】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年01月17日 21:02

減産とリストラ以外に策のない経営陣。。。

■日産自動車:営業赤字に転落の見通し…3月期

 日産自動車の09年3月期連結決算の営業損益が、予想の2700億円の黒字から赤字に転落する見通しになった。日産の営業赤字は、仏ルノーと資本提携し、カルロス・ゴーン氏が経営を担った99年以来で初となる。金融危機による世界景気の悪化で、新車販売が落ち込んだうえ、急激な円高で輸出の採算が悪化しているため。

 赤字幅は少なくとも数百億円規模に上る模様。2月前半までに09年3月期決算の予想を下方修正する見通し。

 日産は、昨年10月の中間決算発表で、09年3月期の連結営業利益の予想を当初の5500億円から2700億円に引き下げた。しかし、秋以降、北米などでの新車販売で前年同月比2割以上の大幅な減少が続き、新興国市場も低迷。09年3月期の減産規模は、前期の世界生産台数の約1割に当たる40万台規模に拡大している。外国為替市場の円相場も、想定を上回る1ドル=90円前後で推移し、赤字転落は避けられない見通しとなった。

 自動車業界では既に、トヨタ自動車が09年3月期の連結営業損益見通しを1500億円の赤字に下方修正したほか、日野自動車も連結営業赤字を予想。ホンダも09年3月期の下期(08年10月~09年3月)で営業赤字を予想するなど、総崩れ状態となっている。【宮島寛】

[読売新聞]


■米景気、長期低迷の様相 地区連銀報告、年末商戦が不振

 【ワシントン=米山雄介】米連邦準備理事会(FRB)は14日、地区連銀経済報告(ベージュブック)を発表した。総括判断で「経済活動はほぼ全域で弱まった」と指摘。景気は一段と悪化したとの認識を示した。例年は小売りを押し上げるクリスマス商戦が不振に終わり、内需の柱である個人消費が全般で低迷。金融危機による信用収縮が家計に波及している構図が鮮明になり、既に1年を超えた米景気後退は長期化の様相を呈してきた。

 報告は27、28日に開かれる今年最初の米連邦公開市場委員会(FOMC)の討議資料となる。前回2008年12月の報告に続き、景気の一段の悪化が確認されたことで、FRBはゼロ金利の長期化や資産担保証券(ABS)の買い取りなど、前回のFOMCで決めた金融緩和策の継続・強化を打ち出す公算が大きくなった。

 今回の報告は全米12地区の連邦準備銀行が1月5日までに集めた域内の経済情報を分析。ビッグスリー(米自動車大手3社)が経営危機に陥り、金融危機の影響が家計に及んだ11、12月の各地の景気動向をまとめた。

[読売新聞]


■米モトローラ、従業員4000人を追加削減

 【ニューヨーク=米州総局】米通信機器大手のモトローラは14日、従業員4000人を追加削減すると発表した。対象は主に携帯電話関連機器事業の従業員。既に昨年10—12月期に3000人の削減を発表しており、今回分とその他のリストラ策も加え、15億ドル(約1350億円)のコスト削減を見込む。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2009年01月17日 20:34

当初より自明の仕方のないこと、、、法律は弱者の味方ではない。。。

■京品ホテル解雇の従業員に立ち退き命令 東京地裁決定

 廃業を決めた東京都港区の老舗ホテル「京品ホテル」を経営する京品実業(港区)が、自主営業を続ける元従業員らの立ち退きを求めた仮処分申請で、東京地裁(蓮井俊治裁判官)は15日、1週間以内の立ち退きを命じる決定をした。

 京品実業は昨年10月20日に全従業員を解雇したが、元従業員の一部は不服としてホテルや飲食店の自主営業を継続。蓮井裁判官は「従業員は解雇が正当かどうかを争うことができるが、廃止した事業を再開するよう求める権利はない」と述べた。

 元従業員側は昨年10月、地位保全を求める仮処分を同地裁に申し立てている。決定については不服として抗告する方針。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2009年01月16日 20:26

戦争好きな人ばかり。。。

■クリントン米次期国務長官:北朝鮮核、圧力強化へ 政策転換を示唆--公聴会

 【ワシントン草野和彦】米上院外交委員会で13日開かれた国務長官指名承認に関する公聴会で、ヒラリー・クリントン上院議員は「原則と現実の融合」に基づいた外交政策を推進する姿勢を強調。ブッシュ政権の「硬直した理念主義」との差別化を明確にした。核不拡散重視の立場から、緊急課題の一つに北朝鮮の核問題を挙げ「これまでのすべての交渉内容を見直している」と述べ、圧力強化に向けた政策転換の可能性を示唆した。

 クリントン氏は、ブッシュ政権の北朝鮮に対する「敵視政策」が同国の核実験を招いたとする立場。核実験後、現政権は米朝交渉を通じて核計画申告などで譲歩を重ねてきた。

 ◇「中東和平あきらめぬ」

 クリントン氏は、北朝鮮の申告で非公開扱いになったウラン濃縮計画やシリア核開発への協力について、「信じるに足る理由が存在する」と指摘。6カ国協議の枠組みを重視する姿勢を見せながらも、問題解決に向け「タフな」対応を取ると述べた。

 また、イランの核兵器開発についても「受け入れられない」と強調。ただ、オバマ次期大統領の「敵との対話」政策を反映したイランへの積極的な関与が、新政権の基本方針になることを示した。

 クリントン氏は以前、イランがイスラエルに核攻撃を仕掛ければ「イランを消し去る」と断言した強硬派。この日の公聴会では、自身がイランと直接交渉に乗り出す可能性について聞かれた際に明言を避け、オバマ氏との微妙な温度差を感じさせた。

 一方、中東和平については、かつて仲介役を務めた夫のクリントン前大統領を引き合いに「あきらめてはならない」と意欲的な姿勢を見せた。

 だが、イスラム原理主義ハマスとの対話の可能性に関しては「暴力(イスラエルへのロケット弾攻撃)をやめ、イスラエルを承認する」などの前提条件が整わない限り、ありえないとの認識を示した。

 クリントン氏は、ガザ情勢について「沈黙」を続けるオバマ氏以上の「親イスラエル」とされる。

[毎日新聞]


■イスラエル:ガザ侵攻 安保理停戦決議 イスラエル首相、米棄権の内幕暴露

 ◇「10分前にブッシュに電話」

 【エルサレム高橋宗男】イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザ地区侵攻を巡り、国連安全保障理事会が今月8日に停戦決議を採決した際、イスラエルのオルメルト首相が採択の10分前にブッシュ米大統領に電話し、決議に賛成しないよう要請していたことが明らかになった。ロイター通信がオルメルト首相の12日の演説を伝えた。米国は安保理理事国15カ国中唯一、棄権した。

 オルメルト首相によると、ライス米国務長官が決議の取りまとめに動いたため、ホワイトハウスに電話をかけてブッシュ大統領につなぐよう要請。大統領は演説中だったが、「米国は(決議に)賛成してはいけない」と首相から伝えられると、即座にライス長官に指示を出したという。

 オルメルト首相は、ライス長官が「(決議の)文言を調整、整理した」と説明。「彼女は自分で用意した決議案を棄権し、恥をかいた」と述べた。

 マコーマック米国務省報道官は13日、「100%でたらめ」とオルメルト首相の発言内容を否定した。だが、アラブ諸国の複数の閣僚はロイター通信に対し、ライス長官が決議を支持すると確約していたにもかかわらず、ブッシュ大統領の電話を受けて方針転換したと話している。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年01月14日 20:15

目的完遂へブレないイスラエル。。。

■ガザ市南郊で激しい戦闘 イスラエル軍、侵攻拡大続く

 【カイロ=松尾博文】パレスチナ自治区ガザの中心都市であるガザ市南郊で13日未明、イスラエル軍とイスラム原理主義組織ハマスの激しい戦闘が起きた。イスラエル軍部隊がガザ市につながる人口密集地に数百メートル進入、ハマス戦闘員が道路際にしかけた爆弾や砲撃で応戦した。3日の地上戦開始後で最も激しい衝突。イスラエル軍は市街戦への本格突入の構えを見せてハマスへの圧力を強めている。

 戦闘ヘリコプターの支援を受けた戦車部隊がガザ市南郊の複数地区に初めて進入した。一連の戦闘でパレスチナ人20人以上が死亡した。そのほか、イスラエル軍は12日夜から13日にかけて60カ所を空爆、13日の日中も北部のジャバリヤなどで攻撃を続けた。

[日本経済新聞]


■ガザ紛争、パレスチナ死者1038人…子供も300人超

 【エルサレム=加藤賢治】イスラエル軍は15日、パレスチナ自治区ガザへの攻撃を続け、AFP通信によると、12月27日の攻撃開始以降、パレスチナ人死者数は1038人に達した。

 国連児童基金(ユニセフ)によると、300人以上の子供が死亡している。イスラエル人の死者は13人。

 イスラエル軍は14日、ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスのロケット弾発射装置や武器庫などを破壊。ハマスもロケット弾14発を発射して応戦した。また、AP通信によると、ガザ市内で国連の車両がイスラエル軍の砲撃を受け、運転手が負傷した。今月6日には、ガザ北部で国連運営の学校が砲撃を受け多数の死傷者が出たほか、8日には国連援助物資を積んだトラックが砲撃を受け3人が死傷している。

 一方、ハマスは14日、カイロで停戦交渉を仲介するエジプトと協議した。AP通信によると、停戦案は、ハマスがイスラエル軍の即時ガザ撤退を求めずに10日間の停戦に入り、長期停戦を視野にエジプト—ガザ間の境界管理などについて話し合うというもの。

 15日にはイスラエル国防省高官がカイロ入りし、エジプトとの協議に臨む。

[読売新聞]


■ハマス条件譲らず ガザ停戦協議 イスラエル強硬 合意向け曲折も

 【エルサレム=浜口武司、カイロ=内田康】イスラム原理主義組織ハマスは十四日、イスラエルとの停戦協議を仲介するエジプト政府に回答を示した。ハマスは詳細を明らかにしていないが、ガザ封鎖の全面解除などを条件とする従来の姿勢を崩していないもよう。イスラエル側はこれを受けて、交渉団をカイロに派遣。しかし、ハマスの再武装を可能とする停戦は受け入れない方針で、停戦合意まで曲折が予想される。

 ハマス側は同日夜、カイロ市内で会見し「エジプト指導部は侵攻をやめさせ、われわれの人民にふりかかった不正を取り除く作業を続けることになる」と述べ、イスラエル側の譲歩を得るようエジプトの努力を迫った。

 ハマスは占領者(イスラエル)への抵抗を自らの存在理由としており、将来の再武装を難しくするエジプト境界への国際監視団の派遣には強く反対しているとみられる。

 イスラエルの首相報道官は「ハマスの再武装を可能にする一時的な停戦には合意できない。われわれは持続可能な停戦を求める」などと述べ、エジプトからの武器密輸を不可能とする恒久的な停戦を求めた。

 イスラエル軍の攻撃が続くパレスチナ自治区ガザでは十四日、パレスチナ側の死者が千人を超えた。ロイター通信によると死者は少なくとも千二十四人に上った。

[東京新聞/15日追加]


■イスラエル:ガザ侵攻 エジプトの調停案、ハマスが原則同意 停戦期間などは留保

 【エルサレム前田英司】イスラム原理主義組織ハマスは14日夜、パレスチナ自治区ガザ地区の情勢を巡りエジプトが提示した停戦案に原則同意する一方、具体的な「停戦条件」に依然、留保があると明らかにした。エジプトは15日、イスラエル側の特使と協議し、双方の見解を調整して妥協点を探る。ガザ情勢はパレスチナ人死者が1000人を超える事態に発展し、ようやく調停が詰めの段階に入った模様だ。

 ガザのハマス幹部バルダウィル氏はエジプトとの協議後、カイロで会見し「エジプト提案の概略の枠内で我々の理解や立場を表明した。(停戦案の)修正を協議したのではない」と述べた。詳細についての言及は避けたが、イスラエル軍のガザからの撤退時期や停戦期間などを巡って依然、相違点がある模様だ。

 ロイター通信などによると、ハマスは停戦期間を半年から1年と定義。イスラエル軍の即時撤退とガザ封鎖解除を一括実施するよう求めている。エジプト境界管理問題には態度を軟化させ、トルコ軍の展開に理解を示し、ガザ南部のラファ検問所にパレスチナ自治政府を駐在させることも検討している模様だ。これに対しイスラエルは恒久的停戦を求める立場を崩していない。

 調停が進展を見せる一方、ガザ地区での戦闘は続きAFP通信によると、先月27日の空爆開始以降のパレスチナ人死者は1038人に達した。

[日本経済新聞]


■イスラエル:ガザ侵攻 停戦協議、米が武器密輸阻止協力 イスラエルと覚書締結へ

 【エルサレム前田英司】イスラエル政府は15日夜、イスラム原理主義組織ハマスが支配するパレスチナ自治区ガザ地区への武器密輸対策を協議するため、リブニ外相が訪米すると発表した。米国はイスラエルと覚書を交わし、密輸阻止への関与を保証する見通しだ。イスラエルはハマスによる武器密輸を阻止する態勢の構築を最重視しており、米国の関与は停戦環境を整える大きな一歩となる。

 ガザ情勢の収拾を図るため中東入りしている国連の潘基文(バンギムン)事務総長は同日午後、オルメルト・イスラエル首相らとの会談後、停戦の見通しについて、「あと数日要するだろうが、かなり楽観的だ」と述べた。イスラエルのオルメルト首相、リブニ外相、バラク国防相は15日夜、停戦を仲介するエジプトから説明を受けた調停内容について協議した。

 ロイター通信によると、ハマスはエジプトを通じて、更新可能な1年間の時限停戦に応じると表明。その条件として、イスラエル軍が1週間以内に撤退し、ガザとイスラエル、エジプト両境界の検問所を再開することや、復興支援会議の開催を求めた。また、トルコによる境界監視を受け入れる考えを示した。

[毎日新聞/17日追加]


■「ガザ停戦合意まで数日」 国連総長、交渉行方を楽観

 【エルサレム=浜口武司】イスラエルを訪問中の国連の潘基文(バンキムン)事務総長は15日、イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの停戦合意まで数日かかるとの見通しを明らかにした。停戦交渉を「非常に楽観している」と述べる一方、速やかな戦闘中止を求めた。パレスチナ自治区ガザの死者は先月27日の空爆開始から20日間で1105人となった。

 潘事務総長は記者団に「技術的な問題で合意まで、あと2、3日はかかる」と述べ、停戦合意が近いことを明らかにした。

 ロイター通信は15日、外交筋の話としてハマスが1年間限定で停戦に応じると、調停役のエジプト政府に伝えたと報じた。ハマスはイスラエル軍が停戦後5−7日以内にガザから全面撤退し、ガザ封鎖を全面解除することを求めている。エジプトとの境界にあるラファ検問所へは、穏健派ファタハの職員の復帰は認めずトルコの監視団を受け入れる考えを示しているという。

[中日新聞/17追加]


■ハマス、1年間の停戦案を提示

 イスラム原理主義組織ハマスの幹部らは16日未明、ハマスがパレスチナ自治区ガザ地区でイスラエル軍と続けている交戦を停止されるための停戦案をエジプト政府に提案したことを明らかにした。ハマスが提示した停戦案には、イスラエル軍がまず1週間以内に撤退してから、1年間の時限停戦に応じるという内容となっている。また、ガザ地区とイスラエル、エジプト両境界の全検問所を再開し、復興のための国際会合を開催するなどの条件が含まれている。

 エジプト側と同日、停戦問題について協議したイスラエル政府高官はハマス側の停戦案をイスラエルに持ち帰り、近く閣議を開いて対応を判断する見通し。イスラエルは恒久的な停戦を求めているほか、軍の撤退や検問所の再開時期は現場の状況に応じて検討する考えで、両者の見解には依然相違がある。

[IBTIMES]


■パレスチナ人死者1100人超 イスラエル、16日も空爆続行

 【エルサレム16日共同】ロイター通信は16日、イスラエル軍の大規模攻撃が続くパレスチナ自治区ガザで、先月27日以来のパレスチナ人の死者が1132人、負傷者が5100人になったと報じた。

 エジプトによる停戦調停が大詰めを迎える中、軍は16日も空爆を続け、密輸トンネルや武器庫などガザ全土40カ所を攻撃。イスラエルは停戦を視野に入れつつ、ガザを支配するイスラム原理主義組織ハマスへの軍事的圧力は緩めない方針とみられる。

 イスラエル首相府の報道官は軍事作戦が最終段階に差しかかりつつあるとの認識を示した。ガザからのロケット弾攻撃も続き、同日はイスラエル南部に少なくとも3発が着弾した。

[47NEWS]

Posted by nob : 2009年01月14日 20:11

ここまでやるのか、、、異民族をこのガザの地から抹殺してしまいたいのか。。。

■イスラエル:ガザ侵攻 白リン弾使用か 国際法違反疑い--人権団体指摘

 【エルサレム高橋宗男】国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は10日、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区侵攻で、「非人道性」が指摘されている「白リン弾」を使用している可能性が高いと指摘した。

 HRWは、世界で最も人口密度が高い地域の一つであるガザ地区での白リン弾使用は、国際法に違反する可能性があるとし、イスラエル軍に同弾の使用停止を求めている。

 HRWの専門家らは9、10の両日、イスラエル側のガザ境界から、ガザ市やジャバリヤ難民キャンプ方面で砲弾が空中さく裂し、白煙を吐く多数の物体が落下する様子を確認。さらにメディアの映像などから、これらが白リン弾である可能性が濃厚と判断した。

 白リン弾は国際条約で明示的に禁止された兵器ではなく、化学兵器ともみなされていない。だが、皮膚に触れると骨を溶かすほど激しく燃焼し続け、人体に深刻な被害をもたらすのが特徴だ。第二次大戦の空爆などにも使用され、消火が難しいことからその非人道性が指摘された。

 現在は主に、発煙弾として使われているが、その使用の是非を巡って論争があり、元英軍少佐の軍事専門家、チャールズ・ヘイマン氏は英タイムズ紙(5日付)に「故意に市街地に投下すれば、国際刑事裁判所行きだ」と指摘している。

 HRWは、白リン弾を焼夷(しょうい)弾と位置付け、人口密集地にある軍事目標や、民間人を焼夷兵器で攻撃することを禁じた「特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)第3議定書」に違反する疑いがあるとした。

 さらに、市民被害最小化の予防措置をとるべきだとする国際人道法の義務に反する、と強調している。

 イスラエル軍は06年夏の第2次レバノン戦争での白リン弾使用を認めている。今回の侵攻に関しては毎日新聞に対し、「白リン弾は使用していない。使用した兵器の種類については答えられない」とコメントしている。

 米軍も04年11月にイラク中部のファルージャ攻撃で同弾を使用、多数の市民に被害が出た。イスラエル、米国ともCCW第3議定書を批准していない。

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 ■ことば

 ◇白リン弾

 空気と反応して発火、発煙する兵器。ざんごうの敵兵をいぶり出したり、対戦車砲に対する煙幕として有効とされる。消火が極めて困難なことや、人体への被害が大きいことから「人間を焼き尽くす兵器」とも言われる。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年01月12日 22:54

さすがにもう中止でしょう、、、その分消費税を一定期間廃止すれば景気は刺激される。。。

■麻生政権の不支持率7割、4人に3人が定額給付金に反対

【1月12日 AFP】12日発表された最新世論調査結果で、麻生太郎(Taro Aso)内閣の支持率がさらに下落し、20%を割り込んだ。

 朝日新聞(Asahi)が前週末行った調査では、内閣支持率は19%(前回の12月調査では22%)で、不支持率は67%だった。

 一方、読売新聞(Yomiuri)の調査では、内閣支持率は20.4%だったものの、不支持率が72%と6ポイント近く増加した。

 政府の補正予算案に盛り込まれた総額2兆円の定額給付金については、「やめたほうがよい」と答えた割合が朝日調査で63%、読売調査では78%に達し、少なくとも4人に3人以上が経済対策として効果がないと考えていることが明らかになった。(c)AFP

[AFPBB News]

Posted by nob : 2009年01月12日 22:47

市民運動。。。

■侵攻抗議し10万人超がデモ スペイン

 【パリ11日共同】スペインからの報道によると、同国全土で11日、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ侵攻に抗議し、一刻も早い停戦を求めて計10万人以上がデモ行進を行った。

 与党社会労働党などが主催したデモには、主催者発表で約25万人が参加。警察当局は、参加者の集計を発表していない。

 首都マドリードのデモはガザ情勢の悪化以来、欧州で最大規模のもので、「平和」や「SOSガザ」などと書かれた横断幕を持った参加者が町を練り歩いた。

[47NEWS]


日本国内においても、、、

■イスラエル:ガザ侵攻 5団体が抗議のデモ行進--中区で /広島

 イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区での軍事作戦が続く中、作戦に反対する市民団体が11日、中区の原爆ドーム前で抗議集会を開いた。約60人が参加。「イスラエルはガザでヒロシマを繰り返すな」と書かれた横断幕を持ち、本通りをデモ行進した。

 主催したのは、市民や労働者、被爆者らで作るヒロシマ・パレスチナ連帯や県労組交流センターなど5団体。安佐北区亀崎4、NPO法人代表、室本けい子さん(55)は「テレビで女性や子どもが被害にあっているのを見て、たまらなくなって参加した。絶対に許されない」と話した。【大沢瑞季】

[毎日新聞]


一つの視点として。。。

■10日に行われた、緊急 NGO共同行動
【ガザに光を!即時停戦を求めるピースパレード&シンポジウム】
に参加された方の感想が届きました。


ぜひ、じっくり、読んでください。

これが、真実です。

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今日は、東京のピースパレードに参加して、午前1時頃帰ってきました。今報告を書いています。

12:30からの「ナクバ」の上映会から参加しましたが、天木さんも那須から駆けつけました。名古屋で昨年の12月23日の名古屋訴訟の会以来の再会でした。上映の前に天木さんは、以下のような挨拶をされました。「私は、イラク戦争に反対して外交官を辞めさせられたが、こうした政府の元で、これ以上やっていても私の外交官人生に意味はあるのか、と自問した。私は、レバノン大使をやって、イスラエルの非道とパレスチナの困窮の原因を知ってしまった。知ってしまった以上、自分にできることをやらねばならない。今日正直東京まで出てくるのは億劫だったが、でもこのパレードに参加せずに、これから私は生きていけるのか?と自問した。小田実氏は、「デモというのは、前後左右見知らぬ人と一緒に歩き続けることだ」と言っていたが、これから今日のデモに参加して、誇りを持って人生を生きて生きたい」と挨拶されました。映画「ナクバ=大惨事」については、近日中に八ヶ岳でも上映する予定です。

その後15:30からは、ピースパレードに移りました。主催者側の発表では、1500人の参加でした。印象的だったのは、とても若い人が多かったことでした。天木さんも同じ印象を持ったといわれていました。今日の東京はとても寒く感じられましたが、20才台の若者や、アムネスティやJVCで活動されている若い人たちが、イニシャティブを取って運営されているのを見て、とても勇気づけられました。

夜は、聖公会の聖アンデレ協会で、シンポジウムがありました。会場に、入りきれない人もでて、会場は、二つに分けられ、一つの会場での発言を終えた講演者が、次の会場に来て、同じことをしゃべってくれました。参加者は、ここでも優に300人を超えていたと思います。その講演で印象に残った発言を若干紹介します。発言者の名前をわすれましたが、なぜ12月27日にガザ侵攻が行われたか、と分析してくれた人がいました。

イスラエルでは、2月1日に総選挙がおこなわれますが、オバマ氏が大統領になったら支持してくれるかどうかわからない。またイスラエルは、ほんの少し前まで、バブルで、テルアビブなどは、建物の建設が相次いでいたが、ここにきて経済が急に冷え込み、与党には不利な状況になっている。そこでハマスをたたいて、弱腰でない強い政権を誇示しようとしているのではないか、という見方でした。つまり、27日からガザへの攻撃は、イスラエルの国内の政治事情によるものだという意見でした。

ところで、パレスチナ問題に対する日本の報道は、「暴力の連鎖」などと言葉で、あたかも公正を装っているが、これは正確ではない。

ハマスは、パレスチナの人々の要求から出てきたもので、孤児院などの建設や福祉に力を注いできた中東最大のNGOであり、圧倒的なイスラエルの軍事的脅威のために軍事部門を作るようになったのであって、単なる軍事組織ではない。またハマスの要求は、ガザの経済封鎖の解除であって、イスラエルは戦争する必要などまったくない。イスラエルの狙いは、別のところにあるというものでした。そして、われわれが動くことは、日本の品位を守ることである、といわれていました。

その後の広河隆一さんの発言もそのことをよりはっきりと明示するものでした。パレスチナ問題を「報復の連鎖」であり「どっちもどっちだ」という人がいるが、これは事実をよく知らない。イスラエルは、ハマスからロケット攻撃を受けているというが、事実を確かめれば、これは対外的な言い訳にすぎない。このガザ侵攻より前の3年間で、パレスチナ人の死者は、446人であるのに対し、イスラエルの死者は、7年間で12人である。

広河さんは、パレスチナ問題は、決して難しい問題ではない、という。この発端は、1948年にある。イスラエルを建国した折、その地にはパレスチナ人がいて、その人口の約半数がアラブ人であった。イスラエルは、そこで半数のパレスチナ人を追放して、ユダヤ人だけの国家を作ろうとした。これは、1948年にD計画と呼ばれ、イスラエル国家建設の指針となった。そして村人を攻撃して追放しようとした。

このようにしてパレスチナ難民が生まれた。そして移送委員会transfer projektが計画され、村の住民が戻らないように村を破壊し、戻ろうとする者は射殺された。このやり方は、ナチスのハイヒマンの計画を真似たものであった。

こうした難民を作る計画に反対した国連の職員は、イスラエルによって、暗殺された。こうした事実を隠し続け、日本のマスコミは、イスラエルや米国のプロパガンダを鵜呑みにしている。

また自爆テロという言葉を使うのは、日本のマスコミだけである。英語では、suicide attack(自殺攻撃)である。パレスチナ人のやることは、みな「テロ」という言葉でくくり、人心を操作している。そしてこんな多くのユダヤ人が殺されているというイスラエルのプロパガンダを鵜呑みにしている。事実を検証すれば、これはすぐわかることである、と日本のマスコミの知的怠慢を批判された。

現在までのガザ攻撃でのパレスチナ人の死者は804人、そのうち子供230人、女性94人負傷者3310人と報告された池田香代子さんの発言は、「ナクバ」が今も続いていることをよく示していた。また池田さんは、フランクルが「夜と霧
」の代版を1977年に出版したことの背景には、彼の著作が、イスラエルの建国神話に利用されているのに、心を痛めて第2版を出版されたのではないか、言われたことに、僕は、フランクルを尊敬しているので、興味をそそられた。フランクルは、別の本でも、収容所で病気になったユダヤ人のための薬代をポケットマネーから出していたドイツ人収容所長のことを尊敬をこめて語っていた。また収容所内のユダヤ人が、同胞を虐待していたことも語っていた。話から池田さんは、人種主義的な発想に陥る危険に警鐘を鳴らした。僕はこの発言に感銘した。

そのほかにも、JVCの方々による子供たち被害の実態の報告もあり辛いけれども、有益な集会でした。

最後に主催者から、次パレードいつですか聞かずに、どうかあなた自身が発信者になって、あなたの町でもこうした事実を広めてください。ガザの人たちの生命を救うのは、こうした国際世論の盛り上がりに頼るほかないのですから、という呼びかけで終わった。僕には、若い人たちが、動きだしているのが、とてもうれしかった。重要な発言は、このほかにもたくさんあったのですが、きりがないので、取り急ぎ報告しました。もしこの集会に参加した人で、僕の報告に誤りがあたりお気づきの点がったら、遠慮なく訂正していただければ、幸いです。

[友人のブログより/転転送]

Posted by nob : 2009年01月12日 12:58

本音に換言すれば、、、当初からの目的が達成されつつあるということ。。。

■ガザ攻撃終結近いとイスラエル 首相は「忍耐必要」と

ガザ市(CNN) イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザの攻撃は11日、国連安全保障理事会の即時停戦決議を無視して16日目に突入した。イスラエルのビルナイ副国防相は「作戦終結」に近づいているとコメントし、オルメルト首相は忍耐の必要性を強調した。

副国防相はイスラエル放送に対し、国連安保理決議が採択されたことで「イスラエルに行動の自由は余り残されていない」との認識を示し、「地上作戦と全体的な作戦の終わりに近づいているとわたしは考える」と語った。

また、オルメルト首相は閣議で、イスラエルがガザ攻撃の「目標」に近づきつつあると述べ、「国家の団結精神を復活させた未曾有の努力の成果を、土壇場で失ってはならない。イスラエル国民、特に(イスラム原理主義組織ハマスがロケット弾で攻撃している)南部の住民は、必要不可欠な忍耐と積極的意志を備えており、政府も同じだ」と述べた。

イスラエル軍の落下傘部隊はこの日、ガザ地区で偽装爆弾が仕掛けられている学校やトンネル、武器貯蔵庫を発見した。30軒以上の家屋にも爆弾が仕掛けられていたとしている。同軍は武装グループ40人余りを攻撃したが、死亡したか明らかにしていない。

パレスチナ医療当局者によると、イスラエル軍の攻撃によるパレスチナ側の死者は900人に迫り、負傷者は3700人に近づいた。イスラエルの特使は12日、エジプトの首都カイロに戻り、停戦案をめぐるエジプトとの協議を再開する予定。

[CNN]


■イスラエル軍、第3段階作戦開始−地上作戦の拡大

 イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃は12日、国連安全保障理事会の即時停戦決議を無視して17日目に突入した。これまでのガザ地区での死者は少なくとも875人で、さらに増え続けている。

 イスラエル軍は11日、地上部隊をガザ中心部に展開させ、ガザ市などを包囲している。ハマス勢力に対する大々的な攻勢をとっており、いわば、「第3段階作戦」が開始された状態とみられる。

 当初、イスラエルはガザ地区内にあるハマスの主要施設物への空爆を第1段階、地上攻撃を第2段階、兵力強化を通した地上作戦の拡大を第3段階として、それぞれ設定しておいたとされる。

 こうした中、オルメルト首相は11日、閣僚会議で、「イスラエルがガザ攻撃の『目標』に近づきつつある」と述べたことから、今回の紛争が事実上締めくくりの段階に入っていることとみられる。

[IBTimes]


■予備役投入、攻撃第3段階か=死者900人超える−ガザ軍事作戦

 【エルサレム12日時事】イスラエル軍は12日、パレスチナ自治区ガザで展開中のイスラム原理主義組織ハマスに対する軍事作戦で、先に招集した予備役の兵士を投入したことを明らかにした。規模は公表していない。

 予備役投入について、イスラエルのメディアは「軍事作戦は、昨年12月27日の空爆開始、1月3日の地上戦開始に次ぐ第3の段階に入りつつある」と分析。イスラエル軍が最大都市ガザ市での本格的な市街戦など、ハマス弱体化に向けた作戦をさらに強化するとの観測が高まっている。

 同軍はこの日も空爆や地上部隊による作戦を続け、AFP通信によると、ハマスなどパレスチナ武装組織との交戦で少なくとも6人が死亡。軍事作戦開始以来のパレスチナ人死者は905人、負傷者は3950人に達した。

[時事通信]

Posted by nob : 2009年01月12日 12:53

大将はもとより本当のファンはただ苦笑い、、、柄にもなく頑張るなんて、、、あるがままサスティナブルに。。。

■モナ、たけしに直接謝罪し恩返し誓う

 元巨人で日本ハム二岡との不倫騒動後、昨年末に謹慎処分を解かれた山本モナ(32)が、9日に所属事務所「オフィス北野」を訪れ、ビートたけし(61)に謝罪していたことが分かった。モナが自身のブログ「山本モナのもなろ~ぐ」で明らかにした。

 「たけしさんにお会いしてきました。これまでのお詫びと、これからのお話と。短い時間でしたが、直接お話できて本当によかったです」。

 事件後も何かとテレビ番組の中でモナの名前を出して、さりげない気配りを見せていたたけし。「今日はとにかくお詫びをすることしかできませんでしたが、たけしさんをはじめ、事務所の先輩、事務所のスタッフの皆さんに恩返しをするためにも、頑張らんといかんと、ぐっと感じた一日でした」と記した。

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2009年01月10日 23:03

中小はもとより老舗も大手も右往左往、、、成長から成熟の時代への変遷に対応できるだけの企業としての構造改革が急務。。。

■破綻したウェッジウッド、米投資ファンドが買収へ

 【コペンハーゲン=是枝智】経営破綻(はたん)した陶磁器大手ウオーターフォード・ウェッジウッド(W&W)が、米投資ファンド、KPSキャピタル・パートナーズに実質的に買収される見通しになった。

 W&Wの管財人が9日までに明らかにした。

 買収の対象は英国の高級陶磁器ブランド「ウェッジウッド」や「ロイヤルドルトン」、クリスタルガラスのブランド「ウオーターフォード」など、W&Wの中核資産だ。管財人は買収価格などを巡りKPSと詰めの協議を進めている。

[読売新聞]


■ボーイング、民間航空機部門で4500人削減 受注不振受け

 【ニューヨーク=小高航】米ボーイングは9日、今年6月までに民間航空機部門を対象に4500人の人員削減を実施すると発表した。同部門の約7%に相当する。ボーイングは2008年通年の受注実績が前年に比べ53%減少。新中型旅客機「787」の開発コストも膨らんでおり、人員削減でコスト抑制を図る。

 約6万8000人を抱える民間航空機部門のうち、間接部門に従事するホワイトカラー(事務職)を中心に削減する見通し。同部門のスコット・カーソン社長は同日、「競争力を維持するためにやむを得ない措置」とコメントした。

 ボーイングは航空会社の経営不振などを背景に08年の航空機受注が662機と前年から半減した。一方、昨年9月の長期ストライキの打開策として、工場労働者に対し大幅な賃上げを認めており、収益構造の悪化が予想されていた。

[日本経済新聞]


■企業倒産:08年東北6県、5年ぶりに900件超 県内では13件が大型倒産 /宮城
 ◇影響受けた従業員1万2270人

 民間調査機関の東京商工リサーチ東北地区本部(仙台市)のまとめで、東北6県の08年の企業倒産(負債総額1000万円以上)の件数が5年ぶりに900件を超えた。1年間で913件、負債総額は3116億8300万円で、前年に比べ件数は16・9%、負債額は13・1%増加。倒産の影響を受けた従業員数は計1万2270人に上った。同本部は「08年9月以降の金融危機の影響は、09年も続き、今後は下請け企業などへの影響が懸念される」と厳しい見通しを示している。【藤田祐子】

 県別では、倒産件数はいずれも前年を上回り、宮城は前年より6件(3・3%)増の188件。うち13件が負債総額10億円を超える大型倒産だった。年間の負債総額は前年比11・5%増の573億7100万円で、2年連続で増加した。

 東北6県の負債総額が3000億円台に達したのは4年ぶり。中小零細企業に加え、地元の中堅企業まで拡大したことがうかがえるという。

 東北6県の月別の倒産件数は、前年から続く原油価格高騰と原材料費高で年明けから前年を上回り、年度末の3月は前年同月比19件増の81件を記録。9月の世界的な株価急落後、10月の倒産件数は95件に急増。政府が緊急経済対策として10月31日に開始した緊急保証制度により、11月の倒産は48件と鎮静化したが、12月は前年同月比7件増の77件となり、再び増加に転じた。

 産業別では、建設335件▽小売141件▽サービス127件▽卸売106件--となり、建設が全体の36・7%を占めた。前年比ではサービスを除くすべての業種で増加。小売、建設、運輸などが増加幅が大きかった。倒産原因の分析では、販売不振、赤字累積などの不況型倒産が747件で全体の81・8%を占めた。

 同本部は「会社更生手続きや民事再生手続きなど再建型の倒産を選ぶ企業もあり、雇用元の倒産が失業に直結するわけではないが、ほとんどの企業が再建過程で人員削減と事業縮小を余儀なくされるため、08年に東北6県で倒産により失業に追い込まれた人数は1万人を超えると推定できる。地域経済に与えるダメージは大きく、一刻も早い経済対策が望まれる」と指摘している。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年01月10日 22:54

共有前提での対話を。。。

■東シナ海ガス田共同開発、早期の交渉を確認 日中戦略対話

 藪中三十二外務次官と中国の王光亜外務次官は9日、都内で日中戦略対話を開催し、東シナ海ガス田の共同開発について具体的条件を定める条約交渉の早期開始を確認した。これに関連し外務省幹部は「近く交渉入りできると思う」との認識を示した。

 藪中氏は中国によるガス田「樫」の単独開発に関し、王氏に「協議決着まで開発を中止すべき」と改めて抗議。中国側は同ガス田開発は固有の権利と主張したと見られる。中曽根弘文外相は同日、外務省で王氏に会い、ガス田共同開発の具体化の重要性を指摘した。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2009年01月10日 22:52

アフガニスタンについて

■アフガニスタン侵攻 (2001)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

アフガニスタン侵攻(アフガニスタンしんこう)は、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件の首謀者への報復として、アメリカ合衆国が行ったアフガニスタンのタリバン政権への武力攻撃のことである。日本以外の国では通常アフガン戦争 (Afghan War / War in Afghanistan) と呼ばれている。

この戦争はアメリカ合衆国政府によって「対テロ戦争」の一環と位置づけられ、国際的なテロの危機を防ぐための防衛戦として行われた。イギリスを始め多くの国がこのアメリカ政府の戦争に賛同した。また、日本は2001年11月から07年11月まで正式に後方支援として参加し、インド洋に海上自衛隊の艦艇を派遣した(→自衛隊インド洋派遣)。

作戦名は当初「無限の正義作戦 (OIJ: Operation Infinite Justice)」とされたが、有志連合諸国の間で評判が悪かったため、「不朽の自由作戦 (OEF: Operation Enduring Freedom)」と改められた。英国では米国が云う「不朽の自由作戦」は「ヘリック作戦」(Operation Herrick)と呼んでいる。

対テロ戦争の動きは更に、イラン、イラク、北朝鮮の3ヵ国をテロ支援国家であるとするブッシュ米大統領の「悪の枢軸発言」に発展し、2003年3月にはイラク戦争が始まった。

2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件を計画・実行したとアメリカに名指しされた、国際テロ組織アルカーイダの指導者ウサーマ・ビン=ラーディンを保護するイスラム原理主義政権タリバンをアフガニスタンから駆逐するため、アメリカ合衆国とイギリスを始めとした連合軍が10月7日から空爆を開始した。11月13日には北部同盟軍が首都カブールを制圧した。

アフガニスタンの多数民族パシュトゥーン人を中心とするタリバンは、ソビエト連邦のアフガニスタン侵攻後の内戦において、最終的にアフガニスタンの支配力を勝ち得ていた勢力であり、アフガニスタンの90%の土地を実効支配していたが、北部にはタジク人・ウズベク人など非パシュトゥーン系勢力の組織がいくつかあった。彼らは反タリバン同盟として北部同盟を結成しており、米国がこれを支援する形で戦争は進められた。

米国を中心とする圧倒的な軍事力によって敵対勢力は粉砕され、主たる戦闘は約2ヵ月ほどの比較的短期間で終結し、タリバン政権は消滅した。対テロ作戦の継続の為、なおも米国の陸軍と空軍の計2万人が駐留を続けた。

米国本土からの爆撃機のほか、空母から発着する戦闘機や攻撃機、ミサイル巡洋艦からの巡航ミサイルが使用され、また無人偵察機が実戦で初めて活躍した。バーレーン司令部も活用され、クウェートやインド洋のディエゴガルシア島の米軍基地からも航空機を飛ばして攻撃した。しかし、英軍が訓練していたオマーンからの攻撃をアメリカは望んでいたが、これは実現しなかった。

米国は当初、攻撃目標は軍事目標に限定していると発表していたが、誤爆などにより住宅や民間施設も破壊され、多数の民間人の命が失われている。戦争を原因とする犠牲者は、公式には明らかになっていない。

戦争から逃れるために多くの難民が発生して、その多くが周辺国へと向かい、とりわけパキスタンに流入して問題になった。パキスタン政府は戦争で米国支持の方針を出し、米英軍機の領空通過を認めたため、自国民やイスラム・アラブ諸国の反感を買った。北方のタジキスタン・ウズベキスタンも戦争を支持し、国内への米軍駐留と施設使用を認めたため、影響力を持つロシアや周辺の中央アジア諸国に動揺を与えた。

タリバン政権崩壊後はハーミド・カルザーイ大統領によって復興が進められている。当初はタリバン残党を含む武装勢力の攻勢も弱く、社会基盤の整備が進んでいた。また、米国の大手石油企業が、カスピ海とインド洋を結ぶ天然ガスパイプラインの建設を進めているという。カルザーイの大統領就任以前は、タリバンから離脱した地方軍閥が勢力を伸ばしていたが、カルザーイは民意を盾にして軍閥の力を弱めて来たため、軍閥はほぼ大統領の勢力下に置かれているといわれていた。しかし戦争の長期化とともにタリバンなど武装勢力の攻撃が増え、特に南部の治安が悪化している。

欧米での一般的な見方では、タリバン政権下のアフガニスタンでは政治的自由はほとんど認められず、国民は厳格なイスラム法に基づいた生活を送っていたとされ、女性には参政権や教育を受ける権利も与えられなかったとされていたが、戦後は女性の社会的権利も認められ、社会進出が進んでいる。米国は半永続的に米軍基地を置く事ができるようになったが、同盟関係にあったウズベキスタンとは、2005年にウズベクが市民暴動を弾圧した際の虐殺問題で対立したため、米軍が撤収することになった。

2005年後半からタリバンを中心とした武装勢力が南部各地で蜂起し、米英軍などと交戦している。首都カブールでの攻撃・テロも頻発しているが、対ソ連戦争や軍閥内戦時代にもなかった自爆攻撃(2005年27件、2006年139件)が行なわれるようになったことから、イラク戦争で伸張し数多くの自爆テロを行なってきたアルカーイダの影響を指摘する声もある。

2006年5月15日からはISAFによる「マウント・スラスト作戦」(Operation Mount Thrust)が実施され、南部地域指令部(Regional Command South)の下で第76連合・統合任務部隊(Combined/Joint Task Force-76, CJTF-76)がアフガニスタン南部で実行した。この作戦は、2001年の本戦争が始まって以来、最大の遠距離掃討作戦となった。

2006年6月にはイギリスのシンクタンクが、南部のヘルマンド州ではタリバンが支配力を強め、「再び戦争状態にある」と報告した。

米軍が独占的に担っていた軍事指揮権は段階的に北大西洋条約機構(NATO)軍に移行され、 2006年7月に全ての権限移管が完了した。これは2003年からのイラク戦争に米軍の軍事力をより配分するために採られたと一般には考えられている。

NATO軍が指揮するのは、37ヶ国より構成される国際治安支援部隊(ISAF)の1万8,500人で、その内訳はイギリス軍約4,000人、カナダ軍約2,300人、オランダ軍約2,000人を主力としており、その内8,000人がアフガニスタン南部でゲリラ化した武装勢力と戦闘を行っている。またNATO以外からの派兵を含めると、2007年初時点での外国軍は約3万2,000人だが、大部分は復興業務に当たっている。しかし、2005年後半から武装勢力がアフガニスタン南部で動きを活発化させ、ISAFは予想以上の苦戦を強いられた。

2007年1月に米国は、NATO会議において削減方針を一転して2,500人規模の増派を決定した。

アフガニスタンはアヘン大国であり、世界のアヘン生産の大半はアフガニスタンで行なわれているが、タリバンがケシ栽培を禁止したことによって、開戦直前の2001年の収穫量は前年の3,300トンから185トンへと94%を超える大幅な減少に転じていた。

しかし開戦後、タリバンが勢力を維持している南部を中心に再びケシ栽培が増加し、国際連合薬物犯罪事務所 (UNODC) は2006年のアフガニスタンにおけるアヘンの収穫量が前年より49%増の6,100トンになるとして、この状態に警告を発した。これは、空爆により農地が破壊されたり不発弾等が散乱していたりしていることで、使用可能な農地面積が減少し、農民は対価の高いアヘン等を生産しなければ生活できないためである。また、同じUNODCの2007年のレポートによると、アフガニスタンにおけるアヘンを含む薬物の流通にタリバンが関わっている証拠が存在する。いずれにせよ、結果として、この進攻は、麻薬取引にかかわる勢力に大きな利益を与えたことになった。

国際治安支援部隊(ISAF)の活動期限延長が目的の決議に、不朽の自由作戦(OEF)に対する謝意を前文に加えた決議(→国際連合安全保障理事会決議1776を参照)が国連の安保理で行われた。賛成14、反対0、棄権1。棄権票を投じた常任理事国のロシアについては、OEFが国連の枠外活動であることを主な理由として棄権したと国内では報道されている。だが、国連本部広報センター(UN News Center)の記事によれば、ロシアのチュルキン大使は、決議不支持の理由として、決議の採択前に、問題の海上阻止部門に言及する文言について以下の3点を挙げていたことが明らかにされている。

1. 新たな文言について明確な結論は出されていない。
2. これまでのどのアフガン関連決議にも登場していない。
3. テロとの戦いにのみ必要なものでありそれ以外の目的に利用されるべきではない。

本項目で扱っている2001年からの戦争は、一般にはアフガニスタン戦争と呼ばれることもあるが、この名称では1838年からイギリスとアフガニスタンが3度に渡って戦ったアフガン戦争と区別できなくなる。また、その後の戦争としてソビエト連邦のアフガニスタン侵攻や、ソ連撤退後の内戦というものも存在するなど、アフガニスタンに関する戦争・紛争の名称が混乱しやすいために、2001年からの戦争に対して明確な名称が求められている。その他「アフガンテロ戦争」という呼び方もある。

この戦争についてさまざまな見方や意見がある。形式的には、アフガニスタン内での内戦の北部同盟支援という形をとっているが、アメリカ同時多発テロ事件に対する報復テロであって戦争ではないとする者もいる。それとは逆に、米国側が米国内での同時多発テロ事件を「これは戦争だ」と定義づけ、タリバン側も「まだ戦争は終わっていない」と声明を出したことから、双方で宣戦布告無き戦争という合意がなされているという見方もある。

イスラム原理主義者にとっては、この事件はダール・アル=イスラムに侵略してきた「十字軍」に対するジハードであるとされている。

[ウィキペディア(Wikipedia)]

Posted by nob : 2009年01月10日 22:51

これは復興ではなく侵攻。。。

■アフガン支援:政府職員を今春派遣へ 支援調整、現地ニーズ調査

 政府は9日、アフガニスタン中西部のチャグチャランでリトアニアが展開している「地方復興チーム」(PRT)に今春、外務省職員数人を派遣すると発表した。日本はこれまで、国際協力機構(JICA)の職員らが現地で技術協力を行ってきたが、政府職員の派遣は初めて。学校建設や医療支援などの調整や現地のニーズを調査する見通しだ。【川上克己】

 PRTは外国軍の防護下で文民が地域復興に当たる枠組み。アフガンとイラクで実施され、地域ごとに軍が治安維持などを担い、文民が教育・保健分野の復興支援に当たる。

 リトアニアが昨秋、職員派遣を日本政府に打診。チャグチャランは「アフガン国内では治安が比較的安定している」(外務省安保課)ことから派遣を決めた。政府は今後、外国からの要請があれば、効果や治安情勢などを見極めて追加派遣を検討する方針だ。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年01月10日 22:50

イスラエルには織り込み済み、、、これで中止するくらいなら最初から実行しない。。。

■イスラエル:ガザ侵攻 国連安保理、停戦決議を採択 イスラエルに配慮、米は棄権

 【ニューヨーク小倉孝保】パレスチナ自治区ガザ地区におけるイスラエル軍とイスラム原理主義組織ハマスの戦闘で、国連安全保障理事会は8日夜(日本時間9日午前)、双方に即時停戦を求める決議案を採択した。ハマス側に原因があるとして早期停戦に慎重だった米国は拒否権を行使せず、棄権した。米国はテロ行為批判を決議案に盛り込むことでイスラエルを非難していたアラブ諸国と歩み寄ったが、棄権によってイスラエルに配慮した格好だ。

 決議案の採択に踏み出したことで、安保理は停戦実現に向け主導力をアピールした。 決議案は英国が提出し、米国以外の日本を含む14カ国が賛成した。前文で一般市民に多くの犠牲が出ている現状に強い懸念を表明し、(1)即時停戦とガザからのイスラエル軍撤退(2)テロ行為の非難--などを盛り込んだ。

 イスラエル軍が地上部隊を侵攻させたことをアラブ諸国は強く非難し、エジプトやヨルダン、サウジアラビアなどは外相を国連に派遣、イスラエルを非難して停戦を求める決議案採択を安保理各国に働きかけていた。一方、米国は、停戦の必要性を理解しながらも、ハマスの攻撃が続いている現状での決議案採択に反対し、ハマスの攻撃停止を保証するメカニズムを作ることが必要だと主張していた。

 アラブ各国外相はニューヨーク滞在を1日延ばし8日、最後の外交交渉を続けてきた。米国も多大の犠牲者が出る中、停戦決議に反対し続けるのは得策でないと判断、テロ行為を非難する文言を盛り込むことで妥協したようだ。安保理決議は加盟国に対する強い拘束力を持ち、違反は制裁などの対象になる。

 ◆ガザ国連停戦決議要旨◆

▽即時の持続的、完全な停戦を求め、イスラエル軍のガザからの完全撤退を実現

▽ガザ全域への人道援助のスムーズな供給、輸送ルート確保

▽すべてのテロ行為を非難

▽ガザへの武器弾薬の密輸防止と検問所の継続的な開放保証

▽中東和平交渉の進展と包括的和平の実現に向けた取り組みを奨励

[毎日新聞]


■イスラエル:ガザ侵攻 イスラエル首相、国連決議を拒絶 作戦継続を表明

 【エルサレム前田英司】イスラエルのオルメルト首相は9日、国連安保理が8日採択したガザ地区での即時停戦決議の受け入れを拒絶し、軍事作戦を続行すると表明した。首相は「(イスラム原理主義組織ハマス側による)今朝のロケット弾攻撃は、決議が機能せず、パレスチナ武装組織に順守されないことの表れだ」と強調した。

 一方、シリア亡命中のハマス幹部アブ・マルズーク氏は「安保理決議は我々の利益を考慮していない」と指摘。即時停戦に応じる考えのないことを示した。

 エジプトの仲介では、パレスチナ自治政府のアッバス議長が9日、ハマス代表団が10日にそれぞれカイロ入りする予定。

 イスラエル軍は安保理決議採択後の9日もガザ地区を攻撃し、ハマスの関連施設約50カ所を空爆した。ガザからのロケット弾攻撃も続き、イスラエル放送によると、30発以上が発射された。AFP通信によると、先月27日の空爆開始後のパレスチナ人死者は785人に上っている。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年01月10日 22:45

安全管理できないものを運転してよいわけがない。。。

■「点検計画なし」「さび放置」 もんじゅ再開延期でずさん管理露呈

 4度目となる高速増殖原型炉もんじゅの運転再開延期の原因となった屋外排気口の腐食問題。日本原子力研究開発機構(原子力機構)が9日に経済産業省原子力安全・保安院に提出した原因と対策の報告書からは、重要設備にもかかわらず、長年にわたってずさんな保守管理が続けられてきた実態が浮かび上がった。

 報告書によると、1991年から2004年まで排気口の点検計画は存在しなかった。04年以降は外観目視を毎年行うという規則を定めながら、守られていなかった。

 さらに01年以降、敷地の巡視チームが3回にわたって排気口にさびがたまっていることを指摘したが、担当職員は補修の必要がないと判断していた。

 こうした問題点について、原子力機構の岡崎俊雄理事長は会見で「管理の面で明らかに不十分な点があった」と認めた。

 昨年9月に穴が見つかったことを受けて、原子力機構は排気口の断面計182平方メートルを調査。穴はもう1カ所あり、計30平方メートルにわたって本来の厚さ(6ミリ)を2ミリ以上割り込む腐食が広がっていた。

 原子力機構は応急対策として、2ミリ以上の腐食にあて板120枚を補強する工事を5月末までに実施。さらなる対策として、運転再開後にさびができにくい構造の新しい排気口に取り換える。(谷悠己)

[中日新聞]

Posted by nob : 2009年01月10日 22:36

発覚の際には即時強制廃業、経営者も従業員も同罪とする法改正をしない限り、食品偽装はなくならない。。。

■タケノコ産地偽装:「たけ乃子屋」捜索 「長期間続け悪質」--愛知県警

 ◇食品偽装、逃さない

 農産物加工卸「たけ乃子屋」(愛知県一宮市)が中国産タケノコの水煮を国産と偽装表示していた問題で、愛知県警は8日午前、不正競争防止法違反(偽装表示)容疑で同社と委託先業者など6府県6カ所で家宅捜索を始めた。県警は長期間偽装を続け悪質性が高いと判断。伝票などを押収し、偽装の全容解明を急ぐ。

 他に捜索されたのは、熊本罐詰(かんづめ)(熊本市)▽甲木(かつき)フーズ産業(福岡県立花町)▽出石(いずいし)缶詰(京都府木津川市)▽ぬながわ森林組合(新潟県糸魚川市)--の4業者・団体。

 県警によると、たけ乃子屋は中国から輸入したタケノコ水煮に国産を混ぜて袋詰めし、「熊本県産」「鹿児島県産」などと偽装表示し、首都圏や東海地方のスーパーなどで販売した疑いが持たれている。

 農林水産省によると、同社は中国産タケノコを一度4業者・団体に販売し、熊本県産などと表示した袋に詰め替え販売額の1割増しで買い戻す「産地ロンダリング」をしていた。一部商品では熊本罐詰社員の写真を使い、「竹林農家の皆さん」と生産者のように表示していた。07年7月~昨年10月に中国産タケノコ約1100トンを国産と偽り販売したといい、農水省は先月16日、JAS(日本農林規格)法に基づき、たけ乃子屋に改善指示していた。

 森嘉仁社長(51)は偽装発覚後の先月18日、記者会見で「国産の入手が困難で需要に応えたかった。(違反の)認識はあったが、会社をつぶすわけにいかなかった」などと釈明していた。

 一宮市のたけ乃子屋本社には8日午前8時25分過ぎ、県警の捜査員が捜索に入った。【福島祥】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年01月09日 11:57

面倒だけれど仕方ない。。。

■東関親方も「ESTA」申請=ビザなし米渡航に12日から必要−大使館で・東京

 12日からビザなしで米国に渡航するのに「ESTA(エスタ)」と呼ばれるシステムを使った事前認証が必要となる問題で、在日米国大使館(東京都港区)は8日、ハワイ出身で1980年に日本に帰化した大相撲東関部屋の東関親方(元関脇高見山)を招き、インターネットによる認証のデモンストレーションを行った。

 観光や商用で90日以内米国に滞在する日本人にはビザが免除されており、これまではパスポートさえ持っていれば到着時に入国審査を受けるだけでよかった。しかし、テロ対策を理由にESTAが導入され、今後は事前認証を受けていないと事実上米国行きの航空機に搭乗できなくなる。

 専用サイトで氏名やパスポート番号、犯罪歴の有無などを入力し申請。認証された場合はすぐに画面表示されるが、再度の操作が必要な場合や、却下されることもある。

[時事通信]


■ビザなし短期滞在のESTA始まる、米国が新制度導入

トラブルを懸念し、待機する在日米国大使館のマイケル・ガローティ領事=成田空港第1旅客ターミナル(平田浩一撮影)トラブルを懸念し、待機する在日米国大使館のマイケル・ガローティ領事=成田空港第1旅客ターミナル(平田浩一撮影)

 ビザなしで短期滞在で米国に入国する際、事前にインターネットで申請して承認を受ける「電子渡航認証システム(ESTA)」が12日から導入された。

 成田空港では申請をしなかった旅行客らに対応するため、全日空が第1旅客ターミナルビルの出発ロビーにあるチェックインカウンター前に「ESTA申請専用カウンター」を設置。パソコン6台を用意したが午前は利用する旅行客らはいなかった。

 ワシントン経由でボストンに出張するというさいたま市の印刷業、森本和夫さんは「旅行会社から依頼され3週間前に登録しました。簡単にできました」と語っていた。

 在日米国大使館のマイケル・ガローティ領事は「安全に旅行するために導入されたもの。(先週の)木曜日までに日本人は18万6000人が登録している。ESTAが周知されているのでは」と話していた。

 ESTAの対象はビザなしの90日以内の短期滞在者。専用のインターネットのサイトに住所や名前、逮捕歴の有無などを記して申請し、問題がないと判断されれば承認されるシステム。平成13年9月の米中枢同時多発テロを受けて制定された米国法に基づき導入された。

[産経新聞/12日追加]

Posted by nob : 2009年01月09日 11:53

税金に群がるハイエナ達の攻防。。。

■公務員天下り「渡り」あっせん即時禁止 首相、きょうにも表明

 政府は7日、各省庁に対し、官僚が独立行政法人などに天下りした後に出身省庁の関連団体や企業に再転職する「渡り」のあっせんを即時禁止する方針を固めた。麻生太郎首相が8日にも衆院予算委員会などで表明する見通しだ。

 各省庁の天下りあっせんを承認する再就職等監視委員会の委員が野党の反対で決まっていないため、政府は首相の権限で天下りを承認することにしたが、高額の退職金を何度も手にすることが批判されている「渡り」を首相が直接認めれば、世論の批判は避けられないと判断した。

 政府高官は7日夜、「『渡り』はすぐにやめた方がいい。首相が最終決断することになる」と述べた。

 天下りのあっせんは、昨年12月31日に発足した官民人材交流センターに一元化された。同センターでは「渡り」のあっせんはしない。

 ただ、3年間の移行期間中は、同センターとともに設置され、センターの天下りあっせんをチェックする監視委が承認した場合に限り、「渡り」を含めた各省庁による天下りのあっせんができることになっていた。

 しかし、野党の反対で監視委員の国会同意を得る見通しが立たないため、政府は昨年末、監視委員が空席の場合、首相自身が権限を行使できるとした政令を閣議決定。首相が承認しないことで、省庁は今後、「渡り」をあっせんできなくなる。

[中日新聞]


■天下り公務員の「渡り」、全面禁止に政府慎重

 河村官房長官は8日午前の記者会見で、退職した国家公務員が天下りを繰り返して多額の退職金を受け取る「渡り」行為について、「基本的にはもう認めない方向になっているが、極めて例外的なケースがあった場合には厳格に検討する余地が残っている」と述べ、全面的な禁止には慎重な見方を表明した。

 天下りのあっせんは、昨年末に発足した「官民人材交流センター」に一元化され、「渡り」は認めていない。だが、3年間は移行措置として、同センターと共に設置された再就職等監視委員会が認めた場合に限り、従来の各省庁による天下りのあっせんを容認。「渡り」についても、昨年12月に閣議決定した政令で、「必要不可欠と認められる場合」は例外的に認められることになった。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年01月09日 11:37

周到かつ非道な確信犯のイスラエル、、、事態ここに至るには双方の経緯が、、、武力行使は新たな悲しみと憎しみを生むばかり、、、唯一の道共存のためひたすら対話を。。。

■ガザ停戦案、協議入りへ…エジプトが仲介

 【ニューヨーク=白川義和】エジプトのアブデルアジズ国連大使は7日、同国が示したパレスチナ自治区ガザ紛争の停戦調停案について、イスラエルとパレスチナ自治政府、イスラム原理主義組織ハマスの「実務者レベルの代表団」が8日までにカイロに入り、協議を始めるとの見通しを明らかにした。国連本部で記者団に語った。

 ただ、エジプトのアブルゲイト外相は、イスラエルとハマスが直接協議することはないだろうと述べ、エジプトが仲介役になることを示唆した。

[読売新聞]


■イスラエル:ガザ侵攻 エジプトが仲介 停戦案にイスラエル理解

 【エルサレム前田英司】エジプトのアブデルアジズ国連大使は7日、パレスチナ自治区ガザ地区での軍事衝突を巡り、当事者のイスラエルとイスラム原理主義組織ハマス、それにパレスチナ自治政府の3者をカイロに招き、エジプトが停戦の仲介に当たると発表した。エジプトは3者と個別に協議し、同国とフランスがまとめた停戦案の細部を詰める。事態収拾に向けた動きがようやく本格化してきた。

 AP通信によると、大使は記者団に「(協議では)前向きな動きがなければならない。つまり停戦だ」と語った。イスラエルは仏・エジプトの停戦案を「大筋で理解できる」(首相府報道官)と評価しており、国防省高官を8日、カイロに派遣する。パレスチナ自治政府からはアッバス議長が9日に到着する。ハマスの対応は不明だが、幹部の一人はイスラエルのメディアに「48時間以内の停戦実現も可能だ」と楽観的な見通しを示した。

 AFP通信によると、12月27日の空爆開始後のパレスチナ人死者は702人に達した。うち220人以上が子供とみられる。

[毎日新聞]


■イスラエル軍ガザ攻撃を再開、安保理協議は難航

【1月8日 AFP】イスラエル軍は8日未明、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)への攻撃を再開し、南部の武器輸送用とみられるトンネルを空爆した。また、南部最大の都市ハンユニス(Khan Yunis)付近やガザ地区北部でも、空爆が報告されている。南部にイスラエル軍の戦車部隊が進攻しているとの目撃証言もある。

 パレスチナ民間防衛担官によると、7-8日の夜間だけでガザ地区内で40か所が空爆され、多くが南部ラファ(Rafah)近郊に集中しているという。停戦を目指す外交交渉が続けられている中、パレスチナ医療関係筋による死者数はこれまでのところ死者は702人、負傷者は3100人となった。

■一時停戦、物資求め通りに人あふれる

 イスラエル軍は7日、人道支援を目的にガザ市(Gaza City)周辺への砲撃と空爆を3時間停止。イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)もロケット弾攻撃を停止した。

 攻撃が停止されると、食料や燃料を求める人々や車が市内の通りにあふれた。パン店の前には長い行列ができ、パンはすぐに売り切れた。援助団体はトラック数十台に食料や燃料を積載してガザ地区内に搬入した。しかし、戦闘はすぐに再開された。

■外交交渉は難航

 こうした中、イスラエル治安閣議は同日、エフド・バラク(Ehud Barak)国防相に対し、ガザ攻撃の強化を承認した。一方でイスラエルは、エジプトが提案している停戦案をめぐって8日にカイロ(Cairo)で開かれる会合に、バラク国防相の側近を特使として送ることも決めた。

 米ニューヨーク(New York)の国連安全保障理事会(UN Security Council)では、停戦案をめぐる議論が紛糾。リビアが提出しアラブ諸国が支持する「イスラエル側の即時停戦」を求める停戦決議案採択と、フランスが提出し英仏が支持する「即時に永続性のある停戦」を求める議長声明案とをめぐって意見が対立し、8日も協議を継続することとなった。

■高まる人道危機

 戦闘が長期化する中、世界銀行(World Bank)は7日、電気と燃料の不足からガザ地区北部にある下水ポンプが稼働しておらず、またイスラエル軍の空爆で汚水槽の壁に負担がかかっていることから、数万人が汚水に漬かる危険性があることを明らかにした。

 また、バチカン(Vatican)のローマ法王庁・正義と平和評議会委員長のレナート・マルティーノ(Renato Martino)枢機卿はガザ地区の状況を「巨大な強制収容所にますます似てきた」と評した。これについてイスラエルは7日、「ハマスのプロパガンダに基づいた発言だ」と批判している。(c)AFP

[AFP BB NEWS]


■ガザ侵攻:停戦交渉が本格化 イスラエル高官、カイロに

 【エルサレム高橋宗男】イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザ地区侵攻を巡り、イスラエルの国防省高官が8日、カイロ入りし、停戦を仲介するエジプト当局と個別協議を開始。事態収拾に向けた動きが本格化した。一方、停戦の動きとは別にイスラエル軍は7日夜以降、ガザ南部のエジプト境界への空爆を強化し、AFP通信によると、先月27日の空爆開始後のパレスチナ人死者は763人に達した。

 エジプトの仲介はフランスと共同でまとめた停戦案を基にしており、アブルゲイト外相は協議に先立ち「2~3日以内に暫定停戦は可能」との見通しを示した。中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」によると、イスラエル側は停戦案の修正を要求。(1)「暫定停戦」を「恒久停戦」にする(2)ガザ・エジプト境界監視に米軍などを展開させる--との内容に変えるよう求めたという。9日にはパレスチナ自治政府のアッバス議長がカイロ入りし、協議を行う。もう一方の当事者であるイスラム原理主義組織ハマスとの協議日程は明らかになっていない。

 イスラエル軍は7日に続き8日も人道物資搬入のため3時間、ガザ地区への攻撃を中断したが、オルメルト首相は当面の間、作戦を継続する意向を明らかにした。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は8日、ガザ地区内での活動を停止すると発表した。ガザ市南部では8日、対戦車砲による攻撃でイスラエル兵1人が死亡し、イスラエル側の死者は市民3人を含む計11人となった。

[毎日新聞]


■不透明な停戦協議の行方—ガザ侵攻

ハマスも前向きに検討か

焦点は武器密輸トンネル

 【カイロ8日鈴木眞吉】エジプトのムバラク大統領が6日夜に提案した、イスラエルとパレスチナのイスラム根本主義過激派組織ハマスとの停戦案が、昨年 12月27日から始まった双方の戦闘停止に向け、一筋の光として浮上した。米国もイスラエルもパレスチナ自治政府も基本的に支持、ハマスはまだはっきりしないものの、一部報道では前向きに検討の姿勢にあるという。停戦への機運が高まったとの報道も目につく。エジプトの首都カイロで、停戦協議が始まる。

 エジプトのアルアハラム政治戦略研究所のアブデル・モネム・サイード・アリ所長は、「オバマ次期米大統領が政権を担うまでに停戦が実現すると思う」との楽観的な見解を表明した。

 その理由は、イスラエル側は地上戦突入で、民間人の死傷者が増え、国際社会からの批判に抗し切れなくなること、戦果の大きいうちに終結させたほうが国内世論の支持を得やすいことなど。ハマス側は、今後の運動継続を考え、できるだけ人材と武器を温存しておきたいことにある。

 ただ、双方の思惑が合致して停戦が実現するかどうかは不明だ。その第一は、イスラエル側が、これだけ大規模な作戦を行った真の意図は、ロケット弾発射阻止とともに、密輸トンネルなどを通じてハマスに渡る武器・弾薬・ロケット弾の搬入を阻止し、ハマスの軍事力を極力抑えたいことにある。ことにその主要経路である、ガザ南部ラファの無数の武器密輸トンネルを完全に破壊し、再び構築させないよう、国際部隊の派遣を停戦発効の条件にしているからだ。

 これは、ハマスを軍事的に敗北させ、反イスラエル闘争を封じ込めることを狙ったもので、ハマスとしては受け入れは困難だ。

[世界日報]


■ガザ停戦交渉:境界管理が焦点 ハマスの武器密輸阻止巡り

 【エルサレム前田英司、高橋宗男】パレスチナ自治区ガザ地区の軍事衝突は、当事者のイスラエルとイスラム原理主義組織ハマス、それにパレスチナ自治政府がエジプトの仲介の呼びかけに応じたことで、具体的な停戦条件を巡る攻防が本格化する。イスラエルが要求する、ハマス武器密輸阻止のためのガザ・エジプト境界の管理のあり方が、最大の課題となりそうだ。

 ◆イスラエル

 政府は停戦案を巡るカイロでの協議に、国防省高官を派遣。イスラエル紙ハーレツは、政府が停戦の条件として、境界一帯の管理を最重視していると指摘する。イスラエル軍は7日夜、境界の地下に掘られたトンネルを狙った攻撃を強めたが、停戦の流れが固まる前に最大限、密輸基盤を破壊しようとの思惑が透けて見える。

 密輸経路の根絶はハマスを弱体化させ、ロケット弾攻撃の阻止にもつながる、と政府は見る。エジプト側への国際部隊の配置のほか、境界一帯に水路を建設したり、コンクリート壁を地中深く埋め、ガザ・エジプト間を遮断する案も検討されているという。

 政府は有利な停戦条件を引き出すため、ガザ攻撃を継続して圧力を強めるとみられる。

 ◆ハマス、自治政府

 ハマスの最大の要求はガザの封鎖解除だ。イスラエル軍による先月27日以来の攻撃は、封鎖下で疲弊した住民に追い打ちをかけ、ハマス自体も大きな打撃を受けた。攻撃に耐え抜き、検問所を再開させることで「勝利」を言いはやす思惑だ。

 ただ、レバノンのハマス幹部オマダン氏は、境界での国際部隊配置案について、「外国軍のガザ展開は『占領者』が代わるだけであり、応じられない」と強調。また、イスラエルの要求する恒久的な停戦は抵抗闘争の放棄だと見なす。

 一方、パレスチナ自治政府のアッバス議長は、国連安保理への出席やアラブ諸国の歴訪など外交面で事態収拾を図る姿をアピールしてきた。議長は07年6月以来、ハマスにガザを支配されているが、イスラエル軍の攻撃に乗じて覇権を奪還する意図を否定する。

 自治政府幹部は「議長は早期の停戦を実現してパレスチナの分断を解消し、次の議長選と評議会(国会に相当)選挙につなげたい考えだ」と解説した。

 ◆エジプト

 停戦案を提示したムバラク・エジプト大統領はハマスに対し、「停戦の実現にはロケット弾攻撃の停止が不可欠だ」と説得を続けている。その最大の理由は、パレスチナ自治区の分断が固定化することへの懸念だ。

 米国のボルトン前国連大使は最近、「ガザをエジプトに、ヨルダン川西岸をヨルダンに戻す」とのパレスチナ分断策を提唱した。ハマスはエジプトのライバル・イランと関係が深く、国内の「野党勢力」ムスリム同胞団の流れをくむ。そのハマスが支配するガザをエジプトが抱え込むことは「悪夢」と言える。

 エジプトにとって、停戦の仲介は第1段階にすぎず、アッバス議長の出身母体ファタハとハマスの和解をどう実現させるかに真の関心がある。

[毎日新聞]


■【ガザ侵攻】ロケット弾攻撃、停戦交渉にも影響

 【エルサレム=黒沢潤】レバノン南部からイスラエル北部を狙ったロケット弾攻撃は、パレスチナ自治区ガザ地区でイスラム原理主義組織ハマスと交戦を続けているイスラエル軍に大きな衝撃を与えている。ロケット弾攻撃の背後に控える組織の正体は不明だが、こうした攻撃が続けば、イスラエルは「二正面作戦」を迫られる可能性もある。エジプト政府が軸になって進めるイスラエル軍とハマスの停戦にも、暗い影を落としかねない。

 ロイター通信によると、今回のミサイル攻撃で、イスラエル北部のリゾート都市、ナハリヤなど数カ所の街で、2人以上が負傷した。ナハリヤの市長は「すべての子供を学校に避難させ、それ以外は各家庭のシェルター内に滞在させる方針だ」と強調した。

 今回の攻撃は、ハマスとイスラエル軍の停戦を前に、軍事力の観点からは圧倒的に不利に立たされているハマスを支援する“援護射撃”であるのは間違いない。「南北からの挟み撃ち」(英民間放送局、スカイニュース)作戦が、イスラエル政府に与える心理的打撃は決して小さくなく、ハマスにすれば、エジプトでの8日からの停戦交渉を有利に進められるという点でも大きな意味を持つ。

 攻撃の背後にいる組織の正体は今のところ不明だ。

 レバノンにはイスラム教シーア派組織、ヒズボラ(神の党)のほか、ハマスの関係組織など、反イスラエルの諸勢力が存在する。2007年には、レバノン内部のパレスチナ人勢力が、2発のロケット弾をイスラエルに撃ち込んだ。ただ、今回の攻撃の主体がヒズボラであった場合、問題は深刻化する。

 ヒズボラは06年夏、イスラエルと約1カ月にわたって激戦を展開した。ヒズボラ側にも約1100人の死者を出したものの、イスラエルに対して4000発ものロケット弾を撃ち込んだほか、イスラエル兵士ら約160人を殺害、イスラエルのオルメルト政権の弱体化を引き出した。

 ヒズボラはハマスと同じく、学校や病院を作るなど、社会福祉・教育にも力を入れており、貧困層からの人気が特に高い。06年のイスラエル軍との交戦後も、約3万発のロケット弾を所持していると指摘されるなど、軍事部門はハマスよりも強大だ。ハマスとともに、イランを“後ろ盾”としており、イスラエルは今後、「違ったゲーム」(英メディア)を強いられることになりかねない。

 ロイター通信によれば、イスラエル軍は北部地域での警戒を強めているが、ハマスとの対決に集中したい同国軍にとって、現時点ではレバノン南部にまで戦線を拡大したくないのが本音だ。今後、状況を慎重に見極めるとみられるが、ガザでの攻撃増強がレバノンからさらなる攻撃を招きかねず、これまで以上の民間人の犠牲者が出ることが予想されるガザ市街地への侵攻作戦にも「ブレーキ」がかかる可能性がある。

 今回のロケット弾攻撃は、エジプト提案の停戦の行方にも冷水を浴びせている。

 エジプトのアブデルアジズ国連大使は7日、「(交渉では)前進がなければならない。つまり停戦だ」と語り、パレスチナ自治政府も、2日以内の停戦が可能だとの見方を示していた。だが、今回のレバノンからの攻撃により、圧倒的に劣勢に立たされていたハマスが、心理的にも勢いを盛り返すのは確実とみられ、停戦交渉では、イスラエル側が到底応じられない強硬な停戦条件を突き付けてくる可能性もある。

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年01月09日 11:28

水面下での交渉がどうであったにせよ、喜ばしい解放、、、何時如何なる場合においても人命尊重が第一。。。

■エチオピア・医療スタッフ2人誘拐:赤羽さん解放 帰り、信じていた

 ◇母「頑張ったね」 兄、電話聞き取れず

 昨年9月にエチオピアで誘拐された日本人医師、赤羽桂子さん(32)の解放が確認された8日、家族や病院、出身の大学関係者は待ち望んでいた吉報に胸をなで下ろし、喜びをにじませた。誘拐が判明してから約3カ月。拘束状態が長引く中、家族らは赤羽さんの無事を祈り続けていた。【渡辺諒、錦織祐一、青山郁子、前谷宏】

 赤羽さんの母千恵子さん(64)と兄千尋さん(34)は8日早朝、長野県伊那市の千恵子さんの実家で報道陣の取材に応じた。

 千恵子さんは「協力していただきありがとうございました。桂子には『よく頑張ったね』と声を掛けてあげたい」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 千尋さんは「帰ってくることを信じていた。MDM(世界の医療団)から、解放されてケニア・ナイロビ行きの飛行機に乗ったらしいという連絡があったのは昨夜。桂子からと思われる電話も受けたが、電波が悪く聞き取れなかった。その後、外務省から連絡が入り、安心した」と話した。2人はMDM会員とともに9日にもパリに向けて出国する予定という。

 東京都港区のMDM日本支部では8日午前、スタッフが情報収集や報道陣への対応に追われた。ガエル・オスタン支部代表理事は「皆さんにご心配をかけたが、非常に喜ばしい話で胸がいっぱい」とほっとした様子を見せた。

 長崎大学はこれまで、赤羽さんが同大の大学院生であるかどうかなど一切コメントしてこなかった。しかし解放の情報を受け8日、同大医歯薬学総合研究科博士課程に在籍する大学院生と認めた。片峰茂学長は報道陣に対し「私たちが育てようとしている理想の人材。学長に就任してから一番うれしいニュース」と喜んだ。片峰学長によると、赤羽さんは、社会貢献活動として昨年4月から半年間の予定でMDMのエチオピア・ミッションに加わっていた。

 また、赤羽さんが卒業した富山医科薬科大(現・富山大)の同窓会は約1カ月前、中曽根弘文外相とエチオピア大使館あてに、赤羽さんの早急な救出を求める要望書を提出し、大学を挙げて無事解放を願ってきた。赤羽さんを指導した宮脇利男・富山大医学部長(小児科学)はテレビで解放を知り、「本当によかった」と胸をなで下ろした。宮脇学部長によると、赤羽さんは学生時代から小児科医療を志し、非常に礼儀正しくまじめな学生だったという。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年01月09日 11:24

今回の派遣切り失業者向けに限らず、恒常的失業者対策の一環として取り組んでほしい。。。

■失業者ら1000人ヘルパーに養成 東京都、予算8億円計上

 東京都の平成21年度当初予算案の知事査定が7日行われ、21年度から介護職への就職を目指す都内の失業者や低所得者1000人程度を対象に、ホームヘルパー2級の資格取得に必要な受講料を全額補助することを決めた。全国初の取り組みで、予算案に計8億円盛り込む。

 資格取得後は都の福祉人材センターが就職を斡旋(あっせん)し、正規採用して半年以上雇用した企業には1人にあたり60万円の助成金も支給する。

 また、21年度中に区市町村と連携して、新たに延べ約30万人の雇用を創出することが決まった。公園管理や放置自転車撤去が中心で30億円を計上する。都の臨時職員も増員させるほか、22年度採用職員(中途採用者)の早期任用なども実施し、雇用対策をさらに充実させる。

 また、脳疾患などを併発した重症妊婦をすべて受け入れる緊急対応病院の開設時期を21年2月にすることも決定。耐震化対策については、私立学校や民間病院、社会福祉施設の耐震補強工事費助成拡充などに161億円を計上した。

[産経新聞]


■「派遣切り」対策、横浜市が500人臨時雇用

 横浜市は7日、「派遣切り」や「雇用止め」で解雇された非正規労働者500人を臨時職員として採用することを決めた。市は「自治体の直接採用としては最大規模ではないか」としている。

 採用の対象は、昨年12月1日以降に解雇されたか、解雇が決まった非正規労働者で、横浜市内在住か最後の勤務地が同市内だった18歳以上、60歳以下の求職者。早ければ2月1日から採用し、3月31日まで雇用する。

 一般会計の予備費6千万円を人件費にあてる。臨時職員として雇用された500人は、公園の清掃や駅周辺の駐輪の監視、区役所の事務補助などの業務に就く。来年度以降は、希望者のヘルパー資格取得などを支援し、介護など人手が足りない業種への就業あっせんを検討するほか、定額給付金事務でも雇用創出したいという。

 また、横浜市中区寿町などにある簡易宿泊所20〜30室を提供するとしている。

[朝日新聞]


■「派遣村」失業者に就職活動費、最高5万円貸し付け

 東京・日比谷公園の「年越し派遣村」から都内4施設に移った失業者に対し、厚生労働省は7日、就職活動のための交通費などとして最大5万円の貸し付けを始めた。

 同村の実行委員会の要望に応えた。

 低所得者向けに低利で融資する「緊急小口資金」制度を運用。通常は住民票が必要だが、特例として住民票のない人にも融資を認める。生活保護を申請していない人には5万円、申請した人には1万円が貸し付けられる。都によると、計239人が同制度を利用したという。

 一方、派遣村実行委は同日、4施設で寝泊まりしている300人(7日現在)全員に、一律1万円の給付金を手渡した。カンパとして寄せられた現金2315万円の一部を充当した。

[読売新聞]


■失業者対策:異例の直接雇用 相次ぎ臨時職員採用へ--23区 /東京

 失業者対策として、23区の区役所が年末年始から相次いで臨時職員の緊急採用に乗り出した。毎日新聞の集計では、荒川など5区が直接採用や雇用支援を打ち出し、7区が計画の具体化を進める。行政の対策は融資あっせんや公共事業発注が中心だったが、悪化するばかりの状況打開のため、緊急避難的に直接雇用を始める異例の事態となっている。【井崎憲、前谷宏、合田月美】

 昨年12月にいち早く雇用対策を公表した荒川区は、今月から3月まで最長1カ月、150人を限度に臨時職員を採用する。先月末の募集開始から20件近くの申し込みや問い合わせがあり、これまで13人を面接。すでに1人が区立学校の用務員補助として働き、2人が区役所等の事務補助で採用される見通しだ。

 品川区は7日に対策を公表。放置自転車の警備や環境実態調査のスタッフなどで採用を進め、来年度も含めて延べ1000人余の雇用を創出するという。

 「内定取り消しや派遣切りされた若者をバックアップ」と、港区は2月から、臨時職員募集(約30人)のほか、内定を取り消されたり派遣契約を打ち切られた既卒者を対象にインターンシップを実施、時給や通勤費の支給で就労支援する。

 目黒区は特養施設職員の正規採用化や臨時職員枠の増加で56人、板橋区は年度末の繁忙期対策スタッフを皮切りに計40人程度を臨時採用する。

 このほか、来年度までに約290人の雇用を計画する練馬区をはじめ、大田、台東、中央、豊島、北、墨田区が対策の具体化を進めている。

 東京労働局によると、昨年11月の多摩地区も含めた都内の有効求人倍率(季節調整値)は9カ月連続悪化の1・07倍。企業の本社が集まる都内では、他県での求人件数も本社扱いで都内分に加えることが多く、「都内で就業を希望する人の体感的倍率は1を切っているはず」(労働局職業安定課)という。

 各区の対策では原則、区民優先で採用する方針だが、区をまたいだ問い合わせも多い。猪狩廣美・荒川区職員課長は「一つの区では限界がある。他区でも対策をやってもらい、雇用不安解消につなげたい」。一方、臨時職員に採用されると雇用保険の失業給付が中断されるため、ある区の幹部は「応募をためらうケースも想定され、どの程度集まってもらえるのか」と、短期中心の対策の実効性を不安視していた。

[毎日新聞/10日追加]

Posted by nob : 2009年01月08日 00:35

可能な対策はどんなことでも。。。

■タクシー強盗から運転手守れ 防護板、防犯カメラ…

 関西で相次ぐタクシー強盗を受け、業界が運転手の安全対策を急いでいる。運転席と後部座席の間に防護板を設置したり、車内の様子を撮影する防犯カメラを導入したりする会社が増えている。

 堺市北区の花菱タクシーは7日朝から、所有する63台のタクシーすべてに防護板を取り付け始めた。「事件が続いて怖いが、少しは安心になる。特に(背後から)首に手が回らなくなるのが良いのでは」と運転手の中川一男さん(59)。

 防護板を扱う会社には注文や問い合わせが殺到。担当者は「数百あった在庫がなくなった。関西からこんなに注文が来るのは初めて」と驚く。

 昨年12月から防犯カメラを試験導入した大阪タクシー交通共済協同組合(大阪市中央区、約100社加入)は事件後、約7600台すべてにカメラを設置する検討に入った。

 既に180台のタクシーに防犯カメラを設置した駒姫タクシー(大阪市住之江区)によると、行き先を何度も変更した不審な乗客がカメラに気付き途中で降車した例があり、犯罪抑止に一定の効果があるという。

[47NEWS]

Posted by nob : 2009年01月08日 00:30

イスラエルについて

 イスラエルは南西アジアの地中海沿岸に位置し、人口のほとんどは沿岸部の平野に住んでいる。東の内陸部には湖面が地球上で最も低いことで有名な死海が横たわり、気候は乾燥している。北部はガリラヤ高地がある丘陵地帯で、南部の台地にはネゲブ砂漠が広がる。イスラエルの人口は、約81%がユダヤ人で、残りのほとんどがアラブ人である。パレスチナ自治区には約400万人が住んでおり、そのうちユダヤ人は1割程度で、残りはパレスチナ人である。

  1948年にイギリスがパレスチナの委任統治を終了させた際にイスラエルが誕生してから、近隣のアラブ諸国と6回にわたり戦争を行った。1982年、イスラエルは15年ぶりにシナイ半島をエジプトに返還した。1987年に始まったパレスチナ人の反イスラエル住民蜂起「インティファーダ」は多くの犠牲者を出したが、1993年に和平合意が成立し、ガザ地区とヨルダン川西岸の町ジェリコにパレスチナの暫定自治が承認された。イスラエル軍は1997年までに西岸地区全域から撤退し、2000年にはレバノン南部からも撤退した。しかしその後和平交渉が行き詰まり、2000年9月に再びインティファーダが広がると、 2002年までに西岸地区のほぼ全域がイスラエル軍に再び占領された。イスラエルは1967年に占領したゴラン高原を1981年に併合したが、シリアはなおもゴラン高原の領有権を主張している。

 イスラエルとパレスチナは、パレスチナ国家が成立するための最終的な解決の合意には至っていない。主な障害は次の問題である。

 エルサレム − パレスチナはエルサレムを首都とすることを要求しているが、イスラエルはエルサレムが既にイスラエルの首都であり、交渉の余地はないと主張している。

 ガザ地区 − 2004年にイスラエルが自軍とユダヤ人入植者の撤退を提案したが、パレスチナはイスラエルがガザ地区からの撤退後に西岸地区への入植地を拡大していることに強く反発している。

 西岸地区 − イスラエルは2002年から自爆テロ対策として西岸地区に分離壁の建設を進めたが、パレスチナ側はこの分離壁と1949年の休戦協定ラインであるグリーンラインの内側にある領土を確保するためにイスラエルがこの壁を利用しているとして非難している。


◆経済

主要産業: ハイテク関係, 木材, 紙製品, 炭酸カリウム, リン酸塩, 食品

主要農業: シトリス, 野菜, 綿花; 牛肉

主要輸出: 機械, 機材, ソフトウェア, ダイヤモンド研磨加工, 農業製品, 薬品


◆イスラエルの早わかりデータ

人口
710万5000人

首都
エルサレム; 69万2300人

国土
2万2145平方キロメートル

言語
ヘブライ語、アラビア語、英語

宗教
ユダヤ教、イスラム教、キリスト教

[NATIONAL GEOGRAPHIC]

Posted by nob : 2009年01月06日 13:54

不景気にも強い吉本。。。

■吉本興業 09年はスポーツ事業拡大

 吉本興業の吉野伊佐男社長(66)は5日、大阪市内で年頭社長会見を開き、「不況下の厳しい状況ではありますが、このような時こそ“物作り集団”のヨシモトとしては積極的に打って出たい」と吉本新喜劇の50周年記念企画やスポーツ事業など、2009年のプランを語った。

 吉本新喜劇は1959年3月1日に「吉本ヴァラエティ」として発足。3月1日から9日まで大阪・なんばグランド花月では、50周年を記念した特別興行を開催。通常の約1・5倍の長さにあたる約70分の新喜劇を上演する。“記念日”の3月1日にはCD・DVDや単行本なども発売する。

 また、吉野社長は昨年12月にスポーツ関連のコンサルティング会社「スポーツマーケティングジャパン(SMJ)」を買収したことも公表。今後スポーツ関連の番組制作やイベントの主催など新規事業に進出し、収益基盤の拡大を目指すことも明らかにした。

 SMJは1999年に設立。2002年の日韓共催のサッカー・ワールドカップでは、開催都市と国際サッカー連盟(FIFA)、スポンサー企業間の調整などを担当したという。

[デイリースポーツ]

Posted by nob : 2009年01月06日 13:52

なかなかよろしいのでは。。。

■東京都 電気自動車購入で自動車税全額免除

 温暖化対策を加速させるため、東京都は平成21年度から、電気自動車や家庭電源で充電できるプラグインハイブリッド自動車など次世代エコカーの自動車税と自動車取得税を全額免除する方針を固めた。期間は5年間で、減税規模は約1万5000台、計30億円になる見通し。

 都はこれまでも電気自動車を購入した場合に翌年度の自動車税を半額にする優遇措置を取ってきたが、全額免除にすることで電気自動車の普及を図る。

 また、次世代エコカーの自動車取得税については、昨年12月に公表された与党税制改正大綱に21年4月から3年間の全額免除が盛り込まれていた。都はこれをうけて、免除期間を5年間にする方針を決めた。

[産経新聞]

Posted by nob : 2009年01月06日 13:51

おまえもか、、、ますます拡がる経済破綻の連鎖。。。

■ウォーターフォード・ウェッジウッド、管財人が米系3資本と資産売却協議=英紙

 [ロンドン 5日 ロイター] 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は5日、法廷管財人の管理下に入ったアイルランドの高級陶磁器メーカー、ウォーターフォード・ウェッジウッドを救うため、米国ベースの3資本が管財人と協議を行っていると報じた。

 同社は高級洋食器「ウェッジウッド」のほか、「ウォーターフォード」のブランドでクリスタル製品を販売しているが、債務がかさみ、債権者から時間的猶予を得ることができなかった。

 FT紙が複数の関係筋の話として伝えたところによると、管財人に選任された会計事務所のデロイトが、同社の大半の資産の売却について米系3資本と協議を行っている。

 アイルランドのデロイトのコメントはこれまでのところ得られていない。

[プレジデントロイター]


■レノボ、従業員2500人削減 IT大手のリストラ加速、中国にも

 【重慶=多部田俊輔】パソコン世界大手のレノボ・グループ(聯想集団)は8日、従業員の11%に相当する2500人を削減すると発表した。米国の金融危機をきっかけとした世界的なIT業界の不況を受け、米HP(ヒューレット・パッカード)など世界IT大手がリストラを加速しており、好調だった中国市場にも不況の波が押し寄せてきた。

 人員削減などで2010年3月期までに約3億ドル(約280億円)のコストカットにつなげる。09年1—3月期は人員削減の関連費用に1億5000万ドルを計上するため「巨額の赤字が発生する見込み」(レノボ)という。

 レノボは中国以外では企業向けのパソコンが中心で、米国の金融危機を受けて昨年夏から企業の需要が急速に減退し採算が悪化。さらに同年秋からは主力の中国市場でも販売が低迷したことから、大規模なリストラに追い込まれた。

[日本経済新聞/9日追加]

Posted by nob : 2009年01月06日 13:49

イスラエルの親玉に言われたところで。。。

■ガザ停戦3要件、米政府が明示…ハマスのロケット弾停止など

 【ワシントン=本間圭一】米国務省のマコーマック報道官は5日、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの侵攻について、米政府が求める「持続可能な停戦」の3要件を公表した。

 要件は、〈1〉ガザを実効支配するハマスのロケット弾発射停止〈2〉エジプトからガザへの武器密輸ルートとされるトンネルへの対処〈3〉ガザとイスラエルとの境界にある検問所の再開——で、米政府として停戦の具体的な条件を明示した形だ。

 だが、AP通信によると、ハマスは「提案はイスラエル寄り」として拒否しており、現状では歩み寄りは見られない。

[読売新聞]

Posted by nob : 2009年01月06日 13:45

緊急避難的宿泊と食料の提供はともかく、生活保護は如何なものか、、、必要なのは長期無(低)利子融資、、、こういう時にこそ公正公平な対策の策定を。。。

■生活危機:生活保護、即日決まる 簡易宿泊所移動の5人--派遣村

 東京・日比谷公園の「年越し派遣村」は5日撤収され、約500人の失業者のうち希望した286人が都内4カ所に用意された新たな施設に移った。移動先では求人情報が紹介され、一部の人は生活保護が認められた。生活再建に向けた動きが本格的に始まった。

 4カ所の一つで中央区が運営する京華スクエア(旧京華小)の体育館では、約80人に弁当や毛布が配られた。元旦から派遣村で過ごしていた男性(50)は「まずは落ち着いた」と胸をなで下ろした。

 施設は12日まで開放される予定。ハローワークの臨時窓口も置かれ、寮付きの求人情報(約3000人分)が紹介された。また、派遣村にいた失業者のうち75人が千代田区に生活保護を申請し、簡易宿泊所に移ることを決めた5人については即日、保護費の受給が認められた。6~7日もそれぞれ80人が窓口を訪れる予定で、生活保護の申請者は計約230人に上る見通し。

 一方、国会ではこの日午後、野党4党が呼びかけて院内集会が開かれ、派遣村の村長を務めたNPO「自立生活サポートセンターもやい」の湯浅誠事務局長らが住居や食の確保、派遣切りを止める緊急立法の必要性をアピールした。湯浅事務局長は「生きようという人たちを支えられる社会にしてください。舞台は政治に移ります。よろしくお願いします」と訴えた。【工藤哲、町田徳丈】

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 ■解説

 ◇国動かした6日間の行動

 「年越し派遣村」の実行委員会の要請を受け、厚生労働省は入村者の宿所施設を確保し、就労や生活支援などに責任を持つ態勢を取った。民間団体による6日間の行動が国を動かした。極めて異例のことだ。背景として、予想以上の数の失業者が年末年始に厚労省の目の前の日比谷公園に詰めかけたという「アピール力」もさることながら、1680人ものボランティアに象徴される支援の広がりも見逃せない。

 公園のテントへの受け入れが限界に達した時、実行委員会は派遣労働の規制緩和を重ねてきた労働政策の失敗を突き、「今回の雇用危機は人災だ」と訴えた。実行委との折衝で厚労省は「失業者を元(野宿)に戻すようなことはしない」と明言した。ぎりぎりで命をつなぐ人たちの面倒を最後まで見るという意味だ。国は全国で支援を行い、同時に新たな雇い止めや解雇の防止に全力を注ぐべきだ。「日本がこのままで良いはずがない」との危機意識は、派遣村に集った人たちだけのものではないからだ。【東海林智】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年01月06日 13:39

そりゃそうでしょ。。。

■米新車販売:08年18.0%減、日本のメーカーも不振

 【ワシントン斉藤信宏】米調査会社オートデータが5日まとめた08年の米新車販売台数によると、業界全体の販売台数は、深刻な金融危機の影響などで前年比18.0%減の1324万4018台と大幅に落ち込み、92年以来16年ぶりの低水準となった。12月の新車販売台数も前年同月比35.5%減の89万6124台と4カ月連続で100万台を割り、14カ月連続での前年実績割れとなった。経営危機の米自動車大手3社(ビッグ3)のシェアは合計47.5%と、初めて50%を割り込んだ。

 08年の販売台数は、トヨタ自動車が前年比15.4%減の221万7660台。トヨタの販売減は95年以来13年ぶりで、74年(17%減)以来34年ぶりの大幅な落ち込みだった。ホンダも7.9%減の142万8765台と不振だった。また、日産自動車も10.9%減の95万1350台まで落ち込んだ。

 一方、経営危機に陥り米政府に支援を仰いだビッグ3も軒並み低迷。米最大手ゼネラル・モーターズ(GM)が22.6%減の293万3451台となったほか、フォード・モーターが20.1%減、クライスラーも30.0%減と各社とも2割超の大幅減となった。

 米国内の自動車販売は、証券大手リーマン・ブラザーズの経営破綻(はたん)に端を発した金融危機の深刻化の影響で、昨年10月以降、3割超の落ち込みが続いている。12月もトヨタ(36.7%減)、ホンダ(34.7%減)など日米の大手6社がいずれも3割超の落ち込みとなるなど販売不振に改善の兆しは見られない。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2009年01月06日 13:37

多くの政治家や官僚に見られる一つの典型的発想なのだろう。。。

■派遣村、まじめに働こうという人なのか?と坂本総務政務官

 坂本哲志総務政務官(自民、衆院当選2回)は5日、総務省の仕事始め式のあいさつで、東京・日比谷公園の「年越し派遣村」について、「本当にまじめに働こうとしている人たちが集まっているのかな、という気もした」と述べた。

 さらに、「『(厚生労働省の)講堂を開けろ』『もっといろんな人が出てこい』(と要求される)。学生紛争の時に『学内を開放しろ』『学長よ出てこい』(と学生が要求した)。そういう戦術、戦略がかいま見える気がした」と語った。

 坂本氏は地元の熊本県では厳しい経済状況の中で助け合っているとしたうえで、派遣村のあり方に触れた。

 民主党の小沢代表、国民新党の綿貫代表ら両党幹部は5日夜、都内で会談し、坂本氏への辞任要求も視野に、発言の責任を追及することで一致した。

[読売新聞]


■坂本政務官が謝罪、発言撤回 「関係者に迷惑かけた」

 坂本哲志総務政務官は6日午前に総務省で記者会見し、東京・日比谷公園の「年越し派遣村」に集まった失業者らをめぐり「本当に働こうとしている人か」とした自らの発言について「関係者に迷惑をかけた。発言を撤回して深くおわびしたい」と謝罪した。責任の取り方については「地方をもっと活性化させる意味で職責を全うしたい」と述べ、辞任を否定した。

 発言に関しては「(派遣村に)大人数がいて雇用が深刻なのかもしれないが、そうではない人もいるのではないかという思いも頭をよぎった」と説明。また「本当のことを言った」「(失業者は)もっとたくましく生活しないといけない」という激励の電話があったとも強調した。

 坂本氏は5日の総務省仕事始めのあいさつで「本当にまじめに働こうとしている人たちが集まってきているのかという気もした。学生紛争の時の戦略のようなものが垣間見える」と発言した。

[47NEWS]

Posted by nob : 2009年01月06日 13:30

各国の反応、、、それにしても米国は、、、まさに悪の枢軸。。。

■米はガザ侵攻の容認姿勢鮮明に、ハマス封じ込め後押し

 【ワシントン=黒瀬悦成】米国務省のマコーマック報道官は3日、声明を発表し、イスラエル軍地上部隊によるパレスチナ自治区ガザへの侵攻を、米政府として容認する姿勢を鮮明にした。

 ブッシュ政権としては、イスラエルとパレスチナの「2国家共存」の実現に向け、イスラエルの軍事行動に事実上の自由裁量を与え、米国が中東和平の阻害要因と見なすイスラム原理主義組織ハマスの封じ込めを後押しする考えだ。

 報道官声明はガザ情勢に関し、「可能な限り早期の停戦」をうたいつつ、ガザを支配するハマスが再びイスラエルへのロケット攻撃を行わぬよう、「持続的な停戦でなくてはならない」と指摘。声明はまた、ガザ情勢悪化の原因はハマスにあると強調した。

 国際社会の一部から「即時停戦」の声が上がる中、ブッシュ政権としてはむしろ、イスラエルが今回の戦闘でハマスを一層孤立化させ、2国家共存路線を軸とする中東和平の進展につなげたいとの期待が強い。

 実際、ブッシュ大統領は3日のラジオ演説で、「意味ある停戦」の実現に向け、ハマスへの武器供給の遮断の必要性を強調。米政府は反イスラエルのイラン、シリア両当局がエジプトを経由し陸路でガザのハマスに武器を渡していると見ており、米政府としては、ハマスを兵糧攻めにすると同時に、イランやシリアのけん制を目指す構えだ。

 しかし、米国のイスラエル擁護姿勢は、アラブ世界などでイスラム過激派が反米世論をあおる口実に利用するのは確実。親イスラエルの立場を取る一方で「イスラム世界との和解」を掲げるオバマ次期大統領にとり、ガザ情勢をめぐる態度表明は就任後最初の大きな試練となりそうだ。

[読売新聞]


■英首相、イスラエル・ハマス双方に即時停戦求める

 【ロンドン=大内佐紀】ブラウン英首相は4日、BBCテレビとインタビューし、イスラエル地上軍がガザ地区への侵攻を開始したことに関連し、改めてイスラエルとイスラム原理主義組織ハマス双方に即時停戦を求めた。

 首相は、ハマスに武器が渡らないように監視する第三者機関が必要だと述べ、ブッシュ米大統領の提案を支持。当面、エジプトをはじめとするアラブ諸国がハマスへの武器密輸ルートを封じることが肝要だとした。

[読売新聞]


■仏外務省は「ガザ侵攻非難」の声明発表

 【パリ=林路郎】フランス外務省は3日、「イスラエル軍地上部隊によるパレスチナ自治区ガザへの侵攻を非難する」との声明を発表した。

 声明はガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスなどによるイスラエルへのロケット攻撃も非難したが、ハマスの攻撃停止が先決だとしてイスラエル寄りの立場を取るブッシュ米政権とのずれが露呈した形。5日から中東入りするサルコジ大統領と欧州連合(EU)外相級代表団の停戦工作は多難なものとなりそうだ。

 声明は、米国、EU、ロシア、国連が中東和平の4者会合の枠組みで停戦に向けて努力していることを明記。暗に米国に対し、イスラエルとハマス双方の停戦を実現させるよう求めている。

[読売新聞]


■中国もガザ侵攻に「深い憂慮」

 【北京=杉山祐之】中国外務省の秦剛・副報道局長は4日、イスラエル軍のガザ侵攻について、「深い憂慮を表明する。軍事行動と武力衝突を即時停止し、一般民衆の死傷者をこれ以上出さないよう強く呼びかける」とする談話を発表した。

[読売新聞]


■停戦は困難、さらに悪化も…麻生首相がガザ侵攻を憂慮

 麻生首相は4日の年頭記者会見で、イスラエル軍のガザ侵攻について、憂慮を表明した。

 首相は「双方に自制を求める旨、話をしてきた。日本としては人道支援をやることにしているが、なかなか簡単に停戦というようなことに至らないだろう。地上軍の導入が話をさらに悪化させていくことを大いに懸念している」と語った。

 一方、中曽根外相は4日、「イスラエルとパレスチナ武装勢力の双方が武力の行使を即座に停止し、持続的な停戦合意を達成するよう強く求める」との談話を発表した。

[読売新聞]


■アラブ連盟代表団、ガザ攻撃停止の安保理決議採択求める

 【ニューヨーク=白川義和】アラブ連盟加盟国の外相らで構成する代表団が5日、国連を訪れ、安全保障理事会理事国の国連大使や潘基文(パンギムン)事務総長らと会談した。

 代表団はイスラエルのパレスチナ自治区ガザに対する攻撃の即時停止やガザとの境界にある検問所の再開などを盛り込んだ安保理決議の早期採択を求めたが、米国は消極姿勢を維持している。

 ハリルザド米国連大使は記者団に、イスラム原理主義組織ハマスによるロケット弾攻撃も含めた「持続可能な停戦」の必要性を改めて強調。ハマスが停戦に積極的に応じる姿勢を見せない以上、近日中の停戦決議採択は難しいとの考えを表明した。高須幸雄国連大使は、停戦監視の枠組みをどう作るかが焦点になるとした。

 安保理はこの問題で6日に閣僚級会合を開く。パレスチナ自治政府のアッバス議長もアラブ連盟代表団に加わる予定で、代表団や安保理議長国フランスは米国が受け入れられる停戦決議案作りを急いでいる。

[読売新聞/6日追加]

Posted by nob : 2009年01月05日 21:22

即時停戦を。。。

 ■イスラエル軍、ガザ南北を分断 死者500人超に

 【カイロ=安部健太郎】パレスチナ自治区ガザへ地上部隊を侵攻させたイスラエル軍は4日、主要都市ガザ市南部の幹線道路を制圧し、ガザ地区を南北に分断する形でイスラム原理主義組織ハマスの拠点への攻撃を展開した。ガザ地区北部の一部を掌握したとの情報もある。5日未明にかけて住民の被害も急増。AP通信は地上戦開始後、64人の民間人が死亡したと報じた。12月27日の空爆開始からの累計で、ガザ側の死者は少なくとも510人を超えた。

 イスラエル軍はガザ市の包囲を続けており、4日夜の時点ではまだ市街地中心部へは侵攻していないもよう。同市東部で深夜にかけて爆発音が続いているとの情報もある。

 地元メディアの報道によると、イスラエル情報当局高官は4日、ハマスの活動家らはガザの病院やモスク(イスラム教礼拝所)に潜伏していると指摘。ペレス大統領は米テレビ番組で「(戦闘の)目的はガザの占領やハマス壊滅ではなく、テロの撲滅だ」と力説した。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2009年01月05日 21:14

まず発想の転換を、、、定職がない、それは何でも好きなことを始められるということ、、、組織や社会に束縛されない誇り高き自由人へと。。。

■生活危機:年越し村に300人 ついに厚労省、講堂開放

 仕事と住居を失った非正規社員らを支援するために東京・日比谷公園に開設されている「年越し派遣村」の実行委員会は2日、入村者が予想以上に増えているとして、舛添要一厚生労働相に緊急避難所の設置・開放を要請した。これを受け厚労省は、5日午前9時まで庁舎内の講堂やトイレの一部を開放した。

 実行委によると、入村希望者は2日午後6時現在で予想の2倍以上となる304人(宿泊者274人)に達した。テントが不足し一部は外の椅子に座り一夜を過ごしていた。

 入村者らは2日夜から、実行委などが都内を中心に集めたレンタル用の布団を厚労省の講堂に運び込んだ。この夜講堂を利用するのは約260人。布団を運び終えた男性(41)は「自動車マフラー製造の請負を10月末に解雇された。今まで2週間野宿で派遣村には初日から来た。寒い外と講堂は天と地の差だが、なぜ今さらという気がする。急に気が抜けて風邪をひいてしまった」と話した。

 東京都中央区も廃校の小学校2校の講堂を提供することを2日、決めた。実行委によると、派遣村への相談件数は1日までに108件。村長を務めるNPO法人「自立生活サポートセンターもやい」の湯浅誠事務局長は「行き場を失った人が増えていることは異常。行く場所を作るしかない」と話した。

 カンパは800万円を超えたが、今後も募る。問い合わせは臨時電話(090・3499・5244)、振込先はみずほ銀行銀座支店 普通2692964派遣村寄付金口座 弁護士棗(なつめ)一郎【工藤哲】

[毎日新聞]


■日比谷公園の「派遣村」引っ越し 都内4カ所に移動

 派遣契約打ち切りなどで仕事や住居を失った人らの年末年始の生活を支援していた「年越し派遣村」が5日午前、いったん閉村し、元派遣社員らが東京都千代田区の日比谷公園や宿泊先の厚生労働省講堂から同日午後に、厚労省や東京都が用意した東京都内4カ所の施設に移る。

 4カ所の施設は、中央区や練馬区にある旧学校体育館や児童養護施設。それぞれにハローワークや東京都の出張所などが置かれ、就業支援や生活の相談に乗る。使用期限は12日までだが、厚労省では柔軟に運用する方針。

 午前9時半過ぎに厚労省講堂で開かれた集会では、元派遣社員ら約340人を前に、派遣村の湯浅誠村長(NPO法人「自立生活サポートセンターもやい」事務局長)が、「この村を出ても厳しい状況は続くと思うが、生き抜いていきましょう」と語った。

 神奈川県内の製造派遣を打ち切られた男性(50)は、「村の存在はありがたかったが、これからが不安」。いすゞ自動車の藤沢工場(同県)で働いていた元派遣社員の男性(47)は、「とにかく住まいがほしい。紹介される仕事も年齢制限があってうまくものにできるか不安」とため息をついた。

 舛添要一厚生労働相は同日午前の閣議後会見で、「いつまでも講堂や小学校で寝泊まりはできない。職と住居が見つけられるようにきめ細かい対応をしたい」と話した。

 労働組合や市民団体など約20団体によって昨年12月31日に開設された派遣村は日に日に人が増え、実行委員会の想定(約150人)を大きく上回る約500人が集まった。

 厚労省は、2日夜から庁舎講堂を宿泊施設として開放、5日以降の生活のため約500人の宿泊場所を確保するなど就業や生活の相談にのる態勢を整えた。

[産経新聞/5日追加]


■派遣村実行委、112人分の生活保護を申請

 東京・日比谷公園に開設されている「年越し派遣村」の実行委員会は3日、同公園のある千代田区に対し、同日までにファクスで112人分の生活保護の申請をしたと発表した。

 週明けの5日も多くの人が申請する予定という。

 実行委によると、3日夜までに同村に登録した元派遣社員らは約400人で、このうち厚生労働省の講堂や同公園に宿泊した人は292人に上っている。

 また、実行委は3日夜、厚労省の講堂の使用期限が5日朝となっていることから、元派遣社員らの5日以降の衣食住確保などを求める要望書を同省に提出した。

 実行委によると、同省の担当職員は「関係部署と調整し、できる限り早く回答したい」と話したという。

[読売新聞/5日追加]


■「非正規」保護へ、雇用対策戦略化…政府のニューディール

 政府が策定する「雇用ニューディール計画」は、中長期的に安定した雇用機会を新たに創出するのが狙いだ。(中村宏之)

 これまでの雇用対策が、解雇された労働者の失業手当や年末年始の住居確保策など安全網の拡充に主眼を置いてきたのに対し、新対策は職種別に計画を策定し、戦略的に雇用を増やす。背景には「全治3年」とされる深刻な景気後退への危機感がある。今後も予想される雇用情勢の悪化を食い止めるため、雇用対策も政策総動員態勢に入る。

 医療・介護など人手不足が著しい部門に対して重点的に対策を講じる。現在の医療・介護部門の職員数約385万人に対し、2025年には最大684万人が必要となる見通しで、約300万人の不足が見込まれている。このため、政府は必要な資格の取得を支援し、計画的に人材を養成する。

 また、新対策は、約1779万人(7〜9月期平均)の非正規雇用者や、約180万人(07年)とされるフリーターに対する支援策なども盛り込む。

 正社員と同じ内容の仕事をしているのに賃金に大きな差がある現状を是正するための制度作りや、非正規雇用者が一定の勤続年数に達した場合に正規雇用とするための保護法制の整備などを進める。

 森林の間伐などを行う労働力確保策として一時期実施されたことのある「緑の雇用」を再開・拡充することや、国や自治体、非営利組織(NPO)などによる臨時雇用などの公的雇用も拡充する。

 女性が働きやすい環境をつくるため、世界最高水準の育児休業制度の実現も目指す。日本の育児休業者に対する所得補償は最長1年半、給与の30%にとどまり、欧米の先進国に対して大きく見劣りしている。このため政府は、ドイツ、フランス並みに3年間の休業を認めたり、補償額を段階的に引き上げたりして、スウェーデンの80%補償などに並ぶ水準の達成を目標として掲げる。

 ただ、こうした対策の推進には企業の協力も不可欠だ。新規事業の創出や事業再生にあわせて雇用を増やした企業への助成金の給付要件緩和など、企業への動機付けも幅広く検討する必要がある。

 ◆「雇用ニューディール計画」の骨子◆

 〈1〉医療、介護、農業など職種別に雇用創出計画を策定

 〈2〉リストラに伴う失業者の再就職を助ける「雇用再生集中支援事業」を再開

 〈3〉林業就業を促す「緑の雇用」事業を再開・拡充し、国や自治体、関係機関も臨時雇用の場を提供

 〈4〉非正規雇用者の権利保護法制を検討

 〈5〉育児休業者への所得補償を段階的に引き上げ、世界最高水準の育児休業制度を目指す

 〈6〉起業後の法人税軽減や家庭菜園への農地貸与で高齢者を支援

[読売新聞/5日追加]


■製造業への派遣労働、見直す必要ある…舛添厚労相が私見

 舛添厚生労働相は5日の閣議後の記者会見で、派遣労働者を削減する動きが広がっていることについて、「個人的には、製造業にまで派遣労働を適用するのはいかがなものか。多くの方が賛同するなら、そのことも含めて検討しないといけない」と述べ、製造業への派遣のあり方を見直す必要があるとの考えを示した。

 また、継続審議になっている労働者派遣法改正案については「日雇い派遣は禁止する方向で議論したい。いい形で修正できれば、柔軟に修正すればいい」と述べた。

[読売新聞/5日追加]


■鈴木宗男、辻元両議員が派遣救済タッグ

 派遣契約打ち切りなどで仕事や住居を失った人が「年越し派遣村」(東京・日比谷公園)に殺到している問題で野党各党は4日、第171回通常国会が召集される5日、住宅の確保などを求める国会決議を共同提出することで合意した。与党側にも同調を求める。与野党激突の通常国会は、急速に悪化する雇用問題への対応で幕を開ける。先月31日から4日までに同村を訪れた人は約500人に達し、厚労省は5日以降、500人分の宿泊スペースを確保する方針だ。

 この日午後、派遣村の集会に参加した新党大地の鈴木宗男代表はあいさつで、宿泊先の確保や緊急対策などを盛り込んだ国会決議案の提出を提案した。「法律をつくるより、特効薬だ。自公両党も反対できないだろう」と述べ、その場で民主、社民、共産、国民新各党の党首らと会談。「雇用と住まいを確保する緊急決議案」として、5日に衆参両院に提出することを決めた。かつて、国会審議で鈴木氏と対立した社民党の辻元清美衆院議員も「この問題は与野党を超えて対応するべきだ。以前けんかした鈴木さんとも一緒にやっていく」と、あいさつした。

 野党側は、与党にも同調を呼び掛ける。民主党の菅直人代表代行は「決議に応じないなら、国会冒頭から…(荒れるだろう)」と予告したが、集会に与党議員の姿はなかった。通常国会は冒頭から与野党の激突が予想されるが、雇用問題でも攻防が繰り広げられそう。菅氏は、麻生首相が打ち出している定額給付金について、失業者が100万人と仮定した場合、月額17万円ずつ1年間支払った場合、ほぼ同額の約2兆400億円になると指摘。「選挙目当てのばらまきではなく、2兆円は失業対策に回すべき」と訴えた。

 一方、実行委によると、同村に支援を求めて集まった人はこの日さらに約100人増え、開設以来5日で、約500人に達した。5日朝で使用期限が切れる厚生労働省の講堂と、公園内テントで寝泊まりしてきたが、肺炎やインフルエンザなどで8人が入院した。全員の衣食住確保を求めて交渉した実行委に、厚労省側はこの日、約500人分の宿泊スペースとして、都内の廃校になった学校跡地の建物など4カ所を確保したと明言した。期間は12日まで約1週間という。

 派遣ユニオンの関根秀一郎書記長は、集会で「こうした状況は労働者を簡単に使い捨てできる政策のミスによって引き起こされた。国は救済する責務を果たすべき」と訴えた。

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2009年01月03日 23:25

公正・公平性を欠いたもはや前時代的な愚策。。。

■不良資産の将来損失、米政府が肩代わり シティ以外も対象

 【ワシントン=大隅隆】米財務省は2日、金融機関の保有する不良資産から将来生じる損失を政府が肩代わり保証する制度を導入したと発表した。昨秋のシティグループ向けで実行した救済策を、他の金融機関でも利用できるようにした。金融機関の損失拡大を防ぎ、貸し渋りなどの信用収縮に歯止めをかける狙い。

 導入した新制度は、金融安定化法に基づくもので、金融・経済活動に不可欠な金融機関が対象。債権者や取引先の連鎖倒産の可能性などを勘案し、米政府が「個別に適用できるか判断する」としているが、金融システムの根幹を担う大手行が主対象になる公算が大きい。保証の財源は金融安定化法の総枠7000億ドルを使う。制度の適用を受けた金融機関は、政府にワラント(株式購入権)などを提供。経営者の報酬も制限する。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2009年01月03日 22:55

断末魔の喘ぎ。。。

■GM 12月販売は大幅改善 一部08、09年型車にゼロ金利ローン

 米自動車大手のGM(ゼネラル・モーターズ)は昨年12月30日、販売促進のため2008、09年型車の一部について最長5年間のゼロ金利ローンなどを提供することを明らかにした。GMの12月の販売台数は、先月に比べて大幅に改善したもようだ。

 同社の発表資料によると、金利はゼロから5.9%で、1月5日まで利用可能。最大4250ドル(約38万4200円)のリベート(販売払戻金)も提供される可能性がある。ゼロ金利の対象となるのはSUV(スポーツ用多目的車)の08年型「シボレートレイルブレイザー」や「サーブ9−5」セダンなど。

 GMの北米販売部門責任者マーク・ラネーブ氏は電話会見で、同社の販売台数が前年同月比で41%減少した11月に比べて、12月は「大幅に増加」していると指摘。GMが出資する金融会社GMACが銀行持ち株会社として承認されたことも、GMのローン金利引き下げにつながっていると説明した。(Greg Bensinger)

[Business i.]


■米政府、クライスラーにも融資実行=GMと同じ3600億円

 【ニューヨーク2日時事】経営難に陥っている米自動車大手クライスラーのナルデリ会長兼最高経営責任者(CEO)は2日、財務省から40億ドル(約3600億円)のつなぎ融資供与を受けたと発表した。

 同会長は「この融資により、わが社は秩序だったリストラの継続が可能になる」と表明した。

 米政府は先月19日、ビッグスリー(3大自動車メーカー)の中で特に資金繰りが苦しいゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラーに対し、総額174億ドルのつなぎ融資を供与する支援策を発表。GMは先月末、融資の第1弾となる40億ドルの供与を受けた。

[時事通信]

Posted by nob : 2009年01月03日 22:29

福袋、何が入っているのかは判らない、、、基準はどれだけ得することができるかという金銭の尺度だけ、、、溜め息。。。

■大手デパートで初売り 
東京・池袋の西武百貨店本店では開店前に約2万人が列をつくる

新春2日、大手デパートでは初売りが始まった。

東京・池袋の西武百貨店本店では、午前9時半の開店を前に、およそ2万人が列をつくり、福袋などを買い求めている。

福袋を買いに来た人は「明るい気持ちになりたいなと思って、来ました」と話した。

売り場では、「景気回復」になぞらえた「景気(ケーキ)大福」や、純金製の牛の置物が入った福袋(200万9,000円)などが限定販売されており、2日だけで40万人を上回る来店が予想されるという。

[FNN]

Posted by nob : 2009年01月02日 23:21

一種の感冒的連鎖、、、まだまだ続く。。。

■英国:失業者数、来年60万人増も

 【ロンドン藤好陽太郎】英人事問題研究所(CIPD)は29日公表した調査で、金融危機を受けた景気悪化で、来年の英国の失業者数が少なくとも60万人増え、280万人に達するとの見通しを示した。CIPDのフィルポット・主席エコノミストは「20年で最悪の年になるかもしれない」としている。

 CIPDは、特に来年の数カ月間は解雇が相次ぎ、失業者数は91年以来、18年ぶりの水準に高まると強調。失業者の増加数は、景気底入れまでに100万人に達する可能性もあるとしている。

[毎日新聞]


■「派遣契約切られた」六本木ヒルズで男が刃物振り回す

 30日午後8時30分ごろ、東京都港区六本木の六本木ヒルズの付近を、刃物を持った男がうろついていると、通行人から警視庁麻布署に届け出があった。

 同署員が駆けつけたところ、男は六本木ヒルズの正面玄関付近で、「刺すぞ。この野郎」などと叫び、刃物を振り回したことから、同署組織犯罪対策課の男性巡査部長(35)が上空に1発を威嚇発砲し、男を銃刀法違反と公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕した。男は逮捕される前、「派遣社員の契約を切られた」などと叫んでいたという。

 逮捕された男は、杉並区天沼3、自称無職椎名賢次容疑者(28)。同署副署長によると、椎名容疑者は同8時35分ごろ、六本木ヒルズの正面玄関近くで、洋包丁(刃体約16センチ)を所持していた疑い。椎名容疑者は威嚇発砲の後、包丁を地面に置いたという。

 現場は、地下鉄六本木駅近くの広場付近。年末ということもあり、買い物客らが多数行き交っていた。

 映画を見に来たという30歳代の女性は、広場のそばにある映画館の前で、パーンという銃声のような音を聞いた。何人かが広場の方から逃げるように走ってきたといい、広場の方へ歩いて行くと、男性が取り押さえられ、わめいていたという。女性は「映画のロケかと思った」と、驚いた様子だった。同署の阿多孝治署長は「適正な執行と考えている」とコメントしている。

[読売新聞/31日追加]


■「契約切られ、金に困った」=コンビニ強盗、無職男逮捕−埼玉県警

 コンビニに押し入り現金を奪ったとして、埼玉県警東入間署は31日までに、強盗容疑で住所不定、無職高宮博正容疑者(34)を逮捕した。「契約社員として働いていた会社を12月に解雇され、寮にも住めなくなった。金に困っていた」などと供述しているという。

 調べでは、高宮容疑者は27日午後9時40分ごろ、埼玉県ふじみ野市苗間のコンビニに押し入り、アルバイト店員の男子高校生(17)に刃物を突き付けて脅し、約7万円を奪った疑い。

[時事通信/31日追加]

Posted by nob : 2008年12月30日 23:44

如何なる軍事行動も許すな。。。

■空爆に抗議しキャンドル イスラエル大使館前

 東京のイスラエル大使館前で30日、イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザ空爆に抗議して国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル日本」などが集会を開き、参加者約150人がキャンドルやペンライトを点灯して軍事行動の即時停止を求めた。

 参加者は警察官が見守る中、「子供を殺すな」「戦争をするな」などと書かれた段ボールや横断幕を掲げ、犠牲者の冥福を祈って約50個のキャンドルが置かれた路上に次々と献花。

 特定非営利活動法人(NPO法人)「パレスチナ子どものキャンペーン」の大河内秀人常務理事が「子供は十分な栄養を取れず、病院は慢性的な医療資材の欠乏でまひ状態になっている」として、ガザへの医薬品と食料の搬入、人道支援団体の自由な出入りを求める要請文を読み上げた。

[河北新報]

Posted by nob : 2008年12月30日 23:31

そんな付け刃では傷を深めるばかり。。。

■ 介護報酬、初の増額決定 社会保障審、人手確保へ待遇改善

 社会保障審議会(厚生労働相の諮問機関)は26日、介護保険から介護サービス事業者に払う報酬の改定内容を決めた。来年4月から報酬全体を3%増やし、 2000年の介護保険制度の導入以来初めての引き上げとなる。夜勤や専門性の高い職員が多い事業所への加算を新設するほか、人件費が高い都市部の報酬を手厚くした。介護現場の人手不足の解消や待遇改善に重点を置き、給付抑制方針を転換する。

 社保審の介護給付費分科会が改定案をまとめた。(1)介護従事者の人材確保と処遇改善(2)医療との連携と認知症ケアの充実——などが柱になる。介護現場では労働条件の悪さから離職率が他産業に比べて高いため、職員の待遇改善に重点を置いた。

 介護サービスの利用者は00年度の184万人から06年度に354万人と2倍弱に増えたが、介護職員数はここにきて伸び悩んでおり、人手不足感が強まっている。

[日経ヘルス]

Posted by nob : 2008年12月28日 23:12

愚かしさの極み、、、されど内紛の根は深い。。。

■ガザ空爆 195人死亡 イスラエル 攻撃継続の構え

 【カイロ=内田康】イスラエル軍は二十七日、イスラム原理主義組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザ各地に大規模な空爆を行った。イスラエルの有力紙ハーレツ(電子版)は、ガザの医療関係者の話として死者が少なくとも百九十五人に上ったと報道。負傷者も数百人とされる。ロイター通信は、パレスチナ人の一日の死者数が最近二十年で最悪になったとしている。 

 今月十九日にイスラエルとハマスの半年間の停戦が失効していた。ハーレツによると、同軍は約六十機による第一波の攻撃に加え、約二十機が第二波の攻撃を行った。ガザ各地で黒煙が上がり、ハマスの複数の治安関連施設に被害が出た。ハマスの警察組織のトップも死亡した。

 空爆後、イスラエルのバラク国防相は報道陣に「(作戦は)短期間に終わらない」と述べ、今後も繰り返しハマスの関連施設を攻撃する構えを見せた。

 一方、パレスチナ自治政府のアッバス議長は、空爆を「犯罪」と非難。国際社会の介入を求めている。

 また、ハマス幹部は地元ラジオを通じ「最後の血の一滴まで抵抗する」と表明。空爆後に、ガザの武装勢力がイスラエル南部に向けて複数のロケット弾を発射し、イスラエル人一人が死亡した。

 イスラエルの空爆に先立って、ガザのパレスチナ武装勢力は二十六日、イスラエル領に向け、数十発のロケット弾などを発射。一部がガザの民家に誤って着弾し、十三歳と五歳のパレスチナ人姉妹が死亡した。

 攻撃声明は出ていないが、ハマスとは別の組織がイスラエル攻撃を激化させている可能性もある。

 停戦失効後、隣国エジプトなどの仲介で停戦延長が模索されたが功を奏さなかった。


[東京新聞]


■イスラエル:ガザ空爆 また泥沼、報復連鎖 選挙前、世論対策 米政権移行期突く

 【エルサレム前田英司】ガザ全域で一斉に爆撃音がとどろき、次々と立ち上る黒煙の下に惨状が広がった--。パレスチナ自治区ガザ地区に対する27日のイスラエル軍の空爆は、50カ所もの標的を同時に狙った近年例を見ない大規模攻撃となった。イスラム原理主義組織ハマスが支配する同地からのロケット弾攻撃に業を煮やしたイスラエル政府は、来年2月の総選挙を前に、国内世論への対応を優先する形で強烈な軍事作戦に打って出た。だが、ハマス側の報復は必至で、ガザ情勢は再び泥沼化しそうだ。

 「我慢は限界に達している。もうたくさんだ」。イスラエルのリブニ外相は25日、カイロでムバラク・エジプト大統領らと会談した後、ガザからのロケット弾攻撃に怒りをぶちまけた。エジプトは再度、イスラエルに停戦仲介の用意を伝え、自制を促したが、リブニ外相は「現状を見過ごすことはできない」と報復攻撃強化の意向を示唆していた。

 イスラエル政府を率いる中道右派カディマは来年2月の総選挙を前に、ロケット弾攻撃の阻止を求める世論から「及び腰だ」と厳しく批判されてきた。対パレスチナ強硬派の最大野党リクードが支持率を伸ばすなか、最近では和平推進派の左派政党メレツでさえ「ガザ攻撃やむなし」と主張する状況だった。

 こうした国内事情に加え、民間人を巻き込む恐れのある大規模軍事作戦に歯止めをかけてきたブッシュ米政権が来月20日、任期切れを迎えるタイミングでもあった。外交努力を重視するオバマ新政権発足直後の攻撃は対米関係にひびを入れかねないだけに、政権移行期の間隙(かんげき)を狙った可能性もある。

 イスラエル政府は多大な犠牲が予想される陸上部隊によるガザ侵攻には慎重で、まずは空爆によってハマスの拠点を一斉に破壊する作戦に出た。空爆前には、イスラエル政府が28日の閣議で軍事作戦の準備状況などを検討するため、同日以前の攻撃開始はないと伝えられていた。ハマス側は予想外の攻撃で虚を突かれた格好だ。

 ロイター通信によると、ハマス報道官は「敵(イスラエル)に決して忘れられない教訓(報復)を示してやる」と宣言。イスラエル側はガザ北部のロケット弾発射陣地への攻撃を強化する一方、同地に隣接する自国領の住民にロケット弾攻撃に対する一層の警戒を呼びかけている。

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 ■ことば

 ◇ハマス

 イスラム教スンニ派の原理主義組織で対イスラエル強硬派。イスラエル占領下のガザ地区で抵抗闘争が始まった87年、エジプトの「ムスリム同胞団」の流れをくみ故ヤシン師が創設した。06年1月のパレスチナ評議会選挙で圧勝。07年6月に対立する穏健派ファタハを武力で放逐し、ガザ全域を支配した。

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 ◆イスラエルとハマスを巡る主な経過◆

05年 9月    イスラエルがガザ地区からの撤退を完了

06年 1月    パレスチナ評議会(国会に相当)選挙でハマス圧勝

    3月    ハマス単独内閣発足

    9月    ハマス最高幹部のハニヤ首相がイスラエル承認拒否を言明

07年 3月    サウジアラビアの仲介でハマス、ファタハ連立の統一政府樹立

    6月    ハマスがガザ地区を制圧。統一政府が崩壊し自治区も分裂

   11月    米アナポリスで中東和平国際会議

08年 3月    イスラエル軍がガザ地区で撤退後最大規模の攻撃、住民100人以上死亡

    6月    エジプトの仲介で6カ月間のガザ停戦が発効

   11月 4日 イスラエル領内にロケット弾。イスラエル軍はガザ地区を本格空爆

   12月19日 停戦が期限切れ

   12月20日 イスラエル領内にロケット弾。イスラエル軍がガザ地区を空爆、停戦終了後初の死者

   12月27日 イスラエル軍がガザ地区に大規模空爆

[毎日新聞]


■イスラエルによるガザ空爆3日目、パレスチナの死者307人に

[ガザ 29日 ロイター] イスラエルによるパレスチナ自治区ガザの空爆は29日に3日目に突入し、パレスチナ人の死者は307人に上っている。

 イスラエルは空爆の理由として、ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスと結んだ半年間の停戦合意が1週間前に失効した後、ハマスのロケット弾攻撃が激化したことを挙げている。

 今回の武力行使についてオルメルト首相の報道官は、同国南部の人々が「継続的なロケット弾の脅威にさらされることがなくなるまで」続行するとしている。また、イスラエル軍のスポークスマンは「(空爆は)何日にもわたって行う(可能性がある)」と述べた。

 一方、ハマス側も挑戦的な姿勢を崩しておらず、同組織のスポークスマンはパレスチナの団体に向けて、自爆攻撃を含む「あらゆる手段」を駆使するよう呼び掛けている。

[ロイター/29日追加]


■イスラエル地上軍、近く侵攻か=死者300人超す−ハマスの抗戦意思衰えず・ガザ

 【エルサレム29日時事】イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの攻撃は3日目となる29日も続き、AFP通信によれば、パレスチナ人の死者はこれまでに少なくとも310人、負傷者は1400人に上った。しかし、ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの抗戦意思はなお衰えておらず、イスラエルが地上軍を投入した侵攻作戦に近く踏み切るのではないかとの懸念が強まっている。

 現地からの報道によると、イスラエル軍は28日夜から29日にかけても空爆を行い、ガザ市の内務省庁舎やイスラム大学が攻撃を受けた。

 イスラエルとガザの境界付近には、戦車や装甲兵員輸送車の部隊が待機している。イスラエル軍報道官は28日、同国のテレビで、作戦は「まだ多くの日数を要する」と述べた。

[時事通信/29日追加]


■原田武夫:実は市場が待ち望んでいたイスラエルのガザ空爆

 去る27・28日の両日、イスラエル空軍はパレスチナのガザ地区に対し、戦闘機とヘリコプターによる大規模な空爆を実施、民間人を含む300名余の住民が死亡した。イスラエル側はガザ地区で活動を展開するイスラム系原理主義組織「ハマス」に対する非難をここにきて強め、とりわけ25日の段階でエジプトを訪問したリヴニ外相が記者会見において「ハマスによる攻撃はもうたくさんだ。状況はまもなく変わる」と述べ、空爆を示唆していただけに、1967年以来といわれるその規模はともかく、空爆自体は“想定内”の出来事であったというべきだろう。

 多数の犠牲者が出る一方で、世界中のマーケットとそれを取り巻く国内外情勢の動向を見る限り、今回の“空爆”を事実上待ち望んでいたかのような「潮目」が見え始めている点が見落とせない。たとえば空爆の当事者であるイスラエルであるが、来年(2009年)2月10日に実施予定の総選挙を控え、与野党共に膠着する内政状況を打開するための「ブレイクスルー」を必要とする状況に置かれてきた。

 米国発の金融メルトダウンによる深刻な影響はイスラエルにも及んでおり、今年(08年)だけで同国株式市場指数は実に49パーセントも下落してしまっている。今回の空爆を受け、イスラエル市場では株式・債券ともに大幅な下落を見せたが、今後ますます“国威発揚”が語られるようになる中で総選挙に向けた集票活動が活発となっていくことは間違いない。

 他方、国際社会の反応を見ると、米国が民間人への攻撃を非難するにとどまったのに対し、EU、フランスそしてロシアが即時停戦をイスラエルに対し求め、対照的な対応を示したことが際立つ展開となっている。

 今後の戦線拡大について一つの大きなカギとなるのが、米軍による支援の可能性であろう。しかし、現段階で米海軍の機動部隊の内、中東地域に展開しているのは一つだけであることから、米軍がイスラエル軍をただちに支援し、さらには参戦するという動きに出ることは非常に考えにくい。

 さらにもう一つの大きなカギを握っているのがロシアだ。8月に発生したグルジア紛争において、グルジア側が持つイスラエル製最新兵器を電撃的に破壊したのが、自国製兵器で武装したロシア軍であった。そのためその後、イスラエル製兵器の脅威に悩むアラブ諸国がロシア側に武器輸出を相次いで要請。ロシアの軍事産業はにわか景気に沸いてきたが、他方でこれがイスラエル側にとって悩みの種となってきた経緯がある。

 今回の空爆に先立つ今月中旬、イスラエル国防省幹部はモスクワを訪問。イスラエルが世界に誇る無人航空機(UAV)の対ロシア供与について話し合われたことがロシア軍幹部によって明らかにされている。これによってロシアとの間ではガザ空爆を控え“握った”とも言えようが、去る23日にロシアはモスクワを訪問したパレスチナ政府幹部に対し、引き続きの“支援”をラブロフ外相の発言という形で表明したばかりである。

 また、イランに対してはイスラエルの恐れる最新鋭地対空ミサイルS−300を供与したとの情報もある。これを見る限り、今回の空爆とこれから続く長期化の兆しの中で、国際社会が最も恐れている「対イラン空爆」、あるいは「アラブ諸国との全面戦争」という構図への飛び火は想定しにくいと考えられよう。

 そのアラブ諸国であるが、彼らもまた実は今回の空爆と歩調をあわせて行動している節がある。もちろん表向きはイランに対する非難を続けているものの、たとえば本日(29日)、オマーンで開催される湾岸諸国会議(GCC)では域内通貨統合に向けた“歴史的合意”が発表される可能性があるものと考えられている。

 これら諸国の最大の悩みは何よりもまず原油価格の暴落だ。イスラエルによる空爆の“長期化”は、地政学リスクを高め、ひいては原油価格の反転を招く可能性があるため、その言葉とは裏腹に内心は歓迎すべきものととらえられている可能性がある。間もなく発表される今次会議の合意文書に要注目だ。

 米国におけるオバマ次期政権の就任という決定的な「潮目」に向け、残りわずか20日余となった世界。これまでの膠着した状況を乗り越え、原油、軍事、そして金(ゴールド)と為替(米ドル)に至るまで“反転”のための理由づけとして、イスラエルによるガザ空爆が引き続き用いられることになることに十分警戒すべきだろう。(執筆者:原田武夫<原田武夫国際戦略情報研究所(IISIA) CEO>)

[サーチナ/29日追加]


■「軍事区域だ、退去せよ」…戦車の砲身ガザにらむ
特集 パレスチナ情勢

 【エシュコール(イスラエル南部)=福島利之】うなりをあげる戦車、遠くで響く爆発音——。

 イスラエル軍の空爆が続くパレスチナ自治区ガザに隣接するイスラエル南部エシュコール地区は、砲身をガザに向けた戦車数十台が集結し、「侵攻間近」を思わせる緊張感に包まれていた。

 「ここは軍事区域だ。すぐに退去しなさい」

 ガザとの境界付近に向かおうとした記者(福島)は、軍の臨時検問所でイスラエル兵に制止された。軍は29日、ガザとの境界付近を「軍事区域」に指定。民間人や一般車両などの立ち入りを禁止している。

 周辺には戦車や装甲車など地上部隊が展開。軍の救急用テントなども張られ、地上作戦に向けた準備が着々と進められていた。戦車を操縦するイスラエル兵に「地上戦の準備はできているか」と尋ねると、兵士は険しい表情のままでうなずいた。

 近くの農地で高台に登ると、時折、空爆による鈍い爆音が響き渡り、数キロ先のガザで黒煙が高々と舞い上がるのが見えた。

 イスラエル軍が現時点で地上戦に踏み切るかどうかは不明だ。地上部隊の展開は「ハマスに対する脅し」(軍事筋)との見方もある。ただ、イスラエル政府は既に予備役招集を決定、バラク国防相は地上戦も辞さない姿勢を繰り返し強調しており、部隊増強が続くガザ周辺は一触即発の緊迫した空気が漂っている。

[読売新聞/29日追加]


■【ガザ空爆】イスラエル側も被害拡大 軍事作戦、長期化必至

 【カイロ=村上大介】イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区への空爆は30日、4日目に入り、AP通信によると、パレスチナ人の死者はこれまでに364人に達した。一般住民の被害も拡大している。29日夜には、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスによるイスラエル領へのロケット弾攻撃で、イスラエル側にも初の死者が出ており、事態が沈静化する兆しは見えない。

 イスラエルのシトリート内相は30日、再停戦の「余地はない」と言明し、国防省当局者も「数週間の戦闘の準備がある」とするなど、軍事作戦は長期化する見通しだ。イスラエル軍はガザ地区周辺を「軍事区域」に指定し報道陣を排除した。地上作戦も視野になお地上部隊を増強している。

 フランス通信(AFP)などによると、イスラエル軍は30日の空爆で外務省や財務省の建物などハマスの拠点を引き続き攻撃した。負傷者は1400人以上に上り、病院に収容しきれない状態だという。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は女性や子供62人も犠牲になったとしている。

 一方、ガザ地区からのロケット弾攻撃で、イスラエル兵のほか、同地区から約30キロのイスラエル中部アシュドッドでは女性1人が死亡するなどした。AP通信によると、イスラエル人の死者は計5人となった。AFPは、空爆開始以降、ロケット弾計約250発が撃ち込まれたと伝えている。

[産経新聞/30日追加]


■イスラエル、48時間停戦案拒否 攻撃継続、紛争長期化へ

 【エルサレム31日共同】イスラエルのオルメルト首相は30日夜、フランスが提示したパレスチナ強硬派ハマスとの48時間停戦案についてバラク国防相、リブニ外相と協議し、拒否することを決めた。首相は31日の治安閣議でガザ地区への攻撃作戦継続を決め「ロケット弾攻撃が続いているのに停戦はできない」と述べた。初の停戦提案が実らなかったことで、紛争は長期化の様相を濃くしている。

 ロイター通信によると、27日の大規模空爆開始以来のパレスチナ人死者は計393人となった。

 軍は31日も空爆を続行する一方、政府は国防相が招集できる予備役の数を、28日に承認済みの6500人から2500人増やすことを決定。地上侵攻の可能性をちらつかせ、ハマスへの軍事圧力を強めた。

 リブニ外相は1月1日にフランスを訪問、フランスのサルコジ大統領は同月5日にイスラエルを訪問して停戦を含むガザ情勢を協議する予定。欧州連合(EU)は30日、パリで開いた緊急外相理事会で、近く閣僚級の代表団を現地に派遣するとの声明を出し、紛争仲介の動きも活発化してきた。

 ハマスは30日夜から31日にかけ、ガザから約40キロ離れたイスラエル南部の中心都市ベエルシェバに初めて、ロケット弾数発を撃ち込んだ。

[47NEWS/31日追加]


■【ガザ空爆】イスラエル、仏の停戦提案を拒否 地上戦への構え解かず

 【カイロ支局】パレスチナ自治区ガザ地区の空爆を続けているイスラエルのオルメルト首相は31日、治安閣議で、「ロケット弾攻撃が続いているのに停戦はできない」と述べ、戦闘を継続する姿勢を鮮明にした。フランスなどが進めるイスラム原理主義組織ハマスとの暫定停戦案を拒否したものと受け取られている。

 フランスはクシュネル外相が、ガザ地区への人道支援物資搬入のため48時間停戦を提案した。しかし、イスラエル側は「軍事作戦を継続する」としてこれを拒否。同外務省はその理由について、「ハマスが砲撃をやめる明確な保証が欠けており、この提案は非現実的だ」と述べた。一方、ハマスの報道官も「攻撃と(ガザ地区の)封鎖をやめれば検討する」と停戦案に否定的な姿勢を示した。

 イスラエル軍は31日、引き続きガザ地区を空爆したほか、予備役の人数を2500人増やし、地上戦への構えをちらつかせている。ロイター通信によると、これまでのパレスチナ人の死者は385人に上った。

 こうした情勢下、欧州連合(EU)は30日、パリで開いた緊急外相理事会で、近く閣僚級の代表団を現地に派遣することを決定。サルコジ仏大統領は1日、訪仏するリブニ外相と会談した後、週明けにイスラエルを訪問する予定で、仲介に積極的に乗り出す構えだ。

 停戦に向けた国際社会の動きも活発化しており、ブッシュ米大統領は30日にパレスチナ自治政府のアッバス議長と電話会談し、「持続的な停戦」のあり方を話し合った。国連の潘基文事務総長も米、ロシアなどと協議した。

[産経新聞/31日追加]

Posted by nob : 2008年12月28日 23:08

今後の完全破綻は必至、、、早急な根源的構造改革が必須。。。

■介護施設、経営難や人手不足

 介護施設が経営難や人手不足にあえいでいる。厚生労働省は来年度、介護報酬を初めて3%引き上げる方針を固めたが、深刻な赤字経営や介護福祉士の待遇改善を解消するにはほど遠いアップ幅といえる。「好きな仕事なのに続けられない」。広島市内の介護福祉士やヘルパーから悲鳴が上がっている。

 安佐南区の医療機関「協同診療所」が併設するショートステイ施設を訪ねた。今、月額150万円ずつ赤字が膨らむ。運営には国が定めた基準以上の職員数が欠かせず、人件費が経営を圧迫する。坂本裕専務理事は「国の基準が低すぎる。利用者の生活の質を守るには、どうしても現行の人数が必要だ」と矛盾を指摘する。

 施設運営費となる国からの介護報酬のサービス単価は、利用者3人を職員1人でケアする基準を基に算出されている。定員19人の場合なら職員は7人。しかし、実際にはパートを常勤職員に換算して11.6人を雇う。

 実態とは関係なく、基準通りでしか支払われない介護報酬では人件費は賄いきれない。利用者の食事の外注化や協同診療所の収益による穴埋めなど苦しい経営努力が続く。

 2000年に導入された介護保険制度。国は当初の想定を大幅に利用者が上回ったことなどから、社会保障費の抑制を目的に事業者に支払う介護報酬を、03年度は2.3%、06年度は2.4%と連続してマイナス改定をした。

 坂本専務理事は「介護職の専門性を認め、社会的な評価を高めるには、介護現場の待遇を厚くする制度の見直しが必要だ」と訴える。介護報酬を引き上げれば、介護保険料も高くなるが、別の福祉関係者は「今はサービスを維持できるかどうかの瀬戸際。利用者にも一定の負担をしてもらわざるを得ない」と話す。

 介護安定センター(東京)の調べでは、昨年度の広島県内の介護従事者の平均月給は20万8500円。全産業の全国平均を9万円近く下回る。

[中国新聞]

Posted by nob : 2008年12月27日 23:43

10年前の連れ合いの死の状況にオーバーラップして、心が痛い、、、せめても事故であってほしい。。。

■元タレント飯島愛さん死亡=自宅マンションで−東京

 元タレントの飯島愛(本名大久保松恵)さん(36)が東京都渋谷区内の自宅マンションで死亡していたことが24日、分かった。警視庁渋谷署は、事件に巻き込まれた可能性はないとみており、25日に遺体を解剖して詳しい死因を調べる方針。

 調べによると、24日午後3時15分ごろ「室内で女性が倒れている」と119番があり、救急隊員が駆け付けたところ、既に死亡していたという。飯島さんは普段着姿で、リビングでうつぶせに倒れていた。目立った外傷はなく、部屋にも荒らされた様子はないという。

 知り合いの女性が、飯島さんと数日間連絡が取れずに不審に思い、管理人に部屋を開けてもらい発見した。

 飯島さんはバラエティー番組などで活躍。2000年には自叙伝「プラトニック・セックス」を発表し、ベストセラーになった。07年3月末に体調不良などのため、芸能界を引退した。
 
 引退した時の所属事務所の担当者は「10日ほど前にも本人から電話があったが、新しいビジネスの話など、普段通りの様子で話していた。まさか、という話で、ショックだ」と話した。(了)

[時事通信]


■【飯島愛さん死亡】三浦元社長の自殺気にしていた

 クリスマスイブの24日、都内の自宅マンションで死亡しているのが見つかった飯島愛さん(36)。一体、なぜ? 突然の訃報に、芸能界に衝撃が走った。

 愛さんのAVデビュー時からの付き合いで、TBS系「サンデー・ジャポン」でも共演した出版プロデューサーの高須基仁氏(59)は「(ロス疑惑の)三浦和義の死よりもショックだ」と語った。

 愛さんは1992年にAVデビューし、大陸書房など3メーカーから一斉に作品が発売された。当時、熟女モノの写真集やビデオのプロデューサーだった高須氏は、大陸書房の編集スタジオで愛さんと初めて会い、一緒に酒を飲むような付き合いに。

 「めちゃめちゃかわいかった。殺しても死なないような根性があった。キモの据わった女だった」と振り返る一方、「関係ないのに高校時代の凶悪事件に関与しているとして恐喝されているとか、うわさがAV業界内にあり、ストレスになっていた」と話す。サンジャポで共演した際は、声を掛けると「高須さん、昔のことはいくらやってもかまわないよ」と、復刻版AVなどを気にすることはなかったという。

 引退後も月1回は電話する間柄。三浦氏が自殺した翌日の今年10月12日、愛さんから「死んだのね。自殺?」と電話が入った。高須氏が「自殺と思う。でも死ぬようなタマじゃない」と伝えると「そうね」と返ってきたという。さらに高須氏が「お前は殺しても死なないよな、じゃな」と言って切ったのが最後の会話となった。

 私生活については「編集者と恋愛関係だったがフラれた。それで芸能界への未練を断ち切ることになった」といい、「いろいろストレスがあった。失恋と体調を崩したことが死に関係しているのでは」と話していた。

[産経新聞]


■【飯島愛さん死亡】死後1週間程度経過 遺書なく、死因特定できず

 東京都渋谷区のマンションで24日に死亡しているのが見つかった元タレントの飯島愛さん(36)は死後1週間程度経過していたことが25日、警視庁渋谷署の調べで分かった。行政解剖の結果、死因は特定できなかったという。

 調べでは、24日午後3時15分ごろ、渋谷区桜丘町のマンション21階の自室リビングで、飯島さんが床にうつぶせに倒れて死亡しているのを芸能事務所の知人女性が発見。女性はしばらく飯島さんと連絡がとれないのを心配し、マンション管理人に部屋の鍵を開けてもらって中に入った。

 室内には睡眠薬や風邪薬など数種類の薬品があったが大量ではなく、直前に薬物を服用したような形跡はなかった。遺書は見つかっていないという。

[産経新聞]


■中山秀征 飯島さんの死に「悔しいです」

 24日に自宅マンションで死亡しているのが見つかった元タレント・飯島愛さん(36)とフジテレビ系「ウチくる!?」などで共演、事務所の先輩として15年来の親交があったタレント・中山秀征(41)は25日、司会を務める日本テレビ系「ラジかるッ」に生出演し、友人の早すぎる死を止められなかった自分を責めるように無念さをにじませた。

 中山は、番組の冒頭とニュースコーナーで計10分ほど飯島さんとの思い出を振り返った。「この現実を受け入れられないでいる。ただ、彼女は自分から死を選ぶような人ではない。『ウソ?私、死んでるの?ごめん。そんなつもりじゃなかった』という彼女の声が聞こえてくる」と顔をゆがませた。

 最後に連絡をとったのは1カ月ほど前という。飯島の体調不良を知っていただけに「最後の電話でも僕の体調を心配していた。バカ野郎ですよ。何で早く気付いてあげられなかったんだろうって…悔しいです」とみけんに深いシワを浮かべた。

 飯島の新ビジネスについても話を聞いていたという。志半ばでの急逝に、中山は「ものすごいことをしてくれると信じていました。こんな最期はないだろう…。ただ、愛ちゃんは天国に行った。それだけは確かです」と故人をしのんでいた。

[デイリースポーツ/26日追加]


■飯島愛さん家族で密葬、お別れ会は相談中

 都内の自宅で24日に死亡しているのが発見された元タレント飯島愛さん(享年36)の密葬が26日、都内で営まれた。この日夜、飯島さんの父大久保和夫さんが文書でマスコミ各社に伝えた。それによると、家族のみで執り行われたという。和夫さんは「飯島愛としてファンの皆さまに応援していただきました娘も、(本名の)大久保松恵として私ども家族の元に帰ってまいりました。新しい道へ進もうとしていた矢先のことで、娘もさぞかし無念のことと思います。今まで娘を応援してくださいましたことを心から感謝します」とつづっている。飯島さんの遺体は病理検査を終えた前日までに家族の元に帰っていた。元所属事務所はファンも参加できるお別れ会などの開催を家族と相談しているという。

 死因は検査結果を待っており不明のまま。また、テレビ朝日は、飯島さんが1月に自宅近くの警察に「1人で寂しい。薬で精神状態がおかしい」などと相談していたことを報じた。

[日刊スポーツ/27日追加]

Posted by nob : 2008年12月25日 22:53

当然の判断。。。

■ストーカー行為の下山判事、罷免判決言い渡される

 部下の女性へのストーカー行為で有罪が確定した宇都宮地裁の下山芳晴判事(55)の罷免を審理していた裁判官弾劾裁判の判決が24日、国会の裁判官弾劾裁判所であった。

 松田岩夫裁判長(参院議員)は「裁判官の倫理規範に背いた」と述べ、下山判事に罷免を言い渡した。下山判事は失職し、法曹資格も失った。弾劾裁判で裁判官が罷免されるのは7年ぶりで、1947年の制度開始から6人目となる。

 判決は裁判員(衆参両院議員)14人の全員一致。「被害女性の人権を踏みにじる卑劣な行為で、裁判官の良心はみじんも感じられない」としたうえで、来年5月に始まる裁判員制度に触れ、「司法に対する注目が高まる中の犯罪で、国民の司法に対する信頼は大きく揺らいだ」と指摘した。

 判決によると、下山判事は甲府地・家裁都留支部長だった2〜3月、恋愛感情を満たすため、20歳代の女性職員の携帯電話に「もうお風呂入った?」などの匿名のメールを16回送信した。8月にストーカー規制法違反罪で懲役6月、執行猶予2年の有罪判決が確定した。

 判決後、下山判事は弁護士を通じて「国民の信頼を大きく損ねたことを深く反省しています」との謝罪文を発表。大谷直人・最高裁人事局長は「裁判所に勤務する者は、職責の重大性を改めて認識し、国民の信頼にこたえていくよう努めたい」とのコメントを出した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年12月25日 22:50

企業経営発想の転換とそれに伴う根源的構造改革が迫られる時。。。

■トヨタ、1500億円営業赤字に

 トヨタ自動車は22日、平成21年3月期の連結業績予想(米国会計基準)を下方修正し、本業のもうけを示す営業損益が従来予想の6000億円の黒字から、1500億円の赤字に転落する、と発表した。トヨタが営業段階で赤字となるのは決算数値の公表を始めた昭和16年3月期以来、初めて。同時に世界各地での追加減産計画も公表。今期の減産台数は100万台を超える見通しになった。

 売上高は23兆円から21兆5000億円、最終利益は5500億円から500億円にそれぞれ減額。米国発の金融危機に端を発した世界的な自動車販売の低迷と急激な円高進行が経営を直撃。営業利益予想を1兆円も引き下げ、「トヨタショック」と呼ばれた11月6日の下方修正からわずか1カ月半で大幅な再下方修正に追い込まれるという異例の事態となった。

 同日、同社名古屋オフィス(名古屋市中村区)で会見した渡辺捷昭(かつあき)社長は「世界は激変している。(トヨタを)取り巻く環境は厳しく、かつてない緊急事態に直面している」と苦渋の表情で語った。

 同社は11月に緊急収益改善委員会を発足させ、今年度は約1300億円に上る収益改善の上積みが見込まれる。しかし日を追って自動車販売が悪化しているため販売減により5700億円、為替差損で2000億円と11月以降、計7500億円のマイナス要因が追加。当初6000億円としていた営業利益見通しは一転、1500億円の営業損失に転落する。

 配当については「現時点で(年間配当の減配)は決めかねている」(渡辺社長)と明言を避けた。

 また、新たな減産計画も公表。来年1月以降は、世界各地の工場にある計75の全ラインのうち日本国内をはじめ、米国、ロシア、英国など16ラインで従来の昼夜2交代制から昼間のみの稼働にする。トヨタはすでに今期中に95万台減産することを打ち出しているため、今回の追加で、総減産台数は100万台を超える見通しだ。

 通期業績の下方修正とともに、今年(1〜12月)のグループを含めた世界販売・生産実績見通しを発表。販売は前年比4%減の896万台、生産は同3%減の923万台と、10年ぶりに前年を下回る見込みだ。来年については「先行きが不透明」(渡辺社長)と語り、発表を見送った。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年12月22日 22:38

何とも非現実的。。。

■こんなにがらがら!?新型インフル流行時の電車実証実験

 国土交通省国土交通政策研究所は22日、国内で新型インフルエンザが発生した後に鉄道車両で運べる乗客数を検証するため、東京・足立区の東京メトロの竹ノ塚車両基地で車両を使った実証実験を行った。

 国交省は、新型インフルエンザの拡大を防ぐため、通勤ラッシュ時の乗車制限を設けるか検討してきた。

 感染を防ぐには、感染者の咳やくしゃみを浴びないよう1メートル以上離れることが必要とされている。

 これに基づき、同研究所は乗客同士の間隔を1メートル以上あけるには、ラッシュ時の2割まで減らすことが必要という試算を出している。

 今回の実験は、この試算結果を検証するために行うもので、マスクを装着した同研究所職員ら20人が車両を乗り降りしたり、間隔をあけてシートに座ったりして、1車両あたりの最大収容人数や乗降に要する時間を確認した。

 今後、国交省は住民アンケートなども実施して流行下で必要な便数を検討し、利用者を制限すべきかどうか検討する。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年12月22日 22:34

愚策、いや無策、、、穴の開いたバケツはセロテープでは塞げない、、、小さくとも新しいバケツを買って水を入れ直さなければ、、、漏れ切る前に入れ替えれば水もそれだけ再利用できる

■カナダ、GMとクライスラー現地法人に3千億円融資

 【ニューヨーク=池松洋】カナダ政府とカナダ・オンタリオ州政府は、米ゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラーの現地法人に対して総額40億カナダ・ドル(約3000億円)を融資すると発表した。

 米政府の支援決定に呼応した措置で、オンタリオ州に進出している両社を支援することで、カナダ国内の自動車関連の雇用を維持する狙いだ。

 GMが最高30億カナダ・ドル、クライスラーは10億カナダ・ドルを受けることができる。フォード・モーターは支援を求めていないという。

 カナダには米自動車大手やトヨタ自動車、ホンダなど多くの自動車メーカーや部品メーカーが進出しており、北米の自動車生産台数の2割がカナダで生産されている。

 米自動車大手3社が経営破綻(はたん)すれば、カナダ全体で約60万人が失業すると試算されている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年12月21日 22:06

再処理、、、百害あって一利なし。。。

■六ケ所村の核燃再処理工場:金属棒曲がり、国に報告 試運転2月終了は絶望的/青森

◇原燃、来月調査開始

 日本原燃(六ケ所村)の使用済み核燃料再処理工場で、ガラス固化体を作る溶融炉内をかくはんする金属棒が曲がった問題で、原燃は19日、国に経過報告をした。来年2月の試運転(アクティブ試験)終了は絶望的な状況だ。

 かくはん棒の曲がりは10日に確認されており、一両日中に棒を抜き、まず炉内上部を観察。その後、炉内にあるガラス約900リットルを抜き出し、炉底部を調査する。炉の加熱や冷却に約1カ月かかるため、調査開始は来年1月下旬ごろと見られる。その後、原因や対策をまとめて国へ報告する必要がある。【野宮珠里】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年12月21日 15:36

器の形や色が変わっても、中身が同じでは、、、同じ食材をどう調理して、素材の持ち味を生かしつつもまったく新しいプレートづくりができるかどうかが鍵。。。

■少数派からも積極登用 オバマ次期政権の閣僚

 【ワシントン=有元隆志】オバマ次期米大統領が指名した15人の閣僚候補をみると、米国民の「融合」というオバマ氏の選挙戦での主張を反映し、少数派からも積極的に登用したほか、ノーベル賞受賞者や元プロバスケットボール選手など多彩な顔ぶれとなった。

 黒人がオバマ氏とエリック・ホルダー氏(司法長官)、アジア系が日系のエリック・シンセキ氏(退役軍人長官)と中国系のスティーブン・チュー氏(エネルギー長官)、ヒスパニック(中南米系)が3人となった。女性はヒラリー・クリントン氏(国務長官)ら3人で、ブッシュ現政権の4人よりも1人少ない。

 オバマ氏を含めると平均年齢は55・4歳で、ブッシュ政権の59歳から4歳近く若返る。最年少はショーン・ドノバン氏(住宅都市開発長官)の42歳で、最高齢はシンセキ氏の66歳。

 出身校では、オバマ氏と同じハーバード大出身が2人。多くが大学院を修了している。チュー氏はノーベル物理学賞受賞者として、初の閣僚となる。このほか弁護士出身が5人いる。

 アーン・ダンカン氏(教育長官)はかつてオーストラリアのプロバスケットボールチームに所属した。オバマ氏とホルダー氏も高校時代バスケットボール部に所属していた。

 民主党上院院内総務を務めたトム・ダシュル氏(厚生長官)ら上下両院議員経験者とともに、アリゾナ州知事のジャネット・ナポリターノ氏(国土安全保障長官)ら知事経験者を3人起用するなど、中央と地方のバランスにも気を配った。クリントン前政権で働いた経験のある閣僚は、ヒラリー氏を含め5人となる。

 オバマ氏は党派を超え共和党からも閣僚に起用すると明言してきた。ロバート・ゲーツ国防長官の再任のほか、共和党下院議員レイ・ラフッド氏を運輸長官に指名した。

 閣議には、ジョゼフ・バイデン次期副大統領や国連大使に指名されたスーザン・ライス氏らも加わることになる。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年12月21日 15:15

自然エネルギー開発の負の一つの側面、、、賢明な措置、、、使うだけの量を発電するのではなく、発電できただけの量をシェアして使うことへの私達の発想の転換が何より重要。。。

■野鳥の衝突防止で朝夕に停止時間帯 あわらの風力発電

 あわら市富津(とみつ)地区の農地や山林に風力発電所「あわらウィンドファーム」(仮称)の整備を計画している電源開発(電発)=東京=が、渡り鳥などが風車に巻き込まれるのを防ぐため、風車の稼働停止時間帯を設けることになった。電発によると、こうした対策は国内の風力発電所では初めてで、世界でも類を見ないという。

 電発の担当者がこの日、市議会全員協議会で説明した。国指定天然記念物のマガンやヒシクイの移動時期に当たる10月−3月は毎日、日の出の10分前から50分後までと、日没の30分前から40分後までの計2時間10分にわたり、風車の稼働を停止するとともに監視員を配置。野鳥の衝突死を回避するため、監視員が現場でチェックする体制を整える。

 さらに、保安員による衝突防止状況の確認と市への報告、風車稼働後3年間、渡り鳥移動ルートのモニタリングなども実施する方針を示した。

 電発では「野鳥が風車に巻き込まれる危険性があると判断したときから、10−15秒で緊急停止できる」としており、適切な保全措置について、近隣自治体や野鳥保護団体などとも協議していくという。

 電発によると、坂井北部丘陵地に10基の風車を建設する。県内の風力発電施設としては最大規模。来春には基礎工事に着手し、2010年度内の運転開始を目指している。

 建設地は石川県加賀市の片野鴨池(ラムサール条約に登録の湿地)に生息する希少野鳥の飛行ルートに近い。このため加賀市や日本野鳥の会は、野鳥が風車に衝突死する恐れがあるとして電発や福井県、あわら市に計画変更の要望書を提出している。(川口信夫)

[中日新聞]

Posted by nob : 2008年12月21日 15:11

愚策、、、結局は止められない、、、オバマ政権になってもその実は何も変わらない。。。

■米政府、09年中の賃下げ要求 米自動車再建

 【ワシントン=大隅隆】米ゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラーの救済に関し、米政府は19日、2009年末までに従業員の賃金を日系メーカー並みに引き下げるよう求めた。174億ドルのつなぎ融資を得る代わりに両社が策定する再建計画に盛り込むことを要請している。一方、ポールソン財務長官は融資に伴い、金融安定化法の公的資金枠のうち3500億ドルの支出について議会の追加承認を求める方針を明らかにした。

 賃下げ要求は、つなぎ融資に伴う米政府の発表文書のなかで明らかにした。政府は労組や債権者などの利害関係者に対し、賃下げに加え債務の大幅削減に「最大限努力する」ことを要請した。

 ビッグスリー(米大手3社)の現役従業員の1人当たり労務費(時給換算、手当含む、退職者向け医療費負担分など除く)は55ドル前後。日本メーカーなど外資の米国工場従業員は約46ドルとされ、ビッグスリーが10ドル程度高い。

[日本経済新聞]


■ビッグ3救済「必要不可欠な手段」 オバマ次期大統領

 【ワシントン=渡辺浩生】経営危機に陥ったゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラーに対して米政府が決めた174億ドルのつなぎ融資について、オバマ次期大統領は19日、「米自動車産業の崩壊を回避する必要不可欠の手段」と歓迎した。GMのワゴナー会長も「条件を満たせると確信している」と、融資の条件であるリストラ加速に自信を示した。ただ、全米自動車労働組合(UAW)は人件費削減が盛り込まれたことを「不公平だ」と反発しており、再建の行方にはなお波乱が予想される。

 ホワイトハウスによると、GMとクライスラーは19日、つなぎ融資の合意書に正式に署名した。

 財務省が発表した融資条件は、従業員の人件費の水準を、組合に加盟していない外国メーカーに「対抗できる」水準まで引き下げ、2009年中の労働協約で見直すよう求めている。

 ビッグスリー(米自動車3大メーカー)は退職者を含めた組合員の医療費や失業期間中の賃金を負担しており、1人当たりの人件費が外国メーカーより3割以上高く、競争力低下の原因と指摘されてきた。

 オバマ次期大統領は「厳しい選択が迫られている」と述べ、経営陣に一層のリストラ推進を求める一方で、「リストラに耐えるのは労働者だけではない」とも強調して、すべての利害関係者が痛みを受け入れるべきとの認識を示した。

 ワゴナー会長は19日、デトロイトの本社で記者会見し、「(再建)計画達成のためにたくさんの仕事があることを承知している」と述べ、UAWとの交渉に臨む考えを示した。自身の引責辞任については「するつもりはない」と強く否定した。またクライスラーとの合併については「自分たちの再建計画に集中する」と述べるにとどめた。

 一方、UAWのゲテルフィンガー委員長は同日、コメントを発表し、つなぎ融資そのものには歓迎の意向を示しながらも、「不公平な条件を取り除くためオバマ次期政権、新議会と協調する」との考えを表明した。一部の民主党議員も同調するなど、今後、人件費削減をめぐる意見対立が火種となる可能性も出てきた。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年12月21日 15:05

こうしたところへこそ経済支援を、、、ウイルスの元を絶つことが最重要課題。。。

■鳥インフル感染 今冬もアジア各地で拡大

 【シンガポール=宮野弘之】鳥インフルエンザの感染報告が多い冬に入り、今年もアジア各地で人や家禽類への感染が増え始めた。カンボジアでは今年初めてH5N1型ウイルスの人への感染が確認され、インドネシアで17日に死亡した女性も、鳥インフルエンザに感染していた疑いがもたれている。また、インドの西ベンガル州などでも家禽類への感染が拡大。農民らが家禽類の引き渡しを拒むなどしているため処分が遅れており、今後、人への感染の拡大が懸念されている。

 インドネシア国営アンタラ通信は17日、首都ジャカルタ西部で24歳の女性が鳥インフルエンザとみられる症状で死亡したと伝えた。H5N1型ウイルスに感染していたとすれば、同国で114人目の死者となり、世界最悪の記録を更新することになる。

 またAP通信によると、カンボジアでは19歳の男性が同型ウイルスに感染していたことが確認された。同型ウイルスの感染確認はカンボジアでは2005年以来8人目で今年は初めて。

 一方、インド東部の西ベンガル州当局者は17日、英BBC放送に、同州内の2つの村の鶏やアヒルなどの家禽類からH5N1型の鳥インフルエンザウイルスが検出されたため、約1000羽の家禽類を処分したことを明らかにした。ただ、感染が疑われる家禽類は数十万羽に上る。

 地元メディアによると、政府は鶏1羽に50ルピー(約90円)、アヒルには75ルピー(約135円)を支払うとしているが、貴重な食料でもあるため、農民らは自分の鶏などは感染していないとして引き渡しを拒否している。しかし同州内では100人以上の人が鳥インフルエンザの疑いがある症状を見せており、拡大防止へ早急な対応を迫られている。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年12月19日 21:57

侵略諸国側の一方的な論理。。。

■空自:イラク撤収 帰国式典行われる

 【アリアルサレム基地(クウェート)臺宏士】イラクの人道復興支援活動などに当たった航空自衛隊のイラク派遣部隊の撤収に伴う帰国式典が17日、空自の輸送拠点となっていたクウェートのアリアルサレム基地で行われた。武田良太・防衛政務官はじめ第16期派遣部隊隊員ら約120人のほか、国連や米国、クウェートなど関係国の来賓ら計約160人が出席。式典後、空輸活動に使用された3機のうち最後のC130輸送機が、隊員らに見送られながら日本に向けて出発した。

 式典で武田防衛政務官は「イラク復興に貢献し、国際社会から高い評価と信頼を得た」と述べ、約5年間の空輸活動に従事した隊員らの労をねぎらった。来年3月まで同基地での撤収作業に従事する約130人には「最後をしめくくる重要な任務。万全を尽くしてほしい」と激励。基地を提供したクウェート軍に感謝状を贈った。

 式典にはイラクの政府関係者の姿はなく、防衛省は「基地の利用に協力してもらった国の関係者を招いた」と説明した。

 式典に先立ち、加藤治・輸送航空隊飛行隊長(3佐)が報道機関の取材に応じた。空輸活動は武装勢力と多国籍軍との衝突が激しいバグダッドなどとの間で実施し、週5便(平日各1本)を定期運航した。加藤隊長は「小さな火器の脅威はあった。離陸と着陸の低高度の時は緊張した」と語った。

[毎日新聞]


■韓国軍、イラクから完全撤収

 【ソウル19日時事】イラクに派遣されていた韓国軍部隊が19日、完全撤収しソウル近郊で帰国歓迎行事が開催された。韓国軍は2003年4月からイラクで活動を開始。治安維持のほか、医療活動や施設建設などを行ってきた。同行事で韓昇洙首相は「(イラク派遣部隊は)韓国の地位向上に大きく寄与した」とたたえた。

 韓国は一時、米英に次ぐ規模の約3600人をイラクに派遣。延べ約1万9000人が参加し、韓国としてはベトナム戦争以来、最大の海外派兵となった。

[時事通信/19日追加]

Posted by nob : 2008年12月18日 23:47

結局のところは。。。

■マドンナさん、最大84億円分与=離婚した映画監督に

 【ロサンゼルス15日時事】米人気歌手マドンナさん(50)が、先に離婚した英映画監督ガイ・リッチー氏(40)への財産分与として最大9200万ドル(約84億円)を支払ったことが15日、分かった。ロイター通信が伝えた。

 離婚協議をめぐり、ロンドンの高等法院が11月下した決定に基づき、7600万〜9200万ドルを分与。これには資産価値3000万ドルに上る英国内の邸宅などが含まれるという。

[時事通信]

Posted by nob : 2008年12月17日 23:44

気持ちはよく理解できる。。。

■「自分がやった」ブッシュ米大統領に靴投げたイラク人記者

 【カイロ=福島利之】ロイター通信によると、ブッシュ米大統領に靴を投げつけ、拘束された衛星テレビ局のイラク人、ムンタダル・ザイディ記者(29)に対する予審が16日、バグダッドの裁判所で開かれ、同記者は「自分がやった」と行為を認めた。

 審理には、弁護人と検察官が立ち会い、裁判所は同記者の拘置継続を決定した。予審判事が捜査を行い、起訴するかどうかを決める。

 イラク高等司法評議会の報道官によると、刑法の「イラクまたは外国の大統領の暗殺未遂」の罪に問われる可能性があり、有罪の場合、禁固7〜15年の刑が科されるという。

[読売新聞]


さらに、、、これらも理解できる反応。。。

■米大統領に靴投げつけイラク記者、中東で称賛の動き

 イラクを訪問したブッシュ米大統領に靴を投げつけて逮捕されたイラク人記者を称賛する動きが、中東諸国で広がってきた。パレスチナ自治区では19日、約 500人の市民がイスラエル軍に靴を投げつけた。イランでも同日、イスラム教シーア派指導者が金曜礼拝で記者をたたえ、靴を用いた対米抗議活動を提案した。

 イラク人記者はマリキ首相に謝罪の手紙も送っているが、イラクでは記者の拘束直後、市民らが解放を求めてデモを実施。またサウジアラビアでは男性が記者の靴を買い取りたいと名乗り出たほか、パレスチナでは「娘を記者の花嫁に」と申し出る人まで現れた。(ドバイ=太田順尚)

[日本経済新聞/21日追加]


■米大統領にロンドンからも靴、イラク人記者の釈放求め抗議活動

【12月20日 AFP】ロンドン(London)の米国大使館前で19日、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領に靴を投げつけたイラクのムンタゼル・ザイディ(Muntazer al-Zaidi)記者(29)の釈放を求める抗議行動が行われた。ザイディ記者は靴を投げた現場で取り押さえられ、現在も拘束されているが、同氏の行為に対しアラブ世界からは称賛の声が上がっている。

[AFP BB NEWS/21日追加]


■靴投げ男に結婚申し出 パレスチナ自治区の有力族長

 【エルサレム19日共同】AP通信によると、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ナブルスの有力族長(75)は19日、イラクでブッシュ米大統領に靴を投げたザイディ記者に対し、一族から適齢期の女性を持参金付きで嫁入りさせる用意があると述べた。

 族長は、結婚が実現すれば「われわれにとって名誉だ」と語った。また、イラク当局に拘束されているザイディ記者の弁護費用として、500人いる一族で3万ドル(約270万円)を集めたという。

 アラブのうち保守的な地域では、結婚相手を本人でなく親や長老が決めることが珍しくない。ザイディ記者に対しては、エジプト人からも結婚の申し出があると伝えられている。

[47NEWS/21日追加]

Posted by nob : 2008年12月17日 23:43

失業派遣労働者や若者に特化せず、、、政府と自治体主導の様々な産業にわたる終身労働環境づくりを視野に入れた恒常的な労働調整機構の創設を。。。

■自治体臨時採用や就農も、大分などで失業者支援広がる

 トマト栽培、遺跡発掘、ごみ収集……。景気の冷え込みで雇用情勢が急速に悪化している問題で、解雇された失業者への支援の輪が広がってきた。

 自治体が臨時職員として採用する動きが相次いでいるほか、トマトの栽培手伝いなど農場で働くことも呼びかけている。福岡県も18日、緊急雇用対策本部を設置し、人手不足の介護現場や農業への就労を支援できないか検討する。

 大分キヤノンや東芝の工場のある大分市は、解雇された非正社員約50人を市の臨時職員やアルバイトとして採用することを決め、17日から募集を始めた。雇用期間は1週間から1年間でボーナスも支給する。

 市によると、募集しているのは〈1〉ごみ収集作業員(23人)〈2〉一般事務職(20人)〈3〉来年2月告示の市議選の事務職(5人)〈4〉市教委の一般事務職(未定)——。職種によって雇用する時期は異なる。月給は約12万円で1年間働くとボーナスは2回で計約24万円になる。

 業績悪化などを理由に11月以降に解雇された市内在住者が対象。市は、市営住宅5戸を低家賃で貸し出すことも決めており、16日まで33件の問い合わせを受けたという。

 市の担当者は「生活に困らないようあらゆる面で支援を考えたい」と話す。

 キヤノン大分工場に近い大分県日出(ひじ)町も10人程度を臨時職員として採用し、年明けから約2か月間、遺跡発掘調査などに従事してもらう方針を固めた。日出藩主の居城だった暘谷(ようこく)城の城跡で発掘作業にあたる。町が民間アパートを借り上げ、解雇で住居を失った人に提供する。

 同工場の従業員が多く在住する国東市も17日午後、緊急雇用等対策本部の会議を開き、市の臨時職員雇用について協議する。

 農業への誘いも出てきた。16日から臨時職員の募集を始めた大分県杵築市は、失業者にJA杵築市が募集している「春の七草」のパック詰め、ミカンの選果、トマト栽培手伝いなどを紹介しており、興味を示す人も多いという。大分市もJAおおいたと連携し、大葉やミツバ、ニラの選別作業を行う人材を50人募集している。JAおおいたは「製造業に人を取られていた。仕事は年間を通じてあるので長く続けてほしい」と期待している。

[読売新聞]


■都市部の若者を農村に 「地域おこし協力隊」創設 総務相発表

 鳩山邦夫総務相は19日の記者会見で、農業への従事など地方での生活を望む都市部の若者らを農山漁村に長期派遣する「地域おこし協力隊」(仮称)を来年度に創設すると発表した。数百人を募集し、1—3年程度派遣する。若年層に働く場を提供するとともに、農林水産業などの人手不足の解消にもつなげたい考え。

 仕事の内容は、1次産業への従事のほか、水源地の管理・保全や観光関係など。総務省は「地域力創造プラン(鳩山プラン)」の目玉と位置づけており、給与を支給する地方自治体に資金を支援する。

 詳細は来年1月に詰めるが、支援の財源は地方交付税を想定している。過疎地での人口減少に歯止めをかける「定住自立圏」構想とも連動させ、派遣した若者らの地方定住も視野に入れている。

[日本経済新聞/19日追加]


■社宅退去者救え! 県営住宅を半額貸し出し

 埼玉県は、社宅などを退去させられた非正規労働者に対し、県営住宅50戸を平均家賃の半額に当たる約1万3000円で貸し出すことを決めた。

 県住宅供給公社が24日から申し込みを受け付け、30日には入居できる見通し。入居期限は6カ月で、応募者が多ければ抽選するという。

 国土交通省は、非正規労働者を公営住宅で受け入れるよう都道府県に通知していた。県住宅課は「年末年始は新しい家で過ごし、安心を感じてもらいたい」と話している。

[産経新聞/21日追加]

Posted by nob : 2008年12月17日 23:37

いつまで続けるのかこの本末転倒状況、、、死刑を廃止し、恩赦のない真の終身刑の法制化を。。。

■うなずく被告 拳でひざ打つ遺族 警官射殺に無期判決

 裁判所は死刑ではなく、無期懲役を選択した−。昨年5月、愛知県長久手町で起きた立てこもり発砲事件。名古屋地裁で17日開かれた判決公判で、裁判長が読み上げる主文にうなずく大林久人被告(52)。身勝手な被告の犯行で息子を失い、「極刑を」と求めていた父親は、判決文の読み上げが終わった瞬間、拳をひざに打ちつけた。死刑を回避しつつ重い刑事責任を指摘した裁判長の酌量と非難の言葉は、被告の心にどう響いたのか。

 「被告人を無期懲役に処する」。伊藤納裁判長のひときわ大きな声が、法廷に響いた。死刑じゃない−。極刑を求める遺族の失望を表すような空気が傍聴席を覆った。

 その瞬間、大林被告は微動だにしなかった。「主文は以上です」と告げられると、小さく2、3度うなずいた。

 肩まで伸びて乱れ気味の長髪に、紺色のシャツ、ジーンズ姿。背中を丸め、何かにおびえるような表情。約1年半前に元妻を人質に約29時間も立てこもり、2人の警察官らに発砲して社会を震撼(しんかん)させた面影はない。

 「殺すつもりはなかった」。大林被告は公判で、繰り返し殺意を否認し、「取り返しのつかないことをした」と、反省の気持ちを訴え続けた。

 検察は「国家への挑戦行為だ」と極刑を求めた。だが判決は「人命軽視の姿勢が甚だしく、銃犯罪の恐ろしさを国民に感じさせた」と被告を指弾する一方で、「反省しつつあり、犯罪性向が根深いとはいえない」と更生に望みをつないだ。

 言い渡し後、大林被告は傍聴席を振り返って、無言で一礼した。

 死亡した林一歩警部の父千代和さん(53)と母真美子さん(52)は、傍聴席の最前列に並んで座り、判決を聞いた。

 大林久人被告が入廷しても、2人は正面の裁判官席を見たまま。

 「被告の起こした犯罪は死刑に匹敵する」と、判決を前に報道各社にコメントを寄せていた千代和さん。冒頭に無期懲役とする主文が読み上げられると、一度うつむき、再び前を見据えて裁判長の朗読を聞いた。

 目を閉じがちだった真美子さんは、遺族の陳述が紹介されると、時折ハンカチを目にあて、涙をぬぐっていた。

 判決文の最後が読み上げられると、千代和さんは下を向き、無念そうに右手で一回ひざをたたいた。

[中日新聞]

Posted by nob : 2008年12月17日 23:33

走り出したら止まらない。。。

■間寛平が世界一周マラソンをスタート

 マラソンとヨットで世界一周する「アースマラソン」に挑むお笑いタレント間寛平(59)が17日、大阪市の劇場「なんばグランド花月」から出発した。約2年半で陸上2万キロ、海上1万6000キロの“走破”を目指す。

 舞台上で行われた出発式では、明石家さんまがスターターを務め、吉本興業所属の芸人らが観客とともに寛平を拍手で見送った。

 千葉県鴨川市からヨットで米ロサンゼルスまで太平洋を横断。大西洋、欧州、アジアを経て帰国する。途中経過はインターネットで公開するという。

 出発直前に記者会見した寛平は「ドキドキしています。どんなことがあっても、何年かかっても帰ってこようと思ってます」と話した。

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2008年12月17日 23:31

自動車産業は早急な根源的構造改革が必須。。。

■日産:派遣社員ゼロに 減産拡大

 日産自動車は17日、09年3月末までに国内工場の生産台数を7万8000台減らすと発表した。これまでの発表分と合わせ、今年度の国内の減産幅は22万5000台規模に上る。国内直営工場の派遣社員も500人を追加削減する。その結果、08年4月時点で2000人いた日産の派遣社員はすべて削減されることになる。景気悪化が予想以上に加速しているため。自動車業界では、いすゞ自動車も非正規社員全員の解約を進めている。

 減産の対象となるのは、栃木工場(栃木県上三川町)と九州工場(福岡県苅田町)、追浜工場(神奈川県横須賀市)の3工場など。日産はこれまで、12月末までに派遣社員1500人を削減する計画で、残る500人は「来年以降の販売状況を見て決める」としていた。【秋本裕子】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年12月17日 23:27

適正成長率の調整は企業の今後の必須課題。。。

■長崎キヤノン:工場着工を延期…364人内定は取り消さず

 キヤノンは17日、長崎県波佐見町に建設を予定していたデジタルカメラ工場の着工を延期すると発表した。新たな着工・操業時期は未定。同社は、227億円を投資して09年12月の操業開始を予定し、コンパクトカメラから高級一眼レフまで年間400万台生産する計画だった。今年7月、計画を発表し、100%子会社の「長崎キヤノン」を同町に設立したばかりだった。急激な景気減速で方針変更を迫られた。

 無期限の着工・操業開始延期について、キヤノンは「世界的な経済停滞により、デジカメ需要は当初想定より急激に減速。生産計画見直しを余儀なくされた」と話している。09年1月以降に長崎キヤノンに入社を予定する364人の内定を取り消すことはなく、大分キヤノンで予定通り実習を開始し、長崎キヤノンの操業開始に備えるとしている。

【山本泰久】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年12月17日 23:22

武力弾圧の代償。。。

■パリの百貨店に爆発物 仏軍アフガン撤退を要求

 【パリ=清水俊郎】パリ中心部の大手デパート「プランタン」で十六日午前(日本時間同日夜)、五つの爆発物が見つかり、警察が処理した。これまで知られていない「アフガニスタン革命戦線」を名乗るグループがAFP通信に爆破予告文を郵送し、警察が店内を捜索していた。

 AFP通信などによると、爆発物は数棟に分かれたデパートのうち、男性衣料を扱う建物の四階のトイレで見つかった。古いダイナマイトで発火装置などはなく、警察は警告目的とみている。

 爆破予告文は、アフガンのフランス軍を二月末までに撤退させるよう要求。要求に従わない場合、同デパートで十七日に爆発が起きると脅していた。パリ市内で投函(とうかん)され、消印は十五日付だった。

 AFP通信には十日にも「プランタンで爆発が起きる」と警告する匿名電話があった。

 現場はオペラ座の北側に位置する繁華街。プランタンはパリ高島屋のサービスデスクがあり日本人観光客も多い。この日はクリスマスシーズンで多くの買い物客でにぎわい、警察はデパートから避難させるとともに周辺を立ち入り禁止にした。

 フランスはアフガン国際治安支援部隊(ISAF)に約三千人の兵士を派遣している。

[東京新聞]

Posted by nob : 2008年12月17日 23:16

これでは実質何も変わらない。。。

■携帯電話の学校持ち込み禁止へ 埼玉

 埼玉県教育委員会は17日、県立の中学校、高校の生徒の携帯電話を規制する方針を固めた。同日開かれた県議会で明らかにした。平成21年度から、各校に校則をつくって生徒の指導をすることを求める。他の公立学校に対しては、参考例として県の方針を示すという。

 県内には、県立中学が1校、県立高校が150校ある。規制は、中学校は校内への携帯電話の持ち込みを禁止し、高校は持ち込みは認めるが、校内での使用を原則として禁止するというもの。

 県教委は7月、県内の全公立学校に対し携帯電話に関するアンケートを実施。中学校の約95%が校内への持ち込みを禁止し、高校の約91%が何らかの制限をしていた。しかし、校則をつくっていたのは約48%にとどまっていたため、校則づくりを求めるという。

 県教委は「携帯電話に依存して学習に影響が出ているケースや、ネットいじめのような問題もある」と、携帯電話規制の必要性について説明している。

 文部科学省は7月、全国の都道府県教委などに対し、学校での携帯電話の使用についてルールをつくるよう通達。校内への持ち込みについては、大阪府教委がすべての公立小中学校で禁止を徹底する方針を打ち出している。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年12月17日 23:13

全額を医療機関への直接支払いを前提とすべきところ。。。

■出産育児一時金、さらに4万円上乗せ42万円に

 厚生労働省は12日の社会保障審議会医療保険部会で、2009年10月から、現行35万円の出産育児一時金を42万円に引き上げる方針を明らかにした。

 一時金は09年1月から38万円への増額が既に決まっており、実質的な上乗せ分は4万円となる。緊急の少子化対策として、11年3月末までの1年半の間、暫定的に実施する。

 上乗せ分は、国庫補助と、健康保険組合など公的医療保険の保険料で賄う。原則として、それぞれから半分ずつ負担する方向だ。必要経費は09年度が200億円強、10年度が400億円強となる見込みだ。

 出産育児一時金は、親がいったん医療機関に出産費用を支払った後に健保組合などから支払われるため、出産時に現金の準備が必要で金銭的負担感も少なくない。このため、上乗せ分の国庫補助支給は、健保組合などが一時金を医療機関に直接支払うことを条件とし、手元に現金がなくても出産できるようにする。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年12月13日 22:23

数多な巨大な銀行も生保ももはや経済成長期の遺物、、、来たるべき?経済成熟期には足枷に。。。

■バンカメ:従業員3万5000人削減

 【ワシントン斉藤信宏】米金融大手バンク・オブ・アメリカは11日、3年以内に従業員を最大3万5000人削減するとの計画を発表した。米証券大手メリルリンチとの合併が年内にも完了するため、重複する部署の従業員を中心に大幅な人員削減を実施し、来年以降、深刻さを増す恐れのある景気後退に備えたい考え。両社の社員数は計25万人規模で、1割強の削減になる。

 バンカメの発表や米メディアの報道によると、人員削減はバンカメとメリルリンチの双方で実施する予定で、すべての事業部門が対象という。最大限、自然減で削減したいとしている。

 削減計画の詳細は09年前半までに決める方針で、現時点では、事業分野ごとの削減人数、時期について明らかにしていない。

 バンカメは、米証券大手リーマン・ブラザーズが破綻(はたん)した9月、メリルの救済買収、完全子会社化を発表。買収により、年内にも米国最大の金融機関となる。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年12月12日 22:10

賢明な決断。。。

■米自動車救済法案、超党派の妥協案協議決裂

 【ワシントン=大隅隆】米自動車大手救済法案を巡り米上院で11日、妥協案が浮上したが両党の協議が決裂、法案の審議は行き詰まった。12日以降の政府支援を巡る審議のめどは立っていない。自動車大手の政府支援は白紙に戻った格好だ。民主党指導部は、ホワイトハウスと協議、金融安定化法を活用した新たな支援策も視野に入れ再調整を模索する構えだが、情勢は流動的だ。

 上院では11日、コーカー議員(共和)が代替案を提案。140億ドルの融資と同時に自動車大手は(1)債務(無担保)の3分の2を3月15日までに減らす(2)従業員の人件費をトヨタ自動車、ホンダなど日本企業並みに引き下げる——などの条件を求めた。

 これを受け上院のドッド銀行委員長(民主)、コーカー議員らが超党派の協議を推進。民主・共和両党の議員、自動車大手3社、労組の代表者らがコーカー案をたたき台にした法案修正の非公式協議を続けた。ただ、給与カットを巡り労組との交渉が暗礁に乗り上げ、妥協案そのものの調整も決裂した。

[日本経済新聞]


■ビッグ3救済協議、決裂=米上院が法案可決に失敗−焦点は政府の対応に

 【ワシントン11日時事】米上院は11日、本会議を開き、下院を通過した最大140億ドル(約1兆3000億円)のつなぎ融資を供与するビッグスリー(3大自動車メーカー)救済法案を審議した。反対する共和党議員説得に向け、融資の条件として厳しいリストラを迫る修正案を盛り込む方向で調整したが、協議は決裂。上院は採決に進むための手続き投票で必要な60票を獲得できず、法案は廃案に追い込まれた。

 この結果、今後の焦点は、政府が7000億ドルの金融安定化法の公的資金を使って支援するか、連邦準備制度理事会(FRB)が緊急融資に踏み切るかどうかに移る。つなぎ融資がなければ、ゼネラル・モーターズ(GM)は年内に資金繰り破綻(はたん)に追い込まれる恐れがあり、金融市場への悪影響も懸念される。

 上院多数派の民主党のリード上院院内総務は、両党の修正案協議に進展があり、同日夜にも採決できる「可能性がある」との見通しを示していたが、労働組合側の抵抗で一転して立法化断念に追い込まれた。

 協議決裂後、リード氏は本会議場で演説し、政府が12日にも支援に踏み切るよう訴えた。ロイター通信によると、ホワイトハウスのフラトー副報道官は「(廃案は)残念だ。われわれが持つ選択肢を検討する」と述べたが、詳細への言及を避けた。

[時事通信]

Posted by nob : 2008年12月12日 22:03

一刻でも早期の全面撤退を、、、すべてはそこから。。。

■イラク 英軍3月から撤退 来夏までに400人規模に

 【ヨーロッパ総局】イラクに駐留している英軍部隊四千百人が二〇〇九年三月から撤退を開始し、同年夏までに四百人規模に縮小する見通しだと、英主要メディアが防衛筋の話として報じた。

 ロイター通信によると、英軍はイラク南部バスラを中心に治安維持活動を行ってきたが、同地域の治安が安定したことが背景にある。英軍に代わって数千人規模の米軍部隊が任務を引き継ぎ、バスラ郊外の空港にある基地に駐留する見通し。現地に残る英軍は、イラク軍兵士の訓練などを主な任務にするという。

 イラクでは来年一月三十一日に地方議会選挙が行われる予定。この時期を狙ってテロや武力攻撃が続発するとの懸念もあり、治安情勢次第では英軍の撤退が遅れる可能性もある。


[東京新聞]

Posted by nob : 2008年12月11日 21:56

当然の結論、、、公平性の欠落した課税など問題外。。。

■自民税調 たばこ増税見送り 党支持層の反発懸念

 自民党税制調査会(津島雄二会長)は十一日、二〇〇九年度税制改正の焦点として残っていた、たばこ税の引き上げを見送る方針を固めた。社会保障費の抑制圧縮につなげようと検討したが、賛否が分かれて意見を集約できなかった。公明党税調も「税制抜本改革で検討するべきだ」と〇九年度の引き上げに反対しており、与党税制改正大綱には盛り込まない方向になった。

 来年度予算では、社会保障費の自然増を二千二百億円抑制することになっているが、新たな財源が見つかれば緩和できる。麻生太郎首相は社会保障費の削減は限界に達しているとして、たばこ税引き上げへの期待を表明。政府・与党は一本三円引き上げて一千億円程度の財源を確保し、社会保障費に充てる案を検討した。

 しかし、自民党内では、支持層の葉タバコ農家や販売店からの反発を懸念する声が相次ぎ、税調幹部からも「たばこ税は社会保障の特定財源ではない」「消費が落ち、税収は増えない」と異論が噴出。〇九年度の引き上げは断念し、抜本改革や来年度以降の検討課題にする。

 このほか、自民税調は、〇九年と一〇年に購入した土地を五年超保有した後に売却して利益があった場合、一千万円まで非課税にする制度の導入も決定。個人、法人とも適用され、財務省によると土地取引者の約六割が非課税になる見込みという。新型インフルエンザ対策を促進するための優遇税制の創設など、検討中だった項目も、ほぼすべて結論を出した。


[東京新聞]

Posted by nob : 2008年12月11日 21:51

学校外、家庭でも禁止しなければ、実質的効果は薄い、、、結局は親子の主体性と責任に委ねる以外にはない。。。

■いま考えたい——子どもにケータイは必要か

携帯電話は子どもの間にも急速に普及している。そこに波紋を投げかけた、橋下大阪府知事の「小中学校へのケータイ禁止令」。はたして、子どもに携帯電話は必要なのだろうか。

 12月3日、大阪府の橋下徹知事は、府内の政令市(大阪、堺)を除く公立小中学校で、児童生徒による携帯電話の持ち込みを原則禁止とする方針を明らかにした。小中学校への「ケータイ禁止令」発令だ。公立高校に関しては、通学範囲の広さなどから、持ち込みは認めるものの、校内での使用は禁止される。

学校に携帯電話は必要か?

 携帯電話禁止の理由としては、携帯電話への依存傾向が強い子供ほど、学習時間が短いなどという調査結果が出たことを挙げている。文部科学省は「都道府県単位の規制は聞いたことがない」という。

 このことに関しては、鳩山邦夫総務相や、塩谷立文部科学相らが賛同する一方、東京都の石原慎太郎知事は「親が判断することだ」という見解を示している。しかし、その東京都もすでに10月、学校への持ち込みの原則禁止を呼びかける通知を出している。

 今回は、何かと物議を醸す橋下府知事の発言だったために波紋を広げたが、実は学校での携帯電話使用に関しては、文部科学省が7月25日に通知を出しているのだ。それによると、都道府県や指定市の教育委員会などに対して、「校内では原則禁止にする」「機能を限定する」といった具体例を示して、取り組みの徹底を求めているという。つまり、大阪府知事の発言自体は、文部科学省の方針と同じということになるのかもしれない。

 学校における携帯電話の是非をどう考えるだろうか。筆者の意見を聞かれれば「不要」と答える。

 学校の中で携帯電話が必要なケースは多くない。授業中に使うのはもってのほかだし、休み時間に使う理由もない。もし、親などが緊急で連絡を取りたい場合、学校に直接連絡して取り次いでもらえばいい。教育の場である学校では原則的に携帯電話の出る幕はないはずである。

 一方で「子どもの安全のために携帯電話は必要だ」という人も出てくるだろう。携帯電話があれば、トラブルの際に連絡が取れるし、機種によっては GPS機能でおおよその所在も把握できる。しかし、これで「安全」となるわけではない。不幸にも事件に巻き込まれた児童の中には、防犯ブザーや携帯電話を所持している子もいた。逆に、「携帯電話を持たせているから安心」という親の過信につながる方が問題である。

 といっても、かつては街中に設置されていた公衆電話も、撤去されて数が少なくなってきた。携帯電話の普及が、公衆電話を減少させてしまったのだ。つまり、外出時における緊急時の連絡手段が少なくなってしまっている中で、携帯電話を取り上げるのはどうかという意見も一理ある。

 しかし、橋下府知事がわざわざ「持ち込み禁止」を表明しなければならないほど、現状はひどいのだろうか。

いじめをまん延させている携帯電話

 基本的に携帯電話の持ち込みを許可している学校は少ないが、親が買い与えているケースも多く、その場合は必然的に学校にも持っていくことになる。

 小中学生の親が買い与えている場合、前述のように防犯・セキュリティの意味で持たせている場合がほとんどなので、親の目が届かない学校へ持っていくのは当然となるからだ。最近は、教師の犯罪など、学校も安全な場所ではないという事件が報じられるケースも増えており、親が過剰になっているきらいもあるのかもしれない。

 しかし、学校はもともと、携帯電話の持ち込みを前提としていなかったため、それに対する方策がなされていなかった。その結果として、なし崩し的に、学校への持ち込みが増えていってしまったのだろう。学校では原則禁止にしていても、抜本的な規制ができていなかったのが実情ではないだろうか。いわば、橋下府知事の発言は、この問題を改めて認識させてくれる契機になったともいえよう。

 さて、子どもによる携帯電話の使い方をみると、年齢が上がるほど、通話から電子メール、インターネットへと変わっきているようだ。その変化とともに、見過ごせない状況が生まれてしまった。「ケータイ」からのネットを使った中傷、いじめである。

 この事象自体は昔からあるものだが、それがケータイを媒体とすることによって、悪化しているようなのだ。自己紹介サイトである「プロフ」を偽装されたケース、学校裏サイトでの悪口雑言、そしてケータイメールを利用した言葉によるいじめ——。

 特に、ケータイメールを使う場合は深刻だ。つまり、ケータイがそのまま凶器となるわけである。24時間、ケータイを持っている限り、いつ送られてくるか分からないメール。それが楽しいものであれば生活を豊かにしてくれるが、いじめの手段として使われた場合は最悪だ。

 しかも、ケータイやネットを利用したいじめの場合は、教師など外部の人間による把握が非常に難しくなる。「学校裏サイトチェッカー」が公開されたが、これとて万全ではない。

 ケータイのマイナス面はそれだけではない。出会い系から援助交際に発展したり、事件に巻き込まれたりするケースもある。先日は、ドラッグストアで医薬品を万引きし、それを転売するという事件が発覚したが、万引き実行役の少年は、ケータイ闇サイトで集められている。

 子どもたちが被害にあうケースでは、相変わらず減らない盗撮。最近でも、東京家庭裁判所の事務官が、女子高生を盗撮したとして逮捕された。

 また「有料サイトの料金が未納になっている」という名目でお金を詐取する事件も後を絶たない。子供が引っ掛かった場合は、親にバレたら怒られると思って、お金を振り込むために新たな犯罪を起こしてしまうケースがでてくるかもしれない。ケータイは便利なものであるが、同時に危険なツールにもなる。ケータイフィルタリングもあるが、それだって完全とはいえないだろう。

 しかし、すでに子供たちの社会の中に、ケータイは深く入り込んでしまっているのだ。いくら学校で禁止しても、子どもたちが学校の外に出た瞬間にケータイに依存するな状況では意味がない。いじめに悪用する子どもがいるならやめさせる必要がある。

 ただ「使うな」「禁止」というのではなく、「なぜ、学校で使ってはいけないのか」「何をしたらいけないのか」などといった「ケータイ教育」を、学校および家庭でする必要に迫られているのだ。親は安易に携帯電話を与えるのではなく、使い方のルールを明確にし、違反したら取り上げるくらいの家庭教育をしなければならないのだ。

 河村官房長官は、12月4日夕の記者会見で橋下知事の方針に触れ、「子どもたちの安心安全の問題は、解決方法が考えられるのではないか」と述べている。保護者が、子供の安全の意味で携帯電話を持たせている場合は、携帯電話ではなく別の方法を考える時期にきているのかもしれない。ケータイ依存の状態は子どもにとって、良い状態ではない。

携帯電話の新しい可能性

 携帯電話のマイナス面を取り上げてきたが、もちろんユーザーが発展させている新しい可能性もたくさんある。

 最近は「ケータイ小説」「ケータイコミック」といったものが若者を中心に流行しているが、ケータイコミックスに「音楽」が加わった「うたコミ」なるサービスも開始された。新しいメディア展開として注目される。ケータイカメラからQRコードを読み取ることで、さまざまなサービスを受けられるようになってきた。携帯電話サイトと連動することで、モデルが着用する服を会場で見ながら、すぐに携帯電話から注文できるというファッションショーも開催されている。

 学生に絡んだ内容では、携帯電話のメールを活用した就職支援を実施する大学が出てきた。企業説明会や求人情報などといったものを携帯電話メールで配信することで、きめ細やかにサポートするというのだ。キャリアやコンテンツ提供企業にこうした発展を期待したいところだ。だが、子供への影響にも配慮する必要がある。携帯電話の利点と欠点は、コインの裏表のように常に対として存在しているのである。

[ITMedia]


■【主張】携帯禁止 家庭でも厳しいルールを

 大阪府の橋下徹知事が、公立の小中学校で子供たちの携帯電話の持ち込みを原則禁止することを明らかにした。

 朝から晩まで子供たちが携帯電話を手放せない現状には歯止めが必要である。橋下知事の方針を支持したい。

 文部科学省などの調査では携帯電話を持っている子供は小学6年で約3割、中学3年で約7割にのぼる。高校ではほとんどの生徒が持っている。

 親が連絡、防犯用として持たせるケースもあるのだろう。しかし、多くの親は子供たちの使用実態を知らないのではないか。

 携帯電話には通話以外にメール交換などができる便利な機能がついている。「日本PTA全国協議会」が今春発表した調査では、携帯電話を持つ中学生の半数、小学生でも約1割が深夜までメールをしていた。

 この調査では、メールの返信がすぐにこないと不安になるという子供が少なくなかった。部屋にこもり携帯画面ばかりみていては、学力にも影響する。橋下知事の危惧(きぐ)は当然だ。

 持ち込み禁止に対し、「防犯上必要」など反対の声があるが、大阪府は「両親が働いていて安全確保のため持たせている場合」などを例外として配慮するという。

 そもそも学校の授業に関係のないものは持って行く必要がない。親がまず注意すべきことだ。

 携帯電話を通じ、性や暴力の有害情報に触れたり、犯罪に巻き込まれたりする事件が増えている。メールでうわさ話や悪口を送信し合うなど、いじめの温床にもなっている。

 石川県野々市町では携帯電話を持たせない運動に取り組み、非行防止などにも効果があった。新潟県妙高市は原則所持禁止を呼びかけるという。こうした地域ぐるみの取り組みは少数派だ。

 政府の教育再生懇談会が今春、「必要のない限り持たせない」とする提言をしたときにも保護者らの反応は鈍くみえた。

 子供たちは、お互いの顔がみえないメール交換に熱中するより、友人と外で遊び、本を読むなどの時間がもっと必要だ。橋下知事も「携帯から離れて自分の時間を使ってほしい」としている。

 橋下知事の「禁止宣言」を機会に家庭も責任を自覚すべきだ。携帯電話を持たせるなら親が使用ルールを決め、守らせてほしい。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年12月08日 21:14

こんなレベルのミスが未だに。。。

■「JALホテルズ」14万人分のメルアドが丸見え

 日本航空系のホテル運営会社「JALホテルズ」(東京)は5日、同社のメール配信リストに掲載されていた14万5052人分の名前とメールアドレスが約2か月近くにわたり、外部からアクセスできる状態になっていたと発表した。

 同社によると、このリストは、顧客データベースのうち、メール配信を希望する人を抽出したもので、10月10日からアクセスできる状態となっていた。

 今月4日、このリストに掲載されている人から指摘を受け、判明した。

 メール配信業務の委託先が、非公開のサーバーで管理するはずのリストを誤って公開したことが原因という。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年12月06日 16:35

止めておけばいいのに。。。

■米ビッグ3支援:米政府と民主党、救済合意 1.4兆円支援調整--米で報道

 【ワシントン斉藤信宏】米政府と議会民主党は5日、経営危機に陥っている米自動車大手3社(ビッグ3)を救済するため、公的資金による短期融資を実施することで合意した。複数の米メディアが政府・議会関係者の話として伝えた。AP通信は、政府関係者の話として総額150億ドル(約1兆4000億円)の公的支援を実施する方向で調整していると報じた。法案がまとまれば来週にも議会で採決される見通し。

 議会内では、同日発表された11月の雇用統計で、就業者数が53万3000人減と約34年ぶりの減少幅を記録、米国経済の先行きに対する危機感が強まっていた。ビッグ3は年内にも経営破綻(はたん)する恐れがあると指摘されていた。

 報道によると、同日夜、ペロシ下院議長(民主)とボルテン大統領首席補佐官が電話で協議し、ビッグ3に対し公的資金による短期融資を実施する方向で合意した。政府首脳と民主、共和両党幹部とは週末を返上して救済策の詳細を詰める。救済資金は、エネルギー法に基づき低燃費車や環境対応車向けの設備投資資金として準備していた250億ドルから拠出する。

 ビッグ3首脳は総額340億ドルの支援を求めていたが、米政府と議会は、当面の支援額を150億ドルにとどめる。来年1月20日にオバマ次期米大統領が就任するまでの「つなぎ融資」と位置づけ、本格的な支援策については次期政権に委ねるものと見られる。

 ブッシュ大統領は5日、就業者数の大幅減少について演説し、「米経済は景気後退局面に入っている」と初めて景気の後退を認め「(ビッグ3救済について)議会が何らかの対応を取ることが重要になる」と民主、共和両党に妥協を促していた。

 米議会は5日まで2日間、ビッグ3首脳を招いた公聴会を開催。最大手ゼネラル・モーターズ(GM)のリック・ワゴナー会長は「今月中に40億ドルの支援がなければ、月内にも運転資金が枯渇する」と窮状を訴えた。

 また、クライスラーも年内に70億ドルの支援が必要と、公的支援への理解と支持を求めた。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年12月06日 16:12

合併して生き残れるのは強者同士の結び付きだけ。。。

■ビッグ3公聴会で支援要請 GM・クライスラー合併再検討

 【ワシントン=渡辺浩生】経営危機に直面したビッグスリー(米自動車3大メーカー)の首脳は4日、米上院銀行委員会で証言し、総額340億ドルの緊急融資の早期実現を訴えた。再建の可能性をめぐり、議員から厳しい質問が相次いだが、首脳らは融資の条件として、3社の経営を監視する委員会設置を受け入れると表明。ゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラーは融資が承認されれば、コスト削減のため両社の合併を再検討する考えも示した。

 ワゴナー会長は冒頭「われわれが今日ここにいるのは、過ちを犯したからだ」と述べ、低燃費車投入が遅れた経営ミスを認めたうえで、総額180億ドルの融資を求めた。

 全米自動車労組(UAW)のゲトルフィンガー委員長は「月末までに政府の支援策がなければ、われわれはGMを失ってしまう」と述べ、人件費削減のため労働協約見直しに応じる姿勢を改めて示した。

 3首脳は先月の公聴会で明確な再建の道筋を示せず、議会の説得に失敗し、再建計画を2日に議会へ提出したばかり。政府融資の適切な活用と再建状況を監視する独立委員会の設置を求める議員の声に、3首脳とも同意した。

 また、経営危機が深刻なGMとクライスラーに対して、経営効率化のために一部議員から合併を迫る声も上った。両社は一時合併を検討したが、9月以降の資金繰り悪化で交渉を中止した経緯がある。ワゴナー会長ら両首脳は「真剣に検討したいと思う」と述べ、融資が実現した後に交渉を再開させる考えを示唆した。

 一方、ドッド委員長(民主)は緊急融資を支持する考えを表明したうえで、金融安定化法の公的資金枠の活用や連邦準備制度理事会(FRB)を通じた金融支援を模索しているとした。

 ただし、共和党の一部は「再建の可能性に疑問がある」(シェルビー議員)として、連邦破産法適用申請による再建を主張。首脳らは「破(は)綻(たん)は選択肢にない」(ワゴナー会長)と改めて強調した。公聴会は5日も米下院で開かれる。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年12月05日 22:14

大学生が持っているなら当然高校生だって、、、高校生が持っているなら中学生も然り。。。

■女子高生が大麻所持 兵庫県警が逮捕

 兵庫県警薬物銃器対策課などは5日、大麻取締法違反(所持)の疑いで神戸市東灘区の私立高校3年の女子生徒(19)を逮捕、送検したと発表した。女子生徒は「外国人から購入し、5〜6回くらい吸った」などと供述しているという。

 調べでは、女子生徒は10月31日、同区内で大麻草約0・08グラムを所持した疑い。女子生徒の財布が同日、同区内の歩道で拾われ、中から免許証などとともにポリ袋に入った大麻が見つかったという。

 女子生徒は「同級生に誘われて1年前くらいに初めて吸った。財布内の大麻は今年7月中旬、三宮(神戸市中央区)でインド人から1グラム7000円で買った」と供述。アルミ缶に押しピンで開けた穴に大麻を入れて、ライターで火を付けて吸っていたという。

 女子生徒が通う高校の教頭は「警察から連絡がないのでわからない」と話している。

 県警は9月以降、同志社大や神戸松蔭女子学院大の女子学生を同法違反容疑で逮捕している。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年12月05日 22:11

一歩前進。。。

■生後認知にも日本国籍 改正法成立、違法行為に罰則

 日本人の父親と外国人の母親の間に生まれ父親が出生後に認知した子について、両親が結婚していなくても日本国籍の取得を認める改正国籍法が、5日午前の参院本会議で自民、民主両党などの賛成多数で可決、成立した。自分の子でないのに偽って出生後に認知する違法行為を防ぐため、罰則規定を盛り込んだ。法務省も審査体制を強化する方針だ。

 公布から20日以内に施行する。違法行為の防止では、法務局に虚偽の国籍取得届を提出した場合に、1年以下の懲役か20万円以下の罰金を科する条項を記した。法務省は審査体制強化の一環として出入国情報の照合などに力を入れる。

 本会議では、国民新党や新党日本など民主党会派の7人と無所属の2人が「偽装認知を誘発する」などとして反対に回った。衆院本会議の採決では一部の保守系議員が採決前に退席したものの、全会一致で通過していた。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年12月05日 22:08

一旦解体清算する以外にはない。。。

■年金問題:厚生年金記録改ざん 「事実と違う」56% 改ざん疑い調査で厚労相

 厚生年金保険料の算定基準となる標準報酬月額(給与水準)の改ざんを巡り、改ざんの疑いの強い記録の持ち主の受給者約2万人に行っている戸別訪問調査について、舛添要一厚生労働相は4日、これまでに56%が「(標準報酬月額の)記録が事実と違う」と答えたことを明らかにした。受給者本人から確認したことで改ざんが裏付けられた。このうち25件は社保庁職員の氏名などを具体的に挙げ、職員から改ざんの働きかけがあったという。

 同日午前の参院厚生労働委員会で蓮舫議員(民主)の質問に答えた。舛添厚労相によると、既に戸別訪問した受給者2524人中、1408人が「記録が違う」と回答。また、改ざんに社保庁職員が関与した疑いがあるとの回答が140件あり、具体的に当時の職員の氏名などが挙げられたケースが25件あった。

 舛添厚労相は「25件でも相当具体的なことが言われていて極めて深刻だ」と述べた。【野倉恵】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年12月04日 18:03

確かに不要ではあるけれど。。。

■大阪・公立の小中高、携帯禁止…橋下知事方針
「学力向上策」と説明

 大阪府の橋下徹知事は3日、来年3月までに政令市(大阪、堺両市)を除く府内の全公立小中学校で携帯電話の持ち込みを禁止する方針を明らかにした。

 府立高校では校内での使用を禁止する。携帯サイトの利用をきっかけにした犯罪やいじめの増加などを受けたもので、文部科学省によると、携帯電話の校内への持ち込みや使用を都道府県単位で禁じるのは初めて。

 橋下知事は、この日の記者会見で「学校に携帯電話は必要ない」と強調。「携帯電話への依存度が高くなれば、学習時間が短くなる」と学力向上策でもあると説明した。

 府教委は近く、禁止方針を各校に通達。通学時の安全確保などのために必要な場合は、保護者側と協議の上で持ち込みを認め、下校時まで学校側で預かるなどの対応を検討する。

 府教委が今年7月に府内で調査したところ、公立小学校の88%、公立中学校の94%が携帯電話の持ち込みを禁じている一方で、9割超の府立高校が授業中以外は使用を認めていた。

[読売新聞]


■大阪知事「ケータイ禁止令」、波紋…歓迎と戸惑い

 大阪府の橋下徹知事が表明した「ケータイ禁止令」が波紋を呼んでいる。

 来年3月までに、政令市を除く府内の公立小中高校で、携帯電話の持ち込みや校内での使用を禁じるという方針。ネットいじめや交流サイトを巡る犯罪など、子どもとケータイの「つきあい方」に悩んできた教育現場では歓迎する声があがるが、一方で、「既に普及してしまったものを今さらダメといっても……」と戸惑う声もでている。(東京社会部 吉原淳、山下昌一、大阪社会部 森重孝)

「学校現場を後押し」と評価

 「現場を後押ししてくれる発言。ありがたい」

 大阪府枚方市のある中学校校長は、橋下知事の方針を高く評価する。

 授業中は机の下でメールばかり。顔を上げたと思えば今度は携帯で教室内を写真撮影——。そんな生徒たちに手を焼き、学校への携帯電話の持ち込みを禁じたのは数年前だ。だが、持ち込む生徒は今も後を絶たず、保護者を呼んで注意すると逆に「他校では許可しているのに、うちはダメなのか」と抗議されるという。「これからは保護者にも『府全体で決まっていることだ』と説明できる」と校長は歓迎する。

 一方で、これまで多くの学校で校内使用が認められてきた高校には、戸惑いの声も広がっている。「家庭との緊急連絡に必要では」「部活の連絡に使っているケースもある」——。ある府立高校の場合、携帯が普及し始めた数年前に学校内の公衆電話は撤去されている。「生徒を納得させることができるだろうか」。この高校校長は、説得に不安をのぞかせる。

 府が一律禁止の方針を固めた背景には今年7月、府内の小中高の児童生徒計約1万3600人を対象に実施した調査結果があった。

 これによると、1日に3時間以上携帯を使う中学生は18・2%、高校生は29・5%。「メール受信時、3分以内の返信」を心がけている中学1年生は17・1%、小6でも16・8%もいた。1日101回以上メールを送信するのは、最も多かった高1女子では8・0%に上った。

 悩んでいるのは大阪ばかりではない。

 読売新聞で全国の都道府県・政令市の教育委員会に聞き取り調査したところ、回答のあった61教委のうち、5県4市の教委が携帯の使用や持ち込みについて統一的な規制を導入していた。和歌山県の場合、2002年2月から、小中学、高校での持ち込みを禁止。川崎市や三重県なども校則の「学習に必要ないもの」に携帯を含める運用をするなどして、一律禁止にしている。

 しかし、これ以外の教委では、学校ごとの対応に任せているのが現状だ。

 「行政が一方的に持ち込み禁止と言っても、無理がある」とする仙台市では「各家庭の事情を踏まえて市の指針を策定したい」とする。年内に予定していた携帯使用のルール策定も、保護者らの意見を慎重に聞くため、越年させることにした。

「ルール学ばせねば」の声も

 内閣府の調査では、小学生の31%、中学生の58%、高校生の96%が携帯電話やPHSを利用しているという。教育関係者の間では、「これだけ普及しているのに、学校で禁止するだけで実効力があるのか」との疑問もくすぶる。

 今年10月から、小中学校への携帯持ち込みを原則禁止することにした横浜市でも、「既に普及していることを前提に、家庭と連携し、使うべき場所や時間など、携帯との上手なつきあい方を教えたい」としている。

 ある府内の中学校長は、橋下知事の方針を評価しながらも、「学校内での規制だけでは不十分」と話す。同校では昨春から学校への持ち込みを禁止したが、今も学校裏サイトには「死ね」などの書き込みが続き、生徒間のトラブルは絶えない。「携帯のルールをどう学ばせるか。『携帯教育』はまだ始まったばかりだ」

 佐伯胖・青山学院大教授(教育学)の話「橋下知事の方針表明は、『学校での携帯は認めない』という強いメッセージを広げるという点で意味がある。ただ、家庭での使用時間が増えることも懸念され、家庭での対応も重要なことを忘れてはならない。一般的に携帯やネットは子どもの方が詳しく、親は教育することに臆しがち。だが、ほかの日常生活でのしつけと同じように、基本的なルールを身につけさせることが大切だ」

中傷、いじめ後絶たず

 「あの子はエンコー(援助交際)している」「病気持ち」——。ある高校2年の女子生徒は、何者かによって携帯の自己紹介サイト「プロフ」を勝手に作成され、事実無根の書き込みをされたという。

 最近、この生徒から相談を受けた「全国webカウンセリング協議会」(東京都)の安川雅史理事長によると、中傷の文言は徐々に過激になり、プロフを信じ込んだ同級生から一言も声をかけられなくなった。生徒は登校前に吐き気を訴えるなど精神的に不安定になり、転校に追い込まれたという。

 文部科学省の調査によると、携帯電話を使ったいじめは2007年度に5899件に上り、前年度に比べ1016件増加した。いじめ全体に占める割合も拡大している。神戸市須磨区と北九州市小倉北区の高校では、ネット上で中傷などを受けた生徒が相次いで自殺したケースもある。

 警察庁によると、今年上半期に出会い系サイトなどを利用して被害にあった18歳未満の生徒・児童は356人。このうち98・3%の350人が携帯電話から接続していた。

官房長官が方針支持

 河村官房長官は4日夕の記者会見で、橋下知事の方針について、「学校に持ち込むのは全面禁止して構わない」と支持した。長官は「子どもたちの安心安全の問題は、(別の)方法で考えられるのではないか」と述べた。

[読売新聞/12.05追加]


■携帯の一律禁止は問題

 大阪府の橋下知事が「小中学校への携帯電話持ち込み禁止」を打ち出した。だが、一律に禁止しても大丈夫だろうか? 子供のセキュリティーのために、親が携帯電話を持たせる場合もあるからだ。(テクニカルライター・三上洋)

実際は多くの小中学校が持ち込み禁止

 大阪府の橋下知事が公立小中学校への携帯電話持ち込みを禁止する方針をを打ち出した。これは大阪府教育委員会がまとめた提言によるもので、原則として小中学校では持ち込み禁止、高校では校内での使用禁止とするもの。これについて河村官房長官や塩谷文部科学相なども歓迎するコメントを出している。

 このような宣言が出ると「今まで学校では携帯電話は許されていたのか?」と思ってしまうが、実際には多くの小中学校が携帯電話の持ち込みを禁止している。大阪府教育委員会の調べでは、小学校の88%、中学校の94%が携帯電話持ち込みを禁止にしている。これが守られていないため、改めて一律に禁止するルールを作ろう、というのが橋下知事の趣旨だ。

子供の防犯ツールとしての携帯電話

 小学校高学年と中学生は、かなりの割合で携帯電話を持っているのが現実だ。小学生高学年では、塾通いをきっかけに親が携帯電話を持たせる場合が多い。小学生の塾は、夕方5時か6時ごろからスタートするところが多いため、行き帰りの安全対策に携帯電話を持たせている。クラブ活動から直接塾へ行く生徒は、学校へ携帯電話を持ち込む必要があるだろう。

 防犯ツールとして携帯電話を持たせる親もいる。携帯電話各社のキッズケータイは、防犯ブザーを装備するなど、子供のセキュリティ対策も重視している。たとえば最新機種では防犯ブザーを押すだけで、親へ自動的に通話する、位置情報を自動的にメールするといった機能がある。電車で通学する子供を持つ親にとっては、携帯電話は防犯ツールとしても重要だと言えるだろう。

 共働き世帯が増加したことも、子供の携帯電話所持率アップに影響している。親が働いている時間でも子供との連絡を取れるようにするため、子供に携帯電話を持たせる親が多い。学校の行き帰りにメールをさせる親もいる。携帯メールが親子のコミュニケーションにも役立っているのだ。

一律禁止ではなく柔軟な許可制度が必要

 ここからは筆者の個人的意見になるが、一律禁止ではなく、届け出さえすれば携帯電話を持ち込んでもOKとする制度が必要だろう。東京都内のある中学校では、電車通学する生徒に対して携帯電話の持ち込みを許可している。登校すると職員室へ持って行って携帯電話を預け、帰りに返してもらうという方式にしている。これならクラブ活動から直接塾へ行く、という時でも子供に携帯電話を学校へ持ち込める。

 子供が携帯電話を使うことに対しては、出会い系などの有害サイトの影響、SNSで犯罪に巻き込まれるといった心配がある。しかし有害サイトについては、来年2月から携帯電話各社による未成年への強制フィルタリング導入が始まる(以前の記事「携帯フィルタリング適用がようやくスタート」)。これによって有害サイトからの悪影響は、ある程度は防止できるだろう。

 現実問題として、子供たちは携帯電話を重要なコミュニケーションツールとして活用しており、携帯電話を持つこと自体を一律に禁止するのは難しい。それよりも初めて携帯電話を持つ小学生や中学生のために、携帯電話の安全な使い方や、有害サイトの危険性などを教えることが重要だ。学校の授業の妨害になるようではダメだが、家庭や子供の事情に合せて、学校への持ち込みを許可するべきではないだろうか。

[読売新聞/12.05追加]

Posted by nob : 2008年12月04日 18:01

どんな教育を施すのかにも関わってほしい。。。

■オノ・ヨーコさん「学校100校建てたい」 

 故ジョン・レノンの妻、オノ・ヨーコさん(75)が2日、都内で8日に東京・日本武道館で開く「Dream Powerジョン・レノン スーパー・ライブ」の記者会見を行った。毎年レノンの命日に開かれ、8回目を迎える今回は15組・22人のミュージシャンらが参加。売上からアフリカの学校建設資金がチャリティーされ、すでに18カ国で75校が建てられているが、ヨーコさんは「継続することが大事。10回目には100校ほどを建てたい」と意義を強調。シンガーソングライターのBONNIE PINK(35)も出席し「毎回、とてつもない感動が味わえる。ヨーコさんと同じステージに立てることがうれしい」と話した。

[デイリースポーツ]

Posted by nob : 2008年12月03日 17:59

タイ市民、、、熱いなあ。。。

■タイのソムチャイ政権崩壊 空港、順次再開へ

 【バンコク=三河正久】タイ憲法裁判所は2日、最大与党「国民の力党」など与党3党に昨年12月の総選挙で党ぐるみの選挙違反があったと認め、解党を命じる有罪判決を言い渡した。ソムチャイ首相ら各党幹部は政治活動を5年間禁じられ、同首相は失職、政権は発足2カ月余りで崩壊した。首相退陣を求めてバンコク近郊の国際空港を占拠していた反政府勢力「民主市民連合(PAD)」は、3日午前までに空港から撤収する意向を示した。

 解党3党の議員は受け皿として設立した別の党に60日以内に移り、連立を維持する構え。与党議員らは2日、連立維持で合意し、8日にも下院で暫定首相を決める指名選挙を行う。解党により幹部計109人が被選挙権を取り上げられたが、首相を選出する下院では3党を含む連立与党が依然として過半数を占める。

 新バンコク国際空港(スワンナプーム空港)などを占拠していたPADは2日夜、「政権打倒の目的を達した」とし「3日午前10時(日本時間同日正午)ですべての集会を終え、空港や首相府から撤収する」と宣言した。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年12月03日 17:55

もういっそ車は卒業しよう。。。

■米フォード、8500億円の融資枠求める CEO年俸1ドルに

 【ニューヨーク=武類雅典】米政府に金融支援を要請中のビッグスリー(米自動車大手3社)が2日(米国時間)夕方にかけ、米議会へ再建計画を相次ぎ提出する。他の2社に先立ち、フォード・モーターは同日午前に計画を提出。最大90億ドル(約8500億円)の融資枠を求め、アラン・ムラーリー社長兼最高経営責任者(CEO)の年俸を1ドルに引き下げることなどを通じて2011年までに税引き前損益で黒字化を目指すことなどを打ち出した。

 フォードは再建計画で、世界中の幹部社員の09年のボーナス支給も見合わせることも説明。欧州高級乗用車事業「ボルボ」の売却検討、マツダ株の一部売却など資産リストラを進めていることも強調した。2010—11年に電気自動車を投入する環境対応車戦略も掲げた。

 フォードは資金繰りがGMなどに比べて余裕があることから、融資は現在の経営環境が一段と悪化したり、主要な競合他社が経営破綻したりした場合に限り求めることを明記。

[日本経済新聞]


■ホンダF1撤退へ、来季参戦見送りか…500億円超負担重く

 ホンダが自動車のF1(フォーミュラ・ワン)世界選手権から撤退する方針を固めたことが5日、明らかになった。世界的な景気後退による新車販売の不振で、年間500億〜600億円といわれる巨額のF1関連の費用を削減するためと見られる。同日午後に記者会見を開き、正式に発表する。

 ホンダはエンジンから車体まですべてそろえた「ホンダ・レーシング・F1・チーム」として参戦していたが、来季参戦は見送り、チーム売却を検討している模様だ。

 ホンダは、F1チームの運営費や関連技術開発費などで年間500億円超の資金と、技術者ら1000人以上の人員を投入しているといわれる。経営上の大きな負担となっていた。これまではホンダの知名度アップや技術開発への効果が期待できるとしていた。

 しかし、世界的な景気減速の影響で、欧米や国内市場での新車販売が落ち込み、2009年3月期の営業利益は前年同期比42・3%減の5500億円まで減少する見通しだ。すでに国内外の工場で減産や派遣社員などの人員削減に踏み切っており、F1関連事業についても見直すことにした。

 ホンダは過去に1964〜68年と、83〜92年までF1に参戦。今回は、2000年からエンジンの供給を始め、06年からチームとして本格参戦していた。

 ホンダの撤退で、F1に参戦している日本メーカーはトヨタだけになる。今年欧州でトヨタが撤退するというニュースが流れたが、同社は強く否定、「最低でも2012年までは参戦を続ける」と声明を流した。

[読売新聞/12.05追加]

Posted by nob : 2008年12月03日 17:47

ダメなものはダメ、、、単純に原則論で。。。

■死刑制度「賛成」6割 裁判員参加は7割敬遠 県内調査 

 神戸新聞社が兵庫県内の百人に死刑制度について尋ねたところ、六割の人が支持していることが分かった。来年五月に裁判員制度が始まると、市民が裁判員として加わり、死刑の判断を迫られることが出てくる。歴代法相の中でも賛否が分かれており、実際の審理では混乱も予想される。また、裁判員になることに慎重な人が七割近くを占めた。(三島大一郎)

 十一月二十六日から三日間、県内の街頭で成人の男女に聞いた。

 死刑に「賛成」「どちらかといえば賛成」がともに30%に上り、「反対」7%「どちらかといえば反対」17%の不支持派の二倍超になった。

 賛成の理由(複数回答)で最も多かったのは「死刑をなくすと、凶悪な犯罪が増える」が30%。「人を死亡させれば、自らの死で償うのは当然」も24%になった。残忍な事件が後を絶たず、厳罰で対処すべきとの市民感情が強いことがうかがえる。また「死刑がないと、被害者や遺族が報われない」と被害者感情を重視した意見も28%と多かった。

 反対の理由は「どんな理由であっても人を殺すのはよくない」が44%で最も多く、人命を奪うことへの反発が大きい。次いで「冤罪(えんざい)の人を死刑にする可能性がある」が26%だった。

 二〇〇四年の内閣府調査では「場合によっては死刑はやむを得ない」が81・4%を占めた。

 一方、裁判員になることについては「務めたくない」が29%、「どちらかといえば務めたくない」が38%。理由は「悲惨な事件にかかわりたくない」「仕事や家事に影響する」が目立った。

 今年五月に実施した同様の調査と比べると、裁判員制度の認知度は上がったが、裁判員を敬遠する人はほぼ同じ割合のままだ。

[神戸新聞]


■高校の喫煙ルーム 「ダメなものはダメ」か「学校がかわいそう」か

<テレビウォッチ> 愛知・新城市の私立黄柳野(つげの)高校に、喫煙室があったというので、これはびっくり。しかし事情を聞くと、ちょっと考え込まざるを得ない。
酷だね

同校は1995年の開校で、全国から不登校の生徒らを受け入れている全寮制の高校(生徒数231人)。開校当時から喫煙が悩みのたねだったという。というのも、同校には20歳以上の生徒が約20人おり、他の生徒にも影響して実際の喫煙者は5、60人はいたらしい。

むろん建前は禁煙だが、ためにトイレなどで隠れて吸うのが常態化。1月にはトイレの喫煙でぼや騒ぎがあった。ために学校は4月に「禁煙指導室」を儲けて『指導』していたという。男子寮の空き部屋4室をあて、実質喫煙室になっていた。

校長は、「付近は山林なので、外で吸うと山火事を起こす可能性もあったため」といっている。

愛知県警はおととい(11月29日)、県青少年保護育成条例違反の疑いで高校と寮を家宅捜索し、関係者を書類送検する方針だという。まあ、これも分からないではないが……

加藤浩次は、「隠れて吸うよりは、ここでということだったのでしょうが」

テリー伊藤は、「実際問題として、そういう指導を学校にやらせるのは酷だと思う」

勝谷誠彦も「酷だね」

テリーはさらに「不登校できたりしている子らなんだし、当たり前のように拒否していくというのは……」という。

しかし弁護士の本村健太郎は、「やさしですね。ぼくはそういう気にはなれない。高校なんだからダメなものはダメと、いたちごっこになってもビシっとやるべきだと思う」

テリーは「わかりますけど、陰で吸ってるのは……」

「それは仕方がない。でもダメはダメ」と本村。まあ、弁護士さんがいいと言うわけにもいかないか。

勝谷は、「警察から話がある前にワンクッションあってもよかった。そこが杓子定規は感じがある」

タバコを吸う以上、火の始末はいろはもいろは。トイレでぼやを起こすなど最低、もともと吸う資格がない。

[JCAST]

Posted by nob : 2008年12月01日 23:10

先進国にますます蔓延するHIV。。。

■大阪のHIV感染、最多200人超 「潜在」はさらに…

 国内のエイズウイルス(HIV)感染者・患者数が累計1万5000人を突破する中、大阪府内で今年、新たに判明した感染者・患者数が212人と過去最多を記録したことが29日、府立公衆衛生研究所のまとめで分かった。200人を突破したのも初めてで、数字には表れない「潜在感染者」も拡大しているとみられる。半年以内に感染した初期感染者も約1割おり、12月1日の「世界エイズデー」を前に、専門家は「氷山の一角。感染は確実に広がっている」と危機感を募らせている。

 ■5年で倍増

 国内の感染者・患者数は、調査を始めた昭和60年以降、年々増加。今年9月までの累計で1万5037人に上っているが、感染の判明自体を恐れて検査を避ける「潜在感染者」はさらに多いとみられる。HIV疫学と予防に詳しい京大医学部の木原正博教授(社会疫学)は3〜4万人と推定。「感染者は4〜5年で倍増しており、潜在感染者も同じペースで増加する可能性がある」と指摘している。

 感染原因は同性間の性的接触が42%を占める一方、異性間の接触でも35%に上り、特に若い世代に目立つという。

 府内でも感染者・患者数は増加の一途をたどっている。中でも、献血する際の2次感染予防検査で見つかるケースが他府県と比べて多く、その割合は、全国で今年新たに確認された86人のうちの約23%にあたる20人。HIV検査を目的に献血する「不適切利用」が多いのが原因とみられる。

 ■検査は満員

 こうした状況に対処するため、府や大阪市は今年3月、大阪・ミナミに大阪検査相談・啓発・支援センター「chot CASTなんば」を開設。保健所などの従来の公的検査機関と異なり、検査時間を週2回の平日夜間や土日の午後に設定したことから、検査に訪れた人が増加した。この結果、感染者・患者数も増えた面もあるという。

 府立公衆衛生研究所ウイルス課の川畑拓也・主任研究員は「検査を受ける人が増えたのはセンター開設で利便性が高まったためだろう。しかし、まだまだ検査場所が少なく、十分な態勢とはいえない」と話す。

 特に簡易検査でその日のうちに結果が分かる日曜日は混雑。9月には定員の40人からあふれた100人を断ったケースもあったという。川畑研究員は「判明した感染者には、半年以内に感染した初期感染の人も1割弱はおり、確実に感染は広がっている」と危惧(きぐ)している。

 ■不治でない

 「判明している感染者は氷山の一角。このままでは大変なことになる」と警告するのは、在阪のFM局で放送される自身のラジオ番組やライブ活動などでHIV感染予防を訴えてきた人気DJの山本シュウさん(44)。

 「感染してどうせ死ぬんだから、これからみんなにうつしてやる」。山本さんの番組などには、感染が判明してパニックになった10代の少女からこうした声も寄せられている。

 「不治の病」と恐れられてきたエイズは、副作用やコスト面などの課題は残っているものの、最近では治療法や発症を抑制する薬剤の研究も進んでいる。にもかかわらず、正しい情報が浸透していないこともあり、染みついた恐怖意識から検査自体を避け、潜在的な感染者・患者数を増やすという悪循環の図式に陥っているという。

 山本さんは「エイズ=(イコール)死ではなく、予防もできる。差別や偏見が根強いが、その前にもっとエイズについて知識を深めてほしい。そして、まさかと思っていても検査に行ってほしい」と話している。

[産経新聞]


■8割の人が「自分がHIV感染していても恋人には伝えない」

 情報サイト「生活向上WEB」では、“世界エイズデー”に向けた「HIV・エイズに関する意識調査」を行った。HIVに感染したことを恋人には言えない人が8割という驚きの結果が出た。
 
 12月1日は、WHO(世界保健機関)がエイズの蔓延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を図る目的で定めた“世界エイズデー”。これに合わせ、クリニカル・トライアルが運営する「生活向上WEB」では、11月21日から25日にかけて18歳以上の男女2,361名に対しアンケート調査を行った。この調査によると、「自分がHIV感染していたら恋人に伝える」と回答したのは全体の21%。さらに、「自分だけは大丈夫」とおよそ8割の人が HIV/エイズ検査すらしたことがないという実態が明らかに。また、「性行為を行う場合はコンドームを装着する/装着させる」としたのは39%、「恋人・パートナーとHIVについて話し合う」と答えたのはわずか14%にとどまった。
 
 厚生労働省のエイズ動向委員会によると、2008年7月〜9月に報告があったHIVの新規感染者は294人で、3カ月ベースでは過去最多。HIV感染が増えているのは先進国では日本だけと言われている現状の中、日本人のHIV/エイズに関する意識はまだまだ低く、他人事というような感覚がいまだ強いといえる調査結果となった。この機会に、あなたの大事な家族や愛する恋人・パートナーと、HIV/エイズについて話し合ってみてはいかが?

[RBB NAVI]


■エイズ感染者5909人…昨年105人が死亡

「世界エイズデー」(12月1日)を1日後に控えた11月30日、保健福祉家族部が発表したところによると、1985年~今年9月、エイズ(後天性免疫不全症候群)ウイルス(HIV)に感染した韓国人は国内で計5909人だった。

感染ルートが確認された男性4561人の42.7%(1946人)が「同性間性的接触」によってHIVに感染した。「異性間性的接触」でHIVに感染した男性の割合が56.4%で、輸血による感染は約1%だった。

昨年エイズを発症した韓国人は744人、エイズによる死者は105人。今年9月現在、エイズに感染した韓国人は586人、エイズで死亡した人は54人だった。

国連の推算によると、全世界で、昨年までのエイズ患者数は3300万人、昨年の1年間でエイズに感染した人は270万人だ。

大韓エイズ予防協会と韓国エイズ退治連盟は1日、韓国プレスセンター(ソウル鐘路区光化門)で「第21回世界エイズデー」の記念イベントを行う。

[中央日報]

Posted by nob : 2008年12月01日 23:01

テロと呼ばれる弱者の戦争。。。

■インド同時テロ犯行グループ、人質生かすつもりなかった?
特集 インド同時テロ

 【ムンバイ(インド西部)=永田和男】インド・ムンバイの同時テロ事件で、人質を取ってホテルなどに立てこもった犯行グループの制圧作戦を指揮した治安部隊のJ・K・ダット隊長は30日、ニューデリーで記者会見し、「犯人側は最後まで何の要求も示すことはなかった」と述べ、犯人たちに人質を解放する意思はなく、全員殺害も辞さない構えだったとの認識を示した。

 ダット氏は、犯人制圧に2日あまりを要したことにつき、グループが「ホテル内部の事情に極めて精通していた」と説明。犯人らが、突入部隊の先手を打つ素早い移動を繰り返したため、発見が難航したと述べた。また、発見後も、ホテル内のカーテンなど可燃物に次々と火を放って追跡をかわしたという。治安部隊は「カーテンに放火されているのが見えたら、その部屋に手投げ弾を投げ込み銃撃を加える」作戦で臨んだという。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年12月01日 22:59

どちらが正しいのか、、、私達一人一人の考察が不可欠。。。

■【主張】イラク撤収 次はアフガンを論じよう

 イラクで国連物資などを空輸している航空自衛隊部隊を年内に撤収させる命令が出された。南部サマワで活動していた陸自は一昨年に撤収しており、約5年間にわたる自衛隊によるイラク復興支援活動は完了する。

 国際平和協力の最前線で、日本が諸外国とともにリスクを共有して汗を流した意味は大きい。

 空自は4年前から、クウェートを拠点にサマワへ陸自物資を空輸し、陸自撤収後は首都バグダッドなどへ国連要員や多国籍軍の物資などを運んだ。これまでの輸送回数は810回で、約4万6000人、671トンを運んだ。

 自衛隊への評価はきわめて高く、1人の犠牲者も出さなかったことは精強さの賜物(たまもの)だ。麻生太郎首相は「自衛隊員は私の誇りです」と述べた。自衛隊の労苦に敬意と感謝を重ねて表したい。

 内閣府による一昨年の世論調査で陸自活動を評価した回答は7割を超した。自衛隊派遣に批判もあったが、イラクの国造りへの協力が国民意識を変えたといえる。

 撤収する理由は、多国籍軍の駐留根拠である国連決議が年末で期限切れとなることや、イラクの手による復興が進んでいること−などである。イラク復興支援特別措置法に基づいて来年7月まで空自部隊を派遣できたが、撤収はやむを得ない措置だろう。

 問題はこれからである。

 日本の国際平和協力のもう一つの柱であるインド洋における海自の給油支援は来年1月15日に期限が切れる。だが、これは延長して国際社会の一員として最低限の責務を果たさなくてはなるまい。

 新テロ特別措置法改正案の参院での採決はいまだにめどが立っていない。民主党は早急に結論を出すべきだ。さまざまな条件をつけて採決を引き延ばしてきたが、国の安全保障を政争の具にしている限り信頼は高まらない。

 26日夜にはインド・ムンバイでイスラム過激派によるとみられる同時テロが発生し、日本人を含む多数が犠牲になった。テロとの戦いで日本は給油支援以外に何ができるのか。民主党の小沢一郎代表はアフガニスタンでの国際治安支援部隊(ISAF)参加を実現したいと月刊誌に寄稿した。これはたたき台になりうる。

 来月25日まで延長された臨時国会は、ソマリア周辺沖の海賊対処も含め、国際平和協力の具体策を詰める絶好の機会である。

[産経新聞]


■空自イラク撤収 貢献の在り方議論する時

 政府が、イラク復興支援特別措置法に基づきイラクで空輸活動に当たる航空自衛隊部隊の年内撤収を決め、浜田靖一防衛相が撤収命令を出した。

 多国籍軍の駐留根拠である国連決議が年末で期限切れとなるのが主な理由で、政府は九月に撤収方針を発表していた。国内で議論が分かれた二〇〇四年からのイラクでの自衛隊活動が、これで終了する。

 空自は〇六年に陸上自衛隊が撤収した後もクウェートを拠点にイラクの首都バグダッドなどへ多国籍軍や国連の要員、物資を空輸してきた。輸送回数は二十六日までに八百十回、総量は約六百七十一トンに上る。犠牲者が出なかったのは幸いだ。

 政府は今後、インド洋での給油活動を継続するための新テロ対策特別措置法改正案を成立させ「テロとの戦い」への積極姿勢を国際社会にアピールする考えだ。国際貢献が自衛隊の本来任務となり、海外派遣を求める声が内外で高まっている。

 米国の新政権誕生でアフガニスタン本土への派遣要請がくるとの見方がある。ソマリア沖の海賊対策で政府は護衛艦派遣に積極的だ。自衛隊の海外派遣を随時可能にする「恒久法」制定を求める声も根強い。

 しかし、憲法九条を持つ日本は、自衛隊の活用には抑制的でなければなるまい。名古屋高裁は今春、イラクでの空輸活動に違憲の判断を下している。

 空自のイラク撤収は、経験を検証し、今後の海外派遣の在り方を議論する機会であろう。政府の戦闘地域、非戦闘地域の区分は妥当だったのか、隊員の安全と武器使用のかかわり、集団的自衛権の問題など、深い議論が必要な点は多い。検証と合意形成の努力なしに、なし崩し的に自衛隊の海外派遣を拡大することがあってはならない。

[山陽新聞]

Posted by nob : 2008年11月29日 23:29

妥当という感が深まる。。。

■尊厳死判決導いた金泉秀部長判事

国内初の尊厳死認定判決を下したソウル西部地方裁判所民事12部裁判長金泉秀(キム・チョンス、44、写真)部長判事は、判決を下すため、現場調査にまで乗り出した。9月、陪席判事たちを連れて患者キム某さんが入院するセブランス病院を直接訪れ、患者の状態を察した。宗教界関係者にも会い、意見を聞いたりした。

金部長判事も生死の間をさまよった経験がある。水原(スウォン)地裁に勤めていた1997年、雨の中を運転していたところ、中央線を越えてきたバスと衝突したのだ。当時、腰の神経などに大きな損傷を負い、35%永久障害診断を受けた。手術後、立ち上がれるまでに1カ月がかかった。

しかし彼はあきらめずに運動と韓方(漢方)治療を行い、リハビリを進めた。10年余りのリハビリの結果、健康を回復し、現在は日常生活に支障がないまでになった。先月には中央ソウルマラソンに参加し、生涯初めてフルマラソンを完走した。金部長判事は西部地方裁判所マラソン同好会会長を務めている。

金部長判事は宣告直後「誰も死を目の前にして生命を取り戻すことができない絶望的状況に処することがありえる」とし「最大の社会的弱者でもあった彼らを関心と思いやりを持って守ることができるかをめぐり悩んだ」と述べた。金部長判事は「今回の判決は全体的な安楽死を認めたものではなく、無意味な生命延長装置の除去に賛同したもの」と説明した。「自分の生命は他人ではなく自ら判断する権利があることを認めたものであり、(尊厳死関連)論議のきっかけになったらと思う」と話した。

−−宗教界に及ぶ波紋なども考慮したか。

「医師としては原則的に患者が治療を中断してほしいと言っても受け入れることはできない。そのように生命をとどめていること自体が死を目前として望ましいことなのかは別の次元の問題であるといえる。カトリックの神父と僧侶を通じて意見を聞いた。『自然に死に至るようにすることは神の摂理に反することではない』という意見もあった」

−−家族の要求は棄却して本人の意思を推定して判決した理由は。

「尊厳死関連法がある国家では大部分あらかじめ書面で作成しておく方式を取っている。意識不明になれば意思表現ができないから書面が有力な資料になる。しかし韓国は関連法がない。法がない限りいつまでも認めることができないとか、書面がないということで推定できないからと単純に排斥するものではない」

[中央日報]

Posted by nob : 2008年11月29日 23:25

必要なのは、あくまで国民主権と復興支援のみ。。。

■【主張】米軍地位協定 イラク「独立」の始まりに

 来年以降の米軍のイラク駐留を可能とすると同時に、2011年末の撤退期限も明記したイラク駐留米軍の地位協定が、イラク国民議会(定数275)で可決された。出席議員198人のうち149人が賛成した。正副大統領3人で構成する大統領評議会の承認を得て発効する。

 これにより、米軍など多国籍軍にイラク駐留を委任した国連安全保障理事会決議の期限が今年末に切れた後も、米軍がイラク駐留を続けられる法的根拠が整う。

 この協定はまた、03年3月にイラク戦争を始めた米軍のイラクからの撤退プロセス、出口戦略の始まりとなるものでもある。難航した協定の成立を歓迎したい。

 今後のイラクには、治安回復、国内対立の克服、経済復興などの課題が山積しているが、この協定がイラクの真の主権回復、独立の始まりになることを願う。

 協定はこのほか、(1)来年6月までに都市部から米戦闘部隊を撤退させる(2)任務外の米兵の重大犯罪の裁判権はイラク側が持つ(3)米軍はイラクの領土、領空、領海を他国への攻撃に使用しない−などを規定している。いずれも米側が譲歩した項目とされる。

 議会での審議では、少数派のイスラム教スンニ派が、協定の是非を問う国民投票の実施を要求、紛糾した。これも多数派のシーア派やクルド人会派が受け入れ、来年7月30日実施と決まった。

 国民投票で否決されれば、協定は1年後に破棄されるため、危うさも残った。だが、米国のオバマ次期大統領は「就任後16カ月以内(10年4月ごろまで)の撤退」を公約としてきた。このため、否決でも影響は少なくて済む。

 今後は、米軍撤退に伴う力の空白を生まないことが大事である。米軍の重しがなくなれば、テロリストの暗躍を許し、イラク国内の宗派、部族間の主導権争い、対立激化も招きかねない。

 イラク国内の対立は、スンニ派主流の周辺アラブ諸国、シーア派のイランなどをかかえる地域の国際情勢も不安定化させる。

 そうした事態を防ぐには、イラクの軍、警察など治安部隊の強化が急務だ。オバマ米次期政権による撤退作戦も、イラクの安定を第一にすべきである。

 国際社会がイラクへの関心を薄めることなく、イラク復興を支援していくことも、安定化の基礎であることはいうまでもない。

[産経新聞]


■イラク:地位協定に懸念表明 イラクのシーア派最高権威

 イラクのイスラム教シーア派の最高権威シスタニ師は29日、2011年末までの米軍全面撤退を定めた地位協定について、「国民的な合意がなく、国の不安定化を引き起こすだろう」と懸念を表明した。側近が同師の発言としてフランス公共ラジオに明らかにした。一方、同師は、来年に行われる見通しになった地位協定の是非を問う国民投票の結果を尊重するとの考えも示した。(共同)

[毎日新聞/12.01追加]

Posted by nob : 2008年11月29日 23:20

留置公判中に無罪を信じ励ましてくれる友人?はどれほどいたことか。。。

■羽賀研二無罪判決…その時「ひっ」

 大阪地裁は28日、未公開株の譲渡をめぐり3億7000万円の詐欺と恐喝未遂罪に問われたタレント羽賀研二(本名・当真美喜男)被告(47)と、恐喝未遂の共犯とされた元プロボクシング世界王者渡辺二郎被告(53)に無罪の判決を言い渡した。求刑はそれぞれ懲役8年と4年だった。

 この日の羽賀は白いシャツに黒のスーツ姿。落ち着いた表情で入廷し、傍聴席と裁判官席に深々と一礼、渡辺被告とともに証言台の前に立った。「両名とも無罪」という裁判長の言葉に、思わず「ひっ」としゃくり上げた。傍聴席を振り返って頭を下げ、大粒の涙を手で何度もぬぐった。

 閉廷後は、満面の笑みで弁護人と握手。柵越しに麻由夫人や知人らと抱き合って泣きじゃくり「無罪を確信し、信じていた。裁判官の方々に感謝しています。これから頑張っていきます」などと話した。帰京した際には、テレビ局の取材に「マイナスからのスタートになるが、一歩一歩頑張っていきたい」。友人らからは「おめでとう」というメールが約700件来ているという。

 知り合いから1株40万円で買った未公開株を、不動産会社社長に1株120万円で売り、現金3億7000万円をだまし取ったとして逮捕、起訴された。判決理由で裁判長は「被害者の証言に全幅の信頼を置くには合理的な疑いが残る」と指摘。恐喝未遂については「前提となる詐欺が認められず、共謀もなかった」とした。

 ≪判決前に心境つづる≫羽賀は判決前、その心境をA4用紙2枚につづった。「仕事、信用、人間関係、すべてを失った」「心に穴が開いたような悔しく、重苦しい気持ち」などと、自筆でびっしり書き込まれている。仕事はなくなって収入は激減し、妻と読書したり、友人と話し合ったりしており、今後は「応援してくれた方には人生を通じて恩返ししたい」としている。

[スポーツニッポン]

Posted by nob : 2008年11月29日 23:14

行動に移さないまでの予備軍は数多。。。

■「文科省幹部刺殺する」ブログ上で脅迫の疑い 東大卒の男逮捕

 「文部科学省の局長らを自宅で刺殺する」などとインターネットのブログに書き込んだとして、警視庁捜査1課は29日、東京都文京区、無職、前田記宏容疑者(25)を脅迫の疑いで逮捕した。調べに対し「自分1人でやった」と容疑を認めている。

 同課によると、前田容疑者は東大を卒業し、その後は職につかなかった。調べに「理想を持って勉強してきたが、教科書の内容と違う現実があるのを知り、文科省に詐欺をされたと感じた」と供述しているという。

 インターネットの掲示板などには今月上旬以降、文科省の幹部や東大教授に対する殺害予告の書き込みが相次いでおり、同課は余罪があるとみて調べを進めている。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年11月29日 23:10

難しい問題だけれど、、、自らのケースを想定すれば妥当かと。。。

■韓国で尊厳死認める初の判決 「回復可能性ない」

 【ソウル=島谷英明】ソウル西部地裁は28日、植物状態になった75歳の女性の家族が無意味な延命治療の中止を病院側に求めていた訴訟で、家族の主張を認めて病院側に女性の人工呼吸器をとり外すよう命じる判決を下した。聯合ニュースなどによると、韓国で尊厳死を認める判決は初めてという。同地裁は「患者に回復の可能性がなく治療は医学的に無意味であり、患者に治療を中断する意思があると推測できる」と判決理由を説明した。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年11月28日 23:21

非難をするのであれば、まず自らが核廃絶を。。。

■米欧がイランを激しく非難 核開発問題で

 【ベルリン=黒沢潤】国際原子力機関(IAEA)は27日の定例理事会で、イランの核問題を協議し、米欧などは、国連安全保障理事会の決議を無視してウラン濃縮活動を続けるイランを激しく非難した。

 ロイター通信によれば、イランのアガザデ原子力庁長官は26日、ウラン濃縮のために稼働させている国内の遠心分離機の数が5000基に達したと言明した。IAEAは正式に確認していないものの、事実とすれば、これまでに確認されている3820基を上回る規模となる。

 イランは過去2カ月間、これまでに浮上している核兵器開発疑惑に対するIAEAの調査にも十分協力しておらず、英、仏、独の欧州連合(EU)3カ国は理事会での声明で、「イランはIAEAを甚だしく軽視している。地域の安定化にとっても脅威だ」と批判した。イランのソルタニエIAEA大使はこれに対し、イランが6月に200ページもの関連書類をIAEAに提出しており、説明責任を果たしていると強調した。

 エルバラダイ事務局長は一方、理事会で、北朝鮮の協力によって原子炉が建設されたと指摘されるシリアの核開発疑惑に言及。今後、イスラエルが空爆した直後に撮影した疑惑施設の新たな衛星写真をシリア側に突き付け、言い分を聴く意向という。理事会は北朝鮮核問題についても協議し、12月上旬に予定される6カ国協議首席代表会合の開催を歓迎した。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年11月28日 23:16

米国の子飼いの決定に正義はない。。。

■米との地位協定、イラク議会が承認 米軍、11年末までに撤退

 【ドバイ=太田順尚】イラク連邦議会は27日、2009年以降の米軍駐留を容認する米国との地位協定案を賛成多数で承認し、イラク全土に15万人が展開する米軍の11年末までの駐留継続を認めた。ただ、協定承認は来年7月30日までに国民投票で是非を問うことが条件で、そこで否決されれば米軍の撤収は前倒しを迫られる。いずれにしても03年の旧フセイン政権打倒に始まる米軍の駐留が撤収に向かって動き始めたことに変わりはなく、米国は軍の再配置など中東戦略の見直しを本格化する。

 米イラク両国は17日に協定に調印済み。協定は大統領と2人の副大統領で構成する大統領評議会の承認手続きを経て発効する。

 地位協定は今年末で失効する国連安全保障理事会決議に代わる米軍駐留の法的根拠となる。駐留米軍は09年6月末までに都市部から撤収し、11年末までに全土から撤収する。任務外で重罪を犯した米兵に対する裁判権をイラク側が持つことや、駐留米軍がイラクを周辺国攻撃の拠点としないことも明文化した。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年11月28日 23:12

遅過ぎる決断。。。

■防衛相がイラク空自に撤収命令 年内撤収へ

 政府は28日の安全保障会議で、イラク復興支援特別措置法に基づき同国に派遣している航空自衛隊を年内に撤収させることを決めた。これを受け、浜田靖一防衛相は同日午後、撤収命令を出した。現地輸送部隊は撤収作業を開始し、年内に帰国する予定だ。麻生太郎首相は同日、談話を発表し、「年内に空自の任務が終了した後も、円借款や技術協力を通じイラク支援を行う」と表明した。

[産経新聞]


■イラク空自に撤収命令 来月下旬、本隊帰国へ

 浜田靖一防衛相は28日午後、イラク復興支援特別措置法に基づきイラクで空輸活動に当たっている航空自衛隊部隊について撤収命令を出した。政府の安全保障会議が同日、年内撤収を決めたことを受けた措置。12月下旬に本隊の約150人が帰国する予定だ。

 クウェートのアリ・アルサレム空軍基地を拠点に活動している現地隊員は約210人。防衛省は撤収支援のため約70人の業務隊を12月上旬に現地へ派遣し、同中旬ごろから撤収作業を開始する。

 本隊の一部と撤収支援業務隊の計約130人は、格納庫や隊舎などの施設をクウェート空軍や、現地で活動する外国軍に引き渡す手続きなどのため来年3月ごろまで現地に残る見通し。

 外薗健一朗航空幕僚長は28日午後の記者会見で、空輸活動について「イラクの復興と再建に貢献してきた。国連やイラクから高い評価を受けている」と強調。同時に「現地の気温は50度に達することもあり、砂嵐の中での過酷なオペレーションだった。関係の方々の努力が実を結び、事故や負傷者もなく任務を遂行できた」と述べた。

[47NEWS]


■クラスター爆弾:政府、全廃を決定…自衛隊保有

 政府は28日の安全保障会議で、自衛隊が保有するクラスター爆弾の全廃を決定した。浜田靖一防衛相は同日の記者会見で「クラスターという名のものは使わない。最新型を導入する発想は全くない」と述べ、条約の対象外である最新型も購入しない意向を明言した。オスロで12月3日に開かれるクラスター爆弾禁止条約の署名式には中曽根弘文外相が出席して署名する。

 防衛省は広範囲に子爆弾をばらまくクラスター爆弾の代わりに、単弾頭で正確に目標を捕捉する精密誘導弾などに戦術を転換する方針。すでに必要経費の一部を来年度概算要求に計上しており、現有のクラスター爆弾も廃棄方法の本格的な検討に入る。【松尾良】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年11月28日 23:07

復帰はもう絶望的、、、私も含めてほとんどの人は相撲界に八百長が蔓延していると感じていたのでは。。。

■【元若ノ鵬会見詳報】(1)八百長話で250万円もらった

 講談社が発行する「週刊現代」に告発した八百長報道はウソだったとする陳述書を東京地裁に提出した元力士の若ノ鵬が28日、都内で記者会見した。取材を仲介した男性から「相撲協会に戻れる。ヒーローになる」とだまされて偽証したと述べた。若ノ鵬は日本相撲協会や相撲ファンに対し謝罪を繰り返す一方、偽証の謝礼として250万円を受け取ったことも明らかにした。会見の概要は以下の通り。

「皆様こんにちは。大変なことを起こしてしまいました。すいませんでした。本当に駄目なことを言っちゃった。すいませんでした。すいませんでした。週刊現代もすいませんでした。変な人(八百長記事を持ちかけてきた仲介者)と付き合って、だまされて、変なことを言っちゃった。週刊現代は悪くなかった」

「本当に相撲に戻りたかった。大好きだった。今でも大好きです。横綱、夢だった。そのために日本に来ました。私に電話があった(仲介者の)名前は言えないですけど、その人は、私に(八百長の話を)言ったら、『簡単に相撲に戻れる。ヒーローになる』とか言い、私もそのこと(八百長の話)を言っちゃった。本当にすいませんでした。本当につらいことを言っちゃった」

「できるのなら、自分の気持ちが分からないんですけど、許されるか。戻る、戻らないは分からないですけど、そのままロシアに帰ることはできなかった。日本の皆さんが自分の気持ちを分かりたかったら、しょうがなかった。本当に相撲にどうしても戻りたかった。そういうことです。すいませんでした」

−−仲介者とどういう関係なのか。ウソだとしたら、ストーリーは仲介者が作ったのか

「そうですね。名前は教えない。自分の家族がロシアにもある。『1週間、八百長のことを言ったら、相撲に簡単に戻れる』(と言われて)信じた」

「(仲介者の)Xさんは、『あなたを警察が捕まえた。なんでか、知っている?』と私に言った。『(成人年齢に達していない)19歳だったら、相撲協会の問題になる。20になると若ノ鵬の問題になる』と言った」

「Xさんは言った。『私知っている。あなた相撲大好きです。まだ10年できる。私もあなたの相撲好きです。助けたい』と言った。私もそのとき、『相撲協会は私を守らなかった』と信じて、頭に来て、Xさんと話して記者会見した」

「そのストーリーを考えて、八百長も自分でやったんじゃないけど、無理矢理やらされたと言えば『若ノ鵬かわいそう。やっぱり八百長はあるとか、協会は汚い』とか(の流れになると信じた)」

「(若ノ鵬はX氏と会話した当初に)『協会を汚いと言ったら、どうして戻れる』と言った。彼は『親方衆がいるし、あなたを応援する人もいる』と言った。自分も『相撲に戻るには裁判だけじゃないですか』と言った。(するとX氏は)『違います。裁判では戻らない。2、3年かかれば、生活費もなくなる』と言った。私の考えがグチャグチャになっちゃった」

「X氏は『(八百長話をする決意を)急いで、急いで』『(相撲協会は)外国の人嫌い』とか言い、その話を信じた。だめだった」

−−整理すると、ストーリーはX氏が全部つくったということか

「記者会見をやったときに、紙をつくり、私が読んで、『その後に裁判にでる』と言った。(その後に)Xさんは『もう出なくてもいいんですよ。まずは、そのことを言って、どんどん、相撲協会に変な親方がいなくなればすぐ戻れる』と言った。『お金のためかな』と思った」

−−取材に当たって、週刊現代からお金をもらったことはあるか

「もらっていない。Xさんが(若ノ鵬に)お金を渡したけど、週刊現代からではない」

−−Xさんからは、お金をもらったのか

「そうです。どこ(X氏の出資元)からかは分からない」

−−週刊現代のインタビューの後か

「そうですね」

−−いくらぐらいか

「250万円」

−−現金そのものか

「最初は『生活費に困っている。風呂も入れない』と言って、100万円ぐらい。その後はロシアに送った」

−−記事の内容はウソだというが、八百長はあるのか、ないのか

「ないです。週刊現代は悪くなかった。(虚偽証言が)私の口から出た。週刊現代はそのことを書いた。週刊現代に直接謝りたい。つらいですけど」

−−(週刊現代の記事では)あれだけ詳しく名前を挙げたが、X氏からのお金ほしさか

「琴欧州、千代大海、魁皇とか(の実名をあげた)。Xさんは、『(実名告発でも)力士たちは問題にならない。親方に問題がある。大丈夫ですよ』と言っていた。親方衆を叩いて…。(Xさんは)『みんな自分のことしか考えられないんですよ。あなたを誰も守らなかった。(サッカーの)マラドーナも、大麻で休場になった後に戻った』と言った」

−−(八百長記事はウソだとする陳述書を若ノ鵬が提出したことについて)「週刊現代」は「若ノ鵬は陳述書のことは知らない」と言っているが

「週刊現代は怒るかもしれないが、ウソを雑誌が出したけど、雑誌は悪くなかった。みな、すごくよい人。まじめ。社長もまじめ。現代は本当のことしか書かないが、失敗だった」

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年11月28日 23:01

拍手、、、私も含めて心証的にほとんど誰も無罪とは思わなかったのでは。。。

■羽賀研二さんらに無罪判決 判決要旨

 詐欺と恐喝未遂の罪に問われたタレント、羽賀研二さん(47)=本名・當真(とうま)美喜男=と、恐喝未遂罪に問われた元プロボクシング世界王者、渡辺二郎さん(53)にいずれも無罪を言い渡した28日の大阪地裁判決の要旨は次の通り。

 ■主文

 被告人両名はいずれも無罪

 ■理由の要旨

 ◎裁判所の判断

 ・公訴事実(1)について

 争点は、羽賀研二被告が医療関連会社株の真の購入価格(1株40万円)を秘して、購入価格と同一の価格(1株120万円)で知人男性に譲渡するように装ったかどうかである。

 知人男性は、公訴事実に沿う供述をし、(1)同社株の購入は羽賀被告が勧めたもので、(2)購入価格が1株40万円という事実は知らされていなかった旨を述べているのに対し、羽賀被告は(1)同社株の購入は知人男性が強く求めたもので、(2)購入価格が1株40万円という事実は知人男性に伝えていた旨を述べている。

 知人男性の供述は、株式譲渡契約書等の客観証拠と整合しており、一定の信用性はあるが、他方、羽賀被告の供述も、その供述の視点から株式譲渡契約書等を検討すると、その記載内容とは基本的に矛盾しないものとなっている。これに、羽賀被告が1株40万円で同社株を入手していた事実を知っていたことをうかがわせる知人男性の言動が存在したとする証人(羽賀被告の知人の男性歯科医)の供述を加味すると、知人男性の供述に全幅の信頼を置くことはできず、知人男性が述べるような詐欺の文言を羽賀被告が発したものと認めるにはなお合理的な疑いが残る。

 ・公訴事実(2)について

 主たる争点は(1)恐喝の前提となる債権が存在するかどうか(2)羽賀被告及び渡辺二郎被告が、暴力団関係者A、Bと恐喝の共謀をしたかどうかの2点である。

 【争点(1)について】

 検察官は、株式譲渡契約書に記載された損失補填(ほてん)条項は、株式が上場されないまま同社が倒産した場合にも適用されると主張する。しかし、同条項には「上場後」と明記されており、羽賀被告も知人男性も同社株が上場されない事態は予想していなかったものであって、上場前の倒産も含めた損失補填の意思の合致が当事者間にあったとは認められない。

 また、検察官は、羽賀被告の詐欺行為によって株式譲渡契約が締結されているから、詐欺の取り消しまたは錯誤による無効に基づき、知人男性は交付した金員の返還請求権を有していると主張する。しかし、羽賀被告に詐欺罪が成立しないことは上記のとおりであって、詐欺または錯誤を理由とする返還請求権は認められない。

 知人男性の羽賀被告に対する貸金債権についても、その残債権があったものということはできない。

 したがって、恐喝の前提となる債権は認められない。

 【争点(2)について】

 本件当日、渡辺被告が、ホテル内で、確認書への署名を渋る知人男性に近寄り、にらみつける行為をしたことなどの事実は認められる。

 しかし、恐喝の共謀成立については、これを肯定する趣旨のA及びBの供述には、その信用性に疑義がある。すなわち、Bは、渡辺被告が1000万円での解決を持ちかけてきたと供述するが、同供述に現れた渡辺被告の言動はいかにも唐突な印象である上、Bとの交渉に関与した羽賀被告の友人の存在には全く触れられておらず、羽賀被告が依頼して代理人弁護士が作成した複数の確認書等の記載内容とも明らかに整合しない。Bは、知人男性から要請を受けて交渉に臨みながらその態度を一変させ、羽賀被告が5億円を支払うことで話がまとまったかのような虚言まで弄して知人男性をホテルに呼び出し、ホテル内では自ら知人男性を脅して1000万円を受領させ、その中から375万円を取得しているのであって、このようなBの行動傾向も併せ考えると、Bが本件恐喝への渡辺被告の関与の度合いを殊更に増幅して供述している可能性も否定できない。また、Aも1000万円の中から250万円を受領しており、その供述の問題点はBにおけるのと同様である。

 渡辺被告が羽賀被告から受領した3000万円について、検察官は恐喝行為への謝礼の趣旨であると主張するのに対し、被告人両名は羽賀被告から渡辺被告への貸金の返済金であると供述している。この点に関して、両被告人間で交わされた領収書(300万円について)と覚書(2700万円について)の各記載内容は、羽賀被告名義の銀行預金通帳の記載内容とともに、被告人両名の供述を裏付けるものとなっている。

 そうすると、渡辺被告については、本件交渉への一定の関与がうかがえ、上記のようなホテル内での言動もあるが、交渉への具体的な関与態様が明らかでない状況下では、そのような言動は、渡辺被告がBらとともに恐喝を行う意思を有していたことを直ちに推認させるものとはいえない。

 羽賀被告については、本件直後に渡辺被告から電話で報告を受けている事実などが認められるものの、知人男性との紛争解決については随時弁護士に相談するなどしており、本件当日も確認書を携えた弁護士に立ち会いを求めていることなどからすれば、羽賀被告において、直ちに脅迫等を用いなければ知人男性との交渉がまとまり得ない状況にあったとの認識を有していたとまでいうことはできない。

 以上によれば、羽賀被告及び渡辺被告がA及びBと本件恐喝の共謀をしたものと認定するについてはなお合理的な疑いが残る。また、渡辺被告の上記の言動を恐喝の実行行為の一部と評価することもできない。

 ・結論

 よって、本件各公訴事実はその証明がなきことに帰するので、刑事訴訟法336条により被告人両名につき無罪の言い渡しをする。

         以上

[産経新聞]


■羽賀研二被告:閉廷後に妻と抱き合い、涙

 詐欺と恐喝未遂罪に問われ、無罪となったタレントの羽賀研二(本名・当真美喜男)被告(47)は大阪地裁の判決公判閉廷後、傍聴していた妻と抱き合い、涙を流した。無罪判決について「感謝しています。これから頑張っていきます」と話した。

 弁護人を通じ事前に用意していた書面で、「(逮捕で)仕事・信用・人間関係すべてを失った」「一貫して無実を訴え続け1年5カ月。無罪を信じ戦ってきました」と記し、捜査当局を「今回の事柄をよく考えて頂きたいです」と批判した。

 羽賀被告は現在、所属事務所から解雇され、経営する会社も休止状態という。「うつ病や拒食症、自律神経失調症になる中、嫁や親・友人に救われたと思います」と逮捕後の生活ぶりを告白。無罪となり「今後はご理解を頂けることから頑張っていきたい」としている。【北川仁士】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年11月28日 22:53

不幸中の幸い。。。

■日本人9人全員脱出 インド同時テロ

 【ムンバイ28日共同=清水健太郎】インド西部ムンバイでの同時テロで二十八日、多数が人質や足止めされていたトライデントホテルとタージマハルホテルから宿泊客が脱出し始め、日本外務省幹部によると、日本人計九人全員が脱出した。インド治安当局者は同日、二つのホテルを完全に制圧したと明らかにした。二十六日夜に起きた同時テロはひとまず解決した。

 PTI通信によると、治安当局はタージマハルホテルで二十七日夜、パキスタン国籍の過激派三人を拘束。パキスタンに拠点を置き、国際テロ組織アルカイダにつながるイスラム過激派「ラシュカレトイバ」のメンバーという。死者は百二十七人となった。

 AP通信などによると、治安当局は二十七日深夜までに、タージマハルホテルで最後まで抵抗を続けたイスラム過激派三人を殺害、制圧した。

 外務省幹部によると、タージマハルホテルには三人、トライデントホテルには六人の日本人がそれぞれ滞在していた。日本政府はこれまで、トライデントホテルの滞在者を七人としていた。

 トライデントホテルでは治安部隊が部屋の一つ一つを点検。脱出したのは計数十人で大半が外国人とみられる。

 軍は、武装グループがいるとみられるユダヤ教関連施設にヘリコプターで兵士を降下させ、掃討作戦を展開した。

[中国新聞]

Posted by nob : 2008年11月28日 22:51

自ら行動してほしい。。。

■石原氏ら5都県の知事が「拉致被害者を救出する知事の会」
特集 拉致問題

 東京都の石原慎太郎、新潟県の泉田裕彦ら5都県の知事が27日、「北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会」(会長・石原知事)を設立し、拉致問題担当の河村官房長官に拉致問題の早期解決を要望した。

 メンバーは、ほかに埼玉県の上田清司、千葉県の堂本暁子、鳥取県の平井伸治の各知事で、「膠着(こうちゃく)状態の拉致問題を、知事の結束を固めて打開しよう」(泉田知事)と集まった。各知事は今後、他の自治体の首長にも参加を呼びかける。

 この日は、会長代行の泉田知事らが河村官房長官に面会し、北朝鮮への経済制裁追加を交渉カードとするなど、4項目を要望した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年11月28日 22:47

氷山の一角、、、自己防衛意識の徹底を。。。

■どうする「未病」:世界エイズデーを前に、HIV新規感染者が過去最多を更新

 12月1日は「世界エイズデー」。世界的レベルでのエイズ蔓延(まんえん)防止や、エイズ患者・HIV感染者に対する差別、偏見の解消を目的として、WHO(世界保健機構)が1988年に定めたものです。今年2008年は制定からちょうど20年の節目の年。この間、学校などにおいてエイズやHIVの正しい知識について啓発活動が続けられたこともあり、20年前に比べると理解や関心は飛躍的に高まったといえます。

 では、制定の目的である「エイズの蔓延防止」に関して、成果は上がっているのでしょうか。残念ながら日本においては、芳しくない数値が明らかになっています。

 厚生労働省のエイズ動向委員会が11月19日に発表した報告によると、今年7月から9月の3カ月間に、国内で新たに報告されたHIV感染者の数は294人にのぼり、これは四半期ベースにおける過去最多の数字。つまり、この3カ月間でのHIV感染者の増え方は、1985年の報告開始以降のどの時期よりも多かったことになります。

 同時に、HIV感染者とエイズ患者の合計数は1万5037人となり、初めて1万5000人を突破。新規のエイズ患者数も119人と、過去2番目の多さでした。

 エイズ蔓延防止への重要な鍵となるのが、エイズ検査のさらなる普及です。日ごろから全国の保健所や検査室で実施されていますが、世界エイズデーの前後には、検査日が追加されたり、イベント会場でも検査を受けられたりと、検査をより身近に感じられる時期でもあります。検査は無料・匿名で、その日に結果を受け取れる会場もあります。保健所やイベント会場における検査の日程は、厚労省の関連事業が提供するホームページにも詳しく出ていますので、まずは最寄りの検査会場をチェックし、この機会に一度足を運んでみませんか。(伊藤綾/ライター・オフィスクリオ所属)

【関連リンク】

HIV検査・相談マップ
http://www.hivkensa.com/

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年11月27日 21:01

そんなことより懸案事項が山積、、、自己完結した示威が頭の中のすべて。。。

■麻生首相:来年度ODA、増額意向−−特命委提言に

 麻生太郎首相は26日、首相官邸で自民党の「外交力強化に関する特命委員会」がまとめた提言の説明を受けた。提言は政府開発援助(ODA)の増額などを求める内容。首相は「来年はマイナスは駄目だ」と述べ、ODAを来年度予算で増額する意向を示した。ODA予算は11年間で約4割削減されている。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年11月27日 20:59

如何なる結果にも原因と経緯がある。。。

■小泉容疑者「失職し負け組に」 官僚社会を問題視

 元厚生事務次官宅連続殺傷事件で、銃刀法違反容疑で逮捕された無職小泉毅容疑者(46)が、警視庁と埼玉県警の共同捜査本部の調べに「2、3年前に会社を辞めさせられ、自分は負け組になったと感じた」という趣旨の供述をしていることが分かった。「当時、新聞などで厚生労働省が批判されているのを見て、官僚社会が問題という思いを募らせ、トップの次官を殺害することを本格的に考え始めた」という趣旨の供述もしているという。

 小泉容疑者は、これまでの調べに対し、子どものころにペットの犬を保健所で処分されたことを動機に挙げていた。共同捜査本部は、失職を契機に社会への不満をさらに募らせ、本格的に殺害を計画し始めた可能性もあるとみて調べている。

 共同捜査本部の調べなどによると、小泉容疑者は東京都内のコンピューター関連会社に就職してシステムエンジニアとして働いていた。うまくプログラミングができず、すぐに怒りだすなど同僚らと人間関係が築けず、わずか1年半ほどで辞めさせられたという。

[中日新聞]


■【元厚生次官ら連続殺傷】「人生に未練ない」犯行1年以上前から計画

 元厚生次官ら連続殺傷事件で、無職の小泉毅(たけし)容疑者(46)=銃刀法違反容疑で逮捕=が警視庁と埼玉県警の共同捜査本部の調べに、「やることはやった。人生に未練はない」と犯行を決意した理由を供述していることが26日、分かった。出頭時、数百万円の借金を抱えていた小泉容疑者。1年以上前から元次官らの住所を調べ、大量殺害を計画していた疑いも新たに判明。捜査本部は生活苦が犯行の引き金になった可能性もあるとみて、生活実態の全容解明を進めている。

 捜査本部は26日、小泉容疑者が殺傷事件を単独で実行したと断定。さいたま市の山口剛彦さん(66)夫妻殺害の殺人容疑で小泉容疑者宅を家宅捜索した。来週、同容疑で小泉容疑者を再逮捕する。

 調べでは、小泉容疑者は平成10年8月、さいたま市に転居。その後一時期、コンピューター関連会社に勤務していたが、数年前に退職した。小泉容疑者は「当時の蓄えがかなりあり、それで生活していた」と供述したが、借金生活に転落。「もう人生に未練がなくなった。体力的にも今しかないと思った」とも供述、生活苦に行き詰まり、犯行を決意した疑いがある。

 一方、小泉容疑者が「元次官らの住所は1年以上前から図書館で調べていた」と供述していることも判明。「日暮れが早い11月を狙った」とも供述しており、1年以上、準備を進めていたとみられる。

 犯行に使われた刃物は柳刃包丁で、この包丁を含む刃物計10本を9月までに順次購入し、試し切りしていたことも分かった。

 また、小泉容疑者が10月中旬以降、犯行や下見に使った分も含めレンタカーを少なくとも5回借りていたことが判明。うち10月の2回は元次官や元社会保険庁長官ら殺害対象者宅の下見に利用した疑いが強い。

 11月17〜19日に借りた車は山口さん宅襲撃に使ったとされるが、東京都中野区の吉原健二さん(76)宅襲撃には別のレンタカーを使い、警視庁が押収した。捜査本部は捜査を攪乱(かくらん)する目的で同時期に別々の車を使ったとみている。22日に借りた車は出頭に使ったものだった。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年11月27日 20:56

日々露呈する人としての底の浅さ、、、喋らせない以外に歯止めはない。。。

■「何もしない人の分何で私が払う」 高齢者医療に首相不満?

