« 私達自身の眼で事実を見極めよう。。。 | メイン | 暑かったから、、、まだ残暑厳しいしね。。。 »

グーグルの逆襲。。。

■グーグル、新ブラウザ「Chrome」でマイクロソフトに対抗

 グーグルは独自のウェブブラウザを公開しようとしている。これまでインターネットブラウザはマイクロソフトインターネットエクスプローラの占有状態であったが、グーグル独自の検索エンジン機能を使いやすくしたブラウザを公開することで、インターネットブラウザで大きなシェアを獲得するとの期待が高まっている。
 
 グーグルが無償提供する予定の独自ブラウザは「Chrome」と名付けられており、米国時間2日からマイクロソフトウインドウズOS搭載PCで世界 100か国以上でダウンロードできるようになる予定であるという。今後MacOSやLinux上でも起動できるようにしていく予定であるという。新ブラウザではユーザーがそれぞれの好みに合わせてオンラインプレファレンスをカスタマイズできるように工夫されている。

 これまでマイクロソフトのインターネットエクスプローラがインターネットブラウザで75%のシェアを占めてきたものの、グーグルが検索業界の先導的役割を担ってきたことから、グーグル独自のブラウザが出現することで、インターネットブラウザのシェアが大きく変わることも予想される。

 マイクロソフトも一方で、グーグルのオンライン検索事業に対抗しようと独自の検索エンジン開発に数十億ドルを投資、失敗に終わったがヤフーへの475億ドルの買収案も提案してきた。グーグルが独自のブラウザを展開することで、今後マイクロソフトとグーグル間の緊張関係がますます激化することが考えられる。

 グーグルプロダクトマネジメントバイスプレジデントのSundar Pichai氏は、「Chromeは多くのオプション機能や斬新さに満ちている。Chromeによってインターネットライフがより良いものになることを期待している」とブログ上で述べている。

[IBTimes]


■グーグル、独自の閲覧ソフト「クローム」を2日公開=1

 ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米グーグル(Nasdaq:GOOG)は、独自のインターネット閲覧ソフト(ブラウザー)の公開を計画している。主要なインターネット技術をめぐる米マイクロソフト(Nasdaq:MSFT)との競争に新たな展開が加わることになる。

 グーグルは1日、新ブラウザー「グーグル・クローム」試験版が2日からインターネットを通じて入手できるようになると、自社ウェブサイト上で明らかにした。それによると、クロームでは高度なアドレスバーなどの機能を提供し、ウェブをより速く、簡単に閲覧できるようになる。オープンソース(公開・無償)で提供するため、第三者によるソースコードの変更も可能だ。

 クロームは、ブラウザー市場で圧倒的シェアを誇るマイクロソフトの「インターネット・エクスプローラー(IE)」に直接狙いを定めている。グーグルとマイクロソフトは検索サービスでも競合関係にあるが、ここではグーグルが大きくリードしている。グーグルは、広く普及しているマイクロソフトのオフィス用ソフト「ワード」「エクセル」「パワーポイント」に対抗するウェブベースのアプリケーションも開発した。

 ブラウザーにあまり注意を払わないユーザーは多いが、その選択はソフト開発会社にとって大きな違いを生じることになる。自社のブラウザーが利用されれば、パソコン画面という貴重なスペースで独自のウェブサービスを宣伝できるからだ。さらに、自社のほかの製品との互換性を確保した独自のブラウザーの開発も可能になる。

 グーグルの幹部らは、自社の影響力を検索エンジンにとどまらず、さらに拡大しようとするなか、既存のブラウザーでは同社の意図するようなウェブベースの新アプリケーションをサポートしない可能性もあると、懸念を抱いている。だが、独自のブラウザーを構築することで、グーグルは他社の標準に従う必要のないインターネットサービスの基盤を確保できる。

 クロームに関するニュースは異例の筋から広がった。グーグルに関する話題を扱うブログ(日記風の簡易型ホームページ)「Google Blogoscoped」は1日、タブの新たな形式や、ウェブサイトをサムネイルとして閲覧する機能など、このブラウザーの特徴を説明した漫画本をグーグルから受け取ったと明らかにした。

 グーグルの製品管理担当副社長、サンダー・ピチャイ氏は「ウェブが主に単純なテキストページからリッチな対話型アプリケーションに進化したことに気づき、われわれはブラウザーを全面的に見直す必要があると考えた。本当に必要とされているのはブラウザーにとどまらず、ウェブサイトとアプリケーション向けの新たな基盤。当社はその構築に乗り出した」と同社ウェブサイトに書いた。

 ニュース・分析ウェブサイト「サーチ・エンジン・ランド」の編集長、ダニー・サリバン氏は、ソフト開発の重要基盤としてブラウザーが伝統的な基本ソフト(OS)に対抗するようになったことをグーグルの決断が示す、と指摘。また、グーグルはほかのブラウザーを引き続きサポートするが、一部の製品や更新版をクロームのユーザーにいち早く公開することで、新ブラウザーの利用を促進するだろう、との予想を示した。

 マイクロソフトのIE担当幹部、ディーン・ハカモビッチ氏は、ユーザーが引き続きIEを利用すると自信を示した。その上で、IEについて「ユーザーが望むサービスをその指先に提供し、その閲覧の仕方を尊重している。また、オンラインの個人情報管理について、ほかのどの閲覧技術に比べても多くの権限をユーザーに与えている」と述べた。

[日本経済新聞/3日追加]


■Chromeのプライバシー機能は穴だらけ?

