« 2016年08月 | Home | 2016年10月 »

無駄なものを作り続けることが芸術、、、つまりは芸術それ自体が無駄。。。されど無駄は文化であり豊かさの象徴。。。

■芸大合格者を入学後に待ち受ける衝撃の言葉

(文:内藤 順)

 大学に関するノンフィクションは数あれど、藝大がテーマというのも珍しいなと思い読み始めたのだが、中に登場する人物たちは、もっと珍しかった。まさに珍獣、猛獣のオンパレードである。

 本書『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』の舞台となる東京藝大は上野にキャンパスがあり、芸術家を志すものたちにとっての最高学府である。上野駅を背にして左が美術学部で、右が音楽学部。美術と音楽、2つの芸術がまさにシンメトリーのように共存しているのが、特徴の1つだ。

 まるで町工場のような美校の校舎と厳格なセキュリティに管理された音校の校舎。ほぼ全員遅刻の美校と、時間厳守の音校。なんでも作ろうとする人と、洗い物さえしない人。何もかも自前で飲み会をする人と、鳩山会館で同窓会をする人。 普通なら交わることのなかった両者が、同じ校舎に通う。それが東京藝大なのだ。

 著者は、現役の藝大生を伴侶に持つラノベ作家。一緒に暮らしていく中での、あまりに不思議な暮らしぶりに興味を持ち、妻を案内役としてキャンパスへ足を踏み入れた。本書は、東京都心「最後の秘境」と言われる東京藝大に潜入し、全学部・全学科を完全踏破した前人未到の探訪記である。

元ホストクラブ経営者、口笛の世界チャンピオン・・・
 藝大への入学は、80人の枠を約1500人が奪い合う狭き門だ。しかも入試問題で出題されるのは、珍問・奇問の数々。

“問題:自分の仮面をつくりなさい。 
※総合実技2日目で、各自制作した仮面を装着してもらいます”

 さらに問題の続きには、

“解答用紙に、仮面を装着した時のつぶやきを100字以内で書きなさい。
※総合実技2日目で係りの者が読み上げます”

と、書かれていたという。

 また、鉛筆、消しゴム、紙を与えられて、「好きなことをしなさい」という問題に出くわした受験生もいるというから、もう驚くよりほかはない。

 そして難関を突破した彼らたちを入学後に待ち受けているのは、この言葉だ。

“芸術は教えられるものじゃない”

 しかし、そんな言葉に動じるような彼らではなかった。日々、常識と非常識の境界線を動かしつつ、たくましく生きる未来の芸術家達が、本書には続々と登場する。

 絵画科日本画専攻の高橋雄一さん(仮名)は、元ホストクラブ経営者。スプレーで壁やシャッターに絵を描くグラフィティにハマっていたところ、警察に補導されてしまい少年院へ。その後夜の世界へ転じるも、刺青に興味をもち、日本画の道を志すようになる。

 音楽環境創造科の青柳呂武さんは、口笛の世界チャンピオン。名実ともに口笛会の頂点に立つ彼は、1日3、4時間を口笛の練習に費やす。クラシック音楽に口笛を取り入れることを真剣に考えながらも、口笛は遊びと言い切る。

 この2人だけをみても、頂点だけを目指して一心不乱に邁進するエリート達とは、少し異なる様子が見てとれるだろう。何をしてもいいよと言われても、いつの間にかそれをやっている。本当に好きなのか、自分でもよく分からないのだが、なぜかその世界に戻ってきてしまう。志したのではなく、逃れられなかった。そんな自分たちの運命に、彼ら自身も戸惑っているようである。

「楽器を荒川に沈めようと思ってます」
 その戸惑いから解き放たれ、湧き上がってくる何かがエスカレートしていく様も、見どころの1つだ。まさに芸術と犯罪は紙一重である。藝大生の多くに知られる仮面ヒーロー、それがブラジャー・ウーマン。

 ブラジャーを仮面のように顔をつけ、上半身はトップレス。乳首の部分だけ赤いハートマークで隠し、下半身は黒いタイツというヒーローである。悪の組織、ランジェリー軍団と日々戦っているそうだ。本当にお疲れ様です! 

 音楽環境創造科の黒川岳さんも、結構キテる。 著者の「今はどんなことをされてるんですか?」という質問に対して、「今は楽器を荒川に沈めようと思ってます」という回答。楽器を沈めて、錆びついたところで引き上げ、展示したり演奏したりということをやりたいそうなのだが、まだ国土交通省から許可が下りないそうだ。

 一方で、先端芸術表現科の村上愛佳さんも負けてはいない。彼女の作品は、アスファルトで車を作って、駐車場に置くというもの。思い立ったきっかけは「アスファルトの上にアスファルトの車があるのって、面白いかなって。」というものであったそうだ。 本当にお疲れ様です!

目的を持って読んではいけない
 こうなると気になってくるのは、そんな彼らの将来である。

“他の人は卒業後、何をしているの? ”

“半分くらいは行方不明よ”

 もう言うことないっす! ビバ藝大!! 素晴らしすぎる!!!

 本書を読んでも、決して藝大に入れるようにはならないだろうし、こういう風に自分がなりたいとも思わないだろう。ましてやクリエイティブに仕事をするためのヒントなど、一切得られない。全く役に立たない。本当に役に立たない。これっぽっちも役に立たない。つまり、目的を持って読んではいけない本の典型的な例だ。

 ビジネスの世界では、手段と目的を履き違えると非難されることが多い。だがそれは、効率性という基準のみに基づく判断である。ひとたび経済合理性の外へ広がる世界を見渡して感じるのは、手段そのものが目的化している人には「勝てっこないわ」という畏敬の念である。

 そのうえ彼らは表現という手段のみを通じて、「目標のある人生」「目的のある行為」という当たり前の常識に疑問を投げかけてくる。だから、それぞれの生き方を媒介としたメッセージに思わずシビれるのだ。

 一刻も早く、まだ境界線付近にいる彼らの姿を瞼に焼き付けておくことをオススメする。なにせちょっと目を離しているうちに、半数以上は行方不明になってしまうのだから。

 無駄なものを作り続けること。それ自体は、本当に無駄なことなのか? 深淵な問いを投げかけながらも、読むだけで童心に帰らせてくれる。まさに現実逃避にうってつけ、ファンタジーのようなノンフィクションだ。

ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか
作者:ピーター・ティール 翻訳:関 美和
出版社:NHK出版
発売日:2014-09-25

作者:「東大理III」編集委員会
出版社:データ・ハウス
発売日:2016-06-21

「音大卒」は武器になる
作者:大内 孝夫
出版社:ヤマハミュージックメディア
発売日:2015-01-22

その島のひとたちは、ひとの話をきかない
精神科医、「自殺希少地域」を行く
作者:森川すいめい
出版社:青土社
発売日:2016-06-24

◎こちらもおススメ!
・『FIFA 腐敗の全内幕』ブラッターさん、あなたは賄賂をもらったこと、ありますか?
・『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』悲劇への道は、共感の心で敷き詰められている
・『謎のアジア納豆 そして帰ってきた<日本納豆>』 豆から生まれたメンタリティ
・【連載】『真相:マイク・タイソン自伝』第1回 不良少年の覚醒──マイク・タイソンが初めて力に目覚めたとき
・『極限高地』天空の街で、祈るように暮らす人々

(HONZ)

[JBpress]

Posted by nob : 2016年09月29日 13:09

高齢者対策は火急的問題ながら、、、真面目にやってきた人々が馬鹿を見ない公正かつ公平な今後の政策に期待。。。

■年金受給資格期間、10年に短縮=関連法案閣議決定

 政府は26日の臨時閣議で、年金の受給資格を得るのに必要な保険料納付期間を25年から10年に短縮する関連法案を決定した。同日開会の臨時国会に提出、成立すれば、来年10月から支給を始める。

 新たに約64万人が年金を受け取れるようになる。来年10月に9月分を支給し、それ以降は偶数月に2カ月分を一括支給。予算は年間約650億円を見込む。

 年金受給資格の短縮は消費税率の10%への引き上げと同時に実施する予定だったが、引き上げ延期で一時実施が不透明になっていた。安倍晋三首相が7月の会見で「無年金問題は喫緊の課題」と表明し、実現が決まった。

[時事通信]

Posted by nob : 2016年09月28日 14:39

悪意に満ちた搾者も世間には少なからず存在しますから要注意です。。。

■哀川翔「人生うまくいってないなら、まず今の自分を捨てろ」

 LINEやSNSが主要なコミュニケーションツールとなり、人対人のコミュニケーションのあり方が10年前とは比較にならないくらい変容した現代。あら探しをしようと思えば、すぐにできてしまう「何かと大変な時代」に生きづらさを感じている人は、さぞ多いに違いない。しかし、時代がどんなに変わろうと、ブレずに生き続ける男は少なからず存在する――。こと芸能界において、その代表格といえば、哀川翔だろう。芸歴31年、自身の人生訓を詰め込んだ書籍『ブレずに生きれば道は拓ける! 一翔両断!!』を発売した翔アニキに、混沌とした現代を生き抜く秘訣を聞いた!

哀川翔――今って何かと生きづらい時代になってた…と感じている人は多いと思うんですが、翔さんはご自身が10代、20代だった頃と比べて、生きづらい時代になったと感じるようなことはありますか?

哀川:全然生きづらくないよ、俺は。ネットがどれだけ盛んになろうが、いろんなことを検索されようが、別に俺にとっては関係ないもん。LINEなんて、めちゃくちゃ便利じゃん! 俺が10代、20代の頃にあってほしかったよ(笑)。

――生きづらいとは感じてないんですね。もし、今の時代に翔さんが若者だったとしたら、生き方は変わってないですか?

