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無条件国交回復と食料支援、、、それこそが対北朝鮮政策の正しい途。。。

■アングル:「戦争より農業」、脱北兵士が語る北朝鮮軍の実情

[ソウル 10日 ロイター] ミサイルの発射兆候を見せるなど周辺国への威嚇を強める北朝鮮だが、脱北者の元軍人らは、過去に朝鮮半島情勢が緊迫化した時と状況は変わらないとみている。

つまりそれは、金正恩第一書記の強硬的な姿勢は間もなくトーンダウンし、兵士らは田植えなど農作業に戻れるというもの。慢性的な食糧不足に悩まされる北朝鮮では、農作業も兵士にとって重要な任務だからだ。ロイターは韓国の首都ソウルで、複数の脱北軍人に話を聞いた。

「北朝鮮は軍隊抜きでは農業ができない。北朝鮮軍の主な仕事は栄養失調撲滅だ」。こう語るのは、2008年に韓国に脱北した女性兵士Kim Na-youngさん。Kimさんは1996年まで5年間、日本海側の部隊に所属していたという。

2004年に脱北するまで政府の宣伝活動に関わっていたというJang Jin-sungさんは、北朝鮮の軍隊は過去数十年、何も変わっていないと指摘。「彼らは同じ仕事をし、同じ任務に就いている」と語った。

北朝鮮では例年、5月から6月が本格的な田植えシーズンとなる。この時期は、現在2カ月間の日程で実施されている米韓合同軍事演習が終了するタイミングと重なる。また、今回の米韓軍事演習が始まった時期は、北朝鮮による3度目の核実験に対し、国連安全保障理事会が新たな制裁を決議したのとほぼ同時期だった。

北朝鮮は安保理決議に強く反発して米韓への核攻撃を警告し、同軍事演習については北朝鮮進攻への前兆だとして連日のように挑発を強めている。

<慢性的な食料不足>

一方で、北朝鮮は1990年代半ば以降、慢性的な食料不足に直面している。米国から北朝鮮への食糧支援は2009年を最後に中断しており、国連の報告書によれば、5歳未満児童の3分の1が栄養不良に苦しんでいるという。

2008年に韓国に脱北した元信号手のLee So-yeonさんは、軍隊生活の中心は田植えやトウモロコシの作付けの手伝いで、秋の収穫期にはその見返りとして農家から食料を寄付されていたと振り返る。

2002年まで10年にわたって第4師団に所属していたというLeeさんは「鉄のヘルメットをかぶって農場に向かっていた」という。また、部隊の所属地は韓国との国境に近い沿岸部であり、貴重な外貨獲得源でもある中国向け海産物を獲るため、「寒風が吹く4月には干潟での潮干狩りも行っていた」と当時の状況を語った。

<緊迫時も農作業>

北朝鮮の朝鮮人民軍は、兵力120万人と兵士数では世界4位の大きさを誇る。男性には17歳から10年間の兵役義務があり、米陸軍士官学校が2007年に出した報告書によると、国民の4割が何らかの形で軍務や軍事産業に従事している。

27年に及ぶ軍歴を持つ元将校の脱北者Choi Joo-hwalさんは「エリート士官であれ一般の兵士であれ、全員農家を手伝わなくてはならなかった。それが日常生活の一部であり、政党組織としての任務でもあった」と明かす。

米海軍調査艦が北朝鮮に拿捕された「プエブロ号事件」が起きた1968年にパラシュート部隊に召集されたChoiさんは、米朝間で緊張が高まった当時も「毎週金曜と週末はトウモロコシやキャベツを植えに行き、果樹園に肥料をやっていた」という。

脱北軍人らの話によると、軍部隊の典型的な一日は、朝食後に訓練と2時間に及ぶイデオロギー教育があり、その後、大隊司令官から各小隊に対し、農作業や漁業、薪集めなどの任務が与えられるというもの。

「10年も農作業に関わっているので、兵士たちは実際の農家より農業に長けている」。前出のKimさんの言葉が、食料不足に苦しむ北朝鮮兵士の実情を物語っているかもしれない。

(原文執筆:Ju-min Park記者、翻訳:宮井伸明、編集:梅川崇)

[ロイター]

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Posted by nob : 2013年04月11日 10:44