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再稼働を阻止できないのも、、、私たち国民の責任。。。Vol.6

■期待と不安見守る住民 MOX燃料高浜搬入

 福島第一原発事故を挟んで、2010年6月以来、3年ぶりにプルサーマル発電用のウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料が27日、フランスから関西電力高浜原子力発電所(高浜町田ノ浦)に運び込まれた。京都府境に近い静かな海辺の町では「生活のために再稼働してほしい」「安全対策は十分か」などと複雑な思いが交錯。反原発団体のシュプレヒコールがこだました。関電は7月にも高浜3、4号機の再稼働を国に申請する見込みで、プルサーマル発電での再稼働となるか注目される。(布江田嘉一、齋藤孔成、島田喜行)

 輸送船は午前7時5分に高浜原発の専用港に着岸。原子力規制庁や県、高浜町職員らが見守る中、最大8体のMOX燃料が入った輸送容器(外径2・5メートル、長さ6・2メートル、重さ100トン)の荷降ろし作業が始まった。

 クレーンで1基あたり約30分かけて慎重に専用の荷台に載せ、関電と県が放射線量を測定して異常がないことを確認後、構内の保管庫に移送した。一連の作業を3基分繰り返し、午後5時23分に搬入を終えた。

地元

 高浜原発の北約2キロの同町音海地区。漁船や釣り船が浮かぶ内浦湾を挟んだ対岸には、3号機や、4号機などの原子炉建屋が並ぶ。

 この日は未明から、地区内をパトカーがひっきりなしに行き交う物々しい雰囲気に。地元の男性は「誘致の話が出た頃は、地域に原発は必要と思われたのだろう。確かに道路も整備されるなど恩恵もあるだけに、賛成、反対の思いはあっても、誰も表には出さない」と声を潜めて話した。

 町中心部などでは、冷静に受け止める声も。町役場を訪れた主婦(39)は「福島の事故を見ると『原発は怖い』と感じるが、この町には原発で働き、生計を立てている人もいる。暑い夏は冷房を使うし、再生燃料技術の開発のためにも原発やプルサーマル発電は必要」と言い切った。

 また原発などで機械の維持管理の仕事もする20歳代の男性は「これ以上原発を止めたままだと失業者も多く出るので、再稼働させてほしい」と話していた。

 一方、MOX燃料や原発の再稼働に反対する県内外の約60人が夜明けとともに、原発対岸に車やバスで到着。午前6時半過ぎに輸送船が湾内に現れると、「MOX燃料を使うな」「再稼働反対」などと大声で訴えた。発電所前では代表者が抗議文を読み上げ、関電社員に手渡した。

再稼働

 高浜町の野瀬豊町長は同日夕、町役場で報道各社の取材に応じた。プルサーマル発電での再稼働については「核燃料サイクル政策を今後も国のエネルギー政策の一環として続けていくという明確なメッセージがあれば、町として十分検討する」との考えを示した。

 県安全環境部の桜本宏部長は県庁で、報道各社の取材に「今回の輸送と、燃料の装てんや発電は別問題。まず再稼働そのものの安全性確認がある」と指摘。「県ではプルサーマル発電の安全性の確認を厳正に行う」と話し、県原子力安全専門委員会で議論する可能性も示唆した。

 一方、作業終了後に同原発構内で記者会見した関電原子力事業本部の水田仁・副事業本部長は、「無事に輸送でき、関係者に感謝している。今後、地元や周辺自治体の理解を得ながら、安全を最優先にプルサーマル計画を進めていきたい」と話した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2013年06月30日 22:18

人生最後の欲「食欲」を克服してこそ初めて天寿を全うできる。。。

■長寿世界一の秘密は「腹六分目」と「自己流体操」…116歳・木村次郎右衛門さんが残した語り

 男女を通じて「長寿世界一」としてギネス社に認定され、6月12日に116歳で他界した京都府京丹後市丹後町の木村次郎右衛門(じろうえもん)さん。子供7人、孫14人、ひ孫25人、やしゃご15人に恵まれ、「サンキューベリーマッチ」と得意の英語で常に周囲を和ませてきた。木村さんの生前の生活の様子を垣間見ると、長寿の秘密は「腹“六”分目」と木村流健康体操にあった。

 ■116歳と54日の天寿

 木村さんは明治30年4月19日、京都府上宇川村(現京丹後市丹後町)生まれ。地元の上宇川尋常高等小学校を卒業後、丹後町内の郵便局に勤務し、昭和37年に退職。退職後も90歳まで畑仕事を続けたという。

 平成21年6月に男性の国内最長寿となり、23年12月に佐賀県の女性が亡くなり国内最高齢に。昨年12月17日に木村さんより15日早く生まれた115歳の米国人女性が死去し、長寿世界一になった。

 同28日には過去の男性長寿記録(115歳252日)も抜き、今年4月にギネス社の担当者から「存命長寿世界一」と「男性史上最長寿」の認定証が授与された。

 生前、目標の年齢について「理想は120歳」と答えていた木村さんだが、5月に肺炎で入院し、いったんは回復したが惜しまれつつ6月12日に「116歳と54日」の天寿を全うした。

 「暴飲、暴食とは無縁の人でしたな」。木村さんがかつて勤めた郵便局時代の後輩で、生前交流のあった地元の農業、岡田十一さん(79)は、こう振り返る。

 「退職前の60歳代半ばの頃もスマートでした。健康の基本は『小食』にあると話しておられ、生活上の信念だったと思う」と話す。

 ■「腹八分目」より「腹六分目」

 国内最長寿となって以降、誕生日には地元のマスコミなどが、取材に訪れ一躍、時の人となった木村さん。インタビューで長寿の秘訣を問われると、決まり文句の格言を披露した。それが「食細くして命永(なが)かれ」だ。

 今春の誕生日の際、自宅を訪問した同市健康推進課の蒲田有希子・主任保健師に、木村さんは「『腹八分目』より『腹“六”分目』」と話し、笑顔を見せたという。

 「満腹が肥満につながり健康を害することを伝えるため、あえて『六分目』と強調されたのでは」と蒲田さん。「木村さんは毎朝、ヨーグルトを欠かさず、果物もよく食べておられた。木村さんの食卓は長寿につながるヒントの宝庫」とも話す。

 ■仰向けで自転車こぐ?

 「居間で“溺(おぼ)れ”ておられるのか?」。食事の他に木村さんが日々の生活で続けていたのが自己流体操だ。

 数年前、民生委員として木村さんの自宅を訪問した地元の飲食店経営、川戸和子さん(65)は、不思議な光景に一瞬、わが目を疑った。

 居間にあおむけになった木村さんが両手を胸の前にそろえ、まるで自転車をこぐように両足をバタバタさせていたのだ。

 「一体何を」。顔を近づけた川戸さんに木村さんは照れたような表情をみせ、「日課の腹筋運動。これも長寿の秘訣ですよ」と大きな声で答えたという。

 「腹六分目」の食事以外に創意工夫による健康管理こそが長寿の秘訣だったようだ。

 京丹後市では現在、市内在住の100歳以上の高齢者を対象に日々の食事内容を聞き取り調査しており、今秋にも「長寿食レシピ」として、長寿につながる理想の献立を発表する予定だ。

(舞鶴支局京丹後駐在 西家尚彦)

[産経新聞]

Posted by nob : 2013年06月30日 21:34

再稼働を阻止できないのも、、、私たち国民の責任。。。Vol.5

■社説:原発政策 「脱」か「依存」か明確に

 原発に頼らない社会を目指すのか、原発依存に回帰するのか。今度の参院選は、国民がその意思を示す大切な機会になるはずだ。

 福島の事故は、なお収束しない。その中で、政府がなし崩しに依存を強めることがあってはならない。各党・各候補は、有権者がしっかり選択できるよう、自らの原発政策を明確に示すべきだ。

 安倍晋三首相は、原発輸出の「トップセールス」にまい進し、政権の成長戦略には原発再稼働に積極的な姿勢を盛り込んだ。自民党の公約は現政権の姿勢を後追いする内容だ。原発を含むインフラ輸出を進め、原発の再稼働を巡っては、地元自治体の理解を得るよう「国が責任を持って最大限の努力」をするという。

 一方で、昨年の衆院選の公約に掲げていた「原子力に依存しなくてもよい経済・社会構造の確立」という目標は消えた。衆院選で自民に投票した有権者の中には、「依存しなくてもよい」政策の支持者もいただろう。原発依存にかじを切ったのであれば、はっきり示すべきだ。

 連立政権を組む公明党は公約に、「原発に依存しない社会・原発ゼロを目指す」と明記した。自公の政策は矛盾しないのか。国民が支持不支持を判断できるように、両党はきちんと説明する必要がある。

 一方、民主党は「2030年代に原発稼働ゼロを可能とするよう、あらゆる政策資源を投入」という衆院選の公約を変えていない。脱原発路線を堅持したことは評価できる。

 しかし、実現のための戦略や道筋が分からない。推進をうたうインフラ輸出に原発が含まれるかどうかも明らかにしない。主張に筋を通さなければ、与党に対抗して有権者の理解を得るのは難しいだろう。

 いずれにしても当面、安全を確認できた原発の再稼働はあり得るだろう。今の制度では、電力会社だけが事故の賠償責任を負う。再稼働させるのであれば、原発を推進してきた国の責任分担の是非もはっきりさせる必要がある。国の責任とは、税金による給付を意味する。賠償負担が大きく膨らんだ東京電力への支援の見直しは、その試金石といえる。

 国民負担を伴うだけに、各党は選挙戦でそれぞれの考えを示してほしい。幕引きを急ぐべき核燃料サイクルや使用済み核燃料の処分などについても考えを聞きたい。

 原発の是非は2年前の原発事故以来、国論を二分してきた難しい問題だ。しかし、それを避けて国の将来は描けない。各党・各候補は原発政策をはっきりと争点に掲げ、論議を戦わせるべきだ。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2013年06月30日 21:21

悪の枢軸国の実情。。。

■米国民、核削減に半数反対 賛成は27%

 【ワシントン共同】米世論調査会社ラスムセンは28日までに、米国が保有する核兵器の削減に国民の50%が反対しているとの世論調査結果を発表した。賛成は27%にとどまり、オバマ大統領が目指す一層の核削減に否定的な意見が根強いことを示した。

 民主党支持者の間では核削減に賛成が35%、反対36%と拮抗したが、共和党支持者では反対が67%と賛成(18%)を大きく上回り、支持政党による違いも鮮明になった。

[河北新報]

Posted by nob : 2013年06月30日 08:43

言わずもがな、、、垂れ流しは素人にも判る自明のこと。。。

■港湾近くで高濃度汚染水=ストロンチウムなど―福島第1原発井戸から

 東京電力福島第1原発敷地内の観測用井戸から高い濃度の放射性物質を含む地下水が検出された問題で、東電は29日、新たに港湾近くに掘った井戸の地下水からも、ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質を1リットル当たり3000ベクレル検出したと発表した。

 同原発の港湾内ではトリチウム(三重水素)濃度が一時上昇しており、放射性物質の海への流出が疑われている。東電によると、この井戸は港湾から約6メートル西にあり、現在四つある井戸のうち最も海に近いが、放射性物質濃度の値は最高だった。

 東電は「地下水が海に近い場所で汚染されているのは事実だが、流出しているかどうかは分からない」としている。

[時事通信] 

Posted by nob : 2013年06月29日 23:03

再稼働を阻止できないのも、、、私たち国民の責任。。。Vol.4/原発を始めた以上、過ちを認め、責任をもって最後まで後始末をしていくことこそが責任。。。

■プル推進へ電力業界にじむ思惑 MOX燃料、原発維持へ「必要」

 原発の新規制基準に基づく再稼働申請を間近に控える関西電力高浜原発(福井県高浜町)に27日、3号機のプルサーマル発電で使うプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料が到着した。構内には3号機が昨年2月に定期検査入りするまで使ったMOX燃料8体に加え、4号機用の4体もあるが、今回運び込んだ20体を含め、再稼働時に装荷するかは未定だ。核燃料サイクル政策はほとんど計画通り進んでおらず、原発の安定稼働に向け、電力業界にはプルサーマルを推進したい思いがにじむ。

 関電は2014年秋ごろから高浜3、4号機でMOX燃料を使うことを想定し、家庭向け電気料金値上げの原価を算定している。八木誠社長はMOX燃料の使用を考慮し再稼働申請する意向を示すとともに「実際に装荷するかどうかは現時点では決めていない」と説明している。

 一方、地元はどう考えているのか。野瀬豊高浜町長は「法的に町が権限を持っているわけではない」とし、事業者や国の方針に意見を述べる立場と強調。「国が原発と核燃料サイクルの位置付けをエネルギー基本計画で明確にすれば、検討する環境は十分整う」とみている。

 県は「MOX燃料の輸送と実際に使うことは別問題」との姿勢だ。高浜原発に運び込んだのは日本とフランスの外交の問題で、装荷するかどうかは「その段階で関電と議論することになる」(西川知事)。

 プルサーマル発電には、制御棒が効きにくくなるなど安全性を懸念する指摘もある。その上、福島第1原発事故後の再稼働でもあり、燃料装荷について関電は「地元の理解の状況などを踏まえ総合的に判断する」(八木社長)と慎重だ。

 原発の長期停止で経営が厳しい現状では、最優先課題はあくまで「再稼働」。原子力規制委員会の安全審査が長引くようであれば、地元同意に時間がかかる可能性のあるMOX燃料装荷は、次の定検まで見送ることもあり得る。

  ■  ■  ■

 電力業界は、ウラン資源の節約や余剰プルトニウムを持たないという国際的な約束からプルサーマルを推進している。一方で、MOX燃料を使い、消費した以上の燃料を生み出す高速増殖炉「もんじゅ」(敦賀市)の運転再開は全く見通せない。高速増殖炉実用化までの「つなぎ」として進められてきたプルサーマルは、コストは掛かるが、放棄できないという側面もある。

 プルサーマルをやめれば、使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)を稼働する理由は薄れ、国内の原発構内にたまっている使用済み燃料の行き場はなくなる。電力業界が恐れるのは、原発が再稼働しても、貯蔵プールが数年で満杯になり、運転停止に追い込まれるシナリオだ。

 電力業界が「15年度までに16〜18基」という目標を掲げるプルサーマルだが、実施にこぎつけたのは事故を起こした福島第1原発3号機を含めて4基だけ。現状では核燃料サイクルは破綻状態と言っても過言ではない。

 それでも嶺南のある県議は「原発を始めた以上、責任をもって最後までやり続けないといけない」と語り、核燃料サイクルを確立させる重要性を強調した。

[福井新聞]

Posted by nob : 2013年06月29日 07:21

言わずもがな、、、そして漏洩。。。

■Android向けFacebookアプリ、初回起動時に端末の電話番号を送信

シマンテックは、Android端末向けに提供されている「Facebook」アプリが、ログインの有無にかかわらず、初回起動時に端末の電話番号を外部送信していることを明らかにした。