哀川:たぶん変わってないね。俺はテレビゲームが出たときにも、一切テレビゲームやってないから。みんなテレビゲームにどっぷりハマったときに、毎晩、外で酒飲んでたんだもん(笑)。今、俺が若かったとしても、たぶん同じなんじゃないかな。

――確かに、そのライフスタイルだと変わりようがないですよね(笑)。翔さんはブレない生き方を貫いているなーと思うんですけど、自分の信念を貫く生き方っていうのは、なかなか容易ではないと思うんですよ。

哀川:うーん、どうなんだろうなー。でも、俺、信念はないんだよね。高校のときは学校の先生を目指してたのに、それがダメになって、とりあえず上京したんだけど、最初の目標も『とりあえず社長になりたい。何かの』だったし(笑)。根本は、むっちゃユルいんだよ。だから、行き詰まってる人って、『明日がない』みたいな言い方するけど、明日はあるよ。仕事だって、選ばなきゃいっぱいあるんだから。選ぶからダメなんだって。

――でも、翔さんも、選んではきたんじゃないですか?

哀川:選んでないよ。俺は明日来る仕事を選んだことないし、「どうですか?」って向こうから来る仕事を、来た順番に受けてるだけなんだから。俺たちは供給側だからね。需要に則ってやってきた結果、今の俺があるだけで、生き方自体は結構流動的だよ。だって、あんなに売れたカップヌードルだって、ずっと同じ味なわけじゃなくて、何度も味変わってるじゃん。いざってときに、そういう柔軟さもないと、生きてはいけないってことだよ。なんの世界でもそうだと思うよ。大体、今の人たちは、携帯1コなくなったぐらいでバタバタしちゃうでしょ?

――バタバタしちゃいますね。相当、焦ります。

哀川:それじゃダメだよ。俺なんて、まったくバタバタしないもん。300人くらい友達は携帯に登録されてるけど、そんなの誰かに聞いたらすぐわかるし、そうじゃなかったら、別にまた1から積み上げればいいんだもん。それでも連絡取れなかったら、こいつはいらないっちゅうことか、みたいな(笑)。

――(笑)。では、今の時代を生きづらいと感じていて、人生がうまくいっていない人は、何をどうすべきでしょうか?

哀川:うまくいってないって人は、どこかで甘えてんじゃないかな。俺が見てきた限り、いつも大変とか言ってるヤツは、まず人の話や言うことを聞かないよね。そりゃ、大変にもなるって。人の話や言うことを聞いてりゃ、そんなに大変になるはずないよ。

――ただ、いろんな人の意見を取り入れすぎると、今度は逆にどれを信じたらいいかわからなくなったりもします。

哀川:いやいや、現場で自分の上司をひとり決めればいいんだよ。『この人の言うことは聞こう』って。俺はそれでしか生きてないから。現場に行ったら、監督の意見は全部聞くぞって思って行ってるから。

――翔さんの、人生の師匠みたいな人はいるんですか?

哀川:人生の師匠はいないけど、その時々の師匠はいっぱいいるよ。俺はそういう人たちの言うことを聞いてきただけだから。そもそも下の人間が腹が減ったって顔をしてたら、「おまえ腹減ってんだろ?」って言ってくれる。それが師匠だから。「すみません、お腹空いてるんですけど」って、こっちから言わなくちゃいけないような上司を師匠にすることないよ。そういうことができない上司は、上司じゃないよ。成功してる人は、みんな気遣いがすごいから。そこは共通してる。

――自分も信頼できる相手を間違えちゃダメですね。

哀川:あと、今がうまくいってないって人は『まず自分を捨てなさい』っちゅうことだよ。だって成功してねえんだから、 1度捨てるしかないじゃん。これまで、自分の考えで失敗してんだから。まず1回捨ててみて、そこで誰が拾ってくれるのか。『誰も拾ってくんなきゃ、あなたは終わり』って話だから。

――終わっちゃったら、どうするんですか? それ…。

哀川:しょうがないよ、またそこから考えるしかないよ。終わってないから、考えられないんだよ。完全に終わったら考えるだろ、ヤッベー!! って。無人島にバーンと投げられてみな? みんな必死で生きようとするぜ? その覚悟がないからダメなんだよ。だから、ぬるいって言うんだよ、俺は。

――それぐらいのショック療法じゃないですけど、1回終われと。

哀川:そう。みんな、あまりにも自分をかわいがりすぎなんだよ。実は誰もがそんなにできてはいないし、できるように生かされてる、って思ったほうがいいよ。俺だって、現場でやることはわかっていても、その場で作品を作り上げる人がいないと生かされないわけよ。ただ、俺は「呼ばれた」っていう自負はある。「俺が来たんじゃない、おまえらが呼んだ。でも、俺はなんでも言うこと聞くぜ」って、そういうふうに構えてるから、現場が終わるんだ。終わるってことは、やり遂げたから帰れるんだよ。

――確かに。

哀川:俺、30数年間、現場やってるけど、1回も帰れなかった日はないから。言うこと聞きゃ終わるのよ。みんな言うこと聞かないから終わらないんだよ。だから、おまえが作ってんじゃないよ、ってことをまず頭の中に入れろって。まず、作り上げる人がいて、俺たちはその部品として働いてるから、モノができてるんだっていう回路を持ちなさいっちゅう話よ。

――これはサラリーマンも一緒ですよね。

哀川:一緒だよ。会社がなかったら、おまえはなんなんだよ。ひとりで会社やれば? っていう話じゃない。だから、文句ばっかタラタラ言ってるヤツには、いつも言うんだ。「おまえ監督やって、映画1本つくってみろよ。大変だぜ?」って。誰もが簡単にできないことを監督はやってるんだから、役者は言うこと聞いときゃ、いいじゃん。「こうやってください」って言われた通りにやってれば役者として成り立つんだから、100倍楽だよ、監督より。それでお金もらえるんだから、ラッキーじゃん。

――そう考えるとサラリーマンも使う側より、使われる側のほうが楽かもしれませんね。

哀川:絶対そうだと思うよ。言うこと聞いてりゃいいんだから。ただ、誰の言うこと聞くかは決めなさいよ、ってことだよ。

 これまで、ブレずに己の信念を貫いて生きてきた人と思っていたが、意外にも、自分の立場に合わせた柔軟な生き方をしていた翔アニキ。しかし、その考え方のベースは、すべてがシンプルで1本芯が通っている。時代は変われど、本質は決して変わらぬ生き方。だからこそ、哀川翔は多くの人に「アニキ」と慕われるのだろう。

[日刊SPA!]

Posted by nob : 2016年09月28日 14:31

また旅立つ君へVol.114/幸福への旅

孤独を受け容れて旅に出て、、、

自らを手放して旅から還る。。。

Posted by nob : 2016年09月25日 18:19

また旅立つ君へVol.113/自らを手放すことが幸福への最後の一歩でありまたはじめの一歩。。。

■般若心経 「五蘊皆空」という言葉の解釈

 2014年10月に最も進んだステージのすい臓がんが発見され、余命数か月であることを自覚している医師・僧侶の田中雅博氏による『週刊ポスト』での連載 「いのちの苦しみが消える古典のことば」から、『般若心経』の「五蘊皆空(ごうんかいくう)」という言葉の解釈を紹介する。

 * * *

 本連載の第3回に書いた仏陀の言葉「諸法は我でない」を、仏陀の死後千年を経て著された般若心経の言葉として再び取り上げます。般若心経は、非常に多くの人々によって千年以上も読み続けられている言葉なので、その内容を重ねて紹介したいのです。

 第3回では、ギルバート・ライルの「範疇誤謬(はんちゅうごびゅう)」を参照しました。オックスフォード大学を初めて訪問した外国人が、各学部や図書館や運動場や事務棟などを案内された後で、「学生が勉強する所や学籍係が仕事をする場所は解りましたが、大学はどこに在ったのですか?」と質問したという話です。「私の身体」や「私の思い」等は「私という主体」と範疇が異なるのです。それは、デカルトの「我思う、故に我あり」が論理学的に間違っていることの証明でした。

 オックスフォード大学でギルバート・ライルの先生であったウィトゲンシュタインは著書『論理哲学論考』で「私の身体は有る。しかし私という主体は私の世界に属さない、それは世界の限界である」と言っています。

 般若心経には「五蘊」という言葉が出てきます。色(私の身体)・受(私の感覚)・想(私の表象)・行(私の意思)・識(私の認識)という5つの自己執着の要素の集合のことで、自己執着が空っぽになった状態が般若心経の「五蘊皆空」です。

 この五蘊皆空(自己執着が無くなった状態)が般若(知恵)の波羅蜜多(完成)です。前回紹介したように、知恵の完成は「筏の譬喩(いかだのひゆ)」を使って説かれました。旅人が、仏教という筏に乗って、苦しみの此岸から涅槃(安楽)の彼岸に渡った。彼岸に渡った後、旅を続けるには筏(仏教)を捨てる。自己執着を捨てることを説く仏教は、仏教自身に執着しないのです。

「知恵の完成に於いて」という文が「般若波羅蜜多時」と漢訳されました。「筏の譬喩」に当てはめれば「彼岸に於いて」という意味です。

 般若心経は「舎利子是」と続きます。「シャーリプトラ(お釈迦様の、知恵に優れた年上の弟子)よ、ここでは」という意味です。「ここでは」は「彼岸に於いては」です。般若心経の内容は、すべて「知恵の完成に於いて」の話なのです。彼岸においては筏(仏教)も捨てるので、仏陀が説かれた「苦集滅道」さえも捨てるのです(無苦集滅道)。