 「私の方が税金は払っている。たらたら飲んで食べて(健康維持に)何もしない人の分の金を何で私が払うんだ」。麻生太郎首相が社会保障を議論した20日の経済財政諮問会議で医療サービスを受ける高齢者にこう言及していたことが、内閣府が26日に公開した議事要旨で明らかになった。

 首相は「67歳、68歳になって同窓会に行くとヨボヨボして、医者にやたらかかっている者がいる」と指摘。「彼らは学生時代はとても元気だったが、今になるとこちらの方がはるかに医療費がかかっていない。それは毎朝歩いたり何かしているからだ」とも語った。

[日本経済新聞]


■医療費不適切発言、首相「おわびする」

 麻生首相は27日昼、社会保障費抑制に関し、20日の経済財政諮問会議で、「たらたら飲んで、食べて、何もしない人の分の金(医療費)を何で私が払うんだ」と発言したことについて、「病にある人の気分を害したなら、その点はおわびする」と陳謝した。

 首相官邸で記者団の質問に答えた。

 首相は「ふしだらな生活をしないで、(病気の)予防をきちんとすべきだというのが趣旨だ。予防に力を入れることで、医療費全体を抑制できる」と釈明した。

 首相発言に対しては、公明党の太田代表が27日昼、「言われている通りなら不適切だ」と批判。河村官房長官も同日午前の記者会見で、「(病気の人が)心を傷つけられたとしたら、表現が不十分だったと思う」と語った。民主党の鳩山幹事長は同日午前、「このような方が首相にふさわしいのか、首をかしげる。本質的な考え方が我々と違う」と、首相を批判した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年11月27日 20:49

まずは各国駐留軍の即時撤退から、、、軍事介入は悲しみと憎しみの連鎖を生み出すばかり。。。

■【ムンバイ同時テロ】87人死亡200人超負傷 高級ホテルで立て籠もり

 【シンガポール=宮野弘之】インド西部の中心都市ムンバイ中心部で26日夜、ライフルや手投げ弾を持った武装集団が駅や高級ホテルなど十数カ所を一斉に襲撃する同時テロが発生し、米CNNテレビによると、銃撃や爆発でこれまでに日本人1人を含む87人が死亡した。負傷者は200人から350人に上っている。死亡した日本人は三井丸紅液化ガス社員、津田尚志さん(38)。同僚男性1人も負傷した。犯行グループは、特に英米人を標的に襲撃したとみられている。

 PTI通信などによると、武装集団は、タージマハルホテルやオベロイホテルで外国人を含む人質をとって立てこもった。タージマハルホテルでは45人前後が捕らえられているもよう。インドの治安部隊がホテルを包囲し、時折激しい銃撃戦が展開される中、タージマハルホテルでは火災が発生した。建物内には人質以外にも取り残された宿泊客がいるもようで、被害者はさらに増える可能性もある。

 犯行について、「デカン・ムジャヒディン」を名乗る組織が各メディアに犯行声明を電子メールで送った。イスラム過激派とみられるが、これまで同組織の名前は知られておらず、背後関係などは不明だ。

 タージマハルホテルから逃れた宿泊客は英BBC放送に対し、犯人は、米国と英国のパスポートを持っている客を探していたと話した。犯人らはジーンズとTシャツを着た若者だった。オベロイホテルでは、犯人は、客の1人がイタリア人とわかると、危害を加えなかったという。

 最初の襲撃は26日午後10時半すぎ、ムンバイの主要駅であるチャトラパティ・シバジ駅構内に、数人の男が乗降客に向かってライフル銃を無差別に発砲、さらに手投げ弾を爆発させ、少なくとも10人が死亡した。男たちはAK−47ライフルを持っており、これまでに計4人が警察に射殺され、9人が拘束された。高級ホテルのトライデントヒルトンホテルも襲撃を受け、病院やタクシーでも爆発があった。

 ムンバイはインド有数の金融・商業都市で、海外からのビジネス客も多い。人質の中には欧州議会のメンバーも含まれているとみられる。ムンバイでは2006年7月、列車7本の客車内で同時爆弾テロが発生し、約200人が死亡した。

[産経新聞]


■インド同時テロ、邦人45人前後の安否確認できず 外務省

 外務省は27日早朝から慌ただしく情報収集や事実関係の確認作業に追われた。同省によると、ムンバイ市内には在留邦人が約230人、旅行者や出張者が約20人いるが、同日午前の段階で45人前後の安否が確認できていないという。

 同省2階の海外邦人安全課はドアを閉ざし、報道陣をシャットアウト。午前10時ごろ、取材に応じた領事局幹部は「ムンバイでは警察がテロを鎮圧しきれず、いまだに混乱状態が続いている。外務省にも情報が入りにくいのが実情」と焦りの色をにじませた。

[日本経済新聞]


■インド同時テロ、世界で非難の声

 26日インド・ムンバイで起きた同時多発テロに、世界で非難の声が相次いだ。米政府は事件捜査や再発防止策などでインド政府への協力姿勢を示している。

 【ワシントン=弟子丸幸子】米国務省は「テロリストによる攻撃を強く非難する」との声明を発表。ライス国務長官は情勢報告を受け、ニューデリーの駐印米大使館と対応を協議した。長官は早急に印政府とも連絡を取り、事件の背後関係を巡る情報収集などで米政府が支援の用意があると伝える方針だ。

 【ニューヨーク=中前博之】国連の潘基文(バン・キムン)事務総長は「まったく容認できない」「いかなる大義名分や不満も、市民への無差別攻撃を正当化できない」などと強調する声明を出した。容疑者が迅速に裁きにかけられるよう期待する考えも示した。

[日本経済新聞]


■日米欧企業にも混乱、インド進出にも影響 インド同時テロ

 【ニューデリー=長沢倫一郎】同時テロの標的となったムンバイはインド準備銀行(中央銀行)が本店を置くインドの金融センター。ムンバイ証券取引所が取引中止を発表したほか、数多く進出している日米欧の金融機関の業務にも混乱が出た。鉄道駅などを狙うケースが多かったこれまでのテロと異なり、今回はビジネス街の名門ホテルが襲撃を受けており、外国企業のインド進出に影を落とすことを指摘する向きも出ている。

 主に地元住民が使う商店街や通勤列車を狙っていたこれまでのテロに比べ、首都ニューデリーと並ぶビジネスの中枢を直撃した今回は、経済への影響ははるかに大きいと予想される。中でも老舗の高級ホテル、タージ・マハルが被害を受けたことは象徴的。タージ・マハルを襲った犯行グループは、現場にいた利用者の中から米国と英国のパスポート所持者を割り出し、彼らを人質に取ったと伝えられる。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年11月27日 20:41

そして日本から「AAA」企業は消えた。。。

■トヨタの格付を「AA」に格下げ…フィッチ

フィッチ・レーティングスは26日、トヨタ自動車の外貨建て・円建て長期発行体デフォルト格付と無担保優先債務格付を「AAA」から「AA」に引き下げると発表した。格付アウトルックは「弱含み」。

今回の格下げは、大幅かつ急激な円高、世界市場の同時的な悪化および原材料価格の高騰など、複数のネガティブな要因が重なり、自動車業界で最高の利益とキャッシュ・フローさえ脆弱にしていることがまず挙げられる。

トヨタは前例のない課題に対し、地理的な投資の分散、製品構成、事業拡大のスピードなどの点で、再構築を必要としており、それらは同社にとってチャレンジングなもので比較的長い時間を要する、と見ている。

そのうえで、今回のネガティブな変化は業界にとって非常に大きくかつ根本的なものであり、最強企業であるトヨタにおいても「AAA」の格付がもはや適当なものではなくなっているとした。

フィッチがさらなるネガティブな格付をとる要因として、低調な市場環境が予想以上に長く(3年以上)続くこと、次世代のクルマ開発および新興国向けのクルマの開発において同業他社に劣後すること、2年以上フリー・キャッシュ・フローの赤字が続くこと、などを挙げている。

[RESPONSE]

Posted by nob : 2008年11月26日 22:03

有り得ない、、、獣以下。。。

■娘2人暴行の父親に終身刑=子供9人産ませる−英

 【ロンドン26日時事】英シェフィールドの裁判所は25日、実の娘2人に性的暴行を加え、9人の子供を産ませていた56歳の男に25回の終身刑を言い渡した。男は25年間にわたって、娘たちを支配し、発覚を恐れて引っ越しを繰り返していた。

 男は娘2人が8歳、10歳のころから乱暴。計19回妊娠させ、9人の子供を産ませた。娘には「抵抗すると子供たちを殺す」と脅し続けていた。子供たちの保護のため、男の氏名は公表されていない。

[時事通信]

Posted by nob : 2008年11月26日 22:01

形式ばかりの集結。。。

■オウム破産手続きが事実上の終結、配当は15億4000万円

 オウム真理教の破産手続きで、第17回債権者集会が26日、東京地裁で開かれ、破産管財人の阿部三郎弁護士は、教団が破産宣告を受けた1996年からこれまでの収支を債権者に説明し、破産管財業務を終えることを報告した。

 被害者への配当総額は約15億4000万円だった。債権者集会は今回が最後で、12年8か月に及んだ破産手続きは事実上、終了した。

 教団の債務総額は計約51億円で、このうち事件の被害者分は約38億円。教団資産の売却や一般からの寄付で約40%を配当した。

 被害者が賠償を受けるべき金額のうち約22億7000万円は未払いのまま。国は今年6月、被害の程度に応じて給付金を支給し、負担分を教団から回収するオウム真理教被害者救済法を成立させた。各都道府県公安委員会は12月18日から申請の受け付けを開始し、最高で3000万円が支給される。これにより、さらに7億〜8億円の支払いが見込めるという。

 阿部弁護士らは、教団が破産手続き終了後も、「オウム真理教犯罪被害者支援機構」(理事長・宇都宮健児弁護士)を通じて被害者への賠償を続けるよう、教団側と交渉を続けている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年11月26日 21:59

止めるための猶予期間、、、原子力は人類を幸せには導かない、、、再処理は地球環境を修復不可能なまでに破壊する。。。

■日本原燃、再処理工場の試運転2月まで

 日本原燃は25日、使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)の試運転の終了時期を11月末から来年2月に延期すると発表した。高レベル放射性廃棄物をガラスで固める試験が難航しているのが原因。試運転の終了後に青森県など地元自治体との安全協定を結ぶ予定で、同工場の操業時期は来年春以降になる見通しだ。

 ガラス固化の試験では、溶融炉の底に金属がたまって流れにくくなるトラブルが発生、炉内をかきまぜるなどの作業を繰り返している。ガラス固化の安定運転には、さらに時間をかけて試験を進める必要があると判断したという。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年11月25日 15:00

最初からやりたい方々に監督就任を依頼していればね。。。

■落合監督「みんな出ると思うのが間違い」

 中日落合博満監督(54)が22日、来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表候補に挙がった中日の選手全員が辞退したことについて「球団や現場の主導ではない。あくまでも辞退は各選手の意思」と反論した。落合監督はまた、理由を説明する必要はない、絶対に参加の義務はない、との主張もした。世界一連覇を狙う日本代表は、足並みがそろわない中で進まざるを得なくなった。

 落合監督はナゴヤ球場の記者室に足を運び、中日の候補選手が辞退したことへの批判に、40分間反論した。まず切り出したのが、辞退は組織的なものではなく、あくまで選手個々が決めたという点だ。岩瀬、森野、高橋、浅尾の4選手だけでなく、和田にも追加の打診があったことを公表。その上で全員に意思確認したことを強調した。

 落合監督 球団や現場の主導(での辞退)ではないし、ボイコットしてるわけじゃない。球団も監督も行けとも行くなとも言ってない。本人らに意思を聞いたら、たまたま4人ともそういう話になった。(北京五輪代表の岩瀬と森野の)2人は『もう2度と行かない。断ってください』と言っていた。高橋と浅尾? 今年1年働いたわけじゃないし、途中でファームに行った連中。『不安があるので、できたら辞退させてください』と言ってきた。(台湾代表候補の)チェンは出たいと言っているから出すと思う。

 追加の打診を受けた和田については「和田もいい気はしないだろ。誰か(別の選手)が断ったから自分のところに来たということ。選手にもプライドがあるのに、あまりにも人間感情を逆なでしすぎ」とも言った。

 中日の辞退者だけが、その理由を説明しなかったことについても正当性を主張。シーズン中から故障について徹底的な情報規制を敷いているが、その方針をあらためて示した。

 落合監督 (日本プロ野球組織=NPBからの用紙に)理由を書けとは書いていなかった。代表から紙を見せてもらったが、意思を確認する欄だけだった。こういうものに説明責任はいらないと思う。オレは理由まで知りたかったとは思わない。誰が故障しているということは言えない。医者が患者の病状を他人に言えるか?

 さらに代表チームのあり方、根本的な考え方にも踏み込んだ。

 落合監督 公式戦以外のイベントへの参加の強制権はない。プロ野球選手は球団の社員ではなく、個人事業主。故障をした時の保障もないし、自分のことを考えるのは一番の権利。全部NPBがフォローしてくれるならいいけど理想論を掲げられて一番困るのは選手だ。みんな出てくれると思っているのが大間違い。

 サムライ・ジャパンとのギャップは、埋まりそうにない。WBCに向けて12球団が協力という構図は、早くも崩れてしまった。

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2008年11月23日 23:41

風穴を開けてほしい。。。

■ノキア:日本で携帯電話事業に参入へ 端末メーカーで初

 携帯電話端末世界最大手のノキア(本社・フィンランド)は09年3月にも日本で携帯電話通信事業に参入する。NTTドコモから通信回線を借り、MVNO(仮想移動体通信事業者)として、独自の通信サービス事業を始める。携帯端末メーカーが通信事業を手掛けるのは国内では初めて。

 ノキアは2月から、富裕層を対象にした1台数百万円の高級携帯端末ブランド「ヴァーチュ」の販売を始め、3月に通信サービスを開始するとみられる。ヴァーチュは貴金属などを使った高級端末で、世界の約50カ国で販売されている。ブランド力を高めるため、独自の販売網を作り、通信サービスでもドコモから回線を借り、専用のサービスや料金を設定する方針。将来、価格の安い普及機種を投入する可能性もある。

 ドコモと競合しないよう、「iモード」や、携帯向け地上デジタル放送「ワンセグ」などのサービスは提供しない方向だ。【前川雅俊】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年11月22日 23:48

あれだけこきおろした後だけに勿体振らないとね。。。

■ヒラリー氏が国務長官受諾へ、財務長官はガイトナー氏に

 【ワシントン=五十嵐文、ニューヨーク=山本正実】ニューヨーク・タイムズ紙など複数の米主要メディアは21日、ヒラリー・クリントン上院議員(61)が、オバマ次期大統領に打診されていた国務長官への就任を受諾する意向を固めたと報じた。

 実現すれば、前大統領夫人で自らも大統領選を戦った異例の女性国務長官が誕生する。一方、米メディアによると、オバマ氏は財務長官にティモシー・ガイトナー・ニューヨーク連邦準備銀行総裁(47)、経済担当の大統領補佐官にローレンス・サマーズ元財務長官(53)を起用する方針を決めた。

 同紙によると、クリントン氏の側近は、「彼女は(国務長官に就任する)覚悟ができている」と述べた。正式な発表は27日の感謝祭以降になる見通しという。

 ファーストレディー、上院議員として内政・外交にかかわり、国際的に抜群の知名度を誇るクリントン氏は、外交経験の少ないオバマ氏を補完し、米国の新たな「顔」として、オバマ氏が目標とする米国の威信回復に取り組む役割が期待されている。

 クリントン氏は大統領選の民主党候補指名争いで、オバマ氏と党を二分する争いを展開した。オバマ氏には、かつてのライバルの重要閣僚への起用で、党内融和を促す狙いもあるとみられる。ギャラップ社が19日に発表した世論調査では、「クリントン国務長官」を支持する人は57%に達しており、国民的な支持も高い。

 ただ、クリントン氏は大統領選期間中、イランや北朝鮮といった敵対国の指導者との直接交渉に前向きなオバマ氏を批判するなど、外交姿勢をめぐる違いも明らかになっており、政権内の調整が今後課題となる可能性がある。

 夫のビル・クリントン前大統領は、自らの外国との接触が妻の長官就任の障害にならないよう、独自の国際的活動を控え、20万件以上にのぼる前大統領あての海外などからの献金の情報開示にも同意したという。

 クリントン氏が正式に就任すれば、女性の国務長官は、クリントン政権下のオルブライト氏、現職のライス氏に続き3人目。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年11月22日 23:45

興るものと滅びるもの。。。

■米シティグループ:身売り検討 ゴールドマンなど候補に--米メディア

 【ワシントン斉藤信宏】経営不安で株価が急落している米金融大手シティグループは20日、身売りや事業の一部売却を含めた生き残り策の検討に入った。複数の米メディアが同社幹部の話として報じた。合併や資本提携も模索しており、相手先としてゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレー、ステートストリート銀行などの大手金融機関が候補に挙がっているという。

 シティは金融危機などの影響で経営不安に陥り、米政府が公的資金による資本注入を行った後も株価は下落。20日には前日終値比26%安の4・71ドルで取引を終えるなど経営危機が深刻化している。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)によると、シティは21日にも緊急取締役会を開き、株価急落に対応した抜本的なリストラ策を話し合う予定で、身売りを含めた今後の経営方針も議論の対象になると見られる。

 シティは17日にも約5万3000人の人員削減計画を発表したばかり。08年7~9月期決算では4四半期連続の大幅赤字を計上。低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)問題に絡む損失が675億ドル(約6兆3500億円)と欧米金融機関では最大規模に膨らみ、株価は過去1年間で84%も下落している。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年11月21日 16:49

犯行は卑劣極まりないけれど、、、根源的理由がどこにあるのか、、、社保庁関係者は肝に銘じて国民のために改革を断行してほしい。。。

■首相「痛ましい事件だ」 元厚生次官宅連続襲撃事件

 麻生太郎首相は19日午前、元厚生次官宅が相次いで襲われたことについて「痛ましい事件だ。亡くなられた方のご冥福とけがをされた奥さんの回復をお祈りする。単なる傷害殺人事件なのかそうじゃないのか、分からないのでコメントできない」と述べた。首相官邸で記者団に語った。

 元厚生次官が2人とも年金局長経験者である点には「年金の取り組みは今も現場で一生懸命やっている。それが(今回の事件と)直ちに結びついている確証はない」と語った。首相は首相官邸の危機管理センターに18日夜、情報連絡室を設置し、情報収集など対応していることを明かした。

 首相は18日夜、佐藤勉国家公安委員長に捜査の徹底と再発防止のための警戒強化を指示。関係閣僚には自宅待機を命じるなど警戒度を高めていた。政府高官は19日午前、「捜査状況の推移を見守っているところだ」と語った。

[日本経済新聞]


■卑劣極まる元厚生次官宅襲撃

 元厚生事務次官やその家族が相次いで刺され死傷した。事件の背景はまだ分からないが、犯行の手口も似ており、特定の人間を標的にした連続テロの可能性もある。卑劣な、憎むべき犯罪である。決して、許すことはできない。関係当局には第三の犯行を防ぐとともに、一刻も早い犯人検挙を求める。

 元厚生次官、山口剛彦さん(66)と妻の美知子さん(61)は18日午前、さいたま市南区の自宅玄関で刺されて死んでいるのが見つかった。

 東京都中野区の元厚生次官、吉原健二さん(76)宅では同日夕、吉原さんの妻、靖子さん(72)が刃物で刺され、重傷を負った。

 靖子さんは宅配便の配達を装った男に玄関先でいきなり刺されたという。山口さん夫妻も玄関先で刺殺されており、同じような手口の犯行の犠牲になった可能性がある。

 吉原さんは年金局長、社会保険庁長官などを歴任し、1988年から90年まで厚生次官を務めた。

 一方、殺害された山口さんは「年金の山口」といわれた年金の専門家で、年金局長、官房長などを経て96年から99年まで次官を務めた。ともに次官を経験した2人やその家族が、似た手口で襲われている。両事件には関連があると考えざるを得ない。

 警察庁は連続テロの可能性があるとみて、厚生労働省関係者の警備を強化するよう各都道府県警に指示を出した。犯人の男は吉原さん宅から逃走している。まず、第三の事件を防ぐのは当然である。

 厚労省をめぐっては、社会保険庁の年金記録のずさんな管理や後期高齢者医療制度の混乱などで、国民の批判を浴びてきた。厚生労働行政に対する信頼が失われているのは間違いない。

 今回の事件がそうした厚労省の信頼失墜と関係あるのかないのか。なぜ、厚生次官OBが狙われたのか。事件の背景は分かっていない。

 しかし、どんな背景があろうとも、暴力で社会全体を恐怖に陥れるテロ行為は許されない。それが私たちの社会の基本である。

 吉原宅を襲った男は身長160センチくらい、30歳ぐらいと目撃されている。民主主義社会の敵である。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年11月19日 23:51

愚かしくも滑稽、、、一喜一憂する飲食店も、他人の勝手な評価に判断を委ねる消費者も。。。

■ミシュラン東京2009悲喜こもごも 三つ星昇格や降格組も

 レストランを星で格付けして紹介する「ミシュランガイド東京2009」(21日発売)の概要が18日、日本ミシュランタイヤから発表された。最高ランクの三つ星は、昨年二つ星だった和食の「石かわ」(新宿区)が昇格を果たし、計8店から9店に増えた。

 二つ星には36店、一つ星に128店が選出された。一つ星から二つ星に昇格したのは8店。逆に二つ星からは1店がランクダウンした。ガイドは星付きレストランだけを紹介するため、星を失うと掲載されなくなる。閉店したり辞退したりした店も含め、17店がガイドから消えた。

 星の総数は227個になり、パリやニューヨークを抑えて「世界最多」を維持することになったが、個々の評価に対して、店の関係者は一喜一憂。

 三つ星に昇格した「石かわ」の石川秀樹シェフは、知らせを聞いたとき、「ああっ…という感じで、ちょっと泣けました」と感激。「おいしいものを、とスタッフ全員で話し合い、こつこつとやってきた。これからも頑張っていきたい」。

 二つ星に初登場となった和食「堀兼」(港区)の親方、堀内英弘さんは「素材に目が行きがちな印象で、日本料理の基本はダシだと思っている私とは方向が違うと感じていたが、理解してもらえたのでしょう。星の数にかかわらず、これまで来た道を進むだけ」と話した。

 フランス料理「銀座ラ・トゥール」(中央区)は一つ星を維持したものの、同じ一つ星だった姉妹店は星を失った。清水忠明総料理長は「姉妹店のほうは料理長が替わったので…」と説明。「掲載は光栄だが、来ていただくお客さまに日々評価していただくことも同じくらい大切だと思っている」と話した。

 星を失った和食店の関係者は「料理の味は変わっていないのに残念だ」。日本料理店のオーナーは「星の数は、向こうが判断すること。自分たちのペースでおいしい料理を作っていくだけ」と語った。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年11月18日 23:43

自動車産業が経済を牽引する時代は終わった。。。

■日産、7万2000台の追加減産 国内で計14万台

 日産自動車は14日、国内で実施している減産を12月以降拡大すると発表した。追加分は来年3月までに7万2000台。10月末に発表した7万5000 台の減産と合わせた08年度の減産規模は14万7000台と、期初計画(138万台強)に比べ現時点では1割強となる。日米欧など主要市場で自動車需要が一段と冷え込んでいるのに対応する。

 小型車の「マーチ」や「ティーダ」を手掛ける追浜工場(神奈川県横須賀市)では12月から2日分の非稼働日を設け、6000台を減産。日産の中東向けピックアップトラックを手掛ける関連会社の日産車体でも1万2000台分を減らす。併せて横浜市や福島県いわき市のエンジン工場も稼働日を減らして生産水準も落とす。

 既に減産に取り組んでいる栃木工場(栃木県上三川町)と九州工場(福岡県苅田町)では12月以降、追加で稼働日を減らすほか、生産するスピードを落とす。栃木では北米向け高級車種「インフィニティ」を1万4000台、九州では北米向けの多目的スポーツ車(SUV)「ムラーノ」や欧州で販売するSUV「エクストレイル」を4万台減らす。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年11月15日 23:45

、、、不幸中の幸い。。。

■朝日記者撃たれ負傷 パキスタン 駐車中、男が襲撃

 【バンコク支局】パキスタンから入った情報によると、同国北西部ペシャワル市内で十四日午後(日本時間同)、朝日新聞イスラマバード支局の四倉幹木(よつくらもとき)支局長(39)らが乗った車が銃撃され、同支局長は右脚を負傷した。同乗していたパキスタン人の支局助手も左肩を負傷したが、二人とも命に別条はないという。

 朝日新聞社によると、四倉支局長は同日、反政府武装勢力タリバンの関係者取材のため、イスラマバードからペシャワルに車で訪れた。市内の建物前で車を止めていた際、徒歩で近づいてきた男に車の外から突然、銃撃されたという。

 男は三発発砲。銃弾は車を貫通し、後部座席に座っていた四倉支局長の右脚のひざ下に当たった。同支局長は市内で応急手当てを受けたが、ひざ下に銃弾が残っているため、イスラマバードの病院に向かった。助手は「犯人グループは四人組で、うち一人が発砲した」と話しているという。

 四倉支局長は今年五月からイスラマバード支局に赴任していた。

 ◆取材中暴力に憤り

 粕谷卓志・朝日新聞東京本社編集局長の話 取材中の記者らを銃撃するという暴力に強い憤りを覚える。現地取材スタッフや当社記者の治療のために全力を尽くしている。

[東京新聞]

Posted by nob : 2008年11月15日 23:42

、、、情けない。。。

■国交省男性キャリアが勤務中にデリヘル

 国土交通省航空局の男性キャリア職員(27)が勤務時間中にデリバリーヘルスを利用し処分を受けた。同省は14日、国家公務員法の職務専念義務に違反したとして職員を同日付で減給10分の2(6カ月)の懲戒処分にしたと発表した。職員は今年7月、地図購入を指示され外出したが、東京・鶯谷のホテルでデリヘル嬢のサービスを受けていた。その後、この女性と交際をめぐるトラブルが発生し、勤務時間内のデリヘル利用が明らかになった。

 国交省によると、職員は7月1日午後2時すぎ、上司に地図購入を指示され、1時間後に東京・霞が関の職場から外出した。地下鉄で都内の書店に向かうはずが、向かった先はデリヘルの密集地として知られる鶯谷だった。職場を離れてすぐ、デリヘル受付に連絡して好みの女性を指名していた。鶯谷駅近くで女性と待ち合わせ、そのまま近くのホテルに入り、サービスを受けたという。終了後、職員は女性と連絡先を交換して別れ、書店に立ち寄って地図を買い、午後6時半すぎに職場に戻った。

 同省によると、その後この職員と女性の関係は交際に発展したが、何らかのトラブルが発生していたという。職員は、デリヘルで知り合ったことを説明しないまま、上司に「勤務時間内に、頻繁に携帯にメールや連絡をしてくる女性がいる」と、相談を持ちかけていた。

 上司が事態を問題視していたところ、10月28日発売の週刊誌「SPA!」が女性が告白する形で、同省職員の勤務時間内のデリヘル利用を報じた。職員が女性に対し「おれは国交省のキャリア」と身分を明かしていたことから、同誌の取材を受けていた同省は、トラブルを抱えていた職員が該当すると判断。本人に事情を聴いたところ事実と認め、懲戒処分とした。同省は「著しく不適切な行為で誠に遺憾。職員の服務規律の保持について、より一層の徹底を図る」としている。

 同省関係者によると、この職員はデリヘルを利用することはあるが、勤務時間内はこの1件だけと説明しているという。同誌の中で女性が、妊娠の危険を伴うサービスを強要されたとコメントしているが、職員は「それはない」と否定しているという。同省によると職員と女性のトラブルは今も解決しておらず、職員に「適切な対応をとるように」と指示している。

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2008年11月15日 23:39

アナログテレビの有効活用は必須の課題。。。

■アナログテレビで地デジを見られる!…NECエレクトロニクスがLSI開発
ライン

NECエレクトロニクスは、現行のアナログテレビでも地上デジタル放送の視聴が可能となる「簡易なチューナー」向けシステムLSIを製品化したと発表した。

日本のテレビ放送は、2011年7月、アナログ放送が停波され、デジタル放送に完全移行するが、テレビ普及台数約1億台のうち、約3500万台のデジタル放送を受信出来ないアナログテレビが停波時においても残存する事が予想されている。

また、停波に伴うアナログテレビの大量排出やデジタルテレビ非保有者の混乱が懸念され、地上デジタル放送への完全移行の大きな課題のひとつとなっている。


その解決策として、総務省およびDpaは、2007年12月25日、地デジ放送の視聴を普及させるために「簡易なチューナー」の仕様ガイドラインを公表。「簡易なチューナー」とは、テレビとアンテナの間に設置するセットトップボックスの一種で、地デジ放送を既存のアナログテレビで視聴できるように変換する手段。

NECエレクトロニクスでは、新製品をセットメーカーが採用することで簡易なチューナーを容易に構築できるとしている。

新製品のシステムLSIは、『EMMA 2TS』の名称で、11月14日からサンプル出荷を開始。サンプル価格は1個2000円で、2009年春から量産を開始し、2010年には月産30万個を計画している。

[RESPONSE]

Posted by nob : 2008年11月15日 23:33

視点はともかくとして、、、私も出直しに期待。。。

■テリー伊藤、小室容疑者に一から出直して

 テリー伊藤(58)が12日、都内のスタジオで、映画「ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト」(12月5日公開)のCMナレーションの収録を行った。06年のニューヨークライブの様子を伝える作品。同バンドの大ファンのテリーは「ミック・ジャガーも18歳から体形が変わっていない。僕も18歳から同じ。ミックができることは僕もできる」。また、小室容疑者については「奥さんにも感謝して、一から出直してほしい。いい音楽をつくって」と話した。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2008年11月14日 00:35

ふうっ。。。

■世界の人口67億人超 22年にはインドが世界一?

 国連人口基金(UNFPA)は12日、08年世界人口白書を発表した。世界人口は67億4970万人で、昨年よりも1億3380万人、5年前に比べると4億4820万人増えている。

 人口が最も多い国は中国で13億3630万人、インドが11億8620万人で続く。5年前と比べ、それぞれ3210万人、1億2070万人の増加だ。05〜10年の年平均増加率は中国が0.6%、インドが1.5%となっている。このままのペースで両国の人口が増加し続けるとして単純に計算すると、22年にはインドが中国を追い抜いて世界1位になるとみられる。

 地域別の05〜10年の年平均増加率は、アフリカが2.3%と高く、中南米は1.2%、アジアは1.1%だった。欧州は0%と横ばい。世界の人口の増加は今後も止まらず、50年には91億9130万人に達すると、白書は予測している。

 一方、日本の人口は1億2790万人で、5年前と比べてほぼ変わっていないが、50年には1億250万人と減少を見込んでいる。米国や英国、フランスなど多くの先進国では、人口は増加する見込みだ。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2008年11月14日 00:28

抜本的な構造変革が急務。。。

■伊勢丹新宿本店と日本橋三越、大規模改装先送り

 三越伊勢丹ホールディングスが13日発表した2008年9月中間連結決算は、景気後退に伴う個人消費の低迷が影響し、5月時点の当初予想に対して、売上高は145億円減の7054億円、営業利益は7億円減の112億円と不振だった。

 石塚邦雄社長は記者会見で、「世界経済の変調や業界再編の加速など、事業を取り巻く環境は想像以上に急激に変化し、厳しさを増している」と述べ、伊勢丹新宿本店と日本橋三越(いずれも東京)の大規模改装計画を先送りする考えを明らかにした。

 同社は今年4月に三越と伊勢丹が経営統合して発足し、今回が初の中間決算となる。売上高の内訳は、三越が前年同期比4・6%減の3245億円、伊勢丹は2・3%減の2110億円といずれもマイナスだった。

 主力の衣料品は三越が6・7%減、伊勢丹も3・8%減少し、他の商品も振るわなかった。

 このため、09年3月期連結決算の業績予想も下方修正し、売上高は当初予想より600億円減の1兆4800億円、営業利益は90億円減の250億円、税引き後利益は60億円減の270億円に改めた。

 一方、同日発表した11年度までの3か年計画では、計1600億円を投資し、銀座三越の増床をはじめ首都圏主力店の営業強化などに取り組む。現在はホールディングス傘下に連なっている三越と伊勢丹の統合時期は、予定を2年早めて11年4月とする計画だ。

 ただ、個人消費の悪化が予想以上に深刻なことから、伊勢丹新宿本店の改装は完成時期を09年度から10年度に、日本橋三越の改装は着手する時期を09年度から11年度以降に遅らせる。

 三越の地方店は、10年4月に現在の支店から地域事業会社として独立させて、営業戦略や従業員採用などの権限を与える一方、各店の責任を明確にする。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年11月14日 00:20

概ね好意的に受け止められているのだとか、、、確かに眼前の希望ではあるけれど、、、問題にならないのも国柄か。。。

■『イラク戦争終結』!? 偽NYタイムズ紙

 【ニューヨーク=阿部伸哉】「イラク戦争終結」「ブッシュ氏を国家反逆罪で起訴」などと見出しを打った本物そっくりの米ニューヨーク・タイムズ紙が十二日、ニューヨーク市内の路上で大量に無料配布され通勤客の目を引いた。

 当のニューヨーク・タイムズ紙は「本物でなく、事実を調査中」と当惑している。

 米メディアなどによると偽新聞をつくったのは進歩派の団体「ザ・イエス・メン」。十四ページのカラー刷り。社説や広告まですべてが「偽物」。日付は二〇〇九年七月四日(米独立記念日)。数千人の“ボランティア”が動員されロサンゼルスなどと合わせ、全米数カ所で合計百二十万部を配ったとみられる。

 同団体の関係者はロイター通信の取材に対し、紙面化した内容は「ぼくらの夢」といい「オバマ次期政権に、政権を託された理由を念押ししたかった」と答えているという。

[東京新聞]

Posted by nob : 2008年11月14日 00:14

何事も過ぎたるは及ばざるが如し、、、それに自分がされる立場になれば。。。

■ズボンの尻も撮影『みだら』 最高裁で有罪確定へ

 ズボンをはいた女性の尻などをカメラ付き携帯電話で隠し撮りしたことが、北海道迷惑防止条例が禁じる「みだらな言動」に当たるかどうかが争点になった刑事裁判の上告審で、最高裁第三小法廷(藤田宙靖裁判長)は、二審で逆転有罪とされた北海道旭川市の自衛官の男(31)の上告を棄却する決定をした。罰金三十万円の二審判決が確定する。決定は十日付。

 決定で藤田裁判長は「社会通念上、下品でみだらな言動と解釈できる。ズボンの上からの撮影でも被害者が不安を覚える行為」と指摘した。裁判官五人のうち弁護士出身の田原睦夫裁判官は「尻の撮影自体がみだらなのかは疑問で、無罪」と反対意見を述べた。

 決定によると、被告は二〇〇六年七月、同市のショッピングセンターで、買い物中の女性の約一−三メートル後ろから、尻などをカメラ付き携帯電話で十一回撮影した。

 道条例は、公共の場で衣服を着用した身体や下着ののぞき見、撮影のほか、みだらな言動を規制している。

 一審の旭川簡裁判決は「衣服の上から撮影しており、尻を狙って撮影したとも断定できない」として無罪を言い渡したが、札幌高裁判決は「尻を狙って撮影したことは認められ、社会通念上許されないみだらな言動」として罰金三十万円を言い渡した。

[東京新聞]

Posted by nob : 2008年11月14日 00:11

それにしてもまた。。。

■「関東大震災はチャンス」発言 兵庫・井戸知事「混乱起こしたならおわび申し上げる」

兵庫県の井戸敏三知事が「関東大震災が起こればチャンス」と発言したことについて、「混乱起こしているとすれば、おわび申し上げます」と述べた。一方、石原都知事は「他人の不幸をチャンスと喜んではいけない」と述べた。

この問題は、11日に行われた近畿圏の知事が集まるブロック会議で、兵庫県の井戸知事が「関東大震災はチャンス」と発言したもの。

井戸知事は、首都機能が東京に一極集中している現状をめぐり、「物理的にはね、関東大震災が起これば、相当ダメージを受けますから。これは、これはチャンスですね。だからチャンス、チャンスを生かさなきゃいかん。そのための準備を備えておく」と、3回にわたって「チャンス」という言葉を使い、持論を展開した。

また井戸知事は、11日に行われた釈明会見で「私からすると、どうしてこういうことになっているか理解できない」と述べた。

「チャンス」という言葉については、もう少し適切な言葉があったかもしれないとしながらも、「それは1つのきっかけとして、活用していかなければならない」と述べ、発言自体は問題なしという姿勢を貫いた。

また、「(被災者の感情は?)被災者の方は、傷つけたことになりますか? 何で謝らなきゃいけないんですか?」と述べた。

井戸知事は、首を振りながら退席した。

今回の発言について、都民は「東京大震災になったら大変じゃないですか。地獄じゃないですか。チャンスだなんてとんでもない」と語った。

兵庫県民は「腹立ってますね。バカやねあいつは」、「県民として恥ずかしい」などと語った。

また大阪府の橋下知事は、「不適切発言ばかりやっている僕から見ても、不適切だったかなと」と述べ、石原都知事は「役人の浅知恵だな。他人の不幸をチャンスとして、喜んではいけないだろうけど」と述べた。

一方、井戸知事の小学校の同級生、自民党の丸山議員は「橋下(知事)の病気がうつったのかなという気がします」と述べた。

丸山議員によると、10月に神戸で会った際、井戸知事が「丸山は好きなことを好きに言えていいよな。言葉は選ばなきゃいけないし、大変なんだ」と言っていたという。

井戸知事は12日午後、「災害があったら、わたしども復旧復興の恩返しに、真っ先に駆けつけなければならない立場だと、十分心得ています」と述べた。

また午後5時すぎには、「結果として、こういうふうに取材を受ける状況になってしまっているので。自分が(言葉を)選んで話したわけですから、そのことが原因となって、こういう混乱を起こしているすれば、それはおわびを申し上げますということで。それは、謝罪と受け取っていただいても結構です」と述べた。

[フジニュースネットワーク]


■井戸知事:関東大震災発言 批判の広がり予想外 謝罪・撤回会見で心境 /兵庫

 「関東大震災が起きればチャンスになる」と発言した問題について公式に謝罪し、発言も撤回した13日の記者会見で井戸敏三知事は「発言の趣旨よりも『チャンス』という言葉が招く誤解の方が大きかった。どうもご迷惑をおかけした」と述べ、批判の広がりが予想外だったことを明かした。

 井戸知事は冒頭、用意したペーパーを読み上げ、謝罪とともに発言の趣旨を改めて説明。「震災復興に県民と努力してきただけに、備えの必要性を訴えたかった」と、阪神大震災を経験した県のトップとして果たしてきた役割を強調した。

 12日までに報道機関の取材を受けて謝罪を表明していたが、13日朝になって、改めて会見開催を決定。「誤解が混乱を呼び、心配をかけるようになろうとは夢にも思わなかった。責任を感じた」と会見に至る心境を語った。

 そして「取り消せるなら取り消したい」と発言撤回も表明。撤回に言及するまで時間がかかった理由は「撤回したから(発言した)事実がなくなるわけではない」と、考慮したという。

 会見中、終始落ち着いて対応していた井戸知事だが、進退に質問が及ぶと、しばらく宙をにらんで沈黙。「どうして辞職を求められるのか理解できない。理解できないことには答えようがない」と強い口調で応じていた。【川口裕之】

 ◇発言巡る意見、1000件突破

 井戸知事の「チャンス」発言を巡って、県に寄せられた意見は、13日午後6時までに総数で1000件を超えた。大半が抗議だが、同日午前の謝罪・撤回記者会見後、意見数は減少傾向という。

 県広聴室などには、発言直後の11日に電話で22件、12日午前9時~13日午前0時に電話が155件、メールは516件あった。13日は午後6時までに電話が72件とファクスが3件、メールが正午までに55件あったという。約85%が批判的な意見だが、会見後は「謝罪で許されない」と辞任を求める声がある一方、「きちんと謝罪して良かった」との意見もあったという。

 県秘書課には、12日に電話126件、メール12件、ファクス1件があり、13日は午後6時までに電話79件、メール7件の意見が届いた。【吉川雄策】

[日本経済新聞/15日追加]

Posted by nob : 2008年11月12日 22:40

、、、これも終わらない。。。

■アフガン:米国人記者、拉致される 通訳も

 【ニューデリー栗田慎一】アフガニスタンからの情報によると、同国中部ロガール州で10日、米紙ニューヨーク・タイムズの米国人男性記者と現地通訳の計2人が車で移動中、武装集団に拉致された。記者は同州を拠点にしている武装勢力タリバン司令官らに会いに行く途中だったとみられる。ただ、タリバン報道官は「(今回の拉致には)関与していない」と話している。

 内務省報道官や地元警察幹部も「(拉致情報について)知らない」としている。地元ジャーナリストによると、犯罪組織による身代金目的の疑いがあるという。アフガンでは拉致事件がほぼ毎日のように発生。8月には東部ナンガルハル州で非政府組織「ペシャワール会」の日本人男性職員が拉致、殺害された。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年11月12日 22:32

。。。

■松本死刑囚が再審請求 オウム事件、確定者で2人目

 地下鉄、松本両サリン、坂本弁護士一家殺害など13事件で殺人罪などに問われ、死刑が確定した元オウム真理教代表、松本智津夫死刑囚(麻原彰晃、53)側が東京地裁に再審を請求したことが11日、分かった。教団による一連の事件で死刑が確定した5人のうち、再審請求は元幹部、岡崎(現姓・宮前)一明死刑囚(48)に次いで2人目。

 請求は10日付。松本死刑囚側は再審開始すべき新証拠があったとして申し立てた。

 松本死刑囚は1995年5月、地下鉄サリン事件で逮捕され、13事件で起訴。東京地裁は2004年2月、一連の事件の首謀者と認定し死刑を言い渡した。

[日本経済新聞]


■河野さん 再審で真相解明を

 オウム真理教の元代表麻原彰晃死刑囚(53)=本名・松本智津夫=側が東京地裁に再審請求したことが明らかになった11日、松本サリン事件の被害者河野義行さん(58)=松本市=は「真実が明らかになるなら意味があること」と語り、事件の真相解明に期待した。

 河野さんは「今までの裁判は消化不良で、非常にあいまいな形で終わっている」と振り返った。その上で「何が本当だったのかはっきりと分かった方がいい」と強調した。

 再審請求で刑執行の時期が延びる可能性には「それなりの証拠があるから再審請求をしているのだろう。執行が遅れるとしても仕方がないこと」と理解を示した。

 松本市の現場近くに住み、事件でのどの痛みなどを訴えた男性(79)は「(河野さんの妻の)河野澄子さんや隣に住んでいた人など、事件当時いた人が亡くなっている。早く結末をつけてほしい」と願う。近くの主婦(70)は「裁判で本当のことをしゃべればいいけど期待薄」と複雑な表情を浮かべた。

 現場近くに友人が住むという長野市内の主婦(68)は「(再審請求は)必要ではない。もう十分調べは尽くされているはず。これだけ時間を掛けてきたのは何だったのか。まったくおかしい」と語気を強めた。

 ある捜査関係者は「延命措置にすぎない」と批判し、「請求が認められても何も話さないだろうし、仮に話しても(死刑判決の)結果は同じだろう」と必要性のなさを主張した。

[中日新聞]

Posted by nob : 2008年11月12日 22:29

ほんの少しの見識と目先の経済支配から脱却する勇気を、、、私達に決して平和と安全をもたらさない原発は止められる。。。

■大間原発 運転2014年11月へ
電源開発が県、町に延期を報告

 大間原発(大間町)を建設中の電源開発は11日、運転開始時期を2012年3月から2年8か月延期し、14年11月とすることを県や大間町などに報告した。運転開始の遅れで、国や電力業界が進めるプルサーマル計画への影響が懸念され、三村知事は12日、二階経済産業相や森詳介・電気事業連合会会長を訪問し、計画の着実な実施を要請する。

 運転開始延期は、同社の中垣喜彦社長が町議会原発対策特別委員会で報告。中垣社長は記者団に対し、延期理由について、原発耐震指針改定などで国の安全審査が長引き、着工が当初計画より約2年遅れたことを挙げた。

 同原発の工程変更は19回目。同社は冬期間に工事が遅れることも想定し、工期をこれまでで最長の「6年6か月」と設定した。

 運転開始時期のずれ込みを避けたい同社は当初、短期間で工事を終わらせる工法を検討したが、国の認可の関係で逆に工事が長引く可能性が浮上。結局、従来通りの方法を採用した。総事業費4690億円は、見直しを含め精査中という。

 同原発は、プルトニウムを使ったMOX(ウラン・プルトニウム混合酸化物)燃料だけで運転する世界初の商用炉で、プルサーマル計画の中核施設。同計画が遅れると、六ヶ所村の使用済み核燃料再処理工場で精製したプルトニウムが行き場を失う。三村知事の二階経産相らへの訪問は、「プルサーマル計画での確実な発電を再確認する必要がある」(三村知事)ためだ。

 運転開始の遅れは、大間町の税収にも影響するため、同社は財政支援も含む地域振興策を検討する方針。

 町は当初、13年度は、48〜50億円の固定資産税収入を見込んでいた。中垣社長が同委員会で「このような報告をするのは大変心苦しい」と陳謝したのも、町の目算を狂わせてしまったことが大きい。

 ただ町幹部らの間では、延期容認が大勢だ。金沢満春町長は「安全な発電所を作ってもらうことが地域の誇りにつながる」と表明。町議の委員会質疑でも、工事延長による経済効果を当て込み、「工期を長くしてほしいと願っていた」などとの発言もあった。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年11月12日 22:22

彼がこんな人物であることは責められない、、、こんな人物を空幕長にしてしまう国が責められるべき。。。

■前空幕長論文問題:田母神俊雄・前航空幕僚長参考人質疑 詳報--参院外交防衛委

 ◇論文応募は組織的か--民主・浅尾氏
 ◇指示すれば1000本可能--田母神氏

 浅尾慶一郎氏(民主) 論文応募を組織的に薦めたか。

 田母神俊雄・前航空幕僚長 航空幕僚監部教育課長に紹介した。指示したのではないかと言われるが、私が指示すれば1000を超える数が集まる。

 浅尾氏 論文を募集した「アパグループ」から資金や便宜を受けたことはないか。

 田母神氏 一切受けていない。

 浅尾氏 昨年5月に「鵬友」(空自の隊内誌)に同じ意見を発表している。内局から注意はあったか。

 田母神氏 ない。

 浜田靖一防衛相 チェックしていなかったのは事実。多くの隊員に影響を及ぼした可能性も否定しない。ダブルスタンダードのないようにしていきたい。

 浅尾氏 「政府解釈を変えたほうがいい」「憲法改正したほうがいい」と世論喚起しようと思ったのか。

 田母神氏 一般に話されていることを書いただけだ。これほど意見が割れるようなものは直したほうがいいと思う。

 浅尾氏 更迭された感想を。

 田母神氏 防衛相が「村山談話」と見解の相違があると判断して解任するのは政治的に当然だが、書いたものはいささかも間違っているとは思わないし、日本が正しい方向に行くために必要なことだと思っている。

 ◇懲戒手続きせず逃げ--民主・犬塚氏
 ◇審理で問題が分かる--田母神氏

 犬塚直史氏(民主) 政府の受け止めが軽すぎる。麻生太郎首相の答弁も非常に軽い。

 防衛相 大変憤慨している。方法論はいろいろあったが、一番早い形で辞めてもらうのが重要だと思ったので退職してもらった。

 犬塚氏 あいまいで、きちっとした対応をしていない。どうして懲戒手続きの対象としなかったのか。

 防衛相 来年1月に定年が確定すれば審理が終わる。徹底抗戦すれば時間がかかり、尻切れとんぼの可能性があると判断した。最善の判断と思っている。

 犬塚氏 軽い。

 防衛相 幕僚長を解いたという時点で、本人に自覚してほしかった。政府見解と異なる主張が表に出て自衛隊員の士気が落ちることは避けたかった。

 犬塚氏 逃げているという印象を持たれて当然だ。

 防衛相 そうは思っていない。

 田母神氏 私は「どこが悪かったのかを審理してもらったほうが問題の所在がはっきりする」と言った。

 ◇文民統制どう考える--自民・小池氏
 ◇いろんな段階で担保--浜田防衛相

 犬塚氏 審理に入ったら、政治的な意見を述べたか。

 田母神氏 「我々にも表現、言論の自由は許されている」と主張するつもりだった。

 犬塚氏 統合幕僚学校長という経歴を持ち純真な自衛隊員には雲の上のような存在だ。

 田母神氏 統幕学校の学生は1佐で40歳過ぎで、とても純真とは言えない。議論するのは学校の中だけ。それもできない日本は本当に民主主義国家か。どこかの国と同じになってしまう。

 小池正勝氏(自民) 04年9月15日の「日本を語るワインの会」に「アパグループ」の元谷外志雄代表夫妻、民主党の鳩山由紀夫幹事長夫妻とともに出席したか。

 田母神氏 はい。

 小池氏 文民統制をどう考えるか。

 防衛相 軍事力は使い方を誤ると国民への脅威にもなりうる。憲法で首相と閣僚は文民と定められているなど、さまざまなレベルで文民統制が制度的に担保されている。

 小池氏 「懲戒手続きをしたかったが、時間がかかり、その間ずっと給料を払うことが国民の理解を得られない」と考えたのか。

 防衛相 その通り。空将という身分を保有したまま政府見解と異なる意見を主張するようなら、自衛隊内外に与える影響が大きい。

 小池氏 一般公務員なら処分に時間がかからない。自衛隊員は審理手続きを取らなければ処分できず、時間がかかる。処分したくてもできないことをどう考えるか。

 防衛相 「できない」ではなく「審理の途中で定年となってできなくなる」と言っている。

 ◇退職金返還しないか--公明・浜田氏
 ◇ネットで58%が支持--田母神氏

 浜田昌良氏(公明) 教育課にどのような意図で論文応募の紹介をしたのか。

 田母神氏 日本が悪かったという論が多すぎる。「日本の国は良い国だった」と言ったら、解任されてびっくりした。

 浜田氏 国民にはシビリアンコントロールに関する不安がある。

 河村建夫官房長官 十分な担保があるが、さらに政府として文民統制確保に努力する。

 浜田氏 良心の痛みはないか。

 田母神氏 日本ほど文民統制が徹底した軍隊はない。論文を出すのに大臣の許可を得ている先進国はない。言論統制が徹底した軍には自衛隊をすべきではない。政府見解で言論を統制することになるのはおかしい。

 浜田氏 他省庁や民間との人事交流も必要ではないか。

 防衛相 幹部自衛官は他省庁への出向や民間企業での研修も行っている。広い視野に立った人材育成のための研修も行っている。

 浜田氏 退職金を返還しないのか。

 田母神氏 その意思はない。今朝9時時点で(インターネットの)ヤフーで、58%が私を支持している。

 ◇侵略戦争の視点持て--社民・山内氏
 ◇日本だけ批判間違い--田母神氏

 井上哲士氏(共産) アパグループの元谷代表は小松基地でF15に搭乗している。

 防衛相 部外者の体験搭乗は06年度に3回実施、08年度は3回。訓令に基づき、幕僚長または権限を委任された部隊等の長が承認している。

 田母神氏 元谷代表は98年から小松基地金沢友の会の会長として強力に支援してもらった。10年間の功績に対して、部隊の要請に基づいて許可をした。

 井上氏 自衛隊員のアパホテル利用に特別な契約はあるか。

 防衛相 防衛省共済組合の契約施設の一つにアパホテルが含まれている。結果として宿泊割引を受ける。

 井上氏 田母神氏は統幕学校で一般課程に国家観、歴史観という項目を設け、講義の計画を主導した。

 田母神氏 日本をいい国だと思わなければ、きちっとした国家観、歴史観を持たせなければ、国は守れないと思った。

 山内徳信氏(社民) 戦前の軍隊が暴走した状況に立ち至っているという危機感を感じている。

 防衛相 指摘の思いをしっかりと対処していきたい。

 山内氏 侵略戦争が問われ、平和憲法が生まれた。現職の自衛隊員もそういう視点に立たなければならないのではないか。

 田母神氏 日本だけがそんなに悪いと言われる筋合いもない。

 山内氏 集団的自衛権も行使し、武器を堂々と持とうというのがあなたの本音か。

 田母神氏 そうすべきだと思う。

[毎日新聞]


■前空幕長招致 「言論の自由」をはき違えるな(11月12日付・読売社説)

 つい先月末まで自衛隊の最高幹部を務めていた人物とは思えないような発言が相次いだ。

 田母神俊雄・前航空幕僚長は参院外交防衛委員会での参考人招致で、終始、「我が国が侵略国家というのは濡(ぬ)れ衣(ぎぬ)だ」などとする自らの懸賞論文の内容を正当化しようとした。

 「私の書いたものは、いささかも間違っていないし、日本が正しい方向に行くために必要だ」「日本には、日本の国が悪かったという論が多すぎる。日本の国は良い国だったという見直しがあってもいいのではないか」——。

 昭和戦争などの史実を客観的に研究し、必要に応じて歴史認識を見直す作業は否定すべきものではない。だが、それは空幕長の職務ではなく、歴史家の役目だ。

 自衛隊員に対する愛国心教育は必要としても、過去の歴史を一方的に美化することを通じて行うことではあるまい。

 田母神氏が身勝手な主張を続けることは、むしろ防衛省・自衛隊が長年、国際平和協力活動や災害派遣で地道に築いていた実績や国内外の評価を損なう。

 集団的自衛権の行使や武器使用権限の拡大など、安全保障上の課題の実現も遠のきかねない。

 こうした冷静な現状分析を欠いていること自体、自衛隊の指揮官としての適格性のなさを露呈していると言わざるを得ない。

 田母神氏は「自衛官も言論の自由が認められているはずだ」「自由な議論も出来ないのでは、日本は民主主義国家か」と、「政府見解による言論統制」を批判した。

 「言論の自由」を完全にはき違えた議論だ。一私人なら、日本の植民地支配や侵略を認めた村山首相談話と異なる見解を表明しても、何ら問題はなかろう。

 しかし、4万5000人を率いる空自トップが政府見解に公然と反旗を翻すのでは、政府も、自衛隊も、組織として成り立たなくなってしまう。政治による文民統制(シビリアンコントロール)の精神にも反している。

 空自では、同じ懸賞論文に、隊員94人が組織的に応募していたことが判明している。田母神氏の指示はなかったとされるが、徹底した事実関係の調査が必要だ。

 自衛隊幹部は、軍事的知見や統率力に加え、高い見識、広い視野とバランス感覚が求められる。

 防衛省は、自衛隊の幹部教育や人事管理を抜本的に見直し、検討中の省改革の計画に的確に反映すべきだ。それが国民の信頼回復につながる道だ。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年11月12日 22:14

例えばホリエモンとは根本的に異なるし、、、本人は反省して返済しようと思ってはいるはず、、、実際には限りなく難しいだろうけれど。。。

■加山雄三 小室容疑者に怒りの言葉

 歌手の加山雄三(71)が9日、詐欺容疑で逮捕された音楽プロデューサー・小室哲哉容疑者(49)を痛烈に批判した。神奈川県にある母校の慶應義塾大学・日吉キャンパスで行われた「慶應義塾 創立150年記念コンサート」に出演した加山は、自身もかつて23億円もの借金を背負いながら完済しただけに、浪費癖から犯罪者に転落した小室容疑者には「消えてなくなっていい!」とブチ切れ気味に話した。

  ◇  ◇

 慶大OB・OGたちと「幸せだなぁ。創立150年に、この日吉の丘で歌えることが」とご機嫌でコンサートを行った若大将。だが終了後に小室容疑者の名前を聞くと、途端に顔色が変わった。

 「ホントにとんでもねぇ」「冗談じゃない」「消えてなくなっていい!」…。こみ上げてきた怒りを一気にブチまけた。ここまで怒るのも理由がある。加山自身も借金地獄に陥ったことがあるからだ。

 1970年に監査役を務めていたパシフィックパークホテルとスキー場が倒産。23億円もの借金を背負った。ホテルの売却金を差し引いても7億円近い借金が残った。ほかにも税金を2億円ほど滞納していた。「みんな逃げちゃってね。誰のせいでもないと思って必死で返した」という。

 返済できたのは、徹底した節約と謙虚な気持ちがあったからこそ。元女優で妻の松本めぐみさん(60)と1つの卵を分け合って食べたこともあった。60年代に「若大将シリーズ」で一世を風びした銀幕のスターが、場末のキャバレーをドサ回りするなど、なりふり構わず働いた。完済には10年もの歳月を要した。

 だからこそ、90年代の栄光を忘れられず、浪費癖から借金を重ね犯罪者にまで落ちた小室容疑者にはひと言いいたかったのだろう。「有名になり成功した者は、自分がどういう立場なのか考えなければいけない。人の誘惑は関係ない。すべて自分に責任がある!」。苦労を知るからこそ加山の言葉には重みがある。拘置所の小室容疑者に、その言葉はどう響くか-。

[デイリースポーツオンライン]


■小室容疑者「反省している」、母の手紙にうなだれ

 音楽著作権の売却話を巡る詐欺事件で、音楽プロデューサー・小室哲哉容疑者(49)(逮捕)の両親から依頼を受けた弁護士が10日、大阪拘置所で接見し、小室容疑者が「自分は音楽しかできないので、その道で頑張っていく。生まれ変わって一生懸命やりたい」と涙を流して話したことを明らかにした。

 両親からは寒さに弱い小室容疑者のためにセーターなどの衣類も差し入れられた。弁護士が「すべてを素直に話し、世の中に謝罪して出直して下さい」とする母親の手紙を読むと、「反省している。世間を騒がせて、本当に申し訳ない」とうなだれたという。

 弁護士が「世界的なミュージシャンとしての音楽の泉を枯らさないでほしい」と言うと、「世間では悪者だが、男として責任はきちんと取りたい」としっかりした口調で答えたという。

 弁護士はこの日初めて接見。弁護人選任届を提出している弁護人とは今後、弁護方針を話し合う意向。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年11月10日 17:32

自分の身は自分で護る、、、現代社会の基本。。。

■Googleマイマップで意図せぬ情報公開多発、「うっかり」で済めばいいが

時の流れとともにネットが進化している。だが完璧ではない。ときに逆流し、氾濫する。人々が思ってもみなかった方向にその流れが変わるかもしれないのである。
[森川拓男,ITmedia]

 個人情報について神経が過敏になっている昨今、インターネットを通じた情報流出が止まらないのはなぜだろうか。少し注意すればいいことなのに、それができない。その意味では、毎日のように報道されながらも被害が増え続けている「振り込め詐欺」と状況が似ているかもしれない。

 ネットを介した個人情報流出は、流された方だけでなく、流してしまった側にとっても、マイナスにしかならない。この点、目的を持って情報を盗み出すケースとは異なる。いったいどうすればこのような情報流出を防ぐことができるのか。事例を交えて検証していきたい。

 Googleは11月4日、Googleマップの「マイマップ」機能を利用しているユーザーに対して、公開設定を確認するように呼びかけた。

 マイマップはカスタマイズした情報をインターネット上で共有するのが目的のサービスであり、初期設定が「一般公開」となっている。これにより、全世界のインターネットユーザーと情報を共有することになり、検索の対象にもなるという。これを「限定公開(非公開)」とすることで、家族や友人など決めた範囲の人とだけ共有できるようになる。もし公開したくない情報がある場合は「限定公開」とするか、削除するようにアナウンスしたというわけだ。なお、当初「非公開」だったが、分かりにくいということで「限定公開」と改められている。

 なぜ急にこのような告知をしたのか。ここ最近、Googleマップからの情報流出が相次いで報道されたことによるものと考えられる。

 Googleがアナウンスした後も、セガのアルバイト応募者115人分の氏名、年齢、職業などといった個人情報がネット上に流出していたり、中学生24人の個人情報が約1年半もネット上で公開されていた件など、相次いで報道されている。

 特に目立っているのは、小中学校の教諭などがGoogleマップを利用して、生徒の情報を公開してしまっている事例だ。報道されただけでも複数に及んでおり、いまだ気付かれずに放置されている例も想定される。

 確かに、Googleマップを活用することで、家庭訪問や、緊急時用の地図を簡単に作成することができる。例えばこれが、クラスやPTAなどといった小さなグループにのみ公開されるものならば問題ないのだが、Googleのサービスを利用したことによって、意図せず全世界へと公開されてしまったのだ。

 もちろん、Google側の考えとしては、前述したように「全世界のユーザーと情報を共有する」ことにあるのだから、初期設定が「公開」になっていても仕方がない。しかし、多くの利用者はどう考えるだろうか。果たして、全世界の人と情報を共有したいと思って利用するユーザーがどれくらいいるのか疑問だ。もちろん、オススメの飲食店など、共有したいこともあるだろうが、全世界に公開するには不適切な情報もある。

企業は慎重に利用を

 小中学校の生徒の個人情報が漏れたケースでは、そこから大きな事件に発展していないのが不幸中の幸いだった。しかし一部の地域では、周辺の写真も公開されるGoogleストリートビューも提供されている。これらを組み合わせて、個人情報が悪用される可能性も多分に考えられる。

 学校だけではない。すでに学習塾の生徒名簿や病院にいる患者、企業の顧客情報などが掲載された地図が閲覧可能になっている例がある。

 ネット上の地図に情報を書きこんでおければ確かに便利ではあるが、危険が隣り合わせであることをユーザー側もサービス提供者側も認識し、必要なら対策を打つべきだ。Google側は「注意事項をよく読んで利用してほしい」としているが、現在の日本において、初期設定で「公開」は少々乱暴なやり方という印象は拭えない。

 あらゆる場所でコンピュータが活躍している現代、小学校でパソコンやインターネットを利用した授業が実施されている。

 ネットは便利だが、一方で使い方を誤れば危険なツールへと変貌する。一度ネット上に流れてしまった情報は、いかに削除したとしても、どこかで保存されている可能性がある。流出した時間ではない。ファイルであれば保存され、画像であったとしてもキャプチャが撮られて流布される可能性もある。

 それをよく考えてネット上のサービスを利用する必要がある。不況の折、無料で提供されるネットサービスを利用するケースが企業でも増えてくるかもしれない。無料サービスの有効性を評価する一方で、一歩間違えれば情報漏えい、株価下落など社会的信用の失墜につながることも想定したい。「結局高くつく」かもしれないのである。

[ITmedia]

Posted by nob : 2008年11月10日 17:18

漏れていないわけがない。。。

■ロシア原潜で事故、20人以上死亡 日本海で航行試験中

 【モスクワ=共同】ロシア通信などによると、ロシア太平洋艦隊(司令部ウラジオストク)所属の原子力潜水艦内で8日、航行試験中に事故が発生し 20人以上が死亡、少なくとも21人が負傷した。ロシア海軍が発表した。事故の詳細は不明だが、艦体に損傷はなく原子炉は正常に稼働しており、放射能漏れなどもないという。

 同海軍は事故を起こした原潜の名称や事故の発生場所などを明らかにしていないが、ロシア通信は関係者の話として、ロシア極東の造船所で建造され日本海で航行試験を行っていたアクラ級原潜「ネルパ」だと伝えた。ネルパは10月末に試験航海を始めていた。ロシア大統領府によると、メドベージェフ大統領は状況を逐次報告し事故原因を詳細に調査するようセルジュコフ国防相に命じた。

 事故を起こした原潜は、ウラジオストクがあるロシア極東の沿海地方に向け自力で航行中という。ロシア軍高官は同通信に対し、原潜はモスクワ時間の9日正午(日本時間同日午後6時)までに目的地に到着するとの見通しを示した。

[日本経済新聞]


言われたことを鵜呑みにしてそのまま伝えることならオウムにでもできる。。。

■ロシア原潜事故:日本への放射能被害の恐れない…官房長官

 河村建夫官房長官は10日午前の記者会見で、日本海を試験航行中に死亡事故を起こしたロシアの原子力潜水艦について「ロシア側から原子力設備に影響はなく、日本への放射能被害の恐れはないとの回答を得ている」と明らかにした。ただ、ロシア側から潜水艦の種類や発生場所など事故の詳細の説明はなく、「さらなる情報提供を求めている」と述べた。【坂口裕彦】

[毎日新聞/10日追加]

Posted by nob : 2008年11月09日 23:26

アメリカへの隷属をいつまで続けるのか。。。

■海兵隊グアム移転、15年以降に=経費も増大−米太平洋軍司令官

 【ワシントン8日時事】在沖縄米海兵隊8000人のグアム移転完了時期について、キーティング太平洋軍司令官は8日までに、日米両政府が目標としている2014年より遅れ、15年以降になる可能性が高いことを明らかにした。

 移転経費も、当初見込みの総額102億ドル(約9900億円)より増える見通しという。日本は移転費のうち、60億9000万ドル(約5900億円)を負担することになっているが、さらに追加負担を迫られる可能性もある。
 
 セドニー国防次官補代理(東アジア担当)は同日、日米両政府はあくまでも14年を移転目標にしていると指摘。実際に沖縄とグアムで部隊を運用している太平洋軍との認識のずれが露呈した。

 国防総省によると、キーティング司令官は5日にニューヨークで講演した際、移転経費は当初の見込みを上回り、移転は14年までに完了できず、場合によっては15年も難しいかもしれないと述べた。金融危機や民主党政権への交代で、同省の予算が削減される可能性が高いことが背景にあるとみられる。

 米政府監査院(GAO)も5月に、予算不足などを指摘し、「14年までの移設完了は楽観的過ぎるスケジュール」との報告書を議会に提出していた。

[時事通信]

Posted by nob : 2008年11月09日 23:22

臓器移植自体に反対、、、自らがその事態に立ち至れば甘んじて受け入れる。。。

■臓器提供の意思44%、過去最高…カード普及はままならず

 内閣府は8日、「臓器移植に関する世論調査」の結果を発表した。脳死判定を受けた場合に臓器を提供する意思がある人は、前回2006年の調査より2ポイント増の44%で、1998年の調査開始以来、最高となった。

 ただ、臓器提供意思表示カードなどを所持している人は8%にとどまった。調査は9月、全国の20歳以上の男女3000人を対象に行い、回収率は59%だった。

 現在は認められていない15歳未満の子供の臓器提供については、「できるようにすべきだ」との回答が、前回より1ポイント増え、69%だった。15歳未満の子供が提供の是非について意思表示した場合の対応は、「家族らが判断する」との回答が44%と最も多かった。「本人の意思を尊重すべき」は26%、「本人は適正な判断をできず、家族らが判断することも適当ではない」が19%だった。

 15歳未満の子供の臓器提供については、臓器移植法の改正案3本が国会に提出されており、提供条件を緩和するかどうかが焦点となっている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年11月09日 23:15

少しの見識と勇気で回避は可能、、、原子力では人は幸せになれない。。。

■女川原発:3号機プルサーマル計画事前協議申し入れ 知事「避けて通れない」 /宮城

 ◇「住民の安全最優先」

 東北電力は5日、女川原発3号機での「プルサーマル」実施に必要な事前協議を県と女川町、石巻市に申し入れた。6日、経済産業省に原子炉設置変更許可申請を行う。原子力を持続的に利用するうえで重要な核燃料サイクルの切り札ともされるが、安全性を不安視する声もある。今回の申し入れを機に、県内で今後、具体的な論議が進む見通し。申し入れを受けた村井嘉浩知事は必要性は認めつつ、「住民の安全を最優先する立場で検討したい」と語った。【石川忠雄、藤田祐子、青木純、比嘉洋】

 プルサーマルとは使用済み燃料に含まれる「プルトニウム」と、現行の原子力発電を意味する「サーマルリアクター」を組み合わせた言葉。プルトニウムを再利用して作る「MOX燃料」で発電を行うため、放射性廃棄物を減量できる▽核兵器の材料になるプルトニウムを余分に持たずに済む▽新しい燃料を節約できる--といった利点がある。

 一方、通常の燃料とMOX燃料では特性が異なり、女川原発など一般的な原子炉でのプルサーマル利用には▽緊急停止などに使われる制御棒の効き目が落ちる▽通常より低い温度で燃料が溶け出す--などのデメリットも指摘されている。

 同社は、制御棒の効き目について「若干は落ちるが、余裕を持って設計してあり安全上の問題はない」と説明。燃料が溶け出す温度についても「通常の燃料が約2790度なのに対し、MOXは約2720度。原子炉稼働中に異常運転をしたとしてもMOXは約2320度までしか上がらないとされており、通常の燃料とリスクはほぼ同じ」としている。

 同社は今後、県、石巻市、女川町と事前協議を行い、並行して国の審査を受ける。同社によると、審査には通常1年程度かかるという。地元住民への説明会開催日程については未定としている。

 高橋宏明社長は県への申し入れ後に会見し、「我が国の基本方針であるプルサーマル計画の推進を最も重要な課題の一つに位置づけ、先頭に立って地域への理解を進めていく」と述べた。10月以降の株価暴落と金融不安にも触れ「原油価格はこのところの世界経済低迷で下落傾向にあるが、今後の動向は不透明で、いつ再び高騰しないとも限らない。エネルギーの安定確保のためにも原子力発電は欠かせない」とした。

 一方、国が目標としている「2010年度末までの導入」に関して残された期間は約2年5カ月。高橋社長は知事との面会後には、「間に合わせるのは厳しい状況だが、全力を尽くしたい」と述べた。また、計画が実現した場合、当初は、フランスから輸入するMOX燃料を使用するとの見通しを示した。

 ◇「十分な情報公開を」 地元自治体、正副社長訪問受け

 高橋社長は5日午後に県庁を訪れ、同社が県などと結んでいる安全協定に基づく事前協議を村井知事に申し入れた。

 村井知事は面会後の取材に対し「国の審査が完了し、住民の理解も得られれば(プルサーマル実施を)認めたい」と表明。「エネルギー資源が乏しい日本では、核燃料の再利用が必要。原発を持つ県としてプルサーマルは避けて通れない」と強調した。

 県は08年度中に実施に合意した場合、国がプルサーマル計画推進のために設けた「核燃料サイクル交付金」を60億円受け取ることができるが、村井知事は「(合意するかどうかの)判断を前倒しすることはない」とした。

 また、女川町と石巻市には斎藤恒夫副社長が訪れ、事前協議を申し入れた。

 安住宣孝町長は「安全対策は国内外の実証実験などを踏まえ、あらゆる角度から検証していく必要がある。そのプロセス、結果を地域住民に分かりやすく説明することが大事。情報提供と十分な情報公開を行うべきだ」と注文。「住民、関係自治体とともに注視しながら安全性を確認していきたい」と基本姿勢を示した。

 土井喜美夫市長は、「計画の必要性は理解できる。市民の理解が得られるかどうか非常に大切。国の安全審査を見守りながら、安全最優先という立場で、県や女川町と情報を共有しながら対応を検討していきたい」と述べた。

 ◇払拭されない不安

 女川原発は05年の「8・16宮城地震」で1~3号機すべてが緊急停止したほか、98年に起きた原子炉緊急停止が9年間隠ぺいされるなど、耐震性や情報開示に対する地域住民らの不信感は払拭(ふっしょく)されていない。また、MOX燃料を巡っては、99年に関西電力で使用する予定だった燃料の検査データ捏造(ねつぞう)が発覚し、国内での供給に必要な使用済み燃料再処理工場(青森県六ケ所村)の試運転終了時期も不透明なままだ。

 原発を考える石巻市民の会の日下郁郎事務局長は「プルサーマルは事故の危険性が増すうえ、万一事故が起きた際の被害も深刻化する可能性が高い。県沖地震がいつ起きても不思議でない中での実施は、さらに危険」と指摘。「他国のように使用済み燃料はそのまま処分するというシンプルなやり方があってもいいのでは。地元自治体には慎重に判断してほしい」と語った。

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 ■ことば

 ◇プルサーマル計画

 核燃料サイクル推進のため、10年度までに全国の原発16~18基で実施すると、電気事業連合会が計画をまとめ、97年に閣議了解された。既に全国の原発8カ所9基に関し、国から実施に向けた許可が出ている。そのうち、Jパワー(電源開発)が新設予定の青森県・大間原発新設計画は、世界初となるMOX燃料専用原発とする計画。だが、福島県の福島第1原発3号機のように、地元の了解が得られないなどの理由で実施のめどが立っていない原発も少なくない。今年4月には、北海道電力が泊原発3号機での実施を目指し、地元自治体に事前協議を申し入れた。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年11月06日 22:27

形振り構わぬ生き残り対策。。。

■グーグル、ヤフーとの提携を断念

 ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米グーグル(Nasdaq:GOOG)は、当局からの圧力を受けて米ヤフー(Nasdaq:YHOO)との提携を断念した。ヤフーは苦境に立たされることになり、グーグルのオンライン検索広告市場での支配に対する監視が強まっている模様も浮き彫りになった。

 低迷する事業を活性化し、株主の不満をなだめるため、グーグルとの提携に期待をかけていたヤフーと同社のジェリー・ヤン最高経営責任者(CEO)にとって重要な時期にこの取引が消滅した。

 グーグルが手を引いたことは、米マイクロソフト(Nasdaq:MSFT)がヤフーに再び関心を持つ契機になると一部の投資家が受けとめたため、ヤフー株は5日、前日比0.57ドル(4.27%)高の13.92ドルで取引を終了した。同社の株価は年初来で約40%下落している。

 マイクロソフトの考えに詳しい関係者は、ヤフーの完全買収ではなく、検索エンジン事業の買収といった限定的な取引を支持する声が上層部の間に依然としてある、と語った。ただ、同関係者によると、マイクロソフトは景気悪化が同社自身とヤフーの事業に与える影響を見定めるため、ヤフーとの本格交渉を再開する前に時間をおくもようという。

 ”アクティビスト”投資家(行動する投資家)でヤフー取締役も務めるカール・アイカーン氏はこの日、マイクロソフトへの検索事業売却を引き続き推す姿勢を示した。

 アイカーン氏はインタビューで「マイクロソフトが検索による収入を保証した、今夏退けたマイクロソフトの件のような取引がまだ利用できるならば素晴らしい」とコメントした。

 ヤフーにとっては残念だが、グーグルとの提携合意を数カ月前から調査していた米司法省が提携を阻止するため提訴すると両社に伝えたのを受けて、グーグルは5日、契約を破棄した。

 グーグルは「長引く法廷闘争」を避けるため契約を打ち切る、とのコメントを発表した。

 ヤフーは「グーグルが法廷で提携合意を擁護するのではなく、手を引くことを選択したのは残念」とした。また、同社の将来に対するグーグルとの取引の重要性を一蹴(いっしゅう)し、同取引を「付加的なもの」と呼んだ。ヤンCEOは5日夜、サンフランシスコでの会合の壇上で、司法省の判断は「政府がわれわれの業界を理解していないことを示す」と発言した。

 この取引は、グーグルのエリック・シュミットCEOには誤算だった。同CEOはマイクロソフトによるヤフー買収に公然と反対する一方、グーグルのヤフーとの取引は独占禁止法(反トラスト法)に適っている、と幾度か述べていた。

 グーグルはこれまで、当局からの干渉をとりたてて受けずに、オンライン広告大手へと着実に成長してきた。だが、ヤフーとの合意は政府の高レベルからの監視を招いた。今後、同社が追求すると決めた同種の取引に影響を及ぼす可能性もある。

 マイクロソフトとの交渉が決裂した後、ヤフーが6月にグーグルと交わしたこの合意は、数週間前からこう着状態に陥っていた。両社は、ヤフーがこの取引から得る収入に上限を設定するなどの妥協案を提示していたものの、当局との話し合いは行き詰まっていた。

[日本経済新聞]


■MSへの身売りに前向き ヤフーCEOが秋波

 【ニューヨーク6日共同】米インターネット検索大手ヤフーのジェリー・ヤン最高経営責任者(CEO)は五日、今年五月にいったん買収交渉が頓挫したソフトウエア最大手、米マイクロソフト(MS)から再び買収提案があれば「われわれは会社を売却する意思がある」と述べ、応じる考えを示した。米メディアが伝えた。

 ヤフーが経営改善の切り札としてきた同業グーグルとのネット検索をめぐる提携が同日、破談となったため、ヤン氏がMSにあらためて秋波を送った形だ。MSの出方次第では、業界トップのグーグルを追い上げるMS・ヤフー連合結成に向け再び事態が動く可能性もある。

 しかし、米メディアによると、MS側は「ヤフーは依然、高額の買収にこだわっている」と警戒しており、合意するには、ヤフーが現在の経営実体に合わせて買収金額を大幅に引き下げることが必要との立場だという。

 五日のヤフー株価の終値は一三・九二ドル。

 米サンフランシスコで五日開いた会合でヤン氏は、MSにとり「ヤフーの買収がベストの選択肢だと信じる」と述べた。五月に物別れに終わったMSとの交渉については、「撤退したのはMS側だ」と強調した。

 今年二月に表面化した買収提案でMSは、一八ドル程度で推移していたヤフー株に三一ドルを提示。最終的に三三ドルまで引き上げたがヤフーが折れず、買収を断念した。

[中国新聞]

Posted by nob : 2008年11月06日 22:14

オバマ氏の最初の仕事として期待。。。

■アフガン:米軍空爆、子供ら37人死亡 カルザイ大統領、オバマ氏に抑制訴え

 【ニューデリー栗田慎一】アフガニスタンからの報道によると3日、南部カンダハル州で米軍機が民家を空爆。AP通信は、子供や女性を含む住民37人が死亡したと伝えた。カルザイ大統領は5日、「爆撃されたのは結婚式会場だった」と非難。「米国の新大統領にまず求めたいのは、空爆による住民の犠牲を終わらせることだ」と述べ、オバマ次期米大統領に攻撃の抑制を強く求めた。

 アフガンでの対テロ戦重視を打ち出すオバマ氏に対しては、隣接するパキスタンでも、大統領就任で米軍による越境攻撃が激化するとの懸念が強まっている。オバマ氏はアフガン、パキスタンで対テロ戦を継続しながら、失墜した両国民、政権の米国への信頼を取り戻すという、困難なかじ取りを迫られる。

 現地からの報道では、3日の空爆は、米軍の車列が武装組織タリバンとみられる集団の攻撃を受けた後に始まった。しかし、米軍機が現場に到着したのは武装集団が逃走した後で、現場近くの結婚式会場が爆撃された模様だ。

 これに対しアフガン駐留米軍報道官は「事実関係を調査しているが、もし一般住民が死亡したのなら、遺族とアフガン国民に謝罪し、弔意をお伝えする」と述べた。

 国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウオッチ」によると、米軍などの空爆による民間人の死者は06年に116人、07年には321人、今年は7月までに119人に上っている。住民の犠牲が国内の反米感情を高め、武装勢力タリバンの勢力回復を支えてきた面がある。カルザイ大統領は9月の国連総会での演説でも「市民の犠牲が増えることで、対テロ戦の正当性に傷が付く」と厳しく批判している。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年11月06日 22:09

遺族の英断、、、歌われてこそ歌なのだから。。。

■森進一さん:再び♪おふくろさん 川内さん遺族と和解

 ヒット曲「おふくろさん」をめぐる問題で、歌手の森進一さんと作詞家の川内康範さんの遺族が6日、東京都内で記者会見し、和解したことを明らかにした。森さんは川内さんの不興をかい、「おふくろさん」を歌うことをやめていたが、再び歌えることになった。歌唱再開時期は未定。会見で、森さんは今後、原曲にない語りを歌わないことを約束した、と明言し「大事に今まで以上に心をこめて歌い続けたい」と語った。

 会見に同席した川内さんの長男で弁護士の飯沼春樹さんは「このまま歌唱を禁止していると曲が廃れてしまう。川内の遺志をおもんぱかって私から行動した」と説明した。森さんは06年末のNHK紅白歌合戦などで「おふくろさん」を歌った際、冒頭にオリジナルにはない語りを加えていた。川内さんは森さんに対する姿勢を変えないまま、今年4月に死去した。【若狭毅】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年11月06日 22:01

よゐこの亀田兄弟なんて。。。

■亀田大毅:ビッグマウス封印「勝っても歌わない」 復帰戦計量

 1年間のボクサーライセンス停止処分を受けていた亀田大毅選手(19)は5日、アンヘル・レサゴ選手(メキシコ)との復帰戦を6日に控え、東京都文京区の後楽園ホールで試合前日計量に臨んだ。

 亀田大は昨年10月11日の世界ボクシング評議会(WBC)フライ級王座戦で王者・内藤大助選手(宮田)に対して反則行為を繰り返した末に判定負け。同15日には、日本ボクシングコミッション(JBC)から、ライセンス停止処分を受けていた。

 計量をパスした後、報道陣に対して「1年間で勉強することが多かった。成長した姿、大きくなったところを感じてもらえれば、うれしい。KOとかじゃなく内容良く勝てれば判定でもいい。試合に勝っても歌わない」と話し、対戦相手のレサゴについては「挑発の言葉? そんなのないですよ」と答えるなど、ビッグマウス封印して終始、神妙な態度で語った。【米田堅持】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年11月05日 22:51

器が変わるだけで中身は変わらない。。。

■米大統領選:オバマ氏勝利 国際協調路線へ転換 「対テロ戦」試金石

 ◇内政では福祉重視

 【ワシントン及川正也】4日の米大統領選で民主党のオバマ上院議員が勝利したことで、民主党は8年ぶりに政権を奪還する。上下両院選挙でも躍進が予想され、16年ぶりにホワイトハウス・上下両院の「3冠」を達成し、オバマ氏は安定した政権運営ができる環境下で米国のかじ取りに臨むことになりそうだ。

 外交では米国一極主義に偏ったブッシュ政権から転換し、国際協調へとシフトする。オバマ政権は日米同盟重視を踏襲する方針だが、中国との関係強化も目指しており、北朝鮮核問題などでギクシャクする日米関係への対応は未知数だ。

 民主党の「単独支配」により、政権と議会多数派がねじれる「分裂政府」の状態は解消される。民主党は上院(定数100、改選35)で、本会議への議案上程を妨害する議事妨害を阻止できる60議席確保を目指す勢いで、過半数ギリギリの51議席を維持する現状に比べて議会運営が安定するのは確実だ。

 オバマ氏、上院を率いるリード院内総務、下院トップのペロシ下院議長は「福祉型国家」の構築を目指すリベラル派だ。大統領選の最大の争点になった経済問題では、政府主導の大型公共事業を導入して雇用を確保するほか、政府が提供する医療保険制度の旗振り役で「新ニューディール」型の政策を推進するとみられる。

 オバマ氏の外交手法は対話重視だ。ブッシュ政権の強硬路線から「孤立化政策が核保有に走らせる」との教訓を引き出し、イラン指導部との「前提条件なし」の直接対話も辞さない構えだ。オバマ氏の国際協調姿勢は世界から基本的に歓迎されているが、北朝鮮を含めた核問題の進展をどう図るかの道筋は見えていない。

 米国にとって外交・安全保障上の最大の課題はイラク戦争と対テロ戦争だ。フロリダ州立大のウィリアム・クラゲット准教授は「イラクからの米軍撤退とグアンタナモ収容所の閉鎖問題で試されることになる」と指摘する。テロの容疑者らを収容するグアンタナモは対テロ戦争での米国の人権侵害の象徴となっている。

 オバマ氏は「就任後16カ月以内の戦闘部隊撤退」を公約にしているが、新たな民主党議会は「保守・中道派が増える」(党関係者)とみられ、安易な撤退論は党内の反発を招くおそれもある。米軍撤退が進まなければ、オバマ氏が重視するアフガニスタンへの米軍投入も立ち行かなくなるのは確実だ。

 一方、東アジア政策では日米同盟重視派だが、関心は「同盟関係を超えたアジアでの安全保障の枠組み」に向いている。民主党内では北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議(議長国・中国)を米中基軸で北東アジアの安全保障機構に格上げする構想も浮上している。

 日本のアジア近隣外交への懸念は強く、「関係改善に米国も手を貸すべきだ」(キャンベル元国防次官補代理)など「介入論」さえ出ており、日本に対応を委ねてきたブッシュ政権とは一線を画すことも想定される。「同盟再構築」へ向かうかどうかが今後の焦点となる。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年11月05日 22:47

それにしても3000人とは。。。

■タイ南部で相次ぎ爆発 1人死亡、60人以上負傷

 【バンコク=三河正久】タイ南部ナラティワット県で4日、市場など3カ所で爆弾が相次ぎ爆発した。地元メディアによると1人が死亡、少なくとも60人が負傷した。警察当局は南部に多いイスラム教徒のうち、タイからの分離独立を狙う武装勢力によるテロとみて調べている。

 爆発があったのは同県スキリン地区で、果物市場の近くにあった自動車が爆発、その2分後に近くの商店やゴミ箱でも爆発があったという。タイ南部では同県のほかヤラ県、パッタニ県などでイスラム武装勢力による爆弾テロや銃撃が頻繁に発生。2004年以降で3000人以上が死亡している。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年11月05日 22:42

難しいでしょう。。。

■ビンラディン氏の息子スペインに亡命申請

 スペインからの報道によると、国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者の息子オマル・ビンラディン氏が3日、マドリードの空港でスペインへの政治亡命を申請した。

 オマル氏は空路エジプトからモロッコへ向かう途中の乗り継ぎでマドリードに到着した。スペイン当局は申請内容を検討しており、オマル氏は空港にとどまっている。政治亡命の背景や動機は不明。

 オマル氏は19人いるビンラディン容疑者の子供の1人。アルカイダのメンバーだったが、2000年に組織を離脱。07年には英国人女性と結婚した。ことし4月、カイロの英国大使館に亡命申請したが、拒否されたという。(共同)

[日刊スポーツ]


やはり。。。

■ビンラディン息子の亡命申請拒否 スペイン

 【マドリード5日AP=共同】スペイン政府は5日、国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者の息子オマル・ビンラディン氏(27)が申請していた政治亡命を拒否した。

 スペイン内務省の当局者は「入国の必要条件を満たしていない」とした。オマル氏は決定後、24時間以内に異議の申し立てができる。

 オマル氏は3日、エジプトのカイロを出発した飛行機の乗り継ぎのためマドリードに到着後、空港内のトランジット区域にとどまり、亡命申請していた。サウジアラビアのパスポートを所持しているという。

 オマル氏は貿易商として英国人の妻とカイロに居住。これまでに、イスラム世界と欧米諸国との間の「平和の大使」を目指したいなどと発言している。

[47News/6日追加]


親と子は、それぞれ別に扱うべきだと思う。。。

■ビンラーディンの息子、スペイン亡命却下されカタールへ

 【パリ=林路郎】スペインからの報道によると、同国内務省は8日、国際テロ組織アル・カーイダを率いるウサマ・ビンラーディンの息子で、マドリードの空港でスペイン亡命を求めたウマル・ビンラーディン氏の申請却下を決めた。

 エジプト在住のウマル氏は、「自分は父親の行動に反対しており、イスラム圏では身の安全が脅かされる」などとしていたが、スペイン政府は「エジプトが危険だとは言えない」とした。AFP通信によると、ウマル氏は決定を受けて出国、カイロの空港に到着した。

 【カイロ=福島利之】カタールの衛星テレビ「アル・ジャジーラ」によると、ウマル氏は9日、エジプト入国を拒否され、カタールに入国した。ウマル氏はサウジアラビア国籍を持ち、ビンラーディンの19人の子供のうち4番目。

[読売新聞/10日追加]

Posted by nob : 2008年11月05日 22:38

法改正は必須。。。

■「逃げ切るつもりだった」…大阪・キタひき逃げ

 犯行車両が発見されて5日目の5日未明、逃走を続けていた容疑者は大阪・ミナミのラーメン店を出たところで捜査員に身柄を確保され、事件は一気に解決に向かった。先月21日、会社員鈴木源太郎さん(30)が約3キロ引きずられて死亡したひき逃げ事件。殺人容疑などで逮捕された吉田圭吾容疑者(22)は事件後、自宅にも戻らず、ホストクラブで働いていたという。「罪の意識はなかったのか」。被害者周辺からは改めて怒りの声が上がった。

 ■身柄確保

 5日午前3時35分頃、吉田容疑者の顔写真を手にした捜査員らが、大阪市中央区心斎橋筋のラーメン店で食事中の本人らしい男を見つけた。約20分後、店を出てきたところで近づくと、男は走り去ろうとしたため、「もう逃げられないぞ」と一喝。男は数メートル先で転倒し、取り押さえられた。

 捜査員が氏名を確認すると、男はすぐに吉田容疑者であることを認め、観念した様子で任意同行に応じた。府警本部に入ると、「何が何でも逃げなければならないと思っていた」と話したという。

 府警は、吉田容疑者が事件後、勤務していた同市此花区の建築会社を辞めた後の足取りを捜査。聞き込みなどから、「ミナミでホストをしている」との情報を得て、捜査員を動員し、集中捜査していた。

 ■容疑者周辺

 犯行車両が見つかった駐車場は、建築会社近くにあり、車は出入り口近くの「0」番に置かれていた。近くに住む女性(27)は「1日の昼過ぎ、警察官が黒い車の車体の底を念入りに調べていた。友人と『ひき逃げの車かも』と話していたが、まさか本当だったとは」と驚いていた。

 吉田容疑者が住んでいたワンルームマンションは駐車場の北東約600メートルにあり、1階の自室は、カーテンが閉められたまま。吉田容疑者は約2か月前に入居してきたといい、近所の女性は「若い男女が多く、誰が住んでいるのかわからない。ここにいたとはぞっとする」と言葉少なだった。

 ■遺族

 鈴木さんの弟、秀次郎さん(25)は「事件が迷宮入りしてしまったら、兄が浮かばれないと思っていたので、一安心した。これで兄に『ゆっくり休んで』と伝えられる。容疑者には、社会的責任を取り、遺族の気持ちを理解してと言いたい。謝罪の言葉が欲しい」と話した。

 鈴木さんが勤めていた三井不動産レジデンシャル(東京)は「改めて今回の痛ましく無残な事件に対して強い憤りを感じています」とのコメントを発表した。

ひき逃げ事件、10年で2倍

 悪質な飲酒運転が相次いだことを受け、交通犯罪の厳罰化が進んだが、ひき逃げ事件は依然として多い。警察庁によると、2007年の発生件数は約1万5400件で、10年前の2倍以上に達している。

 同庁が06年、ひき逃げ事件の容疑者が逃走した理由を分析したところ、最多は「飲酒運転だったから」で約21%。次いで「事故を起こしたことが恐(こわ)くなった」「被害は大したことないと思った」「無免許」の順だった。このほか「逃げればわからないと思った」が約10%で5年前より2・2ポイント増えており、長谷川博一・東海学院大教授(臨床心理学)は「利己的な理由が高い割合を占めているのは、人命軽視の犯罪が相次ぐ今の社会の風潮も影響している」と指摘する。

 「TAV交通死被害者の会」(大阪市北区)事務局の米村幸純さんは「死亡ひき逃げ事件は助かったかもしれない人を放置する卑劣な犯罪だ。飲酒運転での死亡事故などに適用される危険運転致死罪が懲役1年以上20年以下であるのに対し、ひき逃げは10年以下と軽いことが『逃げた方が得』につながる面もある。法の不備について国は改善を検討すべきだ」と話している。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年11月05日 22:34

追い詰められると、、、それにしても事ここに至るまでに方策は多々あっただろうに。。。

■小室容疑者、住民税4千万円を滞納…港区が著作権料差し押さえ

 音楽著作権の売却話を巡る詐欺事件で大阪地検特捜部に逮捕された音楽プロデューサー・小室哲哉容疑者(49)が、数年前から住民税計約4000万円を滞納し、東京都港区役所から著作権使用料の一部を差し押さえられていることがわかった。

 著作権使用料については、離婚した前妻(33)からも慰謝料などが未払いのためすでに差し押さえられている。1990年代には高額納税者の常連だった小室容疑者は、税滞納者に転落していた。

 捜査関係者によると、住民税の滞納は数年前から始まり、同区役所は今年2月に著作権使用料の一部を差し押さえた。

 前妻への慰謝料など約7億8000万円も支払われず、前妻は2005年1月、東京地裁で著作権使用料の差し押さえを認められた。著作権使用料は債権額に応じて、区役所と前妻に配当されているとみられる。

 一方、特捜部は5日朝、小室容疑者の知人が経営する音楽プロモーション会社「ティーケートラックス」(東京都中央区)などを関連先として捜索した。同社は小室容疑者への貸付金約2億円の返済として、音楽出版社に譲渡されていた著作権の一部を小室容疑者から二重譲渡されていた。

[読売新聞]


■小室容疑者、年利6割で借金 現金入手急ぎ犯行か

 音楽著作権の譲渡を巡る詐欺事件で、音楽プロデューサーの小室哲哉容疑者(49)=詐欺容疑で逮捕=が事件当時の借金十数億円のうち3億円を年率60%以上の高利で借りていたことが5日、関係者の話で分かった。同容疑者が家賃を滞納するなど困窮した状態にあったことも判明。大阪地検特捜部はこうした事情が犯行の動機につながったとみて調べている。

 関係者の話などによると、小室容疑者は兵庫県の個人投資家から5億円をだまし取ったとされる2006年8月ごろ、十数億円の借金を抱えていたが、このうち3億円は同年3月に東京都港区の上場企業から月利5%で借りたものだった。単利で計算しても、年利60%以上の高利となる。

[日本経済新聞]


■小室哲哉容疑者逮捕、悪質手口明るみに

 90年代に音楽シーンを席巻した音楽プロデューサーの小室哲哉容疑者(49)が4日、自作曲の著作権の譲渡話を持ちかけ、兵庫県芦屋市の投資家男性から5億円をだまし取ったとして、大阪地検特捜部に詐欺容疑で逮捕された。同容疑者は「謝罪したい」と容疑を認めた。かつて仕手戦の舞台となった投資・建設事業の持ち株会社から小室容疑者は年60%にも上る“高利融資”を受け、5億円のうち約3億3000万円はこの融資の返済に充てられていた。また今回の一連の事件がきっかけで、小室容疑者が妻KEIKO(36=現KCO)と離婚していたとみられることも分かった。

 小室容疑者はこの日、自ら役員を務めるプロダクション「トライバルキックス」(東京)の代表取締役平根昭彦(45)、監査役木村隆(56)の両容疑者とともに大阪地検に逮捕された。調べに対し小室容疑者は「3人でやったことに間違いない。申し開きすることはない。反省し被害者に謝罪したい。刑事責任を潔く取るつもりだ」と供述しているという。

 さらに、小室容疑者が、かつて仕手戦の舞台となった投資・建設事業持ち株会社から“高利融資”を受け、その5カ月後に今回の詐欺事件を起こしていたこともこの日、分かった。5億円のうち約3億3000万円はこの融資の返済に充てられていた。

 木村容疑者は「月利5%という持ち株会社からの借金を返すために著作権の譲渡先を探していた」と説明。特捜部は単利でも年60%に上る実質的な「借入金」の返済に切迫した小室容疑者が主導したとみて調べる。

 関係者によると、小室容疑者が“融資”を受けたのはA・Cホールディングス(東京、旧南野建設)。旧南野建設は、「最後の大物仕手筋」と言われた西田晴夫被告(58)が07年に逮捕された株価操縦事件の舞台となった。A・Cホールディングスは「当時の担当が分からず、答えようがない」としている。

 また小室容疑者が妻のKCOと離婚していたとみられることも、この日までに分かった。2人に近い関係者は本紙の取材に「2人は既に離婚している」と語った。今回の事件で、大分県臼杵市で料亭を営むKCOの母親(61)に対し昨夏、被害にあったとされる男性投資家から「小室が金を返さない」と電話があったという。母親がKCOに伝えると、事務所を通じて「安心してほしい」と説明されたという。だが、この借金が原因で、02年の結婚から6年で夫婦関係にピリオドを打ったようだ。

 特捜部の調べによると、小室容疑者らは06年8月、これまでの作品806曲分の著作権について、既に音楽出版社に34曲譲渡し、うち主要12曲はト社に譲渡するなどしていたのに「過去の作品806曲がフルセットになっていることに意味があるし価値が出る」などとうそを言って、10億円で売却する契約を兵庫県芦屋市の投資家男性と締結。さらに、前妻の歌手吉田麻美に差し押さえられていた印税の権利について、解除する意思がなかったが、解除代金として計5億円を支払わせ、だまし取った疑い。

 男性との交渉過程では「これでも名の知れた男。逃げも隠れもしない」とかつての知名度を信用させ、説得。さらに男性のために自ら曲を作り「世界で1つの曲」としてCDにしてプレゼント。「小室サウンド」で相手を手玉に取ったテクニックも明らかになった。

[日刊スポーツ]


■KEIKO離婚…逮捕受け苦渋の決断

 小室哲哉容疑者と妻・KEIKO(36)が、離婚する方向で話し合いを進めていることが4日、わかった。普段から仲が良い2人だが、KEIKOの実家に小室の借金返済の催促があるなど、周辺に悪影響が出ているため、今回の逮捕を受け苦渋の決断をしたようだ。2人が所属するユニット・globeは、今月と来月に予定された新曲の発売が中止となり、過去を含め全楽曲の音楽配信も停止され、事実上の活動停止状態に追い込まれた。

  ◇  ◇

 公私ともにパートナーを組んできたラブラブの2人が逮捕をきっかけに離婚確実となってきた。

 小室が金策に奔走していた場でともに頭を下げ、時に明るい盛り上げ役となって、夫を売り込んでいたKEIKO。親しい関係者もこれまで「絶対に離婚はない」と話していたほどだった。

 しかし、昨年夏に大分県のKEIKOの実家に被害に遭ったとされる男性投資家から「小室(容疑者)が金を返さない」と催促の電話。KEIKOは、自ら電話せず、事務所を通じて「大丈夫。安心してほしい」と説明してもらった。母親に心配をかけぬよう、ウソをついてまで、金銭トラブルを隠していた。

 KEIKOの母親は、今年10月、取材に対し、ここまで深刻な金銭トラブルに陥っているとは知らず、「寝耳に水だった」と話していた。

 小室は以前「なくすと困るものは?」という問いに「奥さん」と答えていたほどKEIKOを大切にしている。小室は被害者側の弁護士と会った際にも、KEIKOを同席させていた。

 今年8月には、2人で大分に里帰りし、亡き父親の思い出を語り合ったばかり。小室は新婚当初から、KEIKOの姉とも親しく、3人でパリに旅行したり、KEIKOが小室に「姉が(パリにあるような)雑貨店を開きたいと言っている」と支援をお願いしたこともあるという。そんなKEIKO、その実家側が借金を背負うことにならぬよう、離婚という手段を取るようだ。

 逮捕は予期していただろうが、それが現実となった今、「ショックを受けておりコメントを出すことさえできない」(エイベックス関係者)ほど憔悴(しょうすい)しているという。

 またエイベックスは、今月26日に発売を予定していたglobeの新曲「Get Wild」と12月発売予定だった「Self Control」のシングル発売の中止を発表。またglobeの全楽曲について、音楽配信も停止した。globeは、事実上の活動停止に追い込まれた。

 もう1人のメンバーのマーク・パンサー(38)は、海外にいて連絡が取れない状態だという。globeは今年8月に復活を宣言したばかりだった。

[デイリースポーツオンライン]

Posted by nob : 2008年11月05日 22:29

マケイン氏よりはましかと思うだけ。。。

■米大統領選 オバマ氏が歴史的な勝利

 米大統領選は4日(日本時間5日午前)、開票作業が行われ、民主党候補のバラク・オバマ上院議員(47)が共和党候補ジョン・マケイン上院議員(72)に予想外の得票差をつけ圧勝となった。

 米国初の黒人大統領誕生ー。歴史的な勝利に、全米各地はオバマ支持者の熱気で包まれた。

[産経新聞]


■オバマ氏圧勝、初の黒人大統領 47歳「変革の時」勝利宣言

 【ワシントン=岩田仲弘】米大統領選挙は4日、投票が行われ、即日開票された。CNNテレビなどによると、民主党候補のバラク・オバマ上院議員(47)は、勝敗のカギを握るオハイオ、ペンシルベニア、バージニア、フロリダの激戦州で勝利を重ね、共和党候補のジョン・マケイン上院議員(72)を抑え、当選を決めた。オバマ氏は米東部時間5日午前零時(日本時間午後2時)すぎ、地元イリノイ州シカゴで「ついにアメリカに変革が来たという決定的瞬間である」と勝利宣言した。

 マケイン氏は同4日午後11時(日本時間5日午後1時)すぎ、地元アリゾナ州フェニックスで、「オバマ氏に当選を祝福する電話をかけた」と述べ、敗北を認めた。

 ロイター通信によると、ブッシュ米大統領もオバマ氏に電話し、祝福した。

 オバマ氏はこの日の投票によって決まった選挙人の投票を経て、来年1月20日、大統領に正式に就任。米国史上初の黒人大統領が誕生する。

 米国では、8年ぶりの民主党政権となる。

 開票は東部時間の4日午後6時(日本時間5日午前8時)、ケンタッキー、インディアナ両州の一部で開始。東部から順次西部に進み、オバマ氏は東部時間同日午後11時までに、各州で順調に勝利を重ねた。

 このうち、バージニア州は1968年以来、10回連続で共和党が勝利していたが、オバマ氏は奪還。ペンシルベニア、オハイオ両州も、マケイン氏は選挙戦最終盤に切り崩しを狙い、激しく攻勢をかけたがかなわなかった。

 オバマ氏はこのほかニューヨーク、地元イリノイ両州など「大票田」で相次ぎ勝利し、大統領選挙人計338人を獲得。一方、マケイン氏はサウスカロライナ、テネシー両州などで勝利したが、計155人の選挙人確保にとどまっている。

[中日新聞]

Posted by nob : 2008年11月05日 22:15

愚かしい。。。

■凍結16年の死体マウスからクローン…理研、世界初
マンモス再生も

 16年間、凍結していた死体から、クローン技術でマウスを誕生させることに、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の若山照彦チームリーダーらが成功した。冷凍庫で凍らせた死体からクローンを作製したのは世界初。永久凍土に眠るマンモスなど絶滅動物の復活が期待でき、死者の“再生”につながる可能性もはらむ研究だ。米科学アカデミー紀要電子版に4日発表される。

 クローンは、核を抜き取った卵子に、コピーしたい動物の体細胞の核を入れ、これを代理母の子宮に移して誕生させる。凍結死体の場合、薬剤で保護していないと細胞がひどく壊れるため、核を取り出すのが困難で、これまで報告されたクローン動物はすべて生きた細胞からできていた。

 若山さんらは、細胞を培養液内で軽くすりつぶし、核だけを押し出すように抜き取る手法を開発。氷点下20度で16年間凍結保存されていた研究用のマウスを解凍し、脳細胞や血液細胞の核を健康なマウスの卵子に注入した。さらに数多くの実験をこなすため、この卵子から、無限に増やせる胚(はい)性幹細胞(ES細胞)を作製。取り出した核をマウスの卵子に入れる方法で、計4匹の赤ちゃん誕生に成功した。今回のクローンマウスは脳細胞由来だったが、若山さんは「血液細胞ならどの部位からも入手できるので、絶滅動物の復活の可能性が高まる。ただ、クローン人間の作製はマウスなどより難しく、現在の技術では不可能だ」と話している。

 マンモス復活計画を進める入谷明・近畿大教授の話「マンモスはまだ1万頭ほど埋まっているとされ、新技術で復活に弾みがつく」

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年11月04日 21:21

にわかに興るものはにわかに滅びる、、、因果応報、、、やったことは還ってくるし、やったことしか還ってこない。。。

■小室哲哉容疑者:世界進出で挫折…借金も15億円超

 数々のミリオンセラーを世に送り出した希代の音楽プロデューサーが地に落ちた。著作権譲渡をめぐる5億円の詐欺容疑で4日午前、大阪地検に逮捕された小室哲哉容疑者(49)。90年代、Jポップ界に「小室ブーム」を巻き起こし、長者番付にも名を連ねた小室容疑者だが、最近は15億円以上の借金を抱えていたという。転落の原因の一つとなったのは世界進出の挫折だった。【藤田剛、林田七恵】

 4日午前7時50分ごろ、小室容疑者は大阪市淀川区のホテルから、地検の係官が運転するワンボックス車に乗り込んだ。明るい茶色に染めた長髪、ジーンズにパーカーという若々しい身なり。終始無言で、伏し目がちの目にはわずかに涙が光った。約20分後、同市福島区の地検庁舎に到着。大勢の報道陣を前に、体を前かがみにしながら視線を左右に動かし、落ち着かない様子だった。そして逮捕。かつての栄光は完全に消えた。

 98年1月、小室容疑者は「アジアに総合娯楽事業を」との触れ込みで、香港に音楽制作会社「ロジャム・エンターテインメント」を設立した。中国や香港、台湾などのアーティストをプロデュースし、アジアでの市場開拓が狙いだった。

 当時、小室容疑者はJポップ界の頂点をすでに極めていた。TRFや安室奈美恵さん、華原朋美さんらの曲を次々にミリオンヒットさせ、96年の高額納税者番付は芸能界トップの全国4位。推定年収は20億円と言われた。次の目標はアジア、欧米へと向き、ロジャム社がその足がかりとなるはずだった。

 ロジャム社は01年5月、香港の新興市場に上場。小室容疑者は会見で「アジアの国々に質の高い音楽コンテンツを提供していく」と高らかに宣言した。ところが、株価はわずか2週間で売り出し価格の半値を割り込み、その後も下落。02年度決算は約12億円の赤字となり、海外でのCD販売やプロデュースも伸び悩んだ。

 結局、小室容疑者は04年、持ち株をすべて売却し、会長職を辞任。経営からの撤退を余儀なくされた。「小室は香港の事業に数百億円をつぎ込み、ばく大な損失をこうむったらしい」と話す関係者もいる。

 海外に重点を置いてからは、国内の小室人気も陰りを見せる。00年以降は目立ったヒット曲が生まれず、消費者はすでに「小室サウンド」に飽き始めていた。01年には吉本興業と契約したが、大きな実績も残せず、07年に契約を解消した。

 一方、小室容疑者の派手な生活や事業への投資は続き、借金ばかりが増えていった。小室容疑者関連のイベント企画会社「トライバルキックス」が、サッカーJ1「大分トリニータ」のスポンサー料を滞納したり、離婚した前妻への慰謝料の未払いが発覚するなどスキャンダルも続発。最近ではロサンゼルスの豪邸や高級外車などをすべて売却し、年間2億円を超えるヒット曲の印税収入も、大半が債権者に差し押さえられていたという。

   ◇小室プロデューサーが手がけた主な曲◇

■「My Revolution」(86年、渡辺美里)

■「Get Wild」(87年、TM NETWORK)

■「EZ DO DANCE」(93年、trf)

■「恋しさと せつなさと 心強さと」(94年、篠原涼子)

■「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント」(95年、H Jungle With t)

■「DEPARTURES」(96年、globe)

■「I’m proud」(96年、華原朋美)

■「CAN YOU CELEBRATE?」(97年、安室奈美恵)

※敬称略。( )内は、提供年、提供アーティスト

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年11月04日 21:17

どんな立場にあれども、個人の考えは否定できない、、、とはいえども、この内容は如何なものか。。。

■田母神・空幕長更迭:懸賞論文、複数自衛官が応募 防衛省、内規違反の調査検討

 航空自衛隊の田母神(たもがみ)俊雄・前航空幕僚長が、民間企業主催の懸賞論文に応募して「我が国が侵略国家というのは濡(ぬ)れ衣(ぎぬ)」などと執筆し更迭された問題で、他に複数の現職自衛官が同じ懸賞論文に応募していたことが分かった。入賞者は田母神氏以外はなく、論文は公表されていないが、防衛省では、上司への連絡を怠るなど内規違反がないか、事実関係の調査を検討している。

 田母神氏が応募したのは、ホテルチェーンなどを展開する総合都市開発「アパグループ」(東京都港区)が主催する「真の近現代史観」懸賞論文。今年5月からの募集に対し約230件の応募があり、田母神氏の「日本は侵略国家であったのか」と題した論文が最優秀賞を受賞した。この論文を含めて入賞した13件の受賞作品集出版も予定されている。13件には他に現職自衛官の論文はないが、入賞しなかった中に現職自衛官の論文があったという。

 防衛省では内部の規則で、隊員が職務に関する意見をメディアなどで発表する際、文書で上司に届けることを求めている。空幕長の場合、官房長に連絡する必要があるが、他の隊員の場合は上司に連絡する必要がある。このため防衛省では、内規違反がないかについての調査などを検討している。

    ◇

 関係者によると、田母神氏は更迭決定後に「信念を持って考えてきたことを個人的な意見として論文にした」と周囲に説明する一方「大変な心配を総理や大臣にかける結果となり申し訳ない」とも話しているという。【本多健】

[毎日新聞]


■【主張】空自トップ更迭 歴史観封じてはならない

 航空自衛隊の田母神俊雄幕僚長が、先の大戦を日本の侵略とする見方に疑問を示す論文を公表したとして更迭された。異例のことである。

 田母神氏の論文には、日本を「蒋介石により日中戦争に引きずり込まれた被害者だ」とするなど、かなり独断的な表現も多い。

 さらにそうした論文を公表すれば、インド洋での給油支援を継続するための新テロ対策特措法の国会審議などに影響が出るのは明らかである。政府の一員としてそうしたことに配慮が足りなかったことは反省すべきだろう。

 だが第一線で国の防衛の指揮に当たる空自トップを一編の論文やその歴史観を理由に、何の弁明の機会も与えぬまま更迭した政府の姿勢も極めて異常である。疑問だと言わざるを得ない。

 浜田靖一防衛相は、田母神氏の論文が平成7年、村山富市内閣の「村山談話」以来引き継がれている政府見解と異なることを更迭の理由に挙げた。確かに「村山談話」は先の大戦の要因を「植民地支配と侵略」と断じており、閣議決定されている。

 だが、談話はあくまで政府の歴史への「見解」であって「政策」ではない。しかも、侵略か否かなどをめぐってさまざまな対立意見がある中で、綿密な史実の検証や論議を経たものではなく、近隣諸国へ配慮を優先した極めて政治的なものだった。

 その後、談話を引き継いだ内閣でも新たな議論はしていない。このため、与党内には今も「村山談話」の中身の再検討や見直しを求める声が強い。田母神氏の論文がそうした政府見解による呪縛(じゅばく)について、内部から疑問を呈したものであるなら、そのこと自体は非難されることではないはずだ。

 政府としては、参院での採決の時期が微妙な段階を迎えているテロ特措法や、来月に予定されている日中韓首脳会談への影響を最小限に抑えるため、処分を急いだとしか思えない。

 テロ特措法の早期成立も中国や韓国との関係も重要である。しかし、そのために個人の自由な歴史観まで抹殺するのであれば、「言論封じ」として、将来に禍根を残すことになる。

 むしろ今、政府がやるべきことは「村山談話」の中身を含め、歴史についての自由闊達(かったつ)な議論を行い、必要があれば見解を見直すということである。

[産経新聞]


■朝ズバッ!
「侵略ぬれぎぬ」論文 自衛隊の「士気」へ影響は?

<テレビウォッチ> 田母神俊雄・前航空幕僚長の「ぬれぎぬ論文」で、また新たなことがわかった。これが表面化したとき、「制服組には同じ考えが多いのだろうな」と漠然と思ったが、案の定だ。同じ懸賞論文に応募した235人中、前幕僚長以外に78人が航空自衛隊員だった。

内容がみな同じだったかどうかは分からないが、78人中62人が(かつて田母神が司令だった)小松基地所属で、空自幕僚監部教育課が、「応募しろ」と勧めていた。さらに幕僚監部が幹部教育で、懸賞と同じ表題で論文を書かせていたというのだから、およその見当はつく。

懸賞募集したアパグループというのはマンション・ホテル開発会社。代表は、「小松基地金沢友の会」の会長だった。当然田母神とは親交がある。課題の「真の近現代史観」も、むしろ空自が働きかけたのではと、疑いたくもなる。現に、陸海自衛隊、内局からの応募はなかった。

浜田防衛相は国会答弁で、「特定の考えを強制するものではないが、適切だったかどうか検証の要がある」と述べたが、参院は11日に田母神の参考人招致を決めた。

この懸賞論文の審査員に、中山泰秀・外務大臣政務官(自民・大阪第4区)が入っていて、本人の代わりに山本秀一秘書が審査にあたっていた。山本秘書は「名前も一切わからないようになっていたが、(田母神論文に)わたしは0点をつけた。中山の心情や歴史観に基づいて採点した。あとで幕僚長だったとわかったとき審査員は驚いた」といっている。

みのもんたが改めておさらい。「日本が侵略したというのは、ぬれぎぬ」「政府見解に反論できないのなら北朝鮮と同じだ」。「こんなことをいう人が空自のトップだった」

杉尾秀哉は、「アパとのつながりを疑われますよね」

吉川美代子は「憲法9条のもとでの自衛隊の存在そのものを表しているような。いいたいこともいえないという……」

浅野史郎は「こういう考えでブレない人がトップにいる組織というのは、考えの違う人には居心地がわるいでしょうね。自衛隊がそれで運営されているとなると、問題は凄く大きい」という。まさにそこがポイントだろう。

みのは、「自衛隊の士気に影響しているとまで言ってる」

吉川は、「懲戒手続きすればよかった。シビリアンコントロールとは何かが問われる」

浅野は、「参考人で呼ぶのも異例ですよね。自民党が反対してない。まあ公明党の問題があるんですが……」

浜田防衛相は「退職金の自主返納が望ましい……」といったが、これもおかしな話。トップに任命した方に問題があるんだから。

[JCASTテレビウォッチ/7日追加]

Posted by nob : 2008年11月02日 23:59

まったく学習しない国、、、愚かさの極み、、、その僕(しもべ)の私達の国も。。。

■パキスタン:米攻撃か、31人死亡--部族支配地域

 【ニューデリー栗田慎一】アフガニスタン国境に近いパキスタン部族支配地域の北ワジリスタン管区と南ワジリスタン管区で31日、米軍の無人機によると見られるミサイル攻撃があり、少なくとも計31人が死亡した。パキスタン政府が2日前の29日、米国大使にミサイル攻撃を即時中止するよう厳重抗議したばかりだった。

 現地筋によると、両管区で死亡したのはウズベキスタン人とみられる武装勢力メンバーや現地の住民ら。うち北ワジリスタン管区では、地元有力者宅に2発が着弾し、中にいた19人が死亡した。

 パキスタン政府は、「国内武装勢力は政府軍が掃討する」との立場で、越境攻撃を「主権侵害」と非難している。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年11月02日 23:51

氷山の一角。。。

■同志社大生が大麻所持 容疑で女子学生逮捕 東灘署 

 自宅に大麻草を隠し持っていたとして、東灘署が、大麻取締法違反(所持)の疑いで同志社大学の女子大学生(22)=神戸市東灘区、同罪で起訴済み=を逮捕していたことが三十一日、分かった。

 起訴状によると、女子大学生は八月十九日ごろ、自宅に大麻草約二・七グラムを所持し、さらに九月十八日にも自宅に大麻草約〇・三グラムを所持していた、とされる。

 女子大学生は九月十八日に逮捕された。

 調べでは、女子大学生の母親から「様子がおかしい」と同署に相談があり、発覚。調べに対し、女性大学生は「ブラジル人から手に入れた」と供述していたという。同署は、入手経路などの解明を進めている。

 同志社大広報課は「警察から何も情報を得ていないので事実確認ができない。コメントはできない」としている。

 広報課によると、女子大学生は十月から休学しているという。

 大学生の大麻取締法違反事件をめぐっては、十月三十日、慶応大学の男子学生二人が、学内で大麻を売買したなどとして逮捕されたことが発覚。五月には関西大生が逮捕され、十月には法政大生の逮捕も明らかになった。

[神戸新聞]


■高校生まで大麻汚染、ネットで薬物 教育関係者に衝撃

 鹿児島県警は6日、鹿児島市の公立高校2年の少年(17)を大麻取締法違反(所持)容疑で鹿児島地検に書類送検した。

 県警組織犯罪対策課の発表によると、少年は10月22日、自宅で乾燥大麻約0・75グラムを所持していた疑い。

 少年は昨年11月頃から、インターネットで大麻の種子50粒(約3万円)を購入、自分の部屋とベランダで育てていた。

 ◆県教委、薬物防止教室など対策強化へ

 大麻を所持していたとして、県警が鹿児島市に住む公立高校2年の少年(17)を大麻取締法違反容疑で書類送検した事件は、高校生にまで広がった薬物などによる汚染の深刻な実態を浮き彫りにした。県教委担当者は「薬物乱用などの低年齢化が進む中、一層、真剣に対策に取り組まなければ」と語った。

 県警は6日までに、西之表市現和、飲食店経営平尾俊文容疑者(31)を大麻取締法違反(所持、栽培)容疑、同居の飲食店従業員久住恵美容疑者(37)を同法違反(所持)容疑で現行犯逮捕し、少年のほか奄美市の農協職員男性(28)ら3人を同法違反(栽培予備)の疑いで鹿児島地検と同地検名瀬支部に書類送検したと発表した。

 発表によると、少年らはインターネットのサイトを通じて種子を購入していたという。県警は販売元についても捜査を進めているが、年齢、地域を問わずにインターネットが薬物などの入手を容易にしている事実に、教育関係者は衝撃を受けている。

 これまで県教委は各学校で、薬剤師を講師に招いた薬物乱用防止教室を開いてきた。県教委の杉元羊一・生徒指導監は「都市部の学生の大麻汚染が問題となっている中、県内にも起こりうると警戒していただけに残念だ」と話す。

 県教委は今後、主にシンナーや喫煙を想定していた薬物乱用防止教室に、大麻や合法ドラッグの危険性を訴える内容も盛り込む。また11月下旬に各学校に配布する予定だった生徒指導用の法規集も急きょ、大麻取締法についての項目を追加することを決めた。

[読売新聞/7日追加]


■【拡大大麻汚染】大麻、早稲田にも…早大生ら5人逮捕「オランダの講義で関心」

 関東信越厚生局麻薬取締部は15日までに、大麻取締法違反(栽培)の現行犯で早稲田大商学部3年の男子学生(21)を逮捕、同法違反のほう助の疑いで東京都品川区、無職、落合光太郎容疑者(34)を逮捕した。

 また、千葉県警なども同日までに、オランダから大麻を密輸しようとしたとして、大麻取締法違反などの疑いで早稲田大の学生2人と東京理科大の学生1人を逮捕した。

 千葉県警などに逮捕された3人はいずれも起訴済み。このうち早大生2人は執行猶予付きの有罪判決が確定しているという。

 麻薬取締部は、落合容疑者が全国の約2100人に種を販売していたとみている。商学部の学生は、6月末に種10個を1万1500円で落合容疑者から購入したといい、「大学でオランダに関する講義を受けて興味を持った」と話しているという。

[産経新聞/15日追加]

Posted by nob : 2008年11月01日 23:58

取っていいところといけないところがある。。。

■「障害者いじめやめて」自立支援法は違憲と国提訴

 2006年4月に施行された障害者自立支援法で、障害者の福祉サービス利用料が原則1割の自己負担となったのは、憲法の保障する生存権などの侵害だとして、全国の障害者29人が31日、国や居住する自治体を相手取り、自己負担の取り消しや負担額の賠償などを求めて東京、大阪、福岡など8地裁に一斉提訴した。

     ◇

 九州唯一の原告、福岡県福智町の平島龍磨(りゅうま)さん(40)は福岡地裁に提訴後、福岡市中央区で記者会見し、「いくら働いても何も買えず、我慢の生活をしなければならない。国は障害者いじめをやめてほしい」と訴えた。

 平島さんは4年前、平衡感覚が失われ、身体機能が次第に低下する難病のオリーブ橋小脳萎縮(いしゅく)症と診断された。07年3月からは、同県田川市の通所授産施設「第2つくしの里」でクッキーの製造、販売を担当。1日の実働時間は3時間半だが、始業時間より1時間早く出勤し、時間外も働いている。障害者自立支援法に基づき、平島さんは毎月、作業所利用料1500円と給食費負担金6600円を支払う。残業をしても、手元に残る金は月2000円にも満たない。

 平島さんは「施設の仲間と楽しく働いているので、仕事は辞めたくない。僕も仲間も安心して働けるよう、自己負担分をなくしてほしい」と力を込めた。

 施設を運営する社会福祉法人の理事長で、平島さんの代理人の角銅立身(かくどうたつみ)弁護士は「障害者の悲惨な状況を裁判所に理解してもらいたい。自立支援法を廃止に追い込み、障害者に働く喜びを味わってほしい」と話した。

[読売新聞]


■障害者自立支援法:集団提訴 自己負担の仕組みに憤り 稲継さんと両親ら会見 /京都

 障害者自立支援法を巡る31日の集団提訴で、福知山市の稲継学さん(42)が市と国を相手取り、福祉サービスの1割自己負担の全額免除を求めて京都地裁に提訴した。学さんと両親らが会見し、父親の清秀さん(71)は「他人の力がなければ生きていけないのに、自己負担を取る仕組みに憤りを覚える」と訴えた。

 学さんは生後11カ月でてんかんと診断され、発作で言語機能を失った。自力移動はほぼ不可能で常に車いすを家族らに押してもらって移動している。平日朝は身繕いでヘルパーを頼み、昼間は知的障害者更生施設「たんぽぽの家」(同市)で、牛乳パックをほぐしてはがきを作る軽作業をしている。だが、夜間や土日は家族の付き添いが必要だ。

 法施行後、これまで不要だった施設利用料の1割(月7500円)が自己負担となり、施設での昼食費約4000円も支払うようになった。所得に応じた減免措置で、今年7月から自己負担は1500円に抑えられているが、清秀さんは「いつ増やされるかも分からない」と心配する。

 学さんの月収は、障害年金や施設での給料の計約11万円しかない。両親と姉の4人暮らしだからぎりぎり成り立つ生活だという。【熊谷豪】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年11月01日 23:49

もちろん本人が子供なのは否めないけれど、、、彼女をここまでにしてしまう関係者達も大人げない、、、どんな結果にも原因と経緯があって、双方と周囲の複合的要因によるものだから。

■ドウモすいません 泰葉勝手に泥沼終結宣言

 元夫の落語家・春風亭小朝(53)へ数百通の脅迫メールを送ったことなど確執を公表して渦中のタレント泰葉(47)が29日、東京都内のホテルで会見、約1時間半にわたり、心境をぶちまけた。高熱と低血糖で“素顔”で臨んだ泰葉は、子どものように喜怒哀楽を前面に出しながら、騒動の経緯を説明し、小朝への愛憎を吐露。謝罪もしつつ自分の起こした騒動に独りよがりの“泥沼化終結宣言”をした。最愛の父林家三平さんは天国で「ドウモすいません!?」

 昨年11月の離婚会見のような金びょうぶはない。100人以上の報道陣が待つ会見場に登場した泰葉は、ノーメークに近い、少しやつれた顔に黒メガネ姿で登場。フラッシュを一斉に浴びながら「この騒動は自分がまいた種です。終結させるために来ました」と宣言。高熱に加え、低血糖によるめまいを訴えていたため、会見場にはオレンジジュースと角砂糖が用意された。

 泰葉の言い分ではトラブルは、小朝が来年3月の東京・明治座公演「二代林家三平襲名記念公演 三平物語」の演出&出演をキャンセルしたことから始まった。同公演がプロデューサーとしての初仕事で、2年前から準備してきた泰葉は降板に追い込まれたが、「理由もなく勝手に」降板した小朝に対し「理由を言え。父の舞台への冒涜(ぼうとく)だ」などと脅迫メールを送るようになったという。

 脅迫メールは7月から9月まで約250通。多いときには、1日100通以上も送ったとか。「『金髪豚野郎』なんてぬるい方。一番すごかったのは、『切腹しろ』とか書きました」とまくしたてる一方、「ひどい女だと思いますが、(自分が)かわいそうだなとも思います」と“正当化”した。

 小朝との離婚については「未練はないですが、高座に対してはあります。すばらしすぎる。でも人間はダメだ」とバッサリ切り捨て、「小朝さんと連絡? 今後は一切しません」と言い切った。

 また、泰葉は9月末に母の海老名香葉子さん(75)に自ら勘当を申し入れていたことも激白した。香葉子さん(75)は、前日に泰葉がマスコミに送ったファクスを受け、「何としても抱き締めてあげたい」などとコメントを発表したが、「こんな爆弾女なので、ほっておくと大変なことになる。根岸(事務所)に迷惑かけたくないし、この噴火は収まりそうにないので」と声を震わせた。

 さらに、最愛の父、三平さんについて問われると「父は私のことをとてもかわいがってくれて、私の中の危険因子を理解してくれていた。だから『音楽やれ』って。父がいたら甘えたいです。大好きです」と、周囲をはばからず涙を流した。

 喜怒哀楽を隠そうともしない90分間だったが、冒頭で泰葉は「最後の8分間で私の一番言いたいことを言わせてください」と訴えていた。その言葉とは意外なものだった。「私の夢を聞いてください。どうか、小朝さんを(落語界の大名跡)三遊亭円朝にしてください。髪も薄いし人間も薄いですが、高座はすごい。私が『金髪豚野郎』と言っても、観客動員が下がらなかったのが何よりの証拠です。落語協会の皆さま、ファンの皆さま、どうか円朝を誕生させてください!!」

 落語家・小朝に対する心からのエールだが、最後まで一方的な思いだけをまくしたてただけ。大人になりきれない泰葉が一人で勝手に起こした騒動は、一人で勝手に終結できはしないことを印象付けた。

[中日スホーツ]

Posted by nob : 2008年10月31日 17:38

私の周辺にも予備軍が。。。

■「団塊世代」リタイアの影は自殺にも 20年度版「白書」閣議決定

 政府は31日午前の閣議で、平成20年版「自殺対策白書」を決定した。19年の自殺者数は前年比938人増の33093人で過去2番目の多さとなった。いわゆる熟年離婚したり、団塊世代で退職したりした壮年以上の男性自殺者が増加したことが一因とみられている。年間の自殺者数は10年連続で3万人で推移しており、政府は同日、自殺予防への重点施策を盛り込んだ「自殺対策加速化プラン」を策定した。

 白書によると、19年の男女別の自殺者の内訳は男性23478人(前年比665人増)、女性9615人(273人増)。原因や動機は「健康問題」(14684人、63・3%)が最多で、「経済・生活問題」(7318人、31・5%)、「家庭問題」(3751人、16・2%)が続いている。

 年齢層でみると、男性は55〜64歳、女性は75歳以上が最も多い。職業別では「無職」が57・4%と半数以上を占め、次いで「被雇用者・勤め人」(27・7%)、「自営業・家族従事者」(9・9%)、「学生・生徒など」(2・6%)−となっている。

 場所は「自宅」(54・7%)、曜日は「月曜日」が最多で、時間帯では、男性が早朝の午前5〜6時台、女性は昼下がりの午後2〜4時台に頻発している。

 人口10万人あたりの自殺者数を示す「自殺死亡率」は23・7で世界8位だった。主要7カ国(G7)では男女ともに日本がトップで、「自殺大国」日本の実態が改めて浮き彫りになった。

 19年で顕著だった自殺の傾向について内閣府は「団塊の世代の自殺者が増えている。退職や熟年離婚などで配偶者や友人、職を失う『喪失体験』が自殺の原因の一つではないか」と分析している。

 一方、自殺対策加速プランプランには、昨年策定した「自殺総合対策大綱」に基づき、自殺の予告や方法の紹介などに関するインターネットの有害情報への対処を柱に強化すべき施策が打ち出された。

 たとえば、今年に入って周辺住民らを巻き込む硫化水素による自殺が相次いだため、ネット上の違法・有害情報の通報先となっている団体を通じ、硫化水素の製造方法を掲載するホームページを削除する。

 このほか、ネット上の害悪な情報を検出するための技術開発や青少年へのフィルタリング機能の普及、集団自殺の呼びかけに対応する緊急通報体制の整備、市町村への自殺対策担当部局の設置促進などが盛り込まれている。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年10月31日 17:35

対話と圧力と言いつつも、、、完全に欠落している対話。。。

■「拉致再調査拒否」で日本政府、対北朝鮮戦略の練り直し迫られる

 北朝鮮による日本人拉致被害者の再調査が事実上「白紙」になったことを受け、日本政府は対北朝鮮戦略の根本的な練り直しを迫られることになった。しかし、米国のテロ支援国家指定解除を契機に北朝鮮側は日本を無視する姿勢を鮮明にしており、麻生政権は展望が開けない対北朝鮮政策に腐心している様子がうかがえる。

 政府が29日に開いた拉致問題対策本部関係省庁対策会議で、漆間巌官房副長官は「大事なのは北朝鮮が本当に困る圧力をかけられるかどうかだ。今後、工夫する必要がある」と述べ、これまでの制裁措置が効果的だったかを検証しつつ、必要であれば新たな制裁措置の発動を検討する考えを示した。

 漆間副長官の発言を受け、30日には麻生太郎首相が記者団に対し「『対話と圧力』は北朝鮮との交渉の基本で、常にどういうバランスでやるかが課題だ。8月(の日朝実務者協議)以降、(再調査の)話が進んでいない。それを見ながら考えることだ」と強調した。河村建夫官房長官も記者会見で「(再調査の動きが)全然起きないとなれば、さらに圧力を強めていかなければいけない」と述べた。

 漆間副長官は29日の対策会議で「拉致を実行する北朝鮮の党・軍に直結している特殊機関に、日本政府のメッセージが伝わるようなルートを開拓しないと、対話で相手を動かせない」とも指摘した。外務省の交渉ルートに頼るだけでは限界があり、金正日総書記に近いとされる朝鮮労働党や軍の中枢部とのパイプの構築も必要だとの考えを示したもので、日朝間の折衝が袋小路に入っていることをにじませたともいえる。

 首相官邸サイドが対北戦略の見直しとも受け取れる発言をするようになった背景には、「米国が北朝鮮に対するテロ支援国家指定を解除し、エネルギー支援に向けた環境整備を進めたことも大きい」(日朝関係筋)という事情がある。「北朝鮮は日本抜きでも十分なエネルギー支援を得られることになったことで、日本を無視する動きを加速させるだろう」と日朝関係筋は分析しており、政府は厳しい立場に追い込まれている。

[産経新聞]


■首相、北朝鮮への追加制裁検討も

 麻生太郎首相は30日、北朝鮮への追加経済制裁の可能性について「8月の(日朝間で合意した拉致被害者再調査の)話が進んでいないので、それを見ながら考える」と述べた。北朝鮮が拉致被害者に関する調査委員会の設置など合意を実施しなければ、追加制裁を検討する考えを示唆したものだ。首相官邸で記者団に語った。

 首相は「『対話と圧力』は北朝鮮との交渉の基本だ。どういうバランスでやるかは常に課題だ」と述べた。

 河村建夫官房長官も同日午前の記者会見で「調査委員会を立ち上げ、拉致の具体的な情報が提供され、具体的な動きが生まれることが必要だ。それが全然起きなければ、さらに圧力を強めていかねばならない」と強調した。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年10月31日 17:31

拡大して生き残るか、縮小して生き残るか、、、サスティナブルな基準をどこに設定してリサイズするかが重要。。。

■米デルタ航空・ノースウエスト航空:統合完了 世界最大の航空会社に

 【ワシントン斉藤信宏】米航空大手のデルタ航空は29日、米ノースウエスト航空との統合が完了し、新会社を発足したと発表した。デルタは世界3位、ノースウエストは同6位で、旅客輸送量で首位のアメリカン航空を抜き、世界最大の航空会社となる。

 米司法省が半年間実施してきた反トラスト法(独占禁止法)審査が終了し、両社の合併計画を承認した。新会社の社名はデルタ航空とする。統合で年間20億ドル(約1960億円)規模の経費削減を見込めるという。

 両社とも05年に米連邦破産法11条の適用を申請し、昨年までに再建したばかりだった。

[毎日新聞]


■マツキヨと日本調剤が提携へ

 ドラッグストア最大手のマツモトキヨシホールディングス(HD)と調剤薬局大手の日本調剤は30日、業務提携に向けた協議を始めると発表した。協議がまとまれば、薬の処方もできる調剤併設型のドラッグストアを展開する両社共同出資の新会社を来年4月までに設立する。薬剤師を集約し、現在約130店あるマツモトキヨシHDの調剤併設ドラッグストアを来期中に200店にする方針だ。

[産経新聞]


■パナソニック「売上10兆円企業」への布石 三洋買収へ

 パナソニックが三洋電機の買収に動いたのは、三洋の得意な太陽電池事業や成長の見込めるリチウムイオン電池事業を取り込むことで、平成21年度までの中期経営計画で掲げる「売上高10兆円企業」の実現を確実にするためだ。

 パナソニックの20年度の業績予想は、9兆2000億円。売上高2兆円超の三洋を買収すれば目標達成はもちろん、太陽電池分野への参入でパナソニックグループ全体の事業展開に有利との読みが働いたのは間違いない。

 「米国発」の金融危機の影響で三洋の株価(10月31日の終値)は145円で、時価総額は2714億円。5月20日につけた年初来高値の297円からみれば半値となっており、買収しやすい環境が整っていることもある。

 三洋にとっても、金融3社との間で交わした優先株の売却制限契約が来年3月に切れるため、事業が切り売りされかねない事情を抱えていた。安定経営を目指すうえで創業者同士が親類関係にあるパナソニックは「申し分ない相手」(業界関係者)に違いない。

 ただ、これまで総合家電メーカーとして競合関係にあった両社には、白物家電や半導体といった「重複する事業が多すぎる」(パナソニック幹部)との声も上がっている。

 昨年8月、パナソニックはAV(音響・映像)分野で事業の重複する子会社、旧日本ビクターを連結対象から外すなど事業の「選択と集中」を急いでいる。三洋の事業が統廃合の対象になれば、三洋側の反発が予想され、買収による相乗効果の発揮に影を落としかねない。

 金融3社はできるだけ高い価格で株式を売却したい意向とみられ、交渉は長引く恐れもある。三洋買収に興味を示す他企業が登場すれば、買収価格がつり上がる可能性もありそうだ。

[産経新聞/11,1追加]


■日産:国内工場の派遣社員780人削減へ…11月末までに

 日産自動車は30日、国内工場で働く約2000人の派遣社員のうち、約780人を11月末までに削減する方針を明らかにした。北米向け輸出車を減産するのに伴う措置。契約を更新せずに打ち切る。

 海外向け高級ブランド「インフィニティ」を生産する栃木工場(栃木県上三川町)と、スポーツタイプ多目的車(SUV)「ムラーノ」など大型車を生産する九州工場(福岡県苅田町)が対象。両工場では北米向けの輸出低迷に伴い、11月から5カ月間に計6万5000台を減産する計画を決めていた。追加の人員削減を行うかどうかは「今後の販売、生産状況を見ながら判断する」という。

 自動車業界では、トヨタ自動車が6月末から期間従業員の新規採用を停止し、9月末までに約2000人を削減。子会社の日野自動車も期間従業員を約450人、トヨタ自動車九州は派遣社員800人弱を減らすなど、非正規雇用者の削減が相次いでいる。【宮島寛】

[毎日新聞]


■米アメックスが7000人削減 全社員の10%

 【ニューヨーク=蔭山道子】米クレジットカード大手アメリカン・エキスプレスは30日、7000人の人員削減を柱とするコスト削減策を発表した。削減数は全従業員の10%に当たる。同社は米景気減速に伴う個人消費の減速やローンの焦げ付き増加で業績が悪化している。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年10月31日 17:21

絵に描いた餅。。。

■追加経済対策決定 総事業費26兆9000億円 消費税率、3年後に引き上げ

 政府・与党は30日、事業総額26兆9000億円の追加経済対策を決定し、麻生太郎首相が同日夜に記者会見して発表した。国の財政支出は5兆円に上る。家計の緊急支援を目的に、2兆円規模の給付金を全世帯に支給するのが柱で、給付は「4人家族で6万円程度になる」(麻生首相)。世界金融危機で景気低迷の懸念が高まり、追加経済対策の一部を先行実施するため、給付金などは2008年度第2次補正予算案に盛り込み、開会中の臨時国会に提出される見通し。

 生活対策や市場安定化、中小企業支援、地域活性化、雇用の安全網などの政策を総動員した追加経済対策の事業規模は、8月にまとめた総合経済対策の事業規模約11.7兆円の2倍以上になった。国の財政支出額も、8月の約2兆円を大幅に上回り、財政負担が拡大した。

 赤字国債は増発せずに、財政投融資特別会計の積立金など、「霞が関の埋蔵金」を活用して財源を捻出(ねんしゅつ)する。その上で、社会保障の安定財源を確保する必要から、麻生首相は会見で、「3年後に消費税率引き上げをお願いしたい」と述べ、年末に税制改革の中期プログラムをまとめ、増税の道筋をはっきり示す考えを表明した。首相が消費税率の時期を明言するのは異例だ。

 追加対策は、中小企業向けの融資や保証枠を21兆円規模で追加した。8月の総合経済対策で実施した9兆円と合わせ、30兆円規模に拡大し、資金繰りに万全を期す。雇用保険の料率も、現在の1.2%から、09年度に限り最大0.4ポイント引き下げる。

 住宅ローン減税は最大控除額を過去最高の600万円に拡充し、延長する。道路特定財源の一般財源化に伴い、1兆円を地方の実情に応じ使える新たな仕組みを設ける。自治体が社会資本整備などに使える臨時交付金6000億円も支給する。

 麻生首相は、追加経済対策の重要性を繰り返し強調しているが、どこまで消費が刺激され、景気回復につながるかが注目される。

                   ◇

【予報図】

 ■見えない未来の成長ビジョン

 「今、世界は『100年に1度』とも呼ばれる金融危機の中にあります」−30日朝発信された麻生太郎首相の官邸メールマガジンは、こんな出だしで始まった。

 そして、「家計のやりくりにご苦労されている家庭の皆さん、さらに、不安定な雇用にお悩みの皆さん、子育てにご苦労されているお父さんお母さん、住宅資金にお困りの方々にきめ細かく対応します」と、意気込んだ。

 この言葉の通り、追加対策のメニューには、住宅ローン減税や高速道路料金の引き下げなど、暮らしに直結した政策がずらりと並ぶ。「生活対策」と位置付けただけあって、家計の財布を暖めるのは事実だ。企業業績の悪化で賃金抑制に拍車がかかろうとする中、国からの「定額給付金」はまさに“ボーナス” だ。

 とはいえ、そこには、麻生内閣が目指す経済成長シナリオはみえない。原油価格の高止まりに対応した総合経済対策と今回の追加対策をあわせても、景気への影響は限定的とみるエコノミストは多い。

 みずほ証券金融市場調査部の上野泰也チーフマーケットエコノミストは「金融危機を日本の政策対応で抜本的に変えるのは困難だ」と指摘し、「社会政策と割り切って、中低所得者層など必要な人に集中して使ったほうがいいのでは」と語る。

 野村證券金融経済研究所の野木森稔エコノミストは、GDP(国内総生産)の押し上げ度合いを「0.4ポイント前後」とみる。効果が疑問視される中、対策が手をさしのべようとする先は誰なのか。それは、所得の目減りに不安を感じる家庭や中小・零細企業、活力に乏しい地方にほかならない。与党の大きな支持基盤とも重なる。

 そもそも追加対策は、年内解散を想定し、与党のマニフェスト(公約)への盛り込みを視野に入れつつ、自民、公明両党の幹部が中心にとりまとめを進めた経緯がある。解散・総選挙のタイミングをうががう選挙対策色が透ける。「『お金をくれる』、『有料道路を走ったら安かった』というのはやっぱり(有権者に)効くだろう。国民に直結するとなるとどうしてもバラマキになっちゃう」。与党のある地方組織幹部はこう吐露した。

 「全治3年」(麻生首相)という景気後退からいかに抜け出すのか。中期的な財政再建の後に描く、構造改革の姿とは−。「金融危機」の旗のもとで作られた追加対策には未来の成長ビジョンはない。足元の不安を緩和する一方で、財政負担のツケを増税でまかなうシナリオだけが先行している。(比嘉一隆)

[FujiSankei Businessi]

Posted by nob : 2008年10月31日 17:18

武力行使を続ける限り、テロという名の弱者の捨て身の抵抗は終わらない。。。

■インド北東部で連続爆弾テロ、56人が死亡

 【ニューデリー=長沢倫一郎】インド北東部アッサム州で30日、連続爆弾テロとみられる爆発が相次ぎ、少なくとも56人が死亡、300人以上が負傷した。犯行声明は出ていないが、治安当局は同州の分離独立を目指す勢力の犯行との見方を強めている。

 爆発が起きたのは中核都市のガウハティなど3地区。いずれも人通りの多い官庁街や市場で発生した。同州では、州内の鉱物・森林資源の収益が地元に還元されていないと批判する分離独立派の動きが活発だ。治安当局は、隣接するバングラデシュから侵入したイスラム武装組織のテロ関与も疑っている。

[日本経済新聞]


■インドで連続爆弾テロ 死亡61人に

 インド北東部アッサム州の主要都市ガワハティなど4都市で30日、相次いで爆弾が爆発し、少なくとも61人が死亡、470人以上が負傷した。死傷者はさらに増える可能性がある。PTI通信によると、爆発は現地時間の同日午前11時半ごろから、買い物客で混雑する市場や官庁街などで計13回あった。爆弾は車やバイクに仕掛けられていたとみられる。

 犯行声明は出ていないが、同地域ではこれまでも、イスラム過激派組織やインドからの分離独立を求める武装組織アッサム統一解放戦線(ULFA)が、テロ事件を起こしている。(シンガポール 宮野弘之)

[産経新聞]


■インド北東部の連続爆弾テロ、死者77人 今年最大に

 【ニューデリー=長沢倫一郎】インド北東部のアッサム州で30日に発生した連続爆弾テロは、死者の数が77人に増え、インドで今年起きたテロ事件のなかでは最大の被害となった。治安当局は同州の分離独立を求める過激派組織「アッサム統一解放戦線(ULFA)」が国外のテロ組織の協力を得て実行したとの見方を示しているが、ULFAは関与を否定しており、捜査は難航している。

 爆発はガウハティなど州内の4都市で合わせて13回起き、いずれも殺傷力の強い爆弾が使われた。過去にULFAの犯行が疑われた爆弾テロは比較的規模が小さかったことが、国外テロ組織の関与説の根拠になっている。ガウハティではテロを阻止できなかった警察の責任を問う市民が暴徒化し、31日も混乱が続いている。

[日本経済新聞/11.1追加]


■イスラム組織が犯行声明 インド連続爆発で

 1日付のインド紙ヒンズーなどによると、北東部アッサム州で10月30日に起きた連続爆弾テロとみられる爆発に関し、「イスラム治安部隊・インディアン・ムジャヒディン」を名乗るグループが爆弾テロ翌日に地元メディアに犯行声明を送っていたことが明らかになった。

 同グループの実態は不明。インド各地で今年5月から連続して起きた爆弾テロで犯行声明を出したイスラム過激派「インディアン・ムジャヒディン(IM)」との関係の有無も分かっていない。

 治安当局は、同州の分離独立を目指す反政府組織アッサム統一解放戦線(ULFA)などが関与した可能性を指摘していた。

 AP通信によると、爆発での死者は31日までに77人に上った。(共同)

[産経新聞/11.1追加]


■アフガン文化省ビルで自爆テロ 5人死亡

 【ニューデリー=長沢倫一郎】アフガニスタンの首都カブール中心部の文化省庁舎で30日、自爆テロがあり、5人が死亡、20人以上が負傷した。ロイター通信によると反政府のイスラム原理主義勢力タリバンが犯行を認め、文化省の外国人アドバイザーが標的だったことを明らかにした。

 中央官庁の庁舎を狙ったテロは同国の深刻な治安悪化を象徴する。政府内では治安安定に向けタリバンとの対話を模索する動きが出ていたが、今回の事件はそれが容易でないことを浮き彫りにした格好だ。

 犯人は3人組で、警備員に発砲しながらビルに突入。このうち1人が携帯していた爆弾を爆発させた。ほかの2人は爆発後に逃走したもようだ。ホラム文化相は無事だった。文化省は大統領府から数百メートルしか離れていない場所にある。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年10月31日 17:10

起こるべくして起こる。。。

■保険証ない子、3万人超 国保を親などが滞納

 親などが国民健康保険料を滞納したため、事実上“無保険”状態にある中学生以下の子供が全国で計3万2903人に上ることが30日、厚生労働省の調査で分かった。親が支払えるのに払わない悪質なケースも含まれるが、必要な医療を受けられない子供が出かねず、同省は市町村に通知を出し、柔軟な対応を求めた。

 調査は全市町村が9月15日時点の状況を報告。1年以上の滞納で保険証を返還させられ、窓口で医療費を全額支払う必要のある「資格証明書」を交付された世帯は全国に33万742世帯あり、うち1万8240世帯に子供がいた。

 資格証明書は滞納者のうち失業や病気、災害など特別な事情がない場合に限り交付。医療費はいったん窓口で全額を支払い、後に還付手続きをする必要がある。本来は「払えない理由のない滞納者を想定した最後の手段」(同省保険局)だが、一部で機械的に資格証明書を交付する事例があったといい、「子供や生活困窮者が医療を受けられなくなる」と批判が出ていた。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年10月31日 17:08

当然だけれど英断。。。

■宮城県、一般職給与6%削減 来年度から2年間

 宮城県の村井嘉浩知事は30日記者会見し、一般職員(約2万9000人)の給与を一律6%削減する方針を発表した。2009年度と10年度の2年間が対象。歳入確保・歳出抑制の対策を追加しても、なお200億円超の財源不足を解消できないため。村井知事は「財政再生団体に転落してしまうおそれを避けるため職員の理解を得たい」と述べた。

 削減額の影響は、行政職の30歳主事級で年間約17万円の減少。管理職手当ても一部削減し、部長級で年間69万円程度の減少となる。知事など特別職の削減幅は固まっていないが、村井知事は「(一般職員より)もう一段踏み込みたい」と話した。

 09—10年度の収支見通しも公表した。現在進める新・財政再建推進プログラムのほかに追加の財源対策などを講じても2年で224億円の不足となる。

 不足を補うため、2年間で県保有の上場企業株式を26億円分売却するとともに、給与削減で198億円の歳出を圧縮する。株式売却は今年度も検討していたが、株価低迷を受け、現時点では売却しない方針。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年10月31日 17:05

どちらでもいいけれど。。。

■「金総書記の容体悪化」情報 韓国紙

 29日付の韓国紙、東亜日報は、重病説が流れている北朝鮮の金正日総書記(66)の容体が最近悪化したという情報を韓国政府が入手し、確認を急いでいると報じた。

 韓国政府関係者の話として、「26日に金総書記の身辺に深刻な問題が生じたとの情報が入り、関係当局が確認作業に追われた」「金総書記が最近また入院したという話がある」などと伝えた。

 韓国の情報機関、国家情報院の金成浩院長は28日の国会情報委員会全体会議で、「金総書記は身体的に完全ではないが、業務処理に大きな支障はないとみている」と述べたという。(ソウル 水沼啓子)

[産経新聞]


■金総書記重病説:フランス人医師が平壌入りか
金総書記重病説 | 金正日 | 金正男

 フジテレビが29日に報じたところによると、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の治療のため北に向かったフランスの医師は、パリのサンタンヌ病院の脳神経外科部長フランソワ・ザビエル・ルー医師(57)=写真=で、今月24日に中国・北京に到着した後、同日午後平壌へ向かったという。

 フジテレビの報道に先立ち、フランスの時事週刊誌『ル・ポワン』電子版は、28日付の記事で「金総書記の治療のため先週パリをたった医師はフランソワ・ザビエル・ルー医師で、今年8月に訪朝したのもルー医師だった」と報じた。『ル・ポワン』によると、ルー医師は脳腫瘍(しゅよう)の治療についてはフランス最高の専門家で、特にレーザーを利用した脳腫瘍除去手術の分野で優れた技術を持つ医師だという。

 フジテレビは今月27日、金委員長の長男・金正男(キム・ジョンナム)氏が先週パリでルー医師と会った後、病院を後にする姿を報じていた。

 一方フジテレビの報道とは異なり、ルー医師は28日、フランスの通信社AFPに対し、「わたしは北京に数日間滞在しており、北朝鮮には行っていない」と語った。

パリ=金洪秀(キム・ホンス)特派員

[朝鮮日報]

Posted by nob : 2008年10月30日 13:25

内容が充実さえしていれば、、、如何なる形式であっても生き残れる。。。

■米日刊紙が紙媒体の発行を終了,インターネット新聞に移行へ

 米Christian Science Monitor紙は米国時間2008年10月28日,紙媒体による日刊紙の発行を取りやめ,2009年4月からインターネット新聞に移行する計画を発表した。紙媒体の発行物は週刊とし,有料購読者には毎日のニュースを電子メールで送信する。

 Monitor紙は,創刊から100年を迎え,これまでにピューリッツァー賞を7回受賞している名門紙。1996年にWebサイト(CSMonitor.com)を開設し,印刷版の新聞のコンテンツ,ビデオや音声によるニュースやインタビュー,ブログ,過去の記事のアーカイブなどを提供している。同紙は,今後数カ月間でのアップグレードを計画しており,世界のニュースやイベントを伝えるほか,Web上のほかのコンテンツへのリンクなども提供していく。

 米New York Times紙のオンライン版によれば,1970年には22万部を上回ったMonitor紙の発行部数が現在は5万2000部程度に落ち込んでいるという。これまで,Monitor紙の収入は購読料が中心で,購読料収入の900万ドルに対して紙媒体の広告収入は100万ドル未満だった。インターネット新聞への移行後は,Webサイトの広告収入,週刊紙と電子メールによるニュース配信の売上高がMonitor紙のビジネス・モデルのベースとなる。また,同紙は人員削減も予定しているという。

[ITPro]

Posted by nob : 2008年10月30日 13:20

賛否両論あるだろうけれど、、、面白そう。。。

■マラドーナ代表監督内定、サッカー革命だ

 サッカー・アルゼンチン代表の次期監督に、同国代表の元スーパースター、ディエゴ・マラドーナ氏(47)が就任することが28日(日本時間29日)、内定した。バシーレ前監督の辞任に伴い、同国協会が後任としてリストアップ。この日の会談で、同氏に就任を要請した。就任を熱望していたマラドーナ氏が受けることは確実で、11月4日の理事会で「マラドーナ監督」が正式に誕生する。現役時代に見せたテクニック重視の華麗なサッカーで、戦術優位の現代サッカーに殴り込みをかける。

 マラドーナ氏は満足そうな笑みを浮かべ、報道陣の前に現れた。ブエノスアイレスの協会本部で、グロンドーナ会長との会談を終えると、興奮した口調で話し始めた。

 マラドーナ氏 代表監督になるって、どういう気持ちか分かる? 2人の娘が生まれたときと同じ気分なんだ。でも、誕生日の前にプレゼントの箱を開ける人はいないだろう?

 今月30日はマラドーナ氏の48回目の誕生日。もったいぶった言い回しだったが、29日に2度目の会談を行い、11月4日の理事会で正式承認される見通しだ。

 アルゼンチンはW杯予選で突破圏の3位ながら、15日のチリ戦に敗れてバシーレ前監督が辞任した。代表の危機に立ち上がったのが、マラドーナ氏だった。メディアを通じて大々的にアピールを始めた。「持ち味が出ていない。パスやワンツーで崩し、そして何よりもエンジョイすることを忘れている」。厳しくも愛のある言葉は、選手だけでなく、協会幹部の心も動かした。協会はここ数日、他の候補と連絡を取らず、マラドーナ氏に絞り込んだ。

 マラドーナ氏は80~90年代、ナポリやバルセロナなどで活躍。優勝した86年W杯で見せた「神の手ゴール」「5人抜きゴール」は、今も語り継がれている。一方で、監督としての力量は未知数だ。指導者としては94年にマンディジュ、95年にラシン(ともにアルゼンチン、監督通算3勝8分け12敗)を率いた程度。さらに、コカイン所持での2度の逮捕をはじめ、ピッチ外でも数々のトラブルを起こしている。

 そんな同氏に、協会は最高の補佐役を用意した。同氏の希望で、元スターFWバティストゥータ氏の入閣を検討。総監督には、86年W杯当時の監督で、マラドーナ氏の「操り方」を心得るビラルド氏を据える方針だ。グロンドーナ会長は「責任をマラドーナ1人には押しつけない」と、全面支援を約束した。

 マラドーナ氏がチームの中心に考えているのは、「自分の後継者」と認めるFWメッシや、愛娘の婚約者FWアグエロ。さらにMFリケルメやベロンら、自分を見て育った世代のテクニシャンを復帰させ、戦術でがんじがらめになった現代サッカーに一石を投じるつもりだ。「メッシには自由を与えないといけない。僕の経験を伝えることは彼の役に立つだろうし、それはアグエロ、テベスも同様。目標は86年のアルゼンチンを再現することなんだ」。代表監督デビューは、11月19日の親善試合スコットランド戦(アウェー)。今度は左足ではなく、その手腕が世界の注目を浴びる。

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2008年10月30日 13:18

死刑を是認する論理は、戦争を正当化する論理に等しい。。。

■クローズアップ2008:死刑執行、ハイペース 強まる「自動化」 背景に確定者増加

 ◇「国際世論に背」と批判も

 28日に行われた今年5回目の死刑執行。短期間で相次いで法相が交代した期間にもかかわらず「2カ月に1度」というペースは維持された。今年の執行は15人に上り、1975年の17人に次ぐ人数に。自動執行の流れにより近づきつつあると言え、国際世論からの批判も強まりそうだ。

 「ちょうど国連からの厳しい勧告が予想される中での執行だ。日本の死刑執行のあり方は、国際世論に背を向けている」

 執行を受け、「死刑廃止を推進する議員連盟」事務局長の保坂展人衆院議員は急きょ、法務省の大野恒太郎刑事局長と面会して抗議した。国連規約人権委員会は今月15、16日、対日審査を実施し、死刑制度を批判。これに基づく勧告が近く出される見通しになっている時期の執行を痛烈に批判した。

 一方、森英介法相は執行後の会見で「法の求めるところに従って粛々と職責を果たした。時期や間隔は一切意識にない」と述べた。先月24日に着任してから1カ月。保岡興治前法相下での前回の執行(9月11日)から1カ月半という間隔は、93年の死刑再開以降で最も短い。「法相は通常、着任後3カ月は、勉強期間でもあり執行はしない」(法曹関係者)との慣例からも外れる異例の執行と言える。

 昨年8月に就任した鳩山邦夫元法相は「自動執行」の方向性を打ち出した。保岡前法相、森法相の執行で、その傾向がはっきりしたと保坂議員はみる。

 背景には、厳罰化が進む中での死刑確定者の増加傾向がある。法務省によると、89~03年は1ケタだったが、04年以降は11~21人で推移している。

 また、繰り返される再審請求や恩赦出願で執行が先送りされる死刑囚が増える一方で、執行される死刑囚については、確定から執行までの期間が急速に短くなっている。

 今回も、高塩正裕死刑囚は、確定から1年10カ月で執行された。「判決確定から平均約7年で執行」というかつての通説は大きく変容しているが、法務省幹部は「執行時期や対象を意図的に操作しているわけではない」と説明する。

 こういった流れの中で、超党派の国会議員連盟は今年5月、死刑と仮釈放のある無期懲役刑のギャップを埋める刑罰として、原則仮釈放のない「終身刑」の創設を目指す方向を確認した。死刑廃止派は「終身刑創設の上で死刑停止」を視野に入れるが、存置派との同床異夢で構成する議員連盟で、議論は進んでいない。

 議員連盟は、来年5月の裁判員制度スタートを前に、市民から選ばれる裁判員に選択肢を増やす必要性を説明するが、仮に終身刑が導入されれば刑法改正という大作業になる。法務省は「現在の無期懲役刑も仮釈放は認められにくく、事実上、終身刑化している」などと改正には消極的で、廃止派は「法務省は死刑の積み重ねで議論を雲散霧消させている」と非難する。【石川淳一】

 ◇不信買う閉鎖性 国連「廃止はすう勢」

 国連は今年、「死刑廃止は世界のすう勢」「執行停止こそ廃止への一歩」と位置づけた。そのため、死刑を継続する日本に対する国連の不信感は強い。

 死刑を人権侵害とする流れは90年代から欧州連合(EU)が作ってきた。EU入りを求めるトルコに死刑廃止を加盟条件とし、最近でも欧州諸国の中には、死刑廃止を途上国支援の条件とするケースもある。EUは国連でもこの動きを加速させ昨年初めて、死刑執行の一時停止を求める総会決議を採択させた。

 国連の今年の調査では死刑を廃止もしくは事実上廃止している国・地域は141で維持の56を大きく上回る。維持している場合でも、キューバが死刑囚のほとんどを減刑させるなど、執行件数を減らす傾向は顕著だ。

 特に国連事務局やEU外交官には、日本への不信感が強い。それは、先進主要国中、死刑維持国は米国と日本だけであることに加え、日本の死刑の閉鎖性のためだ。米国は年間約100件の死刑を執行する「死刑大国」だが、執行日や方法、死刑囚の最後の食事内容まで詳しく情報を公開し、家族や被害者遺族、ジャーナリストにまで執行立ち会いを許すケースが多い。全米50州で最近、死刑を執行しているのは約10州で、最も多い死刑囚を抱えるカリフォルニア州は死刑を停止している。

 一方、今年の国連報告は、日本の死刑が本人にさえ直前まで知らされず、家族や弁護士には執行後にしか連絡されないとして、その閉鎖性を指摘。国連の各国外交官からは「日本のような人権意識の高い国が、死刑を維持しているのはただただ不思議」という声も聞かれる。【ニューヨーク小倉孝保】

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 ■法相の執行命令数■

 (93年の再開以降)

法相    在任期間(年・月)  執行数

後藤田正晴(92・12~93・8) 3

三ケ月章 (93・8~94・4)  4

永野茂門 (94・4~94・5)  0

中井洽  (94・5~94・6)  0

前田勲男 (94・6~95・8)  5

田沢智治 (95・8~95・10) 0

宮沢弘  (95・10~96・1) 3

長尾立子 (96・1~96・11) 3

松浦功  (96・11~97・9) 7

下稲葉耕吉(97・9~98・7)  3

中村正三郎(98・7~99・3)  3

陣内孝雄 (99・3~99・10) 3

臼井日出男(99・10~00・7) 2

保岡興治 (00・7~00・12) 3

高村正彦 (00・12~01・4) 0

森山真弓 (01・4~03・9)  5

野沢太三 (03・9~04・9)  2

南野知恵子(04・9~05・10) 1

杉浦正健 (05・10~06・9) 0

長勢甚遠 (06・9~07・8) 10

鳩山邦夫 (07・8~08・8) 13

保岡興治 (08・8~08・9)  3

森英介  (08・9~    )  2

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年10月30日 12:50

国民の無知につけ込んでのなし崩し、、、巨悪を阻止できるのは一般国民の勇知だけ。。。

■島根原発:2号機でのプルサーマル計画許可--経産省

 経済産業省は28日、中国電力島根原発2号機(松江市)でのプルサーマル計画を許可した。同社は地元の了解を得た後、10年度から実施する計画だが、松江市は国の耐震性評価が終わるまで安全協定に基づく事前了解の判断を留保している。プルサーマルの許可は、建設中の電源開発大間原発(青森県)を含めて9基目。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年10月29日 23:41

確かに、、、よくても有言実行、、、有言不実行が蔓延しているから。。。

■温暖化対策で英皇太子演説 「必要なのは不言実行」

 来日中の英国のチャールズ皇太子は28日午後、東京都江東区の「日本科学未来館」を訪問、地球温暖化についてスピーチし「必要なのは不言実行」と日本語を交えて訴えた。

 夜には皇居・御所を訪れ、天皇、皇后両陛下と夕食を共にした。

 スピーチの冒頭、皇太子は「日本に来るのは18年ぶり。とてもうれしい」とあいさつ。日英修好通商条約の締結以来、両国の外交関係が150年に達したことに触れ「日英は真のパートナーだ」と述べた。

 加速する温暖化についても「残された時間はとても少ない」と警鐘。日本のことわざは素晴らしいとした上で、日本語で「必要なのはフゲンジッコウ」と述べ、低炭素社会実現に向けた先進国の取り組みを呼び掛けた。

 館内では毛利衛館長の案内で、10年後に予想される気温上昇の様子を示した地球シミュレーターや、高度400キロの国際宇宙ステーションでの生活を紹介するコーナーなどを見て回った。

[47News]

Posted by nob : 2008年10月29日 23:06

確かに。。。

■「トイレ難民」82万人、待ち時間4・5時間に 首都直下地震で試算

 首都直下地震が発生すると、東京23区ではトイレが大幅に不足し、発生から2時間後には約81万7000人がトイレに行けない状況になることが27日、中央防災会議の専門調査会が公表したシミュレーションで分かった。最も深刻な千代田区では4・5時間待ちの長蛇の列が生まれるという。専門調査会の中林一樹(いつき)座長(首都大学東京教授)は「トイレ不足は食料や水と並んで被災後の最重要問題の1つ。個人の対策が不可欠だ」と訴える。

 東京湾北部を震源とするマグニチュード(M)7・3の地震が冬の平日正午に発生、23区の約46%で断水が起きてトイレが使えなくなると想定。通勤・通学者ら約1270万人が一斉に徒歩で帰宅を目指したり、避難所へ向かうケースを分析した。

 試算では、公衆便所などの需要が急増し、地震発生から6時間のうちに12区でトイレ需要が供給量を超えた。不足は都心ほど深刻で、官庁・オフィス街が集中する千代田区では、午後2時の時点で需要に対する不足率が82%となり、4・5時間待ちの状態が発生。その後も需要は増え続け「何時間待っても利用できないような状況になる」(同会議事務局)という。

 新潟県中越地震や阪神大震災などでは、被災地で排泄(はいせつ)物が山のように積み上げられたり、トイレを我慢するために水分を控え、血栓症を引き起こすなどの事例があり、トイレ対策の必要性が指摘されている。

 都心部から離れた区でも、幹線道路沿いは徒歩帰宅者が集中。世田谷区の国道246号沿いでは、17時間にわたり不足状態が続くとみられる。

 対策は(1)混雑を避けるため帰宅日時をずらす(2)企業は社員用の簡易トイレなどの備蓄を進める(3)個人も介護用おむつなどを常備する−など。

 中林座長は「コンビニの袋とポケットティッシュを持っているだけでも違う」と話している。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年10月28日 17:09

法相には執行への立ち会いを。。。

■2人の死刑執行=森法相就任後初−女児誘拐殺人の久間死刑囚ら・法務省

 法務省は28日、福岡県で女児2人を殺害した久間三千年死刑囚(70)=福岡拘置所=と、福島県2女性殺害の高塩正裕死刑囚(55)=仙台拘置支所=の刑を執行したと発表した。9月に就任した森英介法相の下では初。執行は同月11日以来で、47日の間隔は、執行を法務省が公表するようになった1998年以降で最短。

 鳩山邦夫元法相、保岡興治前法相に続き、死刑囚の氏名と犯罪事実、執行場所を公表した。執行は今年になって計15人で、未執行の死刑確定囚は101人となった。

 執行後に記者会見した森法相は「慎重な検討を加えた上で、法の求めに従って粛々と執行した。間隔や人数は意識していない」と述べた。

[時事通信]

Posted by nob : 2008年10月28日 17:05

懲りない男。。。

■朝青龍帰ってこない番付発表日に横綱不在

 横綱朝青龍(28=高砂)が“わがまま”で師匠を寄り切った。左ひじ痛治療のためモンゴル帰国中の朝青龍が27日、予定していた再来日を再び延期した。高砂親方(元大関朝潮)の承諾を得て、26日に渡航期間延長を日本相撲協会に連絡。「番付発表当日は部屋にいるのが常識」という師匠の考えを押し切り、最長31日までは母国に滞在する。事実上の「九州場所休場」で、来年初場所(1月11日初日、両国国技館)に進退を懸ける。

 福岡にも、成田にも、朝青龍の姿は見えなかった。九州場所の新番付が発表されたこの日、再来日を予定していた横綱は、まだモンゴルにいた。26日、高砂親方に母国での治療継続希望を申し出て、師匠もこれを承諾。日本相撲協会へ連絡を入れ、2度目の「再来日延期」を決めた。

 滞在延期を認めない姿勢だった高砂親方を「どうしてもモンゴルで治療」と押し切った。前日まで「力士が番付発表日に部屋にいることは常識」と話していた同親方は、苦渋の判断を明かした。

 「本人が納得いくまで治したいと。九州に出る目標に向かっていくということ」。ただ、31日までで提出した渡航期間は「29日、遅くとも30日までには帰ってくる」と説明。来月1日には福岡・住吉神社での奉納土俵入りが予定されており、「1日は出る」と3度目の延期はないと、断言した。

 朝青龍は左ひじ痛のため、2場所連続休場中。6日に帰国する際は「3度目はない」と次場所に進退を懸ける意思を示している。当初は20日に再来日予定だったが、同国ホジルトでの温泉治療などで27日に延期。現在はウランバートルに戻っているが、朝青龍の個人マネジャーは「もう少し、治療に時間がかかるということです」と説明した。

 場所前2週間を切ってからの再来日。2カ月近く土俵から離れ、相撲勘を戻すにはあまりにも無謀な期間になる。同親方は「最終的な判断は、場所前に下す」と言うが、部屋関係者は「番付発表の日にいないというのは、休場すること」と話した。故郷の滞在延期には“勝利”した朝青龍には、復活への厳しい道が待っている。【近間康隆】

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2008年10月28日 17:03

お疲れさま。。。

■尚子が現役引退、極秘帰国し28日発表

 2000年シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子(36=ファイテン)が、現役を引退することが27日、分かった。11月16日の東京国際を皮切りに、大阪国際(来年1月25日)、名古屋国際(同3月8日)の3大マラソンを連続で走ることを表明していたが、思うように練習が積めずに出場を断念。すでに米コロラド州ボルダーでの合宿を中止し、極秘で帰国した。28日、都内のホテルで会見し、引退を正式発表する。

 高橋が、現役から退く決意を固めた。5月31日に渡米し、ボルダーの高地などで練習を続けていたが、このほど内密で帰国。すでにマネジメント事務所が、都内ホテルの会見場を用意しており、28日に高橋が事情を説明する。

 夢半ばでの、苦渋の決断だった。3月24日に、東京国際、大阪国際、名古屋国際の国内3大マラソンに連続出場する意向を表明。「3大会連続で出るのが、昔からの夢。人生を振り返った時に後悔したくない」と話した。ファンや関係者への恩返しの意味もあったが「楽しんで走るわけでなく、1つ1つ全力で準備万端で出る」と真剣勝負を誓ってもいた。

 事実、本気で準備を進めていた。米国で6月にハーフマラソンなど2レース、9月にはボルダーマラソンに出場した。市民レースとはいえ、3連勝した。だが、本人が納得いく状態には仕上がらなかった。トップアスリートとして、国内で準備不足の走りをみせるわけにはいかなかったとみられる。

 30歳を超えて、疲労が抜けにくくなり、故障にも苦しんだ。昨年8月には、右ひざ半月板の手術を受けた。北京五輪代表を目指した3月9日の名古屋国際は、9キロ付近から遅れ、2時間44分18秒で27位。記録も順位も、97年のマラソンデビュー以降、ともにワーストだった。マネジメントを担当する安野マネジャーが2月下旬に北京五輪のコースを視察し、映像に収めるなど、本気で五輪を狙っていた。にもかかわらず、原因が分からないまま惨敗。マラソンランナーとしての実力が限界に近づいていた。

 ただし、高橋の功績は、決して色あせるわけではない。00年9月のシドニー五輪を制覇。日本陸上界にとって64年ぶり、女子では初の金メダルだった。同年10月には、国民栄誉賞を受賞した。01年9月のベルリンでは、女子で史上初めて2時間20分の壁を破る2時間19分46秒の世界記録(当時)を樹立した。希代の陸上選手だった。

 すでに高橋は、今後の活動についても、考えをめぐらせている。指導者への興味を示したこともある。陸上競技の普及にはうってつけの存在で、来年1月31日には香川県内でランニング教室を予定する。すでに2年後のイベント出演のオファーも届いている。

 「Qちゃん」の愛称で親しまれたマラソンランナーとしては一線を退くが、高橋しかできないことは、第2の人生でいくらでも残されている。

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2008年10月28日 17:01

学習する国としない国。。。

■パキスタン:軍が対テロ方針転換 武装勢力と対話へ

 ◇掃討作戦指揮官「武力だけでは永久に勝てぬ」

 パキスタン軍がアフガニスタン国境付近で続けているイスラム武装勢力掃討作戦について、同軍が武力による掃討から「対話による解決」に方針転換を図っていることが分かった。これを受けて、パキスタン国会も22日、対テロ戦の見直しを政府に求める決議を全会一致で採択。アフガンでもカルザイ政権が武装勢力タリバンとの和解を模索するなかで、パキスタンが対話路線にかじを切れば、米国がこの地域で進める対テロ戦戦略は、大きな転換を迫られることになる。【ニューデリー栗田慎一】

 関係者によると今月8日、掃討作戦を指揮する軍のパシャ中将が議会上下院に対し、極秘裏に国境地域の軍事情勢説明を開始。「武力だけでは永久に勝てない」として、武装組織との対話による政治的解決が必要との結論を伝えた。中将は、軍が武装勢力を封じ込めることができない理由について、地元住民が武装組織を支援しているためと指摘。3カ月前からの掃討作戦で30万人の避難民が出ている部族支配地域バジョール管区を例に、「政治的対話がもはや不可欠」と強調した。

 パキスタン国会は、軍や専門家の分析などを検討し、「アフガン政府が和解を探っているのに、わが国が戦闘に固執する必要はない」と結論。対テロ戦見直しを求める決議を採択した。

 パキスタンは経済状況が極度に悪化。債務不履行(デフォルト)に陥る可能性があるとして、国際通貨基金(IMF)に緊急融資を求めている。経済悪化の背景には、国際的なエネルギーや食糧価格急騰のほか、対テロ戦で国内の治安が悪化し、外国からの資金が流出していることがある。

 軍や議会の判断の背景には、経済危機打開には、治安を改善して外資流出を食い止める必要があるとの判断もあるとみられる。

 一方、米軍によるアフガン側からの越境攻撃は最近になって連日のように続き、地元住民が武装勢力支援に転じる原因になっていると指摘されている。パキスタン側は今後、治安改善を図るためにもさらに米国に、越境攻撃をやめるよう求めていくとみられる。

 地元メディアによると、パキスタン国内では対テロ戦見直しを支持する世論が圧倒的。選挙で選ばれたザルダリ人民党政権は、国会決議や世論を無視できないとみられる。

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 ■ことば

 ◇パキスタンの対話路線

 ムシャラフ前政権は米国の圧力を受け02年から、アフガン国境沿いの部族支配地域で武装勢力掃討作戦を開始。今年3月発足したギラニ内閣は国内世論を受けて和平を試みたが、武装組織側が勢力を拡大。米国が掃討圧力を強め、政府は6月末に掃討作戦を再開した。

[毎日新聞]


■シリア:米軍のヘリ4機、越境攻撃 民間人8人死亡

 【カイロ高橋宗男】シリアの国営シリア・アラブ通信(SANA)は26日、米軍のヘリコプター4機が同日午後、シリア領空を侵犯してイラク国境に近いアブカマル地区の農場を攻撃、民間人8人が死亡したと伝えた。シリア政府は「この侵略行為を非難する」との声明を発表し、同国外務省は米国とイラクの駐シリア臨時代理大使を呼び、抗議した。

 米国は03年のイラク戦争開戦後、イラクへのテロリスト流入防止策が徹底されていないとしてシリア非難を繰り返してきたが、この種の越境攻撃は初めてとみられる。

 イラク駐留米軍はAFP通信に「報道を調査中」とし、米国防総省も公式のコメントを発表していない。しかし、AP通信によると、米軍当局者が同通信に匿名で、シリアからイラクへのテロリスト流入の動きを追う米軍特殊部隊の攻撃であることを認めたという。

 SANAによると、死者の中には4人の子どもが含まれているとシリア政府は主張。AP通信は、何機かのヘリが着陸し、兵士が建物を銃撃したとの目撃証言を伝えている。アブカマルはイラク国境から約8キロに位置し、シリアからイラクに渡る武装勢力の越境地点として知られている。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年10月27日 23:38

入浴と洗濯使用に留めたい。。。

■東京の井戸水 ピーコ「信じてもいいのかな?」

<テレビウォッチ>「食の安全」がまた脅かされた。ハムソーセージの大手、伊藤ハムが10月25日、東京工場(千葉県柏市)で使っている地下水から基準値の2~3倍もあるシアン化合物が検出されたことを明らかにした。

小倉:では、なぜ基準があるの?

人体に影響はないというが、簡単に作れるおかずとして定番のソーセージ。毒性のあるシアン化合物が混入している可能性があるとなれば穏やかでない。

しかも、9月中旬に検出されたのに、保健所に届け出たのは1か月後の今月23日。この間、伊藤ハムでは製造・販売し続けていたことになる。

伊藤ハムでは「40年稼働してきたが、こういうことはなかった。本当なのか? という気持があったのと工場組織の連絡体制も悪かった」と釈明しているが、食品会社がこの姿勢では??

しかも伊藤ハムでは、自社製品と他社のブランドで販売している製品のうち、9月18日から10月15日までの製造した26品目225万パックを自主回収しているが、「それ以前のだって混入の可能性があるのでは……」(小倉)との疑問も。

また、こうした問題でいつも出てくるのが、専門家の「基準値を少し超えても、人体に影響はない」というコメントと、欧米の基準値との比較。

番組では昭和大薬学部の吉田武美教授にインタビューした。やはり「基準自体が厳しいので、それよりちょっと超えたからといって人体への影響はそれほど気にする必要はない」と。

今回検出されたのが水道法による基準値(1リットル当たり0.01ミリグラム)を2~3倍上回って検出されたが、欧米の基準値(0.07~0.08ミリグラム)に比べ日本は厳しいという。そこで小倉が「では、なぜ基準があるの??」と、また疑問を。

また、タレントのピーコは「東京の井戸水ってそんなに信じてもいいのかな~」。

中国ばかりに気を取られていたら、足元でも。食品スーパーでは「明日、また新たに何か出るかも……という懸念が毎日、毎日ありますよ」という。

[JCAST]

Posted by nob : 2008年10月27日 23:31

永遠の謎。。。

■三浦元社長死因不明のまま火葬されていた

 1981年(昭56)の米ロサンゼルス銃撃事件で今年2月に米自治領サイパンで逮捕され、今月10日に移送されたロスで死亡した三浦和義元会社社長(61=日本では無罪確定)の妻が25日、三浦元社長の遺骨とともに日本に帰国した。関係者によると、三浦元社長は23日にロスで火葬されたという。白い布で覆われた箱を抱え、成田空港に到着した妻は無言だった。

 三浦元社長が、妻の両腕の中に抱えられ、静かに帰国した。妻は、12日の出国時と同じ黒いコート、黒いパンツ、黒い靴姿で関係者の男性とともに午後5時ごろ、成田空港に到着。白い布で包まれた、自分の肩幅の半分ほどの小さな箱を胸に抱きしめ、無言で歩いた。空港には報道陣約60人が集まったが、妻の疲れて無表情な目は先を行く関係者の足元をぼんやりと眺めるだけだった。

 三浦元社長は2月にサイパンに出発し、同22日に日本に帰ろうとした際にサイパンの空港で逮捕され、拘束された。その後、ロスに移送された今月10日にロス市警本部の留置場内で首をつった状態で発見され、死亡が確認された。日本を出た2月以来、約8カ月ぶりの帰国だった。妻はロスから日本に向けて出発後、元社長の死について「いつの日か、信実(原文まま)が明かされ私達の心の中に平穏が訪れてくれる時を、願っております」とのコメントを在ロス日本総領事館を通じて出した。

 関係者によると、三浦元社長は23日に荼毘(だび)に付された。元社長の死因をめぐっては、ロス市警が留置場内で自殺したと発表。しかし、元社長死亡後に日本からロスに向かった妻ら親族、関係者はロス市警の自殺の発表を「納得できない」として弁護人のゲラゴス弁護士に相談。ゲラゴス氏は独自に検視を依頼した病理学者の結論を基に「他殺だった」と主張。連邦地検に捜査を求める方針を示している。ロス郡検視局が今後、死因を正式に公表する予定だ。

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2008年10月26日 23:24

勧告、、、効くようならとうに解決している。。。

■北朝鮮、人権状況深刻 迅速な拉致問題解決を要請

 【ニューヨーク=長戸雅子】国連人権理事会のマンターポーン特別報告官(タイ)は23日、国連総会第3委員会(人権)で北朝鮮の人権状況を報告した。マンターポーン氏は「北朝鮮の人権状況は多くの重要分野で依然として深刻だ」と指摘、脱北者や脱北の機会をうかがっている市民への制裁が「より厳しくなっている」と強調し、こうした制裁をただちに止めるよう北朝鮮当局に訴えた。

 また、この問題で、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のより積極的な関与を求めた。

 拉致問題については、今年6月に北朝鮮が日本人拉致問題での再調査を約束したことに触れ、「実質的、建設的かつ迅速な対応が期待されている」とし、「透明性と説明責任をもって解決に協力」するよう勧告した。食糧事情についても1990年代以来、非常に危機的な状況にあるとし、国連関係機関との協力を呼びかけた。

 このほか、公開処刑の停止や刑務所施設の改善、公正な裁判の実施と司法の独立を保証するよう勧告した。

 北朝鮮の国連代表部はこれに対し、「日米両国の敵対政策の産物で人権問題を政治化している」と従来の主張を繰り返して反発した。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年10月25日 22:32

(候補に名前が挙がらずにムッとしてそうな)やりたい人がやればいい、、、戦うのは監督じゃなくて選手なのだから。。。

■王さん方針転換、日本一監督がWBC指揮

 コミッショナー特別顧問を務める王貞治氏(68)は23日、来年3月開催の第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の監督問題で「一番文句が出ないのは日本一の監督だけど、12球団の足並みがそろってない」と、今後現役監督も含め再検討する方針を明かした。27日の第2回WBC体制検討会議で星野仙一氏(61=北京五輪日本代表監督)に決定する運びだったが、前日22日に星野氏が辞退する意向を表明。王氏は困惑しながらも、これまでの持論を撤回し、日本シリーズ優勝監督が就任する可能性が出てきた。

 王氏は内定していた「星野WBC監督」の辞退に戸惑いを隠せなかった。22日に星野氏がホームページ上で固辞する意向を表明。この日、宮崎へ移動する福岡空港で王氏は「(第2回WBC体制検討会議の)27日に(監督が)決まるのがベター。でも、こういうことになったからね。これがなければ27日にでも発表できただろうけど」と、星野氏の監督就任が既定路線であったことを認めた。

 15日の第1回会議では監督人事も議題に挙がっていた。「会議の最後の方で話になった。最初は選手を決めてから監督を、という話もあったが、選手も監督によって出る、出ないがあるかもしれないから」。星野氏以外の候補には「この間の話では(星野氏以外の)個人名は出ていない」と、星野氏に一本化されていたことを明かした。第2回会議で監督を正式決定し、12球団アンケートも踏まえた候補選手のリストアップに着手する流れだった。

 その土壇場にきての監督白紙という事態に、王氏は持論を撤回せざる得ない状況となった。第1回会議でも打ち出した「現役監督は難しい」という制限を取り除く考えだ。「一番文句が出ないのは日本一監督だろうが、12球団の足並みがそろってないからね」との見解を示した。星野氏に代わる候補として、日本シリーズ優勝監督が適任とする方向性を示唆した。現時点では巨人原監督、中日落合監督、西武渡辺監督が候補となるが、それも12球団の調整が必要となる。

 過熱する監督問題に王氏は「いつの間にか重いポジションになったね。オレのときは第1回ということもあったから」と、周囲の期待、注目度に比例して膨らむWBC監督の重責を懸念した。また星野氏については「(批判が)すごかったからね。1度、持ち上げて落とすから」と北京五輪以降、バッシングの渦中にあった心中を察した。

 監督問題の決着は、来月以降にずれ込むことが確実な情勢だ。王氏は「(次回会議の)27日まで4日間あるので、いろいろ準備しないといけない」と加藤コミッショナーらと今後の対応を協議する。楽天野村監督が提案した「王監督」待望論が再燃しそうだが、あらためて「おれは2年間やった上で決めたこと。健康な人がやらないと。選手に気を使わせたらダメ。これで受けるなら(ソフトバンクの)監督を続けてるよ」と固辞した。

 「実行委員会で現役監督を外して、ということで加藤コミッショナーに一任された。もしそう(現役監督に)するのであれば、しっかり根回しをして、異議が出ないようにしないと」と、プロ野球界全体での再検討を促す構えだ。混迷の度合いを増したWBC監督問題。王氏の“采配”がカギを握っている。

[日刊スボーツ]

Posted by nob : 2008年10月24日 23:27

くだらない、、、やり合う話題は他にあるでしょう、、、お金持ちにはどこだって安い。。。

■ホテルのバーなど「ハシゴ酒」…麻生首相

麻生太郎首相が、連夜のような有名ホテルや高級飲食店での会合で、まな板に載せられた。

日本のメディアは、麻生首相が就任以降、1カ月にわたって毎晩のように店をはしごしていることについて「このままでいいのか」と問題視している。

世論まで湧くと、22日には記者団が麻生首相に直接尋ねた。記者は「一晩数万円もする高級飲食店やバーなどを飲み歩くのは庶民感覚からかけ離れているのでは」と問い詰めた。これに対して麻生首相は「庶民という言葉を繰り返すが、私が考えるには、そうした庶民が最も多い所がホテルだ」とし、記者に反論しはじめた。

すると記者は「(毎晩高級飲食店を出入りすることについて)批判があるという点をどう思うか」と攻めつづけた。麻生首相は「ホテルのバーっていうのは安全で安いところだという意識が僕にはある。たけど、例えば安いとこ行ったとしよう。周りに記者と警察官が集まり(オーナーから)営業妨害って言われたら何て答える?聞いてんだよ。答えろよ」と激しく反撃した。

これに記者は「政治献金や政党への支援金は高級な食事のために提供されたものではない」とし、継続して麻生首相を追及した。麻生首相は腹が立った表情を隠さず「幸い僕にはお金がある。僕のお金を支払って食べている」とし、記者団を無視したまま官邸から出てしまった。

日本のマスコミがここまで問い詰めたのは、麻生首相が就任から1カ月弱で見せてくれた「連夜の会合」のためだった。麻生首相はこれまで計32回にわたって高級ホテルのバーやレストランなどで夕食を取り、酒を飲んだ。麻生首相が主に通う所は最高級ホテルのホテルオークラや帝国ホテルなどだ。

業務が終われば即刻直行した後、2、3次会までに次から次へと場所を替えて飲み歩いた後、平均夜11時ごろ帰宅する。麻生首相とともに夕食を取った一部若手議員は「対話の99%が日常の雑談(馬鹿話)だ」と話した。そのため日本では「金融危機で多くの国民が厳しい状況にあるのに、首相が現実をあまりにも知らないのでは」と批判する声があがっている。

[中央日報]

Posted by nob : 2008年10月24日 23:25

これだけ様々な圧力がかかるとね。。。

■喫煙率:13年連続で過去最低更新

 日本たばこ産業(JT)が23日発表した喫煙率調査によると、成人に占める喫煙者の割合は08年5月時点で前年より0・3ポイント低い25・7%と、13年連続で過去最低を更新した。JTは「高齢化による健康への意識の高まりと、喫煙規制の強化などが要因」と分析している。

 調査は、全国の成年男女3万2000人を対象に実施。有効回答率は63%だった。男性は同0・7ポイント低い39・5%で17年連続で低下。女性は同0・2ポイント増の12・9%で、2年連続で上昇した。

[日経トレンディーネット]


■喫煙者率25.7%に低下、高齢化が影響、女性の喫煙率は上昇続く

 日本たばこ産業(JT)による2008年5月実施の調査によると、全国の喫煙者率は25.7%と、前年に比べ0.3ポイント低下した。社会の高齢化や健康意識の高まり、喫煙をめぐる規制の強化などが影響している、とJTは分析する。

 性別でみると、男性の喫煙者率は前年から0.7ポイント下がって39.5%。男性の喫煙者率は1992年以降、減少を続けている。年代別にみると20—50歳代は40%を上回るが、60歳以上では27%だった。

 女性の喫煙者率は0.2ポイント増の12.9%。女性の喫煙者率は2005年に増加へ転じ、たばこ値上げのあった2006年にいったん低下したものの、増加傾向で推移している。特に30歳代が19.3%、20歳代が18.1%と比較的若い世代の喫煙者率が高い。一方、60歳以上の女性では6%にとどまった。

 喫煙者率から喫煙人口を推計すると男性は前年から約32万人減って約1984万人、女性は同約12万人増えて約696万人。男女合計では同約20万人減って約2680万人。

 このほか毎日たばこを吸う人の平均喫煙本数は、男性が1日あたり21.7本、女性が16.4本。前年は男性21.6本、女性15.9本で、平均喫煙本数は増えている。

 調査は、全国の成年男女3万2000人を対象に郵送方式で実施した。有効回答数は2万人(回答率約60%)。回答者のうち60歳以上が35.2%を占める。

■関連情報
・日本たばこ産業のWebサイト http://www.jti.co.jp/

[日経トレンディーネット]


■道内の喫煙率上昇 男性43・8%、女性20・3%

 日本たばこ産業(JT)は二十三日、二〇〇八年の全国の喫煙者率調査を発表した。全国九地域のうち、道内は女性の喫煙者率が前年比0・9ポイント増の20・3%で首位。男性は同1・4ポイント増の43・8%で二位だった。男女そろって喫煙者率が前年を上回ったのは道内だけ。

 道内女性の喫煙率全国一は、地域別のデータが残る一九七三年以降三十六年連続。二位の九州・沖縄とは5・6ポイントの差がある。男性は昨年、八年ぶりに首位から三位になったが、今年は一つ順位を上げた。男性首位は東北の44・1%。

 全国の喫煙者率は、男性が前年比0・7ポイント減の39・5%で一九六五年の調査開始以降、初めて40%を割り込んだ。男性の喫煙人口は千九百八十四万人と推計され、二千万人を初めて下回った。女性は同0・2ポイント増の12・9%だった。男女平均は25・7%と十三年連続で低下している。喫煙者率からJTが推計した全国の喫煙人口は二千六百八十万人。

 調査は五月に実施し、成人男女約二万人から回答を得た。

[北海道新聞]

Posted by nob : 2008年10月24日 23:18

損得にかかわらずその時々の実態を知り明らかにするために、、、絵空事の経済の唯一の評価基準である時価会計は必須。。。

■時価会計凍結に反発 公認会計士協会長ら会見

 世界的な株安で含み損を抱え、財務が悪化する恐れのある銀行界などから「時価会計を凍結すべきだ」との声が出始めた。しかし、会計ルールの恣意(しい)的な変更は十年前の金融危機の際、投資家の売り浴びせを受けた“いつか来た道”。強硬に反対する意見も相次ぎ、しばらく両者のせめぎ合いは続きそうだ。

 「会計は企業の実態を反映する鏡。時価会計の凍結は到底、賛同できない」。日本公認会計士協会の増田宏一会長は二十三日に異例の会見を開き、語気を強めた。

 時価会計は、株式や証券化商品など企業が保有する有価証券を決算ごとに市場の取引価格で原則評価する方法。保有する証券が取得価格より下落するほど評価損が生じる。このため横浜銀行の小川是頭取は「時価会計適用の停止を考えてほしい」と要望。自民党内にも同様の意見がある。

 これに対し、増田会長は「(基準変更で)経営状態が良くなるわけではない」と強調。実際、十年前の金融危機で、国内銀行に株式の評価損が生じない会計処理法が認められたが、投資家が独自に銀行が保有する株式の含み損を計算し、銀行株の下落に歯止めはかからなかった。

 東京証券取引所の斉藤惇社長も二十三日開かれた企業会計審議会の席上、「われわれは再び十年前に戻る恐れがある」と発言。過去の教訓に学ばない関係業界に苦言を呈した。 (桐山純平)

[読売新聞]


■【主張】時価会計緩和 透明性確保に努力が必要

 米国発の金融危機に対応するため、日本も米国と欧州に歩調を合わせて時価会計を一部緩和する方針を決めた。

 一部の金融商品の時価評価を凍結し取得時の価格(簿価)での計上を認め、決算期ごとに損失処理をしなくて済むようにする。

 ただ、これは、企業の価値を公正に判断するための世界標準ルールを曲げるわけで、「劇薬」ともいえる。あくまで、緊急避難措置であることを踏まえた上で、新基準や適用期間について慎重に判断してもらいたい。

 時価会計の一部凍結は、米国が最初に打ち出した。サブプライムローン関連商品は、激しい価格下落と信用収縮で市場での取引さえ成り立たなくなっている。このため、時価会計を厳格に適用すると金融機関はさらなる多額の損失計上を迫られる。

 そこで、米政府は今月成立した金融安定化法に時価会計を一時停止できる措置を盛り込んだ。これに、金融破綻(はたん)が相次ぐ欧州も追随することになった。

 金融機関の資本増強のため、米欧は公的資金による一斉資本注入を実施するが、保有金融商品の損失が拡大し続ければ、いくら資本増強しても自己資本が棄損される。「止血」効果のある時価会計緩和は、非常事態の米欧にとっては必要な措置であろう。

 一方、日本も現行会計基準のままだと日系企業や金融機関が国際競争上、不利になる可能性が出てくる。そうした意味では、米欧にあわせて時価会計を一部緩和するのは妥当な選択肢の一つかもしれない。

 しかし、これは「両刃の剣」の側面を持つ。

 日本はバブル崩壊後に米国の強い圧力で時価会計を導入した経緯があり、それを欧米が危機になったからといって変更するのは勝手すぎるとの批判もある。だが、時価会計が結果的に不良債権の早期処理を促したのは事実だ。

 目先の痛みを和らげようと損失処理を先送りすれば、損失の実態がかえって不透明になって、経営に対する不信を拡大しかねない。それが日本が不良債権処理で学んだ教訓のはずである。

 国内の金融機関は、米欧ほど傷んでおらず、従来の時価評価でも耐えられるとされてきた。時価会計が緩和されても、邦銀は経営の透明性を確保する努力を怠ってはならない。

[読売新聞]


■会計士協会長、時価会計凍結議論に釘

 日本公認会計士協会の増田会長は10月23日、「時価会計等に関する所感」を公表した。これは、サブプライム問題を契機に金融商品に係る時価会計が凍結されるかのような新聞報道等に対するもの。

 確かに、米国会計基準や国際財務報告基準はサブプライム問題を受けて改訂に至っているが、金融商品の時価会計そのものの凍結を容認したわけではなく、「流動性の著しく乏しい債券等の時価の算定等に係る取扱いについて、現在の基準の枠組みの中での対応が図られている」だけにすぎない。この点、所感において注意を喚起するとともに、「金融市場の混乱を契機に金融商品の時価評価を凍結することは、到底、賛同できない」としている。

 時価会計凍結議論は、コンバージェンスに向けての関係者の取り組みがようやく実を結びだそうとしている矢先におこった「政治問題」といえる。金融商品の時価評価凍結は、ようやく回復しつつある我が国会計への信頼を著しく毀損しかねない。覆い隠すことが会計の役割でないことを、しっかりと認識すべきといえよう。

[上場.com]

Posted by nob : 2008年10月24日 23:09

まだ続けるつもりなのか。。。

■田辺三菱、和解に反対…C型肝炎訴訟
基本合意後、5人分

 薬害C型肝炎被害者救済法に基づき、23日に名古屋地裁で和解協議が予定されていた原告6人のうち5人について、田辺三菱製薬(旧ミドリ十字)が国に対し、現時点での和解に反対する意向を示していることがわかった。国は6人全員と和解する方針だったが、同社の意向を受け、この日は5人との和解を見合わせた。

 同社は先月、原告団と訴訟解決の基本合意を結んで謝罪したが、和解での救済にあたり、国よりも厳しい条件を求める姿勢を見せたことで、今後の救済が遅れる可能性も出てきた。

 国は、救済法が成立・施行された今年1月に原告団と和解の基本合意を交わしたが、同社と原告団との協議は難航。このため、国はこれまで単独で和解手続きを進め、和解が成立した原告に対しては、同社の負担分も立て替える形で給付金全額を払ってきた。

 関係者によると、6人は救済法施行後の新規提訴者で、先月28日に同社と原告団が基本合意を交わした後、初めて和解手続きに入ったケース。同社と原告は、国との和解が成立すれば、原告が同社への請求を放棄して訴訟を終結させることで合意しており、基本合意を受けて、国は今回初めて和解手続きにあたって同社に意見を求めた。これに対し、同社は1人については異論なしとしたものの、5人については、血液製剤の投与と感染の因果関係などに異論があり、証拠書類が不十分で和解に賛成できないといった趣旨の意見書を国に提出。この日の和解成立は1人だけとなった。

 国は基本的に、投与事実が証明されれば和解に応じる方針だったが、同社はさらに厳しい証明を求めたことになる。同社は「個々の原告の投与事実、因果関係、症状について意見を述べた。今後も、国から求めがあれば和解の可否の意見は述べるが、和解するか否かは国の判断」として、和解の成立そのものを妨げる意図はないとしている。

 しかし、給付金の負担割合について同社との交渉を本格化させている厚生労働省は、「ともに被告であり、求償関係もあるため、今後は国単独で和解の判断をするわけにいかない」とし、「(田辺三菱製薬が)どの書類が不足しているのかなど裁判所や原告に具体的に示すべきで、しかるべき対応を待ちたい」と説明している。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年10月24日 23:05

末端まで直接届ける基準での緊急食料支援の実施を。。。

■「北朝鮮で数百万人餓死の可能性」-国連が警告

 国連世界食糧計画(WFP)は23日、北朝鮮で数百万人の国民が餓死する可能性があると警告した。一方これまで北朝鮮に食糧支援を行ってきた韓国政府は23日、北朝鮮からの食糧支援以来への対応を決めかねているという。WFPによると北朝鮮で270万人近くの国民が10月に食糧が尽きる状況に直面するという。

 北朝鮮は同国2,300万人の国民を養うのに、これまで韓国を初めとする諸外国に食糧支援を要請してきた。これまで北朝鮮では餓えによって200万人近くの人々が死亡してきたといわれている。2007年に壊滅的な洪水に襲われて以来、北朝鮮の食糧不足はさらに深刻化した。

 WFPは現在生じている北朝鮮の食料不足は特に都会に在住する低所得世帯を直撃すると警告した。現在北朝鮮都心部では食料価格が高騰する中、産業活動が低水準で推移しており、雇用率・食糧配給率が低迷している。

 北朝鮮が韓国李明博政権との敵対的関係を深めるにつれ、食糧不足問題が深刻になってきた。8月にはWFPが韓国政府に対し、北朝鮮国民を救済するため緊急食糧支援を行うべきだと警告したが、韓国政府はこれにまだ応えていない。韓国政府によると食糧支援を送るには世論を深く考慮する必要があり、北朝鮮核軍縮問題のみと関連させて考えることができないという。

 韓国はこれまで北朝鮮への第一の食糧支援国であった。しかし7月に韓国人女性が北朝鮮に観光に訪れ北朝鮮兵士に銃殺されたのを受け、韓国国内での北朝鮮に対する世論が冷たくなっていた。また北朝鮮も、韓国李明博政権が北朝鮮に対する外交における強硬路線をとっていることを受け、韓国からの直接の食糧支援を以前拒絶していた。北朝鮮は先週も韓国政府に対し、同国の北朝鮮に対する外交政策に強く反対し、今後両国間のあらゆる関係を遮断する可能性もあると警告していた。なお、22日韓国政府は同国が北朝鮮に対して「強硬路線」を取っているとの見方を否定し、「偏見、先入観によるものだ」としている。

[IBTimes]


■[社説]北朝鮮、また「苦難の行軍」で住民を飢餓に追い込むのか

北朝鮮も秋の収穫真っ盛りの時期だが、住民たちは収獲の喜びを味わうことができない。北朝鮮人権団体「良き友」によると、党が「収穫した穀物のうち3〜5ヵ月分だけを農民に分配し、残りは軍糧米として納めよ」と指示したためだ。

世界食糧計画(WFP)は23日、「国際社会の緊急支援がなければ、咸境北道(ハムギョンプクト)と両江道(ヤンガンド)全域、咸鏡南道(ハムギョンナムド)の一部地域の食糧難が、『人道主義的非常事態』に進むだろう」と明らかにした。WFPは5月にも、同地域の53の郡を調査した結果、「慢性的食糧難」の段階を越えて、「深刻な食糧・生計危機」に陥っているとし、緊急支援を呼びかけている。WFP基準で、「人道主義的非常事態」は、「深刻な食糧・生計危機」よりも深刻な飢餓状態だ。

来月半ばには、米政府の北朝鮮に対する支援食糧50万トンのうち10万トンが到着するが、悪化に突き進む食糧危機は、なかなか解消されそうにない。そのうえ他の国々も、国際金融危機で、対外援助の削減の動きを見せている。北朝鮮は、米国のテロ支援国家指定リストから削除されたが、それだけで食糧難が解決される状況ではないのだ。

北朝鮮当局は、今より食糧難が深刻だったいわゆる「苦難の行軍」の時期(95〜97年)も耐えたとして、「自力更正」を住民たちに繰り返し求めているが、住民の心がその時とは違うという事実を知るべきだ。当時は、ほとんど皆が餓死の危機に追い込まれたが、今は食糧を持つ住民と持たない住民に分かれ、葛藤が深まっている。さらに、市場で富を蓄積したいわゆる「ドンチュ」たちが食糧を独占し、コメ価格の暴騰をあおいでおり、特権階層は、「苦難の行軍」に備えて、食糧の買いだめをしているという。

道は一つだけだ。核廃棄の2段階措置である核計画検証の約束を誠実に履行することで、国際社会の反北朝鮮世論を和らげ、米国および韓国との関係を改善することだ。北朝鮮は、「南北関係の全面的な遮断を含む重大決断」を云々し、韓国政府に10・4南北首脳合意を無条件で履行しろと迫っているが、これも核検証が完了してこそ論議できることなのだ。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年10月24日 22:57

8割が輸出に依存とか、、、円高が直撃。。。

■ソニー、営業益58%減 今期予想下方修正 円高・株安響く

 ソニーは23日、2009年3月期の連結営業利益(米国会計基準)が前期比58%減の2000億円になる見通しと発表した。7月時点の予想を2700億円下回る。金融危機が深刻化した9月以降の世界的な景気減速を織り込み、大幅に下方修正した。欧米でデジタルカメラや液晶テレビなどの需要が減っており、価格下落も響く。円高と株安も利益を圧迫する。

 売上高は1%増の9兆円と、従来予想を2000億円下回る。主力のエレクトロニクス(電機)部門は欧米や中国で販売が低迷し、中南米など新興国でも伸びが鈍化している。デジカメと液晶テレビの世界販売台数計画は、従来よりそれぞれ8%、6%引き下げた。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年10月24日 22:51

イメージが湧いてこない。。。

■医療集約化 介護と連携…社保会議が改革案

 社会保障国民会議が23日に公表した医療・介護費用の財政試算は、医療の重点化と効率化を進め、介護との連携を強化する改革が前提になっている。

 多くの国民が、住み慣れた場所で長く暮らせる社会を目指しているのは、読売新聞社の提言(10月16日)と同じ考え方だ。4パターン示された試算から浮かび上がる医療・介護システムの将来像と、必要な費用、財源について探った。(社会保障部 石崎浩、内田健司、小山孝)

「急性」患者手厚く/入院短縮、ケア付き住宅へ…試算4パターン

 「今までになかった推計だ。どんな政権になっても、私たちの打ち出した方向でぜひともやってほしい」

 23日夜、内閣府で開かれた社会保障国民会議のサービス保障分科会。座長の大森弥・東大名誉教授は、試算の意義を強調した。委員の間からは評価する声のほか、「必要な人材は確保できるのか」という疑問など、様々な声が相次いだ。

 現行システムをそのまま延ばしたシナリオ(A)に対し、〈1〉穏やか(B1)〈2〉大胆(B2)〈3〉さらに進んだ(B3)という改革を行うとした三つのシナリオは、いずれも、現在は急性期も回復期の患者も混在している病床の機能を見直して役割を明確化し、医師や看護師を集中配置することで、患者の入院期間を短くしているのが特徴だ。さらに、退院する患者の受け皿として、有料老人ホームなどのケア付き住宅の重点整備をうたっている。

 このうち、B1は、現行のままいけば133万床と見込まれる一般病床を再編し、手厚い医療を行う「急性病床」を80万床とし、医師や看護師もAの1・6倍に増やす。平均在院日数も、Aでは約20日間なのが、12日間にまで短縮される。

 医師や看護師数を2倍とさらに増やし、医療の集中度を高めたのがB2で、病床の利用効率が上がるため、急性病床は67万床で済み、平均在院日数も10日間とさらに短縮される。

 B3では、急性病床を高度急性病床と急性病床の2タイプに分け、脳卒中や交通事故で重傷を負った患者らを対象とした高度急性病床(26万床)には、Aの2・2倍の医師らを配置。がんや難病など治療が難しいケースが多いものの、平均在院日数は16日間になると見込んだ。また、急性病床(49万床)にもAの1・8倍の医師らを配置することで、入院期間は9日間にまで短縮できるとしている。

 各シナリオでは、急性期を脱した患者は、現在の一般病床を再編した「回復期病床」でリハビリなどを受けるか、特別養護老人ホームなどの介護施設や、ケア付き住宅などで必要な医療・介護を受ける。

 介護の体制については、いずれのシナリオでも大差はない。「できる限り住み慣れた地域での生活を継続したい」という世論を重視し、ケア付き住宅をいずれも68万人分とするなど、A(47万人分)を大きく上回る規模で整備するとした。

 一方、各シナリオにかかる費用は、B1、B2が91兆〜93兆円、B3は92兆〜94兆円。B1とB3とでは、医療の病床再編の仕組みや人材配置面などで差が大きいが、重病の患者に医療資源を集中し、効率化が期待できる結果、費用面では大差がなくなるとしている。費用は、Aでも85兆円に膨らむことから、どのような医療・介護サービス体制を選択するのかが、今後の議論となりそうだ。

消費税15%程度必要に

 今回の試算は、医療・介護のための保険料や自己負担が今後増えるだけでなく、税財源についても、25年度時点で消費税率約4%分が新たに必要になるとしている。この結果から、社会保障で今後必要な税率引き上げ幅を予測できる。

 国民会議は今年5月、基礎年金財政に関する試算を公表済み。政府が予定する国庫負担割合(現行約3分の1)の2分の1への引き上げには消費税約1%、読売新聞社が4月の年金改革提言に盛り込んだ低所得者向け最低保障年金の創設などを実現すると、さらに1%程度が必要になる。医療・介護の4%と年金を合わせると、必要な引き上げ幅は6%程度となる。

 このほか、少子化対策にも消費税率2〜3%程度が必要になると見られることから、25年度までには消費税率の15%程度(食料品など生活必需品は5%に軽減)への引き上げも視野に入れる必要がありそうだ。

 また、国民会議の試算によると、基礎年金を全額税方式に切り替える場合には、年金改革のために25年度で4・5〜11・5%の消費税率引き上げが必要になり、医療・介護などと合わせると、消費税率は20%前後に跳ね上がる。基礎年金分の保険料負担がなくなるとはいえ、実現可能性には改めて疑問符がついた形だ。

 一方、今回の試算は25年度に必要な医療・介護費用を91兆〜94兆円と見積もっている。この金額は厚生労働省が06年に公表した推計(74兆円)より2割以上多い。

 社会保障の費用推計をめぐっては、1994年に厚生省(当時)が、医療費だけで2025年度時点で141兆円にのぼると推計、その後、下方修正が繰り返された。医療関係者からは、「政府は医療費抑制を進める根拠になるよう、過大な推計を公表している」という批判が強い。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年10月24日 22:45

これも構造的問題。。。

■妊婦受け入れ拒否死亡:検索ネット機能せず 「可能」3病院も拒否

 妊娠中に脳内出血を起こした東京都内の女性(36)が都立墨東病院(墨田区)など7病院に受け入れを断られた後に死亡した問題で、受け入れ先が探せる都の「周産期医療情報ネットワーク」が機能していなかったことが分かった。ネットの表示では3病院が受け入れ可能だったが、実際にはいずれも拒否していた。システムが機能していれば、女性はより早く搬送された可能性もあり、都は詳しい経緯を調査している。

 周産期医療情報ネットワークは、リスクの高い妊婦に対応する周産期母子医療センター(都内22カ所)と都、消防をインターネットでつなぐシステム。緊急の場合に患者の受け入れが可能なセンターが一覧できるようになっている。

 都によると、死亡した女性は4日午後7時ごろ頭痛などを訴え、救急車で江東区のかかりつけの産婦人科医院「五の橋産婦人科」に運ばれた。主治医が近くの墨東病院に受け入れを要請したが、産科医院の当直医は「土曜日のため当直が1人しかいない」と説明。主治医から「受け入れ可能な医療機関を教えてほしい」と依頼を受けた当直医は周産期医療情報ネットワークを検索し、受け入れ可能の表示があった▽東京慈恵会医科大病院▽慶応大病院▽日本赤十字社医療センター--の3病院を紹介したという。

 しかし、主治医がこの3病院に電話をしたところ、いずれも「満床」などを理由に受け入れを拒否。▽東京慈恵会医科大青戸病院▽日本大板橋病院▽順天堂大医院にも電話したが、受け入れられなかった。東京女子医大東医療センターだけは受け入れ可能と返事をしてきたが、既に墨東病院が受け入れを決め距離も近かったため同病院に搬送したという。

 厚生労働省によると、コンピューターで周産期医療情報を共有化するシステムは昨年1月現在、39都道府県が導入。しかし「(空き病床の)情報の更新が遅い」などの問題も抱え、一般救急で使われる医療情報システムでは、今年1~2月の総務省消防庁の調査で、全国の消防本部の53%が「システムを利用していない」と答えた。

 今回の問題でも、病院が情報を更新していなかった可能性もあり、都は「調査している」と説明している。【須山勉、清水健二、木村健二】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年10月23日 09:03

大人げない。。。

■麻生首相:あす就任1カ月 連夜の「会合」批判にキレる

 ◇有名ホテル、高級飲食店…密談説も

 麻生太郎首相が就任してから24日で1カ月。連夜のような有名ホテルや高級飲食店での会合について「庶民感覚とかけ離れている」と記者団から質問を受けた首相は22日、「ホテルは安い」「自分のお金」などと強く反論し、「変えるつもりはない」とこだわりを見せた。一方で、会合の相手が首相官邸の発表と違うことも発覚し、夜な夜な密談を重ねているとの見方もある。【西田進一郎、木下訓明】

 「高級料亭、毎晩みたいな(話に)作り替えていますが、それは違う」「ホテルのバーは安全で安いとこだという意識があります」

 首相は22日昼、記者団に独自の認識を強調。「安いところに行ったとして、(新聞記者らが店の前に立つことで)営業妨害って言われたらなんて答える? 店の妨害して平気ですか。聞いてんだよ。答えろよ」と、逆に詰問する場面もあった。

 麻生首相の夜会合の多さは、福田康夫前首相と比べ際立つ。公務を終えそのまま私邸に戻ったのは就任から21日までの28日間で4日だけ。インドのシン首相との夕食会があった22日はさすがにそのまま帰宅したが、「はしご酒」の日も多い。民主党の簗瀬進参院国対委員長が22日の記者会見で「そういう所で本当の庶民の心はわからない」と指摘するなど野党の批判もあり、側近の松本純官房副長官は自らのブログに、首相が会員制バーでハンバーガーをほおばる写真を掲載し「庶民派」をアピールする。

 一方、夜の会合は「密談の場」との見方もある。例えば広報担当の首相秘書官の発表では16日夜、首相は東京・赤坂のANAインターコンチネンタルホテルの中華料理店で「秘書官と食事」をしたはずだった。しかし首相が店を出た後、店内から中川昭一財務相、甘利明行革担当相、菅義偉自民党選対副委員長が現れ、首相と一緒だったと認めた。他にも「首相に会うので、ばれないようホテルにはいつもと違う車で入った」(自民党幹部周辺)という証言もある。

 出入り口が多く密談には便利なホテル。衆院解散をにらみ夜の会合は当分続きそうだ。

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 ◆22日昼の首相と記者団とのやり取り

 ◇引っかけるような言い方はやめろ/ホテルは安い所だと思う/スタイルは変えない

 22日昼の首相と記者団との主なやり取りは次の通り。

 記者 夜の会合、連日で、一晩で何万円もするような高級店に行っているが、庶民感覚とかけ離れている。

 首相 僕はこれまでホテルが一番多いと思いますけれどもね。あなたは今、高級料亭、毎晩みたいな作り替えていますが、それは違うだろうが。引っかけるような言い方はやめろって。もうちょっと事実だけ言え、事実だけ。馬尻(就任後3回行った東京・六本木の飲食店)がいつから高級料亭になった? 言ってみろ、言ってみろ。だからそういう卑劣な言い方はだめ。いかにも作り替えるような話はやめたがいい。

 記者 一晩に一般の国民からすると高いお金を払って食事をするという意味で私は申し上げました。

 首相 きちんとそれ定義言ってね。あなたの質問、時々代表して聞いているけれども、いつもなんとなーく、妙にひねて聞いているように聞こえるんだね。

 記者 そういった批判があることについてどう思うか。

 首相 僕はこれまでもずっと、あのー、少なくともホテルというところは安い所だと思っていますね。たくさんの人と会うというのは、ホテルのバーっていうのは安全で安い所だという意識が僕にはあります。正直なところです。だけど、ちょっと聞きますけれども、例えば安いとこ行ったとしますよ。周りに30人からの新聞記者いるのよ。あなた含めて。警察官もいるのよ。営業妨害って言われたらなんて答える? 「あなたのおかげで営業妨害です」って言われたら、新聞記者として「私たちの権利です」って言って、ずーっと立って店の妨害して平気ですか? まあ、聞いてんだよ。答えろよ。ふっふっふっふっふ。

 記者 私がうかがいたいのは……。

 首相 いや、おれの質問に答えてくれ。だから、おれもそれ答えてるんだから、今。おれが質問している。平気ですか?

 記者 我々は営業妨害はしないように取材をしている。

 首相 いや、してるって。現実、みんな「している」って言われているから、おれも。だから「うちは来ねーでくれ」って。だからホテルが一番言われないんですよ。分かります? だからあなたは、自分の都合だけで聞いている。ように、おれには聞こえるんだね。おれには。だからホテルが一番人から文句言われない。僕はそう思ってます。だからこれ、これまでのスタイルですし、これからも変えるつもりは、今のところありません。

 記者 お金に色は付いていないんですが、政治献金や政党助成金という形でお金を出すのは高級な食事をするだけのためではないと思いますが。

 首相 自分のお金だから。政党助成金もしくは私のその種の金。幸いにして自分でお金がありますから自分で払っています。はい。

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 <首相が夜に訪れた店など>

 (いずれも東京都内)

 【ホテル】

 ●帝国ホテル(内幸町)計6日

 ▼客室3回▼会員制バー「ゴールデンライオン」3回▼バー「インペリアルラウンジ アクア」

 ●ホテルオークラ東京(虎ノ門)計4日

 ▼宴会場▼バー「ハイランダー」▼バー「バロンオークラ」▼バー「オーキッドバー」▼日本料理店「山里」▼中国料理店「桃花林」

 ●ANAインターコンチネンタルホテル(赤坂)計3日

 ▼中国料理店「花梨」▼日本料理店「雲海」▼バー「マンハッタンラウンジ」▼レストラン「イタロプロバンス ダイニング」

 ●ホテルニューオータニ(紀尾井町)1日

 ▼日本料理店「藍亭」▼飲食店「カトーズダイニング&バー」

 ●グランドプリンスホテル赤坂(赤坂)1日

 ▼中国料理店「李芳」

 【その他】

 ●飲食店「馬尻」(六本木)計3日●フランス料理店「ペリニィヨン」(銀座)●中国料理店「維新號」(紀尾井町)●日本料理店「花がすみ」(元赤坂)●日本料理店「京寿々」(広尾)●フランス料理店「アピシウス」(有楽町)●ウナギ料理店「重箱」(赤坂)

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年10月23日 09:00

終わってる、、、解体してオールクリアゼロから。。。

■「健保書類操作は組織的」 年金改ざん 元社保庁職員証言

 厚生年金の記録改ざんを隠ぺいするため社会保険庁職員が、同庁が所管していた政府管掌健康保険(今月から全国健康保険協会管掌健康保険)の書類も不正操作していた問題で元職員が二十一日、民主党の会合で「組織的に昔から行われ、社会保険庁も知っていたはず」と証言した。舛添要一厚生労働相は実態を調査する意向を示したが、記録改ざん問題は拡大の一途をたどっている。

 証言したのは滋賀県大津社保事務所の元職員、尾崎孝雄さん(55)。尾崎さんによると、隠ぺいがあったのは、職員が会社を倒産したことにし、厚生年金と政管健保から過去にさかのぼって偽装脱退させた例。

 この会社の従業員は、記録上の脱退日以降に医療機関で受診すると、無保険扱いで全額自己負担となるため、改ざんが発覚する可能性がある。このため、医療機関が社保事務所に請求する診療報酬明細書(レセプト)を抜き取って隠ぺいし、医療費を政管健保の財源で肩代わりしたという。

 尾崎さんは「徴収課職員が該当のレセプトを抜くよう担当課に依頼していた」とも述べ、事務所ぐるみの隠ぺいだったことも明らかにした。出席者からは「国による詐欺行為だ」などの批判が相次いだ。

[北海道新聞]

Posted by nob : 2008年10月22日 23:41

根本的に発想が本末転倒。。。

■排出量取引 まずは試してみてからだ(10月22日付・読売社説)

 制度設計を進めるにしても、まずは試行して、排出量取引制度の利点、欠点を洗い出すことが必要だろう。

 政府の地球温暖化対策推進本部は、二酸化炭素(CO2)の国内排出量取引制度の試行ルールを決定した。

 「自主参加」と「自主設定」が特徴である。取引に参加するかどうかの判断を各企業に任せた。排出量の削減目標についても、企業が自ら設定することにした。

 政府は、参加企業の募集を始めたが、実際の取引が始まるのは来夏ごろとみられる。試行を実のあるものにするには、電力や鉄鋼などの主要排出企業をはじめ、多くの企業が参加し、その取引状況を検証することが必要だ。

 排出量取引制度では、目標以上にCO2の排出削減を達成した企業が、余った排出枠を売却し、利益を得ることができる。制度上の重要なポイントは、削減目標の設定が妥当かどうかである。

 削減目標の設定が甘く、ほとんどの企業が目標を達成してしまえば、排出枠の「売り手」ばかりとなり、取引は成立しない。今回の試行ルールでも、目標を企業の「自主設定」としたために、目標設定が甘くなるとの指摘がある。

 各企業は、日本経団連主導で業界ごとに設定している自主行動計画に沿った削減目標を設定する見通しだ。政府は、その目標が各企業の直近の排出実績より厳しいものになっているかどうかなどについて審査する。

 この手法がうまく機能するかどうかが、取引市場の今後を見通すうえでカギとなろう。

 大企業が中小企業の排出削減を支援した場合、その削減分を大企業のものとして換算できるルールも盛り込まれた。遅れがちな中小企業の省エネルギー対策を進める手法として、活用したい。

 欧州連合(EU)は、各国政府が企業の排出枠を決める取引制度を2005年に導入した。米国のオバマ、マケインの両大統領候補も制度導入に前向きだ。

 国際的動向を考えれば、日本としても、制度を実際に試すべき段階にあることは間違いない。

 一方、EUの制度に参加する企業の06年のCO2排出量は、05年比でわずかだが増加した。今年から制度の一部を手直ししたが、排出量削減に有効な仕組みかどうかは未知数だ。

 拙速な制度の本格導入は禍根を残しかねない。試行を通じ、日本に適した制度を作り上げていくことが肝要である。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年10月22日 23:37

一人6500万円の広告収入は凄い。。。

■「着うたフル」違法配信の巨大サイト、京都府警が摘発
「着うたフル」を装い、違法に無料配信していたサイト「第〈3〉世界」(日本レコード協会提供)

 携帯電話のサイトで1曲まるごとダウンロードできる「着うたフル」サービスを装い、著作権者に無断で無料配信したとして、京都府警は21日、兵庫県姫路市南車崎、無職藤本継矢(28)、同県川西市東多田、会社員松岡隆司(53)両容疑者を著作権法違反(公衆送信権侵害など)容疑で逮捕した。「着うたフル」を巡る同法違反容疑の摘発は初めて。同サイトは中高生を中心に人気を集め、会員数が100万人以上とされ、府警は、国内最大規模の違法配信サイトの実態解明を進める。

 発表では、藤本容疑者は管理、運営するサイト「第〈3〉世界」を通じ、今年5〜6月に浜崎あゆみさんの「HOPE or PAIN」など3曲、2006年10月に松岡容疑者と共謀し、葉加瀬太郎さんの「情熱大陸with小松亮太」を、日本音楽著作権協会(JASRAC)などに無断で不特定多数の人がダウンロードできるようにした疑い。

 同サイトは06年頃に開設され、藤本容疑者らが別のサイトからダウンロードするなどし約2万曲を無料配信。府警が今月、日本レコード協会(東京)などから告訴を受け捜査していた。

 藤本容疑者は「サイトの広告料目当てに開設した」と供述、約1億2000万円の広告収入を得ていたとみられる。松岡容疑者は、同サイトの掲示板を通じて藤本容疑者と知り合い、「自己満足のため、趣味でやっていた」と話しているという。

 着うたフルは1曲200〜400円程度で楽曲を携帯電話にダウンロードできるサービス。同協会によると、昨年の市場規模は約344億円に上るが、違法なダウンロードが後を絶たず、昨年には約2億1000万回に達したという。

 今回の摘発について、大手音楽配信会社の担当者は「中高生ならみんな知っているほどの有名サイトで、営業上の障害となっていた」と話している。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年10月22日 23:33

それにしても、、、そんなこと。。。

■「三浦元社長は他殺」ゲラゴス弁護士が見解
特集 ロス疑惑

 【ロサンゼルス=飯田達人】1981年11月のロス疑惑「一美さん銃撃事件」を巡り、移送先のロサンゼルス市警の拘置施設で10日夜(日本時間11日昼)に自殺した三浦和義・元輸入雑貨会社社長(61)(日本で無罪確定)について、弁護人を務めたマーク・ゲラゴス弁護士が19日、AP通信の取材に応じた。

 ゲラゴス弁護士は、18日にロス郡検視局から弁護側に引き渡された三浦元社長の遺体を、独自に依頼した病理学者が調べた結果、元社長の背中に殴られた傷があり、首には首つりではなく、絞められた際にできる血腫があったと主張。「病理学者は、自分で首をつった自殺ではなく他殺だと結論づけた」と語った。

 ゲラゴス弁護士はこれを受け、三浦元社長は自殺以外に考えられないとしているロス郡検視局に対し、改めて検視するよう要請したが、拒否されたという。今後は、米連邦地検に捜査を求める方針。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年10月21日 23:18

...nothing to say...

■英人女性活動家、殺害される=アフガン

 【ロンドン20日時事】英メディアの報道によると、アフガニスタンで援助活動を行っていた英国人女性が20日、首都カブール市内でイスラム原理主義勢力タリバンとみられるグループによって銃撃され、死亡した。

 女性は英国と南アフリカ共和国の二重国籍を持つゲイル・ウィリアムズさん(34)で、英慈善団体「サーブ・アフガニスタン」に所属。目撃証言によると、20日朝、仕事に行く途中でバイクに乗った2人組の男から銃撃を受けた。タリバンのスポークスマンは、「(ウィリアムズさんが)キリスト教を布教しようとしていたため」殺害したとしている。

[時事通信]

Posted by nob : 2008年10月21日 11:25

ますます拡がる経済格差。。。

■集会:「私は部品じゃない」 2000人が貧困問題訴え--都内で

 ◇この暮らし、良くしたい

 ワーキングプア(働く貧困層)やシングルマザーなど現代の貧困問題に取り組む「反貧困ネットワーク」(代表・宇都宮健児弁護士)が19日、東京都新宿区の明治公園で「世直しイッキ大集会」を開いた。解散風が強まる中、2000人(主催者調べ)が参加。暮らしの窮状を訴え、「選挙では貧困問題を争点に」と声を合わせた。

 集会は、貧困問題を全国で訴え6000人余りが参加したキャラバンの仕上げとして企画された。住居問題の分科会では、山形県出身の土田政彦さん(29)が発言。製造業派遣の仕事で上京したが、10カ月で仕事がなくなり住む場所を失った。敷金、礼金なしのアパートに越したが、家賃が遅れるたびに14回も鍵を替えられたという。「派遣労働で貧困に陥り、住居も仕事も不安定になった」と語った。

 労働の分科会では、日雇い派遣の男性が「不安があっても、文句を言えば『代わりはいくらでもいる』と干される。危険な仕事でも1日7000円。私は部品ではない」と訴えた。

 女性と貧困の分科会では、シングルマザーの桐田史恵さん(30)が「母子家庭だからとアパートを貸してもらえない。友人と部屋をシェアしたら、児童扶養手当の申請時に『養ってもらってるんじゃないか』と根掘り葉掘り聞かれた」と明かした。

 集会では「貧困を直視し、それに向けて政策を総動員する政治を求める」との宣言を採択。選挙に向けて走り出した政党や候補予定者にアピールした。【東海林智、市川明代】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年10月20日 11:35

どんだけ〜っ。。。

■欧米の公的支援300兆円 金融危機、一段の負担も

 米証券大手リーマン・ブラザーズの9月の破たんから約1カ月間で、欧米各国が打ち出した金融機関への公的支援の総額は19日までに、300兆円規模に達した。世界の主要22カ国・地域の証券取引所の株式時価総額は昨年10月末の6300兆円から3000兆円も減少。実体経済の悪化も深刻化しており、各国が一段の財政出動を迫られる可能性もある。

 公的支援の柱は、62兆円超の金融機関への資本注入。市場の不安感を防ぐため銀行間取引を保護する保証枠の設定などがある。

 金融危機の震源地である米国は、緊急経済安定化法で決まった7000億ドル(約70兆円)のうち2500億ドル(約25兆円)を資本注入に使う。

 欧州では、ドイツが資本注入を含む5000億ユーロ(約70兆円)の金融安定化策を用意したほか、英国が500億ポンド(約9兆円)の資本注入を決めた。

 フランスやスペイン、スイス、オーストリア、ロシアなども公的資金の投入を表明しており、欧州全体では公的支援は230兆円に達する見通しだ。

 日本も予防的に資本注入できる「金融機能強化法」の復活を打ち出しており、資本注入の動きはアジアなど世界各国に広がりつつある。

[47NEWS]

Posted by nob : 2008年10月19日 23:56

せめてもの。。。

■イタリア世界遺産落書き:京産大の3学生、おわびにアルバイト代15万円寄付

 世界遺産に登録されている伊フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂に落書きし、停学処分を受けた京都産業大(京都市北区)の男子学生3人が、夏休みのアルバイトでためた約15万円(1000ユーロ)を大聖堂に寄付した。大学が17日、明らかにした。大聖堂からは「心遣いは本当に素晴らしい。修復に使わせていただく」とのメールが大学に届いたという。

 大学によると、3人は今年3月に旅行した際、大聖堂最上階の石柱に油性ペンで名前や大学名を落書き。14日間の停学処分を受けた。学生が申し出た修復の手伝いは「専門家でないと不可能」と断られたため、アルバイトに精を出し、今月15日に現金を振り込んだという。【朝日弘行】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年10月19日 12:03

確かに有り得ない。。。

■社説:視点 金正日総書記 演出と脅迫の戦術を放棄せよ=論説委員・中島哲夫

 北朝鮮の最高指導者、金正日(キムジョンイル)総書記は、いったいどんな状態なのか。9月9日の建国60周年行事を欠席したのを機に重病説が噴出したが、1カ月余り過ぎた今も決定的な情報はない。

 韓国の情報機関は当初、金総書記が脳卒中か類似の発作で倒れたものの回復段階にあるという見解を示した。「わきで支えれば立ち上がれる」「自分で歯磨きできる」などと、見てきたような話もあった。

 米国からは「もっと深刻だ」という情報が多く流れ、日本では「すでに死んでいる」との見方も示された。最近では、訪米した韓国の国防相が記者会見で「通常の統治を行うに問題がない」と述べた。米韓両情報当局の判断だという。

 公表されないルートによる情報収集と分析の結果なので「どれが正しい、これは間違いだと断定できない」と、この分野の専門家は話す。もどかしいが、当面は待つしかない。

 注目すべきは、この流動的情勢のなかで北朝鮮が「米国によるテロ支援国家指定の解除」という成果を上げたことだ。

 米政府が国内や日本での反対の声にもかかわらず解除に踏み切った要因は「ブッシュ政権最後の100日間に北朝鮮が核実験をする懸念」だったと、米政府当局者らの証言をもとにワシントン・ポスト紙が報じた。

 イラクで失敗したブッシュ大統領にとって「北朝鮮核問題への対処も誤り、2度目の核実験まで許した」という評価を受けるのはつらいだろう。この不安心理に付け込まれたのだとすれば、北朝鮮の「技あり」という話になる。

 また、指定解除の理由になった核計画検証の米朝合意も問題が多い。内容はごく大筋が発表されたにすぎず、次の6カ国協議で仕上げ、採択する。だがニューヨーク・タイムズ紙によると、米朝が合意した案文は北朝鮮の譲歩の部分が漠然と表現されており、細部の具体的合意は口頭でなされたという。北朝鮮得意の粘り、揺さぶりに使いやすい構造だ。実に危うい。

 こうした成果を得た交渉術はいかにも北朝鮮らしい。危機を演出し脅迫する瀬戸際戦術。金総書記が病床で指揮したとすれば、満足しているだろう。

 しかし、いずれ限界が来る。中国や米国、韓国は「金総書記なき後」に備えている。無用な混乱や犠牲を回避するために、北朝鮮自らも大きな決断をすべきだ。まず最高指導者の健康状態を明らかにし、次の6カ国協議に誠実に臨むことが、最良の道である。ほぼあり得ないこととは思いつつ、提言してみる。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年10月19日 11:58

侵略を容認する国民などいない。。。

■バグダッドで数万人反米デモ 駐留米軍撤退求める

 【ドバイ=太田順尚】イラクの首都バグダッドで18日、反米指導者ムクタダ・サドル師派の市民らが駐留米軍の即時撤退などを求めデモ行進した。米イラク政府間でまとまった米軍のイラク駐留に関する地位協定案について、議会で承認しないよう訴えた。

 AP通信によると、参加者は数万人に上るとみられるが、死傷者は今のところ出ていない。

 協定案には2011年末までの米軍の完全撤退などが盛り込まれたとみられるが、サドル師らは即時撤退を主張している。今後、イラク側は協定案について議会承認を得る手続きに入るが、国民議会でサドル師派議員らが反対するのは確実で、曲折が予想されている。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年10月19日 11:54

手段が目的に。。。

■日本の国連安保理常任理事国入り、米英が支持表明

 【ニューヨーク=中前博之】日本が国連安全保障理事会の非常任理事国に当選したことを受け、米英両国の国連関係者は17日、相次いで結果を歓迎し日本の常任理事国入りを支持する考えを改めて表明した。

 米国のウルフ国連次席大使は同日、「日本の常任理事国入りはもちろん支持している。圧勝にも非常に満足だ。安保理では緊密な協力をしていきたい」と記者団に期待を語った。

 英国のソワーズ国連大使も「アジアには我々が安保理の常任理事国入りを支持する日本がいる。日本が安保理に戻ってくることは非常に重要で歓迎する」と語った。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年10月19日 11:36

不治の病。。。

■補助金不正経理:県、国庫補助で3300万円 物品購入や出張費 /福島

 ◇会計検査院から指摘

 県は18日、農林水産部と土木部関連の02~06年の国庫補助事業で、計約3300万円の不正経理があったと発表した。会計検査院の今年1月の検査で判明し、指摘を受けた。

 県によると、不正経理は▽年度末に物品購入の支払いをし、次年度以降に納品を受けた▽国庫補助事業に雇ったアルバイトを他の業務に従事させた▽県単独事業の出張の費用を国庫補助金から支出した--の3パターン。02年度以前から、慣習的に行われていたとみられる。カラ出張や架空契約などによる裏金はなかったというが、年度末の物品購入は余った予算を消化するためだった可能性がある。

 会計検査院が11月にまとめる「07年度決算検査報告書」に盛り込まれる見通しで、指摘を受けた不正経理分は、全額を国に返還する。県は「国庫補助の使途について職員の知識不足だった。補助対象外の用途に支出しないよう、周知と内部チェックを徹底する」としている。【関雄輔】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年10月19日 11:33

人が人に死を強いるオプションは、如何なる時にもあってはならない。。。

■「日本は死刑減らすべき」 国連自由権規約委、10月末に勧告へ

 【ジュネーブ=藤田剛】国連の自由権規約委員会は15、16の両日、国連欧州本部で死刑の抑制などを定めた同規約を日本が順守しているかを審査した。委員からは「世界的には死刑制度を廃止する方向にあり、日本は死刑の執行数を減らすべきだ」といった指摘が相次いだ。同委は今月末、日本政府に対する勧告を盛り込んだ報告書をまとめる。

 自由権規約委は世界各国の人権問題の有識者で構成され、日本が審査対象となるのは1998年以来10年ぶり。

 日本政府は「国民世論は極めて悪質な犯罪は死刑もやむを得ないと考えている」などと反論したが、委員の賛成は得られなかった。10年前の報告書でも死刑の抑制などが盛り込まれており、委員からは「状況が改善されていない」との不満も出た。

[日本経済新聞]


■日本の死刑、代用監獄に批判続出 国連委、10年ぶり対日審査

 【ジュネーブ17日共同】国連のB規約(市民的および政治的権利)人権委員会による対日審査が15、16の両日、ジュネーブの国連欧州本部で行われ、法律専門家など有識者18人の委員からは、日本の死刑制度や代用監獄制度の廃止を求めるなど厳しい意見や質問が相次いだ。

 同委員会による対日審査は1998年以来、10年ぶり。

 日本政府は現行制度を維持する型通りの答弁に終始。閉幕に当たりポサダ委員長は「委員会はフラストレーションを感じたと思う。前回の政府見解から十分なフォローアップや(人権状況の)改善がなされていない」などと総括した。

 B規約委員会の審査は162の同規約の全批准国を対象に5-6年ごとに規約の順守状況をチェックする制度。今回の審査は日本政府の事前の報告書提出の遅れなどから、10年ぶりの審査となった。

[47NEWS]

Posted by nob : 2008年10月17日 23:31

有り得ない、、、記事を読むだけで恥ずかしい。。。

■中山前国交相:次期衆院選「出ません」 調整、自民そっぽ

 ◇辞めるのをやめるのやめた

 自民党の中山成彬・前国土交通相(65)は17日午前、宮崎市内で記者団に「不出馬の意向に変わりはない」などと話し、前夜の「不出馬撤回」の発言を否定した。中山氏は16日、「宮崎をはじめ全国から『次期衆院選に出てくれ』という声があった」などとして、支援者や党県連に幹部らに「不出馬撤回」の意向を伝え、17日に党本部で(不出馬撤回の)会見を行う予定だった。【田所柳子、小原擁】

 中山氏は16日夜、自民党の古賀誠選対委員長と電話で会談したが、立候補に関して自民党の調整を拒否され、再出馬を断念したものと見られる。党選対幹部らによると、中山氏は会談で「宮崎1区の自民党支部や後援会は強い出馬要請の気持ちを持っている」と伝えたが、古賀氏は「後援会の問題ではなく、あなた自身が判断すべきことだ」とはねつけたという。

 古賀氏は17日午前、国会内で記者団に「中山さん個人の話だ。党が関与する話ではない」と述べ、党は調整しない考えを明らかにした。

 同党宮崎県連は17日午前、宮崎市の県連本部で緊急役員会を開いた。会合前、緒嶋雅晃・県連会長は記者団に「今朝は中山さんから何の連絡もない。だが、宮崎1区の公募制は予定通り実施する」と語った。

 古賀氏が中山氏からの調整の要請を断ったのは、解散総選挙が近いとみられる中で、いったん不出馬を決めた中山氏の出馬が自民党にダメージを与えることを懸念したとみられる。党選対幹部は「党がこんな問題に介入したら国民に笑われる」と述べた。

 ◇県連会長「政治家としての品格が問われる」

 中山氏は、古賀氏と話し合ったことを認めたうえで、「地元の情勢について情報交換し、後援会が強い出馬要請の気持ちを持っていることを伝えた」とした。

 「出馬の意向ではなかったのか」との記者団の問いには、「私は一貫して不出馬を表明している」と突っぱねた。また、党本部で行う予定だった会見設定についても「党本部でセットするということだったので、知らない」としらを切り、「(古賀氏が)会見する必要はない。紙一枚あればいいというので(宮崎に)帰ってきた」と、迷走発言を繰り返した。

 中山氏は「混乱させるつもりはなかった。申しわけない」と陳謝し、党県連が推薦する候補については「応援したい」と語った。

 終了後、緒嶋会長は「中山氏には言葉に責任を持っていただきたい。政治家としての品格が問われる」と苦言を述べた。

 また中山氏はこの後、鹿児島の寺に行き、座禅を組むという。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年10月17日 23:27

止まらない強者同士の提携合併、、、生き残りに形振り構わず。。。

■ベスト電器がビックのグループ会社に、業界2位の連合誕生

 家電量販業界7位のベスト電器(福岡市)は15日の取締役会で、資本・業務提携している同5位のビックカメラ(東京)の持ち分法適用会社になることを決議した。ビックは、ベストへの出資比率を現在の14・86%から15・03%に引き上げるとともに、役員の人事交流を進め、緊密化を図る。

 ベストがビックのグループ会社になることで、合計売上高は2007年度の連結ベースで9558億円となり、トップのヤマダ電機(群馬県高崎市、1兆7678億円)に次ぐ業界2位の家電販売連合が誕生する。

 ビックは、近くベスト株15万株を市場で追加取得する。取得費用は約5000万円。また両社は会長をそれぞれ顧問として派遣。ビックの会長は来年、ベストの取締役に就任する見通し。これにより、ビックは2009年8月期からベストを連結対象とする。

 ビックとベストは昨年9月に資本・業務提携し、パソコンなどの共同商品開発を進めたり、ビックがベストの店舗運営を手掛けたりしてきた。しかし、競争激化などでベストの経営環境が厳しくなっていることを受け、グループ化に踏み切る。ビックは、不振が続いているベストの子会社・さくらや(東京)の不採算店舗の整理なども進めるものと見られる。

 これまでヤマダ電機、業界2位のエディオン(大阪市)もベストに出資し、提携を求めていた。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年10月15日 16:58

どうしてここまで巨悪に、、、取り締まれないものなのか。。。

■「ヤクザ資金」と思われる730億台サラ金業者検挙

730 億ウォン台の私債を、年間500%以上の高利で貸し出しながら、中小企業を苦しめて来たサラ金業者が、大挙警察に摘発された。この私債資金は、日本人出資者によって準備され、警察はヤクザの資金である可能性に対して捜査を拡大している。これらによって被害を受けた中小企業は、1000社余りに達する。

ソウル江南警察署は、13日に無登録サラ金業者を構え、730億ウォン台の不法貸出を行った疑い(貸付業法違反)で、日本人出資者II(39)さんを出国禁止し、韓国人貸付業社社長クォン某(34)容疑者を拘束した。警察は、不法貸付業社支店長チョン某(29)容疑者など、韓国人共犯23人を書類送検し、また他の日本人管理者T氏など9人の行方も調査していると明らかにした。

[innolife]

Posted by nob : 2008年10月15日 16:56

素晴らしい試み。。。

■医師不足 再生への処方せん ベテラン名医 再登板

 関東地方の自治体病院のほとんどで、医師不足に悩んでいる現状が本紙のアンケートで浮かび上がった。回答した病院の33%が診療科によっては「最低限の診療に必要な医師も足りない」と悲鳴を上げた。一度は閉院の危機に見舞われながら、病院経営の経験を持つベテラン院長の活躍で今秋、再スタートした病院を訪ね、再生への処方せんを探った。 (西田義洋、足利支局・梅村武史)

 栃木県南部の中核病院の一つ、佐野市民病院(二百五十八床、旧県南総合病院)。新しい研修医制度の影響で、大学医局による医師引き揚げが始まったのは、国が制度を導入した前年の二〇〇三年度のことだった。

 引き揚げや開業などで二十一人いた常勤医が十三人に激減。その後も減り続け、昨年一月ごろには当時の院長ら常勤医八人全員が退職の意向を表明。閉院を前提に入院患者や人工透析患者らの転院が進められた。そんなとき、県内の医療関係者から窮状を聞きつけたのが、山梨県で民間病院を経営していた福光正行医師(70)だった。

 福光医師は昨年三月に引退する予定だったが、「独居や老老介護のお年寄りが地域で増えている。いざ病気になった時、頼りになる病院が必要」と、翌四月に院長に就任。東大時代の同級生や医局の後輩らを頼って医師集めに奔走した。

 その結果、すでに引退していた経験豊富なベテランが次々と“再登板”。五十人以上の非常勤医と三人の常勤医が集まった。「実力のある名医ぞろい」と福光院長。県外からも患者が訪れるようになった。

 今月一日からは経営母体を東京都内の医療法人グループに移し、県内初の公設民営方式で再スタート。前日に千葉県の銚子市立総合病院が休止になったが、佐野市民病院で今年、白内障の手術を受けた慶野実さん(79)は「市民病院がなくならなくてよかった。心臓にも持病があるので、近くに信頼できる病院があると安心だ」と目を細めた。

 病院は現在、常勤医五人、非常勤医七十五人を確保したが、二次救急や緊急手術にはまだ対応できない。福光院長は「医師を増やすだけでは問題は解決しない。看護師と栄養士、薬剤師、事務がチームを組んで、医師の負担を減らせば、一人の医師が多くの患者を診療できる」と指摘する。

 「難産の末に生まれた赤子のような病院。手づくりで新しい医療モデルをつくっていきたい」と目を輝かせた。

◆診療報酬配分の是正を

 関東地方の自治体病院を対象にしたアンケートで、医療現場が求める医師不足対策として最も多かったのは、「開業医と勤務医の診療報酬の配分を大幅に変えるべき」(栃木県の病院)など、開業医有利とされる報酬バランスの見直しだった。自由記述で回答した五十五病院のうち、十七病院(31%)が挙げた。

 「医学部定員の大幅増」など医師を増やすべきだとしたのは十六病院。また、九病院が新臨床研修制度の見直しを求めた。「一定期間、地方勤務を義務づける」(神奈川県の病院)、「開業の要件に地域の公的病院勤務を義務づける」(千葉県の病院)など、病院勤務を義務化させる提案も目立った。

 過酷な勤務や医療事故の危険性が高く、医師が集まりにくい産科や小児科など、診療科ごとに給与や労働環境の改善を求める声もあった。

 アンケートからは、地域や診療科による医師の偏在も明らかになった。茨城、栃木、群馬の三県では、全二十五病院で医師が不足。内科の医師の充足率は東京が94%なのに対し、茨城は58%だった。

 医師不足の程度について、「最低限の診療に必要な医師も足りず困っている」診療科があると答えたのは有効回答を寄せた九十三病院のうち三十一病院(33%)。「今後、大学医局の医師の引き揚げや医師の辞職があれば維持できない」としたのは四十一病院(44%)に上った。

◆供給制度の構築急げ

 <解説>自治体病院は地域医療を支える役割を果たすだけでなく、産科や救急、へき地、災害時医療など、民間病院がカバーしにくい不採算部門の担い手としても重要だ。

 医師不足は診療の縮小・制限に加え、減収による病院の経営悪化も招いている。もともと自治体病院は、人件費や物品費の高コスト体質を指摘されてきたが、最近の医療費抑制策に伴う診療報酬の引き下げも追い打ちをかけた。

 国は大学医学部の定員を来年度から増加する方針に転換したが、医師を増やしただけでは問題は解決しない。医師は毎年三千五百−四千人ほど増え続けているが、公的病院の常勤医は三年前から減少に転じた。収入や労働時間などで有利な開業医に流れる傾向が強くなっているからだ。地域や診療科ごとの偏在も防ぐ必要がある。

 病院だけの努力には限界がある。開業医に有利とされる診療報酬の見直しや、従来、大学医局が果たしてきた医師派遣機能に代わる供給制度の導入を急ぐべきだ。職業選択の自由は守られなければならないが地域病院での一定期間の勤務を義務付けることも検討に値するだろう。 (西田義洋)

[東京新聞]


■自治体病院9割 医師不足 首都圏で本紙調査

 関東一都六県(東京、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、神奈川)の自治体病院の九割近くで、医師が不足していることが東京新聞のアンケートで分かった。常勤医は必要数の80%にとどまっており、特に内科や小児科、産婦人科、救急部門などで不足していた。六割の病院が診療体制を縮小・制限しており、深刻な医師不足の実態が浮き彫りになった。

 アンケートは、都県や市町村立の百四十二病院(診療所を含む)を対象に先月行い、65%の九十三病院から有効な回答を得た。

 通常の診療体制を組む上で医師が足りないと回答したのは八十病院(87%)で、診療科ごとの不足常勤医の数の合計は八百三十二人、一病院あたり一〇・四人に上った。九月一日現在の常勤医数は三千四百四十人。この中には必要数以上に医師がいる病院や診療科も一部含まれている。

 不足人数が三十人以上の診療科で、医師の充足率が最も低かったのは救急部門の61%(不足数三十人)。次いで小児科73%(八十二人)、消化器内科74%(三十九人)、産婦人科76%(五十二人)、内科79%(百十三人)の順だった。

 最近五年以内に診療科の廃止や中止、患者の受け入れ制限など、何らかの形で診療体制を縮小・制限した病院は六十一病院(66%)に上った。現在も五十五病院(59%)で制限が続いている。診療科の閉鎖・廃止は二病院、中止・休止は二十九病院だった。

 医師不足の理由(複数回答可)で最も多かったのは、二〇〇四年度に始まった新臨床研修制度の影響で、「大学病院の医局に医師を引き揚げられた」が四十四病院。次いで「診療体制強化や医療の質向上のため」と「応募者がいない」(各四十一病院)、「医師が開業して辞めた」(三十病院)、「過酷労働が原因で医師が辞めた」(十六病院)だった。

[中日新聞]

Posted by nob : 2008年10月14日 23:52

死してなお話題を。。。

■三浦元社長:死亡真相究明まで遺体引き取らず 夫人が意向

 米ロサンゼルス銃撃事件で、ロスへの移送直後に三浦和義元社長(61)が自殺したことについて、日本の裁判で主任弁護人を務めた弘中惇一郎弁護士が13日会見し、「残念でやりきれない気持ちだが、なぜ自殺と言えるか明らかでない」と語った。また三浦元社長の妻から電話があり、死亡の真相が究明されるまでは遺体の引き取りを拒否する意向を伝えてきたことを明らかにした。

 弘中弁護士によると、最後に連絡を取ったのはロス移送直前の10日。三浦元社長から電話があり、「ロスにはきちんとした裁判をやるために自分の意志で行くんです。みなさんにもそう伝えてください」と元気な様子だったという。

 しかし今月11日午後5時ごろ、弁護方針を伝えるため元社長の妻に電話した際に「自殺だということです」と知らされた。妻の声は悲鳴に近いものだったといい、自らも「驚いて信じられなかった」という。

 元社長の家族は拘置所の刑務官への事情聴取など、死亡した経緯の徹底調査を米国側に要求しているという。弘中弁護士は「直前まで非常に元気だったわけで、死亡が自殺かどうかはっきりしていない。まず真相究明を第一に要求したい。また逮捕からの手続きは基本的人権を無視したもので、日米の捜査当局に厳重に抗議したい」と語った。【古関俊樹】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年10月14日 23:49

核廃棄などするわけがない。。。

■「21年間の足かせ」解けた北朝鮮…核廃棄までは険しい道

韓半島の安保情勢が重大な転機を迎えている。

北朝鮮に対する米国のテロ支援国家指定解除の措置が20年9ヵ月ぶりに断行され、米朝はこれまで難航をしていた北朝鮮核施設の検証方式に合意した。北朝鮮は、脳出血の手術を受けたとされる金正日(キム・ジョンイル)総書記の写真を58日ぶりに公開し、金総書記の健在を誇示した。

米国務省のマコーマック報道官は11日午前11時(韓国時間12日午前0時)に声明を発表し、「北朝鮮は、非核化のための一連の検証方法に同意した」とし、北朝鮮のテロ支援国家指定を解除することを明らかにした。そのうえで「北朝鮮は、核施設の無能力化の再開を明確にした。これは6者協議の『行動対行動』の原則が作動していることを示している」と説明した。

米国は、北朝鮮が87年11月に大韓航空(KAL)爆破事件を起こしたことを受け、88年1月に国務省のテロ支援国家指定リストに北朝鮮を含めた。

いっぽう、米国と北朝鮮は、今年6月26日に申告された寧辺(ヨンビョン)核施設に対する検証を先に実施し、専門家による核物質関連サンプルの採取を可能にさせ、未申告施設に対しては、北朝鮮の同意を得て検証を実施することで合意したと、米政府高官が11日に明らかにした。

クリストファー・ヒル米国務次官補(東アジア太平洋担当)は、今月1〜3日の訪朝の時、北朝鮮の金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官との間で、このような「順次検証案」に合意し、先日ブッシュ米大統領の最終裁可を得たという。

北朝鮮の朝鮮中央テレビは11日午前、金総書記が人民軍第821部隊傘下の女性砲中隊を視察する写真を公開した。北朝鮮メディアが金総書記の写真を公開したのは、8月16日に朝鮮中央通信が金総書記の軍部隊視察の写真を出して以来初めて。

これは、健康悪化説が流れた金総書記が、政権を堅固に掌握していることをアピールしたものと受け止められる。

先週末以降に集中しているこのようなニュースは、米朝関係の進展に合わせて、韓半島にも意味ある進展を予告する。

米朝が両国間の主要懸案をほぼ同時に妥結したのは、任期が終わりに近づいているブッシュ政府と北朝鮮の利害関係が一致したためと分析される。

北朝鮮は、テロ支援国家の烙印を取り除くことで、外部からの金融支援などを通じて回生を模索できる転機をつかんだことになる。米国は、北朝鮮の要求を聞き入れる代わりに、北朝鮮の非核化2段階措置を間もなく終え、第3段階(核廃棄)に進入する土台をつくる外交的成果を期待できるようになった。

ただ、北朝鮮の未申告施設に対する検証を「相互同意」の下に実施するとしたのは、時間に追われた「米国の譲歩」と解釈され、米国保守層と日本の反発を買いそうだ。日本はこれまで、拉致被害者問題の解決をテロ支援国指定解除の前提条件に掲げてきた。

米朝が核検証に合意にたことを受け、今月中に6者協議の首席代表会合の開催が予想されるなど、非核化プロセスが正常軌道に乗ることになった。しかし北朝鮮は、今後の核交渉の過程で更なる補償を要求するものとみられ、窮極的な核廃棄段階に進むまでには曲折が予想される。

いっぽう、テロ支援国家指定解除に合わせて金総書記の写真が公開されたことで、金総書記体制が突然崩壊するといった急変事態の可能性は低くなったと、北朝鮮専門家たちは分析する。ただ、金総書記の写真がいつ撮られたかは明確でなく、金総書記の健康悪化説がすっきり晴れたわけではない。

[東亜日報]


■【主張】北のテロ指定解除 約束破れば再指定せよ 拉致で日米連携の再確認を

 北朝鮮が核申告の検証枠組みに同意したことを受けて、米政府は北に対するテロ支援国家指定を解除した。日本政府が慎重な判断を求めたにもかかわらず、内容よりも形の合意を優先する結果となったのはきわめて遺憾である。日米同盟や拉致問題に及ぼす影響も深く懸念される。

 米国務省が発表した合意によれば、北朝鮮は6月に提出した核計画申告に盛り込んだ全施設の立ち入りや試料採取を受け入れ、国際原子力機関(IAEA)にも「重要な諮問や支援」の役割が与えられた。しかし、申告されなかった施設の査察には「相互の同意」が前提と明記され、北に拒否権を与えたに等しい譲歩である。

 また、申告から除かれたウラン濃縮やシリアなどへの拡散行為の解明は事実上先送りされたほか、核完全廃棄に不可欠な核兵器製造・貯蔵施設、核爆弾の数量、核実験施設などの検証も明確でない。いずれも今後の検証体制に重大な禍根を残すのは確実である。

 指定解除後も米国は核実験や人権侵害などで多くの制裁を維持し、実質的影響はない。日本も独自の制裁を延長した。とはいえ、北が「敵視政策の象徴」としてきたテロ支援国リストから除かれる象徴的意味は大きく、その影響は拉致問題にも及ぶだろう。

 ≪瀬戸際外交に屈した米≫

 解除のタイミングやここに至る経過にも大きな問題があった。

 ブッシュ大統領は6月、指定解除方針を議会に伝えたが、「北が包括的検証に応じない」との理由で解除を遅らせてきた。反発した北は夏以降、核無能力化作業停止、IAEA要員排除、プルトニウム再抽出などの動きをエスカレートさせ、核実験準備ともとれる行動も見せた。

 北の挑発に直面する度に譲歩を重ね、最後は指定解除に追い込まれた6カ国協議のヒル米首席代表の責任は重大だろう。「包括的で強力な検証」を掲げた大統領がいかにも北の瀬戸際外交に屈した印象を強めたのは否定できず、マケイン共和党大統領候補など米国内でも強い批判が出ている。

 だが、日本政府の対応にも問題はなかったか。伝えられた合意にこれだけの詰めの甘さがあり、中曽根弘文外相がライス国務長官に「まだ確認すべき点がある」と慎重な判断を求めたのは当然だ。訪米した中川昭一財務・金融担当相も「認められない」との意向を伝えはした。

 それでも大統領が最終判断を下す前に、こうした重大な懸念を麻生太郎首相自らがきちんと伝えてほしかった。拉致問題への影響も考えれば、この段階の解除が日米同盟の根幹を揺るがし、将来に問題を残しかねないからだ。

 ≪首相自らが前面に立て≫

 国民も「プロの政治家」を自任する首相に期待したはずだ。結果として日本の意向を尊重しない同盟の現状を見せつけてしまった首相への失望感は小さくない。

 指定解除は拉致被害者家族会にも深い衝撃と失望を与えた。飯塚繁雄代表は「手の届かないところですべてが決まるむなしさを感じる」と語り、増元照明事務局長は「同盟国民の命を助ける協力をしない裏切り」と批判する。

 ブッシュ大統領は2年前、横田めぐみさんの母、早紀江さんと面会して、「拉致解決へ働きかけを強めていきたい」と約束した。この約束はどうなったのか。

 北がテロ支援国家に指定された1987年の大韓航空機爆破事件が示すように、拉致は国際テロ工作の一環として行われた国家犯罪である。

 家族会は何度も訪米して「拉致は現在進行中の国家テロ」と訴え、テロ支援国家指定の理由に拉致が盛り込まれた。

 指定解除は家族会に対する背信行為でもある。麻生首相は「被害者全員を返すよう強く主張する」と家族会に約束した。飯塚代表は「大きなカードを失った分、日本政府にはそれに匹敵する政策をしてもらうしかない」という。

 米高官によれば、指定解除は暫定的で、北が約束を破れば再指定もあり得るという。検証手順は月内にも開かれる6カ国協議で最終確定をめざし、14日にワシントンで開かれる日米韓次官級協議でも最重要課題となる。

 日本政府はあくまで厳正かつ包括的な検証の実現を要求し、拉致問題解決についても日米の連携を改めて確認すべきである。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年10月13日 19:47

圧力では勝てない。。。

■米政府、北朝鮮のテロ指定解除を発表

 [ワシントン 11日 ロイター] 米国務省は11日、北朝鮮に対するテロ支援国指定の解除を発表した。

 マコーマック国務省報道官は、米国と北朝鮮が核計画の検証方法で合意したことを受けた措置、と説明した。

 合意により、北朝鮮は核施設の無力化作業を再開し、国連および国連査察チームに施設への立ち入りを認める。

 ブッシュ米大統領は、今回の決定について麻生太郎首相と電話で会談し、引き続き拉致問題で日本を支援していく方針をあらためて表明した。

 共同通信によれば、7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)出席のためワシントン訪問中の中川昭一財務・金融担当相は、米政府の決定について「非常に残念」と失望を表明し、「拉致問題はテロだと思っている」と述べた。

[ロイター]

Posted by nob : 2008年10月12日 08:55

中途半端はよくてゼロ、大抵の場合はマイナス、、、やるなら徹底して。。。絵空事の経済、繰り返す愚行、、、それにしても、いつになったら気付くのか。。。

■米大統領、資本注入「迅速に実行」 金融安定化法、枠組み活用

 【ワシントン=米山雄介】ブッシュ米大統領は10日午前(日本時間同日夜)、ホワイトハウスで声明を発表し、金融危機への対応について「財務省は金融機関の株式買い取りを含め、銀行の資本増強に向けたあらゆる手段を持っている」と述べ、公的資金による金融機関への資本注入の可能性を正式に表明した。大統領は「財務省はできる限り迅速に実行に移す」と強調。金融危機克服へ全力を挙げる姿勢を示した。

 大統領は「多くの金融機関は資本不足に陥っており、融資が実行できない」と説明。金融機関の資本増強の重要性への理解を国民に求めた。

 最大7000億ドル(約70兆円)の公的資金を活用できる金融安定化法の成立で「米政府は経済の困難に対処するための包括的な戦略と手段を持っている」と強調。「われわれは危機を解決できるし、実行する」と述べた。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年10月12日 08:50

逆効果。。。

■20枚の写真で金総書記重病説を払拭 北が一挙公開

 北朝鮮の国営メディアが11日、重病説が流れていた金正日総書記(66)の軍部隊視察を写真とともに報じた。20枚もの写真が一挙に公開されるのは異例のことで、視察の日時が不明であることなどから、過去の写真である可能性も否定できない。

 「敬愛する最高司令官、金正日同志のために服務する!」と書かれたスローガンの前で、金総書記が軍幹部や女性兵士と記念撮影したもののほか、公開された写真には、後ろ手を組み兵士の話を聞いたり、女性兵士の訓練を見たりして熱心に視察する金総書記の姿が写し出されている。

 いずれもこれまでに公開された軍視察の写真と似たようなもので、服装は例年秋ごろに着るジャンパー、同行した軍の側近も玄哲海大将、李明秀大将と、頻繁に随行するメンバーだ。視察日時は不明だが、人民軍最高司令官(金総書記)の軍関連活動を最高機密とする北朝鮮で、メディアが視察日時を明らかにすることは通常ほとんどない。

 しかし、朝鮮労働党創建記念日(10日)の翌日とはいえ、1回の視察でこれほど多くの金総書記の写真が報じられるのは珍しい。さらに、集団での記念撮影や軍幹部との会話、訓練の見学など、幹部や取り巻きに囲まれた通常の軍視察の様子に加え、今回公開された写真には、金総書記が1人で拍手をしたり腕を組んだりした姿を左右両側から撮影したものも含まれている。

 金総書記は9月上旬に重病説が出ており、脳卒中の後遺症による半身不随の情報も流れていた。公開された写真はこうした“金正日重病情報”を全面否定するものであり、金総書記が健康であることを立証しようとしているかのようだ。

 北朝鮮メディアは今月4日、金総書記がサッカー競技を観戦したという報道を通して、海外各国が注目する最高指導者の健康不安説を否定してみせた。しかし、金総書記の写真や映像が報じられず、報道内容の真偽は明らかではなかった。

 写真の公開で北朝鮮当局は金総書記の健康問題に対する疑念の払拭(ふつしよく)を試みたかたちだが、外国の要人と会談するなど、金総書記の健在が明確に確認されない限り、健康不安説はくすぶり続ける。平壌から内外に向けた「金総書記健在」の報道は今後も断続的ながらも続く可能性がある。(名村隆寛)

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年10月12日 02:37

結局は北朝鮮のなしくずし。。。

■【社説】核検証不透明なのにテロ国解除するのか

北朝鮮に対する米国のテロ支援国解除措置が切迫したようだ。核プログラム検証問題で米国が北朝鮮と妥協点を見出すことで予定通りテロ支援国名簿から北朝鮮を削除することにしたというワシントン発の報道が続いている。具体的内容はまだ公開されない状態で断定するのは難しいが、時間に追われた米国が大幅に譲歩することで妥協が成立したというのが我々の見方だ。ジョージ・ブッシュ大統領の任期内に9・19共同声明履行のための2段階措置である北核不能化までは進展させておかなければならないという国務省交渉派たちの声が反映された結果ともみられる。

テロ支援国解除と絡んで最後まで対立してきた検証問題は、結局、寧辺のプルトニウムプログラムと別の検証問題を分離する方式で妥協が成立した。柳明桓(ユ・ミョンファン)外交部長官も昨日マスコミブリーフィングでこれを確認した。柳長官は「まず北朝鮮の申告書を中心に検証作業を行い、引き続きUEP(ウラン濃縮プログラム)やそのほかの問題に対する検証は一度にできないので順次行うものと期待する」と述べた。北朝鮮が申告した寧辺核施設に対する検証を先に行い、UEPや核拡散疑惑及び未申告施設に対する検証は追って行うというものだ。柳長官は「寧辺以外にも申告していない核施設が10数か所に及ぶ」とし「これらの施設に対する検証方式は国際原子力機関(IAEA)に規定された特別査察の概念と違ってくる」としている。結局、未申告施設に対する査察は北朝鮮が同意しなければできないという意味だから、徹底して完全な検証原則を立てた当初の立場から米国が大幅に退いたという指摘を避けにくいと思う。

北核解決のための6カ国協議の枠組みを維持しながら9.19共同声明履行のための最後の段階に移ることができるようになったのは幸いだ。しかし原則とは距離が、遠い検証体系を受け入れた後遺症が結局6カ国協議プロセスを再び脅やかす事態が懸念される。任期末、外交政治の功績に縛られてブッシュ政権が結局、北朝鮮のペースに巻きこまれたとか、北朝鮮には快挙だが米国には恥辱だという批判が米国ですでに出ている。完全で正確な検証が非核化の必須要件なのは国際核軍縮の歴史的教訓だ。

対外経済活動を妨げる足かせとなって作用してきたテロ支援国家のレッテルを北朝鮮が20年ぶりにはがすことは開放と改革の転機になるという点で鼓舞的だ。しかし北朝鮮がテロ支援国解除を契機に韓国を排除したまま米国だけ相対するいわゆる「通米封南」路線を露骨化するとしたら、これは政治的にも経済的にも北朝鮮に何の実益もないという点を知っておかなければならない。核問題の進展とともに南北関係と朝米関係の進展が同時に成り立ったとき、テロ支援国解除は北朝鮮に意味をもたらすであろう。

昨日、労働党創建63周年記念日にも金正日総書記は姿を現さなかったことで、北朝鮮体制の不確実性は消えていない。こうした状況でどのような選択をすることが果たして北朝鮮の将来に役立つのか、切迫したテロ支援国解除を契機に北朝鮮指導層は冷静に判断してほしい。

[中央日報]

Posted by nob : 2008年10月12日 02:35

知られざる実情。。。

■松本死刑囚、数カ月面会室に現れず 死刑囚の近況など公表

 世界死刑廃止デー(10日)の記念イベントが11日、東京都新宿区内であり、主催団体は死刑囚77人が答えたアンケートの詳細な結果や死刑囚の近況などを公表した。治療・投薬を受けている死刑囚は51人で、願い出て刑務作業をしているのは11人。オウム真理教松本智津夫死刑囚(53)=教祖名麻原彰晃=は最近数カ月、面会室に現れないという。

 主催団体は「死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90」(東京)で、アンケートは7月末に家族や弁護人を通じて送付。期限の9月までに76人、今月に入って1人が回答を寄せた。

 フォーラムによると、治療・投薬を受けている死刑囚の内訳は、高血圧10人、糖尿病、腰痛各5人、脳出血・脳梗塞後遺症3人など。刑務作業をしている死刑囚はアンケート用紙に「命を奪った人はまじめに働いていたので、私も死ぬまで働かなければならない」と記していた。

 このほか、奈良女児誘拐殺害事件の小林薫死刑囚(39)は「いいかげんな審理で死刑判決を受けた」、埼玉保険金殺人事件の八木茂死刑囚(58)は「平成の大冤罪」とそれぞれ回答した。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年10月12日 02:32

エピローグも飛ばして、、、あっけないエンディング。。。

■【三浦元社長自殺】 黒い帽子に最後のメッセージ?

