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終わらない珈琲論議/如何なるメソッドも諸刃の剣、バランスこそがすべて。。。

■コーヒーは結局「1日何杯」なら健康的なのか
適量を守っていても「不健康」の落とし穴が

丸田 みわ子 :シニア野菜ソムリエ

10年ほど前には「体に悪い」と言われていたのに、近年はすっかり「健康飲料」として認識されるようになったコーヒー。コンビニ各社の販売合戦も手伝い、おいしいコーヒーをより気軽に楽しめるようになりましたね。

実際、「脳血管疾患や呼吸器疾患による死亡リスクが、毎日3杯のコーヒーを摂取することで下がった」という研究報告が、国立がん研究センターから出されています。これらの作用は、「コーヒーポリフェノール」とも呼ばれるクロロゲン酸によるものです。

ポリフェノール以外にも注目の健康成分が

クロロゲン酸は、摂取量については諸説ありますが1日500mgも摂取すると、血液をサラサラにしたり、体脂肪を燃焼したりという働きが高まると報告されています。これはマグカップで3~4杯分のコーヒーに含まれる分量。セブン-イレブンのホットコーヒーであれば、R(レギュラー)サイズなら3~4 杯、L(ラージ)サイズなら2~3杯といったところでしょう。

ただ、この分量に収まっている場合でも、飲み方によっては逆効果をまねくことがあります。健康を目指すうえで注意していただきたい点は、のちほど詳しく触れることにして、もう少しコーヒーの健康成分について解説していきましょう。

コーヒーの成分といえば、ポリフェノール以外に真っ先に思い浮かぶのが「カフェイン」ではないでしょうか。よく知られていることですが、カフェインには覚せい作用があるため、仕事の効率アップ、記憶力アップ、脂肪燃焼の促進などに効果を発揮します。

もうひとつ、「ニコチン酸」も健康にいいと言われる、コーヒーの代表成分です。「ニコチン酸アミド」とも呼ばれるこの成分、タバコに含まれるあの「ニコチン」とは、まったく別モノです。

コーヒー豆にはもともと「トリゴネリン」という成分が含まれていますが、豆が焙煎される過程で、これがニコチン酸に変わります。ニコチン酸の主な働きは、血液中の遊離脂肪酸の濃度を下げること。そのため、継続的な摂取は脂質異常症や動脈硬化などの予防につながります。

このようにコーヒーの健康効果が次々と明らかになっていますが、一方で以前から言われているとおり、コーヒーには「弊害」もあります。

先ほど「コーヒーは1日3~4杯が適量」と紹介しましたが、これを超える量を飲んでしまうと、カフェインが血液の生成を阻害するなどして、体内の各器官に疾患リスクが高まるという報告があります。特に心臓疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患が心配な方は注意する必要があります。

適量を守っていても、落とし穴が

コーヒーの飲み過ぎは精神面にも悪影響を及ぼします。カフェイン依存症は胃痛や吐き気だけでなく、不安、不眠、ひいては幻覚、幻聴に発展することもあるのです。

また、妊婦の方は、カフェインを摂り過ぎることで流産や早産、低出生体重児、発達障害のリスクが高まるとされています。摂取量が1日200mgを超えないよう、1~2杯に留めておくか、ノンカフェインのコーヒーを飲むようにしましょう。

そして忘れてはいけないのが、妊娠中の方以外でも、たとえ目安の3~4杯に摂取量を抑えていても健康を害する場合があるということ。コーヒーの健康効果の報告は、いずれもブラックコーヒーを調査対象としています。毎回砂糖をたっぷり入れていたりすれば、当然健康効果どころの話ではなく、糖尿病やメタボを引き起こす原因になりかねません。

とはいえ、砂糖を入れなきゃ苦くて飲めない……という方も多いことでしょう。そこで今回は、コーヒーの苦味をまろやかにしてくれるコンビニアイテムをご紹介。健康効果を手に入れつつ、オフィスでのコーヒータイムを楽しんでみましょう。

〈みわ子流、コーヒーにプラスワンすべきコンビニアイテム!〉

・はちみつ
甘くして飲んでいるという方は、砂糖をはちみつにチェンジしてみましょう。
はちみつは砂糖よりカロリーが低いうえ、「幸せホルモン」と言われるセロトニンの分泌を促すなどリラックス効果も抜群。カフェインとの相乗効果で、落ち着いた気分で仕事が進められるでしょう。

・牛乳、豆乳、アーモンドミルクなど
店頭でカフェラテをオーダーするのもよし、ご自分で淹れて牛乳、豆乳、アーモンドミルクを足すのもよし。砂糖なしでもまろやかにコーヒーが味わえるうえ、3点ともカルシウムを補えます。

・ココナッツオイル
ブームから少し時間が経ち、最近ではコンビニでも買えるようになりました。カップ1杯のコーヒーにティースプーン1杯程度を溶かすのが適量。
ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は体内ですぐに燃焼して、体脂肪を燃やし、血管に詰まった脂質を溶かし出してくれます。牛乳や豆乳と混ぜても美味しくいただけます。

・黒砂糖、てんさい糖、ラカント
店舗によっては、腸の動きを活発にするオリゴ糖やミネラルが含まれる黒砂糖・てんさい糖が見つかります。ラカントはカロリーゼロの天然甘味料。この3つの甘味料ならコーヒーの健康効果を邪魔することなく、甘味も楽しめるでしょう。

朝の通勤時や仕事の合間に飲むコーヒーは、気分転換や眠気覚まし、集中力アップに必須アイテムという方は多いでしょう。コーヒーと上手に付き合い、さらに健康効果を高められれば、言うことなしですね!

[東洋経済ONLINE]

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Posted by nob : 2016年03月16日 15:27