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■ビル・ゲイツ氏、40人の大富豪たちに財産の大半を寄付させる…総額20兆円
ビル・ゲイツ氏と言えば資産の大半を寄付すると表明したことで有名ですが、投資家中の投資家として有名なウォーレン・バフェット氏もまた、莫大な財産を寄付していることで知られています。
そんな二人が夕食しているときに、ある壮大な計画を立てたそうです。
世界有数の資産家である二人の考えたことは、アメリカの他の億万長者たちにも、財産の多くを寄付をさせようということでした。
二人の資産を合わせると900億ドル(約7.7兆円)に達するというゲイツ氏とバフェット氏の説得で、なんとすでに38名のビリオネアたちがその誓約にサインを交わしているそうです。
そこに含まれる人の中には、
* ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ氏
* パラマウント映画・20世紀フォックスのバリー・ディラー氏
* オラクル・コーポレーションの共同設立者のラリー・エリソン氏
* 石油王T.ブーン・ピッケンズ氏
* メディア業界人テッド・ターナー氏
* デイヴィッド・ロックフェラー氏
* 映画監督ジョージ・ルーカス氏
* 投資家ロナルド・ペレルマン氏
などがおり、そうそうたる顔ぶれがズラリと並んでいます。
バフェット氏はなかなか良いスタートを切ったと伝えており、彼とゲイツ氏、そしてゲイツ氏の妻メリンダさんで、フォーブスに掲載されたアメリカの最も裕福な人々のリスト400人に順番に電話を掛けたと言います。
ほとんどの人は彼らに会ったこともない人々ばかりでしたが、この誓約に参加することを説得していったそうです。
現在まで70〜80人にコンタクトをとってみましたが、連絡がついたのは40人ほどで、まだまだあきらめないと力を入れているようです。
175億ドル(1.5兆円)の資産を持つブルームバーグ氏は、「全ての財産を自分の子供に遺すことは、何か間違っている気がした」と言い、「財産によって子供たちの人生を台無しにしてしまいたくない、子供たちもが自分で何か成し遂げたと思ってほしい」と述べています。
アメリカには400人のビリオネア(億万長者)がおり、彼らの財産は世界の40%の富でもあり、もし全員がこの誓約を交わしたならば、6000億ドル(約51.5兆円)が寄付されることになると言います。
現在交わされた40名だけでも寄付金の額は総額2300億ドル(約20兆円)に達しており、その中のほとんどの人が資産の50%以上を手放すと約束しているようです。
ちなみにバフェット氏ですが、彼は99%の財産を寄付するとしています。
この誓約はモラル的なもので法律的な契約書ではありません。
共同資金を集める場所があるわけでも、特定の組織を支援するものでもなく、それぞれ個人が、どこの組織に自分の資産を分配するかを決めるのだそうです。
彼らの名前と誓約書はこちらのウェブサイトで見ることが出来、たとえば、ジョージ・ルーカス氏は自分の財産を教育の改革のために寄付するとあり、それぞれがゲイツ氏とバフェット氏からどんなモチベーションを受けたかを説明しています。
金額が大きすぎて一般人にはピンと来ませんが、同じく欧米のサイトにもいろんな意見がコメントとして上がっていました。
抜粋してご紹介します。
・これは世界の終わりで僕が気づいてないだけ?
・ビル・ゲイツがどんな風に財産を築き上げてきたかは好きに言えばいいが、彼はよい使い方をしている。
・あと何人くらいがこれに参加するんだろう。
・彼らの財産がチャリティに効果的に使われることを期待しよう。
・もっと注目を浴びるべきだ。彼ら40の行動は世界のためにとてもいいことだ。とても良い影響も与えている。我々は感謝として特に何かを彼らにあげられるわけではない。
・バフェット氏とゲイツ氏は自分たちのお金で偉大なことをしている。二人を称賛だ。
・僕に半分くれたら、チャリティにそのうち75%をあげるんだけどなぁ。
・おい、ココだよ、ココ! 5億ドルの寄付? 2万ドルさえくれれば僕はもう十分だ。
・アンドリュー・カーネギーのことがあまり知られていないな。彼は一銭もチャリティに出さなかったが、3億5000万ドルを図書館や学校につぎ込んだんだ。チャリティを信用するには賢すぎたんだ。
・ほとんどの人は死んでから寄付するんだと予測。それでもまぁ気前が良いのには違いない。あと相続して欲しくない親戚と敵対するのにいい方法だ。
大半を寄付することもそうですが、自分の子どもに遺産を残さないというのも、なかなか難しいように思います。
実際に資産を持ってみないと、わからない感覚かもしれません。
[らばQ]
■一代で1128億円を築き上げた88歳、全財産をチャリティに寄付…子どもには残さず
巨万の富を築いたら、そのお金はどうしますか?
膨れ上がるだけ膨れ上がった財産をいったいどうするでしょうか。
中国で88歳の不動産王が、12億ドル(約1128億円)に当たる全財産を親族には一切残さず、チャリティへ寄付したそうです。
ホテルや不動産を数多く持つ余彭年(Yu Pengnian)さんは、今まで寄付してきた分を合わせ、総計12億ドルにも及ぶ資産を全てチャリティに寄付しました。
最後の寄付をしたあと、「もう寄付するものは無くなった、これが最後になる」と語る余彭年さん。
寄付金は全てチャリティに残し、誰にも遺産相続せず、ビジネスや投資にも使わせない決断を下したのです。
チャリティ財団は自ら立ち上げたもので、保健、教育、災害などのために役立てる目的で、ほぼ10億ドルになる口座には毎年5000万ドルの利子が加わると予測されています。
彼は長者番付で432番目にランク付けされていましたが、こういった行動が他の中国の億万長者たちにも波及することを願っているようです。
他にランク付けされている裕福層と比べれば、自分の財産などバケツの中の一滴にすぎないと述べ、自分の財産に対する視点は人とは違い、自分の子どもには相続させない旨を伝えています。
子どもたちに関しては、
・自分より能力があれば相続などなくても、自らの力で富を築けるはず
・反対に自分より能力が無いなら、無駄にお金を食いつぶすだけ
との考えを持ち、これに子どもたちも賛同しているようです。
自分が貧困だった経験も強く影響していると言い、大災害や貧困に苦しむ人々の支援や生活向上に協力するのが願いとのことです。
築いた富をどうするのか、実際にその立場に立ってみないと想像できることではないかもしれませんが、彼の88年の人生が導き出した選択には、惜しみない称賛の声が送られているようです。
[らばQ]
Posted by nob : 2010年08月15日 00:49