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格納容器からも溶け出している!?、、、と思います。。。
■溶けた核燃料、宇宙線で探れ 福島第一1号機、来月から試験
宇宙から地球に降り注ぐ宇宙線から生じる「ミュー粒子」を利用し、東京電力福島第一原発事故で溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)を調べる初の実証試験が二月から始まる。今秋には高精度の機器を用いた試験も予定されており、関係者は「廃炉で最難関のデブリ取り出しに向けた検討材料を得たい」と期待をかける。
ミュー粒子は物質を透過する能力が高い一方、ウランなど密度が高い物質にぶつかると、吸収されたり、進む方向が変わったりする性質がある。
この性質を利用し、上空から降り注ぐミュー粒子を原子炉建屋の周囲で一定期間、観測すれば、エックス線写真のようにデブリの位置や分布範囲が把握できる仕組みだ。
高エネルギー加速器研究機構(高エネ研)は一月下旬、1号機の原子炉建屋そばの二カ所に測定機器を設置する。
二月から約一カ月かけて観測し、三月末に調査結果をまとめる予定。
東電は1号機原子炉内の燃料はほぼ全てが圧力容器から溶け落ちたとみているが、高い放射線量に阻まれて実際の状態は今も分かっていない。
高エネ研は「圧力容器内の燃料の残り具合などが実際に確認できれば、今後の調査や取り出し方法の検討に向けて重要な手掛かりになる」とアピールする。
高エネ研は二〇一二年二月~一三年十二月にかけ、ミュー粒子を使った実験を東海第二原発(茨城県)で行い、原子炉建屋内の燃料プールに核燃料が保管されている様子を可視化することに成功している。
ただ識別できた大きさは約一メートルまで。福島第一原発1号機の場合も六十センチ~一メートル程度が限界とみられ、デブリの状態の大まかな把握が目標となる。
これに続き、東芝も米ロスアラモス国立研究所と共同で、十月から2号機でミュー粒子を使った実証試験の開始を目指している。原子炉を挟み込む形で大型の測定機器を設置し、ミュー粒子がデブリに当たって散らばる様子を観測する。
しかし、いずれの試験も他の廃炉作業への影響を避けて地上に機器を設置するため、デブリが大量にたまっているとみられる地下の格納容器底部は観測できず今後の課題となる。
[東京新聞]
Posted by nob : 2015年01月11日 17:00