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犯行は卑劣極まりないけれど、、、根源的理由がどこにあるのか、、、社保庁関係者は肝に銘じて国民のために改革を断行してほしい。。。

■首相「痛ましい事件だ」 元厚生次官宅連続襲撃事件

 麻生太郎首相は19日午前、元厚生次官宅が相次いで襲われたことについて「痛ましい事件だ。亡くなられた方のご冥福とけがをされた奥さんの回復をお祈りする。単なる傷害殺人事件なのかそうじゃないのか、分からないのでコメントできない」と述べた。首相官邸で記者団に語った。

 元厚生次官が2人とも年金局長経験者である点には「年金の取り組みは今も現場で一生懸命やっている。それが(今回の事件と)直ちに結びついている確証はない」と語った。首相は首相官邸の危機管理センターに18日夜、情報連絡室を設置し、情報収集など対応していることを明かした。

 首相は18日夜、佐藤勉国家公安委員長に捜査の徹底と再発防止のための警戒強化を指示。関係閣僚には自宅待機を命じるなど警戒度を高めていた。政府高官は19日午前、「捜査状況の推移を見守っているところだ」と語った。

[日本経済新聞]


■卑劣極まる元厚生次官宅襲撃

 元厚生事務次官やその家族が相次いで刺され死傷した。事件の背景はまだ分からないが、犯行の手口も似ており、特定の人間を標的にした連続テロの可能性もある。卑劣な、憎むべき犯罪である。決して、許すことはできない。関係当局には第三の犯行を防ぐとともに、一刻も早い犯人検挙を求める。

 元厚生次官、山口剛彦さん(66)と妻の美知子さん(61)は18日午前、さいたま市南区の自宅玄関で刺されて死んでいるのが見つかった。

 東京都中野区の元厚生次官、吉原健二さん(76)宅では同日夕、吉原さんの妻、靖子さん(72)が刃物で刺され、重傷を負った。

 靖子さんは宅配便の配達を装った男に玄関先でいきなり刺されたという。山口さん夫妻も玄関先で刺殺されており、同じような手口の犯行の犠牲になった可能性がある。

 吉原さんは年金局長、社会保険庁長官などを歴任し、1988年から90年まで厚生次官を務めた。

 一方、殺害された山口さんは「年金の山口」といわれた年金の専門家で、年金局長、官房長などを経て96年から99年まで次官を務めた。ともに次官を経験した2人やその家族が、似た手口で襲われている。両事件には関連があると考えざるを得ない。

 警察庁は連続テロの可能性があるとみて、厚生労働省関係者の警備を強化するよう各都道府県警に指示を出した。犯人の男は吉原さん宅から逃走している。まず、第三の事件を防ぐのは当然である。

 厚労省をめぐっては、社会保険庁の年金記録のずさんな管理や後期高齢者医療制度の混乱などで、国民の批判を浴びてきた。厚生労働行政に対する信頼が失われているのは間違いない。

 今回の事件がそうした厚労省の信頼失墜と関係あるのかないのか。なぜ、厚生次官OBが狙われたのか。事件の背景は分かっていない。

 しかし、どんな背景があろうとも、暴力で社会全体を恐怖に陥れるテロ行為は許されない。それが私たちの社会の基本である。

 吉原宅を襲った男は身長160センチくらい、30歳ぐらいと目撃されている。民主主義社会の敵である。

[日本経済新聞]

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Posted by nob : 2008年11月19日 23:51