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これからの様々な暮らしのカタチ。。。
■田舎の一戸建をタダ同然で手に入れる!?
堀江 康敬 田舎暮らし ガイド
田舎暮らしをスタートするには、住まいの確保が絶対条件。手っとり早く公営住宅や農家の空き家などを借りる方法もありますが、入居基準が厳しかったり情報が少なかったりと、クリアしなければならない課題が多いのが実情です。
「100%の田舎暮らしを実現するためには、やっぱり一戸建て。しかし予算は押さえたい」。限りなく予算0円を目指したい人のための、住まいの確保術をご紹介します。
家づくりも楽しめるセルフビルド一戸建て
仲間や家族とワイワイと住まい造りの過程も楽しみたい人には、セルフビルドがお薦めです。通常の住宅コストは半分が人件費といわれていますから、仲間内でやれば半分の金額で済むということになります。一般工事と較べ単純比較で建築費の15~25%のコストダウン。余暇を利用することで施工費の軽減も可能になります。
やはり時間はかかります。100平方メートル内外の住宅を作るためには、短くても1、2年はかかると言われています。しかし自分の家を自分で創りあげることは、新天地で体験する暮らす喜びの第一歩。他の何ものにも較べようがないものです。
住まいの全てが完成していなくても、さっさと入居して暮らし始めましょう。暮らし方は時間が経つと変化していきます。子供の誕生、親との同居、ライフスタイル…完成してしまった住まいでは、将来のリフォームのためのコストや使い勝手などマイナス面が多くなってきます。
セルフビルドの目的は、住宅のコストダウンということもありますが、家造りを体験し楽しむことで我が家への愛着を高めること。そして将来の計画の変化にも自由に対応させること。「造りながら暮らす」。これがセルフビルドの一番のメリットではないでしょうか。
【セルフビルドの種類】
・2×4工法
長所/使用する部材をしぼることでコストダウンが可能。施工方法が分かりやすく一人からでも施工できる。耐火構造が可能。
短所/増改築時の自由度に制約がある。棟上までに時間がかかる。窓や開口部に関して一定の制約を守る必要がある。
・ログハウス
長所/自然素材のため健康に優しい。断熱性、耐久性が高い。湿気の吸排出効果で室内をエア・コントロール。
短所/間取りの自由度が低い。棟上までに時間がかかる。開口部の制限があるため窓が大きく取れない。木が縮みその隙間のほこり掃除に手間がかかる。
【関連サイト紹介】
自分で造りたい人をサポート>>趣味で造るログハウス
自分で造るキットハウス>>キハタトレーディング
全国の町村が提供・支援する一戸建て
あこがれの田舎に住むだけで、融資や奨励金を受けられたり、破格の値段で土地や建物が購入できたり。日本各地の自治体が競って定住者確保のための支援策を実施しています。過疎化が進む田舎も喜び、引越したい移住者にも嬉しい、双方両得の持ち家助成制度。田舎で一戸建てを!と目指す人は要チェックです。
自治体の支援・助成制度は、その地域の内外からの移住・定住を促進し、町村の活性化を図ることを目的としています。町村合併等で既に終了した制度もありますが、2005年度までに実施された住まいに関する支援策は百花繚乱。
・都市生活経験を持つシルバーエイジに、起業支援と宅地取得についての優遇措置。
・農業を目指す若者に、5アールのハウス施設を10年間無償貸与。
・宅地1平方メートルが年間100円で、20年後の無償譲渡。
・移住者が家を新築すると100万円を支給。
・宅地を3年間無償で貸し付け後、家を建てたら土地はタダ。
・15年間家を借りれば、その家が無料でもらえる。
・家を建てれば100万円の補助金、宅地の賃貸料が10年間無料。
知らなきゃ損!不動産支援制度 (2006年1月17日現在)
※期間切れや支援条件等があります。内容についての詳細は各市町村へお問い合わせ下さい。
・宅地100坪をタダで差し上げます。
ふるさと定住促進宅地制度(北海道・浜頓別町)
・オホーツク海のほとり、一坪当たり4,000円から分譲。
