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流石。。。the one of the most creative persons in the world...we everyone can be so...

■ジョブズ氏が今後4年の設計図を遺す

 賢者はやはり、自分の死後のことも考えていた。米アップルの故スティーブ・ジョブズ氏は、今後4年間分のアップル製品のコンセプトと計画を託していたことが10日、英デイリーメールの報道でわかった。

 報道によると、ジョブズはここ1年間はすべて、今後のアップルの将来のためを考えて働くことに専念していたという。それは、自身の死期が近いことを察していたということか。

 具体的には、iPhone、iPadなどの製品の設計図やプランが社内に残っているのだという。最新作のiPhone4Sもその一つだろうが、「遺作」は今後も続々と登場することになるのか。

 もちろん自社製品のことだけではない。外部には難題が転がっていた。

 現在、特許問題で各国で係争中のサムスンに対しては、昨年に韓国の本社を訪れて和解して解決の道筋をつけようとしたことや、本社移転に関して議会の了承を得ることなど、外部との交渉もしっかりと行っていた。

 カリスマ亡き後、すぐにアップルの価値は急落しないだろう。

[ゆかしメディア]


■スティーブ・ジョブズ名言集

 米アップルの創業者で前最高経営責任者(CEO)のスティーブ・ジョブズ氏の死去の報を受けて、同氏が今年8月24日にアップルのCEOを退いた際に掲載した同氏名言集を更新した。

 ジョブズ氏は5日、56歳で死去。同氏はパソコンの生みの親の一人として、その数々の技術革新で後世まで名を残すことは間違いないが、実にうまい表現で、複雑なアイデアを理解しやすいように言い換える才覚でも知られていた。以下、同氏の数々の名言のなかから、一部を挙げる。

技術について

 「技術によって世界はずっと近づいたし、今後も近づき続けると考えている。物事には全て負の側面が存在し、意図しなかった結果が存在する。私が見る限り技術の最も腐食した産物はテレビと呼ばれるものだ。--しかしそれでも、テレビでさえ最高の状態では素晴らしい」(ローリングストーン誌、2003年12月3日)

デザインについて

 「マックは膨大な数が売れると思うが、われわれはマックを誰かのために製造したのではない。自分たち自身のために作った。われわれ自身で、素晴らしいかどうか評価することになる。出かけて行って市場調査をしたわけではなく、作れる最善のものを作りたかった」

 「もしあなたが大工で美しいチェストを作っているとしたら、壁に面して誰も見ることがないからといって背面にベニヤ板を使ったりしないはずだ。自分には分かるんで、背面にも美しい板を使用するだろう。自分が安心して眠れるように、最後まで美学や質を追求する必要がある」(プレイボーイ誌、1985年2月1日)

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 「デザインというのは奇妙な言葉で、どう見えるかということだと考える人がいる。しかし、もっと深く考えると、実際にはどう機能するかだ。マックのデザインはどう見えるかではなかった。それも一部ではあったが、そもそも、どう動くかだった。何かを本当にうまくデザインするには、理解する必要がある。すべてに共感する必要がある。何かを徹底的に理解し、素早く飲み込むのではなく噛み砕く情熱に満ちた取り組みが必要だ。ほとんどの人はそれほどの時間をかけない」

 「想像力というのは物事をつなぐだけにすぎない。想像力に富む人々に何かに関して、どうやってやったのかと聞くと、こうした人々はちょっと罪悪感を覚えるものだ。というのも実際にはやったというよりも、何かが見えただけだ。しばらくすると、彼らには物事が明白に見えてくる。それは彼らが経験をつなぎ合わせ、新しいことを作り出すことができたからだ。そして、彼らにできた理由は、彼らが他の人々よりも、それについて多くの経験があったか、経験についてもっと考えたからだ」

 「残念ながら、これは極めてまれな利点だ。われわれの業界の多くの人々はそれほど多様な経験をしていない。したがって、結びつける十分な点を持っていないために、ある問題について広範な視点ではなく非常に線的な解決策を採用することになる。人間としての経験の理解が広ければ広いほど、良いデザインができる」(Wired誌、1996年2月)

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 「顧客はこれ――全ての詳細に注意を払う――のためにわれわれにお金を払う。そうすれば、彼らが当社のコンピューターを使用するのが簡単で楽しくなるからだ。われわれはこの点で非常に優れていることを期待されている。顧客に耳を傾けないという意味ではないが、彼らには少しでも近いようなものさえ見たことがないうちに何が欲しいというのは非常に難しいからだ。たとえばデスクトップでのビデオ編集を例にとると、自分のコンピューターで映画を編集したいというリクエストを誰からも1つも聞いたことがなかった。しかし、今は人々はそれを見て、「これはすごい!」と言っている」(フォーチュン誌、2000年1月24日)