GoogleはダウンロードされたChromeに固有の番号を割り当てており、ユーザーが閲覧した大半のページのスナップショットを取っている。閲覧の匿名性は大丈夫なのだろうか?

 Googleの「Chrome」ブラウザがどれだけ多くの情報を集めているかについて気掛かりに思っているのはわたしだけだろうか?

 Chromeのプライバシーポリシーには驚くべき真実が隠されている。Chromeを使うことで、GoogleはわたしのWeb閲覧の習慣について妻よりも詳しく、いや、あるいはわたし自身よりも詳しく把握することになりそうだ。

 とにかく、まず見ていただきたいのは、Chromeのプライバシーポリシーに書かれている次の文面だ。「アドレスバーにURLまたはクエリを入力すると、入力した文字がGoogleに送信され、ユーザーが探しているであろう用語またはURLをGoogle Suggest機能が自動的に推奨するようになっている」

 つまり、これって、キーロガー? 「入力した文字が送信される」だなんて、一体、どういうことだろう?

 では、次の段落に少なくとも2回は目を通してみていただきたい。

 お使いのGoogle Chromeには、1つまたは複数の固有のアプリケーション番号が割り当てられている。これらの番号やブラウザのインストールに関する情報(バージョン番号や言語など)は初めてインストールして使用する際にGoogleに送信されるほか、Google Chromeがアップデートを自動的にチェックする際にも送信される。利用統計データや障害リポートをGoogleに自動送信するオプションを選択した場合、情報は固有のアプリケーション番号とともにGoogleに送信される。

 一体どういうこと? アプリケーション番号だって? やれやれ、Chromeでは本当に閲覧の匿名性は高まっているのだろうか? でも、なぜ誰も大騒ぎしないのだろう? Microsoftが2001年、Windows XPのセットアップ時にアクティベーション番号の入力を求めた際には、「ユーザーの特定につながる」としてメディアに散々非難された。Googleも固有の番号でユーザーのブラウザを特定しようとしている。この番号が、Gmailなど同社の関連サービスに用いられるGoogle IDと関連付けられないようにするためには、どうすればいいのだろう?

 Chromeの目新しい機能の1つに、新規のタブを開く際によくアクセスする6つのページが表示されるというものがある。Chromeは“ユーザーがアクセスした大半のページのスナップショットを取る(銀行のページなど、“https”というWebアドレスを持つセキュアなページは除外される)”ことでこうしたリンク付きのサムネイルを入手している(なるほど、この方法なら、子供がポルノサイトにばかりアクセスしていれば、Chromeのタブを開くだけで親にもそれが分かる)。確かに、ブラウザは画像などのファイルをWebキャッシュに保存しておくものだ。だがこうしたスナップショットはサードパーティーにとっては閲覧履歴の格好の情報源になりかねない。

 わたしは、「こうしたGoogleののぞき見的な機能から自分のプライバシーを守るための最善の方法は、Chromeをシークレットモード(incognito mode)、つまりセキュアな閲覧モードで使うことだ」と言うつもりだった。だがこの機能のプライバシーにも限界があるようだ。

 Google Chromeをシークレットモードで使えば、それ以降アクセスするサイトに既存のcookieが転送されることはない。ただし、シークレットモードで閲覧していても、マシンに新しいcookieが置かれることはある。こうしたcookieはシークレットモードで閲覧中、一時的に保存され、さまざまなサイトに転送される可能性もある。これらのcookieはブラウザを閉じるなり通常の閲覧モードに戻るなりした時点で削除される。

 新しいcookieだって? それのどこがincognito(匿名)なのだろう? そういうことなら、セッションcookieが複数のサイトにわたって各種の行動を追跡する可能性がある。Internet Explorer 8(IE 8)のβ2にも同様にInPrivate Browsingという機能がある。IE 8もプライベート閲覧モードではcookieを保存しないようになっている(ただし、ユーザーはこの機能を無効にもできる)。またIE 8では、IE 7と同様、ファーストパーティーとサードパーティーのcookieの処理をユーザーが設定できる。わたしがテストしてみた限りでは、この機能は InPrivate Browsingモードではうまく機能しているようだ。

 Googleはこうしたのぞき見的な機能を無効化する方法について、確かに指示を与えてはいる。ただし、プライバシーポリシーにおいてだ。OK。では皆さん、挙手をお願いします。皆さんの中で、もしこの記事を読まなくても、プライバシーポリシーに目を通していたという人は何人くらいいるだろうか?

[ITmedia/4日追加]

ここから続き

Posted by nob : 2008年09月02日 23:01