同社では、Androidアプリにおける個人情報の取り扱いについて解析するエンジンを開発。FacebookのAndroidアプリを検証したところ、端末の電話番号をインターネット経由で同社サーバへ送信していることが判明したという。

データ送信には、ログインなど特定の操作は不要で、アカウントを取得していない利用者であっても、アプリの初回起動時に、電話番号が外部送信される。

同アプリは、インストール時に「端末のステータスとIDの読み取り」を許可する必要があり、電話番号が取得される可能性があることをあらかじめ利用者は把握できる。しかし今回、初回起動時に送信されている点など、具体的な挙動が明らかにされた。

今回の問題で同社より連絡を受けたFacebookは、修正版を用意すると回答。取得した電話番号は利用しておらず、すでにデータを削除したと同社に釈明したという。

同社は、「700万台以上のデバイスにインストールされており、大部分が今回の問題の影響を受ける」と指摘している。

[Security NEXT]

Posted by nob : 2013年06月28日 07:33

再稼働を阻止できないのも、、、私たち国民の責任。。。Vol.3

■MOX燃料を使うプルサーマル発電という暴挙

20130622 R/F #024「小出裕章ジャーナル」
http://www.youtube.com/watch?v=j_7e0Sch6_s

Posted by nob : 2013年06月28日 07:29

再稼働を阻止できないのも、、、私たち国民の責任。。。Vol.2

■“原発再稼働ありき”で突き進む安倍政権への警鐘

 日本はこのまま原発再稼働に向けて突進していくのだろうか。原発事故後、未だ2年そこそこしか経たないのに。まるで原発事故などなかったような動きになっている。

 驚いたのは5月15日の参院予算委員会での首相答弁だった。

「原発再稼働に向けて政府一丸となって対応し、できるだけ早く実現していきたい」

 明確な“再稼働ありき”である。

 安倍晋三首相のこの答弁は、国内ばかりでなく諸外国にも大きな波紋を投げかけただろう。

 おそらく、今回の原発事故が自民党政権下で起きたならこうはならなかった。自民党政権下でも民主党と同じように脱原発の方向に向かっていたはずだからである。

 民主党政権の「2030年代に原発ゼロ」の方向は正しいが、いかにも及び腰でそれが確定的になる前に無意味な解散総選挙に持ち込んでしまった。自民党は政権の座に就くとこれを難なく撤回し、あたかも、「再稼働による経済成長」か、それとも「脱原発による経済停滞」かの二者択一を参院選で国民有権者に迫ろうとしている。

 だが、それで通ると考えているとしたらいかにも読みが甘い。なぜなら「脱原発への国民の決意は決して風化しない」からである。

 脱原発の声が小さくなったり、デモの動員数が減ったりしたからと言って、それが「できるだけ早く」再稼働することを望んでいるわけではなく、決意が揺れていると見るのは間違いだ。

 ここで脱原発への方向を確定しなければいつそれをするのか。今回以上の原発事故を待つことにでもなれば、そのときは取り返しがつかないことになる。

原発事故を起こした日本は
「歴史」と「世界」に責任を果たすべき

 私はかねてから、原発事故への対応には、日本の現世代に対する責任の他に、2つの大きな責任があると言ってきた。

 それは①「歴史に対する責任」と②「世界に対する責任」である。

①原発を稼働させている以上、これからも大小さまざまな事故が起きることは避けられない。そのときは、今回の対応が今後の基準となっていく。今回の事故以下の規模であれば「あのときはこうした」とばかり、今回以下の対応で済まされる。それを繰り返しているうちにモラルハザードが起きて、ついには破滅的な大事故を起こすことになりかねないのだ。

 今後の世代に対する責任、すなわち歴史に対する責任を果たすという断固とした姿勢が今を生きるわれわれに要請されていることを忘れてはならない。

 振り返れば、中小の事故は今までにも多く起きてきた。そのときどきにわれわれは歴史に対する責任を果たさなかったから今回の事態を招いたのだ。それを決して繰り返してはならない。私自身がその責任の一端を引き受ける立場にあったから強調するのである。

②我々の今回の事故対応は、スリーマイルやチェルノブイリの事故対応と同じように諸外国の先例となる。最新の事故である故に、安全管理、事故対応、再稼働の第一級の範例となる。われわれの甘い対応は世界の甘い対応を招き、原発事故をより多く、より大きくする恐れがあるのだ。

 いま世界の原発の基数は、350基を超えていると言われる。

 現在、日本のほぼ10倍の人口大国である中国の原発は17基。日本の3分の1。しかし、同じような経済の発展段階に至れば500基になるかもしれない。インド、インドネシア、ブラジルなどの人口大国もそうなれば、中東、アフリカ諸国も加えて、世界の原発は何千機にもなる可能性もある。どこかの一国や二国が甘い安全管理をすれば年中行事のように原発事故が起きる。そして、その都度、甘い先例を示した日本の責任が厳しく問われる。

 ドイツは日本の事故から学んで脱原発の方向に進み出したが、その勢いは弱まっているらしい。肝心の当事国日本が甘い対応をすると、世界の脱原発の流れを縮小してしまうことにもなる。

 われわれは、自分たちのことだけでなく、後世の人たちへの歴史に対する責任と、諸外国の人たちへの世界に対する責任を果たそうではないか。

「最初に再稼働ありき」の対応をやめ、誇らしい先例を残すことに全力を挙げたいものだ。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2013年06月27日 10:32

再稼働を阻止できないのも、、、私たち国民の責任。。。

■再稼働の流れ止まらず−電力9社が株主総会

 原発を持たない沖縄電力を除く全国の電力9社は26日、一斉に株主総会を開いた。北陸電力を除く8社では、原発からの撤退など「脱原発」を求める議案が一部の株主から提出されたものの、いずれも否決された。電力各社は原子力規制委員会の新規制基準施行を7月8日に控え、原発の運転に向けた安全審査の申請準備を進めている。停止している原発の再稼働への流れを株主たちが変えることはできなかった。

 9社の中で開催時間が最も長かったのは、関西電力の4時間48分。ただ、昨年より短かった社が目立ち、出席した株主も東京電力が2090人、関電は1269人とともに昨年の半分以下だった。

 東電の総会では、下河辺和彦会長が冒頭、「福島第1原発事故から2年あまり経過した今も、多大な迷惑と心配を掛けて深くおわびする」と陳謝。その上で「福島復興が再生の原点との認識に立ち、事故の責任を全うする。一日も早く経営を立て直したい」と強調した。

 これに対し、一部の株主は福島第2原発(福島県楢葉町、富岡町)と柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)の廃止を求める議案を提出。また、大株主の東京都は、発電所ごとに収支状況を公表するなど、経営の透明性を高めるよう提案したが、ともに否決された。

[時事通信]


■電力株主総会:関電の会場前「脱原発を」 株主複雑「値上げ望まないが…」

 原発の稼働停止の影響で電気料金の値上げ実施や検討が進み、政権復帰した自民党が再稼働に前向きな参院選の公約を打ち出すなか、沖縄を除く電力9社の株主総会が26日、開かれた。関西電力の総会には井戸敏三・兵庫県知事ら3首長が出席した一方で、昨年経営陣批判を展開した橋下徹・大阪市長の姿はなかった。会場周辺では市民グループが脱原発を訴え、株主は「原発はない方がいいが、値上げは望ましくない」と揺れる思いを胸に総会に向かった。

 関電の株主総会が開かれている神戸市中央区のワールド記念ホール前では、市民グループなどが株主に「大飯をとめろ 高浜を再稼働するな」と書かれたビラを配った。ビラを配っていた関電OBの株主で同市北区の自営業、関清志さん(64)は「値上げは負担だが、原発事故が起きれば元も子もない。脱原発とクリーンエネルギーへの転換を経営陣に訴えたい」と話した。

 一方、株主で同市東灘区の主婦(74)は「原発がなくなるのが一番だが、値上げに響くなら望ましくない」と複雑な思いを抱く。

 総会に初めて出席し、原発依存度を下げるよう求めた井戸知事は報道陣に「現実的に今の時点で脱原発を主張するのはいかがなものか」と大阪市に疑問を呈した。出席した矢田立郎・神戸市長は「電力の安定供給と安全性の確保について、どう実現させていくかに目を向けたい」と述べた。門川大作・京都市長は「当面の再稼働では新しい安全基準に対応し、世界最高水準の安全性確保を求めたい」と話した。【花澤茂人、豊田将志】

 ◇欠席の橋下市長、改めて関電批判

 橋下徹大阪市長は26日、市役所で記者団に、「使用済み核燃料の問題についても原発依存率を下げることについても株主の意見を無視し、『経営が苦しくなった』というのは言語道断だ。経営陣の資格はない」などと関西電力を批判した。

 市は関電の筆頭株主で、昨年に続き脱原発依存を株主提案した。しかし昨年総会に出席した橋下市長は、今年欠席。橋下市長は「問題点を指摘したのに対処せず、経営責任を問われる」などと関電批判を続け、「方向性を示したので組織対応で十分だ」と欠席理由を説明した。【林由紀子】

 ◇「上関計画白紙に」 祝島・抗議行動、リーダーの遺志継ぎ

 中国電力が株主総会を開いた広島市中区の本社前では、上関原発建設計画に反対する祝島(いわいしま)(山口県上関町)の島民が、今年も抗議の声を上げた。原爆投下翌日に広島で入市被爆し、故郷の祝島で反対運動の先頭に立ってきた酒井キヨ子さんが今年2月6日、87歳で死去。遺志を継いだ島民は「(計画を)何としても白紙にしてもらわにゃならん」と訴えた。

 原爆が落ちた1945年8月6日、酒井さんは祝島にいたが、翌7日、広島の職場に戻ろうとして被爆した。無残な遺体を目にし、救護活動にも携わった。「原発の『核』も原爆と同じ」と、島の対岸に原発構想が浮上した82年当初から反対。島の婦人会長としても反対運動をリードした。

 2009年12月、左肺にがんが見つかったが、「いずれ寿命は来るんじゃから」と治療を拒否。中国電の株主総会にも船とバスを乗り継いで毎年足を運び、抗議活動を続けたが、福島第1原発事故が起きた11年の総会が最後となった。

 この日の株主総会での抗議活動には、島民ら約60人が駆けつけた。雨の中、「上関原発絶対反対」と書かれたのぼりを手に「中電は上関から出て行け」と声を張り上げた。

 「脱原発へ!中電株主行動の会」世話人の木原省治さん(64)は「反対し続けながら亡くなられた方たちの気持ちを背負い、計画の撤回を訴える」と話した。【吉村周平】

[毎日新聞/27日追加]


■高浜原発:福島原発事故後初、MOX国内に

 関西電力高浜原発3号機(福井県高浜町)向けにフランスで製造されたプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を積んだ輸送船が27日、同原発に到着した。東京電力福島第1原発事故後、海外で製造されたMOX燃料が国内の原発に輸送されるのは初めて。

 関電は、7月の原発新規制基準施行後、MOX燃料を使うプルサーマル発電の再開を前提に、速やかに高浜3、4号機の再稼働を国に申請する方針。

 関電は08年、フランスのアレバ社にMOX燃料集合体20体を発注。10年に完成、翌年中の輸送を予定していたが、東日本大震災の影響で延期となっていた。(共同)

[毎日新聞/27日追加]

Posted by nob : 2013年06月26日 16:56

確かに、、、文からの英語は耳からの英語より結局は確かな自らの言葉を創ることができる。。。“I wonder if by any chance I could possibly speak to…”どれだけの日本人が理解できるのでしょう??

■“I like dog.”と言ったら「えっ、犬の肉が好き!?」
ネイティブに通じない、間違いだらけのニッポン英語
――『実践 日本人の英語』著者 マーク・ピーターセン氏に聞く

ベストセラー『日本人の英語』から25年。日本人が書く英語が、確認不足によるささいなミスのせいでネイティブに通じないケース指摘し、「もったいない」と訴え続けてきたマーク・ピーターセン氏が『実践 日本人の英語』(岩波新書)を上梓した。日本人の英語はなぜダメなのか? 最新作のエッセンスを、英語でのインタビューを本業とするジャーナリストの大野和基氏が聞く。

マーク・ピーターセン
(Mark Petersen)
アメリカ・ウィスコンシン州出身。コロラド大学で英米文学、ワシントン大学大学院で近代日本文学を専攻。1980年フルブライト留学生として来日、東京工業大学にて「正宗白鳥」を研究。現在、明治大学政治経済学部教授。著書に、『日本人の英語』 『続 日本人の英語』 『心にとどく英語』(以上、岩波新書)、『英語の壁』(文春新書)、『日本人が誤解する英語』『マーク・ピーターセンの英語のツボ』(以上、光文社知恵の森文庫)、『表現のための実践ロイヤル英文法』(共著、旺文社)ほか。

アメリカ人の多くは非ネイティブが
言いたいことを察してはくれない

――今回、『実践 日本人の英語』(岩波新書)を出版されました。最初に『日本人の英語』を出されたのは1988年ですから、あれから25年たちました。『実践 日本人の英語』の第11章<脱・カタコト英語>(「大人の」英語表現)に、<本人は頭がいいのに、書いた文章が極めて「子どもっぽい」というミスマッチにびっくりすることが多い>と書かれています。私は仕事上英語でインタビューすることが多いのですが、相手は日本語や日本人英語のことはまったく知らないことが多い。そういうときにカタコト英語を使うと、<この人の頭は大丈夫か>と思われますよね。

 外国語を覚えるのがどれほど大変かわかっているアメリカ人もいますが、そうでないアメリカ人は、とかく英語ができて当然だと思いがちです。それは残念なことですが、現実です。とりわけ英文を書くときに、日本人がただ単に注意不足で初歩的な間違いをして、悪い印象を与えてしまうケースがよくあります。非常にもったいないことだと思います。

――例えば、「犬が好き」と言うつもりで“I like dog.”と言うと、相手のネイティブの人は「犬の肉を食べるのか」と思いますから、かなりいやな顔をしますね。

 そう、ちょっとしたことで、いやな印象を与えてしまいます。dogsと複数形にすればきちんと通じるのに、もったいないことです。ちょっと意識すればそういう印象を与えなくて済むのです。

“I like dog.”の dog のように、単数形の名詞の前にaやtheの冠詞など何の限定詞もないと、それは必然的に「数えられないもの」を表すことになってしまいます。これに関しては意識がほとんどないようです。数えられないdogと言えば、素材として意識される「犬肉」しかないのです。

