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まずは毎朝のウォーキングと舞夜就寝前のストレッチから、、、身体と生活にリズムが生まれてきます。。。

■「眠れない、食べられないのに夏太り」に注意
ぐっすり眠れないと、「脂肪分解力」が7割も減少!

安達 純子 :医療ジャーナリスト

 「ちょっと体調が悪くて……」「なんか最近体が……」こんな悩みを抱えているビジネスマンは多いはずだ。だが忙しい企業戦士のみなさんのこと、気軽に休暇を取得して病院で1日じっくり検査、というわけにはいかないだろう。大抵、「寝れば治る」で、放っておいてしまう人が多い。

 だが、ちょっと待ってほしい。その病気になる直前の“病気もどき”こそ体のSOS信号なのだ。この連載では看過することのできない”病気もどき”について、医療ジャーナリストの安達純子氏が解説する。

ぐっすり眠れないと、脂肪分解力が7割減に!

熱帯夜では、布団に入っても、「暑くて眠れない」といったことになりがち。エアコンを低めに設定し、ウトウトとしたものの、寒過ぎて夜中に目が覚める。再びエアコン調節をして寝ても、しばらくすると暑くて再び起きてしまう。当然のことながら寝不足。こんな状態を繰り返していると、翌日の仕事のパフォーマンスに悪影響を及ぼすだけでなく、ふと気がつくと、お腹周りに脂肪がプヨプヨ。夏太りにまで結びつくという。寝不足で体力低下のはずが、脂肪だけはしっかりと体内に蓄積されていく。その原因とはなにか。

「ダイエット外来の寝るだけダイエット」(経済界刊)の著者で、日本肥満学会会員、佐藤桂子ヘルスプロモーション研究所所長が説明する。

「寝ている間に分泌されている成長ホルモンは、一晩で約300キロカロリーの脂肪を分解します。ところが、ぐっすり眠れないと、成長ホルモンの分泌は「通常の3割」に減り、90キロカロリー程度まで脂肪を分解する能力が落ちてしまうのです。一方、真夏の外気によるストレスや寝不足は、自律神経の働きを乱します。本来、肥満細胞から分泌される『レプチン』は、交感神経の興奮と連動して、食欲の抑制や脂肪燃焼に関係していますが、自律神経が乱れると分泌量が減ってしまうのです。

逆に、胃から分泌されて食欲に関与する『グレリン』という物質は増加します。眠れなくて成長ホルモンが減り、脂肪燃焼がしくにくだけでなく、自律神経の乱れで、脂肪燃焼は制御されて食欲は増すといったことが、真夏には起こりやすいのです」

「そうめん&アイスだけ」は、やってはいけない

自律神経が乱れてグレリンの分泌量が増えると、食欲は増す。しかし、灼熱の太陽が照りつける中、夏バテで食欲は減退しがちという人もいるだろう。そんなときに食事で選びやすいのが、そうめんやアイスなど、のど越しの良い食材。ガッツリとした丼物よりも、カロリーは低いように見えるのだが、夏太りに拍車をかけることがあるそうだ。

「夏場は、汗と一緒にビタミンB群が失われやすいのです。ビタミンB群は、脂肪燃焼に欠かせないのですが、汗で失われると同時に、そうめんやアイスといったのど越しのよい食材からは、体内に補給することができません。ビタミンB群不足で脂肪が燃焼されにくくなることが、夏太りを後押しするのです」(佐藤所長)。

そうめんやアイスばかり食べていると、糖質ばかりを体内に入れることになる。糖質は、本来、エネルギー源となるが、夏場は基礎代謝も落ちやすい。基礎代謝というのは、安静の状態でも消費されるカロリーのこと。

「真夏は、外気の影響を受けて基礎代謝が落ちます。冬場はエネルギーで体温を高める必要がありますが、夏場は体温調節のための代謝は、外気温が高いゆえに冬場と比べて必要ありません。基礎代謝が落ちるため、冬場と同じ食事量でも、夏場は太りやすいのです」(同)。

 人間の身体は、体温を一定に保つ仕組みになっている。外気が10度以下の冬場は、体温を36度前後に保つため、脂肪を燃焼してエネルギーに変える。ところが、夏場の外気35度以上では、体温を自然に上がるため、脂肪を燃焼する必要がなくなるというわけだ。

基礎代謝が落ちていると、エネルギーとして使われる量が少ないゆえに、そうめんやアイスなどでとった糖質は体内で脂肪となって蓄積されやすい。ビタミンB群不足で燃焼もされず、寝不足では成長ホルモンによる分解も期待できない。食欲を増すグレリン分泌量が増えていると、糖質への食欲も増す一方。結果として、夏太りへの一途をたどることになる。

効果的な「夏太り予防法」と「解消法」とは?

佐藤所長によれば、夏太りの予防と解消法は次のとおり。

① 寝つきをよくするために、寝る2~3時間前にウォーキングやラジオ体操などで身体を軽く動かす。運動習慣のない人が、ジムなどでハードトレーニングを行うと身体に悪影響を及ぼし、逆効果になるため、軽い運動にとどめる。

② ビタミンB群の補給のため、レバニラ炒めや豚肉の生姜焼きなど、ビタミンB群の豊富な食材を積極的に食べる。ただし、副菜は肉類に偏ることなく、肉や魚とバリエーションに富んだメニューが良い。

③冷たい飲食は身体の基礎代謝を落とすため、なるべく温かいものを食べるようにする。食事は、ご飯、みそ汁、おかずが基本。

④ 野菜も温野菜がベター。発酵食品のみそ汁の中に、野菜類をたっぷり入れると、腸内環境を整えて自律神経の乱れも解消しやすい。

⑤食生活の改善が難しいときには、食欲調整ホルモンへの作用が期待されるサプリメントを活用するのも一考だ。

「仕事などでストレスがあると、脳内物質のセロトニンを増やそうとして、脳が甘いものへの食欲を増幅させます。寝る前にアイスなどを食べるとホッとするという人はいるでしょう。しかし、寝る前に身体を冷やすと寝つきが悪く、基礎代謝も落ちるなど、短時間で体重が増やすことに結びつきます」。

「ストレス解消のアイスを食べるなら、昼間にしましょう。そして、バランスの良い1日3回の食事と十分な睡眠時間を確保することで、夏太りから身を守っていただきたいと思います」と佐藤所長は話す。

[東洋経済ONLINE]

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Posted by nob : 2014年07月19日 21:40