私も日々実践中、、、絶賛おすすめします。。。

 

【鎌田實医師も実践】かかと落としのやり方と効果 血圧を下げ病気を防ぐ健康体操

血管に慢性的な炎症があると、知らないうちに動脈硬化が進み、脳の血管が詰まって 脳梗塞を起こしたり、それが原因となって血管性認知症を招くこともあります。そんな血管の慢性炎症を抑えられれば、このような病気のリスクを減らせるわけです。それを防ぐ簡単な方法が、私のおすすめする「かかと落とし」です。

【解説】鎌田實(諏訪中央病院名誉院長)

慢性炎症を抑えられれば病気のリスクが減る

認知症の一つに、アルツハイマー病があります。これはアミロイドβというたんぱく質が脳細胞に沈着し、脳が萎縮してしまう病気です。そのなかに、遺伝子が関係する「遺伝性アルツハイマー病」があります。

今年(2018年)の5月、この病気に侵された女性作家が主人公の、「蝶の眠り」という映画が公開されました。病気が進行する不安と闘いながらも、新しいことに挑戦し、自分らしく生きている主人公。その姿を美しく描いた、すてきな映画でした。

遺伝性アルツハイマー病は、遺伝子の変異によって、アミロイドβが異常に作られてしまう病気です。しかし、その遺伝子を持っていても、必ずしも発症するわけではありません。
遺伝子は、スイッチがオフになっていれば働かないといわれています。そのスイッチを入れる原因になるのが、慢性炎症です。

遺伝性に限らず、アルツハイマー病や血管性認知症、動脈硬化、糖尿病、ガンなどの病気は、慢性炎症が関係しているといわれています。
慢性炎症は、急性炎症のように、赤く腫れたり熱が出たりするような症状はありません。本人は元気なのに、体のどこかで炎症がくすぶっており、それがジワジワ進行して、突然、病気を発症します。

例えば、血管に慢性炎症があると、知らないうちに動脈硬化が進み、脳の血管が詰まって脳梗塞を起こします。それが血管性認知症を招くことがあります。しかし、慢性炎症を抑えられれば、そうした病気のリスクを減らせるわけです。

その簡単な方法が、立った状態で両足のかかとを上げて、同時にストンと落とす、「かかと落とし」です。

「かかと落とし」のやり方【基本編】

まずは、かかと落としのやり方を簡単にご紹介しましょう。

転倒を防ぐために、必ずいすやテーブルなどに手を添えてください。足は裸足でも、靴下や靴を履いたままでも構いません。

【回数】
*下記②~④を10回くり返すのを1セットととし、1日に3セットを目標に行う。

【かかとを上げる高さ】
2~3cmから始め、少しずつ高くする。体調や慣れに伴い、高さを調節する。

画像1: 「かかと落とし」のやり方【基本編】

いすの背などに手を添えて、両足を肩幅程度に開き、背すじを伸ばして立つ。

画像2: 「かかと落とし」のやり方【基本編】

つま先立ちになり、かかとを少し上げる。

画像3: 「かかと落とし」のやり方【基本編】

さらにかかとを上げて、背すじをピンと伸ばす。
*腰が痛む人は、少し腰を曲げてもよい。

画像4: 「かかと落とし」のやり方【基本編】

かかとをストンと床に落とす。
*重心をかかとにかけながら落とす。
*ひざが痛む人は、かかとを落とす際に膝を少し曲げるとよい。

★「ながらかかと落とし」のお勧め
・テレビを見ながら
・バス停でバスを待ちながら
・電車の中で手すりにつかまりながら
・台所で食事の支度をしながら
など

「かかと落とし」のやり方【レベルアップ編】

【回数】
*下記②~⑤を10回くり返すのを1セットととし、1日に3セットを目標に行う。

画像1: 「かかと落とし」のやり方【レベルアップ編】

いすの背などに手を添えて、両足を肩幅程度に開き、背すじを伸ばして立つ。

画像2: 「かかと落とし」のやり方【レベルアップ編】

かかとを床につけたまま、つま先をゆっくりと上げる。
*このとき、向こうずねの筋肉を意識する。また、腰を後ろへ引かないように注意する。

画像3: 「かかと落とし」のやり方【レベルアップ編】

つま先を下すのと同時に、かかとを少し上げる。

画像4: 「かかと落とし」のやり方【レベルアップ編】

さらにかかとを上げて、背すじをピンと伸ばす。
*ふくらはぎの筋肉を意識して行う。

画像5: 「かかと落とし」のやり方【レベルアップ編】

かかとをストンと床に落とす。
*重心をかかとにかけながら落とす。
*ひざが痛む人は、かかとを落とす際にひざを少し曲げる。

血圧、血糖値が下がる効果

私は約10年前から、高齢者の骨粗しょう症対策として、かかと落としを勧めてきました。
実はその少し前、アフリカへ長旅に出て、マサイ族の男性といっしょにジャンプをしたことがあります。マサイ族の男性は、ジャンプの高さが、戦士としての評価 につながります。彼らは、子供のころからジャンプの練習を行うので、その跳躍力はずば抜けています。そして、骨や筋肉がしっかりしているのです。

