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■米国は体細胞クローン家畜を食用解禁へ

昨年末12月28日に米国の米国食品医薬品局(FDA) は、クローン動物は従来の家畜と同等であり安全であり、表示なしで食用を認める方針を公表しました。

米国では150頭のクローン牛が飼育されており、 畜産業界は歓迎しています。

米国のの消費者団体や環境団体は、クローン動物について倫理的な側面に加え食品としての安全性に問題があるとして反対し、食品安全センターは次のような問題点を指摘しています。

・クローンの代理母は、大量のホルモンを与えられている。クロー ンはしばしば重い免疫不全で生まれ、大量の抗生物質を投与される。
  
・クローンのホルモン、たんぱく質、脂肪のアンバランスは、肉や牛乳の品質や安全性を犠牲にする。
 
・全米科学アカデミーは、食糧生産のためのクローン家畜の商業化 が、大腸菌感染症のような食物性疾患の発生率を増加させると警告している。
  
・クローン技術は一般に、高い失敗率と、腸閉塞や糖尿病、奇形の 脚、 弱い免疫系、機能不全の心臓・脳・肝臓・腎臓、呼吸困難、循環不全などの欠陥をもたらす。

今回のFDAの方針が実施された場合、日本へもクローン牛由来の 牛肉や乳製品が「クローン牛」の表示もなく輸入され、販売される可能性があります。知らないうちにクローン牛を食べている、ということも起こりえます。

日本では、2006年6月現在、累計495頭の体細胞 クローン牛が生まれ、104頭が飼育中です。クローン豚も約150頭が生まれています。日本では出荷は認められていません。体細胞クローンの成功率はまだ数%で、流産も多く、必ずしも安全で確立された技術とはいえないようです。

〔知人転送〕

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Posted by nob : 2007年01月19日 14:02