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私も同感、、、住むのは都心、遊びは田舎へ。。。

■1都3県のシニア世代4人に1人が「老後は都心部に住みたい」、田舎暮らし希望は1割に満たず

 アルヒ株式会社と株式会社オールアバウトは、1都3県で持ち家(一戸建て、マンション)に住んでいる50代~60代のシニア男女1200名を対象に、現在および今後の住居に関する意識調査を共同で実施した。調査の結果、シニア世代の新築神話はいまだ健在で、老後でも「便利な街に住みたい」意見が多数見られた。人気を集めているエリアは「東京23区南部」と「横浜・川崎エリア」となっている。

 1都3県で持ち家在住の方1200名に対し、現在の住居に満足しているかどうかについて尋ねたところ、全体平均では約8割が満足( “とても満足している”“まあまあ満足している”の合計)と回答。居住年数で比較すると5年未満の方は約9割が満足している一方、40年以上経過すると満足度は6割近くまで減少した。居住年数が長くなるにつれて満足度も減少している。

 現在の住居に満足している理由を聞いたところ、1位は「周辺環境が落ち着いている(55.3%)」になり、「コンビニ・スーパーが近くにある(55.2%)」、「電車・バスなど交通インフラが整っている(54.0%)」が僅差で続いた。シニア世代にとって住宅エリアは、閑静であると同時に、利便性が高いことが重要だと言えそうだ。

 またエリア別に満足理由を比べた場合、東京都と神奈川県が「電車・バスなど交通インフラが整っている」が共に一位となり、千葉県と埼玉県では、「周辺環境が落ち着いている」「コンビニ・スーパーが近くにある」が交通インフラよりも重視される結果になった。

 一方、不満理由も聞いたところ、利便性の悪さではなく、「災害に対して、住宅・土地に不安がある」が一位になり、将来的に起こるリスクを実感している地震に対しての懸念点が浮き彫りになった。エリア別にみた場合でも、1都3県全てで「災害に対して不安がある」が1位になり、関東近県に在住しているシニア世代にとって、地震やそれに伴う津波などの災害は今後の生活の上で一番の心配事だと言えそうだ。なお、埼玉県については、「エリアとしてのステータス・ブランドがない」、「現在の住宅・土地に愛着がない」が他エリアに比べ上位にランクインしている。

 また今後希望する住居形態について尋ねたところ、「新築一戸建て(39.2%)」、「新築マンション(24.7%)」が、「現在の住居をリフォーム(13.8%)」のほか、「中古マンション(8.4%)」、「中古マンションを購入してリフォーム(7.3%)」、「中古一戸建て(6.7%)」を大きく上回った。公益財団法人東日本不動産流通機構のレポートによると、首都圏の中古一戸建て、中古マンションの成約件数が軒並み前年を上回るなど、団塊ジュニア世代を中心にリフォーム・リノベーション市場が盛り上がっているが、ことシニア世代においては新築への思い入れが非常に強いことがわかった。

 老後の居住先として意向が高いエリアを尋ねると、半数が「現状の場所で良い(52.3%)」を選択。次に多かった回答は「都心部に住みたい(26.2%)」となり、「田舎に住みたい(6.2%)」は1割にも満たないことが明らかになった。エリア別に見てみると、東京都における都心志向は強く、他エリアより「都心部に住みたい」が約10ポイント高く出た。なお、神奈川県については現状の場所を好む傾向が他エリアよりも強いと言えるだろう。

 今後の居住先エリアに「都心部」「郊外(1都3県の)」を選んだ人に対して、具体的なエリア名を尋ねたところ、23区内では「世田谷区」が 23.3%と最も多くの支持を集めた。また、世田谷区を中心に品川区、目黒区などの南部エリアに加え、千代田区、文京区、港区、渋谷区といった都心部に近いエリアも上位に入っている。一方で、北部や東部エリアの区は居住意向率が10%を下回るなど、同じ23区内でも人気にバラつきがあることが読み取れる。また、23区外では「横浜・川崎エリア(25.5%)」が群を抜いて高い結果になり、神奈川県在住のシニア世代だけでなく、周辺の住民からも将来の居住先候補として注目を集めていることが明らかになった。

 今回の調査結果について、All About「最新住宅キーワード」ガイドの山本久美子氏は以下のようにコメントしている。

 まず、50代・60代の方が今後希望する住居形態として「新築」志向が強いことに驚きました。シニア世代が住宅を取得するまでの年代は、新築住宅が大量に供給され、マイホームは新築が当然という時代だったので、新築神話が刷り込まれているということもあるでしょう。一方、築30年以上経つと「建て替え」を検討する時期に入ってきます。

 特に、昭和56年6月に改正された建築基準法よりも前、いわゆる旧耐震基準の住宅も多いので、耐震性への課題もあります。築年数が古いほど満足度が下がり、「災害」に対する不安が高いというのも、こうした影響を受けていると考えられるでしょう。古くなった住宅に住み続けるにしても、大がかりなリフォームや建て替えで費用がかかるなら、住み替えて安心を得たいと思うものの、中古を吟味するスタイルに慣れていないので、新築住宅を希望するという構図になっているのかもしれません。

 老後の居住エリアとして、友達もいる住み慣れた地元を離れたくないということはもちろんですが、4人に1人は「都心部」を希望しています。50 代・60代といえば、まだまだ元気です。今後も仕事をしたり、趣味を楽しんだり、ボランティアを始めたりと意外に活動範囲は広がります。どこにいくにも交通アクセスがよく、買い物にも便利な都心部が好まれるのは当然でしょう。シニア世代の中には、専門医のいる大学病院などが多いという理由で、都心部を希望した方もいました。

 老後を考えると、どこにでも徒歩で行ける場所やコンパクトな住まいを検討するとよいと思います。荷物を捨てられない、子どもが泊まる部屋がほしいと考える傾向があるようですが、広い家は価格も高くなりますし、掃除などの手間もかかります。セカンドライフを楽しむためにも、思い切って荷物を処分し、気持ちを切り替えて、身軽な暮らしを心がけてはいかがでしょうか。

 老後は意外に長いものですから、耐震性や省エネ性、バリアフリーなど、快適に暮らせる住宅の基本性能に加え、愛着が持てるエリアで積極的に外に出ていける住まいという観点も重要だと思います。

【調査概要】
・調査日程:2015年8月14日~8月16日
・調査地域:東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県 各300名
・有効回答者数:1200名
・調査方法:インターネットリサーチ
・年代:50代599名、60代601名
・性別:男性600名、女性600名

[@DIME]

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Posted by nob : 2015年12月19日 23:35