 【ロサンゼルス=松尾理也】サイパンからロスへ到着し、ロス市警本部に収監されたばかりの三浦和義元会社社長(61)=日本で無罪確定=が10日夜、自殺した。「戦いの準備はできた。ロスに行く」。そう言い残してサイパンを後にした三浦元社長。ロスの土を踏んだまさにその当日に死を遂げるという、あきらかに計画的な自殺に、関係者は言葉を失った。

 「今は何も情報がない。朝まで待て」。三浦元社長自殺の一報を受けた報道陣からの問い合わせが殺到したロス市警の当直者は、混乱した様子で繰り返すばかりだった。

 10日、20時間近い移送を経て、ロサンゼルス国際空港に降り立った三浦元社長。サイパンからの飛行機には多数の日本の報道陣が同乗したが、問いかけに対しても「一切コメントはしません」と口をつぐんでいた。

 移送完了を受けて、この事件の捜査を担当するリック・ジャクソン捜査官は10日午前、ロス市警本部で会見。今回の捜査で来日した際、三浦元社長の妻で何者かに殺害された一美さんの母親に会い、捜査の進展を報告するとともに、一緒に墓参したエピソードを明らかにするなど、思い入れたっぷりに捜査への自信を語っていた。

 「ロス市警は、短い一生を終えざるを得なかった一美さんのために、たいまつ(トーチ)を掲げ続ける」。そんなふうに意気込んでいたジャクソン捜査官は、それから半日あまりで、思いもかけない結末に直面することになった。

 三浦元社長は、14日に予定されていた罪状認否での初出廷まで、ロス市警本部で身柄を拘置され、その後、郡警察が管轄する拘置施設に移動するはずだった。

 自殺や、トラブルのおそれがある収容者に対しては、24時間の監視態勢がとられるはずだが、三浦元社長がどのような取り扱いを受けていたのかは明らかになっていない。いずれにせよ、「Tシャツで首を吊ったようだ」(関係者)という状況は、ロス市警の失態以外のなにものでもないだろう。

 元社長は移送を通じて、大きく「ピース、ポット、マイクロドット」と書かれた黒い帽子を着用し続けていた。大麻やLSDといった規制薬物を意味するスラングであるこれらの単語を並べると、「さよなら」を意味するヒッピー用語になる。あるいは、同情から非難、支持から嫌悪まであらゆる関心を集め続けてきた元社長の最後のメッセージだったのか。

 ロサンゼルス郡管内で拘置されている容疑者については、同郡警察のホームページから、すべての収容者について動向が把握できるようになっている。元社長の事件番号は「1655698」。死亡の事実はまだ、掲載されていない。

[産経新聞]


■三浦和義元社長が自殺  ロスの独房で首つり

 【ロサンゼルス11日共同】1981年のロサンゼルス銃撃事件で、今年2月に米自治領サイパンで逮捕、拘置され、10日にロサンゼルスに移送された三浦和義・元会社社長(61)=日本では無罪確定=が同日午後9時45分(日本時間11日午後1時45分)ごろ、ロス市警本部の留置場独房で首をつって自殺を図り、間もなく死亡した。

 訴追手続きは停止される見込みで、発生から27年を経て異例の展開をたどった事件の真相究明は極めて難しくなった。

 ロス市警の発表によると、巡回中に意識不明で発見され、搬送先の病院で死亡が確認された。シャツを使って首つりを図ったという。遺書などは現時点で見つかっておらず、自殺の動機は不明。ロス郡当局が遺体の司法解剖を行い、死因を調べる方針。

 三浦元社長は元妻の一美さん=当時(28)=銃撃事件で、殺人と共謀の疑いで米司法当局に逮捕された。ロス郡地裁に逮捕状の取り消しを請求し、一貫して無罪を主張。郡地裁は、判決が確定した事件で再び罪に問われない「一事不再理」原則に反するとして殺人容疑では無効としたが、日本にはない共謀容疑は有効と判断した。

【帽子に謎のメッセージ? 「さよなら」暗示と憶測】

 【ロサンゼルス11日共同】お幸せに、そしてさよなら-。米ロサンゼルス銃撃事件で逮捕され、10日に自殺した三浦和義元会社社長(61)が、サイパンから米ロサンゼルスに移送された際にかぶっていた帽子の文字が、死を暗示するメッセージだったとの憶測を呼んでいる。

 黒い野球帽には大きなアルファベットで「PEACE POT MICRODOT」とデザインされていた。米国の若者が使うスラング(俗語)を集めたウェブサイトによると「お幸せに、そしてさよなら」という意味だった。

 10日のロス市警の記者会見で、報道陣が帽子について質問。担当のリック・ジャクソン捜査官は、誰が帽子を渡したかについて「分からない。(元社長が)自分で着用した。彼が好きで買ったと聞いているが、サイパンで買ったかどうかは知らない」と語った。

【移送17時間後、最悪の結末 「約束したのに」と関係者】

 【ロサンゼルス11日共同】「ロスで会おう」と話していたのに-。ロサンゼルス銃撃事件で逮捕された三浦和義元社長(61)が10日夜(日本時間11日午後)、留置先のロス市警で自殺した。今年2月に逮捕、拘置された米自治領サイパンから10日早朝に移送され、約17時間後。発生から27年が経過した事件は、最悪の形で結末を迎えた。

 サイパンに住む元社長の知人によると、ロスに移送される直前、元社長はサイパンの収容施設から日本にいる家族と連絡を取り「ロスで会おう」と話していたという。

 この知人も、移送直前に電話で「来年初めにロスに行くから」と元社長と約束していたといい、「がっかりです」とため息をついた。

 サイパンの検察関係者によると、三浦元社長のロスの弁護人、ゲラゴス氏は11日未明、ロス市警から自殺について正式に連絡を受けた。サイパンの弁護人のバーライン氏は共同通信の電話取材に「今は何もコメントできない」とだけ語り、ショックを隠しきれない様子だった。

【「信じられない」元社長の支援者 突然の連絡に動揺、衝撃…】

 三浦和義元社長がロサンゼルス移送直後に自殺したとの連絡を受け、国内の支援者は「信じられない」と一様にショックを受けた様子だった。

 関係者によると、三浦元社長の妻は数日中にロスに面会に行く予定だったとされ、突然の悲報に動揺していたという。

 「三浦和義氏の逮捕に怒る市民の会」を設立し支援活動を続けてきた客野美喜子さん(56)は「信じられない。ロス移送直前には、みんなで力を合わせて頑張ろうと話していたと聞いており、前兆などまったくなかった」と言葉少な。

 逮捕前に三浦元社長とトークイベントを行うなど親しい友人だった放送作家河村シゲルさんは「自らロスで共謀罪と闘うことを決め、胸を張って航空機に乗っていた。あれほど生気に満ちていた人が自殺することなど、ありえない。何が起きたのか検証する必要がある」と訴える。

 三浦元社長の妻から電話で知らせを受けた「人権と報道・連絡会」の山際永三事務局長(76)は「もし本当なら日米の両国家に殺されたと言ってもよい。無罪判決が確定した日本人を見放した日本政府の責任は大きい」と憤った。

【「真実は闇に」と元捜査員 警視庁の関係者】

 三浦和義元社長(61)の自殺に、日本で捜査に携わった関係者は驚きを隠しきれない様子だった。

 銃撃事件の捜査を指揮した当時の警視庁捜査1課長、坂口勉さん(73)は「ただただ驚いた。とても自殺するような性格とは思えなかったが…。米国の法制度では無罪は勝ち取れないと絶望したのだろうか」と推測する一方で、「いずれにせよ、これでもう真実は闇の中ということか」と複雑な心情を吐露した。

 捜査本部に所属していた元捜査1課理事官の大峯泰広さん(60)は「日本より厳しいアメリカの司法に『逃げられない』と観念したのではないか。本当に残念」と話し、米国での捜査が中断に追い込まれることを悔しがった。

 「本当なのか。信じられない」。三浦元社長の取り調べを担当した元警視庁捜査1課幹部の酒井美次さん(60)も、三浦元社長が自殺に及んだ理由を測りかねている。「ロス市警の捜査員たちに、何があったのか聞いてみたい。遺書があるなら、何が書かれているのか知りたい」

【三浦元社長、攻防7カ月 逮捕不当訴え続け】

 27年前の事件で再び逮捕され、サイパンから移送先のロサンゼルスで自殺した三浦和義元社長(61)。逮捕の不当を訴え続け、約7カ月に及んだ拘置の末に移送され、罪状認否のためロサンゼルス郡地裁に出廷する前の突然の自殺だった。

 三浦元社長が逮捕されたのは今年2月22日。米自治領サイパンの空港で、突然逮捕状を突きつけられた。「わたしは日本で無罪になっている」。三浦元社長は驚きを隠せなかったという。

 三浦元社長のロサンゼルスの弁護人は3月、逮捕状の無効確認を申し立て。8月にはサイパンの地裁に人身保護を請求した。

 検察と弁護側の激しい攻防で審理は長期化。元社長の逮捕が、判決が確定した事件で再び罪に問われない「一事不再理」原則に該当するかどうかが争点に。ロスの郡地裁は9月、容疑のうち殺人については無効、殺人の共謀は有効とする決定をした。

 弁護士が郡地裁の決定を伝え、今後の弁護方針を確認すると、これまでは移送を拒否してきた三浦元社長は「カリフォルニアに行く時が来た」と毅然とした様子で述べたという。

【三浦元社長をめぐる動き】
 1981年8月 三浦和義元社長の妻一美さんが米ロサンゼルスのホテルで頭を殴られ負傷(殴打事件)

 11 一美さんがロスで頭を銃撃され重体、翌年死亡。三浦元社長も左足に重傷(銃撃事件)

 85・9 警視庁が殴打事件の殺人未遂容疑で元社長を逮捕

 87・8 殴打事件で東京地裁が懲役6年の判決(98年確定)

 88・5 銃撃・殴打事件でロサンゼルス郡検察が元社長の起訴手続き。殺人・共謀容疑で逮捕状発付

 11 銃撃事件の殺人罪で東京地検が起訴

 94・3 銃撃事件で東京地裁が無期懲役の判決

 98・7 銃撃事件で東京高裁が無罪判決

 2003・3 銃撃事件で最高裁が検察側の上告棄却、無罪が確定

 08・2・22 米自治領サイパンで銃撃事件の殺人容疑などで逮捕

 3・12 北マリアナ諸島知事がカリフォルニア州知事の移送要求に同意し、移送命令書に署名

 14 ロサンゼルスの弁護人が逮捕状無効確認を申し立て

 8・22 サイパンの地裁に人身保護請求

 9・12 サイパンの地裁が人身保護請求を棄却、ロサンゼルスへの身柄移送を命令(最高裁が支持、北マリアナ諸島連邦地裁が移送を一時停止)

 26 ロサンゼルス郡地裁が共謀容疑の逮捕状を有効と判断

 10・10 三浦元社長をロサンゼルスに移送

 11 三浦元社長が自殺

(海外日付は現地時間)

[47NEWS]

Posted by nob : 2008年10月12日 02:24

本人にも問題はあったのだろうけれど、、、それにしても有り得ない。。。公判前の賠償金受け取りは不適切。。。

■藤居被告が証言 おかみさんも暴行指示か…元力士暴行死事件第4回公判

 大相撲時津風部屋の時太山(当時17歳)=本名・斉藤俊さん=が暴行死した事件の第4回公判が10日、名古屋地裁で開かれた。被告人質問で、番付外・時王丸こと藤居正憲被告(23)が、元親方の山本順一被告(58)の妻の元おかみさんからも暴行の指示を受けたと証言。事件とは直接関係ないとはいえ、おかみさんも暴行に関係していた驚きの事実が判明した。裁判は4日連続の集中審理が終了。11月10日に検察側が論告求刑する。

 斉藤さんへの暴行をおかみさんも指示していた。藤居被告への弁護側からの質問。斉藤さんが東京の部屋から脱走した前日の07年6月16日、同被告は元親方の山本被告の妻から、未成年の斉藤さんが喫煙し、吸い殻を部屋のマンションの階段から投げ捨てた事実を聞かされた。「もう我慢ならない。親方もやっていいと言っている」とも言われ、事実上、おかみさんも暴行を指示したという。

 その言葉を受け「心配しなくていい」と思い、藤居被告は斉藤さんへ張り手を見舞い、太ももなどを棒で叩いたと証言。一連の暴行はすべて山本被告の指示とされてきたが、一部とはいえ部屋を切り盛りするおかみさんがかかわったことが判明。事件の異常さを象徴する内容となった。

 この日で4日連続の集中審理が終了。公判前は3被告が同様の暴行に加わったと思われていたが、藤居被告は斉藤さんが亡くなる直前のぶつかりげいこ時には病院に行っており不在だったことが判明。11月10日の求刑もけいこで胸を出した木村正和被告(25)、金属バットで殴打した伊塚雄一郎被告(25)も含め、それぞれ違う刑を求められることが予想される。相撲部屋で起きた異常な事件へ、検察側がどう出るか注目だ。

 ◆斉藤さん父求める一日でも長い実刑 ○…集中審理の最後に斉藤さんの父・正人さん(51)が意見陳述し、兄弟子3被告へ「生きていく上で一生、苦しみを背負って欲しい。一日でも一週間でも長く実刑判決を望みます」と訴えた。被害者の父の切実な言葉に木村被告と藤居被告は号泣。正人さんは4日連続で傍聴。裁判では被告から約5000万円の弁償金を受け取っていたことも判明したが、最愛の息子を亡くした悲しみはそんなことではもちろんぬぐえないはずだ。

[スポーツ報知]

Posted by nob : 2008年10月11日 20:49

くだらない。。。

■世界大学ランキング…東大19位、京大25位

 【ロンドン=森千春】英ザ・タイムズ紙系の教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エジュケーション・サプリメント(THES)」は9日、毎年恒例の「世界大学ランキング」を発表した。

 世界中の大学の研究力、教育力などを評価し、トップ200を選ぶもので、米ハーバード大が同ランキング開始以来5年連続の1位となるなど、米英系優位の構図が続いている。

 日本の大学では、東京大が19位で最高位。京都大25位、大阪大44位、東京工業大61位など、昨年より1校減の計10校がランキング入り。日本以外のアジア勢では、香港大26位、シンガポール国立大30位、北京大とソウル大が同率50位などとなっている。

 上位20校を見ると、米国がエール大2位、カリフォルニア工科大5位など計13校、英国がケンブリッジ大3位など計4校で、米英両国で17校を占めた。同誌は、米国の大学の強みとして、同窓生、企業、慈善団体による「広範な資金提供」と、海外の優秀な学生が集まる傾向を指摘した。

 同誌のランキングは、世界の大学関係者による相互評価や研究成果が論文に引用された回数、企業の人事担当者の評価などを総合して作成される。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年10月11日 20:45

ただただ救出に期待。。。

■エチオピア:医療スタッフ2人誘拐 日本人女医、生存を初確認

 ◇「アカハネ・ケイコ、32歳」

 【パリ福井聡】エチオピア東部で9月22日に誘拐された国際医療支援団体「世界の医療団」(本部・パリ)の日本人女医とオランダ人看護師の2人は10日、エチオピアの隣国ソマリアの首都モガディシオで、犯人グループが地元メディアのみを対象に行った記者会見に同席し、事件発生後、初めて生存が確認された。日本人女医は「アカハネ・ケイコ、32歳」と名乗った。

 会見の後、犯人グループを通じて2人に電話取材したAFP通信によると、日本人女医は「私たちは食料や水などを得ており、元気にしている」と話し、オランダ人男性は「非常に緊迫した状態だが、身体は問題ない」と語った。また犯人グループは「エチオピアは国境内外で多くのソマリア人を拘束しており、我々はこれに対抗して2人を誘拐した。エチオピアがソマリア人囚人を解放すれば2人を解放する」と表明した。

 モガディシオは事実上の無政府状態が続き、外国人記者の出入国は容易ではない。

 ◇安全確保理由に身元など非公表

 日本人女医とオランダ人看護師の2人は9月22日、ソマリア国境に近いエチオピア東部オガデン地方で連れ去られ、同日夜にソマリア国内へ移動させられたとみられる。

 2人が所属する国際医療団体は、翌23日に誘拐の事実を発表したが、独自に犯人グループと救出交渉を行うとして、安全確保を理由に2人の身元を公表していない。

 日本外務省も同団体の方針を追認しており、これまで氏名などは明らかになっていなかった。

[毎日新聞]


■誘拐事件 元同僚ら「頑張り屋」赤羽さんの無事解放願う

 エチオピア東部で国際救援団体「世界の医療団(MDM」のスタッフ2人が誘拐された事件で、人質になっている日本人女性は長野県出身の医師赤羽桂子さん(32)だと分かった。犯人グループによる10日の記者会見には姿を見せ、無事なことが分かったが、解放の見通しは立っていない。赤羽さんを知る人たちは「一刻も早い解放を」と気をもんでいる。

 02年に卒業した富山医科薬科大(現・富山大)の宮脇利男教授は「将来は子どもをみたいと言っていた。卒業して東京に移る時も、わざわざあいさつに来てくれた。とても礼儀正しく使命感の強い人」と話す。

 東京の病院で勤務した後、03年10月から3年半、茨城県土浦市の土浦協同病院で小児科医として働いた。この病院の医師たちは「患者の信頼の厚い、明るく勉強熱心な頑張り屋さん」と口をそろえる。

 「(3年前になくなった)父親の遺志を継ぎ熱帯医学をやりたい。将来は海外で医療での国際貢献をしたい」と07年3月末に退職。男性医師(45)は「現地行きは彼女が望んだことで、命がけで行ったと思う。でも何の目的で誘拐するのか。どうか元気でいてほしい」と話した。

 赤羽さんは現在、長崎大学熱帯医学研究所の博士課程に在籍。しかし、長崎大学は11日、記者会見を開き、「アカハネさんという名前の方はいるが、誘拐された医師と同じかどうかは分からない」と慎重な受け答えに終始した。

 父親の生家がある長野県伊那市ではこの日、親類たちが不安な時間を過ごしていた。50代の親類の男性は「うちの桂子だという正式な連絡は来ていない。解放されるかどうかもまだ分からないので、静かにしておいてください」とだけ話した。

[朝日新聞/12日追加]


■エチオピアで誘拐の赤羽さん「帰りたい」 本紙が電話取材

 【ロンドン=星浩】国際医療支援団体「世界の医療団」(本部・パリ)のスタッフ2人がエチオピア東部から誘拐された事件で、犯人グループと人質となっている赤羽桂子さん(32)ら双方が11日夕(日本時間12日未明)、本紙の電話取材に応じた。赤羽さんは「早く日本に帰りたい思いでいっぱいです」と心情を吐露した。

 インタビューは、英国在住のソマリ人の仲介で行われた。赤羽さんとの電話は5分間に限られたが、日本語での会話が認められた。

 赤羽さんは、医師で長崎大大学院生との身分を確認した上で「身体的には健康です。ただ、もう3週間近くも、こういう状況なので、精神的には疲れています」と語った。

 解放交渉については「まったく分からない」とし、「(外務省などと)連絡は取れていません。母と一度、10日ほど前に(電話で)話しただけです」と述べた。

 赤羽さんらの解放条件について犯人側は10日、地元記者の取材に対し、隣国エチオピアで拘束されているソマリ人の釈放を挙げたとされる。本紙の取材に、犯人側は「(エチオピアが要求に応じない限り)人質はいつまでも解放されない、というわけではない」と柔軟な姿勢を見せた。

[中日新聞/13日追加]

Posted by nob : 2008年10月11日 20:41

そしてエピローグへ。。。

■三浦元社長:「殺人罪」訴追、ロス市警も支持

 【ロサンゼルス吉富裕倫】米ロサンゼルス銃撃事件(81年)を担当するロス市警のジャクソン刑事は10日、元輸入雑貨販売会社社長、三浦和義容疑者(61)=日本では無罪確定=の今後の司法手続きについて「殺人罪の訴追を求める検察を支持している」と述べた。

 ロス郡地裁は9月、逮捕状の容疑のうち、妻一美さん(当時28歳)殺害について共謀罪は有効とする一方、殺人罪の訴追を無効とする決定を下したが、市警は殺人罪での訴追を視野に捜査していく方針を明らかにした。

 元社長が10日、ロスに身柄移送された後、市警本部で開いた記者会見で述べた。同刑事はまた「殺人罪で前進できなくても、共謀罪で成功すると強く確信している」と語った。

 ロスの日本総領事館によると、市警本部に留置された元社長は総領事館に電話で領事との面会を求めた。訪れた領事に「元気だ。14日の出廷に間に合うよう弁護士に会いたい」と話したという。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年10月10日 23:38

生き残りへ最期のあがき。。。

■高島屋と阪急阪神が資本提携 3年内に統合へ

 大手百貨店の高島屋と、阪急阪神百貨店を傘下に持つ持ち株会社、エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングは10日、3年以内の経営統合を目指し、資本・業務提携をすることを明らかにした。相互に約10%の株式を持ち合うほか、仕入れや物流面で協力する。同日午後に発表する。両社の合計売上高は約1兆5000億円で、三越と伊勢丹を傘下に持つ三越伊勢丹ホールディングスに次いで業界2位となる。

 百貨店業界では消費不振を背景に、2007年9月に大丸と松坂屋が経営統合して持ち株会社J・フロントリテイリングが発足したほか、三越と伊勢丹も今年4月に経営統合するなど業界再編が相次いでいた。この中で高島屋はこれまで独立経営を維持、行方が注目されていた。高島屋は東京・日本橋や大阪・難波を中心に全国規模で店舗展開する一方で、H2Oは大阪・梅田の阪急百貨店梅田本店が売上高の多くを占めており、競合店が少ないことも提携の理由となった模様だ。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年10月10日 23:33

北朝鮮の思うつぼ。。。

■北朝鮮・核問題:「10日にもテロ指定解除」 米朝、核検証手順合意か--米紙報道

 【ワシントン草野和彦】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は9日、米政府に近い筋の話として、早ければ10日にも北朝鮮のテロ支援国家指定を解除すると報じた。6カ国協議の米首席代表、ヒル国務次官補は今月初めに北朝鮮を訪問し、核計画申告の検証方法について北朝鮮が自ら計画を作成し、中国に提出することを提案。これを受け、ライス国務長官がブッシュ大統領と討議を重ねていた。

 米国は「検証手順で合意すれば、指定解除する」との立場を示しており、米朝で一定の合意があった可能性がある。一方、マコーマック報道官は9日、「決定はまだ」としており、なお曲折も予想される。

 ブッシュ大統領は、北朝鮮が核計画を申告したことを受け6月に米議会に指定解除を通告。一方で、解除の条件として、核計画申告の「検証手順の受け入れ」を挙げた。だが、北朝鮮が受け入れを拒否したため、8月11日の予定日を過ぎても指定解除はされなかった。

 マコーマック報道官は9日、ウラン濃縮活動を含めた核活動全般について「等しく懸念する」とする一方、プルトニウムの方がより重要として、当面は、北朝鮮が申告したプルトニウム関連施設だけを検証の対象とし、他の施設は米朝の協議のもとに進めていく方法などが考えられる。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年10月10日 23:29

陸の孤島だけに、、、どこでも同じはもう飽き飽き、、、個性的な再開発に期待したいところだけれど。。。

■トヨタと森ビル、東京お台場地区を大規模再開発

東京の陸の孤島・お台場の臨海副都心の商業施設「パレットタウン」の用地をトヨタ自動車と森ビルビが買収、5年後の2013年夏をメドに大規模な再開発に乗り出すという。8日付の日経夕刊が速報し、詳細をきょうの朝刊で取り上げている。

記事によると、地主の東京都が約7万9000平方mの用地を814億円で売却すると発表。森ビルなどの事業計画では地上19階建てのオフィス棟、展示棟、地上23階建ての商業棟の3棟を建設。商業棟にはホテルと一体で運用するコンベンション施設を予定しているほか、トヨタは現在「MEGA WEB」内にある試乗コースを新施設で再整備するという。

記事にはないが、将来的には現在、水道橋にある東京本社ビルの移転構想が浮上する可能性も無視できない。ただ、モノづくり企業が不動産開発事業にのめり込むと本業の業績が悪化するというジンクスがある。一代一事業が豊田家のモットーだが、次代は“トヨタ不動産”なのか?

《福田俊之》

[Response]

Posted by nob : 2008年10月09日 22:30

競争から協調へ、、、未だ世界は目覚めず。。。

■米経済0.1%成長に急減速 IMF09年予測、先進国同時不況も

 【ワシントン=米山雄介】国際通貨基金(IMF)は8日、最新の世界経済見通しを発表した。金融危機の影響で2009年の米実質経済成長率は0.1%に急減速すると予測。主要国の成長率が軒並み低下する結果、世界全体でも3.0%成長まで落ち込むと見通した。「多くの先進国の経済は景気後退目前か後退局面に入りつつある」と指摘。先進国が同時不況に陥る可能性に言及した。

 見通しは「世界経済は大恐慌以来、最悪の金融危機に直面し、大幅な下降局面に入っている」と指摘。09年の米成長率見通しは前回7月時点の予測から0.7ポイントの下方修正となった。

 世界経済の成長率見通しも0.9ポイントと大幅な下方修正。米成長率が0.1%まで落ち込めば、マイナス成長を記録した1991年以来、18年ぶりの低成長となる

[日本経済新聞]


■世界競争力報告書:日本、9位に下がる−−ランキング

 ◇スイス研究機関「官僚制と税制、非効率」

 【ジュネーブ澤田克己】スイスの民間研究機関・世界経済フォーラムは8日、08年版の世界競争力報告書を発表した。競争力トップは前年に引き続き米国で、日本は昨年より一つ順位を下げて9位だった。

 日本は、技術革新や企業活動で世界最高水準の競争力を持つとされた。一方で、政府債務の項目が調査対象134カ国・地域の中で下から6番目の129位。「政府予算の無駄遣い」が108位、「財政赤字」が110位、「農業政策のコスト」が130位で、非効率な官僚制と税制が最大の問題だと指摘された。

 調査は今年春に行われたため、最近の金融危機は考慮されていない。ただ、同フォーラムは「ランキングは(各国経済の)構造的な強さに着目したもの」とし、米国は依然強い競争力をもたらす要因を持っているとの認識を示した。

 競争力2位はスイス、3位はデンマークと、いずれも昨年と同じ。アジアでは、シンガポール(5位)が最高で、香港(11位)、韓国(13位)、台湾(17位)が上位20位に入った。中国は昨年より4ランク上がって30位、インドは2ランク下げて50位だった。

 ランキングは、各国の経済データや企業トップへの調査などを基にした110余りの項目を指数化して算出している。

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 ◇各国競争力ランキング

米国      1 (1)

スイス     2 (2)

デンマーク   3 (3)

スウェーデン  4 (4)

シンガポール  5 (7)

フィンランド  6 (6)

ドイツ     7 (5)

オランダ    8(10)

日本      9 (8)

カナダ    10(13)

 (カッコ内は昨年の順位)

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年10月09日 22:27

止まらない、、、止められない。。。

■六ケ所村の核燃再処理工場:ガラス固化体製造試験中断 製造試験再開へ /青森

 ◇原燃、国に最終報告書

 日本原燃(六ケ所村)の使用済み核燃料再処理工場で、ガラス固化体の製造試験が7月から中断している問題で、原燃は8日、経済産業省原子力安全・保安院に最終報告書を提出した。国が同日、妥当と判断したため、原燃は、週内にもアクティブ試験(試運転)を再開したい考え。

 最終報告書で原燃は、7月のトラブルは流下ガラスの温度が汚れなどの影響で低くなることを想定しておらず、流下に必要なノズルの温度が確保できなかったのが主原因と結論付けた。今後は、加熱電力を確保したり、加熱時間を長くすることで、円滑な流下に必要な温度を確保する。

 ガラス固化体の製造試験は、アクティブ試験中、2系統の製造工程で計百数十本作ることになっている。再開後、A系統で10本程度作り、国に報告書を提出し、「問題なし」と判断されれば、B系統の製造試験も再開する。既に64本が製造されている、順調にいけば、試運転は11月中に終了する見込み。【後藤豪】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年10月09日 22:21

如何に美しく死ぬかは、、、何のためにどう生きるかに繋がる。。。

■「名優らしい最期だった」 津川雅彦さん看取る

 5日に急逝した緒形拳さんの臨終を、家族以外で唯一みとった親友の俳優、津川雅彦(68)が7日夜、東京・台場で会見し、「お孫さんが最後に来たのを見届けてから、意識がなくなった。周りを傷つけず、気づかって死んでいった。本当に見事な名優らしい最期だった。臨終に間に合って、話ができてよかった」と目をうるませながら語った。

 5日夜、津川が危篤の知らせを受けて駆けつけると、緒形さんは元気そうに見え、帰ろうかと思ったくらいだったという。「いい映画作れよ」「身体を大事にしろよ」と言葉をかけられ、「治ったらウナギを食いに行こう」と話し合ったという。

 いったん緒形さんは眠ったが、午後11時ごろ、投薬のため看護師が来た際、反応がないことから、事態はにわかに緊迫。最期が近づくと、緒形さんは10分ほど歌舞伎役者のようにカッと虚空をにらんだまま、息が遠くなっていったという。「(葬儀での)死に顔は笑ってたね。さわやかな顔をして、ほほえんでいた」

 津川は「死ぬ瞬間までピチンと生きた。燃えつきた。自分もああいうふうに死にたいと思った。何も思い残すことはないんじゃないかな」としみじみ。「未練があるとすれば、大好きな仕事をもっとしたかったということだろう」と続けた。

 緒形さんががんとの闘病を続けていたことを津川は知らされてはいなかったという。津川は「あの男は僕には何も言わず、間際まで一人で闘ってたわけだから、本当のモンスターですね」とあらためて感心し、ほめたたえた。

 また津川は「あいつは本当に僕のことを大事にしてくれた。『友だちってお前しかいない』と言っていた」と述懐。

 3年ほど前、シャイで人付き合いの悪い緒形さんのため、津川は合コンを計画。最初は「行く」と返事した緒形さんだったが、前日に津川に電話をかけてきて「やっぱりオレにはムリだ」と言ったという。津川は「あいつらしい」とポツリ漏らした。

[中日新聞]

Posted by nob : 2008年10月08日 23:37

立場は変わっても、、、人間性は変わらない。。。

■東国原知事「出るのか出ないのか」 40分イライラ記者会見の一部始終

次期衆院選への出馬が取りざたされている宮崎県の東国原英夫知事だが、「不出馬宣言」と報じられたあとも、「今のところ考えておりません」とのフレーズを繰り返している。出馬するのかしないのかはっきりしない状態が続いていることから、1時間にわたった定例会見では、40分以上が「出馬問題」に割かれた。報道陣からは「だから(出るか出ないかの表明を)早くしてください!」との声があがる一方、知事も「(出馬問題を)引き伸ばしているのはあなた方」と応戦。会見にはイライラムードがただよった。

マスコミによる調査に疑問を投げかける

東国原知事は2008年10月6日午前、出馬について報道陣から聞かれ、「解散されても、公示になっても、今のところありません」と回答。これを各社は「不出馬宣言」と報じた。ところが、夕方になると、「不出馬と解釈されたみたいですけど、『あくまで、今のところ考えておりません』ということ」と、午前の発言は「不出馬宣言」ではないと主張した。

いわば、知事が出馬するかどうかが「宙ぶらりん」の状態に戻っただけに、「出馬問題」のやり取りの場は、翌10月7日の定例会見の場に持ち越されることになった。

定例会見は月に1~2回行われ、冒頭に県からの発表事項について説明があり、報道陣との質疑応答が行われる、という流れだ。

この日の会見は1時間にわたって行われ、発表事項は1件。「元気な集落づくりに取り組む集落」の名称を募集したところ多数の応募があり「いきいき集落」という名称に決まった、という内容で、約20分にわたってやり取りが行われた。

残りの40分が、すべて「出馬問題」に費やされたのだ。

冒頭、幹事社の宮崎日日新聞社が

「ここ数日、メディアから知事の国政転進について話が出ている。今日の時点での考えを」

と投げかけると、知事は

「今のところ考えておりません。その姿勢は、ずーっと貫いています」

と回答。県民から「出馬反対」の声が多かったことについては

「結果は、思った以上に反対というか『任期を全うして欲しい』という声が多かったというのは正直なところ」

としながらも、女性団体から衆院選出馬要請があったことを念頭に

「確かに、アンケートの結果はあれ(「出馬反対」が多数)でした。でも、あれには乗らないですね。多種多様な声があるのは事実。メディアが発表した数字が、ずーっと全国を回るでしょう。で、『県民の皆さんは90何%が反対している』と言うでしょう。でもですね、そうでない意見が数多くあることも事実」

と、マスコミによる調査に疑問を投げかけた。

その上で、

「私は『県民党』を標榜させていただいているので、県民の皆さんの声を重く受け止めて、判断をさせていただきたい」

と、従来どおり「県民の声を聞きたい」との立場を強調した。

「自分で態度を決めないのは卑怯」という批判については

「そういうことをおっしゃっている方の意味がわからない。じゃあ選挙って何のためにあるの?ということになる。やはり、『(自分は)周りのスタッフとか知人とか県民の皆さんとかの意見を拾い上げて、最終的に自分で判断する』というというスタイルの人間」

と反論した。
「問題を引き伸ばしているのはあなた方」

続いて、NHKが

「県民の声が大多数反対というような…」

と同様の質問をしようとすると、知事は

「今の、わかりづらかったですか?」

とさえぎり、同様の説明を繰り返した。その後も、

「含みを持たせているのではない。正直に答えているだけ」
「『今のところ、ありません』と答えているだけ。引っ張る、ということではない」
「私は『(出馬への)意欲』とは言っていません。『国を変えなきゃいけない』と言っている」

などと、出馬するのかしないのか不透明な発言が続いた。これを受けて、毎日新聞の記者からは

「だから、まさにわれわれが聞きたいのは、次の衆院選に出馬するかしないかであって、それを、はっきり言って、早く明言してほしい、ということなんですよ!」

と、明らかにいらだった声もあがった。

知事も、

「(問題を)引き伸ばしているのはあなた方。『今のところありません』『そうですか』でいいじゃないですか。ここで終わりですよ。『だったら、その気持ちになったら言ってくださいね』『はい』。これで終わりですよ。でしょ??」

と応戦。さらに、南日本新聞の記者が

「分かりにくいので蒸し返します。昨日の発言は『出馬辞退宣言』と捉えてよかったんでしょうか」

と念を押しても、知事から帰ってきた答えは

「不出馬とは言っておりません。今のところ考えておりません」

平行線のまま、会見は終わった。

自民党の宮崎県連では、空席となった宮崎1区の候補者について公募することを決め、すでに7日に告示されている。締め切りは15日正午の予定で、18日にも新たな公認候補が決まるものと見られる。東国原知事は、この点についても

「みなさん自民とおっしゃいますけど、無所属とか、社民も、共産党もありえますからね。政党はいっぱいありますからね」

と煙に巻いていた。

[J-CASTニュース]


■東国原知事 「地方・国2本立て作戦」説

<テレビウォッチ>出るのか出ないのか――前国土交通相の衆院選不出馬表明で急浮上した、東国原英夫・宮崎県知事の国政転進問題の雲行きが、どうも怪しい。
かえって不評を買う

「今のところ考えておりません」と言い続け、いったんは「出馬せず」とも報道されていたが、ここにきて「不出馬とは言っておりません」という態度だ、として微妙に報道のニュアンスが変わってきている。一連の言動から、週刊誌などで伝えられるように、衆院議員となって国政の場(東京)で活動したい気持ちがあるのは間違いないのだろう。

江上剛は「出ないなら、出ないとハッキリ言ったほうがいい。一番、人気のある知事だから、自民党は選挙のカオとして期待している部分があるのだろうけど、県民90%の支持があるといっても、あいまいな態度がきっかけで浮動票が崩れることもある。宮崎に根を下ろせばチャンスがあると思う」と語る。

なぜハッキリと言わないかについて、鳥越俊太郎は「自民、民主のどちらが勝つか様子を見ていて、自民が勝つとなったら乗ってもいいかな、と思っているのではないか。でも、それはかえって宮崎県民の不評を買う」と見る。

石丸幸人は「知事を辞めるのは考えづらい。ひっぱるだけひっぱって腹心を立候補させて、地方と国の2本立てで宮崎をどうにかしようとする、そういう作戦なのではないか」と、想像をたくましくする。

万が一出馬となった場合、「4年の任期を全うする」という、知事選時のマニフェストとの整合性をどうつけようとするのだろうか。

[J-CASTニュース/9日追加]


苦笑。。。

■中山前大臣「東国原出馬は私のシナリオ」

 次期衆院選の宮崎1区からの不出馬を表明した同区自民党現職の中山成彬前国土交通相(65)が8日、高速道路の建設陳情で上京していた東国原英夫宮崎県知事(51)に直接「出てもらわんと困る」と後継出馬の逆陳情パフォーマンスをした。中山氏は失言3連発での国交相辞任も含めて、自作の筋書き通りに進行していることを強調し「知事に伝わった」と満足顔。一方の東国原氏は「非常に唐突。違和感を覚えた」と完全無視状態で、中山氏の勇み足だけが目立った。

 失言が原因で国交相を辞任し、次期衆院選の不出馬を決めた中山氏が突然「自作自演のシナリオが進行中でございます」と切り出した。民主党政権では国政が傾くとの持論を展開したあと「シナリオの第1ステージ、第2ステージとあるんだが、東国原知事にどうしても出てもらわんと困る」と約3メートル離れて座る東国原氏に直接、後継候補のラブコールをした。熱を持って語る中山氏とは逆に場内の空気はシラけていた。

 都内のホテルでの「九州横断自動車道延岡線建設協議会」の席上だった。会長は東国原氏。自民党、国交省に高速道路建設を熊本県と陳情する前の決起大会で、両県選出の国会議員も参加する形式だが、臨時国会会期中でほどんどが代理者だった。宮崎1区の中山氏は遅刻することなく、最初から笑顔で参加していた。

 中山氏はたたみかけるように「知事には(衆院選に)出てもらって、全国の自民党の候補者を回ってもらいたい。全国的な知名度がありますからね」と自民党の顔としての全国行脚を一方的に提案した。しかも「そのために私はポンッ、と休んで横におる。だから、どうぞ行ってください」と自らが参謀として同行するプランまで持ち出した。

 さらに余計な秘密も暴露。県庁には県民からの電子メールなどが届き、現在約95%が出馬反対。7日には高速道路建設を訴える女性グループが、東国原氏を訪ねて国政転出を訴えた。「あれね、私の差しがねなのよ」と得意顔で話した。これを聞いた県職員は「中山さんが仕組んだことはみんな知ってるよ。公式の場で暴露するなんて、頭がおかしい」とあきれていた。

 東国原氏は中山氏の7分半のあいさつの間、顔を上げずに聞いていた。会終了後に報道陣に囲まれた中山氏は「知事はニコッ、と笑っていたよ。(出馬要請は)初めてだよ。あれだけの知名度は利用しない手はない」とまるで東国原氏を私物のように言い「私の魂の、心の底からの訴えを以心伝心で分かってもらえたんじゃないかなぁ…おっ、直接だからハート・ツー・ハートだ」とはしゃいだ。

 肝心の東国原氏は、自民党の党3役、国交省などに陳情に訪れたあとの会見で困惑した表情を見せた。「あそこで言われることではない。非常に唐突。驚きと違和感を覚えた」と中山氏のラブコールに不快感を示した。出馬に関しても「県政運営にまい進する。今は考えられません」と知事続行の姿勢は崩さなかった。

[日刊スポーツ/9日追加]

Posted by nob : 2008年10月08日 23:34

過保護とは思うけれど、、、まだ騙される人がいるのだから効果に期待したい。。。

■「口コミ」で振り込め撲滅=アドバイザー制度始まる−警視庁

 振り込め詐欺被害者の多くが60歳以上であることから、同年代同士の「口コミ」で被害を未然に防ごうと、警視庁は8日、高齢者約1万人を「振り込め詐欺被害防止アドバイザー」に委嘱した。

 アドバイザーに普段の生活の中で自然に振り込め詐欺の話をしてもらい、知人や家族に注意を促す狙い。

 練馬署で行われた委嘱式で、同庁振り込め詐欺緊急対策本部の本部長を務める植松信一副総監が「周りの方が被害に遭わないように皆さまのお力添えをお願いします」とあいさつ。アドバイザーを代表して、練馬区の自営業押田光雄さん(71)が「このような卑劣な犯罪を防止するため、力の限り努力する」と宣言した。

[時事通信]

Posted by nob : 2008年10月08日 23:29

新たな弱者搾取ビジネス。。。

■敷金・礼金なし「ゼロゼロ物件」、契約違法と賠償提訴

 賃貸住宅で敷金、礼金なしをうたった「ゼロゼロ物件」の居住者ら5人が8日、家賃を数日滞納しただけで部屋の鍵を変更され違約金を支払わされたのは違法として、不動産会社「スマイルサービス」(東京・新宿)に慰謝料など計約1100万円を求める訴えを東京地裁に起こした。

 訴状によると、5人は月額4万6000—8万6000円の家賃で契約。原告の1人は支払いが数日遅れると鍵を替えられて入室できなくなり、再び部屋を使うために違約金や施設再利用料の名目で約2万円を請求された。別の原告のケースは就寝時に同社社員が部屋に入り込んで家賃を請求したり、勝手に荷物を運び出すなどしたという。

 借地借家法では貸主は正当な理由なしに借り主を退居させることはできない。スマイルサービスは同法に基づく賃貸借契約ではなく、施設の鍵を一時的に利用する「施設付鍵利用契約」名目で契約させ、一方的に解約できる内容とした。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年10月08日 23:26

ODAの本質、、、こうして供与以前に、供与後現地の既得権者にかすめ取られて、本来目的に使われる時には。。。

■ODA委託先の公益法人など56団体、5省から480人天下り

 厚生労働省など5省が行う政府開発援助(ODA)に関し、事業を委託する公益法人など56団体に、5省から計480人が天下りしていることが、会計検査院の調べでわかった。

 8日、検査結果を国会に報告した。契約の9割が随意契約で、検査院は「透明性を高めるため、競争契約や公募を行うべき」としている。

 今回、調査対象になったのは、厚労のほか、文部科学、農林水産、経済産業、国土交通の各省がODA関連で支出した計約300億円。契約先となる団体のうち、天下りが最も多かったのは「国際研修協力機構」の55人。「中央労働災害防止協会」46人、「日本森林技術協会」36人、「国際建設技術協会」21人——と続いた。

 これらの団体は主に、発展途上国からの研修生の受け入れ、専門家の派遣などの業務を請け負っている。

 検査院によると、480人は昨年4月現在の在籍者で、役員276人、一般職員204人。また05〜07年度の計627件の契約のうち、約9割の568件は随意契約による発注だったことも明らかになった。

[読売新聞]


■ODA事業費、正当反映されず=対象外支出や未報告も−会計検査院

 文部科学省など5省が行った政府開発援助(ODA)が、開発援助委員会(DAC)の報告に正当に反映されてないことが8日、会計検査院の調査で分かった。日本のODAは2007年実績で3位から5位に転落しており、検査院は「報告に含められるものは遺漏なく報告し、わが国の国際貢献として正当な評価が得られることが望まれる」とする所感を付けた。

 調査は、外務省を除き主要なODAを行っている文科、厚生労働、農水、経済産業、国土交通省の03〜07年度の事業が対象。

 厚労省の国際医療協力研究委託費はODA事業としてDAC報告に含められるのに、日本の技術などを移転するものではないなどと判断。05〜07年度で計約19億4898万円をDAC報告から除外していた。

 一方、文科省の外国人留学生受け入れ事業では、先進国の留学生も対象としてODA予算から経費を支出。しかし、開発途上国以外の留学生分はDAC報告の対象外とされ、ODAの実績として反映されていなかった。(了)

[時事通信]

Posted by nob : 2008年10月08日 23:20

泣きっ面に蜂、、、ますます迫害される一般喫煙者。。。

■中高生喫煙者:「たばこ値上げでもやめない」傾向強く

 喫煙習慣のある中学生や高校生は、大人よりも「たばこが値上がりしても喫煙はやめない」と考える傾向が強いことが、厚生労働省研究班(主任研究者、大井田隆・日本大教授)の調査で分かった。たばこは若年層ほど依存度が高くなることなどが関係しているとみられ、研究班は「禁煙を進める対策として価格を上げるなら、最低1箱1000円程度にしないと未成年者には効果がない」と指摘している。

 昨年12月~今年2月、全国の中学校130校、高校109校の計約9万人を対象に調べた。1カ月以内に喫煙したのは全体の5%。この層に、たばこ価格と喫煙行動の関係を聞いたところ、1箱600円では「やめる」が25%にとどまり、1000円で「やめる」(42%)が「吸い続ける」(29%)を上回った。一方、喫煙しない層に「いくらなら、たばこを始めないか」を尋ねると、最も多い回答は「1500円」(38%)だった。

 別の厚労省研究班の調査では、成人の喫煙者の過半数が禁煙を決断する価格の平均は、依存度が低い層で1箱467円、高い層でも706円と、中高生より安かった。

 研究班の尾崎米厚・鳥取大准教授(環境予防医学)は「未成年者は短期間で依存度が高くなり、調査では喫煙者の約1割が高度のニコチン依存だった。喫煙者の3分の1は月に3000円以上のたばこ代を使っており、中途半端な値上げでは喫煙習慣は止められないだろう」と分析している。【清水健二】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年10月08日 23:17

終わりのない瀬戸際の駆け引き、、、圧力では終わらせることはできない。。。

■ヒル氏訪朝時の北側提案 「画期的な解決策」

 【ソウル=築山英司】在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の機関紙、朝鮮新報(電子版)は6日、6カ国協議の米首席代表、ヒル国務次官補の訪朝について北朝鮮側からも提案があり「画期的な解決策が(米国側に)提示された可能性がある」として、「合意しない場合、6カ国協議は崩壊の危機に至ることもある」と警告する記事を掲載した。

 北朝鮮の招待で実現したヒル氏訪朝について「(6カ国協議を進めてきた米国の)外交的努力が水泡に帰すことを願わないシグナル」と指摘、「ブッシュ政権に示された最後の機会だ」とくぎを刺した。

 記事は「ヒル次官補が朝鮮人民軍板門店代表部代表に会った事実は注目すべき事に当たる」と指摘。米朝間で難航している核計画申告の検証問題は「軍が関心を向ける事案であるだけに朝米関係の現実に立脚した高度の政治判断を要求する」として、板門店代表部が昨年7月に提案した、朝鮮戦争終結のための軍事会談を再提案した可能性を示唆した。

[中日新聞]


■北「段階的核検証」を米国に提示の可能性

北朝鮮が今月初めに訪朝したクリストファー・ヒル米国務次官補に提示したとされる‘大胆かつ画期的な解決策’とは果たして何か。この気がかりを解く発言が7日、外交通商部の柳明桓(ユ・ミョンファン)長官の国会での答弁を通じて出てきた。柳長官の発言によると、その解答は、北朝鮮が6月に提出した核計画申告書に記載した内容を中心に、寧辺(ニョンビョン)の核施設をまず検証し、核兵器製造施設と実験場など未申告施設の一部とウラン濃縮疑惑などは後で検証する段階的検証案である可能性が高い。

柳長官は7日、国会外交通商統一委員会で行われた国政監査に出席し、「基本的に検証はすべての核施設を対象にするが、現実的に現段階では北朝鮮が(提出した)申告書を検証することを一次的に協議している最中だ」と述べた。

柳長官はまた、「検証交渉で米国が過去の主張を繰り返しているのか」との質問に対し、「実質的な面で変化はないが、最大限柔軟性を発揮している」と答えた。北朝鮮も柔軟性を発揮するかとの質問には、「そうだ」と答えた。これは検証受け入れの圧迫と、これに対抗する無能力化からの復旧など強硬対立していた米朝が、各自の立場を折衷した修正案を出して交渉したという意味だと受け止められている。

米国は6カ国協議関連国との話し合いを経て、2~3日中にヒル次官補の交渉案に対する公式の立場を示すものと伝えられた。

[中央日報]


■黄海にミサイル発射 北朝鮮、核交渉で米に圧力か

 【ソウル=福田要】韓国国防省当局者は8日、北朝鮮が7日午後に短距離ミサイルを発射したことを明らかにした。また、8日付の韓国紙、中央日報は軍消息筋の話として、北朝鮮西側の黄海上空の爆撃機から黄海へ空対艦ミサイル2発が発射された、と報じた。

 北朝鮮は、同じ西海岸地域で長距離ミサイル基地の建設を進めている。韓国国防省は今回のミサイル発射について、10日の北朝鮮の朝鮮労働党創建記念日を前に、通常の訓練としての意味合いのほか、核交渉に絡んで米国へ圧力を加える狙いもあるのではないかとみて分析している。

[中日新聞]

Posted by nob : 2008年10月08日 23:15

当然の反応。。。

■中国:米国との軍事交流など中止 台湾武器売却に抗議し

 【ワシントン草野和彦】米国防総省は6日、中国が米国による台湾への武器売却計画に抗議し、米国との軍事交流の中止や延期を伝えてきたことを明らかにした。

 中止・延期になったのは、11月末までに予定されていた軍高官の相互訪問や、人道支援・災害救助活動交流など。AP通信は米当局者の話として、中国軍艦艇の米国への寄港中止や、大量破壊兵器の不拡散に関する協議延期も含まれると伝えた。

 台湾に対する米国の武器売却計画は総額65億ドル規模。米国防総省は計画の正当性を強調した上で「中国の反応は残念。(軍事交流の)機会を逃すことになる」としている。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年10月08日 23:01

深刻な問題、、、次のエントリーへ。。。

■高齢者虐待、家庭内6%増…施設内は15%増

 2007年度の高齢者への虐待件数は、家庭内で1万3273件(前年度比6%増)、介護施設内で62件(同15%増)あったことが、6日公表された厚生労働省の調査でわかった。

 いずれの場合も被害者の8割が女性。家庭内虐待では、4割が息子による虐待だった。

 調査は、高齢者虐待を見つけた人に通報を義務付けた高齢者虐待防止法(06年度施行)に基づくもの。全区市町村、都道府県に、虐待件数や対応状況を聞いた。

 それによると、家庭内虐待の被害者は77%が女性で、40%が80歳代。認知症の症状が認められた人が少なくとも4割いた。加害者は息子(41%)が最も多く、次いで夫(16%)、娘(15%)の順だった。

 虐待の種類では、暴力を加えるなどの「身体的虐待」(64%)、暴言を吐くなどの「心理的虐待」(38%)、「介護放棄」(28%)、財産を奪うなどの「経済的虐待」(26%)の順で多かった。

 一方、施設での虐待は、グループホーム、特別養護老人ホームで発生した事例がそれぞれ3割を占め、虐待者の84%が介護職員だった。

 区市町村が把握した虐待による死亡例は、前年度より4件減って27件に。13件が介護者による殺人で、7件が介護放棄による死亡、4件が心中によるものだった。

 自治体での取り組み状況では、ほぼすべての区市町村で、窓口の設置が完了した。この結果、通報件数が増え、家庭内虐待の通報は1万9971件(前年度比9%増)、施設内虐待は379件(同39%増)となった。

 虐待件数の増加について、厚労省認知症・虐待防止対策推進室は、「法施行から2年が過ぎ、高齢者虐待防止法への理解が進んだため」としている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年10月07日 17:35

膿は出し切らないと。。。

■【米金融危機】バンカメ、5四半期連続で大幅減益

 【ニューヨーク=長戸雅子】米銀大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)が6日発表した2008年7〜9月期決算は、サブプライムローン問題や金融危機の影響を受け、純利益が前年同期比約68%減の11億7700万ドル(約1200億円)と大幅に減少。市場の予想を大きく下回る数字で四半期ベースで5期連続の減益となった。

 バンカメは経営基盤強化のため、100億ドル(約1兆200億円)の資本増強を行う方針も明らかにした。また、1株当たりの利益は0・82ドルから0・15ドルに減少し、市場予想の0・62ドルを大きく下回り、減配する方針も示した。

 バンカメはこの1年の間に、米住宅金融大手カントリーワイドや証券大手メリルリンチなどの買収を発表、米金融のなかでも財務は堅調とみられていたが、ルイス最高経営責任者(CEO)は同日、過去40年間で「金融機関にとって最も厳しい時期」と危機感を表明した。

 信用収縮の影響で貸倒引当金が前年同期の20億3000万ドルから64億5000万ドルに膨らんだ。バンカメの決算発表は予定より2週間前倒しし、市場の取引終了直後というタイミングで行われた。

[FujuSankei Business i]

Posted by nob : 2008年10月07日 16:40

遅すぎる対応だけれど、、、効果に期待。。。

■大阪府、医療情報システム改善 “たらい回し”問題受け

タッチパネル式端末で、救急患者の受け入れ態勢の情報を入力する医師=大阪市中央区の国立病院機構大阪医療センタータッチパネル式端末で、救急患者の受け入れ態勢の情報を入力する

 救急搬送患者が各地の病院から受け入れを断られる“たらい回し”が起きている問題を受け、大阪府は10月から、搬送を円滑に進める「医療情報システム」について、病院側の受け入れ環境を各地の消防本部や救急車の端末だけでなく、現場の救急隊員も携帯電話を使って検索できるシステムに改善し、稼働を始めた。また、病院側にはタッチパネル式の端末を配備。受け入れ体制の入力作業も簡略化したことにより、従来システムよりもリアルタイムで救急体制の把握が可能になるという。

 府によると、新システムは、各病院がベッドの空き状況や、手術ができるかどうかなどをタッチパネル式の端末に入力。救急隊員は携帯電話からインターネットで空き病院を探し、急患を搬送する。一般の人はアクセスできない。府は、搬送受け入れ情報の入力回数や、急患の受け入れ実績などに応じて病院側に報償を出すことも予定している。

 さらに、緊急度の高い患者について、5回以上搬送を断られた場合か、30分以上搬送先が見つからない緊急事態は、複数の救急病院に一斉に受け入れを要請できるシステムも導入した。

 医療情報システムには、府内の救急病院255カ所が参加しているが、府が病院側に指導していた1日2回以上の情報更新が人手不足などの理由でできないケースが多く、改善の必要性が指摘されていた。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年10月06日 18:44

最低限の対応。。。

■年金改ざんで直属チーム=社保庁職員の関与調査−舛添厚労相

 舛添要一厚生労働相は6日午前の衆院予算委員会で、厚生年金の算定基礎となる標準報酬月額の改ざん問題を調査する特別チームを同日付で設置することを明らかにした。チームは同相直属で、弁護士らで構成。改ざんにかかわった社会保険庁職員について、刑事告発を含めて対応を検討する。葉梨康弘衆院議員(自民)への答弁。

 同相は「職員をはじめ、上司についても問題があれば厳正なる処分をやりたい」と述べた。

[時事通信]


■社説:厚生年金改ざん 徹底調査でウミを出せ

 年金をめぐる社会保険庁のいいかげんさがこうも続けば、感覚がまひするのか、ちょっとしたことでは驚かなくなった。しかし今回発覚した事実には、さすがに仰天させられ、はらわたが煮えくり返る思いだ。

 厚生年金の算定基礎となる標準報酬月額の改ざんの総数が、何と100万件を超す疑いが浮上したのである。舛添要一厚生労働相は先月18日、全オンライン記録約1億5000万件のうち「6万9000件に改ざんの疑いがある」と国会答弁をしていたが、やはり「氷山の一角」だった。

 この問題の恐ろしさは、本人が知らない間に年金受給額が減ってしまうところにある。実際、年間25万円も減っていたケースが、総務省の第三者委員会で確認されているのだ。

 6日の衆院予算委員会で民主党が政府を追及したが、改ざんには社保庁が組織的に関与した疑いが出ているだけに一層、罪深い。この際、ウミを出し切らなければならない。

 社保庁の説明はこうだ。(1)標準報酬引き下げと同日か翌日に厚生年金から脱退処理(2)標準報酬が五等級以上引き下げられている(3)6カ月以上にさかのぼって記録変更—の3条件に当てはまる6万9000件は、改ざんの疑いが濃い—。

 3条件の記録を単純に合計すると、約144万件に上る。社保庁が主張するように、この中には適正な記録変更もあるだろう。しかし3条件を満たさなくても改ざんの疑いがある、と考えるのが妥当ではないか。

 しかも今回の調査は、あくまで1986年のオンライン化以降の記録が対象であり、それ以前に改ざんされた記録は未解明だ。従業員の加入期間を短縮して保険料負担を減らす手口についても、調べていない。

 6万9000件以外は今後調査しないという社保庁の姿勢は到底、容認できない。意図的に問題を矮小(わいしょう)化しようとしている疑念を持たざるを得ない。

 改ざんすることで会社側は保険料負担が減り、社会保険事務所も納付率を上げられる。問題の核心は、この点にある。改ざんの実態を話す元職員らの証言は、実に重いものだ。社保庁は保身に走らず、もっと真摯(しんし)に問題解決に取り組むべきだ。

 基礎年金番号に統合されず誰のものか分からない約5000万件の「宙に浮いた」年金記録も、約1900万件は特定困難で、解決には程遠い。厚生年金にしても、約560万件に記録間違いの疑いがあるのだ。

 解決の見通しが立たないうちに新たな問題が表面化するようでは、信頼回復など画餅(がべい)にすぎない。

 厚生年金の改ざんに社保庁の職員がどう関与したのか。舛添厚労相は弁護士4人による厚労相直属の調査チームを設置したが、これで十分なのか。もっと実態解明に力を入れ、OBを含めて社保庁職員の責任の所在をきっちりと示すべきである。

[さきがけOnTheWeb/7日追加]

Posted by nob : 2008年10月06日 18:43

勇気ある発言、、、即時撤退を。。。

■英軍:駐アフガン司令官「タリバンには勝てぬ」 英紙報道

 【欧州総局】5日付の英紙サンデー・タイムズ(電子版)は、駐アフガニスタン英軍最高司令官がイスラム原理主義勢力タリバンとの戦闘について「我々はこの戦いには勝てない」と悲観的な見方を示したと報じた。

 カールトンスミス司令官はインタビューで「英国民は決定的な勝利を期待すべきでない。その期待値を下げることが必要だ」と主張。「我々の戦いは、アフガン軍が対応できるレベルまで(タリバン勢力を)弱めるのが目的。タリバンが交渉の席に着く用意があるなら、それこそが戦闘終結に向けた前進だ。国民も不愉快には思わないだろう」と述べた。

 駐アフガン英軍部隊は現在、南部ヘルマンド州を中心に約8000人が展開。01年の駐留開始以降、英兵の死者数は100人を超えている。同紙によると、ヘルマンド州知事は「英軍が展開しているのに、タリバンは州の半分以上の地域を支配している」と語り、英軍駐留がタリバン弱体化につながっていない現状を指摘した。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年10月06日 18:40

、、、イメージできない。。。

■高さ1000メートル超の新タワー ドバイで計画

 【ドバイ=太田順尚】アラブ首長国連邦(UAE)ドバイの政府系不動産開発大手ナキールは5日、高さ1キロメートル超の超高層ビルをドバイに建設する計画を明らかにした。ドバイでは建設中の別の超高層ビルがすでに世界で最も高い人工建造物となっているが、それを上回る高さになるという。

 AP通信によると、ビルはドバイ西部のニュードバイと呼ばれる地区に建設する予定で、4つの別のビルからなる。完成時の正確な高さは公表していないが、階数は200階以上になり、約150基のエレベーターが稼働する。完成までは10年程度かかるとしている。

 ドバイでは、ナキールとともに2大政府系不動産開発大手のエマールが超高層ビル「ブルジュ・ドバイ(ドバイ・タワー)」を建設中。すでに高さが米国のKVLY—TV塔(629メートル)を上回っており、2009年秋の完成時には800メートル超になるとみられている。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年10月06日 18:39

そもそもこんな会社に頼ること自体がもう。。。

■ゲートウェイ21破たん、預かり金流用が常態化に

 破産申し立てを行っている留学支援会社大手「ゲートウェイ21」(東京新宿区)は5日、東京都内で債権者説明会を行い、同社社長の福井伴昌氏が土下座をして謝罪した。

 同社は留学予定者から集めた資金を、専属契約している海外の現地法人を仲介役として留学先・ホームステイ先に支払っているが、同社自体の資金繰りが困難となったため、実際には支払われずに預かり金を会社事務所の家賃や人件費に流用していたという。

 同社側弁護士の野間啓氏によると、2007年6月頃から資金繰りが厳しくなっていたという。また社長も私財4千万円を会社に投入してきたという。

 債権者説明会では被害者が会場(定員200人程)に入りきれずに会場の外の歩道50メートルに列を作るまでに至った。負債総額は約12億9千万円となると見られており、現時点では債権者への返金は絶望的であるという。同社は日本旅行業協会に加盟しているが、同協会での代金弁済制度は900万円までしか適用されないという。

[IBTimes]

Posted by nob : 2008年10月06日 18:35

もしこれで責任能力が問えないなら、、、立件できる凶悪事件なんてなくなってしまう。。。

■秋葉原殺傷事件、鑑定結果は「加藤容疑者に責任能力あり」

 17人が死傷した東京・秋葉原無差別殺傷事件で、逮捕された元派遣社員加藤智大(ともひろ)容疑者(26)には犯行当時、完全な責任能力があったとする精神鑑定結果がまとまり、東京地検は6日、被害者側への通知を始めた。

 同地検は拘置期限の10日までに、加藤容疑者を殺人罪などで起訴するとみられる。

 加藤容疑者は今年6月8日、東京都千代田区外神田の交差点にトラックで突入し、歩行者5人をはねた後、ダガーナイフで12人を刺し、7人を殺害、10人にけがをさせたとして、殺人容疑などで逮捕された。

 捜査当局の取り調べに、加藤容疑者は淡々と応じ、精神疾患をうかがわせる様子はなかったが、17人を無差別に襲った動機などに不可解な点もあったことから、同地検は7月、精神状態を詳しく調べるための鑑定留置を東京地裁に請求。鑑定人の医師が3か月間にわたり、精神状態を調べていた。

 その結果、加藤容疑者には責任能力があるとの鑑定結果がまとまり、東京地検に報告された。これを受け、同地検の検事が6日午前から被害者や遺族に対し、責任能力に問題はなく、刑事責任を問えるとの結果が出たことについて通知を始めた。

 加藤容疑者の鑑定留置期間は6日までとなっており、東京地検は加藤容疑者の拘置を再開。加藤容疑者を同地裁に起訴する見通し。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年10月06日 18:29

創意工夫に期待。。。

■“安・近・短”から脱却、滞在型観光目指す16か所認定

 近接する観光地が連携して、2泊3日以上の滞在型観光を目指す「観光圏」として、観光庁は3日、「会津・米沢地域観光圏」(福島、山形)など16か所が国土交通相の認定を受けたと発表した。

 このうち14か所に対し1000万〜2500万円の補助金を支給する。今年度の補助額は総額2億5000万円。

 一つの観光地だけでなく周辺の観光地にも足を延ばすメリットをアピールすることで、“安・近・短”のイメージが先行しがちな国内旅行に、より長い時間を過ごす観光客を呼び込もうという狙いがある。

 「会津・米沢地域観光圏」では福島と山形の5自治体が連携し、県をまたがる二つの温泉宿を連泊すると2泊目が半額になるサービスや、ラーメンを食べると1か月以内の温泉入浴が無料になる「温泉ラーメン券」(1000円)の発売を計画。

 大分と宮崎の7自治体が連携する「新東九州観光圏」では、人気の高い由布院や別府の温泉客に、魚釣り体験プログラムなどを案内する。

 観光圏に認定されると、国から最大で事業費の4割の補助金が支給され、宿泊施設の改修や増築のために資金を借り入れる際にも日本政策金融公庫から金利の優遇を受けられる。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年10月05日 14:21

必要悪???、、、業界も一蓮托生。。。

■フルキャストの日雇い撤退、中小企業の経営に影響

 フルキャストホールディングスは3日、2009年9月末までに日雇い派遣から完全撤退すると発表した。グッドウィルに次ぎ、フルキャストまで手を引くことで、大手の日雇い派遣業者はなくなる。ユーザーの中小企業の経営にも影響を及ぼしそうだ。

 日雇い派遣を利用している企業のなかでも、中小・零細業者が大きな打撃を受ける。春には人手不足に陥る引っ越し業者などは労働力を日雇い派遣に依存しているケースも多い。携帯電話などの検品を手がける業者も「数カ月ごとに訪れる新製品発売の前の大量の人手確保に日雇い派遣の活用は欠かせない」。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年10月05日 14:17

死の証人、、、真の悪の枢軸。。。

■米国:武器6800億円、台湾に売却計画 中国が非難声明

 【台北・庄司哲也】ブッシュ米政権は3日、総額65億ドル(約6800億円)の武器を台湾に売却する計画を議会に通告した。米台間では米国の武器売却が最大の懸案事項となっていただけに、台湾側は歓迎している。一方、中国外務省の劉建超報道局長は「中米関係を甚だしく損なう」との非難声明を発表した。

 台湾に売却されるのは、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)、潜水艦発射対艦ミサイル「ハープーン」、対戦車ヘリコプター「アパッチ」など5種類の武器。このうち、台湾の防空体制を高めるPAC3は、台湾で初めて配備される。台湾側は「台湾の一定の防衛力維持を明記した米の台湾関係法を履行してくれた」と評価している。

[毎日新聞]


■兵器類67億円を海外調達 北朝鮮が過去5年間で

 【ソウル=築山英司】韓国の通信社、聯合ニュースは6日、北朝鮮が過去5年間で、総額6500万ドル(約67億3400万円)相当の兵器類を中国などの海外から調達していたと報じた。韓国情報当局から資料を得た与党ハンナラ党国会議員の話として伝えた。

 資料によると、中国から軍用車両や軍服などの支援を受けた。ロシア、スロバキア、ドイツなどから年平均1300万ドルの兵器類を調達したという。

 北朝鮮の陸軍はスカッド、ノドンなどの地対地ミサイルや長距離砲を増強。海軍は潜水艇や海上警備艇などを補強し、空軍は保有中の航空機の修理や整備によって軍事力を維持しているとしている。

[中日新聞/7日追加]

Posted by nob : 2008年10月05日 14:15

影武者もたくさんいるから。。。

■「金総書記がサッカー観戦」 朝鮮中央通信、51日ぶり動静報道

 北朝鮮の朝鮮中央通信は4日、金正日総書記が金日成総合大学創立62周年に際して大学生のサッカー試合を観戦したと報じた。観覧日や場所などは不明。北朝鮮メディアが総書記の動静を報道するのは8月中旬以来51日ぶり。朝鮮通信(東京)が伝えた。

 金総書記は8月中旬に倒れたとする「健康悪化説」が出ており、動静報道の「空白」は今まで最長になっていた。金日成大の創立記念日は10月1日で、報道が事実ならばサッカーを観戦できる健康状態ということになる。だが、韓国の聯合ニュースは「報道は観覧場所などを特定しておらず、競技場以外で観覧したなどの可能性もある」と指摘した。(ソウル=山口真典)

[日本経済新聞]


■金総書記重病説:51日ぶり動静報道、その意図とは

 脳血管障害で手術を受け現在回復中だといわれている北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が、金日成(キム・イルソン)総合大学創立62周年を記念して行われた同大学と平壌鉄道大学のサッカーの試合を観戦した、と北朝鮮メディアが4日報じた。

 北朝鮮メディアが金総書記の動静を報道するのは、8月14日に人民軍の部隊を視察したという報道を行って以来、51日ぶりのことだ。北朝鮮の住民が視聴している朝鮮中央放送や対外宣伝用の平壌放送も、5日に同様の内容を繰り返し報じた。情報機関の当局者は、「対内・対外的に同じ内容を報道したことから、(報道が)事実である可能性に重きを置いているが、衛星写真などを分析中で、最終的に判断するにはもう少し見守らなければならない」と語った。

 北朝鮮は、今回の報道に関連する写真や動画は一切出さなかった。具体的な観戦時間や場所も明らかにしていない。このため、金総書記が視聴者に公開されない貴賓席などにごくわずかな時間姿を見せた可能性や、録画された試合の様子を療養所などで見た可能性などと共に、報道内容自体がそもそもウソだという可能性まで提起されている。これについて情報当局者は、「身動きに不便があるなど金総書記の病状を見て取られる可能性があるため、写真などは公開しなかったようだ」と語った。

 同日の北朝鮮の報道の背景については、「金総書記が健康だということをアピールしようという意図が濃厚だ」(治安政策研究所ユ・ドンリョル研究官)という見解が多い。実際、朝鮮中央通信は5日にこの件を報じる際、李在一(リ・ジェイル)労働党第一副部長が金総書記に随行したと報じたが、この人物は金総書記関連の宣伝・扇動を総括している。

 金総書記の健康不安説が浮上した上に食糧事情の悪化まで重なり、社会不安などを懸念した北朝鮮当局が、「民心の沈静化」のために今回の報道を決定した、という分析も出ている。米国の自由アジア放送(RFA)は5日、最近北朝鮮を訪れた中国政府のある幹部が「(4日の報道が事実であれば)民心の悪化を防ぐためのものとみられる」と語った旨を報じたが、これも同じ脈絡のものだ。

 またそのほかに、「北朝鮮では、核問題などの交渉相手である米国や韓国などから北朝鮮崩壊論まで出ている今の状況を遮断する必要があるのだろう」(ある北朝鮮専門家)、「6カ国協議の米国首席代表を務めるヒル国務次官補による北朝鮮訪問(10月1‐3日)直後にこうした報道が出たのは、北朝鮮の核や対南問題などを依然として金総書記が掌握していることを示そうという意図」(国策研究所の某研究員)という解釈もある。

 当局者や専門家らは、結局のところ、金総書記が健在かどうかを判断することができる確実なチャンスは今月10日の労働党創党記念イベントだとみている。ある当局者は「10日にも依然金総書記の姿が公開されなければ、健康不安説はさらに増幅されるだろう」と語った。

安勇炫(アン・ヨンヒョン)記者

[朝鮮日報/6日追加]

Posted by nob : 2008年10月05日 14:13

永遠に消えない事故の傷跡。。。

■自殺した負傷男性を追悼 JR脱線事故、川西で集い

 JR福知山線脱線事故の負傷者とその家族を対象にした「第36回語り合い、分かちあいのつどい」が4日、川西市内で行われ、2日に宝塚市内の自宅で自殺した負傷者の男性(25)に対し、参加者が黙祷(もくとう)をささげた。

 男性は大学への通学途中に事故に遭い負傷。事故後、パニック症状となり、通院し治療。しかし今月2日朝、自宅で自殺した。

 会合にはしばらくの間、男性の家族が訪れ、悩みを相談していたといい、主催者は「もう少しつながりが持てたら…」と声を詰まらせた。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年10月05日 14:11

心ない。。。

■白神山地:新たに15本傷 ブナなど合計35本に

 林野庁東北森林管理局(秋田市)は4日、青森、秋田両県にまたがる原生林の一部が世界自然遺産に登録されている白神山地で、新たに刃物で傷つけられたブナやナナカマドなどを15本確認したと発表した。これまでに確認された損傷木は計35本になった。

 管理局は、両県担当者とともに1~3日に現地に入り、緊急調査をした。

 15本の損傷木の内訳は、青森側8本、秋田側7本。ブナなどの樹木に「オ」「平三・六」などの文字が刃物で刻まれていた。秋田側の樹木の傷は、いずれも最近付けられたものではないと推測されるという。

 青森側の損傷木は、最初に見つかった同県西目屋村川原平の大川国有林の損傷木と状況が似ているという。【野原寛史】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年10月05日 14:06

本当に宮崎をどげんかしたいなら、、、百害あって一利なし。。。

■東国原知事、5日に自民と直接会談…野党反発“知事職放り出し”「評価されない」

 失言連発で国土交通相を辞任した自民党・中山成彬衆院議員(65)=宮崎1区=が4日、次期総選挙での不出馬を正式に発表した。これを受け、“後継候補”として急浮上している東国原英夫宮崎県知事(51)はこの日、出馬についての明言こそ避けたが、前向きに検討する考えを示した。近く、知事と自民党選対幹部との間で会談が行われる。その一方で、任期半ばで県政を放り出すことへの批判を危惧(きぐ)する声も出ている。

 「今のところは考えていない」「可能性はゼロではない」と、どっちつかずの発言を繰り返してきた東国原知事だが、少しずつ出馬に前向きな姿勢も見せ始めた。

 テレビ収録のため上京中の東国原知事はこの日夜、ブログを更新。「昨日(3日)からずっとマスコミに後を追われている。まぁ、時期が時期だけに仕方無いことだろうが、ちょっと異常な感じがする」と出馬騒動に困惑しつつも出馬に前向きな書き込みをした。

 「宮崎は非常事態であると感ずる。約2年前、僕が知事選に出馬したとき、つまり、先の知事が官製談合で逮捕され、辞任したときと同じような状況のように感ずる」

 「振り返ると、火中の栗を拾いっ放しの人生だったように思う(笑)。思えば、前回の知事選のときも、出馬に当たり、周りに反対され、呆れられ、泡沫候補と散々だったな~」

 TBSの取材にも「『宮崎のために何とかしてくれないか』という意見が醸成して機運が高まってくると、『宮崎をどげんかせんといかん』と思う人間としては、そういった要請には柔軟に対応しなければいけないと思うのは自然だと思う」と発言した。

 東国原知事の周囲ではすでに、出馬へ向けた準備が進められている。自民党選対関係者は、水面下で知事側に出馬を打診。5日は、午前8時から日テレ系「The サンデー NEXT」に出演後、宮崎に戻り、宮崎市内で自民党の選対関係者と会談すると見られる。

 次期衆院選の苦戦が伝えられる自民党にとっては知名度がある知事の参戦は渡りに船。同党の菅義偉選対副委員長はこの日、「自民党から立候補していただければ、こんなに力強い候補はいない」と強い期待感を示した。

 一方、民主党の鳩山由紀夫幹事長(61)は同日、「知事1期目の半ばで国政に転出すれば県民は失望するに違いない。途中で投げ出してしまう知事では評価されない」とクギを刺した。同党は、無所属で出馬予定の川村秀三郎氏(59)の推薦を決定している。

 東国原知事が次期衆院選出馬を決断すれば、知事職を“放り出し辞任”することになり、県民からの批判、反発は避けられそうもない。

[スポーツ報知]

Posted by nob : 2008年10月05日 13:58

もはや原料レベルでの潜在的な拡がりは量り知れない。。。

■岩手の7店舗で製品撤去 メラミン検出菓子

 大阪市の食品輸入販売会社が輸入した中国製のチョコレート菓子から有害物質メラミンが検出された問題で、盛岡市の卸売会社「長沢商店」は4日、菓子を卸した岩手県内のスーパーなど7店舗に撤去するよう連絡した。7店とも既に撤去を終え、健康被害の報告はないとしている。

 同社によると、菓子は1、2年前から扱っており、9月1日から10月3日の間に計252袋を卸した。

 菓子を販売していたスーパー、キクコー石鳥谷店(同県花巻市)によると、4日の開店前に連絡を受け、店頭にあった15袋をすべて撤去した。1年ほど前から販売し、週に10-15個売れていたという。

[47News]


■中国製食品:輸入チョコにメラミン混入 別の5商品も回収 大阪の貿易会社が謝罪

 大阪市淀川区の菓子貿易会社「エヌエス・インターナショナル」が中国から輸入したチョコレート菓子「チョコピローズ」に化学物質メラミンが混入していた問題で同社は4日夜、記者会見。「チョコピローズ」と同じ上海の工場で製造され同社が輸入した別の菓子3商品を自主回収すると発表した。また、中国産ミルクパウダーを原材料に使った別会社製造の2商品についても、自主回収を始めた。

 新たに回収する3商品と輸入総数は、▽「コーンチュールチョコレートクリーム」=不明▽「ポテトチップス 濃厚わさび醤油(しょうゆ)味」=31万800袋▽「チップスコーン」=14万9544袋。回収を開始した2商品と輸入総数は、▽「ミルクソフトキャンデー」=不明▽「プレーンビスケット」=105万3816袋。

 5商品は、いずれも全国のスーパーや100円ショップなどで販売されている。同社は全商品を回収する。

 外林久忠会長は「ご迷惑をおかけし大変申し訳ない。このようなことがなぜ発生したのか原因を究明し、再発がないよう改善したい」と謝罪した。

 同社は菓子卸「エヌエス」(大阪市)の関連会社で、輸入販売部門として02年6月に設立。資本金1億4000万円で、07年度の売上高は約30億円。【中本泰代、根本毅】

[毎日新聞/5日追加]

Posted by nob : 2008年10月04日 23:53

虚業の一つがまた破綻、、、でもまた持ち主が変わるだけ。。。

■AIG:日本事業売却へ アリコ、スター、エジソン3社

 米政府の公的管理下に置かれた米保険最大手AIGは3日、リストラの一環として、日本のアリコジャパン、AIGエジソン生命保険、AIGスター生命保険の生保3社の株式を売却すると発表した。外資系や日本の生損保大手が買収に名乗りをあげる可能性があり、国内保険業界の再編に発展しそうだ。

 AIGは傘下の米アリコの売却を発表し、支店であるアリコジャパンも米アリコと一体で売却される見通し。エジソンとスターは09年1月の合併を決めており、2社セットでの売却となる公算。3社の株式をどれだけ売却するかは未定だが、全株式を売却した場合、売却額はエジソンとスターは数千億円で、米アリコは1兆円超の規模とみられる。AIGは米連邦準備制度理事会(FRB)から最大で約9兆円の融資を受けることが決まっており、売却益を返済資金に充てる。

 AIGは日本で損保2社(AIU、アメリカンホーム)も運営しているが、この2社は維持する。また、AIGはジェイアイ傷害火災保険の株式の50%、富士火災海上保険の株式の23%を保有しているが、これらの株式を売却するかどうかは決まっていない。

 AIGは同日、今後の資産売却方針に関する声明を発表し、「米国内外の損害保険事業を継続して保有し、米国外の生命保険事業も株式の持ち分を継続して保有する予定」と明記し、日本の生保3社については言及していなかった。

 その後に米国で開いた電話会見で、リディ米AIG会長が米アリコの売却方針を表明。会見終了後にAIGの日本法人が米AIGに確認したところ、アリコジャパンも売却対象に含まれているとともに、会見では言及しなかったエジソンとスターの売却方針も伝えられ、日本法人が3社の売却を盛り込んだ米AIGの発表文を追加して発表した。

 AIGは本業の保険以外にも、金融派生商品(デリバティブ)などを幅広く手がけ、昨年夏以降の米金融市場の混乱で巨額の損失を計上。経営危機に陥り、先月16日に米政府の公的管理が決まった。【辻本貴洋】

 【ことば】アリコジャパン AIGの生命保険子会社で世界55以上の国・地域に展開する「アリコ」の日本支社。73年に外資系生命保険会社として日本に初めて進出した。低価格を売りにしたテレビコマーシャルの宣伝などで知名度を上げ、高齢者などに幅広く浸透した。08年3月期の保険料等収入は1兆4657億円(国内生保5位)。個人向け保険の契約件数は689万件。

 AIGスター生命

 00年に破綻した千代田生命保険をAIGが買収。08年3月期の保険料等収入は2663億円(国内生保23位)。個人向け保険の契約件数は165万件。

 AIGエジソン生命

 99年に破綻した東邦生命保険を米系のGEエジソン生命保険が引き継ぎ、さらに03年にAIGが買収した。08年3月期の保険料等収入は4073億円(国内生保22位)。個人向け保険の契約件数は228万件。

[毎日新聞]


■AIG:アリコ売却 日生、東京海上が関心 国内保険業界、再編に発展も

 日本の生命保険3社の売却を決めた米AIGは週明け以降、売却作業を本格化させる。最大の焦点はアリコジャパンの売却先で、日本生命保険や東京海上ホールディングスなどが関心を示している。今後の展開次第では保険業界の大型再編に発展する可能性もある。

 アリコジャパンは日本のAIGの中核生保で、通信販売を活用して業績を伸ばしてきた。08年3月期の保険料等収入は1兆4657億円と国内大手4社に次ぐ規模。営業職員主体の国内生保などとは対照的な販売手法だけに、複数の大手が「新たな顧客層を開拓できる」とみている。

 問題は1兆円を超すとの見方もある巨額の買収費用。国内勢は保険金不払い問題などで業績が伸び悩んでおり、「資金の確保が難しい」との声も漏れる。資金が豊富な外資系に対抗し、国内勢が連合して買収に名乗りを上げる可能性もある。

 また、アリコは保有するAIG株が急落、「財務内容が悪化しているのではないか」との懸念も呼んでおり、「資産内容を慎重に見極めた上でないと、交渉に乗り出せない」(大手生保幹部)という。

 売却発表を受け、4日はAIGのコールセンターに問い合わせが相次いだ。AIGは「売却後も契約に影響はない」と説明しているが、売却先が早期に決まらないと契約者の不安が広がる恐れがある。AIGは通常は休みの5日もコールセンターで問い合わせに対応する。【辻本貴洋】

[毎日新聞/5日追加]

Posted by nob : 2008年10月04日 23:45

付け刃の繰り返し、、、もう柄自体が腐りつつある。。。

■ヒル次官補、北朝鮮外相らと会談 米国務省が訪朝説明

 【ワシントン=山本秀也】北朝鮮の核開発計画の検証問題で、米国務省は3日、今月1日から北朝鮮を訪問したヒル国務次官補(東アジア・太平洋問題担当)の会談相手を公表した。それによると、6カ国協議の北朝鮮首席代表を務める金桂寛外務次官と数回にわたり協議したほか、同国の朴義春外相、朝鮮人民軍板門店代表部の李昌福代表(上将)とも会談が確認された。

 ヒル次官補は3日、ソウルで外務省の斎木昭隆アジア大洋州局長ら日韓の6カ国協議代表に訪朝結果を説明した。これに続き、同次官補は4日、北京に立ち寄り、同協議議長役の武大偉・中国外務次官、北京駐在のロシア大使館関係者にもそれぞれ会談結果を伝え、同協議メンバーの結束を図る。

 金次官ら北朝鮮当局者との会談内容について、ウッド国務省副報道官代行は、「(核施設の)無力化プロセスをどう進めるのかを協議した」と説明した。

 ウッド氏は訪朝成果に関する評価には言及を避けたが、同省当局者は北朝鮮が2日(米東部時間)、寧辺の核施設再稼動に向けた新たな動きをみせたことを確認するなど、ヒル次官補の訪朝後も、北朝鮮当局はさらに態度を硬化させている。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年10月04日 23:37

穴の開いたどころか、底が抜けたバケツ、、、新しく買い替える他なし。。。

■膨れあがる年金記録改ざん、麻生首相に大きな痛手
特集 麻生内閣

 厚生年金の記録改ざん問題で、改ざんの疑いが濃厚とされていた6万9000件を含め、不自然な記録が延べ143万9000件に上ることが3日、社会保険庁の調査で明らかになった。

 舛添厚生労働相は、改ざんの可能性もあるとしている。総数が100万件超となるおそれもあり、麻生首相には大きな痛手となりそうだ。与党内では衆院選への影響を懸念する声が強い。

 「ふざけた話だ。こういった話はきちんと厳正にやっていく以外にない」

 麻生首相は3日夜、首相官邸で記者団にこう語り、原因究明や記録確認を急ぐ考えを示した。

 調査は民主党で2年にわたり、年金記録問題を追及してきた長妻昭政調会長代理が先月25日に提出した質問主意書がきっかけだった。舛添氏は答弁書を決定した3日の閣議直後の記者会見で、急きょ調査結果を一覧にしたパネルを用意して事実関係を説明した。

 素早い対応は、年金記録問題が明るみに出た安倍政権で、政府の対応が後手に回り、国民の強い反発を招いたことが、昨年の参院選惨敗につながったことへの反省からだ。

 ただ、舛添氏はこれまでに、一部の記録改ざんに社保庁職員がかかわっていることを認めており、組織的な不祥事に発展する可能性もある。社保庁幹部は3日の民主党の会議で、公表に先立ち、自民党国会対策委員会に調査結果を伝えたことも明らかにしており、批判はさらに強まりそうだ。

 年金記録を巡っては、改ざん問題以外にも、該当者不明の大量の記録漏れ、記録原本である約8億5000万件の紙台帳の全件照合など課題は山積している。

 自民党は衆院選を見据えて社保庁改革の姿勢をアピールするため、2010年1月に発足する後継組織「日本年金機構」で、改ざんに関与した社保庁職員を採用しないなどとする同機構法改正案を今国会に提出する方針だ。首相は3日夜、「事実なんだから(調査結果を)出した方がいい。妙に隠すのはやめた方がいい」と舛添氏の対応を評価した。

 しかし、与野党の論戦が本格化する衆院予算委員会を6日に控えた時期だけに、自民党内は「公表は最悪のタイミングだ」(幹部)との声が大勢だ。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年10月04日 23:30

近隣住民の失望と怒りは如何ばかりか。。。

■東大農場の禁止農薬使用:不安と怒りで緊迫--住民説明会 /東京

 ◇「米食べた人どうすれば…」

 東京大大学院農学生命科学科付属農場(西東京市緑町)で90年代後半、使用禁止の水銀系農薬を使った米が販売されていた問題で、農場内で2日午後に開かれた住民説明会は、米を食べた住民らの不安と怒りで緊迫した雰囲気に包まれた。住民には説明会の周知が不十分だったことへの不満もあり、東大は事実関係が判明するごとに説明会を開く方針を明らかにした。【中村牧生】

 説明会には、報道で知った住民ら約70人が駆けつけた。冒頭に生源寺(しょうげんじ)眞一・農学生命科学研究科長が陳謝した後、大杉立・農場長や大西友子・環境安全本部長らが加わり、住民の質疑に答えた。

 「使用後の禁止農薬はどう処分したのか」との問いに、生源寺研究科長は「残留液は倉庫付近で(地面に)開けたと聞いている」と答えた。これに対し住民が「危険なものをその辺に捨てられたら困る」と詰め寄ると、「地下水の検査をしており、3カ所の井戸で無機水銀は検出限界以下だった」と答えた。

 「使ったのは本当に3年だけか。その前にないとは思えない」と疑問をぶつける住民に生源寺研究科長は「可能性は否定できない。今後の調査で明らかにしたい」と述べた。

 「食べた人はどうすればよいのか」という住民の不安には、環境安全研究センターの刈間理介准教授が「水俣病を起こしたメチル水銀とは異なる成分で、手足のしびれやけいれんはまずない。金属に分解されやすいため、体内に摂取しても身体的な影響は極めて考えにくい」と答えた。

 農場近くに家族6人で住む自営業、河野良雄さん(69)は「毎年、長い行列に並んで50キロは購入し、家族で食べきれない分は親類にも送った。一番安全な米だと思っていたのにだまされた気持ち。説明には全く納得できず、不安だ」と話した。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年10月04日 23:24

火のないところに、、、というし、動機は充分すぎるしね。。。

■朝青龍、疑惑を全面否定=「いずれも真剣勝負」−「八百長」記事訴訟で出廷

 大相撲で八百長が横行していると報じた週刊誌「週刊現代」の記事をめぐり、日本相撲協会と力士らが発行元の講談社などに損害賠償と謝罪広告を求めた訴訟の口頭弁論が3日、東京地裁(中村也寸志裁判長)で開かれ、原告の1人として横綱朝青龍が出廷した。朝青龍は「すべて真剣勝負だ」と疑惑を否定した。

 朝青龍は午後2時10分すぎ、羽織姿で入廷。満員の傍聴席に苦笑いした後、流ちょうな日本語で宣誓書を読み上げた。

 原告側の主尋問で、朝青龍は記事について「まったくのうそです」と述べ、八百長への関与や金銭の授受を全面否定。周囲にも八百長をやっている力士はいないと強調した。

 講談社側は、朝青龍が優勝した2006年九州場所について追及。千秋楽も八百長が成立しており、対戦した千代大海は自ら土俵を割ったと主張したが、朝青龍は「真剣勝負です。そう思うのなら見る目がない」と反論した。

 記事が出た後に成績が落ちたのは、八百長がしにくくなったからではないかとの質問には、「(原因は)けがです」と不満げに語った。

 同日は記事を執筆したフリーライターの武田頼政氏も出廷し、「記事に間違っているところは何ひとつない。八百長は根深く、取り去りにくい病気だ」と批判した。 

 講談社側は元若ノ鵬を証人として申請したが、地裁は判断を留保した。

 訴状によると、同誌は昨年2月3日号から3週にわたり、朝青龍が対戦相手から1回平均80万円で勝ち星を買っているなどとする記事を記載した。(了)
中村也寸志(なかむら・やすし)、武田頼政(たけだ・よりまさ)

[時事通信]

Posted by nob : 2008年10月04日 23:20

国民・消費者不在、、、一蓮托生組み。。。

■事故米食用転売:農水12人、接待受ける 職員・OB、業者らから

 三笠フーズ(大阪市北区)などの事故米の不正転売問題に絡み、農林水産省は3日、事故米などを監督する部門の職員やOB12人が米の小売関係者などから飲食接待などを受け、国家公務員倫理法違反の疑いがあると発表した。12人とも金銭の授受を否定し「便宜を図ったことはない」と話しているという。農水省は同日、人事院の国家公務員倫理審査会に報告し、現職7人の処分を検討する。

 この問題では9月中旬、大阪農政事務所の元消費流通課長が05~06年に三笠フーズから接待を受けていたことが判明。農水省は食糧関係部門の職員やOB計8509人に対して、過去5年間に国家公務員倫理規程に違反する行為がなかったか調査してきた。

 農水省によると、三笠フーズからの接待では、元課長以外に別の農政事務所の元管理職と専門官が、手土産の菓子を返さなかった。

 同社以外からの接待では、01~02年に当時の食糧庁専門官や同庁課長補佐が米小売関係者と居酒屋で飲食した。専門官は飲食代約5000円を負担しなかった。さらに、別の農政事務所の元管理職ら5人が倉庫関係団体の新年懇親会に出席。約9000円の費用を負担しなかった。また、別の農政事務所の管理官2人が、倉庫関係団体のパーティーに参加し、約3500円のハムを手土産としてもらっていた。【奥山智己、工藤昭久】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年10月04日 22:52

短絡的で衝動的、、、熟考後の発言を、、、でも基本的には応援しています。。。

■大阪・橋下知事の光市母子殺害事件発言民事訴訟 橋下知事、控訴の方針示す

山口・光市母子殺害事件を担当した4人の弁護士が、業務を妨害されたとして現大阪府知事の橋下 徹弁護士を訴えていた民事裁判で、広島地裁は、橋下氏に慰謝料など800万円の支払いを命じた。

ことの発端は、光市母子殺害事件の裁判をめぐる、「ぜひね、全国の人ね、あの弁護団に対して、もし許せないと思うんだったら、一斉に弁護士会に対して、懲戒請求をかけてもらいたい」という発言だった。

番組終了後、8,000件を超える懲戒請求が寄せられた。

このため、4人の弁護士が損害賠償を求め、広島地裁は、発言と懲戒請求に因果関係があることは明らかとして、橋下知事にあわせて800万円の支払いを命じた。

橋下知事は「わたしの法律解釈ならびに表現の自由に関する考え方、間違っていたものというふうに判断されましたので、この点は重く受け止めます」と述べた。
神妙な表情の橋下知事だったが、その直後、控訴の方針を示した。

橋下知事は「何がなんでも高等裁判所ということではなくて、高等裁判所のご意見をうかがわせていただきたいという思いだけです」と述べた。

[FNNニュース]

Posted by nob : 2008年10月03日 06:35

麻生首相、、、反射神経はいい。。。

■拉致被害者家族会が首相と面会

 北朝鮮による拉致被害者家族会(飯塚繁雄代表)は2日、麻生太郎内閣発足後初めて、麻生首相や拉致問題担当相を兼務する河村建夫官房長官と首相官邸で面会した。家族が早期解決を求めたのに対し、麻生首相は「答えを急いで出したい」と積極姿勢を強調した。

 河村官房長官、中山恭子首相補佐官との面会に、麻生首相が急きょ参加した。

 参加者によると、麻生首相は北朝鮮との交渉について「対話だけでは駄目」と語り、経済制裁などの圧力も継続していく考えを表明。また拉致を「極めて大きい問題」とし、内閣を挙げて取り組むと約束したという。

 飯塚代表(70)は面会後、「拉致は国家の問題だとする首相の意志は固い。中山さんが補佐官として内閣にいることも家族には安心」と評価した。

 また横田めぐみさんの父滋さん(75)は「麻生首相は、はっきり日本の姿勢を主張してくれる。国内外に日本の考えが伝わるのではないか」と期待。母早紀江さん(72)は「これまで7人の首相にお願いしてきたが、とにかく結果が出ないと。願わくば麻生さんの代できちっとやっていただきたい」と語った。

[新潟日報]

Posted by nob : 2008年10月03日 06:32

自尊心と責任感の欠落、、、それにしても変わらないメンタリティー。。。

■東京都議会:自公議員の米国視察報告書、論文ほぼ丸写し

 東京都議会の自民、公明両党の議員計9人が作成した米国視察の報告書に、日本都市計画学会(千代田区)の学会誌に掲載された論文がほぼ丸写しされていたことが、2日分かった。論文の筆者からは「非常識」との声が上がっている。

 9人は06年2月6~15日、計1275万円の公費を使ってニューヨークなど4都市を視察した。帰国後にまとめた報告書(A4判52ページ)を共産党都議団が調査したところ、ニューヨークのまちづくりなどを説明した8ページ分が、学会誌「都市計画」の論文2本の内容と酷似しており、議員の感想や見解はまったく含まれていなかった。

 都議会局によると、都議会のホームページに掲載されている同報告書は「参考資料」として論文名を挙げているが、冊子の方は印刷の過程で欠落してしまったという。

 都議会自民党の高島直樹幹事長は「元本には参考資料を記載していた。問題はない」と話すが、論文の筆者の1人で、視察にも同行した青山公三・京都府立大教授は「学術文献に対する都議の認識は低い。事前に断りがあるべきだ」と不快感を示している。【木村健二】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年10月03日 06:31

実効性のある対策、、、過保護とは思うけれど。。。

■振り込め詐欺防止へ ATMでの携帯使用禁止

 「振り込め詐欺対策強化月間」(10月)に入り、愛媛県でも関係機関が積極的に対応策に乗り出している。伊予銀行(松山市)は3日から、現金自動預払機(ATM)に詐欺への注意を呼びかける画面表示を順次導入するほか、ATMコーナーでの携帯電話の使用を原則として禁止した。

 県警によると、振り込め詐欺の被害は今年になって8月までに201件と前年同期の1.5倍、被害額は約2億2400万円とほぼ倍増している。

 伊予銀行はATMのすべてに「振り込め詐欺防止確認」の画面を追加。振り込みをする際、金額や利用者の年齢など一定の条件がそろうと、手続きを終える前に詐欺への注意を喚起する表示がなされ、振り込みの手続きを中断できる。

 またATMコーナーに利用時の携帯電話の使用を原則禁止とするステッカーを張り、行員が該当者がいないかどうかチェックする。

 同時に、高齢者の被害が多いことから、松山市高齢クラブ連合会などに振り込め詐欺防止DVDを贈るなど、対策を強化する。

 また、愛媛銀行(松山市)も3日、西条市の西条支店で西条署と連携して振り込め詐欺対策の防犯訓練を行うなど、関係機関は防犯活動を活発化させている。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年10月03日 06:29

当然の処置、、、併せて訴追を。。。

■厚年改ざん職員、社保庁後継組織から排除 自民党PT

 自民党の社会保険庁ヤミ専従問題対策プロジェクトチーム(座長・葉梨康弘衆院議員)は2日、厚生年金算定の基礎となる標準報酬月額を改ざんした社保庁職員を、社保庁後継組織である日本年金機構に採用させないようにする議員立法案をまとめた。早ければ今臨時国会に法案提出するが、衆院解散・総選挙の行方次第で、遅れる可能性もある。

 不採用とするのは偽造書類の受理などに関与した職員やその上司。採用後に該当することがわかれば解雇することも法案に盛り込む。休職許可を得ずに組合活動する「ヤミ専従」職員も排除するため、給与関係書類の偽造に関与した職員も不採用とすることを明記する。

 同PTはこのほか、改ざん問題の実態を調査するため、内部から独立した調査チームを設けるよう政府に要請する。石原伸晃幹事長代理が3日昼、舛添要一厚生労働相に要請文を手渡す予定だ。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年10月03日 06:26

結局は他に対策はない、、、やるならきっちりと、、、中途半端は良くてゼロ、大抵はマイナス。。。

■米金融法案、週内決着へ調整大詰め

 【ワシントン=大隅隆】米国議会の上院は1日、下院が否決した金融安定化法案に、様々な税制優遇策や預金保護策を追加した修正案を可決した。下院は3日にも採決する見通し。前回の下院否決直後は世界の株価が下がるなど大きな波紋を呼んだ。下院は可決に向け大詰めの調整に入ったが、反対派の議員はなお多いもようだ。金融危機封じの枠組みづくりへ最後の関門となる下院採決の行方は、まだ見えない。

 「下院も可決し、週内に法案が私の机に届くことを期待する」。ブッシュ大統領は上院可決直後に声明を出した。

 上院が可決した修正案は国民の幅広い支持を得られるよう、いくつかの項目を追加した。下院でも評価する声は多い。「税制優遇、預金保護拡充、(金融界と国民への支援の)バランス。この3つが盛られたので考え直そうかと思っている」。米メディアによると、前回反対票を投じたラムスタッド議員は賛成に転じる考えを示唆した。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年10月03日 06:23

対話の継続は必須、、、しかし自ら武器を置くことからしか真の対話は始まらない。。。

■ヒル次官補、平壌滞在を延長 米朝核検証 対立打開を模索か(10/03 00:32)

 【ソウル2日井田哲一】北朝鮮の核計画申告の検証問題協議のため平壌を訪問している六カ国協議の米首席代表、ヒル国務次官補は二日、北朝鮮側との協議を続行した。同日中に協議を終える予定だったが、韓国政府当局者は同日、ヒル次官補が滞在日程を延長したと明らかにした。

 同当局者は、米国側から滞在延長の連絡を受けたとした上で「延長の理由は不明だ」と述べた。米朝間の対立打開に向け、ぎりぎりの交渉が続いているもようだ。韓国外交筋は「少なくとも米朝間で真摯(しんし)な協議が続いているということで、進展に向けた肯定的な兆候」との見方を示した。

 北朝鮮は今年六月に核計画申告を提出後、米国がテロ支援国家指定を解除しなかったことに反発、核再処理施設の復旧作業を本格化。これに対し米国は、指定解除には検証方法での合意が必要との立場を変えていない。

 このためヒル次官補は、《1》北朝鮮が米国と合意した検証計画を六カ国協議の議長国・中国に内密に提出《2》米国がテロ支援国家指定を解除《3》中国が北朝鮮の検証計画を公表−という手順を踏み、北朝鮮のメンツに配慮することで、妥結を模索しているとされる。

 ただ検証方法について米国は、北朝鮮が拒否している核施設への自由な立ち入りやサンプル採取については妥協しない意向。この点の対立で協議が難航している可能性もある。

 ヒル次官補は三日にはソウルに戻り、韓国首席代表の金塾(キムスク)外交通商省朝鮮半島平和交渉本部長に協議結果を説明する見通し。その後中国側や日本側にも報告するとみられる。

[北海道新聞]


■南北会談きょう1年 軍事協議、成果なく幕

 【ソウル=築山英司、福田要】韓国の盧武鉉(ノムヒョン)前大統領と北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記の南北首脳会談から3日で1年を迎える。南北首脳宣言は、韓国の政権交代で事実上「空文化」。金総書記の健康不安説の中、李明博(イミョンバク)政権発足後、初の対話となった2日の南北軍事実務協議も成果はなく、南北間の冷却と緊張は長期化する見通しだ。

 「北南関係が非常に深刻な中での会談で、今後の関係に大きな影響を与えるだろう」。北朝鮮の代表は、板門店の韓国側施設「平和の家」で開かれた協議の冒頭、韓国の代表団に語り掛けた。

 しかし、協議はわずか1時間半で終了。韓国国防省によると、協議を提案した北朝鮮が持ち出した議題は、韓国の民間団体が北朝鮮に向けて飛ばす批判ビラの中止で、開城工業団地などの経済協力事業に影響が出ると警告した。意表を突く議題に、韓国は「2つの問題の連結は不適切」と答えるにとどまった。

 南北間の最大の懸案は、2000年の南北共同宣言と昨年の南北首脳宣言の履行で、協議での議論を予想する声もあった。

 首脳宣言は、北朝鮮の黄海沿岸一帯の工業開発など巨額の資金が必要な事業を具体的に列挙しており、経済難の北朝鮮が早期履行を求めたのに対し、韓国は「核問題の進展」などの条件を設定。南北対話が中断する一因となった。

 7月に金剛山で起きた韓国人観光客射殺事件で南北間の冷却はピークに達した。一方、9月には射殺事件後初めて民間団体訪朝が実現し、今回の南北軍事実務協議も和解への動きと注目されていた。

 南北関係に詳しい柳浩烈(ユホヨル)高麗大教授は「北朝鮮は南北関係の改善よりも、関係中断を正当化するために協議を持ち掛けた。南北関係は当分の間、突破口を見いだせないだろう」と指摘。ビラ散布と開城団地の問題を強引にこじつけ、緊張感を生み出す作戦は、金総書記の健康不安説による内部動揺を防ぎ、体制結束を強化する狙いがあるとみている。

[中日新聞]


■新型ミサイル、北朝鮮が準備か 韓国紙報じる

 【ソウル=築山英司】北朝鮮が東海岸の咸鏡北道花台郡舞水端里(ムスダンリ)にあるミサイル発射基地の施設を大幅に改良していると、2日付の韓国紙・東亜日報が報じた。

 一昨年7月、試験発射に失敗したテポドン2号(射程6700キロ)を改良した最大射程1万キロの新型長距離弾道ミサイルの試験発射に向けた準備の兆候としている。

 複数の韓国政府筋の話では、ミサイル発射台を支えるタワークレーンを取り換え、ミサイル台を補強した。ミサイル装着時の安定性を高める作業とみられる。

[中日新聞]

Posted by nob : 2008年10月03日 06:17

良かった、、、トレッキングにも危険は隣り合わせ。。。

■山歩き中に行方不明の女性、6日ぶりに救出される 栃木

 栃木県日光市の鬼怒沼で先月26日、山歩きをしていたさいたま市浦和区の女性教諭(55)が行方不明となったが、2日正午ごろ、山中で地質調査をしていた男性(39)が発見、救助された。

 女性は衰弱していたものの、手や足などにすり傷があるだけで、市内の病院に収容された。県警今市署によると、現場周辺の夜の気温は0度前後と低かったものの、女性が登山用のカッパを着用していたため体温を保てたため生存につながったという。

 調べでは、この女性は先月26日正午ごろ、日光市川俣の奥鬼怒温泉の旅館に到着。旅館従業員に「鬼怒沼に行く」と言って徒歩で旅館を出たが夕方になっても戻らず、携帯電話もつながらないため捜索願が出されていた。

 女性はわき水以外にほとんど食べ物をとらなかったという。調べに対し、「道に迷ってしまった。夜は体を動かさず、昼は歩いて道を探した」などと話している。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年10月03日 06:14

追い込まれた人間に理性はない、、、予備軍は蔓延している。。。

■個室ビデオ店放火:借金600万、戸籍も売る…小川容疑者

 大阪市浪速区の個室ビデオ店で15人が死亡、10人が重軽傷を負った放火事件で、殺人などの疑いで逮捕された客の東大阪市加納7、無職、小川和弘容疑者(46)が今年初めごろ、知人に「金がないから戸籍を売った」と打ち明けていたことがわかった。昨年春には、ギャンブルなどの借金が約600万円に膨らみ、自宅マンションも売却していた。大阪府警浪速署捜査本部は借金生活へと転落した小川容疑者が自暴自棄になっていた可能性もあるとみて、詳しい動機を追及している。府警は2日、小川容疑者を送検した。

 関係者によると、小川容疑者は同府門真市にある大手電機メーカーの正社員だったが、01年に退職。06年9月、母親から相続した同市の一戸建て住宅を約1300万円で売却し、借金返済の差額の約1000万円で府内の中古の分譲マンション1室を購入した。しかし、借金が重なり、数カ月後には消費者金融から極度額500万円の根抵当権を設定されるなどし、わずか半年後の昨年春に売却した。

 小川容疑者は以前から競馬などギャンブルにのめりこんでおり、マンションを売却する際、周囲に「消費者金融数社から約600万円の借金がある」と話していたという。

 その後に住んだ賃貸マンションでも、家賃が払えなくなり、今年初めごろに退去させられた。このころ、小川容疑者は知人に戸籍を売ったと打ち明けた。心配した知人に小川容疑者は「戸籍はまた返してもらう」と話し、借金のために一時的に差し出したことをほのめかしたという。

 戸籍売買は偽の養子縁組や偽装結婚など犯罪グループに悪用され、多重債務者が借金返済の一環として、使用を要求されることが多い。実際、小川容疑者の住民票が本当は住んでいない同府守口市や大阪市に移転させられていたと指摘する関係者もいる。

 捜査本部は小川容疑者の借金生活の実情が動機の解明につながるとみて、戸籍売買などを含めて詳しい事実関係を調べている。

[毎日新聞]


■1万円貸してと知人に土下座 ビデオ店放火の小川容疑者

 15人が死亡した大阪市浪速区の個室ビデオ店放火殺人事件で、無職小川和弘容疑者(46)=現住建造物等放火と殺人などの疑いで逮捕=が事件の約2週間前、知人に土下座して「1万円貸してください」と借金を申し込んだが、断られていたことが2日、関係者の話で分かった。

 妻と離婚後、会社も退職して借金を重ねていたことが既に判明しているが、事件直前には生活が立ち行かないほど金に困窮していたとみられる。浪速署捜査本部は経済的な行き詰まりが動機につながったとみており、裏付け捜査する。

 また、来店した小川容疑者について、店員が捜査本部に「事件当日初めて来た客」と証言していたことも判明した。

 小川容疑者が以前住んでいた大阪府寝屋川市の知人男性(68)によると、小川容疑者は9月中旬、半袖ワイシャツにズボン姿で男性方にミニバイクで乗り付け、いきなり土下座し、大声で「すいません。1万円貸してください」と頼んだ。

 男性が断ると、「分かりました」と言って引き揚げた。小川容疑者が子どものころからの知り合いだったが、金の無心は初めてだったという。

[47News]

Posted by nob : 2008年10月03日 06:09

どちらも大人げない。。。

■YOSHIKI:土足騒動を報告 「白鵬横綱に謝って」と心境

 横綱・白鵬関の優勝記念撮影会場でブーツを脱がなかったとして叱責(しっせき)され、マネジメント会社などを通じ相撲協会を抗議している「X JAPAN」のYOSHIKIさんが30日、オフィシャル携帯サイト「YOSHIKI mobile」を通じて、「謝るなら、その場にいた他のお客様、そして何よりも白鵬横綱に謝ってあげてほしい」などと心境をファンに報告した。

 また、「X JAPAN制作運営管理員会」は、相撲協会から29日に謝罪文書が届いたが、「とても本人に伝えられる内容ではない」としており、「モラルがなっていないのはどちらか」と再度、抗議したという。【西村綾乃】

 YOSHIKIさんのコメントは以下の通り(一部抜粋)

 「自分は、白鵬横綱に呼んでもらった数多くのお客さんの中の一人です。この事に関しては、今でも白鵬横綱に感謝しています。今日は朝からマネージメントを通じて、相撲協会の関係者の方々から謝罪の段取り等の話が来ていますが……。僕自身のことはいいので……謝るなら、その場にいた他のお客様、そして何よりも白鵬横綱に謝ってあげてほしいです。また自分を含めこちらのスタッフもそういった状況の中、“もう少し機敏に対応できていれば”と、反省しなければいけない点もあると思っています。(ただし、何度も言うように土足で畳の上にあがってはいないと思います。)」

 「自分自身、相撲の事に関してはあまり詳しくないのですが、今回横綱に招待してもらい、初めて観覧させてもらいました。取り組みを熱心に応援している人、相撲を本当に楽しんでいる人が沢山いました。そんな人たちの夢を壊さないようにこれからも頑張ってほしいです。今後も伝統有る相撲界の発展を祈ってます」。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年10月01日 23:32

改革に期待したい。。。

■日本相撲協会:外部理事・監事に伊藤滋早大教授ら3氏

 日本相撲協会は30日、理事に早稲田大特命教授の伊藤滋氏(77)と、元東京高検検事長で弁護士の村山弘義氏(71)、監事に元警視総監の吉野準氏(73)の就任を決めた。協会役員はこれまで元力士で占められており、外部からの役員招請は戦後初めて。

 昨年の時津風部屋の力士暴行死事件を機に、協会を監督する文部科学省から外部理事の起用を求められていた。協会は9月、外部役員招請のため、寄付行為(定款)を改定。3氏には秋場所中に就任を打診し、内諾を得ていた。今回の招請で、協会の理事は親方が務める内部理事9人、外部理事2人となった。

 協会の武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)は同日、文科省に外部理事・監事の就任を報告。塩谷立文科相は、記者団の取材に「ファンあっての相撲。(協会は)国民の目線で相撲をとらえ、子供たちに夢や希望を与えてほしい。外部役員の担う役割は大きい」と述べ、改革への期待を示した。武蔵川理事長は「『少しは(文科省の指示に)応えられたかな』という気持ち。協会も(役員を)一新して、事件が起きないよう頑張っていくことを伝えた」と話した。【飯山太郎、加藤隆寛】

 ◇「人並み以上のファン」「自由度高く意見」「国民向かねば」

 新たに日本相撲協会の理事・監事となった3人は30日、両国国技館で会見して意欲を語った。村山弘義外部理事(元東京高検検事長)は「人並み以上のファンと自負している。これから個性、持ち味を出して運営に携わりたい」。伊藤滋外部理事(早大特命教授)は「長年携わってきた教育面に加え、村山さんと力を合わせてお金の運用など経理面でもお手伝いしていきたい。一般市民として自由度高く意見できると思う」と話した。

 吉野準監事(元警視総監)は自らの経験をもとに「どこの組織でも『組織の利益が第一』となりがちだが、国民の方を向かねばならない。協会も自覚していると思うが、もう一度見直してみたらどうか」と提言した。【大島祥平】

 【外部理事の略歴】伊藤滋(いとう・しげる) 1931年生まれ。東大大学院修了。東大、慶大両教授などを歴任。専門は都市防災論、都市計画。大阪・千里ニュータウン中央地区センターを設計した。作家の伊藤整の長男。

 村山弘義(むらやま・ひろよし) 37年生まれ。新潟大卒。59年に司法試験合格して62年、検事任官。最高検公安部長や札幌高検検事長を歴任。99年4月、検事総長に次ぐ「検察ナンバー2」の東京高検検事長に就任し同年12月に退官。

 【監事の略歴】吉野準(よしの・じゅん) 34年生まれ。東大から警察庁入庁。在ユーゴスラビア大使館一等書記官、警察庁警備局長などを経て93年に警視総監。退官後、68年の「プラハの春」をテーマにした小説「侵略」を出版。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年10月01日 23:30

まだまだ拡がる。。。

■中国製「ポッキー」やリプトン製品からメラミン検出…香港

 【香港=吉田健一】中国製乳製品への有害物質メラミン混入事件で、香港政府は30日、中国本土で製造されたグリコの「ポッキー」から、基準値の約17倍のメラミンが検出されたと発表した。

 また、同政府は同日、欧州を拠点とする食品・家庭用品大手のユニリーバ社から、リプトンのインスタントミルクティーからメラミンが検出されたとの通報を受けた。

 香港政府は基準値を超すメラミンが検出された商品の販売停止と回収を関係業界に要請した。

[読売新聞]


■メラミン濃度2・4倍も 中国、20社の製品で再検出

 中国の国家品質監督検査検疫総局は30日、国内の粉ミルクメーカー154社の製品のうち20社の製品から有害物質メラミンが検出されたと発表した。9月16日発表の検査結果でも22社の製品からメラミンが検出されているが、今回は対象を広げてあらためて検査。前回の2・4倍に上る高濃度の製品もあった。

 汚染粉ミルク事件発覚の発端となった河北省石家荘市の三鹿集団や大手の雅士利(広東省)、伊利(内モンゴル自治区)、蒙牛(同)の製品からは今回の検査でもメラミンが検出された。

 最も濃度が高かったのは三鹿製品の1キロ当たり6197ミリグラムで、16日の発表で最も濃度が高かった同社製品の2563ミリグラムを大幅に上回った。

 また、前回発表では三鹿製品の濃度が突出して高かったが、今回は別の3社の製品でも1キロ当たり5000ミリグラムを超えていた。(共同)

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年10月01日 23:25

良かった、、、こうした輩は徹底排除を。。。

■南ア誘拐:日本男性を無事救出 7容疑者を逮捕

 【ヨハネスブルク高尾具成】南アフリカ警察当局はヨハネスブルク郊外で誘拐・拉致されていた東京都内の貿易会社の男性社員(57)を28日に救出し、南ア人1人とナイジェリア人6人の計7人を誘拐や詐欺などの疑いで逮捕したことを明らかにした。捜査当局は警視庁と協力し、背後関係などを調べている。

 南ア警察当局などによると、被害者の男性社員は中古レールの買い付けのため、26日にヨハネスブルクの空港に到着、その直後に誘拐された。社員は日本の仲介者を通じて、南アの会社を紹介されたという。

 社員は犯人グループが身代金50万ドル(約5250万円)を要求していることを携帯電話で東京の会社に連絡。同社には同様の英文メールが届き、振込先の銀行口座が指定されていた。

 警察当局は28日午前4時過ぎ、ヨハネスブルク郊外アルバートンの民家に監禁されていた社員を救出。社員にけがはなく、身代金も振り込まれていないという。

 容疑者は男性6人と女性1人で年齢は28~34歳。23日には南アでスウェーデン人が身代金目的の誘拐事件に巻き込まれており、当局は同じグループが犯行に関与しているとみて捜査している。

 ◇警視庁も捜査

 警視庁組織犯罪対策2課は、刑法の国外犯規定に基づき身代金目的誘拐容疑で捜査。仲介した日本人などから今後事情を聴き、渡航までの詳しい経緯を調べる。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年09月29日 23:07

支離滅裂な言動、、、第三者の思惑に翻弄されているのでしょうか。。。

■「八百長を強要された」 元若ノ鵬、法廷で証言へ

 大麻所持容疑で逮捕され、日本相撲協会を解雇された元幕内若ノ鵬のガグロエフ・ソスラン元力士(20)は29日、東京都内で記者会見し、現役時代に八百長を強要されて応じたと話し、八百長疑惑記事による名誉棄損で相撲協会と民事訴訟で争っている「週刊現代」の証人として法廷で証言する意向を表明した。

 ガグロエフ元力士はロシア語で「幕内に上がるとアンフェアな取組を強いられ、お金を渡された」と話したが、詳細は裁判で説明するとした。角界復帰を希望する姿勢に変わりはないと強調し「相撲界をきれいな世界に戻したい」と語った。

 また「本当に大麻を吸っている力士や親方を処分しないのはどういうことかと思う」と述べた。

 週刊現代側は朝青龍が出廷する10月3日の裁判で証人申請する予定。

 ガグロエフ元力士は解雇が厳しすぎるとして処分の無効を訴え、地位確認を求めて東京地裁に提訴している。

[日本経済新聞]


■若ノ鵬「八百長告発会見」で暴走

 大麻取締法違反(所持)で逮捕され、日本相撲協会を解雇された元幕内若ノ鵬(20=本名・ガグロエフ・ソスラン)が29日、都内で行った「八百長告発会見」で暴走した。大相撲に八百長があることを声高に訴え、加えて、大麻を吸引した力士、親方がほかにいると一方的に主張した。いずれも物的証拠はなく、「自分が目撃者」と話した。会見を開くことは同協会に「解雇無効」を求めるために契約した代理人にさえ告げておらず、近い関係者も「金が目的だ」とあきれる始末だった。

 マゲに着物。力士時代のままの姿で、元若ノ鵬は大相撲の八百長問題を告発し始めた。日本語であいさつし、続いて用意した文書をロシア語で読み上げた。

 元若ノ鵬 私は16歳で日本に来て相撲界に入り、強くなりたい、大関、横綱になりたいと思い、頑張ってきました。しかし、やっと幕内に上がれたと思ったら、無理やりにアンフェアな取組を強いられ、お金を渡されました。それを断ったりすると「かわいがりをするぞ」と言われました。

 さらには、自身の逮捕(後に起訴猶予)で始まった大麻問題にも触れた。

 元若ノ鵬 協会は「大麻など吸っていない」と話している露鵬、白露山に解雇という大変重い処分を下しました。にもかかわらず、本当に大麻を吸っている力士や親方には、何の処分がされていないのはどういうことなのか、と思います。

 いずれも物的証拠はないが、「私が目撃者で、証拠です」と訴え続けた。八百長の相手、大麻を吸っているという力士名などについては「裁判で話す」と繰り返した。

 会見は、昨年初場所後から大相撲の「八百長疑惑」を報じ、同協会から3件の名誉棄損訴訟を起こされた「週刊現代」(講談社刊)側が設定した。元若ノ鵬は「(被告の)週刊現代側の証人として法廷に立つ」と発表。被告側は、協会側の証人として横綱朝青龍が法廷に立つ10月3日の口頭弁論で、元若ノ鵬を証人申請し、裁判長に認められれば次回期日で元若ノ鵬を証人出廷させるという。

 だが、この会見には「身内」も困惑していた。元若ノ鵬は現在、「解雇無効」を求めて同協会を提訴しているが、代理人宮田真弁護士は「昨晩に知り、会見前にようやく電話がつながったが『決まっちゃったから(会見中止は)ダメ』と言われた」と残念がった。同弁護士によると、元若ノ鵬は、9月8日に処分保留のまま釈放される際、預金通帳には残高806円しかなかったという。

 弁護費用やハイヤー代、通訳を雇う費用は、事務所が立て替えている状態。本人は告発の目的を「大好きな相撲をただし、元の姿に戻したい」と説明したが、かつての後見人で会見場にも姿を見せた出版プロデューサーの高須基仁氏までも「金だよ。今、アイツは生活するのも大変なんだ」と突き放した。

 会見終了後、元若ノ鵬は宮田弁護士に電話をかけて「頑張りました。これで有利になりますか?」と問いかけたという。同弁護士は「なるわけない。(解雇撤回を求めて提訴中の裁判を)おりるのか。朝青龍の裁判のことを理解しているのか」と激怒。しかられた元若ノ鵬は「全然知らない。でも、宮田先生の言うことは正しいと思うよ」と返したという。同弁護士いわく「本人は、会見すれば相撲協会に早く戻れて地位確認を求める訴訟にも有利になると誤解している」とし、証人出廷回避も含めて元若ノ鵬と話し合いを持つという。元若ノ鵬の突然の告発は、現状に思い詰めた上での行動だったようだ。

[日刊スポーツ/10月1日追加]

Posted by nob : 2008年09月29日 23:01

憎しみの連鎖は終わらない。。。

■イラクで連続テロ、32人死亡 自動車爆破など4件

 【ドバイ=太田順尚】イラクの首都バグダッドで28日、自動車爆破などテロ4件が連続してあり、ロイター通信によると少なくとも32人が死亡、負傷者も 100人を超えたとみられる。バグダッド中心部の商業地区カラダで駐車中の車が爆発、直後に同じ場所で自爆テロ犯が爆発物を爆発、19人が死亡、72人が負傷した。バグダッド内のほかの地域でも同じ時間帯に2件の自動車爆破テロがあり、13人が死亡、35人が負傷した。

 ラマダン明けの祝日を前に買い物客が集まっていた地区を狙ったテロとみられる。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年09月29日 21:28

「ミッドナイトイーグル」私もお勧めします、、、「東京原発」鑑賞したいと思います。。。

映画「ミッドナイト・イーグル」と「東京原発」を観て原子力空母問題を考えよう
海形マサシ

市民の反対の中で米海軍の原子力空母が横須賀に配備されたが絶望することはない。これを機会に原発と共存することの意味、実質的には日本を守ってはいない在日米軍が本当に必要かどうかを考え直してみてはどうだろうか。

 ついにやってきた。9月25日、横須賀市民の反対を押し切り、乗組員による煙草の不始末が原因の火災事故を起こした原子力空母が首都圏に配備された。今後、首都圏に住む3千万の市民は、いつ起こるとも分からない原子力災害に脅える生活をしなければいけない。

 しかし、絶望することはない。これを好機と捉える考え方もある。実際のところ、在日米軍と共存することの危険性は、今に始まったことではないのだ。それが、今度の配備によって分かりやすい形で浮かび上がってきた。在日米軍が保有する核の危険性。このことに関しては、映画「ミッドナイト・イーグル」を観るといい。長野北アルプス山中に米軍のステルス機「ミッドナイト・イーグル」が墜落する。ステルス機には核爆弾が搭載されており、正体不明の敵が起爆をしようと墜落現場に向かうのを自衛隊員とジャーナリストが阻止するため戦いを繰り広げる。

 この映画は、一見、北朝鮮のような怪しい国の工作員と日本人の戦いを描いているように見えるのだが、実をいうと、むしろ主題は、普段から在日米軍が危険極まりないものを持ち込んでいるという実態の告発なのだと考えられる。面白いことに、映画の撮影には自衛隊が協力をしている。これまで、我々は、そのことに無関心すぎていたのではと思う。今回のような原子力空母という非常に分かりやすいものの存在で、そのことを誰もが痛感できるようになったのだ。仮に原子力空母を通常艦にしたところで溜飲を下げられても困るのだ。問題は、在日米軍そのものなのだから。

 くれぐれもいうが、在日米軍は、実質的には日本を守ってはいない。また、「傭兵」と違い日本政府の指揮下にないのだから、やりたい放題、つまりは占領軍だ。というか、そもそもは戦後日本に再軍備をさせないために駐留していた部隊で、そのメンタリティは何ら変わってない。冷戦までは抑止力としての機能はあったが、今では、その役割も終わっている。最近いわれる中国や北朝鮮の脅威に対しては抑止力にもなっていない。

 さて、在日米軍の問題と共に、今度の空母は原子力で動くということであり、空母に限らない原発の問題の本質を紐解く上で分かりやすい事例になったと思える。そのことに関しては、映画「東京原発」を観ればいい。ストーリーは、東京都知事が財政難を克服するため東京に原発を誘致することによる大騒動だ。原発が、本当に安全だというのなら、東京のど真ん中にあってもおかしくはないのではないかという問いかけをテーマにしている。

 横須賀は、東京・横浜に非常に近く、20キロ程度しか離れていない。放射能漏れが起これば、被害は風向きによっては横須賀だけでは済まないことになり、すぐに首都を直撃だ。ちなみにジョージ・ワシントンの前の母港であったノーフォークはアメリカの首都ワシントンから200キロほど離れている。

 これまで、大都市に住みながら、使っていた電気の供給元である地域の人々の生活を真剣に考えたことはあっただろうか。これを機会に、原発と共存することの意味を考え直してみてはどうだろうか。

 さて、配備された今後、我々はどうすればいいのか。筆者からの提案としては、まず、もしもの時に備えてヨウ素剤と放射能測定器を買うことを勧める。もちろん、災害など起こってはならない。出来るだけ多くの人々に、この問題に関心を持たせ、アクションを起こすことだ。目標としては、「思いやり予算」の凍結、それによる在日米軍の撤退である。もうそろそろそんな時期に来ている。

 在日米軍の不要論は、すでに投稿した記事で述べたが、それに加え、今後、米国自体が軍縮の方向へ向かうことが確実視される。イラク、アフガニスタンでの敗戦は濃厚となり、膨大な戦費の支出に加え、昨今では未曾有の金融危機により覇権を維持することが困難になってきた。いずれ近い内に、米軍は自ら撤退せざる得なくなるだろう。分かっているのなら、さっさとおいとま願おう。

 また、在日米軍の撤退により、世論が虚構の「他力本願」から抜け出し、真剣に国防を考えるようになるだろう。それこそ、憲法9条改正を望む保守派の人々の願うシナリオだ。在日米軍が撤退すれば名実共に自衛隊は丸裸の状態になる。教条的な平和主義から、より現実的な平和主義へと転換を迫られるだろう。

 25日、配備に当たり式典でシーファー米大使が述べた「歴史的瞬間が訪れた」とは、このことなのかもしれない。

追伸:横須賀市民の方々へのお願い

 これは違法行為すれすれとも言えます。商店などを経営されている方で、今度の配備に反対の方は以下のことを書いたチラシを入り口のドアに貼ってはいかがでしょうか。
「WE ARE RELUCTANT TO SERVE THE U.S. NAVY PERSONNELS BECAUSE WE PROTEST DEPLOYMENT OF CVN 73. (私どもは米海軍の方々にサービスを提供することをCVN73の配備に反対しているため快く思いません。)」はっきりと入店を断っているわけではないので明確な違法行為になるとは限らないかと。このような貼り紙が街中で見られることにより、いかに市民感情を害し、日米関係に悪影響を与えているかということをしらしめる狙いがあります。

◇ ◇ ◇

関連サイト:原子力空母の横須賀母港問題を考える市民の会(http://cvn.jpn.org/cvn/)

[janjanニュース]

Posted by nob : 2008年09月28日 18:14

対策自体は良しとしても、、、順序が違ったまま。。。

■国民年金:保険料支払いを税で一部補助 厚労省改革案

 厚生労働省は年金改革案のたたき台として、国民年金の保険料(月額1万4410円)を全額払えない低所得者に税で保険料の一部を補助し、老後の年金額が低くならないようにする案の検討を始めた。公的年金の最低保障機能の強化を提言した政府の社会保障国民会議の中間報告に沿った内容で、低所得者には申請がなくとも国民年金保険料の減免措置を適用することや、基礎年金の受給資格期間(25年)の短縮なども打ち出す。

 たたき台は厚労省が29日の社会保障審議会年金部会で示す予定。現行の国民年金は所得に応じ、25~100%の4段階で保険料を減免しているが、それを知らずに未納のままの人も多い。こうした人は将来無年金となることから、本人の申し出を必要条件としてきた従来の申請主義を転換し、行政側の判断で減免措置を適用する。

 ただ、保険料を減免された分、将来の給付は減ることになる。このため、厚労省は低所得者の保険料の一部を税で補てんし、年金額が極端に低くならない案を一例として示すことにした。また加入期間を問わず、税で老後の年金を手厚くする最低保障年金の創設も選択肢に挙げている。

 このほか、国民年金の適用年齢(20~60歳)の延長や、子育て期間中の年金保険料免除措置の導入などの検討も求めている。ただ、いずれも所要財源や導入時期には触れていない。すべて実施するには数兆円が必要とみられるほか、加入者のきめ細かい所得把握をする必要性があり、どこまで実現できるかは不透明だ。【吉田啓志】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年09月28日 18:09

本末転倒誤った貧困層救済、、、本当の困窮者は救済できないうえに(自宅が必要)、正規の年金よりも高額支給は不公平の極み。。。

■生活保護、過去最多を更新=07年度、月平均110万世帯に−厚労省

 2007年度に生活保護を受けた世帯は1カ月平均110万5275世帯で、前年度を2万9455世帯上回り、過去最多を更新したことが26日、厚生労働省の社会福祉行政業務報告で分かった。児童相談所が虐待相談に対応した件数も4万639件と、過去最多だった。

 生活保護を受けた実人員は1カ月平均154万3321人。世帯類型別に見ると、高齢者が49万7665世帯で最も多く、次いで障害者・傷病者が40万1088世帯、母子家庭が9万2910世帯の順だった。

[時事通信]

Posted by nob : 2008年09月28日 18:03

有り得ない、、、想像しただけで悪夢にうなされそう。。。

■電車にはね飛ばされ女性即死、巻き添えで4人けが…兵庫

 26日午前7時35分ごろ、兵庫県明石市大久保町のJR山陽線大久保駅で、ホームから身を乗り出していた女性が、通過中の大阪発姫路行き新快速(12両)にはねられた。

 女性は電車の進行方向に約30メートル飛ばされ、ホームにいた男女計4人にあたった。女性は頭を打つなどして即死。4人は軽いけが。電車の乗客約1500人にけがはなかった。

 明石署やJR西日本などによると、当時、ホームは通勤・通学客ら約100人がいた。電車は時速約120キロで走行中で、運転士がホーム中央付近で線路内をのぞき込む女性を発見し、約50メートル手前で非常ブレーキをかけたが、間に合わなかったという。

 この事故で、山陽線の上下46本が運休したほか、52本が遅れ、約7万2000人に影響した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年09月26日 23:47

、、、溜め息、、、最悪の政策。。。

■麻生首相が国連演説、インド洋での給油継続に意欲
特集 麻生内閣

 【ニューヨーク=三浦真】麻生首相は25日夕(日本時間26日朝)、ニューヨークで開催中の国連総会で一般討論演説を行い、テロとの戦いのため、来年1月で期限切れとなる海上自衛隊によるインド洋での給油活動継続を目指す意向を表明した。

 演説の冒頭には最近の国際的な金融不安に触れ、国際金融の仕組み作りに貢献する姿勢を強調した。

 日本の首相が国連総会で演説するのは、2005年の小泉首相(当時)以来、3年ぶりとなる。

 テロとの戦いでは、「アフガニスタンの復興支援に当初から力を注ぎ、補給活動を続けてきた。今後とも国際社会と一体となり、積極参画していく」と語った。

 国際金融については、「持てる経験と知識の貢献に心がけたい」と述べた。さらに、「自らの経済を伸ばしていくことに一義的な責務を持つ。これこそは、日本がなし得る即効力のある貢献だ」と語り、経済対策による日本の景気浮揚を通じ、世界経済の安定に寄与する決意を強調した。

 北朝鮮問題では、「日朝関係を前進させる用意がある。待っているのは北朝鮮の行動だ」と述べ、拉致被害者の再調査や核放棄の早期実施が実現すれば、国交正常化に向かう用意があることを明らかにした。

 首相は日本外交の基本方針について、日米同盟を不変の基軸とし、近隣アジア諸国との関係強化に努めてきたと説明した。国連改革に関しては、「(安全保障理事会の)常任・非常任理事国双方の議席拡大を通じた改革を早期に実現しなければならない」として常任理事国入りに意欲を示した。

[読売新聞]


■集団的自衛権の憲法解釈、首相「変えるべき」

 【ニューヨーク=三浦真】麻生首相は25日夜(日本時間26日午前)、集団的自衛権の行使を禁じた政府の憲法解釈について、「基本的に解釈を変えるべきものだと、ずっと言っている」と述べ、変更が必要だとする考えを示した。

 国連本部で同行記者団に語った。

 首相は以前から、憲法改正とは別に政府解釈を変更し、集団的自衛権を行使できるようにするのが現実的だと指摘しており、こうした考えを改めて表明したものだ。ただ、海上自衛隊がインド洋で行っている給油活動については、「憲法違反ではないから、このために集団的自衛権の解釈を今すぐ変える必要はない」と語った。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年09月26日 23:45

割り切れない気持ちはそれぞれに残れども、、、いかにも彼らしい。。。

■小泉元首相:引退に「チルドレン」ショック隠せず

 「自民党をぶっ壊す」と叫び、歩道橋の上に聴衆が鈴なりになった総裁選から7年。小泉純一郎元首相(66)が25日、今期限りでの政界引退を表明した。閉そくした国の構造を改革し、熱狂的な人気を博したが、一方で弱肉強食の社会と、その結果の「格差」をもたらしたとの批判もある。元首相が残した光と影。その現場に置かれた人々は、引退をさまざまな思いで受け止めた。

 小泉元首相は25日午後7時から、地元・神奈川県横須賀市の事務所で支持する県議らを集めて会合を開き、幹部に「(次男の)進次郎を後継にして自分は引退する」と明言した。会合の間はビル3階の事務所は施錠され、報道陣は閉め出された。30分後に事務所から出た元首相は車に乗り込み、報道陣から「引退するのですか」と問われると、うんうんと何度もうなずいた。

 元首相を支持し、05年の郵政選挙で当選した「小泉チルドレン」たちは、突然の引退表明に驚きを隠せない様子だ。

 武部勤・元自民党幹事長の秘書から転身した篠田陽介衆院議員(35)=比例東海=は「びっくりしている。恩人で、政治姿勢にも共鳴し、目標にしていた政治家だった。寂しいの一言だ。驚かされることの多い人だったが、最後まで驚かせる人ですね」と話した。

 04年の新潟県中越地震当時の旧山古志村長、長島忠美衆院議員(57)は、県内を車で移動中に引退のニュースを聞いた。「随分唐突なところが小泉さんらしい。若手には影響力があるので残念だが、政治には潔さも必要。小泉チルドレンから自立して恩返しできれば」と語った。

 片山さつき衆院議員(49)=静岡7区=は「まだ本人と話していない。今日は話す予定もなく、後にして」とコメントを避けた。

 前回の郵政選挙で初当選した杉田元司衆院議員(57)=比例東海=は「一番、思い出に残っているのは総理を辞められた後、1年生議員6、7人で高輪のラーメン屋で一杯やったこと。拉致被害者を北朝鮮に戻さないと決断した時、『いろんな人に一度だけ話を聞いて決断する。二度聞くと迷いが生じるから』と話していたのが印象的」と語った。

 一方、小泉改革で窮地に陥った人たちの見解は辛らつだ。

 公共工事削減の影響で06年、神戸市内で経営していた土木工事会社が倒産した男性(61)は「家も何もかもなくした。経営者の仲間も2、3人自殺した。『痛みに耐えろ』とだけ言って投げ出すのは許せない」と今も憤りを隠さない。

 派遣労働者の労働条件改善などに取り組む派遣ユニオンの関根秀一郎書記長(44)は「小泉改革の規制緩和が雇用に残したつめ跡は非常に大きい。日雇い派遣労働者など使い捨てとも言える雇用を許し、ワーキングプアを増大させた。前回衆院選の時、閉そく感に包まれた若年労働者は小泉元首相のワンフレーズに期待した。しかし、彼らは最大の被害者になってしまった」と批判した。

 午後7時半すぎ、東京都千代田区のゆうちょ銀本店で開かれていた店長会議を終えて出てきた男性店長(55)は「小泉元首相は郵政3事業を放り投げたまま、その後の方向性を示さなかった」とため息をついた。

 ◇猪瀬さんエール「今後も自由に」

 小泉政権で道路関係4公団民営化推進委員会委員を務めた東京都の猪瀬直樹副知事は25日、小泉首相の政界引退に「権力に執着のない小泉さんらしい直感的な判断でやめた感じがする」と語った。

 構造改革路線の後退も懸念されるだけに「改革の火種をうまく次の人たちにつなげる役割は残しておいてほしかった」と惜しむ。今後の小泉氏の活動については「改革の象徴としての小泉さんは存在していい。バッジがなくても、もっと純化して自由に発言してほしい」と期待した。

 また、小泉氏と遠縁でもある石原慎太郎知事は「彼らしくていいじゃないですか、さっぱりしていて。人材はたくさんいるんだから、どんどん新陳代謝していったらいい」と引き際をたたえた。【木村健二】

[毎日新聞]


■小泉元首相の語録

 「省益より国益優先で郵政事業全般を見直す必要がある」(1992年12月11日、郵政相就任の記者会見で)
 「かくすれば かくなるものと 知りながら やむにやまれぬ 大和魂」(95年9月22日、自民党総裁選で橋本龍太郎氏に敗北した心境を吉田松陰の歌に託して)
 「まだ、わたしを受け入れるような自民党ではなかった」(98年7月24日、2度目の総裁選で3位となり敗戦の弁)
 「首相だけ代え、目先だけくらませば良くなるという時代ではない」(2001年2月18日、栃木県塩原町での講演で「森降ろし」の動きをけん制)
 「男だから、戦うときは戦わないといけない。負けを恐れて戦わないのはひきょうと言われる」(同年4月6日、秋田県大曲市内での講演で、総裁選への事実上の出馬表明)
 「どんな批判があろうとも(終戦記念日の)8月15日に必ず参拝する」(同年4月18日、自民党総裁選の公開討論会で)
 「恐れず、ひるまず、断固として改革の初志を貫きたい。わたしの内閣の方針に反対する勢力はすべて抵抗勢力だ」(同年5月9日、最初の所信表明演説に対する代表質問で)
 「痛みに耐えて、よく頑張った。感動した。おめでとう」(同年5月27日、大相撲夏場所で優勝した貴乃花の表彰式で)
「柔肌の 熱き血潮を 断ち切りて 仕事ひとすじ われは非情か」(同年8月24日、静養先の神奈川県箱根町で与謝野晶子の短歌をもじって)
 「涙は女の最大の武器だって言うからね。泣かれると男は太刀打ちできない」(02年1月25日、アフガニスタン復興支援国際会議をめぐり田中真紀子外相が涙を流したことについて)
 「この程度の約束を守れなかったことは大したことではない」(03年1月23日、衆院予算委で国債発行30兆円枠突破を追及され)
 「米国の武力行使を理解し、支持する」(同年3月20日、記者会見で米英軍のイラク攻撃開始について)
 「テロリストの卑劣な脅しに乗ってはいけない」(04年4月9日、イラク日本人人質事件で犯人グループの要求に対し)
 「人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろだ」(同年6月2日、衆院決算行政監視委で岡田克也民主党代表に勤務実体のない年金加入を追及され)
 「自衛隊が活動する地域が非戦闘地域だ」(同年11月10日、党首討論で非戦闘地域の定義を質問されて)
 「おれの信念だ。殺されてもいい」(05年8月6日、参院本会議での郵政民営化法案の採決を控え森喜朗前首相に)
 「郵政民営化が本当に必要ないか、国民に聞いてみたい。今回の解散は郵政解散だ」(同年8月8日、衆院解散後の記者会見で)
 「国会は暴論と言ったが、国民は正論と判断してくれた」(同年9月11日、衆院選大勝後のインタビューで郵政民営化について)
 「1つの問題があるからといって首脳が会わないというのは理解できない」(同年12月13日、クアラルンプールで靖国神社への参拝を理由に首脳会談を拒否する中国に対し)
 「15日を避けても批判、反発は変わらない。いつ行っても同じだ。ならばきょうは適切な日ではないか」(06年8月15日、終戦記念日に靖国神社に参拝後、記者団に)
 「ありがとう 支えてくれて ありがとう 激励 協力 只々(ただただ)感謝」(同年9月21日、小泉内閣最後のメールマガジンで心境を短歌にして)
「目先のことに鈍感になれ。『鈍感力』が大事だ」(07年2月20日。会合で安倍晋三首相へのアドバイスとして)
「そろそろ大事な、何とかという(解散)風が吹き出したという感じがする」(08年4月7日、横浜市内でのパーティーで)
「首相の最大の力の源泉は解散権と人事権だ。これで失敗したら退陣せざるを得ない」(同年7月3日都内で講演。福田康夫首相に対して)
 「今の時点で誰がいいと言うのはちゅうちょしている。今のところは何も言えない」(同年9月11日自民党総裁選について)
注=肩書は当時
(了)(2008/09/25-21:55)

[時事通信]

Posted by nob : 2008年09月25日 23:38

何らの心の準備もないままに、、、時として死は唐突に訪れる。。。

■波打ち際に突然2メートルの波 水遊びの男性おぼれ死亡 静岡

 24日午後2時45分ごろ、静岡市清水区蒲原小金の海岸で、水遊びをしていた静岡県富士宮市淀平町、アルバイト店員、池田昌弘さん(18)がおぼれ、死亡した。一緒にいた現場近くに住む稲葉一美さん(21)も助けに行っておぼれ、意識不明の重体。

 清水署や清水海上保安部によると、2人が波打ち際で遊んでいたところ、高さ約2メートルの波が来て池田さんが沖に流された。直後に稲葉さんが救助に向かった。

 近くにいた作業船が約15分後に稲葉さんを救助、消防のダイバーが約2時間後に池田さんを海底で見つけた。現場の海岸は消波ブロックのある砂浜。当時、海上は風速約4メートルで波は穏やかだった。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年09月25日 23:35

ルポルタージュに徹して、救い(解決への提案)もないし。。。

■映画:「闇の子供たち」、上映中止は残念--タイで監督会見

 【バンコク藤田悟】映画「闇の子供たち」が23日開幕したバンコク国際映画祭で上映中止となったことについて、阪本順治監督が24日、バンコクで記者会見し、「タイの人たちの意見や感想を聞きたかったのに、本当に残念だ」と語った。

 子供虐待のシーンなどをカットするなど、タイの検閲を通るよう編集し直し、タイでの劇場上映を目指すという。

 阪本監督はまた「タイ日共同制作という形を取っている」と述べ、タイ当局による「無許可撮影」との指摘を否定した。

 映画祭の実行委員会は上映中止について「児童売春や臓器売買などの内容を含み、タイのイメージを傷つける恐れがあると判断した」と説明している。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年09月25日 23:32

なかなか反応が早い、、、けれど。。。

■麻生内閣:中山氏再任なし、「ショック」--飯塚繁雄・拉致被害者家族会代表

 拉致被害者家族会の飯塚繁雄代表(70)は24日夜、埼玉県上尾市の自宅前で報道陣の取材に応じた。拉致問題担当相に中山恭子氏が再任されなかったことに「ショックを感じている。家族会としても信頼してきた方で、今後はどなたに相談すればいいのか」と戸惑いを隠さなかった。

 官房長官が兼務することについては「いろんな問題に対応する忙しい役柄。拉致を最優先に進めていけるのか、解決について、政府の立場を踏まえて、取り組んでくれるのか心配だ」と語った。

 さらに「政府は拉致問題を忘れていないと判断しているが、解散総選挙で、それどころじゃない雰囲気になりそう。こう目まぐるしく情勢が変わると、どうしていいかわからないというのが実感。どんな政権であってもきっちりとした対応を引き継いでほしい」と話した。【弘田恭子】

[毎日新聞]


■中山前担当相が補佐官に復帰=拉致問題

 政府は25日、拉致問題担当の首相補佐官に中山恭子前拉致問題担当相を起用することを決めた。河村建夫官房長官が同日午後の記者会見で発表した。26日の閣議で正式決定する。

 河村長官は、中山氏の起用について「補佐官として帰ってもらうことで、(拉致問題解決に向けた)政府の揺るぎない方針が分かってもらえる」と説明した。 

 中山氏は2006年9月、安倍内閣で拉致問題担当の首相補佐官に就任。被害者家族らの信頼が厚く、今年8月の福田改造内閣では、拉致問題担当相に起用された。また、河村長官は、拉致問題担当以外の補佐官起用に関し、「補佐官をどう持つかは検討中だ」と語った。(了)
(2008/09/25-17:40)

[時事通信]

Posted by nob : 2008年09月25日 23:30

一進一退、、、しかし移送は避けられないと。。。

■三浦元社長:上訴棄却、ロス移送「いつでも可能」--サイパンの最高裁

 【サイパン(米自治領)共同】81年の米ロサンゼルス銃撃事件で、米自治領サイパンで拘置中の元会社社長、三浦和義容疑者(61)=日本では無罪確定=側による人身保護請求の上訴審が23日、サイパンの最高裁で開かれ、最高裁は元社長の上訴を棄却、15日に出したロスへの身柄移送停止の決定を取り消した。最高裁は「現時点で移送はいつでも可能」としている。

 弁護側は24日午前、再び最高裁に移送を停止するよう申し立て、退けられた場合でも連邦裁判所への上訴を行う方針。このため、直ちに移送手続きが始まるかどうかは不明だ。

 サイパンの検察は最高裁決定をロス市警に通知した。ワーフィールド検事は記者会見で「移送は来週にも可能」と述べたが、「時期の判断は市警次第で、弁護側のさらなる上訴の動きを待つ可能性もあると思う」と話した。

[毎日新聞]


■弁護側、停止を再度申し立て=三浦元社長のロス移送−サイパン

 【サイパン24日時事】ロス疑惑銃撃事件で、米自治領サイパンで拘置中の元会社社長三浦和義容疑者(61)=日本で無罪確定=の弁護側は24日(日本時間同)、サイパンの最高裁に再度、ロサンゼルスへの移送について執行停止を申し立てた。

 三浦元社長の代理人バーライン弁護士によると、最高裁は25日にも、申し立てについて結論を出す見通しという。弁護側は連邦裁判所にも、元社長の移送取り消しと即時釈放を求める人身保護請求をする方針で、それまでの間は移送の執行停止を認めるよう最高裁に訴えた。

[時事通信]

Posted by nob : 2008年09月24日 23:53

巻き込まれる側の悲運。。。

■フィンランドの職業訓練校銃乱射:男がネットに「人生すべて戦争」

 【ベルリン小谷守彦】フィンランド西部カウハヨキの職業訓練学校で23日起きた銃乱射事件で、10人を殺害後に自殺した男子学生(22)はインターネットの掲示板に「人生のすべては戦争だ」などと書き込んでいたことが分かった。男は事件前、自ら銃を撃つ映像を投稿した動画共有サイト「ユーチューブ」でも「次に死ぬのはおまえだ」と犯行をほのめかしていた。

 フィンランドは国民皆兵制度の背景もあって、国民の3割が銃を所持。銃規制の緩さは欧州内で突出している。バンハネン首相は23日、地元テレビで「民間人の拳銃所持の是非を論じなければならない」と述べ、規制強化の意向を示した。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年09月24日 23:51

これで認知度が高まって拡がるかも。。。

■爆笑問題:ふるさと納税で大阪府に1千万円を寄付

 お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光さんと田中裕二さん、太田さんの妻で芸能プロダクション「タイタン」社長の光代さんの3人が、ふるさと納税制度を利用して大阪府に計1000万円を寄付した。タイタンと業務提携を結んでいる橋下徹知事が、爆笑問題とテレビ局の楽屋で話をしたのがきっかけという。

 府などによると、3人は今月5日、個人名で、歴史的建造物や伝統的な祭りなどを展示品に見立てる「大阪ミュージアム構想」の実現に使途を指定して寄付した。光代さんによると、6月下旬、東京のテレビ局で、公務で上京中の橋下知事が爆笑問題の楽屋を訪ね、ふるさと納税が話題になった。出身地でなくても寄付が可能と知り、「大阪は大変そう。橋下知事も頑張っている」と決めたという。【石川隆宣】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年09月24日 23:50

選出された以上は期待したい。。。

■参院は「小沢首相」 衆院優先規定で麻生氏に

 衆参両院本会議での首相指名選挙は24日、衆院が麻生太郎自民党総裁を、参院が決選投票で小沢一郎民主党代表を指名した。衆参の議決が異なったため両院協議会が開かれたが調整がつかず、衆院の議決を優先する憲法の規定により麻生首相が誕生した。首相指名選挙で議決が分かれたのは、福田康夫前首相を指名した昨年9月の臨時国会に続き5度目。

 衆院では、麻生氏が過半数の240を大きく超え337票を獲得、小沢氏は117票だった。野党はそれぞれの党首に投票。無所属では河野洋平議長や平沼赳夫元経済産業相ら4人が麻生氏、横路孝弘副議長や江田憲司氏ら3人が小沢氏に入れ、西村真悟氏は唯一、平沼氏に投票した。

 参院では、民主党と統一会派を組む国民新党のほか、無所属の糸数慶子、川田龍平両氏が小沢氏に投票。共産党と社民党はいずれも党首に入れた。麻生氏の108票に対し小沢氏は120票を得たが、過半数にわずか1票足りなかった。決選投票で共産党は白票を投じたが、社民党が小沢氏に投票し、125票を得た小沢氏が首相に指名された。同日付で会派になった「改革クラブ」の4人は2回とも麻生氏。

 両院協議会は与野党10人で構成し、出席議員の3分の2以上の賛成で成案となるが、慣例で衆院のメンバーは与党、参院は野党から選ばれるため、意見が一致しないまま終了。憲法67条2項に基づき、衆院本会議で河野議長が「衆院の指名が国会の議決となった」と宣告し、麻生氏が正式に首相に選出された。

[共同通信]

Posted by nob : 2008年09月24日 23:49

国と電力会社に都合の良い詭弁。。。

■CO2排出量:14.3%増加 柏崎刈羽停止響く--電力12社・07年度

 電気事業連合会は22日、電力12社の07年度の二酸化炭素(CO2)排出量が前年度比14・3%増の4・17億トンに増加したと発表した。昨年7月の新潟県中越沖地震で東京電力が柏崎刈羽原子力発電所の運転を停止し、CO2排出量の多い火力発電の比率が高まったことが主な要因。運転再開のめどは立っておらず、京都議定書に基づく08~12年度の電力業界の排出削減目標の達成も厳しい状況だ。

 1キロワット時の電力使用に伴うCO2排出量(排出原単位)に換算すると、07年度は前年度比10・5%増の0・453キログラムに増加。電力業界は08~12年度の排出原単位を90年度比20%減の0・34キログラム程度に抑えることを目標としているが、07年度時点では大幅に上回っている。

 08年度も柏崎刈羽原発の運転停止が続いていることから、07年度に続き排出量の増加が見込まれる。【谷川貴史】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年09月23日 23:57

有り得ない。。。

■破綻リーマンに460億円誤送金 独の政府系機関

 米証券大手リーマン・ブラザーズが破綻した15日に、ドイツの政府系金融機関である復興金融公庫(KfW)が誤って約3億ユーロ(約460億円)強を送金したことが明らかになった。KfWは返金を求める方針だが、多額の損失が生じる見込みという。これを受け、KfWは理事2人を停職処分にした。

 独大衆紙「ビルト」は「最も愚かな銀行」と酷評。ドイツで厳しい批判にさらされている。

 KfWは経営難に陥ったIKB産業銀行の筆頭株主で、このほどIKBを米投資会社に売却することを決めたばかり。IKBの支援過程でも膨大な資金支援を繰り返し、管理能力を問う声が高まっていた。(ロンドン=石井一乗)

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年09月21日 14:05

先ず私達自らが武器を置くことからしか、この憎しみの連鎖は止まらない。。。

■自爆テロの死者60人に、負傷者も200人超

 【バンコク支局】パキスタンの首都イスラマバードの米国系高級ホテル、マリオットホテルで20日夜起きた自爆テロとみられる大爆発で、フランス通信(AFP)は、少なくとも60人が犠牲になったと伝えた。負傷者も200人以上に達した。

 同ホテルには外国人宿泊客が多く、犠牲者には複数の外国人が含まれているもよう。爆弾を積んだ車がホテルにつっこんだ後、火災が発生、多くの人が逃げ遅れてホテル内に取り残された可能性があり、犠牲者数は大幅に膨らむ恐れがある。

 AP通信によると、爆発は、同国のザルダリ大統領が議会で演説をした数時間後に発生。爆発音は市内全域に響き渡るほどだったといい、ホテルの正面ゲート前には、深さ約10メートルの大きな穴ができた。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年09月21日 13:59

愚かしい、、、恥ずかしい。。。

■ミサイル防衛:日本、PAC3発射実験に成功

 日本は昨年、海上配備型迎撃ミサイル(SM3)の発射実験に成功した。これに続き、今月17日には地対空ミサイルのパトリオット(PAC3)の発射実験にも成功、ミサイル防衛(MD)システムの実証を完了した。

 日本の防衛省が発表したところによると、17日午前(米国時間)、米国ニューメキシコ州ホワイトサンズの米軍訓練場で、ミサイル防衛システムの中核装備である、弾道ミサイルを地上から迎撃する航空自衛隊の地対空ミサイル、パトリオットの発射実験を実施、標的の模擬ミサイルを破壊することに成功した。17日の実験は米軍の協力を得て実施された。まず弾道ミサイルに見立てた模擬ミサイルを約120キロ離れた場所から発射し、その後航空自衛隊のレーダーがこれを捕捉、約2分後にPAC3を発射し、その30秒後に迎撃に成功した。

 日本は昨年12月、海上自衛隊がハワイ近海でイージス艦に搭載された海上配備型迎撃ミサイル(SM3)の発射実験に成功している。日本が構築する MDシステムは、相手が発射したミサイルをまずSM3で迎撃し、SM3が迎撃に失敗したミサイルをPAC3が再度迎撃する、という方式になっている。

 PAC3は東京にほど近い埼玉県入間基地など五つの基地に配備されており、2010年までに岐阜県や福岡県などの6基地にも追加で配備される予定だ。また、SM3を発射できるMD対応イージス艦は現在1隻しかないが、今後3隻を追加する方針だ。

東京=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)特派員

[朝鮮日報]

Posted by nob : 2008年09月20日 21:31

出口のない形ばかりの対話、、、まずは私達がポケットに忍ばせた銃を置くことから。。。

■韓国「北、核復旧時はエネルギー支援中断」を示唆

19日、板門店で開かれた南北(韓国・北朝鮮)経済・エネルギー実務協議に先立ち、外交通商部の黄浚局北核企画団長(ファン・ジュングク、左)と北朝鮮の玄鶴峰(ヒョン・ハクボン)外務省米州局副局長が握手している。

19日、北朝鮮が寧辺(ニョンビョン)の核施設の無能力化中断措置を宣言して以来、初めて6カ国協議の南北(韓国・北朝鮮)当局者が協議のテーブルについたが、議論は平行線をたどった。

この日、非武装地帯(DMZ)の板門店(パンムンジョム)で開かれた核無能力化に対する見返り支援を話し合うための南北実務協議で、北朝鮮の玄鶴峰(ヒョン・ハクボン)外務省米州局副局長は「米国が北朝鮮に対するテロ支援国家指定解除の約束を履行しなかったため、我々もやむを得ず核無能力化措置を中断した」とし、責任を米国に転嫁した。同副局長はまた、米国が求めている検証計画書の作成について「検証問題は、朝米間の非公開了解覚書きにもなく、6カ国協議の合意書にもない」と反発した。

これに対して韓国代表の黄団長は「6カ国協議が逆戻りしてはならない」とし、核無能力化作業の再開を求める一方、無能力化とエネルギーの支援が6カ国協議の合意に連動する懸案であることを強調した。

これは、核無能力化中断が長引き、北朝鮮が本格的な原状復旧作業に着手する場合には、エネルギー支援を中断できる点を示唆したものとみられる。これに関し、政府当局者は「核無能力化中断措置以降もエネルギー支援を続けてきたが、まだ残っている物量(重油50万トンに相当)は状況次第で変わり得る」と話している。

玄副局長はこの日、およそ10分間行った冒頭の演説で「北朝鮮は昨年10月3日の6カ国協議の合意に基づく義務事項である核申告書の提出と無能力化を忠実に履行したが、米国が約束を破った」とし「無能力化作業のために取り外した設備をそのまま放っておけば錆びることになり、我々が損をする」と話した。

北朝鮮外務省のスポークスマンはこの日「最近、寧辺核施設の原状復旧作業をしている」と明らかにした。6カ国協議で韓国首席代表を務める金塾(キム・スク)韓半島平和交渉本部長は21日、米ワシントンで、米首席代表のヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)と会い、南北協議の結果を説明し、対策について話し合う計画だ。

◇金総書記の重病説に敏感な反応=北朝鮮側の玄副局長は会議が始まる前に金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の健康状態を尋ねる記者団に対して「(金委員長の重病説は)北朝鮮がうまく行かないことを望む悪い人々の奇弁だ」とし「いくらそんなことを言われても驚かないし、団結力は壊れない」と一蹴した。北朝鮮外務省で国連と米国関連の業務を主に担当し、判断力に優れていると評価されてきた外交官の玄副局長が、金委員長関連の発言では激しい反応を見せた。

[中央日報]

Posted by nob : 2008年09月20日 21:23

事実はいずれ白日の下に、、、もう止めよう。。。

■浜岡原発運転差し止め訴訟:原告、手応え感じる--控訴審 /静岡
 ◇和解打診、中電が拒否するも

 住民などが中部電力を相手取り、浜岡原発1~4号機の運転差し止めを求める訴訟の控訴審が始まった。東京高裁での19日の第1回口頭弁論で、富越和厚裁判長は1、2号機について和解に向けた協議を原告と中電に打診。中電はその場で拒否したが、1審で全面敗訴した原告側は「判決でなくても1、2号機が止まれば勝訴と同じ」と勢いづいている。【望月和美】

 「東海地震が起こるまで浜岡原発を止めてほしいというのが今回の裁判。裁判長が『1、2号機と3、4号機は別』と考えていることが分かった」。閉廷後会見した白鳥良香・原告共同代表(75)はそう手応えを語った。また中電側が協議を拒否したことについては「1、2号機は中電も止めたいはずだが、『原発は安全』と言い続ける中で、止めますと言えないのでは」と話した。

 原告弁護団の海渡雄一弁護士も今回協議が成立しなかったのは「残念」としながらも「裁判長は1、2号機と3、4号機の状況の違いをはっきり挙げて、かなり熱心に和解に向かう気持ちを示された。もう一度高裁から言われたら中電も拒否できなくなるのではないか」と自信を示した。

 1、2号機は現在運転停止中だが、中電は11年3月までに耐震誘導工事と確認を終えて運転を再開させる方針。同社はこの日の法廷で初めて協議について聞いたとしている。同社の原田正人法務部長は、1審で全面勝訴し、運転再開の方針に変更がないため、協議入りを拒否したと説明した。富越裁判長は今後の和解に含みを持たせた発言をしたが、それへの対応については「仮定の話には答えられない」と言葉を濁した。

 控訴審では、中越沖地震(07年7月)で東京電力柏崎刈羽原発で多くのトラブルが同時に起きたことも争点の一つになる見通しだ。1審判決では「複数のトラブルが同時に起きることを想定した安全評価をする必要はない」と認定したが、原告側は「中越沖地震でその認定はおかしいことが証明された」と主張。中電側は「原告は安全評価への考えを誤っており的外れ」と反論している。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年09月20日 21:19

まだまだ拡がる。。。

■事故米食用転売:中学校の給食赤飯に汚染米--京都の47校

 接着剤製造会社「浅井」(名古屋市瑞穂区)の汚染米転売問題で、京都市教委は18日、同社から食用に転用された汚染米の一部が市立中学校47校計5254人分の給食の赤飯に使われていたと発表した。農林水産省の調査で、同社の汚染米からは最大で食品衛生法で定める残留農薬基準値の5倍に当たる0・05ppmの殺虫剤・メタミドホスが検出されている。今回、混入した汚染米は1人当たりの赤飯110グラム中2・3グラムで、健康被害は報告されていないという。学校給食で汚染米使用が確認されたのは全国初。

 市教委によると、汚染米は同社から福井県など複数の業者を経由。一部が混入した餅米65キロを京都市の学校給食製造業者が入荷し、今年4月16日の給食に使った。今月16日に近畿農政局から情報提供を受けた市教委が調査し、17日に混入が判明したという。【小川信、古屋敷尚子】

[毎日新聞]


■千葉県でも事故米使用の学校給食、卵焼きを6万1千食

 新潟県長岡市の澱粉(でんぷん)製造会社「島田化学工業」が事故米を不正転用した問題で、同社の事故米を材料の一部に使用した「卵焼き」が、財団法人「千葉県学校給食会」(千葉市)に納入され、学校給食用に使用されていたことが20日、わかった。

 千葉県教委によると、納入されていたのは、「手づくり厚焼玉子」で、2007年4月6日〜12月26日の間に千葉県内20市町の小中学校など128か所に計約6万1000食が供給された。健康被害の報告はないという。

 事故米を使った澱粉は、東京都目黒区の食品加工会社「すぐる食品」に転売され、同社で卵焼きを製造する際に使用された。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年09月20日 21:13

彼が次期リーダーになれば、対話に途が開けていく、、、気がする。。。

■「歳月は欺けない」…金正男が父・金正日の健康悪化を認める

北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の長男・金正男(キム・ジョンナム、37)が北京で中国政府関係者と会い、「歳月は欺けないようだ」と話したことが伝えられた。

中国政治消息筋によると、先週北朝鮮から北京に入った金正男は、金正日委員長の健康状態を尋ねる中国政府関係者の質問に対し、「心配してくれて有難い」と言いながらこう述べたという。

消息筋は「金正男は父親の健康異常説について具体的に説明しなかったが、金委員長の健康が悪化したことは事実でも重病ではないことを示唆した」とし、7月末に平壌(ピョンヤン)入りした金正男が北京を訪問できたのは、平壌滞在当時に健康が悪化していた金委員長の病勢が好転したためだ、と分析した。

また「金正男は‘しばらくは北京に滞在しながら平壌へ行き来することになりそうだ’と話した」とし「父親の健康が悪化しないか心配しているようだった」と伝えた。

これに先立ち金正男は金委員長の後継構図と関連し「親子権力世襲を3代も継続することはできない」とし、集団指導体制を暗示する発言をしたことが伝えられた。

金正男は普段から北京で知人と会った席で「経済が再建されなければ最高指導部がどんな悪口を言われるか分からない。後継者問題には関心もなく、させられてもしない」と話しているという。

これと関連し、北京の外交消息筋は「金委員長は集団指導体制を公開的に宣言していないが、すでに傘下に委員会を構成し、軍部中心の集団指導体制を試験稼働していると理解している」と話した。

[中央日報]


ところが、一方では。。。

■金総書記の健康悪化説を全面否定 実務協議の北代表

 【ソウル=水沼啓子】朝鮮半島の南北実務協議が19日、板門店で開かれ、6カ国協議の合意に基づく北朝鮮への経済・エネルギー支援について話し合いが行われた。韓国の聯合ニュースによると、北朝鮮側代表の玄鶴峰・外務省米州局副局長は協議に先立ち、金正日総書記(66)の健康悪化説について、「わが国がうまくいかないように願う悪人らの詭(き)弁(べん)だ」と記者団に語った。

 また、北朝鮮が最近、寧辺の核施設の無能力化作業を中断し、復旧の動きを見せていることについて、玄副局長は「復旧するための準備を徹底的にやっている。復旧作業を進めているということだ」と述べた。

 協議の冒頭で北朝鮮側は「無能力化はほぼ90%完了した」とし、核計画申告については「1万8900ページに及ぶ原子炉稼働日誌と再処理工場日誌をすべて提出した」と、合意に従い「誠実に臨んだ」と強調。合意事項に「検証は含まれていない」と指摘した上で、核計画申告の検証をめぐり、米国が要求している事前通告なしの施設立ち入りやサンプル採取などを「強制査察だ」とし、反発した。

 これに対し韓国側代表の黄浚局・外交通商省北朝鮮核外交企画室長は、「行動対行動の原則により経済・エネルギー支援の義務を果たそうと考えている」と述べ、検証手続きの受け入れと無能力化作業の再開を促した。さらに「検証問題が進展し、無能力化と経済・エネルギー支援が計画通りに履行され、第2段階の措置が早く完了することを望む」と述べた。

 韓国政府によると、実務協議は北朝鮮側が提案。6カ国協議は7月の首席代表会合で、核施設無能力化とその見返りとしての米中韓露4カ国による重油95万トン相当の対北経済・エネルギー支援を10月末までに完了することで合意した。見返り支援は、これまでに約48万トンが提供されている。

 核計画申告の検証方法をめぐる米朝の溝が埋まらず、米国は北朝鮮へのテロ支援国家指定解除を延期した。北朝鮮はこれに反発し、核施設の無能力化作業を中断している。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年09月19日 23:07

そんな単純なことではない。。。

■平均給与:10年ぶり増加 200万円以下も1032万人

 民間企業に勤める人が07年中に得た平均給与は437万2000円で、前年より2万3000円(0.5%)上回ったことが国税庁の「民間給与実態統計調査」で分かった。平均給与の上昇は97年分以来10年ぶりで、02年2月から始まった「戦後最長の景気拡大」が、ようやく給与に反映したとみられる。

 国税庁が抽出した約2万社で働く30万人の給与から推計した。

 1年を通じて同じ会社に勤めた給与所得者は、前年よりも58万人(1.3%)増加し、4543万人で、2年ぶりの上昇。男女別の平均給与は、男性が542万2000円(前年比0.7%増)、女性は271万2000円(同0.1%増)だった。

 給与が200万円以下だった人は、全体の22.8%の1032万3000人(前年比9万5000人増)。一方、1000万円を超える人は、全体の5%の232万6000人(同8万4000人増)だった。

 しかし、政府の8月の月例経済報告によると、景気拡大は後退局面に入っており、上昇傾向が続くのは難しいものとみられる。【高島博之】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年09月19日 23:02

流石。。。

■グーグル、「Google Maps for mobile」の新版でStreet Viewに対応
文:Stephen Shankland(CNET News.com)
翻訳校正:湯木進悟

 「Google Maps」の「Street View」機能によって、ドライバーの視点から見た風景が画像で表示されるようになるが、ついに実際に路上でも利用可能となる。

 Googleは、Street Viewをサポートし、進行方向やビジネスレビューなども表示する、「Google Maps for mobile」ソフトウェアの新版を発表した。Googleによると、新版は動作速度が向上しているという。

 この新機能は、「BlackBerry」のカラー液晶ディスプレイや、Java実行環境を備えるモバイル機器上で動作する。「iPhone」ユーザーにとっては残念なことだが、iPhoneには対応していない。

 今回の発表は、予想どおりの展開である。Googleは、「Android」OSを採用した携帯電話上でのStreet Viewのデモンストレーションを、2008年5月に披露しており、どちらの方角に携帯電話を向けているかに応じて、ビュー画面も変化するように、携帯電話のハードウェア設計にまで関わってきた。Androidを搭載する携帯電話の発表は、9月23日に予定されている。

[CNET]


■グーグル、アンドロイド搭載スマートフォン「G1」発表

 ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米グーグル(Nasdaq:GOOG)は23日、携帯電話向けの無償プラットホーム「アンドロイド」を搭載した初のスマートフォン(多機能携帯電話)を発表した。この新端末「G1」は、米国ではドイツテレコム(NYSE:DT)の米携帯電話サービス部門 TモバイルUSAが販売する。インターネットの巨人グーグルが携帯電話業界の変革を狙っている。

 G1は、グーグルが自社の名称と携帯電話を結びつける、初めての直接の取り組みでもある。”Gフォーン”と、その米アップル(Nasdaq:AAPL)の「iPhone(アイフォーン)」の対抗機種としての見込みをめぐる憶測や話題が数カ月も飛び交った後での発表になった。

 TモバイルUSAのコール・ブロドマン最高技術責任者(CTO)は、同端末を「ゲーム・チェンジャー(流れを変えるもの)」と表現。「モバイルインターネットの経験はこれまで魅力的なものではなかった。われわれはそれを変えていく」と語った。

 注目を集める同端末は、急成長する自社の第3世代(3G)携帯電話ネットワークの促進に向けて旗艦端末を必要としているTモバイルにとっても重要な意味を持つ。G1を製造する台湾の宏達国際電子(HTC)(2498.TW)は、ここ1年で優れたスマートフォンメーカーとして自社のブランドを徐々に構築している。

 カレント・アナリシスのアナリスト、アヴィ・グリーンガート氏は「Tモバイルはこうしたデバイスを切実に必要としている。同社にはその3Gネットワークを金に変える手段がない」とコメントした。

 さらに、グーグルにとってG1は将来の位置取りへの戦略的投資、との見方を示した。ただ、他の携帯電話機メーカーがより開かれる方向に動けば、グーグルはモバイル検索の分野で勝利を収めることができるだろう、と述べた。

 G1は、タッチスクリーン機能とスライド式のフルキーボードを実装し、Tモバイルの3Gネットワークに対応する。端末にはグーグルの検索インターフェースが2カ所に配置されている。

 米国での販売価格は179ドルで、Tモバイルの2年契約に加入する必要がある。英国では11月に、そのほかの欧州各国では来年1-3月期に発売する予定。

 G1には、グーグルの新たなパソコン向けインターネット閲覧ソフト(ブラウザー)「グーグル・クローム」に似たブラウザーも搭載する。アイフォーンが精巧なブラウザー「サファリ」を備えたことで、他の携帯電話機メーカーも携帯電話でのインターネット経験の向上に努めている。モバイルブラウザーの分野は、開かれたものと考えられている。

 G1用の料金プランは、音声通話分に加えて月間25-35ドルのデータ通信プランがある。ブロドマン氏は、G1発売時には22市場、また、11月までに27市場が3Gネットワークを持つ、と語った。

 G1は高速無線LAN(構内通信網)「Wi-Fi(ワイファイ)」機能も搭載する。

 NPDグループのアナリスト、ロス・ルービン氏は、こうした性能にもかかわらず「価格設定は積極的」とコメントした。

 また、これまでアイフォーンのように顧客を引きつけられる端末はほかになかったが、G1がアイフォーンに続く製品になる可能性もある、との見方を示した。

 ガートナーのアナリスト、カロリーナ・ミラネシ氏は、年末までのG1の販売台数は60万-70万台になると予想。グーグルが自身を無償基本ソフト(OS)リナックスの事実上の業界標準として打ち立て、11年までにスマートフォン向けOS市場のリナックスのシェア(10%)を独占するだろう、と語った。一方、米マイクロソフト(Nasdaq:MSFT)の携帯電話機用OS「ウィンドウズモバイル」の市場シェアの見通しは18%とした。

 TモバイルUSAは、G1の販売台数の見通しを示すのは避け、同端末がヒット商品になると予想している、とだけコメントした。

[日本経済新聞/24日追加]

Posted by nob : 2008年09月18日 16:55

深まるばかりの憎しみのスパイラル。。。

■米「アルカーイダ関与」と非難 駐イエメン大使館テロで

 【ワシントン=山本秀也】イエメン駐在の米国大使館を狙ったテロ事件について、ブッシュ米大統領は17日、「わが国が過激勢力と戦時にあることを思い起こさせるものだ」と述べ、警戒感を表明した。また、国務省当局者は犯行状況から、国際テロ組織アルカーイダの関与が強く疑われるとの見方を示した。

 ブッシュ大統領は、中東全域を管轄する米中央軍司令官に決まったペトレイアス陸軍大将との会談後、記者団に対し、犯人を含む16人が死亡したテロについて、「われわれの士気を失わせ、地域からの追い立てを図る狙いだ」と語った。

 また、国務省のマコーマック報道官は、今回のテロがきわめて計画的な犯行だとする判断を示した。同報道官らは、犯行声明を出した「イエメンのイスラム聖戦」を名乗る組織への言及は避ける一方、自動車爆弾の使用方法などが特徴的だとして、アルカーイダの関与を示唆した。

 米国大使館の被害状況については、大使館警備詰め所と通用口でそれぞれ自動車爆弾が爆発し、続く攻撃で大使館の外壁が破壊されたことが明らかにされた。

 ロイター通信によると、アデン港停泊中の米駆逐艦コール爆破事件(2000年10月)に関与した犯人グループの構成員が昨年、イエメン当局により釈放されたとの情報があり、米側が不満を募らせているという。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年09月18日 16:51

アメリカのいいところ。。。

■米国、脱北者に初の永住権を与える

米国政府が第三国を経て、米国に亡命した脱北者に初めて永住権を与えた。

約2年前、タイ駐在米大使館で難民の地位を与えられ、渡米した金(キム、20代後半、バージニア州居住、女性)某氏に米国の国土安全保障省傘下の移民帰化局が最近、永住権の承認を通知したと金氏の弁護人側が15日、明らかにした。金氏は難民の身分から合法的な米国滞在の身分を認められた初の脱北者となった。

金氏が永住権を取得するにあたり、無料で弁護を引き受けた米国のチョン・ジョンジュン弁護士は「金氏の永住権取得は2004年10月、北朝鮮の人権法制定によって脱北者が難民とされて米国亡命が許されて以来、初の事例だ」とし「金氏が米国生活のために身分が明らかになることを敬遠しているが、米国に定着した脱北者に希望をあたえる契機になるだろう」と話している。金氏は北朝鮮を脱出して中国に居住し、2006年5月にタイの米大使館で難民の資格を取得した。同年5月に米国に入国後、移民帰化局から臨時の就職証を受けて働いてきた。現在まで北朝鮮の人権法によって米国に入国した脱北者は金氏を含め計63人にいる。

チョン弁護士は「4年の限時法である北朝鮮の人権法が今月末に満了することから、脱北者が難民の地位を認められ、米国に亡命するためには北朝鮮の人権法の延長が必要だ」と明らかにした。

[中央日報]

Posted by nob : 2008年09月17日 22:13

どうでもいいけれど。。。

■民主と国民新、合併へ最終調整 政権奪取へ小沢氏主導

 民主党が国民新党との合併に向けた調整を加速している。次期衆院選での政権交代に「背水の陣」で臨む小沢一郎代表が主導して進めている。ただ、国民新党内にはなお異論が残り、両党は22日までに結論を出す方向で条件などを協議する。

 「また一緒にやろうや」。小沢氏は16日、国会内での国民新党の綿貫民輔代表との会談後、別れ際にこう声をかけた。会談では合併協議に触れなかったが、水面下では既に国民新党側に伝えていた。鳩山由紀夫幹事長は同日、都内で記者団に「有力な選択肢の1つだ」と強調。小沢、鳩山両氏らは17日に意見交換し、近く正式提案する方向だ。

[日本経済新聞]


■民主党・国民新党が合併へ…綿貫代表が受け入れの意向

 国民新党の綿貫代表は17日昼、党本部で開いた両院議員総会後に記者会見し、民主党との次期衆院選前の合併について、「民主党から協力(合併)という話が内々に来たが、協力できればという考えは持っている」と述べた。

 民主党から正式提案があれば、合併を受け入れる方向で党内手続きに入る意向を示したものだ。

 これに先立ち、民主党は17日午前、党本部で小沢代表と菅代表代行、輿石東参院議員会長、鳩山幹事長ら幹部が協議し、18日にも国民新党に次期衆院選前の合併を正式に提案する方針を決めた。18日に臨時の役員会と常任幹事会を開き、民主党内の了承を得たい考えだ。これを受け、菅氏が国民新党の亀井静香代表代行に電話でこうした方針を伝えた。

 民主党幹部は「自民党の新総裁が選ばれる22日に両党の合併合意をぶつけたい」としている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年09月17日 22:10

そしてまた一つ静かに星が流れた、、、でもメンバーはもちろん私達の記憶の中で輝き続ける。。。

■リック・ライト、最後のパフォーマンス
David Gilmour : 2008-09-16

10月8日に『狂気の祭典〜ライヴ・イン・グダニスク』をリリースするデヴィッド・ギルモア。最新のインタヴューで、彼は2005年の<ライヴ8>でロジャー・ウォーターズも参加して復活したピンク・フロイドのことを語っている。

「あのギグ自体は最高だった。本当に楽しめたよ。でも、リハーサルはそうでもなかったな。リハはそう長くやりたいもんじゃないっていうのがよく分かったよ」

今後のピンク・フロイド再結成は…?

「人生とか仕事上での決別っていうのは、のちに取り消されることもある。でも、ぼくが参加してのピンク・フロイドのツアーやニュー・アルバムは今後ないと断定しておきたい。これは敵愾心とかそういうものとは関係ないよ。要は、僕はもう、やり切ったってことさ。ぼくはそこにいた、そして、全てをやり切ったんだ」

そして、『狂気の祭典〜ライヴ・イン・グダニスク』についてをこう語っている。

「演奏するために選べる曲のストックが膨大にあるっていうのは素晴らしいね。ぼくたちは、一度もやったことのない曲も演奏したんだ。30年以上やったことのなかった曲もある。そして、古いお馴染みのやつもちろんね。新曲もなしにツアーに出ることはいやだけど、でも長い距離をお金をかけて観に来てくれるファンのためには、彼らが期待して、かつ楽しめる曲を提供したいとも思うからね」

そんな折、リック・ライトが亡くなり、本当にピンクフロイドの再結成は現実的に不可能となってしまった。リック・ライト最後のパフォーマンスは、この『狂気の祭典〜ライヴ・イン・グダニスク』に収められている。ここでも元気な姿を見せてくれていたリックだけに、本当に残念でならない。ピンク・フロイドのサウンド、あの浮遊感のある世界観とを編み上げていたリックのキーボードとヴォーカルが、もう二度と聴けないかと思うと寂しい気持ちでいっぱいだ。

ギルモアは自身のサイトで追悼のメッセージを出している。

   ◆   ◆   ◆

だれもリチャード・ライトの代わりにはならない。彼は私の音楽のパートナーであり私の良き友人だった。

彼は優しく、謙虚、人前にあまり出たがらなかったが、彼の魂がこもった声とパフォーマンスはピンク・フロイドのサウンドにおいて極めて重要で魔法のような存在だった。

彼と同じような人は誰もいなかった。私と彼の音楽のテレパシーの融合は1971年の「Echoes」で最初に開花した。ピンク・フロイドの『狂気』に収録されている「Us and Them」「The Great Gig In The Sky」はリチャードが書いたものだし、彼のクワイエット・タッチなしには「Wish You Were Here」は成り立たなかった。

途中、いろいろな理由で彼はしばらく道を失っていた時期があったが、90年代半ばの『対/The Division Bell』で復活し、彼のバイタリティー、スパーク、ユーモアは戻り、2006年の私のツアーにおいてオーディエンスのリアクション、総立ちの喝采が彼を待っていた。

私の気持ちを言葉で表現するのは並大抵のことではない。でも、私は彼を愛していた。彼がいなくなって途方もなく寂しく思う。──デヴィッド・ギルモア

[BARKS]


■「ピンク・フロイド」ライト氏が死去

 英国のロックバンド「ピンク・フロイド」の創設メンバーで、キーボードを担当したリチャード・ライト氏が15日、がんのため英国内の自宅で死去した。65歳。ロンドン出身。ライト氏のスポークスマンが公表した。

 建築学校(現ウエストミンスター大学)の学生だった65年にギタリストのシド・バレット(06年に60歳で死去)、ベースのロジャー・ウォーターズ(64)、ドラムスのニック・メイスン(64)とピンク・フロイドを結成。「原始心母」(70年)や「おせっかい」(71年)などの名作で「プログレッシブ(進歩的な)ロック」と呼ばれ、ロック界をリード。14年間にわたり米ビルボードのアルバムチャートにランクインした大ベストセラー「狂気」(73年)では、「生命の息吹」「虚空のスキャット」など共同で5曲の作曲を手掛けた。一時期バンドを離れたが、後に復帰。05年の慈善イベント「ライブ8」で、ピンク・フロイドが再結成した際も繊細な演奏で、健在ぶりを示した。ここ数年は、がんと闘病していた。

[スボーツニッポン/17日追加]

Posted by nob : 2008年09月16日 23:50

ハチャメチャだね、、、元から断たないと駄目。。。

■事故米、新潟でも不正転用判明…農水省調査
特集 商品偽装

 米穀加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)などが工業用の「事故米」を食用に転用していた問題で、新たに澱粉(でんぷん)製造会社「島田化学工業」(新潟県長岡市)も事故米の不正転用を行っていたことが16日、農林水産省の調査でわかった。

 これで不正転用が判明した業者は4社になった。三笠フーズが転売した事故米の仲介・販売などにかかわった業者は現時点で24都府県の約380社にのぼることも判明し、内閣府が全社の社名を公表した。

 それによると、三笠フーズが転売した事故米の流通に関係した中間流通業者は50社で、製造・販売にかかわった業者は約320社。このうち給食会社大手「日清医療食品」(東京都)などが卸したモチ米を使っていた給食施設が110か所以上を占めた。このほか外食業者や米穀販売店などもあった。

 農水省は、事故米の転売先企業名は同意を得てから公表してきたが、公表の遅れが消費者の不安を増幅させたとの批判を受け、今回、全社名を明らかにした。

 一方、島田化学工業は、2003〜07年度に、カビがはえた事故米など236トンを工業用のりの原料として国から購入。このうち3トンは工業用のりとして使ったが、それ以外は用途を特定せずに販売したという。

 農水省では、不正競争防止法違反容疑で熊本県警に告発している三笠フーズに加え、他の3社についても刑事告発を視野に対応を検討している。同時に、同省の責任を検証するため、消費者団体の代表などによる第三者委員会が近く野田消費者相の下に設置される。検討結果を踏まえて関係職員が処分される見通し。

 また、今後は事故米が国内流通しないよう、残留農薬やカビなどの問題が判明した場合は輸出国への返送や焼却処分などを行う。

 三笠フーズによる事故米転売問題で、大阪、福岡、熊本3府県警は今週中にも合同捜査本部を設置する。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年09月16日 23:47

いやはやまたまた。。。

■三浦容疑者の移送停止 サイパンの最高裁が決定

 【サイパン(米自治領)15日共同】1981年の米ロサンゼルス銃撃事件で、サイパンの最高裁は15日、拘置中の元会社社長三浦和義容疑者(61)=日本では無罪確定=のロサンゼルスへの身柄移送の停止を決定。元社長の人身保護請求について23日に最高裁で審理を開くと発表した。

 最高裁によると、23日は判事3人が出席し、移送を認めるか、人身保護請求を認めて釈放するか審理するが、決定の日時は不明。同請求は地裁が棄却、弁護側が上訴している。

 ロス市警やサイパンの検察当局は、12日に地裁が身柄移送命令を出したことを受け、18日にも三浦元社長をロスへ移送する方針を決めていたが、元社長は少なくとも23日まではサイパンにとどまることになった。

 ロス市警で事件を担当するリック・ジャクソン捜査官ら4人は15日夜にサイパン入りし、空港で記者会見する予定。

[共同通信]

Posted by nob : 2008年09月15日 22:33

高齢化社会万歳!

■高齢者人口が過去最高、70歳以上は2000万人突破

 総務省が15日の「敬老の日」を前にまとめた統計によると、日本の70歳以上の人口は2017万人(9月15日現在の推計)となり、初めて2000万人を突破した。

 男性820万人、女性1197万人で、前年比57万人増となっており、総人口(1億2771万人)の15・8%を占めた。

 総務省によると、65歳以上の高齢者人口は2819万人(男性1203万人、女性1616万人)となり、総人口に対する割合は22・1%に達した。前年比76万人増で、人数、割合ともに過去最高だった。

 75歳以上の後期高齢者は、前年比53万人増の1321万人(男性498万人、女性823万人)で総人口の10・3%。80歳以上は前年比38万人増の751万人(男性251万人、女性500万人)となり、総人口の5・9%を占めた。

 一方、0〜14歳は1718万人で総人口の13・5%にとどまった。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年09月14日 23:31

日本の日本たる所以、、、そんな姑息な手段をとらなくともこれでもいいと思う、、、ただ正当的外交ができるなら。。。

■金総書記重病説「日本政府あまりに鈍感」 懸念の声も

 9日に表面化した北朝鮮の金正日総書記の重病説を受けて、韓国、米国が「不測の事態」を視野に走り出す中、日本政府は関係省庁による公式の情報分析・対策会議も開いていない。北朝鮮での異変の兆候は日本の安全保障に直結する重大問題なだけに、「日本政府はあまりに鈍感だ」(北朝鮮問題専門家)と対応を懸念する声も聞こえる。(北朝鮮問題取材班)

福田首相辞任で“官邸機能休止”影響?

 金総書記の重病説が伝えられた後、「日本周辺」国の動きは素早かった。

 韓国では李明博大統領が10日、緊急安全保障関係閣僚会議を招集。総書記の病状に関する情報収集や分析を行ったほか、国家情報院も同日の国会情報委員会で分析を報告した。

 米国も、ブッシュ大統領が9日以降、米中央情報局(CIA)など情報機関から総書記の容体に関する報告を刻々と受けている。また韓国とは、緊急事態を想定した共同対応計画の具体化への交渉を加速させる方向のほか、中国とも北朝鮮の体制崩壊に備え、対応の協議を開始したとされる。

 一方、北朝鮮の核やミサイルの脅威にさらされ、拉致問題も抱えている日本政府は現段階で、「さまざまな情報はあるが具体的なコメントしない」(町村信孝官房長官)との立場。表立った動きも金総書記の重病説が流れた10日の昼前、三谷秀史内閣情報官が福田康夫首相に約15分間、総書記の容体をめぐる情報の分析を報告した程度だ。

 本来なら早い段階で警察庁、外務省、防衛省、公安調査庁など関係省庁幹部をメンバーとする内閣情報合同会議を開き、現状分析や今後の対応を協議すべきだが、「その予定は今のところない」(首相官邸筋)という。12日の閣議でも、関係閣僚が閣議後に総書記問題について短時間でも議論した形跡もない。

 政府関係者は「そもそも統一した情報収集機関がないのに加え、独自ルートで情報がとれないから動くに動けない」と説明する。自民党内には、「福田康夫首相が1日に辞任を表明した後、官邸機能は事実上休止状態になっている。自民党も総裁選一色で、眼下の北の脅威を忘れてしまっているのではないか」(閣僚経験者)との声もある。

 三谷内閣情報官は総書記の重病説をめぐり、16日に福田首相に改めて分析結果を報告する予定だが、首相が北朝鮮問題への対応を主導していく姿勢を示すかどうかは不透明だ。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年09月14日 23:24

過保護。。。

■民法「成年」18歳引き下げ案、反対3分の2超…内閣府調査

 内閣府は13日、「民法の成年年齢に関する世論調査」の結果を発表した。

 契約を1人でできる年齢や親権に服する年齢の基準を20歳から18歳に下げることに対し、3分の2以上が反対した。民法の成人年齢引き下げについて検討している法制審議会(法相の諮問機関)は結果を参考に、年内に意見をまとめる予定だ。

 内閣府が成人年齢に関する世論調査を行うのは初めてだ。7月10日〜27日に、全国の18歳以上の男女5000人を対象に実施し、3060人から回答を得た。

 民法は、20歳未満の人の契約は法定代理人の同意が必要だと定めている。この年齢を18歳未満とすることには79%が反対し、賛成は19%だった。反対の理由(複数回答)は、「経済的に親に依存している」(60%)、「自分がしたことに自分で責任をとれない」(55%)、「自分で判断する能力が不十分」(52%)などが多かった。

 親は民法に基づき、20歳未満の子どもの財産を管理したり、住居を決めたりする親権を持つ。親権に服する年齢を18歳未満とすることにも69%が反対した。

 養子をとれる年齢は、「20歳のまま」が52%、「引き上げるべきだ」が35%で、「18歳に引き下げるべきだ」は7%だけだった。

 また、「今の18、19歳に当てはまること」について複数回答で尋ねると、53%が「肉体的に成熟している」と答えたが、「精神的に成熟している」と回答した人は12%にとどまった。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年09月13日 23:34

読売 VS 琉球・中国、、、どちらが是なのかもう気付かねば。。。

■空自イラク撤収 「テロとの戦い」は今後も続く(9月13日付・読売社説)

 日本にとって画期的で、極めて意義深い国際平和協力活動が無事、最終段階に入った。

 政府は、イラク・クウェート間で空輸活動を実施中の航空自衛隊を年内に撤収させる方針を発表した。

 陸上自衛隊は既にイラク南部サマワでの人道復興支援活動を終えている。5年近くに及ぶ自衛隊のイラク支援はすべて完了する。

 自衛隊は、イラク復興の国際共同行動の一翼を担い、通常の国連平和維持活動(PKO)よりはるかに困難な任務を果たしてきた。一人の犠牲者も出していない。国際社会の評価も高い。

 国内では、自衛隊派遣への異論もあった。だが、自衛隊が従事していたのは、イラク戦争終結後の国連決議を根拠とする正当な復興支援活動だ。海外での武力行使を禁じる憲法上の問題も生じないよう、特別措置法が制定された。

 自衛隊が撤収しても、イラクの安定は、引き続き国際社会にとって重要課題だ。日本も、政府開発援助(ODA)による支援や関与を継続する必要がある。

 空輸活動を担う空自のC130輸送機の部隊は今後も、様々な国際平和協力活動に活用される可能性が高い。来年の「防衛計画の大綱」見直しでは、こうした装備や部隊の拡充が重要となろう。

 空自撤収の背景には、欧米諸国が「テロとの戦い」の重点をイラクからアフガニスタンに移したことがある。イラクの治安改善と反比例するように、アフガン情勢は厳しさを増している。

 アフガンでは今、40か国の5万人以上が治安維持や地域復興活動を展開している。日本は、はるかに安全なインド洋での多国籍海軍の艦船への給油にとどまる。

 その海上自衛隊の給油活動でさえ継続できるかどうか不透明だ。来年1月に期限が切れる新テロ対策特別措置法を延長する改正案の成立のメドが立たないからだ。

 仮に海自が撤収を余儀なくされれば、自衛隊の国際協力活動はゴラン高原とネパールのPKO計49人だけになってしまう。日本の存在感は限りなくゼロに近づく。

 米国は再三、日本にアフガンへの自衛隊派遣を求めている。日本もアフガン支援のあり方を様々な角度から検討すべき時だ。

 新たな立法措置を要する自衛隊派遣のハードルが高いとすれば、最低限、給油活動の継続に向けて全力を尽くさねばなるまい。

 民主党は、あくまで給油活動に反対するなら、現実的で実行可能な対案を早急に示すべきだ。

[読売新聞]


■空自イラク撤収 復興支援の論議深めよう

 政府は、イラクで空輸に当たっている航空自衛隊を年内にも撤収する方針を発表した。陸上自衛隊の2006年のイラク撤収以降も続いていた空自活動が終われば、04年に始まったイラクでの自衛隊活動は完全に終了する。

 イラク復興支援特別措置法に基づく空輸活動は、空自が参加する多国籍軍の駐留根拠となっている国連決議が年末に期限切れとなる。このため、政府は年明け以降も活動に必要な、イラク政府との新たな地位協定の締結を模索した。

 が、参院の与野党逆転による国会審議が紛糾することを懸念したものとみられる。

 空自のイラク活動はC130輸送機3機がバグダッド空港など3空港で国連と多国籍軍の兵士や物資を空輸。任務飛行は700回を超え、600トン超の物資を輸送した。

 イラクでの空自活動をめぐっては、4月に名古屋高裁が憲法9条に違反すると判断した。高裁は、バグダッドが戦闘地域に当たるとして、空輸活動も外国軍の武力行使と一体化だと指摘した。

 高裁判断に対し、政府は傍論部分の指摘だとして拘束力はない、とその後も活動を継続してきた。

 ここにきて撤収方針を発表した背景には、空自活動を終えることで、テロとの戦いへの貢献策は「インド洋での海上自衛隊による給油活動しかない」とする狙いがあるとされる。自民党総裁選や次期衆院選で給油問題を争点化し、継続への国民理解を促そうというシナリオが透けて見える。

 憲法9条に違反すると高裁が判断した空自のイラク撤収は歓迎したい。国論を2分した復興支援に対し、あらためて憲法論議を含め検証すべきだろう。よもや空自撤退を給油活動につなげるカードにしてはならない。

 次期衆院選で、与党が過半数を占めても衆院再議決に必要な3分の2以上の勢力維持は厳しいとする見方がある。与党だけで衆院選後の対テロ新法改正案の成立は厳しい。空自撤退の検証を含め、徹底的な国会論議を求めたい。

[琉球新聞]


■空自イラク撤収 支援の検証が不可欠だ

 イラクで空輸活動を続ける航空自衛隊の部隊が年内に撤収する。派遣をめぐって国論が二分され、司法の「違憲判断」も出ていた。引き揚げるのは当然だろう。そもそもイラクへの自衛隊派遣は平和国家にふさわしい貢献策だったのか、本当に復興に役立ったのか。徹底的な検証が必要だ。

 撤収の理由について、政府はイラク国内の治安が回復傾向にあり、多国籍軍の駐留根拠である国連決議の期限が年末で切れることを挙げる。ブッシュ米大統領も駐留米軍八千人の削減方針を示し、各国軍の撤退も相次いでいる。今回の政府判断はそうした流れに沿ったといえる。

 空輸活動は、イラク復興支援特別措置法に基づき二〇〇四年に開始。隣国のクウェートを拠点に、当初はサマワ駐留の陸上自衛隊へ物資を輸送した。現在はバグダッド空港などに多国籍軍兵士や国連関係者、物資を運んでいる。

 空輸の回数や量などの情報は公表されてきたものの、中身や目的についてはほとんど明らかにされていない。軍事作戦に加担しているのではないか、といった疑問や批判が出ていたのはこのためだ。

 今年四月に、イラク派遣をめぐる裁判で名古屋高裁が違憲判断を示した。バグダッドは特措法が認めていない「戦闘地域」にあたるとしたうえで、武装兵士の空輸は自ら武力行使したことと同じ行為であるとして、憲法九条に違反するとした。

 政府は従来、武力行使を伴う多国籍軍には参加できないとの立場を堅持してきた。しかし当時の小泉政権は国会で十分な議論のないまま自衛隊派遣を強行した。憲法に照らし合わせて無理はなかったか。陸自のサマワ派遣について「自衛隊が活動する地域が非戦闘地域だ」と小泉純一郎首相が強弁せざるを得なかったことに、問題の本質が表れていたように思える。

 フセイン政権は崩壊したが、米英が主張していた大量破壊兵器は見つからなかった。米中枢同時テロを実行した国際テロ組織のアルカイダと関係ないことも確認された。一貫して米国のイラク政策に追従してきたことに間違いはなかったのか、政府は国民が納得できるような説明をするべきだ。

 米国は今後、アフガニスタンを中心としたテロ対策に軸足を移すことになりそうだ。それに伴い日本政府は、インド洋での海上自衛隊による給油継続を目指している。ただ、来年一月に期限が切れる新テロ対策特別措置法の延長に対し、参院で多数を占める野党が強く反対。自民党と連立を組む公明党は衆院での再議決に慎重姿勢を示すなど先行きは不透明だ。

 十一月にも予想される衆院選では、給油継続が争点になるのは間違いない。政府は「国際社会の一員として継続を」と主張するが、それしか国際貢献の手だてはないのか。国民的な議論を深めることが政治に求められている。そのためにはまず、イラクでの自衛隊の活動を速やかに検証し、功罪を明らかにすることが不可欠だ。

[中国新聞]


そしてさらに、、、

■イラク撤収 活動の検証が不可欠だ(9月14日)

 9・11同時多発テロから七年が経過した。

 「テロとの戦い」が続く中、自衛隊の約五年に及ぶイラクでの復興支援活動が終了することになった。

 南部サマワからの陸自の引き揚げに続き、輸送活動を行ってきた空自も年内に撤収する。

 多国籍軍の駐留根拠である国連決議が年末に期限切れを迎えるのを前に、政府が撤収を決めた。

 自衛隊のイラク支援活動が本格化したのは二〇〇四年からだ。陸自はサマワに拠点を構え、北海道からの部隊を含め、二年半にわたり給水作業や土木工事などを行った。

 空自は隣国クウェートを拠点にバグダッドなどへ人員や物資を空輸している。

 今回のイラク派遣は憲法との整合性を含め、多くの問題と疑問を残したといえる。

 イラク戦争はブッシュ米大統領がフランスなどの反対を押し切って始めた。現在は相次ぐ増派でテロを抑え込みつつあるものの、いまだに出口戦略は描けていない。

 開戦の「大義」だった大量破壊兵器の存在はついに立証されなかった。戦争の正当性は否定された。これが国際社会の共通認識だ。

 にもかかわらず、小泉純一郎政権以降の日本政府は自衛隊派遣による対米協力を継続してきた。

 今年四月には、名古屋高裁が空自の活動に対して明確な違憲判断を下した。

 武装した多国籍軍兵士を運ぶことは、他国による武力行使と一体化したものだ。この司法判断にも、政府は正面からこたえていない。

 問題なのは、自衛隊のイラクでの活動実態が国民の前に明らかになっていないことである。

 空自について政府は多国籍軍や国連の輸送支援を行っていると説明しているが、具体的に何を運び、どんな作戦に従事していたのか。詳細は不明のままだ。

 さらに陸自の活動も現地の人々のニーズにこたえたものだったか。

 米国は今後、イラク駐留軍を削減し、テロとの戦いの重点をアフガニスタンに移そうとしている。

 日本政府に対し、来年一月に期限切れとなるインド洋での給油活動の継続だけでなく、要員派遣や資金援助を求める声も出ている。

 憲法の下で、日本がどのような協力を行い、国際的な責任を担うべきなのか。米国の要求に付き従い、無理を重ねた自衛隊の派遣によらずとも、民生や地域の復興活動など幅広い選択肢があるはずだ。

 国際貢献の在り方を考え、今後に生かすため、イラクにおける自衛隊の活動の検証が欠かせない。

[北海道新聞/14日追加]


■イラクの空自 何をしたのか検証を
9月14日(日)

 イラクで空輸活動にかかわる航空自衛隊部隊を年内に撤収させる方針を政府が発表した。2004年3月に始まった活動は、約5年で幕を閉じる。

 すでに撤収した陸上自衛隊を含め、イラクへの自衛隊派遣は、日本の外交・安全保障政策にとって曲がり角となった。自衛隊が初めて、事実上の戦地に足を踏み入れたからだ。

 空自派遣には初めから疑問符が付いていた。その1つが憲法との兼ね合いである。

 空自は現在、隣国クウェートを拠点に輸送機3機でイラクのバグダッド空港などに、国連と多国籍軍の人員や物資を運んでいる。

 米軍を中心とする多国籍軍が武装勢力の掃討作戦を進め、空自機がその兵士を運ぶ。これでは当然、軍事的な色彩は濃くなる。憲法で認められない集団的自衛権の問題にかかわってくる。

 名古屋高裁も4月に「空自の空輸活動は他国の武力行使と一体化し、憲法九条などに違反する」と警鐘を鳴らした。それを政府はまったく無視した。

 米英がイラク戦争開戦の根拠とした大量破壊兵器は結局、見つからなかった。イラクへの陸自、空自の派遣は、正当性の乏しい戦争を日本政府として追認する形になった。米英政府には、ありがたい支えだったことだろう。

 空自派遣は、イラク復興支援特別措置法に基づく。07年6月の法改正で、活動期限は来年7月末に延びた。期限前の空自撤収は▽国連決議が年末で期限切れとなる▽イラク国内の治安状況回復−が理由とされている。

 果たして、それだけだろうか。政府の発表直前に、ブッシュ米大統領がイラク駐留米軍を来年2月までに計約8000人削減する方針を表明した。あうんの呼吸ともいえる日米の動きを、切り離して考えることはできない。

 米国の関心はアフガニスタンに移っている。日本がイラクからの空自撤収と引き換えに、インド洋での給油活動を延長する。そんな筋書きも考えられているようだ。アフガンでの軍事作戦が、地域の安定をむしろ損なっている可能性がある。給油の継続を簡単に認めるわけにはいかない。

 空自派遣について、政府の説明はこれまで十分ではなかった。空輸物資に武器弾薬は含まれていないか、武装の有無はどうか。隠されたままの情報が多すぎる。

 空自がイラクでやってきた中身の検証が欠かせない。政府には情報を開示する義務がある。

[信濃毎日新聞/14日追加]

Posted by nob : 2008年09月13日 23:25

こうした知らずに購入した被害者こそ救済すべき。。。

■芋焼酎6商品に三笠フーズ事故米、「福徳長酒類」が自主回収
特集 商品偽装

 米穀加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)が残留農薬やカビ毒に汚染された工業用の「事故米」を食用に転用していた問題で、新たに、酒造会社「福徳長酒類」(東京都中央区)が販売している芋焼酎6商品に事故米が含まれていたことが分かり、12日、自主回収を始めた。

 持ち株会社の「オエノンホールディングス」(同)が発表した。

 同社によると、自主回収の対象は、「さつま美人」と「黒久宝」のブランド名で販売されている6商品で、今年6月以降に出荷した8万本。被害額は約2億円に上ると見られる。

 三笠フーズからの事故米を使っていたことが判明している「西酒造」(鹿児島県)に原酒の製造を委託しており、11日になって、西酒造から「麹米の一部に事故米が含まれていた」という連絡があったという。

 西酒造の原酒については、鹿児島県環境保健センターの調査で残留農薬が検出されなかったことがわかっており、オエノン社では「健康には問題ないと思うが、万全を期すために、自主回収することにした」としている。

 問い合わせには、原則平日の午前9時〜午後5時、フリーダイヤル(0120・621・560)で受け付ける。

 オエノンホールディングスは、合同酒精や富久娘酒造、北の誉酒造など地方の酒造会社を中心にした12社の持ち株会社。 

 【自主回収の対象商品】

 「本格芋焼酎 さつま美人 黒麹 25度」瓶(1・8リットル)

 「本格芋焼酎 さつま美人 白麹 25度」瓶(720ミリ・リットル)

 「本格芋焼酎 さつま美人 黄金千貫 25度」瓶(同)

 「本格芋焼酎 黒久宝 25度」パック(1・8リットル)

 「本格芋焼酎 黒久宝 25度」パック(900ミリ・リットル)

 「本格芋焼酎 黒久宝 25度」瓶(同)

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年09月12日 23:06

さて、これからが本番。。。

■三浦元社長:身柄をロスに移送する決定 サイパンの裁判所

 【ロサンゼルス吉富裕倫】米自治領サイパンの裁判所は12日、ロス銃撃事件の殺人と共謀容疑でサイパンで逮捕・拘置されている元輸入雑貨販売会社社長、三浦和義容疑者(61)の人身保護請求を棄却し、身柄をロサンゼルスに移送する決定を出した。ロサンゼルス郡地検の関係者が11日(日本時間12日)、明らかにした。

 同地検は三浦元社長の身柄について、26日のロサンゼルス郡地裁の次回審理に間に合わせるように移送準備を進める方針で、12日に移送の時期や方法についてロサンゼルス市警と協議を行う。

 逮捕から半年を超え、サイパンの捜査当局が長期拘置に対する不満を高めていたことから、同地検内部では、サイパンの裁判所が移送を認める判断を示すのではないかとの観測が高まっていた。

 検察関係者は「三浦元社長の身柄がロサンゼルスに来れば、審理が早まることになるだろう」とサイパンの裁判所の決定を歓迎。一方で「移送の有無にかかわらず、次回26日のロサンゼルス郡地裁の審理で、逮捕状無効申し立ての決定が出るはず」との見通しを示した。

 ◇現地の弁護団がサイパンの上級審に抗告の手続き

 三浦元社長の日本での主任弁護人を務めた弘中惇一郎弁護士は12日午前11時半から都内の事務所で会見。メディアからの連絡で決定を知ったといい、現地の弁護団がサイパンの上級審に抗告の手続きを行ったことを明らかにした。

 弘中弁護士は「この段階での身柄移送は法的には可能だが、上級審の判断を仰いでからになるのではないか」と、すぐには移送にならないとの見通しを示した。そのうえで「ロサンゼルス郡地裁がサイパンにいたままでの審理を認めているのに、サイパンの裁判所の判断は不合理で残念だ」と述べた。

【佐々木洋】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年09月12日 22:59

世間の深層を知ってか、真に反省してか、賢い選択、、、身ぐるみはがされる結果は同じ、、、1年強でケリをつけんとする者と一生逃げ回らんとする者。。。

■「犯行主導も和解の努力」と裁判長 宮内被告控訴審判決 

 ライブドア(LD)事件で証券取引法違反罪(偽計・風説の流布、有価証券取引報告書の虚偽記載)に問われ、1審東京地裁で実刑判決を受けた元取締役、宮内亮治被告(41)の控訴審判決公判で、1年8月の実刑とした1審判決を破棄し、1年2月の実刑を言い渡した東京高裁の中川武隆裁判長は「犯行の要をなす重要で主導的な立場だったが、民事訴訟で一部の原告と和解を成立させ、和解金も支払った」と減刑した理由を述べた。

 中川裁判長は「公認会計士から問題点を指摘されても、これを押し切って売り上げを計上した」と指摘。「当初から、本件の売り上げ計上が不正な会計処理であると認識していたものと優に認められる」と認定した。

 その上で、「犯行の摘発でLD株価の下落を招き、多くの投資者に損失、落胆を被らせた。企業内容の開示制度に対する信頼に動揺を与え、証券市場や社会への影響は重大」と非難。最高財務責任者として犯行の主導的な立場だったとし、「高額な報酬を得ていたと推認できる」と述べた。

 その上で、「捜査段階から罪を認めたことや、反省の態度を示してきたとしても、実刑とした1審判決はやむを得ない」と結論付けた。

 一方で、LD株主から訴えられた民事訴訟で、約400人と和解を成立させ、計約6000万円の和解金を支払い、残りの資産約1億5000万円を損害賠償のために弁護士に預けていることなどから、「民事訴訟の解決に向けた努力が認められる。現時点では刑期を減じるのが相当」とした。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年09月12日 22:52

ビバ高齢化社会。。。

■100歳以上、最多3万6千人=最高齢113歳、女性86%−厚労省

 全国で100歳以上の高齢者は9月末時点で3万6276人となり、前年比3981人増え、過去最多を更新したことが12日、敬老の日(15日)を前にした厚生労働省の調査で分かった。

 男女別では、女性が3万1213人で前年比3531人増え、全体の86.0%を占めた。男性は5063人で前年比450人増えた。

 同省は、9月末までに100歳以上となる高齢者数を9月1日時点で集計した。

 長寿日本一は沖縄県在住の女性で113歳。家族の意向で氏名などは非公表となった。男性の長寿日本一は宮崎県都城市の田鍋友時さんで112歳。田鍋さんは9月18日に113歳となる。

 人口10万人当たりの100歳以上の高齢者数は全国平均で28.39人。都道府県別では、沖縄(61.03人)が1973年以降36年連続1位。2位は島根(58.82人)、3位は高知(54.09人)で、前年と順位が入れ替わった。一方、最も少なかったのは埼玉(14.22人)で90年以降19年連続。上位10県はいずれも西日本で「西高東低」の傾向が続いている。

[時事通信]

Posted by nob : 2008年09月12日 22:49

時効と死刑制度を廃止し、恩赦のない無期懲役刑の導入を、、、いかなる人間にもいかなる人間の命は裁けない。。。

■死刑:3人執行 保岡法相の命令は8月の就任以降初

 法務省は11日、3人の死刑を執行したと発表した。執行されたのは▽萬谷義幸(68)=大阪拘置所収容▽山本峰照(68)=同▽平野勇(61)=東京拘置所収容--の各死刑囚。死刑執行は6月17日以来3カ月ぶりで、保岡興治法相の命令は8月の就任以降で初めて。

 死刑執行は法相の命令が出なかった約3年4カ月の中断後、93年3月に再開された。再開後に執行された死刑囚は計73人になった。また、確定死刑囚は102人になった。

 確定判決などによると、萬谷死刑囚は強盗殺人罪の無期懲役刑で受刑し87年に仮出所後4~9カ月の間に、大阪市内で女性(当時19歳)を強盗目的で刺殺、女性(当時18歳)を鉄パイプで殴るなど4件の事件を起こした。

 山本死刑囚は04年、神戸市でいとこの男性(当時68歳)と妻(当時75歳)を刺殺し現金などを奪った。平野死刑囚は94年、以前に住み込みで働いていた栃木県市貝町の牧場経営者(当時72歳)宅に侵入し、経営者と妻(当時68歳)を殺害。現金などを奪い経営者宅に放火して全焼させた。

 平野死刑囚は死刑確定から1年11カ月での執行となった。2年未満での執行は異例だ。山本死刑囚は、期日間整理手続きが採用された公判で初の死刑判決を受けた。公判は3回の短期で結審した。

 保岡法相は00年7~12月の第2次森内閣でも法相を務め、3人の死刑執行を命令した。鳩山邦夫前法相下では4回の執行がほぼ2カ月おきに行われたが、今回もそれに近いペースが維持された。

 保岡法相は11日午前、法務省で会見し「慎重厳正に審査し、法秩序を守る責任者として毅然(きぜん)と行った。時期を選んだわけではない」と説明。前法相に続き執行を会見で発表したことについては「重大事件を対象とする裁判員制度も始まる。可能な範囲で公開することは意義があると思う」と述べた。【石川淳一】

[毎日新聞]


■「時効」よ止まれ:「遺族には昨日のこと」 DNA鑑定進歩で制度に変化

 <1978年6月、米国の首都ワシントンから南西約60キロのバージニア州プリンス・ウィリアム郡。建売住宅の販売案内所で、17歳の女性従業員と23、25歳の女性客2人の計3人が射殺体で見つかった。銃撃は後頭部から1発ずつ。犯人の唯一の遺留品である来訪者カードは、名前も住所も架空だった>

 現在、郡警察で未解決の殺人事件を専従に捜査するポール・マスターソン刑事(47)の部屋には、当時の現場と、来訪者カードの白黒写真の拡大コピーが張られている。この事件を含め18の長期未解決事件(コールドケース)を1人で担当している。米国では殺人事件に時効がない。日々の仕事は数千ページに及ぶ記録の読み直し。「きついが、いつか来る重大情報のために闘い続ける」と意欲をみせる。

 遺族とメールで連絡を取るのも大切な仕事。警察が事件を忘れていないと伝えるためだ。「警察にとっては30年前の事件でも、遺族からすれば昨日起きたのと同じ。娘が殺されたことは永遠に忘れるわけがない」

 それに当時と異なり、今はDNA鑑定が進歩した。米国では犯人の身元は確認できなくても、DNAが検出されれば容疑者「ジョン・ドウ」(「名無しの権兵衛」の意味)を起訴できる。「同じDNAが別事件の犯人から検出される可能性がある。だが時効があれば、すべて台無しだ」

  □  □

 日本でもDNAデータの蓄積が進む。

 DNA鑑定は96年当時、同じ型の別人がいる確率が2万3000人に1人だったものが、現在は4兆7000億人に1人と飛躍的に精度が上がった。

 警察庁は05年9月、DNAデータベースの本格運用を開始し、08年6月末現在で現場の遺留DNAは1万1815件、逮捕容疑者のDNAは2万5854件になった。このデータベースが基で約2500人の容疑者を特定し、逮捕などした。

 国立国会図書館(東京都千代田区)によると、性犯罪などに時効がある米国では時効完成後に容疑者が判明するケースを懸念し、DNAを採取した事件について20州以上が時効を廃止または延長した。

 全国犯罪被害者の会(あすの会)幹事の高橋正人弁護士は「殺人などは時間がたっても遺族の処罰感情は薄れない。加えて、DNAが現場に残っていた場合、時効完成の無念はさらに増す」と指摘。安冨潔・慶応大教授(刑事訴訟法)は「逮捕されずに長年経過した犯人の権利を尊重すべきだという論もあるが、DNA鑑定の精度アップなど状況の変化もあり、被害者の観点から時効制度を見直す意見が出てきてもよい時期」と語る。【ワシントン草野和彦、宮川裕章】

  ◇主な国の殺人事件の時効◇

・米国   なし

・英国   なし

・イタリア 強姦(ごうかん)殺人など終身刑に相当する重罪にはなし

・フランス 捜査終了後から10年

・ドイツ  なし(79年に廃止)

・ロシア  15年

・日本   15年(05年以降の発生は25年)

[毎日新聞]


■「時効」よ止まれ:殺人の時効「なくすべきだ」が77%…毎日新聞世論調査

 殺人事件の時効(15年。05年以降の発生は25年)をなくすべきだと考える人が77%いることが、毎日新聞の全国世論調査(12、13両日、電話)で分かった。発生年で時効までの期間が15年と25年に分かれている現状に疑問を持つ人も68%いた。時効廃止や改善要望が7~8割あったことで、刑事訴訟法の改正論議が活発化することも予想される。

 日本では、事件発生から解決しない期間が長くなると罪に問えない時効制度があるが、殺人事件の時効を維持すべきかどうか聞いたところ、「なくすべきだ」が77%で、「維持すべきだ」の15%を大きく上回った。男女別では、男75%、女78%だった。

 刑事訴訟法の04年改正で、05年以降に発生した事件の時効は25年になったが、それ以前の事件は15年のままになっている。被告の立場が急に不利にならないよう効力を遡及(そきゅう)させなかったためだ。しかし、発生年で時効の年数が違うのは「おかしい」が68%、「当然だ」が21%だった。

 また、殺人事件以外の強姦(ごうかん)などの犯罪でも、現場に残された血液などのDNAがあれば、容疑者を特定しないまま起訴し時効を停止させる制度が米国ニューヨーク州などにあるが、日本でも同様の制度を「取り入れるべきだ」が69%、「取り入れるべきでない」が15%だった。

 殺人事件の時効廃止については、全国犯罪被害者の会(あすの会)が今年5月、自民党司法制度調査会に要望している。【石丸整】

 【ことば】殺人事件の時効

 明治時代からあり、戦後の刑事訴訟法にも引き継がれた。殺人など最高で死刑に相当する凶悪事件の時効は15年だったが、凶悪事件の罰則を強化した04年改正で、05年以降の発生については25年に延ばされた。存廃について論議はなかったが、今年2月に約27年前のロス銃撃事件で三浦和義元社長(60)が身柄拘束された際、米国には凶悪事件に時効がないことが報道され、時効制度の違いがクローズアップされた。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年09月11日 23:42

モラルいやそれ以前の人間性の欠落。。。

■事故米転売:やはり他にも 浅井「経営厳しく」 「食用」目的は否定

 事故米をめぐる不正がまた明らかになった。三笠フーズ(大阪市北区)による食用転売問題に続き、新たに愛知県内の2社が事故米を目的外で使用していた。食用への転売は否定するが、事実は今後の農林水産省の調査結果待ちだ。事故米の転売問題は、さらに拡大する様相をみせてきた。

 「資金繰りが厳しく、転売はいかんと知りつつやった。申し訳ございません」。「浅井」(名古屋市瑞穂区)の浅井利憲社長(56)は10日、同社が入るマンションの通路で報道陣に頭を下げ謝罪した。

 浅井社長によると、事故米は前社長の時代から昨春まで数十年間、工業用として購入。知人の経営する米穀販売「ノノガキ穀販」(三重県四日市市)に計862トンを転売したのは昨年という。

 農水省には「米は砕いて売ったが、工業用のりとしてではなかった」と話していたとされるが、取材には「中国産の事故米で、食用ではなく工業用と伝えた。のりの製造過程の粉状にして売った」と食い違いを見せた。

 農水省の立ち入り調査があった8日に、ノノガキ穀販に対して再転売や食用使用の有無を問い合わせようとしたが、連絡が取れなかったという。浅井社長は「転売先での使われ方に考えが及ばなかった。売却はノノガキ穀販から持ちかけられた」と話した。

 「ノノガキ穀販」は民家に入り、表札に社名が記されている。10日夕は、人影がなくひっそりとしていた。調査に訪れた三重農政事務所の職員2人は「店舗はなく、車で産地や卸しなどの仲介をしているようだ。今日中には事情を聴けないかもしれない」と話した。

 また、愛知県小坂井町にある「太田産業」の太田博之社長(56)は、同社内で報道陣に「事故米は20年以上前から肥料用と工業用として買っていたが、2年ぐらい前から工業用だけになった。(肥料として売った事故米分は)3年間で1000トンぐらい。たいした量ではない」と話した。

 2社に無償譲渡したとされることについては「(工業用として米を買う)入札の名義を借りるため、(見返りとして)与えた」などと話し、取材対応を打ち切った。【石原聖、加藤新市、清藤天】

 ◇「通帳」問い詰め白状--農政局「信用しすぎた」

 農水省などによると、「浅井」と「太田産業」は、03年から架空伝票を作るなど二重帳簿で東海農政局(名古屋市)の立ち会い調査を逃れていた。今回の不正発覚は、業者にとって支出や収入の記録となる通帳という、最も基礎的なデータを調べた結果だった。

 8日からの調査では、職員が出荷伝票や納品書、会計書類などで事故米の流れを確認した。通帳を要求すると、伝票上の取引先から入金がないなど不審な点が浮上。問い詰めると担当者が不正を認めたという。

 事前に通告しての立ち入り検査が一般的な中、東海農政局では抜き打ち的に行っていたという。しかし、通帳を確認することはなかった。職員の一人は「強制権限がないので通帳の確認は難しかった」と打ち明ける。

 これまで同農政局は2社に対して計42回、立ち入り検査をしていたが、台帳や納品書の偽装には気付かなかった。担当者は「業者を信用しすぎた。数字を追うだけの調査だった感は否めない」としている。【稲垣淳】

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 ◇浅井

 民間信用調査機関によると、49年創業で穀物類を原材料とした接着剤の添加物や、飼料の卸売りを行っている。名古屋市港区や佐賀県伊万里市に支店や工場がある。浅井利憲社長(56)は75年に入社し、85年から社長を務める。05年時の従業員は5人。

 ◇太田産業

 民間信用調査機関によると、39年創業で、海外から仕入れた牧草などの飼料を卸売りしているほか、大豆粕(かす)や菜種油粕を肥料として農協などに販売している。太田博之社長(56)は、05年に兄に代わって社長に就任した。5月現在の従業員は8人。

[毎日新聞]


■事故米転売:「ちょっと水に濡れただけ、と聞いていた」/三笠フーズ九州工場 解雇の社員、怒りと悔い

 事故米の転売問題で従業員12人全員を解雇した三笠フーズ九州工場(福岡県筑前町)は10日、解雇についての説明会を開いた。業務終了後、男性社員2人が取材に応じ「(転売された事故米は)ちょっと水に濡れただけ、と聞いていた。会社に裏切られた。悔しい気持ちです」などと胸の内を明かした。

 同社で約8年働く社員は事故米について「軽い(事故)という言い方をされ、残留農薬が5倍とかのものを流通させてたとは知らかった」という。ただ、工業用を食用で売っていたのは事実で、この社員は「いつかこういうことになるかもしれないという不安は感じていた」と明かす。

 その上で「僕らのうちの誰かが止めるか社長に『やめたほうがいい』と直談判していればこうならなかったかもしれない。宮崎親子(一雄・特別顧問と雄三・前工場所長)だけが悪いとは思ってない」と悔やんだ。

 一方、九州工場で約10年働く別の社員は「家族のことや家のローンもあるから、明日からどうしようというのが今の気持ち」とうつむいた。しかし「自分たちが送った品物を『知りません』じゃあ、いかんでしょう。最後まできちんと回収しないと」とも話した。

 工場は5日から操業を停止しているが、一部従業員は当面、返品された商品の荷受作業などを続ける。

【斎藤良太、朴鐘珠、川上敏文】

     *

 福岡県は10日、三笠フーズ九州工場への立ち入り調査で、同日までに事故米約80トンの回収を確認したと発表した。同社は2500トン余りの事故米を仕入れており、回収量はごく一部にとどまっている。

 県によると、80トンのうち実際に回収されているのは23トンで、残りは今後入荷予定という。これまでに県が伝票などから把握している流通先は約20自治体の約40社。「そのまま酒造会社などに流れておらず、業態不明の会社などにかなり流れており、経路も複雑」(保健衛生課)という。多くが既に消費されているともみられ、回収は難航している。

     *

 三笠フーズの事故米転売問題で鹿児島県は10日、使用が確認された県内の焼酎メーカー3社の原酒を検査した結果、問題の残留農薬は検出されず、人体への影響はないと発表した。カビ毒については引き続き検査する。

 対象の農薬は、メタミドホスとアセタミプリド。西酒造(日置市)、喜界島酒造(喜界町)、西平本家(奄美市)の3社のタンクに残っていた原酒からサンプルを取って調べた。県は、醸造時の米の使用量が少ない上、途中で蒸発したり、焼酎かすが分離されたためとみている。西酒造と西平本家は出荷した焼酎の自主回収を始めており、喜界島酒造は出荷前だった。【大塚仁】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年09月11日 23:38

海上給油と同義、、、即時撤退を。。。

■空自部隊、イラクから年内撤収 政府発表

 町村信孝官房長官は11日午前の記者会見で、政府がイラク復興支援活動のため派遣している航空自衛隊部隊を年内を目途に撤収させる方針を正式に表明した。空自は平成15年7月に成立したイラク復興支援特別措置法に基づき、16年3月から4年半にわたりバグダッド空港などイラク国内で空輸活動を続けてきた。

 政府が年内の撤収を決めたのは、空自が参加する多国籍軍のイラク駐留根拠となっている国連決議が今年末、期限切れを迎えるためだ。政府は、イラク政府と個別に地位協定を結び、活動を継続することも検討したが、参院で多数を占める民主党は撤収を主張しており、調整は困難と判断した。

 また、イラク政府も年内撤収を要請。米国側の了解も得られたことから撤収を正式表明した。町村長官は会見で「今後、米国、国連などとも協議し、年内を目途に空自の任務を終了させることで検討に入ることにした」と言明した。

 空自はクウェートを拠点にバグダッド空港などへC130輸送機3機で多国籍軍の兵員、物資を輸送してきた。政府は今後、アフガニスタンにおける「テロとの戦い」への支援に重点を置く方針だが、海上自衛隊によるインド洋での補給活動を継続するための新テロ対策特別措置法改正案成立のめどは立っていない。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年09月11日 23:30

これを機に今後真の対話の窓口が開かれることに期待、、、そのためにもまずは私達が襟を正すべき。。。

■金総書記 「半身不随だが、意識はある」 7月以降「代役が対外活動」 韓国紙報道 

 【ソウル=水沼啓子】北朝鮮の金正日総書記が9日の建国60周年に姿を現さなかったことで、さまざまな憶測を呼ぶなか、10日付の韓国主要各紙はいずれも1面トップで大々的に重病説を伝えているほか、総合面でも金総書記の健康状態など関連の特集記事を掲載している。

 中央日報は米国の外交筋の話として、「金総書記が数週間前に脳卒中となり、現在半身不随状態だが、意識はいくらかある状況」と伝えた。

 また、7月末に訪朝した北京の消息筋が「金総書記の健康が深刻だという話を聞いた」と語り、7月以降の金総書記の対外活動は「第2号」「第3号」と呼ばれる代役が務めていると北朝鮮側から聞かされたと伝えている。「米の情報当局は、世界的に権威のある脳卒中の専門医2、3人が訪朝したという機密情報を入手して確認中」とも報じている。

 朝鮮日報は「金正日重病説」との見出しで、AP通信の報道を引用しながら、「脳卒中の可能性」との見出しで報道。「先月22日、フランスの医師1人が訪朝したという情報があり、確認中」で、さらに「先月末ごろに中国の医師5人が訪朝したという情報もある」といった韓国内の情報筋の話を伝えた。また、駐中国韓国大使館の関係者は「先月22日(健康悪化で)倒れたという機密情報を入手した」と語ったという。

 同紙総合面では健康悪化説を分析。フランスの医師の訪朝の事実を仏の諜報(ちようほう)当局が欧米諜報機関に流した可能性を指摘。また、諜報当局の情報や金総書記を医学的に分析した結果、「かなり前から心臓病と糖尿病、慢性肝不全を患っていると推定される」と報じた。

 同紙は「15年前から出ていた健康不安説」との見出しの記事の中で、1993年ごろに金日成、金正日親子を同時に診断したロシアの医療スタッフが「息子の健康をさらに憂慮した」とも報じている。

 東亜日報も1面トップで「脳卒中説」を伝え、米国の情報当局が「深刻な健康悪化に苦しめられているという根拠がある」と話したという。

[産経新聞]


■北朝鮮:金総書記の身辺異常「ほぼ確実」 韓国、緊急会議

 【ソウル中島哲夫、ワシントン小松健一】北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記(66)の健康悪化情報が次々に流れている状況を受けて、韓国の李明博(イミョンバク)大統領は10日朝、各部門の首席秘書官を集めて緊急会議を開いた。聯合ニュースは韓国政府高官の話として、金総書記の身辺に異常があったのは「ほぼ確実」だと報じた。

 北朝鮮建国60周年の9日、金総書記の閲兵式欠席が確認されたのを機に、韓国では同日夜から総書記の重病説が乱れ飛んでいる。

 朝鮮日報などによると、金総書記が8月22日に健康悪化で倒れた▽中国の医師5人が訪朝▽仏、独の医師団も平壌入り--といった未確認情報がある。

 ニュース専門テレビYTNは10日朝、金総書記の病状が深刻だと中国当局者らから聞いたという北京の消息筋の証言を伝えた。中国当局は8日に平壌から戻った医師らから金総書記の病状を聴取したとしている。

 金総書記の状況については主に米国発の情報が流れている。10日付の中央日報は金総書記が「数週間前に脳卒中を起こし現在、半身不随状態だが、意識はある程度ある」という在米外交消息筋の証言を伝えた。だが詳細な病状や、どこでどんな治療を受けているかは不明だとしている。

 米ホワイトハウスのペリーノ大統領報道官は9日の会見で「報道は承知しているが、提供できる話はない」と語った。ただ米政府関係者は「相応の信頼性のある情報に基づいたのだろう」と指摘している。米主要メディアは9日、一斉に「脳卒中」など重病説を流していた。

[毎日新聞]


■北朝鮮・金総書記「8月14日に倒れた」 米メディア重病説流す

 米メディアは9日、北朝鮮の金正日総書記の重病説を様々に伝えた。FOXテレビは西側情報筋の話として、金総書記が8月14日に脳卒中で倒れたと報道。この日は北朝鮮が寧辺(ニョンビョン)の核施設無能力化作業を中断したとされる日で、核問題を巡る6カ国協議の米首席代表を務めるヒル国務次官補が先週、急きょ訪中したのも、金総書記が活動不能に陥った場合の対応を話し合うのが主な目的だったと報じた。

 ニューヨーク・タイムズ紙の電子版は米情報筋の話として、金総書記の健康状態は明確ではないものの、生命の危機に直面している状況ではないようだと伝えた。

 国務省のマコーマック報道官は記者会見で「我々が知っている、知らないの問題は情報活動の話で、この場で話せるような問題ではない」と語った。(ワシントン=丸谷浩史)

[日本経済新聞]


■「金総書記、脳卒中から回復中」 韓国政府発表

 【ソウル=築山英司】韓国大統領府は10日、前日の北朝鮮建国60周年の閲兵式を欠席した金正日(キムジョンイル)総書記の動静について「脳血管疾患による脳卒中から回復中で、現時点で深刻な状況ではないとみえる」との見解を発表した。

 これに先立ち、韓国の情報機関、国家情報院(国情院)が非公開で国会の情報委員会に総書記の病状を報告。韓国メディアが出席した複数の国会議員の話として伝えたところによると、金総書記は8月中旬に循環器系の異常を起こし、外国人医師の手術を受けたとされるが、病状は好転して意識があり、国家統制に空白は生じていないという。

 国情院は先月中旬に金総書記の健康不安情報を入手していたとしており、発病時期は、金総書記の動静が最後に報道された先月14日以降とみられる。国情院は執刀医らの国籍には言及しなかった。

 韓国紙は10日、金総書記が半身不随に陥っているなどと重病説を報じたが、国情院は、金総書記は現在、屋外に出られる状態ではないものの言葉に障害はない、とした。北朝鮮内部に「動揺は全くない」という。

◆金総書記から10日付で祝電

 【朝鮮通信=東京】朝鮮中央通信によると、北朝鮮の金正日総書記が、シリアのアサド大統領の43歳の誕生日に、10日付で祝電を送った。

 総書記は電文で「大統領が健康で幸福であることと、国の安全を守り、発展と繁栄を遂げ、中東地域の恒久的な平和を実現するための気高い事業で、より大きな成果があることを願う」と指摘した。

[中日新聞/11日追加]

Posted by nob : 2008年09月10日 17:49

排出量取引制度、、、本末転倒。。。

■CO2を28万トン削減、自主参加型排出量取引で 環境省

 環境省は9日、地球温暖化対策の一環として2006年度から今年8月まで実施した第2期の「自主参加型国内排出量取引制度」を通じ、約28万トンの二酸化炭素(CO2)を削減したと発表した。約5万世帯の年間CO2排出量に相当する。

 同制度は環境省が05年度に導入した。06年度からの第2期では、レンゴーやTOTOなど61社がCO2の排出削減目標を自主的に設定して参加した。全体でみると、CO2排出量は基準年として設定した03—05年度の平均排出量に比べて25%削減でき、19%削減という目標を上回った。

 目標を超えて削減した分を排出枠として売買した件数は第1期より27件増え、51件が成立した。ただCO2換算では5万5000トンで、前回の8万 3000トンより減少しており、小口の取引が目立った。CO21トン当たりの平均取引価格は約1250円で、前回とほぼ同額だった。

[日本経済新聞]


■ガス排出削減:目標の19%を6ポイント上回る25%減

 環境省は9日、温室効果ガスの排出削減に取り組む事業所が自主的に参加する「国内排出量取引制度」第2期(07年4月~今年3月)の実績を公表した。取引件数は51件で、二酸化炭素(CO2)1トン当たりの平均取引単価はほぼ前期(06年4月~07年3月)並みの1250円。排出の合計は目標の19%減を6ポイント上回る25%減を達成した。同省は「2期連続で目標より多く減らせた。この仕組みが排出抑制の動機付けになることが確認できた」としている。

 同制度は過去3カ年の排出量の平均を基準にして目標値を設定し、過不足分を売買する。同省から排出量を少なくするための設備費補助を受けた場合、取引後も目標を達成できなければ補助金を返還しなければならない。

 同省によると、参加61社中16社は排出量が目標を超えてしまったが、排出権の売買で全参加者が目標を達成した。取引件数は前期より27件増えたが、取引量は前期比2万7981トン減の5万4643トン。前期よりも小規模な事業所が多く、小口の取引が多かったためという。取引総額は約7000万円だった。

 政府は10月から排出量取引の国内統合市場を試行する予定で、同省は現在の自主参加型取引制度の活用を提案している。【大場あい】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年09月10日 03:01

気が滅入るけれど、誰も助けてはくれない、、、生涯労働社会を創っていかなければ高齢化は克服できない。。。

■「老老介護」、半数近くに=07年国民生活基礎調査−厚労省

 65歳以上の高齢者が高齢者を介護するいわゆる「老老介護」の割合が、親族が同居して在宅介護を行っている世帯の推計47.6%に上ることが9日、厚生労働省の2007年国民生活基礎調査結果で分かった。介護する側が60歳以上のケースに広げると、04年の前回調査の55.9%から59.1%に上昇した。同省は「在宅での介護の担い手の高齢化と、世帯の小規模化が進んでいるのではないか」とみている。

 要介護者と同居している世帯で、主に介護している親族の年齢を調べた。抽出調査を基にした全国推計では、65歳以上の高齢者のみか、もしくは高齢者と18歳未満の未婚者のみで構成する「高齢者世帯」が、900万世帯を超え過去最高となった。一方、平均世帯人員は2.63人と過去最低だった。

[時事通信]


■6年連続、「生活苦しい」57% 過去最多、国民生活基礎調査

 「生活が苦しい」と感じている世帯の割合は57・2%で、6年連続して過去最多となったことが9日、厚生労働省の「2007年国民生活基礎調査(概況)」で分かった。

 06年の1世帯当たりの年間平均所得額は566万8000円と前年より3万円増だったが、所得が平均を下回った世帯の割合は1999年と01年に並んで過去最多の61・2%だった。

 平均所得が前年を上回ったのは2年ぶり。生活が苦しいと感じる世帯は10年連続で過半数を占めた。

 一方、07年の高齢者世帯(65歳以上のみか、65歳以上と18歳未満の未婚者)数は推計900万7000で、86年に統計を取り始めてから21年続けて最多を更新した。

 調査は昨年6-7月に実施。所得や暮らし向きついては約3万6000世帯に調査票を配り、約2万4000世帯から回答を得た。

 それによると、「生活が苦しい」とした57・2%の内訳は「大変苦しい」が24・0%、「やや苦しい」が33・2%。

[共同通信]


■高齢者調査:「老老介護」が初の3割超 深刻な生活浮かぶ

 家族間で介護する世帯のうち、高齢者が高齢者を世話する70歳以上の「老老介護」世帯の割合が初めて3割を超えたことが、厚生労働省が9日公表した07年国民生活基礎調査で分かった。夫婦両方またはどちらかが65歳以上か、65歳以上の単身で暮らしている世帯の数も1000万を超え、高齢者世帯の過半数が「生活が苦しい」と感じるなど、超高齢化社会の深刻な生活実態が浮かんだ。

 調査は86年から毎年行われ、約23万世帯の回答を集計した。今回は3年に1度の介護や健康に関する調査もした。

 07年6月現在の推計世帯数は4803万世帯で、65歳以上がいるのは1926万世帯。86年調査から、ほぼ倍増した。うち433万世帯は単身、573万世帯は夫婦のみで、いずれも過去最多を更新。合計で1006万世帯と初めて1000万世帯を超え、全世帯の約21%を占めた。

 高齢者世帯の平均年収(06年)は306万円で、全世帯平均の6割以下。世帯1人当たりの収入も全世帯平均を約12万円下回った。暮らしが「苦しい」と答えた割合は52%に達した。

 家族の介護では、主に事業者に任せている世帯が12%と前回調査(04年)より2ポイント下がり、6割が同居家族による介護だった。このうち介護する側が70歳以上の割合は34%と前回調査より6ポイント上がり、70代を介護している44%が同じ70代だった。介護時間は「ほぼ終日」が22%、「半日」が10%で、6割以上の介護者が「悩みやストレスがある」と答えた。

 厚労省統計情報部は「世帯の高齢化、小規模化が進み、高齢者を介護する若い世代の家族が減った。事業者の介護サービスも使われているが、家族の負担は依然大きい」と分析している。【清水健二】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年09月10日 02:51

真の悪の枢軸国の詭弁、、、そして日本もその一翼を担う。。。

■対インド核輸出解禁 米、原発市場狙い奔走

 【ベルリン=三浦耕喜】原子力分野の取引規制を行う原子力供給国グループ(NSG・四十五カ国)が六日にインドへの輸出解禁を承認したことで、核保有国の拡大阻止を目指す核拡散防止条約(NPT)は有名無実化の危機を迎えた。NPTに加盟せず核兵器を保有するインドの特別扱いは、事実上インドを核兵器国として容認するものだからだ。北朝鮮やイランの核問題にも影響を与えるのは必至とみられる。

 核輸出解禁を受け、インドのシン首相は「前向きで重大な決断」と評価した。

 十一億の人口を抱え、年率9%前後の経済成長を続けるインドの悩みは慢性的な電力不足だ。今後二十五年で四十基近い原子炉が必要で、「一千億ドル(約十兆七千億円)以上のビジネス」(業界関係者)となる。

 そんなインドの原発市場に群がるのが核先進国だ。インドはこれまでに英国やフランス、ロシアなどと原子力分野で協力関係を結んできた。

 これに出遅れたのが米国。インド参入を目指すブッシュ米政権は昨年七月、インドと原子力協力協定を結んだが、発効には対インド核輸出解禁が条件になっている。任期中に協定発効にこぎつけたいブッシュ大統領は、自ら電話で複数国の首脳を説得。NSG総会の日程を延長してまで、インドの特別扱いをもぎ取った。

 それと引き換えに一九七四年のインド核実験以来続いたNSGによる制裁が撤廃された。出遅れを挽回(ばんかい)しようとする米国の焦りに加盟国が引きずられた結果であり、インドの経済力の前に核不拡散の原則が屈服したといえる。総会で異議を唱えたのはニュージーランド、オーストリア、ノルウェー、オランダ、スイス、アイルランドの六カ国。被爆国日本は大勢に従った。

 「インドもNSGも勝ち組となる決断」とインドの原子力当局者は勝ち誇る。だが、NPTの理念を逸脱した今回の措置の代償は、核兵器が世界に拡散するという最悪の形ではね返ってくるかもしれない。

[東京新聞]


■米印の原子力協力協定発効に向け前進

 【ベルリン=黒沢潤】原子力技術・機器の輸出管理にあたる「原子力供給国グループ」(NSG)が6日、核拡散防止条約(NPT)非加盟国のインドに対し、原子力技術の移転を例外的に認めることを承認したことで、米国とインドの原子力協力協定が発効に向けて大きく前進することとなった。一方で、NPT体制の一層の弱体化につながるとの懸念も出ている。

 ライス米国務長官は同日、今回の承認について、「画期的だ」と評価。昨夏に最終合意に達した米印協定の発効をめぐっては、国際原子力機関(IAEA)とインド間の保障措置(査察)協定を今年8月にIAEA理事会が承認していることから、今後は今月下旬に閉幕となる米議会での承認を残すのみとなった。

 NSGはこれまで、1974年と98年に核実験を強行したインドに対し、原子力技術・機器が流入しないよう厳しく規制してきた。4日からのNSG臨時総会でも、NPTの原則尊重を訴えるニュージーランドやオーストリアなどが、最後までインドへの「特例」承認に反対姿勢を示した。

 こうした中で、米印協定の早期発効を目指す米国は、IAEAとインド間の査察協定締結を前提とする米印協定が発効することで、「インドを不拡散体制に引き込み、結果的にはNPT体制を強化できる」と慎重国を説得。また、10億人強の人口を持ち、経済発展を続けるインドに対して原子力関連の「クリーン・エネルギー」を与えれば、有効な地球温暖化対策にもなり得ると強調した。

 結局、今総会の最終合意文書で、インドによる核実験の「モラトリアム(凍結)継続」の公約が盛り込まれたことから、各国が承認に踏み切った。これにより、長らく原子力分野で孤立を深めていたインドにとっても、NPT非加盟国でありながら、各国との協調を模索できる足掛かりをつかんだ格好となった。

 一方、今回の特例措置は、インドへの制裁を解除し、同国の核保有を事実上認めるもので、北朝鮮やイランに誤ったメッセージを送り、NPT体制の基盤を揺るがすことにつながると懸念する声も出ている。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年09月08日 16:24

進退は任せるものでなく、自ら決するもの。。。

■北の湖理事長が理事会に進退一任

 日本相撲協会の北の湖理事長(55=元横綱)が、大麻騒動の責任を取って自身の進退を理事会に一任することが濃厚になった。精密検査でも平幕露鵬(28=大嶽)と十両白露山(26=北の湖)の検体から大麻の陽性反応が出たことを受け、同協会は8日に東京・両国国技館で臨時理事会などを開催。別機関での追加検査と処分保留を主張し続ける同理事長に対し、理事会はNOを突き付け、両関取とともに白露山の師匠でもある同理事長の処分を決めるとみられる。

 北の湖理事長が覚悟を決めたようだ。この日、東京・墨田区の北の湖部屋で熟考した同理事長は、協会幹部の1人に「オレは腹をくくった。後はよろしく頼む」と伝えたという。8日の臨時理事会で「進退伺」を出し、退陣要求を受けても拒否はしないことが濃厚になった。

 6日の年寄会臨時総会で「8日午前に理事会を開催し、大麻問題に関する処分を決めてほしい」の意見が集約され、要望書が協会執行部に提出された。要望通りに理事会開催が決定。この日、ある理事は「処分は何らかの形で出るはず。(議決権のある9人の)理事は一門の代表として出席するんだから」と話した。「本人たちは否定している。もう1回、違うところで調べてほしい。それまで処分は決めたくない」とする理事長案に無条件で賛成する理事は、皆無とみられる。

 処分は師匠も対象になる。弟子の起こした(立件されていない)不祥事の責任を取らせる場合、減俸とするケースが多い。ただ、露鵬の師匠大嶽親方(元関脇貴闘力)はともかく、北の湖理事長には、弟子の白露山をかばうあまりに騒動を大きくした協会トップとしての責任の取り方も求められる。別の理事は「あれだけ騒がれているんだから、そういう意見は出るでしょう。でも、(具体的に)こちらから言うことはないけどね」と、辞任要求が出てくることもほのめかした。

 日増しに厳しくなる状況を受け、同理事長の周囲は「いったん理事長職を休養して、時間をかけて将来的に復帰するかどうか考えればいい」と進言していた。だが、同理事長は以前から「自分はこの地位に固執していない」と話しており、理事会の判断にすべてを託すもようだ。

 仮に退陣となった場合、同協会では初めて、理事長が任期途中に退陣するという事態になる。理事会後、全年寄、日本国籍の大関以上の力士、立行司で構成される評議員会が開催。協会の重要事項について理事長の諮問を受けて評議する機関だが、最高決定機関である理事会の決定は、評議員会でも受け入られることは確実。理事会がどんな結論を出すか注目される。

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2008年09月08日 16:20

ますます深刻な波及を見せる原油高の影響。。。

■世界最大級導入の東日本フェリー撤退 「原油高騰」が業界を直撃

原油価格の高騰がフェリー業界に大打撃を与えている。世界最大級の高速フェリーを導入した東日本フェリーがフェリー運航事業から撤退することが明らかになったほか、大阪中心のフェリー団体が非常事態宣言を出し、政府の支援策を期待するなど、業界をめぐる状況は深刻だ。

青森-函館、函館-大間、室蘭-青森から撤退

東日本フェリーの「ナッチャンWorld」も運休の見通し

東日本フェリーが、青森-函館、函館-大間、室蘭-青森の3航路のフェリー運航事業から撤退することが2008年9月5日までに明らかになった。07年9月に就航した世界最大級の高速フェリー「ナッチャンRera(レラ)」、08年5月に就航したばかりの同型の「ナッチャンWorld(ワールド)」も08年10月末で運休にする見通しだ。

同社営業本部はJ-CASTニュースに対し「(08年9月)8日に会見があり、コメントできない」と述べるが、9月8日に撤退についての正式発表が予定されている。また、青森県によれば、同社の古閑信二社長が08年9月4日に県庁を訪れ、三村申吾知事に3航路からの撤退を口頭で説明したという。

東日本フェリーは08年度の赤字を見込んでいる。同社営業本部によれば、高速船の導入によって利用客数は増加したが、昨今の原油価格の高騰が同社の業績を直撃した。

 「(赤字の原因は)第一に原油高。利用客数についても、当初想定していた山に比べれば低い山で、高速道路など全国的な流れと同じで、(客足は)鈍っている」(営業本部担当者)

フェリーにとってはいろいろな意味で燃料高は痛い。トラック運送業者などのドライバーが主要客という事情もある。燃料費高騰による顧客離れに加え、フェリーそのものの燃料費も業績を圧迫している。その一方で、運賃を値上げすれば、客離れにさらに拍車をかける可能性もある。東日本フェリーは 2008年9月1日に、燃料費の値上がりを受けて旅客と車両の運賃を3割値上げしたが、これも「事業基盤を圧迫する極めて深刻な状況」(同社)だったからだ。

漁船に対しては、政府は支援するするのに…

一方、6船社が加盟する大阪フェリー協会は2008年9月4日、コストダウンは限界だとして、緊急事態宣言を発表した。同協会によれば、フェリーの燃料油の価格は04年と比べると3倍ほどまで跳ね上がり、総営業費用に占める燃料費の割合は、以前の1~3割から現在では3~5割にまで高まっているという。また、同協会は陸上輸送業界に対して高速道路のETC割引などの支援策が検討されているのに対し、政府で海上輸送業界に対しての支援策が検討されていない現状に不満を示している。

協会事務局の担当者はJ-CASTニュースに対し、
「漁船に対しては、政府は支援する方針ですが、海上輸送業界にはフェリーなどその他の船団がたくさんあります。環境の面で、政府はフェリーや貨物船でクルマを輸送する『モーダルシフト』を進めようとしていますが、このままではフェリーから自動車輸送にシフトする『逆モーダルシフト』が起こりかねません。国交省は道路に対しては敏感ですが、海運業には何もおっしゃらない」
と話す。同協会によれば、赤字に陥るフェリー船社が今年度相次ぐ見通しという。

[J-CASTニュース]

Posted by nob : 2008年09月06日 23:43

無理はない、、、私自身も。。。

■ねんきん特別便、現役加入者の4割が「未回答」

 年金記録漏れの注意を喚起する「ねんきん特別便」で、社会保険庁が3月までに発送した現役加入者約730万人のうち、未回答が42.1%に達することがわかった。年金受給者では回答者が約241万人で回答率は8割を超えた。同庁が4日、総務省の年金業務・社会保険庁監視等委員会(葛西敬之会長)に報告した。

 社保庁は3月までに年金受給者と現役加入者合わせて約1030万人にねんきん特別便を送付。7月末時点で、受給者では80.3%、現役加入者からは50.7%の回答を得た。このうち、年金記録の訂正があると回答した人は受給者で39%、現役加入者は71.9%に達した。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年09月05日 23:39

3か月であろうが1年であろうが、問題はそんなところにはない。。。

■原子炉再稼働まで半年~1年…冷却塔再建は3カ月で十分

北朝鮮が寧辺(ニョンビョン)核施設の原子炉の冷却塔から取り外した設備類を再び移動させた。

無能力化措置に不服する、といった雰囲気を演出している。だからと言ってこうした北朝鮮の行動がそのまま核施設の原状復旧につながることはない、というのが大方の見方だ。

しかし今後、北朝鮮の核無能力化措置をめぐり、米国と北朝鮮が間隙を狭めることができなければ、本当に北朝鮮が寧辺の実験用原子炉(5メガワット級)を再稼働する可能性も排除できない。

専門家は、北朝鮮が実験用原子炉を再稼働するためにはおよそ半年から1年がかかると予想する。ひとまず無能力化対象となる北朝鮮の核施設11個のうち、無能力化が完了したとされた8の施設が実際には完全に無能力化されていないことが最近分かった。

米国内で無能力化措置をめぐる議論が広がっているのも、こうした無能力化の不完全性による。こうした点から北朝鮮が施設を復旧するのに時間がそれほどかからないだろうともいわれている。

北朝鮮が無能力化措置を取った施設の復旧を本格化する場合▽核燃料製造工場の補修▽冷却塔の再建▽原子炉制御棒の加工▽原子炉コントロールボックスの製作と搭載▽再処理工場の補修--などに同時に着手すれば3~6カ月後には原状復旧を終了できるものとみられている。

これを懸念して北朝鮮が冷却塔を爆破した際、専門家の間では「ショー」ではないかという声があがっていた。北朝鮮が冷却塔を爆破する前に取り外した設備を最近、元の場所に移動したことについては「無能力化措置をいつでも元の状態に戻すことができるというメッセージを送ったものだ」という見方も出ている。

[中央日報]

Posted by nob : 2008年09月05日 23:36

書店頭でも何だか感じてはいたけれど。。。

■雑誌不況、大手も悲鳴…月刊「現代」、集英社映画誌が休刊

 講談社は1日、月刊総合誌「現代」を12月1日発売号を最後に休刊すると正式に発表した。同日午前には、集英社が月刊映画誌「ROADSHOW」の11月発売号での休刊を発表。長引く雑誌不況が大手出版社をも直撃している。

 「現代」は1966年創刊。講談社ノンフィクション賞の発表誌でもあり、ジャーナリスティックな社会派記事で知られた。半年前から雑誌全体の見直しを進めてきたという講談社の持田克己常務は「努力してきたが、『現代』は10年来、採算割れが続き、例外にはできなかった」と休刊理由を説明した。発行部数は69年の36万部から現在約8万部に落ち込んでいた。

 突然の発表は書き手にも驚きを与えており、ノンフィクション作家の佐野眞一さんは「うわさはあったが、講談社を代表する雑誌だけに意地でも続けると思っていた」と戸惑いを隠さない。

 講談社は後継誌を検討、賞も存続させるというが、漫画月刊誌「マガジンZ」(99年創刊)など他の2誌の休刊を同時に発表、赤字雑誌の見直しを迫られていることを印象づけた。

 「主婦の友」(主婦の友社)、「週刊ヤングサンデー」(小学館)、「PLAYBOY日本版」(集英社)、「広告批評」(マドラ出版)……。今年休刊が発表された雑誌には、全盛時、その出版社を代表した名門誌も多い。出版科学研究所の佐々木利春主任研究員は「かつては社の意見を発信する看板雑誌を『志』で出し続けてきたが、体力も広告収入も落ち込み、ラインアップを検討する時期に入ってきた」と指摘する。

 同研究所の調べでは、雑誌の売り上げは、1997年の1兆5644億円をピークに、2007年は1兆1827億円と10年連続で減少、07年の休廃刊誌は前年より、3割増の218点と過去最悪になった。

 一方、電通によると、広告費は2006年にインターネットが雑誌を逆転。昨年は、6003億円のネットが4585億円の雑誌を約3割上回った。電通総研の藤井良彦局次長は「現在の広告は商品の『入り口』の役割が強くなり、『詳しくはネットや店頭で』という流れが顕著になっている。総合雑誌はこの流れに向いていない」という。

 集英社広報室は「映画情報においてネットや携帯電話の比重が高まり、部数や広告売り上げが厳しくなった」と、72年からの歴史を持つ「ROADSHOW」休刊の背景を説明した。IT社会が、情報を売る雑誌を追い込んでいる状況は、他の雑誌にも共通する。それに若者の減少や趣味の多様化が追い打ちをかけている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年09月03日 23:10

暑かったから、、、まだ残暑厳しいしね。。。

■熱中症で搬送1万2747人、7月は前年比3・5倍

 記録的な猛暑となった7月、熱中症で救急搬送された人の数が全国で1万2747人に上り、前年同月の3・5倍だったことが2日、総務省消防庁の調査でわかった。このうち33人が死亡した。

 今年は平年に比べ全国的に梅雨明けが早く、7月は京都市など全国8か所で最高気温30度以上の「真夏日」が1か月続いた。

 救急搬送者数は、各地で真夏日が観測された7月5〜6日に増え始め、最も多かった25日は831人だった。体力の弱い高齢者が搬送されるケースが目立ち、65歳以上が5070人で4割近くを占めた。症状別では、3週間以上の入院を必要とする重症者が366人で2・9%となり、全体の6割に当たる7759人が軽症者だった。

 熱中症による救急搬送者数の調査は、消防庁が昨年、国内最高気温が更新された埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市などを対象に実施したが、全国調査は初めて。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年09月02日 23:04

グーグルの逆襲。。。

■グーグル、新ブラウザ「Chrome」でマイクロソフトに対抗

 グーグルは独自のウェブブラウザを公開しようとしている。これまでインターネットブラウザはマイクロソフトインターネットエクスプローラの占有状態であったが、グーグル独自の検索エンジン機能を使いやすくしたブラウザを公開することで、インターネットブラウザで大きなシェアを獲得するとの期待が高まっている。
 
 グーグルが無償提供する予定の独自ブラウザは「Chrome」と名付けられており、米国時間2日からマイクロソフトウインドウズOS搭載PCで世界 100か国以上でダウンロードできるようになる予定であるという。今後MacOSやLinux上でも起動できるようにしていく予定であるという。新ブラウザではユーザーがそれぞれの好みに合わせてオンラインプレファレンスをカスタマイズできるように工夫されている。

 これまでマイクロソフトのインターネットエクスプローラがインターネットブラウザで75%のシェアを占めてきたものの、グーグルが検索業界の先導的役割を担ってきたことから、グーグル独自のブラウザが出現することで、インターネットブラウザのシェアが大きく変わることも予想される。

 マイクロソフトも一方で、グーグルのオンライン検索事業に対抗しようと独自の検索エンジン開発に数十億ドルを投資、失敗に終わったがヤフーへの475億ドルの買収案も提案してきた。グーグルが独自のブラウザを展開することで、今後マイクロソフトとグーグル間の緊張関係がますます激化することが考えられる。

 グーグルプロダクトマネジメントバイスプレジデントのSundar Pichai氏は、「Chromeは多くのオプション機能や斬新さに満ちている。Chromeによってインターネットライフがより良いものになることを期待している」とブログ上で述べている。

[IBTimes]


■グーグル、独自の閲覧ソフト「クローム」を2日公開=1

 ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米グーグル(Nasdaq:GOOG)は、独自のインターネット閲覧ソフト(ブラウザー)の公開を計画している。主要なインターネット技術をめぐる米マイクロソフト(Nasdaq:MSFT)との競争に新たな展開が加わることになる。

 グーグルは1日、新ブラウザー「グーグル・クローム」試験版が2日からインターネットを通じて入手できるようになると、自社ウェブサイト上で明らかにした。それによると、クロームでは高度なアドレスバーなどの機能を提供し、ウェブをより速く、簡単に閲覧できるようになる。オープンソース(公開・無償)で提供するため、第三者によるソースコードの変更も可能だ。

 クロームは、ブラウザー市場で圧倒的シェアを誇るマイクロソフトの「インターネット・エクスプローラー(IE)」に直接狙いを定めている。グーグルとマイクロソフトは検索サービスでも競合関係にあるが、ここではグーグルが大きくリードしている。グーグルは、広く普及しているマイクロソフトのオフィス用ソフト「ワード」「エクセル」「パワーポイント」に対抗するウェブベースのアプリケーションも開発した。

 ブラウザーにあまり注意を払わないユーザーは多いが、その選択はソフト開発会社にとって大きな違いを生じることになる。自社のブラウザーが利用されれば、パソコン画面という貴重なスペースで独自のウェブサービスを宣伝できるからだ。さらに、自社のほかの製品との互換性を確保した独自のブラウザーの開発も可能になる。

 グーグルの幹部らは、自社の影響力を検索エンジンにとどまらず、さらに拡大しようとするなか、既存のブラウザーでは同社の意図するようなウェブベースの新アプリケーションをサポートしない可能性もあると、懸念を抱いている。だが、独自のブラウザーを構築することで、グーグルは他社の標準に従う必要のないインターネットサービスの基盤を確保できる。

 クロームに関するニュースは異例の筋から広がった。グーグルに関する話題を扱うブログ(日記風の簡易型ホームページ)「Google Blogoscoped」は1日、タブの新たな形式や、ウェブサイトをサムネイルとして閲覧する機能など、このブラウザーの特徴を説明した漫画本をグーグルから受け取ったと明らかにした。

 グーグルの製品管理担当副社長、サンダー・ピチャイ氏は「ウェブが主に単純なテキストページからリッチな対話型アプリケーションに進化したことに気づき、われわれはブラウザーを全面的に見直す必要があると考えた。本当に必要とされているのはブラウザーにとどまらず、ウェブサイトとアプリケーション向けの新たな基盤。当社はその構築に乗り出した」と同社ウェブサイトに書いた。

 ニュース・分析ウェブサイト「サーチ・エンジン・ランド」の編集長、ダニー・サリバン氏は、ソフト開発の重要基盤としてブラウザーが伝統的な基本ソフト(OS)に対抗するようになったことをグーグルの決断が示す、と指摘。また、グーグルはほかのブラウザーを引き続きサポートするが、一部の製品や更新版をクロームのユーザーにいち早く公開することで、新ブラウザーの利用を促進するだろう、との予想を示した。

 マイクロソフトのIE担当幹部、ディーン・ハカモビッチ氏は、ユーザーが引き続きIEを利用すると自信を示した。その上で、IEについて「ユーザーが望むサービスをその指先に提供し、その閲覧の仕方を尊重している。また、オンラインの個人情報管理について、ほかのどの閲覧技術に比べても多くの権限をユーザーに与えている」と述べた。

[日本経済新聞/3日追加]


■Chromeのプライバシー機能は穴だらけ?

GoogleはダウンロードされたChromeに固有の番号を割り当てており、ユーザーが閲覧した大半のページのスナップショットを取っている。閲覧の匿名性は大丈夫なのだろうか?

 Googleの「Chrome」ブラウザがどれだけ多くの情報を集めているかについて気掛かりに思っているのはわたしだけだろうか?

 Chromeのプライバシーポリシーには驚くべき真実が隠されている。Chromeを使うことで、GoogleはわたしのWeb閲覧の習慣について妻よりも詳しく、いや、あるいはわたし自身よりも詳しく把握することになりそうだ。

 とにかく、まず見ていただきたいのは、Chromeのプライバシーポリシーに書かれている次の文面だ。「アドレスバーにURLまたはクエリを入力すると、入力した文字がGoogleに送信され、ユーザーが探しているであろう用語またはURLをGoogle Suggest機能が自動的に推奨するようになっている」

 つまり、これって、キーロガー? 「入力した文字が送信される」だなんて、一体、どういうことだろう?

 では、次の段落に少なくとも2回は目を通してみていただきたい。

 お使いのGoogle Chromeには、1つまたは複数の固有のアプリケーション番号が割り当てられている。これらの番号やブラウザのインストールに関する情報(バージョン番号や言語など)は初めてインストールして使用する際にGoogleに送信されるほか、Google Chromeがアップデートを自動的にチェックする際にも送信される。利用統計データや障害リポートをGoogleに自動送信するオプションを選択した場合、情報は固有のアプリケーション番号とともにGoogleに送信される。

 一体どういうこと? アプリケーション番号だって? やれやれ、Chromeでは本当に閲覧の匿名性は高まっているのだろうか? でも、なぜ誰も大騒ぎしないのだろう? Microsoftが2001年、Windows XPのセットアップ時にアクティベーション番号の入力を求めた際には、「ユーザーの特定につながる」としてメディアに散々非難された。Googleも固有の番号でユーザーのブラウザを特定しようとしている。この番号が、Gmailなど同社の関連サービスに用いられるGoogle IDと関連付けられないようにするためには、どうすればいいのだろう?

 Chromeの目新しい機能の1つに、新規のタブを開く際によくアクセスする6つのページが表示されるというものがある。Chromeは“ユーザーがアクセスした大半のページのスナップショットを取る(銀行のページなど、“https”というWebアドレスを持つセキュアなページは除外される)”ことでこうしたリンク付きのサムネイルを入手している(なるほど、この方法なら、子供がポルノサイトにばかりアクセスしていれば、Chromeのタブを開くだけで親にもそれが分かる)。確かに、ブラウザは画像などのファイルをWebキャッシュに保存しておくものだ。だがこうしたスナップショットはサードパーティーにとっては閲覧履歴の格好の情報源になりかねない。

 わたしは、「こうしたGoogleののぞき見的な機能から自分のプライバシーを守るための最善の方法は、Chromeをシークレットモード(incognito mode)、つまりセキュアな閲覧モードで使うことだ」と言うつもりだった。だがこの機能のプライバシーにも限界があるようだ。

 Google Chromeをシークレットモードで使えば、それ以降アクセスするサイトに既存のcookieが転送されることはない。ただし、シークレットモードで閲覧していても、マシンに新しいcookieが置かれることはある。こうしたcookieはシークレットモードで閲覧中、一時的に保存され、さまざまなサイトに転送される可能性もある。これらのcookieはブラウザを閉じるなり通常の閲覧モードに戻るなりした時点で削除される。

 新しいcookieだって? それのどこがincognito(匿名)なのだろう? そういうことなら、セッションcookieが複数のサイトにわたって各種の行動を追跡する可能性がある。Internet Explorer 8(IE 8)のβ2にも同様にInPrivate Browsingという機能がある。IE 8もプライベート閲覧モードではcookieを保存しないようになっている(ただし、ユーザーはこの機能を無効にもできる)。またIE 8では、IE 7と同様、ファーストパーティーとサードパーティーのcookieの処理をユーザーが設定できる。わたしがテストしてみた限りでは、この機能は InPrivate Browsingモードではうまく機能しているようだ。

 Googleはこうしたのぞき見的な機能を無効化する方法について、確かに指示を与えてはいる。ただし、プライバシーポリシーにおいてだ。OK。では皆さん、挙手をお願いします。皆さんの中で、もしこの記事を読まなくても、プライバシーポリシーに目を通していたという人は何人くらいいるだろうか?