 私は日本人が単数形と複数形や冠詞の使い方をあまり意識しないことを知っているので、“I like dogs.”と伝えたいのだろう、ということがわかりますが、日本語を知らないネイティブは気持ち悪がりかねません。中1のときにone boy, two boysと習っているはずなのに、それを一生涯無視する日本人もいます。しかし英語では単数形と複数形は非常に重要で、それを無視すると通じないことも多々あるのです。もっと意識すれば直ることです。日本語にはない文法なので無視してもよさそう、という気持がわからないわけではないのですが、これもとてももったいないことです。

文章こそ正確さが大切
セルフチェックで確認を

――いいかげんに覚えると英語は身につきませんね。細かいところまで注意してはじめて身につくと思います。

 海外旅行に行ってタクシーに乗るなら、何とか行きたいところに連れて行ってもらえればそれで済みますが、文章で何かを伝える際には、相手とその場でのやりとりができないので、相手は書かれた英語だけでしか判断しません。そのときにいいかげんなカタコト英語を書くと誤解される可能性が高いです。ネイティブの人が読んで不可解に思っても「どういう意味か?」とその場で聞けませんので、できるだけ正確な英語で書かないと損することが多いのです。

 一度書いたあとに、時制や複数・単数など、英語で特に厳しいところをセルフチェックすればかなり直せると思います。正確に通じる英語を作るには、「時」をはっきり表す時制に対する意識を高めることも重要だと思います。

――日本人が英語を覚えるときに、よく犯す間違いは、英単語をひとつの日本語訳で覚えようとすることだと思います。たとえば、lifeという英語には、人生、生活、生物、活力、生命、一生など実にたくさんの意味があり、それは文脈で意味が決まりますね。

 そうです。ですから単語ではなく、例文の中で覚えるのがベストです。それと、英文を書くときに和製英語でもそのまま辞書でチェックせずに、ローマ字にして使う大学生も少なくないです。 “I live in a one-room mansion.”(私は、部屋が1つしかない邸宅に住んでいます)などのような英文をよく見かけます。問題意識がなさすぎます。

 これがビジネスでメールのやりとりを英語でするとなると、とんでもない誤解が生じることがあります。もうちょっと自分が使う単語を辞書で引いてみて、それが出てくる例文を見れば、使い方が合っているかどうかわかるはずです。そういうセルフチェックは非常に重要です。

 また動詞のあとにくる前置詞がonなのかbyなのか、そういう点は正確でなければ伝えたい意味にはならないケースも多い。それも、辞書を引けばわかることです。例えば、「彼も行くよう説得した」と伝えたいときに、“I talked him into going.”と書くべきところを、“I talked him to going.”と書くと、不可解な英語で意味不明になります。ちょっと辞書を引くだけで解決できることです。せっかく電子辞書もあるのに、もったいない。とにかくもっと辞書を引くべきです。

――書くときにできるだけ正確に書こうとすると、それが話すときに反映されるのではないでしょうか。

 そうですね。それと英文をたくさん読んで語彙を増やそうと努力すると、それも話すときに反映されます。

――私がインタビューするアメリカ人は、教養ある人が多いですが、彼らは非常に難しい単語や言い回しを使います。つまり教養レベルが上がれば上がるほど、難しい語彙を使いますね。

 それがそのネイティブにとっては普通ですからね。それを録音して丁寧に聞くだけでも勉強になります。

各国語のなかで
実は英語が一番難しい

――英語圏で日本語を勉強しているアメリカ人が勘違いしやすい日本語は何でしょうか。

 初歩の段階では、まず「結構です」とか「いいです」とか「いいかげん」とか「適当」の使い方が難しいですね。日本人はネガティブな意味でこれらを使いますが、辞書には元々の意味として、ポジティブな意味が出ています。「いいかげんなもの」という言葉は、日本語を学習しているアメリカ人が見ると、良いものだと思ってしまいます。実際に言葉が日本人の間でどのように使われているかを知らないとだめですね。

――私はかつてイギリスの諜報部MI6にいたスパイにインタビューしたことがありますが、彼は英語が母語で他に数ヵ国語を母語とまったく変わらないレベルで話せます。訛りもありません。そんな彼が言っていたのは、英語が一番難しいということです。

 そうでしょうね。語彙の数だけでも圧倒的に多い。ラテン系やゲルマン系などあちこちから語彙を取り入れ、さらに綴りと発音が一致しない。合理的でない。文法もドイツ語系かもしれないが、そうでない部分も多い。

――村上春樹の作品を英訳しているジェイ・ルービンも“English is tough.”と嘆いていましたね。日本人はこれほど難しい英語を、難しいと思っていないのではないでしょうか。簡単だと勘違いしていると思います。

 そうですね。英語は本当に難しいですね。永遠の学習になってしまいますが、面白さも十二分にあると思います。

――最近日本人の英語力が落ちてきたと思われる、と本に書かれていますね。

 簡単な会話が重要視されすぎて、読み書きがいいかげんになっていると思います。書く英語はしっかりしないと、やはり損すると思います。また、特に大事な英文の場合、できることなら、書いたあとは、ちゃんと添削してもらうことが理想的です。

 昔と比べると学生の英語の発音と聴き取りはよくなっていますが、読めなくなっているというのが、最近の現象です。読めなくなっているのは英語学習にとってかなりマイナスの影響があります。聴き取りがよくなり、発音がよくなっているのは、iPodやDVDがありますから、そのおかげだと思います。

――読めないということは、きちんとした英語が書けないということで、さらにきちんとした英語が話せないということですね。

 もちろんそうです。

――教養あるアメリカ人にインタビューすると、書き言葉で話しますね。録音を文字に起こしたものを読むと、書き言葉としてそのまま通用する英語になっているのがわかります。

 そうです。そういえばびっくりしたのが、ビル・クリントンの英語です。彼は文章が完璧だけではなく、段落ごとに完璧に話しますね。これはすごいことです。彼の大統領としての8年間は、素晴らしい英語を聴けるという面で本当によかったと思います。

日本の英語教育の
問題点は

――日本では小学校から英語を教科として教えることが義務になりましたが、それについてはどう思われますか。

 でも一体誰が教えるのでしょうか。英語が普通に話せない人が、英語を使って教えるのは逆効果だと思います。英語で教えないといけない小学校の先生がかわいそうです。鬱になる人も出てくるかもしれません。また、どの段階の授業でも、ペアワークなどで日本人同士が英語で話すと、変な英語でも通じるから、誤解がますます固定されてしまい、正しい英語になりようがありません。

――TOEICは日本人用のテストですが、どう思われますか?

 外国人用のTOEFLで十分だと思います。全世界共通の英語のテストですから。もちろんビジネス英語の聞き取りや読解で、TOEICは役に立つようですが。

――ところで、本の中に出てくる例文で“I could meet him in New York.”という仮定法の文が出てきますね。日本人はこれをみて「会うことができた」という過去形の文だと思うことが多いですが、実際は仮定法の文で、「ニューヨークに行けば、彼に会えるはず」という意味ですね。

 100人のネイティブに聞いたら、100人とも仮定法の意味としてとらえます。日本人の誤解は非常に大きい。通常、日本の学校英語で仮定法がやっと紹介されるのは4年目(高1)ですね。それでは遅すぎます。それまでの教科書の長文や会話では、仮定法が使えないため、不自然な、あるいは存在もしない英語が紹介されてしまうケースさえあります。

――ネイティブは普通の会話でも仮定法をたくさん使いますね。

 普通ですね。たとえば、映画「ローマの休日」で、ダンスパーティをやるから来ないかと言われて、ヘプバーンが断るときに“I wish I could.” (行けたらいいのに)と言いますね。「行けません」とは言わずに、やさしく「I wish I could.」という言い方がいいですね。

――ついでに言うと、よく日本人が勘違いしているのは、英語はストレートな言語であるということです。でも実際は教養あるアメリカ人は婉曲的にものを言うことが多いと思いますが。

“I wonder if by any chance I could possibly speak to…”と、非常に丁寧に話す人もいます。そういう丁寧な英語表現が使えることはもちろん重要です。

 ほとんどの日本人にとっては、日本に住んでいる限り、英語は特に要りませんが、それでも、事実上、必修科目となっています。外国語は、本当は楽器と同じように、本人がそれを “ものにする“ と決心し、自分から進んで練習して初めて有意義な上達をするものです。幸い、大きな本屋に行けばわかるように、日本は “英語教材天国” なので、やろうと思えば、できるはずです。

[DIAMOND ONLINE]

Posted by nob : 2013年06月26日 09:20

言わずもがな、、、自明のこと。。。

■福島第一原発、港湾のトリチウム倍増 海に汚染水か

【西川迅】東京電力は2え4日、福島第一原発1、2号機近くの港湾内の海水で放射性物質であるトリチウム(三重水素)の濃度が上昇傾向にあると発表した。汚染水が土中から海に漏れている可能性があpるとみて詳しく調べる。

 東電によると、濃度が上昇したのは1〜4号機取水口北側の港湾内。6月21日に採取した海水から、1リットルあたり1100ベクレルが検出された。10日の測定値500ベクレルに比べて倍増していた。

 さらに、井戸に近い1、2号機の取水口付近でも、910ベクレルを検出。前回14日は600ベクレルだった。

 港湾内の、これまでの測定値の最大は2011年10月の920ベクレルで、この1年間は100〜200ベクレル程度で推移していた。

 トリチウムは水素の放射性同位体。天然にも存在するが、原子炉の冷却水で生じる。水として存在するため、放射性セシウムなどのように吸着させて除去することが難しい。体内に取り込んだ場合でも、比較的早く体内から排出される。原発運転中には環境中に微量が排出されており、国の基準では、原発施設外の海水中のトリチウムの濃度限度は1リットルあたり6万ベクレルと定められている。

[朝日新聞]


■福島原発トリチウム濃度上昇続く 採取した海水

 福島第1原発港湾内で放射性物質のトリチ9ウム濃度が上昇傾向にある問題で、東京電力は26日、新たに採取した海水から、海水中のトリチウムとしてはこれまでで最高値の1リットル当たり1500ベクレルが検出されたと発表した。

 上昇傾向を示しているのは1号機北東側の地点の海水で、今回は24日に採取した。前回21日に採取した海水からは1100ベクレルを検出し、同じ水を再測定した結果も最大1300ベクレルだった。2号機東側の海水は前回の910ベクレルから420ベクレルに下がった。

 東電は上昇傾向について「測定を開始したばかりで判断は難しい。引き続き計測を続けたい」としている。

 福島第1原発港湾内で放射性物質のトリチウム濃度が上昇傾向にある問題で、東京電力は26日、新たに採取した海水から、海水中のトリチウムとしてはこれまでで最高値の1リットル当たり1500ベクレルが検出されたと発表した。

 上昇傾向を示しているのは1号機北東側の地点の海水で、今回は24日に採取した。前回21日に採取した海水からは1100ベクレルを検出し、同じ水を再測定した結果も最大1300ベクレルだった。2号機東側の海水は前回の910ベクレルから420ベクレルに下がった。

 東電は上昇傾向について「測定を開始したばかりで判断は難しい。引き続き計測を続けたい」としている。

[共同通信/26日追加]

Posted by nob : 2013年06月24日 22:45

確かに。。。

■ダイエットに効く意外な食材6つ「チーズ」と「豚肉ステーキ」「アイスコーヒー」

海外セレブのように、ほどよく筋肉のついたペタンコおなかは女子の憧れ。その憧れのおなかに向けてダイエットに励んでいる人ほど、本当に必要な栄養素を見失いがち。意外すぎる「ペタンコおなか」のための食材をご紹介!

1. グレープフルーツ

ルイジアナ大学が行った実験によると、特にダイエットを意識していない成人女性の多くが、1日3回半分に切ったグレープフルーツを12週間食べ続けた結果、1.5キロ痩せたそう。原因ははっきりしていないそうだが、研究員らは、胃が酸性になり消化が遅くなることで「腹持ち」がよくなった結果なのだと予想している。

2. アイスコーヒー

カフェインを摂(と)っていない人と比較して、脂肪燃焼率が19%も高いという結果が出ている。最近出回っているカフェインを一気に摂取できてしまうエネルギードリンクは「体に残りにくい」ので、カフェインはできるだけゆっくり飲めるアイスコーヒーから摂(と)ろう。朝が1番良いそうだが、少ない量を何回かに分けて飲むのも効果的だそう。

3. ポークチョップ(豚肉のステーキ)

豚肉には脂肪燃焼には必要不可欠なカルニチンという成分が豊富に含まれており、タンパク質も豊富。そして免疫力を高めてくれるミネラル成分のセレニウムが牛肉の5倍、鶏肉の2倍も含まれているのだ。1日に約180gのポークチョップを食べている人は、ダイエット中に筋肉を失わずに痩せることができるそう。

4. リンゴ

ペンシルベニア大学の実験では、昼食前にリンゴを1個食べた人たちは、いつもよりも187kcal低い昼食を食べたそう(ちなみにリンゴ1個128kcal)。腹持ちの良さも注目されており、食べるのに「かむこと」を要するリンゴはダイエットには欠かせないフルーツなのだ。

5. チーズ

脂肪だらけのイメージが強いチーズは筋肉作りには最適の食べ物なのだそう。デンマークで行われた実験結果によると、たとえ1日に280gのチーズを3週間食べ続けたとしても、悪玉コレステロールの数値に変化は見られないそうだ。

6. たまご

1日3回の食事では「朝」のカロリーを1番多く摂(と)ることが大切。朝食を多く食べる人はカロリー消費をうまくでき、おなかが満たされる時間が長いのだ。たまごはそんな朝食にもってこいの食材。タンパク質の豊富なたまごは欠かさずに食べよう。朝食に20-30gのタンパク質を摂(と)るのが理想的。

[マイナビウーマン]

Posted by nob : 2013年06月24日 13:38

無償サービスの弊害。。。

■死後もネットを漂う「故人情報」…トラブルも

 友人とのメール、ブログやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に掲載した文章、写真、動画……。

 私たちが日々、発信している大量のデジタルデータは、ネット上のコンピューター・サーバーに蓄積され、増える一方だが、自分の死後、どう扱われるのだろう。実は、情報技術(IT)サービスの運営会社は利用者の死亡を想定していない場合が多く、故人の「デジタル遺産」が不本意な形でネット上に残り続けたり、相続を求める遺族と運営会社がトラブルになったりするケースが出ている。

 ◆亡くなった管理人◆

 〈入院して延命するか、自宅で延命するか〉。男性が匿名でネットに公開していた「闘病ブログ」は、そんな言葉を最後に5年前から更新が止まっている。

 ブログ管理人だったこの男性の死亡で放置されているとみられるが、投稿欄は、わいせつな文言など100を超える無関係の書き込みで埋め尽くされている。

 「最強のバイト。笑いが止まりません!」「月収200万超えた!」。悪質サイトなどに誘導するアドレスが掲載され、閲覧者がクリックすれば、コンピューターウイルスに感染する危険もある。削除する管理人がいないため放置され、ブログは閉鎖されないままだ。

