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言い得て妙。。。Vol.12

■もう一度シンプルに帰ろう。人生をより豊かに味わうための3つの再発見

私はバケーションが大好きです。バケーションは世界に対する見方を変えてくれます。最高にシンプルな、別のライフスタイルを送ることができるかもしれないと教えてくれます。

激しい出世競争の中で極端なストレスにさらされながら、大金を稼いで高価な物を買っている人はたくさんいます。私は、バケーション先のハワイのカウアイ島で1人のバリスタに出会いました。彼女の仕事は、地元の人たちとおしゃべりをしながら、飲み物を作ることです。仕事がない時は、1人で、もしくは友だちとビーチに行って、打ち寄せる波を眺めています。

もちろん、バリスタではそんなにお金は稼げません。しかし彼女の生活は、自分のものではない夢を追いかけて働き過ぎている人より、豊かでリラックスしています。働き過ぎの人は、バケーションで年に2週間ほどビーチに行きますが、その間も仕事の心配をしています。バリスタは、ほとんど毎日ビーチに行き、夕陽を見ながらサーフィンをしています。

誤解して欲しくないのは、私はどちらがより良い人生を送っているかを比べているのではありません。どこに住んでいても、何をしていても、生活の中にシンプルな美しさを見出すことはできると思います。バリスタの人生の方が「賢い人生」だとは思いません。現実に目を向ければ、彼女の老後は働き過ぎの人たちより厳しいかもしれません。しかし、彼女は自然に囲まれ、シンプルな文化で生活をしているので、都会より少しは楽でしょう。

私たちは、必要以上に生活を複雑にしているきらいがあります。今回は、よりシンプルな人生を再発見し、人生を味わう3つの方法を紹介します。

1. 自然を再発見する

映画『グラディエーター』の中で私が一番好きなシーンは、主役のラッセル・クロウが手で麦の穂を軽くなでるところです。広大な麦畑の中の小道は、彼の家につながっています。そのシーンは特に重要なものではありませんが、飾り気のない美しさを表しています。そよぐ麦の穂、それを手でなでる音、風のざわめき、一体となって揺らぐ麦畑、雲と麦の動きが織りなす様々な影、すべてが自然の神秘と驚異を運んできます。これぞ生命だと思いました。

おそらく、日々のつまらない仕事によって、私たちの感覚は徐々に破壊されているのでしょう。判で押したような同じ日が何年も続くと、何も感じなくなってしまうのでしょう。締め切りや生産性は、この世のシンプルな美しさに、子どものように驚いたり魅了されたりする感性を鈍らせていくのでしょう。

絶え間ない驚きや神秘は今でもそこにあります。手の中で枯れ葉がボロボロに崩れることでも気付くはずです。最後にそんな自然を感じたのはいつですか? 自然を感じるのに、年を取り過ぎるということはありません。

枯れ葉が崩れるのは、麦の穂を手でなでるほど良いものではないかもしれませんが、ほんの少しでも自然界を感じさせてくれます。

2. 想像力と創造力を再発見する

きれいに整理整頓された机の上にノートを広げ、頭に浮かんだワクワクするアイデアを、消えてしまう前に書き留めます。頭の中にとどまらず、それを現実に創り出すことができるのはすごいことです。私は、これが人間があらゆる形のアートを好む理由だと思います。アートは、人間はものを創り出すことができる、ということを思い出させてくれます。「思い出させてくれる」と言ったのは、人間誰しも子どもの頃はクリエイティブだからです。大人になるにつれ、世間のルールに従うことで、創造力は徐々に失われていきます。

大人が物語を書いたり、絵を描いたりしようとしないのは、自分はクリエイティブな人間じゃないと思い込んでいるからです。そう思い込んでいる間は、それは真実です。

ある出版社のCEOが、クリエイティブな社員とクリエイティブではない社員の違いを見極めるために、心理学者を雇いました。調査をし始めた1年後、その2つのグループにどんな違いを見つけたと思いますか?

クリエイティブなグループは、自分はクリエイティブだと思っており、そうでないグループは自分はクリエイティブだと思っていませんでした。最初の違いは、自分のことをクリエイティブだと思っているかどうかだけでした。その後、クリエイティブではないグループの社員が、創造性を育むコースを受講したところ、最初にクリエイティブだと思っていた社員よりも、もっとクリエイティブになったのです!

誰でもクリエイティブになることができます。このシンプルな法則と、人生を実りあるものにするクリエイティブな能力を再発見しましょう。物語を書いてみるもよし、誰かに語ってみるもよし。いたずら書きみたいな絵を描くのもいいです。大切な人のために楽しい冒険を創り出してみましょう。

3. シンプルさ(ミニマリズム)を再発見する

物を所有し続ける人がいる一方で、ミニマリズムの人も増えてます。私もミニマリズムに切り替えてから、頭の中がクリアになったことに気付きました。物をあまり持たないというシンプルさは、生活や人生における美しさを教えてくれます。身の回りが雑然としていないと、家族や友だちのような大事なものに、より意識を向けることができます。

ミニマリズムというのは、物を所有するのが嫌な訳ではありません(それは誤解です)。私は、ミニマリズムになってからの方が、自分の物をより大切にするようになったので、ミニマリズムが好きなのです。例えば、お気に入りのおもちゃを1つ持っている子どもと、おもちゃ箱いっぱいのおもちゃを持っている子どもがいたとします。おもちゃをたくさん持っている子どもより、1つだけおもちゃを持っている子どもの方が、おもちゃを大事にするはずです。

Stephen Guise(原文/訳:的野裕子)

[ライフハッカー]

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Posted by nob : 2013年12月22日 08:02