■「オミクロン」出現、わたしたちのなすべきことは?
第5波が収束し、誰もがおずおずと「これで終わるのか?」と思ったまさにそのタイミングでやってきた変異ウイルス「オミクロン」。11月末には成田空港の検疫で感染者が見つかりました。
オミクロンがどの程度の脅威になるのかはまだ分かりませんが、今後もさらなる変異ウイルス、あるいは新型コロナウイルス以外の病原体が世界に現れることは、残念ながら間違いなさそうです。子どもの頃、特撮番組に週替わりで登場する怪獣のカタカナ名前に胸をときめかせたこともありますけれど、実際にその世界に生きていたら、「またか……」と、さぞうんざりするのだろう、とか想像してしまいます。
怪獣ならぬウイルスといやおうなく共存する世界で、わたしたちはここまで正しく行動してきたのか。そして、この先、「『科学』が十分に確実な答えを出せない」課題に対して、どのような考え方で生きていけばいいのか。そんなことを米国研究機関在籍のウイルス免疫学者、峰宗太郎先生と話し合って本を作っていました。オミクロンをきっかけに、正体不明の変異ウイルスに対して「わたしたちが正しく行動する」とはどういうことなのか考えてみたいと思います。お付き合いください。(担当編集Y)
オミクロンであろうが、考え方と対応策は変わらない
―― このタイミングで、WHOによって名前が付けられる(=懸念される変異体、などとされる)変異ウイルスが現れるとは。そして、根っから小市民の私としては「本のセールスにどう影響するだろう」と、まっさきに考えてしまうのです。情けない。
峰 宗太郎先生(以下、峰):Yさん、そんなに素直な物言いをしていいんですか(笑)。まあ、ちょっとそういうところはありますよね。本当にいろんなことが起こりますし、「次々と状況が変わる」という事態そのものが、長く続いているわけです。
―― ですよね。年末に向けて第5波が収束して「もう新型コロナの本とか、いいよ」というふうになるのかと思っていたら、何か緩んだ気持ちにビンタをかますようなタイミングでオミクロンが出てきたという。これはこの本には吉か凶か……すみません、不謹慎で。
峰:いや、いや、確かに様々なビジネスに影響はすると思いますね。仮にオミクロンが大流行になると、社会の雰囲気ががらっと変わる可能性もゼロではありませんよね。
―― そうですよね。とはいえ、峰先生のお話を聞いていただけの私が偉そうに言うのも何ですけれど、やっぱり、この本を作ってよかったと改めて思います。特に変異ウイルスのところ、たっぷり語っていただいたじゃないですか、今、実は読み返していたんですけれど……。
峰:どうですか。
―― 「オミクロン」が出てきたのが校了の直後で言葉としては入れられませんでしたが、変異ウイルスへの考え方そのものはまさに今読むと役に立つものが入っているのではないか、と、実は内心ほっとしています(笑)。
峰:なぜオミクロンについてもそう言えるかと言いいますと、Yさんと初めてお会いした2020年の春から、新型コロナに対する基本的な考え方って特に変わっていないからなんですよね。わたしたちが感染症に対してできることって、実は決まっていて、感染対策も大きくは変わらない、変えようがないということがまずあります。そして、もちろん「懸念される変異体」レベルの変異ウイルスの登場は大きなトピックなのですが、そこでアクションを起こすべき人は、まずは国や自治体の公衆衛生担当部門のプロなど、そしてウイルス学者。そのあたりが騒いでいればいい話なんですよ。
―― それはなぜかと言えば?