ジャンプで骨に衝撃を与えれば、骨を作る骨芽細胞が活性化して骨が丈夫になります。しかし、ジャンプは高齢者にとってリスクが大きい。そこで、誰にでも安全にできる方法として、このジャンプを応用したのが、かかと落としです。

かかと落としを患者さんたちに勧めるうちに、当初思っていた以上の効果が出ていることに気づきました。「2~3kgすぐにやせた」「血圧が下がった」「血糖値が下がった」という人が、続出したのです。

最近、それらのことが科学的に証明されてきました。
骨に衝撃を与えると、骨から作られる、「オステオカルシン(通称、骨ホルモン)」というたんぱく質が分泌されます。そのオステオカルシンが、膵臓のβ細胞に働きかけてインスリンの分泌を促し、血糖値を下げる働きがあるとわかったのです。

また、骨に衝撃を与えると、脂肪細胞から分泌される「アディポネクチン」という物質が増え、コレステロール値を下げたり、動脈硬化を防いだりする働きがあることも判明しました。

高血糖や高血圧は、慢性炎症を起こしやすくします。ですから、それらを防ぐかかと落としを行うことは、慢性炎症を抑え、認知症の発症を防ぐうえでも、有効だと考えられます。

そのほか、かかと落としを行うと、男性ホルモンのテストステロンが増えます。
男性は更年期を迎えると、テストステロンが減り、意欲が低下してうつ状態になることがあります。そんなときにかかと落としを行うと、テストステロンが増え、元気になれます。

女性も少量のテストステロンを持っています。それが少しだけ多く分泌されると、チャレンジ精神が旺盛になり、何事にも前向きになれるので、かかと落としは女性にもお勧めです。

このようにかかと落としは、骨粗しょう症だけでなく、高齢者がかかりやすい、心身の病気の予防・改善に役立つことがわかってきたのです。

下肢の血流がよくなり骨への衝撃も強くなる

私が勧めているかかと落としは、背すじを伸ばして立ち、両足のかかとを上げて3秒間維持したあと、同時にかかとをストンと落とします。3秒保つことで、ふくらはぎの筋肉が鍛えられて下肢の血流がよくなり、骨への衝撃も強くなります。

私の講演会では、必ず参加者の皆さんといっしょに、かかと落としを行っています。
私は、このかかと落としとスクワット始めてから約半年で、80kgだった体重が9kg減って71kgになりました(身長170cm)。ウエストも9cm締まって、おなかがペタンコになりました。

私は我慢する健康法は嫌いで、食べたい物は好きに食べています。それでもこれだけやせられたのですから、かかと落としの効果は称賛に値するものです。

例えば、台所仕事の合い間を利用して、かかと落としを行うといいでしょう。流しに手をかければ、転ぶ心配がありません。テレビを見ながら、バス停でバスを待ちながら、というふうに「ながらかかと落とし」で、1日に30回を目安に行うといいでしょう。

こうして、かかと落としを生活のなかに組み込んでいくと、だんだん体への意識が強くなるはずです。野菜をしっかりとるようになるなど、生活習慣もよい方向に変化していくでしょう。

 

[特選街web]

日々意識して相当努力をしないと蛋白質の基準量摂取は難しい。。。

筋肉減らさない食事のツボは? 朝のたんぱく質、手のひらサイズの肉魚で

筋肉とたんぱく質

柳本操=ライター

 藤田教授は、「厳密に言えば、必要なたんぱく質量は、身体活動レベルや体の大きさによって人それぞれ異なります。主にデスクワークで時々軽い運動を行う人の場合、1日に必要なたんぱく質の量は体重1kgあたり約0.9g。体重60キロの人なら、1日54gが目安となります」(藤田教授)。

藤田教授が、若者を対象に、3食のたんぱく質摂取配分と筋肉量との関係を調べた研究がある(下グラフ)。その結果、「3食の食事すべてでたんぱく質摂取の基準量を達成していた群では、筋肉量(除脂肪量)が有意に高くなりました」(藤田教授)。また、同じく若者を対象にした研究で、「朝食を抜いている群は、筋肉量が少ないことも確認しました」(藤田教授)(*2)。

3食ともたんぱく質摂取が十分だと筋肉量が多い
266人の健康な若い男女(平均年齢21.4歳)の筋肉量と3回の食事におけるたんぱく質摂取量の関連を調べた。被験者は、3食すべてで体重1キロあたり0.24gを超えるたんぱく質を摂取していた群と、最低1食でもたんぱく質が不足していた群に分けられた。その結果、3食すべてでたんぱく質摂取量が充足していた群は、筋肉量(除脂肪量)が有意に高かった。

