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今後の改革に期待。。。
■貴乃花親方当選!奇跡の逆転…隠れ貴派3人
角界仰天の“貴理事”誕生だ。日本相撲協会の理事選挙が1日、東京・両国国技館で行われ、元横綱の貴乃花親方(37)=本名花田光司=が初当選した。定員10人に対し11人が立候補して4期8年ぶりに投票となったが、支持派による基礎票(7)から3票上積みした10票を獲得。苦戦の予想を覆し、奇跡の大逆転を成し遂げた。立浪一門の大島親方(元大関旭国)が8票で落選。直後の新理事会で現職の武蔵川親方(元横綱三重ノ海)の再任が満場一致で決まった。
◇ ◇
旧態依然の角界に、大きな風穴をぶち開けた。
貴乃花親方が当選-。
一報に関係者がどよめく。テレビの速報を目にした協会の職員は「えっ、ウソ。貴乃花親方が当選?大島親方が落選?」と驚きの声を上げた。それを耳にしたほかの職員も、目を丸くしてテレビの前に集まった。「改革」を願う貴乃花親方の思いが、協会の常識を超越した逆転劇を呼んだ。
落選覚悟の強行出馬だった。二所ノ関一門の反対を押し切り、退路を断っての立候補。一門内で候補者を選び、投票を避ける慣例に従わなかった。貴乃花親方に賛同して一門を飛び出したのは6人。各一門が締め付けを厳しくする中、当選はほぼ困難と思われていた。本人も「劣勢に変わりないと思っていた」と本音を明かした。
フタを開ければ10票を獲得して当選。間違いなく3人が“造反”し一門外の親方に票を投じた。票は立浪一門から2人、二所ノ関一門から1人が流れてきたと見られる。不祥事が続く角界。理事選前に起こった朝青龍暴行問題でも、協会幹部の腰は重い。一向に変わる兆しのない協会の姿勢が、改革イメージの強い同親方への『追い風』になったとも考えられる。貴乃花親方は「9名の支持していただいた親方に感謝しておりますが、責任も感じております」と表情を引き締めた。
支持してきた間垣親方(元横綱2代目若乃花)も“大逆転”に驚きを隠せない。ぼう然とした表情で「奇跡だよ。難しいと思っていた。勝つとは思っていなかったよ」と想定外を強調し「当選しちゃったんだから、一つ一つ頑張ってほしい」とエールを送った。
37歳。史上5番目の若さで誕生した新理事は「当初から推してくださった6名の親方はもちろん、そのほかの若い親方の意見も聞きたい。与えられた職務を全うし、全力を尽くしたい」と決意を表明。この日も具体的な改革プランは表明しなかったが、角界に新風を吹き込む期待感は高まるばかりだ。
[デイリースポーツオンライン]
Posted by nob : 2010年02月02日 09:22