 明治維新以後のいわゆる日本の近代化は、実際には西洋化でした。言葉も外国語の翻訳に使われて西洋化し、素晴らしい日本文化が忘れられています。仏教という翻訳語(元来は仏法、および仏道といわれた)が、キリスト教などの一神教のように一つの価値観を信仰する宗教と混同されています。仏法(現代語では仏教)は、「我こそ正しい」という自己執着を離れ、あらゆる価値観を尊重する宗教(生き方、価値観)なのです。

●たなか・まさひろ/1946年、栃木県益子町の西明寺に生まれる。東京慈恵医科大学卒業後、国立がんセンターで研究所室長・病院内科医として勤務。1990年に西明寺境内に入院・緩和ケアも行なう普門院診療所を建設、内科医、僧侶として患者と向き合う。2014年10月に最も進んだステージのすい臓がんが発見され、余命数か月と自覚している。

[NEWSボストセプン]

Posted by nob : 2016年09月25日 18:00

オジサンオバサン世代はもうビックリポンや。。。

■性交渉の経験がない人が4割超え!恋人を作らない理由3選

grinvalds/iStock/Thinkstock 国立社会保障・人口問題研究所が独身者5,276名の男女に調査をした結果、「交際相手がいない」男性が69.8%と約7割、女性が59.1%と約6割にも増加したと報じられた。

さらには、「性交渉の経験がない」独身者の割合も男性42.0%、女性44.2%と男女とも増えているそうだ。

この話題に関連し、しらべぇ編集部ではしばらく異性と交際していない男女に「恋人を作らない理由」を取材してみた。

①2次元しか好きになれない

「僕はアニメが好きで、異性に対するトキメキも、そういう行為もずっとアニメで発散してきました。そのうち、生身の異性に対して何も感じなくなってきたんですよね。

モテないわけではないので彼女がいたことはあるけど、そういう行為ができないんです。

女性に対して理想が高くて夢見がちな傾向があると友人から指摘されますが…そのことに関して、自分自身深刻には悩んではいません」(20代男性)

2次元が充実し過ぎて、すべてをそこで解消できるという。このことを本人が悩んでいないことが、もしかしたら問題なのかもしれない。

②与えたり与えられたりがわからない

「私は恋愛をしていなくても、日常が忙しくて充実しているというのもあるかもしれません。でも、昔から与えたり与えられたりという感覚がわからないというのが大きいのかも。

人に頼るのが得意ではないんですが、何でもひとりでこなしていくうちに、何のために恋愛をするのかがわからなくなったというのもあります。

結婚はいずれしたいと考えているんですが、別れる可能性も考えると時間を費費やせないです」(20代女性)

彼女は常に多忙なために、恋愛には時間をかけられないという。女性が社会に出るようになり、夢に対する自己実現とのバランスがうまく取れないのかもしれない。

③異性への接し方がわからない

「女性との接し方がそもそもよくわからなく、デートをしてみても付き合うまでいたらないことが多々あって。『面倒くさい』『お金が掛かる』などのイメージがつくようになりました。

たぶんですが、恋人がいる男性は性欲が自分より強いんだと思います。性欲が面倒くさいを上回ることがないのも問題だと自分で感じています。

また、恋人がいて本当に良かったと思う経験をしたことがないのもあるかもしれませんね。今では恋人を作りたいという気持ちも皆無になっています…」(30代男性)

恋愛は学校でも会社でも教わることはないので、どうすればいいのかわからないという人も少なからずいるのかもしれない。

本記事の取材のような理由で恋人を作らない人もいるが、国立社会保障・人口問題研究所の調査では、いずれ結婚をしたいと考えている独身男女は9割以上という結果が出ている。

このような状況の背景には、「日本人は働きすぎだけど貧しい」ということもあるのかも。

政府が1ヶ月の残業時間に上限を設定する検討に入ったが、少子化を食い止めることができるのか注目したい。

・あわせて読みたい→他人の悲しみに共感できない人の特徴 交際経験の有無も関係か

(取材・文/しらべぇ編集部・ニートgoma)

[NEWSボストセプン]

Posted by nob : 2016年09月25日 17:53

また旅立つ君へVol.112/孤独を知ることが幸福へのはじめの一歩。。。

■人とはさみしい生きもの 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】

「犀の角のようにただ独り歩め」。

何か自分が行きづまったときや、たとえようもなくさびしいときに、ふっとわたしの口をついて、このお釈迦さまのことばが出てきます。すると不思議に心はなだめられ、不如意も、怒りも怨みも消えてしまうのです。わたしはひそかにこれを自分の呪文としてきました。哀しみや怨みやさびしさに捕らわれている自分が、荒野をさまようただ独りの一角獣に見えてくるのです。

しょせん人間は孤独な動物だったんだという諦念が、あらためて胸によみがえってきます。

瀬戸内寂聴

[しゃベル]


■犀の角のようにただ独り歩め
(スッタニパータ「蛇の章」)

『犀の角』一切の生きものに対して暴力を加えることなく、一切の生きもののいずれをも悩ますことなく、また子女を欲するなかれ。況んや朋友をや。犀の角のようにただ独り歩め。

交わりをした者には愛恋が生ずる。愛恋にしたがってこの苦しみが起る。愛恋から患(うれ)いの生ずることを観察して、犀の角のようにただ独り歩め。

朋友・親友に憐れみをかけ、心がほだされると、おのが利を失う。親しみにはこの恐れのあることを観察して、犀の角のようにただ独り歩め。

子や妻に対する愛著は、あたかも枝の茂った竹が互いに相絡むようなものである。筍が他のものによりつくことのないように、犀の角のようにただ独り歩め。

あたかも林の中で、縛られていない鹿が食物を求めて欲するところに赴くように、智ある人は独立自由をめざして、犀の角のようにただ独り歩め。

同伴者の中におれば、休むにも、立つにも、行くにも、旅するにも、つねにひとに呼びかけられる。ひとの欲しない独立自由をめざして、犀の角のようにただ独り歩め。

同伴者の中におれば、遊戯と歓楽とがある。また子女に対する情愛 (pema) は甚だ大である。愛しき者と別れることを厭いながらも、犀の角のようにただ独り歩め。

四方のどこにでもおもむき、害心あることなく、何でも得たもので満足し、諸々の苦難に堪えて、恐怖することなく、犀の角のようにただ独り歩め。

出家者でありながらなお不備の念をいだいている人々がいる。また家に住まう在家者でも同様である。だから他人の子女に執心すること少く、犀の角のようにただ独り歩め。

葉の落ちたコーヴィラーラ樹のように、在家者のしるしを棄て去って、在家の束縛を断ち切って、勇者はただ独り歩め。

もしも汝が、賢明で、協同し律儀正しい明敏な同伴者を得たならば、一切の危難にうち勝ち、こころ喜び、念いをおちつけて、かれとともに歩め。しかしもしも汝が、賢明で協同し行儀正しい明敏な同伴者を得ないならぱ、あたかも王が征服した国を捨て去るようにして、犀の角のようにただ独り歩め。

われらは実に朋友を得る幸を讃称(ほめたた)える。自分よりも勝れ或いは等しい朋友には親しく近づくべきである。このような朋友を得ることができなければ、罪のない生活を楽しんで、犀の角のようにただ独り歩め。

金工がよく仕上げた二つの輝ける黄金の腕輪が一つの腕においては相打つのを見て、犀の角のようにただ独り歩め。

このように二人寄っているならば、われに饒舌といさかいとが起るであろう。未来にこの恐れのあることを察して、犀の角のようにただ独り歩め。

実に欲望は色とりどりで甘美であり、心に楽しく、種々のかたちで心を攪乱する。欲望の対象にはこの患(うれ)いのあることを見て、犀の角のようにただ独り歩め。

これはわたくしにとって災害であり、腫物であり、禍であり、病であり、矢であり、恐怖である。諸々の欲望の対象にはこの恐ろしさのあることを見て、犀の角のようにただ独り歩め。

寒さと暑さと飢え歩渇(かつ)えと風と太陽の熱と虻と蛇と、—— これらすべてのものにうち勝って、犀の角のようにただ独り歩め。

あたかも肩がよく発育し斑紋ある巨大な象が、その群を離れて、欲するがままに森の中を遊歩するように、犀の角のようにただ独り歩め。

集会を楽しむ人には、暫時の解脱に至るべきことわりもない。太陽の末裔(ブッダ)のことばをこころがけて、犀の角のようにただ独り歩め。

相争う哲学的見解を超え、(さとりに至る)決定に達し、道を得ている人は、「われは智慧を生じた。もはや他のものに指導される要がない」と知って、犀の角のようにただ独り歩め。

貪ることなく、詐ることなく、渇することなく、(他人の徳を)覆うことなく、濁りと迷妄とを除き去り、一切世間において愛執のないものとなって、犀の角のようにただ独り歩め。

