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「安全で効果的な核抑止力を米国は維持する」とも明言、、、前進ではあっても、この発想では五十歩百歩。。。
■「核兵器の役割、低下させる」米大統領が声明
【ワシントン=黒瀬悦成】オバマ米大統領は5日、核拡散防止条約(NPT)が同日、発効から40年を迎えたのを受けて声明を発表した。
大統領は、今月中にも発表する戦略文書「核戦力体制の見直し(NPR)」の中で、「核兵器の数を削減し、国家安全保障戦略に占める核兵器の役割を低下させる」と表明した。
大統領は、NPRでは「米国は安全かつ効果的な核抑止力の堅持」を明記するとしつつ、「時代遅れの冷戦思考からの脱却を進める」と強調。核実験全面禁止条約(CTBT)の発効に向け、米国として条約の批准を目指す意向も改めて確認した。
大統領はさらに、NPTの3本柱である「核放棄、不拡散、核の平和利用」の追求を通じ、「核兵器のない世界」を実現させる決意を示した。
[読売新聞]
■オバマ大統領「冷戦思考から脱却」 声明発表、核兵器削減へ
【ワシントン=佐々木類】オバマ米大統領は5日、核拡散防止条約(NPT)が同日に発効したのを受けて声明を出し、今月中旬に発表する「核戦略体制の見直し」(NPR)報告で、「時代遅れの冷戦思考からの脱却」を提唱する考えを表明した。
また、米国の安全保障戦略において、「核兵器の数とその役割を減らす」と述べる一方、「安全で効果的な核抑止力を米国は維持する」とも明言、米国だけが一方的に核廃棄することはないとも語った。
NPRをめぐっては、米紙ニューヨーク・タイムズが1日付で、核兵器数千発を恒久的に削減する方針を打ち出すと報じた。ブッシュ前政権が提唱していた地下貫通型の核弾頭など、新型核兵器の開発を行わない方針も盛り込む。
削減される核兵器は退役予定の核弾頭になる見通しだが、核開発を進めているイランや北朝鮮への対応を不安視する声もあることから、オバマ政権は「核兵器の先制不使用宣言」は拒否する方針。
一方、大統領はNPTについて、「全面核戦争の脅威は去ったが、核拡散の危険は続いており、NPTの重要性はこれまで以上に高まっている」と指摘。軍縮、不拡散、核の平和利用が昨年4月に提唱した「核なき世界を目指す3本柱」だと述べた。その上で、昨年12月に期限切れとなったロシアとの第1次戦略兵器削減条約(START1)の後継条約交渉をまとめ、包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准、兵器用核分裂物質生産禁止(カットオフ)条約の交渉を目指す意向を改めて表明した。
NPTに関しては、2005年に開かれた前回の会合で、核軍縮を優先すべきだとする発展途上国と、核不拡散を優先すべきだとする核保有国の利害が激突して決裂、共通文書のとりまとめに至らなかった。
オバマ大統領としては、ワシントンで主催する4月の核セキュリティー・サミットに続き、今年5月に、5年ぶりにニューヨークの国連本部で行われるNPTの運用検討会議で、米国の核削減方針に各国の理解と協力を求め、イランや北朝鮮に対し、国際社会が一体となって圧力を強めていきたい考えだ。
[産経新聞]
Posted by nob : 2010年03月06日 15:38