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そもそも他人と競い合う必要などありはしない。。。。

■あくまで現時点での差

杉本 智則

実力の差を見せつけられたとき、「元が違うから」という言い訳をよく聞きます。生まれつきの家庭の貧富の差、習い事をしてきた差、スタートラインが違うから今の差がある、というのは仕方のないことです。

しかし、これはあくまでも現時点での差。これからひっくり返せばいいじゃないですか。「元が違うから」将来にわたっても勝てない、と思うのは単に自分が努力を放棄する言い訳にすぎないと思います。

「お前の家庭は生まれつき裕福だからそんな余裕があるんだよ。」というなら、もっと努力して裕福になって余裕を生み出せばよい。「あいつの親は元プロ野球選手で子どもの頃から英才教育を受けてきたから、とても勝てない」というなら、その選手以上の努力をしてプロで追いつけばいい。

自分が生まれてきた歴史、自分が今まで生きてきた歴史がある以上、スタートラインが違うのは仕方がなく、現時点で大きな差があっても仕方のないことです。問題は、その差を前にして、「覆してやる」と発奮するか、諦める言い訳にするかで、将来その差が埋まるか埋まらないか大きく分かれてきます。

差を正確に測り、差を埋める活動スケジュールを立て、ささやかでも継続的な努力をすること。人生という長い時間の中であらゆる競争は根比べなのだと思います。

全てに全力を尽くし続けることは困難ですが、これぞと思った道では絶望的な差を見せつけられた場合でも、落ち着いて長期的にその差を埋める努力を続けることが大事だと、やりたいことをやらない言い訳をしている人にははっきり言ってあげたいと思います。

[newsdig]

Posted by nob : 2014年04月30日 16:43

誰もがそれぞれ美しい。。。

■美しさは心の中からつくるもの。欠点に気をとられがちな女性に贈る動画

突然ですが、自分のことを美しいと思いますか? パーソナルケア製品のブランド「ダヴ」が行ったリサーチによると、自分のことを美しいと思っている女性は、全世界でわずか4%。実に96%もの女性が自分を美しくないと思っており、さらに80%の女性が自分の外見に不安を感じているという結果でした。

もし、自分も96%のひとりだと思ったなら――。そんな女性に「ダヴ」の動画「ダヴ:パッチ」を紹介します。

「自分の美しさに気づく」ビューティパッチ

今回の動画では、心理学者であるアン・カーニー・クーク博士が、10名の女性被験者に「ビューティパッチ」という「自分の美しさに気づくきっかけを与えるパッチ」を2週間つける実験をおこないました。そして被験者は毎日、自分の気持ちの変化をビデオで撮影したのです。実験の結果、被験者の全員が自分が美しくなったと感じるようになりました。

パッチをつけたことで、前向きになっていく女性たち

「鏡をあんまり見たくないの」
「自分に自信がなくて、男性と話もできない」

実験前のカウンセリングでは、口々に自信のなさを訴えていた被験者の女性たち。動画からは「ビューティパッチ」をつけることで、徐々に前向きになっていく様子が見てとれます。実験後のカウンセリングでは、誰もがその効果を実感していました。

「本当に人生が変わったようだわ」
「わたしが変わったみたいに、みんなもこのパッチで変わってほしい」

パッチの成分は?

「パッチが商品化されたら、もちろん購入するわ」という女性たちに、博士は秘密を明かします。実はこの「ビューティパッチ」は、「何でもないただのパッチ」。真実を告げられた女性たちは、驚きを隠しきれません。パッチの効果で美しくなったと思っていた被験者のひとりは、美しさの秘密が自分の心の有り様にあったことに気がつき、涙ぐみます。

「何もなくてもこんな気持ちになれるんだ。これが本当のわたし。今までは隠れていたけど」

効果は、本人だけが感じているものではなさそうです。実験前と実験後では、明らかに彼女たちの印象が違います。自信がなかった女性たちは、実験後には髪型や服装を変え、そして、何よりも表情が明るくなっていることがわかります。

「わたしはきれい。強くて、自由で、どんな自分にもなれる」

自分の本当の美しさに気がついた被験者の言葉が、力強く響きます。「美しさは、自分の気持ち次第で変化するもの」。そんなメッセージを受け取りました。

[ダヴ:パッチ]
(文/メーテル徹子)

[cafeglobe]

Posted by nob : 2014年04月29日 18:06

整腸を制する者が健康を制する。。。

■ヨーグルトは食べるタイミングが重要だった!
今話題の「菌活ブーム」の落とし穴

笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]

 就活、終活、婚活……。今やいろんな「○活」がある中で、今回取り上げたいのは“菌活”である。暑い時期には野菜ジュースや酵素ジュースを飲んでいた健康志向の人たちの中にも、なかなか気温が上がらない秋からの冬のうちに、「冷たいものはもうちょっと…」と菌活にシフトした人がちらほらいる。

 菌活とは何かというと、菌、それも、もちろん良い働きをしてくれる菌を積極的に摂ることをいうようだ。それによって善玉菌が増えて腸内環境が整えば、多くの人が悩む便秘が解消されるだけでなく、免疫力も上がるし美肌にもなる。

 人の消化管には100兆以上もの菌が存在しているといわれるが、そのすべてが良い働きをしてくれているわけではなく、年をとると悪玉菌が増える傾向にある。だからこそ、良い菌を補って腸内環境を整えることの価値が増すのだ。

 そして、便秘の悩みなんてない、という男性も他人事と思わないでほしい。悪玉菌が減るということは、有害物質が減るため、解毒のために酷使される肝臓の負担が減る。日頃お酒の量が多かったり、加工食品や添加物が多いものをよく食べる人も、良い菌を意識して取り入れる必要があるのだ。

菌活しているのになぜ?
なかなか便秘が解消しない理由

 菌活をしている、という方々の食事記録を見せていただくと……なるほど、それらしき食材がずらりと並んでいる。たとえば、こんな感じだ。

朝 パン+味噌バター、ヨーグルト
昼 きのこスープ
夜 鶏肉の塩麹グリル、ごはん、味噌汁、サラダ

 でも、「便秘解消のために菌活をしているのになかなか解消されない」という。こんなに良いものをとっているのになぜ?と思うかもしれないが、あまり驚きがないのが正直なところだ。というのも、便秘に悩む女性には、ダイエットを意識して食事量が少ない方が多く見られる。

 食事記録にあるような、その食事量の少なさこそが、便秘の原因にもなり、代謝の悪い、痩せにくい体を作ってしまうのだが…。せっかく菌活をしているのだから、望む結果を出せるように、その他の原因も考えてみたい。

朝ヨーグルトだけでは効果激減!?
乳酸菌にまつわる誤解

 菌といえば、乳酸菌やビフィズス菌、納豆菌、麹菌は馴染みがあると思うが、菌によってその働きはさまざまだ。まずはそれぞれの菌の働きについてみていこう。

 菌が含まれる食品といわれて真っ先に思い浮かび、取り入れている人が多いのは、「ヨーグルト」ではないだろうか。菌の種類によって働きが違うと前述したが、ヨーグルトといえば!の乳酸菌は、この時期気になる花粉症対策にも効果があるといわれている。

 乳酸菌とは、オリゴ糖などの糖を発酵させて乳酸をつくる微生物の総称。ブルガリアヨーグルトで馴染のあるブルガリア菌、漬物や乳酸飲料などに含まれている植物性の乳酸菌、ラブレ菌など、種類は200以上あるとされている。ビフィズス菌もその乳酸菌の一種であるが、同じ乳酸菌の中でさえ、機能性が異なる。

 テレビのCMでも、「14日間チャレンジ!」というフレーズをよく耳にするが、そもそも、乳酸菌を摂ったらすぐに変わるわけではない。1日、2日で意味がない、と思うのではなく、まずは2週間チャレンジをして、それでも改善の兆しすら見えない場合には、その菌との相性が良くないのかもしれない。菌活でヨーグルトを摂っているのになかなか効果が出ないな…と思っている人は、各社、いろんな商品が出ているので、違う種類の菌を試してみよう。

 乳酸菌にはタンパク質や脂肪の分解を助けてくれる働きがあるので、同じ乳製品の牛乳よりも消化吸収には良い。「牛乳だとちょっとお腹を壊してしまうんだよね…」という乳糖不耐症の方も、摂りやすいかもしれない。ただ、毎日のこととなると、やはりプレーンタイプのものがベスト。オリゴ糖と組み合わせると相乗効果があるので、甘い味が好きであれば、オリゴ糖甘味料を用いると良いだろう。

 そして、ヨーグルトを摂るタイミングにも注意!実は、生きた菌を腸に届けるのは結構難しい。なぜなら、乳酸菌は胃酸に強くないから。体に良いと思って、朝ヨーグルトだけ、空腹のときのごまかしにヨーグルトを、というよりも、胃酸が薄まっている食後のタイミングで摂った方が効率的といえる。

 また、発酵食品だから時間が経つほどに良いのではないか…と一瞬思うが、含まれる菌によっては、時間の経過と共に菌の数が減るともいわれる。製造年月日が若いものを、できるだけ新鮮なうちにいただくのがより良いのかもしれない。

食物繊維としても欠かせないきのこ
扱いやすい菌活アイテム

 そして、色々試してみてもヨーグルトだけでは便秘が改善されないというなら、食物繊維が不足していないか振り返ってみよう。食物繊維は、便のかさを増やすものとしても、善玉菌のエサとなるものとしても、欠かせない存在。となると、食物繊維が豊富な「きのこ」に注目してみたい。

 今が旬ではないものの、年間を通して手に入り、価格も安定しているきのこ。きのこを漢字に変換すると、「菌」になるくらい、きのこそのものが菌である上に、腸内の善玉菌を育てるために必要な食物繊維も併せ持つ。

 脂質を気にしたり、塩分を気にしたり、カロリーを気にしたり…といった必要がないのも良い。わざわざきのこスープを作らなくても、炒めものや味噌汁の具としても良いし、ほぐしたきのこをアルミホイルに包んで、トースターで加熱して、ゆず胡椒やみそ、少量であれば焼肉のタレなどで味付けして、おかずの一品にしても良い。加熱時間が短くて扱いやすいのも、菌活のアイテムとしてはなんともうれしい。

 また、乳酸菌つながりでいくと、ヨーグルト以外にも、チーズやキムチ、糠漬けにも菌は含まれている。抗アレルギー作用、整腸作用がいわれているが、油ものや肉食が多くて腸内環境が乱れている人は、同じ乳酸菌の中でも、乳脂肪が多い乳製品ではなく、キムチや糠漬けを選んだ方が良いだろう。

 いずれにしても、食事でとりこんだ菌は、便となって3日ほどで体外に排泄されてしまうため、日々継続して食べることが大事だ。特に、乳酸菌は体内に長くとどまることができない。気まぐれ的な摂取で終わらないようにしよう。

コンビニでも手に入る発酵食品
朝食に取り入れることから始めよう

 また、日本は発酵大国ともいえるくらいに、菌の力を利用して作られる発酵食品が多くある。実はコンビニでも手に入りやすく、菌活は日常に取り入れやすい。ヨーグルトはもちろん、チーズ、納豆、キムチ、味噌……、さらに生鮮食品が充実しているところなら、きのこもお目にかかることができる。

 これらの発酵食品は、組み合わせて食べることでより効率が上がる。納豆キムチはそのままでもいただけるし、味付けとしての組み合わせでは、味噌バターなんていうのもありだ。キムチは胃腸が弱い人には積極的におすすめできないが、ダイエット中の朝食にコンビニで買える「納豆」「キムチ」「ごはん」を取り入れることを徹底したクライアントは、体重が落ちた以外にも、便通が整ったり、ガスの臭いが減った、と効果を感じていた。

 ただ、便秘解消に目的をおくのであれば、やはり、朝食をきちんと摂ること、できるだけ1日3度の食事のリズムをつくること、が基本となる。その上で、菌活で腸内環境をよくすることに加え、食物繊維の多い食品や水分を充分に摂ること。さらには、ダイエット中だからと極端に脂質を控えることなく、便のすべりをよくする脂質もちゃんと押さえること。……結局はバランスよく食べてください、ということになるのだが、極めようとすればキリがない。

 同じコンビニでも何を選ぶのか、手間をかけたくない中で何を選ぶのか、といえば、菌活、という視点は、多忙なビジネスマンには向いているのかもしれない。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年04月29日 17:52

また旅立つ君へVol.33/失望こそが初めの一歩、、、その積み重ねこそが成長への糧。。。

■「理想の仕事」に夢破れたら―次に進むための方法は?

 長年にわたって計画と準備を重ね、追加で学位や資格を取得するために学費を払い、夢にまでみた仕事を手に入れた。それなのに、その仕事が好きになれない――。

 これは驚くほどよくあるジレンマだ。近頃、求職者の中には「理想の仕事」という考えが浸透している。生活のためだけでなく、刺激があり、精神的な充実感や目的意識を満たしてくれるような仕事につくことを期待する人が増えている。情熱の源としての仕事のイメージが就職アドバイザーや自己啓発本、さらにはテレビドラマの華やかな登場人物によって喧伝(けんでん)されている。しかし、仕事に関するファンタジーは現実に対する求職者の目をくもらせ、自分に最適な職業を見つける判断力を鈍らせる。

 クリエイティブな才能があると言われたCaroline Kelso Winegeartさん(25)は学生時代に広告業界を目指し、大学の広告クラブでは代表を務めた。そしてニューヨークにある大手広告代理店のインターンシップに参加した。「自分がなりたいと思っていた華やかな職業につくための足がかりになる予定だった」と言う。

 大学卒業後の2010年に初めてついた仕事はノースカロライナ州ダーラムにある広告代理店マッキニーのアシスタント・メディア・プランナーだった。彼女は「理想の仕事だと思った」と話す。そこで働く人たちが好きだったし、全国的にも知られ、流行に敏感でクリエイティブなイメージをもった会社に入ったことに興奮したと言う。

 だが、彼女は担当することになった顧客企業2社の大きな予算を管理するのがいかに複雑か、予期していなかった。しかも媒体からは広告スペースを売り込む電話がひっきりなしにかかってきた。予想以上の仕事量と時間的制約のプレッシャーの中で、彼女は「常にストレスを感じ、参っていた」と話す。世間知らずで、「自分の役割より会社の方が重要」だと思っていたという。

 打ち砕かれた「理想の仕事」への夢を「勝利」に変えるには失望を乗り越える必要がある。どこで間違えたのかしっかりと見極め、持てるスキルを最大限に生かすことだ。ジョージア州アトランタのリーダーシップ開発コンサルティング会社、パスビルダーズで代表を務めるヘレン・ロリス氏は「完全なユーターンをせずに、ここからどこへ行けるだろう」と自問するのが良い方法だと指摘する。これは現在の仕事をしながらスキルを磨き、次のステップとなるような会社とコンタクトをとることを意味するかもしれない。

 Winegeartさんはソーシャルメディアを使うことが好きだったので、この分野のスキルを磨くことを仕事の目標にした。そのおかげで、別の会社でソーシャルメディア部門を構築する仕事につくことができた。さらに、2011年には広告業界を離れ、ボーイフレンドが経営するマーケティング会社で2 年間、オペレーションマネジャーとして働いた。その後、彼女はブランド構築とウェブデザインを手がけるメードビブラント・ドット・コムを設立した。

 心理学専門誌「ソーシャル・サイコロジー」に発表された2011年の研究によると、予期せぬ失敗も新しい思考法を得るきっかけにすれば、有益になり得る。そこで立ち止まり、他にどんな方法があっただろうかと深く考える人は、将来の目標達成に関してより創造的になれる傾向があることが研究で分かった。

 では「理想の仕事」がうまくいかなかった場合、どれだけ長くそこにとどまるべきだろうか。ハイテク業界などは他の業界よりも離職が早い。就職仲介サイト「TheMuse.com」の創業者で最高経営責任者(CEO)を務めるキャスリン・ミンシュー氏は、スキルがあるなら数週間で見切りをつけてもいいと話す。

 しかし、あまり早急に予期せぬ課題から逃げ出さない方が良い。自分が安定していることを示すために、普通は1年から1年半は務めたほうがいい。ロサンゼルス在住でキャリア開発に関する著作「Skills for Success」を執筆したアデール・シェーレ氏は、理想の仕事が煙のように消えてしまった後、精神的に回復する時間が必要になる人もいると指摘する。シェール氏は「仕事Aが満足できるものでなく、しかもそれが自分の理想の仕事だった場合、ただ仕事Bに逃げることはできない。落ち込んだ気持ちをそのまま引きずってしまうかもしれない」と話す。

 特定の仕事に惹かれる理由に気付くことが重要だ。アリゾナ州メサ在住で転職に関する指南書「Body of Work」の著者でもあるパメラ・スリム氏によると、よくある失敗は、例えば「文化や経営スタイル、ワークライフバランス」といった要因を検討しないで仕事を選ぶことだという。「1日20時間働くことになることを知らなくても、弁護士になることを夢見ることはできる」と話す。

 中には無意識のうちに理想の仕事を夢見る人もいる。スポーツ心理学の養成コースに入ってくる人は、自分の目標が果たせなかった元アスリートの場合もある。応用スポーツ心理学の専門誌「Journal of Applied Sport Psychology」に昨年掲載された研究によると、そうした元アスリートたちは投影された栄光に浸ることを夢見るかもしれないという。その場合、選手たちが抱える問題を聞いたり、能力向上のための戦略を見つける助けをしたりといった仕事がより難しくなる。元アスリートでもある心理学者は選手の否定的な感情や問題から健全な距離を保つことができないためだ。7人の学生を対象に、半年間の日記の分析や徹底的な聞き取り調査を行った研究でそのことが分かった。

 シカゴにある弁護士や専門職向けのキャリアコンサルティング会社ローターナティブスで代表を務めるシェリル・ハイズラー氏は、自身の幸福感に影響するであろう仕事のすべての特徴について、良い点と悪い点をリストアップすることを勧める。また、すでにその仕事に就いている人から話を聞くことで、意外なことや危ないことが事前にわかることもある。

 ハイズラー氏は壊れた夢を次の面接では資産として生かすといいとアドバイスする。自分が身につけたもの、例えば新しいスキルや他の業界の知識などを強調しなさいと言う。「自分は新しいことを学んだ。以前の自分とは違う」というメッセージを送ることだ。

[THE WALL STREET JOURNAL]

Posted by nob : 2014年04月27日 08:21

また旅立つ君へVol.32/己のなかにすべてがあり、、、すべてのなかに己がある。。。Vol.2/因果関係によって作り出されたすべては無常。。。

■ブッダの言葉「苦しみを消すには、自分自身を変えるしかない」

花園大学教授 佐々木 閑 構成=長山清子

今、「自分の道は自分で開け」というブッダの教えに共感する人が増えているという。苦悩に満ちた現代にこそ、ブッダの言葉は力を持って我々の心に訴えかける。

「因果関係によって作り出されたすべてのものは無常である」(諸行無常)と智慧によって見るとき、人は苦しみを厭い離れる。これが、人が清らかになるための道である。

「因果関係によって
作り出されたすべての
ものは無常である」
(諸行無常)と
智慧によって見るとき、
人は苦しみを
厭い離れる。
これが、人が清らかに
なるための道である。
●ダンマパダ277

今から2500年前に仏教を開いたブッダ(釈迦)が実在の人物であったことは間違いありません。彼の残した言葉を知るには、最も古い経典の一つである『ダンマパダ』(「真理の言葉」という意味)を読むのが一番いいでしょう。現在残っているお経のほとんどは後世の人によって作られたものなので、ブッダの教えを正しく知るには、できるだけ古い経典を見る必要があるからです。今回は主にダンマパダの中から、いくつかブッダの言葉を紹介しましょう。

我々が慣れ親しんでいる日本の仏教は、ダンマパダが書かれた時代よりもずっと後にできたお経をもとにしているため、ブッダの時代の仏教(以下、「釈迦の仏教」と呼ぶ)と比べるとかなり変化しています。たとえば釈迦の仏教では「拝んで救済を願えば、死後、よい世界に生まれる」などということは一言も言っていませんし、神秘的な力で人々を救済するような絶対者の存在も認めていません。釈迦の仏教は、あくまでも自分自身が修行することで苦しみから逃れることができるという、いわば「自己鍛錬システム」。2500年前にできたとは思えないほど合理的で、現代人も受け入れやすい教えなのです。

では、その釈迦の仏教の根本的な教えは何かというと、それは「諸行無常」ということです。

私たちは病気や老い、死から逃れることができません。世の中のありとあらゆるものは放っておいても崩れていきます。だから「諸行無常」なのですが、このことをいつも念頭に置いていれば、大事なものを失っても悲しまずに済む。これが逆に「諸行は常だ」「物事は永続する」と希望を持って暮らしていると、その希望は必ず打ち砕かれて、苦しみが生まれる。だから苦しみから逃れるためには、諸行無常を前提として生活設計をしていけということです。しかしこの諸行無常という価値観を持つには、私たちの考え方を根本から変える必要がある。そのための努力が修行です。「ダンマパダ277」はそのことを表しています。智慧とは知識や教養を指すのではなく、物事を正しく捉える力のことです。「ダンマパダ62」も諸行無常について述べたものです。

愚かな人は、
「私には息子がいる」
「私には財産がある」
などといってそれで
思い悩むが、
自分自身がそもそも
自分のものではない。
ましてやどうして、
息子が自分の
ものであろうか。
財産が自分のもので
あったりしようか。
●ダンマパダ62

私たちは自分以外のものが諸行無常であるということは、なんとなく想像できます。しかし、この自分という存在だけは、少なくとも自分が生きている間は存続していると思っている。しかし、それはおそらく脳の記憶物質か何かがもたらす錯覚で、本当は自分自身さえも一瞬ごとに別のものに変わっているというのが仏教の考え方です(仏教では人間を「いろいろな要素が集まった集合体」と考えます)。自分ですら変わるのに、ましてや自分以外の息子や財産などが永続するはずがない。だから執着するなということです。

では、どうすれば執着を捨てられるのかといえば、やはり修行によってです。毎日たゆまぬ鍛錬を続け、性格や人格が変わるほどの修行をしなければならない。「ダンマパダ19」は、そのことを述べています。

聖典の言葉をいくら
たくさん語っていても、
それを実践しなければ
怠け者である。
それはたとえば
牛飼いが他人の
牛の数を勘定
しているようなものだ。
そういう者は、
修行者とはいえない。
●ダンマパダ19

修行というと私たちは肉体を痛めつけるような行為を想像します。しかし、釈迦の仏教では肉体に苦痛を与えることはなにもしません。ただひたすら精神を集中して考える。それだけです。外からは静かに座っているようにしか見えませんが、内部においては強い精神力によって自己改造のための努力が続けられているのです。

そして修行を積むと、苦や楽についての価値観が世の中の一般的な人とは逆転します。そのことを言い表したのが「スッタニパータ第三-762」です。

ほかの人たちが
「安楽だ」と言うものを、
聖者たちは
「苦しみである」と言う。
ほかの人たちが
「苦しみだ」と
言うものを、聖者たちは
「安楽である」と言う。
法は知り難いもので
あると見よ。
無知なる者たちは、
ここで迷うのである。
●スッタニパータ第三-762

私たちは愛情や成功など世俗的な価値を手に入れようと願い、それが手に入ると喜びます。しかし手に入ったとたん、今度は失うことが心配になるし、いずれは必ず失うことになる。したがって、これらを得ることは実は苦しみのもとなのです。

しかし修行に打ち込んで執着を捨てることのできた聖者は、所有物を失う心配から解放される。そして、仏道修行による自己鍛錬の道を一歩一歩上っていく、その達成感が日々の喜びになります。それは、会社で毎日がんばって昇進していく喜びにも通じるものです。

そういう修行の生活が現代に生きる私たちにも可能かといえば、十分可能です。出家は修行を効率化するための手段ですが、出家しなくても修行はできます。

たとえばアメリカでは、仕事を終えたあと、夜、暗くした部屋でスタンドの明かりだけをつけて瞑想する「ナイトスタンド・ブディスト」と呼ばれる人たちが約300万人もいると推定されています。これは日本のビジネスマンにも応用できるでしょう。たとえば会社でイヤなことがあった日。酒を飲んで忘れてもいいけれど、それでは何も変わらない。それよりも1日の終わりに静かに瞑想して、その日にあったいろいろなことを再解釈する時間を持つ。こんなことがあったけれど、別の見方をすればこんなふうにもとれるな……とその出来事をきれいに濾過していけば、少なくともストレスを翌日に持ち越すことはない。やがてそれが習慣になり、瞑想しなくても自然にそう考えられるようになれば、幸せになれるのは間違いありません。

もし悩みを抱えるビジネスマンに、仏教が何か提言できるとするならば、「今の世の中の価値観とは違う、別の価値観もあると知っておいてください」ということです。たとえば企業の価値観に沿って生活するうちに、壁にぶつかることもあるでしょう。企業のあり方や世の中の仕組みはすぐには変えられませんが、自分の価値観を変えることで、今まで苦しみだと思っていたものが苦しみでなくなる可能性はいくらでもあります。

私はよく、「仏教とは心の病院である」といいます。病院は健康な人を無理やり治療することはしません。でも具合が悪くなったら誰でも受け入れてくれる。病院の目的は患者を増やすことではなく、病気を治すことだからです。仏教もその目的は信者を増やして勢力を拡大することではなく、困っている人を救うこと。だから無理な布教をしないのです。

いざというときのために近所の病院の場所を覚えておくように、苦しみから救うために仏教があるということを、心にとめておいてほしいと思います。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年04月26日 20:34

無理なく続けられることから始めましょう、、、しただけのことは着実に自らに還ってきます。。。

■お茶や緑の葉菜類は老化を防ぐ「抗糖化作用」あり!
「食事の最初」に摂るのがポイント

久保 明
[東海大学医学部 抗加齢ドック教授/慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任教授]

老化を促進する加工食品とは?

 もう読者の方にはおなじみになったかもしれない、糖化によって生じる強力な老化促進物質AGE(終末糖化産物)。

 AGEが体内にはびこると、動脈硬化が進んだり、骨がもろくなったり、肌が荒れたり、白内障、非アルコール性脂肪肝、さらにはアルツハイマーのリスクになったりします。

 AGEは糖と蛋白質が高い温度の下で結びついてできます。体内では主に食後に血糖値が上昇し、高い状態が続くと発生(糖化)しやすくなりますが、一般的な調理でも生じます。ホットケーキの焦げた部分やウナギのかば焼きの焦げたところでAGEがみられます。

 また加工食品の中にも既にAGEを含むものがあります。

 ベーコン、ドーナツ、アップルパイ、ポテトチップス、コーラなどがAGEを多く含みます。これらの摂りすぎは要注意です。

 復習になりますが、AGEを発生させにくくするためには、食後の血糖値の上昇をなるべく緩やかにすることが肝心です。

 そのための方法として、食物繊維→蛋白質→糖質と食べる順序を工夫する「懐石食べ」とGI値(食後の血糖値の上昇スピードを数値化したもの)に注目し、なるべく低GI食品を食べることがよいと紹介しました。

 今回はさらに「抗糖化食品」を紹介しましょう。

「抗糖化作用」がある食品は食事の初めのほうに摂る

 まずはお茶です。日本茶(緑茶)をはじめ、ウーロン茶、プ―アール茶などには、AGE抑制作用があることが実験で示唆されています。

 これらはポリフェノールの一種、茶カテキンの作用と考えられます。ハーブ茶のカモミール・ティーも効果ありです。食後に飲むもいいのですが、食前に飲んでおくと抗糖化は一層期待できます。

 緑色をした葉菜類の抗糖化作用もなかなか強力です。

 小松菜、ホウレンソウ、キャベツ、白菜などには芋や根菜類に比べ、糖質が少なく食物繊維が多く含まれています。懐石食べとも重なりますが、これらの野菜を味方にして、食事の初めの方に食べる習慣を身につけるのがお勧めです。

 また、大豆製品やヨーグルトを食前に摂ると、血糖値の上昇を抑える効果があります。大豆に含まれる水溶性ペプチドには血中の糖を吸収するレセプター(細胞の窓口)の数を増やす働きがありますし、ヨーグルトの方は腸内環境を整えるのです。

 そうは言っても、優等生的な食生活を続けるのは難しいものです。

 仕事での接待や食事会、会社の仲間との付き合い、男同士の飲み会、女子会、デート、合コンなどの機会があるでしょうし、また時には羽を伸ばしたいこともあるでしょう。

 そうした時は高カロリー食や高GI食を避けるのが難しいかもしれません。また、えてしてこういった機会は続くものです。そんな時はどうするか?