義ならざるものを見て邪曲にとらわれている悪い朋友を避けよ。貪りに耽って怠惰な人に、みずから親しむな。犀の角のようにただ独り歩め。

博学で真理をわきまえ高邁・明敏な友と交われ。いろいろとためになることがらを知り、疑惑を除き去って、屋の角のようにただ独り歩め。

世の中の遊戯や娯楽や快楽に満足を感ずることなく、心ひかれることなく、装飾を離れて、真実を語り、犀の角のようにただ独り歩め。

妻子も父母も、財宝も穀物も、親族やそのほかすべての欲望までも、すべて拾てて、犀の角のようにただ独り歩め。

「これは執着である。ここには楽しみは少く、快味も少くて、苦しみが多い。これは魚を釣る鉤である」と知って、賢者は、犀のようにただ独り歩め。

水の中の魚が網を破るように、また火がすでに焼いたところに戻って来ないように、諸々の(煩悩の)結び目を破り去って、犀の角のようにただ独り歩め。

。俯して視、とめどなくうろつくことなく、諸々の感官を防ぎ、こころを護り、(煩悩の)流れ出ることなく、(煩悩の火に〉焼かれることもなく、犀の角のようにただ独り歩め。

葉の落ちたバーリチャッタ樹のように、在家者の諸々のしるしを除き去って、出家して袈裟の衣をまとい、犀の角のようにただ独り歩め。

諸々の味を貪ることなく、欲求することなく、他人を養うことなく、戸ごとに食を乞い、家々に心をつなぐことなく、犀の角のようにただ独り歩め。

こころの五つの覆いを断ち切って、すべての随煩悩を除き去り、たよることなく、愛念の過ちを絶ち切って、犀の角のようにただ独り歩め。

。以前に経験した楽しみと苦しみとを擲ち、また快さと憂いとを擲って、清らかな平静と笑らいとを得て、犀の角のようにただ独り歩め。

最高の目的を達成するために努力策励し、こころ怯むことなく、行いに怠ることなく、毅(つよ)い活動をなし、体力と智力とを具え、犀の角のようにただ独り歩め。

独座と禅定を捨てることなく、諸々のことがらについて常に理法のとおりに行い、諸々の生存における患いを確かに知って、犀の角のようにただ歩め。

愛執の消滅を求めて、怠らず、唖ではなくて、学問あり、こころをとどめ、理法を明らかに知り、自制し、努力して、犀の角のようにただ独り歩め。

音声に驚かない獅子のように、網にとらえられない風のように、水に汚されない蓮のように、犀の角のようにただ独り歩め。

歯牙強く百獣の王である獅子が他の獣にうち勝ち制圧してふるまうように、辺地の坐臥に親しめ。犀の角のようにただ独り歩め。

慈しみと平静とあわれみと解脱と喜びとを時に応じて修し、一切世間に背くことなく、犀の角のようにただ独り歩め。

貪欲と嫌悪と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失っても恐れることなく、犀の角のようにただ独り歩め。

ひとびとは自分の利益のために交わりを結び、また他人に奉仕する。今日、利益をめざさない友は、得がたい。自分の利益のみを知る人間は、きたならしい。犀の角のようにただ独り歩め。

岩波文庫『ブッダのことば』−スッタニパータ−第1 蛇の章 3、犀の角(16〜21頁)

[仏教再考/犀角独歩]

Posted by nob : 2016年09月22日 15:34

摂ることよりも余分なものを摂らないこと、、、そして運動と睡眠。。。

■便と尿の排出に勝る「デトックス」はない

 ハリウッドセレブや成功者に続けと言わんばかりに、巷には意味不明な横文字の健康法が溢れる昨今。そうした「意識高い系」健康法にハマる健康オタクたちに残念なお知らせを発表する。

「毒出し」は日常生活の中で十分できる!

 体内に蓄積した重金属や残留農薬、活性酸素などの有害物質を排出して「解毒」することで健康を取り戻すというのがデトックス。血液にオゾンガスを混合して体内に戻す「血液クレンジング」、コールドプレス製法で作ったジュースと水だけで数日間過ごす「ジュースクレンズ」などは、有名人の実践者が多い。

森林浴「体内をキレイな酸素で満たしたいなら森林浴で十分。僕が考案したゾンビ体操をすれば血管が広がってすべての細胞に血液が行き渡りますから、そこでしっかりよい空気を吸えば不要な二酸化炭素などが排出される。これが本当のデトックスだと思いますね」(池谷医院院長の池谷敏郎氏)

 おおたけ消化器内科クリニック院長の大竹真一郎氏は「そもそも毒素が何なのか」と根底から疑問を呈する。

「何が決定的な毒素になるかは個人差があるし、コールドプレスジュースの酵素が毒素を排出するなどありえない。本当のデトックスと言えそうなものは、体内に溜まった重金属をキレート剤の点滴で抜く療法や、水銀を抜く薬の服用ぐらいでしょう。ちなみにこちらは1錠10円程度で、慢性肝炎の治療でも使用されるもの。また、汗をいくらかいても有害物質は数パーセントしか排出されません」

「便と尿の排出に勝るデトックスはない。そのためには健康的な食生活と運動」(大竹氏)だそうで……。

【池谷敏郎氏】
医学博士。池谷医院院長。

【大竹真一郎氏】
消化器内科医。おおたけ消化器内科クリニック院長。

Posted by nob : 2016年09月22日 15:27

私も日常的に感じ取っています。。。

■虫の知らせ「亡くなる人がテレパシーで伝えている」説の真偽

「虫の知らせ」とは、『大辞泉』によれば〈よくないことが起こりそうであると感じること〉。「よくないこと」の最たるものとして、「身近な人が死ぬ予感」という意味で使われることが多い。

 2012年、NPO法人・プライマリヘルスケア研究所が「家族や親しい人の臨終に居合わせなかった経験がある人」を対象にアンケート調査を実施した。その結果、207人中87人、実に42.0%が「虫の知らせ」があったと回答したのだ。

「虫の知らせ」には、「亡くなる人物が自分の死をテレパシーのように伝えている」という説があるが、ヴァージニア大学のイアン・スティーブンソン教授は、英国心霊研究協会やアメリカ心霊研究協会などによる報告事例などを、著書『虫の知らせの科学』にまとめた。その中で、

〈意識にのぼらないところで、超感覚的プロセスを介した感情の重要なやりとりが、大半の人間同士の間で四六時中行われており、おそらくは、われわれの情動や行動に相当な影響を与えていることは想像に難くない〉

 として、「テレパシー説」を後押ししている。

 一般社団法人日本看取り士会代表で、これまでに約200人の人を看取ってきた柴田久美子氏の話。

「仕事柄でしょうか、虫の知らせの話はたくさん見聞きしてきましたし、私自身も不思議な体験をしました。

 ある夜、入院中の母が私の名前を呼ぶ声が聞こえたんです。『母のもとに行かなくてはならない』と直感し、すぐに支度をして病院に向かっていると、その電車の中で兄から母の危篤を知らせる電話が入りました。

『もう向かってるから』と伝えると兄はとても驚いていました。到着したときにはすでに母の意識はありませんでしたが、看取ることはできました」

 悪い予感は外れるに越したことはない。しかし、「虫の知らせ」がプラスに働くことだってある。悪いことと決めつけずに、前向きに「虫の知らせ」と向き合うことも必要なのかもしれない。

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2016年09月22日 15:18

人は聞きたいことだけを聞きたいように聞き、、、話したいことだけを解ってほしいように話している。。。

■「カン違いの多い人」が知らない会話の本質
人は自分が「聞きたい」ように聞いている

宇都出 雅巳 :トレスペクト教育研究所代表・学習コンサルタント

「ええっ!この資料、午前中までだったんですか? てっきり今日いっぱいまでだと……」。
こうしたコミュニケーションでの勘違いで起こる仕事のミスは、かなりやっかい。どちらも正しいと思っているために、「言った」「言わない」の問題で議論が泥沼化したり、上司や取引先から一方的に怒られたりと、重大化しがちです。
『仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方』の著者であり、脳科学・認知科学に詳しい学習コンサルタントの宇都出雅巳さんが、コミュニケーションによるお互いの勘違いの原因と対策を解説します。

「コミュニケーションはキャッチボール」ではない

仕事においてコミュニケーションは必要不可欠です。大半の仕事は一人で完結するものではありませんし、人とかかわるサービス業が増えています。さらにチームの垣根が平気で国境をまたぐような時代です。ビジネスシーンではコミュニケーションの重要性がますます高まっています。

それと比例してコミュニケーションミスも増えています。コミュニケーション頻度が高まる一方で、対面でのリアルタイムのやり取りは減って、メールやSNSでの文章ベースのやり取りが増えているのも、コミュニケーションミスの増加に拍車をかけているのでしょう。

そしてこのコミュニケーションミスは、「きちんと伝える」「きちんと聞く」といった心構えのレベルで改善できるものではありません。実はきちんと伝えてもその通りには伝わらないし、きちんと聞いても正確には聞けないのです。

「そんなバカな……」と思う人もいるでしょうが、これが脳科学や認知科学がここ数十年の間で明らかにしてきた事実です。まずはこれを受け入れることがコミュニケーションミスをなくすスタートラインです。

あなたは「コミュニケーションはキャッチボールである」と思っていませんか?これはコミュニケーション研修などでよく使われるたとえですが、実はコミュニケーションはキャッチボールのようなものではありません。それとは全く違うものです。

コミュニケーションを何かボールのやり取りのように考えることが、コミュニケーションについての誤解を生み、結果的にコミュニケーションミスを誘発する要因にもなっています。では、コミュニケーションとはどういうものなのでしょう。

他人の話は、無意識に自分の記憶を元に理解している

コミュニケーションでは、やり取りされる言葉(キャッチボールでのボール)に注意が向きがちですが、重要なのはそれぞれの人の中で思い出されている「記憶」です。それこそがコミュニケーションで伝えようとしていることであり、伝わっていることなのです。具体的な例も挙げながら解説していきましょう。