朝の体は「筋肉分解モード」。たんぱく質を重点的に

朝ごはんのときに卵やヨーグルトを取っているから、たんぱく質は不足していないだろう、と思うかもしれない。しかし、「トーストとコーヒー、卵料理」や 「ごはんと味噌汁、納豆」といったシンプルな朝食で取れるたんぱく質は、10~12gほど。「効率よく筋肉を合成するには、1食あたり20gのたんぱく質摂取を目指したいところ。一般的な朝食の10~12gでは、約10g足りないことになります」(藤田教授)。

実際、2012年の国民健康・栄養調査の結果を解析した研究では、日本人の1食あたりのたんぱく質の摂取量が20g以上の人の割合は、夕食では多いが、 昼食、朝食では少なくなった。また、朝食においては、たんぱく質摂取量が20g以上の人は、30代から70代の全年代で5割にも満たないことがわかった (*3)。

「朝は軽く取り、昼もパンや麺類などの糖質中心、夜だけがっつり肉を食べる、という食べ方は、筋肉を合成モードに持っていけない残念な食べ方といえるでしょう」(藤田教授)。

では、朝にたんぱく質を摂取することが、筋肉合成にどう影響するのだろう。

藤田教授は、「筋肉の合成は、たんぱく質を摂取し、消化し、アミノ酸の血中濃度が上がることによってスタートします」と説明する。

下図のように、食事でたんぱく質を取ると、筋肉では筋たんぱくの合成が進む。しかし、食後に時間がたつと、筋肉は合成から一転して分解モードになる。

こうして筋肉は一日の中で分解と合成を繰り返しているが、「たんぱく質の摂取量が十分でないと、アミノ酸の血中濃度が上がらず、筋肉合成のスイッチがオンになりません。それどころか、たんぱく質不足によって筋肉の分解が始まってしまうのです」(藤田教授)。

下図を見てわかるように、1日の中で、最も筋肉の分解モードが長く持続しているのが朝だ。「だからこそ朝には十分な量のたんぱく質を意識的に摂取し、合成スイッチを入れる必要があります」(藤田教授)。

朝は最もたんぱく質補給が重要
筋肉は常に分解と合成が繰り返されているが。夜間の絶食状態が続いた翌朝は、筋肉が分解モードに。朝は、たんぱく質をしっかり摂取し、筋肉合成を高めたい。(図:藤田教授による)

 「筋肉合成のためのたんぱく質の不足が長期間積み重なると、それだけ筋肉量の維持が難しくなります」と藤田教授。

なお、朝、たんぱく質を取ることによる効果は、筋肉の維持のみにとどまらない。「たんぱく質は、食欲を抑えるホルモンの分泌に関わっているため、食後の満腹感を高め、食べ過ぎや、仕事中の間食を抑えられます」(藤田教授)。

また、食後に体がぽかぽかするのは、食事誘発性熱産生(DIT=Diet Induced Thermogenesis)という反応が起こるためだが、「たんぱく質摂取量が多いほどDITは高まります。また、筋肉量が多いほどDITは高まりま す。つまり、筋肉量がしっかり維持されていると、脂肪が燃焼しやすく痩せやすい体を手に入れることができるのです」(藤田教授)。

たんぱく質を取ることによるアンチエイジングの御利益は、たくさんあるのだ。

1食あたり20gのたんぱく質は「手のひら」で量る

筋肉に合成スイッチを入れる目安は、1食あたり20gのたんぱく質。この量を取る目安として、下図を参照してほしい。調理されたりカットされたりしている肉や魚の場合は、手のひらと同じサイズを目安にしよう。「肉や魚の場合、たんぱく質の含有量は、総重量の20%ほどになる。手のひらと同じサイズなら重量は約100g、含まれるたんぱく質は20gほどになる」(藤田教授)。いつもの朝食に、乳製品や大豆製品をプラス。サラダにツナやサバ缶を加えたり、間食に高たんぱくのギリシャヨーグルトやチーズ、プロテインバーなどを取ったりするのもいい。

肉や魚は手のひらで量ると簡単
一般的な食品のたんぱく質含有量の目安(オレンジ色の文字がたんぱく質の分量)。朝食なら、いつもの食事に卵や納豆、牛乳やヨーグルト、チーズ、豆乳などをプラスして、1食20gを目指そう。(データ:日本食品標準成分表2015年版(七訂)の値をもとに算出)

なお、動物性たんぱくよりも植物性たんぱくのほうがヘルシーな印象があるが、藤田教授は、「同じたんぱく質でも、それぞれ特徴や性質が異なります」という。

動物性たんぱく質は、体に必要なアミノ酸を豊富にバランスよく含む。「魚や肉、乳製品には、筋肉の合成スイッチを強く入れるロイシンという必須アミノ酸 が豊富に含まれることが特筆すべきメリットです」(藤田教授)。一方、植物性たんぱく質は、必須アミノ酸の種類や量は劣るものの、脂質が少なく、脂肪の燃 焼を助ける働きを持つアルギニンというアミノ酸が多く含まれる。どちらも組み合わせて取ると良さそうだ。