峰:専門家、研究者にとっては考えるべき、悩むべきことが多々あったとしても、そうでない人にとっては、悩んだとしてもあまり意味がないからです。どうして意味がないかと言えば、まだ分かっていることがあまりに少なくて、ほぼ仮説や予想でしかないから、というのが1つ。
―― 専門家はあらゆる可能性を考えておく必要があるけれど、普通の人がそこまでやっても意味はないと。
峰:そして、「現在のところ、対策は特に変わらないから」というのが、より重要なポイントです。変異ウイルスについて知るべきことは、約1年前にYさんにお話しした記事に、大事なことは書いてあるんですよね。
―― そんなこと言うと本が売れなくなるんですが(笑)。ああ、もちろんこの記事よりもアップデートして大幅に加筆してますので。
峰:少し専門的になりますが、ウイルス学的な観点からみますと、今回のオミクロンについては、とにかく気になるのは伝播性(うつりやすさ)の上昇の可能性と、変異がちょっと多いかなということ。多いと言っても3万もある塩基のうちの50カ所程度なんですけれどね。そして、50カ所のうちの32カ所がスパイクタンパク質(Sタンパク)に集中している。
―― Sタンパクは、新型コロナウイルスがヒトの細胞にくっつくところでしたね。そこに取り付いて妨害するのが、ワクチンで免疫系が作る「中和抗体」で。そのSタンパクに変異がたくさん起きると、ワクチンの効きが悪くなるのではないか、という。
峰:そう。オミクロンには他にも今まで見つかった変異ウイルスに見られるものを含む、いろいろな変異が入っていて、それがワクチンの効果にある程度影響する可能性がある、まぁ「程度」を入れて言えば、その可能性が高い、とか、伝播性・病毒性にも関係するんじゃないか、ということで心配されているわけですね。
不安につけ込む「トンデモ」報道がすでに発生
―― そう聞くとやっぱり心配ですよね。
峰:でも、一方で、感染を防止するための考え方は変わらないわけですよ。まずは基本的対策を徹底すること。
―― 3密(密閉・密集・密接)回避に換気、マスクに手洗いうがい、栄養と睡眠。そしてワクチンですか。
峰:そう。まず、どんなに感染しやすくなっていようが、基本的に新型コロナの感染経路は、従来言われるところの「空気感染(飛沫核感染)」をメインにするわけではないので、飛沫や滞留する飛沫を防ぐために、狭くて空気がよどんでいて人がたくさんいる空間を避けてマスクをしていれば感染リスクは大きく下げられる。手洗いで接触感染のリスクも減らせる。栄養と睡眠は、自分の身体の免疫系の機能を正常に保つために重要です。ワクチンも、引き続き接種率を上げていくことが重要ですね。
でも、すでに「閉じられた向かいの部屋にいた人から感染」だからこれは空気感染だ、とか、「感染力」が大幅に上昇しているんだ、とか、わけの分からないことを言い出す大手メディアが登場しているんですよね。
―― 見ました。本当だとしたらとんでもないことですね。
峰:いや、変異ウイルス・デルタが出てきたときも「すれ違っただけで感染」って、散々騒いだ放送局なので、まったく成長しないなとむしろ感心しました。学び、成長することよりも、自分を変えず意固地になるあたりに、ですけれどもね……。
―― 騒ぐのがお好きなんですかね。で、ワクチンですが。効きが悪くなる可能性があるのは心配ですね。
峰:これは本でも、というか前からずっと言っていますけれど、変異ウイルスに対して、今あるワクチンの効果が下がるとしても、0%になることはまずないでしょう。ワクチン接種で作られる抗体による中和能が数十パーセントとか下がるということはあると思います。けれど、とりあえず「だから何だ」なんですよね。それでも抗体の量はワクチンを打つ前とは比較にならないくらい……というか打つ前は「ない」と考えてよいぐらいなので、ずっと増えているし、ワクチンは抗体以外の免疫系もしっかり刺激しています。ヒトの身体はそこまで単純なものじゃありません。