小清水で暮らしてみませんか?(北海道・小清水町)
・宅地料金10年間タダ!100万円の住宅建設奨励補助金を交付。
村の取り組み(北海道・西興部村)
・10年以上の定住確約者に30万円。小学生以下の子供が同居、町内建設業者に発注等で項目ごとに30万づつ加算。
宅地取得助成事業(北海道・津別町)
・賃貸料は約一坪あたり50円、15年貸付後に無償で譲渡。
馬籠住宅団地借受者募集(宮城県・本吉町)
・賃貸料一坪当たり月額100円、契約期間20年で自分の土地に。
さつま町優良宅地のご案内)(鹿児島県・さつま町)
次は運んで置いて暮らせる一戸建てです。
運んで置いて直ぐ暮らせるトレーラーハウス
トレーラーハウスは、輸送の為の鉄骨土台に2×4工法で造られた住宅が乗っている居住機能を持つ住宅。家具、照明、カーテン、ブラインド、網戸まで標準装備されており、設置したその日から暮らすことが可能です。
車両であるため固定資産税や建築確認は不要、動力も無いため重量税もかからない。設置場所は宅地以外でもOK、調整区域でも可能です(地域によっては役所の相談が必要となる場合もあります)。キャンプをしながら移住候補地を探し歩く、そして定住に利用する。田舎暮らしのための移動する一戸建てと言えます。
業者によっては間取り・サイズのフリープランもあり、ロフト付きやカフェバー仕様など、自分や家族の希望に合わせたイメージで変更ができるのも魅力です。住まいは建てるより設置する、不要になったら中古車として売ってしまう!新しく家を建てるより時間もコストも大幅に削減できます。
【関連サイト紹介】
美しい利用例写真が充実>>トレーラーハウス -カンバーランドジャパン-
アメリカ・カナダからの輸入トレーラーハウス>>アメリカントレーラー ディベロップ
店鋪・SOHOモデルが豊富>>オーガスト ジャパン
自由設計のトレーラーハウスを増産>>トーエイ・インターナショナル
究極のコストダウン一戸建て!?ハウジングコンテナ>>サニープレイス
廃校になった校舎に暮らす。
過疎による児童数の減少でやむを得ず閉校となる学校。地域の人々にとって学校は単なる教育施設というより、心の拠り所であり交流の場といった思いがあります。一方、木の香が漂う木造校舎に魅力を感じる田舎暮らし希望者も少なくありません。
個人でも廃校を借りることが可能なのか?ポイントは、再活用に際して地元住民の合意を得やすいアイディアを提案することにあるようです。役場としては学校という公の財産で地域の活性化を促進したい、住民はその卒業生として深い愛着が持っている。こうした心情を優先した提案ができれば、受け入れられる可能性があるのではないでしょうか。
校舎の間取りをそのまま残した民宿、ギャラリー、工房、校庭でのキャンプ、民芸博物館・・・校舎を舞台にした田舎暮らしの夢はふくらみます。実現するには、あなたのアイディアと情熱が重要です。
関連サイト紹介
学校跡地を活用してみませんか?>>旧三和小学校/北海道和寒町
(2005年12月末で募集締め切りですが、まだ間に合うかも)
廃校になった校舎を利用した宿泊施設情報>>学校に泊まろう!
次は、地球をちょっと離れた田舎暮らし!?
スペシャル版/宇宙の田舎の土地を買う!
月の土地を販売しているのは、アメリカ人のデニス・ホープ氏。同氏は宇宙に関する世界条約「宇宙条約」の盲点を突いて、LunarEmbassy.LLC(ルナ・エンバシー社:ネバダ州)を設立。月の土地を販売し、権利書を発行するという「地球圏外の不動産業」を開始しました。
元アメリカ合衆国大統領や有名ハリウッドスター、有名企業も次々と購入。世界中に販売を続け、現在全世界175ヵ国、約130万人の「月の土地」の所有者がいます。火星の田舎も販売中、遅れをとるな!
月の土地を買いたい人はココで>>月の土地|火星の土地|ルナエンバシージャパン
その他関連サイト紹介
県レベルで定住者確保のための支援策を打ち出しているところが探せます。各自治体独自の支援制度も豊富です。ここも要チェック!
UIJターン情報/全国
UIJターン情報/地域別
■田舎の一戸建てを0円で手に入れて暮らす!?