「昼食」で調節するのがお勧めです。

 夜にこってりした肉料理や飲み会が予想されたら、揚げものランチ、ラーメン、カレーなどの高GI食は避け、和定食や野菜炒め定食などの低カロリー、低GI値の食事を選ぶようにするのです。1日3食のトータル・バランスを昼食でとるという考え方です。

 さらに1週間のトータル・バランスも考えましょう。高カロリー、高GI食が続いたら昼食だけでなく夕食も自宅でとる場合は、野菜を多く含むものや低GI食品にするなどして、バランスをとってみましょう。

 高カロリー食や高GI食に身体が慣れてしまう前に、元に戻すことが大事なのです。アンチエイジングは長期の戦い、諦めてはいけません。

元気な状態で長生きする
「健康寿命」を延ばす食事法とは?

 今回のメディカル・トピックは「食と健康寿命」です。

 50代の人5350名(男性70%)を対象とした2013年の研究です。

「揚げもの、甘いもの、加工食品、赤肉、精製炭水化物、高脂肪乳製品」を避けた食事法は、心筋梗塞や狭心症などの心血管障害の予防に効果があり、心身ともに元気に過ごせる、つまり健康寿命を延ばすというものです。

 若々しく元気でいるためには、「フライやカツなど揚げものやお菓子、ハムやソーセージなどの加工食品、白米やパンなどの精製炭水化物、バターやチーズなどの高脂肪乳製品」の摂りすぎに注意した方がよい、という結論です。

 当たり前のように思えても日々心がけることで「健康寿命」を延ばすことにつながるのですね。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年04月25日 23:41

また旅立つ君へVol.31/己のなかにすべてがあり、、、すべてのなかに己がある。。。

すべての事象と私たち一人一人は繋がり合っているのだから

この世界に起こっているすべての事象は

巡り廻ってみな私たち一人一人の責任なのです

Posted by nob : 2014年04月21日 16:40

現実はこのコラムの論旨に沿ってなどいない。。。

■原発という『パンドラの箱』の正しい閉じ方
日本が進めるべき『原子力平和利用の輸出』

石川和男 [NPO法人 社会保障経済研究所代表]

エネルギー基本計画策定
未だ散見される感情論

 既に忘れかけている読者も多いのではないだろうか。

 昨年から新聞・テレビなど政治やマスコミが総出で大騒ぎしながら注目されていた「エネルギー基本計画」が4月11日に策定された。これは2002年6月に制定されたエネルギー政策基本法に基づき、少なくとも3年に一度の頻度で見直しの検討が行われることになっている。

 2003年10月に第一次計画が策定された後、2007年3月に第二次計画、2010年6月に第三次計画が策定された。今回は第四次計画に当たる。

 これに関する主要マスコミ各社の報道ぶりについて、速報の見出しはそれぞれ以下の通り。

・日経:政府、エネルギー基本計画を閣議決定 原発「重要な電源」
・産経:「原発ゼロ」から転換へ、活用方針明記 エネルギー基本計画を閣議決定
・毎日:エネルギー基本計画:「原発に回帰」閣議決定
・朝日:「原発は重要電源」閣議決定 エネルギー基本計画
・時事:エネルギー計画、閣議決定=電源別比率、明示見送り−原発活用に回帰
・東京:政権、原発ゼロ放棄 エネ計画、閣議決定
・BBC:Japan approves pro-nuclear energy plan

 各紙の報道ぶりには、“原子力ゼロ”を掲げなかったことで、反原発から原発推進へ逆戻りだ! との批判論調も散見される。さすがに、原子力ムラの陰謀論だ! といったような極論を振り翳す全国紙はないが、それにやや近い感情論は一部で見られる。

話題を集める映画
『パンドラの約束』

 反原発から原発推進への『転身』で話題になっていることがある。「パンドラの約束」という米国の映画だ。今、日本全国各地で公開されている。かつては反原発を訴えていたが、現在は原発推進へと考えを転じた知識人たちの声を集めたものだ。

 ニューヨーク在住のドキュメンタリー映画監督であるロバート・ストーン氏が「原子力への意識の変革」をメッセージ・テーマとして自らカメラを回し、ノンフィクションで記録を振り返って制作したもの。彼は、かねてより一貫して環境保護の姿勢で汚染問題を取り上げ、ドキュメンタリー映画としてビキニ環礁での核実験を追った「ラジオ・ビキニ」(1987年、米アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネート)を制作した実績がある。

「パンドラの約束」制作直後は、「どんなイカれた人間が原子力支援の映画を作ったのか」と批判されたという。しかし、昨年1月の米サンダンス映画祭上映で注目を集め、昨年6月には全米31都市において上映され、話題作となった。日本でも、今年4月から全国で上映されている。

 エネルギー基本計画は、決して原発推進のためのものではない。エネルギー需給に関する施策の長期的・総合的・計画的な推進を図るために策定されるものだ。世の中から注目らしい注目をほとんど集めなかった前三回とは違って、今回の計画策定プロセスは大きな注目を浴びた。東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故を契機として、エネルギー政策に国民的関心が高まっているためだろう。

原発は「ベースロード電源」
示された冷静かつ現実的な方向性

 審議会での50回以上の議論を経て、昨年12月16日に原案がまとまった。今年1月6日までパブリックコメントにかけられ、1万9000、2万ページ以上の意見が寄せられた。その上で、自民・公明両党と事実上調整しつつ内容を確定させ、4月11日に閣議決定された。

 エネルギー基本計画とは本来、原子力・石炭・天然ガス・石油・水力その他の再生可能エネルギーのベストミックスの姿を追求すべきものだ。今回は、原子力の位置付けに係る表現ぶりや、再生エネの数値目標を設定することの可否に関することで、相当に揉めた。

 だが最終的には、原子力については「安全性の確保を大前提に、エネルギー需給構造の安定性に寄与する重要なベースロード電源」とし、「原発依存度については、(略)可能な限り低減させる。その方針の下で、(略)確保していく規模を見極める」とした。

 関連して、「高レベル放射性廃棄物の問題の解決に向け、国が前面に立って取り組む必要がある」、「使用済燃料の貯蔵能力の拡大を進める」、「核燃料サイクルについては、(略)再処理やプルサーマル等を推進する」など、冷静かつ現実的な方向性が示された。

 さらにこの過程で、原発停止によるコスト増も含めて、日本を覆うエネルギーコスト問題が浮き彫りにされた。原発停止に伴い、火力発電に要する化石燃料輸入量が激増したことは周知のこと。マクロでは例えば、2013年の経常収支の黒字幅は過去最少の3兆3000億円となった。ミクロでは例えば、電気料金が2割も上昇したことについて、関東商工会議所連合会が東京電力管内の会員企業に行った調査では、「ほとんど価格転嫁できない」とする企業が95%以上、人員・人件費の削減などの事業縮小策を実施した企業が約3割を占め、企業経営に大きな影響が生じている。

原発は“発電=危険”
“停止=安全”ではない

 これだけのことからしても、原発を停止したまま“塩漬け”にしておくことによる悪影響は、経済的にも社会的にも非常に大きいことがわかる。今回のエネルギー基本計画では、原発について、「いかなる事情よりも安全性を全てに優先させ、国民の懸念の解消に全力を挙げる前提の下、(略)原子力規制委員会により世界で最も厳しい水準の規制基準に適合すると認められた場合には、その判断を尊重し原子力発電所の再稼働を進める」とある。

 前段は正論であるが、後段は正論とは思えない。「いかなる事情よりも安全性を全てに優先」させるために原発を停止し続けるというのは、甚だ変な話なのだ。原発を稼働させながらでも、「いかなる事情よりも安全性を全てに優先」させることは十分可能である。

 原発は、“発電=危険”、“停止=安全”ではないのだ。原子力発電と同時並行で規制基準の適合性に係る審査をするよう、早期の運用改善が必須である。

 これは既設原発の再稼働に関することだが、既設原発のリプレースや原発の新増設に係る言及がないのは残念なことだ。おそらく、既設原発の再稼動に目処が立っていないことや、福島事故の避難民の気持ちを斟酌するとリプレースや新増設のことまではとても書き込めなかったという精神的・感情的な配慮があったことが考えられる。これも今は仕方ない。

 しかし、感情論を抜きにすれば、最適電源構成(エネルギー・ベストミックス)の目標を明確に掲げながらリプレースや新増設を具現化していくことは、原子力関連人材を確保し、日本の原子力技術を維持・向上させていくためにも不可欠だ。

 最適電源構成について、茂木敏充経済産業相は「3年以内に目標を設定して10年以内に構築していく」と語っている。既設原発の活用は、それを具現化するための大前提だ。当面は、既設原発の動向が見通せないと電源構成は決まらない。

 他方で、遅くとも来年12月までに、CO2排出目標を示すことが国際公約になっている。CO2排出目標の前提となる電源構成を決める時期としては、その期限ぎりぎりか、今年内か、いくつかの選択肢はある。“世界一厳しい規制”に拘泥している原子力規制委員会の審査動向が、電源構成の在り方に悪影響を与えかねない状況にあるということも付言しておきたい。

日本が原発輸出から脱落すれば
核不拡散防止の観点からも問題

 リプレースや新増設に関する政府の考えはどうなのだろうか。

 国内向けはともかくとして、外国への原発輸出には前向きだ。トルコやベトナムへの売り込みに前向きな点は国益に適う。

 ただ、与党内に強い反対意見がある。先日の日本・トルコ原子力協定を巡る国会審議でも採決欠席など事実上の造反がいた。「2030年代に原発ゼロを目指す党方針と矛盾する」というのが典型的な理由だ。某元首相までがそれを声高に訴えている。

 原発輸出への対応にも、福島事故の影響や、被災者が蒙った被害や苦痛への思いが絡んでいることは容易に想像される。だがこの問題には、国内的な視点で「一国平和・安全主義」の殻に閉じこもるのではなく、国際的・戦略的な視点から「積極平和・安全主義」を考えることが肝要であり、徒らに感情的な議論に走るべきではない。

 福島事故後も、ドイツ、スイスなどごく一部の国を除いて、世界では原発推進・拡大の傾向は続いている(資料)。アジアや中東で顕著であり、ベトナムやトルコのように原発新設に乗り出した国も少なくない。フランス、ロシア、中国など原発輸出能力を持った国々が世界各国で他のインフラも含めた受注合戦を展開している。

 そのような中で、原子力平和利用先進国である日本が一人脱落することは、日本の国益や原子力技術維持の観点のみならず、核不拡散防止の観点からも、あってはならないことだ。

 4月18日、日本からトルコとアラブ首長国連邦(UAE)への原子力発電所の輸出を可能にする原子力協定の承認案が与党などの賛成多数で可決、承認された。早ければ今年夏に発効する見通しだ。東日本大震災での福島事故を経験した日本も、ようやくこれで原子力平和利用への貢献について『再稼働』できるようになる。

核兵器新型実験を進める米国
ウクライナの核武装論

 日本の原発輸出に反対する人々は、日本の原発輸出が核拡散を助長すると言う。だが実態は逆で、日本が原発輸出を止めると、原発輸出国の殆どが核保有国となる。

 核保有国は、平和利用の番人であるIAEAとの連携について消極的だ。IAEAが活躍する場を広げ、積極的な原子力平和利用の輪を広げていくためにも、以前にも増して日本の原発輸出・原子力平和外交の意義は大きい。

 それを痛感するニュースが最近二つあった。一つは、ノーベル平和賞を5年前に受賞したオバマ米大統領が、核廃絶はおろか、核削減・核軍縮進展に何ら実績を残せないまま、新しいタイプの核兵器性能実験に使う「Zマシン」を稼動させ、核兵器の劣化度を調べる新型実験を繰り返しているというのだ。

 もう一つは、ウクライナ南部クリミア半島で行われた住民投票の結果、ロシアへの同地域の編入が行われた、ウクライナで自衛のためと称する核武装論が浮上しているということ。こうしたニュースに接すれば誰しもが懸念を禁じえないだろう。だからこそ、「積極平和・安全主義」の重要性に共感が持たれるのではないか。

原発という「パンドラの箱」
正しい閉じ方は?

 話は戻って、映画「パンドラの約束」。反原発活動のデモ風景で同映画は始まり、もともと反原子力の立場であった5人の著名な環境保護運動の活動家・作家へのインタビューとフィクションではない証言。この四半世紀、CO2排出問題に取り組みながら、何も解決できないでいるという率直な反省・苛立ちを軸にするとともに、福島・チェルノブイリ・スリーマイル島の原発事故現場のルポ取材映像・歴史映像。これらを繋ぎ合わせているだけに、強い説得力があり、今日的な原子力の有用性・重要性をじっくり考えされられる内容と思う。

 ロバート・ストーン氏は「環境保護の人たちは最近、目的を見失っている。環境保護の目的は、化石燃料の使用を減らすことにある。それなのに、再生エネを増やすことだと誤解してしまっている」、「地球環境保護の観点や、他国への過度なエネルギー依存を避けるためにも、原発推進が必要であり、福島事故でリスクを学んだ日本にはそれを使った次世代技術で世界をリードすることを訴えたい」と強調している。

 確かに、地球環境保全のためというのであれば再生エネは力不足であり、CO2削減にも大して資するものではないというのも事実だ。

 原発推進にスタンスを転じたのは彼だけではない。英国の著名な環境ジャーナリストであるジョージ・モンビオ氏は、福島事故直後の2011年3月 21日に英ガーディアン紙に「なぜ私は福島第一原発の事故により心配するのをやめて原子力を愛するようになったか」を執筆し、原発支持を表明している。しかも「数万人が死傷した自然災害に遭いながら、死に至る線量を与えていない。私は原子力支持者になった」と語っている。

 原子力について多様な議論が存在するのは承知しているが、原子力についてのこうした考え方の方々が一つの潮流となり、日本の原子力技術への評価と相俟って、日本製原発の輸出を求める世界の声にも繋がっているのではないか。そして、そうした期待に応えていくことは、原子力平和利用の先進国である日本の使命であろう。

 原発は“パンドラの箱”なのだろうか。どうあれ、いったん開けられた箱であることは確かだ。それを閉じなければならない時は必ず来る。閉じ方を間違ってはいけない。入念かつ慎重に閉じていかないと、うまく閉じるものもうまく閉じない。

 日本国内の既設原発の全てを正しい方法で廃炉工程に導いていくには、日本の原子力技術の維持・向上が不可欠であることは言うまでもない。原発輸出も含めて、原発推進の姿勢を続けることが、原子力世界平和利用への貢献と、日本国内にある既設原発全基の円滑な廃炉への前提となるはずだ。それが、「『パンドラの箱』の正しい閉じ方」であるに違いない。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年04月21日 09:59

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.39

■小泉進次郎氏、原発に頼らない政策を 次世代エネで訴え

 次世代エネルギーを考えるシンポジウムが19日、神奈川大(横浜市)で開かれ、小泉進次郎復興政務官が講演で「福島県民の思いに応え、取り組みを進めていくべきだ」と述べ、原発だけに頼らない政策づくりの重要性を訴えた。

 小泉氏は「エネルギー政策にはイノベーションが不可欠だ」として、創意工夫をし、新たな価値を生み出すことが重要だと強調。メタンハイドレートやシェールガスについて取り上げ、海洋研究開発機構(横須賀市)の技術を使った資源開発拠点構想を明らかにした。

[北海道新聞]

Posted by nob : 2014年04月20日 21:07

そのとおり!!!Vol.40/とにもかくにもまず見識を持つべきなのは私達自身。。。

■インタビュー:原発は国家ぐるみの粉飾決算=吉原・城南信金理事長

[東京 18日 ロイター] -脱原発路線を強力に主張する異色の地域金融機関トップとして知られる城南信用金庫(本店・品川)の吉原毅理事長が、ロイターのインタビューに応じ、原発コストが安いというのは将来負担を無視した国家ぐるみの粉飾決算に近いとの見解を示した。

また、新エネルギーの開発が新しい経済の活力を生み出すとの持論を展開した。

東京・神奈川を地盤に信金業界2番手の総資産3兆6000億円を持つ同信金は、地銀中位行に匹敵する規模を誇る。そのトップとして、金融業とエネルギーの政策のかかわりあいに関し、どのような本音を持っているのか聞いた。

―金融機関のトップが、政治的発言をするのが極めてまれだ。

「金融は、政治にかかわるべきではなないという意見がある。それは本来、権力にかかわることで金融が求めるべき理想がねじ曲げられ、利用されてしまう懸念が生じるために生まれた考えだ」

「しかし、金融に限らず企業の目標は、より良い国や社会を構築することだ。すべての企業は、理想の実現のためにある。経営者は、金儲けだけ考えればいいというのはおかしいのではないか」

―国論を二分する1つの側に付くことで、顧客からの不評を買わないか。

「消費者のニーズに応えることが企業、つまり消費者主権という考えは間違えていないか。例えば当社は、投機のためのゴルフ会員権購入のための融資はお断りする。そういう資金使途には貸せない。健全性とは何かを考え、顧客にも説明していく。それが金融マンの役割だ」

「福島第1原子力発電所の事故で分かったことは、将来の世代に責任を持てないエネルギーということだ。もはや原発は反社会的存在だ。原発を造る金を貸せと言われたら、お断りする」

―電力債は、金融機関の運用手段としても重要だ。

「東電の株式と社債は、事故後に売却した。金融機関は公共的な存在だ。東電の株式や社債に投資をするわけにはいかない」

―経済界の中には、コストの安い原発を稼働しないと、日本経済が立ち行かないという意見が多い。

「原発のコストの方が低いという人で、いやしくもビジネスマンや経済に携わる者ならば、会計の原則ぐらい勉強していただきたい。コスト計算には、直接原価と間接原価があり、そこで総合原価計算が行われる。原発は、今あるウランを使うだけならば直接原価は低い」

「では、その結果の間接原価はどうなのか。将来の廃炉費用や、使用済み核燃料の保管料や処理費用、工事費や人件費、地代がカウントされているのか。カウントされていない。われわれは今、時価会計で、将来に発生するキャッシュフローをすべて現在価値化し、負債計上している。原発にはそれが入っていない」

「1回事故が発生したら、天文学的なコストがかかる。貸し倒れ引当金の積み立ての考え方を入れれば、とんでもない引き当てを積まなければならない。これは、不採算というのではないか。国家ぐるみの壮大な粉飾決算だ」

――原発の再稼働ができなければ、値上げしなければならない。顧客の中小企業にとっても、それは経営上の困難になるのではないか。

「まず、原発の将来に発生する未計上のコストをちゃんと計上しなければならない。その上で、原発を再稼働させたら、もっと値上げをしなければならない」

「新しい電力産業が勃興してくれば、新産業としてモノづくりの復活にもつながる。例えば、石炭ガス化コンバインド発電やソーラーパネル、さまざまサービスも増える。工事やモノづくりに携わるわれわれの顧客たちにも恩恵がある。原発の再稼働では、新産業は生まれない」

――経常赤字を懸念する指摘もある。

「燃料の輸入によって、貿易収支が悪化し、経常収支が赤字に陥るのは日本経済にとってマイナスだという指摘は、本当に正しいのか。経常収支が赤字でも成長している国はたくさんある。日本は、黒字を溜め込み、結果的に円高になり、デフレから抜け出せなかった。輸出入のインバランスは、為替で調整される」

――大手銀行は、福島第1原発の事故後に、東電に対して巨額融資を行った。どのように評価する。

「第2の住専問題だという気がする。当時も、政府が保証するからとみんなが貸して、最後は損失となった。1980年代のバブル時も金融機関は公共性という考えを放棄し、その後、大きなツケを払わさられることになった。金融機関は、引き返す勇気を持つ必要があると思う」

――大手行は公共性を考えて貸しているのではないか。

「それは、公共性を勘違いしている。東京電力を生かすことが公共性ではない。安全でコストの安い電力サービスを継続的に安定的に保証することが公共性なのではないか。もっと見識を持たなければならない」

インタビュアー:布施太郎 浦中大我

編集:田巻一彦

[ロイター]

Posted by nob : 2014年04月19日 16:20

twitter、SNS、、、過ぎたるは及ばざるがごとし。。。

■なぜ Facebook はあなたの居場所を友達に教えたがるのか

友達に自分の時間を邪魔されたいときは、自分でちゃんとそう言うのに。

Facebook は、ユーザーにもっと多くの情報をシェアしてもらおうとしている。今回は、あなたの位置情報を友人たちに常時公開させるつもりのようだ。

この「Nearby Friends」と呼ばれるオプション機能は、自分の近くにいる人々を見つけるためのものだ。特定の人に自分の位置を知らせないようにするなどの設定を行うこともできる。Nearby Friends は友人が近くにいる場合ユーザーに通知を行い、ユーザーは彼らに一定の時間、自分の正確な位置情報をシェアすることができる。上手に使えば、友人たちと実際に会う機会を増やせるだろう。

「Highlight」のようなタイプの位置情報系ソーシャルアプリが成功したということは、ほとんどの人々は、友人に対して明確に自分の位置を知らせたい場合を除いて、自分の居場所を人に知らせないでおきたいと思っているのだ。路上で偶然誰かに出くわすことと、「偶然を装った接触」を期待してあなたの位置情報をオンラインで追跡している誰かに会うことは、全然同じではない。

節度を知らないウザい友人

Facebookは、まるであなたの週末の予定をしつこく聞いてくる横柄な知り合いのように、ユーザーの居場所を何度も聞き出そうとしてきた。毎回鼻であしらわれているというのに、全くこたえていないようだ。

2011年に Facebook は、「Facebook Places」という「Foursquare」のようなチェックイン機能をモバイルアプリに搭載した。ほとんどのユーザーはその機能を無視し、最終的に Facebook もその機能を終了させて、代わりに写真や投稿に位置情報が含まれるようにした。

その一年後、同社はまたもや似たような機能を企てた。今度は全くの他人も含め、誰もがユーザーの位置情報を見られるようにしようというのだ。大勢の人々からプライバシーの問題が提起されると Facebook はすぐにこの機能を引込め、「Find Friends Nearby」は短命に終わった。

そして Facebook は今、さらなる挑戦を試みている。今回は、この機能が強制ではなくオプションであり、ユーザーが位置情報を公開したい相手だけに見せられるのだということを速やかに指摘している。

しかし、それでも疑問は残る。私たちは本当に、Facebook でつながっている友人たちに自分の居場所を常に知られたいと思っているだろうか?

自分の正確な位置を友達に共有するようなサービスは既にいくらでもあるし、そうしたアプリではもっとプライベートな設定を行うことも可能だ。例えば「WhatsApp」や「GroupMe」、「Path」のようなアプリでは、自分の位置を地図上に公開し、それを閉鎖的な小さいグループ内のみでシェアすることができる。また「Foursquare」のチェックインは Twitter と Facebook の両方に公開することが可能だし、あるいはサービス内で作成した友人グループのみにシェアすることもできる。

こうしたサービスを利用すれば、ユーザーは自分の位置情報を、どんな人達にいつ知らせるかという明確な目的をもって積極的に発信することが可能だ。しかし Facebook の新しい機能では、ユーザーは位置情報をただ受動的に、誰がいつ見つけるかも分からないままに垂れ流すしかない。

私たちの Facebook アカウントは、もはや友達のために存在しているとは言えない。平均的なユーザーには338人の「友達」がいるが、その友達のほとんどはスーパーで偶然会ったりしたくないような相手なのだ。自分の場所を共有してもよい相手だけを登録した特定のリストを作ることはできるようだが、そこに登録するような相手はあなたが普段から一緒に過ごしたいと思っている人達であり、既に他のアプリで連絡を取り合ったり、あるいは実際に会ったりしていることだろう。

バッテリーにも優しくない

ユーザーに嫌がられそうな点がもう一つある。

このあたらしい機能を使うには、Facebook アプリで位置情報サービスをオンにする必要があるのだ。おそらくバッテリーを大量に消費することになるだろう。アップルストア Genius Bar の元従業員は、iPhone のバッテリーを節約する最善の方法として、Facebook の位置情報サービスをオフにすることを推奨している。

Facebook がユーザーの位置情報を取得するのと引き換えに、ユーザーにどんなメリットをもたらしてくれるのか(広告主にもたらされるメリットは明白だが)が明らかにならない限り、ユーザーにはこの取引に応じる理由はない。

Facebook には、ユーザーに彼らの位置情報を、ユーザーに対しても有益な方法で共有させるためのもっと良い方法がある。Facebook Messenger を改良するのだ。現在のシステムは非常に荒削りで、位置を共有するために矢印をクリックしなければならない。しかも他のユーザーに自分が今いる都市を知らせることしかできず、友達と合流したりするのには使えない。自分が今いるビルやオフィス、会場などの正確な位置情報を、特定のグループだけに公開できるようになれば、Facebook Messenger は他のメッセージング・アプリに十分対抗できるようになるだろう。ユーザーも、誰にいつ位置情報を公開するかを完全にコントロールできるようになる。

Facebook がこれをやらない理由はおそらく、同社の位置情報取得の技術がまだ未完成で、時間がかかる上に内容も正確ではないからだろう。Facebook が最近190億ドルで買収した WhatsApp は、Facebook や Instagram(Facebook が所有する写真共有サービス) ではなく Foursquare のデータベースを利用している。Facebook のデータベースに切り替えるテストを行っているが、結果はお粗末なものだ。

近くの友達を通知するようなサービスなどを展開して、それがうまくいくことを期待している場合ではない。Facebook は自社の位置情報取得技術の問題を解決し、ユーザーが望むような形で彼らの居場所をシェアさせるべきなのだ。そうすべきなのは明白だと思うのだが、世界最大のソーシャルネットワークにとっても解決の糸口を探すのはきっと困難なのだろう。

[readwrite.jp]

Posted by nob : 2014年04月19日 16:10

そのとおり!!!Vol.39/自らの生を救えるのは自分自身のみ。。。

■自国の借金が一千兆円でもまったく不安なしですか?