[ITmedia/4日追加]

Posted by nob : 2008年09月02日 23:01

私達自身の眼で事実を見極めよう。。。

■泊原発:プルサーマル計画 北海道・泊村でシンポ

 北海道電力泊原発(後志管内泊村)のプルサーマル計画をめぐり資源エネルギー庁は31日、原子力の専門家や反原発団体代表らを招いたシンポジウムを泊村で開いた。会場には道内から約400人が集まった。

 パネリストで京都大原子炉実験所の山名元教授は「資源が少ない日本では原子力が不可欠。石油を浪費せず(プルサーマル計画で)エネルギーを長期的に使うほうがいい。使用済み燃料を廃棄すべきでない」と主張した。

 岩内原発問題研究会の斉藤武一代表は「計画を進めることで地元の農産物などに風評被害が出ることが心配。北電が何をやっているのかが分からないというのが不安」などと訴えた。【和田浩幸】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年09月01日 23:58

そのとおり。。。

■アフガンで死亡の伊藤さんお別れ会、中村医師が涙の弔辞

 アフガニスタンで拉致され死亡した民間活動団体(NGO)「ペシャワール会」職員・伊藤和也さん(31)=静岡県掛川市出身=の「お別れ会」が1日午前、実家に近い同市内の斎場で営まれた。午前11時から始まった式には、親類や友人、NGO関係者が参列し、伊藤さんに別れを告げた。同会は今後、伊藤さんの遺骨の一部をアフガンの地に納める。

 ペシャワール会の現地代表・中村哲医師(61)は「お別れ会」で「彼は、すべての平和を愛する人々に代わって死んだ」と涙声を詰まらせながら弔辞を述べた。

 中村医師は、大干ばつに襲われたアフガニスタン東部で、かんがい用水路建設や農業振興に尽力した伊藤さんの業績を紹介。「愚痴一つこぼさず、村人たちの生活を思いやり、必死で汗を流す姿は多くの者に温かい励ましを与えた」とたたえた。また「和也君は言葉ではなく、その平和な生き方によって、困った人々の心に明るさをともしてきた。彼の生き方こそ私たちへの最大の贈り物」と強調した。

 さらに「平和は、戦争以上の忍耐と努力が要る。和也君はそれを愚直なまでに守った。和也君を倒した暴力主義は私たちの心の中に潜んでいる。今必要なのは、憤りと悲しみを友好と平和への意志に変えることだ」と訴えかけた。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年09月01日 23:51

厳しい。。。

■アリタリア航空:破綻、負債総額1760億円

 【ロンドン藤好陽太郎】経営難に陥っていたイタリア最大の航空会社、アリタリア航空は事実上、経営破綻(はたん)、29日の取締役会で会社更生手続きに入ることを決めた。今後は、不良資産の処理を進める清算会社と、再建を図る新会社とに分割。新会社は、イタリア航空大手のエアー・ワンとの経営統合が最有力視されている。

 アリタリアは非効率な事業運営や多発するストでここ10年近く赤字を強いられ、負債は11億ユーロ(約1760億円)。49・9%の株式を保有するイタリア政府も再建を後押ししていたが、格安航空会社との競争で1日3億円近い赤字を出していた。

 アリタリアは今後、管財人の下で、社員の4割近い7000人の人員削減に踏み切り、貨物航空など不採算部門を清算する。イタリアのアパレル大手ベネトンや大手銀行を中心に約15億ユーロを資本注入し、国内や欧州内の短距離路線を軸とした新会社を設立する。エアー・ワンと合併させ再生を図る方向だ。

 長距離の国際路線は、エールフランス-KLMなど欧州航空との提携を模索する。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年08月30日 23:32

産経と読売、そして中国、どちらの視点が正しいのか、、、真実に気付き変えていけるのは私達の世論だけ、、、真の平和国家への邁進、これこそ日本の進むべき途。。。

■【主張】アフガン拉致殺害 テロの現実を直視したい

 アフガニスタンで日本の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」の伊藤和也さん(31)が武装グループに拉致され、殺害された事件は、痛ましくも悔しい限りである。伊藤さんの活動に敬意を表し、ご家族に心からのお悔やみを申し上げたい。

 今回の事件は、テロの現実を直視するよう迫るとともに、「テロとの戦い」、アフガニスタン復興支援、民間ボランティアの現地での活動の進め方などに再考を促すものとなった。

 武装グループは、金目当ての犯罪集団ではなく、反政府武装勢力タリバンと関係がある可能性が強まっている。タリバンの報道官も関与を認め、共同通信の取材に「すべての外国人がアフガンを出るまで殺し続ける」と述べた。

 ペシャワール会は、現地で長年、医療活動、農業指導を続けてきたNGOで住民の信頼も厚かった。伊藤さんがいかに慕われていたかは、事件後、多くの住民が犯人を追い、救出活動に加わったことを見ても分かる。

 同会の現地代表、中村哲氏(61)は米軍の攻撃、自衛隊の派遣に反対し、タリバンに理解を示すような発言もあった。そんなNGOまで狙われたことが深刻だ。中村氏も記者会見で「治安情勢の認識に甘さがあった」と語った。

 タリバンや米中枢同時テロの実行犯、国際テロ組織アルカーイダらイスラム原理主義の過激派によるテロは「すべての外国人が…」という報道官の発言を待つまでもなく常軌を逸している。

 武装勢力の活動は7年越しのテロ掃討作戦にもかかわらず、再び活発化し、米軍や北大西洋条約機構(NATO)主体の国際治安支援部隊(ISAF、現在40カ国)の死者が急増、外国人ボランティア襲撃も頻発していた。

 このため、NATOは増派を決め、国際社会は復興支援額を積み増そうとしている。そうした流れの中で、日本だけがインド洋での給油活動から撤退したらどうなるか。戦線離脱とみなされよう。しかも、それは国内の偏狭な政治的思惑が原因とあれば、国際的信用を失うこと必定だ。

 “丸腰”であるボランティアたちの活動も、治安が確保されなければ続けようがない。伊藤さんの遺志を継ぎ、NGO活動を守るためにも、いまは現地での治安確保、テロとの戦いに全力を再結集するときである。

[産経新聞]


■NGO職員殺害 アフガン安定へ協力を続けよ(8月29日付・読売社説)

 昨年以来、深刻な治安悪化が続くアフガニスタンで、ついに日本人の犠牲者が出てしまった。

 アフガン東部ジャララバード近郊で誘拐された民間活動団体(NGO)「ペシャワール会」職員、伊藤和也さんが、遺体で発見された。事件は最悪の結末を迎えた。

 伊藤さんは5年前から、米や野菜の栽培など、農業指導に取り組んでいた。高い志を抱き、異国の地で汗を流す中、現地住民にも溶け込み、強い信頼関係を築いていた。極めて無念だったろう。

 アフガンの旧支配勢力タリバンが事件への関与を認めている。武装勢力を掃討する駐留外国軍兵ばかりでなく、人道支援に尽力する善意の民間人までが、テロの標的となる。現在のアフガン情勢の厳しさを象徴するものだ。

 ペシャワール会は昨年末から、治安悪化を踏まえて、日本人スタッフ約20人を順次、帰国させている最中だった。だが、支援活動に区切りをつけるなどの事情から、約半数は滞在を続けていた。

 外務省は昨年7月以降、アフガン全土に退避勧告を出しているが、同国内には、国際協力機構(JICA)、NGO関係者ら140人以上がとどまっている。

 丸腰の民間人の自衛には限界がある。自爆テロや外国人の誘拐が続くアフガンの現状を踏まえれば、安全を優先して一時出国や帰国を検討する時ではないか。

 一方で、日本としては、アフガンの平和と安定を回復する国際社会の共同行動の一翼を担う態勢を堅持する必要がある。

 日本は従来、14・5億ドルのアフガン復興支援と、海上自衛隊によるインド洋での給油活動を実施してきた。経済支援と人的貢献は、いわば「車の両輪」であり、どちらも欠かすべきではない。

 復興支援では、道路、空港の整備のほか、元兵士や軍閥の武装解除など治安改善にも力を注いできた。給油活動は、テロリストの移動や武器・麻薬の輸送を監視する多国籍海軍を支援するものだ。

 アフガンでは、40か国の部隊が900人超の犠牲者に耐えつつ、治安維持や地域復興活動に従事している。それと比べれば、極めて危険が少ない給油活動さえもやめるようでは、日本に対する国際社会の評価は地に墜(お)ちるだろう。

 アフガンを安定させ、テロを撲滅する戦いは、日本にとって決して人ごとではない。来月召集の臨時国会で、給油活動延長のための新テロ対策特別措置法改正案を成立させることは必須の課題だ。

[読売新聞]


■伊藤さん拉致、死亡 遺志を生かす道探ろう

 残念ながら最悪の結末になった。アフガニスタンで武装グループに拉致された日本の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」の伊藤和也さん(31)が遺体で発見された。アフガン復興に身をささげ、志半ばで命を絶たれた伊藤さんの無念さは察するに余りある。

 身柄を拘束された実行犯二人が捜査当局の調べに「治安悪化を印象付けて、外国人を追い出したかった」と供述しているという。反政府勢力のタリバンが犯行への関与を認めているといわれるが、実行犯とタリバンとの関係はまだ分かっていない。身代金目的との見方もある。動機や背景などを一刻も早く解明してほしい。

 ペシャワール会は、診療所を運営し、井戸を掘り、農業指導や食料支援に力を注いできた。「丸腰」で地元住民の中にとけ込んで二十年余り。地道な活動で厚い信頼を築き上げてきたのである。

 日本人スタッフ全員が民族服を着て現地の習慣や伝統を尊重、安全には最大限の配慮をしてきた。

 農業支援のリーダー格だった伊藤さんもすっかり風土になじんでいた。拉致後は村人数百人が捜索に当たったのも、地元の人から好かれていたということだろう。

 それでも、最悪の事態が起きてしまった。同会の現地代表中村哲医師は治安悪化について「情勢に対する認識が甘かった」と無念さをにじませる。住民との信頼関係を力に活動を続けることで、これまで大きな事件に巻き込まれなかった。それが油断になったとしたら残念である。

 アフガンの治安は最近、急速に悪化している。国際治安支援部隊によるタリバン勢力の掃討作戦で民間人の犠牲が後を絶たない。住民の反感は高まる一方で、外国人の拉致事件も多発している。

 そうした中で起きた事件は、人心の荒廃の深さを浮き彫りにした。日本のNGOが拠点をパキスタンに移すケースが増えているのも仕方がないだろう。ただ、支援の手を引けば武装勢力の思うつぼだ。ペシャワール会は日本人スタッフを全員帰国させるが、中村医師が残ってアフガン人スタッフで事業を継続するという。伊藤さんの志を生かすためにも、事件を乗り越えて支援活動をどう継続していくか、見直しが必要だ。

 それにしても政府の対応は心もとない。情勢の把握に手間取り、一時は誤った解放情報に振り回された。独自の確認手段を開拓してこなかったつけではないか。

 さらに、町村信孝官房長官の記者会見にはあきれた。伊藤さんの遺志に応える「平和協力国家」の努力として、テロとの戦いをあげ、さらにインド洋の給油活動の重要性を強調したのである。中村医師はかねてから「戦争をしない国日本の人間ということで守られてきた。それが、米国支援に自衛隊を派遣して以来、怪しくなった」と口にしてきた。それなのに長官の言葉は「我田引水」ではないか。政府はアフガン支援、国際貢献の在り方をもう一度検討し直してもらいたい。

[中国新聞]

Posted by nob : 2008年08月29日 23:54

解決不能なサイクル、、、イラクやアフガニスタンとも問題の根源は同じ、、、銃をポケットに忍ばせたまま、ただ身を護ろうするだけの弱い相手にだけ棍棒を棄てさせようとしてもね。。

■北朝鮮核問題 駆け引きに振り回されるな

 毎度の瀬戸際政策に、うんざりする。北朝鮮が核施設の無能力化作業を中断するとの声明を出した。過激な言い回しで、すでに使えなくした施設の復旧にも言及した。

 米国がテロ支援国家指定の解除を延期したため、十分に予想された反応である。すでに六カ国協議の関係国は今月中旬、作業中断に関する情報を入手していたという。

 米国の民主党大会の開幕に合わせて声明を発することで現政権を揺さぶり、譲歩を迫ったとみられる。仮に施設の復旧を目指しても再稼働に一年以上はかかるとされる。関係国に求められるのは冷静な対処だ。北朝鮮の駆け引きに振り回されてはならない。

 北朝鮮側は、米国の対応を「合意違反」だとしている。六月に提出した核開発計画の申告書をもって指定解除をするべきだと主張する。

 この理屈が通用しないのは明白だ。昨年の六カ国合意で北朝鮮は核開発計画に関する「完全かつ正確な申告」を約束したはずだ。だが申告は半年も遅れ、肝心の核兵器に関する情報などは一切含まれなかった。しかも申告書の真実性をはかる検証作業の担保が不十分では意味がない。

 合意の灰色部分と時間の経過を巧みに利用するのが北朝鮮の戦術だ。外交成果を焦った米国の見通しが甘かったと言わざるをえない。

 検証の範囲や時期をあいまいにしながら、合意優先で進めた交渉は軌道修正を余儀なくされた。指定解除見送りは当然の帰結である。

 六カ国合意に基づく非核化プロセスの第二段階は正念場だ。無能力化期限の十月末は迫っている。北朝鮮は声明で厳格検証を拒絶しており、ブッシュ政権での関係改善に見切りをつけたともとれる。

 だからといって米国は安易に見返りを示すことも、危機的状況のまま次期政権にバトンを渡すことも許されない。

 いくら時間稼ぎをしたとしても、北朝鮮には交渉の仕切り直しが待つだけだ。米国はそれを強く訴え、原則通り検証方法についての協議を粘り強く続けるべきだろう。

 日本人拉致問題の再調査への影響も無視できない。先の日朝合意は、米国のテロ支援国家指定解除への土台でもあったからだ。

 「可能な限り今秋に終了」とした調査期限にこだわり、日本も合意を優先した感がある。その後、北朝鮮側が過去の再調査を白紙に戻すのを拒否していたことが判明し、実効性に疑念が出始めた。制裁を一部解除するタイミングについて政府内で見解が割れているのも気がかりだ。

 こうした足並みの乱れは、北朝鮮に付け入るすきを与える。いま一度、日米両政府は「行動対行動」の大原則を肝に銘じておく必要がある。

[愛媛新聞]


■【社説】実質的な北核検証が‘テロ国解除’のカギ

 北朝鮮が寧辺(ニョンビョン)核施設無能力化の中断を宣言したのは、ブッシュ米大統領に二者択一の圧力を加えるものだ。テロ支援国指定解除措置で「無能力化と核申告の完了」という外交的な成果を確保するのか、それともこの2年間の交渉を原点に戻すのか。今回の件は旧態依然たる北朝鮮の瀬戸際戦術だが、これを米国が自ら招いた側面もなくはない。

米国は2007年の2・13合意を前後して、北朝鮮に譲歩を繰り返してきた。「核兵器」は交渉の対象に取り上げられもしなかった。 最初は強硬な立場だったウラン濃縮プログラムやシリアへの核拡散問題も先送りした。テロ支援国指定解除問題も同じだ。2007年の10・3合意によると、「北朝鮮がすべての核プログラムについて完全かつ正確な申告をすれば、米国は北朝鮮のテロ支援国指定を解除する」となっている。 「検証」に関する内容が抜けているのだ。 もちろん申告には当然これを確認できる検証が伴うのが国際基準だ。そうでなければ申告する必要がない。

しかし‘あいまいな用語’で合意し、後に‘別の解釈’をしながらとんでもない要求をするのは、北朝鮮交渉戦術の基本だ。これをよく知る米国がこれを容認したのは焦りからだ。イラク戦争が足かせとなり、06年の中間選挙で敗れると、北核進展で外交的成果を出そうという発想にブッシュ政権はあまりにも執着しすぎた。

米国は北朝鮮の今回の措置に強力に対応すると明らかにした。米国を含む国際社会が「納得できるだけの水準」の検証でなければ、テロ支援国指定解除は不可能だということだ。われわれは、このような米国の立場がブッシュ大統領の任期末まで続くことを願う。こうした点で、ブッシュ大統領が最近取った北朝鮮の資産凍結などの措置は肯定的だ。

ブッシュ政権がレームダックに入ると、本格的な北核交渉は次期米国政府の役割になるしかない。北朝鮮もこういう側面をよく知っている。 今回の無能力化中断宣言にもこういう思惑があると考えるべきだ。ブッシュ政権は北朝鮮に対する説得作業は続けるものの、過去のような北朝鮮に対する譲歩は控えるべきだ。また縫合するような線で検証問題を適当に処理すれば、北核廃棄に決定的な障害をもたらすことになるだろう。

北朝鮮は米国の政権交代にともなう全体像をよく考えなければならない。北朝鮮は米国の次期政権を相手にしながら「危機を高めて譲歩を勝ち取る」といういつもの戦術をまた見せた。しかしそのような戦術の‘限界効用’がどんどん落ちていることに気づくべき時が来た。 まずマケインやオバマは北朝鮮の脅威に屈服する指導者ではない。

特にオバマは、国際政治をよく知らないという憂慮を払拭させるという意味で、より強硬に出てくるかもしれないという点を銘記すべきだ。 交渉が進むほど北朝鮮に不利なカードが出てくる可能性があるという点にも留意しなければならない。

テロ支援国指定が解除されなければ無能力化された核施設を再開すると主張したが、これにかかる復旧費用は途方もない負担になる。 結局、答えは一つしかない。 国際社会で通用するレベルの検証を受け入れ、核廃棄の意志を本気で示すことだ。

[中央日報]

Posted by nob : 2008年08月29日 23:41

幼稚過ぎて。。。

■離党撤回、姫井議員“迷走”に地元・岡山で困惑の声

 民主党を離れて新党結成に加わった姫井由美子参院議員(参院岡山選挙区)が29日、一転して離党を撤回したことに、地元・岡山県では驚きや戸惑いの声が広がった。昨夏の参院選で「姫の虎退治」を掲げ、自民党参院幹事長だった片山虎之助氏を破る大金星から1年余り。今回の迷走で、当時の熱気はすっかり冷めた格好で、民主党関係者もさえない表情を浮かべた。

 「翻意してくれたのはいいが、有権者の気持ちを考えると、とても笑顔にはなれない」。津村啓介・民主党県連代表はこの日、離党撤回を表明する姫井議員の記者会見を、岡山市内の事務所のテレビで見ながら、深いため息をついた。

 姫井議員の動きは全く知らなかったといい、離党のニュースが流れた後、翻意を促そうと連絡を試みたが、本人と電話で話ができたのは、この日の会見終了後だった。津村代表は「本人から『迷惑をかけて申し訳ありません』と謝罪があったが、信頼回復への道は険しい。記者会見で話した通り、公約実現に力を尽くしてほしい」と硬い表情だった。

 昨夏の参院選で姫井議員を支援した連合岡山も、労組関係者らから批判の声が殺到していたといい、二宮卓志会長は「県民や支持者の代表なのだから、二度と軽率な行動は取らないように」とクギを刺した。

 有権者は冷ややかだ。同県和気町の会社員男性(49)は「サークル活動みたいな行動。政治は国のことを本当に考える人にやってもらわねば」と言い、岡山市の会社員男性(20)は「一度したことを撤回するのは疑問。やってしまったことは仕方ないので、今後を見ていきたい」と話した。

[読売新聞]


■森進一「お墓参りしたい」

 歌手・森進一(60)が29日、都内で歌詞を一般公募した新曲「波止場」(10月1日発売)の発表会見を行った。

 歌詞は昨年9月から募集し、プロ・アマ含めて約3万通の応募から選ばれた神奈川県の主婦・梁田美和さん(37)の作品に、麻こよみ氏が補作詞をして森自身が作曲した。「いろんなタイプの曲を歌ってきたが、僕自身の原点みたいな曲。聞いてもらえば、すぐ森進一って分かる歌」という自信作だ。

 また“おふくろさん騒動”の当事者の作詞家・川内康範さんが4月に死去したが「この間(先方の)事務所の方と連絡が取れたので、お墓参りをして話し合いたい。名曲なので歌うことができれば」と和解へ意欲をみせた。

[デイリースポーツ]

Posted by nob : 2008年08月29日 23:34

私達には時代錯誤に映っても、彼等の意識においては、まさにまだ今が戦時中なのです。。。

■北朝鮮:女スパイも人の子 ターゲット愛し工作失敗 韓国が摘発

 【ソウル中島哲夫】脱北者を装って韓国に亡命し、複数の軍人に近づいて得た情報などを北朝鮮に送っていた国家安全保衛部所属の女スパイ(34)が摘発され、愛人関係にあった韓国陸軍大尉(27)とともに27日、起訴された。検察、警察、軍情報機関、国家情報院の合同捜査本部の発表を聯合ニュースが伝えた。

 この女スパイはウォン・ジョンファ容疑者。偽装交際するうち本気で愛してしまった大尉を誘い、一緒に北朝鮮に渡るのを目標に、まず日本の永住権を得るため訪日し日本人男性と3回見合いしたという。愛人がスパイと知った大尉から自首を勧められ、迷っているうちに、3年前から内偵していた捜査当局に2人とも逮捕された。

 同ニュースによると、ウォン容疑者は15歳の時、工作員を養成する特殊部隊に配属されたが3年後に負傷し除隊。しかし再び工作員の道に引き込まれ、中国での脱北者送還・韓国人拉致、韓国人との同居、出産、中国朝鮮族男性との結婚など複雑な過程を経て、01年に脱北者を装って韓国入りした。

 脱北者収容施設での教育の後、韓国軍部隊を回って北朝鮮に関する講演を五十数回も行い、愛人となった大尉のほか少佐など数人とも交際していた。

 ウォン容疑者は北朝鮮側から毒薬、毒針を受け取り、韓国情報要員の殺害指令を受けたが、知り合った相手を殺せなかったと自供。97年に亡命した黄長〓(ファンジャンヨプ)元朝鮮労働党書記の所在確認にも失敗した。重要情報を握って日本に渡った脱北女性の追跡も指示されていたという。

[毎日新聞]


■北の女工作員、二重スパイだった 「韓国侵入」将軍様が指示

 【ソウル=水沼啓子】韓国検察は28日、脱北者を装った北朝鮮の女性スパイが実は、韓国情報機関に北朝鮮の情報を提供したこともある二重スパイだったと明らかにした。また、同日付の韓国紙「文化日報」は、北朝鮮の金正日総書記が脱北者の中に工作員を潜入させるよう直接、指示していたと報じた。

 検察によると、27日に逮捕され、国家保安法違反罪で起訴された元(ウォン)正花(ジョンファ)被告(34)は2003年と翌年、情報収集を目的に近づいた韓国情報機関の男性要員2人から、北朝鮮の機密情報を入手し提供すれば毎月500万ウォン(約50万円)の報酬を出すと持ちかけられた。元正花被告はこれに応じた。

 ただ、提供した情報は上司の承認を得たものだったという。同被告は男性要員2人を殺害するよう命じられたものの、“深い関係”にあり実行しなかった。同被告の実父や継父も北朝鮮の国家安全保衛部(秘密警察)所属の工作員だった。実父は1974年に韓国に潜入したが、射殺されたという。

 一方、文化日報によると、2000年3月21日の労働党中央委員会で「金総書記から『脱北者の中に工作員を侵入させろ』という指示があり、国家安全保衛部をはじめ対南工作の関係部署による脱北者を利用した対南スパイ工作が始められた」という。

 韓国統一省によると、今年6月末現在、韓国への脱北者は約1万4000人。元正花被告は01年10月に中国経由で韓国に渡り、翌月に韓国の情報機関「国家情報院」に脱北者だと申告した。その後、韓国の情報・捜査機関による身元、経歴調査を受けたが、工作員であることに気づかれず、02年1月、脱北者の韓国定住を支援する施設「ハナ院」に入所した。約8週間教育を受け退所し、韓国人としての生活を始めた。

 同被告は今年7月までに、韓国政府から支援金など計9090万ウォン(約900万円)を受けており、結果的にスパイ活動の資金になった。

 今回の事件では、10年間続いた親北政権下で緩んだ韓国の対北意識が露呈された。この10年間で韓国で捕まったスパイは、同被告を含めて2人だけだという。北朝鮮工作員が韓国の情報機関の監視網をすり抜け、軍などで堂々とスパイ活動を続けられた背景には、脱北者が増え続けている状況下で、明らかな犯罪行為がない限り監視が難しいという現状がある。

 これまでの親北政権が北との関係に気を使い過ぎ、対南工作活動への監視を怠ったためという批判もある。

 李明博政権が誕生し、今後は工作員の摘発が増えるという見方もある。

[産経新聞/29日追加]


■北のスパイ容疑者、韓国軍内に50人 当局が内偵捜査中

 【ソウル=水沼啓子】脱北者を装った北朝鮮の女工作員事件で明らかになった韓国軍内部への北のスパイ浸透。韓国軍内で北朝鮮体制の称賛などの活動をしている左翼勢力は約170人にのぼり、軍内部に潜入して機密情報を流出させた疑いのあるスパイ容疑者は約50人おり、計約100件のスパイ容疑事件を軍保安当局が現在、内偵捜査していることが明らかになった。30日付韓国紙「東亜日報」が報じた。

 軍のスパイ容疑者らは、韓国検察が国家保安法違反罪で起訴した北の女工作員、元正花被告(34)のように、北朝鮮国家安全保衛部の指令を受けて脱北者を偽装して韓国に潜入したり、韓国に長期間にわたって潜伏してきた北の工作員に取り込まれて、対南工作活動を助けている者もいるという。

 スパイ容疑者の中には、今回の工作員事件のように、将校や副士官などの現役幹部も一部含まれていると、軍保安当局は把握している。軍の情報筋は、「この10年間の対北融和政策で、北に対する監視網が緩み、軍を狙ったスパイ活動が活発になった。軍当局は、関係機関と協力して、すでに確認されたスパイ容疑者たちの動向の把握とさらなる容疑者のあぶり出しに力を入れている」と話した。

[産経新聞/30日追加]

Posted by nob : 2008年08月28日 23:13

公務員の労働調整としか。。。

■消費者庁、定員208人でスタート

 内閣府は27日午前、自民党内閣部会に、2009年度予算の概算要求内容を報告した。

 消費者庁設置の関連経費として総額182億円、消費者庁の定員として208人を求める。

 主な事業では、地方の消費者行政充実のために新設する交付金などに79億円を要求。また、消費者行政関連の法律移管に伴う事業に45億円を盛り込んだ。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年08月27日 23:09

毎度懲りない面々。。。

■「事務所費」新たな火種 使い道、農相の説明焦点

 福田政権に新たな火種が26日、浮上した。太田誠一農相の政治団体が政務秘書官の自宅を事務所として届け、多額の事務所費を計上していたことが判明した。農相は週内にも経費の詳細を整理し、発表する意向で、説得力のある説明ができるのかが焦点。インド洋給油延長法案などを抱える臨時国会を目前に野党側に付け入るすきを与えた形で、福田康夫首相は対応に苦慮している。

 農相は記者会見で「次善の策として秘書が自宅を事務所として届け出た。公開しているわけで、透明性は確保されている」と説明。「問題は全くない」と訴えたが、不自然な部分も残った。農相は家賃は払っていなかったと主張したが、それなら事務所費を何に使ったかと問われると「わからない」と口ごもった。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年08月27日 23:05

、、、あり得ない。。。

■「生活資金に困っている」高校教諭が女子生徒に借金

 静岡県教育委員会は25日、女子生徒から現金計30万円を借りるなど、不適切な行動があったとして、県東部の県立高男性教諭(33)を減給10分の1、1カ月の懲戒処分にしたと発表した。県教委によると、「生活資金に困っている」として、4〜5月に3回、計30万円を借金。保護者らに知られ、7月中旬に返金したという。

 男性教諭は、帰宅する女子生徒を自家用車で送る途中、コンビニエンスストアに立ち寄り、女子生徒が預金口座から降ろした現金を受け取っていたという。また、禁止されていると知りながら、昨年8月〜今年5月、車で女子生徒を自宅に送り、私的にメールのやり取りもしていた。県教委に対し、「金は女子生徒が自発的に貸した。反省している」などと話したという。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年08月26日 19:10

行き着く先は明白。。。

■堀江被告の弁護団が全員辞任 ライブドア事件

 ライブドア事件で一、二審とも懲役2年6月の実刑判決を受け、上告中の元社長、堀江貴文被告(35)の弁護団5人全員が25日、辞任したことが明らかになった。主任弁護人を務めてきた高井康行弁護士は「堀江被告と新たな弁護方針で上告審に臨んだほうがいいということで一致した」としている。

 堀江被告は新たに上告審を担当する弁護人として、米ロサンゼルス銃撃事件の日本の公判で、元会社社長、三浦和義容疑者(61)=日本では無罪確定、米自治領サイパンで逮捕・拘置中=の弁護人を務めた弘中惇一郎弁護士を選任した。

 弁護団は一、二審を通じ、ライブドアが粉飾決算に利用したとされた投資事業組合(ファンド)には実体があり、検察の主張する「ダミーファンド」ではないと反論。堀江被告には連結決算の細かな知識はなく、自社株売却益の売上高計上が違法だとしても犯意がないなどと無罪主張した。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年08月26日 19:04

曖昧な存在理由と強固な封建体質の狭間で。。。

■多過ぎる自衛隊の自殺者 昨年度83人…

 海上自衛隊の護衛艦内で三曹が自殺した原因を、福岡高裁が25日「上司の侮辱的言動によるストレス」と認定した。自衛隊の2007年度の自殺者は83人。他の公務員に比べ突出しているが、原因がはっきりしない自殺が大半で、防衛省も有効策を打てないでいる。

 防衛省によると、07年度の自殺者は陸上自衛隊が最も多く48人で、海自23人、航空自衛隊が12人と続く。このうち、半分以上の48人の自殺原因は分かっていない。

 07年度の自衛隊員10万人当たりの自殺率は34・4人。05年度の国家公務員平均は17・7人だった。

 海自の護衛艦は、狭い空間で、かつ同じ顔触れが長期間生活する特殊な仕事場。ある海自幹部は「閉鎖的な雰囲気が心理的圧迫になるのは事実。しかし、船で暮らすのはそもそも“海の男”の条件だったはずなのだが」と困惑する。

[スポーツニッポン]

Posted by nob : 2008年08月26日 18:55

巻き返しへの途はまだ遠い。。。

■ドコモが巻き返し戦略
「通信定額料金」安く 新たに販売店150店

 NTTドコモは25日、メールやホームページの閲覧量にかかる「パケット通信料」の定額制で、従来より安いサービスを10月から導入すると発表した。これまで月額4095円(iモードのみ利用)だったのを、一気に1029円(同)まで引き下げ、KDDIやソフトバンクモバイルを強く意識した価格体系に変える。販売店網の拡充にも力を入れており、顧客の囲い込みで「独り負け」からの脱却を急ぐ考えだ。(白櫨正一)

 ドコモが10月に始める新通信定額サービス「パケ・ホーダイダブル」は、一定の通信量までは月額1029円の定額だ。それを超えると、超えた分だけ支払う必要があるが、支払総額は4410円を上限とする。

 同様の定額制では、ソフトバンクが1029〜4410円、KDDIは1050〜4410円としており、これに追随した形だ。

 ドコモの料金設定が比較的高かったために、これまで加入者約5300万人のうち定額制の利用者は4分の1にとどまっていた。

 販売拠点の拡充も加速させている。ドコモショップを約150店新規出店するなどし、今年度中に約2400か所に増やす計画だ。

 会員向けには、7月に修理した故障端末の自宅への無料配送を始めたほか、10月には電池パックを無料で提供する端末保有期間の条件を従来の2年から1年に短縮する。ともに「囲い込み」のための優遇サービスだ。

 06年10月の番号持ち運び制度の導入以降、ドコモでは顧客の他社への「流出超」が続く。ただ、超過幅は縮小傾向にあり、7月は前年同月に比べて約3万1600件少ない約5万1100件だった。

 新規契約数から解約数を差し引いた純増数でも、6、7月は2か月連続で2位に浮上した。

 4〜6月期は各社とも携帯電話機の販売台数が約2割も落ち込み、国内市場の頭打ちが鮮明だ。ドコモは7月にロゴマークを一新して巻き返しを図るが、「新生ドコモ」を取り巻く環境は厳しい。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年08月26日 18:49

犯罪者に正義論を振りかざしても。。。

■拉致被害者救出を求める集会 中山大臣「被害者が帰らない限り正常化は実現しない」

北朝鮮に拉致された日本人の救出を求める集会が24日、富山市で開かれ、中山恭子拉致問題担当相は、被害者が日本に帰らない限り国交正常化は実現しないと訴えた。

中山恭子拉致問題担当相は「国交正常化する前に、拉致被害者を帰国させるべき」と述べた。

北朝鮮による拉致問題を多くの人に知ってもらおうと開かれた集会では、中山拉致問題担当相が講演し「国交正常化は拉致されている日本人の帰国が大前提」とする交渉方針を示した。

また、北朝鮮が申し出た拉致被害者の再調査については、相手の真意を確かめながら慎重に対応するとして、簡単には支援に応じない姿勢を示した。

[FujiNewsNetwork]


■「新局面、これからが真剣勝負」 拉致問題で中山担当相 富山で国民大集会

 「一日も早く北朝鮮に拉致された日本人を救出する国民大集会in富山」(富山新聞社など後援)は二十四日、富山市の富山国際会議場で約千百人(主催者発表)が参加して開かれた。中山恭子拉致問題担当相は、拉致被害者の再調査で合意した日朝実務者協議に触れ、「北朝鮮に拉致被害者を帰国させる決断をさせたい。新しい局面となるかどうかの瀬戸際で、これからが真剣勝負」と述べた。

 中山氏は、再調査が北朝鮮の中枢から権限を与えられたものなのか見極めながら対応するとしたうえで、「被害者の帰国に焦点を当て、全力で取り組む」と語った。

 拉致救出議連の平沼赳夫会長は「拉致の解決なくして、国交正常化はあり得ない。全国で四百人近くいる特定失踪者を取り戻すため努力する」と述べた。

 このほか「救う会」の藤野義昭会長や、飯塚繁雄家族会代表ら拉致被害者の家族四人が早期救出を訴えた。

 集会の冒頭、石井隆一知事や森雅志富山市長らがあいさつした。宮腰光寛、村井宗明両衆院議員、河合常則参院議員、四方正治県議会議長、平村国光県拉致議連会長らも参加した。

 集会に先立ち、県内の特定失踪者四人の家族が中山氏と面談し、拉致問題の解決や家族への情報提供などを要望した。集会後、入善町の屋木しのぶさん=失踪当時(19)=の妹、板谷春美さん(53)は「多くの人に関心を持ってもらえたはず。一日も早い全面解決を期待している」と話した。

[富山新聞]

Posted by nob : 2008年08月25日 23:44

デパートもたいへんだなあ。。。

■大手百貨店:若年顧客層を狙え! 店舗改装相次ぐ

 大手百貨店が夏から秋にかけての店舗改装で、顧客年齢層の若年化に向けた取り組みを相次いで始める。株価下落や景気悪化を受け、高額商品の売れ行きが低迷しているためで、年齢層拡大に合わせて価格の引き下げも進め、売り上げのテコ入れを図る考えだ。

 松坂屋銀座店(東京都中央区)は9月23日に▽アクセサリー売り場を120平方メートルから300平方メートルに▽婦人洋品・雑貨売り場を130平方メートルから400平方メートルに▽婦人靴売り場を200平方メートルから600平方メートルに--それぞれ拡大する。新ブランドを積極導入し、従来55~64歳が中心だった顧客層を「働く30代の女性」にまで拡大するのが狙いだ。価格帯も2~3割安くして銀座周辺で働く女性の取り込みを目指す。

 従来は熟年層を意識して老舗商品などの品ぞろえを強化して差別化を図ってきた。しかし、「銀座で最も多い、働く女性を取り逃がしてきた」(広報担当)という反省から、17年ぶりの大規模改装に踏み切る。

 小田急百貨店は新宿店(同新宿区)に20代女性を対象にした婦人服売り場「ヒートアップパーツ」を今月20日にオープン。こちらも価格を主力の30代のキャリア層向けより2~3割安く設定し、周辺の専門店などに流れていた顧客を取り込む。

 一方、伊勢丹新宿本店(同)は9月3日、地下2階のスポーツ品売り場を、18~22歳の女子学生をターゲットにした衣料品売り場「イセタンガール」(1000平方メートル)へと全面改装する。「若年層を百貨店に呼び込むための入り口」(広報担当)という位置付けで、主力顧客の親世代と一緒に買い物を楽しんでもらう考えだ。【田畑悦郎】

[毎日新聞]


■松坂屋銀座店、17年ぶり大改装 伊勢丹も新宿本店を改装

 J・フロントリテイリング傘下の松坂屋は21日、主力店である銀座店(東京・中央)で17年ぶりに大規模改装を実施すると発表した。三越伊勢丹ホールディングス傘下の伊勢丹も新宿本店(東京・新宿)の婦人フロアを改装する。売上高減少に悩む各社は統合に続き、若い女性などの顧客層拡大による販売テコ入れを急ぐ。

 松坂屋銀座店は9月23日に改装オープンする。地下2階から地上2階までの4フロアを中心に、20—30代の若い女性向けに食料品や服飾雑貨など価格が手ごろな商品を拡充する。投資額は10億円。

 アクセサリーや婦人靴、雑貨の売り場面積を2—3倍に広げ、食品売り場では同店限定販売のスイーツを増やす。地下2階には「無印良品」としては大型店となる、売り場面積1440平方メートルの「MUJI銀座松坂屋」を導入する。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年08月24日 01:01

汗までは出ないけれど溜め息は。。。

■定年後はやっぱり1億円欲しい

総務省の「全国消費実態調査」(2004年)によると、65歳以上の夫婦2人世帯の年間の生活費は平均305万円

 定年後のゆとりある暮らしには夫婦2人で1億円かかるとよく聞く。しかし、実際にかかるコストは暮らしぶりや住宅ローン残高、健康状態などによって異なる。リタイア時に必ずしもきっちり1億円持っている必要はないが、海外旅行や高度医療などのコストを上乗せすると、総額は1億円を超えるケースも出てきそうだ。夏休みの頭の体操を兼ねて、間単にできる算数ドリル程度の資産を試みてはいかが。出た数字を見て、汗が引っ込むかもしれない。

 日本人の平均寿命は女性が85.99歳、男性が79.19歳。男女そろって過去最高を更新した。厚生労働省の2007年「簡易生命表」に基づく最新データだ。長寿はもちろんめでたい事に違いないが、長生きできれば、コストも増える。先々を見越した資金の手当てが一層必要になるのは避けられない。

 総務省の「全国消費実態調査」(2004年)によると、65歳以上の夫婦2人世帯の年間の生活費は平均305万円。計算を分かりやすくするために、リタイア期間を定年退職の60歳から、女性の平均寿命の85歳までの25年間と想定しよう。60歳からコストが同じペースで発生すると仮定すると、 60〜85歳の25年間で305×25=7625万円となる。

 平均305万円という数字はそのままどの世帯にもあてはまるわけではない。平均というからには上にも下にも幅があり、高額所得世帯の場合、当然平均値よりも額が大きくなりがちだ。仮に2割上積みすると、総額は9150万円に跳ね上がる。平均よりも金額で2割程度豊かな暮らしをする世帯は総コストが1億円に迫る計算になる。

 ただ、実際には男性の平均寿命は女性より短いので、女性が1人で暮らす期間は生活費が下がる。しかし、住宅ローンを完済していても、固定資産税、リフォーム費用などが発生する。リタイアしてから10〜15年程度は車に乗るとしたら、車両費、維持費もかさむ。リタイア後は夫婦で旅行して回りたいと考える人が多いが、その費用もばかにならない。子供の結婚のようなライフイベント費もかかる。

 生命保険文化センターが全国の4000人余りに聞き取り調査した「平成19年度 生活保障に関する調査」によると、回答者が挙げた、「ゆとりある老後」にかかるリタイア世帯の月間生活費は平均で38.3万円。25年間を掛け合わせると、トータルの生活費支出は約1億1490万円にのぼる。

 老後を夫婦2人で暮らしていく上で、必要と考える最低日常生活費は月額23.2万円と、「ゆとり」ある暮らしよりも15.1万円低かった。この場合でも25年間トータルでは6960万円に膨らむ。

 総務省の「全国消費実態調査」には、高度医療の負担や、たびたびの海外旅行、趣味に投じる費用などが十分に見積もられているわけではない。住宅の建て替えやリフォーム、最近広がりつつある2地域居住も必ずしもたっぷりとは織り込まれてはいない。その意味では悠々自適のリタイアライフを思い描くのであれば、計7625万円よりも上積みを考えたほうがよさそうだ。

 現在の暮らしとは異なるコストも見越しておきたい。リタイア後に起業するケースでは当初資金が欠かせない。親・パートナーの介護費、年老いたペットにかかる費用なども現在は発生していなくても、いずれは必要になる可能性がある。

 しかも昨今の値上がりラッシュのような事態も想定外だ。インフレで貨幣価値がそがれていく流れになれば、現在の貯蓄額はインフレ分を割り引いてカウントせざるを得なくなる。75歳以上が加入する後期高齢者医療制度(長寿医療制度)のようなシニア層の公的負担がさらに重くなる可能性がある上、年金財政の窮迫を背景に、年金制度の見直しも現実味を帯びつつある。

 さらに、まとまった投資資金で収入を得ようと思うのであれば、その分は余裕資金として扱う必要がある。つまり、急な支出には使えない。資産運用でリターンを期待するなら、別のくくりで運用原資をキープしておく必要が出てくる。

 厚生労働省が想定するモデル世帯の年金は夫婦2人で計23万円程度。先に挙げたゆとりある生活費支出には毎月約15万円も足りない。残りは自前資金で埋め合わせしていくしかないわけだ。月15万円(年間180万円)を単純計算で25年に掛けると、4500万円に達する。運用に回した余裕資金や、緊急時の手元資金を除いて、4500万円を用立てるのは生易しくはない。

 日本経済新聞土曜朝刊の「日経プラスワン」が6月28日付けで掲載した記事「資産1億円で早期リタイアする?」では、「資産1億円で早期リタイアする」(不動産も含む全財産)と答えた人は3割弱にとどまった。引退にふさわしい金額は平均で約1億7400万円にのぼった。

 引退後の収入としてしばしばイメージされるのが、比較的安定した金融商品からの金利収入だろう。代表的な預け先としては、銀行の定期預金が挙げられる。ただ、昨今の定期預金は、金利を比較的高めに設定しているネット銀行でも年1%程度にとどまる。仮に1億円を預けても、1年間で100万円程度しか金利収入は見込めず、1カ月に30万円程度使っていたら、3カ月分しか持たない計算。早くから始めて複利効果を最大に生かす長期投資の取り組みが必要とされるゆえんだ。

 キャッシュがリタイア時に5000万円あっても、運用しないで単純に取り崩していくと、1カ月当たり30万円の支出ペースが続けば、16年余りで使い果たしてしまう。60歳からリタイア生活が始まると、76歳までしか持たない。支出を月15万円に抑えて、ようやく33年。93歳まで持たせられる計算だが、それでも病気や住宅リフォーム・建て替えなどの追加コストが発生すれば、女性の平均寿命をクリアーできるかどうかが怪しくなりかねない。どうですか、リアル怪談で汗は引いてきましたか?

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年08月24日 00:55

こんな時勢だから。。。

■「タンス預金」30兆円 日銀推計、07年の滞留1万円札

 日銀は22日発表したリポートで「タンス預金」など使わないまま滞留する1万円札は、2007年平均で30兆円に上ると推計した。1990年代半ば以降の金融システム不安で、高齢者を中心に定期預金をおろして現金で持つ動きが広まった。長引く低金利も影響している。

 95年の滞留1万円札は1兆—5兆円程度とみられ、10年余りで大幅に増えた。

 リポートは同様の手法で普通預金残高も分析。07年度の約310兆円のうち120兆円が、財・サービスの購入に充てられず口座に置いたままの資金と試算した。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年08月24日 00:46

どちらにしても。。。

■マケイン氏、世論調査でオバマ氏を逆転 米大統領選

 【ワシントン=丸谷浩史】米大統領選に関してロイター通信と世論調査会社ゾグビーが20日発表した調査結果で、共和党のマケイン上院議員の支持率が民主党のオバマ上院議員を5ポイント上回った。7月の調査まではオバマ氏が一貫してリードしており、マケイン氏が初めて逆転した。オバマ氏は民主党支持者など基盤としてきたグループでの支持をマケイン氏に奪われた。

 14日から16日まで実施した調査によると、マケイン氏支持が46%に対し、オバマ氏は41%で、7月のマケイン氏40%、オバマ氏 47%が逆転した。目立つのはオバマ氏が基盤とする層での支持減少。民主党支持者で9ポイント、都市部の住民で11ポイントと、7月に比べ軒並み下落した。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年08月23日 08:55

いたちごっこは終わらない。。。

■サイバー犯罪、上期最悪2200件 ネット詐欺が急増

 今年上半期(1〜6月)に全国の警察が摘発したインターネット関連の「サイバー犯罪」は、昨年同期より21・2%(384件)増の2192件で、集計を始めた2000年以降、最多だったことが21日、警察庁のまとめで分かった。他人になりすましてインターネットバンキングから金をだまし取る事件が急増していることが原因と見られる。

 他人のIDやパスワードを使って金を詐取するなどの電子計算機使用詐欺は、昨年同期比86・7%(26件)増の56件。今年1月には、オンラインゲームのサーバーに侵入し、ゲーム上の仮想通貨3600万円分をだまし取った福井市内の私立高2年の男子生徒(当時16歳)が警視庁に逮捕されるなど、オンラインゲームを狙った犯行も目立った。

 一方、警察庁が全国57か所に設置した非公開のシステムで調査した結果、「SYN flood(シン・フラッド)」と呼ばれる「Dos攻撃」の一種が昨年同期比5倍の2274件に急増。Dos攻撃は大量のデータを送りつけてコンピューターを機能不全にさせる。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年08月22日 23:50

世界的にはマイナースポーツだけれど、、、淋しい。。。

■【北京奥運】五輪競技から外れる野球・ソフト 熱戦 復帰争い 

 ■2016年大会照準 

 北京五輪で日本中を沸かせている野球とソフトボール。ともにタイブレークの延長にもつれ込む熱戦を演じ、特に、ソフトボールは上野由岐子投手が20日、2試合計318球の力投で鉄腕ぶりを発揮。大いに注目を集めた。だが、この2競技は4年後のロンドン五輪では実施されない。その次の2016年五輪での復帰はあるのか−。

 復帰には来年10月の国際オリンピック委員会(IOC)総会で過半数のIOC委員の賛成が必要だ。IOCはゴルフ、空手、7人制ラグビー、スカッシュ、ローラースケートを加えた7競技のうち2つを16年五輪の実施競技に加える方針で、競争は激しい。

 20日のソフトボール3位決定戦。観戦に訪れたジャック・ロゲIOC会長の横には、国際ソフトボール連盟のドン・ポーター会長がぴったり。ポーター会長は「できるだけ多くのIOC委員を招いている。ルールも知らない欧州出身の委員には、まずどんな競技かを知ってもらわなければならない」と力を込める。

 野球は関係者に始球式を依頼、球場に足を運んでもらう作戦だ。ただ自発的に観戦するのは野球が盛んな国の関係者だけ。岡野俊一郎IOC委員は「僕が行った時は、野球もソフトボールもほかの委員は誰もいなかった」。情勢は厳しい。

                   ◇

 ■「20秒ルール」「タイブレーク」 新規則でアピール

 ソフトボールは今五輪で新たに「20秒ルール」を採用した。投手はボールを持ってから20秒以内に投球を開始しなければならない。テレビ放送に配慮した試合迅速化だ。

 野球は延長十一回以降は無死一、二塁で開始するタイブレーク制を五輪直前に急きょ導入した。ハービー・シラー国際野球連盟会長は「タイブレークで決まる試合が既に何度かあったが順調だ」と自賛するが、決定直後に日本が抗議するなど付け焼き刃の印象も。

 7競技は来年6月のIOC理事会で特長をアピールする。「IOCは女性の進出を促しながら、ソフトボールを除外するのはおかしい」との主張には説得力がある。復帰への必死の活動に同情論も多い。2競技を選ぶ際には、全体のバランスも重視される。選考事情に詳しいIOC関係者は「同時復帰の可能性は小さく、野球はかなり苦しいだろう」と指摘した。

 ただし、16年五輪に立候補している4都市のうち東京かシカゴが開催都市に決まれば、両方とも実施されるのでは−との見方もある。(北京 共同)

[Fuji Sankei Business]

Posted by nob : 2008年08月22日 23:47

こんなこと即座に対応できないものなのか。。。

■海賊:イエメン沖でタンカー乗っ取られる

 【マニラ支局】イエメン沖のアデン湾で21日午前、「興洋海運」(東京都港区)が管理するケミカルタンカー「アイリーン」(パナマ船籍、7373トン)が海賊に乗っ取られた。国際海事局や国土交通省に入った連絡によると、乗組員は19人で、ロシア人、クロアチア人、フィリピン人で日本人はいない。

 海賊はまずイランの貨物船に発砲して乗っ取り、その直後にタンカーを襲った。タンカーを襲ったのは10~15人。乗っ取られた後、ソマリアに向け航行しているという。近海では先週からタイなど各国の船が相次いで襲われている。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年08月22日 23:33

無策な浪費。。。

■来年度ODA13%増の5000億円 外務省概算要求案

 外務省は来年度予算の概算要求案を固めた。減少が続く政府開発援助(ODA)の要求額は、今年度当初予算比13.6%増の5006億円。アフリカなどに6つの大使館の新設も要求する。人件費なども含めた総額は7471億円。与党の了承を得たうえで29日に発表する。

 ODAに関しては、5月のアフリカ開発会議(TICAD)で決めた「2012年までにアフリカ向け倍増」の方針を踏まえ、同地域への食料援助や無償資金協力などの大幅な増額を求める。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年08月22日 23:28

民間ですら維持困難、、、いわんや年金機構をや、、、高齢化社会に対応する早急な構造的改革を。。。

■西濃運輸健保が解散 事業継続が困難で
5万7000人加入 「高齢者医療制度改革」負担耐え切れず

 物流大手「セイノーホールディングス」(岐阜県大垣市)のグループ企業でつくる健康保険組合「西濃運輸健保組合」が、4月からの高齢者医療制度改革による負担増で、事業継続が困難になったとして、8月1日付で解散したことがわかった。

 同健保にはグループ31社の従業員と扶養家族計約5万7000人が加入していたが、社会保険庁が運営する政府管掌健康保険に移った。大規模な健保組合が倒産以外で解散するのは、極めて異例。

 西濃運輸健保によると、2007年度は75歳以上が対象の老人保健制度などに約36億円を支出したが、08年度は制度改革で、前期高齢者納付金や75歳以上の後期高齢者支援金が加わり、支出は総額で約58億円に上る見通しとなった。

 このため、保険料率を月収の8・1%から10%以上に引き上げることが必要となった。政府管掌健保の保険料率(8・2%)を上回ることから、今年3月に解散を決定。厚生労働相に解散認可を求め、7月末に許可が下りた。同社総務部は「健保の仕組みを維持する意義が見いだせなくなった」としている。

 全国の健保組合が加入する健康保険組合連合会によると、07年度は約7割の1056組合が赤字だったが、今年度は約9割の1334組合が赤字になる見通し。組合数も倒産や企業の合併、解散などで減少している。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年08月22日 02:51

そうは言われてもね。。。

■国道の不時着選択は「最悪」 大阪の軽飛行機墜落事故で

 大阪府八尾市の国道170号に軽飛行機が墜落した事故で、不時着を目指した操縦士の対応について、専門家からは「本来なら国道は最悪の選択」と疑問視する見方が出ている。都市部にみられる市街地に隣接する空港の危うさを示した形だ。

 事故は19日午前10時10分ごろ発生。軽飛行機は電線や会社の看板に次々と接触し、主翼や尾部を大破した。府警幹部は、搭乗の2人が軽傷で済んだのは奇跡で「操縦士の腕が良かったからではないか」としている。

 一方、元全日空機長で航空評論家の前根明さんは「不時着の際、民家の密集地や交通量の多い場所を避けるのは常識。道路は最悪の選択で、死者が出なかったのはたまたま」と強調する。

 墜落現場は八尾空港の東約700メートル。空港の周囲は敷地ぎりぎりまで民家や学校、工場などが迫り、道路の通行量も多い。前根さんは「八尾空港は航空環境として追い詰められている。航空各社が集まって緊急時の対応を見直すべきだ」と話す。

[47news]

Posted by nob : 2008年08月20日 22:33

その立場に身を置いてみないと理解に苦しむ由々しき問題。。。

■高齢者虐待、07年度146件…4割は息子から

 県内の高齢者に対する虐待の相談・通報件数は2007年度、297件(前年度比14件増)あり、うち虐待と認定されたのは146件(同22件減)だったことが、県の調べで分かった。同居している独身の息子による虐待が多いのが特徴で、県高齢者支援総室は「介護疲れから虐待に走るケースが少なくない。高齢者の保護とともに、介護に携わっている家族への支援が必要」と話している。(佐々木道哉)

 06年の高齢者虐待防止法の施行に伴い、厚生労働省が06年度から行っている全国調査の一環。県内48市町村に調査票を送り、虐待件数や内容、相談・通報者、虐待者との関係、対応などを聞いた。

 虐待の種別(複数回答)では、暴力を振るうなど身体的虐待が82件(36%)で最多。次いで、暴言を浴びせたり無視するなど心理的虐待53件(23%)、介護・世話の放棄、放任(ネグレクト)48件(21%)、勝手に年金を使ったり財産を処分するなど経済的虐待47件(20%)と続いた。

 虐待者は、息子が42%を占め、娘17%、夫16%、息子の嫁7%、妻6%など。独身の子どもと同居する高齢者が被害に遭うケースが半数近くあった。

 虐待者が息子や娘だったケースについて、県が追加調査したところ、親と同居している独身者の場合の方が、別居や既婚者より虐待に走りやすい傾向が明らかになった。年齢は40〜50歳代が多かった。

 虐待を受けた人の72%は介護保険サービスの受給者で、うち半数は認知症。介護が必要な高齢者が虐待を受けやすい傾向にあることが浮き彫りになっている。虐待への対応として、介護保険サービスを利用したり、医療機関へ一時入院したりして虐待者と引き離したケースが40%弱に上った。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年08月20日 22:29

生涯に一度は。。。

■今夏富士登山者過去最多を更新

 富士山の今夏の山梨県側からの登山者数が19日午後午後6時現在で20万3693人となり、過去最多の20万277人(1987年)を更新した。富士吉田市富士山課では、最終的に22万人を超えると予測している。

 同課によると、18日午後9時半ごろに登山者数が過去最多を更新した。

 26日の山じまいまでに台風接近などが予想されていないため、順調に伸びると見込んでいる。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年08月20日 22:27

年金と併せて根本的に在り方を見直すべき。。。

■41件に不正の疑い 生活保護の通院交通費 厚労省調査

 厚生労働省は十九日、生活保護の通院交通費について一人当たり月額三万円以上の高額支給(千八十六件)のうち、架空請求など不正の疑いがある請求が四十一件(3・8%)あったとする調査結果を発表した。同省は悪質とみて、同日付で各自治体に送った通知で厳正な対応を求めた。

 滝川市の生活保護費詐取事件を受け、同省が今年一月、高額支給について直近一カ月分を調査した。

 四十一件の手口は領収書の偽造による架空・水増し請求や、同一領収書の使い回しなどだった。

 このほか支出費目を誤った不適正な支出が二十六件(2・4%)あった。また、不正の疑いや不適正な請求以外に、通院証明書の記載漏れなどの事務手続き上のミスは九百十二件(83・9%)にも上った。同省は「適正支給に向け、今後も指導を続ける」と話す。

[北海道新聞]

Posted by nob : 2008年08月20日 22:25

何であれ進展あるのみ、、、圧力では解決しない、、、対話を重ねる他はない。。。

■拉致再調査、秋までに結果 日朝実務者協議で合意

 中国・瀋陽で開かれていた日朝公式実務者協議は十三日、拉致被害者に関する再調査を北朝鮮の調査委員会が早期に開始し、今秋に結果を出すことで合意した。日本側は調査開始と同時に、対北朝鮮経済制裁のうち人的往来の原則見合わせとチャーター便の乗り入れ禁止を解除する。

 「生存者を発見し、帰国させるための全面的調査」という今回の合意を、北朝鮮が履行するかどうかに焦点は移る。日本側は北朝鮮の「引き延ばし」を防ぐため、八月中に調査委員会を立ち上げるよう調整に入る。北朝鮮が「協力」を約束した日本による関係者の面談など、再調査結果の検証作業の態勢づくりを急ぐ考えだ。

 協議に出席した斎木昭隆外務省アジア大洋州局長は、委員会立ち上げが調査開始に当たるとの認識を示した。

 日本が関係者との面談や関係地訪問などにより調査結果を直接確認できるよう、北朝鮮が「協力する」ことで合意。調査の進ちょく過程を随時日本に通報し、生存者が発見された場合は日本に伝達するとしている。

 貨客船「万景峰92」など北朝鮮籍船舶の人道支援物資輸送目的での入港解禁や、日航機「よど号」乗っ取り犯グループ関係者の北朝鮮からの引き渡し協力は、継続協議となった。

 初日の十一日、斎木氏は再調査を随時点検できるよう「調査の主体、対象、期間」に関する日本側の考えを表明。翌十二日の協議で、北朝鮮側が再調査の具体的方法を提示し、長時間の休憩を経て十三日未明に再開、合意した。

 北朝鮮からは宋日昊ソン・イルホ・朝日国交正常化交渉担当大使が参加し、北朝鮮籍船舶の入港禁止など経済制裁の一部解除を早期に実施するよう強く要求。再調査着手や進展状況に応じ、段階的に制裁解除する「行動対行動の原則」を譲らない日本側とぎりぎりの交渉が続いた。

 斎木氏は十三日午後、成田空港着の日航機で帰国した。

[中国新聞]


■拉致再調査 北朝鮮の「行動」を引き出せ

 北朝鮮による日本人拉致被害者の再調査は確実に進むのか。中国の瀋陽で開かれた日本と北朝鮮の公式実務者協議はきのう、再調査の早期開始で合意した。今度こそ拉致問題の解決に向かって前進しなくてはならない。

 再調査は「生存者を発見し帰国させるための全面的な調査」と位置づけた。北朝鮮は調査委員会を設け、今秋にその結果を出すという。再調査の開始と同時に、日本政府は独自に実施している経済制裁を一部解除する方針だ。

 六月の協議で北朝鮮が再調査を約束してから二カ月になるが、まったく進展はみられなかった。今回の合意でようやく入り口に立ったにすぎないのだが、今後の手順は明確になった。再調査は月内にも着手される見通しだ。日本政府にとっては数少ない成果だろう。

 調査対象として政府認定の拉致被害者のほか、特定失しっ踪そう者なども含まれることになった。伊予市出身の大政由美さんら県関係三人にかかわる情報が明らかになるかどうか注視したい。

 とはいえ、再調査の実効性の担保は乏しい。調査委員会が金正日総書記に直接つながる権限を持たなければ実質的な成果は得られない。共同調査を見送った以上、政府の情報検証能力も試されている。北朝鮮からの「進ちょく過程の通報」を慎重に吟味し、抜け道をつくることがないよう厳正な対処が求められる。

 北朝鮮が日本側の提案をほぼ受け入れたのは、米国がテロ支援国家の指定解除を先送りした影響が大きい。核の無能力化に関する検証について合意がない状況では当然の結果なのだが、北朝鮮にとっては大きな誤算だろう。米国に軟化姿勢を印象づけるために日朝協議の進展を演出した可能性はある。

 日本国内では「制裁解除は時期尚早だ」との意見が根強い。再調査によって厳しい対北朝鮮世論が沈静化するとは限らない。福田康夫政権に日朝関係改善の突破口が開けるかどうかを突きつけられたともいえる。

 秋になれば米国の次期政権の姿がみえてくる。日本もいつ総選挙があってもおかしくない状況になる。核と拉致の交渉が無になれば、結局は北朝鮮にマイナスとなる。米国によるテロ支援国家指定の解除も、「過去の清算」を前提とした日朝国交正常化も遠のくだけである。問題の引き延ばしは無意味であると、日米両政府は強く訴えていく必要がある。

 北朝鮮に求められるのは具体的かつ誠意のある行動だ。日本政府は安易に妥協することなく、「行動対行動」の原則を貫くべきだ。調査結果が不誠実なものであれば再制裁をためらってはならない。

[愛媛新聞]

Posted by nob : 2008年08月14日 12:39

保釈されたら、ファンの誰かに殺される。。。

■レノン殺害犯の仮釈放申請却下 NY州「社会の利益にならぬ」

 【ニューヨーク12日共同】ニューヨーク州仮釈放委員会は12日、1980年にビートルズのメンバーだったジョン・レノンさんを射殺し、服役中のマーク・チャップマン服役囚(53)の5回目の仮釈放申請を却下した。AP通信が伝えた。

 委員会は同日の審査で、同服役囚に対し、1994年以来、刑務所での記録に問題はないが「釈放は社会の利益にならない」との判断を伝えた。レノンさんの妻、オノ・ヨーコさんは委員会に釈放に反対する意見を伝えていた。

 同服役囚は禁固20年以上の不定期刑で同州のアッティカ刑務所に服役中。2000年から06年まで4回の仮釈放申請が出されたが、いずれも却下されていた。

[共同通信]

Posted by nob : 2008年08月14日 12:35

これは戦争、、、テロとは強者の欺瞞。。。

■武装グループには15歳の少女も 緊迫のウイグル自治区ルポ

 【シュレ(中国新疆ウイグル自治区)=野口東秀】検問所襲撃で3人の保安要員が刺殺され、襲撃犯が逃走した中国新疆ウイグル自治区シュレ県は事件から一夜明けた13日、道路での検問や身分証の検査が行われるなど、緊張した雰囲気に包まれていた。近隣のカシュガルでは今月4日、武装警察部隊が襲われて16人が死亡しており、同自治区は各地で厳しい警戒態勢がとられているもようだ。

 保安要員3人が刺殺された現場に通じる道路では、警官や警察指揮下にある保安要員10人ほどが検問していた。記者(野口)のパスポートをチェックした上で、「(政府の)許可がないと通過できない」と記者の行く手を阻んだ。

 地元政府の外国人管理部門に出向いても「事件に関する通知を受けていない」とにべもない。

 カシュガルの市街地に向かう道路でも、バスやタクシーから乗客全員を下車させ、身分証を丹念に調べるなど、緊張した雰囲気だ。

 カシュガル市内の武装警察部隊襲撃の現場では、破損した建物が覆いで隠され、向かいのホテルから警官が監視している。ウイグル族のタクシー運転手は「負傷した武装警官のうち、6人が病院で死んだと聞いた」と話し、「北京五輪が終わるまで襲撃事件は続くだろう。まきこまれたくない」と不安げな表情だ。

 新疆ウイグル自治区内の各地の主要道路で、爆弾の爆発に備えた土(ど)嚢(のう)を積んだ検問所が設けられ、自動小銃を装備した警官らがすべての車両を止め、トランクなどを検査している。政府庁舎でも何度も厳しい荷物検査を受けた。

 五輪の治安に関係する中国筋は「テロリストの標的は明らかに北京五輪だ」と述べた上で、ウイグル族(独立派)が現体制、あるいは漢族支配に憎しみを抱いていることを否定しなかった。

 自治区内のクチャ県で10日、武装グループが公安(警察)局などを襲い、容疑者10人を含め12人が死亡する事件が起きたが、新華社電は武装グループに15歳の少女が含まれていたとしており、少女の関係者が当局に摘発されたのに対する報復との見方も浮上している。

 一方、新華社電によると、自治区西部の高速道路で12日午後、バスが横転し、25人が死亡した。テロとの関係は不明。新華社は「事故」と伝えている。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年08月14日 02:02

私も飲めません、、、水質は随分と改善されているとは言うけれど。。。

■水道水:そのまま飲む37% 若年層ほど飲用不安視--内閣府調査

 内閣府は9日、「水に関する世論調査」の結果を発表した。水道水の質に対する満足度を尋ねたところ、「すべての用途で満足」50・4%▽「飲み水以外の用途で満足」39・9%▽「すべての用途で満足していない」8%--などとなった。「飲み水以外の用途で満足」の割合は20代(59・3%)、30代(46・8%)、40代(46・9%)で高く、若年層ほど水道水を飲料用として不安視している実態が浮かんだ。

 調査は今年6月、全国で20歳以上の3000人を対象に個別面接方式で実施し、1839人から回答を得た。

 普段の飲み水を複数回答で聞いたところ、(1)水道水をそのまま飲んでいる(37・5%)(2)浄水器を設置して水道水を飲んでいる(32%)(3)ミネラルウオーターなどを購入している(29・6%)--の順になった。

 水道水の質を今後どうすべきかについては、「このままでよい」が72・4%で最も多く、「現状より水道料金等の負担が増えても、質を高くする」は21・3%。料金に転嫁してまで水質改善を望む声は少数派といえる。【塙和也】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年08月10日 23:12

いいアイディア、、、ちょっとしたことだけど気付かなかった。。。

■麻生氏、300万円までの株式投資「配当金を非課税に」

 自民党の麻生太郎幹事長は9日、札幌市内で講演し、経済対策の一環として証券優遇税制の拡充を検討していく考えを明らかにした。1人当たり300万円までの株式投資について配当金を非課税とする「証券マル優制度」(仮称)の創設を提案。証券市場の活性化策を講じ、株価上昇につなげるべきだと主張した。来年度税制改正の議論の大きな焦点となりそうだ。

 税制改正の基本方針は「貯蓄から投資へという流れを税制でやる」と表明。具体策として「1年間保有した株式の配当金を非課税にする」ことなども挙げた。同時に、住宅取得促進に向けた不動産取得税の減税や設備投資減税など、時限的な減税措置の導入も検討すべきだとした。

 麻生氏は税制改正について「政府が1円も出さずにできる(景気対策だ)」と強調。さらに「自分が首相になったらやりたいと思っていたが、とても待っていられない。やるなら今だ」と述べ、具体策の検討を急ぐ考えを示した。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年08月10日 23:06

まったく学習しない、、、愚かしさの極み。。。

■ロシアとグルジア、初の本格交戦=住民1400人死亡か・南オセチア

 【モスクワ9日時事】グルジアからの分離を求める南オセチア自治州で始まった武力衝突で、南オセチアに展開するロシア平和維持部隊スポークスマンは8日夜(日本時間9日未明)、同部隊とグルジア軍が州都ツヒンバリ南郊で激しい戦闘に入ったことを明らかにした。グルジア軍の作戦開始後、ロシア部隊との本格交戦は初めてとみられる。ツヒンバリでは9日未明も戦闘が断続的に続いたもようだ。

 一方、グルジア国家安全保障会議のロマイヤ書記は9日、サーカシビリ大統領が近く非常事態を宣言すると述べた。ロシア軍機が民間施設への空爆を開始するなど情勢緊迫を受けた措置とみられる。AFP通信などが伝えた。

 ロマイヤ書記は「ロシア軍機は黒海沿岸ポチ港とセナキ基地を空爆した。民間施設とインフラへの攻撃の始まりだ」と非難した。

 分離派政府のココイトイ大統領は「グルジア軍の攻撃で住民ら1400人以上が死亡した」と述べた。ロシア平和維持部隊は15人が死亡、70人が負傷した。グルジア側の死者は30人という。

[時事通信]

Posted by nob : 2008年08月10日 00:14

国民に背を向けるばかりの政治。。。

■中国製ギョーザ中毒:高村外相「中国側が口止め」 中国国内での中毒、7月初めに報告

 中国製冷凍ギョーザ中毒事件で、製造元の「天洋食品」(中国・河北省)が事件後に回収したギョーザを食べた中国人が6月に中毒を起こしていた問題で、高村正彦外相は7日、毎日新聞などのインタビューに応じ「7月初めに報告を受けた。中国から捜査に支障をきたすので公表は差し控えてほしいと言われ、捜査の進展を期待して公表しなかった」と述べた。国内で大きな被害が出た食の安全にかかわる問題で、中国への配慮を優先して重要な事実を公表しなかったことになる。

 高村外相は「わが方に有利な情報を中国が伝えてきたことは多とする」と述べ、中国の警察当局が「中国国内での混入の可能性は極めて低い」と発表した内容と矛盾するにもかかわらず、日本に情報を提供した姿勢を評価した。その上で、中国側が公表を差し控えるよう「しばり」を要請してきた点を「情報の世界では、提供者がしばりをかけた場合、よほど特殊な事情がない限り従うことが大原則」と、公表しなかった事情を釈明した。

 日本政府内では「一定の範囲内で情報を共有していた」と強調。首相官邸などとも連絡しながら対応してきたことも明らかにした。

 中国から通報があった直後の7月9日には北海道洞爺湖サミットで日中首脳会談が行われたが、外務省幹部は「福田康夫首相は会談の時点で事実関係を知っており、念頭に置いて会談でギョーザ問題を取り上げた」と説明している。

 こうした政府の対応に、民主党など野党は衆参両院の委員会の閉会中審査を求めるなど問題視する構えを見せている。民主党の鳩山由紀夫幹事長は7日、横浜市での会見で「事実は事実として公表すると日本政府として主張すべきだ。国民の視点に立った政府とは言い難い」と批判した。【古本陽荘、野口武則】

 ◇日中首脳会談で議題とする考え--福田首相

 福田康夫首相は7日夕、首相官邸で記者団に対し、中国製冷凍ギョーザによる中毒事件が中国国内でも発生したとの報告を受けた時期について「北海道洞爺湖サミットのころ。最中だったかな」と述べ、7月7~9日のサミット期間中だったと明らかにした。その上で「進展があったようなので『問題解決に向け中国側の努力を期待する』と要請したい」と述べ、8日の中国・北京での日中首脳会談で議題とする考えを示した。

 中国側から報告を受けながら公表しなかったことについて、首相は「中国側の取り組みに協力するということだ」と述べ、中国側の捜査への配慮を示唆した。一方、政府高官は「報告を受けたのはサミットの直前だったと思う。中国側は中国国内で毒物が混入したとまでは言っていないが、その可能性は高いと思う」と語った。【木下訓明】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年08月10日 00:11

核心をついているコラム。。。

■ 伊藤公紀教授に聞いてみました/温暖化問題って「ワナ」なんですか?

地球温暖化対策を最大の焦点に掲げた北海道洞爺湖サミットが閉幕。結局、温室効果ガス削減についてはさほどの進展は得られなかった印象だ。はたして、CO2 を問題視する現在の論調は、人類を幸せに導いてくれるんだろうか。2008年4月号『地球温暖化問題は正確な「真実」なのか?』で、冷静な意見を聞かせてくれた横浜国立大学大学院教授の伊藤公紀氏は「温暖化問題にはワナがある」と警告する。いったい「ワナ」とは何なのか。伊藤教授を再び訪ね、その警告を聞いてみた。


□工学博士 伊藤公紀氏

横浜国立大学大学院工学研究院教授。1950年福岡県生まれ。環境計測科学などの分野で日本を代表する研究者。今年5月に出版された著書『地球温暖化論のウソとワナ』(ベストセラーズ※共著)が大きな反響を呼んでいる。ほかに『地球温暖化埋まってきたジグゾーパズル』(日本評論社)、『暴走する「地球温暖化」論』(文藝春秋)などがある。


□温暖化の原因はCO2と決めつけるワナ

「現在の地球温暖化問題で、もっとも不自然なのは極端に二酸化炭素(CO2)排出量だけが問題視されていることです。気候変動にはさまざまな要因がある。ところが、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書でCO2が主な原因と指摘されたことで、世の中は暴走を始めているのです」(伊藤氏)

ノーベル賞も受賞したIPCCの報告書では「20世紀後半の気温上昇は、人為的なものである確率が高い」と結論づけている。人為的な原因のひとつとしてCO2がある。CO2が主な原因とするのは気候モデルによるコンピューター・シミュレーションから導かれた結論だ。でも「科学の世界でコンピューター・シミュレーションが使われるようになったのは、ほんの20年ほどの出来事。しかも、モデルに使用するパラメーター(媒介変数)をいじることで、結果は大きく変わります。気候モデルによるシミュレーションは、まだ未成熟な科学です」と伊藤氏は指摘する。

さらに、2003年に実施された気候科学者へのアンケート調査によると、現在の気候変動は人為的なものだと思うかという問いに対する回答は、賛成が全体の 3分の1程度、中間や反対の態度を表明する科学者も多い。実は、まだよくわかっていないのが実情なのだ。「気候変動が人為的なもの。まして、CO2が主因であるという意見が科学の総意と決めつけてしまうことこそ、人類が陥る第一の落とし穴、つまりは“ワナ”といえるでしょう」(伊藤氏)。

「最近の研究では、CO2が2倍になったら気温が何度上がるかという『気候感度』が低いこともわかってきた。気候変動に対応して環境をマネジメントするためには、もっと複雑な要素を考えていく必要があるはずです」と伊藤氏は言う。原因が曖昧で、削減による効果もよくわからない現状であるにもかかわらず、政治や社会がCO2削減という目標だけを掲げて突っ走っている事実には、どこか不自然な作為を感じてしまう。ことに日本はCO2削減のために巨額のお金を投じようとしているのだ。


□CO2が生み出すビジネスチャンス

「ナポレオン・ボナパルトは、『人を動かすのは恐怖と利益だ』と言ったと伝えられています。現在の地球温暖化問題は、まさに恐怖と利益によって動いている」と伊藤氏。氷山が崩れ落ちるセンセーショナルな映像をメディアが流して恐怖を煽り、CO2削減を大義名分とすることで、新たな「利益」が生まれつつある。わかりやすい「利益」のひとつが『排出権取引』だ。現役の金融ビジネスマンであり、『排出権取引とは何か』などの著作もある北村慶氏に、そのあらましを聞いてみた。

「排出権取引」で、日本の損得勘定は?

先日の北海道洞爺湖サミットでは、地球温暖化対策として2050年までにCO2排出量を半減することが合意されました。京都議定書において、日本は、 1990年比6%の削減義務を負っていますが、実際には減るどころか、逆に6%以上も排出量が増えており、目標達成は困難な状況です。

「排出権取引」で、日本の損得勘定は?このため、日本政府は2年前から、中国やブラジルなどから排出権を購入しています。つまり、私たちの税金が、すでに中国などに流れ始めています。京都議定書に基づき、技術を供与することで、発展途上国での排出量を抑え、何もしなかった時に出たであろう排出量との差分を、日本が減らした量としてカウントしているのです。日本は世界最大の排出権購入国として認知されており、これに目を付けたヘッジファンドなどから排出権を高値で購入せざるを得なくなるリスクが囁かれ始めています。

日本では、削減が義務付けられているのは国だけであり、経済界の反対により企業の削減は義務化されていません。一方、EUでは国の義務を企業レベルにまで分割して課しています。そして、割当られた排出量以下にCO2を削減できた企業は排出権を売り、削減できない企業は排出権を買う、という市場取引が成立しています。というのも、削減目標未達成の企業には1トンあたりのCO2に100ユーロの罰金が課せられているからです。EUはこの排出権取引制度を世界に拡げようとしており、ブッシュ後の米国の新政権も同様の制度を導入し、EUとリンクする可能性が高くなっています。

「排出権取引はマネーゲームだ」いう批判もありますが、その導入は世界の趨勢となっています。私たちは、まずは税金が排出権購入にどのように使われているのかに関心を持つ必要があります。そして、中国の8分の1と言われる極めて資源効率の良い社会を築き上げた実績を背景に、地球温暖化問題をビジネスチャンスと捉え、高い技術力で稼いでいく“したたかさ”が求められているのです。


□日本の行動は『自殺』に近い?

排出権取引を巡り、巨額の金が動きつつある世界の情勢。でも「国際的な排出権取引は、もともと排出が少ない国の丸儲け。各国の削減努力に対するインセンティブにはならない。そもそも排出権取引は、京都議定書の実効性を高める手段のひとつとして考え出されたものですが、現在ではかえって世界全体でのCO2排出量を増やすのではないかと危惧されています」と伊藤氏は警告する。そもそも、CO2を削減しようという目標は、地球規模の気候変動を食い止めるために掲げられたはず。本来であれば気候変動に関わるさまざまな要因を総合的に考慮して、最善の方法を探るべきなのだ。

「CO2 の削減だけを突出した指標として政治が動き、金が動いて、そこに群がる利権が生まれつつある。本来、政策とは物事がどっちに転んでもいいように実施されるべき。官民が一体となってCO2削減一辺倒の動きが繰り広げられている日本の現状は、すでに大きなワナに落ちていると言わざるを得ない」(伊藤氏)ということだ。

こうした現状に警鐘を鳴らしているのは伊藤氏だけじゃない。地球電磁気学や北極圏研究の世界的権威である赤祖父俊一氏は、その著書『正しく知る地球温暖化』のなかで、CO2排出削減について各国首脳が「何回会議を開いても合意に達することができないのは、IPCCが予測する大災害、大異変を信用していないか(IPCCの初代委員長は2020年にはロンドンもニューヨークも水没し、北極圏のツンドラ帯は牧場になると予言していた)、各国間の利害関係や自国の経済問題の方が重要課題であるからであり、会議は実際には温暖化問題の対策会議ではなく、裕福な国と貧困国の争いの場になっているからである」と指摘している。

日本だけじゃない。デンマークの統計学者、ビョルン・ロンボルグも「人類が過去数世紀で大気中の二酸化炭素濃度を大幅に引き上げ、地球温暖化に貢献したというのは議論の余地がない。でも議論の余地があるのは、そこでヒステリーを起こして、前例のないお値段でとんでもないCO2削減プログラムに大盤振る舞いするのが唯一の対応なのか、ということだ」(著書『地球と一緒に頭も冷やせ!』より引用)と問題を提起している。

最新の科学的な知見に照らすと、従来の地球温暖化問題の常識もぐらついている。つまり「CO2排出を削減しないと地球に大災害が起こる。CO2排出を減らせば確実に致命的な地球温暖化は防げる。世界のCO2排出量はちゃんと減らせるというのはすべて過大評価であり、はっきり言えば間違い」(伊藤氏)なのだ。それなのに、CO2削減という大義名分に先走り、巨額の金を投じようとする日本の行動は「『緑の切腹(Green Harakiri)』と皮肉った外国人記者がある」(『正しく知る地球温暖化』より引用)と赤祖父氏は指摘している。


□CO2が悪者にされる本当の理由とは?

北海道洞爺湖サミットでは、2050年までに世界全体の温室効果ガス排出量を少なくとも50%削減するとの目標を「認識」するという合意がなされた。同時に、原子力エネルギー基盤整備を進めるという合意も盛り込まれている。

「そもそも、IPCCは国内の原子力発電を推進しようとする英国などのイニシアチブで生まれた経緯があると指摘されています。かつて、大気汚染を理由に推進しようという世界的な動きがありました。今度はCO2削減を理由にして、原子力発電を推し進めようとする“力”が存在しているのではないでしょうか」(伊藤氏)

さらには、バイオ燃料の推進についても、北海道洞爺湖サミットの合意文書に盛り込まれている。食糧危機や、耕地にするための森林伐採などの問題を抱えるバイオ燃料。廃棄物や廃炉の問題は未解決のまま進められる原子力発電。「CO2だけを悪者に仕立て上げ、原子力やバイオ燃料を進めることで、世界はCO2による地球温暖化とは比べものにならない危険を抱え込もうとしているともいえます。現状の地球温暖化問題に潜む、最大のワナがここにあるのです」と伊藤氏は危惧するのだ。

「もちろん、無駄を減らして、CO2排出が少ないクリーンで快適な社会の実現を目指していくのはよいことです。でも、そもそもの目的は地球規模の気候変動に対応しようということだったはず。CO2削減だけに固執する現状は、徳川綱吉の『生類憐みの令』に似ている。動物の命を守るために、人を処刑するのは本末転倒ですからね。気候変動は人為的でない要素も多い。真に豊かで幸せな世界を実現していくためには、CO2削減以外にもバランスよく取り組んでいかなければいけないことがたくさんあるはずです。この記事を読んだ人たちが、一人でも多く、広い視野に立つ“気候問題の達人”になっていただけたら、世の中も変わっていくのではないかと期待しています」(伊藤氏)

環境に優しい暮らしを心がけるのは正しいことだ。でも、CO2削減だけに固執してお祭り騒ぎをするのは決して正しいことじゃない。われわれは今、もっと冷静に地球全体の幸福を考えなければいけない時期にあるということなのだ。


□みんなが気持ちいい世界になるといいのに

2001 年のこと。日本EVクラブという市民団体の活動で、手作り電気自動車で日本を一周するイベントホームページの編集長をやったことがある。途中、屋久島を一周する時には臨時ドライバーもやらせてもらった。世界遺産にもなった屋久島は、水力発電だけでほとんどの電力をまかなうことができている。まん丸な島の雄大な山と海。その狭間にへばりつくようにして、人の暮らしが点在している。電気自動車で原生林を貫く林道を走りつつ、人と自然のバランスは、このくらいがちょうどいいのかも知れないと考えたことを覚えている。

たとえば、海の真ん中に浮かぶ貧しい島国で、ダムをつくるような場所もなく、電力が足りなくて、でも、CO2を出すのはけしからんという論理で火力発電所(きっと小規模でいいのに)がつくれないとする。島国の人たちは、電気が足りない不便な生活を強いられることになるんだよね。これは、やっぱり正しいことじゃない。21世紀の終わりごろ、世界が海に沈むことなくみんなが豊かになっていくためには、もっとほかにやるべきことがあるはずだ。

今、我が家では朝顔とゴーヤを育てている。日陰を作って遮光して、冷房の効率を高めるエコロジー、なんてのは言い訳で、朝顔はキレイだし、ゴーヤは良く育って美味しいんだよね。屋久島のバランスが「ちょうどいい」とすると、東京なんて大都会で暮らすこと自体、そもそもエコロジーとしては正しくない行為なんだもの。せめて、自分が「気持ちいい」と感じる暮らしをしたいと願って行動しているつもりなんだけど。

気持ちいい暮らしを実現するために大切なのは、禁じることより楽しむことなんだと思う。世界中に原子力発電所を作れるようになれば、技術的にアドバンテージのある日本は儲かるのかも知れない。でも、原発って気持ちよくないんだよなぁ。

編集/チャージャー編集部
取材・文/寄本好則

[月刊チャージャー]

Posted by nob : 2008年08月09日 23:51

日々人間関係が希薄になっていく昨今、、、心温まる話題。。。

■タモリの手には白紙…あふれる感謝そのままに

 タモリは、手にしていた紙を何度も見ながら弔辞を読んでいたが、紙は白紙で、すべてアドリブだった可能性がある。7日夜放送のテレビ朝日「報道ステーション」では、弔辞の様子をVTRで伝え、映像から「手にした紙には何も書かれていないようにも見える」と指摘。インターネット上の掲示板でも話題となり「白紙なんだよね。すごいよタモさん」「あの長い弔辞を白紙で読んでるとかすげぇな」「読み上げるふり。ささげるギャグなのかな」などといった書き込みが相次いだ。

◆タモリ弔辞全文◆

 弔辞

 8月2日にあなたの訃報に接しました。6年間の長きにわたる闘病生活の中で、ほんのわずかではありますが回復に向かっていたのに、本当に残念です。

 われわれの世代は赤塚先生の作品に影響された第1世代といっていいでしょう。あなたの今までになかった作品や、その特異なキャラクター、私たち世代に強烈に受け入れられました。10代の終わりからわれわれの青春は赤塚不二夫一色でした。

 何年か過ぎ、私がお笑いの世界を目指して九州から上京して、歌舞伎町の裏の小さなバーでライブみたいなことをやっていた時に、あなたは突然私の眼前に現れました。その時のことは今でもはっきり覚えています。赤塚不二夫が来た。あれが赤塚不二夫だ。私を見ている。この突然の出来事で、重大なことに、私はあがることすらできませんでした。終わって私のところにやってきたあなたは、「君は面白い。お笑いの世界に入れ。8月の終わりに僕の番組があるからそれに出ろ。それまでは住むところがないから、私のマンションにいろ」と、こう言いました。自分の人生にも他人の人生にも影響を及ぼすような大きな決断を、この人はこの場でしたのです。それにも度肝を抜かれました。

 それから長い付き合いが始まりました。しばらくは毎日新宿の「ひとみ寿司」というところで夕方に集まっては深夜までどんちゃん騒ぎをし、いろんなネタを作りながら、あなたに教えを受けました。いろんなことを語ってくれました。お笑いのこと、映画のこと、絵画のこと。他のこともいろいろとあなたに学びました。あなたが私に言ってくれたことは、いまだに私にとって金言として心の中に残っています。そして仕事に生かしております。

 赤塚先生は本当に優しい方です。シャイな方です。麻雀をする時も、相手の振り込みであがると相手が機嫌を悪くするのを恐れて、ツモでしかあがりませんでした。あなたが麻雀で勝ったところを見たことがありません。その裏には強烈な反骨精神もありました。あなたはすべての人を快く受け入れました。そのためにだまされたことも数々あります。金銭的にも大きな打撃を受けたこともあります。しかし、あなたから後悔の言葉や相手を恨む言葉を聞いたことはありません。

 あなたは私の父のようであり、兄のようであり、そして時折見せるあの底抜けに無邪気な笑顔は、はるか年下の弟のようでもありました。あなたは生活すべてがギャグでした。たこちゃん(たこ八郎さん)の葬儀の時に、大きく笑いながらも目からはぼろぼろと涙がこぼれ落ち、出棺の時、たこちゃんの額をぴしゃりと叩いては、「この野郎、逝きやがった」と、また高笑いしながら大きな涙を流していました。あなたはギャグによって物事を動かしていったのです。

 あなたの考えはすべての出来事、存在をあるがままに前向きに肯定し、受け入れることです。それによって人間は、重苦しい陰の世界から解放され、軽やかになり、また、時間は前後関係を断ち放たれて、その時、その場が異様に明るく感じられます。この考えをあなたは見事に一言で言い表しています。すなわち、「これでいいのだ」と。

 今、2人で過ごしたいろんな出来事が、場面が、思い浮かんでいます。軽井沢で過ごした何度かの正月、伊豆での正月、そして海外への、あの珍道中。どれもが本当にこんな楽しいことがあっていいのかと思うばかりのすばらしい時間でした。最後になったのが京都五山の送り火です。あの時のあなたの柔和な笑顔は、お互いの労をねぎらっているようで、一生忘れることができません。

 あなたは今この会場のどこか片隅で、ちょっと高い所から、あぐらをかいて、ひじを付き、ニコニコと眺めていることでしょう。そして私に「おまえもお笑いやってるなら弔辞で笑わしてみろ」と言ってるに違いありません。あなたにとって死も1つのギャグなのかもしれません。

 私は人生で初めて読む弔辞が、あなたへのものとは夢想だにしませんでした。私はあなたに生前お世話になりながら、一言もお礼を言ったことがありません。それは肉親以上の関係であるあなたとの間に、お礼を言う時に漂う他人行儀な雰囲気がたまらなかったのです。あなたも同じ考えだということを、他人を通じて知りました。しかし、今、お礼を言わさせていただきます。赤塚先生、本当にお世話になりました。ありがとうございました。私もあなたの数多くの作品の1つです。合掌。

 平成20年8月7日、森田一義

[スポーツニッポン]

Posted by nob : 2008年08月09日 21:03

トホホだね。。。

■ホームの妻が投げた鍵、夫に届かず架線へ…列車運休・遅れ

 6日午前7時10分ごろ、佐賀県唐津市のJR筑肥線浜崎駅で、架線にキーホルダー付きの鍵が引っかかっているのを駅員が見つけた。

 列車が通過するとショートする恐れがあるため、約40分かけて取り外した。

 駅員によると、駅に妻を見送った市内の男性が帰宅しようとして、家の鍵がないことに気付き、ホームにいる妻に改札口の外から「鍵」と叫んだ。夫はホームへ近づいたが、列車が入ってきたため慌てた妻が鍵を投げたという。列車に乗った妻は約30分後駅に戻り、運行再開待ちの乗客らに謝罪。JR九州などによると、列車の運休や遅れで約8600人に影響した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年08月07日 22:23

邦人と同水準の賃金を支払うか否かに是非はかかっている。。。

■日本語で「おはよう」 来日したインドネシア看護師が笑顔

 日本で介護福祉士と看護師を目指し7日午前、成田空港に到着したインドネシア人候補者は、初めは緊張した様子だったが、取材のカメラに笑顔で手を振り「おはようございます」など、日本語であいさつした。全員がインドネシア国内の看護師資格を持つ候補者は大半が20代。大きな荷物を抱え到着ロビーに続々と姿を見せた。

 千葉県の老人保健施設で働く予定の介護福祉士候補、ラゼス・メジンドトロさん(25)は「8カ月日本語を勉強してきた。初めて日本に来てうれしいし、楽しみ。頑張ります」としっかりした日本語を話した。

 岐阜県の介護施設で働く予定の介護福祉士候補の女性(22)は「日本にすごく興味があり、興奮している」と英語で答えた。

 候補者らは、バスに次々と乗り込み、東京都足立区などの研修施設へ向かった。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年08月07日 22:19

原発推進の影で回避できない核保有化、、、日本とても例外ではない。。。

■原爆の日 核廃絶への動きを強めたい

 きょうは広島で、九日は長崎で被爆六十三年の「原爆の日」を迎える。核兵器廃絶への願いと、平和の誓いを新たにしたい。

 無数の市民が犠牲になり、いまだに多くの人が苦しんでいる。しかし援護態勢はまだまだ不十分だ。早く手を差し伸べなければならない。

 たとえば原爆症の認定。国は今春、条件を大幅に緩和した新基準を導入し、「積極認定」に転じた。前進したのは確かだが、認定対象から外れた疾病があるなど不十分さは否めない。国に勝訴しながら認定されていない原告も少なくない。国は一刻も早く救済を急ぐべきだ。

 健康被害の問題は依然深刻だ。日赤長崎原爆病院は昨年度の診療状況に基づき「被爆者の高齢化とともに、白血病など血液のがんが増加傾向にある」と分析している。

 また名古屋大による疫学調査では、広島で被爆した人のうち、浴びた放射線が少量で健康に影響が少ないとされた人でも、被爆していない人よりがんで死亡する率が高いことが分かった。

 こうした新しい知見を踏まえながら、医療面などの援護態勢をさらに強化していく必要がある。

 一方、核廃絶の願いを踏みにじるような動きがあるのは残念だ。米国とインドが原子力協力協定の発効へ向けた手続きを進めているのだ。

 インドは本来、核拡散防止条約(NPT)に加盟して核兵器を放棄しない限り、核技術の提供を受けられない。だが、米印協定では「特例」として提供を認める。

 原発の拡大が見込まれるインド市場への参入が大きな狙いだ。しかし協定は核保有を追認することになり、NPT体制は根本から揺らぐ。

 ほかの国も保有を目指しかねない。北朝鮮やイランの核問題が深刻なときに二重基準を許してはなるまい。唯一の被爆国である日本は特に強く反対していくべきだ。

 他方で明るい材料もないではない。キッシンジャー、シュルツ両元国務長官ら米国の四人の元高官が昨年、「核兵器のない世界を実現しよう」と提唱した。国際会議を開催するなどして新たな潮流になりつつある。

 テロリストに対しては核の抑止効果はなく、新しい危険な核時代に入りつつあるとして、米国主導で核兵器全廃を目指そうという主張だ。

 ブッシュ現政権ではとうてい実現が望めない政策だ。しかし次期大統領を争っているオバマ、マケイン両候補ともに核兵器の大幅削減に意欲を示しており、新たな可能性が開けるかもしれない。

 楽観はできないにせよ、日本もこうした潮流に積極的に加わり、悲願の核廃絶の実現を図っていくべきだ。

[愛媛新聞]

Posted by nob : 2008年08月06日 23:19

nothing to say...

■河野義行さんの妻死去、「松本サリン事件終わった」

 長野県で1994年に起きた松本サリン事件の被害者、河野澄子さん(60)が亡くなったのを受け、夫の義行さん(58)は5日午後、同県松本市内の自宅前で「覚悟していたが、やはりつらい」と肩を落とした。半面、落ち着いた様子で「我が家にとって(今日が)松本サリン事件が終わった日になる」とも話した。

 「毎日ずっと、彼女の好きな曲を聴かせ続けた」。今年6月、主治医から妻の“余命3カ月”を宣告された河野さんは、病院にクラシック音楽のCDを持ち込み、妻の看病に当たっていた。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年08月06日 23:13

政府も民間も、組織となると、深刻かつ重要な問題は、常に隠匿されるもの、、、そうしてなし崩しで日本も核開発に向かう。。。

■原潜放射能漏れ、佐世保市民ら批判

 長崎県佐世保市の佐世保港に寄港したことがある米海軍原潜ヒューストンの放射能漏れが明らかになった2日、市には驚きが広がった。市職員らは情報収集に追われ、原潜寄港に反対する団体などからは批判の声が上がった。

 2日は閉庁日だが、外務省から連絡を受けていなかった市職員らは慌ただしく出勤し、情報の把握を急いだ。原口優秀・基地政策局長は「突然で驚いた。外務省などに事実関係を問い合わせたい」と説明した。

 その後、外務省は市から問い合わせを受け午前11時ごろ、概要を説明したという。朝長則男市長は「ささいな情報でも国と市は情報を共有するべき。信頼関係が損なわれる」と連絡遅れに不快感を示した。

 原子力艦船が寄港した際、市は放射能漏れの有無を調査している。ヒューストン寄港の際も調べ、異常はなかった。同局は「微量だったため検出できなかった可能性がある。結果を精査したい」としている。

[読売新聞]


■米原潜放射能漏れか 佐世保、3月入港時 『極めて微量』

 【ワシントン=小栗康之】米海軍は一日、米海軍のロサンゼルス級攻撃型原子力潜水艦ヒューストン(六、一〇三トン)が長崎県佐世保市の佐世保港に入った際、微量の放射能物質を含む水を漏らした可能性があることを明らかにした。米海軍は一日、日本政府にこうした情報を伝えた。 

 米海軍スポークスマンによると同艦は今年三月以降、グアム島や日本の佐世保港に入港したのをはじめ周辺の太平洋上を巡航、七月以降はハワイに停泊している。

 七月十七日にハワイで同艦の定期点検を行った結果、船内バルブの一部から水漏れが発見された。このため停泊したグアム、佐世保、ハワイの三カ所で放射能物質が漏えいした可能性があるという。

 放射能量ははっきりしないが、バルブは原子炉に直接つながったものではなく、米海軍関係者は「〇・五マイクロキュリー以下で極めて微量」と説明。米CNNによると、〇・五マイクロキュリーは約二キロの芝生肥料に含まれるのと同じ程度の放射能量という。

 また、ハワイで乗員の一人にバルブから漏れた水がかかったが、放射能反応は出なかったという。

 同艦は三月二十七日に補給などを目的に佐世保港に入港し、四月二日に出港した。

 米海軍は神奈川県横須賀を事実上の母港とする通常型空母キティホークの後継艦として原子力空母ジョージ・ワシントンを今年九月に配備する予定。「極めて微量」が事実としても原子力潜水艦の放射能漏れの可能性が指摘されたことは、横須賀など地元の不安を高めそうだ。

 ジョージ・ワシントンは五月、規則に反した喫煙で火災を起こし艦長が更迭された。

[東京新聞]


■米原潜放射能漏れ/4カ月後発覚 渦巻く不信
発表信用できない/沖縄でも・・・

 米原子力潜水艦ヒューストンが佐世保基地で放射能漏れを指摘されたのは、うるま市の米海軍ホワイトビーチに寄港してから、わずか十日後だった。四カ月後の発覚と通報の遅れ。「米軍も日本政府も信用できない」、「沖縄でも事故があったのではないか」。生活を脅かす「危険な兵器」と隣り合わせの日常を、あらためて突き付けられた地元では、怒りと不信感が渦巻いた。

 「重大な問題で看過できない。放射能漏れは微量でも、あってはならないことだ」。知念恒男うるま市長は強い懸念を示した。原潜の寄港回数が過去最多を更新、市議会は三十日に抗議決議をしたばかり。「米軍は回数急増の説明責任を果たし、海水検査をきちんと行ってほしい」と求めた。

 市議会基地対策特別委員会の東浜光雄委員長は「米軍が事実を隠していたことは問題。外務省の公表遅れを見ても、もっと覆い隠された部分はたくさんあるだろう」と怒る。「寄港反対を求め、事実を明らかにしたい」とし、議会として抗議を含めた今後の対策を検討する予定。

 ホワイトビーチを抱えるうるま市平敷屋区の西新屋光男自治会長は、「入港のたび放射能漏れが気になる。安全に生活するために、米軍はちゃんとした情報を公開してほしい」と訴えた。

 県平和委員会の大久保康裕事務局長は、ヒューストンが米政府から核攻撃の認証を受け、特殊部隊と連動して動く「特別な原潜」と指摘。県内基地がすでに米軍の即応体制に組み込まれているとし、「憲法より日米安保、住民生活より軍事を優先する体質が、危険物質のずさんな管理、情報隠蔽を生む」と批判した。

 平和運動センターの山城博治事務局長は、横須賀に入港予定だった米原子力空母の火災を例に「日米政府の発表をうのみにできない。県や地方自治体、第三者機関が調査するべきだ」と強調した。

     ◇     ◇     ◇     

米原潜放射能漏れ/県、迅速な説明要望

 米海軍のロサンゼルス級攻撃型原子力潜水艦ヒューストン(六〇八二トン)から微量の放射性物質を含む水が漏れていた問題で、外務省北米局の西宮伸一局長は二日、仲里全輝副知事に対し電話で冷却水漏れの状況を説明した。仲里副知事は、情報提供を速やかに行うよう要望した。

 西宮局長はハワイで冷却水漏れが検出されたが、寄港した佐世保基地(長崎県)や、うるま市勝連のホワイトビーチで漏れた事実は確認できておらず、漏れていても微量で人体や環境に影響はないと説明したという。

 仲里副知事は「沖縄でも長崎でも何の異常も見つかっていないと聞いた」とした上で、「微量でも漏れたのは管理に問題があるのではないか。こういう場合は迅速に説明してほしい」と述べ、米海軍の管理と外務省の通報態勢に疑問を投げ掛けた。

 米軍によると、ヒューストンは七月にハワイで行った定期検査で水漏れが発覚し、放射性物質が検出された。三月十二日午後にホワイトビーチにも入港し、二十四分間沖合に停泊。その後、佐世保基地に寄港した。ホワイトビーチへの原潜寄港年間回数は今年七月末で、過去四十年間最多の二十六回に達している。

[沖縄タイムス]

Posted by nob : 2008年08月03日 16:21

10人の命が失われ、、、最小だからと評価する???まさに愚かしさの極み。。。

■米兵死者数が過去最少 7月・イラク

 AP通信は7月31日、独自の集計に基づき、イラク駐留米軍の7月の月間死者数が10人で、2003年3月の開戦以来最少を記録したと報じた。イラク治安部隊と民間人の死者数は510人に上ったが、昨年同時期の2000人超に比べ大きく減少したとしている。

 ブッシュ米大統領はこうしたイラク治安情勢の改善ぶりを強調、米軍の追加削減に前向きな姿勢を示している。

 米国防総省の発表などを基に駐留米軍の死者数を集計するウェブサイト「イラク連合軍死傷者集計」によると、7月の死者数は13人だが、やはり過去最少となった。

 同サイトによると、昨年7月の米兵死者数は79人だった。過去最多は2004年11月の137人。昨年4〜6月はいずれも100人以上が死亡した。(共同)

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年08月01日 23:35

後期高齢者、、、こんな呼称に発想する輩の貧しい精神構造が現れている。。。

■人口が3年ぶり増加、1億2706万人…帰国・帰化で
「自然減」は過去最大

 総務省は31日、住民基本台帳に基づく今年3月末現在の人口を発表した。全国の人口は前年同期比1万2707人増の1億2706万6178人で、2006年3月末現在で減少に転じたが、3年ぶりに増えた。

 出生者数から死亡者数を引いた「自然増加数」はマイナス2万9119人で過去最大幅のマイナスとなったが、海外への転出入や帰化などに伴う「社会増加数」がプラス4万1826人となったため。うち帰化は「推定1万数千人」(総務省)。東京都の人口増加数は10万460人と、1968年の調査開始以来初めて10万人を超え、大都市の人口集中加速が浮き彫りになった。

 住民基本台帳の人口は日本に住む日本人の数で、永住外国人らは含まない。

 出生者数は2年連続増の109万6465人だったが、死亡者数も4万4410人増えて112万5584人だった。社会増加数は07年3月末のマイナス1万2297人が、プラス4万1826人に転じた。年度末は転入、転出が多く、数値が変動することもあるが、同省は「海外進出した企業が国内へ戻るなどして、在外邦人の転入が増えたことも一因ではないか」と見て、全体では「減少傾向は変わらない」としている。

 東京、名古屋、関西の3大都市圏は全人口の50・20%を占める6378万6830人と過去最高。都道府県別では東京1246万2196人、神奈川879万8289人、大阪867万302人の順で多く、最少は鳥取の60万2411人。

[読売新聞]


■75歳以上が1割超す 住基台帳人口調査

 総務省が31日に発表した住民基本台帳に基づく人口調査によると、今年3月末に75歳以上の後期高齢者が総人口に占める割合が10.04%となり、初めて1割を超えた。総人口は3年ぶりに微増となったが、住民転出入による統計上の特殊要因の影響が大きく、出生者数から死亡者数を引いた自然増減数は2万 9119人減と減少数としては過去最大だった。一方で3大都市圏の人口増加は加速しており、高齢化と都市化が進行している姿が鮮明になった。

 住民基本台帳による人口は毎年3月末時点に住民票に記載されている人の数。2008年3月末の日本の人口は全体で1年前から1万2707人(0.01%)増の1億2706万6178人。調査では、例えば転勤などで昨年3月末までに転出して同4月以降に転入した件数が、今年3月末までに転出手続きだけしている件数を上回れば人口が増える。人口の増減幅が極めて小さくなり、今回はこうした要因で純増した約2万人が寄与した形。日本に帰化した外国人はわずかに増えた。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年08月01日 23:30

こうしてまたひとつずつ明らかに。。。

■火星に水の存在確認=試料分析、初の直接証拠−生物痕跡解明へ・NASA

 【ワシントン31日時事】米航空宇宙局(NASA)は31日、火星探査機「フェニックス」が採取した試料を分析した結果、火星に水が存在していることを科学的に確認したと発表した。地球以外の惑星で、生命の存在に欠かせない水が存在することが初めて直接証明された。

 NASAによると、採取した火星の表土を探査機の加熱・発生気体分析装置に入れて、物質の融点を分析した結果、わずかな量の氷が含まれていたことを確認した。

 NASAの共同研究者でアリゾナ大学のウィリアム・ボイントン教授は「水はあった」と述べた上で、「過去に観測データ上、火星に水が存在している証拠は得ていたが、直接触れて、分析したのは初めてだ」と説明した。

 今後、装置の小型高温炉の中で試料を最高1000度まで加熱し、生命活動と関係する有機化合物が含まれているかどうか、発生する気体の成分を調べる。

[時事通信]


■“宇宙の一番星”再現 名古屋大助教らが形成過程明らかに

 137億年前のビッグバン(宇宙誕生の大爆発)から間もない暗黒宇宙に、最初の星が形成される過程を、名古屋大学大学院助教の吉田直紀さんらが大規模なコンピューターシミュレーションで明らかにした。1日発行の米科学誌「サイエンス」に発表した。

 望遠鏡による観測では、国立天文台のすばるで発見された約129億年前の銀河が最も初期の天体で、“宇宙の一番星”は見つかっていない。

 吉田さんと国立天文台助教の大向一行さんは米ハーバード大の研究者と共同で、宇宙初期のわずかな物質密度の揺らぎ(むら)をコンピューター上に再現。正体不明の暗黒物質の重力や化学反応を緻密(ちみつ)に計算した結果、宇宙誕生から約3億年後、暗黒物質の巨大な塊の中に、星の材料となる水素やヘリウムの分子が集まり、その中心部に質量が太陽の100分の1ほどの原始星ができる様子が描き出された。

 この原始星は周辺のガスを取り込んで太陽質量の100倍程度まで成長し、やがて超新星爆発を起こして炭素などの重い元素を宇宙空間に放出するという。

[産経新聞]


■火星に生命存在の可能性?「NASA近く発表」と米専門誌

 【ワシントン=増満浩志】米専門誌アビエーション・ウイーク(電子版)は1日、米航空宇宙局(NASA)が、火星の生命存在の可能性に関する重大な発見を8月半ばにも発表する計画だと報じた。

 同誌は、この重大な発見が、火星で水の検出に成功した米探査機フェニックスに搭載された分析装置MECAで得られたと指摘。分析は現在も進行中で、発表が9月にずれこむ可能性もあるが、NASAはすでにホワイトハウスにも説明したとしている。

 水の確認などを発表した7月31日の記者会見で、NASAはMECAの成果に関する質問を避けるため、担当の研究者を出席させなかったという。

 フェニックスは、生命の検出を目的とした装置は積んでいないが、MECAには、2マイクロ・メートルまで見分ける光学顕微鏡とさらに解像度の高い「原子間力顕微鏡」が設置されており、細菌が視野に入れば撮影できる。

[読売新聞/2日追加]

Posted by nob : 2008年08月01日 23:26

高齢者社会のノウハウを模索確立できる環境でもある。。。

■平均寿命が更新 女性85.99歳で23年連続世界一、男性79.19歳

 日本人の平均寿命は女性が85.99歳、男性79.19歳となり、男女ともに過去最高を更新したことが31日、厚生労働省の2007年「簡易生命表」で分かった。女性は0.18歳、男性は0.19歳、前年より延びた。女性は23年連続で長寿世界一。男性は06年の2位から3位に下がった。

 厚労省人口動態・保健統計課は「日本人の三大死因であるがん、心臓病、脳卒中の患者の治療成績が上がり、平均寿命が延びた。今後もこの傾向は続くとみられる」と分析している。

 国際比較では、女性の2位は香港の85.4歳(07年)、3位はフランスの84.1歳(06年)だった。男性の1位はアイスランドの79.4歳(07年)、2位は香港の79.3歳(07年)だった。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年07月31日 23:17

世界にはスゴイ人がいる、、、まだまだイケそう。。。

■44歳女性、18人目の子供出産=カナダ

 【ニューヨーク29日時事】カナダ西部ブリティッシュコロンビア州アボッツフォード市に住む女性(44)がこのほど、18番目の子供となる女児を出産した。カナダ通信などが伝えた。

 この女性は夫とともに1990年にルーマニアから移住。夫妻にはこの女児のほかに、1歳8カ月から23歳まで、女の子9人、男の子8人の子供がいる。

 22日に生まれた女児の体重は約3500グラム。夫は米メディアに「神のお導きのまま」生活していたら、これほどの大家族になったと説明。ただ「男の子が女の子と同数になればいいなと思っていたけど」と漏らした。

[時事通信]

Posted by nob : 2008年07月29日 20:08

愚かしい、、、日本も同じ、、、生命を犯す理由は存在しない、、、終身刑の導入を。。。

■イランで29人死刑執行 邦人誘拐組織のメンバーも

 国営イラン放送によると、テヘランのエビン刑務所で27日、殺人や麻薬密輸、武装強盗などの罪に問われた男29人の絞首刑が執行された。

 国営テレビは、昨年10月にイラン南東部で横浜国立大4年、中村聡志さん(23)を誘拐したとされる麻薬密輸組織シャハバフシュのメンバーが含まれていると伝えたが、中村さん誘拐に直接関与した人物かどうかは不明。中村さんは先月、解放された。

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは4月、イランで2007年に少なくとも317人の死刑が執行されたとする報告書を発表している。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年07月28日 23:17

テロは力では阻止できない。。。

■トルコ:連続爆発…政治的緊張さらに

 【エルサレム前田英司】トルコの中心都市イスタンブールで27日夜にあった連続爆発事件は、ほぼ同じ現場で二つの爆弾が「時間差」で爆発、死傷者のほとんどは2回目の爆発の犠牲者だった。計画的な「無差別テロ」の可能性もあるが、事件の背景は判然としていない。トルコでは近く、憲法裁判所がイスラム系の与党・公正発展党(AKP)の解党の是非を判断するとみられ、政治的な緊張が高まっていた。今回の事件で、情勢はいっそう流動化しそうだ。

 米CNNテレビによると、イスタンブール西部・ギュンギョレン地区の商店街で発生した。最初に公衆電話ボックスで爆発したのは音や光で現場を混乱させる手投げ弾の一種とみられ、騒ぎに気づいた付近の住民が集まってきたところで二つ目の爆弾が爆発し、多数の死傷者が出た。

 トルコの民放NTVは治安当局筋の見方として、対トルコの武装闘争を続ける非合法組織「クルド労働者党」(PKK)の犯行の可能性を伝えたが、イスタンブール県のギュレル知事は「事件の背後関係に言及するのは早すぎる」と語った。

 トルコ憲法裁は28日から、検察当局が国是の政教分離を侵していると提訴した、AKPの解党などについての審理を始める予定だった。一方、最近では、世俗派を自負する反AKPの退役軍人や有力実業家が政権転覆の画策に関与した疑いで逮捕される事件もあり、「AKP側が反転攻勢に出たのではないか」との憶測も飛び交っていた。

 ◇公正発展党(AKP)

 イスラムの伝統重視を掲げ、01年6月に結成。昨年7月の総選挙で圧勝し、今年2月には、それまで禁じられていた大学でのスカーフ着用を容認する憲法修正を実現した。しかし、スカーフを急進的なイスラムの象徴と見なすトルコ国内の世俗派は強く反発。トルコ検察当局は3月、「国是の政教分離を侵し、イスラム化を進めている」としてAKPの解党と同党出身のエルドアン首相、ギュル大統領らに対する5年間の政治活動の禁止を求めて憲法裁判所に提訴した。審理が進む中、AKPと世俗派の対立は先鋭化している。

[毎日新聞]


■女3人が次々と自爆、バグダッドで28人死亡

 【カイロ=宮明敬】イラクの首都バグダッド中心部で28日、爆弾を体に巻きつけていた女性3人が次々に自爆し、ロイター通信によると、少なくとも28人が死亡、92人が負傷した。

 バグダッドでは、イスラム教シーア派の追悼行事に合わせて、国内各地からシーア派の巡礼者が続々と集まってきており、シーア派を狙ったスンニ派過激派のテロではないかとみられている。

 米軍とイラク治安部隊の掃討作戦により活動範囲を狭められたスンニ派過激派のアル・カーイダ系組織は最近、警備の目を逃れやすい女性を使ったテロ戦術を多用しており、女性の自爆テロは今年に入ってからすでに20件を超えている。

 一方、クルド自治区への編入をめぐって、クルド人とアラブ、トルクメン人が対立する北部の産油都市キルクークでも28日、男性による自爆テロがあり、AFP通信によると、少なくとも27人が死亡、126人以上が負傷した。

[読売新聞]


■五輪直前に「テロ攻撃」 ウイグル民族の2人逮捕

 【カシュガル(中国新疆ウイグル自治区)4日共同】中国新疆ウイグル自治区カシュガルで4日起きた警察官襲撃事件で、地元警察当局はウイグル独立派が北京五輪直前の1-8日の間にテロを計画しているとの情報を事前につかんでいたことを明らかにし、テロリストによる攻撃との見方を示した。新華社が報じた。

 新華社によると、逮捕された容疑者2人は28歳と33歳のウイグル民族の男と分かった。

 犯行は、警官隊にダンプカーで突入し爆弾やナイフで襲いかかる大胆な手口だったことも判明。

 胡錦濤指導部は「安全な五輪」実現を最優先に掲げ、厳しい警戒態勢を敷いてきただけに、五輪妨害が狙いとみられる襲撃事件を防げなかったことに衝撃を受けているとみられる。

 逮捕された容疑者2人はダンプカーに乗り、警察施設の近くで早朝訓練のためジョギング中の警官隊に突っ込んだ上、手製の爆弾を爆発させたりナイフで襲撃したという。

[47NEWS/8月5日追加]

Posted by nob : 2008年07月28日 23:14

共有しようよ。。。

■日本が隠している独島の歴史200年

日本外務省が公式ホームページ(www.mofa.go.jp)に掲載した「竹島(独島の日本名)問題」には1700年から1900年までの「竹島の歴史」に対する言及がない。外務省はサイトのメイン画面に載せた「竹島領有権に関する我が国の一貫した立場」という文を通じて「竹島は、歴史的事実に照らしても、かつ国際法上も明らかに我が国固有の領土です」とし「韓国による竹島の占拠は、国際法上何ら根拠がないまま行われている不法占拠であり、韓国がこのような不法占拠に基づいて竹島に対して行ういかなる措置も法的な正当性を有するものではありません」と主張している。外務省はこれに対する根拠として11のセクションのマニュアルを添付した。しかしこの資料によると独島の歴史は日本が鬱陵島に出入りを禁止した1696年以前と、独島を竹島と名付けて島根県に編入させた1905年以後に分けられているだけで、その間にあたる200年間の独島に関する史料が見当たらない。

次にあるのは外務省が竹島を認知し、鬱陵島渡海禁止令を下すときまでを要約した内容と、韓国の北東アジア歴史財団が運営するサイバー独島歴史館が1700年代から1900年まで独島がどうして韓国の領土なのかを記した内容だ。

▼日本関連内容

1618年、日本の鳥取藩の人々は、徳川幕府から鬱陵島渡海免許を受けた。また鬱陵島に行く波路にある竹島も漁業地域で活用した。ここの人々は竹島を鬱陵島に行く“中間停泊場”と認識し、あしかやあわび捕獲の良い漁場として利用した。1635年、鎖国令で日本人の国外条項を禁止した幕府は、鬱陵島と竹島に対しては渡海禁止措置を取らなかった。1693年、幕府が鬱陵島で魚類を採取している安竜福(アン・ヨンボク)ら2人を日本に連行し、朝鮮に対し、漁民の鬱陵島渡海禁止を要求する交渉を始めたが決裂した。この報告を受けた幕府が1696年1月「鬱陵島は…朝鮮領と判断される。無用の小島をめぐって隣国との好を失うのは得策ではない」と鬱陵島渡海禁止を決め、これを朝鮮に伝えるように対馬藩に命じた。以後、日本の“竹島の歴史”は200年を飛び越えて1900年代初めに飛ぶ。外務省は1905年1月、政府が当時の閣議決定で竹島領有の意思を再確認した上で、これを「島根県所属隠岐島司ノ所管」として決めると同時に「竹島」と名付けたと記述した。

▼韓国関連内容

これと比較し、サイバー独島歴史館には三国時代、新羅(シルラ)の智證(チジュン)王の時代から1900年代までの「独島の歴史」は一目瞭然だ。特に1700年~1800年代資料には日本が提示することができない史料が多く載せられている。当時の状況を史料によって要約した内容だ。

-1775年(英祖51)日本初で経緯度線を入れた長久保赤水の「改正日本輿地路程全図」に鬱陵島と独島がそれぞれ「竹島あるいは磯竹島」「松島」と描かれている。鬱陵島の右に「(この島から)高麗を見ることは、出雲から隠岐の島を見るようだ」と付記し、2つの島を朝鮮の領土と区分した。

-1785(正祖9)日本の林子平が著した三国通覧図説の付図「三國接壤之圖」と「朝鮮八道地図」で鬱陵島と独島を朝鮮の領土と表記した。

-1870(高宗7)1869年12月、朝鮮に密派された日本外務省の役人たちが帰国し、1870年4月、復命書「朝鮮国交際始末内探書」を提出した。この復命書には「 竹島松島朝鮮附属ニ相成候始末」を調査した内容が掲載されている。

-1883(高宗20)4月日本海軍水路局が「歓迎水路誌」を発刊した。第2巻「朝鮮国一般情勢」では独島が朝鮮の領土であることを自ら明らかにした。

「どうして竹島が日本の領土か」を説明する資料を毎年更新している外務省が、約200年間の独島史料を提示しないのは、竹島が日本の領土だと証明するに値する史料がないか、史料があっても日本に不利なことしかないと分析される。2003年に帰化した保坂祐二世宗(セジョン)大学教授は「1700年~1800年代、独島関連史料は全面的に韓国に有利であり日本が公開したがらない」とし「外務省は日本の民間研究者たちが当時の独島領有権を主張した資料を出しても論理的アプローチにならないと判断し、あえて無視する政策をとっている」と述べている。独島学会会長であるシン・ヨンハ梨花女子大学教授は「1696年1月28日、幕府が鬱陵島・独島は朝鮮の領土なので、日本人が渡ることを禁止するという命令を下し、それに関する外交文書を朝鮮に伝達した」とし「1700年、ある日本人が独島を経由して鬱陵島に渡り、死刑となった史料がある。日本がこうした部分を公開したら不利な立場に置かれるから徹底的に隠すだろう」と話している。

[中央日報]

Posted by nob : 2008年07月27日 10:49

政府にも自治体にも経済の論理ばかりが蔓延る。。。

■東京・築地市場移転:豊洲土壌汚染、封じ込め可能 都専門家会議が最終報告

 東京・築地市場の移転が予定されている豊洲地区(江東区)の土壌汚染問題で、東京都の専門家会議(座長・平田健正和歌山大教授)は26日、地下2メートルまでの土壌をすべて入れ替えるなどの対策で、健康や生鮮食品への影響は抑えられるとの最終報告書を都に提出した。都が推進する豊洲移転を事実上後押しする内容になった。

 移転予定地は過去に東京ガスが都市ガスを製造した場所で、土壌や地下水に残留する有害物質のベンゼンやシアン化合物が気化して健康被害を起こしたり、生鮮食品を汚染する危険が指摘されていた。

 報告書は▽予定地周囲を遮水性の板で囲い汚染物質の移動を防ぐ▽地下2メートルまでの土壌をすべて入れ替え、地下2メートル超の汚染土壌も環境基準以下に処理する▽地下水を環境基準以下に浄化する--などを提言。これらの対策で健康、食品への影響を抑えられると結論づけた。

 専門家会議は07年5月から計9回開催。同10月に地下水から環境基準を大幅に上回るベンゼンが見つかったため、都が予定地の約4100地点を調査。このうち1地点から基準の4万3000倍のベンゼンが検出された。しかし全体だと、基準を超えた割合は▽土壌でベンゼン0・8%、シアン化合物2・2%▽地下水でベンゼン13・6%、シアン化合物23・4%--となり、報告書は「全域に高濃度汚染が広がっているわけではない」と指摘した。

 都は8月にも、汚染を除去する具体的な工法や費用などを盛り込んだ対策計画をまとめる方針だ。【市川明代】

 ◇意見、質問264通

 専門家会議の約200人分の傍聴席は、築地市場で働く移転反対派の仲卸業者や環境団体のメンバーらでいっぱいになった。

 会議終了後、委員と傍聴者との質疑応答が2時間にわたって続けられ、傍聴者は「都がしっかり対策を実施するか、専門家会議はそこまで責任を持つべきだ」と指摘。仲卸業者も「私たちの後ろには消費者がいる。移転ありきで決められた対策では怖い」と疑問の声を上げた。

 都は会議前に専門家会議の報告書案をホームページで公開。「地震で液状化しても絶対大丈夫といえるのか」「汚染土壌はどこで処分するのか」などメールやファクスなどで264通の意見や質問が寄せられたが、多くは報告書や移転計画を疑問視する内容だった。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年07月27日 10:39

どちらでもいいことだけれど。。。

■イラスト騒動は「出来レース」だった!?橋下知事が暴露

 大阪府池田市の第三セクターが橋下徹府知事(39)の承諾を得ずに知事のイラスト入りお菓子(岩おこし)を販売することをめぐり、断固使用阻止の構えだった橋下知事は25日、態度を一転、記者団に「今の立場では肖像権はなく、訴える立場にない。盛り上がればいい」と販売を“黙認”する考えを示した。

 橋下知事は「池田市の倉田薫市長から『訴えてくれ』とさんざん言われていた」「出来レースと言われれば、100パーセント出来レース」と騒動は計算ずくと暴露。市長は「『訴えてくれ』とは言っていない」と否定したが、「本当にうまくいった」とにんまりだ。

[産経新聞]


■「出来レースではない」…池田市長、橋下知事に反論

 大阪府池田市の第3セクターが商品化した橋下徹知事の似顔絵入り菓子「岩おこし」を巡り、当初の反発から黙認姿勢に転じた橋下知事の「(反発は)出来レースだった」との発言について、菓子発案者の倉田薫・池田市長は25日、記者会見し、「出来レースではない」と反論した。知事は「市長から『盛り上がるから法的措置の言葉を入れてほしい』と言われた」とも述べていたが、これについても全面否定した。

 倉田市長によると、6月中旬、菓子の商品化を相談した際、知事も乗り気だったという。しかし、岩おこしの見本を知事に届けた7月上旬以降、知事の特別秘書から「法的措置も検討する」などと言われ、「訴えるなら訴えたらいい」と話した。ただ、知事から直接の抗議がなかったため商品化に踏み切ったという。

 一方、発売を差し止められた場合に備え、似顔絵を抜いた包装紙を、24日に急きょ1000組発注したとも説明。「知事は私の思い通りになったことが悔しくて、精いっぱい抵抗したのではないか。結果的にPR効果は狙い以上になった」と話した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年07月27日 00:12

nothing to say...

■盗撮:カメラ設置容疑の教諭逮捕 笛吹の中学校長、事実隠し釈明 /山梨

 ◇「公表しない方が良い」

 中学校の女子トイレに盗撮目的で無線送信機付きカメラを設置したとして、笛吹署などは23日夜、甲州市勝沼町上岩崎、同市立塩山中の英語教諭、川崎剛仁容疑者(46)を建造物侵入と電波法違反容疑で逮捕した。カメラに川崎容疑者の指紋があったことから、県警が捜査したところ、23日午後、同署に出頭した。容疑を認めているという。

 調べでは、川崎容疑者は昨年12月中旬、当時勤務していた笛吹市春日居町鎮目の市立春日居中で、1階の来賓用女子トイレに侵入し、個室内に無線送信機付き小型カメラを設置した疑い。カメラはインターネットで購入したらしく、予備のトイレットペーパーの芯の中に隠されていた。

 笛吹市教委の山田武人教育長と春日居中の金井公若校長が24日、記者会見を開いた。カメラ発見が明らかになった今年1月、金井校長は取材に「そういった事実は一切ない」と虚偽の発言をしていたが、金井校長は「保護者や子どもの不安になると思い、公表しないことが良いと判断した」と釈明した。

 カメラが見つかった昨年12月中旬、金井校長が生徒指導の責任者だった川崎容疑者に対応を相談すると、「警察に届けるのは(3者懇談が終わる翌日まで)あと1日待ったらどうか」と話していたことも明らかになった。

 川崎容疑者は、春日居中に7年間勤務し、4月に塩山中に異動した。金井校長によると、川崎容疑者はバレーボール部の顧問を務め、勤務態度はまじめで情に厚く、生徒たちからも慕われていたという。【藤野基文、中西啓介】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年07月25日 23:18

期待、、、奇麗だから。。。

■有機ELパネル:東芝と松下電器 共同出資の会社が量産へ

 東芝と松下電器産業が共同出資する液晶パネル製造会社「東芝松下ディスプレイテクノロジー」は25日、携帯電話機などに使う高画質で中小型の有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)パネルの量産を09年10月に始めると発表した。月150万枚を製造する計画で、国内企業では最大の製造規模になるという。既に量産を始めている韓国・サムスン電子などを追撃する。

 石川県川北町の工場に約160億円を投じて生産ラインを新設する。携帯情報端末の液晶画面が薄型化、省電力化が可能な有機ELに急速に切り替わるとみており、当面は携帯音楽プレーヤーなどに使える小型画面の製品を生産。その後はカーナビゲーションシステム用など中型パネルの生産も検討する。【宇都宮裕一】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年07月25日 23:15

最低。。。

■KDDIのWebメールで他ユーザーのメールが一時的に閲覧可能に

 KDDIは2008年7月25日,固定系インターネット接続サービス「au one net」(旧DION)のWebメール・サービスを停止したと発表した。ユーザーがWebメール・サービスを利用する際に無関係のユーザーのメールを閲覧できる可能性があると確認したためで,同日午後4時17分にサービスを停止した。

 KDDIによると,あるユーザーが自分のIDとパスワードでWebメール・サービスにログインしたところ,別のユーザーのメールが閲覧できるという現象が7月18日に発生したという。このユーザーからの申告を受けてKDDIが調査したところ,7月24日に同様の現象を確認。メール本文,添付ファイル,メール・アドレス,通信年月日,アドレス帳に登録している名前やメール・アドレスなどが閲覧可能になることが分かった。

 再度ログインした場合には,通常通りに自分のメールが閲覧できるようになる。このためKDDIは「どのような状況,条件で第三者のメールが閲覧できるのかを調査を進めている」と説明している。現時点では原因は明確になっておらず,復旧のめどは立っていない。

 au one netの契約数は約250万。Webメール・サービスには18万5290のIDが登録されている。パソコンのメール・ソフトやauの携帯電話から利用する場合には,不具合は発生しないという。

 IDとパスワードでログインする現在のタイプではなく,メール・アドレスおよびPOPアカウントとPOPパスワードを入力する従来のタイプのサービスを利用すればWebメールを閲覧できるという。ユーザーからの問い合わせ窓口の電話番号は0077-777。受付時間は午前9時から午後8時まで。

[IT Pro]

Posted by nob : 2008年07月25日 23:12

絵に描いた餅、、、お題目を唱えて終わりそう。。。

■不登校・引きこもり「育て直し」を支援…青少年施策大綱

 政府は25日午前、青少年育成推進本部(本部長・福田首相)の会合を首相官邸で開き、今年末にまとめる新たな「青少年育成施策大綱」の枠組みを決定した。

 不登校や引きこもり、ニートなど、問題を抱える青少年への対応策として、地方自治体、学校など関係機関が協力して、しつけや教育をやり直す「育て直し」などを支援する方針を新たに打ち出した。

 「育て直し」については、幼少期の家庭環境が要因となって、その後の成長過程で不登校や引きこもり、ニートなどの問題につながるとの指摘があることから、しつけや教育などの履歴を含めて相談を実施し、安定した職業に就くまで支援する態勢の構築を目指す。

 これらの施策を進める上で、国や地方自治体のほか、非営利組織(NPO)など地域のネットワークを活用することも盛り込む方針。このほか、〈1〉インターネット上の有害情報の規制〈2〉乳幼児期の教育の重視〈3〉自然・社会体験の促進——などの柱を掲げている。

 同大綱は、青少年を育成する上での政府の基本方針をまとめたもので、2003年12月に初めて策定した。

 5年ごとに見直すことにしており、今回決定した枠組みに対する意見を国民から募集し、年末に新たな大綱を決定する。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年07月25日 23:09

何とも愚かしい、、、政治と文化、芸術、スポーツは分離すべき。。。

■韓国との交流事業を中止 竹島記載で神奈川の3市

 新学習指導要領解説書への竹島(韓国名・独島)明記に絡み、神奈川県藤沢市は25日、韓国・保寧市との親善交流のため今月31日から8月4日まで予定していた中学生ら12人の派遣を中止すると発表した。

 藤沢市によると、保寧市から24日、竹島問題に触れ「今の状況では受け入れは不可能」とファクスで通知があった。両市は2002年に姉妹都市提携し交流事業を続けていた。

 姉妹都市提携している韓国・坡州市から8月に小学生のサッカーチームを招く予定だった同県秦野市も25日までに、坡州市から「韓国の国内世論に配慮して訪問を中止する」との連絡を受け、受け入れ中止を決定。

 秦野市は「政治問題が交流に影響を与えるのは残念。サッカーは延期して開催したい」としている。

 また神奈川県厚木市と同市議会も、交流事業と視察を予定していた韓国・軍浦市から「訪問や受け入れはできない」と通知があり、訪問の中止を決めた。

[共同通信]

Posted by nob : 2008年07月25日 23:06

出廷しないで勝てる訳もなし、それにしても罪が軽すぎる、、、でも債権者はあきらめないから、刑期を終えた後彼が持てる限り、長く厳しいチェイスの日々は終わらない。。。

■堀江被告、2審も実刑 東京高裁「株主への損害重大」

 ライブドア事件で証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載など)の罪に問われた元社長堀江貴文被告(35)の控訴審判決で、東京高裁は25日、懲役2年6月の実刑とした1審東京地裁判決を支持、被告側の控訴を棄却した。堀江被告側は即日上告した。

 長岡哲次裁判長は「株式投資などの健全な発展を阻害し、投資者保護の面で深刻な悪影響を及ぼした。上場廃止で多数の株主に回収困難な損害を被らせた結果は重大」と指摘。企業買収でライブドアを急成長させた裏で、多額の資金を集めた手法を「強い非難に値する」と断罪した。

 堀江被告は1審に続き無罪を主張していたが、出廷義務のない控訴審には一度も姿を見せず、この日も出廷しなかった。

 1審で信用性が高いとされた元取締役宮内亮治被告(40)らの供述についても「他の関係者の供述内容やメール内容と符合しており、信用性が高い」と判断。投資事業組合を介した自社株売却益の売り上げ計上の違法性も認定した。

 堀江被告の関与については「ライブドアの最高責任者として、堀江被告の指示・了承がなければ各犯行の実行はあり得ず、果たした役割は重要だった」と指摘。控訴審で「悔やんでも悔やみきれない」などとする上申書を堀江被告が提出したが「自己の犯行についての反省の情はうかがえない」と述べた。

 弁護側は、過去の粉飾決算事案と比べて懲役2年6月の実刑は重すぎると主張していた。だが、長岡裁判長は「量刑の根拠は粉飾金額のみが決め手になるわけではない。成長を仮装して粉飾しており、高額でなくても犯行結果は大きいとした1審の判断は評価できる」として退けた。

 <ライブドア事件> ライブドア元社長堀江貴文被告は元取締役宮内亮治被告らと共謀。本来は売り上げ計上が認められない自社株売却益37億円や子会社に対する架空売り上げ15億円を、2004年9月期連結決算に不正計上する手口で、3億円の赤字を50億円の黒字と偽った有価証券報告書を提出した(粉飾決算)。同年10−11月、関連会社ライブドアマーケティングの株価をつり上げるため、企業買収や業績について虚偽の情報を発表した(偽計、風説の流布)。事件では、1審で堀江被告ら同社元幹部5人と公認会計士2人、ライブドアなど2法人が有罪判決を受け、このうち堀江、宮内両被告と公認会計士2人の4人が控訴していた。

[中日新聞]


■実刑判決の堀江被告、即日上告 その日々は

二審も実刑判決を受けたライブドア元社長の堀江貴文被告が即日上告。私生活ではいまだに“ホリエモン流”を貫いているようだ。

 ライブドア(LD)事件で証券取引法違反罪(偽計・風説の流布、有価証券報告書の虚偽記載)に問われ、1審の東京地裁で懲役2年6月の実刑判決を受けた元LD社長、堀江貴文被告(35)の控訴審判決公判が25日、東京高裁で開かれ、長岡哲次裁判長は1審判決を支持し、被告の控訴を棄却した。堀江被告側は即日上告した。逆転無罪に執念を見せた堀江被告だが、私生活はホリエモン流を貫き、お気に入りの女性がいる東京・麻布十番のバーに足繁く通うほか、六本木ヒルズの自室で催す七輪バーベキュー会を知人と楽しんでいるという。

 長岡裁判長は判決理由の中で、「実態の不透明なファンドを作り、監査法人や会計士も巻き込んだ巧妙で悪質な犯行。投資者保護の面で深刻な影響を及ぼした」「ファンドが悪用される事態が想定されていない状況下で、そこにつけ込んだ」「犯行への反省はうかがわれない」と断罪した。

 これに対し、堀江被告の主任弁護人、高井康行弁護士は「到底承服できない。法廷で信ずるところを主張したことが量刑に反映されるのでは、『お白州』裁判であり、近代国家の裁判ではない」と猛反発した。

 堀江被告は東京都外の外出先で判決の一報を聞いた。今朝の電話では、「よろしくお願いします」と一言だけ話したという。控訴審は被告に出廷義務がないため、堀江被告はこれまでの3回を含め、この日も公判に姿を見せなかった。

 堀江被告に近い情報関連企業の関係者によると、最近は未明に麻布十番のバーへニット帽とサングラス姿で出現し、グラスを傾けることが多いという。

 この関係者によれば、バーは看板を出さない隠れ家的存在で、20人ほど収容できるこぢんまりした店内。堀江被告のお目当ては、バーテンダーとして働く20代の女性だ。

 「身長170センチほどの細身で長い髪を後ろで1つに束ね、黒のシャツとパンツがよく似合っています。モデルの香里奈さん似の穏やかな女性。午前 2−3時ごろに現れる堀江さんは、最近出かけたレストランのことや自らの裁判についてなどざっくばらんに話し込んでいるようです」

 堀江被告は酒が回って上機嫌になると女性にタッチしたり、顔を近づけたりして、慣れた雰囲気で応対する女性に打ち解けていたという。

 「(堀江被告は)六本木ヒルズのスポーツジムに通っているのに、深夜に飲み続けているせいかかなり太った。ゴルフにはよく出かけているようで顔は日焼けしていた」(同)。知人に招かれ、東京を離れて宿泊することもあったという。

 一方、複数の人物と会う場合は、もっぱら自宅が“社交場”に。別の関係者は「購入した七輪を使って、全国各地から取り寄せた和牛や干物などの海産物を焼いて客にふるまっている。女性も多く参加している。前からパーティーで騒ぐのが好きだが、外では人目につくから自宅で楽しんでいるのだろう」と明かした。

 1審判決を「とんでもない判決だ」と非難し、周囲には「何でこんな判決になるんですかね」と話したとされる堀江被告。知人は「高裁での審理が始まってから人と頻繁に会うようになった。無実を信じていたため、1審の判決にかなり落胆していた。高裁では簡単にひっくり返らないと感じているようで、心置きなくやっているのだろう」と話していた。

[ITmedia]


■堀江被告 経済界「過去の人」… 消えた強気節

 「人間を動かすのはお金」「ずるいといわれても合法なら許される」。歯に衣(きぬ)着せぬ言動で、強烈な個性を放った元ライブドア社長堀江貴文被告(35)。一審では声を荒らげ、涙を流す場面もあったが、控訴審では欠席を続けた。反省の弁をつづった上申書が法廷で読み上げられたものの、強気の肉声は表舞台から遠ざかったままだ。

 弁護人の高井康行弁護士によると、堀江被告は事件前と同様、東京・六本木ヒルズに住み、時折ゴルフを楽しむなど元気に暮らしているという。

 堀江被告はかつて、著作やインタビューで挑戦的な発言を繰り返す一方、プロ野球参入やフジテレビとのニッポン放送株争奪戦を仕掛けるなど、さまざまな話題を提供。トレードマークのTシャツ姿で「既存の権力に対抗する若者のシンボル」として、一躍“時代の寵児(ちょうじ)”となった。

 2005年9月の衆院選出馬(落選)からわずか4カ月後に逮捕されたが、1審東京地裁の公判では「給料を十分にもらい、お金に困ったことはない」「(検察官は)心がねじ曲がっている」などと言い放ち、“ホリエモン節”と呼ばれた冗舌ぶりは変わらなかった。

 しかし、1審判決は懲役2年6月の実刑。市場からの退場を命じた“想定外”の結果を受け、親しい人には「なぜこんなことになるのか」。テレビでも不満を述べたが、その後、公の場にほとんど姿を見せなくなった。

 「正確に判断してもらえば、無罪と分かってもらえる」。08年2月から始まった控訴審に期待を寄せたが、混乱回避を理由に出廷していない。

 経済界でも「過去の人」との評が定着しつつある堀江被告。

 「ずっと生き急いできた。株式市場のためにやってきたが、かえって不信を招き、悔やんでも悔やみきれない。少しでも社会の発展に貢献できるよう生きていきたい」。

 高井弁護士は4月の公判で、被告の上申書を読み上げ、姿なき“主役”の心境を伝えた。

[FujiSankeiBusiness / 26日追加]


■堀江被告に保釈許可、保証金6億円

 ライブドア事件で証券取引法違反罪に問われ、25日の東京高裁判決でも一審に続き懲役2年6月の実刑とされた元社長、堀江貴文被告(35)の保釈申請に対し、東京高裁は28日、保釈を認める決定を出した。保釈保証金は6億円。これまでに5億円の保釈保証金を納付しており、同被告は追加分の1億円を同日納付した。

 同被告は2007年3月の一審の実刑判決後に収監されたが再保釈された。二審判決で実刑が維持されたため、保釈が認められないと収監されることになっていた。

[産経新聞/28日追加]

Posted by nob : 2008年07月25日 23:02

理由が何であれ、参加することに意義がある。。。

■広島原爆の日:平和記念式典に中国が初参加へ

 広島市は22日、原爆の日(8月6日)に広島市中区の平和記念公園で行われる平和記念式典に、中国が初参加することを明らかにした。中国駐大阪総領事館(大阪市西区)の領事が出席予定という。市は「参加理由は聞いていない」としている。

 市は核保有国や核軍縮推進国、日本に大使館のある国・地域に招待状を送っているが、核保有国では、インド、パキスタン、ロシア以外は参加していない。【大沢瑞季】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年07月23日 23:59

今さらだけれど。。。

■全公用車を削減、一般入札の導入も…国交省が指針

 国土交通省の公用車の運転・管理業務を巡る談合疑惑を受け、同省は22日、工事現場の視察や幹部の送迎に使われている公用車の削減に向けた指針を発表した。

 同省はすでに、道路整備特別会計(道路財源)から運転・管理費用を支出している約1400台のうち、走行距離が短い車を中心に今後3年間で2割程度(約300台)削減する方針を示している。

 今回の指針では、一般会計や他の特別会計から支出を受けている残り約2700台にも削減対象を広げ、利用実態の徹底的な見直しを行って、「必要最小限の台数に縮減する」とした。8月中に削減台数などを詰める。またタクシーの借り上げや車のリースを取り入れることや、運転・管理業務の発注については、今年度後半から一般競争入札の導入を進め、来年度までに導入を完了するとした。

 同省の公用車には、年間の走行距離が1000キロ未満の車もあり、国会審議で大幅な削減を求める意見が出ていた。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年07月23日 23:57

自動車メーカーやゼネコンが衰退は、サスティナブルな社会への徴候、、、もっともまだ原油高の影響による一時的な現象に過ぎないけれど。。。

■トヨタ:米販売1割減 世界で35万台、下方修正へ

 トヨタ自動車は22日、08年の世界生産・販売計画を今月中に下方修正する方針を固めた。米国販売計画の1割強の下方修正などにより、連結販売計画(日野自動車、ダイハツ工業含む)を当初の985万台から950万台程度とする見通し。トヨタの連結生産・販売計画の下方修正は、連結計画を始めた99年以降で初めて。

 07年販売実績の936万台は上回るものの、主力の米国市場の悪化により、大幅な計画修正が避けられなくなった。連結生産計画も995万台から30万台程度下方修正する。

 景気低迷やガソリン価格の高騰により米国市場全体が販売不振に陥り、トヨタの1~6月の販売実績も前年比約7%減と低迷していた。トヨタは8月以降、大型車を生産する米国2工場を3カ月間稼働停止にするなど大規模な減産を行う予定で、
米国販売計画は約30万台減の下方修正が避けられない状況。

 二酸化炭素排出規制への対応の遅れから業績が低迷している欧州でも販売計画を下方修正する方針。一方、国内販売計画は160万台を維持するほか、好調な中東やロシアでは販売計画の上乗せを検討している。【中井正裕、鈴木泰広】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年07月23日 23:44

街を歩くのも命がけ。。。

■駅ビル 女性刺され死亡 八王子 1人けが 男逮捕『誰でもよかった』

 二十二日午後九時半すぎ、東京都八王子市明神町三、京王八王子駅ビルの九階にある「啓文堂書店京王八王子店」で、女性二人が男に刺された。書店のアルバイト店員の中央大三年斎木愛(まな)さん(22)が胸を刺され、約一時間後に収容先の病院で死亡した。客の原田夏希さん(21)は胸や腕などを刺され軽傷を負った。 

 警視庁八王子署員は、約五百メートル離れたJR八王子駅北口で逃げた男を取り押さえ、殺人未遂の疑いで逮捕した。男は同市川口町、会社員菅野昭一容疑者(33)。調べに「仕事がうまくいかず、親に相談したが乗ってくれなかった。むしゃくしゃしてやった。誰でもよかった。無差別に人を殺そうと決意した」と供述しているという。同署は通り魔事件とみて殺人容疑に切り替えて捜査している。

 調べでは、菅野容疑者は書店に入っていきなり書棚で本の整理をしていた斎木さんを刺し、続いて店内にいた原田さんに切り付けたという。菅野容疑者は店内に刃渡り約十五センチの包丁を残して逃げたという。

 駅ビルは十一階建て。啓文堂書店のホームページによると、京王八王子店は平日は午後十時までの営業。

[東京新聞]


■女が平塚駅で数人切りつける いずれも軽傷

 28日午後7時半ごろ、神奈川県平塚市のJR東海道線平塚駅で、何者かが刃物で利用客らを切り付けたとの110番通報が入った。神奈川県警平塚署員が駆けつけると、数人がけがをしていたが、いずれも軽傷という。

 JR東日本によると、切り付けたのは女で、近くの利用客らが取り押さえた。現場は改札口の外だという。平塚市消防本部によると、けが人は6人とみられる。5人が救急車で病院に搬送された。駅員に被害はないという。

[日本経済新聞/28日追加]


■またナイフ!また「むしゃくしゃ」男!

 31日午後7時20分ごろ、和歌山市松江の複合商業施設「メッサオークワ ガーデンパーク和歌山店」内にあるレンタルビデオ店のCD売り場で、男が叫び声を上げ刃物を振り回した。警備員や客がすぐ取り押さえ、和歌山北署員が銃刀法違反の現行犯で逮捕した。

 周囲にいた客は店外に逃げ出し、ケガ人はなかった。

 同署の調べでは、和歌山県かつらぎ町の無職少年(19)。約7・5センチのナイフのような刃物を振り回した。両親と店に来ていたという。「昼間に母親と口論した。むしゃくしゃしてやった」などと供述しており、同署が詳しい動機を調べている。

[スポーツニッポン/8月1日追加]

Posted by nob : 2008年07月23日 23:41

器を替えても中身は同じ、、、一から創り直さねば。。。

■社保庁後継組織、懲戒者採用せず 自民が独自案

 自民党の社会保険庁改革ワーキンググループは22日、2010年に社保庁の後継組織として発足する「日本年金機構」に懲戒処分者は一切採用しないとする独自案をまとめた。23日の厚生労働部会などの合同会議に提示し、了承される見通し。政府もこの案を踏襲し、来週にも閣議決定する。

 ワーキンググループによる独自案は、個人情報ののぞき見などで懲戒処分を受けた社保庁職員867人について正規、非正規雇用を問わず採用しないことを明記。厚労省と社保庁はこれらの職員を年金機構以外に配置転換するなどの対応を迫られる。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年07月23日 23:35

この国に限ったことではなく、、、治安能力のある政府などどこにも存在しない。。。

■中国バス爆破事件・五輪前テロにおびえる市民、指導部の治安能力問う声も

 【北京=野口東秀】中国・雲南省昆明市で発生した公共バス連続爆破事件では、「北京五輪前のテロではないか」として、国民の間に不安が広がっており、中国外務省の劉建超報道官は22日、定例記者会見で「五輪との関係は見いだせない」と指摘、沈静化に努めている。首都のテロ警戒は一段と強化されそうだが、地方の末端に広がる社会不満や潜在化するテロを完全に押さえ込むことは不可能で、指導部が治安能力を問われかねない状態になることも考えられる。

 公安省は北京からテロを含む刑事捜査の専門家チームを現地に派遣、組織的な背景による犯行かどうか爆発物の詳細や手法など捜査を本格化させた。華僑向け通信社、中国新聞社などによると、爆薬にニトロ化合物が使用された。一方、当局は炭坑などで用いられるダイナマイトの一種との見方を示しているという。

 中国紙は、犯行当時、男が黒いポリ袋を座席の下に置き、下車した直後に爆発したとする乗客の目撃情報を伝えた。当局は雲南省の道路、駅での検問のほか、ミャンマーとの国境も警備を強化。新華社通信によると、昆明市公安局は同日、犯人にからむ情報提供者に懸賞金10万元(約150万円)を贈ると発表した。

 インターネットの掲示板では、「五輪を狙ったテロでは」「社会矛盾が激化している」「バスに乗るのが怖い」「またどこで起こるか」「官僚はバスに乗らない。乗るのは庶民なのに」など、恐怖感を抱く声が多い。「反政府者の言論を当局がもっと監視すべきだ」との声もある。

 中国紙によると、新疆ウイグル自治区のウルムチから重慶に向かう列車の中で14日、雷管100個を隠し持っていた男が警察に拘束された。今後、チベットやウイグルの独立勢力がテロ事件を起こす可能性は払拭(ふつしよく)できないものとみられる。

 北京では21日から駅などでの爆発物の警戒を一段と強化したが、五輪期間中に暴動や無差別殺傷事件が相次げば、国際社会に中国の不安定ぶりが露呈される事態となるだけに、当局は神経をとがらせている。

[産経新聞]


■中国・昆明バス連続爆破:犯行声明 五輪テロ、脅威高まる 警備強化、運営に影響も

 【北京・浦松丈二】中国新疆ウイグル自治区の独立を求める「トルキスタン・イスラム党(TIP)」を名乗る組織が雲南省昆明市で21日に発生したバス連続爆破事件などの犯行を認め、五輪テロを予告する声明を出したことで、来月8日に開会する北京五輪へのテロの脅威が高まった。26日の新華社通信によると、地元当局者はテロとの関係を否定しているが、北京五輪関係者がこれまで以上に強い心理的な圧力にさらされるのは確実だ。

 「この種の刑事犯罪は各国、各都市で起きている。公共の場やバスの安全措置を講じたので関係者の協力をお願いしたい」。北京五輪組織委員会の劉紹武・安保部長は事件直後の23日に開いた記者会見で、警備強化への協力を訴えた。

 しかし、北京では25日、五輪競技チケットの販売窓口に押し寄せた市民と警察官がもみあいになるなど警備をめぐるトラブルが相次ぎ、これ以上の警備強化は五輪運営に影響しかねない状況だ。

 北京の外交関係者によると、中国当局は国際テロ組織に関する情報収集を強化するため、28日から各国当局との治安・警備情報の意見交換を活発化させることにしている。

 中国当局は「東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)が五輪テロを計画している」(馬振川・北京市公安局長)と最も警戒してきた。声明を出したTIPはETIMと同一組織の可能性が高いとみられている。

 TIPの声明は昆明、上海での犯行を認めた上で「これまでに使ったことがない戦術で中国の中心都市攻撃を試みる」と北京でのテロを予告しており、中国当局は国の威信をかけたテロ警戒を敷くことになりそうだ。

 ◇地方の対策、手薄

 【上海・鈴木玲子】犯行声明は、地方の治安対策の手薄さを当局に突きつけた。少数民族問題を抱える中国で、地方のテロ封じ込めが極めて困難であることを露呈している。

 雲南省は少数民族が最も多く56民族のうち52民族が暮らす。省人口約4200万人のうち少数民族が4割近くを占める。北西部をチベット自治区に接し、南部はミャンマー、ラオスと国境を接する。ミャンマー側の国境付近にはウイグル族の村も点在する。景勝地を抱える昆明には外国人が多く訪れ、高地を利用した五輪出場選手の訓練基地もある。

 昆明市当局は事件後の23日、事件への関与が疑われる乗客が持っていたと見られる手提げ袋と同じ型の写真を公開。情報提供者への報奨金額を引き上げるなど、五輪前の早期解決に躍起だ。しかし、大きな進展は見えず、捜査の遅れは否めない。

 一方、五輪開催都市もテロの恐怖にさらされている。声明では5月5日に上海市内で起こった路線バス爆発も「トルキスタン・イスラム党(TIP)」志願者による犯行だと主張。爆発では3人が死亡、12人が負傷した。

 ただ、新華社通信によると声明後、犯行が指摘された昆明、上海の公安当局は26日、いずれも「テロ攻撃ではない」と否定した。また声明では17日に浙江省温州、広東省広州でも爆破テロを起こしたと主張しているが、地元当局はいずれも認めてはいない。

 しかし上海では、五輪開催中に市内のサッカー競技場を襲撃することを計画したテログループも摘発された。公安当局は「テロの脅威は依然存在する」と警戒を強めている。

[毎日新聞/27日追加]


■中国バス爆破に犯行声明 『力の統制』で悪循環も ウイグル独立派を警戒

 【北京=平岩勇司】ウイグル独立派とみられる組織が中国雲南省昆明市などの路線バス連続爆破事件で犯行声明を出したのに対し、中国当局は二十六日、バス爆破とテロとの関係を否定した。当局は北京五輪開催地の警備を一層強化する構えだが、「力の統制」が、民衆の不満を高める悪循環から抜け出せていない。

 「トルキスタン・イスラム党」を名乗る組織は声明で「五輪中止を求めるわが党の警告を中国は無視した」とし、「五輪関連の最も重要な施設を標的とする」と新たなテロ攻撃を予告した。国営新華社通信によると、公安当局は「バス爆破は人為的な犯行だが、テロの証拠はない」と否定。ただ、容疑者の特定は難航している。

 ウイグル独立派組織は一九九〇年代から、比較的警備が薄いバス爆破を続けている。九七年三月には厳重警備が敷かれた全国人民代表大会の開催中、北京市の繁華街・西単で約二十人が死傷するバス爆破事件が発生し、ウイグル独立派が犯行声明を出した。

 中国の楊潔〓外相は二十五日からタジキスタンを訪れ、中国、ロシアや中央アジア諸国でつくる「上海協力機構」外相会合で、テロ根絶で連携を深めることで合意。ウイグル独立派組織の鎮圧と背後に関与する国際テロ組織アルカイダの動向把握で“共同戦線”を張ることを確認したとみられる。

 当局は主要都市の空港、地下鉄で警察官の増員、監視カメラの設置を進めているが、路線バスのすべてを監視し、テロの温床を排除することは不可能に近い。また、新疆ウイグル自治区でも今年に入りウイグル族への管理を強めているが、「テロ根絶の名目で、民族文化を否定する政策を進め、人権を抑圧している」という不満が広がっている。

※〓は、竹かんむりに、厂(がんだれ)、下に虎

[東京新聞/27日追加]


■インドテロの死者29人に 犯行声明、全土で警戒

 【ダッカ27日共同】インドのPTI通信によると、インド西部グジャラート州当局者は26日夜、同州アーメダバードで同日起きたテロの死者が29人に、負傷者が100人以上に上ったと発表した。

 インドの複数のテレビ局は、イスラム過激派組織と関連があるとみられる「インディアン・ムジャヒディン」を名乗るグループから電子メールで犯行声明が届いたと伝えた。犯行声明の信ぴょう性は不明。

 警察当局は州境をはじめ空港や鉄道の駅など全土で警戒態勢を強化するとともに、25日の南部のカルナタカ州バンガロールでの爆弾テロとの関連を調べている。27日には緊急対策会議を開催。

 アーメダバードでのテロでは、2カ所の病院敷地内でも爆発が起きた。

 「インディアン・ムジャヒディン」を名乗る犯行声明は、昨年11月に北部ウッタルプラデシュ州のヒンズー教聖地バラナシなどで起きた爆弾テロの際に出された。さらに今年5月に西部ラジャスタン州ジャイプールで起きた爆弾テロでも犯行を認めている。組織の実態は分かっていない。

 アーメダバードのあるグジャラート州とバンガロールのあるカルナタカ州は、いずれも今月22日のシン内閣に対する信任投票で反対票を投じた最大野党のインド人民党(BJP)が州議会の多数派を握っており、テロの動機として何らかの政治的背景を指摘する声もある。

[共同通信/27日追加]


Posted by nob : 2008年07月22日 23:30

一刻も早い事態の収拾を。。。

■薬害肝炎 製薬側、和解案受諾へ

 薬害C型肝炎集団訴訟の全国原告団会議が13日、福岡市内で開かれ、原告側が提示した和解の基本合意書案を被告の田辺三菱製薬(大阪市、旧ミドリ十字)が全面的に受け入れ、8月下旬にも基本合意書が締結される見通しであることが報告された。

 集団訴訟は各地の地裁、高裁で係争中。

 会議は非公開で、約80人の原告が出席した。原告弁護団によると、同社側から「原告側と100%同じ合意書案を取締役会に諮りたい」と連絡があり、同社が月内にも受け入れの正式回答をする可能性が高いことが明らかにされた。基本合意書締結の際は、葉山夏樹社長が原告団と直接会い、謝罪する方向で日程などの調整が進められている。

 大阪訴訟弁護団事務局長の山西美明弁護士は「企業への原告の不信感は大きい。二度と薬害を起こさないことを原告全員が実感できるような謝罪を求めていく」と話した。

 田辺三菱製薬は「当社は早期の和解を望んでおり、誠意をもって対応していきたい」としている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年07月14日 22:33

まあ、どこでもこんなものだけれどね。。。

■業務外のネット閲覧12万件 厚労省職員、勤務中に

 厚生労働省の職員が勤務中、公用のパソコンを使って業務とは関係のないホームページを閲覧した件数が、1日約12万件に上っていたことが15日、同省の調査で分かった。同省は一部のホームページへのアクセス制限する措置を取った。

 厚労省は5月、省内のパソコン約5500台についてホームページ閲覧状況を調査。1日の閲覧件数約1000万件のうち、約12万件が業務と無関係と思われる内容だった。内訳は、チャットが約7万5000件、ゲームが約4万1000件など。

 公用のパソコンを使いネット上の掲示板にロックバンドのライブ活動の宣伝を書き込んだ職員もいるとの情報もあり、舛添要一厚労相は15日、閣議後の記者会見で「まずは調査し、必要があればしかるべき処分をしたい」と話した。

[47News]

Posted by nob : 2008年07月14日 22:31

同じ穴のムジナ、、、侵略する場所を変えただけ。。。

■イラクよりアフガン増派を オバマ氏、米紙に寄稿

 【ワシントン14日共同】米大統領選の民主党候補となるオバマ上院議員が14日付ニューヨーク・タイムズ紙にイラク政策についての論文を寄稿、ブッシュ政権による米軍増派に今も反対していることを強調した。またイラクからの部隊撤退を進める一方、アフガニスタンに少なくとも2旅団の戦闘部隊を増派する考えを示した。

 オバマ氏は最近、イラク早期撤退の公約を微妙に軌道修正していると批判を受けており、自らの主張が変わっていないことをアピールし、増派を支持する共和党のマケイン上院議員との違いをあらためて際立たせる狙いがある。

 オバマ氏はイラク増派による一定の治安改善を認めつつ、一方でアフガニスタン情勢が悪化したことを指摘。国際テロ組織アルカイダとの戦いの主戦場はイラクではなくアフガンだとして「イラクでの負担を軽減しない限り、アフガンに力を注ぐことができず任務を達成できない」と訴えた。

[47News]

Posted by nob : 2008年07月14日 22:28

ホントにしつこい。。。

■MSと米投資家の提案拒否 ヤフー、検索事業売却で

 【ニューヨーク13日共同】米インターネット検索大手ヤフーは12日、ソフトウエア最大手、米マイクロソフト(MS)と、ヤフー株を持つ米著名投資家カール・アイカーン氏が共同提案した提携案を、あらためて拒否したと発表した。

 ヤフーによると、MSとアイカーン氏は11日、MSによる検索事業買収や経営陣の刷新などを求め、24時間以内に回答するよう要求。これに対しヤフーは、会社全体を適正な価格で買い取るか、検索事業だけを買収する場合は条件を見直すよう求めたが、MS側が拒否したという。

 アイカーン氏は、8月1日に開かれるヤフーの株主総会に向け、ヤフーのジェリー・ヤン最高経営責任者(CEO)らの解任を求める委任状争奪戦を仕掛けている。MSは、総会で経営陣が一新されれば、新経営陣と提携について再協議する用意があると表明しており、アイカーン氏と共闘する姿勢を鮮明にした形。

[47News]

Posted by nob : 2008年07月13日 22:19

nothing to say anymore...

■大分県教委の教員採用汚職:高校教員採用でも 小学校からすべてで不正

 大分県の小学校教員採用を巡る汚職事件で、同県の高校教員採用でも不正が行われていたことが分かった。収賄容疑で再逮捕された県教委義務教育課参事、江藤勝由容疑者(52)は中学教員採用でも不正な口利きをしていたことが判明しているが、高校教員採用は同課とは別の課が所管しており、小学校から高校までの教員採用すべてで不正が行われている実態が浮かんだ。

 県警も同様の情報を入手しており、裏付けを進めている模様だ。

 高校教員の採用試験は、小・中学校教員と同様に7月から9月にかけて実施される。1次は筆記や面接など、2次は模擬授業や面接などがある。08年度採用試験は588人中26人(競争率22・6倍)、07年度は764人中27人(同28・3倍)がそれぞれ採用された。この競争倍率は07、08年度の小学校教員採用試験の11倍余より2倍以上高くなっている。

 ある高校教員の男性は「高校教員は小、中より採用が少なく競争率が高い。(採用試験に際して)コネやカネ、商品券を贈るのは当たり前。同僚教員が約20人集まった会で、不正採用で入ったことを明かした教員がうち半数もいたほどだ」と話した。

 ◇「10年保存」無視、評定票廃棄

 舞台となった07、08両年度の小学校教員試験の答案用紙や面接結果を記した評定票を、所管する県教委義務教育課が「10年保存」の文書管理規定を無視して廃棄していたことが分かった。

 県教委によると、管理規定では、保存期間を文書の重要度に応じて「1年未満」「1年」「5年」「10年」「30年」に分け、各課が年度ごとに決めている。答案用紙や健康診断書などは「教員採用選考試験」との項目で、保存期間を「10年間」としていた。

 ところが、実際には07、08年度の試験(06、07年夏~秋に実施)を含めた少なくとも過去数年間は、庁舎内の一室に保管していた文書を、試験翌年の3月末に廃棄していた。保管した期間は半年程度だった。【梅山崇】

[毎日新聞]


■大分県教委の教員採用汚職:逮捕の参事に、別系統からも指示 口利きリスト複数押収

 大分県の教員採用試験を巡る汚職事件で、県教委参事、江藤勝由容疑者(52)=収賄容疑で逮捕=が総括を務めていた義務教育課人事班に、複数の人物からの「口利き」が集中していた疑いが強いことが分かった。上司だった元教育審議監の二宮政人容疑者(61)=同=とは別の人物からも不正合格の指示を受けていた可能性が高いという。県警は、複数存在した「口利きリスト」を押収し、数系統あったとみられる「指示ルート」の解明を進めている。

 関係者によると、江藤容疑者が07年度の小学校教員採用試験で行った点数の加点などの改ざんは、二宮容疑者の指示で行われていたという。二宮容疑者は合格させたい受験生に印を付けた「口利きリスト」を江藤容疑者に渡していた。

 しかし、県警に押収された複数のリストの中には、二宮容疑者が「見たことがない」と関係者に話しているものもあり、採用試験の実務を総括していた江藤容疑者に、複数の人物から口利きがあったとみられる。

 江藤容疑者は03年4月から県教委教職員第1課(現義務教育課)の人事係に配属され、翌年以降、主幹や総括課長補佐として入試や教員採用の実務を担当した。当時「うわさでは聞いたが、入ったら本当に(口利きが)あった。当たり前のように上司は頼んできた」と周辺に話していたという。

 こうした証言から、不正採用のシステムは03年以前からあったとみられる。

 一方、二宮容疑者は、07年度の小学校教員採用試験で、複数の受験生を合格させるよう江藤容疑者に直接指示していたという。同年度に江藤容疑者が受けた口利き依頼は少なくとも15人以上にのぼっていたが、二宮容疑者は「15人以上の口利きを指示していない」などとも話しているという。

 こうしたことから、江藤容疑者に不正合格を指示・依頼した人物が、二宮容疑者のほかにもいる可能性が強くなっている。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年07月11日 12:55

イケイケ状態なのは判るけれど、、、何よりもまず自らのために最低限のモラルを持った経済活動を。。。

■中国の貧困層、1500万人まで減少

 8日の新華社電(電子版)によると、2007年の中国農村部の貧困層人口は前年より約661万人少ない1487万人となった。中国の貧困層の定義は1人当たり年収683元(約1万円)以下。年収958元以下の低収入層は709万人減の2841万人だった。(共同)

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年07月10日 22:46

世界に連鎖する愚かしさのスパイラル。。。

■イランがミサイル発射実験 イスラエル「演習」に対抗

 【テヘラン9日共同】イラン革命防衛隊は9日、射程2000キロに改良した新型の中距離弾道ミサイル「シャハブ3」1発を含む計9発のミサイル発射実験を同日午前に実施したと発表した。国営イラン放送が伝えた。射程2000キロは、イラン核施設への攻撃を検討していると伝えられるイスラエルの全土を圏内に収めている。

 革命防衛隊は発射実験について、イスラエルが行ったとされるイラン空爆の「予行演習」への対抗措置だと表明した。これに対し米政府は、直ちにミサイル開発を中止するよう要求する声明を発表。米国やイスラエルとイランとの間で緊張がさらに高まるのは必至だ。

 発射したのは改良型シャハブ3のほか、射程400キロの「ゼルザル」と170キロの「ファテフ」の計8発。イランのメディアは8日、革命防衛隊が演習を開始したと報じていた。発射場所は明らかでないが、国営イラン放送は「砂漠地帯」とした。国営テレビはミサイル発射場面を繰り返し放映、実験成功を強調した。

[共同通信]


■米・チェコ、MD配備で文書調印

 【プラハ=桜庭薫】米国とチェコの両国政府は8日、米国のミサイル防衛(MD)施設をチェコに配備する合意文書に調印した。2011—13年の稼働を目指し、レーダー施設を設置する。ただ与野党勢力が均衡しているチェコ議会での承認は難航が必至。ポーランドに迎撃ミサイルを配備する計画もこじれており、中欧でのMD計画はロシアの反発も加わり、米国の思惑通りには進んでいない。

 チェコのメディアによると同国中部ブルディに設置するレーダー基地に米側が250人を派遣し、チェコ側の監視を認めることで合意したもよう。

 ライス米国務長官は調印後の記者会見で「合意はイランの弾道弾ミサイル開発の危機に直面する北大西洋条約機構(NATO)全体にとって大きな意義がある」と強調した。ただロシアのフェドトフ駐チェコ大使は「自国の安全保障のために必要
な措置を取る」と反発を強めている。

[日本経済新聞]


■米国:イランに追加制裁 「核開発関与」の6人と5法人

 【ワシントン小松健一】米財務省と国務省は8日、イランの核・ミサイル開発に関与しているとして、イランの6個人、5法人に対して米国内の資産を凍結し、米国企業・個人との取引を禁止する追加制裁を発動した。

 制裁の対象となったのは、イラン中部ナタンツの核施設でウラン濃縮活動などに携わるダウード・アガジャニ氏や、イラン革命防衛隊、航空宇宙産業機構などで弾道ミサイル開発にかかわった責任者ら。法人ではイラン防衛産業機構傘下の企業などが含まれている。

 ウラン濃縮活動を続けるイランに対しては、欧州連合(EU)が先月23日、イラン国営メリ銀行のEU域内の資産凍結と営業停止などの制裁実施で合意。北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)の首脳宣言でも、イランの核開発について「深刻な懸念」の表明が盛り込まれた。

[毎日新聞]


■中国:5人射殺 新疆ウイグル自治区の美容院襲撃事件で

 【北京・鈴木玲子】中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市警察は8日、今年5月23日に同市内で起きた美容院襲撃事件で、容疑者の拠点を摘発し、5人を射殺した。新華社通信などが9日報じた。当局は容疑者逮捕の際、抵抗を受けたため射殺したとしている。また2人が銃撃により負傷し、8人が拘束された。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年07月10日 22:35

愚かしさの極み、、、原子力は温暖化同様地球を蝕んでいく。。。

■シン首相「温暖化で協力の用意」=原子力協定の重要性確認−米印首脳会談

 北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)に出席しているブッシュ米大統領とシン・インド首相は9日午前、サミット会場のホテルで会談した。シン首相は会談後、記者団に対し、「気候変動だろうと、世界経済だろうと、米印は協力していく用意ができていなければならない」と述べた。双方はまた、両国間の民生用原子力協定の重要性を改めて確認した。

 大統領は「経済成長と同時に環境面の責任でどう協力できるかについて話し合った」と指摘。具体的には言及しなかったものの、温室効果ガス排出量を2050年までに半減する長期目標を世界で共有するとしたサミット首脳宣言でインド側の協力を要請したものとみられる。

 これに対し、シン首相は協力の意思は表明しつつも、同宣言には触れなかった。同宣言に対抗する形で、インドを含む新興5カ国は長期目標として先進国に80−95%の同ガス削減を要求。9日に開かれる両国を含む主要排出国会合(MEM)での協議は難航が予想されている。ブッシュ大統領は同日、ブラジルのルラ大統領とも会談した。

[時事通信]

Posted by nob : 2008年07月10日 22:28

しかししつこいね。。。

■ヤフー経営陣交代なら

マイクロソフト 買収再交渉も

 【ニューヨーク=池松洋】米ヤフーとの提携協議が失敗した米マイクロソフト(MS)は7日、ヤフーとの再交渉に意欲を示す声明を発表した。声明はヤフーの現経営陣が交代すれば、「ヤフー全体やネット検索事業について買収協議を行うことに関心がある」と強調した。ヤフーの大株主である米著名投資家カール・アイカーン氏もヤフー経営陣交代とMSへの売却を求め、ヤフー株主の委任状争奪を行う意向を表明しており、8月1日のヤフー株主総会での株主の判断が注目されそうだ。

 MSはアイカーン氏と接触したことを明らかにした上で「(MSへの売却を求める)アイカーン氏の興味を歓迎する」と評価した。経営陣追放のための委任状争奪などは行わない方針も示唆した。

 ヤフー側は「MSとアイカーン氏の考えはヤフー株主の最大利益にはならないと確信している」とするコメントを発表した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年07月08日 22:23

「satori(悟り)」ってスゴイかも。。。

■「飲み屋の枝豆」が世界のedamame!

 ビールのつまみに欠かせない「枝豆」が英単語に——。米英語辞典として米国で最も定評のある「メリアム・ウェブスターズ・カレッジエイト英英辞典」の最新版に「edamame」(枝豆)が加えられることになった。今後はニューヨークのバーでも注文は「枝豆!」でOK!?

 同辞典を出版する米出版社メリアム・ウェブスター(本社マサチューセッツ州)が、最新版に世界経済を揺るがしている「サブプライム」など100単語余りを付け加えた。

 「エダマメ」は1951年に英語出版物に初めて登場。同社では、編集者らが最新版のベースとなる辞書のモニターとなって数年間使った後、新しく加えるべき単語を選ぶという。それだけに近年急激に「エダマメ」という単語が米国で認知されてきたということがうかがえる。

 米国は世界最大の大豆生産国。ただ米国人は一般的にいんげんやエンドウ豆を好み、大豆や枝豆は食べてこなかった。しかし、近年の日本食ブームで大豆製品が人気となり、枝豆も食べるようになった。ヘルシーさも手伝ってか、若者がスナック菓子の代わりとして枝豆を食べることもあるという。

 共同電によると、このほかに追加されたのは、テロリストが使用する可能性があり、放射性物質を爆発で散乱させる爆弾として恐れられている「ダーティー・ボム」(汚い爆弾)、菜食主義者ながら魚だけは例外的に食べる「ペスカタリアン」、韓国の焼酎「ソジュ」などがある。近年日本でも猛威を振るう食中毒の原因菌「ノロウイルス」も追加された。

 同辞典はこれまでに日本語をそのままローマ字にした単語として「bento(弁当)」、「ikebana(生け花)」、「satori(悟り)」などを多数掲載。約200の日本語の単語が英語化されている。

[スポーツニッポン]

Posted by nob : 2008年07月08日 22:20

ポピュラーになってきた毎年の試み、、、月に一度、さらに週に一度へ。。。

■七夕の夜に一斉消灯、関門橋など各地で「ライトダウン」

 地球温暖化対策が主要議題となった北海道洞爺湖サミットが開幕した7日夜、「七夕ライトダウン」が全国各地のライトアップ施設などで一斉に行われた。午後8時をめどに、東京タワーや大阪・通天閣、関門橋、福岡タワーなどの照明が消された。環境省によると、事前に参加登録した施設は全国で約7万6000か所に上る。

 北九州市と山口県下関市では、国重要文化財のJR門司港駅や海峡ゆめタワー(下関市)など関門海峡を挟んで約180施設がライトダウンを行った。関門橋では橋脚の照明や橋をつるすケーブル上のイルミネーションが消され、水銀灯と行き交う車のライトだけが闇夜に浮かんだ。

 同省は午後8時から10時までの2時間、明かりを消すよう呼びかけた。今回のライトダウンによる二酸化炭素削減効果は、3万2800世帯の1日の排出量に相当する475トンという。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年07月08日 22:15

何とも抑圧された閉塞的心理。。。

■「ネット世界で無視した人を見返すため」加藤容疑者が供述

 東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、警視庁に殺人容疑で逮捕された加藤智大容疑者(25)が、犯行動機について「ネットの世界で無視した人たちを見返してやれると思った」と供述していることがわかった。

 同庁幹部によると、加藤容疑者は数年前から携帯サイトに日常生活を書き込んでいたが、事件2〜3か月前からは、多い時で1日200回以上も書き込み、内容も自らの境遇や社会への不満などが目立つようになったという。加藤容疑者は「誰かにかまってほしくて書き込んだが、無視されたので現実世界で大きな事件を起こせば注目を集められると思った」とも供述しているという。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年07月07日 22:08

無関係な第三者を巻き込む権利は誰にもないのだから。。。

■ホテルで硫化水素発生は営業妨害 自殺未遂の男女を逮捕 

 宿泊先ホテルで硫化水素を発生させて心中を図り、ホテルの営業を妨害したとして、千葉県警千葉北署は7日までに、威力業務妨害の疑いで同県香取市野田のトラック運転手、飯田秀和(25)と、千葉市中央区祐光のサービス業、谷口友子(29)の両容疑者を逮捕した。2人は一時入院したがともに軽症だった。

 調べによると、2人は今月4日午後11時半ごろ、千葉市稲毛区のホテル浴室で、薬品を混ぜて硫化水素を発生させ、宿泊客約20人らを一時避難させるなどホテルの営業を妨害した疑い。従業員3人がのどの痛みを訴えて病院に搬送された。

 2人は「一緒に死ぬつもりだった」などと供述しているという。4日午後3時ごろにチェックインし、異臭に気づいた従業員が同11時半すぎに119番通報した。

 致死量の硫化水素は発生しておらず、両容疑者は浴室内で倒れていたが、意識はあったという。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年07月07日 22:04

地裁の英断に期待、、、ホームレス以上に生活保護が必要な人がいるとは思えない、、、法改正の好機。。。

■「生活保護不支給は違法」=ホームレス男性が提訴−東京地裁

 所持金が数百円しかなく、住む場所もないのに生活保護を支給しないのは違法だとして、東京都内でホームレス生活を送っている横山正美さん(57)が7日、新宿区を相手取り、申請を却下した処分の取り消しと、月約13万円の支払いを求める訴えを東京地裁に起こした。

 訴状によると、路上や公園で寝泊まりしていた横山さんは6月、同区に生活保護を申請したが、「仕事は十分確保できる」と却下された。

 原告側は「住所や連絡先もない状態では就労の道が事実上閉ざされており、却下は実情を無視している」と主張。ボランティアの炊き出しに頼る困窮した生活は、受給要件を満たすとしている。

 横山さんは提訴後に記者会見し、「ホームレスにはもっとひどい境遇の人たちがいる。その人たちのためにも道しるべになりたい」と語った。

 代理人の渡辺恭子弁護士は「都内だけでも数千人いるホームレスに対する行政の姿勢を問いたい」としている。

 新宿区の話 訴状が届いていないので、コメントできない。

[時事通信]

Posted by nob : 2008年07月07日 21:55

事前に準備された草稿そのまま???

■日米首脳共同記者会見要旨

 福田康夫首相とブッシュ米大統領の共同記者会見要旨は次の通り。

 ▽北朝鮮核・拉致問題

 大統領 拉致問題が日本にとっていかにデリケートな問題か十分承知している。(非核化は)多段階プロセスで、強い検証システムが必要だ。寧辺の冷却塔爆破はプラスのステップだが、これから多くのステップを取る必要がある。ウラン濃縮、核拡散、人権、大陸間弾道ミサイル(ICBM)についても懸念している。今日、首相から横田めぐみさんに関する本をもらった。(ホワイトハウスの)執務室で、母親の早紀江さんにも会った。私にも娘がおり、娘が失踪(しっそう)したらいかに大変かよく分かっている。米国はこの問題で決して日本を見捨て、置き去りにすることはない。テロ支援国家指定解除で、北朝鮮への制裁解除となるわけではない。北朝鮮が制裁から解放されるには、約束を守り、義務を果たさなければならない。懸念の一つが拉致問題だ。

 ▽温暖化対策

 首相 気候変動は人類が直面する最も深刻な挑戦の一つ。(長期目標合意に向け日米で)さまざまなレベルで協議が続けられている。お互いの意見が合ってきていると思っている。

 大統領 インド、中国も同じ目標を共有しないと問題は解決できない。

 ▽アフリカ支援

 首相 保健分野を中心に日米で協力していく。

 大統領 マラリアなどで赤ちゃんがどんどん死んでいる。蚊帳や薬品などを提供していきたい。

 ▽北京五輪開会式

 首相 開会式への参加を正式に表明する。五輪を政治に絡める必要はない。

 大統領 (開会式は)米国選手を励ます機会だ。信教の自由については、これまでも中国の指導者に懸念を伝えてきた。

 ▽米ドル

 大統領 強いドル政策(の必要性)を信じている。米国経済の強さはドルにも反映される。

[共同通信]

Posted by nob : 2008年07月07日 01:40

へえぇ。。。

■年金記録、受給者もネット照会 社保庁が08年度中に

 社会保険庁は2008年度中に、約3300万人の年金受給者が自分の記録をインターネット上で照会できるようにする。過去に受け取った給与に近い標準報酬月額や保険料の納付状況などを簡単に確認できるようにすることで、年金不信の払拭(ふっしょく)につなげる。

 年金受給者は自宅のパソコンなどから社保庁のホームページに接続し、ネット照会サービスを申し込む必要がある。基礎年金番号や氏名、住所などを申請し、社保庁の審査を受ければ、2週間程度でIDとパスワードを発行してもらえる。

[日本経済新聞]


■水浴場83%が水質良好、「不適」は32年連続ゼロ 環境省調査

 環境省は5日までに、全国の海や川など主要水浴場計841カ所の水質調査結果を発表した。水質が良好な「AA」「A」と判定された所は昨年より1ポイント高い83%。遊泳に適さない「不適」は32年連続でゼロだった。

 調査は今年4月下旬から6月上旬にかけて実施。ふん便性大腸菌の数や透明度などを指標に、最高ランクの「AA」から「不適」まで5段階で判定した。

 遊泳に「適」とされるAAとAと評価されたのは702カ所で、うちAAは515カ所、Aは187カ所。遊泳「可」のBとCでは、Bが131カ所、Cが8カ所だった。「不適」ではないが「改善を要する」水浴場は6年連続ゼロだった。

 AAの中で、北海道・平浜、沖縄・ニライビーチなど19カ所は「水質が特に良好な水浴場」に選定された。

[日本経済新聞]


■海水浴場:県内14カ所と田沢湖、水質最良のAA /秋田

 県環境あきた創造課は4日、県内14の海水浴場と田沢湖水浴場の水質調査の結果、すべて水浴に適した水質だったと発表した。

 調査は利用者が年間おおむね1万人以上の海水浴場などを対象に5月に実施。判定は大腸菌の数や水質の指標となる化学的酸素要求量(COD)をもとにAA、A、B、C、不適の5段階で評価し、県内は15カ所とも最良の水質AAだった。

 一方、昨年サメの目撃情報などで利用者が少なかった能代市の落合浜海水浴場(能代市)は、今夏は開場しないことを決めた。【百武信幸】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年07月06日 15:20

サミット関連、、、実効性を伴う根拠には乏しいけれど、議長国として力強い号令だけでも。。。

■サミット 危機の克服へ踏み出せ

 あす7日から主要国(G8)首脳会議(北海道洞爺湖サミット)が始まる。日本で行われるのは、2000年の沖縄サミット以来8年ぶりである。

 沖縄サミットのとき、米国は民主党クリントン政権だった。翌年共和党のブッシュ大統領が就任、国際政治は大きく変わった。

 沖縄では▽グローバル化の中で途上国や市民社会との新たな協力関係が重要▽情報技術(IT)の提供する機会を万人に開く▽感染症対策、などをうたい上げた。

 今回は、地球温暖化や食料・原油の高騰が生活を脅かしている。どう対処するかが問われる。

   <温暖化待ったなし>

 石炭や石油など化石燃料を燃やすと、二酸化炭素(CO2)が空中に放出され、温暖化をもたらす。放置すれば被害が拡大すると科学者らが警告している。

 温室効果ガスの排出削減は、今回のサミットでも主要議題の一つとなる。

 「京都議定書」に定めのない2013年以降に向けて、どんな国際的枠組みや削減目標をつくるか−。大きな課題が二つある。

 一つは、京都議定書を離脱した米国が新たな枠組みに参加するかどうか。二つ目は、ガス排出大国となった新興国の中国やインドが削減に踏み出すかどうかだ。

 昨年のハイリゲンダム・サミット(ドイツ)では「2050年までに温室効果ガスを少なくとも半減させることを真剣に検討する」ことで合意した。

 「半減に合意」ではない。「検討に合意」である。温暖化対策に後ろ向きな米国を引き戻す苦心がうかがえる。

 洞爺湖では、ドイツでの合意をどれだけ前進できるかだ。

   <利害の食い違い>

 事前折衝では、長期目標の設定の難しさが浮き彫りになった。

 ここに来て、議長総括に「50年までに温室効果ガスを世界全体で半減する」との長期目標を明記することを、米国も大筋で了承したと伝えられる。

 中国やインドなど新興国に参加を働き掛ける、との文言を盛り込むことを米国は条件にしている。条件が満たされないとして米国が長期目標を了承しなければ、サミットの成功はおぼつかない。

 議長を務める福田康夫首相の調整力が問われる。

 米国は、新興国が削減しなければ世界全体の削減効果は薄れると主張する。中国などは、先進国が率先して削減義務を果たすべきだとしている。

 この溝は深い。間に立って日本が取るべき道は二つある。

 第一。新興国や途上国のガス削減を日本などが資金面、技術面で支えることだ。排出ガス削減は経済成長を抑える面もあるが、省エネ技術が新たな産業を育てる。

 第二。日本自身が削減意欲を示し先頭に立つことだ。福田首相は先に温暖化対策「福田ビジョン」を発表した。50年の日本の排出量を現状から60−80%減らすことを目指すと積極姿勢を示した。

 サミットでは、この長期目標の実現策を説明し、中期目標も示すべきだ。ビジョンでは、20年に05年比14%減が可能とした。「可能」にとどめず、中期目標として明確にアピールしたい。

 京都議定書で日本は、12年までに1990年比6%削減する義務を課されている。実現する決意をサミットでも表明すべきだ。

 食料の高騰にどう対応するかも大きな課題だ。日本の台所を直撃しているだけではない。低所得国では食料を確保できず、暴動やデモが起きている。

 世界的な人口増加、新興国の食生活変化、バイオ燃料用の穀物需要増加など原因は幾つもある。

 低所得国への食料支援や増産支援を明記することが大切だ。備蓄体制の整備も必要になる。

 急激な変動には、投機資金が関係している。けん制の姿勢を示せるかどうかにも注目したい。

   <G8だけでなく>

 高騰する原油問題では、首脳が一致して取り組む姿勢をアピールしたい。消費国と産油国の対話、油田開発など、どこまで具体策を盛り込めるかだ。

 米サブプライム住宅ローンをきっかけに金融市場が動揺し、原油と食料の高騰でインフレ懸念が出ている。世界経済安定のための処方せんも必要不可欠だ。

 アフリカ諸国の貧困問題も重要議題に挙がっている。日本の関心でいえば、北朝鮮の拉致問題進展に向け、参加国の支持を何としても取り付けたい。

 山積する問題の解決のため、主要8カ国以外とも協調を強めるべきだ。中国、インド、ブラジル、メキシコ、オーストラリア、韓国、インドネシアなども招かれている。アフリカの首脳が参加する「拡大会合」も開かれる。

 最終日の中国やインドも交えた主要経済国会合(MEM)首脳会合は、主要国と新興国の協調度を測る場だ。日本はこれらもまとめ上げ、京都議定書採択の国にふさわしい存在感を示すときだ。

[信濃毎日新聞]


■北海道洞爺湖サミット特集 具体策沈ませるな

 ▼食糧

 ≪価格安定重要性 強調へ≫

 世界的な穀物価格の高騰を受けて、洞爺湖サミットのテーマに急浮上したのが食糧問題だ。サミットでは価格高騰による食糧不足や生産国による輸出規制の解消を目指し、食物を使わない新たなバイオ燃料の開発や、穀物商品市場に流れ込む投機資金の規制など包括的な対策を検討する。

 穀物価格の値上がりは、トウモロコシやサトウキビなどバイオ燃料向けの需要のほか、中国などの新興国で富裕層が台頭し、食文化の向上に伴って飼料用の穀物需要が急速に増えたのが要因だ。そこに米国の低所得者向け高金利型住宅ローン(サブプライムローン)問題で金融市場から逃げ出した巨額の投機資金が流入し、価格をさらにつり上げている。

 なかでも麦価格の急騰は、途上国などの食糧不足に直結しているほか、農業生産国では自国での供給確保や物価高を抑制するため、海外への輸出規制に踏み切るケースも出るなど日本の食卓にも暗い影を落としている。

 このため、サミットでは食糧価格の安定の重要性などを盛り込んだ声明を発表する見通しだ。この中では輸出規制に対する問題提起や、穀物商品市場での投機的な動きを牽制(けんせい)するメッセージも打ち出すとみられる。

 議長国である日本は、食用作物を使わずに稲わらや間伐材を活用したバイオ燃料開発など技術面での貢献に加え、政府開発援助(ODA)による食糧支援を改めてアピールする。

                   ◇

 ▼アフリカ支援

 ≪日本の外交力 見せ場に≫

 今回のサミットで議長を務める日本はサミットの主要議題に「開発・アフリカ」を掲げた。会議初日の7日にはアフリカ7カ国の首脳を招き、G8とアフリカに関する拡大会合を開催する。

 貧困削減に向けた経済成長や食糧問題、保健・衛生などアフリカ地域が抱えるさまざまな課題に対してどう支援するかを首脳同士で協議する。

 日本は5月末に横浜で「第4回アフリカ開発会議(TICADIV)」を主催し、アフリカに対するODA倍増を打ち出すなど積極的な支援を表明した。世界銀行など国際機関とも協調し、アフリカ支援でリーダーシップを発揮している。

 世銀幹部は「インフラ整備はアフリカの成長に不可欠」と道路や港などのインフラ整備の支援に期待を示しており、日本も積極的に技術・資金協力する方針だ。また、民間投資でもアフリカ進出を検討する日本企業は増えており、日本に対するアフリカの期待は大きい。

 一方で石油やレアメタル(希少金属)の資源確保、国連の安保理改革などに向けてアフリカ地域との関係緊密化は日本の大きな外交課題でもある。中国やインドがアフリカ地域との関係強化を急ぐ中で、議長国として日本がアフリカ支援をめぐる議論を主導することで、今回のサミットは日本の総合的な外交力をアピールする場になりそうだ。

                   ◇

 ■各地で関連会合…ムード盛り上げ

 洞爺湖サミットで議長国を務める日本では今年、3月に千葉県で開かれた「気候変動閣僚級対話」(G20対話)を皮切りにサミットの関連会合が相次いで開催されてきた。

 6月13、14日に大阪で開かれた主要国(G8)財務相会合、6月26、27日に京都で開催されたG8外務大臣会合はそれぞれサミットに向けた準備会合として位置づけられているが、このほかにも日本各地でG8関係閣僚らによる議論の積み上げが進められてきた。

 また、6月15日に沖縄で開催された科学技術大臣会合は、平成12年に開催された沖縄サミットの舞台となった沖縄万国津梁館で開かれた。こうしたサミット関連会合が開催された地域では、独特の趣向を凝らしたイベントなども催され、サミット気分を盛り上げるのに一役買った。

[産経新聞]


■日米「強いドル」確認へ 6日首脳会談、拉致問題で連携

 主要国首脳会議(洞爺湖サミット)が7日から3日間の日程で開幕する。主要議題の地球温暖化対策では、日米英が創設する途上国支援の基金に対し、独仏なども参加を表明する見通しになった。これに先立ち福田康夫首相とブッシュ米大統領は6日午後、北海道内で会談。米国が掲げる「強いドル」政策の必要性を確認するとともに、北朝鮮による日本人拉致問題の解決などに向けた日米同盟関係の強化を目指すことで一致する。

 今回のサミットでは、2013年以降の温暖化ガス削減の枠組み(ポスト京都議定書)づくりで、主要排出国が中長期の目標設定にどこまで踏み込めるかが焦点。日本は主要排出国で「50年に半減」という目標を共有したい考えだが、中国・インドなど新興国を巻き込んだ削減努力を求める米国との主張の開きが大きい。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年07月06日 15:09

STOP ROKKASHO!アクティブ試験再度中断。。。

■半日でストップ (07/03 18:58)

 六ヶ所再処理工場で半年ぶりに再開した試験がわずか半日でまたストップ。日本原燃は高レベル放射性廃棄物をガラスで固める試験を装置の不具合のため、きょう未明に再び中断した。

 再び中断したのは高レベル放射性廃液をガラスで固める試験。

 高レベル廃液とガラスを溶かして混ぜた溶液を溶融炉から貯蔵容器に流し込む作業を行ったところうまく溶融炉から流れ出ず、きのう午前1時前に試験を停止した。

 日本原燃が調べたところ、溶液が流れやすいように溶融炉から貯蔵容器の間のノズルを加熱するコイルの温度が下がっていた。

 溶融炉自体は十分な温度を保っていたためノズルが詰まっていると見られているが、不具合の原因について日本原燃は「まだわからない」と話している。

 高レベル放射性廃液をガラスで固める試験は不具合のためおよそ半年間中断し、きのう正午に再開したばかりだった。


■完成時期不透明に (07/03 18:56)

 すでに7月に予定した完成は厳しい状況になっていた六ヶ所再処理工場。今回の不具合によって完成は一層不透明になった。

 高レベル廃液をガラスで固める試験は廃液に含まれる金属が溶融炉の中に溜って流れにくくなる不具合で、去年12月から半年以上に及ぶ中断を余儀なくされた。

 今回の不具合について日本原燃は「全く同じ状況ではない」と話している。

 ただ国が長い議論の末に試験再開を了承した直後のトラブルだけに県幹部も「ショックだ」と述べて、厳しい見方を示している。

 今後の原因究明や改善策について県はさらに厳しい姿勢で臨むことになるが、試運転の最後の関門・ガラス固化試験で再びつまづいたことで、再処理工場の完成時期は一層不透明になった。

[RABニュースレーダー]

Posted by nob : 2008年07月03日 22:34

完全な自主申告を期待すること自体が愚かしい。。。

■「不完全」核申告書受け入れ ヒル米国務次官補に痛烈批判

 【ワシントン=有元隆志】北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の米首席代表、ヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)は1日、ワシントン市内で講演した際、これまで求めてきた「完全かつ正確」な核計画の申告とはほど遠い内容の申告書を受け入れたことに対し、米国人記者から痛烈な批判を浴びた。

 FOXテレビ記者は「部分的な申告は申告ではない」とするヒル氏のこれまでの発言を列挙。ウラン濃縮や拡散に関し、米国の懸念を北朝鮮が「認識する」とするだけに止まった申告書をなぜ受け取ったのかとただした。

 ヒル氏は昨年まで稼働していた寧辺の核施設の無能力化など「進展」を強調したものの、「1回で処理できればいいが、時に段階的に進まなければいけないこともある」と述べ、申告書が「不完全」であることを事実上認めた。

 一方、ヒル氏は講演のなかで、日本人拉致事件を解決するための日朝交渉の進展の重要性を強調し、引き続き北朝鮮に働きかけていく方針を示した。ただ、申告の「見返り」としてテロ支援国家指定解除というカードを切ってしまった後、どのように圧力をかけていくのか具体的には言及しなかった。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年07月02日 23:45

しかし融通が利かない。。。

■「300日規定」無戸籍の4人、実父に認知求め調停申請

 民法772条の離婚後300日規定をめぐる無戸籍児問題で、戸籍がない4人が1日、実父に認知を求める調停を東京と大阪、神戸の3家裁に申し立てた。

 調停が成立すれば原則、実父の子としての戸籍を得られる。支援するNPO法人「親子法改正研究会」(大阪市)によると、今月中に北海道や四国、九州などの約20人が申し立てるという。

 離婚後300日以内に出産した女性の子どもは、この規定で、前夫の子として出生届を出さざるを得ない。実父の子とするためには、前夫と親子関係がないことを調停で確認するのが通例だ。しかし、家庭内暴力などが原因で、前夫とかかわりたくなく、前夫の子とされるのも嫌などの理由で出生届を出さず、無戸籍となるケースが出ていた。

 今回の調停は、子どもの認知に争いがなくても、あえて調停で実子と確認することで、戸籍の取得を目指すもの。同会によると、これまで家裁によっては、前夫との調停を優先するとして、実父との調停申し立てに消極的なケースもあったという。実父との調停で戸籍を得たケースも6件あるといい、同会は、一斉申し立てで家裁の柔軟な運用を促す考えだ。

 この日、申請したのは、兵庫県の女性(27)、大阪府の女性(24)、関東地方の女児(2)、兵庫県の9か月の男児。兵庫県の女性の長男については、鳩山法相の意向による救済措置で戸籍が作られ、大阪府の女性の子ども2人についても、近く戸籍ができることになっている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年07月02日 23:42

急成長の後には、、、あれほど従業員本意を謳っていたスタバもリストラ。。。

■米スターバックス、500店を追加閉鎖 従業員7%削減

 【ロサンゼルス=猪瀬聖】米スターバックスは1日、2009年3月までに収益率の低い米国内の500店舗を追加閉鎖すると発表した。すでに発表した分とあわせ、米国内全店舗数の約5%にあたる600店舗を近く閉鎖する。これに伴い、全従業員の7%にあたる最大1万2000人を削減する見通し。米景気低迷などで業績が伸び悩んでおり、拡大路線を転換する。

 同社は09年9月までの1年間に米国内で新たに開く直営店舗の数を、従来の計画の250店舗から200店舗未満に下方修正することも明らかにした。シュルツ最高経営責任者(CEO)は「顧客満足度の向上が可能な店舗に経営資源を集中する」との声明を発表した。

 スターバックスは積極的な店舗網拡大で急成長を遂げたが昨年、大手ファストフード店との競争激化や米景気悪化で業績が悪化。今年1月、実力者のシュルツ会長が8年ぶりにCEOに復帰して経営再建に乗り出している。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年07月02日 23:37

自販機収入に頼る自営業者は深刻です。。。

■タスポ普及2割 たばこ店困惑

窓口へ客が集中   
コンビニに流出   

「taspo(タスポ)」が1日、県内でも導入された。未成年者の喫煙防止対策が期待されるが、県内普及率は約2割にとどまっている。たばこ店からは、タスポの提示が不要なコンビニエンスストアなどに客が流れ、自販機での売り上げ減少を心配する声も出ている。

 タスポは、成人のみが持つことのできる電子マネー機能付きカード。自動販売機の読み取り部にかざすことでたばこを購入できる。

 日本たばこ協会によると、この日導入されたのは、全国で最後に残っていた関東と山梨、沖縄の1都8県。県内では6月末までに、たばこ自販機全体の99・8%にあたる2万3608台で対応機への切り替えが進み、導入に備えてきた。

 県内の推定喫煙人口約180万6000人のうち、申し込みを終えた人は6月24日現在、36万6626人で、普及率は20・3%。カードは無料だが、認知度がいま一つである上、本人確認書類の写しと顔写真を添えて同協会に郵送で申し込むなど、手続きが煩わしいことが影響したとみられる。

 1日に、川崎市川崎区駅前本町の地下街・アゼリアの特設会場で申し込んだ主婦(42)は「顔写真も撮ってくれる申込所をもっと身近なスーパーなどに設けてくれないと、普及率は上がらないのでは」と述べた。

 横浜市中区のたばこ店主(70)は「窓口で買う人が増えて、忙しくなった。申し込みが面倒だと言って、カードを作っていない人は多い。お客さんは慣れるまで混乱するのではないか」と話した。

 たばこ店の間では、24時間、対面販売してくれるコンビニなどに客が流れることを懸念する声もあり、県たばこ商業協同組合連合会の宮嶋実会長は「客に声をかけ、カードを持ってもらうことが大切。導入日までにカードの普及に力を入れてこなかった店は、経営が一時的に厳しくなるかもしれない」と指摘。引き続き普及に努める考えだ。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年07月02日 23:33

地球温暖化対策最前線、、、毎日新聞より。。。

■読む政治・選択の手引:どうする地球温暖化(その1) 緑の海の異変

 ◇熟さないモミ/サンゴ「白化」

 「何だ、これ」。新潟県長岡市福道町の米専業農家、安達隆幸さん(56)は昨春、地元JAから渡された紙を見て戸惑った。「適期田植え同意書」と題された紙には「田植えを基本的に5月10日以降に行います」と記され、署名を求めていた。JAが07年産米から導入したものだ。田植えは5月の大型連休に家族総出でやるのが地域の常識で、遅らせる狙いはただ一つ。新潟が誇るブランド米コシヒカリの品質回復だ。

 長岡市では近年、もみが成熟しないなどの被害が頻発し、06年産コシヒカリの品質を示す1等米比率は46%と過去最低。県平均(73%)や全国平均(79%)を下回り、福島、山形など90%を超える隣県の主力品種にも大きく水をあけられた。

 農水省の統計で79~06年の28年間を見ると、新潟県の1等米比率は前半14年間のうち12年で全国平均を上回ったが、93年以降の後半14年間で全国平均に達したのは6年だけ。「日本一の米どころの座が危ない」。田植え時期変更の同意書には、新潟の農業関係者の危機感が凝縮していた。

 県の研究で、稲に穂が付き始める時期に26度を超す高温が重なると、稲に障害が出やすいことが分かった。長岡も夏の暑さが厳しくなり、5月の大型連休に田植えをすると、穂が付く時期と高温が重なるようになった。田植えを遅らせ水量の管理も徹底した昨年、長岡市の1等米比率は79%に改善した。

 安達さんは「温暖化の影響は無視できない。コシヒカリのブランド力にあぐらをかいていられない」と話す。

    ■

 白骨の山のように、真っ白なサンゴが海底に広がっていた。沖縄県石垣島の白保海域で昨年夏、北半球最大といわれるアオサンゴの群落などに大規模な「白化」が起きた。白化は、サンゴの体内に共生する藻類が水温上昇などで逃げ出し、サンゴが白っぽく見える現象。長く続くと、藻類から栄養を得ていたサンゴは死に、サンゴ礁全体が壊滅する。世界各地で報告され、温暖化の影響が疑われた。

 世界自然保護基金(WWF)の調査で、白保海域のサンゴ約120種のほとんどで白化を確認。冬の段階でアオサンゴなどに元の鮮やかな色が戻ったが、ミドリイシなどは半数以上が死んだ。

 昨年は梅雨明け後の6月下旬から海水温が急上昇し、高温の期間が例年の4倍以上続いた。これからが心配な季節だ。さらに今年は、サンゴを食べるオニヒトデが大発生している。「もともとオニヒトデは白保にいなかった。大発生も温暖化の影響との指摘もある」と、WWFサンゴ礁保護研究センターの前川聡さんは懸念する。【五十嵐和大、山田大輔】

   *  *

 次の衆院選に向けた選択の手引。今回は、1週間後に迫った主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)でも主な議題となる地球温暖化対策を取り上げる。


■読む政治・選択の手引:どうする地球温暖化(その2) 存在感問われる日本

 ◇元取れぬ太陽光発電/省エネ「システム化」で成果

 「投資回収に20年。いくら環境に良くても人には薦めにくいよ」。兵庫県宝塚市の住宅街。安田寿夫さん(71)はため息をついた。

 安田さんは99年、出力3キロワットの太陽光発電パネルを自宅の屋根に設置した。国の補助金(当時107万円)を除く137万円が自己負担。退職前は建設会社で設計を手がけ省エネに興味があったが、安くない投資だった。

 余剰電力は関西電力に売るが、その収入は年5万3000円程度。パネル補修費などを考えると、20年たたないと元が取れない。

 世界の太陽電池市場は日本のメーカーが上位を占めてきたが、07年にシャープが首位から転落。躍り出たのはドイツのメーカーだ。ドイツ躍進の契機は、再生可能エネルギー普及策。太陽光発電は電力を通常の電気料金の2~3倍で売却できる。優遇措置のおかげで投資回収は10年で可能だ。05年には累積設置量で日本を逆転して首位に立った。

 一方、日本政府は太陽電池補助金を「電池価格低下で役割を終えた」として05年に廃止。国内市場は縮小に転じた。

 ドイツの優遇措置は、1世帯当たり約300円の国民負担が財源だ。安田さんは「日本も国民負担を求めて太陽光発電の買い取り価格を上げれば、設置も増える」と話す。福田康夫首相が9日に「太陽光発電世界一の座を奪還する」と宣言したことを受け、経済産業省が補助金制度復活の検討に入るなど、国内にも動きが出始めた。

     ◆

 北海道小樽市のコープさっぽろ・みどり店。幹部職員の携帯電話が鳴った。消費電力上昇を知らせるメールだ。「ただいまよりエコタイムです。節電にご協力ください」。店内放送で知らせると、従業員たちが倉庫の電灯や温水洗浄便座の電源などを消して回る。

 コープさっぽろは昨秋、店舗の消費電力をリアルタイムで把握し、一定値に近づくと職員総出で省エネに取り組むシステムを導入した。年間消費電力を7%減らし、CO2排出量を削減する計画だ。

 システムを開発したのは、経営コンサルタント「コスト削減総合研究所」(東京都千代田区)。取引先事業所と自社に、事業所の消費電力や電気料金、CO2排出量をグラフ化するシステムを配置、運用手数料などを得る。温暖化対策を迫られた大手スーパーなどが導入し、取引先は1400カ所を超えた。

 09年4月の改正省エネ法施行で、現在は工場など大規模事業所だけに課されているエネルギー使用量の報告義務などが、コンビニエンスストアなどにも拡大する。コスト総研の村井哲之社長は今年5月、同法改正案審議の参考人として参院経済産業委員会に出席し、「電力消費を20%削減したスーパーもある。従業員の省エネ意識が変わるだけでも成果は大きい」と指摘した。

 ◇企業、苦渋のエコ投資/排出量市場、サミットを注視

 国内鉄鋼2位のJFEスチール。川崎市の東日本製鉄所で、高さ約30メートルの新型炉が完成し、8月の運転開始に向けて稼働テストが続く。総工費約100億円をかけた新型炉の目的は、CO2削減だ。

 新型炉は鉄鉱石の代わりに鉄スクラップを使い、CO2の排出を高炉の半分に抑える。一方で生産コストは数割増。原材料のスクラップ価格も昨年の2倍近くに高騰した。「温暖化対策を迫られなければ建設しなかった炉だ」。JFE幹部は苦笑する。

 JFEの06年度温室効果ガス排出量は6029万トンで、電力会社を除けば国内最大。国内の温室効果ガスの15%が鉄鋼業界から排出されており、削減要求は厳しさを増す。

 国内鉄鋼業界は石油危機に見舞われた70年代以降、4・5兆円を省エネに投じてきた。地球環境産業技術研究機構によると、国内勢のエネルギー効率は世界一。ドイツより約15%高いという。しかし中国など新興国の特需もあって国内生産量は増え、07年は過去最高を更新。排出削減の道は容易ではない。

 一方で世界最大の鉄鋼メーカー、アルセロール・ミタル(ルクセンブルク)の拠点の多くは、排出削減義務を負わない新興国にある。日本鉄鋼連盟幹部は「先進国の排出規制は強まる一方。温暖化対策コストが膨らめば、国際競争力低下につながる」と警戒する。

     ◆

 「先月は1日100万トンものCO2排出量取引をまとめた」。欧州最大のCO2取引量を誇るブローカー、英ICAPは、ロンドンの金融街シティーに事務所がある。バブネフさん(25)は、ひっきりなしに鳴る電話をさばきながら「今後の急成長も確実だ」と満足げだ。

 昨年、世界のCO2排出量取引は、金額、量とも前年の約2倍。20年の取引額は3兆ドル(約320兆円)と、07年の50倍になると予想されている。

 バブネフさんら6人のチームは、削減義務を果たすため排出量取引が必要になりそうな大企業に売り込みをかけるなどして、市場外で顧客同士の取引を仲介する。リーダーのストリックランドさん(44)は「24時間、気を抜けないが、大きな可能性がある」と語る。

 同じシティーにある欧州気候取引所(ECX)は、市場を介したインターネット取引をほぼ独占する。福田康夫首相が排出量取引制度の試験導入を発表後、取引量が2~3倍に膨らみ、日本の商社などから問い合わせが殺到した。親会社である気候取引所(CX)のエッカート最高経営責任者は「京都議定書後の枠組み協議が成功するかどうかは、サミット議長国・日本のかじ取りにかかっている」と強調し、日本の動きに注目している。【山本明彦、江口一、ロンドン藤好陽太郎】

 ◇低炭素社会の先行モデルに--UNEP金融イニシアチブ特別顧問・末吉竹二郎氏

 二酸化炭素(CO2)を出す世界から減らす世界へと、時代は変わった。自ら高い目標を掲げ、早く低炭素社会の足がかりを作った国が勝ち残れる。理屈をこねて削減の中期目標を発表しないようではだめ。洞爺湖サミットでぜひ議長国日本が旗を掲げてほしい。

 ドイツは2020年に90年比40%減と言い、多くの政策と資金を投入している。きっと20年には低炭素社会の原形ができている。仮に日本の目標が14%減なら、それだけ低炭素化に差がつき、その後の競争は不利になる。

 温暖化対策のコストは、裏返せば低炭素社会への先行投資。雇用を増やし、経済成長をもたらすビジネスチャンスととらえるべきだ。「CO2を減らした人が得をする」という新しい基準を社会が取り込み、削減が進む方向にお金の流れを誘導することが重要だ。

 最初は国が借金してでも、対策に前向きな企業や商品購入に優遇税制を行って資金を回すべきだ。環境税、炭素税はその後押しになる。排出量取引は、CO2を余計に減らした人がコストを回収でき、投資への資金循環が生まれて社会全体の削減コストも下げられる、よくできた制度だ。

 これまでタダだったCO2に1トン減らせば1000円などと価値がつき、お金そのものを意味するようになる。もうかるかどうかだけでなく、CO2も融資の基準に加え、日本の銀行の貸出残高400兆円のうち1%を低炭素化に使うよう義務付ければ、金融機関を通じて資金の流れは大きく変わるはずだ。

 企業に炭素情報の公表を義務付け、努力した企業の株や商品を買うなど、社会が正しく評価することも必要だ。商品の製造・流通過程のCO2排出量を表示し、排出量のより少ない商品を消費者が選ぶ「緑の消費革命」が世界中で始まるだろう。また、食糧の国産化などの排出削減プロジェクトで、地方への資金の流れを生み、温暖化対策で地方活性化も可能となる。「政策複合」の発想でアイデア合戦する時代が来た。

 とんでもない温暖化の被害で、世論が一夜にして変わる日は遠くない。手遅れになる前に行動してこそ人間だ。社会のかじの切り替えは今後5~10年間が勝負。「どの国が消えたら困るか」との質問に、世界の人たちが「日本」と答える国、「温暖化との戦い」に欠かせない国にしなければいけない。【構成・山田大輔】

 ◆温室効果ガス中期目標

 ◇自民--数値明示に慎重/民主・公明--25%削減/共産・社民--30%削減

 与野党は排出量取引制度の導入では一致しているが、温室効果ガスの中長期の削減目標で温度差もある。

 自民党の地球温暖化対策推進本部が11日にまとめた中間報告は(1)50年までに温室効果ガス排出量を60~80%削減(2)中期目標は来年末の国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)までに発表(3)国内排出量取引は10年から準備的運用を開始--とした。政府と足並みをそろえた形だ。

 このほか▽夏に時計の針を1時間進めるサマータイム制度を10年に導入▽国内の温室効果ガス排出量を減少に転じさせる「08年ピークアウト宣言」の発出--なども提言した。

 公明党は提言で「50年80%削減を視野に入れた」目標設定を主張。政府・自民党が明示していない中期目標も「20年25%削減」を掲げるよう求め、独自色を出した。

 一方、民主党は4日、地球温暖化対策基本法案を参院に提出した。中期目標を「20年に25%削減」とし、基準年も欧州連合(EU)と同じ「90年比」に設定。岡田克也副代表(地球温暖化対策本部長)は「中国やインドを巻き込みたいなら、率先して中期目標を示すべきだ」と主張する。長期目標は「50年までのできるだけ早い時期に60%超の削減」とし、期間の短さで差別化を図った。

 共産党は25日、「50年80%削減」の長期目標と「20年に90年比30%削減」の中期目標設定を政府に求めた。社民党がまとめた「地球温暖化防止戦略」は「20年に90年比30%削減」「50年80%削減」を掲げている。【高山祐】

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 ◆各党が掲げる中長期の削減目標◆

   <長期目標>            <中期目標>       <排出量取引>

自民 50年60~80%削減       09年末までに発表    10年から準備的運用

民主 50年までの早い時期に60%超削減 20年90年比25%削減 10年から実施

公明 50年80%削減視野        20年25%削減     12年までに試行的導入検討

共産 50年80%削減          20年90年比30%削減 導入すべきだと主張

社民 50年80%削減          20年90年比30%削減 10年をめどに導入

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 ■人物略歴
 ◇すえよし・たけじろう

 三菱銀行取締役、日興アセットマネジメント副社長を経て03年から国連環境計画(UNEP)の現職。63歳。


■読む政治・選択の手引:どうする地球温暖化(その3止) 破局回避へ動く世界

 地球温暖化の問題が国際的に大きくクローズアップされている。世界的に気温は上昇を続け、その影響がさまざまな分野に広がりを見せているからだ。温暖化の原因は何か。問題の解決に向けて、どんな主張が展開されているのか。整理してみよう。【高山祐】

 ◇温室ガス削減が緊急課題

 Q 地球温暖化って何が原因なの?

 A 産業革命以降の人間の活動が主な原因とされている。象徴的なのは、工業製品生産のため、工場で石油や石炭を大量に燃やすようになったこと。その結果発生した二酸化炭素(CO2)が大気中に大量に排出されたことが、地球の温暖化につながっていると言われる。

 Q CO2だけが問題なの?

 A CO2のほか、メタンなど6種類の気体を「温室効果ガス」と呼び、同じような影響があるとみられているんだ。

 Q 温室効果ガスが増えると、なぜ地球温暖化が進むの?

 A 太陽の光が当たると、地表は温かくなる。その熱は宇宙に向けて放出されるけど、温室効果ガスはその熱の一部を吸収して、逆に地表に向かって放射する。だから、温室効果ガスの濃度が高くなると、地表に向かって放射される熱が増えて、気温が上がるんだ。

 Q 地球温暖化で、どんな影響が出るの?

 A 昨年ノーベル平和賞を受賞した国連の「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)の報告書は「平均気温の上昇=別注=を抑えなければ、生態系や気候に大きな影響が出る」と指摘している。具体的には▽極端な高温や熱波、大雨が頻発▽熱帯低気圧の強度が増大▽水不足に苦しむ人が数億人増▽生物種の30%が絶滅の危機に直面▽栄養不良や感染症に苦しむ人が増加--などを挙げている。

 ◇米中印含めた枠組み必要/日本、EU…手法巡る「各論」で綱引き

 Q 国際社会は、問題解決のためにどんな努力をしているの?

 A 92年に大気中のCO2濃度の安定を目指す気候変動枠組み条約が採択された。97年には、先進国に温室効果ガスの排出削減量を義務付けた京都議定書に結びついた。

 京都議定書は08~12年の5年間を「削減義務の対象期間」と位置づけ、日本は90年度比6%の削減が義務付けられた。でも削減どころか06年度には基準年比で6・2%上回っており、目標達成は厳しい状況になっている。

 Q 12年を過ぎたらどうなるの?

 A それが最大の焦点だ。つまり「ポスト京都議定書」の13年以降、温室効果ガス削減に向けた国際的枠組みをどう作るか、ということだね。実は京都議定書の枠組みでは、温室効果ガスの主要排出国である米国や中国、インドに削減義務はないんだ。

 Q どうして?

 A 米国は自国への削減義務を不服として離脱した。中国やインドは発展途上国扱いになって、削減義務を負わなかったんだ。05年のCO2排出量を見ると、日本は全世界の4・5%。一方で米国は21・4%、中国18・8%、インドも4・2%で、この3カ国の排出量は無視できない量だ。新しい枠組みにこれらの国が参加しないと、温室効果ガス削減の実効性を保てないことになる。

 Q 今はどんな議論になっているの?

 A 昨年12月にインドネシアのバリ島で開かれた国連「気候変動枠組み条約第13回締約国会議」(COP13)は、今後2年間の交渉で、米国や中国、インドも参加した新たな枠組み作りを具体化することで合意した。来年末にデンマークで開かれるCOP15で具体策がまとめられる予定で、これから1年半の論議がとても大切だ。

 Q 議論の焦点は?

 A 温室効果ガスの削減目標を決められるかどうかだ。削減目標には、2050年までの長期目標と、20年をめどとする中期目標がある。

 Q 長期目標の議論はどうなっているの?

 A 昨年の主要国首脳会議(ハイリゲンダム・サミット)では「50年までに温室効果ガスの排出量を半減させることを真剣に検討する」という抽象的な表現でまとまった。7月の北海道洞爺湖サミットでは、この目標を主要国の共通認識として位置付けられるかどうかが焦点だ。

 Q 日本の長期目標はないの?

 A 福田康夫首相が9日、「50年までに60~80%削減」という独自の目標を出した。先進国は率先して世界全体より厳しい目標を掲げるべきだ、という考えだ。ただ、難しいのは、削減の基準となる年をどうするかだ。

 Q どういうこと?

 A 欧州連合(EU)が主張する90年を基準年にすると、当時から省エネ技術が進んでいた日本は、過度な削減義務を負わされかねない。京都議定書での「6%の削減義務」は90年が基準で、経済界から「不公平な数値」という不満が根強い。基準年見直しの是非は、削減目標を定める上で論点の一つだね。

 Q 中期目標は?

 A 長期目標より難航している。COP13ではEUなどが「先進国は20年に90年比25~40%削減」という案を主張したが、日本や米国は反対している。

 Q 日本も反対?

 A 日本は、中期目標について来年中に打ち出す考えだ。福田首相は、中期目標は漠然とした数値ではなく、技術革新などに裏打ちされた根拠が必要という考えだ。だから、産業別・分野別に省エネ技術の進み具合などを加味して削減可能量を積み上げる「セクター別アプローチ」を提唱した。首相は洞爺湖サミットでセクター別への各国の評価を獲得して、国際基準にしたいと考えている。

 Q 各国の反応は?

 A 首脳会談などでは一定の支持を得られているけど、EUなどは「日本が重い負担を免れるための言い訳では」と懸念している。

 ◇排出量取引、今秋に試験導入

 Q 「排出量取引」という言葉も聞くね。

 A 国や企業に温室効果ガスの「排出枠」を割り当てて、過不足分をやり取りできる制度のこと。例えば排出し過ぎた企業は、枠を超えた分を、排出枠に余裕のある企業から購入したりする。EUでは05年に独自の取引制度を導入している。

 Q 日本は?

 A 日本では経済界を中心に反対論が強かった。マネーゲームの場となる懸念や厳しい排出枠が企業経営を圧迫するという不安があった。でも福田首相は、今秋をめどに試験的に導入する方針を表明し、導入にかじを切った。

 Q 首相はなぜ方針転換したの?

 A 導入方針を示さないと、サミットに向けて議論の主導権を取れないという不安もあったろうし、来年末のCOP15に向けた国際協議でも苦戦を強いられると懸念したんだろう。欧州に押された形での導入という感は否めない。細かい制度設計など、まだまだ議論すべきことがありそうだ。ただ、国の制度だけでなく、私たちも生活の中で身近な省エネを心がけていくことが大切なことは言うまでもないことだね。

 ◇金融ゲームより制度転換を--日本総合研究所会長・寺島実郎氏

 国別削減目標を高く掲げ、排出量取引制度を導入すれば、地球温暖化問題に前向きという、薄っぺらな論議から脱するべきだ。排出量取引導入に熱心なのは金融関係の人たちだ。環境問題をマネーゲームにしてはならない。今、必要なのは、地球上のCO2を本気で減らす制度設計だ。

 日本がやるべきことは、京都議定書の約束の確実な実行だ。12年までに90年度比6%削減をクリアできなければ、京都議定書後の数値を掲げても意味がない。国内排出量は06年度の時点で既に90年度比6・2%増。議定書達成には単純計算で約12%の削減が必要だ。産業構造を転換させなければ不可能だ。

 日本は戦後、エネルギーと食糧を外から買えばいいという国をつくった。その結果、エネルギーの9割を外部に依存、食料自給率もカロリーベースで39%しかない。主要輸入食品を国内生産に切り替えれば、輸送に伴うCO2排出量を大幅に減らせる。さらに農地の戦略的活用で、CO2の吸収効果が期待できる。農業生産法人方式で、IT(情報技術)を使ったマーケティングなど、近代工業国の経験を生かしたシステムを構築すべきだ。

 洞爺湖サミットは、国際金融不安がテーマとなるだろう。現在の世界経済は、実体よりも金融経済が肥大化している。その要因にオイルマネーの横行がある。国境を越えたマネーゲームに一定の縛りをかけるべきだ。例えば国境を越えた為替取引に課税し、国際機関が直接管理する。それを途上国への技術移転や、気候変動を予測するスーパーコンピューターである地球シミュレータの管理などに充てる「国際連帯税」を導入すべきだ。

 排出量取引は技術を開発して削減した人がメリットを得られる仕組みにすべきだ。間にブローカーが入って、何十倍にも膨らましてもうけることがあってはならない。

 環境税は段階的な導入が望ましい。その試金石がガソリン税の一般財源化だ。エネルギーを外部に頼る日本こそ、負担が高くても環境のために使えば意味がある。例えば暫定税率分の1リットル当たり25円のうち15円は地方に還元し、残る10円を燃費効率の良い車への乗り換えを進めるため、自動車取得税減免などの財源にしてはどうか。

 福田ビジョンは出た。問われるのは「実行計画」だ。【構成・足立旬子】

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 「読む政治 選択の手引」は毎月1回掲載します。

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 ■ことば

 ◇平均気温の上昇

 IPCCが昨年まとめた報告書によると、1906~2005年の100年間で、世界の平均気温は0.74度上昇した。報告書は「20世紀後半の気温上昇は、人間活動による温室効果ガスの増加が原因である可能性がかなり高い」と指摘。このまま進めば「21世紀末の平均気温は20世紀末に比べ、1.1~6.4度上昇する」と警告している。

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 ■人物略歴
 ◇てらしま・じつろう

 米国三井物産ワシントン事務所長を経て、現在は三井物産戦略研究所長を兼ねる。60歳。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年07月01日 23:00

誰もが立場と形式の保守ばかり、、、出口はどこにもない。。。真意はともかく、方向性は山崎拓前副総裁主張の対話路線に転換を、、、解決まで対話継続あるのみ。。。

■「熱意ない」と政府を非難 田口さん拉致30年の集会

 北朝鮮による拉致被害者田口八重子さん=当時(22)=の失踪からちょうど30年になる29日、田口さんの出身地の埼玉県川口市で拉致問題の早期解決を訴える集会が開かれた。

 田口さんの兄で、拉致被害者家族会代表の飯塚繁雄さん(70)は、北朝鮮に対する米国のテロ支援国家指定解除に関する日本政府の対応について「(問題解決の)熱意が感じられない」と非難した。

 飯塚代表は「日米の北朝鮮政策は制裁を求めるわれわれの考えと逆に動いている。大切な対北朝鮮カードを失いそうだが、政府にはこれまで以上に強い姿勢で問題解決の交渉に臨んでほしい」と求めた。

 田口さんの長男飯塚耕一郎さん(31)も「日本政府がなぜ米国に解除をやめるよう働き掛けないのか疑念がわく」と批判した。

 これに対し中山恭子首相補佐官(拉致問題担当)は「被害者全員の救出という日本政府の方針は全く変わっていない。早期解決に向け気を緩めずに頑張る」と弁明した。

[47NEWS]

Posted by nob : 2008年06月30日 22:40

ここは山崎氏に軍配、、、いつもどんな状況においても対話から。。。

■北朝鮮・拉致問題:置き去り、政府焦り 日朝間、再調査手順決まらず

 米国による北朝鮮のテロ支援国家指定解除など北朝鮮核問題が展開する中、拉致問題を巡る日朝協議の具体的な見通しが立っていない。指定解除によって拉致問題が置き去りになるとの懸念が政界全体に強まっており、政府は早急に何らかの成果を示さなければいけない状況に追い込まれつつある。

 「(拉致問題は)日本人にとって極めて重要な人道、人権の問題。国際社会が共有していくべきものだ」。27日、京都市で開かれた主要国(G8)外相会合の席上、高村正彦外相は強調してみせた。

 高村氏の発言は、拉致問題だけ置き去りにされかねないとの日本政府の強い焦燥感に他ならない。6月11、12日にあった日朝協議では、拉致問題の再調査などで合意しているが、合意実行の具体的な手順、次回日朝協議の日程など何も決まっていないからだ。6カ国協議は今週早々にも開催されるが、北朝鮮の核計画申告の検証が主要議題。日本外務省の協議筋は「北朝鮮から出席するのは(核問題担当の)金桂冠(キムゲグァン)外務次官で、宋日昊(ソンイルホ)国交正常化交渉担当大使ではない」と語り、6カ国協議中には拉致についての実質的な日朝協議は行われないという見通しを示した。北海道洞爺湖サミット終了後までは拉致で目立った前進はないとの見方が強まっている。

 日本国内には再調査などの合意内容について、時期や調査主体が明確ではなく、実効性がないとの懸念が強い。テロ支援国家指定解除が発効するまでの45日間に拉致問題の進展、解決の糸口を見いだすことができなければ、福田康夫首相への批判はさらに強まりそうだ。【須藤孝】

[毎日新聞]


■山崎前副総裁:拉致問題で対話路線への転換訴え

 自民党の山崎拓前副総裁は28日、福岡市内で地元民放テレビに出演。米国が北朝鮮に対するテロ支援国家指定解除を決めたことについて「米国の最大の国益は、北朝鮮に核開発をやめさせることであり、核問題での妥協はあり得る。日本人拉致問題は日朝間の問題で、(解決策を)他国に依存すること自体、正しい態度ではない」と理解を示した。

 山崎氏は、拉致問題の遅れについて「日朝交渉を積極的にやらないところに問題がある」と指摘。そのうえで、政府の制裁措置にふれ「結果が出ていないことは事実で、犬の遠ぼえ的なところがあった。小泉純一郎元首相のように直接乗り込んで、北朝鮮と交渉しないとだめだ」と、対話路線への転換を訴えた。【中村篤志】

[毎日新聞]


■安倍氏、テロ指定解除「残念」=山崎氏は評価−自民

 自民党の安倍晋三前首相は27日、米政府が北朝鮮のテロ支援国指定解除手続きに着手したことについて「拉致問題を解決しなければ国際社会は決して迎え入れないという意思を示していく必要があったので、大変残念だ」と述べ、不満を表明した。

 その上で、ブッシュ米大統領が拉致問題を「決して忘れない」と表明したことに関し「その言葉をしっかり実行してもらいたい」と要求。北朝鮮による原子炉冷却塔の爆破については「すべての核兵器と核計画の放棄までは、途中経過にすぎない」と指摘した。

 同党の伊吹文明幹事長は、残り任期が短くなったブッシュ大統領が北朝鮮の外交戦術に「だまされた」との見方を示した。

 拉致議連の平沼赳夫会長も指定解除について「拉致問題解決の有力なカードを失った」と指摘。解除を容認する姿勢を示した福田康夫首相の対応を「(北朝鮮の核計画申告では)肝心の核弾頭には触れられておらず、甘いんじゃないか」と批判した。

 一方、自民党の山崎拓前副総裁は核申告と指定解除について「核放棄を実現するための一環だ。肯定的に受け止めた方がいい」と評価した。安倍、平沼、山崎3氏はそれぞれ都内で記者団の質問に答え、伊吹氏は奈良市内の会合で語った。

[時事通信]

Posted by nob : 2008年06月29日 15:50

お疲れさま。。。

■ゲイツ会長が常勤最後の出社、涙声で「求められれば助言」

 【シリコンバレー=村山恵一】「マイクロソフト(MS)のことを考えない日は1日たりともないだろう」。MS創業者のビル・ゲイツ会長(52)は常勤としては最後の出社となった27日、ワシントン州の本社で開かれた社員集会であいさつした。

 7月からはメリンダ夫人と運営する財団での慈善活動に軸足を移す。MS会長職は非常勤となる。ライバル会社への対抗心を隠さない強気さで知られるが、「求められればいつでも助言する。この会社を愛している」と涙声になって話し、会場から拍手がわいた。

 ハーバード大を中退し、1975年に友人のポール・アレン氏と創業。IBMへのパソコン用基本ソフトの供給を足がかりに事業を拡大し、社員8万人の高収益企業に育てた。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年06月28日 22:48

本質的解決からは程遠い。。。

■北に拉致問題への対応要求=検証の徹底確認−米韓外相

 【ソウル28日時事】ライス米国務長官は28日、韓国・ソウルを訪問し、柳明桓外交通商相と会談した。双方は北朝鮮が核計画の申告書を提出したことを前向きに評価する一方で、今後の検証作業を徹底していく方針を確認。また、両外相は記者会見で、北朝鮮が日本人拉致問題解決に向けて誠意ある対応を取るよう要求した。

 ライス長官は「拉致は早期に解決されなければならない問題だ」と強調。「北朝鮮はすべての核計画、核兵器、核物質を廃棄しなければならない」と述べ、正式な申告書に盛り込まれなかった核兵器なども放棄の対象になるとの考えを示した。双方は6カ国外相会談を早期に開催する必要性でも合意した。

 同長官はさらに、北朝鮮が核計画申告書とは別の非公開文書で提示したウラン濃縮問題とシリアへの核協力疑惑に関し、「まだ十分な回答を得ていない」と語り、北朝鮮に対し疑惑解明に協力するよう呼び掛けた。

[時事通信]


■北朝鮮冷却塔爆破、核施設無能力化にはなお時間

 【ソウル=山口真典】北朝鮮が27日、寧辺(ニョンビョン)にある黒鉛減速炉の冷却塔爆破を公開、核放棄プロセスの進展をアピールした。抽出済みプルトニウム量などの核計画を申告した前日に続く動きだが、核放棄の第2段階である核施設の無能力化ではなお残る作業があり、完了になお時間がかかるのは必至。北朝鮮は完全な非核化の議論も強く警戒しており、核問題を巡る6カ国協議の再開日程で米国などと駆け引きを展開している。

 「最近の核問題の進展を象徴する場面だ」。27日、韓国政府当局者は冷却塔爆破を評価した。ただ、使用していない設備の破壊にすぎない爆破公開には「ショー」の要素が強い。

[日本経済新聞]


■北の冷却塔爆破、米が2億7000万円拠出

 【ワシントン=貞広貴志】北朝鮮・寧辺で27日に行われた冷却塔の爆破作業に対し、米政府が250万ドル(約2億7000万円)の費用負担をしていたことがわかった。

 同日付のニューヨーク・タイムズ紙報道を、米政府高官が確認した。

 同紙は、北朝鮮当局者の話として、「総費用は500万ドルで、米国が半分を負担した」とも報じたが、同高官は総額の確認は避けた。

 同紙によると、今回の一連の措置に批判的な保守派からは、「費用は高すぎる」と、疑問をさしはさむ声も出ている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年06月28日 20:41

こわっ。。。

■採血器具使い回し 180施設

  県は25日、県内医療機関や介護老人保健施設の1割にあたる180施設で採血器具の使い回しがあったと発表した。61病院、111診療所などで、県立こころの医療センター(富合町)など公立病院も含まれる。八代市など7市町主催の健康づくり教室や糖尿病予防教室など29事業でも使い回しがあったという。

  問題の器具は糖尿病の血糖値を測る際の微量の採血で使う器具本体とキャップ。複数患者への使用不可と明記されていたが、繰り返し使用された。血液に直接触れる針は、毎回交換されていたという。

  こころの医療センターでは72人に使い回した。消毒をせず再使用したこともあるという。同センターは「大変申し訳ない。針以外に血液汚染の事例がなく、安全性に疑問を持たなかった。(複数患者への使用不可とした厚生労働省通知の)情報は来ていたが、見落とした」と答えた。

  採血ホルダーについても、県の施設を調査した結果、05年1月以降、同センターと有明、山鹿、阿蘇、御船、水俣、人吉、天草の7保健所で計3400人に使い回ししていたことも分かった。感染などの情報はないという。

[朝日新聞/熊本]


■「採血器」使い回し18万人 自治体、メーカーのずさんさが浮き彫りに

使い回しの対象者は18万人以上――読売新聞の調査でこんな実態が明らかになった「採血器使い回し事件」。厚生労働省では、2年ほど前から「使い回し」をしないように注意喚起するなどしてきたが、自治体がこの通達を医療機関に伝えなかったり、メーカーが厚労省の指示に従わなかったりして、安全対策システムが「空中分解」していた事態が次第に分かってきた。

製品に「注意シール」貼り付けないで出荷

2008年6月25日付の読売新聞によれば、同紙の調査で、少なくとも36道府県で採血器具の使い回しがあり、使い回しの対象者は延べ18万人以上に上ることが明らかになった。また、11都県が「調査中」と回答を保留しており、実際の対象者はさらに多くなるようだ。

この問題は、島根県の医療機関で複数の患者への使用が禁止されている採血用の穿刺(せんし)器具を複数の患者に使用し、感染症の発生が疑われる事例が発生したことで発覚。厚労省は2008年6月30日までに、47都道府県、東京23区、64の保健所に、こうした「使い回し」の事例がないか調査するよう要求している。

問題となったのは、針で皮膚に小さな穴を開けて、にじんだ血液を採取する際に使用されるペン型の器具。複数人で使用できる器具もあるが、このうち針の周辺部が取り外せないタイプの穿刺器具は、針の周辺に付着する血液から感染する可能性があるため、個人使用に限っている。にもかかわらず、針を交換するだけで使い回す事例が多発した。

厚労省は、国内での感染事例はなく、「感染の可能性は極めて低い」(同省医政局)としているが、同省医薬食品安全対策課の資料では、同様の器具を複数人で使った英国の介護施設の患者2名がB型肝炎に感染し、死亡したケースがあると指摘している。

同省は2006年3月に、この採血器具について、自治体に注意喚起の通達を出したほか、採血器具を販売するメーカーに対しても「複数患者使用不可」と書かれたシールを製品に貼り付けるように指導していた。「なぜこのようなことになったのかわからない」と厚労省医薬食品安全対策課の担当者は漏らしているが、

「(採血器具メーカーの)1社の製品について、製品に貼り付けないで、箱の中に入れるだけで出荷していた事例について確認している」

とメーカー側のずさんな対応についても指摘している。

自治体が医療機関に通知していなかった例も

その一方で、「使い回し」が56か所の医療機関であり、その対象者が1350人超だった島根県では、

「厚労省から自治体に通達があったのにも関わらず、医療機関に通知していなかった」(健康福祉部)

といったこともあった。また、鳥取市中央保健センターはJ-CASTニュースに対し、「説明書を確認して使わなかった」と話している。同市が主催する健康イベントや「糖尿病教室」で採血器具の使い回しがあり、対象者は1000以上に上っている。自治体やメーカーのずさんさが今回の事件につながったようだ。

しかし、医療現場の一部では医療サービスの一環としてこの器具の「使い回し」が行われていたという実情もある。たとえば、島根県のある病院では糖尿病患者が退院後の検査のために家庭で使える採血器具を販売。採血器具の購入の前に、病院側がサービスの一環として採血器具のサンプルを用意して、患者に試してもらっていた。しかし、この採血器具は複数人での使用が禁止されていており、結果的に「サンプル」が使い回されていた。

「健康イベントや病院のサービスなど善意でやっていたものが、結果的にこのようになってしまった。こういっては何だが、(現場の人については)気の毒だ」

ある自治体の関係者はこのように明かしている。

[Jcastニュース]

Posted by nob : 2008年06月26日 23:59

知性とプライドの欠落が常態化した構造的問題。。。

■缶ビール・たこ焼き・刺し身…「あしき慣習」霞が関全体に

 缶ビール、たこ焼き、刺し身の歳暮——。中央省庁の職員が深夜帰宅の際に公費で乗車したタクシーの運転手から受け取ったサービスは実に様々だった。

 17省庁で職員が1402人に上った「居酒屋タクシー」の実態調査。「あしき慣習」が霞が関全体に広がっていたことを浮き彫りにした。

 5年間で約200万円相当の現金や商品券を受け取っていた主計局職員を含め、接待を受けた職員が600人と、突出した財務省。「職務上の注意」と監督責任を問われた幹部を含めると処分対象者は612人となり、大蔵省時代の1998年の接待汚職事件(延べ131人)を大きく上回り、過去最多となる。

 財務省は、現金や商品券を受け取った職員には7月末をめどに全額をタクシー運転手らに返還させるほか、再発防止策として〈1〉深夜タクシーの相乗りを励行〈2〉公務員宿舎を巡回する帰宅用の深夜バスの運行本数を増設〈3〉深夜勤務を減らす仕事の合理化や効率化——を進めるとしている。

 額賀財務相は25日夕、「公務員としてはあってはならない恥ずべきこと。国民の皆さんに誠に申し訳ない」と述べた。

 他省庁を含め、接待の詳細も明らかになった。

 金券を受け取った職員は55人。その多くは、ビール券や商品券だった。総務省の職員が4年間に受け取った「クオカード」は計1万2500円分に。環境省では、約1万5000円相当のビール券を受け取っていた職員や、図書券をもらったケースも発覚した。

 人事院では約7年間、乗車する度に缶ビール3本と栄養ドリンク1本ずつを受け取って飲み、計1000本に達した猛者もいた。

 飲み物だけでなく、食べ物が提供されたケースも多い。国土交通省では、たこ焼きや焼きそばを受け取っていた職員が3人。文部科学省では、コーヒーセットやコメ1キロをプレゼントされた職員もいた。

 内閣府では、キングサーモンの刺し身を歳暮として受け取った職員の例も。この職員は、コメ(1キロ)を10回受け取っていた。降り際に、ビール6本入りのパックをもらった警察庁職員のケースもあった。

 度重なる接待を受け、厳重注意処分を受けた国交省の男性職員は「道順を知っている運転手なら安心して寝ていられるので利用していた。サービスとして受け取っていたが、控えるべきだった」と釈明しているという。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年06月24日 23:55

まずは第一段階。。。

■8年ぶり3兆円割れ=大阪府の08年度本格予算案

 大阪府の橋下徹知事は24日、2008年度一般会計本格予算案を発表した。1100億円の収支改善を目指す財政再建案を基に大幅な歳出削減を進め、予算規模は8年ぶりに3兆円を割り込んだ。府は同予算案を7月臨時議会に提出する。

 歳出では、職員給料の平均12%カットや、都道府県で初めてとなる退職金の5%減額を盛り込み、人件費を5.2%減とした。また、建設事業費は29.4%の大幅減。私学助成などの一般政策経費も減らした。

 一方、歳入は、原油価格高騰などによる企業業績の悪化を受け、法人関係税が9.8%減と6年ぶりのマイナス。府税全体では4.8%減となった。

[時事通信]

Posted by nob : 2008年06月24日 23:51

今後ますます積極的な自然エネルギー活用に期待。。。

■世界最大級の太陽光発電所 関電とシャープ、堺市に

 関西電力は23日、堺市の臨海部に発電出力が約1万キロワットの太陽光発電所を建設すると正式に発表した。隣接地にシャープが建設中の液晶パネル工場にも、両社が共同で太陽光発電施設を設置。全体の発電出力は約2万8000キロワットと世界最大級となり、大阪湾沿岸に太陽光発電の大規模集積地帯が誕生する。

 関電は一般家庭などへの送電を行う予定で、国内の電力会社で初めて太陽光発電事業に本格参入する。

 来月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)では温暖化対策が主要議題となる見通しで、両社は二酸化炭素(CO2)削減への努力姿勢をアピールしたい考えだ。

 関電の太陽光発電所は約20ヘクタールの敷地に約50億円を投じて2009年度に着工、11年度に運転を開始する。約3000世帯の電力を賄える計算だ。太陽電池パネルは、シャープが液晶工場に併設する太陽電池工場で生産する次世代型の「薄膜型」が有力とみられる。

【共同通信】

Posted by nob : 2008年06月24日 08:49

中絶することを思えばずっといい、、、偉いと思うけど。。。

■女子高生が「出産協定」=17人妊娠、ファッション化危惧−米東部

 【ニューヨーク21日時事】米東部マサチューセッツ州グロスター市の高校(生徒数約1200人)で、17人もの女子生徒が妊娠し、うち半数近くが子供を産んで子育てで互いに協力するとの「協定」を結んでいたことが分かった。妊娠した生徒の多くは16歳以下という。ロイター通信などが20日報じた。

 同校の診療所で定期的に妊娠検査を受ける女子生徒のグループがあったことから、協定が発覚した。父親は24歳のホームレス男性らとされる。同校の校長がタイム誌に語ったところでは、一部生徒は検査で妊娠していないことが判明し、「がっかりしていたようだった」という。

 同州では16歳未満の少女との性交は禁じられており、当局は相手の男性らを強姦(ごうかん)罪で訴追するかどうか検討している。

 米国では、歌手ブリトニー・スピアーズさんの妹(17)が女児を出産したことが報じられ、女子高生の妊娠をテーマにしたコメディー映画もヒット。十代の妊娠の「ファッション化」を危惧(きぐ)する声が上がっている。

[時事通信]

Posted by nob : 2008年06月22日 01:46

キャンドルナイト。。。

■東京タワーなど一斉消灯 6万6000施設が参加

 電灯を消して夜を過ごすことで、日ごろ照明をどれだけ多く使っているかを実感してもらおうと、環境省や非政府組織(NGO)の呼び掛けで、夏至の21日、東京タワーなど全国各地の名所や店舗が一斉にライトダウンした。

 ライトアップの名所のほかスーパー、コンビニ、企業、学校など全国約6万6000施設が参加。午後8-10時をめどに、ライトや看板の明かりを消すなどした。

 一斉ライトダウンは2003年に始まり、年々参加施設が増えている。同省によると、昨年は約6万3000施設が参加し、一般家庭約200世帯が1年間に使用する電力量に相当する約293万キロワット時の電力使用を削減。約1100トンの二酸化炭素(CO2)排出が抑制されたという。

 同省は「日常生活の中で、温暖化対策を実践するきっかけにしてほしい」と話している。

【共同通信】

Posted by nob : 2008年06月22日 01:44

地球外生命体発見の兆し。。。

■「火星の氷」初めて直接確認の可能性高まる

 【ワシントン=増満浩志】米航空宇宙局(NASA)とアリゾナ大は20日、火星探査機フェニックスが、氷にほぼ間違いない物体を撮影したと発表した。氷か塩とみられていた数個の白い塊が、約4日後には消失したのを写真で確認した。

 研究チームは「氷が日光を浴びて蒸発した」と判断。探査機周辺に氷があるのが確実になったことで、今後、掘削して採取した試料を分析し、火星に現存する氷を初めて直接確認できる可能性が高まってきた。

 白い塊はサイコロ大で、15日にロボットアームで地面を掘った時、深さ5センチの溝の底に露出した。翌16日の写真ではまだ確認できたため、すぐに消失するドライアイスの可能性もなく、研究チームを率いる同大のP・スミス博士は20日の記者会見で「本当に水の氷だ。もう議論の余地はない」と自信を見せた。

 火星の極域には氷があると考えられてきたが、極域への着陸成功はフェニックスが初めて。採取した物体は搭載装置の中で加熱して分析する。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年06月22日 01:41

反対はしないけれど、、、他に手を付けるべきところだらけ。。。

■温暖化対策でコンビニ深夜規制、21自治体で「検討」

 地球温暖化対策の一環として、コンビニエンスストアなどの深夜営業の規制を検討する動きが全国の自治体に広がりつつある。14都府県と7政令市が深夜規制を検討中か、検討を予定していることが読売新聞の調査で分かった。

 深夜規制の動きに対して、コンビニ業界は防犯機能や災害時のライフライン機能などを主張して猛反発している。年中無休、24時間営業のコンビニは消費者のライフスタイルに定着しているだけに、規制の妥当性を巡って今後、議論を呼びそうだ。

 読売新聞が全国47都道府県と17政令市を対象に行った調査によると、埼玉県と京都市、東京都と神奈川県、横浜市の5都県・政令市がすでに深夜規制を検討中、宮城県、福島県など11府県・5政令市が規制の是非を含めた検討を予定している。

 検討中の自治体のうち、埼玉県はすでにコンビニに24時間営業の自粛を要請することを表明。神奈川県も「環境負荷の少ない販売方法という趣旨は条例に盛り込みたい」(環境農政部)としている。

 検討予定の自治体でも、「条例による営業規制は有効な手段」(仙台市)、「民間部門に対する何らかの対策が必要」(佐賀県)と規制の有効性を指摘するところが多い。長野県は2007年の条例で深夜営業自粛を求める努力規定を設けている。

 一方、「民間の自由な経済活動を規制していいものか」(高知県)、「特定の業者だけを悪者にしても根本的な解決にはならない」(千葉市)と規制に否定的な自治体も多かった。

 規制の動きに対してコンビニ業界は反発を強めている。日本フランチャイズチェーン協会の土方清会長(サークルKサンクス会長)は20日、「24時間営業は生活者のライフスタイルの変化に対応した結果だ」と反論。午後11時〜午前7時まで営業を中止しても日本の温室効果ガスの0・009%の削減にとどまるとの業界試算を示したほか、深夜多くの女性がコンビニに駆け込むなど防犯効果があると強調した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年06月22日 01:38

抵抗は当然、、、ここは信じてやりかけたことをやりきるしかない。。。

■橋下知事と大阪府労連、人件費削減案巡る徹夜交渉が決裂

 大阪府の橋下徹知事が打ち出した府職員の人件費削減案を巡り、20日夜から始まった知事と労働組合2団体との交渉は21日も続いた。連合系の大阪府労働組合連合会(府労連)とは7時間の激論の末、同日早朝に決裂し、1950年の府労連結成以来初めての労使交渉の決裂となった。続いて全労連系の大阪府関係労働組合連合会(府労組連)との交渉に入っている。

 20日午後10時ごろから始まった府労連との交渉で、知事側は通勤手当など約800万円分の削減撤回を提案。しかし人件費削減案自体の撤回を求めていた府労連は「誠実な交渉は感謝するが、決裂と表明せざるを得ない」と強硬姿勢を崩さず、ほとんど休みなく続いた交渉は21日午前5時過ぎに決裂した。

 午前6時半から始まった全労連系の大阪府関係労働組合連合会(府労組連)との交渉は、府立高校の非常勤職員の契約打ち切りなどを巡って紛糾。非常勤職員らが「私たちは働きたいだけ。(重点政策に盛り込んだ)イルミネーションよりも優先順位が低いのか」などと口々に抗議の声を上げた。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年06月21日 16:32

切実な問題、、、もはや他人事では済まされない。。。

■自殺、10年連続3万人
30代と60歳以上最多…昨年

 昨年1年間の全国の自殺者は一昨年より2・9%多い3万3093人で、1978年に統計を始めてから、過去最悪だった2003年に次ぎ、2番目に多かったことが警察庁のまとめでわかった。

 3万人を上回ったのは10年連続。このうち60歳以上と30歳代の自殺者は過去最多だった。お年寄りの「孤独感」を動機にした自殺のほか、働き盛りを中心にした「仕事疲れ」の自殺も目立ち、社会的・経済的に負担が増す世代が追い詰められている現状が浮き彫りになった。

 昨年の自殺者を年齢別でみると、60歳以上が一昨年比8・9%増の1万2107人と最も多く、全体の36・6%に上った。50歳代は2・8%減の7046人だったが、40歳代は1・8%増の5096人、30歳代は6%増の4767人で、働き盛りの30〜40歳代だけで全体の29・8%を占めた。20歳代は2・5%減の3309人、19歳以下は12%減の548人で、小学生は8人、中学生は51人、高校生は215人だった。男女別では男が2万3478人、女が9615人。

 警察庁が遺書などから動機を特定できたのは、このうち2万3209人。自殺には複数の動機が絡むケースが多く、今回からは動機の項目に「仕事疲れ」や「子育ての悩み」「いじめ」などを加えたうえで、動機が複数ある場合はすべて挙げることにした。

 その結果、動機別では〈1〉病気の悩みなどの「健康」1万4684人〈2〉借金などの「経済」7318人〈3〉家族の不和など「家庭」3751人〈4〉職場が原因の「勤務」2207人〈5〉「男女問題」949人〈6〉「学校」338人——の順だった。

 自殺者が過去最多となった60歳以上では「健康」が6735人と最も多かったが、「孤独感」が277人いた。「経済」を動機とした自殺では、「多重債務」が1973人で、「その他の負債」が1656人、「生活苦」が1137人。「勤務」では「仕事疲れ」が672人と最も多かった。「学校」のうち「いじめ」自殺は14人だった。

 自殺者は1998年に3万人を突破してから3万人を1度も割り込むことなく、過去最多の2003年は3万4427人だった。

[解説]世代ごと 細やか対応必要

 政府は昨年6月、自殺率(人口10万人あたりの自殺者数)を2割以上削減することを目指して「自殺総合対策大綱」を決定した。

 その初年に自殺者が増加したことに関係者はショックを隠せない。

 特に、見逃せないのが30歳代の自殺者が過去最多に上ったことだ。この世代は就職氷河期に社会人になったため、地方を離れ、大都市で不安定な生活を送っている非正規労働者なども少なくない。昨年は一昨年より東京で382人、大阪で289人、神奈川でも206人、自殺者が増え、国の自殺予防総合対策センターの竹島正センター長は「30歳代の自殺が増えた背景を考えるうえで、いわゆるワーキングプアとの関係についても調べる必要がある」と指摘する。

 同センターでは今年度から遺族らへの聞き取り調査を始めたが、自殺の詳しい実態はまだ解明されていない。中高年や高齢者だけでなく、その下の世代にどう働きかければ自殺を抑えられるのか。実態に応じたきめ細かい対策が求められている。(増田真郷、中村勇一郎)

自殺予防策実り、秋田「最悪」返上

 自殺率が全国最悪だった秋田。昨年は前年比6・3ポイント減の37・2と、山梨の39・0を下回り、ワースト1の汚名を返上した。

 秋田県では県民の自殺を減らそうと、2000年度から市町村や秋田大医学部、民間団体などと連携して自殺予防の取り組みを進めている。先進地の藤里町では、保健師が高齢者宅を巡回して、うつ病の傾向がないか診断したり、孤立を防ぐため住民同士が気軽に話し合える場を設けたりしており、1999年に83・5だった同町の自殺率は、06年には22・3にまで下がった。

 秋田県健康推進課自殺対策班の佐藤昭主任は「地道な活動を広げていきたい」としている。

[読売新聞]


■硫化水素自殺が急増、517人死亡 警察庁

 昨年の自殺者のうち、硫化水素を使った自殺は27件(29人)だったが、今年は5月末までに489件発生して517人が死亡しており、既に昨年1年間を大きく上回った。警察庁はインターネット上の製造に関する書き込みの削除に乗り出し、製造に関連する商品を撤去する動きが出るなど防止対策も進められている。

 同庁によると、今年1—5月に硫化水素を発生させて自殺したのは男性407人、女性110人。年齢別では20歳代が232人と最も多く、30歳代143人、40歳代68人、19歳以下が51人だった。

 同庁は周辺住民らへの二次被害も出ていることから、製造方法などを具体的に説明したネット上の書き込みを、傷害や傷害致死事件などを誘発する「有害情報」に該当するとして、プロバイダーや掲示板の管理者などに削除依頼するよう都道府県警に通達を出している。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年06月19日 17:58

まだまだ手緩い。。。

■「日本年金機構」正規職員は1万人弱、処分職員は3年契約

 厚生労働省は19日開かれた政府の有識者会議「年金業務・組織再生会議」で、社会保険庁を改組して2010年1月に設立する「日本年金機構」の組織体制に関する最終案を提示した。

 27日にも、最終報告書をまとめる。

 職員採用を審査する「職員採用審査会」のメンバーを全員民間人とする方針を新たに明記した。社保庁からの職員採用にあたって、「お手盛り審査」を排除する狙いがある。民間から採用する正規職員は当初計画の2・5倍に当たる約1000人に増やす。

 年金記録ののぞき見などで懲戒処分を受けた職員約900人については、原則として契約期間3年の「有期雇用職員」とする。処分職員の採用についても、採用審査会が個別に判断し、透明性と客観性を確保するとしている。

 また、今後策定する基準をクリアした場合に限り、「有期雇用職員」から正規職員に復帰できる道も残すが、その際も「第三者による厳格な採用審査を行う」とした。

 一方、機構設立時に社保庁職員から正規職員に採用される定員は約9910人とし、05年度末と比べ約4000人削減する。設立時の総定員は、有期雇用職員の約6920人を合わせ、約1万7830人となる。

[読売新聞]


■日本年金機構:懲戒歴ある職員不採用 社保庁から、867人が対象

 厚生労働省は19日、年金業務・組織再生会議に、社会保険庁を解体し、10年1月に発足させる非公務員型の「日本年金機構」への職員移行について、懲戒処分を受けたことがある職員は原則として正職員に採用しない方針を示した。有期雇用(3年以内)職員としての採用は認める。

 対象となる処分歴のある職員は867人。社保庁に対する国民の不信感が強いことをふまえ、舛添要一厚労相が16日、不採用の意向を示していた。ただし、全面不採用とすれば雇用をめぐる訴訟に発展することも予想されるため、雇用期限を迎えるたびに業務評価をし、採用継続の有無を判断できる有期雇用の道は残した。

 また、処分歴があっても、「成績優秀で改革意欲に燃え、専門知識や経験から新組織の運営上などで不可欠な人材」は、例外として正規職員に採用する。

 正規職員の人員削減計画は、現在の1万3113人から機構発足時には約2200人減の約1万910人とする。

 発足後に事業の外部委託によって減らす予定だった1480人のうち、約1400人を最初から有期雇用とすることで、当初計画より1400人減らした。外部からの採用枠は400人から1000人に増やした。【堀井恵里子】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年06月19日 16:53

苦笑、、、私も経験があります。。。

■ストレス調査:PCの全データ損失、失恋より痛手が大きい でも5000円しか支払わない シマンテック

 パソコンの全データを損失するのは「失恋」より痛手が大きいにもかかわらず、損失したデータを復元するために平均5346円しか払わないという結果が、セキュリティー大手シマンテックの「パソコン利用時のストレス調査」で明らかになった。精神的なダメージを受けても、懐はあまり痛めたくないようだ。

 データ保存でストレスを感じるのは、「重要なデータの損失」で37%。深刻度合いを最高10点で平均すると、「パソコンが使用不能」「保存ファイルを全て損失する」は、すべての年代で「失恋」より高い結果になった。失恋の痛手の点が最も高かった10代男性でも「失恋」(6・68点)に対し、「パソコン使用不能」(6・99点)「全データ損失」(6・98点)が高い。

 1年以内にデータを損失した経験があるのは2割。男性はどの年代も20%台。女性は同10%台で、女性が経験率が低い。失ったデータの種類は、静止画像、テキスト、送受信メールなど。半数は「ほとんど復元できなかった」。復元のために支払ってもいい金額は平均5364円。2万円以上も6%、最高額は10万円だった。一方、支払わないという回答も30%あり、意識の差が現れた。

 失うと困るのは「写真画像」で、男女とも30代が特に割合が高い。10代、20代は音楽や動画を挙げ、年代が上がると住所録や連絡先の割合が高くなる。しかし、バックアップ実施率は低く、「していない」が4割で最多だった。

 私生活でインターネットが使えなくなったら「生きていけないほど困る」は10%にとどまったが、「日常生活に支障をきたす」は6割に上った。回答は年代、性別によって差があり、15歳から19歳の女性では「生きていけない」が26%に上ったほか、30代~50代は、女性の方が「かなり支障をきたす」割合が高かった。使えなくなって一番困るのは「ウエブ一覧」で43%だった。また、パソコンのトラブルは「自力で解決」が56%で最多だが、女性は半数以上が「詳しい家族や知人に頼る」。

 調査は08年4月、インターネット利用歴が3年以上で、15歳以上の男女計1000人を対象にウェブ調査で実施。20代~50代が男女各100人。10代と60歳以上は同50人。パソコン利用年数は半数が8年以上で、1世帯あたりのパソコン台数は1・99台だった。【岡礼子】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年06月19日 05:45

・・・と思えばこの反応、、、なるほど根深い。。。

■ガス田合意に反発続出 中国サイト「新たな屈辱」

 【北京19日共同】東シナ海ガス田問題をめぐる日中の共同開発合意について、東シナ海の権益は日本に一切譲るなと主張してきた中国の愛国主義系ウェブサイトには19日までに「売国条約(締結)への第一歩」「中国外務省は人民をばかにするな」などの書き込みが殺到した。

 厳しい言論規制を実施している中国で、政府への過激な非難が表面化するのは珍しい。今回の合意に反発し、中国政府を「弱腰」と受け止める声が根強いことを印象付けた。

 反日系団体「中国民間保釣(尖閣防衛)連合会」のサイトでは「(中国外交当局者は)中国の屈辱史を新たに書き換えた」などの批判が噴出。「(共同開発合意は)21世紀の下関条約だ」と嘆く声も出た。下関条約は日清戦争後に結ばれ、当時の清朝が台湾などを日本に割譲することに合意した。

 このほか新華社、人民日報系などの大手サイトでも、合意が「妥当な結論」などとする声を反対意見が大きく上回った。

 これに対し、人民日報(電子版)は18日、合意について「日中双方が勝利した」と論評した記事を掲載。

[共同通信]

Posted by nob : 2008年06月19日 04:49

賢明な選択。。。

■ガス田開発、中国との合意内容発表…「翌檜」は周辺区域で

 政府は18日、東シナ海のガス田共同開発に関する中国政府との合意内容を正式発表した。

 日本が共同開発を求めてきた4ガス田のうち、〈1〉白樺(しらかば)(中国名・春暁)の開発への参加〈2〉翌檜(あすなろ)(同・龍井)南側の日中中間線をまたぐ海域での共同開発区域設定——が柱だ。両政府は細部をさらに詰め、条約として確定する。樫(かし)(同・天外天)と楠(くすのき)(同・断橋)の扱いは継続協議とした。5年越しの懸案であるガス田問題は決着へ大きく踏み出したが、翌檜そのものが共同開発区域に含まれない点など、日本側の譲歩が大きかったとの見方も出ている。

 5月の福田首相と胡錦濤国家主席の基本合意を受けたもので、高村外相と甘利経産相が18日、外務省での共同記者会見で発表した。外相は「戦略的互恵関係の大きな成果」と強調。経産相は「日中の重要なエネルギー供給源となることを期待する」と述べた。

 4ガス田の中で最大の埋蔵量を持つとされる白樺では、日中両国が合弁会社を設立、開発を行う方向だ。中国側の開発が相当程度進んでいることから、出資比率は中国側が過半となり、収益は中国側に厚く配分される見通しだ。翌檜南側の共同開発区域は約2700平方キロで、神奈川県(約2400平方キロ)に匹敵する面積。埋蔵量は不明だが、経産相は「これから精密調査するが、優良な地層であることは間違いない」と期待感を表明した。日中双方が開発費を折半し、生産したガスの収益も等分する方向だ。

 ただ、白樺の合意を巡っては、中国側は「共同開発」と明言していない。開発に関する主導権を維持したい思惑があると見られ、高村外相も「共同開発と言うかどうかは定義の問題」と述べた。翌檜そのものが共同開発区域に含まれなかった点や、他のガス田の扱いが先送りされたこととも合わせ、「日本が譲った」とする見方の理由となっている。

 合意の過程では、共同開発を優先し、主権的権利が及ぶ排他的経済水域(EEZ)の境界画定は、議論を先送りした。「日中双方の海岸線から等距離の地点を結んだ日中中間線が境界」とする日本側と、「大陸棚が延びる沖縄諸島西側まで中国の権利が及ぶ」とする中国側で、折り合いがつかないためだ。

 翌檜南側の共同開発区域は「中間線」をまたぐが、「双方の法的立場を損なわない前提」(外相)だとして、今回の合意とEEZ画定交渉は絡めないとしている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年06月19日 03:42

、、、これも自意識の問題、、、モラルは何処に。。。

■三輪そうめん・再包装販売:名張の業者が再出荷、賞味期限を延長 県が是正指示 /三重

 県は6日、名張市赤目町相楽のそうめん包装会社「森嶋食品工業所」(森嶋茂一社長)に対し、返品された商品の賞味期限を延長して再出荷していたとして、JAS(日本農林規格)法と食品衛生法に基づく是正と再発防止対策を求める指示などを行った。

 県によると、同社は「三輪そうめん」で知られる奈良県桜井市のそうめん製造・販売会社「森井食品」の委託で、森井食品が製造したそうめんなどを包装している。01年ごろから今年5月上旬まで、返品されたそうめんの賞味期限を延長して表示し、再出荷していた。

 賞味期限は製造から1年半後の日付で設定。返品商品はさらに1年半後に延長していた。箱詰め商品については再出荷する際、箱詰めした年月日表示の前に「:」を記し、再出荷品であることが分かるようにしていたが、袋詰め商品は詰め替えるだけで、区別していなかった。

 また、森井食品が製造するくずきりについても06年1月から07年8月まで返品商品の賞味期限を2年間延長し、再出荷していた。

 県は7月7日までに指示に基づく改善報告書を提出するよう求めている。

 同工業所の大田勝・代表執行役(55)は、「法律の認識不足で、返品された商品でも、品質が保証できる期間が残っていれば、再包装などをして出荷していいと思っていた。後悔の至りで、消費者への迷惑をおわびしたい」と話している。【田中功一、金森崇之】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年06月07日 00:44

構造的問題、、、悲しきかなこれが彼等の仕事。。。、、、単に自意識の問題。。。

■裏金 総額7億円、職員に「2.5億返還を」…調査委最終報告

 大阪市の裏金問題で、市の調査委員会(委員長=柏木孝副市長)は5日、最終報告書を平松邦夫市長に提出した。10局19区役所で総額7億476万円の裏金(不正に管理された資金)が確認されたが、このうち架空の物品購入などで捻出(ねんしゅつ)した3億1586万円を、返還額を算定する基礎となる「不適正資金」と認定。予算の事業目的外に使われるなどした2億5697万円を職員、OBに返還させるよう提言した。平松市長にも給料の減額などで責任をとるよう求めた。市は8月中にも数百人規模の処分を行うが、着服はなかったとして刑事責任は問わない。

 過去10年間(1997年度以降)について調査。裏金の内訳は、▽架空の物品購入1億4415万円▽出入り業者に水増し請求させた代金を保管させる「預け金」1億4054万円▽職員の個人口座での委託料の不正管理4億1809万円▽その他198万円。

 調査委はさらに、通帳や出納簿が残っていないものの、職員の証言から裏金があったと判断できるケースなどについて、類似の事例を踏まえて約1億6400万円を「推計額」として算出。これを加えると、裏金総額は、8億6000万円以上に膨らむ計算になる。

 一方、「不適正資金」と認定したのは、架空の物品購入、業者への「預け金」の全額と、委託料の不正管理のうち、経済、環境局の職員口座などに、使われず残っていた3117万円を合わせた3億1586万円。

 委託料の不正管理は、5局6区で判明し、裏金調査とは別に、委託金調査を全庁で継続しており、全体を「不適正資金」と認定するかどうかの判断を避けた。

 返還額には、2%の金利を算入。業者の手元にある「預け金」などを含めると約3億円になる。

 調査委は、原則、過去5年分については、裏金を作った部局に返還を求めており、今後、各部局が職員とOBに負担額を割り振る。それより以前の分は、全管理職(約2500人)で返還。局長級20万円、部長級15万円、課長級10万円、課長代理級5万円となる。

 また、平松市長や2人の副市長に対しては給料の減額などを要請。昨年12月に退任した関淳一・前市長にも、応分の金銭的負担を請求することが妥当とした。

平松市長の話「ある程度、ウミは出し切れた。職員の意識改革や会計制度の改善を図り、市民への説明責任を果たすことで信頼回復に努めたい。関・前市長は、退職金を全額返還しているので、請求するつもりはない」

[読売新聞]


■13省庁で“接待”217人、約3200回 主務官庁の国交省も

 タクシー車内でビールやおつまみなど提供を受けたことがある国の職員は13省庁の217人にのぼり、回数は約3200回におよぶことが5日、長妻昭衆院議員(民主)がまとめた資料で分かった。財務省のほかに総務、環境両省の職員も金券を受け取っていたことが判明。問題の根深さが浮き彫りになった。また、タクシー業界を監督する国土交通省でも36人が約250回の“接待”を受けており、批判を呼びそうだ。

 調査は、長妻氏が各省庁に実態を明らかにするよう求め、報告をまとめた。それによると、“接待”を受けた回数が最も多いのは財務省で、金融庁=16人266回、国交省=36人249回が続いた。このほか、農林水産省=13人139回▽内閣府=9人53回▽環境省=11人約38回▽人事院=2人26回▽ 内閣官房=5人23回▽総務省=1人約20回▽防衛省=5人約15回▽文部科学省=10人約13回など。

 金券類は、総務省の職員が500円分、環境省の職員が約1万5000円分を受け取っていた。

 一方、宮内庁▽警察庁▽法務省▽外務省▽会計検査院−などは「ゼロ」と回答した。

 調査結果は、各省庁で調査期間が異なるうえ、まだ中間報告の段階。厚生労働省が「調査中」と回答しているほか、国交省は「地方整備局分は調査中」とするなど、今後、人数や回数が増加する可能性が高い。

 長妻氏は「国交省をはじめ、すべての情報を公開すべきだ」とし、政府に全省庁分のとりまとめを求めている。

[産経新聞]


■クローズアップ2008:公務員502人「タクシー接待」 公金「上客」、官が甘い汁

 深夜帰宅のタクシーで運転手から現金や金券の提供、飲食の接待を受けていた東京・霞が関の公務員は6日現在で13省庁・機関で計502人に上る。利用客を確保したい運転手の気持ちに乗じ、自身の懐を痛めずにチケットを使って甘い汁を吸ってきた公務員。個人タクシーを中心に「居酒屋タクシー」と呼ばれ20年近く続いてきたとの指摘もある慣習の背景に、あきれた役人体質が浮かび上がる。

 ◇「疲れて帰る。ビールぐらい…」「サービスは霞が関の慣例」

 「みっともない話だ。(飲食接待だけでなく)金品という話になると、また事情は違ってくると思いますね。いずれにしてもそんなことしてほしくない」。6日夕、今回の問題について首相官邸で記者団から感想を問われた福田康夫首相は、そう語り、各省庁などに厳しい処分を求めた。

 タクシーに乗った客が、運転手からビールやお茶の提供を受ける慣習は、バブル崩壊以降、長距離利用客の確保を狙いに、個人タクシーを中心に広まったとされる。公務員の場合は、税金を使ってキックバックを受ける形になり、現金や金券まで受け取っていたことが問題を大きくした。

 しかし、当事者である公務員の意識は低い。最も多くの383人の職員の利用が明らかになった財務省。6日省内では「疲れて帰る深夜のタクシーでビール1杯も許されないのか」「タクシーのサービスは霞が関の中央官庁共通の慣例」との不満の声も漏れた。

 職員らが慣習の背景にある事情としてあげるのが残業時間の多さだ。国会開会中は政府側答弁を用意するため、「深夜待機」が連日続き、帰宅が午前3時、4時になるのもザラだ。ある職員は「疲れている時に、運転手から『サービスです』と冷たいビールを出されれば、つい口をつけてしまう」とこぼす。

 しかし、「自分たちはエリートだから多少のことは許される」(ある職員)とのおごりがあるのも事実。ある幹部職員は「90年代の接待汚職から変わっていない役人の体質を象徴している」と話す。別の幹部も「カネや金品までになると申し開きできない。世間の風当たりが強まっているのに」と怒った。

 一方、週明けにも調査結果を公表する予定の厚生労働省。省内の喫煙コーナーでは、中堅職員らの「出されりゃ飲むよな」「あんなのがキックバックになるのか」との会話が交わされていた。【赤間清広、清水健二】

 ◇当初は否定

 「深夜帰宅のタクシーで、省庁の職員が料金の1割のキックバックを受けている。車内でビールなども振る舞われ、全省庁で行われている」。問題を明らかにした長妻昭衆院議員(民主)のもとに、こんな情報が寄せられたのは先月のことだ。

 長妻議員は先月下旬、各省庁に事実関係を照会。財務省は当初、「事実はない」と回答。その後、提供を受けたとされる主計局の2人の名前も入ってきた。議員が2人に電話で確かめたところ「お歳暮と思って商品券を2~3度受けた。キックバックではないと思った」と答えたという。これを受け財務省も事実関係を認めたが、長妻議員は「『ばれなければほおかむりする』役所の本質が出た」と話している。【野倉恵】

 ◇「チケット」使い放題

 今回の問題で使われたのが、タクシーチケットだ。現金を払わないため、税金を使っているとの感覚もまひしたのではないかとさえ見える。各省庁での利用規則や実態はどうなっているのか。

 毎日新聞が調べたところ、今回の問題が明らかになった13省庁・機関のすべてで、枚数や金額の制限はなく、実質「青天井」だ。利用時間については、終電時間以降が多いが、財務省(午前0時半以降)、金融庁(午前0時半から5時)など時間を定めているところもあった。

 利用するタクシー会社は、省庁によって異なるが、多くは10社前後の会社と契約している。調査結果が出ていない厚労省は、「でんでん虫」マークで知られる都個人タクシー協同組合の個人タクシーに利用を限定している。チケットを利用する場合、備えられた使用簿に記入し、チケットの発行を受けるところが多い。農林水産省などは上司の許可が必要としている。

 道路特定財源からの多額のタクシー費使用で批判にさらされた国土交通省。最も利用額の多いケースでは、関東地方整備局の職員が07年度に計190回利用し、運賃は計490万円に上っている。さいたま市の整備局から東京・町田の帰宅に使用していたという。

 白鳥令・国際教養大教授(政治学)は「民間は経費節減のため残業させないようにしている。公務員の深夜のタクシー帰宅常態化は、組織として管理能力が問われるのではないか。割り戻しは言語道断だ。チケットに金額制限もないのは、公僕としての認識の欠如の表れだ」と話している。

 ◇倫理規程違反の可能性

 旧大蔵省の接待汚職事件などをきっかけに00年に導入された国家公務員倫理法に基づく倫理規程は「利害関係者でなくとも、社会通念上相当と認められる程度を超えて供応や接待、財産上の利益を受けてはならない」と定めている。現金や金券の受け取りは規程に違反している可能性が高い。

 現金や金券を受け取っていた職員が19人いることが判明した財務省は、国家公務員倫理審査会に報告したうえで厳しく処分する方針だ。ただ、「社会通念上相当と認められる程度」の線引きは明確でない。

 一方、道路運送法は、タクシー運転手などについて、「運賃などを割り戻す」行為を禁じている。国交省は「現金の受け渡しはこの規定に違反している」との見解だが、ビールなどの提供は「営業努力の範囲内」とし問題なしとの立場だ。【清水憲司、窪田弘由記】

[毎日新聞:6/7追加]

Posted by nob : 2008年06月06日 00:19

いやはや、、、どうなんでしょう。。。

■上地雄輔、公式ブログのギネス認定に 「誤字脱字だらけで大丈夫?」

 “おバカキャラ”で人気のタレント・上地雄輔が4 日(水)、自身のオフィシャルブログでの24時間換算におけるユニークユーザー数(重複しないブログ来訪者数)がギネス・ワールド・レコードに認定され、東京・原宿のアメーバスタジオで認定書の授与式に出席。08年4月12日の公式ブログ『神児遊助』の、23万755人というユニークユーザー数がギネス世界記録となったことに上地は、「誤字脱字だらけの文章で世界一に選ばれて『大丈夫?』って思った」と率直な心境を語った。

 また、上地は「最初は、ギネスビールのCMが決まったのだと思った(笑)」と相変わらずの“おバカ”発言。だが、「取材陣を見て、ようやく(世界一が)本当だと思えました」と大喜び。ギネス記録では初となる“ブログジャンル”での達成に「スポーツや(特技の)絵以外賞を貰ったのははじめて。人と人とのつながりで世界に認められたのはやっぱり嬉しいですね!」と終始笑顔を見せていた。

 さらに、ギネス記録の対象となった数字の意味について聞かれると「ユニークユーザー? 確実に英語だと思いますね!」と珍回答で締めて会場を笑わせていた。

[ORICON CAREER]

Posted by nob : 2008年06月05日 00:36

、、、とほほ。。。

■中国の商標登録「九谷焼」「鹿児島」…農相が改善を要請     

 【ローマ=幸内康】若林農相は4日、食糧サミット出席のため滞在中のローマで中国の孫政才農業相と会談し、日本の農産物の名前や地名が中国などで商標登録申請されている問題について「消費者に誤認を与えることがないような適正な制度の運営について協力してほしい」と要請した。

 孫農業相は「誤解を与えることのないよう関係当局とよく相談をする」と改善へ向け努力する考えを示した。

 中国や台湾の企業が日本の高級イメージを狙って「鳴門金時」「九谷焼」「美濃焼」などの名産ブランドや「鹿児島」「讃岐」などの地名を登録申請する事例が相次いでいる。

 日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、昨年末時点で47都道府県のうち、27府県の名称が登録申請の対象で、うち19府県はすでに登録済み。いったん登録されてしまうと、日本企業が中国でその地名などを商品名や店名に使えなくなる恐れがあり、地元自治体などが異議申し立てを行うケースも出ている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年06月05日 00:30

自然の成り行き。。。

■ハイブリッド車人気上昇、前年比26%増…5月の新車販売

 日本自動車販売協会連合会などは5日、5月の車名別新車販売台数を発表した。

 スズキの軽乗用車「ワゴンR」が前年同月より4・8%減ったものの、1万5880台で1位だった。

 ガソリン高を受け、燃費の良いハイブリッド車の人気が高まっており、各社の8モデルの販売台数合計は前年同月比約26%増の7648台だった。代表格のトヨタ自動車の「プリウス」は、3月の26位から4月に12位、5月には11位と順位を上げトップ10入りをうかがう。

 ワゴンRは2007年11、12の両月にホンダの小型車「フィット」に1位を明け渡したことを除けば、06年12月以降1位を独占している。2位はダイハツ工業の軽乗用車「ムーヴ」、3位は同「タント」で、ベスト3を軽が占めた。4位にはフィットが入り、軽・小型車人気が続いている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年06月05日 00:27

何はともあれ前進には違いない、、、引き続き頑張れ。。。

■大阪府、財政収支1100億円改善 橋下知事が再建案発表

 大阪府の橋下徹知事は5日、2008年度に1100億円の収支改善を行うとした財政再建案「大阪維新プログラム」を発表した。今年度予算で人件費と事業費で計665億円の歳出を削減し、府有施設売却などで新たに435億円の歳入を確保するとしている。

 橋下知事は歳入不足を賄うため185億円の退職手当債を発行するとしており、穴埋めのための府債発行はしないという当初方針からは後退せざるを得なかった。7月に開かれる臨時府議会で本格議論が始まる。

[日本経済新聞]


■橋下大阪府知事:維新案に総務省は期待感 識者の指摘様々

 橋下大阪府知事が発表した「大阪維新プログラム案」について総務省の滝野欣弥事務次官は5日の記者会見で「財政健全化に向けた取り組みは非常に重要なので、今後の動向に注目したい」と橋下知事の取り組みに期待感をにじませた。「自治体財政健全化法」が08年度から適用されることもあり、府の動向に同省も重大な関心を寄せている。

 ただし各都道府県の歳出を02年度と06年度の決算で比べると、大阪が1.03倍と歳出を伸ばした一方、高知の22%を筆頭に25道県が1割以上の歳出削減を進めている。同省幹部は「各県が血を流し痛みを感じている。今回の改革案にしても、大阪だけが特別ではない」と突き放した。

 ◇お役人風の案に

 ▽片山善博・前鳥取県知事の話 橋下知事の意気込みは買っていたが、結果はお役人風の案になったという印象。やりにくいところに手をつけていないからだ。例えば、国の直轄事業は府の負担金も大きいが、削減対象になっていない。国の外郭団体への補助金も同様だ。議員報酬や議会の政務調査費など、議会関係の削減も出てこない。議会には、これまでの府政を承認してきた責任を問わないといけない。結局は、従来型の改革の延長になっている。強い人にものを言わないのでは改革はできない。「維新」というのは大勢を変えること。国にも議会にも、ものを言うことだ。

 ◇出資法人にメスを

 ▽新藤宗幸・千葉大法経学部教授の話 大阪府の放漫経営が財政悪化を招いたことは否定できないが、今回の歳出削減は切りやすいところをカットした印象がある。個人への給付を減らすより、無駄遣いを放置してきた出資法人にもっと鋭いメスを入れるべきだった。

 府には、市町村との関係構築のビジョンが欠かせない。府単独の財政再建を語っても不十分だ。さらに当選直後の田中康夫前長野県知事が県内各地で行革を説いたように、住民との直接対話で意向をくみ取る作業も必要ではないか。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年06月05日 00:23

原発と再処理はまったく次元の異なること。。。

■温暖化対策に原子力必要 安倍前首相が再処理工場視察

 安倍晋三前首相は3日、青森県六ケ所村を訪れ、試運転中の使用済み核燃料再処理工場を視察した。首相経験者の工場視察は2002年10月の森喜朗元首相以来2回目で、核燃料を用いた試運転開始後は初めて。

 視察では、事業者の日本原燃の児島伊佐美社長らが工場の概要を説明。安倍前首相は工場の中央制御室と、フランスと英国から返還された高レベル放射性廃棄物の貯蔵管理センターをガラス越しに見学した。

 安倍前首相は視察後、村内の保養施設「ろっかぽっか」に移動し、同村の古川健治村長ら村民と懇談。安倍前首相は「地球温暖化問題の解決の鍵の一つは(二酸化炭素を出さない)原子力。石油約145万トンの発電量はウランだと約20トンで賄える上、再処理でリサイクルできる」と述べ、核燃料サイクル政策の重要性を説いた。

[河北新報]


■東大生に教わる「温暖化対策」(上)=原子力発電をアトム発電と呼ぼう

− 地球温暖化対策は賛成だが、「生活を変えたくない」または「変えられない」というジレンマをかかえるのが、おおかたであろう。そうした中で、東京大学工学部システム創成学科の学生たち有志が、「何かを犠牲にすることがほとんどない」という地球温暖化対策のプロジェクト“チーム・マイナス7%”(小平翼代表)を結成。昨年11月から8カ月かけて、日本の風土にあった総合的な対策手段を構築した。その成果を5月25日、本郷キャンパスの学園祭“第81回五月祭”で発表した。

 東大生たちはそこでこう説明していた。学生であるという立場にあることで、必要な情報は、教授にお願いすれば答えてもらえる。その道の専門家にも直ちに紹介してもらえる。このような「高レベルの情報による総合的なビジョンの構築が可能なのは、学生であるからこそ、です」と。たしかに私たちは、メディアの流す断片情報に埋もれている。にもかかわらず総合的な判断ができる、とは言えないでいる。われわれはどう対応すべきなのか。若さと柔軟性に富んだ東大生の提案を、ここで紹介してみたい。

 提案のタイトルは「Channel to Earth〜科学と理系思考による温暖化対策」である。代表の小平翼君は「われわれは工学部ではありますが、科学技術だけでなく、政治や経済も盛り込み、すべての知識を結集して、真剣勝負で温暖化に立ち向かいます。多岐に亘る対策の選択肢を精査し、『E-RISE』という構想に収束させました」と語る。

 “チーム・マイナス7%”というのは、環境省の地球温暖化対策でライフスタイル「COOL BIZ」を推進中の“チーム・マイナス6%”を意識、それを上まわる提案にしたいという意欲を示したもの。学生たちを取りまとめるのは、上坂充教授である。東大の工学部では「工学、それは意志を実現する体系」を標ぼうしている。

 その精神に沿って“チーム・マイナス7%”は「日本の持続可能な発展を体現し、世界を指導するという『未来への意志』を明確に打ち出し、社会へと発信するというのだ。つまり「やらねばならぬことは、できる」(注:「なすべきであると意識するがゆえに、そのことをなすことができると判断する」という哲学者カントの言葉を、PJが勝手に解釈したもの)の工学部バージョンであろう。

 まず、“チーム・マイナス7%”は、環境問題を解決した理想の状態(To Be)を設定している。その状態に比較して現在はどうなのか、という現状を分析する。それから、現状を理想のあるべき姿にしてゆくには、何が必要かを洗い出し、解決策を提案するのである。そこから、Energy‐Resources(エネルギー供給)、Industry(産業)、Surrounding (生活環境)、Education(広義の教育)の4部門別のビジョンを設定している。

 そのProject1は、ビジョンで導かれた必要なエネルギーの確保である。ここで2100年には、日本のエネルギーを100%自給するという目標を立てる。それは、次の4つのミッションからなる。1)太陽光発電を導入せよ。2)バイオマス導入をせよ。3)原子力発電を倍増せよ。4)効率化・天然ガスシフトを実現せよ、である。

 このなかに、原子力発電を倍増させるために、「原子力発電をアトム発電と呼ぼう」という提案がある。「原子力発電」を「アトム発電」と呼ぶと、なぜ原子力発電が倍増するのか? その論理はこうだ。——現状の日本では、原子力推進派と反対派が対立し、不毛の議論を重ねていることを指摘する。問題の核心は、安全性への認識の違いにある。

 賛成派は、必要性と安全性を理論で主張し、反対派は、事故が起きるのではないかという不安によって、心理的な拒否反応を起こしている。こうした論争は、意味がない。双方の主張は相対的なものでしかない。

 安全性についての論議は、どういう状況のもとで、それを判断するかが、問題である。例えば、幼児が取り扱えば危険だが、大人が扱えば安全というものは、現在も多く存在する。成熟した人間のボーダーラインと未成熟な人間とのボーダーラインを引いて、安全性を考えるべきである。エネルギー100%自給ビジョンの達成には、原子力発電の安全性を向上させ、活用をしなければならない。火を扱うのが危険だからといって、われわれは火を使わないでいるだろうか。(注:電車や車は取り扱いによっては、危険であるが、そのために利用をしないということではない、という主旨のようだ)。

 原子力反対派の主張には、原子力の使われてきた歴史的な負のイメージが付きまとっている。そこには感情、つまり心の起こすものにとらわれたものがある。「原子力発電」という呼称には、不安のイメージが付きまとい、その効能に対し冷静な検討ができないでいる。そこで、これを「アトム発電」と呼称を変え、安全性と効用とのバランスを感情的にならずに検討したらどうであろう、というものだ。【つづく】

[livedoorニュース]

Posted by nob : 2008年06月05日 00:08

自販機に頼る個人事業者は大打撃。。。

■タスポ低迷 27・5%

手続き煩雑、普及遅れ

 たばこの自動販売機で成人識別に使うICカード「タスポ」が県内で導入されてから1か月余り。発行枚数は開始時より約1万3000枚増えたが、発行率は27・5%と低迷したままだ。手続きの煩雑さが普及を遅らせる要因とみられ、コンビニエンスストアなどでの購入者が増加している。

 日本たばこ協会によると、5月27日現在で、県内の推定喫煙者数は16万5496人。タスポの発行枚数は4万5481枚にとどまっている。自販機台数は3370台で、うち92・5%にあたる3116台がタスポに対応している。

 タスポの発行は無料だが、申し込みは、書類に住所や氏名などを記入し、免許証や健康保険証などの本人確認書類に顔写真を添え、郵送。手元に届くには約2週間かかる。高知市朝倉横町の会社員男性(30)は「タスポがなくてもコンビニで買えるし、わざわざ作ろうとは思わない」と話す。

 高知市中心部に店舗を構えるコンビニでは、1日平均100箱の売り上げが、200〜300箱に増加した。これまで少なかった中年男性の来客が増えたといい、男性店長(46)は「たばこと一緒に缶コーヒーやお好み焼きなども買ってもらえる」と相乗効果を喜ぶ。

 一方、県内のスーパーやホテルに自販機を置く同市内のたばこ店では、自販機での売り上げがこれまでの約3割に減少。夫(59)と店を経営する女性(52)は「たばこを詰めようと自販機を開けても、賞味期限のチェックだけで終わることもある」と嘆く。

 日本たばこ協会は、2月に行った調査で、「たばこの購入に自販機を利用する割合が80%以上」の人が、喫煙者全体の36・2%と推計。県では5万9910人で、該当人数を分母にした場合の発行率は75・9%になると分析している。このため、協会の担当者は「自販機の常時利用者数から見れば、それほど低い普及率とは思っていない」と話している。

[読売新聞]


■店やホテル、買えない客のために・・・ タスポ 貸します

協会「やめて」JT「問題ない」

 「タスポお貸しします」。たばこ自動販売機に成人認証を行うICカード「タスポ」が導入された中四国、九州で、カードを客に貸し出す店やホテルが出始めた。申し込み手続きの煩雑さからタスポの普及率が伸びない中、自販機でたばこを買えない客に配慮した“苦肉の策”。タスポ発行元の日本たばこ協会(東京)は貸与を禁じているが、同協会加盟のメーカー、JTは「貸す時に相手が成人かどうかがわかるので問題ない」としており、認識の違いも浮き彫りに。1日から近畿で、7月には全国で運用が始まるが、貸し出しの是非が論議を呼びそうだ。

 5月に導入された小松島市にある居酒屋では、店先の自販機の側面に「タスポお貸しします」と書いた紙を張った。

 導入後、月50万〜60万円あった売り上げは6万〜10万円に激減。電気代などの経費を引くと、利益は月数千円しかないといい、男性店長(62)は「売り上げが落ちたので、JTの営業マンから指南された。身分証明書などの提示は求めないが、未成年には貸さない」と釈明する。

 3月導入の宮崎市内のリゾートホテルでは、客の申し出があれば、フロントで従業員のカードを貸している。支配人は「貸与が禁じられているのは知っているが、お客さんの要望には応えたい」と話す。

 こうした動きについて日本たばこ協会は弱り顔だ。「タスポの趣旨に反している。未成年者喫煙防止法に抵触する恐れがあり、やめてほしい」と訴える。

 一方で「問題ない」と主張するのはJT側。「タスポの普及率が伸び悩み、個人商店は死活問題になっている。年齢を確認した上で貸し出すのは対面販売と何ら変わりないはず」(IR広報部)と反論している。

     ◇

 タスポは3月から宮崎、鹿児島両県で始まり、現在23道県で導入。だが、同協会によると、普及率(4月27日現在)は全国平均で11・09%と低迷している。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年06月04日 23:59

JR東日本元気だね、、、中央線も高架工事中だし。。。

■山手線全29駅に転落防止のホームドア整備へ

 JR東日本は3日、ホームでの転落事故を防止するため、山手線全29駅に2017年度までに転落防止用の可動式柵(ホームドア)を設置すると発表した。

 まず恵比寿、目黒の2駅で10年度中に設置する。電車の扉と連動して開閉するホームドアの導入は東京メトロや都営地下鉄などが先行しており、新幹線以外の導入はJRでは初めて。

 JR東日本によると、同社管内で2003〜07年度、ホームからの転落事故や電車との接触事故(自殺を除く)は計168件発生。うち37件は山手線だった。

 同社はこれまで「乗り降りの時間が長くなったりスペースが取られたりして、ホームの混雑が増す恐れがある」などとして、設置に慎重だったが、同社の清野智社長は3日の記者会見で「電車の非常停止装置などの対策を進めてきたが、最終的にはホームドアがいいと判断した」と述べた。

 総費用は550億円に上る見込み。中央線や京浜東北線などの路線についても今後、設置を検討する。

 国土交通省は01年1月にJR新大久保駅でホームから転落した乗客と助けようとした韓国人留学生ら計3人が死亡した事故を受け、全鉄道事業者に2度、ホームドアの設置に取り組むよう文書で指導している。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年06月03日 11:22

確かに中国人と韓国人は街に溢れている。。。

■外国人登録、中国が60万人でトップ…韓国・朝鮮を抜く

 法務省は3日、2007年末の外国人登録者数で、中国が60万6889人で最多になったと発表した。

 1959年の統計開始からトップだった韓国・朝鮮と入れ替わった。同省は「中国人の増加と、高齢化などによる特別永住者の減少が原因で、この傾向は続く」と見ている。

 07年末時点の登録者数は215万2973人と前年より6万8054人増え、最多となった。国・地域別では、トップの中国に続き、韓国・朝鮮が59万3489人、ブラジルが31万6967人、フィリピンが20万2592人だった。

 59年の韓国・朝鮮の登録者は約61万人、中国は約4万人だった。10年前の97年末の時点でも、韓国・朝鮮が約65万人、中国が約25万人となお大きく開いていたが、韓国・朝鮮がその後、減少傾向となったのに対し、中国は経済発展に伴い、企業の研修生や留学生を中心に急増した。

 また、07年末の特別永住者は約43万人、一般永住者は44万人で、初めて逆転した。特別永住者は、制度が始まった翌年の92年は約59万人だったが、年々減少している。外国人登録者が総人口に占める割合は、1・69%(前年比0・06ポイント増)だった。都道府県別では、東京都の約38万人が最多。愛知県が約22万人、大阪府が21万人で続き、初めて愛知県が大阪府を上回った。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年06月03日 11:17

ますます競争が激化するホテル業界。。。

■ロイヤル、地盤固め急ぐ オークラと提携発表

 ロイヤルホテルは30日、ホテルオークラとの業務提携を正式発表し、国内の老舗連合で大手国際チェーンに挑む姿勢を鮮明にした。特にロイヤルが地盤とする関西では今後、外資系を中心に大型ホテルの新規開業が相次ぐ見通し。オークラとの提携を機に、大阪・中之島の旗艦ホテル「リーガロイヤルホテル」のテコ入れも急ぐ。

 大阪市内では目抜き通りの御堂筋沿いに2010年、外資系の超高級ホテル「セントレジス」が開業する。ほかにも大阪駅北口(梅田北ヤード)や近鉄阿部野橋ターミナルビル、中之島地区などの再開発事業で外資系ホテルの誘致構想が浮上している。

 市内に約20ある主要ホテルの客室総数は1万弱。こうした構想通りに外資系ホテルの開業が相次げば少なく見積もっても10%程度は客室が増える。07年度の平均で約80%という客室稼働率に影響が出るのは必至だ。ホテル各社にとって顧客の囲い込みは待ったなしの課題といえる。

 ロイヤルは大阪最大の973室というリーガロイヤルホテルの稼働率の維持に「オークラ」の看板を役立てる。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年05月31日 20:32

自明のこととはいえども。。。

■「核兵器は廃棄せず」と北朝鮮代表、米元特使に見解

 【ワシントン=貞広貴志】北朝鮮の核問題で、米国のジャック・プリチャード元朝鮮半島和平担当特使は29日、先月訪朝した際に6か国協議の北朝鮮首席代表である金桂寛(キムケグァン)外務次官らが、核廃棄の対象について「プルトニウムの核施設に限られる。核分裂物質や核兵器は含まれない」との見解を示していたことを明らかにした。ワシントンで開かれた討論会で発言した。

 北朝鮮は、2005年9月の6か国協議で合意した共同声明では、「すべての核兵器と既存の核計画」の放棄で合意していた。金次官の発言は、すでに保有していると見られる核兵器やウラン濃縮計画などについては核廃棄の対象外とするもので、北朝鮮が核全面廃棄を拒否したことを意味する。また、元特使によると、北朝鮮側は「核廃棄は、軽水炉の建設と引き換え」との要求も明確にした。

 一方、元特使は30日付米紙ワシントン・ポストのインタビューで、北朝鮮高官が「米国は、北朝鮮を核保有国として認めよ」と述べたことを明らかにした。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年05月31日 20:29

必要な戦争なんてどこにもありはしない。。。

■イラク戦争「必要なかった」 元米大統領報道官が「暴露本」

 マクレラン元米大統領報道官がブッシュ政権を厳しく批判した6月1日発売の「暴露本」の内容が明らかになり、ホワイトハウスに波紋が広がっている。米メディアによると、マクレラン氏は同書でイラク戦争の正当化は「政治的プロパガンダ」だったと指摘。「戦争は必要なかった」と結論づけた。

 マクレラン氏は2003年7月から06年4月まで報道官を務め、在任中は記者会見でイラク戦争などブッシュ政権の政策を一貫して擁護していた。(ワシントン支局)

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年05月31日 20:26

強者による強者のための論理。。。

■アフリカ開発会議開幕、首相が25億ドルの金融支援表明

 福田首相は第4回アフリカ開発会議(TICAD4)の開会式で基調演説し、日本企業による投資を倍増させるため、国際協力銀行に「アフリカ投資倍増支援基金」を設け、5年間で25億ドル規模の金融支援を行う方針を表明した。

 また、アフリカの道路網構築への支援として、5年間で最大40億ドルの円借款を提供することも明らかにした。

 演説ではこのほか、食糧危機への対応として地下水開発や水道管理の専門家を「水の防衛隊」として派遣することも明らかにした。会議は30日までで、共同文書「横浜宣言」など3文書を同日採択する。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年05月28日 20:56

器を移して中身が同じにならないように。。。

■自・民・公、公務員制度改革基本法案の修正で正式合意

 自民、民主、公明の3党は28日午前、幹事長・国会対策委員長会談を国会内で行い、国家公務員制度改革基本法案の修正案を共同提出し、今国会で成立させることで正式合意した。

 修正案は同日午後の衆院内閣委員会で可決され、29日の本会議で衆院を通過する見通しだ。

 基本法案は今後5年間の包括的な公務員制度改革のプログラムを示すもので、各府省の幹部人事への一元管理導入などを柱としている。与党側は今国会での法案成立を優先するため、民主党の主張を大幅に取り入れる形で修正に応じた。幹事長・国対委員長会談では、今国会での成立を文書で確認した。

 3党が28日にまとめた修正案では、幹部人事を一元管理する組織について、政府案の「内閣人事庁」を内閣官房の「内閣人事局」に縮小する一方、人事の原案作成には同局を所管する官房長官が当たるとし、首相官邸による主導を明確にした。給与水準などの労働条件を労使で決める団体協約締結権を付与する公務員の対象拡大については、政府案の「検討する」という記述を、「自律的労使関係制度を措置する」と踏み込んだ表現に改めた。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年05月28日 20:50

体制・組織至上主義が諸悪の根源。。。

■損保大手6社、保険料取りすぎ297億円・133万件に

 損害保険各社は21日の決算記者会見で、保険料の取りすぎ額を明らかにした。最終的には東京海上日動火災保険など大手6社で合計297億円、133万件になりそうだ。火災保険や地震保険などで割引制度を誤って適用しない例が目立った。各社は合計600億円を投じて再発防止策を進めている。

 6社は2006年12月に調査を始め、07年3月に取りすぎが57億円・10万8000件あったとする中間調査結果を発表。その後の綿密な調査で、取りすぎ額は5倍超に膨らんだ。

 最大手の東京海上日動の取りすぎ額は117億円に上った。「商品が非常に複雑になり、社員や代理店の教育も徹底していなかった」(本田大作専務)。各社は今夏までにすべての調査を終える。

[日本経済新聞]


■損保5社、本業で減収…あいおいはサブプライム損失で赤字

 損害保険大手6社が21日発表した2008年3月期連結決算は、損保本業の売上高にあたる正味収入保険料(単体ベース)が5社で減収となった。

 保険金不払い問題の再発防止策などで新規契約を獲得する営業活動が停滞したことや、主力の自動車保険の長期低迷などが響いた。

 米低所得者向け住宅融資「サブプライムローン」関連損失が拡大し、税引き後利益では、あいおい損害保険が31億円の赤字と6期ぶりに赤字転落した。株式市況の悪化で保有株式などの評価損が膨らみ、日本興亜損害保険、三井住友海上グループホールディングス、損害保険ジャパンの3社が減益だった。

 サブプライムローン関連損失は、あいおい損保の836億円、損保ジャパンの300億円など4社で約1100億円に上り、07年9月中間期の4倍となった。

 本業の伸び悩みも目立った。自動車の販売不振の直撃を受け、国内の自動車保険は5社が減収だった。改正建築基準法の影響で住宅着工が激減したため、火災保険も全社が減収だった。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年05月22日 13:05

言葉がない。。。

■「愛したこと忘れないで」携帯電話に遺書 四川大地震で男児守り死亡の母

身をていして赤ちゃんを守り、冷たくなった母親の手にあった携帯電話には、最後の力を振り絞った1行の遺書が残されていた。

 【成都(中国四川省)=福島香織】「お母さんのことを忘れないで」。身をていして赤ちゃんを守り、冷たくなった母親の手にあった携帯電話には、最後の力を振り絞った1行の遺書が残されていた。20日の国営新華社通信が報じた。

 この母親は最大被災地の一つ、四川省綿陽市北川(ほくせん)県で、地震発生翌日の13日、四つんばいになった格好で遺体で発見された。遺体は倒壊した建物に圧迫されており、救援隊は立ち去りかけたが、何となく気になり、ふと遺体の下のすき間に手を差し入れたところ、温かいものに手がふれた。

 「赤ちゃんが生きている!」。救援隊員が叫び、救出作業が再開。生後3〜4カ月とみられる無傷の男の赤ちゃんが毛布にくるまれて発見された。

 救援隊員が母親の体を調べると手に握られた携帯電話の画面に、1行のショートメールが残っていた。「赤ちゃん、もし生き伸びてくれているのなら、私があなたを愛していたことを絶対忘れないで…」。子を思う母親の愛の深さに、救援隊員も思わず涙を落としたという。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年05月22日 13:02

本部の現場管理能力欠落は企業破綻への序章。。。

■マック、店長2千人に8月から残業代…「名ばかり管理職」問題で

 日本マクドナルド(東京)は20日、全国の直営店の店長など約2000人について、管理職から外した上で、残業代を支払う方針を発表した。

 8月から実施する。店長を残業代の支給対象ではない管理職扱いする「名ばかり管理職」が外食産業で問題化する中、他企業に影響を与えそうだ。

 記者会見した原田泳幸会長によると、職務手当をなくして残業代に振り向ける。また、店長の残業が少ない店ほど業績がいいという社内調査結果が出たとして、今後は残業を減らす方向で取り組む考えを示した。残業が増えた場合は「成果給」を減らすなどの調整を行うため、人件費の総額は現在と変わらないという。

 この問題では、同社の店長が起こした訴訟で東京地裁が1月、店長は労働基準法上の管理監督者とは言えないとして、残業代の支払いを命じる同社敗訴の判決を下した。原田会長は「(変更は)裁判とは別。『名ばかり管理職』と同一視されるのは残念」と述べ、控訴を取り下げる考えはないとした。

 同社店長らによる労働組合「日本マクドナルドユニオン」の若松淳志書記長は「店長は残業で人手不足を穴埋めしている。残業する店長は評価されないため、今後は残業を申告しない『サービス残業』が増えるのでは」との懸念を示した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年05月22日 12:58

行動する人は偉大。。。

■赤ちゃんポスト、3月末で17人

 養育が困難な親から匿名で乳幼児を受け入れる慈恵病院(熊本市)の「赤ちゃんポスト」(こうのとりのゆりかご)について、熊本市は20日、昨年5月から今年3月末までに男児13人、女児4人の計17人が預けられたと公表した。運用状況の公表は初めて。同市の幸山政史市長は同日の記者会見で「命を救うという設置当初の意義は果たされた」と評価した。

 公表されたのは、熊本市が設置するポストの検証会議の資料。

 資料や市長の記者会見などによると、17人のうち生後1カ月未満の新生児が14人、1歳未満の乳児が2人で、生後1年以上の幼児も1人いた。

[日本経済新聞]


■赤ちゃんポスト:預かりは17人 身元判明は9人

 熊本市は20日、同市の慈恵病院が昨年5月10日に設置した、親が育てられない赤ちゃんを匿名で預かる「赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)」の運用結果を初公表した。3月末までの約11カ月間に預けられた子は17人(男13、女4)。このうち13人は親が手紙など着衣以外のものを一緒に残しており「親のつらい思いがくみ取れた」(幸山政史市長)という。一方、9人は親の身元が判明したが、再び引き取られた子は1人だった。

 17人中、14人が新生児(生後1カ月未満)で、乳児(1年未満)が2人、幼児が1人いた。虐待の疑いがある子はいなかったが、精密検査など医療行為が必要な子が2人いた。

 身元が判明した9人の親の居住地は、熊本県以外の九州が3人、中国、中部、関東地方が各2人だった。身元が分からなかった8人は熊本市が「棄児」として戸籍を作成した。

 親が引き取った1人以外の子供のその後の行き先は、個人が特定されるとして非公表としたが、大半が県内外の乳児院などの施設に入所したとみられる。

 幸山市長は「母親の手紙にはつらい思いが読み取れるものもあった。救えた命がある点で、(ポストの)設置許可の判断は間違いなかった」と述べた。【結城かほる】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年05月22日 12:54

常に話題の生涯。。。

■三浦元社長、来月ついに“ネット参戦”

 【ロサンゼルス9日(日本時間10日)=千歳香奈子通信員】81年のロス銃撃事件で逮捕され、サイパンで拘置中の元会社社長、三浦和義容疑者(60=日本では無罪確定)による逮捕状取り消し請求の第2回審理が、ロス郡地裁で開かれ、裁判所は検察側が求めた三浦元社長のロサンゼルス移送を「必要なし」と退けた。来月の第3回審理では、元社長がインターネットなどによる中継でサイパンから“出廷”、検察側と対決する。元社長の弁護人は「ロスに来なくて済んだ点では勝利だ」と強気に語った。

 三浦元社長の弁護人マーク・ゲラゴス氏は冒頭の10分、一事不再理の原則から逮捕状の無効をあらためて主張。検察側も同じ時間をかけて「いかなる司法手続きも、本人が裁判所に出て罪状認否をしない限りできない。カリフォルニア州では過去、今回のような例はない」と強調。三浦元社長のロス移送を求めて譲らなかった。

 しかし、双方の言い分を聞いたバンシックレン判事は「三浦元社長本人の出廷は、必ずしも必要ない」と、検察側の求めをあっさり退けた。「7000マイル(約1万1200キロ)も離れたサイパンから、大金をかけてこの審理のためだけに移送する必要性はまったく感じられない。ミウラがここにいようがいまいが審理はできる」と指摘。ゲラゴス氏に、インターネット回線やテレビ電話を使い、6月16日の次回審理で三浦元社長に直接尋問できるように準備するよう要請した。元社長は次回サイパンからロスの審理にライブ参戦、事件発生から27年追跡を続けたロス検察側と因縁の対決をすることになった。

 逮捕状取り消しに関する審理はようやく本格化するが、バンシックレン判事はサイパンでの逮捕が一事不再理に反すると確認されれば「三浦元社長は完全に免責される」と述べた。

 閉廷後、ゲラゴス氏は「次回審理後、ミウラは自由の身になるだろう」と強気の見通しを示した。元社長のロス移送に失敗した検察側は、担当のジャクソン検事が雲隠れ。広報担当者が「逮捕状取り消しに関する判断が出たわけじゃない」とした上で、あくまで元社長のロス移送を求めて控訴する可能性も示唆した。

 一方、サイパンで三浦元社長を弁護するバーライン弁護士は、近く元社長の保釈を裁判所に請求する方針を示した。保釈請求は2度目。バーライン氏によると、接見した元社長はロス移送の見送りを「冷静に受け止めながらも喜んでいた」という。

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2008年05月11日 21:54

酷過ぎる。。。

■ミャンマー新憲法案 国民投票終了 『結果決めるのは軍政』 賛成強要あきらめも

 【バンコク=林浩樹】「賛成、反対のどちらに投じても結果を決めるのは軍事政権」。ミャンマー新憲法案をめぐり、十日に実施された国民投票は、国民にとって一九九〇年総選挙以来の投票行為となった。

 現地情報によると、軍政による長年の圧政が骨身に染みる国民には、久しぶりに投票用紙を手にした高揚感はなく、あきらめや不信が渦巻いた。

 最大都市ヤンゴンの中心部から北に車で約一時間のレグ地区。被災地のヤンゴン管区で投票が実施された五地区のうちの一つだ。

 投票は学校や市場の中の公共の建物などで実施され、周囲を警官や公安関係者が警戒する。設置されたスピーカーから投票の呼び掛けが大音量で流れる。

 現地時間の午前六時から投票が始まると、家族連れなどが三々五々訪れ、投票を淡々と済ませた。投票を終えた男性は「本当は投票に来たくなかった。でも軍政が行けと…」と言葉を濁した。

 新憲法案の圧倒的承認に面目をかける軍政は、なりふり構わず国民に賛成票を投じるよう強要してきた。

 海外に拠点を置くミャンマーの反軍政系メディアは「営業停止にすると脅された」(ヤンゴンの理髪店主)「夫が解雇を迫られた」(公務員の妻)と伝える。期日前投票では、あらかじめ賛成に印が付いた用紙を渡されたとの証言もある。

 「反対票を入れた人も多いはず。でも票の集計は軍政がやるのだから、結果は初めから分かっている」。投票を終えた別の男性は肩をすくめた。

 国営テレビは一日中、各地の投票所で役人が木や段ボール状の投票箱をひっくり返し、中が空であることを示してから、投票を開始する様子を繰り返し放送した。

 断水が続くヤンゴンの飲料水は五倍に高騰。それでも軍政による救援活動は進まない。「軍が援助物資を横領し、販売している」。そんなうわさが被災地を駆けめぐっている。

[東京新聞]


■サイクロンによる不明20万人=国連事務所

 【バンコク12日時事】国連人道問題調整事務所は12日、ミャンマーのサイクロン被害の行方不明者が約20万人に上るとの推計を明らかにした。死者は最大で6万3000人から10万人、被災者は最大110万人から190万人と推計している。

 ミャンマー国営テレビは11日夜、サイクロン被害の死者は2万8458人、行方不明者は3万3416人と報じていた。

[時事通信・5/12追加]

Posted by nob : 2008年05月11日 21:51

国内排出量取引制度の導入以外の策は打ち出せるのか。。。

■温暖化ガス削減目標、日本は50年メドに60—80%・政府が調整

 政府は7月の主要国首脳会議(洞爺湖サミット)を前に、2050年までの温暖化ガスの国内排出量の削減目標を設定する方針を固めた。削減幅は6—8割を軸に調整している。温暖化ガス排出の過不足分を企業間で取引する国内排出量取引制度の導入に前向きな方針も打ち出す。地球温暖化問題が主要議題となるサミット議長国として、自国に高い目標を課すことで国際交渉を主導する狙いだが、達成に向けたハードルは高そうだ。

 6月初めにも福田康夫首相が表明する見込み。町村信孝官房長官は10日、札幌市内での講演で「日本は50年にどうするのかという答えをまだ出していない。できれば6月上中旬に地球温暖化対策に関する福田ビジョンを発表しようと準備している」と述べた。「洞爺湖サミットが成功裏に進むように、いろんな国に働きかけていく」とも語った。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年05月11日 21:46

いたしかたなし。。。

■56件をネット上から削除 硫化水素の発生方法

 インターネット上に書き込まれた硫化水素の発生方法について、全国の警察などが「有害情報」と判断した計76件をプロバイダー(接続業者)に削除要請し、うち計56件が削除されたことが8日、警察庁のまとめで分かった。

 警察庁によると、警視庁や神奈川、茨城両県警など全国の12の警察本部が計49件についてプロバイダーに削除を依頼、うち計29件が削除された。

 また警察庁に委託された民間団体「インターネット・ホットラインセンター」が、一般からの情報提供を基に削除を要請した27件はすべてが削除された。ただし、同じ情報について、各警察本部やホットラインセンターが同時に削除を依頼し、件数が重複している可能性もあるという。

 各地で硫化水素自殺が多発したことから、警察庁は4月30日、「簡単に死ねる」などの表現とともに硫化水素の発生方法などを記した情報を有害情報に指定した。


[東京新聞]

Posted by nob : 2008年05月08日 23:55

はじめからそうしようよ。。。

■MS会長「それぞれ方向性追求」…ヤフー買収、再交渉せず

 来日中のビル・ゲイツ米マイクロソフト(MS)会長=写真=は7日、東京・赤坂のホテルで記者会見し、インターネット検索2位の米ヤフーの買収が失敗したことについて、「それぞれ独立した方向性を追求すべきだという結論になった」と述べた。

 当面はヤフーとの再交渉をせず、単独でネット事業を強化する方針だ。

 今後の戦略について、「最新技術の登場で広告主の選択肢は増えるし、ソフトウエアの技術で競争していきたい」と、研究・開発に力を入れる考えを示した。

 ヤフーは、MSによる新条件の提示があれば買収交渉再開の可能性があるとの考えも明らかにしている。これに対し、ゲイツ会長の発言は、MSが再びヤフー買収に乗り出すとの観測を打ち消し、3か月続いた騒動にいったん区切りをつける形となった。

 ビル・ゲイツ会長の7日の会見要旨は以下の通り。

 パソコンは、世界に大きなインパクトを与えている。創造性を発揮し、生産性を向上させるためのツールとして使われている。

 (マイクロソフトの基本ソフトである)ウィンドウズと、(アイコンを利用した)グラフィカル・ユーザー・インターフェイスが本格的に定着した最初の市場は、日本だった。日本市場は、我々にとって、アメリカと合わせた二大市場となっている。

 マイクロソフトは、日本の顧客から多くのことを学んだ。様々な要求や要件から、学習した。

 ソフトウエアと、世の中は常に変化している。これまでの歩みの中で、我々は、偉大なソフトウェア・プラットホームの構築と、パートナーとの協力に取り組んできた。演算装置がますます強力になっていることで、より野心的な取り組みもできるようになってきた。現在、最先端の研究に対して年間80億ドル近くの研究開発投資を進めている。われわれが、どれほどソフトウエアの力を信じているかは、このことからも理解してもらえると思う。

 私は、今後10年間を、第2のデジタル・ディケードと呼んでいる。すばらしい状況になるはずだ。コンピューターは、ますます強力になり、さらにインターネットとつながり、ソフトウエアの活用方法を変えていくだろう。

 ここに、具体的な発表が二つある。

 一つはウィンドウズ・メディアセンターに関するパートナーとの協力だ。いろいろな形でウィンドウズの展開を進めていく。来月には詳しい内容を明らかにできると思う。

 もう一つは、若いソフトウエア開発者への支援だ。かつては、私自身、若き開発者だった。新しいアイデアの多くは、若い人たちから生まれるものだ。「ドリーム・スパーク」は、そうした若い人向けの新しいプログラムだ。マイクロソフトのプロ向けのツールすべてを、学生には無償で提供する。日本の若い開発者が活躍するのを楽しみにしている。この革新的なプログラムに関して、各方面から好意的な反応がかえってきている。

 私は、「コンピューティング」はまだ始まったばかりだと考えている。マイクロソフト日本法人には、樋口(泰行)社長のもと、2500人以上の社員がいる。非常に評価の高い職場であるという認識が広がっていることを、うれしく思っている。

<質疑応答>

−−ヤフーの買収を断念すると発表した。今後再び買収を検討する可能性はあるか。

ゲイツ会長 ヤフーと対話するために相当努力した。結論は、それぞれ独立した方向性を追求すべきだということだ。スティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)が声明を出しているが、今現在マイクロソフトは独立した戦略に集中しているという(バルマーCEOの)言葉を引用させてほしい。 

−−北米のパソコン市場は過去5年で1・5倍になっているが、日本では横ばい。この要因は何だととらえているか。

ゲイツ会長 日本のパソコン市場は世界でも最大で、技術革新が進んでいるものの一つだ。その中でも市場をさらに広げるにはどうしたらいいか、パートナーともども考えている。

 興味深いのはパソコンの日本における使用、とくに若い学生の使用率が低いという点だ。教育におけるオンライン化を進めていかなくてはならないと考えている。

 テレビ番組もインターネットに乗せて見られるようにしたり、紙から読むのとおなじくらい、パソコンの画面から文字を読むのを魅力的にしたりするのもよいだろう。

 データを一度デジタル化すれば、録音も引用も、人に送ることも簡単になる。新しいゲームなどのアプリケーションが、パソコン市場を強力にしていくだろう。これで、市場をさらに拡大したい。ご存じの通り、世界では市場は大きく伸びているので。 

−−家庭用ゲーム機やポータルサイトなどでのマイクロソフトの地位は、日本では低い。どのようにてこ入れしていくのか。

ゲイツ会長 製品によってシェアが高い国もあれば、低い国もある。コア製品(ウィンドウズ、サーバーなど)は、どの国においても非常に順調だ。サーバーで言えば、日本での成長は台数、シェアともに優秀だ。

 家庭用ゲーム機は、アメリカとイギリスでのシェアが大きい。一方で、(マイクロソフトの家庭用ゲーム機の)Xboxがまったく存在しないような市場もある。会社としてはさらに改善しようとしているが、日本での成功の牽引役は、これまではコア製品だった。オンラインについては多大な投資をしている。マイクロソフトは、常に学習し、新しいことやろうとしている企業だ。 

−−今年7月に一線から退くものの、会長職にはとどまると聞いている。7月以降、何がどう変わるのか。

ゲイツ会長 7月1日は、私のキャリアが変わる時だ。17歳から今まで、マイクロソフトではフルタイムで働いてきた。7月からは、パートタイムの会長として、戦略面でマイクロソフトを手伝う。しかしフルタイムの仕事として従事するのは、(慈善活動を支援する)ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団だ。願わくば、マイクロソフトのイベントや財団に関する発表のために、これから定期的に日本に戻れればと考えている。

 こうした流れは、相当前から計画していた。人々は、マイクロソフトというと、私を連想するようだが、私がやってきた仕事はほんの一部であり、もっと他の人が評価されるべきだと思う。変化はあっても、支障はない。私も、財団の活動に大きく貢献できるだろう。 

−−ヤフー買収がうまくいかなかったことで、グーグル追撃を目指す戦略に変化は出るか

ゲイツ会長 グーグルは、検索分野で大きなシェアを持っている。これからも検索に関連して、様々な技術革新をもたらすだろう。われわれは、かれらとソフトウエア技術を通して競い合いたいと考えている。最新技術がどんどん出てくるし、広告主に対してインターネット広告のいろいろな選択肢が与えられる。技術の進歩に伴い、投資をしなくてはならないだろうが、いろいろな進歩を実現し、選択肢を増やしていきたい。 

−−マイクロソフトが、次の10年も業界をリードしていくためには、何をすべきか。

ゲイツ会長 マイクロソフトは、いろいろな意味でリーディング・ソフトウエア・カンパニーを長きにわたってやっている。最初からすばらしいリサーチや長期的な投資を行い、パートナーシップを組むことによってリーダーになれた。われわれは、引き続き最善のソフトウエアを作り続ける。これが最も重要なことであり、実行する価値があると思っている。思い出せないほどいろいろなことが過去にはあったが、競争自体はずっと健全だったと思う。

 今も、競争は激化している。データベースにもゲームにも、競争はある。検索だけでなく、いろいろな他の市場にも競争がある。それはすばらしいことだと思う。(メディア戦略局 粂川昌央)

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年05月08日 23:52

おっ、おそろしい。。。

■サイクロン死者10万人超の恐れ、米国など支援受け入れ要請

 【ワシントン=黒瀬悦成】シャリ・ビラローザ駐ミャンマー米臨時代理大使は7日、ヤンゴンの米大使館からワシントンの記者団と電話会見し、ミャンマー(人口4880万人)のサイクロン被害の死者が「10万人を超える恐れがある」との見方を明らかにした。

 代理大使は同日、軍事政権の複数の高官と会談し、軍政当局が米国など諸外国の救援チームの入国を認めていない問題で、早急な入国許可を要請した。

 ライス国務長官も同日、「政治とは関係ない。人道上の危機だ」と強調し、支援申し出を民主化圧力と切り離して考慮するよう求めた。

 ビラローザ臨時代理大使は、「被災地では主食のコメや飲料水が不足している」とし、水の汚染によりコレラなどの疫病が発生する恐れがあると警告。軍政当局者が同大使に語ったところでは、南部の被災地一帯では家屋の95%が消失または倒壊したという。

 マコーマック国務省報道官によると、米政府は軍政当局と国連に対し、被害状況を把握できるよう上空から撮影した映像を提供したほか、日本や中国、東南アジア諸国と連携し、軍政に支援受け入れを働きかけていることを明らかにした。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年05月08日 23:49

さらなるオープンソース・マルチプラットホーム化推進に期待。。。

■米アドビが新戦略,携帯/PC/テレビを問わずFlashとAIRを実行可能に

 米アドビシステムズは2008年5月1日(米国時間),同社のマルチメディア実行環境「Flash」と,リッチクライアント実行環境「AIR」を機器の差を考えることなく,動作させられるようにしていく戦略「Open Screen Project」を発表した。

 これまで,パソコン用はFlash,携帯電話用はFlash Liteという具合に,環境によって実行環境が分かれていた。また,コンテンツもそれぞれの機器向けに作成する必要があった。今後,パソコン,携帯電話,MID(mobile internet device),セットトップ・ボックスなどでこの壁をなくし,デバイスの差を問わず,同じコンテンツを楽しめるようにするという。

 アドビは,機器の開発者がさまざまな機器に,FlashおよびAIRを搭載しやすくするように次の施策を実施する。(1)SWFおよび FLV/F4V仕様の利用制限の撤廃,(2)Flash Player向けのデバイス・ポーティング・レイヤーAPIの公開,(3)ロバスト・データ・サービス向けのFlash CastプロトコルとAMFプロトコルの公開,(4)Flash PlayerとAIRのデバイス実装ライセンス料の撤廃——である。

 この方針に対して,英ARM,中国の中華電信,米シスコ,米インテル,韓LG電子,米マーベル,米モトローラ,フィンランドのノキア,NTTドコモ,クアルコム,韓サムスン電子,英ソニー・エリクソン・モバイル・コミュニケーションズ,東芝,米ベライゾン・ワイヤレスなどの通信事業者/メーカーのほか,英BBC,米MTVネットワークス,米NBCユニバーサルなどの放送事業者が協力していくことを表明している。

[ITpro]


*参考
リッチ・クライアントはいよいよ次世代に突入、アドビが「AIR」正式発表

 アドビシステムズは2008年2月27日、アプリケーション実行環境「AIR(Adobe Integrated Runtime)」の正式版を公開したと発表した。同日からWindows用とMac OS用それぞれの英語版について無償提供を開始した。日本語版やLinux版の提供は2008年半ばの予定。

 AIRは、Web技術を使ったクライアント・アプリケーションの実行環境。アドビのマルチメディア処理技術であるFlashだけでなく、HTML やAjax、PDFなど、現在Webブラウザが処理している画面周りの技術を一通りサポートしており、AIRはこれらを一手に引き受けて実行する。

 AIR上ではWebブラウザと同等のWebアプリケーションが実現できる。加えて、ローカル・ファイルへのアクセスやクリップボード機能のサポートなど、クライアント側に実行環境を置いたAIRならではの特徴も備える。

 パソコン側にあるExcelファイルとサーバー側のデータベースの両方を取り込んで画面上にグラフ表示し、PDFとして加工したレポートをサーバー側にアップするといった、「いわゆるデスクトップ・アプリとWebアプリの良い面を組み合わせたアプリケーションを容易に実現できる」(アドビ日本法人のギャレット・イルグ社長)という。操作性を高めたWebアプリケーションは「リッチ・クライアント」と言われているが、アドビは一連の特徴を兼ね備えるクライアント・アプリケーションをRIA(リッチ・インターネット・アプリケーション)と呼んでいる。

 AIRはオフラインで動作するアプリケーションも考慮に入れており、ローカル用のデータベース機能を備える。ネットワークに接続していないオフライン時に手元で顧客情報を入力しておき、ネットワークに接続した際にサーバー側のデータベースと同期するといった、「これまでの一般的なWebアプリケーションでは不可能だった動作も実現可能」(イルグ社長)だ。

 Webブラウザに依存しないWebアプリケーションを実現できるのも特徴。当然AIRには依存するものの、Webブラウザの個別事情やバージョンアップの影響を受けにくいため、「Webブラウザとそのバージョンごとに動作を確認し調整する手間を省ける」(イルグ社長)としている。

 イルグ社長は「FlashやPDFと同様に、AIRを世界標準のプラットフォームとして普及させていく」と語る。アドビはAIRのベータ版を2007年1月から公開開始。開発者の間では開発コード名「Apollo」として知られていた。

 すでにAIRを業務アプリケーションに適用したユーザー企業もある。記者発表会では、シャープで稼働している経営者向け情報閲覧システム「エグゼクティブ・コックピット」のデモを見せた(写真)。独SAPのERPパッケージ・ソフトなどによる基幹系システムの情報を、図を使って効果的に表示するシステムである。SAPジャパンとデザイン会社のサイトフォーディーが開発協力した。

 世界地図上で拠点の概要を一覧してから詳細情報をたどったり、過去の閲覧履歴を記録しておき再確認したい情報にすぐ戻れるようにするなど、「ユーザーの思考プロセスや欲求に沿った操作が可能になっている」(サイトフォーディーの隈元章次社長)。今後はビデオ会議機能を直接起動できる機能などを追加していくという(エグゼクティブ・コックピットの関連記事)。

 アドビは同日、アプリケーション開発・実行用のツール群「Flex 3」も発表した。Flex 3は従来から提供してきた「Flex 2」の新バージョン。AIR上で動作するアプリケーションやFlashを画面に使った業務アプリケーションを、開発言語「MXML」などを使って開発できる。Flex 3の主な構成要素はSDK(ソフトウエア開発キット)と開発ツール「Flex Builder 3」など。

 Flex 3のSDKはオープンソースとし、無償提供する。2月26日からアドビのWebサイトでダウンロード可能。Flex Builder 3はStandard版が3万1500円、テスト機能などを強化したProfessional版が8万9250円(いずれも税込み価格)。出荷は3月中旬の予定。「AIRはFlash、PDFに次ぐコア製品」

AIRをどう普及させていくか。

 FlashやPDFは、世界中のほとんどのパソコンにインストールされている、と言っていいほどになった。これと同じレベルにAIRを持って行きたい。2008年はAIRとFlexを核に、RIA(リッチ・インターネット・アプリケーション)の浸透を進めていく。FlexのSDKをオープンソース化し、無償公開したのは、AIR、ひいてはRIAの広がりをよりプッシュしていく意味がある。

より効果的なRIAの構築には、RIAにかかわるデザイナーや開発者人口の増加、それからGUIの「機能美」に対する世の理解を深めることが欠かせない。

 すでにシャープが先行ユーザーとしてAIRを使った経営情報システムを稼働させている。またアスクルや(米オークション・サイトの)eBayも顧客向けアプリケーションをAIRで構築中だ。ほかにも楽天、SAPジャパン、ナスダック証券取引所、The New York Times、ドイツ銀行などがAIRの採用に踏み切った。こうした先進的なユーザーが効果的なRIAを作り、その威力を実感するようになれば、品質の高い RIAが広がっていくはずだ。

 また、製品を介してデザイナーと開発者の融合を促していく。今回発表した「Flex Builder 3」には、当社が提供しているデザイン・ツールの「Creative Suite 3」と密に連携する機能を搭載した。これでデザイナーと開発者の協調作業がやりやすくなる。

(高下 義弘=日経コンピュータ)

Posted by nob : 2008年05月05日 12:28

悪戯???悪質極まりない。。。

■さいたまのマンションで硫化水素テロ?

