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またまた珈琲の話題(苦笑)、、、毎日いただいていますが、こうした効能を実感したことはないのですが。。。

■仕事、運動、セックスライフまで!コーヒーに秘められた素晴らしい効能

 仕事をはじめる前や、ひと段落ついた時の休憩にコーヒーが欠かせないという人は多いだろう。もちろんコーヒーの効能は仕事面だけではない。時には億劫になる運動に対しても、コーヒーで“ヤル気”を起すことができるという。

■コーヒーを飲むと運動が億劫ではなくなる

 年明けから早くも2か月が過ぎようとしているが、今年の抱負に運動不足の解消という目標を掲げた向きも少なくないのではないだろうか。しかしお正月太りが話題になる時期を過ぎた今、ちょっとばかりモチベーションが落ちてくることもあるだろう。マラソン大会出場などの目標が設定できれば日頃の運動の励みになるかもしれないが、忙しいビジネスパーソンにはそこまでのスケジュールの余裕がない人も多い。だがそんな向きにも嬉しい研究が先頃発表されている。ついつい億劫になりがちな日々の運動も、コーヒーを飲むと俄然ヤル気が沸き起こってくるというのだ。

 英・ケント大学のスポーツ運動科学部が行なった研究によれば、スポーツの練習計画にコーヒーを有効活用できることが指摘されている。例えば新年の抱負などで、現在よりも運動量を増やそうと心に誓う人は多いのだが、残念ながらそのうちの大部分は6ヵ月以内に挫折してしまうということだ。しかしこの事態を避けるのにカフェインが有効に働くという。コーヒーを飲んでカフェインを摂取することで、「身体を動かすこと=億劫なこと」という認識が薄れてくるというのである。

 必要に迫られない運動を億劫と感じることは、なるべく“省エネ”状態を保とうする人体にとってはごく自然であり、我々は本質的に怠惰な存在であるとも言える。しかし英・ケント大学のサミュエル・マルコラ教授によれば、カフェインによって運動が努力を伴うものであるという認識が薄らぎ、むしろ身体を動かしたい気分にもなるという。つまりコーヒーが、エンジンのスターターのような役割を果たすのである。運動に限らず特に寒い時期などは身体を動かすのが面倒に感じられることもあるだろうが、やはりそういう時は一杯のコーヒーがまるで“気付け薬”になることを覚えておいても良さそうだ。

 しかし今回の研究では、コーヒーがスターターになるのは今のところ日頃から運動や肉体労働をしている人々のみに適用されるということで、机に向かう時間が長い人々にも同じような効果を及ぼすかどうかが判明するのは今後の研究次第であるという。しかしコーヒー好きにとっては、運動をするしないに関わらずコーヒーブレイクが気分をリフレッシュしヤル気を復活させてくれるものであることは周知の事実ではないだろうか。仕事に運動にと、様々な局面でコーヒーをうまく活用していきたいものだ。

■コーヒー好きはストレスに強いことが科学的に判明

 このように人をヤル気にさせるなど、コーヒーには様々なポジティブな効能があるのだが、どうしてカフェインがこのような働きを見せるのか、実はこれまであまりよくわかっていなかった。しかし最新の研究によって、コーヒーが身体に影響を及ぼすメカニズムが解明されつつある。その秘密はアデノシンにあるということだ。

 細胞の中にあるアデノシン受容体と体内で分泌される化学物質のアデノシンは、お互いに結びつくことで細胞間の情報伝達を行なっているのだが、その中でも興奮や覚醒状態を制御しているのがアデノシンA2a受容体である。このアデノシンA2a受容体にアデノシンが結びつくことで、平静時の人間はあまり興奮することなく過ごすことができるのだが、アデノシンの代わりにカフェインもこのアデノシンA2a受容体と結びつくことができることがわかってきているのだ。ということは、カフェインを摂取することで普段は抑えられている興奮状態や覚醒状態が遮られることなく身体に現れてくるということになる。これによって血圧が上昇して代謝が促進され、眠気覚ましや疲労感の軽減、計算や記憶の効率化などにつながるのだ。

 ポルトガル、アメリカ、ブラジルの研究者たちが合同で行なった研究では、マウスを使った実験が行なわれている。マウスを2グループに分け、一方のグループには飲み水にカフェインを混ぜて日常的に摂取させ、まさにコーヒー好きの人間のような状態にしたのである。このグループのマウスにカフェインを与え続けて3週間が過ぎた後、両方のグループのマウスを同一条件の劣悪な環境下に置いたという。その環境とは例えば湿った寝床、傾いた床、狭い空間での共同生活、食糧と水の欠乏といった条件だ。マウスにとってみれば突然“ストレス”が襲ってきたことになるが、カフェインを摂取していないグループのマウスは寝場所を移動するなどそれまでの行動様式を変化させた一方、カフェインを摂取していたマウスは特にこれまでと変わった様子を見せなかったという。つまり、カフェインを摂取していたマウスはよりストレスに強くなっていることが確認されたのである。

 この研究によって、カフェイン摂取とストレスへの耐性には因果関係があることが証明されたと、ポルトガル・コインブラ大学のロドリゴ・クンハ准教授は主張している。眠気防止や疲労の軽減、頭脳の明晰化のほかにも、クンハ准教授によればカフェインにはうつ的な気分を遠ざける働きもあるということだ。ただし誤解してはいけないのは、カフェインの摂取で本来持っている能力が向上するわけではなく、眠気など能力を低減させる要素を取り除く働きをしているということだ。そしてもちろん、就寝前にはカフェイン摂取を避けるなどの配慮も必要である。

 今回の実験はマウスを使ったものだけだったが、近い将来には人体を使った実験でより詳細なカフェインの“効能”が研究されることになるということだ。コーヒー好きにとっては、1日のカップ数がますます増えてしまいそうな話題が続いている。

■コーヒーを飲んでいる者はEDになり難い

 あらためてコーヒーの素晴らしさを確認させられる話題が続いたが、男性にとってはさらに喜ばしき研究も報告されている。日常的にコーヒーを飲むことは、男性機能の向上、維持に多大な貢献をしているというのである。

 昨年に米・テキサス大学健康科学センター・ヒューストン校の研究チームが実施した調査によれば、日常的にコーヒーを摂取することと、男性器の機能には関係性があることが発見された。コーヒーを愛飲している男性には嬉しい話題ではないだろうか。

 調査で判明したのは、20歳以上の男性で1日に2、3杯以上のコーヒーを飲んでいる者は、まったくコーヒーを飲まない者よりもED(勃起不全)になり難いというということだ。この傾向は体重が重い男性のグループで特に顕著であるという。オーバーウェイト気味の男性はもちろんダイエットを意識すべきであるが、ひとまずはコーヒー(砂糖無し)を飲むことでいろいろな恩恵を受けられることになる。

 研究論文の共同執筆者であるワン・ラン博士によれば、実はコーヒーはED治療薬である「バイアグラ」と同じ効能があるという。コーヒーのカフェインが動脈を弛緩させて血流の流れを良くし、男性器の勃起を手助けするということだ。

 もちろんカフェインの摂り過ぎや糖分には注意しなければならないが、コーヒーの効能は仕事から運動、セックスライフにいたるまで日々の生活の中で多岐に及ぶものであったのだ。いろんな局面で“コーヒーブレイク”のちょっとした時間を活用していきたいものだ。

文/仲田しんじ

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Posted by nob : 2016年03月02日 10:46