中山おさひろ

夫婦や親子の間で、片方が多額の借金をしたならば、それこそ家庭内で大騒ぎになります。誰もが、いずれ返済の矛先が、自分にも向いてくることが判っているからです。これは家庭の話だけでなく、自分の国が多額の借金をしていたならば、いずれ国民にそのツケは回ってくることになります。

そんな心配を感じさせる新聞相談がありました。平成26年4月12日(土)付け朝日新聞別刷りに、79歳の女性が「悩みのるつぼ」と言う相談コーナーに質問を寄せています。彼女は2歳のとき、父親を戦争で亡くし、母親が国から払われた1400円の戦時国債で育てられました。

昭和20年終戦のときのインフレで、国債がまったく価値のない紙切れになり、戦後は貧困生活でたいへんな苦労をしました。そのため、現在の一千兆円を超える国の借金は、この先インフレによって貨幣価値を下げることによって、借金を棒引きにする政策がとられるのではないかと心配しています。

この相談に対する経済学者金子勝さんの回答は、太宰治の小説「斜陽」を例に、戦前貴族だった家族が資産を売りながら戦後の生活を支えた話をしています。インフレで食料品の価格が高騰し、多くの国民が食べることさえ事欠く生活でした。70年前、日本は今のアフガンやイラクと似たような状態でした。

金子さんは、日本は食料自給率が低いため、今でも食料品が高騰する条件は揃っていると言います。そのうえで、普段農家から直接農産物を買い付けるなど、個人でできることを積み重ねておくことが大事としています。一千兆円の国の借金は、今後金利高騰などで環境が変化しますと、短期間に国民を70年前の地獄に突き落とす可能性さえあります。

戦前、戦中の膨大な国の借金は、インフレ発生と、その後の預金封鎖と新円切替によって消えました。国民の預金や国債は、ほぼ無価値なものになってしまいました。多くの国民は、先進国日本でそんなことは起こらないと思っています。国の借金が桁外れに多額になりますと、できることは限られます。円の価値を切替える方法は今も生きています。

そんなときのために、現金で資金をもっているよりは、お金を生むノウハウを身につける起業が必要ではないかとわたしは考えます。預金をする代わりに、自分の頭の中に知恵をつけることで生き延びようと思っています。アベノミクスが不発に終わったときの日本はそれほど追い詰められると思いますし、ビジネス同様に自分以外をそうそう信じるのは危険です。

[newsdig]

Posted by nob : 2014年04月19日 16:01

言わずもがな、、、第三者のサーバーを、ましてや無償で使用するということの代償。。。

■Gmailで送受信される内容はすべて分析されます:グーグル、利用規約に追加

グーグルは、電子メールサービス「Gmail」で送受信されるメールの内容をスキャンしていることを認める文章を、利用規約に追加した。この問題に関しては訴訟が起こっている。

TEXT BY CASEY JOHNSTON
TRANSLATION BY MIHO AMANO, HIROKO GOHARA/GALILEO

グーグルは4月14日付けで、広告提供と検索結果のカスタマイズを主な目的として、電子メールの内容をスキャンしていることを認める文章を利用規約に追加し、ユーザーに通知した。

以下は、グーグルが4月14日に改訂した利用規約(リンクは日本語版)から、電子メールのスキャンに関連して追加された部分を抜き出したものだ。

Googleの自動化されたシステムはユーザーのコンテンツ(メールを含む)を分析して、関連性の高い機能をユーザーに個別に提供します。このような機能には、カスタマイズされた検索結果、カスタマイズされた広告、スパムとマルウェアの検出などがあります。この分析はコンテンツが送信、受信、および保存されたときに発生します。

今回の改訂は、2013年に、グーグルがメールのスキャンを実施していてることに対して複数の訴訟が起こされたことに端を発している。訴えたユーザーたちは、この行為は通信傍受法に違反しており、プライバシー侵害に当たると主張した。

原告側の訴訟内容はそれぞれ異なるが、そのなかには、「Gmail」以外のアカウントから送信したにもかかわらず、Gmailユーザー宛のメールがスキャンされたという申し立ても含まれている。こうしたユーザーは、Gmailを使用していないのだから、スキャンには同意していないという主張だ。

米連邦地方裁判所のルーシー・コウ判事は2013年9月、訴訟の棄却を求めるグーグルの申し立てを却下した。またコウ判事は2014年3月、単一の集団訴訟とすることを認めない判断を下した。グーグルがこれら複数の当事者に対して電子メールのスキャンについて通知したとしても、その方法は大きく異なるという理由からだ。

今回規約に新たに追加された文章により、スキャンの実施が明確化されたものの、グーグルの訴訟に関係している多くの原告にとっての当面の焦点は、Gmail以外のユーザーも、Gmailの利用規約を知っておく義務があるのかということや、メールを送信したときにそれを知っていたかどうかだ。

規約の追加文章で「受信」と具体的に言及していることから、グーグルは、Gmailに送信されたメールがスキャンされていることを、Gmail以外のユーザーに警告する責任を負いたくないと考えている模様だ。

[WIRED]

Posted by nob : 2014年04月19日 15:55

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.38/結局それを容認する私たち国民一人一人の問題。。。

■エネルギー基本計画は単なる再稼働宣言だった!?

田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]

 福島第一原発では濃度の高い放射能汚染水を間違えて別の建物に送っていたという。東京電力はこの汚染水誤送事件の原因を調査したが、今のところ判明していない。

 要するにこれは「3年経っても原発事故は収束していない」ことを意味している。前方ばかり見て全力疾走しているから、後ろのことがおろそかになっているのだ。

 換言すると、安倍晋三政権が原発回帰のための新エネルギー基本計画を閣議決定することに関心を集中し過ぎたから、事故現場に気の緩みが生じたということだろう。

 この誤送事件は全くの想定外のことだというから、これからも想定されていない事態が起きる可能性はある。

数値も期限も明示されない
エネルギー基本計画の無内容さ

 さて、今回の基本計画を精読してもその無内容さに驚かされる。今までのエネルギー政策、原発政策を続行していくという宣言のようなものだ。

「原子力規制委員会の規制基準に適合した原発の再稼働は進める」とした部分が計画の核心部分だ。これでは再稼働までに首相などの政治判断も不必要になり、規制委の審査結果によって自動的に再稼働していくことになる。政治や行政が不人気な決断から逃げている印象だ。

 さらに気になったのは「原発依存度は、可能な限り低減」とした部分だ。深く読めば、これは必ずしも原発の基数を減らすことにはならない。原発を減らすのではなく、依存度を減らす、しかも「可能な限り」である。

 これから電力消費が拡大していけば、依存度が低下しても、原発が増えていく恐れがある。むしろその可能性のほうが高いのである。「依存度の低減」は、原発政策の転換ではなく、むしろその続行を強く打ち出しているとも言える。

「エネルギー政策に奇策は通用しない」とか「万全の対策を尽くす」とか決意表明のような文言が並ぶが、それがまた無内容さを浮き彫りにしている。その最たるものが「高レベル放射性廃棄物は国が前面に立って最終処分に向けた取り組みを進める」だ。今までできなかったことを信用しろと言っても無理である。言葉だけの努力規定に聞こえる。総じてこの計画には数値も期限も明示されていない。これでは計画ではなく、単なる「再稼働宣言」に過ぎない。

 なぜそうなったのか。それは事故の第一級の被告である原発行政と電力会社が自ら判決文を書いたからだろう。全く事故を反省し学んだ形跡がうかがえないことに怒りさえ感じる。

 当初、この基本計画は、昨年末に決定される予定であったが、突発した都知事選によってここまで先送りされてきた。確かに年末にこの計画を決めたら、都知事選の様相も変わっていたかもしれない。集団的自衛権問題もそうだが、これほど民意を退けている政治に明日はないと言うべきだろう。

細川・小泉両氏の新法人が
安倍政権の原発政策に立ちはだかる

 ところで、前のめりの安倍政権の原発政策に、都知事選で連携した細川護熙元首相と小泉純一郎元首相がまたもや立ちはだかろうとしている。

 5月7日に一般社団法人「自然エネルギー推進会議」を立ち上げ、自然エネルギーの推進、原発再稼働と原発輸出を阻止するための活動を開始する予定だ。

 最近の細川・小泉両氏は、選挙敗北の後遺症は全く見られず、最後の仕事、一生の課題に向けて鬼気迫る闘争心が感じられるようになった。

 原発事故から何も学ばなければ、世界からも後の世代からも強い批判を招くだろう。原発事故は、「安全性」より「経済性」を重視したために起きた。それにもかかわらず、政権は「経済性」を一段と重視した計画を掲げたのである。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年04月17日 09:45

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.37

■小泉氏と細川氏、脱原発で再びタッグ 社団法人設立へ

関根慎一

 小泉純一郎(72)、細川護熙(76)両元首相が、脱原発を目指す一般社団法人「自然エネルギー推進会議」を設立する。再生可能エネルギー普及の研究に加え、今秋の福島県知事選などで脱原発候補を支援することも検討している。

 小泉、細川両氏は「推進会議」の活動方針を、①原発ゼロ・再生可能エネルギーの普及促進②原発再稼働反対③原発輸出反対、とすることで一致。今後は、新潟県や青森県など原発関連施設がある地域を中心にタウンミーティングを開き、小泉、細川両氏も出席して脱原発への機運を高めたいという。また、「推進会議」の活動と並行し、秋の福島県知事選や来春の統一地方選などで脱原発候補の支援も検討する。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2014年04月15日 18:05

事の真偽はさておき、一連の経緯で明らかになった理研の組織としての体、煽るマスコミ、そして踊る私たち一人一人の在り様に深く失望、小保方氏と当該研究者達の今後に期待。Vol.2

■小保方氏に責任押し付け“金満体質”理研の異常な成果主義と天下りの蔓延~理研研究者証言

 STAP細胞の論文をめぐり、理化学研究所(以下、理研)の小保方晴子ユニットリーダーが9日、大阪市内で記者会見を行い、論文作成のプロセスに不正があると判断した理研の内部調査結果を承服できないことを、公の場で初めて説明した。

 テレビのキー局のほとんどが会見を中継し、専門媒体も含めてすでに多くのメディアがこの問題について報じているので、その詳細はここでは触れないが、小保方氏について「初歩的なミスとはいえ科学者として失格」「説明が稚拙」といったような批判が数多くなされ、「魔女狩り」の様相を呈しているような気がする。確かに小保方氏の説明には納得のいかない部分も多々残るが、論文作成のプロセスで落ち度があった程度なのに、「国民オール裁判官」気取りで、まだ将来のある若き研究者を断罪していいものなのか。

 まず筆者は、理研のマネジメントが杜撰であるがあるゆえに、このような問題が起き、事態が深刻化しているのだと思う。筆者の取材に対して、ある理研の研究者は「小保方氏の論文が不正かどうかを判断するのはまだ早いが、理研には不正が起きる温床がある」と指摘した。その理由は、理研が異常なほどの行き過ぎた成果主義に陥っているからだという。一例として、「研究者を全員任期付の契約制にしようとしており、常に成果を出さないと契約を切られるかもしれないとの危機感を植え付けている」そうだ。公的な補助金も得て研究している以上、一定の成果が求められるのは仕方ない面もあるが、とにかく「研究成果」を出せと圧力をかけられるという。

 しかし、驚くような研究成果は簡単に出せるものではない。長年の努力の積み重ねで「発見」は生まれる。期間を区切って生まれるものではない。イノベーションも然り。そもそも理研は「科学者の自由な楽園」と呼ばれており、科学者に自由にのびのびと研究させることで「成果」を出してきた。そして、その成果をビジネスに変えて、潤沢な資金をひねり出してきた。理研ビタミンの「わかめスープ」や、理研の発明をきっかけとして設立されたリケンが自動車部品を製造しているのもその名残だ。

 だが、なんとも皮肉なことに、科学技術バブルと呼ばれて科学分野に莫大な国の予算が付くようになり、理研の風土は短期的な視野での「成果主義」に変貌した。そして、その成果を対外的にやたらと大げさに発表したがるそうだ。

 そうした風潮を助長させているのが野依良治理事長だといい、内部では「鬼軍曹」とも呼ばれているようだ。その構図について、前出の研究者がこう解説する。

「科学技術バブルの恩恵を受けて理研には国から多額の補助金が下り、資金があり余っている。そのため、山ほど最新設備を購入し、海外出張も行きたい放題、年収が700万円ほどもあるポスドクもいるから、ポスドクを辞められない。理事長として名古屋大学から移ってきた野依氏が、その姿を見て『理研は努力もせず金満になっている、けしからん。論文を多く書いて、外部から競争的資金を取ってくるように』と指導し始めた。それにより競争が激しくなり、お金を稼ぐ研究者が偉いという風潮ができあがった」

 潤沢な補助金に加え、競争的な資金も理研がごっそりと持っていくようになった結果、地方大学などに競争的資金が回りにくくなっている。そして、理研の金満ぶりは近年さらに加速している。所管官庁である文部科学省(旧科学技術庁)が原子力関連に予算を回しづらくなった分、理研にその金が流れているという。その結果、予算消化のために何百万円もする海外製の高級家具を調度品として買うようなこともしている。

 ただ、野依理事長だけが悪いわけではない。権力欲が強いといわれる野依氏はうまく神輿に担がれている面もあるという。

「野依氏は一流の研究者だが、一流の経営者ではない。しかし、自分は一流の経営者だと思っている。そこを天下り官僚と取り巻きにうまくつけ込まれて、利用されているだけ。今、理研内ではよく『野依さんの指示だから』といったような言い方がされますが、実際には野依氏は指示をしていません」(理研関係者)

●強まる天下り官僚の支配

 こうした背景には、理研を独立行政法人化したことで、文部科学省の支配力がよりいっそう強まったことも影響している。野依氏を文科省出身の天下り官僚が操り、役所に逆らわない研究機関化した。その結果、理事がどのような根拠で選ばれているかももわからず、天下り官僚とその取り巻きたちがすべて「談合」で決めていく組織となった。

 今回のSTAP細胞論文問題でも、小保方氏は早く公式の場で説明する意向があったが、理研側がそれを止めさせたという。

 また、理研は「小保方氏は論文撤回の意向がある」と説明していたが、小保方氏はそれを会見で否定した。役人根性丸出しで、理研という組織に火の粉がかかるのを恐れて、小保方氏に撤回を勧めたのではないか。

 加えて、補助金面などでさらに優遇される「特定国立研究開発法人」化を狙ってその実績づくりのために、STAP細胞の発見を華々しく打ち上げたものの、事態が急変すると組織としての管理の問題には頬被りして、小保方氏一人に責任に押し付けようとしている。これもいかにも役人のやりそうな手口だ。

 今回の論文問題は小保方氏個人だけの問題ではない。理研の組織風土が大きく関与していると見たほうがいい。

(文=井上久男/ジャーナリスト)

[Business Journal]

Posted by nob : 2014年04月15日 10:22

また旅立つ君へVol.30/眼前にそびえる山に登ってみて、果てしなく広がる海原に漕ぎだしてみてこそ、初めて見えるそこにしかない美しい景色がある。。。Vol.2

■自分のために生きる勇気~人生の舵をとるために考えたいこと

「かたくなに一本道を歩まなくてもいい」
自分のために生きる道の選び方とは?
――白木夏子×安藤美冬 特別対談【後編】

勇気を持って生きる。この課題を、生き方、働き方にどう活かしてきたのか?「ブレないこと」「ひとつのことを極めること」が正しいとされる世の中は本当に正しいのか? それぞれ若くして会社を飛び出し起業した二人が語る、「蛇行のススメ」。大反響の安藤美冬×白木夏子対談、後編。(構成・田中裕子)

かっこよく意志を貫いてきた…わけではない

安藤 この本を読んでから、私は自分のために生きてきただろうか、と人生を振り返ってみたんです。その中で、「自分で決断できなかったこと」はいつまでも強烈に覚えているなあ、と気づいて。

白木 自分で決断できなかったこと?

安藤 私、大学進学も就職も、親の反対で第一希望を諦めたんです。両方とも、チケットは手の中にあったのに。本当は、上智大学の外国語学部スペイン語学科に行って字幕や翻訳の勉強がしたかったし、映画の宣伝を扱う仕事がしたかった。

白木 あ、そこは英文学科じゃなくてスペイン語学科なんですね。

安藤 好きなスペイン映画があったことと、どうせやるなら「英語」というメインストリームから外れようかなと。今と変わらず天邪鬼だったので(笑)。まあ、今思えば「映画がやりたい」なんてものすごく漠然とした思いだったのですが。

白木 でも、親の反対で道を諦めるということは、それほど執着がなかったとも言えますよね。私も高校生のときファッションの道に進みたかったのですが、それこそファッションデザイナーをしていた母に猛反対されて。「そこまで言うなら」とあっさり断念したんです。

安藤 親に反対されて挫折。まったく同じ経験ですね。

白木 けれど、結果的にそれでよかったと思っています。短大に行ったからこそ、国際協力という人生を変える出会いを得ることができましたし。実は、「自分の思惑と違う」という意味ではもうひとつ岐路があって。

安藤 なんですか?

白木 私、本当はアメリカの大学に行こうと思っていたんです。でも、ちょうどアメリカの大学を見学しているときに、件の同時多発テロが起こって。治安が不安だということで、イギリスの大学へと方向転換しました。

安藤 でも、環境問題や人権意識、エシカル意識はヨーロッパの方がずっと高いですよね。アメリカの大学、特にMBAの評価軸は卒業生の年収で、イギリスの大学は社会起業家の排出数だと聞いたことがあります。

白木 そうなんです。だから、ラッキーですよね。こういう経験もあって、「ここは譲れない」という部分以外は流されてしまっても結果オーライだと思うようになりました。ただ、起業するときはどんな反対に遭っても自分の意志を貫きました。それが私の「ここは譲れない」だったので。

安藤 今回の本のサブタイトル、「流されない心をつくる」というのは「ここは譲れない」という部分の話ですよね。コアの部分があるから、こだわらないところでは流されることができる。

白木 ええ。あらためてこう見てみると、美冬さんも私も、決してかっこよく一本道を進んできたわけではないですよね。

安藤 もう、全然です(笑)。あのとき反対を押し切らず、親の言うことを聞いてよかった! とすら思います。だから、これからも流されてしまえって。軸さえ持っていれば、状況に応じて変化すること、流されることは決して悪いことじゃない。

白木 誰の意見も聞かず、ワンマンで人生を決めていくのもひとつの強さかもしれない。けれど、私はそうなりたくはないんです。「素晴らしい意見だな」と思えばどんどん取り入れます。やじろべえみたいに、ブレても揺れても最後には真ん中に戻っていくイメージです。一見ゆらゆらと弱いようでいて、その実、強い。かたくなな心は折れてしまいますが、柔らかく鍛えた心はすごくしなやかなんです。

安藤 ああ、すごくわかります。

自分だけが経験するような不幸なことはない

白木 前回の留学話でもそうですが、美冬さんはネガティブな要素をポジティブ思考に変換することが得意ですよね。嫌なことがあったとき、どういう捉え方をしていますか? たとえば、ネット上でつらい言葉を投げかけられたときとか。

安藤 意外と、ネット上でいろいろ言われても落ち込まないんですよ。もちろん、最初の頃は見知らぬ人から悪口を言われるなんて初めての経験にびっくりして、かなり落ち込んだこともありましたけどね。……たとえば、夏子さん、初対面の人に突然「この卑怯者!」って言われて落ち込みますか?

白木 ……落ち込まないですね。まったく。不思議です。

安藤 そうですよね。何か言われて傷つくのは、身に覚えがあるからだと思うんです。自分自身が自分のことを心のどこかで「私は卑怯者だ」と感じているから、人の言葉を真に受けてしまう。

白木 自分が自信を持って「そうじゃない」と思えれば、それでいい、と。

安藤 はい。自分が自分を「卑怯者」だなんて微塵も思っていなければ、悪口を「受け取らない」という選択ができます。それに、チャンレンジし続けている仲間や尊敬する方々に会えば、すぐに嫌な気持ちが消えて、心が凪の状態に戻ることもわかってきた。だから、なるべくそういう仲間たちと一緒にいるようにしています。

白木 一緒にいる人をはじめ、自分のいる環境を整えるということはとても大切ですよね。

安藤 夏子さんは落ち込んだとき、どうされていますか?

白木 まず、「先人に学ぶ」ということを意識します。飲み込まれてしまいそうな高い波を目の前にしたら、「みんな経験していることだ」と開き直ってしまうんです。私が悩むことなんて、誰かが経験して、そして解決しているはず、と。歴史の中で自分にだけ降り掛かる問題って、なかなか起こらないですよね。

安藤 たしかに。

白木 たとえば、稲盛和夫さんの『生き方』(サンマーク出版)という本の中に、あるとき、社員が全員辞めてしまったというショッキングな事件が記されています。私だったら、もう、卒倒してしまうと思うのですが(笑)。

安藤 うーん、想像できないですね、そんな状況。

白木 あの歴史に名を残す経営者である稲盛さんですら、こんなにとんでもない波を経験している。私が抱えている問題なんてほんの小波だ、乗り越えられないはずはない、と思って……あとは頑張ります。そう開き直れるという意味でも、ノウハウや解決策があるという意味でも、やっぱり先人の存在ってすごく偉大なんです。

安藤 たいていの問題はだれかが経験して解決しているという考え方、気持ちがラクになりますね。まったくまっさらな道って、実はなかなかないのかもしれません。

ジェネラリストはスペシャリストより劣っているか?

安藤 私、仕事にまつわる「勇気」に関して、どうしても夏子さんとお話ししたいことがあるんです。

白木 なんでしょう?

安藤 前回お話ししたとおり若い方からキャリアの相談をいただくことが多いのですが、その中でも「色々と手を出してみるものの、これだ!と思うものが見つからない」「いろいろなことに興味はあるけれど、一生をかけてやりたいことが見つからない」という悩みが目立つんです。

白木 つまり、何かひとつを極めきれない、ということですね。

安藤 私自身ずっとコンプレックスを抱いてきたので、彼らの切実な悩みが痛いほどよく分かるのですが……若い人がなかなか勇気を出せない原因のひとつに、「スペシャリスト>ジェネラリスト」という風潮があるんじゃないか、と思うんです。今の日本、そういう雰囲気があるじゃないですか。ひとつのことに全力を傾けることが正しい、というような。

白木 ええ、ありますね。突き抜けていることが素晴らしい、と。

安藤 でもね、なにかひとつに、突き抜けるほどエネルギーを注ぐことができない人はたくさんいるんです。もちろん私を含めて。
いろいろなことに興味があって、手を出す。だから、それぞれちょっとだけ知識や経験がある。けれど、プロフェッショナルにはなれない―—。今、そういう人がすごく生きづらいような気がして。

白木 よくわかります。私も、国際協力の中でも雇用促進、児童労働、環境問題……と、たくさんの「やってみたい」がありました。そのせいで進むべき道が決められなくて。専門性がないことがコンプレックスになってしまうんですよね。「器用貧乏だ」と自分を責めてしまう。

安藤 今、「何者であるか」「何ができるか」というプレッシャーに、みんながさらされている時代になっていると思うんです。「やりたいことなんて変わるものだ」という雰囲気なら、もっとラクになるはずなのに。

白木 そのとおりですね。

安藤 やりたいと思ったら反射的に手を出してしまえばいいんです。堀江貴文さんなんてまさにそうですよね。舞台に出演したり、選挙に出馬したり、ロケット開発やグルメサイトの運営……こう並べてみても、すごい幅の広さです。
漫画、詩、小説、ファッションデザイン、新聞づくり、演劇、バックパック旅行――これ、ぜんぶ私が思春期の頃に「やりたい!」と思っていたことです。我ながら、よくもまあころころと夢が変わったなあと思いますが……。ところが不思議なことに、この一見ばらばらの「やりたいこと」の多くが今の仕事とつながっているんですよね。

白木 たとえば、どんなことですか?

安藤 漫画や小説は、出版社に入社して。ファッションデザインは、カバンやステーショナリーなどの商品企画を通じて。新聞づくりは連載や書籍執筆を通じて。そして、今年はとある企業さんから依頼を受けて初の海外取材も敢行する予定ですが、「新聞づくり」と「バックパック旅行」がつながったんです。
最近では、とある劇団の作家さんからお声がけいただいて、ひょっとすると脚本の原案をやらせていただくかもしれないんですよ。

白木 それはすごいですね! でも、キャリア、ひいては人生ってそういうものですよね。たとえ一貫性ない選択のように見えても、やりたいことはやってみて、一歩を踏み出し続ける。そのプロセスを重ね続けていけば、必然的に道が拓けていく。私も今、まさにそういう人生を歩んでいます。

安藤 そうなんです。忘れたころにつながるんですよね。

白木 もちろん、「これで一生やっていこう」と思えることに出会えることにも、とても大きな価値があります。自分の本当にやりたいことを見つけることは、それだけで素晴らしいこと。ただ、「これだ」と決めたらその道に邁進すればいいし、見つからないときはいろいろやってみればいい。どちらかが正解ではない、ということですね。ただ、人生すべてが、今の仕事につながっているということはどちらにしろ同じことですね。

プロフィールは一生更新しつづけるもの

安藤 人生すべてが今につながる——ジョブズの言うところの「コネクティング・ドット」。プロセスの点をつないで線を描くイメージですね。
私、ドットをつなぐことを可視化する意味でも、プロフィールがとても大切だと思っているんです。

白木 プロフィールというと……たとえばTwitterに記載するような?

安藤 そうです。私、プロフィールは、一生かけて更新していくものだと思っていて。

白木 プロフィールを更新?どういうことですか?

安藤 自分の紹介であり、看板というべき存在だから、「プロフィールは一生未完成なものだ」と思うんです。某テーマパークと同じです(笑)。

白木 Never be completed.『永遠に未完成』ですね。

安藤 つまり、興味が変わったり、小さな成功体験を積んだり、時代が変化するごとに更新していくもの。大きい功績や賞じゃなくてもいいんです。たとえば、小さな成功体験を積んだら「あ、プロフィールが変わったな」。新しい興味が生まれたら、「あ、この分野がプロフィールに加わったな」、と。

白木 いいですね、「プロフィール更新論」。私もこれからどんどん更新していきたいな。今日は本当に楽しかったです。ありがとうございました。

安藤 こちらこそ。大好きな白木さんとまたこうして対談をご一緒できて、私自身も大きな勇気をいただきました。本日は、ありがとうございました!