話し手が自分の記憶にある経験を他人に話すとき、その記憶のすべてを言葉にするわけではありません。たとえば、「昨日、渋谷で友人とお酒を飲んだ」と誰かに話すとしましょう。しかし、「昨日」といってもそれが朝なのか昼なのか夜なのかわかりません。また渋谷といっても渋谷のどこなのか、そもそもお店だったのか自宅だったのかも省略されています。

こうしたすべてを言葉にしていては会話が成立しません。ですから、そのとき話し手は必ず情報を「省略」します。

普段は「何が省略されている」ということをわざわざ意識しなくてもコミュニケーションは成立します。それは、話し手の言葉の省略された部分を、聞き手が無意識に記憶を連想し、自動的に補完しているからです。

ただ、話し手が話した記憶と、聞き手が連想した記憶は、もちろん異なります。蓄積してきた「記憶」が違うわけですから連想ゲームのように結果が違って当然です。

普段のコミュニケーションでは、聞き手は自分の記憶を頼りに相手の言葉の省略されている部分などを補完し、解釈を加えて理解(したつもり)となります。

こうした思い出していること自体が意識にのぼらない記憶のことを認知科学では「潜在記憶」と呼びます。(ちなみに意図的に思い出そうとする記憶のことを「顕在記憶」といいます。)

職場におけるコミュニケーションミスはそれなりに知識や経験が増えてくると起こりやすくなります。というのも、相手の言葉を聞くことによって引き出される記憶が、知識や経験がある人ほど多くなるからです。そのせいで、相手が意図していた言葉の意味とは違う記憶が無意識に反応してしまいがちになります。

たとえばあなたが後輩から仕事の相談を受けたとします。あなたの頭の中にはその相談に関連する知識や経験が豊富にあります。すると関連する記憶が次々と活性化され、「ああ、あのことね」「後輩の悩み所はここだろう」といったように「わかったつもり」になってしまうわけです。これが勘違いのもとになります。

逆に記憶のストックの少ない新人は、相手の話のキーワードが自分の記憶に結びつきにくいので、省略された部分を補完することができません(だから上司は丁寧に説明しないといけないのです)。

仕事でのコミュニケーションミスといって真っ先に思い浮かぶのは、情報の伝達ミスではないでしょうか。つまり相手に伝えたと思ったのに実は相手が正しく理解していなかったケースです。

簡単な仕事の指示やアポの日取りといった情報なら、情報をできるだけ省略せず、かつ相手が間違えそうな箇所を強調するなどして説明すれば、おおかた伝わります。

しかし複雑な仕事の手順など、相手の理解力が問われる情報はいくら丁寧に説明しても完全に伝わるかどうかわかりません。そこで効果的なのが相手に復唱してもらうことです。

『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(KADOKAWA)の著者で、学習塾教師である坪田信貴氏は、その著書のなかで生徒に教えたことを復唱させることの重要性を説いています。

復唱するためには教わったことを完全に理解していないとできません。あいまいな理解のままだと論理展開が組めないので、説明もアヤフヤになります。何度も指摘しているように、人は脳の補完機能があるため、すぐにわかったつもりになります。復唱によって自分がどこまでを理解して、どこから理解していないのか、はっきり認識することができるのです。

仮にすべてを理解して難なく復唱できたとしても、復唱したことによって記憶を定着させやすくする効果もあります。仕事の現場でも後輩などに何かを指導して、それが伝わったかどうか確認したいのであれば、復唱してもらうことが最も確実です。

また復唱は自分自身で行うこともできます。たとえば研修やセミナーで何かを学んだり、本を読んだりしたとき、本当に自分がそれを理解したかどうかをチェックするには実際にアウトプットしてみることをおすすめします。

誰かに口頭で説明してみてもいいですし、文字に書き出しても構いません。SNSを使って「備忘録」と題して学んだことを簡単な文章にまとめてみてもいいでしょう。他人が読んでも理解できる文章を書くには、確実に自分自身が理解している必要があるわけですから。

また、ビジネスのコミュニケーションにつきものなのが「言った」「言わない」のトラブルです。相手と自分の記憶が異なるわけですから、互いの正当性を主張したところで結論は出ません。

そういった事態を防ぐためには客観的な事実として記録を残すしかありません。最近はスマホで手軽に録音ができますが、すべての会話を録音するのも現実的ではないので(マナー上の問題とデータ容量の問題で)、ここはやはり、もっとも原始的、かつ手軽なメモがいいでしょう。

とくにメモであればその場で書き込みつつ、相手にもそれをリアルタイムで見せることができます。実はこれが非常に重要です。一般的に会議の席などで相手にも見えるようにメモをとる人は少ないですが、あえて相手にも見えるように堂々と書き出す方が、経験上、絶対におすすめです。

もちろん、ホワイトボードやフリップチャートがあれば、そこに書き出していくのもおすすめです。ホワイトボードはスペースがなくなったら、写真に撮って新たに書き出しましょう。

対面のコミュニケーションにこだわる意味

いくら当人が「伝えたつもり」「聞いたつもり」でもミスは起きます。対面でのコミュニケーションですらそうなのですから、顔の見えない電話やメール、SNSではどれだけコミュニケーションミスが起きているか、恐ろしくなったかもしれません。

非対面型コミュニケーションの弱点は、相手の反応がリアルタイムでわからないことです。対面で意識を相手に向けていれば、相手の顔色が変わったり、言葉の前に微妙な間が入ったりとわずかな異変にも気づくことができます。そうやって反応がわかるからこそ臨機応変に軌道修正がかけられるわけですが、相手の顔が見えないメールであったら反応を想像するしかありません。

まだ電話であれば口調で反応がなんとなくわかりますし、LINEやメッセンジャーでリアルタイムに短文の応酬をするのであれば若干はマシかもしれませんが、それでも対面での会話に勝るものはありません。

仕事のスピードアップのためにさまざまなコミュニケーションツールを活用することはいいことです。しかし、相手に誤解されるおそれがある場合や、相手の反応を見ながらではないとうまく伝えられない込み入った話などは、手間がかかっても電話なり対面での会話を心がけましょう。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2016年09月19日 13:46

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.46/自衛隊員も同様です。。。

■小泉純一郎氏「米兵の被ばくは常識でわかる」トモダチ作戦の見舞金1億円調達へ

2016年9月7日、元内閣総理大臣・小泉純一郎氏が記者会見を行いました。小泉氏は、アメリカ海軍による東日本大震災の復興支援「トモダチ作戦」で、米兵が被曝した可能性を示唆。健康被害に苦しむ米兵のために設立した、「トモダチ作戦被害者支援基金」について説明しました。

「トモダチ作戦被害者支援基金」設立の経緯

小泉純一郎氏(以下、小泉) あーあー、大丈夫かな?(笑)。これでいいか。ご紹介いただきました小泉です。本日はお招きいただきまして、ありがとうございます。 私はここに初めて来たと思ったんですが、今、写真を見たら、現役の総理のときに1回来てるんですね(笑)。 最近は過去のことをほとんど忘れてますけどね(笑)。ちょっと気にかかってるのは、最近、何を言おうとしてるかも忘れることがあるんですよ(笑)。 (会場笑) 今日は1時間といっても、ブライアンさんが通訳をしてくれますから、中身は30分のようですので、「トモダチ作戦」と、それから私が原発ゼロ運動をしていますから、その点についてできるだけ簡単にお話しして、あとは質問を受けたいと思っております。 私は、今日通訳していただくブライアンさん、奥様のエイミー(辻本)さん、お子息のジュリアンさんの3人のみなさんと、城南信金の吉原さんと一緒に、5月に4日間の予定でサンディエゴにうかがいました。 それは、エイミーさんから、この(「3.11」の)救援作戦で被害に遭った兵士たちがかなり出てきていて、それがあまり知られてないということを聞いたんですね。アメリカのメディアにおいても、日本のメディアにおいても知られてないと。 そこで、エイミーさん曰く、元総理の小泉さんがサンディエゴに行って、じかに被害者の兵士の方々と話しあえば、あるいは実情を聞けば、少しはメディアでも報道してくれるんじゃないかという話だったんです。 本当に「トモダチ作戦」で放射能による被害に遭った兵士がそんなに多くいるのかと。それはやっぱり人から聞くよりも、じかに聞いたほうがいいかなと思って、「行こうか」という話になったんです。 その話を聞いたのは3月のことでした。そこに城南信金の吉原さんも同席してたもんですから……。私は城南信金のシンクタンクの名誉所長を仰せつかっているんですね。 初代の所長が、私の慶應の時代の先生で、政府の税制調査会長をしていた経済学者の加藤寛先生でした。加藤寛先生というのは、名前を聞けば日本人は全部知ってますよ。有名な人だから。もう説明する必要ない(笑)。 私も総理時代、経済政策等でいろいろご指導いただいた先生です。その方が亡くなったあと、「小泉さん、2代目の名誉所長どうか?」という吉原さんの話で引き受けたんです。 その吉原さんが、ブライアンさんとエイミーさんを紹介して、この会談になったんですね。3月に初めてお会いしたんです。 それで「サンディエゴに行って、じかに兵士の話を聞いてくれ」って話のとき、ちょっと考えたんです。ところが、吉原さんがすぐ「ホテル代と飛行機代は私が出します」と言ってくれたんです。城南のシンクタンクの名誉所長をしていますけれども、給料は一切もらってないんですけど(笑)。 (会場笑) そこまで熱心に言っていただくんだったら、やっぱり聞く必要があるなと思って行ったんですよ。5月に4日間ですね。10名の健康被害に遭った兵士のみなさんとお話をいたしました。だいたい20代〜30代の方ですね。

