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一念岩をも。。。

■市民税10%減税、完勝の河村たかし流

 市民税10%減税をめぐる名古屋市議会の臨時議会は、河村たかし市長の原案が64対10の賛成多数で可決され、河村市長の完勝で幕を閉じた。

 6月議会から半年に及ぶ議論の末、ようやく「目玉政策」が実を結んだ。安堵(あんど)の表情を浮かべる河村市長、市長の戦術に屈した格好の議会を、傍聴席の市民らは様々な思いで見つめた。

 市長原案を審議する本会議は午後5時10分に再開。可決を見届け、議場を後にした河村市長は「日本の政治の夜明けだ。日本初の減税によって、人や企業を名古屋に呼び込みたい」と、報道陣を前に表情を緩めた。

 傍聴席には、この日も多くの市民らが詰めかけ、審議の行方を見守った。

 「議会側が修正案を出すまで話し合ったのも、河村市長だったからだろう」。名古屋市千種区の鹿住寿夫さん(68)は、河村市長の打ち出した対決姿勢が、議会側の議論の活性化につながったと評価した。瑞穂区の自営業水野武さん(64)も「市民が知らないうちに決められていたものや、様々な課題が表に出てきた。議会を見ようという市民も増えた。進歩だ」と語った。

 河村市長が突きつけた議会改革への関心も高まっている。中村区の理容業加藤守さん(60)は「きっかけは何であれ、議会も改革に取り組むと決めた以上、市民に分かりやすいかたちで、本気でやってもらいたい」と注文を付けた。

 一方、河村市長の強引な手法に、不安を抱く市民もいた。市職員OBの男性(62)は「首長と議会は、一緒に政策を作り上げていく関係。今の市長には、議会と意見交換したり、歩み寄ったりする姿勢がない。このままの関係が続くのは、市民にとって好ましくない」とまゆをひそめた。

 三重大人文学部の児玉克哉教授の話「河村市長の手法は、ショック療法として評価できる。ただ、今回のように対立の末に、最後は議会が市長の意向に従うということが繰り返されれば、結果的にチェック機能が働かなくなる。市長には、議会とより建設的で論理的、柔軟な議論を重ねる努力が必要だ」

[読売新聞]

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Posted by nob : 2009年12月23日 15:06