 こうしたサイトは相当数あり、故人の中傷が書き込まれるケースもある。各運営会社は、遺族らが管理人の死亡を証明する書類などを提出すれば、「閉鎖の手続きを取る」としている。

 しかし、家族に知らせずに開設されていたブログも多い。遺族らの申し出がない限り、死亡を知るすべがないのが現状だ。

 ◆相続は?◆

 一方、一般には公開されないメールやSNSの記録、データ保存サービスの文書や画像を巡って、運営会社に開示を求める遺族からの相談が増えている。「亡くなった親がお世話になった人の連絡先を知りたい」「思い出の写真が残っていないか」などのほか、「子供が自殺した理由を知りたい」という要望もある。

 パスワードを再発行してアカウント(利用登録)の継続利用を認める運営会社も一部あるが、「電気通信事業法の『通信の秘密』に抵触する」(ヤフー)、「家族に知られたくない可能性もある」(ミクシィ)として応じないのが大半だ。

 「アカウントは本人だけの『一身専属制』のもの」(ニフティ)とみなし、生活保護の受給権などと同様、財産のような相続の対象にならないと解釈している。(中沢直紀)

[読売新聞]

Posted by nob : 2013年06月24日 13:17

言わずもがな、、、ネットは公道に等しい。。。

■英情報機関が電話盗聴・メール開封…英紙報道

 【ロンドン=佐藤昌宏】英紙ガーディアン(電子版)は21日、英情報機関、政府通信本部(GCHQ)が欧州、北米間の通信ケーブルに傍受装置を取り付け、2011年秋以降、電話の盗聴や電子メールの無断開封などを大規模に行っていると報じた。

 GCHQは、この通信傍受作戦を「テンポラ」と命名。欧州と北米を結ぶ光ファイバーケーブルの多くが英国を経由して大西洋の海底に敷設されていることを利用し、200本以上のケーブルに傍受装置を取り付け、情報収集しているという。

 昨年までは、1日当たり約6億件の通話・通信が対象となり、盗聴やメールの開封などを行っていた。通話や通信先といった基本的な情報は、30日間保存することが可能となっている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2013年06月23日 00:19

組織としての在り様の問題。。。

■英国防省:UFO係、半世紀の歴史に幕 「経費の無駄」

 【ロンドン小倉孝保】未確認飛行物体(UFO)の監視・調査を担当していた英国防省のUFO係が2009年12月に閉鎖されていたことがわかった。同省が公表した資料を基に英メディアが21日、報じた。この係は50年以上、国防のためUFOの調査を続けてきたが、最終的に「経費の無駄遣い」と結論付けられた。

 UFO係は1960年代から調査を続けてきたが、英メディアによると68年を最後に、まともな調査は実施されず、比較的若い職員2人が電話や電子メールによるUFO目撃情報に対応するだけで、経費は年間約4万5000ポンド(約675万円)だった。

 国防省によると、2009年11月に空軍幹部から「経費の割に防衛にとって価値ある結果を得ていない」として活動を縮小すべきだと提案があり、防衛資源を効果的に利用するため閉鎖を決めたという。国防省は「もはやUFOを見たという報告に反応せず、調査も行わない」としているが、同係閉鎖がUFOの存在を否定するものではないと説明している。

 国防省が公表した資料には「異星人と暮らしている」という電話の入電記録や、「07年にキャンプに行った際、UFOに車とテントを奪われ、飼い犬を拉致された」との報告を受けた記録などがあった。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2013年06月22日 11:05

言わずもがな、、、ありえない。。。

■福島第1原発 淡水化装置の汚染水漏れ、外部流出なし

 東京電力は21日、福島第1原発の放射能汚染水淡水化装置から1立方センチメートル当たり2万6000ベクレルの放射性物質を含む汚染水約250リットルが漏れたと発表した。

 東電によると、21日午前3時ごろ、装置の漏えい検知器が作動し、装置のある建屋の床に汚染水が漏れ出ているのが見つかった。装置の運転を中止し、漏えいは約15分後に止まった。汚染水は吸水材で回収し、外部流出を食い止めたとしている。

 装置配管に取り付けた流量計のキャップの亀裂から漏れた。20日に作業員が流量計の掃除をした際にキャップを過剰に締め、破損した可能性が高い。流量計は21日午後、新品に交換した。

 装置は一部の放射性物質を除去した汚染水から塩分を取り除き、原子炉冷却水として再利用する。

 原発では15日に多核種除去設備からの汚染水漏えい、19日に地下水からの高濃度放射性物質の検出が判明するトラブルが相次いで起きている。

[河北新報]

Posted by nob : 2013年06月22日 10:30

再稼働を止められないのは私たち国民の責任。。。

■「原発再稼働への国民の声は?」海外紙の批判

「原発再稼働への国民の声は?」海外紙の批判 原子力規制委員会が19日に発表した原発の新規制基準に対して、国内外からその意義が問われているようだ。

 新基準は、2011年の福島第1原発事故の教訓を取り入れ、防潮堤の設置・強化などの自然災害対策や、テロも想定した緊急時制御室の設置、事故時に放出する放射性物質を減少させ原子炉格納容器の圧力を下げる「フィルター付きベント設備」の設置などを義務付けている。規制委員会は「世界で一番厳しい」基準だと公言しており、安倍首相も世界へ向けての原発輸出計画を進めていくべく期待を寄せている。

 7月8日に施行され、電力会社からの再稼働に向けた適合性審査の申請を受け付ける予定だ。

 しかし、時を同じくして、東京電力が福島第1原発で放射性物質の検出を発表した。海外各紙は、東電の発表と合わせて、新規制基準の効果について報じている。

【国民感情と乖離する原子力規制委員会】

 東京電力の発表によると、福島第1原発2号機と海の間に設置している観測用井戸水から、高濃度の放射線物質が2種類検出されたという。検出された「ストロンチウム90」は国の放出基準の約30倍、「トリチウム(三重水素)」は約8倍、いずれも基準を大きく越えている。ストロンチウム90は骨肉腫や白血病の原因となるとも言われていると各紙は報じている。

 これらは5月24日に採取した水から検出されたもので、31日には担当者が事態を把握していたものの、今月に入ってからの発表となっている。

 東電は原因として、2011年4月に汚染水が2号機水口付近から海洋へ流れでた際に、その一部が電源ケーブルをつたって地中に浸透し、残留したものが地下水へと移行したと推測しているとブルームバーグは報じた。

 また、現時点では海への拡散は確認されていないとしながらも、その有無を検証するべく近くの海水を分析中だという。

 ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、「海水への影響が確認されていない段階では、事の深刻さを確定するのはまだ早い」という規制委の田中委員長のコメントを取り上げ、原発の危険性を懸念する人々との温度差を浮き彫りにしている。

 フィナンシャル・タイムズ紙は、新規制基準の発表会場にて「国民の声に耳を向けろ」や「再稼働反対」と叫ぶ声がたびたび飛び交ったと報じている。福島原発事故の恐怖が人々の記憶にまだ強く残っているうちから、政府が積極的に原発再稼働に向けて動き出すことは、逆に不安を募らせかねないと指摘している。

 各紙とも、国内で実施された世論調査で半数以上が原発に反対しており、賛成派は30%であったと報じている。

【電力会社各社、再稼働申請の意向を表明】

 国内にある原発は50基で、48基が安全確認のため停止中だ。唯一稼働している大飯原発の2基は、点検が予定されている9月まで稼働する見込みで、その後は新規準の適合審査を受けなければならない。

 各電力会社は、新基準を満たした上で、再稼働を申請することになる。現時点で申請の意向が明らかにされているものとしては、関西電力の大飯3,4号機と高浜3,4号機、北海道電力の泊1~3号機、九州電力の川内と玄海、四国電力の伊方、東電の柏崎刈羽などだとブルームバーグは挙げている。

 規制委員会は審査の所要期間を明確にはしていないが、6カ月程度と伝えられている。少ない審査チームで実施することや、基準を満たすためには大規模な設備投資が必要であることなどから、新基準が施行されてもすぐに再稼働とはならない見込みだ。

[NewSphere]


■再稼働ありき、原発「新・規制基準」のデタラメ

 一体どこが厳しくなったというのか。原子力規制委員会が19日、正式決定した原発の「新規制基準」のことだ。

 新基準は、シビアアクシデント(過酷事故)対策として、想定される最も大きな津波を「基準津波」とし、原発敷地内に浸水させないよう義務付けたほか、浸水が想定される場合には「防潮堤」の建設を要求。活断層の真上には原子炉建屋など重要施設を認めないことも明確化し、放射性物質を外部に逃すための「フィルター付きベント」の設置を求めた。

 田中俊一委員長は「世界最高水準の規制」と自画自賛していたのだが、「安全よりも再稼働を優先させている」と怒りの声を上げるのが、「原子力規制を監視する市民の会」の阪上武氏だ。

「ベント設置を義務付けましたが、それ以前に、格納容器の構造的な欠陥はないのか、といった問題は手付かずのままです。福島原発でも故障が明らかになった原子炉水位計も基準に盛り込まれていない。津波対策に重点を置いてばかりで、地震対策には目をつぶっている。あまりに拙速です」

<福島事故の原因は不明のまま>

 そもそも、国会事故調が指摘した通り、福島原発の事故は「地震」なのか、「津波」なのか原因がいまだに分かっていない。それなのに新たな「安全基準」を作るコト自体がデタラメ過ぎる。

 新基準には、事故の際に敷地境界での住民の被曝(ひばく)線量などを制限した「立地審査指針」も盛り込まれなかった。

 基準に加えれば、国内の原発のほとんどが再稼働できなくなる可能性があるからだが、これでは事故による住民の大量被曝を容認したようなものだ。

「“抜け穴”はほかにもあります。格納容器が大きいタイプの原発のベント設置や、原発を操作する中央制御室が使えなくなった場合に備えた『第2制御室』などの整備について、5年間の猶予期間を設けたことです。地震や災害は明日起きてもおかしくない。それなのに、なぜ猶予期間が必要なのか。原発を再稼働したい電力会社に配慮したのはミエミエです」(科学ジャーナリスト)

 再稼働ありきのザル基準は明らかである。

[日刊ゲンダイ]


■原発新基準 再稼働が目的ではない

 原子力規制委員会は地震、津波対策などを強化した原発の新たな規制基準を決定した。7月8日から施行する。

 福島第1原発事故を踏まえ、電力会社の自主的な取り組みに委ねられていた過酷事故対策を義務づけ、最新の知見に基づいた安全基準を既存原発にも適用する「バックフィット制度」も導入した。

 しかし、一部の重要施設には猶予期間が認められ、規制が骨抜きになりかねないとの疑念が残る。

 新基準は出発点にすぎない。田中俊一委員長は「真価が問われるのは今後の審査で、そこに魂が入るかどうかだ」と述べた。

 その言葉通り、規制委は厳格な運用に徹しなければならない。

 電力各社は待ちかねたように、施行直後に原発再稼働のための安全審査を申請する見通しだ。その数は、泊原発を持つ北海道電力を含め4社6原発に上るとみられる。

 電力会社は、審査が流れ作業のように進むと勘違いしているのではないか。新基準は、原発を運転する上での最低限の条件である。

 福島の事故を深刻に受け止めているのであれば、猶予期間が設けられた施設についても、整備を待って申請するのが筋だ。

 経済性を優先し安全を軽視する意識を根本的に改めない限り、再稼働への理解は得られまい。

 審査の実動部隊の原子力規制庁は、職員の大半を旧原子力安全・保安院から引き継いでおり、人数と質の両面で拡充する必要がある。

 ただし、増強は作業を急ぐためではなく、あくまで厳正な審査を実施するのが目的だ。

 電力会社が再稼働にはやる背景には、原発回帰に前のめりな政府・与党の姿勢がある。

 安倍晋三首相は成長戦略に原発再稼働を盛り込み、海外で原発のトップセールスに励んでいる。自民党の高市早苗政調会長は福島の事故で死者が出ていないことを理由に、再稼働を目指す考えを表明した。

 いまだ原因すら解明されず、事故処理の見通しも立っていない。多くの住民が人生を破壊されたことを思えば、あまりに無責任で無神経な態度ではないか。

 規制委は国内で唯一稼働中の関西電力大飯原発3、4号機について、新基準施行後も運転継続を認める公算が大きい。陰に陽に圧力を受け、軸足が揺らぐようではだめだ。

 新基準を、原発を動かすための形式的なステップにしてはならない。

 原子力行政にとって真の意味での転換点とするため、規制委は圧力や摩擦を恐れず、安全最優先の審査を貫くべきだ。

[北海道新聞]

Posted by nob : 2013年06月21日 12:48

子供を育てること、、、それが大人の唯一の責務。。。

■自分をダメだと思う高校生は65%!
夢を持つことを許されない子どもたち

夢を描く以前に、今の子どもたちは夢を持っていない子が多い!?そして、その原因は大人にあるのでは…。陸上選手として栄光と挫折を経験してきた為末大さんと、優秀な人材を学校に送り込む活動を展開する教育系NPOティーチ・フォー・ジャパン代表の松田悠介さんに、夢をテーマに語っていただきました。

夢を持てない子が急増中。これは

「現実を見ろ」という大人の責任!?