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 「消費財の多くのデザインを見てみると、見た目、非常に複雑だ。われわれはもっと全体的かつ単純なものを作ろうとしているのだ。何か問題を解こうとやり始めると、最初の解決策は非常に複雑で、ほとんどの人々はそこでやめてしまう。しかし、あきらめずに続けて、問題について考えながら、玉ねぎの皮をもっと剥いでいくと、多くの場合、非常に明確で単純な解決策が思い浮かぶ。ほとんどの人はそこまで時間とエネルギーをかけないだけだ。ユーザーは賢く、考え抜かれたものを望んでいると確信している」(MSNBCとニューズウィークでのインタビュー、2006年10月14日)

自身の製品について

 「これほど何かに懸命に打ち込んだことはなかったと思うが、マッキントッシュの開発は人生で最も素晴らしい経験だった。開発にかかわったほぼ全員がそう言えるだろう。最終的にはわれわれは誰も公表したくなかった。いったんわれわれの手を離れてしまうと、もはや我々のものでなくなることが分かっていたかのようだった。ついに、株主総会で発表した時には、参加者全員から5分間、喝采がやまなかった。私にとって信じられなかったのは、前の数列にマック(の開発)チームがいたことが見えたことだ。成し遂げられるとは誰も信じられなかったかのようだった。皆が泣き始めた」(プレイボーイ誌、1985年2月1日)

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 「スクリーン上であまりにも素晴らしく見えるボタンを作ったので、クリックしたくなるだろう」(マックOS Xについてフォーチュン誌、2000年1月24日)

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 「歴史のなかで、音楽業界の転換点とみなされるだろう。画期的なものだ。どんなに評価してもしきれないほどだ」(iTunes<アイチューンズ>ミュージック・ストアについて、フォーチュン誌、2003年5月12日)

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ビジネスについて

 「お金についての私の主な反応はというと、これに全ての注目が集まっているのは滑稽だ。というのも私が経験した最も洞察力があるとか、貴重なこととはまったくかけ離れているからだ」(プレイボーイ誌、1985年2月1日)

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 「墓場で最も裕福な人物になることは私には関係ない。夜寝るときに、素晴らしいことをやったと言えることが、私には重要だ」(ウォール・ストリート・ジャーナル、1993年5月25日)

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 「アップルにとっての解決策はコスト削減ではなく、現在の苦境から抜け出す道を革新することだ」(『Apple Confidential: The Real Story of Apple Computer Inc.』1999年5月)

競合他社について

 「マイクロソフトの唯一の問題は特徴がないことだ。まったく味がない。これは些細なことではなく、彼らには独自のアイデアがあるとは思えず、製品にほどんとカルチャーが吹き込まれていないというほど大きな意味だ」

 「悲しいことだ。マイクロソフトの成功のことではない――彼らの成功はまったく気にならない。成功にほぼ値するだろう。ただ、三流品を作っているという事実が気にかかるのだ」(ドキュメンタリー『Triumph of the Nerds』1996年)

将来の予測

 「大半の人々が家にコンピューターを購入する最も切実な理由は、国中のコミュニケーションネットワークにリンクするためだろう。ほとんどの人々にとって、電話と同じくらい真に素晴らしい躍進となるものの初期の段階に達したばかりだ」(プレイボーイ誌、1985年2月1日)

人生について

 「海軍に入るよりも海賊になるほうがずっと楽しい」(『Odyssey: Pepsi to Apple』(1987年)のクオート、1982年)

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 「何かをやってそれが非常に良い場合には、それについて長々と話すのではなく、もっとすごいものに取り組むべきだと思う。次は何かを考え出すことだ」(NBCナイトリーニュース、2006年5月)

さらにもう一つ

 「誰だって死にたくないものだ。天国に行きたいと思っている人でさえ、そのために死ぬのはいやだと思っている。しかしそれでも、死は誰にも共通した行き先だ。死を逃れたものは誰もいない。「死」は「生」が生んだ唯一無比の最良の発明と言える。古いものを一掃して、新しいものに道を譲る。今は新しいほうがあなただろうが、そう遠くない将来にあなたは徐々に古いほうになり、やがては消え去る。こんな言い方で申し訳ないが、全くの事実だ」

 「時間は限られている。誰か他の人の人生を生きることで時間を無駄遣いしないで欲しい。定説――多くの人々の思考の結果に基づいて生きること――にとらわれないように。他人の意見というノイズに自分の内なる声がかき消されないように。そして最も重要なことだが、自分自身の興味と直感に従う勇気を持って欲しい。それらにはあなたが本当になりたいものが既に分かっている。それ以外はすべてそれほど重要ではない」(スタンフォード大の卒業式の講演で、2005年6月)

[THE WALL STREET JOURNAL]


