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「栄養のバランス&糖と脂肪のコントロール」が食生活の根幹。。。

■“内臓脂肪”と“代謝の低下”が原因だった?
年を取ると腹まわりから太る理由

内臓脂肪とは、文字通り内臓の周囲に分布する脂肪のこと。つまり内臓がたくさん詰まったお腹まわりは、加齢によって代謝が低下することで、いっそう脂肪がつきやすくなる部位なのだ。突き出たお腹は実年齢以上におっさん臭く見えるのでご注意!

日々の乱れた食生活や運動不足がたたり、ちょっと油断すると途端にお腹まわりがキツくなるお年頃。

それにしても、年齢を重ねるごとにお腹まわりにばかりぜい肉がつきやすくなるのは気のせいか。それとも、お腹の脂肪は実感しやすいだけで、全身まんべんなく脂肪が増えているのだろうか?

「気のせいではありません。加齢とともに腹部にばかりぜい肉がつきやすくなるのはれっきとした事実です。これは皮下脂肪の影響も当然あるのですが、どちらかといえば“内臓脂肪”が増えていることによって起こる現象なんです」

そう語るのは、新宿ライフクリニックの須田隆興先生だ。一体どういうこと?

「皮下脂肪とは別に、内臓脂肪というものがあるのはよく知られていますが、これは文字通り、腸や肝臓など内臓の周囲に分布する脂肪のこと。皮下脂肪と同じ白色脂肪(中性脂肪を溜め込む組織)で、内臓が偏在する腹部につきやすく、他の部位よりも相対的に胴まわりが肥えているケースでは、この内臓脂肪の比重が無視できません」

つまり、お腹は内臓が詰まっている場所だから、内臓脂肪もそこに溜まるという理屈だ。

「この内臓脂肪がつく要因としては、糖分の過剰摂取や運動不足などと並び、加齢が大きく影響します。代謝特性を比較した場合、内臓脂肪は皮下脂肪よりも代謝によって分解されやすい性質があるため、加齢とともに代謝そのものが低下することで、腹部の肥満につながりやすくなるわけです」

結論として、年を取るとお腹まわりから太るというのは、医学的にも根拠のある現象だった。…だからといって、「しょうがないか」とあきらめてはいけない。食生活の見直し、運動の習慣付けなど、できるかぎりの努力をしよう。

(友清 哲=取材・文)


■北嶋佳奈のビジネスマン栄養学
糖質過多で肥満や骨の老化が加速

糖質は重要なエネルギー源 肥満などをもたらすが、不足も問題 本間昭文=イラスト糖質は重要なエネルギー源 肥満などをもたらすが、不足も問題 本間昭文=イラスト

でんぷんや果物などに多く含まれる糖質は、たんぱく質、脂質と並ぶ三大栄養素のひとつで、エネルギー源として欠かせないものです。糖質を大幅に制限することには賛否がありますが、いずれにせよ摂りすぎは肥満以外にも、体に様々な悪い影響を及ぼします。

糖質はブドウ糖に変化してエネルギーになります。しかし摂りすぎると血中の中性脂肪が増えたり高血糖状態が続き、血流が悪化して肩こりなどを招きます。また、過剰な糖質と体内のタンパク質が結合することを「糖化」といい、骨の老化などが加速するといわれています。

一方、極端な糖質制限もおすすめできません。脳のエネルギーとなる糖質が不足すると、頭がぼーっとするなどの可能性があります。

1日に摂るべき糖質摂取量は、男性(18~49歳)の場合だいたい350gほどが目安といえますが、ごはん1杯(150g)だけでも55gもの糖質が含まれているので、摂りすぎに注意した食事を心がけましょう。

富永玲奈(アート・サプライ)=取材・文


■身体にまつわる都市伝説 第218回
米を食べ過ぎても糖尿病になるの?

米もうどんも、要はバランスが大切。炭水化物だけを過剰摂取することは、生活習慣病の原因になる。

米は日本人の主食。炊きたての美味しい白米にありついた時、「日本人でよかった!」としみじみ感じ入る人は少なくないはず。

しかし、炭水化物の摂り過ぎはダイエットの大敵といわれ、昨今はごはんやパン類・麺類を控えめにする人も増えてきた。うどんの消費量No.1を誇る香川県が、人口当たりの糖尿病患者数で全国ワーストなんて話を聞くと、炭水化物の摂り過ぎを心配する気持ちもわからなくはない。ただ、大好きな米を控えなければいけないのはちょっと寂しいが…。