松田 前回、自分の夢がかなわない、と知ってしまったときにどうするか、といったことについて話をうかがいましたが、僕が教育現場で感じたのは、そもそも夢を持っていない子どもたちが多いということでした。

為末 それは問題ですね。今の子どもたちは、どうして夢を持てないのですか。

松田 自尊心が低くて、夢を持ってもどうせうまくかないと考えているようです。財団法人日本青少年研究所の調査によると、「自分が価値のある人間と思うか」という質問に対して、アメリカが57.2%、中国が42.2%「全くそうだ」と答えているのに対して、日本人は7.5%しかおらず、「まあそうだ」を含めても36.1%。逆にいえば、65%近い人たちが自分はダメだと思っているわけです。筑波大学の調査でも、将来に希望があると答えた中学生は、中国は9割を超えているのに、日本は3割弱しかいないんです。

為末 同じようなデータを見たことがあります。これは文化的な背景があるのでしょうか。

松田 僕は文化というより大人の責任だと思います。子どもたちは生まれもって自信がないわけではありません。それが証拠に小学生までは、多くの子どもたちが夢を持っているんです。将来、何になりたいか聞いてみると、「パティシエになりたい」とか、「プロ野球選手になりたい」とか、みんな何かしらの夢を語ってくれます。

 ところが中学に入った途端、夢を語ることがタブーになってしまう。大人側が「プロなんて本当になれると思ってるのか」とか「現実を見なさい」、「とにかく受験だ」とか言うから、「夢を追いかけることは悪いことだ」と思ってしまうんです。その結果、一回も本気で夢を目指さないまま、夢を持つことすらやめるようになる。

 これでは人が育つはずがありません。人が資源であるこの国で、こういうことを続けていると、相当に厳しいことになると思います。

「I can」と「They want」
この二つで人は頑張れる

松田 いま子どもたちに伝えているのは、「I want」と「I can」です。パティシエになりたいというのは「I want」で、小学校のときにみんなwantを持っています。ただ、そこに「自分だってやればできるんだ」という「I can」が加わらないと、夢に向かって進んでいけない。子どもたちの自己肯定感をいかに高めるか。それが、いま教育が抱えている課題の一つです。

為末 僕の「かけっこ教室」でも、子どもたちにハードルを飛んでもらうときには、かなり低い高さから始めるんです。それが成功してだんだん高くすると、最後にはけっこう高いところまで飛べる。できなかったことができるようになること、そして自分で飛ぼうとしたということ。それが自信になって、いい結果につながっていく。学校でも、そういうやり方ができるといいですが。

松田 日本の教育は、ずっと○×方式で評価してきましたからね。この弊害は大きいと思います。たとえば英語。日本人は中高大で10年間勉強しているのに、道端で外国人に話しかけられても話せない人が多いですよね。これは、完璧に話せないと×だと思ってしまうから。べつに100点じゃなくてもいいのに、子どもたちは減点が怖くなってしまう。

為末 子どもたちに前向きな気持ちになってもらうには、「They want」も必要でしょうね。職業はそもそも誰かのために、そして誰かが求めてくれる「They want」がないと成立しないし、まわりがそれを認めていないと、本人もやる気が続かない。

松田 そう思います。「よくできたね」と声をかけて、承認欲求を満たしてあげることが、子どもたちの自己肯定感につながっていきます。「They want」をデイリーに感じさせてあげることが、大人の役目だと思うんです。

ハウツーは世にあふれている
試し続けることが課題解決への近道

松田 あたりまえですが、夢は念じているだけでかなうものではありません。夢を実現させるには、具体的な力が必要です。私は子どもたちに、その力を身につけさせてあげたいと思っているんです。

為末 たとえばどんな力ですか。

松田 まず大切なのは課題解決力じゃないかと。為末さんはコーチをつけずに一人でやっていた時期がありますよね。誰にも答えを教えてもらえない状況になったとき、自分で課題を解決していく力がないと、どうにもならない。為末さんの場合は、どうやって課題解決力を磨いてきたのですか。

為末 課題を解決するには、まず課題を発見しなければいけません。そのためには、まず自分がやりたいこと、なりたいものを明確にする必要があります。それらと現状とのギャップこそが課題になります。

松田 まず課題を発見するのが大切なんですね。

為末 そうなんです。そして課題が見えれば、それを解決するハウツーは世にあふれているので、解決方法を見つけることは難しくない。むしろ厄介なのは、解決方法をどこまでやれるのかということでしょう。解決方法の中には、「毎日3時間以上はやりましょう」というような根気や時間をかけることが必要なものもある。そうなると解決方法を見つけるより、やりきることのほうが課題になってくる。

 ですから粘り強くさまざまな解決方法を試すことが大事だと思います。陸上の場合はタイムに反映されるので効果のある、なしがわかりやすく、そして現実にはほとんどアプローチが無駄に終わります。そういう状態でも、課題解決に向けてさまざまな方法を試し続けられるかどうか。これも重要な点です。

モチベーションは長く続かない
短期の目標設定で気持ちを盛り上げる

松田 粘り強く続けるためのコツはありますか。たとえば目標設定を間違えると、モチベーションが下がったりしそうですが。

為末 一生懸命やれば到達可能なところに目標を設定するといいと思います。タイムスパンが長すぎないことも大切。数年先よりも数ヵ月先、数週間先とか。モチベーションが持続する時間にはかぎりがあるので、ある程度の期間で達成できる目標を設定して、一つ一つ達成していった先に大きな夢がつながるという形にしたほうがいい。

 一方、目先の目標だけでも気持ちが続かないと思います。だから、たとえばですが「世界一になりたい」という大きな目標と、「これができるようになろう!」というような、一つ一つ積み上げていく目標の二本立てでやると、モチベーションが続くんじゃないかなあ。

オリンピックで転倒
その経験が5年後に活きた

松田 モチベーションについては、失敗したときの対処法も鍵になると思います。先ほど言ったとおり、子どもたちは〇×式の教育を受けてきたせいで、一度失敗しただけで自分を全否定してしまうんです。為末さんは、失敗をどうやって乗り越えてきたのですか。

為末 失敗ですか…。僕はシドニーで派手に転倒したんです。原因は風でした。

松田 見てました。

為末 でも、この失敗も学びになるんです。シドニーで僕は、「風が吹いている状況は、それを経験していない選手にとっては不利に働く」とわかった。そのことは、5年後のヘルシンキの世界陸上で活きました。決勝に残ったのは、若い選手ばかり。僕は環境が悪いときの若い選手の気持ちがなんとなくわかっていたので、じつはちょっとした心理戦を仕かけた。それがメダルにつながったわけです。

 僕が失敗を活かせたのは幸運だったかもしれません。現実には、次に活きるチャンスのない失敗もたくさんあると思います。でも、いつか活かせるときがくるという思いで失敗を受け止め、蓄積していくしかない。僕はそう思います。

わかりやすい報酬を求めると
努力が長続きしない!

松田 失敗をいつか活かすという思考は大事ですね。ただ、いまの子どもたちは努力に対してすぐに結果を求める傾向があるから、なかなか待てないかもしれません。いや、子どもたちだけじゃなく、最近の大人もそういう傾向があるかも……。

為末 自分の努力に対して、わかりやすい報酬を求めないほうがいいと思います。自分を振り返るとトップの世界はすでに限界に近づいているから、新しいことを試しても結果が出ないことが多いんです。そのときに「タイム短縮」というような報酬を頼りしていると、気持ちが続かなくなってしまいます。

 だから結果が出なくても、「少なくてもこれはダメだとわかった」とか、「うまくいかなかったことも経験として蓄積されていく」ということを自分の報酬にしないといけない。

松田 その考え方は研究者に似ているかもしれませんね。

為末 そうかもしれません。そうした報酬に日々気づける人は伸びると思いますよ。

為末 大(ためすえ・だい)
1978年広島県生まれ。2001年エドモントン世界選手権で、男子400mハードル日本人初となる銅メダルを獲得。さらに、2005年ヘルシンキ世界選手権でも銅メダルと、トラック種目で初めて日本人が世界大会で2度メダルを獲得するという快挙を達成。オリンピックはシドニー、アテネ、北京の3大会に出場。“侍ハードラー“の異名を持つトップアスリート。2003年に大阪ガスを退社し、プロに転向。2012年6月、大阪で行われた日本陸上競技選手権大会を最後に、25年間の現役生活に終止符を打った。Twitterフォロワー16万を超え「知的に語れるアスリート」として、言動にも注目が集まる。 2010年、アスリートの社会的自立を支援する「一般社団法人アスリートソサエティ」を設立。現在、代表理事を務めている。著書は、『走りながら考える』(ダイヤモンド社)、『諦める力』(プレジデント社)、『負けを生かす技術』(朝日新聞出版)等多数。

松田悠介(まつだ・ゆうすけ)
全米で就職ランキング第1位になったティーチ・フォー・アメリカ(TFA)の日本版「ティーチ・フォー・ジャパン(TFJ)」創設代表者。大学卒業後、体育科教諭として中学校に勤務。体育を英語で教えるSports Englishのカリキュラムを立案。その後、千葉県市川市教育委員会 教育政策課分析官を経て、ハーバード教育大学院修士課程(教育リーダーシップ専攻)へ進学し、修士号を取得。卒業後、外資系コンサルティングファーム PricewaterhouseCoopers にて人材戦略に従事し、2010年7月に退職、現在に至る。世界経済会議Global Shapers Community メンバー。経済産業省「キャリア教育の内容の充実と普及に関する調査委員会」委員。

Posted by nob : 2013年06月20日 18:11

競争社会の果てにあるものは、、、まずはそこから考えてほしい。。。

日本顔負け。アメリカの「超学歴社会」
アメリカは学歴による「階級社会」の国
山田 順 :ジャーナリスト

アメリカは学歴による「階級社会」の国

安倍政権は、成長戦略のひとつとして「教育改革」を掲げ、「海外でも働けるグローバル人材の育成」のために留学生の数を現在の6万人から倍の12万人にするとアピールしている。そのために今後は、奨学金を大幅に充実させていくという。

そこで、今回から2回に分けて、娘をアメリカに留学させた親として、また、この「東洋経済オンライン」のメインテーマが「グローバルエリート」なので、日本ではあまり知られていないアメリカの高等教育(大学・大学院)の本質について書いてみたい。

というのは、単に「英語力をアップさせたい」、あるいは海外で「自分探しをしてみたい」などという考えで、安易に留学するケースが目立つからだ。最近では、就活のための「箔付け」として留学する学生も増えている。しかし、そういう意識からのアメリカ留学は、たいていは実を結ばない。なぜなら、アメリカ社会というのは、日本以上の「超学歴社会」であり、学歴による「階級社会」だからだ。

かつて日本が豊かだった時代は、娘をアメリカに留学させているというと、まるで遊びに行かせているように思われた。特に女子学生の場合、「留学」というより「遊学」のイメージが強かった。実際、日本の受験勉強に失敗した富裕層の子供たちが、アメリカの大学に留学するケースがしばしば見られた。また、留学とは呼べない「語学留学」は、一般の留学とは比べられないほど多かった。

そのせいか、「アメリカの大学は、入るのはやさしんですよね」とよく言われた。しかし、それは4000校以上も大学があるアメリカでの下位校の話にすぎない。

全米各地にあるコミュニティカレッジとか、誰でも入れる私立大学、レベルの低い州立大学とかの話で、アメリカのトップクラスの大学は「入るのも出るのも難しい」うえ、入ったら入ったで、レジャーランドの日本の大学とは大違いで、本当に猛烈に勉強しなければならない。

学歴は階級を勝ち取る手段

では、なぜ、アメリカは日本以上の「超学歴社会」なのだろうか?

まずは歴史的に考察してみたい。19世紀、新世界アメリカを旅したフランスの政治家トクヴィルは、著書『アメリカにおけるデモクラシー』の中でこう書いている。

「民主主義国家ほど市民が取るに足らない存在である国はない」

この言葉が意味するとろころは、誰もがひとかどの人物になるためには最大限の努力をする必要があるが、裏を返せば、誰一人として重要でないということだ。

これが、アメリカ社会の本質だ。王も貴族もいない市民だけの国だから、全員が社会の階段を上るゲームに参加する。それがアメリカという国なのである。こういった社会では「機会均等」(ゲームに参加する権利)が確保されれば、際限のない競争が続き、その結果、自分が所属する社会階層が決まることになっている。

つまり、アメリカは競争による階級社会の国で、その階級は初めから存在するものではなく、勝ち取るものなのである。この階級を勝ち取る手段として、能力と努力の結果得られる「学歴」が大きな決め手になる。

ただ、学歴と言っても、それは日本人が言う学歴――つまり、どの大学を出たかということとは大きく違っている。現在のアメリカでは、ただ大学を出ただけでは評価されず、どの大学やどの大学院で何の学位を取ったかが重要になる。この点でも、アメリカのほうが日本よりいっそう熾烈な「学歴社会」と言えるだろう。

このことを知らずに留学すると、世界中から集まった学生との競争に付いていけず、落ちこぼれになって帰国することになる。

はるかに充実した奨学金制度

先日、朝日新聞に「アベノミクスによる円安で、海外留学をする学生たちが悲鳴を上げている」という記事が載った。円安で留学費用が高騰して留学できなくなった学生や、生活費が高騰して困っている留学生が多いというのだ。

確かに、アメリカの名門一流大学はほとんどが私立だから、授業料はべらぼうに高い。しかも、大学は基本的に寮生活だから、その費用も含めると、年間で最低でも4万~5万ドル(400万~500万円)はかかる。これでは、とてもではないが、日本の一般的な家庭の子供はアメリカの名門一流大学には行けないことになる。

ところが、アメリカは日本よりはるかに奨学金制度が充実している。国や州をはじめとして、大学独自のものから企業、機関、個人にいたるまで、それこそ何千種類もの奨学金があり、これをうまく利用すれば、学業成績などの条件をクリアすれば留学は可能だ。

ハーバードなどの名門一流大学は、学業成績さえよければ、申請すればほとんどの学生に奨学金を出す。留学生でも申請できる奨学金が数多くある。私の友人の一人は、ほぼ無一文で大学の寮に住み、学費もタダで卒業している。

私の従姉の息子もブラウン大学で奨学金をもらっていた。それでも生活が苦しければ、大学側がアルバイトの面倒もみてくれ、たとえTA(ティーチング・アシスタント)をやらせてもらえば、ギャラが出るので、勉強しながら生活できるようになっている。

学業が優秀でなくてももらえる奨学金もある。州立大学なら、州民なら誰でももらえる奨学金がある。もちろん、これを留学生は利用できないが、卒業後に月極めで返すローン返済型なら、留学生でも申請できる。安倍政権がつくる奨学金制度がどのようなものになるかはわからないが、まずは目指す大学の奨学金制度を十分に調べるべきだ。

アメリカの伝統的「エリート・コース」

それでは、アメリカの学歴社会はどのような構造になっているのか、説明してみたい。アメリカの大学といえば、一般の日本人がまず思い浮かべるのがハーバード大学であり、ハーバードを筆頭とするアイビー・リーグの名門大学だ。ここがアメリカの高等教育ピラミッドの頂点であるのは間違いない。しかし、歴史的に見ると、アイビー各校は留学生など受け入れていなかったのである。まして、私たちのような東洋に住むイエローは論外だった。

なぜなら、アイビー各校はいわゆるWASP(ワスプ:ホワイト・アングロサクソン・プロテスタント)の師弟の高等教育機関として作られたからだ。したがって、いくら成績がよくてもWASP以外は入学を拒否された。第2次大戦以前は、アメリカ人でも、ユダヤ系はもとよりカトリック系の後発移民のイタリア系、スペイン系、ポルトガル系、それにポーランドなどの東欧系、ケネディ家を出したアイリッシュ系などの子供たちはほとんど入れなかった。

しかも、アイビーリーグに入るためには、いわゆるプレップスクールの卒業生でなければならなかった。これらの学校はみな私立の全寮制学校であり、ニューイングランド各地に点在している。つまり、プレップからアイビーへの進学が、アメリカの旧世代の「エリートコース」だった。

アメリカを代表する名門プレップとして有名なのが、ヴァンダービルド家、モーガン家、メロン家などの師弟が通ったセント・ポールズ、フランクリン・ルーズベルトが卒業したグロトン、ブッシュ親子が卒業したフィリプス・アンドーヴァ、それにエクセターやチョート・ローズマリーなどだ。ケネディ大統領は 1930年のチョート(当時はローズマリーと合併していない)の卒業生だが、ようやくこの頃から、プレップもアイビーもWASP以外の子供を受け入れるようになった。

つまり、この頃までのアメリカは、現在のような実力による学歴社会ではなく、人種、家柄による階級社会と学歴社会が並立していた。この伝統は今でも残っていて、東部の名門一流大学に留学するなら、こうした伝統の中に放り込まれることを意識すべきだ。

私の娘もその友人たちも、当たり前だが、このようなWASPの子弟のインナーサークルからは相手にされなかった。同じ学生として友人にはなれるが、それ以上の関係は難しい。現在は多少は違っているだろうが、この壁が厳然と存在することを意識するのとしないのでは、留学生活は大きく変わってくると思う。

第2次大戦後の新設大学設立ラッシュ

では、なぜアメリカの学歴社会は変わったのか?