また、たんぱく質は、消化吸収のスピードが速いほど効率よく筋肉が作られる。「脂質が多いと、消化スピードはゆっくりになります。また、かたまり肉よりも赤身ひき肉のほうが、消化されやすい形状であるため、筋肉になりやすいといえます」(藤田教授)。

1食20gを目安に、意識的にたんぱく質摂取を始めよう。

(図版制作:増田真一)

藤田聡(ふじた さとし)さん
立命館大学スポーツ健康科学部 教授

[日経Gooday]

「探す」「動く」「手放す」「赦す」Vol.2

クルマ、家、貯金は不要! 人は手放せばもっと成長できる

寺田倉庫前社長中野善壽×KonMari.Inc川原卓巳!プロデューサー対談(後編)

「こんまり」こと近藤麻理恵は、「片づけ」プロフェッショナルとして、世界で最も知られる日本人の一人となりました。麻理恵さんの世界進出の戦略を手掛けてきたのがプロデューサーであり夫でもある私、川原卓巳でした。初めて書き下ろした書籍『Be Yourself』では、麻理恵さんと二人で歩いてきた「自分らしく輝く」ための道のりをご紹介しています。
今回は麻理恵さんや僕と同じように「捨てる」「手放す」ことに独自の美学を持っている寺田倉庫の前社長兼CEO(最高経営責任者)の中野善壽さん。著書『ぜんぶ、すてれば』にも書かれてある「捨てる」哲学が人生を豊かに生きるコツと話す。前編(「寺田倉庫元社長が語る「人間は抜けているくらいがちょうどいい」)に続いて、後編では守るべきものがないほうが挑戦できると語る(構成:宮本恵理子)。

川原卓巳さん(以下、川原):インタビューの前編で中野さんは、「失敗の定義は人それぞれ違うはずだから、自分の物差しを変えれば、失敗と思っていたものもそうではなくなる。小さなことでも成功と思えば成功。すべては自分が評価するのだし、失敗は成功のための準備だと思えば何も怖くはないのだから、心配するより動き出せ」とおっしゃいまし た。

中野善壽さん(以下、中野):時間の使い方だってそうです。新型コロナウイルスの影響で在宅時間が増えたのに、無為に過ごしている人がどうも多いようです。金曜の17時から月曜の9時まで、あるいは平日の仕事を終えてから寝るまでの時間の過ごし方があやふやで、明確ではないんです。これはもったいない。その時間でできることはたくさんあるはずなのに。

川原:自由な時間を与えられても、 自分のために使うのが下手ですよね。自分の内側に関心を持って問い続ければ、自分が今どういう状態で、何をしたいのかが見えてくるはずです。それが分からなくなるほど、周りの期待や評価に合わせて、自分の声を置き去りにしている人が多いということなのでしょうね。

コロナ困窮の若者に自宅を提供

中野:一人の時間が増えるのはいいことだと思います。寂しさや孤独を感じる時間は、人間の成長にとって重要です。一方で、人と交わる時間も同じくらい重要。つまりはバランスです。

僕はこのコロナ禍の10ヵ月ほど、収入を失って家賃も払えなくなった若者たちに自宅の一部を提供してきました。狭い家に6人くらいを住まわせていると、「一人の時間が欲しいな」と思うようになる。けれど、「休業補償がようやく入ったから」と若者たちが出ていくと今度は寂しくてしょうがない。つくづく、人間は都合よく環境に慣れてしまうものだと実感しました。

川原:自宅を提供されていたというのも、すごい話ですね。

中野:僕は、大金は持たない主義で、若い頃から寄付をしてきたから、お金持ちではないのですが、世の中の金持ちはもっとこういう人助けをやるべきじゃないか、と思いますよ。

政府が配る10万円に文句を言うより前に、個人ができることもあるはずです。民間企業もお上の指示待ちではなく、もっと知恵を絞って思い切った行動をしたほうがいい。

例えば、本当に困っている若者が駆け込むのはいわゆるサラ金、消費者金融なんですから、もっと緩和策を敷いて即金で借りやすくしてあげればいいはずです。返せない分は政府が補償すればいい。こう言う時はスピードが何よりも大事なんですから。

消費者金融の事業者は、若者がもっと気軽に寄れるように、カフェを併設したりして明るい雰囲気を出せばいい。

川原:現実の本質を見ていらっしゃいますね。それに気づいても言えない人が多いのに、中野さんは発言できるのは余計なものを全部捨ててきたからでしょうね。

中野:消費者金融のイメージが悪いのは、そこに行かざるを得ない人たちを差別しているからでしょう。僕は、社会にとって必要な金融機能だと思いますよ。

川原:どうプロデュースするかという問題なんでしょうね。弱者を救う少額貸出の金融システムとして、グラミン銀行は社会的評価も高いけれど、日本の消費者金融はコソコソと行くところだというイメージがあります。

