« いやはや。。。 | メイン | 足るを知ることこそが、、、 »

これも湧き興り、、、踊り始めたもの。。。

■140字の言霊と商機の宝庫!
勝ち組企業がこぞって提携申し入れ
「ツイッター」の恐るべき可能性

 現在もっとも急速にユーザーを増やしているインターネット・サービスといえば、ツイッター(Twitter)をおいて他にない。

 140字以内でその時々の心境を気軽に投稿できるこの「つぶやきブログ」は、2006年のサービス開始以来、ユーザー数を加速度的に伸ばしてきた。昨年11月時点での全世界ユニーク・ビジター数はなんと約6000万人(その時点で米国が2000万以上、日本は200万以上あったといわれる)。増加ペースは2008年後半から急加速、今もユーザーをどんどん積み上げていることから、ある時点での数字を上げてもほとんど無意味なほどの破竹の勢いである。

 さて、インターネット・サービスがこれだけ成長すると、必ず出てくるのは「収入モデルは何か?」という議論だ。

 現在のところツイッターは、利用のための課金もなければ広告もない。これまでマイクロソフト、グーグル、フェースブック、アップルなどがツイッターを買収しようと動いたが、ツイッターはそのいずれにも首を縦に振らず、独立サイトとしてやっていく気構えであることが明らかになっている。

 増え続けるユーザーをサポートするための設備投資も無視できないところで、どう“自律”の道を描いているのかという疑問がどうしても持ち上がってくる。

 同社はベンチャーキャピタルからこれまで1億5500万ドルの投資を受けており、直近の新規増資の際の企業評価額は10億ドルだったと報じられている。少し前には、2013年末までに10億人のユーザーを抱え、15億4000万ドルの収入を得て、5200人の社員を擁するという展望を示した内部資料まで流出し、収益モデルについて、さまざまな憶測が流れていた。

 ところが最近、そのビジネスモデルの一端が、わずかながらも見えてきたのだ。

 そのひとつは、ツイッターが昨年10月に相次いで結んだマイクロソフトの検索サービス、ビング(bing)とグーグルとの提携にある。提携内容の詳細は明らかにされていないが、いずれ両サイトの検索結果に関連するツイッターのつぶやきが表示されることになるのではないかと言われている。

 これまで通常の検索エンジンでは、刻々と投稿されているツイッターのようなコンテンツをリアルタイムで検索結果に盛り込むことは技術上できなかった。ツイッター側も、検索エンジンにサイトをオープンにしてこなかった。ビングが現在、特別サイトでツイッターのコンテンツ検索をベータ版で行っている程度だ。

 今回の提携で、ツイッターのコンテンツが通常の検索エンジンに統合されることが確実になった。一説によると、この提携でマイクロソフトは1000 万ドル、グーグルは1500万ドルをツイッターに支払うとされている。ビングやグーグル側にとっては、ツイッターという言葉の宝庫を手中におさめることによって、検索エンジンの機能を向上させることができるのは大きな利点だ。

 もうひとつの収入源は、通信キャリアとの提携だ。携帯電話のSMS(ショートメッセージサービス)がツイッターにも使えるようにして、収入をシェアするモデルを各社と交渉中という。

 加えて、ビジネス・ユーザー向けの付加サービスも大きな収入源となることが目されている。

 現在、ツイッターは企業も注目するところ。今や企業にとって、ツイッターで発言しなければ存在しないも同然で、メーカーからエンターテインメント、報道機関まであらゆる企業がここでさまざまなマーケティングを展開している。

 ビジネス・ユーザーも一般ユーザーと同様、利用は無料だが、今後ビジネスに役立つツールを揃えて、それに課金して収入を得る計画が明らかになっている。その中には、企業のつぶやきを読んだユーザーがその後、リ・ツイート(それを自分のつぶやきで、さらに広める)を含めてどんな行動を採ったか、マーケティングの効果がどのくらいあるのかといったことを分析するアナリティックス機能なども含まれる模様だ。

 しかし、もっと明らかな収入源は、広告だろう。グーグルなどの検索広告と同じように、ツイッターのサイトに関連した広告が表示されるというものだ。ツイッターのユーザーには、それぞれ得意とする分野があるし、その時仲間と盛り上がっている話題がある。ツイッターが、こうした話題に関連したターゲット広告を表示すれば、効果は抜群だ。

 ただ、これについて、ツイッターの創業者らは「ただの広告表示はつまらない」という意見を述べたことがある。つまり、もうひとひねり狙っている様子なのである。彼らは、ツィッターを「分散型ネットワーク」にたとえ、人々がそこへやってくるような中心性を持つものでなく、方々に網を巡らしているようなイメージを持っているのだ。

 これが収入モデルとして何を意味するのかは不明だが、無数のつぶやきがインターネットの方々のサイトや携帯の画面に表出して、それが多様な方法でマネタイズされるというイメージだろうか。つぶやきがそのまま、収入のインフラになるというしくみで、そんなことが実現されれば、これまでのインターネットでは前代未聞の収入モデルとなる可能性もある。

 ツイッターを共同創設したジャック・ドルセー、エヴァン・ウィリアムズ、ビズ・ストーンらはみなプログラマーで、グーグルに買収されたパイラ・ラボ(ブロガーの開発会社)の創設者、関係者である。その他にもユニークなスタートアップを創設してきたそうそうたるメンバーがツイッターの中核をなしている。彼らは、大企業に買収されて私腹を肥やすことより、このつぶやきブログがどんな可能性を持っているのかに大きな関心を持っている顔ぶれだ。

 ツイッターの収入モデルは、いかなるものであってもインターネットの新しい地平を拓く。そう予言しても、あながち間違いではないだろう。

[DIAMOND ONLINE]

ここから続き

Posted by nob : 2010年01月16日 23:18