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■イラク:米軍信頼わずか18% BBCなどの世論調査で

 【カイロ高橋宗男】英BBC放送は19日、イラク戦争開戦から4年になるのを前に、イラク人を対象とした世論調査結果を公表した。それによると、米国主導の多国籍軍を「信頼している」との回答はわずか18%にとどまり、家族が暴力の被害に遭うことへの懸念は86%に上った。イラク人の間に悲観論が広がっている現状を浮き彫りにしている。

 調査は2000人以上のイラク人を対象に、BBCや米ABCなど米英独の4メディアが共同で実施した。

 BBCによると、米軍などへの低い信頼度や、増大する暴力への懸念のほかにも、これまで実施されてきた復興努力に対し67%の回答者が「効果的ではない」と低い評価を寄せた。05年に実施された同様の調査では将来に対する楽観的な見方が支配的だったが、今回の調査により、イラク人の情勢認識が急速に変化したことを示している。

 将来を悲観する回答はバグダッドを含むイラク中部で顕著に表れ、BBCは特にイスラム教スンニ派の間に悲観論が強いと分析。フセイン元大統領の処刑でスンニ派とシーア派の意見が二分するなど、両派間の意見の対立が鮮明化している。

〔毎日新聞〕

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Posted by nob : 2007年03月19日 22:32