■スティーブ・ジョブズをカリスマ扱いしてはいけない
彼の生き方をヒントに、少しだけでも明日を変えよう
中川ヒロミ

 アップルの共同創業者、スティーブ・ジョブズが10月5日に亡くなった。「普通の人にコンピュータを届ける」というビジョンを掲げてアップルを創業し、「電話を再発明する」とiPhoneを世に出した偉大なイノベーターがこの世を去った。

 ジョブズはアップルの製品やサービスを通してさまざまな業界の常識を打ち砕き、人々の暮らしを変え、世界に衝撃を与えてきた。

 その功績の大きさは、訃報後の各界の反応を見るとよく分かる。オバマ大統領、アーノルド・シュワルツェネッガー、ビル・ゲイツ、マーク・ザッカーバーグ、孫正義などの著名人が、死を悼むコメントを出した。

 各国のメディアが、ジョブズの功績を振り返る記事を一斉に掲載した。アップルは10月5日、ウェブサイトのトップページから製品情報をすべて外して、ジョブズの顔写真と「Steve Jobs 1955-2011」の文字だけを表示している。

 ジョブズの新製品はもう見られないのか、わくわくさせてくれる茶目っ気あるプレゼンを見られないのかと思うと、本当に寂しく、悲しくなる。しかし、ただ寂しがっていても仕方がない。スティーブ・ジョブズの本を担当してきた編集者として、記事を書くことにした。

ジョブズ流を考える人の中で生き続ける

 「スティーブ・ジョブズがいなくなった後、彼の過去の偉業を振り返って、神格化するだけではいけない。将来につなげなくては」
 「アップルの競合メーカーを含めて、今後も日本の人たちにジョブズの生き方やビジネス的な考え方は参考になるはずだ」

 スティーブ・ジョブズをよく知る元アップル社の外村仁さんとITジャーナリストの林信行さんと先日話した時に聞いた、はっとさせられた言葉だ。

 スティーブ・ジョブズは1976年にアップル・コンピュータを設立し、9年後の85年にアップルから追放された。その後、アップルが倒産寸前だった97年に暫定CEOとしてアップルに復帰して以降、iMac、iPod、iTunes、iPhone、iPadなどの製品を次々と出して世界を驚かせ、2011年には一時エクソン・モービルを抜いて時価総額で世界1位の企業にした。

 これほどの経歴と鮮やかなリーダーシップ、プレゼン力、イノベーションを生み出す力を見たら、ついつい自分とは人間のできが違う、手が届かない人だと思ってしまいがちだ。しかし、「ジョブズは特別だから」と考えてしまったら、何も得られない。

 スティーブ・ジョブズはもういないけれど、私たちに多くの言葉を残してくれた。ジョブズの生き方からヒントを得て、少しだけでも明日を変えようと思うことこそが、ジョブズへの追悼になるのではないかと思う。変にカリスマ扱いせずに、「こんな時、ジョブズならどうするか」と考えて、ジョブズ流を自分の中に取り入れていく方がよいのではないだろうか。また、そう思う人たちの中で、ジョブズはこれからも生き続けるだろう。

「自分の心とひらめきに従う勇気を持つ」

 そこで最後に、私が編集を担当した書籍『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』『スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション』から、いくつかジョブズの言葉を引用して紹介させていただきたい。

我々は「後追い」製品などつくらず、ビジョンに賭ける。次なる夢を追いかけるのだ。

何をしてきたかと同じくらい、何をしてこなかったかを誇りたい。

このマシンをいったい何人の人が買うかわかっているのか? 何百万人だぞ? 起動時間を5秒短くできたらどうなる? 毎日、5秒かける百万もの違いになる。50人分の人生に相当する時間だ。5秒の短縮で50人分の命が救えるようなものなんだ。
――(Triumph of the Nerds, PBS documentary)

次にブレークするのは何だと思う?って社外の人に尋ねたりしない。ヘンリーフォードも同じことを言ったらしいよ。「何が欲しいかと顧客に尋ねていたら、『足が速い馬』と言われたはずだ」ってね。
――フォーチュン誌(2008年3月27日)

一番大事なのは、自分の心とひらめきに従う勇気を持つことです。自分は本当にどうなりたいと思っているのか、それを教えてくれるのが自分の心とひらめきなのです…ハングリーであれ。分別くさくなるな。
――スタンフォード大学卒業式の祝辞

時間は限られています。他人の人生を歩んで時間を無駄にしないでください。世間の常識にとらわれないでください。それは、他の人々の考えに従って生きることに等しいのですから。周りの意見に惑わされ、自分の内なる声を見失わないでください。
――スタンフォード大学卒業式の祝辞

[日経ビジネス]

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Posted by nob : 2011年10月11日 08:10