中野:まさにブランディングだと思います。

何もないからこそ挑戦できる

川原:「みんな借りようぜ! 人生一発逆転を狙え!」というキャッチフレーズに変えるだけでも、かなりイメージは変わるでしょうね。

中野:返せなくなった時の救済措置さえ考えていけば成り立つはずです。こういう社会改革を担えるのは、やはり若い世代です。現職のリーダーたちはできていません。現実を知る世代が一つひとつ、ギャップを埋めていくことで、社会は前進すると思います。

川原:若者には現実の課題が身近にあるし、何も持っていないからこそチャレンジもできる。やっぱり「何者でもない」は強みなのですね。

中野:守るものが増えると弱くなってしまいます。身軽が一番。だから僕は家も賃貸だし、クルマも高級時計も持ちません。何も持たないと、新しいものを常に吸収できるんです。

僕はこれまでずっと台湾と日本を行き来していて、新型コロナウイルスの感染拡大がきっかけで50数年ぶりに200日以上連続で日本に滞在しています。東京の地下鉄の乗り換えもバッチリできるようになりました。

身軽になる手始めとしてクルマを手放すのはオススメですね。運動量が増えて、足腰も強くなりますし。次に家の引っ越し。子どもが巣立ったら、60平米以下の賃貸マンションで十分です。老後資金も貯め込み過ぎないこと。5000万円を超えた分は、全部寄付すればいいんですよ。

川原:お金は動かさなければ意味がありません。どんどん循環させて未来のために使う提案に僕も大賛成です。

中野:自分さえよければいいという考えではダメです。個人も企業も守りに入ってはいけません。

川原:そうやって循環型の社会をつくりながら、僕は、世界の中の日本の存在感を高めていきたいと思っています。僕が得意なのは、人やモノや場の価値を見つけて売り出していくこと。だからこれからも日本から世界へのプロデュースをどんどんやっていきたいと思っています。

中野:応援しています。オンラインの仮想空間の中で国境や世代を超えてつながれるネットワークも増えてきたことですし、仲間もどんどんできるでしょう。

川原:中野さんのような先輩方の力も借りて、未来を好転させる輪をつくっていきます。

まずは行動してみよう!

本連載を読んでくださって、ありがとうございます。

書籍『Be Yourself』では、これまで僕が経験してきたことから、あなたに伝えたいと思ったことを書かせていただきました。

一つひとつを順番に試してもらえたら、確実に人生が変わる。そう確信しています。

だからこそ、まずは実践してみてください。行動してみてください。動いてみてください。

情報は世の中にあふれています。本を買わなくたって、ネットサーフィンをするだけでもたくさんの情報を得られます。

でも、知っているだけでは人生は変わりません。本を読んで、「やってみよう!」という気持ちになって、まずは動いてみる。

もし書籍『Be Yourself』を通じて、何かを感じていただけたなら、その情熱のまま、小さくてもいいから簡単なことから始めてみてください。動き出すと、人生は確実に変わります。そして、その変化を起こした自分をほめてあげてください。

紛れもなく、あなた自身が決断した第一歩なのだから。

種明かしをすると、僕はこの本を、昔の自分の背中を押すつもりで書きました。

書いては消し、何度も練り直し、思った以上に時間をかけることになったのは、「何者にもなれないんじゃないかと焦っていた過去の自分」「やりたいことに蓋をしていた過去の自分」と対話を繰り返していたから。

当時の自分でも臆せず行動に移せるよう、実際に行動できる内容に整理し、各章の最後には実践すべきチェックリストも用意しました。また書籍『Be Yourself』の巻末には、自分を知り、活かし、発信し、環境を変えて、磨き続けるためのチェックシート記入見本も用意しています。

自分らしく輝くのは決して難しいことではありません。新しい一歩を踏み出しましょう!

本書の主な内容

■第1章 自分を知る

まずは片づけから始めよう
あなたの魅力は「外」ではなく「内」にある
過去を手放しても「ゼロ」にはならない
「やりたくない」を書き出そう
あなたの「好き」が稼げるかは考えなくていい
時には堕落しきってみよう

■第2章 自分を活かす

時代の文脈を読む
まずは誰か一人の役に立とう
一つずつ丁寧に。途中で失敗してもいい
脱マウンティングのススメ
MUSTの円を小さくする
「今、有名か」は関係ない

■第3章 自分を発信する

最初は良き「受信者」になろう
お金を払って受け取ろう
最前列でかぶりつけ
得意な表現方法を選ぼう
最初はリツイートだけでいい
つながるチャンスを逃さない

■第4章 環境を変える

環境を変える5つのサイクル
てっぺんを目指さなくたっていい
「当たり前」の基準を変える
手を挙げるだけで抜きん出る
上手に「助けて!」と言ってみる
GIVEのしすぎに注意しよう

