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こうでなければという最悪の状況が次々と明らかに。。。

■2号機と3号機の炉心も損傷―福島第1原発

 【東京】東京電力は15日、福島第1原子力発電所の原子炉1号機の炉心が溶融していたほか、2号機と3号機の2つの原子炉も炉心に大きな損傷を受けていたことが明らかになったと発表した。この結果、放射性物質の大量放出を回避しつつ原子炉を安全に閉鎖するというただでさえ困難な作業が一段と複雑になる見通しだ。東電は12日、1号機が同様のメルトダウン(炉心溶融)が起きていたと発表していた。

 東電の作業員はまた、1号機の原子炉建屋の地下室が水であふれていることも発見した。この結果、格納容器が損傷し、高度の放射能を含んだ水が漏れている恐れが一段と強まった。

 こうした発見により、6カ月から9カ月で原子炉を安全な閉鎖(冷却停止)状態にまでもっていき、放射性物質の放出を止めるという工程表の全面的な見直しに迫られる公算が大きい。4月中旬に公表された当初の工程表は今月17日に更新されることになっている。

 東電は、1号機の炉心が溶融したのは3月11日にマグニチュード9の大地震と大津波が発生して16時間後だったと述べた。

 東電の原子力事故問題スポークスマンである松本純一原子力・立地本部長代理は15日の記者会見で、2号機と3号機では核燃料をしまっておく圧力容器が「損傷し、水漏れしている公算が大きい」と語った。

 同部長代理はまた、2号機と3号機の圧力容器の冷却水ははるかに少ない可能性があると指摘。こうした容器の底に穴が空いており、これら原子炉に注入された何千トンもの水の大半が漏れ出した可能性があることを示唆した。

 一方、東電は、1号機の原子炉建屋の地下室は深さ4.2メートルの水がたまっていることを発見した。この水がどこから来たのか不明だが、格納容器につながっているパイプから水漏れしているとみられるという。

 地下室にあふれている水は放射能に高度に汚染されていると見られている。このため作業員は浸水の状況を目で見ることができずにいるという。

 無人ロボットによって13日に行われた検査では、1号機の一部では放射線が一時間当たり1000ないし2000ミリシーベルトに達しており、作業員には極めて危険な状態にある。日本政府は作業員について年間250ミリシーベルトまで許容している。

 東電が発表した1号機の炉心溶融の時系列解析分析によると、炉心は大地震が発生し被害を受けた後、5時間以内に空気にさらされた。炉心の温度は6時間後に2800度に達し、燃料ペレットが急速に溶融する原因になった。

 このため16時間以内に炉心が溶融し、それが圧力容器の底に落下し、底に穴をあけた。ただし、そのころまでに原子炉に水を注入する作業が実施されており、これが最悪の事態、つまり過熱した燃料が容器を突き抜け、大量の放射能を外部に放出するという事態を防いだという。

[THE WALL STREET JOURNAL]

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Posted by nob : 2011年05月16日 09:36