堀江 康敬 田舎暮らし ガイド
「100%の田舎暮らしを実現するには、やっぱり一戸建て。しかし、予算はしっかり押さえたい」。こんなワガママな要望をクリアするための、住まいの確保術をご紹介します。限りなく予算0円を目指すために、家を買うか?借りるか?それとも自分で造るか……
前回ピックアップしたのは、「家づくりも楽しめるセルフビルド一戸建て」「全国の自治体が提供・支援する持ち家助成制度」「運んで・置いて・直ぐ暮らせるトレーラーハウス」「木の香が漂う木造校舎の再活用」等々。
今回は、新たに注目される、「小屋(タイニーハウス)」、「コンテナハウス」、「0円空き家」について紹介します。
フロなし、トイレなし、5平方メートルから始めるミニマムライフ「小屋(タイニーハウス)」
タイニーハウスでミニマムな生活
2015年、東京・虎ノ門に日本初となる「小屋展示場」がオープンして話題になりました。自分だったら「どういう住まいを建てたい?」「どんな風に暮らしたい?」「本当に必要なものはナニ?」という、従来の一戸建ての住まいの常識をひっくり返す、新発想の住宅展示イベントです。
会場には「基礎工事を必要としない自立構造」「大人のリアルプラモデル」「茶室のような佇まい」「究極のモバイル空間」「災害用避難シェルター兼用」「DIY 1畳ハウス」等々、何とも魅力的なコンセプトが飛び交っています。
セルフビルド・キットのシンプルな「小屋」で、50万円台から。完成品を設置するタイプでは200万円台というケースが多いようです。建具や材料の一部を、各地で集めた古材や廃材を使ったモデルもあり、建材を自己調達できれば一戸建を、限りなく予算0円で手に入れるのも夢ではありませんね。
リフォームして書斎を造るより趣味に没頭するための小屋を庭に建てようという、リタイアを切っ掛けにして自分の趣味を始めたい人たち。そして、平日は都会の賃貸で暮らしながら、休日には地方の安い土地を確保して小屋を建てるという若い世代が、興味津々で来場したとか。
設置面積は5平方メートルほど、手の届く範囲に全てがある。このサイズ感がミニマムな田舎暮らしを目指す人にとって、最初のケーススタディになるかもしれません。
参考サイト:SuMiKa 小屋市場>>
タフで、キューブな、田舎暮らしの基地づくり「コンテナハウス」
コンテナは田舎暮らしの基地になる
JR貨物で海上中古コンテナの購入ができます。耐震・防犯に優れ耐久性はバツグンで、荷物の保管や自治会の防災用具の収納、倉庫などでの活用にはオススメでが、一昔前まで「夏は灼熱、冬は極寒」と室内温度管理が難しいとされていました。
そこで登場したのが、店舗、事務所等として利用できるように基本構造を改造したコンテナハウス。断熱材を入れて壁、床、天井を張ることで環境を整え、プラス換気口を設けることで風通しを良くし、快適な換気が保たれるようになりました。
ネットで調べてみると、12ft(約5畳)程度で、コンテナ(箱のまま)で18万前後から、コンテナハウス(改造済み)で20~30万円から、販売されているようです。別途、輸送費が必要になります。
基礎工事が不要で、大型車両に搭載して簡単に移動することが可能。多額な解体費用がかかる既存の一戸建てと比べ、別の場所でそのまま活用ができて経済的。災害時の仮設住宅としても使える耐震性もあり、もしもの時も安心・安全です。
専門業者に依頼すれば、インテリアデザイン・設計から内外装の工事、メンテナンスまでやってもらえます。しかし、ココから田舎暮らしの基地として始めるんですから、是非とも家族と仲間とワイワイと、DIYでスタートアップを!
コンテナを「保管する・運搬する」ためだけではなく、「過ごす・くつろぐ・集う」ための空間に変身させましょう。
参考サイト:驚きの変身!貨物コンテナでつくった家いろいろ(Seven5)>>
見逃すな、先を越されるな、田舎の超レア物件「0円空き家」
無償譲渡の空き家を探せ!
全国の空き家は820万戸で過去最高となり、全国の住宅の13.5%を占めていることが分かりました(平成25年度/総務省統計局の統計結果)。増加する一方の管理が行き届いていない空き家が、防災、衛生、景観等の生活環境に影響を及ぼすという社会問題も起きています。
そんな中、都会より安い価格で自然に囲まれた住まいを求めて、空き家を(限りなく)0円で譲り受け田舎暮らしを始める若者が出てきています。数十年の風雪に耐えたきた空き家ですから、メンテナンスは必要ですが、彼らを常に悩ませる家賃という負担から解放されることは歓迎すべきことですね。
それでは、ガイドが見つけた超レア物件をどうぞ!(事業によっては募集が終了しているものもあります)
・森林のまちの、一部二階建ての車庫・庭付きの無償譲渡4DK。(数年の間に希望者が無ければ解体予定)
新着空き家02-031(北海道下川町)>>
・市有宅地を25年間有償貸付し、貸付期間満了後は無償譲渡します。
子育て世帯定住宅地貸付け事業(島根県雲南市)>>
・町が最大350万円かけてリフォームして、移住者に貸出します。
移住支援制度の紹介(山形県遊佐町)>>
・土地及び家屋(家屋内の物品すべて)を無償譲渡。有効に活用していただける方を探しています。
空き家情報>物件No.7(北海道愛別町)>>
・木造一戸建て家賃3万円、宅地面積400平方メートル。20年住めば住宅を、25年住めば宅地を無償譲渡します。
くらしまねっと>市町村別UIターン支援施策>美郷町>住宅・空き家>若者定住住宅(島根県美郷町)>>
田舎暮らしで、住まいに何を求めるかは人それぞれです。まずは今回紹介した「0円一戸建て」をベースに田舎暮らしをスタートしてみたらどうでしょう。
その土地に暮らすことで、「やっぱりココが素晴らしい!」と感じたら腰を据えることもできるし、「思っていたのと違ったな?」と残念な場合でも、「0円一戸建て」ならヒョイと新しい楽園探しに出かけることができます。
[いずれもAllAbout]
Posted by nob : 2016年05月03日 17:14