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年04月15日 08:15

また旅立つ君へVol.29/変われるのは自分だけ、、、自分が変われば世界も変わる。。。

■「嫌われる勇気」を持てば、幸せになれる〜対人関係に悩まない生き方〜
自己啓発の源流「アドラー」研究者の岸見一郎氏に聞く

山崎 良兵
日経ビジネス記者

 職場や学校で、誰もが直面する人間関係の悩み。「周囲の人に嫌われたくない」と考えて、自分の意見を押し殺して生きる人は少なくない。他人と自分を比較して劣等感にさいなまれて、自己嫌悪に陥る。自分の性格上の問題を、過去のトラウマに原因があるとして、不幸だと嘆く。

 そんな多くの人にとって気になる本が注目を集めている。哲学者の岸見一郎氏が、古賀史健氏と著した『嫌われる勇気──自己啓発の源流「アドラーの教え」』だ。20万部を超えるベストセラーになっている。「人は変われる」「トラウマは存在しない」「人生は他者との競争ではない」「人の期待を満たすために生きてはいけない」「叱ってはいけない、ほめてもいけない」といったメッセージは刺激的だ。詳しい話を岸見氏に聞いた。
(聞き手は山崎 良兵)

なぜ本のタイトルを「嫌われる勇気」にしたのでしょうか。

岸見:私はカウンセラーとして、様々な人の悩みを聞く機会が多いのですが、嫌われることを恐れる人が多いように思います。

 職場では、上司の顔色をうかがったり、上司によく思われたいと考えたりして、気持ちを曲げて発言する人がいます。同僚などとの横のつながりでも、自分がどう思われるのかをいつも気にして、嫌われないようにする。なるべく目立たないようにしようとする人も少なくありません。

 普及が進む「フェイスブック」などのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)でも、メッセージを書き込む際に、「いいね!」を押してほしいと思って、“受ける”メッセージを書いてしまう。押してもらえないと残念なので、迎合して、自分の真意でもないことを書く。インターネットやスマートフォンが普及して周囲とつながる機会が増える中、嫌われることを恐れる人が増えているように思います。

 だからこそ、嫌われる勇気というタイトルが一番響くのではないかと考えました。「哲人と青年の新しい心理学を巡る対話」といったタイトルも候補でしたが、それでは手に取ってみようとなかなか思ってもらえなさそうです。編集者とも相談して、なるべく多くの人が読んでみたいと思うようなタイトルを選びました。

嫌われる勇気があると、人生において、どのようなメリットがあるのでしょうか。周囲と軋轢が生じることは避けられないような気がします。

岸見:もちろん自分の主張を伝えることには責任があります。主張した時には、必ず反発する人がいて、摩擦が生じるのは当然です。それを理解する必要がある。

 例えば、ある若い女性が、好きな彼がいて「この人と結婚したい」と親に言ったとしましょう。例えば、この男性がフリーターで安定した収入がない場合、多くの親は反対することでしょう。この女性は、親の気持ちを傷つけたくない、悲しませたくないと、気持ちを抑えてしまって、結婚をあきらめるかもしれません。説得するには、「どうしても結婚したい」と自分の意見を言って、親が多少傷つくとしても、摩擦覚悟で議論して、同意を取り付けるしかありません。親が「あんな人と結婚するなら悔しくて死んでしまう」と言われても、ひるまないで、「残念ですが、短いお付き合いでした」と言い返せば、結婚できるかもしれない。

「摩擦を怖がってひるんで逃げる人が多い」

 それが怖くて、自分の意思を曲げて、結婚をあきらめた場合、どうなるのか。誰のための人生を生きているのか。自分の人生を生きているのかということになる。それでは意味がありません。

 嫌われる勇気を持っていないと、何のために生きているのか、分からなくなる。もめても、粘り強く説得して、最終的に折れることがない。そんな生き方を選んだ方が幸せを感じられるはずです。

 摩擦を怖がって、ひるんで、逃げる。世代を問わず、どんな層でも、そういう人が多い。人の気持ちに目を向けないくらいにならないと、決断できません。私はカウンセリングする中で、多くの人が「決定できない」と感じています。人を傷つけたくないと思っているからです。そういう場合、私は、一時的にでも、人の気持ちをあまり考えないような援助をします。多少の事ではびくともしない。人の気持ちよりも、自分がどうしたいのかをまず考えることで、人生が変わることが多いのです。

日本の社会は和を重んじます。嫌われる勇気がある人がたくさんいて、自分の意見をどんどん言うようになると、職場や学校の和が乱れて、大変なことになったりしませんか。

岸見:太平洋戦争の頃を思い出してください。「これはおかしい」と思っても、戦時中は異を唱えられませんでした。その結果、戦争を止められずに、多くの人が命を失い、悲惨な結末を迎えました。

 だから「おかしいことはおかしい」と言える人が増えた方がいい。みんながやさしくて人を傷つけない方向に行くと社会自体が大変なことになります。気が付いたら指摘するべきです。それはおかしいんじゃないかと言える社会の方がいい。

 相手が年長者でも上司でも親でも、自分自身の考えを言えるように多くの人になってほしい。抵抗があってもそれは仕方がない。自分の主張に伴う責任です。みんなが主張できない世の中は危険です。

相手に合わせず、自分の意見をはっきり言うと周囲からうとんじられたり、いじめられたりするかもしれません。とりわけ逃げ場が少ない学校のような閉鎖空間では苦しい思いをしそうです。

岸見:はっきり意見を言う子供が必ずしもいじめられるわけではありません。「何でこんなことをするんだ」と抵抗できる子供はいじめられにくい。むしろなすがままになってしまう子供はいじめのターゲットになりやすい。さらに意見がない子供は、いじめる側に回らなくても、摩擦を恐れて、いじめがあっても見て見ぬふりをして、いじめる側に同調するかもしれない。そう考えると、意見を言える方がきっといい。

「叱ってはいけないし、ほめてもいけない」

岸見さんとアルフレッド・アドラーの出会いはどういうものだったのでしょうか。アドラーは、ジークムント・フロイトやカール・グスタフ・ユングと並ぶ心理学者として世界的に有名ですが、日本ではそこまで知られていません。なぜ関心を持つようになってのですか。

岸見:来日したアドラー研究者の講演会に参加したのがきっかけです。「今日この講演を聞いて、幸せになりたいと思う人はすぐに幸せになれる。自分の決心でなんとかなる。自分がどういう風に生きるのか。それを考えれば幸福になれる」といった趣旨のことを話していました。

 最初はうさんくさいなあと思い、反発も覚えたのですが、よく考えるとそうかなと思える部分が多かった。さらに子供の教育を通じて、アドラーの考え方を実践する場を得たこともあります。

 当時、私はギリシャ哲学が専門で、大学院の博士課程で学び、研究職を目指していました。でも大学院を卒業しても就職口はなく、非常勤の講師などをしていました。

 ちょうどその頃、子育てにかかわる機会がありました。妻は小学校の教師をしており、私の方が時間を自由に使える環境にあった。そこで幼い2人の子供たちの保育園への送り迎えを、私が担当することになりました。父親が育児に参加するのは一般的ではなかった時代です。周囲のお母さんからは「なぜお父さんが送り迎えをしているのか」といった好奇の目で見られましたが、子供とかかわる以上はきちんと子育てをしたいと思いました。今でいう「イクメン」ですね。

 子育ては大変で、子供はなかなか言うことを聞かないものです。そんな中で、アドラーの思想に触れた。その考え方は衝撃的でした。「大人と子供は対等だ」と言う。大人の方が知識も経験もあり、もちろん同じではありません。でも、対等な存在として認めなければならない。「叱っていけないし、ほめてもいけない」と言っている。

私にも子供が2人いますが、「ほめて育てた方がいい」という意見をよく聞きます。一方で、叱るべき時にきちんと叱らないと、子供はわがままになってしまいます。

岸見:私も最初は子供をほめていましたが、アドラーの考え方は全く違う。衝撃的ではまってしまいましたね。私と子供たちの関係は非常にいいのですが、「ほめて、叱る」という育て方ではここまで関係は良くならなかったでしょう。

 私は声を荒げるようなタイプではないのですが、子供にそういう態度だけで関わっていると好き勝手になったでしょう。叱るだけなら事態は悪くなって、もっと反発されたと思います。早い時期に子供との関係を対等にしたことで、非常に良くなりました。

 例えば、子供が泣いても大きな問題になりません。子供が泣くのは親の注目を得たいからです。そういうことに対して子供に注目を与え続けると、泣き続ける。かといって叱ると事態を悪くすることになる。一喝すると確かに言うことを聞くかもしれませんが、「怖いから」というだけで、副作用があまりにも大きく、関係が決定的に悪くなる。

 1歳の子供でも自分が置かれている状況の意味は意外に分かるものです。私の子供は、初めて保育園に行った日が、朝7時半から夜7時までの長時間保育でした。保育士さんは心配しましたが、私はこう言いました。「娘は私が帰ったらきっと泣くと思いますが、ずっとは泣きません。必ず30秒で泣き止みます」。担当した保育士さんは、時計で測ってみたそうですが、30秒ではなく15秒で泣き止んだそうです。

 これは偶然ではありません。泣いても保育士さんは時計を見ていて注目してくれない。娘がそのことを学ぶのにかかった時間が15秒だったのです。そうしたら保育士さんが抱っこしてくれた。普段からの親子の関係作りが良ければ、何も心配ありません。

「自分が大嫌いでも、置き換えることはできない」

でも、電車の中などで小さな子供が泣きやまない場合はどうしたらいいのでしょうか。周囲の人に迷惑がかかりますし、冷たい視線で見られて、さすがに叱らないといけないような気がします。

岸見:電車の中で子供が騒ぎ出したらできることは1つです。叱るのではなく、次の駅で降りる。駅のホームなら泣くことが許されます。もちろん日ごろから話し合っていい関係を築かないといけません。電車に乗るときは静かにしないといけないと、きちんと伝えておく。そのうえで騒いだ場合に、静かにしないといけないと、改めて伝える。忍耐力が求められます。

ほめずに叱らないならば、どのような言葉をかけたらいいのでしょうか。

岸見:大人でも子供でも嫌な感じがしない言葉は「ありがとう」です。相手の貢献に注目する言葉で、役に立ったという気持ちになります。そんな大人同士の言葉をかけたらいい。そういう風に思えることが、自己受容につながり、自分のことを好きになることにつながる。

 むやみに怒る上司はいやだというのと同じで、叱ることは人と人との関係を近づけはしない。叱ることで関係を悪くしておきながら、援助しようとするのは難しい。人は自分が嫌だと思う人の言うことは聞かないものです。この人はちゃんと自分のことを見てくれていると思えばこそ、話を聞いてくれるものです。

上から目線で叱るのではなく、あくまで対等な立場に立ち、相手が子供でも、貢献があれば、認めて感謝する。私も子供と接する際に実践すべきなのかもしれません。

岸見:カウンセリングに来る人は自分が大嫌いな場合が多い。でも自分はほかに置き換えられない存在です。自分という道具はずっと一生使い続けないといけない。その私が嫌いなら、人は幸せになれない。だから自分をなんとかして好きになってほしい。自分が役立たずでなくて、誰かの役に立てている。そう思える。

 親は子供にありがとうと声をかける。そう言われたら、子供は自分が役に立てると思えて、自分のことが好きになる。それでも、次回も同じ適切な行動をしてほしいと期待しないでほしい。下心で言うと逆効果です。貢献に注目する。もちろん、その親以外の人は「ありがとう」と言ってくれないかもしれません。でもそう言われることを期待して、適切な行動をする子供も困る。誰かが見ていたら、ほめてもらえるのでゴミを拾うが、誰も見ていないと拾わないといった考え方です。ほめられたいと思う人は、承認欲求が強く、承認されないと気が済まない。誰かが見ていなくても、自分が共同体に貢献したいという満足感を持てれば、そうはならない。

「人生は他者との競争ではない」

「人生は他者との競争ではない」とも主張されています。しかしビジネス社会では競争があります。競争心を持たないと人は成長できませんし、組織の活力も失われるような気がします。

岸見:競争は当たり前とされていますが、アドラー哲学では、それはノーマルな状態ではありません。アドラーは競争ではなく、協力を重視します。「競争に勝ち残ればいい」という考え方では、負ける人がたくさん出てくる。むしろ、そういう人の方が多いかもしれない。競争に負けた人は、心のバランスを失って、精神的な病気になる人も多い。しかし協力を学んでいる人は、必要ならば競争できますが、負けても精神のバランスを失うことはありません。競争に負けたと落ち込むとゼロサム競争の世界になり、組織や共同体のことを考えるとプラスになりません。

 人に承認されなくても、貢献感を持つことが大事です。例えば、家事の1つに洗濯があります。妻がする場合が多いのですが、夫や子供が手伝わず、なぜ自分だけがやらなければならないのかと腹が立つ人がいるかもしれません。でも自分だけが洗濯を上手にできて、家族の役に立っていると考えるようにしたらどうでしょうか。こうした貢献感があれば、ほかの人が承認してくれなくても、満足感が得られます。自分が幸せにならないと、ほかの人も幸せになれません。

 カウンセリングに来る方は、この世の終わりのような不幸そうな顔をしている場合が多い。子供が学校に行かなくなったという、引きこもりに悩むお母さんが相談に来た場合、私は子供の味方にならないといけないと話します。お母さんが不幸でもそのことで子供が学校に行くわけではありません。

 不幸そうな態度をしている親に非があります。近所の人が同情してくれることを期待しているからです。子供は学校に行っていないので不幸だという顔をして、世間の同情を得たい。「私はちゃんと育てたのに、あの子は学校に行かなくて困っている」といった顔をする。

 しかし世間に対して背を向けた方がいい。背を向けても親は子供の味方になるべきだ。子供が引きこもりでも幸せになっていいんだと思えるようになると、お母さんは元気に若々しく、美しくなります。近所の人は「あの家は子供が学校に行っていないのに、お母さんはどうなのかしら」といった風に後ろ指をさすかもしれませんが、そんなことは気にする必要はない。嫌われる勇気を持って、子供の味方をするなら、子供と仲良くなれます。

 「どっちにもいい顔をしたい」といった人の出方や顔色をうかがって態度を決定する態度ではダメです。

「カーネギーやコヴィ—の思想もアドラーに通ずる」

著名な経営者や自己啓発的な本の著者もアドラーの考え方を実践しているケースが多いと聞きました。

岸見:『人を動かす』で知られるデール・カーネギーは、アドラーを引用しています。『7つの習慣』を書いたスティーブン・コヴィーも思想的にはアドラーと近い。ただあえて引用していない人の方が多いように思います。アドラーの考え方は、聞いてしまったら当たり前だからです。理解が難しいこともありません。叱らない、ほめない、課題は自分に関するものと、他者に関するものに分けて考える。

 それを聞いたらほかの人にはあまり言いたくない。自分の手柄にしようと思って言わなかった人が多かったのでしょう。アドラーの思想は「共同採石場」のようなもので、みんなが自由に落ちている石を拾って持ち去った。米国にはずいぶん自己啓発の本はありますが、理論的な裏付けがない場合が多い。理屈を知らないで実践しているケースも多いように思います。

経営者の中には厳しく叱らないと社員は育たないと言う人もいます。

岸見:私は、頭ごなしに怒鳴りつけるのは有能な経営者ではないと思います。ある程度成功するかもしれないが、限界がある。若い人が、のびのび失敗を恐れず、新しい仕事に挑戦できる状況があるのかないのかは全然違う。失敗したら叱られると、自由にはふるまえません。叱って育てられた人は、盆栽のようにスケールが小さくなりがちです。

 教育では大きく育てることが大事です。社会とうまくやっていけないと思われているような人が、ちょっと指導すれば大きな花を咲かせる。短所や欠点があって、ゴツゴツとしたトゲやでっぱりがあるのが人間です。でっぱりをそいで何かを強制するような教育はよくない。

 実際には「これは困ったなあ」という人が最終的には伸びるケースが多い。上司の顔色を見て嫌われることを恐れ、上司が気に入ることしかしない社員は、自発性も創造性もなく、伸びない。本当に有能な経営者は、そういうことを分かっていて、社員が伸びる環境を整備しているはずです。

「勇気を持てば、人は確実に変われる」

「人は変われる」と岸見さんは著書で書いていますが、人間は40歳にもなるとなかなか変われないような気もします。

岸見:嫌われることを恐れる生き方は、不自由で不便なので、できたら変わりたい。でも「変われない」と思った方が、都合がいい。変わったら、次の瞬間に何が起きるのか分からないと思ってしまうからです。

 しかし考え方次第で人間は確実に変われます。例えば、好意を持っている人が歩いてきて、ほんの数秒後にすれ違う。自分の気持ちを告白したいと思っている人だけど、相手がふいに目をそらす。そういう事態が起きたときに、自分が嫌われていて避けられたと思う人もいることでしょう。

 でも全く違う考え方をしてもいい。風でコンタクトレンズにゴミが入ったのかもしれません。「嫌われた」と思うのは変わりたくない人です。もちろん若い人の方が柔軟性はあるので、変わろうという勇気を持って、決心したら短期間で変われるように思います。

 家族であっても他人を変えるのは難しい。だから自分が変わるしかない。他者を操作できるというのは誤解です。子供でも自由に操ることはできません。子供は自分の期待を満たすために存在するわけではありません。

 馬を水辺に連れていくことはできても、水を飲ませることはできません。変われるかどうかは本人の問題です。カウンセリングに来るだけで大きな前進ですが、多くの人は変わらないでいようと決心している。口で言っても本当は変わりたくない。

確かに嫌われる勇気を持つと、自分は幸せになれるかもしれませんが、周囲との関係はどのように変化するのでしょうか。

岸見:あなたのことを嫌う人は増えるかもしれません。でもそれは自分の課題ではなく、相手の課題です。「課題の分離」を分かっていない人が多い。他人が自分を嫌うかどうかは、私には決められません。自分が好意的に接しようとしても、相手は嫌うかもしれない。でも人に嫌われるかどうかを悩む必要はありません。通常、自分のことをあらゆる人が嫌うことはあり得ません。自分を支持してくれる人は必ずいるので、そういう人とかかわればいい。敵視する人はきっといますが、そんな人たちのために自分の人生をふいにする必要はありません。つまらないことに、日々悩む必要はないのです。

「神や仏を持ち出さない宗教」

岸見先生のお話を聞いているとアドラー心理学は宗教に似ているような印象を受けました。

岸見:神や仏を持ち出さない宗教と言えるかもしれません。神や仏を出すと受け付けない人がいます。でも神を信仰していると言っている人が、その教えを実践できているとは必ずしも言えません。だからアドラー心理学は神のない宗教と理解しています。

 最近の心理学では、あらゆることを脳の機能に還元するような傾向があります。例えば、人が誰かを好きなのは脳がそうさせている。人間には自由意志があって、何かを自分で決められることを否定している。しかし脳の仕組みで説明できることには限界があります。

 トラウマの話もそうです。心理学では様々なことを過去のトラウマのせいにするケースがあります。でもアドラー心理学を研究する立場からは「トラウマは存在しない」と考えます。人間が過去の経験や体験によって決まるなら、治療も教育も育児も関係なくなる。何でも過去の体験で決まっているというなら、治療のしようがない。

 私はカウンセリングで過去を聞きますが、あくまで理解のためで根掘り葉掘り聞くことはありません。過去を聞いても意味がない。それで、あなたはどうしたいのか。それが重要です。何か希望を持って帰ってほしいと思って話をする。大事なのは、過去ばかりを振り返ってあれこれ考えることではありません。今、この瞬間をあなたが、いかに生きるのかです。変われるのは自分だけであり、自分が変われば、世界も変わります。

岸見一郎(きしみ・いちろう)
哲学者。1956年京都生まれ、京都在住。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門の哲学(西洋古代哲学、特にプラトン哲学)と並行して、1989 年からアドラー心理学を研究。精力的にアドラー心理学や古代哲学の執筆・講演活動、そして精神科医院などでカウンセリングを行う。日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問。訳書にアルフレッド・アドラーの『個人心理学講義』『人はなぜ神経症になるのか』、著書に『アドラー心理学入門』など多数。 2013年12月、『嫌われる勇気──自己啓発の源流「アドラー」の教え』を古賀史健氏との共著で上梓。

[日経ビジネス]

Posted by nob : 2014年04月15日 07:41

同感、、、私も常々そう感じています。。。

■幼年期の記憶がもつ力―将来の人生を豊かに

 3歳の頃の記憶が遠い将来、大人になったときの生活を向上させる助けになるかもしれない――。

 日常生活の記憶――例えば、幼稚園に初めて登園した日のことや、飼いネコが死んだことなど――を振り返り、その意味を理解できる能力のある子供は、思春期から成人期にかけてそうした記憶を活かし、より良い自己認識の確立や人間関係の構築、堅実な選択ができることが、新たな研究で分かった。

 今日、子供たちの生活風景はソーシャルメディアで写真やビデオに記録され、家族のデジタルアーカイブ(保管所)に保存される。だが、研究によると、こうした写真やビデオにはほとんど効果がない。それよりも親の果たす役割の方が大きい。初期の記憶からどれだけ多くのことを思い出せるかだけでなく、子供たちがそれをどう解釈し、経験からいかに学ぶかという点においてもだ。

 米ジョージア州アトランタのエモリー大学で心理学を教えるロビン・フィバッシュ教授は「個人的な記憶が私たちの人格を決定する。それが私たちを結びつけている」と話す。フィバッシュ教授は記憶に関する数多くの研究を執筆している。日々のできごとを思い出し、その話をするよう促されて育った子供たちは、10代になるまでに対処能力や問題解決能力で勝るようになり、気分が落ち込むことも少ないことが研究で分かった。

 こうした発見は「幼年期の記憶喪失」の研究から得られた。「幼年期の記憶喪失」とは、ほとんどの人の場合、6~8歳になるまでに幼年期の記憶が消えてしまうことを指す。脳がまだ十分に発達していないことが原因だ。

 2011年の研究によると、あるタイプの記憶は自己連続性(アイデンティティー)を確立する一助となる。「自分はかつての自分と同じ人間だと感じたい」ときや、「昔の自分からどう変わったかを理解したい」ときに、人はこうした記憶を振り返る。例えば、ハリケーン被災地の生存者は、苦しい体験を乗り越えることができ、その結果強くなったことの証しとして当時の記憶を振り返るかもしれない。

 また別のタイプの記憶は、指示的な機能を果たし、行動を導く。決断するときや、過去の過ちを繰り返さないために振り返る記憶だ。交通事故で飼い犬を失ったことのある人は、ペットにリードをつけようか決める際に、その記憶を思い出す可能性が高い。

 3つめのタイプは、社会的なつながりに関する記憶で、人間関係に影響を与える。研究によると、人間関係を強めたい、もしくは新しい関係を作りたいと思うとき、人はこうした記憶を思い出すという。別の研究に参加したある大学生は、父親が寝る前に本を読んでくれたことが、大人になったときに家族と強い絆を作りそれを維持しようとする動機になったと話す。大学生の父親は彼に「指輪物語」三部作をすべて読んでくれたという。

 こうした3つのタイプの記憶をすべて引き出せる能力があれば、精神的に高い満足感や大きな目的意識、より肯定的な人間関係がもてるようになる可能性が高い。これは専門誌「メモリー」に昨年掲載された、103人の大学生を対象に行った研究で分かった。この研究で、学生たちは4つのライフイベントを思い出し、それがなぜ大きな意味をもつのか理由を話すよう求められた。その後、人生の満足度や自尊心、精神的な満足度について評価した。

 また、ニューハンプシャー大学が10~15歳の83人の子供たちを対象に2011年に行った研究によると、より具体的な出来事を思い出せる子供たちの方が、社会問題に関して解決能力が高いことが分かった。

 出来事の直後にその話をするよう促されると、子供はそれを長く記憶にとどめる可能性が高くなる。この分野の研究者として中心的地位にいるエモリー大学の心理学者パトリシア・バウアー氏は、大人たちが子供に「導入部と中間部、それに結末がある話し方」をするよう促すといいと話す。

 「いつ」「誰が」「どこで」「何を」という質問を投げかけ、「高度に手の込んだスタイル」を使う母親の子供は、4~5歳のうちから他の子供たちより早い時期の、かつ細かな記憶を維持できることが分かった。一方で、一言で返事が済むような「オウム返し」のスタイルを使う親の子供は、そうでない子供よりも覚えている出来事も少なく、その記憶もあまり鮮明でなかった。

[THE WALL STREET JOURNAL]

Posted by nob : 2014年04月14日 16:04

同感、、、私も常々そう思っています。。。

■カズをW杯に呼べ!若い代表にラモス氏“提言”「経験のある選手が入れば」

 J2第7節(13日、ニッパツ三ツ沢球技場ほか)岐阜がアウェーで横浜FCを1-0で下し、10位に浮上した。ラモス瑠偉監督(57)はベンチ外だった横浜FCの元日本代表FW三浦知良(47)について、「カズみたいな経験のある選手が入ればいい」とブラジルW杯メンバー入りを熱烈に推した。首位の湘南は千葉に6-0で圧勝し開幕7連勝。長崎は福岡に大勝し勝ち点14で2位に浮上。磐田は北九州に敗れ同13で3位に後退した。(サンケイスポーツ)

 かつての“盟友”を、猛烈にプッシュした。横浜FCを破った試合後、岐阜・ラモス監督がカズのブラジルW杯メンバー入りを熱望した。

 「日本代表は若い選手が多い。そこへカズみたいな経験のある選手が入ればいい。カズの力はみんなが分かっている」

 真剣な表情でまくし立てた。5月12日のW杯メンバー発表まで1カ月を切り、“カリオカ”は黙っていられなかった。

 FWでは24歳の柿谷曜一朗(C大阪)や、23歳の大迫勇也(1860ミュンヘン)ら、若手の選出が確実視される。そこにJ最年長47歳の“カズ魂”が注入されれば影響は計り知れない。

 ラモス監督とカズは現役時代、V川崎(現J2東京V)や日本代表で共闘し、1つの時代をつくり上げた。1993年の“ドーハの悲劇”でも同じピッチに立った。15歳で単身ブラジルに渡りプロ契約。J創設時から活躍し、日本をW杯出場常連国にする礎を築いた功労者であるカズに、「ご褒美をあげてもいいんじゃないか」とも話した。

 この日、左足付け根痛のためベンチ外だったカズとは試合前に短く会話した。ラモス監督が東京V監督時代の2006年以来となるJ2対決はならなかったが、岐阜は後半に退場者を出して10人となり「そこでカズが出てきたら怖かったよ」。そして、「(カズが)出られなかったのは残念。真面目だから練習をやりすぎてしまうのではないか。完全なオーバートレーニング。オレが監督だったら、シュート練習なんかさせないよ」と気づかった。

 自身が98年に記録した当時のJ最年長出場記録は41歳9カ月5日。それを6歳も上回りながら現役を続けるカズを、常にリスペクトしているだけに、“ラモス節”は最後まで鋭かった。(宇賀神隆)

闘莉王も呼べ「1対1も空中戦も強い」

 ラモス監督は日本代表のDFラインに危機感を訴えた。「吉田(サウサンプトン)は負傷した後、どうなったの? 今野(G大阪)もけがしたみたいだね」と話し、「カズと同じように闘莉王も見てみたい。1対1にも空中戦にも強いしね」。緊急事態を救うのは2010年南アW杯にも出場し、母国ブラジルで行われるW杯への思いを強くする名古屋DF闘莉王だと断言した。

[産経新聞]

Posted by nob : 2014年04月14日 16:00

外部被曝はこれからも絶え間なく、、、そして真の恐怖は内部被曝、それは流通によって、、、脅威は拡散し続ける。。。

■欧州:日本の国土の約15%が「徹底的な放射能監視地域」に

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(画像:Atmos. Chem. Phys., 13, 1425– 1438 , 2013)

欧州連合が予算を提供した公式の研究チームが、日本政府の発表より、はるかに日本の国土が汚染されていることを、精緻な科学的アプローチによって確定しました。

チームは、当初「15%」と見積もっていましたが、日本に配慮したのか「日本の国土のうち9%以上」と、もっとも控えめな数字を出してきました。
この広大な面積が、チェルノブイリ避難基準で言うところの「徹底的な放射能監視が必要な地域」以上のレベルになっていることが分かったのです。

東電と政府の発表は、やはり嘘である

今、福島第一原発では、先月末、4号機の使用済み燃料プールが一時冷却停止したものの、現在は西側の共用プールへ燃料を移動する作業が続行されています。

吉田昌郎前福島第一原発所長(故人)や、班目春樹元原子力安全委員会委員長が、「あのときは、チェルノブイリ事故の時の10分の1の規模に抑えることができるか、チェルノブイリ事故の10倍の地球規模の大惨事になるかの分かれ目だった」と口を揃えて証言したほど紙一重の難局に直面していたのですが、いくつかの奇跡的な出来事が偶然(ではないのだが)にも重なって、かろうじて乗り越えることができました。

しかし、4号機に奇跡をもたらした神は、私たちに生涯、忘れられないプレゼントを与えてくれました。

それは、内部被曝の恐怖です。
今度は奇跡は訪れません。私たち個々の知恵で乗り越えていかなければならないのです。それは、長い長い道のりです。

私たちは、自分がどこに立っているのか、どうやって追加被曝を防いだらいいのか、今一度立ち止まって振り返る必要があるのです。
そうすれば、あなたの後ろの風景は、きっと違ったものに見えるでしょう。
そのとき、今まで見ていた景色が、実は誰かがつくった幻影だったことに気がつくのです。