実際のところ、炭水化物にはどのくらいのリスクがあるのだろう? 新宿ライフクリニックの須田隆興先生に聞いてみた。

「炭水化物というのは糖質ですから、過剰に摂取すれば、糖尿病をはじめとする生活習慣病の原因になるのは事実です。それは米やうどんにかぎらず、パンやソーメンなども同様。また、炭水化物を摂り過ぎて肥満化するとインスリンというホルモンの動きが悪化し、それが糖尿病の発症リスクを高めることにもなります。体調がすぐれない時など、“今日は軽めに素うどんですませよう”という人もいますが、これは生活習慣病の予防を目的とした場合、ほぼ糖質だけを摂取しているのに近いので逆効果ともいえます」

もちろん、人が活動するうえで炭水化物は重要な栄養分だが、過ぎたるは及ばざるがごとし、ということだ。

「食事において重要なのは栄養バランス。生活習慣病を予防するためには、脂質・タンパク質・炭水化物・食物繊維をバランスよく摂取し、かつ、全体のカロリー量を控えめにすることが大切なんです。その意味では、汁物やサラダ、その他のおかずとセットアップしやすいお米は、バランスさえとれていれば決して健康に悪いものではありません。また、食べる時間帯にも気をつけたいですね。朝食で摂取する炭水化物は、消費されやすく体内に蓄積されにくいですから、白米が大好物だという人は、朝の米食を習慣にしてはいかがでしょうか」

末永く美味しい食事を満喫するためにも、今のうちから肝に銘じておいた方が良さそうだ。

(友清 哲)


■食欲を抑え、メタボや肥満を予防する!
ナッツ類はダイエットの味方?

メタボの診断基準は日本とアメリカでは腹囲の基準が異なるだけで、ほかは同じ基準が用いられているメタボの診断基準は日本とアメリカでは腹囲の基準が異なるだけで、ほかは同じ基準が用いられている

「アーモンドやくるみなど、ナッツ類は美しく痩せるために摂取するといい」と、よく耳にします。どちらかというと、油分が多くてカロリーが高いイメージのナッツ類ですが、その噂は本当? 医学博士の白澤卓二先生に聞きました。

「アーモンドを食間のおやつに食べると、血糖値の上昇度合いを抑えられることが、オーストラリアとアメリカの大学の共同研究から判明しています。午前と午後のおやつに43gのアーモンドを食べたグループと食べていないグループとを比較したところ、食べたグループは血糖値の上昇度合いが抑えられていたのです」

血糖値とは、血液内に含まれるブドウ糖の値のこと。ごはんやパスタ、スイーツなどから糖質を摂取すると、体内で分解されてブドウ糖になります。ブドウ糖は生活に必要なエネルギー源ですが、糖質を摂取しすぎると血糖値が急上昇! 血糖値を下げるために、体内でインスリンが大量に分泌され、血中のブドウ糖が中性脂肪として溜めこまれてしまうそう。食間にアーモンドを食べることで血糖値の上昇を抑えられるとは、嬉しい事実です!

「ほかにも、ナッツを多く食べている人(1日平均16g)は、ほとんど食べていない人(1日平均5g)に比べ、メタボリックシンドロームの発症率が低いことが、アメリカの大学の研究からわかっています。前者は後者に比べ、メタボ発症率が32%も低かったのです」

白澤先生によると、この結果には「ナッツの食欲を抑える効果も関係している」のだとか。ナッツを食べることで、血糖値の上昇が抑えられて脂肪を溜めこまないだけでなく、そもそもの食欲を抑えるから過食を防ぐという、ダブルの効果が得られるということ!

「また、ナッツに含まれる成分も要注目です。ナッツに含まれる栄養素、オメガ3脂肪酸が動脈硬化や心臓病の予防に効果的とされるほか、健康維持に有効なファイトケミカルも豊富に含まれています」

ナッツは種類により異なる栄養成分を含んでいて、アーモンドは活性酸素を取り除くビタミンEが豊富。ピスタチオは塩分によるむくみを改善するカリウム、マカダミアナッツは糖尿病を予防するパルミトレイン酸、カシューナッツにはアンモニアなどの毒素を排出してミネラルを運ぶアスパラギン酸、ヘーゼルナッツにはイライラ解消に役立つビタミンB1が豊富。また、くるみはオメガ3脂肪酸の含有量がナッツのなかで断トツだとか。

「ナッツは1日50gほどの摂取が理想的。たくさん食べる予定があるときは、その前に食べておくといいでしょう。ひと口に15回を目安によく噛んで食べると、少量でも満腹感がありますよ」と白澤先生。ダイエットどころか、健康に長生きするためにも、ナッツを取り入れた生活は効果がありそう。小腹がすいたときは、ナッツを食べてみましょう!

(富永明子)


[いずれもwebR25]

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Posted by nob : 2015年04月04日 14:35