東日本大震災における米兵の被ばく疑惑

その方々が、トモダチ作戦で韓国に行く途中、日本政府からの要請で、(航空母艦の)「ロナルド・レーガン」が「すぐ東北沖へ行け」という司令を受けたと。 東北沖合で停泊して、ヘリコプターで被災した地域等に行ったり来たりしながら、救援活動に励んでくれたんです。 約1ヶ月間、そこに滞在しながらさまざまな救援活動に励んでくれて。その後、しばらく経ってから、体の調子がおかしいという状況だったようです。半年後、1年後、病院でお医者さんに診てもらったんだけども、原因不明と言われたと。 そのうち日が経つにつれて、鼻血が止まらない、下血が止まらない、そういう状況のようだったようです。それで「これは放射能の被害じゃないかな」とだんだん感じてきたようですよ。 3月にこの話を聞いたときに、ブライアンさん、エイミーさんが、あのレーガンで、その状況を映していたビデオがあったんですね。残ってるんですよ。ビデオも拝見しまして。 彼らは放射能が来てると知らないものですから、福島の原発でメルトダウンが起きたとき、海のほうへ風が吹いてたんですね。彼らは、まさか放射能が出てるとは知らないものですから、防護服を着ないで救援活動をしてたわけです。 帰って来たら、原子力空母ですから、当然ガイガーカウンターなり、放射能測定機能を載せてますよね。それが鳴り出してるわけですよ。「すぐ服を脱げ、シャワーを浴びろ」というような話も、ちゃんと音声も入ってるんですよね。 だから、東北地方の人よりも放射能の風、「放射能プルーム」って言うんですか? それが海に行ったもんですから、もろに放射能の汚染のなかにいるんじゃないかという状況を恐れてたわけですね。話に出てるわけですよ。「ことによると、俺たちは放射能のなかにいるんじゃないか」って。 「服を脱いでシャワー浴びろ」と言われても、今から考えると、シャワーを浴びるの海水ですから、海水の塩分を除くシャワーを浴びてたと。放射能の物質は除けないんですよね。 なおかつ、料理は海水を真水にして、淡水にして、海水を使って料理してるんですから、当然放射能の汚染された海水、塩分だけ取った真水ですけれども、放射能物質が残っている、汚染された汚染水によって料理してたわけですよね。それを食べてるわけですよ。 日が経つにつれて病気の症状は重くなる。しかし、「この病気は放射能の被害によるものとは断定できない」というのが、病院においても医者においても共通の言葉だったようです。

頑強な海兵隊員の体に起きた異変

彼らとじかに会ってお話を聞いたんですが、彼らは海兵隊ですから。聞くところによると、海兵隊というのは一番厳しい訓練を要求される部隊のようですね。 だから、みんな頑健な兵士だったんですよ。20〜30代ですから。頑健で健康状態が良くなきゃ海兵隊員に採用されないわけですよね。 その頑健な兵士がもう軍隊の隊員としての活動も十分にできなくなった。日々体の症状が悪くなってるのはよくわかってる。そういう状況の話をじかにうかがいました。 私が行ったときは、もうすでに7名の方が病気でなくなったと。300人も病気で苦しんでいる兵士たちが出てきたと。そういう話で、サンディエゴに来てくれるという人は限られてたようですね。 さまざまな病状の方から聞こうと思ったんですけれども、最後もう1人来る予定の人は、病状が重くて来れないという人、その人は来ませんでしたけれども、だいたい症状の比較的軽い人が来てくれたようです。 女性兵士の1人で、妊娠しながらその救援活動をしていた女性がいたと聞いています。その方は、本人は見えませんでしたけれども、生まれたときは障がい児で、もうその子供は亡くなったと。本人も今病気で、除隊しているという話でした。 それぞれ若い兵士が、頑健な体にもかかわらず思いがけない放射能に汚染されて、病状に苦しんでいる姿。 会ってみてね……1つ驚いたことには、病気を抱えながらも、あきらめというか、なにか明るいんですよね。みんな暗くないんですよ。「仕方がない」と言って。 しかし、軍隊の隊員として、病気が重くなっていくと、ふだんの正常な活動ができない。体が思わしくないので自分から除隊した人もいるし、あるいは外から見てても、これはもう活動できないだろうと思えば除隊せざるをえない。そういう状況のようですね。 除隊すると、お医者さんにかかった場合、医療保険がきかないという人がいましたね。兵士のなかで、自分が除隊させられると。今までは軍隊にいた限り、軍の病院で面倒を見てくれた。しかし除隊しちゃうと、もう軍の病院と関係なくなって、民間の病院に自分で行かなきゃいけない。 どちらかというと、海兵隊員のみなさんは比較的裕福ではない家庭の方が多いと。アメリカは日本のように国民皆保険じゃないですから、医者にかかるだけで相当なお金がかかるようです。 あの頑健な兵士がね……こういう活動ができないで苦しんでる姿をどうしてもっと早く知らなかったのか、またあんまり新聞で報じられてないのはなんだろうかのかと、不思議に思いましたね。

病気に苦しむ米兵は300人以上

ロナルド・レーガン空母にいる乗組員は5,000人ぐらいいるようです。そのほか、空母ですから、付随する艦隊も一緒に来てます。 あとで聞いたことによると、あのトモダチ作戦1〜2ヶ月の間に、米軍は日本政府の要請にもとづいて、海兵隊のみならず、海軍、陸軍、空軍、約2万人を超える兵士が、あのトモダチ作戦に参加して、救援活動に励んでくれたようです。 しかし、放射能があれほど漏れて、防護服を着ないまま活動をしていた兵士が、放射能被害によると思う病に苦しんでいるというのをじかに聞いて、「これはほっとけないな」と思ったんです。 兵士たちは淡々と話してましたね。「私は任務としてこういう活動をしている」と。「ヘリコプターに乗った」あるいは「ヘリコンプターを整備していた」とか、そういう任務について淡々と話してましたよ。しかし、これが病気になっちゃって、「仕方がないな」というわけですね。 私は行くとき、300人と聞いたのもビックリしたんです。病的に苦しんでる人が300人も出ているなと。 お見舞いに行くんだから、行く前に吉原さんと相談して、お見舞い金かなにがしか持っていかなきゃ悪いなと。お菓子とか持っていったってしょうがないだろうと思って、200〜300万円持っていけばいいかなと思ったんですよ。 「10人かそこらじゃないかな?」と思ったら、300人を超えてると聞いてね。これは200〜300万円だったら恥かいちゃうなと思って。じゃあ、手ぶらで聞こうと。なにも持っていかない。聞いただけです。 (会場笑) ところが、行ったときは300人を超えた。4日間ですけど、帰るときは400人を超えたって話を聞いたんです。 それで話を聞いて、又聞きじゃなくて、じかに病気で苦しんでる兵士に聞いて、「お気の毒ですね」とか「かわいそうですね」と言って、それでおしまいにするわけにはいかないなと思ったんです。 今、兵士たちは裁判を起こしてますよね。兵士はいかなる被害に遭っても、アメリカ政府を訴えることはできないという制度なようですから、東電とGEとか会社を訴えているようです。それは日本で裁判するのか、アメリカで裁判するのかというのを今、争ってる最中のようです。

日本政府は「放射能による健康被害とは断定できない」

私は5月にサンディエゴに行く前に、外務省の北米局長担当を訪ねて、「こういう事態だけど知ってるか?」と聞きました。聞いてみると、事情は正確に把握していたようです。 「じゃあ、私たちはこれからサンディエゴに行って、じかに兵士に聞いて、また話をする」と言って行ったんです。そして、帰って来てからまた報告に行きましたよ。 北米局長は同情はしてくれましたけどね、「せっかくトモダチ作戦に救援して来た方々がこういう苦しい事情というのは、本当に残念だ、かわいそうだ」という話はしてましたけれども、「政府としてはこれはなにもできないんだ」という話でした。 そこで、政府の考え方もわかりますし、それからアメリカの上下両院も国防総省に「どうなってるのか?」と聞いてるんですよね。 アメリカは国防総省のその問いに対する返答は、だいたい東電やGEと言ってることが同じことでした。「これは放射能による健康被害とは断定できない」という結論です。 しかし、医者でない私が言うのもなんですけどね、断定できないにしても、頑健な兵士がこれほどの被害に浴びて、鼻血が出て、しかもレントゲンを撮ると、「内部に腫瘍ができてる」とか言われてる状況、これを見ればだいたい「あ、これは放射能による被害だ」というのはわかりますよ。常識で。 そこで、政府はなにもできないんだけれども、じかに聞いた私としては、なにか自分にできることをやらなきゃいかんと思ったから、「なにがしかの治療に役立ててくれるような基金を立ち上げて、わずかでも感謝の気持ちを表さなきゃいかんな」と思って、この「トモダチ作戦被害者支援基金」を立ち上げたんです。