原子力安全・保安院は、当初、2011年3月に福島第一原発から放出された放射能の総量を37万テラベクレルと発表していました。

一方、原発推進側の原子力安全委員会(内閣府)が出したのは63万テラベクレル。

しかし、63万テラベクレルでも過小であると疑義が上がったことから、再度、原子力安全・保安院は77万テラベクレルに変更。理由は、「海洋に流出した分を加えたから」というまったく幼稚なものでした。

しかし、その直後、保安院は77万テラベクレルを85万テラベクレルに、またまた変更したのです。
これが2011年6月6日のことでした。

真相は、国際原子力機関(IAEA)向けの報告書の提出期限が迫っていたからで、経済産業省としては、「IAEAが納得する数字の内、もっとも低い数字」を出したのです。それが85万テラベクレルです。

要するに、実際にどれくらいの量の放射性物質が出てしまったのかなど、どうでもいいのです。報告書が通れば。これが、日本の官僚が長い間、木端(こっぱ)役人とかコクゾウムシ、シロアリと言われ続けている理由です。

問題は、海洋に流出した分です。
そして、初期に放出された放射性ヨウ素の実際の量です。

政府が出す情報は、いつも根拠が薄弱です。パラメーターをいじくっただけのガラクタです。もちろん上空を太平洋に向かって飛んで行った量についてなど、まったく関心がないのです。

東電は、この1年後の2012年5月24日、「放出された放射性物質の総放出量が昨年3月だけで90万テラベクレルに上る」との試算を明らかにしたのです。(そのときの新聞)

2011年3月時点では、福島第一原発周辺のモニタリングポストが放射性物質で汚染されてしまっただけでなく、そのいくつかが地震で破損してしまったため、大きな誤差が生じた、と言っていました。
その後、補正に補正を繰り返して、やっと「90万テラベクレル」に落ち着いたということです。

そんな馬鹿な! 
おそらく、海洋流出分と、大気中を太平洋側に流れていった分を正確に出せば、この2倍、いや、3倍の放射性物質が放出されたことが明らかになるでしょう。

そして、今でもその放出は続いています。これから何十年も。

この東電と原子力安全・保安院(経済産業省外局の資源エネルギー庁管轄下)の共謀による発表が、「事実を伝えていないのではないか」という当初からの疑念については、少しずつ薄皮がはがされるように明らかになってきています。

心ある医師を始めとして、「政府は嘘をつきとおしている」と言っている国内の専門家は多いのです。
そして、そうした専門家の数は、国内だけでなく、海外でも日を追うごとに増えているのです。

欧州連合の控え目な研究報告:
「約34000平方キロメートル以上の地域が、1平方メートル当たり40キロベクレル以上、汚染している」

独立系環境ジャーナリスト数人で運営するNatural Societyに、最近になって驚くべき記事が掲載されました。
EUが本格的な研究を行っていた、というレポートです。

欧州連合の新しい報告書は、20,000平方マイルが日本の福島第一原発事故によって汚染されたと述べている
(Natural Society 2014年3月1日)

欧州連合(EU)の研究チームが、日本の数百万の人々が、実際にどの程度、放射能に被曝したのかを決定づけるために、非常に正確な計算を行いました。

その結果、福島第一原発の核災害が起こった3月から5月のちょうど3ヵ月の間で、福島周辺の※20,000平方マイル以上の広大な地域が、放射性物質で汚染されているとの決定を下しました。
(※20000平方マイルとは、正方形にたとえると、一辺が約226キロメートル)

その放射性物質の中にはセシウムと放射性ヨウ素が存在しています。

最近になって、※カナダ沖の海水を検査したところ134が検出されました。
(※当初、カナダの水道水から、と書いていましたが、カナダ在住の方の詳しい情報によれば「海水から」ということです)

残念なことに、日本の4300万人以上の人たちが、これらのガンを引き起こす要因となる被曝に晒されてしまったのです。
日本で科学者のチームによって確定されていることですが、これらの放射性物質は、今日もまた太平洋へ注ぎ込んでいるのです。

このEUの調査研究は、2012年12月14日に下記のニュースアラート(欧州連合の研究報告)で明らかにされているものです。
「New insight on the spread of contamination from Fukushima」)

報告書の中では、このEUの調査が、広く評価の高い循環モデルを使用して2種類の核種の大気降下物を計算したものであると説明されています。
また、特に注目したのが、気体での放射であると書かれています。

この研究調査では、降水、風向き・風速のパターン、放射性物質の土壌への粒子堆積の状態と放射性崩壊のような、さまざまな要因も考慮に入れられています。

控え目な計算でも、※約34000平方キロメートル以上の地域が、2種類の放射性核種、セシウムとヨウ素によって1平方メートル当たり40キロベクレル以上、汚染されていると算定されています。
(※約34000平方キロメートルとは、一辺が約184キロメートルの正方形)

1平方メートル当たり40キロベクレルとは、国際原子力機関(IAEA)によって「汚染されている」と見なされる「しきい値」になっている数字。
それは、人の生命や動物にとって決して安全である数字ではないでしょう。

ただし、この「しきい値」は、政府系機関が地球を毒物で汚染する際、その責任を過小にするために放射線被曝の許容レベルを、自分たちの都合のいいようにいじくりまわした結果、出てきたものであるということに注意する必要があるのです。

このEUの調査レポートの評価に基づけば、この汚染地帯に住んでする1000万人以上の人々が放射性粒子によって、実際に毒されているということです。

残りの放射性セシウムは、アメリカ西海岸に吹き飛ばされていったと推定できます。その80%は海を渡って、沿岸に吹く風の巨大な放射性プルームになったと考えらます。
われわれが経験している極循環は、(放射性プルームを遠くに追いやることについては)助けになっていないのです。

たとえば、ミズーリの雪の中で検出された放射線量は、最近、2倍になっていることが分かりました。

このEUの調査研究は、単にセシウムとヨウ素の汚染状況を見ただけで、他の核種による汚染は見ていないのです。

また、他の専門家は、20,000平方マイル(一辺が226キロメートルの正方形のエリアに相当)よりさらに広い地域が汚染されたと考えています。

より現実的に見ている人々は、実際は、その数字の2倍だと言っています。

このことは、すなわち、多くの人々が、原子力産業が無責任な金儲けを続けるために、放射能汚染の正確なレベルが秘密の絨毯の下で取り払われてしまったと考えているということなのです。

これほどのことが起こったにも関わらず、われわれの政府は、今まだ原子力に金を投じているのです。
それは言語道断であり、集団殺人なのです。

この記事をきっかけとして、「本当に私たちは、どれくらい放射能汚染された土地に住んでいるのか」について、自分で確認してみましょう。

この記事の重要な部分は、2012年12月14日に公表された欧州連合による調査で、

「控え目な計算でも、※約34000平方キロメートル以上の地域が、2種類の放射性核種、セシウムとヨウ素によって1平方メートル当たり40キロベクレル以上、汚染されていると算定されています」

と報告された部分です。

IAEAのモデルで「放射能汚染地帯」とされている1平方メートル当たり40キロベクレル(40000Bq/m2)の地域が、約34000平方キロメートル(正方形に直すと、一辺が約184キロメートルの正方形)も広がっている、ということです。

(※おさらいですが、1平方メートル当たり40キロベクレル(40000Bq/m2)というのは、1平方メートルの面積の中に、1秒間に40000回崩壊して放射線を出すだけの放射能の量が存在していることを示すものです)

それも、この調査ではセシウムとヨウ素だけが対象です。関東にも飛んできているストロンチウム90などの核種は含まれていないのです。

ちなみに、これはチェルノブイリ事故のときの避難基準です。
このときは、主にセシウム137だけを重要視して、以下のように設定されました。

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今回のEUの調査結果である「約34,000平方キロメートル以上の地域が1平方メートル当たり4キロベクレル」というのは、「37~185kbq/M2」の「徹底的な放射能監視が必要な地域」に該当します。 

日本の国土の総面積は、377,900平方キロメートルですから、34,000平方キロメートルは、なんと全国土面積の9%に相当します。

では、この失われた「徹底的な放射能監視が必要な地域」でも、用心深くしていれば暮らすことができるのか、といえば、水元公園のある東京都の東葛地域や千葉県我孫子市のような76万ベクレル/㎡というホットスポットも多数存在しているのです。

ホットスポットは、まだたくさんあるに違いないのですが、発見されても公表されないか、無視されてしまうかで、表面化しません。

さらに、EUの報告書を詳しく見てみましょう。
このEUの報告書の元になったレポートは、これです。
http://www.atmos-chem-phys.net/13/1425/2013/acp-13-1425-2013.pdf

これについて、Narureの2011年10月25日付けの記事が載っています。
この記事の日本語訳が以下です。ここから重要部分を抜粋します。

ノルウェーの研究チームにより、新たに福島第一原発事故で大気中に放出された放射性物質の総量が計算され、政府が6月に発表した推定放出量よりもずっと多いという報告があった。
 
世界各地で観測された放射能データを組み合わせて大気中の放射性物質の量とその流れを推定した結果、福島第一原子力発電所の事故では、政府の推定よりもはるかに大量の放射性物質が放出されていたという研究が、Atmospheric Chemistry and Physics (Atmos. Chem. Phys. Discuss., 11, 28319-28394, 2011)に発表された。

さらに、日本政府の主張とは裏腹に、4号機の使用済み核燃料プールから大量のセシウム137が放出さ れていたとも報告しており、もっと迅速に対応していれば、これほど大量の放射性物質が放出されずにすんだかもしれないと述べている。

原発事故による放射性物質の放出過程の再現は、日本国内をはじめ世界各地にある数十か所の放射性核種モニタリングステーションで観測されたデータに基づいて行われた。

その多くは、包括的核実験禁止条約機構(オーストリア:ウィーン)が核実験の監視のために運用している世界規模での観測ネットワークに属する。
このデータに、カナダ、日本、ヨーロッパの独立観測ステーションのデータも付け加え、これらをヨーロッパと米国が保管している広域気象データと組み合わせた。

ノルウェーの研究チームは、自分たちの推定値が政府の発表と食い違いっているのは、今回の調査ではより多くのデータを使用したことが原因の1つであるという。

政府の推定の基礎となったデータは、主として日本国内のモニタリングポストによるものであり、 風に乗って太平洋を越え、北米やヨーロッパに到達した膨大な量の放射性物質は考慮されていないのだ。

神戸大学の放射線物理学者で、福島周辺の土壌汚染を測定している山内知也は、「事故の本当の規模と特徴を明らかにするためには、太平洋上に出ていった放射性物質も検討する必要があります」 と言う。

…………しかし、政府は、使用済み核燃料プール自体に大きな損傷はなく、使用済み核燃料が重大な汚染源になったとは考えられないと主張している。

政府による公式推定値の算出にかかわった日本原子力研究開発機構(茨城県東海村)の茅野政道(ちのまさみち)は、「4号機から放出された放射性物質は多くはなかったと思います」と言う。

だが、スウェーデン防衛研究所(ストックホルム)の大気モデル作成の専門家 Lars-Erik De Geerは、核燃料プールの関与を含めた今回の新しい分析は、「説得力があるように見えます」と語る。
(De Geerは、このEUの調査には加わっていません)

さらに今回の分析は、もう1つ新たなデータを提示している。

地震の直後、津波が福島第一原発に襲いかかる前から、キセノン133が漏れ始めていたというのだ。つまり、原発は、津波が襲来する前から、地震によって損傷していたことになる。

ノルウェーの研究チームが使用したプログラムは、非常に精度が高く、世界的に見ても高評価を与えられているソフトです。
信頼していいのではないでしょうか。

今回の研究チームを率いたのは、ノルウェー大気研究所(シェラー)の大気科学者、Andreas Stohlです。

このEUの報告書を作成するに際して、チーム内で議論されたことを記した討議論文があります。(下)
http://www.atmos-chem-phys-discuss.net/12/24531/2012/acpd-12-24531-2012.pdf

ここには、政府による公式推定値の算出にかかわった日本原子力研究開発機構(茨城県東海村)の茅野政道(ちのまさみち)の主張に対して、このように書かれてあります。

われわれの研究チームは、ヨウ素131が150ペタベクレル(=15万テラベクレル)以上、放出された可能性についてテストを行うため、茅野政道他によって出された放出算定の不確実性に基づいて、その5倍以上高い放出を適用して感受性テストを行った。

東京の大都市圏を含む4300万人が住んでいる56000平方キロメートルの地域は、1平方メートル当たり4キロベクレル以上、汚染されているだろう。

このヨウ素131の大放出があったというのは推論的ではあるが、(茅野らの出した)150ペタベクレル(=15万テラベクレル)という過小評価よりは、もっと現実的だろう。

EUの研究チームの内輪の議論では、「56,000平方キロメートルの地域が、1平方メートル当たり4キロベクレル以上汚染されている」と言っていたわけです。

日本の国土の総面積は377,900平方キロメートル。56,000平方キロメートルは、14.8%に当たります。

しかし、EUの研究チームは、内輪でもっとも低い評価の「約34,000平方キロメートル以上の地域が1平方メートル当たり4キロベクレル汚染されている」という表現に後退させて論文を作成し、査読に回したのです。

それをビジュアル化したものが下の図です。

しかし、研究チームの本音は「56000平方キロメートルの地域」……。
これは、正方形に見立てると、一辺が約237キロメートルになります。
つまり、東京都はすっぽり入っているということになります。

放射性ヨウ素の大気中への放出量は、国が出した算定などより、もっとずっと多かったということです。

この史上例を見ない凶悪犯罪にかかわった官僚、学者たちが、海外の精緻な調査によって国際法廷に引きずり出される日が来ることを世界中の人々、特に怒り心頭に発しているアメリカ人は日本人以上に願っているでしょう。

EU報告によって、医師の言うことが正しいことが証明された

東京小平市の三田医院は、小さな子供を持つ母親たちの駆け込み寺になっています。
都内や神奈川県、千葉県などから来院した1,500人以上の人たちに、甲状腺エコー検査や血液検査を行ってきました。
その結果、白血球の数の異常や、好中球に異常がみられる子供たちが多数出たのです。

院長の三田医師は、このように言います。
「私は、これらの(政府の)報告が誤りであるに違いないと信じています。
すでに、このことは言いました。このことについて議論するのは時間の浪費です。

こうした発表が有効なのかについて議論するより、患者たちを助けるために時間を使うべきだと思っています。
それは、もっとも急がねばならない課題です」。

他の医師たちは、政府に飼いならされたままです。まったく情けない連中です。
欧米の研究チームが断定して、その外圧によってはじめて本当の検査や診察を行うというのでは、彼らは、いったいの何のために生まれてきたのだろう。
一生の間に一度ぐらいは、ほんの少しの勇気を出してみたらどうか。

三田医師は、お子さんのために今月いっぱいで医院を閉じて岡山に移転することになっています。(もう予約はいっぱいなので電話をしても無理だと思います)

三田医師の、「関東がどのように被曝しているのかが分かる講演動画」があります。ご覧ください。

三田茂医師の講演-関東の被曝状況-前半(2013年8月)

三田茂医師の講演-関東の被曝状況-後半(2013年8月)

これについての記事「東京の医師が検査と東日本からの避難を強く呼びかける」があります。

下の動画は、2月14日、都内で行われた三田医師の講演会の模様です。

三田茂医師「関東の子どもたちの異常について」(被ばく連続学習会)

40歳、心筋梗塞で急死。

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こうしたニュースが出てくる頻度が確かに高くなりました。ニュースサイトや掲示板に出てくるだけでもいいでしょう。
周辺でも、実際に突然死する人が増えています。
それに、スポーツ選手や芸能人が次々と骨折しているなど、やはり尋常ではないことが起きているのです。

これでも、東京オリンピックに浮かれている人たちは脳内被曝を疑う。

私たちは何をすべきか考えてみましょう。
大切なのは、自分なりの答えを見つけることです。

[カレイドスコープ]

Posted by nob : 2014年04月14日 15:40

また旅立つ君へVol.28/眼前にそびえる山に登ってみて、果てしなく広がる海原に漕ぎだしてみてこそ、初めて見えるそこにしかない美しい景色がある。。。

■自分のために生きる勇気~人生の舵をとるために考えたいこと

「足りないのはお金でも経験でもなく、勇気」
―なぜ人は一歩を踏み出すことを怖れるのか?
~白木夏子×安藤美冬 特別対談【前編】

「勇気」というキーワードをもとに彼女たちが語る、人生の選択、キャリアの分岐などの悩みを抱える人たちへのメッセージ。「足りないのはお金でも経験でもなく勇気」という言葉の意味とは?なぜ、一歩を踏み出す勇気とは?安藤美冬×白木夏子『自分のために生きる勇気』刊行記念対談前編!

なぜ一歩を踏み出す勇気を持てたのか?

安藤美冬さん(以下敬称略) 夏子さんとは先日(編集部注:3/20~3/23)沖縄で開催されたG1サミットでお会いしたばかりですね。

白木夏子さん(以下敬称略) そうですね。今日は美冬さんと対談できること、とても楽しみにしていました。

安藤 私、実はずっと夏子さんのことを追いかけていたんです。まだエシカルという言葉も日本に浸透していない、HASUNAを立ち上げられたばかりのころに雑誌に載っている夏子さんを見かけて。

白木 ええっ。そうなんですね。

安藤 「人にも地球にも優しい」というコンセプトで、しかも心から美しいと思えるデザインのジュエリーをつくられていて、「この人すごい! 気になる!」と。それからずっと夏子さんがメディアに出られるたびに注目していましたし、ジュエリーの新作もチェックしていました。

白木 うわあ、恥ずかしい。でも嬉しいです。

安藤 だから、今回『自分のために生きる勇気』という本を書かれたと聞いて、すごく楽しみだったんです。実際、読んでみると夏子さんらしい印象的な言葉が並んでいて、今の私の心にまっすぐに響く本でした。

白木 ありがとうございます。

安藤 どうして夏子さんがHASUNAを立ち上げようと決断したのか、どうやって鉱山と取引をしているのか、なぜいつも凛としているのか……今まで感じていた疑問がすっと腹に落ちたんです。
まず、タイトルに引きこまれたのですが、なぜこのタイトルにしたのですか?

白木 この本を書くにあたって自分のやってきたことを振り返って、今、何をいちばん伝えたいか? といろいろ考えたんです。伝えたいことはたくさんあったのですが、軸になっていたのは一歩を踏み出す『勇気』だと思って。

安藤 「勇気」。これって今の時代のキーワードですよね。

足りないのはお金でも経験でもなく、勇気

白木 自分の人生の舵をとるためには、選択肢が目の前に現れたとき、ひとつひとつ自分で決めていかないといけない。決断ってすごく勇気がいることですが、自分で考えて決断して前に進んだときに見えてくる景色は格別。そういうことを伝えかったんです。

安藤 自分の道を阻んでいるのは、結局自分なんですよね。自分の勇気が足りないだけ。たとえば私、毎日のように人生相談のメールをいただくんですよ。メディアで私を知ってくださった方々や本を読んでくださった方々から。この相談の中で比較的多い質問、何だと思いますか?

白木 美冬さんに聞きたいことと言えば……やはりキャリアのことでしょうか?

安藤 そうなんです。ざっくり言うと、独立にせよ転職にせよ「会社を辞めようか悩んでいます。どうすればいいと思いますか?」という質問。でも、これ、私に聞いている時点でその人の答えは決まってるんです。だって、こんな時代に30歳で集英社を辞めて独立した私が、「とりあえず、会社を辞めるなんてリスキーな選択は控えましょう」なんて言うはずがないですよね(笑)。もちろん、よほど無謀な状況であれば別ですが。

白木 たしかに(笑)。みなさん、背中を押してほしいんですね。

安藤 そうなんです。背中を押してほしいくらい心が決まっているのに、行動に移せない。じゃあ、この人たちに足りないものは何なんだろう? そう考えたとき、結局は勇気の問題なんだと気づいたんです。

白木 なるほど。

安藤 ということは、「どうしたら自分は行動する勇気が持てるのか」ということに絞って考えればいいはずですよね。この点についてどう思われますか?

白木 そうですね。ひとつ大きな要素として、「失敗してもやり直しがきく」という安心感。これは勇気を持つ助けになると思います。HASUNAに人生を賭けようと思っていた私ですら、いざ事業を始めるときは「失敗したらもう終わりだ、これはラストチャンスだ」とは考えないようにしていました。どちらかというと、「万一うまくいかなくても、なんとかなるだろう」と(笑)。

安藤 あはは、楽天的ですね(笑)。もし失敗したらどうしよう、とは考えなかったんですか?

白木 うーん、そうですね。人ってだいたい、やりたいことがいくつかありますよね。濃淡はあれど。

安藤 たしかに。

白木 だから、失敗したらその濃淡の濃いところで別のことをしよう、と思っていて。ジュエリー職人になる、再就職先を探す、世界を旅してビジネスを立ち上げる、結婚する……具体的にいろいろ考えていました。あえて、他の道があるということは意識していた気がします。「失敗は絶望じゃない」と言い聞かせて。

安藤 なるほど。たしかに、「失敗は絶望じゃない」と思えば、一歩を踏み出すハードルはぐっと低くなるのかもしれませんね。

人がいちばん怖いのは、社会的に「失敗者」と思われること

安藤 あ、そういえば、私も独立するとき、失敗したときの「他の道」は考えましたね。

白木 そうなんですね。それはどんな道ですか?

安藤 資格取得や再就職などいくつか考えていたのですが、そのうちのひとつに、コンビニエンスストアで働くことがありました。

白木 コンビニ! 意外でした。それはまたどうしてですか?

安藤 私、とにかく、コンビニが大好きなんです! 高校生のときには学校に内緒でアルバイトをしていましたし、今も毎日、必ず通っています。コンビニ好きが高じて雑誌で連載を持つことになったくらい。コンビニって、ラインナップやレイアウトで大きな差別化を図ることが難しいですよね。だからこそ、棚の見せ方や商品につけるPOP、企業や雑誌とのコラボなど、店頭でやってみたいことがいろいろあって。

白木 あぁ、なるほど。たしかにすごく楽しそうですね。

安藤 だから、独立が失敗したらアルバイトで雇ってもらって、そこで頭角を現して店長になって……なんて妄想していました(笑)。コンビニだけでなく、ほかにもやってみたいことはたくさんある。だから、失敗したとしても「人生終わった」と絶望はしないと思います。人生はワン&オンリーじゃないはずですから。

白木 美冬さんに相談される方々だって、「失敗しても、即人生が終わるわけではない」と頭ではわかっているのではないでしょうか。仕事は、世の中には本当にたくさんありますから。自分が何にこだわるか、というだけで。

安藤 つまり、勇気が出ないのは、金銭的な問題がメインではないということですよね。結局、みんな何よりも「社会的に失敗者と見なされること」が怖いんじゃないでしょうか。

白木 そうですね。「あの人は起業したけど失敗して無職だ」「この人は独立したけど仕事がないらしい」と思われることは、怖いし恥ずかしい。けれど、それは他人の目を気にせず自分で決断する勇気、つまり「自分のために生きる」勇気を持つことで解決できる問題です。

安藤 本当、そのとおりだと思います。私、ちょっと前から勇気について結構考えているんですが、その中で「勇気には2つのフェーズがある」と気づいたんです。

白木 2つのフェーズ?

安藤 1つめは、歯を食いしばって体を震わせながら、恐怖や羞恥心と戦うフェーズ。2つめは、思い切って行動に移すフェーズ。つまり、ガタガタ震えながら恐怖や羞恥心と戦うことは、「勇気へのプロセス」なんです。

白木 恐怖や羞恥心と戦うことをやめてしまうと、勇気を得るフェーズまで到達できない、ということですね。結局、全部、自分の問題なんですよね。「できる」「できない」と囁く天使と悪魔。そのどちらを選択するかは、自分しか決められないから。

迷いや羞恥心は、確信と自信に変えていける

安藤 夏子さんは、なぜ「投資ファンドの会社を辞めて起業する」という勇気を持てたんですか? もう何万回も聞かれた質問かもしれませんが(笑)、みんな気になるところだと思うんです。ごく普通に会社員として働いていた女性が、どうして起業を、しかも日本にはないビジネスモデルを立ち上げて世界中の鉱山と取引をしようなんて思ったのか。

白木 よく誤解されるのですが、最初から「よし、ジュエリーで起業しょう!」と思っていたわけではなくて。初めのころは、何をやるか、どうやるか、ブレてブレて仕方がなかったんです。

安藤 えっ、夏子さんもそういうときがあったんですね。

白木 もちろんありましたよ。「国際協力」をテーマに考えてはいたのですが、具体的にはまったく固まらなくて。マイクロファイナンス、投資会社、ファッション……本当、いろいろ考えました。その選択肢のひとつに、ジュエリーがあったんです。

安藤 そうだったんですね。

白木 最終的に自分の原点や経験に立ち返ってジュエリーを選んだのですが、「これだ!」と決めるまでは本当に苦しかったですね。自分が何がしたいのか分からないときが、人生でいちばんつらかったかもしれません。

安藤 なによりも、目標がない状態がつらかった、と。

白木 ええ。しかも、「これだ!」と決めてすぐに自信を持って進められたかというと、そうではなかった。実は……どこか「恥ずかしい」という気持ちがあって。

安藤 恥ずかしい?

白木 働きながら事業計画を起業家の方々に見ていただいたのですが、自分でもつたない計画だと分かるんです。だから、その不完全な計画書を手に相談するのは本当に恥ずかしかった。無謀だと思われないか、嘲笑されないか、勝手に心配になって。

安藤 ああ、わかります! 私も最初のころ、「独立して何をやるの?」って聞かれるのがすごく恥ずかしかったです。自信がなかったからだと思うんですが……。

白木 そうですね。羞恥心は自信のなさから生まれると思います。私の場合、日本で初めてのビジネスモデルだから、できるかどうかもわからない。頓挫してしまったら大嘘つきになってしまう。毎回、穴があったら入りたいような気持ちでした。
けれど、だんだん「私に経験がないのは仕方がない。それにきっとこの人も、私が思うほど私に期待していないはず」と思うようになって。

安藤 吹っ切れたんですね。

白木 ええ。タダで付き合っていただいてるんだし、何も失ってないはず、と(笑)。そこから開き直って、それまで以上にHASUNAの構想を話すようになりました。「これ、いいんじゃない?」「こうすればもっとよくなるよ」とフィードバックをもらうごとに確信を重ね、次第に自信を持ち始めることができたんです。

安藤 確信と、自信。いい循環ですね。

白木 ブレてブレて仕方がなかったけれど、私の場合、たくさんの方に相談して、背中を押していただくことで揺れが固まっていきました。だからこそ、最後は自分で「これだ!」と決められたんです。

安藤 なるほど。いろいろな人に背中を押してもらいつつも、やっぱり最後は自分で決断したんですね。
この本の帯に「今こそ人生の舵をとれ!」とありますが、良い航海士になるには経験を積むしかないんですよね。ずっと天気に恵まれて、航路どおりに進んで、追い風に吹かれつづける……なんて船はなかなかない。

白木 それは「一流の航海士」というわけではないですしね。たまたま運がよかっただけで。

安藤 嵐に遭遇したらそれも経験、航路を外れたらそれも経験、向かい風でぜんぜん進まなくなってもそれも経験。そう腹を決めて進み続けるしか、一流にはなれない。「もういやだ!」と思うような経験を何度も経て、ようやく自信と確信、そして勇気が持てるようになる。今、夏子さんのお話を聞いてそう思いました。

白木 荒波に揉まれて「もう転覆する!」と思っても、一晩明ければからり晴天。なんて状況は、まさに人生と同じですね。

岡本太郎、高城剛――なぜ、人生の岐路には「洋行」があるのか?

