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、、、それにしても。。。

■「宙に浮いた年金」5千万件、救済策を検討 政府・与党

 社会保険庁が管理している年金保険料の支払い記録のうち、誰のものか分からない「宙に浮いた年金」が5000万件ある問題に関し、政府・与党は22日、本来もらえる額より少ない年金しかもらっていない人に対する救済策の検討に入った。年金の受給後に本来の年金額が分かって訂正されても、本来の金額との差額についてさかのぼって追い払いを受けられるのは現状では過去5年分に限られているが、その期間を拡大する方向だ。

 ただ、与党内には「5000万件の問題がどの程度重大な問題なのかも十分に明らかになっていない。その段階で救済策を打ち出すのはおかしい」(自民党幹部)との異論もあり、具体策をどのタイミングで打ち出すか国会の状況などを見極めている。

 現行の会計法では、年金は5年間受け取らなければ時効により権利が消滅する。例えば、すでに年金をもらっている人に「宙に浮いた年金記録」があり、その分の保険料を納めた領収書を見つけた場合でも、現在の受給額との差額を受け取れるのは申し出た時点からさかのぼって5年分だけ。それより前の分は時効が成立し、もらえない。

 これに対し、民主党は「『消えた年金記録』被害者救済法案」を提出するなど年金記録の徹底調査を求めている。

 こうした野党の攻勢を受け、すでに社保庁は「宙に浮いた年金記録」の持ち主を捜すため、これから年金をもらい始める人の中でもその可能性がある人に保険料納付記録を確認するよう手紙などで呼びかけているが、6月からは受給者にも同様に呼びかける。

 だが、これを受けて新たに領収書を見つけたり、窓口に相談に来て社保庁のミスで記録漏れがあったことが分かったりした場合でも5年分しか取り戻せないとなると、かえってその人たちの不満を高めかねないと政府・与党は判断。期間を拡大することを検討し始めた。早急に対応するため、議員立法で法整備する案も出ている。

 ただ、政府・与党は、あくまでも「申し出た人だけが対象」という前提を崩していない。このため、5000万件すべての調査を求める民主党はさらに政府への批判を強めそうだ。

     ◇

 国民年金や厚生年金はもともと別の制度で、国が制度ごとに年金番号を管理していた。転職や結婚で加入先の年金が変わり、複数の番号を持つ人がいる。

 だが、97年に一人に一つの基礎年金番号を導入する際、国は複数の年金制度に入ったことがある人に氏名や住所など必要事項を記入したはがきの返送を求め、そのはがきに基づいて基礎年金番号への一本化(統合)を進めた。返送がなかった分はそのまま「宙に浮いた年金記録」となった。

 社保庁はその後も一本化作業を進めてきたが、昨年6月段階でも一本化されていない記録は5095万1103件ある。

 転職や結婚で「宙に浮いた年金記録」となっているという心当たりがある人は、基礎年金番号をもとに社保庁に調査を依頼できる。以前の勤め先の名称などを手がかりに年金記録が整う場合がある。

〔朝日新聞〕

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Posted by nob : 2007年05月23日 07:50