■第5章 自分を磨き続ける

シルクのパジャマで自分を大切に
早起きで地球を独り占め
夫婦のミーティングは散歩をしながら
午後イチはご褒美タイムから始めよう
身近な人を「さん」付けで呼ぶ
本来のあなたに戻してくれる人を大事にする

[DIAMOND online]

「探す」「動く」「手放す」「赦す」

寺田倉庫元社長が語る「人間は抜けているくらいがちょうどいい」

寺田倉庫前社長中野善壽×KonMari.Inc川原卓巳!プロデューサー対談(前編)

「こんまり」こと近藤麻理恵は、「片づけ」プロフェッショナルとして、世界で最も知られる日本人の一人となりました。麻理恵さんの世界進出の戦略を手掛けてきたのがプロデューサーであり夫でもある私、川原卓巳でした。初めて書き下ろした書籍『Be Yourself』では、麻理恵さんと二人で歩いてきた「自分らしく輝く」ための道のりをご紹介しています。
今回は麻理恵さんや僕と同じように「捨てる」「手放す」ことに独自の美学を持っている寺田倉庫の前社長兼CEO(最高経営責任者)の中野善壽さん。著書『ぜんぶ、すてれば』にも書かれてある「捨てる」哲学が人生を豊かに生きるコツと話す。今回はその前編(構成:宮本恵理子)。

川原卓巳さん(以下、川原):寺田倉庫を経営改革し、天王洲アイルをアート街に変えた中野さん。著書『ぜんぶ、すてれば』を読んで深く感銘を受けたので、お会いできてとても嬉しいです。余計なものを削ぎ落として、本来の自分の価値を見つめて、大切に育てていこう。そんなメッセージを込めて僕は『Be Yourself』という本を書いたのですが、まさに中野さんがやってきた経営改革、人生の積み重ね方は僕のモデルです。

中野善壽さん(以下、中野):ありがとうございます。若い人に響いたのでしたら嬉しいですね。川原さんはおいくつですか。

川原:36歳です。

中野:いいですね。僕はいろんな世代の友人が多いのですが、40代後半から60代くらいの世代はすっかり諦めちゃっている人が多いんです。うまくいかないことを他人や世間のせいにして自分を慰めている。

確かに、苦労して頑張って学校も出て仕事も頑張ったのに「なんでこうなっちゃうの?」と失望する気持ちも分かるけれど、「すべては自分の気持ち次第で、因果応報なのだ」と気づかなければ、人生は進んでいかない。「世間の評価も目標も何もかも捨てていい。大事なのは、今、ここにいる自分の気持ちだ」 というメッセージを僕が発しているのは、他責でがんじがらめになっている人たちへの激励のつもりなんです。

川原:僕らの先輩世代には素晴らしい方々も多いのに、後ろ向きな気持ちのまま滞っているのはもったいないですよね。

中野:その点、今の20代・30代にはパワーがある。うつむきがちな世代の上に立って、「自分たちが超えなければならないんだ」という気概がある。この世代がうまくまとまっていけば、日本は変われる可能性が高いと希望を持っています。

ちょっと抜けているくらいが
ちょうどいい

川原:大先輩がそう言ってくださる のは、心から嬉しいです。僕たちの世代は生まれた時から不況続きでしたし、社会人になってからもおいしい経験はしてこなかった。だから楽観もしなければ悲観もしないけれど、このままでいいとは到底思っていない。自分たちの子どもの世代に、同じ社会を受け渡したいとは全然思えないんですよね。

最近は同世代が一部上場企業の社長になったり、国会議員になったりと、世の中のリーダーシップをとれるようになってきて、斬新な改革に挑もうともしている。でも、その時に壁になるのがやはり上の世代で……。中野さんのような立場の方が「いいから、若いやつらに任せておけ」と言ってくださるのが、本当にありがたいです。

中野:今、30年後の世界を予測す るデータを集めているところなんですけれどね、おそらくその頃には土地に根付いた国という概念はなくなって、散歩する感覚でアジアと日本を行き来するようになるでしょう。そんな未来への転換を、今の20代・30代は難なくできるはずです。40代以降の世代にも、もちろん果たせる役割はある。要はそれぞれの 役割を自覚して、それ以外のものを手放せるかが大事なんですよ。

中野さんの秘書:これ(襟の乱れ)、どうします? 整えましょうか?

