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ただただ救出に期待。。。

■エチオピア:医療スタッフ2人誘拐 日本人女医、生存を初確認

 ◇「アカハネ・ケイコ、32歳」

 【パリ福井聡】エチオピア東部で9月22日に誘拐された国際医療支援団体「世界の医療団」(本部・パリ)の日本人女医とオランダ人看護師の2人は10日、エチオピアの隣国ソマリアの首都モガディシオで、犯人グループが地元メディアのみを対象に行った記者会見に同席し、事件発生後、初めて生存が確認された。日本人女医は「アカハネ・ケイコ、32歳」と名乗った。

 会見の後、犯人グループを通じて2人に電話取材したAFP通信によると、日本人女医は「私たちは食料や水などを得ており、元気にしている」と話し、オランダ人男性は「非常に緊迫した状態だが、身体は問題ない」と語った。また犯人グループは「エチオピアは国境内外で多くのソマリア人を拘束しており、我々はこれに対抗して2人を誘拐した。エチオピアがソマリア人囚人を解放すれば2人を解放する」と表明した。

 モガディシオは事実上の無政府状態が続き、外国人記者の出入国は容易ではない。

 ◇安全確保理由に身元など非公表

 日本人女医とオランダ人看護師の2人は9月22日、ソマリア国境に近いエチオピア東部オガデン地方で連れ去られ、同日夜にソマリア国内へ移動させられたとみられる。

 2人が所属する国際医療団体は、翌23日に誘拐の事実を発表したが、独自に犯人グループと救出交渉を行うとして、安全確保を理由に2人の身元を公表していない。

 日本外務省も同団体の方針を追認しており、これまで氏名などは明らかになっていなかった。

[毎日新聞]


■誘拐事件 元同僚ら「頑張り屋」赤羽さんの無事解放願う

 エチオピア東部で国際救援団体「世界の医療団(MDM」のスタッフ2人が誘拐された事件で、人質になっている日本人女性は長野県出身の医師赤羽桂子さん(32)だと分かった。犯人グループによる10日の記者会見には姿を見せ、無事なことが分かったが、解放の見通しは立っていない。赤羽さんを知る人たちは「一刻も早い解放を」と気をもんでいる。

 02年に卒業した富山医科薬科大(現・富山大)の宮脇利男教授は「将来は子どもをみたいと言っていた。卒業して東京に移る時も、わざわざあいさつに来てくれた。とても礼儀正しく使命感の強い人」と話す。

 東京の病院で勤務した後、03年10月から3年半、茨城県土浦市の土浦協同病院で小児科医として働いた。この病院の医師たちは「患者の信頼の厚い、明るく勉強熱心な頑張り屋さん」と口をそろえる。

 「(3年前になくなった)父親の遺志を継ぎ熱帯医学をやりたい。将来は海外で医療での国際貢献をしたい」と07年3月末に退職。男性医師(45)は「現地行きは彼女が望んだことで、命がけで行ったと思う。でも何の目的で誘拐するのか。どうか元気でいてほしい」と話した。

 赤羽さんは現在、長崎大学熱帯医学研究所の博士課程に在籍。しかし、長崎大学は11日、記者会見を開き、「アカハネさんという名前の方はいるが、誘拐された医師と同じかどうかは分からない」と慎重な受け答えに終始した。

 父親の生家がある長野県伊那市ではこの日、親類たちが不安な時間を過ごしていた。50代の親類の男性は「うちの桂子だという正式な連絡は来ていない。解放されるかどうかもまだ分からないので、静かにしておいてください」とだけ話した。

[朝日新聞/12日追加]


■エチオピアで誘拐の赤羽さん「帰りたい」 本紙が電話取材

 【ロンドン=星浩】国際医療支援団体「世界の医療団」(本部・パリ)のスタッフ2人がエチオピア東部から誘拐された事件で、犯人グループと人質となっている赤羽桂子さん(32)ら双方が11日夕(日本時間12日未明)、本紙の電話取材に応じた。赤羽さんは「早く日本に帰りたい思いでいっぱいです」と心情を吐露した。

 インタビューは、英国在住のソマリ人の仲介で行われた。赤羽さんとの電話は5分間に限られたが、日本語での会話が認められた。

 赤羽さんは、医師で長崎大大学院生との身分を確認した上で「身体的には健康です。ただ、もう3週間近くも、こういう状況なので、精神的には疲れています」と語った。

 解放交渉については「まったく分からない」とし、「(外務省などと)連絡は取れていません。母と一度、10日ほど前に(電話で)話しただけです」と述べた。

 赤羽さんらの解放条件について犯人側は10日、地元記者の取材に対し、隣国エチオピアで拘束されているソマリ人の釈放を挙げたとされる。本紙の取材に、犯人側は「(エチオピアが要求に応じない限り)人質はいつまでも解放されない、というわけではない」と柔軟な姿勢を見せた。

[中日新聞/13日追加]

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Posted by nob : 2008年10月11日 20:41