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主体的・積極的な食養生にて明日の健康は創りだしていける。。。Vol.2/生活習慣の見直しは言わずもがな。。。

■ある日突然、花粉症が治るは本当?

手料理を食べるようになって改善するケースもあるとのこと。マスクなどの防御策とともに、食事にも気を配りたいところだ。

花粉症の人にはつらい季節がやってきた。今年も悪戦苦闘している人が少なくない。しかし、ごく稀ながら「特に対策をしていないのに、急に花粉症が治った」という声を聞くことがある。

果たしてそんなことがあり得るのだろうか? アレルギー治療を多く行う、エミーナジョイクリニック銀座の伊東エミナ先生に伺った。

「ある年に突然、花粉症が治ることはあり得ます。一番多いのは、腸内環境の変化によるケース。たとえば美容のために乳酸菌などを摂りはじめたところ、腸内環境が改善されて、花粉症が治ったという方はいらっしゃいます」

一見、花粉症とは縁遠いように思える腸。しかし腸内環境が悪くなると、食物成分の消化が不十分となってしまい、体内の状態が悪化。少しの花粉にも防衛反応が働いて、くしゃみや鼻水などが出やすくなるようなのだ。

「花粉はあくまでアレルギー反応の引き金。根本は、体内の状態が悪化することで、花粉にも防衛反応を示すようになることです」と伊東先生。インターネットでは、会社を退職したことでストレスがなくなり、花粉症が治ったという人も見られたが、「これもストレス減少で血流が良くなり、体の状態が改善。花粉への防衛反応がなくなった形です」とのことだ。

同様に、背骨のゆがみが治ることで花粉症が改善されることもあるらしい。背骨のゆがみは血流を悪くさせ、全身の“冷え”を起こす。冷えが強いと体はその状態を治そうとするため、風邪を引いた時と似た状態に。そこへ花粉が飛びこむと、より防衛反応を示しやすくなるようだ。

そのほかではこちらも稀な例だが、妊娠・出産を経て花粉症が治ったという話も聞く。

「これは未解明なことも多いのですが、胎児は免疫学で見ると母体にとっての『異物』なんですね。その胎児を長期間にわたり体内で育てるため、母親の免疫力やホルモン状態が大きく変わることも多いんです。これにより異物へのキャパシティが広くなり、花粉症が出なくなるのかもしれません」(同)

なお、引っ越しにより花粉症が治ることもあるという。単純に花粉の少ない地域に移るケースだけでなく、前の住居のダニやホコリ、あるいは化学物質がなくなることで改善する場合もある様子。これらが多量にあると合わせ技で花粉症になりやすいため、その原因がなくなることで防衛反応が起きにくくなるようだ。

今回挙げた例は、あくまで「レアケース」。とはいえ、いろいろな原因が積み重なって花粉症になるというメカニズムを考えれば、多くの人にとって決して無縁な話ではないかもしれない。

(有井太郎)


■花粉症対策におすすめの食材は?

暖かな春が近づくにつれて、猛威をふるい始めるイヤなものといえば花粉。花粉症で、毎年くしゃみや鼻水、目のかゆみに悩まされている人も多いのではないでしょうか。食生活で花粉症対策を意識するなら、アレルギー症状の緩和と免疫力向上がポイントです。

まず、アレルギー症状緩和には乳酸菌を多く含むヨーグルトやナチュラルチーズがおすすめ。乳酸菌には体内で起こるアレルギー反応を調整する働きが期待できます。また、サバなど青魚に豊富に含まれるEPA・DHAも、アレルギー症状を引き起こす化学物質が作られるのを抑制します。それからホタテやウナギに多く含まれる亜鉛は、免疫機能に関与するT細胞の働きを高める働きがありますよ。

ドリンクには緑茶をチョイス。アレルギーのかゆみを引き起こすヒスタミンの放出を防ぐ、抗ヒスタミン作用が期待できるカテキンがたっぷりです。これらを摂取して、少しでも「あのつらさ」を和らげたいですね。

北嶋佳奈=監修
管理栄養士&フードコーディネーター

富永玲奈(アート・サプライ)=取材・文


[いずれもwebR25]

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Posted by nob : 2014年03月23日 14:10