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遅すぎる。。。
■フィブリン糊使用病院名公表へ…厚労省HPで
薬害C型肝炎問題で、縫合用接着剤「フィブリン糊(のり)」に関する医師401人の使用実態調査記録を、旧ミドリ十字を引き継いだ田辺三菱製薬が保管していることが18日、わかった。
厚生労働省から公表の要請を受けた同社は、医師が所属する医療機関に連絡。了承の得られた施設名などを来月中にも、同省のホームページで公開する。
血液製剤「フィブリノゲン」に他の薬品を混ぜて使う「糊」は、推計7万9000人に使用されたが、用途が広く被害調査が大幅に遅れていた。
厚労省が15日に結果を明らかにしたフィブリノゲン投与記録の再調査でも「糊」の使用実態は調査していなかった。
田辺三菱製薬が保管していたのは、2001年に、旧ミドリ十字を受け継いだウェルファイド社(当時)が、「糊」の材料でもあるフィブリノゲンを納入した医療機関の医師を対象に調べた記録。「糊」として使った経験があると答えた全国の401人の医師が、所属する医療機関名、診療科名、使用した疾患名、使用した時期、使用した患者数、患者の肝炎発生の有無などを書面に記入していた。
ただ、田辺三菱製薬では「もともと使用実態を調べるための調査であり、公表を前提にしていない。記入してもらった医師や医療機関などの許可が必要」とし、現在、厚労省と同社名で、協力を求める文書を医療機関に渡し、了承を得る交渉を進めている。
厚労省では、すでにホームページ上で、フィブリノゲンを納入した医療機関約7000か所を公表しているが、「糊」についても、同社から得られた情報の中から、医療機関名を同様の方法で明らかにする方針。
主に出産時の止血剤として静脈注射で使うフィブリノゲンそのものは薬事法で承認されていたが、これに他の薬品を加えて「糊」として使う方法は、当時、承認されていなかった。しかし発売元の旧ミドリ十字は、小冊子を作るなどして、「糊」の使用法を広く紹介。外科、心臓外科などで、やけど、骨折、鼻血の治療等に幅広く使用されており、ウェルファイド社の調査でも、約270の症例に使われたことがわかっている。
このため、同省では、医療機関名と併せて、「糊」を使用した疾患名の公表も検討している。
旧ミドリ十字は、1989年の時点で19人の「糊」による感染者を把握していながら、厚生省(当時)には「糊による感染者はゼロ」と虚偽報告。医療機関の実態調査も遅れており、厚労省では50人弱の感染者しか把握していなかった。
ところが、都内のある私立病院が自主調査したところ、「糊」を930人に使用。検査結果が判明した206人だけでも、輸血の併用を含め57人の使用者が感染していたことが先月になって判明。事態を重く見た舛添厚生労働相が「(糊の使用者も)薬害であることに変わりなく、きちんと対応する。調査をしていきたい」と述べていた。
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厚生労働省はフィブリノゲン製剤などに関する相談窓口を設置している。電話番号は、0120・509・002(午前9時半〜午後8時、土日祝日を除く)。
[読売新聞]
Posted by nob : 2008年02月18日 20:19