« 変化のための推進力は、、、 | メイン | もちろん気付いていない人々を含めて、、、 »
原発再稼働の是非ではない、、、真の問題は使用済み核燃料処分問題。。。
■核燃処理 再処理・直接処分併存 最も評価
内閣府原子力委員会小委員会の最終会合が16日、東京都内で開かれた。核燃サイクル政策の選択肢に関し、使用済み核燃料の再処理と地中に埋める直接処分の併存が「将来の原発規模が不透明な場合は政策の柔軟性があることから最も優れている」などとする総合評価を取りまとめた。今後、原子力委の「新大綱策定会議」で議論を重ねる。議論の行方は、今夏にも決まる国の新しいエネルギー政策の策定作業に影響を与えそうだ。
総合評価は使用済み燃料の〈1〉全量再処理〈2〉再処理と直接処分の併存〈3〉全量直接処分——の3選択肢について、資源節約では全量再処理、柔軟性では併存、コスト面では全量直接処分が優れているとした。一方、全量再処理は経済面で課題があり、併存では使用済み燃料の扱いが不透明になり、全量直接処分は再処理工場の使用済み燃料が返還されるなどのデメリットがあると結論づけた。
また、どの選択肢でも、使用済み燃料の貯蔵能力増強や放射性廃棄物の最終処分施設の立地促進など課題が残ると指摘した。
会合では前回に続き、六ヶ所村の使用済み核燃料再処理工場の操業を一時見合わせるなどの「留保」案の取り扱いもテーマとなった。事務局が工場の一部を稼働させながら2〜5年、政策決定を留保する「活動継続留保」と、工場の操業を5年程度中断する「凍結留保」の二つの留保案を示したが、委員の賛否は割れた。結局、留保案は選択肢には含めず、総合評価でメリット、デメリットがあることを記した。
総合評価は23日に開かれる原子力委の「新大綱策定会議」に示される。
会議を終えた小委員会の鈴木達治郎座長は「選択肢の特質を明記したので、今後の議論に役立つ。どの選択肢でも課題が多く非常に難しい選択を迫られている」と記者団に話した。
[読売新聞]
Posted by nob : 2012年05月17日 06:53