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■米中首脳会談 北朝鮮との直接対話示唆 オバマ大統領

 【ニューヨーク=有元隆志】オバマ米大統領は22日、ニューヨーク市内のホテルで、中国の胡錦濤国家主席と約1時間半会談し、米中間の通商問題や北朝鮮やイランの核問題などについて話し合った。胡主席は米政府が中国製タイヤにセーフガード(緊急輸入制限)の発動を決めたことに懸念を表明。オバマ大統領は「この問題で(米中間で)違いはあるが、自由貿易を維持し、保護貿易に反対する立場に変わりはない」と明言した。オバマ大統領は北朝鮮との直接対話に踏み切る可能性にも言及した。

 オバマ大統領は会談冒頭、「中国との協力で広範囲にわたる関係を続けていきたい」と述べた。胡主席も「良好な中国と米国との関係は両国の利益となるだけでなく、アジア太平洋地域の平和と繁栄にも貢献する」と応じた。

 米政府高官によると、両首脳は中国製タイヤへのセーフガード発動問題を踏まえ、貿易問題に対処するため、緊密な話し合いをする必要があるとの認識で一致した。

 北朝鮮問題に関し、オバマ大統領は核問題をめぐる6カ国協議の継続と、北朝鮮が核放棄に向けた6カ国協議の合意を順守する必要があるとの認識を確認した。大統領は米朝直接対話については、「(6カ国協議の)枠組みの回復につながるならば有効かもしれない」と述べた。

 大統領はまた、北朝鮮の核、ミサイル実験を受けて採択された国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議を着実に履行すべきと強調。大統領は決議履行で米中が結束しなければ「北朝鮮に(核実験やミサイル発射などの)悪い行いをする余地を与える」と指摘した。

 イランの核問題について大統領は、「北朝鮮への対応と同じような協力をしていきたい」と述べ、制裁などで中国側が歩調をあわせるよう求めた。米政府高官によると、オバマ大統領は米国にとりこの問題が重要であると強調した。同高官は近く国連安保理常任理事国にドイツを加えた6カ国とイランの協議が行われるのを前に、「中国側もわれわれがいかにこの問題を重視しているかを理解したと思う」と語った。

[産経新聞]

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Posted by nob : 2009年09月23日 22:43