安藤 この本の中で、夏子さんがロンドンに留学したことで人の目を気にしなくなった、というエピソードがとても印象的でした。「世間体は自分がつくっているもの」という。

白木 日本にいるときは、人の目のために生きていたと言っても過言ではありませんでした。人にどう見られているか、どう評価されているかがいつも心配だったんです。それが、ロンドンというとんでもないマルチカルチュラルの環境で過ごすことで、「他人の目は自分で勝手につくりあげていたものなんだ」とはっとして。

安藤 まさに「自分のために生きる勇気」を手に入れたきっかけだったんですね。

白木 そうですね。赤面症が治ったり人前で話せるようになったりしたのも、この「勝手に囚われていた他人の目」から脱却できたからだと思います。

安藤 実は私も、夏子さんと同じくらいの時期にアムステルダムに留学していたんです。でも、夏子さんと違って、私は留学生活をあまりエンジョイできなかった。日本人は学部全体でも私ひとり。英語のレベルはクラスでもダントツに低い。もう、完全に萎縮していました。ちょうど留学中に9.11の同時多発テロが発生したのですが、学生も教授もみんな集まっては議論をするわけです。ところが、英語で議論なんて私には当然無理で、その輪に入れないばかりか、話にすらまったくついていけない。

白木 マルチカルチュラルの中で発言しないと、存在がだんだん「無」になってしまいますよね。

安藤 そうなんです。そこで、このまま鬱屈としていてもダメだ! と早々に学校生活に見切りをつけ、“課外授業”と称して自分なりに学校外でいろいろな人と交流するようになったんです。

白木 課外授業?

安藤 はい。友人のお父さんや大学の先輩など、様々なツテを辿って、現地の日本企業にオフィス見学に出向いたり、現地で活躍するアーティストと仲良くなってライブに招待されたり、バーで同性愛者の弁護士と話したり……。

白木 さすが、幅広いですね(笑)

安藤 面白かったですよ。オランダでは同性婚が認められていますから、多様な価値観を学ぶという点でもいい経験になりました。……こういう感じで、自発的におこなったフィールドワークで得られたことはたくさんあったんです。ただ、結局、大学の授業は20%くらいの満足度で終わってしまって。

白木 留学エピソードというと成功体験ばかりが耳に入りますが、とてもリアルな声だと思います。

安藤 はい。私の留学体験は、「大学生活」という面では完全に失敗でした。けれど、私みたいな人は決して少なくないと思うんです。留学が期待はずれな結果に終わり、打ちのめされてしまった人。でも、私の場合、この失敗を受けて「あぁ、私が勝負するフィールドは日本なんだ!」と逆にすっきりしたんですよね。

白木 なるほど。

安藤 「海外に出たいとずっと思っていたけれど、どうやら長期滞在は向いていないようだ。だったら私は、日本でやっていこう。どんな環境だって日本語が使えるだけでマシなはず!」と(笑)。自分に失望することなく、本当にポジティブな気持ちでそう思えた。これは留学に行かないとわからなかったことです。

白木 もし留学に行っていなかったら、今でも海外への憧れを持ちつづけていたかもしれませんね。

安藤 そうなんです。もちろん、今でも東京をベースキャンプにして、海外にあちこち出かけて仕事をすることは目標にしています。でも、あくまで「短期滞在」という話。海外で長く生活するようなライフプランは、手放しました。

白木 なるほど。私みたいに考え方が変わってブレイクスルーする人もいるし、美冬さんのように消化不良分をポジティブに変換して、行動の原動力にする人もいる。海外に行くことで、なにかしら人生の転換期を迎えるのですね。形は人それぞれですが。

安藤 そうですね。私の尊敬する岡本太郎さんも高城剛さんも、人生の岐路となるときにはやっぱり海外へ行かれています。岡本太郎さんは芸術家として一生を捧げることを誓ったときはパリに留学中でしたし、高城さんは日本でマルチクリエイターとして活躍した後、バルセロナに拠点を移して海外を飛び回っています。そんな状況について、高城さんはご自身の著書の中で「洋行せよ」とおっしゃっていて。

白木 つまり、海を渡れ、ということですね。

安藤 はい。日本にいると聞こえてくるノイズやしがらみから離れられるから、じっくりと人生を見つめ直せる。海外に行くことがひとつの人生の岐路になるのは、きっと、そうしたプロセスを経て「勇気」を手にいれるからじゃないかと思うんです。

安藤美冬(あんどうみふゆ)
起業家/コラムニスト/Japan in Depth副編集長/多摩大学経営情報学部非常勤講師 株式会社スプリー代表。1980年生まれ、東京育ち。慶応義塾大学卒業後、集英社を経て現職。ソーシャルメディアでの発信を駆使し、肩書や専門領域にとらわれずに多種多様な仕事を手がける独自のノマドワーク&ライフスタイル実践者。『自分をつくる学校』学長、講談社『ミスiD(アイドル)2014』選考委員、雑誌『DRESS』の「女の内閣」働き方担当相などを務めるほか、商品企画、コラム執筆、イベント出演など幅広く活動中。多摩大学経営情報学部「SNS社会論」非常勤講師。Japan in Depth副編集長。TBS系列『情熱大陸』、NHK Eテレ『ニッポンのジレンマ』などメディア出演多数。著書に7万部突破の『冒険に出よう』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。
公式ホームページ:http://andomifuyu.com

白木夏子(しらきなつこ)株式会社HASUNA代表取締役・チーフデザイナー。 1981年鹿児島県生まれ、愛知県育ち。短大を卒業したあと、2002年ロンドン大学キングスカレッジ進学。国連インターン、投資ファンド会社を経て、2009年HASUNA設立。人、社会、自然環境に配慮したエシカルジュエリーブランドを日本で初めて手掛け、注目を浴びる。テレビや雑誌やはじめ、あらゆるメディアに出演し、そのビジネスと生き方に絶大な支持を集めている。世界経済フォーラムGSCメンバー。

〜続く

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年04月14日 05:06

拍手っ!!!私たちの国の実態は真逆のベクトルに向かって嘆かわしい限りですが、憲法9条の理念は世界に誇れる私たち国民の最大の財産。。。

■「憲法9条をノーベル平和賞に」推薦受理 実行委に連絡

 戦争の放棄を定めた憲法9条をノーベル平和賞に推した「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会(事務局・神奈川県相模原市)に、ノルウェー・オスロのノーベル委員会から推薦を受理したとの連絡があり、正式に候補になったことがわかった。

 連絡はメールで9日夜、実行委に届いた。「ノーベル委員会は2014年ノーベル平和賞の申し込みを受け付けました。今年は278の候補が登録されました。受賞者は10月10日に発表される予定です」との内容だ。

 事務局の岡田えり子さん(53)は「受理されてうれしい。受賞者は個人か団体となっているが、受賞者を日本国民としたことを委員会は受け入れてくれた。これで日本国民一人一人が受賞候補者になった」と話した。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2014年04月11日 18:04

昨今ここそこに蔓延するミニマリストやダウンシフターたち、、、カネやモノに囚われず、たまたまそうなれば良しとして、ことさらに目指すことでもない、と私は思います。。。

■世界的な流れ。幸せと自由を手に入れるためのミニマル・ライフ

ジョシュア・フィールズ・ミルバーン、ライアン・ニコデマス

「断捨離」という言葉が定着したように、身の回りのものを必要最小限にしてシンプルに暮らすという考え方は、わたしたちにとっても身近なものになってきました。とはいえ、持っているものを手放すのは苦しい選択。そこで「1番持っている」暮らしから「持たない」暮らしへとシフトした2人「The Minimalists」の著書から「ミニマル・ライフ」の始め方をご紹介します。

発想をシンプルにすることこそ、ミニマル・ライフ

『minimalism 30歳からはじめるミニマル・ライフ』の著者は、人気ウェブサイト「the minimalists」を運営している2人組のユニット。

20代後半で若手企業家として成功をおさめ、物質的に豊かな暮らしを満喫していたふたりは、「ミニマリズム」という考え方に出合いました。その後、ほとんどの所有物をチャリティーに出し、そのうちひとりはテレビもなく、インターネットを解約し、時計も持っていないという生活を続けています。

本書は彼らのウェブサイトから、なぜ「ミニマル・ライフ」を実践しているのか、読者が行動を起こすにはどうしたらいいか、といったエッセイを抜粋しています。ネットを解約、時計を捨てろ、といった過激な論を展開しているわけではありません。彼らの主張はこうです。

「ミニマリズムとは、幸せと満足感と自由を見つけ出す目的で、人生において本当に大切なものだけにフォーカスするために、不必要な過剰物を取り除くためのツールである」

(本書 イントロダクションより引用)

つまり、人生で大切なものだけにフォーカスするために、物を捨てるだけでなく、発想もシンプルにしよう、といった感じでしょうか。

今という瞬間を楽しむことがミニマル・ライフの基本

ミニマル・ライフを送るヒントとして、気持ちの持ち方から実際のモノを減らす方法まで具体的に書かれていますが、特に、考え方についてはなるほど! と思うことが多かったので、気になったものを一部抜粋します。

■山に身を置くこと

山頂についたら下山のことを考えるのではなく、まず山に身を置くことを楽しむという考え方。過去にこだわったり、未来を不安がるのをやめて、今という瞬間を楽しむことが大切。

(本書22ページより一部引用)

■変化をマスト事項として扱うことがマスト事項

自分の人生を変えたいと思っても頭で理解しているだけではダメで心のレベルでの理解が必要。決断というものは、それがマスト事項となり、アクションを強いられてようやく本当の意味での決断になる。

(本書84ページより一部引用)

■感傷のこもったアイテムは実は思っているほど大切ではない

母の形見を持たなくても母の思い出を持ち続けることができること、母を思い出すのに彼女の使っていた品物なんて必要ないことに僕は気が付いた。

(本書86ページより一部引用)

■万人から好かれる必要なんかない

愛されたいのは哺乳類の習性だけれど、ありとあらゆる人間関係をまったく同じように扱うことはできないし、だからこそ万人から同じように愛されることも期待すべきではない。

(本書88ページより一部引用)

やるべきこと、溢れていくモノに押しつぶされそうになったとき、「ミニマリスト」の考え方ができるととても楽になるはず。

ところで、ネットを解約して時計なしでどう暮らしているのか気になります。彼らの場合は自宅のネットは解約し、ネットでやりたいことをメモにまとめてたまったところで、時間を決めてパブリックのWi-Fiのある場所で集中してネットを使うのだそう。ただし携帯電話のメールは使っていると聞いてちょっと安心。時計については携帯電話のアラームのみを使用し、別室に置いて管理しているとか。

つまり、山奥で仙人のように暮らしたり、人とのつながりを断ったりしなくても、ここまでミニマルに暮らせるということ。そう聞くと、自分にも何かできるかなと前向きな気持ちになってきます。

(文/ミヤモトヒロミ)

[cafeglobe]

Posted by nob : 2014年04月10日 22:26

そのとおり!!!Vol.38/その時々の揺らぎを感じてとる直感力と、相手の立場や状況を想い量る想像力の問題。。。

■生きている人はみな「揺らぐ」存在なのだ

訪問看護師のmina

生きているという事は「揺らいでいること」に他ならない。私達はある一定の恒常性を保ちながら常に振幅している存在なのである。調子の良い時もあれば、悪い時もある。それは、体も心もそうだし、自分の成せるパフォーマンスにおいても常にそうだ。

例えば私は医療者として、すべての患者さんやご家族に120%のパフォーマンスのケアを提供できるかといえば、必ずしもそうではない。正直に言うがそうではない。いくらコンディションを整え万全にして仕事に備えても大小の差こそあれ差が出る。機械のようにはいかない。

ケアを提供する側もそうだが、受ける側も人間なのでそれぞれ調子の良い時も悪い時もある。そのお互いのタイミングがうまく合わない時だってある。となると問題はいかにお互いを許し合えるか、ではないのか?

最高のパフォーマンスのケアだけを提供し続けることはできない。ケアする側だって歳もとるし、そうなれば技術だって衰える。でも、その提供できるケアの質の揺れ幅を少しでも小さくするように努力することはできる。そのために骨を折るべきだ。そしてあとはお互いに許し合える関係性を築く事が大事なのだ。

「ミスは必ずあるもの」として過誤を定義し、リスクマネジメントの研究をするのも無駄ではない。でも、私が感じるのは「人同士の関係性をいかに育むか」という点にもっと着目して考えていきたいと思う。「ミスありき」に対して予防線をいかに張るか?だけではないのだ。

人というのはもっとファジーな存在であることを、みんなどこかに置き忘れそうになっているのではないかと思う。

「〇〇でなければならないし、私達は絶対そうするべきだ」、「〇〇なんて許せない」と思う前に、本当にそうなのか今一度考えてみる必要があると思う。人が人である限り、いつも揺らぎながら生きている。その事をもっとお互いに認め合えるような関係性を築き上げていく事こそが大切なのである。「強い心」だけではなくて、そこに「深い思いやり」がお互いになくてはならないのだ。

[newsdig]

Posted by nob : 2014年04月10日 22:17

明らかにできないことはないことの証明にはならない、、、ましてや流通により距離を問わない内部被曝の影響をや。。。

■がん発生率、増加見込まず=福島原発事故で国連科学委

 【ベルリン時事】東京電力福島第1原発の事故が住民の健康に及ぼす影響を調べていた国連放射線影響科学委員会は2日、事故によりがんの発生率が明確に高まることはないとの見通しを示した報告書を発表した。一方で、原発周辺にいた子供については、理論上は甲状腺がんの危険が高まる恐れがあり、今後も詳しく調査する必要があると強調した。

 報告書は「事故による被ばくが原因で、がんの発生率や遺伝性疾患に将来、明確な変化が起きるとは見込まれない」と指摘。先天性障害を持つ新生児の割合も増えないとの見解を明らかにした。

 報告書は、80人以上の専門家が日本政府や国際機関の観測データ、研究者の論文などを基にまとめた。福島県飯舘村などの避難指示区域では、事故後1年の大人の被ばく線量は最大9.3ミリシーベルト、1歳児は同13ミリシーベルトと推定。がんのリスクが高まるとされる100ミリシーベルトを下回った。同委は「事故後に住民を迅速に避難させたため、がん発生率への影響を抑えられた」と日本の対応を評価した。

 一方、報告書は事故の動植物への影響は原発周辺にとどまると分析。長期的な影響はほとんどないと結論付けた。

[時事通信]

Posted by nob : 2014年04月09日 23:02

言わずもがな。。。

■渡辺喜美氏裏金疑惑、浮上の裏に財務省・国税庁の存在か~公務員改革と与党連携への抵抗

 国政政党の代表を務めるような政治家が、選挙直前に借り入れた総額8億円もの莫大な資金を「個人的に借りた。選挙や政治資金には使っていない」などと弁明しても、多くの国民には「裏政治献金」ではないかと映る。「週刊新潮」(新潮社/4月3日号)のスクープを契機に多くのメディアが騒いでいる、みんなの党代表・渡辺喜美氏への「裏金疑惑」。実は、この問題の背景には「財務省・国税庁の存在があるのではないか」と永田町周辺では囁かれ始めているのだ。

 渡辺氏にお金を貸したとされるのが、化粧品やサプリメント大手のディーエイチシー(DHC)創業者で現会長の吉田嘉明氏。いったんは渡辺氏の政治理念に共鳴し、8億円もの資金を提供しておきながら、なぜ、今になって週刊誌で手記を暴露するのか。吉田氏も「週刊新潮」記事の最後の部分で「お金に関しては、一度納得して貸したものですので、とやかく言うつもりはありません」と述べている。そして、脱官僚を掲げる渡辺氏の志はなんだったのか、なぜ貸した金が適切に処理されていないのかを、渡辺氏や世間に問うてみたいから筆を執った旨が書かれている。だが、果たしてその言葉を額面通りに受け止めていいのか。

 永田町情勢に精通しているある記者はこう解説する。

「創業者利益で莫大な資産を持つ吉田氏は、金の使途などが常に国税当局から目を付けられているため、8億円の使途を明らかにする必要に迫られた。これが世間に明らかにされれば、捜査当局も政治資金規正法などでの立件が視野に入り、渡辺氏は窮地に陥る。公務員改革を主張する渡辺氏は財務省とっては邪魔な存在なので、渡辺氏の政治家としての影響力が削がれれば、これほどありがたいことはないという構図です。おそらく財務省の外局である国税当局が吉田氏をつついて、この問題が暴露されたのでしょう」

 みんなの党が分裂した際に渡辺氏は安倍政権にすり寄り、連立政権を組んであわよくば内閣改造で大臣ポストを射止めようとしたのも、「閣内に入れば、自身の政治信条のひとつである公務員改革が推進できやすくなることに加え、財務省への発言力が増すと考えたから」(同記者)と見られている。しかし、財務省や国税庁は、それは絶対に受け入れ難かった。安倍政権になり、ばらまき予算と天下り黙認で息を吹き返した霞が関のキャリア官僚が、「その流れを渡辺ごときに潰されてたまるか」と考えても不思議ではない。だから、吉田氏を使って渡辺氏の政治生命を断とうと狙ったのではないかというのだ。

●猪瀬前都知事と同じ道か

「党分裂のごたごたなどの際に、銀座の元ホステスでやり手の妻に操られる」(同記者)渡辺氏の政治家としての器量のなさが見え隠れしていただけに、有権者もみんなの党にはそっぽを向き始めており、自分の存在感を示す唯一の手段が公務員改革という「錦の御旗」だったのであろう。しかし、「裏金」をもらっておきながら、そもそも渡辺氏に公務員改革を語る資格があるのか。借り入れ金の使途をめぐる渡辺氏の「熊手を買った」などという弁明も国民を馬鹿にしている。

 昨年、医療グループ徳洲会側から5000万円を受け取った問題で東京都知事の職を辞任に追いやられた猪瀬直樹氏が、本日(28日)、東京地検特捜部により公職選挙法違反の罪で略式起訴された。渡辺氏は自身の通帳をみんなの党の倫理委員会に提出して調査を委ねるそうだが、釈明に窮すれば、猪瀬氏と同じように、妻の責任にしてしまうのであろうか。早くも永田町界隈では、「渡辺氏の行く末は、猪瀬氏のそれと重なってしまう」との声が広がっている。
(文=編集部)

[Business Journal]


■独占告白 横田さん夫妻と孫(キム・ウンギョンさん)感動の対面で明かされた「めぐみさん新情報」

やっぱり娘は生きている

一人の若い女性が歴史の扉をこじ開けることだってある。横田めぐみさんと韓国人拉致被害者の娘、26歳のキム・ウンギョンさんは、長年の日朝間の懸案である拉致問題解決のキーパーソンになるのか。

「めぐみとよく似ていた」

「ウンギョンさんは、早紀江と並んでみたら、ほぼ同じくらいの背丈に成長していました。顔つきも、以前テレビで見た時は面長でしたが、今回は私の妹たちに似た丸顔でした。

ウンギョンさんが連れてきた娘は、まだ生後10ヵ月だそうで、赤ちゃん用の車輪がついた歩行器に乗って、自分の足で元気に走り回っていました。抱き上げると重みがあって、小さい頃のめぐみを思い出しました。めぐみも赤ちゃんの時は体重が重くて、なかなか立てずに膝をついて歩いていたからです」

横田滋さん(81歳)は、本誌の取材に、顔をほころばせながら、よどみなく答える。

早紀江夫人(78歳)も喜々として付け加える。

「今回の対面をとても嬉しく思っています。あちらの家族が皆、元気だったので安心しました。ウンギョンさんはめぐみとよく似ていて、何とも言えない幸福な気持ちになりました」

本誌記者は、約15年にわたって横田夫妻を取材し続けてきたが、これほど心が浮き立った二人の様子は初めてだ。

横田滋・早紀江夫妻が、ついに孫娘のキム・ウンギョンさん(26歳)と感動の対面を果たした。二人の娘である横田めぐみさんは、'77年に13歳で、新潟から北朝鮮に拉致されたが、'02年9月に小泉純一郎首相が訪朝した際、「すでに'93年に死亡している」と北朝鮮当局が発表。後に死亡年を '94年と訂正し、'04年には偽の遺骨まで出してきた。

めぐみさんに代わって、北朝鮮当局が公開したのが、めぐみさんの一人娘である'87年生まれのウンギョンさんだった。そのウンギョンさんが今回、夫と娘を連れてウランバートルにやって来たのである。

滋さんが続ける。

「以前から(孫のウンギョンさんに)会いたいという意向は政府の人に伝えていましたが、面会が決まったのはつい先日のことでした。モンゴルへは3月10日から14日まで行き、外務省の通訳と、他の二人の日本政府の人が同行してくれました。

10日夜、ウランバートルへ着くと、空港から車に乗って、4階建てのホテルのような建物に連れて行かれました。私たちが到着すると、ピンクのチマ・チョゴリを着たウンギョンさんが出迎えてくれたのです。

その日はもう遅かったので、私たち夫婦は3階へ通されて寝ました」

翌11日から13日まで、丸3日間にわたって、水入らずの「交流」が続いた。日本側は横田夫妻と外務省の通訳の3人、北朝鮮側はウンギョンさんとその夫、10ヵ月になる娘、それに通訳の若い男性の4人だったという。

「途中、私たち夫婦は一度だけ、観光名所(ウランバートルの北東50kmにあるテレルジ国立公園内の『亀の岩』)に車で案内されました。それ以外は3日間、ずっとウンギョンさんの家族と、どちらかの部屋で一緒に過ごしたのです。

ウンギョンさんは、赤ちゃんが生まれた時からの写真を見せてくれましたが、元気ですくすく育っているので安心しました。

ウンギョンさんとご主人は、大学(金日成総合大学IT学科)の同級生だったそうです。ご主人は、赤ちゃんが泣き出すとすぐあやしたり、歩行器に乗せて遊ばせたりしていました。彼が子供を愛している姿がひしひしと伝わってきて、ウンギョンさんはいい男性と結婚したなと思いました」(滋さん)

日朝間の「取引」

ウンギョンさんが夫と乳児を同行させることは、日本政府関係者から事前に聞いていたそうだ。

「私たちは、子供のおみやげに、おもちゃを持って行きました。ボタンを押すと曲が流れたり、楽器の音がしたりするおもちゃです。子供にあげたら、ボタンをバンバン叩いて、随分と活発な子だと感心しました。

私たちは食事の時間になると、皆で2階のキッチンへ行って、小さな皿の肉と野菜など、3回に分けて出されたものを食べました。13日にはウンギョンさんが自分で野菜を調理して振る舞ってくれました。

別れた14日朝は、ウンギョンさんは再び、チマチョゴリを着て現れ、私たち夫婦に言いました。

『わが国と日本の国交が結ばれたら、ぜひ平壌に遊びに来てください。その時は、私たちがどこへでも案内します』

そこで私も言いました。

『そうなってあなた方が日本へ来たら、ディズニーランドなどへ案内しますよ』

今回は短い間でしたが、ウンギョンさん夫婦はとても幸せそうに見えました」(滋さん)

滋さんによれば、めぐみさんの話は、あえてしなかったという。

「立場上、向こうの政府がめぐみは死亡したと言っているわけですから、今回それを覆すことはしませんでした。それにめぐみが亡くなったと向こうの政府が言っている時には、ウンギョンさんはまだ幼かったので、詳しいことは知らないでしょう。

もし何か知っていても、私たちに言えない立場ではないかと思います。私たち夫婦があちらの政府の人と会ったのは、若い男性の通訳だけで、その人ともめぐみの話はしていません」

滋さんは、終始上機嫌で語る。それにしても、いくら孫娘の存在を知ってから12年目にして、ようやく面会を果たしたとはいえ、横田夫妻のハイテンションは尋常でない。

こうした状況を見て、これまで長年にわたって拉致問題に関わってきた特定失踪者問題調査会の荒木和博代表が語る。

「これは単なる推測にすぎませんが、横田夫妻はモンゴルで、めぐみさんの生存に関する何らかの新情報を得たのではないでしょうか。例えば、電話で話したとか、間接的にめぐみさんのメッセージを受け取ったとかいうことです。

今回、横田夫妻はウンギョンさん一家と一つ屋根の下で丸3日間も一緒にいたわけです。そんなに長い間一緒にいて、めぐみさんの話題が出ないわけはないでしょう。

何らかの情報を得たけれども、それは一切公言しない約束をしている。だから夫妻は喜々としているのではないでしょうか」

荒木氏はさらに、「めぐみさん新情報」に関しては、日朝両政府の間で大がかりな「取引」が成立したのではないかと推測する。

「つまり日本側は一切、めぐみさんが生きているという情報は出さない。一方の北朝鮮側はいままで通り、めぐみさんは死亡済みと言い続ける。ただし、横田夫妻にだけは、今後ともめぐみさんの現況に関する情報を提供し続けるという取引です。

今回は、めぐみさんの情報のみを出し、いずれめぐみさんに会えるよう段取りを組む。だが万一、横田夫妻がめぐみさん生存の事実を日本で公表したら、二度とめぐみさんの情報は出さない。そう諭されて、横田夫妻は沈黙しているのだと思います」

この荒木氏の推測に平仄を合わせるように、首相官邸関係者も証言する。

「安倍首相は以前から、『平壌へ飛んで、横田めぐみさんの手を引いて連れて帰るのがオレの夢だ』と公言していました。それが最近は、『さあ、次は北朝鮮だ』と意気込んでいます。もうすぐにでも、10年前の小泉首相のように、政府専用機を平壌に飛ばしかねない勢いです」

実際、安倍首相は3月19日の参院予算委員会で、横田夫妻のモンゴル訪問について質問されて、晴れ晴れとした顔つきでこう答えている。

「一つの肩の荷が下りた思いだが、ひきつづきめぐみさんを含む拉致被害者の帰国を求めていきたい」

日本へ返せない理由がある

横田夫妻、そして安倍首相のこの「楽観」の背後には何があるのか。

今回の横田夫妻とともに、通訳とは別に、二人の政府官員が同行している。北朝鮮側は、もっと大がかりな政府(及び朝鮮労働党)関係者を、モンゴルへ派遣させていたことだろう。となれば、横田夫妻が孫娘の家族と過ごしていた丸3日間に、非公式の「日朝交渉」は、かなり進展したことが推測できるのだ。

新たな証言者もいる。韓国に約500人いる拉致被害者の家族会である「拉北者家族の会」の崔成竜代表だ。崔代表は'06年6月に来日し、横田夫妻と面会して「日韓共闘」を約束した人物で、日本人拉致被害者の情報にも詳しい。

その崔代表が、次のように明かす。

「私が韓国政府関係者から聞いたところによれば、キム・ウンギョンは金正恩第一書記の妹・予正と仲良しです。金日成総合大学IT学科でも一緒で、その後、予正の推薦で、同じ朝鮮労働党の中枢機関で働いているそうです」

なぜ北朝鮮の独裁者の妹と、ウンギョンさんはそれほど親しいのか?

