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再稼働を阻止できないのも、、、私たち国民の責任。。。Vol.6
■期待と不安見守る住民 MOX燃料高浜搬入
福島第一原発事故を挟んで、2010年6月以来、3年ぶりにプルサーマル発電用のウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料が27日、フランスから関西電力高浜原子力発電所(高浜町田ノ浦)に運び込まれた。京都府境に近い静かな海辺の町では「生活のために再稼働してほしい」「安全対策は十分か」などと複雑な思いが交錯。反原発団体のシュプレヒコールがこだました。関電は7月にも高浜3、4号機の再稼働を国に申請する見込みで、プルサーマル発電での再稼働となるか注目される。(布江田嘉一、齋藤孔成、島田喜行)
輸送船は午前7時5分に高浜原発の専用港に着岸。原子力規制庁や県、高浜町職員らが見守る中、最大8体のMOX燃料が入った輸送容器(外径2・5メートル、長さ6・2メートル、重さ100トン)の荷降ろし作業が始まった。
クレーンで1基あたり約30分かけて慎重に専用の荷台に載せ、関電と県が放射線量を測定して異常がないことを確認後、構内の保管庫に移送した。一連の作業を3基分繰り返し、午後5時23分に搬入を終えた。
地元
高浜原発の北約2キロの同町音海地区。漁船や釣り船が浮かぶ内浦湾を挟んだ対岸には、3号機や、4号機などの原子炉建屋が並ぶ。
この日は未明から、地区内をパトカーがひっきりなしに行き交う物々しい雰囲気に。地元の男性は「誘致の話が出た頃は、地域に原発は必要と思われたのだろう。確かに道路も整備されるなど恩恵もあるだけに、賛成、反対の思いはあっても、誰も表には出さない」と声を潜めて話した。
町中心部などでは、冷静に受け止める声も。町役場を訪れた主婦(39)は「福島の事故を見ると『原発は怖い』と感じるが、この町には原発で働き、生計を立てている人もいる。暑い夏は冷房を使うし、再生燃料技術の開発のためにも原発やプルサーマル発電は必要」と言い切った。
また原発などで機械の維持管理の仕事もする20歳代の男性は「これ以上原発を止めたままだと失業者も多く出るので、再稼働させてほしい」と話していた。
一方、MOX燃料や原発の再稼働に反対する県内外の約60人が夜明けとともに、原発対岸に車やバスで到着。午前6時半過ぎに輸送船が湾内に現れると、「MOX燃料を使うな」「再稼働反対」などと大声で訴えた。発電所前では代表者が抗議文を読み上げ、関電社員に手渡した。
再稼働
高浜町の野瀬豊町長は同日夕、町役場で報道各社の取材に応じた。プルサーマル発電での再稼働については「核燃料サイクル政策を今後も国のエネルギー政策の一環として続けていくという明確なメッセージがあれば、町として十分検討する」との考えを示した。
県安全環境部の桜本宏部長は県庁で、報道各社の取材に「今回の輸送と、燃料の装てんや発電は別問題。まず再稼働そのものの安全性確認がある」と指摘。「県ではプルサーマル発電の安全性の確認を厳正に行う」と話し、県原子力安全専門委員会で議論する可能性も示唆した。
一方、作業終了後に同原発構内で記者会見した関電原子力事業本部の水田仁・副事業本部長は、「無事に輸送でき、関係者に感謝している。今後、地元や周辺自治体の理解を得ながら、安全を最優先にプルサーマル計画を進めていきたい」と話した。
[読売新聞]
Posted by nob : 2013年06月30日 22:18