―― おかしな言い方ですが、峰先生のお話をずっと聞いていて分かったのが、例えば抗体の量にしても「どのくらい抗体が増えればかからない、これ以下になるとかかる」という明確な基準が分かっているわけじゃないんですよね。ヒトを対象とするの研究結果は個人個人、つまり個体によって違いが大きすぎて、断言できる一般則的な言質はとりずらい。身体そのものもそうだけど、そもそも背景となる条件などにも影響されたデータなのかもしれないし。
峰:そう。ヒトの身体や個体のばらつきのほうが複雑すぎるので、ウイルスの変異の個所だとか、ワクチンで得られた抗体の実験結果だけ見ていても実は、大事な効果までは分からない。そして、なによりそこで研究者以外の方が一喜一憂するのはあまり意味がない。
そもそも、分からないことが多すぎるんです。今回のオミクロンも、変異の箇所が多く、Sタンパクに集中しているところまでは判明しましたが、感染しやすさや病毒性、免疫回避にかかわる性質の変化などは今時点では何も分かっていないに等しい。ここで、これはものすごく怖いぞ、大変だ、大変だ、と煽る人は、いわゆるアラーミストと言われても仕方ないでしょう。
オミクロンがどういう性質を持っているのかが分かってくるまでは、我々個々人の考え方も体制も変わらない。ただし、検疫、検査、監視は強化しておくことは重要だと思いますね、これは「最悪に備える」という意味で、です。もちろん、ある程度広報して、緩んでいるところがあるならば引き締めを図るということもすごく重要だと思います。
―― それは「怖いぞ怖いぞ」と騒ぐこととは違うと。
峰:もちろんです。そしてその点、今の日本は新型コロナに対する「レジリエンス」がある程度ですが、高くなっていると思うんです。
―― レジリエンス。
峰:危機への対応能力、しなやかさ、ものごとに臨む際の能力・状態の適切さ、ということですけど、この2年間の間に日本はやっぱり大きくみれば成長したのではと思いますね。多くの方が3密回避やマスクになじんでいますし、デルタで医療体制などが危ないところまでいったということも覚えていますから、もし、オミクロンが思ったよりも脅威だと判明したときも、ちゃんと対応するのじゃないでしょうか。
もしも神様に聞けるなら
―― 素朴な疑問なのですが、オミクロンは変異の数が多いという言い方がよくされています。これは、多い少ないの比較はウイルスの近しいもの同士、それこそ同じ新型コロナウイルスとか、RNAウイルスとかで比べて、ということですか。もしくは、ウイルスとして一般的に、このくらいは多い、少ない、ってあるものでしょうか。
峰:「一般的」な指標というものはないですよね。新型コロナ、「SARSコロナウイルス2」の中での比較でものがいえるぐらいです。今まで注目されていた、アルファ、ベータ、ガンマ、デルタとか、ラムダ、イプシロンとかを見ると、Sタンパクには数としてはたしかにオミクロンと比較すると変異は少ないんですよね。まあ、20カ所未満だったんです。オミクロンの32カ所は多いなという感じはします。新型コロナの場合、ゲノム全体において年に22~28カ所の変異が起きるぐらいの変異速度とみられているのですが、それより多い数がSタンパクに集中しているということで、研究者が注目している。
ただし「感染しやすい、ワクチンが効かない」かどうかは変異数だけみていても「分からない」んです。それは別の問題で、別に実証する必要があります。
―― なるほど。これも本の中で書いていることなんですけれど、ウイルスは増殖するときに変異する。すなわち、感染者の細胞内で増えるときにゲノムを載せたRNAのあちこち書き換えが起こるわけですよね。となると、感染者が多いところほど変異ウイルスが現れやすい、ということになるんでしょうか。
峰:それもまた難しいところなんです。確かに流行が続いていると変異が出てくる素地がありますよね。ただ、その流行が続いていること「だけ」が影響しているかどうかは、分からないわけです。例えば中途半端にワクチンを打った状態で感染したとか、2回感染した人が多いとか、ほかにも免疫抑制状態の人がたくさんいるとか、変異ウイルスの出現や選択の頻度にかかわる要素って、いろいろなことが考えられるんですよね。
