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裁判員裁判ならではの判決。。。

■介護疲れ考慮、妻殺害未遂に猶予刑 山口の裁判員裁判

 寝たきりの妻を刺殺しようとしたとして殺人未遂罪に問われた山口県周南市、無職岩崎政司被告(63)に対する裁判員裁判の判決が9日、山口地裁であり、向野剛裁判長は「被告の責任を軽く見ることはできないが、被害者は厳しい処罰を希望していない」と述べ、懲役3年、保護観察付き執行猶予4年(求刑・懲役4年)の有罪判決を言い渡した。

 同日の神戸地裁判決とともに、初めて執行猶予の付いた判決となった。

 判決は「人一人を殺そうとした事実は重く、長年連れ添った被告から首を刺された妻の精神的ショックは大きい」と指摘。一方で「妻への真摯(しんし)な愛情から13年間にわたって介護を行っており、疲労が蓄積していた」などとして「実刑は相当ではない」と結論づけた。

 判決によると、岩崎被告は5月15日、自宅で長年介護してきた妻、百合江さん(60)の首を包丁で刺し、約10日間のけがを負わせた。公判で、検察側は殺人未遂罪の法定刑(懲役5年以上)を下回る求刑をし、弁護側は「懲役3年、執行猶予4年が相当」との求刑意見を述べていた。

 「守秘義務抵触」と報道自粛を要請、3時間後撤回

 山口地裁で閉廷後行われた裁判員と補充裁判員経験者の記者会見の際、会見に同席した茂原啓示・地裁総務課長が質疑の一部について、「守秘義務に抵触する可能性がある」と報道の自粛を求めた。報道陣の「守秘義務違反にあたる発言はないはず」との抗議を受け、約3時間後に撤回した。

 課長が指摘したのは「保護観察を付けようと考えた気持ちを聞かせてください」との質問。3人は「地域や周りの協力を考えて意見を出し合った結果」などと述べたが、4人目の男性が「どこを話していいのか、いけないのか分かりません」と不安を口にした。

 会見終了後、課長は「質問は、保護観察を付することに賛成したか反対したかも含むことになる。(守秘義務に抵触するのは)質問から答えまですべて」と、報道自粛を求めた。

 自粛要請を撤回した課長は「やり取りに(守秘義務違反の)疑義があったが、地裁で検討した結果、違反にあたらないと判断した」と釈明した。

[読売新聞]

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Posted by nob : 2009年09月10日 22:24