それは、第2次大戦以後、中流以下の人々の強い上昇志向が、教育の民主化、自由化を推し進めたからである。つまり、「大学卒」というタイトルを人々が争って求めるようになり、新設大学が次々と作られたからだ。その多くは州立大学や公立大学で、これらの大学はあらゆる階層の人々を受け入れ、さらに、女性が大量に大学に進学するようになった。

こうなると、アイビーなどの名門大学も、すべての階層に門戸を開き、高等教育競争(優秀な学生の獲得)に勝ち残る必要があった。

ハーバードの例で言えば、1952年の入学者はその10%がプレップの卒業生だったが、1960年には入学者は、全米各地のパブリックスクール(公立高校)の卒業生に分散するようになった。それとともに、入学の基準になるSATスコアも上昇した。

こうして、アメリカは現在のような実力による学歴社会に大きく変わったのである。その結果、全世界から留学生が集まるようになった。私たち日本人も受け入れられるようになったわけだ。

ただし、大学数が飛躍的に増えたために、高等教育のインフレ化が進んだ。

フィスクが暴露した高等教育のインフレ

この高等教育のインフレ化を暴露したのが、今でもアメリカの大学進学のバイブルとして有名な『ザ・フィスク・ガイド』(The Fiske Guide to Colleges)だ。私も娘がハイスクールに入ったときから、この本を徹底的に読んだ。そうして、アメリカの大学のランキングを知った。

たとえば、公立大学でもUCバークレーはアイビークラスの一流名門大学であること。校名に州立がつく州立大学のほとんどは、レベルが低いこと。さらに、その校名に「北」Northとか「南」Southとかの方角がつけば、もっとレベルが落ちることなどだ。

『ザ・フィスク・ガイド』は、1982年、当時『ニューヨーク・タイムズ』紙の教育担当記者だったエドワード・B・フィスクが、取材・調査によって初めて全米の大学を格付けした本である。フィスクが採用した方式は、ホテルやレストランに使われていたミシュラン方式の「五つ星から一つ星まで」の格付け法だった。つまり、彼は、それまで誰もが漠然と感じていたことを数値化してしまったのである。

このとき、フィスクが「五つ星」をつけた主な大学は、アマースト、ウィリアムズなどのリベラルアーツの一流校、ハーバード、プリンストンなどのアイビー・リーグの一流校、それにスタンフォード、シカゴなどだった。そして、「四つ星」にはボードウイン、ヴァンダービルトなどが入った。ところが、「三つ星」をつける段になって、フィスクはあることに気がついた。それは、学問・教育レベルから見て「三つ星」をつけられない大学が過半数に達しているということだった。

学歴で大きな差がつく初任給

フィスクは、信念を持ったジャーナリストだった。だから、彼は自分の調査結果に基づき、「二つ星」「一つ星」大学を実名で公表した。すると、「二つ星」「一つ星」がついた大学、たとえばタスキーギ大学、テンプル大学、オハイオ・ウェスレヤン大学などから、猛烈な抗議が来た。しかし、こうした抗議にひるまず、『ザ・フィスク・ガイド』は今でも刊行されている。

1960年代の初め、アメリカの大学進学率は約10%だった。それが、半世紀後の今は50%を軽く超えている。しかし、フィスクの格付けから見ると、今でも本当の進学率は10%と考えられる。

なぜなら、50-10=40で40%の学生は、じつは大学とは呼べないフィスクの「三つ星」以下の大学に行っているからだ。これが、高等教育のインフレ化現象である。

だから、グローバルエリートを目指すなら、少なくとも「三ツ星」以上の大学を目指すべきだ。当のアメリカでも「二つ星」以下の大学の卒業生は、就職やその後のビジネスキャリアでは大きなハンデがある。同じ「大学卒」でも、学位を取った大学や大学院によって、収入が大きく変わってくるからだ。

たとえば、4年制大学卒の平均初任給は、NACE(National Association of Colleges and Employer:全米大学経営者協会)の資料によると、一流大学卒と最下位大学では約2倍の開きがある。これが、人気の大学院卒業資格であるMBAになると、ハーバードやMIT(マサチューセッツ工科大学)などの超一流大学MBAと州立大学MBAではもっと差が開く。

ただし、アメリカで学歴が通用するのは、入社時のみだ。その後は「成果主義」だから、名門一流大卒だろうと成果を上げなければ、州立大卒に追い越されてしまう可能性がある。こうして、アメリカ社会では競争はずっと続く。

ところが日本では、どんな大学を出ようと初任給に差はない。これは、高等教育のレベルの違いを無意味化する悪しき平等主義と言えるだろう。

□以下続き

学歴は「社会階層」を上がる手段

今回もアメリカ留学を目指す若者のために、アメリカの学歴社会の話を書かせてもらう。

前回は、アメリカが日本以上の「超学歴社会」であり、学歴によって属する社会階層が決まる「階級社会」の国だということを説明した。

だから、単に「英語力をアップさせたい」、あるいは海外で「自分探しをしてみたい」などという考えで、安易に留学すると失敗する。

これは、娘がインターナショナル・スクール在学中に、教師からも、先輩父兄からも言われたことである。

「西海岸に行くならあまり意識しなくてもいいでしょうが、東海岸、とくにニューイングランドに行くなら、考えておいたほうがいいでしょうね。プレップから来ているWASP(ワスプ)の生徒と留学生ではまったく違いますから」

かつて、ハーバードなどのアイビー各校は、WASPの子弟の高等教育機関だった。だから、それ以外の階層の若者は入れなかった。しかし、いまではあらゆる人種、階層の若者に門戸を開き、学歴獲得は完全な実力争いになった。その結果、世界中から留学生が集まるようになり、最近では中韓の学生が異常に増えている。

彼らは、社会階層の階段を上がるために、寸暇を惜しんで勉強している。そんな中に、階層意識が薄い日本人がポンと飛び込んだら、どうなるだろうか?

MBAばかりが留学ではない

とはいえ、大学・大学院は、将来の社会階層を決める、つまり「おカネを多く稼げる階層」になるためにだけに行くのではない。純粋に学問・研究のために行く学生も多い。今はMBA全盛時代だが、その修得だけを目指すのは、アメリカ留学の目的としては考えものだろう。

ハーバードの大学院GSS(グラデュエートスクール・オブ・アーツ・アンド・サイエンシズ:graduate school of arts and sciences)のある学生から、こんな話を聞いたことがある。

「入学したときに担当教授から、君たちは将来お金持ちになることはありえないが、それでもいいのか?と、まず言われました。で、イエスと答えると、なら一緒に頑張ろうと握手です。そうして、おカネではプライドは買えない、プライドは高く持てと言われました」

GSSの学生たちは、ビジネス・スクール(HBS)の連中を「カネのために勉強に来ている奴ら」とバカにするという。HBSは、メインキャンパスからチャールズ川を挟んだ向こう側のボストン市オールストンハーバードにある。だから、GSSの学生たちはHBSの学生を、「アクロス・ザ・ブリッジ」 “across the bridge”(川向こうのやつら)と呼んだりするともいう。

日本ではMBAがもてはやされすぎだ。アメリカではエンジニアリング・スクールの人気も高い。エンジニアリング・スクールの出身者として有名なのは、GEの元会長ジャック・ウェルチ氏だが、『フォーチュン500』に登場する企業のCEOを見ると、ビジネス専攻の出身者より、エンジニアリング専攻出身者のほうが多い。

これは、アップルやグーグルなどのIT企業の全盛時代という時代性を顕著に現している。

『ニューヨーク・タイムズ』の「結婚欄」

アメリカの現在の学歴社会の実相を知るために、『ニューヨーク・タイムズ』紙の日曜版にある「結婚欄」を見ることをお勧めする。ここには、毎週、数百組の応募カップルの中から20~30組ほどが選ばれて、経歴・写真入りで掲載されている。

この欄は、ひと昔前は、WASPの息子・娘のウエディングしか載っていなかった。彼らは決まって資産家の息子・娘たちであり、花婿はアイビーを花嫁はセブンシスターズを出ていた。しかも、その家系まで紹介されていた。

しかし、今では、あらゆる肌の色の花婿・花嫁が登場し、そのプロフィールも多彩だ。ただし、必ず紹介されているのは、次の4項目である。

1. どこの大学で修士号あるいは博士号(PhD)を取ったか

2. 大学院、大学の専攻(メジャー)は何か

3. 現在の職業

4. 両親の職業

この4項目を見れば、アメリカの現在の階級社会が歴然とする。今や昔のように、家柄や出自、富の多寡を競っているのではない。華麗な学歴と職業を競っている。

とはいえ、ここに登場する花婿・花嫁の卒業校は、昔とほぼ変わらない。みな名門一流大学・大学院の卒業生である。しかもほとんどの花婿・花嫁は、「サマ・カム・ラウディ summa cum laude」(最優秀卒業生に与えられる名誉。日本で言えば「総代」)か「マグナ・カム・ラウディ magna cum laude」(第2位の成績で卒業する生徒に与えられる名誉)であり、また、「ファイ・ベータ・カッパPhi Beta Kappa」のメンバーである。

ファイ・ベータ・カッパというのは、1776年に創立された成績優秀な大学生の友愛会であり、このメンバーになることは大学生にとっての最大の栄誉だ。

これが、アメリカの大学で勉学に励む学生たちのひとつのゴールである。このようにして形成される学歴・階級社会は、日本人にはなじめないが、留学するなら知っておくべきことだ。

『ニューヨーク・タイムズ』紙では、世論調査で階級意識を聞いている。「どの階級に属していると思うか」という質問に対する米国民の回答は、上流(アッパー)1%、中流上位(アッパーミドル)15%、中流(ミドル)42%、労働階級(ワーキング)35%、下流(ローワー)7%となっている。

日米の教育の根本的な違いとは?

日本では、教育レベル(学歴)が社会階層を決めるという考え方が嫌われている。しかし、現実問題として、「いい学校にいくのはいい大学に入り、いい大学に入るのはいい会社に行くため」という価値観は、今日まで続いている。

ただ、一時期「ゆとり教育」に舵を切り、悪しき平等主義から子供の競争を否定するようになった。たとえば「運動会で優劣がつく競技をやめてしまう」とか、「通知表に数字による段階評価をつけない」などの極端なことも行われてきた。

あるとき、娘が通っていたインターでアメリカ人の親と話していて、「何のために子供を学校に行かせるのか?」という話になったとき、その親はこう答えた。

「自分の子の能力がどれくらいか教えてもらうため。大勢の中でどれくらいの順位か知りたい。それがわからないと、将来を決められないから」

つまり、学校に行かせるのは順位をつけてもらうためだったというのだ。

しかし、日本の親は、自分の子供が他の子供と比べられることを極端に嫌う。だから、学校ではみな同じように扱えと要求する。これで、ゆとり教育が進んでしまったのである。

日米どちらの親が、子供の将来のことを本当に考えているだろうか?

インターに限らずアメリカの学校では、レポートカード(日本の通知表に当たる)にGPA(4.00点を最高とする数値評価)が記入される。そうして、GPA3.00点以上の成績を取った生徒は、名前と点数が学内のボードに掲示される。また、成績が1番手の生徒には「ファーストオーナー」、2番手の生徒には「セカンドオーナー」の称号が与えられる。

一流大学では、「セカンドオーナー」以上を平均して取っていないと、入学を認められない。だから、この「オーナー」をもらいたいがため、子供たちは勉強する。

アメリカと日本の教育の違いについて、いろいろな見方・意見がある。しかし、もっとも端的に言えば、「日本の学校は勉強させない。アメリカの学校は勉強させる」(もちろん、一部の日本の学校は違う)。これだけだろう。

留学するなら「自分探し」はやめるべき

最後に、留学するなら、日本でひところ流行った「自分探し」という考え方をやめるべきだと書いておきたい。日本人は階級意識が希薄だから、こういう考え方になるが、アメリカに限らず、社会階層が明確な国では「自分探し」には意味がない。

なぜなら、探すべき自分は、すでに決まっているからだ。

このグローバル時代、まず「人種」「民族」、そして「生まれた国」「育った地域」「家族」「家庭環境」「親の収入と職業」、さらに「学校の成績」「得意科目」などで、あなたが誰かはすぐにわかる。ネット検索で得られる位置情報(GPS)は、「地球上のどこにいるか」だが、位置情報というのは地理的なヨコの情報だけではい。タテもある。

タテというのは、「人類社会」のこと。地球上に約70億人いる人類がつくる社会階層の中で、「あなたがどこにいるか」ということだ。ネット社会では、こんなことは即座にわかる。したがって、学歴で決まる階級社会というのは、実力によってこのタテの位置(社会階層)をどう移動するかという問題だ。

この連載のテーマは、日本人としてのアイデンティティの確立にあるが、実は、それは位置情報としてはすでに決まっているのである。したがって、「自分探し」というのは、内面(こころ、意識)だけの話になる。これは一生かかってやることで、留学でやることではない。

SMAPの大ヒット曲に、『世界に一つだけの花』(作曲・詞 槇原敬之)がある。その歌詞「キミはこの世界でたった1つの存在。人間は誰しもみな特別な存在」は、自分探しをする若者にはバイブルのようなものだと思う。どんなつらいときでも、「オンリーワン(この世界に咲くたった一つの花)」と、慰めてくれるからだ。

しかし、こういう考え方は留学には向かない。「オンリーワン」を否定した『ドラゴン桜』(作・三田紀房、講談社)の教師・桜木建二の言葉のほうが留学には向く。

「ナンバーワンにならなくていい、オンリーワンになれだあ? ふざけるな! オンリーワンていうのは、その分野のエキスパート、ナンバーワンのことだろうが」

留学するなら、ぜひ、こうあってほしい。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2013年06月20日 10:55

結局は人間力、、、そして負けない人間力は独学からしか養われない。。。

■英語プアの日本人は、ますます下流化する
安倍政権の英語政策にモノ申す
山田 順 :ジャーナリスト

1952年、神奈川県横浜市生まれ。立教大学文学部卒業後、1976年光文社入社。『女性自身』編集部、『カッパブックス』編集部を経て、 2002年『光文社ペーパーブックス』を創刊し編集長を務める。2010年からフリーランス。現在、ジャーナリストとして取材・執筆活動をしながら、紙書籍と電子書籍の両方のプロデュースも手掛ける。著書に『出版大崩壊』『資産フライト』『出版・新聞 絶望未来』『2015年 磯野家の崩壊』などがある。