―― 「もっともだ」と思える理由があると、それ以外の真の原因に目が行かないことも起こるわけか。
峰:単純に真の原因が一つとも限りませんしね。変異自体は基本的にはランダムに起こってくるので、これはある意味、運です。流行が激しい、つまり感染者数の多いところのほうが変異ウイルスは出てきやすい、とは思うんですけれど、必ずそうなるわけでもないし、流行が沈静化していれば変異ウイルスは現れないかというと、感染者がいる以上は、そんなことはないわけです。
―― まだ手探りの状態で、分からないことが多いわけですよね。なんかもう、神様に聞いてみたくなったりしませんか。正解を教えてよ、みたいな。
峰:えっ(笑)、変異がたくさん入った、じゃあ、これ、ワクチンは効くの? とか、感染しやすさが変わるの? とか、伝播性が変わるの? とかですか? たしかに、そういったことに興味は沸くんですけど、神様を持ち出すほどクリティカルかというと、そこまででもないような気がしますね。
あえて神様に聞かなきゃいけないことがあるとしたら、我々には絶対に分からない過去のことですよね。どうしてこんな変異が蓄積したんだろう、とか……、ただ、それは推測ができるわけです、我々でも。いろいろな試験管内の実験をすることによって。
例えば今回の変異の入り方って、まったく不規則というわけではないかもしれないんですよ。ヒトの免疫系による攻撃という「選択圧」から逃れるようにして、残ってきた変異の可能性もあるのですから、何らかの方向性がある場合もありえるわけです。そういう考察も、まぁ仮説ですけど、すでに専門家によって行われています。
何が言いたいかというと、変異ウイルスの出現、これは「運」と言いましたし、現状そうとしか言いようがないんですが、でもきっと必然的な「何か」という要素はたくさん考えられるんですよ。抗体を含む免疫機構から逃れやすいとか、より伝播性が上がるとウイルスの生存に有利であるとか、選択圧から潜り抜けてきやすい素地があるとかね、そういうことを踏まえてたぶん変異として残ってきているので、その原理が知りたいといえば知りたいですけど、おそらく推測もできるし、手にある材料でしっかりやっていけばいい、そう思いますね。
―― 別に神様はいりませんか。
峰:というか、科学者は自分で解明するところを自分のなりわいとしているので、答えを教えてあげると言われても、あんまり興奮しない人が多いんじゃないかと。
―― なるほど(笑)。
峰:そこが自分たちの情熱を注いでいることですし、まぁ、仕事がなくなっちゃいますからね。もちろん、人によって興味の方向って違うので、いろいろな答えがあると思います。これはあくまで自分の考えですので。
日本、まるで「一人勝ち」。その理由は
―― なるほど。それにしても、一息ついたタイミングでの変異ウイルスの登場というのは、イヤですよねえ。
峰:あー、何て言ったらいいのかな、その通りなんですけど、日本と世界の状況は全然、違うんですよね……。現在、日本は一人勝ちに近い状態なので。台湾やニュージーランドもそうかもしれませんけれど。
―― おおっ。
峰:日本にいると「ああ、また出てきちゃったな」とか、「引き締め直しだ、まいったな」という感じがまずはするんだと思いますけれど、欧州、米国などは流行再拡大や流行が延々と継続している最中ですから、「泣きっ面に蜂」ですよ。踏んだり蹴ったりです。
―― そうなんだ。
峰:外国と日本の状況は全然違うわけですよね、そこは知っておいて損はないかなと思います。
―― この本の中でも欧米と比較して「日本はそこそこうまくやったんじゃない?」と検証していますが、今のところはそれで正しいんですね。
峰:はい、今のところ、日本はうまくやっているんですよ。そうでなけれ第5波はおさまらなかったでしょうしね。そして、第5波を抑えるために何か画期的な新しい対策とかが取られた、まぁ言い換えれば「神風が吹いた」わけでもないのにこの状況というのは……。
