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拍手っ!/全員でゴールを目指す、、、たったこれだけのことながら、これまで日本代表が一度もできなかったこと。。。

■ハリル監督5発連勝 日本に魔法? 改革手応え

<国際親善試合:日本5−1ウズベキスタン>◇3月31日◇味の素スタジアム

 バヒド・ハリルホジッチ監督(62)率いる日本代表が、2連勝でチーム改革を軌道に乗せた。日本(FIFAランク53位)はウズベキスタン(同72位)と対戦。MF青山敏弘(29=広島)の代表初得点などで完勝した。3月27日のチュニジア戦から先発全員を入れ替え、本職とは違うポジションでの選手起用も試すなど大胆なテストも敢行。この2試合で招集したフィールド選手全員を起用し、06年のオシム監督以来となる就任からの2連勝を飾った。

 魔法のタクトが日本のファンに示された。後半。日本の攻撃スピードが、一気にアップした。同9分。自陣でボールを奪って速攻につなげると、DF太田の左クロスからFW岡崎がチーム2点目。その後も前線のスペースに選手が走り、スピード感あふれるカウンター攻撃を連発した。

 得点シーンで。そして得点には至らないシーンで。ハリルホジッチ監督は満足げに、拍手でプレーをたたえた。「後半は効果的で素早い攻撃ができた。戦術を変えて、何点かとれた。ゴール自体もスペクタクルだった」とうなずいた。前半から攻撃が一変したのには、理由があった。試合後の会見で「ワナをしかけました」とタネ明かしをした。

 ハリルホジッチ監督 高い位置からプレスにいけと指示してきたが、試合では修正もする。ワナをしかけないと。守備ブロックをあえて下げた。これがワナ。相手を前に来させて、その後方にスペースをつくった。ボールを奪ったら、すぐにそこを狙うように。

 ピッチサイドで指揮者のように両手を振り続けていたのは、相手のボールを奪いにいく高さを細かく指示するためだった。もくろみ通り、カウンター攻撃の威力は一気にアップ。「これがタクティック(戦術)をコントロールするということです」と澄まし顔で語った。

 1週間強の初合宿にも手応えを感じている。チーム改革のため、思い切った手を打ち続けた。ミーティングでは映像やデータを駆使し、これまでの日本代表に “ダメ出し”をした。その上で、従来のポゼッションサッカーとはかけ離れた「堅守速攻」を求めた。そして全選手横一線とばかりに2試合で先発を全員変え、合計27選手を出場させた。

 お家芸とも見られてきたセットプレーも「統計を取ったらFKから得点が決まっていない」とバッサリ。この日はCK、FKを、すべて本田以外の選手に蹴らせテスト。本職はセンターバックのDF水本には、後半からボランチを任せた。本人は驚いたが、守備を引き締めるだけでなく、攻撃の起点にもなった。試合後には水本を呼び「ほら、できただろう」と伝えた。また、ボランチが本職のMF柴崎をトップ下で途中出場させた。

 常識を打ち破り続け「何かが変わりそうだ」という予感を持たせる。試合を決めたマジック以上に、合宿を通じてかけた魔法は選手たちの心をとらえている。初合宿はすべてがうまくいったと言っていい。それでもハリルホジッチ監督は「まだ何かを成し遂げたわけじゃない」と眉間に深いしわを刻んだ。【塩畑大輔】

[日刊スポーツ]

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Posted by nob : 2015年04月01日 23:16