本誌は、北朝鮮の中枢に通じた関係者への取材に成功した。この人物が語る。

「私が聞いているのは、横田めぐみさんは長年、金正日ファミリーの専属日本語教師をしていたということだ。そのため'02年に小泉首相が訪朝した際、あまりに秘密を知りすぎていて、日本へ返せなかった」

前述のように、北朝鮮当局の発表によれば、めぐみさんは'94年に死亡したことになっている。

だが、「金正日の料理人」こと藤本健二氏は'01年頃、横田さんと思しき女性を目撃したという。

「(日本海側の)元山の金正日総書記の別荘へ行った時のこと。早朝に目を覚まして庭先に出たら、そこでバッタリ若い女性と出くわしたのです。瞬間的に、この女性は日本人に違いないと確信しました。その女性も私と同じことを思ったようで、私たちはしばし、互いに見つめ合いました。やがてその女性は、踵を返して去っていきました。

いまにして思えば、あの女性こそ、横田めぐみさんだったのではないでしょうか。今回の横田夫妻とウンギョンさんの面会を知って嬉しくなり、そのことを思い出しました」

藤本氏はまた、次のようにも証言する。

「金正日ファミリーは、日本語の学習が必須でした。そのため金家の子どもたちは皆必死に、日本語を勉強していました。私は金ファミリーの子供たちから、日本語の漢字の宿題について質問されたこともあります。

では誰が金ファミリーに日本語を教えていたのか?彼らの日本語の発音の良さからして、朝鮮人が教えていたとは、とても思えません。また、たとえ日本語のネイティブ・スピーカーであっても、帰国した元在日朝鮮人などは、金ファミリーに近づけませんでした」

本誌記者も'08年に、中国で金正日ファミリーの一員との単独インタビューに成功している。この人物もまた、滑らかな日本語を話した。本誌記者が、「日本語をどこで誰に教わったのか」と問うと、この人物は笑みを浮かべて、次のように答えたのだった。

「平壌には、元在日朝鮮人以外にも、純粋な日本人がいるんですよ。その人に付きっきりで教わりました」

つまり、金ファミリーの日本語教師は、純粋な日本人だということである。

金正恩一族との深い関係

北朝鮮当局の説明によれば、横田めぐみさんは、韓国人拉致被害者の金英男氏と結婚し、一人娘のウンギョンさんを産んだ後、まもなくして離婚したという。

だがこの「ストーリー」も、横田さんが金ファミリーの専属日本語教師として抜擢されたと考えれば、辻褄が合う。「喜び組」の女性たちを始め、金ファミリーにいったん近づいた者は、以後は永遠に家族から離反した生活を余儀なくされる宿命だからだ。

前出の北朝鮮関係者が続ける。

「日本や韓国からの拉致被害者というのは、51階級ある身分制度の中にさえ入れない『非人間的存在』だ。だから拉致被害者同士でしか結婚できない。

それなのに、横田さんと離婚した金英男はその後、平壌市副責任書記(平壌市ナンバー2)の一人娘、朴チュンファさんと再婚を果たし、息子が生まれた。

この書記は金正日総書記から『努力英雄勲章』まで授かった側近だ。朴チュンファさんは朝鮮労働党中央委員会に務め、『労働党のマドンナ』と称された美女だった。しかも金英男とは14歳も年が離れている。

この不可解な再婚を、どう解釈したらよいのか?唯一ありえるのは、絶対権力者である金正日総書記の『鶴の一声』で決められた再婚だったということではないか」

ではなぜ金総書記が、そのような再婚を決めたかと言えば、横田さんをファミリーの専属日本語教師として抜擢し、夫と娘から奪ったことへの償いと考えれば納得がいく。むしろそう考えないことには、この不可解な再婚は、説明がつかないのである。

合わせて、ウンギョンさんと金予正が仲良しだったり、ウンギョンさんが北朝鮮最高峰の金日成総合大学の中の、最も人気が高いIT学科に入学できたことも、めぐみさんの運命を考え合わせると理解できる。

ともあれ、3月19日、20日と中国・瀋陽で開かれた日朝非公式協議の結果、次は局長級の日朝政府間協議を行うことが決まった。

横田夫妻と対面を果たしたウンギョンさんが、拉致問題の解決と、その先の日朝国交正常化へ向けたキーパーソンになるかもしれない。

[週刊現代]

Posted by nob : 2014年04月08日 20:12

どんな不調も早め早めの対処が肝要、、、未病のうちにまずは身体を動かすことから。。。

■5人に1人がうつ病になる時代!放っておけない「心の疲れ」対処法

仕事や家事、育児など次から次へとやることに追われ、多忙な毎日を送る女性は多いと思います。ですが、頑張りすぎてキャパを超えてしまうと、心も体もバランスを崩し、気付いた時には自分1人では解決できなくなっていることもあるのです。

そこで今回は、放っておくと危険な心の疲れの対処法について、お話していきたいと思います。

■心が疲れるとどうなる?

現代社会において、ストレスがない生活を送るというのは非常に難しいこと。ストレスを溜め込むと心や体が疲れてしまい、下記のような症状が現れます。

・気分が沈む

・不安になる

・イライラする

・寝つきが悪くなる

・朝早く目が覚める

・夜中に何度も目が覚める

・食欲がない

・風邪のような症状が続く

・胃腸の具合が悪くなる

これらのサインを無視し、「ちょっと具合が悪いけど、大丈夫」と無理をしてしまう方は、要注意。近年、多くの女性を悩ませている、うつ病にかかってしまう危険性があります。その数なんと5人に1人。これはもう他人事ではないですよね……。

では、心の疲れを感じたら、どのように対処したら良いのでしょうか?

■すぐにでも取り入れたい! 心の疲れを対処する方法

(1)完璧にこなさなくてもいい

真面目で責任感が強い方というのは、すべてにおいて100%の力を発揮しようと努力をします。これでは力を抜くことができませんので、すぐに息切れの状態になってしまいますよね? 力加減を調整したり、人を頼ったりして、頑張りすぎないようにしましょう。

(2)日光にあたる

朝日を浴びると、その14~15時間後に体内時計をリセットする、メラトニンというホルモンの分泌が始まります。すると、外が暗くなるのに合わせて眠気を感じるようになるので、睡眠に関する悩みを改善することができます。また、日光にあたることで、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌が促されます。最低でも、1日に10分は日光にあたりましょう。

(3)涙を流す

涙を流すことでストレスや緊張に関係する交感神経から、副交感神経が優位に切り替わり、リラックスしやすくなります。映画を観たり、本を読んだりして涙を流す時間を設けましょう。

(4)自分に合うストレス解消法を見つける

せっかくストレスを解消しようと思っても、その方法が自分に合っていなかったら逆効果。ストレスが倍増してしまいます。まずは、「自分は何が好きなのか」を心の中で思い返してみてください。

・ワイワイするのが好き・・・家族や友人と食事をする

・1人でのんびりするのが好き・・・映画や読書を楽しむ

・体を動かすのが好き・・・スポーツやエクササイズをする

・手先を動かすのが好き・・・料理やフラワーアレンジメント、アクセサリー作りなどの創作活動をしてみる

仕事での立場や結婚、妊娠、出産などたくさんの選択肢があるなかで、悩みが増える現代女性。心や体の声に耳を傾け、健やかな毎日を送れるようにしたいものですね。

[NEWポストセブン]


■食事VS運動 どっちから改善すべき?

健康維持には適切な食事と運動が欠かせません。でも、どちらも改善の効果がすぐに目に見えるとは限らず(目に見える時は、実はやりすぎだったり不健康な方法だったりするものです)、そのためなんとなくテキトウになってしまいがちですよね。まずは、何から手をつけたら効果的かを知って、効果的なスタートを切りたいものです。

ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。

今回は、「最近の生活、かなり不健康だなあ、よし! 明日から健康的な生活に切り替えよう!」と考えているあなたに、とっておきの情報を伝授します。

そもそも、バランスのいい食生活と適度な運動が健康にいいことは、多くの方がご存知だと思います。ただ、わかっていても実行できない点が問題なんですよね。

例えば、「ファーストフードは体によくないって知っているけど・・・、今日くらいランチはファーストフードで済ませちゃおう!」とか、「運動は健康にいいっていうけど、面倒だし・・・」(と、結局は家でテレビを見て過ごす)、なんてこと、よくありませんか? また、毎日が忙しくてストレスが貯まっているのに、健康的な食事を準備したり運動しなければいけないことで、かえってストレスを招く・・・なんてことありませんか?

実際、従来の研究では、毎日の生活習慣の小さな変化が将来の健康につながると主張する研究者もいる一方、かえって失敗に終わるという考え方もありました。ですから食事や運動をどのように変えればいいのか、明確でなかったのです。

そこで最近は、私たちのとりがちな行動や習慣に注目した研究が行われています。

第一、健康のためには一体何から改善すればいいのでしょうか? バランスのとれた食事? それとも運動? あるいは、両方でしょうか? 

スタンフォード大学医科大学院の研究者たちは、運動と同時に食事を改善した場合と、運動を改善する前後に食事を変えた場合に、どのような変化が起こるか調査しました。その研究結果が、雑誌『Annals of Behavioral Medicine』に掲載されましたので、ご紹介させて頂きます。

(省略)

試験は、米国政府の内閣機関である保健社会福祉省が推奨する身体活動や食事の水準に満たない人たち200人(45歳以上)を対象に行われました。具体的には、それまでの6ヶ月間に、中等度から活発な活動を週に60分以上行っておらず、栄養状況については、果物・野菜の摂取が毎日5サービング※1以下で、カロリー総摂取量の10%以上を飽和脂肪酸※2から摂取している人たちです。研究者は参加者を次のような4つのグループにランダムに分けて、電話によるインタビューを12ヶ月間行いました。93%の参加者が12ヶ月間試験を継続できました。

グループ1:運動指導を先に開始し、4ヶ月後に栄養指導も追加
グループ2:栄養指導を先に開始し、4ヶ月後に運動指導も追加
グループ3:当初から食事指導と運動指導を同時に開始
グループ4:栄養や運動については変更せず、ストレス対策の方法を指導

それぞれのグループの参加者は、試験開始時に一度だけ指導者と会い、その後はすべて電話による指導を受けました。グループ1の参加者は、始めの4ヶ月は主に2週間ごとに10〜15分の運動指導を受け、その後は栄養指導10〜 15分と、栄養+運動指導30〜40分が、2週間おきに交互に行われました。

グループ2はそのちょうど逆で、最初の4ヶ月が栄養指導、その後は運動指導と栄養+運動指導が交互に行われました。グループ3とグループ4の参加者は、当初から30〜40分の電話指導を、最初の5回は2週間おきに、以後4週間ごとに受けました。

運動は、米国保健社会福祉省が定めるガイドラインに基づいて、少なくとも週150分の中等度から活発な身体活動を目標にしました。参加者は、運動の種類、頻度、期間などを記録し、電話で指導者に報告します。

栄養は、アメリカ心臓協会が推奨する健康的な食事を基に、量(カロリー)ではなく、質を重視しました。具体的には、毎日5~9サービングの果物・野菜を摂取し、飽和脂酸からのカロリー摂取を総摂取量の10%以下にします。参加者は食事の内容を記録し、電話で指導者に報告します。

グループ4の参加者は、グループ1~3が自宅で上記のような身体活動や食行動を励行する間、その比較対照群として、ストレス対策を実施しました。具体的には、筋肉のリラクセーション、イメージトレーニング、楽しいイベントの企画、睡眠と時間の管理といった5つのストレス対策が指導されました。

そして、研究者たちは、以下の仮説をたてました。

仮説1)運動あるいは食事のいずれか一方から改善したグループ(グループ1・2)は、両方同時に改善したグループ(グループ3)より、初期の行動の変化は大きいだろう

仮説2)運動から改善、食事から改善、両方同時に改善した3つのグループ(グループ1~3)は、12ヶ月後には、食事や運動に大きな行動変化が起こるだろう

仮説3)身体活動は、健康に関する様々な行動変化の入り口であることが報告されているため、運動から改善したグループ(グル
ープ1)と食事から改善したグループ(グループ2)では、運動から改善したグループに早く変化が起こるだろう。

12ヶ月にわたる電話による介入は、毎週評価されました。その結果は次のようになりました。

■毎日の果物や野菜の摂取
4ヵ月の時点で、食事から改善したグループ2は、運動と食事の両方を改善したグループ3と差はありませんでしたが、運動から改善したグループ1と比較対照群のグループ4と比べると、より果物や野菜を多く摂取していました。ところが、12ヶ月後には、食事から改善、運動から改善、当初から運動と食事の両方を改善した3つのグループには、毎日の果物や野菜の摂取に差はなく、いずれも比較対照群のグループ4より摂取量が増加しました。

■飽和脂肪酸の摂取量
4ヶ月の時点で、食事から改善したグループ2は、運動と食事の両方を改善したグループ3との差はなく、運動から改善したグループ1と比較対照群のグループ4に比べて、飽和脂肪酸の摂取はかなり低めでした。12ヶ月後には、食事から改善、運動から改善、当初から運動と食事の両方を改善した3グループには、飽和脂肪酸の摂取に差はなく、いずれも比較対照群のグループ4より摂取量が低下していました。

■身体活動
4ヶ月の時点で、運動から改善したグループ1は、他の3つのグループに比べて著明に身体活動は増えていました。12ヶ月後には、運動から改善したグループ1と当初から運動と食事の両方を改善したグループ3は、食事から改善したグループ2と比較対象群のグループ4に比べて、著明に身体活動は増えていました。

さて、研究者たちの仮説と結果からどんなことが考察できるでしょうか?

仮説1)食事から改善、運動から改善したグループは、両方同時に改善したグループより、初期の行動の変化は大きいだろう:
これは部分的には正でした。運動(4ヵ月の時点で、運動から改善したグループ1は、他の3つのグループに比べて、著明に身体活動は増えていた)にはあてはありましたが、食事(4ヵ月の時点で、食事から改善したグループ2は、運動と食事の両方を改善したグループ3では差はない)は異なりました。

仮説2)食事から改善、運動から改善、両方同時に改善した3つのグループは、12ヶ月後には、食事や運動という行動に大きな変化が起こるだろう:
部分的には正でした。12ヶ月後に、両方同時に改善したグループだけが、国が推奨する飽和脂肪酸と果物や野菜の摂取、そして身体活動の基準に到達しました。

仮説3)身体活動は、健康に関する様々な行動変化の入り口であることが報告されているため、運動から改善したグループ(グループ1)と食事から改善したグループ(グループ2)では、運動から改善したグループに早く変化が起こるだろう:
食事から改善したグループは、身体活動の改善は認められませんでした。食事の改善が先行すると、かえって身体活動の改善が困難になるようです。対照的に、運動から改善したグループは、食事の改善も認められました。運動の改善が野菜や果物の摂取を大幅に改善し、飽和脂肪酸の摂取もわずかながら改善しました。

多くの方が想像されたかもしれませんが、答えは「食事と運動の両方の改善」が最も有効でした。でも、もしどちらかを選ぶ必要があれば、まず運動から始めて下さい。運動を始めれば、自然に食事も改善されるようです。

私たちにとって食べる事は、毎日のスケジュールにありますから、食生活を変えると言っても、それほど余分な時間を得る必要はありませんよね。ところが、運動をはじめることは、忙しいスケジュールの中で、その時間を見つけなければなりません。

ですから、この研究の結果を生活に組み込むのは、はじめは大変かもしれません。でも、以前のコラム(ウォーキングVSランニング)を参照にして頂いて、マイペースにできることから、是非始めて見て下さい。そのうちに、行動の変化が心の変化にも影響して、毎日が生き生きと楽しく過ごせるようになりますよ!

※1・・・Serving。アメリカにおける食品のサイズで、1回分、1人分の意味合い。

※2・・・脂質の材料で、エネルギー源として大切な成分。ラードやバターなど、肉類の脂肪や乳製品の脂肪に多く含まれる。常温では固体で存在するため体の中でも固まりやすく、しかも中性脂肪やコレステロールを増加させる作用があるため、血中に増えすぎると動脈硬化の原因となる。

■大西睦子の健康論文ピックアップ39

大西睦子ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。

[newsdig]

Posted by nob : 2014年04月08日 18:33

そもそも実際の基準値は体質やその時々のコンディションによって千差万別、、、日頃からの自らの心身との対話力こそがすべて。。。

■健診基準値、厳しすぎる…健康な人でも上限超え

 日本人間ドック学会と健康保険組合連合会は4日、極めて健康な人でも性別や年齢によって健診の検査結果は大きな幅があり、同学会が定め、実際に使われている基準値は厳しすぎるとの研究結果をまとめた。

 同学会は2011年、人間ドックを受けた約150万人のうち、病気にかかっておらず、薬も飲んでいないなど、極めて健康な男女を約1万人選び、27項目の検査データを解析した。

 その結果、例えば最大血圧は、解析したデータの上限は男女とも147で、学会が定めた基準値129を上回っていた。一方、中性脂肪は女性の場合、基準値(30~149)の範囲に収まっていたが、男性は上限が大幅に上回り、男女差が見られた。

 また、悪玉と言われるLDLコレステロールや、糖尿病の診断に使われるヘモグロビンA1c(エーワンシー)は、男女とも上限値が基準値を上回った。いずれの項目も、男性では年齢による差はなかったが、女性は年齢が上がるにつれて数値も高くなった。

 研究を行った慶応大の渡辺清明名誉教授は「今後も追跡調査を行い、健診の現場で使えるようにしたい」と話している。

[読売新聞]

Posted by nob : 2014年04月08日 18:27

インターネットが世界を変えるのではない、、、人が変わっていく以上には世界は変わらない。。。

■2000人以上の専門家が予測。今後10年間でインターネットが世界を変える9つのポイント

ワールド・ワイド・ウェブ(World Wide Web)が誕生して25年が経ったのを祝して、アメリカのピュー研究所(Pew Research Center)は2000人以上の専門家を集め、10年後にウェブと人々のライフスタイルがどのような変化を遂げているかを予測しました。

ウェブの誕生

25年前、英国の計算機科学者 ティム・バーナーズ=リー氏は、後にワールド・ワイド・ウェブと世に知られることになる情報管理システムの論文を発表しました。その後、同氏は1990年のクリスマスに、ウェブを実現するためのコードを発表しました。

その後は誰もが知っている通りです。ウェブの25周年を印象付けるため、ピュー研究所はウェブの社会的影響をより良く理解し、未来を予測しながら将来に備えるための一連の研究プロジェクトを実行してきました。米国エロン大学のImagining the Internet Projectと共同で、同研究所はHal Varian氏、Danah Boyd氏、Vint Cerf氏、Marc Rotenberg氏といった専門家2,558人に対し、2025年にはウェブがどのように変わっているか、そして私たちの生活にどのように関わってくるかについて調査を行いました。同研究所は、調査の結果を論文にまとめて発表しています。結果はポジティブなものとネガティブなものに分かれました。

1. 自分の周囲や、世界で起こっていることに対して更に敏感になる

私たちは、インターネットの浸透によってもたらされる物流の増加、人工知能の発達、ビッグデータを享受することになるでしょう。しかし、情報に対して敏感になるのは個人だけではありません。他人に対しても同じように振る舞うことになります。米ハーバード大学のバークマン・センターで「インターネットと社会」を研究するJudith Donath氏は以下のように述べています。「他人がどのように時間を使っているか、どんな趣味、夢、友人を持っているか、家族とどのくらい深く関わっているかなど、個人的な情報が手に取るようにわかってしまうでしょう。そのような情報が増えた社会では、他人に対する認識や関係性が変化するでしょう」

2. 情報の共有は、まるで呼吸をすることのように自然なことになる

2025年までに、インターネットは電気の供給や他の公共サービスと同じような位置づけになるでしょう。南カリフォルニア大学情報科学研究所の Joe Touch氏は以下のように述べています。「自分がオンラインであることや、インターネット上で何かを検索するという認識自体がなくなるでしょう。日常がオンラインになるのです。何か知りたいと思えば、情報はすぐ身近にあるのです」

3. 身体に装着して使用するウェアラブルデバイスが医療を変える

ウェアラブルデバイスによって、病気の早期発見だけでなく、病気の発症リスクを事前に認識できるようになるでしょう。このテクノロジーは私たちの生活を根本的に変えてしまいます。カリフォルニア大学バークレー校のソフトウェア開発者Aron Roberts氏は次のように述べています。この変化は「いつも人員不足に悩まされてきた医療業界を救うことになるでしょう」

4. 政府が統制能力を失う可能性がある

発展途上国の人々は、医療、教育、水、人権といった「先進国との格差」を更に意識するようになるでしょう。誰もが政府の巧みなごまかしを、今まで以上に認識できるようになるのです。その結果、より平和的な変化だけでなく、「アラブの春」のような政変が起こり易くなるでしょう。利害が透明な国家では、今までのような政府が支配するのはますます困難になります。 しかし、そのような事態に備えて、政府が新たな規制と監視の強化をすることも予想されます。

5. インターネットが(さらに)細分化される

未来学者のDavid Brin氏が1980年代に執筆したSF小説で次のように予測しました。「多種類の情報ネットワークが作られ、メッシュネットワークが自然に発生するでしょう。人々は複数の場所に別々の自分を持つことになるのです」LinkedIn上で「仕事用の顔」を持ち、親しい人とのコミュニーケーションをとるためにFacebookを使っているなら、Brin氏の述べていることが理解できるはずです。

6. 全ての人に教育が行き届く

米Google社のチーフ・エコノミストHal Varian氏は教育の機会について次のように述べています。「現在のインドや中国ではまだまだ教育の機会が行き届いておらず、素晴らしい頭脳を持ちながらまともな教育を受けられない人々が何百万人もいます。そのような人々が活躍できるようになれば、人類の発展に大きく寄与することになるでしょう」

7. 持てる者と持たざる者の格差は拡大し、暴力に繋がる可能性がある

ペンシルベニア州のアネンバーグ大学名誉教授Oscar Gandy氏は次のように予測しています。「経済活動がネットワーク化されることで、世界人口の一部に富が集中することになります。この流れは加速し、不平等が拡大するでしょう」ソーシャルメディアは不満のはけ口になっているだけですが、現状を打開する手段として使われる可能性もあります。ただ、「アラブの春」のように必ずしも平和的な方法が取られるとは限りません。

8. 今以上に、ハッカーなどの脅威にさらされる

「プライバシー」や「秘密」といった概念は過去のものとなります。世界の治安が低迷し、テロやサイバーテロが毎日のように発生するかもしれません。そして、ソーシャルメディアの影響力が増し、政治活動が大きく左右される可能性があります。あるスパム対策専門家は「一般のインターネットユーザーと比べて、ハッカーの影響力は格段に大きくなるだろう」と述べています。

9. プライバシーは贅沢品になる

2025年までに、比較的高学歴で裕福な人だけが、自分のプライバシーを守る能力を持つことになります。ただ、実際にプライバシーを守ろうとする人がいるかは、これからわかってくることでしょう。

暗い予想が多い調査結果でしたが、今回の調査は前向きな論調で締めくくられています。インターネットに関する法律や政策の専門家であるRobert Cannon氏は、次のように述べています。「前向きに考えれば、現状の問題を解決する技術こそが世界を変える技術なのです。つまり、解決すべき問題は既に明らかになっているということ。世界を変えるために、私たちは問題を共有し、協力し合う必要があります。ウェブの発展はそのような活動を促すチャンスになるでしょう」

9 Ways the Internet Will Change Your Life in 2025, for Better and Worse|Inc.

Kimberly Weisul

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2014年04月04日 20:04

ウォーキングとストレッチは健康生活のキホンのキ。。。

■美ウォーキングを続けると、理想的なダイエットができる!?

街に出て周りを見回すと、背筋を伸ばして美しく歩いている人のほとんどはスタイル抜群の人ばかり・・・。それはなぜなの?

「正しい姿勢でのウォーキングとスタイル維持はとても関係が深いのです。美しく歩いていれば、自然にむくみやゆがみが解消されてダイエットにつながります」

そう教えてくれたのはエレガントボディメイクウォーキングコーディネーターの今関純子さん。

「ダイエットにつながる歩き方のコツは、正しい位置に自分の身体軸がある姿勢。まずはお尻と肩甲骨を壁に付けて立ち、体が一直線になっていることを意識して。重心をかかとに乗せて、お腹に力を入れてお尻を閉めること。この姿勢で歩くと、自然に全身の筋肉を使うので、リンパの流れや血液の流れがよくなります。すると、わざわざジムに行ったり、ランニングをしなくても、それらと同じぐらいの運動をしていることになるのです」(同)

さらに、正しい姿勢で歩くことで、アンチエンジング効果も期待できるのだとか。

「リンパの流れがスムーズになると老廃物が排出され、デトックス効果が高まります。そのため肌がツヤツヤになったり、顔色がよくなったりもするのです。埋もれていた鎖骨がきれいに出てきたなんてケースもあるんですよ」(同)

また、さらなる美容効果が期待できる“合掌ストレッチ”というメソッドがあるのだそう!

「イスに腰を掛けているときなどに取り入れていただきたい簡単なストレッチ法です。リンパや血液の流れを促し、肩こり解消やバストアップにも効果的です。ぜひ試してみてください」(同)

合掌ストレッチのやり方は次のとおり。

(1)胸の前で両手の平を合わせて合掌のポーズ。合わせる手のひらは押し合うように力を入れる。

(2)合掌したまま頭の上に移動させる。そのまま頭の後ろ限界まで引いて10秒ほどキープ。このとき背筋が反ることを意識する。

(3)この動きを10回繰り返す。1日3回ほど行って。

正しい姿勢のウォーキング&肩甲骨を動かす“合掌ストレッチ”で理想のボディラインを叶え、この春からはモテ女子に大変身しちゃおう。

今関純子
エレガントボディメイクウォーキングコーディネーター

[OZmall]

Posted by nob : 2014年04月03日 19:51

言い得て妙。。。Vol.18/さらに40代、50を過ぎて定年間際でも、捨て去れない人のほうがはるかに多いでしょ(苦笑)。。。

■20代のうちに捨て去るべき「7つの習慣」

大久保雅城

4月から社会人歴6年目に突入したのですが、相変わらず自分のアウトプットに自信がなく、力を抜いた仕事ができずにいる28歳です。力の抜き方が上手い先輩を見ていると、羨ましく思ってしまいます。とりあえず量をこなすべし、というメンターの教えに従って、毎日アウトプットを続けています。ただ、そもそも経験が足りないですね、圧倒的に。この4月からはもろもろ動き出す予定なので、それまでは座禅でもしながら思索にふける所存です。

さて、私はあまりビジネスのハウツー本はあまり読まないのですが、ネットを見ていたら「20代が直面する課題を乗り越えるために、手放すべき7つの習慣」という記事を見つけました。『7つの習慣』と言えば、ビジネス書の名著として紹介されることの多い本。しかし、今回紹介するのは、ビジネスに役立つ 7つ習慣のほうではなく、”手放すべき7つの習慣”となっています。一体どんな習慣なのでしょうか? さっそくですが、その7つの習慣を紹介することにしましょう。

■20代が直面する課題を乗り越えるために、手放すべき7つの習慣
1. 仕事をするフリの習慣―暇なら遊べ。早く帰れ。
2. やらされ仕事をする習慣
3. パニクッたまま仕事をする習慣
4. 今の自分の力だけで乗り越えようとする習慣
5. 昨日と同じ仕事をすることで満足する習慣
6. 納得した目標なしに、だらだら仕事する習慣
7. マイナスの気持ちを引きずったまま仕事をする習慣

http://www.lifehacker.jp/2012/08/120818custompartwith.html

「1.仕事をするフリの習慣」はありますね。上司が帰らないから、とりあえず席で仕事をしているというケースは往々にしてありそうです。暇なら遊べ、とはまさにその通り。遊びの中に仕事のヒントが隠れている場合もありますし。

「2.やらされ仕事をする習慣」も然り。仕事が機械的になってくると、どうしてもやらされ感のある仕事をしがち。反省。

「3.パニクッたまま仕事をする習慣」。もともと焦りやすい性格の人は注意。仕事はあくまでも冷静にこなしたいものです。もちろん、その人自身が ADHD(注意欠如・多動性障害)などの病気を抱えている可能性もあるので、一概にその人の性格とは言い切れないところもありますが。

「4.今の自分の力だけで乗り越えようとする習慣」。どんな壁も一人で乗り越えようとするのではなく、遠回りでもいいので「今の自分では乗り越えられない課題なのだから、力をつけてから乗り越えればいい」ぐらいの気持ちでいきたいですね。

「5.昨日と同じ仕事をすることで満足する習慣」。これは耳が痛いです。職場からの帰り際、昨日とまったく同じ作業で満足している自分がいるので…。日々生産性向上を追及していきたいものです。

「6. 納得した目標なしに、だらだら仕事する習慣」。うーん、納得した目標って難しいですね。もちろんだらだら仕事をするのはNGだと思いますが、定性的な目標に納得したことがないので…。「円滑なコミュニケーション」「別の部署の仕事にコミット」などの目標って、永遠に納得せずに終わりそう…。

「7. マイナスの気持ちを引きずったまま仕事をする習慣」。これはいつも思うんですが、感情に波がある時にぶつかったマイナス感情ほど、引きずってしまうような気がしますね。好調な時のマイナス感情はすぐに消え去るのですが、不調な時のマイナス感情はけっこう重い。感情の波のある・なしは自分ではどうしようもないので、ちょっとでも「おかしいな」と思ったら、休養を取るべきなんでしょうね。…なかなか仕事を進めながらだと、難しいところがありますけれど。

以上、捨て去るべき7つの習慣をお送りしました。引用元の記事をみると、「当たり前のことを言っている」というコメントがある一方、「30代でも捨てられていない…」という意見もありました。あなたはこの7つの習慣、どう思いますか?