基金によって1億円程度の見舞い金を渡したい

私は政府の人間じゃありませんから、もう一民間人ですから、そんな資金もないし、できるだけ多くの国民にこの実情をわかってもらって、少しでも寄付してもらえればいいなと思って、7月5日にこの支援基金を立ち上げました。 200〜300万円じゃ笑われちゃいますからね、なんとか1億円を集めて、ミリオンダラーを集めて、それを今後の治療かなにかに役立ててもらえればなと思って、今、吉原さんとかと協力しながら募金活動を始めております。 それでも足りないことはわかってますけれども、感謝の気持ちだけでも、日本人が感謝してるんだと。帰ったときは、「トモダチ作戦ありがとう」日本国民が賞賛の声でしたね。 トモダチ作戦に参加してくれた米軍の兵士たちに、政府も賞賛の声をあげて「ありがとう、ありがとう」感謝の念を伝えてましたよ。 しかし、実際に実情を聞いて、「なにもしてない。これはまずいな」と思って、そのような基金を立ち上げたわけです。 政府でもないし、ダラダラ長く続けるわけにはいかない。ただ、気持ちだけでも少しかたちに示そうかなと思って、来年の3月31日までに1億円ぐらいを集めて、お見舞い金として渡そうかなと思って、今、その活動を進めています。 私の記者会見をテレビで見て、「感銘を受けた」と言っていち早く協力してくれた、ある有名な人がいます。それは建築家の安藤忠雄さんです。 安藤忠雄さんから連絡があって、「小泉さん、自分も協力するよ。1,000万円ぐらい寄付しようか?」と言うんですよ。「1人でそんな出せるのか?」と言ったら、安藤さん曰く「いや、俺が1人で出すんじゃないよ。1万円で1,000人集める。1万円の会費を取って、1,000人の講演会を開く。小泉さんが来てくれれば1,000人集めるから。1万円が1,000人だったら1,000万円じゃないか」と。「なるほどな」と。 「しかし、1万円のお金を出して、私の話を聞いてくれる人なんか1,000人もいないよ」と言ったら、「いやいや、俺は大阪で集めてみせる」と。 さる8月18日、大阪で「日本を考える会」で、小泉が講演をするというチラシを作って、会費・入場料は1万円。「これは全部、トモダチ作戦に寄付します」というチラシを作ってくれたんです。 だいたい券は1,000枚買ってくれる人がいたとして、まあ10〜20枚買ってくれる人もいるでしょうけど、実際に1,000人その会場に来てくれるのかと心配しましたけれども。実際の会場は、当日1,000人の椅子が足りないというんですよ。 椅子が足りないから300足した。1,300人……1,300万円集まっちゃったんです。たいしたもんだなと。「安藤さんみたいな人はいないだろう」と思ったら、最近、「安藤さんの話を聞いた。東京でやりたい」という人が出てきましたよ。なるほど。「そのチラシ、参考にしたいから教えてくれ」と。ありがたいなと思ってます。 今、だいたい4,000万円近くそういう基金が集まりましたから、なんとか来年までには1億円達成しようと思ってがんばってます。

[logmi]

Posted by nob : 2016年09月19日 13:38

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.45

■「日本は原発ゼロでやっていける」小泉純一郎氏が語った“専門家のウソ”

原発ゼロ運動を始めた理由

小泉純一郎氏(以下、小泉) 今日はせっかくの機会だから、私がなぜ原発ゼロ運動をしてるのかというのを、時間がもうちょっとあるから話します。 私に対する批判の一番大きな点は、「なぜ総理のときは『原発必要だ』と言っていながら、やめたら『原発必要ない』と言い出したのか?」という、この批判ですよね。 それはね、専門家の意見を信じてたんですね。まず「原発は安全」「コストは他の電源に比べて一番安い」「CO2を出さない、永遠のクリーンエネルギー」。専門家が言うのは、この3つですよね。 確かに日本は資源をほとんど外国から輸入している。文明生活を送るためには、これからも原発が必要だという意見を信じてたんです。 しかし、5年前の3月11日の東北大震災。地震、津波、そして福島原発のメルトダウン。これを見て、私は自分で勉強し直しましたよ。 これを調べていくうちに、この3つの推進論者・必要論者が言ったのは全部ウソだとわかったんです。原発の導入の経緯、実情、歴史、それを調べてみて、よくもこんなウソを信じていたと自分を恥じました。 (会場笑) 昔からこういう言い古された言葉がありますよ。「過ちを改むるに憚ることなかれ」「過ちを改めざる。これを過ちという」。過ちとわかったんだから、改めなきゃいかんと思って、この原発ゼロ運動を始めたんです。

「日本の原発は大丈夫」という専門家のウソ

まず、原発が導入されて50年。その間、大きな事故が世界で3つありました。 まず最初、1979年、アメリカ、スリーマイル島。これはアメリカですよ。原発の本場。依然として、あの地域は人が住めませんよね。あのスリーマイル島は今でも人が住めませんよ。 1986年、チェルノブイリ。これまた原発事故。今でもひどい状況ですよ。最近、チェルノブイリは30年経ったけれども、25年目に、あのチェルノブイリ事故において、けっこう病人が出ている。後追いしていたお医者さんたちがいたわけですね。その資料もいろいろ見てみました。 そのチェルノブイリの実情・健康被害を調べていって、25年だから子供も大人になってます。そういう状況を、日本の北陸の医師会が日本語に訳してるのが、私のところに送られてきましたよ。日本語に訳されている。 1986年ですから、まだソ連崩壊の前です。隠されていたこともけっこうあった。その当時の甲状腺がんとか白血病は、大人には出てましたけれども、その子供が今20代、30代になっています。その子にも影響が出てるのはわかってきましたね。 そのスリーマイル、チェルノブイリ事故が起こったあとも、「日本の原発は違うんだ」「日本のは絶対安全なんだ」「多重防護されてるんだ」と。これが専門家の意見でした。 ところが5年前のあの福島のメルトダウン。これは最悪のチェルノブイリ級、それに勝るとも劣らない、そういう被害でしょう? 「日本は大丈夫だ」と。そうじゃなかったんですよ。

「安全第一」ではなく「利益第一」

今、50年間にこれだけ大きな事故が起きてるんですけれども、それ以外に人為的なミス、機械の故障、これを数え上げればもうきりがないほど、原発というのは事故なり故障なり、ミスを起こしてるんですよ。 推進論者は「小泉さん、機械に、産業に絶対に安全なものはない」と言ってる。「飛行機にしても自動車にしても、みんな絶対安全でやってるんだけれども、事故は起こるんだ」と。そう言ってますよ。そのリスクと恩恵、それを勘案しながらさまざまな技術が発展してきたんだと。 しかし考えてみれば、原発というのは、ひとたび事故が起これば、飛行機とか自動車の事故とは桁外れに違う大きな被害を現す。 福島のメルトダウンにおいても、広島・長崎の原爆を落とされたあとの放射能に関して言えば、100倍以上の放射能が拡散したっていうんですから。 いまだに福島近辺の住民のみなさんは帰れませんよ。これから何年経ったら帰るのかわからない。大人の人も5年10年いけば、もう年取っちゃって帰れない。若い人は、移ったところで新たな生活ができる。帰りたくない。故郷がなくなっちゃうというのはわかったわけですね。 最近わかったのは、「安全第一」と言いながら、「収益第一」なんですよ。東電も原発会社も。安全第一じゃない。安全第一じゃなくて利益第一。経営第一。利益第一。安全二の次! 社長も安全よりも原発会社の経営が第一なんですよ。それがわかったんです。 あの福島のメルトダウンが起きる前から、「これ安全対策不十分じゃないか」という声はあったんです。しかし、「チェルノブイリと違って、1つ来られてもまだ多重防衛してるから大丈夫だ」というのが専門家の答えだったんです。 良い例が、あの事故が起こった直後……原発は原則廃炉40年、40年経ったものはもう廃炉にしろ。なぜか? 長い年月経てば、あの原子炉が劣化する。事故が起こりやすくなるから、40年で廃炉しなきゃいかない。今、変わっちゃったよ。 今は例外じゃなくなっちゃった。どんどん申請してくれれば、政府も認めるようになっちゃった。原発を動かさないと、原発会社は利益が上がってこない。ところが……。

司会者 すいません。Q&A……。

小泉 Q&Aね。時間どおりやるから。なぜならね……どこまで話したっけな? (会場笑)

司会者 40年間で。 小泉 そうそう。

司会者 すいません。

日本は原発ゼロでやっていける

小泉 (原発廃炉)40年が「60年まで認めてくれ」とか言ってきてるわけですよ。ところが、「小泉さん、原発ゼロなんて無責任ですよ」。3年前私が原発ゼロ運動をしていたとき、財界のある人が言ってきましたよ。 「2〜3ヶ月ならともかく、ずっとゼロにする。将来の先ならまだだけど、ただちにゼロというのは……。それは寒い冬がくれば、暑い夏がくれば、みんな国民も電気がほしくなる。冷房・暖房、さまざまな電気のありがたさがわかる。そんなのは長くは続きませんよ」と言ってましたよ。 ところがどうですか? 2011年3月に事故が起こった。それ以降、2013年の9月まで原発は日本はたった2基しか動いてなかったんですよ。2013年9月から去年の9月、2年間まったくゼロですよ。 去年の9月から2016年、今、9月に伊方の原発が1基動いたから3基といっても、10月、12月に仙台が止まりますから。ということは1基しか動かないんですよ。 ということは、2基か1基、これは推進論者が馬鹿にしていた、「30パーセント原発が担ったものを、2〜3パーセントの自然エネルギーで代わりになるわけがないだろう」という批判をしてたんですよ。今まで原発が30パーセントの電源を供給していたんですよ。事故前は。 ところが、5年以上経ってたった2基しか動いてないにもかかわらず、暑い夏も寒い冬も、東京も大阪も、全国1つも停電が起きていない。 日本はゼロでやっていけるんですよ。ゼロ宣言してないけども。原発ゼロで5年以上、なんの停電も起きない。電気余ってるの。足りないどころじゃない。余っちゃってるの。自然エネルギーがどんどん増えてる。原発を進めようと思ったら、安全対策でどんどん金がかかる。