中野:あまりちゃんとし過ぎないほうがいいんじゃない? 人は完璧に整えるより、ちょっと抜けているくらいがちょうどいいんだから(笑)

川原:いいですね、その抜け感。チャーミングですし、その姿勢に共感します。大人がちょっと抜けた姿を見せてくれると、僕らはホッとできます。

中野:僕はチャームポイントだらけですよ。例えば、お菓子の袋を開けるとき。年を取ると力を入れないと開けられないので、ついフルパワーでやっちゃって盛大に中身をこぼしちゃう(笑)。

川原:全部完璧にされると、周りはとっつきづらくなってしまいますからね。

中野:ファッションもそう。きちんとした上で、あえて崩す。人と会う時は、鏡の前でちゃんと服装を整えて、頬の筋肉も下がっていないかチェックした上で、30分くらいは普段通りに過ごす。ちょっと崩したくらいが、愛嬌があるでしょう。

作り込みすぎないほうが
ホンモノを伝えられる

川原:極意ですね。「作り込みすぎないほうがいい」というのは、僕もNetflixで番組制作をする際にも強く意識している点です。僕らの番組はドキュメンタリー形式なので筋書きがありません。しかし、コンテンツとしては面白くしたいし、「片づけで人生が輝く」というコアメッセージは確実に伝えたい。

では何をするかというと、“整えて、手放す”。テーマに合う人選やスタッフワークといった事前準備は完璧に設定するけれど、いざ撮影の現場に入ったら何も手を加えない。片づけを体験する家族がありのままの自分をさらけ出せるように、カメラも、照明も、録音も余計な手出しをしないように細心の注意を 払う。

すると、“らしさ”が画面ににじみ出てくる。本当の姿が表現できる。その結果、2019年にはNetflixで配信されたリアリティショーの中で世界で一番視聴された番組に選ばれるという栄誉をいただきました。

中野:「本物のらしさを映し出す」という姿勢にはまったく同感です。

失敗は、成功のための準備
そう思えば何も怖くはない

川原:世の中に流れる嘘の多さに、 みんな気づいているけれど続けているのはおかしいという違和感があるんです。「こうあるべき」「こういうものだから」に縛られて、本当はあるはずもない “正しさ”を追いかけて、みんなが自分自身を見失っている。だから「目が死んでいる」なんて言われてしまうし、生身の人間らしさが感じられない社会になってしまう。もっと枠を外れて、失敗してもいいじゃないかと言いたいです。

中野:そもそも、失敗の定義は人それぞれ違うはずです。だから自分の物差しを変えれば、失敗と思っていたものもそうではなくなる。小さなことでも成功と思えば成功です。すべては自分が評価することであって他人が決められることではありません。それも失敗は、成功のための準備だと思えば何も怖くはないでしょう。

川原:心配するより動きだせ、ということですね。(後編に続く)

[DIAMOND online]

私は一番好きなことは趣味として留め、二番目以降を仕事にしています。。。

 

好きを仕事に──。まさに多くの人が憧れる理想的なワークスタイルを実現してきたのが、芸人でYouTuberのヒロシだ。

「ヒロシです」からはじまる哀愁ある自虐芸で一世を風靡し、一時は最高月収が4000万円を超えるほどの人気者に。2015年には、大好きなアウトドアやソロキャンプをテーマにしたYouTubeチャンネル「ヒロシちゃんねる」を立ち上げ、今年9月にはチャンネル登録者数100万人を突破した。

さらに、この12月には、少年時代を回想した最新エッセイ『沈黙の轍 ずんだれ少年と恋心』(大和書房)を刊行。独特な視点と心に染みる語り口がクセになる、意外な文才を発揮している。

「一発屋」などという世間のイメージとはうらはらに、着々と、飄々と、自分のやりたいことを実現させてきたヒロシ。「やりたいことしかやってない」という彼は、なぜ現在の成功を掴めたのだろうか。

その秘密はずっと続けてきた習慣にある。ひとつは「種まき」、そしてもうひとつが、今回初めてその存在を明かしてくれた「やりたいことノート」だ。やりたいことだけやって成功する方法について、詳しく語ってくれた。


やりたいことをやってるだけ。「戦略」なんて何もない

ピン芸人でブレイクしてから一度、テレビの世界を離れました。トーク番組のひな壇も先輩との付き合いも苦手で。精神的に追い込まれすぎてマンションから飛び降りようとしたこともあった。これ以上、テレビに出るのは無理だと思いました。2009年頃です。

それからは、複数の「種」を同時にまいてきました。「種をまく」といっても、ただやりたいことをやるだけ。頭で考えるだけじゃなく、「やりたい」「面白そう」と思ったら、その瞬間に小さくてもいいから「動く」ことをとにかく続けました。

カフェ経営もやったし、バンドもやった。その中で、自分の予想を超えるほど当たったのがソロキャンプYouTubeだったんです。

キャ ンプは小さい頃から好きでした。YouTubeを始めたのは、自分のための記録。たとえばエッフェル塔に行ったら写真を撮りたくなるように、キャンプに 行っていたら自然と焚き火の動画を撮りたくなった。そして「YouTubeというものがある」と知って、1人のキャンプを記録するために投稿をはじめて、 続けていたら見てくれる人が増えたんです。