 さいたま市のマンション敷地内で4日朝、不審な液体が置かれ、そこから硫化水素ガスが検出された。液体は大量で、ポリ袋やボトルに入った状態で屋外の地面に放置。自殺の痕跡もなく、目立った被害はなかったが、埼玉県警大宮署では、悪質ないたずらや、付近住民を狙った殺人未遂容疑の可能性も視野に入れ捜査を始めた。硫化水素の悪用は、相次ぐ自殺や母親の殺人未遂事件に続き、“無差別テロ”未遂まで拡大した可能性も出てきた。

 大宮署によると4日午前5時15分ごろ、さいたま市北区日進町2丁目の3階建てマンションに住む40代女性から「窓を開けたところ、異臭がする」と110番通報があった。同署や北消防署が調べたところ、マンション敷地内の屋外の地面に、複数枚重ねられたポリ袋が2つあり、うち1つの袋には500ミリリットルのトイレ用洗浄剤容器2本、入浴剤のボトル1本が入っていた。

 ポリ袋はいずれも口の部分が結ばれており、1つの袋には約3リットルの薄い緑色の液体がそのまま入っており、もう1つの袋に入った入浴剤のボトルにも、同様の液体が入っていた。トイレ用洗浄剤の容器は2つとも空だった。

 液体だけが入ったポリ袋からは約30ppm、ボトルなどが入ったポリ袋からは約100ppmの硫化水素が検出された。一般的に、硫化水素は800ppm以上の濃度だと、1呼吸程度でノックダウンするように即死することもあるとされているほど危険だ。

 周辺は住宅街。このマンションはワンフロアに3世帯、計9世帯入居しており、家族で住んでいる居住者が多いという。同署は一時、マンションや付近の住民を避難させたが、体調を崩したり、病院に運ばれた人はいなかった。

 現場の地面は土で、マンションの建物本体と、隣の一軒家をへだてるブロック塀の間のエリアで、高さ約6メートルの木が複数植えられていた。ポリ袋は、木と木の間に置かれていた。外部から出入りできる場所だった。

 周囲に自殺を図ったような状況もなく、硫化水素自殺でしばしば見られる注意書きの張り紙なども確認されていない。同署では、悪質ないたずらのほか、マンション住民らを狙った可能性もあるとみて、殺人未遂容疑も視野に入れ、捜査を始めた。

[日刊スポーツ]


■硫化水素の作り方は「傷害を誘因する有害情報」 警察庁が削除要請

警察庁が、硫化水素の製造方法などを記したネット上の書き込みを「有害情報」に指定。硫化水素自殺によって第三者が巻き添えに合うなど「傷害という違法行為を誘因する」と判断した。

 警察庁はこのほど、硫化水素の製造や利用を誘引するようなネット上の書き込みを「有害情報」に指定した。硫化水素による自殺は第三者の健康を害す恐れがあり、傷害罪を誘因する情報だと判断。書き込みを見つけた場合はISPや掲示板の管理者に削除を要請するよう、各都道府県警とインターネット協会に通達した。

 警察庁は、違法情報ではないが、犯罪方法を示した情報や自殺を勧誘する情報などを「有害情報」に指定している。今回新たに、硫化水素の製造方法を記した書き込みや、「硫化水素は簡単に作れる」「簡単に死ねる」といった製造や利用を誘引するような書き込みを有害情報に指定した。

 硫化水素の製造自体は現行法で禁止されていないが、自殺者の家族や周辺住民などが巻き添えになるケースも多発。硫化水素自殺によって「第三者が健康を害し、命を失う恐れが極めて高い」ため、製造方法などに関する書き込みは「傷害という違法行為を直接的かつ明示的に請負・仲介・誘因する情報である」と判断した。化学式など学術目的の情報は対象に含まれない。

 ネット上の違法・有害情報の通報受付窓口「インターネット・ホットラインセンター」を運営するインターネット協会にも、硫化水素ガスの製造方法などについて有害情報として扱うよう求めた。

[ITmedia]

Posted by nob : 2008年05月05日 11:33

もうよそう、、、社会に何も生み出さない。。。

■マイクロソフト:ヤフー買収を断念 価格引き上げ効果なく

 【ワシントン斉藤信宏】ソフトウエア世界最大手の米マイクロソフト(MS)は3日、インターネット検索大手の米ヤフーへの買収提案を撤回すると発表した。MSは買収額を当初の総額446億ドル(約4兆7000億円)から約50億ドル引き上げて交渉に臨んだが、価格が折り合わず、ヤフーの買収拒否の姿勢を変えることはできなかった。MSは敵対的買収も検討したが、結局、ヤフーからの人材流出を加速させ、想定している統合効果を得られなくなると判断し、断念した。

 これで2月初めから約3カ月に及んだ大型買収劇は、成就しないまま幕を閉じることとなった。

 MSは今年2月、ヤフーに対して総額446億ドルでの買収を提案。これに対しヤフー側は「ヤフーの企業価値を過小評価している」として、買収額の大幅引き上げを求めて提案を拒否してきた。4月上旬にMSのバルマー最高経営責任者(CEO)がヤフーに書簡を送り「3週間以内の回答」を迫ったが、回答のないまま期限を迎えていた。

 バルマーCEOは買収断念の理由について「ヤフーが求めていた金額は合理性を欠いており、買収案撤回がMS株主や従業員の最大利益になると判断した」と説明した。これに対し、ヤフーのジェリー・ヤンCEOは「買収の話が決着したことですべての力を企業改革に注ぐことができる」との声明を発表した。

 ただMS、ヤフーとも単独でのネット事業の強化は難しく、今後も両社を軸に業界再編が進む可能性は残されている。

 ヤフーはこれまでに、MSの提案に対抗するため、米メディア大手タイムワーナー傘下の「AOL」と提携交渉を続けてきたほか、ネット検索最大手グーグルとも提携準備を進めてきた。ただ、独占禁止法との絡みもあり、実現可能性は低いと見られている。

 【ことば】マイクロソフトとヤフー マイクロソフトは、ビル・ゲイツ氏らが75年に設立した世界最大のコンピューター・ソフトウエア会社。本社は米ワシントン州。主力商品の基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」で圧倒的なシェアを持つ。独占的地位が競争を妨げているとの批判を浴び、「OS依存」からの脱却を目指している。07年6月期の売上高は511億2000万ドル(約5兆4000億円)。

 ヤフーは、台湾出身のジェリー・ヤン氏らがスタンフォード大学在学中の94年に創設した。米カリフォルニア州シリコンバレーに本拠を置く。インターネット検索の世界シェアは17%で、グーグルに次いで世界第2位。07年12月期の売上高は69億6900万ドル(約7300億円)。

[毎日新聞]


■【解説】Yahoo!買収を断念したMicrosoftは,Googleのクラウド・コンピューティングに追いつけるのか?

 2008年5月3日(米国時間)。3カ月にも及んだ米Microsoftによる米Yahoo!買収の動きは,ついに「買収断念」で決着した。MicrosoftがYahoo!を買収しようと目論んだ唯一の目的は,米Googleの追撃であった。Yahoo!買収を断念した今,MicrosoftはGoogleに追いつけるのだろうか?

 MicrosoftのCEOであるSteve Ballmer氏が,Yahoo!のCEOであるJerry Yang氏に送った公開書簡は,様々な意味で示唆に富んでいる。Yahoo!買収を提案した際には,Googleの「G」の字も表に出さなかったBallmer氏が,今度はGoogleの名前を連呼しているからだ。

 Ballmer氏は書簡の中で,Microsoftが買収提案を撤回した理由として,Yahoo!が「敵対的買収」への対抗策として検索広告を Googleにアウトソースしたことを挙げている(Yahoo!は2週間の期間限定で,Yahoo!の検索結果ページにGoogleのキーワード広告を掲載する実験を行った)。Ballmer氏はYahoo!のこのような対抗策が,Yahoo!の価値を下げ,Googleを利していると批判する。

 「第一に,広告主に対してYahoo!の新検索広告システム『パナマ』ではなく,Googleの広告システムを使うように仕向けることは,Yahoo!の戦略や長期に渡る存続可能性を根本的に脅かすだろう。このこと(Googleへのアウトソーシング)は,Yahoo!の検索広告やディスプレイ広告(バナー広告)と,それらに付随するエコシステムを破壊することにもなる。また,ディスプレイ広告がYahoo!の将来の収入源になるという主張に,疑念を生じさせるだろう」(Ballmer氏)。

 「Googleへ広告をアウトソーシングすれば,広告システムを開発している有能なエンジニアがYahoo!を離れることになる。われわれがYahoo!を買収する狙いは,有能なエンジニアを確保することにあった」(同)。

 Ballmer氏は,Googleへの広告のアウトソーシングがYahoo!の広告システムを崩壊させ,Googleの寡占が強化されることを懸念する。その上で,GoogleのライバルとしてのYahoo!が消滅しないように,買収提案を撤回したと述べる。つまりYahoo!の採った焦土作戦は,見事にその目的を達したと言えるだろう。

「規模の経済」の本当の意味

 「MicrosoftとYahoo!が争っても,Googleを利するだけだ」と判断したMicrosoft。しかし「Google追撃」は,Yahoo!無しで果たして実現できるのだろうか。

 そもそもMicrosoftは,Yahoo!を買収する理由として「規模の経済(効果)」を挙げていた。これはつまり,「シェアの高い検索エンジンやメディアの方が,より高い広告価値を持つ」ということである。しかし,MicrosoftがYahoo!を買収することによって得られる「規模の経済」には,広告以外の側面もあったはずだ。

 「規模の経済」が働くもう1つの分野。それは「クラウド・コンピューティング」である。

 Microsoftがこれまで戦ってきたパッケージ・ソフトウエアは,「優れたソフトウエアを安価に販売すれば,ユーザーはそれを買ってくれる」というビジネスだった。しかし,ユーザーが「サービスとしてのソフトウエア(SaaS)」を求めるようになった現在の世界では,どれだけ優れたソフトウエアを開発しても,それだけではユーザーはソフトウエアを選んでくれない。

 例えば,どれだけGoogleの「Gmail」や「Google Maps」が,優れた機能やユーザー・インターフェースを備えていたとしても,ユーザーの操作に対する反応があれほど速くなければ,今ほどのユーザーの支持は集めなかったはずだ。つまり,サービスとして提供されるソフトウエアの優劣は,そのソフトウエアを提供しているハードウエアやネットワーク(コンピュータ・クラウド)の優劣も含めて判断されるのである。

 今日,他社よりも優れたソフトウエア・サービスを提供するためには,他社よりも優れたコンピュータを運用する必要がある。そして,プロセッサ単体の処理性能やハードディスク単体のI/O性能が頭打ちにある現在,コンピュータの性能を上げるためには,並列度を上げる(より多数のコンピュータを使用する)必要がある。つまり,より巨大なコンピュータ・クラウドを運用している企業こそが「最高のソフトウエア提供企業」になるのが,クラウド・コンピューティングの世界なのだ。

 Microsoftが今後も,ソフトウエア産業の支配者でありたいのであれば,どうあっても「Googleよりも巨大なコンピュータ・クラウド」を運用する必要がある。だからといって,ただ闇雲にデータセンターを建造しても仕方がない。建造したデータセンターに見合った用途や収入が必要である。だからこそ,Yahoo!のような巨大ソフトウエア・サービス提供企業を取り込む必要があったのではないだろうか。

 GoogleやMicrosoftといった「コンピュータ・クラウド」を運用する企業のデータセンターは,それ以外の企業のデータセンターとは,全く異なるものになりつつある。Googleは,自社でプロセッサやメモリーなどの部品を調達してサーバー・ハードウエアを自作していると伝えられているし,最近では10Gビット・イーサネット・スイッチの自社製造も開始したとの報道がある。Microsoftは開設したばかりの米国シカゴのデータセンターで,サーバーの格納にラックではなく「コンテナ」を採用した。

 他とは設計思想が異なるこれらのデータセンターは,従来のものよりも処理性能当たりのコストや消費電力量が低いはずだ。データセンター自体に,「規模の経済」が働いている可能性があるのだ。

Amazonには3年,Googleには1年遅れ

 米Amazon.comが「Amazon EC2」や「Amazon S3」という,「自社のコンピュータ資源を貸し出すサービス」を提供している理由や,Googleが「Google App Engine」という同様のサービスを開始した理由も,規模の経済に求められるのではないだろうか。他社の需要を取り込んで自社のコンピュータ・クラウドを巨大化できれば,それが自社の競争力強化に繋がるという発想だ。

 その点でも,MicrosoftはAmazonやGoogleに大きく後れを取っている。Microsoftは2008年3月の「Microsoft MIX 08」という開発者イベントで,「Amazon S3」にそっくりなデータ・サービス「SQL Server Data Services」を2009年に開始すると発表した(関連記事:「全既存製品をネットによって作り変える」,MicrosoftのRay Ozzie氏が「MIX 08」で宣言)。しかし,Amazon S3が始まったのは2006年3月である。また2008年4月には,Google App Engineを通じてGoogleの巨大分散データベース「Bigtable」を第三者が利用できるようになった。Microsoftの動きは,Amazonに比べて3年,Googleには1年は遅れていることになる。

 米国企業を中心に,ユーザー企業の視点がクラウド・コンピューティングに集まりだした現在,Microsoftに残された時間は限られている。 Yahoo!の取り込みを断念したMicrosoftが,どのようにして自らの規模を拡大させるのだろうか。新しいサービスを生み出すのか,それとも Yahoo!以外の「ソフトウエア・サービス提供企業」を取り込もうとするのか。次の1手は,Microsoftにとって重いものになるはずだ。

(中田 敦=ITpro)

[ITpro]

Posted by nob : 2008年05月05日 03:03

侵略と支援をはき違えるな、、、戦争というオプションは決して正当化できない。。。

■「9条守ろう」「国際支援へ改正を」=憲法記念日、都内で集会

 憲法記念日の3日、憲法改正に反対、賛成の立場から市民団体などが東京都内で集会を開いた。

 護憲派の市民団体は「5.3憲法集会」を千代田区で開催。元米陸軍大佐でブッシュ政権のイラク攻撃に反対し、外交官を辞職したアン・ライトさんが「憲法9条は保持すべき理想。イラク戦争への協力に反対し、核兵器拡散を阻止する活動をしてほしい」と訴えた。

 社民党の福島瑞穂党首は、航空自衛隊のイラクでの輸送活動を違憲と判断した4月の名古屋高裁判決を評価し、「自衛隊の海外派兵恒久法案の息の根を止めるため頑張ろう」と述べた。集会には約4300人(主催者発表)が参加した。

 一方、改憲派が新宿区で開催した「新しい憲法をつくる国民大会」には約500人(同)が参加。自民党憲法審議会会長代理の船田元衆院議員は、名古屋高裁判決について「重く受け止めなければいけない。現在の9条下での国際活動には制限があり、改正しなければ、自衛隊が海外で安心して活動できない」と述べた。

 小池百合子元防衛相は「国際平和支援は世界から求められている分野であり、憲法改正に真正面から取り組む必要がある」と訴えた。

[時事通信]

Posted by nob : 2008年05月05日 02:58

STOP ROKKASHO!STOP 原発!権力におもねる?ただの無知の?読売、、、頑張れ朝日、事実を国民に。。。

■大間原発 期待される“世界初”の原子炉(4月29日付・読売社説)

 一般的な原子炉(軽水炉)でプルトニウム燃料の全面活用を目指す世界初の試みだ。

 電力卸大手の電源開発(Jパワー)が青森県大間町に計画してきた大間原子力発電所について、経済産業省が設置を許可した。

 原発の新設許可は、1998年の東北電力東通原発(青森県東通村)以来、10年ぶりとなる。

 世界では今、原発が見直されている。電力を安定供給できる。地球温暖化をもたらす二酸化炭素をほとんど出さない。

 電源開発は5月にも工事に着手して、2012年3月の運転開始を目指す。建設を着実に進め、日本のエネルギー安全保障、環境施策に貢献してほしい。

 特に期待されているのが、原発の使用済み燃料から取り出したプルトニウムの活用だ。

 プルトニウムは、ウランと混ぜた混合酸化物(MOX)燃料に加工する。これを通常の原発で使う場合は全燃料の3分の1から4分の1の量だが、大間原発は全量を使う。安全制御も、この「フルMOX」に対応した設計だ。

 エネルギー資源に乏しい日本はエネルギー政策のひとつに「核燃料サイクル」を掲げている。使用済み核燃料の中にあるプルトニウムを捨てずに使う。これによりウラン資源を有効活用できる。廃棄物となる放射性物質も減る。

 同じ青森県内では、六ヶ所村で日本原燃の再処理工場が本稼働を控えている。ここで取り出したプルトニウムの活用でも大間原発の役割は大きい。活用が滞ってプルトニウムが大量に余れば、核開発の疑念を持たれかねない。

 政府と電力業界は、この再処理と活用のサイクルが確実に回るよう、安全確保と国民の信頼醸成にさらに力を注ぐ必要がある。

 地震対策も、そのひとつだ。

 新潟県中越沖地震で昨年、東京電力柏崎刈羽原発が被災した。原子炉の安全性は確保されたが、想定以上の揺れに襲われた。地震の想定手法が、25年以上も前に政府が策定した原発耐震指針に基づくものだったからだ。

 政府は06年に、原発の耐震指針を改定している。大間原発は、この新指針に基づいて許可が出た第1号でもある。従来よりも綿密な地質調査に基づいており、「想定以上」は起きにくい。

 ただ、被災した柏崎刈羽原発の調査はまだ終わっていない。結果次第では、大間原発も、強度にさらに余裕を持たせる工夫が求められるだろう。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年04月29日 14:37

あっ、、、ありえない。。。

■父親が娘を24年間監禁、7人子供産ませる…オーストリア

 【ウィーン=石黒穣】オーストリアで27日、73歳の父親が自分の娘(42)を自宅地下室で24年間監禁、レイプして7人の子を産ませていた事件が明らかになり、同国警察は同日、父親を監禁などの疑いで逮捕した。

 オーストリア通信などによると、父親は、同国東部アムシュテッテン(ウィーン西約120キロ・メートル)に住む電気工。娘の証言によると、11歳のころから父親に性的暴行を加えられ、18歳になった1984年以降は地下室に監禁されていた。父親は、暴行の際、手錠や薬物も使用したという。

 娘は子ども7人を出産。このうち、1人は死亡、3人は父親と母親が育て、残る19歳、18歳と5歳の3人は地下室で、娘と共に監禁され続けたという。

 19歳の子どもが病気になり、父親が地元病院に連れて行ったのをきっかけに事件が発覚した。

 地下室に通ずる唯一のコンクリート扉は棚で隠され、地下室は調理や洗濯施設を備えていた。母親は、娘が子ども3人を置き去りにして失踪したものと信じていたという。

 同国のプラッター内相も「想像を絶する事件」と絶句している。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年04月29日 01:12

形振り構わぬ戦い。。。

■買収劇:米ヤフー、拒否貫く? MS、委任状争奪戦?

 【ワシントン斉藤信宏】米マイクロソフト(MS)がインターネット検索大手の米ヤフーに総額446億ドル(約4兆5900億円)の買収を提案してからほぼ3カ月。米グーグルなどの参戦が相次ぐ中、MSがヤフーに対し「買収受け入れの期限」として設定した26日を迎え、事態は緊迫の度を増してきた。攻防の軍配はどちらに上がるのか。MSとヤフーのこれまでの交渉戦術・戦略などを基に、先行きを占った。

 ◇緊迫…迫る期限

 MSとヤフーの攻防には、IT・メディア業界の垣根を越えて大手各社が参戦、米グーグルのシュミット最高経営責任者(CEO)は「MS排除への支援を惜しまない」とヤフーのジェリー・ヤンCEOに伝達した。一方、一時はヤフーとの提携を模索していたルパート・マードック会長率いるニューズ・コーポレーションが今月に入り、MSとの共同戦線に転換する構えを見せるなど事態は目まぐるしく変化している。

 買収提案を拒否しているヤフーは米メディア大手タイムワーナー傘下の「AOL」と提携交渉中だが進展はなさそうだ。頼みの綱のグーグルとの提携も「司法省が独占禁止法違反の疑いで調査している」と伝えられ、実現可能性は低い。

 ヤン氏ら経営陣が握るヤフー株は全体の1割未満で、「買収受け入れに向け交渉すべきだ」(第2位株主の投資会社レッグ・メイソン)と公言する株主も現れ、ヤフー経営陣は日を追って厳しい立場に追い込まれている。

 ただ、ヤフー側はMSの提案を「(ヤフーの価値を)著しく過小評価している」と批判。「買収実現には買収額の引き上げが必要」としており、MSが買収金額を引き上げない限り、受け入れるつもりはなさそうだ。

 これに対し、MSは買収額の引き上げを拒否しており、リデル最高財務責任者は24日、「即座に交渉に応じなければ週明けにも敵対的買収に乗り出すことを検討中」と述べた。

 ただ、市場関係者の間では、MSがただちに強硬策に打って出るとの見方は少なく、「ヤフーの株主総会に向けて独自の取締役候補を擁立し、株主に賛同を求める委任状争奪戦に入る」との指摘もある。米メディアによると、MSは取締役候補10人と予備の3人をリストアップした模様で、7月中旬までに開かれる予定のヤフー株主総会が買収合戦の次の舞台となりそうだ。

 ◇相手は「悪の定刻」…ヤフーに抵抗感強く

 ヤフー社員の間には、「企業風土の違い」を理由にMSとの統合を拒む空気が強い。創業者の一人、ジェリー・ヤンCEOは特に強い抵抗感を持っており、MSを退けるためなら“宿命のライバル”のグーグルとの提携も辞さない構え。グーグルもヤフーへの協力に前向きで、シリコンバレー企業の間に共通する根深い「反マイクロソフト」感情が背景にある。

 MSは、圧倒的なシェアを誇るソフトウエアを武器にパソコン業界を掌握してきた。技術情報を共有する「オープン化」で成長してきたヤフーやグーグルから見ると、まさに「悪の帝国」に見える。

 ◇強攻策なら人心離反…ジレンマ抱えるMS

 一方、MSの1~3月期決算は基本ソフト「ウィンドウズ」の不振などで減益となった。ソフトウエア販売に頼るMSの収益構造は限界に近く、弱みだったネット検索分野を強化して最大のライバル、グーグルと張り合うためにもヤフー買収は譲れない。ただ、敵対的買収に乗り出せば人心が離れるというジレンマも抱える。

 ◇ことば…委任状争奪戦

 合併や取締役の選任など株主総会に提出された議案をめぐり、経営側と株主側の意見が異なる場合、双方がその他の株主から議決権の委任状を奪い合い多数派工作を繰り広げること。敵対的買収では買収側の株主が自らの提案を実現するため、委任状獲得を目指す。会社側はこれを阻止するため、一般株主から委任状を取り付けて対抗する。

 ◇当面、介入受けない見通し…ヤフー・ジャパン

 日本のヤフー(ヤフー・ジャパン)の筆頭株主、ソフトバンクの孫正義社長は毎日新聞に対し、ヤフー・ジャパン株式の33%強を持つ米ヤフーがMSに買収されても「(ヤフー・ジャパンは)基本的に変わらない」と述べた。ただ「(将来的に)影響はあるかもしれない」と指摘、買収合戦の行方次第で影響が及ぶ可能性もある。

 ヤフー・ジャパンは日本のネット検索市場で2割近くのシェアを占め、数%のグーグルを抑えて首位。「世界で数少ないヤフーの成功例」とされ、MSが米ヤフーを買収しても「当面、MSはヤフー・ジャパンには介入しないだろう」というのが一般的な見方だ。

 ヤフー・ジャパンへの出資比率はソフトバンクが41.09%、米ヤフーが33.42%。米ヤフーの海外現地法人は100%出資の完全子会社が多いが、ヤフー・ジャパンは独立性が高い。ただ、発行済み株式の3分の1以上を持ち株主総会で重要事項への拒否権を握る米ヤフーをMSが傘下に収めれば、何らかの要求をしてくることもあり得る。ヤフー・ジャパンに対し、検索エンジンのライセンス使用料を引き上げる可能性もある。【川口雅浩、前川雅俊】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年04月26日 23:15

赤字を拡大するよりはマシということか。。。

■スキー用品のフェニックス、オリックスが中国企業に2円で売却

 オリックスは全額出資しているスキー用品メーカー、フェニックス(東京・品川)を中国のスポーツ用品メーカー「中国動向集団」に売却することを決めた。売却価格は2円。オリックスは産業再生機構が指名したフェニックスの支援企業だが、スキー人口の減少などで国内に軸足を置いたままの経営再建は難しいと判断、中国企業への実質無償での譲渡を決めた。

 オリックスと中国動向集団が25日、合意した。オリックスは保有するフェニックス株のうち91%を中国側に譲渡する。オリックスがフェニックスを傘下に収めた際の取得価格は9億8300万円。中国動向集団はフェニックスの株式91%を1円、債権を1円の計2円と評価した。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年04月26日 23:08

遅すぎるけど一歩前進。。。

■中国政府がダライ・ラマ側と直接対話へ

 中国政府が近くチベット仏教最高指導者のダライ・ラマ14世の関係者と直接対話に応じることが25日、明らかになった。同日中にも中国政府が発表する見通しだ。チベット自治区での騒乱などを踏まえた国際世論の働きかけを受け、直接対話によりチベット問題の早期収拾に動き出すことにしたものとみられる。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年04月26日 21:20

こんなとばっちりはたまらない。。。

■硫化水素、相次ぐ二次被害・自殺に巻き添え多発

 硫化水素を使った自殺の「二次被害」が相次いでいる。23日夜にも高知県で女子中学生が自宅で自殺を図り、周辺住民約120人が避難する騒ぎとなった。いずれのケースも身近な洗剤や入浴剤を使って硫化水素を発生させており、消防や洗剤メーカーは対策に頭を悩ませている。

 高知県香南市の市営住宅で23日、女子中学生(14)が自殺した事件は、発生した硫化水素の影響で周辺の住民約120人が避難、のどの痛みなどを訴えた約90人が病院で手当てを受ける事態となった。同じ市営住宅の女性(27)が一時意識不明となったほか、女子中学生の母親とみられる女性(38)ら少なくとも3人が入院した。

[日本経済新聞]


■ホテル客室から硫化水素発生か、ザ・ペニンシュラ東京

 25日午後1時ごろ、東京都千代田区有楽町のホテル「ザ・ペニンシュラ東京」の客室で腐敗臭がすると110番があった。警視庁丸の内署によると、この客室のドアには「硫化水素」などと書かれた紙が張られていた。同署と東京消防庁は客室内の確認を急いでいる。ホテル側は宿泊客らの避難誘導はしていないという。

[日本経済新聞]


■硫化水素で男性自殺か マンション住民40人避難

 26日午後6時ごろ、横浜市青葉区新石川のマンションで異臭がすると、住民から警備会社を通じ119番があった。市の消防隊が、4階1室の浴室で若い男性が倒れて死亡しているのを発見した。室内から硫化水素が検出された。

 青葉署などは、粘着テープで目張りがされていたことなどから自殺とみて調べている。

 マンションの住民ら約40人が避難。女性1人が体調不良を訴え、病院に運ばれたが、軽症とみられる。

 現場は東急田園都市線あざみ野駅から約800メートルの住宅街。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年04月26日 21:17

当然の判決。。。

■『西武』株下落に賠償命令 虚偽記載株主への責任認定 東京地裁判決

 西武鉄道株をめぐる有価証券報告書の虚偽記載事件で、保有する株価の下落で損失が生じたとして、個人株主約二百九十人らが、西武鉄道とプリンスホテル(旧コクドを合併)、堤義明元コクド会長(73)らに計約十三億二千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は二十四日、請求の一部を認め、総額約二億三千万円の支払いを命じた。 

 虚偽記載を理由に会社の責任を認めた判決は異例。ライブドアによる粉飾決算事件では、数千人もの個人株主が損害賠償を求めて提訴しており、今回の判決が影響を与える可能性もある。

 難波孝一裁判長は「虚偽記載で株主に損害が生じたら取締役や(株式発行)会社は特段の事情がない限り民法上の不法行為責任を負う」と指摘した。その上で、下落後に売却した株主については、株価が急落したために安値での売却を余儀なくされたと判断。虚偽記載公表直前の株価一株千八十一円との差額が損害に当たるとした。

 一方、下落後も株を保有し続けた株主については、西武側が千百七十五円で買い取りに応じていることなどから「損害が認められない」として請求を棄却した。原告側代理人は「有価証券の虚偽記載で、民法の不法行為責任を適用して同社に責任を負わせた点で画期的だ」と評価した。

 難波裁判長は信託銀行四社が同様に約百二十一億円を求めた請求については棄却した。

[東京新聞]

Posted by nob : 2008年04月26日 18:33

そんな問題ではない、、、それ以前の再処理の段階で致命的な核汚染は回避できない。。。

■高レベル最終処分地にせず 国が青森県に確約書

 原発の使用済み核燃料の再処理で発生、青森県六ケ所村にある施設で貯蔵する高レベル放射性廃棄物について、甘利明経済産業相は25日、三村申吾青森県知事に「青森県を最終処分地にしないことをあらためて確約する」とする文書を経産省で手渡した。

 青森県は、1990年代に同じ趣旨の文書を国から受けたが、六ケ所村にある日本原燃の再処理工場で試運転が進み操業開始が近づく中で、あらためて確約書を求めていた。従来の文書は、知事の了承なく最終処分地にしないとしていたが、今回は「知事の了承」の文言はなくなった。

 この廃棄物は、既に海外に再処理を委託した分の保管が始まっており、六ケ所再処理工場が操業を始めると、大量に発生する。原子力発電環境整備機構が全国の市町村を対象に最終処分場を公募しているが、まだ決まっていない。

[東京新聞]

Posted by nob : 2008年04月26日 18:30

俺はいいけどおまえはだめだと言われても、言われる側はね。。。

■『北支援でシリア核開発』 米政府、初めて認める

 【ワシントン=立尾良二】ペリーノ米大統領報道官は二十四日、声明を発表し、昨年九月六日にイスラエル軍機が空爆して破壊したシリアの施設について、「北朝鮮の支援を受けてひそかに(核兵器用の)プルトニウム生産可能な原子炉を建設していた」と初めて公式に認めた。また、この原子炉は「平和利用目的ではなかった」と断言した。 

 北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議は、核計画の申告が大幅に遅れており、申告内容に核拡散活動をどういう形で盛り込むかも焦点の一つ。米政府が北朝鮮によるシリアの核開発支援を公式に認めたことで、核計画の申告や六カ国協議そのものに影響を与えそうだ。

 ペリーノ報道官は、情報当局者による議会説明の後に発表した声明で、シリアが国際原子力機関(IAEA)に原子炉建設を報告せず、空爆で破壊されるとすぐに証拠隠滅を図ったと指摘。シリアはテロ支援国だと非難し、「国際社会に対して核活動を明らかにし、止めねばならない」と要求した。

 また、北朝鮮に対しては「さまざまな情報に基づいてシリアの核活動を支援していたことは明らかだ。シリアへの核拡散は北朝鮮の核活動がいかに危険かを示している」と糾弾。この問題について「六カ国協議を通じて対処することにした。北朝鮮がこれ以上、核拡散活動をしないように関与していく」と、米政府の方針を説明した。

[東京新聞]

Posted by nob : 2008年04月26日 18:24

STOP ROKKASHO!

■テレビ朝日、日本原燃抗議で一部間違い認める

 青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場をめぐるテレビ朝日系「報道ステーション」の特集に対し、事業者の日本原燃が無断撮影や事実誤認があったとして抗議している問題で、テレ朝の君和田正夫社長は22日、「ドイツとフィンランドは原発をやめた」とする番組内の発言について「明らかに間違い」と認めた。

 同社広報部によると、「使用済み核燃料の再処理をやめた」とすべきところを言い間違えたという。

 しかし、日本原燃が無断で撮影、放送されたと指摘している映像については、「(日本原燃の)広報(の担当者)が2、3人いるなかでカメラを回したのに注意を受けなかった」(君和田社長)と反論した。

 同局広報部では「今後も日本原燃と話し合いを続け、訂正放送も含めて対応を考えたい」としている。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年04月22日 21:17

戦争というオプションに関する一切の活動放棄こそ平和憲法を掲げる日本がとるべき途、世界に誇るべき9条の改正など論外、、、いつの時代にも命の尊さという本質は変わらない。。。

■イラク空自違憲の判断 政府の理屈の矛盾突く

 周辺でゲリラ攻撃や自爆テロが頻発しても、航空自衛隊の輸送機が離着陸するバグダッド空港は「非戦闘地域」。戦地への自衛隊派遣と憲法とのつじつま合わせのために政府がひねり出した理屈の矛盾を、名古屋高裁が突いた。空自の活動は来年7月に期限切れを迎えるが、違憲判断で派遣継続のハードルが高まった。

 ■あいまいな「非戦闘地域」

 「政府は総合的な判断の結果、バグダッド飛行場は非戦闘地域の要件を満たしていると判断している。高裁の判断は納得できない」。町村官房長官は17日の記者会見で、あからさまに不満を示した。

 高裁判決は「バグダッドは、国際的な武力紛争の一環として行われる、人を殺傷し、物を破壊する行為が現に行われている。イラク特措法にいう『戦闘地域』に該当する」と指摘。空自の活動はイラク復興支援特措法にも憲法9条にも違反するとした。

 政府はバグダッド全体が戦闘地域か非戦闘地域かの判断はしていないが、少なくとも「バグダッド空港と輸送機が飛ぶ経路は非戦闘地域」(防衛省幹部)と認定している。

 町村氏は会見で、「バグダッド飛行場には商業用の飛行機が多数出入りしている。本当に戦闘地域で、俗な言葉で言うと、危険な飛行場であれば、民間機が飛ぶはずがない」と反論した。

 高裁判決は戦闘地域であるバグダッドに多国籍軍の武装兵員を輸送することは「武力行使と一体化する」とも指摘したが、政府は「そもそも非戦闘地域だし、武力行使と一体化するものではない」(町村氏)との立場だ。

 ただ、あいまいな「非戦闘地域」という概念は、イラク派遣をめぐるこれまでの国会審議でも、たびたび大きな論争を巻き起こしてきた。

 政府はイラクへの自衛隊派遣が憲法9条に違反しない根拠として、「非戦闘地域への派遣」を挙げてきた。だが、非戦闘地域と戦闘地域の区別を聞かれた当時の小泉首相は「どこが戦闘地域で、どこが非戦闘地域か、私に聞かれたってわかるわけない」。さらには「自衛隊が活動しているところは非戦闘地域だ」との答弁まで飛び出した。

 政府は「戦闘」を「国または国に準ずる者による組織的、計画的な攻撃」と定義し、自衛隊や米軍などが攻撃を受けて反撃しても、「国家かそれに近い組織」が相手でなければ、その地域は「戦闘地域」にはあたらないとした。「弾が飛び交う状態でも戦闘地域ではない」との論法も成り立ってしまう。

 今回の判決は、この矛盾点を指摘した。武装勢力の攻撃や、米軍の度重なる掃討作戦を理由にバグダッドを「戦闘地域」と断定。「バグダッドへの空輸は、他国による武力行使と一体化した行動で、自らも武力行使を行ったとの評価を受けざるを得ない」とした。

 特措法策定にかかわった政府関係者は「『非戦闘地域』の概念は(インド洋で給油活動をする)テロ対策特措法にも盛り込まれた。だが、イラクの治安がここまで悪くなるとは予想できず、結果的にこの概念が大論争を招いた」と漏らす。

 ■特措法延長に障壁

 「それは判断ですか。傍論。脇の論ね」

 福田首相は17日夜、名古屋高裁の違憲判断への感想を記者団に聞かれ、こう語った。そして、空自の活動について「問題ないんだと思いますよ」と言った。

 06年7月に陸上自衛隊をサマワから撤退させた後も、日本政府はイラクでの空自活動を継続してきた。「日米同盟維持と国際貢献の観点から、当面、活動を続ける必要がある」との判断で、イラクでの空自は「日米同盟の象徴」の役割を引き受けてきた。

 それだけに政府は、違憲判断にかかわらず、「(空自の活動を)今の時点で見直す考えはない」(増田好平防衛事務次官)との立場だ。

 ただ、自衛隊のイラク派遣に反対してきた野党側は勢いづく。民主党の菅直人代表代行は17日の記者会見で「非戦闘地域の判断が、しっかりやれていなかった」と批判。そもそも「非戦闘地域を線引きできるという発想がおかしい」(幹部)との意見が民主党内では大勢だ。

 政府・与党は今年1月、インド洋での給油活動を可能にする補給支援特措法を、国会の大幅延長と衆院の3分の2再可決を使ってようやく通したばかり。イラク特措法が来年7月に期限切れとなることから、早くも「(苦労した給油継続の)二の舞いになることだけは避けたい」との声が出る。

 そんななか、政府・与党が検討を進めているのが、自衛隊の海外派遣を随時可能にする一般法(恒久法)だ。

 自民党は10日、イラク特措法と補給支援特措法、国連平和維持活動(PKO)協力法の3法を統合した形での法整備を目指すプロジェクトチーム(PT)を発足させた。座長の山崎拓・元幹事長は「今国会中に一般法の政府案を提出しないと間に合わない」と意欲を示す。

 ただ、公明党が慎重姿勢を崩しておらず、与党間協議のめどすら立っていない。そのうえ、民主党も17日の判決を受け、「まだ一般法の議論をする時期ではない」(幹部)。今回の違憲判断は今後の一般法の議論にも影を落としそうだ。

 ■緊張の離着陸、700回近い輸送

 空自によるイラクでの空輸活動は、小牧基地(愛知県)から派遣された3機のC130輸送機が担っている。クウェートを拠点に、当初はイラク南部のアリとを結んでいたが、06年7月に初めて首都バグダッド、同年9月にはイラク北部アルビルの各飛行場への輸送を開始した。04年3月の活動開始から4年。派遣が5回目となる隊員もいる。

 これまでの派遣隊員数は延べ約3千人。クウェートとイラク国内の3空港との間を週4〜5日結び、輸送回数は総計694回、運んだ物資の量は約600トンに上る。15次となる派遣隊は3月10日と4月14日に派遣されたばかりだ。

 空輸活動では、米軍など多国籍軍の兵士や国連要員、武器・弾薬以外の物資を運ぶとされているが、日本政府・防衛省は詳細を明らかにしていない。差し止め訴訟の原告らによる空輸実績の開示請求でも、開示資料はいずれも日付や内容の部分が「黒塗り」の状態だった。

 日本政府は「バグダッドなどの空港は非戦闘地域」としているが、実際は「飛行場の離着陸時に地上から攻撃を受ける危険性が高い」(自衛隊関係者)とされ、隊員の精神的負担は大きい。C130がイラク国内で離着陸する時には、通常時に比べて急角度での上昇や降下をすることで低い高度にいる時間を短くしているという。

 バグダッドなどへの飛行では、C130に取り付けられたミサイル警報装置が鳴り、旋回やフレア(おとりの熱源)を出すなどの回避行動をとることもある。昨年12月、現地を視察した田母神俊雄・航空幕僚長もC130でバグダッド空港に着陸する間際、「ミサイル警報装置が鳴り、一瞬緊張した」と話した。

 これまでの飛行で、C130が実際にミサイルの追尾を受けたことは確認されていない。しかし、05年には英空軍のC130が、バグダッド空港離陸後に地上からの攻撃を受けて墜落するなどの被害が出ている。

 「空輸活動が武力行使になるのか」「インド洋の給油活動なども違憲になってしまうのではないか」。活動を続ける制服組は今回の判決にとまどう。ある自衛隊関係者は「判決に法的な効力がないなら活動にすぐに影響はないが、今後は政治で議論されるのではないか」と、判決の波及を懸念した。「活動を続ける隊員や家族がかわいそうだ」との声も漏れた。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2008年04月19日 11:59

まったく学習しない米英トップ、、、第二のイラクへ。。。

■米英が首脳会談、核兵器阻止でイラン制裁強化へ

 【ワシントン=黒瀬悦成】ブッシュ米大統領は17日、訪米中のブラウン英首相とホワイトハウスで会談し、国際社会の懸念をよそにウラン濃縮活動を拡大させているイランに対し、「核兵器保有の阻止」に向け制裁を強化する方向で合意した。

 ブラウン首相は会談後の共同記者会見で、イランでの天然ガス開発事業への投資に制裁の網をかけるなどの強化措置を数週間以内に実施したい考えを表明した。

 米国は、1996年制定の「イラン・リビア制裁法」(現「イラン自由支援法」)で外国企業によるイランのエネルギー開発投資を禁止。しかし、欧州企業は「同法は無効」との立場で、昨年12月に米国家情報報告(NIE)が「イランは2003年秋に核兵器開発を停止した」と結論づけて以降、スイスやイタリアなどの企業がイラン側と新規契約を結ぶなど、足並みの乱れが目立っていた。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年04月19日 00:59

とこもかしこも経済至上主義。。。

■「年内にすべてを変える」…米でコリアセールス続けるMB

訪米中の李明博(イ・ミョンバク)大統領は16日(現地時間)も“コリアセールス”を続けている。

李明博大統領はニューヨークの韓国投資環境説明会を通じ11億8000万ドル規模の外国人投資を誘致した。世界的物流会社であるプロロジスが京畿道平沢・富川など主要港湾及び内陸物流基地開発に10億ドルを投資することにしたことなどだ。

李大統領はニューヨークプラザホテルで行われた説明会で、英語で「グローバルコリア、アジアで通じる扉」と題し演説を行った。この説明会にはジェミー・ディモンJPモルガン・チェース会長ら世界各国の企業代表896人が出席した。当初予想した400人より2倍以上多かった。

韓国労総チャン・ソクチュン委員長は説明会で「韓国に投資して労使関係問題が発生すれば労総が責任を負って解決する」と強調した。労組リーダーが大統領の公式随行員として国外歴訪をするのは初めてだ。

李大統領は新政府が推進する“ビジネスフレンドリー”政策も説明した。李大統領は「すべての規制を原点で再検討する」とし、自身が “大韓民国初の最高経営者(CEO)出身大統領”であることを強調した。李大統領は「私は確固たるビジョンと経験、そして強い実践力がある “大韓民国株式会社”のCEO。立派な出資者は投資を決める際、最も優秀なCEOを探す」と述べた。

投資説明会に先立って米国経済界関係者と行った昼食を兼ねた懇談会でも「口先だけではなく、年内にすべてを変えようと思っている」と強調した。懇談会にはジョン・A・セインメリルリンチ会長、ピーター・グラウワーブルンバーグ会長ら26人が出席した。

ニューヨークでの行事を終えた李大統領は、この日午後、ワシントンDCに到着した。

直ちに行われた同胞懇談会で「国の経済がうまく回るようになったら、休みを取って半月ぐらい来たいと思う」と述べ、同胞たちを喜ばせた。そして“先進一流国家建設”のための変化の必要性を力説した。「これまで国家が国民に変化を要求したが成功しなかった。上から変化しなければならない。政治はもっと変わらなければならないのだ」と強調した。

特に「大統領が変われば長官が変わるし (政府部処の)局長が変わる。上が変わらなければ変わることができない」とし「ある人々は私を見て“あまりに横柄だ”と言うが、変化のためにはそうするほかない」と主張した。

[中央日報]

Posted by nob : 2008年04月19日 00:55

ほぼ一日一回。。。

■緊急発進14年ぶりに300回 ロシア機増加、領空侵犯も

 領空侵犯の恐れがある外国機に対して航空自衛隊が緊急発進(スクランブル)した回数は2007年度の1年間で307回と06年度より68回増加し、14年ぶりに300回を超えたことが18日、防衛省統合幕僚監部のまとめでわかった。

 国別内訳ではロシア機が約82%の253回でトップ。今年2月には旧ソ連時代以来、33年ぶりに伊豆諸島南部で領空侵犯するなど動きが目立ち、統幕は「国防費増加に伴うロシア空軍の活性化が背景にあるのではないか」と分析している。

 統幕によると、ロシア機へのスクランブルは05年度が116回、06年度は196回で2年前から連続で増えている。

 次に多いのは中国機で、06年度の22回から43回に増加。統幕は「何らかの情報収集や訓練飛行ではないか」と指摘している。そのほかは米国や韓国機など。

[東京新聞]

Posted by nob : 2008年04月19日 00:51

傍若無人な経済と国民の無知の果てに、、、再処理は核廃棄物を大気中と海洋に撒き散らす。。。

■北電「プルサーマル」申し入れ…道と地元町村に

 北海道電力は18日午前、泊原子力発電所(北海道泊村)でウラン燃料を再利用するプルサーマル計画を実施することについて、道と泊村など地元町村に受け入れを判断する事前協議入りを申し入れた。道庁に高橋はるみ知事を訪れた北電の佐藤佳孝社長は、午前11時から北電本社(札幌市中央区)で記者会見し、「北海道で長期的にエネルギーを安定確保する上で、プルサーマルは必要だ」と意義を強調した。

 北電の計画では、2009年12月に稼働を予定している3号機で、10年度以降、原子力発電を行った後に出る「使用済み燃料」から「プルトニウム」を取り出した上で、ウランと混ぜて混合酸化物(MOX)燃料を新しく作り、燃料の一部として再度、活用するプルサーマルを始める。

 すでに、フランスやドイツなどでMOX燃料を使った発電実績があることから、北電は、安全性に問題ないとし、プルサーマルを計画通り実施できるよう、地元に対する理解活動を本格化させる考えだ。

 申し入れを受けて、高橋知事は「何より大切なのは安全の確保。専門家の意見を聞き、詳細に検討したい」とし、協議に応じる姿勢を示した。

 また、泊村には、午前8時20分すぎに、北電の長谷川陽一常務が訪れ、牧野浩臣村長に事前協議入りの要請文書を手渡した。牧野村長は、記者団に対し、「じっくり検討したい」と述べた。

[読売新聞]


Posted by nob : 2008年04月19日 00:37

遅すぎるけれど、勇気あるでも当然の判断、、、対して司法を完全否定する政府の暴挙、、、正義はどこにもない。。。

■自衛隊イラク派遣:輸送違憲 市民ら評価の声「勇気ある判決」 /石川
 ◇名古屋高裁「空自イラク活動は違憲」--隊員「粛々と任務に当たるのみ」

 航空自衛隊のイラクでの活動を憲法9条違反と判断した17日の名古屋高裁判決。現地へ隊員を派遣する小松基地(小松市)では「粛々と任務に当たるのみ」と強調する一方、9条堅持を訴える市民、同基地爆音訴訟の元原告らからは「勇気ある判決」と評価する声が一斉に上がった。【野上哲、栗原伸夫】

 ◆小松基地

 イラクへ隊員を派遣している航空自衛隊小松基地(小松市、隊員約1600人)。03年末に先遣隊、04年1月の1次隊をはじめ、今年3~4月に出発した15次隊まで、延べ隊員81人を送り出した。それぞれ任務期間は3~4カ月。小牧基地(愛知県)などからの隊員とともに、現在も7人が現地で活動している。

 同基地の木村広吉・渉外室長(2等空佐)は「ニュースで確認した。ただ、判決について直接コメントはできない」と戸惑った様子。そのうえで「私たちはシビリアンコントロールの下で、命令に従い、粛々と任務に就くのみだ」と話し、基地内では冷静に受け止めていることを強調した。

 ◆爆音訴訟の原告

 四大基地訴訟の一つ、小松基地爆音訴訟で原告だった湯浅治男さん(75)=小松市=は、米軍駐留が憲法9条に違反すると判断した「伊達判決」(1959年)を引き合いに、「大変勇気のある見解だと思う」と興奮した様子で話した。

 この日、昼過ぎのテレビの速報で知ったという湯浅さんは「予期しなかったので、一瞬目を疑った」と語る。判決が派遣の差し止めを却下した点については「もう一歩だった。残念だ」としながらも、「司法がこのような判断を下し、とても勇気づけられた」と話した。

 ◆九条の会

 憲法9条堅持を訴える「九条の会・石川ネット」事務局の板坂洋介さん(64)=金沢市=は「これまで憲法を避けていた裁判所が、正面から判断した。画期的な判決だ。9条の存在の大きさが改めて示された」と喜んだ。また「今やイラク戦争は過ちという世論の中で、米国は孤立している。自衛隊の活動場所は『戦闘地域』ではないと強引に派遣を進めた日本政府・与党の問題点が浮き彫りになった」と指摘した。

[毎日新聞]


■【関連】“国際貢献”揺れる評価 空自イラク派遣『違憲』 歓声、涙ぐむ原告

 「航空自衛隊の空輸活動は武力行使と一体」−。名古屋高裁が十七日、自衛隊のイラク派遣に初の違憲判断を下した。「画期的判決」と抱き合って喜び、涙ぐむ原告たち。一方で「世界の常識に外れている」との批判も聞かれる。派遣から四年。政府は活動継続を言明したが、実態が国民に明かされないまま進められた“国際貢献”の評価は、いまだに揺れている。 

 「憲法九条は生きている、力があるんだということを明確に示した画期的判決です」。判決言い渡し後、名古屋高裁近くで開かれた原告らの報告集会。判決内容を説明していた弁護団の川口創事務局長がこう口にすると、会場からは大きな拍手がわき起こった。

 内河恵一弁護団長は、弁護士になったばかりのころに携わったという四日市公害訴訟を引き合いに出し、「それ以来初めて法廷で涙を出した。よくぞここまで判断したというのが率直な気持ち。司法はまだ生きている」などと話して言葉を詰まらせ、涙ぐんだ。

 原告でつくる「自衛隊イラク派兵差止訴訟の会」の池住義憲代表(63)は「私の人生の中で、今日は誇りを持って語れる日。四年二カ月訴え続けてきた意味が示された」と述べ、これまでの苦労を振り返った。会場の壁には「画期的判決」「平和的生存権を認める」などと書かれた紙が張られ、全国から集まった百人を超す原告や支援者らの歓声に包まれた。

派遣隊員戸惑い『やっぱり…』

 「日本のため、国際貢献のためにやってきた僕らの空輸は憲法違反なのか」。名古屋高裁が示した判断を受け、空自のイラク派遣の中核を担う小牧基地(愛知県小牧市)には衝撃が走った。

 複数回の派遣経験がある隊員はニュースを基地のテレビで見た。同僚と目を合わせ、のど元まで出かかった「やっぱり、やばいことをしていたんだ」をのみ込んだ。バグダッドへの飛行が始まってから、C130輸送機上で身の危険を感じるようになった。武装した米兵にも接し「実戦にかかわっている」ことへの緊張感や高揚感も体験してきた。

 とはいえ、自らを否定されるような違憲判断にはやりきれなさも。子供たちには「パパは日本のためにイラクに行ってくる」と言い続けてきたから。

 派遣を控えた別の隊員は「政治のことはあまり考えないようにしている。今回の司法判断も同じだよ」と作り笑いをした。司法判断でイラクへの派遣が終わるはずはない。「米軍と一緒に多国籍軍という枠組みで行動している以上、米軍が撤退すると言わない限り空自は居残りだし…」

 空自幹部は「司法判断の論拠には首をひねらざるをえないが、危険な場所での任務だけに隊員の士気が落ちることが怖い」と話した。

 世界の常識外れる

 軍事評論家の江畑謙介さんの話 イラクに輸送目的で自衛隊を派遣した以上、何を運んでいるか他の国は関心がない。水や食料、燃料はいいが兵員や弾薬はだめなんて(今回の判断は)世界の常識と懸け離れている。兵員を運ばないことで自分の手が汚れないというのは自己満足だ。船外発動機や車など日本の輸出品は海外で武器として使われており現実を見ていない。世界貢献はこのような考え方では行き詰まるだろう。日本は食料自給率が低い。海外貢献せずに飢えてしまっていいのか。現実を踏まえないと事は進まない。

 今後に重大な影響

 水島朝穂・早稲田大法学学術院教授(憲法)の話 長沼ナイキ基地訴訟一審以来三十五年ぶりに自衛隊の憲法適合性について裁判所が正面から判断を加えたことは極めて画期的だ。特にイラクでの空自の活動を詳細に認定し、政府の自衛隊海外派遣に関する解釈を踏まえた上で「武力行使に当たる」と明言したことは非常に重要だ。また、平和的生存権について、裁判所に保護と救済を求めることのできる具体的な権利と判断したことも注目される。国から戦争遂行への加担や協力を強制された場合、差し止めや損害賠償の請求ができることを示唆している。今後の自衛隊の活動への司法判断の在り方に重大な影響を与えるだろう。

[東京新聞]


■違憲判決に官房長官ら、イラク支援継続「問題ない」で一致
特集 イラク情勢

 航空自衛隊のイラクでの輸送支援活動の一部を違憲とした17日の名古屋高裁判決について、町村官房長官は18日午前、高村外相、石破防衛相と国会内で協議し、「空自の活動継続に何ら問題はない」との認識で一致した。

 町村氏はその後の記者会見で、「武力行使の解釈について裁判官がどこまで実態が分かっているのか、(戦闘地域と判断する根拠となる)『国に準ずる組織』をどう理解しているのか、その辺に誤りがあるのではないかという印象をお互いに語った」と述べた。

 高村外相は、判決が傍論で違憲判断を示していることについて「一人の人(裁判官)の意見。外相を辞めて暇でもできたら読んでみる。崇高なものであるかのごとく錯覚を与えて政治利用しようとするのはよくない」と述べた。

 石破防衛相も「極めて遺憾だ。判決を導き出す立論過程で、(違憲判断が)論理構成上必要であったわけではない。傍論部分にすぎず、なぜあえて言及したのかやや理解しかねる」と批判した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年04月19日 00:33

日本原燃VSテレビ朝日、、、頑張れテレビ朝日!!!

■原燃がテレ朝の再処理特集に抗議

 テレビ朝日「報道ステーション」が十一日に放映した六ケ所再処理工場の特集について、日本原燃は十五日までに、敷地内を隠し撮りされたほか、放送 内容に多くの偏向や事実誤認がある?として同番組に抗議した。

 特集は「日本の原子力発電が新しい段階に まもなく六ケ所村で再処理施設本格稼働 その内部を独占取材」とのタイトルで、同工場や高レベル放射性 廃棄物貯蔵施設などを映像とともに紹介。再処理工場の排気筒からは、多量の放射性物質が放出されている?として、その安全性と必要性に疑問を投げ掛けた。

 日本原燃は、映像には無断撮影された警備フェンスや警備カメラなど、今 後の警備に重大な支障を来す恐れのあるものが含まれていた?としている。

 本紙の取材に対し、日本原燃は「地元の不安をあおる内容で、放送後に多くの問い合わせがあった。取材班は隠し撮り、隠し録音をしており、信義則に反する」と強調。

 一方、テレビ朝日は「(抗議)内容を子細に検討した上で、誠意を持って、できるだけ早く日本原燃に回答したい」としている。

 再処理工場の取材について日本原燃は、核物質防護や警備上の問題を理由に、事前に撮影申請書の提出を求めているほか、一部区域しか撮影を認めていない。

[東奥日報]


■【日本原燃URLのテレビ朝日への抗議の内容】2008年4月15日

テレビ朝日「報道ステーション」の放送内容に関する事実関係等について

 4月11日夜にテレビ朝日の「報道ステーション」において、六ヶ所再処理工場についての放送が行われました。その中では、警備フェンスや警備カメラ など今後の警備などに重大な支障を与える恐れのある映像をはじめ、当社敷地内、特に周辺防護区域内で、当社に何の断りもなく、一方的に撮影された映像 などが放送されました。つきましては、このたびテレビ朝日に対して厳重に抗議をいたしました。

○また、同放送内容には、次のような多くの偏向や事実誤認などがみられます。

(1)取材時に弊社・環境管理センター長が、クリプトンなどの除去回収装置について「研究中」であり、「完璧ではない」と発言をしておりますが、実際に放 送された内容では、海外の先行プラントなどで実績のある再処理の技術そのものを「完璧ではない」と発言したかのような誤解を生む恐れのある表現となっています。

(2)再処理工場、特に排気筒から多量の放射能が放出されているかのような放送 内容となっており、多くの誤解を生じる表現となっています。重要なことは、 放出の量よりも、放出された放射能によってどの程度周辺住民の方々が影響を受けるか、ということであります。私たちは日常の生活をしながら、宇宙から、大地から、食べ物から、呼吸によって空気から、自然界にある放射線をごく自然に受けており、その影響は世界平均で年間約2.4ミリシーベルトです。 しかもその値は地域によって1〜 10ミリシーベルト程度の差があります〔わが 国の国内でも、大地からの自然放射線量の一番低い神奈川県(約0.81ミリシーベルト/年)と、一番高い岐阜県(約1.19ミリシーベルト/年)とを比べると、約 0.38ミリシーベルト/年の差があります〕。これと比較して、六ヶ所再処理工場からの影響によって周辺住民の方々が受ける放射線の影響は年間約0.022ミ リシーベルトと評価しており〔国の安全審査で確認されています〕、日常生活 の自然放射線の約百分の一です。

 なお、同番組の中で、米国のハンフォードという町を例にとり、あたかも、六ヶ所村でも同様のことが起こりうるような発言がなされたことは、科学的な根拠も乏しく、住民の方々の不安を徒に煽りかねない発言ではないか考えます。

(3)同放送では、全国の55基の原子力発電所で使い終わった使用済 燃料につい て、単純に「核のゴミ」と表現されていますが、その中には約97パーセントも 再利用可能な有用資源が残っています。なお、原油価格の高騰や地球環境問題 への関心の高まりなどを背景とした、世界的な原子力ルネッサンスともいうべき、今日の原子力推進の大きな流れの中で、原子燃料となるウランの需給がタイトになりその国際価格が高騰しています。それだけに、このウラン資源を今後、いかに有効に、うまく使っていくかということが内外での大きな課題となっており、使用済燃料から有用資源を回収することによってウラン資源の節約や有効利用に繋がる「再処理」の重要性はますます高まっています。

(4)同放送の中に、「既に敷地内に2トン、日本全体では30トンのプルトニウムが存在する。原爆に換算して3750発。操業が始まるとさらに毎年4トン強が増え続ける。」という表現がありますが、平和利用に限ったものと、兵器用のもの、という成分の異なるものを一緒に扱っており、大きな誤解を招く恐れがあります。私どもの施設並びに製品は、あくまで平和利用に限定したものであります。従って、IAEAとの協定に基づき、IAEAの査察を全面的に受入れており、特に再処理工場についてはIAEA査察官の24時間常駐による査察が行われています。
 また、六ヶ所再処理工場の特長は、わが国が独自に開発した「混合脱硝」 という核不拡散につながる技術を有していることです。すなわち、同工場で出来上がる製品は、プルトニウム単体ではなく、核不拡散性に優れ且つ、MOX燃料製造に適したウラン・プルトニウムの混合酸化物粉末であります。IAEAとの 協定に基づくフルスコープの保障措置とあいまって、「原子力の平和利用」の 一つのモデルと考えています。

(5)同放送の中で、ドイツとフィンランドの原子力発電について「止めた」との 言及がみられます。しかし、ドイツでは前政権の脱原子力政策の継続性等は不明な状況とはいえ、現在もドイツの発電量の約3割は原子力によるものです。 さらに、大型の原子力発電所約2基分に相当する大量の電気が陸続きの隣国フランス〔電気の約8割が原子力〕からほぼ常時輸入されています。
 フィンランドでは電気の約27%が原子力によるものであり、さらに同国5基目の原子力発電所〔オルキルオト3号機〕の建設が進んでいます。
 また、近年、多くの諸外国で、地球環境問題やエネルギーの安定供給の観点から原子力の位置づけを前向きに見直す動きが顕著になっています。
 例えば、米国では、新規建設支援措置を含む法整備により、原子力発電所新設に向けた取り組みを官民一体で推進しています。1970年代以降、原子力発電所の新規建設はありませんでしたが、近年、多くの新設計画が具体化してい ます。加えて、 2006年2月に米エネルギー省が「国際原子力エネルギーパートナーシップ」〔GNEP〕を発表し、再処理を中核とする核燃料サイクルや高速炉開発に積極的に取り組む姿勢に転じました。
 また、英国も、約20年にわたり、新規建設がありませんでしたが、2006年 7月に英政府は原子力発電所の新規建設促進に方針転換しました。
 さらには、中国、インドなどアジア、さらには中東諸国で、今後のエネルギー需要の旺盛な伸びを背景に、数多くの新規原子力発電所建設が予定、ある いは検討されています。特に、中国では現在約900万キロワット程度の原子力 発電容量を、今後十数年のうちに、4000万キロワット程度、あるいは6000万キロワット程度まで引き上げる方針です。

(6)同放送の中で、「ここは放射性廃棄物の埋設センター。高さおよそ10メートルのコンクリートの塊が無数に立ち並んでいた。」という表現がありますが、 「無数」ではなく、1号埋設設備が30、2号埋設設備が8であり、これらの中に 合計約20万本のドラム缶を現在受入れています。
 なお、埋設設備の点検については、壁面の状態も含めて、保安規定に則り、1回/週の頻度で実施しています。

Posted by nob : 2008年04月16日 19:52

自然な成り行き。。。

■東京に総人口の1割 昨年、28年ぶり 都市部へ集中進む

 総務省が15日発表した2007年10月1日時点の都道府県別の推計人口調査によると、最多の東京が前年同期比0・78%増の1275万8000人となり、総人口に占める割合は1979年以来、28年ぶりに10・0%となった。

 東京、名古屋、大阪の3大都市圏の合計人口も、統計データが残る1980年以降で最高となる50・6%を記録。経済の地域間格差などを背景に、都市部へ人口が集中する一方、地方圏が減少する傾向が顕著に表れた。

 東京の人口比は60年代後半の11・1%をピークに減少し、80年から10%を下回ってきた。しかし07年は就職や外国人の転入などによる社会増が約9万1000人に上るなど、バブル期並みに人口が増加。総務省は「バブル期より地価が下落し、景気回復で企業が東京に集中したため」と指摘している。

 人口増減率の最高も東京で、愛知、神奈川など大都市圏やその周辺地域を中心に10都県が増加。前年同期比1・16%減で最低の秋田をはじめ37道府県は減少した。要因別では、宮城など34道府県で年間の出生数が死者数を下回る自然減と社会減が同時に起きた。逆に自然増と社会増が重なったのは千葉、埼玉など7都県だった。

 年齢層別では、14歳以下の年少人口が増えたのは東京のみ。一方で、65歳以上の老年人口は全都道府県で上昇、秋田、山形など6県では75歳以上の人口が年少人口を上回るなど、少子高齢化が進んでいる。

 総人口は1億2777万1000人でほぼ横ばいだったが、比較可能なデータがある50年以降初めて2000人の自然減となった。

[中日新聞]

Posted by nob : 2008年04月16日 19:39

完全な分煙の徹底がベストだと思うけれど、、、街がまたさらに路上喫煙と吸い殻のポイ捨てで溢れるんだろうなあ。。。

■禁煙条例 検討委で賛否
知事は罰則の必要性説く

 公共スペースで室内全面禁煙——。15日に明らかになった県が制定を目指す禁煙条例案で、飲食店や娯楽施設も全面禁煙とする方針が初めて示された。罰則の導入も検討しており、ほかに例のない厳しい内容となる。条例案の発表にあわせ開かれた有識者らでつくる条例検討委員会で、賛否が分かれた。飲食店など喫煙者も多く利用する場所が対象になるだけに、論議を巻き起こしそうだ。

 条例の検討委員会が午後6時から、委員11人全員が出席して開かれた。

 安田修・みずほ情報総研シニアコンサルタントは「公共の場所は何の接点も利害関係もない人が受動喫煙を強いられ、トラブルになる可能性がある。ここをきちっと条例で抑えるのが合理的だ」とした。「たばこが嫌な人にとっては煙が漂っているだけでも不快だ。条例に期待している」と県の全面禁煙に賛成する委員もいた。

 一方、玉巻弘光・東海大教授は「成人男性の喫煙率は約5割。喫煙者がくつろげる場所は必要だ」と述べた。金井正志郎・藤沢商工会議所専務理事は「条例で規制するのは賛成だが、全面禁煙にするのは疑問だ」と飲食店などを含めることに難色を示した。

 県は、さらに県民や施設管理者の意見を聞きながら、全面禁煙の対象範囲を検討する。

 委員会に先だって記者会見した松沢知事は「健康増進法はあくまで受動喫煙についての努力規定。本来は国がやらなければならないことだが、県民の健康を守るために県が取り組みたい」と語った。罰則を設けることについて、松沢知事は「条例を機能させるための担保として罰則は必要だ」としている。どんな罰則にするかは、これからの検討課題となる。県健康増進課は「何らかの金銭罰が現実的だ」としている。

 知事は今後のスケジュールも初めて示した。今月中に県議会に県の方針を伝え、県民からの意見を募集する。これまで意見交換会を重ねてきた業界関係者らにもさらに意見を聞く。

 その上で、条例の骨子案を6月県議会に示し、条例案を12月県議会に提出。条例案の年内成立を目指す。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年04月16日 19:32

何人にも、如何なる場合においても、他人の生命を侵す権利はない。。。

■死刑 中国が最多470人超 昨年確認分のみ、執行数非公表

 【ロンドン=共同】国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(本部ロンドン)は十五日、二〇〇七年に世界二十四カ国で少なくとも計千二百五十二人に死刑が執行されたとの報告書を発表した。うち最多の中国が少なくとも四百七十人で、把握された人数の三分の一を超えるが、〇六年の同千十人からは大幅に減少した。

 中国は北京五輪を控え、国際社会の批判を意識した可能性がある。しかしアムネスティは、実際にはより多くの死刑が秘密裏に行われたとの「強い懸念」を表明した。

 二位以下はイラン(少なくとも三百十七人)、サウジアラビア(同百四十三人)、パキスタン(同百三十五人)、米国(四十二人)で、上位五カ国で88%を占める。人口比ではサウジが最多。日本は九人だった。アムネスティは、中国の最高人民法院(最高裁)が昨年一月、死刑の適否を判断する新制度を施行した後に「大幅に減少したとみられる」とし、この傾向を歓迎した。

 しかしアムネスティは、米人権団体「米中対話基金会」が中国で昨年、六千人の死刑が執行されたと推計していることを紹介し「五輪の準備を進めるこの時期に、中国政府に秘密の死刑の停止や詳細な情報の提供を要求する」と強調した。

 北朝鮮でも死刑は執行されたが人数は不明。昨年十月、工場経営者(75)が自己資金の投資や息子たちを工場幹部に指名したこと、国際電話をかけたことなどを理由に銃殺された例を報告した。

[東京新聞]

Posted by nob : 2008年04月16日 19:21

日々加速していく経営者としての資質の低下。。。

■子会社→親会社に低賃金労働力 “違法”野放し『専ら派遣』 あいまい禁止基準

 企業が人件費を抑える目的で人材派遣会社を設立、正社員より安い賃金で親会社など特定の会社だけに労働者を派遣する「専ら派遣」が増え、不安定な非正規雇用を拡大させる原因となっている。労働者派遣法は専ら派遣を原則禁じているが、規定があいまいなため、事実上の野放し状態が続いている。

 関西地方に拠点を置く大手アパレルグループは四年前、全額出資の派遣子会社を設立。約百人の派遣社員は数人を除き、グループ企業に派遣されている。本社に派遣され、業務書類の作成を任された二十代の女性は「一日約八時間労働で月収十七万円。同年代の正社員は二十五万円で、待遇の差が大きすぎる」と不満を訴える。

 このアパレルグループの本社は「新ブランドの設立など本社の業務拡大で、人材が必要になった」と説明。賃金格差の理由は「派遣社員は簡単な作業が多いため」と話す。しかし、派遣されていた女性は「正社員がやっていた仕事を引き継いだので、仕事の内容に差がないはず」と証言する。

 兵庫県の信用金庫が100%出資する派遣会社は今年一月、派遣先が親会社一社しかなく、違法な専ら派遣だとして、兵庫労働局から是正指導を受けた。

 正社員と同じように自動振り替え手続きなどを担当していた元派遣社員の女性(45)は「五年間勤務して一度も昇給がなかった。派遣会社の幹部に訴えても、彼らは親会社に頭が上がらず対処してもらえなかった」と憤る。

 政府の調べで、金融・保険業界では、六割以上の企業が100%出資の派遣会社を持つ。日本郵政も100%出資の「日本郵政スタッフ」を設立。百五十人の派遣社員のうち数人を除いて日本郵政グループに派遣している。

 こうした派遣子会社は一九八六年の男女雇用機会均等法施行で、主に女性社員の受け皿として始まった。その後、安い労働力を安定的に確保する手段としてさらに拡大した。

 労働者派遣法の規定は、社員をどの程度、特定企業に派遣すると違法になるかの基準がないため、実効性が上がっていない。

 非正規雇用を増大させ、格差や貧困を拡大する原因として、浮かび上がった「専ら派遣」問題。民主、共産両党は、労働者派遣法の改正で、日雇い派遣の禁止などとともに、専ら派遣の規制強化を盛り込むことを目指している。

 同法の規定には、派遣元が親会社など特定の会社に自社が抱える派遣労働者の何割以上を派遣すると専ら派遣に該当するかの基準がない。厚生労働省は、派遣会社が特定の会社以外からの派遣依頼を断ったり、派遣努力が認められない場合を取り締まりの対象としており、二〇〇六年度で全国の労働局が是正指導したのは十三件にとどまる。

 このため、派遣子会社が社員全員を親会社やグループ会社に派遣した場合でも、「営業努力はしたが、不況で親会社しか派遣先が見つからなかった」と釈明すれば、労働局の取り締まりを逃れることができる。

 形式的に営業用パンフレットを作るなどして、“努力”を装うことも可能だ。

 民主党は近く国会に提出する改正法案で、特定の企業以外への派遣実績がない場合は、派遣業の更新を許可しないように規定。その際、規制対象となる特定企業への派遣実績の基準は、厚労省の省令で定めるとした。同党関係者は「七−八割を想定している」という。共産党は法で二分の一以上と規定する方針を固めている。 (高橋治子)

 脇田滋龍谷大教授(労働法)の話 専ら派遣は外国には存在しない日本独自の仕組みだ。企業は安上がりに派遣労働者を長期確保する目的で系列派遣会社を利用している。だが、常用雇用の代替として派遣労働を利用しないことが労働者派遣法の基本であり、これに反する専ら派遣は許されない。非正規雇用を拡大させ、雇用の不安定を招く重大な要因となっており、厳しく規制する必要がある。

[東京新聞]

Posted by nob : 2008年04月14日 19:53

人為的ミスや経済の法則で済まされる問題ではない。。。

■仏首相、六ヶ所村の核燃再処理工場を視察

 来日中のフランスのフィヨン首相は12日、青森県六ヶ所村の日本原燃の使用済み核燃料再処理工場を視察した。

 5月にも操業開始予定の同工場は、フランスの原子力関連企業「アレバ社」から技術協力を受けて設計、建設された。11日の日仏首脳会談では、両国が核燃料サイクル技術の確立などを進めるとした「原子力エネルギーの平和的利用における協力宣言」が発表されており、フィヨン首相は日仏協力の象徴として、同工場を訪れ、甘利経済産業相らと、中央制御室などを視察した。同工場は、原子力発電所の使用済み核燃料を化学処理してウランやプルトニウムを取り出す国内初の商業用施設で、現在は最終試運転中。

 フィヨン首相は視察後の記者会見で、「工場は日仏友好のすばらしいシンボルだ。今後も両国がエネルギー政策で共通の戦略を打ち出せることを願っている」と述べた。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年04月13日 11:37

如何なる安全も担保されない、、、だからこそ万一の事態に人類の生命と環境を壊滅させる原発は廃止すべき。。。

■原発配管強度に計算ミス・東電など17基、日立製ソフト不具合

 東京電力など電力6社と日本原子力研究開発機構は10日、原発17基で配管の強度計算に誤りがあったと発表した。配管を設計した日立製作所の強度解析ソフトにミスがあり、配管にかかる力(応力)を小さく見積もっていた。ソフトを修正して再計算した結果、運転中の原発8基では安全性に問題は見つかっていないが、正しい応力に比べ4分の1と小さく評価しているケースがあった。

 耐震性に問題が出る恐れもあり、経済産業省原子力安全・保安院は同日、電力各社に4月末までに再調査するよう指示した。

 対象は東電の福島第1・第2(福島県)と柏崎刈羽(新潟県)、東北電力の女川(宮城県)、中部電力の浜岡(静岡県)、北陸電力の志賀(石川県)、中国電力の島根(島根県)、日本原子力発電の敦賀(福井県)と東海第2(茨城県)、原研機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県)の計17基。全国の原発の3割に当たる。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年04月11日 15:01

国策を国の機関に評価させる結果は明らか、、、茶番です。。。

■プルトニウム3倍燃やせる「フルMOX」大間原発許可へ

 Jパワー(電源開発)が青森県大間町で計画している大間原発(改良型沸騰水型炉、138.3万キロワット)について国の原子力安全委員会の原子炉安全専門審査会は4日、「安全性は確保し得る」とする2次審査の報告をまとめた。近く安全委が正式に答申をまとめ、経済産業省が原子炉の設置を許可する見通し。ウランとプルトニウムの混合酸化物(MOX)燃料だけを使う初の「フルMOX」原発で、使用済み燃料を再処理して使う国の核燃料サイクル政策の一翼を担うことになる。Jパワーは今年3月に、5月の着工を表明している。

 06年に改定された新耐震指針に基づく初の原発新設になる。フルMOXでは、通常の原発でウラン燃料とMOX燃料を燃やすプルサーマルに比べ、3倍のプルトニウムを燃やすことができる。運転開始は12年3月の計画で、当初はMOX燃料の割合を3分の1以下とし、徐々に割合を高めてフルMOXへ移行する。

 電力業界は10年度までに16〜18基でのプルサーマル導入を目指しているものの、安全審査が終わり地元了解が得られたのは計5基にとどまり、プルトニウムの消費が課題になっている。青森県六ケ所村では、使用済み核燃料再処理工場(試運転中)で取り出したプルトニウムを加工するMOX燃料工場が12年に完成予定で、年5.5〜6.5トンのプルトニウム利用量のうち1.1トンを大間原発が担うことになっている。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2008年04月06日 22:18

移動しただけ、、、何の解決にもなっていない。。。

■全国のホームレス、昨年比2546人減…厚労省調査

 厚生労働省は4日、公園などで野宿するホームレスは全国503市区町村で計1万6018人(今年1月時点)で、昨年の調査に比べ2546人(13・7%)減ったとする調査結果を公表した。

 減少傾向は前回調査に続くもの。確認された場所は、河川の周辺が公園を初めて上回った。公園からの強制退去などが進んだ結果と見られる。

 調査は、ホームレス自立支援特別措置法に基づくもので、03年と07年1月に続き3回目。全市区町村で職員らの目視により行った。

 都道府県別で最も多いのは大阪府の4333人(前回比578人減)、次いで東京都の3796人(同894人減)。大阪と東京で全国の過半数を占めた。

 33都道府県で減り、沖縄(33人増)や愛媛(15人増)など14県で増えた。

 都市別では、大阪市3647人(前回比422人減)、東京23区3436人(777人減)、福岡市782人(2人減)、横浜市649人(12人減)、川崎市635人(213人減)、名古屋市608人(133人減)など。

 場所別では、河川が4907人(746人減)、都市公園が4737人(965人減)などとなった。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年04月05日 10:53

まったくもって世間には、、、働いていない人達の何と多いことか。。。

それが社会構造だと言ってしまえばそれまでだけれど。。。

家族でお父さん一人が働いて、母子が扶養されているスタイルから、家族の働ける皆で小さく働いた賃金を持ち寄るスタイルに変えていくことは何ら難しくない。。。

そうするとどんなことが起こるのだろうか、、、想像してみてほしい。。。

〜続く

Posted by nob : 2008年03月25日 18:14

穴の開いたどころか底が抜けたバケツ。。。

■新銀行東京への追加出資、都議の40%が「反対」

 読売新聞社は、東京都が1000億円出資して設立した新銀行東京に400億円を追加出資する賛否などに関して、都議全125人を対象にアンケート調査を行った。

 回答した102人のうち、追加出資については、民主党など野党を中心に50人が「反対」とし、与党自民党の「賛成」38人を上回った。ただ、14人が態度を保留し、与党公明党の22人が回答しておらず、現時点の反対は現議員数の40%で、検討中も28%になる。今月28日の本会議採決は流動的だ。

 アンケートは、今月13日から20日にかけて実施。「追加出資の賛否」のほか、新銀行が公表した「再建計画の実現性」や「経営危機を招いた最大の責任の所在」など、6項目について選択式で回答を求めた。

 回答率は81%。公明は「採決前で検討中」を理由に会派として回答を拒否し、民主1人も未回答だった。

 追加出資に「賛成」と答えたのは自民の38人(37%)のみで、「反対」の50人(49%)は、民主、共産党など。「まだ決めていない」と態度を保留したのは、自民、民主の14人(13%)だった。

 新銀行の再建計画の実現性については、「十分可能性がある」と「現状ではやむを得ない内容」を合わせても40人にとどまり、全員が自民だった。「実現の可能性は低い」は46人で、民主や共産のほか、自民の5人も含まれていた。

 経営危機を招いた最大の責任の所在は、「旧経営陣」としたのが自民や民主などの47人で最も多く、「発案者の石原慎太郎知事」は39人、「経営を監視する都」が10人だった。

 一方、新銀行を今後どうするかに関しては、「追加出資で再建」が42人、「自主清算」22人、「破たん処理」9人。「その他」は29人で、都が銀行事業から撤退することを前提にした意見が多かった。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年03月21日 13:02

大いなる欺瞞、、、原発の核廃棄物はかけがえのない地球環境を破壊する、、、評価はあくまでトータルに。。。

■「原発、温暖化ガス削減へ不可欠」 原子力白書掲げる

 国の原子力委員会(近藤駿介委員長)は21日、07年版原子力白書を閣議に報告した。温室効果ガスの排出量削減に向け、「原子力エネルギーの平和利用の拡大が不可欠」と明記。地球温暖化対策としての原子力利用を、国内だけでなく世界的にも拡大するための取り組みが必要との姿勢を初めて明確に打ち出した。

 政府が昨年5月に世界の排出量を2050年までに半減させる目標を掲げたことを受け、有識者による懇談会で検討した結果を踏まえた。省エネや再生可能エネルギーの利用拡大などとともに、原子力の平和利用拡大が不可欠との共通認識や枠組みづくりを国際社会に積極的に働きかけるべきだとの考え方を示した。

 一方、相次ぎ発覚したデータ改ざんや事故隠し、新潟県中越沖地震での東京電力柏崎刈羽原発被災などにも触れ、「国と事業者の安全文化やリスク管理活動の取り組みに、なお改善・改良の余地がある」とした。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2008年03月21日 12:22

オールクリアゼロ???、、、でもきっかけくらいにはなるかもね。。。

■離婚に絶望し「全人生、ネットで売ります」 44歳男性

シドニー(AP) オーストラリアの男性が妻との離婚に絶望して18日、自宅から車、仕事、友達まで身の回りのものすべてをネットオークションで売り払い、人生をやり直すと宣言した。

西オーストラリア州の州都パースに住むイアン・アッシャーさん(44)。自宅と車、バイク、ジェットスキー、パラシュートなどすべての所持品をネットオークション大手のイーベイで売り出すことを計画している。

さらに、友人と仕事もオークションで競り落とした相手に紹介する。友人と職場の了承は得ているという。

アッシャーさんはマスコミの取材に応え、1年ほど前に妻と破局し、身の回りのものすべてが5年間の結婚生活を思い出させるため、1からやり直したいと思ったと打ち明けた。

オークションは6月22日から開始予定。アッシャーさんは自身のサイトに「全部売れたら片方のポケットに財布を、もう片方のポケットにパスポートを入れ、ほかには何も持たずに出て行くつもりだ」と記している。

行き先については、「空港に行って次に座席が確保できる便はどこ行きかと尋ね、その便が行くところに行きたい」としている。

[CNN]

Posted by nob : 2008年03月18日 22:08

クジラ or カンガルー???

■カンガルー400頭駆除、豪政府「過剰繁殖で」と弁解

 【シドニー=新居益】オーストラリアのギャレット環境相(54)は12日、首都キャンベラで野生のカンガルー約400頭を駆除する計画を承認した。

 カンガルーが過剰繁殖し、環境に悪影響を与える恐れが出てきたためで、薬物注射で安楽死させる。

 これに対し、豪州の動物愛護団体などは「カンガルーを他の地域に移送するべきだ」と反発し、「人間の盾」などで実力阻止する構え。ロイター通信によると、元ビートルズのポール・マッカートニー氏も、英国の動物愛護団体のホームページに「カンガルーを守るため行動を起こす時だ」と、豪政府を批判するメッセージを寄せた。

 環境相は政界入りする前、ロック歌手として活躍、国内の環境保護団体会長を務めたほか、1993〜94年には「グリーンピース」の役員も務めた。同団体は今年1月、日本の調査捕鯨船に妨害行為を働いている。環境相は捕鯨問題も担当し、「捕鯨は野蛮だ」と日本批判の急先鋒(せんぽう)となっている。クジラとカンガルーの取り扱いの違いについて問われた環境相は、「バランスが取られ、科学的に実行される計画は良い政策だ」と苦しい弁解を強いられている。

[読売新聞]


■捕鯨が地球を救う!? ノルウェーの団体が発表

 鯨肉を食べて地球を救おう−。捕鯨を支持するノルウェーの団体が、捕鯨は家畜の飼育よりも排出される温室効果ガスが少ないとする調査結果をまとめた。

 同団体は、捕鯨船が排出する温室効果ガスの量を計算。牛の飼育で排出される量と比較すると、肉1キロ当たりの排出量は8分の1だったという。

 同団体は「牛肉などほかの肉を食べるよりは鯨肉を食べた方が環境にやさしい」と指摘しているが、環境保護団体グリーンピースは調査結果に反発している。(共同)

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年03月17日 16:44

巨悪のスパイラル、、、さらなる深みへ。。。

■青森・大間原発、今年5月着工見通し…電源開発社長

 青森県大間町に建設予定の大間原発(改良型沸騰水型、138・3万キロ・ワット)について、電源開発(本社・東京)の中垣喜彦社長は17日、同町議会に出席し、今年5月にも着工するとの見通しを明らかにした。

 2012年3月予定の運転開始時期は変更しない。同社は昨年8月、原子力施設に対する耐震指針改定の影響などで着工延期を表明したが、新たな着工予定時期は示していなかった。

 中垣社長は、同町議会で「4月中に経済産業省から原子炉設置許可が下りる見通しになった。その後、工事計画の申請などの手続きを経て、5月にも着工したい」と報告した。同原発が完成すれば、すべてMOX(ウラン・プルトニウム混合酸化物)燃料で発電する世界初の原発となる。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年03月17日 16:34

素晴らしい。。。

■ワーキングプアらに格安物件 埼玉のNPO

 ホームレスやワーキングプアに住む部屋を——。さいたま市のNPO法人が、こんな活動に注力している。自ら大家となり、収入が十分ではない若者らにも低家賃の物件をあっせん。借金の相談から就職まで、様々な人の立ち直りを助けている。(アサヒ・コム編集部)

 NPO法人「ほっとポット」(さいたま市岩槻区)。社会福祉士3人が2006年10月に設立した。現在、一戸建て9軒とアパート3棟を運営し、54人を受け入れている。

 部屋は、NPOの活動に賛同してくれた民生委員や不動産屋などから、格安の家賃で提供を受けている。トラブルが起こらないよう、自治会とも連絡を密にした。

 メンバーらは設立の2年前から、ホームレスの様子を見回るボランティア活動に取り組んだ。住所がないため定職に就けない人の相談に乗っていた。敷金も礼金もいらない物件の必要性を感じ、法人として部屋を借りられるNPO法人格を取得した。

 入居している人のほとんどは生活保護を受けている。家賃は生活保護で認められる上限に近い4万7000円前後に設定。6割を大家へ、残りは活動費にあてている。

 代表の藤田孝典さん(26)は「追いつめられている人は相談先を知らないだけ。一時的に生活保護を受けて生活を立て直せば、多くの人がちゃんと働けるようになる」と話す。

 最近増えているのは、若者や壮年男性からの相談だ。

 ネットカフェからメールを寄せた40代の男性は、日払いの仕事を繰り返していたため、就職活動ができない状態だった。「ほっとポット」が敷金礼金のいらない物件を紹介し、生活保護申請も手伝った。その結果、1カ月で定職を見つけ自活できるようになった。

 日雇い派遣をしていた20代の若者は、生活費が足りず野宿生活となりコンビニで弁当を盗んだ。弁護士から連絡を受けた「ほっとポット」が部屋を紹介。1カ月、生活保護を受けた後、建設会社の正社員になった。

 藤田さんによると、50代の働き盛りの男性が突然職を失うと、そのままホームレスになってしまうことが多いという。20〜30代の若者でも、親や親類に頼れない状態で生活が苦しくなると、多重債務などに陥りやすいという。

 「福祉予算の削減で公的な受け皿が不足している。相談さえくれれば救える人ばかりなのに」と藤田さん。今後は、自立した人が気軽に寄れるサロンのような場所も作っていく予定だという。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2008年03月17日 15:23

戦争に大義は存在しない。。。

■開戦5年 いまイラクの地は

 今も自爆テロが絶えない首都バグダッド。米軍に最も多くの死者が出たアンバル州。自衛隊が06年夏まで復興支援活動を展開したサマワ——。開戦5年を機に、朝日新聞記者がそれぞれの地を踏んだ。バグダッドに本社記者が入るのは3年半ぶり。サマワは1年半ぶりとなる。アンバル州へは米軍に同行した。(サマワのルポは後日掲載します)

 ■夫なくした妻、「人殺す自由しかない」

 雨が降らないよう祈っていた。

 夏は気温が50度を超すバグダッドも、冬は10度を切る。デジラ・ハミドさん(41)の日干しれんが造りの共同住宅は、床が道路より低い。壁から雨水が染みこみ、床のじゅうたんがぬれる。トイレとシャワーは共有。8畳ほどの部屋で3〜13歳の子ども4人と寝起きする。雨の夜は震えながら一晩じゅう立ったまま過ごさなくてはならない。

 旧フセイン政権から反体制派とされた貧しいシーア派の地域で育った。でも06年11月までは、ましな暮らしだった。夫が乗ったミニバスが爆弾で吹き飛ばされるまでは。

 お茶を売って月10万ディナール(約8000円)稼いでいた夫を失い、2部屋の家から引っ越した。政府から特別な援助はない。小麦などの配給はあるが、旧政権時代に比べて量も種類も減った。

 電気は1日2時間しか来ない。天井の裸電球と冷蔵庫、テレビを使うため、地区の共用発電機から2万ディナールで買う。イラン・イラク戦争で負傷した夫の年金15万ディナールは引き続き遺族としてもらえるが、そのほかは近所の人が喜捨としてくれる5万ディナールだけが頼りだ。

 「旧政権に戻りたいとは言わない。でも今のほうが生活は厳しい。何の夢も持てない」

 スンニ派のウンム・アリーさん(32)が爆発音を聞いたのは05年3月だった。台所から道路に飛び出すと、車を洗っていた夫が倒れていた。頭を銃弾が貫いていた。米軍の車列が通った時に仕掛け爆弾が爆発。米兵が辺り構わず発砲したのだ。

 夫は旧政権が倒れた後も変わらず警察官を続けていた。3年前に結婚。3人の子どもも生まれ、いつか自分らの家を持ちたいと夢を語っていた。

 夫を失い、収入60万ディナールも消えた。米軍からは何の補償もない。以前の半分ほどの広さの家に移った。自宅でパンを焼いて売ったり、古着を集めて仕立て直したりして生活費を稼ぐ。

 新たに住んだのはスンニ派とシーア派が混在する地域だった。06年から宗派対立が激しくなった。戦闘が始まると、家の中で道路から一番遠い隅に子どもとうずくまった。シーア派民兵が入ってくるのを恐れて、玄関のドアに三つ、寝室のドアに三つ鍵をつけた。

 買い物も命がけだ。銃撃音がやみ、スンニ派民兵から指示があるまで外には出られない。

 開戦から5年のひずみが、女性たちにのしかかっている。生き延びるのに必死の毎日。「米国はイラクを自由にするといった。今あるのは人を殺す自由だけ」

 発砲音を聞くと、あの時の夫の姿が浮かぶという。米軍の車列を見たとき、どう感じるのか。

 「自爆ベルトを巻いて飛び込む。仕返しのために。子どもさえいなければ今すぐやっている」

 ■社会崩壊、女性の自爆急増

 イラクでは女性の自爆テロが急増している。

 公式の統計はないが、05年3月以降の地元報道を追うと、07年10月までの2年半で7件。それが07年11月27日以降の4カ月足らずで9件に上る。

 これまで自爆犯は外国人が多かった。周辺国が昨年以降、国境管理を強化し、イスラム過激派が国外から自爆犯を入れにくくなった側面もある。女性の場合、服の下に爆発物を隠しやすく、宗教上の理由から男性兵士が徹底した検査を行いにくい背景も指摘される。

 ただ、バグダッド大のファウジア・アッティア教授(社会学)は、社会の崩壊が進み、絶望した女性が増加したことが大きいと分析する。

 内戦状態で稼ぎ手の男性が殺され、家庭が崩壊する。40%ともいわれる失業率のなか、女性が職に就くのは難しい。知識人や医者が殺されたり国外に逃れたりして教育・医療も機能しない——。

 「この世に望みを失った女性たちは、『明るい来世』を約束されれば応じてしまう」

 世界保健機関(WHO)は、イラク民間人の死者数を15万人超と推定している。直近5年間の男性の死亡率は千人あたり2.7と推計、女性の0.96の約3倍だ。その前の5年間は男性1.2、女性0.82だったため、男性の増加が際立つ。国連は、この5年で7万人の女性が夫を失ったとみている。

 米国の女性団体が今月発表した調査では、昨年秋に聞き取りしたイラク女性約1500人のうち、将来を楽観していると答えたのは約27%。04年の調査で約9割が楽観的だったのと対照的だ。 国際移住機関によると、住む家を開戦後に失ったのは約128万人。以前からの避難民と合わせて約250万人。人口の1割近い。イラク保健省のまとめでは、昨年末までに医師132人を含む医療関係者618人が殺された。国外に逃れた医療関係者は数千人に上るといわれる。

 人権問題に取り組むNGO「イラク希望協会」のハナ・エドワル事務局長は、イラク政府にも責任があると言う。「政治家が国家ではなく、自分の属する民族・宗派の利益しか考えず、省庁は利権の奪い合いの場となった。そのためすべての公共サービスが旧政権時代より悪化した」と。

 「イラクの民主化」を掲げて始まった戦争。「最初は希望があった。この5年で闇に置き換わってしまった」

 ■米軍・イラク軍、激戦一転共同で訓練

 バグダッドの西方約70キロ。砂漠の砂嵐が静まるのを待ち、米軍のCH46ヘリの深夜便でユーフラテス川沿いにあるキャンプ・ハバニヤに入った。最前線のイラク派遣はすでに4度目という米兵もいた。多くの友を戦場で亡くし、家庭も犠牲を強いられる。それでも、「自由で平和なイラク」という大義のために働くことへの誇りが、米兵たちを動かしていた。

 同キャンプでは15日、新生イラク国軍や警察官への教練課程が続いていた。国軍の制式銃を、AK47カラシニコフから米国製M16ライフルに換える習熟訓練などだ。

 かつて植民地時代の英軍ホテルだった将校用営舎に、米海兵隊とイラク陸軍が同居している。文字通り「同じ釜の飯を食う」間柄だ。

 03年3月20日。米海兵隊のジャック・ブルッキンス3等軍曹(24)は第2連隊第1大隊に所属する通信兵の兵長として、クウェートからイラク領内に入った第1陣のただ中にいた。「誰もが殺し合いに加わっているような、すさまじい時だった」と振り返る。

 あれから5年。今はキャンプ・ハバニヤで、イラク軍訓練チームとしての任務に就いている。「自分の環境も、イラクの現状も、5年前には想像してなかった」

 04年3月からの2度目の派遣では、首都周辺に駐屯。同年11月、アンバル州ファルージャに立てこもった反米勢力との攻防にも、志願して増強部隊として加わった。

 05年6月〜06年初めには、アンバル州ヒットに駐留した。そして、昨年10月からハバニヤでの任務。「この目で見る限り、事態は確実に良くなっている」と言った。

 米本土に残してきた妻とは離婚した。その経緯は語らないが、任務を終えて帰国し、2歳の息子を引き取ることになっており、楽しみだという。

 だが一方で、懸念を隠せない様子で語った。「我々がイラクから拙速に引き揚げれば、すべてがきっと台無しになる」

 ブルッキンス3等軍曹はこの間、多くの戦友を失った。悔やむ思いがないわけではない。それでもなお、「大義を信じる思い」の方が強い、と言い切った。

 イラク陸軍への訓練自体は04年に始まったが、内容も変わりつつある。責任者のスチュワート・ホワイト上級准尉(45)は「当時の我々の任務は、(敵への)殺傷や破壊に比重があった」と振り返る。自身はその秋、アンバル州ファルージャの最前線にいた。同じ大隊の19人が戦死した。

 アンバル州はスンニ派反米勢力の拠点地域として、多くの米兵の血が流されてきた土地だ。インターネットサイト「Iカジュアリティーズ」の10日段階でのまとめでは、同州での5年間の米兵死者累計は1279人と、バグダッドの1218人を上回る。06年には、「もはや米国はアンバルを失った」という見方すら定着していた。

 ところが、今年に入ってからの同州での米兵死者は3人と激減した。

 地元のスンニ派部族長らが昨年、自爆テロを強要するような国際テロ組織アルカイダ系への不満を爆発させ、反旗を翻したのが転機だった。

 ホワイト上級准尉も、亡くした僚友たちのことになると、目をしばたかせた。「毎日深く考えはしないようにしている。決して忘れることはないが、前にも進んでいかなければいけない」

 訓練しているイラク軍人や警察官の中に、かつての「敵」が含まれていることは「十分考えられる」という。しかし、こうも話す。

 「銃を一発も撃たずに任務を終える日々が続くというのは、やはりいいことなんだ」

 現場の情勢を踏まえずにイラクを放棄すれば、「後で払う人命の代価は大きい」と眉をひそめた。米本土での撤退論と、現場の兵士たちの思い。その間にはずれがあるように見える。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2008年03月17日 02:46

隠された必然、、、氷山の一角。。。

■米軍兵士の性暴力2688件…昨年9月までの1年間

 【ワシントン=黒瀬悦成】米国防総省は14日、2006年10月から07年9月までの米軍兵士による性暴力事件に関する報告書をまとめ、議会に提出した。

 それによると、同期間中、米国内外での米兵によるレイプなど性暴力事件の発生件数は2688件で、ほぼ前年並み。このうち、被害者が名乗り出て刑事告発に踏み切ったのは2085件。被害者は、米兵が1511人、米兵以外が574人となっている。

 また、加害者のうち、181人が軍法会議にかけられた。イラク、アフガニスタンを管轄する中央軍では、174件の性暴力事件があり、うち112件がイラクで、19件がアフガンで起きた。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年03月16日 23:57

遅ればせながらようやく。。。

■キヤノン、工場の派遣社員ゼロに・年内メド6000人直接雇用

 キヤノンは製造現場での派遣契約を年内に全面的に打ち切り、正規雇用に切り替える。子会社を含め国内で働く1万2000人の派遣社員のうち、約5 割を期間契約の社員として年内に採用。正社員への登用も進める。コマツも2009年3月末までに工場の派遣社員全員を期間社員に切り替える。待遇改善で優秀な人材を確保し、生産技術や品質など国際競争力の向上に役立てる。サービス・流通で進む非正社員の正規雇用の動きが、製造業に本格的に広がり始めた。

 キヤノン本体とグループ会社18社が製造現場での派遣の活用をやめる。昨年末に生産人員の3割を占めていた1万2000人の派遣社員を順次減らし、年内にほぼゼロにする。うち6000人は最長2年11カ月の期間社員として採用。意欲があれば正社員に登用し、08年度に1000人程度を見込む。残る6000人分の仕事は「業務請負」に切り替え、作業を外部委託する。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年03月16日 23:50

抑圧と暴力のピラミッド、、、弱者からさらなる弱者へ上から下への連鎖。。。

■DV被害、過去最多の2万992件 ストーカー被害も7%増

 平成19年の1年間に全国の警察が受け付けたドメスティックバイオレンス(配偶者間暴力、DV)の相談や被害届は、前年比15.1%増の2万992件で、年間統計を取り始めた平成14年以降で初めて2万件を超え、過去最多だったことが13日、警察庁のまとめで分かった。摘発件数も3.7%増の1581件で過去最悪となった。

 ストーカー被害も前年比7.7%増の1万3463件で2年連続の増加に。ストーカー規制法(平成12年11月施行)に基づく「警告」の対象は1384件(前年比0.7%増)に上り、過去最多。

 DVに絡んで摘発された1581件のうち、罪種別で最も多かったのは傷害の856件(前年比5.7%減)。次いで暴行459件(同30.8%増)、未遂を含む殺人77件(24.2%増加)など。

 DV防止法(平成13年10月施行)に基づく裁判所の接見禁止命令違反の摘発は85件で、前年より32件増えた。

 DV被害者の98.6%の2万704人は女性。年齢別では30代が7825件(37.3%)で最も多く、20代が4459人(21.3%)、40代が4445人(21.2%)。加害者は30代が7006件(34.1%)で最多。40代が4910件(23.9%)、20代が3107件(15.1%)の順となった。

 一方、ストーカーの相談や被害届のうち、ストーカー防止法に基づく警告の対象となったのは1384件。ストーカー被害の拡大を防ぐため、警察が住民基本台帳の閲覧制限などを適用したケースは前年比15.9%増の968件に上った。

 加害者と被害者の関係では、交際相手が6631件で5割を占め、動機では「好意の感情」が8026件(67.9%)、「好意が満たされず怨(えん)恨(こん)の感情」が3527件(29.9%)だった。

 DV被害の届け出が増加した背景について警察庁は「家庭内の被害は届け出ない傾向が強く、DV被害は潜在化しがちだが、支援制度や法といった環境整備がされたことで表面化しやすくなってきているのではないか」とみている。

 DV防止法 暴力を振るう配偶者から被害者を守るため、警察や裁判所への通報、相談、保護、自立支援の手続きなどを定めた法律。被害者から申し立てを受けた裁判所が接近禁止や退去などの保護命令を加害者に出し、違反した場合は罰則もある。平成13年10月に施行。その後、2度の法改正が行われ、子どもや元妻らも保護対象にしたほか、暴力だけでなく、生命・身体に対する脅迫的な言動などについても、保護命令の申し立てができるようになった。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年03月13日 12:14

、、、溜め息ばかり。。。

■児童虐待死急増126人 行政など事前接触8割 06年

 06年中に児童虐待で死亡した子どもは100件、126人にのぼることが、厚生労働省のまとめで分かった。前年と比べて30件、40人の大幅増。育児放棄(ネグレクト)や心中が増えていた。全事例の8割では行政や病院などが保護者とかかわっていたが、虐待死を防げなかった。

 結果は、虐待防止策を討議する厚労省の専門委員会が近くまとめる報告書に盛り込む。

 死亡した子ども(0〜17歳)のうち、55%は3歳以下。心中による死亡は48件65人(前年比29件35人増)、心中以外による死は52件61人(同1件5人増)だった。

 心中以外で虐待の種類をみると、殴るなど身体的虐待が35人で前年より9人減ったが、食事を与えないなどネグレクトは16人増の23人にのぼった。主な加害者は、実母が29人で最も多かった。虐待の動機は「しつけのつもり」「子どもの存在の拒否」「泣きやまないことへのいらだち」などだった。

 全100件のうち83件は、児童相談所や市町村、医療機関などが、通報や治療などをきっかけに保護者らと接触していた。だが70件では虐待に気付かなかったか、深刻ではなく対応の必要はないと判断。虐待が判明していた13件についても、安全確認や関係機関の連携が足りず、一時保護が遅れるなどして子どもの命を守れなかった。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2008年03月12日 16:12

札束で頬を叩く輩と叩かれる輩、、、カネでかけがえのない命と地球は買えないのに。。。

■青森県議会、「核処分場拒否」条例を否決へ

 使用済み核燃料の再処理で出る放射能が強い「高レベル放射性廃棄物」の最終処分場受け入れ拒否を宣言する条例案が6日、青森県議会に提出された。同処分場については昨年、高知県東洋町が同様の条例を制定して注目され、青森県も受け入れ拒否の姿勢を再三表明してきた。ところが、今回の条例案は否決される見通し。処分場を誘致した自治体には国から巨額のカネが入る。条例を拒む背景には「誘致の選択肢を残しておきたい」との思惑がかいま見える。

 拒否条例案を出したのは野党3会派(計5人)。三村申吾知事は条例は不要との立場で、自民党(27人)、民主党系会派(8人)など議会の大半も同調している。

 知事が条例を不要とするのは、県が前知事時代の95年、国から「知事の了承なしに県内に処分場を造らない」との確約を得ているとの理由からだ。野党は確約について「知事の了承があれば造れるということ。処分場拒否の担保にならない」と条例制定を求めるが、知事は「国との確約は重い」としている。

 ある県幹部は「(処分場を拒否するか否かは)その時その時の知事が判断するのが民主主義の原則だ」という。将来、誘致にかじを切る選択肢を残すためにも、条例で拒否を宣言すべきではない、との考えからだ。

 背景には、誘致に伴う大きなメリットがある。国は、処分場の適地かどうかの調査だけで、地元に6年間で90億円を出す。処分事業そのものによる巨額の税収もある。

 県内には、処分場誘致に前向きともとれる動きも出ている。六ケ所村の隣、東通村の越善靖夫村長は、処分場問題を「議論すべきだ」との考えを表明。また、高レベル廃棄物を30〜50年間、貯蔵する施設をすでに抱えている六ケ所村でも、建設業者などの間に誘致待望論がある。ある村議は「放射能が弱まった後、よそに持っていくより、六ケ所村で地域振興してほしい」と打ち明ける。

 県は、条例不要論を「処分場容認」と受け取られることは避けたい考えで、三村知事は2月、国から新たな確約を取る考えを県議会で表明した。ただ、確約の内容について国、県の関係者は「以前の確約より踏み込んだものは難しい」と口をそろえる。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2008年03月11日 13:33

まったく、、、これも開いた口がふさがらない。。。私自身もかつて一度だけ就職した会社をこうして辞めました。。。

■新銀行東京、開業3年で役員17人辞任 「進言」届かず

 東京都が1000億円を出資し、経営難に陥っている新銀行東京で、05年の開業から3年間で役員17人が辞任していたことがわかった。初期に辞めた役員は放漫経営の見直しを訴えたが聞き入れられず、任期途中の辞任や不再任になった、と複数の元幹部が証言した。辞任した役員は金融に詳しい人も多く、改善されなかったずさんな融資が経営悪化を招く形となった。

 新銀行東京は10日、経営悪化の原因を調べた報告書を石原慎太郎知事に提出する。11日の都議会予算特別委員会で概要が明らかにされる。

 同行は05年4月の開業時、代表執行役(取締役兼務)のほか、執行役5人と取締役6人の役員12人体制だった。役員1人が06年3月に任期途中で辞任し、同6月には4人、同12月には1人と辞任が相次いだ。

 開業時の代表執行役は07年6月に退任。開業3年となった現在、開業時から残る役員は2人だけだ。開業以降に13人が新たに役員となったが7人が辞任し、開業3年で役員計17人が辞任している。

 開業時に役員だった1人は、朝日新聞の取材に「ずさんな融資について取締役会で進言したが、聞き入れられず、見切りをつけた」と話す。開業当初、融資から数カ月で倒産する企業が散見され、対策を求めたが聞き入れられなかったという。「無駄な経費を取締役会で追及した別の役員も相手にされず、最後は辞任した」と証言する。

 06年に辞任した役員6人のうち、4人が大手銀行など金融出身者で、1人は監査法人出身者だった。別の元幹部は「放漫経営を厳しく追及する役員ほど煙たがられ、再任されずに辞めていった」と明かした。

 同行関係者によると、役員だけでなく「行員が3カ月に20〜30人のペースで辞めた時期もある」という。

 同行は、業務を監督する取締役と業務を執行する執行役を明確に分けて経営の健全性を高める「委員会設置会社」の形をとっていた。だが、役員の頻繁な辞任で、その機能が十分には働かなかった。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2008年03月11日 13:23

伊兵衛賞久しぶりのドキュメンタリー、、、静の日常をコンセプチュアルに見つめて。。。

■木村伊兵衛写真賞 生と死を見つめる2人に

 第33回を迎えた木村伊兵衛写真賞は、2年連続で2人受賞となった。世界を明るくとらえた昨年の受賞作から一転、岡田敦さん(28)と志賀理江子さん(27)の作品は、痛々しいほどに「生と死」を見つめる目を感じさせる。

■岡田さん 若者たちをリアルに

 受賞作『I am』では、若い女性の顔、裸体、そして自傷行為の跡が刻まれた腕が、生々しく見るものに迫る。

 被写体はウェブでの募集に応じた10〜20代の約50人。衝撃的な写真のあまり、全員が自傷行為の経験者にも見えるが、そうではない。岡田さんは「今を生きる若い人たちのありのままの姿を撮った。決して特別なものではない」と話す。

 自分たち若い世代が現代社会に感じているリアリティーを一貫して撮り続けてきた。第29回木村伊兵衛写真賞の最終選考に残った『Cord』は、ウェブ上で交わされた自傷行為者たちの言葉を引用し、写真と組み合わせて表現。「私を撮ってほしい」という反響がメールで多数寄せられ、受賞作を生む契機となった。

 写真集の表紙には特殊な紙が使われ、手にした人の顔を鏡のように映す。「あなた自身もこの写真集に登場するひとりなのだというメッセージなんです」

■志賀さん 想像超える場面演出

 写真一枚一枚に圧倒的な映像力がみなぎる。

 受賞対象の写真集2冊のうち『Lilly』は、ロンドンで住んでいた公営団地の住民に被写体になってもらい、そのプリントをさらに撮影した作品などで構成する。『CANARY』では、仙台、オーストラリア、シンガポールで住民たちに個人的な質問をし、答えに示された場所をたどりながら撮影していった。

 共通するのは、まったくの他人との共同作業を介しながら、被写体に演出を施していくスタイル。一枚ごとに多大な時間と労力を費やし、イメージを構築していく。「自分の想像力には限界がある。それ以上の光景を得るために、予測不可能な状況を自ら仕掛けて作り出すんです」。かつてクラシックバレエで振り付けを受けた経験も強く影響しているという。

 志賀さんにとって「写真は生」だという。「私は死に向かう存在。だから止まった時間を作る写真という生にすがりついているんです」

[朝日新聞]

Posted by nob : 2008年03月11日 13:06

覆い切れない蓋をするよりも、諸悪に直面克服させんとする教育を、、、それにはまず大人が襟を正すことから。。。

■携帯フィルタリングで「過剰規制」 防災情報もダメ?

 防災情報もスポーツニュースも有害?——。有害サイトから子どもを守ろうと、携帯電話各社が始めた接続規制(フィルタリング)が、「過剰規制」の一面を見せ始めた。児童買春やいじめの舞台になるとして、掲示板やブログなどの機能を持つサイトを規制対象にしたところ、自治体の防災ブログまで閲覧できない状態に。「だれが有害か否かを判断するのか」をあいまいにしたまま規制したことが、混乱を増幅させている。

 埼玉県は07年11月、楽天と協定を結び、災害や食中毒などに関する情報を発信するブログを開設。職員が簡単に書き込めるというブログの特徴を生かし、台風や地震情報をリアルタイムで配信する仕組みだ。1日に200〜300件のアクセスがあるが、2月以降「携帯だと見られない」という報告が寄せられるようになった。

 携帯各社は2月までに、18歳以下の利用者についてフィルタリングの原則化に踏み切った。保護者が拒まない限り、ネット接続を制限。ブログは見知らぬ者同士が連絡を取り合えることを理由に、規制対象とされた。

 パソコンだと閲覧可能とはいえ、災害時に役立つのは携帯電話。県広聴広報課は「外部からの書き込みは受け付けていないのに、ブログ形式というだけで『有害サイト』扱いとは」と驚く。静岡県や宮城県の防災ブログも同様に閲覧できないケースがあるという。

 携帯会社のお墨付きを得た公式サイトでも、フィルタリングの網がかけられる。新聞各社が運営するスポーツニュースのサイトの一部は、読者との交流や情報提供コーナーが掲示板機能を持つとして、規制対象にされかかった。実際はスタッフが目を通してから掲載する仕組みで、「掲示板」ではないという。

 どのサイトを規制するかは携帯各社の責任だが、リストをつくるのは専門会社「ネットスター」(東京)。同社はキーワードで検索したり、担当者が実際に見たりして、サイトを「アダルト」「薬物」など75項目に分類。携帯各社はこのリストをもとに、規制対象を決める。

 ネットスター社は「リストはあくまで項目分けで、有害か否かを判断しているわけではない。掲示板やブログ機能があれば『コミュニティー』に分類する」と話す。

 リストに基づく規制範囲は携帯会社によって多少異なるが、ひとつの項目については基本的にまるごと規制。サイトごとにきめ細かく吟味することはないという。

 ある携帯会社は「個別サイトの中身に踏み込んで、有害かどうかを判断するわけにはいかない。総務省の要請で十分な準備をしないまま規制に踏み切ったことは事実だが、子どもの安全問題である以上、まずは広く規制して、問題があれば修正する」と話す。

 NTTドコモは、一律規制を見直し、利用者側で規制範囲を変更できる方式の検討を始めた。しかし、システムの大幅な変更が必要で、具体的な導入時期は明らかにできないという。

 現行の規制が続けば、1兆円規模に達したとされる携帯ビジネスの急成長に水を差しかねないとして、業界団体「モバイル・コンテンツ・フォーラム」は第三者機関がサイトの健全性を認証する制度を提案。4月からの運用開始をめざし、基準づくりを急いでいる。

 しかし、コンテンツ事業者の間には「膨大な数のサイトを本当に認証しきれるのか」「健全サイト救済という業界側からの視点では、利用者の理解を得られない」などと、認証制度を疑問視する声もある。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2008年03月11日 12:56

盗聴、、、モラルが欠落したトップ、、、馬鹿げた価格、、、すべてに開いた口がふさがらない。。。

■NY州知事、超高級売春組織の客に 盗聴で判明 米紙

 米ニューヨーク州のエリオット・スピッツァー知事(48)が高級売春組織に客としてかかわった疑惑を10日付ニューヨーク・タイムズ(電子版)が報じた。捜査当局による盗聴で判明したという。知事は記者会見で「家族と皆さんに謝罪する」と述べた。米メディアは、辞任は不可避との見方を伝えている。

 報道によると、知事は先月、ワシントンのホテルで、ニューヨークの高級売春組織「エンペラーズクラブVIP」に電話して女性を部屋に呼び、通話が当局に盗聴された。

 この売春組織は約50人の女性を抱え、ロサンゼルスやロンドン、パリでも営業。ダイヤモンドのマーク数でランク分けし、最高ランク七つの料金は1時間5500ドル(約56万円)だった。

 スピッツァー知事は10日、妻を伴って記者会見し、「家族への義務に反する行為をした。それは善悪の基準にもとるもので、信頼を取り戻すには時間が必要だ」などと述べたが、疑惑の内容には触れなかった。

 知事は過去に州司法長官を8年務め、売春組織の摘発も指揮。民主党の改革派のホープとして知られていた。

[朝日新聞]


■買春のNY州知事が辞任表明、売春クラブへ計数万ドル

 【ニューヨーク=佐々木良寿】買春疑惑が表面化した米ニューヨーク州のエリオット・スピッツァー知事(48)は12日、記者会見し、「州民の期待に応えることができず、極めて残念だ」と述べ、辞任を発表した。

 後任には、州憲法の規定により、デビッド・パターソン副知事(53)が昇格し、17日に就任する。

 米メディアの報道によれば、スピッツァー知事は、ニューヨークの高級売春クラブを数回利用し、ワシントンやテキサス州ダラスなどの宿泊先に売春婦を呼んだ疑いが持たれている。売春クラブへの支払い総額は数万ドル(数百万円)にのぼるという。

 疑惑は、連邦捜査当局による高級売春組織摘発の中で浮かび上がったもので、10日に表面化し、辞任を求める声が高まっていた。

 パターソン副知事はニューヨーク州初の黒人知事となり、スピッツァー知事の残りの任期(2010年12月31日まで)を務める。

[読売新聞/3.13追加]

Posted by nob : 2008年03月11日 12:03

ようやく首位交代。。。

■08年版世界長者番付、バフェット氏が首位・「日本は失速」

 米経済誌フォーブスが5日発表した2008年版の世界長者番付で、昨年まで13年連続で首位だった米マイクロソフトのビル・ゲイツ会長が3位に陥落した。首位は著名投資家のウォーレン・バフェット氏が2位から浮上。日本人では森トラストの森章社長(124位)が最高で、ロシアや中国など新興国出身者の躍進が目立った。

 番付は2月11日時点の保有資産の時価総額を基に算出した。10億ドル(約1000億円)以上の資産保有者の総数は1125人と初めて1000人を超えた。国別では米国が469人で首位だが、ロシアが87人とドイツ(59人)を抜き2位になった。

 日本は前年と同じ24人で国別では10位。前年に日本人首位だったソフトバンクの孫正義社長は前年の129位から201位に下げた。同誌のスティーブ・フォーブス会長は5日の会見で、「日本は失速している」と指摘。「企業は積極的に活動しているが、(税制など)政府の政策に問題があるのではないか」と語った。(ニューヨーク=小高航)

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年03月06日 12:20

思い切った試み。。。

■スーパーのレジ袋全廃します 東京・町田で実験へ

 東京都町田市の中堅スーパー「三和」が、同市内の小山田店で14日から半年間、実験的に買い物客へのレジ袋配布を全廃する。4日に市や市民団体と協力のための協定を結んだ。レジ袋を有料にする例はあるが、環境省によると、これまで配っていたのを全廃するのは全国的にも珍しい。実験の結果、理解が得られれば、全廃店舗を増やすことを検討するという。

 地球温暖化防止の取り組みとして、市民団体の要請に応じた。小山田店の客は1日1300〜1500人で、半年で約3.5トンの袋の削減を見込む。実験を前に自然素材の「マイバッグ」約1万枚を利用者に無料で配布。実験期間中、袋を持たずに来た客には紙袋などを渡すという。

 有料化に先進的に取り組んだ東京都杉並区の清掃管理課は「全廃は初めて聞く。減らすのとなくすのでは大違いで大変だと思う」と話す。環境省リサイクル推進室も「興味深い取り組み。実験の結果に注目したい」としている。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2008年03月06日 12:03

改正のニュースを機に、歩道走行不可の現行法を知ってほしい、、、せめて歩行者優先を最低限に。。。

■13歳未満と70歳以上、自転車で歩道可 道交法改正案

 警察庁は6日、自転車の運転について、13歳未満の子どもや70歳以上のお年寄り、身体障害者の場合は道路標識がなくても歩道を走れるとする道路交通法施行令改正案をまとめた。自転車は車道走行が原則だが、こうした交通弱者は車に巻き込まれる危険性が高いと判断した。

 昨年6月の道交法改正に伴う施行令の改正。新たに義務化される車の後部座席のシートベルト着用については、高速道路通行時の違反に限って行政処分点1点を付けることや、75歳以上の高齢者や聴覚障害者が標識の表示義務に違反した場合には新たに行政処分点1点を付け、反則金(普通乗用車は4000円)を科すことも盛り込まれている。

 警察庁は7日〜4月5日、一般から意見を募ったうえ、6月1日の施行を目指す。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2008年03月06日 11:38

英知を持ち寄って。。。

■温室効果ガス削減へ、政府・産業界が21の新技術計画

 政府と産業界が、温室効果ガス削減のために今後取り組む技術開発とその行程をまとめた「革新技術計画」が1日、明らかになった。

 太陽光発電の効率を飛躍的に高める技術や、工場などから出る二酸化炭素(CO2)を回収して地中に埋める技術など21項目を挙げた。開発・普及に成功すれば、日本政府が提唱した2050年までの世界全体の温室効果ガス削減目標(約400億トン)のうち、約60%分を達成できるという。

 政府は、14日から20か国が参加して千葉市で開かれる地球温暖化問題に関する閣僚級の会合で、計画を発表する。米欧にも参加を呼び掛け、7月の北海道・洞爺湖サミット(主要国首脳会議)で、この計画をたたき台に主要国が共同で計画を作っていくことを表明したい考えだ。

 計画で取り組む太陽光発電の新技術では、太陽光を電気エネルギーに変換する発電効率を現在の約4倍に高めることを目指す。現在のシリコン(ケイ素)をパネルに使った太陽電池に代わり、ナノテクノロジー(超微細技術)を活用した「第3世代」電池を開発する。様々な波長の太陽光を無駄なく電気に変換することができるようになる。実用化されれば、30年には発電コストを現在の約6分の1まで下げられる見通しだ。

 工場や発電所の排出ガスからCO2を回収し、地中に埋める技術開発にも乗り出す。排出口などに取り付けてフィルターとして使う特殊な膜を開発する。現在、実験段階にある回収は費用が1トンあたり4200円かかるが、新技術で20年代に1000円台に抑える。製鉄や低公害車の技術革新などにも取り組む。ただ、技術開発と普及には巨額の費用と時間がかかるため、経済産業省は米欧との協力体制も作っていきたい考えだ。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年03月02日 21:55

素晴らしい、、、さらなるこうした民間外交にこそ期待したい。。。

■北朝鮮でNYフィル、来年はクラプトンも

 英ギタリストのエリック・クラプトン(62)が北朝鮮から来年の平壌公演を依頼されていると、26日付の英紙フィナンシャル・タイムズが報じた。核開発計画による国際社会での孤立脱却を目指す動きとみられるが、外交関係とは別に、北朝鮮と欧米の文化交流は活発化している。同紙によると、北朝鮮側は「文化交流による相互理解の促進」を期待。さらに、北朝鮮側はクラプトン側も平壌公演について「基本的に」同意しているとしている。

 一方、北朝鮮訪問中の米名門オーケストラ、ニューヨーク・フィルハーモニックはこの日、平壌の東平壌大劇場で初のコンサートを行った。金正日総書記は出席しなかったが、楊亨燮(ヤン・ヒョンソプ)最高人民会議常任副委員長ら北朝鮮政府高官のほか、米国からペリー元国防長官らが出席。公演の模様は北朝鮮国内や韓国、米国など世界各地に生中継された。

 公演は同フィルのロリン・マゼール音楽監督が指揮。米朝両国歌の後、ドボルザークの交響曲第9番「新世界より」、ガーシュインの交響詩「パリのアメリカ人」など数曲を演奏、最後には朝鮮民謡「アリラン」も奏でられた。舞台に向かって左手には米国旗、右手に北朝鮮国旗が掲げられた。約1500人収容の同劇場は満席で、文化・芸術交流関係者や音楽学生、平壌の一般市民も招かれたという。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2008年02月27日 12:18

完全に欠落している自らの仕事へのプライド。。。

■3859人のフィブリノゲン投与、田辺三菱製薬が把握

 薬害C型肝炎問題で、感染源になった血液製剤フィブリノゲンを投与された3859人を特定できる資料を製造販売元の田辺三菱製薬(大阪市)が持っていたことが27日、わかった。同社は01年に資料の概要を厚生労働省に報告したが、投与した患者には告知せず、事実上放置していた。今年1月になってやっと医療機関を通じた告知を始めている。

 厚労省が民主党の会合で明らかにした。

 87年に旧ミドリ十字(現田辺三菱製薬)がフィブリノゲンを非加熱製剤から加熱製剤に切り替えたことを受けて、旧厚生省が加熱製剤の投与患者を追跡調査するよう指示。同社は87〜92年に調査を行った。資料には投与した人のイニシャルや投与日、医療機関名などが記載されている。

 その後、投与した3859人のうち肝炎の急性症状が出た159人については別途、厚労省に報告したという。同社は、3859人分の資料とは別に、65〜93年に製剤を投与されて肝炎を発症した患者418人のリストもつくり、02年に厚労省に報告したが、告知せず放置していた。

 厚労省は報告を受けながら告知を指示しなかったことについて「患者を特定できる資料を企業が持っていることは知らなかった」としている。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2008年02月27日 12:07

底のないバケツ、、、誰も本気で返済していく意志のない債務。。。

■国の借金、過去最高を更新 12月末、838兆50億円

 財務省は25日、昨年12月末時点の国の借金残高が838兆50億円で、過去最高を更新したと発表した。昨年9月末時点より0.5%増え、四半期ベースでは2期ぶりの増加となった。借金残高を赤ん坊からお年寄りまでの国民1人あたりに換算すると、655万円余りとなる。

 昨年9月末には前期比マイナスとなっていたが、これは一時的な資金不足を補う政府短期証券(FB)の残高減少が主な要因で、借金の増加傾向は変わっていない。

 借金残高のうち、基本的に国民の税金で返さなければならない「国の長期債務残高」も594兆6347億円と、9月末比0.5%増。これは国の借金残高から、政府系金融機関や自治体への貸付金に回る財政融資資金特別会計国債(財投債)とFBを除いた、普通国債や借入金の合計額だ。

 財務省は、地方分も合わせた「国と地方の債務残高」が、08年度末には国内総生産(GDP)の147.2%にあたる776兆円に達するとの見通しを示している。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2008年02月26日 11:43

太陽光と風力発電の併用を一般家庭にまで普及させていくことができれば、温暖化の大きな一つの側面は解消する、、、と私は思う。。。

■風力発電、世界で追い風・07年は27%増

 【ブリュッセル=下田敏】欧州連合(EU)や米国、中国を中心に風力発電が急速に拡大してきた。風力発電能力は世界全体で2007年に前年比27%増え、なかでも中国は2倍以上に膨らんだ。EUが利用拡大で数値目標を定めるなど地球温暖化対策への取り組みが進んだため。原油高騰で代替エネルギーとしても注目されており、主要国は今後さらに積極投資を進める見込みだ。

 欧州の風力発電関連の約390社でつくる業界団体「EWEA」のまとめによると、世界全体の風力発電能力は07年末で約9万4000メガ(メガは100 万)ワットとなった。老朽化した発電設備を除き、年間に差し引き2万メガワットを超える新増設が進んだ。EWEA事務局は「最も楽観的な予測を上回る伸びだった」としている。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年02月24日 13:32

断ち切れない、いや断ち切らんとする意志の欠落、、、諸悪の連鎖。。。

■海自艦、インド洋給油支援を再開 4カ月ぶり

 海上自衛隊は21日昼(日本時間同日夕)、昨年11月以来中断していたインド洋での多国籍軍への給油支援を、約4カ月ぶりに再開した。昨年9月に発足した福田政権は、給油再開を当面の最重要課題と位置づけ、衆院の3分の2の再議決で補給支援特措法を成立させ、活動再開にこぎつけた。しかし、特措法の期限は1年。「テロとの戦い」が長期化するなか、自衛隊の海外派遣を随時可能にする一般法(恒久法)制定論議が焦点となる。

 甲板上の気温は23度。海は穏やかだが、砂嵐で水平線はかすんで見える。21日正午ごろ、海自の補給艦「おうみ」は、護衛艦「むらさめ」が周辺海域を警戒するなか、パキスタン海軍のフリゲート艦にパイプを接続させ、約1時間半かけて、計160キロリットルを給油した。パキスタン海軍から国際信号旗で「ようこそ」とのメッセージが送られると、海自の隊員が手旗信号で「貴艦はすばらしい」と返した。

 町村官房長官は21日の記者会見で、最近の原油高を踏まえ、シーレーンの安全確保の重要性を強調。「インド洋が平和な海であることは誠に大きなことだ。現下の情勢では、国益に合致する活動が再開されたという思いだ」と意義を強調した。

 ただ、海自のイージス艦と漁船の衝突事故が起きた直後で、自衛隊・防衛省に対する批判や不信が高まる中での活動再開となった。

 インド洋での給油活動は、旧テロ対策特措法に基づき、01年12月に始まった。3度の法改正で活動を継続してきたが、昨年7月の参院選で、活動に反対する民主党など野党が過半数を占めたことから、政府は特措法の単純延長を断念。同年10月に活動を給油・給水に絞った新法案を国会に提出した。「ねじれ国会」の下、政府・与党は異例の越年国会、衆院の「3分の2」の再議決で今年1月に新法を成立させた。

[朝日新聞]


■プルサーマル計画:中電浜岡原発の地元4市、受け入れ同意

 中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の地元4市(御前崎・掛川・菊川・牧之原)で構成する浜岡原発安全等対策協議会は21日、中電が浜岡原発4号機で予定しているプルサーマル計画の受け入れに正式同意した。これを受け、石川嘉延知事も22日に受け入れ同意を表明する見通し。

 計画では10年度以降、4号機(113.7万キロワット)の燃料集合体764体のうち312体を使用済み核燃料からの回収プルトニウムを混ぜたMOX燃料に交換する。

 昨年7月に経済産業省がプルサーマル実施に伴う原子炉設置変更を許可。昨年11月に御前崎市が同意し、今月に入って残る3市も受け入れに同意していた。この日の協議会では、各市長が同意の条件として、国による市民への説明や速やかな高レベル放射性廃棄物の処理方法検討などを要望することを求めた。

 プルサーマル計画の地元同意は九州電力玄海3号機(佐賀県)▽四国電力伊方3号機(愛媛県)▽関西電力高浜3、4号機(福井県、計画再開)に次いで4例目。【稲生陽】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年02月22日 06:41

ついに公開。。。

■ウィンドウズの「設計図」公開へ マイクロソフト

 米ソフトウエア最大手マイクロソフト(MS)は21日、同社の基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」などの設計図にあたる「ソースコード」を社外のソフト開発者らにも公開すると発表した。同社はこれまで一部情報の公開にとどめてきたが、この方針を大きく転換するものとみられる。

 ソフトウエアのソースコードをめぐっては、「ウィンドウズ」の欠陥をついたウイルスなどが広がり、安全対策への不安が高まったのをきっかけに、公開を求める声が高まっていた。その一方、ソースコードが公開されている「オープンソース」OSとして知られるリナックスなどの導入の動きも拡大。MSは、ソフトの安定供給や、安全面への不安解消を狙って新方針を発表したものとみられる。

 MSは欧州連合(EU)欧州委員会から、OSの技術情報の公開を求められていた。米ヤフーの買収が実現した場合の独禁当局の審査にも配慮した、との見方も出ている。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2008年02月22日 06:15

今後に期待したい。。。

■乳酸菌から安全な農薬開発 京都府の研究所が世界初

 乳酸菌の一種が持つ抗菌作用を利用し、農作物を病気から守る「乳酸菌農薬」を、京都府農業資源研究センターなどのグループが開発した。早ければ来年にも生産や販売に必要な国への農薬登録ができるよう準備を整え、平成24年ごろの実用化を目指している。

 府によると、納豆菌や軟腐病菌を使う農薬はあるが、乳酸菌の利用は世界で初めて。化学物質を使わず、乳製品などでなじみが深い微生物を利用するのが強みで、食の安全、安心に対する消費者の意識が高まる中、次世代の農薬として注目されそうだ。

 グループは、乳酸菌の一種のペディオコッカスを利用。液状化した乳酸菌にホウレンソウの種を24時間浸し、葉が枯れる「萎凋病(いちょうびょう)」の病原菌を含む土で栽培。すると病気にかかったのは約12%にとどまった。同様に乳酸菌で処理すると、細菌などが原因で起きるトウガラシの根腐れ発生を、処理しない場合の約20%に抑えることができた。

 現在、ほかの農作物への効果や人体に悪影響がないかを試験中。担当者は「製造に手間がかかり安価にはならないが、ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌は消費者に親しみやすい。安全性にも注目してくれるはずだ」と期待している。

 農林水産省の委託事業で、同センターと京都府立大、明治製菓が17年4月から研究。成果は、3月7日に京都市で開かれる報告会で発表する。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年02月18日 20:49

遅すぎる。。。

■フィブリン糊使用病院名公表へ…厚労省HPで

 薬害C型肝炎問題で、縫合用接着剤「フィブリン糊(のり)」に関する医師401人の使用実態調査記録を、旧ミドリ十字を引き継いだ田辺三菱製薬が保管していることが18日、わかった。

 厚生労働省から公表の要請を受けた同社は、医師が所属する医療機関に連絡。了承の得られた施設名などを来月中にも、同省のホームページで公開する。

 血液製剤「フィブリノゲン」に他の薬品を混ぜて使う「糊」は、推計7万9000人に使用されたが、用途が広く被害調査が大幅に遅れていた。

 厚労省が15日に結果を明らかにしたフィブリノゲン投与記録の再調査でも「糊」の使用実態は調査していなかった。

 田辺三菱製薬が保管していたのは、2001年に、旧ミドリ十字を受け継いだウェルファイド社(当時)が、「糊」の材料でもあるフィブリノゲンを納入した医療機関の医師を対象に調べた記録。「糊」として使った経験があると答えた全国の401人の医師が、所属する医療機関名、診療科名、使用した疾患名、使用した時期、使用した患者数、患者の肝炎発生の有無などを書面に記入していた。

 ただ、田辺三菱製薬では「もともと使用実態を調べるための調査であり、公表を前提にしていない。記入してもらった医師や医療機関などの許可が必要」とし、現在、厚労省と同社名で、協力を求める文書を医療機関に渡し、了承を得る交渉を進めている。

 厚労省では、すでにホームページ上で、フィブリノゲンを納入した医療機関約7000か所を公表しているが、「糊」についても、同社から得られた情報の中から、医療機関名を同様の方法で明らかにする方針。

 主に出産時の止血剤として静脈注射で使うフィブリノゲンそのものは薬事法で承認されていたが、これに他の薬品を加えて「糊」として使う方法は、当時、承認されていなかった。しかし発売元の旧ミドリ十字は、小冊子を作るなどして、「糊」の使用法を広く紹介。外科、心臓外科などで、やけど、骨折、鼻血の治療等に幅広く使用されており、ウェルファイド社の調査でも、約270の症例に使われたことがわかっている。

 このため、同省では、医療機関名と併せて、「糊」を使用した疾患名の公表も検討している。

 旧ミドリ十字は、1989年の時点で19人の「糊」による感染者を把握していながら、厚生省(当時)には「糊による感染者はゼロ」と虚偽報告。医療機関の実態調査も遅れており、厚労省では50人弱の感染者しか把握していなかった。

 ところが、都内のある私立病院が自主調査したところ、「糊」を930人に使用。検査結果が判明した206人だけでも、輸血の併用を含め57人の使用者が感染していたことが先月になって判明。事態を重く見た舛添厚生労働相が「(糊の使用者も)薬害であることに変わりなく、きちんと対応する。調査をしていきたい」と述べていた。

         ◇

 厚生労働省はフィブリノゲン製剤などに関する相談窓口を設置している。電話番号は、0120・509・002(午前9時半〜午後8時、土日祝日を除く)。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年02月18日 20:19

最後のせめぎ合い、、、と信じたい。。。

■六ケ所村:再処理試験、最終段階へ 保安院が容認方針

 青森県六ケ所村の再処理工場で実施中の試験運転について、経済産業省原子力安全・保安院は14日、最終の第5段階に進むことを容認する方針を決め、同省の小委員会に報告した。

 試験運転では第4段階で、高レベル放射性廃液からガラス固化体を製造する試験を初めて実施したが、炉内の温度が不安定になるなど技術的な課題が残った。これらを解決し、国の使用前検査に合格した上で、地元と安全協定を結ばなければならないため、本格操業は早くても今年夏ごろになる見通し。

 日本原燃は今月4日、ガラス固化体製造設備の試験状況について「問題なし」とする報告書をまとめ、国の確認を待っていた。一方、反原発団体は「当初の計画通りの運転が確認されていない」などと批判し、第5段階に進むことに反対している。【河内敏康】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年02月14日 15:39

これは凄い。。。

■ネット自殺予告:72人を説得、思いとどまらす 警察庁 

 インターネットでの自殺予告について、昨年1年間に全国の警察が接続業者から発信者情報の提供を受け、自殺を図った人を病院に運んで救護したり、本人や家族を説得して自殺を思いとどまらせた人が72人に上ることが警察庁のまとめで分かった。自殺予告の書き込みをした女性宅に警察官が駆けつけ、既に首をつっていた女性を病院に運んで救護するなど、既遂の人を助けたのはうち9人だった。 

 同庁によると、警察は昨年、自殺予告の書き込みを見た人などからの通報で計121人の予告情報を把握した。警察の対応の内訳では説得、救護が72人▽いたずらなど自殺の恐れがないことが判明33人▽家出などで本人に接触できなかったのが16人だった。

 インターネットの掲示板に「一緒に自殺をしませんか」と書き込みをした男女を割り出し、警察官が自殺の待ち合わせ場所に急行。練炭自殺をしようと車に七輪を入れ、窓にテープで目張りをして準備をしているのを見つけ、思いとどまるよう説得したケースもあった。

 インターネット上の自殺予告については、05年10月に接続業者などの団体が自殺予告など緊急性の高い場合は発信者の名前や住所を警察の求めに応じて開示するとしたガイドラインを策定。通報を受けた警察が業者に照会して、発信者を割り出している。

 同庁は「照会に対し、回答に時間のかかる接続業者がある。緊急性を要することなので対応の改善を働きかけたい」と話している。【遠山和彦】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年02月14日 15:31

まさに氷山の一角、、、私の知人も感染が発覚。。。

■HIV感染者増加とまらず、初の年間1千人越え

 厚生労働省のエイズ動向委員会は12日、07年に新たに報告されたエイズウイルス(HIV)の感染者数(速報値)が、前年より96人増えて過去最多の1048人だったと発表した。1000人を超えたのは初めて。新たに発症が確認されたエイズ患者も400人で過去2番目に多かった。

 委員長の岩本愛吉・東大医科研教授は、国内では男性間の性的接触による感染が7割を占めると指摘。「同性間感染を少なくする努力が必要だ」と話した。

 保健所などのHIV抗体検査は約15万4000件で、前年に比べ約3万7000件増えた。岩本委員長は「検査数の増加が、感染者の報告数の増加につながっている」との見方を示した。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2008年02月14日 15:00

トホホ、、、だね。。。

■バイオ燃料がかえって温暖化促進 森林の開拓で、数百年も

 トウモロコシなどの穀物からバイオ燃料をつくるために森林や草地を切り開いて畑にすると、温室効果ガスの排出量が数十年から数百年にわたって増えて地球温暖化を促進するとの研究結果を、米国の2つの研究チームが8日までに米科学誌サイエンス(電子版)に発表した。

 二酸化炭素(CO2)の排出削減につながるとして、世界中で温暖化対策の有力な柱に据えられるバイオ燃料だが、米ワシントン・ポスト紙によると、10人の科学者グループがこれらの研究結果をもとに、ブッシュ大統領や議会幹部に政策の見直しを求める書簡を提出した。

 両チームとも、土地の新規開拓で焼き払われる樹木や、耕される土壌から長期間にわたって放出されるCO2を勘案したバイオ燃料と、同量の化石燃料とで、排出されるCO2量を比較した。

 プリンストン大のチームによると、トウモロコシを原料にしたエタノールの場合、30年間はバイオ燃料の方がガソリンより2倍近くのCO2を放出。ガソリンの排出量を上回るのは167年間も続くことが分かった。土地を新規開拓せずに生産したエタノールを使えば20%の削減になった。

 また、ミネソタ大などのチームによると、インドネシアの泥炭地の森林をディーゼル燃料向けのアブラヤシ畑にすると423年間、ブラジルの熱帯雨林をディーゼル燃料用の大豆畑にすると319年間、それぞれバイオ燃料の方が化石燃料よりも排出量が多いとの結果が出た。(共同)

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年02月11日 12:49

怖い、、、でもまずは私達の侵略戦争の終結から。。。

■アル・カーイダが子供にテロ訓練、米軍などがビデオ公開
特集 イラク情勢

 【カイロ=福島利之】イラク駐留米軍とイラク軍は6日、国際テロ組織アル・カーイダ系の武装勢力が10歳程度の子供に誘拐などのテロ訓練を行っているとするビデオテープを公開した。

 米軍の報道官は「子供たちをアル・カーイダに呼び込もうとするプロパガンダだ」として、アル・カーイダの非道さを強調した。

 公開された5本のビデオは昨年12月、中部ディヤラ県での掃討作戦の際、武装勢力の隠れ家で発見されたという。ビデオは、黒い覆面をかぶった子供約20人が銃を車の運転手に突きつけて拉致する場面や、カメラの前で「捕虜を殺害した」と声明を出す場面を映し出している。

 アル・カーイダは最近、女性や10歳代の少年を自爆テロ犯として使う手口が目立っている。イラク軍の報道官は「(掃討作戦で追い詰められた)アル・カーイダが破れかぶれの戦術に出ている」との見方を示した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年02月10日 12:42

「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」、、、多くの一国以上の存在感と影響力。。。

■アフリカ農業支援で政府、ゲイツ氏らと連携

 政府は、コフィ・アナン前国連事務総長やビル・ゲイツ米マイクロソフト会長夫妻が運営する団体と連携したアフリカの農業支援に着手する。

 5月に横浜で開く第4回アフリカ開発会議(TICAD4)で打ち出すアフリカ支援策の柱の一つとする。乾燥に強く収穫量も多い「ネリカ米」(New Rice for Africa)の普及や、農産物の輸出を促進するための農道整備などを計画している。

 アナン氏は2006年の国連事務総長退任後、零細農家の生産性向上を目指し、民間活動団体(NGO)「アフリカ緑の革命同盟」(AGRA)を設立。ゲイツ夫妻が運営する慈善団体「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」の資金協力を受け、土壌改良や灌漑(かんがい)用水の整備などに取り組んできた。

 一方、日本政府でも、国際協力機構(JICA)がアフリカの農業指導員を日本に招いて農業技術の研修を行うなど、支援に取り組んできた。最近、両団体から連携の申し入れがあり、日本側も受け入れた。日本政府は3月に両団体と協議して支援計画をまとめる予定だ。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年02月10日 12:31

開いた口がふさがらない。。。

■生活保護男性が新幹線・飛行機通院、10か月438万受給

 生活保護受給中の大阪府岸和田市の無職男性が、病気治療にかかる通院交通費として、10か月間に約438万円を市から受給していたことがわかった。

 男性は飛行機や新幹線で福岡や東京などの病院に通っており、市に「いい医師を探して全国を行脚した」と説明。厚生労働省は「通院に飛行機利用を認めたのは極めて異例」として、全国の自治体を対象に、交通費の支給実態について調査を始めた。

 府などによると、男性は40歳代で、十数年前から精神疾患のため府内の病院に通院。2006年6月から生活保護を受給し始めた。同年8月に東京都内の病院を受診したが、「医師と合わない」として、同10月からは福岡市内の病院に7回通院。妻が付き添い、大阪空港や関西空港までタクシーを使ったうえで飛行機で往復していた。

 このほか、愛知県や神戸市の病院に新幹線やタクシーを使って通院。生活保護受給を終える07年3月までの10か月間に、5都府県の病院で200回以上診察を受け、総額438万円の交通費を受給した。

 生活保護受給者が医療機関の変更を申し出た場合は、主治医の診断書などを基に自治体が認め、医療機関発行の通院証明書や領収書などの提出を受けたうえで交通費を後払いする。岸和田市は「必要な書類が提出されており、適正な支出だと考えている」としているが、高額支給について同省は今年1月、「交通費の必要性や妥当性を十分検討しなければならない」として各都道府県に審査の適正化を求め、支給状況を調べるよう指示した。

 生活保護の「医療扶助」には治療費や入院給食費などが含まれ、通院に使う交通費も全額支給される。厚労省通知で「最小限度の額」とされているが、上限は設けられていない。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年02月10日 12:27

そもそも経済は絵空事。。。

■世界の株式時価総額、一時650兆円減少・1月、サブプライム余波

 米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題を背景とする株安で、世界の株式時価総額が急減している。年明け以降の減少幅は一時、6 兆ドル(約650兆円)に達し、日本の名目国内総生産(2006年=509兆円)を上回る富が消失した。サブプライム問題をきっかけにグローバル市場に広がった不安心理が共鳴、短期間で大規模な株安を引き起こした形だ。

 米金融情報会社トムソンファイナンシャルが世界52カ国・地域の株式市場に上場する企業の時価総額を試算。全体の約8割をカバーする。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年02月10日 12:09

もはや地球規模のゆゆしき問題、、、これはもう犯罪。。。

■森林伐採面積 5カ月で東京都の3倍 アマゾン

 世界最大の熱帯雨林を有するブラジル・アマゾンで森林伐採のペースが加速している。ブラジル環境省はこのほど、昨年8月から12月の5カ月間だけで約7000平方キロの森林が失われたとみられると発表した。東京都の面積の約3倍にあたる。

 ブラジル国立宇宙研究所によると、衛星写真によって同じ時期に約3200平方キロの伐採が確認された。これだけで04年の同期の4倍にあたる。

 この調査では、25ヘクタール以下の伐採は確認できないうえ、熱帯雨林の上空は雲がかかることも多く、実際の5割程度しか発見できないという。このため、同時期に失われた森林面積は7000平方キロに達するとみられる。環境省高官は「極めて憂慮すべき事態だ」としている。

 国際的な穀物価格の上昇により、農園主や牧場主がアマゾン地域での事業拡大をめざした結果とみられている。

 ロイター通信などによると、アマゾンの熱帯雨林は70年代に比べ5分の1ほどが失われている。

 ブラジル政府はアマゾン地域の自然保護に力を入れ、違法伐採を厳しく取り締まっていると説明。ルラ大統領は昨年9月の国連総会の演説で「近年、アマゾンの森林伐採のペースを半減させた」などと環境保護政策の成果を誇っていた。

 これまでの主張が覆された形の政府は、緊急対策として、環境破壊を監視する警官を25%増やすことを決めた。しかし広大な森林面積に比べると増員はわずかで、焼け石に水というのが実態だ。

[朝日新聞]


■インディオ殺害、最多76人 昨年のブラジル

 アマゾンなどの熱帯雨林の違法伐採が進むなか、ブラジルで07年に開発業者などに殺害された先住民(インディオ)の被害者数が76人にのぼり、過去20年で最多となったことが保護団体の調べでわかった。

 統計をまとめたのはカトリック系のインディオ保護団体「先住民主義者伝道師協議会」(CIMI)。48人が殺害された06年より28人も増えた。

 土地を守ろうとし、農園主や木材業者などが雇った警備員に射殺された人が多いという。中西部マトグロッソドスル州だけで48人が殺害された。同州に住むグアラニ族はリーダーが1月と7月に相次ぎ殺害された。いずれも農園主に雇われた者の犯行とみられている。

 インディオの自殺も増加傾向で、国立衛生基金の調べでは、07年に42人が自ら命を絶った。CIMIによると、生活状況が改善されないのを悲観した若者が多いという。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2008年02月10日 11:37

必然の流れ、、、ただ自営化が促進されない限り流れは加速しない、、、誰のためでもない自分自身のための生涯労働社会づくり。。。

■定年再雇用の待遇改善・有能な人材確保

 定年退職者の再雇用制度を導入した大手企業の間で、再雇用者の待遇を改善し、本格戦力として活用する動きが広がってきた。コマツは再雇用者の年収を最大で従来の2倍の1000万円に引き上げ、大成建設は来春から1日5時間程度の短時間勤務も可能にする方向。少子高齢化で労働力人口の大幅な減少が予想される中、有能な高齢者の雇用形態として定着させる。こうした動きが広がれば、昨年初めて1000万人を超えた60歳以上の就業者数がさらに拡大しそうだ。

 2006年に施行された改正高年齢者雇用安定法は、企業に社員の雇用期間を段階的に65歳まで引き上げるよう義務付けた。高齢者雇用の方法には、再雇用を中心とした「継続雇用」のほか、「定年延長」「定年廃止」の三つの道がある。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2008年02月05日 11:30

画期的な判決。。。

■26年後に発覚の女性教諭殺害、賠償責任認める…東京高裁

 1978年に東京都足立区立小の女性教諭・石川千佳子さん(当時29歳)を殺害して自宅の床下に埋め、殺人罪の時効成立後の2004年に自首した元警備員の男(71)に対し、遺族が損害賠償を求めていた訴訟の控訴審判決が31日、東京高裁であった。

 青柳馨裁判長は「事件発覚まで被害者の殺害を知ることができなかった遺族の請求に、民法上の時効を適用するのは著しく正義・公平の理念に反する」と述べ、殺害行為に対する賠償責任を認めなかった1審・東京地裁判決を変更し、約4255万円の支払いを命じた。

 民法は不法行為から20年で損害賠償請求権が消滅する「除斥期間」を定めている。訴訟では、殺害から発覚まで26年が過ぎた事件に「除斥期間」を適用すべきかどうかが争点となった。

 判決は、殺害された石川さん本人の賠償請求権を遺族が相続したとの考え方にたち、「相続財産に関しては、相続人が確定した時から6か月を経過するまで時効は成立しない」とする民法の相続規定に着目。「死亡の事実が不明で遺族が相続の事実を知ることができなかった場合も、この規定を適用できる」とした。

 その上で、今回のような「特段の事情」がある場合は、「相続人である遺族を保護するために、除斥期間を適用しないことは条理にもかなう」と述べた。

 原告代理人によると、男には殺害した日からの遅延損害金も課されるため、実際の支払い額は1億円を超えるという。

 1審判決は、殺害行為については除斥期間を適用して賠償責任を認めず、遺体を隠し続けた行為に限って「遺族が故人を弔う機会を奪った」として330万円の賠償を命じていた。

 判決によると、男は78年8月、小学校の校舎内で、石川さんの首を絞めて殺害。遺体を自宅の床下に埋めて隠していたが、04年8月に警察に自首した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年02月01日 15:43

「死刑停止」の国連決議の影響からか。。。

■3人の死刑執行 法務省発表 鳩山法相の下で2回目

 法務省は、3人の死刑を1日午前に執行したと発表した。鳩山法相の下では昨年12月7日の3人に次いで2回目の執行。前任の長勢法相の就任後、執行の間隔は短縮する傾向にあり、93年に、一時期止まっていた執行が再開されて以降、例がないペースで執行が進められている。

 法務省によると、執行の対象になったのは持田孝死刑囚(65)、名古圭志死刑囚(37)、松原正彦死刑囚(63)の3人。持田死刑囚は東京拘置所で、名古死刑囚は福岡拘置所で、松原死刑囚は大阪拘置所で執行された。近年の厳罰化の流れの中で、確定死刑囚の数が100人を上回る状況が続いている。今回の執行後の生存死刑囚の数は104人となった。

 発表された犯罪事実やそれぞれの確定判決などによると、持田死刑囚は、89年、強姦(ごうかん)した被害者の女性が警察に届け出たことを恨み、服役後の97年に東京都江東区でこの女性(当時44)を刺殺。現金などを奪った。被害者が1人であることなどから、一審判決は無期懲役だったが、二審が破棄して死刑とした。

 名古死刑囚は鹿児島県の徳之島で02年、兄の妻(当時40)と長女(同17)を包丁で殺害するなどした。松原死刑囚は、88年に徳島県で女性(当時61)の首を絞めて殺害し、現金を奪った。逃亡中にも愛知県の住宅に侵入して女性(当時44)を殺害し、現金を奪った。

 鳩山法相の就任以来、約5カ月間での執行人数は計6人。前任の長勢法相の下では約4カ月ごとに3回の執行があったが、鳩山法相はこれを上回るペースで死刑執行命令書に署名している。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2008年02月01日 15:16

一進一退。。。

■福井県、プルサーマル計画再開了承 高浜原発3・4号機

 関西電力が高浜原発3、4号機(福井県高浜町)で実施を目指しているプルサーマル計画について、同県の西川一誠知事は30日、計画再開を了承した。再開の前提条件として、県が関電に求めていた原発のトラブル対策などを一定評価した。関電は10年度の計画実施を目指す。事故などで99年と04年の2度にわたって中断した計画が動き出す。

 関電のプルサーマル計画は、99年に福井県と高浜町が事前了解した。しかし、プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料の調達先のデータ改ざんで中断。04年3月に県と同町は再開を了承したが、同年8月には美浜原発3号機で11人が死傷する蒸気噴出事故があり、計画は再び凍結を余儀なくされていた。

 西川知事は昨年の12月県議会で、準備作業の再開を認めるには、設備や運用などのトラブルの減少やその対策などが「重要」と表明。美浜原発3号機死傷事故に対する誠実な対応▽高経年化対策と安全管理の充実▽原発の耐震安全性確保——などへの対応を求めていた。

 この日は、関電の森詳介社長が福井県庁を訪れ、西川知事と面会。県側が計画再開の条件としていたトラブル対策では、原発運転中の点検に当たる熟練技術者を確保するために、9月以降、従来の短期間の個別契約を見直し、年間契約に切り替える対応策などについて説明。美浜3号機事故の遺族には日常的にきめ細かく支援し、誠心誠意対応するなどとした。これに対し、西川知事は今後、厳正に計画の進み具合を確認する考えを示した。

 関電はMOX燃料の加工について基本契約を結んでいる仏メロックス社(旧・コモックス社)からの燃料調達に向けて、品質保証の監査を2月中に実施するという。

 プルサーマル計画の導入をめぐっては、九州電力の玄海原発3号機(佐賀県)と、四国電力の伊方原発3号機(愛媛県)で、地元の同意が得られている。中部電力の浜岡原発4号機(静岡県)は昨夏に国が実施を許可し、地元同意に向け協議が進んでいる。

[朝日新聞]


■重茂漁協「死活問題」核燃工場操業中止を要求
署名78万人分首相らに

 日本原燃(青森県六ヶ所村)が今春にも予定している使用済み核燃料再処理工場の本格操業の中止を求め、宮古市重茂の重茂漁協(伊藤隆一組合長)は28日、78万人の署名を福田首相と甘利経済産業相あてに提出した。原燃は「安全性については問題がないと考えている」とするが、同漁協は「放射性物質を含む廃液が海に放出されれば、海産物への風評被害は免れず、漁業者にとっては死活問題」と訴えている。

 重茂漁協は、重茂半島の海岸線沿いに漁場を形成している。リアス式海岸特有の小さな湾や入り江では、高品質の「肉厚ワカメ」や昆布、ウニ、アワビなどが採れるほか、親潮と黒潮が交じる沖合も、漁場環境に恵まれている。

 再処理工場からの放射性物質の海中放出を知った漁協は、原燃へ説明を求めた。しかし、同漁協の高坂菊太郎参事は「原燃は安全だと強調するだけで納得できない」と漁業者の懸念を代弁する。

 同漁協では、当時の婦人部が中心となって1976年から合成洗剤追放運動を展開し、生活排水が海を汚さないよう取り組むなど、環境保全への思いはひときわ強い。同漁協は07年6月の総会で〈1〉再処理工場の稼働に反対〈2〉海や大気中に放射性物質を放出させないため関係団体と連係して反対運動を実施する——との決議を採択し、消費者団体と共同で署名活動を始めた。

 これに対し、原燃は、放射性物質の海中放出について、「工場内で適切な処理を行った後、国の保安規定に基づいて放出管理目標値を超えないよう放出している。数値は青森県広報などで公表している」と説明する。国の基準では、放射性物質の放出量を年間1ミリ・以下と定めており、原燃はこれより低い同0・022ミリ・を放出管理目標値としている。

 漁協にとっては、放射性物質の海中放出による海洋汚染の危険性を声高に訴えれば、かえって消費者の不安をあおり、風評被害を招きかねないというジレンマもある。県沿岸の各漁協間に、再処理工場への対応に温度差があるのもこのためだ。

 高坂参事は「一番心配なのは、多くの人がこの問題を知らないこと。風評被害を恐れて黙っているのは我々にも消費者にとっても良いことではない」と話す。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年01月31日 00:30

これは便利で有り難い。。。

■朝日・読売・日経よみくらべサイト、31日朝にオープン

 朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞の三紙を読み比べられるウェブサイト「あらたにす」(http://allatanys.jp/)が31日午前7時すぎからサービスを始めると、3社の出資で設立された「日経・朝日・読売インターネット事業組合」(理事長、長田公平・日本経済新聞デジタルメディア社長)が30日、都内で開いた記者会見で発表した。

 会見によると、同サイトは各ページを縦に三分割して、三紙の見出しを横に並べる形で配置しており、一目で比べることができるという。見出しをクリックすると、「アサヒ・コム」などの各社のサイト内の記事全文が読める。

 一面、社会面を「くらべる」ページでは、それぞれ1〜3本の記事の見出しと書き出しの一部が掲載される。「くらべる社説」ページには、社説の見出しと新聞にはない約80字の要旨が載っている。これら三つのページは、一週間分が保存されている。

 チャールズ・レイク・在日米国商工会議所会長や白石真澄・関西大教授ら各界の著名な10人が三紙を読み、「新聞案内人」として交代で論評やコラムを書くページもある。朝刊の編集責任者が、その日の紙面の見どころなどを200字程度にまとめた「編集局から」というコーナーもある。

 「最新ニュース」ページでは、各社のサイトで配信中の刻々と変わる主要記事各6本を一覧できる。新聞の連載や特集記事の「おすすめ企画」、選んだテーマに関連する記事を集めた「注目テーマ」といったページのほか、三紙の書評や3社のイベントを紹介するページもある。

 「あらたにす」とは、新しくするという意味の古語。ロゴの「新」(new)+「s」=NEWSとなり、3社の英知を結集して多面的なニュースを提供し、多くのニュースの発信元である新聞に対する見方を「あらたに」できればという思いが込められている、と同組合は説明した。

 サイトのオープンを記念して、1月17日に行われた3社論説トップの鼎(てい)談の全文や動画も、「あらたにす」で見ることができるという。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2008年01月31日 00:26

このまま無期延期に。。。

■日本原燃、再処理工場の2月操業延期示唆

 日本原燃(青森県六ケ所村)の児島伊佐美社長は28日の記者会見で、使用済み核燃料再処理工場の2月の操業予定について「厳しい」と述べ、延期を示唆した。2006年3月から同工場は試運転に入っているが、再処理工程で発生するガラス固化の試験などを慎重に進めていることが影響した。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2008年01月28日 15:15

まったく同感、、、私達一人一人が変わろうとしないかぎり何も変わらない。。。

■遙 洋子の「男の勘違い、女のすれ違い」 
「東京だから」という病 

遙 洋子(はるか・ようこ)
タレント、エッセイスト

 最近、東京ではよく電車に乗る。それまでタクシー派だった私にとって、数千円かかっていた距離が、160円で行けることを知ったときの驚愕。「ヒャ・・・ヒャクロクジューエン!?」と叫んだ時からナニワ根性が開花し、何が何でも電車に乗らなきゃソンという感覚になった。それまではレンタカーで移動していた千葉にも、電車で行くことにした。

 電車に乗る時、私はインターネットで乗換えや駅名など、入念にチェックする。千葉の海浜幕張まで東京駅から京葉線で乗換えなしの30分ほどで行けると表示されていた。私は自信を持って「京葉線」にたどり着き「海浜幕張方面」と書かれたホームに降りた。

 ホームにはすでに電車が扉の開いた状態で停止し出発を待っていた。もう一度上を見るとホームには確かに「海浜幕張方面」と書かれてある。それでも念のために一人の乗客に声をかけた。

「これは海浜幕張に行きますか?」

「わかんない。行くんじゃないの?」

 ちょうど座席シートのみが埋まる程度の混み具合だった。私とその乗客の会話は、出発を待つ大勢の乗客がシーンとした中で聞かれていた。そして誰もがうんともすんとも言わず、静かだった。

 ちょっと不安に思ったが、私は乗ることにした。やがて、その電車は1時間乗っても海浜幕張には着かず、府中というまったく異なる土地に行った。私は電車そのものを乗り間違えたことを、降りた駅の駅員に知らされた。

 私は傷ついた。間違えたことにではない。

 私が大勢の前で発した「海浜幕張に行きますか?」のよく通る声は、静けさの中で出発を待つ、大勢の乗客が耳にしていた。その誰もが「行かない」とは、教えてくれなかった。大勢の前で明らかに電車を乗り違えている人間がいると分かっていても、そこにいる全員が、無視、した。ちょっとオーバーだが、見殺しにされたような、そんな気分だった。

 間違えて乗っていた1時間、不安な面持ちで座る私の視界の端に、罵声と共になにやらモメているような気配を感じた。年配男性が女子高生を殴ったような、そんなとんでもない光景だった。

 「まさか」と鼓動が高まり、二人の様子を凝視したが、女子高生は座ったまま本を読んでいる。男性もその隣に座り続けている。この二人の間に瞬時暴力が介在したかに見えたのは私の錯覚で、知り合い同士がじゃれあったのかと、その真正面に立つ乗客たちの平静さを見て思った。だが年配男性と女子高生が “知り合い”というには違和感があった。

 次の駅でその二人はバラバラに降りた。ぽっかり空いた席に、前に立っていた年配男女二人が座った。その二人の会話が私に聞こえた。

「ねえ、今の男、もっとそっちに寄れって言って、女子高生を殴ったよね」

「うん、殴った」

「一緒の駅で降りたけど、しつこく乱暴されないかなぁ」

「わかんない」

 私はその二人の会話を聞いて背筋が凍った。この二人はずっと真正面から何が起きているのかを目撃していたのだ。ただうつむいて本を読む女子高生が突然殴られるのを見てもずっと彼らは“静か”だった。

 そして、その女子高生もまた、突然知らない男から殴られても、“静か”だった。「痛い!」もなく、周りの大人の「何するんだ!」もない奇異な空間がそこにあった。

 女子高生は、自分が殴られたことが、通りすがりの犬にワンと吠えられた程度の事としてやり過ごせるのだろうか。

 私が女子高生だったころ、電車での痴漢には大声で糾弾してきた。ある日、知人の女子高生がボソッと私に「さっき私、痴漢された・・・」とつぶやき苦い表情だけで終わらせるのを見た。

「なぜその場で怒らないのか」と責めたが、知人はどこか、あきらめているのだ。捨てているのだ。この社会や、大人を。そして、自尊感情を。そのことと、殴られながらじっと本を読む女子高生とがダブった。

 私はニューヨークで、悪天候によるボストン行き飛行機の離発着の変更アナウンスを聞き取れず、待合にいる1人のアメリカ人に「この飛行機はボストンに行きますか?」と聞いたことがある。するとそれを小耳に挟んだ回りの5人くらいが私に「行くよ」「行くわよ」と一斉に教えてくれて驚いた経験がある。

 これは単にお国柄の違いだろうか。

 東京は人口密度が高いから感覚を遮断せねば生きられないのだ、という無関心説がある。他者に関わっていられないほど危険が潜む町だから、事件を目撃しても静かにするのは保身だという説もある。

 これら“無関心”と“保身”は私たちの人間関係や社会に蔓延して広がっている。例えば地域格差はどうだ。“地方だから”と自らあきらめる地方は声高には叫ばない。無関心と保身を標榜する都会はそんな地方を知りながらも“静か”にしてはいないか。

 ワーキングプアが深刻だと言いつつ、勝ち組たちは無関心と保身を理由に見捨ててはいないか。目前のいじめに子供たちは無関心と保身でもって“静か”にしていないか。いじめられるほうも騒いだり助けを声高に求めることなく“静か”に死んでいってはいまいか。

 それらの延長線上で、私が人に電車を聞いても“静か”だったのであり、間違えても“静か”で、女子高生が殴られても“静か”なのではないか。

 私たちの社会には、マクロに、ミクロに、無関心と保身がある。それを補強するのが、彼らに無視された人間の“あきらめ”だ。引っ張り上げたり要求したりがないのだから、社会も単体も格差が生じて、階層化するのは当然すぎるほど当然だ。

 私は自分の乗り間違いをあきらめきれず車掌に訴えた。

「なぜ、海浜幕張方面と書いてあるホームの電車で、海浜幕張に行けないのか」

 車掌は申し訳なさそうに答えた。

「海浜幕張は3番線と4番線です。でも2番線でもたまに出ます。そして、それらすべてのホームにまったく違う方面の電車がたまに混じります。このややこしいシステムを過去いったん整えたのですが、本数が増えることになって、また、混ざることになりました」

 つまり、慣れろ、ここは都会だ、ということだ。“都会であること”はあらゆることの免罪符として使える。

 しかし、私はそこに病を見る。無関心な人間を変えるのは難しい。保身がそれを強固に阻む。だが、あきらめてきた人が変わろうと思えば方法はある。

 痛みを感じたら「痛い!」と叫ぶことだ。

 変だと思えば「変だ!」と騒ぐことだ。

 それで助けられようが助けられまいが、叫んで損はない。助けてくれたらラッキー。

 なにより、叫べば自分がすっきりする。それだけでも、儲けもんだ。

 病の治療は、自覚症状からしか始まらないのだから。

[NIKKEI Biz-Plus]

Posted by nob : 2008年01月27日 17:30

まあ、5年もすれば。。。

■ブログ開設10人に1人・07年11月1354万件

 個人がインターネット上で手軽に情報発信できるブログ(日記風の簡易型ホームページ)の国内開設数が急増し、1300万件を突破した。日本人の 10人に1人が「私のブログ」を持っている計算だ。有力な情報発信手段になったとみて、ブログへの広告配信など販売促進に活用する動きも企業の間に広がってきた。影響力が拡大し、ブログの不正利用を防止する対策も課題になっている。

 ブログはサービス事業者のサイトに会員登録するだけで無料で開設できる。日本経済新聞社が国内主要14社の開設数を調べたところ、 2007年11月末で計1354万件と、前年同月末に比べ約5割増えた。14社で全体の8—9割を占めるもよう。ただ、休眠状態のブログや1人で複数を開設しているケースもある。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年01月27日 17:25

具体策の見えないまま、また洞爺湖サミットが。。。

■温暖化で病気増加「1度上がれば2万人死亡」 米大学

 地球温暖化が進むと、呼吸器系の病気による死者が増えることがわかった。米スタンフォード大が米地球物理学連合の専門誌に発表する。有害なオゾンや浮遊粒子などが増加するためで、地球の平均気温が1度上がると世界で年間2万人の死者が増えるという。

 同大のマーク・ジェイコブソン教授は、二酸化炭素(CO2)による気温上昇と、それにともなう大気中の水蒸気量の増加に注目。気温が上がると、健康に悪影響のあるオゾンや浮遊粒子の量がどう変化するかをコンピューターで解析した。

 その結果、温暖化が進むにつれ、大気が汚れた都市部でオゾンや浮遊粒子が増加し、ぜんそくや肺気腫などで死ぬ人が増えることがわかった。米国内の死者は年に1000人ほど、世界では約2万人に達するという。

 これまで、温暖化にともなう自然災害や伝染病の増加などの問題は指摘されてきたが、人体への直接的な悪影響を示した研究は珍しい。

 米国では、カリフォルニア州などが「CO2などの温室効果ガスは大気汚染物質」として、連邦政府とは別に独自の自動車排ガス規制を導入する構えだ。しかし、米環境保護局(EPA)は昨年12月、それを認めない決定をしている。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2008年01月21日 16:31

本来のあるべき形。。。

■フランス:事実婚の子、5割超 出生率1.98、EU内で最高

 【パリ福井聡】フランスで2006年に生まれた子供のうち、両親が正式な結婚をしていない婚外子の割合が初めて半数を超えたことが分かった。仏国立統計経済研究所が18日までに発表した。正式な結婚にとらわれないフランス人の考えが反映された形だ。

 同研究所によると、婚外子の割合は65年には5・9%に過ぎなかったが、次第に増え続け、06年には50・5%(05年は48・4%)と正式な結婚による子供の数を上回った。

 フランスでは99年、事実婚や同性愛のカップルに対し、税控除や社会保障などについて、結婚に準じる権利を付与するパクス(連帯市民協約)法が制定され、結婚や家族の考えが変わった。「パクス婚」と呼ばれ、「片方の意思だけで解消できる」点で結婚より緩やかな形。社会学者のイレーヌ・テリー氏は「家族を形作るのは結婚ではなく子供になりつつある」としている。

 一方、フランスの昨年の合計特殊出生率(1人の女性が一生に産む子供の数)は1・98で、欧州連合(EU)で最高となった。EU平均は1・52だった。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年01月20日 23:57

、、、???

■UFO? アルゼンチン空軍が調査 「無線に応答なし」

 アルゼンチン中部リオクアルトで、空を飛ぶ光る物体を多くの住民が目撃し、EFE通信などによると同国空軍が「飛行機や人工衛星ではない」として調査を始めた。

 謎の物体が目撃されたのは15日午後10時半ごろ。長円形で黄色く光り、高速で東から西へ飛んだという。地元の空港管制官が高度や機種、飛行ルートを申告するよう無線で呼びかけたが応答はなく、空港上空を飛行後、姿が見えなくなったという。

 地元ラジオ局には「未確認飛行物体(UFO)ではないか」などの電話が殺到。空軍は民間機、軍用機とも同空域を飛行していないことを確認した。当局者によると同国の宇宙活動を担う国立宇宙活動委員会(CONAE)や米航空宇宙局(NASA)への協力要請を検討中だという。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2008年01月20日 23:52

さらに加速する温暖化。。。

■南極の氷、減少速まる・10年で1.75倍、温暖化原因か

 1年間に南極の氷床から解け海に流れ込む淡水の量は、過去10年の間に場所によって最大2.4倍になり、氷床全体の年間減少量も1.75倍になったとの調査結果を米カリフォルニア大や英国、オランダなどの国際研究チームがまとめ、地球科学の専門誌、ネイチャージオサイエンスに13日、発表した。

 南極周辺で目立つ気温や海水温の上昇が原因とみられる。温暖化によって南極では降雪量が増えるため、全体として氷がどれだけ減っているかなどはよく分かっていなかった。南極の氷の溶解が一因になっている海面上昇の予測精度の向上などに役立ちそうだ。

 研究チームは、1992年から2006年の米国の人工衛星によるレーダー観測データを基に、南極の海岸線から海に流れ出す水の量を詳しく解析。降雪量を予測するコンピューターモデルのデータを加え、南極の氷床の変化量も推定した。

[朝日新聞]


■21世紀末の日本、平均気温は最大4・7度上昇

 日本の今世紀末の平均気温は、20世紀末に比べ最大4・7度上昇するとの試算を、環境省がまとめた。

 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書にも使われた計算モデルを日本に当てはめた。温暖化による被害防止策の検討の基礎にする。

 試算は、8日開かれた地球温暖化影響・適応研究委員会で公表された。気温の上昇幅は、二酸化炭素など温室効果ガスを出す経済活動に左右されるため、エネルギー多消費型、化石・自然エネルギーバランス型、環境保全型の3つのシナリオを想定した。2070〜99年の平均気温は1961〜90年と比べ、最も二酸化炭素の排出量の少ない環境保全型でも1・3度上昇、エネルギー多消費型だと最大で4・7度上昇する。高緯度地域ほど、気温の上昇幅は大きく、北海道では最大5・8度上昇すると予測された。

 2020〜30年の気温上昇幅は、おおむね0・5〜2・5度となった。

 IPCCの報告書では、今世紀末の世界の平均気温の上昇を、1・1〜6・4度と予測している。

 委員会では、食料、水環境、自然生態系、国民生活など7つの分野に分かれて中期的な対策を検討、洞爺湖サミット前の5月にも中間報告をまとめる予定。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年01月14日 09:12

なっ、、、何とまあ。。。

■双子のきょうだいが結婚 出生時に離別、関係知らず 英

 英国で、生まれてすぐに養子に出されて別れ別れになった双子の男女が、きょうだいであるのを知らないまま結婚していたことが11日までに明らかになった。

 英メディアの報道によると、二人は異なる家族にそれぞれ養子として引き取られて育ち、互いにきょうだいがいることは教えられていなかったという。後に知り合って結婚したが、どのような経緯できょうだいであると分かったかは不明。結婚の有効性について審理していた裁判所は、2人の婚姻を無効とする判断を下した。(時事)

[朝日新聞]

Posted by nob : 2008年01月12日 12:03

そうは言ってもね、、、いざとなれば。。。

■首都直下地震「帰宅急がず待機を」 国・都が新対策

 首都直下地震で都心に働く人や買い物客が一斉に避難を始めると、道路に人があふれて消防車や救急車が通れなくなり、火災などがさらに拡大——。こうした問題に対応するため、地震直後は避難者を帰さずデパートやビルに一時待機させる訓練が、25日、東京・新宿で行われる。国の中央防災会議でも「むやみに移動しない」ことの周知が課題にあがり、専門家は今回の訓練がモデルケースになるとみている。

 東京都が一昨年つくった被害想定では、都内で平日正午に震度5強の地震が起きた場合、家に帰ろうとする滞留者は東京(19万8000人)、新宿(16万7000人)など都内八つの主なターミナル駅で計114万人。この人たちが徒歩での帰宅を急ぎ始めると、大混乱になると予想されている。

 今回の訓練では、周辺の大学や専門学校生500人が滞留者役となる。午前9時半、伊勢丹新宿店では、バーゲンに並ぶ100人に店員がハンドマイクで「まだ動かないで」と待機を求める。その後、緊急車両用に確保される緊急輸送道路を避けて新宿御苑に連れていく。耐震化が進むビルでは管理人が外に出ないよう呼びかける。

 主催するのは、駅周辺の40事業者と都、新宿区でつくる「新宿駅周辺滞留者対策訓練協議会」。これまでの訓練の想定は利用客を建物外に誘導するだけで、出た後の行動は利用者任せだった。新しい訓練が具体化したきっかけは昨年2月の東京マラソン。「スタート地点付近で3万人のランナーが8車線の道路を通るのに20分かかった。地震だったら恐ろしいことになる」と気づいたという。

被害状況によっては1泊から数泊といった待機もありうるため、今後様々な想定で訓練を重ねるという。

 中林一樹・首都大学東京教授(都市防災計画学)は「家族の安否が確認できれば、火災現場を通って帰宅するよりもとどまる方が安全。今回の訓練は規模が大きく、全国でも先駆的な試み」と話している。

■食料・トイレの確保急務

 中央防災会議の被害想定によると、首都圏でマグニチュード7クラスの地震が平日の昼間に発生した場合、約650万人の帰宅困難者が発生するとみている。

 同会議は、「駅周辺や路上に膨大な滞留者が発生すれば応急対策の妨げとなる」として、対策を検討する専門調査会を設置。現在、帰宅困難者の行動を探るシミュレーションをまとめ、対策を出す予定だ。

 95年の阪神大震災の後、首都圏などでは歩いて帰宅する訓練などもさかんに行われてきた。しかし中央防災会議は「むやみに移動を始めると道路も危険なうえ、混乱を招く」として、企業や学校に従業員や生徒を一時的に収容できるよう、食料やトイレなどの確保を求めている。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2008年01月11日 23:52

1/6エントリーの続き/原発の現実、、、まずは知ることからすべては始まる。。。

◆下北よ! 原子力と私たち

(5)核燃サイクル 完成近く

 下北半島は数多くの原子力施設を抱える国内最大の「原子力基地」だ。

 そして、そこに新たな施設が加わる可能性がある。ウランの「転換工場」と「再転換工場」である。核燃料の加工の一部を担う施設だ。

 有力な候補地は、六ケ所村とされる。

      ◇

 原子力関連企業などでつくる日本原子力産業協会の副会長で、三菱マテリアル名誉顧問の秋元勇巳(ゆうみ)氏(78)が昨年末、朝日新聞記者の取材に応じた。原子力産業を代表する論客の一人だ。

 すでに再処理や燃料加工が行われることが決まっている六ケ所に、ウラン転換工場と再転換工場を造るのが「合理的」だと、秋元氏は言う。

 「ウランなど、ものの流れがあっちに行ったりこっちに行ったりすると、輸送コストがかかって経済的に良くないし、セキュリティー的にも、好ましくない。核燃サイクル関係の施設が遠く離れていない方が有利なことは、間違いない」

 再処理工場は今春にも稼働し、MOX燃料加工工場も今年中に着工される見通しとなっている。

 秋元氏は、こうして核燃サイクル施設が整いつつある状況をふまえ、わが国はウラン転換、再転換工場も備えることで、一連のサイクル施設を「フルセット」化することが必要だと力説する。

 背景には、近年、国際原子力機関(IAEA)や米国が唱えている核燃料の国際管理構想がある。

 テロに使われかねない核関連技術の拡散を防ぐため一部の国が技術を独占し、電力を求める残りの国に燃料などを供給する、という構想だ。

 秋元氏は解説する。「この構想で言うと、日本は燃料の供給国側に入ることを認めてもらえたことになる。それなのにフルセットではなく、たとえば再処理だけを細々とするということでは、他国への十分なサービスにならない」

 秋元氏によると、核兵器を持たない国としては世界で唯一、日本は大規模な核燃サイクル路線を進めることができるというのだ。その国策遂行の舞台が六ケ所村であり、下北半島だ。

      ◇

 東通村。

 越善靖夫村長は、高レベル廃棄物の最終処分を含む核燃事業の「勉強会」を計画中だ。三村知事に牽制(けんせい)されつつ、処分場誘致に前向きともとれる動きが活発化している。

 用地選定のメドがいっこうにたたない最終処分場は、日本の核燃政策がいま抱えている最大の課題のひとつ。

 秋元氏とのインタビューで、記者の質問がこの問題に話が移ると、「あまりにも1カ所に施設が集中しすぎることのリスクもある」。秋元氏は慎重な口ぶりで語った。

 「自分のところだけが損をして、都会だけが得をしているじゃないか、という議論がよくある。確かにそう言われても仕方ない面がある。地域格差をなるべく解消していくことが大事だ」と一般論を述べた。一方で、このように指摘するのだ。

 「青森県はすでに、いろんな核燃事業をやっているので原子力に対する理解度が高いと思う。(処分場をめぐって揺れた)高知県など、他県とは違いがある」

 東通村が核燃事業の勉強に積極的な姿勢を見せる理由は「理解度」の高さだけではない。東通村関係者は、核燃と村の将来をこう話す。

 「廃棄物は隣にある六ケ所村でつくられる。処分場が東通村にあれば、運搬コストは小さくて済むよ」

 原子力船むつの開発当時から、青森県の原子力政策にかかわってきた元県幹部が、匿名で取材に応じた。

 元幹部の目には、処分場拒否を口にし続ける青森県の動きが、「建前だけ」のものに見えて仕方がないという。現職の時を振り返り、こう締めくくった。

 「60年代に原子力船むつを受け入れた時に、青森県は決めたんだ。『原子力しかない』と」

(小宮山亮磨)


◆(番外編)河野太郎・衆院議員に聞く

 国策としての「核燃サイクル」事業を進める自民党の国会議員でありながら、河野太郎氏は使用済み核燃料再処理反対を明言している。元日付から始まった新年企画「下北よ!」をひとまず締めくくるにあたり、河野氏の主張に耳を傾け、日本のエネルギー政策の「あり得べき、もう一つの進路」を考えたい。(インタビュー・構成 北沢拓也)

 ——河野さんは、かねてから使用済み核燃料の再処理に反対しています。その理由は何ですか。

 再処理は本来、高速増殖炉で燃やすためのプルトニウムを取り出す作業だった。だが、肝心の高速増殖炉ができていない。北朝鮮のプルトニウム保有をこれだけ問題視しているのに、高速増殖炉の実用化にめどがたたない中で、日本が何兆円もかけて再処理をやり、プルトニウムを取り出してため込むことには、全く合理性がない。

 再処理を必要とする論理はこうです。

 ウランを燃やすと、使用済み核燃料ができる。捨てるのはもったいないので、プルトニウムを取り出して高速増殖炉で燃やす。そうすると、投入量より多いプルトニウムができて、日本のエネルギーは千年もつでしょう。バラ色ですね、と。

 30年前、「高速増殖炉は30年後に完成する」と言われていた。けれど、もんじゅ(高速増殖原型炉)が止まり、政府は「2050年まで実用化できない」と、認めているのが現状です。再処理は今すぐやめるべきです。

 ——ほかに問題点は?

 電気事業連合会は「プルサーマルは、ウランのリサイクル」というが、おかしい。プルサーマルで節約できるウラン資源の割合は1〜2割と言われています。ウランは約80年しかもたないと言われているが、何兆円もかけて再処理をしても、ウランが使える時間が1〜2割しか伸びないのなら、ウラン鉱山を買い占めた方がいい。

 こう言うと、「河野は反原発だ」と言われる。だが、核燃サイクルとは何か、今、何が問題となっているかを、きちんと理解している政治家はほとんどいない。

 「補助金をもらえればいい」「票をもらえればいい、だから再処理を進めるんだ」という程度の認識ですよ。「高速増殖炉ができていないのに、なぜ再処理をやるのか」という私の疑問に答えてくれる人はいない。

 ——河野さんが指摘しても政治的議論に発展しません。

 よく分かっていない政治家が、官僚や電力会社の説明をサラッと聞くから、議論をする下地ができない。核燃サイクルをきちんと理解している国民も少なく、反対意見が盛り上がってこないのも一つの要因です。再処理、MOX燃料、プルサーマル……。スポンサーに遠慮して報道も細切れなので、国民にも問題意識が浸透しないのではないか。

 ——原子力については、どう考えていますか。

 明日止めろ、とは言えないと思っている。東電(新潟県の柏崎刈羽原発)が止まっても平気だったけれどね。やめるとすれば、真夏の電力確保と、二酸化炭素の排出量をどう抑えるかが課題となる。だが、自然エネルギーを進めれば解決できる。

 「持続可能な社会」をつくろうとしたら、再生可能エネルギー以外に道はない。

 100年後か千年後か分からないが、いつかは原子力の資源もなくなる。日本が言うべきなのは再生可能エネルギー100%を目指し、そのために全力で研究し、投資も惜しまない、ということです。

 耐用年数が来た原子炉は廃炉にし、再生可能エネルギーで補っていく。補い切れない部分は、天然ガスを採り入れる。日本の人口は減っていき電力消費量も減る。必死に原子力を進める必要はない。

 経済産業省や電力会社は「二酸化炭素削減のためには原子力」と繰り返すが、それは、二酸化炭素を出さない分を高レベル放射性廃棄物に置き換えるということです。あまりに浅はかです。

 ——自然エネルギーは飛躍的に広がっていません。

 RPS法(電力会社に自然エネルギーの利用を義務づけた新エネルギー利用法)ができたが、目標は低いし年数は短いし、国策の原子力を守ろうという意識が見え見えだ。

 再生可能エネルギーは値段が高いというが、原油価格がこれだけ上がったのだから、そう変わらない。自然エネルギーを広げていく時です。

 太陽光発電の技術は昔は日本が世界でトップだった。だが、ドイツに抜かれ、中国に抜かれ、EU(欧州連合)も続くだろう。日本は今、大きな産業を失いつつある。

 全世界に輸出でき、地球環境も守れる自然エネルギーにもっと力を入れるべきだ。核燃に多額の金や税制優遇をするのは、間違った政策だ。

 ——本格操業に向けたアクティブ試験(試運転)がクライマックスに入った。もう止められないのでは。

 今から止めればいい。アクティブ試験をやると、工場が汚染されて解体に金がかかるので、試験前に止めるべきだと主張してきた。青森県には迷惑をかけているから、約束した補助金はすべて出す。無意味な事業をやめるための費用だと思えば安い。

 再処理が必要とされる根底には、各原発の使用済み核燃料の貯蔵プールが満杯になることがあると考える。プールに入りきらない使用済み核燃料を再処理しようという道ではなく、プール同士での使用済み核燃料のやりとりを許可したり、プールではなく、乾式貯蔵を認めたりなど、方法はいくらでもあります。

 ——河野さんの主張を実現するには、どうすればよいのですか。

 再処理を止められるのは政治しかないと思う。

 経産省にも再処理に疑問を抱いている人間が多いと聞くが、ここまで来たら言えないんだろう。同じ考えを持つ国会議員もいるが、今はインターネットなどを通して国民に訴え、いかにばかげたことをしているかを、理解する人を増やしていくしかない。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2008年01月08日 10:54

原発の現実が集約された二つの言葉「すべてが金の力よ。金の力で人間が支配されたわけだ」「国策はみんなのためにあるべきもので一人でも人間の犠牲のうえに成り立ってはいけない」

◆下北よ! 原子力と私たち

(1)13年前、玉虫色の約束

 六ケ所村倉内

 土田浩氏(76)は妻と2人、この牧場地帯で穏やかに暮らしている。

 1年近く前になる。自宅を訪れた記者に土田氏があっさり言った。国が県と結んだ、ある約束には「裏の意図」が込められているという。

 前任の古川伊勢松氏を破り、89年から2期村長を務めた。97年に落選して以来、政治とは距離を置いている。

 土田氏の村長在任期間に、青森県の原子力政策にとって重要な1994年が重なっている。

 土田氏の言う約束とはこの年、青森県が科学技術庁(当時)から取り付けた文書のこと。その趣旨はこうだ。「知事の了解なしに、青森県を最終処分地にしない」

 昨年末、三村知事が東通村の高レベル放射性廃棄物の「勉強会」構想に即座に反応し、経済産業省に「約束」の念押しに出向いたことで、改めて脚光を浴びた。

 記者は土田氏のもとに何度か通い、94年の記憶をたどってもらった。

   □   ■

 94年11月。六ケ所村は、フランスで製造された高レベル放射性廃棄物の一時貯蔵受け入れを目前に控えていた。

 「話したいことがある」。土田氏は当時の北村正哉知事(故人)から電話を受け、県庁へ駆けつけた。

 北村知事は来客中。副知事室で待った。客が帰り、副知事と2人で知事室に入った。さらに出納長も呼ばれた。

 無口だった北村知事は「(高レベル廃棄物受け入れに関する)安全協定のことで、騒がしい」と短く言った。受け入れ反対の署名活動や、デモが盛んに行われていた。

 土田氏は応じて語った。

 「将来も絶対に青森を処分地にしないという縛りをかけようとすれば国は反対するだろう」

 「六ケ所村は『準最終処分地』だ。他に処分地は見つかりそうにない」

 北村知事は黙って聞いていた。そして土田氏はこう持ちかけた。「『知事の了解なしには処分場をつくらない』という約束にしてはどうか。こうすれば、後任の知事がダメと言えばつくれないが、いいと言えばつくれることになる」

 これを聞いた北村知事は「ああ、そうか」と言ったという。

   □   ■

 当時、4期目の北村知事は翌年2月に知事選を控えていた。県民の不安は無視できないが、核燃施設を誘致してきた立場上、国にあまり強く出ることもできない。「知事の了解なしに」という文言は、ジレンマを解決するものだった。

 当時、国との折衝に深くかかわった元県幹部の証言—。「状況が変われば、高レベル廃棄物を受け入れることもあるかもしれないと当時から皆考えていた。だが、政治家にとって県民感情は重要だ。あの約束は適切な言葉だったと思う」

 国はどうか。

 県との折衝にあたっていた科技庁の興直孝官房審議官(現・静岡大学長)が語る。「(約束の文書で)書き方はとても工夫した。含みを持たせた」。地元の理解がないと処分場がつくれないのは、青森県に限らず「当然のこと」だった。

 結局、北村氏は95年の選挙で敗れた。初当選した木村守男知事は同年4月、高レベル廃棄物運搬船のむつ小川原港着岸を拒否。国に、約束を再確認させた。「知事の了解なしに」との文言は残った。

   □   ■

 木村前知事は取材に対し、その真意について「文言のみが事実です」と、事務所を通じて回答してきた。

 木村知事の下で、核燃問題担当の県のむつ小川原開発室長を務めた成田正光氏(現・東奥日報販売専務)は「『青森に木村あり』という意思表示をしたかったのだと思う」と話す。

 そのうえで約束の裏の意図について記者の取材に、「私はわかっていた。木村知事も分かっていたと思う」と打ち明けた。

 「高レベル廃棄物は使用済み核燃料の再処理に伴って作られる。そういう経済活動を青森県で行うのだから固化体を県内で処分するのは当たり前の話。青森県が処分地候補の一つになることは否定できなかった」

 ともかく、約束は知事3代にわたって生きた。

 昨年暮れ、三村知事は県内全40市町村長あてに文書を送った。高レベル最終処分場の県内誘致をあきらめるようにクギを刺すものだった。

 その一節。〈私は約束について、機会あるごとに国に確認し——〉

 三村知事は記者の取材に文書で答えた。「私としては、最終処分を受け入れない方針を堅持する」

(小宮山亮磨)

   ×   ×

 下北が動く。08年、日本原燃の再処理工場は今春にも本格的に稼働を始める。これを機に、原子力と私たちの関係をもういちど問い直したい。


(2)「夫倒れ危険性知った」

 六ケ所再処理工場の西の方角に、アパートのような建物が40棟並ぶ施設がある。日本原燃に通う建設作業員らが寝泊まりする施設として、94年秋から営業している。

 4畳半か6畳1室。部屋にベッド、テレビ、机がある。食堂、風呂、洗面所は共同だ。最盛期には、800人収容の宿に収容できないほど作業員が全国から集まった。

 「今、六ケ所ってところにいるよ」

 沖縄県うるま市。喜友名末子さん(56)は同い年の夫の正さんから電話を受けたことがある。正さんは六ケ所のこの施設に泊まっていた。

  ■   □

 沖縄は青森と並んで雇用も少なく、賃金も低い県だ。正さんが「もっといい給料で違う仕事がしたい」と、20年以上勤めた沖縄県内の会社をやめたのは97年だった。

 大阪市内の派遣会社に登録し、原発の労働者となった。放射能漏れの非破壊検査担当だった。同年9月、北海道電力の泊原発で初めて働いた。

 原発の仕事は数日と短いこともあれば、1カ月近いこともあった。現場では簡易線量計をつけて仕事する。自身の被曝量を知ることができる。

 一つの事業所での仕事が終わるたびに被曝量を書き留め、また別の事業所へ派遣される。被曝量は「放射線管理手帳」に記載される。

 正さんが派遣された原発は次のようになる。泊→ 伊方(四国電力)→高浜(関西電力)→大飯(同)→美浜(同)→敦賀(日本原子力発電)→玄海(九州電力)。東北電力の秋田火発を経て六ケ所再処理工場へ。

 正さんの放射線管理手帳によると、03年4月8〜17日、同6月19〜8月25日に再処理工場で働いた記録がある。

  □   ■

 01年ごろ、正さんに異変が起き始めた。鼻血が頻繁に出た。手足は氷のように冷たくなった。気力がなくなり、ご飯をお代わりしなくなった。

 病気とは思わず、正さんは出稼ぎを続けた。だが、六ケ所からうるま市に帰った翌04年1月、顔の右半分が突然、大きく腫れ上がった。

 鼻に腫瘍があった。緊急手術を受け、琉球大医学部付属病院に転院。ここで初めて悪性リンパ腫と診断された。

 約7年間で正さんが被曝した線量の合計は99.76ミリシーベルト。国の基準によると、被曝線量は年間50ミリシーベルト、5年間で100ミリシーベルトを超えてはならないと定めている。

 正さんが逝ったのは05年3月、53歳だった。

  ■   □

 「初めて、心から愛した人。今も好きだから、夫の無念を晴らしたい」

 末子さんは05年10月、正さんが悪性リンパ腫で亡くなったのは被曝によるものだとして、大阪府の淀川労基署に労災を申請した。だが、06年9月、不支給の決定が出された。

 2人は18歳の時、沖縄の集団就職のグループで出会った。川崎市の電機メーカーで約3年半働き、沖縄に戻って24歳で結婚した。

 正さんは本島北部の宮城島という小さな島で生まれ育った。2人のデートは決まって宮城島。末子さんは貝を拾い、正さんは釣りに興じた。

 だが、正さんのいない3度目の正月。沖縄の家の台所に置かれ、守り神としてまつっている「ヒヌカン(火の神)」に手を合わせる。「見守っていてね」と語りかける。

 末子さんは、労基署がある大阪にたびたび出かけた。大都会を1人で歩き回り、自分をこう奮い立たせたという。

 「夫は病気になって初めて、原発労働の危険性に気づいた。労災を勝ち取って、夫が亡くなった事実を知ってもらい、私と同じ思いをする人が出ないようにしたい」

 末子さんの不服申し立てに、厚生労働省は07年6月、「再検討する」と回答してきた。末子さんは吉報を待っている。

(北沢拓也)

【キーワード】原発・核燃料施設労働者の労災 
 厚生労働省によると、白血病になった原発労働者6人と、99年のJCO東海事業所(茨城県東海村)の臨界事故で被曝し、急性放射線症となった3人の計9人が労災認定を受けている。原発労働者の労災は、白血病など認定対象の疾病以外は検討に時間がかかり、「認められにくい」との指摘も多かった。だが、04年1月、東京電力福島第一原発などで働き、多発性骨髄腫になった大阪市の元作業員が初認定された。


(3)出稼ぎ離散家族に定職

貝塚クリーニング店の作業場には、核燃施設で働く人々の作業服がずらりと並ぶ。「原燃がなかったら、我々は生きていかれないんでないか」=六ケ所村泊で

 42型、ハイビジョンのプラズマテレビが居間で存在感を放っている。地上デジタル放送に備え、昨年8月に買ったばかりの品だ。

 「これも開発のおかげだ」

 六ケ所村泊でクリーニング店を営む貝塚一忠さん(61)が、そう言って顔をほころばせた。

 青森市でクリーニング店を開いていた貝塚さんは、84年に生まれ故郷の泊に戻った。電気事業連合会が、県に核燃施設の立地を申し入れた年のことだ。

 今、日本原燃のほか、核燃関連の企業から依頼される作業服などのクリーニングが仕事の柱だ。受注額は4割以上を占める。関連企業に勤める人たちが個人で依頼するワイシャツやスーツの洗濯を含めれば、半分を上回るという。

 六ケ所の村民は核燃施設が生み出す雇用に多くを頼っている。

 原燃によると、同社の敷地内では1日あたり協力会社の社員が1300人働いている。これだけで約1万1千人の村人口の1割超を占める計算だ。

    □    ■

 原燃の協力会社に勤める夫婦が取材に応じてくれた。

 夫は50歳代。入社前は東海地方の自動車関連企業でほとんど一年中出稼ぎをしていた。下北地方には仕事がなかったためだ。「この辺りでは、それが普通だった」

 40歳代の妻も、海の仕事がなくなる冬の半年間は、夫とともに出稼ぎだった。幼い2人の娘は夫の実家に預けるしかなかった。

 「あのころが、人生で一番つらかった」と妻が言った。

 夫が今の会社に入ったのは17年前。核燃への賛否をめぐり、村が真っ二つに分かれた時代だ。

 入社試験では「再処理の意義とは何か」という課題作文があった。原稿用紙2枚を埋めた。反対派を入社させないためだったと夫は思う。夫は当時から核燃に反対する気持ちはなかった。だが、同僚には、内心を隠していた者もいたと思っている。

 「それでも、仕事にありつくためだからね」

 警備員として気勢をあげる反対派と相対したこともあった。ゲートの向こう側には、知った顔が何人もいた。

 給料は次第に上がった。それが会社勤めのいいところ。長女を短大に行かせることもできた。

 妻は言う。「(事故が)怖い気持ちがないと言ったら、うそになる。でも暮らしていけることが大事。かっこいいこと言っても、お金ですからね」

 成長した2人の娘は今、核燃の関連企業で働いている。

   ■    □

 昨春のこと。

 泊で食堂を経営する松下志美雄さん(52)は、日本原燃の敷地内に弁当を届けに行った。そこで制服姿の知人を見つけた。

 松下さんは驚いた。彼が以前は反対派だったことを知っているからだ。知人は目をそらした。

 「責める気はない。都会だったら他に仕事があるけれど、ここでは選択肢がない」

 今、友人らの集まりで核燃の話題が出ても、その是非をめぐる議論は盛り上がらない。松下さんが水を向けても「もう仕方ないことだ」と言われてしまう。

 核燃関連の仕事をしているから触れてほしくないのだろう——だからそれ以上は聞かない。「聞かない方がいい。人間関係に、ひびが入ってしまうから」

 反対運動が盛り上がった往時を思うと、感慨は深い。

 協力会社だけではない。約2500人の日本原燃社員のうち、214人(昨年11月現在)が六ケ所村の出身者だ。33・3歳、年収650万円。それが原燃のプロパー社員の平均的なプロフィル。年収は県内平均のほぼ倍にあたる。

 村出身のある男性社員はちょうど、この平均像に重なる。

 反対運動は、子どものころに新聞やテレビで見たという記憶しかない。「工場は、そこにもうあるものだと思っていた」と話す。

 入社したのは「地元に就職したかった」からだ。両親も賛成してくれた。新築の自宅で今、2世帯で暮らしている。

   ■    □

 同村尾駮のショッピングモール「REEV」内の一角に、子どもたちの遊び場がある。日本原燃がテナント料を出して設けられたスペースだ。

 昨年末、2人の子どもを連れた若い夫婦がいた。年の瀬の買い物に訪れたという。

 ——お勤めは原燃さんの関連ですか?

 「はい」と、母親は笑顔で答えてくれた。そして付け加えた。

 「この子たちも、原燃さんの子どもたちです」

(小宮山亮磨)


(4)立地村の現実伝える

 「すべてが金の力よ。金の力で人間が支配されたわけだ」

 六ケ所村新納屋地区の小泉金吾さん(78)は、たばこをくゆらせながら言った。70年代、新納屋には90戸の住民が暮らしていた。

 みんなが当時のむつ小川原開発に土地を明け渡した。85年からは小泉さん1戸だけが残る。

 水田10アールが75万円、畑は65万円で、原野が57万円……開発関係者が家々を回り、土地を買いまとめていった。だが、開発は頓挫。小泉さん宅の周辺には、荒れ果てた土地が広がっている。

 「放射性物質が出るとすれば人にも自然にもいいわけがない。自然とともに生きてきて、そういう心が芽生えた」

 漁師として、農民として生きてきた小泉さんは長年、反対運動の中心にいる。

 今も、思い出す一人の男の姿がある。「寺下さんは開発を阻止するまで村長でいる気持ちだったはず。魂をつぶしたら、その場で終わってしまうというつもりで、寺下さんはやっていた」

 寺下さん——元六ケ所村長の寺下力三郎さん。開発反対、核燃反対の象徴的存在だった。村長を務めたのは69年からの1期だが、再選を目指した73年の村長選に敗れた後も反対運動を続け、99年、86歳で逝った。

 「開発に頼らない、六ケ所らしい暮らし」——寺下さんと同じ思いで運動を続けてきた反対派の人びとに、間もなく始まる再処理工場の本格稼働という厳しい現実が迫っている。

 反対派は衰退し、微妙な考え方の違いから運動が大きくまとまることは少なくなった。しかし、小泉さんは言う。

 「生きている限り、精神を曲げずにいたい。おれは仏になっても反対を言い続ける。それが、おれの極楽だよ」

     ■    □

 「核燃は白紙撤回」

 「いのちは放射能がきらい」

 泊の種市信雄さん(70)は、自宅の壁に反核燃の看板を今も掲げている。昔は、あちこちで見られた反対の看板も、ほとんどみられなくなった。

 種市さんが看板を掲げ始めたのは87年ごろだ。泊の漁師たちが作り、種市さん自身も役員を務めた「泊漁場を守る会」の活動も活発だった。小型船の船主が主なメンバーで50〜60人いた。集会所で学習会を開き、バスを貸し切って県議会に出かけることもあった。

 「六ケ所の生活水準が低いことは分かっていた。でも、土地を手放せば農業はできない。海がなければ漁業はできない。寺下さんは基本的なものを守り、村で暮らせる環境づくりを考えていたよ」

 種市さんも寺下さんの理念に共鳴した。核燃が来れば、村に金が入り、働き口ができるかもしれない。だが、危険な職場で働かせるような政治はだめだ、と。

 しかし、反対派にとって運命とも言える89年の村長選。核燃推進派で4期務めた古川伊勢松氏(古川健治・現村長の実兄)と、核燃の「凍結」を訴えた村議・土田浩氏、「白紙撤回」を掲げた高梨酉蔵氏の3人がぶつかった。

 「計画を止めたいという思いがあったのだろう。選挙で勝つために、泊の反対派はごっそり土田支持に回った」

 種市さんには痛恨の思いが今も残る。土田氏が当選した後も核燃計画は凍結されなかった。むしろ着実に進んだ。あれが潮目だったのか。反対派は崩れていった。

 寺下さんが亡くなる前、涙を流していたことを覚えている。

 「後を頼む」というよりも、核燃を食い止められなかった無念の涙だったと、種市さんは思う。

     ■    □

 六ケ所村倉内笹崎。

 ここで「花とハーブの里」を営む菊川慶子さん(59)が、千葉県から故郷の六ケ所村に戻ったのは90年のことだった。

 旧ソ連・チェルノブイリ原発事故がきっかけだった。核燃に頼らないために、農業中心の暮らしを実践している。「生活が少しくらい不便になっても、放射能汚染の緊張がなくなるならずっといい」

 薪ストーブの上にフライパンを置き、卵とベーコンを焼く。近くで採れたクレソンと畑で採れたキャベツのサラダ。自宅で焼いたパン。菊川さんの食卓は、ゆっくりとした時間が流れている。

 03年4月の村議選に、反核燃を掲げて出馬したが、41票しか獲得できず落選した。今、選挙に出るつもりはない。

 ここには、全国の仲間や核燃に関心を持った若者たちが来る。菊川さんは「原子力の立地村の住民には、電気消費者が知らない現実を伝える役目がある」と語る。

 「私は、ここから発信したい」

(北沢拓也)

[朝日新聞]


◆研究者 鎌田遵さんルポ

■ 状況、米先住民と類似

 下北半島—人口11万2千人余、総面積は1876・04平方キロ、その広さは大阪府に近い。原子力とともに生きざるを得ない半島を、気鋭の研究者鎌田遵さんが歩き、原子力と私たちの、昨日今日そして、明日を考えた。

 わたしの専攻するアメリカ・インディアン(以下、先住民)と米国の原子力開発は密接に関わっている。先住民の生活圏は経済開発に恵まれず、核廃棄物の貯蔵所に選ばれてきたが、それは下北半島の状況と驚くべきほどに類似している。

 昨年12月中旬、19年ぶりに雪の舞う六ケ所村を歩いた。あの頃の古川伊勢松村長(73〜89年)の実弟が古川健治現村長で「エネルギーの町づくり」と「村の自立」を提唱する。かつて村民の理解が得られず、反対派もいたが、雇用の増加による過疎対策が功を奏し、原子力と共存共栄する時代になったと古川村長は語った。

 日本原燃の幹部職員は間もなく本格稼働する再処理工場をバネに「六ケ所をもの作りを核とした町にしたい。地元と長いおつきあいをして行きたい」と意気込んだ。

 しかし、六ケ所高校を卒業したという20代の女性は再処理工場ができてから村での仕事は増えたが、それでも仲間は都市に移り住んでいる、と言う。都会生活への憧れを地元の雇用だけで食い止めるのは難しい。

 再処理工場が建設されたあとも生活を変えない人たちがいる。「農業に適さない僻地」とのふれこみで開発はやってきたが、「土地は肥沃で、生活に必要なものは何でも手に入る」と花農家の菊川慶子さんは、地道に反対運動を続けてきた。

 隣村の東通村の海は昔の海ではない。マグロ漁で活躍した東田貢さんは「原発の港湾建設で地形が変わり、何百年とおなじだった潮の流れを変えてしまった」と嘆く。

 原発建設であてにしていた土木工事も、落札するのは大企業だけだ、という。大企業は下請け業者を連れてくる。地元の人たちは孫請け企業に入る。月収は16万円ほどで、家族を養うのはきびしい。原発は雇用を促進したが、出稼ぎに行かないと食えない現状は昔と変わらない。

 民俗学者の竹田旦は『下北—自然・文化・社会』(67年、九学会連合下北調査委員会編)で、東通村のある集落について「『部落』を単位とする生活規制がきわめて卓越し、部落が一個の生活共同体としての意義を高度に発揮している」と書いている。

 こうした共同体意識はいまも残る。東田さんは「儲かったのは一部の人だけでないか。全員が幸せになるのが村の民主主義だべ」と話した。特定の人だけでなく村全体が潤うことをもとめる温かな気持ちに、先住民の部族社会を見る思いがした。

 87年、米国カリフォルニア州政府は先住民・モハベ族の生活圏を放射性廃棄物の処分場予定地に選定した。モハベ族は先祖代々からつづく聖地を守るために反対運動を起こし、ついにこの計画を廃案に追い込んだ。

 モハベ族には、全員が納得するまで話し合う文化がある。「廃棄物との共存」を前提とする経済開発をもくろんだ州政府の政策は、結局、合意されなかった。

 下北半島の突端、大間町に足をのばした。小笠原厚子さんはここの原発建設予定地内で母親から受け継いだ土地を守っている。ただ一人土地を売らなかった母、熊谷あさ子さんの「海と土地を守っていれば、どんなことがあってもなんとかなる」という言葉を、彼女は信じている。

 「国策はみんなのためにあるべきもので一人でも人間の犠牲のうえに成り立ってはいけない」

 下北半島の住民とアメリカの先住民社会にみられる共通点は、原子力産業との「共生」を強いられていることだけではない。先祖から受けついだ暮らし方を、将来の生活に紡ぐ人びとがいることだ。下北半島は、未来から、この国の民主主義のあり方を問いかけている。

■  かまた・じゅん 

 1972年、東京生まれ。10代から原発問題や環境問題に興味を持ち、下北半島の反核燃運動を学ぶ。96年、米・カリフォルニア大学バークリー校卒業。同大ロサンゼルス校(UCLA)大学院修士課程を経て、04年、同大学院公共政策・社会政策研究所都市計画学部博士課程修了(都市計画Ph.D.)。アメリカ先住民社会と放射性廃棄物のかかわりを研究。廃棄物を押しつける公共政策や、逆に誘致する部族の姿を見つめる。06年から日本女子大学非常勤講師。著書に「『辺境』の抵抗—核廃棄物とアメリカ先住民の社会運動—」(御茶の水書房)、「ぼくはアメリカを学んだ」(岩波ジュニア新書)。

■ 始まりは原子力船「むつ」

 下北と原子力との関係は、原子炉を動力とする日本初の原子力船「むつ」から始まった。69年に進水。初の出力試験のため、母港のむつ市・大湊港を出港した直後の74年9月に放射線漏れ事故が発生した。大湊港の地元に拒否され、帰港先がなくなった。その後、16年にわたって原子炉を動かすことなく、各地を「漂流」した。母港はその後、むつ市・関根浜港に。91年に4回の実験航海をした後に原子炉が取り出され解体。修理や漁業補償などで1千億円以上が費やされた。

■ 70年代、東通に原発20基構想

 東通村にはかつて、東北電力と東京電力が計20基もの原発を建設する計画があった。70年代の構想だった。1カ所の原発数は現在最多の東電柏崎刈羽でも7基だけ。計画が実現していれば、東通村が国内最大級の原発集中地になっていただろう。結局、電力需要は当時の構想ほどには伸びず、20基計画は幻に。それでも、用地は20基計画に基づいて約800ヘクタールが買収済みだ。現在、東北電力と東電の建設予定分を含めた4基のため使われるのは160ヘクタールで、8割の土地が余っている。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2008年01月06日 12:36

全駅に開設してほしい、、、買い物主婦対象の時間単位一時預かりも併用すれば採算も合うのでは。。。

■駅ナカ保育園が人気 鉄道各社、沿線での子育てPR

 JR東日本や大手私鉄が、駅ビルの中(駅ナカ)や隣に保育園を開設するなど、若年世帯に対して沿線での子育てのしやすさをPRする動きが広がっている。少子高齢化に伴って減少が予想される通勤、通学客の落ち込みを最小限に抑えたいとの狙いがありそうだ。

 東京都認証の保育園「ポピンズナーサリー立川」は、JR立川駅(東京都立川市)の新駅ビルの目玉施設として、2007年10月にオープン。定員30人に100人を超える応募があった。現在は10人以上が入園待ち。

 駅改札からエレベーターを使えば数分で着く。パスワード入力システムやカメラ付きインターホンがあり、部外者は入れない。約120平方メートルのベランダには天然芝が植えられ、砂場もある。「安全面や広さ、発育への影響に配慮した最新鋭の保育園」(運営会社)としている。

 同保育園では、駅の真上という「地の利」が女性の働きやすさに加え、男性の育児参加を後押ししているとみている。高橋知子園長は「普通の保育施設と比べて朝の送りは父親、夕方の迎えは母親といった連係プレーが目立つ」と話している。

 JR東日本は立川を含め19カ所で駅型保育施設を運営、今後も拡充する。JR西日本も既に6カ所でサービスを始めており、「今後拡大していく」(同社)という。

 京王電鉄は08年4月、建物内に保育施設を併設した「子育て支援マンション」を、高幡不動駅(東京都日野市)の隣にオープンする。育児中の社員の声を採り入れ、防音性能を強化するなどレイアウトを工夫した。

 同社は07年4月、子会社を設立してこれまで外部委託だった保育施設の運営をグループ直営に切り替えるなど、「子育てのしやすさで、若い世代に選んでもらえる沿線」(永田正総合企画本部長)を目指している。

[産経新聞]

Posted by nob : 2008年01月06日 12:29

際限のないテロの連鎖、、、一方の犠牲の上に他方の平和は存在しえない、、、テロとは弱者と強者の戦争。。。

■仏狙うアルカイダ系 地中海連合に反発 パリ・ダカ中止

 5日に始まる予定だった自動車のダカール・ラリー(通称パリ・ダカ、リスボン—ダカール間)の中止が4日、決まった。主要コースとなるモーリタニアでのテロ警戒を強めるフランス政府が中止を促した結果だ。その背景には、アフリカ北西部のマグレブ地域を中心に活動する国際テロ組織アルカイダ系のイスラム過激派が、フランスを標的にした動きを強めていることがある。フランスと地域諸国との接近を非難する声明も出ており、サルコジ政権が今後、矢面に立たされる可能性もある。

 先月24日、旧仏植民地のモーリタニアで旅行中の仏人家族4人が殺害された。モーリタニアの捜査当局は、容疑者3人のうち2人のモーリタニア人が、アルジェリアを拠点とする「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織」(AQIM)の関係者だったとした。

 AQIMはかつて「布教と聖戦のためのサラフ主義集団」(GSPC)と名乗っていたが、昨年1月に今の名称に変えてアルカイダ系を明確にした。これに先立つ06年9月、アルカイダのナンバー2、ザワヒリ容疑者はアルジェリアの旧宗主国フランスへの攻撃をGSPCに呼びかけていた。

 仏国土監視局(DST)の元テロ対策担当者、ルイ・カプリオリ氏は「06年9月のザワヒリ容疑者の声明を転換点として、GSPCはアルカイダと手を結んで生き残る新戦略を打ち出した。フランスやスペイン、米国の影響力をマグレブ地域から排除することを狙っている」と指摘する。

 ザワヒリ容疑者は昨年11月の声明でも、この地域に権益を持つこれら3国に対する聖戦を呼びかけた。これを受ける形で先月11日、アルジェリアの首都アルジェの国連施設を狙ったテロがあり、AQIMが犯行声明を出した。今回の仏人殺害は、その延長線上にあるものと見られる。

 昨年5月に発足したサルコジ政権は地中海連合構想を打ち出し、アルジェリアやリビアなどと核協力を含むエネルギー分野の関係強化を図っている。AQIMを率いるアブデルマレク・ドゥルクデル氏は昨年7月、フランスとこうした国々との関係改善の努力を非難する声明を公表していた。

 仏テロ対策コンサルタント「テロリスク」代表のアンヌ・ジュディチェリ氏は「リビアの最高指導者カダフィ氏をフランスに招いて歓待するといったサルコジ氏のマグレブ外交は、親米路線を打ち出していることと合わせ、テロの標的となる可能性をいっそう高める危険がある」と指摘する。

[朝日新聞]


■英テロ専門チーム、パキスタン入り ブット氏捜査に協力

 パキスタンのブット元首相暗殺の捜査に協力するため、英ロンドン警視庁のテロ専門家チームが4日、イスラマバードに到着した。暗殺をめぐっては、パキスタン情報機関などが関与したとの疑惑が浮上。ムシャラフ大統領は3日夜の記者会見で、「英国の協力で謀略説を一掃したい」と述べていた。ただ、捜査は基本的にパキスタン内務省が主導し、英側は専門知識に基づく助言など補助的な役割にとどまるとの見方が強い。

 ブット氏が率いたパキスタン人民党は、国連による中立な調査を要求。「パキスタン側が主導する限り真相解明はできない」と批判している。

 一方、イランのモッタキ外相が4日、イスラマバードの人民党事務所を弔問に訪れた。同外相は記者団に「パキスタンの安定と治安を脅かす者の仕業だ」と述べた。

[朝日新聞]


■元日から自爆テロ相次ぎ、死者40人以上 イラク 

 イラクからの情報によると、首都バグダッドとその近郊で1、2日と相次いで自爆テロがあり40人以上が死んだ。

 バグダッド東部では1日、爆弾テロで死んだ退役イラク軍人の葬式会場で自爆テロがあり、少なくとも36人が死亡。2日には、バグダッドの北東約60キロのバクバで女性によると見られる自爆テロがあり、10人以上が死亡した。米軍に協力するイラク人自衛団の検問所が狙われた。

[朝日新聞]


■トルコでテロ、5人が死亡

 【カイロ=安部健太郎】トルコ南東部ディヤルバクル県で3日、自動車爆弾テロがあり、学生など5人が死亡、軍兵士ら68人が負傷した。リモートコントロールの爆弾で近くを走行した軍用バスを狙ったとみられ、爆発地点に近い学習塾の生徒などが犠牲になった。犯行声明は出ていないが、トルコ軍はイラク北部を拠点とする武装組織、クルド労働者党(PKK)掃討作戦を続けており、PKKによる報復テロの可能性が高いとみられる。

[日本経済新聞]


■テロや戦闘の死者3400人・パキスタンの07年

 【イスラマバード6日共同】ブット元首相暗殺後の暴動による治安悪化を理由に総選挙が2月に延期されたパキスタンで、イスラム過激派のテロや戦闘による昨年の死者が3448人に上ったことが分かった。同国の独立系シンクタンク「パキスタン平和研究所」が6日までに、政府発表や主要メディアの報道を基にまとめた。このうち一般市民の犠牲は1974人という。

 昨年の死者数は2006年に比べ約1.3倍で、05年比では約4.9倍と増加。同研究所は「ブット氏暗殺のほか、軍への攻撃や兵士の拉致が相次いでいる。テロとの戦いの成果は疑問視される」と指摘しており、イスラム圏唯一の核保有国の深刻な治安状況が浮き彫りになった。

 同研究所によると、テロリストの軍などへの攻撃は1306回で、隣国アフガニスタンのイスラム原理主義組織タリバンの政策に共鳴する武装勢力による犯行が大半を占める。

[日本経済新聞/1.6追加]

Posted by nob : 2008年01月05日 09:12

いたちごっこ、、、無数のもぐらを叩き続けるよりも、諸悪にどう向き合うかの教育の問題、、、それ以前に私達大人こそが断ち切ろうとするモラルとプライドの問題。。。

■有害サイトの削除を義務付け・民主が独自法案

 民主党は18歳未満の若年者が犯罪に巻き込まれるのを防ぐため、インターネット上の違法・有害サイトの削除をプロバイダーなどに義務付ける法案の国会提出に向け、党内調整を始めた。自殺勧誘や、児童買春の温床とされる出会い系や児童ポルノなどに簡単にアクセスできないようにする狙い。与党との共同提出も視野に入れており、今月召集の通常国会での成立を目指す。

 検討中の法案では、サイト開設者やプロバイダーは違法情報を発見し次第、削除しなくてはならないと規定。違法かどうか明確でなくとも、有害な恐れがある場合は児童が閲覧できなくなるような措置を講じるよう義務付ける。罰則を設けることも視野に入れる。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2008年01月05日 08:39

ますます拡がる禁煙文化、、、でも嫌煙よりも分煙を。。。

■カフェ、レストランで禁煙 フランスで1日から法律施行

 フランスで1日、カフェやレストランなどを禁煙にする法律が施行される。企業や学校などを禁煙とした昨年2月に続く措置で、屋内の公共空間での禁煙を徹底する。違反者には68ユーロ(約1万1000円)の罰金を科す。

 警官らが取り締まりにあたるが、仏政府は1日だけ、新年気分で最後の一服を楽しめるよう取り締まりをしない方針。

 カフェでたばこをふかして語り合う知識人のイメージが定着しているため、「伝統文化の喪失」などと仏メディアは書き立てている。昨秋には売り上げ減を懸念するたばこ店主らが抗議デモをした。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2008年01月05日 08:22

endless...

■イラクでの米兵死者 過去最悪899人

 AP通信は1日までに、2007年にイラクで死亡した米兵が899人に上り、3年の対イラク開戦以来、最悪を記録したと報じた。APによると、これまでは04年の950人が最も多かった。

 米兵死者数は昨年5月、月別で最悪の126人に達したが、その後は米軍増派の効果などで急速に減少。12月は同月30日時点で21人にとどまり、04年2月の20人に次ぐ低い水準だった。

 開戦以来の米兵死者数は計3902人。

(共同)

[産経新聞]


■民間人死者1万6000人 07年のイラク、内務省統計

 AP通信によると、2007年にイラクでテロや宗派対立などにより死亡した民間人は、06年を約3800人上回る1万6232人だったことが1日、同国内務省などがまとめた統計で分かった。

 駐留多国籍軍のペトレアス司令官は、イラク全土で07年6月以降、テロや攻撃などが60%減り、民間人死者数も1年前と比べて75%減少したとしているが、上半期に大規模テロや宗派対立に根ざした殺害などが多かったことが全体の死者数を押し上げたとみられる。

 07年のイラク人兵士の死者数は432人で、警察官は約1300人が死亡した。

 また、バグダッド東部で1日、退役軍人の葬儀会場で自爆テロがあり、APによると参列者ら少なくとも32人が死亡、34人が負傷した。

 この退役軍人は12月28日にバグダッド中心部の市場で起きた車爆弾によるテロで死亡した。現場はイスラム教シーア派とスンニ派が混在する地域という。(共同)

[産経新聞]


■ジャーナリスト:昨年65人が取材中死亡 94年以来最悪

 ニューヨークに本部を置く民間団体「ジャーナリスト保護委員会」(CPJ)は2日、2007年に取材中に殺害されたり、テロ・戦闘に巻き込まれて死亡したジャーナリストが計65人に上ったとの確定集計を発表した。66人が死亡した1994年に次ぎ、2番目に多い死者数。CPJは92年に集計を始めている。

 昨年9月にミャンマーで殺害された映像ジャーナリスト、長井健司さん=当時(50)=も含まれている。

 CPJは同年12月、死者数が64人となったと明らかにしたが、その後、ほかの20人を超える死亡例についても取材との関連を調査し、新たにイラクでの一例を「取材中の死亡」と結論付けた。

 06年の死者数は56人だった。(共同)

[毎日新聞]

Posted by nob : 2008年01月02日 19:51

新年早々。。。

■核燃料再処理工場の油圧機、800リットル油漏れる

 1日午後6時ごろ、青森県六ヶ所村の日本原燃の使用済み核燃料再処理工場(試運転中)で、作業中の職員から「前処理建屋の中から煙が上がった」と六ヶ所消防署に通報があった。

 同消防や同社、野辺地署が調べたところ、使用済み核燃料を細かく切断する装置で、油圧機から約800リットルの油が漏れていたが、火災はなかった。建屋の場所は管理区域内だが、放射性物質の外部環境への漏れは確認されておらず、けが人もいないという。

 同社などによると、トラブルが起きたのは、国内の原子力発電所から集められた使用済み核燃料を再処理するため、棒状の燃料集合体を数センチの大きさに切断し、硝酸に溶かす装置がある建屋。切断作業の最中に、刃を動かすための油圧機から油が漏れ出し、警報装置が作動したという。

 同工場は、使用済み核燃料を再処理する国内初の商業用施設。早ければ2月にも本格操業を予定しており、現在は最終試運転(全5段階)の4段階の作業を進めている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2008年01月02日 19:37

なるほど、、、妙に納得。。。

■元旦「おせちなし」2割 家族バラバラも 首都圏調査

 元旦の食卓におせち料理の姿はないうえ、家族がそろっていても、各自別々のものを食べている——。そんなお正月の光景が、広告会社「アサツー ディ・ケイ」(東京)の調査で浮かび上がった。小学生が家族そろって夕食をとる頻度が年々減少する中、年に一度のお正月であっても「個食化」している様子がうかがえる。

 04〜05年に、首都圏の子どもをもつ主婦113人を対象に、クリスマスと正月の食卓などについて日記を付け、写真を撮ってもらった。

 調査結果を分析すると、元旦におせち料理を全く食べない家庭は、全体の約2割。自分で作ったのは「煮しめ」が43.5%、「なます」が45.9%。99〜00年の同様の調査と比べると、実家に作ってもらう率は「煮しめ」で5倍、「なます」で2倍に増えた。自分では作らず「おせちは夫婦いずれかの実家で食べる」も、40代前半で25.7%、30代では30.6%にのぼった。

 代わりに、家族めいめいが好きなものを食べる個食化が進みつつあることが、回答者の撮った写真から推察される。42歳主婦宅の元旦の食卓は「うどん、パン、あんまん、おにぎり」。別の41歳主婦宅は「コーンフレーク、メロンパン、ロールパン、インスタントコーヒー、みかん」。家族が起きてきた順に勝手に食べる、という。

 「クロワッサンと残り物のおでん」「雑煮、マカロニサラダ、ししゃも」など、献立に一貫性がないのも特徴だ。ある4人家族は、銘々盆に「雑煮とお茶」「磯辺巻き、雑煮、お茶、コーヒー」「肉まん、パン、ヨーグルト、牛乳」をバラバラに配膳(はいぜん)していた。

 調査をまとめたアサツー ディ・ケイ200Xファミリーデザイン室の岩村暢子室長(54)は「家族がそろう年末年始も、みんな同じメニューでは妥協できなくなった。個々ばらばら、好き勝手、深くかかわらず、たまにノリで一緒に盛り上がれればいい。食卓の崩れに、そんな家族像の変容がうかがえる」とみる。

 結果は単行本「普通の家族がいちばん怖い」(新潮社)にまとめられている。1575円。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年12月31日 23:50

endless...

■ビンラディン容疑者が声明、「米国の狙いはイラクの石油」

 [ドバイ 29日 ロイター] アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者は、米国政府がイラクの石油資源を手中に収めようとしていると非難するとともに、米国が進めるイラク統一政府の樹立に反抗するようイラク国民に呼び掛けた。29日に音声テープがインターネット上で配信された。

 同容疑者はまた、イスラエルを国家として容認することは決してないと主張。パレスチナの土地を解放するためのジハード(聖戦)を拡大すると明言した。

 一方、27日に起きたパキスタンの野党指導者ベナジル・ブット元首相の暗殺にアルカイダが関与した可能性を指摘されていることについての言及はなかった。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年12月30日 23:51

確かに。。。

■メールチェックは不眠のもと エスプレッソ2杯の効果

 ベッドに入る1時間前に電子メールをチェックすると不眠の原因に−。28日付英紙デーリー・テレグラフは、英専門家のこうした研究結果を報じた。

 英エディンバラ睡眠センターのクリス・イジコフスキ博士によると、就寝前に電子メールの有無を確認すると、脳が行う眠るための準備作業を中断させるという。電子機器からの光が脳への信号となり、自然な眠りを誘うホルモン「メラトニン」の分泌を妨げるためだ。

 また、睡眠を妨げる最大の要因の一つは仕事のストレスで、ベッドに入る前に仕事の電子メールを見ることは、エスプレッソコーヒー2杯分と同じ不眠効果があるという。(時事)

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年12月29日 18:56

カッコいいなあ。。。

■元日活女優:米本場で69億円映画製作

 日活の名女優として活躍した筑波久子(69)が米ハリウッド映画を製作する。タイトルは「IX:Destiny’s Warrior」。西洋人の視点から天草四郎と島原の乱を描く。総製作費は6000万ドル(約69億円)。「バットマン」「300(スリーハンドレッド)」を製作したプロデューサー、マーク・カントン氏とタッグを組み、現在キャスティング中。08年秋から中国や韓国などのアジア圏で撮影し、09年公開予定。

 肉体派女優として「燃える肉体」(57年)、「海底から来た女」(59年)などに出演。63年に米国に移住しチャコ・バンリューエンの名でプロデューサーに。新作について「映画人生のすべてをかけたい」としている。

[スポーツニッポン]

Posted by nob : 2007年12月23日 17:08

私もその一人?

■無年金者、推計で118万人に

 公的年金の無年金者が、今後、保険料を納付しても受給資格を得られない人も含め、推計で118万人に上ることが、社会保険庁の調査でわかった。

 国民年金や厚生年金などの公的年金は、加入期間が原則、通算25年以上にならないと、老後の受給資格がない無年金者となり、納付した保険料も戻ってこない。

 社保庁によると、年齢別の無年金者は、「60歳未満」45万人、「60〜64歳」31万人、「65歳以上」42万人。これらの計118万人は、保険料を支払える上限の70歳まで納付しても、25年の受給資格期間を満たせない。

 また、現時点で納付期間が25年に満たず、今後、保険料を支払わなければ、無年金者となる人は、60歳以上で37万人に上る。このため、最大で155万人が無年金者となる可能性がある。

[読売新聞]

Posted by nob : 2007年12月23日 17:02

凄すぎる。。。

■ゴールドマン・サックス会長賞与は総額77億円

 【ニューヨーク=山本正実】米証券大手ゴールドマン・サックスのロイド・ブランクファイン会長兼最高経営責任者(CEO)が今年受け取るボーナスが総額6790万ドル(約77億円)にのぼることが21日、明らかになった。

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は、米金融機関の経営トップの報酬では史上最高額と報じた。

 同社が米証券取引委員会(SEC)に21日提出した資料によると、現金が2680万ドル(約30億5000万円)、ストックオプション(自社株購入権)が4110万ドル(約46億8000万円)。

 米大手証券の中でも、モルガン・スタンレーとベア・スターンズは、低所得者向け住宅融資「サブプライムローン」の焦げ付き急増に伴う業績悪化で、経営トップがボーナス返上を表明した。厳しい金融情勢でも過去最高益を稼ぎ出したゴールドマン・サックスとの明暗が鮮明になった。

[読売新聞]

Posted by nob : 2007年12月23日 16:59

さすがに柔軟です。。。

■英王室もユーチューブ活用 女王のクリスマスメッセージ

 ロイター通信などによると、英王室は23日、若者を中心に人気が高いインターネットの動画投稿サイト「ユーチューブ」に、「王室チャンネル」を開設した。エリザベス女王による恒例のクリスマスメッセージも、同チャンネルに掲載される。女王の意向を受けたもので、王室に関する過去の映像なども見ることができる。アドレスはhttp://www.youtube.com/theroyalchannel

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年12月23日 16:32

年金はもう過去の幻想に、、、目指そう!生涯労働社会!、、、キーワードは一億総自営業者化とライフワークの事業化。。。

■「年金で老後まかなえず」8割超 生保文化センター調べ

 国民年金や厚生年金などの公的年金では老後の日常生活費をまかなえないと考えている人が82%に達していることが、生命保険文化センターのアンケートでわかった。介護保険や医療保険を含む社会保障制度全般への不満や不安が高まっていることも裏付けられた。

 調査は3年に1度。今回は4〜6月に行い、全国の18〜69歳の男女4059人が回答した。

 公的な社会保障で「まかなえるとは思わない」という回答は、公的年金が82.3%(04年の前回比2.8ポイント増)、介護保険は86.1%(同5.9ポイント増)、医療保険は65.5%(同1.7ポイント増)と、いずれも増えた。

 老後の生活について、「不安を感じる」と答えたのは84.6%。これらの人に不安の内容を複数回答で尋ねたところ、「公的年金があてにならない」が81.8%で最多。「健康を害して日常生活に支障が出る」48.4%、「自助努力による経済的準備が不足」40.7%といった経済的不安が続いた。

 老後に夫婦2人で暮らす場合の生活費については、「最低限必要」とする月額は平均23.2万円で、前回より1万円下がった。「ゆとりある老後生活に必要」と考える月額は平均38.3万円で、4000円高くなった。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年12月22日 14:33

天文学的には相当に高い確率!?

