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利害こそ最恐の兵器。。。

■核問題:北を影から支える「ブラックマーケット」
ファイナンシャル・タイムズなどが続々と報道

 北朝鮮によるウラン濃縮施設の構築を支援した背後勢力として、軍需物資を取り扱う中国の民間密売網に注目する記事が複数報じられている。英紙ファイナンシャル・タイムズは23日、パキスタンや中国の「ブラックマーケット・ネットワーク」が、北朝鮮がウラン濃縮施設を建設する過程で主導的な役割を果たしたと報じた。同紙は欧州の政府消息筋の話を引用し、「北朝鮮はパキスタンから重要な部品の供給を受け、現在の核開発能力を手に入れた。北朝鮮は、かつてパキスタンのカーン博士から遠心分離器の設計図の提供を受け、その後も依然として“カーン・ネットワーク”を利用している」と主張した。

 英国の国際戦略研究所(IISS)の原子力専門家マーク・フィッツパトリック先任研究員は、「中国政府ではなく、中国の民間業者や個人が北朝鮮を支援した。間違いなく、中国の仲介人が北朝鮮の(設備)調達ネットワークの重要な役割を担っている」と主張した。

 国際的な武器取引や軍事支出を分析しているストックホルム国際平和研究所(SIPRI)のシェノン・カイル先任研究員は、「北朝鮮には、遠心分離工場を組み立てる専門家はいない。北朝鮮が、独自にこれ(ウラン濃縮施設)を建設することは不可能だと見ている」と語った。さらにカイル研究員は、これは極めて「難解な」技術だと付け加えた。

 またロイター通信は23日、「北朝鮮への核物質搬入とウラン濃縮施設の構築は、見えない影の勢力があったことで可能だったが、この勢力の正体はミステリーとして残っている」と報じた。その一方で、中国やパキスタン、イランに言及し、何らかの方法でこれらの国々が北朝鮮とつながっていることを示唆した。同紙の主張は、「北朝鮮が今回公開したウラン濃縮施設の建設は、外部の支援なしには不可能だった」という国際的な核専門家らの分析を前提としている。

 米国の核軍縮シンクタンク・科学国際安全保障研究所(ISIS)も、先月の報告書で、「北朝鮮は、ウラン濃縮用の装備を搬入する過程で、中国を直接的・間接的に活用した。中国は、北朝鮮の不法な核関連取引を十分に追跡していない」と指摘した。また、米国の政府関係者は、既に北朝鮮の濃縮施設の存在を知っており、公開に大きな意味を付与していないが、専門家らは、米国のスパイ衛星から「密着監視」されている寧辺で、北朝鮮が堂々とウラン濃縮施設を建設したという事実に懸念を示した。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルは、北朝鮮の背後にいる勢力として、イランに注目した。同紙は、「北朝鮮とイランは過去30年にわたり、ミサイルシステム、潜水艦や小型武器開発など、幅広い軍事協力を行っており、こうした両国関係から見ると、カーン博士が設計したP2型遠心分離器に関する技術移転などが容易に行われたと見られる」と報じた。今月に北朝鮮のウラン濃縮施設を直接見学したジークフリート・ヘッカー氏(スタンフォード大国際安全保障協力センター長)は、「北朝鮮がパキスタンや中国、イランとウラン関連の技術を取り引きしている可能性がある」と語った。

チョン・ビョンソン記者

[朝鮮日報]

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Posted by nob : 2010年11月25日 00:01