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今年に入って以来の体質改善プログラムの一環として、禁酒ではなく休酒してみて、それまでの呑み過ぎを初めて深く実感、、、只今絶好調、あと半年継続してみます。。。

■老化を防ぐ、お酒の飲み方とは?

久保 明 [東海大学医学部 抗加齢ドック教授/慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任教授]

ビールや日本酒、ワインは
何杯も飲めばあっという間にご飯数杯分の糖質摂取に

 今回はお酒をテーマにアンチエイジングを考えてみましょう。

 働き盛りの大人であれば、お酒を飲む機会がかなりありますよね。接待や友人との飲み会、仕事を通じての「ノミニュケーション」等々。お酒が好きで、お酒と食事の組み合わせも大好きで、ストレス解消や気分転換にも欠かせないという人も多いのではないでしょうか。

 まず糖化(参考:第2回「老化のスピードを早めてしまう糖化とは?」)とお酒の関係をみてみましょう。

 焼酎、ウィスキー、ブランデーなどの蒸留酒には糖質が含まれていません。ただし、水やウーロン茶などで割るのでなく、コーラやサワー類などで割ればその分の糖質がかなり加わります。

 一方、ビールや日本酒、ワインなどには糖質が含まれていますので、何杯も飲めばあっという間にご飯数杯分の糖質を摂取してしまいます。甘いカクテル類にも相当の糖質が含まれますのでご注意を。

 糖質を含まない蒸留酒を飲むなら問題ないかといえば、そうでもありません。肝臓の問題があります。

老化を防ぐ、
アルコールの適量とは

 お酒を飲んでいるとき、肝臓はほかの作業を後回しにして、アルコールを分解するため、糖を血液に放出する働きが抑制されます。これにより、一時低血糖になることもあり、身体にとって大きな負担になってしまいます。飲み過ぎはさらに肝臓を疲れさせ、大きな負荷をかけますので、慎みたいものです。

 お酒の健康的な適量というのは案外少ないものです。

 健康を保つため、厚生労働省が推奨しているアルコールの適量は、1日純アルコールで20gほど。ビールなら中瓶1本、日本酒なら1合、ワインならグラス2杯、ウィスキーならダブル1杯、焼酎グラス1杯くらいに相当します。お酒を飲む人にとっては物足りない量ですよね。

 しかし、どんなに多くても、40gを適量の限度にすべきと言われています。お酒の飲み過ぎは身体に毒です。もちろんアンチエイジングの大敵でもあるのです。

 お酒は飲み方によっても身体への影響が違います。

一人飲みは、
飲まない人に比べ、リスクが倍にも!

 面白いことに「一人で飲むより、みんなで楽しく飲む」と老化や病気になるリスクが少なくなるのです。お酒の場合、飲むときのメンタル面が大きな要素になるのです。ストレスを抱えて一人で鬱々とのむと悪酔いするとよく言われますが、実際、そうなのです。

 週に300g未満であれば、「みんなで楽しく飲んだ」人は全く飲まない人より、脳梗塞や脳出血など脳血管疾患の発症リスクが低いというデータもあるほどです。週に300gなら、結構お酒が楽しめますよね。週、300g~449gでも、「みんなで楽しく」飲むなら発症リスクは飲まない人と同じくらいです。

 ところが、一人飲みの人は、週300g~449gで脳血管疾患の発症リスクが飲まない人の倍くらいになるのです。

 また別の調査では、ほぼ毎日お酒を飲んでいても、健康的な適量(純アルコールで20g)なら、全く飲まない人に比べて、高齢になっても生活機能レベルが落ちていないことが報告されています。ただし、日本人はお酒に弱い体質の人も多いですから、無理に飲むことはありません。くれぐれも飲みすぎには注意しましょう。

 お酒でもうひとつ気をつけたいのは、お酒を飲むと食欲が増進し、ついおつまみや食事を食べすぎてしまうことです。

 唐揚げやコロッケ、焼き肉、チーズがたっぷりのったピザ等々、高カロリーや糖化につながる高GI(GI値=グリセミック・インデックス値。食後の血糖値の上昇を数値化したもの)食品は、不思議とお酒には合いますよね。ただし、ビールや日本酒、ワインなどと一緒にたくさん口に入れれば、糖化への道まっしぐらです。おつまみのメニューやお酒の組み合わせ方を上手に選んでみましょう。

 また、「懐石食べ」のように、サラダやおひたし、和え物など食物繊維の多いものや豆腐など大豆製品をはじめに食べ、その後にお刺身や肉などを取るという作戦もありますね。知恵を使って、お酒をより楽しい場にすることがお勧めです。

50歳以上の
正しいたんぱく質の摂り方

 今回のメディカル・トピックスは、たんぱく質の摂り方です。

 今年、2014年に発表された研究では、たんぱく質の摂取が少ない高齢者(66歳以上)では死亡リスクやがんの罹患リスクを上げ、中年(50歳~65歳)では低たんぱく質摂取が死亡リスクやがんの罹患リスク、糖尿病の罹患リスクを下げることが分かりました。

 中年では肉や魚、乳製品などたんぱく質の摂りすぎに注意、高齢者は反対に肉や魚、乳製品などの摂らなさ過ぎに注意するということです。

 アンチエイジングは年齢によって気をつけることが違うのです。

[DIAMOND online]

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Posted by nob : 2014年06月10日 08:40