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原発を止めるのも世界の潮流。。。

■地震データ消失、放射性物質まだ放出…原発ずさん対応続々
特集中越沖地震

 新潟県中越沖地震に襲われた東京電力柏崎刈羽原子力発電所で、19日、地震計の記録消失や放射能漏れの継続などのトラブルが新たに判明した。

 一方、この日施設内を調査した政府の原子力安全委員会と経済産業省原子力安全・保安院は、消火活動など防災への備えと対応が不十分だったことを確認、他原発の過去のトラブルの情報を生かしていないことも問題視している。原子炉7基を抱える世界最大級の原子力発電施設は、大幅な防災体制の見直しを迫られそうだ。

 東京電力によると、柏崎刈羽原発の建屋や敷地内に設置した地震計97台のうち、旧式の63台のデータの一部を消失した。地震計は記録データを東京に随時、電話回線で伝送する仕組みになっていたが、地震直後は電話回線が混乱し、伝送を終える前に相次いだ余震でデータが上書きされた。本震発生後のデータが最長1時間半にわたって消えた。

 新型地震計には本震のデータが残っているが、貴重な生データを失ったことは、耐震安全性の検証作業に影響を与えかねない。同様のトラブルは、3月の能登半島地震の際、北陸電力志賀原発でも起きている。

 7号機の主排気筒からヨウ素などの放射性物質が大気中に放出された問題について、東京電力は、18日昼近くまで2日間、放出が続いていたと発表。原子炉の緊急停止後、運転マニュアルに反して発電用タービン関連の排風機を作動したままにしたため、放射能を含んだ空気がタービン内から外に吸い出されていた。排風機から主排気筒につながる経路には放射性物質を除去するフィルターが設置されていなかった。放射能は極微量で、周辺環境や住民の健康への影響はない。

 排風機は18日に停止させたが、本当にヨウ素の放出が止まったかどうかは、20日昼ごろに判明する。東電は、原発の敷地境界付近では、放射能は検出されていないとしているものの、念のため監視を強化した。

 また、1号機の原子炉複合建屋地下で見つかった消火用配管の破損部分から、再び水が漏れていることも確認された。

 一方、午前に現地を調査した原子力安全委員会の2委員が、東京で夕方開いた同委員会の臨時会議で結果を報告。3号機の変圧器の火災について、自主消火への備えと対応が甘かった点を指摘した。

〔読売新聞〕

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Posted by nob : 2007年07月19日 22:53