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言わずもがな、、、事故直後の現場映像を見れば素人にも事態は明らか。。。
■東電、汚染水の海への流出認める 「湾内にとどまる」
東京電力福島第一原発の海近くの観測井戸から高濃度の放射性物質が検出されている問題で、東電は22日、汚染された地下水が海に流出しているとみられると発表した。さらに東電は坑道にたまった汚染水が今も地中に漏れ続けている可能性があるとみている。
今回の問題で、海への流出を東電が認めたのは初めて。東電は、原発の港湾外の海水に放射性物質の濃度の変動がほぼないことから、汚染は港湾内にとどまるとの見方を示している。しかし、東電が地元漁協などへの理解を得た上で、原発に流れ込む前に地下水をくみ上げて海に放出する計画は実現がさらに難しくなりそうだ。
港湾内で採取した海水からトリチウム(三重水素)が検出されている。日によって値は変動するが、今月3日に1リットルあたり2300ベクレルを検出。4月の20倍に上昇した。さらに井戸の水位が潮位の変動で上下しており、東電によると、放射性物質に汚染された地下水が港湾内の海水と混じり合っているとみられるという。
また、東電は井戸水から検出された放射性物質が事故直後に漏れ出た汚染水によるものだけでなく、地下の坑道にたまっている1万トン余りの汚染水が現在も地中に漏れ出て汚染された可能性もあると判断した。
東電原子力・立地本部の尾野昌之本部長代理は「汚染物質を外に出さない努力をしてきた。今回の状況を重く受け止めている。大変ご心配をかけて申し訳ない」と謝罪した。
今年5月に採取した井戸の水で汚染が発覚。当初、東電は事故直後に海洋流出した高濃度の汚染水が地中にしみ込んだものと推定。海への流出は「判断できない」としてきた。一方、原子力規制委員会は今月10日、汚染水の海への拡散が強く疑われると指摘していた。
[朝日新聞]
■福島第1原発、地下水放出厳しく 汚染水の海洋流出で
東京電力が22日、福島第1原発の汚染水の海洋流出を初めて認めた。待ったなしの状態が続く汚染水対策は再び暗礁に乗り上げる可能性が出てきた。東電は汚染されていない地下水を海洋放出する計画だが、汚染水の流出で地元漁協の理解を得ることは厳しくなることが予想される。廃炉を進める最重要課題の汚染水対策は抜本策が見いだせないでいる。
流出した汚染水は、原子炉建屋の海側にある地下水だ。この地下水がなぜ汚染されているかは不明だが、主に(1)事故直後の平成23年4月に汚染水漏れがあった際の水が地下に滞留(2)地下水が原子炉建屋などを通って汚染され続けている-の2つが考えられる。
汚染水対策は深刻だ。原子炉建屋には1日に約400トンの地下水が入り込み、放射性物質と混ざり合い、汚染水となっている。東電は事故直後から、地上タンクに汚染水を入れて保管している。これ以外に、地下貯水槽でも保管していたが、土壌汚染が確認され地上タンクへと移っている。
タンクの容量も限界を迎えており、東電は建屋に地下水を流入させないよう凍土壁を作る計画がある。さらに建屋に流入する前の汚染されていない地下水を海洋に流すことも予定していた。ただ、地元漁協の承諾が得られず海洋放出は見送られたままとなっていた。
東電は、放射性物質の海洋流出について港湾内のフェンスと防波堤で囲まれた限られた範囲だと説明。港湾全体や港湾外の海洋には影響はないとしている。
ただ、今回の判断に至った潮位や雨量のデータは今年1月から継続的に取っていた。6月26日の原子力規制委員会定例会で委員が潮位変化による流出の可能性を指摘。東電はそれから本格的にデータの検討を始めたが、1カ月近くたってからの海洋流出の判断は遅いともいえる。
汚染水が敷地内に増え続けることは廃炉を進めるうえでのリスクで、早急な対策が必要だ。そうした対策を進めるには東電の説明が信用に足るものかどうかにかかっている。速やかな公表と説明責任が東電には求められる。(原子力取材班)
[産経新聞]
Posted by nob : 2013年07月23日 10:36