―― 先生、あまりそのあたりは触れずに、できれば本を買って読んでいただきたいんですが……まあいいか(笑)。
峰:(笑)じゃ、ごく簡単に言えば、個人で行う対策が変わらない以上は、考えるべきことって、もうマインドセットの問題なんですよね、これは。浮足立たないとか、騒がないとか、冷静に情報と向き合うとか、本や連載で散々話した、そういうことの重要さが今、試されているのだと思います。さっきも言った、ちょうど去年の12月に出した記事がありましたよね。
―― こちらですね。「新型コロナの変異は『当たり前』の話、騒げば騒ぐだけ損」(2020年12月28日掲載)。
峰:あれで言っていたことが、1年かけてじわじわ理解が広がってきて、今の日本社会は比較的冷静な対応、マインドセットになっているのじゃないかな、という話です。
―― なるほど。何度でも「大変だ大変だ」と同じパニックが起こるんだけど、繰り返しているうちに、「これ、騒ぎ過ぎなんじゃない?」という人が、それこそワクチンの接種で感染しないように、じりじり増えている……ことを期待したいですね。楽観的すぎると読者の方はおっしゃるかもしれませんけど。あ、さっきおっしゃったレジリエンスってまさにそういうことなのかもしれないですね。
峰:はい、レジリエンスって、マインドセットも重要な要素なんですよ、きっと。危機感を煽って騒ぎたい人は残念ながら減らない、というか変わらないのです。誰がどう言っても毎回騒ぐわけです。前に騒いだことの検証とか反省とかそういったことはせずに、毎回なにか話題があると騒ぐ。
だけどそれに引っ張られたり、振り回されたりする人が少しずつでも減っていくこと、これが、社会全体のレジリエンスが上がっているということを意味しているように思うんですよね。これは間違いないと。
―― 煽るツイートをリツイートしない人が増えていく、みたいな。
わたしたちのレジリエンスはどれほどのものか
峰:リツイートもそうですし、そういうツイートを読んでも心を動かされないということが大事ですよね。覚めた目で、「ふーん、だから何なの」というか、「一番大事なことはそこではないよね」という。
―― なるほど。「一番大事なことはそこではない」か、それもいいタイトルになりそうですね。
峰:情報がそろってない状態で、議論・論評すること自体が、多くはムダな行為という面もあるわけです。ただ、最悪に備えておくというのは、これは合理的行為なんですよね。自分たちのできることをこの機に見直しておこうとか、次の段階がこうだったら、こう動こうと想定をしておく、備える、これは重要なわけです。ただ、論じてもどうしようもないことを延々と論じてもどうしようもないわけです。言葉を定義せずに、言葉がカバーできないことを論じようとしたらヴィトゲンシュタインに怒られるわけですよ。
―― えっと。
(「語りえぬものについては、沈黙しなければならない」ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』)
峰:その考え方のアナロジーですよね、同じことですよ。データのないものを語ろうとしたって語り得ないものなんですから、それはもう道端で小学生なんかが口げんかしているようなのと大差ないわけです。
そう考えたら、今回のオミクロンは、もちろん「備える」ことはした上で、わたしたちがどれくらい冷静に対応できるかで、この1年間でどれほどレジリエンスを高めたかを見極める機会になる、と言ってもいいんでしょうね。
結局、冷静に、なにがわかっていて、なにがわかっていないか、を見極める。出てきた情報がどこまで外挿・演繹できるか、つまり一般的な話になるのかも考える。
そういった情報へむかう態度をとっていただきながら、基本予防策の確認をして、最悪には備える、そういうマインドセットを整えておくことが、今は求められているんだろうと感じています。
―― はい。この本がすこしでもそのお役に立てることを祈っております。
[日経ビジネス]