■がん細胞の増殖を抑える効果があると判明した日本人が飲むべきお酒とは?【肝臓の話】
アミノ酸の含有量は酒類でトップクラス
日本酒は、水、米、米麹を使って作る純米酒と、そこに醸造用アルコールを加える本醸造酒に分けられます。それぞれ精米歩合(精米して残った米の割合のこと)や原材料の違い、発酵温度によって香りと味が大きく変化するのが特徴です。
純米大吟醸酒や大吟醸酒など、様々な日本酒があり、自分好みの香りと味を見つけられるというのも日本酒の魅力と言えます。
さらに日本酒には120種類以上もの栄養成分が含まれており、中でも特に重要なのが「アミノ酸」です。
人間が生きるために欠かせないたんぱく質を構成するアミノ酸は約20種類あります。疲労回復、筋肉と肝機能の強化、脳の活性化、美肌効果など、魅力的な力があり、日本酒にはアミノ酸が多く含まれています。ちなみに数ある日本酒の中でも特にアミノ酸の含有量が多いのは「純米酒」です。
日本酒のすごいところはこれだけではありません。とある実証研究で、日本酒100ミリリットルを2・5ミリリットルに減圧濃縮した液体を膀胱がん・前立腺がん・子宮がんの細胞に加えて24時間培養した結果、64倍に薄めた試料では90%のがん細胞が死滅、128倍に薄めた試料では50%のがん細胞が死滅しました。
これにより日本酒は豊富な健康効果に加えてがん細胞の増殖を抑える効果があるとわかったのです。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 肝臓の話』