« 不景気にも強い吉本。。。 | メイン | 似て非なるもの Vol.4 »

イスラエルについて

 イスラエルは南西アジアの地中海沿岸に位置し、人口のほとんどは沿岸部の平野に住んでいる。東の内陸部には湖面が地球上で最も低いことで有名な死海が横たわり、気候は乾燥している。北部はガリラヤ高地がある丘陵地帯で、南部の台地にはネゲブ砂漠が広がる。イスラエルの人口は、約81%がユダヤ人で、残りのほとんどがアラブ人である。パレスチナ自治区には約400万人が住んでおり、そのうちユダヤ人は1割程度で、残りはパレスチナ人である。

  1948年にイギリスがパレスチナの委任統治を終了させた際にイスラエルが誕生してから、近隣のアラブ諸国と6回にわたり戦争を行った。1982年、イスラエルは15年ぶりにシナイ半島をエジプトに返還した。1987年に始まったパレスチナ人の反イスラエル住民蜂起「インティファーダ」は多くの犠牲者を出したが、1993年に和平合意が成立し、ガザ地区とヨルダン川西岸の町ジェリコにパレスチナの暫定自治が承認された。イスラエル軍は1997年までに西岸地区全域から撤退し、2000年にはレバノン南部からも撤退した。しかしその後和平交渉が行き詰まり、2000年9月に再びインティファーダが広がると、 2002年までに西岸地区のほぼ全域がイスラエル軍に再び占領された。イスラエルは1967年に占領したゴラン高原を1981年に併合したが、シリアはなおもゴラン高原の領有権を主張している。

 イスラエルとパレスチナは、パレスチナ国家が成立するための最終的な解決の合意には至っていない。主な障害は次の問題である。

 エルサレム − パレスチナはエルサレムを首都とすることを要求しているが、イスラエルはエルサレムが既にイスラエルの首都であり、交渉の余地はないと主張している。

 ガザ地区 − 2004年にイスラエルが自軍とユダヤ人入植者の撤退を提案したが、パレスチナはイスラエルがガザ地区からの撤退後に西岸地区への入植地を拡大していることに強く反発している。

 西岸地区 − イスラエルは2002年から自爆テロ対策として西岸地区に分離壁の建設を進めたが、パレスチナ側はこの分離壁と1949年の休戦協定ラインであるグリーンラインの内側にある領土を確保するためにイスラエルがこの壁を利用しているとして非難している。


◆経済

主要産業: ハイテク関係, 木材, 紙製品, 炭酸カリウム, リン酸塩, 食品

主要農業: シトリス, 野菜, 綿花; 牛肉

主要輸出: 機械, 機材, ソフトウェア, ダイヤモンド研磨加工, 農業製品, 薬品


◆イスラエルの早わかりデータ

人口
710万5000人

首都
エルサレム; 69万2300人

国土
2万2145平方キロメートル

言語
ヘブライ語、アラビア語、英語

宗教
ユダヤ教、イスラム教、キリスト教

[NATIONAL GEOGRAPHIC]

ここから続き

Posted by nob : 2009年01月06日 13:54