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■東京都の人口、2015年にピークの1300万人

 東京都の人口が今後10年間増え続け、2015年ごろにピークの1308万人に達するとの推計を、都が22日明らかにした。日本全体の人口は05年から減少傾向に転じたが、都では今後10年間で約50万人増える計算だ。これまでは就職や住宅購入時に転出する若い世代が多かったが、地価下落で都内にとどまる人が増えている。都は「現状から推察すると、10年後まで人口増が続くのは全国で東京圏だけ」と分析している。

 東京への人の流れは、(1)10代後半で大学進学や就職などで地方から転入(2)20~30代に結婚や転勤で転出――という傾向が長年続いていた。ところが05年までの5年間で見ると、初めて20代以降の全世代が「転入超過」になった。担当者は「晩婚化が進み、就職後も都心で一人暮らしをする人が増えたのでは」と語る。

 同じ5年間では0~4歳も初めて転入超過に転じており、地価下落で都心の住宅を買えるようになった若い世代で転出者が減ったとみられる。

 試算では、神奈川、千葉、埼玉の3県を加えた「東京圏」でも人口は増え、2015年には3530万人に達する。一方、大阪圏(2府2県)は1970年代後半以降、転出超過が続き、名古屋圏(3県)はほぼ横ばいで推移している。

 一方、10年後の東京では75歳以上が約150万人になり、うち42万人が一人暮らしと推計。一人暮らしの比率は3割になり、全国的な予測値である2割を上回る。

〔朝日新聞〕

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Posted by nob : 2006年12月23日 23:50