■小惑星、火星に衝突か 確率75分の1 NASA発表

 米航空宇宙局(NASA)は21日、直径50メートルほどの小惑星が1月末、火星のすぐ近くを通過し、火星に衝突する可能性もあると発表した。カリフォルニア州にあるジェット推進研究所(JPL)などの軌道分析でわかった。

 この小惑星は「2007 WD5」と呼ばれている。11月20日に見つかった当初、地球に衝突する可能性が考えられ、監視対象とされた。

 観測データが集まるにつれて地球に衝突する可能性はなくなったが、米東部時間1月30日午前6時(日本時間同日午後8時)、火星から約5万キロ以内を通過することがわかった。軌道計算に不確定さがあるため、実際に衝突する確率は75分の1とされている。

 JPLによると、小惑星は時速5万キロ程度で火星に接近し、衝突すれば直径1キロ程度のクレーターができる可能性がある。これほどの衝突が起きるのは数千年に一度のことで、1908年にシベリア・ツングースカに落下した隕石(いんせき)に匹敵する、TNT火薬換算3メガトンほどのエネルギーが放出されるという。

 NASAは衝突が起きれば、火星を周回中の探査機マーズ・リコネサンスなどでクレーターを観測することにしている。

[朝日新聞]


■火星衝突の可能性ほぼなし 小惑星、確率1万分の1に

 米航空宇宙局(NASA)の地球接近天体計画事務局は11日までに、小惑星「2007WD5」が火星に衝突する確率はその後の軌道計算で約1万分の1に減り、事実上衝突の可能性はなくなったと発表した。

 この小惑星は直径約50メートルで昨年11月にNASAの関連天文台が発見、今月30日に火星に75分の1の確率で衝突すると同事務局は推計していた。

 その後、各地の天文台から寄せられた軌道データを基に再計算。最も確からしい推計値として、日本時間の30日午後9時に火星(半径約3400キロ)の中心から約2万6000キロ離れた空間を通過。最接近するコースでも火星表面から4000キロ以内に近づくことはないとしている。(共同)

[産経新聞/08.01.12追加]

Posted by nob : 2007年12月22日 14:28

人の生命を犯す権利は人にはない、、、今こそ物事の善悪という原則論が問われる時代、、、(正義の)戦争や環境破壊(永久破壊の原発)などが決して正当化できないことと同義。。。

■国連総会、死刑執行停止求め決議 大差で採択

 国連総会は18日、死刑執行の停止を求める決議案を賛成多数で採択した。日本を含む死刑制度の存続国に対し国際世論の多数派が「深刻な懸念」を示した形だ。決議に法的拘束力はないが、存続国には死刑制度の状況を国連に報告するよう求めており、制度の見直しへ向けた国際圧力が高まるのは確実だ。

 国連加盟国192カ国のうち、欧州連合(EU)のほか、南米、アフリカ、アジア各地域の87カ国が決議の共同提案国になった。採決は、賛成104、反対54、棄権29。死刑制度を続けている日本、米国、中国、シンガポール、イランなどは反対した。

 決議は、人権尊重の意義や、死刑が犯罪を抑止する確証がないこと、誤審の場合は取り返しがつかないことなどを指摘。存続国に対し、執行の現状や死刑囚の権利保護を国連事務総長に報告▽死刑を適用する罪名の段階的な削減▽死刑制度の廃止を視野にした執行停止——などを求めている。

 採択後、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は「世界の多様な地域から支持されて心強い。死刑廃止へ向けた潮流の証しだ」と歓迎の声明を出した。

 国連総会は71年と77年にも死刑に関する決議を採択した。当時は制度の乱用が問題視され、死刑の対象となる罪名の規制に力点を置き、廃止については「望ましい」との表現にとどまっていた。今回は廃止を視野に入れ、その前段階として存続国に執行の停止を求めたのが特徴だ。

 死刑廃止の動きはEUの主導で広がっている。国連総会での死刑廃止要求決議案は90年代に2回提案されて採択に至らなかったが、今回は「予想を超える大差の賛成数」(EU代表)になった。

 決議の内容を死刑の即時廃止ではなく、執行停止に緩めたことで中間派が賛成に回った事情もある。だが最大の主因は、廃止・停止に動く国々の急速な広がりだ。

 国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」によると、77年当時、死刑を廃止した国は16だったが、現在は90。制度は残っていても執行を長期停止した韓国やロシアなどの停止国を加えると133カ国に達する(今年11月現在)。この10年間だけでも約30カ国が廃止・停止した。

 一方、存続国は中国、イラン、サウジアラビア、米国など64カ国。そのうち昨年中に執行した国は25カ国。死刑制度を維持し、実際に執行も続ける国は日本を含め世界の少数派になった。

[朝日新聞]


■孤立深める日本 「死刑停止」の国連決議で

 国連が18日、死刑の執行停止を求める総会決議を初めて採択した。「世論の高い支持」を理由に死刑制度を存続している日本は、今年は年間で77年以降最多となる9人の死刑を執行するなど、世界の潮流とは逆行。国際的な孤立を深めている。

 「世論には死刑制度や死刑執行にかなりの支持がある。国連の決議があっても我が国の死刑制度を拘束するものでは、まったくない」。決議を前にした18日の閣議後の記者会見で、鳩山法相は語気を強めた。「死刑を存続するかしないかは内政の問題だ」という政府の立場を改めて強調するものだ。

 凶悪犯罪に対して厳罰を求める声を背景に、このところ日本では死刑執行のペースが上がる傾向にある。鳩山法相は今月7日、3人の死刑を執行した。前任の長勢法相の執行人数も在任10カ月余の間に10人を数えた。鳩山法相の「死刑自動化」発言をきっかけに法務省内に執行のあり方を検討する勉強会ができたり、執行対象者の氏名を公表したりする動きはあるが、執行停止や制度廃止に至る論議は低調だ。

 死刑廃止を訴えてきた団体は、国連決議をきっかけに停滞する状況を変化させたい考えだ。再審で無罪となった元死刑囚の免田栄さん(82)は10月に国連本部に赴き、討論会で「拘置所で別れの握手を交わした死刑囚は覚えているだけで56人。冤罪だという人も何人もいた」といったエピソードを通じて死刑廃止の必要性を訴えた。死刑廃止議員連盟も、03年以来凍結されている死刑停止法案を来年の通常国会に提出する考えを示している。

 国連総会の決議に法的拘束力がないことについて、神奈川大法科大学院の阿部浩己教授(国際法)は「法的拘束力がないことだけで議論を進めれば、国際社会の営みは限りなく意味がなくなる」と指摘する。

 日本は総会に「北朝鮮の人権状況を非難する決議」などを積極的に提案している。阿部教授は「自国に有利な決議は最大限利用し、不利なら『意味がない』では説得力がない。日本は決議に反対することによってどんな社会を実現したいのかを主体的に示すべきだ」と話す。

[朝日新聞]


■死刑制度:「存続すべき」9割 ネット調査

 毎日新聞がNTTレゾナントの協力を得て行ったインターネット調査で、死刑制度について質問したところ、「存続すべきだ」が90%に上り、「廃止すべきだ」は10%にとどまった。国連総会は死刑執行の一時停止を求める決議案を採択したが、国内では死刑制度の存続を求める声は根強いようだ。

 「存続すべきだ」と答えた人に理由を尋ねると「命で償うべきだ」が48%で最多。次いで「凶悪犯罪の抑止になる」24%、「再犯の可能性がある」15%、「被害者の遺族感情がおさまらない」13%。

 「廃止すべきだ」と回答した人の理由は(1)「死刑にせずに罪を償わせるべきだ」42%(2)「国家が人を殺すことになる」22%(3)「裁判に誤りがあると取り返しがつかない」21%(4)「凶悪犯罪の抑止にならない」15%--の順だった。

 また、09年春にスタートする裁判員制度で、無作為に選ばれる市民が死刑などが定められた重大事件を裁くことに対しては、「負担に思う」が73%で、「負担に思わない」が27%だった。【中山裕司】

 <調査の方法>14~15日、gooリサーチのモニターから無作為で選んだ20歳以上を対象にインターネットで調べ、1092人から回答を得た。

[毎日新聞/12.22追加/論議の対象にするのではなく、、、あくまで原則論で判断すればよいだけのことなのに。。。]

Posted by nob : 2007年12月19日 13:18

国際展と併せて毎年出かけています、、、お勧めです。。。

■07年報道写真展が開幕 東京・日本橋三越

 今年1年のニュースを写真で振り返る「2007年報道写真展」が18日午前、東京都中央区の日本橋三越本店7階催物会場で始まった。開会式では、5月に横綱に昇進し、1年間に4場所を制した大相撲の白鵬関がテープカットをした。

 中越沖地震、安倍首相辞任から福田首相誕生などの政局、松坂投手を始め大リーグで活躍する日本人選手など、東京写真記者協会(新聞・通信社など36社加盟)の写真記者らが撮影した約230点の写真が展示されている。

 25日まで、入場無料。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年12月18日 12:43

軍拡一直線、、、愚の骨頂。。。

■海上配備型ミサイル、初実験成功 宇宙空間で標的を迎撃

 弾道ミサイル防衛(BMD)の海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を搭載した海上自衛隊のイージス艦「こんごう」は17日正午すぎ(日本時間18日早朝)、米ハワイ沖で初の実射訓練を実施し、標的のミサイルを大気圏外で迎撃した。ハワイ・カウアイ島の米軍施設で防衛省が発表した。米国以外の国が、SM3の実射実験をしたのは初めて。

 こんごうは来年1月上旬、海自佐世保基地(長崎県佐世保市)に実戦配備される。地対空ミサイルとイージス艦による日本のBMDは、新たな段階に入った。

 米軍が現地時間の17日午後0時5分、標的となる模擬弾道ミサイルを発射。その4分後、カウアイ島沖のこんごうがSM3を発射し、0時12分、上空100キロ以上の大気圏外で迎撃した。管制室の様子を伝える臨時記者室無線からは、SM3が命中したことを意味する「ブンブン」という声と、拍手が聞こえた。防衛省は迎撃の瞬間の映像と画像を公開する予定。

 日本のBMDは、まず、SM3を搭載したイージス艦で敵のミサイル迎撃を目指し、撃ち漏らした場合は、地上に配備した地対空誘導弾パトリオット3(PAC3)で再び狙う仕組み。防衛省は10年度末までに、SM3搭載のイージス艦計4隻を配備する一方、首都圏や中京・京阪神地区など計16カ所でPAC3の配備を進める。

 実験に立ち会った海上幕僚監部の河野克俊防衛部長は「これで、上層と下層という多層で弾道ミサイルに対処する態勢ができた。日本の防衛の結節点だ」と実験の意義を強調した。

 実験後に米軍施設内で会見した江渡聡徳防衛副大臣は「この成功は、日米両国が今後も継続する技術・運用面の協力の成果だ」と述べた。同席した米ミサイル防衛局のオベリング局長は「日米の協力のうえでとても重要なできごとだ。日本は大きな一歩を踏み出した」とした。

 こうした整備には1兆円を超す費用がかかる見通しだ。実験は初期段階に入ったばかりで今後も続く。米軍は新装備の開発で日本にも負担を求めており、出費はさらにかさむ。このため、巨額な負担を伴うBMD整備をどこまで続けるのか、疑問視する声もある。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年12月18日 12:38

、、、苦笑)

■「UFOの存在、確認していない」 閣議で答弁書を決定

 「地球外から飛来してきたと思われる未確認飛行物体(UFO)の存在を確認していない」——。政府は18日の閣議で、こんな内容の答弁書を決定した。山根隆治参院議員(民主)が「UFOについての認識」を質問主意書でただしていた。宇宙開発を所管するため、担当した文部科学省は「UFOに関する答弁書は初めて」と話している。

 山根氏はUFOに関する目撃情報が後を絶たないとして、UFOに関する情報収集や研究、日本に飛来した場合の対応、他国との情報交換について聞いていた。

 これに対し、政府はUFOの存在を確認していないため、情報収集や研究は行っておらず、日本に飛来した場合の対応についても「特段の検討をしていない」と答弁。目撃情報の分析・確認作業をどこが行うのかについては「情報内容に照らして適切と考えられる関係機関において、必要な情報の整理、分析、確認作業等を行うこととなる」と述べるにとどまった。

[朝日新聞]


■UFO襲来への対応「個人で考える」 石破防衛相

 「災害派遣が使えるのか。領空侵犯でもなさそうだ。防衛出動なのか」。石破茂防衛相は20日午前の閣議後の記者会見で、未確認飛行物体(UFO)が日本を襲来した場合、自衛隊がどう対応するかについて「防衛省として取り組むことはないが、わたし自身としてどうなるのかは考えたい」と大まじめに語り、法制面の研究に個人的に取り組む考えを明らかにした。

 UFOをめぐっては、政府が「存在を確認していない」との答弁書を決定したばかり。石破氏は「存在しないと断定できる根拠はない」と異を唱えた上で、「いろいろな攻撃を仕掛けるのなら防衛出動だが、『地球の皆さん仲良くしよう』と言えば急迫不正の武力攻撃ではない」と指摘。脱線気味に「ゴジラがやってきたら、(破壊行為をしても)天変地異のたぐいだから災害派遣だ。モスラも大体同様だ」と独自の見解を披露する場面もあった。(時事)

[朝日新聞/12.20追加]

Posted by nob : 2007年12月18日 12:32

脱原発!2/3

■柏崎刈羽原発:7号機のタービンで19カ所の損傷発見

 東京電力は6日、新潟県中越沖地震で被災した柏崎刈羽原発7号機の低圧タービン1基で、蒸気で回る動翼や、蒸気の流れを整える静翼の計17枚で、最大2ミリの削れた跡など計19カ所の損傷が新たに見つかったと発表した。タービン損傷はこれまでに、同原発2号機を除く各号機でも見つかっている。

 また、同原発5、7号機の主発電機で、回転子シャフトなどにひっかき傷のような跡が見つかった。地震による影響の可能性もある。【河内敏康】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2007年12月17日 16:27

脱原発!1/3

■柏崎刈羽原発:「活断層」認める報告書 東電が異例の撤回

 東京電力は5日、新潟県中越沖地震を引き起こした断層の可能性が指摘される「FB断層」について、柏崎刈羽原発の設置許可申請当時(88年)の見解を改め、「活断層である」と認める内容の報告書をまとめ、経済産業省の作業部会で報告した。東電は03年に、この断層が活断層である可能性を既に認識していたというが、中越沖地震を受けて活断層と断定した。電力会社が活断層の評価を完全に撤回し、公表するのは極めて異例だ。

 東電によると、設置許可申請時、文献調査や海上音波探査などからFB断層は長さ7~8キロで、地形が複雑に変形した「しゅう曲構造」はあるが、5万年前以降の地層をずらしていないため、活断層とは評価していなかった。ところが00年に、しゅう曲構造と活断層の関係を認める論文が専門家から出されたため、国の指示で再評価した結果、FB断層は長さ20キロの活断層である可能性があるとの文書をまとめ、03年に国に提出した。中越沖地震を受け、海域の音波探査を詳細に実施したところ、長さ約23キロの活断層であると断定した。

 03年当時、FB断層が活断層である可能性を公表しなかったことについて、東電は「FB断層を活断層として評価しても、原発の耐震基本設計に影響を与えないとの結果が出たため、あえて公表しなかった」と話している。【河内敏康】

 ▽渡辺満久・東洋大教授(変動地形学)の話 しゅう曲構造があるにもかかわらず、地層をずらしていないとの理由から活断層でないと評価するのはかなり特殊な見方で、あり得ない。80年当時の文献でもしゅう曲構造と活断層の関係を認めているのに、なにを今さらといった感じだ。同じ理屈で他の原発でも見落としがあるかもしれないので調べ直すべきだ。

 ◇耐震設計の信頼性を根底から揺るがす事態

 新潟県中越沖地震の震源だった可能性が指摘されている海底の断層について、柏崎刈羽原発建設時に「活断層でない」としていた東京電力が、活断層だったことを認めた。活断層の過小評価は、耐震設計の信頼性を根底から揺るがす事態だ。

 活断層が過小評価されていた例は他にもある。今年3月の能登半島地震では、北陸電力が三つに分かれているとしていた断層が一体となって動いて発生した。同社はこのうち1本については「活断層ではない」としていたが、専門家からは「通常なら1本のつながった活断層として評価する」との声が上がっていた。中国電力島根原発を巡っても、同社が長さ10キロとする原発近くの宍道断層について、広島工業大の中田高教授が「長さは20キロ」との調査結果を発表している。

 毎日新聞が昨年、全国の原発周辺にある活断層のうち、国の地震調査研究推進本部(推本)の調査対象になった17断層について、電力会社の調査結果と比較したところ、15断層で電力会社の方が想定地震を小さく見積もっていた。柏崎刈羽原発に近い長岡平野西縁断層帯についても、推本の調査ではマグニチュード(M)8の巨大地震が想定されたが、東京電力の想定はM6.9だった。

 原発が想定外の揺れに襲われる事態は、東北電力女川原発で03年と05年の2回、能登半島地震で志賀原発、中越沖地震で柏崎刈羽原発と、既に4回に達した。各電力会社は今、昨年9月に改定された国の原発の耐震指針に基づき、耐震性のチェックを進めているが、活断層の過小評価を繰り返すことは許されない。十分に安全側に判断して耐震性の評価を進めない限り、国民の原発の耐震性への不安は解消できない。【鯨岡秀紀】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2007年12月17日 16:26

日本は省エネ水準こそ高いが、政策は消極的、、、節約だけでは打開できない、積極的抜本的対策を。。。

■温暖化対策実行ランク 日本、42位に急落 NGO調査

 バリ島で開かれている国連気候変動枠組み条約第13回締約国会議(COP13)で、環境NGO(非政府組織)が温室効果ガス排出量上位56カ国の「パフォーマンス(実行)」のランキングを発表した。省エネへの取り組みなど「変化」が高く評価された中国が昨年の54位から40位に急浮上した一方、「政策が消極的」とみなされた日本は同26位から42位に急落。順位が逆転した。

 ランキングはCOP恒例の関連行事。各国NGOの調査に基づき、ドイツの「ジャーマン・ウオッチ」がまとめた。(1)国民1人当たり排出量などの「水準」(2)エネルギーや運輸など部門別の「傾向」(3)政府の内外に対する「政策」——を指標化し、国際比較した。

 その結果、スウェーデンが2年連続の1位。2位ドイツ、3位アイスランドと欧州勢が続き、アジア勢では人口急増で1人当たり排出量が低く抑えられているインドが5位に入った。一方、産油国サウジアラビアは3年連続の最下位。このほか、米国、豪州、カナダなど京都議定書の削減義務に距離を置いてきた国が下位を独占した。

 日中の逆転について、ジャーマン・ウオッチのアドバイザーのジャン・ブォーグ氏は「日本は省エネ水準こそ高いが、政策は消極的。中国は省エネをはじめとして政策が前向きになってきた」と説明している。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年12月08日 19:03

、、、どうなんでしょう???

■「親の老後、面倒見ないと懲役」 インドで法案可決

 インド上下院は7日までに、年老いた親の面倒を見ない子供に懲役を科す「親と高齢者の扶養と福祉法案」を可決した。「多世代が同居する家族が減り、家族に面倒を見てもらえない高齢者が多くいる」(クマール社会正義・認可相)問題の解消が狙いだという。

 法律によると、親の財産を相続したか相続予定の子供や孫、親類が、60歳以上の親の衣食住や医療の確保、介護を意図的に放棄した場合、最大で懲役3カ月、罰金5000ルピー(約1万4000円)を科すことができる。親は各県内に設ける専用の裁判所に訴えることになる。

 年金や高齢者福祉制度が充実していないインドでは、年老いた親は子供に老後の世話をしてもらうのが一般的。だが、生前に財産の相続を確約すると、その後は子が親の扶養を放棄してしまうケースも起こっている。

 そのため、法律では、親の意向に基づき、裁判所が、親の面倒を見ない子供に対して相続の無効を宣言できる条項も盛り込んだ。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年12月08日 18:53

環境を元に戻せない基準の経済活動、、、今後はもう断固阻止!!!地元の問題ではなく、国そして世界の私達全体の問題。。。

■プルサーマル再開準備 高浜原発 関電、地元了承なら

 関西電力の森詳介社長は26日の記者会見で、凍結していた高浜原発(福井県高浜町)3、4号機でのプルサーマル計画について、「準備作業を進めたい」と述べ、福井県議会の12月定例会で了解を得たうえで、年明けにも再開へ向け本格的な作業に入る方針を示した。

 高浜原発でのプルサーマル計画は、04年8月に11人の死傷者を出した美浜原発(福井県美浜町)3号機の事故以降、3年以上、中断している。準備再開についても森社長はこれまで、「スケジュールは考えていない」と強調してきたが、地元側に安全性の説明などを繰り返してきたことで、県議会で了承がとれる見通しがたったとみている。

 12月に地元の了解が得られれば、早ければ来夏までに、プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料の調達先である仏メロックス社と正式契約する見通しだ。

 国は10年度までに全国の原発16~18基でプルサーマルを実施する方針。森社長は10年度までの計画実現について、「間に合うかどうかは申し上げられない」と述べたが、運転開始には燃料の契約を終えてから3年程度かかると言われ、難しい状況だ。

 プルサーマル計画はこれまでに、九州電力が玄海原発(佐賀県)3号機、四国電力が伊方原発(愛媛県)3号機で国の承認と地元了解を得て、燃料を発注している。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年11月27日 12:54

当然の遅すぎた対応、、、但し肩代わり先オウムの今後の有り様の追及もセットに。。。

■オウム賠償、国が負担 教団未払い25億円

 オウム真理教による事件の被害者救済をめぐる問題で、自民党の「犯罪被害者等基本計画の着実な推進を図るプロジェクトチーム(PT)」(早川忠孝座長)は26日までに、被害者に対して国が賠償金を肩代わりすることを柱とした救済法案の概要をまとめた。教団は来年3月末に破産手続きが終結する見通しで、賠償金の未払い額は約25億円に上る。同党は来年の通常国会に議員立法で提案することをめざし、連立を組む公明党だけではなく、民主党にも協議を呼びかける。

 PTがまとめた「オウム真理教による犯罪被害の救済に関する法律案(仮称)」によると、破産手続きの未払い分を国が肩代わりするという異例の救済方法を選択する理由について「被害の特殊性にかんがみる」としている。

 具体的には、(1)オウム犯罪は民主主義に対する挑戦であり、無辜(むこ)の市民が国の身代わりとなって被害を被った(2)破産手続き中の教団による賠償は限界に達している(3)一連の事件は外国で特別立法がなされた9・11テロ事件やロンドン連続爆破テロ事件に匹敵する――といった点を挙げている。

 また、支給対象については「生命または身体を害されたことによる損害賠償請求権で弁済を受けていない部分」と規定。財産的な損害だけを受けた人は、対象から外している。

 現行の制度では、殺人など「故意」の犯罪被害に遭いながら、加害者から損害賠償などを受けられない被害者や遺族には国から「犯罪被害者等給付金」が支払われる。ただ、給付金額が少なく、さかのぼっての適用も難しいことから、法案概要では「オウム真理教の犯罪被害の特殊性を踏まえた別個の理念に立脚し、特別の被害者救済制度の検討が必要」と指摘している。

 96年に破産した教団が負った債務額は約51億円に上る。このうち、地下鉄サリン事件などの被害者や遺族への賠償にあたる債務は約38億円あるが、これまでに支払われたのは約13億円に過ぎず、約25億円が未払いとなっている。

 先月の債権者集会で、教団管財人が来年3月末で破産手続きの終結を提案。これを受けて、自民党PTが今月から賠償金を国が肩代わりする形の救済法案を検討していた。民主党も同じような救済法案の検討を進めており、今後は超党派の協議が進む可能性もある。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年11月27日 12:45

不都合なものに蓋をしようとする過保護教育から脱却して、もうそろそろあらゆる不都合にも如何に対処するかという実践教育に転換すべき。。。

■携帯有害サイト、接続制限義務付けを…教育再生会議が素案

 政府の教育再生会議(野依良治座長)は、出会い系サイトなど携帯電話を利用した有害情報から子供を守る対策の素案をまとめた。

 小中学生が使用する携帯電話について、有害サイトへの接続を制限する「フィルタリング(選別)機能」を付けるよう保護者に義務づけることなどが柱となっている。同会議は少女買春など犯罪の温床である出会い系サイト規制の強化に緊急に取り組む必要があると判断した。

 素案は、保護者に対し、「小中学生が使用する携帯電話を購入する場合は、フィルタリングを義務づけること」と明記した。

 フィルタリングは無料で利用できるが、電気通信事業者協会の調べでは、9月末の時点で、携帯電話を持つ小中高生の利用率は約3割にとどまっている。

 さらに、素案は小中学生の携帯電話の機能を、通話とメール送受信、全地球測位システム(GPS)を利用した居場所確認の三つに限定するよう保護者に働き掛けることを盛り込んだ。

 学校に対しても、携帯電話の使用制限にさらに取り組むことを求めた。

 例えば、〈1〉授業中の使用禁止など、校則に携帯電話に関する規定を盛り込むことを徹底させる〈2〉出来るだけ携帯電話を子供に買い与えないように保護者に要請する——ことなどの必要性を強調している。

 再生会議は27日の分科会で素案を提示し、年末の第3次報告への盛り込みを目指す。

 有害サイト規制に関して、民主党も昨年12月、18歳未満の青少年が利用する携帯電話について、フィルタリングサービスに関する説明を業者に義務づける「携帯電話有害サイト接続制限法案」(電気通信事業法改正案)を議員立法として国会に提出している。

 ◆「出会い系」被害者、18歳未満1000人超◆

 内閣府が7月に発表した「情報化社会と青少年に関する意識調査」によると、携帯電話やPHSの使用率は高校生96・0%、中学生57・6%、小学生31・3%に上った。このうち、携帯電話・PHS経由でインターネットを利用しているのは高校生99%、中学生97%。小学生でも86%に達した。

 一方、警察庁のまとめでは、「出会い系サイト」に関連して全国の警察が摘発した事件は2006年が1915件。児童買春・児童ポルノ法違反、監禁・暴行などで、被害者1387人のうち、18歳未満が8割を超える1153人に上った。さらに、18歳未満のうち、携帯電話で出会い系サイトへ接続した者は1114人(96・6%)だった。

[読売新聞]

Posted by nob : 2007年11月24日 23:58

私の周囲にも目立つ軽視しずらい問題かと。。。

■管理職のためのセクハラ・パワハラ対処法 【第10回】胸の大きく開いた服装を注意したいが… 

田中 早苗(たなか・さなえ)
弁護士。1962年生まれ、慶應大学法学部卒業。“嫌ポルノ権”を提唱し、女性と人権、報道と人権などの問題に取り組む。内閣府男女共同参画社会の将来像検討会委員、日本弁護士連合会人権擁護委員会副委員長などを務める。『離婚入門そのプロセスと解決金額』(共著、ラビット出版(星雲社))、『企業のセクハラ対策最前線』(共著、ジャパン・ミックス)、『スクール・セクハラ防止マニュアル』(明石書店)、『図解別れたあとで後悔しない離婚と手続き』(主婦と生活社)など著書多数(写真:皆木 優子)。

相談

 部下の女性が露出度の高い服を着てくるが、どう注意すべきか

 メーカーで課長をしております。私の部署の女性の1人が、胸元が大きく開いたりした服装をすることが多く、(最近は流行なのかもしれませんが)冬でもジャケットの下はノースリーブで出社したりしています。

 スタイルもいい彼女は、こうした服装が似合っているのですが、取引先に行って何か問題が起きるのではないかと心配です。

 何気なく注意したいのですが、女性の服装に注意するとセクハラだと思われるのではないかと、こちらからは言い出しにくいのです。女性上司などに代わりに注意してもらえればいいのですが、わが社には適任の女性もいません。どうしたらいいでしょうか。(49歳、男性)

回答

 相手に不快感を持たせないように注意する。ドレスコード作成も一策

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 相手の服装を注意する際には、「胸元が開きすぎている」「肌を露出しすぎ」などのようにセクシャルな部分に焦点を合わせたり、「“夜の仕事”のような服だ」「私は、そういう服装は好きではない」と主観的な判断をしたり、「今夜はデート?」とプライバシーに関わるような発言をすると、相手に不快な思いをさせたり反感を抱かれる可能性は高いと言えます。

 仮にこのような注意の仕方をしてしまっても、直ちに違法なセクシュアル・ハラスメントとは言えませんが、できれば部下との軋轢を生じないようにあなたの真意を伝え、服装を改めてもらうのが望ましいでしょう。

 そのためには、次のような工夫が必要です。

相手の服装に特定した指摘の仕方ではなく、一般的に社会人としての服装についての注意を与える

からだの特定の部分(胸、腕、脚など)を指摘しない

服装に関する主観的な判断を加えない

会社の品位やイメージを考えた服装が望ましい、と伝える

 取引先から彼女の服装を揶揄されたり、クレームがつけられるなどの「実害」が生じているならばその事実を彼女自身に直接伝え、一般的な注意にとどまらず服装を改めてもらうように言いましょう。

 過去の裁判例を見ると、企業が服装、頭髪、ひげなどについて合理的な規則を定めた場合、社員はこれに従う義務を負うと判断しています。したがって、ドレスコードを作成し、周知徹底することも1つの方法です。管理職としても、服装全般について注意しやすいというメリットがあります。

 ドレスコードを決める際には、担当部署を決めるか、各部署・各年齢層から委員を選出してマナー向上委員会をつくるなどして、規則を決めていく方法があります。また、できれば管理職だけではなく、各部署にヒアリングをした方がよいでしょう。

 ドレスコードを決める時は、例えば「胸元が開きすぎていない服装」というのでは、どこまでが許容範囲か分かりづらくなります。具体的に「キャミソールやジーンズの着用禁止」「首から約何センチ以上の襟ぐりは不可」と規定するか、ネックラインを示す写真を掲載するなど、分かりやすいドレスコードを作ることが必要です。

 ヘアカラーについても、サンプルがあればより分かりやすいでしょう。日本ヘアカラー協会によると、6万5000セットを超える同協会のレベルスケールを使い、企業が自社内の従業員の染めてもよい髪の明るさを決めていると報じています。このようなサンプルを利用するのも1つの方法でしょう。

 ドレスコードを決め、それに違反する従業員は懲戒処分の対象となる場合もあります。バス運転手が制帽を着用せずに業務に従事した事案では、会社側の減給処分は有効とされました(横浜地裁平6・9・27判決労働判例664号33頁)。しかし、服装に関する規則や規律に違反した従業員に最も重い処分である解雇を課した事案では、解雇が無効とされる判例が大勢です。

 例えば、下記のような例があります。

茶髪を理由に解雇されたトラック運転手の事例では、解雇無効(コラム第5回)

ノーネクタイで業務に従事していた私立中学校教諭が解雇された事例では、ネクタイを着用しなくても乱れた服装とは言えないとされ、解雇無効(麹町学園事件東京地裁昭46・7・19労働判例132号23頁)

ハイヤー運転手が口ひげを生やしていて解雇された事例では、口ひげを生やしていても業務に支障はないとし、解雇無効(イースタン・エアポートモータース事件東京地裁昭55・12・15労働判例354号46頁)

 一昔前は、職場での茶髪は「暗黙の禁止事項」でしたが、今では髪を染めるのは一般的になっています。このように時代や年齢によって身だしなみに対する感じ方が異なりますし、会社のイメージも業種や業態によっても異なります。昨今では「カジュアルフライデー」や夏場の「クールビズ」、冬場の「ウォームビズ」などの浸透で、服装に関する意識もかなり変わってきています。

 最近、来年の米大統領選で民主党の指名争いでトップに立つヒラリー・クリントン上院議員が、胸の谷間が見える服装をしていたことが話題になりました。これについて「誰も見たくない」と酷評した記事が発表され、さらにその記事に対して「記事の内容は性差別そのもの」といった批判が殺到しました。大統領候補の女性も、胸元の開いた服を着る時代になったのかもしれません。

 今回の件についても、相談者のあなたの感じ方がほかの人より過敏なのかもしれない、という見方もあります。まずは問題の女性の服装の適否に関して、信頼できるほかの社員に意見を聞いてみてはどうでしょうか。その結果「やはり社会人としてふさわしくない服装だ」と思われた場合は、部下に注意をしてはいかがでしょう。

[BIZ PLUS]

Posted by nob : 2007年11月24日 23:55

今から生涯労働社会を構築していこう。。。

■労働力人口、2030年に1070万人減少・厚労省推計

 厚生労働省は22日、15歳以上で仕事をしている人と失業者の人数を合わせた「労働力人口」の将来推計をまとめた。2006年と比べ30年には労働力人口は約1070万人減る見込みだが、高齢者や女性などで働く人の割合を高めれば約480万人の減少にとどまる。有識者が参加する雇用政策研究会で28日、公表する。

 就業支援策を特にとらず就業率が今の水準にとどまる場合、労働力人口は06年の6657万人から、30年には5584万人にまで減少する。30年の労働力人口は06年比で2割近く減ることになる。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2007年11月23日 23:57

、、、nothing to say anymore...

■国の借金は833兆円 9月末時点 財務省が発表

 財務省は22日、9月末時点の国の借金残高が833兆6982億円だったと発表した。6月末より0.3%減った。四半期ベースで前期より減少したのは、日本郵政公社の発足に伴い郵政事業に関する借入金が切り離された03年6月末以来。ただ、主な要因は一時的な資金不足を補う政府短期証券(FB)の残高の減少で、借金の増加傾向に歯止めがかかったわけではない。

 借金残高を赤ん坊からお年寄りまでの国民1人あたりに換算すると、約653万円になる。

 国の借金残高のうち、主に政府系金融機関や自治体への貸付金となる財政融資資金特別会計国債(財投債)と、政府短期証券を除いた「国の長期債務残高」は591兆3963億円で、6月末比0.8%増となった。これは、基本的に国民の税金で返さなければならない借金だ。国内外の金融機関や個人が購入し、長期債務の大半を占める普通国債の残高は531兆1491億円と同0.9%増だった。

 財務省は、自治体分も合計した「国と地方の長期債務残高」が今年度末に773兆円に達し、過去最高を更新するとの見通しは変えていない。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年11月23日 23:54

まったく懲りない往生際の悪さ、、、家族を失った遺族の思いはいかばかりかと。。。

■タミフル投与、睡眠試験で「因果関係なし」 厚労省

 インフルエンザ治療薬タミフルと異常行動の因果関係を調べている厚生労働省の作業グループは21日、タミフル服用後の睡眠時の脳波の変化などを調べたところ、「現時点ではタミフルとの因果関係は認められない」とする臨床試験の中間報告を公表した。

 飛び降りなどの異常行動が、寝起きの状態で多く起きていることから、タミフル輸入販売元の中外製薬に対して睡眠試験の実施を指示。20代前半の健康な男性11人にタミフルを投与したところ、睡眠時の異常行動は見られず、タミフル服用の有無と脳波の変化の関係も見られなかったという。試験は30人になるまで続ける予定。

 また、同省に寄せられたタミフル服用後の異常行動の報告件数は、01年の発売から今年9月末までで282人に達した。5月末時点の集計では211人だった。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年11月23日 23:51

ついに、、、私のガールフレンドも挑戦します。。。

■女子プロボクシング、正式認可 2月に第1回プロテスト

 日本ボクシングコミッション(JBC)は20日、女子のプロボクシングを正式に認め、来年2月に第1回プロテストを開くと発表した。初の公式戦は4月ごろ行われる見通し。

 女子の競技人口が増えるなか、各地のジムでつくる日本プロボクシング協会(JPBA)がJBCに門戸開放を求めていた。

 女子独自のルールを決め、試合時間は男子の1ラウンド3分に対し2分に。男子は10回戦の日本タイトル戦も8回戦にした。試合の2週間前以内の妊娠検査を義務づけ、出産後1年以内は試合をできないなど健康管理に配慮している。

 また、ライトフライ級の下に女子の軽量級としてアトム級(46.2キロ以下)、ミニ・フライ級(47.6キロ以下)を新設した。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年11月23日 23:49

ブランド崇拝日本人、英語版よりも日本語版が国内でよく売れそう。。。

■三つ星レストランは8軒、ミシュランガイド東京版発表

 「東京は世界一の美食の町。三つ星レストランが世界中で最も多い町に」――ホテルやレストランの格付けガイドブックとして知られる「ミシュランガイド」の東京版が22日に発売されるのに先立ち、東京都内で記者会見が開かれ、内容が明らかになった。

 東京ガイドに掲載されたレストランは150軒で、世界中のミシュランガイドで初めて、掲載されたレストランすべてに星がついた。最も卓越した料理と評価される「三つ星」には8軒が選ばれ、この数でも世界最高。これで、ミシュランガイドの三つ星レストランは世界中で68になった。

 「二つ星」には25軒、「一つ星」には117軒が選ばれた。

 ガイド全体では、日本料理が6割を占め、他にフランス料理、イタリア料理、スペイン料理、中華料理などが掲載されるとともに、28軒のホテルが紹介されている。

 ガイド編集の総責任者のジャン・リュック・ナレさんは「掲載されたすべての店に星がついたのは世界初。調査をするうちに、東京にはすばらしい店がたくさんあることが分かり、しかるべき結果となった。東京は、世界一の美食の町だった。特に日本料理には敬意を評し、6割選んだ。すばらしいセレクションができたと思う」と話した。

 ミシュランガイドは、フランス、パリ、ドイツ、ニューヨークなど米欧21カ国で発行されてきた。アジアでは東京が初めて。日本語版と同時に英語版も用意されており、90カ国以上で発売される予定だ。

 ガイドブックには、味を評価する「星」の格付けのほか、レストランやホテルの快適度、車椅子対応があるかどうかなど施設・サービス面での評価、さらに各レストランについて客の迎え方、料理が出るまでの待ち時間なども調べられ、コメントが掲載されている。約16万軒あると言われる東京のレストランから、まず1500軒を「プレリスト」として選び、日本人とヨーロッパ人の5人の覆面調査員が1年半かけて訪ね歩いた。盛り付けの見た目や味のほか、食材の鮮度、仕込みの度合いなどによって星の数を評価しているという。

 和食への評価が高まっていることから、既に発行されているニューヨークガイド版やサンフランシスコ版でも、計5件の日本料理店が星を獲得している。

○三つ星に選ばれたレストラン(8軒)

・神田(日本料理)

・カンテサンス(現代風フランス料理)

・小十(日本料理)

・ジョエル・ロブション(現代風フランス料理)

・すきや橋 次郎(日本料理 寿司)

・鮨 水谷(日本料理 寿司)

・濱田家(日本料理)

・ロオジエ(フランス料理)

○二つ星に選ばれたレストラン(25軒)

・石かわ(日本料理)

・一文字(日本料理)

・臼杵ふぐ山田屋(日本料理 ふぐ)

・えさき(日本料理)

・エメ・ヴィベール(フランス料理)

・菊の井(日本料理)

・キュイジーヌ[S] ミッシェル トロワグロ(現代風フランス料理)

・湖月(日本料理)

・さわ田(日本料理 寿司)

・サンパウ(現代風スペイン料理)

・鮨 かねさか(日本料理 寿司)

・醍醐(日本料理)

・拓(日本料理 寿司)

・つきじ 植むら(日本料理)

・つきじ やまもと(日本料理 ふぐ)

・トゥエンティ ワン(フランス料理)

・ピエール・ガニェール(現代風フランス料理)

・菱沼(日本料理)

・福田家(日本料理)

・ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション(現代風フランス料理)

・リストランテ ASO(現代風イタリア料理)

・龍吟(現代風日本料理)

・ル・マンジュ・トゥー(現代風フランス料理)

・●家菜(●は厂がんだれに萬)(中華料理)

・和幸(日本料理)

○一つ星に選ばれたレストラン(117軒)

・あさぎ(日本料理 天ぷら)

・味満ん(日本料理 ふぐ)

・阿部(日本料理)

・あら井(日本料理)

・●皮(●は鹿を三つ重ねた字)(ステーキハウス)

・アルジェント ASO(現代風イタリア料理)

・アルバス(フランス料理)

・アロマフレスカ(現代風イタリア料理)

・うを徳(日本料理)

・うかい亭(日本料理 鉄板焼)

・うち山(日本料理)

・海味(日本料理 寿司)

・恵比寿(日本料理 鉄板焼)

・大野(日本料理)

・オオハラ・エ・シーアイイー(フランス料理)

・小笠原伯爵邸(現代風スペイン料理)

・翁(日本料理 そば会席)

・オーグドゥジュール ヌーヴェルエール(フランス料理)

・おざき(日本料理)

・おはらス(フランス料理)

・ガストロノミー フランセーズ タテルヨシノ(現代風フランス料理)

・きくみ(日本料理)

・キャーヴ ひらまつ(フランス料理)

・久兵衛(日本料理 寿司)

・銀座寿司幸本店(日本料理 寿司)

・銀座ラ・トゥール(フランス料理)

・クーカーニョ(現代風フランス料理)

・クチーナ・ヒラタ(イタリア料理)

・クレッセント(フランス料理)

・けやき坂(日本料理 鉄板焼)

・コジト(フランス料理)

・古拙(日本料理 そば会席)

・小室(日本料理)

・近藤(日本料理 天ぷら)

・桜ヶ丘(日本料理)

・櫻川(日本料理)

・笹田(日本料理)

・さざんか(日本料理 鉄板焼き)

・ザ・ジョージアン・クラブ(フランス料理)

・三亀(日本料理)

・シェ・イノ(フランス料理)

・シェ トモ(現代風フランス料理)

・シェ・松尾(フランス料理)

・シグネチャー(現代風フランス料理)

・重よし(日本料理)

・シュマン(現代風フランス料理)

・招福楼(日本料理)

・真(日本料理 寿司)

・すがわら(日本料理)

・すし おおの(日本料理 寿司)

・鮨 さいとう(日本料理 寿司)

・すし匠 齋藤(日本料理 寿司)

・鮨 なかむら(日本料理 寿司)

・すずき(日本料理)

・赤芳亭(日本料理)

・竹やぶ(日本料理 そば会席)

・たつむら(日本料理)

・タテル ヨシノ(現代風フランス料理)

・田はら(日本料理)

・竹葉亭(日本料理 うなぎ)

・チャイナブルー(中華料理)

・中国飯店 富麗華(中華料理)

・トゥールダルジャン(フランス料理)

・とうふ屋うかい(日本料理)

・と村(日本料理)

・とよだ(日本料理)

・ドン・ナチュール(ステーキハウス)

・中嶋(日本料理)

・なだ万 山茶花荘(日本料理)

・なだ万 ホテルニューオータニ店(日本料理)

・ナルカミ(フランス料理)

・花山椒(日本料理)

・青空(日本料理 寿司)

・万歴龍呼堂(日本料理)

・ピアット スズキ(イタリア料理)

・樋口(日本料理)

・ひのきざか(日本料理)

・ひらまつ(フランス料理)

・ひろ作(日本料理)

・深町(日本料理 天ぷら)

・福樹(日本料理)

・ブノワ(現代風フランス料理)

・ベージュ(現代風フランス料理)

・まき村(日本料理)

・未能一(日本料理)

・ミラヴィル(フランス料理)

・六雁(現代風日本料理)

・室井(日本料理)

・メゾン・ド・ウメモト 上海(中華料理)

・メゾン ポール ボキューズ(フランス料理)

・モナリザ(フランス料理)

・桃の木(中華料理)

・森本 XEX(日本料理 鉄板焼き)

・山さき(日本料理)

・やま祢(日本料理 ふぐ)

・有季銚(日本料理)

・ゆう田(日本料理 寿司)

・幸村(日本料理)

・よこ田(日本料理 天ぷら)

・与太呂(日本料理 天ぷら)

・よねむら(現代風日本料理)

・よねやま(日本料理)

・ラ・ターブル・ドゥ・ジョエル・ロブション(現代風フランス料理)

・ラ・トゥーエル(フランス料理)

・ラノー・ドール(フランス料理)

・ラ プリムラ(現代風イタリア料理)

・ラ・ボンバンス(現代風日本料理)

・ラリアンス(現代風フランス料理)

・ランベリー(現代風フランス料理)

・リストランテ濱崎(現代風イタリア料理)

・リストランテ ホンダ(現代風イタリア料理)

・ル・シズィエム・サンス(現代風フランス料理)

・ル・ジュー・ドゥ・ラシエット(現代風フランス料理)

・レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ(現代風フランス料理)

・レザンファン ギャテ(フランス料理)

・レ セゾン(フランス料理)

・分とく山(日本料理)

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年11月19日 23:11

米国もイランも愚の骨頂。。。

■「米国の攻撃は不可能」 イラン大統領

 イランのアハマディネジャド大統領は16日、中東の衛星テレビ、アルアラビーヤとのインタビューで「米国はイランを攻撃する能力はない。もし攻撃したら、米国は後悔することになろう」と述べた。

 イランは米国などの停止要求にもかかわらずウラン濃縮活動を続けており、米国などが武力行使するとの観測も浮上。こうした見方をけん制するための発言とみられる。

 同大統領は、米国が攻撃すれば「米国や中東に大惨事をもたらすだろう」とも述べた。(共同)

[産経新聞]

Posted by nob : 2007年11月17日 22:56

温暖化対策/気候変動に関する政府間パネル(IPCC)採択

■温暖化対策「今後20年の努力重要」 IPCC統合報告

 国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」は16日夜(日本時間17日午前)、スペインのバレンシアでの総会で、地球温暖化についての科学的知識を広くまとめた統合報告書を承認した。報告書は、海面水位の上昇や生物種の絶滅などに関して後戻りのできない大規模な影響が表れる危険性がはっきりしてきたと新たに指摘。「今後20〜30年の努力が長期的なリスク回避の度合いを決める」と国際社会に対応を強く迫る内容となっている。

 統合報告書は、今年に入って3度にわたって公表した分野ごとの作業部会報告書を横断的にまとめ直し、長期的展望などを追加した。IPCCが6年ぶりに作成する第4次評価報告書の中核となり、温暖化問題で政策決定をするうえで最も重視される文書として、12月にインドネシア・バリ島で開かれる国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP13)をはじめ、京都議定書後の対策などを話し合う際の論拠になる。

 今回の報告書では、特に温暖化の影響を受ける地域として、サハラ以南のアフリカや小島嶼(とうしょ)国などを例示。作業部会段階では、被害をめぐる各国の思惑の違いからこうした記述は見送られていたが、差し迫っている危機を具体的にイメージしやすいよう盛り込んだ。

 途上国側の強い要請から、温暖化に適応していく必要性に力点を置いたのも特徴で、農業や健康、水問題などの分野で対策や資金・技術面などの課題を指摘した。

 新たな知見では、「より少ない気温上昇でも予想以上の被害がもたらされたり、後戻りがきかない変化が突然起こる可能性が見えてきたりした」などと作業部会報告書以上に強い危機感を打ち出した。気温上昇を低くするレベルで温室効果ガスの濃度を安定させるには「今後20〜30年の削減努力と投資が、長期的リスクの低減、回避、遅延をかなりの割合で決定づける」との踏み込んだメッセージを盛り込んだ。

 総会は12日から始まり、世界各国の科学者や政府関係者らが参加した。全体で約2000ページに達する第4次評価報告書のなかから統合報告書に何を盛り込むか、連日深夜まで議論が続いた。

[朝日新聞]


■温暖化対策、2050年までに300兆円必要・IPCCが試算

 【バレンシア=下田敏】国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は17日、バレンシアで開いた総会で第4次報告を採択した。地球温暖化の進行を抑えるには、2050年までに全世界の国内総生産(GDP)の最大5.5%(約300兆円に相当)が必要になると試算。「今後20—30年間の削減努力と投資が大きな影響を与える」と、国際社会の取り組みを訴えた。 今年前半に開いた三つのIPCC作業部会の評価報告を統合したもので、6年ぶりの研究成果となる。国連の潘基文事務総長は同日の記者会見で「国際社会の協力による持続的な行動で破滅的なシナリオは回避できる」と強調した。

 報告は早急な対策がなければ、地球の平均気温が今世紀末に最大で6.4度上昇するなど事態が深刻化すると警告。気温の上昇幅を2—3度に抑えなければ世界的に損失が拡大すると指摘したうえで、影響の抑制には50年までに二酸化炭素(CO2)など温暖化ガスの排出を半減させる必要があるとした。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2007年11月17日 22:34

正しい採択、、、いかなる事情を持ってしても、人が人の生命を奪う理由にはなりえない。。。同義で正義のテロとの戦いも正しい戦争も存在しない。。。

■死刑執行停止決議を採択 日米などは反対 国連総会委

 人権問題を扱う国連総会第3委員会は15日、死刑執行の停止(モラトリアム)を求める決議案を賛成99、反対52、棄権33で初採択した。死刑制度が存続している日本や米国、中国などは反対した。年内に総会本会議で正式に採択される見通しだ。総会決議に法的拘束力はないが、決議案を主導した欧州連合(EU)などは、執行の停止を実質的な死刑全廃への足がかりにする考えだ。

 決議案は87カ国が共同提案。死刑制度の継続に「深刻な懸念」を示すとともに、制度存続国に(1)死刑制度廃止を視野に入れた執行の一時停止(2)死刑が適用される対象犯罪の漸進的削減(3)死刑の執行状況や死刑に直面する人の人権状況を事務総長に報告すること――などを要求。廃止国に対しても制度を再導入しないよう求めている。

 同様の決議案はイタリアなどの主導で94年にも提出されたが、小差で否決された。99年には反対派の修正要求が通ったため、採決を断念した経緯がある。今回も、「刑事司法制度は国内管轄事項だ」とするシンガポールやエジプトなどが修正案を出して抵抗したが、原案通りで採択された。

 EU議長国ポルトガルのサルゲイロ国連大使は採択後、「幅広い支持を得られたことは、死刑制度が人権問題であり、その執行停止が人権状況の改善につながるとの認識が共有できた表れだ」と歓迎した。

 一方、日本の神余隆博次席大使は「日本では、国民の大半が最も悪質な犯罪には死刑を宣告すべきだと信じている。死刑制度の廃止に向かうことは難しい。死刑廃止に国際的な合意はない」と反対の理由を説明した。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年11月16日 16:16

どこから見ても異常な数字、、、さらなる分析と情報の公開を。。。

■海外派遣の自衛隊員16人、在職中自殺…対テロ・イラク

 政府は13日に閣議決定した答弁書で、テロ対策特別措置法とイラク復興支援特別措置法に基づき海外に派遣された自衛隊員のうち計16人が、在職中に自殺していたことを明らかにした。

 社民党の照屋寛徳衆院議員の質問主意書に答えた。

 答弁書によると、今年10月末現在、海外に派遣された隊員のうち在職中に死亡した隊員は、陸上自衛隊が14人、海上自衛隊が20人、航空自衛隊が1人。このうち、死因が自殺だったのは、陸自が7人、海自が8人、空自が1人だった。

 派遣と死亡との因果関係については、「一概には申し上げられない」とし、退職後に精神疾患になったり自殺したりした隊員の数については、「把握していない」とした。

 テロ特措法に基づきインド洋に派遣された海上自衛隊員は延べ約1万900人。イラク特措法に基づき派遣された隊員は、今月7日現在、陸自が延べ約5600人、海自が同330人、空自が同2870人となっている。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年11月13日 22:50

意識も実情も常に変遷すれども、、、私は臓器移植なども含めて不自然な行為にはすべて反対です。。。

■代理出産:増えた容認 向井さん訴訟影響? 危険性、実感の有無で差--意識調査

 ◇生殖補助医療・意識調査

 夫婦の受精卵を使って他の女性に妊娠・出産してもらう代理出産や、夫婦以外の人から卵子、精子、受精卵を提供してもらうなど、第三者がかかわる生殖補助医療について、厚生労働省が国民や患者、医師らを対象にした意識調査を実施した。代理出産を容認する人が増える一方、第三者から卵子などの提供を受ける治療には否定的な傾向が強まった。日本学術会議は現在、生殖補助医療のあり方について検討しており、今回の調査結果も参考にする予定だ。調査結果を紹介する。【永山悦子】

 ◇卵子など、第三者からの提供には否定的に

 調査は今年2~3月、一般国民5000人、患者2000人、不妊治療に携わる産婦人科医ら医師計1400人を対象に実施した。回答率はそれぞれ、68・2%、33・5%、31・6%だった。

 代理出産を容認する国民の割合は54%と、同様の調査で初めて過半数に達した。患者の容認率は70・6%で、自分自身が利用したいという患者も16・9%いた。

 調査結果が報告された日本学術会議の検討委員会では、「代理出産への寛容さは、タレントの向井亜紀さんの訴訟に関する報道を見た人が、『かわいそう』と流れた結果ではないか」などの指摘が出た。最高裁が今年3月、向井さんが米国人女性に依頼して生まれた双子との母子関係を認めない決定をし、大きく報道された。厚労省も「報道の影響も(容認が増えた)可能性の一つ」と答えた。

 実際、妊娠・出産の危険性への理解が低い人や年齢が若い人ほど、代理出産の容認率が高く、妊娠・出産に理解がある人や出産経験のある人の容認率は低かった。調査では、各治療を解説したパンフレットを一緒に配ったが、調査にあたった山縣然太朗・山梨大教授は「妊娠・出産の危険性を実感できているかどうかで、回答の傾向に違いが出た」と分析する。

 第三者の卵子などを使う不妊治療では、容認する割合が、いずれも過去最低となった。第三者の精子を使う人工授精は日本産科婦人科学会が容認し、卵子や受精卵も厚労省の生殖補助医療部会報告書(03年)で認められた。検討委員会では、「生まれた子が出自を知る権利を求めるなどの動きを見て、慎重になったのではないか」「このまま認めるか再検討が必要かもしれない」などの意見が出た。

 また、夫の死後、凍結してある精子を使って体外受精することは、最高裁が昨年秋、生まれた子と夫の親子関係を認めない判断をしているが、国民の48・4%は「生前の夫の意思がある場合は認めてもよい」と答えた。

 医師には、生殖補助医療に関する国などの規制が必要かどうか聞いた。その結果、「一定の規制が必要」と答えた医師が9割に達し、うち7割は「法規制すべきだ」と答えた。日本学術会議は来年1月をめどに、生殖補助医療のあり方に関する報告書をとりまとめる。政府はルール作りを迫られそうだ。

 ◆代理出産への対応

 ◇「有償」の米、透明性は確保/「無償」の英、問題が潜在化

 厚労省は、欧米やアジアなど海外の代理出産への対応も調べた。

 米国では有償の代理出産契約を認めている州があり、紛争などへの対応やカウンセリングの体制が整備されるなど、透明性を確保する制度が確立していた。一方、無償を原則とする英国では、トラブルが表面化しにくく、協力者が独身、貧困、教育歴が短いなどの背景を持ち、家族への支援も不十分だった。

 韓国、台湾は、条件付き容認の方向で法案を検討中だ。無償が原則だが、報酬をめぐるトラブルや、依頼夫婦と協力夫婦が離婚する事態が起きている。韓国の女性団体は、協力者側が経済的弱者で少数民族が多いなどの問題点を指摘している。フランスは代理出産契約を認めていないが、自力で協力者を探すことは禁じておらず、実態を把握しにくい状況だった。

 また、子どもの引き渡しや引き取り拒否、協力者の死亡などのトラブルが確認された。欧米の人たちが海外で代理出産するケースでは最近、費用の安いインドへの渡航が増えているという。

 調査にあたった武藤香織・東京大准教授は「米国では目立つトラブルはなかったが、そもそも妊娠・出産を商品化してよいのかとの問題がある。アジアなどでは人身売買や売春とセットのような代理出産ビジネスも見受けられ、日本人も巻き込まれかねない。協力者の安全性確保や、このような行為を認める社会を構築すべきかどうかを含めた学術的検討が必要だ」と指摘している。

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 ■代理出産への各国の対応

米国   州によって容認。協力した女性への報酬支払いも容認

英国   有償の仲介行為や広告を法律で禁じたうえで容認

韓国   医師会が有償契約を禁止。条件付き容認の法案検討

台湾   条件付き容認の法案検討。協力できる女性は20歳以上40歳以下で、母や祖母は禁止。原則無償

フランス 依頼夫婦と生まれた子の養子縁組を禁止。代理出産契約、仲介は禁止

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年11月13日 22:42

とほほ。。。

■若い恋人、携帯に束縛感も「出ないと怒られる」男性45%

 内閣府は9日、若い恋人同士の間で起きる「デートDV(ドメスティック・バイオレンス)」と呼ばれる暴力に関する初の調査結果を発表した。

 カップルの間で、通信手段のはずの携帯電話が、相手に干渉したり束縛したりする道具になり、精神的被害を与えているケースもあった。

 調査では、恋人から暴力を受けてけがをしたことがあるのは男女とも約1%だが、「目の前で相手が物を壊したり、ナイフを出すなど怖い思いをさせられた」のは女性6・9%、男性3・1%だった。

 さらに、携帯電話に関する被害経験を聞いたところ、「電話に出なかったりメールにすぐ返信を出さないと怒られた」は、男性45・3%、女性32・3%、「メールや着信・発信履歴を勝手に見られた」男女も、それぞれ約17%だった。「1日に何度も定期的に電話やメールで行動を報告するよう命じられた」も女性10・8%、男性3・9%が該当すると答えた。

 調査は、16歳から29歳の未婚の男女を対象に今年9月に実施、358人から有効回答を得た。

[読売新聞]

Posted by nob : 2007年11月10日 23:49

散々地球を汚してきた我々には主張しにくいことだけど、、、愚かな我々を反面教師にしてほしい。。。

■2030年のCO2排出量56%増 中印が石炭多用とIEA

 国際エネルギー機関(IEA)は7日、2007年版世界エネルギー展望を発表した。急激な経済発展が見込まれる中国とインドのエネルギー消費と地球温暖化進行の関係を分析。両国の石炭使用急増によって世界の二酸化炭素(CO2)排出量は2030年に、05年実績比56%増の420億トンに達するとの見通しを明らかにした。

 ただ、各国政府が現在検討中の温暖化防止策を着実に実行すれば、排出量は20年ごろから安定し30年の排出量は340億トンまで抑制できると説明。石炭発電からの排出を抑えるための取り組みが急務になっていると指摘した。

 また中国は07年に米国を抜いて世界最大の排出国になり、インドは15年に3番目に大きい排出国になると予想。05年から30年までの増加量は中印だけで半分以上を占めるとしている。

 しかし1900年から2005年までについては、米欧が半分以上を排出。中国は8%、インドは2%にすぎないという。比較する期間を30年までの130年間に延ばした場合、中国は16%、米国は25%、インドは4%で日本と同じ。

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年11月07日 22:14

いつまで続ける???

■イラク米兵死者数854人に 04年の最悪期超す

 イラク駐留米軍は6日、2発の仕掛け爆弾による攻撃で米兵5人が新たに死亡したと発表した。米民間団体ICCCによると、今年のイラクの米兵死者数は854人に達し、最悪だった04年の849人を超えた。イラク戦争開戦後の合計は3857人となった。

 アルカイダ系武装勢力などの攻勢が続いた今年4月から6月まで3カ月連続で死者数が100人を超えた。3万人規模の米軍増派が完了した6月以降は減少傾向にあるが、これまでも月間死者数は増減を繰り返しており、予断を許さない。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年11月07日 21:43

同一システムの永続的維持こそがナンセンス、、、少子高齢化社会に適応する新たなシステムを創ればいいだけのこと、、、老人万歳!!!

■少子化白書:2055年の人口8993万人と推計

 政府は2日、07年版「少子化社会白書」を閣議決定した。仕事と子育ての両立が難しい社会の現状が少子化の要因だと分析。「女性が安心して結婚、出産し、男女ともに仕事も家庭も大事にしながら働き続けることができる仕組み」への変革を求めた。

 白書は、このまま少子化が進めば、05年に1億2777万人だった日本の人口が、55年には8993万人まで減少するとの推計を紹介。労働力人口や年金、高齢者医療などさまざまな問題に影響が生じると指摘した。

 また、働く女性の67%が妊娠・出産を機に仕事をやめている半面、家事やプライベートを仕事と同等以上にこなしたいと考える男性の5割以上が実際には仕事を優先しているといった調査結果も盛り込んだ。

 そのうえで、具体的な少子化対策として(1)多様な就労形態に対応した保育所のサービスの拡充(2)事業所内保育施設の地域への開放(3)放課後に子供が安全に活動できる場所の確保--などを挙げた。【石川貴教】

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年11月04日 22:19

実質支援はもう手遅れでしょう。。。

■支援企業に12社が名乗り NOVA

 会社更生法の適用を申請した英会話学校最大手のNOVA(統括本部・大阪市)の経営再建を支援する企業として12社が名乗りを上げたことが3日、分かった。保全管理人らが認めた。このうち数社から具体的な提案があったという。保全管理人は「来週の早い段階で決めたい」と話しており、週明けから選定作業を本格化させる方針だ。

 地域を限定するなど事業の一部を引き受ける意向を示している企業もあるが、保全管理人は一括支援する企業を優先する考え。ただ、NOVAの資産査定もできておらず、支援企業が決まっても、順調に会社更生手続きが始まって経営再建できるかはまだ不透明だ。

 保全管理人は当初、一カ月以内に支援企業を探す方針だったが、外国人講師や日本人社員の離職が相次ぎ、企業価値の劣化が進んでいるため、10月30日の記者会見で選定作業を大幅に前倒しする考えを明らかにしている。

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2007年11月03日 23:46

まったく懲りない、、、安全などありえないからこそ安全神話という。。。

■日本原燃:核燃再処理施設などの耐震安全性は確保

 日本原燃(本社・青森県六ケ所村)は2日、同村の使用済み核燃料再処理施設と高レベル放射性廃棄物管理施設について、国の新耐震指針に照らした安全性評価結果をまとめた。地震の強さの目安となる加速度を地下の岩盤上で最大450ガル(ガルは加速度の単位)と想定、重要機器や配管などの耐震安全性は確保されているとした。経済産業省原子力安全・保安院が今後、評価の妥当性などを審査する。

 原燃は、周辺の地質調査や過去に発生した地震を参考に基準地震動を策定した。施設の北東にある出戸西方断層(長さ6キロ)が施設直下まで延び、新潟県中越沖地震と同規模の地震を起こす場合も考慮した。最大加速度は地下の岩盤上で450ガルと想定された。

 その結果、ガラス固化体貯蔵施設や再処理施設の精製建屋など計約800の安全上重要な施設や機器は、健全性が保たれるとした。【河内敏康】

〔毎日新聞〕


■敦賀原発2号機の蒸気発生器で新たに23か所のキズ

 日本原子力発電は2日、定期検査中の敦賀原発2号機(福井県敦賀市、加圧水型)で、4台ある蒸気発生器のうち1台に新たに23か所の傷が見つかったと発表した。

 最も大きなものは長さ14ミリ、深さ13ミリ。これまでの検査で他の2台でも計6か所の傷を確認している。いずれも応力腐食割れによるものとみられ、蒸気発生器下部の配管溶接部にあった。原電は、傷を削り取るなどして詳しい原因を調べる。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年11月03日 23:35

いかなる人の死を裁く権利をいかなる人も有さない。。。

■死刑執行停止求める決議案提出 EUなど72カ国

 イタリアなどが1日、死刑の執行停止を求める決議案を国連総会に提出した。人権問題を扱う第3委員会で月内にも採決される見通し。加盟192カ国のうち、提出時点で72カ国が共同提案国に名を連ねており、決議案作成を主導してきた欧州連合(EU)加盟27カ国は賛成多数での採択に自信を見せている。

 決議案は死刑制度の継続に「深刻な懸念」を示すとともに、制度が存続している各国に、(1)制度の廃止を視野にした執行の一時停止(モラトリアム)(2)死刑の適用の漸進的削減(3)死刑に直面する人の人権保護の尊重――などを要求。廃止国に対しても制度を再導入しないよう求めている。

 同委員会には94年、2000年までの死刑執行停止などを促す決議案が出されたが、小差で否決された。その後も死刑廃止国が増加しており、国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルによると、死刑を10年以上執行しないなど事実上廃止している国を含めた死刑廃止国は133カ国。一方、死刑存続国は日米や中国など64カ国・地域だという。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年11月03日 22:14

賛成、、、18歳はもう大人、、、いくつになっても大人になれない人も多いけど。。。

■成人年齢:引き下げ、09年秋にも法案 国民投票法で政府

 政府の「年齢条項の見直しに関する検討委員会」(委員長・二橋正弘官房副長官)は1日、首相官邸で第2回会合を開き、憲法改正手続きを定めた国民投票法が投票権者を18歳以上と規定したのに伴い、成人年齢を引き下げる民法改正案などの関連法案を09年秋の臨時国会か10年の通常国会に提出する方針を決めた。

 会合では、法律191本、政令40本、府省令77本の計308本の法令が検討対象になることを確認。二橋副長官は「法制上の措置について各省で対応方針を決定できるよう、検討態勢を整えてほしい」と指示した。

 10年5月に施行される国民投票法には、選挙権や成人などの年齢を18歳に引き下げるよう検討することが盛り込まれており、各府省の事務次官らを委員とする検討委が作業を進めている。【中田卓二】

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年11月02日 14:51

また一人時代の証人が。。。

■エノラ・ゲイの機長、92歳で死去

 広島に1945年8月、世界初の原爆を投下したB29爆撃機「エノラ・ゲイ」の機長だったポール・ティベッツ氏が1日朝、米オハイオ州コロンバスの自宅で老衰のため死去した。92歳だった。友人で元代理人のジェリー・ニューハウス氏が朝日新聞の取材に語った。

 同氏によると、ティベッツ氏は心臓の持病に苦しみ、2カ月前から衰弱していた。原爆投下に批判的な人々の抗議活動を恐れて葬儀や墓石を希望せず、遺灰を海にまいて欲しいと言い残したという。

 ティベッツ氏はイリノイ州クインシーに生まれ、37年陸軍航空隊に入った。原爆開発の「マンハッタン計画」にかかわり、母親の名前から爆撃機にエノラ・ゲイと名付けた。

 同氏は生前、原爆投下の正当性を疑っておらず、「投下は戦争を終結させるためだった」「(投下された原爆は)大きな戦争を抑止してきた」と朝日新聞の取材に語っていた。原爆投下60年の05年にも地元紙の取材に「(任務を受け)人々を殺すことになると知っていたが、できるだけ早く(戦争の)大量殺害を終わらせるため任務を全うすることしか頭になかった」「(後悔は)とんでもない」と答えている。

 同氏は45年8月6日未明、エノラ・ゲイの機長としてマリアナ諸島のテニアン島を離陸し、広島に同日午前8時15分、史上初めて原爆「リトル・ボーイ」を投下した。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年11月02日 13:48

トホホ。。。

■NOVA講師、自主授業実施へ 授業料は弁当と交通費

 経営破綻(はたん)した英会話学校NOVAの外国人講師でつくる「全国一般労組東京南部ノヴァ教職員組合」は1日、東京都内の日本外国特派員協会で会見し、受講を希望する生徒に対して、講師が自主的に公園や公共施設で授業を行う方針を示した。「授業料」として、講師への弁当や交通費程度を受け取る考えだという。

 NOVAの講師は約4000人いるとされ、賃金未払いが続き、食費にも困る人が少なくない。一方で受講を希望する生徒も多いため、同組合が両者の仲介を行う。

 また、同組合は「NOVA救済基金」を設立。今後ネット上で寄付を募り、困窮した講師の食費などにあてるという。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年11月01日 23:52

予想されてはいたことだけれど。。。

■武装組織、攻撃計画にグーグル・アース活用

 パレスチナのアッバス自治政府議長を支持するファタハ系の軍事組織「アルアクサ殉教者旅団」の司令官は25日、英紙ガーディアンに対し、イスラエルや他の標的をロケット攻撃する計画を立てる際は、インターネット検索サイト、米グーグルの電子地図サービス「グーグル・アース」を活用していることを明らかにした。グーグル・アースからの情報と手持ちの地図を照合しながら、人道上、問題になる病院などを避けて攻撃計画を策定しているという。

 グーグル・アースは衛星写真を組み合わせることで、世界各地の建物や道路を走る車まで、衛星から見ているように表示するもの。このため、サービス開始当初から、悪用を懸念する声が上がっていた。(ロンドン 木村正人)

[産経新聞]

Posted by nob : 2007年10月27日 15:47

発覚すれば流用、しなければ横領、、、開いた口がふさがらない。。。

■年金着服、新たに2件 社保庁職員 一時流用で横領とせず

 社会保険庁は26日、社保庁職員による年金横領・着服について追加調査した結果、新たに2件、計約115万円の着服が明らかになったと発表した。社保庁職員による横領・着服は54件、被害総額は約1億7053万円となり、自治体職員分101件を含めると約4億1436万円。一方、津社会保険事務所(三重)で私的流用があったが、当時の社保庁の懲戒審査委員会が「一時的な流用で横領ではない」と判断していたことも分かった。社保庁は同様の判断を下したケースが他にもなかったか来週をめどに調査する。

 新たに明らかになったのは、京橋(東京)と石垣(沖縄)の両社会保険事務所。京橋事務所のケースは、国民年金担当課長が平成8年10月から11月に保険料18人分(計64万8500円)を着服。東京都福祉局社会保険管理部には報告されたが、社保庁本庁には報告されなかった。

 石垣事務所は、社会保険調査官が3年ごろ、事業所から延滞金として受け取った保険料49万9000円を着服。沖縄県保険課に報告をしたが、全額返還を約束したことや、受験を控えた子供がいたことなどに配慮し、社保庁本庁には報告しなかった。いずれも懲戒処分はなく、退職金を受け取っていた。社保庁は退職金の自主返納を求める。当時の職員身分は都道府県が監督権限を持つ地方事務官で、東京都と沖縄県が社保庁に報告せずに隠蔽(いんぺい)していた可能性がある。

 一方、津事務所のケースは、職員が4年12月から5年7月にかけて保険料11件分(計96万8035円)を期日までに国庫納付せず、一部を生活資金として一時流用していた。三重県福祉部保険課から社保庁本庁に報告され、停職3カ月の処分となったが、当時の懲戒審査委員会は(1)発覚前に返金(2)退職を申し出ていた−などの理由で、「国庫への払い込みの遅延」として、横領にはあたらないと結論付けていた。

 委員会は社保庁幹部らで構成される内部組織で、身内に甘い判断が下されていた可能性もある。「着服には変わらない」との指摘も出ており、論議を呼びそうだ。

[産経新聞]

Posted by nob : 2007年10月27日 15:28

我が身に置き換えれば当然の遅すぎる対策、、、一刻も早い法案成立を!!!

■オウム被害者:未払い賠償金を国が立て替え 法案提出へ

 地下鉄サリン事件など一連のオウム真理教による犯罪被害者へ損害賠償金38億円の支払いが進まず、25億円分が未払いになっている問題で民主党は26日、国が賠償金を立て替えて一括して被害者に支払う「オウム真理教被害者救済法案」(仮称)を来年の次期通常国会に超党派の形で提出する方針を固めた。自民党も来年の通常国会で同様の法案提出を検討していることから、共同提出による立法化が実現する可能性も出てきた。

 オウム真理教による被害者への損害賠償をめぐっては、96年に教団が破産宣告を受け、その後の破産手続きでオウム真理教から改称したアーレフが支払うなどして、98年からこれまでに約13億円が支払われている。しかし近年、アーレフによる支払いが滞り、資産売却もほぼ終了したため、今月10日の債権者集会で「教団側からの債権回収は限界」として来年3月に破産手続きを終了させる方針が決まった。

 このため、これ以上の賠償金の回収が極めて困難な情勢になったため、地下鉄サリン事件や松本サリン事件などの「被害者の会」や対策弁護団が制定を要望していた。

 法案は(1)教団の破産手続きの中で被害者たちに認められた損害賠償債権約38億円のうち、未回収の約25億円を国が立て替える(2)国は被害者から債権を譲り受け、教団側からさらに回収を進める--が柱。

 民主党でこの問題を担当する枝野幸男元政調会長は「超党派での提出も含めてより広範な一致を目指す」としている。一方、自民党の「犯罪被害者等基本計画推進プロジェクトチーム」の早川忠孝座長は「自民党でも検討しており、年末をめどに対応をまとめたい。被害者救済ならば国民の理解を得られるのではないか」と前向きな姿勢を示した。

 「オウム真理教犯罪被害者支援機構」(理事長・宇都宮健児弁護士)は「国の取り立てで教団側の経済的基盤を押さえ込めれば、国民の安全確保にも役立つ」と指摘している。宇都宮弁護士は「被害者本位で考えれば国による救済が必要だ。超党派で速やかに成立させてもらいたい」と語った。【田中成之】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2007年10月27日 15:24

ただ止めろと言っても止まらない、、、全国レベルで原発廃止を運動を!!!まずは知ることから。。。

■浜岡原発訴訟、原告住民が控訴

 東海地震の想定震源域にある中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の周辺住民らが同社を相手取り1〜4号機の運転差し止めを求めた訴訟で、住民側は26日、請求を棄却した静岡地裁判決を不服として、東京高裁に控訴するとともに、運転停止の仮処分の却下についても同高裁に即時抗告した。

[読売新聞]


■浜岡原発判決:地震専門家から判断疑問視の声

 浜岡原発の運転差し止めを認めなかった26日の静岡地裁判決は、06年9月に改定される前の原発の旧耐震指針の妥当性も認めた。国の分科会で新指針策定に携わった地震の専門家からは「電力各社の安全対策強化の動きが後退するのでは」などと、判断を疑問視する声が上がっている。

 分科会で主査代理を務めた地震予知連絡会会長の大竹政和・東北大名誉教授(地震学)は「旧指針に基づく評価を不合理ではないとした判決は意外だ。『原発は100%安全ではない』とした新指針の考え方は旧指針にはなく、旧指針と新指針は整合していない」と話す。判決が「指針見直しは旧指針の妥当性を否定するものではない。旧指針に適合していれば、耐震安全性は一応確保されたとみるのが相当」と判断したからだ。

 大竹名誉教授は「中部電力は、この判決で安心というわけではなく、徹底的に調査、対応をしてもらいたい」と指摘する。

 同じく分科会委員を務め、訴訟では原告、被告双方の証人にも立った入倉孝次郎・京都大名誉教授(地震工学)も「中部電力が新指針に基づき、補強工事などを先取りしたこともあり、判決内容自体は順当だ。しかし、補強工事を評価した上での判決であれば歓迎だが、旧指針のままで安全が確保されるという認識を示していることは納得できない。中越沖地震での柏崎刈羽原発の被害を受け、各電力会社が安全対策の強化を急ぐ中、判決によって電力会社の動きが後退することにならないか心配だ」と話した。【関東晋慈、永山悦子】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2007年10月27日 15:12

完全破綻へまっしぐら、、、実質は既に崩壊中。。。

■全債務、改革なしにはGDPの4倍に…50年度の財政推計

 財政制度等審議会(財務相の諮問機関)は26日、2050年度の財政状況を見通した、財政審としては初の長期の財政推計を発表した。

 政府の歳出・歳入一体改革に盛り込まれた歳出削減や増税を行わないと、社会保障費の増大などで国・地方の債務残高は名目GDP(国内総生産)の3・99倍と現在の1・42倍から大幅に悪化するとしている。

 推計では、50年度までの各年度の名目GDP成長率を最低1・0%から、最高3・2%と想定した。

 歳出・歳入一体改革を実現させる前提で、欧州連合(EU)が掲げる「債務残高を50年度にGDPの60%に抑える」ための対策を07年度中に一度に行うと仮定すると、国・地方を合わせた財政収支を約21兆円(GDPの4・1%)も改善する必要があるという。推計は、EU並みの財政再建を進めるには一段の歳出削減や税収増が必要なことを示している。

 推計をまとめた財政審の富田俊基委員(中央大教授)は「社会保障だけでなく、財政全体を見通す議論が必要だ」と指摘している。

[読売新聞]

Posted by nob : 2007年10月27日 15:06

私が手掛ける事業の一つ、、、追い付き追い越す前に。。。

■NOVA経営破綻 スポンサー企業名が浮上

 英会話学校大手のNOVA(大阪市)は26日、大阪地裁に会社更生法の適用を申請し、保全命令を受けた。負債総額は439億円。経済産業省による行政処分の影響などで受講生が減って資金繰りが悪化、経営破綻(はたん)した。支援企業として流通大手のイオン、丸井、ITのヤフー、楽天が浮上している。猿橋(さはし)望社長は解任。669の全教室で運営が停止され、休業は長期化するとみられる。その再開や受講生への受講料返還が今後の課題となる。

 保全管理人の弁護士らは同日記者会見し、1カ月以内に支援企業を探す考えを示した。今後、イオンなどに本格的に働きかける。旅行大手のエイチ・アイ・エスなど、猿橋氏が接触してきた企業にも持ちかける。そのうえで、授業を再開するかどうかや、前払いの受講料の扱いを検討する。あわせて、猿橋氏の経営責任を追及する。

 ただ、支援企業が現れなければ、事業継続を断念せざるを得なくなり、破産申請などに移行することになりそうだ。

 負債のうち、約200億円は受講生が前もって支払った受講料。管財人が確保したNOVAの資産は、講師や従業員の未払い賃金(労働債権)などに優先的に回されるため、受講料が返還されるかどうかは不透明だ。甘利経済産業相は、同省として業界団体に受講生受け入れなどの協力を打診する考えを示した。

 NOVAは25日深夜に取締役会を開き、猿橋社長を解職、吉里仁見、アンダース・ルンドクビスト、渡辺勝一の取締役3氏が代表権を握った。猿橋氏の解職理由について「不透明な資金調達方法や業務提携の条件交渉で、十分な説明が得られなかった」としている。

 NOVAでは教室の賃借料の不払いや、講師への給料支払い遅延で「自主休校」が拡大。猿橋氏主導の再建に危機感を抱いた3氏が、民事再生法よりも裁判所の関与が強い会社更生法下での再建を目指したとみられる。

 一方、同社が上場するジャスダック証券取引所は26日、NOVA株を11月27日付で上場廃止にすると発表した。

 「駅前留学」の広告などで知られるNOVAは、教室数の急拡大やテレビ電話システムによる講座などを進めたが、採算性が低下して07年3月期決算は2期連続の当期赤字を計上した。

 さらに、解約時の受講料返還を巡るトラブルも相次いだ。6月には経産省が不実告知などの特定商取引法違反で1年を超える長期契約を半年間停止する命令を出した。受講生減少に拍車がかかり、07年4〜6月期の連結決算は、売上高が前年同期比31.9%減の92億円、営業損益が45億円、当期損益24億円のいずれも赤字だった。

 運転資金を確保するため、赤字教室の閉鎖や不動産売却で現金を確保してきたが、資金繰りは改善しなかった。

[朝日新聞]


■NOVA経営破綻 ワンマン経営の拡大路線挫折

 英会話学校大手のNOVAが経営破綻(はたん)した。最大の要因は創業者の猿橋望氏が進めた拡大路線とワンマン経営だ。低価格や受講の手軽さを売りに教室を爆発的に増やした結果、生徒との解約トラブルが続出、他社からの支援も得られないまま資金繰りに行き詰まった。具体的な経営方針を示さない猿橋氏に対して社内からも不満が高まっており、一部経営陣による「クーデター」に至ったとみられる。

 NOVAは97年に株式の店頭公開を果たした。その上場益をつぎ込んでテレビ電話を使った英会話システムを開発。「当時の経営は順調だった。新しい技術などを使って英会話を広めようというビジネスモデルは理解できた」と上場にかかわった証券関係者は語る。

 だが、同時期に十分な見通しもなく進めた店舗展開が、問題を生み出すことになった。04年末から1年余りで300店近くを新規出店し、06年3月末には教室数が994カ所に達した。しかしワンマン経営で維持してきた管理体制は細部に行き渡らなくなった。大量の外国人講師を採用したが、店舗の運営者が育たず、十分な研修ができないため授業の質が低下した。

 このため受講生の間で不満が広がり、解約して受講料の返還を求める動きが拡大。返還金が不当に少ないとする最高裁判決や経済産業省の行政処分で解約の動きが一気に高まった。

 猿橋氏は行政処分を受けた6月中旬の会見で、「行政処分の影響は軽微」と強調したが、受講生の減少に歯止めはかからず、07年4〜6月期の売上高は前年同期比3割以上の減少。スポンサー探しも「猿橋氏の会社への思い入れが強すぎる」(金融関係者)ため、いずれも失敗した。

[朝日新聞]


■「NOVA分割払いで救済を」経産省が信販業界に要請

 経済産業省は26日、日本クレジット産業協会と全国信販協会に対し、会社更生法の適用を申請した英会話学校NOVAが営業を停止している間は、受講料を分割払いしている受講生への支払い請求を停止するよう要請した。

 割賦販売法では、契約したサービスが提供されない場合などに、消費者はクレジット会社に申請して支払いを拒否することができる。NOVAは全教室を一時休校することを決めており、経産省は今回の措置で、受講生の申請なしでも、支払いが行われないようにしたい考えだ。

 また、経産省は英会話学校の業界団体「全国外国語教育振興協会」と「民間語学教育事業者協議会」に対して、NOVAへの支援策を検討するよう要請した。NOVAの今後の事業計画を見ながら、場合によっては、受講生を無料か低価格で受け入れてもらうことも要請する見通しだ。

 NOVAの経営再建に向けた支援企業探しについて、保全管理人から要請があれば、経産省が支援候補への仲介なども支援する方針だ。

[読売新聞]


■NOVA破綻、どうなる受講生 

 NOVAで起きた突然の解任劇。猿橋望社長をクビにした新経営陣は、「ワンマン」の退場で支援企業の登場に望みをかける。受講生らに被害が広がるのを嫌った行政も支援に協力することになりそうだ。だが、再建への更生計画は債権額の2分の1以上を持つ債権者の同意が必要だ。受講料を前払いしている債権者は約30万人おり、取りまとめに難航すれば、NOVAは破産に追い込まれる可能性もある。

      ◇

 NOVAの教室数はピーク時の900超から669教室に減った。とはいえ受講生は約30万人いる。希望する受講生に授業を提供し、解約する受講生に払い戻される態勢を整えられるかが、再建の成否を握る。

 大阪市内の教室に通う男性会社員(29)は36万円分のレッスンを購入したが、まだ8割以上の授業分を残す。「講師の質は心配だが、授業さえ続けてくれれば文句はない」。ただ、支援先が現れず、破産などに追い込まれれば「(授業のチケットなどは)紙くずになる」(保全管理人)。

 支援先が見つかれば、救済の道も開かれるが、大幅な教室の統廃合は避けられない。最寄り駅では授業が受けられなくなる人が出てくる。

 そこで、名古屋高裁が9月に示した判決が判断基準になりそうだ。名古屋市内の女性は伏見校に通っていたが、06年3月に閉鎖、近くの栄校に統廃合された。女性は、未消化の受講料分の支払いを求めて提訴した。

 語学学校は特定商取引法の指定業務で、中途解約に関する規定もあり、最高5万円の違約金が発生する。しかし、判決で名古屋高裁は、統廃合により、契約通りには授業が行われなくなったと判断。違約金を支払う必要なく、未消化分すべての受講料返還を命じた。

 消費者問題に詳しい池本誠司弁護士は、「当初の契約通りに授業が受けられるかがポイント。解約時に不利益を被らないようにして欲しい」と話している。

 NOVAを始め英会話学校では、高額の授業料を最初に請求されることが多い。受講生の多くは信販会社とクレジット(信用販売)契約を結び、分割払いをしている。

 分割払いのルールを定める割賦販売法では、業者との間で契約が無効になった場合には、消費者はクレジット会社からの代金支払い請求を拒む権利が認められている。これを行使するには、書面で信販会社に通知する必要がある。

 経済産業省は26日、NOVAの破綻を受け、クレジット利用者を保護するようクレジット業界に要請した。書面など消費者からの通知がなくても、NOVAの休業中は、支払い請求を止めることを求めた。

      ◇

 26日、大阪市内で記者会見したNOVAの保全管理人との主なやりとりは次の通り。

 ——地域や事業を分けて売却する可能性は。

 高橋典明氏 「駅前」や「お茶の間」、「キッズ」など理念的には分けられるが、分割するより一体で、全国ネットワークを生かした方が良いと思っている。

 ——店舗網の整理は。

 東畠敏明氏 閉鎖している教室もあるが、スポンサーと相談する。いらない教室は、家主に迷惑をかけるので解約する。

 ——新株予約権発行など不透明な資金調達がみられる。

 高橋氏 前社長が走り回って処理した。何とか株を運転資金に回そうとしたようだ。

 ——不透明な資金繰りが今回の申請につながったのか。

 高橋氏 そう思ってもらってかまわない。

 ——経済産業省の対応をどう思うか。

 高橋氏 経産省も含めて数々の行政指導があり、経営悪化の原因になったが、根本はNOVAの経営体制が悪かった。今後は協力や指導をあおぎたい。

 ——前社長への刑事、民事での責任追及は?

 東畠氏 前社長個人から問題点について聞き取りたい。さらに法律的に分析して、損害賠償請求、その次の段階へと、通常の手段をとる。

 ——猿橋氏と連絡はとれているのか。

 東畠氏 携帯に連絡を入れているが出ない。東京方面にいると聞いている。

 ——受講生の受講料の返還や従業員の給料はどうなるのか。

 東畠氏 支援企業が現れたら、未使用分の授業料を生かして契約できないか考えている。従業員の給料は優先債権なのでお金のある限り優先的に支払う。

      ◇

 業界内では、今回の失敗は無理な拡大路線が招いた「NOVA固有の問題」と見る向きがほとんどだ。経済産業省や文部科学省は生徒の受け入れに業界団体の協力を求める考えだが、「あれだけ肥大化した生徒や講師、教室を引き受けられる同業者はいないはずだ」(業界大手)と冷ややかだ。

 大手の「ジオス」などが加盟する業界団体、民間語学教育事業者協議会の畠中邦雄副理事長は「救済といわれても、NOVAは会員でもない。どうすればいいのか」と困惑気味だ。NOVAはこの団体の設立時に興味を示したが、倫理規定などの縛りもあって、結局、加盟せず、どの業界団体とも距離を置いた存在だった。

 この団体に加盟していたラド・インターナショナル(東京)が今年4月に破綻(はたん)した際には、一部の受講生に対して、協会加盟校での無料受講を実施。だが今回は、「20万人を超える受講生では物理的にも救済が不可能なことは自明だ」(畠中氏)という。

 「イーオン」などが加盟する全国外国語教育振興協会でも「今は静観するしかない」(桜林正巳事務局長)という。「経営戦略や経営規模も違い、加盟企業で支援に名乗りを上げるところはないだろう」(桜林氏)と見る。

 企業再生に詳しいある弁護士は「30万人といわれる受講者も債権者。更生計画案ができても、一人ひとりに賛同を求めるのは容易でなく、計画がスムーズに進むことは難しい」と指摘する。

      ◇

 「30万人の生徒と全国に店舗網を持つ事業価値を評価してくれる支援先を探したい。勝負は長くても1カ月だ」

 26日午後、大阪市内で開かれた記者会見。保全管理人に選任された東畠敏明弁護士は、支援先探しの期限をそう強調した。

 NOVA内部ではこれまで、流通大手のイオンや丸井、IT関連のヤフーや楽天などが支援候補として浮上してきた。東畠弁護士は、すでにある企業から支援の打診を受けていることを明らかにした上で「同じような条件なら早く打診を受けた企業を優先する」と話した。

 会見ではそんな強気な姿勢も示されたが、支援候補との協議は難航することが予想される。NOVAは、1カ月の従業員給与だけで15億円が必要だが、「会社に現金はほとんどない」(金融機関)。短期決戦で足元を見られるのは、NOVA自身だ。

 候補に名前が挙がるイオンは、「英会話学校の運営は当社の成長戦略に入っていない。考える余地はない」(同社広報)と、仮に打診がきても拒否する構えだ。

 「再建手続きの着手がもっと早ければ、有利なスポンサー(支援先)の選定ができたのに」。会見した弁護士の口からは、本音も漏れた。取引銀行からは、「支援先が正確にNOVAの資産査定ができるか疑問だ」との見方もある。

      ◇

 保全管理人が「1カ月間」努力しても、支援先が決まらなかった場合、NOVAは破産手続きに移行することになる。まさに「最後のワンチャンスにかける」(保全管理人)状況だ。

 会社更生法は、更生管財人が会社の資産を調べ、更生計画案をまとめる。ただ、計画案は関係人集会で債権総額の2分の1以上を持つ債権者の同意などで可決される。授業料を前払いしている受講生の多くの同意が必要になる。

 最近では、当初は民事再生法を申請して再建を目指したウェブ制作支援のクインランド(神戸市)のケースがある。今月25日、大阪地裁に破産手続きの開始を申し立て、会社の清算を決めた。資金繰りが安定せず、再建の可能性が薄かったためだ。民事再生法の申請から7日後の決断だった。

 NOVAが破産手続きに入れば、受講生が前払いした授業料が全額戻ってくる可能性は極めて低くなる。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年10月26日 23:52

そのとおり!

■シーファー駐日大使 大統領に直訴 北朝鮮のテロ支援国家解除問題で

 【ワシントン=有元隆志】米FOXテレビは24日、シーファー米駐日大使がブッシュ大統領に対し電報を送り、米政府が北朝鮮に対して、テロ支援国家指定解除を約束していたとしたら、「太平洋において最も親密な同盟国を裏切ることになる」として、日本との同盟関係を重視する観点から、解除しないよう求めたと伝えた。同時に、この問題をめぐるヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)の対応に強い不満を表明したという。

 大使からの電報を読んだという関係者の話として伝えた。大使が米政府の対応に不満を示したのは異例としている。

 このなかで大使はヒル次官補から、北朝鮮との交渉のなかで指定解除を約束したのか直接回答がないばかりか、在日大使館は6カ国協議のプロセスから外されているとして、大統領の事実関係を明確にするよう要請したという。

 指定解除問題について、ヒル次官補は23日に訪米した外務省の佐々江賢一郎アジア大洋州局長と会談した後、記者団に対し、日本との連携を強調する一方で、「指定国をリストから外そうとするのは、いつも目指していることだ」と述べ、解除に向けた作業を今後も続けていく方針を示した。

 これに対し、佐々江局長は北朝鮮の核施設を当面稼働できなくする無能力化と核計画の申告の年内実施に加え、日本人拉致事件など「日朝間の懸案の進展が重要」との考えを示した。

 シーファー大使は大統領と同じテキサス育ちで、大リーグ球団テキサス・レンジャーズを共同経営したこともあるなど、大統領との個人的なつながりも強い。

 テロ支援国家は米国務省が毎年、国際テロ活動の年次報告書のなかで指定する。指定されると武器や関連品目の輸出禁止、経済援助禁止などの制裁が科される。現在北朝鮮とキューバ、イラン、シリア、スーダンの5カ国が対象となっている。

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2007年10月25日 12:42

当然の要求だけれど、、、次はもうさすがに拉致問題を。。。

■北核施設の無能力化、米が日本に費用負担求める

 【ワシントン=宮崎健雄】北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議で、日米の首席代表を務める外務省の佐々江賢一郎アジア大洋州局長とクリストファー・ヒル国務次官補が23日、ワシントンで会談した。

 ヒル次官補は会談後、佐々江局長とともに記者会見し、11月1日から始まる見通しの寧辺(ヨンビョン)の核施設の無能力化の作業費用について、「初期費用は米国が負担するが、今後はほかの参加国の負担も期待する」と述べ、日本側にも費用や技術面での負担を求めた。

 また、米国が検討している北朝鮮のテロ支援国指定解除について、佐々江局長は「米朝関係と並び、日朝関係でも拉致問題を含めて前進することが重要だと説明し、米政府の理解と支持があった」と強調。指定解除には拉致問題の進展が重要との認識を再確認したことを明らかにした。ヒル次官補も「(朝鮮半島の)非核化という6か国協議全体の目標と、米朝や日朝関係を進展させるには、日米が緊密に連携することが重要だ」と述べ、日米で連携しながら、指定解除作業を進める方針を示した。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年10月24日 14:34

年金、、、史上最大最悪の虚業。。。税金投入以外の途はないけれど、あくまで清算廃止のために使ってほしい。。。

■年金財源:全額税方式なら消費税6%上げ必要…諮問会議

 政府の経済財政諮問会議(議長・福田康夫首相)は25日の会合で公的年金改革に必要な財源問題を議論するが、民間メンバーが基礎年金の財源について試算を提示することが分かった。

 それによると、基礎年金の財源を全額税でまかなう「全額税方式」を採用すれば、消費税に換算して09年度で約6%の税率を上乗せする必要があるという。一方、04年度の年金制度改正で決めた通り、09年度までに基礎年金の国庫負担割合を3分の1から2分の1に引き上げた場合では、同税率1%の上乗せが必要になる。

 全額税方式は、民主党が参院選で消費税率を5%に据え置いたまま全額を基礎年金財源に充てることを公約に掲げた。日本経団連も導入を提言しており、25日の諮問会議で同方式の利点や欠点について議論することにしている。【三島健二】

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年10月24日 14:19

うたかたの夢、、、経済はかりそめの絵空事、、、でも古くからの一Mac Userとしては感懐。。。

■米アップル株が最高値更新、時価総額でインテル抜く

 米アップルの株価が23日、過去最高値を更新した。終値は前日比6.8%高の186.16ドル。22日に発表した7―9月期決算が2ケタの増収増益となり、年末商戦に向け業績向上期待が高まった。株式時価総額は1619億ドルと、半導体最大手のインテル(1565億ドル)を抜いた。

 アップル株価の年初からの上昇率は122%。インターネット広告事業で急成長するグーグルの上昇率45%も上回るなど、IT(情報技術)業界でも突出している。米主要IT企業の時価総額ランキングではマイクロソフト、グーグル、シスコシステムズに次ぐ4位に浮上した。

 アップルは1月に携帯電話機への参入を表明。その後も携帯音楽プレーヤー「iPod」の販売が衰えず、7―9月期にはパソコンの販売台数が過去最高を更新した。(シリコンバレー=村山恵一)

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2007年10月24日 12:28

結局は米国に追随するだけ、、、日本も同じ、、、今後の展開推して知るべし。。。

■イラク派遣を1年延長 規模は縮小 韓国

 韓国政府は23日、イラク再建支援のために北部に派遣中の1200人規模の部隊について、600人規模に縮小し、今年末の撤収期限を1年間延長する方針を決めた。11月初めに国会に同意案を提出する。

 盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は同日、国民向けの談話で「最も重要なのは半島の平和と安全であり、韓米協力の維持が緊要だと判断した」と説明。撤収期限を今年末までとした昨年の政府決定にも触れ、「約束と異なる提案をして、国民に心からおわびする」とした。

 ブッシュ米大統領は9月の米韓首脳会談で盧大統領に対し、韓国軍の派遣延長を公式に要請。大統領府は今週前半まで賛否が割れた状態だったが、「要請を断れば、米国は在韓米軍をイラクに振り向けるかもしれない」(関係筋)として、派遣延長を決断した。

 しかし、与党系の大統合民主新党は22日、大統領選候補の鄭東泳(チョン・ドンヨン)元統一相ら幹部が、昨年の政府決定を尊重して部隊をイラクから撤収させるべきだという考えで一致した。最大野党のハンナラ党は23日、緊急幹部会議を開き、同意案に賛成する方針を決めたが、国会の同意が得られるかどうかは不透明な状況だ。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年10月24日 11:50

焼け石に水、、、それでもないよりは。。。

■育児支援1.5~2.4兆円不足 働くママ55%試算で

 仕事を続けながら子育てをしたいという女性の希望に応え、出産後の就業率向上や保育サービスなどを拡充すると、今後の少子化対策として年間1.5兆~2.4兆円の新たな財源が必要なことが23日、厚生労働省の試算で明らかになった。現在、これらの支出は税や保険料、企業の拠出金でまかなっているが、新たに必要な費用を税で全額負担すると、最大で消費税率1%の引き上げ分に相当する。

 政府・与党は、社会保障と税制改正の一体的な検討を始めており、少子化対策の財源として消費増税をどう位置づけるかも焦点になりそうだ。

 24日に開かれる政府の「子どもと家族を応援する日本」重点戦略検討会議の分科会で示す。

 育児休業給付や保育サービス費などの児童・家族関係の07年度の支出は計4兆3300億円。このうち、国や地方の公費は4分の3を占め、残りは労使の保険料や企業拠出で成り立っている。

 試算では、1人目の子どもを産んでからも働き続ける女性の割合を現在の38%から、女性の働きたいという潜在的な希望のデータを加味した政府の10年後の目標値55%に引き上げるなどの前提を置き、支出(利用者負担は除く)を出した。

 それによると、育児休業給付や保育サービス費は07年度の1兆1700億円から2兆1600億円に増える。福祉先進国の北欧諸国並みに女性の就業率や給付水準を高める場合も想定し、1兆800億~2兆円の追加的な支出が必要とした。

 さらに、就学前の子どもの一時預かり施設の拡大に伴う利用助成が2600億円増、放課後子ども教室の全小学校での実施や、妊産婦健診の受診費用などで1800億円の増加を見込む。

 費用の増加分を合計すると、1兆5200億~2兆4400億円となる計算だ。

 昨年12月の新人口推計では、06年に1.32だった合計特殊出生率は2055年には1.26まで低下するとしている。しかし、厚労省は少子化対策の充実で、国民が希望通りに結婚し、子育てができるようになれば、1.75程度まで回復すると見込む。

 こうした巨額の支出が来年度からただちに必要になるわけではないが、女性の継続就業率の向上などに合わせて必要額は増えていくことになる。

 また、試算は保育所などの施設整備費や、現在小学校卒業までを対象にしている児童手当(給付総額1兆500億円)の今後の拡充などは含んでおらず、支出がさらに膨らむ可能性もある。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年10月24日 11:41

対応が遅い、、、まずは国を挙げて消火を。。。

■南カリフォルニアの山火事、東京23区の2.6倍焼く

 3日目を迎えた米カリフォルニア州南部の山火事は23日夕までに、東京23区の2.6倍にあたる1600平方キロを焼き、延焼が続いている。米メディアによると民家や商業施設1500軒が焼失、死者は6人になった。35万世帯70万人以上の住民に避難命令や勧告が出ており、過去最悪の事態になる可能性が出てきた。ブッシュ大統領は25日に現地入りすることを決めた。

 州当局によると山火事は16カ所で発生、鎮火は3カ所にとどまり13カ所で延焼中だ。6000人の消防士が消火活動に当たっているが、乾燥(湿度10%以下)、高温(30度以上)、強風(最大風速30メートル)の3拍子がそろった「山火事に完璧(かんぺき)の状態」(シュワルツェネッガー知事)で、6万8000軒に火が迫っている。

 火事の白煙は南カリフォルニア一帯の上空を覆い、ロサンゼルス市の上空にも一部が達している。煙による健康被害の心配から、一帯の学校では屋外の体育授業を続々と中止にしている。

 在ロサンゼルス日本総領事館によると、サンディエゴで日本人一家4人が避難したが、日本人の被害やけがの情報は入っていない。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年10月24日 11:34

構造的問題、、、税金に群がるハイエナシステム、、、これが社会の根幹。。。

■防衛省発注、9割が随意契約 山田洋行

 軍需専門商社「山田洋行」(東京都港区)が02~06年度の5年間、防衛省(庁)から受注した装備品納入の契約のうち、9割超が競争入札によらない随意契約だったことが23日、同省が民主党に提出した資料で明らかになった。全体の契約は中央調達分だけで計117件、約174億7000万円。省全体の随意契約率は8割前後で推移している。

 資料によると、全体に占める随意契約の内訳は02年度が36件のうち35件、03年度が28件のうち27件、04年度が18件すべて、05年度が20件すべて、06年度が15件のうち12件だった。割合で見ると、件数では約96%(112件)、金額では約94%(約164億8000万円)となっている。最も高額だった随意契約は、05年2月に結んだ「次期輸送機用エンジンシステム」の約26億円。

 防衛施設庁をめぐる官製談合事件に揺れた06年度は、15件すべてが一般競争入札の対象だった。しかし防衛省によると、最終的に12件が、入札者や落札者がいないなどの理由で随意契約になったという。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年10月24日 11:30

それでもやはり周囲にもauユーザー達が増えた感。。。

■au独走、ドコモと明暗 携帯番号持ち運び制1年

 携帯電話の番号を変えずに通信会社を移せる番号持ち運び制が始まって24日で1年を迎える。価格やサービスを競う契機になったものの、利用は携帯保有者の3%(342万件)にとどまった。契約の獲得競争は、KDDI(au)が独走し、春以降、ソフトバンクモバイルが追い、NTTドコモは一人負けとなった。

 制度開始前、業界には「2年で全体の1割が利用する」との予想が浸透していた。しかし、メールアドレスが持ち運べないうえ、制度利用に必要な2100円の解約料や、解約する会社に連絡して番号持ち運びのための「予約番号」を発行してもらう手間が利用拡大を阻んできた。

 9月末までの1年でみると、この制度による増減がプラスとなったのはKDDIだけ。ソフトバンクモバイルは4月から毎月プラス。ドコモはすべての月でマイナスだ。

 KDDIの小野寺正社長は「特別なことはしていない」というが、「電波がつながりやすい」との評判や若者に人気の端末デザインなどで着実に顧客を獲得した。

 ただ、ここにきてKDDI幹部も「脅威だ」と認めるのがソフトバンクの猛追だ。

 孫正義社長は22日の新商品発表の席上で「ほとんどの人の想像より良い結果だった。通話エリアの拡大で守りを固め、料金などで攻め続けた成果だ」と自賛した。

 昨秋の制度導入の前日に、夜間を除いて自社端末同士の通話を無料とする国内初の試みを発表。1月には基本料980円の「ホワイトプラン」で安さを前面に出してきた。その結果、新規を含めた全体の契約増で5月からトップを続ける。

 「一人負け」のドコモは「そもそもトップシェアには厳しい制度だ」(幹部)と釈明する。シェアが高い分、番号を変えられずに制度導入を待っていた顧客が他社より多い、というわけだ。1年でドコモが失ったシェアは約2%で、依然53%余りを占める。

 それでも、契約競争で最下位続きに業を煮やしたドコモは6月、2年契約を条件に基本料を最大半額にする囲い込み戦略を発表。KDDIも追随した。ソフトバンクが火をつけた価格競争に、両社も基本料値下げで呼応した形だ。持ち運び制が、顧客還元という成果を出しつつあることを示すが、関係者からは「選択の自由を高める制度のはずが、かえって囲い込みが強まった」との指摘もある。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年10月23日 11:11

この程度の数字で収まるようには思えない。。。

■社会保障給付維持なら、25年度に現役世代の負担3割増

 年金と医療、介護の社会保障3分野に関する将来の給付水準と負担の関係を示す政府の試算が16日、明らかになった。

 65歳以上の高齢者に対する給付水準を維持すると、2025年度には現役世代の1人あたりの負担額が現在より3割多い年162万円に膨らむとしている。

 一方、現役世代の負担水準を維持した場合、年金給付は変わらないが、医療給付が2割強、介護は4割弱もカットされるとしている。少子高齢化の進展による給付総額の増加と支え手である現役世代の減少が要因だ。

 政府が国民1人あたりの負担と給付について試算するのは初めてで、17日の経済財政諮問会議で提示する。具体的な数字が示されたことで、社会保障と税制の一体改革に向けた給付と負担を巡る議論が加速しそうだ。

 高齢者に対する社会保障の年間給付は08年度の1人平均で年金153万円、医療58万円、介護27万円の計238万円。現行制度のまま同等の給付水準を維持した場合、25年度の給付額は賃金上昇などを加算した269万円になるとした。

 ただ、この場合は、社会保険料や公費(税金)による現役世代の負担を、08年度の121万円から25年度は162万円に引き上げる必要がある。国民全体では11~12兆円程度の負担増という。

 逆に現役世代の負担水準を維持するケースでは、医療給付は現状維持の77万円から59万円に、介護給付は40万円から25万円に削減されるとした。保険料の引き上げや増税など現役世代の負担増に国民の反発が根強い一方、負担を維持して給付が削減されれば、高齢者医療の患者負担などが増えることになる。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年10月17日 08:25

人道支援と政治は分離すべき、、、こういうところにこそ日本の経済支援も必要。。。

■シリアの200万イラク難民 行き先見えず絶望の日々

 イラクの治安悪化で家を追われた200万人もの難民を抱える隣国シリアが、今月から国境を閉鎖し、イラク人に対する入国ビザ制限を始めた。背景には、シリアと米国との不協和音がある。故郷に戻れず、第三国への移住もままならないイラク難民たちは、「悪夢」を引きずったまま隣国で絶望の日々を過ごしている。

 倉庫のような受付場所に、イラク人家族らの行列ができていた。ダマスカス郊外にある国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の難民登録センター。受付とは別に、長い廊下が30のブースに仕切られている。難民認定のための面接場所だ。

 しかし、受け付けから面接までたどり着くには平均で半年待ちだ。難民登録までにビザが切れると不法滞在になる。就労はできない。イラクから持ち込んだ貯金を取り崩している人が大半だ。

 そんな中、シリア政府は今月から、イラク人に対する入国ビザを商用目的などに制限し、国境を閉鎖した。ビラール情報相は「イラク難民受け入れで年間10億ドルもの負担をシリアは強いられている。軍事力でイラクを占領しながら、その結果追い出された人たちには何ら支援をしない米国へのメッセージだ」と語る。

 バグダッドとダマスカスを行き来する乗り合いバスのイラク人運転手らによると、ビザ制限開始のうわさが広まった先月下旬には、通常の10倍にあたる1日約2万人が国境を越えてシリアに駆け込んだ。制限措置が始まった今月1日以降は、客のいないバスを運転している状態だという。

 一方、ダマスカス周辺にはイラク難民たちが集まる「街」が出現している。最大規模の約70万人が暮らすとされるセイダ・ザイナブ地区のイスラム教徒女性アハラムさん(42)は2年前まで、バグダッドの米政府関連事務所で英訳作業などに従事していた。通勤途中に武装勢力に拉致され、8日間監禁されたのを機に家族とともにイラクを脱出。ダマスカスで難民認定を受けた後、米国への移住を申請している。

 しかし、管轄する米国土安全保障省からは「最終決定まで、どれくらい時間がかかるか分からない」と告げる紙切れが来ただけだ。

 外交筋によると、シリアを「テロ支援国家」と名指しする米国とシリアとの不協和音が、米国への移住を希望するイラク難民の状況にも影を落としている。イラク難民と面接をする米政府担当者にシリア政府が入国ビザを発給しないため、手続きが進まないという。

 〈キーワード〉イラク難民 UNHCRによると、イラクの人口の7分の1にあたる400万人以上が家を追われた。シリアには最大の150万~200万人が滞在する。それに次ぐ50万~75万人を受け入れるヨルダンはすでに入国制限を実施。1日平均2000人が流入し、「最後のとりで」だったシリアの国境閉鎖でイラク人らは行き場をなくした。イラク国内の避難民は200万人以上いるという。

 米国は今年初め、9月末までに7000人のイラク難民を受け入れると発表。その後、目標を2000人に下方修正した。米メディアによると、実際に受け入れたのは約900人にとどまっている。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年10月16日 14:50

発想が本末転倒。。。

■明日の私:「障害者自立支援法」見直し 独り立ち遠く、将来不安

 障害者にも原則1割の利用者負担を求める「障害者自立支援法」。福田政権になって見直し論議が活発化しているが、批判は昨年4月の施行前からあり、「ようやく」の感が強い。現場では「自立」に向けた展望が見えないことへの不安感が一段と強まっている。【有田浩子】

 ◇利用料、支出ずしり--「脱施設」も受け皿不足

 「仕事はしたいけど思うように働けない。今の工賃は少なくて言えない」。千葉県佐倉市の住宅街にある指定障害福祉サービス事業所「オリオンハウス」に7月から通う高橋英一さん(45)は恥ずかしそうに話した。

 高橋さんには脳性マヒがあるが、7月までは隣の八千代市内の職業センターで園芸などの仕事に就き月約7万円稼いでいた。

 支援法がスタートして、職業センターの利用料や食費など自己負担はゼロから月約3万円に増えた。障害が進み、「生活介護」を中心としたオリオンハウスに移ったのを機に両親と世帯を分離する手続きをとったため、利用料は低所得者扱いになって安くなった。だが、車椅子を使うようにもなったため、バスの送迎費なども自己負担に加わり、合計額はやはり月3万円を超える。

 オリオンでは機能訓練をしながら陶芸の仕事をし、工賃は月数千円。障害年金は約6万6000円だ。高橋さんは「結婚もしたい。でもこれだけじゃ食べていけない」と将来への不安を訴える。

   *

 埼玉県春日部市の東武伊勢崎線武里駅に近い建物の3、4階に「ともに福祉会」が運営する「ケアホームなないろ」がある。精神や知的障害を持つ30、40代の6人が平日の夜間を職員とともに過ごし、日中は同法人が運営する事業所に通う。すべて個室(10畳)で、2食付き月7万円。

 自閉症の息子(31)が「なないろ」で暮らす母親(62)は「支援法が始まり食費や送迎費などが増えたため、月12万~13万円は最低かかる」と話す。障害年金(約8万3000円)だけではやりくりできず、差額負担が重くのしかかる。

 週末は自宅で面倒をみているが、いつまで親が世話を続けられるか不安は尽きない。支援法は「施設から地域へ」ともうたうが、こうした受け皿は少なく、自宅から独り立ちもままならない状況だ。

   *

 問題は利用者の負担増ばかりではない。支援法により報酬が月額から日割り方式に変わり、障害者は体調などにより通えない日もあることから、多くの事業所が減収になった。減収を補おうと土曜や祝日に施設を開くと、それは結局、労働条件の悪化を招く。

 実際、ともに福祉会の一つの事業所は収益が当初見込みの半分に落ち込んだ。オリオンも国の特別対策の対象から外れたことなどもあり、赤字運営になった。ひずみは人件費に行き着き、人材も集まりにくくなっている。

 ともに福祉会の矢口幸一理事長(51)は「特別対策は時限的で、高齢化で親の介護力が落ちる中で安心できる仕組みになっていない」と指摘する。

 ◇「1割負担」議論の焦点に 民主は凍結法案提出--所得保障の必要も

 支援法は受けたサービスに応じ利用料を負担する「応益負担」の原則に基づき、1割負担を求めるのが特徴だ。ただ、障害が重い人ほど負担が重くなる。民主党は1割負担凍結を柱とする法案を国会に提出しており、1割負担問題が当面、大きな焦点になりそうだ。

 障害者福祉は03年度に自分でサービスを選ぶ支援費制度が導入されたが、利用急増で財源不足に陥った。そこで、介護保険への統合と、同保険の保険料負担年齢引き下げ(現在40歳以上)がセットで論じられた。だが、同保険の06年改正で統合は見送られ、身体、知的、精神の3障害を一元化し、介護保険と同様に1割負担を盛り込んだ支援法が成立した。

 昨年4月の施行により負担増を嫌ってサービス利用を中断したりする利用者が出たこともあり、政府は今年4月から、1割負担の上限額を引き下げるなどの負担軽減措置を講じた。しかし、2カ年の時限措置で、その後の見通しは立っていない。

 立教大学コミュニティ福祉学部の高橋紘士教授は障害基礎年金と生活保護費にギャップがあることを踏まえ「年金の基準そのものを見直すか、あるいは手当で埋めるかなど所得保障についての議論をすべきだ。重要なのは財源。消費税の議論なくしてはありえないのではないか」と話す。さらに「支援法では施設から地域へという方向性は出たが、まだ自立して暮らせる条件が整ったとはいえない」と指摘する。

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 ■障害者自立支援法のポイント

・身体、知的、精神の3障害を一元化

・介護給付の必要度を示す障害程度区分は6段階に

・サービス量に応じ費用を負担(応益負担)

・日中活動を六つに再編。施設中心から地域とかかわる暮らしに移行。就労支援を強化

・都道府県、市町村にサービス量の数値目標を盛り込んだ計画策定義務づけ

・障害福祉サービスの関係予算07年度4873億円(前年度比11.4%増)

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 ■1割負担の月額上限額

        06年度から 07年度から

生活保護世帯      0円     0円

低所得1   1万5000円  3750円

低所得2   2万4600円  6150円

一般     3万7200円  9300円

 ※通所、在宅サービスを利用する場合。07年度からの軽減は期限2年の特別対策。低所得は住民税非課税世帯で、本人の所得などにより1と2に分かれる。一般で軽減対象になるのは年収約600万円まで

[毎日新聞]

Posted by nob : 2007年10月13日 23:58

きっかけは何であれ、、、意識の高揚に繋がれば。。。

■ノーベル賞委員長、ゴア氏受賞は「論争覚悟の選考」

 【オスロ=本間圭一】ノルウェーのノーベル賞委員会のオラ・ミュース委員長は12日、当地で本紙と単独会見し、2007年のノーベル平和賞で、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)と、アル・ゴア前米副大統領を選出した点に触れ、「授賞が議論を呼ぶことは事前に分かっていた」と述べ、受賞者の適否などを巡る論争覚悟の決断だった背景を明らかにした。

 ゴア氏については、気候変動に関するデータが不正確で、地球温暖化の不安を過度にあおっていると一部で批判されているほか、安全保障に対する温暖化の影響を限定的にとらえる学者もいる。だが、委員長は「我々は今年、地球温暖化が世界平和に最も重要なテーマであると認識したのだ」と語った。

 委員長によると、今年は平和賞候補として約180の個人・団体が推薦されたが、委員5人による最終選考の段階では、「ゴア氏への授賞は全会一致で、反対意見はなかった」と述べ、決断の正当性を強調した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2007年10月13日 23:56

撤退すれば悪夢は覚める。。。

■米軍元司令官、イラク現状を「終わりの見えない悪夢」

 【ワシントン=大塚隆一】イラク駐留米軍のサンチェス元司令官は12日、ワシントン郊外で講演し、イラクの現状を「終わりの見えない悪夢」と述べるとともに、ブッシュ政権の指導者たちを「無能」「職務怠慢」などとこき下ろした。

 フセイン政権崩壊後の2003年6月から04年7月まで司令官を務めたサンチェス氏は、ブッシュ政権の戦争計画について「破滅的な欠陥」と「現実離れした楽観論」があったと酷評。さらに「米国は絶望的な戦いを続けている」と述べ、現在の増派戦略も状況の改善はもたらさないとの見方を示した。

 ただ、サンチェス氏自身も武装勢力の拡大に有効な手を打たなかったという批判にさらされてきた。旧アブグレイブ刑務所の米兵によるイラク人収容者虐待問題では、サンチェス氏の責任を問う声が上がり、これが事実上の解任につながった経緯もあり、同氏は自身も「誤りを犯した」と認めた。

[読売新聞]

Posted by nob : 2007年10月13日 23:54

「しがない自分の有名性を使わないと申し訳ない」、、、著名人に持ってほしい発想。。。

■坂本龍一がメディア・アート展 環境保護に力、法人も設立

 音楽家坂本龍一の活動がめざましい。京都を拠点にしたマルチメディアアート集団「ダムタイプ」の中心メンバー高谷史郎と共同で、東京・初台のNTTインターコミュニケーション・センター(ICC)で、メディア・アート展を開いているのを機に、作品と現在について聞いた。

 同展は「LIFE—fluid、invisible、inaudible…(流動するもの、見えないもの、聴こえないもの)」。坂本の音楽と高谷の映像を融合させ、展示室全体を作品化している(11月4日まで)。

 1.2メートル角、高さ30センチの9基の水槽が天井からつるされ、雲や戦争の光景、英語の詩、数式など、上から投射された映像を底からのぞいたり、透過した床の像を見たり。刻一刻、映像は形を変える。水槽の装置から発生する霧のため、揺らぎ、うつろう。

 水槽ごとに2個、全体で18個設置されたスピーカーから、鳥のさえずりや虫の声など自然界の音や、詩文の朗読といった人の声が聞こえる。99年に坂本が作曲したオペラ「LIFE」を主な素材とした約400種もの音源が、コンピューターでランダムに選ばれる。今年3月、山口市の山口情報芸術センター(YCAM)で先行発表した作品のICC版だ。

 「音楽は普通、線的な思考で出来ているけれど、これは面的思考法」と話す。

 自然を取り込む作品の志向とも合致するような環境保護活動に力を注ぐ坂本は7月、「more trees」という法人を立ち上げた。寄付を募って自ら植林作業をするほか、そうした活動をしているNPOなどの団体を援助する媒介役を目指す。「しがない自分の有名性を使わないと申し訳ない」

 本業の音楽では昨年、「『コモンズ』というレコード会社のようなもの」を立ち上げ、今年は、細野晴臣、高橋幸宏の元「YMO」メンバーと、新曲を作り、一緒にライブしたり、CM用に曲を作り直したり。「声高に『YMO再結成』を叫ぶつもりはない、ゆるい集団」。イラン出身でニューヨーク在住の映像作家、シリン・ネシャットの映画音楽も手がける。

 オペラ「LIFE」から8年。「21世紀は、少しはまともになるかなと思っていたが、戦争と革命の世紀だった20世紀よりひどくなったんじゃないか。力の行使がまかり通っている」

 70年。大学闘争の余燼(よじん)が残っていた東京芸大で、新入生なのに無精ひげをはやし、よれよれの黒レインコートで、ゲバ棒を持っていた坂本の姿は印象に残る。語り口は今、静かだが、「ニューヨークにいると、日本はやはり憲法が歯止めになっていると見える。9・11以後も改正されなかったのはラッキーだ」。覚めた目と秘めた情熱は変わっていない、と見えた。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年10月13日 23:53

体制の温存と経済支援が保証されるか否かだけの時間の問題、、、変わらぬ本質的な問題の根源は核保有国が存在していること。。。

■金総書記「核保有意思ない」南北首脳会談で発言

 【ソウル=竹腰雅彦】韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は11日、韓国記者団と会談し、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が先の南北首脳会談で、「我々は核兵器を持つ意思がない。これは(故金日成主席の)遺訓だ。この意思は確固たるものだ」と述べたことを明らかにした。

 南北首脳会談で核問題に関する金総書記の具体的な発言内容が明らかになったのは初めて。

 首脳会談が行われた10月3日には、年内の核施設無能力化などの見返りに、米国が北朝鮮に対するテロ支援国指定の解除作業を開始することなどを盛り込んだ6か国協議の共同文書が発表されたが、金総書記は6か国協議について、「米国の態度を肯定的に評価している。今回は米国も誠意があるようだ」と語り、協議の進展に満足感を示した。

 北朝鮮側の思惑通り、協議が進んでいることを裏付けるものと言える。

[読売新聞]

Posted by nob : 2007年10月12日 12:56

さらに増長する軍拡路線。。。

■弾道ミサイル防衛の新設備 米軍三沢基地にきょう配備

 東北防衛局の越智文隆企画部長は11日、青森県や同県三沢市に対し、米軍が弾道ミサイル防衛のための移動式情報処理システム「JTAGS(ジェイタグス=統合戦術陸上ステーション)」を12日に米軍三沢基地(三沢市)に配備すると明らかにした。

 国内での配備は初めて。説明を受けた三沢市の吉田耕悦副市長は「配備前日に説明するのはどうか」と対応の遅さに不快感を示した。

 システムは情報処理装置を搭載した車両と3基のサテライト・アンテナなどで構成。18人の米兵で運用する予定だが、運用開始時期について越智部長は「米軍から情報が入ってきていない」と述べた。

 また越智部長は、三沢市などがシステムを自治体関係者などに公開するよう要請しているのに対し、米軍と日程を調整していることを明らかにした。

 JTAGSは、弾道ミサイルの発射データを人工衛星を使って受信・解析するシステム。

[産経新聞]

Posted by nob : 2007年10月11日 23:54

なるほど。。。

■ホテルニューオータニ:ホテル内に高級ホテル 外資系に対抗

 ホテルニューオータニ(東京都千代田区)は13日、外国人旅行者や富裕層向けの高級ホテル「エグゼクティブハウス 禅」を開業する。本館11、12階を全面改装し、ホテルの中に別のホテルを設ける「ホテル イン ホテル」として87室を設けた。改装に約100億円かけ、高級路線で都内に相次ぎ進出した外資系高級ホテルに対抗する。

 高級感あふれる和風の装飾や全面ガラス張りで眺めの良さ、充実したサービスを提供する。宿泊料(税・サービス込み)はペアで5万5840~30万700円。半分以上の部屋が1泊約7万円を超え、従来のほぼ2倍。最も高級な「エグゼクティブガーデンスイート」(102~115平方メートル)を筆頭に5段階の部屋を提供する。禅を題材にした部屋づくりで、水墨画を連想させる内装など工夫を凝らした。【後藤逸郎】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2007年10月11日 23:44

もう止めよ。。。

■日本原燃:再処理工場の洗浄槽が損傷 青森・六ケ所村

 日本原燃は11日、使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)の燃料集合体の切断片に付着した放射性物質を洗浄する洗浄槽と呼ばれる機器の一部が損傷し、国に報告したと発表した。外部への放射能漏れはないという。

 同社によると、切断片が通過する扉状の装置が変形して動かなくなった。損傷は5日に判明したが、原燃は当時、「軽微な事案」として報告しなかった。その後、専用機器を遠隔操作して修理する必要があると分かり、原子炉等規制法で報告が義務づけられた「特別の措置を要する修理」に該当すると判断した。修理には10日ほどかかるという。【村松洋】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2007年10月11日 23:39

まったく読めません。。。

■読める?「七音」「雪月花」 響き優先、今時の名前

 「永翔」「大生」「七音」「雪月花」と書いて、それぞれ「はるか」「ひろ」「どれみ」「せしる」と読む。いずれも実際に出生届が受理された名前だ。法律には読み仮名の規定がないうえ、親は音の響きと漢字の画数を重視する傾向だという。すぐに読めないような個性的な名前を持つ子どもたちは、これからも増えていくのだろうか。

 富山県立山町の夫妻が今年2月、出生届に娘の名前を「稀星(きらら)」と書いた。町から「星で『らら』とは読めないと思うが、いいか」と再考を促された。出生届は現住所のほか、出生地や親の本籍地がある自治体に提出できる。夫妻は、出産した隣の富山市に出すと「親の意向を尊重する」とすぐに受理された。夫妻は「市販の名づけ辞典にあったものをそのまま使ったのに」と不思議がる。

 出産を控えた母親を対象にした「たまごクラブ」(ベネッセコーポレーション)には半年に1回のペースで「季節のイメージ」などを参照する名づけ辞典が付く。紹介されるのは、原則として過去に2件以上受理された読者の実例だ。

 「届け出が受理されるかは各自治体で判断が異なります」と、ただし書きを必ず入れる。

 名前に使える文字は戸籍法施行規則で定められているが、読み方のルールは触れられていない。出生届に読みを記すのは住民票の処理が目的で、戸籍に読み方まで書く必要はないためだ。法務省は「高」と書いて「ひくい」と読ませるといった、およそ連想できない読みの場合は再考を促すよう自治体に求めているが、強制力はない。

 06年度に窓口で5000件を超える出生届を受理した東京都大田区は「使える文字かどうかのチェックが第一。文字が使えるものであれば、親の意向を原則尊重する」と話す。「稀星」を受理した富山市も「『悪魔ちゃん』のように子どもの将来に不利益になりそうでなければ受理する」という立場だ。

 一方、再考を促した立山町は「法務省が求めているし、辞書にない読みであれば、親に必ず確認するべきだ」と話す。 ベネッセ・たまひよ部は、「縁起のいい画数」に加え、「響きのいい音」にしたい親の思いが、本来の読み方にはない漢字をあてるケースが出てくる一因だと分析する。

 「稀星」の場合も、「きらら」という響きがいいと夫が希望し、呼び方がまず決まった。漢字はその後、縁起のいい画数を名づけ辞典から探したという。

 同部の名づけ担当・石原竜也さんによると、「名前の読み・漢字ランキング」を見て、「読みは人気のあるものに、漢字はあまり使われない字を使おう」と考える親も多い。「名前は子どもへの最初のプレゼント。唯一無二のものにしたいとの思いが強いのでは」

 「オーダーメード」で名づけをする会社もある。97年に創業した日本育児研究社(大阪市)は、インターネットや電話で受け付け、「名字に合う画数の名前」などをリストアップ、冊子にまとめて提供している。これまでに約23万件の利用があったという。

 珍しい名前で困ることはないのだろうか。

 「日本の漢字」の著書がある笹原宏之・早稲田大教授(日本語学)は、「なまぐさい」の意味を持つ「腥」を使いたがる親がいると知り、驚いた。「夜空に輝く月と星だからロマンチックだと感じてしまうのだろう。意味を考えず、字面のイメージで使おうとする親が増えているのではないか」と警鐘を鳴らす。

 「日本語練習帳」などの著書で知られる国語学者の大野晋さんは「漢字教育が衰退し、漢字の意味を深く考えない人が増えているのではないか。日本語全体がカタカナ化、英語化しているいまの流れの一つと言えるだろう」と話している。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年10月11日 23:20

需要があれば供給が。。。

■女性誌相次ぐ創刊 50代に熱視線
50代向けの女性誌創刊ラッシュ50代向けの女性誌創刊ラッシュ

 「さあ、自分のために何をしよう」というキャッチコピーとともに、50代を対象とした女性誌の創刊が相次いでいる。一昔前のオバサンイメージとはうって変わって、元気で若々しく、自分への投資を惜しまないのがいまどきの中高年女性。子育てを終え、人生のセカンドデビューを迎える彼女たちに出版社が熱い視線を送っている。(中曽根聖子)

 「上品元気」今月20日、マガジンハウスは50代向けを堂々と宣言した女性誌「クロワッサンPremium」を創刊する。キーワードは「上品元気」。ともに50代後半の木原光知子さんと前田美波里さんが表紙を飾った創刊準備号(3月発行)は、増刷分を含め8万5000部が完売。編集部には「こんな雑誌を待っていました」と大きな反響が寄せられた。

 驚くのは表紙に50代の文字が5カ所も躍っていたこと。竹内正明編集は「周囲からはオバサンとみられがちな50代を前面に打ち出すことには議論もあったが、今の中高年は一昔前に比べ、若々しく行動的。年齢を重ねることに自信を持った彼女たちはマイナスイメージでとらえていない」と説明する。

 「さあ、自分のために何をしよう」のキャッチコピーで女性の心をつかんだのは集英社が先月創刊した「●clat(エクラ)」。エクラはフランス語で「きらめき、輝き」の意味。創刊号は黒木瞳さんを起用したパリ特集や通販特集が好評で、8万3000部がほぼ完売した。

 さらに来年3月には、30代向けの「VERY」や40代向け「STORY」のラインナップをそろえる光文社が、新たに「HERS」を創刊する。対象とするのは40代後半から50代だ。

                   ◇

 従来の女性ファッション誌といえば若い女性が主な対象。販売額が9年連続マイナスという雑誌不振のなか、出版社が50代に熱い視線を注ぐのはなぜか。

 エクラの田中裕則編集長によると、今の50代は「アンノン族」という流行語も生んだファッション誌の元祖「an・an」(昭和45年創刊、マガジンハウス)「non・no」(同46年、集英社)で中学、高校時代を過ごすなど、「雑誌文化の中で育った初の世代」。それだけにファッションやオシャレに対する関心も高く、「自分なりの価値観や審美眼をもった彼女たちが読む雑誌がなかった」という。

 竹内さんも「出版界には中高年女性は書店に足を運ばないという思い込みがあり、本来なら雑誌好きのこの世代が飢餓状態に置かれていた」と分析する。

                   ◇

 一般的に女の50代は、子育てを終え、夫は定年退職にさしかかる時期。消費トレンドに詳しい電通総研の山崎聖子主任研究員は「時間も金銭的にも余裕があるこの世代は、人生のセカンドデビューを迎え、自分への投資を惜しまない。最後に残った大きな消費集団として期待されている」と指摘する。事実、エクラが想定する読者層は可処分所得が1000万円前後の世帯だ。

 人生はこれから。出版社がいま、注目するのは消費意欲と購買力を兼ね備えた“新しい50代”だ。HERSの新倉博史編集長は「それぞれに病気や離婚など修羅場をくぐり抜けた人生のベテラン。目の肥えた大人の女性を納得させる雑誌作りが求められている」と意気込む。

 ●=アキュートアクセント付きE小文字

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2007年10月10日 09:46

外での喫煙でも子供の数値が上がる、、、何故???

■「母親喫煙」子供への影響、父親の場合の4・5倍に

 母親が喫煙する家庭の子は、父親が吸う場合に比べ、体に入ったニコチンの分解物質(コチニン)の値が約4・5倍となることが、埼玉県熊谷市の小学4年生約1000人の調査で明らかになった。

 生活習慣病の予兆がある子は、受動喫煙しやすい家庭環境が多いことも判明。同市は小学4年生の希望者を対象に、全国でも珍しい「受動喫煙検診」を行うことを決めた。

 研究を行ったのは市内の開業医、井埜利博・群馬パース大客員教授ら。2002年からの5年間で、両親が調査に同意した熊谷市の小学4年生計1048人を対象に、尿に含まれるコチニン濃度を調べたほか、両親の喫煙習慣、喫煙場所などをアンケートで尋ねた。

 その結果、父親だけが吸う家の子はコチニン値が平均で1ミリ・リットルあたり約4・5ナノ・グラムだったが、母親だけが吸う子は平均で約21ナノ・グラムだった。

 母親だけが喫煙する家庭の子は、両親とも吸わない子に比べ、尿のコチニン濃度が約10・5倍に高まった。母親が外やベランダで吸っている場合でも約4・5倍になり、吸う時だけ場所を移っても、受動喫煙の影響が出ることがわかった。また、肥満や血圧が高い傾向がある子は、そうでない子に比べてコチニン値が約3倍になり、生活習慣病になりやすい傾向もみられたという。

 こうした結果を受け、熊谷市は、児童の尿中コチニン値を調べる受動喫煙検診を、小学4年時に行う小児生活習慣病検診に合わせて、今月から希望者に実施することを決めた。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年10月10日 09:42

至極自然な発想、、、軍事と宗教は政治と分離せねば。。。

■駐英ミャンマー外交官、辞表提出 軍事政権弾圧に抗議

 英国のミャンマー大使館の外交官が9日、反政府デモを行った僧侶らを軍事政権が弾圧したことに対して「話し合いによる解決を見いだすことが、国民と国家を救う当然の道だ」と抗議し、大使館に辞表を提出した。

 英BBC(電子版)の報道によると、辞任したのはイェ・ミン・トゥン氏。ミャンマー外務省で10年間の勤務経験があり、AFP通信によると2等書記官という。

 同氏は「この革命は、政府を交渉のテーブルにつかせる決定的な要因とみられたが、政府は現実を無視した」と強く非難。また、自身を敬虔(けい・けん)な仏教徒と言い、「政府が平和的な僧侶を逮捕し、暴力を振るっている。そんな展開は人生で一度も見たことがない」と批判した。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年10月10日 09:34

いつまで続ける抜本対策の先送り、、、不可能なパフォーマンスはもうたくさん。。。

■年金記録第三者委、人員倍増へ スピードアップ目指す 

 増田総務相は9日、「消えた年金記録」を回復する審査のため、全都道府県の50カ所に設けられた年金記録確認地方第三者委員会について、現行の人員計308人では処理が不十分だとして、倍増させる意向を固めた。同日、町村官房長官と会談し、了承を得た。

 社会保険庁への記録確認の申立件数は9月末までに約1万6000件に達している。しかし、記録の回復を認める、認めないの判断をしたのは、9日現在、中央第三者委員会と合わせても261件。「スピードが遅い」との批判が出ており、社会保険労務士や弁護士、弁理士らの委員を増やすという。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年10月10日 09:30

本当なら朗報、、、泣くのはいつも女性、自身を護る最も有効な対策だから。。。

■第138話 ピルの服用ががんを予防する

 ピルを服用していた女性は服用したことのない女性に比べてがんになる危険性が12%減少するとの報告が英国から寄せられています。『ピルの邦ちゃん』としてはこのコラムの愛読者にすぐにもご報告したくて……。

 英国一般医協会から膨大なデータを元にした研究報告がBritish Medical Journalという有名な医学雑誌に掲載されています。それによれば、1968年5月に始まった調査には、英国全域における一般医(日本では開業医あるいは「かかりつけ医」)1400人が、ピルを服用している女性2万3000人、服用していない女性2万3000人を募集し、以降実に36年間にわたってがんになったかどうかの追跡調査が行われたのです。もちろん、出産を望むのでピルの服用を止めた人、医師が調査を中止した、転院した、閉経によってピルを服用する必要がなくなった、死亡したなどによって、調査から外れていった人もいるわけですが、これだけ多数のピル服用者と非服用者の追跡調査の結果が明らかになったのは世界でも初めてです。年齢、出産回数、喫煙、社会階層、ホルモン補充療法の有無などによってもがんになる危険が高まることがありますので、これらを補正しながら各種のがんの罹患(りかん)率を算出しています。

 その結果、ピルの非服用者に比べ、服用者では発がんのリスクが12%減少することが明らかになりました。特に低下したのは大腸または直腸がん、子宮体がん、卵巣がんなどです。逆に、わずかではありますが上昇したのは子宮頸(けい)部のがんでした。今までピルを服用すると乳がんになる確率が高まると言われていましたが、乳がんについては服用者と非服用者との間で統計的な差は認められませんでした。これらを合算しますと、主な婦人科癌のリスクはピル服用者の場合29%も減少していることがわかります。

 また、ピルの服用を中止した後、どれくらいの期間がたっているかについて調べてみますと、ピルの卵巣がん防止効果については、ピルの服用中止後少なくとも15年間は継続し、期間間隔が長くなるほど相対リスク(ピルの非服用者のリスクを1とした場合の服用者のリスクを数字で表したもの。1より低ければ危険性が少なく、1より大きければ高い)が低下することが明らかになりました。子宮体がんのリスクもすべて1を下回っていましたが、現在服用中の場合と(服用停止後5年以内に)最近服用を再開した場合のリスク推定値だけは統計上有意なものでした。その他のがんについては一貫性はありませんでした。ピルを現在服用している人と最近服用を再開した人との間では、子宮頸部癌のリスクが初期に上昇したものの、時間の経過とともに消滅しています。

 また、ピルを服用している女性の年齢とがん発症リスクとの関係をみますと、絶対リスクを低下させる率は30~39歳では10万対34、40~49歳では10万対24、40~59歳10万対90、60歳以上10万対47で若年女性よりもむしろ高齢女性の方に有利となっています。こうした結果は、少なくとも比較的健康な英国女性では、がんのリスクはピルの服用による利益の方がリスクよりも大きいことを示唆しています。

 ピル処方の臨床現場に限らず、日本の多くの女性が「ピルを飲むとがんになる」などを誤った情報に振り回されていることが少なくありません。子宮頸がんのようにHPV(ヒトパピローマウイルス)による感染が原因となっていることが明らかである以上、ピルでは予防できないわけで、コンドームの使用を怠れば罹患(りかん)率が高まるのは当然と言えます。今まで、がん予防のためにピルを服用するというようなことはありませんでしたが、月経痛を和らげる、月経血量を減らす、月経周期を調節するなどのピルの利点を考え合わせますと、「避妊のためにピルを」というよりも、「女性のQOL(生活の質)の向上のためにピルを」の時代がそう遠くない将来に訪れるかも知れません。

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年10月09日 11:32

年毎に世界各地で進展する異常気象、、、急がれる抜本的地球温暖化対策。。。

■紅葉大幅遅れ、都心の見ごろは12月?・猛暑が影響

 紅葉真っ盛りは師走!?――。記録的な猛暑の余波で関東など各地の紅葉の見ごろが大幅に遅れそうで、秋の行楽シーズンを前に各地の名所や自治体が対応に追われている。見ごろが初冬に当たる12月上旬から中旬にずれこみそうな東京都心では、祭りの時期を急きょずらす苦肉の策も。関係者らは「紅葉といえば秋。これでは季節感が出ない」と心配顔だ。

 約140本のイチョウの木が並ぶ東京・明治神宮外苑。この連休中はほとんどが緑の葉で覆われ、黄色はちらほらとある程度。毎年11月中旬には、鮮やかな黄色に彩られた並木道が行楽客であふれかえるが、「今年は大きく遅れそう」と外苑の担当者。すでに枯れている葉も目立ち「猛暑の影響が大きい」と不安げ。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年10月09日 11:23

英国世論にも撤退論が高まってきている。。。

■英、イラク駐留軍を2500人に削減

 ブラウン英首相は8日、下院で演説し、来春からイラク南部バスラ州に駐留する英軍を現在の5500人から2500人に削減することを明らかにした。また、駐留英軍のため通訳や翻訳などで1年以上働いたイラク人スタッフが英国や中東諸国で定住を望めば、財政支援を行うことも発表した。

 ブラウン首相は「来春から駐留軍の目的は、訓練と指導に変わる」と説明。イラク南部州の治安体制が確立されれば、2カ月以内にまず約1000人が撤退すると述べた。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年10月09日 10:39

判り切ってはいたものの、、、出るのは溜め息ばかりなり。。。不可能なことはオールクリアする他なし。。。

■消えた年金 救済は1% 第三者委の審査難航

 年金記録が消えてしまった人を救済するための総務省の「年金記録確認第三者委員会」に申し立てた約1万6000人のうち、記録回復に結びついたのは190人(9月28日現在)にとどまっていることが7日、分かった。審査受け付けからの2カ月半で、わずか1%弱しか救済されていない計算だ。第三者委が認定基準をあいまいにしたため、「証拠」の収集に手間取っているのが大きな要因だ。総務省はスタッフ増などの対策に乗り出したが、思うような効果は上がっていない。

 第三者委の審査は、7月17日から全国の社会保険事務所で受け付けが始まり、9月30日時点で1万5976人(厚生年金6337人、国民年金9639人)が申し立てた。昨年8月から今年6月までの社会保険庁の年金特別相談で、記録の全部もしくは一部が確認できなかった人は計3万5786人に上り、申し立てする人は今後さらに増える見通しだ。

 だが、受け付け後の審査は難航している。社会保険事務所で受け付けた申し立ては、まずは社保庁で記録確認をしたうえで、地区ごとの地方第三者委に移送される。これまでに移送されたのは約6300件で、申し立ての4割程度だ。移送後に最終的な記録回復の可否が判断されたのは中央、地方両第三者委を合わせて202件。このうちの12人が記録の回復を認められなかった。

 審査が遅れている最大の要因は、認定基準が「申し立て内容が明らかに不合理ではなく、一応確からしい」などとあいまいなことだ。どれだけ状況証拠を集めれば記録回復が認められるのか不確かなため、先例の積み重ねで判断することになるが、「その状況証拠を集めるスタッフが不足している」(第三者委関係者)という。

 中でも判断が難しいのは記録回復を認めないケース。認定基準では「裏付けが全くなくても性善説に立ち、本人の人柄や態度を見て総合的に判断する」などとされたため、「制度上、保険料を支払うことができない場合などを除き、なかなか申し立てを却下することができない」(第三者委関係者)といった事態に陥っているのだ。

 スタッフ不足を解消するため、第三者委は中央委で70人、地方委で400人の増員を計画し、すでに社会保険労務士などの募集を開始した。申し立て件数の多い都市部の地方委の中には、小委員会を複数設置して審議の迅速化を目指すところもある。

 第三者委は「だいぶ先例が積み重なったので、これからはスムーズに審査できるはずだ」と強調するが、約1万6000件の審査は完了のめどは立っておらず、総務省幹部は「1件1件処理していくしかない」としている。

[産経新聞]

Posted by nob : 2007年10月08日 12:52

利便性と相反する脆弱性。。。

■サイバーテロ:エストニア標的 国家攻撃とNATO対策へ

 【ブリュッセル福原直樹】「電子立国」として知られる北大西洋条約機構(NATO)加盟国エストニアで4月、政府や銀行などのコンピューターを狙ったサイバーテロが発生し、NATOが「国家の情報技術基盤を攻撃された初のケース」と判断、加盟国防衛のため本格的な検討に入ったことが7日、毎日新聞の調べでわかった。日本を含む世界各国のコンピューターが悪用され、国家中枢が約1カ月にわたり攻撃された事件は、サイバー空間における新たな戦争形態を印象付けた。

 攻撃は4月27日夜に始まった。政府や大統領府、13省庁をはじめ、大手銀行や新聞社などのホームページに突然、外国からの接続信号(アクセス)が集中。通信回線やコンピューターサーバーが容量超過で使用不能に陥った。「DoS(ドス)攻撃」と呼ばれる手法だった。エストニアでは、行政手続きや銀行決済など市民生活のあらゆる場面でインターネットが活用されているだけに、政府の衝撃は大きかった。

 NATOは事件直後、エストニアに専門家を派遣。調査の結果、当初はロシアからの信号が大部分だったが、その後、米国やNATO諸国、日本などからの信号も確認された。犯行グループは日米欧の家庭用パソコンなどにも不正侵入し、遠隔操作による攻撃を可能にする「Botnet(ボットネット)」と呼ばれるネットワークを構築していたとみられる。

 NATO筋によると、過去の同種の事件では1~2種類の攻撃法しか使われなかったが、今回はドスなど少なくとも10種類の攻撃法が確認された。「攻撃のスケールと複雑さは過去に例を見ないものだった」と言う。攻撃が週末の夜に始まり、政府機関などの利用者が限られていたことに加え、エストニア当局が国内外を結ぶインターネット通信網を素早く閉鎖したため、市民生活に深刻な影響はなかった模様だ。

 事件は、エストニアが旧支配国ロシアの反発を押し切る形で、旧ソ連兵の記念碑を市中心部から撤去した直後に起きた。ロシアの政府機関を発信源とする信号が確認されたと報じられるなど、「ロシア政府による組織的攻撃」との見方が出た。

 NATO筋は「遠隔操作で世界中から攻撃できる」として背後関係の特定を避ける一方、「ロシアには膨大なハッカー(コンピューター侵入者)集団があり、これらが攻撃を支援した可能性は高い」と話している。

 同筋によるとNATOは05年、本部や最高司令部など組織内をつなぐコンピューターの防御対策を確立した。しかし、今回のように加盟国が個別に攻撃された際の対応策は講じられておらず、加盟国との協力体制の確立を急いでいる。

 【ことば】エストニア 旧ソ連崩壊直前の91年に独立し、04年にNATOと欧州連合(EU)に加盟した。人口135万人で面積は日本の9分の1。人口の7割を占めるエストニア人と3割のロシア系住民の間で対立が続いている。今年3月には、国政レベルの議会選挙としては世界で初めて、インターネットによる投票が行われた。

[毎日新聞]


■サイバーテロ:他人のPC悪用 「黒幕」特定は困難

 エストニアへのサイバーテロには、攻撃者が他人のパソコンを悪用する「ボットネット」と、特定のコンピューターにアクセス用の接続信号を大量に送りつける「ドス攻撃」を組み合わせた手法が使われた。

 ボットネットは、攻撃者がネット上にウイルスをばらまき、感染したパソコンを外部から自由に操れるネットワークだ。

 攻撃者がボットネットを使ってドス攻撃の指示を出すと、配下のパソコンは一斉に攻撃対象のホームページなどに大量の信号を送り付け、相手サーバーをパンク状態にしてしまう。ボットネットに組み込まれるパソコンは、数十万台に及ぶケースもあるという。

 ITセキュリティー会社「ラック」(東京)によると、海賊版のパソコン基本ソフト(OS)が広く出回っている東南アジアなどの発展途上国では、OSのセキュリティーが更新されないため、多くのパソコンがボットネットのウイルスに感染しているという。

 ◇日本は283万件

 国内では昨年8月に国家公安委員会と警察庁のホームページ(HP)がサイバー攻撃を受け、約3時間余にわたって閲覧不能になる事件が起きた。「ドス攻撃」を受けたとみられる。サイバーテロは対岸の火事ではない。

 警察庁は、全国57カ所の警察施設で主なネットワーク上を流れる接続信号(アクセス)を観測し、異常がないか調べている。今年上半期(1~6月)に観測されたサイバー攻撃の疑いのある信号は約283万件で、前年同期に比べ8%増えた。同庁の観測ポイントは限られており、4月にエストニアで起きたサイバーテロをとらえることはできなかったという。

 「ボットネット」は今年上半期、598個(前年同期比26%増)。同庁は「約10万台のパソコンを操作する大規模なものもあるが、比較的小規模のボットネットが多い」とみている。同庁は来年度予算の概算要求で、サイバー攻撃の監視機器の更新費として約3億円を計上する。【遠山和彦】

 ◇関係機関が協力し迅速に対処を

 エストニアでのサイバーテロを調査したイスラエル人専門家、ガディ・エブロン氏の話

 サイバーテロの特徴は「黒幕」の特定が非常に困難な点だ。エストニアの事件では発信源にロシア政府機関のIPアドレスが含まれていたとされるが、こうした足跡は偽装できる。攻撃に使われたコンピューターは、所有者の知らないうちに何者かに悪用されたものだ。本当に攻撃を主導したのは誰なのか、どこから仕掛けたのか、技術的な解析情報だけでは正確に把握できない。

 インターネットは世界的な社会基盤だ。同様の被害はどこでも起こりうる。対応策を準備し、関係機関が協力して迅速に対処することで、影響は最小限に食い止められる。それがエストニアの事件から学ぶべき教訓だ。【エルサレム前田英司】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2007年10月08日 12:41

世襲は時代錯誤の諸悪の根源、、、そもそも対策の必要なし。。。

■後継者難、対策準備中の中小企業は3割以下…信金中金総研

 信金中央金庫総合研究所は、中小企業の8割が経営者の後継者難を懸念している一方、実際に後継者を育成するなどの準備をしているのは3割以下にとどまるとの調査結果を発表した。

 中小企業経営者の高齢化が進む中、後継者難で廃業に追い込まれる企業が増加するとみられ、後継者育成支援や中小企業向けM&A(買収・合併)の拡大が必要としている。

 調査は従業員300人以下の中小企業を対象に9月に実施、1万4000社から回答を得た。回答した経営者の約半数が60歳以上で、後継者への代替わり問題が緊急の課題であることが浮かび上がった。

 代替わりを成功させる課題としては、約半数が「後継者の力量」をあげたほか、「取引先との信頼関係の維持」が目立った。中小企業の経営が社長の力量と人脈に大きく依存し、引退が難しい実情を表している。

[読売新聞]

Posted by nob : 2007年10月08日 12:37

地球環境破壊の権利などありえなければ、それを売買するなど論外、、、温暖化対策の方針と方法論は本末転倒。。。

■電力10社の温室ガス排出権取得、当初計画の4倍に

 東京電力や関西電力など電力10社は7日、海外から温室効果ガスの排出権を取得する量を、当初計画の約3000万トンから、4倍の約1億2000万トン(二酸化炭素換算、2008〜12年度計)に引き上げる方針を明らかにした。

 相次ぐトラブルで原子力発電所の稼働率が伸びず、京都議定書に基づく電力業界の削減計画が達成困難の見通しとなったためだ。

 11日に開かれる環境省と経済産業省の合同審議会の会合で、電力10社で構成する電気事業連合会(電事連)が報告する。

 新計画の取得量は、日本政府が08〜12年度に取得を計画している1億トンを超える規模だ。欧州連合(EU)での排出権取引市場では、既に1トンあたり2000円程度で排出権が売買されており、今回の引き上げにより、10社で計2000億円規模の費用負担が新たに生じる公算だ。

 日本は京都議定書で、08〜12年度に1990年比で平均6%の温室効果ガスを削減する義務を負っている。これに沿い、産業界では、各業界で排出削減のための「自主行動計画」を策定している。

 電事連は、温室効果ガスの排出が比較的少ない原子力発電の稼働率を高めに維持することで削減効果を上げる方針だ。従来、原発稼働率が「80%以上」との前提で、単位発電量当たりの排出量を08〜12年度の5年間で20%削減する計画を掲げていた。

 しかし、昨年から今年にかけて、北海道電力泊原発で非常用発電機が故障したほか、北陸電力志賀原発での臨界事故隠しの発覚、中部電力浜岡原発でのタービン故障などによる停止が相次いでいる。7月からは新潟県中越沖地震の影響で、東京電力の柏崎刈羽発電所が長期間の停止を余儀なくされている。

 このため、原発稼働率は現在60%台に落ち込み、今後も70%前後で推移する見込みだ。一方、電力使用量は景気回復とともに今後も増加傾向が続くと見られる。電事連は、温室効果ガスの削減計画を維持するには、海外からの排出権取得を、当初計画から大幅に上積みする必要があると判断した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2007年10月08日 12:31

悪質です。。。

■「スーパーで幼児被害」 悪質チェーンメール、全国へ

 全国展開する複数の大手スーパーを名指しして「幼児をトイレに連れ込んでイタズラをする事件が相次いでいる」などとつづった根拠のない情報が、携帯電話などを使った電子メールで全国に出回っている。「たくさんのママにまわして、子供を守ろう」といった転送の呼びかけもあって、保護者らの間で急速に広まったらしい。名前を出されたスーパーの本社広報担当者は「事実無根。安心して買い物をしてほしい」と困惑している。

 大手スーパーの一つの本社にメールにある内容の真偽を確かめる電話が寄せられるようになったのは9月中旬。同月末時点で130件にのぼった。メールの文章は若干の違いがあるものの、趣旨は同じ。初めは首都圏からだったが、後に近畿、中部地方へと範囲が広がり、最近になって中国、東北地方からも問い合わせがあったという。

 長野県内ではここ1週間ほど、複数の警察署に問い合わせが続いている。同県内のある警察署は「悪質なチェーンメール」とみて、小中学校を通じて、保護者に転送しないよう呼びかけている。

[朝日新聞]


■ネットいじめ:北海道でも深刻化 今年の警察相談35件

 インターネットの掲示板や電子メールに悪口を書き込んで中傷する「ネットいじめ」が、道内の子供たちの間でも深刻化している。ネットいじめがきっかけで被害者が不登校になったり、刑事事件に発展するケースも。こうした掲示板などは生徒や卒業生が立ち上げ、管理しているものがほとんどのため、教師や保護者は発見しにくい。大人の目の届かないところで広がる新しい形のいじめ。対策はまだ緒に就いたばかりだ。【久野華代】

 ■友人不信に

 「書かれてるよ」。札幌市内の中学3年の女子生徒は2年生だった06年冬、友人に教えられた掲示板を見て目を見張った。自分の悪口だけでなく、自宅住所や電話番号まで公開されていたのだ。母親を通じて学校に相談、学校がプロバイダーに依頼して掲示板自体を削除した。

 「なぜ悪口を書かれたのか」。心当たりはなく、悲しみよりも驚きが先だった。その後、書いたのは別のクラスの生徒だと分かったが、周囲の友人に対する不信感が募り、しばらく不登校になってしまった。

 ■増える相談件数

 道警に寄せられたインターネットに絡むいじめの相談件数は04年6件、05年47件、06年59件と増加。今年は8月末現在で既に35件に達している。

 道警少年課によると、長崎県佐世保市で04年6月、ネットの掲示板への書き込みをめぐって小学6年生の女児が同級生を殺害する事件が起きて以降、子供とネットについて関心が高まり相談が急増したという。

 道内では06年7月、中学3年の女子生徒2人が「うざい」「つぶすよ」などと書いた電子メールを同級生に何度も送りつけたとして、脅迫罪で書類送検された。2人はネット上で無料で取得できるメールアドレスを複数使い分け、差出人が分からないようにしていた。

 また、今年9月には、札幌市内の高校1年の女子生徒がブログに悪口を書かれたと思い込み同級生に暴行したとして傷害容疑で逮捕。女子生徒は教室での態度について書き込まれたことに腹を立てたらしい。

 ■携帯マナー教育必要

 子供たちは主に、携帯電話を使ってインターネットに接続している。道警少年課はネット上のトラブルを未然に防ぐためには、まだ携帯電話の所持率が低い小学生からマナーを教える必要があるとして、10月から小学生向けの「インターネット安全教室」を始めた。同課は「子供の安全のために携帯を持たせる親が多いが、危険も多いことを知り、親子でルールを決めて使ってほしい」と訴える。

 道警と道教委は7月、悪質な書き込みの削除依頼など具体的な対処方法をまとめた教員向けマニュアルを作成した。退職した教職員らが資金を出し合って運営し、子供や親から相談を受け付けている「北海道子どもセンター」(札幌市)の土井寿(ひさし)事務局長は「プロバイダーに削除を依頼するだけでなく、警察に被害届を出す際の証拠にするため記録として残してもらうよう訴える必要もある」と指摘する。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2007年10月08日 12:21

確かに、、、笑えます。。。

■知りたい:話題の「脳内メーカー」 アクセス延べ5億件

 ◇作者「根拠一切なし」でも当たってる!?

 占いや姓名判断も、今やインターネットで手軽に楽しめる。そんな中、インターネット上で話題を集めているのが「脳内メーカー」。姓名を入力すると、その人の脳内のイメージが「愛」「楽」「秘」「H」など、さまざまな文字を使って表現される。6月下旬から人気が急上昇し、アクセスは延べ約5億件(5日現在)に達した。その人気の秘密は--。【秋山信一】

 ■占ってみると

 ホームページにあるフォームに姓名を打ち込み、横にあるボタンをクリックすると、56文字の漢字で埋め尽くされた脳の絵が表示された。その人の、脳内イメージを表現している。記者(26)の場合、中央に「金」が1文字あるほかは、すべて「食」。確かに食べるのは好きだし、お金にもうるさい……。

 脳内メーカーを公開しているのは、ハンドルネーム「JKチョリソー」さん。年齢、性別、経歴は非公表。チョリソーさんが脳内メーカーを公開したのは今年6月16日。以前から名前を入力するだけで楽しめる同種のツールを公開しており、「頭の中にいろいろな文字が出てくるというのは面白いのではないか」と思いついたという。

 “診断”に使うのは40種類の漢字。「H」という例外もある。「多くの人が考えていそうなもの」「表示された時に面白そうなもの」が基準だった。

 ■人気の秘密は?

 利用が増え始めたのは6月28日ごろ。ポータルサイト「ヤフー」に「検索数急上昇のキーワード」として掲載されたのがきっかけだった。アクセスが殺到し、診断できなくなることもしばしば。サイトへのアクセスは8月6日に延べ1億件、9月7日には3億件を記録した。

 「何度やっても同じ結果が出るし、同じ名前の人は少ない。人は『自分は一貫していたい』とも『他人とは違っていたい』とも思っており、ツボを外していない」と分析するのは立命館大の佐藤達哉教授(社会心理学)。

 一方、占師でつくる日本占術協会(東京都)の常任理事の栗原里央子さんは「正道の占いとは別物。一時的なブームでしょう」と冷静な分析。ちなみに「脳内メーカー」を試した栗原さんの感想は「システムはよく分からないですけど、(診断は)当たらずとも遠からずだった」。

 ■姓名だけで?

 でも姓名だけで本当に占えるのか。チョリソーさんの答えは「根拠は一切ありません」。

 それでも記者のように「当たっている」と感じた人は多いはず。佐藤教授は「やる人は『当たりたい』と思っている。例えば『悩』と出れば、何かの悩みに思い当たるし、思い当たらなければ『本当は悩みがあるのか』と感じる」と分析する。

 「何の根拠もないジョークツールなので、軽い気持ちで遊んでもらえるとうれしいです」とチョリソーさん。試してみたい人は「脳内メーカー」(http://maker.usoko.net/nounai/)にアクセスを。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2007年10月08日 11:59

軍事のうえに平和は成立しない。。。軍事というオプションを根絶してこそ初めて平和は訪れる。。。

■旧ソ連7カ国首脳 「平和維持部隊」創設で合意

 【モスクワ=内藤泰朗】ロシアなど旧ソ連7カ国で構成する集団安全保障条約機構(CSTO)は6日、中央アジア・タジキスタンの首都ドゥシャンベで首脳会議を開き、共通の「平和維持部隊」を創設することで合意した。同機構はさらに、中国が中心となった上海協力機構(SCO)と安保面で協力を深めることでも一致。欧米に対抗した中露中心の軍事同盟化の動きが活発化する可能性が出てきた。

 会議に参加したのは、CSTOを主導するロシアのプーチン大統領のほか、カザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、キルギス、ベラルーシ、アルメニアの各国首脳ら。

 プーチン大統領は各国首脳との会議後、20以上もの合意文書に調印し、「CSTOのメンバー国はこれで、特別な装備をロシア国内価格で(安く)得ることができるようになる」と述べ、同機構の強化を称賛した。

 「平和維持部隊」創設は、ソ連崩壊後、親欧米国となったグルジアやモルドバを念頭に置いている。グルジアでは、親ロシア勢力による分離独立紛争がアブハジア自治共和国と南オセチア自治州で続く。グルジアや欧米諸国はこうした地域に駐留するロシア軍の撤退を求めているが、ロシア側は安価なロシア製武器を供与し、駐留ロシア軍の多国籍化を図ることで、その駐留を正当化するのが狙いだ。

 共同声明は、アブハジアや南オセチアなど「凍結状態の紛争」を武力で解決することの危険性を強調し、同紛争の解決を急ぐグルジアを牽制(けんせい)してみせた。

 また、CSTO加盟国はいずれも、強権的な独裁体制を敷いている。「反テロ対策」の名の下に安保面でロシアとの協力を強め、反体制活動を封じ込め、独裁体制の生き残りを図ろうとする思惑も透けてみえる。

 さらに、CSTO加盟国のほとんどは、上海協力機構のメンバーでもあり、今回、中国と安保面でも協力関係を深めるとする覚書にも調印。ロシアの国営テレビNTVは、「ベラルーシから中国までをカバーする(軍事)同盟が創設されつつある」と報じた。

 ただ、カザフスタンなど中央アジア諸国には、中国やロシアの影響力拡大に警戒感も根強く、欧米諸国に対抗する意味合いが強い「軍事同盟」創設には慎重な姿勢だ。ロシアも、中国とはエネルギーなど資源が豊富な中央アジア諸国への影響力確保をめぐり競合する。

 ロシアは、米国がミサイル防衛(MD)施設の東欧配備など東方への拡大を進めていることに強いいらだちを示しており、中央アジアでの影響力をめぐるロシアと欧米のせめぎ合いは今後、さらに激しさを増していくものとみられる。

[産経新聞]


■小沢氏、アフガンへの陸自派遣「政権取ったら実現したい」

 インド洋での海上自衛隊による補給活動継続の是非が今国会最大の焦点となる中、民主党の小沢一郎代表が9日発売の月刊誌「世界」11月号に寄稿した論文で、アフガニスタン本土に展開する国際治安支援部隊(ISAF)への参加に関し「政権を取ったら実現したいと思う」と明言した。ISAF参加は憲法上の問題に加え、実態問題として海自の活動より危険が伴う。政府が提出する新テロ対策特措法案の審議入り前だけに、小沢氏の持論展開は党内に波紋を広げそうだ。(斉藤太郎)

■足下から異論

 「党内で議論して決めたという事実は確認していない。私は若干(考えが)違う」

 民主党の枝野幸男元政調会長は7日の民放の報道番組で、小沢氏が意欲を示すISAF参加について異論を唱えた。

 さらに、石破茂防衛相が憲法違反の懸念を指摘したことに対し、「国連軍ではないが、国連のオーソライズに基づくものはやはり、国権の発動という側面も残る。これは石破氏のおっしゃる通りだ」と言い切った。

 民主党は現在、テロ新法への対案づくりを進めているが、政府開発援助(ODA)や文民を活用した医療や食糧、教育などの民生支援を柱とした枠組みが中心だ。

 アフガニスタン本土への自衛隊派遣は、党内左派を中心に「戦争でテロはなくならない。むしろアフガン国民からの信頼を失う」(幹部)と拒否感が強い。枝野氏は、こうした党内の一部の意見を代弁したものとみられる。小沢氏の論文は政権をとった場合の前提条件付きとはいえ、「自衛隊派遣で主導権を握ろうとする小沢氏にブレーキをかけるため反対の立場を明確にする」(中堅)ねらいもあるようだ。

 菅直人代表代行は7日のフジテレビ「報道2001」で、「テロリストがいそうだからと武力攻撃を加えるところに、自衛隊を出すのは無理だと思う」としつつ、「麻薬対策や人道支援といった分野に関して、やれる範囲が一切ないとは思わない」と慎重な言い回しに終始した。

■派遣積極論も

 一方、党内の保守系議員は「丸腰の文民だけ派遣し、他国に守ってもらうなんてことは国際的に許されない」(若手)とあくまでも自衛隊派遣を模索する。民主党がすでに「補給活動継続への反対でテロとの戦いに反対している印象」(中堅)を国際社会に与えつつあるあるためだ。

 小沢氏の論文も、こうした国際社会の疑念を払拭(ふっしょく)するため「新テロ特措法に代わる別の貢献策を示す必要があったのではないか」(若手)との見方がある。

 保守系議員が検討している具体案は、ISAFと密接な関係にある軍民共同のPRT(地方復興支援チーム)で医療支援やインフラ整備にかかわる日本人文民を警護するための陸自派遣などだ。

 ただ、派遣に当たっては、現地の停戦合意など参加原則を定めた国連平和維持活動(PKO)協力法の改正や自衛隊海外派遣の恒久法といった法整備が必要になるとみられる。このため、継続性の必要な補給活動に代わる国際貢献策としての現実味は乏しい。

 民主党幹部からは「福田康夫首相が補給継続を断念してくれれば、対案を出さなくても済む。小沢氏がなぜテロ新法の審議入り前というこのタイミングで自分の考えを一方的に示すのか、考え方が分からない」との本音も漏れている。

[産経新聞]

Posted by nob : 2007年10月07日 23:56

環境税にはもちろん反対はしないけれど、まずは何にどう使うのか方針と方法論の策定から。。。

■「環境問題に関心」9割 環境税賛成派4割 内閣府調べ

 内閣府が6日公表した「地球温暖化対策に関する世論調査」で、温暖化による海面上昇や熱帯雨林の減少など地球環境問題に関心があると回答した人が9割に達した。また、導入の是非が議論されている環境税については、「賛成」「どちらかと言うと賛成」を合わせると40%で、前回05年の計25%から大幅に伸び、「反対」「どちらかと言うと反対」の32%を上回った。

 調査は、温暖化問題が主要テーマになる来年7月の北海道洞爺湖サミットに向け、今年8月、全国の20歳以上の男女計3000人を対象に実施、1805人から回答を得た。

 今回の調査結果によると、地球環境問題に「関心がある」「ある程度関心がある」は計92%。この項目を調査に盛り込んだ98年は82%、前回05年は87%で、初めて90%を超えた。

 温暖化がもたらす影響への関心を複数回答で聞いたところ、「海面上昇により沿岸の地形や施設が被害を受ける」が71%でトップ。「多くの動植物が絶滅するなど生態系が変化する」61%、「農作物の収穫量が減る」57%が続いた。

 春から夏にかけて時刻を1時間進め、省エネを進める「サマータイム」は、「賛成」「どちらかと言えば賛成」が計57%と、「反対」「どちらかと言えば反対」の計29%を大きく引き離した。

 地球環境への関心の高まりについて、環境省は「今夏、暑い日が続き、国民が身近に温暖化を実感したのに加え、ドイツでの主要国首脳会議で温暖化問題が主要議題に取り上げられたためではないか」(地球温暖化対策課)と指摘している。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年10月07日 23:49

また一つ珈琲の効能、、、ちなみに大好きです。。。

■コーヒー好きの男性 「膵臓がん」になりにくい!?

 コーヒーを多く飲む男性ほど、膵臓(すいぞう)がんになるリスクが低いことが、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター部長)の大規模疫学調査で分かった。横浜市で開かれている日本がん学会で5日発表した。

 コーヒーは膵臓がんのリスクを高めるとの報告が1980年代に米国であり、その後ほぼ否定されたものの、一致した結果は出ていない。

 研究班は平成2~5年にかけて、全国10地域の40~69歳の男女約10万人の生活習慣などを調査し、15年末まで追跡した。

 この間に233人(男性135人、女性98人)が膵臓がんになった。男女別にコーヒーの摂取頻度で5グループに分け、膵臓がんリスクを比較したところ、男性は摂取が多いほどリスクが低く、1日3杯以上のグループはほとんど飲まないグループの0・6倍だった。

 女性ではこうした傾向は見られなかった。

 また、抗酸化作用でがん予防の可能性が示唆される緑茶でも同様に5グループに分けて分析したが、男女とも摂取量とリスクとの間に関連が見られなかった。研究班は、生活習慣が膵臓がんにどのように影響するか、今後さらに研究を重ねる必要があるとしている。

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2007年10月06日 12:51

言えてる、、、ような気がする。。。

■がん:酒臭さが残りやすいと食道がんなどに?

 飲酒の翌日まで酒臭さが残りやすい人は、食道がんや咽頭(いんとう)がんに関係するとされるアルコール分解物の「アセトアルデヒド」がだ液中に生じやすいことが、国立病院機構久里浜アルコール症センターの横山顕・臨床研究部長らの調査で分かった。世界保健機関(WHO)は、アセトアルデヒドを継続的に投与したラットに咽頭がんが生じた動物実験などから、アセトアルデヒドを発がん物質と位置付けている。横山部長は「飲酒前後の歯磨きやうがいなど、口の中をよく洗うことが、がん予防につながるのではないか」と指摘している。

 横山部長らは、前日まで飲酒していたアルコール依存症の男性80人を対象に、血中とだ液中のアセトアルデヒド濃度を測定。あわせて、アルコールを分解する酵素(ADH-1B)の働きを調べた。

 酵素の働きが正常な55人から検出されたアセトアルデヒド濃度は、最高でもだ液1リットル当たり26.3マイクロモル(モルは物質量の単位)で、中央値は1.6マイクロモルだった。一方、酵素の働きが弱い25人の濃度は同22.2~87.6マイクロモル、中央値は47.4マイクロモルで、正常者を大幅に上回った。

 口の中にはアルコールを分解してアセトアルデヒドを作り出す細菌が生息している。ADH-1Bの働きが弱い人は、口中にもアルコールが長く残り、酒臭さが続く。その間、細菌の働きで口中にアセトアルデヒドが作られ続けるとみられる。

 横山部長によると、日本人の約7%はADH-1Bの働きが弱い。アルコールが体内に長く残ることで依存性も強まる傾向があり、アルコール依存症患者ではその割合が30%程度になるという。【関東晋慈】

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年10月06日 12:43

過ぎたるは及ばざるが如し。。。

朝青龍とエリカ様、、、これまでここまでおだて祭っておいて、まさに袋叩き状態、、、もう十分でしょ。。。強くて憎らしいところ、生意気な天狗なところが、二人の持ち味なのに。。。


■エリカ様が涙の謝罪「自分でも最低」

 女優沢尻エリカ(21)が4日、テレビ朝日系「スーパーモーニング」のインタビューに応じ、主演映画「クローズド・ノート」の公開初日あいさつで見せた不機嫌な態度について、涙ながらに謝罪した。

 「私情を持ち込んで、それをファンやカメラの前で出してしまった。それは表に出る人間としてあってはならないこと」「ファンの前であの姿を見せたことをすごく後悔している。自分でも最低だと思う」。終始、神妙な表情で、反省の言葉を次々と口にした。

 だが、不機嫌な態度を取った理由については「もちろんあります」と認めながらも「原因は重要ではない。(不機嫌な態度を取った)事実に対して謝罪します」とし、最後まで内容を明かすことはなかった。

 2日に公式ホームページ上で「諸悪の根源はすべて私にあるもので、それを踏まえた上で、責任を取る考えです」などと謝罪文を掲載。「責任を取る考え」という記述が、来年の予定が固定していないこともあり、一部で長期休養説も流れた。しかし「責任は演技、パフォーマンスを通して取るつもりですよね」と聞かれると「そうしたいです。もちろん」と休養説を否定した。

 最後にファンや関係者に一言と言われると、放送ではカットされたが約10分間の沈黙があった。その間もさまざまな思いがよぎったのか、何度も涙をぬぐった。「あの日の行動ですべてをぶち壊してしまった。スタッフの方々にも本当に迷惑を掛けた。いろいろな期待に応えていかなければならない中、ファンや関係者を裏切った形になってしまい申し訳ないです」と頭を下げた。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年10月05日 23:10

凄い、、、あり得るものなのか。。。

私も自信があったのですが、、、とても想像できません。。。


■小石の水切りで「51回」の世界新、飛距離は76メートル

米ペンシルベニア州居住の男性、ラッセル・バイアーさんがこのほど小石の水切りで「51回」の記録を樹立、世界記録を塗り替えた。従来の記録は2002年に生まれた40回。

ピッツバーグの地元紙によると、今年7月19日に成し遂げたもので、飛距離は推定約76メートルと計算している。新記録を目指し、計40回投げたが、世界新は最初の1回で決まったという。

バイアーさんの年齢は不明。

ギネスブックはバイアーさんの挑戦の映像で、水切り1回ごとの水面の波紋などを分析、世界記録と認定した。

[CNN]

Posted by nob : 2007年10月05日 23:04

いっそゼロに。。。

■米の廃棄核弾頭、前年の2・5倍…07会計年度

 【ワシントン=増満浩志】米エネルギー省の国家核安全保障局は1日、2007会計年度(06年10月〜07年9月)中に廃棄した核弾頭が、前年の約2・5倍に達したと発表した。

 目標としていた約1・5倍を大きく上回り、同局は「核削減を目指す政府のメッセージ」と強調した。

 核弾頭数は公表されていないが、AP通信によると、米国の使用可能な弾頭は約6000個。

 新型核の開発を目指すブッシュ政権が、開発に慎重な民主党主導の議会に対し理解を求める狙いがあるものと受け止められている。

[読売新聞]


■イラク英軍でブラウン首相、12月までに1000人削減へ
特集イラク情勢

 【ロンドン=本間圭一】英国のブラウン首相は2日、就任後初めてバグダッドを訪問し、イラク南部バスラに駐留する英軍約5500人のうち、今年12月のクリスマス前までに約1000人を帰国させる意向を明らかにした。

 首相が具体的な撤退計画に言及したのは初めて。今秋にも見込まれる総選挙に向け、ブレア前政権の“負の遺産”の清算に動いた、との見方も出ている。

 英スカイテレビなどによると、首相はバグダッドで記者団に、「今後数か月で戦闘任務から監視任務に移行したい」と述べ、兵力削減のほか、今後2か月以内にバスラ県の治安権限をイラク側に移譲する、との見通しを示した。残る部隊約4500人は、イラク治安部隊の指導や監視活動に専念する予定で、イラクのマリキ首相の了解も得たという。

 また、BBC放送は2日、英政府は来年春までに計2000人を削減する計画で、バスラでの駐留期限は最長で2年間になる、との見方を伝えた。同計画は、首相が来週にも下院で表明する予定という。

 イラク駐留英軍をめぐっては、英軍の要員の死者数が1日現在で170人に到達。イラク問題は、ブレア前政権が退陣した最大の要因であり、兵力撤退の道筋を示すことはブラウン新政権の重要課題となっていた。

 しかし、現地の治安は完全回復には程遠く、治安権限の移譲後、部族間抗争が再燃するとの懸念もある。

 一方、英政界では現在、首相が高支持率を追い風に、今秋に下院を解散するとの観測が高まっており、ニューカッスル大のマーティン・ファー博士(政治史)は、今回の発表を、総選挙をにらんだ「政治的な理由による決断の可能性が高い」と分析している。

[読売新聞]

Posted by nob : 2007年10月03日 09:23

そもそも国を頼りにするなんて。。。

■首都直下地震で162万世帯が家失う、半年後も27万世帯

 首都直下地震が起きた場合、最大で162万世帯が家を失い、半年後も27万世帯以上が住宅を失ったままになるとの試算を中央防災会議が2日発表した。

 政府の地震調査委員会は、南関東でマグニチュード(M)7前後の直下型地震が、今後30年以内に70%の確率で起きると予想している。同会議によると、東京湾北部を震源とするM7・3の地震が起きると、最大で162万世帯373万人が家を失う。

 各自治体などが、被災者のため、半壊住宅の修理や仮設住宅建設を進めたり、民間賃貸住宅を借りたりしても、発生から半年の時点で、135万世帯分しか確保できず、27万世帯64万人分が足りないという。住宅確保が順調に進まなかった場合、より多くの被災者が避難生活を続けるおそれもある。

 空き地面積に限りのある首都圏では、仮設住宅の建設数が頭打ちになるため、民間賃貸住宅の活用が有望視されている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2007年10月03日 09:13

新しいものもいいけれど、、、古いものも大切に。。。

■マイクロソフト、「Windows XP」提供期限を延長[CNET Japan]

 顧客やコンピュータメーカーからの強い要望を受けて、Microsoftは、「Windows XP」の提供期限を少し延長する計画を立てている。

 大手コンピュータメーカーは、XP搭載システムの販売を2008年1月31日に終了するように求められていた。しかしながら、Microsoftへの働きかけが功を奏して、Windows XPの全機能をプレインストールしたPCの販売期間は5カ月延長され、6月30日まで続けられることになった。さらに、Microsoftは、リテール版のXPの販売期間の延長も検討しており、新興市場のコンピュータメーカーに対しては、2010年6月まで、Windows XP Starter Editionを搭載するPCの製造を認めることになる。

 今回の変更は、Windows Vistaが発売されてから約9カ月が経過したものの、いまだにWindows XPへの需要が大きいことを示唆している。

 ここ数週間で、複数のコンピュータメーカーが、Vista BusinessおよびVista Ultimateを搭載したPCの新規購入者に向けて、より簡単にWindows XPへ「ダウングレード」可能なプログラムを開始した。他のコンピュータメーカーとともに、Windows XPの提供期限延長を働きかけてきた富士通は、Vista Businessを搭載するノートPCの全機種に、XPのリストアディスクを同梱する販売プログラムをスタートしている。

 富士通のモバイル製品マーケティングシニアディレクターであるPaul Moore氏は「この販売プログラムによって、インストールベースのWindows XPユーザーは、より時間をかけてVistaに移行することが可能となる。これは、リソースが限られる幾つかの中小企業にとって重要だ」と語った。

 Dellも、今回のMicrosoftの決定への支持を表明した。

 Dellは「XPからVistaへの移行準備を整える上で、提供期間の延長が助けになる顧客も、確かに存在すると当社は考えている」とのコメントを出した。

 一方、Microsoftは、現在もXPへの根強い需要があるとの見方には否定的で、今回の変更が市場に与える影響も、それほど大きいものではないとの認識を示すことに努めている。

 Windows Client部門ディレクターのKevin Kutz氏は「XPへの需要についてだが、根強いと評することは望ましくない。より時間をかけることが求められる特定の要因に対応するため、今回の変更が加えられたと認識している」と語った。

 Kutz氏は、過去のリリースでも同様の需要パターンがあったことをMicrosoftでは把握していることを述べ、新OSのリリース後も約18カ月に渡って旧OSの販売が続けられたことが以前にあったことも指摘している。

 「Windows Vistaの販売は現在も好調を維持しているが(中略)それでもより時間を必要とする顧客もいるとの認識に達している」と、Kutz氏は述べた。

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2007年10月01日 22:28

目覚めよ地域住民、原発はもう要らない!

■原発推進派の柏原氏再選 山口・上関町長選

 中国電力が原子力発電所の建設計画を進める山口県上関町の町長選が30日、投開票され、原発推進派で現職の柏原重海(しげみ)氏(58)=無所属=が、反対派で農業などを営む新顔の山戸孝氏(30)=同=を破って再選を果たした。原発の是非を争点にした町長選は、計画が表面化して以降の25年間で8度目。過去7回は推進派が6割弱の得票率で制したが、今回の柏原氏の得票率は66.9%に上った。

 選挙戦で柏原氏は、町の人口が25年間で45%減少したことを背景に、「急速に進む過疎・高齢化に歯止めをかけるには原発関連の交付金や中電の協力金に頼らざるをえない」と主張。推進派町議や建設業者らの組織戦で支持基盤を固めた。

 山戸氏は「原発のカネに頼るのではなく、環境保全型の農水産業で『一流の田舎』を目指そう」と訴えたが及ばなかった。

 原発の着工は09年度に予定されており、柏原氏は「今回で原発論争には決着がついた」と位置づける。ただ、土地の権利関係をめぐって反対派が起こした訴訟が係争中のため、中電が予定地周辺で実施している詳細調査は一部中断しており、予定通り着工できるかは不透明だ。

 当日有権者数は3423人、投票率は88.08%(前回89.92%)。得票数は柏原氏1999票、山戸氏990票だった。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年10月01日 21:58

自然だけど斬新な試み。。。

■朝日・読売・日経が提携 ネット共同事業や配達分担

 朝日新聞社、読売新聞グループ本社、日本経済新聞社は1日、インターネットでの共同事業と販売分野の業務提携で合意するとともに、災害時などに新聞発行を相互に援助する覚書を交わした。3社の主な記事や社説を比較し、3社のニュースサイトに簡単に接続できる無料のサービスを08年初めにスタートさせる。販売面では過疎地などでの共同配達を拡大する。

 3社の社長が1日、東京都内で記者会見し、明らかにした。全国紙3社の幅広い分野での連携は初めて。

 ネット事業では3社が数億円ずつ出資。主要記事と社説の読み比べやネットの様々な技術を使ったニュース発信の新しい仕掛けを計画している。新聞3社が連携することで、ニュースの発信元である新聞の存在感をネットの世界で高めるのが狙いだ。アサヒ・コムなど3社のサイトは、引き続き別々に運営される。

 販売での連携は、過疎地など互いに合意できる地域で、朝日と読売の販売所が配達地域を分担する。販売部数が少なく戸別配達が難しい北海道や鹿児島県の一部地域、大阪市内の一部で実施する。地方では複数の新聞を配達する合売店が多く、朝日と読売は北海道函館市、室蘭市で共同配達を行ってきた。複数の新聞社の販売所と取引のある日経は、場合に応じ協力を検討する。

 地震などの大規模災害やシステム障害などの不測の事態が起きたとき、紙面制作や印刷の代行、輸送支援をする相互協力については、08年3月末までに具体的な内容を固めて正式に協定を結ぶ。

 3社は今回の共同事業や提携などについて、将来的に他の新聞社などの参画を拒まないとする姿勢を明確にしている。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年10月01日 21:50

まさに集団詐欺、、、依存する者は搾取される。。。

■生保不払い、全社で600億円超…さらに増える可能性も

 生命保険各社の不払い問題で、国内で営業する全38社の不払い総額が600億円を大幅に超える見通しとなった。

 4月の中間報告で業界全体で約359億円の不払いが判明したが、その後の調査で、日本生命保険など大手4社だけで不払い額が200億円以上も増加した。

 各社は9月末をめどに調査を終え、10月5日以降、順次結果を公表する予定だが、集計作業を続けている生保もあり、中堅・中小生保を中心に不払い額がさらに増える可能性もある。

 中間報告では、大手4社の不払い額は日本生命保険75億円、第一生命保険22億円、住友生命保険40億円、明治安田生命保険25億円で、そのほかの34社で200億円弱の不払いが判明していた。その後の調査で、大手4社の不払い額は400億円を超える見通しだ。

 金額を押し上げたのは、病気やけがで重い障害が残った際に平均2000万円前後の保険金が支払われる「高度障害保険金」と、がんや脳卒中などで数百万円が支払われる「3大疾病特約保険金」の不払いで、大手4社の場合、1000件を超える規模で見つかった。

 保険料の滞納で契約が失効した場合に返される「失効返戻(へんれい)金」が未返金になっているケースを不払いに含めるかどうかは、各社の判断が分かれている。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年09月30日 11:22

これを機会に是非とも廃炉に。。。

■新潟知事、県議会で「廃炉もありうる」 柏崎刈羽原発

 新潟県中越沖地震で大きな被害を受けた東京電力柏崎刈羽原子力発電所について、泉田裕彦知事は27日、県議会の代表質問に対し、今後の調査の推移次第で「廃炉もあり得る」との考えを示した。知事に廃炉を決定する権限はないが、立地県の反対を押し切って東電が再開させることは事実上難しい。

 知事は、原発への今後の県の対応について問われ、「原子炉本体の被害状況の点検調査が始まったところで、今後については白紙」としつつ、「無論、調査結果によっては廃炉はあり得ると思う」と答えた。

 また、「地域とのコンセンサスができなければ、議論のテーブルには載せられない」と発言。地域の了解を得られないうちは、原発の運転再開を認めないことを強調した。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年09月29日 23:57

やりすぎでしょ。。。

■ズボンずり下げたら禁固刑 米各地で「腰パン」禁止条例

 ズボンをずり下げてはくファッション、いわゆる「腰パン」を禁止する条例が、全米各地で作られ始めた。罰金や禁固刑が科せられる場合もあり、「公衆道徳の問題」「人種差別では」と若者の風俗をめぐって論争を引き起こしている。

 ズボンを腰からずり下げたら、罰金150ドル(約1万7000円)か、15日の禁固刑——。ルイジアナ州のマンスフィールドでは今月、そんな条例が施行された。

 地元警察のドン・イングリッシュ署長は「一時の流行かと思ったが、下品な着こなしが続いている。条例を作る必要を感じ、市長と相談した。多くの市民に歓迎されている」と話す。

 腰パンが流行し始めて15年以上たつが、眉をひそめる大人も少なくない。ルイジアナ州では5市町で同様の動きがあり、デルカンバーでは禁固6カ月以下の刑を科す条例が成立。ニュージャージー州トレントン、ジョージア州アトランタの議会でも、同様の条例が審議されている。

 市民団体の米自由人権協会(ACLU)は、この動きを「人種差別的」と批判。ルイジアナ支部のマージョリー・エスマンさんは「これらの条例は明らかにアフリカ系米国人の若者を標的にしている。警察に特定の人々がねらい撃ちされるのが心配だ」と話している。

〈腰パン〉だぶだぶのズボンを下着が出るほど下げてはくファッションは、90年代初めにヒップホップ系アーティストが始め、アフリカ系米国人(黒人)の若者を中心に流行した。自殺防止でベルトが使えない刑務所が発祥の地という。米国ではサギーパンツ、日本では腰パンなどと呼ばれる。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年09月28日 23:48

どこまでグローバルかつ具体的な方策を打ち出せるのか???

■温暖化国連会合始まる 首脳70人以上が参加

 約160カ国の代表が地球温暖化問題について話し合う国連のハイレベル会合が24日朝(日本時間同日夜)、国連本部で始まった。70人以上の首脳が参加し、気候変動問題に特化した会合としては過去最大規模。京都議定書に基づいて温室効果ガスを削減する第1約束期間が切れる2013年以降の対策の枠組みづくりに、国際社会が一致して取り組む姿勢を見せられるか注目される。

 会合は、「ポスト京都」の枠組みづくりに向け、強い政治的メッセージを送ることを目的に国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長が呼びかけた。12月にインドネシアのバリで開かれる国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP13)で、新たな枠組みについて本格的な交渉を始められるかを占う機会になる。日本からは森喜朗元首相が首相特使として出席。ブッシュ米大統領も夕食会合に出席する。

 潘事務総長は冒頭演説で「排出量を減らしながら経済成長を促進することは可能だ。いま行動しないことは、長期的に見れば最も代償の高い行動だ」と指摘。新枠組みに必要な要素として、(1)先進工業国による排出量削減に向けた指導力の強化(2)「(先進国と途上国との間での)共通だが差異ある責任」という原則に基づく途上国の参加奨励(3)市場の活用による資金調達の新手法――などを挙げ、COP13での交渉入りを訴えた。

 会合の中心は四つのテーマ別討論で、午前と午後の計5時間にわたって各国が5分ずつ発言する。温室効果ガスの削減など温暖化の「緩和」には、メルケル独首相やCOP13が開かれるインドネシアのユドヨノ大統領が出席。被害を軽減するための「適応」では、森元首相や途上国の大排出国である中国、インドが発言する。温暖化対策に必要な「資金調達」にはサルコジ仏大統領が、温暖化対策にまつわる「技術」にはライス米国務長官らが参加する。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年09月24日 23:53

地球温暖化が加速の一途。。。

■北極の氷、今季最小に 1カ月で日本列島3個分減る

 8月に観測史上最小となった北極海の海氷の面積が、さらに日本列島3個分も減少、今月16日に今季最小になったことが海洋研究開発機構の解析でわかった。70~80年代と比べると、日本列島7.5個分も縮小したことになる。

 海洋機構によると、16日の海氷面積は419.4万平方キロだった。その後、海域に氷が張り始めたため、この値が今季最小になる見込み。70~80年代、面積が最小になるこの時期でも約700万平方キロはあったという。

 海氷の面積は、今年8月15日に530.7万平方キロになり、78年に衛星観測を始めて以来の最小記録を更新していた。北極海の海氷が減少すると、地球温暖化を加速する原因になる。「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が予測する地球温暖化が進行するペースより、30年以上も速くなっている。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年09月23日 23:43

未曾有な被害、、、これも国ごとの対策ではまったくおぼつかない。。。

■アフリカ洪水:17カ国で200人死亡、65万人が家失う

 【ニューヨーク支局】国連人道問題調整事務所(OCHA)は18日、アフリカ西部から東部にかけての大雨による洪水でガーナやウガンダなど17カ国で200人が死亡、65万人が家を失い、100万人以上が被災したことを明らかにした。国連災害評価調整チームが被害の大きなガーナで実態調査を始めた。ガーナでは20人が死亡、26万人が被災しているという。

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年09月21日 23:59

氷山の一角、、、深刻な問題です。。。家族単位の介護にそもそも限界が。。。

■高齢者虐待:年1万2500件…半数が息子・娘 厚労省

 家族や親族による65歳以上の高齢者への虐待が全国で昨年度1万2575件に上ることが21日、厚生労働省が行った高齢者を対象とした虐待調査(速報値)で分かった。昨年4月施行の高齢者虐待防止法に基づく初の調査。家族・親族による虐待では、8割以上は同居の家族からで、被害者の約6割は介護が必要な認知症の高齢者だった。在宅介護の難しさが家族を追いつめ、虐待に発展していく実態が浮かんだ。

 家族・親族から虐待を受けた高齢者は、女性が77%と多く、80歳以上が約5割を占める。67%が要介護認定を受けており、認知症の判定では62%が介護が必要な「日常生活自立度2」以上だった。

 虐待をしていたのは、半数が息子(37%)と娘(14%)で、配偶者は19%。形態は身体的虐待が64%と最も多く、排せつの失敗を責めるなどの心理的虐待が36%。お金を渡さないといった経済的虐待や介護放棄も2割以上あった。虐待に気付いて市町村の窓口に通報したのは、ヘルパーなどの介護支援関係者が4割以上を占め、本人からの相談は12%にとどまる。

 発覚後の市町村の対応では、介護施設や病院への入所・入院、自治体の緊急一時保護などで家族と分離したケースは36%。家族の負担を減らすために新たな介護サービス利用などで対応したケースも約3割あったが、4割近くは「助言・指導」や「見守り」しかしていなかった。

 調査は、老人福祉施設や有料老人ホームなど施設内での虐待についても行われ、53件の虐待が確認された。虐待したのは約8割が介護職員だったが、施設長や管理者が加害者とされたケースもあった。【清水健二、柴田朗】

 ◇ 高齢者虐待防止法 施設や家庭での高齢者虐待の社会問題化を背景に、05年11月に議員立法で成立した。施設従事者に虐待を発見した場合の通報を義務付け、家庭内の虐待でも関係者に通報や早期発見の努力義務を課した。命に危険が及ぶ恐れがある場合は、市町村長に立ち入り調査の権限を与えている。厚生労働省が毎年度、都道府県から虐待件数と対応報告を受け、公表することを決めている。

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年09月21日 23:57

実効性の低さもさることながら、もう方向性自体が時代錯誤。。。

■ヒラリー氏「国民皆保険の導入めざす」 医療制度改革

 米大統領選で民主党の有力な立候補予定者のヒラリー・クリントン上院議員は17日、皆保険制の導入をめざした医療制度改革案を発表した。個人や中小企業の税負担を軽減して保険料を補助し、財源は医療歳出の効率化などを当て込んでいる。

 医療費の上昇を背景に米国の無保険者は6年続けて増えており、昨年は前年比約5%増の約4700万人にのぼり、人口の約16%を占める。経済分野で大統領選の焦点になっており、ほかの民主党候補予定者も皆保険を視野に入れた計画を打ち出している。

 ヒラリー氏は90年代前半、大統領夫人として制度改革を率先して行い、失敗した経緯があり、注目されていた。今回は教訓を生かして「比較的簡素だが、大胆さは変わらない」と話した。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年09月19日 20:56

原発廃絶の日はまだはるか遠い。。。

■核兵器千発分のプルトニウム、民生用に 米国が表明

 ボドマン米エネルギー長官は17日、国際原子力機関(IAEA)の年次総会で演説。米国が核兵器1000発分を上回る兵器用の余剰プルトニウム9トンを処理し、民生用原子炉の燃料にすることを明らかにした。米当局者によると、米国内に建設中の燃料加工施設が2016年に稼働開始の予定で、余剰プルトニウムはプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料に加工されるという。

 米国とロシアは00年、核兵器の解体などによって取り出される余剰プルトニウムを34トンずつ処理し、民生利用することで合意していた。ただし、双方ともプルトニウムの処理はまだ始まっていない。米当局者は今回の9トンが00年合意の米国側の34トンの一部として処理されるか、34トンとは別枠の追加措置となるかどうかは、はっきり決まっていないとしている。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年09月19日 01:12

日本男性は洗わない人のほうがずっと多い気がする。。。

■公衆トイレ:米国男性の3分の1は手を洗わず

 公衆トイレで用を足した後、手を洗わない人は男性の3人に1人もいる一方、女性では8人に1人にとどまることが、米微生物学会と米せっけん洗剤協会が米国内で行った実態調査で17日分かった。

 野球場や水族館などの公衆トイレ6カ所に調査員を派遣して、18歳以上とみられる男女それぞれ約3000人が手洗いをするかどうかを観察する方法で調査した。

 その結果、4人のうち3人に相当する77%が手洗いをしたが、2年前に同じ場所で行った調査に比べ6ポイントも低下。男性は66%にとどまったが、女性は88%と比較的高かった。

 場所によっても異なり、野球場では男性の半分近い43%が手洗いをせず、逆に水族館では男性の81%が手を洗った。

 感染症の拡大防止には手洗いが最も効果的として、微生物学会はトイレ後などの手洗いを勧めている。

 男女差について、同学会広報のバーバラ・ハイドさんは「理由は分からないが、女性は明らかに衛生意識が高く、男性は手洗いに時間を割きたがらない。子供のころからのしつけが重要ではないか」と話している。(ワシントン共同)

[毎日新聞]

Posted by nob : 2007年09月19日 00:24

一念岩をも通す。。。

■「トトロの森」の風景残せた!…業者が開発断念

 東京都と埼玉県にまたがり、宮崎駿監督がアニメ映画「となりのトトロ」の構想を練った場所とされる「淵の森緑地」近くの雑木林で、開発計画を進めていた業者側が、東京・東村山市と市民団体に対し、開発断念の意向を伝えていたことが14日、わかった。

 市は雑木林を地権者から買収し、公有地化を目指す方針だ。

 開発が計画されていたのは、淵の森緑地に隣接する約1500平方メートル。宮崎監督が会長を務める市民団体「淵の森保全連絡協議会」によると13日、地権者と開発業者を仲介している不動産業者から、「開発を断念する。緑が残ります」と伝えられ、市にも同様の意向が示されたという。宮崎監督は「本当にたくさんの方の助けがあった。あの風景を残すことができてうれしい」と話している。

 同協議会は保全を求めて募金活動を続け、6月には宮崎監督が市に対し、募金の目録を手渡し、市も公有地化を進める方針を表明していた。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年09月14日 15:29

視点を変えれば、原発なしで温室効果ガスの削減は困難という、国と電力会社の格好の口実に。。。プルサーマル推進のTVCMは怖い、意識と知識がなければいいことづくめに映るから。。。

■美浜原発停止で8・7%増
京都府内の温室効果ガス排出量

 地球温暖化防止に向けて2010年度までに温室効果ガス排出量を1990年度比で10%削減する目標を掲げる京都府で、04年度の排出量が前年度より8・7%増えて1519万トンに上ったことが、10日までの府の試算で分かった。関西電力美浜原発(福井県)の運転停止で、火力発電への依存度が高まったのが大きな要因。温暖化対策が、「原発頼み」になっている面が浮き彫りになった。

 府によると、府内の同排出量は算出を始めた02年度から毎年減り続けていたが、04年度は初めて増加し、基準年の90年度も2・8%上回った。最大の原因は04年8月に起きた美浜原発の配管事故による運転停止。火力発電への依存度が高まり、同排出量を算定する際に用いる「電気使用量に掛ける係数」が約1・4倍になった。

 このため、運転停止しなかった場合と比べ、府内家庭分の約5割に当たる約150万トン多い温室効果ガスが排出されたと算定された。

 原発は今年1月に運転を再開したため、係数も07年度以降は元の水準に戻る見通しという。

 府企画環境部は「原発が停止するだけで、府民の温暖化防止の努力がふいになった。原発に頼らず、太陽光発電の推進や電気の節約などできる努力を進めたい」と、「脱原発」の温暖化防止に力を入れる構えをみせる。

[京都新聞]

Posted by nob : 2007年09月13日 04:42

第三セクター?任せなど問題外だけれど、国が乗り出そうと物事の本質に変わりはない。。。

■核廃棄物処分場、国が直接説明

 経済産業省は12日、原子力発電に伴う高レベル放射性廃棄物の最終処分場の選定について、国が直接、地方自治体に説明する方針を決めた。これまで処分事業を手がける「原子力発電環境整備機構」が担当していたが、選定作業が難航しているため、国が直接理解を求めることにした。

 同日開催された総合資源エネルギー調査会(経産相の諮問機関)の小委員会で報告した。全都道府県を対象に国が説明会を開催するほか、選定調査に関心を持つ市町村に国が調査への応募を申し入れる。

 高レベル放射性廃棄物処分場の選定作業は、原子力発電環境整備機構が一次調査(文献調査)を受ける地方自治体を公募し、国の認可を受ける方式。調査事業や調査の説明は同機構が行っている。今年1月に高知県東洋町が全国で初めて応募したが、最終的に応募が取り下げられた。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2007年09月12日 23:35

戦場で職業は意味を成さない。。。

■イラクでのメディア関係死者、200人に

 国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(本部パリ)は、米CBSテレビのイラク人通訳アンワル・アッバス・ラフタ氏の遺体が8月25日に見つかり、2003年3月のイラク戦争開戦以来、メディア関係者の死者が200人になったと発表した。ラフタ氏はこの5日前、バグダッド市内で拉致された。

 「記者団」は声明で「外国人であるかイラク人であるかを問わず、記者は(イラクで)主要な標的となっている」と指摘。イラクで死亡した記者の73%が直接標的として狙われたもので「記者が流れ弾など巻き添えで死亡することが多かった以前の戦争よりも、はるかに高い割合だ」と警告している。

 イラクでは開戦以来多くのジャーナリストが米軍の攻撃の巻き添えで殺害されたり、武装勢力の標的として犠牲となっている。04年5月には、当時南部サマワに駐留していた陸上自衛隊を取材しバグダッドに戻る途中だったジャーナリスト橋田信介さんと小川功太郎さんが武装集団に襲撃され、殺害された。(共同)

[産経新聞]

Posted by nob : 2007年09月12日 23:23

善きにつけ悪しきにつけ思想こそすべて。。。

■中枢同時テロから6年 広がるアルカーイダ思想 パレスチナや欧州へも

 【カイロ=村上大介】「対米ジハード(聖戦)」を唱える国際テロ組織アルカーイダは、米中枢同時テロ後の「反テロ戦」を生き延び、無視できない影響力を維持している。それは「組織」としてではなく「過激思想」のネットワークとして、イラクをはじめ、少数派ながらもパレスチナやアルジェリアなどで具体的な形を取りつつある。一方、多数のイスラム教徒を抱える欧州では、アルカーイダに共鳴する小グループによるテロや未遂事件が続く事態が進んでいる。

 米国にとって「イラク問題」の焦点は、「反テロ戦」から宗派抗争激化や本格的内戦突入の懸念にとって代わられた。これに対し、イラクを「第2のアフガニスタン」「聖戦遂行の現場」と位置づけるイラク聖戦アルカーイダ組織などの過激派は、宗派抗争をあおる一方で、昨年秋、大同団結して「イラク・イスラム国」樹立を宣言した。

 イラク・イスラム国は、20世紀初頭までイスラム世界をまとめた「カリフ制」の復活を唱えている。アラブ世界の伝統的なイスラム過激主義は、腐敗した為政者を倒し、イスラム法統治による「理想的な社会」の実現を目指す、いわば「一国革命論」だったが、アルカーイダは、イスラム世界統一の象徴だったカリフ制の復活が局面打開に不可欠とみる。

 イスラム世界の大多数やキリスト教など非イスラム世界からは荒唐無稽(むけい)にみえる考え方だが、インターネットとグローバリゼーションが進んだバーチャル(仮想)な世界で、各地の過激派運動を糾合する「世界同時革命論」として以前より説得力をもって広がるようになっている。

 そして、依然、少数派とはいえ、これに共鳴する勢力が各地に根付きつつあることも鮮明になってきた。一つの例は、かつて世俗派のパレスチナ解放機構(PLO)が支配権を握っていたレバノンのパレスチナ難民キャンプへのアルカーイダ系組織の浸透だ。

 レバノン北部の難民キャンプで政府軍と3カ月にわたり戦闘を続けた「ファタハ・イスラム」はその一例に過ぎず、他の難民キャンプでも同様な思想を抱く、別グループが活動している。

 今月8日、アルジェリア北部の町で起きた自爆テロでは、「イスラム・マグレブ諸国のアルカーイダ」が犯行声明を出した。90年代のアルジェリア内戦の生き残りの過激派が今年1月に改称した組織で、ここでもアルカーイダ的な思想への傾きが強まっていることがうかがえる。

 アルカーイダは、かつてイスラム帝国が支配したイベリア半島をイスラム圏と認識し、現状を「キリスト教徒による占領」とみる。こうした見方に加えて、世界同時革命的な“イスラム世界解放論”は、欧州のイスラム教徒の一部をひきつける要因ともなっている。

[産経新聞]

Posted by nob : 2007年09月12日 23:19

責任は重大、弁済も及ばないけれど、、、それにしても身ぐるみ剥がされて。。。

■「百万円のぞき差し出します」足利銀旧経営陣8人が和解

 03年11月に破綻(はたん)し一時国有化中の足利銀行(本店・宇都宮市)が、粉飾決算を主導したなどとして、旧経営陣に総額約50億円の損害賠償を求めた訴訟の和解協議が10日、宇都宮地裁(柴田秀裁判長)であり、旧経営陣13人のうち8人は「重大な任務懈怠(けたい)があった」などと経営責任を認め、「当面の生活資金100万円をのぞいたすべての資産」を銀行に差し出すことで和解が成立した。

 訴状などによると、足銀の旧経営陣らは01年3月期決算で、業績見通しや不良債権を甘く見積もり、約11億円を違法に配当したなどとされる。

 同銀行によると、和解に応じた8人は10日時点で所有する自宅不動産や現預金、有価証券などの全資産を和解調書に掲載した。自宅は宇都宮市などに7軒あり、1カ月以内に売り先を探す。現預金は計約1億3000万円になるという。

 残る旧経営陣5人についても、同じ条件での和解に向けた協議が続けられている。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年09月11日 12:23

後方支援も参戦と同義。。。それにしても、国内問題へのいかなる批判にも鈍感なのに、米国の評価だけには敏感、、、意識が向いている方向が違ってしまっている。。。

■インド洋での給油活動、継続できなければ退陣・首相表明

 【シドニー=中山真】安倍晋三首相は9日午後、シドニー市内のホテルで記者会見し、11月1日で期限切れとなるテロ対策特別措置法に基づくインド洋での自衛隊の給油活動を継続するための法整備について「職を賭して取り組んでいかないといけない」と表明した。実現できなかった場合の対応について「当然、私は私の職責にしがみつくということはない」と明言し、内閣総辞職の可能性を示唆した。

 10日召集の臨時国会では、給油活動の延長に反対している民主党との協議に柔軟に応じる考えも強調。民主党の小沢一郎代表との党首会談については「なるべく早い段階でお願いしたい」と述べ、法案提出前の実現に意欲を示した。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2007年09月09日 22:38

他人や組織に依存従属しない個人が自立した社会や国づくりを目指すべき。。。

■日常生活、50代にして「不安」7割 求められる社会保障改革

 内閣府が行った「国民生活に関する世論調査」で、日常生活で悩みや不安を感じている人が69.5%となり、昭和56年以降で過去最高となったことが8日、分かった。具体的には「老後の生活設計」を挙げる人が最も多く、政府に対して「医療、年金などの社会保障構造改革」を求める人が7割を超えた。高齢化が進む中、年金問題などで暮らしへの不安の高まりが背景にありそうだ。

 調査は今年7月、全国の成人男女計1万人を対象に実施し、有効回収率は60.9%。日常生活で悩みや不安を感じている人は、平成18年10月に実施した前回の67.6%より2ポイントほど増え、69.5%だった。とくに50歳代は顕著で、76.2%が不安を感じている。

 悩みや不安の内容(複数回答)は、「老後の生活設計」が5年連続1位で53.7%。「自分の健康」(48.3%)▽「家族の健康」(39.8%)▽「今後の収入や資産の見通し」(39.0%)−が続いた。政府に対する要望(同)では、「社会保障改革」が72.4%で、4年連続1位。次いで「高齢社会対策」(55.8%)▽「景気対策」(49.6%)が上位を占めた。現在の生活に対する満足度については、「満足」が前回より3.8ポイント減り、62.7%。反対に「不満」が3.5ポイント増え、36.0%だった。

[産経新聞]

Posted by nob : 2007年09月09日 22:32

深刻な状況、、、世界的な様々な影響が日々露呈。。。

■白クマ40年後3分の1に、温暖化原因でアラスカは絶滅へ

 【ワシントン=増満浩志】地球温暖化による海氷の減少で、今世紀半ばには、ホッキョクグマ(白クマ)がアラスカなど広い範囲で絶滅し、世界全体の頭数が3分の1以下になるとの予測を米地質調査所が7日発表した。

 現在約2万頭いると推定されるホッキョクグマは、氷上で捕獲するアザラシを主食としており、生息には海氷が欠かせない。同調査所は、「温暖化がこのまま進み、21世紀末の平均気温は6・4度上昇する」とした気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の予測を基に、夏の海氷面積の推移を計算した。

 その結果、全体の約3分の2が生息する海域で、2050年には夏の海氷が消滅し、クマが生息できなくなると予測された。海氷の減少は近年、IPCCの予測よりも速く進んでおり、同調査所は「控えめな予測」と説明している。

[読売新聞]


■薄れゆく四季 秋が来ない? 10月まで残暑…そして厳しい冬

 埼玉県熊谷市など全国2カ所で40.9度を観測、国内最高気温を74年ぶりに塗り替えるなど、異例の猛暑となった今夏。8日は台風9号が持ち込んだ暖かい空気の影響で、都心の最高気温が32.9度など各地で真夏日を記録し、強い日差しが戻った。そろそろ秋の気配を期待したいが、気象庁によると、残暑はまだまだ続く見込み。秋らしい秋を感じないまま、厳冬に突入する可能性も。日本の四季が薄れゆくのは、どうやら今年の猛暑を引き起こした「ラニーニャ現象」と温暖化に原因があるようだ。(桜井紀雄)

ラニーニャ、温暖化影響

 気象庁の秋の3カ月予報によると、太平洋のペルー沖と正反対のインドネシア近海で対流活動を活発化させたラニーニャ現象は冬まで続く見通し。このため9月は、猛暑となった8月同様に太平洋高気圧の影響で残暑が尾を引くことになりそうだ。

 ただ、夏のようにカラッと晴れるわけではなく、「9月特有のぐずつく空模様で、蒸し暑いだけ」(気象庁)と、うんざりする天気が続く可能性もある。10月になっても高い気温は続き、初冬ともいえる11月に入ってようやく平年並みに落ち着く見込みだ。

 猛暑をもたらしたラニーニャ現象は、冬には寒さを呼び込む。対流活動の活発化は日本上空に寒気を南下させる要因ともなり、厳冬になりやすいという。平成17〜18年冬の記録的豪雪の一因ともなった。

 気象庁の高橋俊二予報官は「冷夏や暖冬につながるエルニーニョ現象が寒暖のメリハリをなくすのに対して、ラニーニャ現象はメリハリをつけるのが特徴」と説明。今年については、残暑が長引くと予想されるため、短い秋を満喫する間もなく、厳しい冬を迎える事態も起こりかねないという。

 “長い夏”をもたらし、秋を縮めさせるのはラニーニャ現象ばかりではない。地球規模で進む温暖化と都市が熱をため込むヒートアイランド現象も要因に挙げられる。

 気象庁によると、温暖化のために、日本の平均気温はここ100年で1度以上上昇。東京に限れば、ヒートアイランド現象の影響が加わって約3度上がったという。

 「特に5月までの春で気温上昇が顕著で、相対的に夏を感じる期間が広がっている」(高橋予報官)

 長い猛暑と厳しい冬。そしてわずかばかりの春と秋。情景豊かな日本の四季は、今後ますます薄れていくことになりそうだ。

 【用語解説】ラニーニャ現象

 太平洋赤道海域で貿易風が強まり、温かい海水を西に吹き寄せるため、東側のペルー沖で半年以上、海面水温が下がる現象。太平洋の反対側のインドネシア近海で逆に水温が上がり、対流活動が活発化。太平洋高気圧の勢力を強め、日本の猛暑の原因ともなる。スペイン語で「女の子」の意味。ペルー沖で水温が上がり、冷夏をもたらす「エルニーニョ」は「男の子」の意味で、正反対の現象なため名付けられた。2〜7年の周期でエルニーニョ現象と交互に現れるとされる。

[産経新聞]

Posted by nob : 2007年09月09日 22:25

経済が発展すると、、、

■中国のエイズ感染21万人に 半年で1万8千人増

 新華社電によると、中国国務院(中央政府)エイズ予防・治療工作委員会弁公室は8日までに、今年7月末までに報告されたエイズウイルス(HIV)感染者が21万4300人に達したと明らかにした。このうち発症者は5万6758人で、1万8246人が死亡した。

 今年1—6月に新たに報告された感染者は1万8543人に上り、4314人が発症、2039人が死亡するなど、同弁公室は「感染などは依然として上昇傾向にある」と懸念を示した。

 ただ、報告されていない患者も多く、実際の感染者は65万人に達すると推定されている。(時事)

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年09月09日 22:21

、、、最悪です。。。でも本当に最悪なのは、彼等に売買をさせる根源の需要。。。

■赤ちゃん40人保護 人身売買グループ47人拘束 中国

 南京の地元紙「揚子晩報」によると、南京鉄道警察は6日、売買目的で親元から離された40人の赤ちゃんを保護し、人身売買グループ47人を拘束した、と発表した。中国では赤ちゃんの人身売買が問題になっているが、一度に40人が保護されたのは極めて異例という。

 調べでは、5月下旬、雲南省昆明市から南京に向かう列車を巡回していた鉄道警察官が、それぞれ赤ちゃんを抱いた中年女性4人が、全員母乳ではなく粉ミルクを与えている様子をみて不審に思った。南京駅に到着後に取り調べたところ、雲南省で人身売買グループから赤ちゃん4人を買っていたことが判明。追跡捜査で雲南省内の容疑者9人を逮捕した。

 同事件をきっかけに、同省など各地で大規模な捜査を行い、7月までに数カ所で赤ちゃん計40人を保護。容疑者らは金に困った親たちから、生まれたばかりの子を200〜500元(1元=15.3円)で買い取り、2000〜3000元で転売していた。赤ちゃんはさらに転売され、最終的に1万元以上で売買されていたという。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年09月09日 00:16

すべて正解できる人がどれだけいるのでしょう?

■「気が置けない」と遠慮?慣用句の誤解目立つ…文化庁調査

 「気が置けない友達」には、遠慮が必要?——。文化庁が7日発表した「国語に関する世論調査」で、慣用句の意味を誤解したり、誤った言葉遣いをしたりするケースが目立った。

 また、漢字を調べる際、辞書ではなく、携帯電話の漢字変換機能を使う人が、20代では8割に上っていることも分かった。

 調査は今年2〜3月、16歳以上の約3400人を対象に行われ、慣用句などの使い方をたずねた。

 「気が置けない」は、「気配りや遠慮をしなくてよい」という意味だが、正しく理解していたのは42・4%。「相手に気配りや遠慮をしなければならない」と誤って考えている人が48・2%を占めた。

 「役不足」を「本人の力量に比べ役目が軽いこと」と正しく理解していた人も40・3%にとどまり、50・3%は「役目が重すぎる」と回答していた。

 「流れに棹(さお)さす」についても、「流れに沿って、勢いを増すこと」と正しい意味を選んだのは17・5%に過ぎず、62・2%の人は「流れに逆らって、勢いを失わせること」と逆の意味に理解していた。

 また、「混乱した様子」を意味する「上を下への大騒ぎ」を、58・8%の人が「上や下への大騒ぎ」と使っていた。「夢中になって見境がなくなること」の「熱にうかされる」も、48・3%の人が「熱にうなされる」と勘違いしていた。

 一方、わからない漢字を調べる場合、何を使うかを聞いたところ、「辞書」(60・6%)、「携帯電話」(35・3%)、「ワープロ・パソコン」(21・3%)、「電子辞書」(19・4%)という順番だった(複数回答)。年代別に見ると、10〜30代の各年代では、携帯電話で調べる人が辞書を使う人を上回った。特に20代は、携帯電話派が79・3%に達し、辞書派は35・4%にとどまった。

 ただ、文化庁国語課は「携帯電話の変換機能では漢字の意味までは分からず、求めている漢字を正確に選び出せるかどうかは使う人の国語力にかかってくる」と指摘している。

[読売新聞]

Posted by nob : 2007年09月07日 23:59

国境を取り払ったグローバルな視点で、あくまで地球規模な長期的抜本的対策を!

■北極の海氷、温暖化で40%以上が消失へ・米海洋大気局見通し

 【ワシントン=藤井一明】米海洋大気局(NOAA)の研究チームは6日、2050年までに北極の海氷が1979—99年の平均に比べて40%以上、解けてなくなるとの見通しを公表した。地球温暖化の影響で、ホッキョクグマや海中の生物などの生態系も崩れる恐れがあると警告した。

 NOAAは国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」で採用している情報や計測モデルをもとに分析した。北極海の氷は春から夏にかけて減り、秋以降は増える循環を繰り返しているが、近年は氷の減り方が早いとの報告が相次ぎ、IPCCも50年までに海氷が急激に縮小すると予測している。

 米商務省の傘下にあるNOAAは8月末に昨年の気温上昇の主因が温暖化であるとの報告もまとめた。温暖化の悪影響を認めるのに慎重だったブッシュ政権の変化を映し出している。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2007年09月07日 23:57

この国から原発を廃絶したい!!!

■日本原燃、再処理工場操業を来年2月に延期・耐震計算ミスで

 日本原燃は7日、青森県六ケ所村で試運転中の使用済み核燃料再処理工場について、11月予定の操業(完成)時期を来年2月に延期すると発表した。今年4 月に工場内の一部装置で協力会社による耐震計算ミスが発覚し、耐震補強や安全確認などで試験スケジュールがずれ込んだのが影響した。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2007年09月07日 23:54

本質的な視点は異なれど、、、まったく同感です。。。

■柏崎刈羽原発:坂本龍一さんら、ネットで運転再開反対署名

 新潟県中越沖地震で被害を出した東京電力柏崎刈羽原発をめぐり、音楽家の坂本龍一さんやSUGIZOさん、作家の村上龍さんらが参加する任意団体「アーティスツ・パワー(略称AP)」が、このほど署名サイト「おやすみなさい、柏崎刈羽原発」を開設。同原発の運転再開に反対する署名活動を始めた。

 「AP」は、同原発周辺には活断層があり、今後も大規模地震が起こる可能性など「取り除けない不安」があると指摘。「再稼働すれば不安の連鎖を起こし、社会に必要な信用が失われる」として「柏崎刈羽原発がこのまま静かに役目を終わらせることを望む」と主張している。

 01年に坂本さんが中心となって設立した「AP」にはアーティストら約100人が参加。環境問題や社会問題について情報交換しており、06年には「PSE」マークがない中古家電製品の販売禁止をめぐる問題で、有志が見直しを求める運動を行った。【中島みゆき】

「おやすみなさい、柏崎刈羽原発」
https://www.sitesakamoto.com/unplug_kariwa/

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年09月06日 19:20

またもや露呈する隠された事実。。。

■火力発電停止公表せず 東電、電力カット要請の日

 この夏に東京電力の電力需給が最も窮迫していた8月22日、東電と新日本製鉄が共同出資する発電会社君津共同火力の5号機が突然止まり、予定していた30万キロワットの電力を東電に送れなかったことがわかった。東電はこうした事実を公表しないまま、顧客に電力カットを求める緊急措置を午後に発動していた。今後、その是非が問われそうだ。

 この日、顧客への要請でカットできた電力は14万キロワット。仮に君津5号機が正常なら、電力カットは必要なかった計算になる。東電は「22日に30万キロワットの電力を計画通り他社から受けられなかった事実はある」と認めるが、それ以上の情報については「民間企業同士の契約にかかわる」と公開を避けている。

 トラブルがあったのは、東電と新日鉄が50%ずつ出資する君津共同火力(本社・千葉県君津市)のコンバインドサイクル発電機(高炉ガス・コークス炉ガス混焼、30万キロワット)。04年に運転を始めた最新鋭機だ。

 22日午前10時1分、燃料ガスを冷やすシャワーの水圧が基準以下に下がったことをセンサーが感知、安全装置が働いて緊急自動停止した。発電を再開できたのは、翌23日午前7時49分だった。

 東電は22日午前9時の段階で最大電力を6100万キロワットと予想。ただ、君津5号機の30万キロワットを含む6250万キロワットの供給力を確保できたとし、緊急措置の発動は見合わせていた。

 ところが、午前10時に君津5号機でトラブルが発生。予定していた供給力を確保できなくなった。東電は午前10時半ごろ措置発動を決めた。

 同日午後0時半から緊急記者会見を開いた藤本孝・東電副社長は措置発動の理由として、(1)需要の伸びが予想より急だった(2)関東地方の気温が雨で下がることが見込めなくなったことを挙げたが、君津5号機のトラブルには触れなかった。

 22日に発動された緊急措置は、随時調整契約の履行請求と栃木県の塩原発電所(揚水式水力、90万キロワット)の緊急稼働の二つ。随時調整契約は電気料金を割り引く代わりに需給窮迫時は電気の使用を止めてもらう内容。顧客である昭和電工などが工場の操業を一時ストップしたほか、東京製鉄も操業のペースダウンを強いられた。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年09月02日 23:08

まずはともかく撤退から。。。

■8月の民間人死者1771人 イラク依然、泥沼

 AFP通信は1日、イラク国内で8月に殺害された民間人の数が、少なくとも1771人(前月比119人増)にのぼると報じた。民間人の死者数は2カ月連続で増加しており、イスラム教のスンニ、シーア両宗派間の抗争だけでなく、シーア派同士の勢力争いも激しくなっていることも影響している。

 同通信によると、5月に1951人だった犠牲者数は、6月には1241人まで減少。米国は、増派による国際テロ組織アルカイダ系武装勢力の掃討作戦強化で事態は沈静化してきたと主張していたが、7月には1652人と再び増加した。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年09月01日 23:27

肝心なのは方法論、、、それも国境を越えたグローバルな視点での。。。

■20年に温室ガス25〜40%削減、ポスト京都へたたき台

 【ウィーン=石黒穣】先進国の将来の温室効果ガス排出削減に関する京都議定書締約国の作業部会が31日までウィーンで開かれ、日本など先進国全体で2020年に排出量を1990年比で25〜40%削減することを指針として盛り込んだ合意文書を採択した。

 2008〜12年を対象とする京都議定書以後の削減の次期枠組みをめぐっては、12月にバリ島で開かれる気候変動枠組み条約締約国会議で協議が本格化する見通しで、合意文書はバリでの議論のたたき台となる。

 ただ、京都議定書を批准していない米国や豪州は、合意文書にも縛られない立場を打ち出している。

[読売新聞]

Posted by nob : 2007年09月01日 23:06

そりゃそうでしょう。。。

■「23億円以上受け取った」・韓国人解放でタリバン幹部

 【カブール1日共同】アフガニスタン旧政権タリバンによる韓国人拉致・殺害事件で、タリバン幹部が1日、ロイター通信に対し、韓国政府から人質解放に際して「2000万ドル(約23億円)以上を受け取った」と語った。タリバン幹部が身代金の受け取りを認めたのは初めてとみられる。

 身代金支払いの可能性を指摘する報道が相次いでいるが、韓国政府は一貫して否定。同国政府当局者は1日も、共同通信に対し「駐留韓国軍の年内撤退など公開されている条件以外はない」と報道をあらためて否定した。

 この幹部は最高指導者オマル師が指揮する10人編成の幹部会議のメンバーで「受け取った身代金は、武器購入や通信網の更新、自爆テロ実行のための車両購入に充てることになるだろう」と説明。また「この金はある程度、われわれの抱える財政的な問題にも向けられる」と話している。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年09月01日 23:03

廃絶なんて絵空事。。。

■銃所有、6億5千万丁が民間 米国は100人に90丁

 個人の銃など民間で所有されている銃は世界で6億5000万丁に上ることが、スイスのジュネーブ国際問題研究所の調査で明らかになった。民間所有の銃は絶対数、所持率とも米国が群を抜いて多い。銃の価格は規制や市場に出回っている数などで大きく変わり、世界的に普及している自動小銃カラシニコフ銃では先進国と途上国で6倍の差があることもわかった。

 先進諸国や国連機関が調査に協力している同研究所の07年版「小型武器調査」によると、軍用、警察用、民間所有を合わせた銃の総数は8億7500万丁で、民間所有が75%近くを占める。銃は短銃やライフル銃など手で扱えるものを指す。

 民間所有の銃の数は米国だけで2億7000万丁に達し、インド4600万丁、中国4000万丁、ドイツ2500万丁と続く。多くは護身用の銃や猟銃だという。人口100人当たりの所有数では米国90丁、イエメン61丁、フィンランド56丁、スイス46丁の順となっている。

 カラシニコフ銃の単価の地域別調査によると、銃規制や登録管理制度が整っている西欧などの国では高く、コピー銃などが大量に出回っているアフリカなどでは安いといった傾向が見られた。86〜05年の平均値は西欧927ドル、中東869ドルなどが比較的高く、アジア631ドル、旧ソ連・東欧303ドル、アフリカでは156ドルだった。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年09月01日 23:01

犠牲者は出たけれど、ともかくは解決、、、でも。。。

■残る人質7人も解放 韓国人拉致事件、42日ぶり全面解決

 【バンコク=菅沢崇】アフガニスタンで韓国人ボランティアがイスラム原理主義勢力タリバンに拉致・殺害された事件で、フランス通信(AFP)によると、残された人質の7人全員が30日、東部ガズニ市の南方100キロのジャンダなど2カ所で解放され、地元部族の長老を通じて赤十字国際委員会(ICRC)に保護された。事件は発生から42日ぶりに解決した。

 解放されたのは、男性3人と女性4人。韓国の青瓦台(大統領府)報道官は、7人が29日に解放された12人とともにドバイ経由で帰国できるよう、準備しているとしている。

 韓国人ボランティアの一行23人は先月19日、ガズニ州を移動中、タリバンに拉致され、このうちリーダーの牧師ら男性2人が射殺されていた。タリバンはアフガン政府に対し、人質の解放と引き換えに拘束中の仲間の釈放を要求したが、同政府は拒否。

 韓国政府代表団とタリバンとの直接交渉が始まり、今月13日に女性2人が解放され、さらに28日に、アフガン駐留韓国軍部隊の年内撤退とアフガン内でのキリスト教の宣教活動の禁止を条件に残った人質の解放で合意し、その後2日間で全員が解放された。

〔朝日新聞〕


■タリバン人質事件、自己責任論が再浮上 韓国政府は費用請求を検討

 【ソウル=久保田るり子】アフガニスタンの韓国人拉致事件で、韓国では事件解決の歓迎ムードの一方で被害者らの「自己責任論」が再浮上している。韓国政府は今後、本人や所属する教会に費用分担を請求する方向で検討に入った。

 韓国青瓦台(大統領府)報道官は30日の記者会見で「当事者としての責任を負うべき部分もある」と述べ、「自己責任」としての費用を請求する方針であることを示唆した。韓国メディアによると、検討されているのは本人の航空運賃、殺害された遺体の運搬費用、医療費など。40日以上の交渉で政府高官が使った出張費などは検討の範囲内としている。

 自己責任論は28日、タリバンと韓国政府の解放交渉が合意後に拡大、インターネットで「危険を承知で行った彼らに税金を使うのはおかしい」などの意見や解放報道を続ける報道機関にも抗議の電話が相次いだ。

 事件発生当初にも、政府が危険性を警告する紛争地帯にあえて出向いていたことなどが国民の反発を招いていたが、男性2人が殺害されて「人命救出が最優先」と、人々は口をつぐんでいた。

 メディアも改めて「韓国の若者が無防備な状態でアフガニスタンに出掛けて拉致されたことで国に与えた影響は計り知れない」(30日付、朝鮮日報社説)など宗教界への自戒を求める一方、韓国政府がタリバンと直接交渉したことについて、やむを得ない選択としつつも、「“テロとの戦争”が真っただなかの世界で普遍的に通用する規範を無視した国家となってしまった」(30日中央日報社説)との憂慮を示している。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年08月31日 19:37

ここまでやる。。。

■たばこの箱に「被害受けた内臓」の写真を義務付け 英国

ロンドン──英国政府は29日、たばこの害を喫煙者に訴えるため、たばこで被害を受けた内臓の写真などを、パッケージに記載することを義務付けると発表した。実施は2008年下半期から。喫煙者の黒ずんだ肺などを直接的に見せることで、禁煙を促すため。

アラン・ジョンソン保健相によると、たばこの害を視覚的に訴えるパッケージを導入するのは、公の場の禁煙が進む欧州連合(EU)域内でも初めてだという。

パッケージに記載される画像は、たばこの影響で黒ずんだ肺や、心臓の開胸手術、首にできた腫瘍の写真など、欧州委員会が所蔵するものから15点が選ばれた。

英国では公の場所が禁煙になり、喫煙可能年齢も来年、16歳から18歳に引き上げられるなど、国をあげての禁煙活動が進んでいる。

[CNN]

Posted by nob : 2007年08月30日 23:57

実情が想像できない。。。

■ジンバブエ、経済崩壊 インフレ率10万%予測

 南部アフリカのジンバブエで、1980年の独立後から独裁政治を続けるムガベ体制が大きく揺らいでいる。未曽有のインフレを抑え込もうとムガベ大統領が「価格半減令」を導入したことから大混乱に陥り、1日から新たに最高額紙幣も発行したが、「焼け石に水」の状態だ。欧米の制裁と政権の失政によって経済は完全に破綻(はたん)し、国民生活がまひしている。

 ジンバブエでは5月のインフレ率が4500%を超えた。反対に現地通貨の対ドル相場は6月中に価値が半減。数時間単位で貨幣価値が変わるハイパー・インフレーションに陥った。経済制裁による物不足と通貨の乱造が要因とみられる。

 ムガベ大統領は6月末、「企業や商店の販売価格を半値にしないと国有化する」と突然、宣言した。同月末の1週間だけで物価が3倍に急騰したためだが、これをきっかけにパニックが起きて客が殺到。報道によると、もともと不足していた食糧など生活必需品や燃料は「全土の商店から消えたままだ」という。

 さらに中央銀行は8月1日からこれまで最高額の10万ジンバブエドル紙幣に替えて20万ジンバブエドル(公定レートで約13米ドル)紙幣を発行。だが市場価値は数日で10分の1以下に急落し、インフレに歯止めがかかる気配はない。深刻な外貨不足などから燃料輸入が滞り、首都ハラレでは停電や断水が続いている。

 国際通貨基金(IMF)当局者は、ロイター通信に対し「年末までにインフレ率は10万%に届く」との予測を明らかにした。

 ムガベ氏は旧ローデシア時代の白人支配を終わらせ、人種・部族を超えた国民的な和解を唱えた「英雄」とされ、独立後は教育や医療などの充実に力を入れたことから国際社会から高い評価を受けたこともある。しかし87年の大統領就任以来4期20年を務め、露骨な野党弾圧や不正蓄財疑惑が持たれるなど、同氏の長期独裁に対し、米英を中心とした非難が集中していた。次期大統領選への出馬も表明しており、独裁継続への懸念が高まっていた。

 だが、7月にガーナで開かれたアフリカ連合(AU)首脳会議に出席したムガベ氏は、記者団に対し「AUによる経済の結束を求める」と語ってアフリカ諸国からの支援を間接的に訴えた。また、南アの有力紙によれば「政界を引退し近隣国へ逃れると側近に語った」とも報じられるなど、経済混乱で弱気な面もみせているようだ。

 野党に対しても、南ア政府の仲介で与野党会談を提案。「国家崩壊」を防ぐため共闘して制裁解除を求めるよう働きかけた。だが野党とは拘束された運動員の釈放や次期大統領選の公正な実施を求めて対立。最大野党の民主変革運動(MDC)の指導者ムタンバラ氏は朝日新聞記者の取材に対し、「政権交代が我々の要求であり、妥協はない」と語った。

 有力シンクタンク「国際危機グループ」は最近、「旧ザイール(コンゴ)のモブツ独裁政権の末期に似ている」と報告。ムガベ政権に対し「経済破綻が引き金となって内部崩壊はもはや時間の問題ではないか」との見方が強まっている。

     ◇

◆ジンバブエの歩み

80年4月 独立。ムガベ氏が首相に

87年12月 ムガベ氏が初代大統領に就任

90年4月 ムガベ大統領が再選

96年3月 ムガベ大統領が3選

00年8月 白人農地の強制収用を開始

02年1月 警察権限強化法や報道規制法が国会で可決

  3月 ムガベ大統領が4選。英は欠陥選挙として英連邦評議会出席停止を決定

  8月 白人農地の収用完了を発表

03年12月 英連邦からの脱退を正式表明

05年4月 総選挙で与党が圧勝

06年4月 インフレ率が1000%を突破

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年08月30日 23:53

氷山の一角、、、居候を含めれば。。。

■ネットカフェ難民5400人 4分の1が20代 厚労省

 住居を失い、主にインターネットカフェで寝泊まりしている「ネットカフェ難民」が全国で約5400人に上ることが28日、厚生労働省の調査で明らかになった。半数は日雇いなど短期雇用を中心とした非正規労働者で、約4分の1が20代の若者だった。若年層を中心に、働いても住居費さえ賄えない「ワーキングプア」の厳しい生活が浮き彫りになった形だ。

 ネットカフェ難民の公的調査は初めて。今年6~7月、全国の24時間営業のネットカフェや漫画喫茶計約3200店の店長と、一部店舗の利用者を対象に実施した。

 店舗側への調査では、寝泊まりしている利用者は全国で1日につき約6万900人。このうち7.8%の約4700人が住居を失って宿泊していた。週の半分以上ネットカフェに泊まる人をネットカフェ難民とすると、厚労省は全国で約5400人いると推計した。

 5400人の雇用形態別の内訳は、日雇い派遣のような雇用契約が1カ月未満の短期派遣労働者は約600人、建設現場の日雇い労働やアルバイトなどの短期直接雇用は約1200人で、長期雇用のパートらをあわせた非正規労働者は全体で約2700人。正社員も約300人おり、失業者は約1300人だった。

 年齢別では20代が26.5%で最も多く、50代が23.1%、30代が19.0%と続いている。

 東京と大阪で実施したネットカフェ難民計約360人への聞き取り調査では、住居を失った理由は「仕事を辞めて家賃が払えない」(東京32.6%、大阪17.1%)と、「仕事を辞めて寮や住み込み先を出た」(東京20.1%、大阪43.9%)が多い。平均月収は東京10万7000円、大阪8万3000円だった。

 また、約4割が路上生活を経験。東京ではネットカフェのほかにファストフード店(46.1%)やサウナ(32.1%)を寝泊まりに利用する人も多かった。

〔朝日新聞〕


■ネットカフェ難民「自力で脱出は困難」 その日暮らし、貯金なく

 厚生労働省が全国に約5400人いると推計したネットカフェ難民。経験者は「いったん落ち込むと抜け出すのは難しい」と振り返る。4割が路上生活を経験しており「ホームレスの一形態」とみる支援者もいる。

 「実際にはもっと多いんじゃないか」

 3カ月前まで東京で日雇い派遣労働者として働きながら、1年以上にわたってインターネットカフェで暮らしていた20代の男性は話す。

 男性はかつての生活を、「路上生活とアパート暮らしの中間」と表現する。「テレビもパソコンもあって、そこそこ快適だから『これでいいか』と思っちゃう部分がある」

 厚労省の調査では「敷金など入居費用の貯蓄の難しさ」が原因で住居が確保できないとの回答が多かったが、男性も「その日暮らしで貯金は無理。自分の力だけでは脱出できない」と振り返る。男性の場合、実家に帰ることで生活を立て直したという。

 大阪でホームレスを支援する「野宿者ネットワーク」の生田武志代表は「仕事が途絶えれば、すぐに路上生活。ホームレスの一形態ととらえるべきだ。若年ホームレスの増加につながっていく恐れがある」と指摘する。生田さんは「行政は、不安定就労の労働者がネットカフェ生活に入る前の早い段階で支援することを考えてほしい」と求めた。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年08月29日 03:01

金銭の問題ではないけれど、、、他に方法もなし。。。

■無罪男性に580万円補償 佐賀3女性殺人事件で地裁

 佐賀県北方町(現武雄市)の山中で平成元年年、女性3人の他殺体が見つかった「北方事件」で殺人罪に問われ、無罪判決が確定した男性(44)に対し、刑事補償法に基づき国が580万円を補償すると佐賀地裁が決定していたことが26日、分かった。決定は今月20日付。

 地裁は男性が受けた精神的、肉体的苦痛を考慮し、無罪判決が出される17年5月10日の前日までの拘置期間464日間について、法定上限額の1日あたり1万2500円の補償額を認めた。

 男性は、検察側の控訴棄却により、今年4月に無罪が確定したことを受け、代理人の弁護士を通じて先月6日、佐賀地裁に補償を求めていた。

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2007年08月26日 16:30

際限のない金銭欲。。。

■ティファニー銀座本店、ゴールドマンが坪1億8000万円で購入

 米大手投資銀行のゴールドマン・サックスが米宝飾品大手のティファニーから東京都中央区の銀座本店ビルを約370億円で取得する。敷地面積1坪(3.3 平方メートル)当たりの購入額は約1億8000万円。世界的な信用収縮で欧米中心に大型の不動産取引が冷え込んでいるが、日本の都心優良物件の争奪戦は過熱気味な状態が続いているといえそうだ。

 ティファニーは2003年、それまで入居していた銀座・中央通り沿いの本店の土地と建物を約165億円で購入。今回、入札で買い手を募ったところ国内外の投資銀行やファンドなどが名乗りを上げ、最高額を提示したゴールドマンへの売却を決めた。ティファニーはゴールドマンと同ビルの長期賃借契約を結び、営業を継続する。

〔日本経済新聞〕


、、、その後(8/30)

■ティファニー、銀座本店を380億円で売却 4年で倍

 米高級宝飾店ティファニーは30日、東京・銀座本店を3億2800万ドル(約380億5000万円)で売却したと発表した。同社は03年にこのビルを約1億4000万ドルで購入しており、わずか4年で倍以上の高値がついた。

 売却先は公表していないが、米メディアによると米証券大手ゴールドマン・サックスとみられる。ゴールドマン・サックスは日本での不動産投資に積極的で、最近は特に都心で一等地の取得を進めている。高額の賃料収入が見込める優良商業ビルに買い手が殺到し、「ミニバブル」との指摘もある日本の不動産市場の現状を示す一例と言えそうだ。

 ティファニーはゴールドマン・サックスとビルの賃貸契約を結び、移転せずに営業を続ける。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年08月26日 15:59

通信こそ国営での無料化を。。。

■東京の携帯通話料、NYの3倍、ソウルの2倍

 世界主要都市の携帯電話の平均的な利用者を比べると、東京の1分あたりの通話料はニューヨークの3倍超、ソウルの約2倍など他都市より割高なことが、総務省が近く公表する調査でわかった。従来、東京の利用者と同じように使った場合を想定して比べると、東京は必ずしも高くなかった。しかし携帯の使われ方も料金プランも都市によって様々。そこで今回、各都市での使われ方を踏まえて比べた結果、東京の単価の高さが浮き彫りになった。

 利用者に関する調査などによると、1カ月間の音声通話の時間は、通話料がかかる発信分の平均で、独デュッセルドルフは53分、東京97分、ソウル160分など都市によってまちまち。着信した側にも通話料がかかるニューヨークは発着信合わせて672分だった。

 それぞれの利用時間をもとに、各地の代表的な電話会社の最も有利な料金プランをあてはめ、基本料も含めた通話料を1分あたりに換算すると、東京は39.4円と、ロンドンの48.2円、パリの40.9円に次ぎ、7都市中3番目に高かった。一番安かったのは、月550分までの定額制など長時間かけ放題が一般的なニューヨーク。発信側と着信側の双方に課金されることを考慮して、料金を2倍しても11.7円。次いでソウルの19.2円だった。

 平均的な利用者の月額料金で比べると、東京は3800円で4番目だった。

 総務省の研究会は、携帯端末を安く売ってその分を通信料に上乗せして回収する販売奨励金制度など、日本独自の不透明な商慣習が割高な料金につながっているとみており、通信各社に料金体系の見直しを求める考えだ。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年08月26日 15:31

酷過ぎる。。。

■ホームレスをネズミ薬散布で「駆除」 仏で非難の声

 パリ郊外のセーヌ川沿いにあるアルジャントゥイユ市で、中心街からホームレスを追い出そうと、ネズミ駆除に使う化学薬品を市が路上にまいていたことが明らかになった。市は当初、市職員に散布させようとしたが拒否され、業者に依頼したという。「非人間的な方法による弱い者いじめだ。容認できない」と、非難の声が上がっている。

 仏テレビTF1によると、同市は市中心部の商業地域の路上からホームレスを退去させる計画を立て、散布する薬品を7月に購入した。刺激性の悪臭を放つもので、箱には吸入禁止と記されていた。人が吸った場合、吐き気を催すという。

 当初は、道路管理課の職員に散布を要求。しかし、職員から「ネズミ用で人間には使えない」と拒否されたため、一部を建物管理業者に依頼して散布させたという。

 同市幹部はAFP通信に「悲しい方法だが許されると思った」と弁明。計画を主導したとみられるモトロン市長は路上生活者嫌いで知られ、3年前には街中で物ごいを禁止する行政命令を出し、物議を醸している。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年08月26日 15:28

興味深い。。。

■男性喫煙率、都道府県格差2倍 岐阜28%、香川60%

 特定非営利活動法人(NPO法人)日本禁煙学会(理事長・作田学杏林大学教授)は25日、都道府県の喫煙対策などに関する初の調査結果を発表した。男性の喫煙率は、低い順に1位の岐阜28.4%から最下位の香川60.0%まで、約2倍の開きがあった。

 同学会は、住民の喫煙率や自治体施設の受動喫煙対策などに関するアンケート用紙を、2月から4月にかけて都道府県に送付。締め切りまでに回答がなかった自治体には直接電話で連絡し、100%回収した。

 男性の喫煙率は、低い順に岐阜、兵庫(31.7%)、山口(34.1%)。高かったのは、香川、京都(54.8%)、茨城(53.8%)だった。

 女性で最も低いのは愛媛の4.2%で、次いで山口、大分、鳥取、島根の4.4%。最下位は宮城の13.5%で、奈良13.3%、東京12.9%と続いた。(時事)

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年08月26日 15:24

何と壮大な。。。

■直径10億光年、宇宙に巨大な「穴」 米チーム発見

 はるかかなたの宇宙空間に、銀河や星がいっさい存在しない巨大で空虚な「穴」がぽっかりとあいている可能性が強まった。米ミネソタ大の研究チームが、有力天文誌アストロフィジカルジャーナルに近く発表する。

 米国立電波天文台の大型電波望遠鏡VLA(ニューメキシコ州)と、米航空宇宙局(NASA)のマイクロ波観測衛星のデータを解析。地球から60億~100億光年のあたりに、直径が10億光年という途方もなく大きい「穴」があるらしいことがわかった。

 星や銀河、ガスなどはもちろん、謎の多い暗黒物質(ダークマター)も存在しないとみられる。この種の「穴」が宇宙のあちこちに散らばっていることは以前から知られていたが、今回の「穴」の規模について研究チームは「想定していたものの1000倍にもなる」とAP通信に語った。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年08月25日 14:24

常に先送り、、、拡大の一途、、、誰も返す気なんてない。。。

■国の借金、国民1人で約658万円 過去最高836兆円 

 財務省は24日、6月末時点の国の借金残高が836兆5213億円と過去最高を更新したと発表した。3月末に比べ0.3%増えた。赤ん坊からお年寄りまでの国民1人あたりに換算すると、約658万円になる。

 そのうち主に特殊法人への貸し付けに回る財投債と、為替介入資金などに充てる政府短期証券(FB)を除く「国の長期債務」(普通国債や借入金などの合計)は586兆5157億円。これは将来、基本的に国民の税金で返すことになる借金だ。3月末比では1.3%減だが、資金繰りの都合で短期国債で借りていた分をFBで借り換えた影響が大きく、全体的な借金増加の傾向に歯止めはかかっていない。

 借金の内訳は、普通国債が525兆8975億円。同1.1%減ったが、FBへの振り替え分を除けば微増だ。

 FBは同6.6%増の107兆6524億円。

 一方、財務省が同日発表した「国の財務書類」によると、05年度の国の債務超過額は289.2兆円で、超過額は04年度よりも9.7兆円増えた。財源不足を補うため、新規国債を31兆円発行したことが響いた。財務省は、一般会計や特別会計を含めた財政状態が一目で分かるようにするため、企業会計を参考にした貸借対照表などの「国の財務書類」を05年から毎年公表している。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年08月24日 21:16

理事長の思惑どおり、、、初志貫徹、行動する人には敬意。。。

■赤ちゃんポストの5人目、両親とみられる男女引き取る

 熊本市の慈恵病院(蓮田太二理事長)が「こうのとりのゆりかご」の名称で運用している「赤ちゃんポスト」に、今月上旬に預けられた生後約1カ月の男児がその後、両親とみられる男女に引き取られていたことが21日、関係者の話で分かった。

 この男児は児童相談所に移されていたが、男女から病院側に問い合わせがあり、引き取られた。運用を始めてから計6人の新生児らが預けられたが、引き取られたのは初めてという。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年08月21日 23:53

不幸中の幸い。。。

■柏崎刈羽原発「重大な被害なし」・IAEAが報告書

 【ウィーン=桜庭薫】国際原子力機関(IAEA)は17日、新潟県中越沖地震の直撃を受けた東京電力柏崎刈羽原子力発電所の現地調査報告書を発表した。IAEAは「目に見える重大な被害はない」とし、被災状況が予想より軽微と結論づけた。

 報告書は40ページで構成。8月6―9日に訪問した施設の現況と得られた教訓を記している。

 IAEAは「安全関連の構造やシステム、機器は通常の状態にあるようだ」とし「これだけの強い地震で予想されるよりはるかに良い状況」と位置づけた。

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2007年08月18日 12:13

素晴らしい!!!是非日本でも。。。

■ソニー、全米で家電の無料リサイクル開始へ

 ソニーは17日、米国現地法人のソニー・エレクトロニクスが北米最大のリサイクル会社と組み、ソニーが販売する電気製品すべてを対象とした無料リサイクルを9月15日から始めると発表した。リサイクル会社が全米で展開する75カ所の廃棄センターに利用者が直接持ち込むか、郵送で受け付ける。将来的には、米国民の95%が20マイル(約32km)圏内で電気製品を持ち込めるよう廃棄センターの数を増やしていくという。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年08月18日 12:10

原発、、、これも勇気ある撤退を。。。

■核燃プールで設備落下 不具合1478件 柏崎刈羽原発

 新潟県中越沖地震で被災し、東京電力柏崎刈羽原発が運転停止に陥ってから約1カ月。被害状況の調査が進むにつれて、原子炉関連施設で想定外の被害が相次いで確認されている。5カ所の使用済み核燃料貯蔵プールで、側壁に固定されていた重さ約200キロの水中作業台が地震で外れ、一部は核燃料ラック(ケース)に落下。消火用配管が寸断され、広範囲で消火不能に陥っていたことも明らかになった。

 地震で水中作業台が外れたのは、2、3、4、6、7号機の使用済み核燃料を貯蔵しているプール。作業台はアルミ製(幅約2.4~4.7メートル、奥行き約0.7メートル、重さ約200~210キロ)で、水面下約2メートルの壁面にフックなどで固定され、点検作業で使った物などを一時的に置いている。

 4、7号機では作業台が完全に外れて、約6メートル下にある核燃料が格納されているステンレス製のラックの上に落ちた。2号機でも作業台が落下したが、下にラックはなかった。

 3、6号機では、地震で作業台が壁面から一部外れ、水中でぶら下がっている状態。現在は落下しないようにワイヤで固定しているという。

 東電によると、作業台は「工具」のような扱いとしている。耐震性の基準はなく、特別な落下防止装置もなかった。

 東電は「(核燃料の)損傷の可能性は全くなかったとは言い切れないが、プール内の水の放射能を分析した結果、燃料は破損していないと考えている」としている。

 3号機変圧器で発生した火災は、地盤沈下などで地中の消火用配管が破裂して自衛消防隊は消火活動ができなかった。

 その後の調査で、消火栓は3号機だけでなく、1~4号機の広範囲で使用不能に陥っていた疑いが強まった。1~4号機の屋外施設用の消火用配管網は地下で一体化しており、5カ所で損傷が見つかった。1、2号機の変圧器でも地震で油が漏れ、火災が発生する恐れがあった。

 東電幹部は「今回の地震では、放射能を管理する施設については耐震を維持できたと思っている」とした上で、「落下物や地盤沈下などで付属施設がやられた。これらの施設を地震や落下物からいかに守るかということが教訓として残った」と話している。

■放射線管理区域 2000トン以上の水

 東京電力柏崎刈羽原発で、地震による影響で起きた不具合1478件のうち、水漏れ・浸水の被害が約260件で、全体の約2割を占めた。ひびなどの建物の損壊と合わせると約540件に上り、原発施設自体の被害の大きさが浮かび上がった。

 7月末時点で確認された事案を分類(複数該当例あり)したところ、施設内への消火用水、雨水、海水などの「浸水」は、原子炉関連施設では203件(事務本館など付属施設を含めると264件)。壁面のひびなどの建物損壊は144件(272件)、装置や機器の損傷は254件(375件)、設備などの落下、倒壊は89件(126件)。その他の事案は307件(447件)。

 「浸水」の事案では、1~7のすべての号機で使用済み燃料プールの水が作業フロアにあふれたほか、消火用配管などの破裂が原因で、放射線管理区域に2000トン以上の大量の水が入り込んだ。

 建物被害では、1号機原子炉建屋で地下5~3階の壁、床、階段に亀裂などが確認された。4号機タービン建屋でも地下3~2階で壁などが破損、6号機のタービン建屋では壁や床に亀裂が入った。

 装置損壊では、1号機のタービン建屋で消火系のケーブルや二酸化炭素配管が破断。軽油タンクでは、泡消火用の火災感知器で断線があった。

〔朝日新聞〕


■「被害は予想下回る」IAEA、柏崎原発の調査結果発表

 国際原子力機関(IAEA)は14日、新潟県中越沖地震で被災した東京電力柏崎刈羽原発の調査結果について、「被害は予想を下回るものだった」とするプレスリリースを発表した。正式の報告書は、数日中に公表される。IAEAの「エルバラダイ事務局長は「調査結果と日本側の分析は、世界中の原発に対し、肯定的な面も、否定的な面も含め、重要な教訓を含む内容だ」としている。

 IAEAは現地調査を4日間行い、地震時の記録などを分析。今回の被害は原子炉本体や原子炉の安全に関するシステムに影響を与えない部分に限られていたようだとし、緊急時の安全機能も正常に働いたとの結論に達したという。放射能漏れについては、東京電力の記録や分析を調べた結果、健康や環境に影響が出る量をはるかに下回る量だったとする日本側の結論が裏付けられたとしている。

 今回の発表は、IAEAによる、とりあえずの「安全宣言」と言える。ただ一方で、IAEA調査団は原子炉内部の状態などを確認しておらず、東京電力、さらに経済産業省原子力安全・保安院が進めている調査や分析の詳細な分析が重要だと指摘。原子炉格納容器、炉心、燃料棒等の精密検査はまだ進行中であるとして、判断を留保した。

 また地震が施設に与えた影響については、施設の一部に、長期的な安全操業に影響を与える可能性もあるとしている。問題となりうる部分については、施設の交換を早めに行う必要があるかどうかを決めるため、今後、追加的な工学的分析を行うことを考慮すべきだとしている。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年08月15日 12:21

ブレない信念、、、ある意味立派。。。

■小泉前首相が靖国参拝 2年続けて終戦記念日に

 小泉前首相は15日午前8時20分ごろ、東京・九段北の靖国神社に参拝した。首相だった昨年に続き、小泉氏は2年連続で終戦記念日の参拝を選んだ。安倍首相や安倍内閣の閣僚による参拝は予定されていないが、この日は朝から国会議員による個人参拝や集団参拝が相次いだ。

写真参拝のため、靖国神社を訪れた小泉前首相=15日午前8時18分、東京都千代田区で

 小泉氏は車で靖国神社を訪れ、モーニング姿で本殿に上がった。同神社によると、肩書はつけずに「小泉純一郎」と個人名を記帳し、供花料を私費で払ったという。供花料の金額や参拝形式は「一個人の参拝について明らかにしない」としている。

 小泉氏は参拝後、記者団の問いかけにはいっさい答えず、無言のまま境内を立ち去った。

 また、日本遺族会会長の古賀誠・元自民党幹事長は同日朝、昇殿せずに参拝した。記者団から安倍内閣の閣僚による参拝がないことを問われると、古賀氏は「一人ひとりの心の問題だ。たまたまお一人も都合がつかなかったということもあるのだろう」と答えた。

 このほか、超党派の国会議員でつくる「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(会長=島村宜伸・元文相)も同日午前、集団参拝した。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年08月15日 12:12

首相の言行不一致、、、こうした発言とは裏腹な政治手法、、、彼の真意はどこにあるのか!?

■62回目の終戦記念日 首相「加害責任、深い反省」

 62回目の終戦記念日を迎えた15日、安倍首相は政府主催の全国戦没者追悼式で、アジア諸国への加害責任について「深い反省」と、犠牲者への「哀悼の意」を示し、「不戦の誓いを堅持する」と表明する。一方、靖国神社にはこの日午前、超党派の国会議員らが参拝したが、首相や閣僚は訪れなかった。終戦記念日に閣僚が参拝しなければ、中曽根康弘元首相が85年に公式参拝して問題化して以来、初めてとなる。「美しい国」「戦後レジームからの脱却」を掲げて憲法改正や教育改革に向けた動きを強めてきた安倍政権だが、参院選大敗で政権基盤は弱体化したため、参拝をめぐる論争を回避する形に。静かに終戦の日に向き合うことになった。

 戦没者追悼式は、東京都千代田区の日本武道館で午前11時51分に開始。全国の遺族ら約5400人(付き添い含む)のほか、天皇、皇后両陛下、衆参両院議長ら各界代表約1800人が参列し、戦没者の冥福を祈る。

 「君が代」斉唱に続く式辞で、安倍首相は戦没者の犠牲に触れる一方、「我が国は、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えた。国民を代表して、深い反省とともに、犠牲となった方々に謹んで哀悼の意を表す」と表明。そのうえで、「不戦の誓いを堅持し、国際社会の先頭に立ち、世界の恒久平和の確立に積極的に貢献していくことを誓う」と述べる。

 「不戦の誓いを堅持」との文言は、小泉前首相が式辞で使ってきたものを受け継いだ。

 その後、正午に参列者が黙祷(もくとう)。続いて天皇陛下が「おことば」を述べる。

 追悼の対象は、旧日本軍、軍属などの約230万人と、空襲などで亡くなった民間人約80万万人の計310万人。軍人、軍属には、台湾や朝鮮半島出身者も含まれる。

 父・由(よし)之助さんが中国山西省で戦死した、高桑國三さん(71)=秋田県男鹿市=が、遺族を代表し「戦争を知らない世代が国民の大多数を占め、悲惨な戦争体験の傷跡も次第に薄れつつある。今日の平和と繁栄は尊い礎の上にあることを再確認し、世界平和のため誠心誠意努力することを心から誓います」と追悼の辞を述べる。

 参列者は高齢化と世代交代が年々進んでいる。戦没者の妻は10年前の97年は1189人で全体の23.4%を占めたが、今年は過去最少の110人で2.2%まで減った。一方、戦後生まれの参列者は、昨年の187人を上回る213人で過去最高となった。

 最高齢は101歳の松岡コトさん=東京都杉並区=で、長男・欣平(きんぺい)さんが出征先のビルマ(現ミャンマー)で戦死した。最年少は高知市の中屋穂香(ほのか)さん(10)。曽祖父・豊信さんが、中国・海南島から帰還途中の船上で爆撃を受け戦死した。

〔朝日新聞〕


■A級戦犯無罪主張のパル判事遺族と面会へ 安倍首相

 安倍首相は今月下旬にインドを訪れる際、極東国際軍事裁判(東京裁判)のパル判事の遺族と23日に面会する方向で調整していることがわかった。パル氏は連合国側判事として唯一、東条英機元首相らA級戦犯全員の無罪を主張したことで知られている。

 政府関係者によると、パル氏の遺族との面会は首相の強い希望だという。首相は東京裁判について国会答弁などで「国と国との関係において、この裁判について異議を述べる立場にはない」と述べるにとどめている。ただ、かつてはそのあり方に疑問を唱える立場をとっており、波紋を呼ぶ可能性がある。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年08月15日 12:11

ここだけの問題ではないけれど、、、行動する人にはいつも敬意を払います。。。

■「トトロの林」がピンチ 公有地化進まず 東京・東村山

 アニメ映画監督の宮崎駿さんらが東京に残った川べりの雑木林を守ろうと進めてきた運動が、窮地に立っている。宮崎監督らの2000万円を超す募金を受け、東京都東村山市は公有地とすることを決めたが開発業者と価格が折り合わず、すべての土地の買い取りが難しくなった。一方、宮崎監督らが12日開いた緊急集会では、あくまでも全土地の取得を求めていくことを確認しており、八方ふさがりの状態だ。

 この雑木林は、埼玉県の狭山湖を水源に東京・埼玉県境を流れる1級河川・柳瀬川の両岸にまたがる。住宅地に囲まれながら、10メートルほどのケヤキやクヌギ、コナラが茂るのどかな場所だ。30年来近くに住む宮崎監督の散策コースで、子どもの頃の豊かな緑を思い出し、アニメ「となりのトトロ」の想を練ったという。

 11年前にも開発計画があり、宮崎監督らの約3億円の寄付を受けて東村山市と埼玉県所沢市が約4600平方メートルを公有地化。「淵(ふち)の森緑地」として市民たちが手入れや掃除をしてきた。

 今回はその対岸約1500平方メートルの宅地化計画に対し3月から募金運動が進められ、6月に東村山市の渡部尚市長が公有地化を表明した。

 この間、地権者は5月に開発業者に土地を売り、手付金を受け取った。市は、9月の残金支払いを前に業者と交渉を始めたが、業者側は約1億3000万円を要求。市側の予定とは倍以上の開きがあるという。

 12日の緊急集会は岸辺の雑木林で開かれ、今後も自然の保全を求めて市側へ働きかけていくことを確認した。すべての土地を取得できなければ、寄付金が宙に浮く事態にもなる。16日には宮崎監督と渡部市長との会談も予定されている。

 宮崎監督は「開発で道路ができれば、もろい自然護岸の崩壊が心配。子どもたちのためにもこの緑をぜひ残していきたい」と話している。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年08月15日 12:02

気持ちは解るけれど異常です、、、因果応報もまずは弱者から。。。

■「ナイフ通さない学生服」登場 少年刺殺事件相次ぐ英国

 少年の刺殺事件が深刻な社会問題となっている英国で、ナイフを通さない「防刃学生服」が登場した。製造業者は「これなら親も安心」と売り込んでいる。

 英メディアによると、防刃機能を備えた学生服を開発したのは南東部エセックスにあるブレードランナー社。同社は通常、警察や軍、警備会社向けに防刃服を製造・販売している。(時事)

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年08月15日 12:01

テロではない、これは弱者にとっての戦争、、、終わりなき憎悪と殺戮のスパイラル、、、まずは一旦勇気ある撤退を。。。

■トラック4台爆発、175人が死亡 イラクで自爆テロ

 イラク北部シンジャルに近い二つの村で14日、燃料を積んだトラックによる自爆テロがあり、175人が死亡、200人以上が負傷した。AFP通信がイラク軍当局者らの話として報じた。爆発は少なくとも4カ所でほぼ同時に起きたという。昨年11月に、215人が死亡したバグダッド・サドルシティーでのテロに次ぐ最悪の規模という。

 テロがあった地域は、イラク北部最大の都市モスルから西に約120キロで、シリア国境に近い地域。住民には、ヤジディと呼ばれる少数宗派の信者が多く、周辺のイスラム教スンニ派住民と対立していたという。

〔朝日新聞〕


、、、そしてその後被害は拡大し、、、

■イラク自爆テロ、最大級の規模か 死者500人以上

 【ワシントン=山本秀也】イラク北部で起きた自爆テロ事件で、米CNNテレビ(電子版)は15日、被害現場を管轄するニネベ県当局者の話として、テロによる死者が「少なくとも500人に達した」と伝えた。事実とすれば、イラクの民間人を狙ったテロとしては最大級の規模となった可能性があり、現地の米軍幹部は「集団虐殺だ」として、テロの主犯とみられる国際テロ組織アルカーイダ系の武装組織を激しく非難した。

 イラクの軍・警察当局は、同テレビに対し、テロの被害状況について、死者が少なくとも260人、負傷者は320人に達したと指摘した。死者500人以上とする情報の詳細は伝えられていないが、軍・警察の被害集計でも、昨年11月にバグダッドのサドルシティーで約200人が死亡したテロ被害をすでに上回る惨劇となった。

 犯行方法について、イラク内務省の報道官は、爆発したトラックのうち3台は、それぞれ2トンの爆薬を搭載し、少なくとも30棟以上の家屋が吹き飛んだと発言。現場の状況を「小型の核爆発のようだ」と述べた。

 米軍当局では、爆発回数がカハタニーヤ村など2カ所で計5回だったとの見方を示した。

 現場付近に展開する米軍部隊のミクソン師団長は、狙われた村の住民がイスラム教スンニ派と対立する少数宗派ヤジーディー派だったことを踏まえ、「民族浄化であり、集団虐殺に近いものだ」と非難。ブッシュ米政権の進める兵力増派による治安回復策の失敗を印象付ける狙いだと指摘した。

 周辺ではアルカーイダ系の武装組織「イラク・イスラム国」がヤジーディー派への攻撃を先週から予告していたが、米軍当局も今回のテロがアルカーイダ系組織の犯行との見方を固めている。

〔朝日新聞 8/18〕

Posted by nob : 2007年08月15日 11:49

まったくもって氷山の一角?

■HIV:4~6月の新規感染者270人 四半期で過去最多

 今年4~6月のエイズウイルス(HIV)の新規感染者が270人に上り、85年の調査開始以降、四半期ベースで過去最多になったことが7日、厚生労働省のエイズ動向委員会で報告された。上半期の速報値でも497人と年間過去最多だった06年の同期(446人)を51人上回っている。

 これまでの最多は06年4~6月の248人。国は昨年から6月に「HIV検査普及週間」を設け、集中的に無料相談を呼び掛けている。今年6月は検査と相談が計3万7297件と月別で過去最多になったことが、感染者の掘り起こしにつながったとみられる。一方で、感染者が5期連続で200人を超えていることから、同委員会は「感染のすそ野も広がっている」と分析している。年代別では20~30代が全体の4分の3を占める。

 また、4~6月の新規エイズ患者数は110人で、04年7~9月の126人に次いで過去2番目に多かった。【清水健二】

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年08月08日 13:55

アジアの中の日本、、、そして世界の中の日本。。。

■長期滞在の日本人数、アジアが北米抜き初の首位

 アジアに長期滞在している日本人の数が26万7064人と、北米(26万3756人)を抜いて、地域別で首位に立ったことが6日、外務省の調査結果でわかった。アジアが首位になったのは、現行の形式で統計を取り始めた68年以降で初めてで、本格的な「アジアの時代」到来を裏付ける結果となった。

 調査は06年10月1日時点のもので、長期滞在者には永住者は含まれず、3カ月以上海外に滞在する人が対象となっている。

 地域別では、北米が01年に21万2147人で、この5年間で約5万人増えた。これに対し、中国、インドを含むアジアは01年には16万6913人だったが、5年で約10万人増えた。

 外務省領事局政策課は「民間企業の駐在員が圧倒的に増えている。北京五輪や中国の経済発展の影響もあるかもしれない」と話している。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年08月07日 13:59

平和憲法は既に完成された日本の根幹、、、改憲否定はせずとも充分な論議は絶対前提条件、、、強行採決など言語道断。。。

■参院「改憲派」、3分の2を割る 3年後の発議に壁

 7日召集の臨時国会に登院する参院選の当選者のうち憲法改正に賛成なのは48%と半数を割っていることが、朝日新聞社と東京大学の共同調査で明らかになった。非改選を合わせた新勢力でも53%。政治家の意識を調べるこうした共同調査は03年の衆院選以降、国政選挙のたびに実施してきたが、改憲賛成派が憲法改正の発議に必要な3分の2を割り込んだのは初めて。また、最大の焦点である9条改正については当選者の26%が賛成で、反対は54%。新勢力全体でも賛成31%、反対50%だった。

 憲法改正の発議には憲法96条の規定で、衆参各院で3分の2以上の賛成が必要。5月に成立した国民投票法では、施行までの3年間は改憲原案の提出・審議ができないが、新議員は6年の任期の間に、憲政史上で初めて憲法改正の発議にかかわる可能性がある。

 安倍首相は参院選の惨敗後も記者会見で引き続き改憲に意欲を見せている。しかし、自民党内からも「優先順位を取り違えている。それどころではないというのが民意だ」(三役経験者)といった声が上がっている。世論をめぐるこうした受け止めに加え、新議員の政治意識をみる限り、首相が目指す2010年の憲法改正発議への道のりは険しそうだ。

 今回の当選者では、憲法を「改正すべきだ」と「どちらかと言えば改正すべきだ」を合わせた改憲賛成派は48%。「改正すべきではない」「どちらかと言えば改正すべきではない」の改憲反対派は31%だった。

 政党別では改憲賛成派は自民(91%)、公明(67%)、国民新(100%)の3党で多数を占めた。これに対し、民主では改憲賛成派の29%を改憲反対派の41%が上回った。共産、社民、1人当選の新党日本の各党では全員が「改正すべきではない」と回答した。

 04年参院選後の新勢力と比べると、改憲賛成派議員が参院に占める割合は、71%から2割以上減少した。改憲賛成派が9割前後だった自民の大敗が影響している。

 一方、民主は04年調査の回答では改憲賛成派だった議員の一部が、反対や中立に回った。これまでの調査では衆参を問わず6~7割の議員が改憲賛成派だったが、今回、改憲賛成派が初めて4割を割った。国民投票法成立を強行した自民への反発などが背景にあるとみられる。

 調査は参院選の立候補予定者、非改選、引退予定の参院議員を対象に5月下旬から7月にかけて実施した。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年08月07日 13:51

不治の病、、、隠匿体質。。。

■柏崎原発で作業員に放射能の水かかる、3週間たって公表
特集中越沖地震

 新潟県中越沖地震発生時に柏崎刈羽原子力発電所の使用済み核燃料プールの水があふれた問題で、東京電力は6日、当時、1号機のプールの近くにいた作業員2人が放射能を帯びたプールの水を浴びていたと発表した。

 水で足元をぬらした作業員も1号機と6号機に数人いたという。

 東電は「全員、健康への影響はない」としている。公表が3週間後と遅れたことについて、東電は「協力(下請け)企業を通してのヒアリングに時間がかかった」と釈明している。

 東電によると、1号機で水を浴びた2人は下請け企業の男性作業員。プール脇のフロアで作業中、水が上半身や下半身にかかった。2人とも防水服と頭部を覆うマスクを着用していたという。水は床を伝って、少し離れた場所にいた数人の靴や靴下をぬらし、肌に触れた人もいたという。

 6号機でも、水で靴をぬらした作業員が数人いた。

 水を浴びた2人を含め全員が管理区域退出時の検査で、放射能が安全基準値(1平方センチあたり4ベクレル)を下回ったという。その後、体調を崩したり、病院で診察を受けたりした作業員はいないという。

 東電は地震発生時の作業員の動向について、7月26日から聞き取りを実施。発生時に放射線管理区域内にいたのは817人で、大半が下請け企業の作業員だった。うち52人は原子炉建屋内にいた。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年08月07日 13:12

ますます拡大浸透する嫌煙の動き。。。

■仏でたばこ値上げ、「喫煙大国」にも包囲網

 フランスでたばこの小売価格が6日から平均6%引き上げられ、1箱あたり5.3ユーロ(約850円)程度になる。値上げは2004年以来3年ぶり。仏では2月から官公庁、交通機関など公共の場所での全面禁煙が始まったばかり。カフェなどで紫煙をくゆらす「喫煙大国」のイメージが強い仏だが、“喫煙包囲網”は着実に広がっている。

 たばこメーカーの値上げ要請を政府が認めた。政府は計画中の大型減税の財源を賄うのに必死。今回の値上げで販売数が変わらなければ税収は最大で年6億ユーロ(約1000億円)増えると見積もる。

(パリ=野見山祐史)

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2007年08月06日 01:33

またもやひと波乱が。。。

■企業の会計、国際基準と全面共通化・2011年までに

 日本の会計基準と世界100カ国以上で利用されている国際会計基準が2011年までにほぼ完全に共通化する。最大の違いだったM&A(合併・買収)に関する会計基準を含むすべての差異をなくす。透明性の高まりで海外からの投資を呼び込みやすくなるほか、日本企業の海外での資金調達も容易になる。日本基準を世界的水準に整備する「会計ビッグバン」が総仕上げを迎える。

 国内の基準作成を担う企業会計基準委員会(西川郁生委員長)が3日、国際会計基準作りを手掛ける専門組織の国際会計基準理事会(IASB)と大筋合意した。11年までに国際基準とのすべての違いを解消することを目標に具体的な検討に着手する。会計基準委は05年以降、国際基準との共通化に向けて作業を進めてきたが、明確に期限を区切っていなかった。来週にも発表する。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年08月04日 16:38

説得力があるようなないような。。。

■たばこで余命3.5年短縮 男性、40歳時点で

 たばこを吸っている男性の40歳時点の平均余命は、吸わない男性より3.5年短い-。厚生労働省研究班(主任研究者・上島弘嗣滋賀医大教授)が24日までに、30歳以上の男女約1万人を対象とした追跡調査を基に、こんな推計をまとめた。

 1日2箱以上吸う男性の余命は、1箱未満よりも0.9年短く、ヘビースモーカーほど短命の傾向がうかがえるという。

 喫煙が健康に悪影響を及ぼすことは広く知られているが、たばこの影響を余命で示したのは国内初の試みという。

 推計の根拠としたのは、昭和55年に全国300カ所の保健所で健康診断を受けた30歳以上の男女のうち、計9625人(男性4237人、女性5388人)に対する追跡調査。このうち平成11年までに死亡した約2000人の喫煙の有無や、年齢別の死亡率などを基に全調査対象者の平均余命をはじき出した。

 それによると、健診時にたばこを吸っていた男性は2666人(喫煙率・約63%)で、40歳の平均余命は38.6年。残る男性のうち、もともと吸っていなかった777人については42.1年で3.5年長かった。

 以前は吸っていたが健診時に禁煙していた794人の余命は40.4年。

 男性喫煙者のうち1日の本数が「1箱未満」の40歳の平均余命は39.0年、1-2箱は38.8年、2箱以上は38.1年と、本数が多いほど余命が短くなる傾向がうかがえた。

 女性の喫煙率は約9%で、喫煙者(476人)の40歳の平均余命は43.4年、非喫煙者(4793人)は45.6年と、2.2年の差があった。

 研究班の村上義孝滋賀医大特任講師は「男性の場合、喫煙が平均余命に影響していることは明らかといえる。女性も同様な傾向がみられたが、調査開始時点での喫煙率が低く明言はできない」としている。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年08月04日 01:21

そして高齢者の割合はさらに上昇。。。

■人口1億2705万人、2年連続で減少

 総務省は2日、住民基本台帳に基づく3月末現在の人口を発表した。

 全国の人口は、1億2705万3471人で、前年同期より1554人減少し、1968年の調査開始以来初めて減少した05年度に続き、2年連続で減少した。

 一方、東京、名古屋、関西の3大都市圏人口の合計が初めて全人口の半数を上回った。

 全人口のうち、65歳以上の「老年人口」の割合は、過去最高の21%。特に地方で人口減と高齢化が同時進行しており、老年人口割合のトップは島根県で28%、次いで秋田県で27%。人口減少率は秋田県(1・08%)、青森県(1・00%)の順で高かった。

 出生者数から死亡者数を引いた自然増加数は、昨年度は1万743人の増加だった。05年度は、少子化の影響で出生者数が死亡者数を下回り、人口が初の自然減となったが、昨年度は出生者数が大幅に回復した。海外への転出入や帰化などに伴う社会増加数は、1万2297人の減少だった。

 世帯数は、5171万3048で過去最高を更新した。1世帯あたりの平均構成人員は過去最少の2・46人となり、最も少ない東京都は2・04人だった。

 住民基本台帳人口は、日本に住む日本人の人口。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年08月03日 00:53

包み隠さず情報公開を。。。

■IAEA、柏崎刈羽原発を6日から調査 中越沖地震

 国際原子力機関(IAEA)が6日から5日間の日程で、新潟県中越沖地震の被害を受けた東京電力柏崎刈羽原発を調査する。経済産業省原子力安全・保安院が2日、明らかにした。

 IAEAは5日に来日し、6日から9日まで同原発に滞在して地震による原発の被害状況について調べる。10日は保安院の担当者と意見交換する。IAEA原子力施設安全部の地震対策の専門家や、米国や欧州の専門家ら6人が調査にあたるという。

 調査には経済産業省原子力安全・保安院の担当者も同行する。調査団は報告書をまとめ、公表する見通しだ。

 IAEAのエルバラダイ事務局長が先月18日に調査団を送る意向を示した。地元新潟県は保安院に対して調査団を受け入れるよう政府に要請し、政府も受け入れる意向を正式に伝えていた。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年08月02日 21:55

世界の原発を止めよう!

■米原発、30年ぶり新設へ 米仏企業申請、政府が後押し

 米仏の電力・原子力大手の共同企業体「ユニスター」は、米メリーランド州に原発1基を新設するとして、米原子力規制委員会(NRC)に建設許可を申請した。NRCが30日、最初の公聴会を8月14日に同州で開くと発表した。いずれ許可される公算が大きく、78年を最後に途絶えていた米国での原発新規着工が、ブッシュ政権の後押しを受けて約30年ぶりに動き出しそうだ。

 ユニスターは、米電力大手コンステレーション・エナジーと仏原子力大手アレバの共同企業体。計画では、コンステレーション社の原発2基が稼働中のカルバート・クリフス原発に、アレバの最新鋭加圧水型炉(EPR)1基を新設する。

 米国では建設・運転一括許可(COL)申請として、原発の建設と完成後の運転許可を同時に申請・審査する。ユニスターは今回、「環境影響評価」「安全評価」2本立てのCOLのうち、「環境影響評価」部分を7月13日付で申請。「安全評価」部分も年明けごろまでに申請する見通しだ。

 米国は世界最多の104基の商業炉をもつ原発大国だが、1979年のスリーマイル島原発事故を契機に、安全性への不安や、安全審査の長期化などに伴う経済面での懸念が高まり、新規着工が止まっていた。

 しかし、ブッシュ政権の原発推進策を受けて、徐々に新設への機運が高まってきていた。

 原子力関係団体などでつくる米原子力エネルギー協会(NEI)の集計では現在、約30基の新設計画がある。電力大手デューク・エナジーや、同NRGエナジー、電力など12社の共同企業体「ニュースタート」など6グループが10月~年末に、計12基前後のCOL申請をする見通しで、米国は再び原発推進に大きく動き出そうとしている。先進国の「原発回帰」や、途上国の「原発志向」に拍車をかけそうだ。

 日本では新潟県中越沖地震で、東京電力柏崎刈羽原発が建設時の想定を大きく超える揺れに見舞われ、地震の多い国土に建設された原発の安全性に対して改めて疑問が投げかけられている。

 これに対し、テキサス州で柏崎刈羽6、7号機と同じ改良型沸騰水型炉(ABWR)2基の建設を計画、年内申請を予定するNRGエナジーのデビッド・ノックス広報部長は「柏崎刈羽も大地震の際に設計通り原子炉が止まった。我々の建設予定地は世界で最も地震活動が不活発な地域でもあり、日本の事例は計画に影響しない」という。

 COLの審査は2年半~3年半かかるとされ、新設再開第1号は早ければ10年ごろに着工し、15~16年ごろに運転を開始すると見られている。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年08月01日 11:58

氷山の一角???