日本の教育では、「本物の日本人」は生まれない

日本人はどうやって日本人になるのだろうか? そんな誰もが意識したことがないことを、グローバル化という視点でとらえていくとどうなるだろうか? 21世紀のグローバル化が私たちに突きつけている問題は、国際標準語(英語)を話す国際人になることではない。日本人という確固たるアイデンティティを持って、世界を舞台に活躍できる人材になることだ。

しかし残念ながら、日本で日本人の両親から生まれ、日本の教育を受けて育つと、真の日本人にならない。一人娘をアメリカと中国の教育で育てたジャーナリストが、その経験を基に、日本人とは何かを問いかける。

安倍内閣の「成長戦略」の柱のひとつに、グローバル人材を育てるための「英語力の強化」が入った。そこで、娘を英語、中国語のトライリンガルに育てた親として、言わせてもらいたいことがある。

「こんなんではとてもでないが、英語を話せる子供はできない。むしろ、英語嫌いの子供が増えるだけだ」と……。

なぜ、私がそう思うのか?今回はそれを述べていきたい。

「海外母子留学組」の言い分

今回の案では、現在、小学校5年生から行われている英語の授業をより低学年から始めることになっている。おそらく、4年生から実施することだと思う。さらに、授業時間も増やすという。また、大学入試や国家公務員試験に、TOEFL(トーフル)を導入するという。

そこで、みなさんにもお聞きしたい。これで、本当にグローバル人材、つまり、英語を使いこなせる日本人が育つと思いますか? と……。

この連載を始めてから、就学適齢期のお子さんを持つ親御さんから、たびたび「子供をインターナショナルスクールに入れたいけど、どうしたらいいですか?」と聞かれるようになった。また、私は、現在ブームになっている「海外母子留学」をしている方、あるいは計画中の方などを取材しており、その人たちが、なぜそんな選択をするのかを聞いている。

自分の子供を日本の学校に入れたくない。できればインターや海外の学校に入れたい。そのように思う親御さんたちの最大の理由は「子供に英語を話させたい」である。もっと言うと、「これからますますグローバル化する世界で生きていけるようにしたい」である。つまり、今回、政府が成長戦略で打ち出した「英語力を強化してグローバル人材を育てる」という方針とまったく同じである。

そこで、さらに「それなら、今後、日本でも英語教育がどんどん進むので、わざわざインターに入れたり、海外母子留学したりしなくてもいいのではないですか?」と聞いてみると、みなさん、口をそろえてこう言うのだ

「今の日本のやり方ではいくらやってもダメだと思います」

子供をインターに入れたい、海外母子留学したいという親御さんたちは、特殊な一部の方たちではない。おそらく、就学適齢期のお子さんを持つ親御さんの多くが「できれば子供が英語を話すようになってほしい」と願っていると思う。これは、グローバル化が進んだ今日、急に始まったことではなく、昔からそうだったと思う。

しかし、日本の英語教育は、この親たちの願いをかなえてくれなかった。これまで何度も「英語必要論」が唱えられた。日々、国際化、グローバル化している世界を見れば、これは当然だ。しかし、そのたびに反対が強く、「話せる英語教育」導入は見送られるか、骨抜きにされてきた。

「This is a pen.」というほぼ使うことのない文を覚えることから始まって、英文和訳、穴埋め問題ができるだけで、先生も生徒も話せないという「信じがたい英語教育」が、この国では放置され続けてきた。中学、高校、大学と毎日のように英語の授業があるというのに、誰も話せない。つまり、英語の授業でないものを「英語」と言い張って、この国は続けてきたのである。

これは、膨大な税金のムダであり、将来を担う子供たちをわざわざ英語嫌いにしてしまうとう愚かな行為ではなかろうか?それでは今回、こうした日本の英語教育とは呼べない英語教育が変わるのだろうか? 安倍内閣は、本気で日本の子供たちに英語を話させようと考えているのだろうか?

残念だが、私には、とてもそうとは思えない。

単に、「いくらやっても話せない、できない」英語教育が、小学校低学年まで広がるだけ。そして、これまでの入試英語がTOEFLに代わったとしても、今度はTOEFLでハイスコアを取るための違うかたちの受験勉強が進むだけではないだろうか?

日本の英語教育は、英語教育になっていない

私は、日本人が英語を勉強したにもかかわらず話せないのは、本人のせい(いまはやりの「自己責任」)だとは思っていない。英語教育が間違っているからだと考えている。それは、インターや英語圏の学校と比較してみれば、すぐにわかることだ。

次の3つの点において、日本の英語教育は英語教育になっていないのだ。

1. 教師が英語を話せない

2. 時間数が足りない

3. 英語不要論が根強くある(つまり誰も本気で子供たちに英語を話させようとは思っていない)

それでは順に、説明してみたい。

小学校5、6年生で英語教育が必修化されたのは2011年のこと。そこで何が起こったかというと、英語に自信が持てず、必修化に不安を抱える教師が続出したことだ。そこで、そういう教師に英語を教える必要が出たうえ、ネイティブの外国語指導助手(ALT)を雇う学校も多くなった。

つまり、現状では、子供より先に先生を教えなければならないのである。

こんなバカな話があるだろうか? 中学、高校でもそうだが、日本の英語教育は、英語が話せない教師が、生徒に日本語で話しかけ、英語を教えている。これは英語の授業ではないだろう。

つまり、そういう教師を全部クビにして、英語ネイティブ教師に代える。これが、第一にすべきことだ。それなのに、文科省がそうしないのは、現在の英語教師の雇用を守っているとしか思えないのだが、どうだろうか?

今回、英語教育がさらに低学年化したことで、「英語は大人になってからでも遅くない」という反対論がまたささやかれている。また、「日本の英語教育は読み書き中心。それができるのだからいいのでは」という意見も聞こえてくる。しかし、これらは全部間違っていると、私は思う。

なぜなら、どの言語でもそうだが、子供はまず親から話しかけられて言葉を覚え、その後、子供同士で幼児語を使ってコミュニケーションするようになる。さらに学校に通って、友達や先生に囲まれ、いろいろな言葉を覚えていくというプロセスを通して成長していく。こうした過程をいっさい無視して、ある時点から知識としての英語教育だけを施しても、なかなか上達しない。つまり、小さいときから自然に言葉に接したほうがいいに決まっているのだ。

「読み書きならなんとか」という錯覚

あなたが日本語を覚えた過程を思い出してほしい。まず、お母さん、お父さんの話している言葉をまねするところから、言葉を覚えたはずだ。そうして、だんだんに話すようになり、学校に入って読み書きを覚えた。順番で言うと、「聞く」→「話す」→「読む」→「書く」である。

ところが、日本の英語教育は、こうした自然な流れを無視し、むしろ逆からやっているのだ。こうすると、いつまでたっても話せない。また、「聞く」→ 「話す」を飛ばして「読む」→「書く」を中心に教えると、結局「読む」→「書く」もできなくなる。できているように思えるのは、英語を日本語に翻訳して「読む」、日本語を英語に翻訳して「書く」ということだけで、よく「読み書きならなんとか」と言う人がいるが、これは一種の錯覚である。

次に、時間数が足りないという問題を考えてみよう。

今回の案どおりになるとすると、子供たちは小学校4年生から英語を習うことになる。そうして、中学、高校と6年間、英語を勉強する。さらに大学に入ってからも教養課程で2年間、英語の授業を受けるとすると、なんと、今後の日本人は11年間も英語を勉強することになる。

とすれば、これだけやるのだからさすがに英語が話せるようになると、誰もが思うだろう。しかし、考えてみてほしい。私の年代は、中学校からスタートしたので8年間、英語を勉強した。しかし、ほんの一部の人間しか話せないのだ。それが3年延長されただけで、本当に話せるようになるだろうか?

日本人が英語を話せない理由を、日本の教育界はこれまでさんざん論争し合ってきた。しかし、最も単純なことを忘れている。それは、「8年間もやった」という数字のトリックにだまされて、その中身を見ていないことだ。

英語の授業は、中学、高校とも、たいてい毎日1時間(1コマ)はある。そこで、週5日授業があるとして、1年を52週とすれば、5時間×52 週=260時間となる。しかし、実際には夏休みも冬休みも春休みもあるので、授業があるのは年間約40週とすれば、5時間×40週=200時間となる。では、これを8年続ければ、何時間になるだろうか? そう、200×8=1600時間である。

この1600時間というのは、日数にすると、1600÷24=66.7で、約68日にすぎない。そう、8年間といっても、たった2カ月余りしかあなたは英語をやっていないのだ。普通、留学生が英語漬けの生活を始めて、なんとか英語がわかるようになるのには、早くて半年はかかると言われている。つまり、中学、高校、大学と8年間も英語をやったからといっても、それではまったく足りないのである。

一日中、英語で授業をやればいい

現在、小学校5、6年生は週1コマ英語をやっている。今後、これが小学校4年生にまで拡大されても、やはり週1コマだろう。とすれば、月に4時間、年間48時間、3年で144時間増えるだけだ。たった、6日間である。

これで、英語が話せるようになると考えるのが、いかに馬鹿げているかおわかりになると思う。日本人が英語ができないのは、この時間数の不足が決定的であり、英語が難しいわけでも、また、英語と日本語の言語構造の問題でもないと断言できる。つまり、ネイティブ教師がいて、毎日徹底して英語をやれば、8年や11年もかからずに英語は話せるし、理解できるようになる。

英語教育を低学年化するのもいいが、たとえば1日中、英語で授業をやる。あるいは、毎日、3~4時間はやる。これは英語の授業でなくてもいい。数学や理科を英語で教える、あるいはホームルームを英語にして、子供たち同士で話させるなどすればいい。また、「ノー日本語デー」をつくって、その日1日はすべて英語、日本語を使ったらペナルティというのも、効果的だと思う。

こうしたことを本気でやれば、小学生段階で聞くこと、話すこと、ある程度の読み書きができるようになる。そうすると、あとは教師などいなくとも子供たちの英語力は自然にアップしていく。子供は好奇心が旺盛だから、自身で、本を読んだり、ビデオを見たり、ネットをやったりして、どんどん英語を覚えていくからだ。

ここで、TOEFLの入試導入についても触れておきたい。

現在、言われているのは実施時期が5年ほど先になりそうだということだ。すぐに実施すると、教育現場が混乱するからだという。つまり、ここでも教師が教えられないという問題が派生している。

しかし、5年待ったとしても起こることは同じだと、私は思う。教師たちは、これまでのような受験英語方式を変えず、授業で日本語を使い、問題を解くのを解説するだろう。いわゆる対策授業をやってしまう可能性があるからだ。

TOEFLの試験は「Reading」「Listening」「Writing」「Speaking」の4科目。このうち日本人が苦手なのが、「Writing」と「Speaking」とされている。

そこで「Writing」を例にとってみると、「Writing」では、エッセイを書かなければならい。このエッセイのパターンは約200あるとされている。とすると、過去の出題パターンから、これをすべて暗記するという勉強法が成り立つ。「TOEFLはパターン丸暗記で克服できます!」と言い出す教師が現れ、予備校のような授業になってしまうだろう。

もうひとつTOEFLの入試導入には大きな問題がある。

TOEFLスコアが入試の足切りに使われるとしたら、そのスコアをどう決めるのかという問題だ。たとえば、アメリカのアイビーリーグでは「TOEFL iBT」(フルマーク120点)で最低100点は要求される。ならば、東大や京大でもこのスコアでいくとしたら、今の日本の高校までの英語教育からいって、落ちる学生が続出するだろう。かといって、70点なんてことにしたら、大学のレベルが国際的に問われることになる。国際的な日本の大学の価値は暴落してしまうのだ。

古市憲寿氏のコメントに驚く

それでは、最後の問題「英語不要論」が根強いことを検証してみよう。これは英語教育をどうやるかということよりも、今後の日本にさらに深刻な事態をもたらすと思う。

今でも「日本人に英語は必要ない。日本は日本語だけで十分暮らせる国だ」という識者がいる。また、「英語を勉強するより、美しい日本語をもっと勉強せよ。そちらのほうが先だ」という自国文化中心主義者も多い。

しかし、実際問題として、これ以上、世界標準語となった英語を使えない国民が増えたらどうなるだろうか?日本は「極東郡日本村」として世界から取り残されてしまうに決まっている。

私が驚いたのは、2カ月ほど前、「大学入試にTOEFL導入へ」のニュースが流れたとき、NHKの「ニュースWEB」でコメンテーターの古市憲寿氏が、こう言ったことだ。

「英語がしゃべるようになってもバカはバカなまま。結局、英語がしゃべれるバカが増えるだけではないですか」

私は、耳を疑った。なぜ彼のような20代後半の若い世代、しかも気鋭の社会学者がこんな考え方をしているのだろうか? なぜ、バカが英語をしゃべってはいけないのか? なぜ、英語がしゃべれるバカが増えたらいけないのか? 教えてほしいと思った。

「英語できてもバカはバカ」は、確かにそのとおりである。

しかし、私はバカならなおさら英語を話せるようにしてあげたらいいと思う。そのほうが、英語を話せない利口より、今はたぶん就職できるし、日本以外でも活躍できる可能性が広がる。英語プアの若者は、このままだとますますワーキングプア化するだけになってしまう。そう考えると、英語教育の強化は雇用対策でもある。

英語教育こそが雇用対策である

このような英語不要論者の言動を真に受けて、「英語なんて自分に関係ない」と思っている若い人に言いたい。英語不要論を唱える人々、あるいは「英語より、まずは仕事ができることだ」などと言う人々が、なぜそうした発言をするのか、考えたことがあるだろうか?

これは、彼らが「若者に英語をしゃべられたら困る」と、心のどこかで思っているからだ。つまり、若者に英語をしゃべられると、やがて自分たちの地位がおびやかされる。それが本能的にわかるからだろう。

日本の若い世代全体が英語のバイリンガルになったことを想像してみてほしい。ほとんどの識者や評論家、コメンテーターなどは不必要になる。なぜなら、英語がわかれば、ハリウッド映画でも海外ニュースでもそのまま理解できる。英語の雑誌、本をそのまま読める。とすると、テレビや本でエラソーなことを言っている彼らの解説やコメントを聞かなくともよくなるだろう。

こう考えると、日本という国はわざと国民に英語を理解させないようにしているとしか、私には思えない。そうして、わざと若者を不幸にしているのだ。

たとえば、失業してハローワークに行くと、再雇用対策として職業訓練学校に通うための補助金が出る。しかし、英会話学校はその対象にはなっていない。かろうじて、入学金や受講料の一部が補助されるだけだ。

現在のグローバル経済では、英語教育こそ雇用対策である。インド人がグローバル経済の中で競争力があるのは英語のおかげが大きい。フィリンピンは世界有数の労働輸出国だが、それはフィリピン人は英語ができるので、世界のどこでも働けるからだ。

どうかこの際、安倍内閣は本気で英語教育に取り組んでもらいたい。そうでないと、やがて日本中に下流若者タウンが続々出現する。日本丸ごと下流社会、世界遺産になってしまうかもしれないのだ。

[東洋経済ONLINE]

Posted by nob : 2013年06月20日 10:39

遅いっ!!!

