« いつまで続ける悪の連鎖。。。 | メイン | どこで買ってもモノは同じ、、、ここでしか買えないモノを創ってほしい。。。 »

世界一懲りない男。。。

■ブッシュ大統領:イラク撤退期限明記の補正予算案に拒否権

 【ワシントン及川正也】ブッシュ米大統領は1日、連邦議会から送付されたイラク駐留米軍の撤退期限を明記した補正予算案に対し、拒否権を行使した。上下両院では拒否権を覆せる3分の2の賛成票は得られておらず、廃案になる見通し。大統領は2日、上下両院の共和、民主両党指導者と今後の対応を協議する意向だが、民主党は「大統領の判断は誤りだ」(リード上院院内総務)と反発。打開の糸口はつかめていないのが現状で、米政局は混迷の度を深めている。

 1日はブッシュ大統領が「任務は完了した」とイラク戦争の大規模戦闘終結を宣言してから丸4年にあたる。大統領の拒否権行使は01年の政権発足以来2回目で、米軍増派によるイラクの治安回復にかける決意を表明した形だ。

 補正予算案には(1)早ければ7月1日から、遅くても10月1日までに撤退開始(2)08年3月末を目標に撤退完了--とする条項が盛り込まれている。大統領はホワイトハウスで発表した声明で撤退期限設定がイラク混迷を助長すると指摘したうえで、「民主党は補正予算案を政治的思惑に利用している。党利党略を横に置き、米軍を支援する時だ」と批判した。

 これに対し、イラクからの出口戦略を示すべきだと主張する民主党のペロシ下院議長は「大統領に白紙委任状を与えるつもりはない」と拒否権行使を批判。大統領に改めて譲歩を迫った。

 03年3月のイラク開戦以降、米兵死者は3300人を超えた。今年2月に米軍増派作戦に着手した後も、先月の米兵死者が100人を突破するなど成果はまだ見えてこないのが現状で、ブッシュ政権は引き続き厳しい状況に立たされている。

 一方、対立先鋭化の背景には昨年11月の中間選挙で上下両院とも民主党が多数派に転じたことがあるが、同党内には手詰まり感も漂う。

 民主党内には「改めて撤退期限を設定した法案を通過させるべきだ」との意見もあるが、大統領は応じない構えで、このままでは予算案をめぐるクリントン政権と共和党主導議会の対立で米政府機関が一部閉鎖された95年の混乱の再来になりかねない。

 民主党では中間選挙で中道派や保守派が多数当選しており、イラク戦争には反対でも予算を「人質」にとることへの抵抗感が根強くある。強硬姿勢を貫けば民主党の分裂が鮮明になる恐れもあり、同党指導部の対応が焦点となりそうだ。

〔毎日新聞〕

ここから続き

Posted by nob : 2007年05月02日 18:55