日本の原発は一番の金食い虫

もう(会見の)時間を過ぎて、「やめろ、やめろ」というからやめますけど。ただ、「安い」というのはウソよ。原発はますます一番高い。あらゆる産業のなかで一番の金食い虫。とんでもない。よくもこういうウソをついてたなと。 東電なんていうのは事故の時点で、自分たちだけじゃ賠償を払えないと、人や被害に払えないから支援してくれと政府に言った。あの2011年の事故直後ね。じゃあ、5兆円まで政府が支援すると言った。上限が5兆円……5兆円って英語で訳すの難しいか。 (会場笑) それが去年2015年に9兆円に上げた。9兆円まで支援しようと。そしたら最近、東電は「9兆円でも足りないからもっと支援してくれ」って要請してるよ。 賠償とか除染とか、それから廃炉があるんですよ。廃炉って東電だけじゃできない。原発会社だけじゃできない。政府の金を作らなきゃならない。原発産業というのは、いくら金がかかるかわからない。あとは、言いたけれども、もう時間がないので言わないで……。 ともかく原発はどんどん金がかかる。国民の税金を使う。(高速増殖炉の)「もんじゅ」なんて、永遠のエネルギー、ゴミを使ってまたエネルギーになるんだからと言ってもんじゅをやった。30年前ですよ。 10年後に完成した。(そして)故障。30年経った。一度も動いていないと言っていい。維持費だけで1日5,000万円。これを規制委員会から「もう経営主体を変えろ」と言われながら、まだ文科省はうだうだうだうだしてる。呆れちゃうよね。 (会場笑) 1兆2千億円かかってる。これ全部税金。一度も動いてないと言っていい。2〜3ヶ月動いたんだけど故障してパー。30年経ってできないんですよ。よく「もんじゅ」って名前つけたと。 (会場笑) もんじゅというのは、お釈迦様で賢い知恵のある言葉ですよ。文殊。「3人寄れば文殊の知恵」、3人集まればいいアイデアが出るという意味ですよ。300人集まろうが、3,000人集まろうが、ぜんぜんいいアイデアが出てこない。 時間過ぎましたので、これでやめますけど。もっと話したいことあるんだけども。あとは質問であるけれども。 ともかく原発は日本じゃやっちゃいけない産業です。ピンチをチャンスに変える一番良いチャンスなんだ。この事故は確かにピンチだけれども、日本は自然エネルギーでやっていける、証明しちゃったの。 自然エネルギーはどんどん増えてくる。無限にある。太陽・風力・水、これを使っていけばさらに日本は発展できる。5分超過しましたけれども、あとは質問を受けますので。 (会場拍手)

[logmi]

Posted by nob : 2016年09月19日 13:28

また旅立つ君へVol.111/わかっていることは、、、

わからないということだけ。。。

Posted by nob : 2016年09月17日 11:14

日常の中の非日常

日常と非日常は離れてなんかいない

[JAL CARD CM]

Posted by nob : 2016年09月06日 15:05

まだまだ酷暑厳しい折、、、「24時間30℃点けっぱなし状況に応じて一時的に手動で下げそして戻す」を実践中。。。

■エアコン「つけっぱなし節電」成功報告がネットに多数

暑い夏には欠かせないエアコン。近頃では「つけっぱなしにしたほうが電気代が安くなる」との説が広まっており、実践する人も増えている。ダイキン工業の公式サイトにある「空気のお悩み調査隊」というコンテンツでは、「エアコンは“つけっぱなしがお得”と

暑い夏には欠かせないエアコン。近頃では「つけっぱなしにしたほうが電気代が安くなる」との説が広まっており、実践する人も増えている。

ダイキン工業の公式サイトにある「空気のお悩み調査隊」というコンテンツでは、「エアコンは“つけっぱなしがお得”という説は本当なのかを検証せよ」と題して、エアコンをこまめに切った場合と、つけっぱなしにした場合との消費電力を比較している。

その結果によると、9時から18時の間であれば、こまめに切るよりもつけっぱなしのほうが消費電力が少ないとのこと。ただし、この実験でエアコンを切る時間は30分程度に設定されており、それより長い時間切っている場合は、必ずしも「つけっぱなし」のほうが節電になるとは限らないという。

また、24時間つけっぱなしにしている場合だと、こまめに切るよりも消費電力が多くなるという結果になっている。

様々な条件下でエアコンの消費電力は変わるものであり、絶対に「つけっぱなし」のほうが節電になるというわけではないが、やはり「つけっぱなし」のほうがやや節電につながりやすいという傾向はありそう。ツイッターでも、

「確か7月の下旬あたりから、外泊時を除きエアコンを常につけっぱなしにしていたんですよ。で、今回届いた8月分の電気代を見たんですけどね、6033円となっておりました。ちなみに昨年同月は8258円」
「今月エアコン一日中つけっぱなしにしてみたら昨年比で-17%の使用量になった」
「今年も去年に続きエアコンはつけっぱなし 毎年の領収書が保存してあるので比べてみると冷房つけっぱなしにしたほうが2000~3000円安い ドライ運転は高くなるので冷房のまま」

など、エアコンをつけっぱなしにしたことで、例年より電気代が安くなったという人が多く、それなりに節電効果はありそうだ。

しかし、気をつけなければいけないのが、エアコンに当たり続けることの体への影響だ。

「エアコンつけっぱなしの方が安いときいてもいるし実際そうだなとも思うんだが、あんまり当たってるとなんかもやもやしてくるからううん」
「エアコンつけっぱなしで 寝たら 全身関節と頭がクッソ痛くなった…」
「昨日の夜暑かったからエアコンのドライモードつけっぱなしで寝たら風邪引いた説」

などと、エアコンをつけっぱなしにしている部屋にいるせいで、体調が悪くなったという声も多い。

これから季節は秋から冬へ。果たして暖房でも同じように「つけっぱなし」を実践する人はいるのだろうか?

(小浦大生)

(R25編集部)

[NEWSポストセブン]


■ぐっすり眠れるコツ3。クーラーはつけっぱなしor消すべき?

 もはや猛暑を超えて“酷暑”と呼ばれている今年の夏。さらに、日が沈んでも気温は下がることなく熱帯夜が続き、眠れぬ日々を過ごしている読者も多いはず。

 日中の暑さはともかく、せめて夜くらい快適に眠りたい! ということで、睡眠改善シニアインストラクターとして活躍する、株式会社エス アンド エー アソシエーツの安達直美さんに、夏の睡眠改善策を伝授してもらいました。

コツ1)クーラーは26℃で一晩中つけっぱなし

「人の睡眠にとって室内の温度はとっても重要な要素。人間の体は体温を下げて代謝を下げることで、深い睡眠ができるようになっています。そのため、眠るために必要なのは“体温を下げること”なんです」

 体温を下げるためには、手や足を伝って体内の熱を放出する必要があるとのこと。でも、一体どうやって熱を放出すればいいのでしょうか?

「夏場に深く眠りたいという方には、一晩中26℃設定のままクーラーをつけておくことをオススメしています。じつは、室内の温度が28℃を超えると体温と外気温の差が少なく熱放散ができなくなり、外気温が高ければ高いほど、睡眠が浅くなってしまうんです」

睡眠 一方で、節電や健康によくないという理由で、クーラーを止めて扇風機にしたり、オフタイマーをつけて寝ている人も多いはず。

「たしかに、“健康のため”とクーラーを止めてしまいがちですよね。でも本来は暑さで眠れない日が続くことのほうが、健康には悪いはずなんです。たとえ、窓を開けて扇風機を回したとしても外の気温は高いし、防犯上危険ですよね。電気代が気になるかもしれませんが、しっかり眠るためにも室温調節は必須です」

コツ2)風の向きに気を付ける

 その一方で、クーラーの冷たい風そのものには注意が必要、と安達さん。

「寝ている間にクーラーの風に直接あたるのは禁物。冷たい風が直接あたっていると体温が奪われ続け、目が覚めても体がダルくなってしまうんです。

 人の体は、起床後すぐに活動できるよう、目が覚める1~2時間前から、少しずつ体温を上げていきます。しかし、クーラーの冷たい風にあたりすぎると、上手に体温を上げることができず、体は活動するのに適さない状態のままになってしまうんです」

コツ3)七分丈のパジャマを着る

 では、冷えすぎを予防する方法は?

「ちょっと不経済に感じるかもしれませんが、七分袖七分丈のパジャマを着たり、厚手のタオルケットを手足まで掛けるなどの対策があります。また、サーキュレーターの風をクーラーの風にぶつけて室内の空気を循環させる方法も有効です」

 さらに、近年製造のエアコンのなかには「快眠モード」なる便利な機能があるそう。

「機能の名前やプログラムはエアコンごとに異なりますが、目が覚める少し前から設定温度を自動で上げてくれる機能です。体が体温を上げるタイミングで室温も上がるので、目覚めがスムーズになります。ご自宅のエアコンに快眠を促す機能があれば、ぜひ活用してみてください」

 この数年は、深夜になっても気温が下がらない日がとても増えおり、寝ている間に熱中症になる人も。自分の睡眠は自分で調整して、満足する睡眠を手に入れましょう。

【安達直美さんプロフィール】
エス アンド エー アソシエーツ取締役・常務執行役員。日本睡眠改善シニアインストラクター。

<TEXT/谷口京子(清談社)>

[女子SPA]

Posted by nob : 2016年09月06日 11:44