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書店頭でも何だか感じてはいたけれど。。。

■雑誌不況、大手も悲鳴…月刊「現代」、集英社映画誌が休刊

 講談社は1日、月刊総合誌「現代」を12月1日発売号を最後に休刊すると正式に発表した。同日午前には、集英社が月刊映画誌「ROADSHOW」の11月発売号での休刊を発表。長引く雑誌不況が大手出版社をも直撃している。

 「現代」は1966年創刊。講談社ノンフィクション賞の発表誌でもあり、ジャーナリスティックな社会派記事で知られた。半年前から雑誌全体の見直しを進めてきたという講談社の持田克己常務は「努力してきたが、『現代』は10年来、採算割れが続き、例外にはできなかった」と休刊理由を説明した。発行部数は69年の36万部から現在約8万部に落ち込んでいた。

 突然の発表は書き手にも驚きを与えており、ノンフィクション作家の佐野眞一さんは「うわさはあったが、講談社を代表する雑誌だけに意地でも続けると思っていた」と戸惑いを隠さない。

 講談社は後継誌を検討、賞も存続させるというが、漫画月刊誌「マガジンZ」(99年創刊)など他の2誌の休刊を同時に発表、赤字雑誌の見直しを迫られていることを印象づけた。

 「主婦の友」(主婦の友社)、「週刊ヤングサンデー」(小学館)、「PLAYBOY日本版」(集英社)、「広告批評」(マドラ出版)……。今年休刊が発表された雑誌には、全盛時、その出版社を代表した名門誌も多い。出版科学研究所の佐々木利春主任研究員は「かつては社の意見を発信する看板雑誌を『志』で出し続けてきたが、体力も広告収入も落ち込み、ラインアップを検討する時期に入ってきた」と指摘する。

 同研究所の調べでは、雑誌の売り上げは、1997年の1兆5644億円をピークに、2007年は1兆1827億円と10年連続で減少、07年の休廃刊誌は前年より、3割増の218点と過去最悪になった。

 一方、電通によると、広告費は2006年にインターネットが雑誌を逆転。昨年は、6003億円のネットが4585億円の雑誌を約3割上回った。電通総研の藤井良彦局次長は「現在の広告は商品の『入り口』の役割が強くなり、『詳しくはネットや店頭で』という流れが顕著になっている。総合雑誌はこの流れに向いていない」という。

 集英社広報室は「映画情報においてネットや携帯電話の比重が高まり、部数や広告売り上げが厳しくなった」と、72年からの歴史を持つ「ROADSHOW」休刊の背景を説明した。IT社会が、情報を売る雑誌を追い込んでいる状況は、他の雑誌にも共通する。それに若者の減少や趣味の多様化が追い打ちをかけている。

[読売新聞]

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Posted by nob : 2008年09月03日 23:10