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企業のプライドの無さには辟易するも、、、真に力量のある者は淘汰に堪える。。。

■ビクター再建へ大胆策 事業再編「選択と集中」加速

 JVC・ケンウッド・ホールディングスが、傘下の日本ビクターが保有する音楽ソフト事業の売却を進める一方で、デジタルカメラ事業の買収に動き始めた。事業の「選択と集中」を加速し、グループ最大の懸案であるビクターの経営再建への道筋をつけることを狙う。

 日本ビクターとケンウッドにとって、昨年10月の経営統合以来、テレビ事業の不振で業績悪化が続くビクターの再建が大きな課題だった。世界同時不況で業績が思うように回復しないことに加え、今年10月には、ビクターの欧州テレビ事業の縮小に伴う損失も発生した。液晶テレビへの出遅れなどで安売りを迫られており、10年3月期の税引き後利益の赤字額は、従来予想の100億円から200億円に倍増する見込みだ。

 JVC・ケンウッドの河原春郎会長兼社長は、以前に在籍した米投資ファンドで、日本コロムビアの再建を手がけた。その際も、音楽ソフト部門と音響機器部門を分離しており、今回も、大胆な再編による「外科手術」なしに、成長戦略は描けないと判断したようだ。

 光学ガラス大手HOYAは、「ペンタックス」ブランドで知られるデジタルカメラ事業を傘下に収めたが、カメラ機能に必要な部品を外部調達に頼った結果、利益率が下がっていたため、売却先を探していた。

 一方、統合から1年余りでの大規模な再編は、ビクター社員の士気低下や人材流出を招くとの指摘もある。(三宅隆政、山本貴徳)

[読売新聞]


■ビクター売却報道で音楽業界激震 所属アーティストは…

 ■「有名」争奪戦の一方、「無名」淘汰も?

 4日に明らかになったJVC・ケンウッド・ホールディングスが音楽事業部門のビクターエンタテインメントの売却を検討しているというニュースは、音楽業界に衝撃をもたらした。ビクターにはサザンオールスターズやSMAPなど人気アーティストが数多く所属しているが、売却によって彼らの去就はどうなるのか。逆に売れない歌手の運命は? 景気低迷やネット配信の拡大などでCDの売れ行きが低迷する中、業界全体が岐路に立たされている。

 報道では売却先としてゲームソフト大手のコナミの名前が挙がっているが、JVC・ケンウッド・ホールディングスは「報道されたような事実はありません」とのコメントを発表した。

 ビクターエンタテインメントは、約150組のアーティストとCDなどの音楽ソフトをリリースする契約を結んでいる。ホールディングスの広報担当者は「仮定の話には何とも申し上げられないが、もし売却となってもそのまま引き継がれるかもしれないし、契約を見直すアーティストも出てくるかもしれない」と困惑する。

 ある音楽業界の関係者は「アメリカではこうした売却は頻繁に起こるが、所属アーティストがごっそり抜けたという話は聞いたことがない。ただ、こうしたときに問題となるのは原盤権。これを誰が保持しているかで大きく事情が変わってくる」と話す。

 原盤権とは、CDなどを出すときに音源を使うことができる権利のことで、レコード(音楽ソフト)会社に限らず、アーティストやその所属事務所、音楽出版社などが持っている場合もある。今回のビクターのケースでも、個々のアーティスト、作品によって異なるはずだという。

 業界再編としては、最近ではソニー・ミュージックエンタテインメントとBMGの合併のケースがある。「BMGには小田和正やスキマスイッチなどが所属していたが、所属アーティストのレーベルなどの名称は段階的に変化していった。制作スタッフはほとんどが残ったが、営業などでは解雇された人も多かったと聞いている」という。

 「音楽業界再編は10年ほど前から目立ってきた。ビクターは老舗のコロムビアミュージックエンタテインメントやテイチクエンタテインメントとの合併話もささやかれており、果たしてコナミに売却されるのか、今後の推移を慎重に見守る必要がある」と話すのは音楽ジャーナリストの渡邉裕二さんだ。

 渡邉さんは、再編のプロセスで、サザンといった引く手あまたのアーティストをめぐり、レコード会社間の争奪戦が繰り広げられる一方、無名のアーティストは淘汰(とうた)されることになるのは自明だと分析する。「老舗レコード会社があったからこそできた幅広い年齢層に受け入れられる作品作りは今後、少なくなり、クオリティー面でも落ちることがあるかもしれない。これまで活躍してきた職人としての作曲家も厳しくなることもありうる」

 再編劇の背景には、音楽ソフトの市場全体の売り上げが右肩下がりで、若者のCD離れが進んでいる現状がある。日本レコード協会のデータによると、平成10年には6000億円を超えていたオーディオソフトの生産金額が、昨年は3000億円を切るまでに減少している。

 渡邉さんは「若者が利用するネット配信の売り上げも、夏ごろから落ち込んでいる。中にはCDなどの販売をめぐり、競合会社が一つにまとまって売り込みをかけるケースも出てきている」と言う。音楽業界全体に、不安や危機感が漂っている。

                   ◇

 ≪ビクターエンタテインメント所属の主なアーティスト≫

 EMI MARIA

 鬼太鼓座

 川井郁子

 くるり

 桑田佳祐

 小泉今日子

 Cocco

 斉藤和義

 堺正章

 サザンオールスターズ

 ジェロ

 SMAP

 高橋真梨子

 Dragon Ash

 長山洋子

 夏川りみ

 橋幸夫

 広瀬香美

 森進一

 リア・ディゾン

 (五十音順)

[産経新聞]

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Posted by nob : 2009年11月06日 20:22