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テキトー快適ライフ、、、何事もしてもしなくてもたいしたことはないことを知ればこそ、したいことをしたいようにできるようになる。。。

■物を捨てる!家事を手放す!「持ちすぎない暮らし」のすすめ

◆「持ちすぎない暮らし」は40代が始めどき!

・人生の「繁忙期」を生きている

40代の暮らしは、とにかくやるべきことがたくさんあって忙しいものです。そして、やることの分だけ物があふれ、やることの分だけ時間が足りなくなっている人も多いでしょう。

結婚して子どもが生まれ、毎日が新しいことだらけの30代までは、いわば模索期でした。何が必要な物なのかも、家事にどれだけ時間をかけてやるべきかも、迷いながらこなしていたと思います。

40代はその模索の時期をすぎて、忙しすぎる時期=繁忙期を生きています。もう「何をどうしたら?」と迷うことはないでしょう。その代わり、「どうやってこなせというの?」と言いたくなるほどの、大量のやるべきこととの格闘が続いているのではないでしょうか。

・「見極める目」ができるとき

でも、だからこそ、40代は物や家事と向き合ういいタイミングです。いらない物は、じょうずに手放してみてください。

家族や家になじんで、自分なりのやり方がわかってきた今だから、必要な物がわかってきたはずです。以前なら、レシピもあれこれ試してみたでしょうが、毎日料理を作り続けてきた今は、得意料理ができてきて、使う調理器具も決まっていますね。

また、忙しい今だから、あれもこれもと欲張りにならず、「これだけできれば上等」と見極める目もできるでしょう。いわば家事に慣れたからこそ、手抜きができるようになるのも、今だからなのです。

そうやって、物や家事をじょうずに手放すと、「あれもこれも、できていない」と自分を責めることもなくなります。「今日もよくがんばった」と納得しながら眠りにつけるような毎日を過ごせるといいですね。

◆物を捨てて得られる3つのこと

1. 今がすごしやすくなる
いうまでもなく、掃除も片づけもしやすくなります。いらない物を追い出すだけで、部屋がすっきり見えますし、いる物だけなら使った物を元に戻すのも楽なのです。その分、家族に「片づけて!」といらだつこともなくなりますね。

2. 自分らしい空間になる
好きなレシピを作る道具、落ち着いて座れる椅子、夫が愛用するクッション......、いる物とは自分や家族が大切にしたい物でもあります。物は、自分や家族が生きる価値観をそのまま表しているのです。だから、自然に「いごこちいいなあ」という空間になるわけです。

3. 物がさらさらと流れ出す
きちんと捨てることで、きちんと入ってくるのが自然の理です。捨てないでため込んでいると、入ってくるべき物も入る余地がなくなります。持っている物の量が多いか少ないかを気にするよりも、使わない物が家のなかで滞っていないかを気にしてみてください。

◆いる家事

家事も「いる」「いらない」を見極めることが大切です。「いる家事」は、"自分と家族の幸せにつながるもの"です。

まず、どこまできちんと家事をすればいいのか?私は、家事の合格ラインは「死なない・病気にならない・近所に迷惑をかけない」だけだと考えています。それ以上は、それぞれの好みにすぎません。

今の時代はいろいろなサービスもあるし家も外も清潔です。今や「ぜったいしなければならない家事」はないのだと言えます。だからこそ、判断基準は自分と家族の幸せです。

(1)しないと自分が気になる家事
洗濯は二日に一回だけど、トイレ掃除は毎日しないと気が済まない人。料理は手作りじゃないと罪悪感があるけど、少々のほこりは気にならない人。家事の好みは人それぞれです。自分にとって大切な家事は何ですか?

(2)しないと家族(とくに夫)が気にする家事
家族にも同じように「自分が気になる家事」があるものだ、と考えてください。そこは取り入れたほうが、みんなが幸せです。

◆いらない家事

「いらない家事」は、あなたの思い込みで必要以上に多くしているかもしれません。一度振り返ってみましょう。

一言でいえば「やっていなくても自分や家族がそう気にしない家事」がいらない家事です。掃除をさぼっていて、ほこりが目に付いたら「掃除してないって言われるんじゃないかしら」と気が咎めますね。けれど、夫や子どもはほこりの存在にも気が付いていないかもしれません。自分だって、家族の目がなければ、気にしないのではないでしょうか。

であれば、「少々のほこりでの掃除機かけ」は「いらない家事」なのかもしれません。つまり、「やらねばならない」と思い込んでいるだけの家事は、けっこうたくさんあるものだ、ということです。思い込みを修正するには、

(1)家族に聞いてみる
いつもは家事の話なんてしないかもしれませんが、あえて話題にしてみましょう。

(2)友だちに聞いてみる
バスタオルを毎日洗う?何日おき?なんて話題でも、意外にもりあがります。

◆暮らしを心地よくするコツ

いらない物を手放した後に暮らしをすっきりと整えるのは、じつはとても簡単です。

(1)自分の暮らしを好きになる
日々の暮らしを愛おしいな、大切にしたいな、と思う気持ちが何よりも原動力になります。

(2)家族との暮らしを好きになる
わずらわしいこともあるけれど、やっぱり家族のために毎日をがんばれるのですから。

(3)手を動かすこと
暮らしは、自分の手を動かすことでさらさらと動きます。それは面倒とも言えるけれど、確実な手ごたえがあることですね。

・片づけの三原則を守る
すっきりした暮らしは、やはり片づけがほどほどにうまくいっているほうが、達成しやすいものです。片づけは、「定位置・定量・捨てる」の三原則に尽きます。戻しやすいところに場所を決め(定位置)、量を増やさないようにして(定量)、きちんと出していく(捨てる)。ちょっと心がけるだけで、物の流れが違ってきます。

・除機頼みをやめてみる
掃除といえば掃除機、という家庭は多いのですが、掃除機はとても重く、コードを差し替えたりしなければならなくて、気合のいる作業です。掃除をもっと気楽に、まめにできるようにするには、はたき・ほうき・ぞうきんといった道具を取り入れてみましょう。掃除道具を手に取るのが気楽だと、意外に掃除は楽しい作業です。

・洗濯のルールを作る
洗濯は、「洗って・干して・取り込んで・片づける」までに1日近くかかる、長い作業です。その分、途中途中がつっかえてしまいがち。とくに取り込んだ洗濯物をたたむまでのあいだが、滞るものです。そのための一時置き場を作って、「さぼっている」と思わないようにするなど、洗濯全体のルールを見直してみましょう。

・料理のハードルを下げる
子どもが小さいころは手作りで、栄養バランスを考えて......とがんばってきたかもしれません。でも、いつも完璧な食卓なんてたいへんです。子どもが育ってくれば、多少、手抜きでも量があれば喜んでくれたりします。買い物や野菜の皮むき、米とぎなどに子どもの手を借りるのも、将来のための仕込みにもなって一石二鳥です。

・タオルにお金をかけてみる
毎日使うタオルが上等で気に入ったものだと、それだけで暮らしにゆとりができます。タオルだけでなく、シーツでもエプロンでもマグカップでも。家族がそれぞれに好きなものを買うだけで、自分のものを大切にするぶん、家族の暮らしにも気持ちが向くのではないでしょうか。

【著者紹介】
辰巳 渚(文筆家、家事塾代表)
2000年に『「捨てる!」技術』(宝島社新書)を刊行以降、ほんとうに豊かに生きるための新しい生活哲学と具体的な暮らし方を提案している。著書に『暮らしを整える44の秘訣』(エクスナレッジ)など多数。

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Posted by nob : 2015年12月11日 14:26