[newsdig]

Posted by nob : 2014年04月03日 17:38

私も日々実感しています、、、心身の健康は何はともあれ整腸から、、、今日も絶好調です。。。

■肌荒れや体調不良はヤバイ!「腸が老化し始めている」危険な兆候

近頃、「風邪をひきやすい」「体調を崩しやすい」と感じているそこのあなた。その他にも、肌荒れやイライラに悩まされていませんか? 

もしかしたらそれ、腸が老化している証拠かもしれません。腸が老化すると、なぜさまざまな不調があらわれるのでしょうか?

■腸が老化すると大変なことに

腸が老化すると便秘になります。便秘で便が腸内にいつまでも残っていると腐敗がはじまり、悪玉菌が活発化します。すると、腸内細菌のバランスが崩れて、腸内で増えた有害物質が血流によって全身に運ばれます。その結果、各臓器や肌がダメージを受けることになるのです。

また、精神を安定させる働きがあるセロトニンというホルモンをはじめ、全身の免疫細胞の約6割は腸粘膜に集結しているため、腸が老化することで免疫力がダウンし、病気やアレルギーにかかりやすくなったり、イライラ、くよくよしやすくなるのだそう。

では、自分の腸が老化しているかどうかを知るためには、どのようなことを目安にすればいいのでしょうか?

■腸の老化で出るサイン

近年は、生活環境や習慣の影響から、若い女性でも腸が老化している方が増えているそうです。下記の項目に心あたりがある方は、すでに腸が老化しはじめているかもしれません。

・便秘がち

・便の量が少ない、スッキリしない

・便のニオイが強い

・風邪をひきやすい(体調を崩しやすい)

・肌が荒れやすい

・花粉症

・イライラ、くよくよしやすい

・ストレスを感じやすい

・寝つきが悪い

春は進学や就職、転勤など新しい環境への異動があるだけではなく、花粉の飛散量も増える季節です。これらのツライ症状を悪化させないように、今から腸を若返らせておきましょう。

■腸を若返らせる生活習慣

(1)朝、コップ1杯の水を飲み、便意を促す。

(2)3食バランス良く食べる。大豆、野菜、芋、果物といった植物性の食品や、納豆、ぬか漬け、味噌、醤油などの発酵食品を積極的に食べる。

(3)適度な運動をして腹筋を鍛える。

(4)自律神経のバランスが乱れると腸の働きが悪くなるため、休養をとり、ストレスを溜め込まないようにする。

腸年齢が若いほど、元気な体と美しい肌をキープすることができます。スキンケアで効果を感じにくいという方は、まずは腸のケアをしてみてはいかがでしょうか?

[NEWSポストセブン]


■食べ過ぎ予防にも。幸せホルモン「セロトニン」を増やす

いよいよ春が到来。これから薄着になっていくにつれて、いま思うことといえば......「痩せたい」。しかし、どうにもこうにも食欲が抑えられない、そんな人は「セロトニン不足」かもしれません。

幸せホルモン「セロトニン」

心の安定を保つ「セロトニン」は必須アミノ酸のひとつ、トリプトファンからつくられる脳内物質です。幸せホルモンと呼ばれることも多く、リラックスしているときなどに分泌されます。不足するとウツ症状などを引き起こすことで知られています。

すると食欲増加につながる可能性が大

このセロトニン、自律神経のバランスをコントロールしているため、睡眠、食欲、体温調整などにも影響を与えていて、食事の満腹感UPや食欲を抑制する効果もあるんです。逆をいえば、欠乏すると食欲が過剰になってしまう危険が。

また、質の良い睡眠に欠かせないメラトニンの生成にもセロトニンが必要。睡眠不足もダイエットの大敵で、代謝の低下や食欲の増加につながるので、セロトニンってやっぱり重要。健康的なダイエットには欠かせないと言っても過言ではありません。

セロトニンを増やすには?

そんなセロトニンを増やす方法がコチラ。

セロトニンを増やす方法

・食事のポイント

トリプトファンを含む、大豆製品、バナナ、赤みのお肉や魚、卵、乳製品などを摂る。さらにトリプトファンの吸収に必要なビタミンB6も一緒に摂るのが◎です。よく噛んで食べることも分泌を促すのに効果的。

・リズム運動

有酸素運動や呼吸を整えるヨガなどが効果的。理想は30分ほど。

・スキンシップ

スキンシップでセロトニンが増えることが分かっています。また、スキンシップだけでなく人と何かを共感することも良いそうです。

・複式呼吸や深呼吸をする

・日中にしっかり太陽の光を浴びる

セロトニンは一度にたくさんつくって貯めておくということはできないそうなので、毎日コツコツ続けることが大切。最近、間食が多いので、意識してみます。

若松真美

[MYLOHAS]

Posted by nob : 2014年04月03日 17:26

いよいよ終了、、、私は今後も引き続きネットに接続しないスタンドアローンPCとして使用し続けます。。。

■サポート終了目前のXP、世界シェアいまだに3割

 調査会社の米ネット・アプリケーションズは米国時間2014年4月1日、2014年3月時点におけるデスクトップOSの世界シェアを発表した。4月9日にサポートが終了するWindows XPのシェアは27.69%だった。

デスクトップOSの世界シェアの推移(米ネット・アプリケーションズのWebサイトから引用)

 同社によると、2014年3月時点で最もシェアが高かったデスクトップOSはWindows 7で48.77%。Windows XPがそれに続き、以下、Windows 8が6.41%、Windows 8.1が4.89%、Mac OS X 10.9が3.75%だった。

  Windows XPのシェアは、2011年9月までは過半数を占めていたが、2011年10月に5割を切り、2012年8月にはWindows 7に首位の座を明け渡した。その時点でのシェアは、Windows 7が42.76%、Windows XPが42.52%。

 以降、Windows XPのシェアは毎月少しずつ低下していき、その分、Windows 7やWindows 8がシェアを伸ばした。ただ、Windows XPのシェア低下は緩やかであり、サポート終了が間近に迫った2014年3月時点でも、いまだに3割弱のシェアがある。

(日経コンピュータ 勝村幸博)

[日本経済新聞]


■しぶとく残るウィンドウズXP、来週サポート終了 リスクは存続

 まもなくざっと3億台のコンピューターが新たなセキュリティー上のリスクから守られなくなる。その中には浄水場、発電所、下水処理場や現金自動預け払い機(ATM)を動かすコンピューターも含まれる。

 ソフトウエア大手のマイクロソフトは今月8日(米国時間)をもって、同社の基本ソフト(OS)「ウィンドウズXP」の更新プログラムの提供をやめる。このため、多くの政府機関のパソコンや産業設備を動かしているコンピューターの一部のセキュリティーホール(欠陥)がそのまま放置されることになる。

 XPのサポート終了は8日がデッドラインということで、大きな話題にはなっている。しかしサイバーセキュリティー会社のクアリスによると、世界の政府や企業で使われているコンピューターの10%以上がいまだにXPを使用している。調査会社のネットアプリケーションズによれば、消費者のパソコンを含めると、XPを搭載するデスクトップ型パソコンの比率は全体の30%近くに及ぶ。

 マイクロソフトは何年もの間、顧客に注意を促してきており、同社サイトにはカウントダウン方式の時計が掲載されている。その最終日が迫るなか、米国政府は電力など公益事業会社やその他の機関のITアドミニストレーターにOSの更新を促している。

 マイクロソフト自身も5月にウィンドウズ7とウィンドウズ8の更新プログラムを提供する際、この問題へのさらなる対応を行う予定だ。ウィンドウズ 7と8はXPより新しいが、XPと似た設計を持つ。同社がウィンドウズ7、8向けに提供する修正プログラムは、修正が提供されないXPの潜在的な弱点をハッカーに指し示す公算が大きい。

 ゼネラル・エレクトリック(GE)のインテリジェント・プラットフォームズ部門で自動化ソフトウエアの責任者を務めるマーク・バーナード氏は、「タイヤの側面に今にもはじけそうな大きな気泡があるような状態だ。問題ははじけるかどうかではなく、いつはじけるかだ」と述べる。同社は発電所の電流から工場の組み立てラインまで、あらゆる管理に使う産業用制御システムとソフトウエアを販売する。

 バーナード氏によれば、同氏の顧客の30〜35%は依然としてXPを使っている。同社は過去1年にわたって、顧客をウィンドウズ7.1に更新させようとしてきた。ウィンドウズ7.1は4年前にリリースされた。同氏によれば、更新に最も後ろ向きなのは浄水施設と下水処理施設で、費用が理由だという。ウィスコンシン州メリルの公益事業会社がウィンドウズ7.1に更新するのには、1台700 ドル(約7万3000円)の費用がかかった。これにはハードウエア代が含まれる。

 金融機関が保有する21万1000台のATMの約95%はXPの一種を搭載する。ただし、3月に国土安全保障省が出した通達によると、この一部はマイクロソフトが16年までサポートを提供する特有のバージョンを搭載している。このほか、ガソリンスタンドなどの独立した企業が21万台のATMを保有する。

 大手金融機関の幹部によると、大手金融機関は問題を最小限に抑える方策を取っている。この方策の一つは、ATMに新しいソフトウエアがアップロードされるのを防ぐソフトかもしれない。セキュリティー専門家が「ホワイトリスト方式」と呼ぶ手法だ。

シティグループの広報担当者は、「シティバンクはATMをウィンドウズXPから移行させる作業に取り組んでいる」と述べ、「この移行の間、ATMを保護し続ける方策を取っている」と話した。他の大手金融機関も似たようなことを述べている。

 企業がOSを更新したがらない理由の一つは、その複雑さだ。とりわけ、一部の古いATMの更新には、実際にその設置場所まで赴く必要があるからだ。米国や世界のATM市場で30%のシェアを持つと言うNCR社の企業ソフトウエア担当責任者、ロバート・ジョンソン氏は、「それはデスクトップパソコンを更新するほど簡単ではない。ATMの更新は別次元の話だ」と述べる。

 ハッカーは長年にわたり、保護されていないソフトを利用して現実の世界に被害をもたらしてきた。セキュリティー会社カスペルスキー・ラボの首席セキュリティー研究員によると、XPの脆弱性はウイルス「スタックスネット」が悪用した脆弱性の一つ。スタックスネットは2010年にイランのナタンツにある核濃縮施設の遠心分離器を破壊したと報じられている。

 セキュリティー会社シマンテックの研究員によると、昨年春に韓国のATMやその他のシステムをダウンさせたハッカーらは、XPを標的とした悪意のあるコードを少なくとも1つ使っていた。

 米国政府は起こり得る物理的被害への注意を促そうとしている。環境保護局(EPA)が12年に米国の公益事業会社に宛てて出した通達には、オーストラリア・クイーンズランド州のコンピューターシステムのセキュリティーが破られた結果、26万4000トンの下水が小川や公園に流出したと書かれている。この通達によると、あるハッカーは06年にインターネットを使ってペンシルベニア州ハリスバーグの水処理施設のセキュリティーを破った。EPAによれば、このハッカーはこの施設の水処理作業に影響を与える能力を持つ悪意のあるソフトを植え付けた。EPAはどちらについても、セキュリティーが破られた OSの種類を特定していない。

 XPはマイクロソフトが01年にリリースしたが、いまだに多く使われているため、ハッカーにとって魅力的なターゲットであるほか、サイバー攻撃に対して脆弱なことが知られている。マイクロソフトの広報担当者は、「このOSを引退させる中核的な理由があるとすれば、それはセキュリティーの問題だ」と話している。

[THE WALL STREET JOURNAL]

Posted by nob : 2014年04月03日 11:32

なおも暴挙を容認し続けるのか、、、現政権の現況と方向性に許容できる要素はおよそ何もない。。。

■[東京 1日 ロイター] -政府が1日に決めた武器輸出の新原則には、国内メーカーの海外進出を後押しするという狙いがある。国際的な共同開発への参加を促し、装備品の輸出を増やして自衛隊の調達コストを引き下げようとしている。

しかし、日本の防衛産業は世界的に競争力が低いとされ、政府の思惑通りに輸出が進まない可能性を指摘する声もある。

<輸送機C2への期待>

川崎重工業(7012.T: 株価, ニュース, レポート) が手掛ける潜水艦用エンジンは、ディーゼルながら燃焼に空気を必要としない。頻繁に浮上せずに済むため、敵から身を隠す必要のある潜水艦には貴重な技術だ。これに目をつけたのが、潜水艦の新造を計画するオーストラリア。日本の政府筋によると、防衛省関係者が同国を昨年訪れた際、採用に意欲をみせたという。

武器の輸出基準を見直す日本に対し、関心を寄せているのはオーストラリアだけではない。新明和工業(7224.T: 株価, ニュース, レポート)の救難飛行艇をインドに輸出する案件は正式に話が進んでいる。「引き合いは非常に増えている」と、防衛省関係者は話す。

これまで日本の防衛企業の納入先は、ほぼ防衛省に限られていた。メーカーの売上高に占める武器関連の割合は小さく、最大手の三菱重工業(7011.T: 株価, ニュース, レポート)でも1割に満たない。そのためコストが割高で、自衛隊の調達費を圧迫する一因になっていた。

新たなルールの下で、市場が世界に広がれば「輸出が増えて生産コストが下がる。企業にもいい話だし、防衛省にとっても調達コストの削減につながる」と、前出の同省関係者は言う。

日本は向こう5年間の防衛費を24兆6700億円と計画しているものの、実際には調達改革などで23兆9700億円に圧縮する方針だ。輸出拡大によるコスト低減をその手段の1つと考えており、川崎重工が開発中の輸送機C2などは「候補になるだろう」と、同関係者は期待する。

<共同開発で先端技術にアクセス>

しかし、関心は高くても、実際に商談が実るかどうかはわからない。米国のボーイング(BA.N: 株価, 企業情報, レポート)やロッキード・マーチン(LMT.N: 株価, 企業情報, レポート)、英BAEシステムズ(BAES.L: 株価, 企業情報, レポート)など世界のライバルに比べて事業規模が小さいため、「価格やコスト面で競争力があるのか」と、大和証券の田井宏介アナリストは指摘する。

さらに一部を除き、日本製の武器は技術的な評価もそれほど高くない。防衛省関係者が期待するC2は今年1月、試験中に貨物扉が脱落する不具合が発生。過去にもトラブルが発生し、当初計画から開発がすでに3年遅れている。

防衛装備品の輸出政策に詳しい拓殖大学の佐藤丙午教授は「日本の防衛産業のように閉ざされた市場で生きていると、技術開発が明らかに遅れる」と話す。そのうえで新たな輸出原則について「日本企業にとってはどんどん輸出が増えるというよりは、国際的な共同開発や生産に参画して、最先端の技術にアクセスできるようになるメリットが大きい」と指摘する。

最近の武器は高度化とともに開発コストがふくらみ、次期戦闘機F35のように数カ国で共同開発するのが、主流になりつつある。産業側も輸出より、共同開発への期待が大きく、経団連防衛生産委員会の続橋聡事務局長は「米国やそれ以外とも技術交流が進み、鎖国状態から脱することができる」と語る。

オーストラリアが関心を寄せた川崎重工の潜水艦用エンジンは、その後本格的な協議には発展していない。同国のアボット首相がまもなく来日するが、安倍晋三首相との首脳会談でも議題に上らない見通しだ。関係者によると、オーストラリア海軍はスウェーデンの技術にも興味を示しているようだという。

(久保信博 編集:田巻一彦)

[ロイター]

Posted by nob : 2014年04月02日 08:08

事の真偽はさておき、一連の経緯で明らかになった理研の組織としての体、煽るマスコミ、そして踊る私たち一人一人の在り様に深く失望、、、小保方氏と当該研究者達の今後に期待。。。

■小保方さんVS理研!調査結果めぐり泥沼「内紛」に発展 

 理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダー(30)らが発表したSTAP細胞の論文問題で、理研の調査委員会が1日、都内で記者会見を開き、小保方氏に画像の捏造(ねつぞう)や改ざんといった2項目の研究不正があったとする最終報告を公表した。この調査結果に小保方氏は「驚きと憤りの気持ちでいっぱい。とても承服できない」と反論。理研に不服を申し立てる意向を明らかにし、記者会見も検討するなど両者の対立は鮮明となった。

 理研の調査委員会が改ざん、捏造と明確に認定したことを受け、小保方氏は書面でコメントを公表し猛反発した。

 「驚きと憤りの気持ちでいっぱいです。“悪意のない間違い”であるにもかかわらず、改ざん、捏造と決めつけられたことは、とても承服できません。STAP細胞の発見自体が捏造であると誤解されかねず、到底容認できません」とした。

 理研側の記者会見には小保方氏本人は出席せず。公表された書面はA4用紙にワープロ打ちされ、約690文字に過失と認められなかった無念さがにじみ出ていた。

 調査委は、小保方氏が博士論文から流用したとみられる画像は「データの信頼性を根本から壊す」としてデータ捏造と認定。小保方氏が切り貼りした画像は改ざんに当たるとし、いずれも研究不正と判断した。理研は論文の取り下げを著者に勧告する。

 この2件について小保方氏は「改ざんするメリットは何もない。見やすい写真を示したいという考えから掲載した」「単純なミスであり、不正の目的も悪意もありませんでした。真正な画像データは存在している」とし、近く理研に不服を申し立てる意向を示した。

 調査報告書は3月31日、神戸市にある理研神戸研究所内で川合真紀理事が直接手渡した。その際の小保方氏の様子については「だいぶ当惑していた。心身共に疲れ切っている」と説明。出勤していないが、調査委の調査には応じているという。関係者処分について理研は「懲戒委員会を経た上で厳正に行う」と述べた。

 小保方氏の代理人弁護士である三木秀夫弁護士がこの日、取材に応じ、報告書を受け取った小保方氏は「やつれた顔がみるみる青白くなって驚いた様子だった」と話した。予想外の調査結果にぼうぜんとなり、説明が終わると「承服できない」と拒み、その場で不服申し立てをする方針を伝えたという。

 小保方氏は精神的に不安定な状態が続き、神戸市内で関係者に付き添われて生活。三木氏ら大阪弁護士会の4人が代理人を務め、打ち合わせをしたり、電話でやりとりしたり、頻繁に連絡を取っているという。

 小保方氏は理研の規定に従い、期限の9日までに不服を申し立てる方針。ただ、混乱を収束させるには、論文著者らの直接の説明が不可欠。川合氏も会見で「ゆっくり本人と相談していずれそのような機会もできれば。理研も協力する」。三木氏は「本人は対外的発言を禁じられており反論の機会がない。苦しい気持ちが続いている」と思いやる。記者会見も検討しているが「的確に答えられるだろうか」と不安をのぞかせた。


■小保方さん反論全文「驚きと憤りの気持ちでいっぱい」

STAP論文調査最終報告
STAP論文、不正認定へ

 調査委員会の調査報告書(3月31日付)を受け取りました。驚きと憤りの気持ちでいっぱいです。特に、研究不正と認定された2点については、理化学研究所の規程で「研究不正」の対象外となる「悪意のない間違い」であるにもかかわらず、改ざん、捏造と決めつけられたことは、とても承服できません。近日中に、理化学研究所に不服申し立てをします。

 このままでは、あたかもSTAP細胞の発見自体が捏造であると誤解されかねず、到底容認できません。

 レーン3※の挿入について。

 Figure 1i※から得られる結果は、元データをそのまま掲載した場合に得られる結果と何も変わりません。そもそも、改ざんをするメリットは何もなく、改ざんの意図を持って、Figure 1iを作成する必要は全くありませんでした。見やすい写真を示したいという考えからFigure 1iを掲載したにすぎません。

 画像取り違えについて。

 私は、論文1に掲載した画像が、酸処理による実験で得られた真正な画像であると認識して掲載したもので、単純なミスであり、不正の目的も悪意もありませんでした。

 真正な画像データが存在していることは中間報告書でも認められています。したがって、画像データを捏造する必要はありません。

 そもそも、この画像取り違えについては、外部から一切指摘のない時点で、私が自ら点検する中でミスを発見し、ネイチャーと調査委員会に報告したものです。

 なお、上記2点を含め、論文中の不適切な記載と画像については、すでにすべて訂正を行い、平成26年(2014年)3月9日、執筆者全員から、ネイチャーに対して訂正論文を提出しています。

 ※注釈 「Figure 1i」はラインが5つ並ぶ画像のことで、レーン3は左から3番目のラインを指す


[いずれもSponichi Annex]

Posted by nob : 2014年04月02日 07:34

調理に使わない野菜のヘタや外皮など、一切を棄てずに網に入れて、さらに昆布などと一緒に煮出すと、甘い香りと様々な栄養豊かな出し汁が、味噌も少なくて済みます。。。

■みそ汁1日3杯以上で乳がん発症率40%減少などのデータも

 2013年、ユネスコの無形文化遺産に“和食” が登録された。健康的で栄養バランスがよい和食は海外でも人気だが、なかでも和食の深い味わいを象徴するみそは、生命維持に不可欠な必須アミノ酸をすべて含むなど、優れた栄養バランスを誇る食品だ。独特のうま味が動物性脂肪の過剰摂取を抑える利点もある。

 女子栄養大学副学長で、栄養化学研究所所長の香川靖雄さんも、「和食の礎である“ご飯とみそ汁”は、2品で必要な栄養分の多くをカバーできる理想の組み合わせです。日本人は東アジアに特有の飢餓に対する耐性を備えた遺伝子型をもっているため、肉食中心の食生活では肥満になりやすいので健康のためにも、ご飯 とみそ汁を基本とする日本古来の食生活を大切に」と解説する。

 おいしいだけではなかったみその威力をじっくり覗いてみよう。

【食塩より30%もの減塩効果あり!】

 共立女子大学 家政学部臨床栄養学教授の上原誉志夫さんが行ったラットによる実験で、食塩と、同じ量の食塩を含むみそを比べたところ、食塩よりみそのほうが血圧に影響しにくく、約30%もの減塩効果があることが判明。また別の研究では、みそが血圧を下げる作用も検証されており、高血圧予防が期待されている。

 みそは少量でうま味のある味つけができ、前述の減塩効果もあるため、みそ料理の塩分量は決して多くない。たとえばみそ汁1杯の塩分は約1.2g。1日の塩分摂取目標量は、男性9g未満、女性7.5g未満なので、塩分のためにみそ汁を控える必要はないのだ。塩分の吸収 を防ぐほうれんそうやいも類、ごぼうなどを具にするのもおすすめだ。

【みそ汁を飲むほど胃がんによる死亡率が低減】

 日本人に多い胃がんの要因のひとつに、塩分の摂りすぎが挙げられるが、みそ汁を飲む人ほど胃がんによる死亡率が低いことがわかっている。特に男性では、まったく飲まない人と毎日飲む人の差は1.5倍。また毎日、喫煙・みそ汁を摂取する人のほうが、喫煙・みそ汁ともに 摂取しない人より胃がんによる死亡率が低いという調査結果もある。

【乳がん発症率が40%減少】

 現在、日本人女性でもっとも罹患率の高いがんは乳がん。厚生労働省が40~59才の女性約2万人を対象に行った 10年間に及ぶ疫学調査によると、みそ汁を1日1杯未満飲む人に比べ、2杯の人は26%、3杯以上飲む人は40%も乳がんの発症率がダウンした。1日3 食、みそ汁を飲む習慣が、乳がん予防に効果が期待できるわけだ。

[女性セブン]

Posted by nob : 2014年04月01日 23:28

その時の発症状以外の効能の分だけの、さらに重複服用にて予期せぬ重篤な副作用のリスクも。。。

■副作用のない薬はないって本当?

風邪気味だと感じたら風邪薬を。食べ過ぎてしまった翌日には胃薬を。薬は僕らにとって非常に身近なものだ。

しかし、そこで気になるのが「薬には必ず副作用がある」という噂である。そうでなくても、副作用とはなんだか得体が知れなくて恐ろしい言葉。これが事実なら、あまり薬に頼りすぎるのも考えものだが…。新宿ライフクリニックの須田隆興先生に確かめてみた。

「副作用とは簡単にいえば、“投与することによって発生する、本来の治療目的とは異なる作用”のことです。この定義に基づいていえば、取るに足らない程度の症状も含め、副作用のない薬はまず存在しません」

須田先生によれば、医薬品に含まれる有効成分の多くは、頭痛や腹痛、発熱など特定の症状にだけ効くというものではない。薬というのは僕らがイメージしている以上に、多くの作用を持っているものらしい。それらは健康上、害になり得るものもあれば、痛くもかゆくもないものまで様々だ。

「副作用の症状は、眠気や口内の渇きを覚える軽度のものや、抗癌剤のように重篤なものなど、薬によって異なります。身近なものでいえば、頭痛薬などとして使われる消炎鎮痛剤には、副作用として胃粘膜に負担をかけるタイプの薬があり、一緒に胃薬を処方されるケースもよくありますよね」

実際、薬に同梱されている添付書類には、よく読むと細かい文字で無数の副作用がびっしりと記載されている。これを精読したことのある人もあまりいないだろうが、薬そのものにアレルギー反応を起こすケースもあるそうだから、あながち軽視していいものでもなさそうだ。

「ただ、基本的には慎重に臨床試験を繰り返して商品化されているわけですから、抗がん剤など副作用が起きやすい前提のものは別として、一般的に外来で処方される薬剤を医師の指示に従って服用している分には、大きな問題が起こる可能性は低いでしょう」

薬は用法・用量を守って服用することが大切ということだ。

(友清 哲)

取材協力先
新宿ライフクリニック
須田隆興

[webR25]

Posted by nob : 2014年04月01日 23:14