■外国人の子ども、1%が不就学 17%が転居等で不明

 南米出身の日系人ら「ニューカマー」と呼ばれる外国人の子どもの就学状況を文部科学省が初めて調べた結果が31日まとまった。約1%が就学しておらず、17%余が転居・出国などで実情がわからなかった。

 調査対象になったのは、こうした外国人が多く住んでいる群馬県太田市、長野県飯田市、岐阜県美濃加茂市、静岡県の掛川市と富士市、愛知県の豊田市と岡崎市、三重県四日市市、大阪府豊中市、兵庫県の神戸市と姫路市の計11市と滋賀県。

 外国人登録されていた、義務教育年齢の計9889人を戸別訪問などで調べたところ、6021人(60.9%)が公立校等、2024人(20.5%)が外国人学校等に通学。112人(1.1%)が不就学で、1732人(17.5%)が転居などで不明だった。

 不就学の理由は「お金がない」(15.6%)が最も多く、「日本語がわからないから」(12.6%)が続いた。不就学者の日中の過ごし方は「家で特に何もしていない」が最多の36.5%だった。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年08月01日 11:49

風が吹く。。。

■民主が50の大台に 参院第1党となるのが確実な勢い

 与党が過半数を維持できるかが最大の争点となった第21回参議院選挙は、29日夜、全国で開票作業が進んでいる。岡山選挙区では、自民前職の片山虎之助氏が民主新顔の姫井由美子氏に競り負け、落選することが確実となった。

 午後10時15分現在で当選が確実になっているのは、選挙区、比例区を合わせて、自民党24、公明6、民主50、共産2、社民1などとなっている。朝日新聞社の出口調査によると、民主は非改選議席と合わせて参院第1党となるのは確実な勢いだ。

 沖縄選挙区では、野党が推す無所属元職の糸数慶子氏が、自民前職を破り当選を確実にした。比例区では、自民前職の舛添要一氏、自民新顔の中山恭子氏が当選を確実にした。民主新顔の横峯良郎氏の当選も確実。30日未明には大勢が判明する見通し。

 今回の改選数は選挙区73、比例区48の計121。年金や政治とカネにまつわる問題に関心が集まる中、前回(04年)に比べて57人多い377人が立候補し、支持を訴えてきた。

〔朝日新聞〕


■しかく安倍首相、引き続き政権運営

 安倍晋三首相は29日夜、首相公邸前で記者団に対し、引き続き政権運営を担う意向を示した。また、29日夜の民放番組で「われわれの国づくりはスタートしたばかりだ。これからも首相として責任を果たしていく」と続投を表明した。

幹事長辞任を表明

 自民党の中川秀直幹事長は29日夜の民放番組で、参院選惨敗について「幹事長に責任があるのは間違いない」と述べ、辞任の意向を表明した。

〔産経新聞〕


■海外メディアも相次ぎ速報 「自民大敗」に高い関心

 自民、公明両党の過半数割れが確実となった参院選について、海外主要メディアは29日、相次いで速報、「自民惨敗」への関心の高さをうかがわせた。

 AP通信は投票締め切り直後の日本時間午後8時1分、出口調査結果を伝えた日本のテレビ報道を引用し、「自民党が大敗」と東京発で至急電を打った。

 ロイター通信は午後8時8分に早くも、「安倍晋三首相は辞任を余儀なくされる可能性もある」と分析。APは「非常に厳しい結果だ」との自民党幹部の発言を伝えた。

 タス通信も午後8時13分、「最大野党の民主党が参院で第1党となる見通し」と速報した。(共同)

〔産経新聞

Posted by nob : 2007年07月29日 22:52

そもそもウェブを規制していることこそが本末転倒、、、解禁すれば金権政治は変わり社会も変わる。。。

■各党HPでも「訴え」 なし崩しに進む「ネット選挙」

 今回の参院選では、各政党ともメディア戦略の一環として「ネット選挙」に踏み出している。公示後に選挙運動のために政党ホームページ(HP)を更新することは、公職選挙法で禁止されている「文書図画の頒布」に当たる可能性が高いが、「ニュース」欄で党首ら幹部の街頭演説の内容などを限定的に紹介。「選挙運動ではなく政治活動」と主張している。

 自民党のHPは公示後も「ニュース」として安倍首相や中川秀直幹事長ら執行部の演説の内容を文字で紹介。テレビ番組への出演情報なども更新している。民主党もHPで党執行部の遊説内容を紹介したほか、小沢代表が不在者投票に行ったことを記事として掲載。公明党は「公明新聞」、共産党は「しんぶん赤旗」、社民党は「社会新報」を転載する形でHPを更新している。

 国民新党もテレビ出演情報などを随時掲載。ただし、新党日本は「公選法を尊重する」として、党の遊説日程が分かるHPのアドレスを紹介するだけにとどめている。

 公職選挙法では「選挙運動のために使用する文書図画は通常はがき、またはビラのほかは頒布できない」としており、HPは「文書図画」にあたる可能性が高い。なし崩し的に「ネット選挙」が進んでいるが、今後、法的に明確な線引きをすることが求められそうだ。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年07月28日 10:40

自然の前にはありえない絶対的な安全、、、事故は常に起こりうるもの、、、隠匿せずに事実を公表することこそが責任。。。

■海外報道「チェルノブイリのよう」 打ち消しに政府躍起

 中越沖地震で、柏崎刈羽原発に重大な放射能被害が起きているとの報道が一部の海外メディアに見られたことから、政府は在外公館に対し、各国政府に正確な情報を伝えるよう指示を出し、外国人記者向けの説明も開くなど、対応に追われている。

 「東京―ニューヨークを飛行機で往復する間に宇宙から浴びる放射線の1000万~100万分の1の量です」。27日、東京都内であった日本外国特派員協会の会見で、原子力安全・保安院の福島章・首席統括安全審査官は、同原発で漏れた放射線の量について説明した。

 東京―ニューヨーク間往復(0.2ミリシーベルト)、胸部X線(6.9ミリシーベルト)……。放射線を浴びる身近な例と、その値を載せた図も配った。今回漏れ出たのは、海水に10億分の2ミリシーベルト、大気に1000万分の2ミリシーベルトとけた違いに低い値で、人や環境に影響はないと訴えた。

 「チェルノブイリみたいなことが起きている」「日本は隠している」

 外務省国際原子力協力室によると、欧州や南米、アフリカなどでは、こんな報道もある。同省は26日、これまでの報道発表資料をまとめ、各国に公電で流した。会見に来ていたロイター・ジャパンの女性記者は「欧州では地震がなく、イメージしにくい。チェルノブイリ事故で神経質になった国もある」と話す。

 保安院によると、現在は原子炉がすべて停止しており、余震で被害が出ても大気に放射性物質が出る恐れはないという。「放水口も止めており、余震で、今回のようにプールからあふれた水が海に流出することも想定できない」という。

〔朝日新聞〕


■点検中の柏崎1号機、原子炉の水もあふれる

 新潟県中越沖地震で、東京電力柏崎刈羽原発の使用済み核燃料プールから水があふれ出た問題で、点検中だった1号機では原子炉部分の水も同様にあふれ出ていたことが27日、わかった。東電はこれまでプールからの流出だけを公表し、原子炉部分については明らかにしていなかった。

 社民党調査団に対して東電が認めた。東電によると、原子炉とプールの間で核燃料を移動させる際、両施設の水路を直結させ、水の中を動かす。

 1号機は地震発生当時、定期点検を終え、原子炉内に水を張ってプールとつないだうえ、核燃料をプールから炉に戻す直前だった。そのため、格納容器などのふたも開けた状態で、地震の揺れで炉内の水もあふれたという。点検が終わっていないので、炉内に核燃料はなかった。

 5、6号機も点検中だったが、両機は核燃料を炉内に戻した後で、格納容器のふたを閉めていたため、内部の水はあふれなかったという。

 東電は「公表しなかったわけではない。説明不足だったが、炉内は水路で使用済み核燃料プールとつながっており、両者の水に区別はない。1号機ではあふれた水が非管理区域に流れる被害も出ていない」と説明している。

 一方、東電は同日、不明だった補助建屋の雨漏りの原因について、地震で外壁に入ったひびから水が浸入している可能性が高いと発表した。

 管理区域内で使った衣服を洗う場で、厚さ約40センチのコンクリート製壁の床に近い部分がひび割れていた。水たまりは、長さ約21メートル、幅約2メートル、深さ約1センチになっているという。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年07月28日 10:33

しかし速い。。。

■JR東日本、世界最速320キロ車両導入へ

 JR東日本は27日、現時点で世界最速となる時速320キロで走行可能な新型の新幹線車両1編成(10両)の製作に今秋着手すると発表した。 2009年春から試験走行を開始し、東北新幹線・八戸―新青森間を延伸予定の10年度末に投入。東京―新青森間(約675キロ)を3時間以内で結び、ライバルの航空機に対抗する。

 現在の東北新幹線の最高速度は時速275キロ、国内最高は山陽新幹線の同300キロ。時速320キロ走行が実現すれば、世界最速のフランス国鉄「TGV」と肩を並べることになる。

 新型車両は、先端部分を現行車両より約6メートル長くしたり、パンタグラフを1基に減らしたりして空気抵抗を減らし、騒音を現行程度に抑える。東海道・山陽新幹線の新型車両「N700系」と同様、カーブで車体を傾ける装置を導入し、乗り心地を高める。

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2007年07月27日 21:13

何ともこの国らしい話題。。。

■中国、ネット接続PCの半数がウイルスに感染

 中国では今年上半期にウイルスに感染したコンピュータが計3500万台余りに達し、インターネットに接続しているコンピュータの半数を上回った。中国大陸部は今や、世界でコンピュータウイルス被害が最も深刻な地域のひとつとなっている。情報セキュリティの国内最大手・瑞星公司が26日、明らかにした。

 瑞星は25日、「2007年上半期中国大陸部コンピュータウイルス発生状況およびインターネットセキュリティ報告」を発表した。同報告によると、昨年、同社の世界ウイルス測定ネットによって確認された新種ウイルスは13万3700種、明らかに中国国内ユーザを狙ったと思われるもの、または「メイドインチャイナ」の特徴を持ったウイルスが、その37%を占めた。

 国内のインターネットソフトやアプリケーションには安全面での隠れた問題が多く存在しているが、有効なセキュリティ予防策があまねく不足していると同報告は指摘している。オペレーションシステム(OS)やウェブプログラムに多くの欠陥が見られるほか、基本インターネットソフトやアプリケーションはほぼ全て、ウイルスの攻撃目標となっており、各ユーザのコンピュータへのウイルス侵入ルートともなっている。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年07月27日 21:11

男性も世界一なのかと思いきや。。。

■平均寿命 女性は22年連続世界1、男性も2位に浮上

 06年の日本人の平均寿命は男性が79.00歳、女性が85.81歳で、前年よりも男性は0.44歳、女性は0.29歳延びたことが26日、厚生労働省がまとめた簡易生命表で分かった。

 05年はインフルエンザが流行した影響で前年を下回ったが、06年は再び上昇傾向に転じた。厚労省は、がん、心臓病、脳血管疾患の3大疾患での治療成績の向上が貢献しており、当分寿命が延びる傾向が続くとみている。

 厚労省が把握する主要各国・地域の最新データと比較すると、女性は22年連続の世界一で、香港(84.6歳)、スペイン、スイス(いずれも83.9歳)、フランス(83.8歳)が続く。

 男性は前年の4位からアイスランド(79.4歳)に続く2位に上がった。3位以下は香港(78.8歳)、スイス(78.7歳)、スウェーデン(78.50歳)の順。

 日本の場合、3大疾患で死亡する確率は男性が56.00%、女性は53.57%。3大疾患が克服されれば、男性の平均寿命は8.31歳、女性は7.20歳延びる見込みという。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年07月27日 21:08

拒否できる理由は初めからない。。。

■柏崎刈羽原発のIAEA調査 政府、受け入れ決定

 経済産業省原子力安全・保安院は22日、新潟県中越沖地震で被災した東京電力柏崎刈羽原発に、国際原子力機関(IAEA)からの調査団を受け入れることを決めた。時期や方法は今後、IAEAと協議する。

 保安院は、安全性の確保や被害状況の確認については十分に対応できており、技術的な援助は必要ないとしながらも、情報を国際的に共有することは重要だとして、受け入れることにした。

 一方、新潟県の泉田裕彦知事は22日、調査団を受け入れるよう政府に文書で要請した。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年07月23日 21:48

変わらぬ隠匿体質、、、国ぐるみ。。。

■柏崎刈羽原発、「全面調査必要」とIAEA事務局長
特集中越沖地震

 【シンガポール=花田吉雄】国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は18日、訪問先のマレーシアのクアラルンプールで記者団に対し、新潟県中越沖地震により柏崎刈羽原子力発電所で火災や放射能漏れなどのトラブルが多発したことについて、「IAEAは、日本側の調査に加わる用意がある」と述べ、国際チームによる全面調査が必要との考えを示した。

 同事務局長は設計の想定を上回る揺れがあった今回の地震を「国際的な教訓」と位置づけ、「原子炉が損傷したということではないが、日本は原子炉の構造、システム、部品について全面的な調査が必要なのは明らかだ」と強調した。

〔読売新聞〕


■柏崎刈羽原発:新潟県知事は「IAEAの調査必要」

 中越沖地震で、新潟県の泉田裕彦知事は21日、東京電力柏崎刈羽原発に対して「国際原子力機関(IAEA)の調査が必要だ」と述べた。日本政府はIAEA側に調査団の受け入れを当面見送る意向を伝えているが、泉田知事は「一刻も早く、現状を世界の目に見てもらう必要がある」とした。【光田宗義】

〔毎日新聞〕


■日本政府:IAEA調査団受け入れ見送り

 新潟県中越沖地震での東京電力柏崎刈羽原発のトラブルに関し、国際原子力機関(IAEA)が事故原因などについて調査団派遣の準備があると表明していたことに関し、日本政府が調査団受け入れを当面見送る意向をIAEA側に伝えたことが21日までに分かった。日本政府筋が明らかにした。

 IAEAのエルバラダイ事務局長は18日「IAEAは事故原因を究明し、必要な教訓を得るため、国際的なチームを通じて調査に参加する用意がある」と表明し、IAEAは同日、日本側に伝えていた。

 日本側は当面、自国内で対応する方針だが、将来の調査団受け入れなどには可能性を残すという。(共同)

〔毎日新聞〕


■柏崎刈羽原発:水漏れの建物内を初めて公開

 新潟県中越沖地震で放射能漏れや変圧器火災を起こした東京電力柏崎刈羽原子力発電所(柏崎市・刈羽村)の建物内が21日、報道陣に初めて公開された。微量の放射能を帯びた水が原子炉建屋から外部に漏れ出た6号機では、水があふれた床がシートで覆われ、汚染された水をためるバケツが置かれていた。1号機の消火系配管付近では、地盤沈下が1.6メートルに達した場所もあった。

 6号機のタービン建屋の周辺も地盤沈下が激しく、東側の車道にはいくつも亀裂が走っていた。自動停止した7号機の中央制御室のディスプレーには各機器の状態が示され、「重故障」「軽故障」などの文字が並ぶ。

 中越沖地震では、火災を起こした3号機の変圧器の他にも、計4基の変圧器で油漏れが起きた。油漏れはいずれも、まだ止まっていないという。

 一方、新潟県と柏崎市、刈羽村は同日、安全協定に基づく立ち入り検査をしたが、東電の放射能の測定法や分析に問題はなかった。県は、放射能漏れの再発防止を徹底するよう東電を指導する方針だ。【関東晋慈、田中泰義】

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年07月21日 21:45

実際に行動する人々に敬意。。。

■避難所でも「ご近所力」 食材持ち寄り浜汁 中越沖地震

 新潟県中越地方を襲った中越沖地震から5日。各地の避難所に身を寄せる住民はピーク時の1万2000人から21日朝時点で4分の1近くに減ったものの、依然、厳しい生活が続く。そんな中で、少しでも快適な生活を送ってもらおうと工夫をこらす避難所がある。日ごろ鍛えた「地域力」が、避難所暮らしを支えている。

 「食べて力を付けて。またひと頑張りしよう」

 魚介類をふんだんに入れた特製の「浜汁」を配りながら、避難民に声をかける。柏崎市沿岸部の荒浜コミュニティセンターは被災から2日間、地域で持ち寄った食材で自活した。炊き出しに使う食材の補充に、漁に出たこともあった。「日頃の連携が、避難所生活にそのまま反映された」と地元漁協の芝野一志さん(44)は誇らしげ。

 18日には他の地区に先駆けて、臨時の風呂場もこしらえた。漁協から容量約500リットルの漁槽をトラックで運び込み、くみ上げた地下水を大釜でわかした。久しぶりに入浴した子どもたちから歓声が上がった。

 西山町の避難所となった市立内郷小学校では、ある夫婦のアイデアが省力化につながった。

 体育館のトイレで流す水を、数百メートル離れたプールから数時間おきにバケツリレーで運んでいた。作業の中心だった伊比悦子さん(48)の苦労を見ていた大工の夫、誠之さん(35)が農業用くみ上げポンプを使うことを発案。プールから十数メートル、ホースを延ばして校内に引き込み、バケツをすぐに台車に乗せられるようにした。

 中越地震で市内で最も大きな被害が出た山あいの北条地区は昨秋、災害対策本部を独自に設置。21ある集落ごとの町内会長を責任者に、情報を集約する体制を作っていた。今回も地震直後、「○○地区、人身異常なし」などと、報告をもとに情報をすばやく張り出した。「スムーズにできた」と本部長の江尻東磨さん(66)は胸を張る。

 一方、市中心部では難しさもある。

 被害が多かった市街地の中心的な避難所となった柏崎小学校。テレビなどの設備のほか、赤十字の救護チームが常駐するなどスタッフの充実度が高かった。一方で、「避難民以外の住民からも相談が集中し、対応にてんやわんや」とスタッフはぼやく。「風呂に入る順番でもめる人がいた」など、避難民同士の摩擦も生じている。

 新興住宅地を抱える避難所では、「町内会としてできることはない」とある町内会長は言う。避難所を使った住民は1割にも満たないとみる。避難所にいた男性(59)は「被害が少ないせいもあるが、避難所を避ける人は多い」。

 避難所の責任者は自衛隊の炊き出しが始まる前夜、「私たちも人の手を借りているだけではだめ。みんなで手伝いましょう」と呼びかけたという。

〔朝日新聞〕


■全国からボランティアが被災地入り 震災後最初の週末

 中越沖地震が起きてから初の週末となる21日、大勢のボランティアが、被害が大きかった柏崎市や刈羽村に向かった。

 柏崎市両田尻では、小雨が降り続く中、東京や県内などから駆けつけた8人が、倒壊した農機具小屋から瓦を下ろしていた。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年07月21日 21:33

模倣と欺瞞の渦巻く国中国、、、様々な社会問題が人間の本質を映し出します。。。

■「段ボール肉まんは捏造」 北京テレビが謝罪

 中国・新華社系のインターネットニュース「新華網」などによると、北京市内の露店が溶かした段ボールをひき肉に練り込んで「偽肉まん」を作っていたと報道した北京テレビは18日夜、この報道について「捏造(ねつぞう)だった」と謝罪した。北京市公安局が、報道にかかわったテレビ局の外部スタッフの身柄を拘束して取り調べている。

 問題の放送は今月、北京市内の露店が豚肉と、水酸化ナトリウムに溶かして黒っぽく変色させた段ボールを4対6の割合で混ぜ、香料を足して偽肉まんを作っている様子を隠し撮りのような形で放映したもの。国内外のメディアに取り上げられ、反響を呼んだ。

 しかし、市公安局の調べによれば、実際にはテレビ局の外部スタッフが自ら持ってきた段ボール片を出稼ぎ労働者4人に渡し、豚のひき肉と混ぜるよう指示。その様子を家庭用ビデオカメラで撮影していた。

 北京テレビは「事実でない放送を流した結果、社会に重大な悪影響を与えたことをおわびします。今後管理をより強化し、虚偽報道を根絶する」と謝罪した。

 この問題をめぐっては、北京市食品安全局などが市内で抜き打ち検査をしたが、段ボール入り肉まんは見つかっていなかった。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年07月20日 15:34

真の権力の所在。。。

■マードック氏:イラク参戦直前に英首相と電話協議

 英政府は19日、メディア大手ダウ・ジョーンズ(DJ)の買収を目指す「メディア王」ルパート・マードック氏が、03年3月の米英軍によるイラク攻撃の直前に当時のブレア英首相と3回電話協議していたことを明らかにした。エイブベリー上院議員の情報開示請求に答えた。AP通信などが報じた。

 会談の内容は明らかでないが、英国の参戦をめぐって同氏が「背後から影響力を行使していた」(同上院議員)との見方も出ている。

 マードック氏は03年3月11日、13日、19日にブレア氏と協議。米英軍は同20日にイラク攻撃を開始した。マードック氏率いる英紙タイムズなどは、97年のブレア政権発足以来、政権支持の姿勢を打ち出し、イラク戦でも政府の方針を支持した。

 ブレア首相の報道官を一時期務めたプライス氏は「ブラウン財務相(当時)、プレスコット副首相(同)、マードック氏の意向を考慮することなしには、どのような大きな決定も下せなかった」と著書で述べ、同政権下でのマードック氏の影響力の大きさを指摘した。(共同)

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年07月20日 15:07

そんな気はしていたけれど、、、まさかここまでとは。。。ちなみに私もほとんど通話をしません。。。

■「ケータイ」はもはや「電話」ではない? 1日ほとんど通話しないが約4割――MMD研究所調べ

 アップデイトが運営するMMD研究所(モバイルマーケティングデータ研究所)は19日、「携帯電話の利用に関する実態調査」を発表した。

 同調査は、7月6日から10日までの5日間、stratationの無料ホームページ作成サービス「00HPメイカー」、インタースコープの「モンキータウン」などモバイル19サイトのユーザーを対象に実施したもの。有効回答数は9,584人。

 発表によると1日あたりのメール送信数は、パケット定額サービス加入者は「1日1~5通未満」が27.4%、「1日5~10通未満」が25.2%、「1 日10~30通未満」が23.7%、パケット定額サービス未加入者は「1日1~5通未満」が37.5%、「1日5~10通未満」が26.3%、「1日 10~30通未満」が15.4%だった。

 1日あたりのメール受信数は、パケット定額サービス加入者では「1日10~30通未満」が32.3%ともっとも多く、ついで「50通以上」が27.4%を占めた一方、パケット定額サービス未加入者では「1日5~10通未満」が28.2%、「1日1~5通未満」が27.6%とパケット定額サービス加入者の方が1日のメール受信数が多い傾向にあった。

 1日あたりの通話回数に関する設問では、「ほとんどない」がトップで43.9%、「3回未満」が35.4%。1回あたりの平均通話時間では、「5分未満」が48.9%、「5~10分未満」が 22.8%、「10~30分未満」だった。年代別では20代以降年代を追うごとに「5分未満」の割合が上昇し、すべての年代において平均通話時間で30分未満と答えた回答者は約8割にのぼった。

(富永ジュン@RBB 2007年7月19日 15:05)

Posted by nob : 2007年07月19日 23:02

原発を止めるのも世界の潮流。。。

■地震データ消失、放射性物質まだ放出…原発ずさん対応続々
特集中越沖地震

 新潟県中越沖地震に襲われた東京電力柏崎刈羽原子力発電所で、19日、地震計の記録消失や放射能漏れの継続などのトラブルが新たに判明した。

 一方、この日施設内を調査した政府の原子力安全委員会と経済産業省原子力安全・保安院は、消火活動など防災への備えと対応が不十分だったことを確認、他原発の過去のトラブルの情報を生かしていないことも問題視している。原子炉7基を抱える世界最大級の原子力発電施設は、大幅な防災体制の見直しを迫られそうだ。

 東京電力によると、柏崎刈羽原発の建屋や敷地内に設置した地震計97台のうち、旧式の63台のデータの一部を消失した。地震計は記録データを東京に随時、電話回線で伝送する仕組みになっていたが、地震直後は電話回線が混乱し、伝送を終える前に相次いだ余震でデータが上書きされた。本震発生後のデータが最長1時間半にわたって消えた。

 新型地震計には本震のデータが残っているが、貴重な生データを失ったことは、耐震安全性の検証作業に影響を与えかねない。同様のトラブルは、3月の能登半島地震の際、北陸電力志賀原発でも起きている。

 7号機の主排気筒からヨウ素などの放射性物質が大気中に放出された問題について、東京電力は、18日昼近くまで2日間、放出が続いていたと発表。原子炉の緊急停止後、運転マニュアルに反して発電用タービン関連の排風機を作動したままにしたため、放射能を含んだ空気がタービン内から外に吸い出されていた。排風機から主排気筒につながる経路には放射性物質を除去するフィルターが設置されていなかった。放射能は極微量で、周辺環境や住民の健康への影響はない。

 排風機は18日に停止させたが、本当にヨウ素の放出が止まったかどうかは、20日昼ごろに判明する。東電は、原発の敷地境界付近では、放射能は検出されていないとしているものの、念のため監視を強化した。

 また、1号機の原子炉複合建屋地下で見つかった消火用配管の破損部分から、再び水が漏れていることも確認された。

 一方、午前に現地を調査した原子力安全委員会の2委員が、東京で夕方開いた同委員会の臨時会議で結果を報告。3号機の変圧器の火災について、自主消火への備えと対応が甘かった点を指摘した。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年07月19日 22:53

さすが、、、ため息。。。

■イチローの契約詳細判明、2500万ドルは引退後20年分

 【シカゴ=臼田雄一】米大リーグ、マリナーズとイチローが先ごろ結んだ来季からの5年契約の詳細が18日、わかった。

 年俸総額9000万ドルのうち、2500万ドルは、引退後20年間の分割払いとなっており、その額だけでも、日本円で各年1億5000万円を超える(1ドルは約122円)。

 AP通信が報じたもので、それによると、総額9000万ドルのうち、再契約金が500万ドル。残り8500万ドルを5年で均等割りすれば、1700万ドルだが、イチローに支払われる年俸は、各年1200万ドル。残りは、引退後20年間で利子とともに分割払いされる。

 そのほか、年間3万2000ドルの住宅手当、ベンツのRV車かジープ、年間4度の日本往復ファーストクラス航空券なども提供される。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年07月19日 22:36

公共の場所での完全分煙はもう時代の常識に。。。

■ビーチも禁煙 清潔で安心、家族連れに好評

 間もなく本格的な海水浴シーズンが到来する。家族連れにも安心して楽しんでもらおうと、静岡県熱海市は今年から市内にある海水浴場4カ所すべてを禁煙にした。水着で過ごすビーチでの喫煙は、やけどなど危険がいっぱい。全国的にも数少ない禁煙ビーチの取り組みを追った。(中曽根聖子)

熱海で全面導入

 全国有数の温泉観光地、熱海の中心部にある「サンビーチ」。近くには尾崎紅葉の「金色夜叉(こんじきやしゃ)」にちなんだ「お宮の松」もあり、シーズン中は首都圏などから1日数千人の海水浴客が繰り出す人気のビーチだ。

 その海水浴場を、より「清潔で安全・安心なビーチとして全国に発信したい」と、市が「路上等の喫煙防止に関する条例」を制定したのは平成17年3月。まずはサンビーチの浜辺と周辺の遊歩道を禁煙地域に指定した。実際には4カ所の喫煙所を設ける分煙方式だが、ルールを守らない違反者の氏名を公表する内容も盛り込んだ。

 実施前は「観光客が減るのでは」といった懸念もあったが、「(たばこの火によるやけどを心配をせずに)子供を安心して遊ばせられる」「ほかのビーチに比べ清潔なのでまた来たい」などと好評だという。このため今年から、市内にある長浜、中野、大縄の3カ所も加え、全海水浴場を禁煙にした。

 全国で初めてビーチを禁煙にしたのは、「鳴き砂」で有名な京都府京丹後市の琴引浜海水浴場だ。13年に合併前の網野町が条例を制定、鳴き砂に悪影響を与える行為としてキャンプや花火とともにたばこを禁止した。その後、宮城県南三陸町のサンオーレそではま、千葉県御宿町の岩和田海水浴場など各地に広がりつつある。「当初は苦情を覚悟していたが全くなかった」(南三陸町観光協会)、「吸い殻ゴミが減った」(御宿町観光協会)と評判も上々だ。

パトロールで強化

 問題は、いかにルールを守ってもらうかだ。環境保護に取り組む地域住民が2人1組で巡回パトロールを続ける琴引浜でも「砂浜に灰が落ちなければいい」と携帯灰皿で吸う人や、吸い殻をこっそり砂浜に埋める不心得者が後を絶たない。

 「喫煙を注意をしたら怒って、車の中にあった大量のゴミを全部浜辺に捨てて帰った人もいる」と、「琴引浜の鳴り砂を守る会」理事で市議会議員の松尾信介さんはため息を漏らす。

 同様の問題をかかえる熱海市でもティッシュの配布などでマナー向上を訴える。「時間がかかっても地道な活動を継続するしかない。今後は旅行雑誌で周知を図るなど新たな取り組みも考えたい」と市環境課の杉山義人さん。

 こうした現状について、産業医科大学の大和浩教授(喫煙対策)は「海岸であっても、風下にいれば受動喫煙の被害は発生する。(禁煙ビーチをうたうのであれば)自治体などはより実効性のある対策を進めてほしい」と話している。

ライフセーバーも歌でPR

 ♪たばこは喫煙所に行ってマナーを守って吸ってみようか

 この夏、熱海サンビーチに流れる軽快なリズムの“禁煙ソング”。「歌うライフセーバー」として地元で活躍するTORUMANさんが手がけた「Sunbeach」の一節だ。

 ビーチが禁煙になった平成17年にサンビーチの監視員を始めたTORUMANさん。「注意しても聞き入れてもらえず言い争いになることもあった。それなら音楽で優しく呼びかけよう」と曲を書き上げ、放送を開始。これが音楽関係者の耳にとまり昨夏、この曲を含むCD「友情」で全国デビューを果たした。「熱海に来たら、喫煙マナーを守って気持ちよく過ごして」と話している。

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2007年07月19日 22:25

嵐再来の前の静けさ。。。

■アルカイダの米本土攻撃「脅威高まる」 米報告書

 米ホワイトハウスは17日、国際テロ組織アルカイダが米本土を攻撃する脅威が高まっていると分析した機密報告書「国家情報評価(NIE)」の一部を公表した。01年の同時多発テロ後、米本土への脅威に焦点を当てたNIEは初めてだが、対テロ・イラク戦争の進め方をめぐり米国内で意見が分かれている中だけに、論議を呼びそうだ。

 報告書は、アルカイダの攻撃能力自体は6年前よりは低下していることを指摘しつつも、テロに対する国際協力が弱まっていることなどを挙げ、「米国はより高い脅威に囲まれている」と結論づけた。アルカイダがパキスタン国内のアフガニスタン国境付近に安全地帯を確保していることや、イラク・アルカイダ機構と協力し米本土攻撃をめざす懸念を挙げている。

 また、アルカイダは核や生物化学兵器を引き続き入手しようと試みており、実際に能力を獲得すれば米本土攻撃での使用をいとわないだろう、とも分析している。

 記者会見したホワイトハウスのタウンセンド補佐官(国土安全保障担当)は「具体的に攻撃が差し迫っていることを示す情報はない」と述べ、報告書の判断はあくまで大きな流れを扱ったものだと位置づける一方、「警告内容は明らかであり、我々は真剣に受け止めている」と表明した。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年07月18日 22:40

私達の未来のために。。。

■自然エネルギーの発電量、4県が需要の20%超

 繰り返し再生できる自然エネルギーによる発電量が、全国4県で地域の電力需要(民生部門)の20%以上を賄える量に達しているとの試算結果を、千葉大とNPO法人・環境エネルギー政策研究所がまとめた。太陽光や風力発電などよりも昔ながらの小規模な水力発電などの普及が大きい。研究者らは「脱・化石燃料に向け、地形が急峻(きゅうしゅん)で降水量にも恵まれている日本では、もっと小水力に注目すべきだ」と指摘している。

 調査は06年3月末で、地域にある太陽光、風力、地熱、小水力(1万キロワット以下の水路式でダムなど大型は除く)、バイオマス(生物資源)の5種類の発電施設の年間発電量が、民生部門(家庭と業務)の消費電力量に対し、どのくらいを占めるかを市町村ごとに推計した。

 自然エネルギーで消費量を賄える割合(供給可能率)は全国平均で3.35%。最も比率が高かったのは大分で、地熱を中心に30.8%を占めた。次いで秋田26.3%、富山23.4%、岩手20.2%の順。逆に東京、大阪、千葉、福岡、香川、埼玉、沖縄、神奈川、兵庫の9都府県は1%未満で、地域による差が大きかった。

 種類別では、自然エネルギーによる電力供給量の59.8%を小水力が占め、地熱18.1%、風力12.4%、太陽光6.0%、バイオマス3.7%が続いた。

 地熱発電が盛んな福島県柳津町や大分県九重町、小水力発電が盛んな群馬県六合(くに)村など全国の計76市町村で自然エネルギーによる発電量が民生の電力需要を上回った。

 調査をした倉阪秀史・千葉大准教授(環境政策)は「自然エネルギーで電力需要のかなりを賄える地域も少なくなく、各地方自治体で具体的なエネルギー政策を立ち上げるべきだ。都市部では供給に限界はあるが、自然エネルギーの購入などで貢献できる」と話している。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年07月17日 21:12

積極展開に期待。。。

■インテル、100ドルパソコン計画に参加・途上国向け

 【シリコンバレー=村山恵一】米インテルは13日、途上国向けに低価格パソコンを開発する通称「100ドルパソコン」計画に参加すると発表した。技術開発や教育ソフトで協力するという。同計画にはインテルの競合会社、アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)も中核メンバーとして参加しており、両社がMPU(超小型演算処理装置)の供給を巡って激しく競争する可能性が出てきた。

 インテルが参加するのは「ワン・ラップトップ・パー・チャイルド(OLPC)」と呼ぶ非営利組織の活動。マサチューセッツ工科大(MIT)のニコラス・ネグロポンテ教授が提唱し、AMDやグーグルなどIT(情報技術)大手が開発を急ぐ。各国政府と連携して普及させる構想だ。

 インテルは独自の低価格機も手がけるが、途上国の潜在需要は大きく、知名度の高いOLPCに手を広げて事業拡大につなげる戦略だ。OLPCがAMD製MPUを採用する方針に当面変更はなさそうだが、インテルが供給元の座を狙って巻き返しに動くとの見方も浮上している。

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2007年07月17日 02:26

まあ順当な結果でしょう。。。

■グーグルが断トツ、働いてみたいIT企業・日経HR調査

 就職・転職情報サービスの日経HR(東京・千代田、三谷茂社長)の2007年版IT(情報技術)エンジニア調査によると、IT技術者が働いてみたいIT企業のトップはグーグルだった。将来性や先進性などに対する技術者の評価がほかを圧倒した。グーグルを筆頭に上位は外資系企業が占めており「技術力で勝る外資系が企業イメージでも先行している」(同社)。

 日経HRが今年3月末から4月初旬にインターネットで調査し、IT技術者1173人から回答を得た。働いてみたいIT企業を複数選択で尋ねたところ、回答者の32.6%がグーグルを選び、人気首位。2位の日本IBM(23.3%)や3位のマイクロソフト(22.8%)を大きく引き離し希望率が唯一、3割を超えた。転職時に重視される11の企業イメージのうち、グーグルは「先進性」や「将来性」など5項目で最も多くの評価を集めた。

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2007年07月17日 02:15

今後に期待したいところ、、、たとえ5秒前でも格段の効果が期待できる。。。

■震度6強、16秒前に速報 「周知が不十分」、情報生かせず

 大きな揺れが到着する直前に予想震度を知らせる気象庁の緊急地震速報。16日の新潟県中越沖地震でもシステムは稼働し、震度6強だった長野県飯綱町では揺れが来る16秒前に、速報を出すことに成功した。

 しかし、今春から始まる予定だった、放送などを通じた一般市民への情報提供は「周知が不十分」として10月に延期。今回の地震で速報は、被災者には届けられなかった。

 緊急地震速報は、地震の初期微動をとらえ、大きな揺れが襲う前に予想震度を出す。平成16年2月から試験運用が始まり、昨年8月からは、鉄道など一部事業者に先行提供されている。

 気象庁によると、今回の速報第一報は、地震波の検知から約3.8秒後。震源に近く、震度6強だった新潟県柏崎市や刈羽村では、速報は大きな揺れに間に合わなかったが、同じ6強で震源から離れた長野県飯綱町では16秒、新潟県長岡市では3秒の猶予があった。

 放送などを通じた提供を延期した理由について気象庁は「国民への周知が不十分で、情報を聞いたときに混乱が起きかねない」と説明。速報への理解を進めた上で、運用を始める計画だ。

 しかし東京女子大の広瀬弘忠教授(災害心理学)は「10秒以上あれば、被害の大きな軽減になる。完ぺきな運用はないのだから、まずは始めてみて、国民に慣れてもらい、情報の使い方を浸透させるべきだ」と指摘している。

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2007年07月17日 01:59

素晴らしい、、、是非見習いたいもの。。。

■フランス:パリで貸自転車作戦…渋滞解消や大気汚染対策

 パリ市は15日、大規模な貸自転車事業を始めた。フランス語の自転車「ベロー」と自由「リベルテ」を合わせ、名付けて「ベリブ」作戦。車の増加による渋滞を解消し、大気汚染も減らそうという環境対策の一環で、世界の主要都市で初の大規模な展開となる。

 市内750カ所の駐輪場に置かれた計1万600台の自転車が、専用カードで触れると自由に乗れる仕組み。どの駐輪場に戻しても構わない。カードは1日用(1ユーロ=166円)▽1週間用(5ユーロ=830円)▽1年間用(29ユーロ=4814円)の3種類がある。

 利用料は30分まではカード代だけで済み、次の30分が1ユーロ、次の30分が2ユーロと順次高くなるが、30分ごとに駐輪場に戻して乗り継げばカード代以外はかからない。

 カードは駐輪場の傍らに設置された販売機や市内各地の売店で購入できる。今年末までに、駐輪場を1451カ所、台数を2万600台に拡大する。市当局は「観光客はもちろん、少し運動したいと思っている一般市民や学生にぜひ利用してほしい」としている。【パリ福井聡】

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年07月17日 01:50

侵略と報復の連鎖、、、これもエゴ。。。

■「悪魔の詩」爵位授与、ザワヒリ容疑者が英国に報復予告

 【ロンドン=森千春】ロイター通信が10日報じたところによると、国際テロ組織アル・カーイダのナンバー2、アイマン・ザワヒリ容疑者は、インターネットで公表した映像で、小説「悪魔の詩」の著者サルマン・ラシュディ氏に対する爵位授与を発表した英国に報復を予告した。

 同容疑者はブラウン英首相に対して、「前任者(ブレア前首相)の政策により、ロンドンに悲劇がもたらされたことを理解しないのなら、再び繰り返す用意がある」と警告した。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年07月12日 11:59

エゴの増殖、、、モラルの崩壊。。。

■食品の安全性問題 中国政府、41社を輸出禁止に

 【北京=野口東秀】中国の食品の安全を管理する中国国家品質監督検査検疫総局は11日までに、食品の安全性に問題があるとして食品会社など41社に輸出禁止などの措置を取った。なかには日本向けのウナギのかば焼きを製造していた企業も含まれている。

 同総局はウェブサイト上で社名、食品名や輸出相手国を公表した。41社のうち33社が輸出禁止とされ、米国向けの17社に次いで日本向けは11社で、ほか欧州連合(EU)や韓国向けなど。

 日本向け食品にはウナギのかば焼きのほか、煮ホタテのくし焼き、カニの冷凍食品、水煮キノコ、乾燥ナシなどが含まれている。かば焼きからは発がん性が指摘されるマラカイトグリーン、水煮キノコと乾燥ナシからは二酸化硫黄の残留物が、イカの串焼きからは大腸菌が検出されたとしている。

 同総局は、これらの食品がすでに日本に輸出されたものかどうかについては明らかにしていない。ただ関係者は「リストに載った企業が製造した食品には輸出された物もある」と話した。

 米国で中国産魚介類から有毒物質が検出されるなど中国の食品への不安が高まるなか、中国は食の安全性を高める必要性に迫られている。とりわけ北京五輪を1年後に控え、対外イメージの回復は急務だ。

 中国政府5部門の食品安全担当者は10日の記者会見で「中国の食品・薬品の安全問題は楽観できない」と認め、政府を挙げて対応する姿勢を強調した。ウェブ上で「ブラックリスト」を公表するという今回の措置は、中国政府の取り組みを国際社会にアピールする狙いがあると見られる。

〔朝日新聞〕


■欺瞞!!中国の食品 肉まんの中身は「段ボール」

 【北京=福島香織】11日の北京テレビによると、北京市朝陽区のヤミ食品工場が、豚肉ミンチに古い段ボールを溶かしたものを加えてつくったあんで肉まんを製造していた。インターネット上では北京市民らから「もう街角で肉まんは食べられない!」との悲鳴が上がっている。日本ではミートホープの食肉偽装事件が大問題になったが、中国のニセ食品はより大胆だ。

 北京テレビ記者が、ヤミ食品工場に潜入取材、生々しい映像とともに報道した。

 ヤミ工場関係者の説明によると、古い段ボールを水酸化ナトリウムに浸し、溶かしたあと40%の豚肉、葱(ねぎ)をまぜ、豚肉味の香料など調味料で味付け、肉まんにして毎朝街角で売っていたという。色といい、食感といい、本物との見分けはつかず、このヤミ工場では毎日1000元(約1万6000円)分前後の肉まんを売りさばいていたという。関係者によれば、全国の肉まんヤミ工場がみなこのニセ肉まんの作り方を知っているとされる。

 中国では昨今、豚の感染症流行の上、世界的なトウモロコシの値上げで豚の飼料も高騰したため、養豚をやめる農家が激増、豚肉不足に陥り豚肉価格が高騰。このため、病死した豚の肉や水を注入した「水増し豚肉」が市場に普段より多く出回っていることに注意が喚起されていた。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年07月12日 11:47

因果応報、、、また逆襲の時。。。

■アルカーイダが米国潜入か 米ABCテレビ報道

 米ABCテレビ(電子版)は10日、複数の米情報当局高官の話として、国際テロ組織アルカーイダの小規模なグループが米国内に潜入したか、米国に向かっていることを示唆する新たな情報があると報じた。

 ABCによると、ブッシュ政権はこれを受け、ホワイトハウスで12日午後、関係省庁会議を開くことを決めた。ロイター通信によると、ホワイトハウス広報担当者は、脅威が差し迫っているとの信頼すべき証拠はないと述べた。

 複数の司法当局者がABCに語ったところでは、新たな情報は英国で連続して起きたテロ事件の捜査から得られたという。米政府高官は米国で新たなテロが起きる懸念が以前よりも高くなっていると話した。(共同)

〔産経新聞〕


■NY中心部で不審物騒ぎ 市警が一時、一帯を封鎖

 ニューヨークの観光名所タイムズスクエアの路上で10日、不審なバッグが見つかり、市警が30分以上にわたって一帯を封鎖、その後、通常の遺失物と判明する騒ぎがあった。

 英国で連続して起きたテロ事件後、市警は警備態勢を強化していた。現場一帯には米紙ニューヨーク・タイムズの新本社やロイター通信のビルなどもあり、一時は騒然とした雰囲気に包まれた。(共同)

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2007年07月11日 20:59

体裁の良いコマーシャリズムからの脱却を。。。

■ライブ・アース エコ意識高まったか?

 地球温暖化防止を訴え、8カ国をリレーして丸1日開かれたコンサート「ライブ・アース」。日本でも千葉、京都の2会場に計約1万5500人が訪れたイベントで、観客の環境への意識は高まっただろうか。

 「ライブ・アース」はゴア元米副大統領らの呼びかけで100組以上のアーティストが参加、20億人の視聴者に中継された。

 千葉・幕張メッセ会場は7日正午、開幕。ゴア氏が映像で現れ、「温暖化防止のため共に行動しよう」と訴えた。大塚愛、倖田來未ら計11組が次々登場。ステージで「環境」に対して少しずつコメントした。

 RIZEのボーカルJESSEはエレキギターを指さし、「これを商売にしている限りエコも何もないけれど、無駄遣いはしないようにしている」と語った。

 異彩を放っていたのは、出身地沖縄の話題を取り上げたCocco。米軍へリポート移設予定の海岸に、それまで姿を見せなかったジュゴン2頭が現れた話を涙ながらに語り「ジュゴンの見える丘」を「2頭のためだけに」熱唱した。

 一方、京都会場は東寺の境内、金堂の前にステージが設けられ、5組が登場。ボニーピンクは、冷房でなくうちわで暑さをしのいでいる、と身近な取り組みを紹介、「できることから地球に優しいことを増やして欲しい」と呼びかけた。

 目玉はYMO。この名前での演奏は14年ぶりで、登場前から大きな歓声がわき起こった。近未来的なセットで「ライディーン」などを披露、観客を魅了した。

 両会場の電力は太陽光やバイオディーゼル燃料による発電でまかなうなど、「環境負荷の少ない」コンサートをアピール。ゴミ処理にも力を入れ、幕張はボランティアが9分別の処理に誘導、京都はゴミ箱を設けず、係員が「ゴミ一つ落ちていない会場で終わらせましょう」と呼びかけた。

 今回のイベントの主目的は啓発。幕張ではステージ転換時に「生活スタイルの変更」を呼びかける映像が繰り返し流れていた。

 しかし、アーティストが飲みかけのペットボトルを客席に投げる光景もみられ、早々と喫煙所が撤収されたせいか、終演後は入り口にたばこの吸い殻が大量に散乱していた。1万2000人が集まった9時間のコンサートの間に消費された飲食物の容器が、指定の収集所と異なるトイレのゴミ箱周りに山をなしていた。

 果たして啓発に大量動員の長時間ライブはふさわしいのか。特別公演の京都は2時間のライブに3500人。ステージにメッセージ映像が流れない代わりにUAらアーティストは歌にメッセージ性をこめた。飲食の必要がないせいか、閉演後の会場にゴミはほとんど落ちていなかった。映像や音が瞬時にメディアで広がるいま、京都型のミニマムライブで世界をリレーする方法はなかっただろうか。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年07月11日 20:46

こんなことを善しとしている限り世界に平和は訪れない。。。

■日本の富裕層人口は過去15年間でほぼ倍増=第一生命

 [東京 11日 ロイター] 第一生命経済研究所は、日本の富裕層人口が1990年─2005年の15年間でほぼ倍増し、2006年には富裕層の消費総額が10兆円規模に達した、との推計をまとめた。

 同研究所の経済調査部主席エコノミスト、熊野英生氏が国税庁のデータをもとに試算したところ、年間所得2000万円超の人数は2005年に1990年の1.91倍に拡大した。そのうち、2500万円超の人数は2.26倍に、2000万─2500万円の人数は1.64倍に増えた。

 また、総務省「家計調査」の年収別消費性向などから試算した結果、これら富裕層の消費総額は2006年に10兆3860億円と2002年の7兆8700億円に比べ3割以上増加した。

 富裕層を構成するのは、大企業の役員、中小企業のオーナー経営者、不動産所有者、医師・弁護士、僧侶など宗教関係者などで、急速に高額所得者数が増えた理由は、景気拡大で会社役員の報酬が増加したほか、株式公開やストックオプションを通じて巨額の資産を形成した「ニューリッチ」が台頭したため。

 熊野氏によると、これらの富裕層は株式保有比率も高く、2005年の株価上昇による恩恵を享受した。2005年の1年間だけで家計保有の投資信託・上場株式の含み益は43兆円も膨らんでおり、富裕層の資産価値も大きく拡大。これが高級品ブームに火をつけたとみられる。

 富裕層の分布としては、東京在住者が45%で大阪が16%、名古屋が12%と続く。

 熊野氏は「地場企業や不動産オーナーのような伝統的富裕層は派手なことを控え、節税や相続対策など資産を守ることに熱心なのに対し、ニューリッチ世代は消費意欲がおう盛であると同時に消費スタイルが派手で、各方面の企業に新たなビジネスチャンスを提供している」とみている。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年07月11日 20:41

病んでいる。。。

■児童虐待、最多3万7343件 10年間で9倍に

 全国の児童相談所が06年度に対応した児童虐待の件数は3万7343件(速報値)で、前年度より2871件増え過去最多となったと厚生労働省が11日発表した。児童相談所による虐待対応件数は96年度は4102件だったが、年々増え続け10年間で9倍になった。秋にまとまる市町村の対応件数を合わせると、総数はさらに増える見通し。

 昨年10月、3歳児が餓死した虐待事件があった京都府など、大きな事件のあった都道府県での件数の増加が目立つ。同省虐待防止対策室は「虐待が増えているのに加え、事件に触発されて、近所の人などの通報意識が高まっていることが背景にある」と話す。

 また、虐待のリスクが高く支援が必要な家庭を保健師や保育士らが訪問する事業を行っている市区町村の割合は今年6月1日現在で49.7%だった。昨年度より25ポイント増えたが、依然、全体の半数にとどまり、都道府県別の実施率も16%(秋田県)から100%(石川県)まで、地域によって差が大きいことがわかった。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年07月11日 20:34

すさまじいまでの浸透力。。。

■携帯電話:高校生96%が使用 中学生6割、小学生は3割

 内閣府は6日、「情報化社会と青少年に関する意識調査」の結果を発表した。高校生の96%が携帯電話やPHSを使用し、中学生は約6割、小学生も約3割が使っており、携帯電話が広く行き渡っている実態が分かった。小中高生を含む10~29歳の男女5000人と、小中高生の保護者2000人を対象に3月、面接や郵送で実施。10~29歳の2468人(回答率49.4%)、保護者1145人(同57.3%)から回答を得た。

 携帯電話やPHSからインターネットにアクセスしている高校生は95.5%、中学生56.3%、小学生27%。パソコンからは高校生74.5%、中学生68.7%、小学生58.3%。目的は▽宿題▽ホームページ、ブログを見る▽メール--が小中高生とも上位を占めた。

 一方、保護者の約4割が「暴力的、性的、反社会的な内容を含むサイトにアクセスすること」を心配していたが、こうしたサイトにアクセスしないよう心がけているという高校生は40.7%、中学生は43.4%、小学生は30%にとどまった。

 有害サイトを判別してアクセスを防ぐ「フィルタリングサービス」を使用している小中高生は、携帯、パソコンとも0.5~2.7%しかいなかった。【石川貴教】

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年07月07日 09:41

日本の徴収力はおそらく世界一、、、サラ金より怖い。。。

■【コラム断 ジローラモ】イタリアの年金見限って

 人生の契約。そもそも公務員・会社員以外の天引きされない個人商店経営のイタリア人は、いまだに税金を払う気がない。レジを打たなかったり、手書きレシートの発行で脱税を図ったり。政府もそこは訳知りで、客がカフェやバールでの注文後、レシートなしで店外に出ようものなら、見張りの査察官のチェックで、客・店双方に罰金が科せられる。払わないのなら、取れるところから取ろうと、税金を高額所得者や高額商品にたくさんかける。消費税が一律の日本でよく見かけるイタリア製高級車を本国ではあまり見かけないのは、そういう訳だ。

 他方、税金をちゃんと納めている市民にはさまざまな恩恵が与えられる。そのひとつが、INPS(イタリア社会保障保険公社)から支払われる公的年金。80年代までは、イタリアが世界でも有数の“年金生活者大国”であった事実がある。例えば、結婚している女性または結婚していなくても子供がある女性は、勤続15年で受給資格が発生する。よって30歳の女性が資格を得て、政府は寿命が尽きるまで支給し続けねばならないという特殊な例も発生した。一般的なイタリア人の共通の楽しみは、自分の給与水準の一番高い時をねらって早々とリタイアし、年金の恩恵にあずかって、第二の人生を謳歌(おうか)することにある。

 ところが90年代に入って、年金財政の収支バランスが崩れ始めると、政府は受給年齢の引き上げなど度々改定を行い、団塊世代の大量リタイアに備えて08年からは、受給条件はより厳しくなる。かく言う私は早々とイタリア年金を見限り、薔薇(ばら)色の年金生活を夢見て、20年間ここ日本で年金保険料を納めてきたが、なんということか! この日本の年金も危なそうではないか! マンマミーア。

 (エッセイスト・ジローラモ)

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2007年07月07日 09:36

是非はさておき着実に成果、、、早急に抜本対策を。。。

■赤ちゃんポストに4人目 生後10日程度の女児

 熊本市の慈恵病院(蓮田太二理事長)が「こうのとりのゆりかご」の名前で運用している匿名の新生児を受け入れる窓口「赤ちゃんポスト」に5日未明、新生児の女児が預けられていたことが6日、わかった。「赤ちゃんポスト」に子どもが預けられたのは、同病院が5月10日に運用を開始して以来、4人目。

 関係者によると、生後10日程度と見られ、産着にくるまれた状態で預けられていたが、身元を示すものは身につけていなかった。健康状態は良好という。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年07月07日 09:03

不治の病。。。

■過去最多の55社を指名停止 防衛施設庁談合で国交省

 防衛施設庁発注の工事をめぐる官製談合事件で、国土交通省は6日、鹿島、大成建設、大林組、清水建設の大手4社を含む建設会社55社を1~4カ月の指名停止にした。談合に関与したとして、公正取引委員会から排除措置命令を受けたことに伴う措置。同省によると、一度の指名停止としては過去最多という。

 多くは2カ月で、業界側の連絡役を務めた鹿島、大成建設は悪質性を考慮して1カ月加算し、3カ月。熊谷組、東洋建設、若築建設、佐伯建設工業、佐藤工業、戸田建設は、他の談合などで指名停止を受けた直後に談合していたことから、期間を4カ月に延ばす加重措置をとった。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年07月06日 22:36

素晴らしい、、、追随したいものです。。。

■ドイツ:風力や太陽光、30年には電力消費量の45%に

 【ベルリン小谷守彦】ドイツ環境省は5日、風力や太陽光など再生可能なエネルギーを利用した電力消費量の割合を、2030年に全消費量の少なくとも45%とする新目標を発表した。再生可能エネルギーの利用が予想以上に進んでいるためで、「2020年に20%」としていたこれまでの目標を上方修正した。

 ドイツは今年3月、欧州連合(EU)議長国として、温室効果ガス削減に向けた意欲的な目標設定に加盟国首脳の同意を取り付けた。環境省は再生可能エネルギーの消費割合向上について「率先して目標達成に貢献するため」と説明している。

 新目標は「再生可能エネルギー法」年次報告で示された。報告は同エネルギー利用による電力消費が昨年、全消費量の12%に達したことを明らかにしたうえで、新目標を少なくとも▽20年に27%▽30年に45%と設定した。現目標は10年に12.5%▽20年に20%だが、10年の目標値は年内に達成され、10年には15%に至る見通しだ。新目標は年内に法案として議会に提出される。

 ガブリエル環境相は同日の記者会見で「(再生可能エネルギーの利用は)ドイツが誇る成功物語だ。我々の政治決断が実行されることを世界に示したい」と述べた。

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年07月06日 01:21

FUJI FILM、、、このところ力が入っています。。。

■写真展:1万人の「永遠」「一瞬」とらえ 

 応募作品をすべて展示する日本最大級の写真展「“PHOTO IS”10000人の写真展2007」(富士フイルム主催)の開催に先立ち、東京・六本木の東京ミッドタウンで5日、内覧会があった。

 約2150平方メートルのスペースに、銀塩写真方式のプリント約6000点を展示。作品には「PHOTO IS」に続き「永遠」「一瞬」など出展者の思い思いの一語が書き入れられている。今年は計1万568点集まり、他の作品は9月まで各地の他の6会場で順次展示する。

 「写真は応募者の思いの表現」と同社の青木良和イメージング事業部長。東京会場は6日から8日までで入場無料。問い合わせは事務局(03・3711・7918)。【伊藤直孝】

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年07月06日 01:18

実際のところはどうなんでしょう?

■米グーグル、「本の中身」検索サービス開始

 米グーグルは5日、書籍の全文をキーワードで検索し、内容を見られる「グーグル・ブック検索」サービスの日本版を始めたと発表した。日本の出版社を含む1万社以上、100万点以上の作品を検索できる。出版市場は縮小を続けているが、インターネット上での試し読みが広がれば、潜在需要の掘り起こしにつながる可能性がある。

 国内出版社ではIT関連のインプレスジャパン(東京・千代田)などの作品がすでに検索できる。検索した後、検索キーワードが登場する前後数ページだけが読める「部分プレビュー」と、全文通して読める「全文表示」がある。出版社が作品ごとに表示範囲を指定する仕組み。目次や書籍情報だけの場合もある。

 アマゾンジャパン(東京・渋谷)などオンライン書店へのリンクも表示し、利用者が興味を持った書籍を購入しやすくした。グーグルは、検索対象をネット上の外にある書籍情報にまで広げることで利用者の利便性を高める狙い。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年07月06日 01:15

戦略的なM&Aまたブーム?

■世界のM&A、最高の324兆円に・07年上半期

 世界全体の今年上半期(1―6月)の企業合併・買収(M&A、公表分)は、金額ベースで前年同期比約62%増の約2兆6500億ドル(約324兆円)となり、上半期として過去最高となった。調査会社トムソンファイナンシャルが5日までにまとめた。件数ベースでは約9%増の約2万件。

 世界的なカネ余りを背景に、投資ファンドグループが米史上最大規模の約450億ドルで米電力大手TXUの買収を発表するなど、事業を活発化。オランダの銀行大手ABNアムロホールディング買収では、英銀行大手などが900億ドル超を提示するなど国境を越えた買収案件が目立った。

 日本では、米金融大手シティグループによる日興コーディアルグループ買収が約80億ドルで上半期最大の案件だった。

 買収対象企業の地域別では、欧州が約80%増の約1兆500億ドルで米州に迫った。日本を除くアジアは約55%増えたが、日本は約9%増。〔共同〕

〔朝日新聞〕


■ファーストリテイリング、バーニーズ買収提案・1100億円で

 ユニクロを傘下に持つファーストリテイリングは5日、米高級衣料品専門店バーニーズ・ニューヨークの買収に乗り出すと発表した。バーニーズ社を保有する米大手アパレルのジョーンズ・アパレル・グループに対し、発行済み全株式を9億ドル(約1100億円)で取得すると提案した。バーニーズのブランド力をてこに米国での事業展開を加速する。

 バーニーズ社の買収では6月下旬に、ドバイ政府系の投資ファンドが8億2500万ドル(約1000億円)で全株買収することでジョーンズと合意したが、合意書には第三者からの提案申し入れ期間が設定されており、これに応じてファーストリテイリングが今回、買収を提案した。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年07月06日 01:10

みんなで変えようライフスタイル。。。

■2030年「暑い夜」、現在の3倍に 国立環境研予測

 地球温暖化の影響は20~30年という短い期間でも目に見えて表れ、日本で夏の「暑い夜」は現在の3倍の頻度になる。そんな研究結果を国立環境研究所が2日、発表した。同研究所は「温暖化は遠い将来の影響だけでなく、いま生きている人の多くが影響を受ける」と指摘している。

 世界有数のスーパーコンピューター「地球シミュレータ」(横浜市)を使い、2030年までの地球全体の大気や海洋の変化を予測。温度や風など10通りの異なる初期条件で計算した。

 その結果、日本では1981~2000年にはひと夏に4~5回だった「暑い夜」(東京だと最低気温27度以上)が、2011~30年は約3倍の頻度になった。10通りのいずれの条件でも増えており、自然の変動より温暖化の影響が大きいという。夏の「暑い昼」(同最高気温35度以上)の頻度も約1.5倍になる一方、冬の寒い夜(同最低気温0度以下)・昼(同最高気温6度以下)は3分の1程度に減った。世界のほとんどの地域で、同様の傾向が見られた。

 地球温暖化については2100年ごろまでを念頭に各国で将来予測が研究されてきた。しかし、米国のハリケーン「カトリーナ」など温暖化の影響が疑われる異常気象が最近でも頻発、今後20~30年の近未来で影響がどのくらい出るかにも関心が集まっているという。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年07月06日 01:08

いつまで続ける悪の連鎖。。。

■イラク米兵死者、3カ月連続100人突破

 米民間団体ICCCによると、イラク駐留米軍の6月の死者数は101人で、3カ月連続で100人を突破した。仕掛け爆弾による犠牲が7割を占める。4月からの3カ月間の死者数は331人となり、03年3月の開戦以来、最悪の四半期となった。開戦から今月2日までの死者数の合計は3584人に達している。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年07月04日 16:12

空前のスケール。。。

■米ヒルトン・ホテルズを3兆円で買収 ブラックストーン

 米ホテルチェーンのヒルトン・ホテルズは3日、米投資会社ブラックストーン・グループの買収提案を受け入れ、約260億ドル(約3兆1800億円)で身売りすると発表した。

 ブラックストーンはヒルトン株1株あたり47・50ドルで買い取る。前日の終値に40%上乗せするという高額の条件となったことを評価したヒルトン側は、3日の取締役会で買収提案に応じることを決めた。年内に買収手続きを終える予定という。

 ヒルトンは昨年、欧州中心にヒルトン・ブランドを展開していた英ヒルトン・グループのホテル事業を買収し、一時は枝分かれしていた米欧のヒルトン・ホテルを約40年ぶりに統合。約80カ国で約2800のホテルを運営する世界最大級の事業規模を持つ。

 ブラックストーンはホテルの買収に力を入れている。すでに米欧で10万室以上を保有しているが、先月の株式上場で41億ドル調達したことで、新たな大型買収に乗り出すと見られていた。世界的ブランドのヒルトンを獲得することで、収益力をさらに高める狙いとみられる。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年07月04日 16:09

人類歴史上最悪の屁理屈。。。

■米特使、「原爆使用が何百万人もの日本人の命救った」

 米政府のロバート・ジョセフ核不拡散問題特使(前国務次官)は3日の記者会見で、広島・長崎への原爆投下について「原爆の使用が終戦をもたらし、連合国側の万単位の人命だけでなく、文字通り、何百万人もの日本人の命を救ったという点では、ほとんどの歴史家の見解は一致する」と語った。

 米国とロシアの核軍縮枠組みづくりに関する会見での発言で、久間前防衛相の発言問題と直接絡んだものではない。ジョセフ氏は、「原爆を使用した米国が核不拡散について訴える道義的な根拠があるのか」との質問に対し、「米国は核不拡散で指導的立場に立ってきた」などとかわした。

 米国の歴史学者の間では、原爆使用と終戦の因果関係は必ずしも明確ではない、という学説が有力だ。だが、特使発言のような見方は、保守派を中心に米国内でなお根強い。米政府はこれまで原爆使用について謝罪したことはなく、ジョセフ氏もこれまでの流れに沿って原爆投下の正当化論を繰り返したものとみられる。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年07月04日 15:59

そんなに甘くない。。。

■自費出版でトラブル相次ぐ「本屋に並ぶと思ったのに」

 「全国に広く流通」「全国の書店から注文できる」などとうたった自費出版ビジネスをめぐり、著者と出版社の間でトラブルが持ち上がっている。著者のなかには「ほとんど店頭に並んでいない」と不満を訴える人もいる。4日午前、3人の著者らが、「本が店頭に並ぶと誤解させられて契約した」として、大手自費出版社を相手取り、出版代金計約800万円の賠償などを求めて東京地裁に提訴した。

 流通する自費出版をめぐっては、約10年前に年間数百点規模だった出版点数が、06年に年間4000点を超えるなど、市場は拡大している。インターネットの普及や「団塊の世代」の大量定年で、自己表現の場を求める人が増えているためだが、出版が増えるに連れ、営業や勧誘手法に疑問の声が上がるようになった。

 自費出版は、自分史や小説、画集などを自費製作し、身近な人に配ることが多い。一方、流通版では、著者が出版費用を負担するのは同じだが、取次業者を通して書店の注文に応じて配本されたり、書店に置かれた専用棚に並んだりする。

 流通する自費出版を担う出版社は出版相談会や、賞を受賞すると無料で出版できるコンテストを開いて出版作品を募っている。書店への営業や広告宣伝をする分、やや割高で、500部製作で、100万~200万円が相場だ。

 原告の一人、徳島県の30歳代の男性は05年夏、この自費出版社のコンテストに応募。落選後の同年末に勧誘を受け、約150万円で500部を出版する契約を結んだ。翌夏、写真とイラストを組み合わせたアート集を出版したが、都内などの出版社の直営店のほか、地元百貨店内の書店など3店に並んだだけだった。

 男性は「東京や大阪など大都市圏の書店に並ぶと思ったからこそ出版契約を結んだ。そうでなければ契約はしていない」と不満を訴える。

 同社はコンテストの落選者にも自費出版を持ちかけることがあると明示しているが、落選作品に褒め言葉を並べる営業手法に疑問の声もある。

 滋賀県に住む別の男性は昨夏、写真コンテストに応募・落選した後に出版の勧誘を受けた。「営業担当者から『こんないい写真は手放したくない』とおだてられ、舞い上がってしまった」。男性は昨年末に500部製作の出版契約を結び、手付金の100万円を支払ったが、出版社側の流通方法への説明に不信感を抱き、契約取り消しを求めている。

 元社員も「コンテストの応募者には、『表現がすばらしい』『発想がユニーク』などと褒め言葉を並べて出版を持ちかけた」と打ち明ける。

 一方、この自費出版社の社長は「著者の舞台を広げることがうちのテーマで、ベストセラー作家になった人もいる。作品ごとに全国の書店に営業をしているが、全国の書店に並べるとは約束していない。コンテストは本を出したい人のための賞で、うちの本は自信を持って流通できるものばかりと思っている」と説明する。

 流通する自費出版をめぐっては、同じように書店に並ぶことを売り物にしていた業界大手の碧天舎(へきてんしゃ)が昨年春に多額の出版費用を集めて倒産。約250人の出版が頓挫するなどのトラブルも起きている。

 ■「売れるものは少数」納得して契約を

 〈出版ニュース社代表で東京女子大講師の清田義昭さんの話〉 自費出版はだれもが自由に表現できるメディアで、出版や言論の多様性を担保する意味で出版点数が増えているのはいいことだ。内容も絵本や小説、写真集など多様化している。ただ、書店に流通しても売れるものは限られている。著者は売れるものは少ないと認識し、出版社側はどの書店にも並ぶわけではないときちんと説明し、お互いが納得して出版契約を交わすべきだろう。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年07月04日 15:54

ベクトルのずれ。。。蓋をしてもなくなるわけでもなく、蓋もしきれない。。。対し方処し方を大人がまずは自ら、、、そして子供に教えることが肝要。。。

■子供への有害情報、ウェブも法規制検討へ 政府

 政府は3日、青少年の非行や犯罪行為につながるおそれのあるインターネット上の情報や有害図書などの規制をテーマにした「違法・有害情報から子どもを守るための検討会」を設ける、と発表した。地方自治体が個別に条例で規制している有害情報やインターネットカフェなどへの一律の法規制も課題とする。

 検討会は高市内閣府特命担当相のもと警察庁、総務省、法務省、文部科学省など関係省庁の課長で構成。月1、2回の議論を行い、年内に一定の方向性を出す方針だ。

 現在、出会い系サイトや迷惑メールには一定の法規制があるが、自殺、わいせつサイトについてはプロバイダーやインターネットカフェなどの業界団体による情報の削除、未成年者の入場制限といった自主規制が中心だ。政府は法規制を検討する理由として、削除依頼を無視する業者があることなどを挙げた。

 また、書籍やDVD、ゲームなどは長野県以外の46都道府県が条例で青少年への販売規制をしているが、政府は指定対象や罰則にばらつきがあるとして「効果が不十分」している。

 ただ、関係業界の間では、表現の自由の観点から「有害情報の定義があいまいで法的規制になじまない」といった意見が根強い。政府は有識者・業界関係者からも意見を聞きながら、慎重に議論を進める方針だ。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年07月03日 11:01

この件のみでの論争は本末転倒だけれど、、、根本解決がされない現段階では、ないよりあったほうがまし?赤ちゃんポスト論争と同じ基準。。。

■ふるさと納税 松沢氏「原則違反」 東国原氏「総論賛成」

 納税者が住民税の一部を生まれ故郷の自治体などに振り向けられる制度を検討する総務相の諮問機関「ふるさと納税研究会」(島田晴雄座長)が27日、首長の代表として神奈川県の松沢成文知事と、宮崎県の東国原英夫(そのまんま東)知事から意見を聴いた。松沢氏は「地方税の原則に反する」と反対し、寄付金税制の拡充を主張。東国原氏は「ふるさとに貢献したいという気持ちを実現する仕組みには賛成」。それぞれ「理と情」の主張を述べた。ただ、制度設計上の問題点について両氏の意見は一致し、改めて構想実現の難しさが浮かび上がった。

 松沢氏は「公平、簡素」という租税の基本原則や、行政サービスを受ける人がその費用を負担する「受益者負担」の原則など、伝統的な税理論に基づいて反対論を展開。納税先を選べる仕組みにすると、情報システムの開発など実務上のコストが膨大になるなどと指摘した。「ふるさとに貢献しようという気持ち」には理解を示し、自治体への寄付金について所得控除の拡大や、所得税からの税額控除方式の導入を提案した。

 一方、「総論で賛成」とする東国原氏は、環境や食糧・人材の供給などで「都市部に公益をもたらしているのは地方」との持論を述べた。税の原則との兼ね合いで「ハードルは多い」と認めながら「個人的には、税収規模は問わない。格差是正に直接効果が無くてもいい」とした。

 質疑を終えた2人は、そろって記者団の質問に応じ「都市から出た松沢と、地方から出た東国原がここでけんかをすると国の思うつぼ。国に交付税制度の改革、充実、税源移譲をやってもらう」(松沢氏)。「ふるさとを思う気持ちは共通だ」(東国原氏)と述べ、地方間対立にならないように連携して、国に意見を主張していく姿勢を強調した。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年06月29日 09:42

滅茶苦茶。。。

■契約書作らず年800億円 社保庁、NTTデータに

 「宙に浮いた5000万件の年金記録」を保存している社会保険庁のコンピューターシステムを巡り、契約書がないまま、年間800億円超の保険料や公費が業務委託先のNTTデータに支払われていたことが、28日分かった。野党からは「あまりにずさんな契約」と批判が上がっている。

 会計検査院や社保庁が同日、参院厚生労働委員会での民主党の藤末健三議員への答弁で明らかにした。会計検査院は今後、こうした契約状態について検査する方針だ。

 社保庁のシステムは、NTTデータが担う「年金記録システム」と、日立製作所が担当する「年金給付システム」に分かれている。05年度は年間計約1140億円が社保庁側から支払われ、うち約840億円はNTTデータへの支払いだった。

 28日の審議で、藤末議員が利用契約書の有無を尋ねると、会計検査院は「06年度まで契約書は作成されていなかった」と答弁した。NTTデータと社保庁側は99年の契約約款で「利用契約を締結する」と定めていたが、利用契約は結ばれていなかったという。

 柳沢厚労相も「見過ごすわけにはいかない。実態を早急に把握し、措置をとりたい」と調査する意向を示した。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年06月29日 09:31

しかし、、、それにしても、、、ひどすぎる。。。

■親密に「裏ビジネス」 緒方元長官と満井元社長

 朝鮮総連中央本部が入る建物・土地の登記移転をめぐり、公安調査庁の元長官・緒方重威(しげたけ)容疑者(73)が詐欺の疑いで逮捕された。事件の背景には、住宅金融専門会社(住専)の大口融資先だった不動産会社の元社長・満井忠男容疑者(73)との不可解な関係が浮かび上がる。満井元社長はバブル後も「裏ビジネス」の世界で暗躍、緒方元長官を引き込んで再開発や投資話に関与していた。

 東京・六本木の中心部にある通称「TSKビル」。70年代前半、暴力団組長(故人)らが設立した。約1200坪の敷地に、複数のビルが立ち並び、高級クラブやレストラン、マンションなどがあった。現在は老朽化が激しく「幽霊ビル」とも呼ばれている。権利関係が複雑で、超一等地にありながら再開発が難航している。不動産業界では知られた物件だ。

 緒方元長官と満井元社長の関係を知る関係者によると、このビルの立ち退き交渉や所有権の移転に満井元社長は数年前から携わっていた。近年になって緒方元長官も加わったという。転売を巡って取引に関与した都内の不動産業者が、緒方元長官らに「数億円をだまし取られた」として、東京地検に被害を訴えている。

 2人が出会ったのは98年という。満井元社長がこの年に強制執行妨害容疑で逮捕された際、緒方元長官が弁護人を引き受けたことがきっかけで親交を結ぶようになった。その後、元社長の会社の土地売却などで、2人は仕事をともにすることが多くなったという。

 2人の親密さが最初に明るみに出たのは03年。他人に買い取られていた元社長の東京都世田谷区内の自宅を、緒方元長官が親族会社の名義で買い戻した。この際、緒方元長官側はこの物件を担保に4億円を超える借金をしているとみられる。

 元社長への肩入れについて緒方元長官は「法律相談に来た人以上に親密で、家族ぐるみの付き合い」と説明する。さらに「ただのブローカーではなく信念を持って立ち向かっていく人」と評価し、「窮地を救ってやろうと思った」という。

 2人の「ビジネス」は、別の出資話でも展開された。2人が05年にかかわりを持った都内の商社の元代表によると、2人が当時、「米金融機関の巨額の預金証書を担保に資金調達をする」といった話をしていたという。複数の関係者が「証書は偽物だったはず」と話している。

 また満井元社長から「農協の億単位の手形があるから、これで会社の運転資金を作ったらどうか」と持ちかけられたこともあったという。元代表は「すぐに危ない話だと分かったので断った」という。その農協はすでに破綻(はたん)していた。

 満井元社長はもともとこの商社関係者と親交があったが、緒方元長官はこの時期、満井元社長の仲介で会社の一室を事務所として使っていた。

 また、「2人は都内の医療機器製造会社の経営にもかかわっていた」と関係者は話す。信用調査会社によると、緒方元長官はこの会社の大株主になっている。

 満井元社長に誘われ、緒方元長官は何度か一緒に韓国などの海外へ旅行していたという。「要は満井元社長に取り込まれたということ。元社長は、商売を続ける上で緒方元長官の名前を大いに活用したはずだ」と関係者はみる。

〔朝日新聞〕


■元検事長でも顧問先探し苦労 肩書利用狙う危ない依頼も

 緒方元長官は検事時代、仙台、広島各高検検事長を歴任した。全国8高検の検事長は、検事総長、次長検事とともに任免に天皇の認証を必要とするポスト。一握りの検事しか到達できない要職だ。そんな経歴を持つ元長官が詐欺の嫌疑をかけられる事態になった。

 検事長を経験した元検察幹部は「検事長を退官後、弁護士になっても、生活が安定するとは限らない」と話す。知り合いの紹介などで顧問弁護士として契約してくれる企業(顧問先)を増やそうとするが、官界の人脈以外乏しいので苦労することが多いという。

 複数の元検察幹部によると、検察当局では以前、弁護士になる元検事長は、国税当局などから退官直後に顧問先を紹介してもらう慣行があった。その慣行は90年代後半に消え、元検事長はそれ以降、独自に顧問先を探す必要に迫られることになったという。

 そうした環境の中で、緒方元長官は、元検事の間では「順調に弁護士活動をしている」という評判だったという。

 だが、内実は複雑だったようだ。検察OBによると、緒方元長官は数年前、ある商取引の交渉に依頼者の要請で同席したが、依頼者は結局、この取引で詐欺的な被害にあったという。元長官がこの対応に追われたことを知り、「緒方さんは危ない取引に巻き込まれているな」という印象を持ったという。

 別の元検事長の弁護士は「元検事長という肩書を利用する目的で、高報酬を約束する人もいるが、そういう依頼者の中には信用できない人も多い。顧問先が増えないからといって、そこに頼るのは非常に危険だ」と自らを戒めるように語った。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年06月29日 09:27

市場から街に出てほしい。。。

■開始10年…楽天出店数、2万店を突破

 楽天は26日、同社が運営するインターネット商店街「楽天市場」の出店数が2万店を突破した、と発表した。平成9年のサービス開始から10年での大台到達に同社は「事業者の規模に関係なく平等に商売できる環境構築に尽力してきた結果」としている。

 16年10月に1万店を突破以降、増加ペースに弾みがついているという。衣料品と食品でそれぞれ3000店以上が出店、商店街全体の牽引(けんいん)役になっている。

 ただ、インターネット通販大手アマゾンジャパン(東京)など新規参入組との競争が激化。さらに今月には、楽天市場に出店する家電店で代金を払ったのに商品が届かないトラブルが発生するなど課題も出てきている。

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2007年06月28日 20:58

イコール貧困層の拡大。。。

■富裕層、世界に950万人 経済好調で資産額2けた増

 米国系のメリルリンチ日本証券(東京)は28日、居住用不動産以外に100万ドル(約1億2000万円)以上の純資産を保有する「富裕層個人」が、平成18年に前年比8.3%増加し、世界で950万人になったとの調査結果を発表した。

 世界経済が力強い成長を続けたためで、富裕層個人の保有資産残高は11.4%増の37兆2000億ドルと、7年ぶりに2けた成長を記録。戦後最長の景気拡大期にある日本の富裕層個人は、5.1%増の147万7000人で、富裕層全体の約15.5%を占めた。

 世界経済の先行きに不透明さが増し、19年は「お金持ち」の増加率にブレーキがかかりそうだが、同証券は「富裕層個人の資産残高は23年には51兆6000億ドルになる」と見込んでいる。

 富裕層個人の18年の人口伸び率を国別に見ると、最も高かったのがシンガポールの21.2%(67万人)で、インドの20.5%増(100万人)が続いた。また、居住用不動産以外に3000万ドル以上の純資産を保有する超富裕層個人は、世界で11.3%増えて9万4970人だった。

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2007年06月28日 20:56

人、人、人。。。

■世界の人口66億突破、08年には半数以上が都市部に

 【ニューヨーク=佐々木良寿】国連人口基金(UNFPA)は27日、2007年版の「世界人口白書」を発表した。それによると、世界の人口は、7560万人増え、66億1590万人となった。

 上位3か国は、昨年同様、中国、インド、米国。日本は、10万人増えて1億2830万人で、3年連続の10位となっている。

 同白書は、2008年に初めて世界人口の半数以上の約33億人が都市部で暮らすようになり、30年にはその数は約50億人になるとの見通しを提示し、「この前例のない変動は、発展を拡大し持続性を促進する可能性と、貧困の深刻化と環境の悪化をもたらす可能性がある」と、都市部での人口拡大が秘める正と負の可能性を指摘している。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年06月28日 20:53

料金がリーズナブルであれば。。。

■インターネット衛星:ADSLの100倍速----初公開

 来年1月ごろに打ち上げが予定されている世界最高速のインターネット衛星(WINDS)が、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の筑波宇宙センター(茨城県つくば市)で初公開された。

 幅3メートル、奥行き2メートル、高さ8メートル。打ち上げ時の重さが約4.8トンで、開発費は約525億円。高度3万6000キロの軌道を回る静止衛星で、2種類のアンテナを搭載し、日本を含む地球の約3分の1の範囲をカバーする。最大で、一般的なADSL(毎秒12メガビット)の100倍の毎秒1.2 ギガビットの超高速でデータ通信ができる。

 この衛星は、設計寿命5年の実証試験衛星。離島やへき地など地域による情報格差の解消や、遠隔医療などさまざまな応用が期待され、実験を重ねて実用化を目指す。【石塚孝志】

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年06月28日 20:50

宇宙オフィス???

■NASA「宇宙ステーション貸します」…米の施設に余裕で

 日本など15か国の協力で建設中の国際宇宙ステーション(ISS)について、米航空宇宙局(NASA)は25日、全体が完成する2010年以降は、米国が保有するISSの施設を民間企業や米国の他省庁に開放する方針を明らかにした。

 米国が宇宙開発の方針を月や火星への有人飛行へと転換したため、利用計画が大きく変わり、ISSの米国施設の約半数に余裕が出たという。日本の実験棟「きぼう」は、約50%の使用権を米国が持っているため、開放の対象になる可能性がある。

 米メディアによれば、輸送手段さえ確保できれば、使用料は支払う必要がないという。各国の宇宙機関の共同利用施設とされてきたISSのあり方が大きく変わることになる。

 NASAは、今後、企業や省庁を探すことになるが、すでに欧米のベンチャー企業が、民間宇宙船を使った宇宙旅行拠点としての利用や、エンターテインメント目的のデータ配信などの構想を明かしており、こうした企業が手を挙げる可能性がある。省庁としては、国防総省や国立衛生研究所などの名が挙がっている。

 スペースシャトルは2010年に退役するため、後継の宇宙船の使用が始まる15年までは、宇宙船も独自に開発したり、調達する必要がある。NASAは、民間2社に対し、宇宙船開発のために計600億円の支援を始めた。

 ISSは1998年に建設を開始。完成にはシャトルなどを使った約40回の機材打ち上げが必要で、10回余りが残されている。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年06月27日 15:02

根本解決は、、、完全分煙の徹底のみ。。。

■受動喫煙:認知症の恐れ 長期に及ぶと血管に悪影響--30年以上で発症率1.3倍

 ◇米カリフォルニア大公表

 他人が吸ったたばこの煙を吸わされる「受動喫煙」が長期間に及ぶと、認知症の恐れが高まるとの分析を、米カリフォルニア大が公表した。たばこを吸う人は認知症リスクが高まるとの研究はあるが、受動喫煙と認知症の関係に注目した本格調査は初めてという。同大は「受動喫煙が血管に影響を与え、発症のリスクを高めているのではないか」と推測している。【田中泰義】

 認知症の主な原因には、脳梗塞(こうそく)などの血管障害とアルツハイマー病がある。

 たばこが中枢神経系に与える影響を探る目的で調査を実施。研究に協力する65歳以上の市民3602人のうち、過去に喫煙歴や心血管疾患がない985人(66~92歳)を6年間、追跡した。

 このうち、受動喫煙があった人は495人で、その期間が30年以上だと、認知症の発症率が約1・3倍になることが分かった。30年未満の人では、受動喫煙の影響を受けなかった人と発症率の差はほとんどなかった。

 また、30年以上の受動喫煙者のうち、脳に血液を供給する頸(けい)動脈の狭さくが見つかった人では、認知症を発症する率が約2・4倍とさらに高かった。30年未満の受動喫煙者でも約1・3倍だった。喫煙は動脈硬化の危険因子とされ、狭さくもその一種。

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年06月27日 14:51

なっ、、、なさけない。。。

■オーバーパンツ:女の子の常識 「変質者怖い」3、4歳から

 今どきの女の子たちは、下着の上にもう1枚パンツをはくのが、当たり前とか。背景には「ミニスカートから見えても恥ずかしくないように」「変質者の目がこわい」といった母親の思いがあるようだ。すっかり定着したオーバーパンツについて調べてみた。【小川節子】

 茨城県取手市に住む笈田佳子さん(35)は7歳と3歳の娘がスカートをはく時には、紺色のオーバーパンツかスパッツを必ずはかせる。「赤ちゃんの時は、おむつの上に薄い綿のブルマーをはかせていたので、この延長でオーバーパンツになりました」と話す。

 子どもがしゃがんだり、椅子に座って足を広げた時、下着がまる見えになることに違和感があり、「痴漢や変質者の事件を聞くと、不安はさらに募りました」。娘たちも幼いころから2枚パンツで育っているので、当たり前に感じているという。

 奈良県の女性(44)は元々、2人の娘のために作っていたオーバーパンツが口コミで評判になり、8年前からネット上で専門店を開いている。

 「電車内で足を広げて座ると下着が見えてしまうし、幼稚園の砂場で遊ぶと下着の中に砂が入り、衛生面からも心配でした」と話す。女性への注文は進級、進学時の春とお遊戯会や発表会のある秋に多く、今までに500枚以上販売しているという。

 ◇ハーフパンツ型は紺、黒、灰色中心

 子ども服メーカーでも2、3年前からオーバーパンツの製作が本格化してきた。

 サンリオでは3、4歳から小学1年生を対象にした製品の販売を2年前から始めた。「公園の滑り台の下から小さな女の子のパンツをのぞいている人がいて、怖い。オーバーパンツがほしい」という母親からの要望がきっかけになったという。

 このため、キャラクターを前面に出したかわいらしいものではなく、小さくワンポイントをいれた地味なデザインのものが多い。色も紺、黒、灰色が中心だ。

 ミキハウスでも幼稚園、小学校低学年用に2年前から、スカートの色に合わせたオーバーパンツや1分丈のスパッツなどの販売を始めた。スカートやワンピースなどとおそろいのものも多く、ファッション性と実用性を兼ね備えている。

 これに対し、下着メーカーのワコールは、ジュニア用の下着を作り始めた70年代半ばから、スクール用としてはくオーバーパンツを販売していたという。

 ファミリーウェア営業部の槙野智子さんは「当時は、スカートの下にブルマーをはいていた時代。このブルマーの代わりに、綿100%で薄手のブルマー型オーバーパンツが必要だとして開発されたようです」と話す。

 年代とともにデザインはブルマー型からハーフパンツ型に変わり、3年前からは、夏用として汗を素早く吸収し蒸発させる素材の製品も新たに販売している。

 選ぶ時のポイントとして、槙野さんは「発育途中の子どもたちだから、体を締め付けるものは避けた方がいい。なるべく自然な素材で伸縮性のあるものがお薦めです」と話す。

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年06月27日 14:44

どさくさ紛れのトリック。。。

■社会保障番号「国民カード」導入検討 住基ネットと連携

 政府・与党は22日、年金や医療保険、介護保険の個人情報を一元的に管理する「社会保障番号」を11〜12年度をめどに導入し、ICチップ入りの「国民サービスカード」(仮称)を全国民に1人1枚ずつ配布する方向で本格的な検討を始めた。住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)と連携させることで今後は年金記録の入力ミスはなくなるとしており、国民は年金記録や健康診断結果などをパソコンでいつでも見られるようになる。だが国が個人情報を一元管理するようになるため、プライバシー保護の観点から論議を呼びそうだ。

 安倍首相は14日の国会答弁で「社会保障番号の早急な検討」を表明。自民、公明両党も参院選の共通公約にカード導入など、新たな年金記録管理システムの構築を盛り込む方針だ。

 計画によると、現在は別々になっている公的年金、医療、介護の各保険の加入者情報を一元化した共同データベースを構築、各制度共通の国民サービス番号(社会保障番号)を導入する。国民には年金手帳、健康保険証、介護保険証を一本化した国民サービスカードを配る。

 個人情報の漏洩(ろうえい)を防ぐため、ICチップを搭載。カードをパソコンの端末に差し込み、暗証番号や生体認証などで本人確認ができれば、年金の加入履歴や給付の見込み額、健康診断や治療を受けた際の検査結果、請求書(レセプト)などが常時、閲覧・保存・印刷できる。医療機関や介護業者の窓口でカードを示せばすぐに本人確認ができ、複数の医療機関で同じ検査を受けたり、余分な薬をもらったりすることもなくなり、医療費の抑制につながるという。

 一方、年金記録の管理については、11年度をめどに新システムを導入。現在審議中の社保庁改革関連法案でも、年金加入者の住所異動や名前変更、死亡情報などを住基ネットから取得することになっており、法案が成立すれば、届け出がなくても自動的に基礎年金番号の情報が更新される。「宙に浮いた」5000万件など過去の年金記録問題が解決するわけではないが、今後は入力ミス、入力漏れなどは発生しなくなるとみられる。

 社会保障番号の付け方については、現在20歳以上の人が持っている基礎年金番号を国民全員に拡大する案と、住基ネットの住民票コードを用いる案がある。国民サービスカードについても、独自のカードを発行するか、住基カードとの一体型にするか今後検討する。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年06月23日 23:08

世界滅亡の日。。。

■「早ければ2060年に世界の終末」 ニュートンが予言

 英国の数学者・物理学者アイザック・ニュートン(1642~1727)は「早ければ2060年に世界の終末が来る」と直筆文書に予言していた。旧約聖書を「解読」した結果といい、万有引力の発見などで知られる天才が宗教に強い関心を持っていたことを示す証拠として注目される。

 この文書はエルサレムにあるヘブライ大学図書館が保管しているもので、18日から初めて一般公開されている。

 AP通信などによると、文書は1700年代初頭に書かれたもので、1936年にロンドンのオークションで落札されたものの一部。暗号めいた記述で知られる旧約聖書のダニエル書を読み解いて「やがて世界の終わりが来る。だが、すぐにそうなる理由は見いだせない」などと独自の分析を加えている。

 別の文書では、ニュートンが宇宙の配置を反映していると信じていた寺院の詳細な寸法や構造を考察したりしている。

 文書には錬金術や神学、聖書の預言に関する記述も含まれている。入手したユダヤ人学者がイスラエル政府に寄贈し、69年からヘブライ大図書館で保管されてきた。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年06月23日 01:40

東京、、、これで4位???

■世界で住みやすい都市、東京が4位・1位は独ミュンヘン

 ビジネスマンが世界で最も住みやすい都市はドイツ・ミュンヘン。東京は4位――。国際ビジネス誌「モノクル」が、国際的に活躍する人が生活しやすい街を調査したところ、アジアでは東京がトップだった。

 東京は「地下鉄が静か」「犯罪率が低い」「コンビニエンスストアが多い」など安全面や便利さで評価が高かった。円安を受けて「以前より物価が安い」点も住みやすさにつながった。日本では京都も14位につけた。

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2007年06月23日 01:22

年金と定年は廃止に。。。

■年金不信は世界共通 少子高齢化…各国で破綻懸念

 年金記録の紛失や誤記などで揺れる日本の年金制度。日本が参考にした欧州各国や日本の制度を学んだ韓国などでも、運用や支給をめぐる問題は起きており、制度への不信感も根強い。それだけに「年金管理は自分で」という傾向が強いようだ。

米国

 米国の年金制度は、ブッシュ大統領が2期目の重要課題として公的年金に「個人勘定」を導入する抜本改革を打ち出したが、議会で主導権を握る民主党の反対で、事実上棚上げの状態だ。

 米国の公的年金(OASDI)は賦課方式で、現役世代が給与から支払う社会保障税(保険料に相当)が財源。7600万人に上るベビーブーマー世代の給付が始まる来年ごろから財政が悪化、政府の試算では2018年に赤字に転落。42年までには「システム自体が破綻する」(ブッシュ大統領)とされている。

 ブッシュ氏が05年に提起した改革案は、「個人勘定」を設定して保険料の一部を積み立てていく方法だが、民主党は「公的年金の民営化で、中間層の給付額減少を招く」と撤回を要求。事実上とん挫、議論は来年の大統領選に主要争点として委ねられた格好だ。

 一方、企業年金は、多くの企業が、個人の掛金の拠出に企業が積み増し拠出する401Kを採用、政府は課税繰り延べの支援を行っている。(ワシントン 渡辺浩生)

英国

 英国でも高齢化と平均余命の伸びにともなう年金支出の増大で、私的年金は軒並み赤字となり、定年後に期待した額の年金を受給できない事例が増えている。2月には高齢者4人が政府に「失われた年金」の補償を求めた裁判で勝訴した。

 1980年代後半から90年代前半にかけて金融機関が販売した個人年金は、とくに運用実績の悪化と高い解約料で信頼性を失っている。私的年金を奨励した政府の責任も問われている。

 一方、政府と企業、個人が分担して個人の口座に年金保険料を積み立てる私的年金を現在、検討中だ。公的年金では運用改善のため、給付水準を引き上げる代わりに給付開始時期を遅らせ、同時に、求人情報から年齢制限を撤廃させる法律も生かして就労期間の延長を図ろうとしている。

 だが、英紙タイムズの調査で、育児で就労できない女性はその期間を年金の保険料拠出期間から除かれるのに把握されていなかったことが判明。50万人の女性が本来の年金支給額に満たず、被害総額は計10億ポンド以上に上ると指摘される。(ロンドン 蔭山実)

ドイツ

 日本がかつて導入にあたって参考にしたドイツの年金制度も、“少子化の波”に洗われ、2012年からの支給開始年齢の引き上げに伴い、需給できるまでの生活に、不安を覚える高齢者が少なくない。政府は企業に高齢者の積極雇用を働きかけるなど、環境整備に血眼だ。

 「実質的な年金の切り下げ」(独労組)ともいえる支給開始年齢の引き上げには、2月時点で国民の73%が反対を表明。50歳以上の労働者のうち約1200万人が失業中という背景がある。

 ただ、国民の約4割がいずれ国の年金制度は破綻(はたん)するとみており、人口(8250万人)の約18%にあたる約1500万人が民間の積み立て年金制度を活用中だ。

 ドイツの民間年金制度は複雑で、受給開始時に予想を下回る低額しかもらえずトラブルとなるケースや、倒産や詐欺などで“泣き寝入り”を迫られるケースもある。

 このため、「年金管理は自己責任で」との考えが定着している。(ベルリン 黒沢潤)

韓国

 韓国は国民皆年金の日本をモデルに、盧泰愚政権時代の1988年に年金制度をスタートしたが、急速な少子高齢化で、このままでは約30年後には破綻することが確実視されている。対策として保険料引き上げや支給率引き下げなど制度改正案が与野党から国会に提出されているが、大統領選挙を控えた今年、審議は先送りされた。

 ただ、日本のように記録不明などの事態は韓国では起こりえない。朴正煕政権時代の68年に導入された住民登録番号制(国民背番号制)で年金記録を含む個人情報が管理されているためだ。

 国民年金、公務員年金など年金加入者は現在、約1850万人で人口の約40%。小負担高支給をうたい文句に所得の3%からスタートしたが現在は9%。だが資金運用の失敗や自営業者の所得捕捉への信頼度、将来の支給に対する不信などが問題になっている。

 これを補う制度として、昨年末から退職年金制度が始まり、来年からは基礎老齢年金がスタートする。(ソウル 久保田るり子)

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2007年06月23日 01:18

あの欧米人のスイート摂取量と比較して少ないとは言っても、十二分に摂っていることに変わりはないのだから。。。

■トランス脂肪酸:摂取量「日本人、少ない傾向」--食品安全委

 過剰摂取が動脈硬化などにつながると指摘されているトランス脂肪酸について、食品安全委員会は21日、日本人の1日当たりの摂取量は0・7~1・31グラムとする調査結果を発表した。同委員会は「WHO(世界保健機関)が報告書で示した数値を下回っており、諸外国に比べ少ない傾向にある」としている。

 同委員会は昨年度、摂取状況の調査を実施。国内に流通している食品386種のトランス脂肪酸含有量を分析し、04年度の国民健康・栄養調査の食品摂取量と、日本マーガリン工業会の食用加工油脂の生産量から、摂取量を推計した。

 その結果、摂取量は0・7~1・31グラムで、1日当たりのエネルギー摂取量に占める割合は0・3~0・6%だった。WHOの報告書では「最大でも1日当たりのエネルギー摂取量の1%未満」としている。

 一方、同委員会は「摂取量には個人のばらつきがあり、この調査での把握は困難。偏った食事をしている場合は平均値を大きく上回る可能性がある。食育の推進とともに、今後も日本人の摂取量や健康影響について知見を蓄積することが必要」と指摘した。今後、食品の安全性に関する科学的知見をまとめた「ファクトシート」に、トランス脂肪酸の摂取量などを追加する。

 トランス脂肪酸は、マーガリンやケーキ作りに使うショートニングなどの加工油脂に含まれ、取りすぎは脳や心臓血管系の病気に関係するとされる。このため、摂取量の多い米国を中心に食品への使用を制限したり、食品業界ではトランス脂肪酸以外の油への切り替えが進んでいる。【永山悦子】

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年06月23日 01:05

世界中老人だらけ、、、老人天国にするも地獄にするも私達次第。。。

■60歳以上の高齢者、2050年には8割が途上国に・国連

 【ニューヨーク=中前博之】国連は19日、「高齢化世界と開発」と題した報告書を発表し、世界の60歳以上人口が2005年の約6億7000万人から50年には約20億人に急増し、うち8割は途上国に集中するとの見通しを示した。

 報告書は途上国の年金制度の整備が「極めて遅れている」と強調。直ちに年金改革が実施されなければ、年金なしの生活を強いられる高齢者が現在の約3億4200万人から、50年までに約12億人に急増すると警告した。

 途上国での高齢化は急激な出生率の低下が原因とされ、過去の先進国のケースよりも速く高齢化が進むとしている。高齢化対策としては、生産性の向上のほか、女性や高齢者を労働力として活用することが有効だと指摘している。

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2007年06月20日 23:15

経済成長の副産物。。。

■06年のCO2排出量、中国が米国抜いて世界一に

 【ブリュッセル=林路郎】オランダの政府系研究機関「環境評価局」(MNP)は19日、温室効果ガスの主力を占める二酸化炭素(CO2)の排出量で、中国が2006年に米国を抜き、初めて世界でトップになったとする分析結果を発表した。

 英石油大手BPのエネルギー消費データなどをもとに、石油や石炭などの化石燃料を燃やして出るCO2と、工業生産の過程で生じるCO2の代表例であるセメント生産分のCO2とを合わせて算出した。

 それによると、中国の化石燃料分は約56億8000万トン、セメント分が約5億5000万トンで合計約62億3000万トン。一方、米国は計約58億トンで、中国が約4億3000万トン上回った。中国の化石燃料分の排出量が前年比で8・7%増えたのに対し、米国は1・4%減少しており、これが米中逆転につながった。

 温室効果ガスには、森林伐採に伴って出るメタンなども含まれるが、化石燃料によるCO2が主で、温室効果ガス全体の排出量でも中国が世界でトップになった可能性がある。国際エネルギー機関は、2010年ごろに中国のCO2排出量が米国を抜くとの見通しを示していた。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年06月20日 23:10

小さいながらも価値ある一歩。。。

■EU主要15カ国、温室効果ガス2%削減 05年

 欧州連合(EU)欧州委員会は14日、EU主要15カ国の05年の温室効果ガス排出量が90年に比べ2.0%減ったと発表した。地球温暖化対策を決めた京都議定書では、EUは12年までに90年比で8%削減する義務がある。

 京都議定書では、97年の策定時にEUに加盟していた15カ国が対象になる。欧州環境庁によると、EU最大の排出国ドイツが90年比で18.7%減らし、15カ国のトップ。英国が15.7%、デンマークが7.8%削減した。一方、経済成長が続くスペインは52.3%増、ポルトガルは40.4%増えた。

 欧州委によると、代替エネルギーや住宅の断熱材など省エネ技術の普及に加え、暖冬の影響で暖房の使用が少なかったことが、全体として排出削減につながった。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年06月20日 23:05

こうしてまた過ちは繰り返される。。。

■「VISTA」市場に熱い視線 手つかずの新興国株式

 ベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチン。その頭文字から「VISTA(ビスタ)」と呼ばれる新興国の株式に、日本の個人投資家が熱い視線を送っている。人気が過熱し「バブル相場」とみられるようになった中国株に比べ、これらの国はまだ手つかずで今後の成長が期待できるからだ。証券会社もベトナムやトルコの株式を組み込んだ投資信託商品などを相次いで発売しているが、相場の動きが激しいため「リスク管理が必要」との指摘もある。(川上朝栄)

 ≪魅力は高成長≫

 「何といっても高成長が魅力。新興国の経済成長率は先進国をはるかに上回っている」

 7日夜、ソニー銀行が大阪市内で開いた新興国投資セミナー。会社員ら約200人の参加者を前に、投資運用会社のアナリストがビスタ投資の魅力を説いた。夏のボーナス支給前ということもあり、「中国株ブームには乗り遅れたが、新興国ならまだ間に合うと思った」(40代会社員)、「日本は低金利時代が続きそう。資産運用先として考えたい」(30代主婦)などと熱心に耳を傾ける姿が目立った。

 中でも人気が高いのはベトナムだ。同国の実質国内総生産(GDP)の伸び率は8・2%(2006年)。人件費が高騰した中国に代わる生産拠点としても注目されており、海外からの直接投資額は06年に100億ドル(約1兆2000億円)を超えた。これは5年前の3倍以上に当たる。

 ベトナムの代表的な株価指数であるVN指数も急上昇。ここ1年間で約2倍に伸長した。

 りそな銀行は4月にベトナム、マレーシアなど東南アジア諸国の株式の投資信託「CAりそなアセアン・ファンド」を発売、1カ月半で100億円超の資金を集めた。三井住友アセットマネジメントが5月に発売した「ベトナムファンド」も「60億円を募集したが、1週間でほぼ完売した」。投資情報業のグローバルリンクアドバイザーズ(大阪市)は、インターネット販売で手数料無料の投資信託「ベトナム株ノーロードファンド」を立ち上げている。

 ≪「宝探し状態」≫

 ベトナムと並んで注目されるのが、「欧州の工場」と呼ばれるトルコ株だ。主要株式指数のイスタンブールナショナル100種指数は04年から約3倍に急伸している。

 ネット専業のマネックス証券は5月末、投資信託「フォルティス・トルコ株式オープン」の取り扱いを開始。野村アセットマネジメントの「オーロラIIトルコ投資ファンド」の基準価額は3年間で約3倍になった。米ゴールドマンサックス証券はバングラデシュ、エジプト、イラン、メキシコなど11カ国を「ネクスト11」として取り上げるなど、「宝探し状態」(証券関係者)という。

 ≪リスク分散を≫

 だが、懸念もある。新興国の株価を支えているのも、海外から大量に流れ込んでいる資金。これは大きなリスクにもなりかねない。

 トルコ株式市場は、大統領選をめぐる政情不安から今年4月下旬から5月初旬にかけて16%も値を下げた。ベトナム市場に対しては、IMF(国際通貨基金)が「ベトナム株は割高」とのリポートを発表している。このため、金融各社は投資経験のある個人投資家を中心に新興株を販売している。

 モーニングスター調査分析部の大喜太伸也アナリストは「新興国は基本的にハイリスクハイリターン。長期保有するか、国内株式など他の資産を組み合わせてリスク分散することが必要」と呼びかけている。

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2007年06月19日 09:29

守らないどころか、これほど誰も知りもしない法律が他にあるだろうか???

■自転車:歩行者優先、第一に 基本のルール、専門家に聞く

 ◇改正道交法で歩道通行を緩和

 「自転車通行可」の標識のある歩道を走ると歩行者から迷惑がられ、車道を通れば車にクラクションを鳴らされる。自転車は一体どこを走ればいいのか……。急増する自転車事故を受け、国も法改正などの対策に着手し始めた。知っているようで知らない自転車の交通ルールについて、NPO法人「自転車活用推進研究会」の事務局長、小林成基さんに聞いた。【聞き手・小川節子】

 Q・自転車はどこを走ればいいの?

 A・道路交通法では自転車は軽車両(車と同じ扱い)のため、車道左側を走らなければなりません。

 歩行者専用道路は、自転車を押していれば通行できます。幼児用自転車の通行は認められており、今回の法改正では13歳未満の子供にも適用されます。ただし、危険なのでスピードの出し過ぎには注意しましょう。

 「自転車および歩行者専用」標識のある歩道は走ってもいいですが、徐行運転のうえ、車道寄りを走らなければなりません。歩行者が前にいる場合は、一時停止しなければなりません。法改正では、認められる徐行運転の速度(時速4~5キロ)が適正なスピード(10キロ前後)に変更されました。ただ、あくまでも歩行者優先ですので、前を歩く歩行者にベルを鳴らすことも禁止されています。

 Q・交差点での右折、左折の仕方を教えてください。

 A・自転車事故の73%は交差点で起きています。右折は原則として2段階で行うことが義務づけられています。直進のうえ交差点の向こう側に渡り右側の信号が青になったら道を渡ります。標識がある場合は指示に従ってください。左折は道路の左側に沿って速度を落として曲がってください。歩行者が横断中の場合は、歩行者が優先です。

 Q・雨の日に、傘をさして運転している人は多いですが。

 A・手放し運転が禁止されていますので、当然許されません。また、自転車に金具をつけ、傘を固定させて走るのも禁止です。安全確認が十分にできませんし、積載制限違反(重さ30キログラム、荷台からの長さ30センチ、幅は荷台から左右15センチ、高さ2メートルのいずれかを超す場合が対象)にもなります。

 Q・乳幼児をおんぶしたり、イスに乗せて走る場合は?

 A・2人乗りは原則禁止ですが、16歳以上の人が6歳未満の子供を専用の乗車装置(イス)に座らせて走る場合と、4歳未満の子供をきちんとおんぶしている場合は例外的に認められています。

 Q・禁止されている乗り方は?

 A・道路交通法では「2人乗り」「並列運転」(2台以上の自転車が並んで走ること)「手放し運転」「酒気帯び運転」「無灯火」は禁止されています。違反した場合は、5万円以下の罰金(無灯火、手放し運転など)や2万円以下の罰金または科料(2人乗り、並列運転など)などが科せられています。特に酒気帯び運転は3年以下の懲役または、50万円以下の罰金と厳しいです。

 Q・携帯電話や音楽プレーヤーを使いながらの運転は。

 A・法律の中にはまだ規定されていませんが、安全運転義務違反として、禁止している都道府県があります。携帯電話で話しながら歩道を走り、歩行者に大けがをさせる事故が相次いでいますので、禁止しなければならないと思います。

 自転車が安全に車道を走れるための道路整備、ドライバーの意識も変えなければならないと痛感しています。

 ◇歩行者はねる事故、10年前の4.8倍

 06年の自転車による交通事故は17万4262件で、10年前から25%増加した。そのうち自転車が歩行者をはねた事故は2767件で10年前の582件の約4・8倍に上った。14日に成立した改正道交法では、自転車は車道を走るのが原則だが、(1)13歳未満の幼児・児童が運転していて車道走行が危険な場合(2)工事や駐車車両などで安全確保のためやむを得ない場合は、歩道を通行できることになった。1~2年以内に施行される。

 取り締まりも今年1月から強化され、4月までの交通切符による検挙数は、2人乗りなどの「乗車・積載違反」(55件)、「信号無視」(33件)、「遮断踏切立ち入り」(10件)など計116件で、すでに昨年1年間の半数近くに達している。

 また、警察庁と国土交通省は自転車通行路の整備などといったハードの面からの事故防止対策を進めるため、有識者による「新たな自転車利用環境のあり方を考える懇談会」を開催し、今月中に意見をとりまとめる予定だ。

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年06月19日 09:23

ささやかな、、、でも価値ある抵抗。。。それにしても可愛そう、、、本人達には何の落ち度もないのに。。。

■無戸籍生徒らへの旅券発給ゼロ、外務省令改正効果なく

 親の離婚と子供の出生時期をめぐる民法の規定によって無戸籍に陥ったケースでも、条件付きでパスポート(旅券)を発給できるよう6月1日付で外務省令が改正されたが、実際にはこの措置を使った発給実績がないことが18日わかった。

 外務省によると、旅券の発給を求める申請は18日までに計13件あったが、数人がすでに断念。残りの申請者に対する発給もできない状態が続いているという。母親の前夫の姓を使うことへの抵抗感などが理由で、省令改正が無戸籍者の要望に応えきれなかった形だ。

 省令改正のきっかけとなった滋賀県の女子高生も、申請書は提出したものの旅券の受け取りをあきらめ、修学旅行への参加を断念したという。旅券に前夫の姓が記載されることと、申請書に自筆で前夫の姓も含む氏名をサインすることに抵抗があったという。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年06月19日 09:14

解体と新規再生は当然のこととして、関係者の刑事責任を追及すべきレベル。。。

■社保庁システム費累計1兆4千億、開発企業に天下り15人

 社会保険庁は14日、同庁が使用する年金記録などを扱うコンピューターシステムに、これまで約1兆4000億円の費用を投入したことを明らかにした。

 また、システムの開発などに携わった2社とその関連企業に、同庁や厚生労働省幹部が少なくとも15人再就職していたこともわかった。

 14日の参院厚生労働委員会で、小池晃氏(共産)の質問に対して、柳沢厚生労働相や社保庁幹部らが答えた。社保庁の答弁によると、2社はNTTデータと日立製作所。これまでにNTTデータとその関連会社には約1兆632億円、日立製作所とその関連会社には約3558億円が支払われたという。

 また、社保庁のコンピューターシステムがある社会保険業務センター三鷹庁舎(東京・三鷹市)の庁舎は、NTTデータから借りており、家賃は月額9200万円(2006年度)に上るとした。小池氏は質問の中で、「年金関連だけで、NTTデータの売り上げの1割を占めている」と指摘した。

〔読売新聞〕


■船員保険も36万件が入力漏れ、またも社保庁ずさん管理

 年金記録漏れ問題に関連し、柳沢厚生労働相は13日の衆院厚生労働委員会で、1950年より前に船員保険の資格を失った人の年金記録約36万件がコンピューター入力されておらず、一部が該当者不明となっていることを明らかにした。

 年金記録の管理をめぐる社会保険庁のずさんな対応が改めて明らかになった。

 社民党の福島党首の指摘に対し、社保庁が12日の「入力済み」との説明を訂正した。

 今回、明らかになったのは、50年より前に船員保険資格を失った人のデータで、生存していれば70歳以上の人の記録が多いとみられる。データはマイクロフィルムに残っており、本人が船員保険などに再加入した際にコンピューター入力された部分もあるが、98年時点で約36万件あったデータのうち、現在も該当者不明のものがあるとみられる。

 船員保険は、船員が対象の医療、雇用、労災保険の制度で、年金は86年に厚生年金に統合された。

 一方、柳沢厚労相は13日の衆院厚生労働委員会で、社保庁が国民年金の納付記録3090件を対象に、原本の手書き記録とコンピューターの記録を照合したサンプル調査で、氏名や生年月日に関する記録の不一致が4件あったことを明らかにした。長妻昭氏(民主)の質問に答えたもの。

 社保庁が12日に公表した調査報告書では「氏名、生年月日に関する食い違いはなかった」としていた。4件の不一致は、「氏名のふりがなの濁点の有無」が2件、「生年月日のずれ」が2件だった。

 サンプル調査を巡っては12日の段階で社保庁が「記録の不一致は4件」と公表し、13日午前になり一転して23件の不一致があったと説明した。さらに、23件の中に氏名、生年月日に関するミスがあることも、同日午後に明らかにするという混乱ぶりを見せた。

〔読売新聞〕


■バイト経験者、年金入力ミス認める 「自分のせいでは」

 「自分のせいではないかと、不安で仕方がない」。社会保険事務所で年金記録の入力作業のアルバイトを経験した45歳の男性はこう打ち明けた。社会保険庁の年金記録問題が報道されるたびに、男性は20年以上前の学生時代のことを思い出す。個人のデータをコンピューターに入力するために書き写す重要な作業。しかし、その実態はずさんだった。

 ■「穐澤」を「カメザワ」に

 23年前の夏。都内の社会保険事務所の一室に、8人ほどのアルバイト仲間が座っていた。ほとんどが大学生。30代か40代とみられる主婦も1人いた。

 「みなさんはこれから重要なデータを扱います。くれぐれも外部に漏らさないよう、お願いします。分からないことがあったら何でも聞いてください」。職員から求められた誓約書に印鑑を押した。

 机に山積みされた記録を1件1件用紙に書き記した。報酬額、年金番号、名前、住所、誕生日……。10件ほど続けると、細かな字で目が疲れた。

 漢字をカタカナに変換するため、何度か名前の読みを職員に確認した。職員は面倒くさそうに「思い当たるのを書いておいて。多少違っても、年金番号で一致するから」と言った。当時、「穐」という字が「あき」と読めなかった。「穐澤」という名前に「カメザワ」と記したことが今でも忘れられない。

 日給は交通費別で6、7千円。職員から「できるだけ頑張ってください」と言われただけで、処理件数のノルマもなかった。「いいねえ学生は。責任ないもんね」。そう言われたこともあった。土日を除く約4週間のアルバイトで20万円近く稼いだ。

 「自分のやってきたことが年金受給者に影響を与えていた気がしてならない」と男性は言う。

 ■職員も「ずさんだった」

 当時を知る社会保険庁の職員も、アルバイトを使ったずさんな入力作業を認めた。

 厚生年金の記録は月給とほぼ同額の「標準報酬月額」という形で残されている。その額は毎年、夏前に決まり、大きな変動がなければ1年間変わらない。

 85年以降にオンライン化されるが、その前は、夏になると大量の記録を整理するため、事務所によって5~10人のアルバイト学生が集められ、ほぼ1カ月間、手作業による事務処理が行われた。作業は、会社から送られた社員の報酬額などの記録を個人単位の用紙に書き写すこと。

 その用紙は各事務所から社保庁に集められ、コンピューターに入力された。性別の違いや前回の記録との重複などをコンピューターで確認。不都合があった場合には「事故記録」として元の事務所に戻った。

 事務所には毎年、事故記録のリストが束状になって戻されてきた。だが、確認作業に時間がかかることから、処理されないまま放置されることもあったという。これらが、5千万件にのぼる「宙に浮いた」記録の一部になっている可能性もある。

 「元資料と照合しないので、年金額に直結する標準報酬月額が正しいかどうかは分からない。年金番号を間違えていたら、記録が空白になる可能性もあった。今から考えるとずさんだが、当時は結果まで考えていなかった」。職員はこう反省している。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年06月17日 23:27

官民通じての窓口への相談件数の多さからすれば実質上はまだ二人目、、、相談窓口の存在を評価すべきところ。。。

■赤ちゃんポスト:2例目は乳児

 熊本市の慈恵病院が国内で初めて設置した「赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)」に12日ごろ、生後数カ月とみられる乳児が預けられていたことが16日、関係者の話で分かった。ポストの利用は2件目。

 親の引き取りがない場合、児童相談所を通じて乳児院で保護される。病院側は利用状況を個別には公表しない考え。

 ポストは運用開始初日の先月10日に3歳とみられる男児が預けられ、対象としている新生児ではなかったとして議論を呼んだ。

〔毎日新聞〕


■赤ちゃんポストに3人目の男児…熊本市・慈恵病院

 熊本市・慈恵病院(蓮田晶一院長)の「赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)」に今月15日、運用開始後3人目となる男の赤ちゃんが預けられていたことがわかった。

 関係者によると、健康状態は良好という。

 12日にも生後2か月とみられる男の赤ちゃんが預けられたばかり。

 5月10日の運用から1か月余で3件の預け入れがあったことについて、蓮田太二副院長は17日、報道陣に対し、「1年ぐらいたたなければ状況は何とも言えない。現時点で運用を見直す必要性は感じていない」と述べた。

 熊本乳児院(熊本市)の甲斐国英施設長は「予想外に多く、愕然(がくぜん)とした」と話し、「匿名で利用できて罪に問われないことが背景にあるなら、運用のあり方を見直す必要がある。児童相談所など行政の相談窓口の周知も足りず、相談体制の拡充など病院と行政が一体的に取り組むべきだ」と指摘した。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年06月17日 23:17

ごく自然な成り行き。。。

■家計金融資産:4年連続で過去最高 流れは貯蓄から投資?

 日銀が15日発表した資金循環統計(速報)によると、06年度末の家計の金融資産残高は前年度末比1.0%増の1536兆1628億円となり、年度末として4年連続で過去最高を更新した。景気拡大で家計の所得が順調に伸びていることが要因。ただ、増加率は05年度の6.4%から鈍化した。株式市況が不振だった影響で、株式資産が伸び悩んだため。

 内訳は▽投資信託が同24.4%増の68兆4285億円▽国債・財投債が同19.4%増の33兆3795億円▽保険・年金が同2.5%増の401兆8540億円−−で、いずれも過去最高。株式は同5.8%減の111兆2185億円だった。

 預金は微減の769兆8512億円。家計の金融資産残高に占める割合も50.1%と、直近のピークだった02年度末よりも7.1ポイント減り、95年度末の水準に戻った。日銀は「貯蓄から投資への流れが続いている」と分析している。【斉藤望】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2007年06月16日 02:31

確かにまずは大人の教育から。。。

■「親になる」を考える会:養老孟司さんら設立

 親になる価値を若い世代に訴え、少子化の流れを民間から変えることを目指す「『親になる』を考える会」(座長:養老孟司・東京大名誉教授)が設立され、養老座長らが11日、東京都内で記者会見した。

 同会のメンバーは、解剖学者の養老さんのほか、作家の鈴木光司さん、Jリーグチェアマンの鬼武健二さん、埼玉県新座市の「新座子育てネットワーク」の坂本純子代表、樋口美雄・慶応大教授、増田雅暢・上智大教授の6人。昨年12月まで内閣府の少子化対策推進室参事官で、上智大に出向中の増田教授が事務局を務める。

 養老座長は「子供は自然な存在。もっと自然に付き合った方がいい。子供を育てることと、田を作って稲を育てることは根本的には同じ」と指摘。「親はなくても子供は育つ。今の若い人はまじめに考えすぎる。昔、子供が育ったのは、よその子の面倒を見る環境があったからだが、(できないと思う前に)別の考え方もあることを知らせた方がいい」と述べた。

 2人の娘の育児を全面的に担当したという鈴木さんは「『リング』を書いた時は子育ての真っ最中だった」と自身の経験を紹介。「子育てにはお金がかかるなどマイナスイメージが先行して、若い人たちが尻込みしている。親になることによって、どんなに自分が成長し、仕事にもプラスになったかを伝えたい。男性が仕事と子育てを両立できるようになって初めて、女性も両立できるようになる」と強く主張した。

 同会では、来年3月をめどに委員の意見をまとめて提言するほか、ホームページで一般からの質問や意見に答える。また、シンポジウムの開催や独自の表彰も行う予定。【岡礼子】

「親になる」を考える会
http://www.oyaninaru.jp/

[毎日新聞]

Posted by nob : 2007年06月16日 02:26

、、、自ら気付いてほしいものだけれど。。。

■都民の税金を石原慎太郎家臣団が食い漁る

 豪華視察、度を過ぎた身内登用と公費出張——。剛腕、石原慎太郎知事の足元がざわついている。「無駄遣い許さず」の言葉は誰に向けていたのか。国のせいではない。事務方のせいでもない。家臣団を束ねる知事の自覚こそ問われている。(編集部・藤生明)

     ◇

 東京都庁7階の会議室に、石原慎太郎知事の四男延啓氏が描いた曼陀羅模様の絵が飾られている。知事はもともと画家志望で、息子の絵を前に誇らしげだという。その知事が、よもや「私のトップダウン」とみえを切って始めた文化事業「トーキョーワンダーサイト」(TWS)で、しかも自分の夢を叶えてくれた息子をめぐってケチがつくとは、思いもよらなかったに違いない。

 「適正な手続きを経て旅費の費用弁償を受けたもので、違法性も問題もない」

 12月7日夕の都議会本会議場。四男の公費出張を執拗に追及する野党議員に、知事は不機嫌極まりない様子で、そう答えた。

 ●憶測呼ぶ「指示」メール

 TWS事業は、若手芸術家の育成を目的に2001年度から始まった知事肝いりの事業。本郷、渋谷、青山の3カ所に施設がオープンし、発表や制作の場として内外の芸術家に提供されている。

 この事業に当初から深く関わってきた四男をめぐって、二つの公費出張が発覚した。一つは、TWSのアドバイザリー委員に1カ月就任し、その間にドイツとフランスへTWS館長夫妻らと一緒に渡航した一件。もう一つは、ダボス会議(04年)で都が催したパーティーをめぐり、事前調査と合わせて2度現地を訪ねていた一件だ。

 特にダボスの一件では、四男の旅費約130万円が、パーティーで太鼓公演をした演奏者への会場装飾委託費に組み込まれていたことから、様々な憶測を呼んでいる。それというのも、公演の舞台背景「鏡板」を制作した四男の旅費支払いについて記した「指示文書」ともいえそうなメールが存在するからだ。

 そのメールは、荒川満文化振興部長(当時)が、公演に関わっていた都参与の今村有策TWS館長に送った業務連絡で、03年11月26日発信の文面には、こうある。

 《都と○○さん(太鼓演奏者)とで公演委託契約を結びます。その契約の中に鏡板制作費を盛り込まさせていただきます。この鏡板は、○○さんから延啓さんに制作発注してもらいます。延啓さんの旅費も含めて》

 当の荒川氏は、

 「太鼓演奏者が四男を芸術家として指名したもので、公費の迂回支出では決してない」

 と言うのだが、編集部が独自に手に入れた領収書や見積書と重ね合わせると、この説明はいかにも不自然にみえる。

 ●芸術家仲間招くサロン

 たとえば、渡航滞在費。「事前調査時@61万7440円*2、公演時@63万8940円*2」と記された見積書は、メールから20日も後の12月17日付。都側がおぜん立てし、見積書に延啓氏を含めた2人分の渡航費を盛り込ませた、と読み取るのが自然だろう。

 事情をよく知る都職員は言う。

 「四男のドイツ・フランス公費出張が問題になった後ですから、ダボスにも行っていたとは、とても言えない。しかし、共産党や新聞社が噂を聞きつけ、情報公開を仕かけてきた。『メールも明細もなかったことにしよう』と信じられない議論までされたようです」

 かつて、薬害エイズ問題で厚生省がないと言っていた文書が大臣の一喝でロッカーから「発見」されたことがあったが、存在する文書を「ない」と言えば、都民を裏切る行為だ。メールの写しが出回っていたため観念したようだが、現物が外部に漏れていなかったら「公費出張」は闇に葬られてしまったのではないか。

 別の都関係者は、こう解説する。

 「そもそも、知事は家族がすべて。四男の活躍する場を自分がつくったとはさすがに言いませんが、本郷のTWSに、息子の芸術家仲間を招いてブランデーを傾ける、そんなサロン化した様子は庁内で知られていました。画家になりたかった知事にとって、この事業は特別な思いがあるんですよ」

 ●日テレ氏家氏が諫言

 そもそも、延啓氏とはどんな人物なのだろうか。次男の良純氏が書いた『石原家の人びと』(新潮文庫)には、こんな一文がある。

 《弟はそのまま画家の道を選んでしまった。そんな弟の選択に親父が反対しようはずもない。自分のやりたかったことを子供にやらせる、親父の深遠なる計画にまんまと引っかかったとも解釈できる》

 慶大2年の時、水球部をやめ、画家で生きることを宣言した。大学卒業後、ニューヨークへ。そこで留学仲間として知り合ったのが、知事特別秘書の高井英樹氏と今村氏だった。高井氏は石原氏の秘書になり、知事当選とともに都庁に乗り込んだ。その2年半後、今村氏も参与に抜擢された。

 「だから、知事に忠誠を示すためにも、みんなで延啓さんをもり立てる、彼らの中では至極当然の行動原理なんですよ」(都関係者)

 知事は今村氏について「単に延啓氏の友人だから選んだのではない」と最近の記者会見でも説明している。だが、外野からは、息子の友人ゆえに公職に就いたように見えるから皮肉だ。その上、知事の厚い信頼に反して今村氏の評判が内外で芳しくないことが、皮肉な見方を助長してもいる。

 04年の都監査報告は、TWSのずさんな運営の改善を求めている。

 《事業計画の決定と決算の認定が審議されないまま、補助金の申請と精算書を提出している》

 《事業経費配分、事業内容の変更、中止や廃止には、都の承認が必要なのに手続きがされていない》

 税金の使い道が厳しく問われるこのご時世に、知事肝いりの事業が手続きを無視して運営されてきたとは驚きなのだが、ある関係者は、TWS事業が都歴史文化財団(理事長・氏家齊一郎日本テレビ取締役会議長)に統合されてもなお常勤21人態勢が整わず、派遣の事務方2人が切り盛りしている、と嘆く。

 「今村で大丈夫なのか。四男をかわいがりすぎるのもどうか」

 11月上旬にあったTWS青山の開所式の際、氏家氏が知事に、そう諌言した。氏家氏は、今村氏が03年に主導した「能オペラ」が頓挫したことで、今村氏に懲りたと言われている。知事は一言も返さずに黙っていたが、見るからに不機嫌な様子になったという。

 一目も二目も置く氏家氏の一言。肝に銘じたのかと思いきや、その後の追及にも、こう反論し続けている。

 「違法なんですか、違法だったら指摘してほしい」

 ●知事名代で浜渦氏訪欧

 長野県政策アドバイザーを務めた青山貞一武蔵工大教授(公共政策論)は、こう批判する。

 「李下に冠を正さずのたとえどおり、政治家は、身内なり側近を説明責任が十分果たせないような形で重用・登用することには慎重であるべきです。違法でなければ何をしてもいいなんてことは、政治家にはありえません」

 この秋、都庁で、もう一つの欧州旅行が噂になっていた。その主は、昨年自民党との暗闘の末に辞職した浜渦武生前副知事。知事も同氏の専横を認めたはずが、今年7月末に参与として都庁に返り咲いた。9月、ベネチアの国際建築展に参加し、ウィーン、プラハと訪ね歩いたというのだ。

 知事の推薦文には、こうある。

 《浜渦参与は都市計画行政分野を担当していた前副知事、(中略)私の代わりに赴く人物として最適であると考えております》

 かくして浜渦氏は、都市整備局技監ら4人を引き連れて欧州3カ国を歴訪したのだが、元都最高幹部の一人は首をかしげる。

 「知事名代は副知事の役割です。前副知事といっても、今は参与。問責決議もされた人をなぜ」

 ところが、浜渦氏は厚遇されたようだ。

 まず、航空運賃。「8時間以上のフライトで体力的に厳しい」などとして、往復ともエコノミークラスからビジネスクラス(計92万2200円)へとアップグレード。さらにベネチアのホテルでは、参与の条例規定額1泊1万8800円をはるかに超える6万1000円(食卓料6700円含む)に切り替えた。

 「出張が急だった」「秋の観光シーズンと重なった」が増額の理由で、一行の予定経費は約835万円に膨らんだ。そもそも訪欧の約10日前になって名代を立て、高額の出張を組む必要があったのだろうか。

 ●高額な知事交際費

 騒動の中、知事の新刊『もう、税金の無駄遣いは許さない!』(WAC刊)が出された。都が今春導入した新会計方式をつづった内容で、知事はこう書いている。

 《無駄遣いを許さないこの上なく強力な方法を編み出した》

 高らかに宣言した知事に期待したいところだが、一連の知事発言を聞く限り、にわかには信じられない。

 市民の知る権利擁護を目的に活動している情報公開クリアリングハウスの三木由希子室長は、高額な公費出張や知事の豪華出張に関する報道からこんな感想をもった。

 「自分では説明がついていると思っている節があるのですが、客観的にみて、あれで説明がついていると思っている人は少ないんじゃないでしょうか」

 そして、目を通したことがある都知事交際費の開示資料を例に、こう付け加えた。

 「あれは『知事の交際費』ではなくて、『政治家個人の交際費』といった中身でした。友達の有名人など、都の支出基準から考えると信じられない金額。いまどきの他県の知事交際費は儀礼的なものですが、石原知事は質が違うんですよ」

 知事が率いた政策集団「黎明の会」で事務局長だった大貫悦司氏は、知事の心中を、こう忖度する。

 「『オレはこれだけ東京のために成果をあげている。だから、そんな小さなことで何を言っているんだ』と石原さんは思っているのかもしれませんね。古い政治家にはそうした傾向がありましたが、今の時代、手続きが重要。もう通用しないんですけれどね」

[朝日新聞/AERA]

Posted by nob : 2007年06月16日 02:11

自尊心はどの国の誰もがもともと同様に強いでしょう。。。

■日本人の自尊心、米国人並み 東大などが潜在意識調査

 東京大や大阪大、ハーバード大など日米の国際研究チームが、日本人も米国人と同じくらい自尊心が強いことを、特別な心理テストを使って初めて科学的に証明した。チームは「『日本人は卑屈だ』といった偏見の解消に役立つのではないか」としている。米心理科学協会の専門誌サイコロジカル・サイエンス6月号に発表した。

 従来の自己報告式の心理テストでは、米国人は自尊心が強く、日本人は弱いという結果が出やすい。ただ、日本では謙遜(けんそん)が美徳とされ、米国では自己主張するのが当然とする風潮があり、被験者が本心とは違う回答をしている可能性がある。

 今回、東京大の山口勧(すすむ)教授(社会心理学)らは、本人も自覚できない潜在的な態度を調べられるIATと呼ばれるテストを使った。パソコン画面上に次々に現れる「私」「我々」「すばらしい」「ひどい」といった単語を関連づけてもらい、その反応速度をもとに自分と他人への潜在的な態度を判定した。

 日本と米国、中国の7大学の学生500人ほどを対象にIATを実施。自己報告式テストで米国、中国、日本の順に強さに差がついていた自尊心が、IATでは3カ国とも同程度であることを確かめた。

 山口教授は「日本人は自尊心が弱いとか、日本では自尊心が重要でないという『日本人特殊論』が、いまだに海外にある。実際にはそうでないことが科学的に証明できたので、偏見がなくなるのではないか」と話している。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年06月16日 02:05

何から何まで、、、犯罪レベル。。。

■厚労省のトナー代年間2億円 2番目の文科省の2倍以上

 厚生労働省のコピー機のトナー代は年間2億円——。総務省行政評価局が05年度の調達や物品管理の状況について全省庁の本省と地方機関の計159機関を調べた結果、無駄が見つかり、15日、効率化を進めるよう全省庁に勧告した。

 政府は事務を省力化し、コストを削減するために事務用品はできるだけ一括して調達するよう求めている。しかし、160万円以下の物品を買う際に認められている「少額随意契約」を繰り返し、結果的に消耗品の調達総額が160万円を超えたケースが120機関で見つかった。

 中でも厚労省のトナー代は突出しており、2番目に多かった文部科学省(7300万円)の2倍以上だった。厚労省は06年度から調達方法を見直したとしている。

 物品の管理がずさんとされたのは19機関。関東森林管理局では計2000万円のトラクター2台が行方不明になっていた。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年06月16日 01:59

確実な需要にさらに供給は拡大するでしょう。。。

■増える「レンタル収納スペース」 自宅感覚、24時間いつでも

 衣料や家具などの生活用品を一時的に保管する「レンタル収納スペース」を利用する人が増えている。街中の好立地で24時間365日荷物の出し入れができる施設も多く、自宅のクローゼットと同じ感覚で使えるのが魅力だ。都心回帰の流れを追い風に業者の出店ペースも加速している。(海老沢類)

日常品も

 外国大使館などが並ぶ東京・南麻布の一角。いわゆる“倉庫”のイメージとはかけ離れたおしゃれな看板が立つ。

 三井物産の子会社「ストレージプラス」(東京)が2月に開設したレンタル収納スペースの1号店だ。マンションの1階部分を改装した施設内には広さ0・7坪~1・3坪ほどの収納スペースが41室。月1万6000円台から借りられる。長期間使用しない季節物だけでなく日常的に使う自転車やゴルフバッグを保管する人も多い。

 渡辺貴衡(たかひで)社長は「週末の買い物や、ゴルフに行く途中に気軽に立ち寄って荷物が出し入れできる。自宅のクローゼット感覚で利用してもらっている」と話す。契約者はICタグを使って24時間365日施設に自由に出入りし、荷物を出し入れできる。女性1人でも出し入れができるように監視カメラも設置した。子育て世代の主婦から50代以上の男女まで客層は幅広く、順番待ちが出る人気ぶりだ。

 「アメリカではすでに2兆円産業。首都圏の市場規模も今後10年で10倍の3000億円にまで拡大する」と渡辺社長。首都圏のコンビニエンスストアやショッピングセンターの屋上部分などを中心に、今後5年間で100店にまで増やす計画という。

快適演出

 ピードモント(東京)が首都圏を中心に展開するレンタル収納スペース「キュラーズ」。名古屋市の新栄店は、地上8階建てのビルに約900スペースを備える大型店だ。1階には収納ボックスなどを置いたショールームを開設。「きめ細かなサービスを提供する」(マーケティング部)ため、午前10時から午後5時までは「収納コンシェルジュ」が常駐し、契約事務のほか収納方法の相談にも応じる。

 快適さを演出するために工夫を凝らしているのはライゼ(大阪)だ。今年1月、神奈川県内の店舗に脱臭効果のあるイオン発生装置を取り付けたほか、近く東京都内に新設する店舗には、ジャズなどの音楽を常時流すスピーカーを設置するという。

 大手倉庫業者も出店攻勢を加速させている。

 寺田倉庫(東京)は昨年9月、東京・学芸大学駅近くの住宅街に24時間荷物の出し入れが可能な「セルフストレージ」の1号店を出店した。「夜間営業へのお客さまの要望が強かった」と同社。今後年間5、6店のペースで出店する計画だ。

自己責任

 こうしたレンタル収納スペースは保管場所の賃貸契約に基づくもので、荷物にカビや破損などが生じた場合は原則として利用者の自己責任。倉庫業法に基づき倉庫業者が荷物の保管責任までを負うヨウナトランクルームとは契約内容が異なる。マタ、定期的な荷物の検品作業が必要なトランクルームとは違い、レンタルスペースは比較的低コストで運営できることもあり、高架下の有効活用を狙う鉄道会社など参入の動きは活発だ。

 「都心回帰」の流れも市場拡大を後押しする。首都圏などでレンタルスペースを運営する押入れ産業(東京)の吉田得生常務は「1人当たりの住居スペースが少ない都心部に移れば、郊外の家では収納できていた物も置けなくなる。居住地に近い場所で日々使う物を一時的に保管するニーズは高まっている」と話している。

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2007年06月14日 15:19

懲りないから変わらない。。。

■ロシアの諜報活動 冷戦時代と同じ水準に逆戻り

 【ワシントン=有元隆志】米国家情報長官のもとで、防諜(ぼうちょう)活動を統括しているジョエル・ブレナー氏は米公共ラジオのインタビューで、ロシアによる対米スパイ活動は「通常のレベルに戻った」と述べ、冷戦時代と同様の激しさになっていると警戒感を表明した。

 ブレナー氏は「1990年代、ロシアは多くの分野で困難に直面していた。スパイ活動も同様だった」と指摘した。同氏は今日、中国、イラン、キューバとともにロシアによるスパイ活動を注視すべき対象とした。

 米連邦捜査局(FBI)でスパイ防止活動の責任者を務めたデーブ・ゼイディー氏も同番組のなかで現在、米国内で活動するロシア人スパイは100人を超えるとの見方を示した。同氏によると、スパイは商用旅行者や学生になりすましているケースもあるものの、多くは駐米大使館や国連の外交官として活動しているという。

 また、旧ソ連国家保安委員会(KGB)の元少将、オレグ・カルーギン氏はロシアのスパイによる諜報(ちょうほう)活動の対象について「連邦政府への浸透を図るという点では以前と同じ」としたうえで、民間企業が保有する軍事技術なども含まれると語った。

 同ラジオは、ロシアによる米国へのスパイ活動が再び活発化しているのは、KGB出身のプーチン大統領の方針を反映しているとの元米情報担当者らの話を伝えた。

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2007年06月14日 15:05

まさかとは思ったけれどやはり、、、もうここまで腐敗破綻しきってしまっている。。。

■社保庁、年金相談急仕立て 増員は素人派遣頼み

 やっと電話がつながったと思ったら、年金記録の相談に応じるのは素人の派遣社員――。社会保険庁は、記録確認のフリーダイヤルに殺到する電話に対応しようと、数時間の研修で「促成栽培」した派遣社員をオペレーター要員として送り出している。しかしコンピューターの端末不足もあって記録確認はできず、電話口でひたすら謝るだけで、当の派遣社員も困惑気味だ。利用者の不満は収まりそうにない。

 社保庁は13日、フリーダイヤルと従来ある電話年金相談に同日朝までの24時間にかかってきた電話相談の着信が39万8912件で、実際に応対できたのは1万6480件だったと発表した。前日の着信47万件からは減ったものの、電話しても大半がつながらない状態が続いている。

 同庁は状況を改善するためフリーダイヤルの対応について、社会保険業務センター(東京都杉並区)に加え、複数の大手コールセンター業者に委託。オペレーターをこの日から、300人増やして480人態勢にする計画だった。

 だが、急な要請に応じたオペレーターは予定の半分程度。しかも、着信が横浜市にある業者のコールセンターに回された場合、年金記録にアクセスできるコンピューター端末が手元にないため、肝心の記録確認はできない。電話に出てもひたすら「申し訳ありませんが、何日後かにおかけ直しください」とお願いするのが主な仕事だ。

 大半が派遣社員で、年金相談は初めて。同庁は01年から電話相談の外部委託を始めた。通常は20日間ほど研修を行ってから現場に送り込むが、今回は急ごしらえのため、研修は13日朝から約5時間の「にわか仕込み」だ。

 夜間の相談は、社会保険業務センターで社保庁職員が直接対応しているが、日中は保険料の徴収や記録の管理をしている担当外の人たち。平均で1時間2万件の着信があるのに、深夜に対応できるのは40~50人だけ。13日夜から70人の派遣社員が入ることになったが、こちらもまったくの素人という。

 同センターで働く派遣社員の男性(31)は「すべてが見切り発車で、現場は混乱している」。これまでは通常の年金相談をしてきたが、「月曜日に突然、何の説明も研修もなく、記録確認のフリーダイヤルを担当しろと言われた」。

 1件の電話対応に30~40分かかるため、1日に処理できるのは1人20件が限界。「質も量も不十分な状態で、まともに相談にのれるはずがない」と話す。記録確認では10件中数件に入力ミスが見つかるともいう。「社保庁がやってきたことはいい加減なことばかりだ」

 相談業務以外でも「派遣頼み」が実態だ。北日本の社会保険事務局で年金情報のパソコン入力をしていた派遣社員の女性(37)は「他人の年金を扱う責任の重い業務だから当然丁寧な研修があると思っていた」が、初日に20ページほどのマニュアルを手渡され、「分からなければ手を挙げて」と言われただけ。「大切な仕事なのに正規職員の数が少なすぎる」と話す。

 「官公庁から委託されるお仕事なので、安心して始められますよ。時給1050~1100円。18~63歳の男女、学歴・経験不問」

 5月下旬、大手コールセンターのトランスコスモス(本社・東京)のこんな求人広告がインターネット上に掲載された。7月から電話相談業務を社保庁から委託されるのに合わせ、150人のオペレーターを募集した。

 同庁は「専門知識の必要な相談業務には社会保険労務士の資格を持った派遣社員にあたってもらう」と説明するが、大半の相談業務が素人同然のオペレーターに委ねられる状況は変わりそうにない。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年06月14日 15:02

、、、まあそういう仕組みではあるのだけれど。。。

■申請遅れで時効の年金、99年度から5年間で1155億円

 厚生労働省は13日、年金加入者の受給開始の申請の遅れが原因で、5年間の時効によって受け取ることができなくなった年金額が、1999年度から2003年度の5年間で、計1155億円に上るとする推計を明らかにした。

 与党は今国会に、議員立法で年金の時効を撤廃する「年金時効撤廃特例法案」を提出しているが、同法案が成立しても、申請遅れが原因の時効分の年金は補償対象とはしないとしている。

 推計は、13日の衆院厚生労働委員会で、厚生労働省の渡辺芳樹年金局長が公表した。

 渡辺局長によると、99年度からの5年間で、新たに年金を受け取り始めた加入者は約800万人で、そのうち、請求の遅れによる時効分の年金が見つかったのは9万3075人としている。1人当たり平均124万円を失った計算だ。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年06月14日 15:01

薬剤に依存するだけの対症療法ではね。。。

■医療ナビ:抗うつ剤 どう使いこなす?
日本で処方された抗うつ剤の内訳と推移

 ◆どう使いこなす?

 ◇相性、人それぞれ

 ◇便秘、眠気…副作用強い従来型/新規型、「自殺リスク増加」指摘も

 ◇効果なければ変えてみて

 ストレス時代の「心の風邪」ともいわれるうつ病。若者を中心に、精神科などを訪れる人も増えている。治療では抗うつ剤が用いられることも多く、99年から「新規抗うつ剤」と呼ばれる薬が発売されて選択肢が広がったが、薬により患者との相性も副作用も異なる。

 日本で処方されている抗うつ剤は、三環系、四環系などといわれる「従来型」と、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)、SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)と呼ばれる「新規型」に分かれる。

 これらの薬はいずれも、脳内で信号や情報を伝える役割を果たす「神経伝達物質」のバランスを整える作用がある。神経伝達物質には、セロトニン(S)やノルアドレナリン(N)などがある。

 SやNは神経細胞から放出され、次の神経細胞に情報を伝えた後で、再び元の神経細胞に取り込まれる(再取り込み)。SやNは気分や感情などをコントロールしている。そこで、抗うつ剤の多くは再取り込みを阻害して、神経間のSやNの量を増やすことで効果を発揮する仕組みだ。

 従来型は60年代から使用されている。しかし、口の渇き、眠気、便秘など副作用が強く、大量に飲むと不整脈などをおこす危険がある。新規型は欧米で開発され、日本では99年に販売開始となった。基本的な作用は従来型と同じで、従来型の持つ副作用を少なくしたのが特徴とされている。

 米食品医薬品局(FDA)は04年、「すべての抗うつ剤は小児・思春期の自殺リスクを高める」と警告、その後対象を24歳以下まで拡大した。杏林大保健学部の田島治教授(精神保健学)によると、FDAの警告は、新規抗うつ剤服用群の方が、偽薬服用群よりも自殺行動が高まったとの報告が基になった。一方、フィンランドでは、SSRIなどの抗うつ剤の服用で自殺未遂は増えたが、自殺完遂は減ったとの結果もある。

 田島教授は「SSRI服用で、衝動的な自殺願望が高まることがある。飲み始めの9日間が危険なので、注意が必要だ。しかし、各国のデータを合わせると自殺完遂は減っている」と話す。

 また、帝京大溝口病院の張賢徳准教授(精神科)は「SSRIは自殺衝動との関連がいわれるが、突然行動に出るわけではない。心配しすぎず、刺激症状が表れたらすぐに医師に相談するように心がけてほしい」と話す。

 刺激症状というのは、服用後にいらいら感などが強まったと感じる場合や、服用した患者がそわそわしているなどの行動が見られる場合だ。また、抗不安剤は中枢神経症状を抑える働きがあるため、刺激症状が表れやすい飲み始めの時期に併用するとよいという。張准教授は「ただし、抗不安剤は依存性があるため、長期間飲み続けないように」とアドバイスする。

 同じ新規抗うつ剤でも、相性は患者それぞれだ。田島教授によると、米国の研究で、SSRIを中心にした種々の治療法を順に試したところ、一つ目で改善した患者が36・8%、二つ目で改善したのは30・6%で、三つ目、四つ目でそれぞれ残り1割ほどが改善したという。田島教授は「ある治療法で効果がなくても、薬や治療法を変えれば効果が出る可能性があることを示した」とみる。

 また、SSRIによる副作用は、眠気や胃腸障害、体重増加など、同じSSRIでも薬によって異なるという。

 国立精神・神経センターの樋口輝彦総長は「SSRIとSNRIは代謝の仕方が違う。SNRIは肝機能に影響しにくく、高齢者には出しやすい」と話す。一方で、「新規型は従来型より安全性が高いため、安易に処方される傾向がある」と指摘する。【柴田真理子】

 ◇患者の声

 抗うつ剤を使っている患者はどう感じているのか。東京都内で開かれたうつ病の自助グループの集まりなどで聞いた。

 ■73歳女性

 誰とも会いたくない、家事もできないと思い始めたのは3年前。背骨の圧迫骨折の痛みで眠れなくなったころからだ。「あんたとは親の決めた結婚だったんだ。好みの女じゃない」。骨折する直前、夫に言われた一言が、頭にこびりつくようになった。

 神経科を受診し、SSRIのパキシルを半年飲んだ。1日に10ミリグラム1錠から始め、「良くならない」と医師に話すと、処方量が倍に。途端に朝起きられなくなった。そのころ、新聞でパキシルの自殺リスクに関する記事を読んだ。「そういえば、電車のホームで飛び込もうとしたことがあった。車輪の大きさに驚いてやめたけど」。パキシルはやめ、今は精神安定剤を飲んでいる。

 ■うつで休職した中年男性

 SSRIのデプロメールは効果がなく、パキシルは副作用の吐き気で続かないため、三環系抗うつ剤を飲んだ。副作用で口が渇き、ふらついて倒れたこともあったが、うつ症状は改善。この2年はSNRIのトレドミンを飲んでいる。「薬が自分に合い、復職もできた」という。

 ■うつ病歴10年で休職中の男性会社員(42)

 三環系の抗うつ剤を数種類飲んだ。復職を考えるたびに医師にSSRIを勧められるが、仕事のことを考えると症状が悪化してSSRIでは効かなくなり、三環系に戻ってしまう。

 ■2度目の休職中の男性会社員(52)

 パキシルだと、そう状態になり、ルボックスは腹部に不快感があって続かない。

 ■東京都の出版プロデューサー、小野一之さん(54)=ペンネーム

 40代に職場の人間関係で悩んだ。出版社の役員だったが社長と合わず、3カ月で体重が6キロ減少。趣味のバイクも乗りたくない。「うつかもしれない」と思い、受診した。

 精神安定剤と三環系抗うつ剤を処方された。「いらいらしなくなった」。SSRIが発売されると、医師に希望して試したが、三環系との違いは感じなかった。

 今も月1回通院し、パキシルや睡眠薬など4種類の薬を飲む。不安になると、多めに飲んでしまう。「自分は薬に対してまひしているのではないか。そろそろ薬以外の療法を試した方がいいのでは」と考えている。

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 ◇主な抗うつ剤 一般名、カッコ内は商品名 

 ■三環系

 塩酸イミプラミン(イミドール)

 塩酸クロミプラミン(アナフラニール)

 塩酸ロフェプラミン(アンプリット)

 マレイン酸トリミプラミン(スルモンチール)

 塩酸アミトリプチリン(アミプリン)

 塩酸ノルトリプチリン(ノリトレン)

 アモキサピン(アモキサン)

 塩酸ドスレピン(プロチアデン)

 ■四環系

 塩酸マプロチリン(ルジオミール)

 塩酸ミアンセリン(テトラミド)

 マレイン酸セチプチリン(テシプール)

 ■塩酸トラゾドン

 塩酸トラゾドン(デジレル、レスリン)

 ■SSRI

 マレイン酸フルボキサミン(デプロメール、ルボックス)

 塩酸パロキセチン水和物(パキシル)

 塩酸セルトラリン(ジェイゾロフト)

 ■SNRI

 塩酸ミルナシプラン(トレドミン)

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年06月14日 14:52

幸山政史市長は「問題の根深さを物語っている。こうした取り組みを熊本だけでなく全国にも広げてほしい」、、、同感。。。

■相談次々「救われた命も」 赤ちゃんポスト1カ月

 親が育てられない赤ちゃんを匿名で受け入れようと、熊本市の慈恵病院が国内初の「赤ちゃんポスト」(こうのとりのゆりかご)を運用して10日で1カ月。「命を救う最終手段」「子捨てを助長する」と議論が続く中、初日に3歳ぐらいの男児が預けられる「想定外」の事態も起きた。

 病院や設置を許可した熊本市には、妊婦らの切実な声が次々と寄せられ、最大の目的は相談してもらうことだとする関係者は「救われた命もあり、設置には意義があった」(蓮田太二・慈恵病院理事長)と受け止めている。

 5月26日に熊本市内で開かれたフォーラム。「生まれた子は穴を掘って埋めよう、と思いながらも電話してきた方が2人いた」。蓮田理事長の言葉に、会場は静まり返った。

 報告によると、相談してきた熊本県外のある女性には離婚歴があり、3人の子どもがいた。結婚予定の男性と同居、妊娠していたが、男性は妊娠39週になって急に行方をくらましたという。

 「育てられない。どうしよう」。ある日の夕方、病院の相談電話に女性の追い詰められた声。「すぐにおいでください」と、職員に促された女性は5時間後に病院へ駆け込み、その1時間後に出産した。

 未成年での妊娠、経済的困窮、男性の不在…。運用開始から7日までに慈恵病院にあった相談は91件。講演の依頼も多い。「学生が研究テーマにしたい、と訪ねてくる。社会が命について考えるのに一石を投じた」と田尻由貴子看護部長は喜ぶ。

 この1カ月間にも、全国では子どもへの虐待や遺棄事件が相次ぎ発覚。大阪府では1歳男児をバイクのヘルメットの収納スペースに入れて死なせたとして母親らが逮捕され、東京都内のごみ捨て場には生後間もない女の子が放置された。

 厚生労働省は全国の自治体に相談窓口の周知を呼び掛けているが、取り組みはまちまち。都の担当者は「相談する力もない孤独な母親に、どう情報を届ければいいのか」と悩む。

 ポストの運用を機に、熊本市は妊娠に関する悩み相談の態勢を拡充し、24時間の電話相談を開始。相談を呼び掛けるポスターやカードで周知を図った。約1カ月で昨年度1年分に相当する100件を超える相談が寄せられた。幸山政史市長は「問題の根深さを物語っている。こうした取り組みを熊本だけでなく全国にも広げてほしい」と訴えている。

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2007年06月09日 22:08

世界一素晴らしい、、、と思うけど。。。

■世界一?忙しい日本の先生、授業以外に部活や生徒会指導

 授業以外に多様な仕事がある日本、補習や家庭との関係強化に特化したフィンランド、授業以外の仕事がほとんどないフランス――。日本教職員組合(日教組)の調査で、各国のこんな教師像が浮かび上がった。

 日教組は「教師の仕事のあり方を広く考えてもらうきっかけにしたい」としている。

 調査は、昨年10月から今年2月、日、韓、米、英、仏、独、フィンランドの計7か国で、教職員組合を通じて、公立小学校~高校の教員各200人程度を対象に実施された。回収率は23%~54・5%。

 部活動など授業以外の18業務について、各国の教師がどれくらい担当しているかを尋ねたところ、平均の担当業務数は、日本が11・1で最多。以下、韓(9・3)、独(7・8)、英(6・3)、米(5・0)、フィンランド(4・9)、仏(3・4)の順だった。

 国別に見ると、日本は「部活動やクラブ活動」(65・1%)、「生徒会や委員会の指導」(73・4%)、「地域行事」(58・7%)、「食習慣の指導」(67・9%)など11業務で、かかわっていると答えた教師が7か国中最も多かった。

 学力水準が高いことで知られるフィンランドは、「補習」(70・4%)と「保護者との電話連絡・保護者会」(87・3%)で7か国中トップで、学力向上や家庭との関係を重視していることがうかがえる。

 韓国も日本と同様、多様な仕事を担っていたが、「進路指導」(69・0%)はトップ。ドイツは授業以外の仕事は少ない中で「職業観育成の教育」が40・3%でトップ、「進路指導」が45・2%で2番目に多かった。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年06月09日 21:46

「高齢者=支えられる人」という固定観念を捨て、高齢者のマンパワーを活用する必要がある、、、まさにそのとおり。。。

■2055年、人口の4割が65歳以上に 高齢社会白書

 政府は、07年版の「高齢社会白書」を閣議決定した。日本は2055年に総人口の4割が65歳以上のお年寄りという「世界中でも前例のない高齢社会」になると指摘。活力ある社会を築くには、定年後の継続雇用や地域活動の参加促進などにより、高齢者を「高齢社会を支える貴重なマンパワー」として活用することが不可欠だと提言している。

 白書は、前例のない高齢社会に向けた課題として(1)就労や社会参加に意欲がある高齢者の活用が不十分(2)核家族化や近所付き合いの薄まりで高齢者を支えてきた家族や地域の機能が低下(3)介護など支えを必要とする場合が多い75歳以上の高齢者の急増――などを指摘。

 これらの課題に対応するには「高齢者=支えられる人」という固定観念を捨て、高齢者のマンパワーを活用する必要があると強調。「(高齢者が)社会を支える力になれば、前例のない高齢社会を安心で活力あるものとすることは十分に可能」としている。

 06年10月1日現在の高齢者人口は、前年同期を93万人上回る2660万人、総人口に対する割合(高齢化率)は0.7ポイント増の20.8%で、いずれも過去最高となった。団塊の世代が65歳になる12年には3000万人を超え、42年の3863万人をピークに減少に転じる。だが、人口減少が進むため高齢化率は上昇し続け、55年には40.5%になる見通し。現役世代1.3人で高齢者1人を支えることになる。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年06月09日 21:08

個々に様々な努力を積み上げて、、、

■トヨタのハイブリッド車、350万トンCO2を抑制効果

 トヨタ自動車は7日、ガソリンエンジンと電気モーターを併用したハイブリッド車(HV)を世界で初めて量産してから10年で、二酸化炭素の排出量を約350万トン抑制する効果があったとの試算を明らかにした。ニューヨーク市のブルームバーグ市長がタクシーをHVに切り替える方針を表明するなど環境意識が世界規模で高まっており、トヨタは得意のHVで攻勢を強める方針だ。

 トヨタがHVによる環境効果を数値化したのは初めて。初代プリウスを発売した97年12月から、今年4月末までにトヨタが販売したHV(商用車を除く8車種)の累計台数のうち、廃車にならずに市場に残っている台数を推計。二酸化炭素の排出量に平均的な走行距離を掛け合わせ、同じ車両サイズのガソリンエンジン車だった場合と比べた。HVによる抑制分の約350万トンは東京ドーム1500個分相当という。

 トヨタは今年5月、レクサスブランドの旗艦車種LSにハイブリッドシステムを搭載した新型車を投入、HVの累計販売台数が100万台を突破した。トヨタは商用車を含めて現在12あるHVの車種を順次拡大し、10年代初頭にも年間100万台の販売を目指す。

〔朝日新聞〕


■温暖化対策:WWFがサミット8カ国の成績表 日本は4位

 国際環境保護団体「世界自然保護基金」(WWF)は、地球温暖化問題が焦点の主要国首脳会議(ハイリゲンダム・サミット)に出席する8カ国の温暖化対策を評価した「気候成績表」を発表した。日本はドイツ、フランス、英国に次ぎ4位。

 成績表は、温室効果ガスの削減実績、国民1人当たりの同ガスの排出量、エネルギー効率、国内対策など12項目について検討し、総合的に評価した結果を点数化した。議長国ドイツが最優秀で面目を保ち、京都議定書の基準年(90年)より排出量を減らしているフランス、英国と続いた。日本は産業分野でのエネルギー効率などではトップだが、基準年から排出量が増えている上、強制的な削減措置と長期的な削減目標がないことが響いて低い評価だった。

 最下位は排出量を大幅に増やし、政府レベルでの国内対策もあまりない米国。(ワシントン共同)

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年06月08日 08:57

こういう事柄こそ国として取り組めば簡単なこと。。。

■ 医師不足地域、国から緊急派遣――政府・与党が対策決定

 政府・与党は31日午前、地方を中心に深刻化する医師不足対策に関する協議会を首相官邸で開き、国が不足地域に医師を緊急的に派遣する制度の構築などを柱とする対策を決めた。実行に向けて政府の行動計画を策定することでも一致。6月中にまとめる骨太方針2007に盛り込み、08年度予算から反映する。与党も参院選の公約に明記する。

 席上、安倍晋三首相は「できるだけ速やかに具体化を図り、多くの国民が地域の医療が改善されたと実感できるよう全力で取り組む」と強調。柳沢伯夫厚生労働相は「08年度診療報酬改定の中でも対策を検討していきたい」と述べた。なり手が少なくなっている小児科や産科の報酬引き上げなどが検討課題となる見通しだ。

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2007年05月31日 23:29

ますます肩身の狭い喫煙者。。。

■飲食店・オフィスなども全面禁煙に、WHOが法制定勧告

 【ジュネーブ=渡辺覚】世界保健機関(WHO)は29日、すべての加盟国に対し、飲食店やオフィスを含む公共スペース内を全面禁煙とする法律を制定するよう勧告した。

 2003年施行の健康増進法で、屋内の受動喫煙防止を「努力義務」にとどめている日本は、さらなる法整備が求められそうだ。

 50ページにおよぶ勧告書は、受動喫煙と健康被害の因果関係について詳しい分析を行い、世界で年間約20万人が、職場での受動喫煙によって死亡していると警告。「喫煙エリアの設置や換気措置では、受動喫煙の危険度を下げることはできない」と強調した上で、加盟各国に対し、〈1〉屋内の全職場とすべての公共スペースを煙害から100%守る法律の制定〈2〉法律を順守させるための必要な措置の発動〈3〉家庭内での禁煙促進に向けた教育戦略の履行――などを求めた。

 勧告発表にあたってWHOの陳馮富珍(マーガレット・チャン)事務局長は、「受動喫煙に安全なレベルは存在しない」と明言。全加盟国に対し、「WHOは、屋内の職場と公共スペース内で、100%の禁煙を求める」と法制化への取り組みを強く要請した。

〔読売新聞〕


■ドイツ鉄道、駅含め全面禁煙へ 愛煙家には試練の旅

 国営ドイツ鉄道は、7月1日から全国のローカル線の車両をすべて禁煙にする。同国で施行される禁煙法に合わせて、高速鉄道ICEをはじめとする長距離線にも対象を広げる方針で、9月から鉄道車両内での喫煙は不可能となる。

 同国の連邦議会は先に、省庁などの連邦施設やバス、タクシー、飛行機、鉄道などの輸送機関を全面禁煙とする法案を可決。連邦参議院での承認を経て9月から法制化される見通しだ。

 長距離線の車両は1970年代には約半分が喫煙席だったが、90年代から一般車両や食堂車を徐々に禁煙化した結果、現在の比率は8~27%。喫煙席の予約指定は年々減少しており、乗客の間でもたばこ離れが進んでいるという。

 ドイツ鉄道はさらに、駅の構内やホームに設けた喫煙ゾーンも廃止する計画で、愛煙家にとっては試練の旅となりそうだ。(時事)

〔朝日新聞〕


■みんなのニュース:新入社員「たばこ吸う先輩はイヤ」

 5月31日は「世界禁煙デー」。今春、就職した新社会人の喫煙率は約1割にとどまり、喫煙する先輩に対してマイナスの印象を抱いていることが、医療・健康用品販売「ジョンソン・エンド・ジョンソン」の調査でわかった。

 調査は今年4月27日~5月2日、インターネットで実施。今春、就職した全国20~25歳の会社員、公務員や団体職員500人(男女各250人)から回答を得た。

 「喫煙したことがない」人は全体の75.8%、「過去に吸っていたが現在は吸っていない」のは12.2%で、計88%が非喫煙者。喫煙者はわずか12%で、厚生労働省が公表した成人全体の喫煙率24.2%(05年)の半分にとどまった。喫煙しない理由は「体に悪い」が65.2%と最も多く、「金がかかる」が53.0%、「髪や服にニオイが付く」が51.2%で、いずれも半数を超えた。

 喫煙する男性社員に対する印象は「ストレスが多い」がトップで46%。「自分勝手」18.6%、「だらしない」14.4%が続いた。女性社員に対する印象はさらに厳しく、「ストレスが多い」44.2%、「だらしない」29.2%、「教養がない、品がない」25.8%、「自分勝手」24.2%など。一方で好意的なイメージもあったが、男性社員に対しては「仕事ができる」12.6%、女性社員には「大人っぽい」8.4%などに過ぎなかった。

 禁煙環境が整った企業の印象は「キレイでオシャレ」が64%。「大手企業」39.6%、「福利厚生が行き届いている」36.2%など、好意的なイメージが上位を占めた。会社選びの際、オフィスの禁煙が「重要なポイント」としたのは10%、「やや重要」が15.2%と計25.2%が気にかけていたこともわかった。【嶋野雅明】

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月31日 23:05

方法論の是非はさておき最優先課題。。。

■改革開放以来、2億2800万人が貧困を脱出

 国務院扶貧(貧困扶助)開発指導チームの責任者劉堅氏は26日、広西チワン壮族自治区・南寧で開かれた東南アジア諸国連合と中国・日本・韓国(ASEANプラス3)による貧困扶助職員の養成をめぐる会合において、次のように述べた。新華社が伝えた。

 改革開放以来、中国は政府主導、社会参加、自力更生、全面発展の貧困扶助を行ってきた。1978年から2006年までに、農村部の絶対貧困人口は2億5000万人から2148万人となり、2億2800万人減少した。農村の絶対貧困発生率は30%から2.3%となった。世界銀行は、中国の貢献が無ければ、世界的な貧困人口は増え続けるだろうとしており、世界の貧困撲滅に重要な貢献を果たしたと言える。また、中国は国連の「ミレニアム開発目標」の中の、貧困人口半減の目標を期限前に実現できる唯一の国だとする資料もある。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月28日 10:29

いよいよ肩身の狭い喫煙者。。。

■新社会人、受動喫煙に厳しい目 会社選びで重視、25%

 新社会人の大半がたばこを吸わず、受動喫煙にも厳しい目を向けている――。製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソンが、5月31日の「世界禁煙デー」を前に今春の新社会人に聞いた調査で、こんな結果が出た。

 新社会人500人(20~25歳)に喫煙状況などを聞いたところ、88%がたばこを吸わず、職場環境では「喫煙スペースを設けて、そこでのみ喫煙可能とすべきだ」(40%)、「全面禁煙にすべきだ」(34%)といった意見が目立った。職場が禁煙かどうかを会社選びで重視した人も、25%いた。

 喫煙する社会人に抱くイメージも、「ストレスが多い」「自分勝手」「だらしがない」といった否定的な意見が、「格好いい」など肯定的な評価を上回った。

〔朝日新聞〕


■禁煙方法、治療より「気合と我慢」6割 製薬会社調査

 ニコチンパッチなどを使って治療するより、我慢や気合で乗り切ろうとする禁煙方法がいまだに主流であることが、製薬大手ノバルティス ファーマの調べで分かった。

 この1年間に禁煙を考えた喫煙者3889人(うち禁煙挑戦者は2724人)に聞いたところ、禁煙方法は「ニコチンガムをかむ」の14%、「ニコチンパッチをはる」の6%に対し、「気合と我慢」(58%)や「水を飲んだり普通のガムをかんだりして気をまぎらわす」(42%)が、はるかに多かった。

 禁煙できないのはニコチン依存症という病気だということを、「よく知っている」は13%で、「まったく知らなかった」が41%だった。「ニコチン依存症は治療で解決できることを、もっとPRしていきたい」と同社。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月28日 10:24

何とも危ういネットワーク社会。。。

■全日空にシステム障害 130便欠航、7万人に影響

 27日未明、全日空(ANA)の国内線予約・発券システムに障害が発生し、同日午後9時半現在で羽田、大阪(伊丹)空港の発着便を中心に130便が欠航し、306便に1時間以上の遅れが出た。欠航・遅延便は、全日空のこの日の国内便(818便)全体の半数以上で、計約6万9300人に影響が出た。同社によると、同日未明からシステムが不調だったため、点検・修復作業を行っていた。同社で原因を調べている。

 トラブルが起きたのは「総合旅客システム(able)」と呼ばれる全日空グループの予約・発券システム。東京都内にホストコンピューターがあり、各空港のカウンターや旅行会社にある端末と専用回線で結ばれている。

 全日空によると、ホストコンピューターと空港カウンターなどを結ぶネットワークに障害が起き、処理能力が大幅に低下し、予約や発券の手続きが滞ったという。同社は最も混乱した羽田で午後1時半から4時間半にわたって全出発便を欠航。他社便への振り替えや払い戻しなどの対応にあたった。旅行会社とのネットワークについてはトラブルが確認されていない。

 27日午前0時ころからシステムが瞬間的に途切れる症状が出たため、修復作業をしていたが、航空機が飛び始めた朝から障害が深刻になった。

 全日空は、ホストコンピューターの周辺にあるサーバーのうち3台を、今月24日まで2週間かけて更新した。

 27日正午ごろ、この3台を古いサーバーに戻したところ、システムの処理能力が回復。システムは同日午後3時半に全面復旧し、運航は同6時以降出発の便から再開した。同社は、サーバーの更新が影響したのかどうかも、調べている。

 ただ、28日も10便が遅延、欠航するなど影響が残る見通しだという。

 共同運航便で同じ予約・発券システムを使っているエア・ドゥ、スカイネットアジア、アイベックスエアラインズの計42便にも遅れが出た。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月27日 23:15

小さな政府と自治体づくりは民間移譲から、、、国から自治体に移譲しても何も変わらない。。。

■国家公務員10万人の縮減可…諮問会議・民間議員が試算

 経済財政諮問会議(議長・安倍首相)の御手洗冨士夫・日本経団連会長ら民間議員が25日に開く諮問会議で、出先機関の事務を地方自治体に移すことなどで、国家公務員の3割以上に相当する約10万人を縮減できるとした試算を示すことがわかった。

 政府の地方分権改革推進委員会(委員長・丹羽宇一郎伊藤忠商事会長)に抜本改革の検討を求める。6月にまとめる「経済財政運営と構造改革に関する基本方針(骨太の方針)」に反映させたい考えだ。

 約33万人の国家公務員のうち21万人が地方の出先機関に勤務している。試算では、91ある出先機関の事務のうち、縮減できる事務として、労働基準監督など、地方に移すことが可能な15事務と、交通基盤整備、廃棄物対策など地方と重複している46の事務を洗い出した。民間議員は、これらの事務を行っている9万799~10万1629人の縮減が可能だとしている。

 縮減対象を省庁別で多い順にみると、国土交通省は地方勤務の3万9273人のうち3万3000人以上、厚生労働省は2万3652人全員、農林水産省は1万8176人全員を減らせると指摘している。

 民間議員は、地方に移譲する具体策の検討を求める構えだが、対象となる省庁からは反発が予想される。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年05月25日 09:34

ボーダレス、官民一体、個人の意識改革、、、今こそ真剣かつ具体的な取り組みを。。。

■温暖化対策:CO2半減政府案 「覚悟」問われる日本

 安倍晋三首相が24日発表した地球温暖化対策は、温室効果ガスの排出量を巡り経済産業省などが抵抗した「2050年までに半減」の数値目標を明記し、環境問題に取り組む首相の姿勢をアピールした。ただ、どの時点を基準に半減するかを示す「基準年」の明記が見送られ、実効性には疑問符がつく。排出量が多い米国や中国も巻き込んだ温暖化防止の国際的枠組みをどう作るかの道筋も見えない。来月の主要国首脳会議(ハイリゲンダム・サミット)で議論の主導権を握る「切り札」となるかどうかは不透明だ。【江口一、西田進一郎、大前仁】

 ◇「基準年」明確にせず

 「科学的に精密な議論ではなく、まずは国際社会に向け政治的にインパクトのあるメッセージを狙った」。環境省幹部は政府の地球温暖化対策発表の舞台裏を明かす。

 果たして、「50年までに現状の50%の排出削減」で地球温暖化は防げるのか。結果は基準とする「現状」をいつにするかによって変わる。

 今回の方針で意図したのは、人間活動などによって排出される温室効果ガスの量と、森林や海洋などの吸収量を同じにすることで、大気中の濃度の安定を図ることだという。

 同ガスの約8割を占める二酸化炭素(CO2)の排出量は、1990年に約230億トン。その後、急激に増加し2000~05年の平均では約264億トンになった。一方、国連の「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)報告書によると、吸収される量は約114億トンだ。

 単純計算では、基準年を京都議定書の90年にすると、CO2の排出量と吸収量の均衡を達成できる。しかし、今回の方針で示した「現状」とすると、CO2は増加し続ける。

 政府は「半減」を打ち出したが、基準年を明確にしなかった。記者団の問いに対し、担当者は「吸収量には誤差が大きい。基準年を明確にすることではなく、世界と目標を共有することが重要だ」との説明に終始した。

 国立環境研究所参与の西岡秀三さんは「長期的な目標を日本が初めて示したことは評価していい。ただ世界が半減なら、先進国の日本は7~8割は減らす必要があるという覚悟も求められている」と話す。

 政府は、実現への第一歩として京都議定書の目標達成のために各家庭で1人1日1キロのCO2削減などを打ち出した。また、産業分野では原子力の活用や技術革新などを挙げた。だが、従来の内容を繰り返すにとどまり、新たな削減策は示されなかった。

 世界自然保護基金(WWF)ジャパンの鮎川ゆりかさんは「日本の削減目標を掲げていないため、これでは国内で大幅削減を達成するための措置がとれない」と批判。日本の排出量の4割以上を占める産業部門や発電所などへの言及が足りないことにも不満を示し、「さらに省エネ投資を促進させなければならない」と強調している。

 ◇外交効果は不透明

 「『半減』の明記」にこだわった安倍首相だが、ハイリゲンダム・サミットで出される地球温暖化問題に関する最終宣言には、米国の反対を受け、数値目標は盛り込まれないとの見方が強い。数値目標をうたったことが、温暖化対策に積極的ではない米国や中国、インドも参加した枠組み作りを目指す日本の戦略にどんな影響を与えるのかは読み切れない。

 「米国、中国、インドと協力しながら、温室効果ガスを増やさないよう協力しなければ意味がない」。浅野勝人副外相は24日の記者会見で、米国や中国、インドを13年以降の「ポスト京都」の枠組み作りに加えることの重要性を強調した。

 実際政府は、4月の日中、日米両首脳会談で、米中両国から温暖化防止への前向き姿勢を引き出し、一定の成果を上げた。急にハードルを上げ過ぎて、米中がついて来なくなる事態は避けたいのが外務省の本音だ。

 省内には「欧州の言う『90年比で半減』ならば米国や中国も難色を示したろうが、(現状比半減という)今回の案なら反対しないのでは」(幹部)との楽観論もあるが、別の幹部は「サミットは8カ国が合意を目指す場。自分の政策を提案する場ではない」と語り、数値目標が各国の合意に与える影響を懸念する。ただ、政府筋は「数値目標を入れなかったら『米国に甘すぎる』と受け取られてしまう」と漏らした。

 ◇参院選にらみ官邸が主導

 今回の提案は、政府内で別名「安倍イニシアチブ」と呼ばれる。首相を中心に官邸主導で練り上げられたためだ。首相は夏の参院選をにらみ、改憲への意欲を示すタカ派色だけでなく、環境重視を打ち出し支持を広げたい思惑が絡む。

 首相は1月の欧州歴訪の際、英国のブレア首相や環境相経験者のドイツのメルケル首相らと会談し、「国際社会の環境問題への高い関心を痛感した」(周辺)。帰国直後の施政方針演説で「『21世紀環境立国戦略』の策定」を唱え、塩崎恭久官房長官に具体策づくりを指示。しかし政府内には関係する環境省、経済産業省の利害対立から「どうせ小粒になる」(政府関係者)との見方が強かった。

 塩崎長官が動いたのは2月14日。「安倍内閣における環境対策の取組の強化・加速について」と題する1枚の文書を手渡すと、首相は大きくうなずいた。書かれていたのは「我が国の優位性を発揮しつつ世界をリードする総合戦略が必要」との指摘だった。

 塩崎長官は3月下旬、外務、経産、環境の3閣僚を加えた関係閣僚会合を設置し省庁の頭越しに調整する舞台を整えた。首相も休日にゴア前米副大統領の地球温暖化への取り組みを紹介した映画「不都合な真実」を鑑賞するなど、自身の意気込みを発信。サミットへの出発直前の発表にこぎつけた。

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月25日 09:26

一歩前進するも、、、時間の問題での解決を望みたい。。。

■無戸籍児への旅券発給、「前夫の姓」記載決定・外務省

 外務省は24日、離婚後300日以内に生まれた子を「前夫の子」と推定する民法規定のため出生届を提出しないまま無戸籍となっている子供への旅券発給について、旅券に現在の父親である「現夫」ではなく「前夫」の姓を記載して発給することを決めた。6月1日に改正外務省令を施行し、申請を受け付ける。

 外務省が16日まで受け付けた一般意見募集では「前夫の姓にする必要はない」との意見が約1200件寄せられたが、外務省は「民法規定に沿う姓を記載せざるを得ない」と判断した。

 外務省の今回の措置は、医師の証明ができないなどで法務省通達後も出生届を提出せず、現在なお無戸籍の子供らが主な対象となる。

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2007年05月25日 09:17

今後の方法論を注視。。。

■温暖化対策は「美しい星50」 首相、サミットで表明へ

 安倍首相は24日、地球温暖化対策に世界全体の参加を呼びかける戦略「美しい星50」を発表した。2050年までに全世界の温室効果ガス排出量を現状から半減させることを世界共通の目標として掲げ、ポスト京都議定書となる13年以降にはすべての主要排出国が参加できる枠組みづくりを提唱した。6月に独ハイリゲンダムで開かれる主要国首脳会議(G8サミット)で各国首脳に伝え、来年7月の北海道洞爺湖サミットに向けて環境分野で日本の主導権発揮を目指す。

 同日夜、東京都内であったアロヨ・フィリピン大統領らアジア各国首脳が参加した会議での講演で表明した。

 首相は排出量削減のための長期戦略として、50年までに半減するとの数値目標を提案。これを実現するため、経済成長と排出削減を同時に追求できる「革新的技術の開発」や「低炭素社会づくり」を掲げ、原子力発電技術の安全で平和的な利用拡大などを挙げた。

 また中期戦略として、京都議定書の第1約束期間(08~12年)後の枠組みづくりに向けた「3原則」として(1)すべての主要排出国の参加(2)先進国や途上国、新興国それぞれの事情に配慮(3)環境保全と経済発展の両立――を提唱した。

 首相はこれに関連して「京都議定書は温暖化対策の第一歩だったが、限界も認めざるを得ない」としたうえで、「米国、中国、インドなど主要排出国すべてが参加する枠組みを構築する必要がある」と述べた。

 また、途上国からの参加を促すため、日本などが排出削減に熱心な途上国を支援する「資金メカニズム」の構築を目指すことを表明。日本の省エネ技術を広め、途上国が温暖化対策と公害対策を一体で取り組める仕組みづくりや、排出量取引などの手法を検討していく考えを明らかにした。

 一方、京都議定書で日本に課せられた12年までの排出量6%削減という目標の達成に向けて、今年度中に京都議定書の目標達成計画を見直し、オフィスや家庭を中心に新たな排出削減策を盛り込むことも表明した。

 首相は6月6日からドイツで開かれるG8サミットで、こうした考えを各国首脳に伝える。来年7月に日本が主催する北海道洞爺湖サミットに向けて温暖化対策の議論を主導したい考えだ。

〔朝日新聞〕


■政府が「二酸化炭素ダイエット」を提案…1人1日1キロ

 1人1日1キロの二酸化炭素(CO2)ダイエットを――。政府は24日、地球温暖化対策について、安倍首相が日本の方針を表明したのに合わせ、家庭で実践出来るCO2削減のアイデアを発表した。

 家庭部門のCO2排出は大幅に増えており、京都議定書の目標達成のため、ライフスタイル見直しの国民運動を、と訴えている。

 1キロのCO2はサッカーボール約100個分の体積に相当する。ダイエット案では、シャワーの時間を1日1分減らせば74グラム、マイバッグを持ち歩き、過剰包装を断ると62グラムなどと、1日当たりのCO2削減量を例示。ただ、これらを合計しても1日610グラムで1キロ減には届かないため、政府は今後、国民からもアイデアを募りたいとしている。

 工場や事業所なども含めた全体の排出量に占める家庭部門の割合は約15%。全国民が1キロダイエットに成功すれば、年間約4700万トンのCO2削減になり、政府が京都議定書で目標としている年間約3800万トンの家庭部門での削減を達成できるという。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年05月24日 22:50

すべての結果にはそれぞれの原因がある。。。

■「赤ちゃん」から育て直す 神戸児童殺傷から10年

 神戸市須磨区で土師(はせ)淳君(当時11)が殺害されて、24日で10年。14歳の少年が、小学生2人を殺害、3人を負傷させた事件は、少年事件への社会の見方と制度を大きく変えた。少年院の内部資料に基づき、その処遇の過程をたどった。

 03年の秋、東京都府中市の関東医療少年院の講堂。その男性は汗だくになってバレーボールを追いかけ、仲間に大声で呼びかけていた。

 見守っていた関係者の胸に、男性が一般社会で生活できるとの確信とともに、「罪と向き合うということは、むしろこれから始まるのだ」との思いもわきあがった。

 97年に殺人容疑などで逮捕された男性は同年10月、同少年院に入った。

 その直前、法務省は特別な生活訓練課程「G3」を考案し、男性に初めて適用した。医師や教官らが「家族」を演じて男性を「赤ちゃん」から育て直すものだ。

 資料には、04年3月の仮退院まで6年5カ月間の状況が、7段階に分けて記録されている。

 「緊張期」とされた入院直後の約7カ月間。「世の中は弱肉強食。自分が年下の子を殺しても、大人が自分を死刑にすればつじつまは合う」と言い切り、「生きることを強いる大人は嫌いだ」と、裁判関係者や肉親の面会を拒んだ。

 入院から約2年たった99年の夏。男性は「危機期」にあった。「自分が壊れていく」と訴えた。8月下旬ごろには落ち着き、「気持ちをはき出したい」と内面を話すようになった。母親役の女性医師を「僕にとって理想の母」と言い始めた。

 ある日、別の少年に突然つばをかけられた。「これが世間一般の考え方だと思う。人が人を殺すなんて悲しみしか生まない」と文章に書いた。

 99年10月、「再構築期」に入った。表情にはりが生まれる一方、自らの攻撃性に悩み、将来への強い不安や孤独感をのぞかせた。

 贖罪(しょくざい)教育が始まったのはこの時期。服喪を日課とさせた。動揺したり、涙を流したりすることもあったが、遺族が出版した本も繰り返し読んだ。両親の面会も受け入れた。カメラで監視されることなど特別扱いへの不満も強く訴え出した。

 「成長期1」(00年4月から約20カ月間)には、日常生活の訓練や学習など。監視カメラのない部屋に移ると、「これからは自分で自分を監視していかないと」。

 移送された東北少年院での「対人関係と職能訓練」期(約1年間)と、周囲の助けで生かされていると気づくようになった「成長期1」(約1年半)を経て、贖罪への思いが重くのしかかった。

 「総括期」に入って約5カ月後の03年秋、男性は職員らに言った。

 「ご遺族に会い、僕にどのような人生を歩めと言われるのか、聞かせてほしい。言われる通りに生きていきたいのです。僕が更生するとはどういうことなのか、償いながら生きるとはどういうことなのか教えてほしい」

 同院は04年3月、男性の仮退院を認めた。05年1月、本退院した。

    ◇

 男性は今年3月、遺族に手紙を送った。本退院直前に続いて2度目だ。

 殺害された山下彩花(あやか)さん(当時10)の母親京子さん(51)は「罪と向き合う意識は読み取れたが、具体的にどう償っていくのかが全く見えてこなかった」と話した。

 被害者保護・救済に詳しい葛野尋之(くずの・ひろゆき)・立命館大学法学部教授(刑事法)は指摘する。「社会性と謝罪の気持ちは芽生えたと考えられるが、その気持ちを継続して持てるかどうかが大切だ。被害者が受け入れなくても、男性には償いながら生き続ける責任がある。そのためには、男性を支える態勢も重要になる」

 男性は24歳。いま、国内のあるまちで暮らしているという。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月23日 16:50

潜在的にはこの何倍?

■06年のエイズ感染者・患者、過去最高 40代の比率増

 06年に国内でエイズウイルス(HIV)の感染がわかったのは952人、エイズ患者は406人といずれも過去最高だったことが22日、厚生労働省エイズ動向委員会(委員長、岩本愛吉・東大医科研教授)のまとめでわかった。前年比16%増の11万6550人が保健所などで検査を受けたためとみられる。感染者・患者の累計は1万2394人となった。

 感染者は20~30代が7割を切る一方、40代の比率が上がった。厚労省は「夜間や休日に検査するところが増え、これまで検査を受けなかった人が足を運んだのではないか」と分析している。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月23日 08:13

素晴らしい。。。

■NY名物のイエローキャブを、ハイブリッド車に

 ニューヨーク市のブルームバーグ市長は22日、NBCテレビの番組で、大気汚染対策の一環として、2012年までに同市名物の黄色いタクシー「イエローキャブ」をすべて、ハイブリッド車に切り替えさせる計画を明らかにした。(時事)

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月23日 07:53

、、、それにしても。。。

■「宙に浮いた年金」5千万件、救済策を検討 政府・与党

 社会保険庁が管理している年金保険料の支払い記録のうち、誰のものか分からない「宙に浮いた年金」が5000万件ある問題に関し、政府・与党は22日、本来もらえる額より少ない年金しかもらっていない人に対する救済策の検討に入った。年金の受給後に本来の年金額が分かって訂正されても、本来の金額との差額についてさかのぼって追い払いを受けられるのは現状では過去5年分に限られているが、その期間を拡大する方向だ。

 ただ、与党内には「5000万件の問題がどの程度重大な問題なのかも十分に明らかになっていない。その段階で救済策を打ち出すのはおかしい」(自民党幹部)との異論もあり、具体策をどのタイミングで打ち出すか国会の状況などを見極めている。

 現行の会計法では、年金は5年間受け取らなければ時効により権利が消滅する。例えば、すでに年金をもらっている人に「宙に浮いた年金記録」があり、その分の保険料を納めた領収書を見つけた場合でも、現在の受給額との差額を受け取れるのは申し出た時点からさかのぼって5年分だけ。それより前の分は時効が成立し、もらえない。

 これに対し、民主党は「『消えた年金記録』被害者救済法案」を提出するなど年金記録の徹底調査を求めている。

 こうした野党の攻勢を受け、すでに社保庁は「宙に浮いた年金記録」の持ち主を捜すため、これから年金をもらい始める人の中でもその可能性がある人に保険料納付記録を確認するよう手紙などで呼びかけているが、6月からは受給者にも同様に呼びかける。

 だが、これを受けて新たに領収書を見つけたり、窓口に相談に来て社保庁のミスで記録漏れがあったことが分かったりした場合でも5年分しか取り戻せないとなると、かえってその人たちの不満を高めかねないと政府・与党は判断。期間を拡大することを検討し始めた。早急に対応するため、議員立法で法整備する案も出ている。

 ただ、政府・与党は、あくまでも「申し出た人だけが対象」という前提を崩していない。このため、5000万件すべての調査を求める民主党はさらに政府への批判を強めそうだ。

     ◇

 国民年金や厚生年金はもともと別の制度で、国が制度ごとに年金番号を管理していた。転職や結婚で加入先の年金が変わり、複数の番号を持つ人がいる。

 だが、97年に一人に一つの基礎年金番号を導入する際、国は複数の年金制度に入ったことがある人に氏名や住所など必要事項を記入したはがきの返送を求め、そのはがきに基づいて基礎年金番号への一本化(統合)を進めた。返送がなかった分はそのまま「宙に浮いた年金記録」となった。

 社保庁はその後も一本化作業を進めてきたが、昨年6月段階でも一本化されていない記録は5095万1103件ある。

 転職や結婚で「宙に浮いた年金記録」となっているという心当たりがある人は、基礎年金番号をもとに社保庁に調査を依頼できる。以前の勤め先の名称などを手がかりに年金記録が整う場合がある。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月23日 07:50

今後も増加の一途。。。

■外国人登録者数208万人、45年連続で増加

 日本に住む外国人登録者数は2006年末現在で208万4919人(前年比3・6%増)、日本の総人口に占める割合は1・63%で、いずれも過去最高を更新した。

 45年連続の増加。法務省入国管理局がまとめた。

 国籍・出身地別では韓国・朝鮮が全体の28・7%(59万8219人)で最も多いが、高齢化や帰化などによって特別永住者は減少しており1991年をピークに減少傾向にある。以下、中国26・9%(56万741人)、ブラジル15・0%(31万2979人)、フィリピン、ペルー、米国の順。国籍・出身地数は188に達している。

 都道府県別では、東京都が36万4712人でトップ。大阪、愛知、神奈川、埼玉、兵庫、千葉、静岡、岐阜、京都を加えた上位10都府県の合計は全国の約7割を占める。うち前年比では岐阜が7・6%増、愛知が7・1%増と経済が好調な中部圏で高い伸び率を示した。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年05月21日 13:01

確かに増えています。。。

■女性専用で快適「カプセルホテル」 エステ、オートロック

 サラリーマンの“定宿”だったカプセルホテルが女性客の開拓に乗り出している。オートロック付きの専用ゾーンを設けたり、エステやマッサージを取り入れたりと「スパリゾート」感覚で泊まれるのが特徴だ。出張や旅行の宿代を浮かしたり、終電を逃した時の仮眠所にしたりと利用動機は男性と同じだが、やりくり上手な女性たちは「癒やし」をあきらめたりはしない。

安心

 大阪・ミナミの繁華街、アメリカ村近くにある「朝日プラザ心斎橋」は、女性も泊まれるカプセルホテル。夜のとばりが下りるころ、女性客が次々とチェックインをすませ、地下1階の女性専用ゾーンへと吸い込まれていく。

 女性ゾーンの入り口はオートロックになっており、通路には防犯カメラと治安対策は万全。ロッカーを開ければ室内着とタオルが用意。パウダールームには化粧水や乳液…と、手ぶらでも宿泊できるサービスがうれしい。大浴場にはサウナもあって、疲れた身体を癒やすのにもってこいだ。

 同ホテルが女性専用ゾーンを開設したのは昨年7月。宿泊課主任・今川誠さんによると「出張中のOLや海外からきた旅行客、就職活動中の女子学生がよく利用されます」。1泊2700円。「女性用カプセルは39室ありますが週末はほぼ満室です」と今川さん。

 出張のため連泊しているという福井県の作家(28)は「交通の便がいいし、なんといっても値段が安い。女性専用なのでカプセルでも抵抗はなかった」と話す。

セット

 神戸市内の温浴施設「神戸クアハウス」も平成16年、併設するカプセルホテルの1フロアを女性専用に切り替えた。

 「三ノ宮駅から近く、終電を逃した女性やカップル、家族連れなど、以前から女性のニーズはありました」と総合支配人の坂本順子さん。

 女性に心地よく過ごしてもらおうと、坂本さんのアイデアでカーテンと壁紙は花柄に変えた。さらに、マッサージやあかすり、リンパエステなどのサービスも提供、多彩なリラクゼーションが人気を呼んでいる。

 「宿代は抑えても美容に投資を惜しまないのが女性。シティホテルなら宿泊込みで数万円かかるところを、うちなら1万円以内で利用できます」

 楽天トラベルなどインターネットの旅行代理店と提携しており、女性客の大半はネットで予約するという。「寝心地がいい。お風呂が広い。ネット上の書き込みが女性たちの安心感につながっている」と坂本さん。リピーターも多く、宿泊客はここ3年、毎年10%ずつ増えているという。

使い分け

 女性客を取り込む傾向はビジネスホテルも同様だ。チサンホテル、チサンインなどを展開するソラーレホテルズアンドリゾーツでは、16ホテルに約220室のレディースルームがあるという。「導入前は5%程度だった女性客が30%まで増えた」(同社)。

 男性客がメーンだったカプセルホテルなどに女性も宿泊するようになった背景について、「ひとり」を楽しむ情報サイトeine(アイン)編集長、葉石かおりさんはこう分析する。

 「もともと女性はお金にシビアでやりくりが上手。洋服でいえばユニクロとブランド物といったように、ホテルについても用途に応じて使い分けをするようになったのではないか」

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2007年05月20日 11:27

根拠に乏しい掛け声はもうたくさん。。。

■温暖化対策:ロシア、ドイツの環境問題専門家が見解

 今年6月にドイツで開かれる主要国首脳会議(ハイリゲンダム・サミット)で、重要な議題となる地球温暖化対策について、参加国であるロシアとドイツの環境問題の専門家が毎日新聞の取材に応じ、それぞれの国の立場に沿った見解を述べた。

 ◇「各国、2度上昇までに」

 【ベルリン小谷守彦】メルケル独首相の科学顧問として、ドイツの先進的な気候変動への取り組みを主導してきたハンス・シェルンフーバー・ポツダム気候影響研究所(PIK)所長が毎日新聞との会見に応じ、サミットで参加国は、温暖化の度合いを産業発展が始まってから2度以内の上昇にとどめることで一致すべきだと強調した。

 シェルンフーバー所長が目標として提案したのは(1)温暖化を2度上昇までにとどめる(2)エネルギー利用効率改善の数値目標を打ち出す(3)世界的な温室効果ガス排出権市場を確立する方向で一致する--の3点。

 所長は「現時点で温暖化防止の措置を完全に取ったとしても、気温上昇はすぐには止まらず、0・5~0・6度は上昇する」と指摘。そのうえで2050年までに90年比で温室効果ガスを半減させるためには先進国が80%削減を率先して実行しなければならないとも主張した。

 今後のポスト京都議定書をめぐる交渉が失敗すれば「何年も政治的なマヒ状態が続く恐れがある」と述べ、サミットをポスト京都議定書交渉に向けたステップと位置付けて、成功させるようにも訴えた。

 シェルンフーバー所長は昨年12月、メルケル政権の気候変動問題顧問に任命された。欧州委員会のバローゾ委員長の顧問も務める。

 ◇「露・中も50%削減可能」

 【モスクワ杉尾直哉】環境専門家として主要国首脳会議でロシア政府代表に加わるロシア科学アカデミー欧州研究所のセルゲイ・ロギンコ環境開発部会代表が17日、毎日新聞と会見した。日本が提案する「50年までに世界の温室効果ガスの排出量を50%削減する」との目標について「ロシアや中国は今後、短期的には排出量が増えるが、長期的には削減が可能」と支持を表明した。

 ロギンコ氏は「議長国ドイツが盛り込みたい大幅な削減目標に米国が強硬に反対している。議長総括で温暖化問題の具体的な成果を得るのは難しい」と指摘した。一方で「この問題に意欲的な日本が、来年の日本サミットで意義あるメッセージを打ち出すだろう」と期待を寄せた。

 来年からロシアで始まる京都議定書による温暖化防止策についてロギンコ氏は「今後3カ月ほどで準備が完了する」と述べた。しかし排出権の取引については「取引価格が乱高下する投機的な市場ができる可能性が高く、効果は疑問だ」と否定的な見方を示した。ロシア政府は、排出権取引よりも先進国同士による削減事業の共同実施(JI)を推進したい考えという。

 13年以降の「ポスト京都議定書」の期間については「50年ぐらいまでの期間をにらんで対策を考えるべきだ」と述べた。

 ロギンコ氏は、ロシア石油業界で温暖化対策を進める独立機関「JI委員会」の代表も務める。

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月20日 11:22

自由は完全な自己責任のうえに成立する。。。

■25カ国政府、ネットを検閲・中国やイラン

 米英両国とカナダの4つの名門大学の研究者による共同プロジェクト「オープン・ネット・イニシアチブ」は18日、調査した41カ国・地域のうち、中国やイランなど25カ国の政府がインターネットを検閲したり、特定サイトへの接続を規制しているとの報告を発表した。

 民主国家の市民がネットを通じて世界と結ばれている半面、非民主的な国々ではこうした自由が保障されていない実態が裏付けられ、情報格差(デジタルディバイド)の新たな側面が浮き彫りとなった。

 報告をまとめたのは米ハーバード、英オックスフォードとケンブリッジ、カナダのトロントの4大学の研究者。40カ国とパレスチナ自治区で計約120のプロバイダー(接続業者)を通じて結ばれた数千のサイトを調査した。

 その結果、ミャンマー、イラン、サウジアラビア、パキスタン、シリアなどは広範囲に検閲、接続規制をかけており、中国、インド、タイも接続を規制。韓国政府は北朝鮮関連サイトだけを限定的に規制していた。日米など先進国の大半は調査の対象外。(ニューヨーク=共同)

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2007年05月20日 11:13

何とも危うい国の基盤、、、諸先進国も同様だけれど。。。

■“ハッカー大国”露政府、IT国エストニアにサイバー攻撃か

 ロシアとの関係が悪化している旧ソ連バルト三国の一つ、エストニアの政府機関や銀行のコンピューター・ネットワークが、約3週間にわたってロシアからの猛烈なサイバー攻撃を受けている。エストニアは、一部の発信元がクレムリンやロシア政府のコンピューターであると主張し、北大西洋条約機構(NATO)も調査に乗り出した。ロシアは国としての関与を否定しているものの、今回の事態は改めて“サイバー戦争”の脅威を想起させている。(タリン 遠藤良介)

 エストニア政府は先月末、第二次大戦でのソ連軍の勝利を記念した銅像を首都タリンの中心部から郊外に移転した。これに対してロシアは「戦死者に対する冒涜(ぼうとく)だ」などと猛反発し、政財界の有力者がエストニア製品のボイコットや経済制裁を呼びかけるなど両国関係は急激に悪化している。

 エストニア外交筋によると、サイバー攻撃は、同国政府が銅像を撤去した4月27日から始まり、一度に大量のアクセスを集中させてインターネット・サイトやネットワークをダウンさせている。これまで大統領府や政府、国防省、外務省といった多数の政府機関と主要な銀行や新聞社がサイトの停止などに見舞われ、一時は携帯電話網や救急ネットワークも攻撃を受けた。

 しかも、政府の専門家が調査したところ、初期の攻撃ではクレムリンやロシア政府のIPアドレスが使われていたことが判明。アビクソ国防相は14日の欧州連合(EU)国防相会議に際して「現在のNATOはサイバー攻撃を軍事行動とはみなしていないが、この問題は近く解決されるべきだ」と述べ、NATOが加盟国へのサイバー攻撃をも集団的自衛権発動の対象に含めるべきだとの考えを示した。

 クレムリンの報道官は再三にわたってロシアの関与を否定し、ハッカーがクレムリンや公的機関のコンピューターを装って攻撃を仕掛けている可能性を指摘した。

 ただ、この種のサイバー攻撃に対する危機感はテロ対策の観点からも国際的に高まりつつあり、NATOは事実関係の究明と防衛策の構築支援を目的に電子犯罪の専門家をエストニアに派遣した。

 エストニアは1991年の独立後、「IT立国」を国策に掲げて国全体の電子化を進めてきた。インターネットを利用した無料電話「スカイプ」の開発拠点が置かれているほか、今年2月には世界初のネットによる国政選挙を行って注目されている。政府機関はほぼペーパーレスで業務が行われており、今回、電子化が進んでいることが逆に「ハッカー大国」といわれるロシアの標的となった可能性もある。

 現地有力紙の記者は「サイバー攻撃はロシアによる『ひそかな制裁』だ。しかもエストニアにとっては他の経済制裁よりもむしろ影響が大きい」と指摘している。

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2007年05月20日 10:56

こわっ!氷山の一角?それより何より六ヶ所の再処理を止めよう!!!LOOK HERE!http://stop-rokkasho.jp/

■北里大、放射性物質の洗浄廃液を30年以上垂れ流し

 北里大獣医学部(青森県十和田市)が、放射性物質を扱った実験器具を洗浄した廃液を、誤って過去30年以上にわたり一般排水系に流していたことがわかった。文部科学省が17日発表した。

 廃液の放射性物質の濃度は、放射線障害防止法が定める限度以下と考えられる。文科省は環境への影響はないとしているが、同大に施設の使用禁止を指示し、再発防止策を求めた。

 文科省によると、実験室で出た放射性廃液は、いったん貯留槽にためて、濃度限度以下に薄めてから、一般排水系に流すことになっている。ところが、廃液用の配管4本のうち1本が、貯留槽ではなく、一般排水系に直接、接続されていることがわかった。1976年の使用開始から31年にわたってこの状態が続いていた。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年05月18日 11:39

真の意図がどこにあれども一歩前進。。。

■韓国と北朝鮮、56年ぶりに鉄道往来

 【ムン山(韓国北西部)=福島恭二】韓国と北朝鮮を結ぶ南北縦断鉄道、京義線と東海線で17日午前、軍事境界線を越える列車の試運転が始まった。(ムン山の「ムン」はサンズイに「文」)

 南北間の列車往来は、朝鮮戦争中(1950~53年)の51年6月以来約56年ぶり。

 試運転はこの日一往復で終わる。韓国政府は、南北分断によって途絶した縦断鉄道を民族和解の象徴として再運行させ、人的、経済的交流の拡大につなげたい意向だ。しかし、北朝鮮の核問題が進展しない中、南北関係だけが進展することに国際社会から警戒の声が強まっている上、北朝鮮も韓国からの経済支援取り付けという実利目当ての側面が強く、韓国が望む鉄道の定期運行実現は難しい状況だ。

 試運転は、朝鮮半島西部の京義線=韓国・ムン山―北朝鮮・開城(ケソン)=27・3キロ・メートル、東部の東海線=韓国・猪津(チェジン)―北朝鮮・金剛山青年=25・5キロ・メートルで行われた。京義線は韓国側から、東海線は北朝鮮側から発車し、両線合わせて韓国側は200人、北朝鮮側は100人が乗車した。

 京義線のムン山駅では記念式典が行われ、列車は午前11時30分、開城に向けて出発。南北閣僚級会談の韓国首席代表を務める李在禎(イ・ジェジョン)統一相は「試運転は、途切れた民族の血脈を連結するという意味が込められている」とあいさつした。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年05月18日 11:35

米国は世界の縮図、、、公正かつ公平、社会的弱者や競争の敗者を救済するボトムギャランティーの仕組みを備えた、競争から協調社会に成熟を願うも、悲しきかなその兆しなし。。。

■米国:少数民族人口1億人突破 3分の1に 国勢調査局

 【ワシントン和田浩明】米国勢調査局は17日、米国の総人口(約3億人)に占める黒人、ヒスパニック系、アジア系などのマイノリティー(少数派)の割合が06年に1億人を突破し、3分の1を占めると発表した。最大グループはヒスパニック系(4430万人)で年間増加率も3.4%と最も高かった。カリフォルニア州や首都ワシントンでは、少数派が過半数を占めた。

 同局の推計によると、少数派人口は06年7月で1億70万人。ヒスパニック系の比率は総人口の14.8%で、黒人(4020万人)13.4%▽アジア系(1490万人)5%が続いた。増加率ではアジア系は3.2%、黒人は1.3%だった。白人人口は1億9800万人で総人口の66.4%だった。

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月18日 11:16

既に末期的段階、、、全世界を挙げて真剣かつ具体的な取り組みを!エネルギー使用総量規制以外に途はなし、、、我々も暮らし方を改めよう。。。

■CO2:南大洋は吸収ゼロ 温暖化対策急務に 8カ国調査

 二酸化炭素(CO2)の吸収源と考えられてきた南大洋(南緯45度以南)が、最近はほとんど吸収していないとみられることが日本など8カ国の国際研究チームの分析で分かった。人間活動により強まった風が、地球規模で大気や海洋の循環を変化させ大気から海洋へのCO2吸収を妨げているという。大気中のCO2濃度は予想より高まる恐れがあり、地球温暖化対策としてCO2排出削減策の強化が求められそうだ。18日付の米科学誌サイエンス(電子版)で発表する。

 米国などが1960年前後から実施した観測から、南大洋は海洋全体の約30%に当たる年間約6億トンのCO2を吸収しているとされた。ところがコンピューターにより吸収量がその半分程度と試算され、正確な評価が求められていた。

 国際研究チームは、81~04年に南極・昭和基地など南大洋に囲まれた11地点を含む世界40地点で精密に測定された大気中のCO2濃度を解析。その結果、南大洋のCO2吸収力は、平均して年間約800万トンずつ弱まり、現在ではほとんど吸収していないという。

 この現象は、▽温暖化やオゾン層破壊による気温変化で南大洋での風が強まった▽それによって海の循環が変化し、CO2濃度が高く吸収する余力が乏しい深海の海水が上昇、海表面付近に広がった--と想定すると、説明できるという。

 研究チームの中澤高清・東北大教授(気象学)は「南大洋が吸収から放出に転じる可能性がある。海がCO2を吸収する前提で進められている温暖化対策を見直す必要が出てくるのではないか」と話している。【田中泰義】

〔毎日新聞〕


■世界大都市気候変動サミット:ニューヨークで開幕

 【ニューヨーク小倉孝保】第2回世界大都市気候変動サミットが14日、ニューヨークで開幕した。17日までの会期中、東京都の石原慎太郎知事をはじめ世界約40都市のリーダーが地球環境問題への取り組みについて話し合う。

 温室効果ガスの8割は大都市から排出されているといわれ、大都市の取り組みが欠かせない。こうした考えからロンドンが05年に提唱して最初のサミットを開き、今回が2回目。東京都は初めて参加した。

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月18日 11:09

また泥沼へ。。。

■イスラエル軍、ハマス施設を空爆 停戦は事実上崩壊

 イスラエル軍は17日、パレスチナ自治区ガザ中心部でイスラム過激派ハマスの治安部隊施設を空爆し、病院の情報によると約40人が負傷した。ハマスの部隊幹部が乗っていたと見られる車や内務省報道官宅の警備施設も空からミサイル攻撃し、2人以上が死亡。前日にはガザ南部のハマス施設を空爆、4人以上が死亡しており、昨年11月にイスラエル軍とガザの武装集団の間で成立した停戦は事実上崩壊した。

 ハマスの軍事部門は、04年以来停止しているイスラエル領内での自爆テロの再開を警告した。

 イスラエル政府は、ハマスなどが17日まで3日連続で多数のロケット弾をイスラエル領内に撃ち込み、負傷者が出たことへの報復だとしている。ただ、イスラエル軍の本格的な攻撃を誘ってガザ内部の結束を固める思惑がハマスにはあると見ており、同軍は地上侵攻を控えている。

 ガザでは16日夜、抗争を続けるハマスと穏健派ファタハがそれぞれ停戦を宣言した。13日に抗争が激化してから4度目の停戦で、守られるかどうかは不透明だ。16日は停戦宣言後に5人が死亡、同日の抗争による死者は20人を超え、過去最悪の規模となった。ロイター通信によると、17日には抗争が再発して3人が死亡した。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月18日 10:53

潔く過ちを認めて謝罪して去ればずっとカッコいいのに。。。一刻も早く一旦全面撤退、、、国連指導による武器を持たない人道支援を!イラクから見れば我々がテロリスト。。。

■米英首脳、会談で互いをべたぼめ 最後まで蜜月を演出

 ブッシュ米大統領は17日、ブレア英首相とホワイトハウスで会談した。6月末に辞任するブレア氏にとって、現職首相として最後のホワイトハウス訪問。会談後の記者会見では、互いを「彼がいかに明確な戦略思想の持ち主かという思いに再び打たれた」(ブッシュ大統領)「世界が強い指導者を必要とした時、あなたはひるまなかった」(ブレア首相)などと、べたぼめ。最後まで蜜月ぶりを強調した。

 会談の最大の話題はやはりイラク情勢で、テレビ回線で現地駐留の両軍幹部や大使らも交えて協議した。

 記者会見では、去りゆくブレア首相に、イラク戦争での米国支持についての質問が相次いだ。ブレア氏は「私は9・11(同時多発テロ)以降、英国は米国と肩を並べて立つべきだと考え、その立場から逸脱しなかった。後悔はしていないし、我々の関係を誇りに思っている」と断言。「欧州で政治家が拍手を受けたかったら、米国を攻撃するのが一番簡単だろう。しかし、今日もイラクで、我々の敵は戦いを挑んでいるのだ」と、「民主主義」や「我々の価値観」を守るため、米英関係を維持する重要性を改めて説いた。

 ブッシュ氏も口調をそろえて、「君たちは、トニー・ブレアにどれだけ力があるかが分かっていない」などと「盟友」の援護射撃に懸命だった。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月18日 10:46

全国書類送検の嵐に?

■中学生の子の飲酒止めなかった疑い 保護者8人書類送検

 子どもたちの飲酒を止めなかったとして、三重県警松阪署が、同県松阪市の市立中学生(当時)の保護者8人を、未成年者飲酒禁止法違反(親権者の不制止)の疑いで津地検に書類送検していたことが、17日までに分かった。

 同署によると、昨年8月に松阪市内の居酒屋で、当時の中学3年生と保護者ら計約20人が部活動の打ち上げ会をした際、書類送検された8人は、同店内に一緒にいて自分の子どもが酎ハイなどの酒類を飲んでいるのを知りながら制止しなかった疑い。

 打ち上げ会に参加した女子中学生らがインターネットの自分のブログに「酎ハイ飲んだよ」などのコメントや画像を載せたことから問題となり、同署が捜査していた。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月17日 13:12

難しい問題だけど、、、うまくいってほしい。。。

■タスマニアデビル、謎の病気で絶滅危機 豪で箱船計画

 ぬいぐるみやアニメのキャラクターにもなっているオーストラリア南東のタスマニア島だけにすむ動物、タスマニアデビルが、最近、謎の病気にかかって激減、絶滅の危機にさらされている。政府は、本土の4カ所につがいや子どもを移住させて繁殖させる「ノアの箱船」計画を立て、保護に乗り出した。

 「グルル……」とうなりながら、歯をむき出しにした。生後1年ほどで、体長は約40センチ。小柄ながら、黒い顔は「デビル」の名前にふさわしい。与えられたウサギの頭を、3匹が引きちぎって奪い合った。

 「興奮すると、耳が赤くなるんです」と飼育員のティファニー・イーストレイさん(27)。豪ビクトリア州メルボルンから東へ約150キロにあるヒールズビル自然保護区には昨年末、12匹がタスマニア島からやってきた。

 タスマニアデビルは、コアラやカンガルーと同じ有袋類の仲間。成獣でも犬ほどの大きさだ。見た目や、死んだ動物の肉を食べることなどから、ありがたくない名前が付けられた。

 家畜を襲うと考えられ、駆除で激減した。41年に保護法ができ、豪州固有の動物として親しまれるようになった。

 ところが96年、口のまわりや顔面に腫れ物ができる謎の病気が見つかった。「デビル顔面腫瘍(しゅ・よう)病」と名付けられ、発症すると数カ月で死ぬ病気だった。島全体で、10年間に生息数の40%も減り、最初に病気が見つかった島の北東部では90%も減ったという。タスマニア島は約6万8000平方キロで北海道とほぼ同じ大きさだが、生息数は現在、数万匹程度と推定されている。

 ある程度の生息数はあるものの、タスマニアデビルは近親交配を繰り返したため、どの個体の遺伝子も似ていると考えられている。そうなると、病気への抵抗力も似るため、最初の1匹が伝染病にかかると、他の個体にも同じように一気に広がる恐れがある。

 政府は病気にかかっていない個体を隔離して増やし、病気が収まった時に自然に返すことにした。「ノアの箱船」計画と名付け、まず47匹を本土の4施設に送った。

 タスマニアデビルは国内外で人気者だ。土産物店では、ぬいぐるみやステッカーをよく目にする。米ワーナー・ブラザーズ製作のアニメ「ルーニー・テューンズ」には、タスマニアデビルをモデルにしたキャラクター、通称「タズ」が出てくる。同社は、この「タズ」のぬいぐるみの売り上げを保護に充てている。

 日本でも、東海地方に拠点を置くスーパー「マックスバリュ東海」が、タスマニア島の農産物輸入の取引で現地を訪れた際、病気の問題を知り、これまで360万円余りを保護のため寄付した。

 政府は、移住、繁殖させたタスマニアデビルを、いずれは島に戻すつもりだ。だが、最近、島では移入種のキツネの目撃情報が出始めている。数が増えれば、タスマニアデビルと餌を奪い合うなど減少に影響する可能性もある。病気がなくなっても、一度変わった生態系がうまくもとに戻るのか、課題はまだまだ多く残されている。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月14日 10:34

本来あるべき公正公平な社会になれば、結婚制度は不要になる。。。

■米の離婚率、過去30年で最低レベルに 未入籍カップル増加

 【ニューヨーク=長戸雅子】離婚率の高い国の筆頭とされる米国で、離婚率が過去30年余で最低レベルになっていることが分かった。AP通信によると、2005年の米国の離婚率は1000人当たり3.6件で1970年の同3.45件以降、最も低い数字。専門家は入籍しないカップルが増えていることや高学歴者の離婚率が大幅に下がっていることなどを理由に挙げている。

 米国の離婚率は60年代から急増、ピークは81年の同5.27件で以後低下し続けている。

 入籍しないカップルの増加により婚姻率は過去25年間で30%減少したのが理由の一つだ。こうしたカップルの親世代は離婚率がピークだった時期にあたり、「親のようにはなりたくない」と同居生活だけを望むカップルもいるという。

 一方で離婚する層としない層にはっきり分かれる現象も指摘されている。70年代初期と90年代初期の結婚事情を調査したメリーランド大学のスティーブ・マーティン準教授(人口統計学)によると、大学教育を受けた人の離婚率はこの20年間で3分の1まで低下したのに対し、大学教育を受けていないか、裕福でない人の離婚率はさほど変わらなかった。

 複数の研究者はこの理由について、高学歴者のカップルは夫婦とも条件が良い仕事についていることが多く、高い生活レベルを維持できるため、緊張を抱える場面が少なくなると分析した。

 ワシントン州にあるエバーグリーン・ステート大学で歴史と家族について教えているステファニー・クンツ氏は、高学歴の女性の方がそうでない女性より仕事を持っている率が高いと指摘し、「かつてと違い、妻が仕事を持つ方が結婚生活を安定させるとの認識が広がっている」と話した。

 また、離婚率とは別に(離婚夫婦の多さを)計算する方法として、最終的に離婚・別居で終わる夫婦のパーセンテージを割り出すものがある。この計算法は難しいが、総じて40~45%に落ち着き、専門家は「2組に1組が離婚する」という一般的な感覚よりは低いとみている。

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2007年05月14日 10:25

話し合いはいかなる場合にも第一義。。。

■米とイラン、直接協議で合意…イラク情勢課題に
特集イラク情勢

 【テヘラン=工藤武人】イラン国営通信によると、同国外務省のホセイニ報道官は13日の記者会見で、イランと米国が、イラク情勢をめぐり、バグダッドで直接協議を行うことで合意したと発表した。

 両国は1979年のイラン革命後に起きた在イラン米大使館人質事件を機に断交、現在もイランの核問題などをめぐり対立している。直接協議は、断交後初めての本格的な公式の2国間対話となる。

 ホセイニ報道官は、「公式のチャンネルを通じ、米国から直接協議の要請を受けた」と述べた。日程は、18日までに明らかにするとした。米当局者は、協議は大使級で行われると語った。

 米国は昨年来、イラク問題に限るのなら大使級の協議をしてもよいとの立場をイランに伝えていた。イラン側には、核問題をめぐり国連安全保障理事会の追加制裁決議が求めるウラン濃縮停止期限が23日に迫っていることから、米国の圧力を緩和させたい思惑も働いたとみられる。ただ、ホセイニ報道官は「イラク国民の痛みを和らげるとともに、マリキ政権を支援し、イラクの治安を強化するための協議だ」と述べ、米国との協議が、あくまでイラク情勢に限定されたものであることを強調した。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年05月14日 10:19

諸問題の国単位での解消は不可能、、、グローバルな協調なくしては。。。もうすべては地球規模の深刻な問題なのだから。。。

■サミット:米が温室効果ガス半減目標盛り込みに抵抗か

 【ワシントン木村旬】13日付の米紙ワシントン・ポストは、来月6~8日にドイツで開かれる主要国首脳会議(ハイリゲンダム・サミット)の議長総括に盛り込まれる地球温暖化対策をめぐり「2050年までに世界の温室効果ガスの排出量を90年比で半減させる」などの目標に、米政府が抵抗していると伝えた。

 同紙によると、サミット準備のための高官レベルの協議が、この週末もドイツ・ボンで行われているが、議長総括の草案にある「半減」目標に米側が抵抗しているという。「ポスト京都議定書」に向けた交渉は「国連の枠組みで実施することが適切」との草案も削除を求めているという。

 「50年までに半減」の目標は、国連の「気候変動に関する政府間パネル」が4日にまとめた報告書に盛り込まれている。

〔毎日新聞〕


■ブラジル大統領、ローマ法王にバイオ燃料の必要性力説

 ブラジル訪問中のローマ法王ベネディクト16世は10日、同国のルラ大統領と会談した。地元メディアによると、ブラジルが推進するバイオ燃料について大統領は「アフリカを貧困から救う道だ」と説明し、理解を求めた。

 ブラジルは「エネルギーの自給とともに雇用も増える」として、アフリカ諸国にもバイオ燃料の生産を勧めている。カトリック教会は、バイオ燃料の拡大について環境保護や食糧の安定供給の面から懸念を示していた。

 前日に到着した法王は歓迎式典で中絶や安楽死を批判したが、これらの微妙なテーマについて会談では触れられなかった模様だ。ルラ大統領が「ブラジルは宗教に縛られない世俗的な国家であり続けたい」と述べたのに対し、法王は理解を示したという。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月14日 10:14

発想は斬新だけど本末転倒、、、地域と強調したボーダレスな政策策定こそが最優先課題。。。

■「ふるさと納税」導入へ 骨太方針に盛る方向

 納税者が、税金の一部を自らの出身地に支払うことができる「ふるさと納税」制度が、6月ごろにまとまる「経済財政運営の基本方針07(骨太の方針)」に盛り込まれる方向になった。7月の参院選をにらみ、与党として都市と地方の格差是正に取り組んでいることを示す狙いがある。今年末の税制改正論議を通じて、08年度税制改正で実現したい考えだ。

 「ふるさと納税」は、都会に住んでいる地方出身者らが、自らの出身地の自治体に納税額の一部を振り向ける仕組み。菅総務相が今月初めごろから必要性に言及。安倍首相も前向きな姿勢を示しており、自民党の中川秀直幹事長は「参院選の公約に盛り込む方向で検討する」と述べている。

 菅氏が主張している仕組みは、現住所のある自治体に納めている住民税の1割程度を、住民が希望すれば生まれ故郷などに振り向けることができるというもの。ただ、この方式には「行政サービスの受益と負担の関係が崩れる」との批判がある。

 このため、実際の検討では、「寄付金税制」の拡充によって、出身地に振り向けた金額に相当する額を、現住所への納税額から控除する方式が軸になる可能性がある。例えば納税者がふるさとに10万円を寄付すれば、現在の住所に支払う税金が10万円減額されることになり、住民税の一部を振り替える方式と似た効果が出る。納税者の負担総額が増えることはない。対象を住民税に限定すれば国への納税額は変わらないため、財務省も制度の導入には反対しないとみられる。最終的には、年末の与党税制調査会で仕組みが決まる。

 政府は、参院選前の消費増税論議を先送りするため、本格的な税制改正論議は秋から始めると説明してきた。その一方で有権者に受け入れられやすい税制論議だけを先行させる手法には、批判も出そうだ。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月14日 10:08

自然な成り行き、、、歴史は繰り返す。。。競争から協調のサイクルへの脱却こそが真の発展への鍵、、、まずは日本が手本を示したいところだけれど。。。

■中国経常黒字、日本を抜き世界一 06年30兆円

 中国の06年の経常黒字が約30兆円に達し、日本を10兆円上回って世界一となったことが、中国国家外貨管理局が10日発表した「国際収支報告」で明らかになった。貿易黒字の急増が主因で、中国政府は巨額の対中貿易赤字を問題視する米国に「買い付け団」を派遣、来週にも100億ドルを超える米国製品の購入を決める。

 「報告」によると、06年の中国のモノ、金融、旅行などサービス取引の黒字を示す経常黒字は前年比55%増の2499億ドル(約30兆円)に達した。モノの貿易黒字は同比62%増の2177億ドル、サービス貿易は88億ドルの赤字だった。11日に発表された07年1~4月の貿易黒字(通関ベース)は前年の2倍近い勢いで伸びている。

 このため、中国政府は22日からワシントンで開かれる「米中戦略経済対話」を前に、中国企業200社余りで構成する「買い付け団」を派遣。9日にはサンフランシスコでソフトウエアなど43億ドル相当の輸入と1億ドル近くを投資して研究所を設立する契約を結んだ。買い付け団は、この後、アトランタ、シカゴ、ワシントンと回る予定。

 一方、日本の経常黒字も06年、19兆8488億円(確報値)と過去最高だった。だが、かつてのように国内でモノを作り、たくさん輸出して外貨を稼いだためではない。製造業の生産拠点が中国を始めとする海外へと移った結果、海外投資からの収益が伸びたことが主因だった。

 日本企業の海外子会社からの配当収入や、日本の投資家の外国債券による運用収益を示す所得収支の06年の黒字額は、13兆7457億円と4年連続で増え、02年の1.7倍にのぼる。一方、貿易黒字は2年連続で減り、9兆4643億円にとどまった。

 日本経済の構造変化を前提に、大和総研の原田泰チーフエコノミストは「日本の経常黒字が今後、中国並みに大きく膨らむことはないだろう」とみる。そのうえで、「中国が『世界の工場』と言われて久しいが、経常黒字世界一はそうした現状を象徴する出来事だ。中国の労働力にはまだまだ余裕があり、モノの生産は今後も伸びていく。経常黒字世界一の座は当面、揺るがないのではないか」と話した。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月14日 10:03

何のための改憲か、、、注視しよう!

■国民投票法案、14日成立へ 首相、改憲へ意欲

 憲法改正の手続きを定める国民投票法案の与党案が11日、参院憲法調査特別委員会で採決され、与党の賛成多数で可決した。民主党など野党は反対した。参院審議では最低投票率制度の創設の是非などが論点になったが、与党は修正せずに採決に踏み切った。同特別委で答弁した安倍首相は、9条の改正を盛り込んだ自民党草案に基づく改憲を参院選で訴えていく考えを示した。同法案は14日の参院本会議で成立する。

 憲法96条は、改正要件として衆参各院で総議員の3分の2以上の賛成で「改憲案」が発議され、国民投票で過半数が賛成することと定めている。国民投票の仕組みを規定する同法案の成立で、憲法96条に基づく改正手続きが整うことになる。

 11日の同特別委で、首相は「新しい憲法のあり方について議論していく時代になってきた。草案をもとに憲法改正を考えている。国民に対し選挙で述べていく」と改憲への意欲を強調。採決後、同法案の成立が確実になったことについては「改正手続きについて法的な整備が整う、段取りが整ったということではないか」と首相官邸で記者団に語った。

 与党案は(1)国民投票のテーマを憲法改正に限定(2)投票年齢は18歳以上(3)国家公務員法などによる公務員への「政治的行為の制限」を原則適用(4)公務員と教育者の「地位を利用」した運動を禁止――などが柱だ。

 法施行は成立から3年後で、それまでは国会への改憲原案の提出・審議はできない。ただ、自民党は制度上、この「凍結期間」でも改憲骨子案や要綱は作成できると説明している。また政府・与党は、この間に選挙権年齢も18歳以上に引き下げる法整備も検討する。

 国民投票法案をめぐっては昨年5月、与党と民主党がそれぞれ独自案を国会に提出。与党は共同修正案提出を視野に歩み寄りを模索したが、首相が改憲を参院選の争点にすると発言したことに民主党の小沢代表が反発。修正協議が頓挫し、今年3月、与党単独で修正案を衆院に提出していた。

 11日の採決時には、民主党が、最低投票率制度の意義を検討することなど18項目を求め、与党と民主党の賛成で付帯決議した。また、重要法案では採決前に中央公聴会を開くことが多いが、与党は「十分な審議が尽くされた」として開催に応じなかった。

     ◇

【国民投票法案の骨子】

●投票テーマ 憲法改正に限定

●投票年齢 18歳以上。3年以内に公職選挙法などを改正し、選挙権も18歳以上に

●周知期間 憲法改正案の国会発議から60日以降180日以内に投票を実施

●広報 衆参各10人で構成する「国民投票広報協議会」を国会に設置。公報などを作成

●国民投票運動の規制 公務員の政治的行為を制限する公務員法制上の規定を適用。賛否の勧誘や意見表明が制限されないよう3年以内に法整備。公務員・教育者の地位を利用した賛否の勧誘を禁止

●広告規制 投票14日前からテレビ・ラジオによる広告を禁止

●施行時期 3年後。施行まで衆参両院の憲法審査会は改憲案の審査・提出をしない

〔朝日新聞〕


■集団的自衛権「憲法解釈変更なら法整備も必要」 首相

 安倍首相は11日の参院憲法調査特別委員会で、集団的自衛権の行使を禁じた政府の憲法解釈について「今までの(憲法)解釈のままでよいのか常に考えていかなければならない」と述べ、行使容認に向けた検討の必要性を強調した。そのうえで「この(新しい)解釈にのっとって自衛隊が行動する場合には、それを裏付ける根拠となる法律も当然必要だ」と指摘し、解釈を変更する場合、新たな法整備が必要との認識を示した。

 舛添要一氏(自民)の質問に答えた。

 首相は、集団的自衛権の行使容認を検討する背景に「地域の平和と安定を確保し、国際社会で大きな貢献も期待されている」ことを指摘。解釈を変更した場合の法整備については、18日に初会合を開く首相の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」で「しっかり議論していただかなければならない」と述べ、懇談会の検討課題とする考えを明らかにした。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月13日 16:18

カネにあかして、、、恥ずかしい。。。

■謝礼受け取り、フィリピンで日本人10人に腎臓提供

 生体腎移植を目的としたフィリピンでの腎臓提供をめぐり、岡山大大学院の粟屋剛教授(生命倫理)らがマニラ近郊のスラム街で実施した聞き取り調査で、謝礼を受け取って腎臓を提供したドナー72人のうち10人が、移植手術を受けた患者(レシピエント)は日本人だと回答したことがわかった。日本人が払った謝礼の平均は、全体の平均より高かったという。調査結果は27日に九州大であるシンポジウムで報告される。

 調査は今月5、6日、フィリピン大の研究者と協力して実施。スラム街の4カ所でドナーに集まってもらい、手術跡を確認のうえ、回答用紙に記入してもらった。72人のうち、外国人に提供したのは29人で、相手は日本人が最も多く、次いで中国人9人、アラブ系3人だった。

 日本人への提供例で最も古いのは86年で、90年代に6例、00年代に3例あった。日本人からの謝礼の平均額は10万1000ペソ(約25万3000円)で、全体の平均7万5000ペソ(約18万8000円)を上回り、最高は92年の16万ペソ(約40万円)だった。

 日本の臓器移植法(97年施行)では臓器売買は禁止され、海外で日本人が売買にかかわるのも違法のおそれがある。粟屋教授は「日本人が予想より多かった」と話し、サンプル数500人以上を目標にさらに調査を進めるという。

 フィリピンではレシピエントがドナーに謝礼を払う仕組みがあり、同国の保健省の一部でこれをさらに拡充しようという案が浮上、政府が臓器売買を促すことになるのではないか、という懸念や批判が出ている。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月13日 16:11

方法論までをも作業部会の議題に!

■地球温暖化:日本の技術でCO2、年20億トン削減可能 政府「枠組み見直し必要」

 日本のエネルギー効率の高い製鉄や発電所のシステムを各国が採用すれば、世界中で日本の年間排出量を上回る年間20億トンの二酸化炭素(CO2)削減が可能になる--。政府が地球温暖化問題を扱う国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)事務局に、このような内容の文書を提出していたことが9日、分かった。

 文書では日本が「世界トップレベルの省エネを達成した」と記す一方、1990年が基準年の京都議定書については「以前の省エネ努力が適切に反映されず、各国の削減義務は必ずしも公平、平等ではない」と指摘。2013年以降の次期枠組みではエネルギー効率を評価し、基準年や削減義務を負う国、削減期間などを全面的に見直すよう主張している。

 この文書は、独・ボンで14日から開かれる「京都議定書における先進国のさらなる削減約束に関する作業部会」のために提出された。日本は石油危機をきっかけに省エネ技術開発に取り組み、73年からの30年間で国内総生産(GDP)あたりのエネルギー効率を37%改善。この経験を基に「日本の最先端の省エネ技術やノウハウを世界に移転することで、地球規模で温室効果ガス削減に貢献できる」としている。

 環境省と経済産業省は「世界の化石燃料起源のCO2を年間約1割減らせる能力があり、効果は大きい。技術を途上国に移転させる仕組み作りが課題だ」と話している。【江口一】

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月11日 20:49

一人あたりに換算して比較しないとね。。。

■消費者向け電子商取引市場規模、4.4兆円に拡大

 経済産業省が11日発表した「電子商取引に関する市場調査」によると、06年の消費者向け市場規模は前年比27.1%増の4.4兆円と大幅に拡大した。米国の市場規模は19.3兆円だったが、伸び率は21%で、日本を下回った。

 日本市場の業種別の構成比を見ると、インターネットを通じた音楽、映像などデジタルコンテンツの配信を含む情報通信が27.1%と最も高く、通信販売を含む総合小売りが22.5%と続いた。これに対し、米国では総合小売りが38.5%で最高。続いて直販を含む製造業が10.6%で、消費者のネット取引の使い方の違いが浮き彫りになっている。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月11日 20:00

一旦全面撤退を、、、かけ違えたボタンはかけ直そう。。。

■イラク多国籍軍の兵員「半減」、米軍「今や孤独の戦い」
特集イラク情勢

 【ワシントン=貞広貴志】米議会の政府監査院(GAO)は9日、イラクで治安維持などに当たる多国籍軍の動静に関する調査報告を、下院外交委員会に提出した。

 2003年末に、米国を除いて33か国、計2万4000人を数えた多国籍軍は、今月時点で25か国1万2600人となり、兵員数では半減したことが明らかになった。ブッシュ大統領が目標を共有する国々と構築した「有志連合」のほころびが、裏付けられた形だ。

 03年12月以降の半年ごとの集計によると、米国を除く多国籍軍は04年12月に2万5000人でピークを記録した後、着実に減り続けている。最大勢力の英国軍の部隊縮小でさらなる縮小が見込まれるという。

 一方、米軍の規模は、選挙などで臨時増派された時期を除くと、13万人前後でほぼ一定していたが、今年初めからの増派で14万5000人に拡大。総兵力に占める非米軍の比率は、3年半で16%から8%まで低下した。

 報告を受けて、同委のウィリアム・デラハント監視小委員長(民主)は、「米国は今やひとりで戦っている」と述べ、早期撤収を主張した。

〔毎日新聞〕


■「9月からイラク駐留米軍削減は可能」米国防長官が見通し
特集イラク情勢

 【ワシントン=五十嵐文】ゲーツ米国防長官は9日、米上院歳出委員会で証言し、今年9月からイラク駐留米軍の削減を始めることは可能、との見通しを示した。

 米軍は首都バグダッドの治安改善などのため約3万人の兵力増強を進めており、9月に、駐留米軍のペトレイアス司令官が増派を踏まえた現地情勢を長官に報告する。長官は、「(9月時点で)物事が前進し、正しい方向に進んでいるようなら、その時点から兵力の一部削減の検討を開始することができる」と述べた。ただ、その後の記者会見では、削減する場合は「急激なものにはならない」と述べ、民主党などが求める数か月単位での撤収は難しいとの見方を強調した。

 米軍は、増派により16万人程度となる兵力規模を当面維持するため、新たに3万5000人の兵力派遣命令を出した。長官の発言には、こうした派遣命令が駐留の長期化を前提としたものではないことを強調する狙いもある。

〔読売新聞〕


■新たに3万5000人、米軍がイラク派遣を命令
特集イラク情勢

 【ワシントン=五十嵐文】米国防総省は8日、イラクに展開している部隊の交代・補充要員として、新たに10個戦闘旅団、約3万5000人に派遣命令を出した。

 今年8月から12月にかけて順次、派遣される。これにより、イラク駐留米軍の兵力規模は現在の14万6000人から16万人前後になるとみられる。

 ブッシュ政権は首都バグダッドの治安改善のため、全体で3万人規模のイラクへの増派を決め、兵力増強を進めている。今回、派遣命令を出した3万5000人について、国防総省スポークスマンは8日、「現場の司令官に任務遂行のための柔軟性を与えるものであり、増派(期間)の延長といった決断とは関係ない」と強調。増派の規模や、増派を維持する期間については、現地の状況に応じて判断するとの立場を繰り返した。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年05月10日 13:52

過ぎたるは及ばざるが如し、、、私の周囲にも。。。

■「完全菜食主義者」の両親、赤ちゃんを餓死させ終身刑に

 生後6週間の我が子に豆乳と有機栽培のリンゴジュースなど不十分な栄養しか与えず、餓死させたとして、米アトランタの自称「完全菜食主義者」の男女が、殺人罪などによる終身刑の判決を受けた。

 アトランタの高等裁判所で2日、殺人や児童虐待罪で判決を受けたのは31歳の男と27歳の女のカップル。裁判所によると、04年4月に栄養失調で死亡した際、子どもの体重は2キロに満たず、骨が浮き出ていたという。

 地元紙によると、2人は裁判で「私たちは赤ちゃんを愛していたし、餓死なんかさせていない」と訴えたが、検察側は「いくら菜食主義者だといっても、これは別問題。彼らはネグレクト(育児放棄)し、子どもを病院にも連れていかなかった」と主張した。

 ビーガンと呼ばれる完全菜食主義者は、ミルクや卵を含めすべての動物性たんぱく質食品を食べないことで知られる。近年、米国では健康志向や動物愛護のため、菜食主義者が増え続けている。

 自らも完全菜食主義者で、反フライドチキン運動をしている「動物の倫理的扱いを求める会」事務局のリンゼー・ライトさんは「今回のケースは菜食主義ではなく、児童虐待だ。私の友人らは完全な菜食で子育てを完璧(かんぺき)に成し遂げている」と話している。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月10日 13:30

もう競争は卒業して協調の発想に転換しよう!

■日本の経済競争力、24位に後退 中国に抜かれる

 各国・地域の経済競争力を分析して順位付けをしているスイスの国際経営開発研究所(IMD)は10日付で、07年版の順位を発表した。1位は7年連続で米国。日本は昨年の16位から24位へと後退し、昨年の18位から15位に上がった中国に抜かれた。

 IMDは各国統計や独自調査をもとに世界55カ国・地域を分析。経済指標や政府の効率性、ビジネス環境、インフラ整備の4分野で計323項目を指数化して採点した。

 日本は経済成長率や財政状況の改善などが評価されてポイントが上がったが、海外からの投資の低迷や規制緩和が進んでいない点などがマイナス要因となった。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月10日 13:25

お粗末極まりない。。。

■12人が年金を「もらい損ね」 社保庁の納付記録が欠落

 国民年金の保険料を納めたことを示す年金手帳や領収書を本人が保管しているのに、社会保険庁に該当期間の記録がなかった人が55人いたことが9日、分かった。このうち12人はすでに年金を受給しているが、本来よりも最大で年間2万数千円少ない額の年金を受け取っていた。同庁は不足分をさかのぼって支給するが、今回明らかになったのは自発的に相談した人のみで、約3000万人の年金受給者全体では年金をもらい損ねている人は増える可能性がある。

 9日の衆院厚生労働委員会で公明党の福島豊議員がただした。社保庁が調査結果を公表し、「大変に申し訳なく遺憾だ」と陳謝した。

 社保庁は、年金保険料の不正免除問題をきっかけに、昨年8月から年金記録相談を強化。12月までに約100万件の相談が寄せられたが、この55人の保険料の納付記録は、63年から85年にかけて、最長で1年2カ月分が欠落していた。欠落の理由は(1)市町村職員が年金の加入日を誤って記入した(2)保険料を納めた記録が市町村から社保庁に伝わらなかった、などが考えられるという。

 55人の記録は本人の年金手帳などに基づいて訂正するが、年金相談をしていない人にも、受給額が本来より少ない人がいる可能性がある。社保庁は、毎年6月に受給者全員に送る年金通知書に、社保庁の年金相談を受けるよう呼びかける文書を同封し、受給漏れを防ぐ考えだ。

〔朝日新聞〕


■年金記録「なし」2万人・3月末、1カ月で20%増

 社会保険庁に年金の加入記録を照会した人のうち、本人が保険料を払ったと主張しているにもかかわらず、記録が存在しないケースが3月末時点で2万635 人に達したことが分かった。社保庁が公表している3月初め時点の人数は1万7204人で、1カ月で20%も増えたことになる。本人の勘違いだけでなく、社保庁や自治体が記録を消失した恐れもあり、今後年金の受給権をめぐって加入者との間で紛争が起きる可能性もある。

 2万635人のうち、記録が一部しか存在しないのは3197人、全く存在しないのは1万7438人。1カ月で合計人数が2割も増えたのは、年金制度への不信感から記録の照会を求める動きが加入者の間に広がっているためだ。実際に全国にある社会保険事務所を訪れて照会した人はこの1カ月で20%、郵送で照会を求めた人は15%増えた。こうした動きは4月以降さらに広がっており、記録が存在しない人がさらに増えるのは確実だ。

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2007年05月10日 13:19

相談が相次ぐ事態、、、それだけのニーズに驚きは隠せない。。。それにしても官房長官、確かに正論だけど、行政が対策をしないからこんな試みがなされる、、、本末転倒だよね。。。

■運用開始の朝、赤ちゃんポストで相談相次ぐ

 様々な事情で子育てできない親から新生児を匿名で預かる「赤ちゃんポスト」の運用が10日正午から、熊本市の慈恵病院(蓮田晶一院長)でスタートした。「命を救える」「育児放棄を助長する」。昨年11月の構想発表以来、全国初の試みに賛否両論が渦巻く中での運用開始だ。この日は朝から、病院に相談の電話が相次いでいる。

 病院側はポストを「こうのとりのゆりかご」と名付けている。病棟1階にある「新生児相談室」の外壁に扉(高さ55センチ、幅60センチ)を設け、その内側に24時間保温の保育器を置いた。新生児を託し、扉を閉めると施錠され、再び扉を開けることはできない。新生児の安全確保のため保育器の監視カメラはあるが、親の匿名性を守るため、外にいる利用者は撮影されない仕組みだ。

 病院側は産婦人科の看護師、助産師ら17人で24時間対応。新生児が保育器に置かれれば、保護するとともに熊本市や熊本県中央児童相談所、熊本県警に連絡する。

 ただ、ポストはあくまで、出産に悩んだ末の「産み捨て」や「捨て子」を防ぐ緊急避難的な措置。扉のわきには相談用インターホンを設け、看護部長や看護師長が応じる。保育器内には「気持ちが変わったら連絡してほしい」などと呼びかける手紙を置く。

 病院側にかかった相談などの電話は、この日の朝からだけで、すでに10本を超えた。蓮田太二理事長(71)は「うれしい一方で緊張感もある。預けるより、できるだけ相談してきてほしい。それが母子の大きな救いにつながる。ともに悩んでゆきたい」と話す。

 熊本市も7日から、24時間対応の電話相談窓口を開設するなど、行政側も相談体制の強化を図っている。

〔朝日新聞〕


■「自分で育てるのが基本」官房長官 赤ちゃんポストで

 塩崎官房長官は10日午前の記者会見で、運用が始まった熊本市の慈恵病院の「赤ちゃんポスト」について「病院内の施設とはいえ、保護者が子どもを置き去りにする行為はあってはならない。自らの手で親が育てるのが基本だ」と改めて批判的な見方を示した。そのうえで「特殊な事情で困難な状況にある人には、それなりの態勢を組んで親の手で育てることができるようにお手伝いをするのが、行政の役割ではないか」と語った。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月10日 13:10

官民一体の新たな取り組み、、、素晴らしい。。。まずは人命第一、、、それから次の問題でしょう。。。

■「赤ちゃんポスト」に対応 熊本市、望まない妊娠で24時間相談

 熊本市の慈恵病院が「赤ちゃんポスト」(こうのとりのゆりかご)の運用を今週にも始めるのに伴い、同市は7日、望まない妊娠に悩む女性からの相談を24時間態勢で受け付ける「妊娠に関する悩み相談電話」を開設した。

 相談窓口は市庁舎1階の福祉総合相談室の一角に設置。これまでも平日の昼間に対面や電話での相談を受け付けていたが、今後は夜間や土日、祝日も電話を相談員に転送して対応する。

 熊本市地域保健福祉課の今坂智恵子課長は「一人で悩みを抱え込まず、一緒に解決の方法を探したい。思いがけない妊娠で悩んでいる方などは、ぜひ利用してほしい」と話していた。

 ポストは今月1日に完成、慈恵病院は10日正午からの運用開始を予定している。

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2007年05月09日 10:07

原点回帰?社会の成長から成熟への転換を示す現象の一つ、、、だといいけれど。。。

■セックス:「性」にまじめな10代 初めての性交「重大」8割超/避妊よく相談53%

 ◇初めての性交「重大」8割超/「相手と避妊、よく相談」53%

 性についての姿勢を各世代に聞いたところ、10代が最もまじめに考えていた。一方、夫婦のセックスレスは年々増え全体の3分の1を占める。厚生労働省と社団法人日本家族計画協会の「第3回男女の生活と意識に関する調査」から見えてくる「現代の性」は--。

 調査は全国の16歳から49歳の男女3000人を対象に実施。調査期間は昨年11月2~26日で、回収率は51・9%。

 10代(16~19歳)に15歳当時の性交経験率を聞いたところ、女性は8%、男性は11%だった。20~24歳は女性12%、男性14%で、性体験の低年齢化には歯止めがかかっているようだ。

 初めての性交への考え方も、16~19歳の8割以上が「重大なこと」と答え、全年代の平均の7割を上回った。また、初めての性交のきっかけは「なんとなく」が40~44歳の男性で17%と最多なのに対し、16~19歳の男性は6%だった。

 初めての性交時の避妊については、10代男性の82%が行っており、全体平均の66%を上回った。「避妊方法について相手と相談しているか」の問いにも10代女性の53%が「よく相談している」と回答、全世代の中で最もよく話し合っていた。

 ◇セックスレス、3分の1超す

 婚姻関係にある人で、1カ月以上性交のない「セックスレス」(日本性科学会の定義)の人は34・6%で、前回04年の時より3ポイント高くなった。

 理由は「面倒くさい」19%▽「出産後、相手の一方的なセックスに」14%▽「セックスより趣味など楽しいことがあるから」13%などだった。

 調査した家族計画協会の医師、北村邦夫さんは「若者の性モラルは乱れていると思われがちだが、実態は今の40代よりも性に対しまじめという結果になり、興味深い」と話している。【小川節子】

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月09日 09:57

一つの具体的動き。。。

■米シティグループ、温暖化対策に500億ドル

 【ニューヨーク=蔭山道子】米シティグループは8日、地球温暖化防止へ向けて今後10年間で500億ドルを投じる計画を発表した。100億ドルを新オフィスビルの環境対策に向けた設備投資やグリーン電力の購入に、310億ドルを代替エネルギー関連企業への投資に充てる。さらに、太陽力発電設備などを購入する個人を対象にしたローン商品や環境投資に関する投資家への助言サービスも拡充する。

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2007年05月09日 09:49

計画におとせない掛け声だけの夢は実現しない。。。方法論まで含めたグローバルプランの策定を!

■「2050年までにCO2排出半減」日本、G8で提案へ

 国際的な主要課題として浮上している地球温暖化問題で、政府は8日、二酸化炭素(CO2)など世界の温室効果ガスの排出量を2050年までに半減するよう国際社会に呼びかける方針を固めた。安倍首相が6月にドイツで開かれる主要国首脳会議(G8)で提案する方向で調整に入った。政府が長期的な削減の目標年次を示すのは初めてとなる。

 08年の洞爺湖サミットもにらみ、温暖化対策で主導権を発揮したい狙いがある。G8の場での各国の合意をめざして調整を続けている。

 政府はこれまで、国連の気候変動枠組み条約の締約国会議など国際交渉の場では、世界全体の排出量を早期に半減させる必要性を主張してきた。目標年次を示すと、劇的な温暖化対策に難色を示す国内の産業界などから根拠を求められかねないと配慮したためだ。

 だが、すでに欧州連合(EU)は、2050年までの半減の必要性を提示し、先進国は60~80%の削減が求められると主張。4日に公表された国連の「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)第3作業部会の報告書も「産業革命前と比べて2度程度の気温上昇にとどめる場合は、少なくとも50年には半減させなければならない」と指摘している。

 政府内には「EUのように根拠もなしに政治的に数値目標を掲げるやり方と争っても意味はない」との声もあったが、国際社会で発言力を確保するには目標明示は欠かせないと判断したとみられる。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月09日 09:39

先日のリチャードギアの猥褻?事件といい、お国柄の違いは大きい。。。

■「搭乗員が寝不足」でBA機が13時間出発延期 インド

 搭乗員が寝不足のため出発できません――。ニューデリー発ロンドン行きのブリティッシュ・エアウェイズ便が、こんな理由で13時間も出発を遅らせ、乗客約200人が待ちぼうけを食った。

 同社ニューデリー支店によると、搭乗員の睡眠不足の原因は滞在していたホテルの騒音。報道担当者は「乗客の方々にはおわびします。ただ、搭乗員の十分な休息は安全のために不可欠。今後も決して妥協はできないでしょう」。

 この便はもともと午前2時10分発の予定だった。乗客らは搭乗後に出発延期を知らされ、市内のホテルで待機した。結局、出発したのは午後3時20分だった。

 濃霧などによる飛行機の遅れは日常茶飯事のインドだが、乗客らは地元紙の取材に「待機に相部屋を強いられた」「高齢者や妊婦もいて、とてもつらかったはずだ」と不平を並べた。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月09日 09:32

周りでも喫煙者はずいぶん減りました。。。

■禁煙、50代からでも効果 肺がん死亡率43~64%減

 50代でたばこをやめれば吸い続けるより43~64%も肺がん死亡率が減少、60代でも19~57%減る――。こんな推計結果を厚生労働省の研究班(主任研究者=祖父江友孝・国立がんセンターがん情報・統計部長)がまとめた。研究班は「禁煙は早い方がいいが、遅くても効果がある。あきらめて吸い続けるのは最悪の選択肢」と言っている。

 研究班は、国内で83年から03年に実施された三つの10万人規模の疫学調査のデータから、18~22歳の時に喫煙を始めた喫煙者・禁煙者と、非喫煙者の男性計11万2人(調査時40~79歳)分を分析。平均追跡期間は8.5年で968人が肺がんで死亡していた。喫煙者と非喫煙者は年代別に、禁煙者についてはさらに禁煙時の年代別にも分けて肺がんの死亡率を計算して比べた。

 その結果、50代で禁煙した人は吸い続けた人に比べ、60代で43%、70代で56%、80代で64%も肺がん死亡率が減る計算になった。60代で禁煙した場合もそれぞれ19%、40%、57%減った。

 肺がん死亡率は、禁煙後の年数が増えるほど減る。喫煙者のリスクは非喫煙者の4.71倍。これが禁煙後10~15年で半分程度に減り、非喫煙者と同じレベルに近づくには15年以上必要だった。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月09日 09:23

臓器移植の禁止か事態の看過かの二者択一。。。

■腎臓売買、マニラで数百人から実態調査…岡山大大学院教授

 【マニラ=遠藤富美子】フィリピンで横行する腎臓売買の実態を把握するため、岡山大大学院の粟屋剛教授(生命倫理)が5日、マニラ首都圏で臓器提供者(ドナー)の聞き取り調査を始めた。

 国立フィリピン大の協力で6日まで数百人を目標に行う。調査結果は27日に九州大で開かれるシンポジウムで発表する。

 5日は港湾地区バセコで、フィリピン大生ら約20人が「腎臓の提供理由」「罪の意識があるか」などを聞き取りした。ドナーで、船上の清掃作業で生活するフェリクス・ドゥランさん(48)は1995年に腎臓を10万5000ペソ(当時のレートで約38万円)で売り、ボートや家を購入したが「罪の意識を感じており、人生が暗転したと思う」と話した。

 同国政府は臓器売買を事実上公認する制度の導入を目指し、移植患者が政府公認機関に出した寄付金を集約した基金でドナーの生活を支援する方向で検討を進めている。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年05月08日 22:40

誰のせいかを追及する前に、まず撤退を。。。

■前CIA長官の回想録、イラク開戦責任「弁解」で議論再燃
特集イラク情勢

 【ワシントン=坂元隆】1997年から2004年まで中央情報局(CIA)長官だったジョージ・テネット氏が先月末出版した回想録「嵐の中で」で、情報機関の責任者としてイラク開戦に関与した自らの立場を擁護する主張を展開し、政権内外から批判を浴びている。

 イラク戦争には依然出口が見えず、大統領選も来年に迫っているだけに、「戦争責任論」は今後も尾を引きそうだ。

 テネット前CIA長官は、イラク開戦3か月前の2002年12月に、イラクの大量破壊兵器の有無を尋ねたブッシュ大統領に対して、バスケットボールのシュートを決めるしぐさをしながら「スラムダンク(確実)ですよ」と答えたといわれる。開戦後、大量破壊兵器は存在しないことがわかり、テネット氏は大統領に間違った情報で開戦を決断させたとして厳しい批判を浴びてきた。

 回想録でテネット氏は、「スラムダンク」と発言したこと自体は認めたものの、大統領との会合はイラク開戦の是非ではなく、イラクが大量破壊兵器を保有していることを公にすべきかどうかを協議するのが主眼だったと指摘し、「当然国民に知らせるべきだ」という意味で「スラムダンク」という言葉を使ったと弁明している。シュートのしぐさをしたことは否定し、発言を最初に報道したワシントン・ポスト紙のボブ・ウッドワード記者が「真意を歪曲した」と非難した。

 一方、テネット氏は、サダム・フセイン打倒後のイラク統治に明確な青写真のないまま米国が戦争に突入したことに懸念を感じていたと述べている。

 また、2001年9月の米同時テロを警告する情報がありながら、テロを事前に防ぐことができなかったことについても、同年7月の段階で担当官を通じて、ライス国家安全保障担当補佐官(当時)に伝えたと主張している。

 回想録が公になると、CIA元職員の一部はテネット氏の戦争責任を問う書簡を同氏に送り、本の収益の「少なくとも半分」を戦争で死傷した兵士やその家族に送るべきだと要請した。ライス国務長官は同時テロの事前警告を知らないと述べ、テネット氏から距離を置く態度を取っている。

 また、世論も概してテネット氏に厳しく、ウッドワード氏は、「戦争が間違いだと思ったのなら、なぜ大統領に言わなかったのか」と批判、ニューヨーク・タイムズ紙のリベラル派コラムニスト、モーリーン・ダウド氏は「上司の言いなり」と酷評した。

 これらの批判に、テネット氏は6日出演したNBCテレビで、「歴史を作り直すことはできない」と過ちを認めつつも、「開戦の決断をしたのは大統領」と述べ、最終責任は大統領にあるとの主張を繰り返している。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年05月08日 22:36

年金を破綻させたのは???、、、言わずもがな。。。

■国民年金保険料徴収、不在扱い69万人…納付率かさ上げか

 社会保険庁が住所不明などを理由に国民年金保険料の徴収対象者から除外している「居所未登録者(不在者)」が約69万人(2006年度末)に上ることが7日、わかった。

 不在者をめぐっては、過去に、納付率をかさ上げするために勝手に不在者登録された事例が10万人以上確認されている。同庁は、69万人の中に実際には住居が確認できる人もいるとみて、住居確認などを含め全件調査に乗り出した。年内にも、調査結果を公表する方針だ。

 同庁によると、不在者としての登録は、本来、住民票が確認できない場合に行うとしていた。具体的には、〈1〉引っ越しの際、転出届を出してから3か月以上転入届を出していない〈2〉居住が確認できず、市町村の判断で住民票が削除された――などのケースだ。

 ただ、過去には、住民票があっても、「郵便物が『あて先不明』で返送されてきた」などの理由だけで、不在者登録される例が少なくなかった。同庁がさらに悪質なケースと見ているのが、保険料の長期滞納者らを勝手に不在者登録する例だ。

 不在者は納付率の計算の際に分母となる徴収対象者から除外される。このため、長期滞納者を不在者扱いにすれば、分母が少なくなるため納付率がアップする。

 同庁から納付率アップを指示されている地方の社会保険事務所の多くが過去にこの手法を使っていたと見られ、05年度に新たに不在者登録された約33万9000人のうち10万4777人に不正処理が見つかった。このため同庁は、不在者の全件調査を行うこととした。同庁は、「69万人については、なぜ不在者登録されたかの記録は残っていない。69万人のうち、現在は不在者ではなくなっている人を適正に処理することが調査の主な目的だ」としている。

 不在者扱いされると、保険料の督促対象からも外れる。保険料を支払わなかった場合、年金が支給されないか減額される。

 同庁によると、国民年金の加入者は2190万人(05年度末)。納付率は65~70%程度と、目標の80%には達していない。仮に69万人全員が不在者ではなかった場合、納付率はさらに2、3%程度下がる計算だ。

 政府は今国会に、同庁を廃止・解体し、非公務員型の「日本年金機構」へと衣替えする社保庁改革関連法案を提出している。衣替えを前に、不在者問題など「負の遺産」を清算することが不可欠と判断したもので、同庁は与党議員らに全件調査などついて説明した。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月08日 22:23

群がる外資ブランド。。。

■アジア系高級ホテル、相次ぎ日本進出

 アジア系の高級ホテルチェーンが日本に相次ぎ進出する。インドネシアのアマン・リゾーツは2008年にも京都に和風の大規模リゾートホテルを開設。アラブ首長国連邦(UAE)のジュメイラも11年までに東京に高級ホテルを開く構想だ。大量退職が始まった団塊世代や、増加する外国人観光客に照準を合わせ、欧米だけでなくアジアの有名ホテルも日本市場開拓を加速する。

 アマンはインドネシア、タイ、フランス、米国など12の国・地域で18カ所の高級リゾートホテルを展開する。日本進出を決め、京都市に2万平方メートル超の用地を取得した。京都盆地北西部の金閣寺から約1キロ離れた「鷹峯」と呼ばれる地域で紅葉の名所として知られる。既存の景観を生かし、純和風のコテージ型宿泊施設を約10棟建設する方向。宿泊料金は1泊(2人1室)10万円以上にするもようだ。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年05月05日 20:37

とりあえず群がる、、、かな???タダだもんね。。。

■飲み物タダの自販機、6月にも 画面や紙コップに広告

 コーヒーやジュースがタダになる自動販売機が6月にも登場しそうだ。紙コップ式飲料自販機大手のアペックス(東京都)が広告会社と共同で始める。

 タダの秘密は広告だ。19インチのタッチパネル式の液晶画面を紙コップ自販機に設置。顧客がパネルで飲料を選んで購入ボタンを押すと、紙コップに飲み物が注ぎ終わるまでの約30秒間、画面に広告が流れる。紙コップも同じ広告の絵柄にする。1回分の広告(紙コップ一つ)を広告主に70~80円で買ってもらうことで飲料代をタダにする。

 広告主の反応は上々という。当初は数十台程度でスタートさせ、広告が集まってくればアペックスが全国に設置する約3万5000台の自販機に徐々に広げていく。年間500万~600万個、約4億円の売り上げを見込む。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月05日 17:38

巨人たちが合体して大巨人に。。。

■米マイクロソフトとヤフー、合併交渉入りか 米報道

 米マイクロソフトと米ヤフーが合併交渉に入った、と複数の米メディアが4日報じた。インターネット事業を強化し、急成長する米グーグルに対抗する狙いとみられる。実現すれば、ネット事業で最大級となる。ただ、交渉はまだ初期段階で、決裂する可能性もある。

 複数の米メディアが、消息筋の話として伝えた。交渉では、マイクロソフトのネット事業を分離し、ヤフーに統合することも検討されているという。両社は1年前にも合併などを交渉したが合意できなかった。グーグルが急成長を維持していることから危機感を募らせ、再交渉に入ったと見られる。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月05日 17:32

どこで買ってもモノは同じ、、、ここでしか買えないモノを創ってほしい。。。

■丸の内、ショッピング街に変身 開業待つ大型ビル続々

 24万人が働くとされる巨大ビジネス街の東京・丸の内が、ショッピング街としての色彩を強めている。三菱地所が新丸の内ビルディングを4月27日に開業させ、この地区の総店舗面積は二十数万平方メートルになった。これは大型百貨店の3~4店分に相当する。今後も続々と開業予定があるが、他の商業集積タウンとの競争も激しくなっている。

 27日に開業した新丸ビルには連日10万人超が訪れている。丸の内では同社運営分だけで店舗数は740店に増えた。02年に丸の内ビルディングが開業する前と比べ2.6倍だ。「90年代半ばまで休日はシャッター通りのようだった」と三菱地所の社員は感慨深げだ。

 同社はJR東京駅西口に広がる丸の内地区で約3割のビルを所有している。98年から大手町、有楽町を含む丸の内地区約120ヘクタールの再開発に着手。これまで新丸ビルを含め5棟を建て替え、オフィスだけでなく、商業店舗も数多く入居させている。再開発ラッシュに沸く六本木が商業集積を高めているのに対抗するためだ。

 丸の内地区で最大級の商業ビルでもある丸ビルの年間店舗売上高は約240億円(05年度)。新丸ビルは店舗面積が丸ビルより13%小さいが、初年度売上高220億円と強気の目標を掲げる。

 地区内では今秋、さらにホテル「ザ・ペニンシュラ東京」、大丸東京店が増床移転する複合ビル「グラントウキョウノースタワー」、丸井が入るJR有楽町駅前ビルなど、商業施設を備えた大型ビルの開業を控える。

 近隣でも大型施設の開業が続く。3月に開業した六本木の東京ミッドタウンは132店を抱え、来店客の目標は年間3000万人と丸の内のビルを大きく上回る。

 「店舗過剰」との指摘も出ているが、三菱地所は「他の商業施設とはターゲットが異なる。丸の内の回遊性が高まり、相乗効果が期待できる」と強調。「三菱1号館」を10年春には美術館に復元するなど集客増に向けててこ入れをする計画だ。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月05日 17:22

世界一懲りない男。。。

■ブッシュ大統領:イラク撤退期限明記の補正予算案に拒否権

 【ワシントン及川正也】ブッシュ米大統領は1日、連邦議会から送付されたイラク駐留米軍の撤退期限を明記した補正予算案に対し、拒否権を行使した。上下両院では拒否権を覆せる3分の2の賛成票は得られておらず、廃案になる見通し。大統領は2日、上下両院の共和、民主両党指導者と今後の対応を協議する意向だが、民主党は「大統領の判断は誤りだ」(リード上院院内総務)と反発。打開の糸口はつかめていないのが現状で、米政局は混迷の度を深めている。

 1日はブッシュ大統領が「任務は完了した」とイラク戦争の大規模戦闘終結を宣言してから丸4年にあたる。大統領の拒否権行使は01年の政権発足以来2回目で、米軍増派によるイラクの治安回復にかける決意を表明した形だ。

 補正予算案には(1)早ければ7月1日から、遅くても10月1日までに撤退開始(2)08年3月末を目標に撤退完了--とする条項が盛り込まれている。大統領はホワイトハウスで発表した声明で撤退期限設定がイラク混迷を助長すると指摘したうえで、「民主党は補正予算案を政治的思惑に利用している。党利党略を横に置き、米軍を支援する時だ」と批判した。

 これに対し、イラクからの出口戦略を示すべきだと主張する民主党のペロシ下院議長は「大統領に白紙委任状を与えるつもりはない」と拒否権行使を批判。大統領に改めて譲歩を迫った。

 03年3月のイラク開戦以降、米兵死者は3300人を超えた。今年2月に米軍増派作戦に着手した後も、先月の米兵死者が100人を突破するなど成果はまだ見えてこないのが現状で、ブッシュ政権は引き続き厳しい状況に立たされている。

 一方、対立先鋭化の背景には昨年11月の中間選挙で上下両院とも民主党が多数派に転じたことがあるが、同党内には手詰まり感も漂う。

 民主党内には「改めて撤退期限を設定した法案を通過させるべきだ」との意見もあるが、大統領は応じない構えで、このままでは予算案をめぐるクリントン政権と共和党主導議会の対立で米政府機関が一部閉鎖された95年の混乱の再来になりかねない。

 民主党では中間選挙で中道派や保守派が多数当選しており、イラク戦争には反対でも予算を「人質」にとることへの抵抗感が根強くある。強硬姿勢を貫けば民主党の分裂が鮮明になる恐れもあり、同党指導部の対応が焦点となりそうだ。

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月02日 18:55

いつまで続ける悪の連鎖。。。

■4月の市民の犠牲1506人 イラク

 4月にイラクでテロなどの犠牲となった市民の死者は1506人で、3月よりも2割近く減ったことが1日、明らかになった。ロイター通信が伝えた。米軍とイラク治安部隊がバグダッドで続けている治安維持作戦で、スンニ派の暗殺を繰り返してきたシーア派民兵マフディ軍が活動を沈静化させていることなどが背景にあるとみられる。一方、米兵の死者は104人で、3月よりも22人増えた。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月02日 17:48

失うな!平和への誓い!注視していきましょう

■「憲法第9条は平和に貢献」78% 朝日新聞世論調査

 3日で施行60年を迎える日本国憲法。朝日新聞社の全国世論調査(電話)で、憲法第9条が日本の平和に「役立ってきた」と評価する人が78%を占めた。憲法改正が「必要」と思う人は58%にのぼるが、改正が必要な理由を聞くと「新しい権利や制度を盛り込む」が8割に達する。自衛隊を「自衛軍に変えるべきだ」は18%にとどまり、自民党がめざしている改憲の方向と民意との開きが目につく。安倍政権のもとでの憲法改正に「賛成」は40%、「反対」は42%で二分された。

 調査は4月14、15の両日、内閣支持率などと同時に実施した。

 憲法改正を巡っては、自民党が05年に、9条を改正して「自衛軍」を持つことなどを盛り込んだ「新憲法草案」を発表。安倍首相は「自分の政権での改憲」をめざし、7月の参院選で憲法問題を争点とする構えだ。

 調査では、憲法改正が「必要」58%に対し、「必要ない」は27%。一方、9条を「変える方がよい」は33%で、「変えない方がよい」の49%を下回る。自衛隊の存在を憲法の中に書く必要が「ある」は56%。しかし、「自衛隊を自衛軍に変える」ことへの支持は18%で、「自衛隊のままでよい」が70%にのぼった。9条を「変える方がよい」人でも、「自衛隊のままでよい」が52%と過半数だった。

 調査方法が異なるが、憲法改正について「必要」と思う人は昨年4月調査(面接)で55%、05年4月調査(同)で56%。9条が日本の平和に果たした役割も、昨年4月調査で74%の人が評価している。改憲志向と9条への評価が共存する民意の状況が続いている。

 憲法改正が「必要」と答えた人に、その理由を三つの選択肢から選んでもらうと、84%の人が「新しい権利や制度を盛り込む」を挙げた。「自分たちの手で新しい憲法を作りたい」は7%、「9条に問題がある」は6%で、改正の理由としては少ない。占領下で作られたという制定過程を問題にしたり、9条改正を強調したりする自民党の改憲論と、国民の意識の違いが目立つ。

 憲法改正が「必要ない」理由では、「9条が変えられる恐れがある」が39%で最も多く、次いで「国民に定着」33%、「自由と権利を保障」25%。改憲が必要と思う人とは対照的に、9条を強く意識する人が多い。

 安倍政権のもとでの改憲について、「賛成」はすべての年代で3割台から4割台だった。憲法改正が「必要」という人では59%が安倍政権の改憲に「賛成」だが、「反対」も29%あった。

 憲法改正が「重要な問題」と思う人は57%。一方で、家庭や職場などで憲法の話をする人は、「よくある」「ときどきある」を合わせて34%。3人に2人は「ほとんどない」か「全くない」と答えた。憲法を巡る国民論議が盛り上がっていない現実も浮かび上がる。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月02日 16:37

人命第一、、、批判に遭いながらも、、、立派です。。。

■「赤ちゃんポスト」が完成 連休明けにも運用開始

 様々な理由で親が育てられない新生児を匿名で預かる「赤ちゃんポスト」を病院内につくっていた熊本市の慈恵病院(蓮田晶一院長)は1日、施設の工事を終えたとして、除幕式を開いた。市保健所による安全性の現場確認を受け、今月中旬にも「こうのとりのゆりかご」の名前で運用を始める方針だ。

 赤ちゃんポストは、病院1階のリネン室を区切って新設した「新生児相談室」内にある。外壁の窓ガラスがあった場所に手前に開く扉(縦55センチ、横60センチ)を設け、その内側に保育器が置かれる。外から新生児が置かれるとブザーが鳴り、24時間態勢で待機する看護師や助産師が駆けつけ、保護する。

 保育器は監視カメラでも常時確認できるようになっている。新生児を置く親の匿名性を確保するため、外側に監視カメラなどは設けないという。

 ただ、病院は利用する前に相談するよう呼びかけており、外壁の扉そばにあるブザーを押せば、24時間3交代制で看護部長らが新生児相談室で相談を受ける。

〔朝日新聞〕


■名前は「こうのとりのゆりかご」 利用前の相談呼びかけ

 様々な事情で親が育てられない新生児を匿名で預かる「赤ちゃんポスト」が熊本市の慈恵病院(蓮田晶一院長)に完成した1日、市保健所は申請通りの施設かどうかを確認し、医療法上の手続きを終えた。病院側は同日、内部の様子とともに、利用された場合の病院側の対応もデモンストレーションとして公開。病院は行政側との連絡体制を最終確認し、10日にも「こうのとりのゆりかご」の名称で運用を始める。

 デモンストレーションでは、母親役の職員が新生児相談室の外壁に設けた扉(縦55センチ、横60センチ)を開け、赤ちゃんの人形を置いた。すると天井の監視カメラが作動し、同時に病棟2階の新生児室でアラーム音が鳴る。室内のモニターで映像を確認した病院職員が約1分後には新生児相談室に駆けつけて保護した。

 新生児を置く親の匿名性を確保するため、外側に監視カメラなどは設けない。

 病院は利用前の相談を呼びかけており、扉近くのインターホンを押せば院内で相談できるほか、行政の相談窓口の連絡先も新たに明記。ポスト内には再考を促す母親あての手紙も置く。

 同病院の蓮田太二理事長は「無事完成し、うれしい」と話す一方で「預けることが解決ではない。相談があれば赤ちゃんの幸せにもつながる」と改めて相談の重要性を訴えた。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年05月02日 15:25

大人や社会への憧れの欠落の果て。。。

■日本の高校生、出世よりも安定志向 日米中韓調査

 「末は博士か大臣か」という言葉は今や死語?。「偉くなりたい」と強く思う高校生は8%しかおらず、米中韓の3、4分の1にとどまっていることが、財団法人「日本青少年研究所」がまとめた調査で分かった。同研究所では「平等社会のなかで現状満足志向が強い。このままでは社会全体の活力が失われる。将来の目標を持ってほしい」としている。

 調査は昨年10~12月、日米中韓の高校生に書面で実施。各国の1200~1800人から回答を得た。

 「偉くなりたいか」との質問に「強くそう思う」と回答したのは日本が8%だが、中国は34%、韓国と米国は22%あった。「まあそう思う」を含めても日本は44%と半数を割り、他国より22ポイント以上低かった。

 偉くなった場合の状況では「責任が重くなる」との否定的回答が78%。他国より11~32ポイント高かった。逆に「自分の能力をより発揮できる」(42%)「周りに尊敬される」(40%)「異性にもてる」(7%)などの肯定的回答は4カ国中最低だった。立身出世へのマイナスイメージが強く、リーダー志向が低下しているとみられる。

 将来就きたい職業を18項目から選んでもらうと、「弁護士、裁判官」「大学教授や研究者」「記者・編集者」「警察、軍人」「プロスポーツ選手や歌手・俳優」などの志望者はいずれも1割未満で最低。“花形職業”の不人気ぶりが際立った。

 職業選択の際に重視する点では、「社会的地位」「自由」「決定権」が11~31%で最低。逆に「安定性」は64%でトップ。組織に所属して安定性があり、適性や好みがある職業が人気のようだ。

 高校生を中心に夏季合宿を毎年開いている「日本の次世代リーダー養成塾」(御手洗冨士夫塾長)の加藤暁子事務局長長(47)は「出る杭(くい)を打つ平等教育を進めてきた結果ではないか。豊かになって親が過保護になり、子どもの独立心が薄れた影響もある。親は子離れしたほうがよい」と話している。

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2007年04月29日 16:34

本末転倒。。。

■友人・姉妹間の卵子提供へ 不妊治療団体倫理委が容認

 友人や姉妹から提供された卵子と夫の精子を体外受精させて妻の子宮に戻す治療を、全国の不妊クリニックでつくる「日本生殖補助医療標準化機関」(JISART)の倫理委員会が認める答申を出していたことが28日わかった。西日本にある2医療機関が申請しているが、厚生労働省審議会の報告書が示した「提供者の匿名性」の条件は満たしていない。実施されれば、一定の手続きを踏んだうえで行う国内初のケースとなる。

 第三者からの卵子提供をめぐっては、諏訪マタニティークリニック(長野県)の根津八紘(やひろ)院長が98年、妹からの卵子提供による体外受精と出産を公表した。この件や代理出産の公表をきっかけに、厚労省審議会の生殖補助医療部会が法制化を前提に検討を始め、03年、卵子提供者は匿名とし、姉妹間は認めないとの報告書をまとめた。日本産科婦人科学会の倫理審議会も同年、匿名の場合に限り提供を認めると答申した。

 JISARTは、不妊治療に積極的なクリニックの代表が4年前に設立。現在、20施設が参加し、国内の体外受精の半数近くを実施している。倫理委員会は生命倫理の専門家や弁護士らで構成され、委員長は龍谷大法科大学院の金城清子教授。2例の実施は3月下旬に答申され、6月の理事会をへて正式に認められる。患者はいずれも卵子を提供されなければ妊娠できないという。

 厚労省の報告書が匿名を条件としたのは、例えば姉妹間の提供だと、子どもの「遺伝上の親」が近くにいて親子関係が複雑化する▽周囲から「なぜ卵子を提供してあげないのか」などと圧力を受ける――などの可能性が指摘されたためだ。

 JISARTの倫理委員会の答申は匿名性の条件に反するが、「現段階では匿名の第三者から卵子の提供を受けることは難しい」として了承されたという。

 JISARTの理事の一人は「(法制化を)『もう待てない』との思いだが、生殖医療のあり方を検討している日本学術会議の結論が出る前に既成事実を作りたい思いもある」と話している。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年04月29日 16:33

具体的な方法論までグローバルに策定しないとね、、、ほとんどの先進国は事実上破綻をきたしている。。。

■カナダが京都議定書の目標達成断念を表明、批准主要国で初

 【ワシントン=増満浩志】カナダのハーパー保守党政権が、温室効果ガスの排出削減について定めた「京都議定書」の国別目標を、期限の2012年に達成するのは不可能と表明した。AP通信が伝えた。

 議定書批准国のうち主要国で目標達成が不可能と正式表明したのは初めて。

 新たな目標としてカナダは、現在の排出量を20年までに20%削減するとしている。同議定書のカナダの目標値は「1990年より6%少ない排出量」だったが、その達成は大幅に遅れる見通しだ。

 カナダの排出量は現在、90年より30%も多いうえ、西部アルバータ州で進むオイルサンド開発によってさらに急増が見込まれている。ベアーズ環境相は「失われた10年への責任までは負えない」と、自由党の前政権の無策を批判した。

 しかし、同州などを支持基盤とするハーパー政権は地球温暖化対策に消極的で、新たに打ち出した政策も、石油業界などの削減義務は緩やかになっている。このため、野党などから強く批判されている。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年04月29日 16:27

もうやめようよ。。。

■米軍のイラク撤収期限「受け入れぬ」ブッシュ大統領言明
特集イラク情勢

 【ワシントン=貞広貴志】ブッシュ米大統領は27日、イラク駐留米軍を来年3月末までに撤収させる条項を盛り込んだ補正予算案を上下両院が可決したことに関し、「拒否権を行使する」と改めて表明した。

 さらに、「撤収期限を受け入れるかどうか、議会が私の意思を試したいなら試せばいいが、私は受け入れない」と言明し、補正予算が撤収期限を含む限り、何度でも拒否権を行使する方針を示した。訪米した安倍首相との共同記者会見で述べた。

 議会は、大統領が「主要な戦闘の終結」を宣言して丸4年となる5月1日に予算案を大統領に送付する。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年04月28日 18:51

戦争にルールを求めること自体が本末転倒、、、戦争をしないこと以外に解決の道なし。。。

■紛争地帯の学校、標的となる傾向 恐怖与える目的か

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)は27日、世界の紛争地帯で学校や教師、生徒らが標的となる傾向がますます強まっていると警告する報告書「攻撃にさらされる教育」を発表した。ユネスコは教育機関を紛争から「聖域化」することを提唱、そのための努力を国際社会に求めている。

 報告書によると、イラクでは、戦争後も内戦状態が続く中、昨年約75%だった小学校の出席率が、今年約30%に下落。国外に昨年逃げ出した教師の数も一昨年に比べ倍増し、学校は崩壊状態という。特にバグダッドのスンニ派地域では誘拐を恐れる子どもたちがほとんど登校せず、学校は空っぽ。大学も狙われ、07年1月だけで殺された学生の数が100人に達した。

 アフガニスタンでは、教育機関を標的とした爆破事件が05年の11件から18件に、焼き打ちが50件から66件に増加。児童生徒のうち約10万人が通学をあきらめた。イスラム原理主義勢力が女性の教育機関を狙う事件も多い。

 このほか、ネパールでは02~06年に79校が破壊され、パレスチナ自治区では00年以降イスラエル軍に43校が占拠された。コロンビアでは00~06年に教師310人、タイでは06年までの3年間で教師71人が殺され、130校が焼き打ちにあった。

 武装勢力が学校を標的とする最大の目的は、基本的に無抵抗の学校を破壊することで地域に恐怖感を広げることにある。さらに学校が、それを設置した勢力の権威の象徴とみなされるケース、学校が広める人権意識が武装勢力への批判や反感につながるとして襲われるケースもあるという。

 ユニセフによると、世界の未就学児童の4割が紛争国の子どもたちだ。学校への武力行使が、貧困と並び、学校に行けない子どもを生む大きな要因となっている。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年04月28日 18:48

人が人を殺すことにいかなる是もなし、、、終身刑での対応を。。。

■死刑の6割が中国で執行…33年連続で世界1位

 【ロンドン=本間圭一】国際的な人権擁護団体「アムネスティ・インターナショナル」(本部・ロンドン)は27日、2006年の世界の死刑執行の状況を発表した。

 死刑が世界で減少傾向にある中、中国が全体の約6割を占め、同団体の分析開始以来、33年連続で1位となった。

 発表によると、06年に死刑執行されたのは、前年比557人減の1591人。最多は中国の1010人だだったが、情報開示が不十分なため、実際に死刑を執行されたのは8000人に上る可能性があるという。

 2位はイランの177人。日本は4人で13番目だった。

 同団体によると、死刑廃止国は1977年の16か国から、06年には99か国に増えており、アイリーン・カーン事務総長は「死刑は残酷で非人間的な刑罰であり、犯罪抑止にはつながらない」と訴えた。

〔読売新聞〕


■3人の死刑執行、去年12月の4人以来

 東京、大阪、福岡の3拘置所で27日午前、強盗殺人罪などで死刑が確定した3人に刑が執行された。

 法務省は執行の事実と人数だけを発表した。

 死刑執行は2006年12月に4人が執行されて以来で、長勢法相が就任してから2度目となる。国会会期中に執行されるのは00年11月以来。同省によると、死刑確定者は26日現在で102人いたが、この日の執行で99人となった。

 関係者によると、執行されたのは、1984年~91年に4人を殺害した田中(旧姓・宮下)政弘死刑囚(42)(東京拘置所)、83年に兵庫県内で起きた強盗殺人事件の名田幸作死刑囚(56)(大阪拘置所)、90年に福岡県内で保険金目当てに男女2人を殺害した小田義勝死刑囚(59)(福岡拘置所)の3人。

 田中死刑囚は84年以降、香川県で女性を刺殺するなど3人を殺害し、91年には神奈川県の伯母を殺し、郵便貯金証書を奪った。名田死刑囚は83年、兵庫県で、同僚の妻とその長男を殺害するなどした。小田死刑囚は90年、宝石店の女性店員にかけた保険金を入手しようと、福岡県で女性店員と男性を刺殺した。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年04月28日 18:45

いずれも自然な成り行き。。。

■「夜型子供」増える・実態調査、夜食や午後11時過ぎ就寝

 子供の生活の夜型化が進んでいる。独立行政法人の日本スポーツ振興センターが小中学生の食生活などを調べたところ、夜食をとる子供は5割を超え、5年前(35%)より増えた。就寝時間も小学生の半数近くが午後10時以降、中学生は半数以上が同11時を過ぎていた。同センターは「子供の生活は夜型が定着しつつある」とみている。

 同センターは前身の日本体育・学校健康センター時代から、5年ごとに子供の食生活についてアンケート調査を実施している。今回は2006年1月、全国の小学5年生と中学2年生計1万2176人と保護者、それに学級担任を対象に実態を調べた。

 夜食をとる子供は小学校で51.1%、中学校で52.1%。5年前の前回調査ではいずれも35%程度にとどまっていたのが、この5年間で5割を超えた。小中学校ともに4人に1人が「週に4―5日以上食べる」といい、夜食が習慣になってきている状況がうかがえる。

〔日本経済新聞〕


■「ネットカフェ」暮らし、地方にも“常連”拡大

 ネットカフェや漫画喫茶について、労働組合やNPO法人などが10都府県で行った調査で、8割近くの店に長期滞在の利用者がいることが確認された。

 調査は、首都圏青年ユニオンなどの労組やNPO法人のメンバーらが今月、10都府県の34店舗で、利用者の若者らから聞き取りしたもの。それによると、8割近くの26店舗に長期滞在の利用者がいた。首都圏だけでなく、東北や九州の店舗にも長期にわたって寝泊まりする“常連”がいた。

 アルバイト収入が不安定なため、2年間も宿泊している男性(24)(東京)や、労働時間が長く帰宅するゆとりがないため、ネットカフェに泊まることの多い男性(30)(奈良)などのケースがあったという。

 首都圏青年ユニオンの河添誠書記長は「貧困だけでなく、過酷な長時間労働などにより、ネットカフェに寝泊まりする人が増えているようだ」と話している。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年04月28日 18:44

、、、なんだって、、、なるほどです。。。

■葬送にエコロジーの視点 旅立ち 地球に優しく

 「最後は地球に優しくありたい」-。故人の遺志や在りし日の思いなどに応えるべく、環境に配慮した葬送品が相次いで登場し、関心を集めている。段ボール製の棺や、釣り竿(ざお)やゴルフクラブなど生前の趣味を木製の模型で作る副葬品、燃やせる骨壺など、環境対応の葬送サービスは多様化が進んでいる。(森浩)

段ボール製棺おけ

 見た目は普通の段ボールだが、組み立てればあっという間に棺おけになる。葬儀などの生前契約を受け付けているNPO法人「りすシステム」(東京)が扱う「エコクラフィン」は、段ボールでできた棺だ。無駄な部品を使用しないことから、環境に優しいことを売りにしている。

 材料となる木材の使用量は、従来の合板棺おけの3分の2。クギやチョウツガイのほか接着剤も不使用で、燃やしても廃棄物がでないほか、二酸化炭素の排出量も抑えられる。「通常の棺では数十本のクギが使われている。年間で約100万人が亡くなることを考えると、燃やされるクギは数千万本に達します」と、りすシステム理事の河野耕一さんは解説する。5分ほどで組み立てることができるうえ、三層構造になっているため強度も十分という。

 価格は5万2500円(税込み)で、今年1月の発表以来、問い合わせが相次いでいる。代表理事の松島如戒(にょかい)さんは「立つ鳥跡を濁さずではないが、最後は環境に優しくという意識があってもいいのではないか」と段ボール製棺おけの意義を強調する。

燃やせる副葬品

 各火葬場で最近、その動きを強化しているのが副葬品の制限。プラスチック製品を燃やすことによる有害なダイオキシン類発生への配慮のほか、書物や造花、果物などは燃えにくく火葬時間の延長につながることがその理由だ。「棺の中には少量の生花や手紙以外は何も入れないでください」と断りを入れる火葬場も登場している。

 そんななか、“環境に優しい副葬品”を展開しているのが仏具製造を手がけるサンメニー(石川)。「いくら好きでもゴルフボールやグラスファイバー製の釣り竿を棺おけに入れるわけにはいかないので、考えました」と説明する。

 パターやドライバーなどのゴルフクラブや釣り竿、ビール瓶、日本酒の一升瓶など故人の生前の趣味や嗜好(しこう)に合わせた模型を展開中だ。すべて間伐材でできていて、価格は1万円前後。副葬品の規制もあって、人気を集め、「もっといろんなアイテムをという要望を受け、今後はパソコンや眼鏡の模型を発売する予定です」と同社では今後の意気込みを語る。

 葬送品などを手がける島田海苔店(福島)でも木製のスキーセット(1万8000円、税別)などを販売中で、「市内よりも関東や関西からの問い合わせが多い」と、手応えを感じている。

土にかえる骨壺

 環境に配慮した骨壺も登場している。エコロジー製品を手がける「朋央(ほうおう)」(群馬)では可燃ゴミとして処理できる骨壺を発売する。

 トウモロコシや米に由来するでんぷん質でできていて、地中に埋めてもじわじわと微生物が分解してくれる。「陶器の骨壺が納骨後に捨てられている現状を見聞きして、開発を進めた」と同社。現在は量産態勢を整え、今後販売を強化したい考えだ。

 また、京都市の西寿寺では一昨年から、「庭園墓地」を展開する。境内の庭園の好きな場所に遺骨を埋めるという墓地だが、埋葬には茶葉製の容器を使い、遺骨も容器も数年のうちに土にかえる仕組みとなっている。

火葬場の廃棄物、不適切な処理も

 国内では火葬場から出る廃棄物に関する規制がない。「自治体によっては処理業者に任せっぱなしのところもあり、(処理の)末端まで目が届いていないのが現状」と指摘するのは、葬祭事情に詳しい第一生命経済研究所研究員の小谷みどりさん。中には火葬場から出た廃棄物を山林に捨ててしまうような業者もいるという。

 「こうした現状もあって、最後まで、もしくは最後ぐらい地球に優しくと考え、環境に配慮した製品が登場することは良いことではないか」と小谷さんは語っている。

サンメニーが発売する木製の副葬品。「ビールセット」では、コップや瓶も木でできている(撮影・森浩)

〔産経新聞〕



■【特報 追う】団塊世代の地方移住 大事なのは「入口」

 ■コンシェルジュが仲介、長期滞在、起業ツアーなどでおためし

 全国で加熱する団塊世代の「地方誘致作戦」。首都圏の定年退職者に地方に移住してもらい、地域経済活性化につなげる狙いだが、当然だが現実のハードルは高い。「何が欠けているのか」。地方からは「お試し旅行」や「コンシェルジュ機能」など、新たなベクトルが出てきた。どうやら地方移住誘致には「入口」が大切なようだ。(米沢文)

 団塊世代の地方誘致にいち早く動いたのは北海道。首都圏などの約1万人対象のアンケートで「北海道に住んでみたいか」の問いに約8割から前向きな回答を得て、平成17年度には「北の大地への移住促進事業」に乗り出した。

 売りは雄大な自然や豊かな食材。北海道知事政策部は「団塊世代のニーズに応じたサービスを提供できる」と胸を張る。

 だが、言うほど移住は簡単ではない。

 そこで北海道が注目したのは「希望と受け入れ先の環境が一致するかどうか」というマッチング問題だ。

 北海道には69市町村が加盟する「北海道移住促進協議会」がある。事務局の函館市によると、協議会は同市内のシンクタンクと移住ビジネス研究会を組織。シンクタンクに温泉、酪農、異国情緒など各市町村のメニューのほか、住居や医療機関などの生活情報を集約し、希望者に最適な市町村を紹介する実証実験を行っている。

 まず情報を集約して、その中から移住希望者が選びやすくする「コンシェルジュ機能」だ。

 フランス語の原義は門番。転じて、ホテルで宿泊客のあらゆる要望に対応する「総合世話係」を指す概念を、移住対策にも使おうという発想だ。

 総務省過疎対策室によると、移住コンシェルジュという言葉が最初に登場したのは約1年前、同省の研究会だった。

 「どこに行ったら、どんな暮らしができるのかを調べるには、かなりのエネルギーがいる。移住コンシェルジュの役割は、ミスマッチが起きないように、地方と都市の間を取り持つこと」(同室)。首都圏に住む50~60代は約900万人。当然、900万通りの第2の人生設計があるはず。北海道は、1人1人のニーズ把握こそが、大量移住の決め手とする。

                   ◇

 移住誘致では「北海道に出遅れた」という青森県も、「入口」対策を急いでいる。第1弾は、1~2カ月のロングステイサービスだ。

 市町村や大手旅行代理店で核組織「二地域居住環境整備委員会」を結成。都市部に「団塊世代ふるさと応援隊」なるファンクラブを作る。

 滞在先の希望条件を登録し、会員には「パスポート」を発給。最新情報の提供だけでなく、地元でのタクシー料金や生活用品のレンタル費用の割引特典がある。

 そして目玉が、田舎暮らしを体験する「セカンドライフの『暮らし』と『しごと』大学」。受け皿の同県南部町の「達者村」は、健康で物事に熟達した「達者人」になれるという疑似農村だ。

 村民第1号は、横浜市の谷中藤雄さん(67)と正子さん(66)夫妻。17年5~8月、モニターとして南部町に滞在し農作業や地元の行事に参加した。

 同町グリーン・ツーリズム推進室によると、モニタリングで、安く長く住める住居▽仕事▽交通手段の確保-など移住に伴う課題が次々と浮上。町は現在、空き家情報のデータベース化やワーキングホリデー導入に取り組み始めた。

 正子さんは「映画やショッピングがない生活。本当に好きな人じゃないと農ある暮らしは難しい。試せる点で、ロングステイはいいですね」と振り返る。

 中でも仕事は重要な要因。青森県は、地方に移住して起業しようという人向けの「アントレプレナー(起業家)ツーリズム」も昨年度試行した。

 東京出身の夫婦が八甲田山で開いた山荘や、県の起業支援施設「夢クリエイト工房」(弘前市)を見学する2泊3日の旅。参加者からは「青森と東京の交流を図る事業をやりたい」「青森産の食材を使ったお店を出したい」など起業アイデアも飛び出した。

 仕事の可能性が広がれば、移住も現実味を帯びてくるのではないかというのが青森県の読みだ。

 総務省過疎対策室も「いきなり移住となるとハードルが高いが、個性的なツアーを組んで旅行、ロングステイ、移住、と段階を踏む方法は工夫された戦略だ」と青森県の試みを評価する。

 団塊世代の地方移住誘致に向けた「入口整備」はさらに熱を帯びそうだ。

                   ◇

 「おとなのいい旅」東日本版の森健太郎編集長(リクルート)の話 

 短期・長期滞在は移住につながる有効な手段だとは思うが、団塊世代が望んでいるものは本当に長寿やそば打ちなのか疑問に感じる。というのは、雑誌のタイトルに「湯治」や「長寿の源」など“シニア向け”のワードを入れた場合は雑誌の売り上げが落ちるが、「2人でこもる温泉旅館」などのワードを入れるとよく売れるからだ。

 団塊世代の人たちはこちらが思うよりも10~20歳感覚が若く、「団塊世代はこう」とひとくくりにすることはできないので、さまざまなコンテンツをそろえることが必要。また、時間的にゆとりがあるので、平日の滞在を開拓することでチャンスが広がるだろう。

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2007年04月27日 11:27

、、、そうだろうとは思うけど。。。

■台湾潜伏の中国工作員は「5000人以上」

 【ワシントン=山本秀也】米軍事専門紙ディフェンス・ニュース(電子版)は、台湾に潜伏中の中国工作員が「5000人以上に上る」とする林・台湾元国防次官の話の分析を伝えた。このうち女性工作員の一部は、台湾の軍事拠点周辺の風俗店を足場に、現役軍人と情を通じて情報を収集する「ハニー・トラップ」を仕掛けるなど、中国の情報活動は台湾社会に深く浸透しているという。

米軍事専門紙、軍の拠点でハニートラップも

 安全保障専門家の林氏は、こうした工作員がタクシー運転手として活動しているケースを直接確認したと指摘。スパイ摘発にあたる調査局に通報したところ、同局でもこの男をマークしていたと語った。「5000人以上」とする工作員数について、林氏は「最も控えめな見方だ」と述べた。

 さらに、調査局関係者の話として、同紙は最大の海軍基地のある台湾南部の左営など軍事拠点周辺のカラオケクラブで、ホステスとして軍人相手の売春行為に応じながら軍事情報を獲得する女性工作員がいると伝えた。

 タクシー運転手やホステスなどに身分偽装した工作員に対し、調査局や国家安全局など台湾の捜査・情報機関は動静を内偵するものの、中国当局への刺激を避けて身柄は拘束していないという。

 これまで中国の軍・情報機関は、1949年の中台分断から台湾側への工作員派遣を継続してきた。さらに同紙は、活発化する中台の経済交流を通じて、台湾の企業関係者や留学生が中国当局の協力者に仕立て上げられている可能性も指摘した。

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2007年04月27日 11:25

もうさすがに方向転換しないとでしょ。。。

■米下院 イラク撤退法案可決 政権と民主党、対立激しく

 【ワシントン=山本秀也】イラク駐留米軍を来年3月までに撤退させるとした米民主党の法案が25日の下院本会議で可決された。同党は26日の上院本会議でも同法案を可決させ、ブッシュ米大統領に署名を迫る。大統領の拒否権行使は確実で、政権と野党・民主党の対立は一段と激しさを増している。

 イラク撤退法案は先に上下両院で可決されたが、撤退期限が上院(来年3月)と下院(来年8月)で異なるため、上院法案を軸に一本化が図られ今回の採決を迎えた。撤退の開始時期は今年10月1日とされている。

 民主党の13議員が法案反対に回ったため、下院本会議での採決は賛成218、反対208の小差で可決された。大統領の拒否権を覆すのに必要な3分の2の賛成は得られなかった。

 民主党のホイヤー下院院内総務は「米軍は明確な敵も成功への戦略も見えないまま、内戦に引き込まれている」と撤退法案の意義を訴えた。ブッシュ政権はイラク駐留多国籍軍のペトレイアス司令官を議会に派遣して説得を図ったが、ペロシ下院議長は「軍事でイラク問題は解決しない」と説得をはねつけていた。

 上院本会議で可決されると、法案は30日ごろ大統領のもとに回される。ペリーノ大統領副報道官は「降伏の日取りを定め、わが将官の手を縛る法案に失望を禁じえない」と下院の可決を非難し、法案送達を受ければ大統領がすぐに拒否権を行使すると警告した。

 民主党のイラク撤退法案は、もともとイラク戦費などの補正予算案に撤退期限明示の条件をつける形で審議されてきた。民主党が上下両院の可決法案を一本化した段階で、ブッシュ大統領は「戦費を人質に取るな」と怒りをぶつけていた。

 チェイニー副大統領も「民主党の指導者はイラク新政策に何が何でも反対するのがよい政策だと信じている」と非難合戦に加わり、民主党の旗振り役、リード上院院内総務を「次の選挙狙いだ」とこき下ろした。リード氏も「政権の番犬ごときとの非難合戦に興味はない」と言い返していた。

〔産経新聞〕


■イラク撤退法案、上院も可決

 【ワシントン=山本秀也】米上院本会議は26日、イラク駐留米軍の撤退期限を来年3月とした民主党法案を賛成51、反対46で可決した。法案はこれで上下両院を通過したが、ブッシュ大統領は拒否権行使の構えを崩しておらず、法案は可決と同時に事実上の廃案が決まった。

 民主党のバード上院議員は、「ブッシュ大統領はイラク国民に平和と安定をもたらすことに失敗した」と語り、駐留米軍は撤退すべきだと指摘。これに対して、共和党のマコネル上院議員は「投降の期限や補助金条項を除外して、さっさと軍への戦費給付を認めるべきだ」として、宙に浮いたイラク戦費を含む補正予算案の成立を求めた。

〔産経新聞〕


■EU、米国に温暖化対策での連携を要請へ

 【オスロ=下田敏】欧州連合(EU)は米国に温暖化対策での連携強化を呼びかける。30日に開く米・EU首脳会議の主要議題に据え、バイオマス燃料の普及促進や環境分野の研究開発で協力を要請する。世界最大の二酸化炭素(CO2)排出国である米国を取り込んで国際的な温暖化交渉での主導権を確保したい考えだ。

 首脳会議にはブッシュ米大統領やEU議長国のメルケル独首相、バローゾ欧州委員長らが出席する。EUは米国に対して温暖化・気候変動が「地球規模の深刻な問題」という認識の共有を求める。さらに石炭火力発電所の排ガスからCO2を分離して地中に封じ込める「地中貯留」の実用化技術で協力を提案。植物が原料であるバイオマス燃料の普及や省エネルギー技術などでも具体的な連携策を協議する。

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2007年04月27日 11:23

見過ごせない問題だよね。。。

■漂着ごみ2万6000トン・国交省など初の実態調査

 全国の海岸に流れ着いた空き缶やペットボトルなどの漂着ごみは、計14万8000立方メートル、計2万6000トンに上ると推計されることが、国土交通、農林水産両省が昨年末に実施した初めての実態調査結果(速報値)で分かった。ごみは九州北部と、東北北部の沿岸が多かった。

 調査は昨年10月31日―12月8日まで、全国606市町村の海岸線計3250カ所で撮った写真を基に、国交省などが開発したごみ量を推定する方法で実施した。

 調査結果によると、ごみの漂着が特に多かったのは、長崎県の東シナ海沿岸や青森県の日本海側と太平洋側など。両地域では海流の影響で、流木やプラスチック製品をはじめ、国外からの漂着もあるという。大きな河川がある新潟県や茨城県などの海岸線でもごみが目立った。

 国交省は「初めての測定で、量が多いかどうかは一概に言えない」とした上で、「今後も地元と連携して漂着ごみ対策に取り組む」と話している。〔共同〕

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2007年04月27日 11:22

文明の存在はともかく、生物の存在の可能性は高いよね。。。

■地球に似た惑星で宇宙人探し 兵庫県立西はりま天文台

 地球から20.5光年離れたてんびん座の方向に、欧州南天天文台が、表面温度0~40度の地球に似た惑星を見つけたのを受け、兵庫県立西はりま天文台(同県佐用町)は26日夜、この惑星をターゲットにした「宇宙人探し」を実施した。

写真光学望遠鏡「なゆた」で、宇宙人探しをする兵庫県立西はりま天文台職員=26日午後9時30分、兵庫県佐用町で

 同天文台は、高度な文明をもつ知的生命体が、地球に向けて放っているかもしれないレーザー光を、国内最大の光学望遠鏡「なゆた」(口径2メートル)で捕らえようという試みを05年からしている。

 鳴沢真也主任研究員は、「地球型の惑星で、生命が生存可能の星が発見されるとは夢にも思わなかった。これからはこの惑星だけをターゲットにして宇宙人探しをしたい」と話している。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年04月27日 11:20

偉い!