■東電 放射性物質漏出 対策強化へ

東京電力福島第一原子力発電所で、海に近い観測用の井戸の地下水から放射性物質のストロンチウムとトリチウムが高い濃度で検出された問題で、東京電力は、井戸の水が周辺の海や土壌に漏れ出していないか、調査場所を増やすとともに、海に漏れ出さないよう、対策を強化することにしています。

福島第一原発では、2号機の海側にある観測用の井戸で採取した地下水から、先月から今月にかけて、放射性物質のストロンチウムとトリチウムが国の海への排出基準を上回る高い濃度で検出されました。

この井戸の水が周辺の海や土壌に漏れ出しているかどうかについて、東京電力は、近くの海の放射性物質の濃度に大きな変化はないとしていますが、海の濃度を測る場所や、観測用の井戸を増やして、詳しく調べることにしています。

また、井戸の水が海に漏れ出すのを防ぐため、近くの護岸の地盤を薬剤で固め、対策を強化することにしています。

東京電力では原発事故の直後のおととし4月、2号機の海側で高濃度の汚染水が地面を通して海に漏れ出しており、そのときにしみ込んだ水に混ざった放射性物質が、地下水と共に移動して、およそ30メートル離れたこの井戸で観測された可能性があるとしています。

また、近くには高濃度の汚染水が入り込んだ電源ケーブルを収める地下のトンネルがあり、東京電力は、このトンネルの状況などを調べ、原因の特定を急ぐことにしています。

一方、2号機のタービン建屋の地下には事故の影響で高い濃度の汚染水がたまっていますが、地下水のほうが水位が高いため、この汚染水が井戸に流れ込んだとはみていないということです。

[NHK NEWS WEB]


■福島県が東電に対策申し入れ

東京電力福島第一原子力発電所で観測用の井戸の地下水から、国の排出基準を上回る放射性ストロンチウムなどが検出されたことを受けて、福島県は19日午後、東京電力の小森明生常務を県庁に呼び、トラブルの経緯や今後の対策について説明を求めました。

小森常務は、「県民の皆さんにご心配をおかけし、心よりおわびします」と陳謝し、原因の特定と監視を強化するなど汚染の拡大防止に取り組む考えを伝えました。

これに対し福島県の長谷川哲也生活環境部長は、「廃炉に向けて汚染水の対策には万全を期すよう繰り返し求めてきたなかでのトラブルは遺憾だ。県民の思いや不安を厳しく受け止めて、さまざまな角度からリスクを検証し、安全管理を徹底するよう強く求める」と述べ、速やかに原因を特定し、汚染水の海への流出を防ぐ対策を講じるよう申し入れました。

このあと県は、担当者を集めて緊急の対策会議を開き、原発の周辺で独自に行っている海水の調査の地点や回数を増やすことなどを確認しました。

佐藤知事は、「周辺環境への影響について、県としても確認を進めるとともに、東京電力に対し、県民の声として、汚染水の拡散の防止などの対策を求めていく」と述べました。

[NHK NEWS WEB]

Posted by nob : 2013年06月19日 20:06

言わずもがな、、、素人にも事故当初より自明の事実。。。

■2号機海側、地下水が高濃度汚染=トリチウムなど検出―東電福島第1

 東京電力は19日、福島第1原発の2号機タービン建屋海側の観測井戸で採取した地下水から、高濃度の放射性ストロンチウム90とトリチウム(三重水素)を検出したと発表した。事故翌月の2011年4月、海側にある2号機ケーブル管路から高濃度汚染水が大量に海に流出し管路を封鎖したが、残っていた汚染水が周辺の地下に浸透、拡散した可能性が高いという。

 東電は、同原発の港湾内の海水分析では影響が表れておらず、海への流出は確認されていないと説明。トリチウムの濃度は5月30日に判明していたが、公表していなかった。

 同原発の海岸では鉄板を地下に埋めて汚染水の流出を防いでいるが、東電は今後1カ月半かけ、付近の地盤に薬液を注入して固める工事を行う。また、ケーブル管路の上流側で地下に砕石を充填(じゅうてん)し、残留汚染水の拡散を防ぐ。

 5月24日に採取された地下水から検出されたストロンチウム90は、1リットル当たり約1000ベクレル(法律濃度限度30ベクレル)、同日から6月7日にかけての採取分から検出されたトリチウムは46万〜50万ベクレル(同6万ベクレル)だった。検出値は法定のそれぞれ約30倍と約8倍に当たる。

[時事通信]


■放射性物質検出、2週間以上も公表せず…東電

 福島第一原子力発電所の井戸の水から放射性物質が検出された問題で、東電によると、今回の分析結果は今月3日に把握していた。

 しかし、「追加調査や、分析方法の確認などが必要」として2週間以上も公表していなかった。本店の担当者も含め社内で情報共有したのは14日になってからだという。

 福田俊彦・原子力品質安全部長は19日の記者会見で、「今回のデータは、社外専門家による検討会で使うためのもので、定期的に行っている地下水などの観測とは違う対応になった」と説明し、公表の遅れはなかったとの認識を示した。

[読売新聞]

Posted by nob : 2013年06月19日 17:53

金銭支給が諸悪の根幹、、、施設に収容保護し、職業訓練や障害者保護など、専門家による判定と管理を徹底することから。。。

■生活保護法「改正案」の問題点はどこにあるのか? 弁護士に聞いた

生活保護申請のハードルを上げ、不正受給時の罰則を強化する生活保護法改正案が国会で審議されている。生活保護の受給者が過去最多となったことや、お笑いタレントの扶養問題をきっかけとする「生活保護バッシング」を受けた動きだ。

もともと自民・公明の与党が提出した改正案では、生活保護申請のときに「資産や収入」を記した申請書を提出することや、必要な書類を添付することが求められていた。しかし、これは「実質的に申請を拒むことにつながる」という批判があがった。そして、野党の対案を受け入れる形で、「口頭での申請も可能」「事情があれば書類は保護決定までに提出すれば良い」などの修正が入った。与野党が修正合意したため、このままだと可決される見込みが高い。

しかし、貧困問題にとりくむ生活保護問題対策全国会議は、この修正は不十分だと指摘している。法案は6月4日に衆議院を賛成多数で通過し、現在参議院で審議中だが・・・・生活保護法改正案のどこに問題があるといえるのか、同法案に反対する尾藤廣喜弁護士に聞いた。

●役所が違法に申請をはねつける「水際作戦」を防げない

「生活保護法改正法案は『改悪』です」

尾藤弁護士はキッパリと、こう断言する。

「現行法では、生活保護を申請するときに、『保護が必要かどうかを判定するための書類一式』をそろえて提出する必要はありません。書面でなく、口頭での申請も可能です」

その理由は、生活保護が必要なほど「困っている」人たちにとっては、必要書類をそろえることそのものが難しく、想像以上に時間がかかることも多いからだ。しかし、保護申請の現場では、その実態とは全く逆のことが起きてきたという。

「申請の現場では、なんだかんだと理由を付けて生活保護申請を受け付けない『水際作戦』が横行しています。たとえば、福祉事務所の窓口で保護申請をしたいと言っても、申請のための書類を渡してもらえなかったり、本来申請時には必要ない書類の提出が求められるなどといったケースが数多く報告されています。

これは、行政の違法行為で大問題です。ところが今回の改正案は、保護の申請にあたって、口頭ではなく、書面による申請と資料の添付を義務づけました(24条1項、2項)。これでは逆に水際作戦を正当化することになりかねません」

こういった批判を受け、衆議院では自民党・公明党と民主党、みんなの党の協議で『特別の事情があるとき』は、書面によらなくても良いし、書類が揃わなくてもよいという修正が入ったが・・・・。

「原則として、書類が必要だという点は変わっていません。これで、はたして水際作戦が防げるかどうか、疑問が残る内容です」

●扶養義務の実質的な大幅強化は、多大な萎縮効果を生む

問題点はそれだけではない。

「親族による扶養が受けられないことを、生活保護の事実上の要件としていること(案24条8項、28条2項、29条)も大問題です。これまでも親族には『扶養義務』がありましたが、『可能なら』という程度のものでした。ところが改正案では、この扶養義務者に対するプレッシャーが著しく強まっています」

改正案では、福祉事務所などが次のような報告を求めることが可能になっているという。

(1)扶養義務者に対して資産や収入の状況についての報告を求めること

(2)扶養義務者の雇用主や金融機関などに対して、書類閲覧や資料提供・報告を求めること

つまり、単に親族に通知がいくだけでなく、親族の収入や資産についての調査が、親族の働いている会社、使っている銀行も巻き込んで行われるということだ。

「これでは、生活保護が必要な人たちが、親族間のトラブルを怖れるあまり、申請をためらってしまう『萎縮効果』が今以上に大きくなる。憲法で保障された生存権の侵害につながる可能性が極めて大きいのです」

尾藤弁護士は、生活保護利用者について後発医薬品(ジェネリック)の使用を事実上強制していること(34条3項)についても、「差別医療を強制する危険性が高く、医療のあり方の根本を変えるもので問題」と指摘。「改正案の問題点を一層広く訴えていく」と話していた。

[弁護士ドットコム トピックス編集部]

Posted by nob : 2013年06月17日 23:42

愚かしさの極み。。。

■「原発事故による死亡者は出てない」自民・高市政調会長

 自民党の高市早苗政調会長は17日、神戸市の党兵庫県連の会合で、「事故を起こした東京電力福島第一原発を含めて、事故によって死亡者が出ている状況ではない。安全性を最大限確保しながら活用するしかない」と原発再稼働を目指す考えを強調した。

 原発事故により多くの避難者が出ている現状で「死亡者が出ていない」との理由を挙げて、再稼働方針を強調する姿勢には、批判が出る可能性もある。

 自民党は参院選公約の最終案で、再稼働について「地元自治体の理解を得られるよう最大限の努力をする」と推進する考えを盛り込んでいる。高市氏は産業競争力の維持には電力の安定供給が不可欠としたうえで、「原発は廃炉まで考えると莫大(ばくだい)なお金がかかるが、稼働している間のコストは比較的安い」と語った。

[朝日新聞]


■「原発事故で死者いない」 高市氏発言に強い反発

 自民党の高市早苗政調会長が17日に東京電力福島第1原発事故で死者は出ていないと発言し、原発再稼働に意欲を示したことに対し、県や県内市町村、政党は18日、原発事故による避難により、被災3県で最も多い震災関連死者が出ている状況を指摘、政府・与党に対して「県民の思いを十分に認識すべき」と反発を強めた。発言には身内の同党県連からも批判が上がり、県連は19日、党本部に抗議する。

 事故から2年経過した今も避難区域が設定され、なお村民の多くが避難している川内村の遠藤雄幸村長は「直接ではなくとも、原発事故の影響で亡くなった人がいる。事故から2年を過ぎても、この状況を十分に把握していないような発言があったことは悲しい。状況を認識した上で発言してほしい」と述べた。

 県は「災害関連死者数が被災県の中で最も多く、いまだ15万人を超える県民が避難生活を続けている状況にある。政府・与党には、本県の実情、県民の思いをあらためて重く受け止めていただきたい」とのコメントを発表した。

[福島民友/19日追加]


■高市政調会長、原発死者なし発言を撤回・謝罪

 自民党の高市政調会長は19日、「東京電力福島第一原発事故によって死亡者は出ていない」と述べた自らの発言について、謝罪、撤回した。

 「私の発言の一部が報道されたことで大変悔しい思いをされた方や悲しい思いをされた方に、心からおわびを申し上げる」とし、「私が申し上げた、エネルギーに関する全ての発言を撤回する」と述べた。党本部で記者団に語った。

 菅官房長官は19日の記者会見で、外遊中の安倍首相から「発言に注意し、政調会長の職務に専念してほしい」と伝えるよう指示があったことを明らかにした。

 高市氏の発言を巡っては、与野党から批判が相次ぎ、自民党福島県連が同日、高市氏に発言撤回と県民への謝罪を求める抗議文を党本部に提出していた。

[読売新聞/20日追加]

Posted by nob : 2013年06月17日 23:39

風邪と心の病にかかれる力は、、、まさに天賦の才。。。Vol.19

かつて経験したことのない心身の健康を、昨日より今日、今日よりもまたさらに明日と、

どのように日々強く実感できているのか、、、


直ぐに眠れるようになり、目覚ましがなくとも毎朝同時刻にすっきりと目覚めます。

起床してまずお通じがあります。

朝食が美味い。たっぷりといただきます。

直腸反射で、食後にさらにしっかりとお通じがあります。

日常の生活や仕事上、なかなか疲れませんし、疲れが出ても短い休息により直ぐに回復します。

よく歩き、そしてよく汗をかきます。

昼食は軽めに、夕食もできるだけ早い時間に済ませることを心がけています。

好きなものを好きなだけいただき、ダイエットはしていません。

時折休肝日をもうけますが、ほぼ毎日お酒もいただきます。

なかなか毎日できませんが、その時々の身体の声を聞きながら、適切なストレッチを行います。

毎晩しっかりと入浴します。

髪の量も維持あるいは復活、肌のコンディションも歳を重ねるほど逆に整い、嫌な体臭もなくなりました。

Posted by nob : 2013年06月10日 13:15

真の芸術家とは、、、Vol.3

いつも心の中な様々な感情が渦巻き

そして溢れんばかり

それらを言葉や形に上手く表すことができなくて

人や社会に心地よく向かい合えない

Posted by nob : 2013年06月10日 13:12

真の芸術家とは、、、Vol.2

「これがスゴい」

「あれもスゴい」

「・・・なのに、こんな私なんて・・・」

いつもそう言う貴方が、実のところ一番スゴい


日々迷い、悩み、苦しみ続ける貴方ほどには

なかなか誰も、感じ、考え、言動できるものではない。。。

Posted by nob : 2013年06月10日 13:02

真の芸術家とは、、、

自らの生を生涯救えないまま

焦りもがき苦しみ続ける人々。。。

Posted by nob : 2013年06月08日 16:03

憲法改正反対。。。

現状とは

理想に向かうその時々の一つの過程に過ぎない

原理原則は不変のもの

一時の現状に則して原則を変えるなどナンセンスの極み。。。

Posted by nob : 2013年06月08日 16:02