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■安倍首相、憲法解釈変更の意向示す 集団的自衛権

 安倍首相は26日午前、集団的自衛権の行使を認めるための憲法解釈変更について「私の方針は随時述べている。所掌の部署において、私の方針にのっとって整理研究等をしているのは当然ではないか」と述べた。集団的自衛権の行使はこれまでの憲法解釈では禁じられてきたが、行使の容認に向け内閣法制局などで検討を進めていく意向を示したものだ。

 米国・中東訪問への出発前に、首相公邸前で記者団に語った。

 首相はこれまで、集団的自衛権の研究を機に解釈変更に踏み込む考えを示唆している。17日の米メディアでも、憲法の解釈変更について「世界に貢献するために政治家として責任ある者として考えるべきだ。その観点から法整備、解釈を研究していきたい」と強調していた。

 ただ、複数の内閣法制局幹部は26日朝、首相からの検討指示を否定、憲法解釈の変更も検討していないとしている。今回の発言には、歴代首相が国会答弁で示してきた憲法解釈の変更に消極的な内閣法制局を牽制(けんせい)する狙いがありそうだ。

 政府は25日、首相の私的諮問機関である「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」を設置。ここでは、(1)対米ミサイル撃墜(2)公海上の米艦船への攻撃に応戦――など四つ事例についての研究を求めている。懇談会設置について、首相は「(憲法を)どう解釈すべきか議論をしてもらいたい」と解釈変更に意欲を示した。

〔朝日新聞〕

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Posted by nob : 2007年04月26日 14:47