■障害者の雇用、ユニクロが1位…2位マック、3位しまむら

 厚生労働省は26日、従業員5000人以上の民間企業や公的機関での障害者の雇用状況(2006年6月現在)をまとめた。

 障害者雇用率が最も高かったのは、カジュアル衣料の「ユニクロ」の7・42%。656・5人(障害の重度や労働時間に応じ、1人の雇用を2人分と数えたり、0・5人分と数えたりする)を雇用し、全産業の平均1・52%を大幅に上回った。

 障害者雇用促進法は、企業などに障害者の最低限の雇用割合を定め、民間企業の法定雇用率は1・8%。5000人以上の企業の平均雇用率は1・79%だった。業種別では、飲食店・宿泊業2・89%、電気・ガス・熱供給1・98%などが高く、教育・学習支援業1・43%や複合サービス業1・50%などは法定雇用率に達しなかった。

 雇用率の上位企業は次の通り。〈2〉日本マクドナルド(2・94%)〈3〉衣料品専門店チェーン「しまむら」(2・83%)〈4〉すかいらーく(2・82%)〈5〉パナソニックエレクトロニックデバイス(2・79%)〈6〉ダイキン工業(2・63%)〈7〉日本たばこ産業(2・56%)〈8〉松下電工(2・44%)〈9〉東京急行電鉄(2・43%)〈10〉オムロン(2・40%)

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年04月27日 11:17

■安倍首相、憲法解釈変更の意向示す 集団的自衛権

 安倍首相は26日午前、集団的自衛権の行使を認めるための憲法解釈変更について「私の方針は随時述べている。所掌の部署において、私の方針にのっとって整理研究等をしているのは当然ではないか」と述べた。集団的自衛権の行使はこれまでの憲法解釈では禁じられてきたが、行使の容認に向け内閣法制局などで検討を進めていく意向を示したものだ。

 米国・中東訪問への出発前に、首相公邸前で記者団に語った。

 首相はこれまで、集団的自衛権の研究を機に解釈変更に踏み込む考えを示唆している。17日の米メディアでも、憲法の解釈変更について「世界に貢献するために政治家として責任ある者として考えるべきだ。その観点から法整備、解釈を研究していきたい」と強調していた。

 ただ、複数の内閣法制局幹部は26日朝、首相からの検討指示を否定、憲法解釈の変更も検討していないとしている。今回の発言には、歴代首相が国会答弁で示してきた憲法解釈の変更に消極的な内閣法制局を牽制(けんせい)する狙いがありそうだ。

 政府は25日、首相の私的諮問機関である「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」を設置。ここでは、(1)対米ミサイル撃墜(2)公海上の米艦船への攻撃に応戦――など四つ事例についての研究を求めている。懇談会設置について、首相は「(憲法を)どう解釈すべきか議論をしてもらいたい」と解釈変更に意欲を示した。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年04月26日 14:47

■逝く昭和と天皇、克明に 卜部侍従32年間の日記刊行へ

 晩年の昭和天皇と香淳皇后に仕え、代替わりの実務を仕切った故・卜部亮吾(うらべ・りょうご)侍従が32年間欠かさずつけていた日記を、朝日新聞社は本人から生前、託された。天皇が病に倒れて以降、皇居の奥でおきていた昭和最後の日々が克明に記されている。天皇の靖国神社参拝取りやめについては「A級戦犯合祀(ごうし)が御意に召さず」と記述。先の戦争への悔恨や、世情への気配りなど、天皇の人柄をしのばせる姿も随所に書きとめられており、昭和史の貴重な記録といえそうだ。

 日記で詳細をきわめるのが、昭和天皇の闘病から逝去までの記述だ。

 天皇が強い意欲を示していた戦後初の沖縄訪問は、体調の悪化で中止に追い込まれる。

 87(昭和62)年9月14日、「手術にふみ切る線で沖縄もムリと判断。(略)ついに来るべきものがきたということだが暗雲たれこめうつうつとして楽しまず 今後の諸問題のことが頭をよぎる」。

 腸のバイパス手術を受けた天皇は国事行為や公務への復帰に執念を燃やす。しかし、ブレーキをかける卜部侍従に「突然摂政にした方がよいのではと仰せ」(88年2月9日)。そんなことなら、天皇が重篤な場合などに立てられる摂政を決めたらどうか、といらだちをぶつけている。

 88年9月の吐血以降の容体、肉親の悲しみも痛々しい。見舞った皇族から「助けてとかどうにかならないかの頻発でお気の毒の由 点滴の針も難しくなる」(11月3日)。天皇の意識が遠のいていく中、意識をはっきり保たせるために侍医団は血中アンモニアを減少させる薬剤を使用していた。「今朝は反応がかなりはっきりしてこられた由 とにかく摂政の話を消すためにも意識混濁の表現は禁句と」(同29日)。肉親への反応も徐々に鈍っていく。「常陸宮同妃御参 殿下おもうさま(お父さま)と呼びかけ わずかに眼お開きか」(12月17日)

 翌89年1月7日、卜部侍従は、息を引き取った天皇の髪を整えひげをそる。「たんかにて御尊骸(そんがい)を御寝室からお居間にお移しする あまりに重いのに驚く」

 靖国神社参拝取りやめの理由についても記述されている。

 最後となった天皇の記者会見から数日後の88年4月28日。「お召しがあったので吹上へ 長官拝謁(はいえつ)のあと出たら靖国の戦犯合祀と中国の批判・奥野発言のこと」。「靖国」以降の文章には赤線が引かれている。

 昭和天皇が靖国神社のA級戦犯合祀に不快感を吐露したとみられる富田朝彦宮内庁長官(当時)のメモも同じ日付。天皇は富田長官と前後して卜部侍従にも戦犯合祀問題を語っていたことになる。そして、卜部侍従は亡くなる直前、「靖国神社の御参拝をお取りやめになった経緯 直接的にはA級戦犯合祀が御意に召さず」(01年7月31日)と記している。

 日記の随所にみられるのが、終戦記念日や原爆の日に律義に慎む天皇の姿だ。2・26事件の日もその一つだった。

 事件から41年たった77(昭和52)年2月26日。天皇は意外な言葉を口にする。「御就寝前 治安は何もないかとのお尋ね」。天皇のトラウマの深さがうかがえる。

 忍び寄る老いとの闘いも記録されている。75年2月17日、73歳の天皇は祈年祭の最中、賢所(かしこどころ)の中で2度倒れていた。その後の新嘗祭(にいなめさい)でも卜部侍従が天皇の体を支えており、高齢の天皇に祭祀がいかに過酷になったかがわかる。

 このほか、77年7月、皇后が那須で腰椎(ようつい)骨折した際の御用邸内の様子、皇后が次第に心身の不調に陥るプロセスや天皇の心配ぶり、また石油危機では御料車の使用をためらい、行革が叫ばれた時には歴代最長寿の祝賀をやめさせるなど国民感情に気配りする天皇の姿も記録されている。

 日記は「昭和天皇最後の側近・卜部亮吾侍従日記」全5巻として、5月以降朝日新聞社から順次刊行される。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年04月26日 14:41

■「バイオガソリン」初出荷、27日から首都圏で試験販売

 植物原料のバイオエタノールをガソリンと混合した「バイオガソリン」が26日朝、横浜市の新日本石油精製根岸製油所から初出荷された。

 27日から首都圏50のガソリンスタンドで試験販売され、2010年度までには全国のガソリンスタンドで販売される計画だ。

 バイオガソリンは、バイオエタノールと石油ガスを合成した「ETBE」と呼ばれる液体燃料をガソリンに混ぜ、バイオエタノールの混合比率を3%としたものだ。性能は一般のガソリンと変わらず価格もレギュラーガソリンと同水準になるという。一般の車でそのまま使用できる。

 二酸化炭素(CO2)を吸収する植物を原料としたバイオエタノールは、二酸化炭素の排出量がゼロと計算されるため、政府は2010年度までに原油換算で50万キロ・リットルのバイオ燃料を国内で使用する目標を掲げている。出荷式で石油連盟の渡文明会長(新日本石油会長)は「(バイオガソリン販売は)国民一人一人が地球環境貢献を意識できる画期的なプロジェクトだ」と意義を強調した。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年04月26日 14:39

■「最も地球に似た惑星」欧州の天文台発見 表面に岩や海

 欧州南天天文台(ESO)は24日、これまでに見つかった太陽系外惑星の中で「最も地球に似た惑星」を見つけた、と発表した。平均温度は0~40度で、生命の誕生に不可欠な液体の水が存在できる。表面は地球のように岩や海で覆われているとみられるという。

 この惑星は、てんびん座の方角の、地球から20.5光年離れた場所にある。直径は地球の1.5倍、重さは5倍ほどで、これまでに見つかった太陽系外惑星で最も小さい。太陽より小さな恒星(赤色矮星(わいせい))を、13日間の周期で回っている。

 惑星と赤色矮星との距離は、地球と太陽との距離の14分の1しかないが、赤色矮星の温度が太陽よりずっと低いため、水が液体で存在できる適温が保たれている。

 観測チームは「将来の太陽系外の生命探査で、最も重要な探査対象になる」と強調している。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年04月25日 23:50

■「フリーターも悪くない」過去最低に 新入社員意識調査

 「若いうちならフリーターも悪くない」と考える新入社員の割合が3割を下回り、過去最低になったことが25日、社会経済生産性本部の意識調査でわかった。企業がバブル期を上回る新卒の積極採用に転じるなかで、若者の正社員志向も強まっているといえそうだ。

 調査は3~4月、同本部主催の研修に参加した新入社員に実施し、2574人から回答を得た。

 「フリーター生活も悪くない」との回答は26.4%で、前回06年の調査から6ポイント低下。フリーターに肯定的な意見は90年は53.7%あったが、半減した形だ。

 「今の会社に一生勤めたい」と希望する人は過去最高の45.9%に達し、「チャンスがあれば転職してもよい」の34.4%を大きく上回り、終身雇用への回帰がいっそう強まった。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年04月25日 23:49

■ネットカフェ実態調査、ワーキングプア背景さぐる

 ネットカフェや漫画喫茶を宿代わりにする若者が増えている問題で、労働組合やNPO法人のメンバーが24日夜、東京都内で利用者の実態調査を行った。働いても低収入の「ワーキングプア」と呼ばれる人たちが利用しているとみられており、こうした問題の背景を明らかにするのが目的だ。

 首都圏青年ユニオンなどのスタッフ約25人が、東京・大田区の蒲田駅周辺で午後9時から約2時間、「1時間100円」「深夜から朝まで8時間で880円」などの看板を掲げるネットカフェ6店に出入りする若者らから、週の宿泊日数や、生活ぶりなどを聞いた。

 自立のため都内の実家を離れたが、派遣社員としての給料が安く、家賃を工面するゆとりがないという27歳の男性や、3年前に夫の家庭内暴力から逃げ出して以来、月収9万円程度のパートなどで働きながら、寝泊まりしている30歳代の女性らがいた。

 実態調査は、全国規模で始めており、5月中旬に結果をまとめる予定。首都圏青年ユニオンの河添誠書記長は、「ネットカフェで寝泊まりする生活貧窮者の実態を明らかにして、国の政策に生かすよう働きかけたい」と話している。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年04月25日 23:48

■クマ捕獲数、06年度は記録的 最多の5185頭

 環境省は23日、06年度のクマの全国での捕獲数が前年度比4.4倍の5185頭にのぼったとする集計を明らかにした。1923年の統計開始以来、最も多かった。昨秋はドングリ類が実らず、クマが食べ物を求めて人里におりてきたことに加え、中山間地の人口減少と高齢化で、クマを人里に近づけない対応力が落ちたことが記録的な大量捕獲につながった理由とみている。

 同省によると、人がけがをするなどの事故は144件あり、長野県や富山県、北海道では計5人がクマに襲われて死亡した。都道府県別でみると、捕獲数は長野県が704頭でトップ、次いで山形県689頭、新潟県504頭の順で多かった。捕獲数の約9割の4679頭が捕殺された。05年度の捕獲数は1175頭(うち1101頭が捕殺)だった。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年04月23日 23:58

■石炭発電、CO2排出ゼロ・日米中など5カ国で開発

 日本、米国、中国、韓国、インドの5カ国が温暖化ガスを出さない次世代型の石炭火力発電所を共同開発することが明らかになった。二酸化炭素(CO2)の地中貯蔵システムを併設してCO2排出量をゼロにする。年内にも技術開発の相互協力に関する共同文書に署名する方向で調整している。次世代発電技術で5カ国が手を組み、地球温暖化対策で主導権を取ることを狙っている。

 日米は27日に開く安倍晋三首相とブッシュ大統領との首脳会談で、次世代発電技術の開発も含めた地球温暖化対策で協力を確認する見通し。温暖化ガス抑制技術の開発競争が激しくなる中で、日本は米国との連携を緊密にして欧州に対抗する。石炭火力発電の比率が高く、CO2排出大国の中印も環境技術の取得を狙って手を組む。

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2007年04月22日 14:31

■経産省、ネットに作品公開市場・アニメなどの制作者発掘

 経済産業省はアニメ、ゲームなどの個人制作者(クリエーター)を支援し、優秀な作品の商品化を促す事業を始める。7月にもインターネット上に作品を発表する仮想市場を設ける。アニメや映画、放送などの業界にも参加を呼びかけ、商品化してもらう。アニメなどコンテンツ市場の拡大が続くなか、官民で埋もれた才能を発掘する。

 作品を発表したいクリエーターは、仮想市場にアニメ、ゲーム、動画、イラストなどの作品を公表する。登録無料の会員制で、初年度は2000人、5年後に国内外から3万人の登録を目指す。海外のクリエーターが参加しやすいように英語で投稿できる環境も整える。

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2007年04月21日 22:59

■国の債務超過283兆円 自民試算、3年で11兆円増

 将来世代の負担になる可能性がある「国の債務超過額」が07年度に283兆円になり、04年度からの3年間で11兆円増加する見通しであることが分かった。税収増の恩恵で膨張ペースは小さくなったものの、なお過大な債務超過状態にある。自民党が委託した研究グループが試算した。試算に用いたソフトは予算編成への活用も可能で、同グループは財務省が主導してきた予算編成を官邸主導に変えることをめざしている。

 財務省は04年度の債務超過額を公表しているが、その後の推移が明らかになるのは初めて。

 試算は、自民党政務調査会が委託した新潟大学の桜内文城(ふみき)・准教授らの研究グループが行った。企業会計をベースにした公会計により、国の財政を分析できるパソコンソフト「国家財政ナビゲーション」(国ナビ)を用いて、国の資産や負債の最新状況を試算した。

 裁判所など一部の経費を除いたベースで債務超過額は04年度に272兆円だった。最近の税収増に助けられて債務超過額の伸びは鈍化し、07年度は約283兆4000億円で前年度比0.04%の増加にとどまった。

 債務超過額は、国の負債から資産を差し引いた額。資産には道路やダムなど売却しにくいものも含まれ、将来世代の負担額はさらに大きい可能性がある。

 ソフトは、人件費など個々の経費を変化させることで国の債務超過額への影響などを容易に試算できる。専門的な知識やノウハウが必要だった予算策定が誰でもできるようになり、従来型の手法を変える可能性がある。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年04月20日 17:30

■定年後の年収、平均328万円 米系運用会社が試算

 いまの現役世代が定年後の平均年収は328万円――。米系大手運用会社のフィデリティ投信(本社・東京)は19日、総務省家計調査や全国の20~59歳の勤労者へのアンケートを基に算出した試算値を発表した。退職直前の年収の47%になる計算という。

 328万円の内訳は公的年金が63%、退職給付金が24%、預金や投資信託などの個人資産によるものが13%。年金が半分以上を占めた。フィデリティは「年金制度が維持されることが前提。制度が変われば、将来的に年収額が減少する可能性もある」と警告している。

 同社が06年末に実施したアンケートでは、20代前半の約8割が退職後の生活資金について「考えたことがない」と回答した。調査担当者は「今後、退職金制度も大きく変わる可能性もある。若い世代から個人資産の積み上げの準備が必要」と話している。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年04月20日 17:28

■待ちかねた“離婚予備軍” 新制度 年金分割相談3万件

 今月スタートした離婚時の夫婦の厚生年金分割制度について、3月までの半年間に社会保険庁に寄せられた相談件数が3万件を超えたことが19日、分かった。4月に入り、全国の社会保険事務所に年金分割を請求した人もおり、制度開始を待っていた「離婚予備軍」の存在が浮き彫りになった。

 社会保険庁は、昨年10月から年金分割のための情報提供を開始。3月までに、全国の社会保険事務所などに来所し、相談した人は、男性は3408人だったが、女性は1万3421人で4倍に上った。電話相談も含めると、相談件数は男女合わせて3万1696件。また、分割した場合の年金見込額などを請求した人は8046人だったが、そのうち86%が女性だった。

 大阪社会保険事務局によると、相談内容は「離婚すると、自分の年金はいくらか」などが主だが、制度の内容を誤解している人も多かったという。

 年金分割制度は今月以降の離婚からで、分割対象は婚姻期間の厚生年金だけ。基礎年金や企業年金は対象外で、分割する場合は、夫と妻の婚姻期間の厚生年金を合わせた額の50%を上限に、夫婦の合意か裁判で決める。来年4月以降の婚姻期間については、会社員の配偶者が専業主婦など第3号被保険者だった場合、第3号期間分だけは自動的に折半される。

 離婚件数は、年金分割制度が決定した平成15年以降減少に転じ、17年推定は26万2000件。第一生命経済研究所経済調査部主任エコノミスト、永浜利広氏の試算では、分割制度導入を待っていた「離婚予備軍」は4万2000件にも及ぶ。

 ただ社会保険労務士の今村世津子氏は「年金が分割されても少額の人が多い。安直に離婚を考えないで」と警告を発している。

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2007年04月20日 17:24

■少年法改正、今国会成立へ 与党修正案を衆院法務委可決

 衆院法務委員会は18日、刑事責任を問えない14歳未満の少年について警察の調査権限を強め、少年院送致を可能にする少年法などの改正案の与党修正案を自民、公明両党の賛成多数で可決した。今国会で成立する見通し。政府が提出した改正案を大幅に見直し、警察の権限規定の一部を削除。少年院に収容する対象を「おおむね12歳以上」に限った。民主党との共同修正を目指していたが、与党は急きょ、採決の強行に踏み切った。

写真与党提出の少年法改正案が可決され、委員長席に詰め寄る野党委員たち。右手前から2人目は長勢法相=18日午後4時53分、国会内で

 可決された修正案は、14歳未満でも法に触れる行為をした少年について、警察に押収・捜索など強制調査権限を与える▽おおむね12歳以上の少年を、家裁の判断で少年院に送致できる――などが柱だ。

 法改正は長崎県佐世保市で04年に起きた小6女児の同級生殺害事件などがきっかけ。14歳未満の事件では、警察は任意の事情聴取しかできないことから「事件の解明が不十分に終わる」とする犯罪被害者の声を受け、05年に閣議決定された。政府が提出した法案の眼目は、「将来罪を犯す恐れのある虞犯(ぐはん)少年」を調査対象にすること▽少年院送致の下限年齢(14歳)の撤廃――だった。

 しかし、事件から時間がたち、世論も沈静化する中で、この2点について、今国会では野党だけでなく、与党からも「定義があいまいで乱用の危険性がある」「福祉の観点がおろそか」などの慎重論が出ていた。

 与党は17日、民主党と初の修正協議に臨んだが合意が得られず、与党だけで押し切る方針を決定。怒号の中での採決となった。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年04月19日 11:25

■2025年に留学生100万人 教育再生会議が目標

 政府の教育再生会議は18日、教育再生分科会(第3分科会)を開き、大学・大学院改革の一環として、海外からの留学生を2025年に100万人まで増やす目標を決めた。5月にまとめる同会議の2次報告に盛り込む方針だ。

 83年に1万人だった海外からの留学生は、当時の中曽根政権が打ち出した「留学生受け入れ10万人計画」に沿って国が各大学の宿舎建設などを支援してきたこともあり、03年には10万人に達した。しかし、少子化で日本人学生が減っているため、国策として留学生を増やす必要があるという認識で同分科会は一致した。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年04月19日 11:24

■都心を国直轄に…猪瀬直樹氏、「東京DC特区」構想を提案

 政府の地方分権改革推進委員会が17日開かれ、作家の猪瀬直樹委員が、東京都の中心部を国直轄の「東京DC特区」とする構想を提案した。

 自治体の税収格差の是正が狙いで、大企業が多く法人関係税が集中する特区の税収を、財政の苦しい地方の自治体に回すとしている。

 米国の首都ワシントンDCをイメージした特区は、千代田、中央、港、品川、新宿、江東など、おおむね12区にわたり、人口は約300万人。猪瀬氏の試算によると、特区内の地方税収は3・3兆円(2004年度決算ベース)で、地方税収全体の約1割を占める。特に、法人2税は1・5兆円で、全自治体の2割を超える。

 猪瀬氏は「東京は、自己努力の結果ではない税収が入り、独り勝ちしている」と指摘するが、実現のハードルは高そうだ。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年04月18日 09:45

■開業医をチーム化、24時間在宅医療…医療改革で厚労省案

 厚生労働省は17日、医療構造改革に関する同省案を公表した。

 高齢化社会にふさわしい医療を実現するため、「かかりつけ医」を核に、地域の複数の開業医をチーム化し、患者を交代で診察して24時間の在宅医療を実現することが柱だ。

 地域の在宅医療を充実させることで、大病院などは、症状の軽い一般外来を受け付けず、原則として入院治療や専門的な外来のみ対応する体制作りを目指す。

 厚労省案は、「医療構造改革推進本部」(本部長・柳沢厚労相)がとりまとめたもので、17日に省内で開かれた都道府県担当者向け説明会で示された。2008年度から都道府県単位でスタートする医療費適正化計画(5か年計画)などを通じ、具体化を目指す方針だ。

 厚労省案では、開業医のチーム医療について、「車で30分以内」の圏内で作ることを想定している。チームの中核となるのが、「在宅主治医」と呼ばれるかかりつけ医で、近隣の複数の開業医と連携し、患者情報を共有し、自分が休日であっても別の医師が患者を診察できるようにする。

 主治医は、地域の病院とも連携をとり、患者の容体が急変した場合の入院にも備えるほか、ケアマネジャーとも連携し、認知症などを併発するケースが多い高齢者に介護サービスを含めた総合的なケアを進めるとしている。

 同省によると、04年末現在で、病院の勤務医は約16万4000人、開業医は約9万3000人。だが、勤務医は当直明けの通常勤務など、週平均で約63時間(休憩含む)と、慢性的な長時間労働を強いられており、病院を辞めて、開業医に転身するケースが増加しているとされる。

 24時間の在宅医療が機能すれば、大病院にかかる患者が減り、勤務の負担軽減にもつながると期待されている。また、入院などに比べ費用の安い在宅医療が普及すれば、医療費の増加を抑制する効果もあるとされる。

 厚労省は、08年度の診療報酬改定を議論する中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関)で、開業医の休日や夜間勤務の診療報酬を手厚くし、平日の初診料や再診料などを引き下げる改定の了承を得たい考えだが、日本医師会などの強い反発が予想される。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年04月18日 09:44

■厚労省:開業医は休日・夜間診療を…勤務医の負担軽減策

 厚生労働省は、勤務医の負担軽減策として開業医に休日・夜間診療を行うよう求める報告書「医療政策の現状と課題」をまとめ、17日の都道府県担当者を集めた会議で説明した。▽開業医は時間外でも携帯電話で連絡がつくことが「期待される役割」である▽開業医が交代で地域の救急センターに勤務するように在宅当番医制度を強化する▽自宅で死に至る患者を開業医がみとる24時間態勢の在宅医療を推進する--などを提言している。

 社会問題化している勤務医の人数不足・過重労働について、厚労省は、時間外診療を常時行っている開業医が少ないため、夜間・休日の患者が大病院に集中しているのが主な原因とみている。

 そこで、「時間外も含めた一次的な医療の窓口」は開業医が担い、大病院の機能は「入院と専門的な外来診療」と位置づけ、双方の役割分担を改めてはっきりさせた。

 そのため、開業医は地域住民の「かかりつけ医」となって幅広い疾病に対応できるように総合診療医として養成し、臓器別の専門医が開業する時は、総合診療の研修を義務づけることも議論すべきだとしている。

 このほか地域に医師を確保する方策として、▽開業前のへき地勤務を義務づける▽各大学医学部の地元出身者枠を拡充する▽複数の開業医にチームを組ませる--といった案も列挙している。

 これらの提言は、今後都道府県が医療計画を作成する際の参考材料として示された。実現への第一歩として、厚労省は08年度の診療報酬改定で、開業医が時間外診療をすれば加算を厚くする方針だ。【吉田啓志】

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年04月18日 09:37

■世界の国内避難民、2450万人に イラクで50万人増

 ノルウェー難民委員会は16日、内戦などで家を追われた世界の「国内避難民」に関する報告書を発表した。イラクで1年間に約50万人増加したほか、スーダン、コロンビアなどでも増え、昨年末の時点で、国内避難民は世界52カ国に約2450万人。総計で前年末(約2370万人)比80万人増となった。

 報告書によると、最も避難民の数が多かったのはダルフール紛争を抱えるスーダンの約540万人。コロンビア(約380万人)、イラク(約170万人)、ウガンダ(同)、コンゴ(旧ザイール、約110万人)が続いた。(共同)

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2007年04月17日 17:03

■脱北者の7割、失業状態 6割は独り暮らし

 韓国に亡命した北朝鮮脱出住民(脱北者)の約7割が失業状態で、就職しても低賃金であることが17日までに明らかになった。

 ソウル大学の朴相仁教授(行政学)が昨年8月下旬から9月初めに脱北者451人を対象に面接調査を行った結果をこのほど発表。それによると、調査対象者の67・8%(306人)が失業状態だった。

 脱北者は韓国入国後の期間のうち、平均で88%を失業状態で送ったことも明らかになった。また、週に約11時間を求職活動に費やしていた。

 就職しても賃金は時給で平均1560ウォン(約200円)という低水準。年間所得は親戚(しんせき)や政府・民間団体の支援金を含めて989万ウォン(約130万円)だった。また全体の62%が独り暮らしだった。

 朴教授は「脱北者は時間がたつにつれて就職ができない失望感から求職意欲が減退するため、早期に仕事を確保することが重要だ」と指摘している。(共同)

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2007年04月17日 17:01

■イラク:死亡のジャーナリスト100人に

 イラク北部モスルで12日、地元ラジオ局の女性ニュースキャスターが夫とともに遺体で見つかった。AP通信は、ニューヨークに本部を置く「ジャーナリスト保護委員会」(CPJ)の集計として、03年3月のイラク戦争開戦後にイラクで死亡したジャーナリストが100人に達したと報じた。

 CPJによると、イラクで死亡したジャーナリストの約8割は、地元メディアや外国の報道機関で働くイラク人という。(共同)

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年04月15日 23:43

■国民投票法案、参院へ

 憲法改正の手続きを定める国民投票法案の与党修正案が13日、衆院本会議で自民、公明両党などの賛成多数で可決、参院に送られた。16日に参院憲法調査特別委員会で審議入りする。月内成立をめざす与党に対し、民主党は慎重審議を唱えており、5月3日の憲法記念日前に成立するかどうかが焦点となる。参院選を控え、国の最高法規にかかわる法案をどう審議するか、「良識の府」のあり方が問われる。

 衆院本会議では民主、共産、社民の3党が与党案に反対。国民新党は退席した。民主党から造反は出なかった。

 この日の参院特別委の理事懇談会で、与党側が16日の本会議と委員会での趣旨説明を提案し、民主党も受け入れた。審議の進め方は16日に協議するが、衆院が週1日のペースだったのに対し、与党は連日審議するよう求める方針。これまでの衆院における審議を「政党間協議」と位置づけており、「参院で白紙の状態から審議する必要はない」との立場から早期採決をめざす。

 これに対し野党側は、公務員の「政治的行為の制限」の取り扱いなど、なお論点が残っている、と主張している。また、民主党は参院でも与党案への対案を出すかどうか検討中だ。対案を出せば参院の独自性を示すことになると同時に、いっそうの審議を求める論拠にもなるからだ。ただ、参院民主党内には徹底抗戦の勢いが欠けているのも事実だ。

 衆院では、最終的には参院選をにらんだ政党間対立が前面に出て採決に至った。だが、自民党が05年に発表した新憲法草案づくりの過程では、衆院の優越性を強める「二院制の見直し」が浮上したこともある。それだけに参院では、党利党略を超えた論議が交わされることが求められそうだ。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年04月14日 10:09

■改憲の道「なぜ急ぐ」 国民投票法案

 憲法改正手続きを定める国民投票法案が、衆院を通過した。改憲を参院選の争点にしようと図る安倍内閣にとって、法案はその地ならしの意味を持つ。専門家は審議の拙速を批判し、原爆や空襲を経験した被害者らは「あきらめてはいけない」と声を上げた。

◇被爆者ら講義

 「国民投票法案 安倍さんどうしてそんなに急いで採決するの?」。長崎市の平和公園。9日正午過ぎ、約50人がこんな横断幕を広げて座り込んだ。82年から、原爆の日の8月を除いて毎月9日に行われている「反核9の日座り込み」。この日で311回目だった。

 列の中に、長崎市の元小学教諭で被爆者の元山寿恵子さん(76)がいた。10年ほど前から、ほぼ毎月参加している。00年に設立した市民団体「活憲21ながさき」の代表。

 原点には被爆体験がある。爆心地から約2・4キロの自宅で被爆。一緒にいた姉は無事だったが、母親は耳に大けが。姉の夫は勤務先で爆死し、同級生も失った。

 60年前、憲法ができた時の喜びを今も覚えている。「これで戦争はなくなるんだ」。自由にものが言える喜びも感じた。

 座り込みが何になるのか、という人もいる。しかし、たとえ国民投票になっても9条を守るために、頑張れるだけ頑張るつもりだ。

 広島市でも13日正午すぎ、被爆者や労働組合関係者らでつくる広島県原水禁のメンバー75人が、原爆ドーム前に集結。抗議の座り込みをした。

 23年前からドームの水彩画を描き続けている原広司さん(75)も、座り込みに加わった。この日朝から1905枚目のドームの絵を描き上げた。「ドームはいつもより暗く、寂しい表情だった」

 原爆投下時は現・江田島市の親類宅にいて無事だったが、翌日に広島市内に入って被爆した。同学年のいとこや学校の友人の多くを亡くした。自身も戦後、大腸がんなどに苦しんできた。高校生から小学生まで5人の孫がいる。「終戦からたった六十数年。なのに、戦争ができる国に着々と変わろうとしているように見える。孫たちに同じ思いをさせたくない」

 作家の早乙女勝元さん(75)は国民投票法案を通した与党の最大の狙いは、9条の改変だと考えている。

 12歳で東京大空襲に遭った。一晩で約10万人が死んだ。作品や講演で体験を語り継ぎ、02年に民間募金で設立された「東京大空襲・戦災資料センター」の館長に就いた。

 憲法改正は再び戦争への道につながる、としか早乙女さんには思えない。「私たちは過去の戦争犠牲者と、今の子どもたちの声なき声に耳を傾け続けなければいけない」と語った。

◇推進派からも異議

 国民投票法の制定を主張してきた市民グループ「国民投票/住民投票情報室」(村西俊雄代表)は、衆院憲法調査特別委員会で与党修正案が可決された12日夜、異議を唱える見解を発表した。

 「合理性に富むルール設定が全会一致でなされることを期待したが、選挙などを意識した政党幹部の言動により、与党のみの採決となったことは極めて残念だ」と批判。内容についても「公務員が主権者として原則自由に国民投票キャンペーンに参加できることを保障するべきだ。参院で修正され、衆院に差し戻されて再可決されることを立法府に求める」としている。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年04月14日 10:08

■空自が最新鋭パトリオット公開

 航空自衛隊は13日、日本のミサイル防衛(MD)システムの第1弾として、埼玉県の入間基地に初めて配備した最新鋭の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を公開した。

 空自は3月30日、PAC3の発射機2基を同基地の第1高射群第4高射隊に配備。1基に最大16発のPAC3を搭載でき、首都圏を狙う弾道ミサイルの迎撃が可能。隊員約80人が運用している。

 空自は平成22年度までに、浜松基地(静岡県)や岐阜基地(岐阜県)、築城基地(福岡県)など10カ所の高射隊にもPAC3の配備を進める。海上自衛隊も同年度までに、イージス艦4隻に海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を搭載する。

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2007年04月13日 23:58

■ブロードバンド空白地、10年度解消・総務省など計画

 総務省や全国の自治体、通信事業者などは官民共同で2010年度末までにブロードバンド(高速大容量)環境を整備するため都道府県別の行動計画を作った。06年12月末時点で251万世帯がブロードバンドを使えないが、計画どおりに進めば、10年度末には11万5000世帯に減る見通し。

 総務省は10年度末までにほぼすべての世帯で高速インターネットを利用できるように、高速無線技術の研究開発などを後押しする「次世代ブロードバンド戦略2010」をまとめている。昨年9月に具体的な計画を決める委員会を立ち上げ、自治体や事業者などと協議してきた。

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2007年04月13日 20:35

■モルガン、全日空13ホテルを2800億円で買収

 米大手証券グループのモルガン・スタンレーが全日本空輸が国内に保有する13ホテルを一括して購入することが12日明らかになった。全日空が13日にも発表する。モルガンは、同ホテルの取得に名乗りを上げた国内外の不動産ファンドや不動産会社に競り勝ち、取得金額は日本の不動産取引では過去最大級の 2800億円前後に達するもよう。日本の景気拡大を期待した外資からの不動産投資が一段と活発になってきた。

 モルガンは今回、旗艦大型ホテルのANAインターコンチネンタルホテル東京(東京・港)や沖縄県のリゾートホテルである万座ビーチホテル&リゾート(恩納村)など、全日空が保有する直営13ホテルの土地と建物をまとめて取得する。

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2007年04月13日 20:31

■温暖化ガス取得契約、06年度638万トン 政府

 政府は13日、京都議定書で約束した温室効果ガス削減目標を達成するために06年度から始めた「排出削減量(クレジット)取得事業」について、初年度は638万トン(二酸化炭素換算)の契約を結んだと発表した。

 122億円の予算枠を全額使った。8年間で計1億トンを内外の企業から買う。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年04月13日 20:17

■国民投票法の成立確実に 与党修正案、13日に衆院通過

 自民、公明両党は11日、憲法改正の手続きを定める国民投票法案の与党修正案について、12日の衆院憲法調査特別委員会で採決し、13日に衆院を通過させる方針を決めた。参院での民主党との修正協議は想定しておらず、安倍首相が目標とする5月3日の憲法記念日までの成立をめざす。これにより、同法の今国会での成立が確実になった。

 同特別委は11日、中山太郎委員長の職権で12日の日程を決めた。与党修正案は自民、公明両党の賛成多数で可決、民主党修正案は否決され、13日の衆院本会議で与党修正案が採決される。

 同法案をめぐって与党は、民主党も賛成しての成立をめざしてきた。自民、民主両党理事が歩み寄りを模索したが、与党執行部は妥協は困難と判断。採決を遅らせれば今国会での成立も危うくなるとみて、12日の採決を指示した。また、参院で混乱しても、国会終盤でなければ参院選への影響が最小限にとどめられるとの計算も働いた。

 与党は、参院で連日7時間の審議を重ねて最速27日の成立をめざす。野党は審議入りから反発することは必至だが、遅れても5月下旬までには成立させる方針だ。

 与党修正案は(1)国民投票のテーマを憲法改正に限定(2)投票年齢は18歳以上(3)国家公務員法などによる公務員への「政治的行為の制限」を原則適用(4)公務員と教育者の「地位を利用」した運動を禁止――などが柱だ。

 法の施行は成立から3年後で、それまでは国会への改憲原案の提出はできず、国会での審議は、それ以降になる。与党はまた、この3年間で選挙権年齢も18歳以上に引き下げる法整備も検討するとしている。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年04月12日 09:52

■国民投票法案:憲法学者ら114人が慎重審議求める声明

 憲法改正手続きを定めた与党と民主党の各国民投票法案に対し、小沢隆一・東京慈恵会医科大教授をはじめ憲法を専門とする学者ら114人が11日、「自由で民主主義的な意思の表明を保障する憲法改正手続きの制度とは言えない」として、慎重審議を求める緊急声明を発表。河野洋平衆院議長、中山太郎・衆院憲法調査特別委員長に送付した。

 緊急声明では、両法案に共通した問題点として、(1)国民投票の成立に必要な最低投票率の制度がない(2)公務員や教育者の国民投票運動を制限し、萎縮(いしゅく)効果がある(3)発議から投票までの期間(60日から180日以内)は、改正案の熟慮、討議の期間としては短すぎる--点などを挙げている。【臺宏士】

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年04月12日 09:51

■代理出産の向井亜紀さん夫妻が会見 日本国籍取得を断念

 タレントの向井亜紀さん(42)が11日、米国人に代理出産してもらった双子の男児(3)との法律上の親子関係を認めなかった3月の最高裁決定の後、初めて記者会見をした。決定について「正直がっかり」と悔しさをにじませた。また、男児らの出生届を出すことを断念し、日本国籍は取得せずに米国籍のまま育てていくことを明らかにした。

 会見は、夫の元プロレスラー、高田延彦さん(45)とともに都内のホテルで行われた。

 向井さんらによると、最高裁決定後、東京法務局から「2週間以内に男児の出生届を出さないと、今後日本国籍を与える機会はない」との連絡があり、11日が期限とされたという。

 しかし、向井さん側は出生届を出さなかった。法務局が、届け出の父親欄に高田さん、母親欄に代理出産した米国人女性を記入するよう指示してきたからだ。

 指示に従って「母親」とすれば、訴えられる可能性がある。代理出産契約で、米国人女性には男児の親としての権利義務を一切負わせないよう取り決めているためだ。

 また、最高裁決定の補足意見で選択肢として勧められた「特別養子縁組」をすれば、戸籍上は通常の親子と同様に記されることになるが、子の「実の親」の同意が原則必要になるため、ここでも契約が壁となり、高いハードルを感じていると向井さんは嘆いた。

 特別養子縁組のうち、外国人を養子とする「国際特別養子縁組」をすることも考えられる。男児は、米国人として外国人登録し、この春から幼稚園に通い始めている。

 ただ、この場合、米国法上は実の親となっている向井さん夫妻が「同意者」になり、同時に申請者にもなるという不自然な形をとって申し立てることを余儀なくされる。

 「最高裁が特別養子縁組を認める余地はあると言った以上、申し立ては通るのではないか」とみる裁判官もいるが、家裁が認めるかどうかは、申し立ててみないとわからない。

 特別養子縁組を勧めた最高裁決定の補足意見について、向井さんは「調べてみると、大雑把な提言だった」と落胆を隠さない。特別養子縁組の期限は、向井さんの場合、双子の男児が8歳になるまでだ。

 向井さんは「時間と労力をかけたのに得るものが少ない『社会科見学』だった」と裁判を振り返り、「代理出産に関する立法にあたっては、経験者の意思を聞いてほしい」と話した。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年04月11日 23:44

■公立小中高生徒の5.7%がぜんそく、アトピー5.5%

 全国の公立小中高に通う子どものうち5.7%がぜんそく、5.5%がアトピー性皮膚炎にかかっていることが、文部科学省が初めて実施したアレルギー疾患に関する全数調査で分かった。同省は「学校側の対応は十分でない」とみて、疾患や医薬品の使用状況、生活上の注意点を医師が記す「アレルギー版学校生活管理指導表」(仮称)の導入や、学校用の手引の作成を進める方針だ。

 調査は04年6月、約3万7000校に通う約1277万人を対象に実施。健康診断の結果のほか、保護者からの申し出などで学校が把握している例を集計した。

 その結果、花粉症を含むアレルギー性鼻炎が9.2%、アレルギー性結膜炎が3.5%、食物アレルギーが2.6%、食物などに対するアレルギー反応が二つ以上の臓器に現れるアナフィラキシーが0.14%だった。

 いずれも、男子が女子を上回った。ぜんそく、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーは年齢が上がると減っていく傾向だったが、アレルギー性鼻炎と結膜炎は中学生が最も多かった。

 いずれの疾患についても、80~95%の学校は実態把握に取り組んでいた。しかし、具体的な対応となると、ぜんそくで「発作など緊急時の対応などについて保護者らと共通理解を図っている」58%▽アトピー性皮膚炎で「体育の授業などで配慮」46%▽「温水シャワーなどの設備を充実」15%▽アレルギー性鼻炎、結膜炎で「掃除や飼育の当番などで配慮」15%――にとどまっていた。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年04月11日 23:43

■排ガスのすす微粒子 北京は東京の3倍 日本にも影響

 車の排ガスなどに含まれる汚染物質のすす微粒子の濃度が、中国・北京市では年平均で東京の約3倍に達することが東京大や北京大などの共同研究でわかった。大気の汚染度は高度成長期の東京に近く、韓国や日本にも風で運ばれて、地方で大都市並みの高濃度が観測されている。東アジアは特に排出量が多く、気候変動や人体への悪影響も懸念される。

 大気を汚す浮遊粒子状物質(SPM)の主な成分がディーゼル車の排ガスや石炭が燃えてでるすす微粒子。直径20~30ナノメートル(ナノは10億分の1)の炭素の微粒子が集まった形をしており、大きさはスギ花粉の数百分の1以下と極めて小さい。鼻の粘膜などをすり抜けて気管支や肺に達し、発がんなど人体に悪影響を及ぼすとされる。

 また、すす微粒子は高度1~2キロの上空に舞い上がり、太陽光で加熱されて上空の空気を暖める。大気の熱循環に影響するほか、微粒子が核となって雨雲を増やす効果もあり、気候変動に大きく関与するとみられている。だが、これまで正確な測定法がなく、詳しい実態はわかっていない。

 東京大学先端科学技術研究センターの近藤豊教授(地球大気環境科学)と竹川暢之准教授(同)たちの研究チームは、レーザーを活用するなどしてすす微粒子だけを高精度に測定する装置を開発。05年秋から北京市中心部に近い北京大で観測を続けてきた。

 その結果、東京(目黒区)のすす濃度は年平均で1立方メートルあたり約2マイクログラム(マイクロは100万分の1)なのに対し、北京では同6.3~6.5マイクログラムに達していた。これらの観測結果などから研究チームは、現在の北京の大気は70年代前半の東京の汚染状況に近いとみている。北京では08年の北京五輪を控え、大気汚染対策が最重要課題の一つになっている。新車に欧州並みの排ガス規制を設けるなど対策も強化しているが、まだ効果は十分にあがっていないようだ。

 中国の大気汚染の影響が、韓国や日本にも及ぶこともわかってきた。05年春に韓国南部の済州島で行った測定では、すす微粒子が東京並みの1立方メートルあたり平均約2マイクログラムを記録。気象条件などから、観測時の大気の6割は中国大陸から来ており、同島周辺の通常の5倍以上の微粒子が含まれていたとみられる。

 02年に兵庫県沖約40キロの日本海上空で行った観測でも高濃度が観測された。この春も長崎県福江島で観測を行い、分析を進めている。

 米アルゴンヌ国立研究所などの推計によると、中国は世界最大のすす微粒子の排出国で、排出量は全世界の約17%を占める年間120万トン。日本の同9万トンを含む東アジア全体の排出量は、インド(年間56万トン)、米国(同32万トン)を大きく上回る。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年04月11日 23:41

■キリマンジャロ 雪細る万年雪 温暖化、世界遺産に被害

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)は10日、地球温暖化によって世界遺産が受ける影響を調査した初の報告書「気候変動と世界遺産に関する事例研究」を発表した。氷河や雪の溶解、生態系の変化が自然遺産をむしばむだけでなく、気象や地下水の変化によって文化遺産も大きな被害を受けることがわかった。

 ユネスコが今回調査の対象としたのは「氷河」「海洋生物多様性」「地上生物多様性」「考古遺跡」「歴史的都市と居住区」の5分野の遺産や遺産候補26カ所。50人の専門家を集めた。

 温暖化の影響が顕著なのは氷河や氷雪などの自然遺産。世界最高峰エベレストを含むネパールの「サガルマタ国立公園」では、氷河の後退によって土砂が谷をせき止め、多数の氷河湖が出現。決壊による洪水の心配が高まっている。雪の減少でユキヒョウなど希少動物の生息環境にも異変が起きている。

 タンザニアの「キリマンジャロ国立公園」では1万年以上維持されてきた万年雪が20世紀だけで8割失われ、このままだと15年以内にすべてなくなる。

 海では、豪州のサンゴ礁「グレートバリアリーフ」で海水温度の上昇による白化現象が顕著だった。

 文化遺産も大きな影響を受けている。ペルーのインカ帝国以前の遺跡「チャンチャン考古地域」は、エルニーニョ現象による多雨などが遺跡に被害を与えている。「ロンドン塔」など英国のテムズ河畔の遺産は、水位上昇によって地面の水分が増え、建築物が影響を受けている。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年04月11日 23:38

■少子化対策、フランス並みだと10兆6千億円必要

 少子化対策先進国のフランス並みに家族への経済支援を行えば、日本では10兆6000億円が必要になることが9日、厚生労働省の試算で分かった。財源が税や保険料などの政策をすべて含め、日本では3兆7000億円(03年)で、その3倍近くにのぼる。費用の規模や効果的な少子化対策について議論を呼び起こしそうだ。

 11日開かれる「子どもと家族を応援する日本」重点戦略検討会議の分科会に報告する。

 フランスが03年に養育費や保育料補助などの家族政策に支出した費用は、約480億ユーロ(約7兆1000億円)。これを日本の人口規模に換算すると、家族手当(児童手当など)4兆円、出産・育児休業関係1兆1000億円、保育・就学前教育4兆1000億円などとなる。

 ただし、フランスの場合は賃金の5.4%にあたる社会保険料を企業が負担し、それがすべて家族政策にあてられるなど、日本と比べて企業負担が大きい。

 給付の内容も、フランスは児童手当など現金給付の割合が日本より低く、保育サービスなどの現物給付が充実している。今回の試算は給付のあり方や、企業負担を含めた財源論に影響するとみられる。

 フランスは90年代半ばに合計特殊出生率が1.7を下回ったが、その後は急回復し、06年に2.0と欧州1位になった。フランスの経験を参考にしようと、今回初めて試算した。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年04月10日 18:22

■セックスレス夫婦3組に1組…厚労省調べ

 日本人のセックスレス夫婦の割合が、3組に1組以上に達していることが、厚生労働省研究班(主任研究者=武谷雄二・東京大医学部教授)の調査でわかった。

 調査は昨年11月に実施。16~49歳の男女3000人に対するアンケートに、1409人が回答した。

 その結果、結婚している男女が、病気や単身赴任といった特別な事情がないのに1か月以上性交渉をしない「セックスレス」の割合は34・6%で、2年前の調査より2・7ポイント増えていた。

 研究班の北村邦夫・日本家族計画協会常務理事は「セックスレスの人たちの背景を調べると、避妊法について相手との相談が少ないなど、コミュニケーションに消極的な人が多い」と分析。この状況が、少子化の原因の一つになっていると見ている。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年04月09日 21:21

■時価総額、アジア企業が躍進・1兆円超109社

 世界の株式市場で企業価値の増大に拍車がかかってきた。今年3月末で円換算した株式時価総額が1兆円を上回った企業は初めて1000社を超えた。特にアジア企業の急成長が目立ち、10社に1社を占め、日本勢とほぼ肩を並べた。時価総額の大きさは資金調達力に直結するだけに、今後、事業面でもアジア企業の存在感が一段と高まりそうだ。

 3月末で時価総額が1兆円を上回った世界の企業は1048社で、1年前に比べ11%増加した。主要地域をみると、北米が418社と4%増え、欧州は東欧諸国などの伸びで328社と20%増加した。日本は112社で3%減少。世界の上位20社に入ったのはトヨタ自動車1社にとどまった。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2007年04月08日 20:18

■50年後、水不足の被害数億人増 地球温暖化政府間報告

国連の「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)は6日、地球温暖化が社会などにどう影響するかを予測する第2作業部会の第4次評価報告書をまとめた。ブリュッセルでの会議で承認した。

途上国を中心に、2050年代には水不足の被害人口が数億人となり、洪水や熱波、感染症の危険性が高まることなどを指摘している。 

報告書は、地球上のすべての大陸と海洋の一部で温暖化の影響が表れているとし、洪水の増加や海面上昇による海岸浸食、春の開花時期の早期化などを例にあげた。第3次報告書まで以上に範囲が広がり、世界中での影響が裏付けられたとしている。 

将来の影響では、2050年代には、検討した6種類のシミュレーションのいずれでも、90年比2度程度の気温上昇が見込まれ、最大30%の生物種で絶滅のおそれが高まるほか、ほとんどのサンゴ礁が白化し、低緯度地域でいくつかの穀物の生産性が下がることは避けられないと指摘した。 

2080年代は気温の上昇幅によって予測がばらつくが、上昇が4度を超す上限のシナリオでは、毎年いまよりもさらに数百万人が沿岸で洪水に遭うとの見通しを示した。 

地域別では途上国への影響が大きく、アジアやアフリカの人口過密な沿岸の低地に洪水被害の危険が高まったり、農産物の生産性が落ちて飢餓の恐れが出てきたりすると指摘した。温暖化対策をめぐる今後の国際交渉では、途上国から先進国への支援論議がさらに激しくなりそうだ。 

ただ、報告に盛り込む温暖化の影響をめぐっては、その科学的根拠などをめぐって会議が紛糾。草稿段階では「10億~20億人」としていた水不足被害が「数億人」との表現に落ち着いたり、飢餓に陥る危険性のある人口を最大300万人としていた項目が削られたり、被害規模の多くを土壇場で書き換える事態になった。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年04月06日 19:13

■年金加入記録、5000万件が該当者不明

 社会保険庁は3日、厚生・国民年金の約5000万件の加入記録が2006年6月現在、基礎年金番号が付与されず、現在の加入者と結びつかない状態にあることを明らかにした。

 その多くが加入者の死亡などで付与する必要のない記録だが、氏名の入力間違いなど社保庁のミスが原因のケースも含まれると見られる。

 1997年の基礎年金番号の導入後は、国民は生涯一つの番号で加入記録を管理できるようになった。それ以前は、転職や結婚で姓が変わると新しい加入記録が作られる例が多かった。正確な年金の受給には過去の加入記録をすべて集め、基礎年金番号を付与する作業が必要となる。

 社保庁によると、約5000万件は加入者が死亡したり、保険料の支払期間が短く受給資格がない例が多いとしているが、具体的な内訳は不明としている。ただ、01年4月~07年2月に約22万件の支給漏れが発覚している。これは、基礎年金番号が付与されていない約5000万件の記録が原因だ。

 社保庁は98~06年度に、過去の年金記録を整理するため、本人の申し出などに基づき、約1818万人に照会し、05年度までに約1147万人から回答を得て、基礎年金番号を付与する作業を進めている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2007年04月04日 18:09

■子育て終えたら「働きたい」女性9割超す、現実は半分

 小学生以上の子供を持つ30~40歳代の女性の9割以上が働くことを希望しているが、実際に働いている人は半数前後にとどまり、理想と現実に大きな開きがあることが、内閣府が3日公表した「女性のライフプランニング支援に関する調査」で明らかになった。

 既婚女性に理想の働き方を聞いたところ、子供が「3歳以下」で、働くことを希望する人は42・2%だった。子供が「4歳から小学校入学」では、働く希望が72・3%に急増し、「小学生」では90・6%、「中学生以上」では95・1%に達した。

 これに対し、実際に働いている女性は、子供が「4、5歳」で37・4%、「6~11歳」で44・1%、「子どもが12歳以上」で54・7%にとどまった。

 仕事の内容も、子供が4歳以上の女性ではパート・アルバイトが最も多く、正社員は1けた台だった。

 子育て後の母親の就職が難しい理由について、内閣府男女共同参画局は「企業の受け入れ態勢が不十分なことや、パートと正社員の処遇の差などがある」と分析。「短時間労働、在宅勤務など、女性に様々な働き方を広げるとともに、夫が協力する態勢を作ることが必要だ」と指摘している。

 調査は内閣府が民間調査会社に委託し、インターネットで3100人を対象に行った。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年04月03日 18:05

■外資系ホテル:東京に続々オープン 国内勢大改装で対抗

 東京・六本木の旧防衛庁跡地に大規模複合施設「東京ミッドタウン」が30日誕生した。注目されるのが外資系高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン東京」。都内では、大規模再開発事業を対象に容積率緩和が認められることから、外資系ホテルの進出が相次いでおり、9月には日比谷に「ザ・ペニンシュラ東京」もオープンする。国内の既存ホテルは大規模改修などで対抗する構えだ。「07年問題」と言われる、高級ホテル同士の顧客争奪戦が本格化する。

 リッツ東京は、高さ248メートルで都内一の「ミッドタウンタワー」の上層部45~53階に入居。宿泊料金は最低で1泊6万8250円、最上級スイートルームは同210万円と超高級だ。リッツのサイモン・クーパー社長は「収入ベースでトップの1~2%が(顧客の)ターゲット。(97年に日本で開業した)大阪での成功を東京でも実現したい」と述べた。

 クーパー社長の強気の背景には、先に進出した外資系ホテルの成功もある。05年12月に日本橋に開業した「マンダリンオリエンタル東京」は、最低宿泊価格はリッツと同額と高価だが、今年1~3月の稼働率は前年同期を24%上回った。

 迎え撃つ国内勢は、帝国ホテル東京やホテルオークラ東京がそれぞれ100億円超をかけて大規模改装を実施中。プリンスホテルも4月から、各ホテルのグレードに応じて3ブランドに再編。渡辺幸弘社長は「政府の『ビジット・ジャパン・キャンペーン』で海外からの観光客が伸びる可能性もある。高級感を追求し、外資に対抗する」と話している。【小倉祥徳】

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年03月30日 23:56

■日本のシニア、携帯苦手で付き合い少なめ

 日本の60歳以上のシニアは欧米や韓国に比べ、パソコンや携帯電話などの情報機器を使わない人が64.7%と多く、近所の人や別居中の子や孫との交流も他国に比べて少ないことが、30日発表された内閣府の「高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」で分かった。

 携帯電話やメールがあまり得意ではなく、交友範囲がやや狭いシニア像が浮かび上がった。

 ファクスを含むいくつかの種類の情報機器の利用状況(複数回答)を尋ねたところ、携帯電話の利用者は52.7%と最も多い韓国に比べ、日本は28.0%で最低。とはいえ、前回調査の平成13年に比べるとほぼ倍増しており、苦手意識「克服」の兆しもみえる。

 調査は17年11月から19年2月にかけ日本、米国、韓国、ドイツ、フランスの5カ国で60歳以上の人約1000人ずつから聞き取った。

 情報機器を使わない人は、日本に次いでドイツ55.0%、フランス48.7%、韓国45.2%、米国43.6%の順。日本も前回より14.2ポイント減り、機器の普及がうかがえる。

 別居中の子や孫と毎日会ったり電話する人は、最下位の日本が16.7%なのに対し、最も多い米国は41.2%。近所付き合いが「ほとんどない」のは日本は27.4%で、米国の30.7%に次いで多かった。

 調査は昭和56年から5年に1度実施しているが、情報機器に関する内容は2回目。

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2007年03月30日 23:53

■「PAC3」、入間基地に初配備 日本、独自の迎撃能力

 弾道ミサイル防衛(BMD)のための地対空誘導弾パトリオット3(PAC3)の装備品が30日早朝、航空自衛隊入間基地(埼玉県)に搬入された。10年度末までに全国計16の空自高射隊に導入されるPAC3の最初の配備で、首都防空の役割を担う。日本は独自の迎撃能力を初めて持つことになる。

 PAC3は、海上のイージス艦からの迎撃ミサイルSM3が上層の大気圏外で弾道ミサイルを撃ち漏らした場合、下層で地上から迎撃する。装備は移動可能で、防護範囲は半径約20キロとされる。

 発射機やレーダー装置、射撃管制装置などの装備品は三菱重工業名古屋誘導推進システム製作所(愛知県)からトラックで出発し、30日午前5時ごろ、入間基地に運び込まれた。

 PAC3システムは入間を含め、10年度末までに首都圏、中京・京阪神地区、北九州地区などいずれも人口が多い大都市周辺の計16の空自高射隊に配備される。

 日本のBMD構想ではPAC3のほか、11年度末までに全国4カ所に新型レーダー「FPS―5」を整備、「FPS―3改」レーダー7機の能力を向上させ、SM3を搭載する海自イージス艦4隻を配備する計画。

 昨年7月の北朝鮮によるミサイル発射を受け、防衛省は07年度末の完成予定だった1隻目のイージス艦のBMD対応型への改修を約3カ月早めるなど、計画全体の前倒しの検討を続けている。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年03月30日 23:51

■伊勢丹が東急百貨店に役員2人派遣、業界再編加速も

 伊勢丹と東急百貨店は27日、業務提携に基本合意したと正式発表した。

 伊勢丹が4月1日付で執行役員2人を東急百貨店に派遣し、商品の共同開発や情報システムの共通化などを進める。百貨店業界では、人口減やショッピングセンターなどとの競争激化を背景に、大丸と松坂屋ホールディングス、阪急、阪神両百貨店の経営統合などの動きが相次いでおり、業界再編がさらに加速する可能性もある。

 伊勢丹が派遣する執行役員は、それぞれ東急百貨店の百貨店事業本部長とMD(商品政策)統括本部長に就任し、営業面の支援を行う。両社は独自商品を共同開発するほか、伊勢丹の商品・顧客情報管理システムを4~5年後をめどに東急に導入する。ただ、資本提携については、伊勢丹の武藤信一社長は記者会見で「考えていない」と述べた。

 東急百貨店の親会社である東京急行電鉄の越村敏昭社長は会見で「(東急百貨店の)集客力は非常に強いが、営業システムや品ぞろえ、仕入れは(伊勢丹などの)専業(百貨店)にはかなわない」とし、伊勢丹の支援で収益力を強化する考えを強調した。

 一方の伊勢丹は、これまでも地方の百貨店との提携を積極的に進めてきた。同社の商品・顧客情報を管理するシステムは、顧客の意向を的確にとらえて品ぞろえや販売に生かす点で定評がある。このシステムを軸に他の百貨店と提携することで、新たなシステム投資の費用削減や、商品調達力の強化につなげてきた。東急とのシステム共通化もこの一環だ。

 また、伊勢丹は、東急との提携を通じ、所得水準が比較的高いとされる東急沿線在住の顧客情報を得ることで、自社の商品政策に生かす考えだ。

 百貨店業界では「大丸・松坂屋」「阪急・阪神」の統合に続いて、伊勢丹と東急も提携に乗り出したことで、さらなる業界再編の機運が高まりつつある。

 特に、東急のような電鉄会社系百貨店は、主要駅の近くに立地するため、集客力はあるものの、収益拡大に不可欠な商品企画力や売れ筋商品を仕入れる能力などが弱いとされる。電鉄系の百貨店が今後の再編の目玉となる可能性もある。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年03月28日 10:51

■キャパなど活躍、米ライフ誌廃刊 サイトで写真閲覧へ

 写真雑誌として一時、世界をリードした「ライフ」の廃刊を、発行元のタイム社が26日、発表した。4月20日号が最終号になるという。

 ライフは04年以降、毎週金曜日に米全土の約70の新聞に折り込まれる形で約1200万部が発行されている。1936年に週刊となり、写真家ロバート・キャパなどの活躍で、米国を代表する雑誌となったが、72年に一度廃刊、月刊誌として再発刊するなどの曲折を繰り返してきた。

 タイム社によると、新聞業界全体の退潮により、広告収入の確保が難しくなったことが廃刊の背景という。ライフの全1000万枚の写真を無料でみられるサイトを今年中に立ち上げる予定だという。

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2007年03月28日 10:39

■06年難民申請、イラク人が急増 2万人以上に

 イラクから欧米やアジアの主要国(50カ国)に難民申請をしたイラク人が昨年急増し、2万人以上にのぼったことが23日、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のまとめで明らかになった。06年の国別申請者数では世界で最も多い。同年に宗派間抗争が激化したことが要因とみられる。国際的には難民申請者数はここ数年で大きく減っているなか、治安回復の兆しが見えないイラクが突出している。

 UNHCRが発表した06年の難民申請者の総数は、前年より10%減の約30万人だった。うちイラク人は、前年比77%増の2万2150人。昨年後半、特に10~12月にかけて8100人が申請して急増した。申請先はスウェーデン(9000人)が最も多く、オランダ、ドイツ、ギリシャなど。

 イラク人からの難民申請は、03年3月に始まったイラク戦争が近づくなかの02年、最高の約5万人を記録。しかし、翌03年には半減し、04年は約1万人にまで減った。

 イラクの場合、隣国シリア、ヨルダンで計約200万人が避難生活を送っているが、一時的な避難とみなされるため、この統計には含まれていない。また、内紛で家を追われるなどしてもイラク国内にとどまっている「国内避難民」も、推計約200万人にのぼる。

 UNHCR報道官は「イラク情勢はさらに悪化する可能性がある。欧米諸国にたどり着いて難民申請できたのはごく一部。これからもイラク難民の流出は続くだろう」と話している。

 イスラエルとの紛争を受け、レバノン人の難民申請(2745人)も前年比66%増と大幅に増えた。ほかに難民申請が多かったのは中国(1万8300人)、ロシア(1万5700人)、トルコ(8700人)など。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年03月28日 10:30

■地球温暖化対策、米が「グループ別」提唱へ

 【ワシントン=貞広貴志】地球温暖化への取り組みに消極的だった米ブッシュ政権が、京都議定書の目標年次が終わる2012年以降の国際的な枠組みとして、同議定書のような単一の国際協定でなく「部門・国家グループ別の複数の合意の組み合わせ」を提唱する方針であることが23日、明らかになった。

 ホワイトハウスで環境政策を統括するジェームズ・コノートン環境評議会議長が、読売新聞とのインタビューで述べた。6月にドイツ・ハイリゲンダムで開かれる主要国首脳会議(サミット)などを通じ、関係国への働きかけを始めるという。

 コノートン議長は「すでに形成された部門別の国際合意」として、日米を含むアジア太平洋諸国が産業分野別に温室効果ガスを削減するクリーン開発・気候パートナーシップなどを例示した上で、「京都議定書以降を考えると、こうした国際的な活動・合意を将来の基礎とする必要がある」と語った。経済発展の度合いやエネルギー事情が似通った「12から20程度の国々」が、産業部門や取り組み分野ごとにグループを形成する仕組みだ。

 京都議定書のような包括合意と比較して、〈1〉実施の効率性・機動性が高い〈2〉排出量が急増している中国やインドなど途上国の参加を促せる――といった利点を挙げた。

 また、2020年や50年を見通した削減目標を定める是非について「首脳同士が協議することにコメントしない」と述べ、目標設定を明確に拒否してきた従来方針の転換を示唆した。

 ブッシュ大統領は政権発足直後の2001年、京都議定書が「米経済を損ない、途上国に何の義務も課していない」として離脱を表明したが、最近は温暖化対策を優先課題にすえている。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年03月25日 14:07

■高齢者虐待9400件、8割の市町村が対策…読売調査

 高齢者虐待防止法が施行された昨年4月以降、市町村に寄せられた虐待に関する相談は約1万9000件に上り、うち市町村が虐待と判断したケースは約9400件に達することが、読売新聞社の介護保険自治体アンケートで明らかになった。

 関係機関とのネットワーク構築など、防止に向け、何らかの取り組みをしている市町村が8割に上ることもわかった。

 法施行をきっかけに自治体の取り組みが進み、家庭や施設で隠されがちだったお年寄りへの人権侵害が顕在化しつつある状況が浮き彫りになった。

 調査は今年2月から3月にかけ、全国1834市町村(東京23区を含む)を対象に実施、1546市町村から有効回答を得た。

 昨年4月から今年1月末までに自治体の相談窓口などに寄せられた相談は約1万9000件。うち、虐待と判断されたのは半数だった。また、虐待と判断されたケースのうち、特別養護老人ホームなど施設内で起きたものは約80件あった。

 アンケートではまた、法施行前の2005年度の状況も尋ねた。相談件数は約1万600件、虐待と判断したのは約6000件。相談件数は、今年度は、10か月間ですでに前年度の倍近く寄せられていた。「虐待は表面化しにくく、現れても氷山の一角」ともいわれるなか、法施行が虐待に対する自治体や一般の意識を高める一つの契機となったことがうかがえる。

 市町村の具体的な取り組みとしては、「事業者や関係機関との連携による介入ネットワークづくり」(38%)が最多で、以下、「市民や事業所などへの啓発事業、研修」(33%)、「専門の対応窓口の設置」(30%)など。一方、対策を行う上で、「虐待かどうか、緊急性、立ち入り調査の必要性などの判断」については約9割の市町村が特に難しいと感じており、悩む現場の実態が明らかになった。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年03月25日 14:06

■米の美容整形、年1100万件 産後女性と団塊世代急増

 米形成外科学会がこのほど発表した報告書によると、2006年に米国内で施術された美容整形の総数が前年比7%増加し、過去最高の約1100万件に達したことが分かった。出産後に体形を早く元に戻したい母親と、若さを保ちたいベビーブーマー(団塊世代)による美容整形が特に増えている。

 06年の総数は00年に比べると、48%も急増。施術の上位は豊胸、鼻の矯正、脂肪吸引、まぶた手術、腹部整形の順だった。全体の9割以上を女性が占めた。(時事)

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年03月25日 14:04

■「国の借金」、国民1人あたり651万円・昨年末

 財務省は23日、国債や借入金などを合計した「国の借金」が2006年末時点で832兆2631億円だったと発表した。統計は3カ月ごとに発表しており、前回の昨年9月末から4兆3465億円増え、過去最高を更新した。国民1人当たりに換算した借金は約651万円となり、9月末から約3万円増えた。

 国の借金の約8割を占める国債の残高は、昨年末に財投債を含め676兆2919億円となり、9月末に比べて約1兆3000億円増えた。財投債を除いた普通国債は昨年6月末に初めて減少したが、その後は再び増加し、昨年末は534兆3758億円だった。

 地方の借金は約200兆円あるため、国と地方の借金は重複分を除いても1000兆円規模となる。財務省が別途公表している財投債や政府短期証券(FB)の残高を除いた国と地方をあわせた債務残高は、06年度末に767兆円程度になる見通しだ。

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2007年03月23日 23:41

■発射準備でも迎撃命令が可能に ミサイル防衛で閣議決定

 政府は23日、外国から突発的に弾道ミサイルなどが発射された緊急時に、現場指揮官の判断で弾道ミサイル防衛(BMD)システムで迎撃する要件などを定めた「緊急対処要領」を閣議決定した。自衛隊初の地対空誘導弾パトリオット・ミサイル3(PAC3)が今月末に航空自衛隊入間基地(埼玉県)に配備されるのに備えて、運用体制を整えるのが目的だ。

 緊急対処要領は、首相の承認や防衛相の命令といった通常の手続きが踏めない突発時の対応について規定。(1)ミサイルが発射される疑いがある(2)人工衛星名目でロケットが発射され、日本に落下する恐れがある、などの場合に、防衛相があらかじめ「現場指揮官の判断で迎撃してもいい」と命令できると定めている。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年03月23日 23:40

■ゴア氏 温暖化対策訴え、熱弁5時間 米議会で証言

 温暖化防止を説く映画「不都合な真実」でアカデミー賞を受けたゴア米前副大統領(58)が21日、米上下両院の公聴会で相次いで証言し、「地球は(病気で)熱が出ている」と、議会側に温暖化対策の実施を強く求めた。ゴア氏が米議会に姿を見せたのは、副大統領として最後の公務を務めた01年1月以来6年ぶり。公聴会での証言は計約5時間に及んだ。

 ゴア氏は二酸化炭素を「地球温暖化汚染物質」と呼び、「二酸化炭素の排出量をただちに現状凍結させ、50年までに90%削減する必要がある」と指摘。「京都議定書が悪霊に取りつかれてしまっていることは、私も十分理解している。われわれには、より強力な国際条約が必要だ」とし、同議定書後の新たな条約の締結へ向けた努力と、温暖化防止を図る法令の制定を議会側に求めた。

 ただ、温暖化対策に懐疑的な共和党保守派との議論は、かみ合わない場面もしばしば。バートン下院議員(テキサス州)に「温暖化の科学は一様ではない」と突っ込まれると、「あなたの赤ちゃんが熱を出し、医者が治療が要ると言ったとき、あなたは『SF小説を読んだら問題はないといっている』とは言わないでしょう」と比喩(ひゆ)を交えて答えた。

 公聴会出席を、米メディアは08年大統領選への思惑も指摘しつつ伝えた。CNNの最新世論調査(9~11日実施)で、ゴア氏は次期大統領にふさわしい人物として、民主党の中ではヒラリー・クリントン、オバマ両上院議員に次ぎ、依然3番目の支持を集めている。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年03月22日 23:58

■イラク:米軍信頼わずか18% BBCなどの世論調査で

 【カイロ高橋宗男】英BBC放送は19日、イラク戦争開戦から4年になるのを前に、イラク人を対象とした世論調査結果を公表した。それによると、米国主導の多国籍軍を「信頼している」との回答はわずか18%にとどまり、家族が暴力の被害に遭うことへの懸念は86%に上った。イラク人の間に悲観論が広がっている現状を浮き彫りにしている。

 調査は2000人以上のイラク人を対象に、BBCや米ABCなど米英独の4メディアが共同で実施した。

 BBCによると、米軍などへの低い信頼度や、増大する暴力への懸念のほかにも、これまで実施されてきた復興努力に対し67%の回答者が「効果的ではない」と低い評価を寄せた。05年に実施された同様の調査では将来に対する楽観的な見方が支配的だったが、今回の調査により、イラク人の情勢認識が急速に変化したことを示している。

 将来を悲観する回答はバグダッドを含むイラク中部で顕著に表れ、BBCは特にイスラム教スンニ派の間に悲観論が強いと分析。フセイン元大統領の処刑でスンニ派とシーア派の意見が二分するなど、両派間の意見の対立が鮮明化している。

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年03月19日 22:32

■ネット自殺予告、救った命40人 06年、警察庁まとめ

 昨年1年間にインターネット上などへ自殺予告を書き込んだことが確認された79人のうち、警察と接続業者の連携で40人が保護に結びついた。警察庁の調査で15日明らかになったもので、自殺を防げなかったのは1人だった。書き込んだ人物は特定できたが行方がつかめず、後に遺体で見つかったという。

 警察と接続業者などとの連携は、業界団体が05年10月に作成した「ガイドライン」に基づいて可能になった。緊急性が高いなどとして業者が必要と判断した場合、警察の照会に応じて発信者の名前や住所などを開示する。

 警察庁によると、保護した40人のうち39人は、いずれも自殺を実行する前に発信者を特定し、本人に会えたケース。説得して思いとどまらせたり、家族に見守るよう要請したりしたという。

 残る1人は自殺を図っていたが、病院に搬送して命を取り留めた。「死にます」と書き込んでから約1時間後に、警察官が自宅に駆けつけた。

 このほか、3人が自殺を実行したが、警察官到着前に別の人に救護されるなどして命を取り留めた。20人はいたずら、15人は書き込んだ人物が特定できなかった。

 特定できなかったのは、ネットカフェから書き込むなどしたケースで、自殺を防げなかった1人は携帯電話を使って書き込んでおり、家族も居場所をつかめなかった。

 書き込みを確認してから、警察官が本人に会うまでの所要時間は約1~71時間だった。遅れた例は業者が週末に休業したため照会できなかったケースで、警察庁は業者に対して休日や夜間の対応窓口を設けるよう要請した。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年03月15日 23:24

■2050年、世界の高齢者は20億人に…国連人口予測

 【ニューヨーク=白川義和】国連経済社会局は13日、世界人口予測の最新版(2006年版)を発表し、60歳以上の高齢者人口が2050年には、現在の3倍近い20億人に達するとの見通しを示した。

 世界全体の人口は現在の67億人から92億人に増え、全人口の5分の1以上が60歳以上で占められることになる。

 日本、韓国、ドイツ、イタリアなど46か国は、2050年までに人口が現在より減少すると予測された。途上国でも、出生率の低下と長寿化は進んでいる。

 国連当局者は先進国の出生率低下について「男性、女性ともに仕事と育児を両立できる環境を作る必要がある」と訴えた。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年03月14日 17:36

■最新鋭ミサイル配備計画、07~10年度で10基地

 日本の弾道ミサイル防衛を担う最新鋭の地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)の今後の配備先が9日、明らかになった。政府は2007年度に関東の3基地に3部隊を配備。08―10年度には中部東海地方や九州北部の7基地に12部隊を置き、4年間で10基地・15部隊を全国に配備する。

 07年度は霞ケ浦(茨城県)、習志野(千葉県)、武山(神奈川県)の各航空自衛隊分屯基地に各1部隊を配備する。年度内の3月末には入間基地(埼玉県)への配備が決まっている。来年度にかけてはまず首都圏の防衛体制を整える。

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2007年03月10日 17:33

■温暖化対策:白熱電球の使用、段階的禁止 豪政府方針

 【シドニー井田純】オーストラリア政府は、温室効果ガス削減のため白熱電球の使用を2010年までに段階的に停止する方針を打ち出した。豪政府によると、温暖化対策のために国家が白熱電球の使用を制限するのは世界初。

 医療用などを除き、家庭や事務所で使われている白熱電球を蛍光灯タイプに切り替える。ターンブル環境相はこの切り替えで2012年までに年間400万トンの温室効果ガスの削減が可能との見通しを示し、「気候変動は地球規模の問題であり、他国も豪州にならって切り替えを進めるよう促したい」と述べた。

 豪州は国民1人あたりの温室効果ガス排出量が世界最大規模とされ、米国とともに京都議定書に参加していないことでも知られる。しかし、世論調査会社が豪有力紙と2月に実施した調査では、気候変動を「重要な問題と思う」との回答が76%に達し、「問題ではない」の5%を大きく上回った。昨年来、史上最悪ともいわれる干ばつに見舞われ、穀物生産に影響が出たことなどで気候変動問題への市民の関心が高まっている。

 与党連合のハワード政権は今年後半に予定される総選挙で5期目に向け勝利を狙っている。温暖化防止に消極的と見られてきたハワード首相だが、環境政策をアピールすることで国民の支持離れを食い止めようという狙いがあるとみられる。

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年03月08日 12:17

■世界ネット人口:1年で10%増の7億4700万人、印・露・中が急増

 米コムスコア・ネットワークスは6日(欧州時間)、世界のインターネット利用者が1月現在で7億4700万人に達し、1年間で10%増加したと発表した。とくにBRICs諸国のインド、ロシア、中国での増加が著しく、それぞれ3割から2割の成長率を記録した。

 15 歳以上のネットユーザーを集計した調査で、ネットカフェや携帯電話からのアクセスは除外している。国別にみると、米国の1億5344万人(前年同期比2%増)が他を大きく引き離してトップ。2位以下は中国の8675万人(同20%増)、日本の5367万人(同4%増)、ドイツの3219万人(同3%増)、英国の3007万人(同1%増)の順だった。

 ユーザー数上位15カ国のなかで最も成長率が高いのはインドの33%(ユーザー数2110万人)。次が中国。以下、ロシアの21%(同1270万人)、メキシコの18%(1014万人)、ブラジルの16%(1496万人)の順。

 また、月間ネット利用時間(1ユーザーあたり)は、カナダ(39.6時間)イスラエル(37.4時間)、韓国(34時間)がトップ3で、「ブロードバンドが浸透している国ほど、ネット利用時間が長くなる傾向」という。

 同時にまとめた企業サイトの利用者数トップ3は、米マイクロソフト(月間ユニークビジター5億1030万人)、米グーグル(同5億240万人)、米ヤフー(同4億6780万人)だった。【高森 郁哉/Infostand】

コムスコア・ネットワークス
http://www.comscore.com/

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年03月08日 12:15

■女性労働力人口、過去最高の12億人 ILO報告書

 国際労働機関(ILO)は8日の国際女性デーに合わせ、「世界の雇用情勢・女性編」を発表した。世界の人口増に伴い、職を持っているか職を探している女性(女性労働力人口)は12億人を突破し過去最多となった。しかし、男性に比べて就業比率が低いうえ、賃金は男性より低く失業率は男性より高いなど、性差はなお大きい。

 報告書によると、女性の労働力人口は過去10年で約1億9000万人増えた。全世界の労働力人口は31億人で、女性の比率は4割。

 労働年齢(15歳以上)に達した人口の中で実際に働いている人の割合を示す対人口雇用率は、男性が74%なのに対し、女性は48.9%。特に中東・北アフリカ(25%)、南アジア(34%)が低い。社会風土などから女性が職業に就きにくく、職探しもあきらめてしまう「意欲喪失労働者」の女性が多いと報告書は指摘している。

 失業率は6.6%で、男性よりも0.5ポイント高い。賃金は、同じ仕事をしている男性よりも1割以上低いケースが多いとしている。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年03月08日 11:56

■世界に好影響の国、日本とカナダが1位…27か国調査

 【ロンドン=森千春】世界に最も好影響を与えている国は、カナダと日本――。

 英BBC放送と米メリーランド大学が27か国の約2万8000人を対象に行った世論調査で、日本の国際的影響力が高い評価を得ていることがわかった。

 調査は、昨年11月~今年1月の間に実施され、英国、カナダ、中国、フランス、インド、イラン、イスラエル、日本、北朝鮮、ロシア、米国、ベネズエラ、欧州連合(EU)のそれぞれについて、世界に「好影響を与えているか」「悪影響を与えているか」を聞いた。

 「好影響」は、カナダと日本が54%で並んでトップ。EU(53%)、フランス(50%)が続いた。日本について「悪影響」との回答は20%。「悪影響」との回答の方が多かったのは、中国と韓国だけだった。

 一方、「悪影響」との評価が多かったのは、イスラエル(56%)、イラン(54%)、米国(51%)、北朝鮮(48%)の順。

 同大の専門家は、日本に対する高い評価の理由として、「ソフトパワー(非軍事的影響力)を連想させる」ことを挙げ、軍事力を行使したり、追求したりする国への評価は否定的になる傾向があると分析している。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年03月07日 12:14

■10年で記者1000人が犠牲 イラクでは138人死亡

 ジャーナリストの保護推進を目指す非営利団体、国際報道安全研究所(INSI、本部ブリュッセル)は6日、過去10年間に取材活動中に死亡した報道関係者の総数が、全世界で1000人に達したとする報告書を公表した。

 1996年1月から2006年6月までのジャーナリストや助手、通訳らの死亡状況について、各国政府や軍の記録などを基に調査。戦争や武力抗争に巻き込まれて死亡したのは4人に1人で、大半は平和時に自国で取材中に殺害された。死因の半数近くは銃撃によるもので、事件の3分の2が犯人の特定に至っていないという。

 最も危険な地域はイラクで、138人が死亡。次いで、ロシア88人、コロンビア72人、フィリピン55人などとなっている。(時事)

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年03月07日 11:33

■「無罪の心証」袴田事件の元裁判官、39年後の告白

 静岡県清水市(現静岡市清水区)で1966年、みそ会社専務一家4人が殺害された「袴田事件」で、元プロボクサー袴田巌死刑囚(70)(再審請求で特別抗告中)に死刑を言い渡した1審・静岡地裁の判決文を起案したとされる元裁判官が「無罪の心証を持っていた」と、再審支援に協力を申し出ていることがわかった。

 袴田死刑囚の支援団体が2日、公表した。

 裁判官には、判決に至る議論の過程や内容を明かしてはならない「評議の秘密」が裁判所法で規定されており、判決から39年後の告白は議論を呼びそうだ。

 「袴田巌さんを救援する清水・静岡市民の会」によると、元裁判官と名乗り出たのは、熊本典道氏(69)。事件の第2回公判から陪席裁判官を務め、68年の地裁判決で、3人の合議で主任裁判官として判決文を起案したという。翌69年4月に退官した後、弁護士活動を続けていた。

 今年1~2月、熊本氏が住む九州で、同会のメンバーらが3回面会した。袴田死刑囚の姉秀子さん(74)も立ち会った。メンバーによると、熊本氏は「有罪にするには証明がなされていない」と無罪の心証を持ち、無罪の判決文を書き始めていたことを明かした。裁判官3人の合議で、熊本氏は無罪を主張したが、裁判長ら2人が有罪を支持、多数決で死刑と決まり、裁判長から判決文の起案を命じられた。熊本氏は「裁判長を説得できず、裁判長が有罪の決定をした。裁判長は最後まで迷っていたと思う」とも話した。

 熊本氏は「袴田君の年齢も考えると、この時期にはっきり私の意見を述べておかなくてはならないと思った」と語り、秀子さんには「私の力が及ばず袴田君をこんな目にあわせて申し訳ありませんでした」と涙ながらに述べたという。

 1審判決は、犯行を自白したとされる供述調書45通のうち44通を任意性が疑わしいとして証拠から排除、「自白の獲得に汲々(きゅうきゅう)として物的証拠に関する捜査を怠った」と捜査を批判する付言をした。熊本氏は「付言を入れたのは、私なりの精いっぱいの主張だった」と説明した。

           ◇

 最高裁関係者によると、裁判官や元裁判官が、自身が関与した裁判の「評議の秘密」と称する内容を明かすのは極めて異例。「評議の秘密」を規定した裁判所法には、現職か元職かの規定はないが、「秘密は終生守るのが常識」という。罰則はないが、現職であれば、裁判官分限法による処分や裁判官弾劾法に基づき罷免される可能性があるという。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年03月02日 15:31

■東京都:低所得者の都民税を全額免除 08年度から

 東京都は08年度から、個人都民税について、生活保護の受給者ら低所得者に対し、定額1000円の均等割り部分を除いて全額免除する方針を決めた。都は納税者の1割に当たる約60万人が対象となり、減税規模は年間約50億円と試算している。国と地方の税財政を巡る「三位一体の改革」により住民税が増える低所得者層の負担軽減を図るのが狙い。都道府県が単独で住民税を大規模に減税するのは初めて。

 住民税は、前年の所得に応じて税額が決まる「所得割り」と定額の「均等割り」で構成される。今回の免除は、生活保護を受給したり、年金などでも同水準の収入しかない人が対象になる。例えば、生活保護基準の年収166万円の単身者は1万9000円、同270万円の母子2人世帯は1万8500円がそれぞれ減税される。

 三位一体の改革は、国から地方へ3兆円の税源を移譲する。これに伴って住民税は今年6月から、5%、10%、13%の三段階となっている所得割りの税率を10%に一律化。所得が200万円以下の場合、所得税が減る一方、5%の住民税が増える。都内では低所得者が大幅に増えている。02年の非正規雇用者は92年比で80万人増の170万人に、05年の生活保護受給者も95年比で9万人増の19万人に増加。減税はこうした低所得者層に配慮した救済策となる。

 石原慎太郎知事は3選を目指す都知事選の公約の目玉の一つにする考え。しかし、他の道府県との公平性の観点で総務省などから異論が予想されるほか、豊富な税財源を批判する「東京富裕論」にも火がつきそうだ。【木村健二】

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年03月02日 15:27

■世界株安、止まらず

 世界同時株安から一夜明けた1日、東京市場は前日に続いて大幅下落し、回復するかに見えた米国市場も再び急落で始まった。欧米のヘッジファンドなどが資金を引き揚げる動きは続いており、世界株安の波が静まらない。円高も進み、企業業績への悪影響も懸念される。市場には「一時的な調整」との見通しもあるが、世界を動き回る投資資金の変調が株価回復の重しになる恐れもある。

●外国投資家、売りに転換

 2月27日の中国・上海市場の株価急落は世界中で巨額投資をするヘッジファンドなどの投資家心理を冷やし、欧州、米国、日本の順番に株安が波及した。翌28日も主な欧州市場が軒並み続落。28日の米ニューヨーク市場のダウ工業株平均は上海市場が少し落ちついたことなどを受けて上昇したが、翌3月1日は急落して始まり、世界的な株安連鎖が続いている。

 そのサイクルの中で、東京市場も1日午後に日経平均株価が一時1万7300円台を下回った。背景には昨年後半からの上昇基調を支えてきた外国人投資家の変化がある。彼らは、日本企業への好業績期待から、世界の市場に比べて割安感のある東京市場への投資を増やし、東証によると2月第3週は7週連続で買い越しだった。

 だが今回の株安で欧米ヘッジファンドなどが資金を安全性が高い債券市場などに振り向ける傾向が出た。

 東京市場でも1日の朝方の外資系証券の売買注文動向が2日連続で売り越すなど、利益を確保するための売りに転じる動きがある。「この傾向が続けば、相場が上昇に転じにくくなる」との見方も出ている。

●円高不安も膨らむ

 外国為替市場も不安定な動きが続く。1日の東京市場の円相場は午前中に1ドル=118円80銭台まで円安が進んだ後に利益確定を狙う円買いドル売りが強まり、午後5時現在は前日午後5時時点より48銭円高ドル安の1ドル=118円10~12銭。

 世界株安の影響による円高ドル安は一服したかに見えたが、1日のニューヨーク外為市場では一時、1ドル=116円台後半まで円高ドル安が進んだ。

 世界株安を機に、低金利が続く日本でカネを借り、高金利が続く欧米やアジア市場に投資する「円キャリートレード」の資金が逆流。株を売って資金を引き揚げ、借りた円の返済に充てるという動きから円高が進むという流れも収まっていないようだ。

 みずほコーポレート銀行の福井真樹シニアマーケットエコノミストは「海外ファンドは大きく損失を被った。ドルの買い戻しが積極化するには時間がかかる」。

 野村証券の岩沢誠一郎ストラテジストは「1日の東京市場の株価続落の底流には、円高ドル安が進むのではないかとの不安感がある。為替相場の動きへの警戒感が出ている」と指摘する。

●企業業績に影響大

 円安が好業績を支える国内企業も少なくない。新光総研が東証1部上場のうち1139社の07年3月期決算予想をまとめたところ5期連続の増収増益の見通しだ。円安が輸出企業の収益を押し上げ、経常利益は前期比4・9%増の見込みだ。

 だが、今回の世界株安から円高への懸念が強まっている。大和総研の試算では、1円の円高で東証1部上場の全企業(金融機関を除く)の経常利益は計約2千億円減るという。浜口政己・調査企画部次長は「世界の景気や消費が落ち込む懸念もあるが、企業業績への影響はむしろ円高の方が大きい」と話す。

 トヨタ自動車の07年3月期の為替レートの前提は1ドル=116円、1ユーロ=147円。円安を追い風にこの期の連結決算では営業利益2兆2千億円を予想するが、為替が1円円高になると、対ドルで350億円、対ユーロで50億円減る計算だ。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年03月02日 15:17

■数百人規模の自爆部隊を用意と タリバーン司令官

カブール(CNN) 英チャンネル4テレビは1日、アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバーンのダドゥラー司令官との異例のインタビューを放送した。同司令官は、タリバーンが春の戦闘本格化に向け、数百人規模の自爆部隊を用意していると強調。また、国際テロ組織アルカイダの最高指導者、オサマ・ビンラディン容疑者とは「定期的に連絡を取り合っている」と述べた。

ダドゥラー司令官は、タリバーン軍事部門の作戦を統括する立場にある。インタビューでは「種をまいたのは米国人だ。われわれはアフガン内外を問わず、復しゅうを果たすつもりだ」と、米国への敵意をあらわにした。そのうえで、北大西洋条約機構(NATO)が主導する国際治安支援部隊(ISAF)への攻撃強化を警告し、「自爆を志願する殉教者は無数にいる。数百人が登録を済ませて出撃態勢にあり、さらに順番を待っている者が数百人いる」と述べた。

米軍によれば、タリバーンの活動は昨年来活発化。アフガンでの自爆テロは1年間で139件と05年の4倍、路上爆弾も1600件と倍増している。

ダドゥラー司令官はまた、アルカイダとの関係について「ともに戦場へ向かい、直接協力している」と述べた。ビンラディン容疑者とは「メッセージを交換して計画を知らせ合っている。直接会うのは重要な話し合いがある時だけだが、(同容疑者が)生存していることは間違いない」という。旧タリバーン政権が米同時多発テロ後、同容疑者をかくまったとして米軍の攻撃を受け、崩壊したことについては、「われわれは後悔していない。タリバーンにとって何よりも大事なのはイスラム教であり、たとえ政権を犠牲にしても、異教徒に追われる同胞を守ることは宗教上の義務だ」と語った。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年03月02日 15:13

■フリーター、初めて200万人下回る ニートも減少

 総務省が2日発表した06年平均の労働力調査によると、フリーターの数は前年に比べ14万人減り、187万人になった。02年に通年調査を始めて以来、初めて200万人を下回った。厚生労働省は「景気回復で、フリーターと新卒者が正社員になる常用雇用化が進んでいる」とみている。

 フリーターは、15~34歳でパートやアルバイトとして働いている人らを指す。03年にピークの217万人に達し、04年から減少に転じた。15~24歳のフリーターは03年に比べ20.2%減ったが、25~34歳は6.1%の減少にとどまっており、年長のフリーターがなかなか正社員になれず、固定化が懸念される。

 また、厚労省のまとめでは、15~34歳で就労や通学、家事をしていない「ニート」も、02年以降4年連続で64万人で横ばいだったのが06年に減少に転じ、2万人減の62万人になった。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年03月02日 15:10

■米5州、温暖化ガス削減で共同プロジェクト

 カリフォルニア州など米西部5州の知事は26日、5州内からの温室効果ガスの排出を削減するため、共同プロジェクトを立ち上げることで合意した。ワシントンで開催中の全米知事会議にあわせて発表した。5州は今後6カ月以内に排出量の削減目標を共同で設定。08年8月までに、排出量の上限設定や、排出権取引市場の創設などの具体策をまとめる。

 計画に参加するのは、ほかにアリゾナ、ニューメキシコ、オレゴン、ワシントンの各州。

 カリフォルニア州のシュワルツェネッガー知事は「州の力で、国民を気候変動対策へ向かわせることができる。今回の合意は、それを示すものだ」と意義を強調した。

 米国ではニューヨーク州など東部7州が一昨年末に同様のプロジェクト実施で合意しており、これにマサチューセッツ州も加わった8州で、09年から排出削減計画をスタートさせる予定でいる。

 米ブッシュ政権は、温室効果ガスの排出削減目標の設定は「米経済に深刻な打撃を与える」として、一貫して反対している。先進国に排出削減義務を課した京都議定書からも01年に離脱した。しかし、東部に続き、西部でも地域レベルの排出削減対策が合意されたことは、全米の他州の取り組みにも影響を及ぼす可能性がある。

 温室効果ガスの排出と地球温暖化の関係について、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第1作業部会は今月1日、人為的な温室効果ガス排出が要因である可能性が「かなり高い」とする報告書をまとめた。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年02月27日 23:02

■英国テロの脅威、2001年以降で最高 英紙

 25日付の英紙サンデー・テレグラフによると、英情報機関はこのほど、同国内のイスラム過激派によるテロの脅威が現在、2001年9月の米同時テロ以降、最も高まっているとの秘密報告書をまとめた。テロに加わろうとしている過激派は2000人以上に上る恐れがあるという。(時事)

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年02月27日 23:00

■熊本「赤ちゃんポスト」厚労省が容認の意向

 熊本市の慈恵病院(蓮田晶一院長)が、親が養育できない新生児を預かる国内初の「赤ちゃんポスト」の設置を同市に申請している問題で、厚生労働省は22日、「現行法では明らかに違反とは言い切れない」として設置を認める考えを示した。

 これを受けて熊本市は、申請を認める方向で最終調整に入る。

 ただ同省は今後、同様の施設設備を設置する動きが出たとしても、「一律に容認する訳ではない」との方針。乳児がただちに適切な看護を受けられ、生命や身体が危険にさらされることのない環境かどうかを個別に検証し、児童虐待防止法などに抵触しないかどうかを個別のケースごとに慎重に判断するとしている。

 赤ちゃんポストを巡っては、「失われる命が助かる」と評価する一方、「捨て子を助長しかねない」との批判もあった。

 また<1>新生児を手放すことが児童虐待防止法の虐待にあたらないか<2>病院は刑法の保護責任者遺棄罪のほう助に問われないか――などの法的問題が浮上していた。

 これらの点について熊本市の幸山政史市長が22日、厚労省を訪れ、見解を求めたのに対し、同省は、「安全な病院内で直ちに適切な看護が受けられるなら、虐待に当たるとは言い切れない」と説明。保護責任者遺棄罪については、「ケースバイケースで判断され、直ちに法に抵触するとは思われない」と述べた。

 ただ同省は、設置を同市が許可する場合には、<1>ポストの付近に、児童相談所などに相談するよう親に呼びかける掲示をする<2>赤ちゃんを預かった場合は必ず児童相談所に通告する<3>赤ちゃんの健康と安全への配慮を徹底する<4>親が考え直した場合には、引き取ることができるような仕組みを考える――の4点を検討するよう要望した。

 一方、同省の辻哲夫次官は22日の記者会見で、同病院の申請した赤ちゃんポストが「医療法や児童福祉法に違反しているということは言えない」と述べ、「申請を認めないという合理的理由はない」との考えを明らかにした。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年02月23日 21:07

■地球温暖化:CO2、2020年までに20%減 27カ国が承認--EU環境相理事会

 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)の環境相理事会が20日、ブリュッセルで開かれ、地球温暖化防止のため2020年までに二酸化炭素(CO2)の域内排出量を90年比で20%以上削減するとした欧州委員会の包括政策案を加盟27カ国が承認した。3月8~9日のEU首脳会議で法案などの具体化に向けた協議に着手することでも一致した。

 EU議長国ドイツのガブリエル環境相によると、各国は(1)自動車燃料に占めるバイオ燃料の比率を10%以上に引き上げることを義務化(2)新車のCO2排出量25%削減を目指す法整備(3)国際線の民間航空機にCO2排出規制を導入--などで合意した。

 欧州委は1月に発表した同政策案で、全消費エネルギーのうち風力や太陽光など再生可能なエネルギーの比率を20%に引き上げることも義務化する方針を示したが、環境相理事会は義務化の是非の判断を首脳会議まで先送りすることを決めた。

 ディマス欧州委員(環境担当)は記者会見で「最先端の環境政策を創出し09年末までに京都議定書に代わる国際的な枠組みづくりを成功させたい」と述べた。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年02月23日 21:04

■「赤ちゃんポスト」設置めぐり国と協議へ 熊本市長

 乳児が捨てられるなどして命をなくすのを防ぐため熊本市の慈恵病院が計画している「赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)」をめぐり、設置許可の是非を検討している同市の幸山政史市長は22日、厚生労働省に出向いて法解釈や法整備などについて見解を求める。幸山市長は21日、取材に対して「是非についての結論は出せていない」と述べ、国の考えを踏まえて判断する考えを示した。

 市は昨年11月から、福祉・医療関係の7課による連絡会を6回開催。児童福祉法や児童虐待防止法、医療法などに基づき、赤ちゃんポスト設置後に想定されるケースを整理した結果、児童虐待にあたることも予想されるが、明らかな違法性があるとも言い切れないという。

 赤ちゃんポストは、様々な事情で育児ができない親のため病棟の外壁に「窓口」を設け、24時間対応で室内の専用保育器に匿名で預けられるようにする仕組み。病院側は警察や市に連絡し、親が心変わりした場合には病院へ連絡するよう促す手紙も窓口に置く。

 昨年11月、慈恵病院の蓮田太二理事長が「捨てられて命を落とす赤ちゃんや、中絶せざるを得ない母親を救いたい」と設置を表明し、同12月に病院施設の変更届を市保健所へ提出。国内初の試みのため、市は結論を留保している。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年02月22日 14:45

■ユニクロ、全商品リサイクル・海外寄贈や建材に再加工

 ファーストリテイリング傘下のユニクロは今春から、すべての商品を対象にしたリサイクルを始める。購入者が使わなくなった同社の商品を無料で回収し、海外の難民施設に寄贈したり、建築資材に再加工したりする。2001年からフリース(起毛素材)に限定して始めたことをすべての商品に広げる。企業の社会的責任(CSR)を求める声が強まるなか、衣料品の低価格化が廃棄物増加を助長しているとの批判にこたえる狙いだ。

 ユニクロが年間に販売する商品は4億点近いとみられる。顧客は洗濯したうえで、毎年衣替えの時期である3月と9月に全国700カ所の店舗に衣類を持ち込む。同社は着用できる商品を選び国連や非営利組織(NPO)を通じて海外の難民施設に寄贈。破損した商品は燃料や断熱材などの原材料として再利用する。

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2007年02月20日 15:45

■フランス:死刑廃止など憲法に加える

 【パリ福井聡】フランスの上下両院は19日、合同議会を開き、議会による大統領弾劾措置と死刑の廃止を憲法の条項に新たに加えた。

 弾劾措置は、大統領任期中には通常法での訴追や証言の免責を規定する一方で、「大統領がその使命遂行を怠った場合、上下両院の各3分の2以上の賛成で議会が弾劾できる」とした。これまでは国家反逆罪以外に大統領を追放する手だてはなかった。欧州一強い権力を持つとされる仏大統領が、弾劾される可能性が生まれた。

 シラク大統領は今年5月が任期切れで、この日の憲法改正が最後の節目とみられている。シラク氏は88~95年のパリ市長時代の汚職を巡って捜査対象となっており、3選を目指して大統領選に出馬しなければ訴追対象になり得る。しかし同氏は昨年末、パリ市の検察庁長官に元側近を就任させている。

 死刑廃止は81年に法制化されていたが、憲法で正式に規定された。

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2007年02月20日 15:41

■地球温暖化:南太平洋のツバル 海外移住を考える住民

 【フナフティ井田純】海面上昇による浸水や海岸浸食が年を追って深刻化する南太平洋のツバル。首都フナフティでは、住民の多くが海外移住を考え始めている。特に若い世代は、地球温暖化による「国の消滅」を、起こりうる現実として受け止めている。

 18日夕、ツバル唯一の国際空港の滑走路脇。足元のいたるところから、かすかな音が聞こえてくる。舗装された路面のわずかなすき間からわき出す水は透明で、間断なくはじける細かい泡が見える。なめると確かに塩辛い。海水はたちまち四方に広がった。

 約1万人が住む平均海抜約2メートルの国土は、サンゴ礁の上に砂が堆積(たいせき)してできた。海水は、海岸を越えてくるだけでなく、地盤にある無数の穴を通って地上にあふれる。

 「遅くとも10年後までに家族とニュージーランドに移住するつもりだ」。トマルさん(32)は国営電話会社に勤務するエンジニア。05年には衛星通信技術の研修で日本にも行った。

 同僚も多くが移住を考えている。この時期の浸水被害はもちろん、海岸線が削られてヤシの木が根元から波にさらわれたり、小さな島が消滅したりする現実を、誰もが目の当たりにしているからだ。「他の国の二酸化炭素が原因で島がなくなる。怒りを感じるが、だからといってどうしようもないだろう」。トマルさんはため息をついた。

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年02月20日 15:37

■百貨店サバイバル 大丸・松坂屋統合、月内にも判断

 大手百貨店の大丸(大阪市)と松坂屋ホールディングス(名古屋市)が統合の月内の合意をめざしていることが明らかになり、百貨店業界で本格的な業界再編の動きが高まりそうだ。消費低迷や人口減少で市場は縮小しており、専門店やショッピングセンターなどとの競合激化で小売業界は「戦国時代」。半端な規模のままでは競争力が劣り、企業買収の標的となる恐れさえある。「我が道を行く」経営を進めてきた老舗(しにせ)デパートも合併・統合を仕掛けざるをえなくなっている。

●4強に集約の見方

 「意外に早かった」。高島屋の鈴木弘治社長はそう評する。大丸の奥田務会長は業界でも有名な再編論者なので、業界再編の動きを予想しなかったわけではない。ただ、大丸や松坂屋が業績好調な中であえて急ぐとは読んでいなかった。「経営に強い危機感があったのだろう」(鈴木社長)

 経営者の危機感を高めているのは「消費の弱さ」だ。06年の百貨店売上総額(日本百貨店協会調べ)は7兆7700億円で9年連続縮小。ピークだった91年から2兆円も減った。急成長したコンビニエンスストア、家電量販店の各市場規模とほぼ肩を並べる。減るパイを食い合う戦国時代が続いている。

 主戦場は人口増が期待できる大都市圏だ。すでに「地域一番店」の座を巡って競争は激しい。最大市場の首都圏では、高島屋、三越、伊勢丹が主力店の大改装に取り組んでいる。大丸と松坂屋も東京駅と銀座で新店や店舗改装を仕掛ける。

 経営者には「企業買収の標的」になる恐怖もある。松坂屋は昨年まで村上ファンドに約10%の株を買収されて、対策に苦しんだばかり。5月に海外企業が株式交換で日本企業を買収できる「三角合併」が解禁されれば、外資企業による日本企業買収の意欲が高まると見られている。業界大手でも売上高が1兆円に満たず、時価総額が低い百貨店各社は、買収防衛の面からも規模拡大を検討せざるを得ない状況だ。

 これまでの百貨店再編は「負け組救済型」が主流だった。そごうと西武百貨店が統合して「ミレニアムリテイリング」になった例や、伊勢丹が地方百貨店の岩田屋(福岡市)や丸井今井(札幌市)をグループ化したケースだ。

 大丸と松坂屋が統合すれば、これまでとは意味が違う。業界全体が勝ち残りのための再編に一気に動く可能性がある。大手百貨店の首脳は「将来、百貨店は4強グループに集約される」と見る。有力候補にあげられるのは、売上高1兆円規模の高島屋やミレニアム、ファッションに強く経営効率が高い伊勢丹だ。

 スーパーやコンビニエンスストアを展開するセブン&アイ・ホールディングスが昨年、ミレニアムを統合し、業界再編の主役は百貨店だけとは限らないことを示した。流通大手イオンも「百貨店に興味を持っている」(関係者)とのうわさが絶えない。

●東京圏での競争力強化

 大丸は17日、「何ら決定した事実はないが、資本提携、業務提携、経営統合について社内で研究している」(広報・IR部)と説明。松坂屋ホールディングスの茶村俊一社長も「何ら決定している事実はない」との談話を発表した。

 ただ、松坂屋幹部は17日、「(再編の)流れをみんな模索している。その流れに乗るか乗らないかという話だ」と述べ、実際には統合交渉が最終局面にきていることを示唆した。

 大丸は会長兼最高経営責任者の奥田務氏が社長に就任後の90年代後半から不採算店の閉鎖、売り場販売員の働き方の見直しなどの改革を進め、収益力は業界上位。弱みは最大市場の東京圏での店舗力の弱さだ。ここでは高島屋や伊勢丹に及ばず、その差をどう埋めるかが課題だった。

 今年は東京新店の開店、横浜への食品専門店の出店を控え、攻勢に転じようとしている。松坂屋との統合は規模拡大だけでなく、松坂屋の好立地の店舗を生かした東京戦略を可能にする。

 一方、松坂屋も不採算店舗の閉鎖、「村上ファンド」からの株買い戻しなどの懸案を処理し、本業強化の態勢づくりを急いでいる。名古屋圏での存在感は大きいが、大丸同様に東京圏での競争力強化が課題。再編はその有力手段であり、昨年9月の持ち株会社制への移行で「将来的に(他社との統合を)やりやすいようにした」という。

 ただ、名古屋を代表する老舗百貨店のプライドもあり、統合実現には難しさも残る。松坂屋幹部が「時期の問題がある。まだ水面下での動きでしかない」と慎重なのは、規模が大きい大丸に単純にのみ込まれたくない、との思いもあるからだ。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年02月18日 11:39

■温暖化:中層水の海水温、50年前より上昇 北大調査

 オホーツク海から北太平洋にかけての「中層水」と呼ばれる水深約200〜1200メートルの海中水温が、50年前より最大で約0.7度も上昇していることが、北海道大学低温科学研究所長の若土正曉教授ら研究グループの調査で分かった。若土所長は「地球温暖化の影響でオホーツク海で作られる海氷(流氷)の量が減ったことが大きな原因。海の生態系全体に重大な影響を与える」と警告。早急な温暖化対策を訴えている。

 研究所などが観測した最近のデータを含む過去50年間のオホーツク海と北太平洋6万3000カ所の海水温、溶存酸素量データを、若土所長と大島慶一郎助教授、中野渡拓也研究員の3人が解析した。溶存酸素量は海水中に溶けている酸素の量で、水温が低いほど多くなる。

 温度上昇の傾向が最大だったのはオホーツク海西部で、50年間で0.68度、水温が上昇し、酸素量も1リットル当たり最大0.7ミリリットル減少した。若土所長は「温暖化の影響が、海の深い層にまで広がっていることに驚いている。中層水温を0.68度上昇させる同じ熱量を空気中に放出した場合、オホーツク海上空全域の気温を100度上昇させる熱量に相当する」と指摘する。

 オホーツク海の中層水は東樺太海流によって南に運ばれた後、太平洋側に流出し、北太平洋の中層に広がる。海水温上昇傾向はこの経路に沿って広がっており、遠くアラスカ沖にいたる北太平洋全域で観測された。

 若土所長は「オホーツク海の海氷の下を流れる海流は、アムール川の栄養分と酸素を豊富に含んだ水を太平洋に供給しており、この海域を世界有数の生物生産力の高い海にしている。中層水の昇温化は、オホーツク海から海水を送り出す機能の低下を示している」と懸念する。

 研究成果は米国の地球物理学専門誌「地球物理学研究レター」に近く掲載される。【鈴木勝一】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2007年02月18日 11:37

■生きがい「ない」人は病死率高い…「ある」の1・5倍

 生きがいがない人は、ある人に比べ、病気などで死亡する割合が1・5倍に高まる——東北大大学院医学系研究科の辻一郎教授(公衆衛生学)の研究グループが、こんな調査結果をまとめた。

 研究グループは、1994年に宮城県内の40〜79歳の健康な男女4万3391人の健康調査を実施。「『生きがい』や『はり』を持って生活しているか」との質問に、「ある」と回答したのは59%、「ない」は5%、「どちらとも言えない」は36%だった。

 このうち、7年後の2001年末までに病気にかかるなどして死亡した3048人について、死因を追跡調査したところ、がん(1100人)が最も多く、続いて脳卒中などの脳血管疾患(479人)、肺炎(241人)などが多かった。

 さらに、経済状況や健康状態など生きがいの有無にかかわらず、死亡割合に影響する要因を排除して分析。その結果、生きがいが「ない」と答えた人は、「ある」と答えた人に比べ、脳血管疾患で死亡した割合は2・1倍高く、肺炎も1・8倍高かった。がんでは、生きがいの有無による影響はみられなかった。

 こうした病気のほか、自殺なども含めて死亡した人の割合を全体でみると、生きがいがない人は、ある人に比べ1・5倍高かった。

 辻教授は、「良好な感情を持つことは、感染症を防ぐ免疫系に良い効果があると言われている。定年後も、社会活動への参加などで生きがいを持ち続けることが大事だ」と話している。

[読売新聞]

Posted by nob : 2007年02月12日 18:46

■フリーター向け公的助成検討、職業訓練費支給へ

 政府はフリーターなど雇用保険に加入していない若年層の非正規労働者らでも職業訓練を受けられるように、公的な助成制度をつくる方向で検討に入った。バブル崩壊後の「就職氷河期」にフリーターなどになった人が技能や資格を身につけ、正社員になれるように後押しする。必要に応じ上限10万—20万円程度の支給金を出すほか、上限を上回る分を融資する制度も設ける方向だ。

 就職氷河期に正社員になれなかった「ワーキングプア(働く貧困層)」への就労支援は、安倍晋三首相の指示に基づく。政府の「成長力底上げ戦略構想チーム」(主査・塩崎恭久官房長官)が近くまとめる緊急対策に基本的な考え方を盛り込む。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2007年02月12日 18:45

■ポルトガルで中絶問う国民投票

 【ロンドン12日共同】カトリック教徒が多数を占め人工妊娠中絶が原則禁止のポルトガルで11日、妊娠10週までの人工中絶の合法化を問う国民投票が行われた。AP通信などによると即日開票の結果、賛成票が60%近くを占めたが、投票率が規定の5割を超えず国民投票は不成立となった。

 しかし、賛成投票を促してきたソクラテス首相は同日、国民投票の結果は「(合法化に向け)政治的、法的な正当性を強めた」と強調、与党社会党が過半数の議会で、合法的な人工中絶の要件を緩和する関係法案を成立させる意向を表明した。

 これに対し反対派は「低投票率は中絶が大きな問題ではないということを示した」として、議論に終止符を打つよう主張。今後、カトリック教会など保守勢力が反発を強める恐れもある。

 ポルトガルは強姦、胎児の異常、母体の生命への危険があるケースのみ、妊娠12週までの人工中絶が可能で、欧州連合(EU)加盟国内で最も人工中絶の要件が厳しい国の一つとなっている。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2007年02月12日 18:43

■成長中国、外資たたき

 トウ小平(トンシアオピン)氏が広東省や上海市などを歩き、改革・開放の重要性を説いた「南巡講話」から15年。「外資を増やせ。恐れるな」というトウ氏の号令のもと外資誘致に猛進してきた中国で「外資たたき」の動きが出ています。ルイ・ヴィトンやスターバックスといった有名ブランドが「標的」になっているのが特徴です。外資に対する姿勢の変化の背景を探りました。(北京=吉岡桂子)

◆競争相手を「退治」か 浙江省、ヴィトン燃やす

 ルイ・ヴィトンやトラサルディなど1足で数万円もする高級靴の箱に、「劣質輸入革靴」と大きな張り紙。浙江省杭州市のゴミ処理場で、欧州製の有名ブランド靴が数百足も燃やされた。06年12月末のことだ。

 燃やしたのは、浙江省工商行政管理局。店頭での抜き取り調査の結果、靴底の強度不足やサイズ表示が中国式ではないといった理由で、有名ブランド靴の8割弱が品質基準を満たしていないとした。浙江省内での「不合格商品」の販売は停止された。

 浙江省は中国有数の靴の産地。欧州にも猛烈な輸出攻勢を仕掛け、スペインでは反発した地元業者によって浙江省の靴を焼かれたこともある。

 同管理局はホームページを通じて、「欧州連合は中国製靴の輸入に高い関税をかけてくる。一方で、中国が輸入した欧州製靴は(中国製の)3〜10倍以上の値段ながら品質合格率はわずか24%だ」とコメント。今回の処分と貿易摩擦の関連性を示唆した。「利益集団化した企業が政府に強く働きかけている」(肖敏捷・大和総研上海事務所代表)状況も、背後にはある。

 浙江省での「海外ブランド退治」は初めてではない。06年は、東芝やヒューレット・パッカードなど外資4社のノートパソコンも落雷対策などで不合格とした。05年にはソニーのデジカメの品質を問題視。欧州製の洋服やケンタッキーフライドチキンについても、品質の基準違反を指摘した。

 浙江省は外資に依存せず、地場企業を中心に経済成長を遂げた中国では数少ない地域。それだけに、競争相手となる外資に対する目は厳しい。処分の効力は省内だけだが、その内容は報道を通じて全国に伝わる。東芝が該当機種の販売を中国全土で自粛したように、浙江省の処置は全国に波及する可能性がある。

◆庶民の不満、そらす狙い 上海ではシャネル不合格

 シャネル、バーバリー、アルマーニ——。海外高級ブランドの25種程度の洋服に対し、上海市工商行政管理局は1月、染色の定着度など品質問題を理由として、店頭からの撤去を命じた。不合格品の大半が輸入品で、最高価格は6万元(約93万円)、と発表された。対象となったブランドの店には、ベンツで乗り付ける中国人客もいる。

 上海市の処分には、「海外ブランドを購入できる金持ちたちをたたいた」との見方もある。フランス紙「フィガロ」は、「上海当局は、やみくもな高級ブランド信仰を非難し、市民に合理的で質素な生活を重んじるように働きかけている」と分析した。

 上海は外資を誘致し、国有企業と合弁させることで、経済の急成長を続けてきた。高級ブランド品の販売の伸びも著しいが、多くの農民や庶民にとっては依然として手が届かないのが実情だ。上海での最近の「外資たたき」には、成長の豊かさの恩恵からもれた人々の不満の矛先をそらそうとする、当局の意図も読み取れる。

◆母国に自信、評価変化 故宮のスタバ撤退運動

 「国家主席をしていなければ、スターバックスコーヒーに通っていただろう」。06年4月の訪米時に胡錦濤(フーチンタオ)国家主席が持ち上げたスタバが、中国で批判にさらされている。

 北京市内にある明・清王朝の宮殿「故宮」の中で00年に開業した店舗に対し、「中国文化を踏みにじる」として、撤退を求める声が高まっているのだ。誘致した故宮側は、6月末までに対応を決める。

 中国大陸で200以上もの店舗を展開するスタバ。消費者たちの評価の変化は、外資に対する国民の見方が変化したことの反映だ。世界第4位の経済規模にまで急成長を達成した母国への自信が、消費者たちを「外資信仰」から解き放つ原動力になっているようだ。

 中国は外資をテコに世界の工場となり、急成長した。輸出の6割は外資系企業が担っている。

 中国政府はいま、「自主創新」をかけ声に、外資に代わる自国企業の育成を急いでいるが、外資ブランドがあふれるなかでの方針転換は難しいのが実情。国民感情も揺れており、外資誘致の旗振り役だった商務省の関係者は「扱いが難しくなってきた」とこぼした。

◆(視点)外資への目、厳しく

 アヘン戦争以降の歴史的体験や現在の政治体制を理由に、外国に対して独特の警戒感を持つ中国。しかし、経済については外資誘致の開放政策が「国是」だった。それが成長に直結したから、批判も目立たなかった。

 だが、外資なら「熱烈歓迎」という時代は過ぎた。環境や品質、企業市民としての立ち居振る舞いに対する視線は、日々厳しさを増す。歴史問題を理由に、日本企業は感情的な批判にとくにさらされやすい。中国における外資への意識や要求の変化を見誤らないようにしたい。

◆キーワード

〈中国の外資政策〉 中国は06年からの5カ年計画で、外資誘致の目的を「不足する資金や外貨の穴埋め」から、「環境配慮・省エネを含む先進的な技術、経営管理の導入」や「経済発展が遅れた内陸の重視」へと転換した。企業への課税や工業用地の分譲における外資優遇策も見直すことが決まった。中国が79年から06年までに吸収した外資の直接投資額は累計6837億ドル。世界貿易機関(WTO)に加盟した01年以降で約半分を占める。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年02月12日 18:41

■イラクの姿伝える闘い 戦火の映像、揺れる米国

 イラク開戦から間もなく5年目に入る中、テロ根絶のためと支持していた米国民たちも、第2のベトナム戦争とさえいわれる泥沼化に揺れる。「テロとの戦い」の現実を映像で切り取ってきた日米のビデオジャーナリストたちは、米世論の変化を肌で感じている。

 「以前の米国なら、大手テレビ局は恐れて放映しなかっただろう」

 東京都内で1月に開かれたシンポジウムで、ニューヨークから来日したジョン・アルパートさん(58)はそう語った。

 05年、バグダッドの米軍病院で2カ月間カメラを回した。血まみれの米兵が次々とヘリで運ばれてくる。爆弾でちぎれた米兵の腕を医師が無造作にゴミ箱に捨てる……。

 できあがったドキュメンタリー番組「バグダッドER」は放映前、米陸軍幹部から内容を変えるよう圧力がかかった。しかし、米ケーブルテレビHBOは昨年、放映を決断。テレビ界の栄誉「エミー賞」を受賞する。

 01年の9・11同時多発テロ後、アフガニスタン空爆で親族19人を亡くしたアフガン系米国人の番組を制作し、イラク開戦直前には、米国とイラクの学生の衛星テレビ討論を実現させた。しかし、国中がテロとの戦いに賛成する中、大手テレビ局はどこも放映を渋った。

 イラク開戦後は、自力で米国民に現実を伝えることを決意する。ニューヨーク、アフガン、イラクで撮りためた映像を、スクリーン付きバスで10都市を回って上映。米軍の攻撃で息子を失ったイラクの母親の姿に多くの人が涙を流した。アルパートさんは「米国人は自国以外で起きていることに無知すぎた」と語る。

 ジャーナリストの綿井健陽さん(35)は今月9日まで、2週間かけて米国内の4都市を回った。米軍の攻撃で子を失ったイラクの父親らを03年から1年余りかけて撮影したドキュメンタリー映画「Little Birds イラク戦火の家族たち」の上映のためだ。

 米国上映までの道のりは険しかった。

 空爆や占領がもたらす被害を米国人に知ってほしいと、最初に英語版を作った。だが、米国の映画、テレビ関係者の反応はなく、先に日本や欧州などで上映された。

 状況が変わったのは、米国の中間選挙が近づいた昨秋。イラク帰還兵を支援する団体などから上映会の要望が舞い込むようになった。イラク戦争は間違いだったと考える米国人が増えたからだ、と綿井さんはみる。

 イラクでの犠牲者は米兵が3000人、イラク市民は5万人とも言われる。

 「米国がイラクで何をしてきたのか、日本の自衛隊が支援してきたものは何だったのか、米国人も日本人もその現実を避けては通れないはずだ」

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年02月11日 14:07

■普通の若者が携帯小説 ベストセラーも続々

 「活字離れ世代」が、自分たちの言葉を持ち始めた。作家志望でもない普通の若者たちがケータイで書いた小説から、数十万部のベストセラーが続々と生まれている。これは新しい文学なのか、それとも一過性のブームなのか。出版不況のなか、本を売るのに四苦八苦している文芸関係者たちは、困惑を隠せない。

 暴走族の元メンバーだった群馬県の男性(24)は05年秋、無料の携帯小説サイトに、「私小説」を書き始めた。

 〈僕は…生きていてもいいですか? 僕は…もう一度、笑っていいですか?〉。題は「また会いたくて」。ぐれ始めていた中学生が強気な少女と出会い、バンド活動という生きがいを見つけるが、少女の死で再び荒れ……。すべて自分の体験に基づいた話だった。

■サイトで人気

 掲示板に多くの反響が寄せられた。「もう少しだけ生きてみようと思えました」「夢をもう一度目指そうと思います」。ついにサイトの人気ランクで1位になり、昨年8月に出版されると2カ月で10万部を突破した。

 SINKAと名乗るこの男性は「これまで2行以上の文を書いたことがない」ほどの国語嫌いだったという。執筆は、自分の過去と向き合うため。中古車販売の仕事の合間に携帯端末で毎日少しずつ打った小説が、ベストセラーになった。「 」が17回連続する個所もあり、ドラマのシナリオや漫画に近い。

 彼のような「ケータイ小説家」が今、急増している。この携帯小説サイト「魔法の図書館」(http://4646.maho.jp/)に掲載されている小説は70万タイトル。この半年でほぼ倍増し、書籍化される作品も次々と出てきた。

 05年秋以降、出版されたのは11人の共著を含む15作品。作者はみな20代で「メイ」「百音(もね)」などネット上の名前で執筆している。初めて小説を書いた人ばかりなのに軒並みベストセラーに。美嘉さんの「恋空」は上下巻で124万部に達した。

 福岡県の短大生、凛(りん)さん(20)の「もしもキミが。」は、昨年12月発売ですでに40万部を超えた。帯には「日本中の女子高生が号泣した」。以前から携帯小説の読者で、電車の中などで携帯で書き始めたという。

■会話と独白で

 携帯の画面に表示できるのは100字程度。そのため、携帯小説は一文が短くて情景描写も少なく、多くが会話と独白で構成されているのが特徴だ。

 プロの作家でも1万部を超えるのが難しい時代に、いとも簡単に数十万部を売り上げる携帯小説は、出版業界に衝撃を与えている。主人公の恋人が死ぬことが多いなどストーリーがワンパターンで、表現も稚拙だとして、「小説ではない」と批判する人もいる。

 「恋空」などを出したスターツ出版の山下勝也取締役は「一世一代の自伝的小説が、普段本をあまり読まない中学、高校生の心に刺さったのだろうが、作家の創作力という面ではまだまだかもしれない」と話す。

 SINKAさんは今、チャイルドセラピストになるため通信教育で勉強中。凛さんは幼稚園の先生になるのが目標だ。2人ともプロの作家になるつもりはないという。

     ◇

 〈キーワード:携帯小説〉 先駆けは00年にYoshiさんが配信した「Deep Love」とされる。テレビドラマ化されるなど人気を集め、出版社やIT企業が次々と携帯小説サイトを立ち上げた。携帯の通信高速化とパケット定額制による通信料の値下げで、読者は04年ごろから10代~30代を中心に爆発的に増加。小説以外も含む携帯書籍の売り上げは、04年度の12億円から05年度48億円に上った。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年02月11日 14:05

■1食で脂質1日分の揚げ物も…厚い衣は要注意

 総菜として販売されている揚げ物は、1食で、脂質量の1日の摂取目安に達している商品のあることが7日、国民生活センターの商品テストでわかった。

 揚げ物の脂質の70%が衣に吸収された油で、同センターは「生活習慣病予防のためにも、衣の薄いものを選ぶべきだ」と注意を呼びかけている。

 テストの対象になったのは、「コロッケ」17銘柄、「ロースカツ」11銘柄、「ヒレカツ」7銘柄、「エビフライ」5銘柄の計40銘柄。コンビニやスーパー、デパート、弁当・総菜専門店で購入した。

 1食当たりの脂質量は、コロッケ(2個)が平均30・4グラム、ロースカツが同38・3グラム。コロッケ1銘柄、ロースカツ3銘柄で、1食で、1日の摂取目安(女性30〜49歳)の44〜56グラムに達していた。

 手作りで調理した参考品に比べると、衣の量はコロッケが18%、ロースカツが16%、ヒレカツ26%、エビフライ20%といずれも多かった。

 揚げ物全体の脂質量に占める衣中の脂質の割合はコロッケが平均65%、ロースカツが同64%、ヒレカツが同86%。揚げ物の平均では70%に達した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2007年02月08日 14:31

■「コピー防止ソフトは無意味」アップルCEO、音楽業界に呼びかけ【WSJ】

 ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米アップルのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)は6日、音楽大手4社に、アップルなどが音楽をオンライン販売する際に著作権侵害防止ソフトウエアとともに販売することを義務づけるのをやめるよう求めた。「このソフトには違法コピーを防止する効果がない」としている。

 音楽会社がこの要請を受け入れれば、デジタル音楽市場でアップルが持っている大きな支配力をめぐる最も厳しい批判の1つを解消することができる。その批判とは、現在、アップルのライバル会社のほとんどがオンライン販売した音楽はアップルの携帯音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」で再生できず、アップルのオンライン音楽ストア「iTunes(アイチューンズ)」で販売した音楽はiPodのライバル機では再生できないことだ。

 ジョブズ氏はこの日、自社のウェブサイトに異例の1800語のエッセー「音楽についての考え方」を掲載し、「音楽大手は、音楽の違法コピー防止のためのデジタル著作権管理(DRM)ソフトを捨て去るべきだ」と主張した。

 ハイテク業界幹部の間でも数カ月前からこうした声が高まっている。ただ、英EMIグループ、ソニーBMG、仏複合企業ビベンディ傘下のユニバーサル・ミュージック・グループ、米ワーナー・ミュージック・グループの音楽大手4社がDRMソフトの使用をやめることに同意するかは不透明だ。

 ジョブズ氏はエッセーの中で「アップルやその他の企業がDRMシステムを利用せずに音楽を販売することに音楽大手4社が同意すべきだとする理由は、DRMソフトが機能していないことだ。DRMソフトが音楽の違法コピー対策として役に立つことはないだろう」と述べている。

 DRMソフトが機能しない理由の1つとしてジョブズ氏は、音楽会社が販売している大多数の音楽はCDによるもので、CDには違法コピー防止ソフトが含まれていないことを挙げている。「2006年にDRMソフト付きで販売された音楽は世界で20億曲弱。一方、DRMが全くないCDなどの形で音楽会社自身が販売した音楽は200億曲を超えている」と指摘した。

 同氏は、iPodに保存された音楽のうち、iTunesで購入しDRMに保護されている音楽は3%未満と見積もっている。また、「アップルは、どのオンライン音楽ストアで購入した音楽でも、DRMソフトが使われていなければ直ちにiPodで再生できるようにする」としている。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2007年02月07日 23:29

■オランウータン「生息地の大半、25年後に消滅」

 【ナイロビ7日共同】国連環境計画(UNEP、本部ナイロビ)は6日、インドネシアのスマトラ島とカリマンタン(ボルネオ)島で、絶滅の危機にひんするオランウータンの生息地の大半が、25年後の2032年までになくなると警告する報告書を発表した。

 生息地となっている両島の熱帯雨林の98%が、22年までに消滅するとの予測を受けたもの。両島の熱帯雨林は過去5年間、予想を上回る速度で縮小し続けており、報告書は「緊急事態」と指摘している。

 熱帯雨林縮小の主な原因は、違法伐採。伐採された木材の約20%は外国へ密輸され、残りは国内産業を通じて輸出や国内消費に回されている。

 さらに国際的な木材需要増加により、国立公園内での伐採が急増。人工衛星写真などによると、インドネシアの国立公園41カ所のうち37カ所で違法伐採が行われているという。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2007年02月07日 23:24

■環境貢献度:自転車で地球100周…増える参加者

 自転車で走った距離を報告し合い、地球温暖化防止など環境への貢献度を数値化する試み「エコサイクル・マイレージ」の参加者が増えている。合計走行距離は03年9月の開始から約3年4カ月間で間もなく地球100周に相当する約400万キロを突破する。同じ距離を自動車で走るより、二酸化炭素(CO2)の排出量を約920トン減らせた計算になり、参加者は「ペダルを踏めば地球も自分も健康になる」と満足そうだ。

 この試みは、NPO法人「自転車活用推進研究会」(東京都港区)の呼びかけで始まった。当初約500人だった登録参加者は4日現在で3200人に増え、全都道府県にわたる。年齢も11歳から87歳までと幅広い。約8割は通勤にも自転車を使っているという。

 自転車用の距離計を日ごろ使っている自転車に取り付け、専用のホームページ(http://ecomile.jp)に登録して、その日に走った距離を報告する。参加費は無料。参加者個人の累積走行距離や、温室効果ガスのCO2の排出削減量、消費カロリーなどの実績が即座に確認できるほか、写真入りの自転車日記を書いて公開することもできる。

 片道約13キロの自転車通勤を続ける東京都内の男性会社員(41)は「自転車の魅力や注意点を関心のある人に伝えたり、情報や意見交換の場にもなっている」と語る。都内の美容外科院長、征矢野進一さん(54)も「満員の電車やバスを乗り継ぐより、自転車の方がずっと早い。1人で走るより励みになるのでは」と話す。中には1人で1万キロ走破した参加者もいる。

 小林成基・事務局長(57)は「いくら走っても特典はなし。でも、自転車で環境にやさしい生活を、との思いは共通だ。日記への応援メッセージの書き込みなど、励まし合う仲間がいることで長続きする」と言う。【山田大輔】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2007年02月05日 23:19

■ヒラリー氏「私がイラク戦争終わらせる」 未解決なら

 【ワシントン=山本秀也】2008年の米大統領選立候補を表明している民主党のヒラリー・クリントン上院議員は2日、ワシントンで開かれている同党全国委員会の冬季大会で「2009年1月までに議会がイラク戦争を終わらせることができないなら、私が大統領として終わらせる」と演説した。

 ヒラリー氏は「02年10月に私が大統領だったなら、イラク戦争を始めなかった」と述べ、ブッシュ米政権との対立姿勢を改めて表明した。ヒラリー氏は02年にイラク攻撃容認の決議に賛成したことに対して党内で反発を受けている。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年02月04日 23:14

■地球温暖化:「6.4度上昇」 IPCC、正式発表

 【パリ福井聡】国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」は2日、21世紀末に地球の気温が最大で6・4度上昇するとの第4次報告書を正式発表した。IPCCを組織する国連環境計画(UNEP)のシュタイナー事務局長が会見、各国政府に温室効果ガス削減策の討議を加速させるよう要請した。各国政府や企業に対して一層の削減圧力が強まると予想される。IPCCのパチャウリ議長は「過去65万年間起きなかった事態に直面している。これは科学的証拠で裏付けられている」と述べた。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2007年02月03日 20:16

■クローズアップ2007:地球温暖化分析・IPCC報告書 地球、危険水域に

 地球温暖化は疑う余地がなく、人間活動が原因と確信する−−。国連の「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)は温暖化懐疑論を明確に否定し、異常気象との関連も認めた。先進国に温室効果ガスの排出削減を義務付けた京都議定書の約束期間は来年始まるが、報告書は世界各国に待ったなしの対策を迫っている。【田中泰義、山本建、ワシントン・和田浩明】

 ◇膨大データ「人為的」証明

 「かなり強力な報告書だ。大西洋のハリケーン強大化は、海面の温度上昇と見事に一致している」。温暖化人為論を早くから提唱した米マサチューセッツ工科大のケリー・エマニュエル教授は、今回発表された報告書をこう評価した。

 地球温暖化が人間活動に起因するということは、日本ではいわば常識。だが、米国を中心に産業界から、それを否定する“科学的”な反論が根強くあった。今回の報告書はこれを強く打ち消すものであり、会議では、99%を示す「ほぼ確実」の表現さえ検討された。科学者がそれほどまでに自信を持って「温暖化は人為的」と表現したのは、01年の第3次報告書から6年間に、膨大なデータが集まったからだ。

 前回の報告書ではわずか1章だった観測成果は「地表面と大気」「雪氷、永久凍土」「海洋」の3章に増えた。「海洋」の執筆に携わった花輪公雄・東北大教授(海洋物理学)は「単純に考えれば、観測データの量が3倍に増えたといえる」と説明。報告書で「モデルとその検証」の章を担当した住明正・東京大教授(気候力学)は「モデルは荒唐無稽(こうとうむけい)と批判されてきたが、IPCCの十数年間の観測との比較から、でたらめではないと分かってきた」と指摘する。

 ◇危機感共有、難しく

 「米国が最大の科学的データを提供した」。米国のスノー大統領報道官は1日、今回の報告書に対する米国の貢献を強調した。経済活動と温暖化の因果関係をあいまいにするよう、ホワイトハウスが政府機関の気象学者に圧力をかけたとの批判への反論でもある。

 昨年11月の中間選挙で、温暖化対策に積極的な民主党が勝利したことなどを踏まえ、米国に政策の変化を期待する声が内外で高まっている。米産業界は、10年間で二酸化炭素(CO2)の10%削減を義務づける勧告を出した。だが、連邦レベルでの強制措置導入は、民主党政権誕生の可能性がある08年以降との見方も根強い。今後の米国の取り組みが問われる。

 「このままの(温室効果ガス)排出が続けば、人類は経験したことのない温暖化した時代に突入する」。鈴木基之・中央環境審議会会長ら科学者が2日、緊急メッセージを発表した。しかし、パリでの会議では、09年には米国を抜いて世界一の排出大国になる中国が、人間活動が温暖化を招いた可能性について「極めて高い」とする表現に反対するなど、危機感を共有しているとは言えない。

 日本は05年に閣議決定された「京都議定書目標達成計画」の見直し作業が進められており、より実効性のある対策が求められる。欧州と連携して米国や中国の取り組みを促していかなければ、温暖化は防げない。

 「世界自然保護基金」(WWF)のジェームズ・リープ事務局長は報告書を「早急な排出削減を各国政府に求める警鐘」と位置付け「欧州連合(EU)は30%の排出削減を掲げるべきだ」と提唱。グリーンピースのステファニー・タンモアさんは「前回報告が警告だとすれば、今回は最後の叫びだ」としている。

 ◆気温上昇シミュレート

 ◇1度↑、30万人が死亡/5度↑、主要都市水没

 ◇海洋の酸性化を初指摘

 英政府の依頼でニコラス・スターン元世界銀行上級副総裁がまとめた「気候変動の経済影響」(スターン報告書)は1〜5度の温度上昇で、どのような影響があるのかを分析している。

 例えば1度の上昇でも5000万人が水不足に悩み、30万人がマラリアなどで死亡。EU(欧州連合)が目指している2度以内の上昇でも、アフリカの作物収量が5〜10%落ちる。また、5度になると、東京やニューヨーク、ロンドンなど主要都市が海面上昇の危機に直面すると警告する。

 一方、IPCCによるとこのままの経済成長が続いた場合、東アジアなどでは21世紀末に平均気温が3・3度上昇する。03年、3・8度高くなった欧州では、5万人以上が亡くなった。報告書でも極端な暑さや熱波、豪雨の発生が増す可能性が高い、と触れた。

 国立環境研究所の原沢英夫・社会環境システム研究領域長(環境工学)は「高齢化と温暖化が重なって、熱中症患者が増えるのでは」と懸念する。また、報告書は初めて海洋の酸性化が進むと指摘。茅根創・東京大助教授(地球惑星システム学)は「生態系に与える影響は大きい」と語る。

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 ■ことば

 ◇IPCC

 88年に設立された国連の組織。各国政府から推薦された科学者が三つの作業部会に分かれ、5、6年ごとに地球温暖化に関する科学的根拠とその影響、対策の3項目について評価を見直す。報告書にまとめて公表し、今回は90年、96年、01年に次いで4回目。96年に初めて人間活動が温暖化を引き起こしている可能性について触れた。今回は01年の第3次報告書以降、約65万年前までにさかのぼる大気の分析や観測網の充実を踏まえ報告書を作成した。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2007年02月03日 20:15

■地球温暖化:IPCC第1作業部会の報告書(要旨)

 国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の第1作業部会が採択した政策決定者向けの報告書要旨は次の通り。

 ◆はじめに

 (省略)

 ◆気候変動の人為的要因と自然要因

 <温室効果ガス>

 現在の二酸化炭素とメタンの大気中濃度は、65万年に及ぶ氷床コアの分析から算出された産業革命前の値をはるかに上回っている。1750年以降のこれら温室効果ガスの増加は化石燃料の使用、農業、土地利用の変化が主因になっている。

 1750年以降の人間活動が温暖化をもたらしているとの可能性はかなり高い。

 二酸化炭素は最も重要な人為起源の温室効果ガスで、大気中の濃度は産業革命前の約280ppm(ppmは100万分の1)から2005年には379ppmに増加した。化石燃料からの排出量は1990年代の年平均64億トンから2000〜05年には年平均72億トンに増加した。

 メタン濃度は産業革命前の約715ppb(ppbは10億分の1)から2005年には1774ppbに上昇した。増加率は90年代初め以降低下している。

 亜酸化窒素濃度は産業革命前の約270ppbから2005年には319ppbに上昇した。上昇率は1980年以降、ほぼ横ばいで、全排出量の3分の1以上は農業を中心とした人間活動に由来する。

 ◆気候変動の観測結果

 大気や海洋の平均気温の上昇、雪氷の融解、海水面上昇から、温暖化は明白である。

 <気温>

 地球の平均気温は1906〜2005年の100年間で0・74度上昇した。これは、2001年の前回報告書の1901〜2000年の0・6度より大きい。

 最近50年間の10年当たりの温度上昇幅は0・13度で、過去100年のほぼ2倍である。

 ヒートアイランド現象は都市でみられるが、局地的でその影響は無視できる。

 寒い日と霜の降りる日が減少し、暑い日、熱波の頻度が増えた。

 <海水>

 20世紀を通した平均海水面の上昇量は0・17メートルになる。1961〜2003年にかけての年平均上昇は1・8ミリ。1993〜2003年の年平均上昇はこれを上回る3・1ミリだった。

 少なくとも水深3000メートルまで海水温は上昇した。温暖化による熱の大半を海が吸収していることを示している。熱による海水の膨張のために、1961〜2003年にかけ海水面が年平均0・42ミリ上昇し、1993年から2003年にはそれを上回る年平均1・6ミリ上昇したと推定される。

 山岳の氷河と積雪は両半球で平均して減少した。氷河と氷冠の減少は、1961〜2003年で年平均0・50ミリ、1993〜2003年で年平均0・77ミリの海水面の上昇をもたらした。

 グリーンランドと南極大陸の氷床が縮小し、1993〜2003年の海面上昇に大きく寄与している。

 <積雪・海氷>

 北極の平均気温はこの100年で地球の平均の2倍の早さで上昇した。

 1978年以降、北極海の平均海氷面積が10年当たり2・7%縮小した。特に夏季で著しく、10年当たり7・4%。

 北極に広がる永久凍土の温度は、1980年代以降3度上昇した。

 <降水>

 1900〜2005年にかけ、北南米の東部、北欧、アジア北部・中部で降水量の長期変化傾向がみられた。一方、サヘル(サハラ砂漠南縁部)、地中海、南アフリカ、南アジアの一部では乾燥化した。

 1970年代以降、熱帯と亜熱帯で、厳しく長期間の干ばつが起こる地帯が拡大した。

 <熱帯低気圧>

 1970年ごろから強度が増大する傾向がみられる。

 <有意な変化のみられない現象>

 気温の日較差(1日の最高気温と最低気温の差)は1979〜2004年まで変化がない。

 南極海の海氷面積には明らかな年変動はみられない。同様に南極大陸の平均気温の上昇もみられない。

 竜巻、雷、砂じんといった現象に変化があるかどうか十分な証拠はない。

 ◆過去の気候

 20世紀後半の北半球の平均気温は、過去1300年間でも最も高かったとみられる。最近12年(1995〜2006年)のうち96年を除く11年の気温は1850年以降最も温暖な12年の中に入る。

 最後の間氷期(12万5000年前)の平均海水面は20世紀より4〜6メートル高かった可能性が高い。地球軌道にも起因して、当時の極域の平均気温は20世紀より3〜5度高いとみられる。

 ◆気候変動の理解と原因の特定

 人間活動に伴う温室効果ガスの増加によって20世紀半ば以降の地球の平均気温が上昇した確率は90%以上。

 過去50年間に南極を除く大陸で温暖化が起きている可能性が高い。

 二酸化炭素濃度が(産業革命前の)2倍になるならば、地球の平均気温は2〜4・5度高くなる可能性がある。

 少なくとも1950年以前の7世紀間、北半球で起こった気候変動は、火山噴火と太陽活動の変化が原因である可能性がかなり高い。

 ◆将来予測

 <気温>

 21世紀末(2090〜99年)に予測される地球の平均気温の上昇幅は、温室効果ガス排出量により大きな影響を受ける。

 6種類のシナリオによる20世紀末(1980〜99年)と比べた温度上昇は別表の通り(かっこ内は幅)。

 気温上昇幅は陸域と北半球高緯度で最大となり、南極海と北大西洋で最小になる。

 <海洋>

 海水面の上昇幅は別表の通り。

 <積雪・海氷>

 南北両極で海氷の縮小が予測される。

 北極の晩夏の海氷は21世紀後半までにほとんど消失するという予測もある。

 ほとんどの永久凍土地域では、凍る深さが今までよりも浅くなる。

 <降水>

 低気圧の進路は極地方向に移動し、その結果熱帯地方以外の風、降水、気温が高緯度側に移動すると予測される。

 <熱帯低気圧>

 台風やハリケーンの年間発生数は減少するとの予測は信頼性に欠けるが、大型化し、豪雨が増えるとみられる。

 <その他>

 猛暑や熱波、豪雨の頻度は増える可能性がかなり高い。

 二酸化炭素濃度の上昇で海洋の酸性化が進む。現在の海洋のpHは産業革命前と比べて0・1低く、21世紀には0・14〜0・35下がる(酸性度が高まる)。

 大西洋の深層循環は21世紀に弱まる可能性がかなり高い。

 2100年の放射強制力(地球に出入りするエネルギーを変化させる影響力のこと)を別表シナリオのB1またはA1Bの水準で安定化しても、次の世紀中にさらに0・5度上昇することが予想される。

 2100年の放射強制力をA1Bで安定化させた場合、熱膨張のために2300年まで0・3〜0・8メートル、海面が上昇する。熱が深海に届くのに時間がかかるため、膨張率は速度を落としながらも海水面上昇は数世紀続くだろう。

 グリーンランドの氷床の縮小は、2100年以降も引き続き海面水位の上昇を引き起こすと予測される。

 地球の平均気温が産業革命前と比べて1・9〜4・6度上昇し、それが数千年間続くと、グリーンランドの氷床はほぼ完全に消失し、海水面が約7メートル上昇する。

 現行の予測では、南極は今後も寒冷で、広範な氷床の融解は起こらないと予測している。

 二酸化炭素の除去には時間がかかり、人間が排出する二酸化炭素は1000年以上、温暖化と海水面の上昇を引き起こす。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2007年02月03日 20:12

■海面上昇じわり加速、予測超え年3.3ミリ 米誌発表へ

 世界の最近の海面上昇は平均で年3.3ミリに達し、「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第3次報告書」が01年に予測した「年2ミリ未満」を上回っていることが、欧米豪のグループの解析で分かった。1日付の米科学誌サイエンス(電子版)で発表する。

 IPCCの第3次報告書は、地球温暖化に伴う21世紀末までの海面上昇を9〜88センチと予測、熱帯低気圧の強まりとあわせ、アジアの沿岸に住む数千万人は移住が必要になるなどと警告した。ただ、海面が大きく上昇する予想でも当初の上昇はゆっくりで、06年時点では年2ミリ未満の上昇と考えられていた。

 ところが、研究グループが人工衛星による93〜06年の観測データを解析した結果、予測の上限をも超える海面上昇が起きていることが分かった。

 観測期間が短いため、今後もこの傾向が続くかどうかは不明としているが、花輪公雄・東北大教授(海洋物理学)は「IPCCの予測は過大との批判があったが、海面上昇に関してはそうではないことが示されたと言えそうだ」という。

 同じグループがその他の最新観測データとIPCC第3次報告書の予測を比べたところ、90年以降の大気中の二酸化炭素濃度の増加は予測通り、90〜06年の気温上昇は0.33度で予測範囲内で高めだった。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年02月02日 23:07

■東京電力、原発検査で偽装工作・データ改ざんも199件

 東京電力柏崎刈羽原子力発電所(新潟県柏崎市)で1992年、国の定期検査で、事故時に原子炉を冷やすための非常用ポンプが故障していたにもかかわらず、正常に動くかのように偽装工作していたことが31日、分かった。検査に不合格となり、原発の稼働に影響が出ることを恐れたためとみられる。

 各地の発電所のデータ改ざん問題を受け、東電が同日、経済産業省原子力安全・保安院に提出した全発電所の調査報告書で明らかにした。

 報告書では、国の定期検査を巡り、柏崎刈羽に加え福島第1(福島県大熊町)、福島第2(同県楢葉町)の計3カ所の原発で、計199件のデータを改ざんしていたことを認めた。

 東電は現在まで改ざんが続いているケースはなく、「いずれの発電所でも安全性には問題がない」と説明。今後、改ざんに至った経緯や原因を調査し、再発防止策をまとめる方針。

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2007年02月01日 23:22

■東電原発不正、信頼の根幹揺らぐ 総点検でも見過ごす

 故障隠しから放射能データの改ざんまで——。今回明るみに出た東京電力の不正は、原発を受け入れている地域住民が、電力会社に寄せる信頼を完全に裏切るものだった。昨秋以降、発覚が続くデータ改ざんは全国の電力会社に及んでおり、プルサーマル計画への影響も避けられそうにない。信頼回復に向けた業界の取り組みは、また振り出しに戻ってしまうのか。

 「この4年間の努力が十分でなかったと言わざるを得ない。企業風土、組織体質の問題ととらえていく」。東京電力の築舘勝利副社長は31日、記者会見でこう陳謝した。放射線モニターや非常用炉心冷却装置は、いずれも原発の安全性や地域の安心を確保する上で欠かせない重要設備の一つ。国の検査をごまかしたり、外部への放射能の放出を示す観測データを勝手に書き換えたりしていたことは、原子力を扱う電力会社の信頼性の根幹に触れる問題だ。

 これまでの改ざんについて、「詳しい説明をするのには労力がかかる」「検査をし直すと時間がかかる」などを理由にしていた。今回の原因調査はこれからだが、築舘副社長は「原発への社会的な関心から、現場に圧迫感や負担感があったようだ」と肩を落とした。

 02年夏以降、同社の原発の重要機器でトラブル隠しが相次ぎ、国の指示で全社的な総点検を行った。報道陣からは「なぜ当時分からなかったのか」との質問が相次いだが、十分な回答はなく、築舘副社長は「これまで出ていなかった不正が出てきたことは、風土改革が前進していると受け止めたい」と話した。

 データ改ざんは、ほかの電力会社でも相次いで発覚している。経済産業省原子力安全・保安院の幹部は「4年たって東電不祥事が風化しつつある。もう一度、うみを出し切るチャンスだと思って真剣に調査してほしい」と話す。

 国は、使用済み核燃料からプルトニウムを取り出し、燃料として使うプルサーマルを推進する考えだ。東電も柏崎刈羽原発と福島第一原発で実施を目指しているが、トラブル隠しの発覚後、一向に進展していない。

 東電の原子力・立地本部の皷紀男副本部長らから報告を受けた新潟県の鶴巻嗣雄危機管理監は、故障中のまま原子炉を起動させたことについて、「法定検査に受かるための大変悪質な事例と言わざるを得ない。言語道断」と強く非難した。

 泉田裕彦知事は記者団に「今回の報告は地域住民に信頼される会社作りを目指す一環と受け止めたい」とした上で、「うみを出し切り、組織運営までさかのぼって対応を考えてほしい」と語る。プルサーマルの実施に向け、新たな障害になることは、間違いなさそうだ。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年02月01日 23:18

■日本原燃、再処理工場の本格操業遅れ発表 青森

 青森県六ケ所村で使用済み核燃料の再処理事業に取り組む日本原燃は31日、今年8月に予定していた再処理工場の操業を、今年11月に延期すると発表した。同工場で進められているアクティブ試験(試運転)で作業員の体内被曝(ひばく)事故などがあって作業が遅れていた。

 試運転は昨年3月末に始まり、これまで使用済み核燃料約90トンを処理し、プルトニウム・ウラン混合酸化物約250キロを取り出した。予定より3カ月遅れたことについて、原燃の児島伊佐美社長は「スケジュールありきではなく、慎重に試験をしてきた」と述べた。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年01月31日 23:46

■仏、2月から公共の場は禁煙 完全禁煙は来年1月

 フランスでは1日から公共の場所での喫煙が禁止される。欧州では、スウェーデンやアイルランド、イタリアなどに次ぐ禁煙国となる。ただ、レストランなど飲食関係は例外で、それらを含む完全禁煙は11カ月後の2008年1月からとなった。

 今回の禁煙措置実施により、企業や公共施設、病院、学校、駅、飛行場などでは原則喫煙が禁止される。実施状況は警察などが巡回調査し、規則を破って喫煙した個人は68ユーロ(約1万円)、禁止措置を取らなかった建物の責任者には135ユーロ(約2万円)の罰金がそれぞれ科される。(時事)

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年01月30日 23:14

■氷河ピンチ、25年で10メートルも薄く 温暖化影響か

 地球温暖化とみられる影響で世界の氷河の厚さが05年、平均66センチ(氷換算値)減ったことが、世界氷河モニタリングサービス(WGMS、本部・チューリヒ)が30日公表した報告書で明らかになった。80年からの25年間の厚さの減少は10メートル余りに達しているという。

 WGMSは各国の研究機関や国連環境計画(UNEP)と連携して世界80カ所の氷河を観測している。うち、80年からの継続的なデータが整っている30カ所の速報データを分析した。

 00〜05年の氷河の厚さの年平均減少値も66センチ。これは80年代の3倍、90年代の1.6倍で、氷河のやせ方は加速している。スタイナー・UNEP事務局長は「各国政府は温室効果ガスの排出を減らすために今すぐに行動しなければならない」と訴える。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2007年01月28日 23:11

■マイクロソフト:XPサポート延長…背景に利用者の不満

 米マイクロソフトが25日、パソコン(PC)用基本ソフト(OS)「ウィンドウズXP」のサポート期間を5年間延長し14年4月までとすることを正式に決めた背景には、サポート打ち切りで買い替えを迫られる利用者の強い不満がある。市場での独占的な地位を使ってOSとPCの買い替えを促す販売戦略は軌道修正を余儀なくされた形で、30日発売の新OS「ウィンドウズ・ビスタ」の売れ行きにも影響を与える可能性がある。

 同社は02年10月、ウィンドウズを含む消費者向け製品のサポート期間は「発売後5年間まで」か、「次期製品の発売後2年間程度」のどちらか長い方と決めた。XP(01年11月発売)のサポート期間も新OS「ビスタ」の発売約2年後の09年4月までのはずだった。

 しかし、昨年7月に「ウィンドウズ98」(98年発売)と「同Me」(00年発売)のサポートを打ち切った際、日本を中心に利用者から苦情や問い合わせが殺到。XPでもサポート期間延長の要望が多かったため、もともと14年4月までだった企業向け製品のサポート期間と足並みをそろえることにした。

 サポート打ち切りの背景にはPC関連の技術革新の速さや利用環境の変化でOS自体が短期間で次々と性能アップを求められた事情もあるが、使用中のOSの性能で満足している利用者には「買い替えの無理強い」と映る。今回のサポート期間延長は、圧倒的に優位な立場で新製品投入を続けてきたマイクロソフトも利用者の不満を無視できなくなったことを意味している。

 同社日本法人のジェイ・ジェイミソン・ウィンドウズ本部長は25日会見し、サポート期間延長について「消費者の声やPCの安全性にいかに我々が配慮しているかの表れ」と話した。ただ、延長期間のサポートはウイルス対策ソフトの配信などに限られる。同本部長はまた、製品サポートに関する同社の方針そのものを将来的に見直す可能性も示唆した。【斉藤望】

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年01月25日 23:24

■携帯3社「電波の安全性を確認」

 NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの携帯電話3社は24日、携帯電話基地局から発信される電波について、生体に与える影響の調査結果をまとめた。4年以上に及ぶ細胞実験を実施し、がんや遺伝子などへの影響がないことを確認した。電波が健康に悪影響を及ぼすという不安を払拭(ふっしょく)する狙いがある。

 実験は三菱化学安全科学研究所に委託して平成14年11月に着手。細胞は4種類のヒト由来の細胞とほ乳類の細胞1種類を使用し、遺伝子の働きや細胞のがん化作用など主要5項目について分析評価した。その結果、すべての検査項目で電波の影響は確認されなかったという。

 実験で使用した電波強度は、総務省が義務づけている携帯基地局の電波の防護指針値の10倍に設定し、信頼性を確保した。総務省や世界保健機関(WHO)ではこれまで、健康に悪影響を及ぼすという科学的な証拠は認められないとの認識にあったが、ドコモなどは今回の実験で「安全性が再検証できた」としている。

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2007年01月25日 23:24

■世界の失業者数、最高の1億9520万人・06年、ILO集計

 【ダボス=市村孝二巳】国際労働機関(ILO)は25日、2006年の世界の失業者数が前年より340万人多い1億9520万人となり、過去最高を更新したと発表した。世界的な景気回復や企業業績改善の勢いに比べ、リストラの影響で雇用回復のスピードが遅かったためだ。ILOは強い景気回復局面でも失業が減らないことに懸念を示している。

 15歳以上の就業人口は前年比1.6%増の29億人。景気を反映して雇用は確実に増えているが、職を求める人も増え、失業率は前年から横ばいの6.3%だった。

 仕事があっても1日2ドル以下で生活し、国連が「ワーキングプア」と定義する貧困層は13億7000万人に及んだ。人口に占める就労者の割合は男性の75.7%に対し、女性は48.9%どまりで、雇用の男女格差が根強く残っていることも分かった。

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2007年01月25日 23:22

■イラン:地下核実験準備か 北朝鮮の協力で 英紙報道

 24日付の英紙デーリー・テレグラフは欧州の国防当局高官の情報として、イランが北朝鮮から昨年10月の地下核実験に関するデータの提供を受け、同様の実験実施を準備していると報じた。第三者による確認が困難な小規模実験を今年中に行う可能性があるという。

 同紙によると、欧米の軍高官らは、北朝鮮の支援でイランの核開発が加速することに深刻な懸念を示している。

 北朝鮮は、地下核実験の結果を研究するイランの核研究者チームを招待。昨年11月から両国の科学者が頻繁に往来しているという。

 また今年に入りイラン各地の核施設での活動が活発化していることが確認されており、イランが地下核実験に向け準備を加速させている可能性があるとみられているという。

 イランは核開発は平和目的と主張。ウラン濃縮活動停止を求める欧米などと対立している。(ロンドン共同)

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2007年01月24日 13:16

■インドよ、ロシアを忘れるな 急接近の米を警戒 プーチン大統領

 【モスクワ=駒木明義】ロシアのプーチン大統領は25、26の両日インドを訪問し、シン首相らと会談する。冷戦期から一貫した友好国で、軍事、原子力、エネルギー分野の協力強化で合意する見通しだ。中印ロの連携強化で米国の一極支配に対抗するという思惑があるロシアにとって、05年以降インドを核保有国として事実上容認し、急接近する米国への警戒もうかがえる。

 プーチン大統領の訪問を前に、ロシアのキリエンコ原子力庁長官とイワノフ副首相兼国防相が今週、相次いでインド入りした。インド軍の装備の7割以上が旧ソ連・ロシア製。また、インドへの原子力協力は現在ロシアだけが行っており、両国の協力関係を象徴する2分野となっている。

 キリエンコ氏は22日、ロシアの協力でインド南部に建設中のクダンクラム原発に対し、今年春に最初の核燃料を供給する方針を表明した。100万キロワットの原発2基が、今年と来年稼働する予定だ。「インドは核不拡散体制順守の観点から非の打ちどころがない国だ」と持ち上げ、ロシアとしてもインドを核保有国として容認する姿勢を鮮明に打ち出した。

 一方イワノフ氏は同日、プーチン大統領訪印時に多目的輸送機の共同開発・生産で合意する見通しを明らかにした。また、新規の原発建設、サハリン沖の石油天然ガス開発プロジェクト「サハリン3」、イランとインドをパキスタン経由で結ぶガスパイプライン計画などでの協力を歓迎する考えを表した。

 インドに対するロシアの積極姿勢は、両分野で米国が存在感を増しつつあることへの警戒感の表れでもある。ロシアは、インドが近く入札を予定している次世代戦闘機126機の供与契約に意欲を表明しているが、インド側は慎重だ。05年にインドへの武器輸出を解禁した米国が主要な競争相手とされ、軍事分野でのロシアの独占的な立場は揺らぎつつある。

 エネルギー消費が急増しているインドは、ロシアからの調達増強に期待しているが、天然ガスパイプラインについては、ロシアが推すイランルートと競合するトルクメニスタンルートを同時に検討。イランとの協力に反対する米国への配慮があると見られる。

 対印貿易高では、米国は05年に250億ドルを超え、04年に30億ドルだったロシアにすでに大きく水をあけた。

 ロシアは、中国、中央アジア4カ国で作る上海協力機構や、中印ロ3カ国の外相会談などの枠組みで、米国の一極支配への対抗を目指してきた。しかし、昨年6月の上海協力機構首脳会議では、オブザーバー4カ国のうちイラン、パキスタン、モンゴルから首脳が参加したのに対し、インドからはデオラ石油相が出席。当時米議会で進んでいたインドとの原子力協定承認に向けた審議への配慮だったと見られている。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年01月24日 13:14

■米国は体細胞クローン家畜を食用解禁へ

昨年末12月28日に米国の米国食品医薬品局(FDA) は、クローン動物は従来の家畜と同等であり安全であり、表示なしで食用を認める方針を公表しました。

米国では150頭のクローン牛が飼育されており、 畜産業界は歓迎しています。

米国のの消費者団体や環境団体は、クローン動物について倫理的な側面に加え食品としての安全性に問題があるとして反対し、食品安全センターは次のような問題点を指摘しています。

・クローンの代理母は、大量のホルモンを与えられている。クロー ンはしばしば重い免疫不全で生まれ、大量の抗生物質を投与される。
  
・クローンのホルモン、たんぱく質、脂肪のアンバランスは、肉や牛乳の品質や安全性を犠牲にする。
 
・全米科学アカデミーは、食糧生産のためのクローン家畜の商業化 が、大腸菌感染症のような食物性疾患の発生率を増加させると警告している。
  
・クローン技術は一般に、高い失敗率と、腸閉塞や糖尿病、奇形の 脚、 弱い免疫系、機能不全の心臓・脳・肝臓・腎臓、呼吸困難、循環不全などの欠陥をもたらす。

今回のFDAの方針が実施された場合、日本へもクローン牛由来の 牛肉や乳製品が「クローン牛」の表示もなく輸入され、販売される可能性があります。知らないうちにクローン牛を食べている、ということも起こりえます。

日本では、2006年6月現在、累計495頭の体細胞 クローン牛が生まれ、104頭が飼育中です。クローン豚も約150頭が生まれています。日本では出荷は認められていません。体細胞クローンの成功率はまだ数%で、流産も多く、必ずしも安全で確立された技術とはいえないようです。

〔知人転送〕

Posted by nob : 2007年01月19日 14:02

■8歳に密林で不明の女性、“野生化?”19年ぶり発見

 【バンコク=田原徳容】カンボジアからの報道によると、同国北部のジャングルで、8歳で行方不明になっていた女性(27)が19年ぶりに発見され、無事救出された。

 地元警察によると、女性は右腕の傷跡で本人と特定されたが、長年のジャングル暮らしで言葉もほとんど話せず、「半分人間、半分動物」の状態だという。

 女性はロチョム・プンギェンさんで、1988年に首都プノンペンの北東350キロメートルにあるラタナキリ州の村で、水牛の世話をしていた際にいなくなったとされていた。

 地元メディアなどによると、最近、村で食料が盗まれる事案が頻発し、村人が見張りを立てたところ、13日におなかをすかしたロチョムさんが裸で現れ、地面の米粒を拾って食べるなどした。保護されたロチョムさんは空腹になると腹をたたいて知らせ、服を脱いでジャングルに帰るしぐさも見せたという。

 警察は「DNA鑑定が必要」としており、家族も同意している。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年01月19日 13:50

■8歳に密林で不明の女性、“野生化?”19年ぶり発見

 【バンコク=田原徳容】カンボジアからの報道によると、同国北部のジャングルで、8歳で行方不明になっていた女性(27)が19年ぶりに発見され、無事救出された。

 地元警察によると、女性は右腕の傷跡で本人と特定されたが、長年のジャングル暮らしで言葉もほとんど話せず、「半分人間、半分動物」の状態だという。

 女性はロチョム・プンギェンさんで、1988年に首都プノンペンの北東350キロメートルにあるラタナキリ州の村で、水牛の世話をしていた際にいなくなったとされていた。

 地元メディアなどによると、最近、村で食料が盗まれる事案が頻発し、村人が見張りを立てたところ、13日におなかをすかしたロチョムさんが裸で現れ、地面の米粒を拾って食べるなどした。保護されたロチョムさんは空腹になると腹をたたいて知らせ、服を脱いでジャングルに帰るしぐさも見せたという。

 警察は「DNA鑑定が必要」としており、家族も同意している。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年01月19日 13:50

■イラク民間人死者3万4千人 国連報告

 バグダッドの国連事務所は16日、イラクで06年に殺害された民間人が3万4000人を超えることを明らかにした。激しい宗派対立の続くバグダッドでの犠牲者が特に多い。

 イラク保健省、病院、その他機関から集めた情報を基に集計したもので、死者は3万4452人、負傷者は3万6685人。また、司法手続き抜きで拘束されているイラク人は、米軍、イラク当局両方の拘置施設で計3万842人としている。

 一方、バグダッドの中央遺体安置所によると、首都で06年に収容された身元不明遺体は1万6867体。大半が他殺体で、拷問の跡などがあった。年間死者数の半分近くを占めていることになる。月別では7月の1855体が最多、次いで10月が1782体で2番目に多かった。12月も1397体が収容された。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年01月16日 23:30

■「生活に不安」過去最高68%、内容は「老後」過半数

 内閣府は13日、2006年秋に実施した「国民生活に関する世論調査」の結果を発表した。

 日常生活で悩みや不安を感じる人は、2005年6月の前回調査より1・2ポイント増えて67・6%となり、過去最高となった。

 悩みや不安の内容については、半数以上の人が「老後の生活設計」を挙げた。政府への要望では、7割以上が「社会保障制度の構造改革」を求めた。内閣府は「少子高齢化の進展で、団塊世代を中心に、将来の不安が増しているのだろう」と分析している。

 調査は1958年から実施。昨年は10月から11月にかけて、全国の20歳以上の男女1万人を対象に行った。回収率は59・4%。

 日常生活で悩みや不安を感じているかを尋ねたところ、「感じている」の67・6%に対し、「感じていない」は前回より0・2ポイント減の31・9%で過去2番目に低かった。

 悩みや不安の内容(複数回答)は、「老後の生活設計」が54%で最も多く、「自分の健康」(48・2%)、「家族の健康」(41・2%)が続いた。

 政府への要望(複数回答)は、「医療・年金等の社会保障構造改革」が72・7%(前回比11・4ポイント増)で3年連続トップ。2位は前回3位だった「高齢社会対策」の54・5%で、前回2位の「景気対策」の50%と入れ替わった。

 現在の生活については、「満足」が66・5%で前回より7ポイント増加し、「不満」は32・5%で5ポイント減少した。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年01月15日 21:10

■世界の排出権取引3兆円市場に・06年は2.5倍に

 温暖化ガスを排出できる権利を売買する取引が拡大してきた。2006年の排出権取引額は05年比2.5倍の280億ドル(約3兆3000億円)近くになったもようだ。排出権を獲得した後に取引所を通じて売買する取引が急拡大した。08年には京都議定書で定めた削減期間が始まるため、削減義務を負う企業が排出権獲得を急いでいるほか、排出権が投機の対象にもなってきている。

 国際排出権取引協会(IETA)や世界銀行によると、排出権取引は05年から急増。06年に取引された排出権は数量ベースでも二酸化炭素(CO2)に換算して前年比2倍弱の13億トン程度となったもようだ。オランダ・アムステルダムの欧州気候取引所(ECX)では06年の総取引量が前年比5倍弱の4億5000万トンとなった。世界の取引所での売買額は06年に前年比約3倍の250億ドル程度と総取引の9割を占めたとみられる。

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2007年01月15日 21:09

■中国人、「影響力は世界で2番」の自負…日米共同調査

 中国人は自ら「中国はアメリカに次ぎ世界で2番目に強い影響力を持ち、10年後はアメリカに追いつく」と信じている――。

 日本、アメリカ、中国、インドの4か国、計6649人を対象に実施した意識調査で、こんな結果が出た。

 調査は国際経済交流財団が米シカゴ地球問題評議会と共同で行った。それによると、中国人の考える影響力のある国は、アメリカに続き自国が2位、3位ロシア、4位欧州連合(EU)で、日本は8位だという。中国の影響力について、日本人は、アメリカ、EU、ロシア、イギリスに続く5位、アメリカ人は3位、インド人は5位と位置づけていた。ただ、アメリカ人も、中国は10年後にアメリカに次いで2番目に強い影響力を持つようになると予測している。

 国際社会で存在感を増す中国に対して、「影響力の増大を抑えるために積極的に動くべきだ」との意見は、日本人で28%、アメリカ人で29%、インド人で23%といずれも3割以下にとどまった。逆に、日本人の72%、アメリカ人の65%、インド人の40%が「友好的な協力関係の構築を進めるべきだ」と、中国の台頭を好機ととらえる人々が多かった。

 ただ、「中国はパートナーか、ライバルか」という問いには、日本人の86%、アメリカ人の49%が「ライバル」と答えており、協調関係の構築は容易ではなさそうだ。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年01月14日 23:03

■ソマリアの国内避難民、40万人突破…国連推計

 【ジュネーブ=渡辺覚】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)報道官は12日、東アフリカ・ソマリアの国内避難民が総計40万人を突破したとする推計を発表した。

 報道官によると、エチオピア軍の支援を受けた暫定政府部隊が、首都モガディシオを制圧した昨年12月末以降も、首都周辺では激しい戦闘が続いており、これまでに約1万人が新たに避難民となった。首都周辺の避難民の数は約2万5000人に上り、さらに増える勢いを見せている。

 一方、中部の対エチオピア国境地帯などに逃れている住民も約8万人に拡大。その多くは昨年末以前に居住地を追われた住民だが、南部の対ケニア国境が封鎖されていることなどから行き場を失い、状況の悪化が懸念されている。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年01月14日 23:02

■パート差別禁止対象限定 正社員並み 無期契約が条件 法改正案要綱

 パート労働者の待遇改善を目的に、厚生労働省が通常国会に提出する予定のパート労働法の改正案要綱が12日、明らかになった。正社員との賃金などでの差別待遇を禁止するのは、雇用契約期間に定めがないパートと明記。仕事内容のほか、採用や転勤など人事管理も正社員と全く同じとの条件もつけている。このようなパート労働者は極めて少ないとみられ、安倍首相はパート法改正を「再チャレンジ」促進策の柱の一つに掲げるが、政策効果も限定的となる可能性がある。

 16日の労働政策審議会(厚労相の諮問機関)に提示する。要綱では、差別的取り扱い禁止の対象は「正社員と同視すべき短時間労働者」、つまり正社員的パートとし、具体的には、職務内容が同じで「期間の定めのない労働契約を締結している者」と定義する。有期契約を反復更新し、社会通念上、無期の契約とみなすことが相当と認められる人も対象に含める。

 さらに、こうした無期契約の人のうち、待遇差別禁止の対象は「雇用の全期間を通じ、正社員と同様の態様および頻度での職務変更が見込まれる者」とした。働いている間ずっと、仕事の内容や責任、配転などが正社員と等しいとの条件だ。

 厚労省は、実際の対象人数は「分からない」とする。パート労働者は05年に約1266万人いるが、同省の委託調査によると、自分で無期契約だと思っている人は約3割で、期間の短い有期契約の人が大半を占める。企業側の調査では、無期契約の人を雇うのは2割、仕事内容や転勤の扱いなどが正社員と同じパートを雇う企業は15%にとどまり、差別禁止の対象者はかなり限られると見られる。

 要綱ではこのほか、正社員への転換促進策として、正社員の募集情報を伝えて応募機会を与えることや、試験制度の導入、教育訓練への援助のいずれかの措置を義務づける。また、パートを雇う際、昇給やボーナス、退職金の有無を明示した文書の交付を義務づけ、違反企業には10万円以下の過料を科す。改正法の施行は来年4月とする。

◆格差是正へ実効性疑問

 《解説》今回のパート法改正は、パート労働者の処遇について、一部の対象者にせよ「正社員との差別禁止」を明示し、労働側の合意を取り付けていた。一方、経営側には、対象者を絞り込み、企業負担はさほど増えないと説得してきており、要綱が原則として無期契約の人を対象としたことで、この点が一層明確になった。企業の労務担当者からは「この条件に適合するパートはどれだけいるのか。実務への影響はほとんどない」との声が出る。

 しかも、パートの大半を占める有期契約の人については、均衡処遇の努力を求めるにすぎず、再チャレンジを掲げる割には、迫力不足は否めない。自民党が「正社員とパートの壁を取り払うのは重要な政治問題」(中川秀直幹事長)といえば、民主党も通常国会を「格差是正国会」と位置づける。パート法案をめぐる激しい議論が展開されそうだ。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年01月13日 23:58

■米国民の7割、イラク増派に反対…APなど調査

イラク情勢

 【ワシントン=五十嵐文】ブッシュ米大統領が発表したイラクへの米軍2万人増派について、米国民の約7割が反対していることが、AP通信などが実施した世論調査で明らかになった。

 8日から大統領が増派を発表した10日夜にかけて実施したもので、大統領の支持率も同通信の調査で最低の32%まで落ち込んだ。

 米紙ワシントン・ポストと米ABCテレビが10日夜の増派発表直後に実施した緊急電話世論調査でも、増派反対が61%を占めた。

 上・下両院で多数派の民主党は、増派関連予算凍結なども視野に増派阻止策を検討しているが、調査では53%が民主党の取り組みを支持すると回答した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2007年01月12日 23:46

■イラクの難民・避難民、370万人規模に

イラク情勢

 【ジュネーブ=渡辺覚】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は8日、イラク戦争やイスラム教の宗派抗争などで居住地を追われたイラク住民の数が、計約370万人に達するとの報告書を公表した。

 それによると、2003年のイラク戦争前に居住地を脱した者も含め、周辺国へ逃れた難民は約200万人、国内避難民は約170万人に上る。特に国内避難民は、昨年2月に中部サマッラで起きたシーア派聖廟爆破事件以来、宗派抗争が激化し急増した。

 現状についてUNHCRは、イスラエル建国の1948年以来、最大規模の人口移動を中東地域にもたらしていると指摘した。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2007年01月09日 23:51

■日米、有事計画を具体化 朝鮮半島事態想定 港湾や病院提供

 日米両政府が、朝鮮半島有事とそれが日本有事に発展する場合を想定し、港湾・空域の使用や後方支援活動などの詳細部分を詰めた「共同作戦計画」づくりを昨年12月から始めたことが3日、明らかになった。複数の日本政府関係者が明らかにした。北朝鮮の核実験やミサイル発射実験などで朝鮮半島情勢が緊迫化していることを踏まえ、07年秋の完成を目指す。(牧野愛博)

 昨年12月、自衛隊の統合幕僚副長や在日米軍副司令官ら、日米の制服組を中心とした共同計画検討委員会(BPC)が作業を始めた。日米両政府は02年に「5055」というコードネームをつけた「概念計画」に署名しているが、協力項目ごとに方針や必要な施設数などが書かれている程度という。今回の作業は、これを実施可能な「共同作戦計画」に格上げするものだ。

 作業は、朝鮮半島で有事が発生した場合を想定。総論部分では、日本への直接攻撃に至らない周辺事態や、日本有事にあたる武力攻撃事態などへの対応を、「情勢」「作戦任務」「実施」「補給」「指揮統制」などに分けて具体的に設定する。

 日本有事と周辺事態については、97年の「日米防衛協力のための指針(新ガイドライン)」で、共同作戦計画と相互協力計画を別々に準備することで合意していた。ただ、半島有事と日本有事が並行して発生する場合も想定できるため、「5055」は両計画を一緒に盛り込んだ形態を採った。

 周辺事態では、遭難した米軍人の捜索・救難や、米軍が出撃や補給をする拠点となる基地や港湾などの提供、警護などの具体的項目ごとに、警察や地方自治体、民間の協力も含めた計画をつくる。港湾の提供なら、「深度」「荷役能力」などを算出した後に具体的な使用港湾を、医療であれば、「提供する病院名」「ベッド数」「必要な医薬品類」に至るまで、詳細に詰める。

 また、日本への武力攻撃事態では、主に北朝鮮による弾道ミサイル攻撃を想定。自衛隊と米軍の役割分担を、ミサイル防衛や敵基地攻撃などを想定した図上演習などを交えて具体化する。

 米側は日本の港湾や空港使用、医療支援など、周辺事態法が定める対米協力項目の充実を、日本側は日本有事に際した日米の役割・任務分担の明確化を、重視している。

 「07年秋の完成」は米国側の強い要望といい、「06年10月の北朝鮮核実験などで、不測の事態に備えたい思惑が米国内で強まったのではないか」(政府関係者)という見方が出ている。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年01月04日 07:13

■イラクの民間人死者、06年は1万2000人超す

 【カイロ2日共同】ロイター通信によると、2006年にイラクでテロや宗派対立などにより死亡した民間人は1万2320人に上ることが2日、内務省がまとめた統計で分かった。うち同年12月の民間人死者数は月別では過去最悪の1930人で、同1月の約3.5倍だった。

 中部サマラで2月に起きたイスラム教シーア派聖廟爆破事件で激化した宗派対立が治安悪化の主な要因となっていることが裏付けられた。

 イラク政府は公式には死者数などの統計を出しておらず、当局者によるデータ公表も禁止。同様の統計は民間団体も含め複数出ており、互いに食い違っている。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年01月02日 23:50

■「18歳で成人」改正検討へ 選挙は?飲酒は?対象広く

 「成人」の年齢を20歳から18歳に引き下げる民法改正案が年明けから検討されることになった。来年の通常国会で国民投票法案が成立した場合、そこから3年以内をめどに改正をめざすという。改正されれば、18歳が法律上の大人となり、結婚や財産権、飲酒・喫煙など幅広い分野で社会を変えることになる。しかし、同法を所管する法務省内部でさえ改正に慎重な意見があるうえ、他の官庁が扱う法律にも影響が及ぶため、政府部内で方向が決まるまでには時間がかかりそうだ。

 「年齢20歳をもって、成年とする」――。民法は1896(明治29)年以来、社会の一人前のメンバーを決める基本になっている。

 成人年齢引き下げの検討はそもそも、国民投票法案を巡る与野党の議論の中で、投票年齢とあわせて「3年を目途に公職選挙法、民法などの関連法について措置を講ずる」と付則で示す修正案が持ち上がったことから始まった。

 法務省内には「日本の基礎にかかわる問題を、ほかの法案の議論に引きずられるかたちで考えるべき話なのか」といった疑問の声は根強い。一方で「こういう外的要因でもなければ、変えられなかった。いい機会だ」と歓迎する声もある。

 いまの民法では、結婚できる最低年齢は「男性18歳、女性16歳」だ。ただ、未成年の場合は親の同意が必要だ。結婚すれば未成年でも「成人に達したと見なす」とされ、財産の処分などの法律行為が成人並みにできる。

 成人年齢が18歳になれば、結婚の際、女性だけに父母の同意が必要な場合が残るという、いびつな構図になる。このため、男女の婚姻最低年齢を統一すべきだという議論につながることは間違いなさそうだ。

 親の同意なく財産を取得・処分する権利を得るのも、成年になってからだ。未成年が親の同意なく結んだ契約は取り消すことができる。18歳でも自由に財産を処分できるようになれば、「若者の経済活動が促進される」という意見の一方で、「若者の保護の観点からは不十分だ」との議論も出てきそうだ。

 養子縁組で養親となれる年齢も18歳に引き下げられることになる。

 また、民法だけではなく、ほかの法律に関する分野にも議論は広がりそうだ。

 満20歳未満に飲酒・喫煙を禁じているのも、民法上の「成年」の考え方を前提にしたものだ。年齢にあわせて引き下げるなら大きな問題になりそうだが、引き下げないのであれば、どういう理屈がありうるのか、改めて議論を呼ぶことになる。

 また、選挙権を20歳以上と定めている公職選挙法の改正も議論されそうだ。あわせて裁判員の対象年齢も引き下げられる可能性が出てくる。裁判員は、選挙人名簿から無作為に選ばれるからだ。

 さらには、20歳未満を「少年」と定めた少年法にも影響しそうだが、政府部内では「立法当時と比べて18歳、19歳の少年の精神的成熟度が変化したとは言いがたい。適用年齢引き下げの必要性を説明するのは難しい」との見方も強い。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2007年01月01日 20:26

■露「死刑執行は悲劇的過ち」 英仏は決定を尊重

 イラクのサダム・フセイン元大統領の死刑執行について、各国はそれぞれ談話などを発表した。死刑制度の廃止を訴える欧州だが、多くは元大統領の犯罪が法廷で裁かれたことを受け入れる姿勢を示した。一方、ロシアは処刑は過ちとして、イラク情勢の悪化に懸念を示した。

 ベケット英外相は30日、英政府を代表し、「イラク人を殺害した罪で元大統領がイラクの法廷で裁かれたことを歓迎する。元大統領はその責任を問われた」との談話を発表。その上で、「英政府は被告人や犯罪行為にかかわらず死刑制度の廃止を世界に訴える。ただ、イラクの主権国家としての決定は尊重する」として、元大統領の死刑執行は、やむを得ないとの見解を示した。

 フランス外務省は声明で、「すべてのイラク人に将来を見据えて国民の和解と統合に努めるよう求める」と強調。死刑については、「元大統領の死刑執行はイラク国民と当局の決定」とだけ伝えた。また、バチカンの報道官は処刑は「新たな悲劇である」と述べた。

 一方、プーチン露大統領の外交上のブレーンであるコサチョフ下院国際問題委員長はラジオ局エホ・モスクブイに「死刑執行は結果の予測がつかない悲劇的な過ちだ。米国人に対する抵抗が弱まることはなく、状況は飛躍的に不安定となるだろう」などと述べた。また、露外務省のスポークスマンは「死刑執行によって軍事・政治的状況がさらに先鋭化し、民族・宗教的緊張が高まる可能性がある」と警告した。(ロンドン・蔭山実、パリ・山口昌子、モスクワ・遠藤良介)

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2006年12月31日 23:55

■フセイン元大統領処刑、サウジとエジプトが批判

イラク情勢

 【カイロ=柳沢亨之】イラクのサダム・フセイン元大統領が、イスラム教の重要祝祭「犠牲祭」入りの30日に処刑されたことに対し、イスラム教スンニ派アラブ諸国が反発を強めている。

 同教シーア派主導のイラク政府との間にしこりを残す可能性がある。

 サウジアラビアの国営通信は30日、「犠牲祭初日の刑執行に驚きと落胆を感じる」との声明を出した。声明はさらに、「元大統領の裁判は政治的影響を排し、もっと時間をかけ、詳細な審理を行うべきだった」とフセイン裁判自体を異例の厳しい調子で非難した。

 またエジプト外務省も30日、犠牲祭初日の執行を「遺憾」とし、「イスラム教徒の感情を考慮に入れなかった」と批判する声明を発表した。イラクでは30日、スンニ派信徒が一斉に「不敬」と反発していた。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2006年12月31日 23:50

■イラク政策「不支持」が「支持」上回る 米軍世論調査

 【ワシントン=山本秀也】米軍関係者向けの専門紙が、このほど現役の軍人を対象に行った最新の世論調査で、ブッシュ大統領のイラク政策を「支持しない」とする回答が42%に上り、「支持」(35%)を初めて上回った。イラク駐留米軍の死者が3000人の大台に迫るなか、戦闘任務にたずさわる軍人の政策への強い不信が示されたかたちだ。

 世論調査は「陸軍タイムズ」など4紙を発行するミリタリー・タイムズが、4紙電子版(12月29日付)で発表した。イラク派兵の是非では、派兵支持(41%)が不支持(37%)をわずかに上回った。また、イラク戦争での勝利を「信じる」という回答率は50%に達したものの、2004年調査での83%からは大幅に後退した。

 イラクの民主化や治安回復など目的の達成に関する見通しでは、8割が「3年以上かかる」と回答。現状への不満では兵力の手薄さを指摘する声が大半を占めた。

 イラクでは12月30日までに米兵2998人が死亡。月別の死者数も、12月は同日までに109人と、今年最悪の月となっていた。

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2006年12月31日 23:45

■犯罪収益:「はく奪制度」で被害者還元へ 政府が導入検討

 政府は、ヤミ金融や振り込め詐欺などの犯罪行為で生じた違法な収益を課徴金として納めさせて被害者に還元する「犯罪収益はく奪制度」を導入する検討を始めた。裁判による損害賠償は時間がかかり、提訴する余裕のない被害者は泣き寝入りになることも多く、救済が必要と判断した。金融庁は米国の同様の制度を07年度に現地調査し、同年中に日本での導入が可能か結論を出す。

 被害額を取り戻すには、加害者に損害賠償訴訟を起こすのが原則。12月から、新たに施行された被害回復給付金支給法で国が犯罪収益を没収し、被害者に分配できるようになった。しかし、刑事事件として立件され有罪判決が出なければ適用されない。刑事事件にならない被害を救うため、行政の関与を求める声が出ている。

 米国では、行政機関が被害者に代わって民事訴訟を起こしたり、刑事事件にならなくても行政処分で犯罪収益をはく奪し被害者に分配する制度が定着している。金融庁は米国の制度を調査し、日本の法制度下で導入が可能かを検討する。

 日本では犯罪行為や罰金・没収の認定を刑事裁判が担っており、「犯罪収益とはいえ、裁判を経ずに行政に財産を没収する権限を与えていいのか」との議論がある。このため、金融庁は談合や証券取引法の違反者から利益を取り上げる行政処分として定着してきた課徴金制度の活用が現実的とみている。

 行政機関が被害者や被害金額を認定する手法の確立なども、今後の課題になる。金融庁は「導入には国民的な合意が前提」(金融庁幹部)として来夏以降、金融庁の審議会などに諮問。専門家や世論の反応を見たうえで正式決定する考えだ。【清水憲司】

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2006年12月31日 23:40

■「骨髄提供者に10万円」計画、移植財団は抗議も検討

 骨髄移植推進財団(東京)は28日、京都市の任意団体が骨髄移植のドナーを募り、実際に骨髄を提供した場合に10万円を支払う活動を計画しているとして、財団の骨髄バンク事業とは一切関係ないとする声明を発表した。来年1月にも厚生労働省と協議し、団体に事業内容の説明を求めたうえで、抗議なども検討するという。

 この団体は、京都市の自営業者や会社員ら約10人でつくる「デラピ」。現在、NPO法人の認可を京都府に申請中だ。

 団体は、骨髄移植推進財団が運営する骨髄バンクに登録するか、登録を予定する人を年会費5000円でインターネットなどで募集。実際にバンクに骨髄を提供した場合は、ドナーを経済的に支援するため、団体が10万円の一時金を支払う、としている。

 財団は「公平性、公共性、広域性をうたう骨髄バンク事業の基本理念に抵触する恐れがある」として、この団体と協力関係を結ぶことはないとしている。財団は「こうした活動は、結果として臓器売買を助長する可能性もある」と話している。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2006年12月28日 23:55

■イラクの米兵、死者2972人に・同時テロ犠牲者にほぼ並ぶ

 【ワシントン=共同】AP通信は25日、独自集計の結果として、2003年3月のイラク戦争開戦以来、イラクで死亡した米兵数が計2972人になったと報じた。

 01年の米同時テロを検証した独立調査委員会が04年7月に公表した最終報告書などによると、同時テロの犠牲者は計2973人。イラクでの米兵死者数はあと1人で同時テロの犠牲者数と並ぶことになる。

 犠牲者数について最終報告書は、ニューヨークの世界貿易センタービルで2749人、ワシントン郊外の国防総省ビルで184人、ペンシルベニア州でのユナイテッド機墜落で40人としている。

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2006年12月26日 23:55

■死刑確定囚100人超え懸念 4人執行の背景

 法務省は25日、9年ぶりとなる「一度に4人の死刑執行」に踏み切った。就任3カ月足らずの長勢法相が執行命令書に署名した背景には、執行されていない死刑確定囚の「100人超え」が目前に迫っていた現状と、署名を拒否した杉浦正健前法相の存在があった。

 死刑判決は近年多く出ており、死刑確定者は03年ごろまで毎年2~7人程度だったが、06年は20人を超えた。

 一方、実際に死刑囚の命を奪うことになる命令書への署名には消極的な法相が多い。最近10人の法相は、約30カ月の在任期間中に5人分の署名をした森山真弓元法相を除けば、最多で3人しか署名していない。結果、03年まで50人台で推移してきた未執行者は24日現在で98人。年明けに100人を超える勢いだった。

 「100人超えを許したら制度としておかしくなる。終身刑の議論はあっていいが、段階を踏まないと」。法務省幹部は危機感を募らせていた。

 昨年10月から今年9月まで法相だった杉浦氏は命令書への署名を拒否した。死刑執行者数の統計は、年締め。執行ゼロになれば92年以来14年ぶりだった。幹部は「今年をゼロにするのは絶対に避けたいという気持ちはある」と「年内執行」への執着を認める。

 別の幹部は「一度に4人というが、(杉浦前法相が拒否した)前回との2回分だから」と話す。

 執行は、国会審議に影響を与えにくい閉会中に行うのが通例。19日の閉会後、天皇誕生日の前は避けたいとの配慮も働いたとみられ、限られた選択肢の中から、クリスマスの朝の執行となった。

 長勢法相は25日午後、記者団に「法の規定にのっとって適正に、慎重に判断した」と話した。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2006年12月26日 23:50

■死刑、4人執行・2005年9月以来

 法務省は25日、4人の死刑囚に対する刑を執行したと発表した。関係者によると、執行されたのは、1996年に広島県内で女性4人を相次いで殺害した強盗殺人などの罪で死刑が確定した元タクシー運転手、日高広明死刑囚ら4人。広島拘置所などで執行された。

 ほかに執行されたのは福岡道雄、秋山芳光、藤波芳夫の3死刑囚。死刑の執行は2005年9月以来で、長勢甚遠法相の就任後初めて。

 前任の杉浦正健元法相は死刑執行命令書に「サインしない」と明言し、05年11月の就任から退任までの10カ月間執行をしなかったが、長勢法相は「法治国家で確定した裁判の執行は厳正に行われるべきだ。法の規定に沿って判断したい」と述べていた。

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2006年12月25日 23:05

■喫煙率の数値目標また断念 業界・自民の抵抗なお強く

 喫煙率に数値目標を定めて禁煙を進めようとしていた厚生労働省が、方針を転換して数値目標を断念する方向で検討に入った。「禁煙希望者がすべてやめる」といったスローガンは掲げる。同省は00年にも数値目標の設定を目指したが、たばこ業界や自民党などの反発を受けて引っ込めた経緯があり、今回も各界に配慮したとみられる。

 喫煙率の目標値はもともと、厚労省が生活習慣病予防などのため00年に作った「健康日本21」に盛り込む予定だった。このガイドラインは、食生活など約70項目について「食塩摂取量は1日10グラム未満」などと2010年までにめざす数値目標を挙げたのが特徴。喫煙率も当初案は「男女とも半減」と明記したが、その後撤回。数値目標がない数少ない項目の一つだった。

 昨年度から中間見直しを始めた厚労省は、04年調査の喫煙率(男性43.3%、女性12.0%)を踏まえ、(1)男性30%、女性10%(禁煙希望者がすべて禁煙した場合)(2)男性35%、女性10%(たばこ依存症以外の禁煙希望者が禁煙した場合)(3)男性25%、女性5%(ガイドライン作成当時の喫煙率を半減)――の3案を専門家の部会に提示。今月15日の部会では、多くが(1)案を支持していた。

 一方、自民党は10月、「行政が一方的に数値目標を設定し国民を誘導することは憲法の趣旨から問題」「たばこは財政物資として国や地方の財政に大きく貢献している」などと決議。たばこ業界への配慮を求めた。日本たばこ産業(JT)も同月、記者会見で「たばこは個人の趣味。行政が数値を示して介入するのは強制だ」と主張した。

 結局、厚労省は数値目標の代わりに、「すべての禁煙希望者が禁煙を実行する」という内容のスローガンを掲げることにした。現在の喫煙率と禁煙希望者の割合を添えて、(1)案の「目標」がイメージできるようにする。「数字ばかり躍っても、達成できなければ意味はない。わかりやすいスローガンで国民にアピールしたい」という。

 同省によると、海外では韓国が「10年までに男性30%、女性5%」との目標を掲げている。米国や英国、フランスも数値目標を定めている。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2006年12月24日 19:53

■東京都の人口、2015年にピークの1300万人

 東京都の人口が今後10年間増え続け、2015年ごろにピークの1308万人に達するとの推計を、都が22日明らかにした。日本全体の人口は05年から減少傾向に転じたが、都では今後10年間で約50万人増える計算だ。これまでは就職や住宅購入時に転出する若い世代が多かったが、地価下落で都内にとどまる人が増えている。都は「現状から推察すると、10年後まで人口増が続くのは全国で東京圏だけ」と分析している。

 東京への人の流れは、(1)10代後半で大学進学や就職などで地方から転入(2)20~30代に結婚や転勤で転出――という傾向が長年続いていた。ところが05年までの5年間で見ると、初めて20代以降の全世代が「転入超過」になった。担当者は「晩婚化が進み、就職後も都心で一人暮らしをする人が増えたのでは」と語る。

 同じ5年間では0~4歳も初めて転入超過に転じており、地価下落で都心の住宅を買えるようになった若い世代で転出者が減ったとみられる。

 試算では、神奈川、千葉、埼玉の3県を加えた「東京圏」でも人口は増え、2015年には3530万人に達する。一方、大阪圏(2府2県)は1970年代後半以降、転出超過が続き、名古屋圏(3県)はほぼ横ばいで推移している。

 一方、10年後の東京では75歳以上が約150万人になり、うち42万人が一人暮らしと推計。一人暮らしの比率は3割になり、全国的な予測値である2割を上回る。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2006年12月23日 23:50

■2050年、日本の高齢化率はダントツの世界1位か

 2050年には、日本の高齢化率は、世界的にも飛び抜けてトップになるのか。今回の人口推計では、50年の人口に占める65歳以上の割合(高齢化率)は39.6%。04年に国連が予想した主要国の高齢化率と比べると、イタリアの35.53%、韓国の34.54%を大きく引き離して、最も高くなっている。

 国連予想の中で05年の人口が100万人以上の153カ国でみると、日本は1950年では高齢化率4.94%で58位だったが、00年に17.21%で3位となり、50年には35.89%でイタリアをわずかに上回って1位となっていた。今回の推計は、国連の予想値よりもさらに3ポイント以上も上がる結果となっている。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2006年12月22日 23:50

■世界のM&A総額、過去最高の3兆9000億ドルに

 ディーロジックの調査統計によれば、世界のM&A(企業の合併・買収)総額は今年、3兆9000億ドルに達し、ドットコムブームに沸いた2000年の過去最高水準を16%上回った。背景には投資ファンドの潤沢な資金に支えられた敵対的買収やバイアウトの増加があり、業界関係者は来年もこの勢いが持続するとの見方を示している。

 今年の敵対的買収件数はこれまで355件に上り、昨年の94件から大幅に増加したほか、1999年の272件を上回り過去最高を更新した。独電力大手エーオンによるエンデサ買収(661億ドル)や、欧州の鉄鋼大手ミタル・スチールによるアルセロール買収(395億ドル)など、大型案件が相次いだ。

 バイアウトによる企業買収額も昨年から倍増し、過去最高の7098億ドルに達した。M&A総額に占める割合も12%から18%に上昇している。

 今年のM&Aを地域別にみると、欧州が1兆5300億ドル、米国が1兆4400億ドル、日本を除くアジア太平洋が3815億ドル。新興国市場でのM&Aも6195億ドルに上った。

 国境を越えたM&Aも2000年の1兆1500億ドルを上回る1兆2500億ドルに達し、過去最高を記録。英国と米国の企業を対象とした国際買収額はそれぞれ2089億ドル、2085億ドルに上った。

 一方、M&A業務で投資銀行が手にした手数料は昨年の172億ドルから188億ドルに増加。業界トップはゴールドマン・サックスで、同社が手がけたM&A案件は1999年以来、初めて総額1兆ドルを突破した。

(英フィナンシャル・タイムズ特約)

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2006年12月21日 23:55

■新入社員、3割が「今の会社に一生勤めたい」

 今春の新入社員のうち、「今の会社に一生勤めたい」と考えている人の割合が、過去10年で最高の約3割になったことが、社会経済生産性本部の意識調査で分かった。一方、99年には5割を超えていた「条件が良い会社があれば、さっさと移る方が得だ」との回答は4割を切り、過去最低に。景気回復で就職状況は改善したものの、厳しい競争を職場で実感し、終身雇用への回帰傾向がうかがえる。

 調査は同本部が主催した今年の研修に参加した企業の新入社員に実施し、1290人から回答を得た。

 「今の会社に一生勤めたい」との回答は、98年に14.2%まで下がっていたが、その後、徐々に上昇。今回は29.2%と3割に迫った。転職について、「きっかけ、チャンスがあれば転職してもいい」という人は48.2%で、6年ぶりに5割を下回った。

 また、給与制度について、95年には76.9%が「個人の業績や能力が大きく影響する給与体系」を望んでいたが、今回は61.5%に下落。依然多数を占めるものの、過去最低の水準になった。逆に、「年齢・経験で給与が上がるシステム」を選ぶ人は38.5%と、上昇傾向が続き、終身雇用とともに年功型賃金を望む声が増えている。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2006年12月21日 23:54

■日本の人口、50年で3割減・厚労省が将来推計

 厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所は20日、社会保障審議会人口部会に、長期的な日本の人口動向を予測した「将来推計人口」を報告した。50年後の2055年に、日本の人口は現在から3割減り、9000万人を切る。1人の女性が生涯に産む子どもの推定数を示す合計特殊出生率も前回の1.39から1.26へと大幅に下方修正した。

 02年1月の前回推計から約5年ぶりの改定。日本は05年、それまでの見通しより2年早く人口減少時代に突入したが、今回の推計は「そのペースが速まっている」(厚労省)ことを示した。年金や医療・介護などの社会保障から労働力の確保まで、幅広い制度の再設計が不可避となりそうだ。

 05年に1.26(確定値)だった出生率は、最も実現性が高いとされる中位推計で06年に1.29と上昇した後、13年にかけて1.21まで低下。その後はやや持ち直すものの、55年でも1.26と低水準にとどまる。若者の非婚化や晩婚化が前回推計の時点より進んでいることなどを反映した。

 この結果、人口は現在の1億2700万人から、46年には1億人を割り込む。

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2006年12月21日 23:52

■65歳以上、5人に2人・50年後の人口推計

 50年後は5人に2人が65歳以上――。厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所が20日に発表した将来推計人口は、「超高齢社会」の姿を改めて描き出した。50年後の人口ピラミッドは足元がえぐれた形になり、少子高齢化が加速していく実態を印象づけた。社会保障や経済成長の重しになるのは確実で、制度の見直しや少子化対策の強化は避けられない。

 2005年と55年を比べると、65歳以上の人口は2576万人から3646万人へと4割増加。人口に占める割合も20%から41%に高まる。

 一方、15―64歳の生産年齢人口は8442万人から4595万人と46%も減る。現在は高齢者1人を現役世代3.3人が支えているが、50年後は1.3人で1人を支えなければならない計算だ。

 こうした人口構成のゆがみは、現役世代の保険料を高齢者への給付に充てる年金制度に打撃を与える。厚労省の04年の試算に新推計の出生率を当てはめると、約20年後に年金を受け取り始める世代の額は、現役世代の収入に対して48%前後となる見通し。

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2006年12月21日 23:50

■2035年以降、日本人100万人ずつ毎年減少 人口推計発表

 厚生労働省は20日、社会保障審議会の人口部会を開き、合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子供の平均数の推計値)が、中位推計(最も実現性が高いとみられる推計)で、2055年に1.26になるとした新たな将来人口推計を発表した。前回推計では1.39まで回復するとしていたが、晩婚・晩産化が進み大幅に下方修正した。人口は加速度的に減り続け30年後の2035年に減少幅が年間100万人を突破。以降もほぼ同じペースで減る深刻な人口減少社会が到来するという。

 将来人口推計は2002年1月以来約5年ぶりの見直し。同推計によると、少子化の指標となる合計特殊出生率(中位推計)は2013年に底を打った後、やや上昇するものの、前回推計値を大きく下回る水準で推移し、2055年には1.264となる。

「香川県規模、年1つ消滅」

 合計特殊出生率が多少回復しても、子供を産める年齢に達する女性の数そのものが減少していくため、生まれる子供数は減り続ける。昨年実績は106万人だったが、2055年には約4割の45万7000人にまで急落する。

 日本は昨年、予想より2年早く人口減少社会に突入したが、出生数から死亡数を引いた人口増減は今後もマイナスが続き人口減少に歯止めがかからない。しかも減少幅は加速度的に広がり、2035年には100万人の大台を突破。以降も毎年100万~110万人減少し続ける。人口数でみると、香川県や和歌山県規模の都道府県が毎年1つ消滅する計算だ。

 総人口も昨年の1億2777万人から年々減り2046年には、前回推計より5年早く1億人を割り込む。2055年には8993万人にまで下落する。100年後の2105年も参考値として示されたが、4459万人という衝撃的な数字となった。

 一方、少子高齢化が一層進み、2055年の日本人の平均寿命は、2005年よりも約5歳伸びて「男性83.67歳、女性90.34歳」となる。この結果、総人口に占める65歳以上の割合は現水準の2倍の40.5%にまで膨らみ、「5人に2人が高齢者」という極めていびつな年齢構成の社会が訪れる。

◆将来人口推計 
向こう50年間の人口がどうなるかの予測。国勢調査の結果をもとに厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所が5年に1度見直して発表する。社会保障政策のほか、交通・住宅需要といった国土計画などに活用される。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2006年12月21日 23:47

■「ミサイル」過去最高の1826億円…07年度予算

 2007年度予算の財務省原案の防衛関係費では、ミサイル防衛(MD)システム整備関連費が前年度比427億円(30・5%)増の1826億円で過去最高となった。

 海上配備型のスタンダード・ミサイル3(SM3)をイージス艦に搭載するための経費、地対空誘導弾パトリオット・ミサイル3(PAC3)購入費などが含まれている。

 また、初の在日米軍再編関連経費として72億円が計上された。

 具体的には、〈1〉沖縄県の米海兵隊普天間飛行場移設など、再編で負担が増える自治体に段階的に配分する新たな交付金51億円〈2〉普天間移設に伴う環境影響評価などの調査費10億円――が盛り込まれた。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2006年12月21日 23:45

■米大統領「敵が成功」 イラク戦、困難さ認める

 ブッシュ米大統領は20日、イラク戦争に関する現状認識として「我々は勝利していない」との見方を初めて受け入れ、「06年は我が軍の兵士たちとイラクの人々にとって困難な年だった」と語った。大統領は同日の記者会見で質問に答え、「我々は敗北してもいない」と断りながら、「敵は意図的にスンニ派とシーア派の宗派間抗争を扇動する戦略を用い、今年1年のうちは敵が成功をおさめた」と認めた。

 大統領はこれまで「我々はもちろん勝利しつつある」との見方を繰り返してきたが、ゲーツ新国防長官らが示していた「勝利も敗北もしていない」との見方を19日のワシントン・ポスト紙とのインタビューで認めた。20日午前の今年を締めくくる記者会見でこの点を問われ、「私は勝利は信じているが、望んでいるような速さで成功していない、という意味で述べた」と、現状認識を明かした。

 イラクでの新戦略に関して、「イラクの人々を見捨てることはしない。イラクからの撤退は過激主義者を勢いづけ、テロ攻撃の基地を与える」と、即時撤退は考えていないことを改めて強調した。

 「我々はすべての選択肢を検討しており、その中には当然兵力を増員することも含まれる」と述べた。ただし「増派するならば、具体的な任務が定義される必要がある」とも述べ、最終的な決断には至っていないことを示した。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2006年12月21日 23:40

■米国防総省、イラク戦費を追加要求へ…約12兆円

イラク情勢

 【ワシントン=五十嵐文】AP通信は20日、米国防総省がイラクやアフガニスタンの戦費997億ドル(約11兆7646億円)を追加要求すると報じた。

 議会調査局によると、米軍のイラクやアフガニスタンなどでの「対テロ戦争」戦費の総額はすでに5000億ドルに達し、物価上昇率を勘案したベトナム戦争戦費6630億ドルに迫る勢いだという。

 イラクの治安情勢が悪化し、武器の損傷や劣化が急速に進んだため、武器の交換・修理などが必要になったという。

 議会で認められた場合、すでに承認された今年度の戦費700億ドルと合わせ、1年間の戦費は約1700億に達することになる。

 1月からの新議会では、野党・民主党が上・下両院で多数党を占めるため、追加戦費をめぐる審議は難航も予想される。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2006年12月21日 23:35

■イラクで死亡した記者、今年は32人…開戦以来最悪

イラク情勢

 【ニューヨーク=大塚隆一】ニューヨークに本部を置く民間団体「ジャーナリスト保護委員会」(CPJ)は20日、取材活動に関連して世界各地で今年死亡したジャーナリストは55人にのぼり、昨年より8人増えたと発表した。

 このうち約6割にあたる32人はイラクで命を落とした。2003年のイラク戦争開戦以来、最悪で、1か国で年間にこれほどの数のジャーナリストが殉職したのは、CPJが25年前に調査を開始して以来初めてだという。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2006年12月21日 23:30

■生活不安?「60歳以降も仕事したい」…50代の7割

 50歳代の人の70・9%が60歳以降も仕事をしたいと考えていることが19日、厚生労働省の中高年者縦断調査でわかった。

 そのうち64・4%は「可能な限り仕事を続けたい」としており、厚労省では、「生活に不安を感じる人と、まだまだ働けると考える人の双方が多いのだろう」とみている。

 昨年11月に全国の50歳代の男女約3万4000人から、健康、就業、社会活動などについて回答を得た。

 60歳以降も仕事をしたいと考える人は、男性が82・1%に対し、女性は60・4%だった。

 その一方で、社会活動については、「近所付き合い」をふだんから行っている人は女性が67・9%に対し、男性は52・1%。「友達付き合い」も女性81・6%、男性70・7%と、女性の方が積極的だった。厚労省は、「今は定年前で、社会活動に参加できる男性が少ないのだろうが、今後、どう変わっていくか注目したい」としている。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2006年12月20日 23:45

■夕張市職員の希望退職、100人に迫る 行政マヒ懸念も

 来年4月から財政再建団体に移行する夕張市職員の早期退職希望者が、現段階で予定の68人を大幅に上回る89人に達し、自己都合や定年の退職者と合わせた退職者数は現在の職員数の3分の1を超える110人となっていることが20日わかった。早期退職希望者は今後も増える可能性があり、来年度以降の行政機能のマヒも心配されている。

 財政再建計画案で市が示した削減数は、病院医療職を除く職員309人(4月現在)を4年後に127人にする計画。段階的に来年3月31日までに83人(うち早期退職68人)、07年度末までに35人、08年度末が33人、09年度末が31人減らす予定だった。

 今月1日に説明会を開き、月末までの予定で募集している。

 市は早期退職を促すため、退職手当を来年度から4年間、毎年減額する。今年度の退職者は57カ月分だが、07年度から順次50カ月、40カ月、30カ月、20カ月になる。最終年の10年度は最大で4分の1以下の最高600万円まで減額になる。

 希望者が増えたのは、残っても退職金の毎年の減額分が年収を上回る場合もあり、結果としてただ働きになりかねないことや、給与が全国最低に引き下げられるため07年度の年収が05年度に比べ最大4割減額になる計算で、将来の生活設計に不安を感じたためらしい。市幹部は「予想以上に退職者が増えても、残ってくれと言える条件じゃない。計画を前倒しするしかない」と話している。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2006年12月20日 23:40

■小泉政権官邸HP、5年の経費10億円・メルマガ8億円

 小泉政権の5年間で運営された首相官邸ホームページに約10億円、メールマガジンに約8億円の経費がそれぞれ支払われていたことが19日、政府が閣議決定した政府答弁書でわかった。タウンミーティング(TM)をめぐっても1回2000万円を超える法外な経費支出が指摘されており、政府の広報予算全般のあり方が問われそうだ。

 社民党の保坂展人氏の質問主意書に答えた。それによると、官邸HPの制作・運営は「既に使用している設備やアプリケーション類との互換性を確保できるものが1社」しかないなどの理由で、01年度から05年度までほぼすべてが随意契約。支出額は01年度1億5000万円、02年度2億2000万円、03年度2億円、04年度1億9000万円、05年度2億3000万円。

 小泉内閣メールマガジンも、多数の登録者に配信するためのソフトウエアの使用権を設定できる社が1社しかなかったとして、制作・運営を随意契約。01~05年度の支出額はそれぞれ2億円、1億4000万円、1億5000万円、1億5000万円、1億4000万円だった。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2006年12月20日 23:35

■米軍再編経費72億円 防衛庁が予算要求

 防衛庁は19日、来年度予算案に在日米軍再編経費として総額72億4000万円を財務省に要求したと発表した。来年の通常国会に法案を提出する移設の進展に応じて支払う新交付金制度は50億5000万円を盛り込んだ。20日の財務省原案内示前日に公表したのは、移設を受け入れる市町村に支払う交付金額を早めに示すことによって「移設を受け入れていない市町村に協力を求める」(久間防衛庁長官)狙いがある。

 焦点の沖縄の普天間飛行場移設関連は、来年度始める環境影響評価(アセスメント)の調査費などに10億円、海兵隊のグアム移転も今年10月から米国と始めているアセスの調査費に3億円、嘉手納飛行場以南の土地返還の調査費に1億9000万円を要求した。

 沖縄以外では、厚木基地(神奈川)から岩国基地(山口)への空母艦載機部隊移駐の調査費に1億4000万円、嘉手納飛行場の米軍機訓練の本土への移転費に3億7000万円、相模総合補給廠(しょう)(神奈川)の一部返還などの調査費に1億円を要求した。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2006年12月20日 23:30

■世界の平均気温、06年は1861年以降6番目の高さ

 【ジュネーブ=市村孝二巳】世界気象機関(WMO)は14日、2006年の世界平均気温は1961―90年の平均であるセ氏14度よりも0.42度高く、1861年以来の観測史上6番目の高さになる見通しだと発表した。北半球では0.58度、南半球では0.26度、61―90年の平均を上回り、それぞれ史上4番目と7番目の高さになるという。

 観測史上最も平均気温が高かったのは太平洋の赤道近辺で水温上昇が続くエルニーニョ現象が広がった1998年。次いで2005年、03年、02年、04年と、今世紀以降の高さが際だっている。20世紀初頭と比べた上昇幅は約0.7度で、特に1976年から10年に0.18%のペースで上昇している。

 WMOによると、地球温暖化の原因と指摘される大気中の二酸化炭素(CO2)濃度は昨年、観測史上最高を更新。今年も米国、オーストラリア、ブラジルなどで40度を超える熱波が記録されるなど異常気象が各地で観測された。北極の氷の面積は9月時点で590万平方キロメートルと、05年に次いで史上2番目に小さく、ここ10年で8.59%縮小したという。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2006年12月15日 14:29

■太平洋のマグロ:50年間で6割以上減る

 漁業の影響で、太平洋のマグロ類が過去50年間に6割以上減ったとの分析を米ハワイ大などがまとめ、15日付の米科学誌サイエンスに発表した。メバチマグロやキハダマグロについては、現在、サモアで開催中の「中西部太平洋まぐろ類委員会」が資源管理に関する議論を進めている。

 調査した魚はメバチ、キハダ、ビンナガのマグロ類、マグロと近縁のカツオ、マグロと混獲されることの多いヨシキリザメの大型魚5種。

 サメを除く4種類の魚計30万匹に標識をつけて体重や体長などを追跡調査、1950~2004年に太平洋で漁業をした二十数カ国の漁獲実績と合わせて、海域ごとの資源量の推移を分析した。

 その結果、現在の資源量は、50年以降に漁業が実施されなかったと仮定した場合に比べると、太平洋中西部のキハダが64%、北太平洋のビンナガが62%、太平洋全体でのメバチが61%、太平洋中西部のカツオが26%それぞれ減ったことが分かった。食用頻度の少ないヨシキリザメは北太平洋で9%減だった。

 マグロ類の資源量をめぐっては、カナダの研究者が03年、漁業活動が始まる前に比べ10分の1に激減したと英科学誌ネイチャーに報告した。しかし、報告は調査海域が日本近海に集中するなどしていたため、データの信頼性に疑問も出ていた。

 水産庁は「マグロ類が減少していることに変わりはなく、各国に資源保護を訴えたい」と話している。

 遠洋水産研究所の岡本浩明・熱帯性まぐろ研究室長の話 長年蓄積されたデータを、種や海域を考慮して分析した妥当な結果と言える。漁業の持続には、科学的な資源評価を尊重し、各国が協調して管理に取り組むことが大切だ。【田中泰義】

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2006年12月15日 14:27

■「ウィニー」裁判、判決要旨

 ファイル交換ソフト「ウィニー」の開発・公開をめぐる刑事裁判で、京都地裁が13日、開発者を有罪とした判決理由の要旨は以下の通り。

 ●被告の行為と認識

 弁護人らは、被告の行為は(著作権法違反の)正犯の客観的な助長行為となっていないと主張する。しかし、被告が開発、公開したウィニー2が、実行行為の手段を提供して、ウィニーの機能として匿名性があることで精神的にも容易ならしめた客観的側面は明らかに認められる。

 ウィニー2は、それ自体はセンターサーバーを必要としない技術の一つとしてさまざまな分野に応用可能で有意義なものだ。技術自体は価値中立的であり、価値中立的な技術を提供することが犯罪行為となりかねないような、無限定な幇助(ほうじょ)犯の成立範囲の拡大も妥当でない。

 結局、外部への提供行為自体が幇助行為として違法性を有するかどうかは、その技術の社会における現実の利用状況やそれに対する認識、提供する際の主観的態様によると解するべきである。

 被告の捜査段階における供述や姉とのメールの内容、匿名のサイトでウィニーを公開していたことからすれば、違法なファイルのやりとりをしないような注意書きを付記していたことなどを考慮しても、被告は、ウィニーが一般の人に広がることを重視し、著作権を侵害する態様で広く利用されている現状を十分認識しながら認容した。

 そうした利用が広がることで既存とは異なるビジネスモデルが生まれることも期待し、ウィニーを開発、公開しており、公然と行えることでもないとの意識も有していた。

 そして、ウィニー2がウィニー1との互換性がないとしても、ウィニー2には、ほぼ同等のファイル共有機能があることなどからすれば、本件で問題とされている03年9月ごろにおいても同様の認識をして、ウィニー2の開発、公開を行っていたと認められる。

 ただし、ウィニーによって著作権侵害がネット上に蔓延(まんえん)すること自体を積極的に企図したとまでは認められない。

 なお、被告は公判廷でウィニーの開発、公開は技術的検証などを目指したものである旨供述し、プログラマーとしての経歴や、ウィニー2の開発を開始する際の「2ちゃんねる」への書き込み内容などからすれば、供述はその部分では信用できるが、すでに認定した被告の主観的態様と両立しうるもので、上記認定を覆すものではない。

 ●幇助の成否

 ネット上でウィニーなどを利用してやりとりされるファイルのうち、かなりの部分が著作権の対象となり、こうしたファイル共有ソフトが著作権を侵害する態様で広く利用されている。

 ウィニーが著作権侵害をしても安全なソフトとして取りざたされ、広く利用されていたという現実の利用状況の下、被告は、新しいビジネスモデルが生まれることも期待し、ウィニーが上記のような態様で利用されることを認容しながら、ウィニーの最新版をホームページに公開して不特定多数の者が入手できるようにしたと認められる。

 これらを利用して正犯者が匿名性に優れたファイル共有ソフトであると認識したことを一つの契機とし、公衆送信権侵害の各実行行為に及んだことが認められるのであるから、被告がソフトを公開して不特定多数の者が入手できるよう提供した行為は幇助犯を構成すると評価できる。

 ●量刑の理由

 被告は、ウィニーを開発、公開することで、これを利用する者の多くが著作権者の承諾を得ないで著作物ファイルのやりとりをし、著作権者の有する利益を侵害するであろうことを明確に認識、認容していたにもかかわらず、ウィニーの公開、提供を継続していた。

 このような被告の行為は、自己の行為によって社会に生じる弊害を十分知りつつも、その弊害を顧みることなく、あえて自己の欲するまま行為に及んだもので、独善的かつ無責任な態度といえ、非難は免れない。

 また、正犯者らが著作権法違反の本件各実行行為に及ぶ際、ウィニーが、重要かつ不可欠な役割を果たした▽ウィニーネットワークにデータが流出すれば回収なども著しく困難▽ウィニーの利用者が相当多数いること、などからすれば、被告のウィニー公開、提供という行為が、本件の各著作権者が有する公衆送信権に与えた影響の程度も相当大きく、正犯者らの行為によって生じた結果に対する被告の寄与の程度も決して少ないものではない。

 もっとも被告はウィニーの公開、提供を行う際に、ネット上における著作物のやりとりに関して、著作権侵害の状態をことさら生じさせることを企図していたわけではない。著作権制度が維持されるためにはネット上における新たなビジネスモデルを構築する必要性、可能性があることを技術者の立場として視野に入れながら、自己のプログラマーとしての新しい技術の開発という目的も持ちつつ、ウィニーの開発、公開を行っていたという側面もある。

 被告は、本件によって何らかの経済的利益を得ようとしていたものではなく、実際、ウィニーによって直接経済的利益を得たとも認められないこと、何らの前科もないことなど、被告に有利な事情もある。

 以上、被告にとって有利、不利な事情を総合的に考慮して、罰金刑に処するのが相当だ。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2006年12月14日 00:42

■「控訴して技術を世に問う」・ウィニー開発者、判決を批判

 「判決は残念。控訴して技術開発の在り方を世に問う」。著作権法違反ほう助の罪に問われ、13日の京都地裁判決で有罪となったウィニー開発者の金子勇元東大助手(36)は、閉廷後の記者会見で、用意した文面を淡々と読み上げた。

 初公判から約2年3カ月。「ウィニーは将来的に有用な技術で、評価していただけると信じている」「技術者が、あいまいなほう助の可能性に委縮して有用な技術開発を止めてしまう」。金子元助手は渋い表情で次々に判決への疑問を投げかけた。

 桂充弘弁護団長は「一体どうすればほう助にならないのか全く明らかでない。今後の技術開発に悪影響を与える。控訴して逆転無罪を勝ち取る」と断言。同席した別の弁護士も「海外では無罪。国際的な潮流に反する判決」と批判した。

 会見後、NPO法人(特定非営利活動法人)ソフトウェア技術者連盟(大阪市)が支援者集会を開催。金子元助手は約30人を前に「高裁に行くので支援を」と呼び掛けた。〔共同〕

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2006年12月14日 00:40

■「大国の責任は、支配ではない」 アナン氏、最後の演説

 月末で退任する国連のアナン事務総長は11日、事務総長として最後の演説を、米中西部ミズーリ州で行い、米国政府に対して多国間主義への回帰を強く訴えた。

 最後の演説会場になったのは、第2次大戦終結から国連草創期にかけて活躍したトルーマン大統領を記念する図書館。アナン氏はトルーマン氏が広島と長崎への原爆投下を命じたことにも触れつつ、「戦争の惨禍を繰り返さない決意を持っていた」と称賛した。

 また安全保障理事会を「1945年ではなく、今日の世界の現実を反映したものにしなければ」と安保理改革の重要性を強調した。

 その上で安保理改革に消極的な米国を念頭に「大国の責任は世界中の人に奉仕することで、支配することではない」とのトルーマン氏の言葉を引用。「現代の米国指導者が先見性のあるリーダーシップを発揮してくれることを希望し、祈っている」と締めくくった。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2006年12月12日 13:31

■長寿世界一の116歳米女性、500人の子孫残し死去

 【ニューヨーク=大塚隆一】AP通信によると、ギネスブックで長寿世界一と認定されていた米国人女性エリザベス・ボールデンさんが11日、500人以上の子孫を残しテネシー州メンフィスの介護施設で死去した。

 116歳だった。2年前に脳卒中を起こして以来、ほとんど眠ったままだったという。

 1890年に解放奴隷の子として生まれた。1908年に結婚し、7人の子供をもうけた。このうち今も生存しているのは2人。また、今年8月に116歳の誕生日を迎えた時点で、孫が40人、ひ孫が75人、ひ孫の子(玄孫)が150人、ひ孫の子の子(来孫)が220人、ひ孫の子の子の子(昆孫)が75人いたという。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2006年12月12日 13:29

■ソ連崩壊から15年 募る郷愁 欧米と溝

 ■「残念だが復活無理」7割

 【モスクワ=内藤泰朗】70年以上続いたソ連が名実ともに解体してから8日でちょうど丸15年を迎えた。ロシア、ウクライナ、ベラルーシの各共和国首脳が、ソ連解体と独立国家共同体(CIS)の創設を決めた合意文書に調印したのが、1991年12月のこの日だった。

 同文書に署名したのは当時、ロシア共和国のエリツィン大統領、ウクライナのクラフチュク最高会議議長、ベラルーシのシュシケビッチ最高会議議長ら6氏。エリツィン氏らは、ベラルーシ西部、ミンスク郊外の「ベロベーシの森」に集い、同合意文書に調印し、ソ連崩壊を内外に宣言した。

 一方、全ロシア世論研究センターが今年11月下旬に行った調査結果によると、ソ連崩壊を残念だと思っている人はロシアで68%、ウクライナで59%、ベラルーシで52%にのぼった。

 しかし、ソ連の復活は可能かとの質問に対しては、ベラルーシでは76%、ウクライナで71%、ロシアでも68%が不可能だと答えた。「ソ連邦」は確実に過去のものとなったようだ。

                  ◇

 【モスクワ=内藤泰朗】ソ連崩壊から15年が経ったロシアでは依然、超大国・ソ連への郷愁が強いことが、世論調査結果でも明らかになったが、エネルギー高騰に支えられた高い経済成長を背景に強権的姿勢を打ち出すプーチン政権に反発する欧米諸国との隔たりは広がるばかりだ。ソ連崩壊で芽生えたロシア流民主主義は行き詰まっているにもかかわらず、プーチン政権は強国を待望する国内世論をバックに、国家資本主義を中心とする大国建設へと、さらに進むものとみられる。

 ロシアの有力日刊紙ベドモスチは、世論の7割近くがソ連崩壊を悲劇と受け止めている主な原因として、苦しい生活や明日への不安が渦巻く中で、格差が少なく曲がりなりにも安定していた時代に郷愁を覚えていると説明。「一党独裁や異常な物資の不足など負の側面は忘れられている」と説明する。

 15年前に、ロシアとともにソ連崩壊の合意文書に署名したウクライナのクラフチュク元最高会議議長(のち大統領)はこれに関して、「核超大国のソ連は当時、内戦の危機に瀕していた。そのまま、放置してソ連が崩壊したら、数百万もの犠牲者を出しただろう」と述べ、ソ連を解体に導いたことは誤りではなかったとの姿勢を示した。

 しかし、プーチン大統領は、「偉大な国家、ソ連の崩壊は、20世紀最大の悲劇である」との評価を下す。来年末には下院選挙、再来年春には大統領選挙を控えるロシアでは、「政権が統制するメディアが過去の栄光を称え、その世論を政治的に利用しようとしている」(ベドモスチ紙)。

 ロシア国民共有の富であるエネルギーをソ連時代のように国家が統制・管理し、国家主導の国営企業が独占するのは当然というわけだ。

 一方で、人権違反や民主主義後退を批判する欧米諸国とは一線を画し、言論や集会の自由を制限するのも、「偉大な超大国・ソ連をさらに近代化させた大国を復活させるという目標のためにはいたしかたいない」との発想になってくる。

 ただ、ロシアでは、外国人殺害事件が多発し、外国の非政府組織(NGO)追放などにもみられるように「ロシアの敵」を力で排除しようという排他的な民族主義の高まりや、保安・警察権力の強化が進む。

 「ロシアは、ソ連ではなく、ロシア民族主義を旗印にした全体主義色の濃い国に向かい始めた」とみる専門家も出始めた。

                  ◇

【用語解説】独立国家共同体(CIS)

 旧ソ連を構成した15共和国のうちバルト3国を除く12カ国が参加する地域組織。1991年12月、ロシア、ウクライナ、ベラルーシ3共和国の首脳が年末でのソ連消滅とCIS創設を盛った協定に調印した。年2回以上の首脳会議が最高意思決定機関で6カ国がCIS集団安全保障条約に加盟する。経済統合などをめざす動きがある一方、域内の多様化が進み、地域組織としての機能不全や形骸化も指摘されている。

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2006年12月09日 13:58

■1人あたりの富は日本が世界一 国連大学研究所の調査

 国連の研究機関が5日発表した「世界の個人の富の状況」調査で、為替レートで計算した1人あたりでは米国や欧州、産油国も上回って日本が世界で最も豊かな国となる結果が出た。また、世界の成人人口の1%が世界中の家計の「富」の約4割を所有し、世界の約半数を占める貧しい人々は「富」の1%しか所有していないという地球規模の格差の実態も浮き彫りになった。

 調査は、国連大学直属の研究機関である国連大学世界開発経済研究所(ヘルシンキ)が初めて実施。00年時の各国政府や国際機構の統計をもとに、不動産や預貯金、株式などの個人の資産から借金などの負債を差し引いたものを「富」と定義した。国有資産となっていることが多い原油などの資源や大企業の資産は除外された。

 それによると、世界中の家計の富を合計すると125兆ドル。1人あたり2万500ドルとなった。国別に見ると日本は1人あたりの富が18万1000ドル(約2000万円)でトップ。米国の14万4000ドルなどを上回った。

 ただ、物価水準を考慮した購買力平価で計算すると、日本はスイスや米国、英国などを下回った。

 日本の特徴について、調査は「90年代の不動産や株式の市況の低迷も反映し、預貯金など流動性の高い資産を強く好んでいる」と指摘している。

 貧しい地域では、コンゴ(旧ザイール)が1人あたり180ドル、エチオピアは193ドルなどで、北米やヨーロッパ、日本などとの1000倍規模の激しい格差を示している。世界を10人の集団にたとえると、1人が99%の富を独占し、残りの1%を9人が分けている状態だという。

 世界で最も資産の多い1%は、37%が米国に、27%が日本に住んでいた。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2006年12月06日 23:40

■ラムズフェルド氏、更迭決定2日前イラク政策「見直し」

 米ブッシュ政権のイラク政策を象徴する高官として米中間選挙投開票翌日の11月8日に更迭が決まったラムズフェルド国防長官が2日前の同月6日、イラク駐留米軍の部分撤退も含めた政策変更をブッシュ大統領あてにメモで進言していたことが、2日わかった。自省の色もなく「今や大幅な調整が必要な時だ。米軍が現在していることは明らかに功を奏していない」などと分析する内容になっている。

 ニューヨーク・タイムズ紙電子版が同日、メモの全文を速報。米メディアの問い合わせに対し、国防総省のラフ報道官は内容が事実だと認めた。

 イラク政策を弁護するかたくなな態度で反発を買ってきたラムズフェルド氏だが、メモではむしろ柔軟な対応を提言。更迭がいわば「トカゲのしっぽ切り」で、現在のイラクの事態に責任を負うのはブッシュ大統領自身だと訴える意図から、長官周辺が内容をリークした可能性もある。

 メモが検討を促している選択肢の中には、治安維持任務の責任を負う自覚をイラク側に促すことを目的とした米軍の部分撤退開始など、野党民主党の提案とほぼ同様の考えが含まれている。

 そのほか「イラク国内の米軍基地を55カ所から07年4月までに10~15カ所に、同年7月までに5カ所へと統合縮小する」「攻撃を受けやすい都市への配備や警戒任務から米軍部隊を退け、緊急即応部隊をイラク内の安全な場所やクウェートに待機させる」などの案も提唱している。

 一方「現行の路線継続」については「魅力に欠ける選択肢」の筆頭とみなしている。

 ラムズフェルド氏は、後任に指名されたゲーツ元中央情報局(CIA)長官が議会に承認され、正式任命されるまで、引き続き長官を務めている。順調に行けば正式交代が間もないと予想されている。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2006年12月04日 16:03

■米政権のイラク新方針、年内にも決断へ

 ≪ラムズフェルド氏の極秘メモも選択肢≫

 【ワシントン支局】米国のラムズフェルド国防長官が極秘メモで、イラク政策の変更を進言していたことをめぐり、ハドリー米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は3日、ブッシュ大統領が米軍の部分的撤退などを盛ったこのメモを選択肢として考慮し、可能ならば、数週間内に政策変更を打ち出す方針であることを明らかにした。CBSなど米テレビに語った。

 長官のメモは辞意表明の2日前に当たる6日にホワイトハウスに送られたもので、イラク駐留米軍の段階的撤退や国境地帯への部隊配置などを提言していた。

 ハドリー補佐官は、「大統領は、イラクでは事態が十分かつ迅速には進展していないとした点で、ラムズフェルド氏と同じことを公言してきた」とし、メモが政策見直しのための「検討リスト」としてまとめられたことを明らかにした。

 11月の中間選挙敗北を受けたブッシュ政権のイラク政策見直しをめぐっては、超党派の「イラク研究グループ」(ISG)が6日に新提言を出す予定だ。ブッシュ大統領はこの提言に加え、軍や議会、イラク政府首脳の意見も総合し「数週間内」に政策変更を公表する可能性があるという。

 他方、ハドリー補佐官は、ISGの提言を駐留米軍撤退のための口実にはしない考えも強調。「イラク人の成功を助けられない状況で撤退すれば失敗する」と述べ、あらかじめ時期を示す形での撤退案には否定的な考えを示した。

〔産経新聞〕

Posted by nob : 2006年12月04日 16:00

■本当?「国民の豊かさ」OECD加盟中、日本が6位

 社会経済生産性本部が発表した2006年版「国民の豊かさの国際比較」によると、日本は経済協力開発機構(OECD)に加盟する30か国のうち、総合順位で6位となった。

 調査は3回目で、日本は04年の14位、05年の10位からさらにランクを上げた。

 項目別では、国土に占める森林面積の割合などを比較した「環境」が4位、平均寿命などを比べた「健康」が5位と上位だった。

 一方で、「マクロ経済」は政府の累積債務の多さなどが響いて23位にとどまった。

 国別の総合順位のトップはルクセンブルク、2位はノルウェーで、米国は12位だった。調査は社会経済生産性本部が、世界銀行やOECDの統計から56指標を選び、国ごとに指数化している。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2006年12月03日 23:55

■世界のIT産業の市場規模、3兆ドルを突破

 【ジュネーブ=渡辺覚】国際電気通信連合(ITU)が3日発表した2006年版の「インターネット報告」によると、世界の情報通信技術産業の市場規模は、05年末時点で、前年比約7%増の推計約3兆1300億ドル(約360兆円)に達し、初めて3兆ドルを突破した。

 市場規模3兆ドルは、世界の国内総生産(GDP)の約7・6%に相当する。携帯電話やパソコン本体の世界的な価格下落傾向にもかかわらず、携帯電話の通信サービスやパソコン・ソフトの販売など、情報通信に関係するサービスがいずれも堅調な拡大を続け、市場全体の71%を占めた。

 事業別では、携帯電話によるブロードバンド(高速大容量通信)サービスの成長が著しく、05年末時点で世界の利用者数は約6020万人に達した。国別では、日本が約1800万人で1位となり、以下、韓国、イタリア、英国の順。ブロードバンド利用料金の国際比較でも、日本は、韓国、オランダ、スウェーデンを抑え、「世界一料金が安い国」となった。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2006年12月03日 23:50

■ネット利用者10億人 日本は米中に次ぎ3位 ITU

 携帯電話の利用者は世界で20億人を突破、インターネット利用者は10億人に迫り、情報通信産業の市場規模は3兆ドル(約350兆円)を超えた――。国際電気通信連合(ITU)は3日、世界の情報通信機器の普及状況をまとめた06年版「インターネット報告書」を発表した。先進国では携帯情報端末、インターネットとも急速な高速大容量化の時期に移行。ただ、日本の普及率は意外にも低いレベルにとどまっている。

 携帯電話利用者数をみると、約3億9000万人の中国が世界一だが、普及率(人口100人当たりの利用者数)は30で、世界一のルクセンブルクの155と大きな開きがある。日本は74に過ぎず、55位にとどまった。

 全般的に普及は急ピッチで、報告書は「携帯電話利用者が10億人を超えるまでに21年間かかったが、その後20億人に達するまでにわずか3年間しかかからなかった」としている。

 インターネット利用者は世界で9億6500万人。利用者数は米国(1億8500万人)、中国(1億1100万人)、日本(6400万人)、インド(6000万人)の順だ。普及率はアイスランドが88で1位。日本は50で22位だった。

 ブロードバンドの普及率も27のアイスランドが1位で、2位は25の韓国。日本は18で14位にとどまった。ただ、ブロードバンド携帯端末の普及率では韓国(26)、イタリア(18)に続き、日本(14)が3位。ブロードバンドの料金は100kbpsあたり0.07ドル(約8円)の日本が最も安かった。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2006年12月03日 23:45

■イラク人、国外脱出の波 「戦争うんざり」毎日2千人

 イラクを脱出するイラク人の波が止まらない。ヨルダン、シリア両国合わせて120万人に達し、今も毎日2000人がシリアに逃れる。アンマンのイラク人は皆疲れ、「戦争はうんざり」と嘆いた。

 「内戦とは考えたくない。外国と国内の政治勢力の助けを受けたギャングの組織的な争いだ」

 8カ月前にバグダッドを逃れたイラク航空の地上職員(42)は、「胸の病気の治療」を理由に長期滞在を続けていた。30日にアンマンで行われたブッシュ米大統領とイラクのマリキ首相の首脳会談については「何も期待していなかった」という。

 「でも、米国と首相には治安改善の責任がある。米軍には撤退して欲しいが、今撤退すると、本当の内戦になる」

 運輸省法律顧問(70)、クルド人ビジネスマン(54)などアンマンに逃れているイラク人はみな、同じ心配を口にした。

 首脳会談前、マリキ首相は、米軍のイラク撤退時期を焦点のひとつとして臨む構えを見せていた。AP通信は、シリアのダマスカスに逃れたイラク人が、会談について「イラク人のイラク撤退時期について話し合うんだろう」と冗談を飛ばしたと伝えている。

 イラクの全人口は2680万人(06年推定)。国連などによると、ヨルダンに長期滞在するイラク人は約50万人、シリアに約70万人。イラク戦争後の脱出者は100万人とされ、06年以後、特に増えている。

 昨年末にアンマンで起きたイラク人による自爆テロ後、ヨルダンが入国を制限したため、脱出の波はいまシリアに向かっている。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2006年12月02日 19:10

■フリーターにも福利厚生 派遣大手パソナが新サービス

 人材派遣大手のパソナは、フリーターを対象とした会員制の福利厚生サービスを1日から始める。会員(月会費500円)には、無料の専用相談窓口で悩みにこたえるほか、宿泊施設やスポーツクラブを割引価格で提供するなど「企業の社員並みのサービス」(同社)というのが売りだ。

 新サービスは「フリーター協会」と銘打ち、インターネットのホームページで会員登録と情報提供をする。

 相談窓口は電話と電子メールで24時間受け付ける。就職、心の悩みなど、どんな相談でも専門カウンセラーが回答する。またパソナが提供する各種研修講座の割引もあり、夢を目指しフリーターを続ける若者を「仕事と生活の両面からサポートする」(同社)としている。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2006年12月01日 23:45

■母子加算、3年で廃止 生活保護費、来年度400億円削減

 厚生労働省は29日、国費ベースで約2兆円の生活保護費を来年度予算で400億円削減する方針を固めた。一人親の家庭の給付に一律上乗せしている「母子加算」を3年で段階的に廃止する。また、持ち家に住んで生活保護を受けているお年寄りに対する支給をやめ、自宅を担保に生活資金を貸し付ける「リバースモーゲージ」制度を導入するなどして、国庫負担を削減する。04年度から段階的に廃止された老齢加算に続き、母子加算も廃止されることで、「最後のセーフティーネット」のあり方が問われそうだ。(山口智久)

 社会保障費は07年度予算の概算要求基準(シーリング)で、7700億円の自然増を2200億円抑制することが決まっている。同省は生活保護で400億円減らし、失業給付にあてる雇用保険の国庫負担の半減で1800億円削減することで、計2200億円の減額の達成を見込んでいる。

 母子加算は、15歳以下の子どもがいる一人親に支給している。子ども1人の場合は月額2万20~2万3260円で、居住地によって異なる。

 母子加算の対象になっている世帯の生活保護費は、一般母子世帯の最低レベルの所得層と比べ消費支出が月に5万円ほど高いと指摘し、「現行の母子加算は必ずしも妥当であるとは言えない」と判断。ただ、母子加算廃止で急な収入減になる影響を避けるために3年かけて段階的に減らす方針だ。

 母子加算は現在、約9万1千世帯に支給されており、そのうち半数の親が働いている。

 親が働きに出ることで外食費や保育費などが別途かかるため、母子加算を廃止する代わりに、こうした費用を賄う支援制度を創設する。仕事に就いている親だけでなく、資格取得のために就学中の親にも支給することを検討しているが、支給額は現行の母子加算よりは低くする。

 リバースモーゲージでは、自宅の資産価値が500万円以上ある65歳以上の世帯に、評価額の7割(マンションは5割)を生活資金として貸し付け、その間は保護費の支給を停止する。貸付金は本人が死亡後に不動産を処分して清算する。

 このほか、生活保護を受けている障害者の医療費について、国庫負担の少ない障害者自立支援法による自立支援医療からの支給を優先させることで、国費を軽減することも検討。今年度中に全自治体が策定する自立支援プログラムで保護対象から外れる世帯が増え、削減効果が出ることも見込んでいる。

◆キーワード

〈母子加算〉 憲法で定める最低限度の生活を保障する生活保護制度のなかで、15歳以下の子どもがいる一人親世帯が、一般的な生活費に加えて一律に受けられる保護費。一人親の子育て負担を緩和するために49年に創設。父親でも受けられる。04年度までは16~18歳の子どもがいる世帯でも受けられたが、高校の学費を支給する制度が新設されたのを機に、05年度から段階的な支給廃止が決まっている。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2006年11月30日 23:55

■「70歳定年」に奨励金、再チャレンジプラン原案

 政府が12月にまとめる再チャレンジ支援総合プラン(仮称)の原案が30日、分かった。サラリーマンが70歳まで働ける環境づくりを促すための企業奨励金を創設する。若者の採用拡大について事業主への努力義務を法的に定める。障害者や高齢者、母子家庭の母を雇用する企業に個人や企業が寄付金を出すと控除が受けられる特例税制の創設なども打ち出した。

 原案は同日午後の経済財政諮問会議に山本有二再チャレンジ担当相が示す。原案に列挙された個別施策は約270項目に上り、2006年度中、07年度、08年度以降のいずれかの実施時期を明示した。今後、関係省庁で詳細を詰める。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2006年11月30日 23:54

■代理出産を法整備…法・厚労相、学術会議に審議要請へ

 政府は、代理出産などの生殖補助医療に関する法整備に着手する方針を固めた。

 長勢法相と柳沢厚生労働相が30日、日本学術会議に対し、代理出産の是非や基本的なルール、民法上の親子関係のあり方などについて、審議を要請する。

 政府はなるべく早く答申を得たうえで、適切な生殖補助医療のあり方を定める新法などの検討に入る考えだ。

 不妊に悩むカップルの増加に伴い、代理出産などを希望する人も増え、生殖補助医療の技術も進歩している。しかし、現在、代理出産などのルールを定めた法律はないことから、さまざまな問題が浮上している。

 最近では、タレントの向井亜紀さん夫婦が、米国女性に代理出産を依頼して生まれた双子の出生届を東京都品川区に提出したが、不受理となった。東京高裁は受理を命じる決定をしたが、同区が抗告し、最高裁で審理されることになった。

 長野県では、子宮を摘出して子供を産めなくなった30歳代の女性に代わり、50歳代の母親が「孫」を代理出産。家族関係が複雑になるとして問題になった。

 このため、法務、厚労両省は産婦人科などの学会だけでなく、法律、倫理などの観点から幅広く議論する必要があるとして、多方面の学識者で構成される日本学術会議に議論を求めることにした。答申の期限は定めない。

 同会議では、医療、生命科学、法律など各分野の専門家が集まり審議を重ねる方針だ。具体的には、〈1〉代理出産の是非〈2〉代理出産が認められる場合、どういうケースか〈3〉代理出産により生まれた子供をめぐる親子関係、法律上の地位――などが話し合われる見通しだ。

 現行の民法には、親子関係について詳細な規定はない。最高裁判例では、分娩(ぶんべん)の事実をもって母子の親子関係が発生するとしており、民法に新たな規定を設けるかどうかなどが焦点となる。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2006年11月30日 23:53

■住基ネット:「プライバシー侵害」と離脱認める 大阪高裁

 住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)はプライバシー権を侵害し憲法違反だとして、大阪府内5市の住民計16人が各市に1人5万円の慰謝料などを求めた訴訟の控訴審判決が30日、大阪高裁であった。竹中省吾裁判長は「住基ネット制度には個人情報保護対策の点で無視できない欠陥があり、拒否する人への運用はプライバシー権を著しく侵害する」と違憲判断を示し、守口、吹田、箕面の3市に原告住民4人の住民票コードを削除するよう命じた。国民全員の参加を前提とした住基ネットを巡り、個人の離脱を認めた司法判断は2例目。高裁判決では初めてで、制度全体の見直しを国などに迫るものとなった。慰謝料請求については、1審・大阪地裁判決を支持、原告全員の控訴を棄却した。

 大阪府内の8市の住民56人が02年11月、慰謝料請求訴訟を起こしたが、大阪地裁はすべて棄却。3市と豊中、八尾両市の計16人が控訴し、うち4人が控訴審で新たに住民票コードの削除を求めていた。

 竹中裁判長は氏名などの本人確認情報や住民票コードについて「取り扱いによっては、個人の期待に反して私生活上の自由を脅かす危険を生じることがあり、プライバシー情報として自己情報コントロール権の対象となる」と判断した。

 住基ネットの制度に関しては、(1)自治体が独自に他の機関に情報提供することができ、本人がその目的を知ることが困難(2)第三者の利用や行政機関の目的外利用を禁じる制度的担保が十分ではない(3)少数の行政機関が個別に保有する個人情報の範囲が広がり、情報が結合・集積されて利用される可能性がある--などと問題点を指摘した。

 その上で「行政機関で集積された情報が(住民票コードを使って)データマッチングや名寄せされ、住民の多くのプライバシー情報が本人の予期しない時に、予期しない範囲で行政機関に保有され、利用される具体的な危険がある」と判断。そして「同意しない原告に対する住基ネットの運用はプライバシー権を著しく侵害し、憲法13条に違反する」と結論付けた。

 住基ネットを巡る訴訟は、国などを相手取って全国の地高裁で係争中。金沢地裁が昨年5月、住民票コードを含む本人確認情報の削除を命じる判決を出し、その控訴審判決が12月11日、名古屋高裁金沢支部で言い渡される。【前田幹夫】

 【住基ネット】 「住民基本台帳ネットワークシステム」の略語で、02年8月に稼働。国民全員に11けたの住民票コードを割り当て、氏名▽住所▽生年月日▽性別▽これらの変更情報--の計六つの情報を「本人確認情報」としてコンピューターで一元管理。市区町村から都道府県、総務省の外郭団体「財団法人・地方自治情報センター」に送られて運用される。国の283の事務に利用されているが、住民票取得などに使える住基カードの発行枚数は今年3月末で全人口の0.7%の91万5000枚にすぎない。プライバシー侵害の危険性も指摘されており、各地で差し止め訴訟が起こされている。

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 大阪高裁が30日、住基ネットの離脱を認める判決を示したことに対し、総務省はコメントを発表した。「システムの理解が得られず、箕面市等の主張が認められなかった部分があったことに、極めて遺憾に思う」とし、「今後、関係機関で適切に対応されるものと考えている。システムは電子政府・電子自治体の基盤として不可欠で、正しい理解が得られるよう、最大限の努力をして参りたい」と、一層の啓発活動に力をいれることを示した。

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 安倍晋三首相は30日、住民基本台帳ネットワークを巡り大阪高裁が拒絶している市民への適用に違憲判断を示したことについて「判決文を見ていないのでコメントのしようがないが、立法においては当然、憲法に反していないという認識で立法をしている」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。

〔毎日新聞〕

Posted by nob : 2006年11月30日 23:52

■防衛庁の「省」昇格 衆院を通過

 防衛庁を「省」に昇格させ、自衛隊の海外活動を本来任務へ格上げする防衛庁設置法や自衛隊法などの改正案が、30日の衆院安全保障委員会で自民、民主、公明などの賛成多数で可決された。同日午後の衆院本会議に緊急上程され賛成多数で可決、参院へ送られた。野党第1党の民主党は、シビリアンコントロール(文民統制)徹底や防衛施設庁の不祥事を受けた体質改善などの付帯決議をすることで賛成し、臨時国会での成立は確実だ。

 法案が成立すれば、防衛庁は来年1月上旬にも「防衛省」となり、防衛庁長官は「防衛相」に格上げされる予定だ。これに伴い、今まで形式上、首相を経ていた法案提出や、海上警備行動発令の承認を得る閣議要求などは、防衛相が直接行うことになる。さらに、自衛隊の国際緊急援助活動や国連の平和維持活動(PKO)、テロ対策特措法やイラク特措法に基づく活動、周辺事態での後方支援などが国土防衛や災害派遣と同等の本来任務に位置づけられる。

 また、法案の規定で、官製談合事件のあった防衛施設庁は07年度中に解体され、防衛省に統合される。その後、不祥事をチェックするための「防衛査察本部」を新たに設けて、トップの査察監は外部から起用する方向。来年の通常国会に、不祥事を防ぐための組織改編を盛り込んだ改正案を提出する。

 この日の衆院安保委では同法案の可決を受け、民主党からの要望で、政府に対し、(1)防衛相の補佐体制などのシビリアンコントロールの徹底(2)官製談合、情報流出事件など相次ぐ不祥事の徹底究明と規律保持(3)自衛隊の海外派遣に関する国会への十分な説明責任、など7項目の付帯決議を提案。議決した。

 防衛庁は54年に設置されたが、「省」に昇格すべきだとの意見が自民党などに根強かった。97年の橋本内閣での行政改革会議最終報告は、省昇格を「政治の場で議論すべき課題」としていた。

 政府は今年6月に省昇格への法案を閣議決定、先の通常国会に提出したが、継続審議になっていた。来年の通常国会に先送りされて参院選に影響することを避けたい公明党の意向もあり、今臨時国会で審議入りした。

〔朝日新聞〕

Posted by nob : 2006年11月30日 23:50

■遅すぎた夜明け・M&Aが必ず日本に活力をもたらす

 ご存知の方もいるかと思いますが、韓国サムスン電子の利益は日本の家電メーカーの両雄であるソニー、松下電器産業の2社を合わせても遠く及ばない金額です。ブランド力も先輩格のソニーを抜きにかかっています。家電は日本産業の代表選手ではありますが、なぜサムスンほどの業績を出すことができないのでしょうか。

 理由は意外と簡単ではないのでしょうか。それはこの業界が何年も再編しなかったからです。ソニーと松下の合併がなくても、せめてこの2社を軸に大胆なM&A(企業の合併・買収)を行うべきでした。各社の経営陣は生き残りをかけて独自路線を目指すと主張しますが、その独自路線は結局大した独自色もないまま、ジリ貧の生き残り競争をしているに過ぎないのです。

 しかし、今年に入って日本もようやくM&Aの時代に突入したのです。阪神電気鉄道と阪急ホールディングスの経営統合は世間の注目を集めましたが、勢いが増すばかりです。M&Aの中身も強い企業が弱い企業を救済するような古いパターンではなく、強みを補完し合い、グローバルな事業を展開するためのケースが増えました。

 昨年5月、まだ私がソフトブレーンのCEOをやっていた頃、証券取引法違反で起訴されている「村上ファンド」の村上世彰被告と出会いました。正直言うと彼のM&Aに関する持論に私は大いに賛成しました。M&Aを通じた業界再編は個々の企業の事業再編よりずっと社会的な意味が重く、個々の企業の経営者にはできないことです。

 村上氏が逮捕されるとは想像もできなかったため、彼の知識と能力を借りてばらばらになっているソフトウエア企業を、M&Aを通じて世界に通用するビジネスソフトウエア企業にすることを夢見ました。

 読者の皆さんがご存知の通り、ソフトウエアは日本が世界で最も遅れた分野の1つです。大量な人材と大きな市場を国内に抱えながらも、ただの下請け開発から脱出して世界に通用するソフトウエアを作り上げる企業は日本にほとんどないのです。

 結局、私の無能でこの考えはただの空想に終わってしまいました。しかし、M&Aがどれほど重要で、かつ実際にやるのが困難かは自分の体験を通じてしみじみわかりました。だから阪神と阪急の合併は本当にすごいことであり、想像を絶することでした。この2社の合併は重大な社会的意義をもたらし、多くの経営者とファンドマネジャーにコロンブスの卵を見せたのです。

 大企業だけではありません。後継者問題は今、中小企業の最大の問題として浮上してきました。どんな優秀な中小企業にも必ず後継者問題がやってきます。また優秀な中小企業ほど、その前任者の優秀さと比較され、後任者がやりにくいのです。

 これまでの社会風土として、「企業は公器」と言いながらも、社長が企業を自分の血縁者以外の他人に譲ることは一般的ではありませんでした。また、M&Aを意識していたとしてもそれは他社を合併する意味であり、自社を他社に合併させることではあり得ないのです。そのままジリ貧でもいいから身売りだけはしてはならないという、「国体維持」に近い感覚がありました。

 しかし、遅まきながらそんな真っ暗と思われていたM&A市場にも夜明けがやってきたのです。一部の保守的な経営者の抵抗と関係なく「業界再編」という経済マグマが音を立てながら動き出したのです。この社会的な流れに経営者が対抗できない時代です。

 日本は始まるまでは遅いのですが、始まったら速いとよく言われます。私もそう思います。大企業同士のM&Aが必ずこれまでにない社会の活力と全体の効率性を生み出すと思います。

 この夜明けが遅すぎたことは悔やまれます。しかし、今後M&Aによって救われる業界と企業はたくさんあると思います。遅い夜明けではあるものの、社会全体がM&Aによって活性化するのを期待していた人たちにとっては、その分うれしさも一入でしょう。

宋 文洲(そう ぶんしゅう)
ソフトブレーン マネージメントアドバイザー

〔日本経済新聞〕

Posted by nob : 2006年11月28日 12:46

■ネットだけで授業、キャンパスない大学の新設認可

 文部科学相の諮問機関「大学設置・学校法人審議会」は27日、来春開校予定の大学や大学院など計25校の新設を認めた。今回、すべての授業をインターネットだけで行い、キャンパスを持たない大学が初めて認められた。

 開校が認められたのは、私立大11校、公立短大1校、私立短大1校、私立大学院大1校、公立大学院1校、私立大学院10校で、医療看護系が多かった。

 福岡市に新設予定の「サイバー大学」は、ソフトバンクが71%出資する「日本サイバー教育研究所」が設置。IT総合学部と世界遺産学部の2学部を設ける。ネットで授業を行うため、教室やキャンパスはない。

〔読売新聞〕

Posted by nob : 2006年11月27日 22:59

ニュースクリップの扱いについて

ニュースクリップは、これまでの姉妹サイト"What's Cool!?"内"DAILY SHORT COLUMNS"のページから、今後このページに移管して扱ってまいります。

nob

Posted by nob : 2006年11月27日 22:46