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破壊されればまた掘る、、、生きるために。。。

■密輸トンネル再開へ着々 「ガザに生活必需品運ぶ」

 パレスチナ自治区ガザでの停戦入りから25日で1週間。イスラエル軍の集中的な空爆を受けたエジプトとの境界の町ラファでは、生活必需品を運ぶ密輸トンネルの修復が着々と進んでいる。イスラエル軍の猛爆にもかかわらず、数本のトンネルは崩落を免れ、数週間以内には密輸を再開する予定だ。密輸ルートの壊滅を目指したイスラエルの企図は、あえなく外れたようだ。 (パレスチナ自治区ガザ南部ラファで、浜口武司)

◆「武器業者は一部だけ」

 エジプト境界まで数十メートル。いくつも並ぶ目隠し用テントの中で、男たちがトンネルの修復に汗を流す。40代の掘削業者は「幸いわれわれのトンネルは軽いダメージで済んだ。1週間後には再開できる」と話した。

 トンネルを通じて、エジプトからは食料や燃料、医薬品が運ばれる。犠牲祭などで需要が高まれば、ヒツジや牛も生きたまま密輸される。「イスラエルがガザを封鎖している以上、この仕事はわれわれの義務だ」

 密輸業者の男(24)はイスラエル軍の侵攻前まで168本のトンネルが“営業”し、うち1割が破壊を免れたと打ち明ける。「われわれは生活必需品を運び、武器は扱っていない。そもそも封鎖が解除されれば、この仕事は必要ない」

 イスラエルは停戦の前提として、国際社会がエジプト政府に協力し、武器密輸を阻止することを挙げている。密輸商人は「武器を扱う業者は特別なルートを持っている一部の者だけだ。欧米が最新機器を提供してトンネルを探すなら、われわれはもっと深く掘るだけだ」とうそぶいた。

[中日新聞]


■【ガザ侵攻】密輸人たちは早くもトンネル復旧作業 ガザ地区とエジプトの境界を歩く

 【ガザ地区南部ラファハ=黒沢潤】イスラエル軍が約3週間にわたって空爆したパレスチナ自治区ガザ地区とエジプトを結ぶ密輸トンネルに24日、入った。密輸人たちは早くも、手際よくトンネルの復旧作業を始めていた。

 エジプトとの境界沿いの砂地地帯に、空爆された密輸トンネルの入り口が多数あった。記者(黒沢)が入ったのは、深さ約20メートルの地点にある全長約170メートルのトンネル。電動ロープで降下した後、エジプト側に向けて約70メートル歩いた。

 このトンネルを取り仕切るアボアダイさん(38)によると、その先が空爆で崩れた。この日は土を掻き出して、トンネルを再び木枠で固定する作業が続けられていた。作業が終了するのは15日後だ。

 ガザの密輸トンネルは現在、1000以上あると指摘されている。アボアダイさんは、タオルやおむつ、チョコレート、ポテトチップスなどの「民生品」を運び込むが、原理主義組織ハマスは武器専用の秘密トンネルを多数持っているという。イスラエル軍は今回の空爆で、全トンネルの約80%を破壊したとみている。

 イスラエルは今月16日、密輸トンネルを経由した武器流入を阻止することで米国と一致した。だが、ガザでは、イスラエルによる経済封鎖のため、民生品が極端に不足しており、住民は「生命線」である民生品用のトンネルまで影響を受けないかと懸念を深めている。

 イスラエルとの交戦が小休止し、ハマスが再び武器密輸を本格的に始めたとの見方も広まる中、密輸人の間では再空爆を懸念する声も出てきた。だが、アボアダイさんは「全く怖くない。ガザはイスラエルに占領されているとはいえ、私たちパレスチナ人の土地だ。空爆(による土砂崩れ)で圧死しても、自分たちの土に埋まって死ぬのなら本望だ」と言い切った。

 ■パレスチナ自治区ガザ地区 人口約150万人。面積は、東京23区の半分強に相当する約365平方キロ。1967年の第3次中東戦争後、イスラエル軍の占領下に置かれた。現在は、周辺を塀で完全に囲われ、自由な移動を極端に制限されている。2007年夏に、イスラム原理主義組織ハマスが穏健派のアッバス議長率いるパレスチナ自治政府を追放した後、政治の実権を握っている。

[産経新聞]

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Posted by nob : 2009年01月26日 01:20