とはいえ、やりたいことをやっても、成功もあれば、失敗もあります。じゃあ成功するための僕なりの「戦略」があるのか? 正直、何もありません。

皆、僕がたくさん動いて種まきしたことのうち、「成功」した部分しかみえていないだけなんです。たとえばYouTubeを始める前、「ヒロシのワクワク放送局」という生配信をしたら、一応全国区で顔が知られた芸人なのに、視聴者は2人だけでした。でもそんなことあったの誰も知らないでしょ。知っているのは その2人だけ。気づかれていない失敗を他にもたくさんしてきました。

とにかく、やりたいことは全部やればいい。その過程で、何か結果がでるかもしれない。でもやりたいことだから、結果がでなくても楽しいんですよ。

書きなぐった「やりたいこと」に自分を寄せていく

「自分のやりたいことがわからない」という人には、20年間つづけている僕の習慣が役に立つかもしれません。それは、毎年正月にノートに手書きで「やりたいこと」「なりたい自分」を箇条書きにすることです。

大学生の頃から始めて、芸人として落ち目の時も、今でもつづけています。ただ書くだけですが威力はすごくて、ソロキャンプの仕事や会社の経営も書いてから実現しました。

大切なのは、「やりたい」「こうなりたい」と思いつくことはずらーーーーっと全部書き尽くすこと。僕は何ページにもわたって書くこともあります。

「できる、できない」は一切考えない。ストッパーをかけず、自分の欲望をそのまま書くんです。ちょっとしたことから大それた夢までなんでもいい。「携帯を新しくする」「金髪にする」「年収3億円にしたい」「総理大臣になる」「CAとチョメリたい」だっていいんです。

ノートを誰かに見せたら「総理大臣になれるわけない」「あの有名女優とやれるわけない」と言われるでしょう。でも人に見せるものじゃないから思いつくまま書けばいい。

書 くことの何がいいか? アンテナが立つようになるんですよ。たとえば「芸人になりたい」と書いたら、テレビでオーディション番組の告知が映っていると 「ん?」と反応できるようになります。それが365日積み重なって、自然と「やりたいこと」へ意識や行動が引っ張られるようになるんです。

「やりたいこと」の1年以内の成功率は悪いですよ。普通の大学生の頃に「芸人になる」「冠番組をもつ」って書いていましたから。でも長いスパンで考えたら効果は大きい。10年前の正月に書いたことは、ほとんど達成していると思います。

書いたら見返すことはありません。1年後の正月になったら新たに「やりたいこと」「なりたい自分」を書いていく、とても簡単なことですよ。

始めたら3年は続けた方がいい」なんて信じない

やりたいことも、気が乗らなくなったらやめればいい。「案外楽しくないな」と思うかもしれないし、僕も釣りはずっと好きだったけれど、キャンプを始めてからぱたっとやらなくなりました。また無理のない範囲で続ければいい。

YouTubeは5年も続けているから、「継続できる努力家」だと思われることがあるけど、それはぜんっっっっっぜん違う。

よく見てもらうと、YouTubeは不定期更新なんです。お金稼ぎが目的なら毎日更新の方がいいと思うけど、僕は気が向いたらキャンプに行って、投稿するスタンス。だから5年やっている割に本数は少ないんですよ。

僕は「継続」できない人間です。小さい頃から憧れていた漫才師になったとき、ネタを定期的に作るどころか、サボっていた。翌日にネタ見せがあるのにネタが完成していなくて、少し焦っていても、コンパの誘いがあったら迷わずコンパに行ってましたから。

でも、そうやって途中でやめると、他人から批判的な目線を向けられることがあるかもしれません。「働いたら3年は続けた方がいい」とか言うけれど、そういうよくわからない押し付けは、子どもの頃から疑問でした。

小学生のときにサッカーする時、自然と僕はディフェンスに回されて、クラスの人気者は勝手にフォワードだったことがよくあって。彼らが点を決めて喜んでいる のを僕はただ後ろで見ていたんですよ。「なんでこいつがモテるために俺が付き合わされなきゃいけないんだろう」って思いながら。だって、サッカーの技術試 験をして配置が決まったんじゃなくて、クラスの暗黙のヒエラルキーで決まっているだけなんだから。

つまり、誰が決めたのか、根拠に納得できないなら、一切気にしなくていいんです。やめたいならやめて、続けたいなら無理なく続けたらいい。

言えることはただ一言、「動け」


僕 はYouTube以外のチャレンジも「失敗」とは思っていないんです、生配信もカフェもバンドも。小学生の頃は漫画家になりたいと思って、赤塚不二夫の 『まんが入門』を読んで、Gペンやインクも買ったけれど、すぐやめました。でも、三日坊主だって結果が出なくたっていい。そのとき、やりたいことをやれた。

2009年にテレビを離れてから「『芸人なのにYouTubeやってる』と思われたら恥ずかしい」と踏み留まっていたら、今はありませんでした。

先のことを考えすぎて動かないのが、一番良くない。絶対に成功する法則なんてないんだから、「やりたい」「おもしろそう」と思った瞬間に、小さくてもいいからすぐに行動すること。僕から言えるのは一言に尽きます、「動け」。

[Forbes]